752 :
東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:26 ID:5ZGKS1Lk
裁判長:それでは、開廷します。A子といいましたね。
では、きょうは、@証拠物の取り調べと
Aあなたから 事情を聞く 「被告人質問」を実施します。
……(中略)……
裁判長:じゃあ、証拠物の ポリタンクを 書 記 官 は , 展示してください。(法306条
http://www.houko.com/00/01/S23/131A.HTM#306)
(裁判所書記官が、証言台前で、証拠物を被告人に示し、説明をした。)
裁判長:では、これで 証拠物は 「取り調べた」という扱いにしますからね。
では、被告人質問に入りたいと思います。
ただし、以前にも 被告人質問を実施していますから、どうぞ、重複は避けて下さいね。
● あくまでも、 裁判所の構成が 変わったため、新しい裁判官に 事情を知ってもらうため
に 今回 被告人質問を実施したわけですから。
……(中略)……
裁判長:では、検察官は 反 対 質 問 は、ありますか?
検察官:い え、ご ざ い ま せ ん。
裁判長:それでは、裁判所から、あなたに質問がありますからね。
主任裁判官(的場純男判事):Pの人柄や 共同生活について、先ほどのお話だと
強いものに巻かれるタイプだ、という趣旨のことを述べて
おられましたが、それは、@本件逮捕「前」から思っておられたのでしょうか?
それとも、A本件で逮捕された「後」に、そう思いはじめたんでしょうか?
被告人:生活をしている中でも、わたしがリードしてゆくような感じでしたし、
Pさんは、何かあっても、怒るような人ではありませんでした。
753 :
東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:27 ID:5ZGKS1Lk
主任裁判官(的場判事): これは、「前の」裁判官が、2003年3月の控訴審公判で
あなたに 尋ねていること なのですが、
まず、取 調 官 の 話 を聞いた,「初めの」段階では、
@「何を、デタラメなことを!」 という反発と、
A「そういう、ウ ソ の 供 述 をした,Pへの怒り」で
いっぱいなんじゃないか、
○つまり、 「任意同行された その日のうちに」自白するとは考えにくいのではないか?
そういう 考えも 成り立つのではないでしょうか。
(傍聴席から、小声でささやく音、あり。)
被告人:いえ、「その当時は」やっぱり、すごいショックでした、精神的にも肉体的も。
主任裁判官(的場判事):うん、まさにあなたは 火災被害による「被害者」である
わけですよね? なのに、 なぜ、@取調官や APに
反発をしなかった のでしょうか?
被告人:やはり、「そ の 当 時 は」 反発する気持ちじゃなかったです。
主任裁判官(的場判事):ただね、それは「分かる」としても、
なぜ、 あなたが 「保険金を取ろうと思って」という
「自白」をしてしまったのか、 そのあたりのことが少し、わかりにくいのですよ。
(傍聴席から、小声でささやく音、あり。)
被告人: それは、「今だからこそ」冷静にみて、そう「言える」だけであつて、
実 際 に は、@ 取 調 室 の「密 室 」の 中 で
http://www.kashikasuishin.com/ A刑事に 怒 鳴 ら れ て ばかりですから
すごい 恐 怖 が 「そのときには」 あるんですよ。
主任裁判官(的場判事):それから、あなたは 「自白」を、比較的早い時期に
撤 回 していますが、これは何か 理由があるのでしょうか。
754 :
東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:27 ID:5ZGKS1Lk
被告人:はい、接見に来てくれた弁護士さんが、「やっていないなら、そんなことを認めては
いけないよ」ということで、 頑張ろう、という 気持ちになったんです。
主任裁判官(的場判事):1995年9月14日、あなたは、「新たに」3通の「手書きの」
自供「書面」を 作成していますが、これは、やはり、いままでとは
違 っ た レ ベ ル のことを 警 察 か ら 言 わ れ た か ら,
ということなのでしょうか。
被告人:はい、取調官から 「お前が助けなかったも 同然だ」と言われると
見殺しにしたような「形」なのかな、と
私が殺したような「形」なのかな、と
そこを突かれてしまうと、そ の 当 時 は、もう、
●朝から晩遅くまで 取り調べられていますから、
肉体的にも、精神的にも追い詰められて、 「もう死にたい」という気持ちになったんです。
そしたら、弁護士さんが 真夜中の12時に 接見にきてくれて、
わたしは それまでは、弁護士さんは、夕方の5時までの仕事やろうと思い込んでいたので、
●「ホントに こんな深夜まで、待ってくれていたんだ。」ということで 感動した んです。
そして、@弁護士さんから、「ホントにやっていないなら、認めてはダメです。」と言われて、
励まされて、 あと、A同じ 警察の留置場 にいた 女の子も 起きて待っていてくれて
励ましてくれました。
それ以来、「自分自身」を 完全に取り戻すことができて、以後、全面的に否認することが
できたんですよ。
主任裁判官(的場判事):あとね、パニックになっていて、火災のことを詳しく覚えていない、
というのは 理解できるんですよ。
ただ、「今から, 振り返ってみて」、あのとき、こうしていれば、というのはありますか?
被告人:はい、Pさんから「水、水」と言われたときに、すぐに 長女を助けていれば、と思います
755 :
東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:28 ID:5ZGKS1Lk
主任裁判官(的場判事):もしも、火が消えなかったら、とも思いますが、
そ の 当 時 の あなたは、「火を消す」ことに 意識が集中
していたのでしょうか?
被告人:はい、はじめは 小 さ な 炎 でしたから、 すぐ消せるだろうと思っていたのです。
それに、子どもって、母親が呼べば、普通、向こうから来ますよね。
主任裁判官(的場判事):119番通報をした「後」は、もう、助けにゆくことは考えなかったですか。
被告人:もう、「そのとき」は、火が強すぎて、助けに「行く」ことができなかったです。
主任裁判官(的場判事):行けなかったですか
被告人:はい。
主任裁判官(的場判事):1995年7月27日の 実況見分調書、これは、火災「数日後」のもの
ですが、この実況見分調書によると、あなたは 長女に「板の間」で
声をかけていた----という記載がされているんですが。
被告人:もう、今となっては、わからないです。
主任裁判官(的場判事):もう、【記憶】には残っていないですか。
被告人:はい。
主任裁判官(的場判事):あと、〈長男〉の方に 先に出て行ってもらって、すぐに
長女を助け出す、という方法は、どうだったのでしょうか。
被告人:そうは言っても、長男はまだ小学生の「低学年」ですし、じっさいには
「彼」がわたしの側から 離れる ことはできなかった、と 思います。
主任裁判官(的場判事): それから、あなたは Pの自白によって有罪にされた
という【認識】なのですね。
被告人:はい、そうです。
主任裁判官(的場判事):すると、今のあなたの【認識】では、Pは 「放火,殺人」事件
についても あなたと同じ立場、ということですか。
756 :
東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:29 ID:5ZGKS1Lk
被告人:はい、〈家族間のトラブル〉は事実なんですが、
@「警察の実施した 再現実験のビデオ」と 実際に経験した火災は 違いますし、
A彼が「自白」のとおり 「放火の準備」をする「時間」もないですし、
● Pさんも、 「放火,殺人」は やっていない-----わたしはそう思っています。
主任弁護人(s弁護士):さっき、プールの話をしたときに、 普通のお母さんの表情になられました。
やはり、あなたとしては 長女は、まだ小学生だからという 意識は強かった?
被告人:はい、やっぱり、小学生ですから……(以下略)……
裁判長:じゃあ、これで あなたへの質問はすべて 終わるということにします。いったん、後ろへ
かけてください。
以上で、 控訴審での 事 実 取 り 調 べ は すべて 終 了したいと思います。
相弁護人(S2弁護士):実は、 「共犯として」分離公判中の P氏の公判で、
第6刑事部から、京都大学の専門家へ ガソリンの燃焼状況について
「刑事訴訟法165条による,鑑定」 が為されていまして{
http://www.houko.com/00/01/S23/131.HTM#s1.12 }
裁判長:はい。
757 :
東住吉事件第4ルート:04/01/05 17:35 ID:5ZGKS1Lk