1 :
無責任な名無しさん:
例えばさ、
強盗殺人とかで最初からガムテープやら刃物やら準備してんのに「犯人は計画性が無かった」とか
幼女の誘拐殺人には「心神喪失状態だった」とか
罪さえ軽くなればとしか考えてない不良では「本人は十分に反省しており」とか
無実を訴えてる香具師で、どうみても怪しいのに弁護したりとか
民事ではかすり傷でも疑問なのに、頭痛とか首の痛みを訴えてるとか、挙句の果てにはPTSDだとか、
どんどん損害賠償額を上げようと煽ってるし・・。
本当は浪費癖があるだけの香具師をむりやり破産認めさせたり。
確かにさ、弁護士がいないと裁判は成り立たないけどさ。
本当におまいら、依頼者のそれを信じて弁護してんの?
本当は仕事だから心の中では仕方なく事実を歪曲して勝ちにいってるだけじゃないの?
正義だと思ってる?
それって本音?食っていくための建前?どっちよ?
弁護士は、第一に依頼者の代理人であり、依頼者の主張・言い分を代理して申し述べる者。
裁判という法律をベースにした場で、法律に疎い依頼者が十分にその主張・言い分を裁判所・相手方に
伝えることができるように法的知識を用いてフォローすることが仕事。
とすれば、そこには「弁護士の」正義・信念などの本音は入れるべきではない。
あくまで正義・信念は「依頼者が」持つもの。
たしかに、依頼者の主張が弁護士との相談によって変化することも事実。
それが「社会正義に適う適切なフォロー」か「入れ知恵」になるかの境界線は非常に微妙であり、
何十年のキャリアを持つ弁護士でもそこは悩むし、答えは出ないところではある。
君の質問に端的に答えるならば
弁護士は本音で仕事はしていない。
また、すべきでもない。
ただ、弁護士も人として悩んでいる。
3 :
1:04/11/19 13:17:16 ID:WVIbSNNQ
真摯に回答してくれてありがとう。
>たしかに、依頼者の主張が弁護士との相談によって変化することも事実。
>それが「社会正義に適う適切なフォロー」か「入れ知恵」になるかの境界線は非常に微妙であり、
>何十年のキャリアを持つ弁護士でもそこは悩むし、答えは出ないところではある。
自分が疑問に感じてるのが正にここの部分です。
あくまでも依頼者の権利の主張、不利益を被らない為、また相応且つ適正な量刑を求める代理として弁護士は必要だと思う。
刑事裁判でも時々検察側は、そこまで被告人はずるい事は考えてないよ。って事を言い出しかねないし。
でも現実問題として、あくまでも代理であるならばその範囲を逸脱していないかという疑問。
逸脱するって事は、そこに弁護士自身の職業観が入ってくるって事でしょ?
「より以上の成果をあげたい」という。
そういう気持ちがあるが為に、恐らくこうであろう類推される真実に目をつむる事は無いですか?
弁護士にとって成果ってなんでしょうね。
刑事の場合、無罪になったら報酬は上がるのでしょうけど、まず、
弁護士の力で完全に無罪になったりはしないので、弁護活動によって
報酬があがったり下がったりはあまりない。むしろ、
裁判のあるべき姿は、検察は検察で主張を行い、弁護人は弁護人
で主張を行って、その結果、犯した罪に相当するだけの刑が科される
ってことなので、そういうように最大限被疑者・被告人のために努力
するのが弁護士の仕事でしょう。
で、被告人がこう言っている以上は、たとえ客観的にそれはありえない
よってことでも、一応主張してあげなければいけないでしょう。でも、
客観的にあり得ないんだったら、裁判で否定されるからそれはそれで
良いんじゃないの。もちろん、証拠を偽造したりとかはいけないです
けどね。
ちなみに、最近、弁護士の職務のあり方をさだめた弁護士職務
基本規程というのが日弁連で制定されたのですが、その中で
大きな議論がされた一つが「弁護士は職務の遂行にあたって
真実を尊重すべきで、真実発見をおろそかにしてはならない」
という条項をいれるかどうか。反対派の人が、「こんな条項が
あると、弁護士の活動が困難になる」といってすごくもめまし
た。そのくらい、弁護活動と真実に拘束されるかどうかの問題は、
一朝一夕では結論の出ない、いろいろな意見のある問題という
ことなのです。
民事だともっと真実とはなに?ということが問題になってくるのです。
たとえばAさんがBさんに物を渡したのだけどAさんは売ったと思って
いて、Bさんはただでもらったと思っていた。この場合Aさんにとって
は売買が真実で、Bさんにとっては贈与が真実だと言うことになる。
そういう場合真実は一つに定まらないんですね。Aさんが、「これあげる」
といっていたとしても、別の話の流れで、もともと売るという話で、
Aさんが「あげる」といったのも冗談みたいなものでBさんもわかってる
つもりだったけど、Bさんはわかってなかったとか、いろいろあるわけ
ですね。
で、1さんのいうようにPTSDとかいろいろもっと極端なのもいろいろ
あるわけだけど、要するにこういうのってものは言い様で言おうと思えば
いろいろ言い方はあるわけです。その中で、これは当然とか、これはいくら
なんでも通らないだろうみたいなことがいろいろあるわけですが、弁護士
としては、そりゃ、いくらなんでもと思っても、依頼者がそう言いたいので
あれば、言ってあげるのが職業であり、それで、裁判とかで否定されれば
それはそれでしょうがないというのがスタンスなのでは。
でも、いくらなんでも、まったくウソついて詐欺的にお金を取るようなのは
はっきりいって主張できないっていいますよ。
7 :
1:04/11/19 14:34:41 ID:WVIbSNNQ
裁判って極論で言えば勝ち負けですよね。
勝つための過剰なまでの弁護ってあながち無いとは言えないように感じます。
民事で常識的に不当とも言える主張を繰り返しし、悪戯に裁判を長期化させ、暗に和解
の方向に進めようとされる事はないですか?
あと、別な話になるけど
例えば下関のJR構内での通り魔事件で被害者の遺族達はJR西日本に対し、管理責任を
問う裁判を起こして敗訴したけど、これって弁護士さん自身も心からJR西日本に責任があると
思って弁護をされるんでしょうか?それともあくまでも仕事で代弁しなくちゃいけないから弁護を
するんでしょうか?仕事と割り切ってても心の中ではどう思ってるのか知りたいです。
8 :
無責任な名無しさん:04/11/19 15:00:43 ID:rCEcO8QZ
弁護士個人の内心を仕事で現すのは弁護士失格です。
ただ、勝ち目が低そうだから、着手金を少なくするか、逆に、多く取るかで、
その弁護士の姿勢は見えると思います。
JR西日本の例は、加害者を相手にしても、遺族に現実の救済はなされえないから
勝ち目は低くても、あえてJR西日本を相手にしたのではと推測できます。
もちろん、遺族をあおって、着手金をふんだくった可能性も否定できませんけど。
9 :
1:04/11/19 15:08:59 ID:WVIbSNNQ
>>8 加害者から賠償が得られる事は不可能だから
とれそうなところ、ここで言うJR西日本と加害者の両親
にたかってみよう・・って感じですか?
(悪い言い方ですが)
10 :
8:04/11/19 15:35:40 ID:sXkux+1S
「たかってみよう」というのは、出来ないとの結論が先に存在している話です。
しかし、出来る出来ないの結論は、裁判所が決めることです。
その意味では、「トライしてみよう」とするのが正確と思います。
事実、弁護士が着手金も取らず、費用も持ち出しで「トライし」、救済を勝ち取っ
た事例(公害事件、薬害事件)等もあります。これらの事例は、当時の人々の感覚で
は「たかり」と映っていたかもしれません。しかし、勝訴判決により状況がかわった
一面もあると思います。
反面、JR西日本の側からすると、応訴にも費用がかかるのであり、「トライ」され
ても迷惑といえます。
こういったところが、弁護士費用敗訴者負担でも議論されているところです。
被害者の側では「トライ」してみたい、反面、される側は迷惑、こういった状況で「
トライ」する利益を最大限補償するかどうかについては、如何お考えでしょうか?
11 :
8:04/11/19 15:45:41 ID:msx6/f+a
さらに捕捉すると、「たかり」の問題は、依頼者との関係では存在しています。
すなわち、確率が低いと見込まれるのに、高い着手金をふんだくる例です。
反面、相手方との関係では、すくなくともJR西日本ぐらいの大企業であれば、
「トライ」されることぐらいは我慢しろよと考えています。
もちろん、「トライ」することを正当化するだけの事情が依頼者にあっての話し
ですけど。
12 :
無責任な名無しさん:04/11/20 01:14:23 ID:H2V7PK6P
依頼者が「太陽は西から昇った」と言えばそれに添って活動するのが弁護士の勤めです。
(ちょと極端か?)
13 :
無責任な名無しさん:04/11/20 01:42:20 ID:DGsZJk6T
>>12 >弁護士の勤めです
それが建前であっても
実際は弁護士と依頼者の力関係で決まる。
企業相手の弁護士は仕事がほしいからそんな感じだが
個人相手の弁護士は結構やりたい放題。
14 :
無責任な名無しさん:04/11/20 01:51:29 ID:cES0f4sk
こいつ絶対根っこから腐ってるよ!またやらかすよ。と思いながら
「被告は十分に反省しており・・・」って弁護する事ってやっぱりある?
15 :
無責任な名無しさん:04/11/20 09:38:51 ID:xeEySiSN
被告人自身が 「私は十分反省していますと主張してください」 と
言って来たら、もちろんそのように弁護するでしょうね。
16 :
無責任な名無しさん:04/11/20 11:06:36 ID:RsokyKKV
民事だと、依頼を受けるかどうかを決める時点で、依頼者を吟味する。
確かに力関係が働く場合もあるけど。
刑事の国選弁護人は特殊で、被告人に会う前にやることが決まる。よって、
腐っているくせに、あつかましいことを要求するやつにも付き合わなければ
ならない。
依頼を受けたからにはやらなければならない。そして、民事は受けるか否か
の段階でスクリーニングができるが、国選ではできないっちゅうことです。
17 :
無責任な名無しさん:04/11/20 11:22:14 ID:BzZxN/3I
以前国選をやった際「保釈を取ってくれ」と言われた。
即座に断った。
18 :
無責任な名無しさん:04/11/20 11:54:47 ID:SmpqDCLu
国選だから,というだけで保釈請求を断ると,
懲戒請求が来た場合危ないよ。
保釈保証金が積めるのか?という質問から始まるんじゃないのか?
19 :
無責任な名無しさん:04/11/20 11:58:46 ID:Y7EWu2H2
儲からないからじゃないのか?
20 :
無責任な名無しさん:04/11/20 13:59:08 ID:TMjzJjGz
儲からなくても、引き受けたい上はやるべしですな。
>>17 おれなんか、当番で、扶助で受けているのに、国選にスライドしたら
お金あつめるから保釈してほしいって言われたことあるよ。ちなみに
保釈保証金ってたいてい150万以上かかる。で、説明したら、それでも
お金は何とかしますだって。
さんざん、金がないからなんとか扶助でお願いとか言ってたくせに。
あと、企業相手の方が、会社の人も理性的で、説明すればわかってくれる
から、そんなに不合理な主張はしないですよ。せいぜい、グレーのところ
を白ですというくらい。
真っ黒なのを白といっても裁判では認められないから別のところでせめましょう
ということになる。
むしろ、個人相手の方が思いこみで、こういう主張しろといってくるから
つかれるよね。アジシス見ればわかるでしょ。アジシスにとっては、
アジシスの言っていることが真実で、それ以外はすべてウソなわけですよ。
普通はアジシスみたいな依頼者は受けないのだが、うっかり受けちゃったり
するとめんどくさくなるわけ。
23 :
無責任な名無しさん:04/11/20 15:43:23 ID:pckKzVyc
企業の人にとっては、会社の問題を担当していても、それは自分自身の問題
ではないからね。
人間自分の問題でなければ、合理的な判断ができるものだ。
24 :
犯罪者(無事執行猶予期間過ぎました):04/11/20 17:19:27 ID:ygFpD9B2
俺の国選は保釈の請求してくれって言ったらしてくれたよ。
母親に金だしてもらってね。
棄却になったけどね。
25 :
無責任な名無しさん:04/11/20 17:21:54 ID:U1NETg6C
漏れは手数料を20%請求されたぞ・・・。((=-_- =))
26 :
無責任な名無しさん:04/11/20 17:22:31 ID:U1NETg6C
あ・・・補足。
国選ではない。
国選だって保釈申請されたらしなきゃならないでしょう
私は一回公判前に棄却され、第一回公判当日に作り直した保釈申請書
持っていってようやく保釈されたことがありました。
そのときは訴訟費用本人負担になってたと思う。
報酬もいつもより割り増しだったし、裁判所は保釈分で上乗せしてくれたんだろうか。
上乗せって言っても1万5千円位だけどね。
国選で、執行猶予が確実な事件で
裁判所の都合で判決公判前日に延期になった(しかも次回期日の目途立たず)
小さな子供が被告人の帰りを待っておかしくなっちゃってて
被告人もやっと子供に会えると思ってたのに
前日にそう言うことになって、涙流してパニックになってた。
友人や身内に駆け回ってもらってわずかな保証金用意してもらって
後は保釈保証書も用意して提出したら
保釈保証書は弁護人の物じゃないとダメだという。
裁判所は馬鹿さ加減に呆れかえった。
弁護人の保証書は担保として確実だと思ってるんだろうか。
高校生のバイト代以下の報酬でやってる国選弁護人が
いくら被告人の為とはいえ、他人事に金払うわけないだろうが。
身内や友人なら、借金してでも用意するだろうに。
でも、とにかく早く出してやりたかったし、信用してたから
弁護人の保釈保証書出したよ。かなり安い現金で出られました。
もし残りの保釈金を弁護人が払えと言ってくることがあれば
裁判官に怒鳴ってやるつもりで。
結局、何の問題もなく判決確定まで行ってよかった。
被告人も身内も喜んでくれました。
事案としては、接見2回ですませそうな人もいそうな単純な事件だったけど
何回も接見行ってたから、被告人を信用できて、こういうことが出来たと思う。
>28
何で判決期日延期になったんですか?
判決書いてなかったの?
それとも、判決書が復帰できないほどの大事件で、判決書をパソコンから
削除してしまったんだろうか。一体何事?
30 :
無責任な名無しさん:04/11/25 01:50:38 ID:YWlTHflJ
このスレは最近動きはありませんが、>1さんの疑問は晴れたのかな?
>>29 具体的なことを書くと裁判所が特定されちゃいそうだけど
刑事裁判官1人の田舎の庁で
裁判官がしばらくお仕事できなくなったのです。無事復帰したけど。
弁護士も一身上の都合で仕事に穴を空けることはあるから
裁判官に這ってでも出てこいとは言うつもりはないけど
人ひとり拘束されてることをもっと真剣に受け止めてもらいたい。
裁判官の都合で執行猶予判決言い渡しを延期するなら、
即時に交代要員を出して
職権で勾留取消をするくらいの意識を持って欲しいものです。
勾留することになんの意味も見られない
ただこの事件、保釈の前に勾留取消やったら
おきまりの三行半で蹴ってきました。
万が一にでも被告人が逃亡したら検察官にメンツが立たないとでも思ってるのでしょうか。
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ