1 :
現実 :
02/07/18 03:05 ID:XLmZ2WqF タイトルの通りなんだが.
どお?
詳細は
>>2 以降
2 :
現実 :02/07/18 03:12 ID:XLmZ2WqF
要するに他の板であるような読書会スレ. 参加者がいなければこのスレはsage進行の雑談スレになります. ルール ・本屋さんへ行って『世界の名著23 ホッブズ』を買ってくる ・頁数を決めて少しづつ読む 詳細は適当.
反対。小室直樹先生の名著『日本国憲法の問題点』を読むべきです。 全部で五十章弱だから一日一章ペースでよんでいけど、8月中には終わるか。 とはいえ、毎日くるのはきついから、一週で50P程度かな。 岩波版の方が全訳でいいのかもしんないけど、あっちは結構あれだな、分冊だから高くなるし。
4 :
現実 :02/07/18 03:18 ID:XLmZ2WqF
・岩波版『リヴァイアサン』では無い理由は,伝記がついていたりして 世界の名著版の方が敷居が低そう=参加者が増える? これで岩波アレルギーのウヨ君もOK! ・神保町や本郷や早稲田界隈の古本屋でハードカバー箱つきの 『世界の名著』のキレイな古本が,500円くらいで手に入る. ・社会契約論,功利主義,近代を論じる上でホッブスは欠かせない.
とはいえ、週五十頁は不可能か。 最近日本語で読書会してないけど、1時間1頁ペースだよね、普通(本当か シチュエーションにも依存するが。
6 :
現実 :02/07/18 03:20 ID:XLmZ2WqF
>世界の名著版の方が敷居が低そう=参加者が増える? 小室先生の方が読みやすい。なじみやすい日本語だし、たいした頁の分量ないし 憲法の知識要らないし−寧ろ持っている方が問題−。 第一、2ch及び思想板では定常的に小室スレは立つが、ホッブズスレは立たないではないか。 それ故、小室先生の方が参加者多くなるよ。 >・神保町や本郷や早稲田界隈の古本屋でハードカバー箱つきの 『世界の名著』のキレイな古本が,500円くらいで手に入る. どっかのブックオフで、現実さんがうっぱらった『問題点』が買える。しかも流し読みっぽいからきれいそう。 箱入りの名著、って古いじゃんそれ(笑 >・社会契約論,功利主義,近代を論じる上でホッブスは欠かせない. 小室先生の方が欠かせない。
8 :
現実 :02/07/18 03:25 ID:XLmZ2WqF
9 :
現実 :02/07/18 03:28 ID:XLmZ2WqF
>>7 小室を読んでもジマンになりません.
ホッブズはジマンになります.
第一,ホッブズは普段なかなか読めないし,読むとジマンシンになって
しまう人だっているかもしれません.
普段できることをやっても人間の進歩はありません.
11 :
現実 :02/07/18 03:50 ID:XLmZ2WqF
とりあえず興味のある人は,…そうだな,来週の土日までに
当該書籍を手に入れてきて,とりあえず評伝の頁を読破してください.
ニ段組で多分50p前後あります.
先に読みすすむ分には全然かまいません.
>>10 英語のテキストはグーテンベルグプロジェクトかどっかに落ちてます.多分.
一応あとでダウンロードできるところを探してリンクしておきます.
英語版は随時参照すると尚可ですが,そこまでしなくてもOKです.
(なんか副読本も挙げた方がいいかな)
>>10 この企画は本の需要を創出し,日本経済の回復に寄与しようという
一大プロジェクトです.小室たんの本では,広汎な需要の創出が望めません.
(むしろ小室たんの方が需要があるか…)
あと,どうでもいいが,このスレがdat落ちしそうになったら誰か
適当にageていただけるとありがたい.
というわけで寝る
13 :
現実 :02/07/18 22:40 ID:MT2Avj7g
ワトキンスでも買ってこようかな、いや、今日一万以上本を買ってしまったからな(泣
リヴァイアサン!リヴァイアサン!リヴァイアサン!
シュミット!シュミット! いや、偏るな。
17 :
右や左の名無し様 :02/07/19 03:08 ID:Rw78hmiB
age
18 :
右や左の名無し様 :02/07/19 03:08 ID:Rw78hmiB
test
19 :
現実 :02/07/20 22:57 ID:Sus2wfEz
見物しようと思ったけど、人いないね…
21 :
マサカド :02/07/21 23:03 ID:Z6pybOL/
今日、神田の古本屋めぐったけど、ホッブスうってなかった。泣)
買おうと思ったけど高けー 500円ぐらいで売ってねえか
23 :
マサカド :02/07/22 00:03 ID:3khk9JmU
いい本が高いのは当然なんだろうが、日本語版の名著オンライン アーカイブなんてのは誰も計画しないのかな。(青空文庫はあるけども。) 岩波や中公の仕事がなくなっちゃうのは困るか。
グーテンベルク計画の場合も誰か困った人いるのかねえ。
25 :
マサカド :02/07/22 00:45 ID:3khk9JmU
すべての言説が無料で流通するという状態を夢見ることはできるが実現は 無理っぽいな。言説の加工、流通だって、労働抜きじゃ成りたたないもんな。
じゃ、労働の血と汗が滲んだ貨幣を持って(資本論っぽいな) 本屋巡りしようかな。
27 :
猫 ◆48Vfouj. :02/07/22 01:10 ID:2bLjCLGN
まあ、ホッブズ一冊読むだけでも−私は通しではまだ読んだことない、実は(苦笑− この思想板にいる住人の90パーセントよりかは、上に立てるよ。 というわけで本屋巡りしよう(笑
28 :
マサカド :02/07/22 01:13 ID:3khk9JmU
言説の加工、流通というのは、たいてい知識階級のお仕事だからね。 血と汗には、どちらかといえば遠い。
明日(今日)早稲田の古本屋全部回ってきます 誰も来ないよーに(w
17世紀の政治学、法学、哲学って30年戦争の影響下にあるみたいだけど、 ホッブズの場合はどうなのかねえ。 イギリスの人だしなあ。
結果報告。ダメですた、ひーん。 図書館で借りよう。
中公バックス28世界の名著「ホッブズ」入手。 一足先に読みながらまったりスレの始動を待つ。 面白そうな本だから、参加者ゼロにしても 徒労にはなるまい。 (現実、猫の御両人もフライング・スタートしてたりして)
33 :
右や左の名無し様 :02/07/25 02:50 ID:iEaFbAZg
俺も買ってくるわ。
34 :
右や左の名無し様 :02/07/25 03:00 ID:VCXqZD2f
1度工房の頃読んだけど、1−2章はともかく、3・4章(うろ覚え)は 聖書の細かい解釈ばっかりで全然分かりませんでした。 聖書読んだ今ならちっとはマシかもしれんが・・・ ちなみに、岩波文庫からホッブズの本が出ましたね。
35 :
猫 ◆48Vfouj. :02/07/26 22:13 ID:54SnLuKI
そろそろageる
36 :
菊地 ◆v0NGyHA. :02/07/26 22:15 ID:/SNbF0kS
興味深いスレですね。頑張ってください。 こういうスレをちゃんとするのはいいことですよ。 評価します。 頑張れ!
37 :
猫 ◆48Vfouj. :02/07/26 22:17 ID:54SnLuKI
>頑張れ! 帰れ!
中公版見当たらないので、仕方なしに河出版手に入れたよ。 中公の冒頭部ってどうなってるの? レジュメきぼんぬ。
>>37 まぁまぁ「帰れ」とかゆーもんじゃござんせん(w
あくまで来るもの拒まずというスタンスで。
で、ホッブズスレになったとしたら
猫さんは参加します?
>>38 さん
「恐怖・不信・平和への道
政治科学の先駆者」
と題して永井道雄が30pにわたって
いろいろと書いてます。まとめるのは
ちときつい。期待せずに待っててぽ。
>>36 菊地君へ
「評価します」??、ハハハハ…
氏 ん で し ま え
40 :
現実 :02/07/28 03:36 ID:FZaujlw0
世界の名著のホッブズはどうやら版元で品切中らしい. 前に「アマゾン以外ならどこでも手に入る」と書いたけれども,こうなると 大きな本屋の在庫を尋ねるか,神保町等の古本屋街を探すしかない, ということになると思う.地方在住だと絶望的に近いかも. まあ,必ずしも「世界の名著」版でなくとも,岩波の白からも 『リヴァイアサン』の翻訳は出ているわけで,そちらでも恐らく問題はないと思う. ただ,岩波の『リヴァイアサン』も品薄のようなので, こちらも入手が微妙に困難かも (神保町を歩けば手に入らないということはないと思うが,やはり地方在住者には不利か). この状況だと参加の敷居がちょっと上がってしまうかも.もともと「啓蒙企画」の つもりだったけれども,敷居が上がり過ぎると意味が無くなってしまうかも,とも 思わないでもない. かと言って,もし,既にリヴァイアサンを手に入れてきた人が居たら,申し訳無い. そこで尋ねてみたい.参加に興味のある人は,意思表示してくれるとありがたいです. 1このまま「リヴァイアサンを読む」を続行.訳文の違いは原文に照らし合わせる. 2もう少し入手が容易な本の読書会にシフトする (例として,中公クラシック「法の哲学1・2」,「共産党宣言」, ルソー「社会契約論」,マキァヴェリ「君主論」,プラトン「国家」, アリストテレス「政治学」など.他の本を提案してもOKですが 文庫か新書等,安価で(心理的・物理的に)入手が容易なものがベターです. なお,社会科学系の古典であること) 回答期限は七月中,ということで.
41 :
右や左の名無し様 :02/07/28 03:40 ID:20sK8jRu
>>37 ,
>>39 菊地は放置しましょうよ。特に、猫氏は優しいから必ずレスしてあげてるけれども。
>40 私は全部持っているから−全部読んでいるかは秘密だ(笑−どれでもいいけど。 たしかアリストテレス『政治学』も品切れではないかな。世界の名著版はあると思うけど。 個人的には、マルクスだったら『ユダヤ人問題によせて』が読んでもみたい−読んでないから− けど、手に入りにくいかな。 と書きつつ>42を見たら、ホッブズでやると思ってわざわざ買った人の期待は保護しないとな、と思った。 手に入りにくくても、図書館などで借りることは多分出来るでしょ、名著か岩波のどちらかは。
44 :
右や左の名無し様 :02/07/28 09:55 ID:MR3vneCL
続行しましょー。 ホッブズで。ルソーやマキャベリもいいけど、読みにくいホッブズだから わざわざやる価値がある。なお、当方中公版、もってます。
45 :
右や左の名無し様 :02/07/28 12:39 ID:DUzpbU7N
政治思想板では稀に見る良スレだな
46 :
阪京 :02/07/28 13:30 ID:???
>菊地 おまえ、丸山真男はどうなった?
>>43 『政治学』は京大出版会から新訳出ませんでしたっけ?
数年前 夏休みに読もうとPENGUINのLEVIATHAN買った しかし読み出して1日でギブアップ ハッキリ言ってウザイ
50 :
右や左の名無し様 :02/07/30 21:37 ID:vkVrvOzo
ホッブス終わったら、エラスムス『平和の訴え』はどう? 文章も易しいし。
51 :
現実 :02/07/31 00:39 ID:SVLPG/f5
それでは,リヴァイアサンで続行,ということでいいかな. 特に異論はないみたいなので. (以下のp数は,世界の名著のハードカバー版に準拠) さて,具体的な日程を立ててみたいが, ・評伝部分(-p41)の内容に言及した書きこみは本日を以って解禁, ・リヴァイアサン冒頭から,第三章「イマジネイションの継起あるいは連続について」まで (-p71)のネタバレは八月八日, ということでどうだろう?. とりあえず書いてみたけど,…約30pを一週間で読む計算だが, これでは遅い(早い)かな? 他の人の読書スピードとか割ける時間が ワカランので…もちろん,ガンガン先に読み進めるのは全く構わないです. ネタバレについては,もちろん,厳格な規制を布くというわけではなく, 読書ペースを掴むためのおおよその目安ということです. 解説書の類を紹介する場合,きっちり範囲を決めてしまうと,出すタイミングが難しいし. あくまでも「だいたい」ね. 本文の要約・お手製レジュメのアップ,読んで意味不明な箇所の問いかけ, 問題提起,当該記述について,解説書のコメント紹介などなど, カキコの内容はとりあえずお任せします.そのうち流れらしいものができるでしょう. こんなところでどう?
52 :
右や左の名無し様 :02/07/31 00:44 ID:i/LwQqw2
参加します。よろしこ。。。
やべ、はよ入手せんと。。。
出来れば、参加者は、コテハン付けた方がいいかなあ。数字とかでも何でも良いから。 その方が−書き手の−解釈の統一性、首尾一貫性などを読者が理解しやすい。 単発質問とかは−コテ付けた方がいいとは思うけれど−必ずしも必要ないだろうけど。
55 :
マサカド :02/07/31 02:17 ID:PHAORmcy
中公版を渋谷でゲット! まずタイトルの「リヴァイアサン」について。 聖書のヨブ記からとられたそうだが、ホッブスは国家社会を一匹の獣として 譬えるために、この言葉を選んだわけだろう。ヨブ記を読んでも、この言葉が 社会の隠喩として用いられうるような契機は見あたらない。中公版p.46には ホッブスが古典を読みふけっていた時に、トゥキュディデスに惹かれたと 書いてあるから、社会を一匹の獣に譬えるのは、プラトンの「国家」より 続く西欧の伝統にのっとったやり方である、とまずはいえそうだ。
56 :
右や左の名無し様 :02/07/31 06:54 ID:0PkZxqpp
57 :
Маршал Боголюбов :02/08/02 23:39 ID:6a2l9Mwj
久々に読み出したがあんまり面白くない うがー
59 :
age :02/08/04 02:38 ID:HtjLYCcv
60 :
exp :02/08/05 01:50 ID:4KM0fLyL
リバイアサンって結構長いですよね。 最初の方は認識論が延々と続くし。
61 :
右や左の名無し様 :02/08/06 18:07 ID:KH2D7SIV
シュミット! シュミット! 決断主義 !
62 :
右や左の名無し様 :02/08/06 18:09 ID:YnXN/k4G
・・・政治思想板にこんな良スレがあったとは・・・
もう夏休みも中盤超えようとしていますが・・
64 :
現実 :02/08/09 00:41 ID:zAclUmcE
本編の内容とは直接的な関係は無いが, 『リヴァイアサン』の内容以前の,根本的問題として,そもそも, どうしてわれわれはこのような近代政治思想史の「古典」を読まなければならないの だろうか,という問題があります. 福田歓一『近代の政治思想』によれば,ヨーロッパ近代(思想)は, 中世には「既成事実」「所与」「自明」と思われていた社会秩序が, 必ずしも自明でも所与でもないことを明かにした. すなわち「近代とはまさにそういう偶像崇拝をうちこわし,人間をおさえつけている 事実のカラクリを見破ることによって開かれた時代」p25だった. ところで,福田によれば,現代は,近代の作り出した「巨大な既成事実」p24 …つまり社会制度やら価値観やら…に人間が身動きのできなくなった時代だという. 上述のように,近代が,中世の作り出した「巨大な既成事実」に身動きがとれなく なっていた人間を解放した時代だったとしたら,その解放のあらましを 再度見つめなおすことに,近代の作り出した「巨大な既成事実」から, 人間が解放されるためのヒントはありはしないか. 近代は,どのようにして中世から脱却したのか.どのようにして中世を受け継いだのか. また,現代のわれわれが,近代の作り出した「巨大な既成事実」を克服するためには, そのような「既成事実」が,どのような事情の下に誕生し,その「既成事実」が どのようなメカニズムを備えているのかを知ることは,重要である,と. さらに福田によれば,(政治)思想は,時代のあり方に制約されるが,同時に, その時代の人間のものの考え方を根本的に規定する意味を持ち得るp22 という. だとしたら,その時代の政治思想に触れることには,その「時代そのもの」を 知るためのアプローチの一つとして,大いに意味があると言えるだろう.
65 :
現実 :02/08/09 00:45 ID:zAclUmcE
導入〜三章までの,個人的な注目点,その一. 『世界の名著』の部分でも解説があったが,ホッブズは,リヴァイアサン=国家を, 「一個の人工人間」p53 に喩えている. ホッブズによれば,人工人間=国家の「『素材』と『製作者』.それはともに『人間』」p54である. 国家の「製作者が」人間であるということは,言い返れば, 国家は人間によって作られたものであるということになる. つまり,ここでは,国家が当然の所与であるというような考えは「とりあえず」 退けられていることが分かる. また,ホッブズは国家の「素材が」人間であるとも言っている. すなわち,神でも動物でもなく,他ならぬ人間が国家の要素であるということだ. と,続きはまた.
66 :
現実 :02/08/09 01:00 ID:zAclUmcE
ところで,
>>65 を書いていて思ったが,このくだりの「人間」という訳文,
原文では「 Man 」となっている.この「 Man 」,
ホッブズは,どのような「 Man 」を想定していたのだろう.
たとえば,女性,奴隷,外国人なんかは「 Man 」に含まれるのか.
「男らしくない男」はどうか.
>>63 まあまあ,気長にやりましょう.(というか自分自身最近ちょっと忙しかったり…(笑).
反応が無いのがアレだが,次は8月15日を以って,八章の終わりp118まで解禁,
ということでどうだろう.
67 :
右や左の名無し様 :02/08/09 01:34 ID:olLNjq3Z
図書館からかりてきた
手元にあるのが英語版なので難しくってよく分かりましぇーん まいったまいった ホッブズが前提とする人間は"OF MAN”でうざいほど論じられてると思われ 一定の精度を前提とせずに単に"人間”だから 男女の区別も自国民外国人の区別もないのでは? そういった人間が集まれば殺し合いになるのは必定だが そこは理性が働いて殺し合いよりはマシなので国家が成立するという社会契約説 確かこんな具合だったと思う
精度じゃなくて制度でした 失礼
何となくage
71 :
コギャルとHな出会い :02/08/10 22:32 ID:RekKg1tA
http://kado7.ug.to/net/ 朝までから騒ぎ!!
小中高生
コギャル〜熟女まで
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おこずかいの欲しい女の子もたくさん来てね!!
全国デ−トスポット情報も有ります
推論(=論理的思考)は「勤勉」によって達成される。(p86下) その他、権威批判、衒学批判、半可通に対する戒め、などがちらほら。 ホッブズの旦那もコヴァに悩まされていたらしい
73 :
exp :02/08/11 11:30 ID:???
>>66 human(人間)と同じ意味でしょう。今でも英語でmanを人間の意味で使う人がいます。PCに敏感な
人は気をつける傾向にあるようです。古い人は気にせずmanを使うようです。
それはともかく、異民族などをホッブスが「人間」に含んでいたかについては、どうなんでしょうね。
ロックは新大陸の原住民について言及していましたが、インディアンを奴隷化してよい理由として
「just warで負けたのだから正当だ」的な事を言っています。能力的に白人種に劣るから、ではなく。
インディアンを劣等民族、未開民族的に、ある程度は見てはいたかも知れません。しかし、少々の
能力の差で在れば、社会契約論では見過ごされます。ホッブスであれば、自然状態での人間は
平等であると述べている。これは自然状態にある人間が皆同じ能力を持っているということではなくて、
少々の能力の差はあっても、例えば能力の低い者が2人力を併せれば、いかに力が強い人であろうと
1人では太刀打ちはできない、その限りで自然状態を不便に思うことには能力の個体差は関係ない、
ということです。だから対等の立場から互いに契約を結ぶことになる。異民族も少々劣っていたと
見なされたところで、やはり同じ人間として一応見ていたのではないかと思われます。まあ実際には
白人と同等の権利を保障されることは無かったわけですが。
3章までは、信約を結んで国家を形成する云々という議論はまだ出てこない。
ホッブズは基本的にデカルト的な演繹論を取るから、
取り敢えずは「man」一般についての定義から始め、
感覚や構想力について論じて行く、という感じでしょうか。
>>73 expさん
>これは自然状態にある人間が皆同じ能力を持っているということではなくて(…
これはどうでしょう?
個人間の能力の平等から相互不審が生まれ、その結果として信約を結ぶという話ではないでしょうか。
ホッブズにおいても能力差は定義上、認められていないのでは?
もし能力差があれば、誰とであれ「対等の立場」で契約を結ぶことはできない筈です。
あ、それからロックのjust warの議論、どこでやってるか教えて下さいませんか?
75 :
猫 ◆48Vfouj. :02/08/11 22:26 ID:nnrABZhU
>74 >個人間の能力の平等から相互不審が生まれ、その結果として信約を結ぶという話ではないでしょうか。 これは>73に書いてあるよね。 >少々の能力の差はあっても、例えば能力の低い者が2人力を併せれば、いかに力が強い人であろうと >1人では太刀打ちはできない、 というのが一般的な解釈だろうけど。
闇討ちの可能性を媒介として平等を引っ張り出すのには感動しました。萌え。
77 :
右や左の名無し様 :02/08/11 22:30 ID:rU1Slwv/
ホッブスの斬新な切り口に萌える事ができるのは2chだけ!!
78 :
exp :02/08/11 22:44 ID:???
>個人間の能力の平等から相互不審が生まれ、その結果として信約を >結ぶという話ではないでしょうか。 _実質的には_平等、同じ能力がある;しかし_現実には_完全に能力が同じでは ない、ということです。ただ、現実の能力差、不平等は、それほど大きなものでは ない(not so considerable)ので、政府理論構築では皆平等とされるということです。 CHAPTER XIII OF THE NATURAL CONDITION OF MANKIND AS CONCERNING THEIR FELICITY AND MISERY NATURE hath made men so equal in the faculties of body and mind as that, though there be found one man sometimes manifestly stronger in body or of quicker mind than another, yet when all is reckoned together the difference between man and man is not so considerable as that one man can thereupon claim to himself any benefit to which another may not pretend as well as he. For as to the strength of body, the weakest has strength enough to kill the strongest, either by secret machination or by confederacy with others that are in the same danger with himself.
79 :
exp :02/08/11 22:44 ID:???
>あ、それからロックのjust warの議論、どこでやってるか教えて下さいませんか? 政府二論の電子テキストを「just war」で検索かけると色々見つかります: 85. ... But there is another sort of servant which by a peculiar name we call slaves, who being captives taken in a just war are, by the right of Nature, subjected to the absolute dominion and arbitrary power of their masters. These men having, as I say, forfeited their lives and, with it, their liberties, and lost their estates, and being in the state of slavery, not capable of any property, cannot in that state be considered as any part of civil society, the chief end whereof is the preservation of property. 180. Thirdly, the power a conqueror gets over those he overcomes in a just war is perfectly despotical; he has an absolute power over the lives of those who, by putting themselves in a state of war, have forfeited them, but he has not thereby a right and title to their possessions.
>79 >政府二論の電子テキストを「just war」で検索かけると色々見つかります ロックじゃないけど、私もやったことある。電子テキスト便利だよね(萌
>闇討ちの可能性を媒介として平等を引っ張り出すのには感動しました。萌え。 まあ幾ら強い人間でも、1人で出来ることには限りがある、人が集まった 団体にはかなわない、だから政府が必要、ということです。
83 :
exp :02/08/11 23:52 ID:???
>>80 まったく便利な世の中になりますた(笑)。
英語だと他にも色々訳本が電子テキスト化されてて
便利です。フランス語でもドイツ語でも何でも。
>83 しばらく前にでた加藤尚武のヘーゲル法哲学研究書がPC使って単語の検索がどうこうとか書いてたけど、 今なら遙かに手軽にできるね。 前に少し見たことけど、マルクスあたりはやっぱり凄いよね、電子テキスト。 でも、本は活字で読みたいお年頃の俺。
電子テキストは検索が楽で助かる でも目がチカチカ電磁波怖い それにページをめくってないと読んだ気がしない わたしゃ旧人類だよ(こんなこと書くと年がばれるか)
ネット上の洋書とかだと、辞書引くときに便利なんだけどね、辞書がPCに入ってさえいれば。 それでも長時間は読みたくない。
電子書籍が読みづらいのは 単に慣れの問題なのか本当に体に悪いのかどっちだろう まあ仕事中は仕事なんかそっちのけでネットで読書三昧だけど 外国語なら周りの連中は読めんし いくら公務員とはいえそのうちクビかな
88 :
右や左の名無し様 :02/08/12 00:37 ID:/Vc17sPI
電子ブックみたいな携帯端末も出てるけどね。 あれは読みやすいのかな。
89 :
現実 :02/08/19 00:39 ID:HoKl8Xs7
とりあえずサルベージ. 感想は2・3日後に. 今後の予定だが, 24日土曜日で1部の最後までを解禁,ということでいいかな? つーか,まだ読んでるヒトいるのだろうか.笑汗
90 :
右や左の名無し様 :02/08/19 02:17 ID:OCCmaROo
よんでるよ
91 :
右や左の名無し様 :02/08/19 21:59 ID:aqGmmCs7
借りたけど1ページで挫折 スマソ
93 :
右や左の名無し様 :02/08/20 02:32 ID:iQPP1C2r
第八章末より 「『第一原因は、第二原因が、それによって前者を助けるところの、第二原因 の本質的な従属によって、第二原因に何かを注ぎこむとはかぎらない』とは いったいいかなる意味であるか。これがスアレスの最初の著書『神の関与、 運動、助力について』の第六章の表題の翻訳である。自分が狂気であるか、 さもなくば他人を狂気にしようとの意図を持たないかぎり、全巻このような 内容を持つ書物を書くことがありえようか。」(p.118.) 笑ったよ。
94 :
右や左の名無し様 :02/08/20 06:07 ID:+CxwunXw
イギリス思想はやっぱいいね。
95 :
右や左の名無し様 :02/08/20 22:34 ID:0fG1YvyK
厨房の意見で申し訳ないけど、近世の思想なんて読んで意味あるの? もう説明し尽くされて、論破されちゃってるんじゃないの?
96 :
右や左の名無し様 :02/08/21 00:12 ID:zZZjcZuu
>>95 とりあえず、64に読むことの意味を擁護する議論があるよ。
付け加えるなら、説明されて論破されているとはいえないと思う
(政治思想は時代状況によって持つ意味がかわってくる)。
仮に説明されて論破されていたと考えたにしても、どういったことが問題に
されていて、どういう風に解決されたのかがわかるだけでも、
政治社会や人間を理解する手助け位にはなるのではないだろうか。
順番決めて、レジュメあげれ。
終わらせるにはもったいない良スレなのでage.
スコラ哲学や聖書学の素養がないと読解不可能だって。 特に三部以降は手がつけられないもの。
100 :
マサカド :02/08/31 19:51 ID:l6uJY/1W
またまた100get! ホッブスにはスコラ哲学が敵であったということくらいならわかる。
ホッブスなんて2ちゃんねらーには敷居高すぎ。 せめて『市民政府論』くらいにしておけばよかったかも。
102 :
右や左の名無し様 :02/09/09 12:53 ID:Y/gGAYtk
もったいないスレだなあ。 たまにはイデオロギーを離れて、人間の本質につっこんでみるのも いいと思うんだが。
103 :
右や左の名無し様 :02/09/14 07:49 ID:VLvdiPmc
age
104 :
右や左の名無し様 :02/09/16 06:20 ID:AzsBw6EI
おまえら、読みましょう
105 :
:02/09/17 12:36 ID:3e72eYlv
じゃあ市民政府論にかえよっか。 もう一つスレ作ってよ。
スコラ(エロ本)
age
あげ
111 :
右や左の名無し様 :02/10/07 13:10 ID:CpiOBiqs
つーか、昔の奴の妄想なんか知っても仕方ないだろ。 クソ教養をありがたがる知的コンプレックスは捨てようぜ。
112 :
右や左の名無し様 :02/10/07 15:57 ID:S2AgXU2L
闘争開始。
113 :
右や左の名無し様 :02/10/07 15:58 ID:S2AgXU2L
ホッブスってバトルロワイヤルの原作者だろ?
114 :
右や左の名無し様 :02/10/07 18:34 ID:2DaFz/7c
漏れは未だに昭和42年印刷(岩波)、親父の代から受け継いできたリヴァイアサンを読んでいますが何か?(マジで)
115 :
マサカド :02/10/12 12:40 ID:nfKdR/lp
117 :
マサカド :02/10/20 14:12 ID:sfxYeELb
1章をちょっとだけ読み返す。 感覚 → 想像力・記憶 →夢 → 思考 → 言語 → 定義 → 学知 という世界観の記述は、システムそのものだね。夢の実在性=独我論についての 問題もとりあげられているが、プラトンのテアイテトスでの議論やデカルトの 存在証明に比べると、キリスト教と異教の優劣から解決を導いてしまっていて不徹底。 この問題はあらためてフロイトに取り上げられるまで、ほとんど誰の注意も ひかなかったといっていいんだろうな。
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122 :
右や左の名無し様 :02/11/06 18:45 ID:Vsc+ssZM
@感覚 外界の事物は仮象にすぎない。すべての事物は「エンデヴァー」と呼ばれる粒子の運動に還元される。 感覚とは、エンデヴァーの作用を五官が受けて、外界で実際に事物が存在するように見せかけることである。 A想像力・記憶 これらは感覚、すなわちエンデヴァーと五官の作用が脳の中で残っている状態である。 時とともにこの働きは身体の新陳代謝によって失われていくがこのことを「忘却」と呼ぶ。
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127 :
名無しのルサンチマン :02/11/20 13:06 ID:ZXcR2MHv
哲学版からやってきました。むこうでは困ったことにホッブズやってないんだな。
128 :
名無しのルサンチマン :02/11/21 19:41 ID:KUgV+QMM
なんかここのスレは止まってるな。 ホッブズについて一言 ホッブズは哲学者であり、科学者でもある。 『リヴァイアサン』におけるホッブズの人間論は唯物論であり、機械論だ。 第一章の「感覚」では、外界の事物が見せかけにすぎないことを述べている。 「感覚」しているものは全てわれわれの五官が生み出したものである。 だからといって、外界の事物が一切存在しないわけではない。 外界に存在するものは粒子の運動である。 このことをベースにしてホッブズは人間について語っているのだ。
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