フィギュアスケート★女子シングル Part603

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341氷上の名無しさん@実況厳禁
>>296
昔起こった「ジャンプの正しい飛び方とはなにか」の大論争を知らないんだろうけど
『跳び上がるまでは決して回転を始めてはいけない。
完全に跳び上がってから手足を締めて、着氷までにはチェックを始める』
というのが昔ながらの正しいと言われている跳び方で、古い世代の選手は
ほとんどこの跳び方だった。
スピードに乗った状態から踏み切ってこの跳び方をすると
低空か高空かはともかく幅跳びタイプになる。
クリスティ・ヤマグチの登場でいわゆる「低空高速型」のジャンプが北米を中心に
蔓延してしまったけれど、ヤマグチの「低空高速回転ジャンプ」と伊藤みどりの教科書に
忠実な「高空低速幅跳びジャンプ」のジャンプの質の差を採点にほとんど反映できないことに
当時のISUの上層部や審判が不満を漏らしていたのも事実で、その経験から
GOEという制度が出来たものと思われる。
ヤマグチがトップになった時にアメリカスケ連がヤマグチのジャンプは質が悪いわけではないと
キャンペーンをしていたけれど、それだけ低空高速型には懐疑派が多かった。
結局低空高速型はヤマグチが金メダルを獲得したこと、筋力の弱い女子がトリプルジャンプの
種類を増やすのに適していたこと、低空故に見た目の成功確率が高いことなどから
その後の主流になってしまった。(しかしながら低空は回転不足になりやすいと思われる)
筋力があるはずの男子にまで低空高速型が流行るに至って、取り締まりを厳しくする
という方向に傾いたのは一応理由がある。
あの時にみどりが金メダルを獲るか、採点方法が今の方式だったら「正しい技術」が
廃れることはなかったと思われる。