【喧嘩もするけど】 シン×フレイ 57 【絆がある】
1 :
通常の名無しさんの3倍:
シン・アスカとフレイ・アルスターのカップル萌えスレッドです
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
スペースランナウェイ イーデーオーン イーーデーーーオンーー
4 :
通常の名無しさんの3倍:2009/03/06(金) 17:00:44 ID:6OLnDgkh
死ね
この2人、実は好きだ
またハーレムスレかよ
なにこのツンデレカプ
ツンデレ
保守
保守
age
フレイ「ふざけないでよ!なんで私がアンタみたいな奴と付き合わなきゃいけないの!?」
シン「なんだと!こっちだってお断りだ!なんで俺がアンタと付き合わなきゃなんないんだよ!」
フレイ「アンタなんて言わないでよ!」
シン「そっちだって言っただろ!」
このカプむずいわ〜
ふむ。
このスレも他のスレみたく他のキャラ達で町に住んでる設定にすれば人が来る?
来るかもしれない。
他にも、フレイ生存ルートで種をやりなおすとか。
後は他のスレみたくカップリングにして、ラブラブにするのではなく。
シンをお母さんぽく
フレイをお父さんぽくし、ほのぼの空間を作れば人は来る?
ミネルバに凸でなくフレイをフェイスにして乗せるとか………
フレ「ちょっと!なんで命令聞かないのよ!(ばちーん☆)」
シン「いってーっ!?聞いて欲しけりゃもっとまともに指示出せよな!」
フレ「言ったわね!もう一発ぶってやる!」
シン「好きにして下さいよ!でも俺は間違ったことはしてませんからね!」
フレ「キィーッ!!」
ルナ「シン!止めなさいよ!(ばちーん☆)…いったーい?…あたしが何したって言うのよ!」
レイ「下がれルナマリア!…アルスター隊長もですよ!感情的になり過ぎです!」
フレ「うっさいわね!ホモロン毛!」
レイ「ホっ…!?誰がホモですか!?」
フレ「あら?わかんないの?ホモホモホ〜モ♪」
レイ「この女!」
タリ「………フェイスと赤服三人が任務中に大喧嘩?………こんなことは前代未聞よ………」
一同「申し訳ありませんでした………」
この後でも凸よりはいい隊長になりそうだな。
甘々だと飽きやすいからな。
付かず離れずの関係が一番だと思うんだ
>>16 何この小学校w
保守
ツンデレ同士は難しいな
新ジャンルツン×ツン
保守
あげ
保守
ツンな態度でデレるシンと、最初はツンだが馴れるとデレになるフレイ
え?このスレって生き残ってたのか!?
昔、SS書いて断念してたんだが、まだ続いておったのか。
てっきり、既に落ちて続いていないかと思ってたわ
>>25 余裕があったら、ぜひ書いてほしい。
読んでみたい。
>>26 いや、正確に言うと連載してたんだけど、過疎ってて続かなかったのよorz
結構真面目に歴史改変してた。所謂新シャアで種死のSSが流行ってた黄金期終わり目前にいたもんでそれはノリノリで色々弄ってたわorz
いまは00やってるから種スレは人が集まらないね
ちゅか、もう何処も過疎っててssは感想貰えないしな。
知ってるスレはほとんど終わってるわ
新人スレで書くってのはどう?
無難にifスレって手もあるぞ
AAが避難中のアスカ一家を保護した場合、ショタ×姉
でもこの場合、シンがフレイをキラから奪い返し、サイに元鞘させそう
クルーゼ隊がフレイ移送中に訓練機を拾い、シンがクルーゼ隊に抜擢とか超展開
これならシンフレ成立かもだが、最後は地球と宇宙に別れちゃう予感
やっぱり学園物か、部屋に閉じこめるしか無いか?
いや、新人でもifスレでも書いてたので
大体自分がどういうタイプかは解ってる。
なんちゅか感想乞食ってのはネタ氏は誰でもその気があるのがわかるがあれ。
自分の感想だけじゃあれで雑談でもネタ考察でも
スレが動いてないとダメみたいでorz
ちなみにうちがやったのはドミニオン生存させて
pp入りフレイとミネルバ入りシンで
ぶっちゃけステラ+ルナ/2だたよ
というか瞬発的にかなりレスがついたけどmここ結構見ている人多い?
もう、種だけで語り尽くされた印象だったが、このカップリングに興味ある人まだ居るんだろうか。
結構多いんじゃないか?
OOがもうすぐ終了だし、種の話題も細々とだが続いている。
>>20 一般の恋愛ドラマ・映画だと、ツン×ツンは定番のような気もする。
うむ。なら、ちょっと昔書いたのリメイクorリファインしてみようかなぁっと思えたんだが
一度見たことある人には退屈かも知れないんだが……取り敢えず、反応を見てみるテスト
ぜひ書いてください
読んだことがない(はず)なので、読んでみたい
うぃ、ではちと書いてみる……が、これさ。新シャアで初めて投下した作品だったよorz
文法とか諸々酷いのでちとこりゃ書き直しに時間がかかりそうです。
いやー、プロット一部消失してるからこりゃ話練り直さないとあかんわ。
以下、普通の雑談、考察の流れでー。
わかった。気長に待つ。
待ってます
一話リメイク完成。何か、昔はやたら細かい描写だったり
「」前に一行開けてなかったりと感慨深いものが。
前より無駄な描写を削ったので読みやすくなってれば良いのですが
取り敢えず投下してみます。
C.E.72、約一年半の連合とプラント間の戦争は”ラクス・クライン”及び、オーブ国家元首”カガリ・ユラ・アスハ”に率いられた
連合、ザフト、オーブ軍の混成軍隊の介入によって第二次ヤキンドゥーエ戦において一応の決着を着けられる。
しかし、シーゲル派は大戦のとある事件により、強硬路線を主張し続けたザラ派を巻き返す事もできず
戦後処理において、英雄的な行動により政財界や民衆に強い支持を得た男、ブルーコスモス盟主”ムルタ・アズラエル”の動きもあり
プラントも不平等な平和終結を強引に結ばれてしまう。結果、ザラ派、シーゲル派はプラントにおいて二度と日の目を見る事が無くなってしまった。
追い立てられたシーゲル派議員及び中立的な立場を維持出来なくなったオーブ及び”ラクス・クライン”は
新しい政治・軍事団体「the Union Network of Intermediates in Terrasphere 〈地球圏に住まう仲介者たちの独立組織〉」
通称「UNIT」を結成する。”キラ・ヤマト”、”アスラン・ザラ”の二大英雄を擁し、疲弊し不満が高まっていた連合の国家に
様々な独立介入を繰り返し世界を「彼らの言う平和」に染め上げていった。
その間、 プラントは烏合の衆と成り果てた議会を元研究者である秀才”デュランダル・ギルバート”が派閥を形成し、プラントの建て直しを図る。
また、危険視した連合の思惑により、皮肉にも連合及びプラント間に歩み寄りの姿勢を見せる事になる。
世界はプラント、地球連合、UNIT連盟の3勢力の睨みあいを続け相互監視をするまま、二年の歳月が流れた。
ソラ
world is mine 宇宙で一番地雷なお嬢様〈仮〉
一話「紅と朱が出逢った日」
L4に新設されたザフトのプラント”アーモリーワン”。其の地での買い物袋を抱えている女性”フレイ=アルスター”は不満を漏らしていた。
整備された道に、ビジョンに映し出される作られた空。清々しい風。暑くも寒くも無いし、技術の力による眩しいよる日差し。
彼女自身もセットされた艶やかな紅髪。アイシャドーとマスカラのばっちりと決まった眼。
上から下まで一寸したブランド物で纏められたお気に入りの服に、加えて長い宇宙の船旅を終えた開放感。
おまけに戦後の復興が早かったのか新造コロニーなのか、この商業地区にはモノが溢れていた。
不満になる条件など何一つ無い。実に人工的に作られているが晴れた良い日かつ良好な精神状態の筈である。
しかして、現実はかつかつとヒールの音が地面に響かせながら
大きな袋を二つ両手にぶら下げながらも、先に歩く二人の男をじっと睨む。
其の不満がついに爆発したのか、いやみったらしい口調のままその想いを相手に投げつけていた。
「ねぇ。こーーいうのって、普通立場逆じゃない?女の子に何時まで持たせる訳?アタシ、まだ何も買って無いんですけど」
フレイの不満の声に一名の男…否、背格好からしてまだ少年である。やや、薄いみどり色で癖のある髪が印象的な風貌で
両耳にがっちり嵌められたヘッドホンと大音量の音楽がまるで周囲から自分を隔絶する様に其の言葉と不満に気付かずにいる。
そして、もう一人。此方の背の高い青年は片手に持った文庫本にじっと眼を向けたまま女の声に全く耳を傾けない。
彼等二人も両手にフレイの倍以上の荷物を抱えながらも平然とした顔で歩いている。
少年は電気機器と大量に買い込まれた音楽データ、CDやらレコードなんて古いシロモノもある。
青年は溢れんばかりの書籍…文庫本が多いのだろうか。何冊かはみ出して今にも零れ落ちそうである。
そんな中、紅一点のフレイの両手の袋には彼女が買ったものは殆ど……いや、全く持っていなかった。
袋には二人が買ってと思われる持ち切れなかった音源データやら音楽端末と本がそれなりに持てる量が詰め込まれており
それを持っているフレイも少し苦しそうだ。二人と比べたら対した量ではないのだろうがそもそも二人の基準も一般人からすれば並外れていた。
「ねぇー、一寸聞いてるの!?」
ちなみに買い物に来た数時間前からずーーっと彼女は不満を時々もらしている。
本来なら、複数人の為の買い出しなどで無い限り、こういう場合は淑女に荷物を持たせないモノが男子の慣わしともいえるが
明らかに男二人の趣味の嗜好品を女に持たせており、一寸あまり見れない光景に行きかう人々もやや不思議そうな視線を向ける。
其の視線にもイラ付いている中、段々と声に怒気の孕ませながらも二人それぞれの、本とヘッドフォンを取り上げようと手を伸ばす。
「「――聞いてない」」
「……はいはい。ちゃんと聞こえ……ってこの馬鹿力! 赤くなっちゃったじゃない!」
フレイの細い手首はそれぞれの両手につかまれながらも声がほぼ同時にした。
まるでつかまった宇宙人の様な手の取り合いになってしまっていたが
彼女はそれに怯えることも無く、ため息と共に諦めの言葉を頭に言い聞かせながらも、手首を振り解く。
僅かであるが赤くなっている手首を見て、ヒステリックになる声と共に落胆を隠せない。
何時もの事とは言え、この馬鹿二人の力加減は何とかならないのだろうかと悩みつつこめかみを揉み解す。
嘆く声まで無視する男二人の仕打ちに対してまた、反応の帰ってこないであろう言葉を投げ掛ける。
「うるせぇよ! さっさといくぞ! ったく、時間厳守なんだろ!?」
「あんた達が変なもんばっか買うからでしょうが! ああ、天国のパパ。
この馬鹿達に私は何時まで付き合えば良いの? お洋服も買わせてもらえないなんて」
「お前の買い物は時間掛かり過ぎだからだろ。自業自得だ」
「死んだら、付き合えない。死ねば?」
「おだまり! あーーーっ、もぅ! さっきの事と良いもう最低!!!」
−数分前 同アーモリーワン商業地区にて
”シン・アスカ”は親友”ヨウラン・ケント”と共に街に買い物に出ていた。
服装はオーブ時代から慣れ親しんだもの。白いぶかぶかした感じの民族服の様なつくりで
流石にそろそろ変えなきゃいけないとは思っているが、思い出と過去とのけじめがこの服を手放せないでいた。
後、現実的な問題として軍人故に中々服を買う事も出来ず、外出着の機会も少ない。
そんな僅かな外出の機会にシンは期待に満ちた晴れやかな気持ちを静かに胸に抱いていた。
何故なら彼が今度乗る艦が進水式を近日に控えているからだ。
自分はあのガンダムのテストパイロットとしてその艦に乗る。誉れ高いエース専用ともいえる超高性能機体。
しかも、最新型だ。何年も士官学校で積み重ねて努力した日々が報われる。
そして、自分の理想の為にまた一歩前進できる事に喜びを隠せないでいた。
大出世と未来へのきっぷを手にした喜びから自然と足取りも軽やかにかつ性急になっていく。
鞠が弾んだ様な明るい声、靡く髪に正に順風満帆を絵に描いた様な雰囲気であった。
「ヨウラン。あーと次は何を買えば良いんだっけ?これは買ったし、んー後は」
「もう、こんくらいで良いんじゃないか? 月軌道にいきゃ足りないもんは月から運んで……、前!!!」
「へ?」
喜びは人の注意威力を散漫にさせる。脳内麻薬は兵士として練り上げられていた注意力やとっさの判断も狂わせる。
まして、二十歳にも満たない少年兵であり、実戦経験も無い彼にとって有体に間抜けな事故であった。
眼を前に向ければ女が歩く姿。通りを抜けて路地へと出ようとした刹那、其の女性とぶつかってしまう。
その軽い足取りはそのまま相手の姿を巻き込んだまま視界を暗転する。
本能か、白兵訓練での受身の修練の成果か其の女性が倒れない様にさっと支えようと手を出そうとするが
女の悲鳴そして…手に余る肉の重量感。男の本能がまるで雷撃を喰らったかの様に脳へと直撃する
そう、この肉の柔らかさと人肌の熱。お椀型の手のラインと指の接着感覚。
自分が幼い時に触ったであろう触感が全てを思い起こし何かを連想させてくれた。
「……で、でかい!ぐはっ!!」
「っ〜〜〜!!!!」
少年は条件反射的かつ、男性本能的かつ、思春期特有に見られるアレな情欲やら色々を換算するに
ごく自然な反応を漏らした直後、目の前を覆う女の服の色、間髪入れられずに顔面へとヒットする肘鉄。世界が再び空転する。
鼻の頭を思いっきり骨で打ち付けられながらも、ふと気付けば女の睨む視線が自分へと向けられている。
ずきずきと痛むはずの鼻筋の感覚もその視線からすばやく脳がそれはまずいと判断したのかそれに連動して
慌てて離される手。だが時既に遅し、自分が罵倒され此処で変態扱いされてしまうのが目に見えていた。
相手に何かを言わせてしまう前に脳みそを振り絞りすばやく此方の誠意と謝意を見せるために言葉の弾込めを急がせる。
少年は条件反射的かつ、男性本能的かつ、思春期特有に見られるアレな情欲やら色々を換算するに
ごく自然な反応を漏らした直後、目の前を覆う女の服の色、間髪入れられずに顔面へとヒットする肘鉄。世界が再び空転する。
鼻の頭を思いっきり骨で打ち付けられながらも、ふと気付けば女の睨む視線が自分へと向けられている。
ずきずきと痛むはずの鼻筋の感覚もその視線からすばやく脳がそれはまずいと判断したのかそれに連動して
慌てて離される手。だが時既に遅し、自分が罵倒され此処で変態扱いされてしまうのが目に見えていた。
相手に何かを言わせてしまう前に脳みそを振り絞りすばやく此方の誠意と謝意を見せるために言葉の弾込めを急がせる。
「ご、ごめん! わざとじゃないんだ! ほんと、ごめん!」
「…………わざとだったら、こんなに生易しくしてないわよ。拾うの手伝ってくれない?」
「あ、う、うん。解った」
そういって、あわてふためいたまま、込められた謝罪の言葉のトリガーを引きっぱなしにした後、眼を閉じたまま断罪の時を待つ。
じとりっと背中に流れる脂汗は演習の時よりは少ないであろうがそれでも緊張する一瞬であった。
予想に反し、相手の女性はそれほど気にしてないのか着飾っている身なりの良さの割には我関せずと言った感じで
こぼれた荷物を片づけていた。掛けられた言葉に突き動かされてそのまま散らばった品を袋に詰め直す作業。
ぴーんっと一種の緊張感と静けさで張りつめた作業だったが、其の静寂は第三者の声で打ち破られる。罵声に等しい荒削りな台詞と声。
如何聞いても年頃の女に向けられる声ではなく自分が教官に叱責されているかの様な錯覚をさせる。
腹から出される声は時に超音波か波の様に鼓膜を揺さぶられる。その言葉に反応して
荷物を拾い集め終えれば、転んでしまった服の埃を払いつつ立ち上がり、声のする方へと振り返る。
「おい! 何ちんたらやってるんだ。置いてくぞ!」
「フレイおそい」
「わ、解ってるわよ、あんた! 歩く時は前見て歩きなさいよね! つーか、手伝いなさいよ!」
謝罪など気にする体もなく、もとい一撃において全て水に流した気になっているのか指をびしりっと指して注意を返した後
女は一言の叱責でそのまま立ち上がり走り去ってしまった。その体を離す瞬間のくすぐる様な赤髪の鼻先と高そうな香水の良い香り
それに頬を染めながらも、掛けて行く女の後姿を呆然と見ている。其の様子は何時までも眼に焼きついていた。
まるで夢物語で出てくる御姫様の様に美しい立ち振る舞いの女性は軍でも中々いない。
良くも悪くも女性というか、人間は環境に適応してしまう生き物なのだ。ゆえに偶然であったあの女性は
民間人化それとも立ち居振る舞いからどこかの勢力の来賓の関係者なのかはよくわからないが
そういった軍人とは違う異質な女性の印象がシンの脳と心へとゆっくりとしみこませていた。
「胸掴んだろ、お前」
「な、えっ!?アレはちがっ!」
「ま、傍目から見てもでかかったからなぁー、このラッキースケベ!」
顔を真っ赤にして反応してシンをニヤニヤとした表情のまま、視線と細くされた眼を向ければ、恥じらいの感情を更に駆り立てる。
慌てて反応するもヨウランはついてるなっと言う言葉を僅かに背中を叩くことで表現した後、とっとと先に進んでしまう。
数秒遅れた後、自分も恥かしさを隠すためかさっと散らばった荷物を集めながらも足早にその場を去ろうとする。
ヨウランの言った様に”今日は一寸ついてるかも?”と……その時、其の場所に居た頃はまだそんなことをシンは思っていた。
−アーモリーワン政府執務棟応接室にて−
”ユウナ・ロマ=セイラン”は何時もの事に頭を悩ませていた。毎度毎度繰り返される綱渡りと消火活動だ。
別に嫌いな訳じゃないし、ある種自分の仕事だとは思っている。他の誰にも任せたく無いと思う仕事だ。
だが、それをこなしているからこそつきたい愚痴というのもあり、彼にはそれを零す権利があった。
休戦中とは言え、彼と御姫様が居るのは敵のど真ん中だ。右を見ても左を見てもコーディネイターばかり。
豪華な壷や額に飾られた絵。窓からは此処のコロニー全体を眺められる景色。夜などだったら、とても美しい夜景になるだろう。
コロニーと言うのは土と空から作るので敷地や景色美観などは予めプランニングされていると聞いている。
ユウナ曰く”黙っていれば麗しの姫君”と一緒に此処でディナーなんて出来たら素敵だろう。
どんなに幻視されている夢物語で着飾り微笑みかけてくれていたとしても
結局ソレを全てぶちこわしてしまう愛しの姫君”カガリ・ユラ・アスハ”は今日も今日とて失言の嵐だった。
全くなんで目の前に居るのにこういう事をずけずけいえるのか? やはり、ゲリラへの社会勉強が悪かったのだろうか。
はっきりした物言いは彼女のチャームポイントでもあるが、彼女は残念ながらアイドルやタレントの類ではない。
確かに切符の良さや亡き父の跡を継ぐ事などヒロイックな部分が実際彼女の人気を支えている。国民受けが良いのは事実だ。
ただ、それは国民にとって耳障りの良い言葉や勢いなだけであって中身を捉えられない事が良くも悪くも彼女と国民の成長を止めていた。
「プラント本国だと気を着かわせるし、警戒もされる。まして、姫君自らがプラントに出向いたとなれば色々国民も五月蝿いだろう?
議長の配慮だと僕は思うけどネェ〜カガリ? 議長も結構な人格者だって言うし、そこ等辺も気を使ってくれてるんだよ」
「わ、解ってはいる。だがこんな、何も軍事コンペの真っ最中に日にちをあわせなくても……コレは私に対するあてつけか?」
「その言葉があてつけになってるよ? せめて、言いたいならもうちょっとボリュームを落としてね?」
にこやかに言いながらもユウナは今すぐにその口を塞ぎたかったが残念ながらそれを実行するに見合う甲斐性は無かった。
頼むカガリ、せめていうなら後で内緒話かプライベートルーム……いや、この際メールでも良いから内密に出来ないのか?と思ったのは
今の発言でアーモリーワンに到着してから23回目にカウントされる。
ユウナにとって一番の不幸は諦めるとか見捨てるという選択肢を選べない程度に愛国心という奴を持ってしまったこと
カガリに対する私情を持っていることだ。では、何故この二人がこんな場所に呼ばれているかというと
「ま、軍事査察って名目より来賓として出席するという立場なのは良いじゃないか。
オーブにとってもUNITにとってもこういう場に招かれて、きちんと目を届けているってアピールは良いって言っただろ?」
「わ、私はお遊びで来た訳じゃない!」
怒鳴り散らす御姫様のお言葉にプラント側の警備員達はわずかに眉をしかませた後、仕事柄いつもの鉄面皮へと戻っていく。
ユウナはそれにぺこぺことわずかに会釈をした後、肩身を狭そうに椅子へと座りなおす。
このお姫様は世界の数割が彼女の言う”お遊び”で動いている事を未だに理解をしてくれないことにユウナはいつも心を痛めていた。
やる気が無いよりある方が良いのだが……さて、無能な働き者をどうすべきかは昔の偉い人はなんと言っていただろうかと脳裏がよぎる度に
そんな事が出来りゃ、僕は2年前の終戦にとっくにやっているよとユウナは遠くを見つめながら自分で結論付けていた。
さて、現実逃避をしていてもこのままじゃ何もならない。あまり、使いたくない手をユウナは取ることにした。
「……あ、それと式の時にはちゃんとドレスに着替えないとね。
折角この日の為に仕立てさせたのにそんな味気ないスーツだなんて。カガリは国の代表だよ?
もう一寸華やかで居てくれた方が僕は良いなぁ。ほら、髪だって此処、少しはねてるよ」
「な、わっ、解っている!」
「全く、君は結婚も控えているって言うのに……アスランさんに全部僕と同じ苦労をさせるつもりかい?」
「そ、それとこれとは」
「別に出来るほど君は器用ではないだろう?」
まるで親鳥が雛の毛づくろいをするかの様な空気を漂わせながらもユウナはカガリの興奮と連動する様に跳ね上がっている
くせッ毛を撫で付けている。先ほどまでも喧々とした表情から一変、乙女の様相を呈する御姫様へと空気を変えてしまう。
髪を撫でられると動けなくなる彼女の愛らしさには何時もの事ながら胸が躍る。ユウナのささやかな楽しみだ。
顔もうつむけたまま、普段もこの位素直なら良いんだけどと何度も思ったが、それを今求めるのは無理だと悟っている。
それに逆に言い過ぎて煙たがられても将来の妻として流石に寂しいし、かといってやはり自由奔放と言う訳にもいかない。
だから、彼もこの言葉の使いどころを実に心得ている。文字通り、彼女の手綱を引きとめられる魔法の言葉だった。
ただ、それをためらう理由はただ一つ。もう既に彼女の予約は決まっているからだ。だから、彼女に触れれば触れるほど
ユウナはそのむなしさに心を打ちつけられていく。こうやって、ただ髪を撫でるだけで満足している男としての不甲斐無さという反動は
その手が離れた瞬間に襲い掛かり、創造に絶しがたい屈辱を与えていた。無論、カガリはそんな劣情に気付くほど周りは見えていない。
そんな諸刃の魔法を使っているさなか、空気が変わる。ユウナは手を止めて、その変えられていく空気の方へと視線を向けた。
「やぁっ。コレは姫。遠路はるばるお越しいただいて申し訳ありません。失礼ながら彼は?」
「や、議長にもご多忙な所お時間を頂いてありがたく想う。と、此方は宰相ウナト・エマ・セイランの」
「その息子。ユウナ・ロマ・セイランです。この度、五大氏族代表という事で若輩ながら同席を御願いしました」
気品溢れる顔に高い背、テレビで見るより男前だと思った。これではプラントが彼に熱狂するのもわからないでもない。
流石コーディネイターと言う感想は忌諱も恣意的なモノでもない純粋な感想として言葉が出た。
芸術品の、まるで造られた彫像の様に美しい男は柔らかな口元を笑みの形へと変形させていく中、丁寧に頭を下げている。
”ギルバート・デュランダル”。ユウナとカガリは初めてプラントの代表たるその男と合間見えることになった。
つづく?
以上、投下失礼しました。
あぁ、成程。ステラ達の位置にフレイと旧三馬鹿をつけるのか。
GJです! まさかネタスレにこんなちゃんとしたSSが投下されるとは………。
後、誤字だと思うのは、題名から紅と朱と書いてあるから、フレイの髪は朱では? シンの瞳を紅とすると
おおお、続きが楽しみ
フレイはやっぱ種の中では異端で面白いw
上げ
保守
上げ
SS職人さんがリメイクしたシンフレネタが読みたいお
過疎
プロット変更ってレスもあるから色々大変なんじゃね?
何か雑談で話題繋げばいいし、SSスレじゃないんだからネタも挟めれば良いんだが
保守
ツンデレ
フレイカワユス
保守
第1段階
フレイ「いやだ……この子コーディネイター?」
シン「……馴れてるよ。お前みたいな奴はさ」
第二段階
フレイ「子供のクセに生意気なのよ!!」
シン「うるさいな! 一人じゃ何も出来ないクセに!!」
第三段階
フレイ「大ッ嫌い!! 近寄らないでよ!!」
シン「気が合うな!! 俺も同じ気持ちだよ!!」
第四段階
フレイ(あいつ……あんなに一生懸命に……)
シン(親を失っってんだよな……アイツ)
第五段階
フレイ「アンタも……シッカリしなさいよね」
シン「お前もな……」
第六段階
フレイ「シン。生きて帰って来なさいよね……」
シン「……」(敬礼)
第七段階
フレイ「シン……」
シン「俺は、お前を、フレイを守るよ……」
第八段階
フレイ「そんな……! あれは、まさか……!」
シン「フリーダム……!」
第九段階
フレイ「キラがどんな気持ちで戦ってるか、何も知らないくせに!」
シン「キラキラキラキラうるさい! そんなにあいつがいいなら、あっちに行けばいいだろ!?」
第十段階
フレイ「何よ、あいつ……。私はそんなつもりじゃ……」
シン「キラに嫉妬してんのかよ、俺は……。かっこわりぃ……」
第十一段階
アスラン「お前もキラキラ病だとっ!?この、キラを誑かす女狐め!」
フレイ「な、何よアンタ!?」
第十二段階
フレイ「キラ……」
シン「フレイ……。やっぱり、アンタは……」
第十三段階
フレイ「勝ちなさいよ!」
シン「っ!」
フレイ「アンタ、私を守るって言ったでしょ! なら、勝ちなさいよ!」
フレイ「キラが相手でも誰が相手でも、どんな相手でも私を守る為に薙ぎ払いなさいよ!」
シン「ああ……! やってやるよ!誰が相手でもなぁっ!」
フレイ「負けて、死んだりしたら、許さないんだから……」(もう聞こえてない)
>>63-64 言いにくいんだが、なんというか、その…
いいぞもっとやれ
いいですねー
すばらしい!!
アスランwww
保守っとく
どなたか過去ログ持ってませんか
見せていただきたいのですが
保守
あげ
保守
最初は大嫌いから始まる関係は、少女漫画の王道
保守
ツンデレ
ともにツンデレではあるが、デレるのはシンの方が早い気がする
保守
好きになるのはフレイが先な気がする。
それでいてシンがデレになるとフレイのツンが加速しそう。
つまりどっちもデレになると
>>81 フレイのために一生懸命になるシンと
内心嬉しいんだけどそれを素直に表現できないフレイの図は容易に想像できるな
>>83 そりゃそうだろう。
シンはフレイのために頑張っても、「お前のために」なんて絶対言わないだろうからなw
>>84 けど、フレイもだんだん仲良くなると
フレイ「(アイツ何時も何時も人の為だの悲しませないだの言うけど、たまには私の為とか言ってくれても良いじゃない。
やっぱ、私には気が無いのかな。それとも、その余裕も無いのかしらね。全く子供なんだから!)」
シン「……?(何で睨んでるんだろ。俺なんか悪い事したかな?)」
「子供なんだから!」ってことは、フレイはシンより年上なのか?
>>86 実際、年上だよ。確かキラと同い年だから2歳上位かな。
後、女性の自覚している精神年齢はこの時期はちょっと高いと言う認識がある。
大体、高校卒業くらいまでは女は同年代の男を大体ガキっぽいと思ってると俺は思ってるんだが偏ってるかね。
>86
違うな。それは『大人の関係になりたい』という無意識の訴えだろ。
>>87 キラより一歳下で一学年下。種の時は15歳
種死の時(生きていれば)は17歳になるから、ルナマリアと同い年。
90 :
86:2009/05/29(金) 17:13:36 ID:???
>>87 いや、生年月日的にフレイのが年上なのは知ってるんだけど
シン×フレイって73年時点のシンと71年時点のフレイという組み合わせではないんだな、とふと思ってさ
シン
誕生日:C.E.57年9月1日
フレイ
生年月日:C.E.56年3月15日
一歳差だね
保守
種の頃に知り合えば高一中三カプか
いっそ学園物に……
戦場で芽生える恋もイイと思うぞ
ガンダムだとほぼ確実にヒロインの方が死ぬけど。
保守
>>96 いやいや、ファとセシリーは生き残ったろw
>>98 ニn……げふげふ。いや、なんでもない。なんでもないんだorz
あ、アイナ様も生き残ってたよね。
>>96 ヒロインが死ぬのは敵として出会った場合だな
上げ
アイナは敵だったしセシリーも途中敵だった
ルナマリアは?
保守
今日はマユと両親の命日だな
保守
フレイ専用スレは、他にあるはずなんで、そっち行ってくれないか。
へヘ
/〃⌒⌒ヽ
〈〈 ノノ^ リ)) グエアアァァアアアァァ
|ヽ||:;。Д゚;|| ジニダクナイィダズゲデエェ-
l二二と] [ ;;:: ] [つ二二l
. ノ '(:i:) :;ヽ
(::;_ノ| |ヽ;:;_)
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ジュジュー. :| |.:
. ,:.;l |; ,
, ;,.;;. i,;:;l ;.; , メラメラ
;; 从人从.,;; パチパチ
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. 从 ;. ,. .,:. 从
>>110 本当に困ったものよねえー?これだからあー!ナチュの低脳はアレなのよねえー!
同じ人間だと思いたくないわあー!ああ嫌だわあー!寒気がするうー!
http://nagamochi.info/src/up17923.jpg http://nagamochi.info/src/up17917.jpg http://nagamochi.info/src/up17925.jpg http://nagamochi.info/src/up17921.jpg http://nagamochi.info/src/up17922.jpg http://nagamochi.info/src/up17918.jpg http://nagamochi.info/src/up17920.jpg http://nagamochi.info/src/up17926.jpg http://nagamochi.info/src/up17919.jpg http://nagamochi.info/src/up17924.jpg ごめんなさいねえー?この矢理満雌犬赤毛汚物はあー!ラクスがあー!責任もってえー!
消し炭に致しますのでえー!ご安心なさってくださいなあー!うふふうー!
ここはミーアスレでもない。シンフレイスレだ。
保守
保守
喧嘩するほど仲がいいを地でいくようなカップルだな。
喧嘩は激しそう
仲直りをしようとするのはどちらが先だろう
個人的にはフレイの形だけの反省にコロッとだまされるシン
それを見て計画通り…!とにやりとするフレイ、ってなイメージなんだけど
喧嘩して気まずくなって
仲直り出来ないままどんどん気まずくなって
謝る機会も話す機会も失ったままさらに気まずくなって
シンがピンチになったら瞬間で泣きデレなフレイでおk
シンもフレイも割と依存しやすいから仮にくっついたとして
浮気等の勘違いが起こった場合洒落にならない事態になりそうな気がする。
上げ
保守
過疎
フレイが泣けばシンがあっさり負けて終わりそうな気も
フレイが簡単に泣くとも思えない。
まあ、意地っ張りの涙ほど強力な物も無いだろうな。
ツンデレ
127 :
OTLめんどくせぇ・・・。 :2009/07/29(水) 23:58:19 ID:TNOWG9IQ
ヤンデレじゃないか?
>>125 フレイさんは女優だからウソ泣きくらいやってくれるさ
保守
ほす
今日はシンの誕生日
保守
133 :
通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 23:07:01 ID:s9PRddq8
二人とも会ったことないよね?
ない
シンがプラントに渡った時期って明確にされてないから、
もしその時期がクルーゼに連れ去られたフレイのプラント行きの時期と重なってたりすれば
二人が出会ってたとしてもおかしくはないんじゃないかと思う
そのへんはifでおk
保守
上げ
保守
ほ
保守
保守
保守
保守
シン
上げ
保守