裁判傍聴スレッド 第参回公判

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751東住吉事件第4ルート
控訴審.第27回公判調書 (手続き)

公判をした裁判所:大阪 高等裁判所.第4刑事部 
公判をした日時:2003.12.25(木)午前10時00分から
被告人:出頭・ 勾留中
事件番号:平成十一年(う)七五三号
事件名:殺人、現住建造物等放火、詐欺未遂

裁判長:白井万久判事 
裁判官:的場純男判事
裁判官:磯貝祐一判事(ただし、「職務代行」高裁判事)

検察官:P4
弁護人:(1)s弁護士(主任弁護人)
    (2)k弁護士 (3)s2弁護士 ほか数名

証 拠 調 べ 等 :公判調書 添付の 別紙 <証拠等関係カード>記載のとおり。

告知指定された次回期日:2004年3月09日(火).13時30分〜16時00分。裁判所庁舎「201号」法廷
http://courtdomino2.courts.go.jp/K_access.nsf/3e7559fdc45c994e49256b13000483a3/927ff2d30f6db60e49256b5e0042eb77?OpenDocument&ExpandSection=4.4,1#_Section4.4
752東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:26 ID:5ZGKS1Lk
裁判長:それでは、開廷します。A子といいましたね。
    では、きょうは、@証拠物の取り調べと
    Aあなたから 事情を聞く 「被告人質問」を実施します。
        ……(中略)……
裁判長:じゃあ、証拠物の ポリタンクを 書 記 官 は , 展示してください。(法306条 http://www.houko.com/00/01/S23/131A.HTM#306

      (裁判所書記官が、証言台前で、証拠物を被告人に示し、説明をした。)
裁判長:では、これで 証拠物は 「取り調べた」という扱いにしますからね。
    では、被告人質問に入りたいと思います。
ただし、以前にも 被告人質問を実施していますから、どうぞ、重複は避けて下さいね。
  ● あくまでも、 裁判所の構成が 変わったため、新しい裁判官に 事情を知ってもらうため
    に 今回 被告人質問を実施したわけですから。
              ……(中略)……
裁判長:では、検察官は 反 対 質 問 は、ありますか?
検察官:い え、ご ざ い ま せ ん。
裁判長:それでは、裁判所から、あなたに質問がありますからね。

主任裁判官(的場純男判事):Pの人柄や 共同生活について、先ほどのお話だと
              強いものに巻かれるタイプだ、という趣旨のことを述べて
おられましたが、それは、@本件逮捕「前」から思っておられたのでしょうか?
       それとも、A本件で逮捕された「後」に、そう思いはじめたんでしょうか?

被告人:生活をしている中でも、わたしがリードしてゆくような感じでしたし、
    Pさんは、何かあっても、怒るような人ではありませんでした。
753東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:27 ID:5ZGKS1Lk
主任裁判官(的場判事): これは、「前の」裁判官が、2003年3月の控訴審公判で
             あなたに 尋ねていること なのですが、
まず、取 調 官 の 話 を聞いた,「初めの」段階では、
 @「何を、デタラメなことを!」 という反発と、
 A「そういう、ウ ソ の 供 述 をした,Pへの怒り」で
いっぱいなんじゃないか、 
○つまり、 「任意同行された その日のうちに」自白するとは考えにくいのではないか?
そういう 考えも 成り立つのではないでしょうか。

   (傍聴席から、小声でささやく音、あり。)

被告人:いえ、「その当時は」やっぱり、すごいショックでした、精神的にも肉体的も。

主任裁判官(的場判事):うん、まさにあなたは 火災被害による「被害者」である
            わけですよね? なのに、 なぜ、@取調官や APに
            反発をしなかった のでしょうか?
被告人:やはり、「そ の 当 時 は」 反発する気持ちじゃなかったです。

主任裁判官(的場判事):ただね、それは「分かる」としても、
            なぜ、 あなたが 「保険金を取ろうと思って」という
「自白」をしてしまったのか、 そのあたりのことが少し、わかりにくいのですよ。 
          (傍聴席から、小声でささやく音、あり。) 

被告人: それは、「今だからこそ」冷静にみて、そう「言える」だけであつて、
     実 際 に は、@ 取 調 室 の「密 室 」の 中 で http://www.kashikasuishin.com/
             A刑事に 怒 鳴 ら れ て ばかりですから
すごい 恐 怖 が 「そのときには」 あるんですよ。 

主任裁判官(的場判事):それから、あなたは 「自白」を、比較的早い時期に
            撤 回 していますが、これは何か 理由があるのでしょうか。
754東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:27 ID:5ZGKS1Lk
被告人:はい、接見に来てくれた弁護士さんが、「やっていないなら、そんなことを認めては
    いけないよ」ということで、 頑張ろう、という 気持ちになったんです。

主任裁判官(的場判事):1995年9月14日、あなたは、「新たに」3通の「手書きの」
            自供「書面」を 作成していますが、これは、やはり、いままでとは
違 っ た レ ベ ル のことを 警 察 か ら 言 わ れ た か ら,
ということなのでしょうか。

被告人:はい、取調官から 「お前が助けなかったも 同然だ」と言われると
    見殺しにしたような「形」なのかな、と
    私が殺したような「形」なのかな、と
そこを突かれてしまうと、そ の 当 時 は、もう、
●朝から晩遅くまで 取り調べられていますから、
肉体的にも、精神的にも追い詰められて、 「もう死にたい」という気持ちになったんです。

そしたら、弁護士さんが 真夜中の12時に 接見にきてくれて、
わたしは それまでは、弁護士さんは、夕方の5時までの仕事やろうと思い込んでいたので、
●「ホントに こんな深夜まで、待ってくれていたんだ。」ということで 感動した んです。

そして、@弁護士さんから、「ホントにやっていないなら、認めてはダメです。」と言われて、
励まされて、 あと、A同じ 警察の留置場 にいた 女の子も 起きて待っていてくれて
励ましてくれました。

それ以来、「自分自身」を 完全に取り戻すことができて、以後、全面的に否認することが
できたんですよ。

主任裁判官(的場判事):あとね、パニックになっていて、火災のことを詳しく覚えていない、
            というのは 理解できるんですよ。
ただ、「今から, 振り返ってみて」、あのとき、こうしていれば、というのはありますか?

被告人:はい、Pさんから「水、水」と言われたときに、すぐに 長女を助けていれば、と思います
755東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:28 ID:5ZGKS1Lk
主任裁判官(的場判事):もしも、火が消えなかったら、とも思いますが、
            そ の 当 時 の あなたは、「火を消す」ことに 意識が集中
            していたのでしょうか?
被告人:はい、はじめは 小 さ な 炎 でしたから、 すぐ消せるだろうと思っていたのです。
    それに、子どもって、母親が呼べば、普通、向こうから来ますよね。

主任裁判官(的場判事):119番通報をした「後」は、もう、助けにゆくことは考えなかったですか。
被告人:もう、「そのとき」は、火が強すぎて、助けに「行く」ことができなかったです。
主任裁判官(的場判事):行けなかったですか
被告人:はい。

主任裁判官(的場判事):1995年7月27日の 実況見分調書、これは、火災「数日後」のもの
            ですが、この実況見分調書によると、あなたは 長女に「板の間」で
            声をかけていた----という記載がされているんですが。
被告人:もう、今となっては、わからないです。

主任裁判官(的場判事):もう、【記憶】には残っていないですか。
被告人:はい。
主任裁判官(的場判事):あと、〈長男〉の方に 先に出て行ってもらって、すぐに
            長女を助け出す、という方法は、どうだったのでしょうか。
被告人:そうは言っても、長男はまだ小学生の「低学年」ですし、じっさいには
    「彼」がわたしの側から 離れる ことはできなかった、と 思います。

主任裁判官(的場判事): それから、あなたは Pの自白によって有罪にされた
             という【認識】なのですね。
被告人:はい、そうです。
主任裁判官(的場判事):すると、今のあなたの【認識】では、Pは 「放火,殺人」事件
            についても あなたと同じ立場、ということですか。
756東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:29 ID:5ZGKS1Lk
被告人:はい、〈家族間のトラブル〉は事実なんですが、
    @「警察の実施した 再現実験のビデオ」と 実際に経験した火災は 違いますし、
    A彼が「自白」のとおり 「放火の準備」をする「時間」もないですし、
● Pさんも、 「放火,殺人」は やっていない-----わたしはそう思っています。 

主任弁護人(s弁護士):さっき、プールの話をしたときに、 普通のお母さんの表情になられました。
            やはり、あなたとしては 長女は、まだ小学生だからという 意識は強かった?
被告人:はい、やっぱり、小学生ですから……(以下略)……

裁判長:じゃあ、これで あなたへの質問はすべて 終わるということにします。いったん、後ろへ
    かけてください。
    以上で、 控訴審での 事 実 取 り 調 べ は すべて 終 了したいと思います。

相弁護人(S2弁護士):実は、 「共犯として」分離公判中の P氏の公判で、
            第6刑事部から、京都大学の専門家へ ガソリンの燃焼状況について
          「刑事訴訟法165条による,鑑定」 が為されていまして{http://www.houko.com/00/01/S23/131.HTM#s1.12 }
裁判長:はい。
757東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:35 ID:5ZGKS1Lk
相弁護人(S2弁護士):その「結果」が、年明けの1月中旬頃にも「出る」予定です。
            できれば、「第6刑事部」から、「この鑑定書」を取り寄せて頂きたい。
裁判長:検察官は、どうでしょう? 同意されますか。

検察官:結果いかんでは、「不同意」は、ありえます。
裁判長:しかし、やはり、第6刑事部と 共 通 す る 証 拠 で、当裁判所は 判断をしたいのです。

検察官:もちろん、控訴審裁判所の ご判断に沿いたいと思いますが、現時点で「確約」は
    できかねます。
裁判長:わかりました。それでは、被告人、もう一度、前に立ちなさい。
    次回は、 少し「先」になるのですが 
    ●2004年3月9日、火曜日 13時30分から16時00分にかけて
 この「201号法廷」で http://courtdomino2.courts.go.jp/K_access.nsf/3e7559fdc45c994e49256b13000483a3/927ff2d30f6db60e49256b5e0042eb77?OpenDocument&ExpandSection=4.4,1#_Section4.4
 @弁護人による、「控訴審 弁 論」(法393条4項 http://www.houko.com/00/01/S23/131B.HTM#393
 A今 述べられた、 「鑑定書」の 「取り調べ」 を行います。
 では、本日はこれで終わります。

==小括== 主質問の様子は{http://school.2ch.net/test/read.cgi/shikaku/1048764259/172-181
       のとうりです。
       この日も 201号法廷は、ほぼ満席(ただし、若干の空席あり)の状態でした。
       なお、第4刑事部での 審理は 次回の「控訴審弁論」で終結予定です。
「鑑定書」が「完成」してから、第6刑事部では、審理が再開され、「公判手続きの更新」
がされる予定です。