ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXW

このエントリーをはてなブックマークに追加
1通常の名無しさんの3倍
ガンダムSEED DESTINYで主人公の座を追われたシン=アスカが
今度こそまっとうな主人公として返り咲く!

シン主役の種死アフターについて語り合い、SSを投稿し、職人をGJ!するスレです。

荒らし煽りは徹底スルー、職人さんへの敬意を忘れずに。

前スレ
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXV
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1250757050/

まとめページ:
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://arte.wikiwiki.jp/

避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10411/1230163812/l50

新規職人さんも随時大歓迎です。
2通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 02:18:44 ID:???
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
3通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 03:09:46 ID:???
l | ./  /   /       |       \         ∧    ようやく理解した!
`|| /   /      |        \        ∧   
_))  / /   / / ,.<   l   |   ヽ      \ \    /    シン・アスカの逆襲に、私は心奪われた。
彳 | | l  l |/  \ 、 ゝ l     V |    、\ \ /_    
| | | l  Vrf==ミ.ヽ\` \    l V  l   } /\/  \   この気持ち……まさしく愛だ!
| | |  、 l リ  ィ心\ヽ\__,    l/   ' /∨  |      
| | |   トl  、__廴fソ ハ i  ̄   /  //=/ / /\    
∧ | |ーゝ.\   ̄``      ∠. ィァ≦Zz.ノ ィ /  /\  
 ∧\\   `\          ,  ´心ハ} ´iア //  / //   だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる。
__∧ ヽヽ                {   弋_fソ_/ //  /ヽx/   
   |∧ ∧∧             〉     ` ー=彡   /  / ∨   お嬢様が、研究員を嬲り、スレ住人を虐殺するように。
ヘ || | |   ,_     ⌒ ∠ノ     , '    /  / /   
〈∧ヘ.| | |  {ニニ_ 、_          /   / ./  ' /  私は>>1に乙する! 前スレなどどうでもいい。 己の意志で!
 V〉 ヽ |_|   ゝ  ` `ミ _ 、_    / _  ´_  ´ //    
  =\ \\\   丶、    `ン`  / / /  .∠/     それは、逆シンスレの声だ!




ハワード、ダリル。  >>1乙は……………
4通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 07:28:20 ID:???
>>1乙です

お嬢様!新スレもたった事を期にお嬢様の搭乗されるGカイザーを、
お嬢様の力をフルに活かす為に、モビルトーレスシステムを導入致しました!

え?あのスーツは身体のラインが出るから恥ずかしいですと?
ご安心下さい!何処も目立つようなお身体ではありまs(ry
5通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 08:44:23 ID:???
トーレスめ、トーストにしてやる!

>>1
6通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 09:02:03 ID:???
みなたま、新スレ記念に新型パイロットスーツのテストに協力して欲しいでソキウス
つマブラヴのアレ

>>1乙でソキウス
7通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 09:59:58 ID:fNQ/1Ol9
>1乙

       ,ゝ':´ ̄ ̄`:::ヽ 、
      /::::`、:::::::`、::::::X::::::k
     ,':::::::::,ヘ::ヽ::V::Y:::::::゙i:::::::`、
     {:::::::/  \ゝヽ::i::::::::}::::::::::l
     |:::::::{    ,ン、yY::}:::::ト::::::::::{
     l::::::::k`、 " ,rセヤyl::i:::| 〕::::::t
     |:::::::ドri   ゙ヘ"lヌ::ヤKl::::::yV
     |:::::::iヘ `   ヽ!::::!::i{:::k:::i::ヘ    ん、私は、見られて恥ずかしい体はしていないもの……。
     |::::::::{ へ、``, イi:::ヘ::V:::Y::キハ   そのお嬢様とやらは、よほど醜い体をしているようね?
     l:::::::::k::::::::`:Y  }:::::Xヘ::::ムヘハ
     }::::::::::::V、r '´  |::::::ト ハ、::::yハ::V
      !::::::::::::::y::!`、  i::::::ヘ:::Y´:::ヽ、::ハ
     /:::::::::::::r,./    }:::::iハ:::::Y´`ヽ:::::ヘ
    /:::::::::::::::::/   i::::::::ハ:::\. |::::::::キ
    /::::::::::::::::::}   /:::::::i ヽV::;;::`y::::::::::i
   //|:::::::,'::::::j   !:::::yi::{ オ \ヽ!::::::ハ:::V
   ,'/::i:::::::i::::::/!   l:::i { i::::V'::!  X:::::::::V::ヘ
  i:::::/|::::::|::::{/   `、{:::l ヤ{y:`、}   |::::::::::ハ:::`、
  {::y ソ:::::l::::Y    i:::::V::|V::::ハ   |:::::::::::ヘ::::::i
  /:::| }::::::::|::::|  、   }::ト、::::k!::::::}   !:::::::::::::::y::::}
/::::::ヽ':::::::!::::l  !  キ::yi:::ヘ!::::::'    !;::::::::::::::!:::::l
8通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 15:30:30 ID:???
>>1000ならアスカ一家生存のネタが出てくる
9通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 21:15:00 ID:???
>>1
10通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 23:02:30 ID:???
>>7のAAが気になって仕方ない。
台詞っぽい部分でぐぐったが、関係ない人生相談サイトとかしか出て来ない……
11通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 23:15:00 ID:???
>>10
多分アルトネリコのミュールじゃないか?
簡単に言うとエミュ子が実体化出来るようになった様な人
12なんとなく:2009/09/14(月) 00:13:58 ID:???
>1 乙です

そして一番槍を頂きますぞ 下から本編


前回までのあらすじ 
ルナマリアが右手に乗って「お前のマタグラにパーンチ!!」

20話


「うむ、突入成功だな」
首領の頷く視線の先にはアスランコロニーに右腕を突っ込んだガルナハンディステニーの姿

「うう・・・私・・・私汚れちゃった」
「え?お姉ちゃん すでに汚れでしょ?」
右腕に乗って歌いながらアスランの尻に特攻した女ルナマリア
彼女の悲劇はここで終わったかのように見えたのだが
「社長、いい絵取れましたね」
「ああ、これでオープニングは決まりだな」
首領とハルンケアさんの不振な言葉にルナマリアが首を傾げる
それとは対象的ににこやかな笑顔で首領はとんでもない事を言い始めた

「ルナマリア君、おめでとう 君の冠番組が決まったよ」
「え・・・?ええ!!」
突然の冠番組決定の報に困惑するルナマリア
「深夜枠だけどね タイトルは『ルナマリアどうでしょう』って感じで」
「え?ええどういうことなの?」
「お姉ちゃん!!やったよ!!やったのよ!!」
いきなりの展開についていけないルナマリアそして姉の突然の大抜擢に喜ぶメイリン
「んで、その番組のOPに今の映像使うから」
「や・・・やめてーーーー!!」

その後、数年に渡ってこのOPは使用され続ける事になる
13なんとなく:2009/09/14(月) 00:16:39 ID:???
そんなこんなが繰り広げられてる頃、プラント内部では激しい戦いが繰り広げられていた
パーン!!パーン!!パーン!!
ラクスを襲った触手をなぎ払う銃声
「大丈夫ですか?」
「助かりましたわ マリューさん」
ラクスを救うためにマリュー・ラミアス バルドフェルド、あと、鷹のおっさんが現れた
「ちょ・・・俺の扱いヒド」
そんな抗議も聴かぬとばかりに今度は4人にむかって先ほどの倍もの数の触手が襲い掛かる
「虎さん!!鷹さん!!やっておしまいなさい」
「「おいおい、黄門様かよ」」
「悪役三人組の可能性もありますわ」
そんなこんなで触手の迎撃が始まる
とりあえずラクスを後ろに隠し、マリューの銃が火を吹き、
バルドフェルドの見事な動きが相手を翻弄して
「俺ってやっぱり不可能を可能に(シュルシュウシュル・・・ギチィ!!)・・・・ありゃ?」
鷹はうかつでへたれなのでしっかり触手に捕まった
「ぎゃあああ!!」
捕まった鷹のおっさんに触手が集まって来て取り囲み繭状の物体に変化する
「ムゥーーーー」
テンテケテンテケテーン♪ テケテケテケテケテケテンテンテン♪
どこからともなく流れる三分クッキングのテーマ そしてその曲が終わると同時に
触手から出来た繭が割れる!!
14なんとなく:2009/09/14(月) 00:18:04 ID:???
「ててて・・・酷い目にあったぜ・・・ん?みんなどうしたんだ」
みんなが繭から出てきた男を見下ろす
「ねぇ・・・ちょっと頼みがあるんだけど」
マリューがその男の肩に両手を乗せて懇願する
「な、なんだ?鼻血だしながら」
「ちょっと・・・おねえちゃんって言ってみようか?」
「え、ええ?」
「さぁ、早く!!」
「わ、わかったよ お・・・おねえちゃん これでいいか?」
「うひょーーーー!!たまらんですばい!!」
ギュウウウウウウ・・・・
「うぎゃあああ!! ガク・・・」

なんと鷹のおっさんは触手の繭により 鷹のショタとして生まれ変わった
そしてこの脅威の出来事を思い返し虎のおっさんを見る女性二人
「ちょ・・・ちょっと待ってく・・・うわあああ!!」
虎のおっさんは触手に投げ込まれた
「楽しみですわ」
「ええ、本当に」
テンテケテンテケテーン♪ テケテケテケテケテケテンテンテン♪
そして曲が終わり、触手の繭がその中身をゆっくりと出してゆく

「ところがぎっちょん!!」
パーーーーン!!
「ふぅ、悪は滅びた」
何故か虎のおっさんは戦争大好きおっさんに変化した

その頃、プラントの別場所でも戦いが行われていた
15通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 00:19:29 ID:???
「え?お姉ちゃん すでに汚れでしょ?」

メwwwwwwイwwwwwwリwwwwwwンwwwwww
16通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 00:20:14 ID:???
支援って必要なんだっけ?
まあ、とりあえず。

あと>>1スレ立て乙
17なんとなく:2009/09/14(月) 00:20:44 ID:???
「俺の右手が真っ赤に燃える!!原稿上げろと轟き叫ぶ!!」
イザークの体が黄金の闘気に包まれる
「ネーム!!下書き!!ペン入れ!!消しゴム掛け!!トーン!!仕上げ!!」
次々と触手をGペンでいなすイザーク そして
「触手に捕まったな しかし、俺は気にしない」
触手に完璧に捕まってしまった担当
しっかりと触手の繭に包まれてしまった
テンテケテンテケテーン♪ テケテケテケテケテケテンテンテン♪
おなじみになってきた曲の終了と共に繭が開くそこには・・・
「俺は気にしない 先生が原稿をあげてくれるのなら」
まったく姿の変わらない担当がいた


所はかわって戦艦『フジビタイ』のブリッジ
「何かしら あの光景」
NO・3は巨大なアスランのお尻に腕を突っ込む巨大なMSと言う
たぶん世の中を探してもこれだけ荒唐無稽な光景は無いだろうと言う光景を見て唖然としていた
「どうやら地球からの巨大物体とはあれだったのね」

そう言って艦長席の隣にまで来たのは最初のアスランクローン、No1だった
そして再び外の光景を見ていた時、不意にNo,1にNo,3が疑問をぶつけた

「ねぇ。1姉さま」
「ん?何?」
「前と姿や服装がまったく違うのですけど?」
前回は車椅子のロングヘアーだったが今回は何故かセーラー服のポニテだったり
「だってまだキャラが決まってないから・・・何かこれっといった物を・・・」
「無理にキャラ作りをしないでください」

                           続いていいのやら
18なんとなく:2009/09/14(月) 00:21:51 ID:???
今回はここまで

No1はいつしっかりとしたキャラになるのやら

次回はODKとガルナハンの共闘?
19通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 00:31:38 ID:???
プラントに半ズボンと絆創膏を大量輸入だな
20通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 01:08:36 ID:???
乙!
なんか、元々カオスなのに更に磨きが掛かってきた気が……。


>>10

 アルトネリコのミュールやね。
 1のラスボスで、2ではヒロインにクラスチェンジした人。
 事象を操作する巨大な施設のナビゲーターとして作られた人造人間で、
自我を持ってるナビゲーターじゃ不便&反乱が心配なんで完全な端末を創る為に
色々弄られてたんだけど、後に自我に目覚めて反乱起こして無茶苦茶やった人。

 元々端末として作られたせいか、常識が無く全裸がジャスティスな自由人で、
実際に1のエンディング後しばらくは裸で世界を放浪していた。
 んで、件の台詞の上の方は、体隠せ的な事を言われた時の、ミュールの決まり文句。
21*検閲済み*:2009/09/14(月) 01:57:17 ID:???
>>20
脳内に○○○○の冒険と言う言葉が…
そう言えばロミナさんは○○絵か(r
22通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 08:27:09 ID:???
新スレ早々、なんとなく氏乙です!

相変わらず絶好調に斜め45度な展開ですね!腹痛いわ!w

しかし、この繭のシステムを知った諸々の女性陣がシンを・・・ウワナニヲヤメロ-
23通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 10:15:40 ID:???
>何故か虎のおっさんは戦争大好きおっさんに変化した

何故か、『御大将が種世界に来たら』というタイトルが脳に浮かんできた
本当にあの人が来たら色んな意味で収拾がつかなくなるような気がするがwww
(少なくともラクスと共闘は絶対になさそうだ)
24通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 12:34:58 ID:???
>>23
アズ子安
25通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 18:43:22 ID:???
>>23
すでにお嬢様がいらっしゃるわな
26通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 21:55:56 ID:???
>>11>>20 thx。何かツボったから、妙に気になった

>なんとなく氏
乙! というかなんと言うカオスww
もはやどこから突っ込んだら良いかわからないwwww

ルナマリア(ノ∀`)
まあ、きっと人気番組になるから頑張れwww
27通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 22:41:28 ID:???
レイは見た目変わってないように見えるが女の子になったに1ペリカ
28通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 22:50:17 ID:???
前スレの料理談義だが、なんとなく姫様とお嬢様は出来ない気がするな
姫様王族だしなにより英国人だし、お嬢様は…薬物は得意な気がするけど…
29通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 23:14:03 ID:???
19氏、どさくさに紛れて前スレで何投下してんですかwww
3019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/14(月) 23:23:06 ID:???
気づかれた!
反省はしている。だけど私は止められない。
なぜなら、女の子のキャッハウフウフを書くのが私のライフスタイルだから

三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡!!
31通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 23:33:01 ID:???
>>28
ドーピング○ンソメスープですね、わかります
しかし同じ貧乳でも好対照だよな
片や妖艶、片や純粋……うんシン殺してk(クシカツ!
32通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 23:40:34 ID:y6V5MSIw
ラクシズ(の血肉)ハンバーグをマユ+ステラ+レイetc.と作るシンの夢を




まさか、ポーク…もといホーク姉妹も材料に
33通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 00:03:25 ID:???
>>32
何でいちいちそういう方向に持ってく訳?
ラクシズアンチの皮被ったシンアンチは巣でやれよ
34通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 00:10:54 ID:???
巣で大人しくしてるアンチはアンチと呼ばれない気がする。
3519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:14:27 ID:???
空気を叩き切って、俺惨状。

というわけで、5分後くらいからママン生存ルート13話を投下します。
もしよろしければ、支援をお願いいたします。
36通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 01:16:49 ID:???
了解です。
ところで前スレのシッポのお話のサブタイはなんと?
収納の都合上お教えいただければと。
3719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:20:47 ID:???
>>36
2LDKの幸せ(シッポ編)としておいてください。


真S&M 13話


 デブリ帯での最終決戦より少し前、月では2つの艦隊が出撃の準備をしつつあった。
 放棄されたレクイエムを拠点に、本部より離脱したジャンク屋達が放置されていたザフトや連合の戦艦を修理していたのだ。

「結局、艤装が間に合ったのはミネルバJrと連合系とザフト系のそれぞれ1隻だけか」
「それでもないよりはマシですよ、アスランさん」

 上がってきた報告書を前に、ネオザフト総帥アスラン・ザラはぼやき声を上げる。そんなアスランにメイリンは濃いコーヒーを出しながら慰めの声をかけた。
 アーモリー1突入作戦が失敗した後、なんとかザフトの追撃を振り切り姿を隠したアスランは、突入前に手配しておいたこの地に身を隠し再起の時を伺っていた。

「ヤキンの時は3隻で突入したんでしょう」
「あの時とは状況が違うよ。そもそもだ、今になって振り返れば連合の上前を撥ねていたようなものだ」

 そもそもあの時とは違い圧倒的な戦力を持つ相手に突入しなければならないのだ。連合、ザフトの両軍が総力をかけて激突していた戦場にちょっかいをかけるのとは訳が違う。
 正直に言えば今度の作戦も自殺志願と大差がないのだ。

「アーモリー1の生き残りは9隻。それも殆どは後方に控えていた補給艦ばかりか……」
「やっぱり補給艦は後続とするしかありませんね」
「まあ、ミネルバJrの船足についてこれないだろうしな。後の事もある、むしろそっちに護衛についてもらうべきか……」
「戦力としてあてに出来ないと?」
「はっきりと言えばそうなる」

 ネオザフトの、あるいはそれ以外の抵抗勢力の戦力的に考えて、次の戦いが最後の戦いだろう。
 これに負ければ、もはやラクス・クラインの野望を止める術はない。
 出し惜しみしている余裕などないが、半面でネオザフト総帥としてみれば後の事を考えればならない。戦後を考えれば後続艦隊に護衛をつけないわけには行かない。正直悩みどころだ。
 何とかならないかとアスランが再び悩みだしてしばらくすると、一人の女性がアスランも元に訪れた。

「アスランさん、ロミナ・アマルフィさんがお見えになられたそうです」
「そうか、通してくれ」

 正直にいえば会うのは気が重い。だからと言って、避けては通れない道だ。
38通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 01:21:11 ID:???
C円
3919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:22:05 ID:???
 しばらくすると、アスランの執務室に夫人がやってきた。

「お久しぶりです。ロミナさん」
「久しぶりですね、アスランさん」

 旧知の人物に対する挨拶のはずなのに、夫人の目は決して友好的な人物を見る目ではなかった。
 無理もない。自分は、自分達はそれだけの苦しみを彼女に与えてきたのだ。そしてそれをわかっていながら、自分はさらに彼女を茨の道に突き落とさなければならないのだ。
 決して天国に行けないだろう。アスランは表情には出さず内心だけで自嘲する。

「私のお話を考えていただけたでしょうか」
「後続の救助艦隊の指揮をしろと言うお話ですか?」
「はい、難しいところはすべて別の者がやる手筈になっています。貴方にはネオザフトの新たな象徴となって欲しいんです」
「御輿になれと?」

 戦後の象徴に自分はなれない。
 他のプラント議員も似たり寄ったりだ。2度の戦争の責任に、コーディネータ至上主義の蔓延。さらに何処にクライン派が潜んでいるかもわからない以上、下手な人物を据えて戦後復興の邪魔をされるわけにはいかない。
 彼女には伝えて無いがアスラン・ザラ最後の命令として、クライン派の大粛清を行なう手筈も既に整えてある。
 自分はまさしく血塗られたザラの名を次ぐ者であり、元はラクス・クラインの協力者なのだ。それ以外にだって、アスランには表舞台に立ってはいけない理由がある。

 一方でロミナは評議会議員の妻として、かつて政治の舞台に携わってきた人物である。
 そして戦争で家族を失い、ラクス・クライン一派に命を狙われた悲劇のヒロインとなる。
 ラクス・クライン亡き後、御輿としては使い易い存在なのだ。

 虫の良い話だ。普通なら絶対に引き受けないだろう。
 だが、その様な事はアスランも承知している。

「ずるい大人になりましたね、アスラン君。いえザラ総帥、お父様にそっくりですよ」

 彼女には知る限りの“真実”を話してある。そして全てを知ってしまった以上は、聡明な彼女は逃げられないだろう。
 既に彼女の逃げ道は全て塞いであるのだ。

「ずるくなければ生き残れませんでしたから」

 責めるような口調の彼女に、アスランはもう一度だけ内心で自嘲した。
 自分が行く先は地獄だろうと。
4019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:23:23 ID:???
「アレのどこが世界のために必要なんだ。
 何度死んでも生き返る奴にどんな覚悟があるって言うんだ。言ってみろ!」

 アスラン・ザラの言葉に、アスラン・ザラは怒りを滲ませながらロストジャスティスのビームサーベルを振るった。

「そ、そんな……、お前は何なんだ!!」

 一方のアスラン・ザラは突然現れた自分と同じ存在に動揺しながらも、インフィニットジャスティスのビームシールドで攻撃を受け流した。

「決まってる、お前を殺す者だ」
「ふ、ふざけるなっ!!」

 高機動の格闘を得意とする機体特有の高速でのぶつかり合いを繰り返しながら、二人は攻撃と怒声をぶつけ合う。
 同じ人物二人が戦うなどと悪夢じみた光景に、さすがのシンも唖然としていた。
 そんなシンの事情などお構い無しに状況は進んでいく。ザフトの増援がこの宙域に到着したのだ。

「シン! 何をぼおっとしているのよ!」

 一方で同じ宙域にミネルバ級改造艦ミネルバJrを旗艦としたネオザフト艦隊も到着する。
 ミネルバとガディ・ルゥのパッチワーク戦艦から、コアスプレンダーが若い女性の怒声と共に出撃する。

「って、ルナ! お前無事だったのか!?」
「無事じゃ無い方が良いみたいな言い方をしないでよ! メイリン、やっぱブラストでお願い!」
「了解、お姉ちゃん……、カタパルトエンゲージ……、シェルエットフライヤー射出、どうぞ!」

 メイリンの誘導に従いミネルバJrよりブラストシェルエットが飛び立つ。さらにレッグフライヤーとチェストフライヤーも出撃し、ブラストインパルスへとその姿を変えた。

「シン、ギリギリで撃つからちゃんと避けてよ!」
「まて、ルナ! これは俺だ!」
「って、ルナ! お前何を考えて! うわわわわっ!!」

 シンやレイの抗議もなんのその、ルナマリアの乗るブラストインパルスは二人のすぐ傍をかすめるようにケルベロスを発射した。
 二人が慌てて回避しなければ、当たっていたかもしれない。まぁ、ルナマリアも絶対に当たらないと信じて撃ったのだろうが非常識だ。
 もっとも、その非常識な砲撃は非常に効果的だったようで、接近していたドムトルーパーとドラグーンフリーダムをまとめて数機薙ぎ払った。
4119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:24:03 ID:???
「お姉ちゃん! 無茶しないでっ!」
「多少は無茶しないと、仕方ないでしょう」

 もっとも、それでオペレーターの妹に叱られていてはどうしようもない。
 相変わらずのルナマリアにシンが頭痛を感じ始めていると、当の姉妹は死人であったはずのレイと普通に挨拶を交わしていた。

「ルナマリア、相変わらずだな。メイリン、身体は大丈夫か?」
「あ、レイ。久しぶり」
「うん、ありがとう」
「気にするな。当然の事をしたまでだ」

 その様子に、ますます頭痛を感じるシンであった。なんだって、あの姉妹は死人であるはずのレイとの再会に動揺しない。まるで事前に知っていたようで……。
 大体、メイリンは先ほどまでエターナルにいたはずなのに何時の間にミネルバに……いたはず?

「メイリン? お前なんで……」

 そういえば偽りの人格がエターナルを出撃した時、そこに“メイリン”がいた。
 夢の世界でシンは確かに“アスラン”と“メイリン”と会っていた。

 『どうしても撃つというなら、メイリンだけでも降ろさせろ! 彼女は!』
  『シン!!』
   『あんたが悪いんだ……。あんたが、あんたが裏切るからぁ!!』
     そして、グフは嵐の海中に消えていった……。 

 そしてシンの脳裏に浮かんだ推測を裏付けるかの様に、二人のアスランの怒声が通信機越しに伝わってくる。

「この、偽者がっ!!」
「そうだ、それがどうしたっ!! 少なくとも貴様よりはマシだっ!!」

 そう、連中はクローンを作る技術を。同じ人間を何人も作る技術を持っている。
 なぜ、なぜ自分はそんな事を失念していたのだろう。すぐに気がついてよかったはずなのに……。
 あの時既にアスランとメイリンは……。
42通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 01:25:30 ID:???
支援
4319 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:27:04 ID:???
『シン!』

 動揺しかけていたシンの元に、アスランからの通信が入る。

「あ、アスラン?」
『今は何も考えるな! 後悔なら後にしろ! 今やるべき事はそんな事じゃないはずだ!』

 もう一人の自分の決戦中に自分の動揺を察し、わざわざ通信を回したと言うのか?
 そんな、最も自分に言いたい事があるのはアスランだろうに……。
 ミネルバにいた頃は隊長らしい事なんて何一つ出来なかったくせに、今になってするんじゃないよ……。

「りょ……、了解!」

 シンは涙を拭い、再び前を向いた。
 そう、今は後悔をする時ではない。ラクス・クラインの野望を阻止する為に、全ての力を向ける時なのだ。
4419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:27:53 ID:???
 戦いは常に圧倒的戦力を持つザフト軍……いや、ラクス・クラインが有利に進めていた。
 しかし、ここにきて状況が一変する。
 この時実に4割近いドラグーンフリーダムがザフトの制御を離れ暴走しただけではなく、プラントを始め各所のラクス・クラインの支配下の施設や艦船で様々なコンピューター障害が発生していた。
 さらに、たった3隻とはいえ突如戦場に出現したネオザフト艦隊と、月から上がってくる所属不明の艦隊への対処にラクス軍は忙殺される事になる。
 結果、虫の息だった連合ザフトの残存艦隊は息を吹き返すことになり、プレッシャーを跳ね除けることに成功したミハシラやアルテミスからも残存艦隊が出撃し、パワーバランスは短時間のうちに完全に逆転していた。
 カイロでのラクス・クラインの地球圏同時占拠から約9ヶ月。この時ラクス・クラインの天下は終焉を迎えようとしていた。

「シン、それにザラ総帥。聞こえるかいっ!?」

 無数のドラグーンフリーダムに囲まれたミネルバJrからアーサーがシン達に連絡を取る。
 ジャンク屋が大気圏内の航行能力を捨てる代わりに、過剰ともいえる程火力と防御力を増強したミネルバJrだからまだ耐えていられる。ミネルバだったら既に撃沈しているところだ。

「ああ、聞こている」
「こちらも聞こえている」

 応えたシンやアスランも無数のドラグーンフリーダムに囲まれている。特に最大戦力と目されているのがファイナルデスティニーだ。突撃してくるドラグーンフリーダムの数も半端ではない。
 一方で、インフィニットジャスティスにのったアスランは乱戦のどさくさにいつの間にかどこかに行ってしまった。
 無論、ラクス・クラインの制御を離れたドラグーンフリーダムもこの戦場に集結しつつあるのだが、それでも数の差だけはいかんともしがたい。
 今だ艦艇の脱落こそないのが奇跡のようだった。そしてその奇跡に何時までもすがっているわけには行かない。

「このまま戦えばジリビンだ。相手が何時ドラグーンフリーダムの制御を取り返すか分からない以上ゆっくりは出来ない。
 いいかいこれから本艦は突貫、進めるところまで進んでタンホイザーで敵のど真ん中に風穴を開ける。君達はそこを通って敵本陣に突入してくれ。
 目視できるところまで行けば、デスティニーやロストジャスティスに追いつける機体は存在しない」
「ちょ、ちょっとまってくれ。それじゃあミネルバはどうなる!」

 アーサーの無茶な作戦にシンが抗議の声を上げる。今だって、ギリギリの防戦なのだ。ここで最強の2機が抜ければどうなると言うのだ。
 そんなシンを、アーサーは穏やかな彼らしくない怒声を上げて一喝した。
4519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:29:13 ID:???
「甘ったれるな!! この戦いはコーディネーターだけではない。全人類の未来が懸かっているんだ!!
 我々は今までに倒れて逝った者、そしてこれから倒れるだろう者の意思を引き継ぎ、是が非でもラクス・クラインを倒さなければならないんだ!
 もはや我々には自分の命以外に賭けるチップはない。シン、君も分かっているだろう。我々は屍を踏み台にしてでも進まなければならないんだ!」
「副長……」
「なあに、安心してくれ。本当に拙そうだったらさっさと逃げるよ」

 そしてアーサーは最後に一言だけおどける。
 そう、分かってはいるのだ。自分がやらなければならないことなど。
 その為に、皆ここに来たのだ……。

「了解……」
「艦長。すまん」
「なあに、心配しないでください。僕は悪運だけは強いんですよ」

 そして、アーサーの宣言通り、ミネルバJrは単艦で敵陣に突貫して行く。
 そこにドラグーンフリーダムが次々に群がる。インパルスや味方のドラグーンフリーダムが必死に援護に当たるが、それでも各部でミネルバJrは小爆発を起す。
 護衛に回った味方機が次々に脱落してゆく。
 そして……。
 
「キラやラクスの元に行かせるかぁっ!!」
「艦長! インフィニットジャスティスです! 天頂方向から来ます!」
「くそ、拙い!!」

 突如、いつの間にかいなくなっていたインフィニットジャスティスが天頂方向よりミネルバJrに急接近をしていた。
 インフィニットジャスティスは十分な加速をとると、ファトゥム-00を切り離す。

「迎撃!」
「ダメです、間に合いません!!」

 アーサーが迎撃を指示するも、間に合わないとアビーが悲鳴を上げる。
4619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:31:18 ID:???
「させるかぁ!!」

 その射線上にアスランのロストジャスティスが割り込む。
 ファトゥム-00とロストジャスティスが衝突する。

「この程度で、俺が落ちるかぁぁぁぁぁぁ!!」

 アスランが力の限り叫びを上げる。
 ファトゥム-00がロストジャスティスの左腕をごっそりと抉り取ると同時に、ロストジャスティスがファトゥム-00の推進部に致命的なダメージを与える。

「邪魔をするなぁ!!」

 大ダメージを負ったロストジャスティスに、インフィニットジャスティスがビームサーベルを振り上げ追撃に入る。

「ここは通さない!!」

 一方で、右腕となったロストジャスティスも負けじとビームサーベルを突き出す。
 真紅の機体が交差し……。

「タンホイザー、撃てぇっ!!」

 アーサーの号令に、ミネルバJrの艦首特装砲が唸りを上げる。
 一筋の光がドラグーンフリーダムの群れを薙ぎ払った。

「行けえ!! シン!!」
「飛べえ! シン!!」

 男達の叫びがシンの元に届く

『お兄ちゃん!!』
「行くぞ、マユ。VL最大稼動だ!」

 その声に、シンは後ろをふりむかずに飛び立つ。
 その頬に一筋の涙が流れていた事に、マユはあえて気付かぬ振りをした。 
4719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:32:04 ID:???
『過保護だね、アスラン』
『うるさい。余計なおしゃべりをしている場合か!』

 ネットワークの片隅で、アーモリー1にアタックしてくるプログラムを処理しながらキラはアスランをからかう様に話しかけた。

『その忙しいさなかに、わざわざ外に話しかけたんだから』
『元々俺の迷いが彼らの悲劇を生んだんだ。最低限のフォローをしただけだ』 

 そう言うと、一人目のアスランは作業に没頭する。
 そんなアスランにキラは苦笑を浮かべると、自信も作業に戻ろうとした、その時だった。

『キラ、見つかりましたよ!』

 キラやアスランとは別の作業をしていたニコルが、見つけ出したデータを持ってくる。

『でかしたぞ、ニコル!』
『それで、彼らは何処に!?』
『それが……』

 喜ぶキラとアスランに、ニコルは言い難そうにしながらもデータを開示する。
 そこにはカガリ・ユラ・アスハをはじめとした各国の代表者の……そう、カイロでラクス・クラインに誘拐された人々のデータがあった。
 そして、彼らの最新の所在地は、全員こうなっていた。

【エターナルに乗船】


(続きを読むにはわっふるわっふると書き込んでください)
4819 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 01:32:45 ID:???
 というわけで、お目汚し失礼しました。
 ママン生存ルート13話投下完了です。

 そろそろクライマックスも架橋に差し掛かってきました。今月中に完結できるように頑張ります。

 三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡!!
49通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 01:57:40 ID:???
GJ!
オリジナルキラの傍にいたのはすんなりオリジナルアスランだったんですね。
グフ撃墜までTVどおりのキラキラ病だったと思われるのが、真相を知らされて
ネオザフト創設に至るまでの外伝とかも読みたくなってきた気が。
しかしこのペースで「今月中に完結できるように」という事は、
決戦もさる事ながら「いやこれ以上はX指定っスから((C)阿部さんスレ)」な
おっぱい噺もかなりのボリュームになるものと期た

    
                     な、あれはGカイz(通信途絶
5019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/15(火) 02:02:59 ID:???
>>49

いちおー、外伝として
『正義の失われる日』と『自由を求めし者』の2編を考えています。
書けるかどうかわかりませんが。
なお、企画段階では『ボーカロイドMAYU』というのも存在していたり……(ぇ
51通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 02:25:09 ID:???
わっふるわっふる乙わっふるわっふるGJ!わっふるわっふる
52通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 04:26:40 ID:???
わっふるわっふる『ボーカロイドMAYU』に期待
53通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 12:47:30 ID:???
>>50
この投下ペースには相変わらず脱帽です

>あの時既にアスランとメイリンは……。
この悪魔の計画はかなり前から進められていたわけか
……ひょっとして遺作や痔も?

>なぜなら、女の子のキャッハウフウフを書くのが私のライフスタイルだから
何故か気合が入ってる女傑達がそちらに向かわれたんでご注意を(ry
54通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 13:46:14 ID:???


>>50
本編終わったらまたーりわっふるわっふるに負けて書いていただければいいな、と思います。俺は。
55通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 15:20:09 ID:???
また逃亡に失敗して幽閉されなければ良いが…
56通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 15:45:02 ID:???
>>55
そして傭兵連中に届けられる怪しげな依頼。


<<脱走支援>>
依頼主:??
作戦領域:??
敵戦力: ??
作戦目標:幽閉された人物脱出までの支援
前払い報酬:5000000アースダラー

シン・アスカ、緊急の依頼だ。
逃亡に失敗し、正体不明勢力に幽閉された重要人物を助け出す手助けをして貰いたい。
警備の厳重な監禁場所の人数を減らす為、監禁場所近くで一暴れしてくれ。
敵は多数のMSを揃えており、真正面から敵対するのは危険だ。
ある程度の距離を保ちつつ囮となってくれれば良い。 その間に我々が監禁場所より重要人物を助け出す。
出来る限りの報酬は用意したつもりだ。 引き受けてくれる事を願っている。
57通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 15:49:27 ID:???
>>56
シン「コレ…騙して悪いがっていう奴か?」
58通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 15:58:25 ID:???
♪ ちゃっちゃーちゃっちゃ ちゃっちゃーちゃっちゃ ちゃららーちゃららー

おはよう、ブリッグス君。またはフェルプス君。
先日、とある重要人物が誘拐され幽閉されてしまった。
詳しい事は言えないが一言ないし一筆で数万の人間が動く、尋常ならざる人物だ。
さて今回の君の使命だが、謎の組織に誘拐された「彼」の救出だ。
例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。
なお、このテープは自動的に消滅する。 
成功を祈る。


元ネタ古過ぎる上に>>56とカブってしまったぁ
59通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 17:13:05 ID:???
そういや時折聞くラクスの信条「世界はわたしのもの わたしは世界のもの」
ってオフィシャルなんでしょうか
60通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 17:32:36 ID:???
なんかラクス母が幼かった頃のラクスにそんな事を言ったらしい。
「一人はみんなのために〜」みたいな事を言いたかったんだろうが、残念ながら、あんな事に……。
61通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 18:37:45 ID:???
>>59
幼年学校時代のドラマCD
ニコルパパ復活はもドラマCD
62通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 18:49:38 ID:???
>>60
制作のトップ2人が理解できない概念だから、当然扱いきれないわなあ<1人は皆の為に
63通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 19:01:05 ID:1KEmf3FT
>>60
存在自体が間違いなのにwww
64通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 22:51:46 ID:???
>>56

エコー7「いいか、私は面倒が嫌いなんだ」
誤射マリア「じょ、冗談じゃ……!? 管制塔、早く援護しなさいよ!」 
アズ子「助けるつもりなどもとよりございません…… 」
65通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 23:18:33 ID:???
ミナ様がスミカおばさんに思えてきた
66通常の名無しさんの3倍:2009/09/15(火) 23:58:27 ID:???
お 姉 さ ん だろうが!
6719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/16(水) 00:10:01 ID:???
>>55

「そんな……」

 かの有名な先生ならともかく、盆百の三下職人に過ぎない私がなぜこんな目に……。
 大体、GSCI様のような偉大な職人ならまだしも、私みたいなぐうたら職人がこんなネタを投下して白い目で見られないのか?
 私はコンクリートの床の冷たい感触に身を震わせながら、この身に起きた理不尽を理解できずにいた。

「起きたか、犬」

 侮蔑の言葉とともに、鳩尾にヒールが食い込む。
 その感触にかいか……もとい、苦痛の呻きを私は上げた。

「な、なぜこんな事を……」
「そんな事決まっている」

 その女性……、胸がやたらとでかい軍服姿の女性はヒールで私をなじりながら、にこやかな笑みを浮かべる。

「ふん、決まっている。貴方の作品の真ヒロインたる私の出番はまるでないのに、妙な小娘と年増ばかり書いているから、少し忠告に来た」
「いや、司令。ヒロインって無理が……主に年齢的に」

 その女性で申し訳なさそうな顔をしていた趣味の悪いサングラス男が何かを呟くが、すぐに筋肉ムキムキの兵士達に連れ去られて行った。

「さて、私がヒロインの作品をちゃんと書くよな」
「いや、あんたヒロインじゃないし……。大体その歳できむす……ふごっ」
「サイくん、何でそんな事知って……いや、それは誤情報だ!!」
「いや、医者の先生に……ぎゃぁ!」

 いつの間にか舞い戻っていた趣味の悪いサングラス男がまた余計なことを言い出し、女性のモンゴリアンチョップを食らっている。
 さらに余計なことを口走っては、マウントポジションでぶん殴られている。大丈夫か、あの男?
 しかし……。

「あの、帰っていいですか?」

 私の存在なんぞを綺麗さっぱり忘れ去って痴話喧嘩(?)を繰り広げる二人をよそに、私はムキムキマッチョな兵士達に尋ねる。
 もっとも、彼らはやたらめったら白い歯を煌かせ、首を横に振るだけだったが。
68通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 00:23:48 ID:???
司令が 清 ら か とな?!!!
69通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 02:00:57 ID:???
>きむす……

ああ、むきむきむすめね
70通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 02:29:09 ID:???
>>67
どうしてこなた
71通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 02:36:21 ID:???
19先生・・・司令を・・・お嫁に欲しいです・・・
最弱でキス魔で蛇野郎でプリン伯爵なサイ君と戦い勝ち取らねばなりませんか?
72通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 06:24:38 ID:???
えっ、司令ってヒロインじゃなかったんですか?
年上の綺麗なお姉さんなんて最高じゃないですか。
73通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 08:49:15 ID:???
>>72
スペシャルな少年自重w
74通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 09:29:24 ID:???
お前はヤンデレたケロロ声のお姉さんにつきまとわれてろw
75通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 11:59:01 ID:???
スペシャルって言うからコーラかと思った。
年増と結婚したし
76通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 12:32:08 ID:???
ば…馬鹿な…
カティが年増判定だなんて…手前等の血は何色だ
77通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 12:38:50 ID:???
いや、カティさんは十分年増だろ
だが、見目麗しく、彼女の様にいい女で有るならばなんら問題ない

まぁ、何が言いたいかというと、このスレのやや年上なお姉様方も全く問題ないのである
……言わされてるワケじゃねぇぞ?
78通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 13:03:27 ID:???
ここで爆弾投下、ロンド・ミナ・サハクは年増かどうか?
まぁライオン氏の未来ミナは年増確定だg
79通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 13:55:06 ID:???
ODK48を生み出した技術があれば、今からでも『ちびぎな』を
創造する事も可能なわけか。需要があるかわからんが。
80通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 14:01:20 ID:???
ちびぎなってのは、みなたま、あるいは縮んだアーカードの旦那みたいなのを想像すりゃ良いんだろ?
…………需要ありありじゃね?
81通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 14:04:00 ID:???
ちびぎながビギナ・ギナの擬人化ちびっ娘verだと思った俺はどうすれば・・・・・・
82通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 15:49:50 ID:???
そんな事よりおまいら、前スレを埋めようぜ。
83通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 16:02:13 ID:???
レス数じゃなくて容量でもう埋まってるぜ
84通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 16:02:35 ID:???
いや、もう埋まってるっていうか埋められないっていうか……

85通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 17:03:05 ID:???
>>72
それにはまったく同意する。
あんな美人でナイスバディで性格も明るくて部下にも優しい人がヒロインでないはずがない!!
それにシンは年上のお姉さんキャラに弱そうだしね!!
これはもう、司令がヒロインというより他にないでしょう!!


司令「送信っと」
86通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 17:36:12 ID:???
>>85
アンタ色眼鏡狙いじゃなかったっけ?
87通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 17:54:20 ID:???
>81、君のセンスには素晴らしい見所がある 是非このアフロ(ヅラ)を進呈しよう
88通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 18:28:13 ID:???
あの司令は中身おっさんだから おかん属性の男性が合うな
89通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 20:07:45 ID:???
>>77
でもどうせならアズラエル嬢とか女王陛下のような清らかなロリがいいと思うぞ
年増じゃあ色々とケバかったりするし、しわとか衰えは誤魔化せないし。
シンは妹系、年下のキャラに弱いと照明されてるしな

いえ、別に背後の巨大MSとかビキニ一丁の筋肉達磨が怖いわけじゃ
90通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 21:34:00 ID:???
清らか……?
91通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 21:36:29 ID:???
<<小さい物が好きだな…私も、君も>>
92通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 21:54:14 ID:???
>>56といい>>64といい>>91といいレイヴンやらネクストやらリンクスやらが来てるじゃねーかw
ラクシズからすりゃここのシンの殆どはイレギュラー認定だな。
93通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 22:14:30 ID:???
凸《やりすぎたんだ…イレギュラーなんだよ、お前は!》
という事ですね!

そういやスレッジハマーも裏切って後から戦い挑んでくる奴だったな…
94通常の名無しさんの3倍:2009/09/16(水) 22:47:55 ID:???
名字がクラインのラスボス(AC2)がいたり、家族を殺され復讐を誓った(しかも途中で思い人を宿敵に殺される)主人公(MOA)がいたり奇妙なシンクロが面白い。


クライン「私達はいつも誤りを犯します。……そうは思いませんか? シン。
人類には導くものが必要です。
人は、人だけで生きるべきではないのです。
統一された自由な世界……そんな物を夢想するほど、私は愚かでは無いつもりです。
全ては理想の為、復活の為。 ……消えなさい! イレギュラー!」



シン「アンタが……アンタがそれを言うのか?
俺の花を、俺の全てを吹き飛ばして来たアンタが!」

台詞改変なのにあんま違和感が無いや。
95通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:04:11 ID:???
武力蜂起じゃなくてラクスをシンが寝取るというのも一つの逆襲だよな……
と最近しみじみ思ふ俺がいる…
96通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:19:03 ID:???
>>95

キラ「やめてよね、そんなことになったら僕は嬉しすぎてシンに足を向けて眠れないじゃないか
   さ、マユちゃんとエビチリを一緒に作る約束だったよね」
97通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:19:06 ID:???
実際あったろ、寝取りじゃないけどキラ死亡後にすり寄られたSS。
割と職人さんの解釈次第で別れるんだよな。
ガチ恋愛か、鬼札操りの恋人ごっこか、スペック至上のビッチか、とか。
原作描写だと恋愛に淡泊というか、超然とし過ぎてて判断が付かない。
98通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:19:25 ID:???
<<ターミナルへようこそ!歓迎しよう、盛大にな!!>>
<<あんなものを浮かべて喜ぶか、変態どもが!!>>
<<お前にはたっぷり説教がある。楽しみに待って居ろよ>>
99通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:28:32 ID:???
>>96
帰れダブル駄目中年の片割れめw

マジな話、帰ってきてくんねーかなあの人。
100通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:35:10 ID:???
>>99
あの作品のフレイは実に良いキャラをしてた
というかあの作品は基本的にみんなすっごい成長したり進化したり綺麗になってて好きだった

アスランはその、残念でしただが
101通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:35:27 ID:???
>>94
キラ「ゆりかごから光が逆流して・・・うわあああーーーー!!」
シン「アレックス・・・裏切ったか。
   もとより貴様らの始めたことだろうが!」
アスラン「アレックスは既に死んだ。ここに居るのは歌姫の騎士、アレックス・ザラだ」

うん、ちょっと便乗してfaで変換してみた。
102通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:36:08 ID:???
>>95
「い、いけません」
そう呟くラクスの声にいつもの張りは無く、押し返そうとする手にも力は無かった。
シンはその手をつかみ、強引に彼女に迫る。
「へぇ、そういってる割には抵抗が薄いんじゃないんですか?議長」
「そんなこと・・・」
「あぁ、『初めて』の時も、そうでしたね。たいした抵抗もせずに、俺の下で」
「それは、貴方が!!」
あの時のことを言われ、ラクスはシンに顔を向ける。
自然入ってきたその瞳に、呑まれる。
あの時、自分を侵した瞳。
神聖なものを見るのでもなく、仲間を気遣うのでもなく、
ただ、雌(オンナ)を見る雄(オトコ)の瞳。
アスランにも、キラにも、誰にも向けられたことのないその瞳に、
その紅い色彩に呑まれる。
「あの時、なんですか?もっとはっきり言ってくれないと、わかりませんよ?」
「それは・・・その・・・」
つと、ラクスは眼をそむけた。
彼を受け入れることも、拒みきることもできずに。
それを見たシンはただ笑みを浮かべただけでラクスを机の上に押し倒す。
美しい桃色の髪が執務室の机に広がる。
シンは、そっとラクスにのしかかるようにして、彼女の耳元でささやく。
103102:2009/09/17(木) 01:37:46 ID:???
「いいか、ラクス・クライン」
彼の言葉が、耳を震わせ。
彼の吐息が、肌を刺激する。
歌姫、世界の統治者、救世の女神。
そう称される自分を、ただの女として見るその瞳、その言葉に酔いしれる。
「お前は、俺のものだ。だから、お前は全てを捧げて、世界に奉仕しろ」
それが
「お前が傷つけ、捨て去り、そして見捨てた者達に対する代償だ」
いつも、彼に嬲られるときの始まり。
「お前に自由などない。お前に在るのはただ、この平和を永劫に続けるための歯車という役割だけだ」
彼女が始めて抱かれた時と同じように。
彼女が、何度も抱かれているときと同じように。
まるで呪詛のように絡みつく彼の命令(言葉)。
「わかったか?ラクス・クライン」
耳元から離れ、眼前に紅い瞳が映る。
彼は応えを求めている。
そして、自分が応える言葉はいつも決まっている。
「は・・・い。我が・・・君」
これからのことを期待して言葉が震える。
うまく口から出てくれない。
瞳はとろけたように潤んでいるのを自覚する。
呼吸が速い。
己の脚が、汗でない何かで濡れている。
彼は、その言葉に大して興味を抱くことは無く、耳元で再び呟く。
「いい夢を見せてやるよ、ラクス・クライン」


俺には、ここまでが限界だった・・・これ以上望む方はわっふるわっふると、と尊敬する19氏の真似事をしてみる。
104通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 01:41:27 ID:???
わっふるわっふるバンザァーイ
支配階級が実はM!大好物です!
105通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 02:22:01 ID:???
>99-100
はげどー。
ナチュラルとコーディの確執っていうテーマに対して、見事に答えてるよな。
ほんとなら、原作の主人公こそあああるべきなんじゃないかと思うが・・・。

続き書いてくれないかなー。
106通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 02:22:29 ID:???
AC厨が溢れ出してウザくなりそうな時によくやってくれたわっふるわっふる
107通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 03:07:11 ID:???
俺的にACといえばエースコンバットだが、一般的にはやっぱりアーマードコアの略なんだな。
そういや種死はエースコンバットに似てるスレなんてのもあったなぁ。
108通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 07:29:41 ID:???
>>102
わっふるわっふる!!
何か某サイトのシンラク思い出したww
109通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 09:31:00 ID:???
そいやキラ嫌われスレでちょろっと出てたネタなんだが、
実は本編のラクスはマルキオの用意したカーボンヒューマン(vs外道のコピー技術)で
ミーアこそが種でAAに保護されてた本物ラクス。記憶をコピー後整形と記憶改ざんして放逐したが
偶然議長が発見、再整形して表舞台へ…ってのだが。
ミーアがやたら凸に執着したのもラクスだったころの残留思念とかある程度納得できたりするし。
110通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 14:39:42 ID:???
>>109
もうマルキオは何やってても皆に受け入れられるな
Mr.シニスターってカンジ?
111通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 17:37:00 ID:???
思わせぶりに出てきておいてマルキオってなーんも絡みが無いからな・・・・
112通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 17:41:21 ID:???
>>110
ラクスにSEEDの事教えたのを後悔しまくったマルキオが、その件と「自分のコネクションを全て譲る」と
シンに言った後自殺。そしてシンは、彼の遺産とコネをフル活用しまくってラクシズ抹殺&
オーブ(アスハ派)滅亡するとか
113通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 19:50:38 ID:???
>>95
シンから積極的に寝取らなくても、キラに飽きて届かない物を求めて戦い続けるシンに流れる図をちょっと妄想してしまった。
そんだけどシンは先からの確執とか身分差とかそもそも興味ないとかで邪険に扱うのな。
そんな昼ドラ系ドロドロもちょっと見てみたいとか思ってしまった。
114通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 19:54:06 ID:???
確か以前の短編で、彼女の胸の大きさで勝ち誇るシンというのがあったが
シンのナニの大きさを見て目を見張るラクスと落ち込むキラ・凸というのもありかもしれないw
115通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 20:00:23 ID:???
シンとラクスのドロドロした恋愛書いてるサイトがあるな、そういや。
116通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 20:02:52 ID:???
シンちゃんとラクスさまのラブラブ生活書いてるところなら知ってる
そこのキラさんはオナニーマスターだった
117通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 20:56:01 ID:???
やっぱりどこでもシンちゃんは愛されてるな
118通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 22:10:28 ID:???
ネタにされるのも愛の内…か?
119通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 22:18:34 ID:???
>>116
ラクスほっぽって、PCモニタの前でニヨニヨしているキラ想像しちまったわw
120通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 22:28:03 ID:???
キラ「アッ、アッーサンキュサー!」ビリビリバチ
ラクス「キラにもあきましたわねぇっ…」
121通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 22:29:00 ID:???
>>115-116
そんな変わった趣向のサイトもあるのか。
しかし>>116なんかは、キラさんある意味勝ち組みじゃないかwww
122通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 22:34:00 ID:???
>>116
兄弟スレ?

>>121
多分俺の行ってるサイトの事なら現在進行形で続いてるな。流石シンラクにオンリーじゃないけどな、勿論ww
シンラクサイトっていうか……シン総受け?シン厨だって作者自ら公言してるよ。
123MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/18(金) 00:33:31 ID:???
誰もいない……?
投下するならイマノウチ……



アーモリー1、軍港

「……殺されるかも知れんな」
「シンにですか?」
「ああ、俺はそれだけの事をした。 事実を知ったと時、あいつがどう動くか分かっていながらな」
アーモリー1へと帰港したミネルバが接岸した区画の前で、局長はコートニーと主にシンを待ち続けていた。
その顔に決意と覚悟を秘めながら。
「……よう」
「……局長」
ミネルバのタラップを降り、局長が顔を見せた瞬間、叫びと共にシンは局長へと掴みかかる。
「何で……なんであんな事を!」
「シン!」
「止めなさいシン!」
シンは何人かの制止を力ずくで振り切り、胸倉を掴むと首を締め上げた。
大柄の局長の足が地面から離れ、浮き上がる。
「他に、方法が無かった」
「それだけか! せめてもっとマシな言い訳をしてみろッ!」
言い訳をするでも無く、局長はじっとシンの目を見つめる。
「……罰ならば後で幾らでも受けるさ」
「何で……なんで……」
達観したような表情で呟く局長に、シンは涙さえ浮かべると手を緩め、局長はその場に崩れ落ちた。
「シン……」
久方ぶりにみる辛そうなシンの表情に、ルナマリアはギュと胸の前で手を握り締める。

「なんで、なんでよりにもよってレイなんだ! 何で脳みそなんだ! 男とニケツしても全然楽しくないよ!
 普通AIだろ! 更に言うなら、AIの人格はクーデレの女の子(最初は機械的な反応だとなお良い)に決まってるだろ! JK!」
沈黙が辺り一帯を支配した。
124MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/18(金) 00:34:35 ID:???


機動戦士ガンダムSEED
逆襲のシン・アスカ Mercenary Of Red
request20EX『電子の妖精レイ……まあ、脳みそなんだがな』


「……もう二、三発ぶん殴っとけば良かったかな?」
熱意溢れるシンの魂の咆哮に、その場にいた大多数が口を開け、呆れかえって物の言えない状態の中、
ルナマリアはどす黒いオーラを背後に浮かべ、吐き捨てるように笑顔で呟く。

「もう帰ってくんな! 馬鹿!」
「あれ? ん?……なんだろ? 今、ものすごく腹が立ったような……」
その頃遠く離れたガルナハンでもお昼寝中に、怪しげな電波を受信したコニールが突如奇声を発し、近隣住人に不安を与えていた。

アーモリー1ではようやく立ち直った局長がいきり立ち、シンを殴り飛ばしていた。
「この……大馬鹿野郎っ!」 
「ぐっ!」
完全の腰の入った、手加減一切無しのストレートを顔面に受け、壁に叩きつけられるシン。
「馬鹿野郎! AIの人格はナイトライダーのKIITの時代からジョークも言える頼りになる男の相棒って相場が決まってんだ!
 第一、俺がどれだけ苦労して、何の為にコードネームを『アスラーダ』にしたと思ってやがる! これだから今時の若い奴は……」
馬鹿野郎はあんただ。と言う周囲の視線を気にすることなく局長は吼える。
「なん……だと……!?」
ゆっくりと立ち上がったシンの顔は驚きを隠せない。
もっとも、何に驚いてるかは知らないが。
「シン、落ち着け。 局長も自重して下さい。 ナ○トライダーなんて一部の人間にしかわかりませんよ」
今にも喧嘩が始まりそうな二人の間にコートニーが割って入る。
まともな人間の介入でようやく事態が収まると、周囲の人間はほっと胸を撫で下ろした。
「二人とも、何馬鹿な事で言い争ってるんですか。
 そもそも、AIは機械音声で最低限の会話だけできれば良いんです。 そんな事も分からないなんて、まるでド素人だな」
「外道だ!」
「なんて事言うんですか!」
吐き捨てるようなコートニーの暴言にシンと局長は怒りに肩を震わせる。
どうも元ヴェルヌ設計局の関係者にまともな人間はいないらしい。
誰もが(もう如何でも良いやと)諦め、(これ以上関わりたくないので)立ち去ろうとしたその時。
「 一 寸 待 て 」
アーモリー1中に響く男の声と、突如現れた崖、そして逆光。
「誰だ!」
子悪党じみた台詞と共に局長が叫ぶ。
「自分のみが正しいと思い込み、自分の価値観を人に押し付ける行為。 人、それを傲慢と言う!」
「あ、あんたは一体!?」
「貴様らに名乗る名はないっ!」
125MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/18(金) 00:37:43 ID:???
「とうっ!」
男は崖から躊躇い無く飛び降りるとそのまま着地。 ぐるりとその場で回り始める。
クルクルシュピン!
その姿にシンは、局長は、シンは、コートニーは見覚えがあった。
「サーペントテール」
「叢雲劾!」
ゴゴゴゴ! と妙な雰囲気を纏いつつ戸田verで現れた最強の傭兵。
「クーデレ、無機質、頼りになる相棒? 分かってないな。 一週間、一週間後に本物のAIをお見せしますよ!」
「色々ごっちゃじゃねぇか! 一度整理して来い!」 
「ってか余計なお世話だ! 帰れ!」
低レベル過ぎる喧嘩に呆れ果て、既に周囲の人間は誰もいなくなっている。
「アレ? なんかこっちに飛んで来たな」
ふと、上を見上げ、上空から飛来する何かに気付いたシンは声をあげる。
「ん? あれは……」
「デスティニーか?」
「なんでデスティニーが? しかも色が黒い」
突如飛来した黒いデスティニー(否オウガ)にその場にいた全員が上を見上げた。
「気のせいか? こっちに向かって来てる様n……」

             

 _                               l: : : ! /::::_..-‐ 、__l: : : :,'                   
`:',ヽ、-- .._                        / __: !/:::::::/´:/: ://`l : :,'                
ヽ ',',`ヽ:::::::::: ̄:::‐-..._                 _ ',: :l: :|:/:::::::/ イ: ://: : |: :,' /                   
`丶'-、 `ヽ、::::::::::::::::::::::::`ヽ、          _  |::',.| |ミll:,'::::::::l ‐'´ : /: : : |:/ ./,'                   
`ヽ、ヽ、ヽ  `ヽ:::::::::::::::::::::::::`.、      . /: : : : `ヽ、',.|ミll.|::::::/: : : : :/ : : : |' /:/                 
、: :`ヽ、ヽヽ、l 、ヽ、:::::__::::::::::::::::ヽ、    / : : : : : : :_i¬__|:::/: : : : _/: : : : :|/ :/                
 ヽ: : : :丶ヽ ヽヽ丶、ヽ- 、:_:::::::::::::::`:‐-.、_l: : : : //_:,:-、', ',‐-、: ̄: ', : :/,:: |: /                   
、  ヽ: : : : ', ',`ヽ、  '., ',: :', `:丶、::::::::::::::::`ヽ :,':::,'::://  ',',.-┐ ', : : :',// : :l/ /!                  
 丶、 ヽ、: : :', ヽ 丶、  ',: :',_: : : : 丶、::::::=- ._:l:::l::/.,'   | ',‐‐┤.、,:::/./', : : l/:/                    
    ヽ、ヽ : ', .ヽ   ヽ、'_、:`丶、: : : `丶、` 二- ._l__  !_|`─l .l//-、',//                  
      丶、ヽ ', ヽ    ヽ、ヘ、: :丶、: : : :` ̄`ヽ ._ `-.._-l: ̄ヽ'´ / 、-l:/.',                      
         `丶、ヽ    `ヽ、::`ヽ、:ヽ、: : : : : ヽ ` ‐--..._| ̄|‐'|:: : l、_ |:::| ',                 
           `ヽヽ      `ヽ::::ヽ、: l ̄ ̄: :ヽ__ヽ_=.!--:::||ヽ_l |ヽ:::l. ',                 
‐- ._           ヽ 、     `ヽ/ヽ-‐ '==、 : : ヽ_',`_l:´ヽ_/_ヽl _ |/`l丶、                  
   ` ‐- ._        ヽ 丶、     丶く/ ̄`ヽ、 __ヽ-凵´_/ : ヽ ヽ /|: : !ヽ丶、               
       ` ‐- _     ヽ   `ヽ、     ヽ、 /  _.ヽ、 ヽ_ : : : : : : ',. ',:::|: : ! ', _: : ヽ         
           ` - ._   ヽ    `丶、   `ヽ、 ',  _.. -‐、-‐.、:::::/  ヽ:|: : ! :', `丶、`ヽ、        
......             ` - .._ヽ     `丶、   `ヽ/    `丶、`ゝ._  |: : :!: :',   `丶ヽ      
  ` ‐- .._             ` ‐- .._    丶、   `丶_   /ヽ、 ̄ ',ヽ`: : : !: :',┐-..._ `ヽ        

Nice Destiny 
126MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/18(金) 00:38:57 ID:???
『知れば誰もが望むだろう、君のようになりたいと! 君のようでありたいと! 故に許されない、君という存在も!』
「あ!? 大きな星が点いたり消えたりしている。 はははは、大きい。 彗星かなぁ?
 いや、違うなあ。 彗星はもっと、バーっと動くもんな。
 暑っ苦しいなあ、ここ。 ふぅ、出られないかなぁ? おーい、出してくださいよ、ねえ!」
「どーするのよ。 これ……」
黒いデスティニーが消え去った後、転がっている3つのミンチより酷い何か。
シンとRBのあまりの惨状にルナマリアの口から溜息が漏れた。
BAD END!




えー、先ずは謝罪から
GSC氏すみません。 もう二度としません。
21話は今しばらく掛かりそうですのでもう少しお待ちさい。
こんなんだけじゃ人格と正気を疑われかねないのでもう一つ落とします 
127MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/18(金) 00:39:42 ID:???
機動戦士ガンダムSEED
逆襲のシン・アスカ Mercenary Of Red
request20.5『政治家達の戦い』


「つまりシーゲル・クラインの落としたNJはプラントが全責任を持ち処理すると?」
若々しい活力に満ちた男の声がアーモーリー1軍司令部内に作られたプラント臨時行政府執務室内に響く。
臨時評議会議長エザリアは執務室に据えられた机、その上にのる画面つきの大型の通信機と相対していた。
「アイリーン・カナーバより概要は聞いていると思いますが、おおよそ、その通りです。 
 全てのNJをプラントの責任において処分する事、賠償金の支払いに同意します」
「すばらしい。 議会と軍部の反対を押し切り、無理をして部隊を派遣した甲斐も合ったと言う物です」 
男は大西洋連合大統領だった。
元情報部出身だというその男は比較的プラント、と言うよりもコーディネイターに対しても友好的な方針を採っており、
今回の地球側の部隊派遣もこの男とロンド・ミナ・サハクの策謀によるものだ。
とは言え、その分の代償を払わせる用意をしており、今回の会談はその為のものだった。
「……合意も得た所で後は外交筋に任せるとしましょう。 所用がありまして、アラスカに行かねばなりませんので」
「ええ、ではまた」
満足そうな笑顔と共に通信が切断される。
「見事な立ち回りでしたな、ジュール女史」
エザリアが休む間も無く次の通信が入る。
相手は分かっている。 ユーラシア連合と東アジア共和国の代表者だろう。
「盗み聞きとは、些か趣味が悪いのでは?」
強い腹部の痛みを顔に出すことなく耐えると、左手で胃の位置を抑える。
「これは失礼……しかし大西洋に出した条件だけではブリュッセルと我が政府は納得出来ませんな」
眼鏡をかけた東アジアの代表者が眼鏡のつるを押し上げ、ニヤリと肥え太った頬の肉皮を歪める。
「軍民問わない技術提供とこの騒ぎが終わった後の貴国勢力圏にあるザフト地上基地の即時撤退引き渡し、
 プラント領域周辺で作戦行動する際の無償補給を約束していただきたい」
「……まあ、それならば」
東アジア代表の出した条件を、僅かに表情を歪め、エザリアは呑む。
今までプラントがやらかしたことを考えれば呑めない条件でもない。
「待って頂きたい。 我が国はそれに加え、我が国と大西洋連合の有事が起きた際、
 大西洋連合に対する圧力を掛けることを追加して貰いましょう」
「……特定の条件下に置いてのみ。 もしくは貴国寄りになると言う事ならばお約束出来ます」
高圧的とも言えるユーラシア代表の言葉に、僅かな思案の後エザリアは口を開く。
「ふむ、その辺りで手を打ちましょうか」
「では細かい折衝は外交官レベルでと言うことで」
話は終わりだと言うかのように一方的に通信が打ち切られる。
128MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/18(金) 00:41:22 ID:???

「ふう……っ!」
息詰まる、実戦じみたやり取りが終わり、エザリアは息を吐き、座り心地の良い大きな執務用椅子に改めて座り込んだ。
その瞬間、急激に生じた腹部の痛みに、膝から崩れ落ち、倒れるエザリア。
寸での所で机にしがみ付き、倒れ伏せる事を防ぐ。
意識を失うまでには至らなかったが……それは逆に苦痛を長引かせる事でもあった。
乱雑に置かれた書類をなぎ払うと、錠剤の入った小さなガラス瓶を手にする。
乱暴にビンの蓋を開け、投げ捨てると錠剤を近くにおいてあったコップに入っていた水で一気に流し込む。
「うっ……」
嗚咽を漏らし、机にもたれながら、エザリアは床に座り込んだ。
黒いタイトなスーツが汗で湿るのに不快感を感じながら、上気した頬の熱が引いていくのが分かった。
引いてきた痛みと熱に安堵を覚え、ゆっくりと深呼吸をする。
「これでアイリーン・カナーバがいなかったら……ショック死してるわね」
皮肉げな笑みを浮かべ、エザリアは机に手を掛け立ち上がる。
かつては対立し、失脚させられ、今現在も仲が良いとは言えず、思うところが無い訳ではない間柄だったが、
今はその存在に感謝の念を捧げずにはいられなかった。
そもそも、エザリアがこの場にいて臨時政府の頭に担ぎられたのは偶然以外の何者でもなかった。
表向きはアーモリーにて運用されているアーテナー級戦艦の視察。
実際には出資者としてアスラーダ。 インパルスエクシードの状況確認、ついでに息子イザーク・ジュールの顔を見に行った。
だが、アプリリウス1からアーモリー1への移動中にアプリリウス襲撃の報を聞き、ついた途端そのまま臨時評議会議長にされてしまったのだ。
これは月にて極秘の折衝を行っていたアイリーンが手を回した為だったのであるが、アイリーン自身もそのまま月で各国との交渉をやらされる羽目になった。
情報を纏め上げ、ターミナル、名も無き者達と名乗る勢力によりプラントの8割が占領された事を知った臨時行政府はオーブをはじめとする地球各国に救援要請を行った。
その頃にはPMCアメノミハシラ情報部も事件の詳細を掴み、発言力の拡大、各国に貸しを作るため暗躍。
多大な条件と引き換えにプラントは各国の支援を受けられることになった。
何とかプラントへの負担を抑えようとした臨時行政府だが、
ユニウス条約を纏め上げた敏腕で知られるアイリーンとその外交員達でも、今回は凄まじく厳しく大幅な譲歩をせざるおえなかった。
二人……政府関係者は文字通り胃がグフクラッシャーくの万力で締め付けられるほどの痛みを感じていたのだ。
(もし……過去に戻れるならNJ作ったオーソン・ホワイトや落としたシーゲルやパトリック、それに賛成した過去の自分をハイヒールの踵でぶん殴ってやりたいわ……)
虚ろな目で半ば放心状態になりながら天井を見つめるエザリア。
「苦労していますな、臨時議長閣下」
本日三度目の通信が入り、エザリアはハッと我を取り戻す。
世界はエザリアを休ませる気はないらしい。
「ロンド・ミナ・サハク……契約内容と実際が違うのだけれど、どうなっているのかしら?」
通信機に映った長い黒髪の麗人、ミナの心底楽しそうな意地の悪い笑顔を見た瞬間、エザリアは目を目を細め、嫌味を口にした。
「本日はその謝罪に。 まぁ、当初の契約では現在の通りでしたが。 それは兎も角不測の事態が勃発しまして、代わりの人間を送ったはずですが?」
ミナは軽く頭を下げると、嫌味など意に介さず告げる。
129MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/18(金) 00:42:43 ID:???

事件勃発時の契約ではアメノミハシラは現在の二中隊24機のみ派遣する予定だったが、その後、倍の48機に変更された。
本隊を派遣しなかったのはプラントが友好国オーブからの増援を期待してのことだった。
だが、オーブでのクーデターによってオーブの増援はなくなり、
みなも立場上、万が一の為に秘匿していた本隊をクーデター鎮圧のために使わざるおえなくなってしまった。

「赤鬼……貴女のお気に入りの傭兵ですか。 先の迎撃で確かに想定以上の戦果を上げたと聞いていますが、たった一人で……」
「実力に疑問をお持ちですか。 ミネルバの鬼神、デストロイキラー、フリーダム墜とし、中隊潰し。 
 それら二つ名は伊達ではないとだけしか言えませんが」
失笑するようなエザリアの態度に、みなは途中でそれを断ち切るように声を上げる。
「ミネルバの……鬼神……? まさか! シン・アスカだと言うの!? それが何故アメノミハシラの配下に?」 
「うちの所属ではなく、あくまで独立傭兵ですが」
エザリアの狼狽に、してやったりと言わんばかりのとてもとても楽しそうな笑みを浮かべるミナ。 
「生きていたというの……。 そうなれば、シン・アスカがRBユニット搭載のアスラーダに……確かにミハシラ本隊に匹敵する戦力です」
「理解いただければ結構。 さて、部下への連絡もありますのでこれにて失礼」
ミナの自信に納得し、頷くエザリアに、笑みを浮かべたまま再び頭を下げるミナ。
「ああ、言い忘れていた。 私が掴んだ情報では今回の事件、月の人間が裏で動いた形跡があるとか。 では改めて失礼」
「……コペルニクスの日和見主義者共、この騒動が終わったらただでは済まさない!」
聞き流すことの出来ないミナの言葉に、エザリアは机に拳を叩きつけた。


以上です。 
それじゃあ……逃げます!
130通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 00:51:55 ID:???
>>129
逃がすかッ!
…まあ冗談は置いておいて、GJです。
K.I.T.T.とK.A.R.Rですかw

エザリアさんに合掌
131通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 00:52:22 ID:???
   |◎->乙ダヨ
   |Д`) デモ、ニガサナイヨ
   |⊂   
   |>  
132通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 00:55:29 ID:???
MOR氏乙!
だがAAを使うなw
油断してて吹いたじゃねぇかw
133通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 01:15:20 ID:???
若い人には通じないんだよなあ……
ナイトライダーとかエアーウルフ
134通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 01:20:34 ID:???
>>133
もう二十年以上前のだしな・・・ジェネレーションギャップが悲しい
・・・あれ? ネタとか見るにこのスレってもしかして平均年齢かなり高め?
今更かもだけど
135通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 01:22:31 ID:???
模型誌の記事でしかしらねえ
136通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 02:32:33 ID:???
ロム兄さんしか分からんかった…orz
137通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 02:45:16 ID:???
アスラーダ辺りのネタは分かる年代だが、AIの典型例として思い浮かべるのは
人形使いかなぁ。フチコマもAIだが、機体と強力にリンクしてるからAIの印象は薄い。
138通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 04:05:47 ID:???
AIったらガンヘッドだろうよ!


『火と知の神話は共に滅びた』


 判る奴いるのかなー?
139通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 07:19:00 ID:???
>>115-116
kwsk!!
140通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 07:47:41 ID:???
やっぱりシンはサポートAIはクーデレ女の子の方が良かったわけね。中の人的な意味で。
141通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 08:57:14 ID:???
乙です!AI論戦には吹いたわ!w
ネタが懐かしすぎて、あぁ年取ったなあと痛感したわ〜

これで今日の仕事も頑張れるわ
142通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 08:59:44 ID:???
・ADA(ZOE1的な意味で)
・ドロレス(声優繋がりで)

さあクーデレか、それとも妹キャラか、好きな方を選ぶがいい!
143通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 10:15:41 ID:???
名前的にはレディと言うべきだろう
144通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 14:41:30 ID:tslvUaqt
『インフォメーションメッセージ 前方・距離2500より未確認機接近中 熱源反応!』

もう判る人居ないかも知れんな、古いし
145通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 16:37:32 ID:???
バーサルナイト鈴木でレベル上げしてたヤツは
この中に何人くらいいるんだろうか?
146通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 17:14:25 ID:???
>>138
あの酔っ払いかwww
懐かしいねぇ
147通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 17:23:38 ID:???
ぱらららっぱらー      ちゃーじ
148通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 18:21:40 ID:???
チャージなどさせるか!
149通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 19:13:02 ID:???
>>142
ファースティをディスった貴様にマレブランケの光を浴びせてやる

>>144
レイ?
ニューレイズナーへのお引越しに抵抗したのはフォロンだったっけか
150傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/18(金) 19:35:15 ID:???
「今回の報酬の半分は待機組含めた各々に分配、もう半分の半分は保管、半分は雑費……うーん、ギリギリ黒字ですね」
アルテミスを出航しアメノミハシラに向かう高速船の客席に腰掛けたアビーがPDAと睨みあいながら呟く。
手元のディスプレイに表示された数値が変動し、それに伴って眉根が寄せられる。
「弾薬費が補助込みで30000で、ミハシラでの整備が完了していると考えて……」
アビーの指先がキーボードを叩く音以外には、前のリクライニングシートで眠るシンの寝息くらいしか聞こえてこない。
コニールとファッターフはそれぞれ指定された寝床で眠りについていて、アルテミスとアメノミハシラを結ぶ定期便を兼ねたこの高速船には
この傭兵部隊しか乗客が居なかった。

「ヴィーノ達の腕を確かなものと考えても、完了していると考えるのは危険ですね……最悪ミハシラで足止めを食らう可能性もありますし……」
多少の焦りを滲ませながらも、その表情は明るい。
各国政府や軍からの依頼の受け付けやスケジュールの調整を担当している彼女にとっては手馴れたものだった。
緑服に降格し、地上へと配属を変えられたシンのMIAと所属部隊の壊滅の報を聞くや否やオーブに移住したホーク姉妹を除いた
旧ミネルバクルー全員と共謀してザフトの財政に多大な被害をもたらした末に一斉に除隊、プラントより逃亡し何人かと地上に降りて予め築いておいたコネを頼って
情報を収集しガルナハン蒸発まで辿りつき、更にそこから傭兵レッドアイまで行き着いた挙句その本拠に堂々と乗り込んで入団を求めるという荒業をやってのけた
行動力もあってか、殆ど苦にも思っていなかった。

「……出航より一時間と三十分経過……あと三十分ですね。そろそろ起こすべきでしょうか……」
計算を一通り終えてPDAを閉じ、少し自分の方に傾いた前のシートを視界にいれる。
珍しく安らかな表情で眠るシンに少し悪いか、とも考える。
殆ど毎回のように過去の記憶に魘され、安眠とは無縁と言ってもいいシンを起こすのは酷か、と。
真夜中に絶叫と共に跳ね起きることもざらではないらしい。
コニール曰く、「ガルナハンが蒸発して以来、頻度が増した」。
実際、本拠である古城においても彼に割り振られた部屋の壁には防音処理が施されていた。

「珍しく普通の夢なら邪魔したくはないですが……困りましたね」
「……もう起きてる。出航からどれくらい経った?」
むむむ、と唸ったところに前の席から声が掛かる。
膝に落としていた視線を上げると、起こされたリクライニングシート越しに後ろを向いた赤い瞳と目が合った。
あら、と呟いて口を開く。

「一時間半と少しですね。あと三十分です」
「ん、ありがと……コニールとファッターフは?」
「まだ寝てると思いますけど。起こしてきますか?」
「ああ……コニールは頼む。ファッターフは俺が行くから」
はい、と返して立ち上がり、後ろの扉へ向かう。
扉がぷしゅ、と開いたところで振り向き、伸びをするシンに向かって口を開いた。
「PDAの横の鞄にコーヒーが入ってます。パックですけど、飲むならどうぞ?」
151傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/18(金) 19:36:54 ID:???

「アルテミス連絡船からの信号受信! 入港まであと十二分です!」
「第七ポートへの誘導ビーコン発信準備完了。五分後より発信します」
「……積荷の確認中……レッドアイが一つ。予定通り」
アメノミハシラ、第七ポートコントロールブロック。
何人かの管制官やオペレーターが声を掛け合い、コンソールの情報をそれぞれ更新していく。

「レッドアイの機体はどうなっていますか?」
音も無くそのうちの一人の背後に立った女――マリーン・Aがコンソールを覗き込んだ。
年配の管制官がモニターから視界を外さず口を開く。
「レッドアイのウィンダムは現在追加武装の最終調整中ですな。デュプレ副主任とヒエロニムス博士がインパルスと平行して行っとるようです」
「そうですか。ご苦労様ですね……後で差し入れでもしましょうか」
「……デュプレ副主任は昏倒寸前みたいですよ?」
横からもう一人の若い管制官が口を挟んだ。
最初に話しかけられた管制官が制止しようとするが、若い彼の口は止まらない。
「……前に勘違いで叩き起こされた事、まだ根に持ってるんですか……」
「何か言いましたか?」
声を潜めての台詞に笑顔を向けるマリーン・A。
その笑顔を見た若い管制官は、みるみる青くなった顔をモニターに戻す。
そらみろと、年配の管制官が呻いた。

「誘導ビーコンの発信を開始します! 第七ポート係留ブロックにて作業を行っている方は速やかに退避して下さい!」
自分たちの後ろで起こったやり取りに気がつく事も無く、オペレーターの一人が声をマイクに向かって声を張り上げる。
心なしか弾んだその声は、多少のハウリングを起こしつつ該当区域に響き渡った。
繰り返します、と数度同じ内容を繰り返す。
「……マリーンさん、第七ポートから降下用機の準備完了との連絡です。レッドアイの機体の調整が終り次第積み込むと……」
マイクを鷲掴んだままのオペレーターの横で、別のオペレーターがマリーン・Aに振り向きながら言った。
放送を流しているオペレーターのものに比べていささか落ち着きがある声で、無表情な顔はそのままに。
「わかりました。レッドアイ達が連絡船から降り次第搭乗するように通達を」
「了解しました……あ、第三整備ブロックから連絡です」
転送します、と薄暗い声が放たれた後、マリーン・Aの目の前のモニターに連絡が表示された。
管制官二人の顔が血色を取り戻す。

「レッドアイ機の調整終了ですな。いやはや、ようやく肩の荷が降りた」
「……早急に第七ポートへ移送するように通達を」
年配の管制官が息を吐くとほぼ同時、マリーン・Aが押し殺した口調で言った。
更に続けて、にっこりと笑いながら言う。
「デュプレ副主任を名指しでお願いします」
若い管制官の顔が再び青くなった。
152傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/18(金) 19:38:48 ID:???

「ほいほい、もうじき降下してくるし雲行き怪しいから施設の中に入りますよー」
地上、大ブリテン島中部シェフィールド。
都市中心部から離れた地点に建造されている小規模な基地の滑走路で、見学に訪れていた十歳未満の子供十数人を誘導する三十歳ほどのがっしりした軍人―
―階級は中尉――が一人。
都市部から学校行事で宿泊していた子供たちは無言でその後に続く。
学校で行われている厳しい躾の賜物か、その列に乱れは無い。
と、中尉のすぐ後ろを歩いていた少年――この子供の中では一番年上の――が口を開いた。

「ねえ、いまから降りてくるのってモビルスーツなの?」
「いや、ちょっと違うかな?」
中尉が空を――黒い雲がほぼ全面を覆った――に一瞬視線をやってすぐに答えるが。
子供ゆえか、一人が口火を切ると残る十人近くが一斉に喋りだす。
質問するのを我慢していたのか、収まる気配が無い。
「前にテレビでみた“うぃんだむ”ってやつなの?」
「シャトルじゃないの? パパが宇宙から帰ってくるときはいっつもそうだよ」
「ひょっとしてあめのみはしらから? だったらミナっておとこのひとの?」
「ミナってどんな人だっけ?」
「ミナって人ならテレビで見たよー。すごく格好いい男の人だよね? こーんなに大きくて……」
「はいはいそこまでそこまで。注目ー」

中尉が盛り上がり始めた会話を手振りと声で遮り、先頭の少年の頭に手を置いた。
そのまま髪を乱さないように撫で、笑みを浮かべる中尉。
くすぐったそうに少年が身を捩り、それから逃れる。
他の子供たちが一斉に中尉に注目した。
何事かとキラキラと輝く瞳に見つめられ、中尉が口を開く。

「詳しくは言えないんだけどね。降りてくるのは地球連合に協力してくれている傭兵の一人だよ。さっきも言ったとおりモビルスーツじゃない」
じゃあなにー、とせがむ子供たちを手で制し、中尉は言葉を続ける。
まるで己のことのように誇らしげに。
「たぶんシャトルだね。 でも、中にモビルスーツを積んでるから降ろす時に見られるよ。そうだ、君たちの中に
生のモビルスーツを見たことがある子はいるかな?」
にこりと笑いながらの質問。
言葉は柔らかく放たれたが、それに対して手は上がらない。
あれ、残念と中尉が大げさに肩をすくめると、ようやく一人が手を上げた。
列の最後尾に立った、一番幼いほっそりとした少女。
153傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/18(金) 19:40:18 ID:???
「ほい、そこの君。いつ見たんだい?」
「えっと、ずっとまえ。よく憶えてないんだけど……」
「いいよ。どんなのだった?」
「うんとね……たしか、羽がついたのだったんだけど……あ、あれ!」
少し考え込んだ少女が、中尉の後ろを指差して叫ぶ。
うん? どれかな、と呟いた中尉――内心、ウィングユニットがついた機体など配備されていたか、と考えながら――が振り向くと。

黒雲を背景にして、ぐにゃりと歪みながら姿を現した単眼の機体が目に入った。

「――なんだと?」
それが何かを理解した中尉が呻き、それに一拍送れて最大音量の警報が鳴り響く。
更に、単眼の機体が右手に携えたバズーカから飛び出した砲弾が倉庫に直撃して爆発する。
わっと何人かの子供が耳を塞ぎ、最後尾の少女が悲鳴を上げる。
その悲鳴が聞こえたのか、中尉は空中のモビルスーツの単眼が閃いたように感じた。
子供たちに向き直って言う。
「落ち着いて。あれの狙いは君たちじゃない」
びくっとなった子供たちが、再び中尉に注目する。
少女が、涙をこらえるように黙り込む。
「移動の場所を地下のシェルターに変える。絶対に私から離れないで」
もしも案内の中で“緊急事態”が発生したときにと、上官から渡されていたマニュアルに沿って言葉を紡ぐ。
「小さい子は私が抱えていく。大きい子はしっかり付いて来て。行くよ」
こくこくと子供たちが頷いたのを確認し、駆け寄ってきた少女と二番目に小さい少年を抱え、歩き出す。
必要以上に鍛えておいて正解だった、と考えつつ。

「E-5倉庫焼失! 敵機、七番滑走路より移動開始しました!」
「畜生! なんだってこんな時に!」
「モビルスーツ隊出撃準備、完了まであと60」
「敵機、データベースと一致。ディンの電子戦仕様です」
管制室は喧騒に満ちていた。
情報が錯綜し、保たれた上で混乱を強めていく。
階級や情報網が整備されているからか、ザフトのそれと比べるとある程度の秩序は保たれているが。

「南東より所属不明機……敵増援です!」
「南西からも侵入確認! なおも増大中!」
「交替の隙を衝かれたか……どう思う、大尉?」
続々と入る情報を聞きながら、壮年の司令官が隣に立った副指令に問いかけた。
「ええ、ただの賊ではないかと。少佐、私の見る限りでは……恐らく、プラントの」
「そうか……錆びたとはいえ義勇軍が空き巣とは、なんとも情けない……ロンドンでの式典に対する示威行動と言ったところだな」
「それだけではないでしょう。恐らくですが、これから降下してくる予定の物もあるのでは」
「……レッドアイか」
司令官の表情が、苦虫を噛み潰したようになった。
154傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/18(金) 19:41:18 ID:???

傭兵、しかも経歴が空白だらけの男。
だが傭兵と言っても受ける依頼は連合の物のみで遂行率も高く優秀な味方であるのは間違いが無いし、それは充分に評価できる。
しかしそれ以上に、女王と個人的な関わりが在ると言うのが気に食わなかった。
「厄介なことだな……もうすぐ予定時間か。どうなっている?」
「現在ミハシラと通信中……既に降下体制に入っているとのことです」
「……丁度いいな。支援を要請しろ」
戦力は少しでも欲しい。そう締めくくり、司令官は口を閉ざした。
大粒の雨が降り始めた空に閃いた雷光が、管制室を白く照らす。

『降下シークエンス3に移行。突入開始。以後、着陸まで自動操縦を行います』
「じゃ、私たちももう一回休憩しようか」
合成音声によるアナウンスが降下機――モビルスーツを一機積載して飛行できるサイズの――
のコクピットに流れ、メインパイロットシートに腰掛けていたコニールが後ろを振り向いていった。
その背後で、メインモニターが摩擦熱で赤く染まり始めた。
後ろの三人が頷くのを待って、シートから立ち上がる。
シンの後ろに座ったアビーが欠伸をした。
シンがサングラスを外して立ち上がるとほぼ同時、けたたましいアラート音を立てながら通信ウィンドウが開く。
なんだ、とシンが振り向く。

『あー、シン、聞こえる?』
「ヴィーノ? どうしたんだ?」
画面に映ったメッシュの男の言葉を訝しげに受け止めるシン。
『……聞こえてるな。もう降下に入ってるよな?』
「ああ。自動操縦に入ってるし、少し休もうと思ったけど」
『……その降りる場所について悪いニュースともっと悪いニュースがあるんだけど、どっちから聞きたい?』
は? と呆れた声を出し、画面を見直すシン。
他の三人もそれに倣う。
「何言ってるのかよくわからないけどさ、悪いほうから」
『……降下地点、シェフィールドなんだけど……今丁度嵐になってる。相当酷いやつ』
「嵐? ブレイク・ザ・ワールドの影響で発生しやすくなったって聞いてるけど」
ユニウスセブンの欠片という大質量物の落着は、地球全体の気候に大きな変動をもたらしていた。
舞い上がった塵が太陽光を遮ったことによる気温の低下とそれに伴った食料供給への損害や、
気流などの変化による暴風雨の頻繁な発生など、欠片が落着していない地域でも被害は大きく、今もなお拡大し続けている。

『もう一つ、もっと悪いニュースなんだけど……シェフィールド基地が攻撃を受けてる』
その言葉が放たれた瞬間、コクピットの空気が凍りついた。
ぎしりと軋んだ空気の中、ヴィーノが言葉を続ける。
『それで基地からレッドアイに支援要請が来てるけど、どうする?』
「いい的になるな。降りてからじゃ発進が間に合わない……いや、待てよ」
他の三人よりも早く解凍されたシンが即答し、何か思いついたように言葉を濁す。
155傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/18(金) 19:42:28 ID:???

「……ヴィーノ、今ウィンダムが装備してる例の物の航続距離は?」
『航続距離? ああ、そういうこと。大気圏突入後、燃え尽きない程度に減速してからなら充分に持つ」
「わかった。コニール、こっちは頼むな」
「あ、うん。マニュアルに切り替えてやっとくよ。戦闘終了まで見つからない程度に上空で待機してる」
「ちょっと待ってくださいシン。これは経費に含まれてませんが」
シンの言葉に、コニールとアビーがそれぞれの反応を返す。
沈黙を保っていたファッターフが口を開いた。
「待てよアビー。だったら追加料金で貰っといていいんじゃないか?」
「ファッターフ……珍しいですね、貴方がそういうことを言うのは」
酷ぇ、とファッターフが呻き、そういうこととシンがコクピット後部のハッチを開く。
納得しきれずに唸るアビーの声を背中で聞きながらハッチを通り、
幾つか扉を通り抜けて最後のハッチのロックを解除し、その先の小型ハンガーに押し込められていた
ウィンダムの前のタラップを駆け上がる。
コクピットの前に設置されたコンソールを叩いて開いたハッチに身体を滑り込ませた。
そのハッチが閉じると同時にOSが起動し、赤いウィンダムのバイザーに光が灯る。

『シン、聞こえるか? 外部ハッチ開放はあっちで行うって』
「了解……ヴィーノ、整備してもらったのに早速傷つけることになって悪いな」
メインモニターの端に開いたウィンドウから話し掛けてきたヴィーノに答える。
こころなしか、目の焦点が少しずれている。。
『んなこたどうでも良いからタイミング間違えるなよ。一応こっちで指示するけど、結構危ないからな?」
タイミング誤ったら燃え尽きちまうぞ、と脅しをかけるヴィーノ。
苦笑を返す。
「減速し切れるとも限らないか」
『そういうこと。言っとくけど発進後は通信できないから。あ、追加された武装はもう確認してるよな?』
「ああ、確認した。使いこなしてやるさ」
『その意気だ。 減速開始まであと150』
ウィンダムの右手が、アームが持ち上げたビームライフルを握り締める。
機体の後ろに配置されていたアームがシンの操作に従って動き、腰部ラッチにマシンガンをマウントした。
続いて左腕のハードポイントにシールドを取り付け、例の物――新型のストライカーに接続されていた動力ケーブルが引き抜かれる。
「準備は出来た。何時でもいける」
『減速開始を確認。冷却まであと20、ハッチ開放まで60……』
静まり返ったコクピットに、ヴィーノのカウントダウンだけが響く。
サイドボードから取り出したヘルメットを被ったシンの瞳が、モニターを睨んだ。

『――ハッチ開放。行け!』
「レッドアイ、ウィンダム出る!」
大きく開かれたハッチから赤いウィンダムが飛び出し、新型ストライカーの折りたたまれていたウィングが伸びる。
そのスラスターから青白い炎が噴き出し、尾を曳きながら加速した機体が黒い雲の中に突っ込んで行った。
156傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/18(金) 19:44:54 ID:???
以上です

あ、修正です
>>151
アルテミス連絡船→連絡艦
で。すみません
157通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 21:37:30 ID:???
>>156
正体見たりだw
ブルーコスモスに誤爆見たぞww
ブルコス厨は巣にカエレwwww
158通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 22:27:12 ID:???


事実上の設定考察スレに参加しちゃダメなのかとw
コテ晒したのは(悪いが言わせてもらう)アフォだろうけどさ。
159通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 22:33:24 ID:???
洋平氏乙です。アビーがおかんのようにしっかりと財布の紐絞めているなw
160通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 22:37:13 ID:???
>>157
プラント全てを核で焼いたりとかブルコス強硬派大歓喜なSSすらあるこのスレで
んなこと言って意味あるとでも思ってんのか?
そもそもCE世界を設定に忠実に構成するとブルコスが完全とは言わんが正義になると何度ry
161通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 22:40:25 ID:???
MOR氏、傭兵氏GJ!
162通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 22:59:22 ID:???
でもブルコススレで主流の設定に忠実に作ると種死に話が分岐しないような気もする
163通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 23:02:13 ID:???
とりあえず、>>157がカエレだな
164通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 23:05:12 ID:???
>>162
恐怖の嫁補正が種死終わってから終了って事で良いんじゃない?

別名、神はラクスを見放した、とも。
神がその座を簒奪されちゃった、ってのでもOK。
165通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 23:17:07 ID:???
単に神が親会社と公式から見放されて干されてるだけじゃねぇの?
具体的に言うと、00の劇場版情報を知らされてなくて、コラムで「ついに劇場版種の発表できそう!!」とか言う的な意味で
166通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 23:26:55 ID:???
そりゃ、10年やるつもりの世界をあっさりと潰されちゃなぁ。
167通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 23:40:14 ID:???
>>165
「つまり、神は今 自由には動けない!」
168通常の名無しさんの3倍:2009/09/18(金) 23:47:17 ID:???
ジェバンニ呼ぶぞ
169通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:03:39 ID:???
>>115
ちょっと遅れたが、検索ヒントだけでもくれないか?
両者やその周りに当然起こる確執を誤魔化さずドロドロ書いてるんだとしたらすごい興味ある。
170通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:11:46 ID:???
種を本気で十年やるつもりだった……というのか?
171通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:21:52 ID:???
>>170
種死をZ、その後に種ZZに劇種CCAにOVA種クロスボーンで10年
172通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:23:27 ID:???
>>170
平成の1st(笑)だそうだし目指せ宇宙世紀に変わるニュースタンダードだったらしいし
173通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:24:21 ID:???
う〜〜ん、多分このスレのSSとは空気が違うから、合うか微妙かもしれんぞ?
女の人だからか、どっちかっていうと静かというか淡々としてるし。
俺の知ってるサイトと同じならだけど。
174通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:30:28 ID:???
>>172
出来たのは制作費食いで分割制作作品(ギアス、00)と空白の時間を産んだだけ
175通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:36:54 ID:???
>>170
あの無駄に細かい「設定」で10年やる気だったんだろう。

2年ごとで、5作品ぐらいかな?
176通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:38:39 ID:???
>>170
まー企画時はそうだったんだろうよ。
大筋は1stに似せつつ、新たなコンセプトとかガンダム対決とか、安易かも知れないが外しちゃいないだろう。
人事で何をトチ狂ったか知らないが。
177通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 00:52:48 ID:???
逆逆
人事でトチ狂ったじゃなくて、ギリギリまで交渉してもだれも監督になる奴がいなくって
追い詰められてる所を福田に付け込まれた、が正しい

こいつ、確か態々追い詰められたサンライズが「富野に口出しさせない!」って約束取り付けてから
態々1度目は断った癖に恩着せがましく監督に収まったって聞くぜ
178通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 01:21:43 ID:???
>>163
以前から傭兵氏に粘着してるキチガイなんだから触れちゃ駄目だよ。

傭兵氏GJでした。原作にはイマイチ、ガンダム作品独特の「リアルっぽさ」が足りないので、金銭などの世知辛い描写がツボでした←俺だけ?
あと変なのが涌くので隙を見せないように傭兵氏も気をつけてね

>>169
俺が知ってるシン×ラクスを173氏に変わりに答えませう
ただ合うか合わぬか人を選ぶのは確実だし、個人サイトだよ。
検索ヒント
シン×○○○
○○○には19氏も好きなスパロボ主人公キャラ名です。

駄文失礼
179通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 02:47:23 ID:???
>>170
あと2年で10年
そしてこれから出る予定のなんだかもうgdgdなアストレイ
一応行くんじゃね?
180通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 08:17:05 ID:???
>>179
デストレイ、Δの機体ってキット化されてないな…
Δは旧HGのV2とコトブキの武器セットで簡単に作る作例があるけど
181通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 10:59:20 ID:???
VSアストレイって時期的にいつの話だったっけ?
182通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 12:10:37 ID:???
まだ連合軍とザフトでやりあってるって説明があったから種死本編中盤以降位じゃね?
アストレイで本編以後の出来事を書かれたのは劾のBF4thFA仕様での太陽砲台破壊ミッションだけの筈。
183通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 14:10:06 ID:???
実はオーブ戦かレクイエム戦で議長が入れ替わってたとかあったら笑う
184通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 14:21:49 ID:???
>>183
硬ゆで卵の再来か
185通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 16:01:19 ID:???
>>183
ライブラリアンがラクシズの下部組織ならマジでありえるよなそれ…
自分達の意に反する人物をあえて暗殺せずに炭素人間にしてトチ狂わせ
それをラクシズが討つことで表向き正当性をアピール…書いてて吐き気しそうだ
186通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 16:15:09 ID:???
>>183
コールドスリープしてたキラ&ラクスが、眠る前に生んでいた息子だった、とか
(誰が分かるんだそんなネタ)
187通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 16:33:01 ID:???
>>178
ありがとう、それらしきところは見つかった。なんかよく分からない四文字熟語でいいんだよな?
まだ読み始めたところだけど、今のところ少なくとも悪くはないな。
188通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 17:11:31 ID:???
>>185
本物のアズラエル、ジブリール、セイラン親子、まさかのマルキオ、キラ、ラクスも秘匿衛星基地の培養液の中にプカプカ浮いてる
189通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 17:33:52 ID:???
傭兵氏乙

>殆ど毎回のように過去の記憶に魘され、安眠とは無縁と言ってもいいシンを起こすのは酷か、と。
>真夜中に絶叫と共に跳ね起きることもざらではないらしい。
>コニール曰く、「ガルナハンが蒸発して以来、頻度が増した」。
>実際、本拠である古城においても彼に割り振られた部屋の壁には防音処理が施されていた。

…わりと本当にありそうだな
種死後はトラウマだらけだろうし

190中身:2009/09/20(日) 01:18:16 ID:???
相変わらずの投下ラッシュ、両氏共にGJです。
このスレにいると、週1で投下してる自分が遅筆に感じてしまうww
という事で、自分も投下しますね。
191red eyes:2009/09/20(日) 01:19:12 ID:???
キラがプライス内で決意を新たにした時から1ヵ月後、レッドアイズ一行は貧困に喘いでいた。
グリッグスとMSの修理代が思ったよりも嵩み、手元にはあまり金が残らなかった事と、依頼がてんで入ってこない為であった。
「はぁ、傭兵稼業ってのも不安定な仕事よね。入ってきて欲しい時には全然依頼入ってこないんだもん」
「そうだよな〜」
海上に浮かぶグリッグスの甲板。そこに男女1組の姿があった。赤と黒の頭に麦藁帽子を被り、
真夏の太陽から身を守りながら海面に向かって釣り糸を垂らす姿はどこか哀愁が漂っている。
「仕事が無い時はホント役立たずだもんな、俺達」
「もう、そういう事言わないでよねシン」
依頼が無いという事は戦闘が無いという事だ。依頼の際最も派手に活躍するMS乗りも、戦闘が無ければ傭兵団1の暇人である。
何かやる事は無いかとアーサーに聞きにいった結果が、これである。
「食料調達って言ってもなぁ」
「よく釣り竿なんてあったわよね・・・あ〜、暑い」
ルナマリアの方を見る。麦藁帽子に白いTシャツとホットパンツという格好で、額からうなじにかけて汗を流している自分の彼女。
傍目から見るとかなり魅力的だが、シンは暑さでそれ所では無い。何よりあんな脱がせ易そうな服には触手が動かない。
どちらかといえばしっかりした、露出が少なくて脱がせるのに時間がかかる服の方が好みだ。
以前それをルナマリアに言ったら、ミニスカは御洒落だ!と鉄拳を貰った。
しかし、次の日しっかり軍支給のタイトスカートを穿いてくる辺りがまた可愛い。
そんな現実逃避をしたくなるのも全てあの意地悪い司令のせいである。
グリッグスのエンジンが機嫌を損ねて小1時間。MSを狩るのは得意でも、
魚相手にはてんで素人な2人のバケツの中は依然として空である。
釣りを勧めてきたアーサーは、何も釣ってこれなかったら虐めてやるという顔だった。
こんな糞暑い時間を耐えた後に、彼の虐めを受けるのは御免被りたい。1匹は釣る、と気合を入れ直した、その時だった。
「お、おおっ?」
シンの釣り竿が撓り始める。獲物がヒットした証拠だ。しかも腕にかかる重量感は凄まじく、大物を予感させる。
「シン、絶対離しちゃ駄目よ!」
「おう!ぐっ、ぐぐぐ、・・・ルナも、手伝ってくれ!こいつ、お・も・いっ・・・!!」
予想以上の大物に、シンの長身が海に引き寄せられる。ルナマリアも加勢するものの、それでも大物との力関係は5分といった所か。
全神経を釣り竿に集中させているシンの視界に、空に浮かぶ黒い物体が入ってくる。
それはゆっくりこちらに近付いてくると、段々とある形を成してくる。
「あれは・・・ヘリ?」
「ちょっ、シン力抜かないでって・・・キャッ!?」
「うおおっ!?」
近付いてくるヘリに気を取られるシン。力が弱まった瞬間、それを待っていたとばかりに大物がスパートを掛けた。
結果、次の瞬間には2人の姿は甲板に無く、海面に大きな水飛沫が2つあがった。


192red eyes:2009/09/20(日) 01:20:32 ID:???
「イチャついて海に落ちたって?場所ぐらい選べよなぁ」
「さっきから違うって言ってるのに、どいつもこいつも・・・」
びしょ濡れで海から救出されたシンとルナマリアは、タオルを頭から被りながら食堂に腰を落ち着けていた。
茶化すヴィーノからコーヒーを引ったくり、一気に飲み干す。
「駄目ね、塩がカピカピになって全然落ちないわ。シャワー浴びないと、ほらシンも」
「ああ、少ししたら行くよ。・・・なぁヴィーノ、さっきのヘリって誰が乗ってたんだ?ここに着艦したみたいだけど」
「ああ、ヘリ自体は民間用のチャーター機だよ。でも実はな」
「実は?」
ヴィーノの思わせぶりな物言いに、先にシャワールームへ向かおうとしていたルナマリアも興味を示す。
「ここだけの話だけどさ、どうやらザフトから要人が来てるみたいなんだよ。艦長は隠したがってるけどさ。で、誰だと思う?」
「「誰って・・・」」
シンとルナマリアは顔を見合わせると、一斉に首を振る。
プラントは、自前の超攻性組織であるSOCOMを擁している為、傭兵に依頼する事は滅多に無い。
海のど真ん中で立ち往生しているジリ貧の傭兵団に、わざわざザフトがやってくる事自体が異例なのだ。誰が来たかなど想像もつかない。
「実はさ、キラ・ヤマトらしい人物を見た奴がいるんだよ」
「「ええっ―――――――!!!」」
2人のリアクションの大きさに、小声で喋る為に顔を近づけていたヴィーノが飛び上がる。
食堂にいた他のメンバーも何事かと3人を注視した。
「馬鹿かお前ら!人が折角小声で喋ってるってのに」
「ご、ごめん」
咄嗟に謝るものの、事の顛末を聞こうと周りのメンバーが既に集まり始めている。
「はぁ・・・、いいからお前らはさっさとシャワー浴びてこいよ。適当に誤魔化しとくから」
「サンキュー!」
「後で何か奢るわ」
逃げる様に食堂から出ていく2人。それを見送ると、ヴィーノは誤魔化し作業に入った。
正直、あの2人がいると誤魔化せる物も誤魔化せなくなりそうだ。代わりに誤魔化しのネタとして、しっかり使わせてもらうが。
その後、彼の話が元で、シンがゴリラ以上の握力がある、
ルナマリアのアホ気は電波を受信しているなどの噂が流れる事になるが、それはまた別の話。

「つい半年前に俺達と戦った男が、この艦に何の様だろう?」
「さあ?厄介事持ち込むなって言っても、無理よねぇきっと」
タオルを首から垂らしながら廊下を歩くシンとルナマリア。2人にとって、キラ・ヤマトが台風と共にやってくるという考えは共通認識だった。
「まぁ良いさ、話ぐらいなら。厄介事なら追い出せばいい」
「ふふっ」
「なに?」
「何でも無い!」
「ふ〜ん」
キラに対してもっと感情的になると思っていたが、どうやら杞憂だった様だ。
考えてみれば、あのアスラン相手にも我慢出来たのだ、大人になるというのは、こういう事なのかもしれない。
こうして彼が成長していく姿を1番間近で見れるのが自分だという事実も、ルナマリアには嬉しかった。
「じゃ、また後でな」
「えっ、いっちゃうの?」
シャワー室は男女別で隣り合わせになっていた。男性用のドアの前に立つシンは、ルナマリアの言葉に溜息を吐く。
「あのさぁルナ、流石に俺も人前でする趣味は無いぞ」
193red eyes:2009/09/20(日) 01:22:12 ID:???
「何如何わしい事考えてんのよ。流しっこよ、流しっこ。中誰も居ないみたいだし」
「・・・わかった、わかったよ。但し、少しだけだぞ」
ルナマリアは女性用の中を見渡し、誰も居ない事を確認するとシンの手を引っ張る。
溜息を吐きながらも、その手に任せるまま女性用の部屋に引きずり込まれるシン。
ルナマリアの押しにはとことん弱い所は全く成長していないシンであった。


「・・・・・・」
「悩むのはわかります。答えは急ぎません。ただ、僕達が既に宣戦布告を済ませている事は了承して下さい」
いつもは閑散とした艦長室で、3人の男がテーブル1つを挟んで対面していた。
1人はこのレッドアイズ傭兵団司令官であり、戦艦グリッグスの艦長であるアーサー・トライン。
彼と向かい合わせで革張りの椅子に座る2人は、まだ若い。しかし、男達はその若さからは想像も付かない肩書を持っていた。
1人はザフト軍特殊作戦群SOCOM副司令官であるキラ・ヤマト。髭は綺麗に剃ってあるものの、顔には所々殴られた様な痕がある。
もう1人はSOCOM第1艦隊司令官兼、前線総司令官であるイザーク・ジュールだ。
「依頼は分かりました。しかし戦力が分かりません。私達は傭兵です。勝ち目の無い戦いには参加する訳にはいかない」
「当然だな。だが安心しろ、決戦時にはSOCOM全軍が参加する事になっている」
イザークから渡された戦力の詳細に眼を通すアーサー。資料の下の方に進んでいく毎に、眉間の皺が深くなっていく。
「戦力差、7対3・・・」
「確かに数の差はある。しかし、こちらのMSは全て核動力、人員の錬度も世界一だ。個の質は圧倒的に此方に分がある」
表情を変えずに説明するイザークにアーサーが何事か言おうと口を開きかけたその時、インターホンの音がそれを遮った。
『シン・アスカ、只今出頭しました』
「呼び出して済まないね。入ってくれ」
アーサーが「失礼」と断りを入れてからインターホンに応える。
シンは自質的にレッドアイズの副リーダー的存在な為、アーサーが呼んだのだ。
それに、キラともイザークともアーサーよりシンの方が面識があり、より話し合いがスムーズに行く。
もしシンがキラに食ってかかる事があっても、ある程度ならアーサー1人で止められる。
「シン・アスカ、入りますって、アンタかやっぱり!?」
「シン、彼らは依頼主だ。あんまり失礼な事を言うなよ」
入室早々釘を打たれるシン。彼から見れば、遂半年前に剣を交えた者同士なのだ。
話だけは聞いていたが、やはり実際に生身で会うとインパクトが違う。
「イザーク・ジュールだ。しかし貴様、少し見ない内に大きくなったな」
「キラ・ヤマトです。この前は・・・済まなかったね」
「レッドアイズMS隊隊長の、シン・アスカです」
名乗る2人に、シンはワザとらしく他人行儀な挨拶を返す。彼なりの、大人ぶった嫌味だった。
アーサーの隣に腰かけると、眼の前のキラが何か聞きたげにモジモジしている。
男にそんな動きをされても気持ち悪いだけなのだが、シンには彼が何を聞きたいのか察しが付いた。
「あの女の子なら生きてるぞ。皮膚の再生治療に少し時間がかかったけどな」
「本当かい!?良かった・・・」
「良かった、じゃねぇよ。アンタの攻撃で、家が2軒半壊したんだ」
「・・・済まない」
自分が殺したと思っていた少女の無事を知りホッと胸を撫で下ろすキラ。しかし、シンの1言に再び頭を下げる。
この場で1人事情を知らないイザークの頭には「?」が浮かんでいる。
「あの、シン本題に入って良いかな?キラさんはシンにもう1度説明をお願いします」
「分かりました」
咳を1つすると、キラ事の経緯を話し始めた。


194red eyes:2009/09/20(日) 01:23:02 ID:???
1ヵ月前、戦艦プライスの司令官室。散らかり放題だった本の山を綺麗に片付けたキラは、髭を剃り、シャワーを浴びて身なりを整えていた。
「隈は・・・仕方無いか。化粧する訳にもいかないし」
鏡を見ながら呟くと、部屋に備え付けられたモニターの前に座る。電源を入れると、認証IDを打ち込み議長への直通回線を開いた。
「ラクス・・・」
映ったモニターには、真剣な眼差しのラクス・クラインがいた。キラは面食らう。
無理も無いだろう、多忙な彼女が直ぐに回線に出るのも、初めから見透かされた様な眼差しを向けられるのも想定外だったのだから。
『やはり、直接連絡を取りにきましたね、キラ。IDを無効にせずにいて正解でした』
「・・・ラクス、聞きたい事があるんだ。君のやっている事について」
非友好的な言葉で先手を打たれ、若干怯むキラ。
やはり舌戦では、本で身に付けただけの知識のキラより、プラント評議会議長として君臨するラクスの方が数枚上手だった。
それでも、逃げたい気持ちを抑えて言葉を続ける。
「プラントの人口は安定して増えている。極端な少子化で、数年前には絶望的展望しか見出せなかったのに」
突然全く関係無い様な話を始めるキラに、しかしラクスは表情1つ変えずに無言で次を促す。
「でも不思議なんだ。人口は増えているのに、出産数は増えていない。寧ろ減ってる」
無論、マスコミで流れている出産率は右肩上がりに増えている。しかし、それが改竄された物である事もキラには調べが付いていた。
「それで見つけたんだよ、コーディネーター再生計画を!」
コーディネーター再生計画。その単語に、初めてラクスが反応を示す。
「内容を見て、僕は愕然としたんだ。初めは、ラクスが関わって無い計画だと思った」
キラの声は、段々と悲痛な響きを帯びていく。
「でも、計画を主導しているのは、関係データの殆どに君の名前があった。どうしてなんだ!
どうして・・・クローンで人口を増やそうなんて!!」
『・・・・・・』
「こんなのおかしいよ!未来を決めるのは運命じゃないって、その人の人生を他人が操るのはおかしいって、
そう思ってギルバート・デュアンダルを討ったんじゃなかったの?人工的に命を生み出して、国の為に使うなんて・・・そんなの!!」
『それは違います』
訴え続けるキラに、モニターの中の議長が初めて口を挟んだ。
『この計画で生み出される命は、クローンではありません。元となる遺伝子は他人の物ですが、
最新のコーディネート技術で遺伝子元の人物とは全く別の容姿をしています。
加えて、どの年齢の体で世に出すかの調整、記憶の刷り込みで、人格を持たせる事も可能です』
「・・・ラクス・・・君は、何を言っているの?」
名義だけ使われているのでは?という淡い希望は、計画の詳細を話すラクス・クライン本人の手で完膚無きまでに粉砕される。
「今からでも、止める事は出来ないの?」
先程の火の如き意思は、とうに沈黙していた。俯き、無駄だと分かっていながらもラクスに問いかける。
鉄の子宮の中で命を創る計画。
受精卵の段階で鉄の子宮に移され、母の腹で育つ事を許されなかった男には、どうしても許す事が出来ない計画だった。
195red eyes:2009/09/20(日) 01:23:48 ID:???
『無論です。プラントの人口は加速度的に減り続けています。プラントという、
世界に1つだけのコーディネーターのみの国家を存続させるには、これしか方法はありません』
「でも、増える人口の、何倍もの数の人が亡くなっている・・・」
成功作としてプラントの人口にカウントされる命の、何倍もの数の命が失敗作として処分されている。
その事実が、キラに重く圧し掛かる。その過程は、まるでスーパーコーディネーターを創りだす過程とそっくりだからだ。
『彼らの命も無駄ではありません。残された臓器は他の、臓器が足りない者へ移植されますし、
失敗自体もノウハウの蓄積で大分少なくなっています』
「だからなんだっていうんだ!命は、自分で生まれてくるものだ、他人に創られるものじゃない!だから・・」
『ザフト軍特殊作戦群SOCOM副司令、キラ・ヤマト大佐』
静かな、しかし有無を言わせぬ響きで名を呼ばれたキラは、思わず身を竦める。
『コーディネーター再生計画、そのデータは貴方のIDで閲覧出来る範囲には無い筈です。
自宅のPCには僅かでしたが、ハッキングの痕跡も残っていました。国家機密の不正な閲覧、複製は立派な犯罪行為です。
加えて、休暇を超過した長期に渡る失踪』
突然、キラが行った行為を話し出すラクス。その言葉に、キラは目を見開く。
『これらは全て、貴方がプラントへの間諜、スパイ行為を行っていた事を示しています』
「そ、そんな!?」
あまりに冷酷な響きを持つラクスの言葉に、キラはたじろぐ。
『そもそも、一介の軍人である事を望んだあなたが、評議会議長である私に物申すのは、明らかな越権行為。
・・・最早貴方は反逆者・・・無駄に足掻き、私の知らぬ所で死になさい』
敵を射る鋭い視線を最後に、ラクスはモニターの前から姿を消した。


沈痛な面持ちで事の顛末を一気に語ったキラは、溜息を1つした後こう締めた。
「彼女の、ラクス・クラインのする事を放ってはおけない。言葉で人々に伝えようとしても、
プラントの情報統制は完璧で僕達の声は彼らには届かない。だから、戦力を集めて、今ここにいるんだ」
「・・・1つ良いですか?」
「なっに!?」
キラが顔を上げた途端、シンの鉄拳がその頬に食い込んだ。体重の軽いキラは、突然の事もあって派手に吹っ飛ぶ。
因みに、MS、生身両方に彼の鉄拳を受けたのはキラを除いて他にはいない。
「シン!?」
咄嗟に止めるアーサーを振り切って、部屋の隅まで飛ばされたキラに近寄り、襟首を掴んで立ち上がらせる。
「オーブの時も思ったけどよ。アンタ等、どうしてそう馬鹿なんだ?
人間ってのは、1人じゃどうしたって偏って、変な方向に突っ走る。
あんたがもっとラクス・クラインの傍にいて、もっと近くで支えやるだけで、止められた事態じゃないのか?」
「ちょ、ちょっと、止めなくて良いの?」
「・・・・・・」
椅子に座ったまま成り行きを見ているイザークに、あたふたするアーサー。それでもイザークは黙っていた。
自分も、キラの話を聞いた時はシンと同じ行動に出たからだ。殴られるだけ殴られれば良い。
196red eyes:2009/09/20(日) 01:24:36 ID:???
最も近くにいるにも関わらず、1番大変な事を恋人に丸投げして、自分は得意な破壊に逃げた男など。
「それを、こんなジリ貧の傭兵団まで巻き込んで・・・レイの言った通りだったよ。アンタ等は言葉を解さないってな!!」
2撃目の鉄拳がキラを襲う。鍛えられた鬼の拳が、キラの腹にめり込んだ。
未だにいるプラントのキラファンがこれを見たら、昏倒では済まないだろう。線の細い美青年を襲う大男、完全に悪役である。
「・・・受けてやるよ、この依頼」
ぐったりしているキラの襟首から手を離すと、そう言い捨てる。
「ちょっと、勝手に・・・」
「いいじゃないですか艦長。どうせ他に依頼も無いし、何より俺もラクス・クラインのする事は許せない。
花が咲かないなら数を増やせば良いなんて考え方、反吐が出る」
握り締め過ぎた拳から血が垂れる。
コーディネーター再生計画は、掛け替えの無い家族という花を失った男にもまた、許し難い計画だった。
「はぁ、司令官は僕なんだけど・・・。仕方無い、しかし報酬は弾んで貰いますよ」
「そこは問題無い、相応の額を用意してある」
深い深い溜息と共に出た依頼成立の言葉に、イザークは床に転がった親友を助け起こしながら答える。
「シン、依頼場所は宇宙だ。君が依頼を受けたんだから、宇宙に上がる手続きとかやってね」
「えっ、マジですか?」
「当たり前じゃないか。じゃ、頼んだよ」
アーサーがクル―に事の顛末を説明する為に、イザークがキラの手当てをする為に艦長室を出ていく。
1人残されたシンは「受けるんじゃなかった」と後悔の溜息を吐いた。
197red eyes:2009/09/20(日) 01:27:18 ID:???
今回はここまでです。
まぁ種の男共なんて、大概大人に成り切れない子供ですから。
ってお話でした。ではでは
198通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 02:19:10 ID:???

どうかんがえても遅筆って言葉とは無縁だろ、アンタって人はw
199通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 07:16:47 ID:???
中身氏乙です。遅筆などとご謙遜をw

ラクスが、見事なまでにラスボス臭漂わせてる!
キラは見事なヘタレっぷりだが、シンに巻込んだ少女の事聞いたりと、
少しは人間らしさが・・・まぁ、これからだろうな

てか、一緒に来たという事は、匿っていたイザーク達も反逆者扱い!?
ドンマイ、イザーク、ディアッカ・・・
200通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 09:25:32 ID:???
GJ

>>だが安心しろ、決戦時にはSOCOM全軍が参加する事になっている
これ絶対ラクスボイスで離反フラグ立ってるじゃないかwww
201通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 10:43:07 ID:???
ゾアノイドが何人いようが、相手がゾアロードだからな
202通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 11:31:26 ID:???
前の回で触れられていた、
「キラが行動で勝ち取ってきた隊員達からの信頼」
というのが試されることになるのかな。
逆から言えば、たとえラクスが相手でも物事の是非を判断できるかどうか。
あっさり尻尾を振ったところ、最も愚かで野蛮と判定されて
エミュ子に一掃されたGSC氏第1部のザフトという例もあるし…
203通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 11:56:19 ID:???
>>201
あまりに的確な例えに麦茶吹いたw
ラクスの声が余り有効じゃないシンはアプトムか?
どっちもツンデレ気味だしw
204通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 12:42:52 ID:???
生殖能力のないロストナンバーズというわけですねわかります
205通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 14:13:21 ID:???
>>204
金的の影響か…おいたわしや…え?違う?
206通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 17:51:47 ID:???
>>204-205
お前ら逃げろ
地球連合、ザフト、アメノミハシラ、某企業とかジオンとか英国とかの軍が…

…ナチュラルコーディ関係なく一発で妊娠確定とかの調査結果もあるけど…あれ、なんかこっちにm
207通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 18:32:56 ID:???
某平行世界の禿「生殖能力無しと聞いて」
208通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 19:07:19 ID:???
某准将「だったら皆僕が貰うよw無から爆、ロリから年増にメカ娘、女社長に
ゲリラ、オペ子に未亡人、マッドサイエンティスト、女王まで選り取りみどりだねw」
209通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 19:13:03 ID:???
>>208
准将、奥さんが獣神将みたいな顔で迎えに来てますよ。
210通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 19:16:38 ID:???
その女傑陣はほぼ全員、ごく稀な例外を除いて最低でも一度は准将閣下を
不倶戴天の敵としている訳だが。
211通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 19:22:47 ID:???
そのごく稀な例外も殆ど間違いなく憎んでるかと
212通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 19:29:21 ID:???
>>208
みなたま「え、ぼくのもの?」
姫様「……何を言ってるんですか」

みなたま「そっか……(成長→ミナ様化)寝言は寝て言うがいい」
姫様「……(進化→女王陛下)ジョークにも程がありますが?」

ミナ様・女王陛下「「――死(ね・になさい」」
213通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 20:05:30 ID:???
匿名希望「わたくしが・・・・・・あなたのもの?寝言ですら許されぬ戯言ですわよ。
     DNAの螺旋の欠片すら残してはおきませんわ!
     ひぃかぁりぃにぃ なれぇ!」
214通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 20:31:00 ID:???
フォーメーション組んだソキウス・レイヴンを左右に配置しての合体技が見えた
…なんつうオーバーキルだよ
215通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 20:51:15 ID:???
白ママン「私はあなたを許さないつもりなんだけど、ねぇ」
黒ママン「私とあの子から家族を奪っておいていい度胸ね?」
白ママン「艦砲射撃で蜂の巣に…」
黒ママン「いいえ、貫手で串刺しね…素敵な風穴を開けてあげるわ!」
216通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 21:23:50 ID:???
「折角ですので、便乗しましょう。 艦砲射撃用意」
「それが生きているモノなら神様だって殺して見せる……なんてね」
「……格闘戦限定ですけどね」
217通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 22:03:39 ID:ZQugFRhh
こいつは根本的に無理!
家族・・・特に妹が戦禍に合って死んだというのもあるだろうが、
アスランがセイバーに乗っていて、キラに撃墜されたときの一言「昔は凄かったって
奴じゃない」そして、レイとフリーダムを徹底的に研究し(こいつ不殺)と解って
それを利用して、撃墜してアスランに当てつけ。
デストロイがあれだけ暴走して人を殺しまくっているのを止めたキラに怒りをぶつける
本末転倒・・・。テメェみたいな戦争孤児どれだけ作ったと思ってんだよ!
と言う訳で私はシンは頭からつま先まで嫌いです。ハサウェイ並みに嫌いです。
218通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 22:12:37 ID:???
懐かしい手合いだなぁ。そこはカツと言っておけよw
219通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 22:31:12 ID:???
最近だと
「どうしてキラとストフリは嫌われるのか?」
スレ辺りに行ってきたら相手してもらえると思うよwww
220通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 22:31:55 ID:???
>>218
カツの嫌われ様は最早芸術
221通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 22:52:43 ID:???
劇場版でもきれいにならないのがカツクオリティ
222通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 22:53:28 ID:???
シンは放送時にカツとか揶揄されたが、いざスパロボで共演してみれば、シンは本来なら主人公に相応しい器であることを見事証明してみせたのに対して、カツは女主人公に対するKY発言でさらに失望されるのだった…
223通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 22:58:50 ID:???
 モットハヤクコウスルベキダッタ

「殺してやる壊してやる滅ぼしてやる……」
 花を植えると言いつつ、吹き飛ばすしかしない奴。支離滅裂な言動ばかりで、
要はそいつに懸想している奴。そんな蝙蝠にすり寄った牝豚ども。
 そして……『生まれた来た事自体』が間違いだった化け物。
 正しいのはレイであり、議長であった。
 生きるべきは家族であり、ステラであった。
 大切な人達を無残に殺した連中を許すわけにはいかない!
 許せない! 許さない! 殺してやる! 壊してやる! 滅ぼしてやる!
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 血に染まった慰霊碑で、悪魔を殺す鬼神はその産声を張り上げた。
224通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:07:54 ID:???
ここにも来たかスピーカー
225通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:10:14 ID:???
>>223
落ちついて、頭冷やせ
226通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:10:35 ID:???
いかん、そいつには手を出すな
227通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:26:51 ID:???
>>208
マッドサイエンティスト「脳をイケてるMSに移植してから出直せ人間」
228通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:29:40 ID:???
まあ、無視するに限るな
ラクシズアンチの皮被ったシンアンチのラクシズ厨だし

ラクシズといえばこのスレの作品の敵役同士が手を組んだらどうなるか気になってしょうがない
229通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:32:10 ID:???
壮絶な仲違い期待
230通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:33:05 ID:???
まず手を組めないに一票
っつーか、下手するとエミュ子に一掃されかねない
231通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:33:34 ID:???
とりあえずはラクシズ連中の一人一人が一番黒いのを選別する作業からだろう。
たまに一部無害だったりするし。

とりあえずラクスはママン話のが最凶に黒いと思う。
アスランはGSC氏の超逆境話。
232通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:40:55 ID:???
手を組めないというか、我も我もで手を組むどころか殴り合いしそうだなw

もうラクシズじゃないが、某クロスアウトに乗っているヒビキさんはいいスレっぷりだし
あの話のラクスも、自ら悪役を演じている感じがあって嫌いじゃないわ。まあ、全てはミユのおっぱいおっp(ry
233通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 23:49:12 ID:???
名誉顧問が相当にやばいと思う。モチーフ的な意味で
まんまあれじゃないかw

…いや、真面目に言うと反逆者洗脳してたりラクスの知らないところでなんか企ててるっぽいし
234通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 00:39:35 ID:???
>>228
>223は、シンが「力なき人を守る」事を捨て、憎しみの権化になるのが
良くないのか?
彼から何もかも奪った奴らを殺し尽くした先にこそ、平和な世界があるって話
でもいいじゃないか
235通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 00:49:16 ID:???
支配してる現在でも火薬庫(ryの世界
そのトップを倒したら戦争起こしたら止めに来るフリーダム軍団すらも消える
つまり平和から遠くなるね
シンが協力者を得て軍作って革命するならともかくただ倒すだけで平和になるとか稚拙な考えにもほどがあるよ
236通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 00:53:29 ID:???
>>235
わざわざやって来て 被害を拡げるの間違いだろ
ラクシズが居る限り平和にはならない

まあ倒すだけでも平和にはならんが
237通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 00:58:31 ID:???
別に>>223で書きたいなら書けばいいんじゃないの
1レスだけとかじゃなくてちゃんとした作品としての体裁で
238通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 01:06:40 ID:???
>>235
ラクシズが支配しているからこそ、世界は火薬庫…(シンが考える)最悪の状態になった
奴らの支配続く限り…否、奴らが生きている限りこの地獄は終わらない




ドロドロの政争は別にして、「シン・アスカがラクシズ滅殺して、世界は更に混乱するかと思ったけど、
そんな事はなかったぜー」ってヲチな話が、1つくらいあってもいいじゃない?
239通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 01:11:53 ID:???
>>238
言いだしっぺの法則って知ってるか?
見たいなら自分で書け
240通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 01:21:21 ID:???
書くならかくで書けばいいと思うよ、殲滅モノってやつをさ

ただ
相手を一方的に武装解除してから自分達の正しさを訴える原作ラクシズと、相手を殲滅して黙らせてハッピーエンド。
これじゃあ原作ラクシズとやってることがシンとラクシズ入れ替えただけで原作とニアリーイコールだと俺個人は思うぞ。
少なくともここの職人様方はラクシズと敵対しても『ラクシズを討つ』っていう形になる明確な理由を物語のなかで示しているし、シンにラクシズと同じ様なことをさせてないはずだぞ。否定してるものと同じことをするんじゃ本末転倒じゃあないかな?
↓以下普段のノリでお願いしますよ〜!
ボクは大公殿下が大好きだ〜
241通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 01:23:59 ID:???
可変LEVに乗るシン
242通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 01:29:55 ID:???
シン?「ADAー! ドロレスー! ファースティ! バイオラ……はいいや。 俺だ! 結婚してくれーッ!」
243通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 01:48:11 ID:???
>>242
NICE DESTINY.(AA略
244通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 01:49:03 ID:???
まさに過ちは繰り返される…
245通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 02:29:04 ID:???
レイ「キニスルナ、オレハキニシナイ、レディ!」
246通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 07:02:21 ID:???
>ラクシズといえばこのスレの作品の敵役同士が手を組んだらどうなるか気になってしょうがない

そしたら手を組んだと仮定して ラクシズ側の一番最強最悪の兵器ってなんだろうな?

あ、対抗勢力の一番の最強兵器は多分アフロ
247通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 08:46:16 ID:???
いまのとこ一番凶悪だと感じてるのは、やっぱりアーモリー1謹製見分けの付きにくいクローン軍団だなぁ…
コロニーレーザーよりこの手合いのほうが怖い。
248通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 09:08:41 ID:???
>>240
ラクシズに聞く耳なんぞないし、こっちも奴らの『雑音』に聞く耳を持ってはならない。
シンがただただ「殺す!」スタンスになっても、そこに至るまでに蓄積された怒り・憎しみ・悲しみが
あるから、例えラクシズを殲滅して黙らせてもイコールにはならない。

ただ、「否定しているものと同じことをしている」ことをシンが自覚しているorさせる必要はあると
思う(ラクシズにはそんなものさえない)。セリフにすると
「それでも俺は! お前達を許せない! 許さない! お前達は死ななきゃいけないんだ!!
(俺と一緒に!!)」
かな?
249通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 10:02:58 ID:???
殲滅ルートするなら主人公はハッピーエンドではいけない
最後の戦いで行方不明になるとか得た物を全てを失って姿を消すとか牢屋に入るとかしないと
250通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 10:13:03 ID:???
真面目に思うんだけどさ
因縁の終わりみたいに本編以後の幸せな生活がぶち壊されて復讐……生存して明日を生きるって話なら分かる。
でもさ、憎んで憎んで憎み尽くして狂気に近い物を抱いたまま復讐を果たして死ぬような話ってどれくらい需要あるの?

今構想中の話がシンが復讐する話なんだけど、落としどころに迷っててさ。
ヘタすると劣化クルーゼになりそうなんだ……
251通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 10:42:16 ID:???
>>250
冒頭で、死刑か終身刑専用の刑務所に配属されたオリキャラの看守が囚人のシンと
出会い、言葉を交わす内に「こんな普通の若者が、あのラクシズを皆殺しにしたのか?」と
疑念を抱いた看守に、シンが復讐に至る経緯を話す…ってのは?



「結果的にクルーゼの願いが叶えられた」=CE世界滅亡エンドでもいいと思うけどねw
252通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 11:01:05 ID:???
シンは一時的な激情に駆られることはあっても、あくまで本質は「守る者」だからね
そこまで狂気に堕ちたシンってのがなかなか想像できないんだよな
253通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 11:06:59 ID:???
良くも悪くも、最後の最後まで命守る事に拘ったからなぁ
254通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 11:55:36 ID:???
忍耐を憶えれば実に警察官向きな性格だと思う。
あるいは飯田響也みたいな方向に行っちゃうかもしれんが。
マユやステラのことも考えると保父とか教諭でもいいかもしれん。
所構わず狂ったように暴れまくるってのはしそうなイメージではないなぁ。
255通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 12:39:09 ID:???
むしろ、どっちかって言うと、バーサーカー時代のキラさんのイメージだよね
所構わず狂ったように暴れまくるって聞いて思い浮かぶのは、もしくはザフトのアッシュさん
256通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 13:13:53 ID:???
>>250
問題ないんじゃね?
以前サスペンス仕立てで、『ラクシズの面々が次々と殺されていきその捜査にシンが乗り出すが…
実は犯人はシンでした! んで皆殺しにして自らも重傷を負いそのまま永遠の眠りへ』
って話もあったし
(その作者氏の短編で黒ロミナママンの話があったからてっきりと思ったらいい感じに裏切られたよ)
257通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 14:38:42 ID:???
>>256
最後にマクロスの艦長みたいな形の海底軍艦並みのハイスペックな潜水艦の艦長になるんだっけ?
258通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 17:35:50 ID:???
>>252-254
確かに「所構わず」ではないな
大半はごく普通の若者だけど、ラクシズ(とその取り巻き)相手にすると
狂気に身を任せて暴れまくりの殺しまくりでw
259通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 18:56:58 ID:???
新旧シャア板にもIDが欲しいな
260通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 19:01:05 ID:???
いや、これは無い方が面白い、というのは流石に趣味が悪いかw
しかし自演らしい自演でもないし、強制ID導入して去る手合いでもないような。
261通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 19:25:49 ID:???
しかし、抑止力にはなるんじゃないかな。
スレまたいで暴れる奴も特定できるし。
262通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 21:38:14 ID:???
要するに、シンが殺戮者になる話を推してる奴が自分でSS書けば良いんだよ。
うるさく言い立てているだけだから皆が苛立つんだろ
263通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:16:09 ID:???
どうせ勇者スレに居座ってるゴキブリ三■目だろ。
ホント死ねばいいのに。
264通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:20:54 ID:???
ガンダムVSガンダムでインパルスの盾反射撃ち使ってて思ったんだが、シンってドラグーン使えないのかね?
あれ、実戦で使うにはかなり空間把握能力ないとムリだろ
265通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:22:42 ID:???
アレは事前に色々計算したから出来た芸当なんじゃ?
266通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:24:17 ID:???
ウチのインパはエクスカリバー量産してるわ
盾反射は練習で出来る域なのかねえ
267通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:34:12 ID:???
フリーダムとの位置とか相対速度とか、事前に計算するにしてもぶっつけ本番の要素が多すぎる。
ドラグーンってまるでビデオゲームみたいな単調な動き方だし、やって出来ない事は無いだろうね。
ただストフリのスーパードラグーンはキラ専用の調整がされてて、キラにしか使えないそうだが
268通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:38:03 ID:???
>>264
種死時代のドラグーンは誰でも使える
269通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:43:09 ID:???
でも好みとかスタイルで言ったらあんま好きじゃなさそうな感じがする。
ドラグーンフライヤーみたいな支援システムならまだしも。
270通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:50:04 ID:???
シンが扱うとするなら、通常の空間射撃用と近接補助用に上手いこと応用効かせそうなイメージ
多少困難な運用だろうと、訓練しまくってものにしてしまいそうだし

あと、ぶっちゃけドラグーンって下手な全方位攻撃より、
数増やしまくって某英雄王の様な単純な面制圧攻撃した方が良いよなぁ
271通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:52:49 ID:???
シンといえば両手剣ってイメージが強いんだよな〜
272通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:55:47 ID:???
>>267
ストフリのは第二世代のスパドラで誰でも使える
キラのみ(と言うか並みの処理能力無いと出来ないって)って設定が有るのは、
スパドラとマルチロックオン(自動複数照準システム)による部位狙いの各個射撃だけ
あんま意味無いな

ちなみに本当の和田はアニメの数段ぶっ飛んだ性能だとか
273通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 22:56:04 ID:???
シンの空間把握能力もメディアによって差があるな
ちなみに文句無しのトップは高山版
シミュレーションで、種割れ無しでレイのドラグーンを軽々落とす
274通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:11:30 ID:???
種運命当初はシンが半身不随になったキラのストフリを受け継ぐ(羽は赤に変更)or ナイトファイヤーのごとく赤いストフリに乗るシンを妄想してた
275通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:20:56 ID:???
??「シンの奴に空間認識能力があれば、ドラグーンフライヤーも正式採用されて、インパルスはフリーダムなんぞ歯牙にもかけなかった物を……」
276通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:25:22 ID:???
いや、ドラグーンフライヤーが制式採用されなかったのって
逆にシンしかシルエット&フライヤーシステムを応用的な意味で使いこなせずに、デスティニーシルエットの方向に流れが向かったからでしょ?
っていうか、普通にシンの奴、インパルスの時点で後ろにチェストとレッグのフライヤー随伴させたまま
Gフライトでしか追いつけない速度(種死エールとかより速い)でデブリ海の中を高速機動してんだよね
この時点で、普通にドラグーン二機を 高 速 戦 闘 機 動 しつつ操れるって事だよね
277通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:29:04 ID:???
レッグにも武装あれば面白かったかも
でもあれ分離すると本体が貧相だからなぁ
278通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:32:33 ID:???
スパドラあるならコアスプレンダー大型化して核動力にして、各種シルエット引き連れて行けばいいのにな。
運命は好きだがシンにはいろんな事ができる機体が似合うと思うわ。
279通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:40:02 ID:???
だから、V2的な運命を出せばよかったんだよ、どーせ種の機体なんて全部パクリなんだから
つーか、せっかくの光の翼機体なのに……
280通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:48:32 ID:???
デスティニーかっこいいじゃない!ストフリとインジャは如何せんゴテゴテしすぎて好きじゃないけど
281通常の名無しさんの3倍:2009/09/21(月) 23:56:47 ID:???
運命は背中の長物2つがなけりゃな…
282通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:00:34 ID:???
あと肩の突起物外して、普通のビームサーベル追加
283通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:08:52 ID:???
ふむ、こんな感じか?


「はーっはっはっは、はーっはっはっはっは!」

 シンの哄笑が響く。
 彼の操作で噴霧器から白い霧が発生する。その霧に巻き込まれた命が次々に失われていく。
 無慈悲な彼の行為に虫けらのように逃げ纏うが、密閉された空間では逃げようがない。次々に命の光は失われていく。
 そんな光景を見ながら、シンはさらに笑みを浮かべる。

「はーっはっははははははははぁ……」

 明らかに様子のおかしいシンに、キラ・ヤマトはこう言った。

「シン……、うるさいよ」
「ごめん、俺何やってるんだと思って」
「言わないでよね。僕も悲しくなるんだから」

 害虫シロアリ駆除業者、デスティニーカンパニーの代表取締役シン・アスカは、同行していた社員のキラ・ヤマトの苦情に情けない声で答えた。
284通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:09:33 ID:???
 ことの始まりはちょうど1年前。ラクス・クラインがプラント議長に主任してから1年目に起こった。

 ぶっちゃけて言うと、プラントの財政が破綻したのだ。

 まあ、理由はシーゲル・クライン時代からの度重なる軍事予算増大のツケが回ってきたとか、ラクスがムダに新兵器を開発したり福祉に膨大な予算をぶち込んだりしたとか、一部のザフト高級官僚が持ち逃げしたとか色々あるのだが、とにかくプラントの財政は破綻した。
 そこに連合が攻めてきたのだ、……赤い紙きれを持って。
 次々にプラントやMSに張られていく赤い紙切れ。

「きょの、ナチュラルめー!」

 などと、抵抗しようとする人たちも居ないでもなかったのだが、抵抗したくても武器弾薬は愚か、そもそもMSを動かすエネルギーがない。
 まさか、コロニーの運営に使っているエネルギーを回すわけにはいかない。
 かくして、借金まみれのプラントはあっという間に連合の手に落ちることになる。死んだ兵士やブルーコスモスの盟主が見ていたら、あまりの理不尽さに叫び声を上げていただろう。

 もちろんザフトの兵士だったシン・アスカもめでたく失業者。当時の愛機であったインパルスもめでたく差し押さえ。
 仕事の切れ目が縁の切れ目と、当時付き合っていたルナマリアはさっさと逃げていった。

 全てを失ったシンの元に、同じ境遇の男が一人転がり込んできた。
 彼の名はキラ・ヤマト……。
285通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:11:01 ID:???
 キラ・ヤマトは元はプラントの白服。
 その朝、彼は恋人であり上司でもあるラクス・クラインの執務室に向かっていた。
 そして、執務室の扉を開けた時、彼は信じられないものを見た。

 それは、ラクスのいつも座っている椅子に座る、真っ赤に染まった……

 でっけー赤い熊のぬいぐるみ。
 ついでに、一通の手紙と何かの書類。
 キラは手紙に目を通す。そこには短いメッセージが書かれていた。

『貴方と一緒に居るのに厭きました。探さないでください。 ラクス・クライン
 PS 同封の書類の始末をお願いしますわね♪』
「う、嘘だー!!」

 その文面に呆然としながらも、置いてあった書類に目を通す。
 そこには、天文学的な借金の借用書があったとかなかったとか。

 その後のキラの仕事振りはすさまじかった。
 夜逃げをしたプラント議長ラクス・クラインとその取り巻き連中が残した膨大な借金の山と残務処理に追われ、ほぼ孤軍奮闘でがんばった。
 交渉に当たった連合の担当者が、思わず同情してユ○ケルを送ったくらいだ。
 自称親友のハゲや自称姉の国家元首は口先だけで役にたたねーし、プラントに残ったのは典型的プラントコーディネーターばかりでやっぱり役に立たない。
 具体的には……。
286通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:11:16 ID:???
差し押さえ支援
287通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:11:41 ID:???
『野蛮なナチュラルが攻めてきたんだぞ! 何をやっている!!』
『そんなお金何処にあるの? そもそもザフトの借金でしょう、どうしてこんな事になったの?』
『だから、野蛮なナチュラルに鉄槌を!』
『貴方達は、借金踏み倒すのに戦争する気なの!?』
『ラクスさまが、きっとなんとかしてくれます!』
『彼女は逃げたんだよ!!』

 マジで泣きたくなったのは秘密だ。
 かくして、キラ・ヤマトは数年間のニートやサラリーシーフ生活のツケを払うかのように働きまくったという。

 かくして、残務処理を終えボロボロになったキラ・ヤマトはいつの間にか森の中に居たと言う。目の前にあるのはちょうど良さげなロープとメモ書きのような遺書。
 ああ、僕の人生って何だったんだろう。ごめん、フレイ。あんなピンクに惑わされた僕が馬鹿だった。もうすぐ君の元に行くよ。
 そして、キラがロープに手をかけた時、森に男の怒声が響く。

「あんたは一体何をやってるんだー!!」

 かくして、キラ・ヤマトはシン・アスカに拾われることとなった。
288通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:12:48 ID:???
「はぁ……」
「シン、ため息を吐くと幸せが逃げるよ」
「そうは言うけど、つい一年前の事を考えると」
「悲しいけど、コレが現実なんだよ。あ、こっちは終わったよ」
「こちらも終わりだ。あとは書類にサインを貰うだけか」

 てきぱきと使った道具や薬品を片付けながら、シンは今までのことを振り返り泣きたくなっていた。
 もっとも、男に無く暇などない。すぐに次の仕事が入ってきたのだ。
 書類関係をチェックするためにノートPCを見ていたキラが、小さな声でシンに話しかけた。

「シン、“本業”の依頼が来たよ」
「そうか……」

 そう、世界は平和ではない。
 プラントの財政崩壊から1年。各地では大小の紛争が続きテロが横行している。
 特に、ブルーコスモス原理主義者や、コーディネーター至上主義者、そしてクライン派の三つ巴のテロ合戦は止まる所を知らない。
 弱きものは踏みにじられ、泣き寝入りをするしかない。
 そんな理不尽な世界に、全てを奪われた二人の男は敢然と立ち向かう。

 いや、そんな綺麗事は建前だ。
 自分達の運命を狂わせた女に復讐を遂げるために、男達は手を組んだのだ。

 傭兵会社デスティニーカンパニー。それが彼らのもう一つの顔であった。

「あ、すいません、こことここにサインお願いします」
「あら、早いわね。ありがと、ボーヤ」
「まいどありー」

 
 続かない。
28919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 00:16:20 ID:???
 あ、コテ忘れてた。ま、いいか。
 ちなみにこの話は多分続かない。気が向いたら書くけど。
 とりあえず、ママン生存ルートとシン&サイの次の話を書かないといけない。

 三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡
290通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:22:36 ID:???
キラとシンのタッグって下手するとC.E.最強じゃね?
乗機にもよるけど

とりあえずわっふるわっふる
29119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 00:28:29 ID:???
乗機候補

@SUM
Aザウード(砲身は全て取り外し済)
Bプロトジン(パーツの6割がジャンク)
Cグテイ(中古品)

の、どれか(ぇ
292通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:29:20 ID:???
逃がさん!
相変わらず、氏のフットワークの軽さには感服致しますw
シロアリ業者で夜食吹いたわw

シンと、まともになったキラのコンビは何組かあるけど、
いずれもいいコンビだな。そして、女共が酷過ぎるw

連載中のやつも、楽しみにお待ちしております〜
293通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:31:12 ID:???
>>291
酷すぎるwwww

つくづくシンとキラは女運ないなあ
294通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 00:58:26 ID:???
あれ?本業って宅配w?
295通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 01:26:05 ID:???
>>289
こ、これは新連載第1話扱いで収納せずにいられないGJ!
これまたタイトルをどうしたものかご教示くださいませ。
296通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 01:35:06 ID:???
これはぜひとも続けるべき
29719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 02:52:12 ID:???
続きとな?


 とある害虫駆除業者、もしくは復讐者の日常 第1話『デスティニーカンパニー取締役のシン・アスカです』


「どうも、デスティニーカンパニー取締役のシン・アスカです」
「ああ、アンタ達が……」
「若すぎて、心配しましたか?」

 その日シン・アスカは傭兵家業の依頼主の元を訪れていた。
 年配の中東系の老人は、彼を見るなり不安そうな表情をした。もっとも、シンにとってはいつもの事だ。若すぎると不安に思うクライアントも多い。
 だからシンは何時ものように、冷たい笑みを浮かべながら質問の言葉を述べた。ここで地の温かみがある笑みを浮かべると、クライアントはさらに不安に駆られるのだ。
 むしろ、クールな機械的な笑みを浮かべるほうが、クライアントは安心するのだ。

 もっとも、今回に限ってはそうならなかった。
 クライアントであるその老人は白い目でシンを見ると、首を横にして表に止めてあるトレーラーに視線を向けるとこう尋ねた。
「あれ、何?」
「あの、日本語読めるんですか?」
「昔、少し勉強して……」
「そうですか……」
 気まずい沈黙が部屋を支配する。
 そこに止まっていた大型トラックの横っ腹には、日本語でこう書かれていた。

『シロアリ、害虫駆除にはデスティニーカンパニーを! 料金格安、迅速に対応いたします。 TEL:***-****-****』
29819 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 02:53:32 ID:???
「夜盗に狙われているんですか……」
 とりあえず、気まずい沈黙を破ったのはシンであった。
 今までの空気を無視するシンに若干引きながらも、老人は現状を口にする。
「ああ、1週間ほど前から……、ザフトのMSが水と食料、あと金品を要求して……」
「そうですか……MSの数は?」
「1機だ」
 老人の話に、シンは沈痛な表情を浮かべる。
 もっとも、表情とは裏腹に内心ではいつもの事かと考えていた。

 メサイア攻防戦から2年と少し。ザフトの崩壊やジャンク屋にばら撒かれるなど、軍に属していないMSの数は増加する一方だ。
 MSはわかりやすい力の象徴であり、1機持っただけでも歩兵では対抗できないほどの力を操縦者に与える。
 そのため、辺境ではMSによる犯罪が後を絶たない。
 無論、各国も手をこまねいて見ているわけではないのだが、いかんせんエープリルフールクライシスやブレイク・ザ・ワールドの後始末に負われているのが現状である。
 エネルギーに換算すれば、エープリルクライシスの6割も復興は完了していない。未だに人知れず全滅した村や町が発見されるくらいなのだ。
 特に内乱状態が続くユーラシアと東アジア、アフリカは目も当てられない無法地帯と化している。

「もうすでに町の一部が焼かれておる……。このままではワシらは」
 さらに不安の言葉を口にする老人であったが、そんな老人にシンは獰猛な笑みを浮かべながら答える。 
「写真があって助かりました。ザクが一機なら俺たちでも十分倒せますよ」
「ほ、本当なんじゃろうな」
「安心してください。その為のデスティニーカンパニーです」
 自信たっぷりに答えるシンであったが、老人はそれでも不安を隠せないようであった。
29919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 02:55:36 ID:???
「夜盗か……、いつもと同じだね。何時になったらあの女に……」
「それは言わない約束だぜ」
 老人との細々とした交渉を終えたシンがトレーラーに戻ってわかった事を報告すると、MSの調整作業中だったキラは開口一番こう言った。
 そんなキラに、シンは苦笑いをしながら答える。
「大体、俺たちみたいな貧弱な装備しか持たない傭兵に、早々大きな仕事は回ってこないって」
「それはわかっているけど……」
「そのうちめぐり合えるさ」
 既に一年の月日が経過しているが、キラは未だにラクス・クラインにこだわりを持っている。
 もっとも、それはかつてのような無条件の愛と、無分別な信頼ではない。かつては人形のようだった男の中には、今は真っ黒な別の何かが詰まっているのだ。
「それよりも仕事が先決だ。“デスティニー”は大丈夫か?」
「今日は“ストライク”だよ。大丈夫、僕が整備しているんだから」
「だから心配なんだよ」
 自信満々に答えるキラに、シンは不安げな表情を浮かべる。先日みたいに戦闘中に足がもげるのは遠慮したい。
 もっとも、キラにはキラの言い分があった。
「シンの操縦が荒すぎるんだよ、インパルスやデスティニーと同じに扱うから」
「俺はアカデミー時代にジンの操縦経験だってあるんだよ。あんなにもろくは無かったぞ」
「やめてよね。ザフトの純正部品を使って万全の整備をされたジンと、うちの拾い集めたジャンクパーツでできた“ストライク”を一緒にするのは」
「言ってて悲しくないか?」
「少し……」
 すべて貧乏が悪いのだ。
 そうはわかっていても、悲しくなるシンとキラであった。
30019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 02:57:55 ID:???
 それから2日。
 とうとう件の夜盗はやってきた。
 慌ててシンたちが寝止まりするトレーラーに老人がやってくる。

「き、来たぞ。ま、真昼間から!!」
 汗をかき、真っ青な顔でトレーラーに駆け込む村長に、シンはニヤリと笑いながら答える。
「予告通りか。律儀だな」
「まったくだね。夜盗が律儀なんて笑えないね」
「な、何を冗談を!」
 軽口を叩くシンとキラに、老人は抗議の声を上げる。彼からしてみれば、故郷であり生活の場が、自分や親しい人の命が失われるかどうかの瀬戸際なのだ。
 もっとも、シンとキラにとっては日常の一こまに過ぎない。
 二人はトレーラーに収められているMSのコックピットに向かいながら、老人に答えた。
「大丈夫だよ、僕たちに任せて」
「あんたらには指一本触れさせない」

 複座式のコックピットで、沈黙を守っていた計器類に光がともる。
 その殆どは真っ赤に輝く。その光景に、シンは呟く。
「今度こそ黒字を出すぞ……」
「うん、そうだね。せめてシステムの7割は正常に戻したいし」
 答えながら、キラは遠隔操作でトレーラーのハッチを開放する。
 モニターに真っ青な空が映し出されると、メインパイロットであるシンは出撃時の掛け声を言葉にした。
「シン・アスカ、デスティニー……」
「シン、今日はストライクだよ」
 シンの言葉に、サブパイロット席に身を沈めたキラが訂正をする。
「そうだったっけ? シン・アスカ……」
「キラ・ヤマト。ストライク、行きます!」
 こうして、その黒と緑、二色に塗り分けられた異貌のMSは大地に立ち上がった。


 続くかもしれない。
30119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 02:59:01 ID:???
MS解説・1

プロトジン・デスティニー(もしくはプロトジン・ストライク)

搭乗者 シン・アスカ、キラ・ヤマト
主武装 重斬剣、突撃銃など

 女に捨てられたシン・アスカと知らぬ間に借金の保証人にされていたキラ・ヤマトの二人の現在の愛機。左右で黒と緑に塗り分けられた異貌のMS。
 日替わりでデスティニーもしくはストライクと名前が変わる。
 基本性能はプロトジンとほぼ同等だがジャンクパーツの使いすぎで耐久性に問題があり、また部品が所々はみ出している。さらにコンピューターの一部故障しており、それを補うため複座にはキラが乗り常に機体のバランス調整を行なっている。
 本来シンはなけなしの貯金をはたいてM1かシビリアンアストレイの購入を考えていたのだが、ジャンク屋に回状が回されていたらしく購入が出来なかった(なお、二人は回状のことは知らない)
 その為、しかたなく宇宙空間を漂っていたプロトジンの残骸を回収し、自力で修理を行なった。
 なお、左右で黒と緑と色が違うのは、途中で黒の塗料が尽きた為で他意は無い。もっとも、現在ではこの異貌は相手に与える心理効果が高いので、このままで良いかと思っている。
30219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 03:00:15 ID:???
というわけで、色々と問題ありな作品。
お目汚し失礼しました。
なお、シリアスは期待しないで欲しい。
ヒロインは、どうしようかなぁ……。ちっぱいか巨乳か、それと若いか年増ぁ……。

三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡
303通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 03:07:12 ID:???
>>270
あぁだからスローネツヴァイなのか

覚醒の伸びが良いからとばかり
304通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 03:11:14 ID:???
これはいい二人で一人の駆除業者だものktkrGJ!
305通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 03:30:13 ID:???
>>302
乗機は「サクサク描ける」とギレン総帥が発案した“サク”のCE版
“サクヲリャー”じゃないのかw
306通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 06:27:45 ID:???
>>302

逃がさん!
左右で黒と緑ってWかよw
キラがラクスに抱く黒い思いとは、とっつかまえて
今までこき使われた恨みを晴らすべく性的に色々とするんですねw
307通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 07:11:12 ID:???
Wネタとは、また季節モノですねw

シンとキラの複座式・・・この上なくヤバくね?勝てる気しねぇw

>>306
いや、本人には一切触れず椅子に縛り付けて、
巨乳の素晴らしさを延々と語るだけで十分だ!w
308通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 07:58:08 ID:???
ポジション的には

翔太郎・・シン
フィリップ・・キラだな ピッタリじゃないか
女子中学生は誰になるか
309通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 08:23:19 ID:???
>>302
19氏
いやいや、どうして
アホ毛はやっぱり凸禿とこか?

凸禿とそいつにすり寄ったアホ毛姉妹とピンク(?)、ついでに金髪サルの国を『滅ぼした』
2人は悠々自適…とまではいかないが、三度の飯に困らない暮らしを手に入れた
ただ、一生独身を通したといわれている。亡くなった女性への思慕とも、かつてこっぴどく
裏切られた事による女性不信からともいわれているが、定かではない
310309:2009/09/22(火) 08:25:21 ID:???
(途中で送ってしまった)

こんな文章が脳内を流れてしまったけど、今後の復讐劇に期待w
311通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 10:21:32 ID:???
こういう状況なら、殺すとか滅ぼすとかは逆に萎えると思うが
大金持ちに成り上がった後、厚顔にもすり寄ってきたところをこっぴどく振る方が効果的w
312309:2009/09/22(火) 10:30:18 ID:???
>>377
本当に奴らを殺すわけじゃないよ(本音はそれでもいいがw)
社会的な死・滅亡って意味で『滅ぼした』と二重カッコでくぐってみた
313通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 11:39:17 ID:???
起動の際は「デスティニィ!」「ストライク!」とか鳴るのか?
314通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 13:28:45 ID:???
>>312
いい加減にすれば?
どれだけシンとかを黒くしたいんだよ
315通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 13:43:34 ID:???
>>314
もしシンが黒くなるとしたら、それは「真っ黒なラクシズを斃し、少しでも世界をマシなものに
するため」の黒さ
316通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 14:25:28 ID:???
こういうネタ形式のは一泡吹かせた、くらいで十分。
やるなら>>307みたいな事やって欲しいな、フレイの・・・・がいかに素晴らしく、君の・・・・がいかに貧相だったか語る、みたいなw
317通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 14:51:29 ID:???
しかしクライン派やザラ派の連中はまだテロをやってんのかw
また人のところから盗んでんだろうなぁ……

というかクライン派を締め上げればピンクの居場所分かりそうだが
あとプラントは誰が纏めてんだろ?
遺作ママンやロミナママン?
318通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 14:51:31 ID:???
>>316
全面戦争の予感!
319通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 14:56:18 ID:???
>>318
各作品のシンがそれぞれ語ったらまさしくそれになるぞw
32019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:03:52 ID:???
投下するので支援宜しくお願いします。


とある害虫駆除業者、もしくは復讐者の日常 第2話『通りすがりの害虫駆除業者だ、覚えておけ!』


「ひゃっはー! さっさと金と食料、あと女をもってこい!!」
 モヒカンザクのコックピットでそのコーディネーターのパイロットは叫んだ。

 彼は元はザフトの地上進駐軍のパイロットであったが、ザフト崩壊の折にザクを持ち逃げして夜盗となった。
 そもそもだ、何だって野蛮なナチュラル相手にMSの差し押さえなんぞされなきゃならないんだ。
 あの時の議長代行……たしか、ヤマト・イモだっけ? が、きっちりと野蛮なナチュラルにしっかりと分と言うものを判らせてやれば、こんな事態にはならなかったのだ。プラント出身ではない、ナチュラルに媚びて生活をしていた奴はコレだから信用できない。
 そう、全ては野蛮なナチュラルが借金の差し押さえなんぞ、ふざけた真似をしたのが悪いのだ。
 そう、これは新人類であるコーディネーターが正当な権利を行使しているだけなのだ。

「さあ、さっさと出すもん出さないと、こんなちんけな村焼いちまうぞ!!」
 男はそう言うと、火炎放射器を路上に駐車してあった自動車に向かって撃つ。火はガソリンに引火し、自動車は轟音を立てて爆発した。
 その様子に、遠巻きに見ていた村人たちが雲の子を散らすように逃げて行く。
 あああああああっ、気持ち良い! やはりこうでなくては! コレこそが正しい世界、俺たちの前に這い蹲り逃げ纏うのがナチュラルの正しい姿なのだ!
「ひゃっはっはっはっは、さっさとしろよな!! 野蛮なナチュラルは俺たちコーディネーター様の言うとおりに出すもん出せよ!!」
 男はいつものように、己の下卑た欲望と暴力性を発揮していた。
 だが、いつもと同じだったのはここまでだった。

「やめてよね、貴方みたいな人がコーディネーターを語るのは」

 優しげな男の声が、大空に響く。

「お前みたいな奴が居るから、何時までたっても戦いは終わらないんだ!!」

 怒りに満ちた男の声が、大地を揺るがす。

「だ、誰だっ!!」
 予想もしなかった反逆の声に、モヒカンザクのパイロットは叫び返す。
 その叫びに、二人の男の声と共に、黒と緑に塗りわけられた異貌のMSが姿を現した。

「通りすがりの害虫駆除業者だ、覚えておけ!」
32119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:05:21 ID:???
 当初は予想もしなかったことに驚いていたモヒカンザクのパイロットであったが、出現したMSに一瞬呆気に囚われ、次の瞬間噴出していた。
「な、なんだよ、ひゃっはっはっはっは、驚かせやがって! なんだよ、そのポンコツは!」
 出現したのは、カラーリングこそ生理的嫌悪感を催すものの、それ以外は何処から見ても旧式のプロトジンであった。
 いや、むしろあちこちのパーツがはみ出し、見るからにおんぼろだ。
 こんな奴に一瞬でも自分は驚いたと思うと、腹が立ってくる。
「ポンコツ? やめてよね」
 一方で、ポンコツといわれたMSから男が不満の声を上げる。
「はん、それの何処がポンコツじゃないって言うんだ!?」
「ポンコツどころかスクラップ寸前さ」
「んなこと自慢するなよ……」
「だって事実じゃないか。もっとも、僕たちの手にかかればこのストライクは無敵だけどね」
 しょうも無いことを自慢する声に、もう一人の声がヤレヤレと呆れ声を上げた。
「ふ、ふざけるなゅ!!」
 もっとも、馬鹿にされたモヒカンザクのパイロットはたまらない。怒りの声を上げ、ビームライフルを構える。
「そんなガラクタ、こいつで穴だらけにしてやる!!」
 モヒカンザクのビームライフルが火を噴く。だが、打ち出されたビームは、いつの間にかプロトジンが構えていたアンチビームシールドの前に散っていった。
 その様子に、モヒカンザクのパイロットは目を見張った。
「やっぱ、シールドは連合製が良いな」
「そうだね、この間買ったオーブ製は一発で砕けちゃったし」
 一方で、プロトジンのコックピットではシンとキラがシールドの性能に満足の笑みを浮かべる。
「ふ、ふざけるなっ!!」
「おっと、こんな事で満足している場合じゃなかったな!」
 怒り任せにさらにビームを撃ってくるモヒカンザクに、シンは真面目な表情に切り替える。
「キラ、突っ込むぞ!」
「サポートは任せて!」
32219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:06:19 ID:???
 ポンコツMSにビームを止められて怒り狂ったモヒカンザクのパイロットであったが、次の瞬間さらに驚愕の表情を浮かべる。
 プロトジンがビームシールドを構えたまま突っ込んできたのだ。
「な、なめるなぁ!!」
 あんなポンコツが突っ込んできたところで、こちらの方が機動力は上だ。あっさりと避けられる。
 そう思いモヒカンザクはバーニアを吹かせ回避行動を取る。
 しかし……。
「な、なんだ、このスピードは!!」
 一体どんな改造をしたのか、プロトジンは通常の三倍近い速度でモヒカンザクに接近をする。
「ポンコツなのは擬態か!? どんな改造を!」
「改造なんてしていないさ、単なる腕の差だよ!」
 オートバランサーをカットし、転ぶ寸前まで重心を傾け高速で走る。口で言うのは簡単だが、エースと呼ばれるパイロットでもこれができる者は殆どいない。
 シンの並外れた操縦技術があってこその速度だ。
 男の悲鳴にシンは叫びで答えると、そのままプロトジンの腕を振り上げモヒカンザクを殴り飛ばした。
「ひぃっ!!」
「まだまだ、これでっ!!」
 さらに、それにキラの操縦でプロトジンが回し蹴りを行なう。
 MSの大質量の蹴りは馬鹿に出来ない。モヒカンザクは大きく跳ね飛ばされると、町外れの荒地に尻餅をついた。
「とどめだ!!」
 その好機を見逃すシンではない。腰にマウントしてあった重斬剣を抜くと、モヒカンザクに切りかかった。
 そして……。

“ガション”

 切りかかったはずのプロトジンの腕が一本、ぼとりと地面に落ちた。
323通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 15:06:27 ID:???
>>319
「貧乳サイコー!貧乳サイコー!」「おっぱい!おっぱい!」とラインダンスで蹴り合ってたらヒロインズの介入で蜘蛛の子を散らすように逃亡する姿が…
32419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:10:37 ID:???
 その、あまりにもシュールな光景に、モヒカンザクのパイロットはもちろん、事の経緯を固唾を飲んで見守っていた村人も頭の中身が真っ白になった。
 彼らの心理を代弁すると、こんな感じだ。

『物語りを追う前に言っておくッ!
 おれは今MS同士の戦いをほんのちょっぴりだが体験した
 い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……

 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 『おれは黒と緑のMSがモヒカンザクを攻撃していたと
  思ったらいつのまにか黒と緑のMSが壊れていた』

 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
 おれも何をされたのかわからなかった…

 頭がどうにかなりそうだった…

 催眠術だとか超スピードだとか
 そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…』

 気まずい沈黙が砂漠の村を支配する。
 その沈黙を破ったのは、やはり経験豊かなシンであった。
 シンはその様子に、思いっきり叫んでいた。

「ま、またぶっ壊れたぁ!!!」
『ええええええええええええええええええええっ!!』

 シンの叫びに、村人とモヒカンザクのパイロットの叫びが偶然にもハモった。
32519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:14:42 ID:???
「キラっ! どうなってるんだよ、これは!」
「シンが乱暴な操縦をするから。パンチなんて関節を痛めるじゃないか!」
「キラだって今回し蹴りをやっただろう!!」
「僕は間接の耐久度を図りながらやってるよ!」
「お、俺だって!!」
 点けっぱなしの外部スピーカーを通して、二人の口喧嘩……というか、責任の擦り付け合いが周囲に響く。
 その様子に、村人達はしらけた様子となる。
 そりゃそうだ、ついそこまでヒーローのような活躍をしていたMSがいきなり醜態を見せたのだから。
 一方で、モヒカンザクのパイロットはたまらない。こんなスクラップに、こんあ馬鹿どもに自分は言いようにやられ、尻餅をついたのか。
 許せない。男の短すぎる堪忍袋があっさりと破裂する。
 モヒカンザクは立ち上がりながらビームトマホークを取り出し、無茶苦茶に振り回す。
「ふ、ふざけやがって!! な、舐めるなよ、ナチュラルがぁ!!」
 その怒声に、シンとキラも正気に戻る。こんな所で喧嘩をしている場合じゃないのだ。
「わっと、こんな事をしている場合じゃなかった!」
「そ、そうだった、どうしよう!」
 怒り狂ったモヒカンザクの攻撃は大雑把で、シンとキラならそれこそ1時間でも2時間でも避け続けることが出来るだろう。
 MSさえ壊れなきゃ。
 だからと言って、このままほおって置くことなど出来ない。相手が正気に戻り無差別攻撃を始めたらそれこそ目も当てられないのだ。
 その事実に、シンは一つの覚悟を決める。
「キラ、パルマフィオキーナを使うぞ」
「ええ、そんな事をしたら修理費が大変な事になるよ!」
「しかたないだろう! このまま暴れさせるわけには行かない!」
「う、うん。了解」
 シンの言うとおりだ。
 このまま暴れさせるわけには行かない以上、切り札を使うしかないのだ。
「システム、ロック解除」
 キラの指が高速でキーボードの上を走り、プロトジン・ストライクに掛けられていたロックが瞬く間に解除されてゆく。
「いくよ、シン」
「ああ、行くぜ!」
 二人は息を合わせ、最後のシステムロックを解除した。

『デェスティニィ!』
『ストラァイクゥ!』

 そして、プロトジンにかけられていた最後のロックが解除される。野太い男の声の合成音、MA=DAOが響き渡る。
「行くぞ、パルマフィオキーナ」
『マキシマムドライブ! パルマフィオキーナ!』 
 シンの操縦に、プロトジンは腕を振り上げた。
32619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:18:25 ID:???
「なめるなぁ!!」
 モヒカンザクのパイロットの怒声とともに、ビームトマホークが縦横無尽に振るわれる。
 その攻撃を紙一重でかわすと、プロトジンは振り上げちゃ腕で……。

 落ちていた、もう片方の腕を拾い上げた。

「へ?」
 あの腕から何かすごい攻撃が出るんじゃないの?
 思わず呆然としたモヒカンザクのパイロットであったが、次の瞬間コックピット内にすさまじい衝撃がひびく。
 縦に横に大きく揺れる。

『パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ!』

 プロトジンからMA=DAOの声が響く。
 そう、プロトジンはその声にあわせ、落ちていた腕を鈍器にモヒカンザクを殴りつけていた。

『パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ!』

「ちょ! なにそれっ!!」
 モヒカンザクのパイロットが、あまりにも酷い、優雅さの欠片もない攻撃に抗議の声を上げるが、んなもん誰も聞いていない。
 むしろ、より一層ヒートアップしてモヒカンザクをタコ殴りにしてゆく。

『パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ!』

 ガンガンとモヒカンザクの装甲がへこんでいく。
 ビーム兵器が普及したために忘れられがちだが、MSによる鈍器攻撃は馬鹿にならないのだ。パイロットの腕がよければPS系の装甲だって破壊できる。
 まぁ、だからと言って、普通は剥奪したパーツで殴りつけるなんてしないが。

『パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ! パルマフィオキーナ!
 パァルマァァァフィオキィィィナァァァァァァッ!』

「あー、うるせー。これ何とかならないのかよ!」
「仕方ないじゃないか、このプログラムを削除しようとすると何故か他の機能も停止するんだから!」
 コックピット内で愚痴るシンに、キラがしょうがないと諦めの言葉を口にする。
 キラだって、何とか出来るなら何とかしたいのだ。
「また修理費がかさむな……」
「いわないでよね。悲しくなるから」
「一緒に経理のヤヨイさんに謝ろう」
「うん……」

 かくして約10分後、原形を留めないほどボコボコに破壊されたモヒカンザクが出来上がるのだった。


 続いても良いのかな?
32719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:19:29 ID:???
MS解説・2

モヒカンザク

搭乗者 夜盗A
主武装 火炎放射器、ビームライフル、ビームトマホーク

 夜盗Aがザフトより持ち逃げしたザクウォーリアを改造した機体。なお、モヒカンザクとは物語上の便宜上の名前である。
 夜盗Aは『火力ばかりじゃなくて電子系もいじらなきゃな、俺って超COOLじゃん』と、ジンの頭部の複合センサーを搭載したらしい。
 当人は大きいんだから性能も良いんだろうと適当に考えてやったのだが、当たり前だが最新型のザクウォーリアの電子系は旧式のジンより高性能であり、結果的にデッドウェイトどころか逆に電子系の弱体化を招いている。
 コーディネーターと言えどもちゃんと学習しなきゃ駄目だ言うことを如実に表している機体である。
32819 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 15:21:23 ID:???
 お目汚し失礼しました。というわけで、続けて投下です。
 本作は基本はコメディであり、あんまりブラックな展開は多分ないです。
 なお、ヒロインに対してはまだ考えていない。どんな子が良いのかご意見を募集中(マテ

 三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡


>>317

たぶん連合の役人の監視の下、下っ端だった人が議長代理代行をやっています。
数年後にはザフトは解体され、コンピューター制を廃止した上で普通選挙が行なわれるでしょう。
329通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 15:22:06 ID:???
マwwwダwwwオwww
330通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 15:22:24 ID:???
GJ!wwwwww
思ったんですが、倒した敵MSの部品使えば少しはマシになるんじゃないですかね?
手足丸ごと交換とか。
331通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 15:30:02 ID:???
世紀末!世紀末じゃないか!

実際CEも80年代なら大雑把には世紀末と言えないこともない……か?
332通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 15:37:55 ID:???
>>328
桑島ボイスは最低条件w>ヒロイン
ラストで全く別のオリキャラ(名無し)とくっついてキラシン涙目ww
333通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 17:04:55 ID:???
MA=DAOに午後ティー吹いたw

そして、経路のヤヨイさんをkwsk!
334通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 17:36:37 ID:???
いまさらだが乙


これはひどいな(褒め言葉)
続きも楽しみに待たせていただきます
335通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 17:58:46 ID:???
GJ!大和、飛鳥に続いて弥生までも・・・!
これはナイスガイな江戸さんや武士っぽい女の子の室町さんの登場フラグですね!(キャラ付けは適当)
336通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 18:07:58 ID:???
>「仕方ないじゃないか、このプログラムを削除しようとすると何故か他の機能も停止するんだから!」
何処の婦警さんにスタンロッド喰らったんだw
337通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 19:03:35 ID:???
経理がヤヨイさんだと3食もやしだな。
338通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 19:33:08 ID:???
まあC.E世界最強クラスのパイロットだからMSの性能をありえないくらい引き下げる事でバランスが取らないとな
悪戦苦闘する様がなかなか良い
後個人的にはヒロインはいらん派
元ネタのヒロインのウザさを見るに
あくまで主役二人に視点を絞って欲しいかなと
GJでした。
339通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 21:51:51 ID:???
ファントムペイン戦記が更新されました
340通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 21:57:03 ID:???
>>336
婦警さんと聞いて「イジェクトパーンチ!」「ヒャッハー!」な某ゲームを思い出した。アレは普通に「機体はそのまま、パイロットには死んでもらう!」が基本だったなぁ。
341通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 21:58:01 ID:???
>>340
人間DMGで中身殺したりレーザーで放出したの焼き殺したりしてたなあ
主人公側が悪鬼の如き所業
342通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 22:16:51 ID:???
>341
そのシリーズ第5作目、傑作だったなぁ・・・。

敵味方に分かれる友人、そして敵になった友に落とされる味方の戦友というのは種と似てたが、
展開が大違いだった。
ヒロインも軍デレの極みでなぁ・・・。
343通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 22:17:11 ID:???
だってそうしないと法春が手に入らないじゃないかw
34419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 23:12:43 ID:???
とある害虫駆除業者、もしくは復讐者の日常 第3話『別に隠しているわけじゃないですからね。じゃなきゃデスティニーカンパニーなんて会社名はつけませんよ』


 傭兵が戦場以外で撃破したMSをどうするかという問題がある。
 特に契約が無ければ傭兵が持っていくのがCEでは一般的だ。
 なんせ、放置しておくと性質の悪いジャンク屋などが集まり、かえって争いを招くからだ。これもアフターケアの一環だと傭兵達は嘯く。 

 そうやって鹵獲したMSはどうするのだろう?

 大手の傭兵会社なら専門の担当者がおり、それなりの業者と取引を行なう。装備は会社からの支給品であり福利厚生と契約がしっかりとしている以上、傭兵個々人が口を挟む権利は無い。
 一方で個人経営の傭兵団は、使えるならそのまま使うのが大半である。MSはもちろん武器弾薬は安くはない。どこぞの最強傭兵団なら金回りに心配はないだろうが、多くの中小零細傭兵団の家計は火の車なのだ。
 では、そのまま使えないほどに破壊されたMSはどうするのか?
 そこは傭兵団の財政状態によるだろう。
 ある程度裕福な傭兵団なら修理して使う場合もあるし、そのまま売却する場合もある。良い装備はそれだけで生存率を跳ね上げるし、不要な装備なら持っていても邪魔なだけだ。
 一方、貧乏な傭兵団はどうするかというと、売り払って金に換えるしかない。

 要するに何が言いたいのかというと、我らがデスティニーカンパニーは零細貧乏傭兵団であり、壊れたMSは売却処分するしかないと言うことだ。
34519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 23:14:26 ID:???
「はぁ……」
 深い深いため息を吐いたのは、毎度おなじみのシン・アスカだ。MSの運搬トレーラーを運転しながら、なんとも言えない疲れた表情をしている。どうもザフト崩壊以来一年、ため息が出る回数だけが増えている気がする。
 そんなシンに、キラはノートパソコンのモニターから目を離さずに話しかける。
「シン、ため息を吐くと……」
「幸せが逃げるんだろう。俺達の幸せって何だろうな」
「そうだね、ピンクの悪魔と永遠に関わらずに済む事じゃない?」
「違いない」
 キラのジョークにシンも今度は苦笑をした。
 少なくとも、キラにしろシンにしろ、あのピンクと関わるとろくなことにはならないのだ。
「で、今回は何でため息を吐いたんだい?」
「いやな、あのザクの手足をデスティニーにくっつければパワーアップできるかなーって」
「まぁ、今よりはマシになるだろうね」
 シンの提案は実に魅力的な内容だ。
 今のプロトジンデスティニーは、とにかく関節部がもろい。戦闘中に手足がもげる事もあるぐらいだ。
 まあ、腕がもげる分には大して問題は無いのだが、足がもげると真面目に命の危機を感じる。正直に言えば、そろそろ信頼性の高い足が欲しい所だ。
 しかし……。
「でも、仕方ないじゃない。うちは鹵獲したMSを連合に売るしかないんだから」
「そうなんだよなぁ……」
 キラの答えに、シンはもう一度ため息を吐いた。
 傭兵会社を立ち上げてからそろそろ半年、なんとかMSを破壊せずに鹵獲できないかと頑張ってはいるのだが、未だに成功したためしがない。
 プロトジンの性能が低すぎるため、いまいち手加減が出来ないのだ。
 一般的に傭兵が鹵獲MSを処分するにはジャンク屋ギルドか、あるいは連合のMS回収事業に売るしかない。
 補修部品や武器弾薬、あるいは単体では役に立たないMS用の武器くらいならともかく、MS本体となると回状が回っているらしく、シン達はジャンク屋と取引が出来ないのだ。
 そうなると、売り先は必然的に連合一択となる。
 そして連合のMS買取では、MSから勝手にパーツを抜き取ると査定額が大きく下がる。兵器を回収して治安回復に努める連合としては当然の条件だろう。
「連合との信頼関係もあるし、勝手にそんな事するとヤヨイさん怒るだろうしな」
「顔の形が変わるまで殴られるのはもう嫌だよ」
「なんだって、あんなに強いんだろうな。あの人……」
 色々と世話になっている経理の女性の顔を思い浮かべ、二人はうんざりとする。
 コーディネーターの男性二人を問答無用で叩きのめすナチュラルの女性に、コーディネーターって実は大した事が無いんじゃないかと考えていた。
 正直、ほんの1年前までCEの聖剣だとかザフトのトップガンだとかもてはやされていたのが嘘のようだ。時々アレは夢だったんじゃないかと思う時もある。
 ダラダラと話ながら車を走らせる二人であったが、やがて山の合間から海に面した町が見えてきた。
「あ、シン。町が見えてきたよ」
「やれやれ、ようやく到着か。キラ、船の手配は?」
「そっちはもう終わってる。どうするの?」
「先に荷物を軍に届けよう。燃料代だって馬鹿にならないんだ」
「うん、わかった。連合に連絡を取っておくよ」
34619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 23:15:55 ID:???
 港町だけあって、街は活気にあふれていた。
 エイプリフールクライシス以来、内陸部には物資が届きにくい状態が続いている。おかげで人が集まり活気にあふれるのは決まって港町となっていた。
 もっとも、二人はそんな活気にあふれる街には入らず、郊外にある連合の基地を目指した。
 
「止まれっ!」
 基地に近づいてくる大型のMS運搬用トレーラーを前に、ゲートの前で守衛が停止の合図を送ってくる。
 もっとも毎度の事だ。シンは各種の免許を取り出すと、トレーラーの窓を開け守衛に軽く挨拶をした。
「こんちわー、予約を取っておいた傭兵なんですけどMSを引き取ってもらいに来ました」
「許可書を……。東アジア日本自治区あ、今は日本独立自治区か。デスティニーカンパニーの、シン・アスカと、タケル・K・ヤマトで間違いないか?」
「ああ、こっちは身分証明書。この基地では買取はやってるのか?」
「許可書は本物と……、残念ながらここではやってない。地中海送りになるが構わないか?」
 許可書と免許を確認しながら守衛は答える。
 まぁ、シンもこの小さな基地で査定を行なっているなどと期待はしていなかったし、それでも問題は無かった。
 連合相手だと役人仕事なので少し時間はかかるが、逃げられる心配がまず無い。これがジャンク屋相手だと、悪徳業者が混じる可能性があるので最後まで油断できないのだが。
 だから、シンも気軽にそれで良いと答える。
「ああ、それで構わないぜ」
「そうか、めずらしいな」
 もっとも、それで良いと答える傭兵は意外と少ないらしい。
 基本的にジャンク屋ではリスクもあるが、ほぼ確実に連合よりも高値で売れるからだ。待つくらいなら、ジャンク屋に駆け込む事が多い。
「善良な市民の義務を果たしているだけですよ。まぁ、ジャンク屋には良い顔されて無くってね」
「ま、確かに最近のジャンク屋は性質が悪いからな。じゃあ正面駐車場で待機していてくれ。すぐに担当官が向かうはずだ」
「了解、入ってすぐ右ですね」
「ああ、そっちだ」
34719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 23:22:48 ID:???
 担当官がやってきたのは、駐車場にトレーラーを止めて直ぐであった。
 事務院らしい腹の出た中年男を引き連れてやってきたのは、年のころならシンやキラとさほど変わらない若い青年士官であった。
 青年士官はトレーラーの傍まで来ると、慇懃な態度を崩さずに名乗りながら握手を求めてくる
「エドガー・バートランド中尉だ。今回の買取を担当する」
「あ、デスティニーカンパニーの代表取締役のシン・アスカです。こっちはうちの社員でタケル・K・ヤマトです」
「宜しくお願いします」
 青年士官の握手に応じる。一方、青年士官はと言うと、シンとキラの名前を聞き意味ありげに笑う。
 ザフト崩壊から1年。既に過去の人となっている二人ではあるが、未だにネームバリューは失われていない。実はあっちこちに偽者だとかパチモンがいるぐらいなのだ。
「ほほう、シン・アスカにK・ヤマトね……」
「ええ、元ザフトのシン・アスカと元プラント代表代行のキラ・ヤマトですよ。それが何か?」
 そんな青年士官に、シンはあっさりと自分達の出自をばらす。
 あっさりばらされると思わなかった青年士官は、思わず慌てた。
「お、おい、そんなにあっさりと」
「別に隠しているわけじゃないですからね。じゃなきゃデスティニーカンパニーなんて会社名はつけませんよ」
「でも、名前は?」
「ああ、僕の名前? パチモンが煩いから改名したんですよ」
 たまに、自分こそ真のキラ・ヤマトだとか名乗り事件を起こす馬鹿が出てくるおかげで、住んでいるアパートの扉が落書きされるなどと言った事が起きた。
 自分に落ち度は無いのだが、その度に大家さんに頭を下げるのも馬鹿馬鹿しい。怒られるならまだ良いのだが、同情のあまり泣かれると実にばつが悪い。
 そんな個とが度重なって、いい加減めんどくさくて少しだけ改名をしたのだ。
「は、はぁ。大変ですね……」
 そんな妙に達観した二人を前に、野望の青年士官も毒を抜かれたかのように呆然と答える。
 CE最強の二人とコネクションをつくり、なりあがろうとせこい事を考えていたのだ。
 もっとも、現在では貧乏に追われる二人にそんな力は無い。こういう手合いも、毎度毎度出会っていれば対応もぞんざいになり、適当にあしらう技術だって身につく。
 シンが適当に青年士官の相手をしている間に、キラは中年の事務員に話しかけた。実務の話はこっちだろうと当たりをつけていたのだ。
「んじゃ、書類はこれとこれで。MSは降ろしておいてくださいね、こっちで危険物関係の調査をしますから」
「はい、わかりました。どれくらいかかりますか?」
「そうだね、うちで調査して本部に送るから、半月ぐらいかな。書面で査定表を送るので異議があるときは2週間以内に連絡をくださいね。異議が無ければ翌月頭に口座に振り込んでおきます」
 まぁ、この規模の基地であれば時間はその程度だろう。システムの説明もいつも通りだ。
 キラは書類を確認すると、サインを書き込み写しを受け取った。
「それにしても……」
 そして、情報収集をかねた雑談をしようとした、その時だった。
 突如、基地の警報が一斉に鳴り出す。各所のランプが赤く瞬き、一斉に怒声が響き渡る。
「敵襲だ、町が海賊に襲われているぞ!!」
「基地にもMSがっ!!」
 その叫びに、キラとシンは思わず顔を見合わせるのだった。

 動でも良い話だが、この事件がきっかけでエドガー・バートランド中尉の運命も大きく愉快な方向に変わるのだが、それはもう少し先の話。
348通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 23:22:49 ID:???
タケルってキラの偽名また微妙な中の人つながり持ってきたなぁw
タケルちゃん!支援
34919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 23:26:24 ID:???
MS解説・4

モビルスーツ運搬用トレーラー“アレイオーン”

搭乗者 シン・アスカ、キラ・ヤマト
主武装 なし

 作中でシンとキラがMSの運搬に使用しているトレイラー。最大でMSを2機まで運搬可能。
 以前に盗賊から取り上げたトレーラーで、かなり高性能。簡単な整備ならこのトレーラー内で可能な他、ホバー機能があり”浮き輪”を出せば水上での運用も可能。
 さらに、ビームライフルを接続すれば簡易戦車になると言う万能ぶり。
 ぶっちゃけ、ポンコツのプロトジンをこれで運用しているなど宝の持ち腐れ。
 実はこれ一台で状態の良い中古MSが2機は購入できるのだが、二人はその事実に気がついていない。
35019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 23:27:24 ID:???
と言うわけで、お目汚し失礼しました。
第3話投稿です。そろそろ別の話の執筆に戻ります(`・ω・)

なお、マダオと勘違いされている肩がおりますが、
MA=DAOは
『MA(XIMUM:マキシマム)=D(RIVE:ドライブ)A(CTION:アクション)0(ゼロ)』
の略です。
決してマダオじゃないヨ、偶然アルヨ


三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡
351通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 23:29:26 ID:???
Wだけじゃなくゼロノスもかよっつーか仕事速いなGJ
35219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/22(火) 23:36:34 ID:???
あと、

>>332

すいません、桑島ボイスで胸の大きいヒロイン(偽)は別の作品に要るので、今回は出せませぬ(ぇ
353通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 23:40:38 ID:???
>>350
逃がさぬ!相変わらずネタが早くて飽きませんわwてか、MA=DAOの略!!何という巧妙な・・・
それにしても、アクションゼロって聞くとヤザンさんが浮かんでくるぜw

しかし、二人ともスレてるな〜。シンはいつもの事だけど、ピンクに全部丸投げされて頑張った後なキラもいい感じだwww
そして、その二人をボコボコにするナチュラルのヤヨイさん・・・どう考えてもガッt(ry

何か中尉さんの末路が楽い事になりそうだが、次回はドサクサに紛れての火事場泥棒ですね!?

メインの執筆作業もガンガッテ下され〜
354通常の名無しさんの3倍:2009/09/22(火) 23:57:00 ID:???
>>352
じゃあ、今は我が世の春(?)で、超ビッチな赤毛姉妹とハーレムなギャルゲー主人公状態な凸と
ちゃっかり転がり込んだピンクがトコトン落ちていくのを楽しみに…
ピンクはともかく、赤毛姉妹は凸が全財産失っても着いていって、キラシンは「意外だ」
「俺達はそんな気配すらないのに、なんで凸禿だけ」と会話してるヲチでもいいかもしんないwww
355通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 00:03:37 ID:???
19氏滅茶苦茶ノリがいいなwwwGJ

一月以上スランプの俺涙目、絵だけど
356通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 00:13:56 ID:???
>桑島ボイスで胸の大きいヒロイン
ブルージェンダーという作品を知っている人はいるのだろうか?
357通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 00:19:28 ID:???
アキトは私のことがだーい好き!
じゃないの!?
358360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:27:56 ID:???
少女エルフは目を覚ますと、部屋の薄暗さと首の痛みを感じて頭をブンブンと振る。
皮膚を剥いだ背中とお尻が痛むから、うつ伏せの姿勢で寝るようにするのだが、慣れない姿勢のせいで
首が痛くなる。あと、単純に寝床が狭い。
エルフは床に無造作にちりばめられた、本とかディスクケースを踏まないようにして、慎重に布団をたたむ。
シャツ一枚とショーツしか着ていない格好で、頭を掻きながら台所に行く。冷蔵庫を開けると、同居人の
ために作ったツナマヨサンドもアイスティーも手がつけられていない事が確認できた。
「あとでちゃんと食べてくださいよ?悪くなったらイヤですから」
ブーンと唸るようなコンピュータの起動音が狭い部屋に響いていたから、同居人が起きているものとして
声をかけるが、その同居人の男はか細い声で、うん、と生返事を返すだけだった。
サンドイッチを半分だけ食べた後、エルフは身支度を始める。借り物のズボンとシャツはダボダボで、
無造作に伸びた髪をサイドテールの形でまとめる、不思議な格好をしていたが、顔立ちがよいためか、
そんな格好でも不思議な魅力があった。
「お見舞い行ってきますね。夜までには帰ってきます」
同居人の返事を待たずにエルフは玄関を出る。外の表札には『Takt Soma』と書かれていたが、これは
偽名だ。
現在、エルフ・アスカはキラ・ヤマトの閨(ねや)に居候している。

 逆襲のシン 銀色の腕の少女、紅い瞳の少女編
 第1話『spirit link』

《セプテンベル・ツー》の朝は、出勤する会社員や作業員でごった返していて、コロニー内のリニアトレインや
車道は絵に描いたような通勤ラッシュの様相を見せていたが、宇宙港への道は寧ろ空いている、人の流れに
逆行するように、エルフはシャトル発着場へと自転車で向かう。
本当は、エレカでもバイクでも、それこそモビルスーツでも乗りこなせる少女なのだが、プラントですら未成年
扱いされる年の彼女には、選択肢はあまり無かった。この自転車もキラ・ヤマトからの借り物で、少女が
乗るにはアンバランスな代物だった。
《セプテンベル・ツー》から、シン・アスカが入院する軍病院がある《アーモリー・ワン》へ行くには、一日二往復
しか出ていないシャトルに乗るしかない。
エルフがプラントコロニーに住まうようになってから、彼女の生活はシン・アスカの世話をすることが生活の中心に
なっていた。
359360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:29:35 ID:???
自転車ごとシャトルに乗り込み、程なくして《アーモリー・ワン》に辿り着く。
再び自転車にまたがり、ペダルを立ちこぎで回す。
ザフトのコロニーらしい殺風景な市街を走っても、《エル・クブレス》にいた頃にはいつも感じられた緑や土の匂い、
潮風や獣の匂いが全くしない、乾ききった空気。
人工的に作られた、居心地のいい空気が、エルフは好きになれなかった。
10分ほどで軍病院に着いたエルフは、敷地に自転車を無造作に停めて、そのまま早足に病院の中に入る、
「今日もご苦労様、手はちゃんと洗うのよ」
受付に座る事務員も、すでに少女の事は顔パスで通してくれる。
病院ゆえに、廊下を走るわけにもいかないが、早足で病室へ向かいながら、エルフはいつも、病室に入る前は
期待と不安で胸が一杯になる。
今日は、シンは起きているかな。
今日も、シンは起きないのかな。
そして、病室に入ると、やっぱりシンは目覚めていなくて、悲しくなるのが習慣になってしまった…

「ルナマリア、さん?」
病室に入ると、まず目についたのは粗末な丸椅子に座ったまま眠っているルナマリア・ホークの姿だった。
確かに昨日は、久しぶりに見舞いに来ていたけど、彼女には仕事がある。病室で一夜を明かすなんて、
私もそうしたいといつも思っていたけど…尋常じゃない事だ。
「ルナマリアさん、起きてください!」
思わず耳元で怒鳴りながら、肩をゆすって起こそうとする。ルナマリアは直ぐに目を覚まして、寝ぼけた目で
エルフの顔を見つめる。
「んあ…シン?髪伸ばしたっけ?似合わないよ」
「マジで寝ぼけてますね!エルフですよ!」
「ああアンタか…今何時?」
「7時58分です。占いでも見ます?」
時間を聞いた瞬間にルナマリアの顔は青ざめ…次の瞬間には悟りきった顔になった。
「軍務って、サボれないかなあ?」
「知りませんよ、そんなの」
「冗談よ」
今度はしれっとした顔をしながら、ルナマリアは手櫛で髪を整える。
「シンの事、ちゃんと見てるのよ…それと」
ルナマリアがエルフの顔を見て話す…この二週間、殆ど無かったことだ。
「敬語が似合わないわ、あなた。シンと同じで」
冗談とも悪態ともつかない事を言い残して、ルナマリアは病室を出て行った。

「何かあったんですか?」
検温をしにきた中年の看護婦にエルフが聞くと、看護婦は優しい笑みを浮かべながら答えた。
「昨日、アスカさんが寝言を言ったんですよ。若しかしたら目を覚ましてくれるかもしれないって思って、ホークさん
ったらずっと傍にいたんですよ?結局、起きませんでしたけど…」
「そうなんですか…よかったあー」
さっきまでルナマリアが座っていた椅子に腰をかけながら、エルフは安堵したように息を大きく吐く。
「ですから、今日はアスカさんのこと、ちゃんと見ていてくださいね。目を覚ましたときに誰も居ないんじゃ、
寂しいと思いますから」
言われるまでも無い。エルフは椅子に座ったまま、じっとシン・アスカの顔を見つめた。
この役をルナマリアから取るのは申し訳ないとも思ったが、私だって、シンに早く起きて欲しかった。
二週間の間に、シンに言いたい事は、積もりに積もっていたのだから。
360360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:31:24 ID:???
遅刻ギリギリでミーティングルームに入ったルナマリアの顔を見て、新兵ボーラスは言いようの無い不安を感じた。
「今日、ヤバイかも…」
「どうしてよ?ボーラス君」
隣に座るクィンは、訳が分からないという表情をする。
「ルナマリアさん妙に嬉しそうだ、それに服もヨレヨレだし…朝帰りと見た」
「よく見るね…変態さん?」
「ちげえよ!一を見て十を判断するのは、客商売の基本だぜ?」
「そんな事無いと思うし、今は軍人でしょ?」
ボーラスとクィン以外にも、私語をやめない新兵は居たので、ルナマリアは彼等を黙らせるように手に持っていた
ファイルをバン!と机に叩きつける。

「さて!今日で訓練も11日目、クソ新兵な貴方達も、少しはモビルスーツ操縦というものが解ってきたかしら?」
ヤバイ、マジで浮ついているぞ。今日のルナマリア教官は。
何か嬉しいことがあって、それが待ち遠しい子供の目つきをしている。
こういう時、自分達はきっと酷い目に遭うものと相場が決まっているのだ。表情と声音だけで、ボーラスは
そこまで判断した。
ちなみに、彼女が言うところの『クソ新兵』は、この訓練の中で15人…全体の半分が既に脱落している。その中
には昨日ルナマリアに歯向かった勇気あるザフトレッド2名も含まれる。
というか、最初10人いたザフトレッドは現在2人しかミーティングに参加していないのだが。
「今日は教官直々に稽古をつけてやるわ!1対2の模擬戦闘、1が私で2がアンタ達よ、チーム分けは私の
指示に従いなさい…負けたら、愉しいわよ?」

「さてと、どう相成りますやら…」
『ボーラス君、もうちょっとやる気を見せてよ。相手が隊長代理だからって』
「解ってるよ!俺達に相手を選ぶ権利は無いんだからな、ハァ…」
ボーラスはいつも通り、クィンとチームを組んで訓練用の《ダガーU》に乗り、模擬戦用にあつらえられた残骸や
小隕石が浮かぶ宙域を警戒しつつ飛行していた。
今回想定されたケースは『海賊に襲われて、窮地にある友軍を救援しつつ、賊を討伐する』というもので、その
海賊役をやるのがルナマリア教官というわけだ。
ボーラスの組は2番目の出撃だ、つまり最初に出撃した『犠牲者』を助けないとならないわけで…
「賊が見つかったら俺が前に出る。友軍と賊を引き離すから、保護した後、援護してくれ」
『しばらく一人で引き受けることになるよ、大丈夫?』
「足手まといが足手まといを二人も助けないといけないんだ。少しはリスクを背負わないと、リターンが無いよ」
そこまで言い切って、ボーラスは一つ深呼吸をする。
(これは意趣返しだ、賊を討伐することよりも、アスカ隊長を助けることを優先した俺への)
それが解るからこそ、今は両方、こなさなければならない。
361360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:32:28 ID:???
『敵機捕捉、映像を送ります』
スナイパーパックを装備しているクィンの《ダガーU》は一般機より目が良い。残骸の陰に隠れながら
仮想敵機であるルナマリアの朱色の《ダガーU》の姿を捉えた映像が、ボーラス機にも送られる。
「うげ、わかりやすい事をする…」
エールパックを装備した紅い《ダガーU》は、訓練兵が乗る沈黙状態の《ダガーU》に斬艦刀の刃を当てて
脅しに使おうとしている。
もう一機の《ダガーU》は相対的下に位置する隕石に叩きつけられて、こちらも沈黙していた。
中の人、死んでなきゃいいけど。
「相手はこっちに気づいているか?狙撃は?」
『解らない…狙撃は先に気づかれそう』
「解った、やっぱり最初の作戦で行こう。ミサイルコントロール、任せたからな」
『了解…怪我しないでね?』
「ルナマリアさんに聞いてくれ!」
叫ぶなりボーラスは、自機に背負わせたブレイズウィザードのミサイルを斉射、同時に自分もルナマリア機に
向かって吶喊をかけた。

「そう来たか!ボーラス!」
ルナマリアは内心舌を打つ。脅しに使っていた斬艦刀を前に構え直し、内蔵ビームガンと頭部機関砲でミサイルを
撃ち落し始める。向こうが近づいていたことは解っていたから、狙撃ならば訓練兵の《ダガーU》を盾にして
やろうかともおもったが、ミサイルの弾幕相手にそんなマネをすれば自分も砕かれる。
「ミサイル程度でどうこう…何っ!?」
突如、ミサイルが急激にベクトルを変えてルナマリア機…ではなく、ルナマリア機が抱えていた《ダガーU》の
左肩の付け根に二発命中する。炸薬を抜いた模擬弾頭であるが、運動エネルギーだけで間接部を破壊し
ルナマリアと友軍機を無理矢理引き剥がす。
種を明かせば、ミサイルはクィンの手によってマニュアルコントロールされたのだ。ドラグーンのような特殊な
コントロールではなく、ボーラス機を親機に見立てた短距離操縦であるが、奇抜なアイディアではあった。
「クィン援護!」
「了解!」
片腕を失った《ダガーU》をボーラス機が拾い上げるのと、ルナマリア機に対して狙撃弾が繰り出されたのが
ほぼ同時、ボーラスは友軍機のオーバーライドを起動させ、自動的に後退させてやる。
「オーバーライドは使える、よし…帰ってろ!」
ルナマリアも狙撃から身を隠すために、デブリの物陰に伏せざるを得なくなり、その間にボーラスはもう一機も
オーバーライドで帰還させた。

「ここまでは50点でしょ、教官!?」
『20点ね、私を倒せたら、お情けで満点だ!』
ルナマリアも瞬時に、狙撃の射線をさえぎるように漂流物をつかってボーラス機に接近するルートを見つける。
ボーラスは斬艦刀の剣戟にはまともに立ち向かおうとはせず、離脱をかけようとするが、ブレイズウィザードの
推力をフルに使っても、ルナマリアからは逃れられない。
362360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:33:36 ID:???
「無理、クィン助けて」
「もうちょっと頑張ってよ!」
こうも密着されていると狙撃で敵だけ落とすというのは至難の技。故にクインは、ボーラスの正面にある隕石に
数発、大型ライフルの高速弾を打ち込みその巨岩を砕く。
「オッケー、これは読めないだろ!」
ルートが開くことを予測できていたボーラスと、できない筈のルナマリアには差がある。その虚を突いて反転、反撃に
転じようとしたボーラスは、目の前に大岩が迫っていることに驚愕する。
ルナマリアは直進したばかりか、斬艦刀に砕かれた隕石の一片を突き刺して、それをさながらハンマーのようにして
ボーラス機の頭に振り下ろす。
「嘘だろ!?ふぐぉ!!」
一発で頭部を完璧に砕かれて、首なしになった機体に二撃目が繰り出される。今度はコクピット部へぶつけられた
岩石は粉々に砕かれるが、ボーラスも衝撃に耐え切れなかったのか、《ダガーU》は沈黙した。
『実体剣にはこういう使い方もあるのよ!』
簡単にボーラス機を沈黙させたルナマリアはそのままクィン機が伏せているであろう方向に向き直る、ボーラス機を
正面にかざして相手の狙撃を防ぎつつ、ルナマリアはブービートラップを発動させる。
オーバーライドで後退中の友軍機が、突如クィン機に向かって頭部機関砲を発砲したのだ。
「え!?どうして!」
すんでのところで離脱したクィンだったが、動揺が激しく次の行動に移れていない。
ルナマリアは彼女の様子を見やり、(操縦は上手くても、とっさの判断はまだまだか)とクィンを評価し、ボーラス機を
投げ捨ててクィン機に接近する。
「ひっ!」
『二人とも不合格!出直してきなさい!』
そして、クィン機にエールパックの推力を生かした蹴りを打ち込んで、彼方へと飛ばしてやった。

「これで最後の組か…わあー、6番機下半身もげそうじゃん」
「隊長代理も戻ってきた…コクピットだけになってるよ?7番機」
保冷剤つきのヘッドバンドをつけたボーラスと意気消沈したクィンは、膝を抱えて座り込んで、哀れな訓練生達が
帰還する様子を格納庫で見ていた。
結局、訓練用に用意された8機の《ダガーU》は全てルナマリア一人の手によって戦闘不能なまでに破壊されてしまった。
「未熟者なのはわかってたけど、これから訓練どうするんだろ、地球の企業の人に怒られないのかな?」
「ルナマリアさんがそんな事気にするタマだと思うか?」
「それもそうだね…」
どうせ、機体が無いなら無いでハードワークが課されるであろうと思うと、二人とも気分が暗くなった。

「お疲れ様、狙いは悪くなかったけど残念だったわね」
機体から降りた後ルナマリアは、真っ直ぐ自分の部下の元に近づき話しかける。
この時だけは鬼教官ではなく、同じ釜の飯を食べ、同じ船で寝る『戦友』の声音で話しかけてくれた。
ルナマリアもずっと鬼教官役を演じるのが、ゆるくないのだ。
363360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:35:20 ID:???
「普通にやっちゃ勝てないのはわかってたんですけどね…自信あったんだけどなあ」
「トリック自体は悪くないわ、ボーラスがわかりやすく逃げすぎなのよ。速度が速すぎて、そのままじゃ衝突確実だったし。
オーバーライドに頼るのも良くないわ、私も一度、同じ手で引っかかったから」
成る程、とボーラスは心の中で頷く。ルナマリアさんらしくない、こすい手だとは思っていたから。
「ま、操縦も反応もまだまだね。機体も壊れちゃったし、しばらくは陸トレとシミュレーターでしごいてやるから、覚悟しなさい」
「りょうかーい…ん?」
「となると、私はやる事無くなっちゃったし、今日は早く上がれそうね」
「隊長代理…まさか…?」
「早く帰りたいからって、装備潰すようなことしますか普通!」
「チッ、ばれたか」
その時、ルナマリアはとても悪い顔をしていた。
「大丈夫、耐久テストと安全性テストも兼ねてるから。企業の人も泣いて喜んでくれるわよ」
「泣きながら修理するヴィーノさんの事も考えてくださいよ…」


「う…眩しい」
シン・アスカの意識が覚醒して、先ず感じたのは眩しいほどに目に入る照明の光だった。
(俺、モビルスーツに乗ってたはずなのに、どうしたんだ?)
頭に霞がかかっているかのようにぼんやりとする。思考と記憶がうまく纏まってくれない。
とりあえず身体を動かさないと、と思ったが、全身が固められてしまったかのように、身体がびくとも動かなかったために、
焦りを感じてしまう。
「起きたの?シン、よかった…私の事、わかる?」
声をかけられた方向に、反射的に首を向けようとするも首を回すことすら出来なかった。それに気づいたのか声をかけた
女…いや、少女は自分の顔を覗き込むようにする。
「俺…?じゃなかった、エルフか?」
「よかった、覚えててくれてた」
そう言った少女は、はにかむように笑って、額に手を当てる。
「えっと、熱は無いけど、具合悪くない?頭痛くない?それとも何か食べる?あ、でもお医者様に聞かないとダメか」
「待ってくれ、色々言われても困る。俺、一体どうしちまったんだ?そうだ…《エル・クブレス》!無事だったのか!?」
「あ、ああ。クブレスは無事だ、シンやザフトの人達のお陰で、守られたんだ」
「そっか、よかった…」
「でも、そのせいで…シンの身体、こんなに傷ついて…」
エルフの言葉と、自分の身体の状況が結びついて、やっと何が起きたのか、おぼろげに思い出すことができた。
「俺、撃墜されたんだよな…黒いアストレイと戦って、負けたんだっけ…違うな、駄目だ、思い出せない」
「無理に思い出すことないよ…シン、本当に、ごめんなさい」
「エルフ?」
「私のせいで…私が一人で突っ込んで、シンに助けられることが無かったら。シンもやられなかったかもしれないのに」
言いながら涙ぐむエルフを慰めようと、手を伸ばそうとして動かない。もどかしさを感じながら、シンは声をかける。
「エルフのせいじゃないよ。単純に俺の実力不足だったんだ、それか俺がマヌケだったか」
「そんなこと!」
「それでも悔やむというなら、無力を悔やむなら、後悔する前に考える事があるはずだろ。過去に囚われちゃいけないんだ、
前を、見ないと…」
シンの言葉は、まるで自分にも言い聞かせているようだった。エルフはそんなシンの姿を見て、自分とシンは、少しだけ
重なったのかも知れないと思えた。
364360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:37:07 ID:???
それからエルフは、《エル・クブレス》の顛末や、その後の事をかいつまんで説明した。
襲撃からすでに2週間以上経っていること、他のザフトの調査隊は全員無事だったこと、そして自分は、
シンの治療を手伝うために、プラントのコロニーにいること…
「《エル・クブレス》はいいのか?それに、住む場所だって無いだろうに」
「クブレスは、マスターとジーベンがいるから大丈夫だよ。私は元々、大したこと出来ないから。あと、家は
キラ・ヤマトの家に居候させてもらっている」
「マジ?」
「私も最初はビックリしたよ。でも、別に問題なくやっているよ」
「ならいいんだけど…」
デュランダルを討ったラクスの剣とも言われたキラ・ヤマトと、デュランダルの遺児とも言えようエルフが同居する
という話は、考えれば考えるほど妙に思えたが…
まあ、ヤマトさんはお人よしだし、エルフが問題ないって言うなら大丈夫なの…かな?
「何故だか知らないけど、私に同情的だったんだ。別に何をしてもらっているってわけじゃないけど、助かってるよ」
「ふーん…何でだろうな」
「私のことはいいんだ、シン、今は大丈夫か?痛くないか?」
「…よく解らないんだ、全身ガチガチに固められてるから、確かめようもないし」
両足両手、さらには首周りもギプスで固定されていて、部位の感覚もおぼろげにしか感じられない。
人生でこんな大怪我をするのが始めてだったから、どうにも具合が解らなかった。
「キツイな…エルフ、全治何ヶ月か聞いているか?」
「…完治に短くても五年って、お医者様は…」
「そうか…」
無意識に発した落胆の声を聞き、エルフが酷く暗い表情を見せたために、シンは慌てて取り繕う。
「いや、治る見込みがあるなら万歳だな!一日でも早く治して、復帰しないと!」
強がっていることが見え見えだったから、エルフは顔を背けるように立ち上がり、シンと同じぐらいに
取り繕った明るい声で叫ぶ。
「お医者様に知らせないとな!何か飲み物も持ってくるよ、それから…えと…」

「ルナマリアはそんなに怒って無いから大丈夫だよ。エルフだけが責任感じることなんて、無いんだから」

エルフは一瞬、その言葉を発した主がシン・アスカだと、どうしても『思えなくて』思わず振り向く。
「ルナマリアさんが、何て…?」
「へ?ルナがどうしたって?そんなこと言ったっけ?」
「…なんでも無い」
エルフは堪らず、逃げ出すように病室から走り去った。
シンは今のルナマリアの、荒んだ様子も、ルナマリアの心のうちも知るはずが無いのに。
断定的だったその言葉に、言いようの無い不安を感じてしまったから。

(第1話終わり、次回に続く)
365360あとがき ◆hQ87KuAhIY :2009/09/23(水) 00:49:56 ID:???
今回はここまでです、読んでくださった全ての人に感謝を。
前回さるさんで終わったので、前回分も合わせて。

《前回のあらすじ》
シン!シン!シン!シンんんんんんうわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!シン、シンんんんんんn!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!(略)

次回からちょっとずつ、話が動いていくと思います。
ネタ被り?自分の筆の遅さを呪うがいい。

>19様
その速筆ぶりに痺れる憧れる、です。GJ!
「かっこいいオリジナルのムウは死んでしまった、何故だ!」だったのですね…
どの作品も続き楽しみにしております。
366通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 00:57:52 ID:???
>>328
乙!
この物語にヒロインは必要ない気がする……それこそいたとしてもマスコット的なキャラのが面白いwww
367通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 02:11:13 ID:???
>>365
360氏GJ!
しかしこのスレにいると全治5年とか言われてもシンなら数ヵ月後に復帰しそうに思えるから困る。
シンかエルフの身に何か起こってるぽいのが気になる……  
368通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 10:12:09 ID:???
360氏GJです〜
エルフ可愛いよエルフ。そして、ルナ自重www

キラにとっては、エルフの存在ってクルーゼやら自分の出生やらを考えさせられるような存在なのかもな
てか、生活スタイルがNEETの頃に戻ってr(ry
369通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 11:28:48 ID:???
どんな事になってもエルフが「折った枝の数だけ骨を折る」と言うラノワールの教義に染まらなければ良い
370通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 11:30:18 ID:???
>340-342
あのシリーズはイマジナリーナンバーとかBDとか、種と似た話が多いな。
371通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 11:56:09 ID:???
大昔にFMクロスを書きたいと言ってた人が帰って来ないかといまでも思ってる。


スレ違いにならぬために撤退する友軍の殿として戦い戦果を挙げるシン・アスカ率いる独立部隊クリムゾンウォール(略して赤壁)
372通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 13:15:41 ID:???
>>357
やめとけ
あの人有能だが空気読めないぞwww
373傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 18:56:05 ID:???
前回の投下の際はご迷惑をおかけしました。
投下させていただきます。以前、火星祭りの際投下した物の続きのような話です。

>>365
360氏GJです。
シン復活ですね……あの赤服はやっぱり脱落しましたか
374傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 18:57:55 ID:???
暗黒の宇宙空間。
星光が照らすその空間を、星よりも更に眩い光が駆け巡っていた。
『撃て! 撃ちまくれぇッ!』
『相手はたった一機なんだぞ! たった一機のモビルスーツとナチュラル一匹に……!』
『ゼノン撃沈! ゴルギアス航行不能! モビルスーツ隊、損耗率50パーセント突破!』
地上のとある基地への襲撃を切欠にして、三度起こった地球=プラント間の全面戦争。
開戦から数ヶ月が過ぎた現在、数度の壊滅的災害を受けた地球とプラントの戦力は拮抗し、
衛星軌道上や地上、旧オーブ周辺海域などの激戦区では膠着状態が続いている。
それを打破すべく提案されたザフトの作戦行動として、地球連合軍の再建された月基地の攻撃に向かって進軍していたザフト軍艦隊。
その艦隊を急襲した機体が交錯していた。
『こちらエピクロス! 敵機が、敵機がこっちに――』
悲鳴のような言葉を最後に、その機体の右手から放たれた巨大な光弾に艦橋を抉り取られたナスカ級が
つづけて放たれた十六条のレーザーの直撃を受け火球に変じる。
数秒で撃沈された母艦から蜘蛛の子を散らすように逃げ出したザクが、再び放たれたレーザーに貫かれ四散した。

『ナスカ級撃破。残り4』
「よし、次だ」
縦横無尽に暴れまわるその黒い機体の股間といういささか如何わしい部分に配置されたコクピットで、
少女のような声とそれに対応するシン。
現行のモビルスーツの物とは大きく異なった内装の中、シンの纏った地球連合軍のパイロットスーツが際立つ。
『敵母艦よりモビルスーツ出現。ザク、グフの混成です。数6。ホーミングミサイルの使用を提案』
「了解。切り替えと制御を頼む」
『はい』
少女の言葉をシンが肯定し、一拍置いて黒い機体の後ろにミサイルが浮かび上がり、飛び出す。
少女――レプリカAI『DELPHI』の制御化に置かれているそれらはシンの機体に向かってきていたザクとグフの混成部隊へと襲い掛かる。
先頭の一機が慌ててスラスターを噴射するが間に合わずに次々と直撃し、六つの光が輝いた。
シンの口元が吊り上るが、直後のDELPHIの言葉によって掻き消された。
375傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 18:58:38 ID:???

『モビルスーツ撃破。敵母艦よりモビルスーツ出現。数23。きりがありません』
「数ばかりいたって!」
『戦いは数です』
物量では現在私たちが圧倒的に不利ですと続けたDELPHIが、息継ぎをするように言葉を置いた。
何を言うのかとシンが身構えるが。
『ですが、圧倒的な戦闘能力を有した者の一は弱兵の千にも値します。今回の場合、むしろ不利なのは相手の方です』
急に柔らかくなった口調にシンが一瞬固まる。
思わず操縦の手を止めてしまうほどに。
シンの動揺を感知したのか、DELPHIが更に続けて言う。
『オリジナルアヌビスに搭載されていた「私」のことは判りませんし、レプリカ、つまり今の「私」にとって男性のランナーは貴方が初体験ですが、それでも貴方が私にとっては
最高のパートナーであると理解できました。最初に搭乗した年増もそれなりでしたが、戦闘機動の際喘ぐのが煩かったですし……』

『貴方の単体での戦闘能力は最高クラスです。その貴方が、レプリカとはいえアヌビスと私を駆っているのですから負けるわけがありません』
柔らかな口調で紡がれ続ける言葉。

『それとも』
この私の貴方への評価は過大評価でしょうか、と少し気弱な調子で締める。
メインモニターを見つめていたシンの赤い瞳が輝いた。

376傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 18:59:28 ID:???
それとほぼ同時、ナスカ級から出撃したモビルスーツ隊が、動きを止めたアヌビス=レプリカに近付いていた。
その先頭を進むドムのパイロットである男は憤っていた。
本来ならば今頃は衛星軌道やアルテミス周辺に戦力を集中させた為に無抵抗の月基地を蹂躙し、
その行動がプラントの勝利へと繋がって自分たちは英雄になっていたはずなのに、と。
だが、現実は未確認の機体の横槍を食らい、気がつけば艦隊の半数の艦が沈められ、モビルスーツ隊も半分ほどまで減っている。
何よりも、ナチュラルが――少なくとも彼らの認識ではそうなっている――自分達の機体よりも高性能な機体に乗っていることが腹立たしかった。
「……各機、警戒しつつ包囲しろ。何時動き出すかわからんからな……」
それなりに優秀だった彼は、現在のザフトにおける指揮のセオリーとなっている『警戒しつつ云々』の指示を出してよりアヌビス=レプリカへと接近する。
もしも先ほどまでのありえない機動のGによってパイロットが気絶、またはショック死しているならば捕獲して持ち帰ろうと考えたゆえに。
が、ギガランチャーを持っていない左手でその胸部に触れようとした瞬間、
『私に汚い手で触らないでください』
コクピットに少女の声が響き、アヌビス=レプリカのウアスロッド=レプリカを握っていた左手が一閃、ドムの左手が肩口から切り落とされた。
突然のことに驚愕し動作を完全に停止させたドムに向かって放たれたゲイザーが直撃、機体の駆動機関を麻痺させ、更にアヌビス=レプリカの
背部に展開されていたウィスプが襲い掛かる。
パイロットの彼が意識を戻した瞬間ドムをウィスプが捉え、アヌビス=レプリカの右手へと引き寄せた。
「な、な……放せ! 放せぇっ!」
叫びを上げてスイッチやトリガーを操作するが、ドムは何の反応も示さない。
やがてドムのモノアイから光が消え、右手に握っていたギガランチャーがその手を離れ、漂う。
コクピットの照明や表示も次々と消え、メインモニターだけが残る。
377傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 19:00:14 ID:???
『隊長? 応答を!』
『なにやってんだよあんたは。遊んでんのかぁ?』
左腕を切断された上に無抵抗で敵機の右手へと収まった隊長機に流石に異変を感じたのか、周囲を囲んでいた彼の部下たちが
集まり始める。
その通信が聞こえているのかいないのか、唯一残った光源であるメインモニターに映ったアヌビス=レプリカの犬に似た顔を見ていた
彼が、悲鳴を上げた。背筋を悪寒が駆け抜ける。
「お前ら、すぐ離れろッ! こいつは何か――!」
その悪寒のままに指示を叫んだ瞬間、彼は激しい振動と凄まじいGの中に放り込まれた。

『お前ら、すぐ離れろッ! こいつは何か――!』
沈黙した隊長機から通信回線越しに絶叫が轟いた直後、最も近付いていたガナーザクが横薙ぎに吹き飛ばされた。
紫と黒の鋼鉄――アヌビス=レプリカの右手に鷲掴みにされハンマーのように振り回されるドムに。
珍しく連携が取れていたのかすぐに横のスラッシュザクがフォローに回るも、突っ込んできたアヌビス=レプリカのドムハンマーに両腕を叩き潰され沈黙した。
同時に、ドムの右手が圧し折れ明後日の方向に吹き飛んでいく。
格闘技のジャイアントスイングのようにドムを振り回しながら、アヌビス=レプリカが動き始める。
暴風のようなそれに巻き込まれ、次から次へとザクが、グフが破壊されていく。
「……なんで、ガキに、こんな動きが……」
『ガキじゃない! 俺はもう成人だ!』
「……もう一人!? 男女で二人乗りってお前!」
遺伝子操作で強化された三半規管さえ全く役に立たないほどの振動と衝撃に翻弄され続けるドムのパイロットの呻きに、シンが答える。
それによって更なる混乱を起こした彼に、DELPHIが追撃をかけた。
『だからなんですか? 複座なんて珍しいことでもないでしょう』
「な、なな……ふざけんな! 連合は何時からそんな羨ましい体制に……!」
『羨ましい、ですか……ええ、いいものですよ。運命の人と一緒に戦えるというのは』
『DELPHI?』
「……う、運命……畜生!」
絶望に染まったドムのパイロットが叫び、それと同時に最後の一機が下半身を横薙ぎにされてあらぬ方向へと吹き飛ばされていった。

『敵モビルスーツ全滅。残存するナスカ級三隻ならびにエターナル級、後退するようです』
「逃がすかッ!」
ドムのパイロットが沈黙したのを良い事に冷徹な口調に戻ったDELPHIの言葉にシンが答え、
背部のウィスプを展開させて後退を始めたナスカ級とエターナル級に突進する。
エターナル級とナスカ級がそれぞれに装備された艦砲とミサイルで迎撃するが、外れるものは無視し、当たりそうなものはドムで防ぎながら
一直線に肉薄した。
「追いついた……食らえ!」
戦闘の余波を受けていたのか、一番足が遅かったエターナル級に追いつくと、その後部ハッチにボロボロになったドムを叩き付けた。
レモンイエローに染められた装甲が大きく歪み、ドムがめり込む。
『ま、待てよ! そんな動きが出来るってことはあんたら二人ともコーディネーターだろ? だったら俺からラクス様かキラ様に――』
「残念ながら交渉の余地は無い。そういう契約だからな」
『そういうことです。あと、正確に言うなら私はAIですが、何か?』
な、と今一度ドムのパイロットが息を呑み、アヌビス=レプリカがエターナル級から距離をとる。
378傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 19:01:27 ID:???
『目標、一直線上に並んでいます。ベクターキャノンの使用を提案』
「よし、切り替えを頼む」
『――ベクターキャノンモードに移行 』
DELPHIの台詞と同時にウアスロッド=レプリカをベクタートラップに収納したアヌビス=レプリカの背中から
全身を覆うようにパーツが現れ結合し、巨大な砲身が姿を現した。
後部を映すモニターをみたエターナル級のブリッジが、恐怖の叫びに包まれる。
『エネルギーライン、全弾直結』
『待ってくれ! お前、まさかAIとそういう関係だってのか!?』
スラスター光を反射して禍々しい輝きを放つそれ――ベクターキャノンに、光が宿り始める。
もはや恐怖が麻痺しているのか、ドムのパイロットが上ずった声で呟いた。
『ランディングギア、アイゼン、ロック 』
アヌビス=レプリカの脚部からアンカーが伸び、手近にあった大型の残骸に固定された。
「だったら、どうした」
『へ?』
『チャンバー内、正常加圧中……ライフリング回転開始』
シンの冷淡な言葉とそれに対する疑問の声を遮って、 DELPHIの言葉が続く。
ベクターキャノンに展開したライフリングが回転を始め、段々と加速していく。
チャージされたエネルギーが、光となってあふれ出す。

『――撃てます』
「AI萌えのォ……何が悪いぃぃぃぃぃ!」
シンの魂の叫びと共に放たれた光の奔流が、エターナル級とその前方を最高速度で航行していたナスカ級三隻を呑み込んだ。
そのまま遥か彼方まで伸びていく光は、やがてぼやけて。

379傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 19:02:35 ID:???
「――ん?」
机に突っ伏して眠りこけていた男が、薄らと目を開く。
暗闇の中、二、三回の瞬きを経てその銀眼がしっかりと見開かれた。
「……今のは夢。なんだ、そういうことか」
んん、と伸びをした銀眼の男が残念そうに呟いた。
机の上に乗った照明のスイッチを入れ、今しがた見た夢を愛しい物のように思い返す。
「ふぅむ、やっぱり寝る前にあれいじってた影響か……残念だな……」
ち、と舌打ちをした男がパソコンの上に置いてあった銀縁の眼鏡を掛け、座っていた椅子に掛けてあった新品の白衣に袖を通す。
いやぁ。本当に残念だな、と呟きかけた口が、途中で止まる。
「待て、今何時――?」
少し引き攣った声で呟きながら電子時計のディスプレイを見る。
結果――午前七時三十八分。
何時もならばとっくに朝日が昇っている時刻。
何故、こんなにも暗いのか。
と、妙な気配を察した白衣の男が窓へと振り向いた。
剣呑な目つきになって左のポケットに左腕を突っ込み、中の物――愛用の大型拳銃のグリップを握って安全装置を解除。
そのままそろりそろりと窓へと近付き、意を決してカーテンを開いて銃を構える。
目が合った。
「……総帥?」
窓を覆うようにして部屋を覗き込み、朝日を遮っている虚ろな眼窩――ハンドレッドブリッツと。
赤いラインが通り過ぎたそのカメラアイから声がする。
380傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 19:03:23 ID:???

『主任……気がつかないとでもおもったのですか?』
「な、何がですか総帥」
『……先日のスパイについての報告を確認しました。私のモバイルも経由していたようですね』
「は、はあ……まさか!」
『そのまさかです。私のモバイルにもしっかり閲覧記録が残っていました……何ですか、アヌビス=レプリカにプレリュードブリッツって』
未知の素材による高性能機はわかりますが、衛星と同サイズってどういうことですか。
そう続け、ハンドレッドブリッツが一歩下がる。
機体と窓の間に隙間が出来、朝日が部屋の中に差し込む。
『答えなさい。これらの設計や検証を繰り返していたせいでネロブリッツVとそのパックの開発やレクイエムUの設計が遅延していたんですか?』
「そ、それは――仕方が無いじゃありませんか! 兵器の設計に携わった以上一度はこういった熱血系スーパーロボットを開発しt」
白衣の男が言い終える前に、窓にハンドレッドブリッツの左拳が飛びこんだ。
防弾ガラスを突き破り、壁を二枚ぶち抜いて停止する。
粉々になった窓ラスに混じって、砕けた銀縁の眼鏡が血塗れで転がっていた。
381傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/09/23(水) 19:07:50 ID:???
以上です。
すみません、帰省して久々に連ザUとアヌビスやって戻ってきたら打ってました
382通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 19:08:23 ID:???
また技術者が一人○○送りに
383通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 20:23:50 ID:???
なんか最近のここの作品、オリキャラオリMSオリ設定ばっかりで種運命の原型留めてないような……
数は多いのは良い事だし中には楽しみにしてる作品もあるんだけど
アストレイも入れればキャラの数は多いんだから、口調だけ特徴的にしたオリキャラとか出さなくても
オリキャラの恋愛話出されても正直どう反応していいかわからんし

見せ場には既存のキャラ使うわけにはいかんのだろうか
384通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 20:27:54 ID:???
アフターだからなあ
本編終了後に動かしやすいキャラがどれだけいるかっつー話だよね
名前のあるパイロットはみんなエース級だし、連合側にはほとんど人が残ってないし
385通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 20:33:47 ID:???
なんつーか種って名無しのキャラの印象が薄いんだよな
特に1st辺りと比べると
386通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 20:59:21 ID:???
種SS特有の問題だよなあ。アニメに不満を持った人が書いてる&見てるから、嫌いなキャラとかMSが多い。まして
逆シンなんてその最たる物だと思う。
387通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:06:05 ID:???
戦後日のあたる場所に居られるのはラクス政権に屈した…
百歩譲っても少なくとも逆らわない者達だけだからなあ。
388通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:06:53 ID:???
ま、仕方ないんじゃね?
主人公陣営敗北エンドだし、主役機破壊されてだし
何よりラスボス一行がセイギノミカタだし

ところで誰も感想つけてないんでデルフィさんは貰っていく
389なんとなく:2009/09/23(水) 21:18:06 ID:???
>383
その原型を留めてない 最たるものが来ましたよ
短いけど21話はじまります
390なんとなく:2009/09/23(水) 21:18:58 ID:???
前回までのあらすじ

『ルナマリアどうでしょう』は水曜深夜12:40分からガルナハンTVで放映開始予定

21話


「ねえ、戦艦かしてよ」
「やだ」
キラ・ヤマトのお願いは連合総司令のサイにあっさり断られた

そんなこんなでキラが地上で孤軍奮闘している頃、宇宙へと飛び立ち戦闘状態に入った
ガルナハンディステニーの内部では・・・

「おー、でっかい大姉さまだー」
「わーい 何?このどくろマークのボタン」
「もさもさアフロー」
「こら、アフロ引っ張るな ああ、それはおしちゃ駄目!!」
首領・アスカとチビーズが壮絶な死闘を演じていた

「ごめんね、お兄ちゃん この子たち預からなきゃいけなくなって」
マユがロケットパンチの連発でノックアウトしてしまったNO・5は
いまだにホテルの部屋で気絶中である

その結果、責任を持ってマユがチビーズを預かる事になったのだが
何せいたずらが好きでしょうがない3人である
縦横無尽にコクピットブロックで遊びまくっているのである

尚、そのコクピットブロックの床に血まみれで倒れているハタハタさんは
その流された血で

『私は秋田県の有名な美味しい魚ではありません』とダイイングメッセージを残している

そんなコクピットブロックに通信が入る
『そこの巨大MSの方、応答してください』
「ん?」
ガルナハンディステニーのモニターに映し出されたのは
アスラン似の女性だった
391通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:19:43 ID:???
ここまで崩せばある種の美学w
392なんとなく:2009/09/23(水) 21:20:06 ID:???
巨大アスランの内部 市街を見渡せる場所でロミナ・アマルフィは悩んでいた
「うーん、変化にばらつきがあるわね」
巨大アスランの内部では沢山の市民がショタ製造触手の餌食になっていたのだが
普通にショタになったのもいれば、別のおっさんになったり
変化しなかったり、ひよこになったり、耳がとがってみたり
ロリになったり 年増になったり と実に不安定だった
「くっ・・・ロミナさんあなたの仕業だったのですか」
あの後、守りが薄くなったラクスはしっかりと捕まっていた マリューと一緒に
「私たちにこんな事させてどういうつもりなの!!」
「ふふふふ・・・」
ちなみにこんな事とは 発電機能のついたルームランナーに二人を固定させて
必死に全速力でこがせると言うもの
「さぁ、どういうつもりなのかしら・・・ねぇ」
そういうロミナの目線の先には二人のルームランナーで発電した電気で
シンバルを叩くサルのおもちゃがあった
「「むがあああ!!」」

その頃、ガルナハンディステニーの内部、市街地エリアの喫茶店
「あ、これはご丁寧に」
「あ、いえいえこちらこそ」
首領・アスカとNO・3がお互いに名刺交換をしていた

「しかし、あのアスランのクローンと言うには随分としっかりされておいでで」
「ええ、なにせ大姉様がアレですから」
「ああ」
小企業の社長と戦艦艦長 どちらも人を動かす立場なので気が合うのかもしれない 
その横で、
「「「「ご飯!! ご飯!! ご飯!!」」」」
とチビーズが騒いでたりする 
「マユちゃん・・・なんであなたも一緒になって騒いでるの」
「え、あー なんかそんな気分で」
一緒になって騒いでいたマユを見てコニールが頭をかかえていた


その頃、地上では・・・
「ねぇ、カガリ戦艦かしてよ」
「やだ」
キラが孤軍奮闘していた

                           続くのかも
393なんとなく:2009/09/23(水) 21:23:25 ID:???
今回はここまで かなり短いとは思うけど

次はやっと戦闘に入るのかな?
394通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:29:52 ID:???
なんとなく氏GJ!
最高ですね!

あ、傭兵?
お前詰まんないから消えていいよ
395通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:32:33 ID:???
一見どう考えてもショタ製造触手の動力源かと思わせといてシンバル猿w
宮下あきらの極道28号よりヒデェwww
目一杯全力疾走で鍛えさせある意味ショタとは対極に位置する
筋骨マッチョに作り変えてイメージぶち壊しにするハラですかね?
396通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:33:47 ID:???

>>394
死ね

397通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:40:06 ID:???
相変わらず原作破壊が酷いなあ(誉め言葉)GJ
しかしこの世界観で戦闘と言われても戦闘って何だろうって気分になる
398通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 21:57:06 ID:???
>397
歌バトル。
アニマスピチア。
399通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 22:45:48 ID:???
傭兵氏、なんとなく氏GJ!

オリキャラ多かろうが面白ければいいじゃない、気に入らないならスルーしなさい
400通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 22:50:03 ID:???
>>394
お前ブルコススレの方に誤爆して失笑買ってたよね
10分後に懲りずに工作とかしない方がいいと思うよ?
401通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 23:21:30 ID:???
>>397
しりとり
402通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 23:33:37 ID:???
>>397
ポップンなミュージックに会わせてダンスバトルだ!
403通常の名無しさんの3倍:2009/09/23(水) 23:50:52 ID:???
お二人ともGJです〜

傭兵氏のところの主任は良く分かっている!良ーーく分かっている!!AIは可愛くないとね!!
DELPHIもオリジナルのADAに負けない位いい味出してるし。ボイスはもちろんマユ仕様ですなw

なんとなく氏のは、ハートフルサンデーさんが相変わらず可哀想だが、3人娘にヤラれたのなら俺と代われ
ラクスと魔乳さんはダイエットだと思えばほら・・・でも、無意味な強制労働ほどキツいものってないよね〜。良く分かるわ、ホントに・・・

お二人とも、雑音など気にせずご自分のペースで頑張って下され〜



しかし、なんとなく氏のSSは仕事場で読めない危険物なんだよな。吹き出しそうになってヤバい事が何度かあるわw
404通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 00:17:59 ID:???
戦闘→銭湯→サウナ
405通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 02:32:15 ID:???
このスレに影響され
スペシャルエディション買っちゃいました。

アヌビスの(笑


あと
目障りな存在だから>>394はコテハンつけてよ。透明アボン出来たらしたいからさ。
406MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/24(木) 14:42:54 ID:???
>>381
コニール「並行存在って言うのは性癖と言うか萌え?も似るものなんだね……」
シン「萌えじゃない! お嬢様やミナさんの方がよっぽど萌え」
ルナ「(聞きたくないけど)一応、聞いとく、萌えじゃなかったらなんなのよ」
シン「愛かな……? 俺はAIに萌えなんて感情は抱かないけど、センチメンタルな運命を感じて心奪われた」
局長&コートニー「「うわぁ……」」
RB改めレイ「お前らが言うな」


傭兵氏の話を見て思い浮かんだ。
本当に、すまないと思っている……だが、私は謝らn
407通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 16:45:46 ID:???
>>406
吹いたw

お前シンじゃなくて公だろw
40819 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/24(木) 17:40:22 ID:???
とある害虫駆除業者、もしくは復讐者の日常 第4話『守りたいんだっ!!』


 基地襲撃の報にキラ・ヤマトが最初にとった行動は、シン・アスカの首筋を力いっぱい殴ることだった。
「はぅ」
 突然首筋を叩かれ、シンは白目を剥いてその場に崩れ落ちる。
「ふう、これでよし」
「こ、これでよしって!?」
 相棒を昏倒させたキラは、とても良い笑顔でキラキラとした汗をぬぐう。
 これはキラにとっては当然の処置をしたまでだ。なんせこの相棒、口ではすれた事を言っても、いざとなったら困った人を見逃せない熱血漢なのだ。あと先考えずに出撃するに決まっている。
 それ自体は別に構わないのだが、報酬が貰えず赤字ならまだマシな部類で、下手をすれば無断で暴れたと逮捕されかねない。
 連合には未だにブルーコスモス系の士官が多く、そこまで酷くなくてもコーディネーターというだけで犯罪者扱いされる事だってあるのだ。
 僅か2000万人程度のプラントコーディネーターが引き起こした事態を考えれば仕方ない部分はあるのだが、ラクスの手下だった頃の事で恨まれるならまだしも、それ以外で自分達が不当な扱いを受けたいとは思わない。
 軍属だったりラクスが何処からとも無く武器弾薬MSを調達していた頃とは違うのだ。身の安全と報酬の約束は自分で確保しないといけないのだ。
「ああ、気にしないでください。持病の癪ですから」
「持病って、違うだろ! 今明らかにぶん殴ったでしょう! この非常時にアンタ一体何やってるの!?」
 とはいえ、外部の人間からしてみれば奇行以外の何ものでもない。エドガー中尉は目を白黒させ全力でツッコミをいれる。
「いや、だから持病の癪だって」
「明らかに違うでしょ! ほら、この人後頭部にでっかいたんこぶが!」
「目の錯覚ですよ。細かいことはキニシナイ。それよりもちょうど良いから僕達を雇いませんか?」
「いやいやいや、細かくは無いだろう! あんた頭は平気なの!? 絶対おかしいよ、アンタ! えっ? 雇う?」
 キラの言葉に、エドガー中尉はふと我に返り彼の顔を見る。
「ええ、僕達は傭兵ですから。グーン3機にアッシュ2機……それと潜水艦1隻ですか。格安でお引き受けしますよ」
「だ、だが、私は担当官では……」
「何言っているんですか、ここで自分の雇った傭兵が華麗にMSを撃退したら、きっと高評価で出世間違いなしですよ」
 そこにはジャパノーズビジネススマイルを貼り付け勧誘するキラの姿があった。
「ほら、契約はこんな感じで。安いでしょう」
「いや、しかし……確かに安いが……」
 そこには普通の傭兵に雇うより2割は安い金額が明示されている契約書があった。
「基地が破壊され左遷ちゃいますよ。うまく行けば出世できるかもしれない。さあ、早く決めないと……」
 それまさに、悪魔の誘惑であった。
 そしてエドガー中尉は悪魔の誘惑に抗えなかった。

 これが、エドガー中尉の転落人生の最初の一歩となるのだが、どうでも良い話である。
40919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/24(木) 17:41:21 ID:???
「いつつつつ……、俺は何だって気を失っていたんだ?」
 エドガー中尉からまんまと契約をもぎ取ったキラは、シンをたたき起こすとプロトジンデスティニーのコックピットに放り込んだ。
 意識子は戻ったがシンはどうもいまいち首筋がおかしいらしく、しきりに首を捻っている。
「破片が飛んできて当たったんだよ。気をつけないと」
「そうか、鈍ってるのかな?」
「そうなんじゃない」
「トレーニング増やさないとだめかな」
「そういえば、ジョギング中に知り合った女子高生を紹介してくれるって話はどうなったの?」
「そんな約束してないし、おいしいフラグなんて存在してない! それよりも、状況は?」
 そんなシンに、キラはしれっと嘘を教えた上で、くだらない話題で話をそらす。一昔前だったら出来ない芸当だ。
「うん、連合の部隊が出ているけど、ストライクダガーばっかりで圧されているみたい」
「何だってそんな旧式ばかりなんだよ?」
 彼らが使っているプロトジンほどじゃないが、ストライクダガーも既に旧式になって久しい。
 ダガーLへの改装が終わってないところを見ると、この基地はどうやら相当重要度が低いらしい。
「僕に聞かないでよ」
「町の状況は!?」
「現在避難中みたい。ビームライフルは使えないって!」
「そんな高級品ついてないから心配するなって伝えとけ! キラ、機体のコンデションは?」
「左腕は何とか付けておいたけど、動かないと思って。本当に付けただけだから」
 当然だった。鈍器代わりにした腕をくっつけた所でまともに動くはずが無い。
 トレーラーでの簡易修理では限界があるのだ。
「バランス取りだけか……。格闘戦は出来ないって事だな」
「うん、重斬剣の変わりにアーマーシュナイダーを装備しておいたんだけど……」
「ああ、この間シールドのおまけで貰った奴か。使えるのか?」
「超振動モーターが無いから、装甲の隙間を狙って」
「無茶言うな! くそっ、どっかにガーベラ・ストレートでも落ちてないかな?」
 高速振動を行なわないアーマーシュナイダーでは、MSの装甲を切断するのはほぼ不可能といってよい。
 まして今回の相手は分厚い装甲が特徴の水陸両用MSなのだから、下手をすればアーマーシュナイダーが折れる。
 まあ、だからと言ってシンの台詞は……。
「そっちの方が無茶だよ!」
 と、なる。CEでもトップクラスのトンデモ兵器が、そんじょそこらに転がっていてはたまらない。
「わかってるよ! くそっ、しょうがねぇな! 出るぞ」
「うん、トレーラハッチオープン、進路クリア。キラ・ヤマト……」
 二人の操作でトレーラーのハッチが開く。
 正面モニターに真っ青な空が映し出された時、二人は出撃の掛け声を口にした。
「……シン・アスカ、デスティニー、行きます!」
41019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/24(木) 17:42:08 ID:???
 マリナは小学校の先生であった。
 その日もいつも通り登校して、子供達に音楽を教えていた。
 エイプリルフールクライシスから約5年、ブレイクザワールドからは約3年。何時終わるとも知れない長い戦乱が続き辛い時代が続いていた。欲しくとも物資が届かない、エネルギーも無い。
 弱い子供達から次々と死んでゆく。何とかしたくても何も出来ない。無力さだけが募っていく。
 そんな、地獄のような時代が続いていた。
 だがザフト崩壊から1年。来てようやく物資が届き始め、少しずつではあるが子供達に笑顔が戻りつつあった。
 子供達に、幸せな未来が今度こそ来るんだと思えるようになってきた矢先であった。

 突如町中に響いた避難警報。
 子供達は泣き出し、大人たちは狼狽する。
 窓の外には海からやってくる鋼の巨人の姿が見えていた。
 学校が海沿いにあったことが最大の不幸であった。逃げるに時間が果たしてあるのか? 一つ目の巨人はその鋼の爪をこの学校に向けているではないか!
「せ、せんせー!」
「こ、こわいよっ!!」 
 子供達が抱きついてくる。
 子供達はみな、戦争に対するトラウマを背負っているのだ、皆1度か2度は戦争で命を落としかけたことがあるのだ。
 せめて、せめて大人の自分がしっかりしないでどうする。
「だ、大丈夫よ。み、みんな」
 マリナは震える声で子供達を励ます。
 だが、そんなマリナや子供達をバカにするように、鋼の巨人の爪の付け根が輝きだす。
「せ、せんせー!」
「皆!」
 マリナは無駄と知りつつも子供を庇おうと抱え込む。だが、その努力もむなしく彼らは高熱に焼かれ影すら残さず地上から消える……はずだった。
 だが、そうはならなかった。

「させるかぁっ!!」

 大地を揺るがす男の声が響く。彼が思うのは腕だけしか残らなかった妹の事。弱かった自分の愚かさ。自分と同じ思いをするような人を、もう作りたくは無い!

「やらせないっ!」

 大空を振るわせる男の声が響く。彼が思うのは守りたくて守れなかった少女。思い出すことすら避けていた、自分の罪の証。あの時戦いの意味を知っていれば、あの小さな少女は死ななかったのに!

 そう、自分達は所詮は大罪人。人殺しを生業とする傭兵だ。良い死に方など出来まい。
 それでも、この力でやりたいことがある。やらなければならない事がある。

「俺は……」
「僕は……」

「「守りたいんだっ!!」」

 二人の叫びが、海に空に、大地に木霊する。黒と緑、歪な色彩のMSは、子供達の未来を守るために、その地に立ち上がった。
 その姿は、まるで神さまのようだったと後に子供達は語ったと言う。
41119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/24(木) 17:42:52 ID:???
「キラ! 後ろの学校は!?」
「大丈夫、窓ガラスが少し割れたみたいだけど大きな被害は無いみたい」
「シールドにエネルギーを回してくれ! 次が来るぞ!」
「うん!」
 シンの言う通り、目の前のアッシュは再びビームのチャージを始めている。
 本来なら速射が可能なのだが、それをしないのは相手がプロトジンと知って恐怖を煽っているのだろう。
 だが、この場合かえって好都合だ。逃げれない以上、速射をされたら対応しきれない。
 再び発射されるビームを、シンは微妙なシールド調整でやり過ごす。
 なんせ、ビームの粒子が掠っただけでも人体は致命的に破壊される。シンがエネルギーを空と海に逸らしていなければ、後ろの子供達に死者が出ていたところだ。
「シン、連合の救助部隊が来たよ!」
「わかった!」
 キラの言うとおり、確かに学校の裏手、アッシュからじゃ死角になる位置に軍のトラックが止まっている。軍服姿の兵士達が次々に学校に突入し、子供達の救助を開始していた。
「どれぐらいかかる!?」
「10分……いや、5分欲しいって」
「キツイな……」
 口では弱音を吐きながらも、シンはニヤリと笑う。
 モニターの片隅には、危険も省みず子供達を抱えて走る連合兵の姿が映し出されていた。こんなものを見せ付けられては、頑張らないと言う選択肢は無い。
 学校を背にしている以上避けれないのなら、全て受け流すのみ。
「キラ、悪い。命を預けてもらうぞ!」
「何を今更。エネルギー調整は任せて!」
 次々に発射されるビームをシールドで受け流しながら、シンは学校から一歩も動かなかった。
 その様子にアッシュのパイロットも苛立ってきたのだろう。徐々にビームを発射する間隔が短くなってくる。
 その度にアンチビームシールドは磨耗し、プロトジンの表面装甲にも焦げ目がつきはじめる。耐えるにしても限界があるのだ。
 そして……
「シールド損耗率89.5%次は耐えられないよ!!」
「あと1分以上あるんだぞ!」
「だめ、くるっ!!」
「こなくそー!!」
 極限まで磨り減ったシールドにキラが悲鳴を上げる。
 だが、それでも動くわけには行かない。シンは一か八かとシールドをアッシュに向かって投げつける。 
 発射されたビームはシールドにぶつかると、その進路を大きく変え青い空に消えていった。
 だが、その代償にシールドは真っ二つにへし折れた。
「ここまでか……」
 シンが悔しげに呟く。これ以上は耐えられない。
 もうどうしょうも無いと覚悟を決める二人に、意外にも対峙していたアッシュから通信が入ってきた。
41219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/24(木) 17:43:54 ID:???
「なあ、お前。コーディネーターだろう」
 その通信は予想外であった。
 軽い調子の若い男の声に、シンが答える。
「そうだと言ったら、どうするんだ」
 シンの答えにヒューっという口笛の音が聞こえてくる。
「いやさ、同胞同士で争うなんて馬鹿げているじゃん。それに、お前ら良い腕だからスカウトしようと思ってさ」
「スカウト?」
「そそ、スカウト。ナチュラルなんかの為に争うなんてばかばかしいじゃん」
「たしかに、それはそうだが……」
 吐き気がするような嫌悪感を感じながらも、シンは相手に同意の意思を示す。
 自分達が感じる不快感だけで子供達の命が救われるなら、安いもんだ。
 一方、そんなシンやキラの感情などに気が付く様子も無く、アッシュのパイロットは軽い調子で話を続ける。
「だったら話は早いや。お前ら傭兵だろ、ジンなんかに乗ってるって事は。
 こっちに来いよ。そうしたらそんなポンコツじゃなくてもっと良いMSに乗れるし、良い生活だって出来るぜ」
「それは魅力的な提案だね」
「ありゃ、別の声? 複座か」
「ああ、複座だ。ポンコツどころかスクラップ寸前なんでね、パイロットが二人必要なんだよ」
「うわ、すげー」
 アッシュのパイロットが純粋に呆れる。
 無理も無い、プロトジンを現役で使うなどCEでもこの二人ぐらいだ。
「ま、それでもガキを殺すぐらいはできるよな」
「なっ!?」
「驚くなよ。ナチュラルのガキなんて殺したって構わないだろう、すぐ増えるんだしさ」
 その言葉に、二人の怒りのボルテージが上がる。
 子供殺しをゲーム感覚でするなど、ふざけるな。そう叫びたいのを必死で堪える。
「さ、さっさとガキを殺そうぜ」
 そう言うと、アッシュは校舎に銃口を向ける。
 どうするか、今すぐに攻撃するか? いや、ダメだ。一撃で倒せなければ暴れられて被害が出る。
 機体を盾にするか? いや、それで防げるのか?
 二人が逡巡していた、その時だった。
41319 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/24(木) 17:45:12 ID:???
「シン!」
「これは、よっしゃぁ!!」
 連合から伝えられた情報に、シンが喝采の叫びを上げプロトジンを一気に走らせる。

「あんたらの仲間になるって話は……
 絶対にノゥ!!」

 シンは拒否の怒声を上げながら、壊れている左肩で体当たりをぶちかます。
「な、なんだとー!!」
 アッシュのパイロットは驚きの声を上げながらも、ビームの引き金を引いた。
 体制を崩しながら放たれたビームであったが、校舎の一部に命中して爆発を起す。だが……。
「悪いな、もう避難は終わっているんだよ!!」
「な、馬鹿なっ!」
 そう、シンとキラが必死に耐えている間に、連合兵は学校にいた児童の救助を完了させていたのだ。
 時間にして3分弱。二人が連合兵に勇気を貰ったように、連合兵も二人から勇気を貰ったのだ。
「ふ、ふざけるなぁっ!」
 怒りのあまり、アッシュのパイロットがプロトジンに向かいビームを放とうとする。
 しかし、ビームが発射されるよりも早く、ビームの発射口が開いた刹那の瞬間にいつの間にかジンが構えていた突撃銃の弾丸が叩き込まれ、アッシュの片腕を爆散させる。
「な、なんだ、と?」
 神業ともいえる精密射撃に、アッシュのパイロットは呆然とする。
 そんな神業を見せ付けたキラは冷たく言い放った。

「悪いけど、君達を倒させてもらうよ。
 答えは聞いてないけどね」



 続いていいかな?
41419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/24(木) 17:46:04 ID:???
 というわけで、お目汚し失礼しました。
 シリアスを装ってネタ満載の害虫駆除後業者4話目です。
 ところで、ママンを書いていたはずが、なぜかこっちが先に完成していました。
 どうしてでしょう?

 三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡
415通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 17:47:07 ID:???
19氏乙です
ネタまみれの中に大統領ネタがあったような…w
416通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 17:56:39 ID:???
>>414
逃がすな、19氏を必ず捕まえろ!


何故かシリアスよりもギャグに走った方が19氏らしく見える俺は駄目かね?
417通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 18:30:49 ID:???
GJ!
って待てキラ、それはシンの(中の人の)セリフだwww
シンもそれカズヤさんのだからw
418通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 18:35:35 ID:???
 ギャグに見せかけて背骨が一本ビシッと通ってますね。
 やはり、貧乏ヒーローは良い。


 しかし、この状態でジャンク屋と敵対してるのはつらいなー。
 ここはもう、反ラクス、マルキオの中小組織を糾合して銀河乞食軍団を結成するしか!
419通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 19:37:19 ID:???
ジャンク屋に回状まわしてるのはラクスなんだろうが
某逆毛のジャンク屋なら、普通にMSを売ってくれそうだが
接触できないんだろうなぁ。
420通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 21:45:00 ID:???
中の人入れ替わってるーッ!?
子供に歌を教えるマリナさんってアレかなあ・・・
421通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:00:12 ID:???
>>419
寧ろ奴なら気に入った相手ならタダでMSをあげたりする

実はキラと縁もあるし、接触できたらシビリアンアストレイぐらいは手に入るんだろうが……
接触は無理だろうなぁw
422通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:08:02 ID:???
>>254で思いついたSSを投下してもよろしいでしょうか?
戦後シンが警察官になっていたら・・・という前提のストーリーなんですが
423通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:12:02 ID:???
>>422
好きにするがいい!


期待して待ってる
4241/4:2009/09/24(木) 22:15:09 ID:???
かつて2度の大戦を経たコズミック・イラ。
ラクス・クラインの治世は、シンプルなものだった。7年の間、彼女は傾注した。
地球連合からの、攻撃の芽を摘むことに。そのひとつが、地球からの移民受け入れだった。
デュランダル時代に行われたコーディネーター、ハーフコーディネーターのみならず……
ナチュラルの移民を、戦争で疲弊し活力を失った民を、積極的に受け入れた。
同時に、婚姻統制を廃止し、コーディネーターをナチュラルに同化させる政策を採用。
結果、ブルーコスモスを中心とした反コーディネーター組織は、存続の大義名分を失う。
かくして、プラントは、宇宙の一国家として、地球連合に加盟するに至った。
ブレイク・ザ・ワールドを経て7年を過ぎた今日、世界は平和を取り戻したかに見えた。
――C.E.80、プラント首都アプリリウス。物語は、ここから始まる。

機動戦士ガンダム SEED ブルーブラッド 第1話「少年の瞳」

プラントの首都、アプリリウス・ファイブ。
アプリリウスを含め、12のコロニー群からなるシティの一つ。
宇宙に出た人類は、最も住み易い環境求めた。昼と夜が交互にあり、四季のある世界を。
だから、プラントには朝があり、昼があり、夜がある。今は、早朝。
――C.E.80 4月18日 6:00。
アラームの電子音が部屋に響き渡る。いつもどおりの時刻に、彼は目覚めた。
軍人だった頃からの癖だ。いつも、この時間に起きてしまう。アカデミーの頃からずっと。
今日も、一日が始まる。いつもと、同じような一日が。
洗面所へ向かう。手で掬い上げる水は、冷たい。その冷たさが、残っていた眠気を払う。
右手を伸ばす。昨晩用意した洗濯済みのタオルに、手が触れる。それで、顔を拭く。
鏡の中の自分と、視線が合う。見慣れた顔だ。髪をセットして、お仕舞い。
さぁ、一日の始まりだ。畳んであったジーンズを履き、いつもの、黒のジャケットを着る。
冷蔵庫から、冷やしておいたジェルを飲み、部屋を出る。
ここは、単身者用ワンルームマンションの5階、階段を駆け下り、駐輪所のバイクに跨る。
職場は、法定速度で走れ15分。飛ばせば、5分。
バイクのグリップを強く握りこむ。当然、後者だ。捕まりはしない。だって、自分は――
風を巻いて、黒いバイクが走る。早朝だから、ほとんど車も走っていない。
かつての愛機に比べれば、千分の一程度のスピードだが、今の自分にはこれで十分。
もう、軍人じゃない。倒す敵も、いない。だから、この程度のスピードで十分なのだ。
目的地に着く。11階建ての建物の前。自分のマンションとは、サイズが違う。ここは……
アプリリウス・ファイブの治安を守る要、警察署だから。馴染みの女性署員と、軽く挨拶する。

「シン・アスカ巡査部長、おはようございます。今日も、早いですね」
「おはよう、今日も一日、がんばろう」
4252/4:2009/09/24(木) 22:16:25 ID:???
レッドアイズ・バーサーカー。紅瞳の狂戦士。そんな名前で呼ばれたこともある。
たしか、あれはヘブンズゲート攻略戦のあたりだった。今は、遠い昔に、感じられる。
エレベーターで、階を昇る。転属してから10日目。まだ、仕事は覚えたてといったところ。
職場に、着く。ここは、少年課。非行少年を逮捕、補導したり……要は、更正させる部署。
自分が新しく配属された部署の仕事と、昔の自分を思い起こし、思わず苦笑する。
――昔、アスラン・ザラに散々迷惑かけたっけ。俺も、更正させられたのか?
そんなことを考えながら、すれちがう新しい同僚たちと挨拶をしながら、課長席へ向かう。
……中年の、冴えないおっさんが、いた。でも、昔は、カミソリだった……らしい。

「ゴトウ課長、おはようございます」
「おう、アスカか。おはようさん。それと、課長じゃないのよ。課長"代理"だ」

訂正され、非礼を詫びるが……このおっさんにとって、そんなことはどうでもいいらしい。
とにかく、昼行灯で通ってるおっさんだった。朝だからか、ポマードが、とっても眩しい。
ただ、この人の良いところは、形式ばらないこと。形式抜きで仕事のスピードを優先する。
早速、今日の仕事を言い渡された。クリップで留められた数枚の調書が、飛んでくる。

「君の仕事は、その子をおうちに届けること。いわゆる、非行少年だ。留置所にいるから」

一体、何をやらかしたのか。ご丁寧に、顔写真入りの調書が作成されていた。
アルバート・アマルフィ。年齢、13歳。容疑は、プチモビルスーツで乱闘。騒乱容疑。

「昨日の夜、埠頭で不良同士の抗争があった。ほら、ナチュラルの移民が一杯来たじゃん。
 でも、授業についていけない子が多くて、不良行為に走っちゃうわけ。そういう手合い」

でも、調書をよくよく見ると……この子は、ナチュラルではない。コーディネーターだ。
金髪碧眼。美少年の部類だ。耳の下から突き出ている、ハネ髪が特徴的な少年。
上司の間違いを訂正などしない。警察に限らず、組織内で上司に恥をかかせてはいけない。
了解しました、と声をあげ、仕事に取り掛かる。留置所は、地下だ。
金髪の美少年は、いた。鉄格子の向こうに。でも、おとなしそうな顔つきだ。
とても、不良には見えない。眼が合う。豚箱で一晩過ごした割には元気そうだ。睨まれた。
少年課の車を借りる。助手席にアルバート君を座らせる。彼は、一言も口を利かない。
まぁいい。どのみち、彼は問題ではない。非行少年の更生には、親を口説くのが一番。
それが、ゴトウ課長の教えだった。隣を見る。相変わらず、少年は仏頂面だ。
――ヒネた餓鬼だ。でも……
シンは、奇妙なデジャヴを覚える。どこかで、会ったような気がする。気のせいだろうか。
4263/4:2009/09/24(木) 22:17:23 ID:???
家は、アプリリウスの郊外にあった。閑静な住宅地の一角。そこが、彼の家だった。
シンは、チャイムを押す。後ろには、アルバート少年。少し、気まずそうだ。
――いい感じだ。親を口説ければ、こういう子は更正しやすい……らしい。
と、人が出てきた。女だ。年のころは、40手前だろうか。
ふっくらとした顔に、ウエーブかかった髪。ゴトウが好きそうなタイプ、に見えた。
突然、息子を連れて現れた男に驚く女。シンは彼女に警察手帳を見せ、経緯を話す。
昨日の晩、少年が暴れて補導されたこと。事件事実は、少年も認めていること。
一晩留置所に留め置かれたが、特に背後関係も前科もないので、厳重注意処分。
……というわけで、シンがやってきたのだ。そこまで説明したら、女性は深く頭を下げた。
家の中に、通される。ご近所の手前、あまり大っぴらにもしたくないのだろう。
意を察し、シンは、婦人とアルバート少年とともに、家の中に入る。
……質素な、家だった。あまり調度品の類もない。シンは、居間に通される。
婦人から、食事用と思われるテーブルに案内され、椅子に座る。やがて、お茶が出る。
さて、親御さんにお説教……と思ったが、酷く反省しているらしい。
婦人は、ロミナ・アマルフィと名乗った後、聞いていないことも、喋り出す。

「本当に、申し訳ありません。でも、あの子に悪気はないんです。
 学校のナチュラルの子に勉強を教えたりしている間に、不良グループに……
 コーディネーターの子が彼らを差別するのが、許せない。いつも、そう言ってます」

シンは、言われて調書を見直す。確かに、アルバート少年の自供に書いてあった。
コーディネーターの不良グループと、ナチュラルの不良グループの抗争があった、と。
アルバートは、後者の味方についた。相手がプチモビを出したので、自分も……云々。
――友情と、クサれ縁ってやつか。こりゃ、本当に事件性の欠片もないな。
婦人は、涙ぐんでいる。義理と人情で喧嘩の助っ人をやったというのだ。責められまい。
周囲を見ると、アルバートの姿はすでにない。母親に迷惑をかけた事を、悔いているのか。
……結局、シンは説教はやめた。やっても、意味がない。以後、ご注意ください、だ。
仕事が終わってしまったシンは、場の空気を和ませるため、何か話題はないかと探す。
出来れば、父親からも何か言って欲しかった。ふと、部屋に写真が並んでいるのが見える。
家族写真らしかった。しかし、シンはその写真群を見て、驚く。アルバートの姿が、ない。
婦人や父親らしき人と写っているのは、別人。ザフトの赤服を着ている。
一枚だけ……倒されている写真立が、あった。シンはそれを立て直す。そして、驚愕する。
写真には、昔のアルバートが写っていた。そして、彼は一緒だった。彼の良く知る人物と。
シンは、驚愕のあまり……思考が、口をついて出る。

「――グラディス艦長!? なんで、アルバートと一緒に!?」
4274/4:2009/09/24(木) 22:18:25 ID:???
シンが見つけた写真。そこに写っているのは、幼年時代のアルバート。
そして、もう1人……シンのよく知る軍艦ミネルバの艦長、タリア・グラディスの姿が。
シンの驚きの言葉を聴いて、ロミナ・アマルフィが近づいてくる。

「……貴方、グラディス艦長のことを、ご存知なのですか?」

知っているも何も。かつて世話になった恩人の1人。シンの、ザフト時代の艦長だ。
掻い摘んで事態を説明すると、ロミナがすべてを語ってくれた。彼は、本当の子でないと。
自分の実子は、ニコル・アマルフィ。第1次大戦で、すでに戦死していたと。
アルバートは、孤児院にいたのを、引き取って来たのだと。
アルバート・アマルフィは本当の名前ではなく、戸籍上の名はアルバート・グラディス。
つまり、彼は――

「じゃあ、あの子は……グラディス艦長の、お子さんだっていうのか!?」

シンの問いに、ロミナは無言で頷く。
――なんてことだ。どっかで見た顔だとおもったら。まさか、こんな……
シンの思考は一気に混乱する。想定外の事態だった。
だが、その中で、ひとつだけひっかかりがあった。たしかに、タリアは戦死した。
でも、父親のほうは、確か生きていたはずだ。それなのに……ロミナは言った。
アルバートは、孤児院から引き取って来たと。おかしい。話が、微妙に違う。
シンは問う。なぜ、アルバートは、孤児院にいたのか、と。
その答えは、ロミナからではなく、意外なところから返ってくる。
シンの背後から、声が飛ぶ。先ほどまで部屋にいなかった少年が、そこにいた。

「教えてあげるよ、シン・アスカ!
 僕の母さんは……僕を捨てて、昔の男、ギルバート・デュランダルと死んだ。
 だから、僕の父さんは、僕を捨てた。あんな売女の息子は、要らないって!」

少年の瞳は、濡れていた。シンが、アルバートに振り返ると同時に……
記憶が、奔流のように戻ってくる。あの日、メサイアの最後の日――
ミネルバは沈んだ。ラクス・クラインの一派に敗れて。
あのとき、グラディス艦長は死んだ。沈み行くメサイアで、最高評議会議長とともに。
アルバート・グラディスの言葉が、シンの胸に刺さる。
戦争は終わった。世界は平和になった、はずだった。
しかし――戦後は、まだ終わっては、いなかった。
428通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:21:24 ID:???
>>419
まぁ余程のハンデがないとこの二人が組んだ時点で対抗出来る組織など存在しないからなぁ。
429通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:21:56 ID:???
>>413
乙!
>ビームの発射口が開いた刹那の瞬間

「刹那の瞬間」ってのは表現の重複では?
430422:2009/09/24(木) 22:23:27 ID:???
とりあえず1話のみ投下。あまり評判が悪ければ退散します(ぇ
シンをはじめとした人々の戦後を書いてみようかと。
431通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:27:04 ID:???
さて一筋縄ではいきそうにないな
果たしてシンは亡き艦長の遺児を更正させることができるのか?
まあ父親の気持ちもわかるんだが…
432通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:28:47 ID:???
>>424
カミソリの人っぽい名前が出たからクロススレ行けと言いそうになったが、存外にいい感じじゃないの。
ロミナママンもタリア息子もおいしいキャラだし、期待できそうだしさせてもらうよ。
433通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:29:02 ID:???
>>430
乙!
連作ならトリップとか付けた方がいいと思う
434通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:32:59 ID:G7K598gV
>>430
GJ!三年B組シン八先生ですね。いいぞもっとやれ。
435通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:38:45 ID:???
読点(、)を使いすぎているのがちょっと気になったけどとにかくGJ!

ゴトウ課長ってもしかしなくてもパトレイバーのあの人かなぁ…。
436通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:40:10 ID:???
GJ! 先が気になる展開乙。
これは久々に期待。
437通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 22:59:44 ID:???
いろいろ引っかかるが 逆襲するのか?これ
438通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 23:01:25 ID:???
また新たなタイプのシンが現れたな!!
とことん反逆するシン、復讐鬼なシン、ギャグ要員のシン、首領なシンときて、遂にシン八先生か…!!
439通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 23:03:34 ID:???
MS使う程の逆襲はしない、ささやかに暮らすシンが居ても良いと思う
440通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 23:09:26 ID:???
まあ、主役なら概ねおkだろう
441通常の名無しさんの3倍:2009/09/24(木) 23:15:36 ID:???
GJ! 今までに無い展開にドキドキしています。
ぜひ頑張ってください。
442通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 08:36:32 ID:???
>>437
何、世の中アフロとダンスで逆襲するシンもいるんだ
何も問題はない
443通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 11:17:56 ID:???
>>442
首領はもう復讐忘れてるんじゃないか?
今回の出撃の理由もプラントのファン達を助けるためだし
444通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 11:58:44 ID:???
ラクスのフアン層をごっそり分取る事で復讐とする…はずだったから
未来の顧客を保護するという意味で一応まだ筋は通っていると思うんだ。
四方八方に回り道しまくってるとは言えw
445通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 12:20:03 ID:???
そもそも、真面目に復讐しようとして考えているシンが何人いるか……
片手でも多いくらいじゃね?
446通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 13:52:39 ID:???
シンの本質である守護者を無視して、ただ単なる復讐をするだけじゃあ
その辺のオリキャラ無双と大して違わなくなるだろ。
たまにはいいけど、それなら因縁の終わりとか既に出来のいいのがあるもんな。
447通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 15:43:51 ID:???
赤鬼とかレッドアイとかredeyesとかは仕事とか依頼でだもんな
支援してるとこはそれぞれPMCミハシラ・連合・独立だったっけ?
448通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 16:10:42 ID:???
結果的に逆襲になってても、しようとしてやってるのはほとんどおらんな。
449通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 18:08:46 ID:???
基本どのシンもスペエディラストのキラとの握手が前提ばかりみたいだしな。
心の底から許しはしてなくてもある程度割り切るくらいのことはしてるのかも。
450通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 18:56:19 ID:???
>>449
拒絶したのは光芒と因縁の前日談か。単発ネタ入れたら、もう少しあったか?
スペエディ無視(TV最終話の段階でルナ死亡)で逆襲を誓うってのもあったな…
永井チックでシンの目がぐるぐるになってるヤツ
451通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 19:16:09 ID:???
ふむ、握手拒絶と言うと……。


「一緒に戦おう」
「はい……」
 差し出される手を、シン・アスカは涙を流しながら握り返した。
 こうして、慰霊碑の前で男達は和解をした……かのように見えた。


「ふふふっ、彼はすごいね」
 シンたちと別れた後、キラは隣を歩いていたラクスに楽しそうに話しかけた。
「嬉しそうですわね、キラ」
 久しぶりに見る楽しそうな様子のキラに、ラクスも笑顔を浮かべて答える。
 その笑顔に答えるかのように、キラはポケットから食べかけのガムを出してみせる。
「キラ、それは?」
 そんな物なんで見せるのだろう? 疑問に思うラクスにキラは朗らかに笑いながら答える。
「うん、さっき握手した時食べかけのガムを彼の手につけたんだ」
「って、何やってるんですかっ!!」
 ガビーンと、驚いた表所をするラクスにキラは何で驚いているんだろうと首をかしげる。
「何って、普通じゃない?」
「普通じゃありません、絶対普通じゃありませんわ!!」
 ツッコミを入れるラクスであったが、キラはまったく動じない。
「そう、きっとラクスの生まれた地域では違うんだね。まぁ、それよりも彼は見事に仕返ししてくれたよ。ほら」
 そういいながら、キラはさらに輝く笑顔で手を開いてみせる。

「う、ウニー!?」

 そう、そこに乗っていたのは寿司屋の高級食材、トゲトゲのにくい奴、そして一度は丼一杯で食べてみたいウニであった。
「握手する瞬間にね、手に忍ばせていたみたいなんだ」
「ちょ、何でそんなことするんですか、貴方達は!?」
「彼なりの挨拶だろう」
 そういいながら、キラはウニを割るとおもむろに口をつけた」
「た、食べ始めたー!!」
 口を大きくあけて驚くラクスに、キラはただ微笑むだけだった。
 そう、これこそがプラントわかめの1週間の始まりであった。


 何を書いているんだろう、俺。
 三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡!!
452通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 19:19:34 ID:???
あんた何やってんだw
というか即興ネタ書くの早すぎるわwww
453通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 19:19:41 ID:???
基本的に平和第一だから、できあがってしまった秩序をぶっ壊してまで、は相当のことがないとやりそうにないもんな。
激情家で反抗的に見えるけど本質的には体制派なんだよね。
454通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 19:53:16 ID:???
自分の勝利じゃなく理不尽な被害者か出なくなることが目的だからな。
ラクシズにも言いたい事は山ほどあるが、天下を取った以上責任持って
平和な世の中にするのなら恨みも引っ込めるしあるいは手下になっても構わないと。
ただ多くの場合彼我の「平和」の定義が違ってて裏切られるわけだが。
455通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 20:09:15 ID:???
>450

実は首領もキラとの握手を拒絶していたりする 詳しくは保管庫4話を
456通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 20:26:44 ID:???
>>451
俺…ウニ嫌い
457通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 20:29:30 ID:???
>>456
じゃあ俺は500円皿の大トロがこわい
458通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 20:30:45 ID:???
ちゃんとしたのはともかく、パック寿司のウニは存在意義が分からないほどまずい。
あれどこに需要があるんだ?
459通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 21:23:27 ID:???
俺はウニ自体駄目だ。
見た目からヤバい。 何か脳味噌みたいじゃん。
あれ美味いの?
460通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 21:36:50 ID:???
新鮮なのは美味しいらしいよ?
461通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 21:37:30 ID:???
寿司所 みねるば
とか言う電波が
462通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 21:41:27 ID:???
寿司屋行ったらシンはマグロ系ばっか頼むようなイメージ
463通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 21:43:08 ID:???
玉子とか稲荷を喜んで食ってるビジョンが浮かんだ。
……何故だ!?
464通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 21:57:22 ID:???
むしろすしを握っているキラが浮かんだ・・・あれ?

ついでにひんぬーn(ry
465通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 21:59:52 ID:???
アレだろ?腋の下を使ってシンは一秒に3個の寿司を握って
ラクシズはその寿司を喜んで食べるんだろ
466通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 22:05:51 ID:???
こしみのつけてんのかw
アフロの首領と互角にやりあえそうだwww
467通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 22:13:03 ID:???
>>464
そういえば☆は石田に対し寿司を握った事があると言う裏話があったな…
468通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 22:56:18 ID:???
いつかのネタで姫様親衛隊の隊長(筋肉髭達磨で「子供がひきつけを起こす顔」)が腰みの一丁で
汗まみれの腋で握るってネタがあったような…
469通常の名無しさんの3倍:2009/09/25(金) 23:09:51 ID:REFLtUII
ここだけキャラデザは山上たつひこで。
470通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 00:03:14 ID:???
まさしく「死刑」だな・・・
471422:2009/09/26(土) 01:11:19 ID:???
シンが警察官だったらという前提で話を書くはずが……
どういうわけか、かつて自分が妄想してた劇場版とサイクロンジョーカーしてしまった('A`)
どうすんべか
472通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 01:25:33 ID:???
イイヨイイヨ!
出発点が警察官だとして、そっから発展していく分には
筆の進むまま書いて読ませていただきたい。
4731/4:2009/09/26(土) 01:33:21 ID:???
二度目の大戦が終わった後、軍を辞したシン・アスカは警察官の道を歩んでいた。
その7年目の春、少年課に配属されて10日目の彼は、1人の少年と出会う。
少年の名は、アルバート・グラディス。故タリア・グラディスの息子だった。
戦後、少年は、父親に捨てられていた。
――C.E.80 4月30日 9:00 L4プラント・アーモリー・ワン。

機動戦士ガンダム SEED ブルーブラッド 第2話「沈黙の母艦」

アルバート・グラディスと出会ってから、10日程が過ぎていた。
シン・アスカは、あれからずっと考えていた。アルバートに何をしてやれるかを。
ロミナの話では、アルバートは父母を恨んでいるという。
シンは、戦中タリアには世話になっていた。軍規違反を見逃してもらったこともある。
だから、せめてその礼くらいはしたかった。先の戦争でタリアは死んだ。
そこで、息子のアルバートの面倒を見て、せめてもの返礼としたかったのだが……
実際、母子の間に割って入れるほどシンはグラディスの事を知らなかった。
シンがアルバートに「お前の母さんは、お前を愛していた」と言っても、説得力がない。
だから、何か……何か、母子の繋がりになるようなものを探した。
程なくして、それは見つかった。かつてシンが初陣を飾った場所、アーモリー・ワンで。

アーモリー・ワン。プラントとは真逆の方向、ラグランジュ・フォーに位置するコロニー。
軍用コロニーでもあり、カオス、アビス、ガイアが強奪された地。
ここで、とある軍艦の落成式が執り行われようとしていた。
かつてシンが乗っていた軍艦の、後継艦に当たる戦艦――ミネルバ・ツヴァイの。
元軍関係者、しかもザフト軍最高級将校フェイスの一員だったシン。
彼は、OB扱いでこの式典に招かれていた。渡された式典用チケットは、2枚。
シンは、そこで一計を案じる。アルバートに、ミネルバ2を、見せようと思ったのだ。
最初は難色を示していたアルバートだが、ロミナの勧めもあって渋々同行してくれた。
宇宙港から軍管区へ入る。すると、そこには――
巨大な鉄の城。そう形容する他ない、巨大な戦艦が目の前にそびえていた。
シンには見覚えのある、なつかしい艦だった。故郷に帰ったような気分もする。
となりのアルバートは、ミネルバ2の威容に圧倒されながら呆然とつぶやく。

「……これが、ミネルバ……なんですか?」
「そうだ。君のお母さんが、艦長を務めていた艦だ」

シンの言葉は、偽りではない。見たところ2は、ミネルバと寸分違わぬ姿かたちだった。
4742/4:2009/09/26(土) 01:34:29 ID:???
ミネルバ2の落成式に先立って、シンとアルバートは艦内を案内された。
マーティン・ダコスタと名乗る将校が、案内役を務めてくれるという。二人は話に乗った。
ダコスタは、ミネルバ2が建造された理由を説明してくれた。
この艦が再建された理由は、ナチュラルとコーディネーターの融和のため。
この7年、ラクス・クラインは、地球から大勢のナチュラルを受け入れていた。
すでに、プラントの2割ほどをナチュラルが占めるようになっていた。

しかし、一方では、プラントに住むコーディネーターは危機感を覚えていた。
すなわち、このままナチュラルが増え続け、自分たちが少数派に転落することを。
7年の間、プラント内でナチュラルとコーディネーターが諍いを起こす頻度は増え続ける。
中には、ブルーコスモスのごとく、コーディネーターの純血を守ろうとする者も出現する。
次第に組織的行動にまで発展し、政治結社をつくり、ナチュラルの排斥を主張する始末。
そんな世情を憂い、ラクスは打開策を練った。そのひとつがミネルバ2だった。

「このミネルバには、コーディネーターとナチュラルの兵士が半分ずつ配属されます。
 同じ艦にいる以上、最初は争いもありましょうが、いずれ融和への道が開けるはず。
 クライン閣下は、戦艦もプラントも共同体と言う意味では同じ、と考えておられます」

最後に、ダコスタは付け加えた。この艦が、きっとザフト軍のモデルケースになると。
が、シンは、ダコスタの解説を聞いて頭が痛くなった。話としては、理解できなくもない。
だが、戦艦は、あくまで戦艦。厳しい戦いを通じ、相互理解と協力体制が構築されるのだ。
協力しなければ、生き残れないのだから。極限状態で戦うのが、戦艦の役目。
それと、プラントの生活の拠点、コロニーを一緒くたにするのは、聊か早計であろう。
しかし、そんなシンの考えとは裏腹に、隣の少年は目を輝かせていた。

「いいことだと思います。僕の周り、学校のクラスメートたちも諍いが耐えない。
ナチュラルとコーディネーターが仲良くするには、切欠が必要だと思います」
「おっ、君! 話が分かるねぇ! どうだい? 今度アカデミーに……」

ダコスタとアルバート少年は、すっかり意気投合してしまっていた。
――まぁ、確かに閉鎖空間という意味では、同じだろうけどな。
1人だけ蚊帳の外というのは気まずく、一応ラクスの考えに納得してみることにしたシン。
軍内部での融和の象徴として、このミネルバ2は建造されたのだ。
しかも、ダコスタは、さらに驚くべき事を話してくれた。

「実はね……この艦はザフト製だけど、モビルスーツの大半は、連合の型なんだ。
 おもに、ダガータイプが搭載されている。どうだい? 画期的だろう?」
4753/4:2009/09/26(土) 01:35:35 ID:???
――マジで? そう言おうとしたシン。だが、彼の周囲に異変が起きる。
艦内通路のエスカレーター上を歩いていた彼らを、激震が襲う。ミネルバが大きく揺れた。
次の瞬間、警報が鳴り赤色ランプが点滅し、艦内部の防火シャッターが次々閉まっていく。
シンとアルバート、ダコスタのいた通路も、防火壁で封鎖される。3人は、閉じ込められた。
シンは、異変を察し、ダコスタに問う。

「おい、これは何だ? 何かのデモンストレーションか?」
「そんなはずはありません。こんなの、予定外だ。まだ、クルーも乗っちゃいないのに!」

慌てて、ポケットから小型の無線機を取り出すダコスタ。
必死で操作し、誰かに連絡を取ろうとしているが……次第に彼の表情が、蒼ざめていく。
やがて、彼は、絞り出すような声で呟いた。「ジャミング、のようです」と。
――やれやれ。これだからお姫様の考えることは。ちゃんと、身体検査やったのか?
シンは、内心毒づく。クーデターかテロかは知らないが、脇が甘い。7年前から進歩がない。
無線機のチャンネルを弄るダコスタ。怯えた表情のアルバート。3人でどうこうできまい。
シンは、上を見る。通路は通路だ。隔壁を閉じられれば、身動きなど出来ない。
だが、ミネルバに精通したシンは知っていた。
この艦の通路には、"もう一つの通路"があることを。確かに、それはあった。
それを確認してから、シンは二人に呼びかける。

「アルバート! ダコスタ! ちょっと来てくれ。出口が、見つかったぞ」

シンは、通路の上方を指差す。大人の背丈二人分ほどの高さに、出口があった。
一瞬歓喜の表情の後、「通風口じゃないですか!」怒るダコスタ。
ついでに、「宇宙空間じゃないんだ! 届くわけがない!」と怒鳴られる。

「……いいや、1人だけ、通れるぜ? ダコスタ。肩を貸せ」

その言葉に、ダコスタはハッとする。確かに1人だけ通れる。
二人の大人の視線が、1人の少年――アルバート・グラディスのものに集まる。
……シンとダコスタから、アルバートに下された指示は、ただ一つ。
「どんな手を使ってもいい。通風口を使い、この場から逃げろ」であった。
事態が、切迫しているのは誰の目にも明らか。
出来れば、状況の把握を頼みたかったが、民間人の13歳の少年に強いるのは酷だった。
不安げに二人を見る少年。だが、大人たちの意を察し彼は応じた。
シンの肩の上にダコスタが跨り、ダコスタの肩の上にアルバートが跨った。
4764/4:2009/09/26(土) 01:36:39 ID:???
アルバートが、通風口をとおり、シンとダコスタの元を離れてから数分の後――
ダコスタが、おもむろに口をひらき、シンに問う。「あの子、誰なんですか?」と。
シンは応えた。この艦の初代艦長の子ども、だと。その言葉にダコスタは納得する。

「なるほど、彼は、お母さんのこと、好きなんですね」
「……なんで、そうなる? あの子は、母親のことを、恨んでるって言ってたぜ?」

ダコスタの言葉に、シンは訝る。しかし、逆にダコスタに指摘される。
「それこそ、おかしい」と。かみ合わない二人の問答。ダコスタの弁はこうだ。
いわく「本当に恨んでいて、嫌っているなら、母親の乗った艦を見に来ますか?」と。
――なるほど。本当は、好きだったってことか。
自分より、ダコスタの説のほうが理にかなっていると気づき、シンは得心する。
……と、同時に、シンには嫌な予感が芽生える。大声で「しまった!」と叫ぶ。
何事かと、ダコスタに問われ、シンが応える。

「本当は好きな母親が乗っていた艦。それがジャックされたら、お前はどうする?」
「そりゃあ、悔しいですよ。出来るなら、取り返しに――って、ああああっ!?」

大人二人は、同時に頭を抱えた。とんでもないことになってしまった、と。
自分たちは、子供を逃がしたつもりで、戦地に放り込んでしまったのかもしれない。
そう考えたとき、二人は絶望した。そして、その絶望は具現化する。

狭い通風口の中でアルバート・グラディスは、ほふく前進を続ける。
彼は、母親の事を本当は愛していた。幼い頃の記憶は、鮮明に残っている。
母は、軍務の合間を縫って自分に会いに戻ってきてくれた。それなのに……
昔の男と、心中同然で母は果てた――と聞かされた。信じられなかった。
きっと、理由があった筈……そう、思いたかった。
だから、シンに誘われてミネルバを見に来た。母が艦長を務めた艦を、見ておきたかった。
いつか、母と同じように軍人になりたかった。軍人になれば、母に近づけるかもしれない。
そんな理由から、プチモビルスーツの免許も取った。心は、常に母を目指していた。
――この艦が奪われたのなら、僕が取り返す!

秘めた思いを胸に、少年は前進を続ける。彼は目指す。モビルスーツの格納庫を。
やがて、ひときわ広い網が見えた。そこから、モビルスーツの頭部らしきものが見えた。
通風口の出口だった。人の気配がないことを確認し、網を蹴破る。
彼は、第3世代コーディネーターの純血種。その身体能力は、自然種の大人に匹敵する。
そこで、彼は見た。黒鉄の塊たるダガーの群。
そして、1機の純白のモビルスーツを。
477422:2009/09/26(土) 01:39:59 ID:???
不当表示もいいところな2話でサーセン><
完結したとき、俺は俺の罪を数える。
478通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 07:47:07 ID:???
GJっ!
続きをwktkしながら待ってます!

しかし句読点が多く

いつか、
そして、

のように句読点をつけなくてもいいところまで打たれているので、
少々読みにくいかも?
投下前にいったん音読みするのがよいかと
479通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 08:26:02 ID:???
某スレに寿司ネタが投下されてたな
480通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 09:57:06 ID:???
投下乙。確かに句読点多い感じはするけど、文章は丁寧で読みやすいぜ

ただ、ラストに書かれている第3世代云々見て、オレキャラTUEEにならないかとちょっと心配

過度のメアリースーにならないように、ガンガってくれぃ


しかし、久し振りにダコスタ見たな・・・虎さん反逆以来か?
481通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 15:14:46 ID:???
ダコスタは基本的に腰の低いキャラだからあまり違和感も感じなかったけど、
かつての地位は一時的に高かったとはいえシンの方がずっと年下のはずでは…
482通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 15:34:33 ID:???
コーディの純血とナチュラルの排斥を唱える勢力が政治的に力を持ちつつあると、
前々大戦とBTWで発言権を事実上失ったであろうザラ派が皮肉にも
息を吹き返して、融和の象徴たるべきミネルバ2にテロ仕掛けてきたのかな。
まさかとは思うが協調路線自体はギル時代から提唱されてるということで、
坊主憎けりゃとばかりにアルバートを捨てたグラティス親父もかかずらわってるなんて事は?
483通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 15:55:32 ID:???
シンが「今日から俺が君の父さんだ!」とか言ってママンと結婚して完結ならそれはそれで面白そうだw
484通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 15:58:05 ID:???
>>481
ダコスタ、緑とは言え、戦争初期から虎の副官やってるからな。
へたすりゃ種死終了後に三十路近い可能性もある。
485通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 16:30:41 ID:???
>>482
さっさとナチュの女性と再婚して、その間に子ども3、4人もうけ、『絵に描いたような』
ナチュとコーディの幸せな家庭を築いている…アルバートの事はキレイさっぱり忘れて


に1票
486通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 19:18:40 ID:???
タリアの旦那は描写が少ないってか 1カットくらいだから
どういう人間か分からんよなあ
ただ自分が知る限りのSS等では 良くは扱われない 何でだろう?
487通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 19:46:00 ID:???
良く扱われないっつーか旦那からすりゃどんな寝取られだよ って話なんだから
子を憎んでも捨てても説得力高いから良い父親としての描写は至難だろう。

つーか下手に良い人にするとそれどんな聖者だよって話になる。
488422:2009/09/26(土) 19:48:42 ID:???
いろいろ突っ込みどころ満載でスミマセン。12話くらいで終わるからご勘弁を
連投気味で申し訳ありませんが、3話目いきます。
シンがダコスタに偉そうなのは、ゲストとホストだからで深い意味はありません。
不快でしたらごめんなさい
4891/4:2009/09/26(土) 19:49:49 ID:???
アルバート・グラディスの目の前に広がる光景。それはモビルスーツの群――
ダガータイプが計6機、左右に3機ずつ並んでいる。どれも色は漆黒。
旧式のダガーと比べると、胸部や脚部、腕部の装甲が強化されているようだ。
しかしアルバートは、別のモビルスーツに眼を奪われていた。
両端に並んだダガーの中央部に聳え立つ、2機のモビルスーツを。
そのうちの一機は、漆黒のダガータイプとは真逆の配色。純白に輝くモビルスーツ。
彼は、その機体を知っていた。最初の大戦で、最強の名を冠した名をつぶやく。

「――! あれは、まさか……ストライク!?」

軍人を志し、戦史を愛読していたアルバートは知っていた。その機体の名を。
そして、純白のMSの隣に聳え立つ灰色の機体の名も知っていた。
その機体は、母を撃った機体。忌むべき機体。その名を「自由」の名で称えられる機体。
アルバートは、歩き出す。彼の心の赴くまま、純白の機体の方へと――

機動戦士ガンダム SEED ブルーブラッド 第3話「蒼き記憶」

シンとダコスタは、相変わらず防火壁の間に留まっていた。
相変わらず赤色ランプが点灯していた。しかし、それが突如止む。
「何でしょう?」と問いかけるダコスタに、シンは「さぁ?」とだけ応える。
クーデターでもテロでも、事態が容易ならざることだけは、容易に想像できた。
ならば、あとは流れに身を任せるだけ。どのみちシンは丸腰だった。
……ダコスタはというと、なにやらジャケットの下から拳銃を取り出す。
彼が拳銃を取り出したのと、片方の防火壁が開くのが、同時だった。
人が、いた。ノーマルスーツを着た3人組。どれもマシンガンを持っている。
彼らのノーマルスーツは、どれも黒のフィルターがかかっていて人相は見えない。
彼らの姿を見た哀れな軍人は、拳銃を投げ捨て両手を挙げる。シンもそれに習う。
3人組からの銃撃は、なかった。
そのままシンとダコスタはボディチェックを受け、拘束される。
二人は手に錠をかけられると、そのまま3人の前を歩くよう促される。
一連の流れに、ダコスタは不安げに呟く。

「このあと、僕たちはどうなるんでしょう?」
「知らないよ。ただこいつら、俺たちをすぐに殺す気は、ないらしい」

シンの言葉通り、たしかに拘束されただけだった。まだこの時点では――
4902/5:2009/09/26(土) 19:51:07 ID:???
アルバート・グラディスが通風口から降り立ったのは、格納庫の3階だった。
3階からは、ちょうどモビルスーツの胸の辺り、コクピットに通じる道があった。
純白の機体に誘われるように、アルバートはコクピットに向かう。
やがて、彼はコクピットの正面に立つ。コクピット右側にある開閉スイッチを押す。
……そこには、まっさらなビニールシートに包まれた、未使用の操縦席が覗いた。
プチモビルスーツと、要領は同じだった。そのまま、少年はコクピットに滑り込む。

機体の駆動スイッチを押す。ブゥン……という鈍い電子音とともに、モニターが展開する。
しかし突如として、アルバートは宙に浮いたかのような錯覚を覚える。見えるのだ。
コクピットから外の景色が。コクピット内の壁に、周囲の光景が映し出される。

「……何、これ!?」

思わず、素っ頓狂な声を上げるアルバート。無理もなかった。
純白の機体に搭載されたモニターは、全天候型オールビューモニター。
球状のコクピットから周囲の光景が見渡せる、ザフト最新鋭技術の産物の一つ。
アルバートは、しばしその光景に魅入ってしまう。だが……

機体のモニターから、人が歩いてくるのが見えた。男性、のようだ。
身長は180cmほどもあろうか。奇妙ないでたちだった。真っ青なコートを着ている。
コートの周囲は金で刺繍されている。金髪のロングヘアーの男。なにより彼は……
奇妙な、仮面のようなものを付けている。鼻から額にかけて、掛かっているような仮面。
その仮面は、かつてのザフトのエース、ラウ・ル・クルーゼのそれと酷似していた。
彼は次第に近づいてくる。アルバートのいるコクピットへと。
アルバートは、仮面の男のいでたちに気を奪われ、男が右手に持つものに気づかなかった。
仮面の男が開放状態のコクピットの前に来て、それを突きつけたとき、ようやく気づく。

――銃だ! アルバートの心臓が、高鳴る。殺される、と。
シンが言っていた。相手は、テロリストかクーデター犯かもしれない、と。
しかし、仮面の男は拳銃を突きつけながらも……アルバートの姿を認めるや、声を上げる。

「……子供だと? 坊や、何でこんなところに?」

仮面が、首をかしげる。仮面の男は、すぐに突きつけていた拳銃をおろす。
敵意はない。とりあえずは殺さない、ということだろうか。アルバートは、意を決し問う。

「僕は、アルバート。アルバート・グラディス。貴方は、テロリスト?」
「……いいや、まだだ。テロリストになるのは、もう少し後の話だよ」
491通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 19:52:08 ID:???
プラント全体として、恋愛と婚姻出産は別という爛れ気味な男女観が定着してるとかなら……
もう数世代歴史があればあり得なくもないと思うんだが、さすがに結婚統制導入からの日が浅すぎるか。
4923/5:2009/09/26(土) 19:52:23 ID:???
男の仮面に覆われていない口元が、怪しくゆがんでいた。
男の声は、ハスキーだが妙に軽い。その軽さが、アルバートの気を緩める。

「僕は、名前を名乗りました。貴方の、名前は?」
「……これは失礼、坊や。私の名はシオン。古い地球の言葉で、"理想郷"という意味だ」

シオンと名乗る仮面の男は、アルバートにコクピットから出るよう指示する。
男の右手に拳銃が握られている以上、撥ね付ける勇気もなく、アルバートは従った。
ただ、シオンはアルバートを拘束しなかった。自分の前を歩くよう、促されただけ。
シオンは、道すがらアルバートに問う。なぜ、この場所にいるのかと。

「この艦は、7年前に僕の母さんが艦長を務めていた艦です。だから、ここにいます」
「なんと! すると坊やは、あのタリア・グラディス殿のご子息というわけか? 」

頷くアルバートに男は感嘆の声をあげる。男は、アルバートの母親の名前を知っていた。
タリア・グラディスは有名だった。戦後のプラントには、デュランダル派が存在した。
彼らは、クーデター同然に政権を奪い去ったラクス・クラインに対する抵抗勢力だった。
彼らは、戦争直後のプラントで約半数にまで及び、彼らの中でタリアは英雄だった。
最後の最後まで、デュランダルに尽くした忠臣。いわゆる、判官びいきというやつだ。
敗者にこそ、栄光あれ――それは、旧ミネルバのクルーも同じだった。
シン・アスカをはじめ、クルーたちは戦後軍を離れ、それぞれの生活を始める。
影に日向に彼らを支援するものは後を絶たず、シンも警察で一応は厚遇を受けていた。
比較的残業の少ない部署を回らされ、署内でもぞんざいに扱われることはなかった。
賢明なラクスは、7年の政権運営でデュランダル派を排斥することなく治世を続ける。
その甲斐あって、クライン派とデュランダル派は、表立った対立はなかった。

二人は艦内通路歩き続ける。アルバートは、気のせいか上へ移動しているような気がした。
少年は、後ろを振り返り、仮面の男を不安げに振り返る。
男はフッと笑い、応えた。「タリア・グラディス殿のご子息に、危害は加えない」と。
その言葉を信じて安心してよいのか……このときのアルバートには、分からなかった。

やがて、二人は艦の最上部にまで到達する。アルバートの目の前に、扉が広がっていた。
その扉の上方には、部屋の名前が刻んであった。ブリッジ、すなわち艦橋の意味。
アルバートは、自分がいる場所を悟り呟く。

「ここが、母さんが働いていた場所――」
4934/5:2009/09/26(土) 19:53:49 ID:???
ミネルバ艦橋は狭い。初代の頃から、最低限の人員で艦を運用できるよう設計されていた。
少数のコーディネーターで構成されるザフトが、地球連合に勝つための方策。
戦後7年経って建造されたミネルバ2にも、その意匠は踏襲されていた。
狭い艦橋の艦長席付近に、男二人と、黒いノーマルスーツを着た3人組がいた。
アルバートとシオンの登場に、5人は振り返る。
アルバートは二人が生きていたことに安堵するが、シンとダコスタは……
二人は、アルバートの後ろに控える奇妙ないでたちの仮面の男を凝視していた。
一方、仮面の男――シオンは、シンの方をじっと見つめている……ように見える。
やがて、仮面の口元が動き出す。

「はじめまして、シン・アスカ。ミネルバへようこそ。いや、お帰りなさい……かな?」
「……クーデターの首謀者か? それともテロリストの片割れか?」

シンの問いかけに、仮面の男は笑い出す。それから、言った。
「テロリストが元首を務める国に反逆する者は、果たしてテロリストなのですか?」と。
彼は名乗る。自分たちが、ある目的のために結成された集団である事を。
シンは「その目的とは?」と問うが、答えは返ってこない。
ふいに、仮面の男の右手が上がり、指を鳴らす。同時に……
シンとダコスタを拘束している3人が、黒のフィルターの掛かったヘルメットを脱ぐ。
そこには、二人の少年と、一人の金髪の少女がいた。その少女の名を、シンは知っていた。
記憶が奔流となって蘇る。7年前、シンは出会った。少女は、連合のエクステンデッド。
ディオキアの浜辺で知り合い、戦争の中つかの間の安息を得た二人。
しかし、運命は彼らに非情なまでの対決を迫る。
ベルリンでの邂逅。そのとき、彼女は一の兵器として、シンを襲った。
何も出来ぬシンを尻目に、フリーダムの介入によって彼女は息絶えた。
彼女の最後は、シンが看取った筈だった。ベルリンの湖畔で。シンは、少女の名を叫ぶ。

「ステラ! どうして!? あの時、君は確かに――!」

――死んだはずだった。だが、7年前と変わらぬ姿で、彼女はシンの目の前にいる。
「それは、ステラ・ルーシェのクローンだ」と、声が飛ぶ。仮面の口元が、嗤っている。
仮面の男は、ゆっくりとシンの前まで近づき、ある提案をする。

「シン・アスカ。貴方が我々に協力してくれるなら、このステラを貴方の自由にしていい」

仮面の口元から発せられる声は、次第に嘲笑に変わっていた。
4945/5:2009/09/26(土) 19:55:43 ID:???
刹那−−仮面の顔面が、弾かれる。
拘束を受けていたシンは、腕は使えなかった。
しかし、両足は健在だった。左脚を軸足に、残った右脚でハイキックを見舞ったのだ。
シンの瞳には、普段の彼とは違う色が宿っていた。怒りに染まった紅が、燃えていた。

――カラン。音がする。男が身につけていた仮面が取れた音。
その音が艦橋に響き渡る直前、シンはステラと同じ少女に組み伏せられ……
二人の少年にマシンガンを突きつけられる。童顔の少年と、鋭い目つきの少年に。
7年前ディオキアでステラと会ったとき、彼女を迎えに来た二人組みと同じ顔だった。
それでも、シンはすぐに仮面の男に視線を移す。彼の素顔が、露になる。
シンは、その男の顔にも見覚えがあった。記録で見たことがあった。

「お前は、ムルタ・アズラエルか?」

かつてのブルーコスモスの盟主の顔と、良く似ていた。だが、男はそれを否定する。
無言で首を振り、シンの蹴りで外された仮面を取り付けてから、シンに向きなおる。
シンは知っていた。ムルタ・アズラエルが、かつての故郷オーブを焼いた張本人だと。
だが、アズラエルに良く似た男は被りを振る。吐き捨てるように言い捨て、否定する。

「たとえ血はつながっていても、あんな大量殺人鬼の父親と一緒にしないで欲しい」

確かに、目鼻といった顔立ちは似ていたものの、生前のアズラエルより一回り若く見える。
ムルタ・アズラエルと比べて、10年ほど若い。せいぜい、二十歳かそこらといったところ。
――ならこいつは、アズラエルの息子か! 告げられた事実にシンは瞠目した。
再び仮面をつけた男は呟く。「仲間にしたいと思っていたけど、怒らせちゃったらしい」と。

また、仮面の口元が嗤う。シンから視線を外し、アルバートに視線を移す。
アルバートを見ながら、仮面の男――シオン・アズラエルは言った。
「ま、いいか。代役は、さっき見つけたし」と。
アルバート・グラディスには、何がなんだか分からなかった。
シンと金髪の少女の関係、そしてムルタ・アズラエルという名も、良く分からない。
それでも、たった一つだけ分かった。シオンは、自分をシンの代わりにするらしい。
だから、少年は問う。「貴方は、僕に味方になれと言うんですか」と。
シオンは、鷹揚に頷く。そして、言った。

「我々の目的は、ただ一つ。君の母上の仇――ラクス・クラインを、抹殺することだ」

かつてのテロリストを撃つために、過去から生まれた新しきテロリスト。
その名は、シオン・アズラエル。彼の言葉に、アルバートの心は大きく揺らいだ。
495422:2009/09/26(土) 19:59:29 ID:???
[補足]
一般の認識ではストライク=連合のモビルスーツという設定です
ストライク=キラさんは一部の人しか知らないってことでお願いします
作中で入れたかったけどうまく入らんかった('A`)
496中身:2009/09/26(土) 20:34:17 ID:???
おお、新しい職人様が来ておりますね。宜しくお願いします&盛大なGJを。
何時もより少し時間が早いですが投下します。少し短めですが。
497中身:2009/09/26(土) 20:34:59 ID:???
プラントの最高意思決定機構である最高評議会。その緊急会議が、薄暗い部屋の中で行われていた。
今回の議題であるSOCOMの謀反への対策。その参考人としてSOCOM総司令官であるガタいの良い初老の中将も出席していた。
「地球のSOCOMとも連絡が取れないとなると、地球の我戦力は全て敵に回ったという事でしょう」
地球の国々への刺激を最小限に抑える為、メサイア戦後地球にあるザフトの基地は極限られた規模と数に絞られた。
その為置ける戦力はおのずと限られ、結果として少数精鋭であるSOCOMの駐留地点になっている。
要は、ザフトの地上軍=SOCOMなのである。
「SOCOMが戦力を整える前にこちらから打撃を与えるべきでは?」
「奴等の戦艦はミラージュコロイドを装備し、常に高速で移動している。それをどうやって探すと?」
無秩序に繰り広げられる論争に、ラクスは内心うんざりする。
各議員から飛び出す言葉は、どれも中将への責任追及と、他の者に決断を委ねた無責任な発言ばかりだ。
各々の仕事に関しては優秀な者達なのだが、如何せん責任を取りたがらないのが彼らの習性であった。
「皆さん」
無秩序な喧騒の中に、静かな清流の様な声が木霊する。議員達はピタリと会話を止め、一回りは歳下の歌姫に注目する。
「SOCOMが如何に精鋭とはいえ、母体となるプラントを敵に回してそう長くは潜伏出来ないでしょう。
いずれは痺れを切らして一斉に攻撃に出る。そして、彼らにその後は無い。何より我々には、プラント防衛隊と騎士団がいます。
今するべき事は、こちらの防備を整え、民を不安にさせない様、揺るがずに構えている事です。違いますか?」
ラクスの提示した案に、議員全員が安心感に包まれて頷く。議員達が黙った所に、すかさず解決案を出す。
これがこの数年でラクスが会得した、議会の操り方だった。しかし、この方法は誰しもが出来うる事では無い。
498中身:2009/09/26(土) 20:36:45 ID:???
ラクスが生まれながらに持ち合わせた、「声」という最強の武器。
コーディネートだけでは説明が付かないそれは、コーディネーターに対しての鎮静作用と、強いカリスマ性を持ち合わせた奇跡の声だった。
それなくしては幾ら議長とはいえ、20代そこそこの小娘の声に、百戦錬磨の政治家達の耳を傾けさせるのは難しいだろう。
「SOCOMへの対策として、中将には協力して頂きたい事が山程ありますので、彼の処分は保留とします。
よろしいですね?・・・では、これにて緊急会議を閉会します」

幾多の兵士達が眠る軍人墓地、立ち並ぶ墓石の中でも一際大きい2つの墓石の前に、ラクス・クラインは立っていた。
そこで彼女は、他人の前ではけして見せない疲れた表情を浮かべる。
今回のSOCOMの一件の様に、決定者に強い責任が生じる事案は、議員達が消極的になってしまう為事質ラクス1人でこなしていた。
その責任感の強さが彼女の長所でもあり短所でもあるのだが。
「こんな私を見て、貴方は天国で嘲っているのでしょうね」
誰に向かう事も無い様に見える言葉は、眼の前の2つの墓石に向けられた物だ。
墓石にはそれぞれ「エターナルクル―」、「アークエンジェルクル―」の名が彫られている。
最早この世のはいない、ラクス自身が消し去った砂漠の虎に、彼女は話しかける。
「でも、私は選びました。貴方達のいない道を、プラントを存在させ続ける道を・・・」

実は、コーディネーター再生計画に対し、初めに反発したのは当時ラクスの右腕だったアンドリュー・バルトフェルトであった。
話は3年前に遡る。国の為に生み出される人間などおかしいと、人間の為に国は生まれ、滅びるべきだと説いた彼と、
コーディネーター存続の為にはプラントの維持が最優先だとするラクスでは何度話し合っても意見は平行線。
業を煮やしたバルトフェルトは、この計画を公にすると脅迫紛いな事を言い出す。
それに対し、遂にラクスは彼の暗殺を画策した。同年、戦力を十分に蓄えた地球連合軍はプラントに対して宣戦を布告。
軍縮の真っ最中だったプラントは本国付近まで侵攻を許してしまう。
しかし、当時設立直後だったSOCOMと歌姫の騎士団がこれを撃退し、
侵攻はプラントの勝利という形で幕を閉じる訳だが、この過程でラクスはある賭けに出る。
戦闘中のどさくさに紛れたバルトフェルトの暗殺である。
この頃まだ同盟国だったオーブはこの侵攻と同時に連合が自国にも侵攻すると予測した為、
プラントへの援軍は強い志願のあったアークエンジェルの1隻のみとした。
499中身:2009/09/26(土) 20:37:31 ID:???
ザフトと連合軍の決戦の際、ラクスは議長という立場もあってアプリリウス・ワンで指揮を取り、
バルトフェルトが艦長を務める旗艦エターナルと、同盟国の艦であるアークエンジェルは主戦場から離れた宙域に置いた。
戦況は、キラ・ヤマトのストライクフリーダムを筆頭に、SOCOMと歌姫の騎士団が主戦場を支配していた事もあり、
このまま問題無くザフトの勝利に終わると思われた。しかしザフトにとっての大きな誤算は最後にやって来る。
ミラージュコロイドを装備した連合艦隊が、主力部隊が戦闘している間に大きく宙域を迂回、ザフト本陣の後方から一気に仕掛けたのである。
戦況で圧倒していたザフトは、徐々に後退しつつあった連合主力艦隊を追撃加える為に本来の陣形より前に出過ぎていた。
それが仇となり、陽動に気付いた時には最後方に位置していたエターナルとアークエンジェルは他の部隊から大きく孤立。
そこに今までの鬱憤を晴らすかの如く、連合の奇襲艦隊が襲いかかったのだ。
過去、ア―モリ―・ワンを奇襲したガーティ・ルーの同型艦が、計5隻。
奇襲に割くには些か多すぎる戦力は、地球連合の強大さを物語っていた。
エターナルとアークエンジェルの艦載機であるドムトルーパー6機と、ムラサメ5機、ネオ・ロアノーク大佐の駆るアカツキがこれを迎撃。
間もなくして、逸早く異変に気付いたキラ・ヤマトのストライクフリーダムが前線から急行して迎撃に加わる。
しかし、この日の為に訓練を受け、同胞の命と引き換えに奇襲を実行した連合艦隊の気迫と戦闘能力は凄まじかった。
激しい戦闘の末、奇襲艦隊を撃破するも、エターナル、アークエンジェルは共に撃沈、艦載機も全て大破しネオ・ロアノーク大佐も戦死。
ストライクフリーダムも大破し、キラ・ヤマトも負傷している。
この惨劇は、各国の軍部、軍事評論家の間に激震を走らせる。2度にわたり世界を平定した2隻の艦が沈んだのである。
特に、不沈艦と呼ばれたアークエンジェルの撃沈は、大きな波紋を持って世界を揺らした。
評論家達の間では「ラクス・クラインの経験不足が起こした事態」だというのが通説だった訳だが、真実はこれとは全く異なる。
ラクスは、事前に送り込ませていたスパイから地球連合軍が何時、どの様な陣形、作戦で来るかの情報を得ていたのだ。
この様なスパイは世界各地にいる。無論オーブにもである。議会掌握後直ぐに散らせたこのスパイ達は、
基本的に人を信用しないラクスの人格を色濃く示すものだ。
500中身:2009/09/26(土) 20:38:56 ID:???
その情報を利用して、バルトフェルトと、コーディネーター再生計画を続ける上で将来大きな壁となりそうなアークエンジェルを消したという訳である。

結果として多少に損害と引き換えに邪魔者を排除したラクスだったが、その後に訪れたのは深い孤独だった。
「今更、この計画が神への冒涜だとは思いません。それを言ってしまったら私達の存在その物が冒涜ですもの」
残ったのは、人口の減少と、食料難に苦しむ国と、融通の利かない議員達。
それと自分の為政に期待を寄せる国民。味方と呼べる者は全て失ってしまった。
「でも・・・これはきっと罰なのでしょうね。国の為という名目で人を創り、人を殺す、冷酷非道な神気取りの女への」
自嘲する彼女の顔など滅多に見られた物ではない。常に笑顔の仮面が張り付いたラクス・クラインの、生の感情だった。
「私を止めてみなさい、キラ・ヤマト。貴方が正しいなら、必ず貴方が勝つでしょう。
でも、私は殺されない限り止まるつもりはありません。貴方に・・・それだけの覚悟はありますか?」
どこにいるかも分からない恋人に問いかける。
無論答える者は誰も無く、人影の無い墓地を夕方に設定されたプラントの空がオレンジ色に染めていた。
501中身:2009/09/26(土) 20:44:53 ID:???
今回はこれで終了です。
ラクスの「基本的に人を信用しない」というのは、
アイドルって実は誰も信用出来ない職業かなぁと思って付けました。
信用しない、というより出来ないが正しいかもしれません。


今回短かったのは、リアルの方が学業やらなにやらで急がしい為です。
これからも短かったり、投下が不定期になるかもしれません。
誠、申し訳ありません。
502通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 20:46:16 ID:???
コレはイイ黒ラクス、乙だぜ
503通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 22:10:09 ID:???
投下乙。
他人というか、賛同者以外を信用しないのは原作描写。
504通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 22:31:38 ID:???
GJ!
手駒の中では最高クラスの実力の永遠とAA及び両艦クルーをも抹殺済みとは…
キラも離反した現状で戦力足りてんのかね?
もしやコーディネーター再生計画で再生・洗脳済みか
505通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 22:42:48 ID:???
お二方共に乙です!
このスレの作品で初めてなんじゃないでしょうか?>全天周モニター採用機
506通常の名無しさんの3倍:2009/09/26(土) 23:57:27 ID:???
中身氏GJです!これは見事な黒ラクス(褒め言葉

ぱっと見、自分の信念を貫いているという感じで見栄えいいけど、その実情は邪魔するものは37564☆ってヤバすぎるw
キラ達が離反してシン達と合流し戦力的には非常に強力な感じだけど、ラクスの方も何かしら仕込んでいそうでこれからの展開がwktk


>>422
投下乙〜。金髪仮面と来て、一瞬レイ生存?と思ってしまったわ
全天周モニター実装機とかまたいい感じのものを。シンがどんなものに乗るか、アルバートがどなるのか楽しみにしているぜ

てか、ダコスタをどう扱うのかも気になるわ。テレビ版だと、あいつ典型的なラクシズっぽい扱いだし
507360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/27(日) 00:15:47 ID:???
422様
新職人おいでませGJ!自分とか底辺職人ですが、
お互いコンゴトモ、ガンバッテイキマショウ。
今までに無いシンの立場から、どんな話になるか気になります。
アルバート少年がハサウェイとダブるような…ガクブル

中身様
ラクスVSキラという構造は何かドキドキしちゃいますGJ!
他人を信用できないアイドルとか、アイマス勢にはキツすぎる話っす…

ちょっと短いですが空気を読まずに投下。
508360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/27(日) 00:17:57 ID:???
(第2話 『spirit link』その2)

身支度を終え、スーツ姿で議長宅から出てきたラクス・クラインを、玄関で待っていたのは
虎柄のスーツという地球圏にあってはならない配色の服を着込む、隻眼を男だった。
「よ、元気だったかい?ラクス」
「…どういうつもりですか」
「どういうって、お出迎えさ。いつもやっていることじゃないか」
つかみ所の無い、アンドリュー・バルドフェルトらしい笑みを浮かべながら、悪びれもせずに彼は言い切った。
ラクスは一つ、わざとらしいため息をついた後、無言で彼の黒塗りの高級車に乗った。
車を虎柄にしないのはなんでだろう?と思いながら。

《アプリリウス・ワン》の混んだ道路を走りながら、バルドフェルトは前を向いたままラクスに話しかける。
バックミラーにチラと映る表情は、いつもの彼の表情だと思えたラクスは、それだけでこの男の不気味さを
味わっているような感じがして、気に喰わなかった。
「しっかし久しぶりだねえ。2週間ぶりかい?」
「…15日と8時間27分ぶりですわ。秒までは覚えていられませんので」
「ラクス、僕は何か嫌われるような事をしたかな?」
「てっきり、私が貴方に嫌われたものと思っていました」
「嫌いになったわけじゃないよ、嫌いになるわけ無いじゃないか。僕とラクスは共犯だというのに」
「共犯…一番しっくり来る言葉です」
「だけどね、ラクス」
改めて呼びかけられたとき、バルドフェルトの目が細められて、眼力が増したような錯覚をラクスは覚えた。
「元前線司令官として忠告するよ。上に裏切られちゃ軍隊はもう動かない。それがたとえ、どんな末端の兵士
だったとしても、ね」
ラクスは少しだけ顔を俯けて、表情を隠そうとした。
「君がどんな企みを持っていたのかはまだわからない。だけど、君のことだから個人的な問題で、シン・アスカを
殺そうとしたんじゃない事は、解っているつもりだ。プラント全体に関わるからと、判断したからだと」
そこで丁度赤信号につかまり、車を停止させて話を続ける。
「だけど、やり方は選ぶべきだ。命を弄ぶ人間は、必ずその応報を受ける。」
「何ですかそれ、宗教ですか?」
ラクスの言葉に、少しの嘲りが含まれているのは、コーディネイターの殆どが無神論者だからである。宇宙に住まう
民は、地上の神を信じても何一つ救われないと知っているから。
「実体験に基づく持論だよ」
「バルドフェルトさんも、命を弄んでいたと?」
「砂漠の虎だとなんだとプロパガンタされていてもさ、実際は下手糞な戦争しかできていなかった、ってことだよ」
彼は、キラが乗っていた《ストライク》に敗れた時の事を言っているのだろうか。
それとも、私が知らない、彼の戦争の事を指しているのであろうか。
その台詞は、バルドフェルトがさらけ出した弱さのようにも思えて、ラクスは少しだけ、優越感を感じてしまった。
509360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/27(日) 00:21:56 ID:???
「話を変えるんだが、こいつを見てもらえないか。端末は?」
「持ってますわ、そのくらい」
腕を後ろに伸ばしたバルドフェルトの手から、データチップを渡されたラクスは、それをバッグから取り出した
自分の携帯端末に入れて、ファイルを開く。
内容は、現在行われている《ダガーU》の機種転換訓練についてのものだった。
ラクス自身はあまりタッチしていない計画だったが、上手く行けば地球連合とプラントの橋渡しの証明だと
喧伝もできようと、少しは期待していた計画だった。
模擬戦闘のデータを閲覧する。なるほど、量産機としては高性能なのであろう。チーム戦で《ザク》を圧倒している
データすらあった。OSもコーディネイター好みのピーキーなものにアレンジできるらしいし、ベテランからの評判も
悪くない。
ラクス自身は軍事に関しては素人であったが、知識だけは得ようと勉強していた時期もあり、読みにくいデータを
スラスラと読んでいたラクスは、ふと思い当たる。
(キラが見たら、どう思うのでしょうか)
ラクスにとって、モビルスーツ・パイロットといえばキラであり、モビルスーツといえば《フリーダム》であった。
規格外のパイロットと機体の力でデュランダルを排除したラクスであったが、両者ともすでに、ザフトからは失われている。
(キラを追い込んだのは、私だ…)
彼を傷つけ、それに気づかぬ振りをしたのは…
「手が止まってるよ、ラクス。見て欲しいのは《ダガーU》のスペックじゃない、その中身さ」
バルドフェルトに促されて、訓練に参加しているパイロットのデータを開く。
教官役がつけた評価順にパイロットの名前がソートされている。トップにあるのはクィン・エルセデス…彼女の名前は、
ラクスにも聞き覚えがあった。現在の国防委員長の娘であり、それなりに複雑な家庭環境にある娘だったから。
そのあとも下にスクロールしていくが、別に重要なデータは無い…と思っていたら、下半分のデータを見て、
ラクスの表情が強張る。
表情の変化を見て取ってか、バルドフェルトが解説を入れようとする。
「30名の訓練生のうち、脱落者15名。かなり厳しくやってるみたいだけど、その訓練生は全員」
「第三世代コーディネイター…」
「そういう事だ、もしかしたら、君の持論の裏づけになるんじゃないかと思ってね」

ラクス・クラインの父、シーゲル・クラインはある一つの事象を懸念していた。絶望していたと言ってもいいかもしれない。
コーディネイターの出生率の低下である。それは特に、第三世代以降顕著になる。
それゆえに、交配のマッチングを前提にした婚姻統制が行われるほどになり、ナチュラルとの融和を目指して、シーゲルは
ハーフ・コーディネイターの保護や奨励を行ったり、果てはナチュラルとコーディネイターが共存する『隠れ家』の手配もしていた。
第三世代が成長し、社会に参加するようになり始めてから、ラクスは一つの仮説を立てた。
第三世代のコーディネイターは、種としてだけでなく、個体能力的にも劣っているのではないかと。

第二世代コーディネイターは遺伝子構造の変容が大きく、交配するためにはその相手を厳選しなければならない。これは相手が
ナチュラルであっても、第一世代であっても同じ事であり、それは第二世代の脆弱性を示しているようだった。
たとえ上手くマッチングする相手が見つかったとしても、その後コーディネイターに必需となる処理…優秀な因子を持った受精卵を
製造する工程で大きな障害があることを、そしてその事実をプラントの医術局がここ10年近く黙殺していた事を、ラクスが知ったのは
半年前のことである。
コーディネイトされた受精卵から発生が起こらなかったり、奇形が発生するケースが非常に多かったのだ。
その事実を隠してきた医術局は、第三世代を生み出す際には、極力コーディネイトを行わないようにした。出生率は少し安定したが、
要は自然交配、自然分娩と同じような結果しか生み出されなくなったのだ。
コーディネイターの根幹である、遺伝子的な優秀性は失われているのではないか…
この事象が意味する事実に突き当たったとき、ラクス・クラインは、父と同じ絶望に行き当たったのかも知れない。
コーディネイターの国家に、未来は無いと…
510360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/27(日) 00:23:19 ID:???
「それで、クライン議長閣下はどうなさるんで?」
「ラクスで結構ですわ…まだ何もできません、今は、まだ」
「今は、ね。つまり手を講じようとしてるわけだ」
「その時…貴方は助けてくださいますか?アンドリュー・バルドフェルト」
照れくさそうな表情を浮かべながらも、バルドフェルトは真面目な声音で答える。
「とことん付き合ってやりますとも。僕は君の共犯なんだから」
「別に義理立てする必要はありませんよ?キラや貴方が居なくとも、代わりの誰かを探すだけですから」
「そういう事言う人間、ほっとけないんだよなあ」
「呆れた…」
口はそう言いながらも、ラクス・クラインはしばらくぶりに、穏やかな笑みを浮かべた。

「何だったら、僕のことアンディって呼んでくれてもいいんだけど?」
「冗談じゃないわ、ふざけんなですわ」

軍務は早く切り上げ、夕暮れ時前に軍病院に辿り着いたルナマリアは、鼻歌を歌っていた。
一旦寮に戻り、カジュアルな私腹に着替えてすらいる。そして彼女の蛮行を食い止める人物はいなかった。
(せめて虎さんがいたら押さえが効いたかもしれないのに)
と、新兵が思ったか思わなかったかは不明だが、恋する少女を止められる野暮な人間は、訓練兵や訓練所スタッフに
中には居なかった。という事にしておく。
きっとシンは起きている。根拠も無く確信したルナマリアは、安堵と歓喜が入り混じった感情で、病院の玄関をくぐろうとした。
「あれ、エルフどうしたの?」
シン・アスカの遺伝子情報を元に作られた女の子。昔のシンのように生意気で人の話を聞かない人間だと思えば、シンのために
身を粉にして尽くす面もあって、本当にシンの妹なんじゃないかと思えるような女の子。
不本意ながら、彼女にシンの事を任せなければならない立場のルナマリアとしては、感謝こそすれ恨むことなどできない少女
なのだが…やっぱりちょっと、腹立たしい。
でも、今のエルフは様子が変だった。顔を俯けて、凄く暗い表情をしている。
エルフはとぼとぼ歩きながら、ルナマリアに気づかないのか彼女の横を通り過ぎようとする。
「ちょっと、どうしたのよ」
思わず、後ろからエルフの肩を掴んで止める。
「何かあったなら言いなさいよ。そんな風にアピールされたら、聞きたくなっちゃうでしょ?」
ルナマリアのお節介な性格であった。半ば無理矢理ルナマリアと正対させられたエルフは、ぼそりと
何事かを呟く。
「…と、…したの」
「へ?」

(第2話終わり、次回に続く)
511360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/27(日) 00:28:20 ID:???
ちょっと短いんですが、キリの問題でここまでです。
第三世代の設定について、422様とばっちりバッティングしたので凄く悩んでます。
ですがこの作品オンリーの設定ということで、見逃していただければと思います。
512通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 04:52:32 ID:???
GJ
出生率の低下の原因って色々あるけど
人間、動物、植物を問わず、基本的に個体の生存率が高ければ高いほど、出生率と一回の出産数も低くなる。
医療技術やら絡んでくるとまた話は違うけど、
ナチュラルとコーディを違う種として考えれば、種としての個体能力、悪劣な環境下での生存率ってコーディの方が高いだろうし
(あくまで平均的な例の話ね)
コーディが出生率低くなるのは自然の摂理でいけば、当たり前。
元々自然に生まれてきた連中じゃないわけだから、自然の摂理ってやつが通用するのかって疑問もあるけど。
何はともあれ、お二人の独自の見解・設定も楽しみにしてますよ。
513通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 09:26:41 ID:???
GJ
それなりに読めるものがこれほど集まっている二次創作ssスレも珍しい。
シン・アスカというキャラクターのずばぬけた汎用性の表れだと思う。

ところで一つ思ったことがあります。
このスレの特徴ともいえる多数の職人方による連投が最近頻繁に起こっています。
しかし、感想を書く側としては連続投下された分だけ多く感想を書かないといけません。
(だから最近感想の数が少なくなってきたのかな?)

ですので、もしよろしければ他の職人方の投下があれば続けて投下するのではなく
一日ほど時間をおいて(その間に見直しをして)から再び投下していただけないでしょうか?

そのほうがスレ住人としてはssの投下が楽しみになり、
職人方のほうもより多くの感想を貰えるようになると思うのですが。

以上、某スレでssを連載しているしがない職人のぼやきでした。
514通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 09:33:28 ID:lZQ74vjw
>>487
亀だが、タリア夫がタリアと結婚したのは多分子供を得る為だったと思うんだが
それなら息子捨てるのおかしくないか? 仮にプラントが恋愛と結婚を別物と考えるのが一般的な価値観だとしたらなおの事
SSにケチ付ける気はないけど その辺が引っかかった。
515通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 10:13:38 ID:???
>>514
子供が欲しかったのはタリアじゃないの?
516通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 10:36:23 ID:???
タリアの旦那の心理描写がないから
どうとでも取れるな。
タリアの中の人にも理解出来ないって言われてたしなタリアの行動は。
517通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 10:51:35 ID:???
>>512
SEX=必要なし 頂点は常に一つ。ですねわかります
518通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 11:45:26 ID:???
>>517
カーズ乙
519通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 17:11:14 ID:???
理解できたこと
*セトナと歩いてたのは司書の大幹部プレア
520通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 17:13:46 ID:???
最終的に母親である事よりも女である事を選んだんじゃね?
思ってたよりもずっと駄目男だったデュランダルに擽られたというか。

「母さんは息子よりも自分の男を選んだのね!!」
521通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 18:01:58 ID:???
どこのネルフの博士だw
522通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 18:32:24 ID:???
でも実際そうだから困るw
523通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 20:23:40 ID:???
>>513
お前なんでそんなに偉そうなの?「それなりに」とか失礼だと思わないの?
挙げ句、感想書くのが面倒だから投下ズラせとか・・・。
職人だって忙しいんだから、投下が休日に重なるのは当たり前なんだよ。
てめぇみたいなニートの都合に合わせる訳無いだろ。
524通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 20:44:11 ID:57fmKt+Y
>>523ssスレにはこういう評論家気取りのバカが出るのはよくあること。
荒らしと同類だから無視するのが一番。
525通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 20:49:44 ID:???
ステラのクローンネタけっこうみるが、ステラ生き返ってほしい人多いな
526通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 20:54:32 ID:???
アズ子「お兄ちゃんですと!?」
527通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 20:58:43 ID:???
>>523>>524
とりあえず落ち着け。
言い方が気に入らないのは分かるが、それ以上に酷い事言ってるぞ。
わざわざ荒れる原因を作ってはいけない。
>>513の言う事にも『一理は』ある。 ……あくまで一理な。
SSが多いのは嬉しいが、多くて一番最初に投下したSSの印象が薄くなって観想書けないってのがあるのも事実だと思う。 
職人さん方も忙しいのは分かるが、少し間を開けて投下していただけたら揉め事も少なくて済むかなと思ったり
528通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 21:02:57 ID:???
ステラだけでなく新三馬鹿全員生き残ってほしかった

つーかプラモが売れなかったから殺すとか、どんだけプラモ売れなかったんだよ
529通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 21:03:19 ID:???
>SS多くて一番最初に投下したSSの印象が薄くなって感想書けない

その程度で感想かけなくなるんなら、それまでの話だろ
530通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 21:04:29 ID:???
>>525
個人的には生き返らない方がいいんだが・・外伝がやっちまったからなあ

しかし仮面のアズラエル息子とは
シンと生身で一騎打ちして ヘルメットがなければ即死な傷を負いそうな気が
531通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 21:04:41 ID:???
>>525
俺はステラには生き返って欲しくない派だな。
クローンネタが嫌いな訳じゃないんだが、個人的にはシンは人の死を生よりも重く見ているような気がするんだわ。
失ったものは戻ってこない。 
だから、過去を想い死を背負って、歯を食い縛り前を向いて歩いていく姿が真には似合ってると思う。
532通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 21:16:38 ID:???
古い歌だが、若者たち・・だっけか
あの歌シンに似合うな
533通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 21:39:03 ID:???
>>530
クローンは色々あるからともかくとして
外伝のカーボンヒューマンは「良く似た人」ではあっても
その「とにかく人(ナチュコディ問わず)を確保して、そいつをショッカーの怪人作るみたいに 脳 と 人 体 改 造 して再現する」
って作成原理上、絶対に死んだ本人とイコールでは あ り え な い んだよな

例えどんだけ脳改造で同じ記憶と人格を持っていても、その肉体の遺伝子が人体改造で同じになっていても
それは、その体持ってた人を、原型すらとどめない程に残骸にして作成された果てのスゲェ歪な存在でしかないわけで
それ考えると、カーボンヒューマン技術での死人再現の場合はさらに業が深くなる
534通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 22:22:06 ID:???
何か順番が逆だよな…ガンダムタイプを沢山出すのは大前提なんだから、
この場合はまず購買意欲を刺激してやまないホン書きと絵作りをするのが
スジなんじゃないのかなあ…
535通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 22:48:53 ID:o9rZ4rAx
>>533
このスレのシンたちが見たら問答無用で潰しに掛かるだろうな…
536535:2009/09/27(日) 22:50:30 ID:???
ごめんsage忘れた…お嬢様とみなたまとシッポと姫様にひんぬーって言ってくる
537通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 22:51:21 ID:???
そりゃあフリーダムに新モビルスーツたちが次々と倒されていくのを見たら
誰も新モビルスーツなんて買わないだろ。
俺プラモ屋でバイトしてたけどガキはみんなフリーダム買ってた。
538通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 22:51:35 ID:???
>>536
命を粗末にするでない…
539通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 22:55:07 ID:???
シッポ「貧乳はステータスっす、希少価値っす!」
540通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 22:58:51 ID:o9rZ4rAx
筋肉達磨大佐「英国全軍に告ぐ! >>536を連行しろ! 腋オニギリの刑にて貧乳好きに更正させてくれる!」
541540 :2009/09/27(日) 23:00:38 ID:???
ごめん、またやっちまった上に途中送信…死んでくる
くれる!」…とか聞こえたとか書こうとしたら…
542通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 23:08:41 ID:???
連れて行かれた>>536は、さらにモカモカの刑に・・・
543通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 23:15:15 ID:???
そういやさ、このスレには他に類を見ない程に多くの屍が埋まってるわけだが、
やらかしたことが同一条件なら、どの作品の、誰に、何をされて逝くのが一番幸せなんだろうな?
544通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 23:28:01 ID:???
そりゃお前、お嬢様のスレンダーというのも憚られる俎板を存分に称賛してGカイザーに追いかけ回されるのがが最も・・・



よーし、全速力で逃げるぜ!w
545通常の名無しさんの3倍:2009/09/27(日) 23:45:35 ID:???
ソキウス+レイヴンに痛めつけられたうえで
みなたま・ひめさまのダブルロリヒールで止めが至高
546コピペ:2009/09/27(日) 23:49:46 ID:???
こんな風に噂をしていると、知らないうちに左遷されてたりするのがセクメト艦長の方で、
知られた瞬間に、病院送りにされてしまう方が司令なんだって。
みんなが、そう言ってたよ。
547通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 00:14:57 ID:???
>>544
よしちょっとエルフにチョークスリーパーかけてもらってへるあんどへぶんに逝ってくる
548通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 00:20:34 ID:???
>>543
このスレも大概だが、屍の量ならばゲーキャラ板のACEのナガセスレ以上に屍が埋まっているスレは無いだろう。
何しろ、まな板の話しただけで人が死ぬんだぜ? スレチじゃないぞ共通点がな、色々と……
ヒント:貧にy
549通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 01:29:47 ID:???
>>546
TとFか
550通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 01:48:37 ID:???
>>548
この板の兄弟スレもそうだよ
ピンクの悪魔とか
漆黒の死神とか
やってきてミンチにされちまう
ひんにゅーまたいたまったいら
って言うとそうなるらs
551通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 02:13:59 ID:???
>>543
俺は指令に寝技をかけられて逝くのが一番恐ろしい
552通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 02:47:16 ID:???
>>546
エミュ子は0と1の集合体なんですねわかります
553通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 03:20:19 ID:???
>>546
1:髪の毛の色
おっきい胸と太い二の腕
2:瞳の色
酒を飲むと強いのがわかるのとケンカが強いのがわかる
3:頭脳労働派と肉体労働派
よく話すと腹黒いとよく見ないでも腹筋が割れてるのがわかる
4:ボケとツッコミ
頭が変なようで賢いとニブいと見せかけ本当に頭が悪い
5:天然そうに見えるのと本当は天然
話を聞いてたら殴りたくなるのと話を聞いてたらいつの間にか殴られてる
554通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 05:29:06 ID:???
>>553
エターナルスフィアの誰かさんたちだろそれ
555通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 07:00:40 ID:???
>よく話すと腹黒いとよく見ないでも腹筋が割れてるのがわかる

>酒を飲むと強いのがわかるのとケンカが強いのがわかる

ソンナヒトココニハイナイ
556通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 09:37:40 ID:???
昔からこのスレを見てるが、いつからこのスレは「職人氏のオリジナルヒロインに萌えるスレ」になったんだ?
557通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 10:08:28 ID:???
>>556
何をいまさら
みなたまとエミュ子が出てきてからさっ
558通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 10:57:29 ID:???
>>556
我らが守護神プランAが出てからずっとだ。
559通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 11:19:27 ID:???
お嬢様に決まってるだろうが!
560通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 12:01:45 ID:???
オリキャラ萌え大いに結構
しかしやりすぎると某ナデシコSSのような悲劇になってしまう
それだけはなって欲しくない
561通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 12:32:13 ID:???
実際の所、種死アフターにヒロインつとめられる女性キャラがどれだけ残っているかという話よな。

ルナマリア:とりあえずの最右翼。しかし中盤での凸への媚びや吊り橋効果にしか見えないくっつき方、最終決戦でまさかの横入りと難点も多い。
カガリ:憎悪の対象兼間接的な仇でもあったが全くと言っていいほど絡まず解消せず。凸への未練も?
アビー:描写不足の一言。実質オリキャラと変わらない。
ラクス:不倶戴天の仇にして瘤つき。個人的には面白いと思うが。
ミナ:誘惑とか子飼いならともかく、恋愛関係が想像しにくいキャラ性。冷静に考えれば天空宣言も電波。

フレイとかミーアとかステラとか、故人が実は生きていたとかの方がまだ魅力あるヒロインが使えるような……
562通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 12:48:35 ID:???
>>561
個人的にはルナは

シン「あああああああ 憎い! あのデコッパゲが憎い!! 赤アホ毛が憎い!!
  金髪のサルが憎い!! ピンクの悪魔が憎い!! スパコーディが憎い!!
  憎い、憎い、ジェララララララララララ!!!
  おおおおおおおおお!!! 心の底からわきあがるこの感じ!!
  あ〜〜〜〜〜〜〜らたな芽生え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
  ジェラララララララララララララララ!!!」

とラクシズと同類と見なされ、まとめてヌッ殺し展開でもいい
563通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 12:53:59 ID:???
>>561
コニール「・・・」
564通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 12:54:06 ID:???
ロミナママンは薄幸の天涯孤独未亡人熟女、
アビーは無口で真面目なクールビューティー…らしい
というのも、TVで断片的にしか語られてない情報からの逆算であって
二次創作でブレイクしたようなもんだからなあ。
(もっともアビーの開花は阿部さんスレだと思うがw)
565通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 12:56:39 ID:???
 ミーアやフレイはともかく、カーボンヒューマンのステラは有り得るんじゃないかね?
 カーボンヒューマンの記憶書き込みはゆりかご関連のテクノロジーらしいから、
エクステンドの技術、データとゆりかごの記憶があっちに流れててもおかしくは無い。

 ステラたちのデータを基に改良された新技術を用いて作られたカーボンヒューマン、強化型エクステンド・ステラ’を使ってシンを篭絡しようとする敵と、「俺からステラの死まで奪うつもりかッ!」と激昂するシン。
 しかし、繰り返す戦いの中、シンは自分がステラ’へ向ける感情が、当初の怒りと憎しみからズレて行く事を認識する。
 戦いの中出会った敵同士の二人は、今度こそハッピーエンドを迎えることができるのか?

 最後は勿論、引っ込め、馬鹿!とキラのカーボンヒューマン相手にやりあった後、全ての黒幕であるマルキオを殺して復讐完了(をい)。
566通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 13:06:25 ID:???
>>563
ごめんよ完全に忘れてた。
年齢の問題もアフターなら解決されるし、出番の少なさ以外問題らしい問題ないな。
567通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 13:25:33 ID:???
コニールはザフトをプラントを最後まで信じてくれたからヒロインの資質はかなりある

お陰で余所では結構お亡くなりになってる…
568通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 13:59:59 ID:???
ふむ、つまりこうか……

 銃を突きつける少女に、キラは衝撃を受けていた。

「お兄ちゃん!」
「ステラ」

 カーボンヒューマンとして甦ったステラを、キラはしばらく手元で一般常識を教えた。
 それだけの関係だったはずだ。
 それなのに、彼女はここまで自分を止めに来たと言うのか!? シンと共に辛い旅を潜り抜けてきたと言うのか?
 キラは彼女にもう一度兄と呼ばれるのがどれだけすばらしいかと思いながらも、、冷たくステラ’を突き放す。

「君はシンと一緒にオーブに帰れ」
「できない、お兄ちゃんは間違っている。だから止める」

 ステラ’は覚悟を決め拳銃をキラの心臓に向けた。
 そして、ちょうど同じ頃……。


「カーボンヒューマンはまったく同じ人間を作るのですよ。貴方の彼女は甦ったのですよ。
 私は貴方を救いたい。そうだ、今度は貴方の失われた御家族を甦らせて上げましょう。貴方は失われたすべてを取り戻すのです」

 マルキオ導師の言葉は何処までも善意と自愛に満ちていた。
 だからこそ吐き気を催すほどの邪悪な存在に、シンは嫌悪し激怒する。
 
「ふざけるなっ!! レイも、議長も、艦長も、父さんも、母さんも、マユも……そして、ステラも皆死んだ! お前らがステラを殺したんだ!
 俺からステラの、皆の死まで奪う気か! 死んだ奴はなぁ! 絶対に生き返らないんだ!! 俺はそんな与太話を聞きに来たんじゃねえ、俺はお前をぶっ殺しに来たんだ!」


 その様子をモニター越しに見ていたサングラスの研究員……サイ・アーガイルは冷たい目でシンとデスティニーを見て見つめていた。

「完全起動したSEEDをデスティニーで倒すつもりとは……」



 毎度おなじみ突発ネタ。
 三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡
569通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 14:10:57 ID:???
レイは言うに及ばず、CHの設定が出てくる前に始まった
「いろんな意味で逆襲の〜」のミユもきっちり受け入れるなど
実験として生命を弄ぶ者どもには激しい怒りを示しても、
生み出されてしまった者にその罪があるはずもないとちゃんとケジメはつけてるからな。
570通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 14:26:35 ID:???
>>568
相も変わらず素早いですなぁ、Mr.19
私はそんな貴方が大好きですよ。

ニガサンゾーMr.19
571通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 14:52:14 ID:???
>>568
ちょ、中の人たちw
本編の時点でのシンはこんな風に復讐を声高に叫ぶキャラじゃなかったけど
こういう復讐鬼なシンもやっぱりいいですね
それにしてもキラさんの違和感のなさはさすがすぎる
572通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 17:59:46 ID:???
>>568
あぁ、一瞬何かと思ったら銃×剣か

で、シンが苦手と思っちゃうような、かつキラの初めてのお相手であるお色気担当は誰でs(ry
順当に考えればフレイ…か?
573通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 18:03:38 ID:???
>>568
童帝自重www
でもこのスレのシンって非童貞率高いな…喰われる率も高いがw
574通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 18:03:42 ID:???
>>572
いいえ、実はアストレイ三人娘のマユラだったりするんです。
575通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 18:19:25 ID:???
>>573
GSCTのシン:不明。ルナマリアとヤっていた可能性はあり ……ちなみにナチュコーディ関係なく一発で妊娠させるとのこと
ジオンのシン:コニールにリードされて童貞喪失しました

赤鬼:未だ手出しならず。
レッドアイ:本編では不明 クリスマス短編ではコニールに押し倒されたらしいが未遂の可能性あり
redeyes:ルナマリアとベタ甘
首領:コニールがベッドで寝てました

考察できる限りではこのくらいか
……傭兵系は任務でそういうことがあったりしたりして
576通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 18:40:37 ID:???
>>575
赤鬼はホテル襲撃されてなかったか?
577通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 18:55:44 ID:???
赤鬼はコニールには手を出してない(別れの時キスもしないし)だろうが
エジプトのホテルとか、お楽しみ前に拉致とか怪しい疑惑が……
578通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 19:17:20 ID:???
シンは童貞が似合う……もといカプ話は似合わない気がするんだが、そうは言っても脚本家様いわく
「女に縋ってた」らしいからな。ルナマリアは駄目駄目だしステラは会話すら難しいし、コニールは
ガルナハンから動いてないし、やっぱり画面の外で……

うん、なんか不遇キャラだと思えなくなってきた。もうちょっと苦労しても良かったかもしれないな。
579通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 19:46:18 ID:???
ボロ澤の妄言 真に受けるのはどうかと

家族は皆殺しになり 単身プラントに渡って 何のコネもないにも関わらず 赤になって
軍人になってからも 人助けすれば ヒーローごっこと罵られ
心を通わせた相手は 敵の兵器で 銃殺覚悟で敵に返すも 結局死亡
一応は信頼してた上司は同僚と脱走し 結局自分で手を下した

苦労が足りないだろうか・・・・
580通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 19:47:53 ID:???
スルー、鈍感のスキルMAXな教官シンが生徒がくれたチョコを自分用とは知らずキラに渡してしまう話なら知ってる。

数少ない生還者なのに最後まで本名無しの眼鏡委員長とか
581通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 20:49:14 ID:???
豚の戯れ言は横に置くとしても、シンって年上受けするキャラだと思うのはここや余所に毒されすぎだろうか。
582通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 20:52:32 ID:???
Zの際にせっちゃんとのスレが盛り上がりまくってたから、ある程度の共通認識だろうとは思う
Zに関してはリアル系男主人公的に活躍しまくって、美味しい絡みもあったってのもあるだろうけど
583通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 22:56:04 ID:???
シンの生意気さは、少し年上から観れば微笑ましいと思うけど。
下手に悟ったり、よくわからない思考回路してるのよりも感情移入できるしね。
何だかんだ言って、美形の部類だからね、ちょっと放っておけない生意気な美少年というのは
リアルに考えれば結構ピーキーなスペックだと思うよ。

という俺は既に某所で毒され過ぎているな…
584通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:12:20 ID:???
生意気だけどちゃんと説明さえすれば素直になるし、義理人情友情に篤いしな。
おかしな夫妻補正が無ければ、良い主人公になれたんだろうなぁ。
585通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:21:03 ID:???
Zの時に、俺は悟ったよ。ステラ、ルナ、せっちゃんと来て

シンがミニスカ巨乳好きなんだってな!!
586通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:30:18 ID:???
つまりラクスとは相容れぬと……そういう事か。
587通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:33:34 ID:???
>>585
馬鹿野郎……無茶しやがって……

シンは悲惨な過去とキツイトラウマ持ちだから、依存とか縋るとかはおいといて、
支えてくれる女性、包み込んでくれる母性ってのと相性が良いんだよな
例えれば……誰だろな?エルルゥみたいな?
588通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:39:38 ID:???
エルンガー禁止
589通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:40:38 ID:???
つまりロミナママンということだな!!
590通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:46:26 ID:???
風景画みたく、恋愛要素皆無で最後まで守り続けるってのもいい
怒りと憎しみと悲しみの戦いの果てに、平凡だが幸福な家庭を持ったヒロインを
遠目で眺め、そっとその場を去るってのが似合いそう
591通常の名無しさんの3倍:2009/09/28(月) 23:48:20 ID:???
男はみんな乳が好き。
だから乳の無い人は・・・


半数近くの男性は女性を見るとき最初に胸を見ている事が判明
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090910_man_first_look/


592通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 00:00:52 ID:???
>>587
いや待てエルンガーには母性が足りない(胸とか胸とかキシャーとか……)
うたわれで母性言うたらウルトだろ常考
593通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 02:02:31 ID:???
ナタルさんは惜しい存在だったな
594通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 02:42:28 ID:???
種で一番まともな大人だったな。
595通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 10:05:31 ID:HPqwKa9+
596通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 10:08:36 ID:???
>>593
ナタルも死に方はアホ過ぎたがな
トチ狂った素人一人くらいドミニオンに居る兵で取り押さえればいいものを
負債が一番アホなのは分かっているんだが
597通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 13:26:02 ID:???
あの時点では盟主王の判断も間違ってちゃいないんだけどな
実際ジェネシスは地球に発射されかけだったし
598通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 13:34:21 ID:???
>>597
盟主もアフォ脚本補正で目標をコロニーに……まあこれはこれで脅迫になるんだろうけどさ
599通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 14:30:21 ID:???
まあ、あそこで一旦引いて立て直して・・・はねえな
まとめて吹っ飛ばされたの見てないのかよ!?って思った
600通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 15:00:16 ID:???
ラクシズを(直接)皆殺しで、CE世界滅亡か平和になった世界で老境のシンが
レイ・ステラ・マユの魂に迎えられるラストがいいな!
601協力技メーカー:2009/09/29(火) 16:04:53 ID:???
シンとお嬢様の協力技:トータライズピラミッド(攻撃力170)
シンとコニールの協力技:ブルーレイカッター(攻撃力527)
シンとアビーの協力技:ペイズリングスリリング(攻撃力121)
シンとみなたまの協力技:ギブミーパレード(攻撃力320)
シンとロミナの協力技:セラミックハンチング(攻撃力539)
シンとしっぽの協力技:コミニュケートフレア(攻撃力295)
シンとエルフの協力技:トラフィッククッキング(攻撃力593)
シンとミユの協力技:ガールズトークディスティニー(攻撃力447)
シンと研究員の協力技:サンキューテイスティング(攻撃力381)
シンとユルゲンの協力技:ストリートブレイカー(攻撃力477)
シンとシルバーハンドの協力技:ダイビングランバーダ(攻撃力163)
シンとルナの協力技:サイケデリックハンドメイド(攻撃力971)


意外な結果だな
602通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 16:12:53 ID:???
>>601
実は料理の攻撃力
603通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 16:21:26 ID:???
本命(?)ステラとマユとアルティシア様は?
604通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 17:30:05 ID:???
ステラ:ユーモラスチャーミング(57)
マユ:ペナルフィーセファイナル(197)
アルテイシア:キングオブフィッシング(703)
娘ステラ:ファンタスティックキス(241)



アフロ:ポジティブジャニュアリー(617)
605通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 18:15:46 ID:???
アフロ =ポジティブ 

なんか納得
606通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 19:28:17 ID:???
>>604
ステラ:ユーモラスチャーミング

何か分かる
607通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 19:41:41 ID:???
シンとキラの協力技:キューティクルパレード(258)
アスラン:リゾートストレス(996)
レイ:コミュニケートマッチョネス(869)
ユルゲン:ストリートブレイカー(477)
ミナ:ネコダマシックトレーニング(354)

男性陣でもやってみました。リゾートストレス歪みねえなwww
608通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 19:45:09 ID:???
ルナとの相性が一番だと思っていたら実はアスランだと…へぇ
609通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 19:59:52 ID:???
Dとかアルバートとかセラフィーナ陛下とかはどうなるんだろ
610通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 20:00:48 ID:???
綺麗なアスランとならそれくらい行きそうだ

レイがマッチョとかどういうことなの
611通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 20:25:12 ID:???
>シンとミユの協力技:ガールズトークディスティニー(攻撃力447)
新しい運命の改修プランか女性アレルギーのシンが異星人に女性として生き返らされるとき○モか
>シンと研究員の協力技:サンキューテイスティング(攻撃力381)
研究員が毒味するのか
612通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 20:26:30 ID:???
最近久しぶりに電童を見て気付いた。

カガリ「ユニコーンドリル、ファイナルアタック!!」
シン「お前も機械帝国ガルファの前にひれ伏せ!」
ユウナ「ハイパーデンドーデンチ、シュート!」
サトー(スぺエディ)「バイパーウィっプ、ファイナルアタック!!」
ユウナ「今日こそ電童をやってやるダワ!」
トダカ「やるバリ」
カズイ「ジャ〜ン!」
613通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 20:40:22 ID:???
アルバート:コードレスカンニング(392)
D:リラクゼーションショッピング(663)
セラフィーナ:バーティカルデジャヴー(552)
エミュ子:マクロティックイーグル(501)





GSC:ラブミーカルチャー(964)
ライオン:ヌーディーコンディショニング(517)
614通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 20:44:23 ID:???
正直それはもうどうでもいい。チラシの裏でやってくれ
615通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 20:45:41 ID:???
>>613
なんか大宇宙の理が見え隠れするなwww
616通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 21:01:42 ID:???
勝手に続けてみる
モーガン:サイバーイメージング(615)
ジャン:ハイパーソニックポイズン(567)
エドワード:リゾートスタンダート(290)
サイ:コンサルタントパンツ(704)
アーサー:フランキーブランチ(114)
ケーニヒ中佐:ラズベリックスマッシュ(188)
ファッターフ:ノスタルジックスマイリング(923)
グフクラッシャー:ファイナルサバイバー(538)
インパルスエクシード:クラウチングエクササイズ(966)

ついでにチョコレート

言葉巧みに騙されて買わされました ハート4 味4 お嬢様
あなたのもみあげが好きです ハート3 味5 コニール
あなたのことが気になるんです ハート3 味3 ルナマリア
声が小さければいいのに・・・ ハート5 味2 ミナ
私にはあなたの命が必要なの ハート4 味5 セラフィーナ

魅力100% ハート3 味2 アズ子安
617通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 21:53:48 ID:???
>>616
もう嫌がられてるんだからやめたらどうですか?
やりたいならばチラシの裏にでもどうぞ。
正直、困ります
618422 1/5:2009/09/29(火) 22:36:44 ID:???
C.E80――戦後軍を辞し、警察官となったシン・アスカの7年目。
彼は、一人の少年と出会う。名はアルバート・グラディス。故タリア・グラディスの遺児。
戦後少年は父親に捨てられ、孤児としての道を歩んでいた。
見かねたシンは、新造戦艦ミネルバ2の落成式にアルバート少年を連れて行った。
亡き母が艦長を務めた艦を見せ、母親との繋がりを思い起こさせるために。
しかし、ミネルバはその雄姿を少年に見せる前に、テロリストの手に落ちる。
仮面の男、シオン・アズラエル。彼は死んだ筈のエクステンデッド3人を連れ、艦を奪う。
彼は、アルバートを誘った。ラクス・クラインの暗殺へと――

機動戦士ガンダム SEED ブルーブラッド 第4話「天与の竜騎兵」

シオン・アズラエルの言葉が、アルバート・グラディスの心に影を射す。
仮面の男は言った。その言葉を、少年は反芻する。ラクス・クラインは、母の仇……
考えたこともなかった。母の死は、デュランダル前議長を思ってのもの。
――多分、母の死は心中のようなもの。アルバートは、今までずっとそう思っていた。
混乱するアズラエルに、シオンは追い討ちをかける。少年を、味方に引き入れるために。

「前議長ギルバート・デュランダルは、ラクス・クラインの叛逆により撃たれた。
 君の母上は、半ばその巻き添えを食らったようなものだよ。違うかな?」

違いはしない。確かに、見方を変えればそうなる。
母の死の切欠を作ったのは、確かにあの女――現プラント最高評議会議長。
刹那――アルバートの思考を、シンの声が寸断する。

「アルバート! 口車に乗るな! 仮に責任の一端がラクスにあったとしても……
 彼女を殺しても、お前の母さんは生き返らない! 死者への手向けにはならないんだ!」

二人のエクステンデッドの少年に組み伏せられたシンの必死の説得も、シオンに遮られる。
顔面を蹴り飛ばされたお返しとばかりに、今度はシンの腹に蹴りを見舞う。
シンの言葉もまた、アルバートにとっては正論だった。それでも……
アルバートには分からないことがあった。

すなわち、なぜラクス・クラインはデュランダルに弓を引いたのか、である。
戦後、ラクスは総括を避け続けた。一重に、デュランダル派を刺激しないためであったが。
通説は、デュランダルの掲げたデスティニープランと地球支配への叛意が原因とする。
しかし、真相は闇の中。今日まで、ラクス自身から語られることもなかった。
だから、アルバートは思った。母が死んだ理由を、知りたい――と。
6192/5:2009/09/29(火) 22:37:39 ID:???
「貴方たちの味方になるのに、一つだけ条件があります」

アルバートが口を開く。その瞳には、復讐心ではなく、別の炎が宿っていた。
テロリストと罵られてもいい。知りたかった。母の死の真相を。ラクスの叛逆の理由を。
答えは、ラクス・クラインが知っている。アルバートは、そんな確信を抱いていた。
シンをひとしきり蹴り終えた仮面の男が、口元を歪めながらアルバートを見る。

「ラクスを殺す前に、話をさせてください。僕は、彼女が逆心を抱いた理由を、知りたい」

さらに、仮面の口元が嗤う。そして、彼は言った。
「そんなことに意味はないと思うが、好きにしたまえ」と。
そして、付け加える。「もう時間がない。そろそろ、行こうか」と。

ミネルバの艦橋から、モビルスーツの群れが見える。およそ、30ほどであろうか。
きっと、ミネルバの異変に気づいたのだろう。まもなく、攻撃が始まる様相だった。
シオン・アズラエルは、人の名を呼ぶ。アウルと、スティングと言う人物に呼びかける。
シンとダコスタを、外から良く見える位置に転がしておけ――と。
名を呼ばれた二人のエクステンデッドは、そのとおりにする。
シオンは、アルバートとステラを連れ、艦橋を去ろうとする。
アルバートは、自らの決意と行動に、後悔はしていなかった。
ただ……シンの悲痛な説得の声が背中に響き、少年の心は痛んだ。

艦橋を出たアルバートとシオン、そして3人のエクステンデッドは格納庫へ向かう。
まずは、あの30機のザフト軍モビルスーツを排除しなければならない。
――これから、あの人たちと戦うの?
ふと、アルバートはそんな想いを抱く。怖かった。人を殺す、あるいは殺されることが。しかし、隣を歩く仮面の男は不安げなアルバートを見て……また嗤った。
ただし、嘲笑は混じっていない。彼は足を止め、アルバートに言った。

「ひとつ、言い忘れていた。我々は、ラクス・クライン以外は決して殺さない。
 敵が武装したモビルスーツで来ても。もちろん、外にいる30機の敵も殺しては駄目だ」
「……嘘だ。たった5人でそんなことが、出来る筈が――」
「――出来るさ。そのための、デルタフリーダムだ。我々は、7年前の再現をするんだ」

フリーダム。その名は誰もが知っていた。嘗て2度の大戦を、敵を殺さずに戦った機体。
言われて、アルバートは思い出した。多分、乗り込もうとした機体の隣にあったヤツだ。
ただ、ギリシャ文字で4を表し、三角を意味する冠がつく理由には、心当たりはなかったが。
620通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 22:39:11 ID:???
>>617の言葉は何処までも善意と自愛に満ちていた。
6213/5:2009/09/29(火) 22:39:16 ID:???
ミネルバ2の格納庫。5人は、それぞれモビルスーツに向かう。
3人のエクステンデッドは、各自黒い装甲が強化されたダガーへ。
アルバートは、先ほど乗り込もうとした純白のストライクへ。
そして、シオン・アズラエルは――ストライクの隣に聳え立つ、灰色の自由へと向かう。

アルバートは、再びストライクに乗り込む。
コクピットの座席の後ろから、備え置きのノーマルスーツに着替える。
機体の色と同じ純白のそれを着るや、アルバートはコンソールパネルを立ち上げる。
球体のコクピットが、その内側に周囲の景色を映し出す。

……と同時に、隣の機体が見える。灰色の自由が、色を帯びていく。フェイズシフト。
――黒い。あれは、カラスの羽なんかより、ずっと黒い。
それがアルバートの印象だった。
ボディと手足を繋ぐフレームは赤く彩られる。禍々しい、という表現がぴったりくる。
隣のフリーダムに違和感を覚えながら、少年は機体に火を入れる。
OSが縦にGUNDAMの文字を描く。Nのみ読み取れた。それは、Nuclearの一文字。

「……核動力!? このモビルスーツは、核で動いているのか!?」

アルバートは、驚愕の声を上げる。
ラクス・クラインはユニウス条約を再度復活させ、連合各国と締結した筈――だったのに。
少年の声を聞いていたかのように、隣の機体から声が届く。
「驚くなかれ、こっちも核だ」と。シオンが乗っているデルタフリーダムからだった。
漆黒の自由が、動き出す。アルバートのストライクより、一足早く調整がついたらしい。

しかし、フリーダムはすぐに動きを止め、ストライクに向き直る。シオンが語る。
「坊や。誘っておいて難だが、本当にいいのかい? 引き返す最後のチャンスだよ?」と。
フリーダムから、アルバートの乗るストライクに音声通信が入る。
アルバートの意思を確かめるように、真紅のツインアイを光らせるフリーダム。

操縦桿を握る少年の手は、汗ばんでいた。パイロットスーツ越しに、それは感じた。
もし、このままロミナ・アマルフィの世話になり続け、いつか大人になって……
そして、年をとって死んでいく。何も知らないまま。母の死の真相すら、分からぬまま。
――そんなのは、嫌だッ! 答えは、出ていた。純白のストライクの目が、光を帯びる。
翡翠の色をしたそれは、フリーダムのそれより強い光。少年の意志の、強さの現われ。
時を同じくして、コクピットのモニターも輝く。黒い画面に、白の文字が浮かび上がる。

―― Strike Reinforce Awaking ――

起動した純白のストライク。その名は、ストライク・リィンフォース。
拘束具を引き千切り、それは動き出す。プラント首都、アプリリウス・ワンへと向けて。
6224/5:2009/09/29(火) 22:41:14 ID:???
少年は、意を決し叫ぶ。目の前に聳え立つ、漆黒のフリーダムに向かって。

「シオン・アズラエル、頼みがあります! もう僕を、"坊や"と呼ばないでください!」
「――分かった。わが同志、アルバート・グラディス。いや、アルと呼んでいいかな?」

その名で呼ばれるのは、7年ぶりだった。最後に自分をその名で呼んだのは、今は亡き母。
アルバートの駆る純白のストライクは、背にエールストライカーパックを装着していた。
10年ほど前に、たった一機でザフト軍と渡り合った、伝説のモビルスーツと同じ姿……

しかし、その姿にシオン・アズラエルは、一抹の不信感を抱いていた。
己が機体、デルタフリーダムについては、ミネルバ強奪前に事前に情報を持っていた。
だが……アルバートの乗る純白のストライクについて、彼は一切知らなかった。
さきほど、コクピット席は見た。デルタフリーダムとは明らかに違う、全天候モニター。
ストライク・リィンフォースのデータは、デルタフリーダムの機体にもない。
同時期に建造されたザフト製モビルスーツなら、情報を共有していそうなものなのに。
それが、シオン唯一の気がかりだった。アルバートに悟られぬほどの小声で、彼は呟く。

「データにない機体、か」

――まぁいい。どの道、出たところ勝負だ。
僅かに沸き起こる不安をかき消し、シオンは自機のフットペダルを踏み込む。
フリーダムは、リィンフォースと3機のダガーとともに、発射口へと足を向ける。
三機のダガーの名は、フェイタル・ダガー。3人のエクステンデッドが乗る機体。
発射口は堅く閉ざされていたが、フリーダムが引抜いたビームサーベルで裂かれる。
シオンはアルバートに言う。「母上の艦を傷つけるのは、これが最初で最後だ」と。
ふと、アルバートは気になった。シオンがムルタ・アズラエルの子なら自然種の筈。
なぜ、こうもモビルスーツを軽々と操れるのか……不思議に思い、少年は問いただす。

「シオン、貴方はどうしてそんなにも易々と、フリーダムを操れるの?」
「おや? アルには言っていなかったか。実は、私もあの3人と同じ体なのさ。
 いや、同じ体になった……と言うべきか。実際は、何度も逝きかけたがね」

シオン・アズラエルもまた、エクステンデッドだった。フリーダムのサーベルが消える。
発射口の扉が破られ、外の景色が広がる。ジン、ゲイツ、ザク、グフ、バビ……
総勢30機の敵が、そこにいた。
まるで、ザフトのモビルスーツの見本市だった。
――刹那、羽が舞う。漆黒の羽が、12枚。それらは宙を舞い、地に堕ちる。
天与の竜騎兵――ディバイン・ドラグーンの飛翔。
それが、戦いの合図だった。
6235/5:2009/09/29(火) 22:42:38 ID:???
アーモリー・ワン守備隊は、デルタフリーダムの威容を見るや、瞬時に機体を後退させる。
彼らは、完全に怯んでいた。2度の大戦で、フリーダムが彼らの味方になったことはない。
如何にクライン派の象徴であろうと、ザフト軍にとってはかつての敵に他ならない。
その怯みが、シオン・アズラエルのデルタフリーダムに千載一遇のチャンスを与える。
守備隊が躊躇なく攻撃に踏み切っていれば、立場は逆転していただろう。
デルタフリーダムの背中の羽が、宙を舞う。12枚の羽が、守備隊を囲むように旋回し……
刹那、アーモリー・ワンの大地に突き刺さった。
次の瞬間、漆黒の羽は光を帯び――周囲に結界を張り巡らす。
数瞬の後、ジンやザクといった地上戦用モビルスーツは片膝をつく。
それから間をおかずに、コロニーの空を舞っていたバビたちも地に臥せる。
リィンフォースのアルバート・グラディスは、その光景に瞠目する。

「……敵が、動かない。いや、動けないの?」

地に臥せったアーモリー・ワンの守備隊。彼らの機体は、必死に動こうとする。
まるで、人が震えながら拳銃を構えるがごとく、躊躇い勝ちにライフルを構えようとする。
しかし、それも続かない。必死に動こうとするモビルスーツが、動作を停止してしまう。
アルバートには、原理は分からなかった。だが……
動けない敵モビルスーツ。そして、彼らの周囲で光り続ける12枚の羽。
二つの事実から、状況は悟ることが出来た。彼らは、拘束されているのだ。12枚の羽に。

「シオン! これは一体!?」
「ディバイン・ドラグーン。かつてのキラ・ヤマトの戦い方を昇華させたものだ」

シオン・アズラエルの言葉は、すぐに実証される。
3機のフェイタル・ダガーが動けないアーモリー・ワン守備隊に襲い掛かる。
3人のパイロットは、決してコクピットを狙わず、腕部や脚部のみをサーベルで切り裂く。
まるで赤子の手をひねるかのように、3機は30機のモビルスーツの機能を奪い去った。
新型ドラグーン、ディバイン・ドラグーンの力――
それは、羽が張り巡らされた周囲に強力な磁場を形成し、敵の動きを封じること。
そして、3機の僚機は、磁場耐性のある装甲版を着用しているため行動を阻害されず……
易々と動きを止められた敵機を仕留めてゆく。まさしく、殺さずのフリーダムの再現。
……時間にして僅か2,3分。本当に誰一人殺さず、4機は30機に勝利を収めていた。
12枚の羽は、再びフリーダムの背部に舞い戻ってゆく。

――これが、彼らの力。
リィンフォースのコクピットで、アルバート・グラディスは呟く。
人を殺さず、人に殺されずに済んだが、何の高揚感もない。圧倒的な力での抑圧だった。
――いや、違う。これは、ラクス・クラインの望んだ姿なのか?
少年の心に、また疑問がわいた。フリーダムが人の命を慮っているのは分かった。しかし……

「それなら、どうして2度も戦争に参加したんだよ……!」

少年の声に応えるものは、誰もない。ただ一人いるとすれば、それはこの国の首都にいる。
だから、少年は会いに行く。ラクス・クラインを殺そうとする者たちとともに――
624422:2009/09/29(火) 22:44:12 ID:???
投下終了です。次回はきっとシンのターン。
まとめページへいつも保管してくださっている方、どうもありがとうございます。
625通常の名無しさんの3倍:2009/09/29(火) 22:57:43 ID:???
しかし散々条約違反MSで暴れ廻っといて
条約復活させるとは
ここのピンクも盗人猛々しいことこの上ないな
かつて自分たちがやってきたことをやり返されてるように思えた
さてシンはどう動くか
続き期待
626通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:25:42 ID:???
乙!
ディバイン・ドラグーンの効果をみて、アンチファンネル(フィールド)システム思い出した。
しかし、なんか武装やらなんやらに聞き覚えがあるんだが、はて? なんだったか。

>>625
ユニウス条約は地球各国とプラントの間に交わされたものなので、一武装勢力の傭兵部隊Xやラクス一派は条約違反は関係無いという恐るべき事実。
627通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:29:33 ID:???
>>626
自由修復したのはオーブだろ
そしてオーブが独立出来たのはユニウス条約のおかげという事実がある以上 詭弁もいい所だな
628通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:40:09 ID:???
条約違反機体や大量破壊兵器で暴れ廻った当人が
プラントのトップってのが他国にしてみりゃふざけた話
そりゃ反感買うし戦争が止まるわきゃない
629通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:44:28 ID:???
ところでアルバートって名前は公式?
630通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:47:33 ID:???
違うんじゃね?
確か、ライオン氏の話だとギュスターブだったな。
631通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 00:54:32 ID:???
>>630
あっちのタリア夫はラクシズに消されたな
やっぱどこのラクシズも犠牲になる人間の事を考えてないのは多かれ少なかれ共通してるな。
632通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 04:30:51 ID:???
しかしだ、ロミナママンと二人暮しという羨ましすぐる環境をば
あっさり捨て去るとはありがたみのわからぬお子様め。
こうなったらまたもや独り寝となられた寂しさは俺様がお慰めして
633通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 05:16:29 ID:???
お前一人で行かせるかよォーッ! 若々しい未亡人とかそんな罠に超釣られてやるよォーッ!!
フェイタル・ダガーとかどんなテーレッテー兵器ですか、しかし
634通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 10:03:45 ID:???
純白のストライクが早くも赤黒く汚れてるじゃないか・・・
635通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 12:36:26 ID:???
ディバイン・ドラグーンはCE版プラズマリーダーのような物と見たが、
MSの動きを停められるレベルの磁場を発生させるとなるとパイロットにも悪影響を与えてそう…
それとも磁場だからパイロットが血行促進で健康に成ってたりするのだろうか?
636通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 13:29:40 ID:???
宇宙での活動がメインであるMSのコクピットが、放射線やら磁力線から守られてないはずが…

1stで言われてたあくまで宇宙服の延長線って意味でのMSなら守られてないはずが…

でも種だしなw
637通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 13:47:15 ID:???
そもそも種に宇宙線とかあるのか?
宇宙空間には大気が満ちてるし
638通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 14:12:40 ID:???
それ突っ込んじゃらめぇぇっ!!
639通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 14:50:16 ID:???
>>637
え、そうなの?
640通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 15:06:53 ID:???
>>639
種ラストでペットロボが宇宙空間を羽ばたいて移動してる
ハロといいトリィといい、アスランはパイロットなぞせんで技術者になるべきだった
641通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 15:58:33 ID:???
>>640
UCでハロを作ったアムロ・レイは巻き込まれ型だったが、
アスラン・ザラは自ら志願してアカデミーに入ってザフト兵(兵?士官?)になったからな。

これもまた才能の無駄遣いか?
642通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 15:59:29 ID:???
江田島塾長だって宇宙空間を泳いで移動している
何も問題は無い
643通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 16:42:28 ID:???
>>639

ムネオがその証拠
種においてヘルメットが宇宙空間漂ってるのに生きてるどころか酸素欠乏症にもなってない
どんだけ連合の回収迅速だったんだよと…
644通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 16:48:51 ID:???
ウィングゼロ「宇宙で羽ばたいて何が悪い」
645通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 16:51:12 ID:???
>>643
予備のメットの可能性だってあるぞ
救命具の予備を乗せて無いわけがないだろうし
646通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 18:27:58 ID:???
HAHAHA!
何言っているんだい?
最初からあの場面にヘルメットなんてなかったじゃないか(棒)
あれ? でも、見た覚えが!?
……まさか、ライブラリアンの仕業か!
647通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 18:31:47 ID:???
そういう寒いのはいいから
648通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 18:43:23 ID:???
ヘルメット消して元着用者を再登場させたんだから、予備のメットっていう発想は夫妻の頭の中にも
無かったんだろう
649通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 19:44:19 ID:???
ヘルメット残したままなら予備で通用したのに(だとしてもわざわざ映す意味無いけど
バカだなー
650通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 19:55:52 ID:???
バカだな、こんなこともあろうかとメットを二重にかぶっていたんだよ!
651通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 19:56:25 ID:???
ほかにも、月面できのこ雲とかもあってだな・・・
652通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 19:59:25 ID:???
あのメットに関しては、鷹に憧れてた別の兵士が持ち込んだ同じデザインのレプリカ
なんて説をどこかで聞いた覚えがある
653通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:06:18 ID:???
裏切り者なのに慕われてるなんてそんなバカな…と思ったけど
子安キャラでそんな前例があったな
654通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:15:57 ID:???
>>637
TV本放映で砂漠編が終わってるくらいの頃、既にアストレイの方でロウが生身で宇宙遊泳をしてたぞwww
つ http://iup.2ch-library.com/i/i0016622-1254309122.jpg

>>647
確かに背筋が凍り付くよな
リアルに種世界ではそういう「世界の裏で情報操作の工作が可能な悪の組織」がいて
そういうベタな陰謀論に出てくる悪役を成り立たせる事が可能な世界観なんだから……(リアル話)
何より、その種世界での「ベタな悪役」の筆頭にいるのが「ラクシズ」ってのが救いようがない(絶望)
655通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:19:48 ID:???
>>654
その画像ソースにしたら
少なくとも種世界の宇宙にエアは無くて、気圧が無いわけだが
(画像中でハチが気圧回復とエア充填状況を補足してる)
656通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:21:51 ID:???
そう言えばさ、種では宇宙での戦闘でも戦艦のクルーって宇宙服着てないよね。
魔乳とかが宇宙服着てるの見た記憶が無いんだが。
657通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:23:00 ID:???
>>655
生身で一瞬でも宇宙空間に出たら死ぬって
658通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:23:33 ID:???
すくなくとも魔乳に限っては危機感が足りないんじゃない?
戦艦の主砲から体張って守ってくれる男もいるし。
659通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:27:16 ID:???
>>656
違和感あったんだが、今までそれに気づかなかった orz
660通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:31:30 ID:???
ファーストも最終回以外は宇宙服着てなかったぞ?
ホワイトベースのクルーは
661通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:35:51 ID:???
>>654みたいなのは逆シャアでクェスがやってたよね?
662通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:37:40 ID:???
>>660
終盤はブリッジクルーも宇宙服着てただろうに
663通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 20:56:02 ID:???
最近の科学によると
宇宙に生身で出てもすぐ死ぬことはない
太陽の光が直撃してるなら焼け死ぬだろうけどね
664通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 23:16:52 ID:???
>>657
人間の皮膚は意外と丈夫らしくて、短時間なら内出血程度ですむと聞いたことがある。
665通常の名無しさんの3倍:2009/09/30(水) 23:21:33 ID:???
そういえばクェスもメット無しで出ていた気がするが、アレはニュータイプパワーか?
666通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 00:03:50 ID:???
>>665
人間は強いんだから真空中に数秒放り出された所で大丈夫
NTじゃなくても行ける行ける
667通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 00:07:20 ID:???
当時は宇宙で生身=即死ってのが一般的だったということをお忘れなく
後に出たテッカメンラフレシアは強化人間だったからで片付くけど
668通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 00:13:01 ID:???
>>667
>当時は宇宙で生身=即死ってのが一般的だったということをお忘れなく
あれ? 確か同じ昔に書かれてたドラえもんでは、ハレー彗星の尾っぽで大気が無くなっても
自転車のチューブにためといた空気吸えば大丈夫!! って程度のノリじゃなかったっけ
669通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 00:14:50 ID:???
クロボンでカラス先生もやってたな。
とはいえ、気圧0な状態なのはかわらんので数十秒でもうダメ
670通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 00:20:23 ID:???
当時だったら2001年宇宙の旅でノーヘル宇宙遊泳してるし
即死一般論はないんじゃないの?
少し前だとカウボーイビバップでもやってたハズ
671通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 00:32:44 ID:???
>>665
逆シャア小説、ベルトーチカチルドレンでやったな、クエス。しかも真っ裸
確か青ざめる通り越して紫になるくらい寒いとか、そんな扱いだったかな
まぁそれは空気がないから呼吸できないが理由か?
672通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 01:13:07 ID:???
大気が無いと日の当たらない所はマイナス数百度になる、熱を保持できないからね、呼吸うんぬんは関係無いよ。
673通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 04:01:04 ID:???
>>671
小説だけじゃなく映画版でもやってるよ
さすがに真っ裸ではないがw
息を止めるだけじゃなく目をがっちり閉じて耳も塞いでやってたから単純に息ができないとかそんな扱いではないみたい
674通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 05:36:58 ID:???
>>657
真空暴露事故の事例はネット上にいくつかあるようだ

もっとも、あんな事をするほどの余裕はないと思うが
675通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 05:46:47 ID:???
宗男さんは不可能を可能にするらしいから宇宙服無しでも大丈夫なんだよ
676通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 06:07:16 ID:???
不可能を可能にしたとする明確なソースが皆無なんだがあいつ
677通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 07:41:29 ID:???
そもそも「エンデュミオンの鷹」なんて御大層な異名も負けを隠すために連合がワッショイした結果だしなぁ。
負け戦の激戦区で生き残れただけって言われちゃえばそこまでだし、もしかしたら「不可能を可能に〜」はそんな自分を皮肉ってるのかも。

とはいえ劇中ではノリノリで使ってた感があるけど。
678通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 08:26:03 ID:???
過酷な激戦区で生き残れたっていうのは普通は文句なしに凄いことなんだけどなぁ……
宗男もあそこで死んだままならここまで悪く言われることは無かったろうに。
679通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 09:08:30 ID:???
何だかんだ言っても、MAしかなかった当時、MSとサシでやり合えた12人のスーパーエース隊最後の一人だからなぁ。
士気の維持の為にヨイショされて、過大評価されてるし、種本編でストライクに乗った後だとイマイチしまらないけど、実はかなりすごいよな。
まぁ、種死で生き返った所為で宗男呼ばわりの上、評価は地に落ちたが。
……なんでネオをクローンとかにしてレイと疑似親子喧嘩させなかったんだろ?
680通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 09:21:52 ID:???
福田はムネオの正体決めてなかったらしいな
尺が無かったらスルーするつもりだったとも言ってた
681通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 10:36:39 ID:???
スルーすればよかったのに…
その時間をミネルバ組(凸除く)にでも使えよ
もしくは脇に光を当てろよ
682通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 12:05:44 ID:???
子安使っておいて、決めてないもクソもねぇだろw
いや、違うのか。もともと予定にあった「ネオ」ってキャラに嫁がムウをねじ込んだのか

まぁ、脇に光り何ぞ当てても、当たり障りのないキャラだった奴が劣化するだけだし、アビーとかさ
683通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 12:10:33 ID:???
ムウみたいなキャラだけど最後まで正体不明の線もあったって感じなのか?
684通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 13:05:28 ID:???
>>672
伝達物質のない宇宙空間なら熱損失は放射だけだろ?それこそ数秒でどうにかなるほどのあれでもあんめえ。
685通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 14:00:45 ID:???
http://www.1999.co.jp/itbig09/10095812k4.jpg
プロヴィデンスが欠陥機だったソースがついにインストに!!!!
686通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 14:42:50 ID:???
アストレイはいったいどこに向かっているんだろう…
一族とかライブラリアンとか本編より痛い設定が満載なんだが、せめてXでやめとけばよかったのに
687通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 15:29:21 ID:???
デストレイ前半とインパルス編(一族関連は除く)は許してやってくれ。
種死前のシンの数少ない描写なんだ。
台詞は無いけど、妙に扱いが良いんだ……。
688通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 15:30:36 ID:???
一族→本編でラクシズがあんなにも強かった設定の補完
ライブリアン→本編で何故キラ達が自爆したりしたあとに唐突にキチガイになるのかの設定的補完

本編より……痛い?
689通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 15:32:13 ID:???
>>686
「プロヴィは実は欠陥機だった」ソース出されて唐突にアストレイに話題転換されましても
このソースって放映当時に既に雑誌に出てたソースだぞ? それがインストで再び出てきて
制式に設定になっただけの話
690MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/01(木) 20:00:38 ID:???

ちょいと実験的に投下。

メサイア戦役後、シンは命を狙われ、愛機と共にザフトから脱走した。
シンが嫌っていたかつての上官、アスラン・ザラと同じ選択をしたのは皮肉と言うべきか否か。
だが、アスランと違い、シンには後ろ盾となる勢力も、助けを求める友人もいなかった。
数年に渡り、逃走を続けていたシンの前に新たな刺客が現れる。
それは、シンにとって思いもしない相手だった。

「何の冗談だよ……こいつは」
地に伏せたデスティニーは天を見上げる。
「面白い趣向だろう? シン・アスカ」
年老いた男の声と共に複数機のMSがデスティニーの前に降り立つ。
カオス、アビス、ガイア、セイバー。
かつての大戦で喪失された筈の、ザフトセカンドシリーズの亡霊。
だが、亡霊は機体だけではない。
「よぉ、シン。 久しぶりだな……悪いが死んでくれ」
「シン……消えて」
「せめてもの情けだ。 俺が殺してやる」
「お兄ちゃん、お兄ちゃんは生きてちゃいけないんだよ」
セイバーを駆るハイネ、かつてと同じくガイアに座するステラ、カオスを操るレイ、アビスに乗ったマユ。
4機は銃口をデスティニーへと向ける。
「……カーボンヒューマン」
音がするほど奥歯を噛み締め、シンは吐き捨てるように言った。
クローニングと記憶の刷り込みで擬似的に死人を蘇らせる外法についてシンも聞き覚えはあった。
「くくく、親しい人間に殺されるのはどんな気持ちだ?」
聞く人間に不快感を与える下種な笑い声を男は上げる。
声こそ聞こえるが隠密用シルエット装備のインパルスに乗っているのか、その姿は見えない。
優位な立場に立っている為か、男はひどく気分が良さそうだった。
追い詰められているのが自分だとも気付かずに。
「……ごめん」
「なんだぁ? 命請いか?」
「ごめん、みんな。 なるべく痛みは感じないようにするから」
「はっ?」
今にも泣き出しそうな顔で呟いたシンの言葉を、男は理解出来なかった。
いや、その場でシンと相対する者の全てがシンの言った事の意味が分からなかった。
何故なら、彼らが知るシン・アスカは、その知識は数年前のシン・アスカの物だったから。
691MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/01(木) 20:02:09 ID:???

その事実を理解する前に、デスティニーは彼我の距離を瞬時に詰めていた。
アロンダイトの一閃により、セイバーの胴が真っ二つに分かたれる。
「えっ?」
続けて、振り向きざまに放たれたフラッシュエッジIIがガイアのコックピットを刺し貫く。
「嘘」
畳まれていた長距離ビーム砲が展開、瞬きと共に正確にコックピットのみが貫かれたアビスがその場に崩れ落ちた。
「馬鹿な! お前は自分が何をしたか分かっているのか!?」
シンの蛮行とも言える行為にレイが声を上げる。
「ああ、分かっているさ。 レイ」
長距離ビーム砲を折り畳み、アロンダイト、フラッシュエッジを回収するとデスティニーは何も持たず、カオスと相対する。
オイルと粉塵にまみれたデスティニーは、放熱口から立ち上る陽炎で幽鬼の様にも見えた。
「お前は、お前は本当に、シン・アスカなのか?」
オリジナルレイの記憶との相違に、レイは驚きを隠せず、シンへと問い掛ける。
「お前は自分の手で大切な人を殺したんだぞ!?」
「ああ、分かっている。 何年か前の俺なら、きっと別の方法を選んでいたんだろう。
 だが、今の俺には、この道しか選べない……!」
アロンダイトを正眼に構え、デスティニーはカオスに向け光の翼を展開、狙うはただ一つ。
「俺は……死なない。 死ぬのはお前だ! シン!」
機動兵装ポッドがカオス本体から分かれ、後方からデスティニーを襲う。
「今から俺は、お前の命を奪う。 だが、俺は謝らない。
 レイ、お前、お前達は俺を恨んでくれて良い。
 ……そうすれば、俺はみんなの事を忘れられなくなる」
左手のみでアロンダイトを振り回し、機動兵装ポッドのビームを切り払った。
既に彼我の距離は僅かだ。
デスティニーの右手が輝く。 パルマ・フィオキーナ。
掌の槍と言う意味を持つ、ザフト技術局の野心作にして、今現在のデスティニーの切り札。
「先に逝ってくれ。 俺も、すぐに行くから」
感情の感じられないシンの声と共に、デスティニーの右手がカオスのコックピットを握り締め。
次の瞬間放たれた、高出力ビームによってカオスの上半身は跡形もなく消し飛んだ

「ふぅ……さっきの奴、聞こえてるだろう。 それとも声も出ないか?」
肩で息をしていたシンは、呼吸を整える事もなく、抑揚のない、しかし静かな怒りの感じられる声で外部へと話し掛ける。
「俺は、あんたがどこの誰かも、目的も知らない。……だから、二つだけ言っておく」
ここではじめて、深呼吸をすると、シンは肺に新鮮な空気を送り込む。
「今からは俺が攻撃する番だ。 ……それともう一つ。
 これだけ舐めた真似して、楽に死ねると思うな!」
それは反撃の咆哮。 シン・アスカが逆襲の狼煙を上げた瞬間だった。

そして続かない。 


本編の続きを書いている途中、某所でヴァストレイのネタバレを見て、ついカッとなって書いた。
今は、そこそこ反省している。
しかし、CE最凶のあの男まで復活とは……ヤバイですね、ライブラリアン。
アブナイヨ、モウスコシデネタカブリニナルトコロダタヨ
692通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 20:34:25 ID:???
シンなら贋作の人格ではなく上書きされて消えた本来の人格に謝罪するんじゃなかろか?
693通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:06:54 ID:???
実写版キャシャーンとのクロスを一時構想してたが
何だかネタ的に被り気味になりそうでどうしたもんだか
ヴァーサスの話の持ってく方向にもよるが

まぁあくまでライブラリアンの作るのは贋作なんだとは分かってるけど
こうなるとむしろ某ジアビスか
そういやあっちの奴も停滞してる?
694通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:08:18 ID:???
なにげにマユの扱いがひどい
695通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 21:13:26 ID:???
>CE最凶のあの男まで復活とは

これ誰?
ギナさまですか?
696通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 22:16:10 ID:???
>CE最凶のあの男まで復活とは

>これ誰?

アストレイ・ミラージュフレーム搭乗の
皆大好きアッシュ・グレイさんです。
697通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 22:19:18 ID:???
>>690
GJ シンってつくづく昭和のヒーローだなあと思った。
続き期待してしまう自分。
698通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 22:58:07 ID:???
>>690
小ネタながら、ラストのシンの台詞が格好良すぎるw
相変わらず、こういう台詞が似合うキャラだよな〜、シンって。本当に勿体ない・・・

そして、>>685のあまりのダサさにワロタ。てか、アストレイってまだ終わって無かったんか
699通常の名無しさんの3倍:2009/10/01(木) 23:12:26 ID:???
>>688
馬っ鹿野郎MSがダサ痛いだろうがよ!!

>>698
馬っ鹿お前ダサ痛いのも360度回転したらダサカッコいいに!!!
ならないな、360度回転したら
700通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 00:07:33 ID:???
>>696
Zでの御大将に先駆けて、ラクスを戦いの元凶、争いの種と言い切った上、俺が殺したいから殺すんだとまで言ったからな。>アッシュ
公式の外伝で言っていいのかと心配しちゃったよw 鬱憤が溜まってたんかな?
701通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 02:34:18 ID:???
ゲイルストライクはまだ許容範囲にしてやっても構わない
ニクス天帝はナニコレ
702通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 02:35:35 ID:???
バスターとデュエルはまだあり
とにもかくにもニクス天帝が酷すぎる
703通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 06:51:17 ID:???
ニクスはなんつーか子供の頃にやったBB戦士の魔改造を彷彿とさせる適当さが嫌だ
704通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 07:48:52 ID:???
和田、隠者、運命を見た時あんまり不細工だったから、メカデザは寝ながらこれを描いたのか
余程負債にムカついてたのかと思ったんだが、>>685を見て認識を改めた。世間じゃああいうのが
格好良いと呼ばれるわけか…
705通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 08:02:53 ID:???
×:世間
○:ボンボン読んでるあたりの年代
706通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 09:30:37 ID:???
す、ストライクエアマスターとかは格好良かったんだ……


白竜とかの武者パーツとかも無理なく組み込まれてたし
707通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 13:01:25 ID:???
>>704
それを言ったらZ、ZZの頃なんか「武器の塊魂に手足とコクピットついてるのがエラくてツオくて格好良い」
扱いだったんだ
それに比べりゃ耳掻き一杯程度はマシじゃね?
708通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 16:31:41 ID:???
>>707
よぉし、ペズ・バタラをディスったお前ちょっと表に出ろ


言ってることはわかるんだけどね、ズサとかゲーマルクとかFAZZとか……
709通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 16:33:36 ID:???
ま、要するにだ
フラッグはカッコいい
キュベレイはふつくしい
ジェフティは素晴らしい
ディス・アストラナガンは悪魔
ACは武骨
でいいんじゃないかな
710通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 17:14:36 ID:???
プランAは人生 とか
711通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 17:49:18 ID:???
いっそシンを1stガンダムに乗っけてみたいと思う俺は異端だろうか?

シン 「凄いぞ!こいつパワーゲインがインパルスの5倍以上ある!!」
712中身:2009/10/02(金) 19:00:02 ID:???
日時をズラしてみては?という声があったので、試しにズラして投下します。
713中身:2009/10/02(金) 19:01:00 ID:???
衛星軌道上の宙域に中規模な艦隊がいた。しかし、それを肉眼で捉えた者がいたら即座にその事実を否定するだろう。
実際、どの国家の監視の目もそれを1隻の戦艦と認識している。しかし、事実としてそこに艦隊は存在していた。
注意深く見れば、姿を晒している戦艦の周りに空間の歪みが確認出来るだろう。
世界中の国家からその存在を隠蔽している艦隊の正体は、今や地球圏最強の呼び声も高いSOCOMの宇宙艦隊である。
艦隊最大の武器である、全艦に装備された新型ミラージュコロイドは、
発生装置が巨大で必要とする出力も膨大な為にMSには積む事が出来ない。
その代わり、従来の物より隠密性が増し、展開時間もほぼ無制限である。
展開中はビーム系の火器が使用不能になるのが難点ではあるが。
それを展開した多数の艦船の中心に位置する、一隻だけ丸見えの戦艦の名前は「ギャズ」。
所々補修の後が見えるオンボロのローラシア級であるこの艦は、レッドアイズの宇宙での拠点であった。
その艦内では、イザークが艦のスペックが表示されたモニターを食い入る様に見つめている。
「これがお前らの艦か・・・」
「そう、僕らが傭兵になって初の母艦だよ」
傭兵稼業を始める際の初めて購入した母艦なだけあって、アーサーはこの艦を大事にしていた。
ミネルバでは経験出来なかった様々な事を教えてくれた艦であるからだ。
「駄目だな」
「えっ?」
「耐久性、速力、火力、どれを見ても低すぎる。うちの陣営にいると足手纏いだな」
「なっな、な・・・」
酷い言い草にアーサーは唖然とする。艦船乗りにとって、艦は命を預ける大事な相棒である。それを馬鹿にされて、黙ってはいられない。
「だったら、どうしてウチみたいな貧乏傭兵団に依頼なんてしたんだい?
SOCOMの使う艦と比べたら、どんな組織の艦船だって型落ち同然だろう!?」
アーサーの主張には世界のどの艦船乗りも同意するだろう。SOCOMはあらゆる面で世界最強の装備を揃えている。
MS、人材もさる事ながら、組織の軍事行動の要である艦船にも最高の物が用意されていた。
主力艦であるナスカUは、元であるナスカ級を現在の最高技術で強化したコスト度外視の高速艦である。
火力の面では然程進歩は無いものの、空中航行を可能とし、MSカタパルトが2基に増設され、
速力においては過去にザフトの旗艦を務めたエターナルと同速を誇る。
他の組織では十分旗艦を張れる性能を誇るこの艦だが、その上には更なる高性能艦が存在する。
ミネルバ級プライス、ミネルバをSOCOM専用にカスタムした戦艦である。
初代ミネルバと同じ級に属しているものの、その性能はケタ外れだ。ナスカU同様、火力において元となったミネルバと大差は無い。
しかし外観は大きく様変わりしていた。インパルス専用艦という任を解かれたこの艦は、
排除された艦中央のインパルス専用カタパルトを斜め前に伸びた、2基の通常カタパルトに換装しており、
これによって前後左右からMSを同時に6機出撃させる事が可能となっている。
左右に突き出ていた折り畳み式の巨大ウィングは、隠密性向上の為に排除。
結果として、目的としていた隠密性の向上の他に、被弾率の低下の効果も得られている。
そんな集団と比べられたら、初代MS運用艦のローラシア級であるギャズが足手纏い扱いされるのもいた仕方ないという物だ。
「で、ものは相談なんだが、新しい艦に乗り換える気は無いか?」
「新しい艦?」
イザークの言葉に疑問符を浮かべるアーサー。
確かにローラシア級のギャズでは、どれだけ改造した所でSOCOMの艦船と足並みを揃える事は不可能だろう。
しかも、乗り換えるにしても空いている艦など無い訳で、この状況では新しい艦を発注したりする時間も無い。
714中身:2009/10/02(金) 19:01:43 ID:???
疑問符を浮かべるのも当然であった。それを分かっているのか、イザークがモニターを起動させる。
すると、モニターに宇宙の建造物が2Dで表された図が表示された。
「これは?」
「プラント前でやり合う前に、1つやる事がある」
モニターに映る、プラントとその前にある要塞がズームされる。
「ヤキン・ドゥーエV、プラントへの侵攻を逸早く察知する為の、盾として存在する基地だ。
ただ、3年前に先任のヤキン・ドゥーエUが連合に破壊されていてな、正直要塞と呼べる戦力はまだ無い」
メサイアが消滅してから据えられたヤキン・ドゥーエUは、3年前の連合との戦いで破壊されており、
その後急遽作られたのがヤキン・ドゥーエVである。
しかし、完成から1年そこそこしか経っていないこの要塞は、規模も小さく戦力も然程多くない。
ただ、その位置関係から、プラントへ侵攻するには必ず落とさなくてはならない場所でもあった。
「どうやらここで、新造艦のテストが行われているらしい。要塞を落とすついでにこれを貰い受けようという訳だ」
SOCOMに残された時間は少ない。食料、燃料、どれをとっても限界が見え始めている。
この衛星軌道上で合流する地上軍が兵糧を満載して来てくれる手筈だが、それでも何時まで保つかは分からない。
「・・・その艦を依頼料として受け取れるなら良いけど、ギャズを手放すのは・・・」
「いいじゃないですか。さっさと奪っちゃいましょうよ。その戦艦」
アーサーにはこれまで付き合ってきた相棒から、新たな艦に乗り換えるのに些か抵抗があった。
そんな中年男の繊細な気持ちを打ち砕く様な声が、彼らが話し合っていた狭い食堂の出入り口から聞こえてきた。
「酷い事言うなぁ。君にはギャズに対する敬意とか愛着とか無い訳?」
振り返ってシンを非難するアーサー。対するシンは、詫びる様子も無くアーサー達の座る席の横に座る。
「流石に狭いんですもんこの船。グリッグスの方が甲板があるだけまだマシだ」
「・・・・・・仰る通りで」
シンの言う通り、ローラシア級であるギャズの艦内は些か狭い。MS格納技術がまだ拙い頃の艦なので、
廊下や部屋などの移住スペースがハンガーのスペースの煽りを受けていて狭いのだ。
シン達が初めて乗った戦艦が、巨大戦艦ミネルバだったせいで余計にそう感じるというのもあるのだが。
彼の言葉にアーサーも心当たりがあって言い返せない。ミネルバと比べると、ブリッジの席は御世辞にも座りやすいとは言えない。
「では決まりだな。敵新造艦を奪い次第、その艦はアーサー司令に任せる。頼むぞ」
「仕方ないか・・・」
アーサーががっくり肩を落とす。押しに弱いのは相変わらずである。
「そういえば、いいんですか?1機も見張りに付いてなくて?今こられたら完全に後手ですよ」
話は別の話題へと移る。
現在SOCOM宇宙艦隊は、地球から打ち上がってくる地上軍と合流する為に衛星軌道上で待機している状態である。
715中身:2009/10/02(金) 19:02:26 ID:???
いくらミラージュコロイドの性能が良いからといって、MS1機さえ見張りに出していないのは常識では危険極まりない。
「俺達がここにいるのに気付いているのは2つの国家だ。1つは世界一の監視範囲のある地球連合、2つ目は元所属だったプラントだ」
「見つかってるなら尚更・・・」
「話を最後まで聞け。要点は、2つ共今は攻撃はしてこないだろうという事だ。
連合にとって、俺達SOCOMが軌道上にいるのは何時もの事。
プラントは、周りの国に俺達が離反した事を出来るだけ知られたくない。
以上の理由から、攻めてくる物好きなんて宙賊ぐらいだ。
それに、万が一攻められても相手が多勢なら逃げれるし、少数なら接近される前に殲滅出来る。わかったか!」
シンに話の腰を折られて後半を一気に話したせいか、話終わったイザークは若干酸欠気味に息をする。
「まぁいいですけどね。お陰で俺達は暇ですから」
「暇?何を言っている。地上軍と合流し次第、ヤキンを陥落させるんだ。MSの調整でもしていろ!」
全く気が締まって無いシンの態度に勢い良くテーブルを叩いたイザークだったが、返ってきた反応は全くもって予想外だった。
「え、俺初耳なんですけど」
「大丈夫、僕もさっき聞いた所だから」
なんで怒られたのか分からないという顔をするシンに、アーサーが耳打ちする。
「・・・ディアッカめ、連絡をサボったな」
軽く赤っ恥な状況に、テーブルを叩いた手を擦りながらゆっくり座るイザーク。
本来連絡役であるシホは傭兵やらジャンク屋に良い思い出が無い様で、レッドアイズに関わりたがらなかった事から
連絡をスムーズにする為ディアッカを連絡役に指名した筈だが・・・。
「全く・・・有能なのか無能なのかはっきりしない男だ」
軽口を叩くものの、仕事に関しては誰よりも誠実なディアッカだが、突然やる気がなくなったりするから困る。
キラも、たまにシャキッとするかと思えば直ぐにヘタレになる・・・。
深い深い溜息が狭い食堂に響く。イザークの胃は崩壊寸前だった。


窓の外に映る景色が、透き通る様な青から星々が輝く黒へと変わる。
SOCOM地上軍所属の、赤茶や緑の迷彩色のままのナスカVが次々と衛星軌道上に集まっているのだ。
その中の一隻の所属MSパイロットであり、『黒い三連星』の異名を持つ小隊のリーダーでもある
ヒルダ・ハーケンは、部下2人と共に廊下から見える宇宙を眺めていた。
「もう、後戻りは出来ないな」
ヒルダの部下の1人である眼鏡を掛けたヘルベルト・フォン・ラインハルトが、神妙な面持ちで宇宙を見やる。
「状況はあの時と一緒さ。勝てば官軍、負ければ賊軍。要は勝てばいいのさ」
そう、状況はラクスに従って戦ったメサイア戦役と何ら変わりは無い。自分達MS乗りは、ただ己の信念に従って戦うだけだ。
「でも、今更だが意外だぜ。姐さんがラクスさんを敵にして戦うなんて」
もう1人の部下であるゴロツキ面のマーズ・シメオンがこちらを見ながら呟く。
マーズは顔に似合わず心配性だから、ヒルダを気遣っているのだろう。
「今回の戦いは、ザフトに所属してたら否応無く巻き込まれるだろう?なら、自分の納得出来る陣営で戦いたいってだけさ。
私達もある意味人造人間だけど、人じゃなく、機械から生まれる人間だらけの故郷なんて御免だからね。それに・・・」
「それに?」
716中身:2009/10/02(金) 19:04:30 ID:???
「今の今までラクス・クラインの人形の様だったアイツが、
一人前の男になろうとしてるんだ。どうなるか、見てみたいもんじゃないか」
ニヤリと笑うヒルダに、2人の部下は揃って頷く。
SOCOM地上軍の2大エースである自分達『黒い三連星』と『聖剣』キラ・ヤマトは、長年共に戦い続けた仲だ。
何度か同じ作戦に参加した事もある。その度に、SOCOMの、プラントの暗部とも言える凄惨な作戦の中でも、
飽くまで不殺に拘る彼の戦闘スタイルにイライラさせられたものだ。それでも、彼の不殺に悩む姿を見ていれば、
人を国の維持する道具としか見ていないラクスよりは愛着が湧くというものだ。
「そういや、アンタ達はどうしてこっち側に参加したんだい?別に強制してない筈だよ」
「おいおい、それこそ今更だな。俺は姐さんに付いて行くしか能がないだぜ?」
「お前に付いて行くと人生が面白い。それが俺の理由だ。別にお前の為じゃない」
どうしようもない理由に、3人揃って大声で笑う。本当に良い部下を持ったとヒルダは思う。
この戦いも、最後まで3人で駆け抜ける。そう決意を新たにするヒルダだった。

「地上軍、合流完了しました。周辺に敵影無し、尾行の痕跡も認められません」
「有難う。これより我々は、ヤキン・ドゥーエVに向かう。全艦、我に続け。地上軍は、到着までに全装備を宇宙用に調整されたし、以上」
オペレーターの報告に頷くと、キラは全軍への指示を飛ばす。
本当は演説の1つでもかまして兵員の士気の向上させる方が先かもしれないが、彼らには時間がなかった。
ミラージュコロイドを張ったままではヤキン・ドゥーエVの座標まで数日の時間を要する為、その間に済ませられる事はそちらに回す。
「キラ、地上から馬鹿が来てるぞ。食堂に来い」
「馬鹿?こんな時に?」
指示を一通り出し終えると、イザークから呼び出される。どうやらキラの知人らしい。
ギャズとは違って無駄に広いプライスの食堂、その出入り口からシンが見えている。シンも呼び出されたのだろうか。
遠くから見える彼の表情は、御世辞にも喜んでいる様には見えない。地上から来た自分とシンの共通の知人で、加えて馬鹿。
そんな知人にキラは覚えが無い。頭に『?』を浮かべたままイザークと共に食堂に入る。そこには衝撃的な人物がいた。
「アッアスラン!?」
「なっ何故バレたんだ!?」
シンの向かい側の席に腰を下ろすのは、前がはだけ、襟をおっ立てたノースリーブのジャケットを着て、グラサンを颯爽と光らせる男。
全身真っ赤な彼は、正に不審人物と呼ぶに相応しい。しかし、キラには一目で分かってしまったのだ。何故なら・・・。
「そりゃ分かりますよね。その凸がある限り」
黒光りするグラサン以上に輝く彼の凸を指すシン。イザークもそれに頷く。
「全く・・・、クワトロ・バジーナだったか?今回の偽名は。嘗てザフトの英雄とも言われたお前が、情けない」
中学生の頃にどうしても勝てなかった親友が、同窓会でどうしようもない奴になっていた。そんな心境になったイザークは額に手を当てる。
「わっ私はクワトロ・・・」
「あれ、アスランじゃねぇか。何?それ新しい仮装か」
既にバレテいる変装を必死に取り繕うアスランに、イザークに呼ばれて食堂に来たディアッカが止めを刺した。
「・・・今回の変装は自信があったんだが」
何時何分何秒、地球が何周回った時にその自信がついたのかのか甚だ疑問だが、一同にはそれよりも疑問に思う事があった。
「「貴様(アンタ)何故ここに来た(んだ)!!」」
シンとイザークがアスランに詰め寄る。此間オーブでクーデターを起こしたのはイザークも知っていた。
717中身:2009/10/02(金) 19:05:12 ID:???
「・・・ラクスがこんな事をしてるなら、止めなきゃならない、そう思ったんだ」
「馬鹿だ。やはり貴様はアスランだな」
「・・・まだ分かって無いのな、アンタ。アスハを守るんじゃなかったのかよ?」
「しかし、プラントは俺の故郷だ。父上が命を賭けた物なんだ!それが、おかしくなっていくのを・・・黙って見てはいられない」
「アスラン・・・」
キラにはアスランの気持ちが痛い程分かる。
父を失った第二次ヤキン・ドゥーエ戦後のアスランは、触れる事も憚られる程気落ちしていた。
善悪は別として、アスランの父であるパトリック・ザラは愛国者であった事は間違いなく、
本人が認識している以上に父の影響を受けたアスランにとって、プラントの有事は無視出来る物では無かった。
「カガリが言ったんだ。行ってこいと、ケジメを付けてこいと」
アスランは父と最期まで真正面から向き合う事が出来なかった。カガリは、彼が父にコンプレックスを持っている事に気付いていた。
もう生身で向き合う事は叶わずとも、この戦いでプラントを元に戻す事でアスラン自身がケジメを付けられると踏んだのである。
「MSはどうするんだ?Iジャスティスじゃ直ぐお前がいるって分かるだろ」
アスラン・ザラがSOCOMと一緒に行動しているとなれば、国際問題である。ディアッカの指摘はもっともであった。
「ナイトジャスティスを持ってきた」
「あー、あれか」
「あれ?」
シンが納得した様に頷く。ナイトジャスティスを知らない他の3人は首を傾げる。
「ナイトジャスティスは一見ではガンダムタイプには見えないし、ザフトの機体に混ざっても目立たない。身分証も偽造してきた」
「・・・どんな機体なんだ?」
「ずんぐりむっくりのゴテゴテ機体」
シンの投げやりな説明に、アスランは閉口する。言い返せないのが悔しいが、彼の表現は的確だった。
シンと戦った時はトツカノツルギのみを装備していたが、今回は他の装備も装備している。その姿は正しくゴテゴテのそれである。
「取り合えずその服を脱げ、そんな格好で歩かれたら隊の士気に関わる」
「そんなに変か・・・?」
今度は服装を指摘され、この場で唯一味方してくれそうなキラに助けを求める様に視線を向けるアスラン。
「・・・アスランはカガリに服選んで貰った方が良いと思うよ」
「!?」
親友からの思わぬ一撃に、結局アスランはザフトの赤服に着替えたのだった。
718中身:2009/10/02(金) 19:09:03 ID:???
名前欄変えるの忘れました。すいません。
今回はこれで終了です。
ヤキン・ドゥーエは、地球との正確な距離が分からなかったので適当で申し訳無い。
因みにウォルフガングは某黒の剣士がモデルです。
では
719通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 22:52:02 ID:???
乙です!
うわ、やっちまったよ、アスラン・・・・シャアは男の色気でカバーできたものが、おまえは凸で傷口に塩塗りこんじまって・・・・。

艦を大事にするアーサー、胃崩壊寸前のイザーク、がんばれ。

720通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 22:54:44 ID:???
乙!
意外にもドム三人組もこっち側か。
ラクス側に殆どエース級が残ってないが、何か手があるんだろうなぁ……
721通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 23:27:54 ID:???
中身氏乙です〜。ドム3馬鹿が味方なのはいいですな。微妙に死亡フラグ立っている気がしないでもないが・・・
てか、アスランは今すぐに脱いで、全国のクワトロファンに謝りながら葉っぱ一枚で出撃しとけ!w

それにしても、シン・ルナ・キラ・ディアッカ・イザーク・凸・3馬鹿と錚々たる面子だな。ムネオはラクス側か?
まあ、ラクスも何かしらの用意はしているだろうが、敵対しあっていたメンバーが共通の敵に立ち向かっていくというこの感じ・・・あれ?これなんていうゼロレクイエm(ry
722通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 23:32:48 ID:???
>>721
ムネオ含むAA組と虎は消されてるって(前話参照)。
しかしそうなると名有りのパイロットがラクス側にはほとんど見当たらない…?
それこそカーボンヒューマンのように死せるエース達を持ち出してくるのかな。
723通常の名無しさんの3倍:2009/10/02(金) 23:39:50 ID:???
量産型キラ・ヤマト…とか?
724通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 00:05:06 ID:???
>>722
そういやそうだった。前話の内容忘れているなんて・・・中身氏ゴメンポorz
エターナルと足付きまとめてだったっけ
725通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 00:27:11 ID:???
>>722
いっそラクスが自ら出撃して
「貴方達には失望しましたわ。苦労して集めた騎士団が、まさか私1人より弱かったなんて…」
とか言いながら正真正銘のラスボスとして無双
726通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 08:34:10 ID:???
>因みにウォルフガングは某黒の剣士がモデルです。

誰だ?
俺にとって黒の剣士って言えば最近やったゲームに出てきた
「闇の炎に抱かれて……バカなッ!」
と、秘奥義撃ったら隙だらけのグリリバしか思いつかん。
727通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 08:34:36 ID:???
ラクスがMS乗るなら一体どんな代物なんだろうなぁ

スパロボクロスでアゾエーブに乗るのは何度も考えたが
728通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 09:12:51 ID:???
そこはやはり、ピンク仕様のカスタムジンで・・・
729通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 09:15:51 ID:???
>>728
バカピンクですね、わかります。
730通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 11:11:36 ID:???
>>727
ラスボスと洗脳電波に考えて、リジェネイトとか。
強敵っぽさもあってよさそう。
731通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 11:44:41 ID:???
微妙にピンク色っぽいゴトラタンとか
732通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 11:54:49 ID:???
>>727
性能がサイコハロなピンクハロ
733通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 12:25:27 ID:???
まさかのプランA
734通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 12:52:40 ID:???
あんなピンクに神聖なるプランAを汚させるわけにはいかない。
ガンダムさんに出てきたゾゴジュアッグでいい
735通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 13:08:58 ID:???
デビルガンダムでいいだろw
……というか女性体尚且つウルベやゴステロ(新スパロボ)を上回る狂気持ちのコアって
シャッフル同盟+全世界のガンダムファイターでも勝てないかもしれんorz
736通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 13:17:13 ID:???
>>732
ハロビットは目から怪光線、口から機雷入りの泡にドリルなバグやオートマトンの上位機種らしい上にあの物量で来たら終わる
737通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 13:20:41 ID:???
うちのラクスとミーアは仲良くGNアーマーに乗ってますが何か
738通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 13:30:26 ID:???
とりあえず、ラクスにガンダム顔のMS・MAは似合わんな
ハマーン様のキュベレイのような美しいMSは似合わんし、いっその事カテ公のゴトラタン並のゲテモノで・・・
739通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 13:53:09 ID:???
連ザ・無双・Gジェネと毎回隠者に乗ってるから隠者固定だな
740通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 15:12:25 ID:???
>>735
いや逆に倒しやすいかもしれんぞ
レインと違って攻撃を躊躇する必要がないから遠慮なくボコれるし
素体たるラクスの肉体はただの小娘だ
レインは地味に全身骨折になりかねんモビルトレースシステムに耐えれるくらいには
強靭な身体してるんだぜ
741通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 16:31:18 ID:???
>>740
洗脳ボイスも強化される事を忘れてはならん
しかもデビルガンダムのコアと成り果てたという事は地球圏全てにパワーアップ洗脳ボイスを
轟かせる事が可能ということだ。
下手ァうつとシンのような耐性のある者はおろかナチュラルにいたるまで洗脳されてしまうかもしれん。
地球圏全てはおろか自分自身すら敵に回してシン・アスカの孤独な戦いは続く・・・・・・
742通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 16:40:44 ID:???
>>741
何故かエンジェルハイロゥにラクスという最悪のコンビが頭に浮かんだ
743通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 16:47:09 ID:???
やはりラフレシアでしょ。シンのデスティニー的に。
744通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 17:08:56 ID:???
ラクス乗っけるならGジェネオリ機のリグ・リングも悪くないかと
弱体化してるとはいえ洗脳電波ついてて、格闘武器なしの移動砲台なユニットだし
745通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 17:23:20 ID:???
デビルラクスが悲痛な叫びをあげる。

殿をつとめているキラ・ヤマトが少しづつダメージを与え、とうとうそれが実になったのだ。
パーフェクトフリーダムを目がけて迫るガンダムヘッドを護衛のハンマージャスティスとデス
ティニー・ピエロットがなぎ払う。
それに続いて全世界から集まった後方のMSが援護射撃で応戦する。
キラの説得が全世界生中継回線から響く、全ての元凶たる事を受け入れその責を背負う覚悟の
為にキラのそしてラクスの言葉は全世界の軍事施設はおろかTV、ラジオ、町や村のスピーカー
に繋がれている。
その様子を見て、デビルラクスが目覚めた当初から戦い続けてきた最古参の戦士。
シン・アスカは満足そうにほほ笑んだ。思えば長い道のりだった、フェイスからただの一般兵へ
と降格、小学生はおろか幼稚園児からも後ろ指さされる日々。メシマズな上に浪費家だったルナマリア。
その癖、初物だったわりにはやたらと床上手だったルナマリア、メシマズな癖に精力をつける料理だけは
やたらと美味かったルナマリア。体操服のルナマリア、スクール水着のルナマリア、等々長い苦難の末に
キラやアスラン達を降し。そして、彼らに今までの戦いの本当の責任を思い知らせてやったのだ。
そして、彼らはその責任を取るべくこうして戦場に赴く。人類の本当の一歩の為に。
アカツキを落とされれコックピットからムウ・ラ・フラガが弾き出された。そして、彼はアメリカ製のチェーン
を体に巻きつけるとそのまま地球の大気圏に突入していった。不可能を可能にするために。

キラの説得による攻撃がとうとうデビルラクスを追い詰める。コアの部分から突き出たDG細胞に包まれたラクスの
皮にひびが入り、キラの説得と共に砕けていく。皮が砕ける度、これをモニターから見ていた後方艦隊やMSパイロット
からおお、とどよめきの声があがる。かつての歌姫、そしてプラントの国家元首の生肌が晒されていくのだ。
声が上がるのは当然と言えた。少しずつ生肌が晒され、ついには慎ましい胸の部分の皮もひびわれていく。

もうちょっと、もう少しだ!頑張れ!!

今、ナチュラル・コーディネータは遺伝子を越えて手と手を取り合った。この声を聞いたマルキオ導師はすでに
光を失った両の眼から涙を流しそう遠くない未来、人類がわかり合う日が来る事を確信した。
746745:2009/10/03(土) 17:25:07 ID:???
こんな感じか、逆シンティストは薄いがここに来るまでの過程が逆シンなのですよ。
技量とぽっと出のネタだから書けんがね。
747通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 17:28:19 ID:???
ルナマリアに噴いたwww
748通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 17:29:36 ID:???
さりげなく落とされてるおっさん吹いた
749通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 18:27:48 ID:???
おいおいラクスのペチャパイなんか見たくねーぞ
ここはロミナママンや大公様のような熟した果実のごとき御胸をだな…
750通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 18:38:59 ID:???
さりげなく塾長の真似すんじゃねーよムネオwwwwwwwww
751通常の名無しさんの3倍:2009/10/03(土) 20:41:09 ID:???
「あ、悪夢ですね」
「そ、そうだ、我々は宇宙の怪現象により幻覚を見ておるのだ」

…TV版種(死)を見ていて何度こう思ったやらorz
752通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 09:47:25 ID:???
もしあの人が種世界にいたらジョージ・グレンも永遠の二番手ポジションだなw
753通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 14:44:12 ID:???
まとめ見直して気付いたんだが、連載中のSSが10近いこのスレでも、1、2話で中断してるSSがかなりあるんだな……
754通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 16:01:11 ID:???
19氏のように長いブランクを経て復帰しこまめに投下されてる方や
LP氏のようにある日突然投下される方もある。
GSC氏もいつかは通常運転に復帰しなさるだろうと信じてるし、
他の方々のものんびり待とうや。
755通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 18:23:40 ID:???
SEED Revival(笑)ってのはどうなったの?
立ち消え?
756通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 18:26:01 ID:???
ラクシズ厨が住み着いてにっちもさっちも立ち行かなくなったと聞いている。
多頭体制だとこういう頑迷な後期参入者の扱いが面倒よね。
757通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 19:40:50 ID:???
リバに関しちゃ ラクシズの扱いで揉めてる
悪役として叩き潰すのが一番だと思うが ラクシズ厨の乱入で 揉めるようになった。

ハッキリ言ってラクシズが改心しようが 今までの行いが行いだからすんなり納得はいかんわな
758通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 19:54:30 ID:???
リバイブそんな事になってたんだ、面白かったんだが、、
まあ、完結したSS自体少ないからな、
759通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 20:15:43 ID:???
シンはラクシズの罪の証だからな
連中がそれに向き合わない限りは
悪役として叩き潰す以外に方法はないわな
それをやらず都合の悪い事をシンや新キャラに責任転嫁して開き直ったんだから
そりゃ反感買うだろ
760通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 20:18:57 ID:???
うまい具合に話が逸れたおかげで24時間以上生き永らえている>>749の強運に嫉妬
761通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 20:23:00 ID:???
マテ、時間のかかる処刑法かもしれぬ
762通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 20:43:36 ID:???
ひんぬー女性陣が駆る数々の兵器で爪先から一ミリずつ削り取られていくとかか
更に周りにはビキニパンツ一丁かつオイルと汗塗れの中年男性陣が…
763通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 21:14:59 ID:???
>>760
HAHAHA!!!
巨乳スキーな私は死なんさ、何度でも蘇る!
このスレの諸兄が巨乳キャラを出す限りなぁ!
貧乳などロリにしか合わん。いやロリにしてもロリ巨乳が我がジャスティスである!
764通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 21:19:10 ID:???
ロリ巨乳……候補はみなたま、マユ、ミユ、姫様くらいだな
発育が良いとか将来有望なのは

…あっちからなんか無表情な同じ顔の奴らと筋肉達磨率いる騎士団、赤目の鬼が着てるぞ
765通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 22:24:46 ID:???
>>763
ほう、つまり不死身と言ったでソキウスか、
貴方は多くの愚か者どもと同じ巨乳スキーなわけでソキウスか…
それではちょっとその不死身度を参考のため
思いっきり試してみるでソキウスかな…

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーーーーーーーーーーーーーッ でソキウス
766通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 22:58:18 ID:???
>>765
HAはハha…やられはせん、逆シンスレ全ヒロイン巨乳化の野望を果たすまで…
やられは…せん…ぞ……
767通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 23:05:37 ID:???
さあ、止めとして巨乳もとい胸囲の立派な胸毛フサフサ男衆の出番だ!!

さあ、存分にモカモカを味わって貧乳スキーに目覚めr(ry
768通常の名無しさんの3倍:2009/10/04(日) 23:29:11 ID:???
へっ…絶対に…ノゥ…だ……
769ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/04(日) 23:51:08 ID:???
しばらくご無沙汰いたしましたが、この夏はいかがお過ごしでしたでしょうか。

私は死んでました(ほぼそのままの意味で)。

第七話が出来ましたので投下します。

かつて、戦争があった。

実質的な戦争の期間はそう長くはなかった。少なくとも旧文明で統合戦争と呼ばれる戦乱に比べれば、一瞬に等しい出来事であった。
ヤキン・ドゥーエ戦役、そしてユニウス戦役と呼ばれる戦いは、三年という短期間で膨大な生命ごと何もかもを焼き尽くし、
地球に深刻なダメージを与えた。
二度も繰り返された戦争は、クライン派の介入を経て、やがて勝利する者もないまま自然消滅的に終結を迎える。
しかし、地球に住む人類はこの時点で地球に住む同胞の何割かを失い、プラント側も大規模な損害を受けていた。
だが一番の問題は地球の荒廃であった。
ジェネシス、レクイエム、ブレイク・ザ・ワールドなどの人類が生み出した英知は惑星の魂そのものを削り取っていたのだ。
農作物など食糧の値段は急騰し、地球連合軍が壊滅したことで治安は悪化の一途をたどっている荒廃した地球で、
地球人類は先の見えぬ明日に途方に暮れることとなる。

そんな中で人々に救いの手を差し伸べたのは、クライン派の人々であった。。
彼らは過去の騒乱でズタズタにされた地球を保護管理し、人類を滅ぶべき運命から救済すると宣言。
すぐさまオーブを同盟国とし、最強の私兵団『歌姫の騎士団』という圧倒的武力のもと地球を査察という名目で蹂躙。
数年もしないうちに、ラクス・クラインは実質的な地球圏の新たな支配者となった。
上層部が軒並み崩され、再編に忙しい地球連合軍はこれを静観。地球に住む人々は地球圏を二度も守った英雄たちを歓迎した。
戦いに疲れた人々は彼らの唱える永遠の自由と正義を歓迎した。
それから20年。
彼らの庇護の元で地球人類は再び歴史を刻み始めたのだ。

〈『コズミック・イラの歴史』 C.E150年発行 第4版より〉

=====================

第七話「アレックス・ディノと血に飢えた魔剣」


770ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/04(日) 23:52:50 ID:???

黒海に面した都市、ディオキア。
豊かな生態系を擁している黒海にささえられ、観光リゾート地や漁業の盛んな場所、
他にも地球査察軍の大規模な軍事基地があったり機械系の大手メーカーの工場が密集した場所だとしても知られている。
そんな田舎から大都市と言えるまでに発展したその街で、事件は起こっていた。

――ディオキア繁華街 

『いいな、これは緊急の依頼だ。よって傭兵組合が攻撃許可を出すまで待機だ。連絡はこちらから出す』
「……はぁ」
『何故そこでため息をつくのだ。貴様、コーディネイターだろうに!』
「ですから、コーディネイターだからってなんでもできるわけじゃあ……」
『この際そんなことはどうでもよい! せっかくモビルスーツを持っているのだろうが! 
約束どうり、この依頼が終われば入国を許可する! よいな! 返事は了解以外許さん!』
一方的に通信を切られ、コックピットのシートに座る青年はがっくりとうなだれた。
「むちゃくちゃだ……」
長めに伸ばした黒い前髪をさっと掻き上げ、一人の傭兵アレックス・ディノはスロットルを握りなおす。
今彼がいるのは、繁華街外れのMS運搬用のトレーラー。そこに搭載しているMS"シャッコー"の中だ。

事の始まりはこうだった。
いつも世話になっている叔母から呼び出しをくらい、数日かけて黒海沿岸まで来たのが昨日。
そして今日、政府役所でモビルスーツを持ったままの入国審査を受けている時、役所側から飛び込みで依頼が入った。
依頼内容は、街中でテロを行っているテロリストの鎮圧。
地球軍は依然、軍を派遣する意志はないらしい。
だからこそ市民の安全を守る市長として、査察軍の手が伸びないうちに敵を排除、
もしくは拘束しなければ政府から無能者の烙印を押されてしまう。
だからこそ、もし失敗したとしてもアシがつかない傭兵はこの事件に適役だった。
それに、地球軍が動かないのも理由がある。

771ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/04(日) 23:53:52 ID:???

かつての地球連合軍が20年前に今の統一連合軍に編成されてからというものの、
長きにわたる平和の中で、プラントが派遣した地球査察軍――かつてはザフト軍と呼ばれていた――に地球上を支配されてから
統一連合軍は形骸化してしまった。
プラントの大企業「ファクトリー」にモルゲンレーテなどの地球の企業はことごとくコンベイションで敗れ去り、まともな兵器、
人材を得ることが難しくなった現在の地球軍では、ビームシールドすらも標準装備していない20年前の「ウィンダム」、
もしくはその改良機が現役である。
もちろんそんなガラクタ同然の機体では、どこからともなく
最新鋭の装備を仕入れてくるテロリストたちに通用するはずがない。

(ちなみにテロリストたちのMS『ゾロ』とウィンダムでは1:5ほどの戦力差があるといわれている)

だからこそ今、世界中ではモビルスーツを持った傭兵がジャンク屋に機体のチューンを施され、
それぞれジャンク屋と同じように組合を作り、金のため、ある者は使命感、正義感によって人々のための剣として日夜戦っている。

そこでアレックスはゆっくりと敵にばれバレないように迷彩を施したモビルスーツ『シャッコー』の機体に火を入れた。
機体全長は16mほど。機動性隠密性ともに優れたバッテリー機である。
機体頭部に装備された通称『ネコ目』『キツネ目』とも称される集光複合メインカメラに灯がともり、
センサー防御用シャッターが人間のまぶたがまばたきするように開閉した。
メインモニターに表示された外のリアルタイム映像を見て、アレックスは驚くとともに悪態をつく。
「くそっ、なにがテロリストの数はたった三人だ。モビルスーツがあるなんて聞いてないぞ!」
『我々は地球解放同盟である……ダワ!』
半壊した映画館の前でテロリストと思わしき人物が声を張り上げて叫んでいる。
リーダー格と思わしき赤い髪の男が、妙な語尾をつけたまま演説を始めた。彼らを包囲している警官たちの銃口に怯む様子もない。

772ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/04(日) 23:55:14 ID:???


どのテロリストも言ってる内容は基本的にいつも同じ。
これは腐敗した地球統合軍への警鐘だ、プラントは一刻も早く査察軍を地球上から撤退させろ、地球人類は今こそ立つべきだ、etc。
しかしそんなことよりもアレックスが気になっていたのは、テロリストらの背後に立つ巨大な影。モビルスーツだ。
『ゲドラフ』という名のその機体は、この時代では非常にポピュラーな機種だ。
全長14mとただでさえ小型のシャッコーよりも一回り小さく、ずんぐりむっくりな外見に反してバッテリー機の中でも比較的パワーがあり、
ジャンク屋が作業用としてよく好んで使用している。
そのため入手性だけは高いのだが、絶望的なまでに機体の機動性が低く、本来はとても戦闘には耐えられるものではない。

しかし、そのゲドラフは違った。その機体は手足のハードポイントにありったけのロケット、ビームガン、機関銃を装備していたのだ。
それは一歩間違えればあたりが火の海になるのは確実なほどの火力。
さらに運が悪いことに、モビルスーツが物珍しいのか、警察が作ったバリケードの向こうに野次馬が群がっている。
青ざめたアレックスの額にさっと冷や汗が流れる。前髪が額に張り付いて気持ち悪い。
メインモニターから目を離すと、フットペダルを踏む足が震えているのがわかった。
あの大量の火器が解き放たれれば、いったいどれだけの被害が出るだろうか――

(逃げて、ニコル!)

773ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/04(日) 23:56:23 ID:???
炎に焼かれた屋敷、崩れ落ちる瓦礫、自分を覆いかぶさるようにして守る人物。
「……っ!!」
煩悶が襲うアレックスの脳内に、昔起こった『あの事件』の光景がフラッシュバックする。
自分は傭兵だ。死ぬのはいい。だが、目の前の罪なき人が死ぬのは許せない。
だからこそ傭兵になったんだ。『あの事件』を繰り返さないために。
「くそ、くそっ……!」
何をしているんだ。さっさと逃げろ。何でカメラを構えているんだ。見世物じゃないんだぞ。
身勝手な市民たちの行動に腹が立つ。しかし、それ以上に目の前の惨状に脅えている自分がいた。
様々なことから逃げ出したい自分が、ここにいた。

「まだか、まだなのか!」
政府からは以前、応答なし。口ではそういうものの、足の震えは止まらない。
『よって我々はこの街にいる同志"ウィード"に助力を請い、今こそナチュラルによる真の自由を手にする……バリ!』
テロリストの一人と思わしき妙な髪形の人物が二の句をつなげる。
ウィード。聞いたことがある。確か何年も前から活動しているレジスタンスの一つで、その実態はどこかの大企業の下部組織だとも。
そして、ロミナ母さんが言ってた――

『あ、コラ! キミ、戻りなさい!』
アレックスの思考は、高性能集音マイクが拾ったバリケードを形作る一人の警官の声にさえぎられた。
『おい、誰か止めろよ!』
『キミ! は、早く引き返しなさ――い!』
すぐさまセンサーの倍率を上げ高解像度モニターに映る現場に目をやると、
野次馬をかき分けて現れた一人の少女が警官の横を素通りし、バリケードとび越えテロリストたちの前に
ずかずかと歩み寄っていく。

774ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/04(日) 23:57:34 ID:???


アレックスはその少女を見たとき当然の様な疑問を抱いた。
「なんだ? なんでこんなところに女の子が!?」
細い体つきにしなやかな手足。輝くように白い肌。
まるで風にたなびく草原のような短い金髪は、光を受けていっそう輝いているように見えた。
きれいに整った顔立ちはもちろん、特に印象的だったのはその目だろう。

愛らしく、純真な少女らしいルビーのような紅い瞳は、とてもまっすぐな目をしていた。
おそらく年は10代後半である自分と、そう変わらないだろう。
ただ、その細い手に持つ数枚の小さな紙切れと棒状の"何か"が少しだけ気になった。
そのまま少女はリーダー格と思わしき赤毛の男と、もう一人の妙な髪形の男の前に立ち止まる。

『な……何者バリかお前!? 後ろのMSが見えないのかバリ!?』
『あ、わかったダワ。さてはお前、派遣された査察軍の狗ダワね? けど無駄ダワ。
 アイツらコーディネイターはいつも偉そうにしているクセに、我々地球軍の給料をピンハネしてセコいって』

『……よくもっ!!』

リーダー格の男の言葉は、途中で止められた。
理由は至極簡単。少女が一瞬のうちに跳躍して、男の横っつらに強烈な蹴りを叩きこんだからだ。
横回転しながら放つとび蹴り――ローリングソバット。その一撃で男はその場に崩れ落ちた。
リーダー格の男が一撃で倒され、目に見えて動揺する奇妙な髪形の男。
すると少女は手に持った棒状の物体……もとい大きめのナイフ、いや短剣といっても差し支えのない大きさの刃を鞘から抜き、
切っ先を崩れかけた映画館の看板に向けた。
やけに豪華な意匠が施されたその短剣が陽光の光を反射してきらりと光る。

775ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/04(日) 23:58:49 ID:???
『な、お前何するバリ!?』
『……約束、してたの』
少女はうつむきながらぽつりとつぶやいた。肩がわなわなとふるえている。
『ミーアとね、今度の休み、一緒に映画を見ようって。なのに』
その少女の纏い始めたその雰囲気に、観衆が息をのむ。

手に握られた小さな紙切れは、映画のチケットか。アレックスは一人納得する。
『バ、バリ……? お前いったい何が言いたいバリ!?』
『ギャーギャーやかましい――ッ! あたしは昨日親知らずを抜いて痛くてカリカリしてんのよ!』
「―って逆恨みかいっ!?」
アレックスはシャッコーのコックピットで一人ツッこんだ。

しかし少女の攻撃はまだ終了していなかった。
少女は膝を曲げると力いっぱい振りおろし、リーダーの男の鳩尾にブーツのかかとを埋めた。
『ダワッ!?』
『アンタ達さえ……アンタ達さえいなければ! 苦労して手に入れた、プレミアムチケットが!』
おらおらおらおら! と吠えながら何度も何度も少女は男に蹴りを入れ続ける。
リーダー格の男はそのたびに珍妙な声を上げて身体を震わせた。
唖然とする野次馬と警察の間に何とも言えぬ空気が漂い始める。

「な、なんだなんだ、何なんだ!? どこのバカだアイツは!?」
そこで、アレックスの狭くない額がキラリと閃いた。ここに来る前にルナ叔母さんがしゃべっていた情報。
叔母いわく――その人物は金髪の女の子である。
叔母いわく――頭のネジが5,6本飛んじゃっている。
つまりその人物は――平たく言えば――“バカ”である。
名前は確か……ステラ・ホーク。
(ま、まさかコイツ……)
『さぁ覚悟しなさい。アンタ達はあたしを怒らせた。そして、今宵のあたしの魔剣は血に飢えているんだから!』
少女は――ステラは、手にした短剣を流麗な動作で右手に持ちかえた。
嫌な予感がする。
そう言えば今朝のTV番組『カリスマ占い師ミツーオ・フクダの星占い』によると、
今日のおとめ座の運勢は最悪で、女難の相が出ていたことを思い出す。

776ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/05(月) 00:00:48 ID:???
そこでようやく、腹部を押さえフラつきながらリーダー格の男は立ちあがった。
『よ、よくも我々ディオキア反乱組合相手に、なめた真似をしてくれた……ダワ!』

(さっきと名前が違っているし……)
アレックスは再びツッこむ。地球解放同盟じゃなかったか?

『ホ、ホントは弾薬費がもったいないからやりたくなかったバリが……ウィッタ――! 
さっさとMSを起こすバリ――! というよりお前さっきからずっと寝てたバリね――!』
その刹那、周囲の空気が変わったのを感じた。テロリストのモビルスーツが動き始めたのだ。
ゲドラフのメインカメラに光が灯り、右腕が振り上げられるだけで周囲の野次馬たちは何か見えない力に押されるように
悲鳴を上げながらぐぐっとその輪を後退させた。流石にステラも驚き少し後ずさる。
警官が頭部に向けて銃撃を試みるも、改良型発砲金属製の装甲はそんなものでは傷ひとつつかない。

(くそっ……まずい……!)
ずっと昔に忘れていたはずの感情がアレックスの心臓を鷲掴みにする。

『我々が本気だということを思い切り思い知らせてやるのダワ!』
リーダーの男が右手を振り、ゲドラフの右手のビームガンが足元のステラを照準に収める。

《傭兵、聞こえるか》
「なんですか!?」
《傭兵組合からようやく戦闘許可が出た。しかしできるだけ事は穏便に――》

次の瞬間、アレックスが操縦するシャッコーはMSトレーラーの天井を突き破り飛び出していた。
考えなど、何もなかった。


777通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 00:04:47 ID:???
支援
778通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 00:18:29 ID:???
「ルナを『おばさん』と呼ぶ黒髪のアレックス」ということは
当然メイリンと恐らくアスランの子、なら漢字は「伯母さん」じゃないのかと
思っていたが

>(逃げて、ニコル!)

という事は何か大いなる読み違いをしてたかそれともミスリードかな?支援
779ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/05(月) 00:30:21 ID:???
以上、第七話でした。

話の関係上、序盤はオリキャラが多めなので
少々わかりにくいところがあるかもしれませんがお願いいたします。
というよりオリキャラだとキャラクターの登場シーンがかなり難しいですね。
……あ、あの三馬鹿は福田作品つながりということで。あいつら大好きなんです。

感想、誤字脱字の指摘などお願いします。

>>778
間違えた……よく考えたら「伯母さん」ですね。ありがとうございます。
780通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 00:49:53 ID:???
待ってました乙!
Vガンネタに三人組、2828させていただきました。
オウガ(別作品で名前だけでてるけど)とかデンドーも期待して良いんですかね?
あれ、ミーアが出てる……ヤマトさん家の子供はルキだったからリメイク前から設定変更なのかな?

>>766
よかったな! お待ちかねの巨乳分だz
781通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 13:13:01 ID:???
わっしゃーい、待ってたよ投下GJ!
ついに第二部開始、そして改訂前より体は強く頭は悪くなってそうなステラw
782通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 14:40:10 ID:???
最強かどうかは分からんがサイズが最大のデスティニーなら、ガルナハンデスティニーというのがあるぞ
783通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 14:44:09 ID:???
↑誤爆した
784通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 17:44:46 ID:???
↑貴方がどこのスレを見ているかを把握した
785766:2009/10/05(月) 18:00:42 ID:???

  −=≡    _ _ ∩
 −=≡   ( ゚∀゚)彡  おっぱい!おっぱい!イヤッフゥゥゥゥ!!!!
−=≡   ⊂  ⊂彡
 −=≡   ( ⌒)
  −=≡  c し'
786通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 18:52:18 ID:???
>>785
無人の運命U『逃がしません』
無人のインパルスエクシード『胸に何の価値がある! いっそAIのがまだましだろう』
無人のアヌビスレプリカ『ベクターキャノン、フェイズ短縮――撃ちます』
787通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 19:14:10 ID:???
ああっ、>>766が消しズミに! 俺も続くぜ!

   ∩ _ _   ≡=−
   ミ(゚∀゚ ) ≡=−おっぱい!おっぱい!
    ミ⊃ ⊃    ≡=−
     (⌒ __)っ   ≡=−
     し'´≡=−

  −=≡    _ _ ∩
 −=≡   ( ゚∀゚)彡  おっぱい!おっぱい!
−=≡   ⊂  ⊂彡
 −=≡   ( ⌒)
  −=≡  c し'
788通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 19:18:21 ID:???
フラグを立てすぎるのも考えようだw
789766:2009/10/05(月) 19:29:59 ID:???
>>786
待ッ…待て、俺はAI娘は好きだ。ドロレス可愛いじゃないか…


だが一番はロスユニのキャナルだがな!
790通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 19:33:51 ID:???
>>786
みんな、騙されるな!
女の子AIの中に一人混じってる脳味噌男がシンをフォモの道に引きずり込もうとしているぞ!
791通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 20:05:50 ID:???
>>789
だがその意見に反逆する!

俺は棄てプリのアーフィーM4竜機神<ドラグーン>シリアル26"ゼフィリス"かブラスレイターのエレアが……
つかゼフィリスの子供も産めるって設定のお陰で相棒と言うより嫁としか(ry
792通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 20:51:15 ID:???
>791
同志、棄てプリの新刊が出る日までともに戦おう・・・
793通常の名無しさんの3倍:2009/10/05(月) 21:46:33 ID:???
GJ!
しかし、Vガンっぽいところも好みですが、なんというか
「レイヴン、緊急の依頼だ」が頭を過ぎったのは自分だけでしょうか。
しかしこの連合にジャベリンを期待するのは厳しいかのう……
794通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 13:08:14 ID:???
アズ子安「巨乳がそんなに好きかー!」
795通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 14:23:00 ID:???
>>793
そういや小型化されたMSはACとほぼ同サイズだったな
796通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 17:44:13 ID:???
シンだったら企業連とORCAどっち選ぶんだろう
797通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 18:44:44 ID:???
デスティニープランに賛同したんだし、企業連じゃないかな。ORCAは考えられん。
……時折シンが凶暴キャラみたいに言われるのは、やっぱり顔付きと赤目、白肌、
黒髪っていうインパクトのある配色の所為なのかなぁ。SEEDの凶暴キャラは、
実は「バーサーカー」である1人目キラなんだが
798通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 18:53:47 ID:???
人類の未来の為に、今を生きる人達の多大な犠牲に目を瞑るオルカか
今を生きる人達の為、人類の未来が滅びる可能性の高い企業連か

個人的にはシンは企業連……ってかウィンD側だと思う
美人の涙が最優先……って訳じゃないがw
今を生きる人達の為、ただ一人、死地に赴こうとする女性ウィンDを放って置けるほどシンは非情ではない、オペ子さん曰わく甘い男だろ。
罪のない人達を犠牲にするクローズプランを受け入れるとは思えないし
オルカはラクスやアスランが選びそうかな。
キラやカガリは企業連側っぽい。


と此処まで真面目に考えたは良いが、古王(ハニワじゃないけど人類全滅だ!)ルートはないとして
首輪付きと呼ばれる小さいもふもふなシンはありなんじゃなかろうか!
どうでしょうかね? 皆さん!
799通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 18:54:06 ID:???
>>796
種族としての存続じゃなくて
今そこに居る人を守るとか、そんな人が謳歌している平和を守るとかが目的だから企業連じゃないか?

シンで人類種の天敵ルートも見てみたいけど
800通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 18:56:09 ID:???
少なくとも今生きている人間を殺して未来を切り開くっていうORCAの思想には断固反対するんじゃないか?
acfaの登場人物にも似た考えを持って全力で立ちはだかった人はいたし
「一つの命を想う、それをお前たちは愚かと呼ぶか…」とかいってた人だけど
801通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 18:59:10 ID:???
>>798
もふもふ……小さい子に大人気だろうなぁ……待て! 別に胸の話じゃn
802通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 21:41:00 ID:???
         /^l
,-‐-y'"゙"''゙゙"´  |
ヽ、,;'   ・ ω ・ ミ
 ミ====[==]=l==ミ            もふ       
 ミ   ヽ)   つ;;\ハ,_,ハ,
 ';,        ミ ,;゙ ・ω・;, ←シン
  ;;,,      ,;;゙  ミ,;:.~ ̄~,ッ
   ∪"゙'''"゙∪   `'u゛-u'

こんなシンが見たいというのかぁ!あんたたちはぁ!
803通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 22:02:41 ID:???
みなたま「わ〜い、シンもふもふ〜♪」
804通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 22:11:44 ID:???
そらシンやない、楽俊や
805通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 23:41:56 ID:???
>>802
ジブ姐さんの仕業か!
806GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 00:00:16 ID:???
Gambare Shinn Choh-gambare

――あらすじ――

 オーブ慰霊碑の前でその場のノリに流され、生まれながらの勝ち組キラ=ヤマトと屈辱
の握手を交わしたシン=アスカはやや遅い復讐の決意を固める。とりあえずカネだという
事で都合良く海賊に襲われていたオーブの輸送船に立ち入り検査を行い、天然の生鮮食品
を闇市場に横流ししようとしたところ、コンテナに入った核弾頭を発見してしまう。
人生の冷たい風に負けるものかと、今度はその弾頭をネタにオーブの役人を脅迫してチ
マチマ口止め料を稼ごうとするシンだったが、押収したコンテナをザラ派テロリストに奪
われ、すったもんだの末、超人的狙撃(重突撃銃で)により全基破壊。地球を核攻撃から、
プラントを3度目の全面戦争から救ってしまう。それでも挫けないシンに、弾頭を送りつ
けたのは悪しき地球連合であるという、三段跳び論法ならぬテレポート論法で結論を出し
たラクス達勝ち組セレブが連合の歪みを正すため、キラ、アスランを旗印とした討伐隊を
組織し、武力による抗議を行うという情報が入ってきた。
 彼らが暴れれば地球圏が大いに乱れ、火事場泥棒のチャンスが舞い込んでくる。そう確
信したシンは大いに喜んだ。そう、討伐隊が壊滅し、キラの乗るストライクフリーダムが
単機でオーブに帰還するまでは。


「どうしてなんだよ」
「地球連合が映像を送ってきたから、何が起こったかは解るかもしれない」
「どうして敵の時はあんなウザかったのに、味方になると呆気ないんだよオォ!」
 アーモリーワンに移ったザフト総司令部へと向かうタクシーの中で、髪を掻き乱した
シンが叫んだ。怯える運転手に向かってアーサー=トラインが手を振り、笑顔を見せる。
「ところでシン、ジンから乗り換える気はやっぱり無いのかい?」
「なんでですか……?」
「シンがジンに乗るっていうと、言いにくいっていうか鬱陶しいから」
「そんな理由!?」
 司令部前で車から降り、シンとアーサーがそれぞれ自分のIDカードを見せ、敬礼して
基地の敷地内に入った。兵達にも落ち着きがない。連合軍の物量が恐るべきものだという
認識はあったものの、キラ、アスランという彼らにとって絶対無敵の存在が敗北したのだ。
 2人が司令室へとやってくると、主だった白服達は既に揃っていた。注がれる白い目に
アーサーはペコペコし、シンは逆に睨みつけつつ隅の席へと座る。室内が若干暗くなった。
「映像を見る前にひとつ言っておく。これはあくまで連合軍からもたらされた情報であり、
改変や編集が加えられている可能性が高い。つまりええと……キラ様が敗れたというのは
デマである可能性が……」
 クライン派のザフトホワイトによる歯切れの悪い説明が続く。
807GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 00:01:25 ID:???
 シンが2度目の欠伸をしたところで話が終わり、映像が始まった。配置されているのは、
連合の大規模MA部隊だった。ザムザザーと、低空に浮かぶユークリッド。共に非人型で
あり、重装甲と高火力に定評がある。その武装は全て、接近するストライクフリーダム、
インフィニットジャスティス、ムラサメ、シュライクを装備したM1アストレイ、そして
ザフト機であるグフイグナイテッドやバビに向けられていた。カメラが一度ズームして、
機体を確認する。
「あー……わかっちゃった」
「えっ?」
 面倒臭そうなシンの言葉にアーサーが振り向いた時、戦闘が開始された。密集隊形を組
んだMA部隊が砲弾やビームをシャワーの如く空へと撃ち上げる。機動力で勝る討伐隊側
は散開して弾幕を一時凌いだ。元々物量で劣る彼らは、敵戦線を蹴散らすエースを主軸と
した一点突破作戦をとるべく、ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスの
後方へ移動し、両機の突撃に合わせ――
「な……」
「う、動かない……?」
 白服達から呻き声が漏れる。最も肝心な初手で、キラ=ヤマトの駆るSフリーダムは何
の動きも見せなかった。回避行動さえ取らず、アスランのIジャスティスが戸惑うように
蒼と白の天使の周囲を飛び回る。両端のM1アストレイやムラサメが被弾し、統制が取れ
ないまま反撃が始まった。
「どうしてキラ様は動かないんだ!? いつもみたいに……な、なぁ?」
「だ、だから連合軍が映像を改竄している可能性が」
「改竄なんてしてない。解ってるだろ」
 貴重な時間を金稼ぎに使えない事に苛立つシンが、白服達の会話に割り込んだ。
「キラさんは、コクピットを狙わないんだよ」
 誰もが言いたくても恐ろしくて言えなかったタブーに、触れるどころか尻に敷いたシン
が、机に置かれた飲み物のストローに口をつけた。指揮の行き届いた集中砲火で討伐隊の
戦力を削り取っていく連合軍を半眼で見遣る。
「馬鹿な、そんなつまらない理由でっ! 大体、コクピットを狙わなくてもっ」
「連合のこの機体は、2種類とも何とかリフレクター……対ビームバリアを持ってるから、
精密射撃で武装を破壊しようとすれば、近づかなくちゃいけない。ストライクフリーダム
のスーパードラグーンは重力下じゃ使えないしな」
 デュランダル側についた所為で、ヘタレだの負け犬だの言われているシン=アスカだが、
その実力については誰もケチをつけられない。状況はそれぞれ異なるが、彼はキラもアス
ランも撃墜した経験を持つのだ。その後、アスランに大変格好悪く撃墜されたが。
「MSってのはさ……意外とデカいんだよ。MAの大群が本腰入れて弾幕を張ったら……
あちこちゴテゴテ突き出した20メートル弱の人型兵器は、物理的に接近できない」
808GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 00:02:46 ID:???
 討伐隊側のミサイルが1機のユークリッドに着弾し、機体が揺らいだ。続いて追撃の
ビームが降り注ぐが、それはリフレクターで防がれてしまう。回避行動を取るM1が、
全身を緑の光条に貫かれて爆散した。Sフリーダムは動かない。Sフリーダムを守ってい
るIジャスティスも、有効な手が打てない。
「だが……インパルスのコクピットは狙っていた」
 映像越しの爆発に横顔を照らされたアーサーが、真意を訊ねるようにシンを見る。それ
に頷いて、シンは足を組み直した。もう少し身長があれば机に足を乗せたい所だったが。
「それは、俺がキラさんを殺しにかかったからです。命の危険を感じれば、幾らキラさん
だって拘りを捨てざるを得ない。でも、見てください」
 彼が指差す先に、その場にいる全員の視線が吸い寄せられた。連合軍の機動兵器部隊が
展開する弾幕には奇妙な穴があった。Sフリーダムにのみ、彼らの攻撃が及んでいない。
それに気付いたグフやバビが高度を落とし、もしくはSフリーダムの背後に隠れようとす
るが、動いた僅かな隙を狙われて被弾し、墜ちていった。
 ともすれば当りそうになる弾幕を前にしてもSフリーダムは動かない。高い空間認識能
力を持つキラは、猛烈な勢いで撃ち上げられてくる射線全てが自機に当らないと解るのだ。
ラクス達を乗せたアークエンジェルが沈みかけた時ですら、キラは自分が殺されかけるま
でシンの命を狙おうとしなかった。名も知らないオーブ兵、ザフト兵、そして立ち位置を
常にはっきりさせないアスランが危険にさらされた程度で、本気で戦うわけがない。
 連合MAの数機が被弾した頃、討伐隊側の機体は粗方失われていた。Iジャスティスが
突撃させたファトゥムを、ザムザザーが下がりつつクローで受け止める。加速を殺しきれ
ず、甲殻類のような身体に半ばまで埋まり込んだが、ハサミが閉じ切ってファトゥムを逃
さない。間髪入れずに突進したIジャスティスが、網の目のような弾幕に補足された。
回避が間に合わず、シールドで前面からの攻撃を受け止めながら背部に撃ち込まれ、左
に避ければ左側に食らい、実体弾で動きを鈍らされ大出力ビームで抉られ、シンの言葉通
り『物理的に』弾幕を抜けられず地面に転がった。パイロットの技量など関係ない、数の
暴力を前にキラのSフリーダムが反転し、遠ざかっていった。映像が途切れる。
「アスランを墜とせたのは、連合にとって単なるラッキーヒットでしょう。何で突っ込んだ
のかな……キラさんを守る為? まあどうでも良いですけど。帰りましょう、トライン艦長」
「いや、僕は残るよ。シンは帰って良い。艦で待機していて欲しいな」
「……了解」
 溜息混じりに腰を上げ、シンは挨拶もそこそこに部屋から出て行った。彼にとって、時
間の無駄以外の何物でも無かった。当然の事実を確認したに過ぎない。照明が元に戻る。
アーサーが笑みを浮かべて立ち上がった。
「さて……皆さん。この後はどうすべきでしょう?」
 直後、シンが出て行ったのとは別のドアが開く。桃色の髪が空調で揺れた。
「既に、答えは出ていますわ」
809通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 00:03:11 ID:???
おお、お久しぶりです支援
しかも超頑張れw
810GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 00:03:48 ID:???
ご無沙汰していました。とりあえず此処までです。
811通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 00:29:26 ID:???
久しぶりにキタ━(゜∀゜)━!!!!
812通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 00:32:28 ID:???
超ガンバレが久しぶりにキター!!

乙です。シン、次回も超ガンバレ!
813通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 00:39:31 ID:???
超過勤務で訳わからんキーワードが光臨してきたので、一発ネタを書いてみた

少しあとで投下します
814通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 01:02:12 ID:???
『投下します』なんて言わないんだぜ、俺達の世界じゃ・・・・・
 なぜなら『ネタもとい、SSを思いついた』って思った時にはすでに行動は終っているからだッ!!
 『投下した!』なら使っていいッ!!   と言うわけで待ってるZE!
815813 ◆6YKFXwexzc :2009/10/07(水) 01:41:51 ID:???
C.E.76年、戦争に疲れきった世界は仮初の平和の中、地上では着実に復興の歩みを進めていた
そして、ザフトを退役したシン・アスカも戦いで散った仲間の魂を弔いつつ、ヨーロッパの片隅で平穏な生活を送っていた
・・・・・・・・・筈だった

元トップエースといえど、たかだか1パイロットに何ができるとたかを括っていたえていたプラント諜報部は、寄せられた情報に戦慄した
『シン・アスカが「デストロイヤー」を名乗っている』
「はい、シン・アスカですが」
「デストロイヤー・シンだな?仕事を依頼したい」
「OK。場所と報酬は・・・・・・」

急遽調査レベルを上げたプラント諜報部に入ってくる情報は、ラクス・クラインを初めとするプラント上層部に疑念を抱かせるに十分なものであった
『シン・アスカは専用のMSを保有している』
「今日も一日頑張ってくれよ、『相棒』」

『シン・アスカと一部の元ミネルバクルーが頻繁に連絡を取っている』
「シン、MSのメンテナンス終わったぜ」
「サンキュー、ヴィーノ。助かったよ。金はいつもの口座に入れておけば良いか?」
「それでいいぜ。なんせお前の操縦のクセを知り尽くしてるのはエイブスのおやっさんか俺くらいだからな」
「そりゃ頼もしいや。次もヨロシクな」

816813 ◆6YKFXwexzc :2009/10/07(水) 01:42:47 ID:???
そして、『シン・アスカは大量のMSや武器を集め、複数の連合軍人と度々接触している』との情報に、遂にプラント上層部は決断した
得た情報が真実であった場合、プラントへの連行も選択肢とし強制査察を実行すると
そして査察官アスラン・ザラはシンの前に降り立った
すれ違う考えとかみ合わない対話
「シン、お前は一体何を考えている!まだ過去に囚われて未来へと進まないのか?」
「はぁ?アスラン、アンタ何言ってるんですか?」
「しらばっくれても無駄だ。お前がMSや武器を集めているという事は調査済みだ」
「いや、調査も何も・・・・・・」
「しかもデストロイヤーを名乗るなんて、どういうつもりだ?そんなに世界を壊したいのか?」
「それは、仕事で名のっ・・・・・・・・・」
「今ならまだ間に合う、俺もラクスに掛け合うから、プラントに来るんだ、そして世界の平和の為にその力を使うんだ。シン」
「あーもう、さっきから人の話も碌に聞かずに一方的に!アンタこそ何考えてんだ」
「何を考えて、だと?俺はお前がまだ復讐に囚われて・・・・・・」
「いいですか、アスラン。俺の今の仕事は『遺棄兵器回収・危険構造物解体業』です。ホラ、地球連合各政府発行の許可証
 なんなら、MS保有許可書も見ますか?」

プラント上層部の誤解と勘違いを他所に、今日もシン・アスカは相棒と地を駆ける
両腕に大型クローを装備し、脚元には分割式ドーザー、肩にはクレーンを備えた異形のMS『ザウート・ワーカー』を駆使し、遺棄されたMSを回収し崩れた建物を破壊する
「こんにちは、遺棄兵器回収・危険構造物解体業『デストロイヤー・シン』です。今回のご用件はなんでしょうか?」

戦闘ホボ無し、お色気有り?誤解と勘違いを大量に含有し、ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ『新たなる生活、デストロイヤー・シンの日常』


始まりません

以上です
「シンがザウートでデストロ〜イ」というネタが全ての始まりでした
それでは、逃亡します

おじょうさまのひんぬ〜〜!!
817通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 02:02:24 ID:???
>>816
窓から外を見ていたら音叉兵器の方のエクスカリバーを掴んだGカイザーが東の空を飛んでった
818通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 05:49:18 ID:???
GSC氏キター!!

うっわ!うっわっ!!しかもこの話実はずっと続き待ってた!!!
819通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 07:27:33 ID:???
GSC氏待ってました! おかえりです。 ラクスが何をするのか期待です!
820通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 08:25:34 ID:???
>>810
GSCさん乙
山のごとく不動のキラさんパネェ

敵軍を壊滅させた連合もよくわからないからお前等で解釈しろとビデオ送ってきたんだな

>>816
一発ネタ乙
同志には説明するまでもないが、もしネタが落ちてくるようなら始まっても良いんだぜ
821通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 08:47:32 ID:???
>>810
守銭奴シン再開キターー!
相変わらずシンはいい感じでスレているけど、ストフリだけが戻ってきた理由にワロタw

ダルマ生産が得意な流石のキラさん(笑 も、相手が元々ダルマじゃあ手が出せないかw

そして、ラストに出て来たピンクは、またシンに厄介事を持ち掛けてきそうな悪寒〜

続きをお待ちしておりますぜ


>>816
小ネタながら、デストロイヤーシンはいい感じですな
ロマンチックシルエットを思い出したのは、俺だけでいい!w
822通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 09:16:50 ID:???
保管庫、仕事早過ぎw
823通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 17:11:27 ID:???
最初に敵がザムザザーとかだけって時点でまさかとは思ったが……
この策を思いついた連合の誰かに敬礼!!
824通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 19:02:17 ID:???
両氏ともGJ!

>>816
こんな良いネタを書いてくれるあなたを死なせるわけにはいかない!
奴は俺が引き受ける!

やーいやーい、お嬢様の絶壁〜。ひんぬ、じゃなくてむぬう〜。
825通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 19:23:29 ID:???
……お嬢様とみなたまとしっぽと姫様とクレハとベル子と七子とコニールとアビーの貧乳!無乳!虚乳!ナイチチ!えぐれ胸!洗濯板!幼児体型!
発展性ゼロ!…はお嬢様と姫様だけか。薄胸!絶壁!平原!更地!ナインペタン!ぺったんこ!服が余る!
ついでに…ロミナママンと司令とミネルバ艦長とミナ様と大公閣下と(ライオン氏の限定で)ルナマリアとリーカとヒルダ姐さんの年増!垂れ乳!小じわが気になるお年頃!
筋肉胸!
シルバーハンドとミユと娘ステラと大学生の巨乳!将来垂れる!
RBユニットのホモ!同性愛者!エミュ子とDELPHIのAI!
シンのシスコン!ラッキースケベ!アーサーのエロゲ!ヴィーノの空気!AA艦長と虎とエドとジャンとモーガンとケーニッヒ中佐の加齢臭!
…これだけいえば注意はそれるか?
826GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 19:35:02 ID:???
Gambare Shinn Choh-gambare

それにつけてもカネの欲しさよ。
――シン=アスカ  地球圏外周艦隊 初代提督(羽鯨来襲のため以降は空席)

「で、本当に討伐隊は負けたのかよ?」
「負けてたね。ビデオ始まった瞬間に何で負けたか解ったけど、実際その通りに負けてたね」
 アーモリーワンのドックに停泊するナスカ級『ラーツァルス』へ戻ったシンは、ラウン
ジでヴィーノ相手におだを上げていた。コーヒー缶片手にすこぶる上機嫌である。
「キラさんもアスランもさぁ、何ていうのかな……ヘタに美化されてヨイショされたから、
変に拘っちゃったっていうか綺麗な自分を捨てられなかったっていうかぁ? ほら、俺って
そういうの無いじゃない」
「ふうん」
 PDAにシン専用のカスタムジンを表示させてシミュレーションを行いつつ、ヴィーノ
が気の無い返事を返した。デスティニーを受け取れる筈だったのに、当のシンが「維持費
が高い」「目立つ」などとゴネた為にジンを使い続けざるを得なくなったのである。
「まーあれだよ。そういう戦い方から脱却させてやらなかったラクス様も、先が見えてな
いってか器が小さいっていうかさー」
 ネガティブな方面での良いニュースだからか、シンの喋り方が通常の3倍不愉快である。
今まで散々辛酸を舐めさせられてきた相手の失態だけに、無理もないところだが。
「じゃあ、シンはこれからどうなると思う?」
「どうもならない。オーブからキラさんが帰ってきてさ、ラクス様に泣きついて……
ラクス様がもっと強いフリーダムを渡すんだろ。大砲を2倍にして、地上でも使えるドラ
グーンを装備させるとかか? とにかく負けないようにお膳立てしてくれるのさ」
軽薄な笑みを浮かべたシンが手払いする。缶コーヒーに口を付け、無糖のそれを喉に流
し込む。小さく息を吐いて窓から見えるドックを一瞥した。
「俺達の計画も変更ナシだ。すぐに地球連合軍が押し寄せてくるかもしれないが、プラン
トなんかに未練はない。混乱に乗っかって地球まで逃げ切った後、商売を始めれば良い」
 シンの顔から笑みが消え、紅い目に剣呑な光が宿る。浮かない顔をしたアーサーが入っ
てきたのはそんな時だった。2人揃って起立し、敬礼する。
「お帰りなさい、トライン艦長」
「お疲れ様です、艦長」
「どうしたんだい、君達」
 スーツケース片手にぎこちない笑顔を浮かべたアーサーが、シンの前にケースを差し出
す。空き缶をヴィーノに押し付け、それを受け取るシン。
「クライン議長からのプレゼントだ。きっと……気に入らないよ」
827GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 19:36:23 ID:???
「金塊にしちゃ軽いですね」
 アーサーの話をまるで聞かず、シンはケースを開けた。開けたまま硬直する。
「30分前、君をザフト特務隊『FAITH』の一員とする事が正式に決定された。同時に、現
存していたFAITHは全てバッジと地位を返上した。つまり君が唯一の隊員だ」
 羽のようなデザインのFAITH章を摘みあげたシンの指が小刻みに震え、左手を突いてい
たザフトホワイトの制服に早速皺が出来た。
「君は今からザフトのナンバー2として……いや、クライン議長の指揮権は形式的なもの
だから実質ナンバー1、長官として任務に臨まなければならない。そして最初の任地は
地球連合……ワシントンのホワイトハウスだ。直接出向き、今回の事件を阻止できなかっ
た事を謝罪し、首謀者を可及的速やかに引き渡す事を確約する」
 原稿を読む口調でアーサーが言い終わり、シンの両肩に手を置く。
「僕が口を出せる段階じゃなかった。全ては決定事項だったんだよ」
「そん、な」
 存在するだけで赤字を生み続ける、崩壊した組織の長となる事に何の意味があるのか。
これでは、キラ達が敗北した責任を取らされているのと同義である。涙声になるシン。
「僕も皆も、出来る限りのサポートをする。気を強く持つんだ」
「そんなぁ」
 泣き崩れるシンをヴィーノが支えるのを見て、アーサーは帽子を被り直してラウンジか
ら出ていく。室内に嗚咽が漏れ始めた。
「ま、因果応報ってことで」
「俺が何をした!」


「シン=アスカか……パっとしない顔だな」
「クライン政権下での映像だ。無理もない」
 アーモリーワン居住区の端に建つパブの2階で、30代から40代の男4人が写真を前に
額を寄せ合っていた。頭上で大きなファンが回り、店内の淀んだ空気を掻き混ぜている。
「こいつが、いまやザフトの長官だと?」
「ああ。クラインはキラ=ヤマトの処遇を他言していないから、代行という事になるかも
しれんが……ザフトのシンボルに相応しいエースパイロットである事に違いはない」
 咥えていた煙草を灰皿に押し付けた男が、紫煙を吐き出した。
「嫌々ながら従っているか、誇りも信念も消え失せたか……」
「あるいは、奴の望む所は別にあるのかもしれん。でなければ、地球へ落ちる核弾頭を破
壊する事はなかった」
「ザフト兵は、所詮ザフト兵だろう」
 誰かが吐き捨てるように言い、皆が溜息をついた。
828GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 19:38:06 ID:???
「とにかく、ワシントンまで行ってキチンと謝って貰わなくちゃな」
「具体的な任務は? ボスは何て言っている……まさか護衛か? 俺達が、ザフト兵を?」
 1人が訴えるような身振りで周囲を見回す。2度目の溜息。
「訓練は受けてきた。後はやり遂げるだけだ……青き清浄なる世界の為に、な」
 反プラントを標榜するテロ組織のスローガンを口にし、煙草を咥えていた男はシンの写
真に火を付けた。

「何が長官ら、何がふぇいしゅら……知ったこっちゃらいろ」
 路上。非常用の公衆電話に抱きついたシンが寝言を垂れ流していた。顔を真っ赤にして
半分目を閉じ、時々いびきのような音を立てている。何もかも忘れようとバーにやってき
たのだが、立ち上る酒気に当てられただけでこの有様だった。プラントでの成人年齢には
達しているのだが、それ以前の問題だったようだ。
「みんな、みんなおれおころ……おれのこと、ばかにしへ……」
 白服にFAITH章をつけた、ある意味非常にマズい恰好で道路に転がるシン。その彼に近
づく人影が2つあった。港湾労働者の作業着を着た2人が、左右からシンを抱き起こす。
「大丈夫ですか、兵隊さん……泥酔してるな、全然酒臭くないが」
「ぁあ? んぁあ?」
「白服の人がこんなところで潰れてちゃ駄目でしょう……毒物って事はないだろうな?」
「大丈夫そうだ。ん、ラーツァルスは……4番ドックだな。車を回して貰う」
 片腕でシンを抱き起こしたまま、男は携帯型の端末を閉じる。右耳に中指を入れて首を
傾けた。小さな電子音が上がる。
「シン=アスカを発見した。ああ……基地の方じゃない。飲み屋街だ。車を寄越せ」
「手のかかる長官殿だ。ワシントンどころか北米まで辿り着けるかどうか」
「あふぁ……かね、かねへぇ」
「わかったわかった」
 しゃくりあげて意味の解らない事を言い出したシンを宥める大人2人。靴がアスファル
トを踏みしめる音を聞いて、2人とも振り返った。シンを落として立ち上がる。
「あいてっ」
 年若いザフト兵2人が、明確な殺意をその目に宿してシンを睨みつけていた。1人がポケ
ットに手を入れる。次の瞬間、事は済んでいた。両脚にタックルを受けた1人が建物の壁
に頭を打ち付けて昏倒し、折り畳みナイフを取り出そうとした2人目がその右手を捻り上げられ、投げ飛ばされた。
「……クライン派、ってやつか?」
「かもな。トラブル追加だ」
 さりげなくナイフを没収した後、男は胸元から取り出した煙草に火をつける。左側から
車のヘッドライトに照らされ、眩しそうに目を細めた。
829GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/07(水) 19:38:56 ID:???
連投失礼しました。ここで一区切りです。

お色気、か……
830通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 19:52:24 ID:???
>>GSC氏
連続投下乙です!
それにしても、ラクスうぜえ〜。キラの代わりの人柱にさせられるとは・・・シン頑張れ超頑張れ!

して、お色気とな?wktkしてお待ちしてますぜ。そして、いつかラクシズをギャフンと言わせつつ、一発当てる事が出来ればw
831通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 19:53:11 ID:???
>>829
GJ
この際お色気とかナシでもいいんでは?ぶっちゃけ最近お色気過多な気ガス
832通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 20:45:01 ID:???
はやい! はやいよ! GSC氏!! だが、それがイイ!

余りにもシンの不憫さに泣いて笑った。

お色気ですか? アビーや7子でお願いします。 え、お嬢様ですか? ……(笑)
833通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 21:08:59 ID:???
俗物シンというのも珍しいよね!
834通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 00:41:10 ID:???
>>829
アスランとシンとリゾートに行く必殺技に次ぐ威力のGSC氏とシンの協力必殺奥義だから仕方ない
835通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 00:42:44 ID:???
>>834
メーカーネタ引きずるな
836通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 00:47:14 ID:???
>>834
ラブミーカルチャーのどこからお色気が…
ラブミーカルチャー→愛の文化→ラキスケ
と言う意味か?
837通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 01:15:03 ID:???
>>836
愛を知らない悲しい暴魔か、文化を知らない巨人族だったんだろう。
838通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 15:17:16 ID:???
誰も突っ込まないけど、羽鯨ってどうゆうこと?
839通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 17:51:16 ID:???
>>838
スライム型生命体と女だけの種族の戦争で粉微塵になった火星と木星の間に存在した巨人の惑星の生き物
ちなみに8は巨人の惑星再生システムの一部
840通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 18:20:50 ID:???
逆シン娘。ハルクトーナメント開催

ロゴスの超人アズ子
科学の超人ロミナママン
巨乳の超人ルナマリア
養女の超人娘ステラ
炊事洗濯の超人シッポ
クローンの超人エルフ
SDの超人みなたま
841通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 18:48:40 ID:???
>>839
ああ、あのアニメか
レアの主題歌が好きだったなぁ
最近聞いてないが、MUFフォルダに入れるか・・・
842通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 18:53:19 ID:???
>>839
前半はガルフォースに後半はジーンシャフトとは業が深い
843通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 19:00:18 ID:???
>>840
ジオンの超人女大公
AIの超人エミュ子
ミハシラの超人ミナ
英国の超人セラフィーナ
も追加で
844通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 22:13:29 ID:???
>>840 >>843
よくわからんがみんなガンマ線浴びて緑色の原始巨人になるのか?
845通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 23:49:43 ID:???
ジーンシャフトの原作(?)なルナシャフトはマジ名作だった
そーいやあっちも遺伝子いじられたのばっかだったな……
シンとレジスターの組み合わせも良いな
846通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 01:08:49 ID:???
シンは人を憎んでも憎みきれないといういいのか悪いのかわからない所がある

847通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 03:35:31 ID:???
>>838
ギドドンガス様やハードボイルドペンギンやルルイエで眠る司祭と似て非なる何か
848通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 08:41:39 ID:???
>>846
人を憎んでも憎みきれないって言うのは正気と狂気の境界線だと思う
憎みきれないからこそシンは主人公たりえる
それこそ、種死最終回のアスラン戦で怒りにまかせ、ルナマリアごとアスランをやっちまったら、このスレが存在してるか怪しいよ。
849通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 09:31:09 ID:???
ラクシズは人で非ず
憎んで憎んで憎み尽くして、復讐を遂げ満足して死ぬか、平和な世界を見届けるor
作っていくっていうのも可だ
850通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 19:11:34 ID:???
>>849
そんなだと、シンの魅力が無くならね?

憎いけれども、奴等と同じようにはならないってところが、
シンというキャラクターの根底にあると思う
851通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 19:31:12 ID:???
>>850
触りなさんな、そいつはいかにもラクシズに批判的と見せかけて、
その実シンやこのスレを殺人鬼嗜好であるかのように印象操作したがってる
筋金入りのしつこいラクシズ厨だ。
852通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 19:48:25 ID:???
>>848
むしろそういうラストから残りのラクシズへの逆襲ルートに…の方が自然だとw

>>850
個人的にはライター次第だと思う
853通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 20:49:00 ID:???
>>850
種死本編がまさにそれだったな、シンの行動原理のひとつは奇麗事ばかりで力の無い人達に犠牲を強いるアスハのようにはなりたくないってのが あったし。
854傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/10/10(土) 21:22:53 ID:???
大ブリテン島上空数千メートル。
一直線に雲の中を駆ける赤い機体があった。
新型ストライカーの大出力スラスターが炎を吐き出し、周囲の暴風を物ともせずに飛行する赤いウィンダム。
ロールアウトから既に五年以上が経過し五年で三回(タルタロス・ユニオンを入れれば四回)の装備の刷新を行った地球連合軍では既に旧式だが、
シンの元に配備されてからの三年間で徹底的なカスタマイズが施された結果、流石にタルタロス・ユニオンで開発された新型量産機には劣るものの
現行の量産機とは遜色ない性能を持っていた。
背負ったストライカーもそれに磨きを掛けている。
ウィンダムの装備の中でこのストライカー、フォビドゥンパックだけはタルタロス・ユニオンで新造された物だった。
一度目の大戦で大きな戦果を上げたフォビドゥンの戦闘データを元に各装備の小型化と改良を繰り返し、ストライカーとして扱えるようにした装備。
残念ながら試作型のため、ゲシュマイディッヒ・パンツァーは装備されていないが、それでも改良されたエクツァーンUとフレスベルグによって大火力は確保していた。
変形機構を廃し、頭部の両脇から出力を低下させた代わりに速射性と連射性を大きく向上させたフレスベルグが覗き、
未塗装の鈍色で構成されたフレームが雲の間に走る稲妻を反射し鈍く光る。
ウィングの下に後ろ向きに折り畳まれた左右一門づつのエクツァーンUの砲身が、出番はまだかと催促するように輝いた。

「シェフィールド到達まで約560……現状のまま速度を維持……」
雷鳴を遮断する為に外部音声は切られていた。
その静寂の中、ディスプレイをその赤い瞳で見つめながらシンが機体を操作し続けている。
刻々と移り変わる風向きや雲を確認し、それに最適な行動を行う為に。
855傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/10/10(土) 21:24:10 ID:???

『こちらブロンドヘア。レッドアイ、聞こえますか?』
声と共にアビーの顔がメインモニターの右下に展開されたウィンドウに映し出された。
既に仕事モードに入っているらしく目つきが厳しい。
「聞こえてる。何かあったのか?」
『シェフィールドより入電です。敵部隊の構成は電子戦仕様のディン、バビが4、ケルベロスウィザード、ガナーウィザード装備のバクゥハウンドがそれぞれ6。
直も増える可能性があるとの事です。警戒を』
「了解。他には?」
『現在基地の防衛部隊が出撃していますが、丁度交替の時間だった為か苦戦中のようです。急いでください』
「わかってる!」
冷静な表情を崩さず叫ぶシン。
が、次のアビーの言葉にその顔にはっきりと焦りが浮かび上がった。
『それと余り関係ありませんが、子供が十人ほど基地の敷地内にいるそうです。現在引率の士官と共に避難中』
「子供!?」
『基地の見学に来ていたようですね。全員シェフィールド市中の学校の生徒のようで――』
アビーの台詞を遮り、シンはスラスターの出力を一気に上げた。
ストライカーのスラスターから吐き出される炎がその量と密度を増し、ウィンダムが加速する。

『レッドアイ!? 急加速はストライカーに負荷が――!』
「言ってる場合じゃないだろ! 出力を上げないと……」
動力部から機体の各部に供給されていた動力が、次々と脚部とストライカーのスラスターに回されていく。
噴射炎が一気に大きくなり、速度が更に上がった。
それと引き換えにするようにバイザーから光が消え、コクピットの計器やディスプレイが映像を切られていく。
「これで……ブロンドヘア、到達まで後どれくらいだ?」
『……今の速度ならあと170です。レッドアイ、無茶はやめてください。見ているこっちは気が気でありませんから』
『別にいいでしょ。 シじゃなかった、レッドアイなら問題ないんじゃない?』
横から割り込んだコニールが軽やかに言う。
アビーが何事か抗議しているが、気にする素振りも無い。
『……っと、もうじき到達だ! ジャミングも出てるみたいだから気をつけて』
『ブラウンワン、それは私の台詞で――ザザッ』
落としていたサブカメラの映像を復帰させたのとほぼ同時、アビーが言い終わる直前に耳障りなノイズが音声と映像に混じる。
即座に通信を切断し、スラスターに回していた動力を元に戻し機体の体勢を整えた。
コクピット周りのディスプレイが光を取り戻す。
一瞬後黒い雲が切れ、数百メートル下に雲の影が落ちた都市と、その一角で閃光が飛び交い何かが爆発するのが見えた。
「間に合えよッ!」
最高速度に到達した機体が、落下するように加速していった。

856傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/10/10(土) 21:25:04 ID:???
高出力のビームが展開された三つ首を振り翳した化物が突っ込んでくる。
そんなイメージを抱きながら、シェフィールド基地守備部隊のパイロット――階級は少尉――はトリガーを引いた。
それに従って彼の駆るウィンダムが右手に構えたビームライフルを撃つ。。
真正面から突っ込んできたケルベロスバクゥハウンドが右半身とウィザードの右頭部を撃ちぬかれバランスを崩し、転倒した。
突進の勢いを全く殺せず飛沫をを散らしながら雨に濡れたアスファルトを滑走し、ウィンダムに迫る。
擦れ違う直前にバクゥがウィザードの左頭部のビームサーベルを起動し、道連れを狙うが。
「足掻いてそれか。ザフトの奴かテロリストかは知らんが情けないな」
少尉の呟きと共にウィンダムがスラスターをふかして右に跳び、バクゥを避ける。
バクゥの頭が跳んだ機体を追いかけ地面と擦れながらこちらを向いたのを確認し、更に撃つ。
ウィザードと胴体を繋ぐアタッチメントを撃ち抜かれ、ウィザードが根元から吹き飛んだ。

メサイア戦役の前後に運用されていたウィンダムと名前こそ同じだが、
数度にわたるフレームや武装の再設計によってその外観と性能は初期型と大きく異なっている。
収束率を上昇させ、切断力と破壊力を向上させたビームサーベルや、
実弾兵器のようにエネルギーをマガジンに込めたE-パック方式を採用したビームライフル。
空飛ぶ棺桶とまで評された初期型の面目躍如を果たした機体。
それが十二機、計一個中隊ほどの戦力が配備されたシェフィールド基地。
が、配備された戦力に反し、この奇襲には苦戦を強いられていた。
「数が多すぎるな……手が回らん」
少尉の言葉の通り、敵の数が多すぎる。
最初の状態でもこちらが十二、襲撃部隊は二十と、倍に近い数が居たのだ。
四肢に備えられた無限軌道で縦横無尽に走り回る12と、隙を衝いて上空から襲い掛かる8。
何機かは落としただろうがそれに翻弄され味方のうち一機が大破、二機が中破し、それぞれのパイロットが機体を放棄した現在ではどれほど差があるか。
「考えたくも無い……管制室! 増援はまだか!?」
『耐えてくれ! もうじき来る!』
「それはさっきも聞いた! このままでは持たんぞ!」
『今度は本当だ! 今丁度降りて』
中途半端に途切れる通信。メインモニターに映った半ば欠損した影が、少尉に通信を自分の側から切らせた。
右の前足とウィザードを失いながらも再び襲い掛かってきたバクゥ。
それに伸しかかられ、仰向けに倒れるウィンダム。
ビームライフルが手を離れ、宙を舞った。
バクゥが半壊した頭部をを振り翳す。
牙のように展開したビームサーベルがウィンダムのコクピットに振り下ろされる、その直前。
「なるほど、根性はあるか。だがな……」
ウィンダムの左手が持ち上がり、バクゥの頭部――獣ならば顎の部分か――を掴んだ。
ビームがコクピットに届くその二十センチほど手前で止まる。
ウィンダムの頭が、バクゥの腹部――コクピットハッチに向く。
「そう簡単にやられてやるわけにもいかんのでな!」
断続的な激しい音と共に撃ち出されたイーゲルシュテルンの弾丸が段々と装甲を抉り、ハッチを破ってパイロットに喰らいついた。
バクゥのモノアイから光が消え、力なく倒れる。
857傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/10/10(土) 21:26:15 ID:???
「追悼式典までは死ねんからな……」
どうにかそれを押しのけ立ち上がったウィンダムに上空から散弾が降り注いだ。
シールドを構え、上を睨むと長い帽子を被ったような形状の頭部を持った機体と目が合った。
「バビか! 厄介だな!」
バビの胸部から吐き出された極太のビームを回避し、お返しとばかりに腰部ラッチにマウントされていたスティレットを投げつける。
豪雨を切り裂いて刃が飛び、バビの左肩を貫き爆発した。
バビはバランスを崩すが、残る右腕のビームライフルを乱射し、ウィンダムをけん制する。
「ち、大して効果無しか。ビームライフルは……」
反応を確認しそちらにサブカメラを向ける。
ビームライフルを目視し、そちらに機体を向かせるがその一瞬後、上からのビームに貫かれ銃身が炸裂した。
「――何!? 」
少尉の驚愕の声にかぶさるように連射されたビームが、ウィンダムの右足とスラスターを射抜く。
右足の各部から煙と火花が飛び散った。
がくりと、ウィンダムが片膝をつく。
高度を下げたバビが、胴をコクピットに向けた。
そのアルドールの砲口に光が集まり始める。

「ここまでか……?」
少尉が呻き、アルドールが放たれる直前。
更に上空から迫った光が、バビを貫いた。
バックパックとバッテリーを纏めて貫き、地面にまで突き刺さる。
推進剤が誘爆を起こし、派手な爆発が起こった。
目を見開いた少尉が上を見上げる。
『間に合ったみたいだな』
稲光を背景に降下してきた赤いウィンダムから、安堵したような若い男の声が響いた。

管制室のモニターにも、それは映っていた。
「支援機より通信。回線繋ぎます」
オペレーターが司令官の方を向き言う。
『こちらレッドアイ。これより援護します』
モニターの片隅に展開された通信ウィンドウに、黒いヘルメットを被った男が映る。
「……ご来着か。意外と早かったな」
『依頼ですので』
ビジネスライクに答え通信をきったシンが赤いウィンダムを反転、少尉のウィンダムの前に着地する。
それを見た司令官が、オペレーター達に確認を取る。
「レッドアイ機は味方と全機に通達しろ。現在の戦況と戦力はどうなっている?」
「はい、現在敵部隊は基地滑走路周辺でこちら側の機体を包囲するように展開中。これ以上の増加は確認できていません」
「味方が三機戦闘不能に陥っています。敵部隊残存戦力はバクゥが6、ディン2、バビ3……こちらと五分五分ですね」
858傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/10/10(土) 21:27:30 ID:???
「大丈夫か?」
『あ、ああ……おかげで助かった。感謝する』
指向性の通信を損傷したウィンダムに開き、シンが安否を確かめる。
無傷のパイロットの姿が映り、それを見たシンの表情が一瞬緩み、また厳しくなった。
「子供は?」
『え?』
「見学に来てた子供はどうなった?」
焦ったようなシンの口調に少尉が動揺するが、シンは気にしない。
むしろ更に焦燥感を増した口調に、少尉の顔が引き攣った。
『え、ええと……もう避難が終ってるな。今は地下のシェルターに――』
そこまで言ったところで、少尉の口が止まった。
シンのウィンダムの背後から飛び掛ろうとするバクゥに気がついたからだ。
『危ない避けろ!』
「邪魔だ!」
少尉の悲鳴とシンの叫びが重なり、ぐるりと後ろを向きながら赤いウィンダムのエクツァーンUが展開、
それから放たれた超高速の実体弾二つが飛び掛ったバクゥの頭部と胸部に直撃し、完全に叩き潰した。
アッパーカットを食らったかのように大きく仰け反りながら吹き飛んだ頭部と胴部の前面が抉り取られ、
コクピットまで破壊されたバクゥを見た少尉が息を呑んだ。
「……じゃあ、子供は無事なんだな?」
何事も無かったかのようにシンが言う。
『ああ。多分大丈夫だ』
「わかった……ありがとう。まだ戦えるか?」
『いや、結構損傷が酷い。ビームライフルも無くしちまったし……』
「そうか、じゃあ下がっててくれ。ここからは俺が……」
そこまで言って、赤いウィンダムを飛び上がらせる。
シンを最優先で排除するべき敵と見なしたのか残る敵機が他のシェフィールド基地のモビルスーツから離れ、集まりだしていた。

「俺がこいつらを片付ける」
稲妻が走り逆光で陰に沈んだ機体に、シンの気迫を受けて輝いたようにバイザーとセンサーの光が浮かび上がった。
859傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/10/10(土) 21:28:36 ID:???
今回は以上です。
なんだか全体的に予定より長くなりそうな予感がしてきました…
860通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 22:40:11 ID:???
UPお疲れ様です。

一点だけ、物語には関係なく多分誰も気にしない事なのですが、
GAT-X252フォビドゥンの特徴といえば、ゲシュマイディッヒパンツァーだと思うのです。
試作とはいえそれが未実装なら、実働テストにまで辿り着いてないのでは?
火力なら既存のI.W.S.Pでもノワールストライカーでも代替が利くと思います。

フレスベルグを何かの演出に使うご予定でしたら、すみません。
861傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/10/10(土) 22:49:16 ID:???
>>860
後々の伏線張ったつもりでした。
すみません。
……前々回といい今回といいおかしいですね私
862通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 01:10:40 ID:???
 ___   ⌒)_  
/ || ̄ ̄|| γノリリハ `i  
|.....||__|| (=ω=.ハ   てきとーに書いたとこ突っ込まれて「伏線」とかって
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/   素敵な思考でまことに結構
|    | ( ./     /
863通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 01:32:35 ID:???
GJ!
子供が心配で無理しちゃうのはシンらしいな
ウィンダムなのはガワだけかぁ……
まぁ、前半主役機だしね。

フォビドゥンパックの事はあんまり気にしない方が良いと思いますよ。
誰しも間違いはありますし
書き手さんがこうだ。と決めたらそれが事実なんですから。

登場人物の名字を4話位間違えてて、指摘されるまで気付かなかった某氏もいますし
864中身:2009/10/11(日) 01:40:23 ID:???
GSC氏、傭兵氏GJです。
こちらも投下しようと思います。
865red eyes:2009/10/11(日) 01:41:17 ID:???
ヤキン・ドゥーエV、菱形をしたこの資源惑星は、元々あった初代ヤキン・ドゥーエと比べると幾分小さい。
急拵えのこの要塞は、その大きさから所属艦隊を完全に収容する事は出来なかった。
その為外付けのドックに停泊させている艦船も存在する程で、要塞としての体裁が整っているとは言い難いのが現状だ。
それでも、宇宙におけるプラントの守りが0という訳にもいかず、その存在意義が大きいのは事実であった。
それを重々承知している基地司令の禿げ頭を光らせる大将は現在、彼の主であるピンク色の元歌姫と議論していた。
「ですから、SOCOM軍が何時攻めてくるか分からんのです。一刻も早く援軍を寄越して頂きたい」
『ですから騎士団を送ったのではありませんか。今プラントの艦隊を動かしては、内乱に乗じて連合が攻めてくる危険があります。
発覚してから鎮圧するまでの時間を出来うるだけ短くする為の処置です』
「それは、分かりますが・・・」
モニターに映る彼女の言い分が分からない程、隻眼の司令官は馬鹿ではない。連合は全体を纏め上げるだけのカリスマが不在である。
その為、内部にある各派閥の腹の探り合いが続いており、その影響で依然に増して動きの遅い組織になっていた。
しかし、一度動き出せばその地球圏最大勢力という力で、全てを飲み込む巨人なのだ。
だからこそ、見せる隙は最小限にせねばならないのである。
「ラクス殿、私はプラントに忠誠を誓う者であります。断じて貴女に忠誠を誓う訳ではない。
ですから、貴女のみに忠誠を誓う歌姫の騎士団を、心から信頼する事は出来ないのです。それは分かって頂きたい」
隠しても仕方ない。そう思ったのか、年老いて尚屈強な肉体を誇る司令官はその厚い胸板を反らして宣言する。
『分かります。貴方は私の父上と共に黄道同盟に参加したメンバーであり、ザフト創立メンバーですから。
しかし、極秘に動かせる戦力の中ではこれが最大なのです。貴方には彼らを上手く使えると思います』
今は無き同志の娘の言葉に、司令官は背に冷たい物が走るのを感じる。
シーゲルもパトリックも、政治家としての色が強くなると人を『使う』という言葉を使う様になっていった。
人を物として扱う言葉は、上に立つ者としては当たり前の物であり、それは理解している。
しかし、『使う』にも様々な感情が籠るものだ。シーゲルはあまりこの言葉が好きでなかった様で、
使う自分を嫌悪する様な感情が吐露していたし、パトリックはその言葉を、
上に立つ者たらんとする自分への戒めとするかの様に、必要以上に冷酷な響きを強調して使っていた。
だが、このラクス・クラインは違う。人を『使う』事に対して何の感情も無い、
その単語を発する時、彼女の心には何の動きも見えないのである。
「分かりました。プラントに反旗を翻す不届き者は、この私が責任を持って討ち滅ぼします。
貴女はプラントでその報告を待っているといい。それが貴女の仕事だ」
ラクス・クラインがどんな内面を持っていたとしても、それは軍人の自分には関係の無い事だ。
議会の椅子など柔らかすぎて、自ら蹴ってきた長い軍人生活。その生き方で祖国に報いる事が出来る事は1つ。
眼前の敵を討ち払う事のみである。深い皺を刻んだ大きな手で敬礼すると、ラクスはそれに微笑みを返してモニターから消える。
「・・・盗み聞きとは趣味が悪いな。入室は許可していない筈だが?」
暗く広い司令室の隅、出入り口の前で数人の人影が動く。その先頭にいた人影が司令官の前に1歩踏み出すと、勢い良く敬礼した。
「失礼致しました!私達はただラクス様のお声が聞こえて、居ても立ってもいられず・・・」
「もう良い。君達のラクス殿への忠誠心は知っている。退室するがいい」
866red eyes:2009/10/11(日) 01:43:43 ID:???
コーディネーターの中でも、最高級のコ―ディネートによって生まれた者である事が分かる、
端正な顔を持った歌姫の騎士団団長は実直その物の嘘が無い謝罪を口にする。
彼本人は容姿、能力、性格共に非の打ち所が無い好青年だ。こんな息子がいたら誰でも自慢するだろう。
しかし、その口から出るラクス・クラインへの忠誠の言葉の数々は、些か司令官をイラだたせる。
その後ろに控える団員も一様に若く、どの顔も美しい顔立ちと言って差し支えないだろう。
その感情の見えない、人形の様な顔の群れにゾッとしながら、司令官は彼らに退室を指示する。
騎士団は高レベルのセキュリティーを難なく通過出来るIDを持っている。
それはプラントの最高戦力という肩書と共に、ザフト内での自浄組織である為当然なのだが、それも司令官には気に食わない。
「我々は何時でも出撃可能です。有事の際には、存分にお使い下さい」
退室する団員の中、再度こちらに向き直った団長は意気込みを口にすると、纏った青い軍服を翻して退室して行った。
「ふぅ〜」
自分以外無人となった司令室で、革張りの椅子に深々と腰を下ろす。懐から煙草を出すと口に咥えた。
長年連れ添った妻が、夫の健康を気遣って勧めた電子煙草は些か趣に欠ける物だが、
最期に贈られた形見を捨てられる筈も無く、今も小まめに充電しながら使っている。
これでデスクの中にあるバーボンを飲めたら最高だが、何時SOCOMがくるか分からないこの状況で酔っ払う訳にもいかない。
「キラ・ヤマトか・・・」
咥えた煙草を2本の指にリレーすると、頭の中にいる弟子の名前が口に出た。
キラが本格的に軍人の道を歩む覚悟を決めた時、教えを乞いに行ったのが司令官その人だった。
当初はテロリストに教える事など無いと突っぱねたが、あまりにしつこく家まで来るので仕方なく引き受けた。
「あの鼻垂れがなぁ」
戦術、戦略などは凄まじい速度で学んでいくのに対し、兵として必要な、
非道になる事に関してはどうしようもなく頑固に抵抗したのを思い出す。
史上最強と謳われた聖剣が、こんな尻の青い甘ちゃんだとは思わなかった。
今まで教えた中で最も出来の悪い弟子だ。それが今、プラントに弓を引き絞っているのである。
「師も、恋人も敵に回して戦い続ける・・・。世知辛い世の中じゃないか、なぁパトリック」
この宙域に漂っているであろう、同志に語りかける。再び煙草を咥え直した彼を、要塞周辺の宙域を映したモニターの光だけが照らしていた。


数日後、ヤキン・ドゥーエVを前にしたSOCOM艦隊は艦隊全体が引っ繰り返る様な喧騒に包まれていた。
その中でも主戦場といえるMSハンガーでは、メカニック達が引切り無しに叫び声を上げている。
新設計のハンガーを持つプライスのMS最大艦載数は8小隊。
計32機のMSにはそれぞれメカニックが集まって最終調整の真っ最中である。
「こっちは後で良い、中佐の奴の調整を優先してくれ。アイツは色々やる事があるからな」
「了解しました」
プライスのハンガーは、宇宙では意味に成さない概念で言えば上下左右全てにMSが敷き詰められ、些か窮屈な外見をしている。
その中の1機、白い機体を指差したディアッカがメカニックに指示を飛ばす。
867red eyes:2009/10/11(日) 01:45:42 ID:???
機体の微調整はパイロットが必要不可欠だが、イザークは非常に忙しい。パイロットだけをしていれば良い昔とは違うのだ。
それを知っているディアッカは、少しでも早く調整が済むようにメカニックを彼の所に向かわせた。
イザークの機体の横に直立しているフリーダムは、キラが1人で整備をしていて、
既に調整は終わってキラ本人は指揮官としての仕事に移っているらしい。
昨日の内に整備、調整の様子をメカニック達に手解きしていた。
本職の、しかもSOCOM所属の優秀なメカニックに整備を教えるなど、彼ぐらいしか出来ないだろう。
「やだね、天才ってのは。まぁこっちは凡人らしく、地道にやってくかなぁ」
自分も今やこの艦のMS部隊隊長である。キラ、イザーク、シホ以外のパイロットは全員自分の部下という訳である。
今まで全機出撃しての作戦は殆ど無かった。しかし今回は初っ端から総力戦である。
プラントから援軍が来る前に速やかにヤキン・ドゥーエVを落とす必要がある為、当然の事であった。
加えて新造艦の奪取ときた、これでこの作戦な難易度はより高くなっている。部下の命は、全て自分にかかっている。
そう思うと、否応無しに何時もの軽薄な表情は鳴りを潜め、真剣な顔が表に出るという物だ。
普段、真面目な顔をしている事をダサいと思っている彼も、この時ばかりはこの緊張感が心地良かった。

自分の私室でもあるプライスの司令官室に入ったイザークは、ヤキン・ドゥーエVが映ったモニターを睨む茶髪の男を認めると溜息を吐いた。
「何か分かったか?」
「んー・・・、ここから見える光からして、事前に入手した戦力とヤキン正面にいる戦力は一致してるんだけど・・・やっぱり何かあると思う?」
「当然だ。あの要塞の司令官は貴様の師だからな。ザフトきっての捻くれ者だ。何を仕掛けているか分からん」
作戦前の大事な時間に、最高指揮官のキラが何故モニターと睨めっこしているかといえば、彼が敵将の弟子であるからだ。
ヤキン・ドゥーエVの将はザフトきっての切れ者である。イザークも何度か会った事があるが、性格の割に巧妙な戦術を用いる。
こうしてリアルタイムの布陣を見せれば何か見抜く事が出来るかと思ったが、中々難しい様だ。
イザーク自身も、要塞前に集結している艦隊からは正面衝突を望んでいる様にしか見えない。
「ごめん、仕事色々押し付けてるのに役に立てなくて」
「構わん、元々俺が言い出した事だからな・・・で、作戦はどうするんだ大佐殿」
「相手の出方が分からない以上、事前のプランが1番だと思う。変更無しだ」
「了解した」
キラの決断に、イザークは敬礼で答えると部屋から出て行った。

『シン、今回はザフト軍が相手だ。オーブ軍なんかより全然錬度が高い。気を抜くなよ』
「そう何度も言わなくても、SOCOM見てりゃ嫌でも分かるさ」
ギャズのMSハンガーで、外付けのミラージュコロイド発生装置を装備したウォルフガングの、
コクピットに収まるシンに苦言を呈すヴィーノ。シンからすればそんな事は百も承知である。
盗み見したSOCOMの、地上軍向けに実施されていた無重力戦闘訓練は、驚くべきレベルの高さだった。
それを考えれば、これからぶつかる事になるプラント防衛隊の錬度も高く見積もる必要がある。
そんな気を引き締めるレッドアイズの面々に通信が入った。ブリッジやコクピットのモニターにキラの顔が映る。
『もう少しで作戦開始です。戦術は、事前にお知らせしたプランで変更ありません。
貴方方には危険な役を任せる事になりますが、こちらが攻撃を始めるまで、持ち堪えて下さい。無事を祈ってます』
868red eyes:2009/10/11(日) 01:47:42 ID:???
最後にザフト式の敬礼をして、キラがモニターから消える。
『たく、平然とした顔でよくも言ってくれるわよねぇ。要は囮でしょ?私達』
『そう言ってやらないでやろう。僕が指揮官でも多分同じ事するよ』
「まぁ死なない様に頑張るしかないだろ」
ウォルフガングと同じく外付けのミラージュコロイド発生装置を装備したレイヴンの、
コクピットに収まっているルナマリアとブリッジにいるアーサーが言葉を交わす。
プランとは、唯一姿が見えているギャズが単艦で接近し、先制攻撃を仕掛ける。
その間にSOCOM本隊はミラージュコロイドを展開しながら2手に分かれ、敵本隊を挟撃するという至極初歩的な陽動作戦である。
旧式のローラシア級は傭兵から商人まで運用している事から、敵に警戒され難いという利点もあった。
『兎に角、後3分で作戦開始だ。出来る限り時間稼ぎするけど、時がきたらしっかり守ってくれよ』
『了解、ザフトレッドの強さを見せて上げるわ』
「元、な」
作戦開始のカウントダウンを刻むタイマーを脇に追いやり、『茶々入れないでよ』と文句を言うルナマリアのモニターを正面に持ってくる。
「ルナマリア」
『・・・何?』
更に文句を言おうとしたルナマリアは、シンの真剣な声色に思わず押し黙った。シンがルナマリアを愛称で呼ばない時は、決まって大切な事を伝える時だ。
「お前は・・・俺が守る」
ヘルメットのバイザーを下ろしながら、正面を睨む。脇に追いやられていたタイマーが、自身の存在を示す様に作戦開始を告げた。
869中身:2009/10/11(日) 01:52:05 ID:???
今回はこれで終了です。
MSの名前は、デスティニーからウォルフガング、インパルスからレイヴンに変えさせて頂きました。
これからはこれで統一しようと思います。こっちの方が分かり易いと思いますし。

しかし・・・話が進まないww
870通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 10:12:36 ID:???
話よすすめ、と
ともあれ乙



騎士団に後ろから撃たれそうな人が出てきた
871通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 12:50:43 ID:???
できることなら説き伏せて味方につけたいタイプでもあるな。
横山光輝版三国志その他風のビジュアルで。
872通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 13:23:40 ID:???
むしろSOCOM側に敗北とまではいかなくても窮地に陥る臭いを感じる。作戦変更無しってあたりに。
しかし騎士団の心酔ぶりは薄気味悪いほどだな。部屋に入る口実で何か仕込んでたら見上げたものだが。
873通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 14:27:49 ID:???
>>868
GJ!

>>861
言い訳無用
消えろ文才皆無のゴミ屑
874通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 14:30:27 ID:???
>>873に同意
言い訳すんなキモイから
前から目障りだったんだよ
875通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 14:44:23 ID:???
何のためのコテハンだろうと考えるときが来るんだ
876通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 16:57:47 ID:???
ちょっとマジに聞きたいんだけど、
新シャア板では特定の人物をアク禁には出来ないのか?
いや、なんか最近害虫が目立つようになってきたな〜と思って
877通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 16:58:30 ID:???
>>873-874
今度から書き込むときはコテ付けてね!
878通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 17:00:23 ID:???
>>876
秘技、ID出しという手段がある
これは名無しが描きこむときにID出す事を徹底する事で
これをやるとその中で唯一ID出して無い特定の人物が浮かび上がる
ちなみに、ID出してたら自演がバレるので効率的
879通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 17:06:21 ID:???
>>873-875
いいから死ね下衆
傭兵氏が女性と知れて以来粘着してるとかキモ過ぎるわ
880通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 17:27:25 ID:???
>>878
その、「ID出し」ってどうやるんだろう?
最近勇者スレの小話氏が筆を折る事件もあったし、
導入できるのなら導入したい。
881通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 17:30:05 ID:VjAPK1Te
>>880
メ欄に何も入れない
常時ageになるが、仕方ないかと
882通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 17:32:14 ID:lWZZhkzu
∧_∧
( ´・ω・) みなさん、お茶が入りましたよ・・・・。
( つ旦O
と_)_) 旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
883通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 17:50:09 ID:???
ID出しで荒らしを晒せるが、常時ageになって新たな荒らしが入ってくる恐れもある。
もしくはsage進行でひっそりと害虫の羽音を聞きながら続けるか。
・・・・・悩むところだ
884通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 17:59:59 ID:???
元々新シャアは隔離板なんでID出さないんだよ
でないと荒らしが他の板に迷惑掛けるから
885通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 18:07:45 ID:???
>隔離板なんでID出さないんだよ
そういうものなのか?
荒し(というかソニー信者)が暴れまわってるハード・業界板はID出るのに
886通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 18:47:29 ID:???
ああ、MS社員が大暴れして前の妊娠対GKの隔離所が更にカオスになったあそこか
887通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 19:13:23 ID:???
こういう時には住人のスルー力と作者の精神力が問題なんだ
俺が荒らしを叩き出してやる!(笑)って考えの奴が余計なことをする相手も付け上がって阿鼻叫喚になる
888通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 19:21:22 ID:???
さて……こういう時は逆シンのお約束。
プランAの神々しさとSSで一番気に入った、印象に残った台詞でも語り合おうじゃないか?
889通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 19:25:20 ID:???
お嬢様のまな板をわすれちゃいまs
890通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 19:55:10 ID:???
>>888
「俺は傭兵を辞める!辞めてアズ子と添い遂げる!」
もう、このセリフを聞いたときは立場も忘れて躍り上がってしまう有様。
でも、そこをぐっとこらえて、覚悟はいいですね?と聞くのが嗜み。

「送信っと」
891通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 20:07:46 ID:???
お嬢様捏造乙
892通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 21:50:35 ID:???
>888
「天上天下唯我独アフロ この心は魂(ソウル)の命じるままに」
この台詞でファンクラブの会員になりました
今では持病の腰痛も直り、女性にももてもてでうはうはです

「これでよし」 つ送信
893通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 22:16:39 ID:???
じゃあ逆シンssの中で特に気に入ってて先が気になる作品ってあるか?

俺は19氏のss全般(とくにロミナママン系)と、なんとなく氏の首領アスカ。
あとはストーリーに全く関係ない小ネタ(とくにMOR氏)が大好きだ。(さらりと読めるし、笑える)
職人さん、どんどんお願いします。
894通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 22:27:34 ID:???
「気にするなよ、レイ。 俺も気にしない……どんな姿でもレイは俺の親友だ」
人でなくなったレイとシンの心温まるハートフルな展開と熱い男の有情が心にジンと来た。
『送信と……』
895通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 22:32:42 ID:???
Gカイザーが掃除を始めたようだ・・・
896通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 02:58:49 ID:???
色々な職人さん達の様々な解釈がある『逆襲のシン』というテーマのSSが好きだから、皆このスレを見ているわけじゃん?
あまりよくないのは自覚あるけど俺みたいに滅多にレスしないヤツだって少なくないはずだから傭兵氏は最後まで頑張って欲しいな。一番皆が嫌なのは最後まで書き切れずに終ってしまうことのはずだからね、多分


つーわけで
俺は慎ましい胸のヒロインこそ、一番尊いて思うがどうかね?
いや別にお嬢様のk(グシャ
897通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 07:39:05 ID:???
アフロの破壊者の続きが気になる。
あそこからどう復讐につながるか想像つかん
898通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 11:50:04 ID:???
>>891
書き手さんがこうだ。と決めたらそれが事実なんですから。
899通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 12:52:00 ID:???
アフロカモン!
900通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 13:45:27 ID:???
>>898
まとめページ全部探してもそんなセリフねーよ
901通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 13:52:29 ID:???
>>900
多分アンカーミスか誤爆だと思う
90219 ◆Zs6P4XenAk :2009/10/12(月) 21:17:57 ID:???
ふむふむ……


 雄々しく聳え立つプランAを見つめていたシンだったが、不意に隣にいた胸と背中の差が大してない少女を力強く抱き寄せた。

「あっ……」
「俺は傭兵を辞める!辞めてアズ子と添い遂げる!」
「シン、私で良いのですか……」

 シンは少女の問いに答えず、部下達を一列に整列させる。
 そして、部下一人一人の頭にもさっとしたものをかぶせてまわった。

「天上天下唯我独アフロ この心は魂(ソウル)の命じるままに」
「ひゃっほー!」

 シンの台詞に、部下達は沸きあがり全員でマイムマイムを踊りだす。
 それを見ていたレイが、親友たるシンに尋ねた。

「いいのか、シン」
「気にするなよ、レイ。 俺も気にしない……どんな姿でもレイは俺の親友だ」
「すまない……」

 そして、シンの最後の戦いが…………ぴぷーぱー、ボカン。


 すいません、無理でした。
 いろいろな人本当に申し訳ありませんでした(ガク、返事が無い、逃亡することも出来ないようだ。
903通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 21:27:05 ID:???
無茶しやがって……
904通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 21:51:05 ID:???
>>902
小生、感動したッス
905通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 21:57:39 ID:???
19氏。あなたは頑張った!だから、俺を身代わりにして逃げてーー!!!
906通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 01:22:26 ID:???
>>905
お前だけにいい格好はさせないぜ!
お嬢様のぉ!ひ・ん・に・ゅ・うぅぅぅ!!
907通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 01:26:37 ID:???
ならば俺も氏とお前らにお供するとするか……

貧乳に希少価値なぞ無いわ!!
908通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 01:34:41 ID:???
お前らだけを逝かせはしない!
貧乳は正義、お嬢様はまな板なので悪!!
909通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 01:57:58 ID:???
命は誰にでも平等であるように おっぱいの大きさに貴賎は無い!
大きかろうが小さかろうが、おっぱいはそれだけで素晴らしいんだ!
暖かくて柔らかい良い匂いがする女の子の為に、俺は戦う! ってシンが言ってた!
910通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 02:29:54 ID:???
分かるけど!君の言うことも分かるけど!
でも、僕は巨乳が好きなんだ!
ってどっかの准将閣下が叫んでました
911通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 08:08:37 ID:???
傭兵連中の周りには巨乳と将来有望しかいないな、そういえb
912通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 08:41:06 ID:???
《ご機嫌よう、相棒……まだ生きていますか?》
《ええ、勿論。 良い眺めですわ。 ここから見れば巨乳派も全肯定派もそう変わりません》
《胸の大きさで人を判断する連中に裁きを下す時が来ました》
《軍隊も国家も超え、私達『凹凸無き世界』は一つになりますわ》
《(貧乳の)理想の為、(胸の)貧しい方の為、巨乳も普乳も無い理想の世界です》
《このエターナルカイザープランHi−N−νでスレにリセットをかけますわ。 Hinν以外は消し去る!》
913通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 09:05:22 ID:???
>>909
やっぱ小さいとこから大きくなるのを見守るのが醍醐味だよな〜と同時に言ってたからまだまだ成長する子達の勝利ですね!
え?お嬢様?ははは、あの人は成長期終わったからあれ以上大きくなりませn(ウワナニスルヤメロ-
914通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 13:23:48 ID:???
つまりチビーズの完全勝利か 

でも あれの元ってアスラ・・・うゎあ 何する ョゥジョ ッョィ・・・
915通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 15:38:41 ID:???
つまりデータさえあれば小さくも大きくも、その人の好みによって変えられるAIの勝利というわけですね。
916通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 16:23:17 ID:???
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3091730

大きいだの小さいだの
917通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 16:28:03 ID:???
>>912
傭兵連中がプランを察知したようです
『一つの巨乳を思う……それを愚かっていうのかよ! あんた達はぁっ!』
『あんなプランを立てて喜びか。あの変態どもめ!』
『……赤鬼、レッドアイ、お前たちもやはり(胸的な意味で)腐っては生きられないか……』
『『こんな傭兵もありだろう?』』
『……もしこのまま奴らの計画が実行されてしまえば、人類は(胸的な意味で)諦観のままに壊死するだろう……それを阻止したいのならば――』

『B.A.K.U.ν(Big.Ark.Knickers.Ultemate.ν.)プランを開始しよう』
《巨、豊、爆、魔万歳の境地へようこそ――紳士たち》
918766:2009/10/13(火) 17:40:20 ID:???
>>917
俺も参加するぞ同士よ!!!

  −=≡    _ _ ∩
 −=≡   ( ゚∀゚)彡  おっぱい!おっぱい!
−=≡   ⊂  ⊂彡
 −=≡   ( ⌒)
  −=≡  c し'

今ここに復ッ活!!!
919通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 18:11:05 ID:???
>>912
>>917
これが、もう何度目かもわからない大戦の発端だった。

エターナルカイザープランHi−N−νを実行しようとするプラントに対し攻撃を仕掛けた傭兵、赤鬼、レッドアイ、そしてredeyds。
傭兵対プラントの小競り合いはやがて傭兵達のバックにいたアメノミハシラ、地球連合の参戦を経て本格的な戦闘へと発展、地球圏全域を巻き込んだ大戦が勃発した。

開戦から数ヶ月が過ぎた頃、地球、プラント双方が分裂し、幾つかの小勢力が生まれた。
プラントでは嘗ての偽ラクスと瓜二つな大学生を掲げた一団やAI萌えを唱える集団、
また、エザリア・ジュールが仮面の美女を旗頭に掲げ蜂起し、地球では某企業と某財閥が対立し、
英国主導で大西洋連邦と中東の半分、残留していたデュランダル派がそれぞれ某企業と某財閥に付き、
ガルナハンの一部が独立勢力となったりと混沌そのものと化していた。

やがてそれらの勢力は対立を繰り返しながら再び結集し、
もはや地球もプラントも関係無い泥沼の戦い―巨と貧、並と絶壁、発展途上に将来有望を巡る―となったのだった。

・・・ある勢力は巨乳こそ至高、ある勢力は貧乳は希少価値、またある勢力は・・・。

そして、各勢力(ラクシズ除く)にはそれぞれ何人かずつ、赤い目に黒髪、白皙の膚の人間の姿があった。
年齢や嗜好、果ては性別まで違うその人間は、それぞれの勢力のエースとして戦場でぶつかり合う――。

ガンダムSEED 逆シンスレ大戦。

―生き残るのは、誰だ。
920通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 18:14:38 ID:???
通りすがりのシンが現れ、全てを破壊しそうだなw
921通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 18:21:24 ID:???
ちょっと前に、首領が世界を通りすがってたネタがあったなw
922通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 19:10:52 ID:???
ちょいとネタで


ルナマリア    ロンド・ミナ・サハク ピンク大学生
統率93      統率97        統率71
武力109      武力103        武力52
知力67      知力76        知力70
政治10      政治86        政治21
魅力89      魅力82        魅力93


エミュレイター    ベル子        エコー7
統率75        統率69        統率83
武力100        武力80        武力94
知力78        知力86        知力77
政治32        政治51        政治44
魅力83        魅力84        魅力77


ロミナママン   コニール・アルメタ  アズラエル
統率94      統率88        統率82
武力68      武力119        武力69
知力95      知力79        知力94 
政治67      政治15        政治69
魅力89      魅力91        魅力87


しっぽ      セラフィーナ     みなたま
統率71      統率88        統率72
武力56      武力95        武力107
知力70      知力77        知力81
政治32      政治84        政治50
魅力92      魅力94        魅力89


エルフ      娘ステラ 
統率72      統率83       
武力103      武力106
知力68      知力67
政治35      政治45
魅力85      魅力87
923通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 19:38:44 ID:???
−=≡    _ _ ∩
 −=≡   ( ゚∀゚)彡  おっぱい!おっぱい!
−=≡   ⊂  ⊂彡
 −=≡   ( ⌒)
  −=≡  c し'
924通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 20:15:37 ID:???
コニールつええな、おい。ミナより上なのか。
というか、ミナはみなたまより武力低いのか……基準がわからない。
925922:2009/10/13(火) 20:19:03 ID:???
勢いでかなり適当に作っちゃったからな
よかったら好きに修正してみてくれ
926なんとなく:2009/10/13(火) 22:20:10 ID:???
前回までのあらすじ

ぅゎ ョゥジョ ッョィ

22話

キコキコキコキコキコキコ・・・
「むぎゃああ!!いい加減にしてですわー」
「うふふふ」
相変わらずラクス・クラインとマリュー・ラミアスは自転車を漕いでいた
ちなみに今はおサルのおもちゃではなく金魚の水槽の中にある水車を回す機械を動かしている
そんな時だった

ピンポーン
「毎度ー 炒飯でおなじみの迂闊亭です」
「あら?出前なんて取ったかしら?」
ロミナ・アマルフィは不思議がるがお腹がすいたので まぁいいかと言う感じで
出前の炒飯を受け取った そして・・・

「くぅー すぴー」
何故か食べ終わったらすぐに寝てしまった
「うふふ この強力睡眠薬 効果は抜群ですぅ」
炒飯の配達員がラクスとマリューの拘束を解いた
「迂闊男に頼まれてきましたよ さ、とっとと逃げますよ このピンクと・・・無駄乳が!!」
「「ムカッ」」
こうしてラクスとマリューはNo20の活躍で救出されたのだった
「くぅーすぅー むにゃ・・・むー あれ?いない・・・ま、いっか くぅー」
927なんとなく:2009/10/13(火) 22:21:35 ID:???
さて、その頃、ガルナハンディステニーの右腕部分
巨大アスランの内部に侵入した右腕から次々とディステニーやインパルスの大群が
内部に入り込んで触手を退治していた
そんな中、この混乱に乗じて動く謎の影がいた
その影はこっそりとプラントのTV局に侵入し、何かを機材に読み込ませていた
その時、その影は何故か大きく叫んだ
「私は幽霊が見える少年ではありませんよ!!」


「さて、我々も行きますか」
そういって首領・アスカはジャキンと握ったマシンガンを鳴らす
その姿はアフロに赤いバンダナを巻き、上半身は裸に無数の代えマガジンを巻きつけ
何故か下半身は普通にいつもの白スーツと言う格好だった
そして・・・
「「「おおー」」」
刀(100均のおもちゃ)を振り回す鎧武者姿のチビーズに
「あらあら 張り切りすぎて怪我しないようにね」
普通に私服のNo3や
「あれ?花田少年誌さんは?」
「別行動だって」
適当に会話しているホーク姉妹などが揃っていた

「では、これより最深部にいると思われるアスラン・ザラを目指してしゅっぱーつ」
こうしてアスカ芸能事務所とODK48によるプラント救出及びアスラン・ザラをついでだから
救えれば救おう作戦は開始されたのである


その頃、地球では・・・
「カガリに泣いて土下座して歯茎をむいて一時間・・・船を借りれたのはいいんだけど・・・」
チャプーン・・・
それは海に浮かぶ手漕ぎのボート
「これじゃなぁーい!!」
「まぁまぁ、慌てずに釣りでもしようぜ さっき電話したし」
いまだにキラはプラントに戻れないでいた

                  続くんじゃよ
928なんとなく:2009/10/13(火) 22:22:33 ID:???
こっそりと投下完了 次回 やっと議長の帰還?
929通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 22:48:21 ID:???
なんとなく氏乙です〜。てか、インパルスとデスティニー量産されてるーー!?w

ランボーな感じの首領も素敵ですわ。存分に“アスラン”の中で暴れてくだs
てか、凸救出はやっぱついでなのね。まあ、プラントと比べるまでもないよな〜w

そして、キラ議長はマジでガンガレ。ここまで頑張っている白キラはマジで希少だ
930通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 04:49:46 ID:???
なんとなく氏乙
ここのカガリは鬼だな手漕ぎのボートでプラントに行けだなんて
931通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 08:19:25 ID:???
ロ、ロミナママンの寝顔をうp!
932通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 18:39:36 ID:???
つーかあんだけ突っ込まれてて思ったんだが
あの……えーと……なんだっけ?
そう、あの黒い三連星の眼鏡。
名前なんだっけ?
あんなにネタを繰り返しているうちにガチで忘れてしまった。
933通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 18:46:19 ID:???
アルベルトはイスマス領主ルドルフの息子
934通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 18:49:55 ID:???
への字「ヘルベルトだ! 私の名はヘルベルトと言うんだ! 
     ヘルアンドヘブンでもドクターヘルでもない! 二度と間違えるな!」

減るベルトと覚えるよろし
935通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 20:54:00 ID:???
けど、26歳にはとても見えない。
40代といっても通じそうな外見が……
アイパッチの22歳ってのも、幾らなんでも……
936通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 21:01:49 ID:???
キシリアが23歳
これで十分だろう
937通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 21:28:12 ID:???
>>936
おいキシリア様の悪口言ってると後ろから撃たれるぞ
938通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 22:11:47 ID:???
>>936がタンホイザーで消し炭に・・・
939通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 22:33:02 ID:???
>>936
真紅のザクR2とギャンが飛んでいったから気をつけろよ。
……まぁ、俺的にはマユ10歳の方が信じらんないがな。
あの発育は10歳じゃないよ、ロリ巨n(アンタハオチルンダ!キョウココデ!!
940936:2009/10/14(水) 23:12:23 ID:???
沖一さんのジョニー・ライデン漫画に出てきたキシリアならマジ萌える。
ユニコーンのメダルの使い方が美しかった。
だがTV版とかオリジン版に萌えろというのは…
余りにも…余りにも…ぬわー!
941通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 23:32:01 ID:???
キシリア様といえば、某大尉に比べてタリア艦長の演技、手抜き過ぎだろうと…
942通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 23:50:44 ID:???
>>919
やたらと亀だが、このスレの各作品の最強機体同士がガチでやりあったら地球圏崩壊すると思う
GカイザーにプランAとかもやばいが、町丸ごとひとつのガルナハンディスティニーとか衛星並の大きさのプレリュードブリッツ(詳細不明だけど)やらがやりあったら…
943通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 23:54:40 ID:???
>>940
馬鹿やろう!オリジン版キシリア様は余裕に萌えんだろうが!
ついでに先月発売のガンダムAは中の人にも萌えちまったぜw
種死で復讐出来ればよかったのに…
何はともあれ今月発売のガンダムAが楽しみだ
あの予告絵デギンの隣にいらっしゃった女性は誰なんだろ
コスプレ…もとい変装キシリア様再びかな
944通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 00:06:09 ID:???
一番の萌えキシリア様はガルマくんのキシリア様だろうが。
あれはザビ家全員に萌えられる漫画だがな。
945通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 00:12:27 ID:???
割烹着かわいかった
寝間着もかわいかった
センスの悪いスーツもかわいかった
トニーの生足キシリア様もかわいかった

結論・やはりキシリア様はかわいい
貧乳だけど(パキューン
946通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 00:50:51 ID:???
なんつー上級者の集まり……
947通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 00:57:23 ID:???
なんだ? ババァ祭りでも始まったのか?
948通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 01:27:48 ID:???
しかしだ、オリジン版も沖版ライデンも含めての事だが
(個人的にはライデンは長谷川版の方を信用したいがそれは置いといて)
それぞれのTV本編の時点において、キシリア様がタリア艦長より
年下…下手すれば干支一周分近くも?若いなんてどう考えても信じらr
(サ ン ダ ー ー ー ク ロ ー ー ー ウ !!)
949通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 01:50:50 ID:???
>>947
ババァ祭りならロミナママンとかエザリアさんとかミナ様とか…いやぶっちゃけお嬢様以上の年齢のは全員
ババァだとおm
950通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 02:00:01 ID:???
>>948
おい今度こそタンホイザーで消し炭にされるぞ
キシリア様23歳タリア艦長29歳で六歳差だ
干支一周分なんておふざけでない
951通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 02:29:46 ID:???
>>949
ロミナママンもエザリアさんもババァじゃあねぇ!!マダムだ!!

最近は他所でもエロ可愛いロミナママンが見れてホクホクだわww
952通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 02:57:41 ID:???
そういやここのシンってロリコンが多いよな
みなたまにエミュ子(実質0才)、女王に名無しの子…シスコンでロリコンって救えないな

ああ、アズ子? アレはロリじゃなくて幼児体型なだけでしょう
953通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 03:36:09 ID:???
>>951
その他所についてkwsk
954通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 05:38:09 ID:???
>>952
シンがロリコンと言うより、職人方の趣味じゃないのか?
シスコンも違うと思うな、反抗期もまだだったろうし
家族からの精神的自立ができてない時期に、家族を目の前でグロ注意されてんだぜ
それなのに亡くした妹あっさり忘れるような主人公なんていないだろ…



『送信…これでいいのかな』
955通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 06:29:54 ID:???
>>953
あれじゃないか、シンとラクスの恋愛ものとか書いてる人。
日参してるが、最近出始めたから多分そうだと思うのだが。

>>954
六つも離れてりゃ、妹は普通可愛いと思うしな。
956通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 09:11:13 ID:???
>>953
たぶん前にも話題に上がった、某悶えるスレでも書いてた人の所だと思う。
>>954のやさぐれシンの他にも、最近すごい種死アフターを始めてたりする。
957通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 14:18:52 ID:???
>>954
もし仮に反抗期で家族仲最悪だったとしても
目の前であんなこと起きたらやっぱり同じようになるような気がする
それくらいあれはショッキングな出来事
大人でも引く。シンは子供なんだから尚更
958通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 17:15:58 ID:???
>>955
六つってことは享年8歳?発育良すぎだろ
959通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 18:00:54 ID:???
つまり、後のシンの巨乳属性は、幼い妹によって育まれたものだったんだよっ!!
960通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 18:58:31 ID:???
シンは妹属性付きロリ巨乳派と言う事か!
CEにそんなキャラ…………ああ、ステラか。
961通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 19:39:36 ID:???
もはや逆襲スレではなくギャグ厨スレだな
962通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 19:52:47 ID:???
ところで次スレ誰も立てないのか?
963通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 20:58:21 ID:???
>>961
所詮はシン厨の巣窟だからな
こういう最期が似つかわしいのさ
次からはスレタイも変更しようか。「シン厨本部」とかにな
964通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 21:34:17 ID:???
すまん、スレ立てようとしたのにどうやればいいかわからない。
誰かお願いします。
965通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:02:36 ID:???
やってくれたな>>950踏み逃げとは……
……だが、>>964安心しな。 すぐにスレを建てて来てやるよ!
966通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:10:01 ID:???
選んでスレを建てるのが、そんなに上等かね?
次スレ
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1255611951/l50

梅ネタ
連載中のSSのこれから。or こんなSSが読みたい。
ってのをクレクレにならない程度に自重しながら語ろうか?
967通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:46:07 ID:???
せっかく一つのスレにたくさん職人いるんだから、
職人様どうしで合作ssとかどうだろう?

前に言ってた「逆シン世界をめぐる首領アスカ」を題材にして
第一話――GSC氏
第二話――ジオン氏
第三話――MOR氏
とかで、
そして最後はなんとなく氏の首領で〆。

チラシの裏失礼しました。
968通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 23:06:48 ID:???
シンがDSSDやジャンク屋ギルドで働くSSってのはどうか?DSSDなんかは連合軍人の天下り先みたいだしザフトからの天下りってことでアリじゃなかろうか?
…いや単純にロウやセレーネ、スウェンと絡んでほしいだけなんだけど。

問題はどっちにもこれといった戦闘シーンがなさそうな話になることか。
969通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 23:07:45 ID:???
いつもの「氏救出大作戦(仮)」or「氏弾劾裁判(仮)」なんか既にそんな感じだけどなw

「因縁の終わり」みたいな構成自体は割と単純でサクッと終わるのが読みたいな
嬉しい悲鳴って奴だけど、最近はどれがどれだか頭ン中がカオスになってきてて困るw
970通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 01:30:43 ID:???
セレーネ・スウェンならシンinジュール隊と言うものがあってだな
971GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/16(金) 08:01:28 ID:???
>>966
何かリクエストがあれば、応えていきたいと思います。
972通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 08:41:01 ID:???
人呼んで「DT研究員のGカイザー開発記」とかどうでしょう
973通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 11:26:17 ID:???
>>971
お久しぶりっす!!

>>972
やべぇ、読みてぇww
974通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 12:24:31 ID:???
コニールがヒロインのが読みたいかな?とアニメ見ててコニールが真のヒロインだろjkと思った俺がリクエストしますよっと。
オリヒロインも好きなんだが、やっぱりアニメで出てきたキャラがヒロインやってくれた方が嬉しいんだよね。
何故かルナマリアだけはヒロインだと違和感を感じ、戦友とか姉貴分のがしっくりくるんだけどね…
975通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 15:06:38 ID:???
「……書き込むっと」
976通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 15:33:47 ID:???
>>971
実用性十分なえろえろいヤツを・・・・・・ゲフゲフゲフン、失礼冗談です

じゃあ逆襲されて落ちぶれたラクス(orキラ)がシンに逆襲し返すってのどーざましょ?
977通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 16:26:51 ID:???
>>974
私はむしろ「二度目はないor今度は容赦しない」とルナもろともアスラン殺すってな
のがいいな
978通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 16:41:44 ID:???
またおまえか
979通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 16:44:48 ID:???
>>961 >>963 >>977

臭ぇ自演を見た
980通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 17:10:35 ID:???
>>971
シンが四馬鹿達を上手く煽って同士討ちさせるとか見てみたいけど、そういうキャラじゃないしなぁ
981通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 17:41:53 ID:???
>>979
お前の言い分を否定する
982通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 18:00:51 ID:???
そうだな>>981のいう通りだ。>>979氏のレスは正しくない。

正解は
『ゲロ以下の臭いがプンプンする自演をみたぜ!』
って書くべきだったよ
983通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 18:36:07 ID:???
>>980
シンに叛意どころか悪意も他意もホントに無かったにも関わらず
勝手に杞憂に踊った四人ないしはその腰巾着がやらずもがなの暗殺を仕掛けて
結果的に我から逆襲鬼を生み出してしまうというのは定番なんだがねえ。
984通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 18:58:19 ID:???
>>983
それは種死の議長そのものじゃないか

985通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 19:07:44 ID:???
>>983
叛意&翻意バリバリで逆襲ロードまっしぐらでもいいな
986通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 19:11:49 ID:???
なんかホラー系読んでたらこんな考えがでてきたぜ

終戦後にシンがラクシズ4人に催眠術・睡眠学習、時には変装を用いて心理的に追い込むサスペンス逆襲モノ
例えばキラに対してエルちゃんやトール、フレイが恨んでるぞーみたいなのを寝てる耳元で吹き込んだり
ちょっと怪しい薬で暗示にかかりやすくしたりと用は月姫の某家政婦的な逆襲
987通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 19:14:28 ID:???
本質的には体制側の人間だと思うがねぇ、シンって。
自分から積極的に乱を起こすのはやりそうにない。追い出されたとしてもね。
別のよりまともな勢力に拾われてそこに尽力するのが合ってるし、ここのもだいたいはそうだろ。
988通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 19:26:39 ID:???
>>987
・・ジオンとか連合とかはともかくDT社、PMCミハシラやらの変態企業、変態傭兵派遣組織がまともと?
989通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 20:18:16 ID:???
研究員「ついに私の思想に時代が追いついたのだ!!」
990通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 20:23:56 ID:???
>>988
変態企業ダイアモンドテクノロジー、タルタロスコーポレーション
変態傭兵派遣組織PMCミハシラ
変態技術開発局(MOR氏の)

……なんかトーラスとかキサラギを思い出しちまったんだが
特に企業二つと開発局の主任が共同でなんか作っちまったら……
991GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/16(金) 20:28:11 ID:???
 リクエスト有難うございました。逆襲のキラ(仮題)の方はスレ違いなので、プロローグのみの投下と
なるかもしれません。
 そしてヒロインという存在について改めて考えさせられた次第……ヒロインって何なんでしょうね。今まで
ずっと「男性主人公」に対する「女性主人公」みたいに捉えてきたのですが。戦友とも上司とも支援者とも違う
んでしょうか。
992通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 20:38:34 ID:???
傭兵諸君、緊急の依頼だ。
某兵器開発企業…いや、匿名はよそう。アズラエル女史が総帥のダイアモンドテクノロジーならびにロミナ・アマルフィ女史が総帥の
タルタロスコーポレーション、そしてプラントの技術開発局が手を組んだらしい。
知っての通りDT社ならびにTCの兵器開発部は変態の巣窟だ。奴らが手を組んだということは、何かとんでもない物を創り出そうとしているに違いない。
我々、地球連合上層部はこの技術連合体を第一級の脅威と判断した。
既に各社から技術連合体の本部には最後通告が行っているはずだが、一向に返答がない。
君たちには、この技術連合体を無力化、開発中の兵器も全て破壊してもらいたい。
技術者は出来るだけ生存させたいが、抵抗するならば容赦せずに排除せよ。
各社総帥からの許可は出ている。存分にやりたまえ。

なお、今回の件にて目撃した物については緘口令を敷くものとする。

報酬:500000000アースダラー
弾薬費:依頼主が負担

この依頼を受けますか?
993通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 21:03:35 ID:???
>>992
クリアできる気がしねえwwwwwwwwwwww
994通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 21:07:19 ID:???
AMIDAがわらわら出てきそうな依頼だな……
最後には生体兵器化したプランAが待ち構えてるんだろうな、きっと。

バイオセンサー搭載頭部に交換していくんだ!
995通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 21:37:46 ID:???
>>988
>DT社
個人的に気に入られてたり、組織同士は蜜月関係だけど、シン個人はミハシラ所属じゃなかったっけ?

>ミハシラ
まともに治安維持できてないGSCIラクシズと比べれば悪くてどっこいじゃね?表層は。
事を起こしたのはどっぷり浸かった上に壊れだした後だし。

シン自体どうやってもカリスマの器じゃねんだよな。
996通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 21:40:30 ID:???
>シン自体どうやってもカリスマの器じゃねんだよな。
これは確かに言える。キラとかラクスが議長だの白服だのになっても「だろうね(苦笑)」なんだが、
シンがトップに立つってなると想像し難い。役回りってのはやっぱりあるもんだ
997通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 21:43:07 ID:???
>>991
個人的には、主人公と恋愛関係にならずとも、主人公と高い信頼関係を持つか、あるいは相棒のような関係ならそれは「ヒロイン」と呼べるのではないかと思っとります
998MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/16(金) 21:44:41 ID:???
みんなが変態、変態言うからついカッとなって検証してみた。


社主
何考えてるか良く分からない、腹黒女ターミネーター(趣味は人材集めと暗躍)。

側近
薬物で人格壊された戦闘用コーディネイター3人。
情報で人の人生を操るのが趣味だった甘党。
腕は良いが致命的なドジをやらかす技術主任(着飾ったら美人)。

稼ぎ頭
酔っ払って出撃して事故起こしたら、それが渾名になっちゃったアドレナリンが沸騰しちゃうと陽気な性格が冷徹に変わっちゃうファーストフード好き。
そんな彼が大好きな若干ヤンデレ気味なお姉さん。
普段は冷静沈着、工学博士にしてスーパーエースなナイスミドル。
相方が下ネタ嫌いなのを知っているのに本気で怒られるまでずっと胸の話してるお茶目なおっぱい星人。


…………うん。 まぁ、普通じゃないな、マトモな人間がベルデナットしかいねぇ。
ってか殆ど悪の組織ですね。

結論:やっぱり変t
999通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 21:55:08 ID:???
>>1000ならお嬢様みなたま姫様がロリ巨乳に
1000通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 21:56:59 ID:???
>>996
同意。個人的にはシンは一国の主ではなくて、一軍の長が似合うと思う。
切り込み隊長的な。

「行くぞ、お前ら!!」
「「「おう!!」」」

みたいなノリというか。
そしてMSの使い方が荒っぽいとかで、トップになったヒロインに呼び出されてこってり絞られるといい。
10011001
゚・ *:.。. * ゚
      +゚
 。 .:゚* +     このスレッドは1000を超えました。
     ゚      新しいスレッドを立ててくださいです。。。
    ゚  /ヾー、
       r!: : `、ヽ
      l:l::..: :.|i: 〉
      ヾ;::::..:lシ′       新シャア専用板@2ちゃんねる
         `ー┘          http://hideyoshi.2ch.net/shar/