1 :
土星:
2 :
名無しSUN:04/09/10 12:17 ID:H8BDssNl
2
3 :
名無しSUN:04/09/10 12:41 ID:eFthbLZ6
3
4 :
名無しSUN:04/09/10 14:54:16 ID:vzUADdcj
4様がポラリス
5 :
名無しSUN:04/09/10 16:26:24 ID:bpAqbme/
6 :
名無しSUN:04/09/10 23:03:53 ID:v3Ar7qPP
盛り上げよう〜〜〜!
本当に木星が倒れたら困るけど・・・。
7 :
名無しSUN:04/09/12 03:17:28 ID:tkV1W+Xv
2001年宇宙の旅では小説版では土星に行くんだよね。
映画だと木星になってるけど。
8 :
名無しSUN:04/09/12 03:24:45 ID:6YvziFL+
あれはさー、土星のわっかがどーしてもうまく撮れなくてさー。
9 :
名無しSUN:04/09/12 19:30:50 ID:IJFOzvSp
大赤班だよポイントは。
土星は目に見えるよう二つ作る。
すると帽子をかぶった子供に見えて、
人気爆発間違いなし!
10 :
名無しSUN:04/09/12 22:52:38 ID:tkV1W+Xv
>>8 あーでも、サイレントランニングでリベンジしたんだわな。
11 :
名無しSUN:04/09/14 06:20:59 ID:WSuMsHXU
前スレ落ちた?
12 :
名無しSUN:04/09/14 07:43:48 ID:OAOSElBE
落ちちゃったみたい…
13 :
名無しSUN:04/09/15 00:04:51 ID:TDNcK/9O
14 :
名無しSUN:04/09/15 08:03:54 ID:7HTf2IjM
保守
15 :
名無しSUN:04/09/15 10:45:38 ID:ltOIO0XF
捕手
16 :
名無しSUN:04/09/16 18:43:34 ID:lF15pdw5
17 :
名無しSUN:04/09/16 22:55:16 ID:Mkly0GfI
ここまでしていただいて感謝です。(; ;)
現在筆が進んでいませんが、必ず続きを書きますので、
よろしくお願いします。
遅れまくっていることに関して、もう言い訳はしません。
申し訳ございません。 m(__)m
名無しになってしまいましたが、↑は私の書き込みです。
19 :
名無しSUN:04/09/17 07:14:44 ID:SIEjY+T1
続編の中の人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
20 :
名無しSUN:04/09/17 10:07:24 ID:MEXCY9gL
>>17 無事辿り着いてよかった
ノンビリマターリ ┐(´ー`)┌ しましょうや
このスレ実は少人数でまわってる予感
21 :
名無しSUN:04/09/17 21:44:02 ID:kOCtdonQ
外伝書いてた人はどこ逝っちゃったんだろう?
22 :
名無しSUN:04/09/18 00:43:52 ID:ZJHrFZO8
>>21 前スレで外伝書き終えた後に今を逃すと年末まで書き込めないかもしれないと
言ってたから忙しくお仕事してるんじゃないの?
週一位で顔出す位はするとも言ってたと思ったけど。
23 :
勝手に外伝:04/09/18 10:29:38 ID:cGJxBXkp
また語らせてもらおう。 − フェリオス フェア −
『勝手に外伝』は、太陽系の最外周を人知れず漂っている。
「仕事&資格試験の準備&社内論文・・・すべて時間的にキツイ!」
・・・とか、ボヤキながら漂っている。
「ダイジェスト版になったのに、気にかけてくれている人が居てうれしい」
・・・とも、言いながら漂っている。
24 :
名無しSUN:04/09/18 16:38:29 ID:5eEOG7Xn
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!の?
25 :
勝手に外伝:04/09/19 22:18:35 ID:ZDDUzRid
こんばんは。
「勝手に外伝」です。
気にかけている方が居て本当に感謝してます。ありがとうございます。
外伝自体は、前スレの終盤でダイジェスト版ながら終わらせましたので、
もう書く事がありませんのよ・・・。 エヘッ!
※ それにしても、わかりづらい展開&文章になってしまいすみませんでした。
もし気が向けば、来年になったら外伝の番外編を書くかもしれませんが、
今は考えられるような状況ではありません。
・・・とか言いつつ、2chを時々見ていますのよ。。。
26 :
名無しSUN:04/09/22 13:30:44 ID:6XULcZmr
保守…
27 :
名無しSUN:04/09/23 06:25:16 ID:FRuy8aaT
なまあたたかく見守っていこう!
28 :
名無しSUN:04/09/23 21:45:37 ID:2msB7K07
私も保守。
29 :
名無しSUN:04/09/24 07:48:22 ID:ymJBYaOR
保守だけで1000いったら・・・
30 :
名無しSUN:04/09/24 23:18:16 ID:vtDBK+N8
60億年後の太陽系
土星:太陽の膨張でここまで暑くなってきたわぃ・・・・・
衛星壱:輪も蒸発してしまった。わしが蒸発して消えちまうまでに白色矮星になってくれたらいいんだが。
衛星弐:ついに金星が飲み込まれてしまったようだ。
衛星壱:地球のあたりなんかいくらの軌道の膨張で太陽に飲み込まれなかったとはいえこことは比べ物にならないほど暑いだろう。
土星:俺には見える。表面が溶けて溶岩の海となってるところが!
衛星弐:だって赤色巨星の表面が1億kmのところまで接近してるし
土星:最近気になることがある。なんか俺とお前らの距離がここ最近伸びてないか?
衛星壱・弐:そういわれてみればそんな気がする
土星:つまりこれはわしらが太陽風の影響で少しずつ質量を失ってるということじゃ。
土星:でも心配しなくてよろしい。もうしばらく待つと太陽風の熱と勢いが衰えてくるさ。
31 :
名無しSUN:04/09/25 08:30:41 ID:WG5Zu3jE
つっ!続きが・・・読みたいでちゅぅ〜〜〜。
32 :
名無しSUN:04/09/25 11:56:10 ID:SQsocD/c
う〜ん赤色巨星から白色矮星になる過程で外層のガスのほとんどを
流出させる訳だからはたして土星圏が無事でいられるか?
その頃は太陽系も遠くから見ればいわゆる惑星状星雲として輝いて
るんだろうな。
いや太陽系内も無気味な光に包まれてる訳か。
33 :
30:04/09/25 15:11:07 ID:rqjK1h5w
外伝で太陽系誕生のシナリオがあったわけだし太陽系の最後もなかなかおもしろいかも?
冥王星:もし木星が今まで残ってたらかなりの見ものだったと思う
カロン:これがホントのホットジュピター
冥王星:でももし木星がいたら重力の影響で地球が太陽に飲み込まれてたかもね。
冥王星:だって木星の重力で巨星太陽が歪むじゃん。それで暴走したらどうなる?
カロン:やっぱりそういうわけで土星軍団が木星を太陽系から追い出したのは正しかっと・・・
冥王星:内部太陽系は暑くてたまらんだろうがここだけはまだまだ涼しいな
カロン:逆に土星のおかげで地球が飲み込まれずに済んでるようにも思う
冥王星:太陽が現役だった頃は地球の味方だった木星も老年期には敵と化すわけか
その頃バーナード星では
木星:太陽系を離れてもうだいぶ経つが、あっちはもう終わりだな・・・・・
天王星:固有運動で太陽からかなり離れてしまったにもかかわらず太陽が明るすぎる!!
海王星:土星軍団にやられてここへ来たわけだが何気にここのほうが居心地いいぜ
バーナード星:俺もいつか年をとってああなってしまう。だがそのときまで一緒にいるのは正直難しい。
海王星:なぜだ?
バーナード星:銀河系にアンドロメダ銀河が衝突した影響で大質量星が爆発的に誕生し、それらの重力や超新星の影響で離れ離れになってしまう可能性が高い
バーナード星:いくら俺が長寿命の軽い星でも老衰で死ぬとは限らない。ブラックホールに吸い込まれるというのもあり得るのだ!
木星:ナンダカンダ言っても太陽系と比べると確かに軽い星系ではあるな。
34 :
名無しSUN:04/09/25 18:54:46 ID:ltkgsMnh
前スレのログも残っていることだし、まとめサイト作ってみようか?
と言ってみる。
35 :
名無しSUN:04/09/26 09:08:31 ID:rJ2ryJa2
想像力をかきたてるような話が続いてますね。
・木星は追い出されてしまったんだ!いったい何が?
・ところで、今更なんですが正伝の設定年代っていつごろなんでしょう?
・話は前後しますが、太陽が赤色巨星化した時って、木星や土星の大質量惑星は
ガスや太陽風を吸収して、大きくなるような気がするのですがどうでしょう?
36 :
名無しSUN:04/09/26 10:40:18 ID:uIjUos5P
>>35 ◎年代
正伝は地球人が木星の為に磁力で音楽奏でる機械とか出してるので現代でしょう。
◎質量
太陽からの放出ガスの速度が木星や土星の脱出速度を上回るかどうかが鍵でしょうな。
赤色巨星が白色矮星になる過程でのガス放出の仕組みについては良く知らないので誰
か詳しい人解説お願い。
おそらくは脈動型変光星として活動してる時に膨脹時の外層のガスが脱出速度を超えて
流出していくてな感じで割合静かな流出だとは思うのだけど、、、。
37 :
30:04/09/26 11:42:45 ID:Zr+ZGTuj
>>35-36 木星が追い出された理由は正伝にお任せします。
ただ土星軍団の勝利になったとはいえバーナード星系にいる木星軍団がまたいつか襲ってくるかもしれない・・・。
太陽風が強い(希薄なガスが超高速で流れてくる)間は惑星のガスが吹き飛ばされますが、高密度のガスが緩やかに来るようになると逆にガスを吸収するようになり巨大化するというシナリオを書いていく予定です。
赤色巨星が惑星状星雲に変わるとき土星はガスを吸収して巨大化、そしてその質量はついに太陽の8%に達し・・・・・・・
38 :
名無しSUN:04/09/26 11:58:16 ID:rJ2ryJa2
面白い話になる予感・・・。
トリップテスト
40 :
名無しSUN:04/09/26 15:40:03 ID:uIjUos5P
>>37 正伝が土星側の勝利で終わるとも仮に勝利するにせよ
太陽系から追い出すとの保証も無い訳だが、、、。
>>40 別に木星・天王星・海王星が太陽系を離れる原因を直接土星の勝利としなくてもいい。
太陽の異常活動とか近くでの超新星爆発とか、60億年も太陽を回ってたらいくらでも太陽系を離れる口実はあると思う。
現時点では勝手ながらとりあえず土星軍団がぶっ飛ばしたor自分から逃げたという設定にさせていただけます。
訂正
にさせていただけます → にさせていただきます
43 :
名無しSUN:04/09/26 16:04:28 ID:um0g0OOJ
なんか賑わってますね(( へ(へ´∀`)へ カサカサ
44 :
名無しSUN:04/09/26 17:00:31 ID:uIjUos5P
>>41 とりあえず正伝の展開に制約が生じ無い方向でお願いしたい所。
物語を書きもしない外野からの勝手な意見ですけど外伝が本編の展開を
制約する事になったら本末転倒の様な気が、、、。
>>44 わかりました。
正伝の結末がある程度決まってしまうようなことをすると正伝のおもしろさが半減するので土星勝利というのは今のところ外しておきます。
それでも一応木星、天王星、海王星は何らかの理由で太陽系から出て行ったという設定にはさせていただきます。
46 :
名無しSUN:04/09/26 17:28:39 ID:uIjUos5P
>>45 まあ本編を制約しない方法はいくらでもありますわな。
・木星対土星の戦いは余りの昔の事でもはや結末ははっきりしない。
・可能性としての未来の物語にする。
→木星対土星の決着が、この様に付いた場合の世界の未来とする。
・正伝とは必ずしも同じ世界の話では無い事にする。<平たく言えばパラレルワールド。
他にも作劇に詳しい人なら色々思い付くかと。
>それでも一応木星、天王星、海王星は何らかの理由で太陽系から
>出て行ったという設定にはさせていただきます。
私は傍観者でしかないので詰まる所、そちらの御随意にとしか言えんです。
47 :
名無しSUN:04/09/26 17:34:16 ID:uIjUos5P
結局何を表現したいかでしょうね。
木星一派が太陽系を離れた理由を語らなくても展開できる物語であれば
理由を語らずにおく事で後にその理由についての外伝の外伝を書く余地
が生まれるかもしれないし理由が重要なら語らざるを得ないでしょうし。
いずれにせよ楽しみにしとります。
>>46 正伝は現代、誕生外伝は45億年以上前、終焉外伝は60億年以上後のようです。
時間軸的にかなり離れてるので現時点では敵惑星が太陽系から離れた原因は未定とします。
終焉外伝は氷王星、ネメシス、羅刹やその他誕生外伝に出てきた天体を登場させ、約107億年遅れでサターニオンの予言が的中するという展開にしていきたいと思います。
土星の第三の人生の幕開けです。
>>47 土星は太陽系誕生前から太陽の前の星であるサターニオンを回る固体惑星として存在し、サターニオンが死ぬと次はなんと自らの衛星であった太陽を回る巨大ガス惑星となりました。
しかしその太陽が死ぬとき、土星は第三の人生を歩み始めます。
太陽の赤色巨星化から始まり、ガスの放出、星雲化、土星の質量増大、土星系の誕生、超新星による衝撃波の襲来(この時期は銀河とアンドロメダ銀河が衝突して近くにヤバイ星がごろごろある設定)、
そしてまた起こるであろう木星軍団、バーナード星系との戦い等を書いていく予定です。
49 :
勝手に外伝:04/09/26 18:08:34 ID:rJ2ryJa2
元「勝手に外伝」ですが、賑わってますね〜〜〜。
木星・天王星・海王星が太陽系が出た理由は何とでもなるのではないでしょうか?
正伝の舞台が現在か近未来なら、正伝の結果がどうであれ「こじ付け」は可能
だと思います。なんたってアンドロメダ銀河と天の川銀河が接触するまでの時間
があるのですから。
例:もし正伝で土星が完敗して破壊されたとしても、太陽系外の褐色矮星がやって来て
土星Uを名乗る。 いざこざがあって愛想をつかした木星が出て行く。
例:もし正伝で木星が完敗して破壊されたとしても、・・・話は何とかなるでしょう(笑)
個人的には、木星vs土星の戦いは痛みわけで引き分け・・・。その後太陽系外から強力な敵が
来襲する。 太陽系の全惑星は一致団結(氷王星等含む)して戦うが、敗色が濃くなる・・・。
木星一派は芝居を打ち自らが悪者になるような行動を取って、太陽系を救う・・・。
その後、太陽系を去って行く。(・・・涙)
・・・てな話が好きです。
50 :
勝手に外伝:04/09/26 18:15:38 ID:rJ2ryJa2
49は48を読む前に書いたものです。
30さんの48の設定だけ読んでいてもワクワクしますね。
面白そう・・・、楽しみにしてます。
>>49 完全破壊はエグいのでやめときます。(笑
例えば土星は戦いで痩せ細り(ていうかもう正伝で十分木星にガス剥ぎ取られて痩せてる)、そして木星はガスを剥ぎ取られて岩石惑星となり、このままでは自分に勝ち目はないと悟って出て行くとか。
太陽系外からくる脅威はやっぱり超新星爆発でしょう・・・・・。
確かに共通の敵を見つけると和解するというのはいい考えだと思います。でも私としては土星と木星だけは永遠に犬猿の仲にしておきたいと・・・・。
52 :
名無しSUN:04/09/29 10:39:26 ID:5JsC1Qgb
保守れ
53 :
名無しSUN:04/09/29 17:42:01 ID:oKqF4vWf
ほとんどの場合「こじつけ」は可能なので、
正伝のエンディングを拘束するような設定はできればしないで欲しいです。
その頃の太陽系は太陽から近い順に地球、土星、冥王星&カロン、セドナ、氷王星、ラセツが公転していた。
もしかしたら得体の知れない天体が公転してるかもしれない。
一方、バーナード星系は最初からあった固体惑星と木星、天王星、海王星が公転してる。
太陽風の速度は徐々に遅くなり、さらにはより高密度な物質の流れに変わっていった。
ついに土星に落下するようにもなった。
減少していた土星の質量は増大に転じたのである。
>>53 なるべくそうならないようにしていくつもりですが・・・。
~~~~~~
55 :
名無しSUN:04/10/02 00:53:45 ID:KrisVPd3
>54
パラレルでもいいよ。楽しみにしてるから。
別に単一の設定・ストーリーに縛られることは無い。
一応504氏とは別系統ってことにしおいて、
いろいろ流用すればいいんでないかい。
>>55 パラレルにはしません。
仮に正伝のほうで木星勝利という結果になったとしても、その後にもう喧嘩をしてはいけないという決まりはありません。
むしろ一旦勝敗が決まってもその後60億年もあれば絶対喧嘩は起こるかと。
〜太陽の崩壊〜
土星はなおも質量を増やし続け、それによって重力が強まるとより遠くのガスをも引きつけるようになり、加速度的に重くなっていった。
いや、重力よりも土星が自分からガスを引き付けているようである。それも無意識のうちに。
なぜこうしてまで質量を増やしたがるのかは本人にもわからないのだ。
ちょうどその時太陽の中心ではヘリウムが炭素になる核反応が始まっていた。
しかし太陽質量の恒星ではCNOサイクルをうまくコントロールできず長続きしない。
そのまま暴走して太陽は崩れ、質量の大部分を宇宙空間に放出した。
そう、惑星状星雲になったのである。
土星はここぞとばかりに太陽から放出された大量のガスを引き付け、土星の周囲には半径1AUにも達する巨大な円盤ができた。これはかつてのリングとはまるっきり違うものであった。
なぜか水素は土星に落下しても太陽が作り出した重元素は円盤に多く残ってる。
やがて土星の質量は以前の100倍にも達した。
それでも質量は増え続ける・・・
57 :
名無しSUN:04/10/02 19:33:50 ID:fboUhiLX
いよいよ始まりましたね。
わくわくドキドキ・・・。
崩壊する太陽。 次世代への胎動を始めた土星。
本当にどうなるのでしょう?
アッ!ラセツの名が・・・。 勝手に外伝より
58 :
名無しSUN:04/10/03 07:22:43 ID:fiVz+1D0
揺籃の星によると、
・地球は土星の衛星だった
・地球は金星に倒されて地軸がずれた(倒された)
だそうです。
みなさんいろいろと期待していただき本当にありがとうございます。
その期待にお答えできるよう努力していきたいと思います。
〜ついに恒星へ〜
太陽の放出した水素ガスを吸収してどんどん重くなる土星と、その周囲に渦巻くガス円盤。
土星の質量は太陽の8%に到達、中心温度は1000万度以上の高熱となった。
そのとき土星中心の水素原子核同士が電気的反発を振り切り衝突、トリチウムを経てヘリウムになる核反応が始まった。
そう、土星は恒星となったのである!
双極分子流を放出して輝く姿は大昔の原始太陽のようだ。
しかし恒星風によってガスが落下しなくなったため、太陽質量の8%を少し超えたところで質量の増大は止まり、惑星が成長する時期に入った。
土星の周囲では徐々に微惑星が成長、もともと衛星であった杜鷹と妙石は惑星となった。
多くの彗星が生まれては太陽系外縁部へと旅立っていった。
新たな惑星系が形成されてる一方で、土星の重力が巨大化することで冥王星軌道はさらに外側へ、地球は太陽を回る軌道を外れてそのまま冥王星軌道よりも外側へ移動した。
つまり白色矮星と土星の共通の重心から少し離れたところを回る軌道に入ったのである。
赤色巨星に完全に焼き尽くされ生命を失った地球もかつての静けさを取り戻しつつあった。
火照った表面は次第に冷め、ところどころで氷も見られるようになった。
やがて地球は氷の惑星へと姿を変えていくのである。
60 :
名無しSUN:04/10/05 08:28:16 ID:Y/7ZbHPs
みんなとりあえず物陰から様子見中なのか?
|%)
|彡 サッ
|< 期待してまつ
61 :
名無しSUN:04/10/07 12:53:39 ID:i7c38aNe
泣きながら保守
62 :
名無しSUN:04/10/08 11:04:18 ID:RhvwxyLy
物陰から保守る
63 :
30 ◆msaTURnJ96 :04/10/09 07:28:15 ID:YG4vrnKf
〜飲めや歌えやドンチャン騒ぎ〜
円盤の中では惑星が成長し、そして最後に余分なガスが吹き払われて惑星がよく見えるようになった。
惑星の名は内側から黄昏、舞、杜鷹、妙石、雪小倉、小百合だ。なぜか全て漢字の名前なのはまあいいとして。
実はもっと外側にも惑星はあったのだ。しかし白色矮星との連星である以上土星から離れると軌道を維持できず、そのまま飛ばされたり白色矮星を回る軌道に変わってしまうのである。
土星に一番近い黄昏は中心に鉄コアを持つ珪素の多い固体惑星で、土星がまだ平衡状態になってないときは灼熱の星だったが土星が安定すると寒くなってしまった。でも土星の潮汐力によって火山活動はよく起こる。
舞は金属の多い固体惑星で表層はすぐ冷えてしまったが内部はまだ溶けている。表層には元々赤色巨星にあったダイヤモンドが多く集まっていて土星に照らされて輝くところは言葉に言い表せないほど美しい。
杜鷹と妙石は共にガス惑星、水素とヘリウムを多く含み、中心には金属水素がある。互いに直径・質量・組成共に似通った兄弟である。
雪小倉は中心の鉄コアから表面の水素まで全て凍った星で、名のとおり宇宙から見るとまるで雪だるまのようだ。この惑星にある雪雄蔵岳は小倉山を思わせるのでこの名前がある。
小百合は6惑星の中では一番小さく一番見えにくい惑星だが、半分以上がSiO2でできていて水晶の量はダントツで多い。そして何か不思議な力を持っている・・・。
そのとき土星は意識を取り戻した!
「ここはどこだ?」
そして悟った。
「どうやら俺は恒星になったようだ」
杜鷹・妙石は言った
「俺たち成長して色形全然変わってしまったけど杜鷹と妙石だよ。」
雪小倉は言う
「星系の誕生を祝ってパーティーするってのは?」
パーティーが開かれ、飲んで歌って踊ってドンチャン騒ぎとなった。
と、そこに・・・・
「お久☆」
なんとラセツまで来たのだ。
「ずっと遠くから見ておったが・・・近くまで来るとさぞ壮大な光景じゃのぉ・・・・・。」
氷王星も来てる。
土星はちょっと不思議に思った。
「ラセツ本当にお久しぶりだね。でも110億年の間一体どこに居たの?」
ラセツは言う
「ずっと太陽系の外側に居たの。寂しかった。でもここで会えて私はすごくうれしいよ。」
「ところでこの星系に仲間入りしてもいいかしら?」
土星は少し戸惑った
「妙石と雪小倉の間にあるちょっとした開きスペースならいいよ」
「俺杜鷹。よろしくな!」
「俺は妙石だ。よろしく。」
「あたし舞。これからもよろしく。」
「僕黄昏。まあよろしく。」
こうして土星系のパーティーは盛り上がった。
#さっきsage忘れた・・・orz
65 :
名無しSUN:04/10/09 08:53:01 ID:ijakq4g/
にぎやかね(´艸`)クスクス
66 :
名無しSUN:04/10/10 19:49:14 ID:sam6AGtV
わ〜楽しそう!
仲間に入れて欲しい。
それにしても、漢語名の星名って斬新&素敵ですね。
妙石・雪小倉・小百合の三星が最高!
・・・勝手に外伝でした。
>>66 漢語名にしたのはただ単に名前がなかなか思いつかなかったからですw
木星軍団のほうも多くは漢語名になるでしょう。
〜過去の記憶〜
パーティーが終わってラセツが羅刹となって土星系の安定軌道に入った時、物言わぬ天体であった白色矮星が語り始めた。
「わしがまだ若い頃お前が木星に敵対してた理由がやっとわかった・・・
もし今まで太陽系に巨大惑星が2つも残っていたらガスが拡散してしまってわしの後継者ができることはなかった。
これも運命、お前には太陽系2代目をよりよいものにしていく義務がある。
110億年の人生の中でいろいろなできごとがあった。でも過ぎてしまうと短い。
でもお前はわしとちがって1兆年以上の時を生きることができる。確実に衰え、やせ細りゆく銀河系を体で感じるだろう。
ではさよなら。」
その一言を残して白色矮星はまた物言わぬ天体となってしまった。
その後過去の話で盛り上がるのであった。
〜高等生物の心〜
土星系に目をつけてる高等生物は少なくない。
生まれたての星系を望遠鏡で眺める生物、いつか土星系に旅行しようと考えてる生物、そして中には超新星爆発から逃げるための移住先にしようとしてる生物までいる。
地味ながらもたいへん人気のある星系でもあった。
だがその中でも一番最初に土星系に目をつけたのはベテルギウスが爆発した後にその星雲から誕生した惑星に住む生物である。
しかしただの宇宙人ではなかった。
実は太陽が赤色巨星に向かって光度を増し、地球環境が大幅に変わってしまったとき地球から脱出した高等生物だ。
彼らが脱出した後まず北極や南極の氷が溶け始め、廃墟となった海岸都市は海に沈んでいった。
地球はどんどん暑くなって地球全体が高温多湿のジャングルとなる。
それでも太陽光度は容赦なく増し続け、太陽が46億歳だった頃の2倍になったとき海は沸騰し、もはやウイルスやバクテリアのような原始的な生物しか生きることができずそれらも定まった運命を歩むほかない。
やがて太陽は巨大な赤い怪物となって金星を飲み込み地球を解かして焼き尽くした。だが飲み込まれなかったのが唯一の救いである。
飲み込まれることなく生き残った地球は氷の惑星となって太陽系の少し外側へと追いやられた。
地球にはタイムカプセルが埋められていてそれを掘り出すためにベテルギウス二世の惑星から来るわけだが、中には移住(里帰り?)するつもりの者もいるぐらいだ。
69 :
名無しSUN:04/10/16 18:52:33 ID:ECvOy24n
当初、地球から脱出した高等生物は現人類の後継者なのだろうか?
それとも異形の姿形をしているのだろうか?
土星系の姿も含めて、想像が膨らみます。
70 :
名無しSUN:04/10/21 23:06:18 ID:JCy6e0li
保守
71 :
名無しSUN:04/10/22 08:37:43 ID:Rb0I9XWL
一度ageましょう
ここ最近忙しかったので来れませんでした。。。
〜木星、修行の旅へ〜
銀河系の高等生物の多くは当然土星系の存在をよく知ってるが、バーナード星系のバーナード星や木星もそれにうすうす気づきつつあった。
木星やその衛星、バーナード星はあれからずっと惑星状星雲を眺めていたが、何かおかしいことに気づいていた。
まず惑星状星雲がなぜか小さすぎるのである。太陽程度の質量の星が惑星状星雲になるともっと大きな星雲ができるということは木星も知っていた。
しかしどう考えてもこれはおかしいのだ。
そして惑星状星雲が完全に拡散するとさらにおかしなことに気づくのである。
木星は言う。
「なんか白色矮星の光の波長が一定周期で変化してないか?」
「それに強い赤外線も感じる」
白色矮星の波長が変わる周期は大体100年ぐらいである。どうやら白色矮星の1/4程の質量を持った天体が白色矮星の周りを廻ってるようだ。
さらにその赤外線にも微妙な波長変動があることから、その天体の周りにはさらに小さな天体があることも予想できる。
「これってまさか・・・」
バーナード星は答える
「きっとそのまさかだね。」
木星は言った
「つまりあれは土星か!」
バーナード星は目を細めて言う
「負けっぱなしは嫌だろ? でも悪いが今の君だと奴と戦おうとしても即玉砕がオチだぜ。」
木星
「それじゃあ俺、刹那星雲に修行へ行ってくるよ」
バーナード星
「君がそれを言うのを待っていたんだ! 健闘を祈るから気をつけていくんだぞ!!」
木星はバーナード星を離れ、旅立った。
刹那星雲とはバーナード星からは一番近い星生成領域である。多くの星が生まれていてそこには小さな褐色矮星から実に太陽の30倍にも達する青色巨星まである。
74 :
名無しSUN:04/10/30 13:02:02 ID:8oD3ZkNm
オーッ!
『刹那星雲』・・・すごい名前の修行先! これは辛そう!
そして、久遠の時間の先に待ち受けるのは第?次土木大戦!
75 :
名無しSUN:04/11/04 14:08:40 ID:Z7KmODra
保守
76 :
名無しSUN:04/11/07 21:15:04 ID:WbTpCUR/
雑誌「ムー」の記事では、地球は1万2千年前まで土星の衛星だったらしい・・・。
いくら何でもそれは無いだろうな。
77 :
名無しSUN:04/11/07 21:59:10 ID:gUeDVOBo
78 :
名無しSUN:04/11/09 22:26:23 ID:YEHjxVCp
正伝さんまだ〜(AA略
今月中に一度続きを上げるつもりです。
良い作品を書ける状態になるまでもう少しだけお待ちください。m(__)m
80 :
名無しSUN:04/11/12 00:41:35 ID:cH1joVTx
504氏キター!!首を長ーくして待っておりますです。
>>80 お待たせしてすいません。
リアルのほうでかなりのプレッシャーがかかっている状況なもので。
82 :
名無しSUN:04/11/13 00:57:07 ID:W1qKKlJq
今月つってもあと半月ほどしかないよ。
年内にしても大丈夫と思う。
83 :
名無しSUN:04/11/13 02:29:40 ID:yBZYHdsJ
とりあえずまとめサイトきぼんぬ!
84 :
名無しSUN:04/11/17 22:45:08 ID:X3zPEUPp
未来編の外伝さんは、どうしたのかな〜?
85 :
名無しSUN:04/11/21 20:29:48 ID:lXuLsV+V
漆黒と沈黙が支配する宇宙空間に木星の聞こえる。
木星:「ねえねえ・・・土星タン。聞こえている?」
土星:「聞こえているわよ〜!どうしたの?」
木星:「最近、このスレに人が来なくて寂しくない?」
土星:「そうね・・・。言われてみれば寂しいわね。」
木星:「皆さんに忘れられたのかしら・・・?」
土星:「そんな事無いと思うけど・・・、なんか悲しいわ。」
みんな〜! 太陽系の二大惑星が寂しがっているよ〜〜〜。
86 :
名無しSUN:04/11/22 17:19:03 ID:sjAPH+mb
>>85 >宇宙空間に木星の聞こえる。
「木星の声が聞こえる。」ですな。
つか勝手に外伝さん?
仕事は一段落ついて、、、ないんでしょうなあまだまだ。
87 :
85:04/11/23 00:02:08 ID:ixWYMWXc
>86
仰せの通り、勝手に外伝ですが鋭い指摘ですね。
「あっ!ばれてーら!」 (小泉今日子風)
覚えていて下さってありがとうございます。
ご指摘の通り「声が」の部分が抜け落ちてました・・・。(しょぼん)
仕事も文章もまだまだですね。 はぁ〜ぁ〜。
88 :
名無しSUN:04/12/07 08:42:03 ID:nbFECvKC
保守
89 :
名無しSUN:04/12/13 16:31:19 ID:5XaDD38g
>>87 と言うか“土星タン”とか書いてる時点で該当する人物が一人しかおらんと思う。
誰かが真似してるんじゃない限り。
と保守替わりに化石の様なレスをしてみる。
90 :
名無しSUN:04/12/19 07:30:48 ID:u+jCmvAg
この板保守しなくても結構おちないね
91 :
名無しSUN:04/12/19 15:20:17 ID:Z3eSc8xc
>>90 これ位で落ちるならフォトンベルトスレとか板違いのスレが
すぐ落ちてくれて助かるんだけどねえ。
92 :
名無しSUN:04/12/27 21:16:07 ID:tgXqIsu4
保守
93 :
名無しSUN:04/12/31 10:18:39 ID:9faldPhf
年内最後の保守!
書き手タソ、皆さん よいお年を!
94 :
名無しSUN:04/12/31 23:49:39 ID:M5Ha1Rqo
地球の皆さんへ、もうすぐ2004年も終わりですね。
よいお年をお迎えください。
by 土星&木星
95 :
名無しSUN:05/01/01 11:44:16 ID:d+f4OMsd
外電タソあけおめ!
おめ
97 :
名無しSUN:05/01/02 10:05:08 ID:puCvT129
土星:「木星タ〜ン!あけおめ!」
木星:「あけおめ!土星タン」
土星:「私ね疑問があるんだけど聞いてもいいかな?」
木星:「えッ?もしかして私のスリーサイズ?何か恥ずかしいな・・・。」
土星:「・・・、そんな事聞いてません!ところで、私たちの本当のお正月っていつなの?」
木星:「うッ・・・!そこまで考えた事ないわ」
土星:「それに、もしあったとしても私と木星タンとでは違うわよね」
木星:「そうだよね。お互いに公転周期とか春分点が違うからね」
土星:「うーん・・・深く考えると思ったより難しい話になりそう」
木星:「そんな事よりお正月だよ飲もうよ!大吟醸『雪下香梅』があるわよ」
土星:「そうね!私もお菓子が2個あるの」
木星:「それって・・・もしかして『カッシーニ』の事?かなり苦しいわね」
土星:「え・・・あの・・・その・・・、とにかく飲もうよ!」
木星・土星 : 「今年がよい年でありますように乾杯!」
※ 西暦2005年・・・新年から意味不明の会話をしている彼女達であった。
あらためて「あけましておめでとうございます」
皆さんは、どのようなお正月を迎えましたか?
今年1年が良い年でありますように。
・・・勝手に外伝でした。
98 :
名無しSUN:05/01/10 11:43:02 ID:tiKtmYwu
しなやかに保守れ!
99 :
名無しSUN:05/01/15 07:55:18 ID:fS/ITz9F
ホイヘンスがタイタンに到着age
実況は盛り上がってる
今日も無駄話
土星:「木星タン聞いてよ!!! 100ゲットしたよ!」
木星:「やったね!!・・・って?そんな話している場合なの!」
土星:「あー!そうだ!うちのタイタンタンにホイヘンスが着陸したんだ」
木星:「タイタンタン・・・って? タイタンの語尾にタンを付けてどうするのよ!!」
土星:「ホイヘンスの話を聞きたいくせに『タン』の話をされてもね・・・困るわ!」
木星:「土星タン・・・もしかして酔っているの? 話についていけないよ」
土星:「うん!さっき少し飲んだからね」
木星:「やっぱりね。ところで、ホイヘンスの送信画像をみさせてもらったけれど、なにかの
液体が存在したみたいね。何があったか知らないの?」
土星:「アルコールでは無い事は確かだけど、実は私もよく知らないのよね」
木星:「主星のあなたが知らないとは、タイタンって随分ガードが堅いのね」
土星:「そうなのよ!それでね実は私もすごい興味があったのよ」
木星:「NASAのこれからの発表が楽しみだねー」
土星:「本当に私も楽しみだわー」
木星:「ところで、ホイヘンスはまだ画像を送り続けているのかな?」
土星:「あら!どうかしらね?ちょっと他のスレに行ってみましょうか?」
木星・土星 「では、皆さんさようなら」
『それにしても、すごい宇宙技術&表面画像!』と感激している外伝。
そして誰もいなくなった・・・?
102 :
名無しSUN:05/01/19 19:45:04 ID:21KNh1qE
ガ━━(゚Д゚;)━━ン
終わったか。めちゃ久しぶりに来た途中の作者より。(グランドクロスまで)
103 :
101:05/01/20 07:32:22 ID:S98vA/2+
104 :
名無しSUN:05/01/23 13:37:04 ID:BUKW404E
ネタが殆どとまってるんで、みんなで新たな小説つくろうか?
【小説】シリウスを目指せ【多人数】とか?
時は2088年、民間の会社でも宇宙船を持ち、衛星軌道で仕事をしている頃
富士のすそのにまばゆい物体が墜落。
「また何処かの衛星でも落ちたのか」「金目の物がないかな?」と探しに出た
古代薫。そこで見たものは。。。。
とかどうよ?
やっぱり無駄話
土星:「木星タン!聞いてよ!私すごい不満があるのよ」
木星:「どうしたの?何がそんなに不満なの?」
土星:「外伝よ!外伝!前スレでダイジェスト版で話を終わらせたのはいいけれど、
あの話って私の事ってほとんど書いてないのよ!ラセツばっかり・・・」
木星:「あっ!それなら私も不満がある!あれって、『悪の木星軍団vs美しき戦士』
・・・て構図でしょ!私もまったく納得いかないの!私は悪い事は何もしてないわよ」
土星:「それに、冷静に考えてみると私が正伝で戦う理由もウヤムヤになっているし」
木星:「そうだそうだ。すごい中途半端な話で終わっている!」
土星:「外伝に続きを書かせたら?大赤斑砲でもちらつかながら」
木星:「脅しかい!?それより、あの人は今忙しくないのかしら?」
土星:「今は、ちょっと落ち着いているみたいよ。2夜続けて新年会に行くぐらいだからね」
木星:「ハハハ・・・あの?マーク付きの新年会ね。それはそれとして、そんな時間があるなら
何とかなりそうね」
土星:「マジに少しでも書いてくれない?外伝」
・・・大赤斑砲に狙われている外伝でした。
星同士が戦うのがいい!
外伝です。
大赤斑砲が怖いので、少しずつ続編を書こうかと思ってます。
前回の話の続きに、土星や木星の回想をうまく絡めて、前話の補足が出来たら
良いな〜と思ってます。
古の記憶を、また語らせてもらおう。
太陽系創生期に発生した木星配下の小惑星軍と土星の衛星軍の戦いは終焉を迎えた。
小惑星帯を公転する安定する術を知らない夥しい小惑星のほとんどが姿を消した一方で、
戦う為だけに産まれた土星の戦闘衛星も姿を消した。
太陽系に平和が訪れ、そして長く続くと思われた。
― ― ― ― ― ― ― ― ―
天駆ける戦士達の骸は、太陽系の各惑星に降り注いだり、大型惑星の新衛星となったり、
太陽系外縁に達したりと、無秩序に離散しているように思われていた。
しかし時間の経過と共に、その大部分がある一点に向かっている事が認められた。
土星圏・・・、フェ―べ帰還後より続々と小惑星帯を起源とする星屑や宇宙塵が集まリ始め、
そして時間の経過と共に、その数は増えていった。
土星圏は、その創生の時のように、混沌とした世界に戻ろうとしていた。
― ― ― ― ― ― ― ― ―
振り返れば、小惑星帯での戦闘において、土星軍ラセツ部隊は絶望的な戦いを強いられたが、
そんな戦いの中でもラセツは破壊した小惑星の破片が、少しでも多く土星に向かうような
戦い方と破壊を試みていたのである。
そうすれば、土星は集まってきた失われた星々の命を掻き集めて、新たな命を再生して
自分と同じような戦闘衛星を作ると信じていた。
そうすれば、もし自分が使命を果たせなくても、いつの日にか新たな戦闘衛星が必ず使命を
達成すると思っていた。
・・・そして、ラセツの願いが通じたかのように、混沌とした土星圏に新たな命が胎動を始めた。
― ― ― ― ― ― ― ― ―
これは太陽系が幼年期を終えた直後の話である。
また、語らせてもらおう。 − フェーべの想い −
土星圏衛星軌道上に集積した膨大な星屑は離散集合しながら、数個の新衛星を形作ろうとしていた。
当初からの衛星として君臨していたタイタン等の軌道を脅かす事なく、ラセツ・ジョカ・カロリス等
の元の軌道を占めていた。
フェーべは、複雑な気持ちでその様子を眺めていた。
かつて命を賭けて戦った木星配下の小惑星軍の残骸が同じ土星圏に存在し、そして新たな
衛星になろうとしているのだから・・・。
あの戦いの中で、唯一帰還できたのはラセツのお陰である事はわかっていた。
そして眼前に起きつつ有る事がラセツに起因しているのも充分に推測できた。
「私達の戦いはいったいなんだったのかな?
ラセツって本当は何のために戦ったのだろうか?
いったい、どうして敵の残骸が目の前で再生しようとしているのかしら?」
・・・そんな想いが胸を過ぎっていた。
木星遠征に参加し唯一帰還した時は、その体躯をかなり破壊されており意識も無かった。
その後、奇跡的に意識を回復し木星やタイタンを始めとする衛星群に、戦いの経過や詳細を語った。
第一次小惑星帯戦・カロリスの水星突入・第二次小惑星帯戦・ラセツが語っていた事・・・等。
土星は彗星等の情報から戦いの経緯は得ていたが、フェーべからの報告により
過酷な戦いの全貌を知る事が出来た。
そして、意図した事と別に太陽系全体に、急速にそして長い平和が訪れれようとしている現実。
すべてを経験してきたフェーべは直感的に何かを感じていた。
『このままでは終わらない・・・』
゚・*:.。..。.:*・゜ ☆ ・*:.。. .。.:*・゜゚・*
そして、新衛星の胎動は土星にとっても複雑な想いの元となっていた。
あぼーん
久しぶりに新作乙〜。
また、語らせてもらおう。 − 振り返る心 −
土星は、自らの衛星軌道上に集積した大量のスターダストが、敵である木星配下の小惑星の残骸
である事に気付いた時は非常に驚いた。
更に、それらが新たな数個の新衛星として胎動を始めた事態に困惑していた。
「ラセツ・・・何を考えて戦ったの?私に何をさせようとしているの?」
−−−−−−−−−−−−−−−−
土星はラセツ部隊の出撃を思い起こしていた。
木星に対する怒りや憎しみに任せて、誕生したばかり四衛星を出撃させたが、その直後に妙に
負の感情が薄れてしまい、逆に出撃させた事を悔いる気持ちが芽生えていた。
「自分の衛星だからと云って、勝手に戦いを仕向けていいものなのだろうか?
本当に納得して往ったのだろうか?」・・・答えの無い自問を続けた。
第一次小惑星帯戦で圧倒的勝利を収めたとの報が彗星から持たされた時は、うれしさより
損害が無かった事による安堵の気持ちが強かった。
そして、その後のカロリスの水星突入の悲報が入った時は、悲嘆に暮れるばかりだった。
更に第二次小惑星対戦での圧倒的戦力差での戦闘とジョカの喪失。木星圏でのラセツの戦闘と
離脱時の自爆行為・・・。そして、唯一帰還したフェーベの木星圏あげての回収作業。
結局は目的を達せず三衛星を無残に失ったのである。・・・あの星のせいで。
一度は薄れた木星への負の感情であったが、再び激しい感情が湧き出した。
更に太陽系に安定と平和が訪れた事が、木星に対する悪感情を増幅していた。
結果だけ見ると、ラセツ部隊の戦闘は小惑星帯の大掃除をした事になり、急速に太陽系の安定
をもたらしたのであるが、それは本来木星の重力が原因で形成されていたのある。
それなのにラセツ部隊は、すべての罪と憎しみだけを背負って消え去ったのである。
そして、太陽系内には『木星強し!太陽系安定の立役者!』・・・の声だけが残った。
「私の失われた衛星達が報われる事はないの?木星っていったい何?」・・・土星は嗚咽した。
>>112 最近感想書いてないですが、ちゃんと読んでますので執筆よろしく。
って、ワシ誰やねん?
>唯一帰還したフェーベの木星圏あげての回収作業。
こりは“土星圏”の間違いですな?
これは無駄話・・・ではありません。
土星:「外伝の続編がやっと始まったね。さすがッ大赤斑砲!」
木星:「始まったのはいいけれど、大事な所で『土星』と『木星』を書き間違えたみたいよ」
土星:「え!どこで?」
木星:「>113さんのレスに書いてあるわよ」
土星:「なにこれ!外伝って・・・バカ!読み直しとかしないのかしら?」
木星:「本当ね!この話の流れで土と木を間違えると、話自体が成り立たないよ」
土星:「それはそれとして、真剣に読んでくれている人が居るんだね!」
木星:「なんかさ〜。すごくうれしいよね・・・本当に」
土星・木星 「ありがとうございます」
また、語らせてもらおう。 − 土星とフェーベ −
土星は失われた三衛星に思いを馳せながらフェーベに問うた。
「私に質問する権利は無いかも知れないけれど、何を考えて戦ったの?」
フェーベは答えた。
「私は少しでもラセツの力になりたいと思い戦いました。
そしてラセツは『戦う事が太陽系に平和をもたらせる』の言葉を信じて戦ったようです」
「その言葉は誰の言葉なの?」
「ラセツは夢の中の言葉だと言ってました」
土星はラセツの生誕時の言葉を思い出した。『今、夢から覚めました』・・・いったい
どんな夢を見ていたのだろうか? ここでも自問した。
そしてフェーベに再び問うた。
「私の周りで敵軍の星屑から新たな衛星出来つつあるけれど、どう思っているの?」
フェーベは困惑しながら答えた。
「私も正直言って困惑しています。ただ言える事は、偶然とは違うって事。 それと・・・」
一度言葉を切ってからフェーベは再び話し始めた。
「言い難いのですが、最大の難関だった小惑星帯にほとんど邪魔物はありません。
新衛星を戦闘衛星にして私達と同じ方法で木星に突入させれば、最初の目的通り
破壊は出来なくても矮小化と公転軌道の変更は出来ると思います」
「せっかくの太陽系の平和はどうするの?それに大赤斑砲の攻撃をどう防ぐの?
彗星達の話では木星の衛星群も強力になっているらしいよ」
フェーベは再び答えた。
「ラセツはきっと太陽系の本当の平和と安定のためには、まだ戦いが必要だと思ったのでしょう。
大赤斑砲は新衛星のどれかが盾になるか、木星の衛星を盾にすればなんとか突入できます。
木星の衛星群は、かつての小惑星帯のスサノオ部隊と比較すると敵ではないと思います」
土星・・・心の片隅を見透かされたような気がした。
また、語らせてもらおう。 − 逡巡 −
土星の心は激しく揺れていた。
木星を再び攻撃したい。フェーベの言う通り今度は勝算が高い・・・。
今度こそ目的を達する事ができる。
だけど自分の衛星を失う悲しみはもう味わいたくない。
失われた衛星たちがもたらしたせっかくの平和と安定を乱したくない。
宇宙の深い闇と、遠くに見える太陽を見比べていた。
果てしない時間と空間の深淵と、かつての自分の衛星が発している光。
そして新たな命の胎動・・・。
自分自身の存在意義・・・木星の存在・・・今は亡きサターニオンの言葉・・・。
意識が淀み、混濁していった。
目の前に見える胎動にラセツの姿が重なった・・・ような気がした。
夢か幻か・・・!? 存在の無い何かが意識に直接触れた。
その瞬間、発作的に体内の金属水素や重金属を新たな衛星達に放出した。
・・・ラセツ生誕時と今回のこの放出により、土星は極めて比重の
軽い惑星となったのである。
−−−−−−−−−−−−−−−
新衛星群はついに鮮明な姿を表し始めた。
ラセツとほぼ同じ大きさの超大型衛星が一つ。
更にジョカを彷彿させる大型衛星が二つ。
どれも、白磁の肌に包まれた美しい衛星達である。
新作乙〜。
ちゃんと見てるから頑張ってね。
また、語らせてもらおう。 − 征途 −
土星の新衛星達は産まれるのと同時に次から次へと同じ事を言った。
「戦う為に産まれた来ました。いったい何と戦えば良いの?遠慮は要らないよ」
フェーベは土星に助言した。
「決断の時です。木星を攻撃する絶好の機会だと思います」
土星は遠慮がちに新衛星達に命じた。
「私のわがままだけど、木星に往って欲しい」
新衛星達は「待ってました」といわんばかりに、次の行動に出た。
超巨大衛星のエクシオンと巨大衛星のテンファとユイファがお互いの力を利用して、衛星軌道から
離れたのである。
フェーベが「私も連れて行って!」と叫んだが、その時には遅かった。
タイタンが、その行動に気付いた時は完全に手遅れとなっていた。
「また、私は行けないの・・・」嘆きの言葉を口にした。
余りに早すぎる出撃である。
土星も驚くような速さで衛星軌道を離れた三衛星は、土星リング外周でフライバイを行って、
一路太陽へ向かった。
そして振り向きながら土星に声をかけた。「何も気にしないで下さい。戦う運命だから」
土星は言葉に詰まりながら手向けの言葉を送った。「ありがとう」
−−−−−−−−−−−−−−−−
後に土星は、この早すぎる出撃を悔いるのであるが、未来を知る術は持っていなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−
ちょうどその頃、海王星の緊急の命を受けた彗星が土星に向かっていた。
また、語らせてもらおう。 − 闇に蠢くもの −
太陽系内を自由に飛び回る大量の彗星や微惑星は、自分達の見聞した出来事を
お互いに情報交換したり、各惑星に伝える大事な情報伝達者であった。
ところが、その情報伝達者達にある異変が起きていた。
ある方面から飛来する彗星が激減し、ついには途絶したのである。
最初にその異変に気付いたのは、海王星であった。そして気付いたのと同時に呟いた。
「あの辺りは、龍姫がちょうど運行しているはず・・・龍姫になにかあったのか?」
それから間も無く途絶したかように思えていた彗星が、ようやく一つだけ姿を見せた。
「何かが太陽系外から接近中。仲間達が多数吸い込まれた。龍姫星は偵察を・・・私だけ・・・」
その彗星は、そこまで伝えた瞬間に傷だらけの核が分解してしまった。
海王星は我を忘れて叫んだ。「何かっていったい何だ!ついに奴が来たのか?龍姫は無事か?」
そして、海王星は近傍を通る彗星達に叫んだ。
「土星に伝えろ!『太陽系の危機だ!龍姫星に外宇宙から何かが接近している。噂の新衛星が
完成していうのなら、新衛星を援軍に送れ!木星との内戦なんかどうでもいい』と言え!
それと天王星にも伝えてくれ『龍姫に危機が迫っている』・・・それだけで解る。
それから、木星に云え『太陽系、特に木星に恨みを持つものが外宇宙から来た、龍姫星が
接触しているようだが、支援が必要だ!』・・・早く伝えてくれ。頼む!」
伝達者達のネットワークは、指示を受けた情報を急報し、他の情報も後に各々に伝えた。
その一方で自らの衛星である“スタリオン”と“トリトン”に出撃を命じた。
「すぐ龍姫の元へ行け!彼女を守ってくれ!もしかすると既に攻撃を受けてるかもしれない」
スタリオンとトリトンは応えた。「龍姫は必ず守り通します」・・・言葉を発するのと同時に出撃した。
「俺は龍姫さえ無事なら、太陽系なんてどうでも良いのかもしれないな・・・」
かつて海王星の琴線を揺り動かした事のある龍姫星だけに、微妙な呟きが聞こえた。
>>118-119 お疲れさま。
添削先生です。<嘘こけ。
>戦う為に産まれた来ました。
あなた達言葉使いオカシイの事ね。
ワチみたく流暢なにっぽんご話さないとダメあるよ。
いつも、あら捜ししてるみたいで恐縮なんですが、なんと言うか
ここぞと言う所でミスってると言うかなんつうか。
ちょびっと無駄話
木星:ねえ土星タン!なに笑っているの?
土星:だってさ間違いの指摘の仕方が面白いから・・・。
それにさ、間違い自体もバカみたいなミスじゃない?
木星:本当に読み直しをしているのかな?
土星:たぶん読み直しはしていると思うけれど、最大の問題は筆力じゃないの?
木星:あっ!それ正解かも! 自分で書いているくせして頭の中の話が処理しきれなくて
小さなミスに気付けないのね。
土星:そう言えば前スレで書き込みしていた時も、“カロリス”の事を“ミマス”って書いていた事が
あったよね・・・(呆れ)
木星:ははは・・・あれは指摘がなくてラッキーだったね。
土星:ちょっと話は変わるけれど、太陽系に“龍姫星”って惑星あったっけ?
木星:そんなの無いよ!・・・そんな架空の星より私の事をきちんと書いて欲しい!キィー!!
土星:落ち着いてよ木星タン!そのうち書いてくれるよ・・・きっと・・・たぶんね。
122 :
120:05/02/20 00:27:16 ID:kb0x4141
私プログラム書くのが本業だからわかるけど自分で書いたものって
先入観があるんで当人がいくら読み返しても、この手の細かいミス
はなかなか気付かんのよね。<それでドツボにはまった事が何度あるやら。
極端な話チェックリスト作って確認しても気付かん時は気付かない。
自分では“て”と書いてるつもりだから“た”と書いてあっても自
分で読み返すと“て”と読んじまうんだな。
>120
まったく同感です。
“て”“に”“を”“は”“わ”“た”のミスは、いくら気をつけても出てしまいます。
しかも読み直しても気が付かない・・・。
それで職場で使用する公式文章は、他人に読んでもらってから使う事にしています。
自分でチェックするより遥かに早く見つけ出してくれますね。
これでも一応は、チェックを依頼される事が多い方なんですよ・・・。
理由は文章慣れしていると思われているからです (笑×10)
また、語らせてもらおう。 − 闇に蠢くもの2 −
龍姫星・・・太陽系最外周を運行する美しいガス惑星。
大きさは海王星より少し小さく、表面は絹を思わせるものだった。そして、土星より大きい
大きい輪を持ち、そのほとんどが氷だったので、あたかも純白のリングを身に付けている
ようであった。このため、“白龍の姫”と云う呼び方を好んで使う惑星も居た。
そして、彼女の周りには俗に四神星と呼ばれる“蒼龍”“朱雀”“白虎”“玄武”の
四衛星が廻っていた。美しい惑星を守護する衛星である。
−−−−−−−−−−−−−−−−
かつて土星の衛星軍と木星の小惑星軍が熾烈な戦いをしていた頃、太陽系外周で龍姫星は
人知れず孤独な戦いを強いられた事がある。
太陽系外から来た惑星が、龍姫星に戦いを挑んできたのである。
得体の知れない敵との戦闘で開戦当初は苦戦を強いられたが、四神星と龍姫星の獅子奮迅の戦闘によって
最終的に勝利を収める事ができたのある。
戦いの終わりに招かざる外来者は言った。「太陽系・・・特に木星に恨みを持つものが闇に蠢いている。
俺は威力偵察に来ただけだ!」・・・あまりに不気味な最期の言葉が残された。
当時の龍姫星は、孤独な戦いの後、戦闘経過と外来者の最期の言葉を海王星と天王星にだけ伝えた。
その当時、冷静に情報を聞くことが出来て、更に戦力となる惑星は海王星と天王星だけであった。
本来、もっとも頼りになるべき土星と木星は紛争の渦中で聞く耳は無いと思われていたのである。
海王星と天王星は龍姫星の報を受けて、正体不明の敵が近い将来に来寇する事を覚悟した。
そして、どの星が最初に外敵と接触しようと即時相互支援を行うのと同時に、木星と土星に
援軍の要請をするように誓い合った。
------------------------------
ついに今ここに、“闇に蠢くもの”が太陽系に接近して来た。
龍姫星は偶然であるが、またもや外宇宙からの敵と接触しようとしていた。
また、語らせてもらおう。 − 思惑 −
天王星・・・龍姫星近辺での異変発生の報が海王星経由で彗星たちから届いた。
「白龍の姫からの連絡が、また海王星に先に行ったのか!なんか面白くないぜ!」
しかし太陽系にとって、そんな事は些細な事である事は自覚していた。
「太陽系に敵が侵入したら俺らも終わりだからな・・・」
長い溜息の後に覚悟を決めて、二個の衛星に出撃を命じた。
「今までの状況から察すると、姫を守れ切れないかもしれない。どんな事態が発生しても責めない。
しかし、太陽系全体のためになる戦いをしてくれ」
“金天狼”と“銀天狼”は天王星の言葉を心に刻み込んだ。
「行くぞ銀天狼!白龍の姫様が待っている!」・・・金天狼が銀天狼に声を掛けた。
銀天狼が言った。「きっと、四神星も待ち侘びているな!海王星のスタリオンやトリトンも
出撃したのだろうか?」
金と銀の鬣をなびかせて、天王星の狼が宇宙に駆け出した。
龍姫星に対しての援軍が、海王星についで天王星からも出撃した。
微妙に思惑は違っていたが、目的は同じだった。
−−−−−−−−−−−−−−
土星にも海王星の命を受けた彗星が到達した。その後に他の彗星達からも徐々に、続報が伝えられてきた。
少ない情報を総合すると、正体不明の外敵は龍姫星と接触したあと、土星に直接達する事が推定された。
更に太陽系内の他惑星にも甚大な被害を及ぼすのは明らかであった。
「木星は報復のために、外宇宙から惑星を呼び込んだ!私が攻撃を受けるのは仕方無いけれど、
他の惑星まで巻き込む事は無いのに・・・。
木星にはそんな権利があるの!?そんな勝手な真似は絶対に許さない!」
土星は事実関係を微妙に捻じ曲げて解釈してしまった。
外敵に対する太陽系全体の情報量の不足と、土星が持つ木星に対する憎悪が思い違いを産んだのである。
「木星よ!報復とはいえ、もっと手段が無かったのか?」・・・虚空に土星の声が吸い込まれた。
また、語らせてもらおう。 − 苦悩する星 −
土星は龍姫星に対する支援要請が来た時は、要請を断るつもりでいた。
新衛星群は第2次攻撃部隊として出撃した直後であり、残存する衛星で支援戦闘が可能なのは
タイタンのみであったが、それはとても出来ない話であった。
元から木星より小さい体躯しか持ち合わせていないのに、2回にわたって可能な限りの金属水素や
重金属を衛星に分け与えたので、比重が小さくなるのと同時に極度に衰弱していたのである。
そんな状態で有力な衛星タイタンまで手放す訳にはいかなかったのである。
ところが彗星達からの続報が何回が届くうちに、そんな簡単に断れる話では無いと思い始めた。
断片的な情報を総合すると、彗星達を誘引するほどの外敵は木星級以上の大きさを有すると判断
できた。いくら海王星と天王星が援軍を出撃させて龍姫星と共同防衛線を構築しても、防ぐのは
不可能に思えた。
その後に予想される自分自身との直接戦闘も、自分が勝てる見込みが無かった。
太陽系内を縦横無尽に暴れ回る巨大惑星が想像できた。もしかすると呼び込んだ木星さえも
蹂躙するかもしれない。全惑星が滅亡しつつある太陽系が目に浮かんだ。
私怨のために木星と戦うのが無駄に思えてきた。自分自身に迫りつつある危機の元を絶つ事が、
太陽系全体にためにもなるのではないか?・・・木星打倒は、その後でも良い。
・・・しかし、木星打倒は今がチャンスではないか?・・・既に攻撃部隊も出撃している。
天王星や海王星が援軍を送ったのに私は何もしなくていいのか?答えの出ない自問自答が続いた。
彗星たちが叫んだ。「もう時間がありません。龍姫星に援軍を派遣してください。あなたに
最も似た惑星を救ってください。そして、我々の仲間の仇を討ってください」
苦悩の中で、つい苦し紛れに彗星たちに叫んでしまった。「大至急援軍を送る」
援軍を送る宣言はしたが、それは空手形に近いものだった。
心の奥からエクシオン隊の早すぎる出撃を悔いた・・・。
私は嘘を言ってしまったのか?・・・新たな苦悩が加わったである。
>>124-126 う〜ん土星がどの様に説明しても自分の都合の良い様にしか
解釈しないストーカーみたいな感じに、、、。
>>123 >自分でチェックするより遥かに早く見つけ出してくれますね。
人間基本的に他人の書いたものは批判的な目で見ますからなあ。
本人が1日かかっても見つけられない凡ミスとか他人が見ると
3分で見つかるなんて事は珍しくいない。(自分のを他人がチェックでも他人のを自分がチェックでも)
そういう意味ではソースを必ず一度他人に読ませるのが仕事の
手順に入っている(名前忘れたけど、これもレビューの一種)
所は偉いやね。
頭突き合わせて形骸化したレビューやるよりよっぽど有意義。
>125
今の所は土星に悪いのですが、そのような取り扱いにさせていただいてます。(笑)
理由は色々とありますが、前編の時もそうだったのですが、土星が木星に対して敵意を持つ
原因が思い付かなかったので、かなり恣意的に考え方を歪ませてます。
実際の人間関係でも、「どうして敵意を持たれているのか原因がわからない」・・・て事がありますよね。
そこで、たまたまの環境に偶然の出来事が重なって、更にちょっとした考え方の違いによって、
物事が非常に悪い方向に動いてしまった・・・、それを土星に重ねてしまってます。
だって、そもそも太陽系で土星が木星に攻撃を仕掛ける理由なんてどこにもありませんよね。
−−−−−−−−−−−−−−−−
相互チェックは大事な事なんですが、一歩間違えると“他人のあら探し”になってしまうので、
最初からシステムの中に組み込まれている所は確かに偉いですね。
⊂⊃ ⊂⊃
⊂ \ /⊃
\\/⌒ヽ//
⊂⊃ (( \( ^ω^) ))
/| ヘ 空も飛べるはず
//( ヽノ \\
⊂/ ノ>ノ \⊃
レレ スイスーイ ⊂⊃
彡
\____________________/
(⌒)
 ̄
O
。
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / ブーン
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
また、語らせてもらおう。 − 瞬く平穏 −
その頃、木星にも異変発生の報が少しずつ届き始めた。
うんざりした表情を見せながら、土星から受けた謂れのない攻撃に思いを馳せた。
生誕と同時に、自分に対する悪感情を持っているのは知っていたが、原因は不明だった。
更に土星を旅立った衛星部隊が攻撃部隊だと知った時は唖然とした。
圧倒的な戦力差で絶対に勝つはずだった第二次小惑星帯戦では、小惑星のほとんどを失い
ラセツの木星圏侵攻を許してしまった。
辛うじて自らの大赤斑砲により突入は避けられたが、もしラセツが完全に無傷な状態だったら
大赤斑砲でも効果が無かったかも知れない。・・・身震いが止まらなかった。
単なる僥倖だったのかもしれないが、とにかく安定と平和の時代が訪れ、心を休めていた。
ところが、そのうち土星圏で新衛星群が生成しつつあるとの噂が流れて来た・・・。
これから起きる事が充分に予想できた・・・近いうちに必ず攻撃部隊が再編成される。
理由のわからない敵対心を持つ土星には、いい加減辟易としてしまった。
そして、今度は太陽系に憎しみを持つものが太陽系外から来た。それは特に自分に敵意が
あるらしい・・・。まったく持って、その原因がわからなかった。
今は亡き“ジュピアン”を離れてからの今まで自分自身の行動を振り返っても、特に恨みを
持たれるような事は、一度もしたつもりは無いのである。
さらに混乱したのは、その外敵が龍姫星と接触後に土星に向かう事が予想されたからである。
実は単なる偶然に対して、木星はもっとも合理的な解釈を下した。
「外敵が来た本当の理由は、土星が呼び込んだからに違いない・・・。
進路上に土星があるのは、新衛星部隊を合流させるためだけ・・・。
太陽系全体の危機だとか言って、龍姫星に対する援軍を要請しているのは、私の衛星を
事前に減らすための口実でしかない」 ・・・ついに結論が出た。
また、語らせてもらおう。 − 五稜 −
木星に対して彗星たちが援軍を督促していた。
「援軍はしない!龍姫星に伝えなさい!『恨むなら土星を恨みなさい』と必ずそう伝えなさい」
彗星たちは説得を続けた。
「外敵と土星は関係無い。共に戦う時です。とにかく援軍を!」
しかし木星の誤解を解くだけの説得力は無かった。
基本的に運命論者で、どんな運命にも従うつもりでいた。しかし身に覚えのない悪意の重複の
前では、本来の自分を保つ事が出来なくなっていたのである。
−−−−−−−−−−−−−−
太陽系に対して共通する外敵が接近しているのに対して、各惑星の対応が余りに違いすぎた。
龍姫星・・・とにかく外敵の太陽系侵攻を食い止めようとしていた。
海王星・・・龍姫星を守るを最優先事項として援軍を出撃させた。
天王星・・・太陽系全体の事を考えて援軍を出撃させたが、龍姫星は守るのは無理と思っていた。
土星・・・・木星の報復だと思い、迎撃の意味も含めて援軍を出撃させると宣言だけはしたが、
その手段はなかった。
木星・・・・土星の木星攻撃の援軍だと思って、龍姫星に対する援軍を拒否した。
今までの各惑星が置かれた状況と思惑の差によって対応に違いが出たのだが、この時点において
太陽系の外周防衛線は実質的に破綻した。
−−−−−−−−−−−−−−−
その頃、龍姫星とその衛星達は、援軍の到着を待たずして、外敵との戦闘状態に突入していた。
そして、海王星の衛星“スタリオン”と“トリトン”、天王星の衛星“金天狼”と“銀天狼”は、
更なる援軍を期待しながら、龍姫星目指して飛翔していた。
・・・土星と木星の動向を知るものは、未だ居なかったのである。
また、語らせてもらおう。 − 宇宙に咲く華 −
接近する外敵と太陽系惑星として最初の戦闘を行った龍姫星が対峙していた。
しかし、その姿は純白のリングも・・・、本体の表面も・・・、すべて傷ついていた。
強力な守護神だった四神星のうち蒼龍と朱雀の姿は既に無く、傷ついた白虎と玄武が
最後の力を振り絞るようにして龍姫星に寄り添っていた。
外敵が叫んだ。「これより俺の配下になるのなら、降伏を認めてやるから降伏しろ!」
外敵はその身に纏っていた七つの衛星すべてを、四神星と龍姫星によって葬られてしまい、
単に小間使いが欲しかっただけであり、そこには慈悲も仁も何もなかった。
白虎が叫んだ「蒼龍や朱雀を裏切る訳にはいかない!」
玄武も叫んだ「俺らを甘く見るなバカヤロウ!」
龍姫星が静かに言った「降伏勧告を受ける気はまったくありません」・・・気丈だった。
外敵の衛星群との戦いで朱雀を失い、外敵本体との戦いで蒼龍を失ったが、戦意は極めて旺盛だった。
しかし、黒を基調に濃褐色や暗藍色の縞模様に飾られている、不気味で巨大なガス惑星の前では、
余りに無力に見えた。
「お前たち!覚悟は出来ているのだな!」・・・遠雷のような声を発したかと思うと、外敵の
表面に小さな黄白色の点が現われ、その途端にハイパー隕石弾が発射された。
すぐさま白虎と玄武が隕石弾を発射して、その来襲を防いだ。
また龍姫星は、ハイパー隕石弾の発射点めがけて、イオンフレア弾を連続発射した。
ようやく望見できる距離を置いて、お互いに射出したハイパー隕石弾と隕石弾が衝突した。
次から次へと、あらぬ方向へ飛び去っていくハイパー隕石弾・・・しかし数弾が白虎と玄武を襲い
命中と同時に大深度クレーターが発生した。先の戦闘で既に被弾していたので、大きな痛手となった。
龍姫星の発射したイオンフレア弾も数発が外敵表面の発射点に命中した。命中したのと同時に大量の
ガスがイオン化しながら爆発的に宇宙に散り、闇を飾る華のようだった。
しかし、それは数ある発射点の一部を破壊しただけで、外敵にとっては擦り傷程度だった。
???で無駄話
土星:ねえねえ木星タン。 ・・・なんかさ話が重過ぎる気がしない?
木星:やっぱり土星タンも同じ事考えていたんだね。
土星:話し自体がドローンとしている上に、私達二人とも悪者扱いだよ!
木星:そうね・・・。それに・・・先の事を考えると余計に気が重くなるの。
土星:どうして?
木星:だってね、今まで出てきている星達って、ほとんど実在して無いよね。
土星:あっそうか。 みんな居なくなってしまうんだね・・・きっと。
木星:・・・。 ねえ話を変えようよ!
土星:そうだ訊きたい事があったんだ!日本酒と米焼酎の違いって何?
木星:それ私知っている!早い話がスルメと塩辛の違いよ!
土星:え〜!それじゃ、わからないよ!もっと解りやすく言ってよ。
木星:こんな解りやすい説明でもわからないの?
土星:私には無理です。
木星:あー良かった。適当に言った事で納得されたらどうしようかと思っていたんだけどね。
土星:???
>>133 >そうだ訊きたい事があったんだ!日本酒と米焼酎の違いって何?
ものすごく乱暴に言えば蒸留する(焼酎)かしない(日本酒)かの違いのはず。
と、つまんない事に反応してみる。
そりゃそうと、この話って惑星レベルでのタイムスケールで進んでるから
1話毎に短くても数年、下手すりゃ数百年とか経過してんでしょうな。
彗星が太陽系外縁部の情報持ってくるのだって惑星にしたら一瞬だろうけ
ど実際には数10年、数100年かかるだろうし。
もう一つの外伝に至っては何げに数万年レベルかな?
>>133 やっぱり架空の星が多いとなかなか感情移入しにくいといいますか。
実在の星に科学的事実や伝説を交えたキャラ付けが面白かったから、
前の作品がずいぶんうけてたような。
それでも私は楽しみにしてますよ。
星に感情移入というのも
138 :
名無しSUN:05/02/27 23:10:42 ID:pMNwqA03
+ /\___/ヽ
+ + /'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:| +
+ + + | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
+ . | `-=ニ=- ' .:::::::| +
,,―‐. -= r-、 \ `ニニ´ .:::::/ +,、
,―-、 .| ./''i、│ r-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,―ー. ─=≡ ゙l, `"゙゙゙゙゙ ̄^ \ /
/ \ ヽ,゙'゙_,/ .゙l、 `i、 ─=≡\ _,,―ー'''/ .,r'"
.,,,、.,,i´ .,/^'i、 `'i、`` `--‐'''''''''''''''"'''''''''''゙ ─=≡`゛ .丿 .,/
{ "" ,/` ヽ、 `'i、 -=≡ 丿 .,/` +
.ヽ、 丿 \ .\ ─=≡,/′ ' ̄ ̄\
゙'ー'" ゙'i、 'i、.r-、 __,,,,,,,,--、 ─=≡ / ., ミ──/ /
ヽ .]゙l `゙゙゙゙"゙゙゙゙ ̄ ̄ ─=≡ ,/ .,,/ / / +
+ + ゙ヽ_/ .ヽ_.,,,,--―――――ー-ノ─=≡/ / / /
─=≡/ / (_,-、 ̄つ
+ / /  ̄
+ + ( / +
) / +
し'
少しまじめな無駄話
土星:ねえ木星タン!・・・>132さんの話だと米焼酎って日本酒を蒸留すれば出来るのかな?
木星:そう思って良さそうだけど、きっと米と米麹の分量比とか違うと思うよ。
土星:今度調べてみるね。・・・だけど米焼酎って結構いけるね。
木星:ところで外伝の話ってどのくらいの時間スケールなんだろう?
土星:ハレー彗星が76年周期ぐらいだから・・・?あれっ?78年だっけ? 太陽系外周の
情報が太陽に届くのに約100年以上を想定しているのでは?
それと各惑星の公転軌道&運行位置に、外敵の侵攻方向と速度を考えると、惑星間の
情報の伝達に数百年かかる事もあるだろうし、逆に数十年で済む事もあると思うよ。
木星:どっちにしても気が遠くなりそう・・・。
それじゃ、もし皆が一致団結したとしても、外敵を食い止める事なんて出来ないわよ。
土星:そうね・・・きっと皆がお星様になってしまう話なのよ。
木星:元々、星の話なんですけれど・・・。
土星:あ〜ハイハイ!私が悪うございました。
木星:ところで架空の星が多い事についてどう思う?
土星:そうね、まともな実在の星って“トリトン”ぐらいだもんね。ただ、理由があるらしいわよ。
木星:酔った勢いで作ってしまったとか? キャハハハ!それは無いよね!
土星: @前作の時に今回の続編を書く予定がまったくなかった事。
A前作の完了時の太陽系の状況が、現在の太陽系の状況とほぼ同じと考えていた事。
B作者の自己ルールで惑星は軌道変更が出来ない(外力が加わらない限り)が、衛星は
自由度が大きい。
C実在の星について、おかしな設定をしてしまうと正伝との整合性がとれなくなる。
・・・の理由が大きいらしいわよ。
木星:それじゃ実在の星を勝手に動かさないで、架空の星を作る方が楽だよね。
土星:でも感情移入の件については、移入が難しくて書きながら悩んでいるみたいだね。
木星:それじゃ読む人も移入が難しいでしょう?
土星:制約が多いので、割り切ってしまうしか仕方ないと思うよ。
木星:やっぱりそれしか無いのね? ところで本文はどうしたの?
>>139 ここまで来ると釣られている様な気もするけど突っ込まずにはおられない。
>土星:ねえ木星タン!・・・>132さんの話だと米焼酎って日本酒を蒸留すれば出来るのかな?
>>132はオマイラじゃあ〜〜〜。
聞き齧ってる話だと米と麹を発酵させたもろみを作る所までは、ほぼ同じと聞いとります。
んで日本酒ってもろみを絞った後ってどうすんだっけ?
もっとも日本酒の作り方も歴史の中で色々変わってきてるけどね。(山廃仕込みが発明さ
れたりとか。今で言う本醸造ってのは戦後の食糧難の時代に醸造用アルコールをぶち込ん
で生産料を水増しするインチキ製法だから論外だけど。ちゃんと原材料に醸造用アルコー
ルと書いてあるしねえ。)
関係ないけども熟成前のウィスキーもぶっちゃけ焼酎らしい。(当然ちゃ当然だけど)
じゃあ焼酎を内側焦がした樽に入れて数年置けばウィスキーになるんかの?
またもや無駄話
土星:>138さんに突っ込み入れられているんですけれど・・・
木星:あれって米焼酎と日本酒の違いを>132さんが教えれてくれたんだから132で良いと思うけれど・・・
土星:???・・・私には、なんか良くわからないよ。
木星:それはそれとして、>138さんが色々と書いてくれたので私がちょっと調べたよ。
土星:早く調べれてくれればよかったのに!
木星:まずね麹の作り方から違うの。日本酒は黄麹菌を使って麹を作る。焼酎は黒麹菌を使うのよ。
もろみの作り方は大差ないみたいだけれど、日本酒は3段仕込が一般的なようだよ。
焼酎は最初作った酒母に蒸した米を入れてから2次もろみを作るの。
最後は、日本酒はもろみを絞ってから活性炭を入れて濾過して、更に過熱するみたい。
焼酎は絞らないで蒸留するみたいだよ。
土星:日本酒と米焼酎って、違うところが多いんだね。確かにスルメと塩辛並みの違いだわ。
木星:ところで、焼酎の造り方にもうひとつ方法があってね。日本酒を絞った後の酒粕を2次
発酵させて作る方法もあるらしいわよ。
土星:へぇ〜〜〜!そんな方法もあるんだ!・・・ところで最後の、樽と焼酎からウイスキーの話は?
木星:焼酎でも“天使のわけまえ”を奮発するつもりがあるのなら、それなりのが出来ると思うけれど。
土星:うわッ!またもやちょっと“いい加減”が入ってきたよ!
木星:話は変わるけれど、ブランデーってぶどう酒を蒸留して作るけれど、蒸留されずに残った分は
最後にどうなるか知っている?気になって仕方ないのよ。
土星:妙な事が気になるのね! でも私も知らないわ?
木星:また話は変わるけれど、こんな無駄話ばっかりでいいの?話が進まないわよ。
土星:今週は仕方ないみたいだよ。ちょっと事情があって書き込みができないみたい。
木星:どうやら知らない方が良いような事情みたいだけど、きっと何かドジッたのかな?
レス番ずれてない>土星タソ
このスレ再読み込みしてみ。
どっか変だよ無駄話
土星:レス番が変なのかな〜?
木星:絶対!どっか変だよ!だってさ、>132をよく読むと『>133』に対してレスしているんだよ。
なんで、132が133に対してレス出来るの?
それに>138も変だよ!『>139』に対してレスしているんだよ。
これも変!
土星:そういえば前もこんな事あったよね。
木星:そうだ!あった!あった!あの時は単にタイプミスだと思っていたから気にしていなかった
けれど、レス番のつじつまが合わなさ過ぎるね。
土星:♪なんでだろう〜なんでだろう〜♪
木星:古過ぎ!!ところで話は変わるけれど、本来今週書き込みする予定だった話ってどうするの?
土星:たぶん来週まとめて書き込みする予定じゃないのかな?
木星:うわっ!!!今の話の流れで5〜6話まとめて書き込み・・・!想像するとお腹が頭痛になりそう。
いやいや、レス番ずれすぎ
132→134
138→140
ご確認あれ
現在の最終レス ↓
142名前:名無しSUN[sage] 投稿日:05/03/06(日) 20:28:50 ID:H7TTXs4C
いやいや、レス番ずれすぎ
ちなみに138のレス ↓
138名前:名無しSUN[sage] 投稿日:05/03/05(土) 17:33:23 ID:ntvHTQMt
>>139 ここまで来ると釣られている様な気もするけど突っ込まずにはおられない。
もしかすると、このPCでのレス番が違っていて、本当の最終レスは144?
もし本当の最終レスが144だと、つじつまが合いそうですね。
・・・そうだとしたら、どうしてこのPCの表示が違うのかな?
参考までにブラウザは“JaneIEViewα0.1.11.1”です。
レス先の間違いを突っ込む関係上、書き込み前にスレを全部リロードし直して
るのだがなあ。
ちなみに私は土曜日のID:ntvHTQMtですが自分の書き込みの
>ここまで来ると釣られている様な気もするけど突っ込まずにはおられない。
は
>>140に見えているので「いやいやレス番ズレすぎ」の人と同じレス番が見
えていると思われます。
勝手に続編氏とは2つズレて見えてるみたいですな。
以前にこのスレで突っ込んだ時は(木星圏と土星圏の書き間違い)まだズレは
発生してなかったから、それ以降にアボーンされたレスでもあんですかね?
レス番のズレが確実なようですね。
どうしてこんな事が起きているのでしょうか?
今日はこれでPCを閉じますが、今度開いた時に別のブラウザで
このスレッドを見てみます。
もしかすると原因がわかるかも?
148 :
148:05/03/07 23:50:14 ID:v1ansCIE
148
ド性と木製によって
空間がゆがんだのです
レス番は元々固定的なものではなくてアボーンによって
変化する事もあるから過去ログのアンカーに狂いが生じ
る事はあり得るんだよな。
でも、それは住人全員に等しく生じるはずで何で特定の
人にだけズレが生じたのやら。
単純に使用してるブラウザの問題だとは思うけど。(過
去ログ部分にズレは無い様だし最近も特にアボーンされ
る様な書き込みがあったとは思えんし)
151 :
151:05/03/08 20:41:15 ID:JtUt5lsq
ここが151でつよ >>土星タソ
152
また、語らせてもらおう。 − まぼろし −
度重なる被弾が白虎と玄武を深く蝕み、そして唯一の身を守る手段である隕石弾の発射も
激減し始めていた。
それを見た龍姫星は、ハイパー隕石弾を迎撃するために大量の氷晶弾を発射したが、その
白い弾幕をすり抜けるように数発のハイパー隕石弾が、白虎と玄武の前面に迫ってきた。
・・・その時である。後方から超高速小型隕石弾が多数接近するのが認められた。
龍姫星と白虎と玄武は、知らぬうちに先回りしていた敵側衛星の存在に初めて気付いた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その頃、土星は苦悶と思慮を重ねた上での結論を出していた。
それは、無駄を承知の上でタイタンを出撃させて、他の各惑星に対して面目だけは保ち、
その後に予想される直接戦闘では敗北も甘んじて受けようと・・・。
敵状と防衛側の戦力差を冷静に考えると、もうどこにも勝機は無かった。
ただ唯一考えられるとしたら、龍姫星とその四衛星。援軍に出撃した海王星と天王星の
各々の二衛星達のすべてを、土星空域に集結させて決戦するしかなかった。
しかし、それも幻になりつつあったのである。
その時フェーベが進言した。
「望みは少ないけれど、一つだけ方法があります」
「今の状況では、私自身は消滅しても構わないと思っている。だけど、太陽系のためになるのなら
出来る事があるのなら何でもしたい、私の元衛星“サン”の星系だからね。
たった一つの惑星でも残るのなら残って欲しい、もしそれが木星であっても・・・」
その後フェーベは、土星に対して唯一の方法について躊躇しながら伝えた。
土星も躊躇しながら応えた。
「私も同じ事を考えました。やはり、もう残された方法はそれしか無いのですね・・・」
また、語らせてもらおう。 − 残光 −
その頃、木星は外敵に関する続報と共に重大な情報を入手していた。
土星が新衛星部隊を完成させて、即座に自分に対して出撃させたと云う事だった。
ここにある疑問が生じた。
太陽系外から来襲した敵が土星の友軍なら、新衛星部隊を先に出撃させないで、合流
してからゆっくり来ても良いのに・・・何らかの欺瞞行動なのか?
考え始めると更なる疑問が生じた。
龍姫星はどうして戦うのだろう?彼女なら逃げる手段もあるというのに・・・。
どうして、海王星や天王星は援軍を出撃させたのだろう?
少なくとも土星の為とは思えなかったが、もちろん自分の為でも無いような気がした。
「私は何かの思い違いをしてるのだろうか?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そして、この情報は海王星や天王星にも伝えられていた。
海王星は、最も頼りになるはずの土星新衛星部隊が、援軍の要請が到着する前に木星に
向けて出撃した事を知って愕然とした。
「龍姫よ逃げてもいいから無事でいてくれ・・・」
天王星は、あまりのタイミングに悪さに、太陽系の不運を嘆いた。
「もう少し早く外敵が現われるか、土星の新衛星部隊がもう少し遅く誕生していれば、
すべての問題が解決したのに・・・そうすべてが・・・」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
僅かな希望の光を、混沌とした闇が掻き消そうとしていた。
それは、太陽系が生まれ持った闇なのかもしれない。
また、語らせてもらおう。 − 惑星の座を降りる姫 −
龍姫星と白虎と玄武は、後方から襲って来た超高速小型隕石群の奇妙な動きに気付いた。
確実に自分達に向かっているのに、意図するよう自分達を避けるように飛来している。
・・・どうして? 威嚇か? そんなものは充分なはずだ。
その瞬間に、超高速小型隕石群は三星の間近をすり抜けるようにして、敵のハイパー隕石弾
に向かって直進し、そして敵弾を次から次へと撃砕して行った。
同時に遥か後方から声が聞こえた。
「遅くなってすまなかった」・・・スタリオンの声だった。
そしてトリトンが龍姫星に助言した。
「取り合えず後退しましょう・・・。金天狼や銀天狼も向かっている筈です、合流してから
作戦を考えましょう。どこかに勝機はあります」
龍姫星は礼の言葉を口にしながら頷き、そして白虎と玄武に諭した。
「ここには勝機はありません。残念ですが後退しましょう。苦しい後退戦になるでしょうが、
少しでも勝機のある所へ向かうのが私達のするべき事です」
白虎と玄武は不本意ながら、母惑星の意向に従う決意を固めた。
龍姫星は公転軌道を離れ惑星の座を棄てるべく、巨大な純白の輪を解き始めた・・・。
そして輪を形成している氷を、ある一方向に向けて超高速で撃ち出し始めた。
その巨大な運動エネルギーの反作用によって、公転軌道から離脱を始めたのである。
ここに、一つの惑星が自らの手で惑星の座を降りた。
そして、白虎や玄武も龍姫星に従おうとしたが、玄武に異変が起きていた。
敵軍の衛星群との戦闘時に受けた損害に、ハイパー隕石弾による損害が重なって、衛星強度が
低下して為に、急激な進路変更によって体全体が震え始めたのである。
深く穿たれたクレーターの奥が軋み、ついに巨大な断層が走り始めた。
やっとの思いで玄武が叫んだ。
「俺も行きたいけれど、もう無理のようだ・・・龍姫星を頼む」
また、語らせてもらおう。 − バイオレットムーン −
後退しようとする龍姫星から、ついに玄武が脱落した。
盾となるように残った玄武に対して龍姫星が搾り出すように言った。
「玄武よ・・・玄武・・・こんな所に残してごめんなさい」
玄武の様子と龍姫の言葉に、最後の僚星である白虎は涙を流しながら誓った。
「絶対に仇は取ってやるからな」
スタリオンが叫んだ「玄武!せめてのもの手向けだ!」
大量の超高速小型隕石弾を援護射撃として、玄武の進路上に打ち込んだ。
玄武が外敵に対して最後の言葉を発した。「行くぞ!この化け物!」
巨大な潮汐力によって、断層が至る所で動き始め、ついには全形が歪んだかのように
見えた直後に分解し、雪崩のようになりながらハイパー隕石弾の射出口の一つに突入した。
玄武を失いながらも、白虎とスタリオンとトリトンが後退陣形を整えはじめた。
その時である白虎が、ある事に気付いた。
「また、奴が現われた」
外敵の自転に伴って端部に不気味な巨大な紫色の斑点が現われ始めていたのである。
スタリオンとトリトンが白虎に問うた。
「あの気持ちの悪い斑点はいったい何だ? 武器か?」
「あれは巨大なエネルギー砲だ。初めて現われた時はいったい何か解らなくて、
訳の解らぬまま朱雀が直撃を受けて消滅した」
「いつ発射するんだ?」
「斑点の中心部が紫白色に輝くと発射が近い、一応それまでは大丈夫だ」
「防ぐ手段はないのか?」
「発射寸前にイオンフレア弾を中心部に命中させれば、発射を停める事だけはできる。
しかし敵もそれを防ぐためにハイパー隕石弾を吹き上げてくるので、まず
大量の隕石弾や氷晶弾を撃ち込む必要がある」
「白虎よ、その体じゃ殆ど隕石弾を撃てないだろう。俺らにまかせろ」
レス番で無駄話
土星:私達・・・レス番の宇宙で惑う星になっちゃたね。
木星:皆さんが、私達が惑わないように本当の番号を教えてくれているよ。
土星:うれしいよね。・・・だけど、やっぱりレス番が違うよ。
木星:たぶんブラウザのせいだわ。ちょっと調べてみようよ。
土星:それじゃ私はいつものJaneViewを開くよ。
木星:じゃあ私はJaneDoeを開くね。
土星:あー!私のは相変わらず違うみたい。
木星:あれっ!私のは他の人の番号と合っているよ!!! ・・・?
土星:これは、完全にJaneViewの問題ね。ところで、どこからおかしくなっているんだろ?
木星:ちょっと見比べようよ。
土星:まず100番ね。
木星:ここは合っているよ。
土星:それじゃ順番に追っていくね・・・。あれっ???>114と>115が無いよ。
木星:あっ!本当だ!!その二つがレス番狂いの原因だよ。
土星:やっと解った・・・。それにしても指摘があって良かった!これは、私達では気付けないよ。
木星:そうだね!!!普段JaneViewしか使わないから、絶対にわからない。
土星:もう少しで、レス番もきちんと見ないアホ惑星と思われるところだったね。
木星:ところで、どうして欠番が発生したのかな?
どうも、ご無沙汰しております30 ◆msaTURnJ96 です。
諸事情でしばらく来れませんでした。
そしてトリップを紛失してしまいました。
勝手に外伝さんの文は素敵ですね。
私もこのような文が書けるようになりたいです。
というわけでまた太陽系の将来を語っていこうと思いますが、勝手に外伝さんや正伝のシナリオを制約してしまわないように気をつけます。
>>135 私の外伝は基本的に数万年単位で進みます。
中身の濃いところはゆっくり、これといって何もないような空白の時間(平穏な時期)は速く進むような感じです。
また、私の場合シナリオが未来へ行けばいくほど時間が速く経つということになります。
それは銀河が年を取れば取るほど長寿命な小質量星の数が増え、物理時間の速度は一定でも星の寿命が長いとそれだけ星の生理時間も速く進むという設定です。
159 :
158:05/03/19 01:15:40 ID:QNTjnlxO
土星系の惑星は軌道が安定し、余分な隕石は外側へ移動し、土星も重力と核エネルギーが釣りあって激しい脈動をしなくなった。
そう、星系全体が安定期に入ったのである。
やがて外からやってきた高等生物がそれぞれの惑星に住み着き、繁栄していった。
しかし、そんな束の間の平穏は突発的な出来事で音を立てて崩れたのだ。
突如土星系を強力な放射線と電磁波が襲った。
それによって多くの生物が死滅した。
そしてわずかに生き残った生物は大パニックになった。
「一体何が起きたんだ・・・」
妙石はつぶやいた。
土星は一瞬木星の仕業かと思ったが、そうとは考えにくい。
もし木星の仕業だとすれば接近するにつれて惑星の軌道が狂うはずだ。
今回放射線が来る前に惑星軌道が狂うということはなかった。
当然ながら木星や天王星、海王星は軌道に影響しないような距離から強力な放射線を撃てるはずがない。
「これって・・・・」
実は土星系から1000光年の距離にある刹那星雲で質量が太陽の130倍もある超大質量星が極超新星爆発を起こしたのだ!
宇宙には古太陽(白色矮星)よりも遥かに明るい点が見えていた。
放射線や電磁波だけならいいが、問題はいつか必ず衝撃波が来ることである。
こうして土星系では緊急会議が開かれることになった。
160 :
158:05/03/19 01:16:02 ID:QNTjnlxO
一方、その頃木星と天王星と海王星が秒速300kmにまで加速して刹那星雲へと向かっていた。
当然というかなんというか、この三人組は土星よりも先に放射線の直撃を食らっている。
それもドップラー効果の影響で土星系が受けたものより強力な放射線と電磁波である。
まず最初に木星が異変に気づいた。
急に三人の体が光りだしたのだ。
「俺の後ろへ一直線に並べ」
木星は何か嫌な予感がしたので天王星と海王星を木星の後ろへ隠れさせた。
その直後である。強力な電磁波と放射線で木星の進行方向で温度が急上昇し、ガスが沸騰するのが感じられた。
しばらく木星は尾を引いていたが、すぐに治まった。失った質量も無視できるほどである。
海王星は思わず言った。
「これは無理せず引き返したほうがいいんじゃないかな?」
天王星もそれに続いた。
「だってこのまま進んでも衝撃波に飲み込まれてしまうだけじゃないか。」
しかし木星は引き返そうとはしなかった。
「せっかくここまで来たんだ。衝撃波なんて空白域を探すとかトンネル効果を利用するとか回避法はいくらでもある。
むしろこんな超新星ごときでビビっていたら土星を永遠に倒すことはできないさ。」
さらにもう一言、
「あんな馬鹿でかいものがこんなタイミングで爆発したのは逆に運がいいと思う。
到着した頃にはちょうど適度な大きさのガス雲に分かれてるだろうから、その中心に入ればいいんだ。」
突然の超新星は自然の摂理だが、土星木星共に大きな影響を及ぼしてる。
この出来事は神の仕業かもしれない。
>>158 >私の外伝は基本的に数万年単位で進みます。
ああ、やっぱねえ。
何せ舞台が恒星間にまで拡大してるから普通惑星が出せる速度とかの
レベルじゃ、すぐにそれ位はかかってしまいますわな。
もっとも惑星にしてみりゃ100万年でも人間にしてみれば数日みた
いなもんでしょうけど。
162 :
名無しSUN:2005/03/21(月) 19:33:20 ID:xxDUbI6c
>158
お褒めの言葉をいただいてありがとうございます。
なんか・・・照れちゃいますね。 チャイ・チャイ!
それはそれとして、話の続きを楽しみにしていますので頑張ってください。
163 :
名無しSUN:2005/03/21(月) 19:35:56 ID:xxDUbI6c
また、語らせてもらおう。 − 微笑み −
外敵のハイパー隕石弾が、力の温存を目的にするが如く疎らになってきた。
龍姫星部隊はスタリオンとトリトンが殿を務めながら、時折来襲するハイパー隕石弾を
迎撃していた。それは・・・嵐の前の静けさにも似ていたのである。
外敵の大紫斑が中央部に移動するにつれて紫白色に変わり始めた。
静かに龍姫星がハイパー隕石弾の発射準備を始めたが、スタリオンとトリトンが制した。
そして、スタリオンがトリトンに言った。
「あれを使ってみる。援護射撃を頼む」
同時にトリトンが隕石弾を外敵の大紫斑に向けて発射した。同時に外敵も自らの大紫斑も守る
ようにハイパー隕石弾を発射し始めた。
トリトンの隕石弾とハイパー隕石弾が潰し合いをしている間隙を縫うように、スタリオンが
あるものを大紫斑の中央部に発射した。
それは見事に命中し、同時に大紫斑の中心部は爆発的な炎と化し、発射準備が完全に停止した。
「やった!発射を停めたぜ!予想通りだ!」
スタリオンが歓喜した。
「何を使ったのですか?私のイオンフレアー弾より効果がありますね」
「ガス惑星にとって、純酸素は強力な毒です」
スタリオンとトリトンが笑いながら応えた。
龍姫星は久しぶりに笑顔というものを見たような気がした。
「ありがとう・・・海王星から来た戦士達。私は本当に嬉しい」
スタリオン達は更に笑いながら応えた。
「実は試射弾で一発しか持ってないので、今ので終わりです」
「あら、それは困りましたね。ふふふ。」
・・・龍姫星は他人事のように笑った。
「本当に龍姫さんって素敵だな・・・海王星が言ってた通りだ!」
スタリオンが静かに言ったのと同時に、その傍らでトリトンも頷いた。
外敵の自転と共に大紫斑は中央部を去り、眼前の危機も同時に去ったのである。
164 :
名無しSUN:2005/03/21(月) 19:38:34 ID:xxDUbI6c
また、語らせてもらおう。 − 真実の行方 −
後退中の龍姫星部隊に、土星の新衛星部隊が木星攻撃に出撃した事が伝わった。
それを聞いた“スタリオン”と“トリトン”は激怒した。
「土星のバカがいったい何をやっているんだ!戦うべき敵はここに居るんだぞ!」
彗星たちがなだめた。
「外敵の接近情報及び援軍の要請が届く前に出撃してしまったそうです。それから、要請に対する
返答は、もうすぐ届くと思います」
「俺らがもっとも頼りにしている新衛星部隊が来ないのでは、どんな返答も意味が無いだろう!」
対木星戦用に形成された土星の衛星部隊が、木星級の大きさを誇る外敵に対する最も有効な対抗
手段である事は共通の認識であった。
龍姫星は静かに言った。
「落ち着いて!土星空域まで後退して戦いましょう。このまま行けば外敵は土星を直撃します。
その時に土星と共に戦うのが最良でしょう・・・勝てる保障は無いけれど」
白虎が言った。
「俺は、何としても土星空域まで辿り着いて、土星と一緒に戦うぞ」
つられるようにスタリオンとトリトンも言った。
「よし解った!とにかく土星に向かうぞ!新衛星部隊に頼らないで戦おうぜ」
続けて小声が聞こえてきた。
「俺らはどうでも良いけれど、せめて龍姫さんだけは無事で居て欲しいよな」
−−−−−−−−−−−−−−
その頃、土星と木星にも互いの外敵に対する援軍状況が届き、お互いに同じ感想を持った。
「外敵の太陽系侵攻の原因が自分の責任にされている・・・、いったいどう云う事?」
特に土星は怒った。
「何故、龍姫星まで巻き添えにする!? しかも『私を恨めと・・・』は、どう云うつもり!!」
この時点においても、両星には外敵が太陽系共通の敵であるという認識は無く、真実は
深い闇の中に消えていったのである。
165 :
名無しSUN:2005/03/21(月) 19:42:12 ID:xxDUbI6c
また、語らせてもらおう。 − 花の記憶 −
紅花気高く 緑葉に栄えて
咲くが誰が為 君がため
それを知らぬか 去り行く春は
花の嘆きに後ろ影
−−−−−−−−−−−−−−−−
太陽系にとって、安定と平和の時代は遠い過去のものとなった。
それは花の香りに似た、もっとも甘く優しい時だったのかもしれない。
龍姫星・・・太陽系で最も美しいと言われた惑星は、惑星の座を自ら降りた。
もっとも争い事に縁の無さそうな惑星を、太陽系の闇が矢面に立たせたのである。
エクシオン・テンファ・ユイファ・・・土星が産んだ白磁の肌を持つ美しい衛星たち。
天上の花のような彼女達も、太陽系の闇が存在を許さなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−
季節を彩った 庭先の花たちも風に散り
懐かしい記憶の中に眠る
忘れないで 甘くむせぶ花びらの香り
忘れないで 甘く苦いくちびるに涙
忘れないで 愛したことを 愛されたことを
166 :
名無しSUN:2005/04/02(土) 23:27:14 ID:6pUG0vnv
また、語らせてもらおう。 − 見捨てられた星々 −
土星に向けて後退する龍姫星隊に、まず土星の援軍情報が到着した。
「援軍を送る・・・」の言葉だけで具体的な内容は伴っていなかったが、状況からして
タイタンが出撃すると予想された。
外敵との戦力差を考えるとタイタンでは余りに微力だったが、援軍を約束してくれた
土星の気持ちがうれしかった。
ただスタリオンのように皮肉混じりの事を言うものも居た。
「外敵の直撃が間違いないから援軍を出そうとしているだけで、もしそうじゃなかったら
木星攻撃に余念が無くて、知らん顔をしているだろう」
「自分自身の事を守りたい理由もあると思うけれど、純粋に太陽系を守りたいと思う理由
も大きいと思うよ」
不思議な事に龍姫星は、土星の心情を的確に把握していた。
そして、ついに木星からの情報が来た。
衝撃的な援軍拒否の内容に白虎が怒った。
「ここまで戦ってきた俺達を見捨てるのか!・・・しかも理由が『土星を恨め・・・』だと!
何を考えているんだ!!」
スタリオンも続いた。
「土星はバカだが、木星はもっとオオバカだ!!馬鹿らしくてやってられん!!
龍姫さん!どっかに逃げよう!」
「きっと木星は、土星との確執で疑心暗鬼になっているのですよ。気を確かに持って私達の
出来る事をしっかりしましょう」
冷静な判断の上の言葉だったが、その表情には仄かな陰りが見えた。
167 :
名無しSUN:2005/04/02(土) 23:28:18 ID:6pUG0vnv
また、語らせてもらおう。 − 大紫斑砲の脅威 −
大紫斑砲・・・外敵の誇る最終兵器。
木星の大赤斑砲より遥かに強力な威力を持ち、その破壊力は絶大なものであった。
短波長領域のエネルギー放射束と荷電重粒子の同時発射は、極めて高い相乗効果をもたらし、
直撃を受けた龍姫星の衛星が一瞬にして消失するほどだった。
かつて木星がラセツに向けて二度に渡って大赤斑砲を発射し、その大破壊力を誇示したが
大紫斑砲と撃ち合いをすれば、木星をもってしても敗れることは必至であった。
ただ大破壊力を持つ故の欠点も持っていた。
一度発射してしまうと自転を一回しないと再発射出来ない事と、微妙な照準が出来ない事であった。
−−−−−−−−−−−−−−−−
後退を続ける龍姫星隊に向けて、その大紫斑が再び現われ始めた。
まだ不気味な濃紫色だが、中央部に達する時には鮮やかな紫白色に変わるであろう。
スタリオンとトリトンが苛立ちを隠せないように叫んだ。
「金天狼と銀天狼よ早く来てくれ!頼むって!!」
長い沈黙と静寂が外敵と龍姫星隊の間に横たわった。
ついに大紫斑が中央部に達しようとした瞬間に、スタリオンとトリトンの強力な
援護射撃の元で、龍姫星のイオンフレアー弾が発射された。
見事にイオンフレアー弾が命中したが、イオン化したガスのフレアは極めて小さかった。
束の間の時間だけ発射準備が滞ったように見えたが、再び活動が始まった。
トリトンが愕然としながら言った。
「純酸素弾が命中した事によって、大量の酸化物が発生してイオン化を邪魔したようだ」
大慌てで龍姫星は再度イオンフレア弾を発射するために準備を始めながら言った。
「効果が薄いのなら、今度は大量発射を試みてみます」
168 :
名無しSUN:2005/04/08(金) 21:11:02 ID:ODlcczbP
保守。
169 :
名無しSUN:2005/04/08(金) 23:48:32 ID:5LOHhOpP
また、語らせてもらおう。 − 大紫斑砲の脅威(その二)−
スタリオンが援護射撃のために、龍姫星の前面に出ようとした時である、
突如として大紫斑の中央部に、紫白色の雷電が大量に煌めき始めた。
「危ない!!」
最初に気が付いた白虎が叫んだ。
紫白色に輝く大紫斑中央部が盛り上がり、その中心部に雷電が集中を始めた瞬間である。
眩くばかりの紫白色の光に外敵の表面が包まれたのと同時に、巨大な光芒が発射された。
それは不気味さばかりが目立つ外敵には、あまりに不似合いな美しい光であり、壮厳
さえ感じられが、龍姫星達にとっては滅びに導く光標を意味していたのだ。
その瞬間の事である。
白虎とトリトンは眩しさだけを感じた。
龍姫星は、眩しさに加えて何かが触れたような気がした。
スタリオンは、眠気を誘うような柔らかな暖かさを感じた。
・・・ただそれを感じる時間しか与えられなかったのである。
大紫斑砲の巨大な光芒は、スタリオンをほぼ直撃していたのだ。
僅かな欠片だけを残して、瞬間的にすべてを消失した。
そこには意識さえも残す事は許されなかったのである。
余りの眩しさと破壊力の前に呆然自失となったトリトンは、ただ反射的に僚星の
“かけら”を拾い集めていた。
巨大な光芒は、更に龍姫星の体躯を掠って行った。
龍姫星のガス体の表面に、ノミが削り取ったような凹型の巨大な溝ができた。
「ゥ ゥ ゥ ...」・・・声と言えないような声が天空に響いた。
白虎は目の前の惨状に呆然とし、一瞬立ちすくんでしまった。
外敵本体と初戦において、蒼龍が消失した時の記憶を生々しく思い出していた。
更に今回は同時にスタリオンが消失し龍姫星本体も傷ついてしまったのである。
「次はいよいよ俺だな」
170 :
名無しSUN:2005/04/08(金) 23:49:13 ID:5LOHhOpP
また、語らせてもらおう。 − 遅すぎた援軍 −
天空を駆ける天王星の衛星の金天狼と銀天狼は不思議なものを見ていた。
お互いに「もうすぐ龍姫星に合流できるぞ」と語り合っている時であった。
進路上の遥かな向こうに余りに美しく巨大な紫白色の光芒を見たのである。
その輝きは天空を横切り、時間と共に薄らいでいった。
金天狼が銀天狼に問い掛けた。
「あの光はいったい何だ?」
「もしかすると、噂の外敵の巨大兵器かもしれないな」
「でかい!でか過ぎるぞ!」
「俺達では歯が立たないかもしれないな」
「いいさ・・・それはそれで」
「そうだよな・・・ここまで来て何も迷う事も無い」
両星は、龍姫星の衛星が外敵によって一瞬のうちに消滅した情報を得ていたのである。
更に、龍姫星が惑星の座を降りた事も知っていた。また、土星及び木星の動向についても
完全に把握していた。
太陽系に所属する星として、太陽系防衛のために戦うつもりでいた。
そして、ついに龍姫星隊が視界に入ってきた。
両星は愕然とし言葉さえ見失うような惨状が広がっていたのである。
「おい・・・龍姫星が傷ついているぞ。
四神星は?・・・どうして白虎しか残っていないのだ。しかも傷ついている。
海王星の衛星はどうした?トリトンしか居ないじゃないか?」
無傷の状態で後退しているとは思っていなかったが、想像していたより遥かに大きい被害を受けていた。
「来るのが遅すぎたのか?」
171 :
名無しSUN:2005/04/17(日) 22:30:02 ID:xREuEbVq
この妙な静けさは何?
172 :
名無しSUN:2005/04/24(日) 01:08:20 ID:7VTAKBjm
また、語らせてもらおう。 − 徳 −
金天狼が銀天狼に語った。
「皆、傷ついているし疲れきっている筈なのに、どうして悲壮感や敗北感が無いのかな?」
「そこが白龍の姫様の徳と云うものなんだろう。」
「やっぱりそうか。敗残部隊って感じがしないのも、そのせいか」
「それにしても、あの敵はいったい・・・」
「でかいな!気持ちも悪いし、あの不気味な雰囲気はいったいなんだ?」
「とにかく、手助けをしよう」
漆黒の闇の中に、いつ溶け込んでも不思議がないような、暗色を基調とした外敵が
邪悪なオーラを漂わせながら、龍姫星部隊を追っていた。
その頃、外敵も二つの衛星が鬣をなびかせて接近して来た事に気付き、順次投入される
援軍の状況を見て、太陽系防衛部隊の愚かさと弱体ぶりをせせら笑っていた。
「雑魚のような星が束になっても、俺を止める事はできないのに、こんな無様な事を
いつまで続けるつもりなのか? 太陽系は俺の好きにさせてもらうぜ!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その頃の木星
色々な状況が伝わって来るにつれて、外敵が土星を手助けするために来た訳ではなく、
純粋に太陽系自体に対する敵対心のために、進撃していると思い始めた。
しかし確実にやってくるであろう、土星の戦闘衛星部隊に対する迎撃体制の確立を
優先する必要があり、援軍を送る気はなれなかった。
重ねて援軍を要請する彗星たちに言った。
「外敵の接近は土星のせいでは無いかもしれないけれど、土星の強力な攻撃部隊が接近しているのに、
自分を守る事を優先して何が悪いの?」
・・・彗星たちは、ここに説得を諦め状況の報告だけをするようにした。
173 :
名無しSUN:2005/04/24(日) 01:08:56 ID:7VTAKBjm
また、語らせてもらおう。 − 土星の想い −
その頃土星は、不安な面持ちで太陽系の中心部を眺めていた。
「うまくいくのかな?」
タイタンとフェーベが応えていた。
「うまくいく事だけを考えましょう。そうでないと辛すぎます」
「私に残されているのは祈る事だけ・・・」
辛そうな表情で呟いた。
その一方で木星に対する憎しみだけが増大して行った。
様々な情報から外敵の来襲が、木星の援軍では無く太陽系共通の敵である事を、
ようやく理解しはじめていた。
それが新しい怒りを招いていたのである。
太陽系最大の惑星でありながら、太陽系の危機に対して何も手を打たない。
龍姫星とその衛星達が孤軍奮闘し、海王星と天王星が手助けをするのに、衛星を
送り込んだというのに・・・。
自分自身も外敵の直撃を確実に受ける立場であり、まったく勝てる見込みの無い
戦いをしなければならない。
なのに、木星は高みの見物をするつもりでいる。
エクシオン達の戦闘衛星部隊が木星に向かっているから?
すべての責任を私に押し付けるためなの?
考えれば考えるほど、怒りと苦悩が広がっていた。
174 :
名無しSUN:2005/04/24(日) 07:04:43 ID:4PXJaFBo
乙だねぇ
175 :
名無しSUN:2005/04/28(木) 20:36:52 ID:7BRy1lH5
未来版の外伝を書いてる者です。
私もまた語らせていただくとしよう。
〜 長く孤独な旅 〜
本題に入る前にまずその頃の銀河系の構造とそれぞれの星の位置を説明しておこう。
銀河系とアンドロメダ銀河は合体し、他にも幾つかの矮小銀河等を飲み込み、銀河系は大質量星の密集した部分が多数形成された。
さらにそこは大質量星が爆発したあとにできた中性子星、ブラックホールが多数存在するのである。
土星系の位置する場所は恒星の密集地帯の内部だが、密集地帯はスポンジのような構造をしているので内部には星の少ない部分がある。その直径は数百光年程度である。
その密集地帯の中の過疎空間に土星がいる。
土星から一番近い恒星は7光年の距離にあり、質量はかつての太陽と同程度である。
それは空で一番明るく見え、かつての地球はそれを見ては遥か昔の太陽が輝いてた時代を思い出すのであった。
なぜかその恒星は複雑な周期で光の波長が変わるという変わった特徴を持っていた。
一方、バーナード星は土星とは反対に恒星の密集したところに位置しているので一番近い恒星まではたったの2光年、オールトが乱されて大量の彗星が押し寄せてくるなんていうのは日常茶飯事であった。
木星、天王星、海王星はバーナードを離れ、恒星の少ない過疎空間を秒速500kmの速度で飛んでいた。
彼らのすぐ目の前には妙な天体がある。超巨星と中性子星の連星である。
周囲に恒星などほとんど見当たらない田舎のど真ん中になぜこんなものがあるのかはさておき、どうやらこの連星系へ突撃する様子である。
三人は連星系の重力でどんどん加速しながら連星系の隙間へと入り込んだ。
すぐ傍に巨大な星が、反対方向には不気味な輝きを放つ中性子星が大きく見えた。
無事連星系を脱出し、スイングバイによって三倍以上の秒速1600kmにまで加速することができた。
そう、彼らはスイングバイで加速することを考えていたのである。
見る見るうちに連星は小さくなり、点となった。
でも刹那星雲はまだまだ遠い。熱い男達の旅はまだまだ続く。
176 :
名無しSUN:2005/04/28(木) 20:57:03 ID:7BRy1lH5
〜 馬鹿な戦争 〜
その頃、土星系ではそこに住む高等生物が大戦争をして見るからに悲惨な状態になっていた。
それぞれの惑星間、また一つの惑星の中で多くの高等生物が殺し合いをし、核兵器で完全に汚染されて生物の住めなくなった惑星もある。
毎日のように土星系の惑星間でミサイルや核弾頭、レーザービームが飛び交い、度重なる核実験や巨大爆弾の投下によって地殻が破壊され、マントルが露出してしまった惑星まである。
あろうことかその戦争の原因は「右利きか左利きか」「チビ好きか長身好きか」「カレーライスをごちゃ混ぜして食べるか混ぜずに食べるか」等なんともしょうもない理由だ。
実はこれは土星とその惑星の戦略である。
高等生物を好戦的になるよう洗脳し、外敵が来たときは土星系に住む高等生物に守ってもらおうというのだ。
こうして毎日戦争をしていると高等生物の戦力も強くなり、また惑星も戦争に鍛えられることで傷ついたときの自己回復能力が向上するのである。
177 :
名無しSUN:2005/04/29(金) 06:29:58 ID:YXdCBCFe
乙だね(*´・д・)(・д・`*)ネー
178 :
名無しSUN:2005/04/30(土) 00:37:40 ID:epgKGcoE
>>175 連星系を利用したスイングバイってえと典型的な重力カタパルトのアイデアですな。
179 :
名無しSUN:2005/05/04(水) 18:08:00 ID:HN7aRAqj
GWで無駄話
土星:ワーイ!広島東洋カープが2位だ!!取り合えずAクラスだよ。
木星:・・・と言っても貯金が“2”でしょ!ちょっと辛くない?
土星:確かに辛いけれど、年間順位予想が5・6位だから、2位に意味があるんだよね。
木星:そう云えば、開幕の巨人戦で3タテは気持ちよかったでしょ。
土星:ウン!ウン!最高!!
木星:ところで話が変わるけれど、未来編が再開したね。
土星:そうだねー。木星一派の旅も楽しみだけど、土星一派の惑星に住む高等生物
はどんな生き物なんだろうね?話の展開が楽しみだよ。
木星:ところでさ・・・外伝のペースが落ちているんだけど、どうしたの?
土星:第20話ぐらいから、ちょっと忙しくなって来たみたいだよ。
おまけに話の落ち着く先に悩んでいるみたいだね。
木星:“忙しい”って言うか、落ち着かない事があるんだろうね・・・きっと。
土星:それはそれとして、・・・GWと関係の無い話ばかりじゃん!
180 :
名無しSUN:2005/05/04(水) 18:10:31 ID:HN7aRAqj
また、語らせてもらおう。 − おもいやり −
金天狼と銀天狼の接近を龍姫星部隊でも気が付いていた。
金と銀の鬣をなびかせて接近する星を見て、白虎とトリトンは生気が蘇るような気分になり、
歓喜の声をあげた。
「やっと来てくれたか!助かったぞ!!」
龍姫星は傷による痛みを悟られないようにしながら労った。
「こんな遠くまで来てくれてありがとうございます。到着早々で申し訳ないけれど、
白虎は傷つきトリトンも疲れきっていますので、白虎とトリトンの援護をお願いします」
龍姫星の言葉に、白虎は無言のまま言葉の主を見つめていた。
トリトンはスタリオンの“かけら”に向かって呟いた。
「自分の事より俺達の事を気遣っている。スタリオンよ、俺達はここに来た甲斐があったな・・・」
もちろんスタリオンからの声は聞こえなかった。
金天狼達は後退する部隊の殿をつとめるように、即座に配置に向かい始めた。
そして今までの戦闘詳細について色々と報告を受けながら、トリトンに訊いた。
「スタリオンの純酸素弾の効果はどうだった?」
「効果は抜群だったが、試射弾の一発しかなったので、大紫斑砲の攻撃を受けた」
「そうか!効果はあったんだ!よし!俺らがタップリ見舞わせてやるぜ」
「頼むぞ!とにかく大紫斑砲の発射だけは絶対に食い止めてくれ!」
金天狼と銀天狼は、大量の純酸素弾を装備していたのである。
しかしそれは、対ガス惑星戦用では有効な武器であったが、巨大な外敵に対しては微々たる量であり、
ある程度の効果は見込めるものの、太陽系から撃退するのを望むのは無理だった。
それでも、風前の灯火の様相を呈していた龍姫星達には明るい材料であった。
181 :
名無しSUN:2005/05/04(水) 18:14:43 ID:HN7aRAqj
また、語らせてもらおう。 − 反撃 −
金天狼と銀天狼は、手始めに外敵のハイパー隕石弾の発射口に純酸素弾を打ち込み始めた。
命中と同時に水素やアンモニア等のガスが爆発的に燃焼を始め、外敵の表面に青白い炎が
屹立し、不気味な外敵の表面を飾り始めたのである。
外敵は大量の純酸素による強力な酸化作用によって激しい痛みを感じ、太陽系侵攻以来
最大の反撃を本体に受けた。
しかし、外敵は余りに巨大で、敵を完全に無力化するのは困難に思え、純酸素弾の量にも
限りがあるので、大紫斑砲に対して集中使用するように、即座に方針が変更された。
波状的に襲ってくるハイパー隕石弾を迎撃しながら、苦しい後退戦の中で時間だけが流れ
外敵の端部に、あの大紫斑砲が徐々にを表し始めた。
龍姫星が金天狼と銀天狼に言った。
「頼りにしています。今、あれの発射を止める事の出来るのは純酸素弾しかありません。
ご苦労をかけますがよろしくお願いします」
「我々に出来る事は何でもやります。太陽系を守る為に来たのですから、
取り合えず俺等に任せてください」
それを聞いたトリトンが呟いた。
「俺は龍姫星さえ守ってくれれば、それで良いよ」
・・・同じ援軍でも、海王星所属衛星と天王星所属衛星では微妙な温度差があった。
更に時間が流れ、大紫斑砲が中央部に近づき紫白色に輝き始めた。
金天狼が銀天狼に声をかけた。
「オッス!」
「オッス!」
阿吽の呼吸の両星は、即座に銀天狼が援護射撃を行い、金天狼が純酸素弾を発射した。
銀色の超高速隕石弾が外敵のハイパー隕石弾を蹴散らし、その後を追うように純酸素弾
が金色の尾を引きながら、大紫斑砲に向かっていった。
182 :
名無しSUN:2005/05/05(木) 07:49:56 ID:Gd/QoC9w
乙だよ、乙。
あたしゃ、どうしても寵姫と読んでしまうよ。
183 :
名無しSUN:2005/05/10(火) 17:28:57 ID:OEJmhIe3
保守しとくね。
184 :
名無しSUN:2005/05/11(水) 04:10:49 ID:XC4/odJ8
この板は半年書き込みなくても落ちないけどな、、、。
185 :
名無しSUN:2005/05/11(水) 16:26:01 ID:xTGVNtUY
そんな寂しいこと言うなよ・・・
186 :
名無しSUN:2005/05/18(水) 22:08:01 ID:1P3EKsfv
どうも、30です。
〜 土星一派、木星に気づく 〜
土星は自分がどの方向に移動しているのか、また銀河系全体の動きを大まかに知るため中性子星やブラックホール、アルゴル型変光星の位置やそれぞれの挙動をある程度把握していた。
木星が加速のために通り抜けた連星系は土星系の中でも疾走連星として知られているものであった。そう、恒星のほとんどない泡のような領域に大質量な連星系があったのは固有運動の関係である。
銀河系の構造は衝突を繰り返して腕の内部に極端なむらができ、
>>175のようになってるのは言うまでもない。固有運動はどの星も大体同じ速度で同じような方向へ動くが、何らかの理由で群を離れて泡の部分へ入り込んだりすることがある。
あの木星が通過した連星系も過去に超新星爆発を起こし、その反動で群を離れて今でも疾走している疾走連星だ。
ある日、土星一派はその連星の急激な波長変化を捉えた。
土星「今あっちの方向にある中性子星-赤色巨星連星に急激な波長変化が見られたけど原因は一体何だろう?」
黄昏「何かが猛スピードで通り抜けたみたいね」
土星「あのずれ方から考えると惑星大のものが秒速数百キロで通り抜けたように見える」
杜鷹「重さは・・・今のところよくわからないなぁ・・・・・・・・。」
土星「なんか大小三つの物が通り抜けたような気がする」
雪小倉「ん? 連星の公転周期が少しだけ短くなったじょ!! そこから通り抜けた奴らの質量と加速度を求められるのでゎ?」
杜鷹「どうやら質量は全部で0.0011太陽質量程だ」
妙石「おい、なんか引っかかるぞ!!!」
土星「これは・・・」
黄昏「も?」
雪小倉「く?」
妙石「せ?」
土星「い?」
杜鷹「しかも刹那星雲の方向に飛んでるぞ。なんか変なこと企んでなきゃいいけどな。」
土星「500光年も離れてるからここから奴らを直接見ることはできない。それが重力で何かを動かしたとき間接的に情報が届く程度だ。」
妙石「とりあえずこの状態では当分の間木星共が襲来することはないだろう」
ついに土星一派は木星の存在に気づき始めた!!
187 :
名無しSUN:2005/05/19(木) 09:20:53 ID:XTlSAjj7
↑乙
このスレには一体何人くらいの人がいるんだろう
点呼とってみるか・・
んじゃ1(・∀・)ノシ
188 :
名無しSUN:2005/05/20(金) 00:03:26 ID:QJDoOHNR
2。
189 :
名無しSUN:2005/05/20(金) 20:03:17 ID:wsv63DU2
3
190 :
名無しSUN:2005/05/21(土) 13:17:32 ID:GIWdNOxJ
4
191 :
名無しSUN:2005/05/21(土) 16:42:23 ID:wy2lhds6
D
192 :
名無しSUN:2005/05/23(月) 14:56:19 ID:cWlQ2x2S
>>187っす。
五人・・・多いのか少ないのか・・・
職人さんROM専込みだったら、ちと悲しい。
マターリ作品待ちつつ↓点呼続行↓
193 :
名無しSUN:2005/05/24(火) 13:48:55 ID:xmBzOu0s
6
時たまROMってます
194 :
名無しSUN:2005/05/29(日) 22:59:31 ID:G8WnkN7T
7
ノシ
195 :
名無しSUN:2005/06/02(木) 02:16:05 ID:WNMAa+Jz
土星って今、天球のどの位置にある?
196 :
名無しSUN:2005/06/02(木) 04:24:54 ID:6xeLw9ov
>>1 木星と土星はライバルだったんですか?
どっちにしてスター(恒星)にはなれないよね。
197 :
名無しSUN:2005/06/02(木) 10:23:52 ID:zeFTpbJD
8
(^∀^)
198 :
名無しSUN:2005/06/02(木) 14:32:53 ID:P0USyh1I
ところで外伝て何か呼び名とかありましたっけ?
「太陽系物語過去外伝〜黎明編」
みたいなの。
正伝が中断して久しいのでもはや外伝と呼ぶのも何か違和感ありますが。
>>196 未来編では土星が核融合で輝いていると言う意味では恒星になってます。
軌道的には元太陽の白色矮星の周りを回ってますので惑星みたいなもの
ですが。
199 :
名無しSUN:2005/06/03(金) 21:04:41 ID:CkQ/YPpD
未来編外伝です。
>>196,198
土星は太陽の9%程度の質量でぎりぎり恒星になってます。
それを見た木星は自分も土星と戦うため恒星になろうと遥か刹那星雲へ向かって旅をしているところです。
参考までに未来の太陽系・土星系の惑星位置関係
■元太陽(白色矮星)の周りを公転している天体と距離
土星 25億km
■土星の周りを公転している天体と距離
黄昏 400万km
舞 750万km
杜鷹 2800万km
妙石 4900万km
雪小倉 1億km
小百合 1億4000万km
ラセツ 1億9000万km
■土星と古太陽の重心を公転している天体と距離
冥王星 80億km
地球 93億km
セドナ 200億km
■太陽系・土星系から遠く離れた場所を公転している天体と距離
氷王星 3兆km
200 :
名無しSUN:2005/06/15(水) 01:24:38 ID:0j1n+baX
保守。
201 :
名無しSUN:2005/06/22(水) 22:40:42 ID:GuLGyi3i
久しぶりに無駄話。
木星:土星タン、元気ないね。 どうしたの?
土星:ちょっと疲れているだけよ。
木星:疲れているだけなの?本当にそれだけなの?
土星:今はとにかく休みたいだけ。もう少し休ませて・・・。
木星:気が済むまで休んでて良いよ。
ちょっと外伝の呼び方等のレスがあったみたいだけど、
休みたいだけ休んでから答えてね。
では、お休み土星タン。
202 :
名無しSUN:2005/06/27(月) 09:36:31 ID:+pz8z8Wa
203 :
名無しSUN:2005/07/08(金) 16:19:12 ID:NTCIrPPt
維持でも保守
204 :
名無しSUN:2005/07/09(土) 02:01:58 ID:DSk3XK4Y
>187
10番ゲットです。
ちなみに『勝手に外伝』です。
もう少しで復活できそう・・・かな?
205 :
名無しSUN:2005/07/17(日) 12:55:38 ID:1a9Pn1Ne
206 :
スーパーグレードヒッキー ◆iGQELORqHQ :2005/07/17(日) 13:49:50 ID:niKUaa4d
木星を倒すのは、この俺だが?
207 :
名無しSUN:2005/07/18(月) 23:46:59 ID:5tGUAHgc
もしかして天王星を倒したのは、貴方様ですか?
ついでに木星をも倒そうとするなんて、すげえ漢だぁ!!
208 :
名無しSUN:2005/07/31(日) 22:22:26 ID:ZauTK2MG
また、語らせてもらおう。 − 闇に浮かぶ光 −
大紫斑砲に5発の純酸素弾が命中した。
命中箇所を中心に、衝撃波が走り巨大な波紋となって広がりはじめ、
そして巨大な火焔が爆発的に吹き上がった。
外敵の不気味な色調に似合わない極彩色の炎は、どこか妖しさを漂わせてた。
あまりの美しさが、そう感じさせたのかもしれない。
大紫斑砲を彩っていた紫白色の輝きは急速に光を失い、その発射準備も
停止したのである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
金天狼と銀天狼が同時に叫んだ。
「やったぜ!思い知るがいい化け物」
ようやく大紫斑砲による傷が癒えて、全面に絹のような表面が復活した龍姫星が、
外敵の発する光を映し出すように浮かんでいた。
息を呑むような美しい姿に、見とれている金天狼と銀天狼に語りかけた。
「ありがとうございます。これで一息付く事ができます」
和やかな雰囲気に水を差すように、白虎が申し訳なさそうに話を始めた。
「今回の純酸素弾による攻撃は凄い効果があった。しかし、1発当たりの威力を
見てみると、スタリオンが使った時より威力が低下している」
「俺もそんな気がしたが、やっぱりそうか! どうしてだ?」・・・トリトンが重ねた。
金天狼達は顔を見合わせた。
「使えば使うほど効果が薄れるのか?抗体でも出来ているのか・・・?」
209 :
名無しSUN:2005/08/01(月) 07:09:01 ID:aw+RO7x4
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
210 :
名無しSUN:2005/08/01(月) 23:03:17 ID:DakjNBYS
ですね。いらっしゃいましたの。
たのしみなの。
どきどき。
211 :
名無しSUN:2005/08/02(火) 00:33:52 ID:gBrBVCow
新作乙!
212 :
名無しSUN:2005/08/02(火) 21:59:19 ID:QQEeAhcf
応援ありがとうございます。
細々と書き込みを続けていこうと思っています。
213 :
名無しSUN:2005/08/03(水) 23:49:44 ID:hHtHOLJ2
このスレを読みながら、(先日NHK教育で放送した)「太陽系グランドツアー 探査機が見た巨大惑星の素顔」を見た。
なんかホロリきたよ。
214 :
名無しSUN:2005/08/04(木) 20:35:01 ID:W6adgGp5
うわー!見たかった×10。
215 :
名無しSUN:2005/08/09(火) 00:25:44 ID:E7wNYJFS
また、語らせてもらおう。 − 言葉 −
トリトンが呟いた。「純酸素弾に対する抗体?そんなものが宇宙に存在するのか?」
白虎が呟くように答えた。
「ヤツには何が起きても不思議は無い。想像外の化け物だよ。きっと生成された酸化化合物をうまく使っているのだろう」
龍姫星も呟いた。「だから使えば使うほど効果が薄れるのね」
白虎が何かの計算をしてから、金天狼と銀天狼に向かって声を掛けた。
「純酸素弾をいくらうまく使っても、あと6・7巡ぐらいしか大紫斑砲の発射を食い止める事ができない」
『悔しいな。数は充分に残っているのに! ・・・で、その後はどうなる?』
龍姫星が微笑みながら皆に声を掛けた。
「あと6・7巡もあるのなら、なんとかなりますよ」
『白龍の姫様。なにかいい方法でもあるのですか?』 金天狼が質問した。
「これから一緒に考えましょう。必ずなんとかなります」
根拠はどこにも無いのに、妙に説得力のある言葉だった。
その時、トリトンがある事を思い出して叫んだ。
「土星からの援軍はいつ来るんだ?タイタンが来るのか?それとも雑魚衛星が束になって来るのか?
何が来ても無駄にしかならないだろうけどな、ともかく援軍を送るって宣言したんだろ!
無駄な事に戦闘衛星部隊を使いやがって・・・バカヤロウ!」
『俺を止める事が出来ないとわかったら、今度は仲間をバカ扱いか?
お前達は本当にバカだな!太陽系にはこんな連中しか居ないのか?』
「あなたに“無知”と“後悔”と云う言葉を教えてあげる」
216 :
名無しSUN:2005/08/09(火) 18:21:26 ID:WHQfBXa2
姫様、自信満々だよ姫様。
217 :
名無しSUN:2005/08/16(火) 00:35:38 ID:l3Q3Vokf
また、語らせてもらおう。 − 満ち始めた刻 −
『“無知”と“後悔”だと!笑わせるな! 俺が太陽系に来た理由をどうせ知らないだろ!』
「威力偵察に来た前衛惑星が語っていたわね。 太陽系に恨みがあって、特に木星に敵意があるって」
『どうして恨みがあるかまでは知らないだろう』
「そんな事を知りたくないし聞きたくもない」
『お前が、どう思おうと勝手だがな・・・』
その時、外敵の話を遮るように白虎が叫んだ。
「お前の恨みのために、蒼龍・朱雀・玄武、そしてスタリオンが消えた。俺達の恨みがわかるか?」
既に重大な決意を済ませていた龍姫星が白虎を制した。
「もういいの。代償は払ってもらう。あの大紫斑砲だけは私が潰します」
龍姫星の言葉が波紋のように護衛の四星に伝わって行った。
即座に意味を理解した金天狼と銀天狼は唇を噛みしめながら、諦めたように呟いた。
「太陽系を守るためにはそれしか方法が無いのか?そうだとしたら止むを得ないのか?」
少々遅れて真意が伝わった白虎とトリトンが叫ぼうとした瞬間の事である。
「もう少し・・・少しだけ辛抱して下さい。もうすぐ到着します」
・・・龍姫星に姿無き声が掛けられた。
「いったい誰なの?どこに居るの?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
木星はその頃、彗星達からの話を聞いていた。そして聞き終えるのと同時に表情が翳っていった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ほぼ同じ時、土星は心の中で呟いていた。「もうそろそろ始まる」
218 :
名無しSUN:2005/08/20(土) 01:05:40 ID:fM9f+Y2G
また、語らせてもらおう。 − 木星敗れる −
彗星達が木星に伝えたのは、土星の戦闘衛星部隊の動向だった。
太陽でのフライバイ直後は誰も気付かなかったが、ある時点で木星への軌道との微妙な違いが認められた。
時間の経過と共に次第に大きくなる軌道の違いは、木星を混乱させるための偽装行為と推定されていたが、
その違いは加速的に大きくなり、小惑星帯の通過後にその理由が明確となった。
それを知った彗星達が伝えたのである。
「土星の戦闘衛星部隊が目指しているのは外敵!・・・木星ではありません!」
木星は、暫しの沈黙の後に呻くように声を絞り出した。
『やられた・・・、私は土星に負けた』
ガリレオ四衛星は、この言葉に疑問を呈した。
「土星の戦闘衛星部隊は、この木星圏との闘いから逃げたのですよ。どうして負けたのですか?」
『外敵との戦いに龍姫星・海王星・天王星が何らかの形で参戦した。更に土星の戦闘衛星も加わろうとしている。
私達にどんな理由があろうと、“木星は外敵との戦いに参加しなかった唯一のガス型惑星”の事実は永遠に残る。
土星は巧妙な演技と戦闘衛星部隊を使って、私が援軍を拒否するように仕向けたのよ』
「それじゃ、これからでも援軍として我々が出撃します。」
『もう遅い。これから出撃したとしても到着した頃には、どんな結果かは別にしてすべてが終わっている。
どうせ“後からノコノコと来た臆病者”と思われるだけで、どっちにしても悪評と汚名しか残らない』
「それじゃ俺達は戦わずして、負けた以上の屈辱を受けるのか?・・・それも永遠に?」
『そう・・・、太陽系から私達を孤立させる土星の策略に敗れたの・・・』
「それは違う!」・・・彗星達が叫んだ。
219 :
名無しSUN:2005/08/22(月) 10:41:33 ID:sPNP5P6h
土星、策士だな。
土星って、気が付いたら無茶苦茶に性格悪になってますね。
どうやってこれからフォローしようかな。 (笑)
前スレの時もちょっと話があったのですが、だぶん混乱して方がいると思うので
性別について整理します。
木星:女 衛星:男
土星:女 衛星:女
天王星:男 衛星:男
海王星:男 衛星:男
龍姫星:女 衛星:男
彗星:性別不明
どうして、このような性別になったかの理由は私もよくわかりません。(笑)
のんびり少しづつ書いていきたいと思ってますのでよろしくお願いします。
それにしても、正伝さんと外伝(未来編)さんはどうされたのでしょう?
by 外伝(黎明編 ← やはりこれが妥当かと・・・)を書いている人
× だぶん混乱して方がいると思うので
○ たぶん混乱している方が居ると思うので
はぁ・・・、どうしてミスが多いのかな?
エッ!?慣れているから大丈夫!?
・・・なんか嬉しいような悲しいような。
by 外伝(黎明編)を書いている人
222 :
名無しSUN:2005/08/25(木) 10:59:30 ID:1eN/UvhL
土星も木星も女か。
女の争いはこわいね。
223 :
名無しSUN:2005/09/02(金) 09:24:18 ID:zAhA01LS
夏も終わってしまった。
224 :
名無しSUN:2005/09/03(土) 08:17:36 ID:IMMFoB87
まったくだ。
225 :
名無しSUN:2005/09/03(土) 22:57:10 ID:+Y0Q98cD
226 :
名無しSUN:2005/09/04(日) 22:14:51 ID:5H4XXjbi
また、語らせてもらおう。 − 集結!中部天海宙域 −
「我々は土星にも木星にも加担する気は無い。ただ、見たり聞いたりした事実を太陽系全体に対して
平等に情報を伝えているだけで、それをどう解釈するかは勝手です。
ただ、土星が外敵の接近を知っていて策略を巡らしたのか、それとも途中で目標を変更させたのかは、わかりません。
でも、明らかな事実があります。
・ 外敵と戦闘中の龍姫星に対して、援軍を送る事を宣言した。
・ 現在、外敵に対して戦闘衛星部隊が向かっている。
この二つは、絶対否定できないし、矛盾もしていません 」
木星が即座に反論した。
『でも、私に対して戦闘衛星部隊を出撃させたのも間違いのない事実でしょう。違う?』
「その通りです。それと、あなたに敵意があるのも事実です。でも太陽系全体の事を優先したのですよ。
もし、あなたも本当に太陽系全体の事を考えていたのなら、小型衛星を出撃させても良かったのでは?
援軍の有無で、最前線でのあなたへの見方も随分と違っていたでしょうね。
単身で外敵に立ち向かわされた龍姫星の気持ちも察してください」
『かつて土星の戦闘衛星と対峙した私の気持ちを察する事はしてくれないの?』
「太陽系内の戦いと一緒にしないで下さい。今回は太陽系外からの攻撃ですよ。
それから言い忘れてましたが、我々の仲間の中で中部天海宙域に集結可能なものは現在集結中です。」
『もしかして、土星の戦闘衛星部隊に協力するために・・・』木星は、しばらく沈黙した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その頃、龍姫星等の最前線部隊は海王星公転軌道を横切ろうとしていた。
そこには海王星の姿は無かったが、そこにはトリトンにとって懐かしい香りが漂っていたのである。
227 :
名無しSUN:2005/09/16(金) 23:26:01 ID:nJDr+Pte
月のクレーターは、小惑星帯から来た小惑星群によって生成されたらしいとの記事が新聞に載っていた。
つまり外伝の話って、38〜40億年前の話って事?
そんな昔の話を、よく覚えているね。
228 :
名無しSUN:2005/09/24(土) 01:46:35 ID:KsPG08A8
また、語らせてもらおう。 − 吉報 −
龍姫星達が海王星公転軌道を横切る少し前の事である。
太陽系中心部方面から接近して来る遠い微光に気が付いた。
「土星の援軍が、やっと来たのか? タイタンなのか?」
『・・・違うようです。ちょっと静かにしてもらえますか』
「・・・(敵!?)」
『何かを伝えようとしている・・・、味方みたい・・・』
しばらく耳を傾けていた龍姫星が再び口を開いた。
『あれは土星の戦闘衛星部隊です。そう伝えてきました』
一瞬の沈黙の後に、一斉に喝采の声が上がった。
「やったぞ!・・・でも木星に行ったのでは?」
それは余りに予想外の援軍だったから、当然の疑問である。
『私も信じがたいのですが、間違い無いようです』
「良かった・・・」各衛星の心の底から出た言葉である。
ほぼ同時に、比較的大型の彗星達が進路上に集結しようとしているのが見受けられた。
龍姫星部隊の星に較べれば比較にならない程小さいが、長い尾は戦意を高揚させるに充分な姿をしていた。
「やるぞ!絶対にやってやる!!」・・・各衛星は次々に叫んだ。
不気味な声が響いた。
「何をやるって?雑魚がいくら集まったって雑魚なんだ!何が出来る?」
『土星の戦闘衛星部隊が接近しているのよ。私達には希望の光ですが、あなたには地獄の業火の光よ』
「フン!楽しみにしているぜ。どうせ俺の大紫斑砲の発射を止めるられるのも、あと5巡くらいだしな!」
『“ラセツ”の話を知らないのね。それじゃ土星の鉄槌の怖さを教えてあげる』
「うん!?なんだ“ラセツ”って?雑魚の親分か?」・・・嘲るような表情が浮かんだ。
229 :
名無しSUN:2005/10/12(水) 09:09:15 ID:2XZHq8F5
230 :
名無しSUN:2005/10/17(月) 00:32:16 ID:ErRUkGpd
和名は?
231 :
名無しSUN:2005/10/17(月) 00:49:50 ID:gEnlkuHz
水金地火木土天海冥
ときてるから言いやすいのは、
水金地火木土天海冥暗 だと思う。したがって暗黒星というのがイメージ的にも良い。
232 :
名無しSUN:2005/10/17(月) 12:32:56 ID:R/Xt1wub
233 :
名無しSUN:2005/10/18(火) 17:36:31 ID:0qrYjPh1
完結に八年位かかりそうだ。
また来年くるよ。
234 :
名無しSUN:2005/10/18(火) 20:15:31 ID:R4Eex4Ou
>>232 天王星は正伝、黎明編、未来編のいずれでも無事ですが。
235 :
名無しSUN:2005/10/21(金) 00:20:22 ID:n6SdVo8f
>231
このスレとしては氷王星が相応しい。
>232
天王星は正伝でチョッカイを出した女性に自転軸を倒されました。
そして不貞腐れていますw
236 :
名無しSUN:2005/10/22(土) 01:22:14 ID:CZCTMXqs
土星ですが、木星押し倒します。
ハァハァ。
237 :
名無しSUN:2005/10/22(土) 23:41:28 ID:LIx4pcdh
ついにサターンはジュピターを路地裏に追い詰めた。
「やめて!」
ジュピターの哀願もむなしく、サターンの魔の手が雪のような白い手に触れた。
「キャッ!」
躓いたヒールの先から崩れるようにジュピターは倒れ、サターンは魔獣のような眼で数秒見下し、
ついにジュピターの傍らに膝を付いた。
濃紺のロングスカートは膝上まで捲れ、真紅のヒールが空しく細く白い足を飾っていた。
『ヘッヘッヘッ・・・お楽しみの時間だぜェ・・・』
ついに白いブラウスのボタンに手が触れた。
「キャー」・・・ありったけの声でジュピターが叫んだ!
♪♪♪ ヒューヒュー・・・ダダンダダン・・・パラッパパパパパ・・・♪♪♪ (BGM)
「止めろ!この外道!!」
『何だ!?お前達は?』
「俺達は宇宙戦隊ガリレオレンジャーだ! イオ! エウロパ! ガニメデ! カリスト! 揃ったぞ!覚悟しろ!!」
『俺と本気でやる気だな』
サターンのリングカッターが高速回転を始め、そして禍々しい光を発し始めた。
イオが叫んだ「皆、行くぞ!ジェットストリームアタックFだ!」
カリストを先頭にサターンに突入を開始した。
「グアッ」・・・途端にカリストが叫んだ。
リングカッターが発する波動によって、カリストの表面に無数の亀裂が走ったのだ。
まだ距離は充分にあるのに・・・恐るべしリングカッターの威力。 勝てるのかガリレオ戦隊?
・・・続かない。
238 :
名無しSUN:2005/10/23(日) 06:39:37 ID:THo6lUfK
ジュピターとサターンって男のイメージがあるな……
ウホッ?
239 :
名無しSUN:2005/10/27(木) 00:41:38 ID:5IA+YeIc
それを言うならガリレオレンジャーもガニメデ以外女だ罠
240 :
名無しSUN:2005/10/28(金) 00:35:58 ID:4Sf4suES
サターンの魔の手に落ちるジュピター・イオ・エウロパ・カリスト。
241 :
名無しSUN:2005/10/29(土) 22:22:10 ID:mSuPVT4q
サターンですが、ジュピター陵辱します。
242 :
名無しSUN:2005/10/30(日) 00:29:55 ID:gjTiJEux
どうでもいいが、木星と土星連合で、
赤く輝いてウゼェ、火星を倒して呉タマヘ。
243 :
名無しSUN:2005/10/30(日) 00:45:23 ID:biVPbRx6
>>242 火星は土星の味方で正伝でとっくに木星にぬっ殺されてます。
まあガリレオ衛星を葬ったのも火星なんだけどな。
前スレから転載。
566 名前:504 投稿日:04/04/06 00:10 ID:OZaynhf0
・・・その頃、太陽系の内側では、巨大化した木星が文字通りの覇者となっていた。
その増大した重力は、自身と太陽との重心を太陽表面よりも外に引っ張り出し、
自らが動けば太陽がふらふらと振り回されるほどになっていた。
土星に味方した二つの惑星、水星と火星には容赦ない報復が加えられた。
木星は、ガニメデの攻撃で既に重傷を負っていた水星を、その強大な重力で軽く摘み上げると、
燃え盛る太陽の中に投げ込んだ。
「ぎゃっ!!・・・・」 悲鳴をも吐き終わらないうちに、水星は一瞬にして溶解してしまった。
最愛の部下たち、ガリレオ四天王を葬った火星に対する木星の怒りは強烈だった。
増大した重力で、火星の首根っこを押さえつけると、小惑星帯をかき乱し、
ケレス・ベスタをはじめとする数十個もの小惑星を激突させて、火星を粉々にしてしまった。
それを見た地球は震え上がった。
あの土星が暗黒へと放り投げられ、水星も火星も殺されてしまったのだ。
地球は、人類の潜在意識へと働きかけて「木星教」を作らせ、昼も夜も木星を崇め奉らせた。
もっとも、天空に起こった大異変を見て、ほとんどの人間は、天体に、とくに大きく輝きを増した木星に
畏怖の念を抱いていたのだが・・・。
244 :
名無しSUN:2005/10/30(日) 14:03:19 ID:S6gc9CJF
正伝は特に好きだっただけに途中で止まったのは悲しいなあ。
誰か引き継いでくれないかな。
245 :
名無しSUN:2005/11/01(火) 00:12:21 ID:WpEc1cUb
正伝さん・・・、正伝さん・・・、起きて・・・。
皆が待っていますよ。
246 :
名無しSUN:2005/11/01(火) 07:02:18 ID:2coLtpl0
うぅ〜ん〜
あと五百年だけ寝かせてよ〜
247 :
名無しSUN:2005/11/06(日) 08:43:24 ID:Mv5QuuFo
起きろー!朝だぞ!
朝ごはんが冷めるぞー!
248 :
名無しSUN:2005/11/06(日) 09:00:15 ID:4hO/3c2i
どーせえ、っちゅーねん!
249 :
名無しSUN:2005/11/06(日) 09:42:49 ID:VqFPEKSv
新たなギリシャ神話だねw
250 :
名無しSUN:2005/11/08(火) 22:49:29 ID:Q+SYb1MK
人類の知識が決して及ばない太古の時代。
緑の大地と古の神々が共存していた。
その神々の中に500年寝て1日だけ目覚める神が居たとさ。
ギリシャ神伝古神編第二章より抜粋
251 :
名無しSUN:2005/11/15(火) 18:53:22 ID:KMg8mhUY
hsy
252 :
名無しSUN:2005/11/19(土) 19:53:21 ID:rfHXF2lZ
初雪や
土星酒飲む
木星と
253 :
名無しSUN:2005/11/19(土) 21:44:43 ID:cBl1BZR9
関東在住ですが、今日の夕方6時ごろ
南の空に今まで見た事の無い凄く白く輝いてる星があったのですが
あれは木星か何かですか?
254 :
名無しSUN:2005/11/19(土) 22:12:54 ID:bBrAf23Q
>>253 火星じゃないか。
今は最も接近してる時期なはず。
255 :
名無しSUN:2005/11/19(土) 22:18:27 ID:cBl1BZR9
>>254 どうもです。
白かったので火星とは思わなかった
256 :
名無しSUN:2005/11/19(土) 22:38:37 ID:nKrIjBoX
今の時期木星は−2等星くらいだからそんな輝いて見えることはないと思う。
夕方にはっきり見える星は金星くらいか
257 :
名無しSUN:2005/11/19(土) 23:18:48 ID:0K3N2NX9
今の時期だと午後6時だと火星はまだ東の空だろうからなあ。
金星の東への離角がまだまだ大きい時期のはずだから金星の可能性の方が
高いんじゃないかな?
>>250 夕方つうても18:00だから今時は関東でもかなり暗いんじゃないか?
北海道だともはや真っ暗だけど。
258 :
名無しSUN:2005/11/19(土) 23:22:05 ID:0K3N2NX9
ちなみに木星は現在、乙女座辺りにいるので夕方には
出て無いので木星では有り得ない。
259 :
名無しSUN:2005/11/20(日) 04:20:52 ID:Tr8mXA3Y
でどせいさんはどこにいるんだ?
260 :
名無しSUN:2005/11/20(日) 05:52:06 ID:vI23uHaf
夕方なら金星だろ。
明け方に木星が見えるように成ってきた。
261 :
名無しSUN:2005/11/20(日) 06:58:49 ID:vk7ledKK
スレがすごい進んでるから、ちょっと期待しちゃった。
262 :
名無しSUN:2005/11/20(日) 11:58:26 ID:KSe9c4nz
>>259 どせいさんは蟹座におわします。
去年のホイヘンスの投下の頃には双子座におったから大分東に移動しましたわね。
なわけで乙女座にいる木星よりはかなり西にいるので夜中過ぎには出てきます。
263 :
名無しSUN:2005/11/20(日) 22:34:30 ID:Fy8ujQIR
どれ土星
蟹座はいずこ
迷い指
264 :
名無しSUN:2005/11/21(月) 04:17:02 ID:rdG0+rUm
木星なくなっちゃうと、太陽系の重力バランス崩れて大変な事になるから
やめなさい
265 :
名無しSUN:2005/11/22(火) 23:49:37 ID:K6imH1wk
じゃ、やめます。
今度から『寸止めの土星』とでも呼んでください。
266 :
名無しSUN:2005/11/26(土) 01:13:46 ID:/J3SXOVq
ここまで来て止めちゃうの・・・?
女に恥をかかせる気なの・・・?
267 :
名無しSUN:2005/11/26(土) 02:26:33 ID:qRXl7qF0
∧∧
( ・ω・)
| |
| |
| |
| |
| | (゚д゚ )
_| ⊃/(___ノヽノ |
/ └-(____/ < <
268 :
名無しSUN:2005/12/01(木) 17:03:14 ID:HpUEoIFc
人がいない・・・
みなさん、よいお年を〜ノシ
269 :
名無しSUN:2005/12/01(木) 23:52:44 ID:1deV/Ef6
いくらなんでも早過ぎだよ〜!
やっと門松を飾り付けたばっかりなのにさ。
270 :
名無しSUN:2005/12/02(金) 07:10:41 ID:p5HTEN8R
きっと月頭にスレチェックをしている人なんだよ
この過疎スレだったらいける
271 :
名無しSUN:2005/12/03(土) 01:47:29 ID:O31XsqT3
タイタンの地表写真に巨大な人工構造物が写っているって本当?
272 :
名無しSUN:2005/12/03(土) 13:34:19 ID:TWUiqfnn
人工構造物かは分からないが変なのがある
273 :
名無しSUN:2005/12/03(土) 21:51:10 ID:O31XsqT3
変!?
無茶苦茶、興味をそそるけれど、一体どんなのだろう?
274 :
名無しSUN:2005/12/04(日) 05:42:34 ID:Fy1VSqfk
△/
__/▽
/_  ̄_\
⊥ ・ ・ ⊥
十 (._.) 十
| L、
⊂/ ̄ ̄`―´
とヽ ∧_∧r'つ
ヽ( ´∀`)ノ <捕獲したモナ!
( )
,ゝ ) \ヾ
ヽ、_)ヾ\,_,)
275 :
名無しSUN:2005/12/06(火) 23:57:55 ID:FNWLhFfB
宇宙生物ですが、人間倒します。
276 :
名無しSUN:2005/12/07(水) 00:16:53 ID:QlFD6Ohb
マニアックなスレだな…
277 :
名無しSUN:2005/12/09(金) 00:07:34 ID:6bdv+Zi6
最初に、このスレタイを考えた人って、どんな人なんだろう?
きっと想像力と洒落っ気のある人なんだろうね。
278 :
名無しSUN:2005/12/14(水) 20:35:12 ID:IYbGRiqJ
ありえねぇー!
某雑誌の記事によると土星も木星も岩石型惑星だってさ!
279 :
名無しSUN:2005/12/14(水) 20:38:23 ID:rV3B1uoM
>238
ジュピターとサターンは明らかに男だけど、
折れの中では木星は男性で、土星は女性のイメージ。ルックス的に。
280 :
名無しSUN:2005/12/17(土) 01:30:17 ID:kmRY6F6Y
土星は土性。
木星は木性。
・・・つまらんなぁ。
281 :
名無しSUN:2005/12/18(日) 17:21:08 ID:o2bHjQL6
■■■
ノノノ・_・)<メーテルですが、哲郎倒します。
282 :
名無しSUN:2005/12/18(日) 22:53:23 ID:X6n2gNPA
その逆なら良いのにね。
283 :
名無しSUN:2005/12/21(水) 00:30:51 ID:CuiZfuc8
( ´D`)辻ですが、加護『 ( ‘ д‘)』倒します。
284 :
名無しSUN:2005/12/21(水) 14:23:30 ID:klCE1gbe
土星ですが、ベッドで木星を押し倒します。
285 :
名無しSUN:2005/12/21(水) 22:39:30 ID:qenoUq4Q
きゃ〜早く助けに来て〜!
ガリレオレンジャ〜!!
286 :
名無しSUN:2005/12/22(木) 06:32:53 ID:EAt2Y/8K
ちゃちゃちゃーちゃーちゃーちゃーちゃー
287 :
名無しSUN:2005/12/23(金) 00:02:20 ID:kbhKLzOW
BGMが鳴っているから、そろそろ登場か?
288 :
名無しSUN:2005/12/26(月) 08:13:14 ID:CU1zsxel
上様が?
289 :
名無しSUN:2005/12/28(水) 00:29:13 ID:90g/Lb1g
いいえ、歳徳神です。
なんたって、もうすぐ新年ですから。
290 :
名無しSUN:2005/12/29(木) 20:23:37 ID:MH8fJih5
たいへん面白い小説が連載されているのですが、これまでの作品も読んでみたいです。
前スレはどこかに保管されていませんか?
291 :
名無しSUN:2005/12/30(金) 09:20:37 ID:wfkM65Ve
いらっしゃいませ〜。
>1 >13 >16
・・・のどれかで見られると思ったのですが、全滅してますね。
いったい、どこにあるのかな?
292 :
名無しSUN:2006/01/01(日) 12:35:35 ID:GkIse44t
木星。 土星。 あけおめ!
今日は元日だから仲良くしてや。
293 :
名無しSUN:2006/01/01(日) 14:12:26 ID:XCktWIiY
私からのお年玉。(HTML化した前スレ)
ttp://nhkgfile.s4.x-beat.com/cgi-bin/source3/Yellow_2077.xxx P.S.
拡張子がxxxになってますが中身はHTMLです。
保存したファイルを環境に合わせて拡張子変えるなりファイルタイプを変える
などしてWebブラウザで見てください。
read.cgiが返したHTMLではなく私が使用してる2chブラウザに表示された
テキストをテケトーにHTML化しただけなのでアンカーとかは辿れません。
エンティティ形式での記述部分がどうなってるかは未確認です。
ロダは余裕で1ヶ月以上もつのであせる必要はありません。
>>293氏
ありがとうございます!
「また、語らせてもらおう。」氏の作品に登場する「ラセツ」がどんな実力をもっているか見当もつかなくて
>>228の「吉報」がどれほどの意味をもつのかわからなかったのですが、納得いきました。
自分が他所で書いているSSの参考にもなりそうです。
295 :
名無しSUN:2006/01/03(火) 14:17:23 ID:HPAkMquj
あけましておめでとうございます。
『外伝』です。
>293さん、ありがとうございます。
もう読めないと思っていた過去のスレが読めて嬉しかったです。
>294さん、“作品”と書いていただいてありがとうございます。
自分では“作文”かなぁ〜と思っているので、妙に照れくさいですよ。
もしよろしければ、“ss”の板とスレタイを教えていただけないでしょうか?
・・・それにしても、よくぞこのスレを見つけられましたね。
>>295 あけましておめでとうございます
軍事板の自衛隊がファンタジー世界に召喚されましたスレのしたらばにある分家のエ○グ○スレで
一人の自衛官がリングを持つガス惑星の衛星に跳ばされてしまい、未知の生態系でサバイバルする話を書いています。
最初は強烈な色物のはずが考証しているうちにマジになってしまい、資料探しの過程でここに来ました。
こちらの話では
>・・・同じ援軍でも、海王星所属衛星と天王星所属衛星では微妙な温度差があった。
これが高度なギャグなのかシリアス表現なのか気になって一番記憶に残っています。
297 :
名無しSUN:2006/01/05(木) 21:48:42 ID:1zjKzd4M
>296
“したらば”は侵攻(?)した事が無いので、どんなスレがあるのか分かりませんが、
○に入る文字が想像付きました。 ・・・なんか凄いスレのようですね。
少なくとも私の話は考証に耐えうるような事は書いていません・・・。
純酸素弾・ハイパー隕石弾・大紫斑砲等 ・・・それって、なんですかァ〜?
なんたってSF作文(すごく、不合理な、作文)ですので。(笑)
>・・・同じ援軍でも、(ry) ←これについては、話の伏線として書いたの
ですが、どちらかと言うとシリアスに近いかも。
最終的に伏線だらけで、エヴァみたいになったらどうしよう。
ちょっと時間が作れそうなので、再開できそうな外伝(黎明編)でした。
298 :
293:2006/01/06(金) 03:13:16 ID:muCgTXqV
前スレのHTML化時に改めてざっと見直したら正伝のE環を使う辺りで既に
「土星タン」てな表現が出てるんですな。
てっきり黎明編の番外会話で初出かと思ってたんだけど。
ちなみに私は一時期外伝のタイプミスとかに突っ込んだり黎明編とかの呼び名
ないの? とか書き込んでた奴です。
ってまあトリップ付けてる訳で無し証拠はないけどなあ。
今日も普通に朝から仕事だっちゅうにこんな時間に何やってんだろうねあたしゃ
あ、、、。
つか、このスレに移ってからあんまり真面目に読み込んでなかったり、、、まと
めて読もう読もうとか思ってはおるんですが。
299 :
名無しSUN:2006/01/07(土) 21:48:28 ID:Fxw4VCZ1
「土星タン」・・・の表現が妙に可愛らしかったので、真似をさせていただきました。(笑)
大紫斑砲は大赤斑砲のパクリだし。
それにしても言葉の使い方が上手ですね。
“黎明編”“番外会話”、これらの言葉は共に思いつきませんでしたよ。
真剣に読んで下さって感謝します。
タイプミス多くてすみませんね。これでも読み返して修正はしているのですが、
どうしても残ってしまいます。
実はタイプミスどころか、他スレに2回ほど誤爆もしました。orz
今頃になって、外敵の衛星を少しでも残しておけば良かった・・・とか、余計な事ばかり
考えてしまって本文に手が付きません。
300 :
名無しSUN:2006/01/07(土) 22:51:34 ID:HWNaPYaM
>>299 >それにしても言葉の使い方が上手ですね。
そういっていただけると嬉しいやら恥ずかしいやら。
>“黎明編”“番外会話”、これらの言葉は共に思いつきませんでしたよ。
黎明編、未来編て単語はおそらく手塚治虫さんの火の鳥に影響されてると思われます。
番外会話はおそらく「がんばれゲイツくん」の番外編辺りからかな?
両方共、書き込み時に元ネタを特に意識してた訳ではないんですけどね。
>他スレに2回ほど誤爆もしました。
言われてみれば誤爆先でレスした様なおぼろげな記憶が?
どこのスレでしたっけかね?
>>293 わわわ、読めました。
お年玉ありがとうございます。
このスレを知ったのが去年の7月のリンクだったから、初代スレがいままで読めなくて。
むちゃくちゃうれしいですっ。
302 :
名無しSUN:2006/01/08(日) 23:13:00 ID:E3pwvB3y
テスト
303 :
名無しSUN:2006/01/09(月) 01:13:22 ID:7Ybjgfjv
「火の鳥」でしたか、なるほど納得です。
でも「がんばれゲイツくん」がわかりません。 残念!
「がんばれタブチくん」なら読んだ事があるんですけどね。
確かに意識はしていないけれど、無意識に使ってしまう言葉ってありますよね。
(自分のを読み返してしみじみと感じてしまいます)
誤爆の1件は、天気予報関連だったと思います。
この時に「面白そう・・・」みたいなレスがあったのですが、1週間ぐらいしてから
レスに気が付いて、レスを入れた事を思い出しました。
あの時の「面白そう・・・」みたいな事を書いた方ですか?
もう1件は、スレがまったく思い出せないのですが、
「こんな長文誤爆見た事無い」とレスがあった事だけは覚えてます。
あれっ!? もしかすると他にも1件したような? もしかすると計3件?
304 :
名無しSUN:2006/01/10(火) 17:56:36 ID:GbmVpbgK
>>303 >でも「がんばれゲイツくん」がわかりません。
作品ではなく、そういう有名なサイトがあったりします。
>あの時の「面白そう・・・」みたいな事を書いた方ですか?
私は外伝始まる前から前スレにいましたのでレスしたとすれば「面白そう」
に対してどういう誤爆なのかを説明する様なレスをしてると思うのですが
もはや記憶がはっきりせんですわ。
305 :
名無しSUN:2006/01/11(水) 22:03:27 ID:rHP0k6D+
サイトでしたか。まったく知りませんでした。
勉強になります。 (←何の勉強?)
>説明する様なレス
同じくレスの記憶が貞子・・・じゃなくて定かではありませんが、
そもそも誤爆先は、ちょっと覗いただけのスレばっかりなので、
誤爆に対するレスを全部把握していないのです。
時間が作れそうで、なかなか作れません (T_T)
脳内構想と筆力に差が有りすぎるのが原因かも(笑)
306 :
名無しSUN:2006/01/22(日) 09:23:32 ID:68gsqzE3
ホシュアゲ
307 :
名無しSUN:2006/01/22(日) 11:23:12 ID:7EnNGH4W
保守はともかく無理に上げることも無いような?
つか天文・気象板は半年ぐらいの書き込み無しではスレはビクともしない。
308 :
名無しSUN:2006/02/02(木) 22:18:09 ID:O0lwql2i
・
φ
/
/
× バチバチ
/
/
・ ・ ○ ・ ・
309 :
名無しSUN:2006/02/04(土) 15:37:50 ID:re1qeSBM
また、語らせてもらおう。 − 海王星公転軌道 −
龍姫星は“ラセツ”の話をするのと同時に、土星と木星の確執について語った。
その話を最後まで聞かずに、遮るように外敵が一言だけ言った。
「俺は土星の気持ちがわかる」
『なに!?どうしてだ?』・・・白虎達が一斉に声をあげた。
「理由を知ってどうする?俺に協力でもするのか?」
『お前に協力だと!? ふざけるな!!』
外敵は微かに光る土星の戦闘衛星部隊を見つめて言った。
「皮肉だな。駆け付けてきたのが土星の衛星とは・・・、しかしな土星の衛星であろうと、
この星系の星は許さん!特に木星は絶対に許さん!!」
『私達も、この太陽系を乱す事は許すつもりはありません』
凛とした龍姫星の声が響いた。
「お前が言える立場か?お前がよ!」
含みのある言葉を残して外敵は口を閉じた。
螺旋軌道を描きながら後退を続ける龍姫星達は、ついに海王星公転軌道に達した。
かつてトリトンがスタリオンと共に援軍として出撃した宙域である。
勝利の見込みが薄い中を、苦しい後退戦に耐えているにも関わらず、その宙域を
外敵が侵す事が現実となりつつあり、トリトンの胸中は複雑であった。
皆が気を遣い、白虎が代表するように声を掛けた。
「すまんな。あの化け物を止められなくて・・・、それにスタリオンまで失わせてしまった。」
『みんな、ありがとう。そう言ってくれるだけで充分だよ』
トリトンは大紫斑砲により粉砕された僚星「スタリオン」の欠片を軌道上に放しながら呟いた。
「お前だけでも海王星にも還ってくれ」
薄い光の尾を引きながら飛びだした欠片を、薄笑いしながら外敵が見つめていた。
310 :
名無しSUN:2006/02/05(日) 00:50:30 ID:+F4rrU79
乙です
ドラマですねぇ
それぞれ歴史あり来歴あり
ただ、あの「土星」に同情できる時点で逆恨みの気配が……
311 :
名無しSUN:2006/02/05(日) 18:12:45 ID:cIKEXYXx
レスありがとうございます。
そうです。太陽系にとってはすごい迷惑な話です。(笑)
そうな敵に対しても足並みが揃わない太陽圏って・・・
312 :
名無しSUN:2006/02/15(水) 00:40:07 ID:wvlrzKGq
また、語らせてもらおう。 − 罠 −
万感の思いを込めてスタリオンの欠片を見送る面々。
しかし、そこには感傷や安息・・・そんな言葉の存在が許されるような戦場ではなかった。
突如として、金天狼と銀天狼が小型高速隕石弾を発射し始めたのである。
続いてトリトンと白虎も隕石弾を射ち、龍姫星の氷晶弾が闇を裂いた。
スタリオンの欠片を守りたい一心で、射ちまくった・・・ひたすらに。
外敵が放ったハイパー隕石弾の大群がスタリオンの欠片に向かっていたのである。
双方の発射弾が交錯し激突し、光と熱に化して消えた。
「やられた!」・・・金天狼と銀天狼が同時に声を発した。
外敵本体に対する注意を削がれている間に、新手のハイパー隕石弾の
大群が龍姫星部隊の目前に迫っていた。・・・それは外敵の姑息な罠だったのだ。
金天狼と銀天狼が即座に弾幕を張り、辛うじてハイパー隕石弾の直撃を防いだが、
超至近距離での迎撃では完全に被害を防ぐ事は出来なかった。
撃砕したハイパー隕石弾の破片が各衛星を襲ったのだ。
その威力は小さく、どの衛星も軽微な損害で済んだが、既に満身創痍だった白虎が完全に
戦闘能力を失った。
「すまん。こんな事で戦えなくなるなんて」・・・まだ意識はしっかりしていた。
『ありがとう白虎。よくぞ今まで戦ってくれました』龍姫星が微笑んだ。
「ありがとう。金天狼と銀天狼。お陰で直撃を免れて、なんとか生きていられる。
・・・それにしても凄い戦闘力だ。土星の戦闘衛星に近い力だな」
金天狼と銀天狼が鬣をなびかせながら意味深そうに言った。
「土星達の影響で必要以上の力を得てしまったのかもしれないな」
トリトンに疑問が湧いた。
「土星達・・・って、なんだ?いったい何がある?」
313 :
名無しSUN:2006/02/20(月) 01:01:15 ID:KrpIIeKL
乙
焦らされまする〜
314 :
名無しSUN:2006/02/26(日) 15:11:15 ID:gSF1/UN8
また、語らせてもらおう。 − 土星からの援軍 −
遥かな後方へ、そして過去へと海王星公転軌道が過ぎ去っていった。
ついに中部天海宙域にまで外敵が侵入してきたのである。
そこには、外敵を迎撃するべく非力ながらも大型彗星群と、切り札的存在の土星の戦闘
衛星部隊も集結しつつあった。
ちょうどその頃、強力な攻撃力を誇る金天狼と銀天狼の純酸素弾も、外敵の大紫斑砲に
対する効力を失い始めていた。
「もう2,3順しか食い止める事ができない」
すべてが白虎の計算通りで進み、この計算によるの冷徹な結果も正確であろう。
この2,3順の間に援軍部隊が到着し共同で最終防衛線を構築しなければ、全部隊が各個撃破
されるのは確実と思われた。
時を同じく、仄かな光の点でしかなかった土星の戦闘衛星部隊の姿が鮮明になり始めたが、そこには
大型戦闘衛星が2個見えるだけで、どんなに眼を凝らしても超大型戦闘衛星の姿は見えなかった。
「どうして2個だけなんだ?」
「聞いた話と違うじゃないか」
「やっぱり超大型戦闘衛星は木星へ向かったのか?」
矢継ぎ早に疑問が生じたが、ただ龍姫星だけは安堵の表情を浮かべた。
「これで間に合う」
高速で接近する戦闘衛星を背に大紫斑砲が自転と共に巡り、いつものように
金天狼と銀天狼が協力して大紫斑砲の発射を封じた。
純酸素弾の威力は更に減じ、金天狼らの疲労は増していった。
「残り1,2順か・・・土星の衛星と一緒にあいつの餌食になるのか」
トリトンに不安が過ぎった。
315 :
名無しSUN:2006/02/26(日) 19:14:35 ID:e1Pw+yex
いよいよ決戦秒読みですね
316 :
名無しSUN:2006/02/27(月) 21:18:16 ID:vWd/z7Kz
そうですね。
1年以上かけてやっとここまで来ました。(笑)
迎撃部隊は心の奥に何を秘めて決戦場に赴いているのでしょうね。
レスありがとうございます。
317 :
名無しSUN:2006/03/04(土) 23:12:04 ID:D5+FkLXD
また、語らせてもらおう。 − 花二輪 −
土星の戦闘衛星が更に接近してきた。
「長い間待たせてすみませんでした。私はテンファ(天花)です」
華やかな声が響いた。
「私はユイファ(王花)です。土星から派遣されました」
穏やかな声が聞こえた。
龍姫星が話しかけた。
「遠い所を遥々ありがとうございます。ところで、私達が聞いた話では土星を出撃した
のは全部で3個という話だったのですが、超大型戦闘衛星はどうしたのですか?」
「心配しないで下さい。まだ見えませんが後から来ます。私達を先行させた為の
反動で遅れているだけです。」
外敵が侮蔑の表情を浮かべていた。
「結局は、またもや小出しか?こんな事を繰り返して何が出来る?
もうすぐ、まとめて大紫斑砲で消してやる」
「大紫斑砲って何です?彗星達が噂していた外敵の巨大兵器ですか?」
テンファの質問に金天狼が応えた。
「そうだ。発射を食い止める事だけは何とか出来るが、それももうすぐ出来なくなる」
「詳しく教えてください」
今度は白虎が応えた。太陽系外縁から外敵と戦い続けた歴戦の勇士は、外敵の太陽系
侵攻以来の戦況を事細かく説明した。
「あと1順は必ず止められるが、2順目は絶対とは言い切れない」
「敵情はわかりました。エクシオンの到着はかなり先ですが、大紫斑砲を食い止める
方法を考えます」
土星の戦闘衛星二輪に命運が託されたのである。
318 :
名無しSUN:2006/03/05(日) 00:58:55 ID:5JdeCypp
乙です
仲間を先行させた反動で遅れているとか
きっちり物理している所が芸が細かくていいですねえ
319 :
名無しSUN:2006/03/05(日) 20:03:11 ID:cpwP090D
サンクスです。
いつも考証に耐えられない事ばっかり書いているのに珍しい・・・。 (笑)
320 :
名無しSUN:2006/03/12(日) 01:16:55 ID:jJ7zXfMa
また、語らせてもらおう。 − 白き矢 −
土星の戦闘衛星であるテンファやユイファ達と龍姫星部隊との交信が始まり、戦闘に
参加可能な距離までに急速接近しつつあった。
そんな中で外敵の大紫斑砲が、正面を目指しながら紫白色に輝き始めていた。
金天狼と銀天狼は慌しく純酸素弾の発射準備をしながら、テンファ達に声を掛けた。
「あれが大紫斑砲だ!これから純酸素弾を打ち込んで発射だけは食い止める!
まだ戦闘に参加出来ないと思うが、遠くからでも見ていてくれ」
「遠くからでも大紫斑砲が見えるわ。綺麗なのね。」
テンファの声は外敵を褒めるようにも聞こえたが、既に敵情分析が始まっていた。
外敵が金天狼達に向けて純酸素弾の発射を阻止するべく、ハイパー隕石弾の打ち出し始めた。
即座に龍姫星とトリトンも応戦を始めたが、白虎が戦闘不能になった分だけ弾幕が薄くなり、
射ち漏れたハイパー隕石弾が迫り始めた。
純酸素弾の威力が落ちた故に、金天狼も銀天狼も最大可能発射数を射ち込まなければなら
なくなり、同時に超高速隕石弾の発射は不可能になった為に自ら応戦は出来なかった。
その時、龍姫星部隊の横を白い矢が次々と擦り抜けた。
ついにテンファとユイファが戦闘に加わったであるが、それは外敵も
龍姫星部隊も予想できないような距離からの超々高速弾であった。
矢に見えた白き物体の正体は、超々高速で放たれた金属水素弾だったのである。
金天狼達は不思議な物を見ていた。目の前で白い矢が炸裂したかと思った瞬間に、漏斗状に
白い大輪が次から次へと開き、迫りつつあるハイパー隕石弾をすべて切り刻んだのである。
集結しつつあった彗星の中の一つが叫んだ。
「ラセツが使っていた散式金属水素弾だ!小さいけれど遥かに速いぞ!」
あまりの速さが矢のような錯覚させていたのである。
321 :
名無しSUN:2006/03/12(日) 08:44:41 ID:W32aJnJo
久々に無責任に添削してみたりして。
>ついにテンファとユイファが戦闘に加わったであるが
「ついにテンファとユイファが戦闘に加わった“の”であるが」
の脱字?
>あまりの速さが矢のような錯覚させていたのである。
「矢のような錯覚“を”させていたたのである。」
「矢のように見せたのである。」
辺りの方が自然かな?
自分じゃ何も書けないのにスマンです。
322 :
名無しSUN:2006/03/12(日) 11:25:00 ID:ftNkEB9a
投稿乙です
さすが戦闘衛星の力は違いますね
高速で接近して来ているから射出した金属水素弾の相対速度もさらに大きくなったでしょうね
散式の原理は高速で自転している弾体を遠心力で飛散させたのかな
323 :
名無しSUN:2006/03/12(日) 19:01:04 ID:jJ7zXfMa
>321 アルコールです。(笑) ジンですね。
脱字はご指摘の通りです。(元々誤字脱字は多いのですが)
“錯覚”の部分は、行そのものが入る箇所が違います。 本当の予定は、
>矢に見えた白き物体の正体は(ry) ・・・の行の下に、文章を変えてから入れる
つもりで仮打ちした行なんですが、これも・・・(ry)
素面の時に、読み返してからupすればよかったです。 ・・・反省
>322
“相対速度”・・・考えていたことが伝わってうれしいです。(ウレシナミダ)
散式のイメージは散弾銃なんですが、金属水素の弾体をカミソリ
のような薄片に炸裂させる原理までは考えてません。
正確に言うと、まったく考え付きません(笑)
324 :
名無しSUN:2006/03/12(日) 23:13:29 ID:wTKyobz2
超伝導体の金属水素弾が戦闘衛星の磁気圏を通過した時に誘導電流が印加され
時限的に超伝導状態を消失させたことで電力が熱に変化して弾体を加熱熔解
遠心力で無数に分裂した液化金属は遠心力でそれぞれ円盤状に薄く引き延ばされながら
絶対数度の宇宙で冷やされ再び固化
結果として鋭利な薄片を無数に生成した、とか?
325 :
名無しSUN:2006/03/13(月) 23:40:48 ID:4Alp0CDC
グッドアイデアのお陰で、ウソっぽい話が一気に真実味を帯びてきました。
ありがとうございます。 発想に感心しました。
元々、戦闘衛星は電磁力を自由に操れる設定だったのですが、そこまで発展的に考えられませんでした。
金属水素弾の弾体中心部に金属水素以外の高抵抗金属体を充填する。
弾体の殆どを占める金属水素が超伝導状態を消失した瞬間に、高抵抗金属体に超大電流が集中し
金属体が爆発的に瞬間蒸発して炸裂する。 ・・・とか?
でも、誘導電流を印加させるためには、ライフル弾のような縦軸回転ではなくて、横軸回転が必要になるのかな?
そうすると爆発した瞬間に・・・。 あわわわ!薄片の一部がこっちにも!?
326 :
名無しSUN:2006/03/19(日) 23:40:52 ID:8rlLVC6/
また、語らせてもらおう。 − 土星からの花 −
ハイパー隕石弾が切り裂かれ破砕していく姿を見て、金天狼達が呆然としながらも声を発した。
「あれが散式金属水素弾か!? 凄まじい威力だな」
「感心してる場合じゃ無いぞ!純酸素弾を早く放て!」
白虎が促した先には、唯一無二の攻撃目標が紫白色の輝きを増しつつあった。
同時に発射可能な最大数の純酸素弾が放たれ、トリトンと龍姫星の発射した援護弾に守られながら、
真一文字に目標に突き進み、そして吸い込まれた。
「純酸素弾全弾命中!大紫斑砲沈黙! 」・・・軽やかで華やかな声が聞こえてきた。
テンファが遥かな遠方からエールを送ってきたのだ。
金天狼が鬣を揺らしてエールに応えた。
そして再び声が聞こえてきた。
「やるね金ちゃん。すごいよ銀ちゃん。白虎さんは次の一巡は止められる確証が無いと言っていたけれど、
ギリギリ大丈夫よ心配しないで!もちろん私達も援護しちゃうから」
「ありがとう・・・」
金天狼が返事をした後に独り言を口にした。
「なんかテンファ(天花)って賑やかだな」
銀天狼とユイファ(王花)は共に、言葉を発しなかった。
口数の少なさと静かさは両星に共通していたのである。
急速に接近してくるテンファとユイファが次第に大きくなるに連れて、その姿の美しさが鮮明に
なってきた。そしてまったく同じに見えた姉妹に僅かな違いも見受けられたのである。
テンファとユイファの違いは、口数の他に肌の色に違いがあった。
仄かな桜色に染まるテンファと、微かに菫色が漂うユイファ。
トリトンは花を連想させるテンファ達を見つめながら呟いた。
「“天”と“王“の花か・・・それって“天王”の花なのか? どうして土星の戦闘衛星が“天王”を名乗る?」
それが邪推だったのか、それとも命名の偶然だったのか、それすらトリトンが知り得る事は無かった。
327 :
名無しSUN:2006/03/20(月) 20:54:27 ID:Vu3/frzs
ほんのり桜色のテンファさん意外に素敵な性格
太陽系の果てで、またもや謎めいてまいりましたね
熾烈な戦いの前にちょとの平穏が生んだ想像だったのか
この先、楽しみにしています
328 :
名無しSUN:2006/03/21(火) 07:43:14 ID:L1cuH1Oy
言っちゃいけないことかもしれないが…
「ユイファ」だと「玉花」じゃないのか?
王:wang2
玉:yu4
329 :
名無しSUN:2006/03/21(火) 14:18:35 ID:1GPrdND7
>327
嬉しいレスありがとうございます。
テンファのイメージは“花見でほろ酔い”なんです。(笑)
ユイファはしっとりと落ち着いたイメージです。
>328
テンファとユイファを引用したのは1年以上前で、漢字はその時の“感じ”だったので確認しました。
アァー・・・やってしまった。 (-_-;)
指摘の通り「玉花」です。 “点”が抜けてました。
実はどうして“王”が“ユイ”なのか、ちょっと疑問を感じていたのです。 ← オイオイ!
旅の途中で、次代の太陽系を作るための“種”として“点”を蒔いてきたと言う事で勘弁を。
ちなみに天花は“ティンファ”でした。 ← これもダメじゃん!
−−−−−−−−−
普段は考える機会の無い事を、改めて色々と考えると頭の体操になってありがたいです。
330 :
名無しSUN:2006/03/26(日) 11:50:45 ID:66g1vqUB
また、語らせてもらおう。 − 安息の刻 −
その頃、木星に土星部隊の動向を伝えた彗星があった。
「土星の戦闘衛星部隊は、超大型戦闘衛星が大型戦闘衛星二個を分派し、
その大型戦闘衛星二個は増速して外敵に向かっている。」
そこまで話を聞いた木星は、超大型戦闘衛星の進路を推測した。
「裏をかいて、やはり超大型戦闘衛星は私を攻撃しようとしている」
再び臨戦体制を敷いた木星圏全星は、この後に長期に渡る強烈な緊張感を強いられる事となった。
彗星の話を最後まで聞かなかったことによって・・・。
そう、「超大型戦闘衛星も外敵に向かっている」と云う話を遮ったために。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「私みたいな美人を先行させたエクシオンって、ナイスラッキーな判断だったね」
テンファの言葉に龍姫星部隊の全星が頷いた。
「ほーら、やっぱり“美人”ってところで納得しているよ。フフ〜ン♪」
金天狼が、ちょっと面食らった様子で返した。
「あの〜ですね。そこで頷いた訳ではないのですが・・・」
「エーッ!?それじゃ私達が先行しなくても、よかったって事かなぁ〜〜〜?」
「それは皆すごい感謝しているよ」
「・・・それって、私は美人じゃ無いって事かなぁ〜〜〜?」
天花が悪戯っぽい表情で問いかけた。
「・・・テンちゃん。あっ!ごめんテンファさん!そっちも含めて認めます」
「認めるのなら・・・テンちゃんでOKよッ!金ちゃん!」
金天狼が照れくさそうな表情を浮かべていた。
そんな会話を聞きながらユイファと銀天狼も視線を微妙に合わせて笑った。
龍姫星が白虎とトリトンに声を掛けた。
「土星の戦闘衛星が疲労感まで吹き飛ばしてくれました。合流するのが楽しみですね」
「確かに・・・、これで外敵さえ居なけりゃ、最高なんだけど」
「土星ってすごいな。こんな戦闘衛星を造ったなんて」
331 :
名無しSUN:2006/03/26(日) 21:20:33 ID:dyVXWRiI
木星は今会戦に不参加決定ですか。
貧乏くじのような、ラッキーのような、微妙な感じです。
参戦が近いエクシオンがどんな性格か楽しみですね。
332 :
名無しSUN:2006/03/27(月) 23:54:11 ID:lsw+fA/C
貴重な感想をありがとうございます。
う〜ん。エクシオンはどんなキャラにしましょう・・・。悩んでます、ハイ。
当初は木星の衛星を最終的に参戦させようと思っていたのですが、
土星の美人姉妹にちょっかいを出しそうなので止めました。
金天狼達とイイ雰囲気なので邪魔しちゃいけませんよね。
333 :
名無しSUN:2006/05/13(土) 07:24:51 ID:rEzjn1Zs
誰もいない……
334 :
名無しSUN:2006/05/14(日) 01:50:45 ID:zOABNaJu
みゅ
いますが、わたしは職人さんでないので、なにも書き込めることがないでゅ・・・。
335 :
名無しSUN:2006/05/15(月) 00:07:36 ID:j8RXfC+2
自分も読んでます
336 :
名無しSUN:2006/05/18(木) 22:53:49 ID:r1yPwFDs
書き込みをしたいと思ってますが、なかなか出来ません・・・・・・。
夜桜を見ていると、闇に浮かぶテンファに想いを重ねてしまいました。
皐月に桜咲く地に住む外伝です。
337 :
名無しSUN:2006/05/21(日) 22:35:19 ID:CnwTuswI
北海道は星がきれいに見えそうですね
338 :
名無しSUN:2006/05/23(火) 17:41:15 ID:Oxn1OR/H
とても綺麗な星空が見えますが、今住んでいる所は光害でさっぱりです。
天文に興味を持ったのも、綺麗な星空のお陰だと思ってます。
でも小学校の低学年の頃は、美し過ぎて恐怖感がありました。(笑)
ところで数年前の生家での会話
妹 「今夜はすごく星がきれいだよ」
私 「本当だ〜。星の世界に吸い込まれそうだね」
妹 「それは、お星様が気の毒だわ ハハハ」
私 「・・・」
星空にとって迷惑な存在の外伝です。
339 :
名無しSUN:2006/05/23(火) 17:42:03 ID:Oxn1OR/H
また、語らせてもらおう。 − 大紫斑砲を巡る攻防 −
束の間の優しい時間の後に、大紫斑砲が外敵の端部に再び姿を現しはじめた。
龍姫星部隊が発射を防ぎ得る最後の一巡である。
・・・と云っても、金天狼と銀天狼の同時に発射可能な純酸素弾が確実に全弾命中
しなければ防ぐ事のできない綱渡り的な状況であった。
そして最大の問題は・・・次に巡って来た時はどうなるのか?
白虎が高速接近中のテンファとユイファに、その答えを求めた。
「とにかく今回の一巡は心配しないでねぇ〜。私達の援護射撃で充分よッ!
次に巡って来た時もなんとかなるよ!金ちゃんと銀ちゃんが居るもん!」
ユイファも口も開いた。
「その次の対処は、これから探ります」
外敵が叫んだ。「今回は確実に防げるだと!? ふざけるな!!」
同時に夥しい数のハイパー隕石弾がテンファとユイファに発射された。
その数は歴戦の白虎でさえ見た事のない膨大な量であった。
テンファとユイファが即座に散式金属水素弾を発射すると誰もが思ったが、
発射する素振りも見せず、更に龍姫星部隊の全星にもハイパー隕石弾に対する
攻撃を制し、そして接近を静かに見守っていた。
「テンちゃん!危ないって!!何を考えているんだ!?どうして撃たないんだ!?」
「思ったより外敵って頭良いのね!もうちょっとで罠にかかるところだったよ」
「罠ってに何?」 誰もが思う疑問だった。
外敵が薄ら笑いを浮かべていた。
「よくぞ気が付いたな土星の戦闘衛星!でもな、その代わりにお前達を直撃するぞ!」
テンファがユイファに笑いながら喋りかけていた。
「せっかくの美人顔に傷が付いたら困るよねぇ〜」
340 :
名無しSUN:2006/05/24(水) 16:43:21 ID:zlbhvSsM
星空かあ。
私(誰だよ)現在札幌(都心部ではない)だけどやはり空は明るいね。
と言っても東京と比べたら暗いけどね。
横須賀線の西大井駅の辺りに10年位住んでたけど、あの辺ですら
空の明るさは相当なもんだったもんなあ。
その前(85年〜88年)は戸塚(と言いつつすぐ栄区になっちまっ
たけど)に3年程住んでたけど当時はかなり空は暗かったと記憶し
ています。(さすがに天の川は無理だったか?)
いわゆる惑星直列とか騒がれた頃で木星と土星がすぐそばに見え
て日に日に位置関係が変わってるのが分かったもんです。
そういや前々回の火星大接近(去年のはまあ中接近だわな)88年
だったか。
うちの田舎はそんなに空が暗いって訳じゃないけど、それでも天
の川はかろうじて見えますな。
光害は球形の空まで照らす天文ファンにとっては最悪の街灯が無
くなったおかげで昔より少なくなってる気がします。
341 :
名無しSUN:2006/05/24(水) 20:53:15 ID:izzcLjgz
乙です。
テンファユイファが本格的に戦闘に参加して、次の一手一手が気になります。
外敵の知恵もなかなかやりますね。
342 :
名無しSUN:2006/05/25(木) 23:18:06 ID:6Kt5AsHz
>340
エェ〜〜〜ッ? 私も札幌なんですよ! 市境まで約1kmとギリギリ市民。
東京は修学旅行と出張でしか行った事が無いけれど、確かに空が明るすぎ
ですね。それに較べれば、ここは遥かに星環境が良くて、かなり星を
見る事ができますが、やっぱり不満がブチブチ。
実家は道北地方ですが、小さな集落でしかも近くに大きな街が
無いので、環境が良いですよ。
満点の星空を人工衛星が横切り、流星がサァーと光の尾を引くのを
見ていると見飽きません。 つい口がポカーンと・・・(笑)
>341
ありがとうございます。
話の進展が遅い上に、休止が多くてすみません。
急に思い出しましたが「テンちゃん」って“うる星やつら”にも居ましたね。・・・懐かしい。
343 :
名無しSUN:2006/05/27(土) 20:54:12 ID:DTW1pxoV
また、語らせてもらおう。 − 悪魔の礫・神の手 −
「そうか!あの大量のハイパー隕石弾を散式金属水素弾で微粉砕してしまうと、ちょうど
金天狼達の攻撃時に、雲のような宇宙塵が大紫斑砲の前面を通過する。
純酸素弾は濃密な宇宙塵を突破する事は出来ないし、援護する事もできなくなるんだ。
それに、テンファ達の直前まで到達しても、俺達との位置関係で散式金属水素弾も
使えない。奴はすべてを計算して手も足も出せない状況を作った!悪魔なのか?」
やや遅れて分析を終えた白虎が呟き、龍姫星も外敵と土星の戦闘衛星の計算の
速さに感心し、そして土星のテンファ・ユイファに眼を向けた。
「悪魔の礫がもうすぐ達っします。大丈夫だよね・・戦闘衛星だから、そう大丈夫よ」
「いよいよ来たね!あのくらいの大きさならアレでやれるかな?」
「数は多いけれど大丈夫!」
「じゃあ、始めようかユイファ」
「顔の傷に気を付けてねテンファ」
テンファとユイファの両極にが微かに輝き始めた。
そして薄いピンクと薄い水色の光はオーロラのように広がりながら眩きを増した。
その途端に「見えない神の手」によって、ハイパー隕石弾が翻弄され始めたのである。
お互いに接触する事によってあらぬ方向へ弾かれ飛んで行くものが有れば、
激突して粉砕するもの、いきなり停止させられ後続に踏み潰されるもの、
夥しい数のハイパー隕石弾が次から次へと面白い様に姿を消し去った。
しかし、粉砕された大量の砕片までは、テンファとユイファをもってしても
すべて防ぐ事が出来ず、ついに一部の砕片の着弾を許した。
着弾と同時に眩い閃光を放ち両星の表面を飾ったが、砕片程度では金属水素の皮膜に
微塵の傷も付ける事は出来なかったのである。
「ラセツと同じだ!」・・・戦闘の様子を見ていた彗星が思い出すように叫んだ。
344 :
名無しSUN:2006/05/27(土) 21:40:27 ID:Es5fJezB
おおっ、やはり連携しての電磁場防壁でしたか!
金属水素皮膜もなかなか強力
ところで、金属水素弾や金属水素装甲は純酸素弾と相性が悪そうですね
345 :
名無しSUN:2006/05/28(日) 19:14:15 ID:PsXMKoIT
北村弁護士と円山弁護士ぐらいに相性が悪いです。(-_-;)
“相性が悪い”からこそ天王星の衛星は純酸素弾を搭載・・・。(そのうち書きますね)
それにしても、書き込みをしていない設定の部分まで、よく読みとってますね。
なんか感動してしまいます。
346 :
名無しSUN:2006/06/02(金) 23:39:40 ID:AmQEGLm6
また、語らせてもらおう。 − 天王星の衛星敗れる −
閃光の中から、無傷な姿を現したテンファ・ユイファの姿を見て、龍姫星部隊は安堵した。
そして口数の少ない銀天狼が口を開いた。
「見てたよな金天狼!さすがに戦闘衛星だ」
「もちろんだ!ラセツの力は聞いて知っていたけれど、同じ力を使えるなんて知らんかった」
「敵として会わなく良かったな」
「本当だよな・・・本当にそうだよ」 しみじみとした金天狼の言葉だった。
何かを暗示するように、白虎が龍姫星を見ながら言った。
「見えない神の手と、神の衣か・・・」
白虎の途切れた言葉を続けるように、龍姫星が言葉を続けた。
「時と場合が、神を善神にも悪神にも変えるものですね」
単純に大喜びをしていたトリトンを、これらの言葉が緩やかに締め付けた。
「何がどうした?いったいどうした? 」
「美人顔に傷が付かなくて良かったね。テンファ」
「そうねユイファ。でも、どうせ『面の皮が厚いから』とか言う人がいそうね。
ね〜ぇ〜、金ちゃ〜ん、でしょ?」
またもや不意を突かれた金天狼だったが、やっと切り返した。
「そんな事、言ってませんよー。・・・って言うか、そう思ったのに言う暇も無いじゃないか」
「あーやっぱり、そう思ったんだ。私は心に傷が・・・痛いよ・・・」
さめざめと泣き始めたテンファを、必死に金天狼が慰めた。
「わ〜い! 金ちゃ〜んが引っ掛かった!! すっごく真面目なんだね」
テンファがカラカラと屈託なく笑い始めた。
つられるように龍姫星も笑い始めていた。
「さすがの天王星の衛星も、土星の戦闘衛星には完敗ね」
銀天狼も笑っていた。
「良かったな金天狼。仲が良さそうで・・・ぷぷぷ」
「俺なんか悪い事したかなぁ?」 色々な意味で困惑する金天狼だった。
347 :
名無しSUN:2006/06/04(日) 18:32:04 ID:D6erjsJA
美しさは兵器 と言うか機能美ですね
雰囲気は明るいですが、これから熾烈な戦いが待っているわけで
「ラセツ」の名を聞くと末路を思い出して引き締まります
348 :
名無しSUN:2006/06/06(火) 23:09:49 ID:3zJTOBac
感想を、ありがとうございます。
話が重くなりすぎるので、ちょっとでも明るくなるようにテンファ達に
頑張ってもらってます。
決戦間近に雰囲気作りまで押し付けている作者より。
349 :
名無しSUN:2006/06/09(金) 22:11:20 ID:jSPMSa2u
また、語らせてもらおう。 − 見知らぬ明日 −
「これが土星の第二次木星攻撃部隊の実力なのか?」
多量のハイパー隕石弾を蹴散らしながら、迫り来るテンファとユイファを見て外敵は驚愕していた。
太陽系外縁侵入後、最初に接触したのは龍姫星から偵察の任を受け前進してきた「白虎」だった。
白虎との接触から太陽系侵攻戦が始まり、龍姫星本隊との本格的戦闘を経験し、その衛星群
の力を侮ることは出来ないと思ったが、所詮は衛星クラスいつでも叩き潰せる自信があった。
その後に海王星からの援軍が加わったが、龍姫星の衛星群と同程度の戦力であり、思う事は何も無かった。
しかし、更に加わった天王星の衛星は、同じ通常衛星でありながら、その戦力は今までの衛星と明らかに
一線を画しており、大紫斑砲を封じられる事になったのである。
そして、今回援軍として接近中の土星の衛星は『戦闘衛星』を名乗り、天王星の衛星さえも完全に
凌駕した戦闘力を有している。しかも戦闘力の全貌が明らかになった訳でもない。
援軍として各惑星から衛星が到着する度に、その戦闘力が加速的に増加している事実。
そして、これから超大型戦闘衛星もこの戦場に投入されるという情報。
太陽系侵攻以来、・・・いや生誕以来、初めて小さな恐怖心が芽生えた。
しかし、巨大ガス型惑星の体躯と大質量を持ってすれば、負ける理由は存在しなかった。
「土星の戦闘衛星を粉砕するぞ。衛星クラスがいくら集まっても俺の敵にはならない事を見せ付けてやる」
その頃、龍姫星にテンファ達の事で疑問が湧いていた。超高速で接近してくる大型戦闘衛星の
運動エネルギーは膨大であり、このまま合流するのは絶対に無理だったのである。
海王星と天王星の衛星が参戦した時は、その運動エネルギーも少なく、会合角度も良好だったので、
重力圏内にうまく受け止める事が出来たが、今回は手立てが見つからなかった。
「テンファ・ユイファもわかっている筈・・・どうやって合流するつもりなの?」
紫白色の光が増している大紫斑砲を見ながら、金天狼と銀天狼が話をしていた。
「大紫斑砲を食い止められる最後の攻撃だ。いよいよ先が見えなくなってきたな」
「ああ・・・そうだな。とにかく、今を頑張るか!」
「これが最後だ!純酸素弾一斉発射!!」
350 :
名無しSUN:2006/06/10(土) 21:30:01 ID:zgBXIR0Q
乙です。
相対速度は宇宙戦争の重要なファクターですね。
航空宇宙軍史を思い出しました。
351 :
名無しSUN:2006/06/11(日) 21:51:10 ID:TYhmSqQ2
木星級の外敵が本気を出したらどうなるのか
小康状態だった戦いが動き始めましたね
先が見えないのが逆に楽しみです
352 :
名無しSUN:2006/06/12(月) 23:37:01 ID:h+HNRIV5
真剣に読んでいただいて感謝してます。
航空宇宙軍史は読んだ事ありませんが、相対速度を利用した爆雷が出てきたりする
リアル&ハードなSFらしいですね。 本格的なSFを勉強せねば・・・。
数年前のNHKの番組で、太陽系に巨大惑星が3個をあった場合のシミュレーション
が紹介されてましたが、もし3個だと安定した惑星系は存在しないそうです。
そういう意味では、外敵って存在するだけでも大脅威なんでしょうね。
ところで、外敵って名前が無いのですかね? ← オイオイ!他人事なの?
353 :
名無しSUN:2006/06/13(火) 02:28:55 ID:OopOJdr4
354 :
名無しSUN:2006/06/15(木) 00:49:01 ID:XOTK+ohj
夜目 遠目 傘の内
木星が実証してくれました。
ネガ反転してから画像を暗くすると、怖さが倍増します。
355 :
名無しSUN:2006/06/18(日) 22:24:23 ID:OMkuomWv
また、語らせてもらおう。 − 無謀な作戦 −
金天狼と銀天狼の攻撃を受けた大紫斑砲は、ほんの少しだけ輝きが衰えたが
ゆっくりと元の輝きを取り戻した。
「効かないのか・・・?」
更に紫白色の光が脈を打ち雷光も煌き始めた。
「失敗だ! 終わったな」
諦めの言葉が出たと同時に、急速に光が失われ発射動作が停止した。
「攻撃成功! 成功する確証の無い攻撃がうまくいって良かったね」テンファが声を掛けた。
「えッ!? 何言ってんだよ! この前は必ず成功するって言ってたじゃないか?」
「不安を抱えながら行動すると失敗の元になるから、ああ言ってみただけよ」
「じゃあ・・・この前の話はハッタリで、単に自信を付けさせるためだったのか?」
「そうよ。白虎さんの分析は正確だったけれど、確実な成功には自信が必要だと思ったのよ」
金天狼と銀天狼が顔を見合わせながら笑った。
「確かに白虎の話だけだったら自信なかったよな・・・それにしても、この状況でハッタリかよ」
白虎が苦笑いをしていた。
「今度は俺が負けたようだな」
龍姫星が間近まで接近したテンファ・ユイファに合流の方法を問い掛けた。
「あの化け物を利用して合流します。見ていて下さい」
淡い桜色と菫色に染まった両星が、龍姫星部隊の側方をすれ違うように反行し、外敵に向かって行った。
土星の戦闘衛星は、外敵の裏側を回って減速するのと同時にJターンを行い合流するつもりだった。
方法自体は簡単だったが、至近距離で猛烈な攻撃を受けるのは必至であり、危険を通り越した無謀な
作戦行動である。
龍姫星が再び問い掛けた。
「外敵を使って減速フライバイをするつもりなの?格好の的になってしまう・・・」
「他に方法がありません。危険は承知の上でのフライバイです」
覚悟の言葉を残して、両星が外敵に近づいて行った。
356 :
名無しSUN:2006/06/19(月) 23:46:56 ID:ZDEQw7M6
続き乙です
近接戦闘は戦闘衛星の方が得意そうですね
ただ、ロシュ限界の攻防となると外敵が優位か
357 :
名無しSUN:2006/06/21(水) 23:55:09 ID:ZJxzh4mJ
『戦闘衛星部隊は外敵に接近し過ぎて分解しました』
・・・と言う報告を土星が受けたら、きっと泣くでしょうね。
土星が泣かないようにフライバイを成功させたいと思ってます。
それにしても、近接戦闘&フライバイって無謀ですね。
358 :
名無しSUN:2006/06/28(水) 23:52:04 ID:CcaCIX47
359 :
名無しSUN:2006/07/01(土) 00:46:54 ID:Q9oepggs
子供が二人居ますが・・・それでも良いですかぁ〜? (苦笑)
そう言えば白鳥座を教えてくれたのが妹でした。
妹 「白鳥座が気持ち良さそうに浮かんでいるね」
私 「実は白鳥座って、どれか知らないんだよね」
妹 「星とか好きなのに知らないの? 白鳥座はね、あの星と、あの星と・・・」
私 「な〜るほど!じゃあ、あれがデネブなんだ〜!」
妹 「私が星の事を知らないからって、ま〜た、イイ加減に勝手な事言ってるでしょ!」
私 「・・・」
このような番外話なら書き込み出来るのですが、本編は時間がかかり過ぎるので
ちょっと休止します。 ← またですか?
360 :
名無しSUN:2006/07/01(土) 14:39:36 ID:WEPxXfK5
ぁゎゎ、お返事ありがとうございます。
妹さん、かわいいですね。
子供さんいるのですね。ちょっと残念ですが(ぉぃ)、お星様好きな優しい子供に育ってほしいですね。
本編も楽しみですが、妹さんのお話も和みました。
361 :
名無しSUN:2006/07/16(日) 18:11:31 ID:Bt5I+I4j
しょこたんが木星と結婚したいんだって。
362 :
名無しSUN:2006/07/17(月) 01:04:30 ID:cs56rO6B
しかし、考えてみれば木星さんとの結婚式、大変そうですね。
新郎がわの親として太陽さんとか、あと、親戚の土星さんとか、天王星さんとか、海王星さんとかが列席するし。
なでなでしようとしたら、磁気圏の放射能でいちころだし、ちゅぅしようとしたら、水素吸っちゃいますね。
抱っこしようとしたら、木星さんの重力で落ちてしまいそうですね。
って、身も心も一つになるからいいのか・・。
363 :
名無しSUN:2006/07/17(月) 15:54:30 ID:hPYjQ7AV
土星人のご活躍はこれからですね!応援しま〜す!
21世紀版の木星は、大赤斑もだらしなくて、
うじうじ彗星ショックの尾を引いたまんまですね!
なんとも情けない木星・・・orz
364 :
名無しSUN:2006/07/17(月) 17:34:48 ID:3/lX8ft4
土星のNASA写真は部屋に飾ると美しいけども、
木星のはグジャグジャしてて吐きそう・・。ォェ〜
365 :
名無しSUN:2006/07/17(月) 17:43:38 ID:JVaxh4hf
俺、天王星。
お前ら、木だの土だの田舎っぺ大将がー!
やはり王である俺には勝てまい。
俺と我が双子の弟、海王のスカイラブハリケーンでやっつけてやるかんな!
その前にタンを吐く!(冥王星)
366 :
名無しSUN:2006/07/17(月) 17:54:30 ID:1ut46Vno
天王・海王・冥王に支援された土星人は裕福である。
総じて周辺衛星とのバランス感に優れている。
環も立派!!あぐりっぱ!あっぱれ土星!
367 :
名無しSUN:2006/07/17(月) 23:03:37 ID:cs56rO6B
>>364 そうかなぁ。
木星さん、きれいだとおもうけどなぁ・・・。
さすがに結婚したいとまでは思わないけどね。
ハッブル望遠鏡のプラネタリーカメラの画像とかネットで簡単に手に入るのはいい時代になったものだよ。
368 :
名無しSUN:2006/07/20(木) 21:54:04 ID:Lo7UjmZ9
>>361-362 木星と結婚したら、二重惑星?
子供ができちゃったりなんかしたら、衛星になるの?
369 :
名無しSUN:2006/07/20(木) 23:02:38 ID:WpS3Zcjs
しょこたん・・・誰の事だろう?
370 :
名無しSUN:2006/07/20(木) 23:24:30 ID:Z8GfPuMH
土星はインテリアにもなるね。美的アイテム。
でも、木星さんはアップになればなるほどキモイ。
もし木星さんと結婚するなら?
遠目で見てた時は大きくてボンヤリ綺麗だったのに、
実物を知ってガックシ!
ほとんどガスで正味のコアは小っぽけじゃん!
詐欺!ドロボー!!
だからいつまでたっても太陽になれなかったんだよ。
あー木星なんか破談にしといて良かった。
ってことになる。
371 :
名無しSUN:2006/07/20(木) 23:50:24 ID:M+x50Ihx
土星も木星も厚化粧しているだけ良いじゃん。
すっぴんを晒して大気もほとんど無い火星金星の立場は・・・
水星は目がくらんで見えないからましね。
372 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 00:06:52 ID:JxKq4qWu
>大気もほとんど無い火星金星
>>371 科学に疎い木星バカですか?
オバサン並みに妄言吐いてますねw
373 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 00:09:36 ID:ef0UiRnE
だから木星人は太陽になれない。
煙幕を剥されて倒される宿命なのです!w
374 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 00:12:25 ID:Hmwrk1rr
嘘吐きの木星人は死んだほうがましね
375 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 00:20:05 ID:nsUTTNbW
>>372 工作員の木星人がウソで木星イメージを美化しようとしてるので
注意しましょう
木星製品を買わないように気を付けましょう
376 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 00:40:53 ID:KDOifP9W
木星人の致命傷とは?
嘘で固めた生いたちから平気で嘘をつくようになったが故の、
節操のなさなの。
377 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 13:39:20 ID:vLSJ2mwv
土星は水に浮くから河川増水の時の浮き輪になるし、これからの地球温暖化を
考えるとトレンド。
378 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 13:43:47 ID:9v8YS0Cy
地球温暖化を考える上でも、嘘吐きの木星人は死んだほうがましね
379 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 14:53:23 ID:RznRg/r0
何、最近のこの流れ。
おまえらどこからわいた。
380 :
名無しSUN:2006/07/21(金) 15:13:24 ID:qs6B3KyT
>>376 木星の致命傷は、土星が半分以上を、彗星が一部を
握っているようなもんだと見ましたが。
木星はある意味、節操がないのが弱点。
381 :
名無しSUN:2006/07/22(土) 02:46:52 ID:MsMKAI6U
TVタッコーの激論バトルしてるな(・ω゚)
ハイ、
(゚д゜)/ 俺、金星人!
今、自分で気がついた☆
382 :
名無しSUN:2006/07/22(土) 02:51:21 ID:G8cyfQlc
嘘吐きの木星人は死んだほうがましね
383 :
名無しSUN:2006/07/22(土) 13:53:08 ID:2ddVvVw0
木星人は嘘つきだ、と木星人は言った
384 :
名無しSUN:2006/07/23(日) 01:12:17 ID:GCvhBnoo
木星人は嘘つきだから、木星人のイメージ美化に必死である
385 :
名無しSUN:2006/07/23(日) 01:50:27 ID:nQ+UhxxO
>379
同感
不思議のスレに迷いこんだ感じだ。
386 :
名無しSUN:2006/07/23(日) 02:05:02 ID:Ry7IeREf
>>385 ちっぽけなコアを煙で覆い隠したような、
木星の世界ってのはこんな感じだろう。
387 :
名無しSUN:2006/07/23(日) 09:58:21 ID:uRavVEsl
>>383 しかし、「木星人は嘘つき」と言った木星人も木星人である。
388 :
名無しSUN:2006/07/23(日) 19:39:51 ID:OBE7Jebf
木星人は誇大イメージと厚化粧で、木星を極端に美化しているのである。
木星製品を騙されて買わないように、注意すべきである。
389 :
名無しSUN:2006/07/23(日) 21:29:25 ID:sMzD6fHs
地球2個大の出来物なおらない内にもう一つ出来物できちゃって木星カワイソ
390 :
名無しSUN:2006/07/24(月) 07:06:35 ID:g/4U+Ct2
地球にも木星人がいる、それは中国人と言う名らしい。
391 :
名無しSUN:2006/07/25(火) 13:06:23 ID:0CTuT3XI
うぅ、木星好きを、木星好きを、工作員いうて、ばかにすんなぁぁぁ・・・(泣
>>371 いえ、金星は厚化粧ですが、何か?
>>389 木星好きの私にとってはあばたもえくぼですが、何か?
というか、あれがなかったら、大赤班砲が撃てないでわないか。
西はりまのスターダストのパンフレットもらったがコミケ真っ最中っ(orz
392 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 01:56:41 ID:Ji4FSxN6
なんですの? 大赤斑砲って?
393 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 03:58:10 ID:/zDg3uX9
日本国内の木星人は、日本人名を使って日本人に成りすます工作員ですか?
日本から資材を盗んで砲を作る木星人は、太陽系内の屑。
木星に制裁を加え、日本人に対して失礼な木星人に罪を償わせましょう。
394 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 04:13:00 ID:u1Q/vzk6
>>371 >すっぴんを晒して大気もほとんど無い火星金星
>すっぴんを晒して大気もほとんど無い火星金星
>すっぴんを晒して大気もほとんど無い火星金星
理科を覚えられない、物忘れのひどい更年期障害の方ですか?
ガス太りで厚化粧のうえに石頭では、木星人を親に持つ子はとても哀れ。(w
395 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 04:45:05 ID:Zh80iOA/
>>394 木星オバサンの脳内時計は、何年〜何十年も前に停まったらしいw
地球の生物は成長するが、木星オバサンは昔の時代で止まったまんま
396 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 05:43:36 ID:CAKdjU1i
♪ 木星のおばちゃん今日も股 ひらい〜て自慰る 古い妄想よ
や〜り〜ま〜ん〜よ〜
397 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 08:06:31 ID:he8daTs0
398 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 20:41:25 ID:17z8BQnb
うう、木星をばかにすんな・・(泣
在日や工作員なんかと一緒にすんな・・・(泣
399 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 21:25:18 ID:sk1yOUW2
♪ 盗〜ん〜で〜 店〜開いて〜 テポ〜打って〜 盗〜んで〜
股〜開いて〜 ○メコ〜売って〜 そ〜の〜手〜で〜 ピザ食う〜
(手ェ洗えよ!足も洗ええよ!歯磨けよ!木星かぶれの火病ババァ!!)w
400 :
名無しSUN:2006/07/26(水) 22:47:59 ID:/+CQjiPg
大きさはそんなに変わんないけどね体重差ありすぎ、蟻と戦車の戦いだよ
開始1秒で木星のパウントドクターストップだね。
401 :
名無しSUN:2006/07/27(木) 05:56:06 ID:EzHM9qNZ
と、筋肉バカの400が申しております。w
頭脳戦で木星は太陽系から孤立→宇宙怪獣処理用途でアボーンされる宿命なのです。
402 :
名無しSUN:2006/07/27(木) 06:20:37 ID:k8SCHlYF
>>399ウマイ!
木星おばさんの厚化粧趣味は、親が売春婦だった影響か!?
木星時代の唯一の慰めがプロレス鑑賞って、ベタな設定だわ。w
403 :
名無しSUN:2006/07/27(木) 06:37:31 ID:odp4m0Ek
キムチ臭い弱小者の木星おばさんよ
分厚い煙幕で汚れたおめこも洗って
出直しなさいな
あー臭い 朝から臭い
404 :
名無しSUN:2006/07/27(木) 21:42:39 ID:2kMvnixK
>>400 仕方ないだろ。
サイズは、核融合反応で支えられない以上、恒星未満の星は質量が増えてもつぶれるだけで、あれ以上大きくなれないんだから。
まあ、俺も土星と木星がガチンコ勝負したら、万有引力でくっついて、最終的には木星の質量がすこしだけ増えて終わると思うけど。
吸い込まれるときに、内部構造が壊れていろいろなことがおこりそうだね。
土星の中の金属水素が土星崩壊時に圧力を失って急激に気体化したり、木星の内部構造がかきまわされたり。
木星もただではすまないかもしれないね。一度ばらばらになって、何万年もかかって、惑星サイズにあつまってくるのかも。
405 :
名無しSUN:2006/07/28(金) 00:27:14 ID:etWhtLhz
木星をばかにするやつは、土星の陣営か!?
406 :
名無しSUN:2006/07/28(金) 04:26:58 ID:twYcxAmc
大変済まないが、
このすれの前すれのログを揚げてくれんか・・・。
みみずん検索やにくちゃんねるで過去ログがないか調べては見たんだが、
どこも、千に達した所しか格納してくれていなかった。
よろしくお願いします。
407 :
名無しSUN:2006/07/28(金) 22:41:47 ID:etWhtLhz
408 :
名無しSUN:2006/07/29(土) 02:53:28 ID:gPJowDV8
409 :
名無しSUN:2006/07/29(土) 06:24:55 ID:gQ8qSMLE
この変な流れを作っているのは誰なんでしょうか……?
もしかしてリアル基地外?
∧_∧
∠o,,^・ω・^) ρ 土星には興味深い衛星が沢山ある、早急な探索を求めるのだ。
∠ムO )∨
∠ | ^|
┛ ┗
411 :
名無しSUN:2006/07/29(土) 17:58:43 ID:QWzcf8Jd
∩,,,,,∩
(o,,^・ω・^)
>>410 ティタン辺りに着陸してくんなきゃ駄目
.c(,_ uuノ
413 :
名無しSUN:2006/07/29(土) 21:29:02 ID:pgpUJnv6
414 :
名無しSUN:2006/07/30(日) 13:00:06 ID:jGUBXkkC
>>413 406.407さんではありませんが
ありがとうございます、頂きました。
415 :
名無しSUN:2006/07/30(日) 13:01:31 ID:fnNye2xw
ありがとうございます、
>>413氏、
ただいま落手いたしました!
初っぱなからクオリティ高いすね。
久方ぶりに読むことが出来て良かったです。
416 :
406:2006/07/30(日) 13:03:02 ID:fnNye2xw
ああ、すみません、
私
>>406,408,415です。
417 :
名無しSUN:2006/07/31(月) 19:27:32 ID:7EVIHKbH
前スレを読んで思った事。
正伝さんはどうしたのだろう?
418 :
名無しSUN:2006/08/05(土) 22:29:16 ID:l0vH9355
レイギガース
2006.08.05 [Sat] 21:57
木星でチャットできるwwwwwキメメスwwwwきめすwwwwwどうかしてるwwwwwみんな宇宙服wwwww今度木星でラジオしようwwwww
木星でブリリアントドリームうたいたいwwwww
しょこたうんには毎回収録時のテンションでいったことがどんどん実現されてくから最高にたのしー
廃墟や木星や中川ブロードウェイやユーフォーがある街カワユス
マミタスもちび太もルナも桂子栄子てらしまさん市川さんみんないるお(^ω^)
木星から地球に帰るときの演出懲りすぎwwww秀逸すぎwwwwみんな木星いってみてwwwwww
〓しょうこ〓
http://yaplog.jp/strawberry2/ もはや、しょこたんの脳内は木星しかないようだが、どうする>土星
419 :
名無しSUN:2006/08/06(日) 11:32:37 ID:MqnclNQ1
木星おばさん=しょこたん?
420 :
名無しSUN:2006/08/08(火) 22:05:40 ID:Hl8uYKc2
そういえば、土星貧乏って、輪をかけて貧乏・・・って意味らしいよ。
むかし、うる星やつらでいってた。
421 :
名無しSUN:2006/08/08(火) 22:54:21 ID:E9+vxFU/
>420
高橋留美子に座布団5枚。
422 :
名無しSUN:2006/08/09(水) 23:58:29 ID:BiXMYvFd
うる星197話・・・(ぼそ
423 :
名無しSUN:2006/08/10(木) 20:52:59 ID:S8ubhpac
“土星貧乏”で検索したら結構ヒットしました。
細々と生き残った天文学用語(?)なんですね。
職場で使ってみようっと。
(ちょっとだけ勇気をいるかもぉ)
424 :
名無しSUN:2006/08/23(水) 21:37:21 ID:REcb2zaJ
ていうか、大変です。
惑星がもっと増えます・・・・。
って、本伝さんも、外伝さんも折込済み?
425 :
名無しSUN:2006/08/25(金) 01:00:06 ID:NIo19pDH
急展開で惑星が9個から8個へ減。
冥王星 カワイソス (T_T)
426 :
名無しSUN:2006/08/25(金) 18:39:33 ID:O+2xPF//
土星が高速回転してリングで木星をまっぷたつにすれば勝てるよ
427 :
名無しSUN:2006/08/27(日) 01:34:58 ID:HNUqjDgD
外伝(黎明編)の人です。 ←変な日本語
冥王星が矮惑星に降格しちゃいましたね。 ・・・残念。
記憶では、今まで冥王星は出して無いはず・・・? ですよね?
予定では、話の最後にチョッビっとだけ出そうか迷っていたのですが、
余計に惑う原因となってしまいました。
『矮惑星』と云うより『迷惑星』の方が妥当かも。 ← つまらん!
428 :
427:2006/08/27(日) 10:39:54 ID:HNUqjDgD
誤解されそうなので補足します。
『迷惑な星』じゃなくて『迷う惑星』の意味です。
429 :
名無しSUN:2006/08/30(水) 21:21:21 ID:4vRuRLwB
>>425 ですね。かわいそうですね・・・・。
なでなで・・・。
>>427 外伝の作者さん降臨きたーー。
ほんと、矮惑星降格、残念ですね・・・。
430 :
名無しSUN:2006/09/02(土) 15:52:23 ID:4rZuSLYg
431 :
名無しSUN:2006/09/13(水) 09:32:39 ID:YTgVQyUi
冥王星に小惑星の番号が割り振られたようですね。
嗚呼・・・落日の星よ。
432 :
名無しSUN:2006/09/13(水) 17:26:19 ID:+yI0ocPW
あれままま・・・。
なでなで・・。
イトカワさんとかも、お話に出てくる衛星の破片だったりするのでしょうかねぇ・・・。
433 :
名無しSUN:2006/09/17(日) 12:23:22 ID:mfgbAaoN
また、語らせてもらおう。 − フライバイ開始 −
2.81SAU(土星天文単位)。 土星系作戦座標 271°15′、+0°17′。
広大な太陽系中部天海宙域の片隅に、土星の第二次木星攻撃部隊の先鋒が到達した。
木星を攻撃しようとする作戦目標は中途破棄され、木星軌道を遥かに超えたこの宙域にて、
新たな作戦行動を開始しようとしていた。
そこには、太陽系外から侵攻してきた圧倒的戦力を誇る外敵と、絶望的な後退戦を続けながら
救援を待ち侘びる太陽系元最外周惑星の龍姫星と所属部隊が居たのである。
その龍姫星部隊に合流するのが作戦の第一段階であった。
しかし、合流するには外敵自体を利用した減速フライバイを行わなければならず、
外敵との至近距離での戦闘は必至である。
先着した土星の戦闘衛星に外敵本体を倒すだけの戦闘力があれば直接戦闘を行うのだが、
そこまでの戦闘力は無かった。
とにかく合流して、救援と同時に戦線を維持するしか術がなかった。
そして今、土星の二つの戦闘衛星が極めて危険な減速フライバイを敢えて行おうとしている。
この作戦行動は、龍姫星部隊だけでなく太陽系の全惑星の存亡の鍵も握っていた。
外敵に接近しながら、テンファとユイファが相互に協力し突入コースの最終調整をしていた。
「コースの最終調整完了」
「いよいよ化け物に回り込むのね。ユイファ。」
「テンファ・・・今度は無傷で済みそうもないよ」
「ユイ・・・本当に成功するかな?みんなの所へ行ける?」
テンファの表情に翳りが浮かんでいた。
それは僚星であるユイファにしか決して見せない、テンファの気弱な一面であった。
自分自身を奮い立たせるように、テンファが外敵に向かって叫んだ。
「さあ行くわよ!金属水素の装甲板を破れるなら破ってごらん!」
「その調子よ!テンファ! 突撃開始!」
434 :
名無しSUN:2006/09/17(日) 12:43:20 ID:mfgbAaoN
かなり前に読んだので記憶が定かでありませんが、太陽系の惑星や衛星の
クレーターの形成年代を調べると、惑星等の生誕直後から徐々に減少し、
そのまま減るかと思いきや、一時期急上昇してから再度減少する。
でも急上昇した原因はまったく不明である。
・・・そんな事を書いてあったような気がします。 (あくまでも“気”ですけどね)
きっと太陽系内で天変地異があったのでしょうね。
私は太陽系外からの天体の侵入があったと勝手に思ってます。
“イトカワ”さんとかも、その名残なのかもしれませんね。
もしかすると冥王星も・・・。
勝手に外伝を書いている人の独り言でした。
435 :
名無しSUN:2006/09/27(水) 13:50:08 ID:TMHUQttU
乙です。
>土星天文単位とはなかなか洒落が効いていますな。
互いをカウンターウェイトとして使えるので機動力があり、戦術の幅がぐっと広がりそうですね。
化石でしか知りえない過去の天変地異は情報が少ない分、ロマンがありますよね。
436 :
名無しSUN:2006/09/30(土) 20:45:49 ID:vaSl65rP
また、語らせてもらおう。 − 戦闘開始 −
テンファの唇が動く。
「ここは土星軌道に較べると随分と暗い所だね」
「まったくだね。それに暗いから余計に化け物が気味悪く見えてしまうよ」
「気味が悪いと言えば、どうして何も仕掛けて来ないのかしら?」
「一気に仕掛けるつもりなんでしょ・・・きっとね」
「ほうら!言った途端に来たよ。ハイパー隕石弾!多数接近!」
「ねえ。無数って言い直してくれる?」
「そうね。敵弾無数!迎撃準備!」
「金属水素弾の装填は完了しているわよ」
ユイファが微笑んだ。
巨大なガス体の表面が沸き立ち、上空には雲霞が掛かっているようにも見えた。
外敵自身も初体験の一斉大量発射が行われたのである。
その時、外敵周辺に集結していた大型彗星の一部が、次々と身を翻して雲霞に向けて突入を始めた。
「後は頼むよ」
「援軍に来てくれてありがとう。さすがに土星の戦闘衛星だ」
テンファとユイファに手を振りながら言葉を掛けながら行った。
「なに?なんのつもり?どうしてあなた方が?」
「俺たちさ、ハイパー隕石弾を破壊する事は出来ないけれど、針路を変える事ぐらいは
できる。ほんの少しでもあんた達の力になろうって思ってさ。」
「ありがとう・・・。気持ちだけでもうれしいよ」
礼の言葉を口にしながら、テンファとユイファに胸苦しさが過ぎった。
突入を始めた彗星の核は分裂し、ハイパー隕石弾に次々と衝突し、その針路を反らした。
しかし、それは微々たる数である。
迫り来る雲霞に向けて金属水素弾が発射された。
437 :
名無しSUN:2006/09/30(土) 22:33:33 ID:vaSl65rP
知りえない過去は、未来と同じなのかもしれませんね。
・・・なんのこっちゃ?
実は太陽系や地球に関しては、未来より過去の方が興味があるのですよ。
太陽系の初期の事から始まって・・・恐竜の時代や、氷河期の故郷の姿を
考えるがのが好きです。
それだけ過去にはロマンが有るのだと思ってます。
現実逃避をしたがっている外伝でした。
438 :
名無しSUN:2006/10/01(日) 00:43:27 ID:x2HNJuSh
新作乙です。
ついつい天体を擬人化して「格闘」や「戦闘」のイメージで読んでしまいますが
実際に目にしたなら、巨大ガス球表面で起こる天体規模現象の数々は
とんでもないエネルギーと迫力があるんでしょうなぁ。
人類が初めて観測した彗星とガス惑星の衝突、シューメーカー・レヴィ彗星も
土星木星が関わったものだったとか。
人の目から見たら、人知を超えたぞくぞくするほど恐ろ楽しい話ですねぇ。
439 :
名無しSUN:2006/10/05(木) 00:54:57 ID:rO/WH/H+
う・・・うわぁー! 読み返しをしなきゃよかった!
×唇が動く
○唇が揺れる
他にも数箇所マズイところを発見してしまいました。
天体現象って時間的にも空間的にも人間の理解を超えた現象だと思います。
それだけに興味が尽きない世界ですけどね。
・・・金属水素弾を発射する衛星だとか、大紫斑砲を発射する天体は、
もっと想像を超えた世界ですが。(笑)
今回の彗星の件は、シューメーカー・レヴィ彗星のイメージでしたが、
本当の諸現象を擬人化するには無理がありすぎると思ってます。
440 :
名無しSUN:2006/10/14(土) 22:19:49 ID:6gOya7Jh
また、語らせてもらおう。 − デコイ −
雲霞の前面に一気に多量の大輪の花が咲いた。
そして、予想外の凄まじいばかりの威力を見せ付けた。
触れるだけで脆くも崩れるようにハイパー隕石弾が塵になっていった。
その様子を見たテンファが首を横に振りながら、ユイファに声を掛けた。
「効果有り過ぎね・・・」
「相手がデコイじゃね・・・、僅かに本物もあるけど・・・」
「罠にやられたわぁ。一気に金属水素弾を撃ってしまったよ」
「きっと間髪入れずに、次が来るわよ」
戦闘衛星をもってしても金属水素弾の次発装填は、ある程度の時間が必要であり
一斉発射は禁じ手であったが、雲霞の如く押し寄せるハイパー隕石弾
には撃たずには居られなかったのである。
「うわっ!下から第二波来襲!きっと本物よ」
「下から・・・?女性に対して失礼よ」
「本当に思いっきり迷惑ね。礼儀を知らないの?」
「礼儀とか言ってる暇は無さそうよ」
「距離が近すぎる!」
「すべては防げそうもないわね」
「でも、やるだけの事はやろう」
彗星達が言う『神の手』が発動した。
しかし、至近距離から発射されたハイパー隕石弾を思うように操る事は難しく、
更に『神の手』の力自体がが弱くなっていた。
微粉砕されたデコイの無数の微粒子が、テンファやユイファの周囲を包み込み
その力の伝達を減衰させたのである。
両星が顔を見合わせた。
「直撃覚悟」
441 :
名無しSUN:2006/10/15(日) 23:17:14 ID:xoVWv4v2
,,,,--、
,,/ フ丿
,,,,r―-、,,, ./,/ /
.,,ll゙”;;;;;; !レ.,,/ O ←地球の大きさはコレくらい
/゜;;;;;; /
,!;;;;;;;; /゙`;|`
!;;;;;;;;;; / ;;;;;l゙
、.",;;;;;;;;;::::;/ ;;;;;;;;;,ノ
.,x'゙'/、,,,,/ ;;;;;;;;;;;;;;;,,r°
,,' /r",/-、_;;;_.,,,-''″
: / i_//
..!、二‐'"
__
_l_ _ | |__|
―┴┴― / /| | __|__ |__|
|二二| /ヽ/ | |/ | ノ―┼―
|__| l l / |\ / | .―┼―
/ L___/ / | |__ ___|___ ー―┴――
ヽヽ
 ̄ ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄/
/ | /
/\ | /\
/ \ ___| / \
442 :
名無しSUN:2006/10/15(日) 23:54:08 ID:IcgWeJKh
だが!!水より軽い…
443 :
名無しSUN:2006/10/16(月) 22:47:52 ID:PX/tVxh7
土星さん、すごいですね。
なでなでなで・・・。
444 :
名無しSUN:2006/10/29(日) 09:27:07 ID:bMU/Gtgt
カッシーニは何処?
445 :
名無しSUN:2006/10/31(火) 21:22:45 ID:RrGLzleE
カッシーニさん、なでなで。
446 :
名無しSUN:2006/11/01(水) 13:06:20 ID:r0f+4kGY
冥王星は倒れちゃったけど....
447 :
名無しSUN:2006/11/08(水) 21:24:04 ID:joDkpC/l
また、語らせてもらおう。 − 直撃 −
吹き上がるように迫るハイパー隕石弾のかなりの数を逸らす事が出来たが、
直撃を免れる事は出来なかった。
遠巻きにしていた彗星群が、その状況を伝えていたので引用させてもらう。
「テンファに初弾命中!」
「あっ。弾いた。弾いたぞ!無傷だ!」
「第二弾命中!爆発確認・・・。 損傷発生!だが損害軽微!」
「ユイファにも直撃確認」
「跳弾多数及び直撃による閃光数個所発生!」
「テンファの金属水素装甲板に剥離発生!」
「金属水素薄片の漂宙確認!ユイファのものと思われる!」
金属水素の装甲は堅牢であり、浅い角度で命中したものは軽く弾き、かすり傷さえ
付ける事は出来ずに、大多数が跳弾と化していた。
しかし、直角に近い角度で命中した場合は、装甲を破る事は出来ずとも表面に剥離を
生じさせていたのである。
小口径大深度クレーターの穿孔を目的としたハイパー隕石弾故に為せる技で、通常の
大口径隕石弾では何ら被害を与える事は出来なかった。
「両星に閃光が連続発生!」
「爆発と閃光により表面の確認不能!」
永遠とも思われる防戦一方の苦闘の時間が続いたが、戦況に変化が生じた。
「ハイパー隕石弾の弾幕が過ぎ去ったぞ」
「表面が見えた! 被弾痕多数!」
ハイパー隕石弾による嵐が吹きぬけるように収まり、
そして両星共に幾十の命中個所が確認出来た。
448 :
名無しSUN:2006/11/17(金) 17:20:58 ID:JcGiVOyk
また、語らせてもらおう。 − 素直 −
外敵の攻撃が収まると同時にテンファが喋り始めた。
「終わったよ・・・ユイ・・・随分と喰らったね」
「損害軽微。作戦行動に支障無し。私は心配無いけれどテンファは大丈夫?」
「うん。この装甲板のお陰でかすり傷で済んだよ」
幾十の命中個所は、すべて装甲板表面の一部剥離だけで実質的な被害は受けなかったのである。
その様子を見た外敵が思わず声を上げた。
『お前達は何者だ?どうして無事なんだ?』
両星が声を揃えた。
「私達は土星の第二次木星攻撃部隊の先鋒部隊!こんな攻撃に戦闘衛星は負けない」
『名はあるのか?』
「私はテンファ。“天花”と書くが決して天然痘とは関係ない」
『俺・・・天然痘なんて知らないし・・・』
「私は“王花”と書いてユイファ。深い理由があって、こんな読み方になっている」
『有り得ない読み方だな。二人とも訳ありの名前を持っているのだな・・・』
「そう・・・色々な事情が絡み合っているの」
『ところで、どうして木星攻撃部隊が俺の所へ来た?木星に行けば良かったじゃないか?』
「土星とその戦闘衛星は太陽系外部からの侵攻を無視するわけにはいかない」
『侵攻か・・・?。でも木星は何もする気が無いな。』
「ところで、どうして龍姫星部隊や援軍に対してさっきと同じような攻撃を仕掛けない?
一回の攻撃で、衛星を完全に消滅させるどころか龍姫星も廃星に追い込めるのでは?」
『ヤル気になれば出来たな。だけどな・・・一気にそうする訳にはいかないんだよ』
「じゃあ、わざと生かしてきたの?」
『死神に魅入られた太陽系に何があるかを知るまでな』
「死神ね・・・私達も魅入られているのかもしれない」
『第二波攻撃はしないから龍姫星部隊に合流しなさい。その至近距離専用の兵器の準備の
手を止めなさい。絶対に攻撃はしないから』
外敵は太陽系侵攻以来始めて素直な気持ちで落ち着いた話をしたのだった。
449 :
名無しSUN:2006/11/23(木) 21:46:18 ID:jetF+iG0
宙船age
450 :
名無しSUN:2006/11/25(土) 00:08:35 ID:DUt8w1mR
お揚げ。
451 :
名無しSUN:2006/12/03(日) 23:44:08 ID:j5lmzx9t
>>447-448 乙です。
相対速度が大きいから質量弾は効果抜群ですが、しのぎきりましたね。
誰が何を知っているのか、それとも強烈な力のぶつかり合いで何かが観測されるのか
太陽系の謎も深まるばかりですな。
452 :
名無しSUN:2006/12/05(火) 23:54:31 ID:y4QjCFvs
なんか外敵さんも、わけありというか、ちょっと好きになっちゃった。
「第二派攻撃はしないから・・・(中略)ーーーー絶対に攻撃しないから」のあたりが特に好き。
個人的には・・・・。死神に魅入られたのあたりで、なんかマイクロブラックホールとか何らかの、より大きい脅威から太陽系を守ろうとしているような感じを受けたです。
453 :
名無しSUN:2006/12/10(日) 10:06:49 ID:KrB8pE4P
感想をありがとうございます。
>451
書いている本人も結末を知りません(笑)
ただ、今までの話との整合性だけは確保しないとまずいなぁーと思ってます。
>452
実はですね・・・。
もし今回の話の続編を書く事があったら、マイクロブラックホールを使おうかなと
思っていたのです。
・・・と言うより、この話っていつ終わるのでしょうかね・・・?
454 :
名無しSUN:2006/12/10(日) 10:07:27 ID:KrB8pE4P
また、語らせてもらおう。 − こころ −
外敵がテンファとユイファに問い掛けた。
『太陽系の惑星で戦闘衛星を所有しているのは土星だけなのか?他の惑星はどうなんだ?』
「そう、土星だけよ。でも気恥ずかしい名前ね“戦闘衛星”って。
他は通常衛星しかないけれど、天王星の金天狼と銀天狼は通常衛星としては別格に強力よ。
準じているのが、海王星のスタリオンと龍姫星の四神星ね。他は更に下よ」
『んっ!?木星の衛星は?』
「大型衛星としては別格に弱いよ・・・小型衛星級ね。戦意だけは高いみたいだけどね」
『そうなのか。それじゃ戦闘力が高い衛星はすべてここへ集まったわけだ』
「もう消えた衛星もいるけどね。結果としてそうなったわ」
『その中でも最も強力なのが戦闘衛星なのか・・・確かに強いな。思っていた以上だよ。
さっきのあれだけの攻撃でその程度の被害なんだもんな』
「防御力あっての戦闘衛星だからね」
『そうだな、いくら攻撃力があっても防御力が無いと戦えないからな』
「こんな話を続けていると、これから戦いづらいわね」
『龍姫星に合流したら遠慮しないで戦え!俺も全力で受けてやる。』
「元々遠慮するつもりは無いから。それじゃ離脱するわね」
ついに土星の戦闘衛星は外敵からの攻撃を跳ね除け、敵本体を利用しての減速フライバイを
成功させて、次第に外敵から離れ始めたのだ。
その姿を見送りながら外敵が独り言を漏らした。
『俺はどうかしてしまったのか?・・・らしくないな』
その頃、白虎が外敵の裏側から白い点が姿を現し始めたのを見つけた。
「テンファとユイファだ!間違いない!無事だったんだ」
龍姫星も感嘆の声を上げた。
「さすがね戦闘衛星。後は私が受け止めるから」
それと同時に、金天狼がちょっと不安そうに龍姫星にひっそりと耳打ちをした。
「確かにあなた方にとっては難しい話かもね。ちょっと考えさせてね。クククククッ」
深刻な言葉と裏腹に笑いを堪えるのに必死な龍姫星であった。
455 :
名無しSUN:2006/12/11(月) 00:50:27 ID:WZugntAu
投稿乙です。
木星そのものは相当強いけど、木星の衛星って……
龍姫星の笑いは何だろう。
456 :
名無しSUN:2006/12/20(水) 00:42:44 ID:hQElSnbQ
レスありがとうございます。
年賀状が落ち着いてから続きを書こうと思っていますが、
龍姫星の笑いは単純な笑いです。
そう言えば、この話を書き始めてから、もうすぐ二年なんですね。
嗚呼・・・土星亀話 (輪をかけて遅い話)
457 :
名無しSUN:2007/01/01(月) 11:47:39 ID:UI5vGjDC
あけましておめでとうございます
毎度楽しみにしています
土星年(29年 167日 6.7時間)ならまだ一ヶ月経ってないですね
458 :
名無しSUN:2007/01/01(月) 21:35:17 ID:ykz/Bi/A
あけましておめでとうございます。
今年は初めて初日の出を見ましたが綺麗で感動しました。
土星年・・・とは気が付かなかったですね。
発想が羨ましいです。
続きは、ちょっと脱線気味の話になってしまいました。
459 :
名無しSUN:2007/01/01(月) 21:37:57 ID:ykz/Bi/A
また、語らせてもらおう。 − 戸惑い −
龍姫星の笑いを誘ったのは、金天狼の意外な言葉だった。
「テンファ達の“口撃”はどうやって防いだらいいのですかね?」
『“口撃”・・・? もしかして彼女に戸惑っているの?』
「何を喋っていいのか、まったくわからない・・・」
『普通に対応したら?別に危害を加えて来る訳でもないのに』
「そもそも女性にどう対応したら良いのか見当が付かないんですよ」
『あらら・・・私は? 私も女性なんですけれど? 私には普通よね? ねっ?』
「いやぁ〜・・・そうじゃなくて〜・・・あの〜・・・」
『冗談ですよ。確かに女性には弱いみたいね。』
「合流すると余計に“口撃”すると思いませんか?」
『でもね、決して嫌いでは無いんでしょ?そう見えないものね』
「もちろん嫌いな訳はない・・・だけど対応に困ってしまう」
『女性として眩しいの? 綺麗だし性格も明るいからね』
「今まで女性と話する事も無かったし、特に彼女のようなタイプは・・・」
龍姫星は、金天狼の強力で凛々しい姿と、テンファに翻弄されている姿の、
余りのギャップの大きさに笑いを堪える事は出来なかったのである。
笑いながら少しの時間を費やして、ようやく金天狼に対して答える事ができた。
『きっと彼女は何かを褒めて欲しがっていると思うよ』
「俺は“綺麗”とか“素敵”なんて言葉は照れくさくて使えないよ」
『解っていない様ね?』
「えっ?だって褒めるって事はそう云う事じゃないの?」
『彼女の場合は直接見えるところを、ストレートに褒めても嬉しがらないと思うよ』
「何をどう褒めたらいいのかな?」
『細かく見て貰っているとか、気遣いが解ればいいのよ』
「俺には難し過ぎ・・・、具体的に教えて下さい」
『私にまかせてね。今、考えてあげるから』
金天狼は、龍姫星が女性である事に感謝し、そして次なる言葉に期待した。
460 :
名無しSUN:2007/01/05(金) 02:26:50 ID:trm7H9Zx
新年乙です
星の男と女でナニする気だw
461 :
名無しSUN:2007/01/07(日) 13:32:25 ID:+j/+IbO8
age
462 :
名無しSUN:2007/01/14(日) 00:27:19 ID:7MqIeptx
また、語らせてもらおう。 − 美しき援軍 −
龍姫星をもってしても言葉を選びながらの助言となった。
「そうね・・・どうやら彼女達ちょっと傷ついているみたいね・・・
出来るだけサラッーと『笑窪が有るんだね。気が付かなかったよ』
・・・とでも話し掛けるのが無難そうね。どう?」
その言葉に金天狼が安堵した。
「それなら俺でも言えそうです。ありがとうございます」
銀天狼もユイファに掛ける言葉を考えあぐねていた。
そんな心の中を見透かすように龍姫星が声を掛けた。
「何も言わずに手を振ってあげるのは・・・どうかしら?」
その言葉に銀天狼は何も言わずに手を振って龍姫星に応えた。
龍姫星が笑った。
「意外とやるわね銀天狼。その調子よ」
龍姫の衛星の白虎も笑っていた。
「さすがに女性だけに上手いな。俺には無理だ」
その頃、トリトンは心の中に何かが芽生えていた。
それが孤独感なのか疎外感なのかはわからなかった。
「俺は龍姫星だけを護ろう。それが目的でここに来たのだから・・・」
外敵の裏側から姿を見せたテンファとユイファの姿が次第に大きくなり始めた。
ハイパー隕石弾の直撃により剥離した金属水素装甲の破損箇所が、弱い太陽光
を受けて時折キラキラと輝いていた。
傷によって美しさを損なうどころか、逆に益々麗しくなっていたのである。
「溜息が出るほど素敵ね・・・。緊張しないで金天狼が声をかけられるかな?」
いよいよ、土星からの援軍が龍姫星部隊に合流しようとしていた。
463 :
名無しSUN:2007/01/21(日) 09:52:45 ID:/z4C4bAy
土星のタイタンは生物が存在するの?
464 :
名無しSUN:2007/01/21(日) 12:23:17 ID:4x56cVmK
まだ見つかってないよ
465 :
名無しSUN:2007/01/21(日) 23:00:38 ID:QZLu0xj5
前スレ読みたい
466 :
名無しSUN:2007/01/22(月) 21:11:39 ID:8CseEs1C
467 :
名無しSUN:2007/01/22(月) 21:21:29 ID:W5mbMYk6
>>293 のサイト押したらエロサイトにとんだ…orz
468 :
名無しSUN:2007/01/23(火) 20:17:37 ID:/XAyIWr6
469 :
468:2007/01/23(火) 20:20:50 ID:/XAyIWr6
さっきのは、うまく見れないみたい。
470 :
468:2007/01/23(火) 20:31:36 ID:/XAyIWr6
471 :
名無しSUN:2007/01/23(火) 23:49:49 ID:y7XhowUm
ありがとうございます!!
472 :
名無しSUN:2007/01/24(水) 01:38:50 ID:Et2FqHyQ
みんなやさしいですね。
これなら龍姫星さんも大喜びですね。
473 :
名無しSUN:2007/01/24(水) 12:11:42 ID:aFUTNxRj
474 :
名無しSUN:2007/01/24(水) 12:43:17 ID:40vofBxK
金星自転オソスwwwww木星キモスwwwwwwwww
475 :
名無しSUN:2007/01/24(水) 22:51:15 ID:E8OVYGI4
えーーーー。
>>361あたりでは、木星と結婚したいとかいってたのに。
ひどい・・・っ。
愛が冷めて、なにもかも憎く思えるようになってしまったのでしょうか。
476 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 14:08:40 ID:NgmcIOdm
夜空を見ると木星と金星はすぐわかるけど、土星はわかりにくいよね。
477 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 14:28:17 ID:2gakm900
タイタンに温泉ある?
478 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 14:59:36 ID:NgmcIOdm
タイタンは温泉はないでしょう。火山がないから。
木星の衛星イオならあるかも?
479 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 15:03:03 ID:2gakm900
地球が月から受ける潮汐力の40倍の潮汐力受けてるのに内部熱くないの?
480 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 15:04:27 ID:6iBTs/M9
金星の唯一の欠点
衛星を持ってない
481 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 17:38:43 ID:oCs9JsJd
>>477,
>>478 炭化水素の液体の温泉とかならあり得るかも?
マイナス140度とかタイタンとしては高温の。
482 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 22:10:47 ID:yvCp4O2w
また、語らせてもらおう。 − 合流 −
次第に接近して来た戦闘衛星から、屈託の無い声が届いた。
「わーい!金ちゃ〜ん!来たよォ〜!」
テンファの声だった。
「ぁ・・・あ・・・よく来て・・・」
金天狼が言葉に詰まっている間に“次弾”が発射された。
「あらら・・・? 緊張しているのかしら? もしかして私が魅力?」
「あの・・・あばたもですね・・・近くで見ると笑窪・・・良いかなっと思って」
ハラハラドキドキしながら見守っていた龍姫星は、会話にならない話を聞いて深い溜息をついた。
「金天狼の・・・ぉばか」
そんなチクハグな言葉に対しても、テンファの顔には満面の笑みが浮かんでいた。
「ありがとう金ちゃん!笑窪なんて言葉知っていたのねぇ〜、うれしいよぉ〜」
金天狼がちょっと照れくさそうに答えた。
「俺だって、少しぐらいは勉強しているから」
テンファがニヤリと笑った。
「教師は龍姫さんでしょ〜。でも出来の悪い生徒がきちんと喋れなかったみたいだね」
合流する前に早速敗北を喫し、しな垂れた金天狼を見て龍姫星だけは苦笑いをしたが、
他の諸星を爆笑を包んでいた。
“笑い”・・・幸福な時間が、中部天海宙域に展開する太陽系防衛隊を訪れたのだった。
ただ、その時間が長く続かない事は、どの星も自覚していたのである。
和やかな時間の中で、土星の戦闘衛星達はついに合流を始めた。
テンファは金天狼の隣に向かい、ユイファは銀天狼に静かに寄り添った。
そして両星は、毅然として龍姫星に報告したのである。
「召喚に応じ、ただいま到着しました」
太陽最終防衛線はここに形成されたのである。
483 :
名無しSUN:2007/02/04(日) 23:39:01 ID:2gakm900
メタンの湖でクルージングできるな
484 :
名無しSUN:2007/02/06(火) 19:07:04 ID:yt71KoHp
メタンって液体なの?
485 :
名無しSUN:2007/02/06(火) 22:39:05 ID:e301jGFG
液体の湖だよ
486 :
名無しSUN:2007/02/06(火) 23:44:28 ID:bdZEXWMM
メタンってCH4だったっけ?
比重が0.42g/cm^3くらいだから、ダイエットしないと沈んじゃうです(泣
487 :
名無しSUN:2007/02/07(水) 18:44:16 ID:5oXGL6jx
浮力がしっかり効く船にすれば大丈夫だよ
488 :
名無しSUN:2007/02/09(金) 02:11:28 ID:4Gx/y5bj
強度を保ちつつ、気密を保ちつつ、保温もしてそんなに軽くするですか?
ベリリウムを多用すればあるいは・・・。
489 :
名無しSUN:2007/02/09(金) 16:43:51 ID:1Kmots8t
水圧は深ければ深いほどかかる問題ないよ
490 :
タイタン:2007/02/09(金) 16:53:45 ID:mMMjca5/
491 :
名無しSUN:2007/02/09(金) 17:29:42 ID:OxWUiGyu
地球から天王星を見ると6等星の明るさだけど、土星から天王星を見ると何等星の明るさに見えるのだろうか? 土星のほうが天王星に近い分、結構明るく見えるかも? 2等星くらいかなあ?
492 :
名無しSUN:2007/02/09(金) 17:34:50 ID:YdngYbUq
土星は、太陽から遠くなるから、
地球から見たより天王星は暗く見える。
493 :
名無しSUN:2007/02/09(金) 19:09:24 ID:4Kn92+w6
>>492 さらっと嘘書かんように。
>>491 距離が半分になる位のオーダーだから単純に逆2乗則で計算しても
そんなに外れないんじゃないのかな?<間違ってたらスマヌ。
およそ距離が半分になるんだから約4倍明るくなる。
4倍ってえと等級で言うと約1.5等の差だから4.5等星ぐらい?
494 :
名無しSUN:2007/02/09(金) 22:32:25 ID:OxWUiGyu
土星から見た天王星は明るさは4.5等星ぐらいかあ…。
けっこう暗いんだねえ。
土星から見た海王星はやっぱり肉眼じゃあ見えないだろうなあ。天王星から海王星を見ると肉眼で見えるかどうかだなあ。
495 :
名無しSUN:2007/02/10(土) 15:42:21 ID:Vgp767Dt
天体現象の擬人化が売りだったので
最近キャラ萌えに偏っているのはちょっと残念だなあ
496 :
名無しSUN:2007/02/10(土) 16:01:11 ID:Tze/3xx6
テンファたん、萌へ〜
497 :
名無しSUN:2007/02/10(土) 23:01:32 ID:Uz6Rbo+X
ガリレオは望遠鏡で土星を見た時、土星の両端に耳がついているように見えたという。ピンボケだったので輪に見えなかったのだろう。
倍率は何倍だったのだろうか? 口径は何pだったのだろうか?
498 :
名無しSUN:2007/02/10(土) 23:22:11 ID:ZYBiliLv
タイタンとエウロパはあんまり探査対象にならないけど人気ないのかな?
499 :
名無しSUN:2007/02/11(日) 15:18:55 ID:7rK99lZm
今日はいいお天気だ!
今夜も晴れそうだ。
レグルスの近くに土星があるようです。今夜見てみよう。今の時期が見ごろなんだよね。
500 :
名無しSUN:2007/02/11(日) 21:52:48 ID:7rK99lZm
土星は水に浮くらしいけど、木星は水に浮くの?
木星は水に浮くって話は聞いたことないけど。
501 :
名無しSUN:2007/02/11(日) 21:53:42 ID:DDcHHOru
502 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 16:29:48 ID:HArd722b
>>498 >タイタンとエウロパはあんまり探査対象にならないけど人気ないのかな?
ボイジャーが冥王星探査を見送ってまで探査してカッシーニの探査の
主目的の一つでもありホイヘンスプローブまで投下されたタイタンが
「あんまり探査対象にならない」ってこたなかろうて。
金が無尽蔵に使えるならエウロパにもとっくに探査機送ってるだろうけどねえ。
つうか、木星圏、土星圏に到達した探査機自体が数える程しかないのだから
「あんまり」もへったくれもないような気がする。
503 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 18:39:01 ID:y0whs65B
土星が西の空に見えます。そろそろ見ごろになります。
504 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 19:21:03 ID:mjPYj60m
火星や月はうんざりするくらい探査機送ってるのにタイタンやエウロパが少なすぎて物足りないな
505 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 22:10:39 ID:eBSM2MLy BE:147575726-2BP(0)
>>500 土星を浮かせられるだけ大量の液体の水が発見されていないんだからなw
どっかに超巨大惑星があって深さ10000kmの海があっても、土星は浮かずに海底に接触してしまう。
土星が浮くと言い切るには土星の直径に近い深さの海を持つ惑星が必要なわけで、そんな天体が発見されない限り(ry
506 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 22:28:04 ID:ZwxKs2n3
水星があるじゃないか。
507 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 22:29:12 ID:jzClR22W
508 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 22:35:52 ID:gqRu60J3
>>502 エウロパに手を出すとモノリスに怒られるからです。
>>505 土星はガス惑星だから本体の構造強度は期待できないので、ロシュの限界より近づいたらばらばら。
超巨大惑星のほうにガスを奪われちゃうです。
509 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 22:43:12 ID:HArd722b
>>504 そりゃまあ同じ費用で送れるもんならバンバン送るだろうけど、、、。
マジレス禁止だったらスマヌ。
510 :
名無しSUN:2007/02/12(月) 23:39:15 ID:mjPYj60m
火星と月は無人探査はもうやめてその金をタイタンとエウロパにまわせばいいんじゃないか?
511 :
名無しSUN:2007/02/22(木) 00:05:21 ID:w42NP46u
エウロパに着陸してはいけないです。
512 :
名無しSUN:2007/02/28(水) 23:06:28 ID:inQPYrJt
また、語らせてもらおう。 − 欺瞞 −
龍姫星がテンファとユイファに礼を述べ、他は諸星も労いの言葉を掛けていた。
テンファ達も龍姫星等に対して、長期戦に耐え抜いた事を称え、そして
太陽系最終防衛線で共に戦える事を喜び合った。
そんな一連の話の後で龍姫星が質問した。
『当初の攻撃目標は木星と聞いていたけれど、いつ外敵に目標を変更したの?
・・・もしかして出撃した時から?』
まずテンファが応えた。
「太陽をフライバイしてから」
話の途中でユイファが答えを制した。
「もう本当の事を言っても良いんじゃないかな」
そしてテンファとユイファは一度目を合わせてから声を揃えて答えた。
「鋭い読みですね龍姫さん。私達は対木星戦用衛星として建造されましたが、その途中で
外敵の太陽系侵攻が察知されたので、外敵を目標に出撃しました」
『聞いた話では、木星に向けて出撃させてから外敵の侵攻を知り、早過ぎた出撃命令を
悔やんだそうじゃない?それって全部演技だったの?』
「そうです・・・、外敵に対して直接戦闘を行い、木星に対しては戦わずして間接的に
勝つための唯一の方法でした。その為には太陽系全部を欺く必要がありました」
『牽制さえしておけば木星は援軍を出せないだろうから、外敵との戦いに参加しなかった
ガス型惑星として永遠にその名声が地に堕ちるわね。』
「でも他にも二つほど理由がありました。
一つ目は、木星の衛星の戦力が低すぎて、ここでは足手まといになる可能性があった事。
二つ目は敵の目の前で、仲違いの戦いをする可能性があった事です」
『仲違いの戦いが始まったとしても戦力差がありすぎて敵にならないでしょう?』
「外敵の前で、太陽系の所属衛星同士が戦う事が問題なのです。」
『そうね・・・太陽系の星同士が戦ってはいけない・・・』
遠い外宇宙を見つめながら、更に言葉を続けようとした時に白虎が遮った。
「外敵の大紫斑砲が現われた!もう防ぐ方法なんか無いぞ!」
513 :
名無しSUN:2007/03/01(木) 00:43:36 ID:XX1T+BVE
衛星同士仲良しさんでほのぼのとした雰囲気から一転して緊迫してきましたね。
約束どおり合流するまでは攻撃してこなかった外敵さん。
合流してから攻撃意図を出してきた外敵さんの真意はいかに。
今後の展開が楽しみです。
514 :
名無しSUN:2007/03/04(日) 19:28:49 ID:BkVGP8lx
コメントありがとうございます。
ペースが遅くてすみません。
せっかくupしようと思ったら「dat落ち」の表示が出ていて・・・・・・唖然。
数日も掛かって、やっとup出来ました。
自分でも、どの星が正直なのか?どの星が正義なのか?
よくわかってません。
515 :
名無しSUN:2007/03/25(日) 13:10:55 ID:C1WSJFOu
また、語らせてもらおう。 − 準備 −
外敵の端部から中央部へ移動しようとする大紫斑砲を、龍姫星等の諸星は
各々の思いを胸に秘めて見詰めていた。
静かにテンファが口を開いた。
「とにかく生き延びようよ!」
更に言葉を続けた。
「エクシオンが到着するまで・・・それまでで良いから・・・たった一つでも良いから・・・
単独では戦えないから・・・護ってあげる星が必要なの」
金天狼は諦めていたようである。
『俺だって生き延びたいさ!でもな、もう大紫斑砲を食い止められない』
「ねえ!金ちゃん!腕に自信がある!?」
『腕って・・・何の?』
「純酸素弾のコントロールよ!お願いだから自信が有るって言い切ってよ!!」
『えっ・・・有る・・・有るよ!いや、有るぞ!!』
「有るのね!それなら、私の言う通りにしてもらえるかしら?」
『どうする?方法があるのか?』
「私が金属水素徹甲弾を大紫斑砲の中央部に打ち込む。表面の抗体部を貫くから、
その瞬間に貫通部に純酸素弾を打ち込んで、中に送り込んで欲しいの。」
『そうか!それなら停止させる事ができそうだな!』
「ここで考えられる方法は、それしか無いと思うよ」
『でもコントロールもタイミングも難しそうだな』
珍しくテンファの答えが遅れ、ようやく小さな声を発した。
「そう金属水素徹甲弾に純酸素弾を充填できれば楽だったのに・・・」
『俺もそう思ったよ・・・テンファ・・・』
「そんな話をしていても仕方ないわね。さあ!準備しましょう!」
『絶対に成功させてやるぞ!』
大紫斑砲が徐々に光を増しながら静かに中央部を目指していた。
516 :
名無しSUN:2007/03/25(日) 13:26:47 ID:BrnBCNP3
ふーむ
517 :
名無しSUN:2007/03/25(日) 22:50:54 ID:obg7/GuF
乙です
>金属水素徹甲弾に純酸素弾を充填できれば楽だったのに・・・
無茶を言うw
518 :
名無しSUN:2007/03/26(月) 00:39:04 ID:LtdMSE/i
レスありがとうございます。
なかなか話が進まなくてごめんなさいです。
DIONの規制の為に、1週間も書き込み出来ませんでした。
しかも明日から、また規制されそう・・・。
519 :
名無しSUN:2007/04/01(日) 18:18:55 ID:Xo2I5zA/
520 :
名無しSUN:2007/04/01(日) 19:15:20 ID:J9BhxCai
廃止になった冥王星はまだ軌道上に放置されているんだろ
これって不法投棄だろ
アメリカは責任を持って撤去しろよな
521 :
名無しSUN:2007/04/03(火) 06:19:33 ID:aeetjALY
土星って、LPレコードなのか?
522 :
名無しSUN:2007/04/03(火) 09:21:42 ID:+uB716ec
水にプカプカ浮くくせに木星倒そうってかw
523 :
名無しSUN:2007/04/08(日) 19:56:16 ID:Lim/BvCM
また、語らせてもらおう。 − 敵性存在 −
『テンファさぁ・・・金属水素徹甲弾の命中箇所を狙って純酸素弾を打ち込んでも
遅すぎないか?貫通口をガスがすぐに塞いでしまうよな』
「その通りで〜す!賢いわね!金ちゃん!今考えられる方法は唯一つ。
私の直ぐ後ろに金ちゃんに居てもらって、まったく同じ時刻に、
同一照準に対して同じ速度で発射するだけ・・・それだけね」
『それって、俺と銀天狼が組んでも無茶苦茶難しい話だな』
「大丈夫!私と金ちゃんが組んでいるんだよ」
二つの星のやりとりを聞いていた龍姫星が白虎だけにヒッソリと話し掛けた。
「よくよく考えたら不思議な姿ね。敵性存在同士が協力しているのって。
それも、お互いにすべてを承知した上での行動なんだから・・・」
白虎も静かに口を開いた。
「きっと絶対的な敵で無いのが幸いしているのでしょう。
なんたって戦闘衛星本来の攻撃目標は木星ですから」
二人だけの話が静かに続いたのである。
テンファと金天狼は攻撃準備に躍起になっていた。
「金ちゃん!まず照準合わせ!」
『合致・・・しない!修正!』
「時刻合わせ」
『これもダメ!修正!』
「発射初速合わせ」
『合致!!』
「相互位置確認!」
『射線上に調整可能!!』
「照準再確認!」
『もう少しで合うぞ』
なかなか攻撃準備が整なわなかったが、コミュニケーションの良さで
徐々に準備を進んでいた。
524 :
名無しSUN:2007/04/11(水) 00:19:26 ID:3vXzLxmV
また、語らせてもらおう。 − 協同攻撃開始 −
輝きを増した大紫斑砲を、金天狼とテンファの息遣いが包み込んでいた。
『純酸素弾、発射準備完了。安全装置も解除したぞ』
「私もいつでもOKよ。
じゃあ、龍姫さんとトリトンの制圧射撃が始まるのを待ちましょう」
『聞きづらい話なんだが、純酸素弾の本来の目的は知っているよな?』
「もちろん知っているわよ。
金属水素装甲板を破壊できる唯一の兵器よね。
でも、それは幾つかの使用目的の一つでしょ」
『金属水素徹甲弾と似たようなもんだな』
「そうね・・・同じ立場よ。
それにしても外敵の侵攻って何かの意味があるのかな?」
『何かが導いたのだろう。俺たちを消し去るためにな』
「私もユイファも、どのみち徒花だから・・・どうでもいいけどね」
『木星を倒せなくても悔いは無いのか?』
「木星は土星にとって遠すぎる存在って事なんでしょうね」
『妙に淑やかだな・・・テンファ・・・』
ハイパー隕石弾に対する制圧射撃がついに始まった。
テンファの秒読みが開始され、ついに金属水素弾と純酸素弾が同時に
発射された。
紫白色に輝く大紫斑砲の中央部に、黒点が出来たように見えた瞬間に
何かが飛び込み、その直後に黒点が静かに消えたのである。
土星の戦闘衛星が冷酷な声を出した。
「命中」
天王星の準戦闘衛星も冷静に口を開いた。
『経過観察』
525 :
名無しSUN:2007/04/14(土) 08:24:16 ID:sEhWVUsV
木星は土星と違って水にプカプカ浮かないのか?
526 :
名無しSUN:2007/04/20(金) 00:12:01 ID:9nXPJu19
hosyuhosyu
527 :
名無しSUN:2007/04/29(日) 12:36:01 ID:gY+noyYg
しょこたんは木星派
528 :
名無しSUN:2007/05/04(金) 00:38:36 ID:RxMiZuoV
しょこたんと木星は、いつ結婚するのん?
529 :
名無しSUN:2007/05/06(日) 11:32:03 ID:NJQNzjSW
しょこたんと木星の挙式の日取りはまだきまってない。
次に親族がそろうのは惑星直列の時らしい。
したがって、2010/8/5前後の可能性が高い。
530 :
名無しSUN:2007/05/09(水) 00:01:45 ID:RSZE6uT1
惑星グランドクロスはいつ?
531 :
名無しSUN:2007/05/16(水) 14:53:00 ID:O6qgEVOF
しょこたんのドレスはすでに発注済だが、木星さんが着るタキシードの調達に手間取っているらしい。
フレアーで代用することになるかもしれんな。
532 :
名無しSUN:2007/05/18(金) 23:49:08 ID:Ta7507Yh
しょこたんのほしゅ
533 :
名無しSUN:2007/05/23(水) 10:53:09 ID:kKVnL3+S
土星はすなわち、クロノス ジュピター(木星)のお父さんで、(ジュピターの)兄弟には、海王星のポセイドン、冥王星のハデス(英語名:ハーディ又はヘイディ)などなどそうそうたる顔ぶれです。
ちなみにジュピターの息子はアポロン(太陽)であります。
決して、敵対関係ではございません。
534 :
名無しSUN:2007/05/23(水) 11:50:18 ID:80O+1Kvq
535 :
名無しSUN:2007/05/25(金) 00:33:45 ID:KjD3azdS
また、語らせてもらおう。 − 衝撃波 −
大紫斑砲の表面に漣のような白い波紋が広がった。
「なんだ!どうした?」
金天狼には意味がわからなかった。
白虎が感嘆の言葉を挙げた。
「衝撃波だ!奴は自分自身の大重力で爆発を抑え込んでしまったんだ。
ただ、衝撃波だけが表面に伝わったのだろう」
金天狼が再び訊いた。
「それじゃ成功したのか?」
白虎が答えようとしている間に、大紫斑砲が光を失い紫暗色に変わり始めた。
待機休息中のユイファと銀天狼を除く全星が喜んだ。
「金ちゃーん!大成功よ!さすがに純酸素弾ね。うん、さすがだわ純酸素弾!」
『俺を褒めてくれよ。俺を!どうして純酸素弾だけ褒めるかな?』
「あれれー。純酸素弾にヤキモチ焼いているの?嫌ねぇ」
『そうじゃなくてさぁ・・・』
「金天狼の全戦全敗ね」
龍姫星も笑うしかなかった。
テンファが戦闘衛星としての表情を見せた。
「爆発力を内部に抑え込んでしまったと云う事は、抑え込まれた爆発力が大紫斑砲の
内部機構も完全に破壊してしまったのかしら? どう思う白虎さん?」
「大紫斑砲の活動核に影響を与えたのは間違い無い。だがな、大紫斑砲を完全無力化
できたかどうかは俺にもわからん」
536 :
名無しSUN:2007/05/25(金) 19:27:32 ID:8eO27yFU
ふん、土星ごときが。
輪かなにかは知らぬが、妙なアクセなんぞ付けおって
朕を倒そうなどとたわけた事を申すな。
おぬしごとき、配下の衛星二つほどで木っ端微塵にしてくれようぞ。
出直して参れ。
537 :
名無しSUN:2007/05/29(火) 12:28:51 ID:+XbhVfsL
538 :
名無しSUN:2007/06/07(木) 16:36:02 ID:LHhg7mqL
た、語らせてもらおう。 − 木星の存在意義 −
活動を停止した大紫斑砲が次第に中央から離れると平穏な時間が戦場を訪れた。
白虎がトリトンに質問した。
「もし太陽系に木星が無かったとしたら、どうなって居たと思う?」
質問の意味が良く飲み込めないトリトンに更に言葉を投げかけた。
「土星が戦闘衛星を建造する事も無かっただろうな・・・」
暫く考え込んだトリトンがやっと口を動かした。
『・・・と云う事は、この戦場に戦闘衛星が来る事もなかったし、更に来る事も
無いって事か? うん!? それじゃ、この最終防衛線はとっくの前に崩壊し、
俺も消え去っていたって云う事か? 』
「そうだろうな・・・。俺も消えていただろう」
『それじゃ、木星が在って、その木星を倒そうとしている土星が居て、結果として
俺たちが未だ生きているって事か?』
「木星の存在と土星の敵意・・・外敵を防ぐ為に不可欠だったんだ。結果論だがな」
『妙な巡り合わせな気がする。それに、ここには俺の知らない事も多いみたいだし』
「知らない方が良い事もあるかもな・・・、もちろん一般論だけどな」
巡る時と共に外敵の端部に大紫斑砲が巡って来た。
しかし、それは紫暗色のままで活動を停止しているように見えた。
太陽系最終防衛線に集う諸星が歓喜の声をあげた。
「大紫斑砲が停止したままだ!!」
金天狼がテンファに声を掛けた。
「後はどうする?一番怖いものが無くなったぞ」
『そうね。でも外敵を追い払うにはエクシオンが来ないと無理。
私もユイも、そこまでの力は無いの』
「未だ来ないのか?」
『そんなに待たせないと思うよ。まずはちょっと休みましょう』
待機中だったユイファと銀天狼と入れ替わるように、テンファ達が待機に入った。
539 :
名無しSUN:2007/06/09(土) 10:00:39 ID:LXPK2U3o
更新おつかれさまでず。
木星の存在意義ですか・・・。
考えたこともなかったなぁ。多少の隕石よけになってるみたいですけどね(www
それに、外敵さんもなんかわけありみたいだし、なにか理由があるんでしょうね。
沈黙してるのが不気味だけど。
エクシオンさんが到着してどうなるのか、あるいはその前に動くのか・・・。楽しみです。
540 :
名無しSUN:2007/06/09(土) 11:37:09 ID:sohFGCmQ
>木星の存在意義ですか・・・。
>それに、外敵さんもなんかわけありみたいだし、なにか理由があるんでしょうね。
多分出演者?の中では氷王星のジ様が事情を知ってそうですな。
でも本当の所は、おそらく作者さんもまだ考えてないってな気がするけど。<前にそう書き込んでもいたような?
お久しぶりです。
正伝を長い間放っておいて申し訳ありません。m(_ _)m
正伝の続きを読みたいという方が、もしまだいらっしゃれば、
7月半ばから8月頭くらいから、書き込みを再開できそうなのですが
どうでしょうか?
以前よりペースは落ちますが、最低週に1回くらいのペースなら
書けると思います。
542 :
名無しSUN:2007/06/13(水) 13:34:12 ID:4QIN8IMc
正伝の人降臨きたーーー。
もちろん読みたいですが、長く続けるには無理せずマイペースでですね。
外伝(?)を書いてくださってる方も楽しみですし、いろいろなお話を読みたいです。
543 :
名無しSUN:2007/06/13(水) 16:16:40 ID:whh7B6++
外伝の未来編を書いてた方はこのスレのぞいてるのかな?
>>541 ペースはおまかせしますので是非続けてください。
笑いました。
>作者さんもまだ考えてないってな気がするけど。
・・・その通りで〜す。 どうしようかな?(笑)
ただ、決まっているのはトリトンとユイファに各々言わせたい
言葉があって、これだけはかなり前から頭の中にあります。
うわっ〜〜〜!スッカリ忘れてましたよ!氷王星!
>多少の隕石よけになってるみたいですけどね
不思議な気がしますが、意外や意外そうらしいですね。
『続編を書いてる人(504)』さん・・・もちろん読みたいですよ正伝。
>最低週に1回くらいのペースなら
充分です。凄すぎます。
遅筆&乱筆の外伝(黎明編)の人
545 :
名無しSUN:2007/06/16(土) 12:17:28 ID:c6gRH35i
衛星同士ラブラブになって孫衛星が生まれたり土星の輪みたいなのが生まれたりするかもしれませんね。
アステロイドベルトはなんらかの戦闘衛星さんの残骸かな・・・。orz
546 :
名無しSUN:2007/06/16(土) 17:37:12 ID:1tuWme8T
>>545 >アステロイドベルトはなんらかの戦闘衛星さんの残骸かな・・・。orz
現在は、でかかったのが砕けたんじゃなくて木星の重力の影響で大きな惑星に
成長できなかったと言う仮設が有力じゃなかったっけ?
このスレ的には小惑星帯について言及されたことは無かったような気がするけど。
547 :
名無しSUN:2007/06/18(月) 16:00:23 ID:LXfeyKhA
>541
正伝ktkr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
たくさんの方から、続きを読みたいという
書き込みを頂きまして、本当にありがとうございます。
今でも作品を忘れないで頂けていること、身に余る喜びです。
喜んで再開させて頂くことにします。
このスレを今まで存続させて下さった
外伝の作者の方々と読者の皆様に感謝です。
時期的には先述の通り7月半ばから8月頭くらいからに
なりそうなのですが、ひとつだけお願いをしても
よろしいでしょうか?
実は今ちょっとPCが壊れていまして、近々直す予定なのですが、
直したあと、前スレがPC内に残っているかどうか分かりません。
前スレを保存されている方がもしいらっしゃれば、
私のPCが直ったあとに一度どこかにUPしてもらうことはできますか?
以前に書いた分との繋ぎや、整合性を取るために、
どうしても必要なのです。
どうか、ご協力をお願いします。
PCが直りましたら、その旨書き込みますので、
その後にUP願います。
549 :
名無しSUN:2007/06/24(日) 17:21:51 ID:CnA6CF4W
前スレあるにはあるんだけど、ちぃとばかし取り出すのが
めんどい所に保存してあるので誰もアップしない様なら
サルベージしてアップしやす。
このスレで2回程アップされてるからすぐにアップできる
人は多分いると思うけど。
550 :
名無しSUN:2007/06/26(火) 14:03:10 ID:1y+3CoSE
うちも、あるはずなんだけど、どこにあるのやら・・・(orz
土日にでも探してみます(それまでに誰もいなかったら)
551 :
名無しSUN:2007/06/26(火) 21:26:40 ID:qDvllZDq
>548
かなり前にupされたものを保存したのがありました。
http://sund1.sakura.ne.jp/uploader/source/up7446.txt 首を長〜くして待ってます。
>545 >546
木星の重力によって惑星になれずに、小惑星や微惑星の群れとなっていたアステロイドベルト
の数多の天体が、ラセツの木星侵攻を食い止める為に集結し、第二次小惑星帯戦
が生起しました。
この結果、ラセツは損傷しましたので、その破片の一部が漂っているのかもしれません。
また、この戦闘によってアステロイドベルトを構成する天体が激減し、太陽系全体の
安定を促し現在に至ったと考えています。
外伝の人でした。 (←レスしている暇が有ったら早く本編を書け!)
552 :
名無しSUN:2007/06/27(水) 01:26:03 ID:yvcQG9LT
もってるかた、いらしたのですね。
よかった。
小惑星のこともご回答ありがとうございます。
アステロイドは激戦の跡なのですね。
UPありがとうございます。m(_ _)m
ただ、まだ携帯からしかアクセスできないので
読んだり落としたりができていません。
申し訳ありません。
現況報告をしておきます。
サイドストーリー的な部分のプロット1話分が
ほぼ完成しました。
あとは早くPCを直して前スレを落とした上で、
メインストーリーのどのあたりに挿入するかの決定と
文体やキャラ付けが以前までと違和感のないものに
なるように調整します。
現在のメインストーリーである土星軍対天王星軍の戦いについては、
あらすじはありますが、プロット作成の段階に行くためには
前スレを読まないとなので、ちょっと焦ってます。
今まで名前しか出していない天王星の小衛星たちにも
それなりの見せ場をと考えていますが、さてどうなりますやら。
あともう少し先のほうになりますが、前スレ時から考えていた部分で、
外伝さんとの整合性が取れなくなる部分が
出てくるかもしれませんが、許してください。
携帯からなので、乱文になり失礼しました。
555 :
名無しSUN:2007/06/30(土) 05:30:29 ID:6gCJRn0Y
>>554 >外伝さんとの整合性が取れなくなる
かのアーサー・C・クラークも宇宙の旅シリーズで各作品は必ずしも
同一世界の話ではないと言った作品間の矛盾に関する開き直りとも
取れる事を序文に書いたりしています。
個人的には首尾一貫した世界観やら設定よりも、その場の勢いでの
面白さの方が望ましいと思います。(逆に設定ばかり立派で物語が設
定の説明でしか無いっては一番好まざる所です)
こういうと何ですが所詮ここはネタスレですし気楽に行きませふ。
と、、、読んでるだけの奴が勝手言ってみました。
556 :
名無しSUN:2007/07/01(日) 18:23:49 ID:/n2NL/ha
ヒロイック・エイジっていうアニメ(テレ東日曜1:30、つまり今夜)見てるんだけどさ、
木星が倒されちゃったYO・・・
557 :
名無しSUN:2007/07/01(日) 21:07:57 ID:jBtecKFX
インター版FF7の田代のスーパーノヴァで
木星も土星もみんな崩壊してワロタ
558 :
名無しSUN:2007/07/02(月) 10:59:56 ID:o0ZgqYsJ
wktkwktk
559 :
名無しSUN:2007/07/04(水) 23:12:42 ID:KMn93YRc
また、語らせてもらおう。 − 不気味な静寂 −
大紫斑砲は完全に沈黙し、外敵からはハイパー隕石弾が疎らに打ち出され、それに呼応
するようにユイファの放つ金属水素弾が白い傘を広げるだけの静かな時間が流れていた。
外敵は力を失ったのか?
決して、そんな事は無かった。
超木星級のガス型惑星は、その巨体が発生する大重力が大きな武器であり、
これ以上侵攻すれば太陽系各惑星の軌道に影響を与えるどころか、太陽の
活動にさえ干渉する可能性があった。
また、土星軍の第二次木星攻撃部隊は、木星級ガス型惑星を攻撃の対象としていた為に、
外敵級のガス型惑星を撃退するには、なるべく太陽からの重力の小さい太陽系外縁で
戦い、太陽系外に押し戻すしか手がなかった。
しかし、外敵の進行速度から逆算すると太陽系防衛軍に残されている時間は僅かだった。
静かな時間の流れは太陽系の破壊の前触れでしかなかった。
龍姫星がユイファに問い掛けた。
「エクシオンは外敵をどうやって撃退するつもりなの?」
ユイファが話をしようとしたが白虎が遮った。
「あれは、いったいなんだ?」
外敵表面の変化を白虎が指差したのである。
大紫斑砲の紫暗色の中に小さな紫白色の斑点が現われ、大紫斑砲の表面部分を自在に
動き始めていた。
最も外敵との接敵期間が長い白虎でさえ首を傾げざるをえない斑点は、まるで獲物
でも捜すかのような動きを見せていたが、何かを見定めたのか停止した。
560 :
名無しSUN:2007/07/04(水) 23:37:59 ID:KMn93YRc
外伝との整合性が取れなくても問題は無いと思います。
なんたって自分の話の中でさえ整合性が取れなくなっていますので・・・(笑)
今の話が始まった2年前以上の事は忘れてしまい、残り少ない記憶を頼りに書いている
のですが、ボロボロな話があからさまになるのが怖くて読み返す事もできない状況です。
本当に土星や木星が倒れたり崩壊したら・・・う〜ん???
1週間が5日間になるので、休みの割合が多くなる。 \(^o^)/わーい!
とっても無責任な外伝でした。
(職場では無節操と言われましたが)
561 :
名無しSUN:2007/07/05(木) 13:36:30 ID:jHMNjmmL
職場でも人気なんですね。
たしかに大質量が突入してきたら双曲線でお帰りいただくか、太陽の重力の影響が少ないうちに外方向に加速してやって無理やりお帰りいただくしかないですね・・・。
接近されれば接近されるほど、押し返すのに必要なΔVも増えますし。
あれだけ饒舌だった外敵さんが沈黙しているのも不気味ですね。謎の斑点といい。まだまだ奥の手がありそうです。
外敵さんの真意もまだわかりませんし。より大きな脅威が迫っているのなら、外敵さんと手を結んで太陽系を守ることもあるかもしれませんね。
木星が崩壊したら隕石よけがなくなるから、困りますね(wwwww
562 :
名無しSUN:2007/07/07(土) 17:40:25 ID:gSv1N4St
書き込み不足で解りづらい部分を補足していただいてありがとうございます。
その通りなんですぅ〜〜〜。
双曲線で帰る場合は、太陽系内はかなり乱されてしまうでしょうね。
乱される前に迎撃せねば・・・と思いつつ、話が進まなくてごめんなさいです。
外敵さんは、何かを深く考え込んでいるようです。
頭の中を何が駆け巡っているのでしょうか?
563 :
名無しSUN:2007/07/16(月) 13:33:50 ID:w7niNCSw
はい、近づかれると軌道がふらつきますし、ものすごく近づいたら、くいっと方向があさっての方向に曲がってしまうことすらありますものね。
ロシュの限界まで近づいたら潮汐力で破壊されてしまいます。
外敵さんの次の行動、きになりますね。
なにも対処行動せず、考え込んでいるということは、このくらいの攻撃は受けても余裕なんでしょうね。
564 :
名無しSUN:2007/07/28(土) 10:35:38 ID:q3pCOIpk
ガス型惑星のロシュの限界にガス型惑星が侵入した場合はどうなのるのでしょうね。
小さい方のガスが剥ぎ取られてしまうのですかね?
ちょっと考えただけで眠くなったので止めました(笑)
とか言いつつ、龍姫さんの剥ぎ取られる姿を想像・・・・・・・・・。
決して私はそんな事考えません!!
565 :
名無しSUN:2007/07/28(土) 10:36:15 ID:q3pCOIpk
− 機動紫斑砲 −
暗い大斑点の表面に現われた小さな紫白色の斑点が急に輝きだした。
その輝き見たユイファは咄嗟に、斑点に対して指向可能な金属水素弾の全射線斉射を行った。
斑点の表面が膨らみ雷光が眩き始めた瞬間に、前面の空間に大量の金属水素弾が到達して、
幾重にも・・・そして幾重にも金属水素片を撒き散らした。
斑点から強烈な光と同時にエネルギー放射束が放たれた。しかし、雲霞のような金属水素片によって
拡散され収束率が低下し、更に金属水素片自体がエネルギーを吸収しガス化する事によって、
大幅な減衰を招いた。
そして、威力の低下したエネルギー放射束は白虎を直撃した。
損傷が累積し既に攻撃力失っていた白虎には、それでも甚大な被害をもたらした。
名前の由来となっていた表面の白い氷は融解し宇宙へ消え、大小のクレーターは傷口
を広げ、奥深くへと命を蝕んでいった。
もっとも外敵との接敵期間の長かった白虎は、ついに力尽きた。
原型を保ったままの静かな最期だった。
龍姫星は感情を押し殺すように沈黙した。
そして外敵は敬礼をもって死を悼んだ。
それと同時に暗い大斑点の中に新たな小斑点の光が点り移動を始めた。
銀天狼が静かに呟いた。
『機動紫斑砲なのか・・・』
大紫斑砲に威力は遠く及ばないが、照準の正確さと発射準備の短さに対抗
する事は困難に思われた。
ユイファが報告した。
『金属水素弾の次発装填は間に合いません』
566 :
名無しSUN:2007/07/28(土) 12:25:53 ID:bAKYeTJ/
>>564 ロシュの限界は剛体〜流動体まで解に幅があるそうだけどガス惑星の
場合は流動体寄りの解になるだけで潮汐力で小さい方が破壊されるの
は変わらないんじゃないですかね?
要は自身の重力より外部からの潮汐力の方が大きくなって形を保てな
くなると言う事なんでしょうからして。
惑星サイズの場合、重力で形を保っているのはガスでも岩でも同じで
しょうし。<化学結合の力が支配的な日常感覚からは想像しづらいですけど。
567 :
名無しSUN:2007/07/28(土) 13:44:19 ID:N7oYm1ST
機動紫斑砲怖ぇぇぇーー。
ロシュの限界の話は、おっしゃるとおりだとおもいます。
構造強度が潮汐力を上回るのであれば破壊されないこともあるようですが、ガス惑星の場合は構造強度がむしろ期待できませんから、
剥ぎ取られるというより、大きいほうの天体に向かって引き伸ばされ、掛け橋がかかるような形で(あるいは水滴が落ちるように)、すいこまれてしまうのではないでしょうか。
というのは、小天体側の重心では遠心力=重力のはずですが、重心より上は速度過剰(遠心力>重力)のため大天体より遠ざかる方向の力が働き、重心より下は速度過小(重力>遠心力)のため大天体に引っ張られる力が働くためです。
そのため、重心より下の部分は最終的には大天体に墜落というか、吸い込まれてしまい、気体の表面張力のため重心より上にあった構成物質も幾分か下に回りこみ結果として吸い込まれるでしょう。
一方、重心より上の部分は、高い軌道(遅い周期)に移動していき、だんだん拡散して最終的にリング状になってしまうか、(接近のしかたによっては)重心が上に移動することにより、ある程度形を保ったまま大天体から離れることができるかもしれませんね。
568 :
564:2007/08/03(金) 20:21:40 ID:b2l3z8yQ
>566 >567
詳しい解説ありがとうございます。
お互いの接近角度・速度・質量等の諸条件が変われば、
状況も相当変わってしますのですね。
でも、おぼろげに接近する時の姿が想像できました。
宇宙のどこかでは、今も同じ事が発生しているのでしょうね。
夢と想像を膨らませる今日この頃であります。
569 :
名無しSUN:2007/08/05(日) 14:10:23 ID:c5dhwy3N
>>568 そういえば、二重星とかもおもしろそうですよね。
隣の星からガスを剥ぎ取って降り積もったガスが爆発して新星になるそうです。
ブラックホールの降着円盤とかクォーク星とか中性子星とか宇宙のどこかにある興味深い天体っていっぱいありますよね。
570 :
名無しSUN:2007/08/05(日) 16:45:40 ID:/JExURhT
>>569 >そういえば、二重星とかもおもしろそうですよね。
この場合は「重星」ではなく「連星」かと。<細かい事ですが、ここ一応「天文・気象板」ですからして。
重星→視線方向が近いだけで両者は物理的には無関係
連星→両者が実際に共通重心を周回している
>隣の星からガスを剥ぎ取って降り積もったガスが爆発して新星になるそうです。
この場合は連星系の片方の白色矮星の表面に降り積もったガスが
核融合する為に新星になります。
稀に白色矮星側がチャンドラセカール限界近い質量の場合は降り
積もったガスにより限界を超えてIa型の超新星になる場合もあった
りします。
>ブラックホールの降着円盤とかクォーク星とか中性子星とか宇宙のどこかにある興味深い天体っていっぱいありますよね。
クォーク星って言う概念を初めて知りました。
勉強不足だ、、、、。
571 :
名無しSUN:2007/08/07(火) 01:02:35 ID:P5OTZWNC
レスを読んでいたら、つい宇宙の図鑑を持ち出して魅入ってしまいました。
読めば読むほど、綺麗で不思議な興味溢れる世界ですね。
白色矮星って永遠に死んだ星だと思っていたら、条件次第で超新星になって
再生するって事実には驚きです。 さすがに宇宙。
どんなに驚く事実が待っていても、表面を金属水素で覆われている星や、
純酸素弾で武装している星なんて絶対に無いでしょうね(笑)
572 :
名無しSUN:2007/08/07(火) 01:03:07 ID:P5OTZWNC
− 心の支え −
再び現われ、光を増しつつある小斑点を見て反射的に銀天狼が声をあげた。
「白虎!こいつらは、いったいなんなんだ!?」
ユイファが首を小さく振りながら銀天狼を見つめた。
「つい呼んでしまった・・・逝ってしまったのに・・・ 」
銀天狼の独り言が続いた。
「あんなのマトモに喰らったら、俺だって大怪我をするな・・・
直撃できなくてもでも照準さえ狂わせれば何とかなるか・・・
なるよな・・・白虎・・・応えてくれよ・・・ 」
銀天狼は独り言を言い終えた後に、ユイファに無言のまま片手を挙げた。
『大丈夫ってことなの? 銀天さん』
ユイファの言葉に頷くと同時に、龍姫星とトリトンに声を掛けた。
「白龍の姫様!トリトン!制圧射撃を頼む!早く!!」
氷晶弾と隕石弾が外敵に向かうのを確認するのと同時に、急速に光を
増している光点の移動先を予測して純酸素弾を放った。
金属水素弾に較べて低速の純酸素弾が外敵に到達した時には、小斑点は発射寸前状態
であり照準は正確に銀天狼を狙っていた。
小斑点の近傍に命中した純酸素弾は、酸化可能なガス体成分を爆発燃焼させ、
抗体を含む表面に巨大な波紋を広げた。
発射寸前の光点も、その津波のような波紋に弄ばれうねった。
当然のように照準も狂ったが、そのままエネルギー放射束が放たれ、虚空
へと消えたのである。
銀天狼が安堵の表情を浮かべた。
そして、間も無く自転に伴って大斑点自体が端部へと隠れていった。
573 :
名無しSUN:2007/08/07(火) 09:23:52 ID:tS07DPXp
>>571 >白色矮星って永遠に死んだ星だと思っていたら、条件次第で超新星になって
>再生するって事実には驚きです。 さすがに宇宙。
再生、、、、てか突然死?
星の生死の定義にもよるのでしょうが。
574 :
名無しSUN:2007/08/16(木) 15:09:48 ID:qfQuSKPX
うーむ・・・。
ブラックホールや白色わい星は、星の一生が終わったあとの死骸みたいなもんですよね。
超新星になると、構成物質が宇宙にばら撒かれて、超新星でできた重い物質が万有引力で集まって次の星の材料になるかもしれませんね。
575 :
名無しSUN:2007/08/20(月) 21:38:35 ID:ImmNVBPe
結局は、☆の生と死って宇宙輪廻の一環であって、別々の
ものじゃ無いって事なのでしょうね。
壮大過ぎて実感が湧きませんが・・・(笑)
いつもの事で申し訳ありませんが、諸事情により今月いっぱいの
書き込みが出来なくなってしまいました・・・(T_T)
たまーに読むぐらいなら出来ますが、時間的な余裕が
まったく無くなってしまったので、・・・すみませんです。
外伝の人でした。
576 :
名無しSUN:2007/08/22(水) 12:41:25 ID:gMEjNAfN
たしかに、鉄より重い元素って、(吸熱反応になってしまうから核融合ではできないから)超新星爆発しないとできませんし、壮大な宇宙輪廻で物質的進化もとげているのかもしれませんね。
今月はいろいろ忙しいのですね。
もちろん、生活が優先ですし、宇宙的なスケールで考えればあっという間のことですから(笑)、wktkしながら待ちますね。
577 :
名無しSUN:2007/09/15(土) 23:41:36 ID:0Z5MuOxU
以前見たTVで、金は中性子星同士の衝突でしか生成
出来ないって言っていたと覚えています。
(うん?記憶違いかな?)
超新星爆発によって生成される物質や、中性子星同士の衝突
によってできる物質やら、進化の過程も色々あるものですね。
578 :
名無しSUN:2007/09/15(土) 23:44:14 ID:0Z5MuOxU
− 機動紫斑砲再臨 −
外敵の裏面を廻り終えた大紫斑砲が再び姿を現しつつあった。
「大斑点暗部に光点発見!複数の機動紫斑砲が起動中!全軍厳戒態勢!」
その後に更に銀天狼の言葉が続いた。
「もし白虎が健在だったら、きっとそう叫んでいるだろうな・・・」
現われたの同時に、小さな光点を既に宿しているのを発見しての独り言だった。
ユイファの胸の中には不安が湧いていた。
「機動紫斑砲が三基も!? しかも発射準備がかなり進んでいるのね。
持ち堪えられるかしら?」
即座に銀天狼が純酸素弾の発射準備を進めながら、ユイファに軽く手を振った。
ユイファも手を振って応えたが、溜め息が漏れていた。
「援護射撃でしょ・・・、手を振らなくてもわかっているわよ
わかっていても、ちょっと寂しいな・・・。
たまーには、口で言って欲しいよね。
あー、私も人の事は言えないか・・・」
端部に現われたばかりの機動紫斑砲に対して、ユイファの制圧射撃が
始まり、続いて純酸素弾が叩き込まれ、発射寸前だった機動紫斑砲は、
照準が狂い、虚空に向けてむなしく放たれた。
機動紫斑砲自体も光を失い平穏な時間が戻り、紫暗色に覆われた大紫斑砲が
ゆっくりと端部から中央部に移動するのを、諸星が眺めていた。
各星の共通認識は、このまま横断して姿を消し、裏を巡って再び姿を現すまで
攻撃は出来ないだろうと云う事であった。
しかし安堵の時間は束の間であり、突如として恐慌と混乱が襲った。
暗部の中に再び光点が現われ、急速に増光を始めていた。
しかも今度は五基に増えて再臨したのである。
579 :
名無しSUN:2007/09/16(日) 01:57:54 ID:zp5Rvs+3
>>577 超新星爆発により生成される金だけだと元素の存在比が説明でき
ないてな事だと思う。<初心者質問スレかどこかで、そんな話が出ていた事がある。
あるいは最近の研究で超新星爆発では思われていた程重元素が
合成されない事が分かったか。
まあ実際の所は、今後研究が進むのを待つしかないでしょうな。
580 :
名無しSUN:2007/10/13(土) 20:02:16 ID:1qGUoK4K
581 :
名無しSUN:2007/10/14(日) 14:10:06 ID:7NBAXZ0r
− 最終通常兵器 −
「起きなさい!ネボスケ金ちゃん!」
いきなりのテンファの声で金天狼の目が覚めた。
『驚かすなよ!』
「ユイファから待機解除の要請が来たのよ」
『わかった緊急配備だな!ところでなにが有ったんだ?』
「休んでいる間に戦況が悪化している」
『大紫斑砲なら封じたよな?復活したのか?』
「別の紫斑砲が出たらしいのよ。移動速度も発射準備が早くて、しかも
照準が正確みたい。・・・既に白虎が逝ったらしい」
『機動紫斑砲と云うべきなのか?』
偶然なのか、かつて銀天狼が初見の時に名付けたのと同じ名前を口に
していた。そして言葉を続けた。
『白虎が逝ったのか・・・支えがなくなったな』
「とにかく行こうよ!時間が無いよ。銀さんやユイの顔が見られなくなってしまう」
その頃、外敵前面で作戦行動中のユイファと銀天狼は戦線の崩壊を覚悟していた。
先例の無い5基もの機動紫斑砲が活動を始めていたのである。
口数の少ない銀天狼が珍しく大きな声を挙げていた。
『純酸素弾の残弾3。足りない!』
「この時が、ついに来てしまいましたね」
そもそも天王星軍は短期決戦しか想定していなく、装備も搭載数も長期戦には
不向きだったである。
純酸素弾と金属水素弾を併用しても5基の機動紫斑砲に対応できない状況である。
「使ってみようかな」・・・ユイファが呟いた。
『なにか良い物でもあるの?』
「土星軍には最終通常兵器があります。純酸素弾の比ではありません」
『なに!?もしかして生成に成功していたのか!? ポリ・・・』
言葉の途中で銀天狼は絶句した。
582 :
名無しSUN:2007/10/14(日) 14:18:59 ID:7NBAXZ0r
“地球外の生命体”・・・ロマンに満ちている言葉ですね。
遠い将来に探査機が到着し、やっと生命体を見つけたら、地球上と同じ
嫌気性菌やウイルスばっかりでガッカリしそうな気がするのですが、
皆さんの予想はどうでしょう?
583 :
名無しSUN:2007/10/15(月) 00:09:59 ID:iEWe1TQ7
もしかしてポリ膣粗!?
すげえ!!
最近の銃夢で木星系連邦の金属ヘリウム爆薬ってのもあったなあ
584 :
名無しSUN:2007/10/18(木) 00:51:54 ID:6uXahhyB
すごい当て字ですね(笑)
それにしても、解ってくれる人が居て嬉しかったです。
金属ヘリウム爆薬・・・初めて聞きましたが凄そうですね。
それってN2爆弾より強い!? (アラレちゃん風)
激戦の前に、ちょっとだけダラダラ話を続けます。
by外伝
585 :
名無しSUN:2007/10/18(木) 00:52:53 ID:6uXahhyB
− 感情 −
銀天狼は唖然としてテンファを見つめていた。
かつて天王星軍が短期決戦用の最終兵器として開発しようとしたが失敗し、
天王星の自転軸大傾斜の遠因となった災厄の兵器。
それを実用兵器として搭載している土星の戦闘衛星。
そして、それがこの戦場に投入されている事実。
天王星軍にとって、敵性存在の一つであった土星軍。
敵同士として巡り会わないで済んだ事実。
土星の木星に対する憎悪の強さと攻撃心。
外敵の襲来によって、土星軍が木星攻撃を諦めた事実。
頭の中を、色々なものが巡り回っていたが、最大の疑問をぶつけてみた。
『ユイファさん。土星軍は、そこまでして木星を倒したいの?
イヤ・・・倒したかったの?と訊く方が正しいのかな?
ア、アノ〜無理して答えなくてもいいですよ』
「優しい訊き方ですね。うれしい・・・」
銀天狼に妙な感情が湧いた瞬間であった。
「確かに敵としての意識は強いわ。でも存在は否定していないの。
妙な感情でしょ・・・」
『その意味は俺にはわからない。それに、その木星に対する攻撃力を、この戦場で使う
事は納得できるの?それも、わからない。』
「じゃあね。今、目の前にある“現在”って、どうして存在していると思う?」
『ずいぶん理屈っぽい話だね。きっと“現在”って過去の積重ねだと思うよ。』
586 :
名無しSUN:2007/10/18(木) 13:40:17 ID:asAW2HD+
587 :
名無しSUN:2007/10/18(木) 18:41:32 ID:0GIQFv9f
>天王星の自転軸大傾斜の遠因となった災厄の兵器。
おろ? 拳法でドツキまわされたせいばかりではなかったのか。
588 :
名無しSUN:2007/10/19(金) 21:28:22 ID:S0oxSIiM
589 :
名無しSUN:2007/11/08(木) 16:48:20 ID:szIdpQhi
保守・・・・する?
590 :
名無しSUN:2007/11/18(日) 23:57:52 ID:PxDSsikn
天王星の傾斜の本当の原因って何だったのでしょう。
太陽系の過去が知りたい。
ひえぇ〜〜〜!
「電子励起爆薬」って凄すぎですね。
実用化されない事を祈るばかりです。
ちょっとサボり過ぎの外伝でした。
591 :
名無しSUN:2007/11/18(日) 23:58:28 ID:PxDSsikn
− 未来の要求 −
「半分正解かな?」
『半分だけなのか? 残りの半分は?』
「未来が“今”っていう名前の過去を必要としているのでしょうね」
『“現在”が未来を作るのではなくて、未来が“現実”を要求しているのか!?』
「きっと、そうでしょうね。未来の太陽系は純酸素弾も金属水素弾もポリ窒素弾も必要
としていない・・・むしろ邪魔なのでしょう」
『言われてみれば、そうかもしれない。
もしかすると俺やユイファさんも未来の太陽系にとって要らないのかもな?』
「同感ね。どう考えても必要じゃない。
でもね、間違いの無い事は私達が存在しなければ太陽系に未来は無いって事」
『そうだな未来が必要としているから、俺たちはこの戦場に居るんだよな。
うん?もしかすると外敵も未来が必要としているのか?』
ユイファが外敵を見つめながら返事をした。
「彼は何を考えているのかしら?」
沈黙したまま銀天狼も外敵をみつめていた。
ユイファが沈黙を破った。
「ポリ窒素弾の準備完了。これより突入します」
銀天狼が狼狽した。
『突入だって!?やめろ!』
銀天狼の叫びと同時にテンファの声が届いた。
「待ちなさいって!ユイ!機動紫斑砲は金ちゃんと私のポリ窒素弾でなんとかするから
ユイのは使うのは待ってて!」
金天狼を先頭にテンファが外敵に接近しつつあった。
「行くわよ!木星の大赤斑砲を攻撃するために使う予定だったけれど、
充分に効く筈よ」
『純酸素弾発射準備完了』
592 :
名無しSUN:2007/11/19(月) 00:10:51 ID:cboKgehD
>>591 >銀天狼の叫びと同時にテンファの声が届いた。
>「待ちなさいって!ユイ!機動紫斑砲は金ちゃんと私のポリ窒素弾でなんとかするから
> ユイのは使うのは待ってて!」
話の流れからして、ここは純酸素弾では?
金ちゃんがポリ窒素弾持ってるのもおかしいし。
ユイファのポリ窒素弾は温存して接近して純酸素弾をぶちかまそうって事なでしょうから。
いつぞや木星圏と土星圏をタイプミスして以来の痛恨のミスかも?
それと
>>585で「ポリ窒素弾」て名前は出しておいた方が良かったかもしれないですね。
他の方の書き込みで出てしまって書かれてるように思っていたけど本文?では
>>591 まで出てなかったと言う。
読んでるだけのくせに好き勝手言ってすんません。
593 :
名無しSUN:2007/11/19(月) 00:12:43 ID:cboKgehD
× ユイファのポリ窒素弾は温存して接近して純酸素弾をぶちかまそうって事なでしょうから。
○ ユイファのポリ窒素弾は温存してテンファが外敵に接近して純酸素弾をぶちかまそうって事なでしょうから。
594 :
名無しSUN:2007/11/23(金) 11:19:28 ID:Uix93Y5b
>592
我ながら説明不足ですなぁぁぁ・・・orz
脳無い・・・じゃなくて、脳内設定ではユイファとテンファのポリ窒素弾は
性質(用途と云うべきかな?)が違うのです。
そこで、この場面ではテンファのポリ窒素弾を使う方が良いと
テンファ自身が判断して突入を開始しました。
それじゃ、テンファが先頭で突入したら?・・・となりそうですが、
事情がありまして金ちゃんが先頭になりました。
また、金天狼は任務の重大さから、自身に対する気合入れのために、
『純酸素弾発射準備完了』とわざわざ叫んだのです。
(その辺の事情は次回書きます)
ポリ窒素弾の名前を出すのが遅かったのは、土星軍側で使用する名称に悩んだからです。
(悩むような事か!?)
1、窒素爆弾
2、ポリ窒素弾
3、S-N2爆弾 ※土星のN2爆弾の意 ← N2爆弾=窒素爆弾では無いですけどね
4、窒素−金属水素複合弾 ※金属水素の弾体にポリ窒素を充填している為
以上の候補から悩みぬいたので(大袈裟だ!!!)遅くなりました。
それにしても、だらだら話を読んでいただいて本当にありがとうございます <(_ _)>
595 :
名無しSUN:2007/11/23(金) 12:48:28 ID:yh5nxh0W
>>594 >それにしても、だらだら話を読んでいただいて本当にありがとうございます <(_ _)>
ええ、ふとんで横になりながらだらだら読んでおります。
とおそらくは
「だらだら書いている話を読んでいただいて」
と書こうとしていたのであろうと想像しつつ皮肉ってみるテスト。<横になって読んでるのは事実だったりするけど。
596 :
名無しSUN:2007/11/23(金) 12:50:05 ID:yh5nxh0W
あ、「だらだら話(だらだらばなし)」と解釈する事もできるか。
597 :
名無しSUN:2007/11/23(金) 18:47:03 ID:Uix93Y5b
鋭い!
だらだら話の意味は両方正解です。 (苦笑)
昨夜の飲み会から帰ってきたのが今朝の3時半。
んで寝たのが4時半。
天気が悪い&寝不足で今日は思いっきりだらだらとしながら話を進めました(笑)
598 :
名無しSUN:2007/11/23(金) 18:49:26 ID:Uix93Y5b
− 戦闘宙域(1)−
金天狼が銀天狼に指示した。
「俺はテンファのポリ窒素弾攻撃を支援するために外敵の直近まで行く。
お前の純酸素弾の残弾全部を奴にぶちかましてくれ」
『3発しか残ってないぞ』
「充分だよ。後は俺がなんとかする。とにかく支援を頼む。
それとな、ユイさんに突入を控えるように諭してくれ 」
了解の意味が込められているのか、銀天狼の鬣が一度なびいた。
そして、それに呼応するように金天狼の鬣も揺れた。
外敵に接近しつつ金天狼がテンファに声を掛けた。
『ポリ窒素弾の準備が出来たら言ってくれ。戦況に応じて俺が誘導する』
- - - - - - - - - -
土星軍の戦闘衛星が搭載しているポリ窒素弾は、ポリ窒素の性質故に非常に
使いかっての悪い兵器だった。
金属水素の弾体に充填されていたが極めて鋭敏なために、まず発射時の加速度
に制限が有り低速でしか射出する事が出来なかった。
更に、目標に達するまでに何らかの衝撃が加わると、その度合いによっては
自爆してしまうような代物だったのである。
それでも、開発された当時は木星の大赤斑砲への攻撃しか想定していなかったので
充分であった。
しかし、この対外敵戦では状況はあまりに違った。
強大な攻撃力の前では、超接近戦で使うか何かが盾になるしか使う方法がなかった。
- - - - - - - - - -
外敵に接近しつつある金天狼・テンファ隊を横目に、銀天狼が最後の純酸素弾を
機動紫斑砲に対して発射した。
外敵に3本の巨大な火焔が吹き上がり、機動紫斑砲の1基が直撃を受け、完全に
消失した。また2基があらぬ方向へとへし曲げられた。 ・・・ 残り2基!
599 :
名無しSUN:2007/11/23(金) 22:58:37 ID:s/N4c4Ix
乙です。
手に汗握るぜ……
600 :
名無しSUN:2007/11/26(月) 15:52:31 ID:YZCALxCx
600GET
フッ1分前に777GETしたばっかだぜw
601 :
名無しSUN:2007/11/26(月) 16:17:51 ID:/HdTiRJ4
ヤハウェですが、ちきゅう倒します。
602 :
名無しSUN:2007/11/26(月) 21:33:18 ID:vs/8C1TS
>>601 「ちきゅう」は南海トラフで穴掘ってます。
戻るまでしばらくお待ちください。
603 :
名無しSUN:2007/12/02(日) 07:58:40 ID:7MLyIy6a
土星って丸くないし すごいよな
604 :
名無しSUN:2007/12/03(月) 22:03:58 ID:CW6AZPtb
今 電話で木星人の友達を倒してきた
605 :
名無しSUN:2007/12/04(火) 22:41:59 ID:TIxw7ED7
適度にage
そしてなんとゆう長寿スレ
606 :
名無しSUN:2007/12/05(水) 13:03:32 ID:3ys9nkod
天文・気象板には長寿スレたくさんあるけどな。
607 :
名無しSUN:2007/12/19(水) 21:20:26 ID:8jaSVPIQ
確かに長寿スレですね。
なんたって、今の話だけでも・・・もうすぐ丸3年(呆れ)
どうしてパッパッと話を進められないのだろう? ← 他人事かよ!
月に2〜3話のupを目標にしているのですが、なかなか
up出来無くて、本当にすみませんでごめんなさいです。 <(_ _)>
風邪から復活できれば週末にはup出来そうです。
by 外伝(黎明編)の人。
608 :
名無しSUN:2007/12/19(水) 23:18:36 ID:lYJbERP9
あれま・・・。風邪なのですか。
ほんと、早くよくなってくださいね。
週末は、お体の具合が完全復活していたらですね。くれぐれも無理はなさらないでくださいね。
609 :
名無しSUN:2007/12/24(月) 12:04:21 ID:dzggpZc/
心配していただいて、本当にありがとうございます。
しばらく風邪で不調だったのですが、ようやく回復しました。
これから年賀状&大掃除にがんばるとします。
by 会社の忘年会で“オジ曽根”と言われた外伝でした。
610 :
名無しSUN:2007/12/24(月) 12:09:26 ID:dzggpZc/
− 戦闘宙域(2)−
外敵の大紫斑の表面には、まだ2基の機動紫斑砲が蠢いていた。そのうちの、より明るい1基
に対して、金天狼は純酸素弾の照準を定め、そして純酸素弾に話しかけた。
「これが最後の1発だ・・・頼むぞ」
既に、この衛星の戦闘力も尽きかけようとしていたのである。
ただ、その事実を知っているのは金天狼自身しかいなかった。
金天狼−テンファ隊を襲うように、外敵から多数のハイパー隕石弾が多数が発射された。
突入を諦めたユイファが、これを阻止するべく金属水素弾を炸裂させ、金属水素片が宙も
敵弾も・・・そして闇さえも切り裂いた。
その一方で、銀天狼も大量の超高速小型隕石弾をばら撒き、金天狼の支援を行う。
彼我の隕石弾が交錯する中で、金天狼は最後の・・・、正しくは太陽系防衛軍最後の純酸素弾を
叫び声と共に撃ち込んだ。 ・・・「行けー!!」
そして静かに言葉を続けた。 ・・・「頼むから届いてくれ」
外敵と太陽系防衛軍の永い戦いによって、外敵周辺には夥しい宇宙塵が漂っていた。
更に無数の弾片が飛び交い、純酸素弾のように脆い外装弾体では、外敵に届くまでに
それらが“当たり所”の悪い場所に当たると、そこで爆発してしまう可能性があった。
それを察したかのように、ユイファが金属水素徹甲弾を純酸素弾の針路上に打ち込み、
障害物を少しでも取り除こうと目論んだ。
しかし、濃密な宇宙塵を完全に取り払う事はできなく、純酸素弾の弾体にそれらが接触し
次から次へと擦痕を造った。
次第に増えていく灼熱の擦損によって弾体自体の温度が上がり、許容温度が限界に近づく頃
ついに機動紫斑砲に達した。
金天狼が「よくぞ耐えてくれた」と純酸素弾に向けて感謝の言葉を発するのと同時に、
天に沖する火柱が吹き上がり眩いばかりの光を放った。
その光が消えたときに機動紫斑砲の1基も消えていた。
しかし、その一方で残りの1基が急激に光を増していたのである。
611 :
名無しSUN:2007/12/24(月) 12:35:48 ID:6Pfx/COY
回復よかったです。
うちも大掃除しなくては・・・(汗
最後の一発にすべてをかけた金天狼とユイファの戦い、緊迫してきましたね。
もう一基の機動紫斑砲も発射寸前ですね。どきどき。
612 :
名無しSUN:2008/01/06(日) 11:07:20 ID:sFCe8W0e
あけましておめでとうございます。 m(__)m
大掃除は大晦日の18時ぐらいまでかかりました(ちょっとめまい
あんまり話が進んでいないのですが、今回もあまり進みません。
・・・・・・。
最近、土星・木星は元より、龍姫星やトリトンも出ていませんが、
皆さん何所へ行ったのでしょうね??? ←無責任!
それ以前に、“土星が木星を倒す話”になっていないし・・・。
by 年賀状に“腹も身のうち”と書かれた外伝でした。
613 :
名無しSUN:2008/01/06(日) 11:07:53 ID:sFCe8W0e
− 戦闘宙域(3)−
起動紫斑砲の1基が消滅し、その跡には残光とガス流が渦巻いていた。
その光景を見て安堵の表情を浮かべる金天狼に、テンファが少々緊張気味に声を掛けた。
「金ちゃん。ポリ窒素弾の発射準備できたよ」
金天狼−テンファ隊が外敵に対して急速接近を始めてから、黙々とポリ窒素弾の発射準備作業
だけに専念していたテンファが、久しぶりに口を開いたのである。
そして返事をする金天狼にも緊張の色が漂っていた。
『そうか、俺はいつでも良いぞ』
「金ちゃん・・・無理しないでね」
『大丈夫さ。ポリ窒素弾の盾になって直近まで行って、様子をみながら離脱するだけだから。
銀やユイファさんも支援射撃をしてくれているから大丈夫さ』
「・・・そうよね。金ちゃんだもんね。天王星のスターウルフだもんね」
『俺は還るよ。必ずな』
「それじゃ、打ち合わせ通りに発射するよ」
テンファは最終発射手順が金天狼に聞こえるように口に出した。
「最終安全装置解除−発射装置起動−発射口開口」
『撃て!』
「緩加速発射!」
同時にテンファの針路上前面のいたるところから、超々高速の水素ガス流が噴出し、
テンファ本体を減速させた。
この戦況で鋭敏なポリ窒素弾を安全に発射させるには、ポリ窒素弾を緩加速させるのと
同時に、弾体の慣性を利用するために本体が減速する事も必要だったのである。
ポリ窒素弾は金天狼の後を追うように外敵に向かった。そしてテンファと金天狼の
距離も徐々に離れはじめた。
「金ちゃんに武運を・・・」
金天狼の針路上には、ハイパー隕石弾を始め、大量の弾片や宇宙塵が漂っていた。
銀天狼−ユイファ隊の遠方からの支援射撃や自身の超高速小型隕石弾によって、
大型の障害物は取り除けたが、小さな弾片や宇宙塵を阻む事は不可能だった。
そして、これらが金天狼の前面に降り注いだ。
614 :
名無しSUN:2008/01/06(日) 13:01:56 ID:HUvJN0t7
>>612 おめでとうございます。
うちも掃除しなくては・・・
半分くらいしかおわってません・・・(汗
いよいよ正念場ですね。
金天狼も絶体絶命っぽい・・・。
どきどき。
615 :
名無しSUN:2008/01/07(月) 00:04:22 ID:hCvbqyWW
乙です
とうとう秘密兵器登場!!
味方にやばいフラグ立ちまくりでドキドキするなぁ
616 :
名無しSUN:2008/01/13(日) 03:06:44 ID:y+D5xd0v
現実に見てみると地球は別格として一番美しく見える星が土星なのに
占星術では不幸、辛抱等を表す星扱いなんだよなw
ちなみに木星は幸運、発展などを表す星。
そのせいかホルストの惑星でも木星が一番壮大で素晴らしい曲になっている
617 :
名無しSUN:2008/01/13(日) 08:46:09 ID:rVLfy3BK
>>616 >現実に見てみると地球は別格として一番美しく見える星が土星なのに
そりゃ近年の探査機とかでの話でない?
肉眼で見る分には木星やら金星のキラキラ感には全く及ばない。
>占星術では不幸、辛抱等を表す星扱いなんだよなw
だから、この扱いは至極当然な気がする。
火星も遠い時はショボイけど接近時は赤くてギラギラして
えらく目立つしね。(第一動きが速くて毎晩見上げてれば
素人でも恒星と違うのすぐに分かるし)
618 :
名無しSUN:2008/01/13(日) 14:11:32 ID:kUCQZ/Hn
赤いし動きが速いから戦の星なんですよね・・・・。
619 :
名無しSUN:2008/01/20(日) 23:10:13 ID:NFydWvn/
− 戦闘宙域(4)−
後続するポリ窒素弾を見つめながら金天狼が呟いた。
『これがポリ窒素弾なのか・・・すごく美しい兵器だな。
金属水素の弾体にポリ窒素を充填して窒素爆弾にしてしまうとは、
土星軍の軍事技術とは凄いな。
対木星戦で大赤斑砲攻撃に使う予定だったと言っていったが、俺達が
攻撃対象になった可能性も高かったんだよな・・・ゾッとするぜ
でも、何の因果で俺が盾になって誘導しているんだ? 』
その間に、次から次へと小さな星屑が金天狼に吸い込まれるように衝突した。
夥しい数の微小クレーターが生まれ、時折であるが小型のクレーターも発生し
徐々に星体を蝕んでいった。
『これぐらいなら平気さ、絶対に持ち堪えてやる。
ポリ窒素弾を俺が導いてやる』
離れつつある銀天狼から問い掛けがあった。
「機動紫斑砲の発射が近いぞ!純酸素弾を速く発射しろ」
純酸素弾は既に払底していたが、皆を安心させようとした。
『被弾により発射装置損傷。間も無く復旧予定だ心配するな』
寂しく悲しい嘘だった。
そして残存する機動紫斑砲1基に対して、挑発するように怒鳴りつけた。
『早く撃てよ!俺だけを狙え!』」
早期の段階なら一撃だけなら耐える事も出来るし、戦闘不能になってでも帰還する事は可能
だった。また、機動紫斑砲が一度発射してしまえば、その後はポリ窒素弾を安全に外敵に
送り込む事ができたのである。しかし、様子を伺うように撃とうとはしない。
大紫斑をよく見ると、次の機動紫斑砲が活動を始めたらしく、淡い光が数箇所
で蠢きを始めていた。
『これは、まずいなぁ。どうして撃たない?』
同時に銀天狼からも心配故の督促がきた。
「復旧はまだなのか?まだ純酸素弾は撃てないのか?」
620 :
名無しSUN:2008/01/20(日) 23:22:56 ID:Xh2Hy82B
うう、ますます絶体絶命という感じですね・・・。
金天狼、かっこいいよ。
できれば・・・生きて帰ってこいよ。
621 :
名無しSUN:2008/01/20(日) 23:44:43 ID:NFydWvn/
>614さん。>615さん。
レスありがとうございます。
なぜかしら話が進みません。
・・・いつになったらテンファの窒素爆弾(ポリ窒素弾)が外敵
に到達するのでしょう?
昨年の話ですが、夜に車を走らせて標高1200mをちょっと超えた
山岳駐車場に行った事あります。
そこは、濃密な雲海の上で空気は澄み切り、数灯の街灯を除くと
光は星と月だけの世界でした。
普段は絶対に見えない小さな星までキラキラしていて、ちょっと怖さを
感じるくらいに神秘的な星空だったのです。
どの星も嘘のように美しくて、どれが綺麗?とか思ったり考えたり
一切しませんでしたね。
・・・思考が停止したと言ったほうが正解かも(笑)
だからどうした?・・・と言われそうな外伝でした。
622 :
名無しSUN:2008/01/21(月) 12:26:24 ID:aofpL3e7
山の上からの星は、さぞきれいでしょうね。
そういえば富士山の5合目もメッカだとか。
実は以前に西はりまに行った時は・・・。ちょっと雲がありましたorz
が、2m望遠鏡の画像ではアルクトゥルスや球状星団やアルビレオが宝石みたいに輝いて見えてとてもきれいでした。
月面はクレーターが手にとるように見えましたが、明るすぎてはっきりいってまぶしかったです(笑)
623 :
名無しSUN:2008/01/22(火) 00:25:22 ID:AgPlTa+b
624 :
622:2008/01/23(水) 23:14:58 ID:HeFWcox6
月の写真きれいですね。
海とかクレーターもよくわかります。
はいー、のぞいてみてすごかったです。
本当は冷却したCCDでもついているんでしょうけど、観望会のために肉眼でもみれるようになっているそうで。
見た感じはご提示していただいた写真よりもかなり大きいですが、何倍かはわかりませんが月のほんの一部だけ、クレーターがとても大きく見える状態でした。
暗さになれた目にはとてもまぶしくて、人が覗いていないときは、接眼部から出た光が当たったところに丸い光点ができるくらいでした(笑)
覗いてみると青白いというよりも黄色っぽく見えて、クレーターの縁の影とか細かい凹凸がいっぱいみえました。ちょうどかぐやのHD画像みたいな感じで。
説明によると、望遠鏡の倍率はレンズをつければいくらでも拡大できるけれども集める光の量が増やせるから、大きい口径が有利だといってた・・・気がします。
写真は、観望会の中で、説明を受けた後に、参加者が並んで順番にのぞかしてもらう状況でしたので、とても撮れる状況ではありませんでした。望遠鏡自体の写真は昼間に撮ったものが何枚かある(はず)ですが・・・。
臼田とかだと、わりと自由に使えるんでしょうかねぇ・・・。
まあ、NHAOのホームページでいい写真がいっぱい公開されているとおもいますから・・・。
625 :
名無しSUN:2008/01/26(土) 10:18:19 ID:iltHcTHn
何かの本に、大変な労力に対して効果が薄い事を『月の光を集める』と言う。
と書いて有ったのを読んだ事が有ったような無いような・・・(自信が無い)
ウン?・・・そもそも本当にそんな話だったかな?
レスを読んでいて、アヤフヤな記憶をちょっと思い出しました。
それにしても、接眼部から出た光で光点が出来るってのは、もの凄い話ですね。
ネットで天体画像を見ると、月のクレーターを始めてとする精細な天体写真が
あって驚く事がありますが、それほどの集光力からあればきっと容易に写せる
のでしょうね。
余計に大口径望遠鏡で天体を生で覗いてみたくなってしまいました。
ここら辺は大きな天文台や宇宙観測所にまったく縁の無い所なのですが、
とにかく大口径望遠鏡が恋しいです(笑)
626 :
名無しSUN:2008/01/26(土) 12:26:12 ID:3uLFtRrO
木星と土星の次の会合はいつ?
627 :
名無しSUN:2008/02/17(日) 21:24:20 ID:/44Bl/2X
気が付いたら、本編を書き始めてから丸三年が過ぎました。
ちなみに今回のupが第73話です。
時間も話数も膨大に費やしているのに、見事に話が進んでません。
はぁ・・・・・・。
書きたかった内容の全部を書いた訳でもないのに。
はぁ・・・・・・。
628 :
名無しSUN:2008/02/17(日) 21:24:58 ID:/44Bl/2X
− 戦闘宙域(5)−
外敵に急速接近中の金天狼に銀天狼が疑問を投げかけた。
『まだ復旧しないのか?全部の発射装置が損傷しているのか?
もしかして・・・まさか・・・嘘なのか?』
金天狼は何も言わず、朽ちつつある鬣を一度なびかせた。
銀天狼はすべてを悟り、口を閉じたまま鬣だけをなびかせ、了解した事を伝えた。
「ウアアアアア〜〜〜そんなの嫌だ!」
テンファが絶叫した。
『大丈夫だ。ポリ窒素弾も命中させるし、俺も還るさ』
金天狼がなだめる様に優しく話し掛けた。
その言葉にテンファが納得したかのように見えたが、同時にタブーを犯していた。
それと前後して金天狼とポリ窒素弾は、ポリ窒素弾単体でも充分に突入可能な宇宙塵の薄い
空域に達した。
ここまで至れば、ハイパー隕石弾は銀天狼とユイファの制圧射撃で充分に排除できたし、
残る脅威は機動紫斑砲だけだった。
しかし、その一方で機動紫斑砲の光芒を体を張って受け止める限界点に達していた。
そう、帰還するための転針限界点に達しようとしていたのである。
金天狼は逡巡した。
このまま盾として突入するか、ポリ窒素弾の運を天に任せ転回するか・・・?
『俺が転針するのと同時にポリ窒素弾の軌道をちょっと変えれば、いくら機動紫斑砲
でも射止める事は不可能だろう・・・』
独り言の後に決断した。
『これより転針!帰還する。』
その瞬間である。
凶悪な力を秘めていた機動紫斑砲がついに咆哮した。
金天狼に眩い光が襲い掛かったのである。
629 :
名無しSUN:2008/02/18(月) 00:33:10 ID:IP7kk1OQ
死ぬな金天狼ーーーっ!!
あと、感情爆発なテンファ萌え
630 :
名無しSUN:2008/02/23(土) 00:26:26 ID:RuCxkAhd
いつもレスありがとうございます。
金天狼もすごく喜んでいると思います。
・・・彼らは、いったいどうなるのでしょう???
タイプしながら、たま〜に『魂のルフラン』を聞いたら妙にハマッてしまい
何回も聞き返してしまいました。
でも、それが“初音ミク”&“鏡音リン”のデュエット版と云うのが、
我ながら笑ってしまいますがね・・・。
↑
お前は、お宅か!?
631 :
名無しSUN:2008/02/23(土) 00:27:08 ID:RuCxkAhd
− 戦闘宙域(6)−
眩い光を感じたとの同時に、命中点を中心に衝撃が全身を貫き巡ったのであった。
命中点の地殻が悲鳴をあげながら破壊され、膨大な熱量を受けた事によって
溶岩津波が発生し四方に広がっていった。
既に主を失っていた純酸素弾の発射装置が一つ・・・、そして又一つと姿を消していった。
更に、果敢に戦闘中の高速小型隕石弾は発射装置ごと次から次へと失われ、戦闘力を急速
に削がれていったのである。
それでも、それらは充分に想定内の損害であった。
いや、それらは当初見積もられていた被害の約半分しか無く、ある意味、想定外と云う
べき状況であった。
でも、それは皮相的な事であり、極めた深刻な問題な発生していた。
機動紫斑砲は転針しようとした半面側に命中していて、その時の爆発エネルギーによる
反動により中途半端に転針を阻まれたのである。
それは想定外の事態であった。
ポリ窒素弾の盾ともなれずに・・・
帰還も出来ず・・・
遺恨重なる大紫斑と刺し違える事も出来ず・・・
ただ、意思に関係なく外敵のどこかに強制的に突入させられるしか道が残されていなかった。
金天狼は振り向きながらテンファに叫んだ。
『もう・・・戻れない・・・すまん』
金天狼の眼に信じられない光景が浮かんだ。
そこには大破損傷したテンファが漂っていたのである。
金属水素装甲板に亀裂が生じ、大規模な断層や小さな剥離がいたる所で発生し、
気体に戻った金属水素が超高速のガス流となって随所で噴出していた。
632 :
名無しSUN:2008/02/29(金) 22:26:16 ID:mos7LBRt
何が起こったんだろう?
ビジュアルとしては
「トップをねらえ2!」のタイタンでの戦闘のようなイメージがある
633 :
名無しSUN:2008/03/02(日) 02:05:42 ID:rkGaav0b
m(__)m まずは、ごめんなさいです。
またもや“てにをわ”系のミスを連発してしまいました。
今頃になって気付きました・・・orz
「トップをねらえ」は、何回も見ました。
実は土星の超大型戦闘衛星『エクシオン』は“ヱクセリヲン”の準パクリなんです。
ところで、「2」についてはDVDを借りようと思っているのですが、まだ見た事が
無いのでタイタンでの戦闘の模様がわかりません。
テンファの状況を文章で表現するのは難しいのですが、マスクメロンのような
イメージです。ただ違うのは2点あります。
1)筋の部分が凹 (亀裂なので)
2)形が不規則では無く、正六角形のものがほとんど。
他に例えるものが浮かびませんが、イメージを掴んでもらえるでしょうか?
634 :
名無しSUN:2008/03/02(日) 02:07:04 ID:rkGaav0b
− 戦闘宙域(7)−
機動紫斑砲は、その射線上に金天狼とテンファが直線に並ぶように、両星の動きを
を見定めながら自分自身の射点と射角を調整して身構えていたのである。
目的は唯一つ。一撃で両星に被害を与える事であった。
満を持して放たれたエネルギー放射束の前半部は金天狼の側面を襲い、後半部は
テンファを直撃していたのである。
対木星戦用のテンファ達は、大赤斑砲に対して一撃なら辛うじて耐えるだけの表面
装甲が施されていた。当然、威力が下回る機動紫斑砲相手では、表面装甲の微細な
傷が拡大する事が有っても、貫く事は不可能な筈だった。
もちろん通常時のテンファになら、殆ど被害を与える事も出来なかったであろう。
しかし、先に金天狼の話が嘘だったのがわかった時に、無我夢中でポリ窒素弾の発
射口や制動用の高速ガス流噴射装置の閉塞作業を中断し、通常戦闘状態に急速復帰
しようとしたのが大きな仇となった。
閉塞途中の開口部から機動紫斑砲の高エネルギー放射束が彼女に侵入し、内部から
破壊してしまったのである。
金属水素装甲板が無ければ、爆圧は宙に放散されて被害も最小限に済んだ筈なのに、
堅牢な表面構造が破壊力を封じ込めてしまったのが大きな災いとなった。
戦闘衛星しては本来不要なもの・・・。
しかし対木星戦で必然的に付加されてしまったもの・・・。
“感情”それが、テンファにタブーを犯させていたのである。
そんな事情を知る由もない金天狼が叫んだ。
『テンファー! 返事をしてくれ!・・・頼むから返事をしてくれ!』
自分自身の傷の痛みも忘れて何回も何回も叫んだ。
祈りにも似た声を、闇が静かに吸い込んでいった。
635 :
名無しSUN:2008/03/07(金) 10:50:41 ID:lBuKJurO
うわわわああああ・・・・。
最悪の状況ですね。
テンファさん・・・・(泣
636 :
名無しSUN:2008/03/16(日) 23:25:21 ID:GpXUzfWv
− 戦闘宙域(8)−
金天狼が幾度となく呼び掛け、銀天狼やユイファもテンファに向かって声を重ねていた。
重苦しい雰囲気が、時間の流れさえ止めてしまう。
それは、とても永く感じられた。
すべてが終わりそうな雰囲気の中で、ついに反応した。
「こんなになっちゃってごめんね」
『謝らなくてもいいのに・・・』
「外敵を恨まないでね」
『どうして?』
「外敵が来なかったら、間違いなく私達は戦う運命だった」
『そうだな・・・外敵のお陰で戦わなくてすんだ・・・』
「外敵のお陰で楽しい時間を過ごせたのよ」
『俺もだ・・・』
「本当に?」
『本当だよ』
「嬉しい・・・金天狼さん・・・今まで・・・ありがとう・・・」
『うん・・・』
「・・・ね」
無情な戦場に再び静寂が訪れた。
土星軍第二次木星攻撃部隊、戦闘衛星“天花(通称:テンファ)”の木星への途は
永遠に絶えたのである。
嗚咽しながら銀天狼が声をあげた。
『あんなに綺麗だったのに、どうして・・・』
更に、唇を噛みしめて悲しみに耐えるユイファに対して問い掛けた。
『これが、ユイファさんの云う“未来の要求”なの?
こんな事を太陽系の未来は本当に望んでいるの?』
637 :
名無しSUN:2008/03/16(日) 23:28:58 ID:GpXUzfWv
ごめんなさい・・・。
こういう結果になってしまいました。
自分でも悲しいです。
今回の話の全部が、最大のミスタイプかもしれません。
638 :
名無しSUN:2008/03/17(月) 01:02:30 ID:0cEDmINT
テンファさん・・・(合掌
外敵を恨まないでねっていう言葉がじーんときました。
未来の要求ですか・・・。
外敵さんも、戦闘衛星達の犠牲も、太陽系が今のような形になるには必要なことなのでしょうね。
639 :
名無しSUN:2008/03/18(火) 00:01:28 ID:ifUTJoj5
合掌していただいてありがとうございます。
私も一緒に・・・。
やりきれない寂しさがありますね。
書かれてある通り、現太陽系にとって必要な事だったのでしょうね。
そのあたりの事情については、どれかの星がこれから語って
くれそうです。 ← どうして他人行儀?
さっき、ダイエットペプシを飲もうとしてゴミ箱に注ごうとした
天然・・・の外伝でした。
640 :
名無しSUN:2008/03/29(土) 23:34:11 ID:OrlKrqfp
− 戦闘宙域(9)−
太陽系最終防衛線の崩壊が始まった。
圧倒的戦力を誇る外敵の前で、ここまで持ち堪えた事自体が不思議なくらいだった。
ついに中部天海宙域を破壊と絶望が支配しようとしているのである。
そんな戦闘宙域の片隅で、銀天狼はユイファの言葉の前に動揺を隠せないでいた。
「運命なんて変えられる。太陽系が何を望もうと、私の意思が未来を決める」
『なんだって?どう云う事だ!? 』
「テンファが発射したポリ窒素弾が外敵へ着弾したのと同時に土星軍は最終作戦を発動します。
“エクシオン”が、針路を変更して外敵へ突入します。」
『なんだって!?“エクシオン”は最初から向かって来ていたのではないのか?』
「よく聞いて!外敵も私達も等速直線運動をしていないのはわかっているよね」
『それは、わかる。』
「エクシオンは、私とテンファを先行させるために速度と針路を変えてしまった。
それで・・・外敵に直接達する事は出来なくなってしまったの」
『それって・・・』
「ポリ窒素弾が外敵の大紫斑を完全に破壊するのと同時に、エクシオンは体内のポリ窒素弾
を爆発させ、反動で大加速と同時に外敵へ直接突入するように変針します。
そして一挙に太陽系から外敵を追い払う予定です・・・」
『土星軍・・・』
「ただ、外敵を確実に押し出すためには、突入角度と速度の調整が必要です」
『・・・どうする・・・』
「エクシオンと外敵のベクトルを観察してから、私も体内のポリ窒素弾を爆発させて
外敵へ突入します。 ・・・これが調整です」
『調整・・・って、そんな言葉を使わないでくれ・・・』
「でもね・・・調整をしなければ私も銀天狼さんも生き延びられる」
『もし何もしなかったらどうなる?』
「きっと外敵は超長楕円軌道を描いて太陽系へ戻って来て再び破壊神となる。
だから・・・太陽系の未来は私が握っているの。
銀天狼さん・・・あなたが望むなら、私は太陽系の未来を捨てても良い・・・ 」
641 :
名無しSUN:2008/03/29(土) 23:46:44 ID:OrlKrqfp
無茶苦茶な話ばかり書いてますが、少しでも物理的な考証に耐えられる
事を書こうと思ったら、このような展開になってしまいました。
でも、やっぱり話は出鱈目・・・。
642 :
名無しSUN:2008/04/05(土) 03:41:43 ID:sRAOBlvr
ユイファさん、責任重大ですね。
確かに第三宇宙速度に達していなければ、外敵は楕円軌道を描いて戻ってきてしまいますね。
第三宇宙速度を越える速度を与えてこそ、双曲線を描いて宇宙の彼方に飛んで行くわけですね。
あなたが望むなら・・・・って泣かせますね・゚・(つД`)・゚・
643 :
名無しSUN:2008/04/21(月) 23:49:12 ID:QFLnsXm7
話が長くなり過ぎるので、無理に縮めた内容を理解
してもらってありがとうございます。
ユイファの言葉って色々な意味で重いですね・・・。
ある意味、男泣かせ・・・?
またもやグダグダで話が進みませんでゴメンなさい。
644 :
名無しSUN:2008/04/21(月) 23:50:06 ID:QFLnsXm7
− 戦闘宙域(10)−
銀天狼はユイファの言葉に次から次へと疑問が湧いた。
『俺を生かそうとしているのか・・・?』
『俺を試そうとしているのか・・・?』
『俺のせいにして、逃亡しようとしているのか・・・?』
『運命って変えられるのか』
『太陽系の未来を俺が決めてもいいのか?』
『太陽系にとって、外敵が居ない事が本当に良い事なのか?』
この戦況では、これ以上考える時間も無く、いくら考えても解答を得られる訳も無かった。
ついに答えに窮してしまい、最もまともらしく、そのくせ何の答えにもなってない意味の
無い答えを返してしまった。
『俺の所属は天王星軍だ』
この答えを聞き、ユイファの返した言葉に銀天狼は再び混乱した。
「やはりそうですか・・・、さすが銀天狼さん」
『え・・・?』
「外敵を排除しても、太陽系にとっても天王星にしても、危機的な状況は続くものね」
ユイファの真意もわからないまま、自分の意思も定まらないまま話だけが進み始めた。
そして、更にユイファの言葉が続いた。
「未来・・・、そう遠い未来を・・・銀天狼さんの為に捨てます」
『どうする?』
「私は外敵に突入しません」
『それじゃ土星の最終作戦は失敗するじゃないか』
「攻撃目標を木星から外敵に変えた時点で、既にある意味失敗しています。
それに、エクシオンの突入の仕方によって外敵が再来する時間が大きく変わります
運を天に任せましょう」
銀天狼が確実に解った事は、ユイファが目の前の未来に見据えている事だけだった。
645 :
名無しSUN:2008/05/13(火) 22:48:14 ID:9aOL5osV
うわー。
本当にごめんなさい。
up遅くて申しわけありません。
『そのうち書こう』といつも思っているのですが、
時間がありません。
646 :
名無しSUN:2008/05/17(土) 20:25:42 ID:2/lcj6Pu
乙です
この先どうなるかわからないのが緊張感ありますね
647 :
名無しSUN:2008/06/03(火) 21:01:48 ID:aK7RJCK6
あー・・・・・・。
5月はup無しで終わってしまいました。
本当に、ごめんなさいです。
648 :
名無しSUN:2008/06/07(土) 22:40:07 ID:iR39inmg
やっとupできます。
あまりに間が空きすぎたので、まずは前回の話を読み直しました。
・・・orz
またもや、微妙なミスタイプを連発していました。
色々と反省点が多い今日この頃であります。
649 :
名無しSUN:2008/06/07(土) 22:40:56 ID:iR39inmg
− 戦闘宙域(11)−
ちょうど、その時の事である。
外敵の衛星軌道上で金天狼が感慨深く見つめているものが有った。
テンファの放ったポリ窒素弾である。
戦闘衛星の兵器らしからぬ低速度で飛び続け、ようやく大紫斑に達しようと
していたのである。
「これで外敵の主戦兵器を葬り去ることができる」
金天狼を安堵感が包み込んでいた。
それと同時に不思議な感覚に包み込まれていた。
外敵からの憎悪感や敵意を感じられ無かったのである。
まるで友人に話掛けるように自然に言葉が口から出た。
「今更聞くのも恥ずかしいが、名前は?」
外敵が落ち着いた声で答えた。
『金天狼だよな・・・?
まずは、見事な戦いぶりだった。
君を初めとする太陽系軍の戦闘力はもの凄いな。
こうなったのは、土星の木星に対する敵対心が遠因なんだろうな・・・。
そんな事より質問に答えようか。
私の名は“羅候”だ』
即座に金天狼が口を挟んだ。
「そうか、らしい名前だな」
『ただな、もう一つ名前がある』
「なに?名前が二つあるのか」
『そうだ。もう一つを“弥勒”と言う。
でもな、二つの名前を持つ意味を私も知らない。
知る事が出来るのは遠い未来だけかもな』
「本人さえ知らない深い理由か・・・」
650 :
名無しSUN:2008/06/08(日) 04:39:04 ID:UYNeSi3S
うーん、やっぱり、外敵さん、無条件に悪い人(星)じゃないというか、わけありっぽいですね。
そして、未来の要求。
56億7千万年後あたりに・・・。
651 :
名無しSUN:2008/06/08(日) 19:51:33 ID:eC9SEcA1
乙です
弥勒とは奥が深い
この会戦から何億年が経って人類が生まれるのかな
652 :
名無しSUN:2008/06/08(日) 20:41:11 ID:G+ANofKA
>>651 この話は太陽系誕生からそんなに経ってない頃の話なので
人類が生まれるのは何10億年後だと思われます。
他に本編と未来編が他の方によって執筆されとりましたが現
在中断中。
653 :
名無しSUN:2008/06/09(月) 15:16:52 ID:oYbBAD2V
そろそろ架空の星の登場しない本編もみたい
654 :
名無しSUN:2008/06/09(月) 15:32:53 ID:zG0MOc1d
>>653 執筆者が行方不明です。
再開されそうな見通しも無いし未完て事にして新たな話を作っても良いかもね。
最初は誰もこんな長大シリーズになるなんて思ってなかったから有名な惑星やら
衛星やらに死亡者続出だし。
655 :
名無しSUN:2008/06/11(水) 00:35:41 ID:FXWWBuqr
話の流れからいくと、現在から56億7千万年後に弥勒が現われるより、
本会戦から起算する考えは有り得ない無いでしょうかね?
太陽系の年齢を46億年とする一方で、56億7千万年後を46億年後に
圧縮するような無理矢理解釈をして、近未来に弥勒が現われるとした方
が面白そうです。
・・・そんな話を誰か書きませんかね。
そんな妄想をしている外伝であります。
はぁ・・・・・・。
私も、こんなに長くなるとは思いませんでした。
単純に休止期間が長いだけ?
他にもレスに対して書きたい事は色々とあるのですが、
睡魔に勝てないので寝ます・・・zzz
656 :
名無しSUN:2008/06/11(水) 04:26:58 ID:TKzZqMEm
あれままま・・・。
あまり無理なさらないでね。
睡魔が襲ってる時は疲れがたまってるんぢゃないかな。
657 :
名無しSUN:2008/06/16(月) 00:08:53 ID:vs+TkdIv
このころは地球の公転周期が今より速くて一年が短かったから
公転回数で計算すると56億7千万回、回っているとか。
658 :
名無しSUN:2008/06/19(木) 01:13:34 ID:Pfq+pIxM
うわっ〜〜〜!
面白いアイデアですね。
自転周期が違っていたのだから、公転周期が違って
いても不思議じゃない! ←言い切って良いの?
またもや寝ます。
・・・30分ほど前に帰宅したばっかりでお疲れ・・・zzz
659 :
名無しSUN:2008/06/19(木) 03:41:43 ID:jhLg4P7z
あれま、おつかれさまです。
おやすみなさいませ。
な、なるほど。公転周期も違うでしょうね。
潮汐力で地球の自転が・・・というのは地球ー月系ですが、太陽の自転にもひっぱられて地球の公転にもなんらかの影響はあると推察いたします。
はるか未来には、地球の自転は公転周期と同じになり、さらに地球の公転も太陽の自転(25〜26日くらい?)に近づく・・・のかな?惑星程度の質量じゃ、太陽の自転はたいして減速されないでしょうし。
また、非常に過去の話(ジャイアントインパクト前)であれば、月が形成されていたかもわかりませんし、その衝突で自転、公転周期になんらかの影響が出たかもしれません。
660 :
名無しSUN:2008/06/22(日) 20:03:33 ID:3DyS4ln0
あっ!ジャイアントインパクト!
それがありましたね・・・、まったく気が付きませんでした。
これで弥勒が近未来に姿を現しても不思議はありませんね。
・・・なかなか面白そうな話になりそうです。
誰か書かないですかね?
正伝さんも、未来編さんも、戻ってこないし・・・(寂
ところで『羅候』の事ですが、『羅?』と書く場合もあるそうです。
・・・もう一つ書き方が有ったような気がするのですが、
どうだったでしょう? ← おいおい
661 :
名無しSUN:2008/06/22(日) 20:04:11 ID:3DyS4ln0
− 戦闘宙域(12)−
今度は外敵が質問した。
『太陽系の動向を自分なりに分析してみた。
天王星にとって、土星軍の木星攻撃は迷惑な話だよな?
連鎖的に被害を受けるのは間違いないものな。
でも、それだけじゃないよな・・・
他にも恐れている事があるだろう?』
少し間が空き、ようやく金天狼が口を開けた。
「単細胞の宇宙要塞かと思っていたら、意外とお見通しのようだな」
外敵が苦笑いをした。
『単細胞か・・・。その言葉が好きだな。
その通りだから、ここに来てしまったのだろう・・・。
そんな事より、俺の考えが当たっているようだな?
だからこそ、超衛星級の戦力を備えているのか?
と言ってみても、勝てる相手では無いよな?』
「勝機なんてどこにも無い。
天王星は消滅するしか道は無い。
とにかく戦って名誉有る敗北を選ぶつもりでいた。
もちろん俺もだ」
『そうか・・・、でも俺が来た事で状況が変わってしまったようだな』
外敵の言葉の途中に、テンファの放ったポリ窒素弾がついに着弾した。
大紫斑のほぼ中央が仄かな光を放った。
優しく柔らかい光がゆっくりと広がり始めた思った瞬間、強大な閃光
へと姿を変えた。
それは、大紫斑砲が復活したと錯覚するぐらいの巨大な光芒だった。
662 :
名無しSUN:2008/06/28(土) 01:33:23 ID:1YT2GyPG
乙です
戦闘の転機のようだけど謎が深まるなあ
663 :
名無しSUN:2008/06/30(月) 22:48:31 ID:3qkrD4Dk
謎の処理に困ってます。
でも、戦闘は進んでいきます。
どうしよう・・・(汗
664 :
名無しSUN:2008/06/30(月) 22:49:21 ID:3qkrD4Dk
− 戦闘宙域(13)−
大紫斑を中心に巨大な白い波が幾重にも拡がりはじめていた。
そして、その波が通った跡は小刻みに震えているようにも見えた。
ガス体の表面を走る衝撃波が、ポリ窒素弾の大威力を示していた。
その一方で巨大な光芒は、薄紅色の光球へと姿を変え、爆発点から
噴出したガスが、その光を写して宙を次々に飾り付けていった。
金天狼が呟いた。
『テンファの光だ・・・』
“テンファの光”が広がりきって、外敵の表面が再び闇に支配されると、
大紫斑の中心には紅色の光点と、散りつつある暗黒の紫斑が残っていた。
ついに大紫斑は完全に兵器としての機能を失ったのである。
ユイファが複雑そうな表情をしていた。
「ついに時がきた・・・」
銀天狼が全軍に声を発した。
『聞いてくれ!
土星軍は間も無く最終作戦を発動する。
作戦を成功させる為には全星の協力が必要だ。
これが最初で最後のチャンスだ』
龍姫星とトリトンが耳を傾けた。
同時にユイファが口を開いた。
「土星軍第二次木星攻撃部隊は、木星攻撃を諦め太陽系を死守するつもりです。
外敵への攻撃方法としては、エクシオンが体当たりして外宇宙に押し出します。
ただ・・・外敵の迎撃によって、少しでもエクシオンの突入針路が狂うと
失敗する確率が高くなります。
だから私の指示に従って下さい」
665 :
名無しSUN:2008/07/01(火) 01:58:35 ID:e+vgoCv2
テンファさんの光・・・・orz
確かに、外敵さんがいなければ太陽系の中でいがみあってむちゃくちゃになってたかもしれない。
天王星の消滅といい。
外敵さんが運命を変えた。外敵さんの侵攻は必然だったのかしら・・・。
666 :
名無しSUN:2008/07/08(火) 23:16:57 ID:5wWAr/Gf
今の太陽系の形が何十億年も続いたからこそ、人類が生まれたのでしょうね。
もし太陽系内のゴタゴタが続いていたら・・・。
外敵の存在。
土星の木星への敵対心。
どれも現在の太陽系の為には不可欠だったのでしょうね。
そんな勝手な想像(妄想?)をしながら書き込みしています。
667 :
名無しSUN:2008/07/08(火) 23:17:36 ID:5wWAr/Gf
− 戦闘宙域(14)−
ユイファが龍姫星に頭を下げた。
「お願いがあります」
『わかっています。 囮ですね。
外敵の注意を逸らす必要がありますね。
そう・・・私しか居ないから・・・。
作戦の成功を祈ります』
「さすがに“読み”が深いですね」
『外敵との戦歴が最も長いのは私ですから・・・それだけです』
銀天狼が声を掛けた。
「この戦場で巡り会えた事を幸運に思ってます」
『ありがとう・・・天王星の勇士よ』
今度はユイファがトリトンに声を掛けた。
「これから指示する宙域で待機し、エクシオン突入時の総合火力支援をお願いします」
援軍の目的が龍姫星の護衛だったトリトンは憮然としながら返答した。
「俺は龍姫星に付いて行く」
今度は銀天狼が話に入った。
「第一援軍として派遣され今まで戦ってきた事は尊敬している。
でも、ユイファの指示に従ってくれないか?」
でもトリトンは納得しない。
「囮が必要な作戦なんて、そんなもの作戦じゃないだろ!
それに本当に勝てるのか?」
龍姫星が声を掛けた。
「囮に護衛は必要ありません。
それに土星軍が作ろうとしている唯一の勝機が、あなたの拘りで無駄になったら
どうします? どうにも出来ないしょう。
ここまで戦ったんだから、海王星だってあなたを責める事はないと思いますよ。
私からもお願しますからユイファに従ってください」
668 :
名無しSUN:2008/07/11(金) 23:49:43 ID:ye92FNUR
最近、カメラ(コンデジ)を買い足したので、月や星空を撮ろうと
毎夜楽しみにしているのですが、ものの見事に曇りか雨の
夜がひたすら続いています。
ちょっと悲しい夜を過ごしている外伝でした。
669 :
名無しSUN:2008/07/11(金) 23:50:22 ID:ye92FNUR
− 戦闘宙域(15)−
食い下がるトリトンを龍姫星は必死に説得した。
当事者であるユイファが口を挟もうとしても、そのような余地はなかった。
その熱心さに根負けしたトリトンは、ついに諦めたのである。
「ユイファの指揮下に入る」
その言葉を聞いた龍姫星が安堵の表情を浮かべながら、ユイファ等に別れを告げた。
『甚大な被害を受けながらも、ここまで戦ってくれた事を感謝しています。
これからの作戦の成功を祈ります』
銀天狼も龍姫星に別れを告げた。
「白龍の姫様。この戦場で出会えた事を幸せに思います」
ユイファも口を開いた。
「さようならは言いません。再会を信じていますから」
ついに龍姫星は外敵の注意を惹き付ける為だけの囮として動き始めた。
更にトリトンもユイファの指示点へと揺れるように軌道を変えた。
ユイファは、ポリ窒素弾の爆発によって微妙に変わった外敵の軌道計算を行い、エクシオンに
対して最終結果を送った。
エクシオンからユイファに対して、外敵への最終攻撃準備を始めた旨を返答してきた。
太陽系防衛軍が離れ離れになった戦場を静寂が包み込みはじめた。
銀天狼がユイファに遠慮がちに話し掛けた。
『静かだね・・・』
「そうね・・・」
『迷いは無いの?』
「ちょっとだけ・・・」
その頃、囮として移動中の龍姫星へ外敵が話し掛けた。
『囮か・・・。うまくやったな』
670 :
名無しSUN:2008/07/12(土) 05:20:02 ID:slXNosns
最近、突然の豪雨が多いですものね。
うちも星、最近みれてません・・・orz
外敵さん、不思議なくらい落ち着いてますよね。
671 :
名無しSUN:2008/07/12(土) 21:06:26 ID:WUH0dzqE
>ポリ窒素弾の爆発によって微妙に変わった外敵の軌道
まさに天文学的破壊力!
エクシオンのキャラも楽しみだな
672 :
名無しSUN:2008/07/16(水) 22:03:12 ID:2pB3i6pI
673 :
名無しSUN:2008/07/22(火) 22:38:57 ID:F5WGc5tn
エクシオンのキャラは素面で真剣に考えても難しいです。
妖艶で魅力的な部分を突出させようとも思いましたが、
よーくよーく考えたら衛星に胸や脚は無いのですね。
スカートは無縁だし、それに眼鏡も掛けない・・・(笑
674 :
名無しSUN:2008/07/22(火) 22:40:32 ID:F5WGc5tn
− 戦闘宙域(16)−
困惑している龍姫星に、外敵が更に言った。
『心配するな・・・。他の星には聞こえないように喋っている』
安堵の表情を浮かべた龍姫星が口を開いた。
「フフフ。意外と細かな気遣いが出来るのね」
『複雑な褒め言葉だな』
「ところで、さっきの話はどういう意味なの?」
『それは、お前が一番知っているだろう』
少しの沈黙が両星を包んだ。
「そうね・・・私の思い通りよ」
『そうか、俺の考えの一つが当たったわけだ』
「あらっ。いったい何を考えたのかしら?」
『お前にとって、土星の戦闘衛星部隊や天王星の衛星部隊は邪魔以外の何者でもない。
・・・邪魔と云うより脅威と言った方が正しいのかな?』
「どうして、そう思うの?」
『まずは、お前の正体からだな。
太陽系の出来る遥か前に矮星として生誕してから、単独星として宇宙を漂い、太陽系の誕
生時に偶然にも重力圏に取り込まれて、太陽系の最外周惑星となってしまった。
と言っても重力圏の最外縁で取り込まれたから、超楕円軌道を描くしかなかったんだよな。
ちょうど、その頃に太陽系内部から海王星や天王星がゆっくりと公転軌道を広げて来て、
お前の軌道の近日点と緩干渉するようになった。
相互干渉により、海王星や天王星は更に外周へと引き出され、同時にお前の近日点は内部
へと次第に近寄り始めた。
どうだ・・・ここまでは当たっているだろう』
「その通りですね。
私は太陽系外矮星として産まれ、太陽系へ偶然取り込まれました」
『やはりな・・・ここまでは俺の観測と推測が正しいな』
675 :
名無しSUN:2008/07/22(火) 23:31:40 ID:vRaqFu4q
ほぇー、太陽系外由来だったとは・・・。
天文学者がきいたら腰を抜かしそうな話ですね。
うーん、運動量のやり取りをするから、互いの軌道に影響を与える・・・ということもあるのでしょうね。
衛星さんがスカートをはくというのもありませんものね。
星にとって美しい形というのはどういうものでしょうね。
ある程度以上の大きさだと球形に近づくようですが。
レゴリス的なきめ細かさ?あるいは大きな隆起?
それとも木星のような模様?土星のような輪?
月の写真、とってもきれいですね。
676 :
名無しSUN:2008/07/27(日) 21:32:06 ID:oHjDQebY
月の写真の感想ありがとうございます。
最近のカメラって本当にすごいですね。
この話を書き始めた当初は龍姫星の出自を決めていなかったのですが、
数年前に、天王星や海王星が誕生したのはもっと内側だったらしいと
云う記事を読んで、その時に今の設定に決めました。
・・・いい加減な話ばっかりの中で、もっとも出鱈目な話かもしれません(笑
星の美しさ・・・ですか・・・、 ・・・ (思考停止中)
真球の真っ白い星(岩石型)でしょうかね。 ←これしか思いつきません。
頭が硬過ぎ???
今月中に、もう一話と思っていたのですが、無理になりました。
ごめんなさいです。 m(__)m
677 :
名無しSUN:2008/08/23(土) 23:48:24 ID:ZvAcJPX0
気温が急に低くなって、もう夏の終わりそうな雰囲気です。
すごく寂しい・・・。
ちょっとだけ嬉しいのは月や星を観るのに都合が良くなる事ぐらいです。
678 :
名無しSUN:2008/08/23(土) 23:49:44 ID:ZvAcJPX0
− 戦闘宙域(17)−
土星軍の最終作戦が発動するまでには、まだ時間があった。
不気味な静けさが戦場を覆う中で、外敵が龍姫星に対して話を続けていた。
『天王星や海王星の軌道に対する影響も、今までは“甘い干渉”と呼ばれていたようだな。
なんたって、軌道半径が広がっただけで、円軌道を保っていたからな』
「今までは、私にとっても“甘い干渉”だった。」
『ところが、お前は気が付いたな。これから更にお互いの干渉が続くと天王星や海王星の
軌道が楕円化して、太陽系を大混乱へと導くと・・・。
それだけじゃない。お前自身の軌道も、どうなるか見当もつかなかった』
「太陽系は破滅したかもね」
『まったく気が付いてないのが海王星で、その事実に気が付いて重大な危機感を抱いたのが天王星。
場合によってはお前との戦闘も辞さないつもりだったのだろう』
「私を太陽系から排除する戦いね・・・勝てもしないくせして」
『特に天王星は、その存在を脅かす別の危機にも気が付いた』
「天王星なら当然気が付くでしょうね」
『その脅威は、土星軍の木星攻撃計画だろう。
木星を矮小化と同時に軌道を今より外側に押し出す作戦だと聞いたが、押し出された後の
軌道って天王星に重複するじゃないのか?
攻撃部隊がいくら強力でも、所詮は衛星部隊。せいぜい天王星軌道ぐらいまでしか
押し出せないだろう。
・・・どこかで、あの土星の戦闘衛星部隊とも戦う事になったのだろうな』
「決して勝てる事の無い戦い・・・」
龍姫星の真実に外敵が接近を始めた。
679 :
名無しSUN:2008/08/24(日) 18:51:33 ID:FhiVmwUm
乙です
太陽系戦国時代が到来しようとしていたところに
ちょうど外敵が出現したのですな
680 :
名無しSUN:2008/09/07(日) 21:44:35 ID:P2EU6Elo
レスありがとうございます。
書かれている通りなのですが、ここまでの話が長かったぁ・・・。
長過ぎですかね?
681 :
名無しSUN:2008/09/07(日) 21:45:24 ID:P2EU6Elo
− 戦闘宙域(18)−
有る意味、龍姫星の囮としての作戦目的は達していたといえるだろう。
外敵は龍姫星と話だけをしていたからである。
『金天狼や銀天狼の戦闘力も凄まじいが、この戦いに出撃しなかった小型衛星群も、
小型の割には相当強力なようだな・・・。
どうやら天王星は、最初にどの敵と戦おうが、全所属衛星を含めて最初で最後の
戦いを一度だけするつもりだったのだろう。
負けるためだけの戦いを厭わない、誇り高い星だな』
「戦力的にも、精神的にも海王星と較べようがない」
『ところが、戦力を増強する一方で天王星はうまい事に気が付いた。
土星に要請して木星攻撃を諦めさせ、戦闘衛星部隊とお前を戦わせる。
当然、お前は外宇宙に葬られ、土星の戦闘衛星部隊も消滅してしまう。
天王星にしても太陽系全体にしても一石二鳥だな。
ただ、問題は土星が納得するかどうかだ。
それと、太陽系から排除されるお前が納得するかだ』
「私は永い間・・・宇宙を彷徨っていた。
恒星にも惑星にもなれず・・・生まれた時から独りだった。
・・・でも、独りは問題ではなかった。
寒くて暗い中を、銀河宇宙線と超高速宇宙塵に常に晒され、あても無く
漂い続けるが辛かった。
でも偶然にも、太陽系の形成時に重力圏の最外縁に取り込まれた。
惑星・・・って良いね。
漂わなくて済むものね」
『そうだよな・・・、それだけなら俺だって解るさ。
だからこそ、お前は策を巡らした。 だよな?』
682 :
名無しSUN:2008/09/09(火) 00:01:00 ID:hLDdavkv
乙です。
海王星と天王星の態度の違いや、いくつかの言葉の伏線が回収されはじめましたね。
つい最初から読み直してしまった。
海王星はいいやつだな。
683 :
名無しSUN:2008/09/28(日) 09:20:45 ID:BGSSUXdU
読み直しまでして頂いてありがとうございます。
・・・自分では怖くて出来ません(苦笑
すごく無責任なのですが、すべての伏線の回収が出来る
自信がありません。 (超苦笑
ハイ。 海王星やトリトンは純粋です。
他の星はゴチャゴチャし過ぎています。
684 :
名無しSUN:2008/09/28(日) 09:21:37 ID:BGSSUXdU
− 戦闘宙域(19)−
外敵と龍姫星だけの、誰にも聞こえない話が続いていた。
「その通りね。
・・・だから太陽系最外縁を通過中のあなたを誘い込んで、土星軍の戦闘衛星部隊や
天王星や海王星の衛星を抹殺してもらおうと思った・・・」
『巧みだな?まずは、誘い込むための段取りとして 彗星達をうまく利用して、
俺が太陽系に対して恨みを持つように、 そして特に木星に対して攻撃心を煽るように
情報工作を始めた』
「彗星を情報操作に使うのは簡単な事よ。
“独り言を口にする”“表情を変える”それだけで、頼みもしないのに太陽系全域に、
その内容を伝えてくれる。 その気になれば便利な道具ね。
でも私だけじゃなくて土星も情報操作の手段として使ったわ」
『そして、情報操作されてしまった俺は太陽系に侵攻しまった。
後は演技をしながら俺と戦い、“美しき孤立無援の惑星”を装って、天王星や海王星が
援軍を出すように仕向ける。
更に、俺が土星を直撃するように誘導する。
当然、土星軍は戦闘衛星部隊を出撃させるよな・・・』
龍姫星が何かを話し始めようとした瞬間の事である。
宇宙の片隅に小さな光が現われた。
その白い光を見て、外敵が呟いた。
『遠いな・・・。
俺が太陽系に居るのも、もう少しだな。
お前は囮と口実を付けて、巻き込まれない軌道までうまく移動できたな』
「エクシオンの作戦に気が付いたの?」
『お前が懸命に話をしようが、何をしようが気が付くさ』
エクシオンは戦場到着まで、もう少し。
685 :
名無しSUN:2008/09/28(日) 20:54:10 ID:GGkttOtL
乙!
龍姫星黒いなw
そして期待の最終兵器エクシオンの登場ですか
何が起こるかわからないのが楽しいですな
686 :
名無しSUN:2008/09/30(火) 22:28:53 ID:5jjyE4v7
レスありがとうございます。
美と平和の優しさの象徴だと思っていた龍姫星なのですが、
本当に黒いですね。イメージぶち壊しでガッカリです。 ← 他人事なの?
うわぁ〜〜〜!また、やってしまいました・・・グスン
誤 : エクシオンは戦場到着まで、もう少し。
正 ; エクシオンの戦場到着まで、もう少し。
これだから読み返しをしたくないのです。
なんたって、誤字・脱字・誤文の山なので、怖くて読めません・・・orz
きっと、書き込みはしたけれど忘れてしまった設定だとか、伏線も
いっぱいあるのでしょうね・・・ウッ!コレも怖いです!
ところで、ネタばらし?を一つします。
天王星の衛星が強力な理由なのですが、正伝さんの話の中に『天王星の
衛星がすごく強い』と言う意味の事を書いてあったのですが、その理由
について書かれてありませんでした。
それで、理由付けを含めて天王星の衛星を強くしてみました。 ←オイオイ
687 :
名無しSUN:2008/10/16(木) 03:22:02 ID:rjC8Y4D+
保守・・・いたします
688 :
名無しSUN:2008/10/18(土) 10:13:27 ID:PTjoQDey
保守ありがとうございます。
すみませんね。UPが遅いものですから・・・。
689 :
名無しSUN:2008/10/18(土) 10:14:45 ID:PTjoQDey
− 戦闘宙域(20)−
外敵が龍姫星に問うた。
『俺は、もうすぐ土星軍によって・・・違うな・・・、
土星軍に共に外宇宙に帰る。・・・これも違う。
正確には帰らされる・・・だよな。
ところで、この後、お前はどうするつもりだ』
「天王星の公転軌道を占拠する
私を、太陽系から追い出す事を最初に思いついた事に対する報いよ。
それに、天王星の排除なら私の大型兵器でも充分できるから。
位置的にも、ここならお手頃だしね」
『そうか、俺に対しても使わなかった大白斑砲か?』
「大白斑砲が有る事も知っていたの?さすがね。」
『ところで、排除された天王星はどうなる?』
「どうなっても知らない・・・。
ここまでなってしまったら、太陽系なんてどうなっても良い。」
『ずいぶん自分勝手だな!自分の都合しか考えていないのか?』
龍姫星の顔色が明らかに変わった。
「じゃ聞くわ!
土星の戦闘衛星部隊や天王星の準戦闘衛星って太陽系に必要なの?
結局は仇なすだけで、諸悪の根源にしかならない」
『話をすりかえるな!』
「物事の善悪って、その時の都合によっていくらでも変わる。
そんな事もわからないの!
どうして、この時間の、この場所の事しか考えないの!」
『屁理屈だな! ・・・それも、その時の都合で立派な理屈になるのか?』
「どうでも良いよ!評価は太陽系の未来がしてくれる」
外敵が笑った。
『お前はバカか?その太陽系はお前の存在を許す気は無いようだ!
まだ気が付いていないのか?』
690 :
名無しSUN:2008/10/18(土) 11:16:37 ID:PTjoQDey
− 戦闘宙域(21)−
龍姫星・・・囮としての作戦行動をしていながら、状況の急変には気が付いていなかった。
外敵が言葉を続けたが、その顔には冷たい笑いが浮かんでいた。
『結果的には、どうやら俺がお前の注意を惹き付ける為の囮になったようだな』
「いったい何の話なの?」
『あれを見ろ!』
「えっ!?」
龍姫星の顔は驚きの色を隠せなかった。
『銀天狼とユイファの戦闘隊形は、俺に対してだと思うか?』
「わ・た・し・・・ね」
『そうだ!
どうやら、土星の戦闘衛星は太陽系の未来を捨てたようだな』
エイシオンとユイファの両星が俺に突入すれば、俺は二度と太陽系に戻れない。
しかし、ユイファはそれを拒み、お前を永久追放する途を選んだ。
だから、俺に突入するのはエクシオンだけ・・・。
エクシオンだけなら、俺を確実に追い出す事はできない。
後は、太陽系の持つ“運”頼みとなる』
「あんたは、いったい何者なの?
どうして何でも知っているの?」
『俺は羅候だ。またの名を弥勒と言う。
太陽系に来て以来、戦いを続けながら、彗星や土星や天王星の衛星を聞き。
観測と推測から得た結果だ』
「もう少し馬鹿だと思って、太陽系に引き込んだのに・・・」
そう言いながら龍姫星は、銀天狼−ユイファ隊へと顔を向けた。
銀天狼がユイファへと話しかけた。
『龍姫星が気が付いたようだ』
「でも、もう手遅れね」
『頼むよ。ユイファさん』
691 :
名無しSUN:2008/10/19(日) 23:33:17 ID:/aqMejyn
うわあ!! ここへきて急展開!!
龍姫星の排除は土星が衛星群に与えた指示だったのかな
それとも衛星が自分で判断したんだろうか
692 :
名無しSUN:2008/11/08(土) 19:03:27 ID:DVqCfU1g
− 戦闘宙域(22)−
龍姫星が銀天狼やユイファの最終作戦に気付いた頃、土星軍の主戦兵器であるエクシオン
も既に最終作戦を発動し、体躯を翻し針路を戦場へと向けていたのである。
厖大な破壊力を持つポリ窒素弾を、外殻に近い体内で自ら爆発させ、外殻の一部を推進剤
として超々高速のガス流に変え、その反動を利用して戦場へ突入しようとしていた。
その速度は、太陽系有史以来の天体として最速の速度を誇っていた。
それは・・・外敵を外宇宙に押し返すために必要な物理エネルギーを得るためだけの速度。
いや、その本当の意味は木星に対する攻撃に必要な速度だった。
でも、彼女が木星に往く機会は永遠に失った。
そして、その彼女は自分自身に叱咤していた。
「持ち堪えなさいよ!私の身体!太陽系の未来を任せられているんだから!」
土星の戦闘衛星をもってしても、必要速度を得る為に一度の爆発では衝撃が強すぎ、
星体を持ち堪える事が出来ないので、三回にも分けて速度と方向を調整しながらの
連続爆発だった。
身体は軋み、地殻の微少震が絶え間無く続き、彼女は徐々に蝕まれていた。
それでも、強靭な金属水素装甲板と鉄・ニッケルを主成分とする内部構造によって、
ようやく星体を持ち堪えていた。
「ユイ!もうすぐだからね!」
彼女は、煌く光の帯を曳きながら、ユイファの待つ戦場に想いを馳せていた。
その頃、銀天狼がユイファに問い掛けていた。
『白龍の姫様の注意を逸らし、攻撃の為の時間稼ぎに囮になってもらおうと思っていたのに、
彼女は望んで行ったが何か目的でもあったのかな?』
「おそらく、外敵の重力を利用してスイングバイを行い、太陽系内部のどこかに行こうと
しているのでしょうね。 ・・・可能性が高いのは天王星軌道」
693 :
名無しSUN:2008/11/08(土) 19:41:54 ID:DVqCfU1g
>691さんの疑問は、そのうち書かせてもらおうと思います。
どの星かが、語る予定をしていますが、どうしようが悩んでいる最中です。
それにしても、今回はさっぱり筆が進まない回でして、すっかり時間が
かかってしまいました。 ・・・ごめんなさいです。
694 :
名無しSUN:2008/11/09(日) 23:55:32 ID:BGnDz/Hk
乙です
こいつらの演算能力半端ないな!!
695 :
名無しSUN:2008/11/24(月) 19:37:52 ID:xEWCLMgK
なんたって戦闘衛星ですからぁー(笑
なーんでも高レベルですよ。
・・・と云う設定にしてあります。
696 :
名無しSUN:2008/11/24(月) 19:38:50 ID:xEWCLMgK
− 戦闘宙域(23)−
銀天狼がユイファに更に問い掛けた。
『攻撃のタイミングは?』
「エクシオンの外敵突入と同時に突入します。
この戦場から、すべてを消えます」
銀天狼は超高速で戦場に向かいつつあるエクシオンの姿を遠望しながら言った。
『エクシオン・・・綺麗だね。こんなに遠くからでもわかる。
・・・もう少しの間、俺はユイファさんの盾として持ち堪えてみせる』
その言葉を聞いたユイファの表情が一瞬だけ曇り、その微妙な変化を銀天狼は気付いた。
『どうしたの? 気分でも悪いの? ・・・それに、前から何かに迷っているみたいだし』
ユイファが迷いを吹っ切るように喋った。
「ねえ銀天狼さん。私を“ユイ”って呼んでくれないかしら?」
意外な言葉に銀天狼は面食らった。
『どうして?』
「私は、綺麗とも何とも言ってもらえないから・・・。
だから、せめて・・・。 “ユイ”って呼んで欲しい」
『なんで?そんな急に』
「前にテンファの事を綺麗と言っていましたよね。
そして、今、エクシオンの事を綺麗と言いました。
でも・・・私の事は・・・何も言ってくれない」
銀天狼にとって、ユイファの言葉は、とても重く感じられた。
それと同時に、こんな時にどうして、そんな話をするのか解らなかった。
『どうして、こんな時に?』
「こんな時だから・・・お願いしているの。
いつも、私の細かい事は気付いてくれるのに、大事な事は何も言ってくれない」
697 :
名無しSUN:2008/11/24(月) 19:39:45 ID:xEWCLMgK
− 戦闘宙域(24)−
ユイファの、いつもの清楚で物静かな振る舞いが消え、憂いと哀しみに満ちた表情は、
元々の美しい顔を更に際立たせて、美の極致とも言えるものだった。
「意識していないかもしれないけれどね・・・。
心の奥に触れておいて・・・ずるいよね。
たった一つのお願いにも応えてくれない」
銀天狼は、彼女の琴線に触れた事に自分自身で気付いていなかったのだ。
その事をユイファに言い当てられたのだが、ただ、大事な一言を照れ臭くて
言えなかった。
言いたい事を言い切った、ユイファの表情に迷いはなかった。
黙り込んでいる銀天狼に言葉を掛けた。
「ごめんなさい。こんな時に・・・。
別に期待はしていませんでした・・・。
これより、私は最後の戦闘準備に入ります。」
ユイファに気の利いた言葉を掛ける事ができない銀天狼は、ただ一言だけ言った。
『我、龍姫星に向かう』
そっと、静かにユイファの手が振れた。
そして銀天狼の手も応えるように挙がった。
ついに、銀天狼−ユイファ隊が龍姫星に対して戦闘行動を開始したのである。
作戦目標の龍姫星も戦闘準備を進めていた。
「本気で私と戦うつもり?
今まで宇宙を漂ってきた私を、太陽系で産まれたばっかりの衛星ごときで
なんとか出来ると思っているの?」
698 :
名無しSUN:2008/11/24(月) 19:42:41 ID:xEWCLMgK
「やーい!銀天狼の甲斐性無し!」
・・・と言いたくなりますね。
誰に似たんだか・・・?
699 :
名無しSUN:2008/11/26(水) 00:28:15 ID:4cRpRy4R
銀天狼はなんて朴念仁? 確信犯?
これはドラマやわ〜
700 :
名無しSUN:2008/12/14(日) 23:26:09 ID:1SUE5rlx
きっと、微妙に両方なんでしょう・・・。
天然の『女の敵』かもしれません。
それにしてもユイファも、ちょっと微妙かも?
701 :
名無しSUN:2008/12/14(日) 23:27:07 ID:1SUE5rlx
− 戦闘宙域(25)−
龍姫星が更に続けた。
「今まで見せた事の無い“私”を見せてあげる」
早速、龍姫星は銀天狼とユイファへと夥しい量の氷晶弾を放った。
そして、その数は対外敵戦ででさえ誰も見た事の無いほどだったのである。
圧倒的な数の氷晶弾を見て、銀天狼は自分自身に対し鼓舞した。
『焼き付いても構わん。撃って撃って撃ちまくれ』
その言葉の直後に、超高速小型隕石弾が大量に宙に舞い幾重にも重なる弾幕となった。
ユイファは既に戦闘準備に入り、一切の迎撃が出来ない状態であり、ユイファを守れる
者は銀天狼唯独りだった。
土星の戦闘衛星部隊の標準兵器である金属水素弾には敵わぬが、銀天狼の放った弾の
速度と精度は尋常なものではなかった。
双方の力と執念が、瞬く間に光と塵へと姿を変え、虚空へと姿を消していった。
僅かな弾片が銀天狼へ掠り傷を負わせたが、それは戦意をより旺盛にするだけで
何にもならなかった。
「別に第一波で始末出来るなんて最初から思ってなんかないのよ。
でもね、惑星級の波状攻撃に衛星がどこまで耐えられるかしらね?」
『ユイファには一弾とも触れさせんぞ!』
「彼女を護りきれるかしらね?
それにしても、勝ち目の無い戦いが好きだね
自分でも、そう思わない?」
『勝とうが負けようが、災厄の星が太陽系から排除できれば、それで良い』
「災厄の星!?私がここに存在する事を太陽系は必ず感謝する。
きっと、戦う事しか能の無い凶星を消し去ってくれたと・・・」
『凶星って!俺たちの事か?』
その返答として、第二波攻撃が襲ってきた。
702 :
名無しSUN:2009/01/04(日) 10:52:43 ID:9fn6GwXK
明けましておめでとうございます。
本当は、去年の夏までに話が終わる予定だったのですが、今だに
終わってません・・・。 ← 何やってるの?
そこで今年の抱負
『今年こを終わらせる』
もしかすると5〜6話?
703 :
名無しSUN:2009/01/04(日) 10:53:32 ID:9fn6GwXK
− 戦闘宙域(26)−
迫り来る第二波を見ながら銀天狼が呟いた。
『これが白龍の姫様の正体なのか?』
それは白い龍を思わせるように、うねりながら接近してくる氷晶弾の巨大な群れ。
その美しくも恐ろしい姿を見ながらユイファの別れ際の言葉を思い出した。
「期待させるだけなら、もう何も言わないで・・・」
銀天狼は再び呟いた。
『ユイファさんと、また話をしたいな。・・・でも、もう無理かもな』
そして銀天狼の迎撃が開始され、銀の槍が宙を切り裂くようにして、白い龍へと向かった。
次々と粉砕されたり、掠って方向を変えられ外敵へ向かわされたりする氷晶弾が
相次ぎ、第二波も徒労に終わるかと思われた時であった。
若干であったが発射量の減じた超高速小型隕石弾の間隙を縫うように接近した氷晶弾
の一弾が、銀天狼を直撃した。
外敵との戦いの時でさえ、ハイパー隕石弾の直撃を受ける事の無かった銀天狼。
これが、初の被害らしい被害となったのである。
刹那の間で、氷晶弾特有の弾着痕である六個の中型クレーターが穿たれ、戦力も
約15%削り取られた。
予想される第三波攻撃に対して、ユイファの盾としての機能は果たせないだろう。
その頃、距離を急速に縮めているエクシオンがユイファの戦闘態勢を見咎め、両者が
激論を交わした。
『私だけでは、確実に外敵を駆逐できない!』
「もう後戻り出来ない・・・。する気も無いけれど・・・」
『これからの太陽系が“ユイファの捨てた太陽系”と言われていいの?』
704 :
名無しSUN:2009/01/04(日) 14:32:56 ID:v/zvjvn+
木星と土星が手を結べば太陽になれる
わけない
705 :
名無しSUN:2009/01/05(月) 22:39:56 ID:72mCZsYG
新年おけおめ
ものすごい弾幕を撃ち合う激戦ですね。
何も知らずに遠くから見たらきれいなんでしょうね。観測してみたい。
706 :
名無しSUN:2009/01/18(日) 11:20:40 ID:Hm7p4DS4
イメージが伝わって嬉しいです。
個人的な考えなのですが、太陽系の創生期って宇宙自体も小さいうえに、
太陽と同時に生まれた恒星がすぐ近くで輝き、ガス雲もそこらへんに漂い、
すごく綺麗な世界だった思ってます。
そんな世界での撃ち合いは、さぞ美しかったでしょうね。
すべて勝手な想像ですが・・・。(笑
707 :
名無しSUN:2009/01/18(日) 11:21:40 ID:Hm7p4DS4
− 戦闘宙域(27)−
土星の木星に対する憎しみの感情が産み出した戦闘衛星。
その絶大な攻撃力も、強靭な防御力も、その感情によって持たされたものである。
しかし、その一方で戦闘衛星としての最大の欠点をも与えていた。
すなわち、戦闘行動が感情によって支配されるのである。
一度、何らかの感情に支配されると、その呪縛を解く事は不可能である。
まして誕生して間も無く多感な時期に、実戦投入された第二次木星攻撃部隊にとって、
この戦場は感情面で過酷過ぎたのかもしれない。
エクシオンが呆れ顔になった。
『テンファだって、余計な事を考えなければ、今も生きていれたのに!
ユイファ!! 早く目を覚ましなさい!』
「私の好きにさせて・・・、願いはそれだけ。
“私の捨てた太陽系”、それはそれで素敵な世界かもしれない。
もしかすると、すべて、これも未来の要求かもね」
『どうしようもない!
本当にそれで土星の誇る戦闘衛星なの?
で・・・、でもね。そんなユイファやテンファが好きだよ!
そうじゃなかったら、私もここには来なかった!』
その一方で、龍姫星に交戦中の銀天狼に疑問が湧いていた。
『どうして第三波が来ない?
まあ・・・来ないほうが良いけれどな』
その時である。龍姫星の裏から発射された思われる白い光点が、龍姫星の外縁に現われた。
そして、それは真一文字に銀天狼に向かって来た。
708 :
名無しSUN:2009/01/18(日) 23:22:16 ID:Hm7p4DS4
− 戦闘宙域(28)−
『あれは・・・いったい何だ?』
銀天狼の声が宙を漂った。
ユイファも遠くからその光点を見ていた。
「龍姫星が金属水素徹甲弾を発射した! それも惑星級!
私のより遥かに破壊力が大きい!」
そして、力無く付け加えた。
「銀天狼さん・・・」
ユイファの声が辛うじて聞こえた。
『何!そんなものまで隠し持っていたのか!?』
抗うように超高速小型隕石弾を集束発射した。
しかし、それは無駄以外のなにものでもなかった。
表面を覆う金属水素に弾き返され、破砕され、光や塵へと姿を変えていったのである。
『この野郎!純酸素弾さえ残っていればな!』
そして更に疑問が湧いた
『もしかすると今までのすべての戦闘行動は、俺たちの純酸素弾を完全に使い切らせる
為の白龍の姫様の企みだったのか?』
銀天狼の疑問に答える事は誰も出来なかったし、時間的な猶予も与えられる事はなく、
ただ、真実は闇は中へ。
戦闘衛星のユイファやエクシオンでさえ手出しする間も無く、大型金属水素徹甲弾が
急速接近し、そして尾部が発光した。
『やったか?』
銀天狼は一瞬だけ安堵した。しかし、その直後に襲って来たのは絶望。
大型金属水素徹甲弾が超大加速したのである。
銀天狼に為す術は何も無く、瞬く間に着弾した。
709 :
名無しSUN:2009/01/19(月) 21:56:26 ID:FcKCg8QX
惑星級の金属水素徹甲弾と大赤斑砲ってどっちが強いんだろう?
裏側から撃てるという点で金属水素徹甲弾は不意打ちができるけど、あるていど迎撃も可能だし
大赤斑砲、大紫斑砲は複数の目標に効果があるから、使い方しだいかな
昔の話を読み返したけど、あのころは龍姫星が敵になるなんて想像もしなかったな
710 :
名無しSUN:2009/01/31(土) 01:35:39 ID:xuM5CT3o
今更なんですが、“雰囲気兵器”の設定です。
1、ビーム系兵器
1)大紫斑砲 破壊力−大、命中率−低、一自転で一度発射可能。
2)大赤斑砲 破壊力−中、命中率−中、一自転で二度発射可能。
3)機動紫斑砲 破壊力−小、命中率−高、常に使用可能で複数同時使用も可能。
共通事項 ガス型惑星に対しては極めて有効だが、岩石型惑星等に対しては効力が低い。
2、実体弾兵器 (各種隕石弾は除く)
1)ポリ窒素弾 破壊力−大、命中率−?
鋭敏な兵器なので使用が限定される。この為、攻撃目標との間の障害物を完全
に取り除いて発射するか、搭載している衛星内で爆発させて自らロケット化し
て突入するかのどちらかしか使えない。
2)金属水素徹甲弾 破壊力−中 命中率−中
(龍姫星) 発射時は低速だが、発射後に尾部からロケット噴射し超高速を得る。
※ 発射直後の低速時が弱点。衛星等の内部破壊が目的。
3)金属水素徹甲弾 破壊力−小 命中率−大
(戦闘衛星) 衛星自体のリニアキャノンで発射する為、初速から超々高速。
※ 発射すると迎撃不能。衛星等の内部破壊が目的。
4)金属水素弾 破壊力−? 命中率−?
リニアキャノンにより発射された後に散弾化する。小型の多目標に著しく有効。
共通事項 岩石型惑星等に対して極めて有効だが、ガス型惑星に対しては効力が低い。
唯一、ポリ窒素弾はガス型に対しても有効性が幾分高い。
711 :
名無しSUN:2009/01/31(土) 01:37:57 ID:xuM5CT3o
3、その他
1)純酸素弾 金属水素装甲の破砕とガス型惑星の兵器破壊に特化した特殊兵器。
一般の岩石型衛星等に対しては効力低い。
2)ハイパー隕石弾 通常の大型隕石弾に較べて穿孔力が極めて大きい。
金属水素装甲板に僅かにでも掠り傷を付けた唯一の兵器。
3)超高速小型隕石弾 小型隕石弾より更に小型の隕石弾を超高速で機関銃のように射出する。
ハイパー隕石弾の迎撃に威力を発揮した。
結局、最強兵器はどれなんでしょうね? 私にもわかりません。
それにしても、破壊力が大きいほど、どうして使い勝手が悪いのでしょうか・・・?
特にポリ窒素弾については、“兵器”と言っていいのか疑問です(キッパリ
本当に、こんな物を戦闘衛星に搭載していいのか?
もっと考えなさい土星!
712 :
名無しSUN:2009/01/31(土) 01:38:55 ID:xuM5CT3o
− 戦闘宙域(29)−
龍姫星の惑星級金属水素徹甲弾は、弾体自らのロケット噴射により超々高速を得て、
その紡錘形の美しい弾体を凶暴な破壊神へと変えた。
銀天狼の表面地殻は易々と突き破られ、その内部で弾芯に充填されていた活性金属水素
が熱プラズマへと姿を変え、一瞬にして数十億倍へ膨張しようとしたのある。
その瞬間、銀天狼はユイファへ最後の言葉を伝えようとした。
しかし、時既に遅く、辛うじて唇が二回だけ動かせただけで、もう声にならなかった。
「銀天狼さん。何を言おうとしたの・・・?
“ユイ”なの、それとも“スキ”だったの?
遅過ぎるよね・・・。
でもね・・・ありがとう・・・」
ユイファの言葉が涙色に染まった。
その直後、銀天狼の表面のいたる所に巨大な亀裂が走り、超巨大地震と共に大噴火が発生した。
白熱化した溶岩が奔流し、超高温高速ガスを宙を舞い、大量の噴石が宇宙の塵となって消えて
いったのである。
亀裂や破砕から免れた地殻も、序々に鈍い赤へ変色し星全体が灼熱化した。
天王星衛星『銀天狼』・・・中部天海宙域で鬼籍に入る。
銀色の鬣をなびかせながら、颯爽と外敵と戦っていた頃の勇姿は、もう二度と
見る事は出来ない。
その直後、銀天狼の最期を見届けながらも、辛うじて平静を保っていたユイファは信じたくないものを目にした。
龍姫星が再び発射した金属水素徹甲弾が視界に入ったのである。
そして、その目標は明らかにユイファ自身であった。
ポリ窒素弾の爆発準備中は迎撃不能、そして直撃を受ければ衝撃により誘発は免れない
713 :
名無しSUN:2009/01/31(土) 01:46:19 ID:xuM5CT3o
すみません、一つコメントを忘れていました。
当初の設定から、龍姫星の正体は反太陽系軍でした。
“黒幕”と言った方が正解かも?
ただ、その正体を現すタイミングをどうするかを悩みました。
714 :
名無しSUN:2009/01/31(土) 02:48:11 ID:dk+MA1iD
すっかり忘れ去られている「大白斑砲」に幸あれ。
まあ最強って事は間違ってもないと思うけど。
715 :
名無しSUN:2009/02/02(月) 22:10:56 ID:uE13GjPr
乙です
龍姫星強いなあ
宇宙のどこかに猛者が集う修行場でもあるんだろうか
716 :
名無しSUN:2009/02/11(水) 23:32:02 ID:gphbHrwR
貴重なレスをありがとうございます。
ウワッチ!・・・『大白斑砲』をすっかり忘れていました。
反省します。
そうですね・・・宇宙初期に恒星にも惑星にもなる事ができなかった矮星達が、
どこかで日々修行し人智の及ばぬ能力を身に着けているのでしょうね。
・・・ちょっと怖いかも。
実は消え去った龍姫星の設定の中で、サターニオンが自惑星系を守るために造った
戦闘惑星だったのが、何らかの理由でサターニオンに裏切られ、宇宙を放浪する事
になってしまった。その後に太陽系創造と同時に、土星に対して復讐する為に、
太陽系外縁に取り付いた。・・・というのがあったのです。
強力なのは当然ですよね。
この設定は、それでなくても長すぎる話が、余計に長くなるので止めましたです・・・はい。
717 :
名無しSUN:2009/02/11(水) 23:32:49 ID:gphbHrwR
− 戦闘宙域(30)−
灼熱化した銀天狼が発する赤い光が、金属水素徹甲弾の真っ白い表面に、紅色の
光点として映りこんでいた。
その光点を見つめながらユイファは無念の表情を浮かべていた。
「ここまでだったの・・・、もう終りね・・・」
強固な金属水素装甲板をもってすれば、龍姫の発した金属水素徹甲弾は貫通する事は出来ない。
しかし、衝突時の衝撃で体内の鋭敏なポリ窒素弾は一度に自爆し、それと同時に装甲表面では
金属水素徹甲弾も爆発する。
・・・何の目的も達せずに、内外から破壊され膨大な光の中に消え行く自分が頭に浮かんだ。
その時である。
外敵が発した夥しい量のハイパー隕石弾が眼に入った。
「そこまでしなくても、私は滅する・・・」
しかし、その直後に状況は一変した。
ハイパー隕石弾の目標は金属水素徹甲弾である事が解ったのである。
外敵がユイファに手短に話した。
『すまん!今は、これしか出来ない。せめてもの手向けだ。
龍姫を太陽系から排除しろ!』
「外敵さん・・・、ありがとうね」
ハイパー隕石弾を阻もうと、龍姫星は氷晶弾を発射し光と破壊の渦が次々と
産まれ、その渦から抜け出したハイパー隕石弾が金属水素徹甲弾を襲った。
数多の弾が命中しながらも、無情にも何ら損害も与える事はできず、軌道を
狂わせる事すらできなかった。
718 :
名無しSUN:2009/02/22(日) 11:10:53 ID:gg5CB4J8
− 戦闘宙域(31)−
誰にも気付いていなかったが、外敵の表面に変化が表れていた。
仄かに光る紫白色の斑点が、自転による表面の移動を完全に無視して、裏面から超高速で
表面に移動していた。
『龍姫め! お前の好きにはさせんぞ! ユイファを守る!』
テンファのポリ窒素弾攻撃を受けた時に、大紫斑の外縁に位置していたので、破損しながらも
全壊を免れた機動紫斑砲が修復され、今ここに戦列に復帰したのである。
高速移動しながら、金属水素徹甲弾の軌道計算がなされ、同時に発射準備に入った。
急激に輝きを増す紫白色の光点に龍姫星が気付いた。
「いったい何をする気!?」
『お前も、俺も太陽系には要らないんだよ。ただ、それだけだ』
「誰がそんな事を決められるの?」
『決めたのは、お前自身の運命だ!俺を太陽系に誘い込んでしまった運命だ!』
その瞬間、鮮烈な光と共に機動紫斑砲が咆哮し、光の奔流が機動紫斑砲から宇宙へと一閃し、
同時に金属水素徹甲弾は大爆発を起こした。
その後には巨大な光の珠が生まれ、四散した金属水素片をキラキラと煌かせ、この世と
思えぬ美しい世界を現出させた。
礼を言おうとするユイファを外敵が制した。
『間に合わないかと思ったが、間に合って良かった・・・。
木星を攻撃を出来なくなってしまう原因を作ってしまい済まなかった。
土星軍第二次木星攻撃部隊が予定通りに木星に向かえば確実に勝っただろうな。
ちょっとした罪滅ぼしだから礼は要らんよ』
ユイファが頭を垂れて謝意を表し、そして一言だけ言った。
「ポリ窒素弾最終安全装置解除」
719 :
名無しSUN:2009/02/22(日) 11:11:43 ID:gg5CB4J8
− 戦闘宙域(32)−
龍姫星は自身の金属水素徹甲弾の爆発の光により視界が遮られ、ユイファやエクシオンの
動向が掴めなくっていた。
『余計な事をしてくれたわね・・・。
今のここでは私が悪者のようだけど、運命も善悪も見るものの立場と都合でころころと
変わるってのが解らないのかな? 』
外敵の間近に迫ったエクシオンが冗談交じりにユイファ話し掛けた。
『そこのお嬢さん、覚悟は出来ているの!準備は出来たの!』
「準備完了! でも、ごめんなさいね。目標が外敵じゃなくて・・・」
『私も考えて見たけれど、もし龍姫星が太陽系に残った事を考えたら、それはそれで大変な事になりそうね。
それじゃ、私の外敵突入と同時に龍姫星の始末をお願いね』
そして、そのエクシオンに外敵が話しかけた。
『俺は、お前の攻撃を甘んじて受ける。
ただな、お前だけじゃ俺を確実に外宇宙へ放り出せるか?』
「さあどうでしょうね?未来の太陽系が何を望んでいるかによるでしょうね」
『ユイファが“未来の要求”って言葉を使っていたが、土星軍は運命論者なのか?』
「さあ・・・どうかしら? 本当の運命論者なら、この戦場に居ないと思うけどね」
そう言うと悪戯っぽく笑った。
『なんだか俺、ここへ来れて良かった思うよ。
土星軍に出会えて良かった!
土星軍第二次木星攻撃部隊に栄光有れ!』
これが外敵最後の言葉とされている。
その一方でユイファがエクシオンの動向を見ながら呟いた。
「みんな、ありがとう。銀天狼さん・・・見守っていてね・・・」
そして体内のポリ窒素弾を起爆した。
土星軍第二次木星攻撃部隊所属、戦闘衛星“王花(通称名:ユイファ)”は自ら木星への
途を永遠に断ち切ったである。
720 :
名無しSUN:2009/02/22(日) 11:26:40 ID:gg5CB4J8
丸4年もかけて、ついに100話に達してしまいました。
なんと暇人なのでしょうかw
文章を作るのが頭の体操になるのと、意外に気分転換が出来るので続けて
きたのですが、ここまで長くなるとは夢にも思っていませんでした。
最近、週末になると荒天になって冬の屋外スポーツや活動がまったくできず、
家に閉じこもってます・・・クスン
721 :
名無しSUN:2009/02/22(日) 22:15:53 ID:w+Qy7AF3
ほぼ一年ぶりにきてみたけど続いててよかった。
黎明編(であってましたっけ?)100話達成おめでとうございます。
ただ正伝の再開がなかったのだけは残念。
722 :
名無しSUN:2009/02/22(日) 22:30:44 ID:8epzamTS
乙です
木星が嫌われすぎでかわいそうになってきた
何の関係があって外敵にまで恨まれてるんだろう?
723 :
名無しSUN:2009/02/26(木) 23:54:47 ID:+scXWrw/
>721
黎明編でよろしいです。
名付けてもらった名前だったのですが、すごく気に入ってます。
この話も終わりそうなので、私も正伝さんに復活して欲しいです。
>722
理由ですよね・・・。
1、書き手が土星軍寄りだからw
(三国志が蜀寄りで書かれているので、魏が悪者扱いになっているのと同じです)
2、ボツになった設定。
外敵も龍姫星も、サターニオンやジュピアンと同時代に産まれ、そして生きたのですが
外敵は何らかの理由でジュピアンに恨みを持った。(龍姫星は、それを知っていた)
しかし、ジュピアンが消滅したので、恨みを忘れかけていた。
龍姫星は外敵の力を利用したいので、情報操作により外敵の憎しみの心を
復活させジュピアン系の木星に向けさせた。
ボツにした理由
1) “何らかの理由”まで考えるのが面倒だったので・・・(ごめんなさい
2) 話が長くなりすぎるので・・・。
724 :
名無しSUN:2009/03/27(金) 00:38:37 ID:hMG68cu2
長い長いアク禁が解けました・・・(泣
近いうちにupする予定です。
725 :
名無しSUN:2009/03/27(金) 03:00:42 ID:xiKzqtTv
アク禁、大変でしたね〜。うp、楽しみにしてます@^^@
726 :
名無しSUN:2009/04/05(日) 20:33:31 ID:j7zJYADa
− 戦闘宙域(33)−
大爆発が発生したユイファから巨大な光が発せられ、震えながら急加速が始まった。
所定速度に達すると、更に第2弾と第3弾が順次爆発し、煌く金属水素の尾を曳きな
がら瞬く間に外宇宙航行速度へと達した。
龍姫星には、そのユイファの命懸けの体当たり攻撃が始まった事が知る事が出来なった。
自ら発した発した金属水素徹甲弾の爆発によって出来た巨大な光の珠が邪魔になり、
ユイファを見失っていたからである。
そして、その光の珠を突破したユイファの姿を龍姫星が認めた時にはすべてが終わっていた。
龍姫星には瞬く時間しかなく、臨戦態勢だった氷晶弾もイオンフレアー弾も金属水素徹甲弾も
そして大白斑砲も無力だった。
金属水素細片の巨大な尾を曳いたユイファが龍姫星に突き刺さった。
『命中』・・・悲しい言葉である
龍姫星の全てを震わす衝撃が走り、眩い光と真っ白いガスを宇宙へ飛び散りさせながら、
その巨体の軌道を外宇宙へと一気に向けた。
太陽系最外周惑星『龍姫星』は太陽系から排除されたのである。
白い尾を曳きながら去る姿は『白龍』の姿そのものだった。
その一方で、外敵にも全く同じタイミングでエクシオンが命中していた。
状況は龍姫星とまったく同じだったが、その衝撃規模は龍姫星のそれとは比較に
ならないものだった。
命中の瞬間、衝撃波によって全身が歪んだようにも見えた。
テンファや金天狼が死力を尽くして戦った大紫斑が瞬時に消え去り、巨大な重力に
逆らって大量のガスや宇宙塵が放り出された。
そして軌道が外宇宙へと向いた。
太陽系外天体『外敵(弥勒又は羅喉)』は外宇宙へと帰還したのである。
そして土星軍戦闘衛星部隊も完全に潰えた。
727 :
名無しSUN:2009/04/05(日) 20:55:37 ID:j7zJYADa
アク禁の間はタイプする気力が無くて、いざ解除になると
今度は話が重過ぎて、またもや進みませんでした。
ごめんなさいデス m(__)m
エクシオンのキャラ付けを楽しみにされていた方が居たと思いますが、
うまく色付けできませんでした。
目標は、エロ可愛い色白の眼鏡美脚キャラだったのですが、
あまりに無理過ぎでした(笑
そして何のエピソードも残らないまま、今話で消え去った事を
お詫びします。
728 :
名無しSUN:2009/04/12(日) 17:09:43 ID:80Lddeo5
− トリトン −
真っ白い龍が、真っ赤な口を広げて追いかけてくる。
逃げにも、遅々としか動かない足。
ついに、巨大な口が間近で開いた。
もうダメだと思った瞬間にトリトンの目が覚めた。
悪い夢を見た後の胸苦しさ・・・。
異常に重く自由にならない身体・・・。
夢から覚めた安堵感と、目覚めた不快感が交錯していた。
そして気を失うまでの自分自身に起きた事を思い出した。
“エクシオン突入火力支援”の名の下に、主戦場から離れた作戦区域に派遣された。
エクシオンが外敵に突入する時に、外敵の迎撃をした場合に援護射撃を行う役目だったのだが、
どう考えても自分の戦闘能力では、その役目を全うする事は不可能だった。
また、その作戦区域からは外敵とエクシオンしか見えず、龍姫星を始めとする太陽系防衛軍
の諸星は外敵の陰となり見る事は出来なかった。
ただ、その外敵の陰で大規模な戦闘行動が行われている事だけは窺い知る事ができた。
エクシオンの接近に対する外敵の迎撃を監視していたが、外敵が何ら迎撃しないので
何をする事もなく、突入するまでの動向をただ眺めていたのである。
エクシオンの外敵突入と同時に外敵から発生したガス流に巻き込まれ気を失った。
・・・そこまでを、ようやく思い出した。
そこまで思い出したところで、すぐ脇に彗星が随伴している事に気が付いた。
『太陽系は勝ったのか?』
そう質問したところ彗星が即答した。
「戦いは終わりました」
『勝ったのではなくて、終わったのか・・・』
729 :
名無しSUN:2009/04/12(日) 17:10:37 ID:80Lddeo5
− ほしのこえ −
遠くになろうとしている戦場を振り返ると、一緒に戦った星々は何も見えずに
戦塵だけが取り残されていた。
『みんなは何処へ行った?』
「然るべき所へ行ったのでしょうね」
『俺はどこへ行こうとしている?』
「海王星公転軌道・・・計算された軌道に乗せられています」
『俺は帰されたのか・・・? それも外敵に?』
自分だけが、どうして生き残ったのか理由がわからなかった。ただ考えられるのは、
外敵迎激戦に参加した太陽系側諸星の中で、もっとも低戦力だった事ぐらいである。
特に土星軍戦闘衛星部隊に較べると、戦力と云う言葉を持ち出す事も恥ずかしぐらいだった。
小さく淡い薄紅の光と菫色の光がトリトンに寄って来たのを気が付いた。
『テンファさんとユイファさんなの?』
二人が同時に答えた。
「気が付いてくれてありがとう」
テンファが喋った。
「一緒に戦えた事に感謝しています」
・・・そして薄紅色の光が消えた。
ユイファも話した。
「太陽系の未来を見届けてください」
・・・菫色の光が続けて消えた。
『幻なのか?』・・・一人言の後は、泣きたくなるぐらい寂しく悲しくなった。
妙に外敵の居なくなった事が寂しかった。
不思議に龍姫星の居なくなった事は何も思わなかった。
そして叫んだ。
『みんな!みんな!いったい何処へ行ってしまったんだよ!?』
そして、再び深い眠りについたのである。
730 :
名無しSUN:2009/04/12(日) 17:12:24 ID:80Lddeo5
もう少しだけ話が続きます。
731 :
名無しSUN:2009/04/15(水) 00:27:52 ID:t2e/hgqj
乙です
戦いが終わっても物語は終わらないんですな
これからの太陽系がどんな道筋をたどっていくのか気になります
732 :
名無しSUN:2009/04/20(月) 20:29:10 ID:juQVHFCw
− ほうきぼし −
太陽系太古の出来事を彗星達は語り継ぐ。
太陽系の誕生と同時に、偶然一つの矮星が最外周に取り込まれ、楕円軌道を描いていた。
その公転軌道は太陽系から遠く、誕生間もない諸惑星に影響を与える事は無かった。
その一方で、純太陽系惑星として生まれた天王星・海王星は成長と同時に、公転軌道が
外へ外へと広がりつつあった。
そして、ついに天王星・海王星の軌道と、矮星の近日点での干渉が始まった。
天王星・海王星の軌道はその影響で更に外側へ広がり、矮星の軌道は超楕円化した。
矮星の遠日点は太陽圏の最外縁にまで及ぶようになったのだが、その時に最外縁を
偶然に通過中の別の矮星に干渉するようになった。
超楕円軌道の近日点と遠日点の両方での干渉が繰り返されるうちに、大異変が発生した。
内では、天王星と海王星から、その衛星が引き剥がされた。
外では、通りすがりの矮星が太陽系へと引き込まれた。
そして、これらの星々は天王星軌道と海王星軌道の中間宙域で、激しく離合集散を繰り返し
最後には太陽系から去った。ただ、海王星の衛星の一つだけは帰還したと云う。
また、この大異変には土星の衛星も加わったが、何の干渉も受けていなかった土星から
衛星が飛び出た合理的理由が無く、何らかの意思の存在が有ったとする考え方もある。
ただ、今もって言われている事は、この時に大異変があったからこそ、現在の太陽系が存在し、
もしどの星かが欠けていれば混沌とした太陽系が永遠に続いたとされる。
そして、天上の神々の戦いの跡に、神々の残滓を元に一つの小天体が産まれたと云う。
その名は『冥王星』。
彗星達にも私にも、語るべき言葉は、もう残されていない。
733 :
名無しSUN:2009/04/20(月) 21:10:49 ID:juQVHFCw
これで、全104話を終わらせていただきます。
長い間、読んでいただいた上に、色々な叱咤激励をありがとうございました。
ウーン・・・4年と3ヶ月・・・長過ぎですね。
反省点・・・色々とあります。
・ 少ないボキャブラリー
・ 多いミスタイプ
・ 長い休止期間とテンポの悪い流れ
・ スレと掛け離れている内容 (しかも、途中から更に離れる)
・ キャラの色付けがうまく出来なかった (テンファだけは例外かな・・・?)
ところで、ユイファが『未来の要求』と云う、分かり辛い概念を持ち出していましたが、
実は私自身の物事の考え方の一つなんです。でも、ちょっと変な考えですよね(笑
でも、これで納得できる出来事があったり、辛い事が楽に思えたりする事が有るのです。
(決して変な宗教に洗脳されている訳ではありませんので御安心を)
この話の中での『未来の要求』の主は、地球人類だと考えてます。
このような大異変が無ければ、今の太陽系は存在せず人類も生まれ無かったと・・・。
この後の太陽系は本当にどうなったのでしょう?
大きな傷が残る衛星や逆行する衛星が有りますし、惑星だって全ての過去を曝け出していません。
色々と興味は尽きませんね。
時々、顔を出したいと思いますが、これで一応筆を置きます。(タイプを離す?)
正伝さんとか、未来編の方の復活が無いのでしょうか。
また別の外伝とかの書き込みも期待していたりして・・・。
読んで頂いたすべての方に感謝し、幸運が訪れる事を祈ります。
734 :
名無しSUN:2009/04/25(土) 05:33:01 ID:aRNtDOAR
太陽系ファミリー全員集合
http://imepita.jp/20090425/197110 僕らは本当はなかよし。心配しないでね。
作者様方、たくさんの夢をありがとうございました。
。+。☆゚。*。゚。+。
。+゚☆。*。゚。+。゚*@。*゚。
*。゚☆゚+。゚*。゚*。@+。゚*゚。
゚+@。*゚For you。*゚☆。*゚
*゚@。*゚+。゚+☆゚。**゚+゚。*
゚@。゚*゚。+゚。☆*゚。*゚@゚
゚+。☆゚。*。@。゚+。*゚
\ ゚*。゚。*゚/
\ *∧〃∧
\∨(^ー^*)
》◎《⊂ |
/∧\∪`∪
~~~~~
735 :
名無しSUN:2009/04/26(日) 01:03:32 ID:5Ze26mLl
長編創世記グッジョブ!
外敵はネメシスだったのか……
科学、天文学ネタがちりばめられていて、気付いた時の快感が楽しかったです
本当におつかれさまでした
736 :
名無しSUN:2009/08/20(木) 15:07:27 ID:T9BgJzps
保守・・・いたしますの
737 :
名無しSUN:2009/08/23(日) 08:38:19 ID:J3BfaY1+
/: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : .
,′ /: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.: ',
l /.:. ,'.:.:.l .:.:.:./ .:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:./ヽ :!.:.:.:.:i
|.:.l.:.:.:l.:.:.:|.:.:.:/.:.:.:_/_, :.〃.:.:.:/ }:!.:.:.:.:|
|.:.l.:.:.jl.:.:.:i.:.:7丁.:/.:.//.:.:/ \/.:|.:.:.j.:|
|.:.|.:./l:.:.:.:i.: j斗=< // /ヽl.:.:/.:l
|.:.|.:{!.|.:.:.: l"{r'_:::::j /テ< /.:/.:/
j.:.l.:ヽ|.:.:.:.:! xxx ヾ_:/ '/.:イ/
ノl.:.|.:.:.:|.:.:.:.:| , xxx. /.:. i
i.:.l.:.:.:j.:.:.:. lヽ、 rっ イ .:.:.: |
',.:ヽ.:.ヘ.:.:.:.| > 、 __ イ .:.! :.:.l.:.|
\{\{\:l |∧:./.:.:/|.:.:/j/
/  ̄ ¨丶ヾ`ーs一'´__ ¨ ´ ̄`ヽ、
/ ` 〃 '´ ヽ
,′ / l! ;
| j |D|! !
! / |S|!. 、/ |
l ! :2:. └ ' .:c:: ! |
l//" " } !
,ィー─--- 、//l ,′ !
〃 ,〉ー‐ァ'´/ l | イ .'
. /Y/ 〃勺 l | l i
{__,{ヽ/ ,/ │ ! | |
. 弋j/ / l:│ | |
. / }│ ! |
/ / :| ヘ
738 :
名無しSUN:2009/09/04(金) 19:06:56 ID:hcOwYENi
土星の環が消失するって、見えた?
739 :
名無しSUN:2009/09/04(金) 19:30:46 ID:Ujycz1PB
曇ってた
740 :
名無しSUN:2009/09/04(金) 22:36:49 ID:zmTwnQ3o
741 :
名無しSUN:2009/09/13(日) 13:10:19 ID:+2OPTBeW
ほたるですが、まこと倒します。
742 :
名無しSUN:2009/09/23(水) 01:16:32 ID:g0lzU0tZ
やっぱり、木星は倒しておくべきだった。
852 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/09/16(水) 12:57:01 ID:N8ZtzML1
調べによりますと、木星容疑者は太陽系に旅行に来ていた
串田・村松彗星を無理やり拉致した上、12年にわたって力づくで監禁した疑い。
木星容疑者は
「あまりに可愛い彗星が近くを通りかかったので思わず捕まえてしまった。
長年監禁しておけばいつかは気持ちが通じると思った。今は反省している。」
と自供を初めています。
被害にあった串田・村松彗星は引力が少し弱まったスキを見て自力で脱出したとのことです。
被害にあった串田・村松彗星は
「本当に怖かった、一生このまま監禁されるかと思った」
と心境を語りました。
今回の事件で同じ太陽系巨大惑星の土星は
「誰でも過ちはある。相手が可愛い彗星なら私だってやってしまうかもしれない」
とコメントをしましたが、地球を始め太陽系内の一般惑星は
「巨大惑星のエゴであり残念でならない。」「悪質な通り魔監禁事件だ!」
との批判が相次いでます。
一方冥王星は今回の事件については沈黙しており、今後の動向が注目されます。
743 :
名無しSUN:2009/10/09(金) 07:18:34 ID:dbe0C7FL
744 :
名無しSUN:2009/11/09(月) 22:53:32 ID:2JD3uLw7
おーっ!
念願の一発木星斬り!
これで、やっと木星を倒せる。
・・・のか?
745 :
名無しSUN:2009/11/16(月) 18:46:19 ID:RG1gRXnh
>>744 ガス惑星の場合はロシュの限界以内に近づいたら構成ガスが潮汐力でばらばらになっちまうだろう。
その場合、質量のでかい木星のほうが勝つんじゃない?
746 :
名無しSUN:2009/11/21(土) 20:57:19 ID:IhDs2ceI
このスレでは、正論は野暮だぉー。
747 :
名無しSUN:2010/01/11(月) 09:22:51 ID:niNCkHhM
超巨大外環で木星の衛星どもを弾き飛ばす
主環で木星の大気を削った後、本星決戦に持ち込む
不利な状況であれば太陽系惑星2位の全質量をもって衝突し木星を破壊もしくは太陽に落とす
我、木星の衛星に甘んじることは望まず
748 :
名無しSUN:2010/01/11(月) 09:36:47 ID:xrRj1dud
二位じゃいけないんですか?
749 :
名無しSUN:2010/01/11(月) 11:11:14 ID:m5xBAhgN
歴史の法廷に立つ勇気はありますか?
750 :
名無しSUN:2010/01/15(金) 12:30:13 ID:0slB+W7t
木星と土星がくっついたら、質量が増えるから中心で核融合がおこって褐色矮星になるの?
751 :
名無しSUN:2010/01/16(土) 14:15:17 ID:bYNNVbeX
杜星になるだけ
752 :
名無しSUN:2010/01/16(土) 15:07:32 ID:jexO7l0Q
>>751 うまいっ
わっかはどうなるのかな。
木星にもうすい輪っかあるよね。土星の輪もくっついて輪がいっぱい〜^^
それとも、土星と木星がくっつく段階で、輪を構成する岩石が木星におっこっちゃう?
753 :
名無しSUN:2010/03/06(土) 11:15:09 ID:Yj+nEDZ4
保守いたしますの・・・・
754 :
名無しSUN:2010/06/04(金) 14:18:07 ID:Qfld8y+8
大赤斑って木星のすぐ近くを回る衛星だよね。
消えないなんておかしい
755 :
名無しSUN:2010/06/04(金) 15:09:09 ID:u85ArMcc
756 :
名無しSUN:2010/06/05(土) 02:59:08 ID:ME8678A7
いや、ガニメデにある、ハンターのたまり場の喫茶店のことだったとおもうぜ
一足先に大赤斑で待ってるぜっ!
757 :
名無しSUN:2010/06/22(火) 22:18:19 ID:tgzxj7FC
お久しぶりです。
『はやぶさ』が奇跡の帰還をしました (感涙
往復7年・60億Kmの旅って凄いなぁ〜〜〜!
やっぱり、太陽系って広いですな。
新聞の記事を読んでいたら、このスレを思い出して、
ちょっと書き込みをしたくなりました。
(酒の勢いも重なってます)
太陽系の創世期を舞台に、好き勝手な話を4年以上も書かせて
もらったのが懐かしいです。
実は、テンファとユイファには各々イメージの元になった実在の女性がいたんです。
特にユイファの微妙な嫉妬心の表れは、かなり近い体験から書かせてもらいました。
そして銀天狼のアホぶりは私かも・・・(笑
今日も木星も土星も元気で良かった!
明日も仕事頑張る・・・頑張れたら・・・頑張りたい・・・。
遅くなりましたが、外伝の人でした。
758 :
名無しSUN:2010/06/22(火) 23:32:07 ID:WXxJ+Bgw
759 :
757:
>758
面白そうな読み物の紹介をありがとうございます。m(__)m
数日中にゆっくり読ませていただきます。
未知のロマンが満載されている予感。
太陽系の何処かで金属水素片が見つかったら笑えますね。
子供の頃、裏の畑で見たのが最後ですから。
《不穏当な書き込みをお詫びします・・・NHK》
年齢の話をすると、ナイアガラ級の滝汗になるので、今まで避けてきました・・・(笑
なんたって・・・あー・・・やっぱり辞めます。 ← わーい根性なし!
決して若くありませんので。
女性は怖いです。
ユイファのモデルは実は二人なんです。
二人とも、仕事は出来るし、職場の常識やルールは堅すぎるぐらい守るし、
女性としても素敵なのですが、ちょっとしたきっかけで一部が崩れてしまう・・・。
周囲に人が居るのに『そんな事言っていいの?』と思うような言葉が出てきて、
驚くといいますか、唖然とすると言いますか、表現に困ります。
困るの言えば、何が困るって、その時の対応でして、気の利く言葉の
持ち合わせが無いのは困ったものです。
本当は、ユイファと銀天狼にちょっとドギマギとした話を書きたかったのですが、
話が長くなりすぎるので遠慮しました。