【IF系統合】もし種・種死の○○が××だったら 6
>>1乙
もしキラが無印種後軍とは関係ない職業に就いてて家庭も持ってたら
もしシンがどこぞのサディスティック星のサド王子そのものな性格だったら
もしシン達種死組がヘリオポリス戦に遭遇したら、というのを考えてみたが、これはクロスオーバー系だった・・・
もしシンがキラからステラを守って、代わりに死んだら(デストロイ戦で)
>>5 普通にその後キラがステラをキラーして、そのままシン抜きで話が進む
でもシンが死んだらレイやアスランの動きは結構変わってこないか?
>>4 2話あたりにソードorブラストでカガリ&アスランまとめてあぼん
もしくは、生身のカガリの両手両足骨折させて、グーパンチで歯を全部折ってあげくに
凌遅刑(りょうちけい)…とか
>>8 レイだと躊躇はないから、アスランとメイリンが死ぬ。ショックでルナは戦線離脱
サディスティック星の王子って、銀魂の沖田だよな?
あいつってそういう事するようなキャラだったのか。死んで下さいとか冗談だと思ってた
さすがに「死んで下さい」は土方とか、取り締まり対象の攘夷浪士限定だと思うんだが>沖田
羊の代わりに、自分が(妄想で)殺した土方の死体の数を数えるくらいだからな
シン「アスハorアスランの死体が4016体、〜のバカの死体が4017体、〜のボケの死体が4018体…」
>>9 いや、でも議長にとっての駒を探す必要はあるんじゃないか?
そういう意味ではアスラン懐柔策に出るのかもしれん。
もしシンがフォン・スパークばりの壊れキャラだったら
キラを弁護するアスランに徹底的に突っかかるだろうな
結果、アスランの脱走が早まるだろう
脱走が脱毛に見えた
脱毛が早まるのは決定事項だからな
フォンは信念のある奴は認めるが、凸みたいに信念なんぞ欠片も持たない流されるだけの奴はちょっと・・・
まるで相手にしないかも
アスランが達磨になって海に落ちても救出に行かない事だけは確かだ
もし種の最初からキラ達ヘリオ組が連合軍人だったら
>>19 ヘリオポリス襲撃された時にAAクルーの大半とともにあぼん
原作で欠員が出ていたポジションにヘリオポリス組が割り当てられていた事を考えると、この時点で全員死亡した事になる
せいぜい生き残る可能性があるのはフレイだけかも
シェルターに入り損ねたカガリもそのままあぼんの可能性がある
操縦できるパイロットのいないストライクも、いずれクルーゼかミゲルあたりに奪われる
こうなるとクルーゼ隊が奪ったGで連合に立ち向かって行くザフトサイドのストーリーとなる
となると基地自爆でザフトの地上戦力は原作以上の壊滅的ダメージ受けるなw
そしてオーブのMSOSはポンコツのままかw
自国でのMS開発が頓挫する事になるから、強気に連合を突っぱねる事が出来なくなる
それでも中立を通すか、連合に折れるか、ウナトあたりがクーデターを起こすか・・・
ここいらへんからかなり展開が変わってくると思う
あとはクルーゼの悪巧みに誰が気付くかでクライマックスも変わってくるだろう
キラと出会わなかったクルーゼがこの時点ではファビョらない可能性もある
と思ったが、キラが連合のパイロットをやってる時点でナチュラル用OSも完成させているとみるべきかな
それをパクってアストレイ作ったんなら、原作どおりの政策に出るな
>>23 キラがパイロットなら、普通にコーディ用OSでMSを動かし、ナチュラル用OSの開発には関わっていないだろう
実際、ナチュラル用OSはカトーとか言うのが開発していたんであって、AA組は関わってないし
何でOS組める奴がいるのに外部に開発させるんだよw
それにキラ1人で5機のGを操るわけじゃないんだぞ?
つか何でナチュじゃ動かせないMSを連合は五機も作るんだ?
この時点で変じゃね?
27 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/02(火) 21:35:06 ID:+03UPsDG
つーか、カトー教授はあくまでもオーブ(サハク)の依頼でナチュラル用のOSを開発していたんであって、
連合のOSとは別系統なんだぜ。
因みに、OSの出来としてはカトー>>キラ改良(ナチュラル用)>連合>キラ用>ザフトの様だ。
最も、操作の細やかさ的な面では、キラ>ザフト>カトー>その他っぽいがな。
OSはあとから作るつもりだったそうだぜw
逆だろ逆w
しかしOS組める奴が最初から連合にいたなら正しい流れだ
>>25 いや、キラがOS組めるのは、技術系の学生だったからだ
パイロットなら、OS組む技術習得せずに、MAかMSで戦う事を中心に教育されてる
そもそも、コーディの連合兵なんて、鹵獲ジンのパイロットが基本だろう
最初からガンダムになんか乗れる筈がない
強奪したガンダムの起動スイッチを押したはずが自爆スイッチだった、なんてあってもよくね?
ぶっちゃけ、キラのいない種が観たい
キラがいないと、マリューが死んで、ラスティが生き残るんだっけ?
そこで、前スレであったキラがブルコスシンパだったらを混ぜて見たらどうだろう。
ブルコスシンパで、アズラエル系の企業からやってきたテストパイロット兼技術者のキラは、
恥将系の影響力が強いヘリオポリスでは中央から遠ざけられていた。
その状況を逆に利用してサハクが裏で行っていた技術の窃盗及びMS開発を調査していた
キラはそれが故にヘリオポリス襲撃時に難を逃れ、
AAに残された唯一のMSパイロットとしてZAFTと戦う事になる。
ヘリオポリス組は全員がカトウゼミの人間で、キラがオーブがカトウ教授に依頼していたOSを探っている時に知り合って、
襲撃時のドサクサで彼らの手の中に飛び込んできたβ版をストライクにインストールする関係で、
AAの技術スタッフとして扱われるようになる、とかさ。
ヘリオポリスの崩壊もなかった…かもしれない
>>32 ラスティはキラの有無に関わらず撃たれて死ぬ
魔乳が頑張ってストライクを起動するが、多分ミゲルにやられるだろう
もしキラが種後連合に幽閉されてたら
ルージュの救援が間に合わず漂ってた所を連合艦に拾われるとか
早い話が002期アレルヤのパクリネタだが
じゃあキラ云々は置いといて、
もしザフトが5期のGすべての強奪に成功していたら?
>>37 Gを総て奪ったクルーゼ隊はAAがあるなんて事は知らないから、そのまま引き上げてしまうだろう
その後、アストレイの秘密をもみ消す為にウズミが放った刺客がヘリオポリスを襲う
結果、住民大虐殺
しかしその前に3機のアストレイを発見できたなら、話は別の方向へ
AA側がジャンク屋やサーペントテールを雇うなんて事も有り得るかも・・・
>>36 ムウみたいに記憶消去で洗脳されてファントムペイン辺りに送られてそうだ
でキラを助けられなかったアスランが廃人化
最高の駒を無くしたラクスはアスランと共にマルキオハウスってとこかな?
>>28 地上でアズラエル財団とブルコス系軍部が協力してナチュOS造ってるぜ
連合製OSは乱れ桜達が作り上げたもんだぜ
もしもキラがラクスもフレイin避難ポッドも拾ってこなかったら
ラクスはプラントで歌姫やってそうだがフレイはあぼんかもなぁ
キラはパイロットの重圧に耐え切れず神経病でもなっちゃうか?
フレイがザフトに拾われるってSSなら結構有るけどね。
ラクスのポッドを放置ってのは見た記憶が無い。
まぁ偵察型ジンがひろうんだろうけど。
昔Xスレにあったぜ。
ティファが
『強い邪気を感じます、拾っちゃダメッ!』
と叫んだのでラクスを放置したSSが……。
あったあったww
あれは斬新だったなwww
ティファGJ!って話はよく聞くがあのあとラクソはどうなったの?
今保管庫にある分全部読んでみたけど、虎戦開幕直前まででまだ全く出てない。
あの話は凸の憎しみぶりがすごいことになってた。
>>46 種でキラが落とした偵察型ジンがその後来て回収してたから、元気に生存してる。
ラクスは何があっても死なんと監督が言ってるらしいからなw
凶悪ラスボスフラグやないけw
ラクスはCEのブラックノワールだからな
もし水島と黒田が種を手掛けてたら
多分種のタイトルを冠した00になってるだけ
とっくに劇場版まで公開済み
OOもガンダムが一兵器でしかないリアル系なガンダムかと思って期待してたら
種と変わらんスーパーロボットガンダムでしかなかったのはホント残念だわ
種も00もスーパーロボットととも違う駄目作品だろ
OOは種よりWに似ていると思うが?
そもそも主人公が量産機じゃない特別な機体に乗ってる時点でスーパーロボットだろ
では真のリアルロボットものとはボトムズぐらいなものか?
マクロス、オーガス、ダンバイン、Zガンダムは主人公が乗るのは量産機だぞ。
ダンバインは途中から違うが。
>>59 オーガスって最初の頃に主人公が地球の機体と継ぎ接ぎして自作してなかったか?
あと、ガンダムMk-IIって量産機と言えるほど作られてないだろ。
Ζだって量産された+は簡易型だし。
同じものを二機作れないのはスーパーロボット、じゃないのか。
ゲッタードラゴン軍団・・・
63 :
61:2008/09/08(月) 00:40:22 ID:???
>>62 ごめん、おれが間違ってた。
ゲッターの早さとか凄みとか、そう言うのを甘く見てた。
>>60 圭のブロンコUのジャンク+モラーバーのパーツ=オーガス
ブロンコU由来の無駄なパーツ省いた量産型の方が実は性能が上だけどリミッターで抑えてある
オルソンスペシャルはリミッター外して外装変えただけ
強攻型アクエリオン・・・
一応ステルバーも最低2機は存在したようだが
となると、二機三機云々ではなくて、量産するかしないかに?
スーパーだのリアルだのの線引きなんて無意味。
個人的には、単機で戦局を変えうるかどうかで区別したい
種世界でモビルドールが普及したら
ゲッターの世界じゃモビルスーツに相当する単語がスーパーロボットなんだけどね
ふと、浮かんだネタ。
もしも、アスランが歌手をしていて、ラクスがパイロットをしていたら
で歌手とパイロットが逆以外はそのままの設定で。
救助ポットあたりの展開がこじれそうだな。
え、俺の彼女はパイロット?
いや、その設定だと救助ポッド以前にヘリオポリスの段階で
友人のアスランじゃなくて容赦ないラクスさんと対峙する訳で…キラやばくね?
もし
ヘリオポリスの学生組が連合所属で
Gの開発に関わっていたら
連合に最初から所属している時点で、
>>20と同じ運命を辿る可能性特大
いや開発組なら魔乳と一緒になんとか運び出そうとするはず
まぁそのあと銃撃戦で戦死する可能性もあるわけで
本編と何等変わらない展開にしかならん気がする・・・
もしも、キラの搭乗機がイージスだったら
アスカ家流れ弾事件が起こらない……か?
エネルギーがすぐに尽きてあぼん
もしヘリポリのGが全部ストライクだったら
もっとも高性能といわれたストライク4機相手では勝ち目ナシ
予備パーツなんかも奪った事になってるので、ストライカーパックも奪っていったと考えるのが妥当か
ざんねん!
キラのぼうけんはここでおわってしまった!
もしインパルスのシルエットにデストロイパクリの巨大シルエットがあったら
コアスプレンダー以外はデストロイサイズでベルリンで本家と殴り合い
>>73 なんとなくOMEGA 2-Dの同人が思い浮かぶんだが……
>>85 スーパーロボット大戦だな。
ガチだけど。
もし本当に武器の名前=武器の設計者・開発者の名前だったら
>>85 議長から新兵器のデストロイシルエットを貰うってわけか…
デストロイインパルスvsデストロイガンダム、ベルリンの大決闘とかそんな感じ。
お互いロケットパンチやごん太ビーム、バリアで戦うわけだから、
当然キラの見せ場等ある筈も無い。
パイルダーオンなサイズ差じゃないのか、それ<デストロイシルエット
グレンラガンのスペースガンメンのごとく、デストロイシルエットのコクピットにインパルスが乗ってるんですね
わかります
これがインパルスの新型シルエット、ミネルバシルエットだっ!
ボディを破壊されたら一寸法師サイズのインパルスが出てくるんですね、わかります。
「ニーラゴンゴ発進しました」
「こちらも出ましょう。ミネルバ発進する。微速前進」
「ミネルバ発進! 微速前進!」
「あーあ」
「なによ、マユ」
「出航しちゃうんだなぁって」
「怖い?」
「そりゃあ、いつだって怖いわよ。ルナは?」
「私だって、怖いわよ」
「ふ……ふふ」
「なによお」
「なんでもなーい」
「お嬢さん!」
「なに? あ、タケダさん?」
「ははは。まぁ、よろしく」
「アスランが引き抜いてきたんだから、頼りにしてるわよ」
「お任せください。ふふふ。大西洋なんて……アメリカなんて僕の敵じゃないよ……アメリカ帝国主義なんて、
大嫌いだー! 赤い嵐はいい嵐!」
タケダは去って行った。
「なぁに、あれ?」
「危ない人ー」
「ラクス。オーブが、中立を破るって……ウズミ様の遺志を……」
泣きそうな顔でキラはラクスの元へ駆け寄る。
「キラ」
ラクスは優しく笑ってキラを腕の中に包む。
「大丈夫。大丈夫よ、キラ……なにも心配ないわ……そう、何も心配ないの……」
ラクスはにっこり微笑んだ。
「よーし。うーん、いい風だねえ」
コーヒーカップを手にバルトフェルドはテラスに出た。
「ええ」
「昨日よりもちょいとローストを深くしてみた。さあてどうかな?」
マリューはちょっぴり飲むと、いたずらっぽく笑った。
「うふ。昨日の方が好き」
「ん? うーん……」
バルトフェルドもそのカップに口をつける。
「君の好みがだんだん解ってきたぞ」
「うふふ」
「それで……」
「でも……」
二人の言葉が重なった。
「どうぞ。レディーファーストだ」
「いえ、こういう時は男性からでしょ?」
「まあオーブの決定はな、残念だが仕方のない事だろうとも思うよ」
「ええ。カガリさんも頑張ったんだろうとは思いますけど。ウナト宰相が亡くなられたのが痛かったですわ」
「代表といってもまだ18の女の子にこの情勢の中での政治は難しすぎる」
「はぁ……」
「彼女を責める気はないがね。問題はこっちだ」
「ええ」
「君等は兎も角、俺やキラやラクスは引っ越しの準備をしたほうがいいがもしれんな」
「プラントへ?」
「ああ、今地球連合は地球のコーディネイター保護を言っているが、いつ手のひらが返るかわからん。あーいや
……あー良ければ君も一緒に」
「え?」
「まあ、あんな宣戦布告を受けた後だ。今はまだプラントの市民感情も荒れているだろうが、デュランダル議長って
のは割りとしっかりしたまともな人間らしいからな。馬鹿みたいなナチュラル排斥なんて事はしないだろう」
「どこかでただ平和に暮らせて、死んでいければ一番幸せなのにね。まだ何が欲しいって言うのかしら。私達は……」
「バルトフェルド隊長……」
「ん?」
バルトフェルドが振り向くと、ラクスがいた。
「ちょっとお話が」
まるでバルトフェルドを咎める様な表情で彼女は言った。
バルトフェルドは、その顔を一瞬見つめると、ため息をついた。
「始めちまった物は、戻れない、か……。血に汚れた手は……」
その顔をいぶかしそうにマリューが見つめた。
その夜――
「ザンネン! ザンネン! アカンデェー!」
警戒用のハロが大きな声を立てた。
キラは飛び起きた。隣でラクスの身体がぴくりと動いた。
隣の部屋でもマリューとバルトフェルドがすばやく起き上がる。
マリューとバルトフェルドは顔を見合すと頷きあう。
「どこの連中かな。ラクスと子供達を頼む。シェルターへ」
「ええ」
「ぅ! どうしたんですか!?」
キラが入ってきた。
「早く服を着ろ。嫌なお客さんだぞ。ラミアス艦長と共にラクス達を」
「ぁ……はい!」
……
「さあ! みんな起きて」
マリューは子供達を起こす。
「シー。静かにね」
「ラクス!」
キラが飛び込んで来た。
「ぁ……キラ? いつの間にいなくなって……」
ラクスはのんびりとした声で答える。目をこするが、目やになど付いてはいない。
「敵襲だ! 服を着て!」
外からの銃撃で窓ガラスが割られる。
「窓から離れて。シェルターへ急いで!」
「はい!」
「うわー怖いよー」
「大丈夫ですからね。さ、急いで」
「うん」
「ぅ!」
「マリューさん!」
「早く! ぇぃ!」
「さあ!」
「く……」
「はぁはぁ……」
「マリューさん後ろ!」
「く……妙ね」
マリューは違和感を感じていた。敵が、マリューの顔を見ると一瞬硬直するような気がするのだ。
「ぅ! ぬぅ! ふ……所詮はナチュラル、簡単な物だ……」
バルトフェルドは彼の姿を見るなりびくっと硬直した複数の敵を倒した。
『目標は子供と共にエリアEへ移動』
敵の無線から平坦な口調の声が聞こえる。
「ふむ。予定通りか」
『了解、了解。攻撃を続けろ』
床に落ちた無線機から、これまた平坦な口調の声が聞こえる。
バルトフェルドは送信ボタンを押すと喋べる。
「あっちょんぶりけー!」
『了解、了解。攻撃を続けろ』
無線機からは同じ台詞が流れてくる。
「ふん」
バルトフェルドは拾った無線機を捨て去り、悠然とその場を歩み去った。
「バルトフェルドさん!」
「さあ早く!」
「急げ!かなりの数だ」
一行はようやくシェルターに着いた。
「はぁ……」
「大丈夫か?」
「はい」
バルトフェルドにキラが答える。
「コーディネーターだ」
バルトフェルドがつぶやく。
「コーディネイター?」
「ああ。それも素人じゃない、ちゃんと戦闘訓練を受けてる連中だ」
「ザフト軍? って事ですか?」
「……」
「コーディネーターの特殊部隊なんて……最低……」
「分からんがね。無線を聞いていたら、ラクスを狙っているようだった」
「……」
震えるラクスをキラが抱きしめる。
「大丈夫。ラクスは僕が守るから」
「ええ、キラ……」
ラクスはキラの腕に包まれて微笑んだ。
――!
シェルターに衝撃が響く。
「うわぁ!」
「しつこい! 狙われてるなまだ、くっそー」
「モビルスーツ?」
「おそらくな。何が何機いるか分からないが、火力のありったけで狙われたら此処も長くは保たないぞ」
「……」
なら、なんで最初からモビルスーツで攻撃しなかったのかしら?
マリューの胸に疑念が兆した。
バルトフェルドはラクスに尋ねた。
「ラクス、鍵は持っているな?」
「ぁ……」
「扉を開ける。仕方なかろう。それとも、今ここでみんな大人しく死んでやったほうがいいと思うか?」
「いえ! ぁ……それは……」
「ラクス」
キラが決意の篭った声で言った。
「大丈夫……。ラクスは僕が守るから。ラクスのためなら僕は戦える!」
「キラ……」
ラクスは、お気に入りのハロのふたを開けた。そこには……二つの鍵があった。
キラとバルトフェルドは大きな扉の両側に別れて、両側に立つ。
「いくぞぉ。3、2、1、0!」
扉が、開いた。
「これで、僕はまた戦える!」
キラは格納庫の天井をぶち破り、外へ出た。
「間抜け面が!」
シェルターに撃ち込んでいるモビルスーツを見つけ次第、撃つ。撃つ。
「ラクスに危害なんて、絶対に許さない!」
「あーはっはっは。見てよ。ラクスを狙った奴らなんか、僕にかかればほら!」
シェルターから出たラクス達が見たのは、どこかしらカエルに似たモビルスーツの残骸だった。
「キラ……」
「あー、またお家壊れちゃった」
「俺達の部屋どこだぁ?」
「危ない! 駄目よそんな方行っちゃあ」
マリューは子供達を連れ戻しに走っていく。
「いいのか? ラクス? キラは……」
バルトフェルドはラクスに尋ねた。
「いいのかですって! 少し前までのキラのままで良かったと言うの!?」
一瞬の激情の後に、静かにラクスは続けた。
「それなら……それくらいなら……キラはフレイさんより私に繋がれればいいのです」
ラクスの頬を涙が流れた。
「ラクス、見てよ! 悪い奴らなんか、ほら!」
フリーダムから降りてキラはラクスの元へ駆け寄ってくる。
ラクスは髪を直す振りをして頬の涙の後を拭き取ると、一瞬で笑顔を作り、キラに向けた。
「ありがとう、キラ。助かりましたわ」
「それにしても、正体は何者かしら」
マリューが向こうからやって来た。
「奴らが使っていたモビルスーツは、アッシュだ」
苦い顔でマリューにバルトフェルドが言う。
「アッシュ?」
「ああ。データでしか知らんがね。だがあれは最近ロールアウトしたばかりの機種だ。まだ正規軍にしかないはずだが」
「それがラクスさんを……と言う事は……」
「なんだか良く解らんが。プラントへお引っ越しってのも、やめといたほうが良さそうだって事だな……行くか、アークエンジェルへ」
「アークエンジェル……」
前大戦の充実した日々がマリューの胸に蘇る。
アークエンジェルに戻れば、何もかもうまく行くような気がする。……頭が痛い。なんだこれは。
マリューは右手で頭を押えた。
「では、参りましょうか。アークエンジェルへ」
ラクスはキラに微笑んだ。
「うん、行こう、アークエンジェルへ!」
キラが明るく言った。
「一体どういう事なんだ! こんな馬鹿な真似をして! あなた方まで何故!? 国家元首を攫うなど、国際手配の
犯罪者だぞ!? 正気の沙汰か!? 人を秘密の急用だと呼び出しておいて!」
カガリは怒鳴った。
キラ達から、秘密の用事と言う事で呼び出され、カガリ一人だけで来たら、いきなり拘束されてしまったのだ。
「カガリさん……」
「いや、まあねえ……それは解っちゃいるんだけど……」
バルトフェルドは頭をかいた。
「でも、仕方ないじゃない。こんな状況の時に、カガリにまで馬鹿な事をされたらもう、世界中が本当にどうしようも
なくなっちゃうから」
キラが言った。
「馬鹿な事?」
カガリは気色ばむ。
「く……なにが……なにが馬鹿なことだと言うんだ! あたしはオーブの代表だぞ! あたしだって色々悩んで、
考えて、それで……!」
「それで決めた、大西洋連邦との同盟が本当にオーブの為になると、カガリは本気で思ってるの?」
キラは畳み掛ける。
「ぅ……あ、当たり前だ! もうしょうがないんだ! 中立はウナトの死によって破れた。大西洋からの圧力は増す。
オーブは再び国を焼く訳になんかいかない! その為には、今はこれしか道はないじゃないか!」
「でも、そうして焼かれなければ他の国はいいの?」
「なんだと?」
「もしもいつか、オーブがプラントや他の国を焼く事になっても、それはいいの?」
「いつかっていつだよ! そんなの状況によっていくらでも変わるだろうが!? 私は地球大統領じゃない! オーブ
の代表だ! 私はオーブの民に負託され、オーブのために働いているんだ! オーブを第一に考えてなにが悪い!
全世界の平和なんて御伽噺の正義の味方にでも任せとけ!」
「ウズミさんの言った事は? 世界を二つに別けて、それで……」
「お父様の本当の想いも知らないお前が知ったような口を叩くな!」
ユウナから知ったウズミの真意……それを汚されたような気がしてカガリは叫んだ。
「カガリが大変なことは解ってる。今まで何も助けてあげられなくて、ごめん」
カガリの言葉に何一つ答えず、浮かされたようにキラは語り続ける。
「でも、今ならまだ間に合うと思ったから。僕達にもまだ色々な事は解らない。でも、だからまだ、今なら間に合うと
思ったから」
「貴様ぁ、人の話を聞け! 色々な事が解らないと言うなら、いきあたりばったり動くなよ!」
「みんな同じだよ。選ぶ道を間違えたら、行きたい所へは行けないよ。だから、カガリも一緒に行こう」
キラはカガリを抱きすくめる。
「ぅ……キラ……やめろ! ぅぅ……」
カガリは本気で嫌がり逃れようとするが、キラは力を込める。
「僕達は今度こそ、正しい答えを見つけなきゃならないんだ。きっと。逃げないでね。カガリにもその内わかるから。
大丈夫。僕達が憑いてる」
キラの体温が伝わってくる。キラの体臭に嫌悪感を感じる。
「ぅぇっ……気持ち悪い……」
カガリは不快さで吐き気を催した。
意識を取り戻したユウナを待っていたのは衝撃的な現実だった。
父の死、大西洋連合との同盟。カガリの失踪。
「一体、なにがどうなっているんだ……」
幸い身体は軽症で動くのに支障は無かった。
「やあ、ユウナ。動けるようになったのかね」
「はい。マシマ殿」
「私が暫定的に宰相になる事になった。異存はないかな」
「かまいません」
「なにか言いたいのではないかね。大西洋との同盟について」
「……いえ」
「自分でもわかってるのだよ。自分には、ウナト宰相のような事は出来ない。ならば……オーブの力を出来るだけ
高く売りつけるだけだとね」
「はい」
「カガリ様は……」
「まさか」
ユウナはタツキの懸念を見て取ると、否定した。
「あれでも一度は大西洋との同盟を決意していたではありませんか。いまさらですよ」
「では……誘拐、かな?」
「……カガリの縁のある、ほら、マルキオ導師のところに行った形跡があります。そこでは、戦闘が行われた跡が
あります」
「む……それで?」
「わかりません。襲われた事は事実ですが、カガリの縁の者は去ってしまったと」
「はっきり言おう。カガリ様の弟? と。それの母親もいるのだろう?」
「知らぬ存ぜぬです」
「あやしいな」
「ええ。しかし何しろマルキオ導師は大西洋連邦外交官ですからね。へたに尋問する訳にも……」
「ふぅ、今はしょうがないか。秘密裏に捜索させるしか」
「しょうがないでしょうね」
「カガリ様はご病気と言う事にしておく。今は、オーブ国民にこれ以上の衝撃を与えるのは避けねばならん」
「ええ」
「……無事でいてほしいが……」
祈るように手を組み、マシマは言った。
「ウォッチャーからの情報だ。ザフトの新型艦がティモール海を通るらしい」
赤道連合の基地指令の言葉に、一同はどよめいた。
「攻撃、したくはないか?」
「したいであります!」
「妻と子の仇を取るんだ!」
「ザフトを許すな!」
賛同する声が続く。
「よーし」
基地指令はにやりと笑った。
「攻撃に出たい奴は1万ルピア払え。そんでくじ引きだ!」
「艦長!」
「え?」
レーダーにミネルバに向かってくる反応があった。
『コンディションレッド発令。コンディションレッド発令。
「ん!?」
「ん!?」
『パイロットは搭乗機にて待機せよ』
「熱紋照合……ウィンダムです。数30!」
「30? 一体どこから?付近に母艦は?」
「確認できません。が、おそらく赤道連合の島から発進したものかと」
「くっ、近づきすぎたか。あれこれ言ってる暇はないわ。ブリッジ遮蔽。対モビルスーツ戦闘用意。ニーラゴンゴとの
回線固定!」
「グラディス艦長」
アスランが艦内通話機でタリアに声をかけた。
「え?」
「地球軍ですか?」
「ええ。どうやらまた待ち伏せされたようだわ。毎度毎度人気者は辛いわね。既に回避は不可能よ。本艦は戦闘に
入ります。貴方は?」
「……」
「私には貴方への命令権はないわ」
「私も出ます」
「いいの?」
「確かに指揮下にはないかもしれませんが、今は私もこの艦の搭乗員です。私も残念ながらこの戦闘は不可避と
考えます」
「なら、発進後のモビルスーツの指揮をお任せしたいわ。いい?」
「解りました」
『インパルス、セイバー、バビ発進願います。ザクは別命あるまで待機』
「ぁ……」
『X23Sセイバー、ルママリア機、発進スタンバイ。全システムオンラインを確認しました。気密シャッターを閉鎖します。
カタパルトスタンバイ確認。X56S インパルス、アスラン機、発進スタンバイ。全システムオンラインを確認しました。
気密シャッターを閉鎖します。カタパルトスタンバイ確認』
「みんな、聞いてくれ」
「ん? はい」
「発進後の戦闘指揮は俺が執ることになった」
「え?」
「いいな?」
「……はい!」
『右舷ハッチ開放。セイバー発進、どうぞ』
「ルナマリア・ホーク、セイバー、出るわよ!」
『左舷ハッチ開放。インパルス発進、どうぞ』
「アスラン・ザラ、インパルス発進する!」
続く。
ラクスと虎は何かたくらんでいたようです。
マリューの頭の痛みは?
アメリカに異常な敵意を見せるタケダとは一体!?
カガリ、誘拐。一度嫌いだと思った奴の体臭なんて吐き気がします。
ネオがいなくてもミネルバは攻撃されます。恨まれてますからねぇ。
>「僕達が憑いてる」
あまりの違和感なの無さに納得してしまったwwwwww
ちくせうwwwww誤字のはずなのに誤字に見えないwwwwwwww
GJ!
ユウナは復活したけど元気がないなぁ……
そして虎とピンクが黒い……
次回もwktkしてる
おや?健気なラクスの様子が・・・?
テロレロン デッテーデッテーデッテデッテーテーレレーテレレレレレレン
健気なラクスはどす黒いピンクに進化した!
GJ!
なんていうか・・・サイコな連中だなぁ・・・
GJ!
カガリ逃げてー!洗脳される前に
どう見ても自作自演の襲撃だなこりゃ
てかあっちょんぶりけーってw
カガリが洗脳されかどうかはオーブにとってはターニングポイントになりそうだな
ユウナがんばって(´・ω・`)
ルママリア
GJ!
見事なまでの自作自演www
凄い久しぶりに作品投下出来そうだ
もうちょっと書かなきゃだけど
歌が聞こえる。
そして、貴方は思い出す。
行うべき、本当に正しい事を。
異変は、見張りに付いていた海兵達に察せられた。
ざわめきに変わり、静寂が広がっていくホール。死体のように動かなくなっていくコーディネーター達。そして、耳に届く歌声。
「何だ? 何が起こっている?」
ホールを覗き込んだ海兵の一人が、不安混じりの声を漏らす。
騒ぎ、抵抗の動きがあるなら理解できる。恐怖に錯乱する者が出るのも予想の範疇だ。しかし……これは何だ?
集められた乗員乗客達はその全ての動きを止めている。歌に聴き惚れていると言うのとはまた違う。明らかに何かがおかしい。
「歌を止めろ!」
海兵は、群衆の中に銃を向けて叫んだ。
「!?」
ラクス・クラインは海兵の声に驚き、歌を止めた。歌が止まり、ホールは瞬時に無音となる。
この異常事態の原因は一つしか考えられない。ならばそれを止めればいい。その考えは正しかったのかも知れない。しかし、その行動は間違いであった。
海兵は、ラクスに銃を向けてしまっていたのだ。
自身に銃が向けられている事に気付き、ラクスはその顔に恐怖の色を浮かべた。
だが……ラクスと銃の間を遮るように誰かが立つ。
「え……?」
ラクスから戸惑いの声が漏れた。
そこに立つのは、先ほどまで泣いていた筈の小さな女の子。
女の子は両手を広げて、銃からラクスを隠していた。その表情に、先ほどまであった恐怖の感情はなく、僅かに笑みさえも浮かべている。
そしてそれは、その女の子だけではなかった。
女の子の前に新たな人が立つ。次々に、ラクスをかばう為に、ホール中のコーディネーターが集まってくる。
「ラクス様を守れ!」
最初に叫んだのが誰かはわからない。だが、その叫びは次々に広がっていき、唸るような怒号となってホールに満ちた。
誰もが叫んでいる。
本当に正しい、唯一成すべき事を。
貴方もまた叫んでいる。本当に正しい、唯一成すべき事を。
歌を歌っていた少女に銃を向けた瞬間、状況は変化した。おそらくは最悪の方向へ。
ホール内のコーディネーター達が一斉に動き、海兵の銃の前に立った。
「ラクス様を守れ!」「守れ!」「守れぇ!」
一斉に沸き起こる怒号。そして、コーディネーターは動き出す、海兵の居るホール唯一の出入り口へ。
「止まれ! 撃つぞ!」
海兵の制止の声は無視された。コーディネーター達は動きを止めようとしない。
もっとも、無重力の中に身を投げ出した後は、慣性で動き続けるしかないのだが。それでも、撃たれまいとする様子が見えても良いはずだった。しかし、それすらない。
「来るぞ撃て!」
海兵の一人が叫び、自らが持つ銃の引き金を引いた。それにつられて、同僚の海兵もまた同じく引き金を引く。
アサルトライフルは、弾倉に納められた弾丸を瞬く間に吐き出す。コーディネーター達の先頭にいた十数人が銃弾を受け、身体の一部から血飛沫を弾け出させた。
しかし……
血の飛沫をまき散らすコーディネーターの身体に後ろから手がかけられた。その身体は後ろに引き戻され群衆の中に紛れ、代わりに新たなコーディネーターが前に出てくる。
代わりに先頭に立った者達は、同胞の死をもってしても止まらず、海兵達に……銃に向かって突き進んでくる。
「くそ! こいつら、何故止まらない!?」
「メイデー! メイデー! ホールで暴動発生! 応援を……くそっ!」
ヘルメット内蔵の通信機に叫びながら、海兵達は新たな弾倉を銃に取り付ける。
第二射。一塊となって迫り来るコーディネーター達の前面で、血飛沫と悲鳴が上がる。それでも、コーディネーター達は止まらない。
更なる弾倉交換の暇もなく、コーディネーター達は海兵に襲いかかった。
「畜生!」
海兵が振り回したアサルトライフルのストックが、先頭に立っていたコーディネーターの男の首を横薙ぎに襲い、首の骨を叩き折る。
もう一人の海兵は腰から拳銃を抜き、迫る群衆の壁めがけて立て続けに引き金を引いた。
だが、彼らの抵抗はそこまでで、二人は直後にコーディネーターの群れに呑まれる。
装甲宇宙服は素手で破れる物ではない。それでも、幾人もにしがみつかれれば身動きは出来なくなる。
「た……助け……」
海兵達の救助を求める声は、コーディネーターの怒号の中に掻き消された。
手にしたアサルトライフルがもぎ取られる。一人の海兵の腰のホルスターから拳銃が抜き取られ、そして元の持ち主である海兵に向けられた。
銃声もまた、怒号に紛れ大きく響く事はなかった。
正しい事をしましょう。この世にただ一つ正しい事を。
だから全てを投げ捨てて
だから恐れもなく前へと進む
過ちは一つもない
ラクスは目を見開き、余す所無く全てを見ていた。
目の前にはホールの出口めがけて殺到する人々。
銃声が響くと、ややあって群れの中から血にまみれた人が幾人も放り出される。前列で傷ついた人が、新たに前に出た後列の人々によって放り出されたのだ。
血飛沫をまき散らしながらゆっくりとホールを漂う幾つもの人体。その一つが、ラクスの前に漂って来ようとしていた。
それはまだ、微かにだが動いている。ラクスはそれを見るや、その場から飛び立ち、その人の元へと向かった。
「あの……嫌……そんな」
声をかけようとして、その人の身体から溢れ出す血滴の量にラクスは声を失う。
「……離れて。ラクス様が汚れます」
苦しい息の中で言ったその人は、この船の船長だった。
被害を出さない事を第一に考えていた男が、自ら最前に立って倒れている。
船長は、死を前にしながらも晴れやかな気持ちで居た。
自分は誤っていた……本当にすべき事をしていなかった。
無事に臨検を乗り越える? 乗客乗員の身の安全? そんな事にばかり目がいって、本当にすべき、この世にただ一つ正しい事が見えていなかった。
しかし、ラクス様のお陰で……その歌声に導かれ、自分は正しい事を行う事が出来た。ラクス様を、この船から脱出させる事が、本当に正しい事だ。
「さあ……お行きください、ラクス様……道は……皆が……」
自らの行動に心から満足し、微笑みすら浮かべて船長は、ラクスに逃げるよう促す。
ラクスは船長の言葉が耳に届かぬ程に狼狽しながら、船長の身体から溢れ出す血を止めようと、無為に傷口を押さえようとしていた。
「ぁ……どうしましょう。血が止まりませんわ」
両の手を鮮血に濡らして船長の身体を押さえても、押さえきれない他の傷から血は流れていく。
船長の傷を塞げたとしても、ホールに漂う負傷者の数は増えるばかりで、その傷を塞ぎに行く事は出来ない。
「血が止まらない! ごめんなさい! 血が止まらないの!」
ラクスの手は小さく、塞がなければならない傷はあまりにも多く、流れ出す血はあまりにも多くて、どうする事も出来ない。誰も救う事は出来ない。
「ラクス様、手を放してください」
背後からラクスの手をとり、船長から手を放させたのは、船医だった。
「でも、血が止まらないんです!」
「彼は死にました。それより、早く逃げましょう」
船医はラクスに逃げるよう促す。
しかし、彼は知っていた。船長はまだ生きている事に。
限りなく死に近くはあるが、医務室に運び込めば……いや、ほとんど助かる見込みはない。見込みはないがそれでも、以前の船医ならばどんな小さな可能性であっても、助ける為にそれに賭けただろう。
また、船長はどうにもならないかも知れないが、他の負傷者にはまだ軽い怪我の者もいる。彼らならば、確実に救えるかも知れない。
しかし、船医はそんな事よりも、正しい事を選択した。
惑わされてはならない。正しい事は一つ。ラクスを救う事なのだ。
この先、ラクスが負傷しないとも限らない。その時には、船医の治療が必要になるかもしれない。船医は、ラクスについていくべきであり、そうである以上、他の負傷者を救う事は出来なかった。
「行きますよ。他の皆が道を開いてくれました」
船医はそう言って、ホールの出入り口を指差す。
「ひっ……!?」
示されるままにそこを見たラクスは、息を呑んで凍り付いた。
出入り口の周りは漂う血滴に汚れ、その合間を血滴をまき散らしながら人々が漂い、あるいは苦悶に蠢いている。
「さあ、行きましょうラクス様」
いつの間にか、船医以外にもたくさんの人がラクスの周りに集まってきていた。
彼らは迷い無き瞳で、血に溢れる道を指し示す。
「さあ、行きましょうラクス様」
ホール近くの通路は戦場と化していた。
「撃て! 宇宙人共を止めろ!」
通路の一端、T字路の突き当たり部分に陣取り、海兵隊はそこで阻止を試みている。
海兵隊の手の中、アサルトライフルは吼え猛り、無数の銃弾を吐き出した。
対するコーディネーター達は、仲間の死体を盾に押し出して通路を突き進み、海兵に肉薄しようとしている。無論、犠牲は凄まじいが、誰一人、恐れて逃げ出す者は居ない。
全身を銃弾に穿たれ、生前の姿を完全に失った、赤く濡れた肉塊が海兵達に迫ってくる。
幾多の戦場で戦ってきた海兵達にとっても、こんな戦いは初めての経験だった。
この様な戦闘が、ホールを中心とした船内数カ所で発生している。海兵達は、急遽、船内各所に散っていた戦力を集結させ、その対処に当たっていた。
「くそ! グレネードだ! 吹っ飛ばせ!」
分隊長の言葉に、海兵達は一斉に通路の角に身を隠し、グレネードランチャー付きのアサルトライフルを持った海兵だけが銃を通路の中に向けた。
ライフル下部のランチャーから、グレネードが射出される。
直後、迫ってきていたコーディネーターの群れの中にグレネードは突き刺さり、直後に轟音を立てて炎と破片をまき散らした。
爆風に押され、コーディネーター達の動きは止まる。
最前列にあって盾となっていた死体はもちろん、その後ろにいたコーディネーター達も、グレネードの破片に切り刻まれてズタズタにされていく。
しかし、更にその後ろのコーディネーターは無傷か僅かな負傷ですんでいた。人が盾となり、爆風も破片も届かないのだ。
彼らは、新たな死体を盾として、再び前進を始める。その動きを見て分隊長は舌打ちをした。
「こういうの、昔、映画で見たな」
歩き回る死者という奴だ。もし本当にそうだとしたら、自分達は奴らの餌になる運命だろう。部下は、どいつもこいつも主人公面じゃないし、悲鳴を上げる以外に能のないヒロインもここにはいやしない。
幸い、敵はただのコーディネーターで、撃てば死ぬ。ただ、その勢いが尋常ではないだけだ。
海兵達が再びアサルトライフルを撃ち始めたが、やはり死体を盾にされていてはあまり効果が無い。当たった人体を確実に破壊するよう作られた銃弾は、貫通して後方にまで損害を与えるようには出来ていないのだ。
コーディネーター達は、じわじわとその距離を詰めてくる。接近されて乱戦になれば、完全装備の海兵といえども、人数の差で圧倒されかねない。
分隊長は通信兵を呼んだ。
「小隊長に繋げ!」
通信兵はすぐに通信を繋ぎ、通話機を分隊長に渡す。分隊長はそれを受け取ると、すぐさま通話機に向けて怒鳴った。
「敵の進出を抑え切れません。後退の許可を!」
『お客様には五分お待ち頂いてくれ。後方で歓迎パーティの準備中だ』
「了解、五分後に後退、合流します」
通信を切り、分隊長は自らも銃撃戦に参加する。
「野郎共、五分だ! あと五分、撃ちまくれ!」
メカニックの少年と主任は、二人で船の整備用通路を進んでいた。
太いケーブルや配管が走る、薄暗く一人通るのもやっとな程に狭い通路には、海兵の姿は見えない。
「おい、何処に行くんだ!?」
主任は、先に立って走る少年に問いただした。
とは言え、だいたいの想像はつく。この通路の先には、倉庫ブロックがある。そしてそこには、漂流中に回収され、少年が修理したMSがある……
嫌な予感がしていた。そしてその予感が正しかった事を、振り返った少年の口から告げられる事になる。
「ラクス様を助けるんです! 僕が修理したあれなら、ラクス様をお守り出来ます!」
少年は瞳を輝かせて、本当に正しい事を叫んだ。
主任はそれを聞き、声を荒げる。
「いったい、どうしちまったんだ!? あのホールでの騒ぎから、お前は……いや、みんながおかしいぞ!?」
主任には理解出来なかった。
あの血みどろの一斉蜂起。
船長は人命第一に、抵抗しないよう命令していたのではなかったのか?
ホールの人々は恐怖に震え、抵抗の意思など持てずにいたのではなかったか?
そして、何があっても生き残る事を約束し合った少年までもが、今、危険極まりない考えを実行に移そうとしている。
「止めろ! ここで、騒動が収まるのを待とう。何があっても生き残ろうと、俺と約束しただろう!」
「何を言ってるんですか!」
少年は、主任の言葉を受けて怒りの表情を表した。
「ラクス様を助けないでここで隠れているなんて! そんな事、許される筈が無いじゃないですか!?」
「ラクス? だから、何故だ!? 歌姫を守る事がそんなに大事なのか!? メカニックになりたいって言う、お前の夢よりも大事なのか!?」
「当たり前ですよ! 僕なんかの夢と、ラクス様を助ける事を、比べて良い筈がない!」
少年の返答に、主任は即座に少年を殴り飛ばした。
硬い拳は少年の頬を捉え、少年は壁に身を打ち付けながら飛ばされ、やや離れた所で止まる。
「……お前が、そんな事を言うなよ」
主任は耳を疑っていた。確かに、海兵に殴られたショックで、今は耳が聞こえづらい。ホールで歌姫とやらの歌も聞こえなかった位だ。だが、この距離で少年の言葉を聞き逃すはずがない。
しかしそれでも、主任は今の少年の言葉が間違いであって欲しいと願っていた。
「お前の夢だろう!? 俺は、お前がその為に努力していたのを知って居るんだぞ! それなのに、どうしてだ!」
もう数発殴ってでも、その考えを改めさせてやろうと、少年に近寄っていく主任。
その時、少年が立ち上がって叫んだ。
「どうして、わかってくれないんですか!? 僕が正しくて、主任が間違っているのに!」
それはただ一つ正しい事。他の全ては誤りで、間違っている。
「邪魔なんてさせない……」
邪魔をする者は敵でしかない。
少年は、正義の怒りに燃える瞳で主任を睨み付け、そして踵を返すと倉庫ブロックのある方向へと壁を蹴って飛んでいった。
「……何が」
主任は惑う。少年を変えた物が何なのかがわからなくて。
その一瞬の惑いの時間は、少年と主任を大きく引き離してしまった。二度と手が届かない程に……
「……来ました」
「前列は死体が半分だ。その後ろの生きた奴らが来るまでスイッチは待て」
ホールから溢れ出たコーディネーター達に未来は無かった。
一時は海兵達を圧倒し、進撃を続けた彼らにも終わりの時が来る。
海兵達は、コーディネーター達の進行方向にある十字路にてキルゾーンを作り、待ちかまえていた。
コーディネーターの一群が十字路に足を踏み入れ、隊列の半ばがそこを通り過ぎようとしたその時、四方の角に巧妙に仕掛け置かれていた爆薬が炸裂する。
船体を破壊しない為、爆薬の量は抑えられていたが、それでも爆風で彼らを吹っ飛ばすぐらいの威力はあった。
四方からの爆発により、十字路の中にいた者は中心に向けて圧縮されるように吹っ飛ばされる。
爆風が身体を押し潰し、砕いていく。盾としていた死体、共に進んできた仲間、それらが鈍器となって、潰れ砕けた身体を更に叩き潰す。
くしゃくしゃに潰されて人の形を成さぬ絞りかすのような姿になった男。叩きつけられた身体の部品が刺さり込み、まるで一つの生き物だったかのように身体から余分な手足をはやす女。千切れ砕けた肉片となり、その姿を無くした者も数多いだろう。
十字路を通り過ぎていた者。あるいは足を踏み入れる前だった者。彼らもまた、十字路に近い位置にいた者は似たような状況にあった。爆風で壁に叩きつけられ、その上に死体や生きた人が重なるように叩きつけられ、潰れていく。
凄惨な状況。それでも、離れた場所にいた者には生存者が居た。無傷の者はほとんど居ないが、それでも再び動き出そうと身を捩る。
直後、コーディネーター達から見て前方と左方の通路、その奥の角を曲がって海兵達が姿を現し、容赦のない銃撃を浴びせかけた。
十字砲火の中で、まだ生きていた不運なコーディネーター達と宙に漂う不格好な肉の塊は銃弾を浴びて踊る。
それでも何人かは、射撃を逃れて今来た道を……あるいは、海兵の居ない右方の道に逃れる事は出来た。
しかし、今までは数の多さで押して進んできた道だ。今や、その数を減らしたコーディネーター達に、何が出来る筈もない。
逃げ出した先には、既に海兵達が回り込んでいた。
宙を漂うように通路を逃げてきたコーディネーターの前に、海兵達の銃が並ぶ。
それでもコーディネーターは最後の抵抗をしようとした……いや、もしかすると降伏しようとしたのかも知れない。何にせよ、僅かな動きを見せたその瞬間に、海兵達の射撃が容赦なくその身体に穴を穿っていた。
ラクスと船医、そのほか数人の女性……そして、子供達。女性は全て母親で、子供達の手を引いている。
彼らは、最低限の人数で脱出ポッドを目指していた。
他の多くのコーディネーター達が、無謀な進撃で時間を稼いでいる。彼らが全滅する前に、脱出ポッドに辿り着かなければならない。
それは難しい試みだった。
脱出ポッドは船内の各所にある。しかし、海兵達も馬鹿ではないので、そこへ行くルートには全て見張りを付けていた。
コーディネーター達の蜂起で、海兵達の注意はそちらに向けられている。しかし、完全に見張りが居なくなったわけではない。
危険を避ける為、見張りの居ないルートを探して進まなければならなかった彼らは、既に多大な時間を費やしてしまっている。
それでも彼らは、何とか脱出ポッドのある避難スペースへと辿り着いていた。
そこは小さなホールになっており、船の外殻に向けて幾つも扉がついている。これが、脱出ポッドの入り口だ。
船医はその内の一つに取り付き、扉脇のコンソールの操作を行った。空気の抜けるような音と共に扉は解放される。
開いた脱出ポッドの入り口。ラクスはその前で震えていた。
「ぁ……ぁの……他の皆さんは……」
「後から行きます」
船医はそれだけ答えて、ラクスに中に入るよう促す。
「どうぞ、中へ」
「……他の皆さんを待ちます。私より先に、子供達を」
ラクスはそう言って、子供達の方を見た。しかし、子供達はラクスをじっと見返すだけで、脱出ポッドに乗り込もうとはしない。
子供達は、恐怖の表情を浮かべてはいたが良く耐えていた。ホールでは多くの子供達が恐怖を堪えきれず泣いていたというのに。
泣き叫べば、ラクスの命をも危険にさらす可能性がある。それがわかっているかのように子供達は恐怖に耐えている。
「ラクス様が乗らなければ、この子達も乗れませんから……」
母親の一人が、困ったような笑みを浮かべる。
母親達は、自分の子供よりもラクスを気にかけていた。無論、そうしなければならない。それが正しい事なのだから。
「……わかりました」
全員に無言で促され、ラクスは当惑しながらも脱出ポッドの中に足を踏み入れた。
次に入ったのは、ラクスにずっとついてきていたピンクのハロ。
そして、ラクスが入った事に安堵して、子供達と母親達が後に続こうとする。その時だった。
突然に鳴り響く銃声。
母親達の内、数人の身体が踊るように回り、辺りに血飛沫をまき散らす。
ラクスは銃声がした方を見た。この避難スペースへ繋がる通路の奥から、海兵達がアサルトライフルを構えてやってくる。
「は……早く、皆さん乗ってください!」
ラクスは危険を感じて叫んだ。そして、子供達を何人かでも引き込もうと脱出ポッドから身を乗り出そうとする。しかし……
「らくすさまをまもれぇ!」「まもるのぉ!」
歓喜の色さえ感じさせる子供達の声。
そして、子供達は床や壁を蹴って飛んだ。海兵達のいる方向へ。
海兵達は、襲い来る子供達を前に一瞬の戸惑いを見せたが、すぐに銃を構えた。
「やめてえええええええええぇっ!!」
ラクスは叫ぶ。同時に、新たな銃声が高らかに響く。
子供達の身体の各所が爆ぜて血飛沫が舞う。穴を穿たれ、砕かれた子供達の身体が、糸が切れた操り人形のように宙を漂う。
それでも、子供達は笑みを浮かべていた。最後の瞬間に浮かべた表情そのままに。
生き残りの母親達は、子供の死にも取り乱さなかった。ただ、怒りを海兵達にそのままぶつける。
「どうして、正しい事なのに邪魔をするのよ!?」
子供を殺された母の叫ぶ言葉。子供を殺された怒りよりも強い、正しい事を妨げようとする悪に対する強い怒り。
そして母親達は、通路を塞ぐように立ちはだかった。
「ラクス様、逃げてください!」
海兵達の撃ち放つ銃弾が、母親達の身体を穿つ。彼女らが盾になったお陰で、ラクスの元へ銃弾は届かない。
ラクスは全てを呆然と見ていた。
どうして母親達が。どうして子供達が。それ以外にも多くの人々が、自分を守ると叫びながら死んでいくのか。どうして? 疑問に答えは返らない。
しかし、心の何処かに、こうなった事を安堵する自分がいた。
願いは……叶えられる。
願い? ささやかな願いだ。
あのホールの中、ラクスは怯えていた。そして救いを求めて願った。誰かが自分を救い出してくれる事を。
それは、人間である以上、誰もが持っていたもの。あのホールの中、恐怖を感じぬ者はいなかった。そして、同じように救いを求めてもいただろう。
ただ一つの不幸は、彼女がラクス・クラインであった事。彼女が歌ってしまった事。
願いは成就する。
無数の命を糧にして。
「ラクス様!」
最後に残っていた船医が、ラクスの身体を突き飛ばすように押して、ラクスを脱出ポッドの中に押し込んだ。
そして船医は、素早くコンソールを操作する。
脱出ポッドの扉は素早く閉まり、ラクスを船内から隔てた。
直後に、脱出ポッドの扉を無数の銃弾が叩く。
子供達と母親達の亡骸を排除し、海兵達がこの避難スペースに突入してきていた。
海兵達の放つ銃弾は、船医の身体も貫いていく。
「ぉああああああっ! ガッ!?」
船医は、最後の力を振り絞って、コンソールの脱出ポッド射出ボタンを叩いた。同時に、一発の銃弾が船医の後頭部から額を貫き、頭を爆ぜさせる。
吹き付けられた鮮血に濡れたコンソール。その赤い血の下で、射出完了を示す青いランプが点灯した。
主任を振り切った少年は、整備用通路から倉庫スペースの点検口へと至った。
少年は、音を立てないようにゆっくりと点検口を開ける。
一応の床部分にポッカリと丸い口を開けた点検口。そこから、少年は顔を出して周囲を伺った。
倉庫スペースの入り口に、海兵二人の背中が見える。しかし、他に海兵は居ない。
少年は、海兵に気取られないように点検口から這い出て、ここに置き捨てられているシグーを目指す。
下半身が破壊されている為、ジャンクのようにしか見えない事が幸いしたのか、シグーは監視がつく事もトラップを仕掛けられる事もなく放置されていた。
少年はシグーのコックピットハッチに辿り着くと、ハッチを開くべく操作した。
「ん? 何だ?」
海兵の一人が、ハッチが開く音に気付いてシグーを見る。そして、海兵はシグーに乗り込もうとしている少年を見た。
「敵!?」
アサルトライフルを撃ちはなった海兵の判断は速かったが、位置が悪かった。少年は、海兵から見てシグーの影に身体のほとんどを隠している。
少年が動くよりも早く銃弾が放たれたが、そのほとんどがシグーの装甲表面で弾け、残りは倉庫スペースに置かれた資材に当たった。
少年は、銃撃の後に自分が生きている事に気がつくと、慌ててコックピットの中へと飛び込んみ、すぐにハッチを閉じる。
ハッチを閉じてしまえば安全だ。少年は恐怖による震えと早くなった鼓動を抑える為に息をつき、MSを起動させる操作を始めた。
一方、海兵達は、少年がシグーに乗った事に気付くと、射撃を止めて倉庫スペースの外へと走り出た。
「緊急事態! 倉庫スペースの廃棄MSが奪われた!」
一人が通信機に怒鳴る傍ら、もう一人は倉庫スペースの扉を閉鎖する。
海兵二人でMSは止められない。外に出た後に、MAに片を付けて貰うしかないだろう。
そう判断して海兵達は、シグーに乗った少年が船内を破壊し始めるような暴挙を起こした時に巻き込まれないように、通路の各所に設けられた緊急用の隔壁を下ろしながら、大急ぎで倉庫スペースの前を離れていった。
取り残された倉庫スペース内、シグーは起動する。少年の修理によって、シグーは良好とは言えないもののそれなりに動く状態にはなっていた。
少年は操縦桿に手をやり、シグーを動かす。身じろぎすると、シグーを固定していたワイヤーが次々に弾け切れ、シグーは自由を取り戻す。
その後、シグーと共に回収され、これも床にワイヤーで固定されていたMMI-M7S 76mm重突撃機銃を手に取る。ぐっと引っ張るとワイヤーが千切れ、重突撃機銃はシグーの手の中に収まった。
次は、外に出る……少年がそう考えて、倉庫への物資搬入口でもある大型エアロックの扉の方に目をやった時、少年は重厚なその扉がゆっくりと開いていくのを目撃した。
エアロック脇の操作コンソールに立つのは、後を追ってきていた主任。
「どうして……」
どうして協力してくれるのか? 先ほどまでは止めようとしていたのに。そんな疑問が口をつこうとした。だが、この疑問の答えは簡単だと少年は思い直す。
「わかってくれたんですね? 本当に正しい事を」
ああ、本当に正しい事は、必ず理解されるのだ。主任は、正しい事を邪魔しようとする悪人などではなかった。そんな考えに少年は喜んだ。
もっとも、少年が主任をもっとよく観察していたら、そんな感想は抱かなかったかも知れない。いや、観察していたとしても、同じ感想に至っていただろうか。
ともあれ、主任の顔に浮かんでいたのは、苦い諦めの表情だった。
主任は、遅れてこの倉庫スペースに辿り着き、少年がシグーに乗ってしまった事を知った所で諦めた。もう止める事は出来ない。ならば……
エアロックの扉が開く。シグーはゆっくりと前進し、エアロックに入っていく。
「……生きて帰って来いよ。お前はまだまだメカニックの修行が足りてないんだ」
主任は、すぐ横を行き過ぎていくシグーに向けて言った。その言葉は、少年には届かない。
「主任、行ってきます! 必ず、命に代えてもラクス様を守ります!」
少年は外部スピーカーを通して主任にそんな言葉を残した。そのままシグーはエアロックに入っていく。
主任は、無言でエアロックを閉鎖する。こちらの扉が閉まれば、続いて宇宙側の扉が開き、シグーは宇宙に放たれる。
「馬鹿野郎。そうじゃないだろうが。お前は……そんなじゃないだろうが」
主任は、いつからか涙を落としていた。無数の水滴が、球となって主任の顔の周りを舞い飛ぶ。
主任は、少年を止められなかった無力さに泣いた。行かせてしまった後悔に泣いた。
それでも……少年が生きて帰ってくる事を祈った。
シルバーウィンドの船体から脱出ポッドが射出される。
ドレイク級宇宙護衛艦ブラックビアードの艦橋、モニターに映し出されるそれを見ていた艦長の黒髭は、すかさずオペレーターに指示を出した。
「ザクレロに追わせろ! 捕獲最優先だ!」
その指示を、オペレーターは通信でザクレロに伝える。
黒髭は、今の状況について考えていた。
ホールで起こった暴動。そして、脱出するわけではなく、逆に攻撃を仕掛けてきた暴徒。たった一機だけ撃ち出された脱出ポッド。
有り得るとしたら、暴動は陽動で、本命は脱出ポッド。
だがそれにしても解せない。暴徒達は、軍人などの命令に命を賭ける事も辞さない人種ではなく、いわゆる一般市民だ。彼らが無為に命を捨ててまで逃がそうとしたのは誰か?
仮に、ここに現議長のシーゲル・クラインが居ても、こんな異様な暴動にはならないはずだ。
船内の戦況は、既に山場を超えた。今は、抵抗を続ける暴徒を鎮圧して捕らえ、降伏した者はそのまま捕虜にするといった、後始末の段階にある。
なお、ホールでの暴動に加わらず、逃げ隠れした後に降伏した者は多くはなかった。本当なら、もっと居ても良いはずなのだが……
そして、当時ホールにいなかったコーディネーターは、暴動に同調する気配すらない。
暴動の事を聞かせた後も、そんな暴動が起こった事が信じられない様子だったと報告が来ている。
また、一般市民であるコーディネーターが、命を捨ててまで逃がそうとするようなVIPにも心当たりは無いとの事だった。
だが、誰かが逃げ出している。誰かが。何にせよ、それは脱出ポッドを捕獲すればわかるだろう。
黒髭がそう思考をまとめたその時、ブリッジに緊急通信が入った。
「艦長、船内で中破していたMSが起動したとの連絡です!」
「ちっ!」
オペレーターの報告に、黒髭は舌打ちしながら顔を歪めた。
今、ブラックビアードはシルバーウィンドに接舷しており、身動きが出来ない。外に出てきたMSが攻撃を仕掛けてくれば一溜まりもないだろう。
「メビウス・ゼロに連絡! 出てきた所を叩かせろ!」
「艦長!」
黒髭が指示を出した直後、今度はオペレーターではなく索敵手が声を上げた。
「直上方向、MS二機接近中! ばらまいておいたセンサーに引っかかりました! 望遠映像出ます!」
報告と同時に、モニターにジン長距離強行偵察複座型と通常型ジンの姿が映し出される。
その二機は、まっすぐにこの宙域を目指してきていた。
「大型熱源感知! 三つです!」
ジン長距離強行偵察複座型の中、後部座席の情報収集要員の部下が声を上げる。それを聞いて、パイロットシートに座る偵察小隊隊長は、読みが当たっていた事に苦々しい思いを感じていた。
「やはり、連合の目的はシルバーウィンドか! 民間船を狙うとは、卑怯な奴等め!」
だが、既に襲われていたとは。来るのが遅かったか……と、隊長は悔恨に奥歯を噛みしめる。部下の報告は続いた。
「望遠で捕らえました。敵、ドレイク級一、艦種不明一! ドレイク級は、シルバーウィンドに接舷中!」
「接舷中なら、まだ船内に生存者が居るかもしれん! 救出するぞ!」
接舷中と言う事は、敵はまだ船内で活動中と言う事だ。中で殺戮が行われていたとしても、まだ生き残りが居るかも知れない。
「ドレイク級には捕虜が乗せられている可能性がある! 迂闊な攻撃は出来ない。まずは艦種不明の奴を撃沈するぞ!」
『了解です! あいつの仇を討ってやる!』
隊長に答えて、通常型ジンのパイロットが殺された仲間の復讐を叫ぶ。
隊長はその叫びを受けて、自らもまた叫んだ。
「そうだ、復讐だ! 俺達には奴等が殺した仲間達がついている! 敵に後悔の二文字を教えてやれ! 全員、突撃!」
ジン長距離強行偵察複座型と通常型ジンは速度を上げ、艦種不明……すなわち、アークエンジェルへと突っ込んでいった。
機動戦士ザクレロSEED‥‥以上。
>ザクレロってクロスじゃね?
自分としてはクロスよりも、連合にナチュラルが使える新型MAがあるというIF要素の方が強いと思いますので、こちらに
GJ!
このラクスYabeeeeee!
GJ!
ラクスの歌がやべぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
・・・当の本人が気付いてないのがもっとやべぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
メ _|\ _ ヾ、
メ / u 。 `ー、___ ヽ
/ // ゚ 。 ⌒ 。 ゚ u / つ
/ //u ゚ (●) u ゚`ヽ。i l わ
l | | 。 ゚,r -(、_, )(●) / ! ぁぁ
ヾ ! //「エェェ、 ) ゚ u/ ノ あぁ
// rヽ ir- r 、//。゚/ く ああ
ノ メ/ ヽ`ニ' ィ―' ヽヽヾ ぁあ
_/((┃))_____i |_ ガリガリガリガリッ
/ /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ (,,ノ \
/ /_________ヽ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_|\ _
/ u 。 `ー、___ ヽ
/ ゚ 。 ⌒ 。 ゚ u / つ
/u ゚ (●) u ゚`ヽ。i わ
| 。 ゚,r -(、_, )(●) / ぁぁ
il ! //「エェェ、 ) ゚ u/ あぁ
・ 。 || i rヽ ir- r 、//。゚/ i ああ
\. || l ヽ`ニ' ィ―' il | i ぁあ
゚ヽ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ダンッ
。 ゚ _(,,) GJ!! (,,)_ / ゚
・/ヽ| |て ─ ・。 :
/ .ノ|________.|( \ ゚ 。
 ̄。゚ ⌒)/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヽ\  ̄ 。
ラクスの洗脳効果KOEEEEEE!!!!!?????
これはラクス自体も発狂しかねんな……
GJ!
洗脳効果というものをまともに書くとこれほどの気色悪くなるもんなのか……
久しぶりだな、ザクレロさん。
乙……いやGJと言おう。
やはり、歌でラクスの洗脳が発動したか。
宇宙人どもが、大人からガキに至るまで、まさに「歩き回る死者」(by分隊長)と化すとは、恐ろしい。
> そして、当時ホールにいなかったコーディネーターは、暴動に同調する気配すらない。
> 暴動の事を聞かせた後も、そんな暴動が起こった事が信じられない様子だったと報告が来ている。
> また、一般市民であるコーディネーターが、命を捨ててまで逃がそうとするようなVIPにも心当たりは無いとの事だった。
なによりも、これが事態の……いやラクスの異常さを表している。
ザクレロはもし種がサイコサスペンスだったら
ってな感じだな
プラントは巨大な洗脳施設か何かなのか?
恐ろしい事にザクレロは種の設定を掘り下げただけなんだよ
カガリとラクス、狂信者に祭り上げられて正反対の態度を取ったふたりって感じー
作品が投下されると普通は燃えるか萌えるかする筈なのに、ザクレロだけはスレが凍りつく・・・
脱出ポッドもシグーも外に出てしまった訳だが………クルーゼは?
>ザクレロSEED
GJ・・・グッジョブだけでなくグロテスク・ジョブな意味でも!
>>136 まだ医務室の治療用ベッドに括り付けられたまんまなんじゃね
クルーゼは・・・もう駄目かもわからんね
ザフトの英雄がああなった事は隠し通そうとするだろうから、二度と日の目を見る事はかなわないだろう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごめん確かにGJだけどこれは絶句としか言いようがない。
しかし、神の視点から見ればどちらが異常かは明確なのに
跡だけを見ると民間人を殺戮したことになるんだよな・・・
うひいいいいい! GJ!
最後はエンジェルハイロゥinラクスだなw
願いをゆがんだ形で叶える、猿の手みてえだ……
カネ欲しいって願ったら、子供が死んで生命保険おりますた、みたいな
今回の一件が正確に解析されたら、コーディは危険視されて、ブルコスが正等な根拠を得て
そして……
どう考えても、ハッピーエンドが見えねえよ。でも続きを待っちゃう。GJだものっ……
GJ!
(((((;゜Д゜)))))ガクガクブルブル
GJ!
もうこりゃあれだ。
ロウあたりがシルバーウィンドを見つけたころには
最後に「いあ、いあ、らくす!」
とか書かれた手記を見つけるに違いない。
あ、ネタがわからない人はクトゥルーでググればおおよそわかると思う。
いあ いあ はすたあ
でググった方が早くないか?
むぐるうなふな歌声ですか。
SAN値が一気に上昇するラクスの歌声めちゃ怖い。
ザクレロの人、乙!
ラクス→ゾアロード 普通のコーディネーター→ゾアノイドって感じだな。
GJ!
ラクスは歌の洗脳効果に気づいてないようだが、
まあ普通は歌にそんな効果があるとは考えないか。
>>148 SAN値は減るものだぞw
SAN(サニティ)値=正気度だ
これが減ると発狂するんだぜ
>>151 いや、ある意味「ラクスの望む理性的平和世界」なんだから正気なんだろう。
正気度が下がる→暴力的、凶暴になるとも取れるし
GJ!
ラクス自身は綺麗っぽいのに能力やべえええ!
気にするなよ。
ラクスが壊れるのは時間の問題だから。
良心に押しつぶされるか、酔って超進化するか。
ザクレロが読めて本当に嬉しい!
誰でも自分は助かりたいって願うし、ラクスは普通の少女のようにただ願っただけ。
でも頭の良い彼女なら自分の影響力に気がつくだろうし、それを利用する事で
世界を楽園(?)に変えられると狂信的に変わっていくのか楽しみです
うん、何か本当にヒヤっした
当初の種にザwクwレwロwな感じがサイコホラーに……
シーゲルも娘に何を仕込んでいるんだよー……
NJCの投下といい、ザラパパより陰湿で怖いな
・シンを主役っぽく
・最初からルナがシン寄り
・アスランが非常に出来る子(先輩的な意味で)
こんなIF試行錯誤中なんですがちょっと投下してみてよろしいですかー
159 :
>>158:2008/09/14(日) 02:01:27 ID:???
もちのろん。
>>159 なんという即レス・・・更新した瞬間ワクワクしてしまった
それではお目汚し失礼。
各種設定
・アレックス=議長の護衛(未だ正体不明)
・ラクスはダコスタ補佐にて議員
・キラマリュー虎はオーブでひっそり
状況
・開始当時までは基本原作準拠
・ユニウス落下しちゃった
・シンとキラが対面、迎えにきたルナを(含めたみんなを)守る発言
シンとルマナリアはオーブの海沿いの道をバイクで走った。なんとか集合時刻には間に合い、格納庫へと入り込んで停車する。
ヘルメットを2人して取ると、不意にルナマリアが質問を投げた。
「さっきの人、昔の知り合い?」
その質問にシンは首を横に振った。
「いや、全くの初対面だった。けど、なんだか他人の気がしなかったな」
「へえ。不思議なこともあるもんね」
そう言ってシンの顔をまじまじと見てくるルナマリアに、シンはつい先刻の発言を思い出し赤面した。
赤の他人にとはいえ、よくも恥ずかしいセリフを吐いたものだと思う。
「どうしたのよ?久々のバイクで疲れたの?体力不足ねえ」
「な、何でもない!行こうぜ」
「あ、待ちなさいよ!」
そう言って逃げるように歩き出すシンと追うルナマリアだったが、部屋に向かう途中の通路で、待っていたように壁にもたれて立っているレイに出くわした。
「なんとか間に合ったみたいだな。それより大変なことになったようだ」
いつもより僅かに声の調子が違うレイの言葉に2人は首をかしげた。
「どういうこと?」
「連合がプラントに宣戦布告した」
「何だって!?」
「ちょうど数分前にな。格納庫がいやに慌ただしいと思わなかったか?」
そういえば、確かにクルー達の様子は急き込んでいた気はする。
「ってことは…」
「ああ。この艦もそう長くは此処にはいられないだろう。オーブの出方次第ではあるが、まず連合が黙ってはいまい」
「……!」
シンはレイの発言に2年前の自分を思い出し、歯軋りを上げた。
「オーブに圧力をかけてくるってことね?」
「十中八九、な。たかが1隻とはいえ、仮にも最新兵器の塊だ。放っておくはずがない。
何にせよ、今は艦長の判断を待つしかない」
「なんでこんなことになるんだよ……ちっくしょー!!」
シンの心からの叫びにレイとルナマリアは押し黙ることしかできなかった。
「宣戦が思ったより早まりましたね。しかし、尚早すぎやしませんか?」
『連合のお偉方や爺達を説き伏せるのには多少骨は折れたさ。だがデュランダルの奴に言い訳がましい弁舌を流されて懐柔されんとも限らんからな。
尤も、向こうの方に物資支援できるだけの体力が余っているとも思えんが』
月面基地のネオからの通信にジブリールは肩をすくめたが、その表情に悪びれたものは全くなかった。
『それでだ、お前達ファントムペインには地上(した)に降りてきてもらおうかと思う』
「では、プラント本国はしばらくは放っておくのですか?」
『私はコーディネイターを根絶やしにしようなどとは考えてはいないし、よしんばそれができたとしても血を流しすぎる。
月の戦力はアレが完成するまでは牽制役を買ってもらうよ。それよりも地球の利権の安定のほうが先だ』
「……わかりました。降下ポイントはどこですか?」
『今建造中のインド洋前線基地がよかろう。君達にはミネルバを狙ってもらう』
「あの新型をですか……了解です」
敬礼を行い通信を切ったネオには、難儀な表情がありありと表れていた。
「アレ……『レクイエム』か、ただの見せ札であって欲しいがね」
ふう、と一つ溜息をもらした後には表情はいつもの毅然としたものに戻り、イアンと今後の打合せをすべくブリッジへと歩き始めた。
「……ふう。やれやれ、連合も随分と思い切った手段を採ったものだ。それでも、宣戦布告してくるだけまだマシと考えた方がよいのかな?アレックス」
そう言って議長室の椅子に腰掛けるデュランダル。だが、彼の目には落胆はあれども焦りといった類のものはなんら見受けなかった。
アレックスはサングラスの下の表情を何ら崩すことなく、無言で立っていた。
「ここには私達しかいないし、そう寡黙に居ることもあるまいに」
……相変わらず喰えない人だ。アレックスはデュランダルのそういう所を良くも悪くも子供っぽいと感じていた。
「結局向こう、ナチュラルにとって私達は脅威と感じざるを得ない生き物なのだろうがね。だからといってみすみす低身抵頭になるわけにもいかない。困ったものだよ。
もっとも、今は彼女が上手く民衆を落ち着かせているようだがね」
「ラクス・クラインですか」
「ああ。歌姫は引退したとはいえ、彼女の影響力は未だ根強いものがある。政界に進出してきた時は騒然としたが、ただの七光りではなかったといったところだよ」
ラクスがダコスタと共に政経関係の本を読み漁っていたのはアレックスも知るところではあるし、事実プラントの図書館で何度か目撃をしている。
「ええ。ですがそれでもいつまでも善隣としているわけにもいかないのですよね?」
アレックスの言葉は質問というより確認の意味があった。
「だろうね。つまるところは戦争だ。それでだ」
デュランダルは机上にあったチェス盤上のルークを持ちあげた。
「君には、ミネルバの増員として向かってもらいたい」
「……?」
「すぐにでもプラントを落としに来ないということは向こうは地上の地盤を固めるつもりなのだろう。
ならばあの艦はわがザフトの重要な戦力だ、落とされては困るのでね。それに――」
デュランダルはルークを放してポーンを持ち上げた。
「それに?」
「――あのシン・アスカという少年には何か可能性を感じるのだよ。例えるなら、くすんで屈折した宝玉の原石といったところか」
「……それは、遺伝子工学の専門家としての見解ですか?」
「さあ、どうかな。それより、君に渡したいものがある、こっちに来てくれ」
アレックスは何故そこでシンについて話すのか、そして話を濁すのか釈然としないものを感じたが、黙って議長の後を追った。着いた先はMS格納庫であった。
「これは……!」
「ZGMF-X23Sセイバーだ。変形機構を有するセカンドシリーズのひとつであり、空戦に優れた機体だよ」
「何故、こんな分不相応なものを私に?」
「謙遜は止してくれたまえ。君の腕前はジュール隊の隊長だって認めているというのに」
「ですが、それでも」
その言葉を遮ってデュランダルは諭すように言った。
「いいのだよ。君には力がある。そして、この2年間で培った見識もだ。君なら地上の民衆の苦しみがわかるはずだ、ナチュラルとかコーディネイターとかを抜きにね」
「……はい」
アレックスは渋々受領に承諾した。あの2年間で得たものは確かに大きかったとは実感しているが、まさかこんな形で得物が与えられるとは思ってもみなかった。
(……これも、力に縛られている俺の運命なのか)
軽く自嘲をしながら、コクピットへと滑り込み、マニュアルを読んで機体の理解を始める。
「2日あれば出発には大丈夫かな?ミネルバは首尾よくいけばカーペンタリアにたどり着くはずだ、君はそこで合流してくれたまえ。健闘を祈るよ」
「了解しました」
その言葉に笑みを含めながら、デュランダルはその場を後にした。
「大変なことになったみたいだねぇ」
特製のコーヒーを啜りながら、バルトフェルドはつぶやく。
「ええ。これでまた世界は戦乱へと進む」
マルキオは嘆かわしいとばかりに溜息をついた。
「それで、あの坊やは本当に行く気なのかい?大丈夫なのか」
そう語りかけた先にはマリューがいた。
「何があったのかはわからないけど、彼の眼には少し生気が戻ってきていたわ。
あの時からずっとだったのが、ストライクに乗って戦うことを決めた時みたいになってた」
あの時とは、フレイが死んでしまったヤキンの最終決戦後のことだ。
キラはその気負いとクルーゼの言葉から、この2年間ずっと心を閉ざしてしまっていた。
「『墓前で会った少年、僕より少し若いぐらいかな?彼に言われたんです。力を持つことで救える命が必ずある、ってね。
確かに僕は今までクルーゼの言葉に対して何も言えず、またフレイも守ることができなかった。
だけど、それで何もしなかったら、余計にフレイも浮かばれないことに気付いたんです』だって。
その子、どういう子なのかしらね。興味が湧いてきたわ」
「何にせよ、キラが自分から前を向いてくれたんだ。俺たちも動き始めなきゃならんだろうてね」
3人は子供達を連れて庭に停めてある車の方へと向かった。
「子供達の事はお任せください。お元気で」
「ああ。キラはオーブ官邸へと向かったんだっけか?」
「ええ、私たちも急ぎましょう」
バルトフェルドとマリューは2人で車に乗り、海岸沿いを駆けていった。
以上です。序盤がgdgd過ぎて切り捨てたのでなにやら話がよくわからんですね^^;
ラクシズが基本みんなキレイ(でもどこかベクトルが変)な感じな設定です。
今のところはみんな普通ですが。
>>158 投下乙。
感想としては――とても感触が良いです。ルナマリアの立ち位置と、
アレックス(アスラン)の精神年齢を少し変えてあるので、プラント側の描写が
すっきりしています。うじうじ過去を引きずったアスランを増援で寄越されても
扱いづらいですもんね。
最初からラクスがプラントで政治家をやっていて、たった二年でいきなり議長に
成ったりは為ていないなら却って納得できる設定描写なので、楽静なんて、
じゃない、ラクシズなんて言い方は為なくても良いと思います。キラの再起する
理由も、ロボット物の前作主人公としては王道に近いきっかけですし。
一言でいうならGJ。
言い忘れてました。
>>162 議長三個目の台詞中、
×みすみす低身抵頭になるわけ〜。
○みすみす平身抵頭になるわけ〜。
GJ!
この手のSSでマルキオが出てきたの見るの初めてだw
切り捨てたっていう(本編の)前半部分も見てみたい気がするなぁ…
今後明らかになるとは思うけど、オーブにとってキラ達の立ち位置が
どうなってるのかが気になる。
ので是非とも進めていって欲しいw
ザクレロのラクスは自分の持つ歌声の持つ力に気が付き絶望する。
自分が歌う度に人々は自我を薄れさせ、自分の操り人形になることに恐怖する。
何とか歌声を矯正するために手を尽くすが、成果は上がらない。
そうしている内にも戦況は悪化していき、より人々はラクスの歌声を渇望するようになる。
人々の心に平安を与えるためにも、ラクスは歌うしかなくなる。
歌いたくないのに歌わざるを得ない。
そのジレンマがラクスを追い詰めていき、やがて自分で喉を潰す。
歌えなくなるのは嫌だが、これ以上自分の歌が、人々を狂わすことがない事に安堵するのであった。
しかし、プラントの超バイオ技術で喉を元通りに再生される。
何度も喉を潰すが、その度に再生させられるので、やがてラクスは考えるのをやめた。
もしくは、マクロス+みたいにボーカロイド・ラクスが開発され、それを破壊するために立ち上がる。
もうそこに、泣いて怯えるだけの少女はいない。戦いを覚悟した戦女神が居るだけだ。
そして彼女の元には、星座をモチーフにしたMSを駆る88人のパイロットが……
んー、
>>160の設定、状況も本文内で説明して欲しかったかな。
変更点として最初に挙げるのはともかく、それで終わりってんじゃあまりに勿体ない。
原作と同じ部分はまあ省いてもいいけど、状況3つ目とかすごい重要かつおいしい部分じゃないか。
もちろん回想とかで今後扱うつもりなら的外れな指摘なんだけど。
ところで、ユニウス落下って(凸がいないせいで)分割にも失敗して丸のまま落ちたっつーこと?
そういえばそういう設定のSSって見ないな>ユニウス落下が完全成功
落ちたところはご愁傷さまとしか言いようがないがむしろばらけない分他の地域は平和なのかな?
そもそも、どこを狙ってたんだっけ?
ユニウス落下が完全成功してたら、そこで種死のストーリーは終わる
地球は完全壊滅して、敵勢力となる連合も崩壊してしまう
そういう事態が訪れる寸前だったのに、ロゴスの幹部はなんで落ち着いて引き篭もっていられたんだろうか?
そもそもあの程度の分割では地球の壊滅は避けられないと思うのだが
みんな覚悟を決めて落ち着いていたんだよ!さすがじゃないか!
ロゴスの老人達は覚悟決めてたようには(少なくともアニメ本編では)見えなかったが
モブのシェルターに逃げず家に残るよ!の婆ちゃんは覚悟決めてたな
そういうモブ民間人も多かったのかもしれない
シェルターに全員が全員、避難できるわけじゃないだろうし…考えてたら辛くなってきた
>>173 ディープインパクトになるんじゃないかな
もしも、ヘリオポリス組キラの友人達がコーディネーターだったら。
サハク家養子候補として、ロンド姐弟並に強力に遺伝子調整された
長身怪力で傲岸不遜、戦闘大好きな友人達にseedを持つパシリにされるキラ
もし種死本編がギャグコメディーでできていたら(たねキャラ除く)
第一話より
「新型MSが3機も奪われただと!?」
「それを取り返す為に力が必要なのです。」
「いや、4分の3も盗られたら意味ないだろ・・・」
上からカガリ、デュランダル、アスランで。
最後までこんな感じで話進めばシンも主役降板にはならなかっただろうと妄想。
もし種死本編で新型MSを奪い返しに行かなかったら
もしヘリオポリスで機体の3/4だけザフトに取られていたら
もしヘリオポリスでザフトに奪われたのがアストレイ3機だったら
>>177 これいつか話したけどユニウス落下にミネルバが間に合わなくなって地球への被害が拡大、もしくは滅亡でFAだったような
ミネルバは強奪された機体を追って青森湾を出て、デブリやらにいた
その際、ミネルバは偶然ユニウスの近くにいた→参加
ユニウスの破砕作業にはボルテールとミネルバしか参加してなかった
つまり他の部隊は間に合わなかったと言うこと
よってミネルバが強奪された機体を追わなかった場合、ユニウスの破砕作業に参加できず地球への被害が拡大する
その後は滅亡か被害拡大かによって物語が変わる
連合は知ってて敢えて放置してた
ファントムペインは逆に破砕の邪魔をする始末
サトーの目的も『地球滅亡』じゃなくて『平和を壊してプラント対連合の戦争を再開する』だったわけだから
ユニウスが落ちたからといって地球壊滅とまではならないんじゃないか?
大規模な地殻変動・大津波・巻き上げられた土砂による太陽光の遮断とそれに伴う氷河期・・・といっぱい人は死ぬだろうけど。
それだってつい2年前に似たようなことが起きてるし何とでもなるんじゃないか? あの世界なら。
BTWが完全に成功した場合
地球上を壊滅的な異常気象が覆い、食料生産がほぼ不可能に
そして食料を地球からの輸入で賄ってるプラントは……
いや、作中でレイやヨウランが言ってるようにユニウスがそのまま落ちたら地球は滅亡する
ユニウスの破砕作業にボルテールしか参加せず、なおかつファントムペインやサトー達が邪魔した場合
手が足りずにうまく砕けない可能性も出てくる
>>184 共倒れで人類滅亡エンドですね。わかります
コーディは駄目だとしてもナチュは過酷な環境でもどうにか子孫を残して生きていけそうな気がする
正に北斗のケン
レイズナー二部のエイジみたいなシンはちょっと見てみたい気がする。
無法の荒野をバイクで疾走し、トンファーでならず者どもをブチのめすシンとか。
んで、死んだと思っていたマユが聖母とか呼ばれてるわけですね。
もし種キャラでDASH村を始めたら
>>190 ラクスが謀反を起こしてアヒル村長を倒しに行く
アヒル村長に殺されること間違いなしだな
アヒル村長みたいに可愛い姿してるキャラに限って、えげつない戦闘力持ってる奴が多いの法則
鼻息だけで銀河複数個が消滅するわ
鋼鉄の咆哮のアヒルシリーズならラクシズ艦隊に勝てる!
>>193 アヒル戦闘機とか耐久バカ高いうえに光学兵器持ちだからな。
ただ、機動が戦闘機とかの延長でしかないからMS相手にどこまでやれるかという疑問は残るが…
鋼鉄の咆哮は水上艦船のアヒルならラクシズを楽勝で殲滅できるな。
3のまがもに至っては波動砲+重力砲だぜ。
それ以前にMSが居ない状況ならHLG速達便ことシュトゥルムヴィントなど低レベル超兵器でもAAやミネルバを撃沈できそうなんだが。
>>169 まったくおっしゃるとおりです。
というか正確に言うと
×大体原作と似てるから途中まで省いた
○大体原作と似てるから書くのがめんどくさくて書いていない
横着してすいませんが今後の回想で埋めていこうとおもってますのでご容赦を(´・ω・`)
あとユニウスは凸が原作以上に補正かかってるので原作より若干砕けてるということになっています。
というわけで続きです。
シンとキラが巡り会ったその前日。
「連合と同盟を結ぶというのか!?」
その報告を閣議で聞くや否や、カガリが憤然と立ち上がった。
「はい。後は代表首席のご決断を仰ぐだけとなっております」
「なぜだ!?プラントはユニウスの破砕に最大限の助力をしてくれたし、現にミネルバの整備まで行ってやっているではないか!」
ウナトの言葉に理解できないといった面持ちで反論する。
「知らぬままならそれでもよかったのですが、連合の方からこんな証拠写真を突きつけられたのですよ」
そう言うとユウナは写真を差し出す。そこには事件の主犯格と思しき黒と紫のジンが映し出されていた。
「これは……!こんなものをどうやって!」
「『どうやって』も『どうして』もないんですよ。
現にこのザフト製MSがユニウスを落下させた可能性は非常に高く、また、そうでないとしてももはやその事は関係ないのです」
カガリは言葉に詰まった。確かにその通りである。過程はどうあれ、結果としてユニウスが落ちてしまった以上、被害の大小など大した問題ではない。
「ここでプラントを容認するようなことがあれば、地球に住む者としての感情はどうなります?
既に連合が宣戦してしまった以上、連合の矛先は真っ先に我が方に向かうでしょう。お父上と同じ過ちを繰り返すおつもりですか?」
「それは……」
まったくの正論にカガリは唇を噛んだ。ふと脳裏に炎のように赤い眼の少年が浮かぶ。
「滅んでしまえば理念も瓦解してしまいます。それでは何の意味もありません」
「……理念を曲げろと、そう言いたいのか」
「平たく言えば、そう申し上げることにもなりますが。それに――」
そこでウナトが意味深な咳払いをし、言葉を接いだ。
「まだ決断には時間があります」
――ここでは話せないことがある、ということか。
カガリといえどもその程度の機微は理解できた。
「わかった。明日、改めて場を開こう。今日はここまでにしたい」
そう言うと、閣僚達はその場を慌ただしく去り始めた。
……一体、どんな腹を持っているというんだ?
他と同様に去っていくウナトとユウナを目線で追い、カガリは大きく溜息を吐いた。
その夜にカガリとセイラン親子は改めて顔を合わせた。
「……さて、お前達の腹案とやらを伺おうじゃないか」
「これは察しが早くて助かります。何、首席にとっても悪い話ではないはずです」
そこで話されたものはカガリの想像の斜め上をいくものだった。
「な、何だって!」
「どうでしょうか?」
ウナトの目は真剣そのものだ。確かにこれは国内に波紋を呼ぶことは間違いなかった。
「……お前たちからこんな案が出るとはな。どういうつもりなんだ?」
カガリを基本的に傀儡としかみなしていないウナトから、こんな提案が出されるとは思ってもみなかったことであった。
「なに、私達はオーブのためを思って言っているだけですよ」
言っていることに間違いはなさそうだが、それだけではないとも間違いなく思えた。
――この狸が。
とはいえ、カガリにとって魅力的な提案であることも確かであった。同時に諸刃の剣でもあったが。
「できるのか?」
「はい」
「……明日の閣議で結論を出す。それまで待ってくれ」
「よい回答を、期待していますよ。それでは」
「これが政治だよ、カガリ」
そう言って2人は部屋を出て行った。
すぐに結論を出さなかったのはカガリなりの抵抗であったが、見抜かれていたようで再び溜息をついた。
明日、閣議が終了した後の休憩時間で、カガリは意外な人物と会いまみえた。
「キラ!?お前、どうしてここに!」
カガリからすれば信じられないことでもあった。無理もない。
「カガリ。戦争が、起きるんだね?」
「キラ……?」
カガリは吃驚してキラを見つめた。意思のこもった、生気のある目だ。
何があったかは知る由も無いが、急に随分と大人びた印象をうけた。まだ何も話していないのだから、直感なのだろう。
「ああ。オーブは連合と手を結ぶことになった」
「そう……なら、僕にも戦わせてくれ」
「なんだって!?お前、本気で言ってるのか!?」
カガリからすれば信じがたいことだった。
「うん。僕は、オーブの人々を守りたいんだ」
「なら技術屋でもやればいいじゃないか。お前は戦争には向いていないよ」
「それも考えたんだけどね。僕には戦える力があるんだから、戦わなきゃいけないと思うから」
――危険だ。カガリは瞬間的にそう思った。
そんな強迫観念じみた考えに縛られているようでは、いつか必ず破綻する時が来る。
「……なら、ひとつだけ聞いておく」
「なに?」
カガリはキラとはっきりと向かい合い、刺すような視線を向けて言った。
「おまえは、アスランと戦場で会った時銃を向けられるのか?」
「それは……」
アスランはプラント側についていたのだから、いざとなればMS乗りとして戦場に出てくるだろう。
それについてはなんとなくだが確信があった。自身の考えに嫌悪感を感じながらも言葉を吐く。
「それができないのならだめだ。足手まといになる」
その研ぎ澄まされた刃のような質問にキラはいくばくか逡巡した後、答えた。
「……彼が、カガリを悲しませるのなら、僕は彼でも、アスランでも討つよ。これでいいかい?」
カガリは面食らった。ここまでの意思を持った台詞を吐かれるとは思ってもみなかったからだ。そんなキラが頼もしくもあり、恐ろしくもあった。
「……そこまでの覚悟があるんだったら、私ももう何も言わん。あれを使え」
「あれって?」
「私のストライクルージュだ。旧式の機体ではあるが、機体のチューンナップは最新の技術を用いている。お前ならそっちの方が他のMSより扱いやすいだろう」
「だけど、それはカガリのじゃないか」
「私がいいと言っているのだから構わない。ただしお前はその瞬間オーブを背負うことになる。その責任をとれるんなら、格納庫にいるだろうエリカと話してこい」
カガリからのわざとらしく重々しげに告げられた言葉に、キラは苦笑した。
「うん、わかった。ありがとう」
そうして去っていったキラを見送りながら、カガリは呆れたような、安堵したような不思議な気持ちになっていた。
(……さて、あとはあいつの艦に話をしてこなきゃあな)
カガリは踵を返すと、ミネルバを送り出すための支度に取り掛かった。
以上です。今回は短め。あんま話動いてませんね。
シンが出てないですが次回はミネルバ側メインの話なのでお待ちを(´・ω・`)
名前とかタイトルとか入れてくれぇぇぇぇ
>>160氏トリップは必要だと思うよ、ウン
作品はGJ!プラントに戻ったラクス達、復活するキラ、シンへの可能性などwktkします。頑張ってください!
あと省いてしまった前半部分ですけど
・アーモリー・ワンでの議長vsラクス(新型Gについて)
・議長の手駒となったアレックスvsザラの遺志を継ぐサトー
・キラの苦悩 etc……など面白そうな部分もあると思うので、機会があったら是非書いてみてください
>>160 コテ、トリの不備はあれど、SSの中身は非常にGJでwktkの一言。
キャラクタの精神年齢が高く感じるのは、それぞれの分をわきまえて
行動しようとしてるからに見える。
ストライクルージュを駆ることになり、図らずもオーブの旗を掲げる
ことになったキラの先がとても楽しみに思える。
乙。
204 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/18(木) 20:12:27 ID:Rt6S7ktp BE:607668645-2BP(0)
「敵モビルスーツ展開!」
「シウス、トリスタン、イゾルデ起動。ランチャー1、2、全門パルシファル装填!」
「ええい! 数ばかりゴチャゴチャと!」
「落ち着け、ルナマリア。俺とルナマリアで敵を撹乱する。残りは防御! できるな!?」
「「はい!」」
ルナマリアは戦闘機型になって飛び回る。
15機ほどが向かってくる。残りの半分がミネルバに向かう。
「くそっ!」
「ルナマリア!」
「なんです!?」
「10機は俺が引き受ける。残り5機、やれるな?」
「もちろん! やりますとも!」
ルナマリアはM106 アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を連射する。
「5機くらい!」
「どうします? 我々も浮上してバビを出しますか?」
「今浮上しても攻撃に遭うだけだ」
ニーラゴンゴの艦長は副官の進言を否定した。
「ソナーに感! 数3!」
「なに!?」
「早い!これはモビルスーツ……ディープフォビドゥンです!」
「迎撃! グーンの発進、急がせい!」
8機のグーンが3機のディープフォビドゥンを迎え撃つ。
「く、たかが3機ごとき!」
「隊長、数が!」
赤道連合のディープフォビドゥンの乗員が悲鳴を上げる。
「志願してきたんだろうが! ぶち当たれ! 家族の仇だと忘れたか!」
「はいぃい!」
205 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/18(木) 20:13:59 ID:Rt6S7ktp BE:1063419375-2BP(0)
水柱が上がる。
「ミネルバ! 今のは!?」
アスランが問い合わせる。
「地球軍水中モビルスーツ! ニーラゴンゴのグーンと交戦中」
シンが答える
「ぇ!」
「でも相手は3機よ」
タリアが安心させるように言う。
「ニーラゴンゴの水中隊が対応します。それより敵の拠点は? そちらで何か見える?」
「いえ、こちらでも何も。しかし……」
「こいつを! こいつさえ落とせば!」
「うわぁぁ! エリザベース!」
「ザフトめ! 妻と子の仇! うわぁぁ!」
「く……」
「対空砲急げ! ええい! ここまで追いやられるとは! 残りのモビルスーツも出せ! 作業に当たっている民間
人の避難急がせろ!」
基地指令が叱咤する。
「こんな事なら……友好を深めるなどと言ってわざわざ非効率なのに彼らに基地設営を手伝わせるべきではな
かったかもしれませんね。民間人に被害が出るかも」
副官が、泣き言を言う。
「未来を予知出来る者などいやせんさ。それより、急がせろ! 民間人に被害が出たら、我らの恥だぞ!」
「何!? ん?……基地? こんなところに……建設中か? あ! まさかここの民間人……」
地元の住人だろうか、土嚢を自らの身体で運び、つるはしを振るっている。
ルナマルアは基地に降り立った。
「何だって言うのよ! まさか強制労働!? 許さない!」
セイバーの機体に銃弾が当たる。
対空砲? そんなの!
ルナマリアは片っ端から砲やハンガーを射撃する。
フェンスを大きく押し曲げる。
「さあ、今のうちに逃げ出して!」
206 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/18(木) 20:15:00 ID:Rt6S7ktp BE:1640703896-2BP(0)
「やらせはせん、やらせはせんぞお!」
「ザフトの奴等だ! やっちまえ!」
「夫の仇!」
「父ちゃんの仇だ!」
「なに……? なに? これ?」
民間人が、機関銃を持って、セイバーに撃ってきていた。
作業に当たっていた者が……ルナマリアが救おうとした者達が、銃を持ってルナマリアに向かってくる。
女子供が、銃を持ってセイバーに撃ってくる。
「ルナマリア!」
「何なのよ! なんで民間人が撃ってくるのよ! なんで!?」
偶然だろうか、バシッとカメラに銃弾が当たる。
「いやぁーーー!」
ルナマリアはCIWSを彼らに向かって乱射した。正面にいた女子供が弾け飛ぶ。
「あああーーーー!」
「落ち着け、ルナマリア! そこから離れろ!」
「くそう、仲間の仇だ! 届けぇぇぇぇ!」
たった一機残ったディープフォビドゥンがニーラゴンゴに突っ込む!
「艦長、船殻にダメージ!」
ニーラゴンゴのオペレーターが悲鳴を上げる。
「やむを得ん! 緊急浮上! 浮上と同時にバビ隊発進させろ!」
「くぅぅぅ……やられちまったか……何? 潜水艦、ちょうどいい! 道連れになってもらうぜ!」
一機のウィンダムが煙を吐きながら浮上してきたニーラゴンゴに突っ込む!
「ウィンダム、突っ込んできます!」
「回避ー!」
「ミサイルが!」
「艦長!」
アーサーが言った。
「ニーラゴンゴ、撃沈されました。その寸前に一機のバビ発射確認」
「……そう。こちらの指揮下に入るように伝えて」
「はっ」
207 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/18(木) 20:16:02 ID:Rt6S7ktp BE:1914154979-2BP(0)
戦況は、アスラン、気を取り直し、還したルナマリアが敵15機を引き付け、防御に成功しつつあった。
「は! 地球軍の連中なんてちょろいぜ!」
「馬鹿! 出過ぎるな! タケダ!」
「なんの……うわぁぁぁ!」
タケダのバビは被弾して海上に墜落して行った。
「タケダの……馬鹿野郎!」
海戦は終わった。タケダのバビがミネルバが失った唯一の人材だった。
『ミネルバ、着艦許可願います』
バビのパイロットから通信が入る。
「ニーラゴンゴの生き残りですよ、艦長」
「すぐに降ろしなさい。そのくらいも判断できないの? アーサー? それからニーラゴンゴのグーンの乗員の収容急いで!」
「はいぃ!」
「やあ。君達。すまんが世話になるよ」
バビから降りてきたパイロットは言った。
「あ、ニーラゴンゴは……あれ? タケダ……さん? まさか幽霊? 足が……あるし?」
タケダにそっくりな男にマユが恐る恐る言った。
「戦争でしょ? 気にしないの。あ、俺はセイジ。セイジって呼んでくれ」
「はぁ……」
208 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/18(木) 20:16:40 ID:Rt6S7ktp BE:820352939-2BP(0)
アスラン、ルナマリア達もミネルバに帰還した。
ぱしっと言う音が響く。
「戦争はヒーローごっこじゃない! 自分だけで勝手な判断をするな!力を持つ者なら、その力を自覚しろ! 基地
を見つけたからといって勝手に攻撃していいもんじゃないんだ! こちらが泳がせておいた基地かも……」
「アスラン……」
アスランから頬を叩かれたルナマリアは泣いていた。
「な、なんだ?」
「なんで! なんでです!? 自分は民間人を助けようと……それが、その民間人が、女性も、子供も銃を撃って
きて、私仕方なく……うわぁぁぁぁん!」
「……泣くな」
抱きついてきたルナマルアをアスランは抱きかかえる。
子供にするように、優しく背中を撫でてやる。
「恨まれてたのかもな……赤道連合はユニウス7の落下で被害が大きかったと聞く」
「……」
「ほら。もう泣くな。な?」
「は、はいぃ」
アスランはルナマリアの涙を拭ってやる。
その様子をマユはじぃっと見つめていた。
「……ほら、ルナ、泣かないの。アスランさんも迷惑してるでしょう?」
マユの言葉に巧妙に隠された棘が混じる。
「あ、マユ」
「い、いやぁ、そんな事は」
「じゃ、アスランさん、しっかり休んでください。大活躍だったんですから!」
「あ、ああ」
そのマユの強い口調に気おされるように、アスランは下がっていった。
209 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/18(木) 20:18:24 ID:Rt6S7ktp BE:1367253959-2BP(0)
『このデモによる死傷者の数は既に1000人にのぼり、赤道連合政府は……』
『18日の大西洋連邦大統領の発言を受けて、昨日、南アフリカ共同体のガドア議長は……』
『この声明に対しプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルは昨夜未明、プラントはあくまでも……』
オーブを脱出したアークエンジェルは海底に潜んでいた。
「毎日毎日、気の滅入るようなニュースばかりだねえ」
バルトフェルドがぼやく。
『ユーラシア西側地域では依然激しい戦闘が続いており、ユーラシア軍現地総司令官は周辺都市への被害を抑止
するため、新たに地上軍3個師団を投入する声明を発表しました』
「なんかこう、気分の明るくなるようなニュースはないもんかねえ?」
「水族館で白イルカが赤ちゃんを生んだとか、そういう話?」
マリューはいたずらっぽく言う。
「いやあ、そこまでは言わんよ。しかし、何か変な感じだな。プラントとの戦闘の方はどうなっているんだ。入って
くるのは連合の混乱のニュースばかりじゃないか」
「プラントはプラントでずっとこんな調子ですしね」
「ん?」
モニターにはラクスそっくりの人物が明るいテンポの曲を歌っていた。
『勇敢なるザフト軍兵士の皆さ〜ん! 平和の為、わたくし達もがんばりま〜す! 皆さんもお気を付けて〜!』
「皆さん、元気で楽しそうですわ」
「ラクス、これで、いいの? このままにしておいて」
キラが不機嫌そうに言う。
「……」
ラクスはキラから表情が見えない位置で、氷のような冷たい視線を画面の偽ラクスに浴びせていた。
「そりゃ、何とか出来るもんならしたいけどねえ。だが、下手に動けばこちらの居所が知れるだけだ。そいつは現状
あまりうまくないだろ?匿ってくれているスカンジナビア王国に対しても」
「ええ、それは」
「……いいかげんに、私をオーブに戻せ。オーブが心配だ。いつまでもこうして潜ってばかりもいられないだろ。
お前達の事はうまくごまかしてやるから」
今まで黙っていたカガリが、口を開いた。」
「だめだよ。今はまだ動けない。まだ何も判らないんだ」
キラは拒絶した。
「そうねえ。ユニウス7の落下は確かに地球に強烈な被害を与えたけど、その後のプラントの姿勢は紳士だったわ。難癖の様に開戦した連合国が馬鹿よ」
「お前達はまだ悪者探しを続けているのか。こいつを倒せば全て良くなると言う様な、ゲームじゃないんだぞ? 現実は?」
「連合国じゃなくてブルーコスモスだろ?」
カガリの発言は無視された。
「まあね。でも、デュランダル議長はあの信じられない第一派攻撃の後も馬鹿な応酬はせず、市民から議会から
みんななだめて最小限の防衛戦を行っただけ。どう見ても悪い人じゃないわ。そこだけ聞けば」
「……」
「お前ら馬鹿だよ。みんな。私はデュランダル議長に会った事がある。利口な人だ。ラクス暗殺? もし彼がやる
ならまったく足がつかないようにやるだろうさ。正規軍にしか配備されてない新型機なんて馬鹿すぎる」
210 :
通常の名無しさんの3倍:2008/09/18(木) 20:19:30 ID:Rt6S7ktp BE:1944538188-2BP(0)
「じゃあ、誰がラクスを殺そうとした?」
「ん?」
「そしてこれじゃあ、僕には信じられない。そのデュランダルって人は」
「キラ……」
「みんなを騙してる」
「それが政治と言えば政治なのかもしれんがね」
「……」
「知らないはずはないでしょうしね。これ」
「それも政治だろう。私も政治家だ。プラントの混乱をラクスの名を利用して収めようとする気持ちぐらい判るさ」
カガリは挫けずに発言する。
「なんだかユーラシア西側のような状況を見てると、どうしてもザフトに味方して地球軍を討ちたくなっちゃうけど」
マリューはカガリを無視した。まるで彼女の言葉が聞こえないかのように。
「お前はまだ反対なんだろう? それには」
バルトフェルドはキラに聞く。このメンバーの意思は、キラにあるかのように。
「ええ」
「ユウナ……」
思わずカガリはつぶやいた。
どうしてる? もう意識は戻ったろうか? きっと驚いているだろうな。ウナトが死んで、私まで行方不明で……。
私はこんなところに軟禁されたままだ。こんな事なら秘密ドックなど提供しなければ良かった。
「カガリ? なに、それ?」
キラが、険のある表情をカガリに向けた。
「カガリは大西洋と同盟を結んだ。アスランの事も、忘れてそいつと一緒になるって言うんじゃないだろうね?」
「馬鹿! 政治と恋愛を一緒にするな!」
アスランも……どこいってんだよ。アスランでもいれば……。何とかなるかもしれないのに。
アークエンジェルで、カガリは一人孤独だった。
クッキーがどうのこうのでjane dow viewから書き込めなくなりました。
解決法知っている方教えてください。
2chの仕様変更
最新版のJaneをダウソすれば問題なくカキコできるよ
GJ!
ラクシズ怖い、超怖い
某所のマルキオに匹敵するくらいに怖いですよ……
そして赤道連合の基地は普通に考えればそうなるよな
タケダのそっくりさんに笑ったよ。投下乙。
金色といいザクレロといい・・・ここはホラーばっかりだなwww
話が通じない恐ろしさか
原作通りに書いて、そこにモブであろうとなかろうと、まっとうなキャラを入れちゃったら、そうなるわな
乙です―
カガリがまだ洗脳されてなくて良かったがこのままラクシズに囲まれてたら洗脳されなくても精神を病みそうだな
カガリ頑張れ超頑張れ
>>217 原作通りだとヘイトって言葉は伊達じゃないな
後、強制労働っぽく見えるけどインフラやら壊滅してるだろうし重機は壊れてるかもしれないし職も失っただろうからって考えると基地建設で民間人雇って使うのも不思議じゃないかも
NJとBTWで経済がズタボロ且つロゴスの手が行き届かない場所だからこそ
住人の生活維持と治安維持(普通は失業率が増えると治安が悪化します)の為の雇用というのもある
どう見ても北斗レベルの強制労働だったけどな…
逃げると撃ち殺すし
それも敵のMSが襲ってきてる状況で
しかしザフトが再就職を世話してくれるかと言えば疑問符をつけざるを得ない
犯罪者や捕虜の強制労働だった可能性はないのかねぇ
それだったら、逃げようとしたら撃つというのも有り得なくはない
>>223 捕虜に強制労働させるのは戦争犯罪だ。
囚人に強制労働させるのは国連人権なんちゃら違反だ。
(日本の懲役刑は職業訓練の一環として実施してるから全然元が取れてない)
>>224 あれ、給料払えば、労働させても良いんじゃなかったっけ?
給料と引換えに働く奴は、雇用者に撃ち殺されても文句言えないのか
モノスゲー職場だな、絶対に働きたくないわ
普通、日本以外の銃規制のゆるい国なら、看守や見張りが小銃持っていてもおかしくないと思うんだが
特に、C.E.は長距離の電波通信が利かなくなったり、エネルギー不足だったり、戦時中だったりと治安悪いし
テロの多いイスラム圏内の途上国の企業とかだとそんなもんだよ
先進国でも銃の所持が許されてるような物騒な国もあるんだぜ
胸ポケットに入れた財布取り出そうとして
コンビニの店員に撃ち殺された事件もあったのう
>>225 強制はアウトのはず。あくまで「任意」で働きたいと言ってるやつに給料払って
働いてもらう、かたち。
>>232 だからまっとーにやってりゃ、刑期より早く出所できるのが普通なのね、初めて知ったわ
統治がソマリアレベルなんだろ、種世界じゃよくあること。
>>233 あ、違う違う。あくまで戦時捕虜の話ね。
でも、懲役刑の場合も確か懲役せずに禁固刑にしてもらうこともできたような?
ただ、禁固されるよりは働いてる方が気がまぎれるから、普通は働く方を
選ぶらしいよ。
もちろんまじめに働けば、反省してるし社会復帰に必要なスキルも身につけてる
ってことで仮釈放は早まるだろうけど。
ただ、罪の重さとか社会的な影響も加味されるから、必ず仮釈放されるってわけ
でもない。
保守
「マハムール基地より誘導ビーコン捕捉しました」
シンが告げる。
「ビーコン固定。入港準備」
タリアはそれを聞いて命令する。
「ビーコン固定。入港準備開始します」
「ふぅ」
ティモール海の海戦からペルシャ湾奥のマハムール基地まで戦闘はなかったが、気は抜けなかった。
皆ほっとする瞬間である。
整備も戦闘準備体制から解かれて、やれなかった事をやってしまおうと活気に満ちる。
『CPU、生化学メインテナンス対チームに伝達。ザクの脳幹冷却システムの交換作業は15時に変更された』
「注文通りセンサーの帯域を変えてみた。確認してくれ」
令は頷くとコクピットに上がっていった。
「あ、アスランさん」
マユがアスランに声をかける。
それをルナマリアは複雑な顔で見つめていた。
――どうにも引っかかるのよね。ルナのアスランさんに対する態度。
――ば、馬鹿言ってんじゃないわよ。叩かれたのよ? 私は?
――その後抱きついたよね? 叩かれた事気にもしないで。
――それは……
――ねぇ、ルナ、好きな人作りなさいよ。レイでもいいし。シンでもいいわ。そしたら、あたし安心できる。
マユとの会話が蘇る。
「ばっかみたい」
ルナマリアは整備に集中した。
「でもいいよなぁ軍本部の奴等。ラクス・クラインのライヴなんてほんと久しぶりだもん。俺も生で見たかったぁ」
ヴィーノがヨウランに言う。
「けど、だいぶ歌の感じ変わったよな、彼女」
「ああ、うん」
「俺、前々から今みたいな方がいいんじゃないかと思ってんだけどさぁ。なんか若くなったって言うか、可愛いよな最近」
「それに今度、衣装もな〜んかバリバリ?」
「そうそう! そしたらさぁ胸、けっこうあんのなあ。今度のあの衣装のポスター、俺絶対欲しい!」
その時、アスランが二人の後ろに現れた。
「「ああッ!」」
「インパルスの整備ログは?」
「……ああっとこれです!」
「ありがとう」
アスランは立ち去る。
「あっはは……」
「はぁ……」
「婚約者だもんなぁ。いいよなぁ」
「ちぇ。ケーブルの2、3本も引っこ抜いといてやろうか? インパルス?」
「聞こえてるぞ二人とも」
アスランが振り向いて、言った。
「あっ!!」
「さっきのも全部」
「「あぁすいません!」」
アスランは苦笑した。
『ナブコムオンライン。コンタクト。メリットファイブ。LHM-BB01ミネルバ、アプローチそのまま』
「コントロール、BB01了解」
ミネルバは無事にマハムール基地に入港した。
『入港完了。各員速やかに点検、チェック作業を開始のこと。以降、別命あるまで艦内待機。ザラ隊長はブリッジへ』
タリアとアスラン達は挨拶と打ち合わせのために艦外へ赴く。
「ミネルバ艦長、タリア・グラディスです」
「副長のアーサー・トラインであります」
「特務隊、アスラン・ザラです」
「アスラン……ザラ……」
マハムール基地の司令が何か思いついたように言う。
「アスランってクルーゼ隊の?」
基地の兵士達もざわつく。
「はい」
「いや、失礼した。マハムール基地司令官のヨアヒム・ラドルです。遠路お疲れ様です」
「いいえ」
「まずはコーヒーでもいかがです?ご覧の通りの場所ですが、豆だけはいいものが手に入りますんでね」
「ええ、ありがとうございます」
「なんだと? アスハ代表が攫われただと?」
「ああ。どうやらそうらしい」
ユウナはアグニス達に告げた。
「見当は付いているのか?」
「ああ……。カガリと一緒に前大戦を戦った仲間がいる。地球連合もプラントの者もいた。戦後、オーブに亡命した者達がいた。
彼らが、行方不明だ」
「では、彼らと?」
「おそらくね」
「代表が進んで着いて行ったと言う事は考えられないのですか?」
ナーエが尋ねる。
「それはない。カガリは責任感のある娘だ。確かに父ウナトが亡くなった後、オーブは世界安全保障条約機構に加盟する事に
なったが、それで失踪するなんて、逃げ出すなんてありえない」
「ウナト様の後任の、マシマ様ですか? 彼は信頼できると?」
「ああ、自分の実力をよく把握し、驕らない人だ。世界安全保障条約機構への加盟についても、自分の力では中立を
守れないと思ったからだ。僕は信頼するよ」
「そうか……」
「これから、君達はまだまだ世界中を回るのだろう?」
「ああ」
「では、頼む。カガリの情報を探してくれ」
ユウナはアグニス達に頭を下げた。
「頭をお上げください。当然、我々も協力されてもらいますよ」
「ありがたい! では、オーブからオブザーバーと言う形で2名随行させたい。……入ってきてくれ」
ユウナの声で2名の者が入ってきた。
「ガルド・デル・ホクハです」
「サース・セム・イーリアです」
「お前達、どうか、探しにいけない僕に代わってよろしく頼む」
二人に向かってユウナは頭を下げた。
「お任せください」
ガルドは答えた。
「状況はだいぶ厳しそうですわね、こちらの」
出されたコーヒーに口をつけながらタリアは言った。
「ええ。流石にスエズの戦力には迂闊に手が出せませんでねぇ」
「はぁ……」
「どうしても落としたければ前の大戦の時のように、軌道上から大降下作戦を行うのが一番なんですが。何故か
その作戦は議会を通らないらしい」
「こちらに領土的野心はない。と言っている以上、それは出来ないって事かしらね」
「いたずらに戦火を拡大させまいとする今の最高評議会と議長の方針を私は支持していますが。ふん、だが、こちらが
大人しいことをいい事にやりたい放題もまた困る」
「と言うと? 何かあると言うこと? スエズの他に」
「地球軍は本来ならばこのスエズを拠点に一気にこのマハムールと地中海の先、我等のジブラルタル基地を叩きたい
はずです。だが今はそれが思うように出来ない。何故か。理由はここです」
「ユーラシア西側地域か」
「ええ。インド洋、そしてジブラルタルがほぼこちらの勢力圏である現在、この大陸からスエズまで地域の安定は地球軍に
とっては絶対です。でなきゃ孤立しますからね、スエズ。なので連中はこの山間、ガルナハンの火力プラントを中心にかなり
強引に一大橋頭堡を築き、ユーラシアの抵抗運動にも睨みを利かせて、かろうじてこのスエズまでのラインの確保を図って
います。まあおかげでこの辺りの抵抗勢力軍は、ユーラシア中央からの攻撃に曝され南下もままならずと、かなり
悲惨な状況になりつつもありましてね」
「しかし逆を言えば、」
アスランは口を挟んだ。
「そこさえ落とせばスエズへのラインは分断でき、抵抗勢力軍の支援にもなって間接的にでも地球軍に打撃を与える
事が出来ると、そう言う事ですね」
「ぉぉ!」
「ま、そう言う事だ。だが向こうだってそれは解っている。となれば、そう簡単にはやらせてはくれないさ。こちらから
アプローチできるのは唯一この渓谷だが、当然向こうもそれを見越していてね。ここに陽電子砲を設置し、周りに
そのリフレクターを装備した化け物のようなモビルアーマーまで配置している。前にも突破を試みたが結果は散々でね」
「ぁぁ! あの時みたいな……」
アーサーはオーブ近海での戦いを思い出した。
「だが、ミネルバの戦力が加わればあるいは」
「なるほどね。そこを突破しない限り私たちはすんなりジブラルタルへも行けはしないと。そう言う事ね?」
「ぇ?ぁぁ……」
「ま、そう言う事です」
「……」
「私達にそんな道作りをさせようだなんて、一体どこの狸が考えた作戦かしらね」
「ん?」
「ま、いいわ。こっちもそれが仕事といえば仕事なんだし」
「ふふ。では、作戦日時等はまた後ほどご相談しましょう。こちらも準備がありますし。我々もミネルバと共に今度こそ
道を開きたいですよ」
「あ……」
甲板に出ていたルナマリアが人の気配に振り向くと、アスランがいた。
「……」
「……」
「どうしたんだ? 一人でこんなところで」
「どう……って事もないですけど」
「最近話しかけて来ないな。気にしてるのか? 叩いた事?」
「いえ、あの時は民間人が敵意向けてきた事の方がショックで」
言える訳ないじゃない! アスランと話すとマユが機嫌悪くなるだなんて。
「そうか。嫌われてはないんだな」
「嫌ってなんか! ……いません」
やばい! 頬が赤くなる!
「そうか。……あー。ティモール海ではなんで君を叩いたかわかるか?」
「その、勝手な事はするなと」
「ああ、それもある。だが……オーブのオノゴロで家族を亡くしたと言ったな君は」
「はい」
「考えなかったか? あの時力があったなら、力を手に入れさえすればと。民間人を助けようと思ったのは代償行為
じゃなかったのか?」
「そうかも、しれませんけど。なんでそんな事言うんです?」
「自分の非力さに泣いたことのある者は、誰でもそう思うさ。多分。けど、その力を手にしたその時から、今度は自分
が誰かを泣かせる者となる」
「……」
「それだけは忘れるなよ。俺達はやがてまたすぐに戦場にでる。その時にそれを忘れて、勝手な理屈と正義でただ
闇雲に力を振るえば、それはただの破壊者だ。そうじゃないんだろ?君は」
「……」
「俺達は軍としての任務で出るんだ。喧嘩に行くわけじゃない」
「はい……」
「ならいいさ。それを忘れさえしなければ君は優秀なパイロットだ!」
「ぁ……ありがとうございます」
「ははは。柄にも無い事言ったかな」
「……アスラン……あの……私……」
「なんだい?」
「……」
「……」
「……」
「……」
あ、何見詰め合っちゃってるんだろう!
「あ、な、なんでもないです! 失礼します」
甲板から艦内へ戻る。
ルナマリアの鼓動はまだドキドキしていた。
「大丈夫か? ラミアス艦長?」
頭痛が起こったマリューをカガリは部屋に送ってきていた。
「ごめんなさいね、いつもはノイマンが送ってくれるのだけど」
「ん?」
ふとカガリはゴミ箱の中を見た。
その、シートに見覚えがあるような気がしたからだ。
あれは……精神病薬じゃないか!
「これ……」
カガリはシートを拾い上げた。精神病薬だ。
「一日どれくらい飲んでいるんだ?」
「寝る前に1シート10錠程度よ」
……! 一時にそれではせん妄などの副作用が起きても仕方の無い量だ! まさかそれを利用して洗脳を……?
「それを飲むとねぇ、よく眠れるのよ」
当たり前だ! 副作用に眠気に注意とある。眠気を起こす薬だ。
カガリは、キラの治療のために何かないかと色々調べた時にその薬の存在を知っていたのだ。
「飲みすぎる危険性は無いか? 依存してしまう……」
「大丈夫よ。その時に飲む分だけ、持って来てもらってるから」
「薬は、誰が持ってきてくれるんだ?」
「え、ノイマンだけど?」
「……」
「カガリさん?」
「いや、なんでもない」
あんな薬飲まされてたまるものか! 何とかしなきゃ……
カガリは焦り、決意した。
続く。
オーブからもアキダリアにオブザーバー参加です。
GJ!
薬やってんのかよwww
GJ!
これって、ブーステッドマンとかエクステンデッドの扱いと何が違うんだろう・・・?
そのうちグッジョブじゃなくてグロジョブに変わりそうな悪寒・・・
GJ!
やってることがまんま新興宗教じゃねーかwww>ラクシズ
GJ!
ノイマン……だと……!?
今後の展開を考えるだけでdkdkwktkが止まんないぜ!
GJ!
怖え、オーブにいたころには心を病んだ(今でも病んでる)キラを真面目に心配していた、常識人だったのに。
GJ!
ノイマンとは予想外過ぎたw
奴の正体は・・・。
フォースがある世界ならなんでもいそうだな。
マリューの洗脳が着々と進んでいる! こええ。
すげえなんという洗脳。マティスがアッシュに施していた洗脳より酷いぞ。
意外!
それは薬物洗脳ッ!!
逃げ出そうとしたら無理やり薬を飲まされそうだな
食料とか飲み水は大丈夫なんだろうか?
ラクシズにはホラーが似合うなw
GJ!
ノイマン……これは予想外……!
しかし鳥頭ではないカガリは面白いな。
お馬鹿じゃないカガリ自体が洗脳された結果じゃないかとか思えてきたw
マトモ過ぎてある意味怖えぇ
つまり洗脳によって裏返ったということか
精神病薬ってのがリアリティありすぎてかえって怖いな。
薬はポケットか小物入れに入れてトイレに行った際にまとめて処分か?
一応は身内(?)なのでまさかトイレにまで監視カメラとかは付かないだろうし
>>254 それは何処の地球教ですか?
やってる事がまんまだな。
GJ、ユウナの台詞が鳥に願うような儚さが感じた
しかし、魔乳のくだりで某のフリゲーを思い出した(それなりにトラウマ)
>>259 飲む分だけ持って来てもらってるらしいから、飲み終わるまで監視してるんじゃ……
一回でも飲んじまえば後は済崩し的に自分から服用する様になって行くそうだからな……
ユウナの先に協力を取り付けてから随行員2名を付ける、断れない流れを作り出す手腕に感心したw
しかしクスリやってるって設定作るのは、さすがに行き過ぎてないか?
いや、まだ組織的犯行かどうかとか、事情がわからないんでアレだけど
別にいいんじゃないか?
実際本編見てると洗脳か薬物でもやってるんじゃないかって勢いでラクシズの思想が
洗脳じゃないよ。心を落ち着けて何が大切かをじっくり考えなおして貰っているんだよ。
新興宗教の手口だなw
薬物じゃないよ、ちょっと心を落ち着かせて幸せになれる栄養剤だよ
実はただの栄養剤だよ、表れてる効果はただのプラシーボ効果だよ。
あれはただのビタミン剤だよ、カガリは雛見沢症候群にかかってるから疑心暗鬼になってるだけだよ
_,ィ、 ,r、__
,.ヘー'´ i `´/ `i_
/ヾ、 ヽ、 i / /ヽ
_ィ、〉 > ´ ̄  ̄ ` く ,ゝ、
}、 ,>'´ 、 ヽ./`ヽ
┌! / / i 「`i ヽヽ ヽ }
Y ! | | l i i l i ',__,.ゝ
,' | | | !l l | l l !
i ! | | | | j___j | |i i!
|i! l ,.|‐T丁i! ハlj, --!`トlノ、||
| ! ! レ'i´`j "i´ `iヽ, i || _
| l |i iバ__ソ L__ソ /.ノ |! _ヽ)
| | |l |、//// ' ///// |! |i ヽ)
!ハ |! |,ゝ' ´ ̄ ̄ ` く レy'|!
__,ノ レ'ヽiハ / \}'´ ̄ `ヽ、
ィ´ ̄/ ,べY このスレは Y`i__ \
〉/ / , 、ヽ マルキオ導師に /_`ヽ\ \
,ィ'ん、 / ! '´__ ヽ 監視されている /´__,.` ', \ ァ'`
`ヽ、/ー' /! __`ヾ! レ'´ _,. ! \ i
/ー-ィ、 ィ__! ___`フ / ヽ二 /7 _i弋
/ 辷j ! ヽ / / / / } j´ 〉
ヽ、 冫 ヽ__ュ_y\ / / /ヽヘ/え´ /
\'´` `}ー-、_,ゝくi ヽ、 ____ ,. イィ_,、 __う'´__/
, `>ャ,`Yー-‐'^ |ニ=ー- ー-/ `^7 ,ゝ、ヽ
/// l ! | / } / | iハ_j
座布団五枚ですねわかりました
>>274 座布団を持って行くのに何故に座布団5枚発言?
薬の半分は導師のやさしさで出来ているんだよ。
そういえば某スレで( ´∀`)なアスランがいたなぁ
「わかるけど……君の言うこともわかるけど……」
「そう?じゃあ気を付けてかえるんだぞ( ´∀`)」
「でも今カガリは泣いているんだ!」
「でも俺はいま慰められないからなぁ( ´∀`)」
「こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ!
何故君にはそれがわからない!なのにこの戦闘もこの犠牲も仕方のないことだって、全てオーブとカガリのせいだって、そう言って君は討つのか!
今カガリが守ろうとしているものを!」
「今出てこなかったらミネルバやられたから守れてたのになぁ。
おかげで俺達は助かったけど( ´∀`)」
「なら僕は君を討つ!」
「なら俺は君を堕とすよ( ´∀`)バイバイ」
こんな感じだった
うわあったなそんなスレw
結構好きだったよw
だがスレのタイトルは「もしシンが冷静だったら」だった気がするぜw
埋め荒らしに完膚なまでに叩き潰されて、再建されていない・・・
レイのヘッポコぶりが最高だったのに・・・w
確かハイネが(゚∀゚)でルナが(`・ω・´)だった気がする
あとストーカーなネタスレでオクレ兄さんとシンが意気投合してたのも面白かったな
にちゃんのスレッドみたいな所でシンが人生相談してるやつ
俺は凸ミリスレが好きだったw
凸がアガーイで脱走するやつw
>>281 シンとオクレ兄さんが意気投合して戦場でシンがカオスを応援するんだよなwww
ステラの話に異様に食いついたりwww
「もし3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら」スレの六馬鹿&ドミニオン組ネタ、
あれ好きだったんだがなあ…
スレの末路はなりきりとSSクレクレが大量に湧いて悲惨なものだったが
今は武力介入スレでその頃の空気を懐かしんでる
よし、ドアに挟んで置いた髪の毛には異常はないな。
カガリは安心した。
寝ている間に何かをされる事がここしばらく一番の恐怖だったのだ。
しかしこれでは……神経が参ってしまうな。なんとかして早くここから出ないと。
あらためてカガリは決意した。
「間もなくポイントです」
「エコーからのシグナルは?」
ラドルは聞いた。
「まだです」
「カーゴハッチの用意はいいわね?」
「はい!」
「ポイント通過後はコンディションをレッドに移行します。パイロットはブリーフィングルームへ集合」
「はい」
「けど、現地協力員て、つまりレジスタンス?」
ルナマリアはマユに聞いた。
「まあそういうことじゃない?だいぶ酷い状況らしいからね、ガルナハンの街は」
その時、一人の少女が案内されてきた。
「あ、子供……?」
「……」
レジスタンスらしき少女は黙ってきっとルナマリアを睨んだ。
「着席。さあいよいよだぞ。ではこれよりラドル隊と合同で行う、ガルナハン・ローエングリンゲート突破作戦の詳細を
説明する。だが知っての通り、この目標は難敵である。以前にもラドル隊が突破を試みたが……ぁぁ……結果は
失敗に終わっている。そこで今回は、アスラン」
「え?」
「代わろう。どうぞ。後は君から」
「ぁぁ……はい。ガルナハン・ローエングリンゲートと呼ばれる渓谷の状況だ。この断崖の向こうに街があり、その
更に奥に火力プラントがある。こちら側からこの街にアプローチ可能なラインは、ここのみ。が、敵の陽電子砲台は
この高台に設置されており、渓谷全体をカバーしていて何処へ行こうが敵射程内に入り隠れられる場所はない。
超長距離射撃で敵の砲台、もしくはその下の壁面を狙おうとしても、ここにはモビルスーツの他にも陽電子リフレク
ターを装備したモビルアーマーが配備されており、有効打撃は望めない。俺達はオーブ沖で同様の装備のモビル
アーマーと遭遇したな?」
「ぁ!」
「はい!」
「そこで今回の作戦だが……ミス・コニール」
「あ、ああ。ここに……」
図が映し出された。
「本当に地元の人もあまり知らない坑道があるんだ」
コニールが説明する。
「中はそんなに広くないから、もちろんモビルスーツなんか通れない。でも、これはちょうど砲台の下、すぐそばに
抜けてて、今、出口は塞がっちゃっているけどちょっと爆破すれば抜けられる」
「モビルスーツでは無理でもインパルスなら抜けられる。データ通りに飛べばいい」
「ええ!? そんな、真っ暗闇の中を行くなんて!」
マユは驚きの声を上げた。
アスランはそちらを向くと微笑んで言った。
「俺を信じろ。信用できないか?」
「い、いえ……」
「君達が正面で敵砲台を引き付けろ。敵のモビルアーマーが必ず出てくるはずだ。俺は坑道から奇襲してそいつを
倒す。盾さえなくなれば……攻略は可能だ。なんならお前達だけで攻略しちまってもいいぞ」
冗談めかしてアスランは言った。
ザフト軍は再びガルナハン・ローエングリンゲートの攻略に向かう。ミネルバと共に。
「ルナマリア達は? じき作戦開始地点よ? アーサーは? 何をしてるの?」
「ぁはい。間もなくポイントB。作戦開始地点です。各艦員はスタンバイしてください。トライン副長はブリッジへ」
「ん? なんだい? ミス・コニール?」
なにかいいたそうなコニールにアスランは聞いた。
「前にザフトが砲台を攻めた後、街は大変だったんだ。それと同時に街でも抵抗運動が起きたから」
「ぁぁ……」
「地球軍に逆らった人達は滅茶苦茶酷い目に遭わされた。殺された人だって沢山いる。今度だって失敗すれば
どんなことになるか判らない。だから、絶対やっつけて欲しいんだ!あの砲台、今度こそ!」
「……」
「だから……頼んだぞ! うぅぅ……」
「任せろ」
アスランは優しくコニールの肩に手を置いた。
「俺達は勝つ!」
「なぁ、キラ、戦争を止めるにはどうすればいいんだろう?」
「うーん、むずかしいよね」
「オーブ軍はさぁ、なんとか巻き込みたくないよな? お前もそう思うだろ?」
「うん」
「また、オーブ本土で戦なんてごめんだ。お前達と一緒だった子供達もどうなるかわからん」
「うん、そんな事には絶対させない! 僕にはフリーダムがある!」
「前は、だめだったろ? アスランのジャスティスまで居てさ」
「あ……」
キラがうつむく。
「国元でタツキ・マシマがうまくやってくれるといいんだが……」
「マシマ家なんて! 地球連合と同盟を結んだじゃないか!」
キラは怒った様子を見せた。
「そうだよな。それを思うとウナトはうまくやったもんだ。よく中立を守ってくれてたよ。本当に彼を失った事はオーブ
に痛手だな」
「そうだね」
「とにかく、何か考えようよ、なんとかなる。キラ。今までもそうだった。そうだろう?」
カガリはキラの怒りにまともに対応せず、受け流す。今までだったら言い返していただろうが。そして気安そうに肩に
手を置く。微笑みかける。
「うん、カガリ!」
カガリは、乗員と積極的に、気楽な打ち解けた様子で話すようになっていた。
気づかれてはいけない、気づかれては……。仲間になったと思わせなければ、どんな薬を使った洗脳が待っている
かもしれないのだ
カガリの精神は、外見とは逆に非常に注意深く臆病になっていた。
キラと話すのは基本的に楽だった。病人だと認識していればいいのだ。病人に対するように話せばいい。それに
なんと言っても姉弟。よく話すのに疑いの目を向けるものは居まい。
「あら、お話ですの? 混ぜてくださいな」
ラクスだ!
カガリの警戒モードが最大になった。背中に冷や汗が流れる。
こんな事! 国を背負って立つ重圧に比べれば! サハク姉弟を見習え!
カガリは更に父ウズミやウナトを思い出し、心を奮い立たせ、なんでもないように言った。
「ああ、オーブ軍は、なんとか戦闘に巻き込みたくないなってさ。ラクスも、そう思わないか? 地球軍とザフトの戦い
にオーブが巻き込まれるのは、私は嫌だ」
「ええ、その通りですわね」
微笑を作ってカガリはラクスに話しかける。
注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ注意しろ。
緊張するな汗をかくなゆったり構えろ微笑を作れ。
その光景を外部の者が見たら、仲のよい友達が3人おしゃべりしているとだけ映ったろう。
「ポイントBです」
「よーし、作戦を開始する。ワグリー、ミネルバに打電。モビルスーツ隊発進準備」
「インパルス発進スタンバイ。パイロットはコアスプレンダーへ。中央カタパルトオンライン。気密シャッターを閉鎖
します。中央カタパルト、発進位置にリフトアップします。コアスプレンダー全システムオンライン」
シンがアナウンスをする。初めての中央カタパルトの使用だ。
「ブリッジ遮蔽。対モビルスーツ戦闘用意。インパルス発進後、ヘズモンド、ワグリーの前に出る」
「シウス、トリスタン、イゾルデ起動。ランチャーワン、セブン、1番から5番、全門パルシファル装填」
『X23Sセイバールナマリア機、発進スタンバイ。全システムオンラインを確認しました。気密シャッターを閉鎖します。
カタパルト、スタンバイ確認。レイ・ザ・バレル、ブレイズザクファントム発進スタンバイ。全システムオンライン。
発進シークエンスを開始します。ハッチ開放。射出システムのエンゲージを確認。カタパルト推力正常。進路クリアー。
コアスプレンダー発進、どうぞ』
「アスラン・ザラ、コアスプレンダー出る!」
『カタパルトエンゲージ。チェストフライヤー射出、どうぞ。レッグフライヤー射出、どうぞ』
チェストフライヤーとレッグフライヤーがコアスプレンダーの後を着いて行く。
『進路クリアー。セイバー発進、どうぞ!』
「ルナマリア・ホーク、セイバー、出るわよ!」
「レイ・ザ・バレル、ザク、発進する!」
「マユ・アスカ、ザク、行きます!」
「ショーン・ホワイト、ザク、出る!」
「ゲイル・リバース、バビ、行きます!」
続いてセイジのバビも発進していく。
「よーし、展開!」
「上昇。タンホイザー起動。照準の際には射線軸後方に留意。街を吹き飛ばさないでよ。モビルアーマーを前面に
誘い出す」
「はい! タンホイザー照準、敵モビルスーツ群!」
「フライマニ兵装バンク、コンタクト。出力定格、セーフティー解除」
「てぇ!」
「うぅ……」
衝撃波が収まった時、ミネルバが見たのは敵モビルアーマーに守られて無傷な敵砲台であった。
「行くわよ! できるだけ引っ掻き回す!」
「「了解!」」
「敵砲台、本艦に照準!」
「機関最大! 降下! 躱して!」
「はい!」
敵砲台から陽電子砲が放たれる。
「うぅ……」
「ぁ……」
「この隙に!」
ルナマリアは敵モビルスーツを掻い潜り、敵砲台を狙う。
敵モビルアーマーが下がっていく。
その時! 爆発が起こった!
「アスラン!」
敵砲台至近からコアスプレンダーが飛び出す。そして、次々に合体し、インパルスになる。
「うおーー!」
アスランはM71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフを取り出し、操縦席らしき所を、エンジン部分らしき所
を狙い、敵モビルアーマーに突き刺す! 切り開く! そして開いた破孔に胸部のCIWSをぶちかます!
敵モビルアーマーは機能を停止した。
「ミネルバ! フォースシルエットを!」
敵モビルアーマーを蹴り落としながらアスランは叫ぶ。
敵砲台は地中に収納されていく。
アスランはそれにかまわず発射されてきたフォースシルエットと合体する。
「ああ!?」
ルナマリアは敵砲台にまっすぐ突っ込もうとする。
「ルナマリア、砲台なんかほっとけ! すぐに退避しろ! ミネルバ! 俺達が退避したら陽電子砲を敵砲台にぶち
かませ!」
アスランがルナマリアを止める。
ルナマリア達は退避していく。
そして――ミネルバから陽電子砲が放たれる!
「うぅ……」
土煙が晴れた時、砲台があった山頂は消滅していた。
「ようし、ラドル隊とともにガルナハンの解放に向かう」
「「了解」」
……だが、ルナマリア達が戦う事はなかった。レジスタンスが蜂起して、地球軍は撤退して行ったのだ。
「連合は皆殺しだ! 一人も逃がすな!」
ガルナハンの町の者達は、狂喜して、逃げ遅れた地球軍兵を追い回した。なにしろ逃げ遅れた地球軍兵士のその
中には昨日まで傍若無人に振舞って憎まれていた者達が多く含まれていたのだ。
『ご苦労だったわね、アスラン。あとはラドル隊に任せていいわ。帰投してちょうだい』
「……」
『どうしたの? アスラン?』
「地球軍の撤退が早すぎます。町に誘い込む罠かも知れません。町の周囲に気をつけていてください」
『わかったわ。あなた達も気をつけて帰って頂戴』
「はい」
「……アスラン」
ルナマリアがアスランに声を掛けてきた。
「どうした? ルナマリア」
街のあちこちで、地球軍の軍旗が焼かれたりしている。
……嫌な物を見てしまった。
「アスラン、あれ、地球軍の人達が、殺されてる……いいんですか? ガルナハンの人たちにひどい事してたって
言っても。裁判も無しに、こんなリンチ」
「……今は、しかたないだろう」
アスランは苦い声で言った。
「ここの人達にとっては、ザフトも連合もよそ者でしかない。なにかあれば彼らは敵に回る。……だが、この事は、
ラドル隊に話をしておく。地元の人と繋がりを保っていたラドル隊から言ってもらう方が良いだろう」
「了解。じゃあ、帰艦しましょう」
「ああ」
ルナマリア達はモビルスーツから降りる事無しにミネルバへ向かった。
みんなに担ぎ上げられて笑っていたコニールの笑顔が、ルナマリアには素直に喜べなかった。
「ふーん、なるほどねぇ」
地球軍がガルナハンの街中に仕掛けた監視カメラ、近くの高台に設置した望遠カメラ、そして無人偵察機グローバ
ルホークから送られて来る画像を見ながら、ネオは呻った。
「こりゃまた、ジブリール殿が喜ぶかな? いいネタが出来たと。ま、やられてる奴らは自業自得だけどね」
だれが思いつくだろう? 逃げ遅れさせられた者達は皆部隊でも鼻つまみ者だったと。
地球軍にとっては懐が痛む話では全然なかった。
ネオは、自分の謀略のもたらした結果を眺め続ける。
しばらくの後、ネオはガンバレルユークリッドを発進させた。
「艦長! 東北東方面にアンノウン急速接近!」
「なーに? 警戒態勢に入れ!」
「速い、速いです!」
「迎撃体制に入れ! コンディションレッド発令! モビルスーツは?」
「間に合いません!」
「あんたらの行為が気に入らないんでね、予定には無かったが攻撃させてもらう! まったくビクトリア大虐殺の時
と変わってないよなぁ! あんたらは!」
それは、あるいは謀略のために犠牲にした者達への贖罪行為だったのかもしれない。
ネオはミネルバにまっすぐ向かい、すれ違い様に本体の機関砲とビーム砲、ガンバレルのビーム砲を叩き込む。
「ふん、今はこれで済ませてやる。仮初めの勝利に浮かれていろ。ガルナハンなんぞすぐに取り返してやる!」
ネオは去って行った。
この攻撃による機関部付近の損害が、この戦いで唯一ミネルバが受けた損害であったが、その修理には3日を要
す、意外に大きな損害であった。
「アスランの警告が無ければもっと損害を受けていたかもしれないわね」
「あれは、ミネルバを狙った罠だったのでしょうか」
アーサーがタリアに尋ねた。
「うーん、そう言う感じの攻撃でもなかったけど。それにしても……」
タリアはため息をついた。
「なかなか完勝させてくれないものね、地球軍も」
ここはローマ周辺。ユニウス7の落下で、ローマは不可思議にも何の被害も受けなかったが、周辺の街にはかなり
の被害が出ていた。
「まぁ、ディアゴの知り合いの方ですの?」
「あ、ああ……そうでございます〜」
ディアゴはロウを見るなりセトナに向かって土下座した。
「まぁ、どうしたんですの?」
「実はそいつ、地球降りる時に俺のモビルスーツもってっちゃってさー」
「まぁ! いけませんよ、ディアゴ!」
「お許しをー!」
「まぁ、いいっていいって。返してもらえりゃ。役に立ったろ、あいつ」
「ああ、大いに役に立った。おかげでセトナ様に会えた。礼を言うぞ。テラナー」
「へへ、そう言ってくれりゃ、ジャンク屋冥利に尽きるぜ! アグニス達に聞いたよ。お前、この人を守るんだろう?」
「ああ」
「じゃあ、俺の持ってきたシビリアンアストレイジャンク屋ギルドカスタムやるよ。マーズジャケットも付けられるぞ」
「いいのか?」
「ああ。セトナ様は被災者のために頑張ってる。俺、そう言う人みると応援したくなってな!」
「ありがとう! お前はいい奴だ!」
「おーい」
ひょこっとジェス・リブルが顔を出した。
「あら、ジェスさん、どうしましたの?」
「おおー! ジェスじゃねえか! 元気でやってるか?」
「ああ、おかげさまで! ロウもここに来たとはなー」
「まぁ。ロウさんともお知り合いだったのですね。あらら、そう言えばお話はなんですの?」
「あの、ラクス・クラインが黒海沿岸の都市ディオキアに来るんだってさ。それをちょっくら取材して来るわ」
「まぁ」
「良かったらあんたも行くか?」
「いいえ」
セトナは首を振った。
「興味はありますけど、今は被災者の救援の方が大事です。ラクスさんとは、もし出会う運命ならまた出会えましょう」
続く。
カガリが神経衰弱になりそうな状況が続きますが多少はテレビ本編より強くなっているでしょうか?
初めてインパルスの分散発射です!
ローエングリン攻略。本当なら、地球軍が知らない通路なんて無いと思うし、チェストフライヤーやレッグフライヤー
が飛ぶのも?ですが。
戦法ももっと考えられたと思うんですが基本本編準拠で。
別にモビルシーツで砲台倒す必要なんて無いんです。ゲルズゲーさえどうにかすれば。
ユークリッド、お披露目です。活躍の始まりー♪
GJ!
なんかカガリのSAN値が下がりっぱなしだー!?
このままカガリが狂っていくような気がする…
気を強く持て。国民の為にも
>ローマは不可思議にも何の被害も受けなかった
さすがはシスwww
GJ!
流石老魔法王猊下、無敵のフォースだ!
そしてカガリが福本作品並に追い詰められてる!?
現在は黒澤状態のカガリはアカギクラスに進化できるのか?涯のような不屈さを得れるのか?出来る、出来るのだ!
wktkしながら次回も待ってる
もしダガーがストライクダガーのコクピットがリニアシートで
性能がゲイツ並で教育型コンピュータ採用、インジェクションポッド
搭載だったら・・・
>>298 リニアシート採用ダガーは昔どっかで見たことがあるな
もしも、シンとキラが立場が逆だったら。
そういうスレ、昔あったな。
SEED一話で死ぬのがラスティじゃなくてアスランだったら。
ああ、あれだろ?
キラに憑依したシンが、
キラを誘惑しようと近寄ってきたフレイを見て、
自分みたいに力を求めていると勘違い……一流のパイロットに育て上げる奴。
……一方その頃キラは、マユちゃんの魅力に陥落、ただのシスコンお兄さんと化していた。
>>302 それ、最近になって保管庫のを一気読みしたんだけど、途中で止まってるね。
続きはもうないのかなあ。
ルナパルスの人、帰ってこないかな〜
続きが読みたい・・・
W−Dはもうあきらめるしかないのか。
>>303 避難所生活中に粘着荒らしに潰された……みたいな風だった。
最も、以前のスレで色々あったらしくて、職人さん自身も割と嫌われてた(擁護が全然なかった)っぽいけど。
擁護が全然ない=嫌われてるってのはちょっと違うかも
好きでも擁護すると余計荒れるから言わないってのもあるよ
荒らしは大多数の意見に見せかけて潰しに来るから
シャア板はやりたい放題だからな
無差別マルチコピペ常習犯のバカウヨが次々に規制されてる
今のニュースとか政治関連の板が少し羨ましい。
00放送の前半ぐらいとか特に酷かったな……
自分が中華セレブが嫌いになったのはあのころの無差別爆撃のトラウマというのはここだけの話。
>>303 よくは覚えていないが、当時住人だった俺の記憶では確か作者への中傷が原因で撤退してしまった。
ルナ主人公の初期のリスカとかみたいな荒れる設定は見た限りでは無かったのでかなり残念だったなあ。
あと更新停止といえばヤザン……
作者がめったに顔を出さなかったからこのスレかクロススレに移住する間もなく寂れてしまった。
あそこはまとめサイトも独立してたのがマイナス要素だったのか。
マジか!?
Zスレは常駐じゃなかったから気づかなかった。
>>313サンクス。
そういやもしもカナードが主人公だったら、も停止してるな
カナード好きだったし展開面白かったんだが
リアルが忙しくなって作者が忘れてるのではないかと思う例は多いね。
個人的には、個人のサイトなんかで更新できないという理由だけで消しちゃう作者よりは、
放置してある方がマシだと思う。
新しい話を書いてくれると嬉しいのは言うまでもない。
卒業シーズンとか、異動の多い時期に職人が居なくなる?
そら引っ越したりすればネット環境が整うまで書き込めないだろうし。
職場が異動になったら新しい仕事を覚えるまで忙しくて仕方ないだろうし。
環境が変わって忙しくなって更新できなくなるのでやめます、って人多いな
後はジャンル変えたので前ジャンルは撤去
潔いんだろうけど放置しといてくれって思うよ
荒らしに潰されるのも多いよな……
埋め荒らしによる無差別爆撃で多くのスレが滅んだぜ・・・
最近は埋め荒らしのIPを焼くようになったから、落ち着いたけどさ
荒らしに負けて一個未完になってしまったのが残念。まぁ、次作に昇華したからいいけどさ。
そういえば今年半ばくらいまで埋め立て荒らしばっかだったな
馬鹿ピンク・・・
たまに生存報告きてたのにな、バカピンク
一度でもスランプに陥るとどうにもならんからねえ
職人を叩くのが趣味で、「今後もドンドン叩いていくのでヨロシク」なんて言ってのけたクズ野郎もいたっけな
奴のおかげで去った職人も多い
酷評、叩きが職人のためだってやつもいるよな
他人のSS貶して自分のSSマンセー宣伝するキ○ガイもいたな
基本、ウザイ奴をスルーできない人間は自分のサイトや、
防御力の高い投稿サイトでやった方が良いと思う。
スルーできるようになると、荒らしもこいつ最高にアホだとしか見えなくなるが、
たまに関係ない奴に文句言って面倒なことになったりするのでやはり気をつけよう。
耐性のない住人の方が厄介なケースもあるからなぁ。嵐がマッチで住人が油。
ここの板、IDでアボンできないしなあ
IDあぼんもパソコン再起動で変わる環境の人に対しては意味無いんだけどな
昔使ってたパソコンは別窓開くと違うIDになぜかなったし
『こちらディオキアポートコントロール。ミネルバ、アプローチそのまま。貴艦の入港を歓迎する』
「ありがとう、コントロール」
ガルナハン攻略を成し遂げたミネルバはカスピ海を北上し、コーカサスを南に見ながら黒海へ出た。
「ディオキアかぁ。綺麗な街ですよね。なんだかずいぶんと久しぶりですよ、こういう所は」
「海だの基地だの山の中だのばかり来たものね。少しゆっくりできたらみんなも喜ぶわね。でもこれは……」
「はぁ……なんでしょうね一体」
基地中に響くような、賑やかな音が流れていた。
「「うぉー!!」」
「みなさ〜ん! ラクス・クラインで〜す!」
「「うぉー!!」」
アスランはライブ動画を一目見て、胸を見て解った。
ミーアだった。ミーアが声を出すたび、ザフト兵は声を張り上げる。
「うわぁー!」
ヴィーノが休憩室のスクリーンに近寄る。
「おー! すげっ!」
「あ?」
「ま……」
なんだ、あのザクは!
この光景を見てアスランは絶句した。
ミーアがアップテンポの曲を歌う。
ピンク色に塗られたザクの手のひらの上で自由自在に歌って踊る。
皆ノリノリである。
もう、人垣で近くまで行けない。
「ご存知なかったんですか? おいでになること」
ルナマリアはアスランに聞いた。
「あぁ……ああまぁいゃ……」
「ま、ちゃんと連絡取り合っていられる状況じゃなかったですもんね。きっとお二人とも」
「ぁぁいゃ……まぁうん……」
「ああ!」
その時、反対側にいたマユがアスランの方へ倒れ掛かった。
「す、すみません。誰かにぶつかられて……」
そのまま、アスランの腕をつかんでいる。
ルナマリアはよくやるわ、と思った。
「ま、ここは危ないな。向こうへ行こう」
「ぇ?」
「ぁ!」
さりげなく、アスランはマユの腰に手を添えていた。
ルナマリアはそれをじーっと見つめていた。
「いやぁほんとにこれは運がいい」
アーサーもノリノリである。
「まったく」
タリアは溜息をついた。
「ありがとう! わたくしもこうして皆様とお会いできて本当に嬉しいですわぁ〜!」
「「うおぉぉ!」」
「勇敢なるザフト軍兵士の皆さ〜ん! 平和のために本当にありがとう! そして、ディオキアの街の皆さ〜ん!」
「「うおぉぉ!」」
「一日も早く戦争が終わるよう、わたくしも切に願って止みません!その日のためにみんなでこれからも頑張っていきましょう!」
「やっぱりなんか……変わられましたよねラクスさん」
「いや! ぁ……それはまあ……ちょっと……」
マユの言葉にアスランはうろたえた。
アークエンジェルのお茶会。
「薬草茶、ハーブティーですのよ。最近凝ってますの」
「へぇ。それは楽しみだな」
カガリは表面上は気安くラクスに接している。
「くっさーい」
ポットのふたを開けて嗅ぎ、カガリは顔をしかめて見せた。
「ふふふ。良薬は口に苦しですわよ。慣れれば爽やかになりますわ」
そのお茶は意外とうまかった。
お茶を飲んで、たわいも無い話をして……昔に戻ったみたいだ。
カガリはちょっと嬉しくなった。
だが、そのお茶を飲んでしばらくした時だった。
頭が、痛い!
カガリは頭に手をやった。
「っつう」
「ラミアス艦長?」
「ごめんなさいね、ちょっと頭が痛くなって」
「カガリさんも、頭が痛そうね、大丈夫? 身体に合わなかったのかしら」
優しい声でラクスが言う。
「痛み止めを、持ってきましょう。よく効く奴があるんです」
ノイマンが、出て行き、薬を持ってきた。
痛みが、急速に薄れていく。
なんだ、これは。この効き目は尋常じゃない。
何の薬だ? さすがにカガリもすべての薬がわかる訳などない。わかるのはキラのためにと調べた薬だけだ。
錠剤とシートの記号は覚えておいた。後で調べよう。
あのお茶にも何か入っていたんじゃないか?
もうカガリは一口もお茶に手をつけなかった。
ラクスが何かしゃべっている。もう、雑談じゃない。戦争を止めなければとか、空疎な言葉をしゃべっている。どう
やって止めるのかは一向に具体的な案が出てこない。
バルトフェルドが答え、キラがラクスに同調し煽る。
こうして皆を洗脳しているのか? 皆疑問は抱かないのか?
心の中で思いながらも、カガリは表面はラクスの言葉に感心した様子を見せて頷いた。
お茶に入っていた何かの効果か、ラクスの言葉がもっともに聞こえてしまう時がある。妙に、心がゆったりとしているのだ。
カガリは太ももに爪を立てた。
確か催眠術に最も掛かりにくい人と言うのは、かかりたくないと強く願っている人なのだ、と聞いた気がする。
カガリはその記憶を頼りに、ラクスの言葉から意味だけ認識して意識を逸らす。問われれば受け答えをするために。
注意深く、注意深く。我慢するんだ。今は。私を監視している奴が居ないかどうか、それとなく見廻すんだ。そう、
ゆったりした感じを忘れるな。
だめだ。ゆったりしすぎるな。心底からゆったりしちゃだめだ。カガリはまた太ももに爪を立てる。
反論するな、ラクスに。疑われちゃだめだ。でも、ラクスの言葉を心では受け入れるな。
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。
カガリの心は今にも叫びだしそうだった。
私をここから出せと。王様の耳はロバの耳だと。
我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ我慢だ。
「やあ、あんたもカメラマンかい?」
ジェスは、カメラで写真を取り捲っている女性に尋ねた。
「……そうですけど」
「あ、俺はジェス・リブルってんだ。フリーのフォト・ジャーナリストさ」
「あ、アメノミハシラのロンド・ミナ・サハクさんが言ってた!?」
「いやー。ミナ様は俺の事えらく持ち上げてくれたけどそんなたいしたもんじゃないって!」
「私はミリアリア・ハウよ。フリーの報道カメラマン!」
「よろしく。ずいぶん盛り上がってるけどさぁ。君の目から見たラクス・クラインってどんなだい?」
「……彼女は……違うわ……」
「え?」
「あ、なんでもないの。忘れて?」
「やれやれだな」
柵の向こう側からコンサートを見ていたジョンが言う。
ファントムペインは揃って偵察に来ていたのだ。
「ほーんと。なーんか楽しそうねぇ。ザフト。警備もザルで。ここからバズーカでも撃ち込んでやりたいわ」
ミューディーが答える。
「街の連中も馬鹿だよな。ザフトが今おとなしくしてるからって警戒心無くしちまって。ビクトリア大虐殺
やらかした連中だって言うのに」
シャムスも言う。
「で、私達は、またあの艦追うのかな?」
ミラーがスウェンに尋ねる。
「沈める必要はないと言う事だ。適当に痛みつければな」
スウェンが答える。
「ユーラシア中部の騒乱も一息ついた。ミネルバがジブラルタルに向かえば……反撃開始だ!」
「まったく、呆れたものですわね。こんなところにおいでとは」
タリアとレイが呼び出されたホテルに赴いたら、そこにはデュランダル議長がいた。
「はっはっはっ。驚いたかね」
「驚きましたとも。が、今に始まったことじゃありませんけど」
「元気そうだね。活躍は聞いている。嬉しいよ」
「ギル……」
レイの顔が輝いた。
「こうしてゆっくり会えるのも、久しぶりだな」
レイは、デュランダルに抱きついた。
久しぶりの、よそ行きの顔を被らなくていい時間である。
「ギルギルギルー♪」
レイはぎゅうっとデュランダルを抱く手に力を込めた。
「でも何ですの?」
「ん?」
お茶の時間だ。3人は椅子に座って待っている。
「大西洋連邦に何か動きでも? でなければ貴方がわざわざ御出になったりはしないでしょ?」
「失礼します。お呼びになったミネルバのパイロット達です」
ミネルバのパイロット達が案内されてくる。
彼らはデュランダルに敬礼する。
「やぁ! 久しぶりだね、アスラン」
「はい、議長」
「あぁそれから……」
「マユ。アスカです!」
「ルナマリア・ホークであります」
「君の事はよく覚えているよ」
「ぁぁ……」
ルナマリアはちょっぴり首をすくめる。
そう言えば、議長の前でアスハ代表に啖呵切っちゃったんだった!
「このところは大活躍だそうじゃないか」
「えぇ?」
意外な言葉にルナマリアは目を見開く。
「叙勲の申請もきていたね。結果は早晩手元に届くだろう」
「ぁぁ……ありがとうございます!」
皆が席に着き、メイドさんがカップにコーヒーを注いでいく。
「例のローエングリンゲートでも素晴らしい活躍だったそうだね、君は」
デュランダルはルナマリアに話しかける。
「いえ、そんな」
「アーモリーワンでの発進が初陣だったというのに、大したものだ」
「あれはアスランの作戦が凄かったんです」
嬉しそうに、そして誇らしそうにルナマリアは言った。
「この街が解放されたのも、君達があそこを落としてくれたおかげだ。いやぁ、本当によくやってくれた」
「ありがとうございます!」
会話は続く。
「兎も角今は、世界中が実に複雑な状態でね」
「宇宙の方は今どうなってますの? 月の地球軍などは」
タリアが尋ねる。
「相変わらずだよ。時折小規模な戦闘はあるが、まあそれだけだ。そして地上は地上で何が
どうなっているのかさっぱり判らん。この辺りの都市のように連合に抵抗し我々に助けを求めて
くる地域もあるし。一体何をやっているのかね、我々は」
「停戦、終戦に向けての動きはありませんの?」
「残念ながらね。連合側は何一つ譲歩しようとしない。プラントも戦争などしていたくはないが、
それではこちらとしてもどうにもできんさ。いや、軍人の君達にする話ではないかもしれんがね。
戦いを終わらせる、戦わない道を選ぶと言う事は、戦うと決めるより遙かに難しいものさ、やはり」
「でも……」
「ん?」
「あ……すみません」
デュランダルの話の腰を折ってしまった事に気づいて、ルナマリアは謝る。
「いや構わんよ。思う事があったのなら遠慮なく言ってくれたまえ。実際、前線で戦う君達の意見は
貴重だ。私もそれを聞きたくて君達に来てもらったような物だし。さあ」
「……確かに戦わないようにする事は大切だと思います。でも敵の脅威がある時は仕方ありません。
戦うべき時には戦わないと。何一つ自分たちすら守れません。力が無ければ、なにも……」
「ぁ……」
マユは小さく息を呑んだ。
「普通に、平和に暮らしている人達は守られるべきです!」
そこにアスランが口を挟む。
「……しかしそうやって、殺されたから殺して、殺したから殺されて、それでほんとに最後は平和になるのかと、
以前言われた事があります。私はその時答える事ができませんでした。そして今もまだその答えを見つけら
れないまま、また戦場にいます」
「そう、問題はそこだ。何故我々はこうまで戦い続けるのか。何故戦争はこうまでなくならないのか。戦争は
嫌だといつの時代も人は叫び続けているのにね。君は何故だと思う? ルナマリア」
「……。それはやっぱり、お互いに理解しようとしないから……。オーブでは、私はナチュラルの友人もいました。
でも、ただ怖がって苛めてくる人もいました」
「いや、まあそうだね。それもある。自分たちと違う。憎い。怖い。間違っている。そんな理由で戦い続けているのも
確かだ、人は。だが、もっとどうしようもない、救いようのない一面もあるのだよ、戦争には」
「「ぇ?」」
「例えばあの機体、ZGMF-X2000グフイグナイテッド。つい先頃、軍事工廠からロールアウトしたばかりの
機体だが、今は戦争中だからね。こうして新しい機体が次々と作られる。戦場ではミサイルが撃たれ、
モビルスーツが撃たれる。様々なものが破壊されていく」
「……」
「故に工場では次々と新しい機体を作りミサイルを作り戦場へ送る。両軍ともね。生産ラインは要求に負われ
追いつかないほどだ」
「議長……」
「その一機、一体の価格を考えてみてくれたまえ。これをただ産業としてとらえるのなら、これほど回転がよく、
また利益の上がるものは他にないだろう」
「「ぇ!」」
「議長そんなお話……」
「……でもそれは……」
「そう、戦争である以上それは当たり前。仕方のないことだ」
「……」
「しかし人というものは、それで儲かると解ると逆も考えるものさ。これも仕方のない事でね」
「ぁ……」
「逆……ですか?」
「戦争が終われば兵器は要らない。それでは儲からない。だが戦争になれば自分たちは儲かるのだ」
「ぁぁ……」
「ならば戦争はそんな彼等にとっては是非ともやって欲しいこととなるのではないのかね?」
「そんな!」
「あれは敵だ、危険だ、戦おう、撃たれた、許せない、戦おう。人類の歴史にはずっとそう人々に叫び、常に産業と
して戦争を考え作ってきた者達がいるのだよ。自分たちに利益のためにね。今度のこの戦争の裏にも間違いなく
彼等バンダ……いや、ロゴスがいるだろう!…………」
デュランダルは露骨に『しまった』と言う顔をした。
「……」
「バンダ……ぃ?」
ルナマリアは聞き返した。
「い、いや! 忘れてくれ!」
デュランダルは顔を青ざめさせて否定した。額には冷や汗が浮かんでいる。よく見ると手が、震えている。
「ロゴスだ、ロゴス! ロゴスだったら! ロゴスなんだよ! ルナマリア君、ロゴスなんだったら!」
「はぁ」
ルナマリアは生返事を返すしかなかった。
「彼等こそがあのブルーコスモスの母体でもあるのだからね!」
デュランダルは強引に話を戻した。
「そんな……」
「ロゴス……」
「だから難しいのはそこなのだ。彼等に踊らされている限り、プラントと地球はこれからも戦い続けていくだろう」
「……」
「できる事ならそれを何とかしたいのだがね。私も。だがそれこそ、何より本当に難しいのだよ」
ルナマルアは考え込んだ。
なんとなく違う気がした。人類の歴史は、そんな、一部分の人達に操られたまま来たと言うのだろうか。そんな
お粗末な物だったのだろうか?
そんな、そんなもんじゃないはずだ。もっと、人間の力を信じて……。
でも、ルナマリアは雰囲気に呑まれて何も言えなかった。
「なんだと?」
お薬検索サイトで、昼間出された痛み止めを検索したカガリは驚きの声を発した。
それは……お茶会で出された痛み止めは、なんとオピオイド鎮痛薬(モルヒネのようなもの)だったのだ!
一般に出されるようなものではない。末期がん患者に出されるような物だ。
モルヒネではないだろう。モルヒネだったら、たぶん寝てしまっていたとカガリの医薬知識は言っていた。
これは間違いである。
無理もない。カガリの得たモルヒネの知識は軍事知識からである。戦闘場面では、怪我人に唸っていられては敵の
注意を引き付ける、などの理由で困る。そのため眠ってしまう量を処方するのだ。
普通に痛み止めのために処方されたモルヒネで寝てしまうような事はあまりない。
眠気の発生頻度はモルヒネ使用患者の約20%である。
「しかし……。ここまでやるか……?」
カガリは力なくつぶやいた。
気のせいか、いつもは時間通りに来る便意が来ない。お腹の中で便秘になっている気がする。
モルヒネの……副作用か?
カガリの不安は増した。
続く。
二つのお茶会でした。
GJ!
バンダ…は最凶すぎるだろwww
gjです!
バンダ…も衝撃的だけど
カガリの薬の検索結果はより衝撃的だ。
カガリの呟きが何よりも雄弁すぎる・・・
そのうちに突撃錠(ヒロポン)なんて出てこなきゃ良いのだが
ちょ……麻薬洗脳って何処のKGBだよ……
助けてバンコラン少佐!そしてブチャラティ!
これ程までに悲惨で可哀想で悲痛で不幸だけど格好良いカガリは見たことねぇー!
もしモルヒネに加えてヒロポンまで配るようになったら
連合のブーステッドをどうこう言えなくなるよな
乙カレー
>バンダ……ぃ
ちょ、禁句w
ラクスのお薬、もはや危険というレベルではないな
ぶっちゃけ議長 大統領かジブに反論されて肩透かしに終わるんじゃね?演説
企業は軍需より民需の方が比率が多く儲かってるとグラフなどを交えて反論されたら終わりだし。
ネオの厄介者を捨て駒にしたあの謀略とやらも気になる。
薬の検索って……なにか薬の種類を示すものがあったのか?
それにしても金色前のラクスをみていて、ここのはラクシズにはなりそうにないと思っていたら……
有数のヤバサだった!
動機としては【機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL】のラクスみたいな感じだろうか?
なんか最近、ザクレロと双璧を成してね?w
ザクレロの白いラクスと金色の暗黒ラクス
いいぞもっとやれ
>>352 ラクスは昔から薬の常習者なのかもしれないぜ。
白兵戦が起きた。
MSのパイロットであるシン達も銃を取って戦わなくてはならない。
銃声が辺りに響く中、物陰に隠れたシンとレイは拳銃に替えの銃弾を込め始めた。
レイ「…ミネルバの地球の寄港地にロゴスの特殊部隊が潜んでいるとはな…
情報部の怠慢は後で糾弾しなければ…」
シン「それよりも、先ず此処を切り抜けるのが先だろ!…どうした?レイ」
レイ「…そろそろ、変身してくれないか。」
シン「あのな。あいつがお前を嫌ってるっのを知ってるだろ?変身するから、
レイ!お前どっかに隠れろよ!」
レイ「!……俺は隠れる理由なんか無い!あいつに嫌がらせをした覚えも無い!
シン!お前こそ、あいつを甘やかしているんじゃないか?!戦争してるんだぞ!」
シン「…まあ、声がモモ何とかに似てるから嫌いというのは酷いと思うけどな。」
レイ「…俺も自分の声は好きじゃない…だが…今は頼む。何とか変身してくれ。」
シンはため息をつくと、ポケットから謎のカードを取り出し、虚空に呼びかけた。
「リュウタ!聞こえるか?!変身するぞ!!」
シンの呼びかけに虚空から答えが返ってきた。
「わーい!シンちゃんだぁー♪…でも、レイの奴はいないよね?」
「あ…ああ…いないよ。」レイはコソコソと隅っこに隠れた。
「じゃ♪変身だ♪」
「変身!!!」
気合一発!シンは異様な形のベルトを腰に巻くとカードを当てた!
閃光と共にシンは異形の戦士「仮面ライダー電王・ガンフォーム」に変わった。
物陰から飛び出すと、ロゴスの兵隊達の前に立ちはだかり、悠然と言った。
「…お前達、倒すけどいいよね?…答えは聞いてない!」
圧倒的な力で、瞬時に周辺の敵兵を倒した後、隠れていたレイが出てきた。
「…相変わらず見事だ。では、これから俺の指示に従ってミネルバを取り返すとしよう。
先ずは敵の司令塔をワイルドショットで破壊して…」
電王は言った。「やだ。お前の声、モモタロスみたいで嫌だ!バーカ!馬鹿!」
一見、冷静な表情のレイのこめかみに青筋が浮かんだ。
電王の中で、レイの様子を見て慌てたシンとリュウタは言い争いを始めた。
“やばい!レイがキレそうになっている!リュウタ!ここは言うことを聞いてやれ!”
“やだ!シンちゃんの頼みでも聞けないよ!”
“参ったな…マユみたいに強情な奴だな…それじゃあさ…”
“なあに?”
束の間、無言だった電王が動き始めた。
レイは睨みながら言った。「…話はまとまったか?二人とも?」
電王「うん。ルナお姉ちゃん達を助けるためなら、言う事を聞いてやってもいいよ。」
その、いかにも嫌そうな口調にレイは完全にキレそうになった。
“そういう事だ。悪いけど我慢してくれ。レイ。”シンが心の中で手を合わせた。
シンの思いが通じたのか、レイは辛うじて感情を押し殺すとため息一ついて言った。
「ついて来い!ロゴス共を一掃するぞ!!」
レイの頭脳と電王の力で、ミネルバは奪還された。
でも、電王はルナマリア達の無事の方が嬉しかった。
「ルナマリアお姉ちゃん無事だったんだね!」
「あんた達も無事で良かった(泣…」
「あは!ルナお姉ちゃん泣いてるー♪あ!メイリンお姉ちゃんも!」
「ありがとう…シン・リュウタ…」
「うんうん。あ、グラディス「おばさん」!!」
グラディス「……後で艦長室に来なさい。」
電王(シン・リュウタ)「え!?」
レイ「艦長命令だ。仕方ないよな。リュウタ?悪いが我慢しろよ。シン。」
電王(リュウタ)「やっぱ、お前きらーい!!」
特撮厨の声優ネタにはもううんざり
いきなり変な集団に仲間扱いされるのも怖いだろうが
それまでまともだった顔見知り達が壊れていく過程を間近で
見るのはそれ以上だろうな。
カガリツヨクイキロ
>>353-354 ギャップ度で言えば同じくザクレロのカガリ本人同士の方が凄い気が…
あれは一時的な集団熱狂でいずれ我に返るのかという感じでもなさそうだし。
クッ、俺は種死を舐めていたッ!
今時死の商人かよとか、
大企業が戦争で金稼げる時代なんてもう当の昔に終わっているとか、
そんな事を思っていたッ!
確かに、戦争で金だけを稼ぐ手段はあるっ……。
ガンダム世界の戦争を操り巨額を稼ぐ、
その組織の名はバンダ……ZAPZAP!
いいぞ、もっとやれw
こりゃお茶にも絶対何か入ってるよな・・・
という事はもしかして食事にも!?
>344
GJ!
相変わらずAA組は危ないとかいうレベルじゃすまない橋の上を渡っているなあ。
ミリィは本当にフリーのカメラマンなのかが気になる。
そして議長、バンダ……ってなにメタなネタを口走っているんだ。
断食して抵抗しようにも、腹ペコで倒れた際の点滴薬にでも混ぜ込まれたら一巻の終わり。
前線への介入は洗脳が完了してからという予定なのかな。
それにしても、いくら世界に大それたケンカを売ろうとしてるにしても
メンバーを軒並みジャンキーにしてどうするのか?
黒幕がノイマンでもしもキラクスも把握してないとしたら、実はたとえば
自分の人生を狂わせて、またナタルらを死に追いやったラクシズを道化に仕立てて
取り返しのつかない大恥をかかせてやるというリンチ少将(@銀英伝)的な復讐計画とか…?
いや、薬草茶を淹れたのはラクスだからノイマンは共犯だろう
それかノイマンはラクスに頼まれて薬を届ける役割になってるか
食料を輸入に頼っているプラントなんぞ途中でクスリ混ぜたらイチコロよ♪
しかしこのカガリ、マジでやべぇ
そのうちマジックペンも注射機に見えてくるんじゃないか
薬草茶というか毒草茶だったけどなw
種・種死の世界が実は三次元人が作った空想世界だったら
元々は作者が書いてたの物を、負債が自分色の物語にしようとしたせいで
いろいろと捩れまくり、世界の崩壊を招いてしまう
それを作者が描いた主人公(キラアスやシンじゃない方)が阻止する
それ、何てマイトガイン?
不毛な戦いの果てに、敵も味方も友も仇も自分自身も全て、ナチュコディどころか
人間ですらなくアンドロイドだったと気付くキラ(ロボ)。
実はオリジナルの天才キラ(人間)が暇にあかせて作った自作の
高性能ロボットによるシミュレーションゲームで遊んでただけと判明。
血のオイルの涙を流し、お前なんかが人間で本物のわけがないとオリジナルを
殺害し、僅かに生き残ったロボット達を率いて人類社会に反逆の狼煙を…
もしも種世界の女性がラクス只1人になってしまったら・・・
ヒビキ博士の人工子宮とラクスの卵巣取り出して培養した卵細胞使って子供作るんじゃね
んで女の数を少しづつ増やしていく
それ以外の女性キャラは男性化するか、死滅するか、最初から存在しないのとどれがいい?
全員 抹 殺 さ れ て る に一票
C.Eの世界は一度人類が滅んだ後であった……
精神と肉体はそれぞれ、ナチュラルと、コーディネイターに分けられた……
最後の最終戦争C.E
もしもキラの性格がFEのラング将軍だったら
キラ「命は何にだってひとつだ! だから、その命は君だ!……と油断させておいて 馬鹿め 死ね!」
もしも種、種死のキャラにインテルが入ってたら。
もし種終了後カガリがオーブを追い出されてたら
お飾り代表とか結婚式とかのカガリ関連の描写がざっくり削られるとしても、
連合・オーブvsザフト戦に介入してくる展開は変わらなさそうだな
カガリのアスハ家復興物語なら、まだましに見られたかもしれない。
>>381 後釜がサハクかセイランか
「ほお…私にそこまで(「オーブを滅ぼしてやる」)言うのなら、名を聞こう」
「シン・アスカ。お前を殺す男だ!」
ウナトorユウナだとのらりくらり交わすか、
シンが去った後で失神していた(新喜劇かっ)とか
むしろアスハ色やシンパが一掃されて、綺麗事を言わず実利最優先の、
少なくとも理念のために国民を殺す事なんか認めない体制になっていたら
シンの怨みも少しは晴れて、その後仮に戦う事になっても割り切って臨めるんじゃない?
カガリを擁したAAがいまさら理念を振りかざし復権を求めて介入してきたら
怒りはそっちにだけ向きそう。
そういう事をしそうには無いんだよな。イメージ的に。オーブの人間から拒絶されたらカガリは
あっさり諦めそう
諦めないだろw
シンに否定されても「お父様の考え理解してくれない><」で泣いて終わらせてただろ
ウナトやらに説得されて、ようやく理念より国民の安全を重視するようになったかと思えば
自由に拉致されちゃったせいで、結局理念第一の考え方に戻ったしな
自分の意志に反することをするのはいけないこと!好きにやろうぜ!
がラクシズの主張だからな
種と種死の展開をC.E.71年でやったら
>>390 言ってる意味がよく分からないが、おそらくは種と種死を同時にやれということ?
もし無印種で自由がアラスカに着いた時はもうサイクロプスが発動した後だったら
客船シルバーウィンドの船体、中央の客室が集中するブロックの外殻、その一部分が爆ぜて、中から一基の脱出ポッドが射出された。
脱出ポッドは射出の勢いを維持して、船体から高速で離脱していく。
船が爆発しても安全と言える距離までは、自動操縦で移動する様に設定されているのだ。
『ザクレロ、聞こえますか? ザクレロ』
「はい、こちらザクレロです」
脱出ポッドの射出をモニターに捉え、その行く先を自動計算させていたマリュー・ラミアスは、通信機からの呼びかけに答えた。
『脱出ポッドの追跡と捕獲を。必ず、中身を生かしたままでお願いします』
「了解!」
手短に答え、マリューはフットペダルを踏みこんだ。今日までの訓練の成果もあり、ザクレロは緩やかに加速を開始する。
『よぉ。いつもみたいに突っ込んで、目標をぶっ壊すなよ』
ザクレロが動き始めたのを見たのか、ムゥ・ラ・フラガから通信が入った。
「了解、隊長殿。うるさいわね。黙って見ていてよ」
律儀な返事を返してからマリューは、砕けた口調で付け足して言い返す。通信で返ったのはムゥの苦笑混じりの声だった。
『ああ、俺の愛機じゃ、脱出ポッドを捕まえるなんて出来ないからな。高みの見物と行かせてもらうさ』
メビウス・ゼロではアームが無いので捕獲が出来ない。ついでに言うと、ミストラルでは脱出ポッドに追いつく為の速度が無さ過ぎる。つまり、今ここではザクレロ以外に出来る事ではない。
「そうしてちょうだい。ザクレロの活躍を見せてあげるんだから」
マリューは通信機にそう告げて、ザクレロの速度を更に上げた。瞬く間に、シルバーウィンドが遠くなり、代わりに脱出ポッドが近寄ってくる。
ザクレロの速度に比すれば、脱出ポッドの速度も、はっきり遅いと言えるわけで、追いつくだけの事ならばそう難しい事もない。
「まあ、有る程度逃げれば、脱出ポッドも速度を落とすはずよね……それから、仕掛けようかしら」
船の爆発などから逃れる為に、最初はそれなりの速度で移動する脱出ポッドだが、安全圏まで逃げた後は速度を落とす。
理由は、事故現場からあまり遠くに離れると救助が来た際に発見が困難になると言うのが一つ。高速で移動を続けた場合にデブリにぶつかったり地球の引力圏に捕まったりと言った二次災害に見舞われる可能性がある事が一つ。
脱出ポッドはそう遠く行かないうちに止まるだろう。確実な確保こそが大事なら、急ぐ事はないはずだ。
そう考えて、マリューは脱出ポッドを確実に追尾する事を考える。
しかし、その時、ザクレロのコックピット内に警報が響いた。
マリューはモニターに書き込まれた警告メッセージ、そして後方の視界を映し出したモニター内のウィンドウを見て、驚きの声を上げる。
「後方から敵機!?」
そこには、猛烈な勢いで追い上げてくる一機のシグーの姿があった。
マリューを見送った後、ムゥにはシルバーウィンド内から出てくるMSの撃墜が命じられた。
しかし、出てくる場所はわかっている。待ちかまえて撃つだけ。楽な仕事の筈だった。
ムゥはメビウス・ゼロを操り、敵の出てくるハッチに照準を合わせ、トリガーに指を乗せる。
だが、ハッチが開いた瞬間に目に飛び込んできた敵機に、ムゥは思わず声を上げていた。
「あいつか!?」
見覚えのあるシグー……ヘリオポリスで戦ったのはそう遠い昔ではない。
その記憶が、ムゥを焦らせた。
とっさに操縦桿を倒し、フットペダルを踏み込んで、ほぼ停止状態に置いてあったメビウス・ゼロにまるで蹴り飛ばされたかの様な急発進をさせる。
ムゥが想像した通り、ラウ・ル・クルーゼがパイロットなら、単純な攻撃では逆に撃墜されてしまう。ムゥのとった行動は、敵がラウであったならば正解だった事だろう。
しかし、シグーはムゥの予想とは全く違った行動をとった。
シグーはハッチから出るや、メビウス・ゼロはもちろん、近くに転がる好目標の筈のシャトルやドレイク級宇宙護衛艦ブラックビアードも無視して、まっすぐに宇宙へと飛び出していく。飛び去った脱出ポッドを追って。
「しまった、別の奴か!」
ムゥが悔やんで声を上げる。
メビウス・ゼロとシグーの軌道は交差した。すなわち、シグーを追うには大きな方向転換を伴い、時間を浪費せざるを得ないと言う事。
「くそ、何かあいつが居る様な気もしてたせいで、見誤った!」
ムゥは、何故かは知らないがラウが居る事をいつも察知出来ていた。
今は、いつも感じる様な感覚ではなく、何となく気配があるか無いかの様な曖昧な感覚がある。気のせいと言われれば、それで納得してしまうような曖昧な感覚だ。
「未熟な部下がついて、俺も神経質になっちまったかねぇ」
軽口を叩きながらムゥは、メビウス・ゼロを方向転換させようとする。
と……突然、通信機からブラックビアードのオペレーターの声が響いた。
『メビウス・ゼロ! 聞こえますか!?』
「了解、聞こえてる。一発目を外して逃がしたが、なーにこの失点は次のターンで……」
MSを逃がした事に対する何かの連絡だと考えたムゥの言葉は、最後まで言う前にオペレーターの声に打ち切られた。
『命令を変更します! 新手の敵MS二機が接近中! ブラックビアードの直掩に戻ってください!』
「了解! だが……直掩? 迎撃に向かわせてくれ!」
守るより、叩きに出た方が良い。ザクレロが抜けている今、MSと戦える戦力は自分しかないはずなのだから。
しかし、その申請はややあってから拒否された。
『アークエンジェルが迎撃を試みます。メビウス・ゼロは直掩で』
ムゥは瞬間的に、アークエンジェルとその直掩についているサイ・アーガイルの事を思い浮かべる。
アークエンジェルは損傷を受けている上に人員不足だし、サイに至っては半人前以下だ。迎撃などと簡単に出来るはずもない。
だが、ブラックビアードの考えも理解出来ないではない。
メビウス・ゼロを迎撃に出し、もし敵がそれをすり抜けてきたら……あるいは更に別方向から敵が出現したら、シルバーウィンドと接舷中で満足に動けないブラックビアードが無防備で襲われる事になる。
防衛戦力を完全に無くしてしまう訳にはいかないのだ。
メビウス・ゼロを残せば、最悪の場合でも、アークエンジェルとミストラルとの戦闘で消耗した敵を迎撃する事が出来る。ブラックビアードが生き残れる確率は高くなるだろう。
ムゥはそれでも迎撃に参加したかったが、命令を無視して突っ込むわけにも行かない。苦渋の選択の末、ムゥはブラックビアードに怒鳴り声を送りつけた。
「……了解! だが、アークエンジェルが拙くなったら、俺も迎撃に向かうぞ! そう何度も、母艦を落とされてたまるか!」
「敵は二機……シミュレーションでやったぞ」
MAミストラルのコックピット。サイは、遠くから迫ってくる二機のジンを映し出すモニターを睨み付けながら、自分に言い聞かせる様に呟いていた。
しかし、シミュレーションでは全敗だったのだ。気を重くする要素とは成り得ても、安堵が湧いてくるわけもない。
搭乗している砲戦型ミストラル改は、アークエンジェルのメカニック達が改造した機体で、先の戦いでジンから奪い取ったM69 バルルス改特火重粒子砲とメビウス用装備だった有線誘導対艦ミサイル四基が追加で取り付けられている。
通常のミストラルよりはよっぽどましではあるが、所詮はましな程度だとも言える。
『アーガイル准尉、聞こえているか?』
「は、はい!」
通信機からコックピットに流れた、ナタル・バジルール艦長の声に、サイは我に返った様に返事をした。
緊張を悟られたか……と、サイは失敗した気分になって顔をしかめる。
だが、緊張している事を知られたからといってどうなる物ではない。サイの代わりとなる者は居ないのだから、少なくとも出撃が取り止めになるという様な事はない。
だからか、ナタルの声には特に変調はなかった。
『落ち着いていけ。アークエンジェルの攻撃に合わせろ。良いな? 攻撃開始のカウントは、こちらで取る。待機しろ』
「了解です」
返事をして、サイはモニターに目を戻す。ジンは極めて順調に距離を詰めてきており、モニターの中でその大きさを増してきていた。
アークエンジェルは、接近してくる敵MSに対して正対し、船体をやや下向きにする事で艦正面上方を敵に向ける。武装を最も生かせる体勢だ。
「バリアント、ゴットフリート! 用意!」
艦長席から、ナタルが指示を下す。
それを受け、艦に装備された110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」二門と、225cm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」二門が動き出す。
当たればMSを一撃で破壊しうる砲撃ではあるが、元来、対艦用である為、MSやMAの様な小型の目標に確実に当てられる様な精度は持っていない。敵が遠ければなおの事。
また、MSはその進路を僅かずつランダムに変える回避機動を行い、砲の照準をあわせる事を許さない。手足を振る事で、それを容易く出来る事が、MSが戦場で優位に立つ理由の一つである。
「撃てぇ!」
ナタルの声を受け、砲は各々砲撃を開始した。
ビームが光の線となって宇宙を貫き、ジンのやや近くといった所を貫く。当たらない。
リニアカノンの砲弾は流石に見えないが、敵が健在という事は外れているのだろう。
やはり、砲撃が当たる事はそうそうない。
二機のMSは、砲撃に気付くや素早く艦に対して横方向に大きく移動した。回避機動の幅を大きくして、まぐれの直撃や至近弾を避ける為だ。前進速度は鈍ったが、それでも地道に接近してきてはいる。
「ヘルダート、コリントス発射!」
砲撃が外れた事を確認後、ナタルの指示が飛んだ。
艦橋後方の十六連艦対空ミサイル発射管から対空防御ミサイル「ヘルダート」十六発。
艦尾の大型ミサイル発射管の内、前方に向けられた物十二基から、対空防御ミサイル「コリントスM114」十二発が放たれる。
直後、ナタルはミストラルのサイに指示を下した。
「アーガイル准尉! 敵へのミサイル攻撃後、狙って撃て!」
『りょ、了解!』
サイからの返答。やはり、緊張の色は消えていない。しかし、既に戦いは始まってしまっている。
ナタルは冷静であるよう努めながら状況の推移を伺った。
放たれたミサイルの群れは、MSを追って殺到する。敵目標を自律的に追尾するミサイルは、砲の類よりは当たりやすい。
とは言え、これら対空ミサイルの類は、目標至近で爆発し飛散する破片によって目標に損傷を与えるという物であり、装甲貫徹力は低い。つまり、対艦ミサイルや軽装甲の旧型MAには効果的な兵器であるが、比較的重装甲のMSには効果が薄いのだ。
ミサイルの直撃が有れば別だが、そうそう有る物ではない。
「敵にミサイル到達!」
索敵手のジャッキー・トノムラが報告の声を上げる。艦橋のモニターには、MSの周辺で次々に爆発が起こり、閃光がMSの影を呑み込んでいく様が映し出されていた。
閃光が視界を妨げ、飛び散るミサイルの破片がレーダーを攪乱し、MSの存在を感知する事は不可能となる。しかし、それも僅かな時間の事だ。索敵手はすぐに敵の存在を再確認した。
「敵、健在です」
急速に消えていく爆発の残光から、MSの影が二つ姿を現す。
『撃ちます!』
通信越しにサイの声が聞こえた。
アークエンジェルの傍らに在るミストラル。その頭頂部に設置された重粒子砲から、一条の光が放たれてMSに向けて突き進む。
それは、ミサイルの爆発に翻弄され、その動きを鈍らせたMSを貫くかに思われた。
支援
機体の至近にて、次々に炸裂するミサイル。閃光に白く染まるモニター。無数の破片が衝突し、機体を揺らす。
ジン長距離強行偵察複座型の中、後部座席の偵察要員の悲鳴を聞きながらも、偵察小隊隊長にはまだ余裕があった。
「こんな物は目眩ましだ! それより、すぐに次が来る!」
声を上げ、隊長はフットペダルを一気に踏み込む。同時に、レバーを動かして自機に手足を振らせ、進路をねじ曲げた。
ランダム機動による緊急回避。直後に、ビームの光条が、数瞬前まで自機が居たその場所を通過していった。
「今のは……雑魚がビーム砲を持っているだと?」
隊長は、閃光の影響から回復したモニターに、今の攻撃を行った敵の姿を見る。ミストラル……連合の旧型MA。改造はされているが、所詮はMSの敵にはならない、雑魚に過ぎないだろう。
隊長は、前方にある艦種不明の連合艦……アークエンジェルの直掩が、その一機だけで在る事を見て取り、馬鹿にされたような気分になった。
「時代遅れのMAが一機、敵になるものか! 一気にかかるぞ!」
通信機を通し、ジンに乗る部下へ向けて気勢を上げる。
「支援する! 接近して叩け!」
指示を下しながら隊長は、再開されたアークエンジェルからの砲撃を避けつつ、自機に狙撃ライフルを構えさせた。ジン長距離強行偵察複座型の専用装備であるこの銃は、長射程、高命中精度を誇っている。敵との現在の距離ならば、まず外す事はないだろう。
隊長は、後部座席の偵察要員に命じた。
「目標、正面のMA。射撃修正を出せ」
「了解!」
偵察要員は、すぐさま自分の仕事に取りかかる。
機体に装備された観測システムを使い、自機と敵機の相対的な位置関係、そしてその未来位置の予測を行うのだ。偵察型であるが故の充実した観測システムだから出来る事であり、その観測を十分に生かす為の狙撃ライフルである。
程なくして、モニターの中央に浮かぶミストラルに、LOCK ONを示すマークが表示された。
「射撃修正出ました。引き続き観測中。あんな遅いMA、訓練の時のダミーよりも簡単ですよ」
軽口を叩く偵察要員の声を聞き流しながら、隊長はトリガーに指を添える。
「まずはお前からだ……」
サイが発射したビームは、敵MSの、宙に放り投げられた人形の様な出鱈目な機動で回避された。
「あいつ、宇宙で跳ねた!?」
サイは驚愕に声を漏らしながら、逃げた敵MSを追って照準を合わせようとする。が、
「あ、いや違う……まずは移動だ」
砲撃を終えたら、すぐに移動。それは何度も注意された事だ。サイはフットペダルを踏み込み、ミストラルを移動させる。
「それに、戦場を広く見る……もう一機居たよな」
思い直し、モニターの中にもう一機のMSを探す。
「何処だ? 何処だ!?」
ミストラルが移動している為、モニターに映る映像も動く。その上で、カメラを動かして宙域を探るので、なかなか敵のMSを捕まえる事が出来ない。
「シミュレーションじゃ、もっと上手くやれてたのに!」
シミュレーションで学んだ事が、身体に染みついていない。焦りが、判断を鈍らせている。自分が惨めな様を晒していると自覚があるからこそ、焦りは更に増していく。
「み……見つけた!」
サイはようやくモニターの中に、敵MSを捉えた。
アークエンジェルの砲撃を避けながら、接近してくる通常型ジン。モニター上、僅かずつ大きくなりながら画面を斜めによぎっていくそれに、サイは重粒子砲の照準を合わせる。
「今度こそ!」
操縦桿のトリガーに指をかける。
だが、そのトリガーが引かれる前に、ミストラルを激しい衝撃が襲った。
アークエンジェルのブリッジ。
モニターの片隅に映っていたサイのミストラルが、突然、機体の一部を爆発させた。
『うわああああああっ!?』
通信機から、着弾を示す爆発音とサイの悲鳴、ミストラルのOSが機体の損傷を知らせる金切り声の様な警告音がどっと溢れ出す。
「サイ!?」
通信席の側で、通信オペレーターの見学をしていたフレイ・アルスターが、思わずその名を呼んで身を乗り出した。
モニターの中、ミストラルは装甲の欠片を宇宙に撒きながら漂う。
「ミストラル被弾! 敵の内、後方の一機は狙撃戦仕様機の様です!」
索敵手のジャッキーが、声を上げて状況を説明する。その声にフレイは素早く反応した。
「ちょ……狙撃って、サイは大丈夫なの!? サイはどうなったのよ!?」
「黙れ! 戦闘の邪魔になるなら、ブリッジから追い出すぞ!」
ともすれば、ジャッキーに詰め寄っていきそうな勢いのフレイを、ナタルの怒声が打った。
そしてナタルは、素早く新たな命令を下す。
「支援砲撃! 後方の機体に火力集中! 敵に狙撃をさせるな!」
「しかし、接近中のジンに対してが疎かになりますよ!?」
火器管制をしていたクルーが、ナタルに抗弁した。
アークエンジェルにとって、どちらが脅威かと言えば、圧倒的に接近してくるジンの方が脅威だ。ミストラルの支援の為に、その接近を許してしまえば、今度はアークエンジェルが危機に陥りかねない。
「く……」
ナタルは判断に迷った。
ミストラルは、今は重要な戦力である。元民間人の若者を乗せたという負い目もあった。切り捨てるという判断は有り得ない。
しかし、接近してくるジンの対応が重要だという意見は正しいものだった。
「……ゴットフリート、後方の機体に砲撃開始! 他武装は、接近中のジンへ。敵との距離がある内に叩け! 近寄らせるな!」」
結局、ナタルはミストラルの為に、牽制に使う兵器をゴットフリートのみとする。
射線が目立つ上に高威力なビーム兵器なら、回避に専念して狙撃を諦めるかも知れない。そんな事を期待して。
しかし、敵が戦闘に慣れたベテラン兵ならば、その期待はかなう事はないだろう。
そして、ナタルの見立てでは敵は恐らく……いや確実にベテラン兵だった。
「アーガイル准尉! 支援砲撃の隙に体勢を立て直せ!」
『りょ……りょうか、うわぁ!?』
ナタルの指示に返答するサイの声が、またも爆発音と悲鳴にとってかわられる。
ゴットフリートの砲撃をかわしつつ、更なる狙撃を行うだけの余裕が敵にはあったのだ。
モニターの中、二発目の直撃を受けたミストラルは、新たな傷口から破片を撒き散らし、着弾の衝撃で転がるように回転していた。
足の無いシグーが、宇宙を一筋に駆けていく。
乗っているのは、シルバーウィンドの整備員の少年。
自分で直し、整備したMSに自分が乗って、宇宙を飛んでいる。以前の少年ならば、何度も夢想した事が現実となった喜びに震えた事だろう。
しかし、今の少年はただ一つの正しい事の方が重要だった。
喜んでいる場合ではない。今は、ラクス・クラインを救わなければならない。
シグーのモニターの中、脱出ポッドと、それを追う巨大なMAの背中を少年は見る。
ラクス様は、脱出ポッドで脱出をする手筈になっていた。なら、あの脱出ポッドこそがラクス様なのだろう。そう、少年は見当を付ける。
間違っており、ラクス様がまだ船内に居たなら? あるいはもう既に敵に捕まっていたら……と、考えもしたが、MSではどうせ船内に手出しは出来ない。
なら、敵を全て倒して、ラクス様の安全を確保する。
脱出ポッドを追っている黄色い巨大なMA……少年は名を知らぬがザクレロはかなり強そうに見える。先に倒してしまうのが正解だろう。他のMAや戦艦は後回しだ。
ZAFTのMSは、連合の戦艦やMAを物ともしない最強の兵器なのだと聞いていた。一機が、MAを何機も落とし、戦艦を何隻も沈めたと。なら、自分にも出来るかも知れない……いや、やってみせる。
少年は強い決意でもって、シグーにMMI-M7S 76mm重突撃機銃を構えさせた。
「僕は、ラクス様を守るんだ!」
トリガーを引く。重機銃から吐き出された銃弾がザクレロを背後から襲い、背中の装甲で弾けて火花を散らした。
と……
『ちょっと、脱出ポッドに当てる気!?』
「え!? 声?」
通信機から、共用回線でマリューの怒声が届く。
脱出ポッドとザクレロ、そしてシグーは一列に連なっている。つまり、ザクレロを外れた銃弾は、脱出ポッドに当たりかねない。
「誰だかわからないけど、教えてくれた?」
少年は、マリューの声が敵の声だとは気付かなかった。共用回線とはいえ、戦闘中に敵と通信が繋がるなど想像もしてないのだから仕方ない。
故に少年は、マリューの声を忠告と受け取り、素直に武器を変えた。
「じゃ……じゃあ、別の武器で!」
重機銃をラッチに戻し、代わりに重斬刀を抜く。そして、斬りかかる為にシグーを更に加速した。
「へぇ……脱出ポッドごとってつもりじゃなかったのね」
武器を変えたのがその証拠。重斬刀を抜いて背後から距離を詰めてくるシグーを、ザクレロのモニターに見ながら、マリューは感心した様な声を漏らした。
だが、その表情には僅かに緊張が見える。流石にマリューも、余裕を持って敵と対せる程に慣れては居ない。それでも、サイよりは余裕があった。サイとマリュー、戦闘経験にそう大差のない二人の違い。それは……
「行くわよザクレロ! 貴方ならやれるわ!」
ザクレロへの絶対的な信頼……あるいは無根拠な過信。それが、マリューにはあった。
マリューはザクレロを加速させる。脱出ポッドに速度を合わせていたザクレロは、あっという間に速度を増して脱出ポッドを追い越し、シグーを後方に引き離した。
高速度に達したザクレロの装甲表面、暗礁宙域に漂う無数の小さなデブリが衝突して幾多の火花を散らす。その火花が、ザクレロの凶悪な面相を宙に浮かび上がらせる。
マリューは操縦桿を引き、ザクレロの機首を上に向けた。そのまま機首を上に向け続けながら前進を続け、ループ機動に入る。
遠心力が足下方向にかかり、血の下がる感覚がマリューを襲った。だが、ノーマルスーツの耐G効果もあり、ブラックアウトには至らない。
ザクレロは、宙に巨大な円を描く軌道を辿った。そして円は、再び始点へと戻ってくる。
その頃には、置き去った脱出ポッドとシグーが始点となった所を通過しており、ザクレロは両者の後方位置につける事が出来る……筈だった。
「あれ?」
マリューが気付いた時、ザクレロは脱出ポッドのすぐ前を飛んでいた。
「速過ぎた?」
速度が速すぎたのか、脱出ポッドが追いつく前に回ってきてしまったのだ。
マリューは即座に、二周目のループに突入した。
sien
sien
ザクレロが急加速して、自分のシグーを置き去りにし、更に脱出ポッドまで追い越して行くのを、少年は呆然と見守った。
「……逃げた?」
他に、ザクレロが離脱した理由を読めなくて、少年は疑問には思いながらもそう呟く。
しかし、逃げたならば好都合。この間に、脱出ポッドに接近出来る。少年は、シグーの速度を上げて、脱出ポッドに追いついた。
「えと……」
追いついたは良いが、中を確認する手段がない事に少年は気づき、脱出ポッドとシグーの速度を合わせながら、迷いの声を漏らす。
窓はあるのだが、小さくて中のほんの一部しか見られない。まさか、割って中を確かめるわけにもいかないだろう。ならば……
「あ、そうだ。通信機!」
少年は、急いで通信機を操作し、救難用回線につなぐと脱出ポッドに話しかけた。
「ラクス様! 中にいるのは、ラクス様ですか!?」
何度か声をかけてみる。ややあって、返信が返ってきた。
『はい……あの、どちら様ですか?』
その声を聞き、少年は心の底から沸き上がってくる歓喜に震える。
ラクス・クラインの声。真実を告げる歌声。
「ラクス様! お守りに来ました!」
少年の歓喜に満ちた声は、ラクスを守ると告げる。それに対し、ラクスは一瞬、沈黙した。そして、
『……い……いやぁあああああっ!』
悲鳴。叫び。
『止めてください! 止めてください! もうそんな事しないで! みんな……みんな死んでしまうのに! 貴方も! もう止めて!』
少年は、ラクスの叫びの意味がわからなくて小首をかしげた。
ラクス様を助ける事が唯一正しい事なのに、ラクス様は何を言っているのだろう……と。
「え? でも……ラクス様を守る為です」
『お願いです! もう守らなくて良いのです! だから、誰も死なないで……』
ラクスは守らなくて良いと言っている。それは、自分を死なせたくないかららしい。
ならば簡単な事だと、少年は思った。
「大丈夫、死にませんから! 敵は逃げましたし、後はここから離脱するだけ……」
言いかけた少年の言葉を、シグーのOSが発する警告音が遮った。
直後、脱出ポッドとシグーの前に、再びザクレロがその背中を見せる。
「!? あいつ、戻ってきて!?」
逃げたのではない。敵はまだ脱出ポッドを狙っている。
一瞬でそれを察した少年は、再び離脱していくザクレロを追って、シグーを走らせた。
「ラクス様、必ずお守りします!」
通信機からはラクスの声がまだ聞こえていたが、敵を見つけた少年の耳にはもう届いては居なかった。
ああ……私は悪い子だ。
脱出ポッドの中、通信機に向けて叫びながら、ラクスは自分の中に、何処か冷めた感覚で自分を見つめる部分を感じていた。
通信があった時、少年の声を聞いた時、ラクスは安堵したのだ。死んで欲しくない、もう守らなくて良いと……口ではそう言いながら、少年が来てくれた事を喜んでいる。
時に人は矛盾する感情を抱く。人に死んで欲しくないと願う心も真実であるし、同時に自分が助かりたいと願う心もまた真実である。両方を同時に抱いた所で、片方が嘘になるわけではない。
しかし、ラクスには許せなかった。純粋であるよう育てられた少女に、矛盾を抱いた心をそのまま受け入れる事は出来なかった。
死んで欲しくない。自分を守る為にと死んで欲しくはない。しかし、心の中で、守って欲しいと願う自分が居る……人の死を願う自分が居る。短絡ではあるが、ラクスにそれを否定したり、気づかぬふりをしたりする事はできなかった。
「私……悪い子ですわね」
くすりと笑う。自嘲と……そして、僅かに喜悦をまじえて。
“そんな事はありませんよ、ラクス様”
小さく声が聞こえた。
“ラクス様の為ですから”
誰もいない脱出ポッドの中。
ひそひそ、ぷつぷつと、ざわめく。ラクス様。ラクス様と。
「止めてぇっ!!」
ラクスは無数の声に向けて叫ぶ。
「私の為に……私が……そのせいで死んでしまったのに……」
“泣かないでください”
“行きましょうラクス様”
“歌ってくだされば良いのですラクス様”
声は、ラクスにまとわりついて囁く。
“歌って……歌ってください”
“歌を……ラクス様の歌を”
「歌を……」
「ハロ! ラクス、ゲンキナイ?」
誰もいない静まりかえった脱出ポッドの中、一人で話し続けるラクスに、ピンクのハロが話しかけた。その声に、ラクスは我に返った様子で、宙を漂うハロに目をやる。
「ピンクちゃん……」
ラクスはハロを手に取り、ぎゅっと抱きしめる。
「私は……怖いのです」
「ハロ、イッショ! コワクナーイ!」
ハロの無邪気な台詞に、ラクスは少しだけ微笑む事が出来た。それは、以前までのラクスと変わらぬ無邪気な笑みであった。
機動戦士ザクレロSEED‥‥以上。
フラガ良いところ無し
GJ!
相変わらずの恐ろしさだ・・・
グロジョブ…
本来のラクスが壊れて、“あの”ラクスになるのか?
もはやこれはグッドジョブ!では足りない
あえて言おう、ナイスホラー!と
>>407 ジンが強すぎるように感じます。むしろAAが弱すぎるような?
アンバックでできるのは方向転換だけです。
手足を振っても推進力には成りません。
でなければ、ロケットもイオンエンジンも要りませよ。
>>391 前半は種で後半は種死終盤(しかしラクシズは敵役)
手足を振ると反動で方向転換はできるけど推進は厳しいと思うねぇ
るろ剣でそんなネタあったが
空中で落下する瞬間剣を振って二段ジャンプするとか
種宇宙は空気だかエーテルだかがあるからいいんジャマイカ?
>>412 フットペダル踏み込んでスラスターをふかして、操縦桿で手足振って機動という事です
序盤で、メビウス・ゼロがフットペダルで急発進する所を書いたので、フットペダルを踏むと前進する事を先に示したつもりでしたが
説明が少し足りなかったようで
>>412 種宇宙に何言ってんだよwww
発射後のビームを戦艦が避けちまう世界なんだぜ?
それで許されるのはゆでくらいだ
なあなあ、もしも「血のバレンタイン」の時にMS隊がMA隊に負けていたら?っていうのはどうだろう。
簡単に言えば、「初めてのMS対MAの戦闘で、MAが勝っちゃってたら?」ってもの。
どうも戦記物にしかならないようで、どっちかと言えばプラントよりも地球上の権力争いになりそうだし、
「それはガンダムではない」と言われればそこでおしまいなんだが
>>419 種はガンダムじゃないからそういうのも別にオッケーじゃね?
新着レスがあったのでもしかしたら。。。と開いたらザクレロ読めて嬉しかった!
どうやらラクスの力は言葉ではなく本心から発するものの影響が大きいみたいですね。
それって本当にかわいそうだ。
戦争映画とかで「俺はいいから先へ行け〜」みたいな完全死亡フラグシーンで
そのセリフを言っている人は死にたくないという本心もあるけど
痩せ我慢やら仲間を思う気持ち、責任感など色々あってそのセリフが出てくるけど
ラクスの場合、理性ある人間(ラクス)の言葉ではなく生き物の本能が伝わってしまってる。
コーディネイターで賢いせいもあり、自分でもそれが分析できてしまって
最後何か一線を越えてしまった感がありました
黒沢清みたいなホラー?
あとフレイとサイのシーン好きです。サイには是非頑張って欲しい!!!
422 :
419:2008/10/15(水) 01:01:06 ID:???
>>420 じゃ、ちょっとだけ思考実験してみる。
と言うかその前にL5で初戦闘してるんだったな。じゃあ、それも数で押した連合側が辛勝したって形で
まず、核兵器をぶっ放そうとしていたブルーコスモスの立場だが、
核兵器を撃っていなければ、ただの少々過激な自然保護団体で収まる。それ以上は無理。
撃っていたら「せっかく勝ったのに全部ぶち壊した馬鹿集団」ということで、連合各国からの支持を失う。
どっちにしても、本編並みの勢力は持ち得ないわな。
で、MS派のハルバートン派閥だが、よくて派閥の縮小、悪くて左遷だな。
「これからの宇宙戦闘ははMSだ!」とか言って、すでにプロジェクト立ち上げちゃってるし
もしかしたら、プロジェクトの内容次第で「てめえ責任取れ」とかって感じでAAの艦長を務める事に?
当然Xナンバーも5機じゃなく、デュエルかよくてストライク程度まで。
あくまで「MAの邪魔にならない程度」の試験的な開発。
上層部も、もう計画が進んじゃったから済し崩し的な感じで認めるとは思うけど期待はしてない。
肝心の連合軍は、MAに主眼を置いた戦術や、装備になっていくかな?
少なくともMS開発には本腰を入れないと思う。
423 :
419:2008/10/15(水) 01:22:16 ID:???
一方のZAFT
普通なら、出鼻挫かれて本土防衛に失敗した時点で、人心が離れて瓦解してもおかしくないけど、
ここでは負債の加護なり、話の都合なりで瓦解しなかったとする。
ZAFTの行動は、核兵器が撃たれたかどうかで、かなり変わってくる。
撃たれた場合、普通にNJをばら撒くこと確実。
たぶん、連合側が「この馬鹿がやりやがりましたごめんなさい」と言って関係者を処罰してもばら撒く。
で、いまさら後に引けなくなって本編沿いにはなるけど本編の5割り増し程度キツイ戦いへ突入。
なんせ、MSが絶対的にMAに勝てるわけじゃないから他宙域まで出張るのは控えざるを得ないだろうし
地上へ侵攻するにも、その間にプラントをやられちゃ困るから消極的に。結局自分たちのいる宙域で受身の防衛戦。
フリーダムみたいな砲戦型MSはその分発達するだろうけどね。
地上で戦争するなら、親プラント国に戦後の利権と武器の援助をしての代理戦争?
戦後の財政とかは考えないだろうな。そんな頭あったらNJばらまかないし
撃たれなかった場合、NJばら撒くかどうかはシーゲル次第。
ばら撒かないで特定宙域のみとなると、NJは高性能なジャミング装置&核動力殺し扱い。
ぶっちゃけ効果がよく判らん。教えてえらい人。
ばら撒いた場合、プラントが地球側からただのエイリアン扱い。
良くて「せかいせーふくをねらうあくのそしき」と同程度。
というか、そもそも連合国側からプラント相手の「戦争」と言う認識がされるか疑問。
よくてテロ組織の制圧、わるくて過激な労働者の鎮圧。程度の扱いしかされないような気がする。
424 :
419:2008/10/15(水) 01:25:55 ID:???
で、オーブ。
言わずもがな、歴史の表舞台に立つことも無く、ただの島国で終わるんじゃね?
そもそも、中立国って言うのが国同士の戦争だから成り立つんであって、
「テロリスト鎮圧」とかだと、中立国は「消極的敵国」か、「無関係な国家」かのどっちかしかないし
プラントの品物横流ししているから「テロ支援国家」は避けられないだろうけど
「ほんとに、よろしいんですか?」
議長とのお茶会の後、ルナマリアは弾んだ声を出した。
こんな高級なホテルに泊まっていいと言う。
「ええ、休暇なんだし。議長のせっかくの御厚意ですもの。お言葉に甘えて今日はこちらでゆっくりさせていただき
なさい。確かにそれくらいの働きはしてるわよ、あなた方は」
「そうさせていただけ。ルナマリアもマユも。艦には俺が……」
アスランがそう言いかけると、レイが遮った。
「艦には私が戻ります。隊長もどうぞこちらで」
「いやそれは……」
「褒賞を受け取るべきミネルバのエースは隊長とルナマリアです。そしてマユは女性ですので。私の言っている
ことは順当です」
「レイ、俺達を忘れるな」
「あ、ショーン、ゲイル!」
「明日の休暇も合わせて交代だ。じゃんけん!」
「いいから、お前達ここで休め」
「いや、じゃんけんだ。そーれ……」
「アスラン!」
その時、廊下の向こう側から声が聞こえた。
「「ん?」」
「あはは」
「ミーぁ……」
ミーアと言いそうになりアスランは慌てて口を閉じる。
ミーアはデュランダルの前で止まるとお辞儀する。
「これはラクス・クライン。お疲れ様でした」
「ありがとうございます」
そう言うとミーアはルナマリアを押しのけアスランに飛びつく。
「ぁっ!」
押しのけられたルナマリアはむっとして睨む。
「ホテルにおいでと聞いて急いで戻って参りましたのよ」
「な……ミー……ァはぁ……」
「今日のステージは?見てくださいました?」
「え? あぁまぁ……」
「本当に!? どうでしたでしょうか?」
「ぁ……ああええ……ま……」
「ふん」
露骨にうろたえるアスランが気に入らなくてルナマリアは横を向く。
「彼等にも今日はここに泊まってゆっくりするよう言ったところです」
デュランダルが言う。
「どうぞ久しぶりに二人で食事でもなさってください」
「ま〜! ほんとですの! それは嬉しいですわ! アスラン、では早速席を」
アスランは引きずられていった。
「あーあ。アスランさんはラクスさんと食事か。いいなー」
マユがぼやく。
「しょうがないじゃない。久しぶりに会った婚約者だもん。さ、私達も食べよ?」
「しかし、ゲイルに悪いな」
レイが言う。じゃんけんは結局ゲイルが負けた。
「レイ、あんたもしっかり食べないと。あんたってほっとくと熱糧食とサプリメントで済ませそうな感じで心配なのよねぇ」
「そんな事はない。……前にもそんな事言ってなかったか? んー。じゃあ、俺はニンニクラーメン、チャーシュー抜きで」
「そんな物ここにある訳ないでしょ! コースよ。議長が頼んでってくれたんだからね、フルコース」
「やっぱりゲイルに悪いな」
「じゃあ、明日、交代の時に私が朝食弁当を何か作ってもらって持って行こう。レイ、お前は街でなにかお土産でも
買ってやれ。それでいい」
ショーンが言った。
「決まりね。フルコース、楽しみー!」
「ねぇ、ルナ、起きてる?」
食事が終わり、ホテルの探検も済み、ルナマリアとマユは寝床に着いた。
「……うん」
「アスランさんってさぁ……」
「アスランが何?」
「ラクスさんと婚約者なんだよねぇ、悲しいよう……」
「マユ……泣いてるの? 馬鹿ねぇ」
「だって……」
「……アスランに、あの人は似合わない」
「えっ?」
「似合わないわ、絶対」
力強く、天井を見上げてルナマリアは言った。
ぎらっと、暗闇で、ルナマリアに向けてマユの目が光った。
「さぁ、ラミアス艦長」
ノイマンが眠る前のマリューに薬を持ってきた。
「ああ、いつもすまないわね。この薬がないと眠れないのよ」
「調子が悪いようですので、栄養剤を入れておきました」
「あら、ありがとう」
「では、おやすみなさい」
「はい、おやすみ」
ノイマンが出て行ってからしばらくたって。扉が開いた。
ラクスが現れた。
ラクスが見たのは、ベッドで目を虚ろに開けているマリュー。唇からよだれが垂れている。
「助けて、助けて、ここは地獄……寒い……」
マリューは完全なバッド・トリップに入っていた。但し故意の。今回の精神薬剤は見た目こそ違え、成分が違う。
そして、通常使用量を超えた幻覚剤が混ぜられていた。
「そう、ここは地獄。あなたは逃げ惑っています。空は黒く、悪魔があなたを襲ってきます」
ラクスが低い声で言う。
「いや、いや」
マリューは、目の前を手で払うしぐさをする。
「大丈夫。上の方から光が差してきましたわ。光の天使が降りてきて、悪魔を追い払ってしまいました。その光の
天使があなたを救いました。ほら、もう大丈夫」
ノイマンがマリューの汗を拭き、バスタオルで低くなった体温を保温するように厚く包む。
ラクスは、哺乳瓶から飲み物をマリューに飲ませる。チョコレートと幻覚剤の緩和剤が入った物だ。
「ああ……」
マリューは幻覚剤の作用量がちょうど良くなったのだろう。プラスに効いた時の幸福感溢れた、安らいだ顔になった。
そして赤ちゃんのように哺乳瓶の乳首から一心に飲み物を吸い続ける。
「光の天使、その顔は誰でしょう?」
「その声……ラクスさん……天使はラクスさんの顔をしてます」
「そう、あなたの光の天使はラクス・クラインなのです。あなたはラクス・クラインの事を信じれば大丈夫。すべて
うまくいくのです」
「はい……」
その時、ノイマンが小声で口を出した。
「ラクス様、契約どおり、私の事も……」
「ええ。これからやります」
そう言うとラクスはマリューに向き直った。
「さぁ、光に包まれて幸せなあなた。ここはあなたの結婚式です。隣にいるのはノイマン。あなたは彼の事をとても
愛しています」
「え……違う! 結婚式で隣にいるのは……。違う! ノイマンじゃない! 骸骨よ! 彼は死んだわ、私を愛した
彼は死んだ! モビルアーマーの中で! 死んだ! あはは! 死んだ! 私を好きだったムゥは死んだ! ロー
エングリンで! 跡形も残らず! 死んだ! 死んだ! あはは! 私は死に神だわ!」
マリューは暴れだした。ノイマンが押さえつける。
「恋愛の事は、まだ予想以上に心の抵抗が強いようです。続きはまたで。今は、抵抗感を弱めるに留めます」
ラクスはノイマンに言った。
「しかたありませんね」
「さぁ、全てあなたを悲しませるものは消えてしまいました。何も怖くありません。過去の恋愛は過去の事。彼らは
幸せな光に包まれてあなたの幸福を祈りながら消えていきます。いつかあなたには素敵な恋人が現れます。
あなたはそれを知っています。未来が見えます。あなたと彼は二人、幸福な生活をしています。あなたはただ
幸せな光に包まれています。光の天使があなたを見守っていますよ」
マリューは再び落ち着いた様子で哺乳瓶の飲み物を飲み続ける。
ラクスは優しくマリューを抱きしめる。
「大丈夫。大丈夫よ。全てラクス・クラインに任せれば大丈夫……」
全部飲ませたところで、ノイマンは手馴れた様子でマリューの腕を縛り血管を浮き立たせると睡眠薬を注入する。
マリューはすぐ安らかな眠りにつく。
ラクスはマリューの身体の汗を拭いてやると、厚手の寝巻きを着せてやる。
そうして、二人はマリューの部屋をそっと出て行った。
翌朝――
「おはようございます、アスランさん」
マユは、アスランの部屋の扉をノックした。隣にルナマリアも一緒だ。
結局けん制しあいながら二人でアスランを迎えに来た。
「お目覚めでいらっしゃいますか? よろしければダイニングにご一緒にと思いまして」
「ぁぁあーあー、ぇっと……えぇ? ぁ……」
扉の向こうから焦ったような声が聞こえる。
「アスラン?」
ルナマリアも声をかける。
「あ……ああ!……え? ぁあこら……」
扉が開いた。
「「ぁ……」」
そこには、下着姿のラクス・クラインがいた。
「ありがとう。でもどうぞお先にいらしてくださいな。アスランは後からわたくしと参りますわ」
「ぁぁ……」
「え……あぁの……ぇ……ぁはい…………」
ルナマリアとマユは黙って閉じられていくドアを見つめるしかなかった。
「うーんふふ」
「どういうつもりだ!」
アスランはミーアに怒鳴った。
「え? だってあの子……」
「あの子じゃない! 一体どうして! いつ! 何でこの部屋に……」
「うふふ、お部屋に行くって約束してたのに寝ちゃったみたいってフロントに行って……」
「はぁ?」
「そしたらほんとに寝ちゃってるしぃ」
「あー、だから何でこんなことするんだ! 君は!」
「え? だって久しぶりに婚約者に会ったら普通は……」
「ラクスは、そんなことはしない!」
「え?」
「……」
「しないの? 何で?」
「……」
アスランは沈黙する。
いきなりミーアの両肩を掴むとふいに湧き上がった乱暴な感情のままベッドに押し倒す。
「え? ちょっと!?」
ミーアが狼狽した声を上げる。
それにかまわずアスランはミーアに唇を重ね、塞ぐ。
右手でミーアのふくよかな乳房をもみしだく。
「……ぁ」
ミーアが洩らしてしまったと言う様に小さな声を上げる。そして、ミーアの身体から力が抜ける。
アスランはその動きで我に返ったかのようにミーアから身体を離す。
「……ぁ……え?」
「くそっ! だめだ! 掲示板のみんなを裏切る事はできない!」
うろたえるミーアの声を後ろに聞きながら、アスランは壁に拳を叩き付けた。
やっぱり違うのだ。ラクスとは……。
右手に残るラクスではありえない、ふくよかな乳房の感触が、残酷にもその事実を告げていた。
実はアスランは某掲示板ではフラット派の大物だった。
自作のつるぺた少女のイラストを貼りまくったりもした物だ。ハロから定期的に送られてくるラクス・クラインの隠し
撮り写真を巧妙にコラージュに見せかけて貼り、「ネ申」と崇められた事もあった。
だが、あの感触は……。くそう、理想は現実の前に斯くも脆いと言うのか!?
「巨乳なんか……」
つぶやいたその声は弱々しかった。
アスランは今まで築き上げてきた自分が崩れ去るかのような恐怖感を感じた。
人生で最大の恐怖だった。
「調子、悪そうね、どうしましょう」
おろおろと、ラクスがカガリに声をかける。
カガリは壁に手を着きながらゆっくり歩いていた。身体がつらい。身体中の関節に走る疼痛。発汗している。しかし
熱いのか寒いのかわからない。吐き気もする。
おそらく、離脱症状。
身体のつらさから、カガリはラクスに渡された痛み止めは、ラベルだけは医療用薬剤でその実、ヘロインを強化
した物を投与されたのではないかと疑っていた。
当たり前だ! お前が盛ったモルヒネのような物の効果が切れたんだよ!
そんな心の声はカガリは口に出さず。
「あ、ああ。今日、ちょっと女の子の日の前兆らしくてな」
と壁に手を着きながら答える。
「まぁ!」
ラクスの表情が明るくなる。
「わたくしも重い時があって、でもノイマンがいい薬この艦には揃えてあるって! わたくしもすぐに回復しましたのよ!
すぐ持って来させましょう」
「い、いや……」
……ためらうカガリをよそに、薬はすぐ持って来られた。
なんだ、これは。またモルヒネのようなもんじゃないのか?
持って来られたのは粉剤だった。
これでは後から、それらが何か調べる事も出来ない。
「さあ、飲んでくださいな」
薬を差し出し、邪気のない顔でラクスが笑う。
「あ、ああ……」
一回ぐらいなら!
覚悟を決めてカガリは飲み干す。
身体のつらさがすーっと消えていく。頭が冴えて行く。
これは……モルヒネじゃない! いや、モルヒネも入っているかもしれないが別の何かだ! しかし。
「ああ、楽になった。疲労がポンと取れたようだ」
思わず声が出た。
「うふふ、よかった」
ラクスが笑う。
「それを、食事毎に摂って下さいな。ああ、それから……」
ラクスが言った。
「食事毎にこれを飲んだ方がいいですわよ」
渡されたのは、酸化マグネシウムの顆粒包装一束だった。
一瞬にしてカガリの気持ちは冷やされ、カガリは背中に冷や汗をかいた。
カガリは知っていた。それが下剤だと言う事を。
そしてヘロインなどアヘンの仲間の副作用は便秘だと言う事を。
ラクスと別れてすぐ、カガリはトイレへ駆け込んだ。
そして飲んだ物すべて吐いた。水を飲んで更に吐いた。
もう薬物の成分は身体に吸収されてしまっているかもしれない。
無駄な行為かもしれない。
だが、カガリは吐いた。胃洗浄くらい吐いた。
身体がつらい位なんだ! 耐えてやるさ! ラクスになんか負けはしない!
涙と鼻水を流しながらカガリは誓った。
便秘は嫌だったので一応酸化マグネシウムは飲んでおいた。
続く
ナイスホラー!
ノイマン……ナタル(恋人予定だったそうな)を殺されてダークサイドに落ちたのか?
つーかラクスが本気で暗黒教祖化しとる……
初期の健気ピンクの影も形もないぜ……
カガリ頑張れ、超頑張れ!
そしてひんぬー卿アスランに吹いたwww
GJ!
なんという薬物洗脳www
グロジョブ…
ええと・・・ラクスは○本○津夫の生まれ変わり何かですか?
アスランは・・・お前生まれるスレを間違えたな・・・w
このラクスは一人目なのか二人目以降なのか
GJ!!
最後の1行の便秘は嫌だったので〜とかシリアスとギャグの割合うめぇ
乙
しかしマリュー洗脳しても的確な判断できなくなってAA落とされたらどうすんだ?
ってノイマンいるから大丈夫か
マリューは元々いてもいなくても同じだろう
攻撃飛んできてから「回避ー」で避けれるノイマンさえいればおk
強いて言えばマリューは存在するだけでいい。クルーの士気が上がる
本編でも火器関係はナタルの仕事だったし、回避だの打ち落とせだの言われなくてもやるわw
みたいな指示しか出してないからな
GJ!
ちゃっかり下剤飲むなよカガリ。
まあけどアスラン……C.E.のプラントにも2ちゃんみたいなのがあるのかよ。
もしミネルバが議長を裏切り(レイは残留)、
ラクシズについたアスランがまた裏切って新組織を結成し、
ミネルバら反議長派がそれに合流し、
ラストで議長派vs反議長派vsラクシズの三つ巴の戦いを繰り広げたら。
因みに決戦の組み合わせは
アスランvsキラとシンvsレイ。
もしミーアがラクスのクローンだったら
ミーアの差し金で議長がいきなり暗殺されてしまう
有能な指導者不在の影響で命令系統に混乱が生じ、ユニウス落下も止められないかも
その場合、地球完全壊滅で物語が終わってしまう
ミーアの象徴がラクスサイズになります
性情が逆に育ったクローンというのは種のテーマ的に悪くない題材のような気がする。
政治、というか支配者を目指した本物と、ただ歌を歌うしかしない偽物の対比とか。
ミーアがクローンだったら
「私がラクスなの!」とか「同じ声、同じ顔〜」ってセリフも意味が変わってくるな
俺は絞りカスだ!とかミーアが言い出すんですね
その後、マユに右腕を移植されて復活
最後はシンとの壮絶な殴り合いになるのか?
もしミーアが歌って踊れて戦えるアイドルだったら
連ザIIEコースでミーア出撃
ミーアがクローンで用無しで消されそうになったところへ
ミーアが同じ存在だと知ったレイがクライマックス救出。
ギル!あなたは!と主人公がレイに変わって
結局シンは主役剥奪で涙目
>>451 負債がそんな展開やったら確実に収拾がつかなくなるな。
>>451 なんか、その展開だと原作での脱走の場面がアスラン&メイリンじゃなくて
レイ&ミーアになりそうだ。
あと、なんも関係ないけど自分は原作でラクスとミーアがコンビを組んで
歌うのがあると期待してたんだけどねえ。
もしも、種死の開始年が作中でもう数年遅かったら?
なんか監督が「老けたキラとか見たくないでしょ」って言ってたらしいが、
種時点で16歳、種死の年数を後数年遅くして、20代前半でも十分キャラは立てられると思う。
5年ぐらい時間が有れば、種〜種死間の設定上の矛盾も回避できるし、
普通にラクスからミーアにプラント内の流行が移ったという事にしてしまっても問題ない。
つーかわざわざ整形してまで代役立てるなら、「スター発掘」なりプラント内で行って、
ラクス人気を風化させてしまうって手はなかったのか?
もちろん、ラクスの声は洗脳波という設定は無しということで
>>454 洗脳波って設定は無しになると、「ラクス様が言うなら」の説明がつかなくなるぞ
あれは人気アイドルが言ってるから言うこと聞いてるわけじゃないんだよ
人気アイドルが言ってるからおとなしくしてるわ☆
とかあり得ないだろ
洗脳派なんて設定初めて知ったわ・・
>>456 公式設定で、ラクスの声がコーディネーターに影響するって言う空恐ろしいのが
あるらしいんだよ。
ソースはどこか知らないけど。
コーディネーターはラクスの歌を聞くと心が安らぐという
・・・どう考えても洗脳波です、ありがとうございました
ラクスの歌で心が安らぐ→呼びかけ→言われたとおりにするかー
のコンボ
何巻だか忘れたがアストレイにも載ってたはず
コーディを支配する遺伝子持ちのセトナはラクスの同一遺伝子を持ってるってやつ
461 :
454:2008/10/19(日) 23:17:34 ID:???
>>455 いやいや、『洗脳波』の設定って種よりも種死の方が強いじゃん?
だから、その設定そのものを無しにして、ただの『元アイドル』として孤児院にいてもらおうと
種の最終決戦の時は「ジェネシス撃ったら俺らもやばくね(今後的に)?」
みたいな迷いがZAFT兵にもあったとかなら、『ハト派(クライン)』が「ジェネシスを止める」って言い出せば
攻撃を躊躇してしまう可能性も無きにしも非ずだし。
種死にストーンヘンジがあったら
ユニウス破壊出来る上にザフトが下手に降下作戦したら狙い撃ちだな
>>458 さすがに直接的に洗脳波とは書かないとはいえ、まさか本当にその手の設定があるとは……とおもいましたよ。
コーディ全体に効果があるわけじゃないみたいだけどな
シンとか普通にフーンって感じだし
1期のナチュラル・コーディ関係なく「綺麗な声だな…」って思うようなレベルで良かったのに
蛇足設定好きだよな
そいやミネルバクルーは誰も洗脳音波に掛からなかったね
そのクルーは議長の肝いりで、議長は遺伝子学学者……
服従遺伝子ですなぁ
もし種でキラがちょりーっす、な性格だったら
メイリンは数に入らんの?>ミネルバクルー
もともとアスランに付いてったとはいえ、最終話で「どっちが本当のラクス様か〜」とか言ってるけど
直ですね、わかります!兄貴!
ラクス・クライン
コーディネーターを駆逐する為のコーディネーター
あ、それなんか面白そうとか一瞬思ってしまった。それを知ったときの反応が見物というか。
でもよく考えたら、一応穏健派反コーディなんだっけピンクは?新しく作らずに交配して回帰させてくタイプの。
途中でレイが言ってた「本物の言っていることなら正しいのか?」ってセリフが凄い良かったんだが
結局本物の言ってることが正しいです^^
になったよな
あれはラクシズ否定フラグだと思ったんだが
あの時点でも偽者の言葉は借り物に過ぎなかったからそれは無かろう
もし種死で議長がクローン兵増産計画を立てていたら
>>473 借り物って言うか、発言の内容自体はミーアの本心だぞ
「ラクス」としての発言だが言ってる内容はミーアの言葉だ
日記だかで
ラクス様はきっと平和を願っているだろう。この状況に心を痛めているだろう
私もラクス様と同じ気持ち。だからどうか私の言葉を聞いて
と言ってたな
当のラクスは暴れ回ってたけど
種死後のラクス政権欽定歴史教科書では、よくて鬼畜デュランダルの哀れな手駒、
悪ければラクス様の座を乗っ取ろうとした稀代の売女毒婦扱いだろうからな。
報われないよなミーア…
>よくて鬼畜デュランダルの哀れな手駒
つか劇中ではすでにそういう扱いじゃないか?
種で持ち上げられすぎた自分に嫌気がさして、幻滅されるべく種死ではわざと支離滅裂な行動をとり続けていたとしたら。
原動力が運だったら笑う仮面の焼き直しだが、狂信者の押し上げだったらザクレロもどきになる。どっちにしろ二番煎じか。
「え? 議長はもう発たれたのか?」
「ええ。お忙しい方だもの。昨日ああしてお話しできたのが不思議なくらいでしょ、ほんと」
「あ、まあ……」
ショーンは何か不機嫌なマユに気づいた。
「……彼女、どうしたんだ?」
ジョンは小さな声でルナマリアに尋ねた。
「知らないわよ!」
こっちも不機嫌か……
ショーンは首をすくめた。
その時、声がかかった。
「お前達、昨日のミネルバのひよっ子だろ? もう一人のフェイスの奴はどうした?」
「ん?」
「失礼いたしました、おはようございます」
「あ、フェイス……おはようございます!」
レイとジョンもそのニンジン色の髪の男に敬礼する。
「ふふ」
その男も答礼する。
「アスランさんはまだお部屋だと……」
その時、廊下の向こう側から声が聞こえてくる。
「……そしたらその兵隊さん……」
「あ……」
ルナマリアは気づいた。ラクス・クラインの声だ。
「顔真っ赤にしてね、ありがとうございまーすってすんごくおっきな声で、うふふ」
「あ……」
アスランとミーアが腕を組んで現れた。
「なるほどね。分かった分かった、サンキュウ。おはようございます、ラクス様」
「あ! ふん!」
アスランはみんなに見られているのがわかると、ミーアの腕を振りほどいた。
「ぁ……」
ちょっとミーアは悲しそうな顔をする。
「あーら、おはようございます」
「昨日はお疲れ様でした。基地の兵士達もたいそう喜んでおりましたね。これでまた士気も上がることでしょう」
「ハイネさんも楽しんでいただけましたか?」
「はい、それはもう」
そのハイネと呼ばれた男はアスランに顔を向けた。
「昨日はゴタゴタしててまともに挨拶も出来なかったな」
「あ……」
「特務隊、ハイネ・ヴェステンフルスだ。よろしくな、アスラン」
「こちらこそ。アスラン・ザラです」
「知ってるよ、有名人」
「ん?」
「復隊したって聞いたのは最近だけどな。前はクルーゼ隊にいたんだろ?」
「ぁはい」
「俺は大戦の時はホーキンス隊でね。ヤキン・ドゥーエでは擦れ違ったかな?」
その時、マネージャーらしき男が近寄ってきた。。
「ラクス様。ラクス様には今日の打ち合わせが御座いますので申し訳ありませんがあちらで」
「ええ〜!」
「ちょっとお前!」
アスランはマネージャーの姿を見ると気色ばんだ。
「貴様……タケダと言う男とは知り合いか?」
「い、いや、自分、キングTAKEDA言いまんねん」
「タケダだと? やはり知り合いか? お前にそっくりな男だ! この間までミネルバに乗っていた男だ! 軍人に
知り合いはいないか!?」
レイも、鋭い目つきでマネージャーを見つめていた。
「し、知らんがな。勘弁してや、ほんま」
「ふぅ……すまなかったな」
「ほんまや。びびったでぇ」
「では、よくわかりませんが、アスラン、また後ほど」
ミーアはアスランにウインクをした。
「ああ……はい……」
ミーアは去って行った。
「仲いいんだな、けっこう」
ハイネはアスランに言った。
「え? ぁぁいやぁそんな事は……」
「いいじゃないの、仲いいってことはいい事よ? うん」
「はいまぁ……」
「で、この6人と今いない奴全部で7人か、ミネルバのパイロットは?」
「ぇ? はい」
「セイバー、インパルス、ザクウォーリア、ザクファントム、バビかぁ」
「「ん?」」
「はい」
「で、お前フェイスだろ? 艦長も」
「はぁ……」
「戦力としては十分だよなぁ。なのに何で俺にそんな艦に行けと言うかね、議長は」
「「え!?」」
「ミネルバに乗られるんですか!?」
「ま、そう言う事だ。休暇明けから配属さ」
「「ぁぁ……」」
「艦の方には後で着任の挨拶に行くが、なんか面倒くさそうだよな、フェイスが三人っては」
「いえあの……」
「ま、いいさ。現場はとにかく走るだけだ。立場の違う人間には見えてるものも違うってね。とにかくよろしくな。議長
期待のミネルバだ。なんとか応えてみせようぜ」
「はい、宜しくお願いします」
ハイネは去って行った。
「ではアスラン」
ミーアが出発すると言うのでアスラン達は見送りに来ていた。
「はい、どうぞお気をつけて」
「キスくらいはするでしょ?普通。んー」
ミーアはアスランに唇を近づける。
……!
アスランはふいに何かの感情に突き動かされたかのようにその唇に自分の唇を重ねた。
「――!」
アスランはそっと唇を離す。
「……」
ミーアはびっくりしたように少し口を開いて放心していた、が、その顔が花が開くように笑顔になる。
「ありがとう! すごく嬉しい!」
「さ、遅れます」
アスランはミーアをヘリコプターの方へ押しやる。
「また。また、きっとね!」
ミーアはヘリコプターに乗り込んで、飛び立っていった。その姿が見えなくなるまで、アスランに手を振っているのが見えた。
「さ、どうしよっかなぁ今日はこれから」
「んー……」
「せっかくの休暇だ。のんびりしてくればいい。艦には俺が戻るから気にしなくていいぞ」
アスランがルナマリアとマユに言った。
「そっか! 隊長はもういいですもんねー。ラクス様と『充分ゆっくり』されて」
「ぇ!」
「そうですよ、どうせならラクス様の護衛に就いて差し上げれば良かったのに」
「ルナ!」
マユは慌てた声を上げる。
「アスランはフェイスですもん。そうされたって問題はないでしょ?」
「ちょっと待て! ルナマリア!」
「ふー」
「あ、ああ、マユ先に行ってくれ」
「あ、はい」
「……また叩きます?」
「はぁ……今朝のことは、俺にも落ち度がある事だから言い訳はしたくないが。君は誤解しているし、それによって
そういう態度を取られるのは困る」
「誤解……」
「……」
「誤解も何もないと思いますけど。分かりました。以後気をつけます。ラクス様がいらしている時は」
「いやだから……」
「大丈夫です。お二人のことは私だってちゃんと理解してるつもりですから……。う……ひっく……」
ルナマリアの目から涙がこぼれ出し、頬を伝う。
「おい、なに泣いて……」
「泣いてなんか……ひっく……」
「とにかく俺が悪かった。泣き止めよ、な?」
アスランはルナマリアにハンカチを渡した。
「アスラン……私……」
「ん? なんだ?」
「……なんでも、ないです」
ルナマリアは泣きながら走り去った。
「あ……ふぅ」
アスランは溜息をついた。
「なぁ、ラクス」
バルトフェルドがラクスに声をかけた。
「ラミアス艦長へのあれはなぁ。薬、使いすぎじゃないか? 他の奴らと同じ薬だけで十分……」
「彼女は鍵なのです」
ラクスは答えた。
「他の者などどうでもよろしい。艦の指揮も実質的にノイマンがすれば十分。元々艦長としての腕など最初から期待も
していません。ですが、前戦役の英雄である彼女は、なんとしても完全に駒にしておかなくてはなりません。
その影響力を考えると……」
「そうかい」
「バルトフェルド隊長。わたくしは決めたのです。手を汚しても前に進むと! 世界平和の実現のために。わたくしは
前戦役後、行動を間違いました。自分で蒔いた種は自分で刈ります」
真っ直ぐな目をして口を引き締めて断言するラクス。
バルトフェルドはラックスを痛ましそうに見つめた。
「いやーしかし驚いたよ。プラントの議長が来てくれるとはよ」
ディオキアの住人が話している。
「ああ、なんか同じようにこの辺の街、少し回っていくんだって。ラクス・クラインも」
「前の戦争ん時は敵だ敵だって戦ってさ、それが今じゃこうだもんな。ほんと分からねえもんさ」
「コーディネイターなんてやっぱりちょっとおっかない気もするけどさあ、あの乱暴者の連合軍に比べたら全然マシ
だよ。ちゃーんと紳士じゃないか」
「ふん。ちょっとお行儀よくされたからって」
「やめなよ、シャムス。聞こえるよ」
「うまいな。このサンドイッチ」
「ジョン、一人で食べるな」
ミラーがジョンの手からサンドイッチを取り、口に放り込む。
「まったく、熊スキーが乱暴だからこうなるんだ」
「ああ。だが、逆に言えばこちらが行儀よくしてやればよさそうだな。誰に支配されようが反抗するガルナハンとは違う」
「可哀想にな、ガルナハンの連中」
「それが、やつらの選択だ。そろそろ行くぞ。テレビを付けろ。例のニュースの時間だ。町の連中の様子を確認しな
がら帰還、J.P.ジョーンズと合流する」
スウェンは車を発進させた。
街に軽いざわめきが走った。ニュースが始まったのだ。
それは、先のザフト軍によるガルナハン制圧の状況であった。監視カメラや偵察機から撮られた映像が、アナウン
サーの声も無くただ淡々と流される。
目隠しをされ座らされる地球軍兵。をれを現地民がゲームでもするように頭に銃弾を撃ち込んでいく。
許しを請う地球軍兵。その頭を足で踏みつけ銃の引き金を引く現地民。近くにいるザフト軍は何も介入しない。
最後に、アナウンサーが『犠牲者のご冥福をお祈りします』とだけ言った。
次の番組は、各地のマスドライバーの特集だった。
最初は、オーブのカグヤ。軽やかな音楽とともに、輝かしい新造の再建されたマスドライバーからシャトルが発射
する映像が映る。続いて混乱の続くカオシュン。そして――ビクトリア。
当然、前戦役でザフトが行った虐殺にも触れられる。
だが、決して番組の作り方は反ザフトを煽るような物ではなく、ただ淡々と事実を告げる物。生残者が持ち帰った
映像が、奪回した地球軍が撮影した映像が、次々に流されていく。
先ほどのガルナハンの映像を規模を拡大したような、虐殺されていく地球軍兵の姿。ビクトリアから掘り出された
腐乱した地球軍兵の死体の山……
どんな煽るような口調よりもそれは効果的に一般人の心の奥底に働きかける物だった。
最後に、パナマ。ここでもパナマでの虐殺が触れられる。そして一転――暗い雰囲気を打ち消すように、パナマ・マ
スドライバーの再建苦労話になり、技師達が朴訥に話をしていく。そして終わりに明るい未来を象徴するように、
パナマ・マスドライバーをシャトルが駆け上がっていった。
「やるわね」
その番組を見ていたタリアは右手の親指をかんだ。
その放送が引き起こす事が想像できたからだ。
アスランはそのニュースを見ると体を強張らせた。アスランだけではない。いや、アスランはまだましだった。現地
を見ている。しかし、その他の、ガルナハンを解放し、自分達を正義の味方と思っていた乗組員には、お前達は虐殺の
手助けをしただけだと。お前達の手は血に塗れているのだと突きつけられる事はかなりの騒ぎを引き起こした。
それは、タリアが訓示をする事で一応収まったが、ミネルバの乗組員の胸には残った。自分達は無防備な者を
殺したのだと。夜中に飛び起きる者もいた。だが逆に、ナチュラルへの蔑視を深めて心の平衡を保とうとする者もいた。
……タリアの想像通り、地球連合内では、中東、中央アジアの民族をユーラシアが弾圧していると言うような論調は息を潜めた。
どっちもどっちだと一般人は思ったのである。
そして……地球連合からの離脱を目指してザフトに支援を求める地域は目に見えて減っていった。
「どうする? キラ? ザフトもやっぱり正義の味方って訳じゃないらしい」
「そうですね……」
「しっかりしろ!」
カガリはキラをどやしつけた。
ふう。まだ少し、つらいかな。もう少し、濃くても良かったかも。
カガリは心の中でつぶやくと栄養ドリンクの瓶からこくんと一口、液体を飲んだ。
うん、元気が出る。活力が沸いてくる。
そう、カガリは元気に見えていた。理由があった。毎日行われるラクスのお茶会、お茶にまったく手をつけないのも
不自然だ。あれから、お茶会では気分が楽になるといって毎日必ず薬を飲まされる。毎日薬を渡される。ラクスから
渡される薬を捨てるのは簡単だ。だが、どうにも禁断症状の身体のつらさは……どうしても表に出てしまう。ラクス
からもらった薬を飲まずにつらそうにしていても疑われるだけだ。そこで、カガリは、ばて気味だからと毎日栄養ドリ
ンクをもらった。一回は、そのまま飲んでみた。効果はすばらしい物だった。やはり、と思った。だが……
カガリはそれらを効果が出るまで、少なくとも元気に見せかけられるようになるまで薄めた物を飲んでいた。残りは
トイレに捨てていた。
ラクスのお茶会でのゆったりとする薬物ともまた違うシャッキリさせてくれる薬物。カガリは覚醒剤ではないかと
疑っていた。なぜなら、夕方以降は飲まない方がいいと言われ、ゆっくり休めば疲れも取れると睡眠薬をだされた
のだから……
でも、いいよな? ヘロインの禁断症状に比べれば覚醒剤の方が……。注射する訳じゃないんだ。大西洋連邦でも医療用に処方されてるじゃないか。
カガリはそう自分に言い聞かせ、不安を押さえ込んだ。
オーブ軍令部――
「黒海をですか?」
「そうだ。オーブは同盟条約に基づき黒海のザフト軍を討つべく派遣軍を出す事となった」
「ぁぁ……」
トダカの問いにユウナが答える。
周りで聞いていた者達に溜息が漏れる。
「旗艦はタケミカズチ。総司令官として私が行く。代表がご病気と言う状況の我が国だ。だからこそ国の姿勢は
はっきりと示しておかねばならない」
「はぁ……」
「しっかりと、宜しく頼むよ?」
「ぅ……」
「いいね?」
「はっ!」
トダカらが出て行くと入れ替わりのように二人の男が入ってきた。
「誰だ? 君らは?」
髯を生やした男は敬礼して言った。
「オーブ陸軍大高一佐であります。ウナト宰相が極秘に作られた部隊『青風会』を率いております」
「は!?」
もう一人の男も敬礼して、言った。
「自分はオーブ海軍、高野一佐であります。同じく、『紺碧会』を率いております」
「なんだって!?」
再びユウナは驚きの声を上げた。
彼らから打ち明けられた物事は、もっと驚くべき物だったのだが。
「しかし、うまい報道の仕方だな」
バルトフェルドが唸った。彼は元は本業が広告心理学者である。
「これで、ザフトへ一旦傾いた一般市民の支持が元に戻っちまった」
「……まぁ、僕らはザフトじゃない」
不貞腐れた様にキラが言った。
「で、どうするんだ? キラ?」
カガリはキラに尋ねた。
「どうする……」
「情報では、地球軍はオーブに軍の派遣を強要したそうだ。どうする!」
「そんなの!」
カガリはキラを廊下に引きずり出した。
「介入するんだろう? どうせ?」
「う、うん、そのつもりだけど。だって戦闘をやめさせなきゃ悲しみの種が広がるだけで……」
「なら聞け! キラ、オーブ軍のモビルスーツは撃ち落とすな! 艦艇も攻撃するな!」
「そんな! 僕は止めなんて刺さないよ!」
「大切なオーブの財産だ! 壊すな! 攻撃は避けてかわせ! 艦艇もだ。オーブのモビルスーツには攻撃するな。
撃つな! 止めを刺さなきゃ攻撃していいなんて思うな。お前にとって艦艇の砲やミサイルをかわすなんて簡単だろう?
あれだけの軍隊を維持するのにどれだけ金がかかってると思ってる!」
「で、でも……」
「じゃなきゃオーブへ戻ったらおまえのこづかい減らす」
「う、うん」
「よし。さあ、部屋へ戻ろうか」
カガリはばしっとキラの背中を叩いた。
「なに話してたの」
マリューが尋ねる。どこかぼんやりとした声だ。
「ん、ちょっとね。ところでザフト……ここらへん近辺で言うとミネルバか。ディオキアに入ったと言う。それと地球軍
が戦闘になったらどうする?」
「……戦闘を止めるわ!」
「犠牲が出るぞ」
「少なくは、するつもりよ」
マリューは後ろめたさそうに言った。
「モビルスーツはキラ君に任せるし、艦艇の砲撃は進路を妨害して防ぐわ」
「そうか。そこまで思っているなら。もう何も言わん」
「キラ。ここにいたのですか」
ラクスはキラに声をかけた。
キラは海底の見える窓で海底を眺めていた。
「あ、うん」
「……戦いが、またはじまりそうですわ」
「うん。オーブ軍が来るんだ。カガリに説得させて、なんとか退かさなきゃ。オーブの理念は……」
「キラ!」
ラクスはキラにすがりついた。
「ど、どうしたの? ラクス」
「……ごめんなさい! わたくしのせいで、またキラを戦わせてしまう……」
「ラクスのせいじゃないよ、みんなで決めた事じゃないか」
「違う、違う……」
ラクスはかぶりを振った。
「すべてはわたくしが志など持たなければ、世界が混乱しようとオーブは、皆は平和でいられたのです」
「よくわからないけど、ラクス」
キラはラクスの肩に手を当て、微笑んだ。
「ラクスがしようとしている事だろう? きっと立派な事だ。僕は何であれ手伝いたいんだ。いいね?」
「ああ、キラ……」
ラクスは赤ん坊のように泣きじゃくりはじめた。
キラは困ったようにラクスを抱きしめ、背中を叩いてやるのだった。
『慰問のコンサートはどこへ行っても凄い人。地球の人もみんな待っててくれて、声かけてくれて、ほんとに嬉しい!
あたし用のピンクのザク、初めて見たときはもう感動しちゃったよ〜! あたしももっと頑張らなくっちゃ! でも戦争
はなかなか終わらないし、結構大変よね。議長の言ってることは正しいんだからみんなちゃんとそれを聞けばいいのに。
そ・し・て。すごいすごいすごーい! アスランにキスされちゃった! まさかやってくれるとは思わなかったからすごい
嬉しい! これって……あたしにもラクス様と同じ位の魅力感じてくれたって事だよね? 嬉しい。やばい。本気で好きに
なっちゃいそうだよ。好きになっちゃだめなのに。だってアスランにはラクス様が……。でも、好き。辛いよぅ』
「また、パナマ運河を通るか」
「こうすんなり待たずに通れるのもまほりんのおかげですね?」
「えへへ」
ナーエは、井沢真秀がとっつき難い第一印象とは異なり、堅苦しい呼び方を好まず、本心では人との接触に飢えて
いる事を感づいていた。
ゆえに、あえてあだ名で呼ぶ。まほりんと。最近では皆まほりんと呼び、真秀もまんざらではないようである。
「次は、スカンジナビア王国ですか?」
「ああ。あの国も先の戦いで中立を守ろうとした。ぜひ伺いたい国だ」
「あのう、アグニス?」
気遣うようにまほりんが言った
「なんだ?」
「スカンジナビア王国に、それ程夢持たない方がいいと思うよ?」
「なんか、掴んでいるのか? スカンジナビアに対して」
「って言うか。どこの国も自分のために一生懸命って事かな」
くすっとまほりんは笑った。
続く。
乙!
カガリがんばれ超がんばれ
マリュー達って英雄なんだ
地球側や連合からしてみりゃただの脱走兵扱いだと思ってたわ
種の時点ならな
地球に向けられてたジェネシスを破壊した貢献者なわけだし
タイトルからある程度予想はついたが、ついに大高弥三郎 & 高野五十六登場か。
どうみてもクーデターフラグですありがとうございました。
彼らならウナト暗殺の真相を掴んでいそうだな。
乙
ついに紺碧ので吹いたwwww
カガリ、やっと逃げられそうだ。
キラにカガリの財布でなくラクスの財布からくすねるという発想が無くて助かったぜ。
>>491 ラクスの発言であることに注意が必要だ。
「悪しき地球連合軍から抜け出した有志のリーダー」って広告塔。
ラクスの行く末はルーズベルトか、ハインリヒか・・・
>>494 そんなマリューってリーダー格じゃないと思うけどな
むしろラクス・キラがリーダー扱いだったし
キラ小遣い減らす発言であっさり従ったw
ニートにとっては死活問題だからなw
まほりんはやっぱインディーズのファンなのかな。
そしてカガリがんばれ超がんばれ
竹田www
カガリ戦争に介入する振りしてルージュで逃げればいいんじゃね
それまで頑張れ超頑張れ
近くにユウナinオーブ艦隊もいるからな
うまく助けてもらえ
ここのユウナは「偽者だ」とは言わないはずだし
そうだ。またラクスの偽者がどうのの話に戻るが
本物のラクスに対して「あいつの方が偽者だ!」って発言が欲しかったな
つーかプラントの人々にとってはユニウス以降のラクスは全部ミーアだし
そばで励ましてくれたのはこっちのラクスだ
本物とか偽者とか関係無い。自分はこっちを信じるってスタンスのキャラが欲しかった
そこらへん欲しかったな
ミーアの偽物バレの後、全然その辺に触れないでミーア隠して終わりだし
種死でのラクス死亡モノって意外とムズイなあ。
オチのつけどころが難しくなる。
オーブ又はジブ倒して終了だとなんか盛り上がりがかけるからなあ。
>>502 隠して終わりなんて本当勿体無いことしたよな
嫁がインタビューでミーア(やレイ、ルナメイ)をもっとよく描きたかった
と発言してたがもしかするとその辺のこと言ってたのかもな
アイデンティティの話にも繋がるし、メイン視聴者層にぴったりの話題だと思うんだよ
思春期ってその辺について悩む時期だし
アイデンティティと言えばレイもそうだな
そしてもしもレイとミーアが脱走したら?の話に戻るというw
なぜか偽物ってばれたから始末って流れになってたしな
サラはミーアを囮にしてラクス殺そうとしてたがミーアも死んだらどうするつもりだったんだろう
三人目を作ればおkみたいな事考えてたのか?
もし無印種が当初の予定通りキラ死亡、凸片腕損失の状態で種死を始めたら
>>506 ヒント:脚本家
んな事考えてシナリオ書いてる訳ないだろw
>>507 ・アスランが1話でザクを操縦できるか怪しい
・そもそも片腕が無いのにカガリの護衛ができるとは思えない
・仮に秘書として一緒に青森湾に行って、襲撃されてる中徒歩で逃げ切れるか
・ミネルバに乗れたとしても破砕活動に参加できない
・本編より破壊できない
・被害増大
・本編はオーブに被害そんな無かったけどオーブも被害被るかもね
ここまで考えた
機械鎧を付けた凸が孤児院生活しながら血の滲む努力をしてる、という電波を受信した
んでキラの代わりに呆けてるのはラクス
青森湾にはキサカが追従で問題なくね?
虎が使ってた義手つければ護衛はできると思う
ああ…あの銃を仕込んであるアレかw
でもミーアってアホだよな
何らかの政治的足がかりや機微も無いまま
ラクスを演じてりゃどっちにしろ始末される運命だろうし
まぁアニメだからナンとでもなるがリアルだったら
影武者は死亡フラグだから普通は覚悟して立ち回ろうとするが
>>513 どうだかなぁ
少なくとも本物出てきた→厄介払いは議長がアホとしか思えん
表舞台には立てなくなるだろうけど、用済みバイバイで始末はねぇよww
本人ご存命で好き勝手動ける状態でいるのに、その了承もとらずに影武者立てる時点でアホだと思うが
種終了後行方不明じゃなかったか?表向きは>ラクス
是非ともミーアに「今頃出てきて自分は本物ですとか言ってんじゃねーよw プラントも地球もガタガタしてるの放置してたくせにwww」
みたいなことを言って欲しかった
そしたらきっと色々展開違ったと思う
先の大戦で最高のタイミングで横っ面に一撃お見舞いした後、収集つけずに消え去ったからな
おまけにアホ市民はラクス様ラクス様だし
そりゃ影武者の一人や二人立てたくもなるわな
ぶっちゃけ責任やら立場を捨てて男を選んだラクスに文句を言う権利なんて無い
そんな感じの事はラクスがミーアのふりしてシャトル強奪の時点で日記に書いてあったぞ
>責任やら立場を捨てて男を選んだ
何を言ってるんです
責任や立場より自分の気持ちに正直になる事こそが種世界の正義なのです
ただしラクスが気に入らない事は除く
ラクス生死不明までは行ってない筈だから、どっかで生きてるくらいは織り込み済みで動かないと
で、本物が出てきたら影武者は破綻するんだから、本物に対する対処くらい考えておかないと
というか、本物に対処してから作戦始めないと
もちろん、何もかも全部をぶん投げて逃げたラクスが一番悪いんだが
本物に対する対処=暗殺って事になってたんだっけ?
あれも最初からMSで孤児院あぼんしなかったりラクスが慌ててないあたり
自作自演疑惑があるわけだが
標的はさして警戒してねんだからあの方法はねぇと思ったよ。狙撃か爆弾配達で済むのに。
アレかね、やっぱり完璧なコーディ様は野蛮で未熟なナチュラル如きが蓄積した殺しのノウハウなんて見向きもしなかったんでしょうかね。
個人的には狂信者の煽動による一部部隊の暴走ってのがしっくりくるんだが。
ラクスを襲撃したのはザラ派の過激派であって、議長の手のものじゃあないぜ。
いや、スパロボZの話じゃなければ、だが……。
あれはどう見てもラクスの仕込みだろ・・・
ザラ派の仕業にしても議長の仕業にしてもやり方が稚拙すぎるしな
素で特殊学級部隊なやつらが死人に口なしを実行できるほどに統率とれるとも思えんし
襲ってきたのはロールアウト直後の機体だから、その機体を使ってるザフトのトップが怪しいとか
ロールアウトされる前の機体を好きに使ってるターミナルの人間がよく言うよな
>>527 ラクスや虎は工場や補給廠からの横流しは考慮してないんだよな。
彼女に至っては工場か軍施設かわからないけど、試作レベルの機体すら横流しすらできるというのに。
つーか、そもそもザフト自体が(連合から見れば)勝手に工場転用して兵器作って武装した組織だというのに。
サトーがユニウス落としまで活動できたんだし、ザラ派がらみでも物資の横流しはありそうだとおもいます。
その辺考えないでプラントに偽物がいる、議長が怪しい!
だもんなぁ
クライン派がただの武装した狂信者の集まりだってやったほうが面白かったんじゃないか
ラクス襲撃はどうとでも取れるなぁ
デュランダルがやるメリットも十分あるし
デメリットもあるし指示はしてないが襲撃を知ってて
見過ごした線もあり、それはザラ派の犯行かもしれないし
決起を促すためにあえて身内の誰かが情報をリークして
襲撃させたかもしれない。マルキオ先生黒幕説も考えられる。
公式的には適当にお茶を濁してるなら作り手側はどうしようもないな
最終的にはユニウス落としも議長の差し金とかなったんだっけ?
廃墟に残されてた黒歴史ノートを根拠に
・最新鋭機を入手、運用できる組織力
・一国家の監視網をくぐり抜けMSと母艦、歩兵を送り込める練度の高さ
・証拠隠滅のためならば一人残らず自爆することができるほどに高い士気
にも関わらず
・隻腕隻眼のコーディとナチュの女技術士官にいいようにあしらわれる
・至近距離での狙撃(?)をキラに気づかれるまで行わない
・住人が避難するまでMSを投入しない
・終わってみればターゲットどころか子供一人すら死んでいない
これはもう「住人を誰一人傷つけることなく屋敷を攻撃し、その際MSの投入を行うこと」みたいな命令を
『誰かさん』から受けた精鋭部隊って考えるほうが余程自然
そしてこの作戦で得をした人物、これだけのことができる組織を持つ人物となると・・・
どう見てもラクシズの仕業です。本当に(ry
>>531 ユニウス落とし議長共謀説の根拠は小説とデストレイの一コマ
シンとキラの入れ替わりSSじゃラクスやキラはそんな事頼むような柄じゃなく
虎がやったって推理してたなぁ
マルキオは池田大作みたいなもんだから
それくらいはやりそうだ。
所詮ラクシズはマルキオの尖兵だったり
>>534 小説?
ローエングリン喰らったムウが細胞レベルで融解したり、
議長とタリアが単なる行きずりの関係にすぎなかったり、
ラクスの髪が実は単に染めてるだけだったり、
カガリが金色の瞳の持ち主だったりする、あの小説?
デストレイにしても、あれはあくまであの女記者の主観であって、確定情報ではないよね
>>537 一番上は本編でも「そのはず」だったろw
二番目は微妙だな
下二つはどうしようもないけどw
>ラクスの髪が実は単に染めてるだけだったり
kwsk
それ公式設定なの?
染めてるのが公式ならマジでアイタタタタタな子なのか
ラクスが染之介で、ミーアが染太郎か
亡くなったのは染太郎だっけ
>>539 いや、作家のリウが勝手に書いたこと
あれが公式ならキラは黒髪黒目、アスランも黒髪になるw
ラクスがアスランに、結婚したら子供の髪は青+ピンクで紫になるのかしら〜?
とか言ってたドラマCDは誰が脚本書いたんだっけ?
>>543 あれ、リウが書いた気がするんだが…
違かったかな
調べてきた
そのドラマCDは両澤千晶
でも種死のラクスがミーアのふりするやつは脚本家違うみたい
種のスーツCDは嫁
運命のスーツCDはリウじゃなかった?
千晶が書いてるならやっぱり地毛がピンクでFAだろう
ガンダムの小説版は1stから殆どが別解釈だしね
小説版1stでアムロ死んでもZで普通に出てきたんだし、ムウが細胞まで分解されても良いじゃない
髪もDQ4小説版で勇者が黒髪って書かれてたから、絵は誇張表現って事にして
文では無難な色にするのも有りなんだと思ってたよ
それにしたって染めてるじゃなくて紅茶色くらいになるとは思うけどさ
つーか上にもあるがムウの分解は無印の本放送の時は公式だったわけでw
種死ドラマCD、嫁の書いた方がリウの書いた方より面白いって評価でワロタ
確かにラクス・ミーアの方は凄い不愉快な展開だったからなぁ…
本編で丁度ミーア死亡のあたりであの内容だし
恐ろしい事に世の中には負債以下がいるのだよ
リウの種小説自体は高評価だぞ?
種の補完として
>>551 そうか?ツッコミどころ満載だったが
アスランが最低な男化とか、ナタルとマリューの関係がアレとか、タリアがひたすらオーブラクシズマンセー要員にされてるとか見てらんなかったぜ
兵器関連の描写は割と良かったがそれだけだな
人物の心中補完には全く使えない
リウの種小説は評価されている
リウの種死小説はダメダメだった
いっしょくたにしちゃあかんよ
>>553 小説版を読んでない俺にもわかる様にkwsk
負債の圧力の有無
種死を元に「ラクシズをマンセーしないことは禁止」というルールで
モチベーションを維持して小説を書くのは苦行だろうな。
まともなモノが仕上がるわけがない。
想像しただけで嫌だ。
種死小説も、三馬鹿の死に際描写は良かったと思うけどなぁ
本編では一瞬だったアウルの死亡シーンでステラの事思い出したり
オクレ兄さんがアウル・ステラの事思い出して「あいつらには俺がついててやんねーと」
とか思ったりとか
>>553 無印だってフレイの貶めとカガリのマンセーが見てらんなかったぞw
もしも種後半でフレイさんがストライクに乗ったら
フレイにパイロット適正あり
↓
新しく生産されたストライクに搭乗
↓
キラとフリーダム合流、アークエンジェル脱走
↓
連合のやり方に絶望しフレイもついていく
↓
カガリ達と一緒に戦場を駆け抜ける
↓
偶然にもNJCの情報がブルーコスモスに渡る
↓
核攻撃開始と同時にドミニオンが味方に
↓
ヤキンドゥーエ戦でドミニオンがジェネシスからアークエンジェルを守り散華
↓
ムウが敵艦の砲撃を受けMIA認定
↓
キラ、アスラン達と共に帰還
↓
終戦後、連合で働きながら兵士生産の阻止を行う
↓
アーモリーワンでのガンダム強奪事件を調査する為に行動
↓
・・・
事務次官の娘としてのコネと家の財力を駆使して
エウーゴみたいな組織を設立するのも面白い。
ホント……こうして見ると種には美味しい設定が溢れてるんだな
素材が良くても料理人が駄目だったと言われるのもわかる気がする
基本1stだからベースは整ってるし
対立構造も結構面白い概念で行ってると思うんだけどね
逆に言うとそれをあそこまで駄目にできるんだから凄いw
山田くん「……(座布団10枚もってくる)」
いくら美味いネタ持ってきたって、活かし方も考えずにブチ込めば生ゴミと同じだ
なまじ味が強いだけに一層ひどいことになる
どんな魅力的な食材も料理人が腐らせればそれは生ゴミでしょ
種は料理人自体腐ってたけど(腐女子的に)
腐らせる以前に、ビーフストロガノフにキムチぶち込むようなマネしてるからなあ
腐ってなくたって喰えたもんじゃない
ビームストロガノフにキムチってまずいか?
漬け物にキムチいつも食ってるんだが
マジゲテ
付け合わせなら合うかもしれないが、混ぜるとなるとどうだろう?
ビーフストロガノフと言えば
YAWARAでママでも(ry
やはりゲテモノだ
ビーフストロガノフって調理実習で作ったが普通に美味かった記憶が
ビーフストロガノフは旨いよ
だがそれにキムチだのたくあんだの鮒鮓だのを大量にぶっ込んだらどうなる?
このスレの主旨は……
・キラとアスランをナイスミドルな中年に変えたら
・シンが凄く冷めたインテリで毒舌家だったら
・ラクスが歌手以上の事を一切しない
・カガリが普通に政治家をする
とかこんな感じで良いのか?
ビーフカタストロフ……うふふ
て、言ってもわからないよなぁ
>>576 除草剤にもなる強力殺虫剤「おやじの味」ですね、わかります。
「浮いた浮いた浮いた浮いた!!!」
「溶けた溶けた溶けた溶けた!!!」
それにしても、
意外ともしも種の原作で死んだのがフレイではなくラクスだったらな
SSってないね。
両者生存(死亡)ならあるんだけどねえ…。
ラクス無しだと良くも悪くも種死が盛り上がらない
腹黒ラクスに対抗する展開の方が何故か燃えるしw
逆に白ラクスなSSもないぞ
ラクシズがまともでミネルバ側と共闘して、巨悪なロゴスに立ち向かう王道的展開のSSってのもまだ無い気がする
でもロゴスは経団連みたいなものであって
世界征服を狙ってるのはザフトという事実
そもそもまともならロゴスが単なる巨悪って勘違いもしないわけで……
白ラクスは種死の世界に○○が来たら、の機動戦士ザクレロのラクスがそうじゃないか
バカピンク・・・は違うか
クロスならアム種とか
阿部種とか外部の離翼は真っ白ではないが最後は覚醒したな
>>585 離翼のピンクは終盤、真相を知って自分のピエロっぷりが発覚してしまい別の意味で真っ白になってしまったがな。
ラクス「まっしろです…」
>587
>ラクス「まっしろです…」
とりあえず、>576の鍋の中の物食ってこい
離翼って何?検索しても出てこない・・・orz
アスラン バール ジャスティス辺りの単語でググるとそれらしいSSが出てくるよ
>>583 いや、本編のロゴスは小物様の集まりでしかないから
巨悪と呼ぶにはジブリールの器が小さすぎる
どうやら崩壊しても世界経済に影響がないぐらいだったみたいだしな
・・・あれ、何でロゴスが襲われたんだっけ
>>590 外部の名前を出すな。迷惑がかかるだろうが。
何の為にわざわざ隠語使ってると思ってんだ。
紹介スレで、読んだことないのに離翼ってつけたの俺だったかも
判りにくくてゴメンねー
>>593 戦争になると武器屋が儲かるお
平和だと儲からないから武器屋が戦争を仕組んでるんだお!
ロゴスは悪の商人だお!みんなでロゴスをぶっ潰すお!!
みたいな理論を議長が言って、なぜかそれをみんな信じた
風が吹いたら桶屋が儲かる
風が吹くのは桶屋の陰謀だ
桶屋をやっつけようぜ
みたいな理屈ですねわかりました
「ここは ぶきのみせだ。なんのようだね?」
かう
うる
rア撃ちたくないのに、あなたって人は!
横に読んでも縦に読んでもかうとうるな事になぜか感動した
>>596 現在でも戦争は軍産複合体の陰謀だ、って主張を信じてる人いるじゃん。
だがそれを全世界が信じて実行、は異常だろ
つーか種の世界では本当にロゴスが戦争で儲けようとしていたから民衆の行動は浅薄でも何でもないw
現実の軍需産業が望むのは、自分たちの生産活動や市場に関係ない場所での限定戦争だろうけど
ロゴスの場合は市場経済そのものを破壊しかねない全面戦争を煽るブルコスを支援してたというアホさ
ジャミトフなんかは地球の大資本をだまくらかして、戦争で儲けさせてやると言いながらその実全面戦争
で地球圏の経済そのものを破壊して大粛清を行うつもりだったらしいが
CEにはそんな真意を持ったやつがいたわけでもなかろうになんでw
「ゲイル・リバースであります」
翌日、ミネルバ艦内。一人だけ、ハイネと顔を合わせていなかったゲイルがハイネに敬礼する。
「ああ。ハイネ・ヴェステンフルスだ。よろしく。しっかしさすがに最新鋭だなぁミネルバは。な? ナスカ級とは大違いだぜ」
「ええ、まあそうですね」
アスランは答える。
「ヴェステンフルス隊長は今まではナスカ級に?」
「ハイネでいいよ。そんな堅っ苦しい。ザフトのパイロットはそれが基本だろ? 君はルナマリアだったね?」
「あぁはい」
「俺は今まで軍本部だよ。この間の開戦時の防衛戦にも出たぜ?」
「隊長……あの私達は……」
「ヴェステンフルス隊長の方が先任だ、ショーン」
「ハイネだって」
確認するようにハイネが言う。
「ぁ……」
「あ、でも何? お前隊長って呼ばれてんの?」
「ぁぁいえまぁ……はい」
「戦闘指揮を執られますので私はそう」
「え゛ー。んー、いやでもさぁ、そうやって壁作って仲間はずれにすんのはあんま良くないんじゃないの?」
「「ぁ…」」
「俺達ザフトのモビルスーツパイロットは戦場へ出ればみんな同じだろ? フェイスだろうが赤服だろうが緑だろうが、
命令通りにワーワー群れなきゃ戦えない地球軍のアホ共とは違うだろ?」
「はい」
「だからみんな同じでいいんだよ。あ、それとも何? 出戻りだからっていじめてんのか!?」
「え?」
「あ、あたしは名前で呼んでます!」
「あ、私だって!」
マユとルナマリアが争うように言う。
「なら、ショーン、お前も隊長なんて呼ぶなよ? お前もお前だなアスラン。何で名前で呼べって言わないの?」
「すいません」
「ま、今日からこのメンバーが仲間って事だ。息合わせてばっちり行こうぜ!」
ハイネは歩いていく。
「俺もああいう風にやれたらいいんだけどね」
「え?」
「ちょっとなかなか」
「アスランはアスランらしくやればいいですよ」
ルナマリアはアスランに微笑みかけた。
「ありがとな。ルナ」
アスランはルナマリアに微笑みかける。
「おーい何やってんのアスラン! お前が案内してんだろうが!」
「あ、はい、すいません!」
「ラクス様」
廊下で、ノイマンはラクスに声をかけた。
「あ、ノイマンさん。どうしたのですか?」
「大丈夫なのか」
ラクスにだけ聞こえるような声でノイマンはささやいた。
「何がですの?」
「あなたは、目的のためにはどんな手もいとわないと言った。だから着いてきた」
「……わかっていますわ」
ラクスはきっとなった。
「昨日のD-1ブロックの監視記録を見つけた。海底の見える廊下だ。キラとの恋に引かれていいかげんになるなよ。
引き返せると思うか? 俺の手もあなたの手も、もう汚れているんだ。ウナト・エマ・セイランを殺した時から。その道を
選んだのはあなただ」
ラクスは無言で俯いた。
「D-1ブロックの廊下の監視装置は切っておいた。またキラと話したければそこにしろ。ログも消しておいた。どうせ
大した事はないだろうしな。見る者などいないし。だが注意はしておけ」
「あ」
ラクスがはっと顔を上げると、ノイマンはさっさと向こうに歩いていくところだった。
「ノイマン……ありがとう……」
「だいぶ荒れてきましたね」
オーブ軍のアマギ一尉は言った。
ここはすでに大西洋である。
「まだ序の口だろうがな。一時間くらいか?こいつを抜けるのに」
トダカ一佐は答える。
「そうですね。そう大きい低気圧ではありませんから。しかしまさか喜望峰回りとは思いませんでしたよ」
「仕方ないさ。ステージは黒海だ。インド洋じゃ観客がいないんだろ。戦う相手は同じでも」
「……しかし、このようなことは口にしてはいけないのでありましょうが、今回の派兵、自分にはやはり疑問です。
他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない。それがオーブの理念であり、我等オーブ軍の
理念でもあったはずです。なのに……」
「ああ、解っている。だがこれも国を守るためと言えばためだ」
「はい」
「んー、オーブの派遣軍ねぇ」
「空母1、護衛艦8、明日の夕刻にはこちらに入る予定だそうですが」
「んー、それを使って黒海を取り戻せか。いろいろ大変だなぁ俺達も。やる事多くて」
ネオはぼやいた。
「はぁ」
「ま、いい。解った。確かにあの辺りは押さえとかなきゃならない所だからな」
「え! それほんと?」
ミリアリアは驚きの声を上げた。
「ああ、間違いない。スエズに増援だ。こりゃまた近くおっぱじまるぜ。市街地に被害が出ないといいけどな」
「ごめんなさいね、ジェスさん。セトナさんの取材に行くの、先になりそう」
「いいって事よ。俺も、そんな事なら取材したいからな!」
スエズにいる諜報員からの知らせは、ミネルバにも届いた。
「ジブラルタルを狙うつもりかこちらへ来るかはまだ判らないわ。でもこの時期の増援なら巻き返しと見るのが常道
でしょう。スエズへの陸路は立て直したいでしょうし。司令部も同意見よ。もう本当に鬩ぎ合いね。ま、いつものことだけど」
「はあ……」
「その増援以外のスエズの戦力は? つまりはどのくらいの規模になるんです? 奴等の部隊は」
「10隻以上にはなるでしょうね。兎も角本艦は出撃よ。最前衛マルマラ海の入り口、ダーダネルス海峡へ向かい
守備に就きます。発進は○六○○」
「はい!」
「はっ!」
「貴方も、よろしい?」
タリアはハイネに聞いた。
「ええ、それはもう」
「では直ちに発進準備に掛かります」
アーサーが言う。
「ええ、お願い。それとアスラン」
「はい」
「今度の地球軍の増援部隊として来たのは……オーブ軍と言う事なの」
「え!?」
「なんとも言い難いけど今はあの国もあちらの一国ですものね」
「オーブが……そんな……」
「でもこの黒海への地球軍侵攻阻止は周辺のザフト全軍に下った命令よ。避けられないわ。避けようもないしね。
今はあれも地球軍なの。いいわね?大丈夫?」
「……はい」
ショックを受けた顔のままアスランは答えた。
「ええ!? オーブ!?」
「そ、援軍、オーブだって」
ルナマリアにマユが言った。
「そんな……なんであの国が……」
「もう信じらんないわよねーほんと、こんなとこまで。でも、今は地球軍だもんね、そゆ事もあるか」
「……」
ルナマリアは黙ってしまった。
「オーブにいたのか、大戦の後ずっと。いい国らしいよなぁ、あそこは」
甲板で夕日を見ていたアスランにハイネは話しかけた。
「ええ、そうですね」
「この辺も綺麗だけどなぁ」
「はい」
「戦いたくないか」
「ん?」
「オーブとは」
「……はい」
「じゃあお前、何処となら戦いたい?」
「え? いや、何処とならって……そんな事は……」
「あ、やっぱり? 俺も」
ハイネは笑った。
「ぁ……」
「……そう言う事だろ? 割り切れよ。今は戦争で、俺達は軍人なんだからさ。でないと、死ぬぞ?」
真剣な顔になってハイネは言う。
「……はい」
いい台詞を聞いたな、とアスランは思った。ハイネをかっこいいと思った。
「ルナマリア」
アスランはあちこち歩き回り、ルナマリアを探し当て、声をかけた。
「はい?」
「戦いにくいな。オーブとは」
「そんなの! オーブが敵になるって言うなら私がやっつけてやりますよ!」
「無理するな。お前がオーブとは戦いたくないのはわかっている」
「うっ」
「……じゃあルナ、何処となら戦いたい?」
「え……そんな……どことなんて……」
「はっはは。俺もだ」
アスランは笑った。
「……そう言う事だろ? 割り切れよ。今は戦争で、俺達は軍人なんだからさ。でないと、死ぬぞ?」
「はい……」
去っていくアスランの背中を見つめるルナマリアの視線には、憧れと尊敬が混じっていた。
言ってやった言ってやった! 俺ってかっこいい!
艦内に入って行くアスランの心は弾んでいた。
実の所、2年暮らしたオーブに、カガリは別としてアスランはさほど拘ってはいなかったのだ。
「はあ、捨てずに取っておいてよかった」
疲れた足取りのカガリは自分の部屋になんとか辿り着き、、鍵をかけるとノイマンからもらった栄養ドリンクの瓶を
取り出す。本当は捨てるはずだった、その瓶の中身。そして……現れたのは封が切られていない瓶が2本。
もう、朝用意した薄めた栄養ドリンクはとっくに飲んでしまったのだ。そして、離脱症状でようようこの部屋にたどり
着いたのである。
「そのままでも……少し……半分だけなら……いいよな? 今朝もらった分が丸々2本もあるし」
一本の瓶の栓を開け。
コクっと中身がカガリの喉を通っていく。
半分で止めるつもりが一本飲んでしまった。
薬の効果がカガリの身体に染みとおっていく。
「ああ、いい。疲労がポンと取れるようだ」
カガリの声に張りが戻る。たとえ仮初だとしても、今はそれが必要なのだとカガリは思った。
オーブ艦隊は地球軍艦隊と合流した。
合同で作戦会議が開かれる。
「なるほどね。黒海そしてマルマラ海。私ならこの辺りで迎え撃つことにするかな。海峡を出てきた艦を叩いていけ
ばいいんだから。そう考えるのが最良かと」
ユウナはネオに作戦を告げる。
「ふん」
「ザフトにはあのミネルバがいると言う事だけれど、あれはあなた方大西洋連邦軍にお任せしてよいでしょうか?」
「おや? やはり自国で修理された艦には戦いにくいと? 縁があった艦とは?」
「そうではありませんよ。なにしろ我が軍は再建したばかりでしてね。討つ自信がないのですよ。何しろミネルバと
言えばザフトの最新鋭艦ですからなぁ」
「またまたご冗談を。オーブ軍の精強さはよく知られておりますよ」
「いや、ほんとの事です。オーブ近海での戦いは我が国もよく観察できましたからね。ミネルバの強さはよくわかって
います。大西洋連邦にもデータをお渡ししたはずですが」
ユウナの本音だった。オーブ近海での戦いの時に、大体の能力は掴んでいる。相手などしたくもない。
「……いいでしょう。では先陣はオーブの方々に。左右どちらかに誘っていただき、こちらはその側面からと言う事で」
これ以上は無理は押せないか。
ユウナは心の中で溜息をついた。
「……いいでしょう」
「海峡を抜ければすぐに会敵すると思いますが宜しくお願いしますよ?」
「ええ、お任せください」
「ダーダネルス海峡まで距離3000」
「コンディションレッド発令。ブリッジ遮蔽。対艦対モビルスーツ戦闘用意」
タリアが命令を下す。
「対艦対モビルスーツ戦闘用意」
「トダカ。モビルスーツは防空用にM1アストレイだけ出せばいい」
「いいのですか? ユウナ様」
「いいさ。無駄に消耗する事もない。地球軍がモビルスーツを発進させない限り、こちらも出すな」
「はっ! モビルスーツ隊発進開始!」
「モビルスーツ隊発進開始! 第一小隊、発進せよ! イーゲルシュテルン起動、オールウェポンズフリー」
「敵艦隊、射撃開始しました」
「セイバー、インパルス発進。離水上昇取り舵10!」
「ルナマリア・ホーク、セイバー、行きます!」
「アスラン・ザラ、インパルス、発進する!」
「取り舵30。タンホイザーの射線軸を取る」
「え?」
「海峡を塞がない位置に来たら薙ぎ払う。まだ後ろに空母がいるはずよ」
「ぁ、はい!」
「相手もモビルスーツを出してきたか。動きはどうだ?」
ユウナは尋ねた。
「たった2機だけです。相手も、こちらに向かってきません」
『ユウナ・ロマ・セイラン、敵に碌にダメージを与えられてないようだが?』
ネオからの通話だった。
「ちっ、残りのムラサメ隊全機発進」
「いやそれは……」
トダカが異議を唱えようとするがユウナは構わず言う。
「3隊に別けろ。2隊は各10機とする。その2隊は連携して敵のモビルスーツに当たれ」
「……それは、大げさ過ぎるのでは? たった2機相手に」
「いいんだ。あの機体はオーブ近海で見た事がある。侮るべきじゃない。艦隊の安全が第一だ。落とそうなんて思う
んじゃないぞ。邪魔すればいいだけだ。戦闘機型による一撃離脱戦法に徹しろ。その隙に1隊はミネルバ以外の艦を攻撃しろ!」
続く
GJ!
カガリらめえええーーーーーー!
中毒になりかけてるよーーーーー!!!
ノイマン、悪でも地味に渋いな
そしてユウナが有能だなぁ
つーかトダカ仕事しろw
GJ!
ラクスは当然としてノイマンも黒幕とは以外!
カガリはもうダメだろww
カガリがんばれ超がんばれ
しかし金色はユウナが別人だなぁ
戦艦内で抱き枕とナイトキャップで寝てたのと同一人物とは思えないw
乙―
いつ見てもザフトの階級無しはアホらしいなぁ
ユウナは本当はあのくらい有能なんだろうよ
アニメじゃ下がバカばっかりだったからああなったけど
下がカガリ様を蔑ろにするセイランpgrだったからなー
むしろ下の面々が嫌々やっつけでやってる場面で、
元々軍人じゃないユウナが自分で頑張って作戦立てて、
それで元々軍人な人より敵にダメージを与えているのが凄い。
つーか、抱き枕とナイトキャップは許してやれよ。
ちゃんと仕事してるんだからさ。
格好だけでぜんぜん仕事してないト何とかより何億倍かましだろ?
ユウナは寝てる時も制服着てなきゃいけないのか?
逆におかしいだろそれ
もし種の監督が大張正己だったら
ストライクの腕がドリルに変形して飛びソードストライク多用、そのメイン武器はグランドスラム
キャラは皆キツネ面でキラ凸を差し置いて実質盟主王が主役
偉いさんがあんな格好じゃシまらないってのはあるが・・・パジャマだしな
あのパジャマで作戦指揮をとるなら問題だがプライベートでパジャマ着るぐらいいいじゃないか
まあ、世の中には休日は常にナイトキャップとパジャマで過ごしている主人公だっているくらいだしな。
寝室でパジャマを着るくらい別に問題はあるまい。
もう許してやれよw
寝てる途中に敵が来てあのかっこのまま
戦うステージがですね・・・
世の中には常時ナイトキャップ装備の剣士もいるじゃないか。
ゲームだけど。
…えーとリンクか。先にカービィが思い浮かんだが。
常時じゃ無いけど、ロマサガ?
睡眠無効は真面目に便利
>>622 だんでぃらいおんちゃん2号が無ければ認めない!
疲労がポンと取れるからヒロポン。そんなネーミングで実売してた薬があったそうですね
中毒患者が続出で、それ麻薬じゃね?と発覚して発禁になったとゆー。確か戦中戦後あたりの話
しかし麻薬から立ち直るだけでも大変なのに、中毒にされつつギリギリ自分の意思で踏みとどまってるカガリすげえと思ってたが
黄色信号点滅ですよ。がんばれカガリと素直に思える、ちょっとレアな展開だw
それと受け売りアスランにワロスwww
こっちのアスランは不真面目で不実だけど、なんとなく憎めないね。
アニメだと嫁的な意味で「真面目で誠実」、別の種死ルナ主人公SSだとまともな意味で「真面目で誠実」だったから、新鮮に感じる。
「真面目で誠実」な人物が裏切りを繰り返したり、女をとっかえたりするのか?w
誠実は無いな
真面目だからこの陣営おかしいあっちに行くこっちに行くを繰り返すんだよ
ゼークト表現で言うところの、働き者なんですね。
どんな働き者かは[お察し下さい]と言うことで。
>>630 どの陣営にも正義があるように見える、まさにインフィニットジャスティス
前に度塚で見たね
凸は「主体性がないくせに意固地」なんだって
一見矛盾してるようで、主体性のあるなしと頑固か否かは微妙に違うんで納得
アスランの陣営変えの歴史
種
一般学生→ザフト(血のバレンタインとかあったしこれはおk)
ザフト→ラクシズ(まあ、パトリックパパが暴走してたしまだ…)
種と種死の間
ラクシズ→オーブ(カガリの護衛。まあ無難な所)
種死
オーブ→ザフト(半ばオーブから追い出され)
ザフト→ラクシズ+オーブ軍(言うこと聞かないパイロットがいらないのは普通です本当に(ry)
最終的にオーブの准将だっけ?
身内贔屓パネェ
あと連合だけか
アスランは映画で連合所属になるといいよw
アスランが連合のifといえばもしもクルーゼが生きていたら種死か
コーディに絶望して連合に来たんだっけ。続きが気になる
あぁ、あのツルピカ去勢凸か
ワグナーとウィーンのあたりで止まってるんだったっけか
凸は作戦行動中に連合に捕まって、新たな仮面になればいいんじゃね
これなら全陣営制覇できるぜ
もっとも全陣営制覇は既に本編でキラがやっちまってるが
うーん
パトリック政権、デュランダル政権、ラクス政権の三つのザフトを同じ陣営として
カウントしていいんだろうか
サイ・アーガイルが乗るミストラルに二発目の着弾があった。穿たれた装甲の破片を撒き散らしながら、ミストラルは回転しつつ宙を漂う。
戦場の後方に位置するジン長距離強行偵察複座型が、ミストラルを狙撃しているのだ。
「サイ……!」
アークエンジェルのブリッジ。サイの窮地を見守るしかないフレイ・アルスターは叫びかけ、無理にその声を呑み込んだ。
ダメだ……取り乱せば、サイに何もしてあげられなくなる。騒げばブリッジから出すとナタルが言ったのは脅しではないだろう。そうなれば、フレイは本当に何も出来なくなる。
それに、ここでフレイが取り乱して泣きわめいても、サイにとっては何のプラスにもならない。何かするんだ。何が……出来る?
フレイは、胸の奥から沸き上がる恐怖と焦りを抑え込み、必死で頭を働かせた。
「考えなさい、フレイ。小細工や卑怯勝負は得意でしょう?」
小さく……自分に命じる様に呟く。
フレイは陰謀家の質であった。目的を達する為に必要な手段と、その手段を実行する為に必要な犠牲を計る能力に長けている。無論、それを普段の生活で露見させない狡知にも。
しかし、卑怯な振る舞いを恥じる心は、フレイも持ち合わせていた。
だからその能力は、多少、フレイの社会的地位を向上させる為と、それに伴って降りかかった火の粉を払う為に使われた以外では、役に立った事はない。カレッジのアイドル的地位を獲得し維持するには色々と有ったのだ。
それでも、折に触れて直感的に思いつく、とても効率的で卑劣な手段を今までは疎ましくさえ思っていた。特に、サイに対しては、自分の醜い卑劣な姿を絶対に見せられないとまで思っていた。
しかし今、フレイはその能力を活かそうと頭を働かせている。今は、仮にサイに嫌われたとしても、やらなければならない事があるからだ。
「ちょっと、貸して!」
悩ましげに眉を寄せて顰め面をしていたフレイは、いきなりその顔に意を決した表情を浮かべると、通信席の通信機に飛びついた。
通信は、サイに繋がっている。それはフレイも知っていたので、そのままマイクに向かって声を上げた。
「サイ! 移動してアークエンジェルの陰に隠れて!」
『え? フレイ!? どうして君が……』
サイから返ったのは驚きに満ちた台詞。だが、そんなものはフレイは望んでいない。
フレイはすかさず、苛立ちを隠さずにサイを怒鳴りつけた。
「いいから早く! アークエンジェルの影へ! そこなら狙撃はされない!」
「勝手な指示を出すな!」
ナタル・バジルール艦長が、艦長席からフレイを怒鳴りつける。
「アークエンジェルを盾にするだなどと……」
「一発でMAを撃破出来ない攻撃なんて、受けても戦艦は落ちないでしょ!」
フレイはすかさず怒鳴り返す。その怒声を受け、ナタルは言葉に詰まった。
確かに……ミストラルは、装甲や機体の耐久性に優れたMAではなく、むしろ脆弱な方に入る。なのに、敵の攻撃はミストラルに直撃しても撃破出来ていない。
そして、装甲や耐久性では、アークエンジェルの方が遙かに頑強だ。
「……アークエンジェル、前進! サイのミストラルに接近しろ」
ナタルは、操舵士のアーノルド・ノイマンに命を下してから、通信席のフレイを見た。
フレイは通信機に取り付いて、サイに言葉を送り続けている。
「サイ、気を付けるのはもう一機のジンよ。接近を許したら終わり。狙撃してる方のジンは攻撃の威力が小さいから、アークエンジェルにとっては危険じゃないわ」
『待ってくれ。だから、どうして君が……っ!? うあっ!』
通信機の向こう、サイの言葉が悲鳴と爆発音に遮られる。
三発目の着弾。敵は、ミストラルへ着実にダメージを与え続けていた。
「今は戦闘中よ! 戦う事だけ考えて!」
戦闘中でありながらもサイはフレイがブリッジにいる事を気にしているが、フレイはそれを許さずに戦闘に集中させようとする。
その傍ら、通信機の一角を奪われた通信兵が、ナタルに視線を送っていた。フレイを止めるかどうかの判断を、無言で伺っている。
無論、フレイの行為は許される事ではない。ナタルは、通信兵には何も指示は出さず、自分の席のコンソールから艦内に待機している陸戦隊に通信をつなげた。
「ブリッジに二名よこしてくれ」
『了解です』
返答を聞いた後に通信を切る。そして、陸戦隊の兵士が来るまでの間、フレイは放置するしかないと、ナタルは考えた。が……無論、これは間違いである。
この時、ナタルは通信兵に命じて、フレイが行っている通信を切る事が出来た筈だった。後になってその事に気付き、何故、フレイを放置したのかについてナタルは悩む事になる。
ともあれ、兵士達が来るまでの間、放置されたフレイは自由にサイへ指示を出し続けていた。
「良い? ミストラルが居なくなったら、敵は必ずアークエンジェルに接近してくるわ」
『ど……どうして、フレイがそんな事……』
深窓の令嬢だと思っていたフレイが、敵の動きの予想をまくし立ててくる。そのギャップに、サイは混乱していた。
一方でフレイは、そんなサイの混乱など気にせず話すべき事を並べ立てる。
兵士が呼ばれたのは知っていた。通信を強制的に止められなかったのは理由はわからないものの幸運だったと判断し、とにかく兵士が来るまでの間に伝えるべき事を伝えきろうと、フレイは思いつく端から指示を出す。
「戦艦なんて、MSに近寄られると何も出来ないに決まってるじゃない! それで何隻もやられてるのが今の戦争でしょ!? だったら、それを狙ってくるでしょ!?」
フレイは、ニュースなどで漏れ聞いた連合軍の戦況を元に言ったのだが、サイの方はこれを実体験で知っていた。先の戦いで、アークエンジェルに肉薄してきたジンを倒したのは、サイなのだから。
『それは……わかるよ』
サイの声が落ち着いてきていた。とりあえずフレイが通信を行っている事への混乱は収め、戦う事に集中する事が出来る様になって来たのだろう。フレイは、その事を悟って安堵する。まずは、サイが戦いに専念してくれない事にはどうにもならないのだから。
「敵が近寄ったら不意をついて。タイミングはブリッジに聞くと良いわ」
ブリッジの扉が開いて、陸戦隊の兵士達が入ってきたのをフレイは横目で確認した。ナタルが、フレイを連れて行くように命じている。これで、始まったばかりの連合兵ライフも、多分お終いだ。もしかすると、サイに言葉をかける事が出来るのも……
「良い? サイが一機落とせば、この戦いは勝ちよ。それだけ……出来るわよね?」
『わかった。やってみせる』
しっかりと答えるサイに、フレイは微笑む。きっと、サイはやってくれるだろう。
なら、もう終わりにするか? しかし、兵士達はまだこちらに向けて動き出した所だ。終わりにはもう少しだけ余裕がある。フレイは静かに言葉を紡いだ。
「サイは私が守るから。絶対に地球まで……いえ、ずっとその先もよ」
兵士達がフレイの傍らに立つ。二人がフレイを拘束する前に、フレイは通信機に向けてサイへの言葉を言い終えていた。
その言葉は、かつてサイがフレイにいった台詞を言い換えた物だ。
「もう言い残す事はないわ。何処にでも連れて行って」
少しは意趣返しが出来たかと満足そうに笑みつつ、フレイは二人の兵士達に両脇から挟まれる形で両の腕を掴まれ、ブリッジから連れ出されていった。
フレイの背をチラとだけ見送り、それからナタルはサイに通信をつなげる。
「アーガイル准尉。彼女の事は後で説明する。今は、戦闘に集中して欲しい」
『……了解です』
サイは、ナタルがフレイに替わって通信をしてきた事で、フレイに何かがあったのだと察しをつけていた。
そもそも、民間人の筈のフレイが戦闘中に通信を送りつけてくる事自体、十分に異常な出来事だ。
フレイに何があったのか……今は、それを知る術はない。サイは努力して、尽きせぬ疑問を頭の片隅に追いやった。今は、フレイに言われた通り、戦わなければならない時なのだ。
「ミストラル、アークエンジェルの陰に入りました」
索敵手のジャッキー・トノムラが報告の声を上げる。
これで、これ以上の狙撃を受ける事はない。ごく僅かにではあるが、ブリッジの中にもホッとした空気が流れた。
「アーガイル准尉、被害報告を。戦闘継続は可能か?」
ナタルが通信で問いただす。サイは、僅かな時間をおいてから答えた。
『被弾3。コンピューターは中破判定出してます。装甲に破口多数。ミサイル3番4番の発射筒に認識エラー。左スラスター損傷推力低下してます。ですが……まだ行けます!』
ミストラルは生き残ったとは言え、惨憺たる有様だった。
全体を覆う装甲に大穴が開き、内部を露出させている。もし、これらの装甲が無い場所に当たっていたら……あるいは、これから当てられたら、ミストラルは容易く破壊されてしまうだろう。
また、武装の対艦ミサイルの発射筒が二基、機体左に装備された物が反応しなくなっている。これは、急造で取り付けた配線が、何処かで切れたのだろう。
それと、スラスターもおかしい。機動性が、かなり落ちている様だ。
それでも、サイはやれると言い切った。そして、そんなサイに、ナタルは命令を出そうとしている……その事でナタルの胸が痛む。口元に自嘲の笑みが浮かんだ。
「改めて命令を伝える。ミストラルは、ブリッジからの指示に従って移動の後に待機。敵の接近を待って、強襲しろ」
それは、フレイの出した指示そのままだった。
越権行為故に、それに耳を貸さないという判断を下したくはある。無法の行いが認められてはいけないという、強い忌避感があった。しかし、他に策が見えない以上、ナタルにはフレイの策を無為に否定する事が出来ない。
反対するだけではなく、何か実際に動く策を考えなければならないのだ。
が……ミストラルを浮き砲台として利用し、連携を取りつつ砲撃戦で戦う等と、比較的に硬い戦術しか思いつかない辺りに、ナタルは自身の柔軟性の無さを痛感していた。
そして、その戦術は、狙撃で一方的に攻撃されるという事実によって、無効と証明されてしまっている。今のナタルに他の策は思いつかない。
「……私は卑劣な事をしているな」
ナタルは、誰にも気付かれる事無く、小さな呟きを発した。
軍法違反である事を知りながらフレイを放置し、言うだけ言わせてから、それを違反であるとして逮捕拘束させた。
ナタルには、フレイを止める事が出来たはずなのだ。あの時は、それに気付かなかったのだと言い訳は出来る。しかし……現実は、ナタルを惨めにさせた。
結局、全てをフレイに丸投げしたに等しい。艦長としての資質について悩みたい所であったが、今は戦闘中であり、そんな時間はなかった。
狙っていたミストラルは、艦種不明の戦艦……アークエンジェルの影に消えた。
ジン長距離強行偵察複座型に乗る偵察小隊隊長は、思わず舌打ちをする。
「ちっ……しとめ損なった。思った以上に威力が無いな」
何を考えてこの威力なのかと、隊長は忌々しく思いつつ、兵器廠の連中を呪った。
狙撃ライフルの威力の無さには定評がある。つまり、役立たずという意味で。
無論、狙撃ライフルが失敗作かと言えばそうでもない。命中精度は、他の射撃兵器とは比較出来ない程に高められているのだ。
高い命中精度を活かして、敵機の脆い部分を正確に撃ち抜けば、威力が無くても良い……実際、そうすれば戦艦などを除く大概の敵は撃破出来る。
パイロットへ着弾の衝撃によるダメージを与えられるコクピット、スラスターや武装などの破壊しやすい場所等を狙撃し、敵MAを撃破する事は可能だ。
また、強行偵察時に邪魔となる敵の監視衛星やレーダー施設を破壊して一時的に使用不能に陥れるのには必要にして十分な装備ではある。
しかしそれは、敵から身を隠して、慎重に狙いを定める余裕があっての話。今の様に、艦砲射撃を回避しながらでは、そこまで正確な射撃を行うのは難しかった。
所詮は、真正面から撃ち合う機体ではないと言う事か。
それでも、あと一発か二発撃ち込めばミストラルを落とせただろうが……何にせよ、獲物に逃げられたとあってはどうする事も出来ない。
「隊長。目標を見失いましたが?」
後部座席の部下……この機体の目とも言うべき偵察要員が聞いてきた。彼が出す位置観測データが無ければ狙撃は出来ない。
今まではミストラルを追っていたが、今は既にその姿を見失っている。
ならば、新たな敵に狙いを絞るべき。隊長はそう判断し、後部席へ指示を送った。
「観測目標を艦種不明の戦艦に変更。砲の詳細データと対空火器の位置を割り出せ。突入する僚機への支援を継続する」
アークエンジェルのブリッジに、被弾を知らせる警報が鳴った。続いて、火器管制についていた兵が状況報告の声を上げる。
「バリアントに被弾! 損傷軽微ですが、砲身に歪みがでています!」
ジン長距離強行偵察複座型からの狙撃により、アークエンジェルは地味な損傷を重ねていた。艦を揺るがすほどの物ではないので、警報がないと気付かないだろう。それでも、薄紙を剥ぐ様にして、少しずつアークエンジェルの戦闘力は削られている。
アークエンジェルの装甲は狙撃ライフルによる攻撃を十分に防げるが、砲の砲身などの十分に装甲化出来ない部分はあるわけだ。砲を破壊するほどの威力が無くとも、砲身に当たれば歪みが出るし、そうなれば弾もビームもまともに飛ばなくなる。
「支援戦闘に長けているな」
ナタルは、敵の戦いの巧みさに呻いた。ミストラルが隠れれば、戦艦の装甲を抜けない狙撃ライフルでは戦いようが無くなるという予想は、甘い物だったと言う事だ。
しかし、砲への直撃があっても、それを破壊出来る程の威力はない。命中精度に影響は出るだろうが、そこまでだ。その辺りはまだ安心が出来た。
また、敵に対し正対している為、艦後方に位置するミサイルポッドが狙われる事はない。ここを狙われて、ミサイルの誘爆を起こされると損害が大きくなる。もっとも、ミサイル発射の瞬間を狙う様な攻撃をされない限りは、ここも低威力の攻撃で破壊される事はない。
だが、敵に攻撃出来る箇所が他に無いかというとそうではなかった。
「イーゲルシュテルンに被弾! 動作停止!」
対空火器であるイーゲルシュテルン等の小型火砲類は、艦外に露出しているにも関わらず、装甲は比較的薄い。敵を捕捉する為に素早く動かさなければならない為、動きが鈍重になってしまう重い装甲を施す事は出来ないのだ。
壊れやすい前提で置かれている為、破壊されても艦自体へのダメージには繋がらない様になっているが、敵に振り向けられる火線が一つ減る事は、艦の防空能力を大きく損なう事を意味していた。
防空能力を喪失していくアークエンジェルに、通常型ジンが接近してきている。最初は慎重だった動きは、今や大胆にと言って良いものとなっていた。当然、その接近する速度は速まっている。
「ミストラルを、予想される最適な迎撃地点へと誘導しろ」
索敵手のジャッキー・トノムラに、ナタルは命じた。敵の最接近の時は近い。それまでに、ミストラルを迎撃地点まで誘導しておかなければならない。
だが、可能ならば、その前に……
「弾幕薄いぞ! ミストラルでの迎撃になど頼ろうと思うな! 接近前に落とせ!」
ナタルの叱咤の声が、ブリッジに響いた。
「……行けるぞ!」
ジンのパイロットは、乗機を疾駆させながら、沸き上がる興奮に叫んでいた。
アークエンジェルは、ミサイルと対空機銃で弾幕を張りながら、強力な火砲で攻撃をくわえてくる。
乗機の周囲で炸裂するミサイル。漆黒の宙に光の線を描きながら、かすめる様に飛び去っていく対空機銃の曳光弾。見た目ではわからないが、レーダーは高速で擦過する砲弾を捉えており、警報を発して知らせてくれる。
しかし、その全てをもってしても、乗機を止める事は出来ない。
隊長は、かわしにくい攻撃を的確に潰していってくれている。その支援を受けている彼は、まるで遮る物のない宙を進んでいるかの様だった。
「もうすぐだ! もうすぐ!」
敵を蹂躙する事を欲する野性。勝利を求める欲望、復讐を叫ぶ怒り、それらが綯い交ぜとなった彼には、アークエンジェルはそこに横たわる獲物でしかなかった。
後は、獲物の無防備な横腹に牙を埋め込むだけだ。
コックピットのモニター。照準は、アークエンジェルの艦橋を捉えている。
まだ……もう少し。重機銃を撃ち込むのは、もう少し近づいてからだ。
大した距離ではない。彼の乗機は、この間も宙を駆けている。遮る物は何もない。
「行ける……」
呟く彼の脳裏に、仲間の姿がよぎった。まだ日付も変わっていない……何時間か前に、連合軍の攻撃を受けて死んだ仲間。
馬鹿な奴だった……最後に彼をかばって死んだ位に馬鹿な奴だった。
それだけではない。連合軍の卑劣な罠で沈められた艦にも仲間は大勢いた。
これは復讐なのだ。仲間の弔いなのだ。
それを止められる者は居ない。
「畜生! みんな殺してやる! ナチュラル共、みんな殺してやるぞ!」
ジンはついにアークエンジェルを有効射程内に捉えた。
ジンは重機銃をかまえる。そして、パイロットはトリガーに指を当てる。
その時……艦橋の向こうから、MAが一機姿を現した。
『行け!』
「了解!」
ブリッジから届いたナタルの声に、サイは隠れていた艦橋の影からミストラルを発進させた。
ミストラルのメインカメラが、宙で動きを止め重機銃を構えるジンの姿を捉える。
撃つタイミングは今しかない。
「落ちろ!」
ミストラルに装備された重粒子砲がビームを放つ。撃ち放たれた光条は、まっすぐに伸びてジンの左脇をかすめた。
その結果を確認もせず、サイは続けて対艦ミサイル……発射可能な1番2番を射出。メインカメラ中央に捉えられたジンに向かい、ミサイルはリモートコントロール用のコードを引きながら、自動的にその進路を調整しつつ突き進んだ。
が……ジンの左腕の辺りで発生した爆発が、ジンの体勢を右に大きく崩した。
メインカメラの可動範囲内からも逃れ、ジンの姿がモニターから消える。
「やばい!」
サイはすぐさまミストラルを右に向けてその動きを追おうとした。だが、左スラスターの出力が落ちていたミストラルは、右を向くのに時間がかかる。
その間、目標を見失った対艦ミサイルはそのまま突き進んでいき……ミサイルは外れた。既に、ジンを再び追う事は出来ない位置まで、ミサイルは飛んでいってしまう。
その頃になって、ミストラルはようやくジンを再びメインカメラに捉えた。
ジンは、左腕を付け根から失い、背後のバックパックから煙を盛大に吹き出している。
重粒子砲が左腕と背部バックパックの一部に当たり、恐らくはスラスターが誘爆を起こしたのだろう。爆発は、ジンを押しのけ、ミサイルの直撃から救ったわけだ。
ミストラルの貴重な武装が無駄になった。しかし、重粒子砲がまだある。
ジンは、まだ爆発の衝撃から立ち直っておらず、無為に宙を漂っている。まだ、攻撃のチャンスは続いていた。
「今度は直撃させる!」
サイが照準にジンを捉える。そして、トリガーを……
が、一瞬早く、コックピットを揺るがす衝撃と同時に警報が叫んだ。
「重粒子砲に被弾!? さっきの狙撃の奴!」
モニターに表示される警告メッセージは、重粒子砲が使用不能になった事を教えていた。
状況は明らかだ。ついさっき、ミストラルを撃墜寸前まで追い込んだ敵が、仲間の支援の為に重粒子砲を狙い撃ったのだ。
最後にして最大の武器を失ったサイは、慌ててコンソールを操作した。
モニターに機体の状況などと一緒に、使用可能な武器のデータが並ぶ。
「武器! 無いのか!?」
有るのは機関砲。他には、故障して射出出来ない対艦ミサイルが二基。
モニターの中、ジンは最初の攻撃による動揺から立ち直りつつ有る様に見えた。また、この瞬間にも新たな狙撃が行われ、ミストラルを貫くかも知れない。
サイは焦り、武器を求めた。
武器は無いのか? ……本当に無いのか?
「く、くそぉ!」
サイは無我夢中で、使えない武器を無理矢理使おうとした。シミュレーションでは有り得ない、最も原始的な方法で。
コンソールを叩いて、対艦ミサイルの安全装置を解除。元来、ミサイル発射と同時に自動で解除される物だが、今は発射出来ないので手動解除した。
直後、ミストラルの作業アームで、発射筒を機体からむしり取る。
「どうせ使えないんだ!」
サイは声を上げながら、ミストラルの作業アームを使い、発射筒に納められたままのミサイルをジンに向けて投げつけた。
体勢を立て直そうとしていたジンは、投げられたミサイルに対し、とっさに銃を向ける。また、ミストラルも同じく、ミサイルに機関砲を向けていた。
同時に射撃が行われる。どちらが当てたのかはわからない。直後に爆発したミサイルが、ジンとミストラルの間で爆発し、両者の視界を遮った。
セオリーなら、ここでミストラルは位置を変える為に進路を変える。
しかし、サイはミストラルをそのまま前進させた。どうせ、スラスターの不調により、小回りの利いた動きなど出来はしないのだから。
「もう一発!」
前進しながら、残る最後のミサイルの安全装置を解除。どうせ、他の武器は無いのだ。
再び発射筒ごと機体から引きちぎったそれを、ミストラルに手槍のごとく構えさせて、サイは先の爆発の向こうにいたジンへと突っ込む。
爆発でミストラルを見失ったジンは、セオリー通りならば逃げているだろうミストラルを、前進して追おうとしたのだろう。ミストラルの視界が爆発の影響から回復した時、ジンは目前に迫っていた。
ジンは、ミストラルの急接近に、慌てて重斬刀を抜こうとしていた。しかし、その動作が終わるより早く、サイの攻撃が行われる。
「これで!」
ミストラルの速度を乗せて、ミサイル発射筒がジンに叩きつけられた。
発射筒の中で信管を激発されたミサイルは、与えられた性能そのままに爆発する。
瞬時に、ジンとミストラルはミサイルの爆発の中に呑み込まれた。
隊長は、目の前で起こった出来事を、信じられない気持ちで見守っていた。
手負いのミストラルが、相打ちとは言え、格闘戦でジンを撃破したのだ。
偵察型ジンの高性能なカメラが、コックピットの有った場所に大穴を穿たれて宙を漂う、ジンの残骸を捉える。
「……馬鹿な。そんな事が」
MS。ZAFTの新兵器。連合のMAを凌駕する、最強の兵器……それが、旧式も良い所のMAに撃破された。
しかも、そのMAは、事前に自分が撃破寸前まで追いやっていた機体。
「俺は……俺は! 帰るべき艦を失い、部下を二人も失ったと言うのか!? 連合のゴミのようなナチュラルを相手に!」
怒りに駆られて叫ぶ。その怒りは、半ばは自分に向けられていた。
自らの無能への怒り。隠れられる前にもう一撃……いや、ミストラルの重粒子砲への狙撃の時、攻撃力を削ぐ事より、仕留める事を選択していたら。
それは、本来ならばミスとも言えない物であるはずだった。
ミストラルの様な雑魚が少々生き延びても戦局に関わる事はない。誰もがそう考えるであろうし、隊長もそう判断していた。本来なら、ミストラルがあがいてもMSは倒せないはずだった。
しかし結果は、部下の戦死という形で現れている。敵を侮った……このミスを、どう償えばいい?
「隊長!」
後部座席からの声に、隊長は我に返る。
部下の声は、やはり怒りに満ちていた。しかしそれは、純粋に敵に向けての怒りだ。
「行きましょう隊長! まだこの機体は戦えますよ!」
乗機はまだ戦える。まだ、戦闘は続いている。
「そうだ……行くぞ! お前の命、預かる!」
「預けます隊長!」
隊長は、アークエンジェルめがけて偵察型ジンを飛ばせた。部下のジンの為につけた道を辿る様に、アークエンジェルからの攻撃をかいくぐって。
隊長は、回避機動と狙撃を交互に繰り替えし、砲火を避け、潰せる武装は潰して防空力を削り、アークエンジェルの懐へと切り込んでいく。
「まずは武器を!」
目指したのは、先に撃墜された部下のジン。ジンが装備していた武器があれば、偵察型ジンでも艦を落とせる。直掩の居ない戦艦など、敵ではない。
「銃は有りませんよ!?」
後部座席から、偵察要員が報告する。
部下のジンは、最後の瞬間に武器の持ち替えをしようとしていた。爆発に巻き込まれて、重機銃は何処かに飛ばされたらしい。
「重斬刀があれば十分だ! だが、一応、周辺の空間を探しておいてくれ。武器があるに越した事はない」
指示を受けて、部下がセンサーを働かせ始める。重機銃は小さいから探し難いが、偵察型ジンのセンサーならば見つける事が出来るかも知れない。
それに、部下のジンは重斬刀は持っている。それが有れば、戦艦の装甲を穿つ事は可能だ。
近づいてくる、腹に大穴を開けて漂う部下のジン。
ジンを撃破した対艦ミサイルは、対空ミサイルとは違い直撃しなければ意味がない、だが強力な装甲貫徹力を有している。直撃さえすれば、威力はこの通りだ。
ジンの傍らには、ミサイルの爆発に巻き込まれたミストラルが力無く漂っていた。無力なその残骸を、隊長は無視する。
「武器を借りるぞ!」
伸ばした偵察型ジンの手に、部下のジンが持っていた重斬刀が握られる。
その時、凄まじい衝撃がコクピットを揺るがした。
死んだと思われていたミストラルの機関砲が火を噴く。装甲表面を焼かれ、砕かれた装甲の穴から中を露出させ、武装のほとんどに作業アームさえもが引きちぎれ、残骸にしか見えないミストラルが放つ無数の弾丸が、正面から偵察型ジンを襲う。
通常のMSには力不足なこの機関砲も、軽装の偵察型ジンには十分な効果を及ぼした。
偵察型ジンのコクピット。モニターが警告の赤文字で埋まっていく。響き渡る警報は、機体の断末魔だった。
「こんな……こんなMAに」
再び敵を侮った。隊長は自分のミスに気付いて叫ぶ。
「すまない! 俺が……」
その言葉が形になる前に、コクピットハッチを貫いた弾丸が、全てを打ち砕いた。
「待て!」
整備員の少年が、上半身だけのシグーを駆ってザクレロを追う。
少年は知らなかったのだ。相手が狩りの獲物ではなく、魔獣である事を。自分が狩人ではなく、無力な獲物である事を。
速度は、圧倒的にザクレロが上だった。故に、シグーはどんどん置いて行かれる。
MSの小回りが利く点を活かして、敵が通過するだろう予測地点へ最短コースで移動し、先回りをする……といった小技を使う事も知らない少年は、単純にザクレロを追って飛行を続けていた。
「卑怯だな……逃げるのか!」
相手を侮る台詞も出る。しかし、そんな余裕があったのは、ザクレロに十分な距離を開けられるまでの事だった。
「そろそろ、良いわね」
マリュー・ラミアスは、ザクレロのコクピットで呟いた。
敵のシグーはかなり後方に位置しており、その距離は十分に開いている。余裕を持ってターンし、攻撃を仕掛けられるくらいに。
「行くわよザクレロ! 反撃開始!」
声を上げて操縦桿を引く。ザクレロは機首を上げてロールを開始する。
そうしてターンを行ったザクレロは、その進路をシグーに向けて突き進んだ。
モニターの中、シグーがどんどん近寄ってくる。ザクレロには気付いているのだろう、銃を撃ってきているが遠過ぎてかすりもしない。
「……ひょっとして、素人? まさかねー」
思わず出た疑問の呟き。サイがシミュレーションでパニくった時の動きに似ていたからなのだが……
「ちょっと! そこのシグー! 乗ってるのは民間人って落ちじゃないでしょうね!?」
不安になったマリューは、共用回線で問いかけてみた。しかし、返答はない。
「無視されちった……まあ何にしても、素人だからどうって事もないのよね」
現に敵は目の前にいるのだから。動きが素人っぽいからといって、行動を変える必要はない。民間人なら、まず降伏勧告くらいしたかなという程度の話か。
何にせよ、もう全ては遅すぎる。シグーは有効射程内に入った。
「悪く思わないでね」
マリューは、ザクレロの拡散ビーム砲の引き金を引く。
『ちょっと! そこのシグー! 乗ってるのは民間人って落ちじゃないでしょうね!?』
「え? 敵の声!?」
通信機から溢れたマリューの声に、少年は戸惑った。敵から声をかけられるなんて思いも寄らなかったわけで……どうしたらいいのか迷ってしまう。
しかし、僅かに考えて、結論を下した。何にせよ、敵は敵なのだから答える必要はない。ラクス様に害を与える者の言葉なんて、聞く必要はない
少年は、高速で接近してくるザクレロに向け、銃を撃ち続けた。
銃弾はなかなか当たらない。彼が見たビデオなどでは、MSが銃を撃つ度に、MAや戦艦が必ず落ちていたのに……ザクレロは、まるで撃たれていないかの様に突っ込んでくる。
「落ちろ! 落ちろよぉ!」
少年の叫びに耳を貸さず、ザクレロはその凶悪な牙を剥き出しにして襲いかかってくる。
まるで、哀れな生け贄を呑む魔獣のごとく。
少年の胸から高揚感は消えていた。ラクス様を守る為の正しい戦い……そんなものは、この魔獣の前では何の意味も持たない。
ザクレロは……魔獣は貪りに来たのだ。
少年の肉も魂も全て。
「あ……うわあああああああっ!」
モニターの中、接近するに連れてその大きさを増してくるザクレロに恐怖し、少年は悲鳴を上げていた。
恐怖が全てを覆い尽くしていく。貪られる。
心の中から何もかもを剥ぎ取り、何もない少年へと戻してしまう。
『……大丈夫ですか!? あの・・・!?』
通信機から少女の声が溢れていたが、少年はそれを聞く事さえ出来なかった。
震える指で引いた引き金。発射された弾丸は、ザクレロの顔に当たって跳ねる。
そして……ザクレロの口腔が光り輝くのを見た。
「!? ぐあっ!? ぎ……」
機体を襲う激しい衝撃。コクピット内に満ちる警告音。モニターに止めどなく流れるエラーメッセージ。
ザクレロの拡散ビームの一撃は、シグーを完全に捉えていた。
有効射程内でも比較的遠距離から撃たれたビームは、シグーに当たる頃には拡散しきって大きく威力を落としていたが、それでもシグーを焼くには十分な効果がある。
激しく揺れる機体の中で、少年は全身を打った痛みに呻きながら、呆然とコクピットの中を見回した。
「……ここは……MSの中?」
『しっかりしてください! 大丈夫ですか!?』
呟く少年の耳に、ラクス・クラインの嗚咽混じりの声が聞こえる。
答えず、少年は思い出していた。自分が、ラクスを守る為に、このシグーに乗っている事。そして、本物の戦争に参加してしまった事を……
「あ……嫌……だ。何で!? 何でこんなのに乗ってるんだよ!?」
『あ……嫌……だ。何で!? 何でこんなのに乗ってるんだよ!?』
脱出ポッドの中、通信回戦を繋ぎっぱなしだった為、ラクス・クラインはシグーの中の少年の叫びを全て聞かされていた。
恐怖の悲鳴。苦痛の叫び。そうまでして自分を守ってくれる少年に、ラクスは泣きながら声をかけていた。
そして……ラクスは、少年の疑問を聞く。
「え?」
ラクスは、少年の疑問の意味を一瞬理解出来なかった。
ラクスを守る為……そう言っていた少年が、今はその事を忘れたかの様に疑問を叫んでいる。
『嫌だ……死にたくないよ! 動けよ!』
少年は、シグーを動かそうとしているらしい。しかし、動かないのだろう。声は焦りをましていく。
『動けよ! どうしよう……直せるかな。ダメだ。外に出ないと。道具もない……どうしてコクピットに居るんだ!? 直せない……ここに居たんじゃ直せないよ!』
少年の声が泣き声に変わる。
『出して……ここから出してよ! 主任さん、助けて……! 嫌だ、ここには居たくない! ここじゃメカニックになれない! 出して! うわあああああっ! また! また来る!?』
泣き声から変わって悲鳴。ガタガタと暴れる様な音。狭いコクピットの中で、逃げようとしているのか。
一撃離脱をしていったザクレロが、戻ってきて再び攻撃をかけようとしているのだろう。少年は為す術もなく、棺桶と化したシグーの中で泣き叫ぶ。
ややあって、先ほども聞いた衝撃音が響いた。少年の悲鳴が大きくなる。コクピット内の警報も音量を増した。
『死にたくない! 嫌だ! 僕はメカニックになるんだ! なるんだぁ! 主任さんと約束したんだ……直せるのに! ここにいなければ、僕は何度でもこのMSを直せるのに! メカニックになって直せるのに……どうして!?』
「やめ……て……」
ラクスは、止めどなく溢れ続ける少年の悲鳴に、抗う様に呟いた。
ラクスの全身が震え出す。その震えを押さえる為、ラクスは自分の身体を強く抱きしめる。
今、少年の叫びを聞いて一つの考えに至る事を、ラクスは本能的に避けようとしていた。しかし、考えてしまう。どうしてもそこへと至ってしまう。
ラクスを守ると言っていた少年。
ラクスを守ると言っていた、シルバーウィンドの人達。
死に際して、ああも泣き叫ぶ少年。
死んだシルバーウィンドの人達。
確かに……シルバーウィンドの人達は、死に際しても何も言わなかった。でも、実際はどうなのか? 喜んで死んでいった様にも見えた。でも、本当は?
本当は……誰もが少年と同じだったのではないだろうか? ラクスは理解する。自分が死に際せば、少年と同じように恐れ泣き叫んだだろうから。それが普通だと思うから。
誰もが、死にたくないと……生きたいと……夢があるのだと……言葉にはせずとも、そう叫んで死んで言ったのでは無いか?
自分を助ける為に……ラクス・クラインを助ける為に。
幾百幾千もの人々が、無言の内に叫びながら死んでいった。ラクス・クラインの為に。
「私……」
声が震える。
自分の命の為に。ラクスの為に。ラクス・クラインの為に。
“歌って……歌ってください”
声が聞こえる。
「何故、私なのですか?」
何故、人は命を捨てて自分を生かしたのか?
“歌を……ラクス様の歌を”
聞こえぬはずの声が囁く。
「どうすれば……」
どうすれば、失われた命に報いる事が出来るのか?
『ああっ! 助けて! 母さん! 助けてよ母さん! かあ……』
通信が途切れる。
脱出ポッドの窓の向こう、小さな光が瞬いて消えた。
その光を見て……ラクスは口元を笑みに曲げる。
「あは……あはははははっ! 私を守るですって!? てんでダメじゃない!」
声を上げ、身を捩ってラクスは笑う。笑い続ける。
「死なない人じゃないと……もっと強くて、死なない人じゃないとダメですわ。私を守ってくれる方は……」
“ラクス様”
“ラクス様”
声なき声がざわめき、その名を崇める様に唱える。
その中でラクスは笑う。涙を溢れさせながら笑う。
「もう……こんな事は起こさせない様な、強い人じゃないと」
少女の心は歪み、砕けかけていた。
少女が至ったのはただの逃避である。目の前の人の死から逃れる為、そんな状況が起きない事を願っていた。
正義でも悪でもない、ただラクスを守る為に人が死なない世界を願う。それは、ラクスの敵となる者全てを徹底的に殺し、破壊し尽くした世界。それを行いながらも、ラクスの周りでは人の死なない世界。
ラクスの笑い声が、歌声へと変わる。人々に平穏を与える歌姫の歌……ラクスを脅かす者の居ない平和を願い、その願いの為に魂を炉にくべる事を誘う歌声。
願えば、それはかなったかもしれない。今日のシルバーウィンドの様に。
しかし、少女の心が歪みに耐えかねて砕ける前に、その魔獣は姿を現した。
脱出ポッドを衝撃が襲う。
揺れる脱出ポッドの中、窓の外にラクスはそれを見た。空を睨み、全てを食らわんと顎を開く魔獣……ザクレロの姿。
「……ひっ!?」
それを見た瞬間、ラクスの心に衝撃が走った。
恐怖……眼前に現れたのは、恐怖そのもの。暗闇から現れて、全てを貪り食らう魔獣。原初の世界から迷い込んだ、根元的恐怖。
それは、ラクスの心を圧倒的な恐怖のみで塗り潰した。歪んだ願いは魔獣の牙に裂かれ、声なき声は魔獣の叫びに掻き消される。死者の嘆きも又、魔獣の眼光に射抜かれては、その口を閉ざすより他はない。
全ては些細な事。思い悩む必要はない。魔獣にかかれば、ラクス一人……いや、ラクスを守ろうとする数千、数万、数億の戦士とて、ただ貪られる時を待つ肉塊に過ぎない。
恐怖が、ラクスの心に強くそう刻みつける。
しかし、その恐怖はラクスにとって心地よいものですらあった。魔獣の牙に身を委ねれば、思い悩む事は無い。恐怖に震えながら、噛み砕かれる時を待てば良いのだ。
ラクスは狂気を忘れ、ただ恐怖のみに震え……意識を失った。
機動戦士ザクレロSEED‥‥以上。
ラクスはザクレロのせいで発狂に失敗
メカニック少年…
GJでした。
あいかわらずこの作品は怖いぜ。
そしてついにラクス覚醒www。
さあどうなっていくんだろうか。
GJ!
まだ……黒くない?
え、壊れかけたラクスがザクレロの異様で逆に正気に返った?
一筋縄じゃいかないなぁ、GJ!
乙
さすがザクレロ、ラクス様ぐらいじゃ何ともないぜ
GJです。やっぱりザクレロ面白い。
そしてサイ頑張った!フレイの狡猾さもいいね。
公式の設定を激しく崩していないのに(逆に生かしている)
少しボタンを掛け違えただけでこんなに違う話になるなんて最高です
トールやカズイは元気かな
サイが頑張ってるぜ!
またしてもミストラルのアームが役に立つとは…
GJ!
なぜだろう、フレイが「いい女」に見える。
ぼろぼろのミストラスで2機のMS落としたサイも漢だし。
サイが五体満足なのかと、ラクスの「正気」がどう「正気」なのかが、ものすごい不安ではあるけど。
ザクレロさん、容赦ないからなあ。
GJだ!
グロジョブではないぞ!
会う人みんなに恐れられてザクレロさん涙目w
GJ!
ザクレロの容姿が最大限に効果を発揮してて笑ったw
あとメカニック少年に黙祷!
GJ!
楽すの発狂を止めたザクレロ超GJ!
もうザクレロにV-MAXつけたら最強無敵な存在になる気がしてきたw
GJ!
ミストラルがアームを使ってるの想像して、
アインハンダー思い出した。
>>666 しかし撃墜数では、マリューのザクレロとサイのミストラルが3機ずつでイーブン
ザクレロと互角とな。
新シャア板史上最殊勲のミストラルではないだろうか。
>>668 一般兵が乗ったメビウスとジンのキルレシオが、5:1
魔改造で武装でっちあげた作業用MAで、素人が歴戦の兵士相手に撃墜3
運や慢心を考慮しても、驚異そのもの
もしかしたら、このサイはNTではなかろうか
……サイをザクレロに乗せればいいんじゃないか?
よく考えたらサイってウモン爺さん並の大戦果上げてるんだな……
マリューがザクレロに乗ってるのは腕じゃなくて
美人でボン・キュ・ボンのボディの広告塔だから
……サイが戦死してフレイが敵討ちしようとしたらザクレロが送られてくるかも、広告塔として
トールとミリィ(仮)も忘れないであげて!
>>674 あの二人はある意味一種のキスぷれ関係なのだろうか。
また再登場する時はオーブの狂気もまた存分に描かれる事になると思うと…
サイは、エンデュミオンの鷹に迫る勢いなんだな考えてみると
>>675 二人がもっと不幸になる所が見たいんですねわかります
あの・・・
この調子で種のラストまで書かれると・・・
読む方のSAN値がもちません・・・!
そのうち感想に
「ふんぐるぅぅぅぅ」とか「いあいあ!」とか「暗黒のファラオ万歳!」とか「ルルイエ」とかが使われだして
最終的には(検閲削除
679 :
議論スレにて1001変更案を相談中:2008/11/06(木) 00:04:42 ID:jAieRGor
なにやってんだよお前w
681 :
議論スレにて1001変更案を相談中:2008/11/06(木) 00:48:37 ID:jAieRGor
ミゲルや仮面やメカ少年の気持ちを味わおうとしてつい・・・
夜中、目が覚めたらザクレロと目があって、心臓止まるかと思った
って事ならあったなぁ
■ザクレロの心理効果■
ハイパー化したオーラバトラーを通常サイズに戻す
やっぱこのラクスお漏らしとかしてんのかな?
「キラ! 私を出せ! 私を出したらオーブ軍は止まるかもしれない!」
カガリが怒鳴る。さっき飲んだ栄養ドリンクのおかげで元気いっぱいだ。
「うん!」
キラもうなづく。
「わたくしは反対ですわ」
ラクスが言う。
こいつは……いつもの言葉と反対の言葉を言う。
見抜かれてる、こいつにだけは……。
こいつは表面の顔と違う、もっと恐ろしい者だ。こいつがキラを立て、仲間を操り……
カガリは、偽ラクスの画像を見るラクスの、冷たい憎しみのこもった表情を見てしまった事があった。カガリだけが
知っているラクスの一面かも知れない。いや、バルトフェルド隊長はさすがに知っているだろうか。それにノイマンもあやしい。
カガリの背中に冷や汗が吹き出る。
「なんでだよ、いいじゃないか?」
気安そうにカガリはラクスの肩に手をかける。心の中は恐怖に震えながら。背中に冷や汗をかきながら。
「そうだよ! なんでさ!」
キラが不服そうに言う。
「だって、まだカガリさんは……」
ラクスがしまったと言うように口を閉ざす。
「なに?」
キラが不思議そうにラクスに尋ねる。
「……」
ラクスは無言でキラから目をそらす。
「いいだろう? カガリが出ればオーブ軍は止まるかも知れないんだ。大丈夫。カガリは僕が守る!」
ラクスはバルトフェルドの方を見る。彼は、どうしようもないと言うように肩をすくめる。
「……キラが、そう言うのでしたら」
不承不承、ラクスはカガリが出撃する事を受け入れる。
キラ、感謝だ! 全てが終わってお前が生きていたら必ず救ってやる! 最高の病院に入れて最高の医者をつけてやるからな!
カガリは心の中でキラに手を合わせた。
「さぁて、始まったぞぅ」
バルトフェルドが楽しげな口調で言った。
「ええ、始まってしまったわ」
マリューが気遣わしげに答える。
「だが、奴らには我々など、大して眼中に入っていない。奴らの関心はすべて地球軍とオーブ軍。言葉で何か言っ
ても意に介さないだろう。ならば我々がする事は、言葉で何か言う事ではない。最高のタイミングで、横合いから
思い切り殴りつける!」
「ええい、なんだ、この数は!」
セイバーとインパルスそれぞれに10機程度のムラサメが張り付き、かわるがわる攻撃する。
反撃しようとすると、後ろに別の敵機が付き、断念する事しばしば。
群れて戦うナチュラルの戦法である。
セイバーとインパルスは大量の敵機に翻弄される。
その隙に残りの一隊がミネルバ以外の艦艇に次々に攻撃を成功させていく。
「タンホイザー、軸線よろし」
「よし! 起動! 照準、敵護衛艦群!」
「は!」
「タンホイザー起動。照準、敵護衛艦群。プライマリ兵装バンクコンタクト。出力定格。セーフティ解除」
ミネルバの陽電子砲が発射体勢に入るのはタケミカズチからも見て取れた。
「敵艦、陽電子砲発射態勢!」
「ぁ……」
「回避! 面舵20!」
トダカは叫んだ。
「てぇ!」
アーサーが叫んだ時、何かがミネルバの陽電子砲を貫いた。
爆発が起こる。
「「うわぁ!!」」
「ん?」
「何?」
「何よ? 何処から! なに……?」
天上から下りてくるモビルスーツがあった。
「あぁ……フリーダム!? キラ!?」
アスランは思わず声を上げた。
「タンホイザー被弾! FCSダウンしました!」
「消火げ! FCS再起動! ダメージコントロール班待機! 着水する! 総員衝撃に備えよ!」
そして、そのモビルスーツの後方から姿を現したあの艦は……
「あれは……アークエンジェル!?」
アスランは再び声を上げた。
アークエンジェルから、一機のモビルスーツが発進する。
『私は、オーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハ! オーブ軍は軍を退け!』
「え!?」
「ええ!?」
ユウナ達は驚きの声を上げる。
「カガリ!?」
そしてアスランも、また。
『オーブ軍! タケミカズチに着艦する。用意しろ!』
その声が響くと、そのモビルスーツはタケミカズチに向かってまっすぐやってくる。
フリーダムは一瞬、慌てたような、後を追うような動きを見せるが、止まる。
「げ、迎撃を!」
アマギが叫ぶ。
「待て!」
ユウナが止める。
あれはカガリの声だ!
皆が呆然としている間に、そのモビルスーツはタケミカズチに着艦してしまう。
「カ、カガリ様!?」
そのモビルスーツから降りてきた人物を見ると甲板要員は驚きの声を上げた。
「そうだ。すぐブリッジに行く。案内しろ!」
「は、はいっ」
「艦長……あの……」
アーサーがタリアに恐る恐る伺いを立てる。
「いいからちょっと待って。本艦は今一番不利なのよ?」
「ぁぁぁ……」
「まったく……何がどうなってるんだか…まさか、このままオーブが退くなんて事は……」
「艦長。動きがあったらこっちも出ますよ?いいですね?」
待機しているハイネが言った。
「ええ、お願い」
『ユウナ・ロマ・セイラン』
また、ネオからの通信が入る。
『これはどういうことです?』
「あ……ぁ……いやこれは……」
『あれは何です? 本当に貴国の代表ですか?』
ユウナは心を立て直すと言った。
「現在確認中です。ではまた!」
その時、カガリがブリッジに入ってきた。
「ユウナ!」
「カガリ!」
「話は後だ! すぐモビルスーツを戻せ! アークエンジェルの奴らは実力を持ってこの戦闘を止めようとしている!
被害が出ない内に早く!」
「わかった」
ユウナは答えた。
「トダカ。モビルスーツ隊を退かせろ」
「し、しかし……」
「いいから」
オーブ軍のモビルスーツは撤退していく。
『ユウナ・ロマ・セイラン』
また、ネオから通信があった。
『これは、どう言う事だ』
少し怒りの篭った声がする。
「いや、ロアノーク大佐。先程のはアークエンジェルに拉致されていた我が国の代表です」
『ならば、何故攻撃を止めた?』
「アークエンジェルが、この戦闘を実力を持って止めようとしているそうです。被害の出ない内に退いたまで」
『ほう……お国もとをも含めて色々と面倒なことになりそうですが?』
「同盟国からの忠告です。被害の出ない内に、この場は退いた方がいい」
その時カガリが横から通信機を取った。
「とにかくモビルスーツは出撃させるな! 砲撃はしてもいい!」
『ふざけるな! この事は必ず問題にさせてもらう!』
通話は切れた。
地球軍艦艇からモビルスーツが発艦していく。
「よーし! 奇妙な乱入で混乱したが幸い状況はこちらに有利だ! オーブ軍などいらん! ザフト軍を打ち破れ!」
ネオが指令を出す。
「アーサー! 迎撃!」
「は、はい!」
「シン! モビルスーツ全機発進させて」
「はい!」
「ハイネ・ヴェステンフルス、グフ、行くぜ!」
「マユ・アスカ、ザク、行きます!」
「レイ・ザ・バレル、ザク、発進する!」
「ユウナ、いいのか? もしオーブが再び焼かれるような事になれば……」
「心配するなよカガリ。今の国際情勢で、地球連合はオーブを敵に出来っこないさ。それに国元には彼ら、『青風会』や
『紺碧会』が……いやなんでもない」
「そ、そうか」
父よ、貴方は偉かった――!
改めてユウナは父ウナトに尊敬の念を新たにする。
ユーラシアと大西洋連邦を混乱に陥れ、この国際情勢を作り出したのは父上だ。いざと言う時、オーブの生きる道
を広げるために……。そして灰田さんと言う得体の知れない、だがすごい力を持つ人物とも知り合い……。
「しかし、このままならねぇ、カガリ。オーブの国際的信頼は地に落ちるな」
ユウナはカガリに助言した。
「あ、砲撃なら、砲撃ならやってもいい! 砲撃なら、多分大丈夫だ。被害は出ないだろう。砲撃の場合は進路を
妨害して邪魔するとか言ってた」
「ん? そうかい? じゃ、砲撃再開だ。トダカ。地球軍を援護してやれ。盛大にな」
「はっ。砲撃開始!」
「行くぞ!」
スウェンは号令をかける。スウェンはストライクノワール改、他の者はスローターダガー改だ。
「はいよ」
「了解!」
「あの赤い戦闘機型のは厄介だ。後回しにするぞ!」
「10時の方向よりミサイル8!」
「回避! 取り舵10!」
「うぅ……」
「トリスタン、てぇ!」
ザフト側に不利な戦いが続く。
「クラミズハとイワサコを前に出せ! 二隻一気に追い込むんだ!」
続く。
乙!!
最高の病院に吹いたw
GJ!
ここまでされてもキラを救うと考えてるカガリは情に厚いな
そして訪れる地獄の禁断症状……
ユウナ!お前だけが頼りだ!!
GJ!
麻薬の禁断症状克服は大変だからなあ。
GJ!
ついにカガリは脱出に成功、友軍と合流ですね。
オーブ軍の艦砲射撃は優秀(誰にも当らない)だから一安心。
更新乙!!
まぁ西暦からずいぶん経つのだから、治療法も十分発明されているだろうし
大丈夫だろうなぁ。
それにしても、ラクスはオーブを手に知れ損ねたが次はどうするつもりなの
やら。
GJ!
ユウナがネオの通信に一瞬狼狽えた時はどうなるかと思ったけど、すぐに持ち直してホッとしたぜ
グロジョブじゃないGJだ!
・・・これでラクスの化けの皮ってはがれるのかなぁ
どうだろうなぁ
カガリが薬物中毒なの利用して、麻薬でラリった妄言とか言い出しそう
>>698 じゃあ誰が麻薬漬けにってなって結局バレると思うんだが
つ クリーチャー”ノイマン”を生贄に捧げる:クリーチャー”ラクス・クライン”を対象とした”犯人はお前だ!”を打ち消す。
キラとフリーダムはこの状況でどうしてるんだ?
うかうかとオーブに拿捕されたままでいるのか?
「話が違う!」とか言って暴れだしたら止められるのか?
それともそこへ止められるだけの新兵器を積んだ紺碧艦隊が(ry
(大高風に)「ははっ。恐れ入谷の鬼子母神ですな」
グレイたんに大高総理かよ……これに大官寺や覇龍井上が参戦したら世界も手に入るな
むしろ味方には都合よく有能な人材と技術レベル・兵站無視の超兵器が無限にわいて出て
敵側は信じられないほど無能揃いあるいはいきなり対話の余地なき妖怪変化に変貌する
紺碧シリーズこそ限りなく T V 版 種・種死的という気もするんだが…
そりゃ火葬戦記だからな
ラクシズが新旭日(飯島版)のN日本武尊の面々だったら良かったんだよ
なんかラクシズがタケミカヅチを撃沈してカガリを奪還しそうな気がしてきた・・・
>>708 キラは「小遣いが貰えないならラクスから貰えばいいじゃない」とならないかが心配
……ラクスにフリーダムの不殺で銀行強盗させられて、その分け前が小遣いってオチとか思いついた。
>>708 ノイマンが入れ知恵して「カガリ洗脳未遂」の証拠隠滅で退避するオーブ兵士皆殺しって最悪の
シナリオが浮かんできたぞ…
キラがまともな感性の人間であることを祈ろう
(洗脳済みマリューがローエングリンを海にたたきこんでもオワタなんだが)
キャラクターデザインが楳図かずおだったら
ギ ャ ッ !
展開予想スナ。
>>711 美少女ラクスに蛇のウロコがって所までは容易に想像出来る
>>709 今回の遠征に憑いて来てるはずの超☆無能な自称エース君が
MSで銀行強盗&セイラン家襲撃して
大量の資金を強奪してラクシズに合流するよ!
粛清されてなければね
無表情のマルキオ様
口から何かを吐き出す美少女フレイ
未来にまかれた種のキラ
>>716 種でキラ死亡、フレイ生存になった場合
マルキオがフレイにキラの精子を受精させた
と解釈できた。なんでだろ
シングルマザー・フレイで種死
意外とムウが種で普通に生存てなのないね。
だからもしもキラ種ラストで行方不明、ムウ普通に生存だったら?
>>720 マリューと結婚
生まれる子供の名前がキラ
キラが死亡しても次のクローンキラが出てくるだけだろ。
更にラクスの都合がいい様になって。
クローンじゃなくてクーロンキラならちょっとカッコいいかもしれない
ケイ・クーロンがなんだって?
ラクスをどこまでもきれいにして疑似スパロボZ(if)を書いてみようかと思ったが暇がない…
実験レポート(´・ω・`)
白ラクスとな!?
シロカジキって知ってるかい?
生きて海を泳いでるときは黒くて(だから英名はblack marlin)、釣りあげられて死んでしまうと
白くなるんだぜ
>725
止めて正解。
スパロボはそれだけで荒れる元。
特に強さ談義になったらスレ自体が崩壊する事になるぞ。
>>725 やるならスパロボスレでやったらどうだ?
シロサイの名の由来
口が広いからワイドサイと書いたつもりが誤記でホワイトサイに
それを和訳しただけの完全な誤訳
731 :
725:2008/11/12(水) 02:41:16 ID:???
ああ、どうやら語弊があったようですまない
要するにラクシズをゼウスみたいなまっとうな第三勢力にしてシン対レイみたいなやつをやってみたかったんだ
IFで綺麗なラクシズといえば誤解を招かずに済んだ物を
モデルとしてスパロボに出てくるような〜と参考文献っぽく名を出すだけで
しかし綺麗なラクシズとな
……難しくね
デスティニー(運命)対レジェンド(伝説)ってのは面白そうでもあるが、ラクスを白くするという時点で
無印最初から種死最後までの改編っつー超大作にならざるを得ないのがネックだなw
種死改変だと
・シンとマユがマルキオハウスに引き取られている
・デュランダルが真っ黒で一族を乗っ取る
・レイがカガリを暗殺しアスランはセイバーを盗んでカガリの遺体と共にオーブに逃げ帰る
位の改変をして見なければ……
ザフト自体が元々アレだから話として成立する予感
いや、監督いわくラクスの天然加減は演技らしいから、ラクスが真っ黒なのは公式設定なんだよ。無印時代から
とんでもない事やってるし。フリーダムを盗ませてその罪をクルーゼに押し付けるとかwそしてマユが生存してるなら、
シンはそもそも話に出さない方が良いよ。戦争で家族全員いなくなったって所がポイントなんだし
Zガンダムをそのままなぞれば良いだけ。
ラクスは隠れ組織じゃなくて
コーディとナチュの融和、コーディのナチュ回帰を目指す
名目でブルコス穏健派も取り込んで連合へも影響力を持つってな感じで
エウーゴみたいな組織のトップをやればいい。
きっちり政治闘争をやり、キラは対照的にオーブで腑抜け。
天然が演技だってのは凄い話だよ
一体何年演技し続けてきたのかとw
真夜中のオーブ、アカツキ島。5人の男達が砂浜を歩いている。大きめのジャンパーを
着込んで前を閉じ、下はジャージにスニーカー。先頭を歩く男の目の下は、月明かりの下
でもわかるほどのクマが浮かんでいた。行く先には、孤児院がある。
「始める。10分以内に俺からの報告が入らなければ、即座に撤収しろ」
『了解』
呼びかけた携帯端末をジャンパーのポケットにしまい込み、代わりに目出し帽を出して
被る。後に続く4人もそれに倣ったが、最後尾を歩く1人が声を上げた。
「ヨップ隊長、質問があります」
まだ年若く、20歳にも達していなそうな彼に対し、ヨップが振り返った。
「言ってみろ」
「孤児院というと当然、子供がいます。俺達はその、幼い子供まで……」
「指定されたターゲットは2人だ。それ以外は無力化せよとの命令。我々が子供に妨害さ
れる程度の技量しか持っていなければ、当然子供も含め皆殺しにせねばならない。行くぞ」
玄関の方で上がった物音にアンドリュー・バルトフェルドが気付いた時には、もうドア
が開いていた。隻眼、隻腕の彼は咄嗟に跳ね起き、叫ぶ。
「全員、部屋から出るな! 電気を点けろ! 誰だっ!?」
単なる思い過ごしかもしれない。子供の1人が悪戯半分にドアを開けて外へ出たかも知れない。
だが、彼の勘が警告を発していた。電気を付け、銃を仕込んだ義手を取ろうとし
た途端、目の前のドアが蹴り破られる。
くぐもった銃声が2発聞こえ、砂漠の虎と謳われた男の身体が床に投げ出された。サイレンサー付
ピストルを持った男が歩み寄り、こめかみに3発目を撃ち込む。2人目が其処に
入り込み、机やタンスの引き出しを片っ端から開けて中身をぶちまけた。
「撃つなと言ったろうが!」
「コイツが抵抗したんだよ! クソ、ここじゃねえ!」
『予定通り』口汚く罵り合う2人。すぐ傍のドアが開き、寝間着姿のマリューが飛び込んできた。
タンスを漁っていた手を止め、男がポケットに手を入れる。
「あなた達! 何を!」
三段階に伸ばされた特殊警棒の先端が、彼女の左側頭部をしたたかに打ちすえた。階下
で子供の泣き声が上がる。
ヨップが泣き叫ぶ子供の1人を蹴転がし、逆手に持ったナイフを振り上げた時、ラクス
が割って入った。
「駄目だよ、ラクス!」
「やめて……子供達を傷つけないで下さい!」
「金を出せと言ったろう! 出すのか、出さねえのか!?」
「お金なら差し上げます! ですから、子供達だけは!」
マルキオの傍で子供達を抱き寄せるキラには耳を貸さず、ラクスはヨップの前で両手を
広げたまま動かない。
「じゃあ、お前で良い」
後ろを向かせ、ラクスの首を腕で締め付けて抱き寄せた。そこへ同じように顔を隠した
男が駆け寄ってくる。
「おい、もうやばいぞ」
「チッ……お前ら、ついてくるなよ!」
ラクスを引きずり、ヨップはキラ達から後ずさっていく。時計で計ったように残りの3
人が玄関前に集合しており、1人が小さく平たい酒瓶を取り出す。瓶の口から下がった布に
ライターで火をつけた。
「ラクス! 待って……待って下さい! 代わりに僕を!」
「大丈夫です、キラ! わたくしは大丈夫……!」
ドアを開けて追い縋ろうとしたキラの足元に瓶が叩きつけられ、火の手が上がった。
「ラク……」
玄関からヨップが出た時、遠くでサイレンが聞こえていた。ホームセキュリティでも
備え付けられていたのか、可能性は低いが物音を聞かれて通報されたか。とにかく、男達
の目的は達成された。
「あなた方の狙いは、お金ではありませんね。2階ではどちらを撃ちましたか。バルトフェ
ルドさんではありませんか? 私も……殺すのですね」
落ち着き払った声がヨップの腕の中で上がり、目出し帽をかぶった男の1人が呻いた。
「その通りです、ラクス様。貴女様の存在は無用な争いを呼ぶ。……お覚悟を」
「覚悟ならば、2年前に出来ておりました。キラにフリーダムを託した時に……敗者の血で
濡れた平和を、この手でもぎ取った時に」
掠れた声でそう告げ、ラクスは全身の力を抜いた。
「デュランダル議長、私、いつまでラクス様でいられるのでしょうか」
「ご本人がお戻りになるまでさ。そう説明した筈だが?」
執務室にやってきたミーア・キャンベルに対し、微笑を浮かべたデュランダルが顔を上
げる。うねる己の黒髪に触れ、軽く払った。
「君も上手くやれているよ、ミーア。『代わり』である必要が無いほどにね」
「や、やめてください。恐れ多いというか、本当にこわいです」
言葉とは裏腹に、ミーアは頬を紅潮させる。彼女はラクスの熱烈なファンであり、信者
といっても過言ではない。彼女に自身を重ねる事は誇りであり、悦びなのだ。
「私も手を尽くして探している最中なのだよ……手を尽くして、ね」
視線を書類に戻し、デュランダルはペンを取った。
という事でラクスを白くしてみた。ちょっと、議長の黒みが増したがw
>>741 良いと思いますよ。
こんな潔いラクスなら原作の黒幕キャラより遥かにヒロインらしいです
もしミーアがラクス本人だったら
よ、よっぴーが特殊部隊っぽくなってるだと・・・?
よっぴーと言われると意中の相手にパンもろ見せて挑発してくる彼女が浮かぶなぁw
「回避! 下げ舵15! 降下!」
地球軍の攻撃に、マリューが叫ぶ。
「バルトフェルドさん! アークエンジェルを頼みます!」
カガリの予定に無い突然のタケミカズチ着艦に呆然としていたキラが叫ぶ。
「了解! でも俺、キラ程の腕はないからねぇ。そちらもフォロー頼みますよ、ラミアス艦長」
「了解。ムラサメ発進後、本艦はミネルバに向かいます。オーブと地球軍を牽制して」
「はい」
マリューの言葉にノイマンは冷静に答えた。
「進路クリアー。バルトフェルド隊長、ムラサメ発進よろしいですわ」
「アンドリュー・バルトフェルド、ムラサメ行くぞ! でぇい!」
「俺はキラ程上手くないと言ったろうが! 落としちゃうぞ!」
「うわぁ!」
バルトフェルドはアークエンジェルを攻撃せんとする地球軍のモビルスーツを落としていく。
「ミネルバ右舷へ! モビルスーツ4!」
「間を狙える?」
「やります!」
「機体に当てないでよ? ゴットフリート2番、てぇ!」
「なんなの? あいつ!? 一体どっちの味方よ!」
ミネルバに取り付こうとしたミューディーが罵る。
「一旦退避だ。仕切りなおす!」
スウェンが言った。
キラはフルバーストで地球軍のモビルスーツを次々に撃墜していく。
「か、艦長! あの艦が……」
「始めはこちらの艦首砲を撃っておきながら……どう言う事なの? まさか本当に戦闘を止めたいだけなんて、
そういう馬鹿な話しじゃないでしょうね?」
アークエンジェルに救われた格好のタリアは訝しがる。
「ミネルバ以外の艦艇に射撃を集中しろ。その方が効率的だ」
ユウナが命じる。
「左舷前方、クラオミカミ級、あれの足を止める! バリアント、てぇ!」
ミネルバを追い込もうと運動を続ける護衛艦を見て、マリューが命じる。
「うわぁ!」
クラオミカミはバリアントによって作られた大波に、体勢を立て直すのに必死になる。
「ちっ」
2隻のクラオミカミ級でザフト艦艇を追い込もうとしていたユウナは舌打ちした。
「くっそー、冗談じゃないぜ」
ハイネが罵る。
「キラやめろ! 何故お前がこんな!」
アスランは必死にキラと通信を試みるが通じない。
「手当たり次第かよ、この野郎生意気な!」
キラは向かって来るセイジのバビの翼を撃ちぬいた。
「はッ!? ぐわぁーーー!」
「セイジ!」
バビはアスランの声も空しく墜落していく。
「ぅ……セイジ……! キラ…!」
ミネルバと地球軍の間が開き、砲火が静まると、フリーダムとアークエンジェルは撤退していった。
まるで天上からの使者が帰っていくかのように……
「……資材は直ぐにディオキアの方から回してくれると言う事ですが、タンホイザーの発射寸前でしたからねえ。
艦首の被害はかなりのものですよ」
「はぁ……」
ここはダーダネルス海峡に近い港。ミネルバをはじめ親ザフト同盟軍はここまで撤退してきた。
タリアは溜息をついた。
「さすがにちょっと時間がかかりますね、これは」
「そうね。兎も角、出来るだけ急いで頼むわ。いつもこんな事しか言えなくて悪いけど」
「いえ、解ってますよ、艦長」
「あいつらのせいよ……」
「ん!」
「あいつらが変な乱入して来なきゃセイジだって……」
「ルナ……」
セイジのバビの機体は翼を破壊されただけだった。だが……高所からの墜落によりセイジは死亡した。
「大体何よあいつら! 戦闘をやめろとか。あれがほんとにアークエンジェルとフリーダム!? ほんとに何やって
んのよオーブは! 馬鹿なんじゃないの?」
「ルナ!」
マユがたしなめる。
「くっ!」
アスランはセイジの面影を思い出そうとする。ああ、もうぼんやりしていてわからない。前に戦死したタケダの顔も……
どっちがどっちだか判らない。なぜだかミーアのマネージャーの顔しか浮かんでこないのはどう言う訳だ?
「くっそー! く……」
戦闘後、当然ネオはタケミカズチに乗り込んできた。
「さて、どう言う事だかご説明いただきたいですな。……お初にお目にかかります。アスハ代表……?」
ネオはカガリに言った。
「ああ。私は、アークエンジェル一味にかどわかされていた。これは国の信用に関わるので秘密にして欲しい」
「誘拐?」
「ああ、そうだ」
「しかし……アークエンジェルとフリーダム、どこに隠してあったので?」
「それは知らない」
カガリは平然と嘘を言った。
「私はマルキオ導師の家に行った所から意識を失って、目覚めたら、もうアークエンジェルだった」
「マルキオ導師が怪しいですな」
「と言うか。マルキオ導師はおたくの外交官だろう?」
「くっ。戦闘を止めろとは、どう言う訳で? お言葉によってはお国もただでは済みませんよ?」
「彼らから脱出する方便だ。戦闘を止めたいとでも言わなければアークエンジェルから出してくれなかったろう」
「彼らの目的は?」
「戦闘を止めたい、だそうだ。戦争を止めたいだと」
「しかしだねぇ! 彼らに撃墜されたモビルスーツの数わかりますか!? 急所こそ外してある。ああ、すごい腕
ですよ。だがね、ほとんど高空から墜落死ですよ。戦闘を止めたいと言うのは、戦う両者を滅ぼすとの意味か!」
「しかたない」
カガリは首をすくめた。
「彼らは心を病んでいる」
「心を病んでいる?」
「ああ。急所さえ外しておけば自分は人殺しじゃないと信じて疑わない。病んでいるんだ。こんな事なら、早く病院
に入れるべきだった」
どこか突き放した口調でカガリは断言した。
「彼らとは……知り合いなのか?」
「うっ……」
「どうも……フリーダムのパイロットは先の代表首長ウズミ様の隠し子だったようで」
「え!?」
カガリが言葉に詰まると、ユウナは助け舟を出した。
「そんな訳でオーブ側も遠慮がありまして。後は……お察しください」
ユウナは困ったように両手を広げ、肩をすくめた。
ユウナが話している内にカガリは自分を立て直した。
「だから、モビルスーツは退かせろと言った。砲撃はしていいとも言ったぞ。私は。邪魔をする方法は聞いていたん
だ、私は。砲撃によるアークエンジェルからの被害は微々たる物のはずだ。違うか?」
カガリは言葉を続けた。
「うっ」
ネオは言葉に詰まった。
ユウナが口を出した。
「まぁ、今後の事を前向きに考えましょう。ミネルバ以外の艦には撃沈及び再起不能の損害を与えたと判断します。
ミネルバは逃がし、残った黒海を楽に我らが頂く。どうです?」
「そう言う訳にもいかん。が、考慮してもいい。だが、アークエンジェル、討ってよろしいか?」
ネオの目が鋭く光った。
もしアスハ代表が躊躇うようなら……。
「討ってくれ。地球軍が討てるもんならな。邪魔などしない」
カガリはなんの躊躇もなく言った。
「まず現状の戦力では無駄だと思うが。オーブとしては相手するのはごめんこうむりたい。私はアークエンジェルを
討つために核ミサイルを用意しろと言いたくなった程だ。逃げるのに成功した時は」
……まったく。妙に親近感が沸くのは何故だろう。この代表には。追求はここら辺にしといてやるか。
ネオは仮面の下で苦笑した。
「え? あの艦の行方を?」
タリアはアスランの要請に驚いた。
「はい。艦長もご存じのことと思いますが、私は先の大戦時ヤキン・ドゥーエではあの艦、アークエンジェルと共に
ザフトと戦いました。おそらくはあのモビルスーツ、フリーダムのパイロットも、あのアークエンジェルのクルーも、
私にとっては皆よく知る人間です。だからこそ尚更この事態が理解できません。というか納得できません」
「それは確かに私もそうは思うけど」
「彼等の目的は地球軍に与したオーブ軍の戦闘停止、撤退でした。しかし、ならばあんなやり方でなくとも、こんな
犠牲を出さなくとも手段はあったように思います。彼等は何かを知らないのかもしれません。間違えているのかも
しれません。無論、司令部や本国も動くでしょうが、そうであるなら彼等と話し解決の道を探すのは私の仕事です」
「それは、ザフトのフェイスとしての判断と言う事かしら?」
「はい!」
「なら私に止める権限はないわね。はぁ。確かに無駄な戦い。無駄な犠牲だったと思うもの。私も。あのまま地球軍
と戦っていたらどうなっていたかは判らないけど。いいわ、分かりました。貴方の離艦了承します。でも、一人でい
いの?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
「なに?どうしたの?」
アスランが出撃したのを見てルナマリアは聞いた。
「さぁ? フェイスの仕事とかなんとか」
「ふーん」
「はい」
ノックの音にタリアは答えた。
「レイ・ザ・バレルです。よろしいでしょうか?」
「どうぞ」
部屋に入ってきたレイはデータディスクをタリアに差し出した。
「ん?」
タリアは怪訝そうな顔をした。
「カガリ、アークエンジェル一味はどうするつもりだい?」
ユウナはカガリに尋ねた。
「……難しいな」
カガリはむっつりと答える。
「国際指名手配をするつもりだが、もう少し考えたい」
「もしかして弟君の事を考えてるのかい? カガリは優しいねぇ」
「いや……問題はラクスだ」
「ラクス・クライン? そのまま、指名手配してしまえばいいのでは? プラントにもラクス・クラインがいる。混乱さ
せられるかもしれない」
「なぁ……ラクスを……」
「なんだい?」
「……ん、いや、いい」
カガリは思った。自分はラクスが怖いのだと。
そして……自分は何を言おうとした? 人一人の命を奪う命令を出しそうになった。
今更、かな。アフリカじゃザフト兵の命を狙ってたじゃないか。
しかし、やはり踏ん切りが付かない。ラクスの底が知れないのだ。仮にもオーブ代表首長を、前大戦を一緒に戦っ
た仲間をドラッグ漬けにするなどまともな精神ではない。
それに、私を言うなりの人形にしたところで何をするつもりだったのだ? オーブ軍の戦力など大した物でもないの
だし。不審に思う者も出るだろう。
それに、小耳に挟んだ、ラクスを支援する組織だとか言う『ターミナル』。どれだけの規模なんだ? まさかオーブ
にも手が入っているのでは?
うかつには手が出せない……
カガリの身体に一気に倦怠感が襲ってきた。
アスランは人気の無いところにインパルスを隠し、車を借りた。
ナビゲーションと検討しながら、アークエンジェルが隠れていそうな所を考える。
「ん? ミリアリア!」
歩道に、知った顔を見かけた。
そうなのか?
「ぁ…?」
その女性が振り向く。
「ミリアリア・ハウ?」
サングラスを外して、もう一度問い掛ける。
「アスラン・ザラ?」
その女性はやっぱりミリアリアだった。
「そう。それで開戦からこっちオーブには戻らずザフトに戻っちゃったって訳?」
「ぁぁ、簡単に言うとそう言う事だ」
「……」
「ぁ…向こうではディアッカにも会ったが」
ミリアリアの沈黙が辛くてアスランはディアッカの名前を出した。
「ええ?」
ミリアリアは露骨に嫌な顔をした。
「ぁ……」
失敗したか!? ディアッカ、お前何をした!?
アスランは焦った。
「はぁ……」
「それは兎も角アークエンジェルだ。あの艦が一体何でまたこんな所で。あの介入のおかげで……だいぶその……」
「混乱した?」
「ぇ?」
「知ってるわよ。全部見てたもの、私も」
「……混乱したし、死人も出た! アークエンジェルがミネルバの陽電子砲を撃った時に! それ以外にも!」
「ふーん」
「……」
「でもアークエンジェルを探してどうするつもり?」
「ぅ……話したいんだ。会って話したい。キラと」
「今はまたザフトの貴方が?」
「それは……」
「それに、どうやって探すつもりなの? ただ辺りをうろうろしてるだけ?」
「うっ……街で、何か補給したんじゃないかと。聞き込みに回るつもりだ」
「ふぅ、非効率ね。いいわ。手がない訳じゃない。貴方個人になら繋いであげる。私もだいぶ長いことオーブには戻って
ないから詳しいことは分からないけど。誰だってこんな事ほんとは嫌なはずだものね。きっとキラだって」
「ありがとう!」
アスランはミリアリアに手を合わせた。
――ふいに、疑念が兆した。
……ところで、なんでオーブを離れてたミリアリアがアークエンジェルへの連絡方法を知っているのだろう。自分に
は何も……オーブで2年も暮らしていたのに。
アスランは軽くショックを受けた。
続く
>>736 別に糞の言葉を金科玉条のように徹底しなきゃいけねぇ理由もあるめえ?ましてやここはifスレだ。
乙!
GJ!
>なぜだかミーアのマネージャーの顔しか浮かんでこないのはどう言う訳だ?
ちょww
GJです。
>>755 作品投下直後に言うことか?
リロードしてなかったんだろ
アークエンジェルがジンの襲撃を乗り切った後になっても、ドレイク級宇宙護衛艦ブラックビアードはプラントの客船シルバーウィンドと連結したままだった。
まだ、必要な物の回収が終わっていないのだ。船の備品や物資、貨物、客の荷物、果ては客室のゴミ箱の中身に到るまでを回収しようと、海兵達は忙しく働いている。
軍として必要なのは情報なので、客の荷物が最も重要となる。書類や手紙などがあれば、貴重な情報源となるのは言うまでもない。また、意外にもゴミ箱の中身の価値が高かったりする。書き損じのメモなどに、時に金にも変えられない価値がある事もあるのだ。
それ以外の物……大方全部が、ブラックビアードの海兵達のアルバイト代だった。
貴金属類は言うまでもない。物資も、手に入れれば幾らでも横流し出来る。放っておいても、ジャンク屋が禿鷹の様にあさり尽くしていくのが落ちなのだから、ありがたくもらっておくのが当然……そんな所だ。
一方、乗客乗員のほとんどは死んだので、捕虜の移送は早々に終わっていた。
捕虜がVIPなら相当の利用価値があるし、そうでなくとも射撃の的くらいにはなる。どうなるかはその時々だが、今回の場合は船内で起きた不可解な暴動の件があるので、その調査の為に温存する事が指示されていた。それを幸運だとは誰も思わないだろうが。
それら楽しい略奪行為と平行して、船内では暴動参加者の掃討戦が行われていた。
「……全く、ゴミ箱あさりよりはマシかと思ったら。犬のゲロみたいな奴等をあさる羽目になるなんてな」
一個分隊を更に分けた五人のチームで行動中の海兵一行の中、一人が愚痴りだす。
通路……血に赤く染まったそこには、暴動に参加して死んだコーディネーター達の死体が無数に浮かんでいた。
戦いの壮絶さを示す様に、多くが人の形を成していない。
「そう言うなよ。役得もあるってもんだぜ?」
そう言った海兵は、漂っていた肘から先だけの死体を手に取り、薬指にはめられた指輪を抜き取っている。結婚指輪だろうそれは、血に濡れて輝きを失っていた。
「見ろよ。多分、ハネムーンだ。近くにペアのが無いか? こいつは男物だから、女がいる筈だ」
女という単語を聞き、愚痴を言っていた海兵が僅かに喜色を混ぜて言う。
「女か……客室乗務員を何匹か捕まえたんだろ? そっちの相手が良かったな」
「やりたいのか? ちょうど良いのがあるぜ」
更に別の海兵がそれに答えて、手近にあった物を投げた。
上半身を失った、下半身だけの死体。足に破れかけたストッキングが絡んでいる所を見ると、恐らくは女性の物なのだろう。
「麗しの君は、スパム缶の中身よりも酷い有様だぜ」
愚痴を言っていた海兵はその下半身だけの死体を受け止め、腰の辺りを掴むと自分の股間の前で前後に振ってみせた。
「OH! さいこー! もっとファックしてぇ!」
気持ちの悪い裏声に、海兵達は皆、笑い声を上げる。
と……一緒に笑っていた分隊長に当たる海兵が、軽く手を挙げて言った。
「おい、ちょっと静かにしろや」
すぐに声が止む。海兵達は、全員が銃を改めて握り直し、分隊長に注目した。
静寂の中、微かに声がする。
「……らく……す……さま……」
その声は、通路の片隅にうつぶせで転がる中年男から聞こえていた。
見れば、この男は一応、手足が全部ついている。身にまとう礼服を赤黒く染めていたが、仲間の血かもしれず、傷の程度は判別出来ない。
男が苦悶の中から助けを求める様に伸ばした左腕が僅かに震えていた。
「ひっくり返せ」
分隊長が、傍らにいた海兵に命じる。それは偶然にも、先ほどから愚痴をこぼしていた海兵だった。
彼は不服を言う事もなく、慎重にその男に近寄っていく。そして有る程度近寄った所で、銃を向けながら、足を伸ばして蹴る事で男を裏返した。
「ぎっ!? あ……」
蹴られた男が悲鳴を上げる。武器は持っていない。右手は腹に当てられており、その手の下は血に赤黒く濡れていた。男の顔は蒼白で、息は乱れていて早い。
素早く簡単に観察して、海兵は報告する。
「腹に食らってますね。時間の問題では」
「情報源になりそうなら拾えって言われてるんだがな。難しいもんだ……抵抗しない奴は死んでるか死にかけかだし、そうでなければ死ぬまで抵抗しやがる」
分隊長は、困ったもんだとばかりに溜息をついた。
例外は、MSがあった倉庫にいたメカニック主任や、暴動に参加せずにホールに残っていた何人かが、大人しく捕まったくらいか。後は、愚痴った通り。
コーディネーターの事など理解したくもないが、こんな異常な行動は本当に理解出来ない。
分隊長は考えてもウンザリするだけだと考えるのを止め、そして部下に短く命令した。
「殺せ」
その一言で、辺りの空気は先ほどまでと同様、多少、だらけたものに戻る。
「よーし、傷、見せてみろ。宇宙人の腹の中が、俺達と同じかどうか確かめてやるよ」
男を検分していた海兵が笑い声混じりにそう言って、男の元へと接近した。
「が!? ぐぁあああああああっ!」
男の悲鳴が上がる。海兵は、男の傷に指を突き刺して掻き回していた。
溢れ出す血が、辺りに飛沫となって飛び散っていく。
「おい、こいつバージンだぜ」
男の腹の傷を押し破り、拳を埋め込みながら言った冗談に、海兵達がドッと笑う。その笑い声も掻き消す程に激しく、男の断末魔の悲鳴は続いていた。
ヒートナタで脱出ポッドを抱え込んだザクレロは、アークエンジェルではなくブラックビアードのMA格納庫へと帰還していた。
捕獲した脱出ポッドを、ブラックビアードに下ろす為である。
しっかり抱え込んできた脱出ポッドを格納庫内で放す。ゆっくり漂っていくそれを待ちかまえていたミストラルが捕まえ、格納庫の更に奥へと押していった。空気のある場所に持ち込んで、中を確認するのだろう。
中に誰が入っているのか、それを捕まえたザクレロのパイロットであるマリュー・ラミアスは知る由もなかったし、特に興味も無かった。
それよりは、母艦のアークエンジェルの方が気に掛かる。早く戻って、状況を確認したい……そんな事を考えるマリューに、通信機を通してブラックビアードの通信オペレーターが指示を下してきた。
『ザクレロ、任務完了、お疲れ様です。そのまま着艦してください。ザクレロの補給を行います。ザクレロのパイロットは、降りて休憩を取ってください』
「え? 自分の艦はアークエンジェルですが?」
アークエンジェル所属のザクレロが、ブラックビアードに着艦するのはおかしい。そう思って聞き返したマリューに、通信オペレーターはその問いを想定していたのかすぐに答えを返した。
『アークエンジェルは、先の戦闘において大破したミストラルの回収作業を行っています。補給などを行える状況ではありませんので』
「大破!? パイロットは!?」
マリューは思わず、意味もなく通信機に身を乗り出して聞く。それに答える通信オペレーターは冷静だった。
『通信途絶。状況不明。救出作業中です。ただ、大破した後に、意識的に敵を攻撃して撃破してますから、パイロットは無事でいる可能性が高いと思われます』
パイロットは無事。少なくとも、アークエンジェルではそう判断して救助活動を行っている。
実際、死んでいると見るよりは、どんな状態であっても生きている可能性が高いと考えられてはいた。どんな状態で居るのか……その事については想像に任せるより他無いとしても。
「そう……無事なのね」
少なくとも、そう思って事実確認を待つしかない。そう悟って、マリューは深く息をついた。
ミストラルに搭乗していたサイ・アーガイルは、ジン長距離強行偵察複座型を撃破した後、通信途絶。以降、ミストラルは能動的な動きを一切見せていない。
アークエンジェルでは回収作業班を編成し、スペースランチを出して、大破したミストラルの回収を行った。
そして、回収して来た結果が、アークエンジェルの格納庫内に置かれている。
がらんとした格納庫。メカニック達がミストラルを前に居並び、緊張とも恐怖ともつかぬ表情でそれを見つめていた。
対艦ミサイルの爆発に零距離で巻き込まれた為、機体正面の装甲は全て歪み、ミサイルの破片が無数に刺さり込んでいる。また、作業アームは二本とも欠落。武装は、機関砲を除いて全て失われていた。
そして、狙撃ライフルによる攻撃で機体各所に開いた破口からは、中の機械部分までもが覗き見える。
誰もが思うだろう。こんな機体で、よくMS二機を撃破したものだと。それを成し遂げたパイロットは今、この機体の中から出られないで居る。
サイを外に出す為、メカニックのコジロー・マードック曹長が、ひしゃげたコックピットハッチの隙間に油圧式ジャッキを差し込み、こじ開けようとしていた。
強大な機械の力が、分厚いハッチを少しずつ曲げていく。やがて、ハッチは悲鳴の様な金属音を立てて、弾ける様にしてコックピットから外れた。
「開いたぞ!」
コジローは叫ぶと、ハッチを手で押して退ける。そして、コックピットの中を覗き込み……そこに、座席に埋もれる様にして力無く操縦桿を握るサイの姿を見た。
死んだのか? 最初にそんな嫌な疑問が浮かんだが、コジローはそれを舌打ち一つして打ち消して、サイに向かって声をぶつける。
「大丈夫か!? しっかりしねぇか!」
サイに触れはしない。頭を打っていたり、骨を折っていたりした時に、状況を悪化させる恐れがある。だから、もどかしく思いながらも声をかける。
「おい! 起きろ坊主!」
「ぅ……ぁぁ……」
サイが呻く。そして顔を上げて、大儀そうに目を開けた。
サイは焦点の合わぬ目をコックピット内にさまよわせた後、目の前にいるコジローに気付いて口を僅かに開く。
「死ぬ……かと、思い……ました」
あのミサイルで敵のジンを殴りつけた時、サイは缶に入れられてバットで殴られている様な……無論、そんな実体験は無いから想像に過ぎないが、多分そんな感じなのだろうという目に遭った。
耳が聞こえなくなるほどの轟音、自分がどんな状態で居るのかもわからない程の揺れ、身体が振り回されて頭の中と内臓がグチャグチャにされる様な感覚、操縦桿やフットペダルからもぎ放された手足が振り回されてコックピットのあちこちに叩きつけられる激痛。
それは一瞬だったのかもしれないし、もっと長く続いていたのかも知れない。
何にせよ、次にサイが意識をとり戻した時には、モニターにはサブカメラの一つからの映像だけが映されていた。他のカメラは、爆発に巻き込まれて死んだのだ。
不明瞭な画像の中で、巨大な人影が動いているのをサイは見る。
敵……ぼんやりとそう認識すると、サイは朦朧とした意識の中、腕を上げて操縦桿を掴み、トリガーを引いた。
後の事は憶えていない。意識を再び失ったのだろう。
その時には脳内麻薬でも出ていたのか、サイは痛みを感じていなかったが、自分がアークエンジェルにいると悟った今、サイの体中が激痛に悲鳴を上げていた。
「体中……痛い」
「機体が受けた衝撃でぶんまわされたな? あんな無茶したら当然だ! シートベルトに感謝しろよ。無ければ、お前はノーマルスーツの中で挽肉になってた」
そう言いながらコジローは、慎重にシートベルトを外してやる。
座席に縛り付けていたシートベルトから解放されたサイの身体は、ゆっくりと座席を離れて浮かび上がった。それでも、サイは動かずに、身体をダラリと弛緩させたままでいる。
「だが、よく生きて帰ってきたぜ。自分で出られるか? いや待て動くな。担架持ってくるから、ちょっと待ってろ。俺達に、英雄を運ぶ栄誉に預からせてくれ」
コジローは口早にそう言うと、後に控えていた部下に手を振って合図した。部下達は合図に従い、用意していた担架をコックピットのすぐ横へと運んだ。
それを待ってからコジローは、手を伸ばしてサイの脇の下を掴み、サイをコックピットから引きずり出す。そのままサイは担架に横たえられ、担架脇で控えていたメカニックの手により、拘束帯で軽く固定された。
「待った! モルヒネを打ってやろう」
メカニック達と一緒に待機していた陸戦隊の衛生兵がそう言って、救急キットからピストル型の注射器を取り出す。負傷して苦しむ兵士の為の応急手当として、痛み止めのモルヒネを打つ為の物だ。これを使えば、苦痛を軽減してやる事が出来る。
「これで楽になるぞ」
衛生兵はそう言いながら、ノーマルスーツの上からサイの身体に注射器を当て、引き金を引いた。一瞬で薬液はサイの身体の中へと撃ち込まれる。
衛生兵の処置の後、サイはメカニック達の手によって医務室へと運ばれていった。
コジローはその場に残り、サイとメカニック達、そして衛生兵が離れていくのを見送る。そして、全てがドアの向こうに見えなくなった後、改めてミストラルに目を戻した。
本当に酷い状態だ。これでサイの怪我があの程度というのは、幸運だったと断言しても良いだろう。
もっとも、ここまで酷い状態でなければ、最後に倒した偵察型ジンの油断を誘う事は出来なかっただろうが……全ては、ギリギリの勝利だった。
「だが、こいつじゃあ、ダメだな。次はねぇぞ」
このミストラルは、廃棄処分にするしかない。部品取りに回せるかどうかさえ怪しいだろう。それはそれで悩むまでもない事であった。
問題は、サイを乗せる次のMAだ。
ミストラルの予備はまだ何機かある。それにサイを乗せるという事は可能だろう。しかし、今日の勝利が明日も続くと言う事はない。ミストラルに乗せ続けたなら、サイは死ぬ……遠くない未来、確実に。
「ザクレロ並のMAが有ればな……」
重火力、重装甲、高機動を併せ持つ新型MAにサイを乗せれば、生存性は向上する筈。恐らくは戦果も今以上に。
それは望み過ぎかも知れないが、何にせよもっと良いMAに乗せてやりたい。
「何か機会を見つけて、艦長に頼んでおくか。あの坊主に、もっと良いMAを用意してやってくれってな」
コジローは、大破したミストラルに背を向けながらそう一人呟いた。
独房。洗面台とベッド、部屋の隅のトイレ。それしかない部屋。フレイ・アルスターは、ベッドの上で膝を抱えていた。
後悔に泣いているのではない。その証拠に、フレイの口元には笑みさえもが浮かんでいた。
サイが生き延びたニュースを聞いた今では、軍務違反として営倉入りとされ、独房に入れられた事に後悔はない。サイが勝った……それだけで、行った暴挙の対価としては十分だ。
問題は、今後はどうやってサイを助けるべきか。
今回の事で軍を首になってしまっては、サイを助ける事は出来なくなる。下手な部署に回されてもそれは同じ……
フレイは、サイを助けたいのだ。何があっても。
「考えなさい、フレイ。貴方は悪い子なんだから、また何か悪い事を思いつくでしょ?」
呟く様にして自分に命ずる。
今後、サイを助ける為に何をするか。どうすれば良いのか……
幸い、考える時間だけは幾らでもある独房の中だ。フレイはじっと考えていた。自分に何が出来、どんな結果を呼ぶ事が出来るのかを。
ブラックビアードのMA格納庫の中でザクレロを降りたマリューは、とりあえずエアロックを通って、空気のある倉庫区画へと移動した。
まだ作戦継続中なので、補給中といえども機体から遠くへ離れる訳にはいかない。何より良く知らない艦内を無闇にうろつく気にはならなかった。
となれば、パイロット待機室辺りで休憩するのが無難だろうと……思うのだが、ドレイク級でのそれの場所を知らない。
ではと言う事で、少しの間でもヘルメットをとって休める場所でと思い、先ほど脱出ポッドが運ばれて行ったのを見た関係から場所が推測出来たここへと移動したのだ。
そこには、シルバーウィンドから押収……あるいは略奪されてきた物が雑多に置かれ、ワイヤーで床や壁に固定されていた。
さっきの脱出ポッドはどうなったのかと思い、マリューは雑然とした倉庫の中を見渡してみる。脱出ポッドはすぐに見つかった。ドアが開け放たれた状態で、壁に固定されている所を見るに、中にいた人物は既に海兵達が確保した様だ。
ザクレロの着陸と固定作業に時間を取ったから、マリューが脱出ポッドの中身の回収に立ち会えなかったのは当然と言っても良い。
今、海兵達は、時々荷物を運び込んでくる以外にはその姿を見ない。
広い空間に雑然と荷物が詰め込まれた、くつろげない環境だが、他人に気兼ねなく休憩は出来そうだとマリューが思った時、マリューの視界にそれがかすめた。
荷物の影に見えた白い物。シーツ? 動いた様な気がする。マリューは何故だか興味を引かれて、壁を蹴り荷物を蹴りしながらそれに近寄って行った。
自分が誰なのか、そんな事すらもわからなかった。ただ、震えるより他になかった。
酷く寒い……次の瞬間には灼ける様に暑い、自分を苦しめるだけの空気。何か人影の様な物が絶えず揺らぐ闇の中。寄る辺もなく、無限に落ちていく。
聞こえるのは男の笑い声。惨めな自分を嘲笑う声。
聞こえるのは男の怒声。自分を失敗作だとなじり、無駄だったと切り捨てる声。
その男の声が、自分を切り裂いていく。
悲鳴を上げ、助けを求めても、その声は音にはならず虚空に掻き消えていく。
無力だった。絶望的なまでに無力だった。抗っても、抗っても、何をどうする事も出来ない。
「みんな嫌いだ!」
叫んだ。みんなが自分を嫌いだから、みんな嫌いだ。
「みんな壊れてしまえ!」
みんなが自分を傷つけるから、みんな壊れてしまえばいい。
壊してしまおう……壊してしまわないと、自分が壊れてしまう。
虚空に向けて腕を振り回し、足を蹴り上げて、全てを壊してしまおうとする。
でも、その腕も足も闇の中でボロボロと崩れ去り、そして身体全てが崩れ去って闇に溶け落ちていく……何一つ成せないままに。
繰り返される悪夢。しかし……何か様子が変わった。
全て崩れ去ったはずなのに、何かを感じる。気付けば、頭を何か柔らかい感触が包んでいた。
温かい。トクン……トクン……と小さく響くリズムが心地良い。
声が聞こえる。
「もう大丈夫よ。安心して」
優しい声。女の人だ。自分を抱きしめてくれている。
そう察した時、闇が晴れて眩い光が目を刺した。閉じていた目を開いたのだという事にすら気付く事は出来ず、夢の続きを見る様に現実を覗き見る。
自分の上半身を抱え起こす様にして抱きしめてくれている女性が居た。自分の頭は、柔らかな胸に埋もれる様になって支えられている。
「起きた? うなされてたのよ。怖い夢でも見たの?」
優しく聞いてくるその女性に見覚えはなかった。
誰だろうか? でも、凄く安心出来る。初めて会ったのに、そうではない様な……いや、求め続けていた者に今ようやく会えた様な、そんな気がする。
自分にそんな者は居ないとわかっていた。ただ、言葉だけは知っていた。
「かぁさん?」
女性は少し戸惑った後、にっこり微笑んで答える。
「……そうよ。もう大丈夫。母さんが一緒だからね」
ああ、母さんが居た。自分にも母さんが居てくれたのだ。自分を苦しみの中から救う為に、母さんが来てくれた。
今は無邪気にそう信じる事が出来た。
あふれ出る涙が、顔に巻かれた包帯に染みこむ。そして、目元の傷に染みた。
「かぁさん……かぁさん!」
「はいはい。もう大丈夫よ。何も怖い事はないわ。ゆっくり、おやすみなさい。母さんは、ずっと貴方の側にいるから」
母さんが優しく言ってくれる。ベッドにちゃんと頭を戻して、毛布をきちんとかけ直してくれた。
「そうね、歌を歌ってあげましょうか?」
「ぅん……おねがい」
母さんが少し悪戯っぽく微笑みながら言う。返事は子供っぽすぎたかもしれない。でも、母さんの歌を聴いて眠りたかった。
母さんは、ちょっと恥ずかしそうに笑った後、歌ってくれた。子守歌を。
緩やかに流れる歌を聞いていると、まぶたが重くなってきて、母さんの顔が見えなくなってくる。少し堪えてみたが、抗えなくてまぶたは閉じられていく……
もう闇の中に自分は居なかった。
自分は小さな少年だった。夕焼けの赤い空の下、迫る夜闇に怯える子供。
夜が怖いから、夜を壊そうと棒きれを振り回す子供。そして、何時かは夜に呑まれ、帰り道も見失う子供。
でも、今は違う。夕日の下に母さんが居た。母さんが迎えに来てくれる。母さんと一緒に帰る。母さんの家へと……もう何も怖くない。
倉庫の中に置き捨てられたベッドに寝かされた、顔に包帯を巻いた負傷者は、マリューの歌を聴きながら眠りに落ちた。
彼を見つけたのは、何となく興味を引かれて見に行った物が彼が眠るベッドだったという事で、単に偶然である。
こんな倉庫に置かれていた事を疑問に思ったのと、彼が酷くうなされていた事から、声をかけてみただけなのだが……思いもよらず、恥ずかしい事になってしまった。
母さんと呼ばれて、それで安心してくれるならとそれらしく返事をした……子守歌の方は冗談だったのだが、それも頼まれてしまって、ついつい歌ってしまって。
マリューは苦笑しながら、子守歌を止める。
「私はまだ、母親になる歳じゃないわよ。大きな、私の息子さん」
同級生には何人かゴールインして子供が出来た人も居るが……一応、まだ早いと言える歳か。何にせよ、ベッドで寝てる彼ぐらいの子供を持つ歳ではない事は確かだ。
「それにしても、どうしてこの人ここにいるのかしら? 医務室に居るならわかるけど」
マリューの知らない事だったが、彼はシルバーウィンドの医務室から回収された、宇宙で回収された酸素欠乏症のMSパイロット……ラウ・ル・クルーゼだった。
シルバーウィンドの船医が彼の身分を隠し、ナチュラルかもしれないと海兵達に思わせておいた為、殺されたり放置されたりする事無く、他の略奪品と同じく海兵達の手で回収された。
しかし、コーディネーターの暴動で海兵達にも少なからず負傷者が出ておりブラックビアードの医務室がふさがっていた事、また彼に行える治療は既に施されていたので放置しても問題ない事から、医務室へは送られなかった。
とりあえずと搬入された所で、置き忘れられたのだ。酷い話もあったものだが、酸素欠乏症でほとんど意識がない状態だと思われていたのだから仕方がないだろう。
それでも、彼にとっては幸運だったのかも知れない。この出会いがあったのだから。
「考えてもわからないわよね。事実を知りたいわけでもないし……ともかく」
マリューは、負傷者に平穏を与える事が出来た事に満足して、他に行く当てもないので彼の横で休憩を取る事にした。
「まあ、大きな子供が出来たってのも、考えによっちゃあ楽しいわよね」
マリューは、先ほどまでとはうってかわって安らかな寝息を立てている彼を見て微笑んだ。そして時折、傷に触れない様に彼の身体を撫でてやりながら、マリューはザクレロの補給が終わってアークエンジェルへ帰還する時が来るまでの間、ずっと彼を見守っていた。
数時間後、略奪を完了した海兵達は、シルバーウィンドに幾つか仕掛けを施した。
通信記録や監視映像など、艦内で起こった出来事を記録していたメモリーをバックアップ含めて全て破壊する。万一の場合でも、残ってしまわない様に。なお余談だが、これらの貴重なデータはコピーがとられ、それは海兵達が回収していた。
次に、シルバーウィンドの通信機からSOS信号を打たせる。ニュートロンジャマーの電波妨害がある以上、誰も聞いていないかも知れないが念の為に。SOSの内容は敵襲ではなく、エンジントラブルとしておく。
最後に、エンジンや推進器に最大限、細工を施す。船全体を木っ端微塵にするほどの大事故が発生する様に。
要するに、事故に見せかける為の隠蔽工作だ。これらは時間があったからこそ出来た事。アークエンジェルが居なければ、先のジン襲撃の時に、証拠隠滅もしないまま逃げ出さなければならなかったかもしれない。
何にせよ、プラントの客船シルバーウィンドは、エンジントラブルを理由としたSOS信号を辺りにばらまいてから数十分後、エンジンの暴走と推進器の誘爆によって爆発し、暗礁宙域の無数のデブリの中に散っていった。
この事は、後にプラントへ、シルバーウィンド遭難事故として伝わる事になる。
シルバーウィンドが爆散していた頃、ブラックビアードとアークエンジェルは、既にその宙域を離れていた。とは言え、いまだに暗礁宙域を移動中である。
無数に漂うデブリの間を抜けて行くと、両艦の前にひときわ巨大なデブリが見えてきた。
『古い時代の宇宙基地だ。解体せずに放り出してあったのを利用させて貰っている』
アークエンジェルのブリッジ。モニターに映るブラックビアード艦長の黒髭が、目の前に迫りつつある巨大なデブリを指して言う。
それは、一見、宇宙ステーションの残骸と見える物。それが連合の秘密基地として利用されているのだ。
基礎となっているのは、宇宙開発の初期に作られた古い物だろう。巨大な箱をつなぎ合わせたような武骨な外見は、実用性以外の一切が考慮されていない。
それに、新旧のコロニーの残骸が食い込む様にくっついている。ぶつかり合って自然に固まった様に見えるが、実際には基地の機能を上げる為に、残骸を拾ってきて付け足した物だ。
『外見は古いが、中は弄ってある。なかなか快適だぜ? しばらく住む事になるからまあ、ゆっくりくつろいでくれ』
黒髭は、まるで我が家を紹介するかの様に言う。そんな事を突然言われて、アークエンジェル艦長のナタル・バジルールは困惑気味に問い返した。
「しばらく……ですか?」
『基地内のドックでアークエンジェルの修理を行う。まあ、その間はどうしたって動く事は出来ないからな』
黒髭はそう答えた後、ニヤリと笑って続ける。
『その間、乗員に休みを与えてやれ。基地内への上陸は自由。施設も自由に使ってかまわん。もっとも、荒くれ共の住処だ……お上品なお客様には向かねぇ場所だがな』
「……ご厚意に感謝します」
ナタルは一応そう答えたが、上陸許可はあまり嬉しい事では無さそうだと思っていた。
規律正しい軍隊とはとても言えそうにないブラックビアードの拠点だ。きっと彼らにとって相応の場所なのだろう。あまり良い環境では無さそうだ。
「一つ、お聞きしたいのですが、避難民の方達はどうしたらよろしいでしょう? 慣れない艦内生活で疲れが出ています。この基地に長く留め置かれるなら、もっと安らげる場所が欲しいのですが」
長く留め置かれそうな気配に、ナタルが気になったのは避難民の事だった。
軍艦の中での生活。二度の戦闘。限界とまでは行っていないが、彼らが避難生活に疲れ始めているのは明らかだ。アークエンジェルと共に足止めをくらうなら、彼らにももっと安心して暮らせる環境が欲しい。
だが幸い、そのナタルの心配はしなくて良いものであったらしく、黒髭は僅かに考える様子を見せてから答えた。
『俺達は、今回の分捕り品を本隊に届けに行く。ついでに、アークエンジェルの避難民も送っていこう。標準時間で翌○六○○時までに、民間人の移動準備を終えておいてくれ』
軍事基地を民間人にうろつかれるのは問題がある。それに、品行方正とは言い難い場所だ。あまり見られたくない物も多い。
それに、隠密行動ではブラックビアードの方がアークエンジェルに勝る。安全に避難民を送る任務にはブラックビアードの方がふさわしい。
そう考えた黒髭は、親切にも避難民を預かる事を決めた。
「……了解です」
黒髭の様々な言動から、避難民達の安全に不安を抱かないではなかったが、ナタルは一言そう言って命令を受諾した。
しかしナタルの不安は、黒髭の事を色々な意味で信用しなさ過ぎていると言えるだろう。
黒髭も海賊まがいであるとは言え軍人である。自陣営の民間人に手を出すつもりはない。それに、ZAFTによるヘリオポリス襲撃の生存者と言うのは、少々看板が大きすぎる。手を出せば後々面倒になるのは目に見えていた。
心情的にも損得的にも避難民に何かをする理由はないのだ。ならば、せいぜい丁重に扱って、地球にお帰り願うのが最良だろう。
そういった細々とした事を考える能力がナタルには備わっていなかった。そんな“青さ”を察し、黒髭はナタルを前に失笑気味に笑う。
『安心しろ。俺達は、税金納めてる奴等の味方だ』
「!? いえ、あの……申し訳ございません」
ナタルは、内心の不安を見透かされていた事に気付き、慌てて謝罪した。
そんなナタルの姿に、黒髭は嗜虐心を少々満足させる。美女が弱みを見せている所を眺めるのは楽しい。
そんな満足感をご褒美に受け取って、黒髭は上機嫌で別の話をし始めた。
『そうだ。本隊に補給も申請するから、アークエンジェルが必要としている物を全部リストアップしろ。この際、多めに頼んでおけよ。それから、所属兵士のリストも提出しろ。補充要員が必要なら、リストに付記しておけ。提出期限は、同じく翌○六○○時』
「了解です」
ナタルは、先の事もあって今度は素直にそう答える。
素直になってきたな。後は、俺のベッドの横に入ってくれれば完璧だ。黒髭はそんな事を考えたりもしたが、流石に口に出す事はなかった。
かわりに、ブリッジの窓から見える風景に目をやり、大仰に腕を開いて歓迎の仕草をしてみせる。
窓の外には、基地の入り口……壁が壊れて大穴が開いているようにしか見えないが、この基地のドックが口を開いて、両艦を呑み込もうとしていた。
『さあ到着だ。俺達のアジト“アイランド・オブ・スカル”へようこそ。兵士達諸君を歓迎する』
この日、アークエンジェルはヘリオポリス襲撃の時以来ようやく、戦いで疲れ傷ついた体を休める事の出来る場所へと辿りついた。
機動戦士ザクレロSEED‥‥以上。
もう文庫本一〜二冊分くらい書いたのに気付いて、いまだに地球降下すらしてない進行速度に驚愕した
シルバーウィンド襲撃はここまで
次は「ミゲル達とZAFTと第八艦隊」と「トールやユウナ達とヘリオポリスとオーブ」のどちらを書こうかなと
乙!
なんつーか…海兵隊マジ氏ね
グッジョブ
まだここの海賊どもはコーディネイター肉の塩漬け作らないだけマシとはいえ……エグ
GJ!
まぁ民間人や投降兵を遊びで殺すコーディネーター相手に戦争してれば荒みもする罠
耳を削いで自宅の玄関に釘で打ち付けて飾ったり
頭蓋骨を記念に持ち帰ったり
ゴミ穴に棄てて窒息死or病気で死ぬまで放置したり
死なないように吊るして死ぬまで放置
とかの史実の方がグロイからなぁ、大陸側は
しかしクルーゼ坊やにマリューママだと!?
まったく想像できねーぜw
乙
ラクスの影響で狂った奴は、死ぬときまで狂ってるか。
クルーゼ放置カワイソス。でもマリューに母さんやってもらってラッキー?
もしや彼が復活し、陣営を変えて英雄とかになる日が来るんだろうか?
>>772 次はハルバートンがターキーショットされるのと、トールやユウナ達とアスハの笑えないコントの二択か……
GJ!!。
サイも生きてて良かった良かった。
しかし別のキャラがもう狂いまくってるだけに、黒髭の非道が「普通」に見えてしまうから困る。
クルーゼ・・・、これはある意味幸せなのか?。
乙です
最前線の海兵はこんな感じでしょうね
NJ落ちた後の世界だしもっとモラルが低くても驚かないが
でこんな中に放り込まれたラクスの貞操は無事だろうか
クルーゼとマリューがこんな関係になるなんて微塵も想像できなかったよ
職人って本当にすげえな
まさかのGJ
この基地が実は海兵に爺さんが葬られた後のグレイブヤードだったりして
俺はそもそもマリューとクルーゼが出会うなんて想像もしてなかったw
早速次回が楽しみだぜ、GJ!
GJ
海兵隊はお行儀が悪いのは確かだが、今のところ白旗あげた無抵抗の捕虜を虐殺してるわけではないからな。
死体で遊ぶのは悪趣味ではあるが、非道とまでは言えないんじゃないか。
しかしフレイの黒さは良い黒さだw
海外ではよくあること。
ああやって偽悪者ぶりでもしなければやってられないとオモ
ラクスはあれだ、
――省略されました、続きを読みたい方はわっふるわっふると(r
の世界かな、あるいはミイラ化海兵死屍累々の中心部で心から艶々と(ターン
昔、ラクスをレ(検閲)したら毒電波で発狂したカズィってのがあったなぁ
>>772 GJ!!
海兵隊の奴らは本当に下品だ!
ただ味方だけど最底辺ぽい人たちに接していたらナタルに免疫ができるかもw
次回の話、どちらも気になる。しいて言えばヘリオポリスがどうなったのか
怖いけど知りたいです
グロジョブ…
>>783 別部隊は捕虜の女をレイプしてると思われる発言が出ているんだが…
瀕死の人間を虐殺してるし
だって生きてたらまた「ラクスサマノタメニー!」って襲い掛かるじゃん
それで味方が犠牲になるなら
襲い掛かってこなかった奴以外は殺すだろ
連合からしたらただのテロリストなんだしさ
レイプは確定じゃないし、抵抗した人間にとどめを刺しただけだからなあ。
確かに上品な軍隊なら余裕があれば、瀕死の敵を治療してやるのかもしれんけど。
ちょ・・・w
海兵隊の行為について、戦争中だから仕方がない悪くないとか残虐だ、間違ってる
なんてここで語ってどうするの?w
ザクレロSSで今のところ海兵隊のキャラなんて重要じゃないよね?
言ってみればオリキャラ。だからこそ海兵隊と聞いてイメージする
型どおりのキャラが出てきてるんでしょ。
とりあえず出来事だけ押さえておいて事の善悪については悩まなくていい
板違いだしw
たしかに、海兵隊が荒くれ揃いじゃなくて紳士の集いだったらイメージの齟齬だらけで格好悪いw
全裸紳士の海兵隊か
それはすでに種アムロスレで繁殖してるがなw
連合から見ればただのテロリストって、民間船を襲撃して婚約指輪だの奪ってる奴らが
どの口で言うんだ?
>>797 顔に付いてる口で、ゲラゲラ笑いながら言うと思う
プラントコロニー施設(連合理事国の所有物)と新星(東アジアの所有物)を盗んだくせに
どの口で言ってるんだ?
理由関係無しに
戦争や紛争はレイプ強姦虐殺なんでもござれだ
目に見えるところだけ発覚するだけで
多かれ少なかれあるんだから、条約作ろうが無意味。
だからザクレロの海兵隊はある意味正しい姿だ
コーディのあんな恐ろしい集団行動を目にしたら正気じゃいられないw
そんな事より、クルーゼの事とかの方が、話上よっぽど重要だと思うがなぁ
考えてみると、クルーゼと誰かのカップリングって見ないし
マリューは母性本能強そうだしラウとカップルに、なんてありそうだな
もしかしてクルーゼって恋人できてたら世界に復讐するきなくすかも。
つーか普通にそうなんじゃないか?
結局愛情をひとつも得られなかったというのが世界を憎む理由の一つだっただろうからな。
家族、特に母親というものを得られなかったクルーゼが母を得たら普通に人格矯正されそうだ。
だがそこから母親→恋心→ムウとの三角関係→泥沼ルートという線もあるぞw
ムウを見て普通に父親だと思うかもな。
そしたら母・坊や・父で無問題。
これが人の業!とか言ってた人が子供ポジションになるのか…w
どうしても赤ちゃん言葉で話すクルーゼが頭から離れないw
なんかレイを思い出すな
もし凸が種死でザフトに緑服で復隊してたら
指揮がダメなら年下の赤福にコキ使われてる方が似合うんでないだろうか?
>>813 そうだな
だいたい出戻りがフェイスってのもおかしな話だもんな。そりゃ反発もするよ
緑だったら丸く収まったかも
恋人が出来たくらいで世界への復讐をやめるクルーゼは想像できない
私だけが特別な妄想を抱く同人女が考えそうなことだ
>>807 クルーゼ「マリュー・ラミアスは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ! そのマリューを殺したお前に言えたことか!」.
ムウ「お母さん?マリューが…? うわっ!」.
こうですね、わかります。
>>814 何か結局身内人事で痔と一緒にジュール大隊所属とかになりそう。
アイツら妙に仲良しだし…
>>815 いや、タダの恋人じゃなくて
この場合は聖母のような形だから
そういうのじゃない。
若造の発言とは思うが最近のやつらは
人間の機微を察する力が落ちてる。
なぜかナウシカ(原作)を思い出したw
ダイ大のマァムとヒュンケルみたいな感じか
あれはあんまりにも唐突すぎたが
>>807,816
マリューお母さんに、ムウお父さんという線はどうだろう?
父親の不始末を片付ける羽目になったムウ涙目なのか、それとも彼にとって良いことなのかわからんw
>>820 父を殺し、母を抱くっつーエディプスコンプレックスそのままの展開になりそうだ
母親の為に自らザクレロに乗り込むクルーゼとか・・・
マリューの騎士となってザクレロ聖剣伝説ですね、わかりません
もしキラ・ヤマトが名護啓介だったら
もしも、種のヘリオでの試作機がストライクではなくザク(種死のほうね)を作ってたら。
敵側のMSを参考に作ったのなら別にあの頭も問題ないよね。
現状のクルーゼの酸欠の度合いがどの程度なのか…
数少ない実例のテムなんかは日常生活自体は送れても研究とか行動は
完全にアサッテの方向に逝ってたわけだが、同じように兵隊としては
使い物にならないのか、それとも精神的には幼くなったものの紆余曲折の末
新しい人生をまっとうに過ごせるレベルにとどまってるのかもう少し
見極める必要があるけど、ザクレロ氏の場合甘い扱いは望めそうにないからなあ…
もっともアスハとその信者に比べればはるかにマシでまともには違いないはずだがw
>>825 もしも種のヘリオでの試作機がストライクではなくアッガイだったら
>>824 「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変・・・
キラ・ヤマトはここにいる!
フリーダム、爆現ッ!」
>>827 機動戦士アッガイSEED
ヘリオポリスでは新型MS「アッガイ」シリーズを製造していた。
アッガイシリーズ最初の試作機「デュエルアッガイ」
ジェネレーターの強化により高出力ビーム兵器の使用が可能となった「バスターアッガイ」
元々高いステルス性能を更に強化「ブリッツアッガイ」
フレーム改修と増加装甲により変形が可能となった「イージスアッガイ」
背中に専用兵器を装着することで、あらゆる場面に対応「ストライクアッガイ」
ここまで妄想した
アッガイスレ行け
「でも、どうしたらいいのかしらね」
マリューは言った。
「ん?」
「これから」
「ま、先日の戦闘ではこちらの意志は示せたと言うところかな」
「ん」
「だが、これでまたザフトの目もこちらに向くとこになるだろうし。厳しいな。色々と」
「そうよね……。カガリさん……。大丈夫かしら。まさかオーブの空母に降りるなんて」
「一旦は攻撃止んだんだがなぁ」
「周りに押し切られてしまったのかしらね」
「だが、モビルスーツは飛んでこなかった。地球軍に対して、戦ってる所を見せただけ、とも考えられる」
「そうね……っつ」
まただ。マリューは襲ってくる頭痛に頭を押えた。
また、ノイマンに痛み止めもらわなきゃ。
一応の目的は達せたとか話す一同を背に、一人ラクスは壁を睨んでいた。
カガリのあれはやはり演技だったのね。同じ考えになった振りの。
やっぱり、まだ早かった。もう少し薬漬けにして洗脳してから表に出すべきだった。
誰にも表情を見られないようにして、ラクスは唇をゆがめ、目を吊り上げた。
「大丈夫か?」
マリューのために痛み止めを持ってきたノイマンがラクスに声をかける。
「大丈夫ですわ」
小さな声でラクスは答えた。
「大丈夫。まだ大丈夫。修正可能よ。くじけないで、ラクス! 私の志はこんな事で潰れやしない。私は世界の物、
世界は私の物」
ラクスは呪文のように唱える。
その言葉をラクスに言ったのは誰だったろうか? ラクスが幼き頃に死んだ母か。
ともあれそれはラクスの心の深い所に刻み込まれた。自分が人類を導かねばと。
そして後悔したのだ。前戦役後に引き篭もってしまった事で混乱した世界を。
ラクスは決意したのだ。
もう一度、始めましょう。最初から。今度こそ間違わずに。
ラミアス艦長やカガリをはじめとする乗員に薬を盛ったのは確かに多少心が咎めるが。
状況が予測と違ってしまったためにウナトには死んでもらったが。それも志を遂げるため。
マリュー、カガリ。
彼らには前戦役の英雄としてお神輿になってもらえばよかっただけ。危険な目になど合わさないはずだったのに。
どこで間違ったのだろう。カガリさんに薬など使わず正直に話せば……? 馬鹿な。私が世界を統治するなど一笑
に伏されただけだ。
しかし、わたくしは世界を平和の名の下に治めると誓ったのだ。そのために多少手が汚れようとそれが何だろう。
大丈夫。わたくしはラクス・クライン。私は世界の物、世界は私の物。
「そう、たかがオーブですわ。国の後ろ盾という大義名分が無くなっただけ。計画を先に進めるだけですわ」
心を立て直すと、ラクスはいつものように微笑んだ。
「ありがとう、ノイマンさん」
微笑んだまま振り向き、キラに歩いていった。
「ありがとう。疲れたでしょう。ごめんなさいね。キラに頼るばかりで」
そう言ってラクスはキラにキスをした。
「任せてよ! ラクスのためだったらあれくらい軽いさ!」
キラは明るく笑った。邪気の無い、誰もが好意を抱くような子供のような笑いを。
ラクスの頬をなぜか涙が流れた。
「ルナマリア・ホークです」
「入って頂戴」
ルナマリアはタリアの部屋に入った。
「あなたに極秘任務を与えます」
「ジェスさんごめんねー、ちょっと用事が出来ちゃった」
「いいさ、待つよ。まだまだこの辺で戦い起こりそうだしなぁ。俺も戦いが起こったら取材行っちまうかも知れねえし。
はいこれ」
ジェスはミリアリアに連絡先を渡した。
「ん? 艦長!」
「「ん?」」
「暗号電文です」
『ダーダネルスで天使を見ました。また会いたい。赤のナイトも姫を探しています。どうか連絡を。ミリアリア』
「ミリアリアさん?」
マリューは驚きの声を上げた。
「赤のナイト?」
「ぁ……アスラン?」
「んー……」
「ターミナルから回されてきたものなんでしょ?」
「はい」
「ダーダネルスで天使を見たって……じゃあミリアリアさんもあそこに?」
「彼女、今はフリーの報道カメラマンですからね。来ていたとしても不思議はありませんが」
ノイマンが答える。
「アスランが戻ってきたと言う事か。プラントから? さあてどうするキラ?」
「え?」
マリューは訝しげな声を上げる。
「誰かに仕掛けられたにしちゃあ、なかなか洒落た電文だがな」
「でも、ミリアリアさんの存在なんて」
「確か、彼女自身は知っているはずですがね。この艦への連絡方法は」
「会いましょう」
キラは言った。
「アスランが戻ったのならプラントの事も色々と分かるでしょう」
「んー……」
バルトフェルドは唸る。
「でもアークエンジェルは動かないでください。僕が一人で行きます」
「え?」
「大丈夫、心配しないで。ラクス」
キラはにっこり微笑んだ。
「なぁ、モビルスーツに乗ってこない奴を、なんとか倒す方法はないか?」
カガリは額の汗を拭きながらためらいがちにユウナに聞いた。
倦怠感が強くなっている。楽になる方法は、ある。ポケットの中の栄養剤の瓶。
飲むものか。
カガリは唇を噛み締めた。
「そりゃあ……特殊部隊を送るとか手はあるけど
「ふぅ、相手は戦艦の中だ」
「……もしかして、ラクス・クラインかい?」
「ああ」
決意したように、カガリは頷いた。
「アークエンジェルはラクスが牛耳っている。ラミアス艦長やバルトフェルド隊長を立てる振りをして、ドラッグまで
使ってる。ラクスさえ片付ければなんとかなるんだ」
「わかった。僕の方でも考えよう」
確か賛美歌13番だったかな? とある有名なスナイパーへの連絡方法をユウナは考えた。タツキ・マシマに命じて
接触させてみよう。
「……カガリ?」
ユウナは焦った。
カガリの様子がおかしい。ぐったりしている。
「……心配ない……覚醒剤の効果が切れただけだ」
「覚醒剤!?」
「ラクスだ……ラクスに一服盛られた。あの船は狂ってる。コーヒーとレキソタンでも持ってきてくれ。リタリンとデパス
でも構わん」
「あ、ああ……」
カガリはそれで離脱症状が済むと思っていた。この時は。
「キラ!」
待ち合わせの場所に現れたキラを見て、ミリアリアは声を上げた。
「ミリアリア」
「あーもうほんとに信じられなかったわよー。フリーダムを見た時は。いつオーブを出たのよ?」
「いやあ。それよりアスランは?」
「ぁ……ごめん。用心して通信には書けなかったんだけど、彼ザフトに戻ってるわよ?」
「ザフトに!?」
「うん」
「あの機体……」
海の向こうからこちらに向かって飛んでくるモビルスーツが見えた。
彼らを遠くの岩陰から監視している者がいた。
ルナマリアである。
「キラ」
インパルスから降りたアスランはキラに呼びかけた。
「アスラン……」
「……」
「あれは君の機体?」
「ああ」
「じゃあこの間の戦闘……」
「ああ、俺もいた。今ミネルバに乗ってるからな」
「ぁ……」
「お前を見て話そうとした。でも通じなくて……。だが何故あんな事をした! あんな馬鹿な事を」
「ぁ……」
「おかげで戦場は混乱し、お前のせいで要らぬ犠牲も出た」
「……でもそれで……」
「ん?」
「君が、今はまたザフト軍だって言うならこれからどうするの? 僕達を探してたのは何故?」
「やめさせたいと思ったからだ。もうあんなことは。ユニウス7の事は解ってはいるが、その後の混乱はどう見たっ
て連合が悪い。それでもプラントはこんな馬鹿なことは一日でも早く終わらせようと頑張っているんだぞ! なのに
お前達は、ただ状況を混乱させているだけじゃないか!」
「本当にそう?」
「え?」
「プラントは本当にそう思ってるの? あのデュランダル議長って人……」
「……」
「戦争を早く終わらせて、平和な世界にしたいって」
「ぁ……」
「お前だって議長のしている事は見てるだろ!? 言葉だって聞いたろ! 議長は本当に……」
「じゃあ、あのラクス・クラインは?」
「ぁ……」
「今プラントにいる、あのラクスは何なの?」
「ぁぁあれは……頼ったんだよ! 議長はラクスの影響力に! プラントの混乱を鎮めるために! 議長は自嘲し
ていた。ラクスの力を使わなければいけない自分に!」
「ぁ……」
ミリアリアは息を呑んだ。
「じゃあ何で本物の彼女はコーディネイターに殺されそうになるの?」
「え!? 殺されそうにって……なんだそれは!」
アスランは驚きの声を上げた。
「ぇ?」
ルナマリアも驚きの声を上げた。
本物のラクスって……?
「オーブで。僕等はコーディネーターの特殊部隊とモビルスーツに襲撃された」
「ぅ……」
「狙いはラクスだった。だから僕またフリーダムに乗ったんだ」
「そんな……」
「彼女もみんなのも、もう誰も死なせたくなかったから。彼女は誰に、何で狙われなきゃならないんだ?」
「ぅ……」
「それがはっきりしないうちは、僕にはプラントも信じられない」
「キラ! ……それは……ラクスが狙われたと言うなら……それは確かに、本当にとんでもない事だ。だが、だから
って議長が信じられない、プラントも信じられないというのは、ちょっと早計過ぎるんじゃないのか? キラ?」
「アスラン……」
「プラントにだって色々な想いの人間がいる。ユニウス7の犯人達のように。その襲撃の事だって、議長の御存じの
ない極一部の人間が勝手にやった事かもしれないじゃないか!」
「アスラン……」
「そんな事くらい解らないお前じゃないだろ!」
「……それはそうだけど……」
「兎も角その件は俺も艦に戻ったら調べてみるから。だからお前達は、今はオーブへ戻れ」
「ぁ……」
「戦闘を止めたい、オーブを戦わせたくないと言うんなら、まず連合との条約からなんとかしろ。戦場に出てからじゃ
遅いんだ!」
「カガリは、少なくともオーブの攻撃を一旦は止めたよ? あれからモビルスーツの出撃もなかった」
「だが! また出てきたらどうする! 条約は条約だ。それをどうにかしなければオーブの立場は苦しくなるばかりだ!」
「でもそれじゃあ、君はこれからもザフトで、またずっと連合と戦っていくっていうの?」
「……終わるまでは仕方ない」
「じゃあこの間みたいにオーブとも? オーブ軍にはカガリがいるかも知れないのに?」
「……俺だって出来れば討ちたくはない。でもあれじゃ戦うしかないじゃないか! 連合が今ここで何をしているか
お前達だって知ってるだろ!? それはやめさせなくちゃならないんだ!」
「……」
「だから条約を早く何とかしてオーブを下がらせろと言っている!」
「……でも、アスラン……それも解ってはいるけど、それでも僕達はオーブを討たせたくないんだ」
「キラ!」
「本当はオーブだけじゃない。戦って討たれて失ったものは、もう二度と戻らないから」
「――! 自分だけ解ったような綺麗事を言うな!! お前の手だって既に何人もの命を奪ってるんだぞ!!」
アスランは一瞬怒りに身を包まれた。
「……うん。知ってる」
表情も変えず、淡々とキラは言った。
「ぅ……」
アスランの怒りは静かな怒りに変わった。
本当に知っているのか? 単に先の大戦でニコルを殺した事とかをそう思ってるだけじゃないのか? 自分の手が
血に染まっていると自覚しているなら、なぜ武装だけ破壊して高空から墜落死させるような真似をする!?
戦闘を止めるために、どっちの陣営にも等しく犠牲を出す。それをわかってやっているのか?
――まともに見えて、こいつは狂ったままだ! そのベクトルが違うだけ……
思いがアスランの胸に込み上げ、一気に迸る。
「お前は結局自分以外の誰も信用できないんだな。自分が間違っていると思うから周囲は全部間違っている。
だからオーブには帰らない。とりあえずやりたい事をやる。そんな感じだ。。結局お前は大して情報を集める手段も
ないくせに、全ての物事を自分にとって都合のいい事にしかとらない。都合の悪い情報は信じない……俺の事だっ
て! アークエンジェルへの連絡方法をミリアリアが知っていてなぜ俺には……!」
「だからもう、ほんとに嫌なんだ、こんな事は」
アスランの台詞を無視してキラは言った。
「キラ……」
「討ちたくない、討たせないで」
……恫喝と来たか……勇者症候群か……。
幻聴だろうか?
『やめてよね、僕にかなうわけないだろ』
そんな台詞が聞こえた気がする。
アスランは絶望的な想いにとらわれた。
キラは、自分がスーパーコーディネイターだから、フリーダムがあるから、自分が強いように、偉いように、だから
何をしてもいいと錯覚している。キラの周りにまともな大人はいないのか?
それらの思いを押し殺してアスランは言った。
「ならば尚の事だ。あんな事はもうやめてオーブへ戻れ。いいな?」
そう言うと、後ろを振り向き、振り向く事無く去って行った。
3隻同盟で一緒に戦った仲間達から急速に心が離れていくのを感じる。
ラクスだって……アークエンジェルへの連絡方法を俺に教えもしなかった。くそっ!
キラ……次に会う時は……手加減せずにぶちのめしてやる。
アスランはそれがキラに対する自分の義務だと決意した。
続く
な、なんて綺麗なアスランッ!
GJ!
本当だ・・・、ついこの間まで凸だと思っていたのに、アスランがまともに思考している。
カガリ、麻薬の禁断症状はきっついですが、何はともかく、まだ現役なのか“G”の人ー!!。
まあ、そう簡単に押さえられるくらいなら覚せい剤中毒なんてものはないはな。
それにしても、第一部?ではまともに見えたのに08にきたらのラクス以上にまっくろくろすけなラクス。
これは当初からの予定? それとも人気とりのための作者の方針転換か?
数少ない、まともなアスラン、カガリのでてくるSS。
がんばってください!
GJ!!
アスランがかなりまともだ・・・。
まぁ、本来ならこうなりますよね。何も他人のことを聞かないで自分の
意見だけを言う男。更に親友を殺している。
そいつが全く反省していないどころか返って悪化しているのを見たら、ねぇ。
GJ虎はちゃんと冷静な分析が出来てるなw
しかしカガリにいやなフラグが。
GJ!
凸はここで裏切りフラグが立つ
そう思っていた時期が俺にもありました
蝙蝠野郎の凸じゃなくて綺麗なアスランがいた・・・
GJです!
勇者症候群……
下手に他人を巻き込む分エターナルチャンピオン症候群よりやっかいだな
そして以外にも綺麗なアスランに度肝を抜かれたぜ、恐れ入った!
カガリ頑張れ!超頑張れ!
麻薬が抜け切るまでは減量中の力石より酷い状態になるが
乗り越えられるはずだ、カガリなら!
まさかこんな期待させるアスランとカガリが見られるなんて…!
本編も一応、拉致られた直後のカガリはキラたちのやったことを「正気の沙汰か!?」と否定してたし
アスランだって達磨にされるまでは「お前たちのやってることは間違いだ」と断定してたんだぜ・・・
それぞれ篭絡されて見る影もなくなったけどさ
保守!
保守
保守ついでに妄想!
もしラクスが平均的な女子高生のような性格だったら
どの年代かで随分と変わりそうだが……
あたし ラクス・クライン
アイドルやってる
てゆーか
おやじが お偉いさんだし
こんな事しなくてもいいんだけど
歓声あびると快感?
アスラン
あたしの婚約者
だけど
毎回ハロって言うメカ プレゼントしてきて
もういっぱいなんだよ
てゆーか
いじいじしててうざい?
そんな時
マルキオの坊主が
男の子連れてきた
アスランがこだわってた奴
こだわりすぎ
もしかしてBL?
おえっ
でも
この子はかわいいから
食べちゃおうかな・・・
うーん、3点
ケータイ小説大賞wwwwwwww
どこぞの馬鹿ゆとりじゃなくてこれが平均的なのかw
なんかの糞ラップの歌詞かと思ったぜ
もしも、デスティニープランがプラントでしてる許嫁制度だったら。
デスティニープランは、一部だけでやればマジで神プラン
働きたくても職が無く、探しちゃいるけど受からない方々、
いつまで経っても働こうとしない駄目な子供を持つ親御さん方に朗報!!
そんな人たちを遺伝子的にどんな仕事があってるかを教え、職を与えてくれる
究極のニート救済プランが施行されることになりました!!!
その名も、デスティニープラン!!!!!!!!
何やってんだよ金色の艦隊の人wwwwwww
>>859 運命計画で問題なのは働きたい仕事がある人の層だな
あと向いてないけど努力と根性でできるようにする、ってのが無くなる
デスティニープランは嫁も決めてくれるとか
データだけ見てやっぱり辞めるなんて事もありそうだけど
拒否権は無いんじゃね
つかコーディ社会も遺伝子で結婚相手決めてた気がする
子供ができにくいから相性が良い奴選ぶとか
タリアは子供>好みの男だったけど結局子供捨てて心中
ディスティニープラン拒否権無しにすると社会崩壊するから、拒否権無しは考えにくい
遺伝子的に向いている業種が人材を必要としてるとは限らないから、失業者が現れる
人材を必要としてる業種に、向いている遺伝子を持っている人が居ると限らないので、人手不足で潰れる業種が出る
その他もろもろで問題山積み
>>863 遺伝子提供者と結婚相手が別なのが嫌とか、
コーディネーターって全然ナチュラルと考え方が変わってない。
子供の出来にくい社会なら、そんなこと気にしてる必要ないだろうに。
ラクシズの発言を真に受けると拒否権はないようだが・・・
真に受けるほうがどうかしてるが
>>865 それ以前に、なぜ出生率の問題があると判っていて
やたら人死にが出る独立戦争なんて起こしたのかが問題だ。
そんな金が有るなら解決のための研究を進めればよかったのにな。
いっそのこと両親の遺伝子を掛け合わせた試験管ベイビーを自分の子供にしたってプラントなら問題無いだろうし
それなら、子供が生まれにくいって遺伝子の欠陥も解消できる。
ディスティニープランは強制力のない単なるハローワークプラン(公式・監督その他発言)だよ。
抱き合わせでコーディネートの解禁や移住の緩和なんかは要求していないから、
効率的な潜在労働力の運用によるAFC、BTW後の混乱した世界の建て直しへの貢献、
ナチュラルの基礎能力向上による両者の間の差別意識の緩和、
そして、ナチュラルのジーンデータの大量取得による出生率問題への解法の模索。
の三点の効果が見込める、良案とは言わないけれど、まぁ考慮には足る法案だと思う。
つーかさ、ラクスは十何年も前に放棄されたコロニーで拾った誰が書いたのかもわからないノートを元に
デュラン&運命計画は危険だと攻撃始めたわけだから、よくわからないバックの組織からの極秘情報でもなければ
運命計画強制のソースにはなりえないと思うよ。
あんな廃棄コロニーで拾った黒歴史ノートで危険って判断とかなw
ミーアが議長の部屋でノート探し出してアスランに渡す
とかそんな展開はできんかったのか
つ「創作物には作者より頭の良い奴はいないの法則」
>>853 シャブ抜きのために自ら一時軟禁中のカガリの頭の中をグルグルしてる
禁断症状のフラッシュバックの幻覚かな?と思ったり。
「俺の空刑事編」とか「押忍!空手部」とか読むと禁断症状の凄まじさが
よくわかるのだが…
あたし カガリ・ユラ・アスハ
首長やってる
てゆーか
オーブの 獅子の子だし
国を守らなきゃいけないんだけど
ラクスが暴走?
キラ
あたしの弟
だけど
精神 おかしくなってきて
もういっぱいなんだよ
てゆーか
勇者症候群?
そんな時
キラが
結婚式であたし拉致った
フリーダムで
自由すぎ
もしかして洗脳
おえっ
でも
この薬は薄めてあるから
飲んじゃおうかな…
>>870 廃コロニーで同僚が走り書きした黒歴史ノートよりよっぽど信憑性あるな
アスランが脱走した理由もしっかりとしたものになる
アニメの流れじゃ視聴者にも錯乱してるようにしか見えないw
デスティニープランはキラみたいな戦闘マシーンに、その次に向いてる道を示してやる事が可能
そういう使い方もあるだろう
キラ<人に示された道を進むなんて嫌だ
キラ<でも進む道わからないから吹き飛ばすよ!
キラ<働きたくないでござる!絶対に嫌でござるっ!!!!
ちょ、るろうにwwwwww
>>869 それが人類存亡をかけた最後の防衛手段かw
頭おかしいんじゃね議長
負債は本音じゃ遺伝子統制型の完全管理社会だったんじゃね>デスティニープラン
あの二人は絶対本音は言ってないよ、どう考えても
ただまわりから「ありえねーwww」とか笑われるって指摘されたから
慌てて設定作ってもらったんだと思う
もしも、種死のキャラが口から砂糖が出るほどのバカップルだらけだったら。
考えただけで虫歯になるなw
たぶんモブに晴れグゥのモザイクが紛れ込んでいたりするな
さらにフロスト兄弟が居着いて飯をたかって回ってるだろう
数多のスレを巡る多次元完全同一食客存在プロスト兄弟か
タケミカズチに帰還した翌翌日、カガリは目覚めると同時に強烈な咳に襲われた。
我慢しようとしても出来ない。
個室なのをいいことに遠慮せず咳をする。
だが咳が遠のいたと思ったら……
「うげぇーーーー!」」
強烈な吐き気と発熱に襲われた。
悪寒がする。滝のように汗が出る。
「ど、どうしたんだい、カガリ?」
横になったまま身体を丸めて身動きできないカガリを見て、心配そうにユウナはおろおろする。
どうやら外から呼んでも返事がないので入ってきたようだ。
いつもならデリカシーのない行為だとぶっ飛ばすところだが今日は助かった。
「医者を……離脱……症状みたいだ。あぶなかった。早くアークエンジェルから逃げ出してよかった。うっおえーっ」
また吐き気だ。もう吐ける物などないのに。喉が焼ける。
もう出るものなどないのに、口から排出しようと腹の筋肉が凝集する。呼吸が、できない! それでも、腹は、声を
出そうとする。必死で吸い込んだ空気を端から呻き声に変えて排出する。
「うーーー!」
くそう、水にも食べ物にもなにか混ぜられていたに違いない。
「うーーー!」
鼻水で顔を汚して、カガリは憤った。
覚醒剤かモルヒネを持って来い! 医務室には常備してあるはずだ!
そう言って暴れたくなる。
しかしその気持ちを抑えてカガリは言った。
「私をベッドに拘束しろ! 離脱症状が抜けるまで!」
「先生、なんとかならないんですか?」
ユウナが船医に懇願する。
「カガリ様のおっしゃる通り、ドラッグからの離脱症状でしょう。カガリ様から渡された瓶からはサイオキシン麻薬と
覚醒剤が検出されました。他にヘロインらしきものを投与されていたと言う事で、最初の大量の鼻水や咳はおそらく
そのせいでしょう。すでにメサドンは投与してその症状は落ち着きましたので。後はおそらく最悪と言われるサイオ
キシン麻薬の禁断症状でしょう。治療法はありません。点滴していますので脱水症状はないでしょう。後は時間を
待つ事です」
その声を聞きながら、カガリは閉じたまぶたの奥にきらめく光を見た。まるで戦闘機で急降下しているような不快な
感覚が駆け巡る。苦痛と不快感が体中に広がる。皮膚と筋肉の間、筋肉と骨の間を虫が這い回る感覚がする。
カガリはそれらにただ身を任すしかなかった。
……ようやく平静を取り戻してきたカガリが気づいて最初に見たのは、自分の顔を濡れタオルで拭くユウナだった。
「お前……」
パッとユウナの顔が明るくなる。
「気がついたのかい!?」
「なんとかねー」
「よかった! ほんとによかったよ!」
「ユウナ、お前、ずっと……」
「僕にはこれぐらいしか出来ないから」
ユウナは照れくさそうに笑った。
「……見っとも無いところをみせてしまったな」
「勇ましかったよ。カガリ。自分を拘束しろと叫ぶ所なんかね。カガリくらいの薬の使用期間なら、薬を持って来いと
暴れても無理ないそうだ。医者も感心していたよ。惚れ直したなぁ」
カガリの頬が赤く染まった。
結局、カガリが一応動けるようになるまでにはそれから三晩が必要だった。
「キラ」
海中に潜むアークエンジェルから海底の様子を眺めているキラに、ラクスは声をかけた。
「ラクス」
「ここでしたか」
「うん」
「綺麗ですわねえ。地球って不思議」
海底の奇妙な景色を眺めながらラクスは言った。
「そうだね」
「アスランの事を?」
「うん。何が本当か、彼の言う事も解るから。またよく分からなくて」
「そうですわね」
ラクスは相づちをうった。
ああ、本当に彼はわからないのだろう。行き当たりばったりに行動しているだけ。……でも私は、そんな彼を……。
「プラントが本当にアスランの言う通りなら、僕たちは……オーブにも問題はあるけど、じゃあ僕達はどうするのが
一番いいのか」
「分かりませんわねえ」
「ですからわたくし、見て参りますわ」
「ん?」
「プラントの様子を」
「ええ!?」
「道を探すにも手がかりは必要ですわ」
「そりゃ駄目だ! 君はプラントには……」
「大丈夫です、キラ」
「ぁぁ……」
「わたくしももう、大丈夫ですから」
「ラクス……行かないで……」
キラは泣き出した。
「行くべき時なのです。行かせてくださいな、ね? キラ。キラは強い子でしょう?」
ラクスはキラの頭を優しく包み込み、撫で始めた。
「早くこんな事は終わらせましょう。そうしてキラにはゆっくり休んでもらうの。そうすればあなたもきっと治るわ。大丈夫」
「ラクス? 僕は元気だよ?」
「ふふ。わからなくてもいいですわ。大丈夫、大丈夫……」
キラは訳のわからないまま、心地よい感触に身を任せた。
キラと離れると、ラクスはノイマンに小さな声で声をかけた。
「わたくしもバルトフェルド隊長も宇宙へ行ってしまいます。後は頼みます」
「はい、わかっております」
ノイマンも、小声で答えた。
「さーって、どうすっかなぁ。スカンジナビアのシャトルでも借りるか、ジャンク屋ギルドに頼むか」
バルトフェルドが宇宙へ行く方法を考えていた時だった。
『先月より行われていた各地ザフト軍基地へのラクス・クラインの慰問ツアーも、いよいよ明日その幕を閉じることになります』
テレビでは偽ラクスのニュースが流れている。
「おぉ? ……んー……」
『先の大戦でも父、シーゲール・クラインと共に終始戦闘の停止を呼びかけ、またこの新たなる戦いにも心を痛めて、
早期の終結を願うデュランダル議長と行動を共にするこのザフトのカリスマ的歌姫の歌声は、長く本国を離れ厳しい
状況下で過ごす兵士達にとってまさにこの上ない心のオアシスとなりました』
バルトフェルドはにやりと笑った。
「断る」
その東洋人風の男はタツキ・マシマに告げた。
「な、何故だ?」
「振り向くな。そのまま話せ。他の依頼で彼女を狙った事があった。だが、失敗した。何かがあるのか、ただの偶然
か。それがわかるまで依頼は無しだ」
「そ、そうか」
タツキ・マシマはそれ以上言うのをあっさりあきらめた。
男が流儀に反して色々しゃべってくれたのはタツキ・マシマにもわかった。こちらも誠意に答えなければならない。
「わかった。今回はあきらめよう。だが、依頼は継続していると考えてくれ。そちらから連絡があり次第、スイス銀行
に金を振り込む手はずは整えておく」
「はいはいはいはい、どうもどうもどうも、あんじょうたのむでぇ〜」
「みなさ〜ん、こんにちわ〜。お疲れ様で〜す」
ラクスがディオキア基地の空港に現れた。
「ラクス様こそ、本当に御苦労さまでした」
「いえいえ〜」
「早速で悪いんやけどなぁ、時間がないんや。ケツかっちんやさかいシャトルの準備はよしてんか」
「ぁはい! ぁしかし定刻より少々早い御到着なのでその……」
「急いでるからはよ来たんや!せやからそっちも急いでーな!」
「ぁぁはい、ただちに」
ピンクハロが
「アカンデー」と飛び回る。
『ラクス様搭乗のシャトルは予定を早め、準備でき次第の発進となった。各館員は優先でこれをサポートせよ。
繰り返す……』
椅子に座ったラクスは手馴れた感じで行列しているザフト軍兵士にサインを色紙に書いていく。
「はい」
「ありがとうございます! 光栄です!」
「いいえ。うふ」
ラクスは笑った。
「失礼します! シャトルの発進準備完了致しました」
「ありがとう。では、みなさま、また」
ラクスは立ち上がった。
偽ラクスのマネージャーに化けたバルトフェルドはシャトルを制圧した。
「ぁぁ……」
「ふん」
『シャトルを止めろ! 発進停止!』
「すまんなぁ。ちょっと遅かったぁ。さあて、では本当に行きますよ?」
「はい」
バルトフェルドはシャトルを発進させた。
「てえぇい!」
「あぁ……」
「くっそー! 上がれー! くっ……」
下から対空ミサイルが襲って来る!
……と、ミサイルが一気に破壊された。
空の向こうからモビルスーツがディオキア基地に向かって来る!
「何だ? あぁ!」
「こいつ……うわぁ! 馬鹿なっ!」
「うわうわぁぁ!」
シャトルを追跡していたバビが、一斉に撃墜される。
「ははは! ラクスの邪魔をする奴はみんな死んじゃえ!」
キラだった。
急所を避ける事もなく、効率的にザフトのモビルスーツを撃破していく。
ラクスの不在でタガが外れたように。
フリーダムは空中のモビルスーツを一掃すると、基地の施設の破壊に移る。
基地は大混乱に陥った。
十分なスピードを得たシャトルは、誰にも邪魔される事無く天空へと消えていった。
デュランダルの元に、強奪されたシャトルが発見されたとの情報が入った。
強奪犯は疾うにそのシャトルを去っており、縛られた乗員だけが発見された。
「そうか……。それでそのシャトルを奪った者達のその後の足取りは?」
『現在、グラスゴー隊が専任で捜索を行っておりますが、未だ……』
「ん……。しかしよりにもよってラクス・クラインを騙ってシャトルを奪うとは。大胆な事をするものだ」
『はっ! 救出したシャトルのパイロット達も、基地の者等も本当にそっくりだったと。お声まで』
「兎も角早く見つけ出してくれたまえ。連合の仕業かどうかまだ判らんが、どこの誰だろうがそんな事をする理由は
一つだろう。彼女の姿を使ってのプラント国内の混乱だ」
『はっ!』
「そんなふうに利用されては、あの優しいラクスがどれほど悲しむ事か」
『はい』
「連中が行動を起こす前、変な騒ぎになる前に取り押さえたい。頼むぞ」
『はっ! 心得ました!』
通信は切れた。
デュランダルは考え込んだ。
やはりアークエンジェルか。それにしても何を考えている、ラクス・クライン。私の世界平和へのプランを阻むなら……。
デュランダルの目が光った。
「あ、アスランさん! どこ行ってたんですか♪」
アスランが帰投すると、シンが飛びついてきた。
「ああ、ちょっとな」
「秘密任務ってやつですね! わくわく♪」
「ふふ」
アスランは微笑んでシンの頭を撫でる。
俺は……やっぱりここにいるのがふさわしいのかもな。
ミネルバの仲間を思い浮かべる。
自分を慕っていてくれるらしいルナ、マユ、無愛想なレイ。頼りになるハイネ。それからゲイルにショーン。
うん。ここが俺の居場所だ。
ふと、カガリの事を思い出した。カガリの事だけが、胸の奥をちくっと刺した。
戦場に現れたあれは本当にカガリか? なんであんな所に。本当だったら……いや、なんと言ってもオーブ元首だ。
とっくに安全な場所へ後送しているだろう。
ふいに、寂寥感がアスランの胸を襲う。
少し前までオーブで一緒に暮らしていた事が嘘みたいだ。
遠い、なんと遠い所に来てしまったのだろう。
もう、あの生活には戻れないだろう。
いや、自分で選んだのだ。
俺はザフトのアスラン・ザラだ!
そう心の中で唱えるとアスランは頭を振った。
カガリへの想いを振り捨てるかのように。
続く。
ユウナが素敵だ
きっとカガリとユウナはいい相棒、夫婦になっていくに違いない
なんか泣けてきた
何故本編のユウナはあんな理不尽にもアホキャラにされたあげく死んでしまったのか…
嫁のカガリマンセーのせいだよ…
乙
サイオキシン麻薬とはまた物騒な物が。
元ネタ的に連合とザフトが組みかねない白物じゃないか
GJ!
スイス銀行ってまさかGの人?
GJ!
・・・なんとかに刃物ってのはこういう事をいうのだろう・・・
GJ!
どこまでネタを仕込めば気が済むんだw
GJ!
こんなにカガリを応援したくなる話は初めてだよ。
……あとシンがなんか可愛い。
ば、馬鹿な、某SSで魔法少女の運命やEVAすら撃ち落としたGが失敗しただと
しかし、カガリなんて漢前惚れそうだww
過去にゴルゴスレでは確実に自分の領域に引き寄せて始末していたが、
桃色空間、すなわちアウェーでは彼でも困難と言うことか。
Gが失敗するとか、なんて恐ろしいヤツなんだ・・・
またミスファイアしたのかな?
麻薬中毒の国家元首・・・。
外聞悪すぎて、情報統制にものすごく気を使わなくてはならなそう。
それはともかく、がんばれカガリ。
麻薬との戦いは長期戦、あの世界にいい治療法とか確立していないと、社会復帰に一年は見たいし。
GJ!
まさかデュークですら失敗していたとは……
しかし麻薬の禁断症状はパタリロの所為でもはやトラウマレベルの俺にはきっついわ
がんばれ、負けんなカガリ!
薬物の怖さが身に染みた結果、のちに強化人間の実態を知って
何とか治療や救済ができないかと模索する…なんてのにもちょっと期待。
もしも三馬鹿がきのこってオーブ軍に入ったら
ってのを一瞬考えた
経緯がよくわからんが・・・
アスハorオーブ軍がクスリくれた感じ?
あれだよ
裏返ってムキムキの健康体になったんだよ、きっよ
ムキムキの健康体よりムチムチの健康体のほうが好きだな
GJ!
カガリがベッドに拘束されている絵と症状を公開すれば
ラクシズを本物のテロ組織と認定できるんだけどな。
口で何を言ってもやってる事がこれじゃラクス様万歳は
できないだろうし。
いやいや、狂儲なめとったらあかん。
奴等は無理矢理な言い訳でも平気でするし、それを心の底から信じてる。
どうせ『ラクス様の行うのは綺麗な拷問で、その手段をとらせてしまったカガリはおろかニダ』くらいは言うだろうな。
信者は「馬鹿なカガリが勝手にクスリやった」と自動的に脳内補完するから平気
大事なのは発言でも行動でもなくラクスかどうかってのがアニメで明言されてるからなwww
大事なのは本物かどうかなのか?wってのレイが言ってたのに結局ラクスかどうかだからなぁ…
ああ、ラクスのする事は全て正しくて他の人は間違ってるんですか、そうですか
誰でも嘘つきの発言は警戒するもの
視聴者視点だとラクスも嘘つきに見えるからどっちもどっちだけどなw
ミーアが偽ラクスだっての隠さないで、本物が出てきた時点で
「今まで騙していてごめんなさい、でも私の言葉を聞いて欲しいの」とかミーアに
演説させれば良かったんじゃないかなーとか思った
ミーアの平和になって欲しい気持ちは本物だったわけだし、今まで民衆とか励ましてきたされてた
ラクス(ミーア)と今まで隠れてていきなり出てきてテロ行為してきたラクス
どっちを支持するか
聞くまでもない、おっぱいは正義だ。まな板のヤツも正義かも知れないが、ラクソは悪だ。
_
_∠二 ̄`ヽ \__
{、_, ´ ―ヽ
>― _、} 、\
/ / / 、 \ ``ヽ
>>919 ,レ !__/ ヽ ヽ ヽ ,
辷彡 人_, ,} 、 '、 | |
ア l | / , //{ ! | ヽ ヽヽ! i |. : .と お 救 人 お
/ 、___l W! / // l八l\ i iヽl、 ゞミ、. : は こ お .の っ
{ { ¬ | !l l/l/ ,xャラア∧l !┬≧=- : 思 が う. 命 ぱ
ヽハ {ヾ、lへl ∠二二/ } / /ノ / : わ ま な. を い
` jノヽ 「 厂 ―――ノル'r ト{ : ん. し ん で
V ___ {/|川z┐ : か い て
ヽ匸二.‐-、ヽ 丿 レ /∧ : ね
弋__\ く __// 〃 ハ
/{⌒ヽヽ彡≪ / ∧
,l∧__ン 》_〃 ` ‐- 、__
__/ !!`ー―― ´ {{ ` − 、_
_ -‐ /ll || `ヽ、
, ´ ||、______/|| / 丶、
_ ∩ピタ
(; ゚д゚)
し |
| |
し ⌒J
( ;´゚д゚) ・・・・・・・・・
c(,_U_U ガク
( ;´゚Д゚) おっぱいは何のためにあるんだー
c(,_U_U
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T | l,_,,/\ ,,/\
>>918 それ何度も考えたな
ミーアの言うとおりユニウス落下以降のプラント民や一部の地球民を励ましたのは彼女だし
横から出てきたラクスに全てを奪われるのはなんだかな
メインキャラクターの中に「自分はどっちが本物だろうと構わない」
「自分は今まで励ましてくれたミーアを支持する」的なキャラクターが欲しかった
励ましたのは事実だからそういう人もいて当然
>>913 それでも狂信を止めなければ、サイオキシン麻薬取締りのためにオーブ、連合、プラントの合同殲滅チームを
作ればいい。
>>918 ミーア擁護も多少は居るだろうけど大半はラクスだと思っていたら騙された、になると思う。
議長と揃って会見して本当の事を言って謝ってそれでも行方不明のラクスに変わって支持をお願いする、
まで言えれば別だけど。
実際議長よりラクスの方が訴える力が大きいんだよね。
そうか?
洗脳音波にしか見えない理不尽ぶりだが
訴える力は知らんけど議長の行為は普通首が飛ぶっしょ
SSでは時々あるけどロゴス打倒宣言演説の際に、
1.ミーアがラクスの影武者である事を本人を同席させた上で明かす。
2.本来役目を果たすべきラクスが神出鬼没のテロリストに成り下がったと明言。
3.AAの乱入行脚でミネルバのタンホイザー要員をはじめ、不殺といいつつ
自由に墜とされたパイロットがほとんど窒息死墜落死水圧死した事も強調。
4.ラクスの暴走を見抜けなかった自分の不明を心から恥じると言ってみせ、
しかしミーアの平和への想いは本物であり彼女は責めないで欲しいと頭を下げる。
5.可能であればシンとステラの悲劇にも触れ、いかに自由ひいては今のラクスが
ロゴスもろとも馬に蹴り殺されるべきであるか、ともって行く。
本来の議長の才覚ならこのくらい一気に言ってのけて、ラクシズが後で何を言い出しても
民衆が聞く耳持たなくなるか、悪くとも基本的に眉唾な目を向けるようになるくらいの
手を打ってもおかしくないんだが、負債にノウミソ削られちゃったからなあ…
つか、そもそも種終了後に戦後の片付けとか何もしないでたラクスがそもそも悪いんじゃ
スペエディだかでラクスが議長になってたりイザークが議員になってたりしたのは異世界の話ですか?
ラクスに戦後処理の責任を求めるのは間違いだろう。
彼女は政治家でも軍人でもなくただのテロリストだぜ。
スパロボZのラクスみたいに開き直ってて、ついでにステラも救出してればまだましだったのに。
ほんと、Zの種死組みはハイネと議長をを除けばみんなよかったと思う。
仲間と上司に恵まれ正統派主人公になったシン。
相談相手が居て脱走まではかっこよかったアスラン
叩かれ批判されて悩みながらも頑張ってたキラとマリュー
他と繋がりこそ少なかったけどミーアを庇ったり戦乱の歌姫?それがどうしたーと啖呵きるカッコイイラクスと
よかったけどね。
書いてて思ったけどムウのネオの時のステラを使った虐殺ってZでも本編でも華麗に
スルーされてたのはおかしいと思う。
>>927 テロリストならテロリストらしく罪を償うなり逃亡生活するべきだろう
少なくとも英雄だのラクス様キラ様だの持ち上げられる存在ではない
>>929 プラント住民はその構成員全員がテロリストかその支援要員だから、
英雄的なテロリストが崇め奉られるのはむしろ当然。
オーヴはアスハが絶対的なカリスマとして統治する首長国なので、
アスハの視点が国に反映されるのも当然。
我々から見て、いかに変であろうと、
ビンラディンや池田大作がその信徒や同胞に崇拝される事を不自然だと考える者は居るまい。
それと同じ事だよ。
まあ、彼らと一緒にするのはビンラディンが可哀想ではあるが。
「○○が来たら」にもいるし他でもちらほら見かけるけど
この嫌プラント厨みたいな奴なんなの?正直かなり気持ち悪いんだけど
精神的お子様、もしくは多数派と思ってる痛い子です
つか、作品系スレで外野がヘイト全開されても困るわあ
種は本編通りにしたらヘイトという名言があってだな
本編設定を徹底的に追及した結果がザクレロだもんなぁ
クロス物で、クロス先とかかわりのないラクシズが原作どおりの行動を取ったら
「ラクス様たちを原作どおりに書くのはヘイト!美化しろ!」って信者が喚いてたなwww
>>935 それってどれ?
是非読んでみたいんだがw
改悪しなくとも本編通りのラクスをやるとアンチ作品になるのは種くらいと言うのはサウザン既出
その代わり大抵の作者はSAN値がガリガリ削られ体調を崩したり音信不通になったりする。
>>937 いや、それって昔から作者のネタ切れや腕不足の言い分けだろ
どっちかってーと信者の荒らしでスレがなくなるほうが多かった
カナードが種の主人公だったら、はもう更新されないのかなー
おおまかに3つのパターンがあるか?だいたいは折衷だと思うけど。
1:本編でどうしてああなるかなったかに何とか理屈を付けて、ifもそれに従う
2:ifが混じってる時点でもう夫妻の加護なんか無いんだとばかりに常識的な反応をさせる
3:負債の加護を超能力や超幸運とか超カリスマとかに置き換えて、ほぼそのまま扱う
なんせ種死原作でラクシズは自由とAAを隠し持つ
ミーアの宣言に対して電波ジャックで対抗できる
ストフリ、インジャを開発できる
などの力があるのに表舞台に出ないで地下組織をやっている
そしてラクシズの信条は全てラクスさまのために
どう見ても宗教系反政府組織です、ありがとうございました、となる。
これを合理的に説明する方法が普通は思いつかないから、原作どおりやるとラクシズヘイトになる
普段感想も書かない人らがこういう時だけしゃしゃり出て来てもなと今日の流れを見てオモタ
ラクシズを隠居させればいいんでないかい?
一切メインに関わらないようにして、隔離する感じで
ラクシズが一切出てこないと、ラスボスは普通にジブリールになるのか?
ラスボスとしては力量不足な気がするが
かといって、議長をラスボスにするには、シンが基本的にパイロットなせいもあって難しいな
ミーアを聡明で行動的にすればなんとかなる、のか?
カナードスレのはキラの介入だけでノイズがいいキャラに見えてしまったな
947 :
160:2008/11/30(日) 00:28:10 ID:???
もはや忘れ去られてるかと思われますが、このスレが尽きる前に一応生存報告をば。
定期的に書かないとあっという間に時間過ぎちゃいますね(´・ω・`)
ぼくのかんがえたしーどですてぃにーをこれからまた少しずつ書いていきたいと思っているので、ザクレロ氏や金色氏には敵いませんがその時は目を通して頂けると幸いです。
>>940 カナードが「悩まない、迷わないキラ」だから一気に読めた。
フレイとカガリを含めた子供組が一致団結していて今後のチームワークに期待大だった・・・ところで更新停止しているのが残念無念。
更新されないかなー
>>945 ジブリでは役不足だろう
ラクシズ関係なくミネルバ組にやられたし
>>945 ラスボスでは無いが、小物じゃない、格好良い悪役のジブリなら某クロススレで見たなあ
ミーアも、段々聡明になって本物を超える、てのもそのスレだったし
>>945 神に愛された(笑う)ラクシズを出さないなら、ジブが大物になったっていいじゃない。
Wスレのラスボスアスランはアスランらしからぬアスラン
もし旧クルーゼ隊の隊員が権力闘争をしていたら
キラがSコーディネーターと知りキラとラクスを手駒にしたいアスラン
ママンを議長にする為、頑張るイザーク
そんなイザークを操る狡猾で残虐なディアッカの暗躍
既にラクスの下僕なニコル
ラクスの危険性を見抜いているラスティ
で種一話スタート
ディアッカの残虐で狡猾、って設定は見事に生かされなかったなぁw
良くも悪くも直情型のイザークの補佐に狡猾な痔悪化って結構組み合わせとしては良いんだが
しかし、もしも種死であの暗殺(笑)集団がこなかったら行動を起こさず
プラントに移り住んでたのだろうか?
>>958 そもそも種の終了直後にプラントに凱旋しなかったのが問題で
どうだかなぁ
ミーアが居る時点でなんらかのアクションは起こしたと思う
でも、暗殺がなければ議長に対してそこまで疑心をもたないだろうから
ラクスが直接たしかめにいってた可能性があるかもね。
↑の実現すれば、幻のダブルラクスでのコンサートがみれるが。
>>961 ライブ中に突然現れてライブぶっ潰し+大混乱の光景が脳裏に浮かびました
>>962 暴徒による絞首刑かさらし首か、ミーアがろくな最後じゃない想像しかできないのは何故だろう
もし議長がラクス人気を利用せず整形前のミーアがプラントの人気歌手になっていたら
>>964 ラクス儲にスキャンダル捏造されて潰されるミーアしか想像出来ない
もしラクスに趣味らしい趣味があったら
機械好き(1stアムロ並)
→種死1話でザクに乗り新三馬鹿に対し優勢に
→その後無断で偽名を使ってザフト軍のMS整備士をやっていた事を自らばらし、ミネルバの一同呆れる(アスランとカガリは怒ったり)
極度のアニオタ(乃○坂並)
→立ち寄る街毎に色んなアニメグッズを購入、それを置く為の屋敷も購入
→ヨップに間違えて伝わり、集めたアニメグッズ全部が被害に
→偶然屋敷に来たラクスに遭遇、(人外でも認識できない力で)部隊壊滅
→元凶がデュランダルだと知り、キラのハッキング能力を使って、以後デュランダルの口座からアニメグッズの代金が支払われる
>>966 ラクスの趣味は拷問もといお仕置きだろ?
もし〜だったらのスレで”もし”にまで噛みついてどうすんだよw
もしもラクスがヤキン終了後プラントに凱旋し和平を結んで正当な手続きをしてから隠居をしていたら
凱旋というより出頭ね。
艦艇やMSもそれぞれ耳を揃えて返却して連合プラントそれぞれに自首すると。
裁判に臨むとして、しかし両政府とも世論の支持は無視できず形式的な猶予刑に留まり
資産も門地も捨ててオーブの片隅に隠棲…と、甘々の出来レースでもせめて
これくらいしとけばまだマシだったろうに。
ところがぎっちょん!
種のラスト思い出そうぜ
ザラ派の議員みんな捕まってるふいんきなんだが
んでラストの戦闘やめーもクライン派の奴が言ってるしな
どうでラクスへの裁判もクライン派で固めてお咎め無しに決まってる
種ラストは盟主王が居なくなっただけで連合は戦えるんだよね。
本気で物量戦すればプラント滅亡すら有りえる。
それが判ってて無罪には出来ないでしょ。
オーブも連合の占領下でオーブへ亡命も出来なだろうし。
たしかクルーゼスレのラクスは裁判を受けてたよね。
mjd
それ保管庫入ってる?
たしかカナーバがクーデター起こしてザラ派(マジメに仕事してた)を全員更迭
ついでにニヨニヨしてるだけだったエロスマン父も更迭
だっけ?
クルーゼスレの魔乳ほかAA士官達はヘリポリ組含む下士官以下の助命のために
罪を全部ひっかぶって銃殺刑、その執行の様子はみせしめとして当局が
堂々とこっそりスナップフィルムとしてうpして人気を博したんだったな。
検索してクルーゼスレを探して最初から読めば見つかる
良ければ是非保守かネタ投下を頼む
クルーゼスレ行ってきた
俺にはあのクオリティの話は書けねぇ…
ファントムペインでのコーディの扱い描写は見てて辛かったよ
こっち埋まりそうなんで、新スレの方に投下しました
乙&ume
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小ネタというか、ただの思いつき
/ , _, イ ,ノ ',_\ ',::::::::::::. : 、'、
/ ./ /_, - ' ´ _,..」 `ヽ!!_::::::::. :.. ', ',
,〃 ./ , /i,./´, ,-‐'"´ 、 ./', .ヽ::::::::: !,.!
. /!; / .:|:! ..:://. '"´ .!;' / .! !/.!', /::::::::: .: !.|!
| './.::;' !.:';'!i、:::!!! _,∠i'./!: ,: . : .!.! | .! .!く::::::::::::: ,/. '
i! .!.::;!:.:::',:::!'!,=、!'! -'〃ノ,}'`i:;イ: .: /.//|;!./ !:::ヽ;::::::!: .i
','、ヽ!.';:::i:ヽi,!{ソ!` ` ̄´/'/:://'|て!': ;'ヽ: ヽ .!、.! わたくしがガンダムです!
ヽ'ー-ヽ|'、:!`ノ .'/"/: :::.: :!.ノ:.:::ノ::::ヽ. ヽ',ヾ、
_,. --‐`=' .` `!,` ,__ / ./ .::i´::/::::::::::::',. `\`ー'
/,.-,/ ..../'´...:ヽ.ヽ!.`i _ノ‐'´ .:/;'::/::::::::::::::::::::'、 ヽ ヽ,
// /_,._-‐ '´ ..:;::::/!':ヽ`'" -=ニ´- .....::ノ!',i,:i!-,:::::::::::::::::::ヽ .ヽ!, ',
/´ //´ , .///:;':::`ー/´ ...;::::::/'´ .|,>'ノ',-;::::::::::::: ::.', '!.',.!
/ ...::/ ./‐'´ /:::!::::::/ ..:://´ /'´ / \::::: .: ', ',リ
,'イ: ::::,イ ./'´.:::::/:::::|::::/ : .:::://`ヽ、_/'´ ./ .>―- 、.',__/
i' .|::::::/ .!/ /:::::::,.ノ‐'! .:::::/'i././`` ー'´ ./ / ``
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. ヽ!.!.! i'´ /./i:::/.!i,/./ / / ,.‐'"´ .ヽ,
ノ'i i ./ / ! '! // ,/ ./ ./ ., .!
´/ ..:| .// /::::!// /' ./ / , .! i
. / ..:://、 // /::// /:/ ./ ._, -' _/ i /
-=ニ´-‐'´!,' i ',// /:/ / /:::/ ./,.-'´,/´ .', ./_,.-
.ノノ i,' ,'i' / /:::::::/ /'´/´ .',!´
,.-‐―――'---'' ,'::!.! ./::::::::/ // ,........ ---―-、, ', `ヽ
梅
>>984 目標補足
ラクス・クラインを紛争幇助対象と断定し、武力介入を開始する
お前が……ガンダムで……あるものかぁ───っ!!!!
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>>986 「お前こそ世界の歪みだ!」「万死に値する!」はベタなので、
変化球で元二重人格者の
「初めて(奴らを生かしちゃおけないという)意見があったな」(だったっけ?)
をば
なにこのながれ
まだ埋まってなかったのか?
まだだ、まだ埋まらんよ
(☞゚∀゚)☞
埋める前に
旦旦旦旦旦旦旦旦
旦旦旦旦旦旦旦旦
旦旦旦旦旦旦旦旦
旦旦旦旦旦旦旦旦
旦旦旦旦旦旦旦旦 お茶置いておきますね
旦旦旦旦旦旦旦旦
旦旦旦旦旦旦旦旦
. ∧__,,∧ 旦旦旦旦旦旦旦旦
( ´・ω・) 旦旦旦旦旦旦旦旦
. /ヽ○==○旦旦旦旦旦旦旦旦
/ ||_ | 旦旦旦旦旦旦旦旦
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)) ̄(_))
梅てやる
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