ｶﾞﾝﾀﾞﾑSEED　逆襲のシン　EPISODE�]�X

ガンダムSEED DESTINYで主人公の座を追われたシン＝アスカが
今度こそまっとうな主人公として返り咲く！

シン主役の種死アフターについて語り合い、ＳＳを投稿し、職人をＧＪ！するスレです。

荒らし煽りは徹底スルー、職人さんへの敬意を忘れずに。

前スレ
ガンダムSEED　逆襲のシン・アスカ　EPISODE X�W
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/shar/1196938056/

まとめページ：
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://arte.wikiwiki.jp/

>>1　乙！

>>1
乙

>>1乙するけどいいよね、答えは聞いてない

シンの対艦刀なんてどうせまだナドレの機体を晒してないんだろ

>>1乙、>>5は日本語でおｋ

>>1乙、>>6シンのあれが剥けてないってことじゃなかろうか？

ベールを脱ぐ前に叩き折られたからな

性的な意味で

シンだけに真性で間違いなし

やっぱシンの初めてはミナ様がオススメだな。

他だとシンがリードしなけりゃならんから、しくじる可能性がある。

>>11
今のシンだと、喩え誰の前でもアロンダイトが起動しないだろうから、そういう
濡れ場は無いだろうな。

つまりシンはまだテンコ盛りフォームになったことがない、と

逆シンで現在の世界の支配者って誰になるの？

不在じゃね？

経済面で支配してるのはばーさん達じゃね？

ネオロゴスの女首領の顔は俺の脳内でジオンの先妻（オリジン）ローゼルシア様な感じ

表向きは地球連合で裏ではネオロゴス、って所だろうな。
ミナ様や「５０人」、野盗ザフトの動き次第で勢力変わりそうだけど。
…や、流石に最後のはねーかｗｗｗｗｗｗｗｗ

エピソード１でエコー７がシンに言った「ミナ様を見捨てないで下さい」のフラグが気になるな

ああ、そんなのあったね

そういや、希代のフィクサー、マルキオはどうした？�Tで出てきたっけか?

ttp://mamono.2ch.net/test/read.cgi/shar/1196938056/999-1000
ワロスｗｗｗ

また半角カナ＋全角ローマ数字のスレタイなのかw

>>23
そう言うことはスレ終盤に言わないと忘れる人がいる罠

仮にまとめの中にテンプレ格納庫作らせて貰っても、スレ立てる頃には忘れるだろうな

てかさ、大概にして世界の支配者ってだけでプゲラなモンなんだがｗ

なんか、そういう解りやすいキャラが欲しい人もいるんじゃないの？実際、
世界の支配者なんて存在し得ないんだが

>>22
恋愛原子核と言えばキラさんだけど、このスレ的にはシンだよな。
まさに主人公の特権！…引き寄せられるのはアレな人が多いけど

>>27
キラなんざいらねんだよ

>>28
ボスキャラとしてはなかなかのものだと思うが

キラさんってのは声ネタだろう。声優にまで噛みつかんでも・・・

ま、全員が声ネタだと知ってるわけじゃないし、スレとしてキラが嫌われてるのは当然の傾向だからな

>>31
それが当然とか思うからヘイトとか言われるんだよ・・・
変な人を呼び込むからこのスレが本当に好きならちょいと自重してくれ。

まとめサイトのタイトルが劇場版SEED逆襲のシン・アスカとあるな。

エピソード１は劇場版想定なのか。

１スレあたりがそんな名前だったんだよ

ＧＳＣ氏のは週一アニメ向けな気がするけどな。シナリオも長さも

そのへんはいつもの結論だ
週一アニメはＧＳＣ氏、劇場版なら自由の呼び声

なんとなく独断と偏見によるばーちゃん投下
http://hisazin-up.dyndns.org/up/src/55802.jpg

落ち着いた感じのする上品そうなおばあさまだＧＪ！
しかしこの優しそうなおばーちゃんが地球圏経済の裏の支配者か…
人は見かけによらないものだのぅ

ゴルゴ13の最初期のマザーヨシュアみたいだな。
四月馬鹿危機を再現して動転させる。「こちら虫（インセクト）！こちら虫（インセクト）！」

エ…ＭＳ-０５！　た…たしかに……！！

>>37
なんか怖いｗ

>>37
このばーちゃんがブリュッセル郊外の邸宅で、鳥の声がしない庭を眺めてる
わけですね。排水溝には農薬で殺された大量の害虫が流れ込んでるわけですね。
……立場的には、主人公の支援者なんだがなあｗ

話をアロンダイトで豚斬るけど、
種死最終OPのタイトルバックの機体が運命だったら、
みんなだったらどういうアクションを経てタイトルバックに持って行く？
オレなら
村雨をパルマで掴んでコックピットのみ破壊
→掴んだ村雨をミサイルの盾に使う→ミサイルを発射した戦艦(草薙系)を一刀両断
→その爆炎の中から顔面アップ→MGスペシャルエディションのポーズでタイトルバック

少し長いかも知れんが、戦鬼っぽさをイメージした。
長文失礼

>>39
お前とは話が合いそうだ

>>37
一目見て優しげに見えないところに貫禄を感じるぜ

しかし荒れないスレだな

逆シンスレの守護神　

プランA



同じ事考えた奴いる？

そこはアズ娘がいいなぁ

ノ
ってか、考えないヤツはここの住人にゃいねえだろw

オリキャラ大活躍で、ストーリーも殆どオリジナルだしな。ＣＥの世界観に
合ってるとはいえ。普通ならサイトでやれ、とブーイングされてもおかしくない

だって、もともとがアフター前提のスレだもの
オリジナル満載で当然じゃないか

一時間書き込みがなかったらプランＡは俺の物

>>52
それは私のフォールディングレイザーだ。


投下まだかな…

前作は確かにオリキャラ、オリメカ大活躍だった。
しかしだな、相手がラクシズ系統だからオリの踏み台にしてもOKだったわけで。
今作に関しては残っている原作連中は人気があるし、オリにとってはこれから難しい舵取りが迫られるな。

オリキャラも人気があるのがこの作品のすごいとこだとｵﾓ

そう言えば
ななことか元気になってんのかなぁ

種死終了時にいた原作キャラって、エピソード�Tでは誰も死んでないんだよな。

そう言えばep�Tで種・種死の真の黒幕が出てこなかった気がしたが？

そういやマルキオ全然でなかったよな……
でも、あまり突っ込むと展開予測になりそうなんだよな。

今思うとどの辺りからシン一家悲劇へのフラグが成立したんだ？

>>60
ヘリオポリスでのＭＳ開発か
オーブの理念が作られたときか
ＡＡがオーブに亡命してきたときか
突詰めるとどこまでも行く話題だな

>>61
現実に即して考えればオーブの理念ができたときっていうか、
ウズミがあの理念を実際に戦争に巻き込まれてからも堅守しようなんて考えたときじゃね?
はっきりいってそれ以外はまだまだリカバリできる、っていうか理念優先で>>61が言ってる
ような行動で得られた利益をドブに捨てるようなことをやり始めてからだな。

いや、理念自体はまだいいと言うかどうでもいいと言うか、そのための外交努力をしなかった方が問題だと思うんだよね
何を言われても「中立っつー理念があるんで」で断ってたらそりゃ滅ぼされてもおかしくないわ

ウズミ政権は中立なんて捨てて連合という勝ち馬に乗ってザフトをボコボコするついでにもっと儲けるなり、
ザフトに手を貸して劣勢を挽回させるなり（出来るかどうか微妙だが）すれば良かったんだよな……

まあ、実際にそんな国があったとしてだ。
その国には日本レベルの軍事力があって、それなりに潤っていて、
しかも継戦能力を伸ばそうとしている節があって……

いかん、そんな国が現実に国際社会で我儘放題なんてやばすぎる。
戦時中の国にしてみたら、どう考えても自分たちの不意を突くつもりとしか
受け取られねえ。

しかもアレだ、世界的エネルギー危機を運よく回避できたという・・・
いや待て、ＮＪがあったから連合もオーブ潰してる余裕なかったって見方もありか

そこは遅かれ早かれだと思うけどな。
むしろ、ＮＪのせいで国民のフラストレーションが溜まって、
そのせいでオーブに対する態度が硬化した側面はあると思う。

やっぱオーブが攻められたのって外交しなかったせいだよな

中立って言うのは表面上は綺麗ごと言ってても裏ではいろいろとやるべきなんだよ
スイスなんか見てるとそんな感じするし

スカンジナビアが攻撃されなかったのは攻撃する価値すらなかったからなのかな？

スカンジナビア連合王国だっけ？
某ファイナルじゃないけど、仮に今のスカンディナヴィア半島にあるんなら
国境線をユーラシアと接してるか、すぐ近くのはず。

種死でも、こっそりとラクスを支援してた風だったし、うまいこと立ち回ってたんじゃね?
ところで、正直オーブと同盟とかいってたから赤道付近の別の国だと思ってたのおれだけ?

スカンジナビア半島にあって首都不明らしいですよ？

オーブって結局どうなったんだろ？日本、日本って言われてるけど、やっぱ
戦後の日本みたいに連合に進駐されて、ＧＨＱ置かれてる感じか？つか、
カガリどうなったんだろうな。何せ、連合軍の部隊に制圧された翌日から、
「自分達はオーブ政府に騙されていた！軍に抑圧されていた！」っていう
叫びが上がってたらしいからな。

退陣したのは確定でそれ以降は不明でしたっけ？選択肢的には感じ？
�@亡命
�A軟禁状態
�B新政府の監視下での市民生活
�C政治犯として収監

エピローグ見ると�Aか�Bかな。最初、市民に引き回されてリンチみたいな最期を
想像してたけど一安心したｗ

シン以外にも恨んでいる奴は山ほどいそうだしな
あんな小さな島国が世界の中心なんて考えただけでも嫌気がさす

そもそも大多数からは世界の中心なんてかけらも思われてないだろ。
ブルコス抜きにしたって連合が力持ってるし。

いや、ここではそうだけど原作では
世界の中心＝夫妻だから。

種死でも別に世界の中心じゃ無いんじゃね？
プラント中心に描いてたら引っ付いてました的な位置だろーし。

まあ、綺麗に描きやすい国ではあるからな。ストーリーは良いからロボットが
見たいっていう視聴者層に合わせるには適当なんだろう。俺は中途半端に年を
食ってて、アニメの中立勢力っていうと、「ああ、フェザーンね」と思って
しまうｗしかし、種の時点では連合に付いて商売してたから、あながち間違い
でもなかったか

わざわざエピソード�Uでキラに触れるシーンを読んで、彼の再登場に期待して
いるんだが、出てきたらどんなキャラになってるんだろ。

きっとハロみたいに……。

口癖は「シェルブリット」なキラとか

キラ「ﾔﾒﾃﾖﾈ！ﾔﾒﾃﾖﾈ！」

・・・いや、アクタイオンがストライク系とおぼしき新型機を売り込んでるとか、
気になる箇所もあったもんだからさｗＧＳＣ氏はいっつも何か思わせぶりに書く
からなあ

>>83
キラの生首がフヨフヨ浮きながら｢ﾔﾒﾃﾖﾈ!ﾔﾒﾃﾖﾈ!」と言ってるのを想像して吹いた

>>84
その横でハロが「ミトメタクナイ！ミトメタクナイ！」と言っているのか？

更にその横で別のハロが「ｱｶﾝﾃﾞｪｰ」

というようなハロをムラサメに乗ってたアスランが量産してるんですね！

つまり酸素欠乏症気味なんだな。

今GSC氏のSS第一部を読み終えた
面白く、シンの成長している過程が新鮮だった
●●●シンよりプランAより「えっ、マジで！？」にﾜﾗﾀ

>>83-84
ホットチョコレート返せ

保守

>>89
2ちゃんねるには幾つか飲食禁止のスレがありましてな

>>89
特に先程のキラ(ハロ)の様な兵器が生み出されているこのスレでの飲食は非常に危ないです。

保守

逆シンのキャライラストのまとめ、無い？

ない
各絵師さんからの了承とかあるだろ？

難しいだろ仮に制作しても人によっては思っていたのと違うと言う奴もいるかも知れないし
キャラ全員は絵師さんの時間の都合上で無理かもしれないし
せっかく作ったのに保管されず消え去ってしまうかもしれない

そういう事を考えると、各自で保存するのがベストだろうな。そして投下マダー？

エピソード２はネオロゴスVS最後の５０人の全面対決が見たい。

それはむずいんじゃね?
ネオロゴスも50人も一筋縄じゃいかないし、前作だって
最後には利害が一致したからって共闘までしたしな。
いまだってこっそり裏で50人とつながってるやつの一人や二人
普通にいそうなのがネオロゴスクオリティだし。
最終的にぶつかり合うのはありそうだけど、どっちも話に
大きく食い込んでる割に裏方だからいつ、どんな形で出てくるか
見当も付かん。

っていうか、この話で一番斬新なのは悪の秘密組織の意向を受けて
正義の味方が戦うところじゃね?

俺的には許可とか了承とかなくても全然構わないんだけど…

>>94
とりあえずオリ全キャラはさすがに無理だけど、今まで描いた
アズ子からばーちゃんまでのzipでも置いておこうか？

え、いいんですか！？
いままでのイラスト閲覧できたらすげー嬉しい♪
まとめページにはアズ子とエコー７しかなかったし。

>>100
ありがとうございます

はいどぞーﾉｼ
めんどかったのでパスとかはなしで。
http://77c.org/d.php?f=nk3312.zip

>>103
二度目だけど
ありがとうございます

>>103
アンタはガンダ…じゃねぇ、神か？

>>103
うおおっ有り難う！有り難う！
これで完璧に逆シンを楽しめます！！！

>>103
落とさせていただきましたぜ、超ありがとー！
ありがとーついでにちと一つ。ミネルバ艦長ってなってる絵があるけど、これセクメトの艦長だよな？『50人』の。

>>103
ありがとうございます。

>>107
そうですね。彼女はセクメトの艦長ですね。

あとなかったものを補完するため、これをあげておきます。
ttp://www3.uploader.jp/dl/seed/seed_uljp00050.lzh.html

>>108
あ、やっぱそうですよねー…って、あーたデスティニー�Uのメカも描いてたんですか！？
てっきり絵師が二人いると思ってたよ！？神絵師って呼んでいい！？あと追加ありがとう！！

なんてーか、2次創作としても俺主観で極上、メカもおなごも描ける良絵師も住み着いてくれてるなんて…
ＳＳ纏めｗｉｋｉの１コーナーだけで納まってるのは勿体なさ過ぎる気がするんだぜ。俺主観だけど。

>>109

レスをよく見ろ。
同一人物ではない。

「よし、当たっ……いや、外した！ このタイミングで！？」
　岩塊の隙間から覗いていたビームライフルの銃身が引っ込む。ホバー推進で土煙を上げ
る3機のドムトルーパーと、緊急着陸したＭ１アストレイをモニターに映しつつ、シンの
機体を狙撃したゲイツＲのパイロットが舌打ちした。焼け付く大地から立ち上る陽炎が、
４つの機影を揺らめかせる。銃口を下に向けたライフルに、制式装備には存在しない長距
離狙撃用のスコープが取り付けられ、船外作業用テープとワイヤーで補強されていた。
『やはり奴か？ 専用ＭＳに乗っているという話だったが』
　通信スピーカーから、ノイズ混じりの声が入ってくる。崖際から上半身を出したダガー
Ｌが、背負っていたドッペルホルン無反動砲を起動させた。2つの砲身が水平にセットされ、
根元の照準器が淡く光る。各部から砂と塵が零れ落ち、長い間待ち構えていた事が伺える。
『ドムを3機連れている小隊といえば、シン＝アスカに相違ない。ちょっとした小遣い稼
ぎが、一攫千金のトレジャーハンティングに化けたな。奴には賞金が掛かっている』
「やれると思うか？俺達に」
　3人目の男が通信に加わってくる。彼の機体は崖下にあって、姿を見せない。
『フン、戦場の風説には尾鰭が付く。当たり前だが……それに、奴はどういう訳か、あの
専用機に乗っていない。かつ、デスティニー�Uは昨晩目撃されている』
「乗り換えたのは今朝か午前中……つまり、機種変更訓練を行っていない」
『その通りだ。性能差も大きい。恐らく実力の半分も出せまい。狙撃を避けた辺り、腕は
鈍っていないようだったがな。勝てない相手ではない』
『しかし、ドムがいる』
　その言葉には、低い笑い声が返ってきた。
『確かに、ドムトルーパーの重装甲と高機動性は脅威だ。だが、ホバー推進の真価は二次
元機動、平面移動で発揮される。なら』
　崖下から、ジェットエンジンの咆哮が轟く。ＭＡ形態に変形した赤、白、黒の機体が、
後部から青白く長い噴射光を引いて太陽へと駆け上がった。
『このムラサメ相手に、どう戦うだろうな？』

　後世の歴史家は、ラクス＝クラインとカガリ＝ユラ＝アスハが地球圏を支配したC.E.74
年から90年末までを『ダークエイジ』と一般的に呼称している。2度の大戦で疲弊しきっ
ていた各勢力による生活基盤の復旧は遅々として進まなかった。地球と宇宙に存在した
数々の通信不能エリアには、正規軍並の武装を持った非合法組織のアジトが配置され、ま
た既存の政治組織への信頼性が著しく損なわれた故に、地球連合は次々に登場しては消え
る勢力との様々な交渉に追われていた。
　国家同士の激突による大火は生じなかったが、先行きを照らす灯火も一向に見えて来な
い。明けない夜の中で、人々はじっと息を殺して災難をやり過ごすしかなかった。

『ヤバい』
　崖下から飛び出し、真上へと急上昇していくムラサメを捉え、ドムトルーパーに乗った
ヒルダが小さく呻いた。数の上では4対1で此方が有利だが、自分達は今何の遮蔽物もな
い平地の上に立っている。敵はといえば、1機は空を縦横に駆け巡り、2機は崖と岩場に
半分以上身を隠し、ビームライフルと無反動砲で此方に狙いをつけている。
　工事で足場でも造ったか、天然の地形なのかは定かでないが、回収できず放置された
ストライクダガーやトレーラーの残骸が、幾つか朽ちて散っているのを見る限り、よく
襲撃に使われる、あるいは襲撃部隊の足がかりとなるポイントである事は解った。
「ムラサメの相手は俺がやる！ ヒルダ達は、隠れてる2機をやってくれ！」
『待てよ、シン。シュライク装備のＭ１とムラサメじゃ、機動性が違いすぎる。独りで
突出したって勝てやしねえ』
　シンのＭ１が、死角を補い合って固まる3機のドムの横を抜けようとしたが、ヘルベル
トの声が飛んだ。シールドを前面に構えさせ、連合軍機風にペイントされたＭ１の中で
舌打ちするシン。昨日まで、昨晩までの自分なら、この程度は物の数では無かった。否、
何機来ようとどんな相手だろうと、彼には関係なかった。
「ムラサメとは何度も戦った事がある！ 大した敵じゃない！」
『お前だけじゃ無理だ。引き寄せて4機で叩く。ムラサメは集中攻撃でやるべきだ』
「ッ……俺は、あのキラを墜としたんだ！ エミュレイターにだって勝った！ 俺が前に
出れば、ドムも動く易くなるだろう！？」
『今は待つ』
　声を荒げたシンだったが、副隊長代わりのヒルダに切って捨てられるように言い放たれ、
沈黙する。操縦桿を握り締める手の爪先が白くなった。部下3人の反対を押し切って単独
行動をとる事は出来なかった。自分でも、無謀だと思ってしまったからだ。
　エミュレイターとの戦いを終えた後のシンは、まさに無敵の英雄だった。常人の域を
遥かに超えた空間認識能力は未来予測じみた先読みを可能とし、デスティニー�Uの高い
機動性とあいまって、あらゆる敵を寄せ付けなかった。どれほどの敵に囲まれようとも、
彼にとっては1対１で相手をしているに等しく、ＭＳのどんな小さな挙動さえ見落とさな
い動体視力と反射神経によって、言わば相手の2倍のスピードで戦えていたのである。
　そういうシンにとって、今の自分はＭＳに慣れただけの凡人としか思えなかった。自分
自身が信じられない。しかし、英雄だった頃の意識は健在なのだ。空を旋回するムラサメ
は隙だらけで、今にも墜とせそうに見える。ダガーＬとゲイツＲが構えるビームライフル
と無反動砲の向きがはっきりと解る気がしてくる。
　ドムトルーパーの本業は砲撃戦である。自分が前に出るのは当然の事だ。自分は、前に
出なければならない。そう、シンの意識が固まっていく。続いてこう囁きかけた。
　前に出ねば、部下が死ぬかも知れないぞ、と。
「待っていたって、やられるだけだ！！」

『シン！？ 何言って……おい、馬鹿！』
　シュライクのローターが唸り、スラスター光を吹き上げてＭ１が飛び上がる。ＭＡ形態
のまま、大きく旋回して様子を見ているムラサメに突っ込んでいった。
　機首を翻し、旋回を止めたムラサメの各部スラスターが小刻みに吹かされ、Ｍ１へと向
かう。垂直尾翼傍のビーム砲を連射するが、正面からの斉射で被弾するようなシンではな
い。シールドを構えさせつつ、機体を上下左右に振って回避する。
『敵が3機しかいない保証はないんだよ！ 戻りな、シン！』
「俺が前に出るんだ、俺が勝って……皆を守るんだ！ 守ってきたんだ！！」
　シールドの左縁と、右肩を緑のビーム光が掠めた。火花が散って青空に消える。Ｍ１の
ツインアイが輝き、ビームライフルをムラサメに向けた。
「そこだぁっ！」
　全身を巡る、熱い感覚が蘇った。一瞬が引き延ばされ、シンの意識がムラサメの『次』
を示す。機体を捻りつつ、自分の左肩を掠めて逃げる。見え透いた手だ。口元に笑みが
浮かぶ。機首の先端にビームライフルの狙いをつけ、トリガーを引き絞った。
「あ、あぁッ！？」
　灼熱のビームが放たれ、空の片隅に浮かんでいた千切れ雲を貫いた。全ての幻覚が消え、
シンの乗るＭ１の真上を、ＭＡ形態のムラサメがトップスピードで素通りした。シンは
読み違えたのだ。読み違えたという事に、射撃が終わるまで気付けなかった。
「そんな、嘘だ。俺が……？」

「狙撃をかわした時、もしやと思ったが……」
　通り過ぎた瞬間、ムラサメのパイロットは左側のレバーに手をかけ、引き寄せる。翼の
下から両腕が突き出し、ＭＳに変形する。各部姿勢制御用スラスターが蒼い弧を描き、速
度を保ったまま180度旋回した。
「シン＝アスカでは、無かったようだな」
　真後ろは取ったが、回転の勢いがつきすぎていた。振り向きざまのビームライフルによ
る射撃がＭ１を撃墜する事はなく、シュライクの右側に着弾する。破片がもう片方も破壊
し、切り離された直後爆発。こちらを追おうと振り返るＭ１を一瞥し、ＭＡに再度変形さ
せ、嘲笑うように一度旋回すると崖の方へと飛んでいく。
「Ｍ１のシュライクを破壊した。3機のドムのデータ、其方へ行ったな？……やれ」

『……大丈夫か？ あいつ』
『駄目だろうさね！ シミュレイターより腕が落ちてる。このままじゃ』
　マーズの声に荒々しく返したヒルダが、唐突に言葉を止める。崖下の方から、腹に響く
砲音が上がった為だ。ドムのランチャー音よりずっと重い。彼らには聞き覚えがあった。
『来る……！』

　密集隊形をとっていたドム3機の至近に、８発の砲弾が立て続けに突き刺さって爆ぜる。
轟音と爆炎の中、胸部スクリーミングニンバスを展開した3機が飛び出した。
『ザウートかよ！ シン、聞こえてるか！ とにかく動けっ！』
『チッ……正確過ぎるじゃないか！ 1発目でこんな命中率、あるわけない！』
　ヒルダ機のモノアイがレールの中を動き回る。ある一点で止まり、崖上を旋回するムラ
サメがレンズに映り込んだ。
『まさか、あいつ！』

『回避されたぞ、Ｂ地点へ急げ』
『わりぃ、風向きがいきなり変わってな』
　崖下の谷を戦車形態のザウートが2機、全速で移動しつつ上体を旋回させる。履帯が砂
と岩を噛み、重苦しい音を立てて両肩の2連装キャノン砲に次弾が装填された。
「へっへ、随分見やすくなったもんだ」
『最新のＯＳとサポートＡＩらしいからな』
「30人とやらに感謝感激ってわけか」
『50人、だった気がするが。まあどうでも良い』
　モニターには、指揮官用のソフトウェアを積んだムラサメから送られる、崖上の映像が
映っている。オレンジ色の放物線を、シュライクを失ったＭ１に合わせた。突き出した
岩影に隠れつつ、ビームライフルと無反動砲を撃つ味方を巻き込まないよう、角度を微調
整する。ザウートの両肩に据え付けられた砲台の基部が上がって、砲口が殆ど真上を向く。
　慢性的な電波障害に悩まされる戦場において、連合軍の新しいＭＳ用ＯＳとサポートＡ
Ｉは戦術の変革をもたらす筈だった。部隊員の各々が収集した情報を、全員が共有する事
が出来る。いちいち高次の司令者を介し、ディレイに悩まされる事は無くなるのだ。
　ＭＳの機動、火器を制御するＡＩもまたリアルタイムで進化し、砲撃機であれば一射ご
とに予測射撃が正確になり、命中率が上がる。非合法武装組織との戦いにおいて、連合軍
は数だけでなく、チームワークの面でも有利に立てる……筈だった。
「行くぜ、そらっ！」
　砲音が谷間に響き渡る。ザウートの機体が地面に押し付けられて減速し、衝撃によって
周囲の粉塵が舞い上がり、機体を煙が包み込んだ。

『こいつらっ……正規軍のソフトを入れてやがるのか！？』
『ああ！ ザフト機にもオーブ機にも使えるように……自分達で改良したんだろうよっ！』
　回避行動を取る3機のドムとＭ１を、砲弾による爆発が追いかける。隠れる場所のない
乾ききった大地にクレーターが穿たれ、視界が利かない所に無反動砲とビームライフルに
よる射撃で畳み掛けられる。敵は、一体となっていた。
「くそぉっ！」

　必死に逃げ回りつつ、シンは叫んだ。自分が、先走らなければ。飛行ユニットのシュラ
イクを失いさえしなければ、此方をモニターしつつ牽制射を加えるムラサメに対し、有効
な手段を取る事ができたかも知れなかった。そう思い込めば、意識はより集中しなくなっ
ていく。息苦しくなって、ヘルメットを脱ぎ捨てた。
「何で……何でこんな！」
『諦めるには早いよ、シン！ 近くに別の連合軍部隊がいた筈だ！ もうすぐ……』
　装甲の薄いＭ１を庇うように動いていたヒルダ機が、突然減速して前のめりになった。
クレーターを乗り越える際、スピードが落ちた所を、連射されたゲイツＲのビームライフ
ル1発を偶然貰ったのだった。太い右脚にビーム光が吸い込まれ、ドムトルーパーがゆっ
くりと倒れ込む。シンが乗ったＭ１の前で黒と紫の大型機が転がった。
　シンの瞳が大きく見開かれる。Ｍ１がスラスターを使って小ジャンプし、ドムを跳び越
える。転倒したヒルダ機を追撃しようと、ダガーＬが無反動砲を向けた。殆ど同時に、右
の砲の根元、照準器と弾装がある場所に、緑の閃光が突き刺さる。内部爆発を起こし、
右腕と頭の半分を失ったダガーＬがよろめき、膝を突いて倒れた。
　Ｍ１が着地する。ビームライフルの銃口に残光と薄煙を宿していた。衝撃で黒髪が揺れ、
シンの紅い瞳が右を向く。トリガーを引いた。
『貴様！』
　僚機をやられ、遮蔽物から飛び出したゲイツＲ。後付の狙撃用スコープのレンズに、２
発目のビームが直撃する。筒状のパーツが竹のように弾けてそのまま貫通し、ゲイツＲの
モノアイまで撃ち抜いた。頭部パーツが爆発し、仰向けにひっくり返る。

『ど……どういう事だ』
　ムラサメに乗って、勝利を確信していた男の声が引きつる。一瞬だった。ドムの1機を
転倒させ、実質3機となった敵を相手に距離を詰めようと、そういう指示を出そうとした
瞬間、Ｍ１が前に飛び出し、2発でこちらの2機を無力化させた。勿論、超高速で動いた
わけではない。まるで意識の隙間を縫うような動き。英雄シン＝アスカの、動き。
　そして、既に距離を詰める事を決めていたレバーとペダルを操る手足は、脳の命令を実
行してしまっていた。小ジャンプでゲイツＲが隠れていた岩塊へと跳び乗ったＭ１が、ス
ラスターを全開させて此方に迫る。距離が、急速に縮まった。
『うっ……ぉおっ！！』
　間一髪、ＭＳへの変形が間に合った。ムラサメがビームサーベルを掴み、斬り下ろす。
Ｍ１もビームライフルを捨て、サーベルを掴んで突き上げた。ビーム刃が交差し、そのま
ま素通りする。Ｍ１の頭部が光刃によって斬り飛ばされ、ムラサメの右肩が浅く抉られる。
　推力を振り絞り、何とか崖上まで戻って膝を突くＭ１。スピードはそのまま、地面に降
り立つムラサメ。其処に、ヘルベルト機とマーズ機のギガランチャーが突き付けられた。
　ジェットストライカーパックの轟音が、遠くの空から複数近づいてきていた。

『そう、か……』
　夕刻。連合軍基地の通信室でヒルダからの報告を受けた、アメノミハシラ代表ロンド＝
ミナ＝サハクは、ひとつ頷いて顎に手をやった。
『つまり今のシン＝アスカは、実戦で使いものにならないと』
「そういう訳じゃないよ、司令官。シンは実際今でも強いさね。ただ……ムラがあり過ぎ
る。自分で自分の能力を制御できてないし、何より戦闘の意識が現実に適応してない」
　最後の戦闘で、シンのＭ１はムラサメとビームサーベルで斬り合った。サーベルを受け
止められる機種は限られている。シンは間違いなく、デスティニー�Uに乗っていた頃のつ
もりになっていたと、ヒルダは確信していた。序盤の無理な突撃も然りである。
『それで、再訓練か』
「最低でも25時間のシミュレイターと、50時間の実機研修。そうすりゃ、Ｍ１とかその
くらいのＭＳには問題なく乗れるだろ」
　自分の経験も交え、ヒルダはそう言った。首に巻かれた包帯は軽く捻挫した為である。
ドムトルーパーを乗りこなしてきた彼女にとっては屈辱であったろう。
「最後みたいなファインプレーが何時出るか解らないし、何時珍プレーを繰り返すかも
解らない。……まだ、あいつには死んで欲しくないしね」
『よかろう。余の指示によって、シンをアメノミハシラに戻す。本人にもそう伝えよ』
　ミナはそう言って、薄っすらと笑った。
『ただし、ヒルダ＝ハーケン。シンの訓練期間については、此方で判断する。余らの組織
は常に人不足だからな。場合によっては、荒療治も有り得る』

「そうか……そうだよな」
　自分の処分を聞かされたシンは、ヒルダが思っていたのとは裏腹に抵抗しなかった。
「あんたは今、ちょっと厄介な病気にかかったようなもんだ。本当なら有り得ない病気に」
「なるべく……早く治すよ」
「元気でな」
　マーズが頷き、軽くシンの肩を叩く。ヘルベルトが小さく笑った。ヒルダが背中を向け
ると、2人も従った。歩き出す彼らに、シンが声をかける。
「気をつけてな……3人とも」
　背を向けたままのヒルダが軽く右手を上げる。忙しなく走り回る整備兵が、シンの直ぐ
横を通り抜けていった。起動しない事を確認し、オーバーホールに備えて核エンジンの封
印処置が為されたデスティニー�Uへと歩み寄る。
「……」
　赤と黒の装甲を身にまとい、光が消えたツインアイを持った機体をシンは見上げる。
力が自分の全てだと信じ、救う為に力を求め、英雄となったシン＝アスカは今、実質的な
戦力外通告を受けた事になる。彼は壁に身を凭れさせ、両手で顔を覆った。

今回は此処までです。

GJ
休まらない男ですなあ、シンは。

待ってたぜGJ
普通にシリアスなんだが、どうしても女難フラグに見えない俺は相当バイド汚染が酷いなｗｗ

×女難フラグに見えない
○女難フラグにしか見えない

苦しいよなあ。自分の力が思うとおりに動かないてのは。
シンの欲望と狂気がよく見えた回だった・・・
哀れみに似た感情が湧き出てくる。
GSC氏、GJです

ＧＳＣ氏、ＧＪです。

しかし、皆も言ってることだけどやはり逆境とか苦境こそが
ガンダムの主人公を最も輝かせる要素だってことが俺の
中ではっきりした回だった。

>>110
うぷす…すまん、立て続けのうｐ攻勢に確認する為の理性が飛んでたぜ。

ＧＳＣ氏、今回もＧＪですた。
まぁ確かに、デスティニー�Uを使える英雄モードだと展開は違えど種死の無敵のキラ様みたいになっちゃうもんな。
さーて、次回はミナ様によるアメノミハシラでＫＡ☆Ｎ☆ＫＩ☆Ｎの話か。ｗｋｔｋしつつ待とうかね

ミナ「シン、余がお前を一人前の男にしてやろう！」

>>124
そういえばプロキラスレの話でも、『シンは童貞を捨てる事で真の戦士として開花する』みたいな事を
議長が言ってたのを思い出した

ＧＳＣ氏、GJっす！
仕事の疲れが吹っ飛びました！ムラがあるってことは凄い時は種割れ中ってことですか？

ＧＪ、ドムズがいい仲間してるなぁ…。
彼らのためにも頑張れ、シン！

>>107
だってそれ描いた当時、まだ船の名前決まってなかっただもの。

>>108
乙です、入れ忘れまで補完していただいてありがとうございましたｗ

>C.E.74年から90年末までを『ダークエイジ』
なんという地獄･･･20年もの支配だったとは

>>128
支配じゃなくて今まで存在していた大きなものがなくなったことでＭＳとともに元軍人たちなんかが暴れていたからじゃないのか

移動中にシンがｱｽﾞ子に拉致されるんじゃないだろうか
そんでもってギシギシアンアンＧカイザーでリハビリさせられるとか………

大変だ、何かの怒りに触れたらしく>>130がミンチになってやｇ

>>129
だな。後二十年くらいの間はそういう連中が暴れる時代が続くのか。……がんばれ、シン

>C.E.74年から90年末までを『ダークエイジ』
まさに世紀末

つまりV-MAXを発動してもおかしくない世界なんだな！

シンがマッチョになっててトンファーを振り回すわけか。

ＣＥの世界観だと然程おかしくないから困る

ﾃｰﾚｯﾃｰ

>>134
そういえばあの機体にも高性能AI積んであったな

>>135
塩山紀生デザインのシンを想像した俺
英雄状態のシンってある意味ボトムズの初期キリコみたいなもんかもしれん
人間的な感情が欠落しているところとか

キリコは表情に乏しいが色々考えてるし感じてるぞ

ＣＥ７４〜９？までラクスとカガリが支配していた？
確か本編ＥＰ�TのＣＥ７６で失脚したんじゃ
あれ？どうなってるの？

>>141
ラクスとカガリが支配してたのはCE74〜76だよ。その後90年末まではラクシズの
支配じゃなく、疲弊しきった連合政府とプラントが力を取り戻す事が出来ず、
地球圏全体が小勢力の乱立とその度に起こる紛争に振り回された、って事じゃ？

ＧＳＣ氏のＳＳでは、ラクシズは平和への有効な手段を取らなかったみたいだ。
つまり本編の滅茶苦茶な状態を、2年間事実上放置したわけだ。

>>142
つまり復興及び秩序回復までに２０年以上も時間をかけた訳だ
ありがとう

戦争が起こってない＝平和って認識だったんじゃね？
あと50人が情報を止めてたとか

つーことは、シンが最後まで生き残っても４０過ぎまでひたすら戦い続けてた事になるのか
まさに修羅の道だな

40過ぎのシンかあ
どんなオッサンになってるんだろうな

�@静かなる中条
�A遺作
�B臭作
�C鬼作
�D後藤隊長
�Eサウス・バニング
�Fベルナルド・モンシアは設定年齢28歳

シャアや議長が３５であの外見なのを考えると、皺とか無さそう

え〜と、自分のこと余って呼んで態度のでかい黒髪の娘とお嬢様な感じで金髪の娘の世話に必死になってる？


ごめん、なんかそんなことが思い浮かんでしまったんだ。

なぜか長髪で若作りなイメージが浮かぶ＞４０代シン
今の時点で伸ばしっぱなしで手入れとかしてなさそうな髪型だからかな

>>149
ミナ様とアズ子それぞれにシンの子供が出来たのか？

つかミナ様ってデストレイになっていきなり「余」とか言い出したんだよなw
それ以前の一人称は「私」だったのに
２年の間に何があったのやら

異彩を放たせる為、ていう書く側の都合だろう

エコー７にも仕込んであげて下さい。

実はデストレイでも「余」は二回しか言ってない罠
いわゆる「天空の宣言」をした時は既に「私」に戻っていたし
もしかして初対面のジェス達相手にちょっと格好付けてみたかったのかも知れない

「余」って言ってるミナ様がｶｺｲｲので、俺の中ではミナ様の一人称はこれで統一されているｗ

シンがハーレムを手にするﾖｶｰﾝ

それは流石にきめえわｗ某時ナデじゃないんだしｗ

×シンがハーレム形成
○シンが女性陣全員の共有財産になる

似ているようで全く違うので間違えないように

ハーレム？ミナ様やアズ子やエミュ子がそんな事を許すとでも？

誰が一番シンに似ている子供産むかで競います。

シモネタも良いがライバルの登場がちょっと待ちどおしい

ミナ様はともかく、お嬢は兵士として使い物にならなくなってるシンに
興味を維持するのだろうか？

なんか力を取り戻すためとか言ってあれやこれやとシンに妖しげな訓練をさせるお嬢様が思い浮かぶよね

>>163
いまの失った力と、ままならない自分自身に対し
苛立ちながら傷ついたりしてるシンってまさに
アズラエ娘の理想のシンなんじゃなかったっけ？

たしか前作で傷つきながらあがく姿が何より素敵とかってサドっ気
全開なセリフもあったし。

>>１６５
そんなこといいながら、シンに種付けさせる気満々なとこがたまらんｗｗｗｗｗｗ

>>162
すでに50人のストフリ乗りがいるやん

あいつは良い好敵手。
50人の中でも浮いて見える異彩ぶりはかなりキャラ立ちしてる。

でもあいつってまだストフリ使ってんのかね。
最終決戦で半壊したからあっさり乗り換えてそうだ。機体に拘り無さそうだったし。

誰も気にしてないが、もしかしてベル子はまたシンとすれ違い？
地球に行くベルとミハシラに行くシンってことは
可能性としてはミハシラ軍にいるイザーク達絡みかな

ミハシラは軌道エレベーターのトップブロックだから、当然地球に程近い。あと補佐官が
ミハシラ軍と交渉して、ジュール隊の協力を要請するって言ってたから、シンと会う
可能性がある。シンにとっては相当しょんぼりな再会だがｗ

ミハシラであってシンの変わりようにびっくりするとか?
むしろイザークたちの反応が気になる。
イザークとシホは普通に英雄になったシンを心配してたけど、
ディアッカなんか普通に望みがかなってよかったんじゃね?
的なこと言ってたしな。

ある意味EP2始まって以来はじめてシンの回復に対する
一般人の反応だからな。＞モブ以外

ルナマリアはどうしてるんでしょうか？

>>173
オクトーベルでゲットしたセレブと幸せに暮らしてると思います。少なくとも
金には困らなそうです

ネオロゴスに地球の経済に組み込まれてるはずだから、
セレブじゃなくなってる可能性はあるよな。＞ルナの旦那
そうでなくてもプラントって崩壊しかかったわけだし、順風満帆には
行ってない可能性がたかくね?

>>174
だけど今回の騒ぎでそうもいかなくなったんじゃないか？
最悪プラントから脱出しようとして撃墜されたシャトルにいたかもしれんし、
生きていたとしても連合の管理下に置かれたプラントではかってのような生活は出来ないだろうし
その場合は妹同様シンやその仲間達に理不尽な怒りを感じてそうだが

ルナマリアの逆襲

「シン・・・・・・私は帰ってきたわよ。」

>>176
いやでもルナマリアは序盤で世捨て人って言うか逃避っぽい描写だったし、シンを気遣っているようでもあったし。
シンが頑張ってるのを喜んでくれててもいいんじゃないかなーとか思ったり。
無条件にシンの活躍を喜んでくれるキャラがひとりくらいいてもいいんじゃないいかなーと願ってみる。

５０人が犯罪組織にサポートAIを無料配布しているのか？

シン「うおおお！！俺は人形に足げにされて感じる変態野郎だーーーーー！！！！」
水銀燈「うふふ･･･よく言えました、ご褒美に手コキでイかせてあげるわぁ」
シ「マジか！」
水「落ち付けぇ」
スッチャスッチャ
シ「お、お、おおおおお！これが手コキ！ちんこが燃えるように熱い！手コキは俺の太陽なんだ！！
　ていうかなんかヒリヒリする！ていうか痛ええええええええ！！！！」
水「あらごめんなさぁい。さっきハバネロを食べた後、うっかり手を洗うの忘れてたわぁ」
シ「辛抱堪らん！！この燃え滾るちんこを舐ってくれええええええ！！！」
水「お断りよぉ」
ベチーン！
シ「ふおおおおおお！！熱き衝撃のエクスタCーーーーーーー！！！」

>>179
エピソード�T最終戦の前、ダイアモンドテクノロジー社が極秘裏にセクメト、
�刄tリーダム、ストフリをコペルニクスの工場で強化してる。特にストフリは
デスティニー�Uの技術を流用してるから、新型ＯＳとかＡＩの情報は其処から
漏れた、ってか50人の中の誰かが解析したと思われる。

ラクシズ政権という仮想敵が崩壊した以上、ネオロゴスにとっても「最後の５０人」は危険な存在だな。

シンにとっては救い甲斐のある愛しい怨敵w

なんだかんだで盛り上がって来たな二部　
やはりシンは苦しみながらも前進する姿が似合う

苦しみといっても主に女難なんじゃないですかね。

「Boys, be ambitious.」
最近気になるCMです。頑張って下さい。

>>186
「少年よ大志を抱け」か良い言葉だな

でもライバルなる50人のイラストは一枚もないんだよな
それと一応アスランもライバルに入るんだよな

少年・少女よ　だったらいい言葉と認めるんだけどね

んなことに拘泥すんなよ。くだらねぇ
名言は名言だろ。別れる生徒への激励、餞別の言葉なんだし

実は一応補佐官と自由の中の人は考えてはいる。

自由の中の人と聞くとディアッカが出てくる俺ｗ

そういや、今のストフリって若干見た目変わってるんだっけ。目が赤くなって、
ドラグーンが排除されて、青色の部分が黒か灰色になったとか何とか。

格好良くなったんだよ

ちょっとイメージしてみた。なるほど格好良いかも知れん。ドラグーンを全部
取っ払った背中の黒い翼がスカスカで骨みたいなのも、異形ぽくて悪くないね。

知ってると思うけど広義では、少女も少年の中に含まれるぞ

boys be ambitiousだから、あの場合は男だよ。というかだな、クラーク先生が
いらした札幌農学校（現在の北海道大学）には、当時男子生徒しかいなかったの
では無かろうか？

うむ。英語だと童貞もバージンて言うしなｗ

シンのロストバージンはまだですか？って書くと何かちょっとアレだな……

アッー！ってかw

何かの雑学本で、実は『大志』ではなく
『野望』を持てと言っていたと書いてあったな。

ambitionは通常野望と訳されるからな。

シンが「大衆は豚だ！」と言い出すんですね。

>>187
まぁクラークさんが常々言っとったのは「少年よ、紳士たれ。」

紳士というのは常に全裸な男性のことか？

アムロスレに帰ってナタルに萌えようぜ？

>>205
それは紳士という名の変態だ

違うよ！　変態じゃないよ！！
仮に変態だとしても、変態と言う名の紳士だよ！！

>>201
野望とか言うと「ギレンの野望」を思い出すが、ＣＥ系での「野望シリーズ」は出来ないな
「デュランダルの野望　ラクシズの脅威」って感じで売っても結局はラクシズ大勝利で終わりそう

初心者はラクシズ陣営でゲームの基本を身に着けましょう、って流れになるだろう。
……いや、ラクシズ側じゃゲームにならんかｗ

それようのスレがあるからそっち行こうぜ

つ【ラクスの野望 クラインの脅威】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/shar/1202446720/l50

マジかよ冗談だったのにそんな事を考える奴もいたんだ

このスレに沿うと、ネオロゴス側を選んだ場合は戦闘を殆ど起こさず、スパイを使って
妨害と寝返り工作に終始するゲームになるな。

それってもう野望シリーズじゃない気がする

ある意味すごいリアルだと思うが、ゲームとしては
間違ってるな。

どちらかと言うとアクションゲームの方が人気が出ると思う
斬る！蹴る！撃つ！裂く！の爽快かつ白熱のアクション！
ＧＳＣ氏ＥＰ１のデスティー�U・50人専用ストフリ・プランAはもちろん
ＣＳＡ氏「ジオン公国の光芒」のオリジナルモビルスーツも参戦！
…ってな具合でアクション物を

>>プランAはもちろん

ちょっと待てｗｗ

>>216
プランAはあらゆる意味で隠し機体だろ

>>218
ああ…もちろんそのつもりだＧカイザーとプランＡは隠し機体だ
だが商業的にはプランＡを出して良いかは問題点に入るな

隠しすぎてデータすら無かったりしてな

チートしないと出てこない機体でいいんじゃね？
正規プレイではでてこないけどデータだけは入ってるというスパロボでよくあるタイプｗ

コーヒーはマジで同人ゲームになったな

このスレは、ああいう方向に行ってほしくない

コーヒーなんで独立したの？

コーヒーって何？

砂漠の虎となんとかってやつ？

一時期新シャアを賑わしたあのスレじゃね？

取りあえずおまいら
ここの��8　ジャスティス見てみ

http://bandai-hobby.net/hg/seed.html

>>228
ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━!!

>>228
ちょｗｗｗｗ

>>228
ちょｗ　おまｗｗ
ジャスティスどころか、ガンダムじゃねえｗｗｗ
てか下手するとＭＳですらねえぞコレｗ

>>228
ちょｗｗｗｗｗｗｗｗｗまさかコレって噂のプラン・・・あっ誰か来た

グーンじゃねえかこれｗｗ

>>233
おまっｗｗそれは言わぬが花だろｗｗ
アスラン機って書かれてるよ、凸これに乗って第二部でプランＡと戦うかもしれないだろｗｗｗ

デスティニーしか写らない…

>>228
凸がパトリックにこれがお前の新しい機体だとかいって渡された光景を想像して吹いたｗ
三隻同盟内でも浮きまくりだろコレｗ

>>228
待てみんな、写真のインパクトはすごいが下の文章も読んでみてくれ

＞背部リフターはジョイントを可動させる事で飛行形態を再現できます。
＞2本のビームキャノンは上下に可動します。
＞ウイングの展開、収納状態を差し替え無しで再現できます。

飛行形態に上下に稼動するビームキャノンにウイングの展開・・・
俺たちは、ガンダムの底力を舐めていたのかもしれない・・・

>>228
カトキ立ちが決まってますね
すごく・・・正義な機体です・・・

背部リフターって、どっちが前だか解らん形状なんだがｗなんつーか、種ガンに
してはえっらい斬新なビジュアルだ。買おうかな、ジャスティスガンダムｗｗｗ

宇宙でも運用出来んのかなこのジャスティスｗ
岡崎版でマ・クベがゾックで出撃したの思い出したよ。

>>228
ＣＥ系一の短足ＭＳ
その名は真・ジャスティスｗｗ

>>228
リアルに腹筋がｗやべえｗｗ

この正義なら運命が負けるのも納得できるのにw

まだリンクが直ってない所を見ると、どうやらこれが本当のジャスティスガンダム
らしいなｗ

二部ではこれに乗り颯爽とシンを助けに来る凸さんが見れますw

08ジャスティスガンダムをクリックしても解説文だけで写真はデスティニーのままなんだけど…
なんで？

>>235
アンタもしかして火狐使ってる？
IEだったら見えたぜ

>>246
IE使えば見れると思う

>>235でも>>246でもないけど見れたよ。ありがとう。
足が短い短すぎるｗｗ

age

デスティニー２って形式番号ってどうなるんだろう･･･出てたっけか？

>>251
出てない。ＧＳＣ氏ってメカ描写は細かめだが、メカ設定は結構粗いよな

そこはワザとだろう、オリキャラ同様その辺りの匙加減が絶妙だ

オリキャラの使い方、他のサイトとそんなに違うか？

全部が全部とは言わないが、オリキャラは作者の自己投影キモキャラの場合が多い
ロクな知識や経験もないのに原作キャラに説教したり、原作キャラ以上のチートキャラだったり

それだと５０人の�剌謔閧ｪ引っかからない？

ＮＴだったりキラ以上の天才チート君だったり御曹司だったりクルーゼ以上技量持ちだったりオーバーテクノロジーをホイホイ開発したり高性能すぎてオリキャラ以外が使うと発狂したり精神崩壊したり死んだりする機体が出てくるな
典型的なオリキャラ使用ＳＳは

他サイト殆ど見てないから知らんけど、嫌われるオリキャラって原作キャラを
踏み台にして、偉そうに正論吐いたり格好つけたりするんだよな？そういうのは
無いと思う。だから上手いというより、ミスや失敗が無い。

全体的に慣れてる感じだなあと思った。

何よりエピソード�Tとは言え、長編作品を「完結」させた事が凄い
世のSSの99%はこれで挫折する
数字に根拠はないけど

メアリー・スーには用はないよな

原作キャラ以上のチートキャラだとエミュ子が挙げられるかな。ただあれは、
むしろキラが持つポテンシャルの高さを知らしめたと思うんだが。

で、自己投影キャラは……ＧＳＣ氏のＳＳに出てくる強い奴って、どいつも
こいつも歪んでるから、あんまり自己投影って感じはしないなあ。

いわゆる「最低物」のSSについて話しているのに
なぜにＧＳＣ氏の作品に無理矢理当て嵌めようとするんだ？

それは、余り一般的な話をするとスレ違いだからだよ。ＧＳＣ氏のはオリキャラが
凄く多くて前に出張りまくってるし、かつ人気があるだろ？原作キャラを殆ど改変
せず、政治面とか指揮官の大部分をオリジナルで賄ってるから、なんだろうけど。

そもそも50人とか名無しだしｗｗ

つかほとんどのキャラは名無しだよなw
七子はスレ内の愛称だしアズ子はファミリーネームのみ(それすら偽名の可能性あり)ベル子にいたってはスレからの派生だぞ

>>257
プランＡは厨性能すぎます><

＞プランＡは厨性能
動力が愛だから当然

　おはようございます。
今日も元気にプランA。
早朝投下、始めます。

敵兵は海から来る。オーブという島国にとって、海はまさに最終防衛線であった。
本島に侵入を許せば、国防はままならない。
だが、もう一つ、脅威がやってくると想定されるルートはあった。それが宇宙である。
二度の大戦において、オーブは世界を二分していた二大勢力によって、国土を焼かれている。
一度目は連合。二度目はザフト。連合は海路から。ザフトはさらに宇宙からもその戦力を投下してきた。
その度にオーブは存亡の危機を迎えていたのだが……。
　今回の第一波は、地下からであった。

　優れたMSを多く開発した旧ザフト軍の中にあっても異彩を放つ機体に、
ジオグーンと呼ばれる機体がある。水陸両用MSの名機、グーンの派生に位置する機体で、
パルス振動を応用した地中潜行機構を有する、特殊任務専用の機体である。
前身の試作型は予定されたスペックを満たせず、量産も見送られたのだが、
ジオグーンは試作機の欠点を克服し、実戦に耐えうるスペックを獲得した。
もっとも、同時期に投入されたザフトMSほどの攻撃性能はなかったのだが。
しかし、ジオグーンの真価は単純な攻撃力には無い。誰も予想し得ない場所からの奇襲。
それを果たすために、ジオグーンは開発された。
　そして今。ジオグーンはその役目を見事に果たしている。



第四話　「炎歌」

ずんぐりとしたそのMSに、シンは何処か愛嬌を感じていた。
色と熊手にも見える腕部が相俟って、ディフォルメされたモグラのようだ。
「思ったより実物は可愛いんだな。あれがジオグーンか」
ザフト時代に、資料だけは見ていた物の実物を見て、シンは場違いな感慨を覚えた。
ちょっと乗ってみたいかもしれない。戦中よりも、お気楽なものだった。
だがその姿の中で唯一、全体から受ける印象を損ねさせるパーツ、赤い単眼がシンに
緊張を保たせていた。軽口は叩くがその実真面目だ。
「しかしそれほどの性能もないだろうに……。軍の連中は何をしているんだ」
シンの眼から見て、今のオーブ軍は総崩れであった。

「統率が取れない！？どうにかしてみせろ！」
階級が一番高かったばかりに。男は、自身の大佐という階級を始めて恨めしく思った。
それなりにでかい顔をしてきたツケが回ってきたのかもしれない。
オーブ軍は統一連合発足時に階級制に若干の変更を加えていた。
大佐。厳つい呼称であるが今の彼にそれに求められる厳格さは感じられなかった。
「えぇい！フラガ准将が出向している時になんという失態か。これでは……」
その後に続く言葉は「私の首が……」だろう。常々、己の保身にのみ脳の大半を
使っているような上官に、部下達はげんなりだ。
彼がそれなりの手際で引いた司令室の後ろでは、今も火の手が上がっている。
大慌てでMSを動かそうとした兵達の多くはそれに巻き込まれて死傷していた。
今も血が流れていると言うのに。所詮、この男の力はその程度。
「なんとしても！なんとしても奴らを駆逐せよ！」
どうやって？兵達は口から出掛かった疑問を何とか呑み込んだ。
考えうる対処策を即興で考案。
可能と思われるものを拙い通信網をフルに使い、伝達していくが、応答は芳しくない。
「何をやっている！」
好きに喚けばいい。皆がそう思っていた。

全く別の指令系統を持って動く部隊があった。
彼らは、カガリ・ユラ・アスハの特命を受けて行動している。そのことを軍部は知らない。
「勝手に動いていいもんかねぇ」
褐色の肌。たくましい筋肉を見せつけながら、男はパイロットスーツに着替える。
同じく、パイロットスーツを着込む女性は、気にした様子もなく答える。
「そう言う仕事だからよ。隊長からの命令でもあるわ」
女の答えに、男は不満げに鼻を鳴らす。
「隊長殿、ねぇ。まあ、あのミラクルマンの実力を疑ってるわけじゃあありませんけどね。
しかし、隊長っつうとあんたのほうが適任じゃないんすかね」
ミラクルマンという呼称、女は小さく笑った。
「ミラクルマン。その通りね。彼の悪運は相当なもの。そして実力も本物だわ」
ロッカーにネックレスをしまい、密封を万全にして準備完了。
先に更衣室を後にした男を横目に捉え、彼女は言った。
「だからこそ、私達は彼に命を預けている。違う？エド」

　海中に沈められたコンテナが、開いていく。姿を現す、人の顔を持つ二機の巨人。
赤と緑。ツインアイの発光が、海底に妖しい揺らめきをもたらす。

「エドワード・ハレルソン。ソード・デュエル……もとい、セカンド・デュエル、出るぜ」
「レナ・エメリア。セカンド・バスター、行きます」
　剣と銃。それぞれの得物を携え、二人は戦場へと急ぐ。



　また動いた。何をするでもなく戦場のど真ん中に立っていたシンは、
通せんぼをするように立ち塞がるMSを、呆れたように見上げた。
「お前、本当になんなんだ？」
MS――ジムは当然答えない。ただ立て膝突いて頭を垂れる。
MSという兵器であることを考えると妙に慣れた人間らしい動きだった。
主を待つ従順な僕といった構図。シンは苦笑する。
「俺をご主人に選ぶなんて、相当馬鹿なんだな、お前」
哀れみを含んだ言葉に、ジムは言葉を返すことは出来ない。だから言いたい放題だ。
「俺はこんなこと、どうでもいいんだ。だからこんなところに立って一歩も動かない。
アスハに頼んでお前に会いに来たのだって、ただの気まぐれで……」
少しの躊躇いを振り切って、シンは言い切る。
「俺は、空なんだよ。分かったら何処かに行くか一人で戦えよ。バカMS」
シンの突き放す言葉に、ジムは動くことで答えた。


　何故この片割れは突き放すのだろう。求めて、求めて、求め続けていたのに。
私には必要なのに、片割れには必要ないのだろうか？認めない。認めたくない。
そんなこと、考えたくもなかった。
　それが「空」だと言った時、自制もせず、拳を突き下ろした。

「な、なんだぁ！？」
突然振り下ろされた巨大な腕に、シンは腰を抜かした。
砕けて飛んきた破片が、シンの頬を切る。
「っ！」
　その鮮やかな痛みが、シンの中で長い間、失われていた感覚を思い出させた。

　それは遠くへと押しやった、炎の記憶。
　
　熱かった。家族とともに逃げたあの山道は。
　熱かった。マユが落とした携帯を拾いに行った僕を吹き飛ばしたあの炎が。
　熱かった。千切れたマユの手は、まだ熱かった。
　
「あっ……ああぁぁ」

熱かった。家族を失って、初めて明かした夜。
　熱かった。力が欲しくて、握り締めた拳から流れる血が。
　熱かった。今の自分が嫌で、変わろうとして入った軍。そこで受けた叱責が。

「うああぁぁあぁぁ」

　地球のコーディネイターと嘲笑われた、その屈辱。理不尽に怒り、ぶつけ合った拳。
その先に待っていた、仲間との出会い。……仲間？
　
　違う。彼らは友だった。
　あの中にあって、彼らだけが、仲間という一種の固定概念とは違う別のものだった。

　そこから続いていった戦いの日々。やがて戦争となってかつてない理不尽が襲ってきた。
それに立ち向かい傷付いて、それでも戦った。憎んだ相手は多く、倒した敵は多すぎた。
届くと思った新世界。
　しかしそれは突如、奪われた。
そこで俺の世界は、終わった。

・
・
・

「ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ！」
　
　違う……まだ終わっちゃいない。
　俺はまだ、あの炎の中にいる。

　熱さの中でようやく感じることが出来た暖かさ。小さな、か弱い生命を護りたくて灯した小さな想い。それを奪った敵と対峙した時に宿った確かな力。戦いの果てに見た真っ暗な絶望。
　自分は、あの時に見た黒い炎の中で焼かれ続けている。

　奥へ奥へと引き込まれていく。
そうしてシンの中で、あの衝動が弾けた。

「………」
　先程までの狂乱が嘘だったかのように、シンは項垂れて動かない。彼を舐めようと迫る炎。
頬を流れる血が、まるで化粧のように鮮やかに映る。その血こそがシンを一瞬の悪夢に引き込み、
閉じ込めていた感覚を引き出した。
「ぁあ、やってやるさ」
炎の中、シンは立ち上がる。忘れていた熱は感じている。
獣のように蠢く炎の中にある死も、確かに知覚している。
「熱さが、残っている間に……」
彼は立ち上がった。
　今の情念が、束の間のものと知りながら。


　そこにあるもの全てを焼く紅蓮を切り裂いて立ち上がる巨人の姿は、荒れ狂う戦場の中にあって異質。
一機のジオグーンが、それに気付いた時には、

　斬。
　
　切り裂かれ、崩れ折れて爆散。


　夜はまだ明けない。しかし、激動に揺れる戦場は、昼間のように明るかったという。



　

かつての主が吼えている頃、それは眠りを妨げられていた。
「本当に、こんなもの回収して何になるんだろうな」
　今では当の昔に実戦を退いた機体、ジンを改造した作業用機。四機のそれが、月面を行く。
「さあな。まあキラ・ヤマトのことだ。アスラン・ザラに対する、復讐だろうよ」
牽引されていくその亡骸は、色を失った灰。
「これで、復讐？」
翼は折れ、立ち上がるための脚も無く。
「……勝つだけじゃあ足りないんだろう。なら何か、皮肉でも効かせてやりたいんだろうさ」
握り締めるべき拳も砕かれ。
「運命と正義。人間が抗えないのはどっちだ？」

　それでも強く引き寄せる運命。

　何かが動き出して、それは停め様も無い強さで他を薙ぐ。



何処から来たのか。その問いに彼女は答えた。
遠い場所から。途方も無く遠い場所から彼女はやって来たのだという。
何故、ここへ来たのかと尋ねると、とつとつと語ってくれた。
　それは彼女達の真実。
私はその御伽噺にも思える話を信じ…彼女の心を見た―。
それのなんと悲しいことだろう。
私を打ちのめした絶望など、彼女達の決断の前ではちっぽけなもののように感じた。
そう。私達はまだ終わってはいない。終末に怯え、挫けている場合ではないのだ。
人々はまだ抗える。抗わなければならないのだ。
　　やるべきことは見えている。
我々は、彼女達と同じ運命を辿る必要は無い。
生きているかぎり、より良い未来を創る事ができるのだ…。


第五話　『暁に咲く』に続く

　期間が空いたというのに短い……。もっと頑張れ自分（汗。
とりあえず大学の後期も終わり、あとは成績公布を待つばかりです。
公布されるまでが長いんですけどね、コレ＾＾；
統計学？なにそれおいしいの？


　蛇足ながら書いておきますと。
このシンはとても弱いです。
長い間、戦っていなかったブランクも大きいので。
その辺りのグダグダを次回は書きたいのですが…書けるかな（ぁ。
それではまた次回で。

乙

>>274
投下乙です
ひょっとしてキラが運命を駆るのか？
確かにアスランへの面当てとしては効果的だ

投下乙です
で、どの機体に誰の魂が入っているのかはまだ秘密なんですよね？

>>276
１話でキラは新型に乗ってたから、薬漬けにしたルナか、ルナに孕ませて人工子宮で
早成させた自分の子を乗せたりして……＞回収した運命

>278
すみません。キラの新型登場はプロローグでした

なんてこった、デスティニーがキラの手に落ちるとは…

作中の補正のせいで欠陥機扱いのデスティニーだけど 実際万能機だよな デザイン的な欠陥なら歴代のガンダムだって相当なもんだし

利用価値はあるって事か

万能は無能

>>281
主人公用の機体ならむしろ欠陥機ぐらいでちょうど良いと思ってる

>>281
お前はこのスレを読んだのかと小一時間(ry
取り回しの悪い対艦刀に大砲、今一使い道のわからないブーメラン兼サーベル、
PSとﾋﾞｰﾑｼｰﾙﾄﾞがあるのにﾃﾞｯﾄﾞｳｴｲﾄにしかならない実体盾装備、短射砲としてしか機能しないパルマ
ＢＲとバルカン以外欠陥だらけの兵装だぞ。それに武装的に万能というより対艦、対要塞装備だし･･･

そもそも万能機というのはプランＡのような(ry

>>284
あの、ぼくのかんがえたですてにーぷらんを提唱しちゃった議長の肝煎りで造られたＭＳだぞ？
欠陥機じゃないわけがないｗ　こんなはずでは。想定外だった。のオンパレードに決まってるじゃまいか

>>284
で、ＶＬをフル活用する為に可能な限り質量を減らし、バランスを取ったのが
デスティニー�Uか。そう考えると、今のシンにはとても扱えないレベルの機体
だよなあ。エミュ子がシンを乗せなかったのも、それが理由なんだろうか。

>>284
＞取り回しの悪い対艦刀
ある意味一番いらん装備だわなw
あれってやっぱり某スパロボのゼンガーのパクリなんだろうか？
あと大砲に関しては百式のメガバズーカみたく超遠距離から雑魚一掃、気づかれたら廃棄の使い捨て方式
でいいんじゃないかなと思った俺

>>287
コストとか整備性とかを考えると、どの道ダメだろう。まあ、ＳＥＥＤにそんな
事を突っ込んでもしょうがないけど

多分パクリだろう。
デスティニーについたのはソードストライクもソードインパルスも活躍したのに後継機につかなかったからじゃないか？
自由も正義もだめだったから折角だしつけてやれってかんじで。

あくまでこのスレでの解釈だろ？ デザイン的に難があるのは他のガンダムも同じだし

まあ種だから深く考えるのはアレかも知れんが

無印なんて水中でバカでかい対艦刀振り回してたし しかも敵が何故か接近戦挑んでくるし

ビームシールドを破壊できる威力があるなら対艦刀にも意味出てくる
ただそれも当らなければどうと言う事はないしそこまで威力もないし
パルマも淫者のサーベルに押し負けるとかありえねー…

負債だけじゃなく作画スタッフも無能なのがよくわかるな

>>290
無印の水中でのやつは水中で使用できる武装が他になかったからだろ。
対艦刀の先端部分が実剣だったからだ使用したみたいだし
まあ、たしかになんで敵が接近戦挑んできたのかは謎だが

そもそも水中で振り回せないだろ 邪魔にしかならん

宇宙に空気ありそうな種世界に突っ込むだけ無駄かもしれんが。

まともに使える武器がナイフと対艦刀と先端ぐらいだったんがっけ？
元々水中戦なんて想定外だろうからしょうがないな

池沼ハルバートンが智将と呼ばれる世界だからな

おみゃーらおちつくにゃ。そろそろ脱線してるにゃ。

あの頃はストライクの必殺技がナイフだと信じて疑わなかった。

インパルスにもナイフあったな ローエングリンゲート戦くらいしか使ってなかったけど。

運命が欠陥機と言われるのは、劇中で活躍しなかったのを受けての事であって、そこに後から理屈っぽい事つけただけの評価だけどな
これで劇中で、和田なみの無双を披露してたら評価は全く違ったものになったのは間違い無い

種死は、キラを大活躍させて他が全部引き立て役をやらされる話なんだから、
そんな事を言い出したらキリが無い。キラが主役だったんだから。このスレは
シンが主役するＳＳが投下されるんだから、シンが活躍する話になるわけで、
当然乗機に対する評価も高まるだろう。そういうもんじゃないの？

ストフリだって割りと欠陥機だろｗ

キラが乗ったから戦えてただけで実際はデスティニー以下の欠陥機だな
被弾0前提とか射角がほとんどないカリドゥスとかドラグーン射出(もしくは破棄)しないと全開機動できないとか
隠者もリフターなくしたら機動力火力がた落ちだし
まともなのはプロビと後継機の伝説だけ。それでも最前線に出たりタイマン張る機体じゃないと思うが

アロンダイトがザンバーみたいにシールドやサーベルごと叩っ切れればなぁ

ヘブンズベースやレクイエム攻略戦では無双並みの大活躍だったがな運命。

あんだけ大回りな武装と高機動なんだから、相手の攻撃を避けて避けて避けて一撃みたいな対要塞だの対巨大兵器の機体なんだろ、運命
ストフリは普通のパイロットが乗れば欠陥かもしれんが、アニメに出てきた機体はキラ用にチューンされた機体だからキラが乗った前提でおk。まあ確かにドラ射出しないと駄目機構は欠陥としか思えんがｗ
隠者はポンポンリフター飛ばしてたがありゃあ高性能なジェットストライカーみたいなもんだと考えれば良いんじゃね
埼玉は元々近接特化+ドラだから万能なんだろ

>>304
いっそシャイニングのフインガーソードをパクれば……
ZZのハイパービームサーベルでも可

確かZZも欠陥機扱いだったななんかで読んだけど

合体変形機構に問題点があるのと（Aパーツの機首部分がビームライフルになるって危険すぎるw）
エネルギーの消費が激しすぎる点だろうね
ハイメガキャノンの威力は絶大だが一発撃ったらほぼエネルギー切れだしな

>>301
運命も負債補正の被害者なのに、シンは擁護されて運命ばっかアンチされるのは納得いかんよな
>>306みたいな事よく言われるが、実際はあの劇中描写に無理矢理理屈つけるために勝手に言われてるだけで、実際はそんな設定欠片もないし
実際、他の再構成ものやクロスものだと、運命はまさに最強の機体として描写されてんのだってあるし
結局のところは作者の胸先三寸だな、まあ負債の場合は一次創作のくせに同人気分でああいうことやられるから始末に負えんのだが

露骨なキャラびいきこそが種死破綻の最大の原因だからなあ

負債お気に入りのキャラを正当化するために最低限のリアリティさえ無視するから


運命が負ける展開でも高山版は評価そこそこ高いのを見るとね

実際、何が目的だったんだろう？
エース相手にぶつけるのなら対艦刀要らないし、対艦用ならビームブーメランが要らない。
多数のMSを相手取るならそれ用の装備が要るだろうし。
万能機だとすると、どれか一個削って他にリソース与えるべきだろうし。

畑違いの議長が監督したのでわけがわからなくて当たり前な気がする

良いとこ取りをしてサイキョー機体を作ろうとして失敗したわけだな

マウス巨大戦車のボディにドーラの８０ｃｍ榴弾砲とＶ２ロケットの推進装置付けたようなもんだなｗ

>>312
基本的には大型MAもしくは戦艦の撃沈用だろ

対MS用にブーメランとライフルを用意しといて
本命の大物に対艦刀やビーム砲を使う

>>312
312氏の話がそのまま答えじゃないのか？

万能装備としてのライフルとサーベル兼用のブーメランでＭＳを相手にして
対艦戦闘を可能にする為に対艦刀を持たせ
エースと戦えうるための機動能力をＶＬで与える

別リソースを与える必要のない万能機を目指した機体、これは本編でも語られてる

真のMSにはライフルとサーベル以外は必要ない！

作品終盤の万能機登場は、他の作品でもあるしな。Ｖガンとか。
種でもストライクのＩＷＳＰとか。
ほぼ活躍しなかった、終盤登場でメインキャラの乗る万能機は心当たりがないけどさｗｗ

でも、Ｖガンだってあの手の強化装備って活躍しなかったと思うけど?
格闘になるとすぐ壊されてたし……終盤登場した見方側万能機（デコレーションＭＳ？）
が活躍できないのってある意味伝統だろ。

ストフリは敵がわだから活躍できたんだよ

富野は厨機体を嫌ってる気がする

運命は武装関係を考えなければ機体そのものは正直ＣＥ最強だと思うよ、武装関係がバランスおかしいけど
どこぞのニートの機体みたいに乗り手依存の避けれれば装甲分割で防御低下してもいいよねってのと違って
機動性もあげるために装甲稼動分割にしても防御低下が最小限に抑えて最高の機動性出せるようにしてるわけだし。
ＶＬに関してもドラグーン使わないとフル稼働できないのと違って最初から全開で動けるわけで

　プラントを地球連合の傘下に入れ直し、オーブを『民主化』し、歌姫の騎士団を消滅さ
せた以上、ネオロゴスの魔女達に課せられた問題は最早、自らの利益や名声を求めず、た
だ全世界に混乱と諍いを生み出し続けんとする『最後の50人』、そして野蛮人であるテラ
ナーをこれ以上宇宙へ進出させまいと暗躍する火星政府の２つだけだった。
　ネオロゴス代表モッケルバーグは、マーシャンの脅威レベルを低と位置づけた。現在の
地球圏に宇宙進出の余力などは無く、地盤を固め直さねばならない時期だからである。つ
まり目下の課題は、プラントを降す為に擬似的な同盟を結んでいた『50人』をどう裏切るか、
であった。長期的協力などは『50人』の選択肢に無い。そして一度裏切りを始めた時は、
彼らの息の根を可及的速やかに止めねばならない。1人残さず皆殺しにする必要がある。
　『50人』は、名の通り寡兵であり、連合軍の物量をもって押し潰すのが最上の策である。
しかし1人1人があらゆる分野に対し極めて高い能力を有し、改ミネルバ級戦艦セクメト
という母艦を持ち、量産型フリーダム4機、そして強化されたストライクフリーダム1機
で武装し、クライン派が情報源として活用していた『ターミナル』と多数かつ未確認の『フ
ァクトリー』を掌握する彼らが相手では、単純に物量をぶつけた所でいたずらに消耗する
だけであり、下手をすると押し潰す前にピンポイント攻撃で逆襲される事は明らかだった。
　無論、物量は必須である。しかしその中核に据える、『50人』に劣らない程の人材が必要
不可欠だった。アズラエルが事実上掌中に収めたシン＝アスカは、まさにその役割を担う
に相応しい男だったのである。人命を救う事を最上の使命とし、比類無き力を手に入れ、
またそれ以外の欲望を持たなかったのだから。

『で？ お気に入りのあの子が立たなくなっちゃったってわけ？』
「詳細については調査中ですが……少なくとも現在は、休息期間という事に」
『まあ、金的のシンじゃ仕方ないわねー』
　ダイアモンドテクノロジー、本社ビル。アズラエルのオフィスにて、グレーのツーピースを
着た少女が、分割されたモニターの右側に返答した。刺し殺すような視線を視界の左端に
向ける。機動兵器部門の長である研究員と、生体ＣＰＵ及びバイオロジーを統括する
主任、つまり社の言わば中核の男2人が、直立不動のまま虚ろな目で部屋の蛍光灯を見上
げていた。さながら死刑宣告を読み上げられる罪人である。否、実際それに近かった。
　モニターの右側に映ったジブリールが、燃えるような赤毛を揺らして鼻で笑う。
『だからあたし言ったでしょ？ あんなね、大量生産された安物に目をかけたって、何時か
は馬鹿を見るって。コーディネイターを使うなら、最初から良い物を選ばないと』
「シンは、スーパーコーディネイターと呼ばれたキラ＝ヤマトに、勝利しました」
『そりゃあそうだけど、その後アスラン＝ザラにやられちゃったじゃない？ やっぱり欠陥
品だったんじゃないのぉ？』
『その辺りでおやめなさい、ジブリール』
　何か抗弁しかけたアズラエルだが、左側に映っていた老女の言葉でそれを飲み込む。

『アズラエルちゃん。シン＝アスカ君の事だけれども……元通りになる見込みは立ってい
るの？ つまり……もう一度、役立つようになりそう？』
「それはほぼ間違いありません、お婆様」
　即答したアズラエルに対し、モッケルバーグは柔らかく微笑んで頷く。
『では、何時ごろ治るのかしら？』
「…………」
　少女の視線が宙を泳ぐ。傍らで立たされる研究員と主任の目も、更に虚ろになった。
『１週間？ 2週間かしら？ 1ヶ月？ 半年？ それとも1年？』
「……起こり得ない状況で発生した事故なので、具体的な数字は……」
『解らない？』
　優しい声に、アズラエルの瞳が僅かに震えた。
『つまりシン君は、貴女の玩具はいつ元通りになるか解らないし、元に戻す方法もまだ解
らない。その上、コーディネイターという種を存続させる可能性のある生殖能力を持つ、
というわけね？』
　老女の瞳が深い光を宿した。何もかも探ろうという、その眼を正面から受けた人間が無
関心でいられなくなる目つき。無意識の内に、アズラエルは執務机の端を掴んでいた。
　モニター越しにジブリールが咳払いする。あくまで悪ふざけの域を出ない彼女と違って、
モッケルバーグの言葉には一片の容赦も無かった。
「は、い……」
『けっこう。シン＝アスカ君への対応については別の機会に議論しましょう。ジブリール、
貴女はＬ９施設にいるんだったわね？』
『え？ は、はい』
　すっかり笑みを引っ込めたジブリールが、急に話題を振られて首肯する。
『代用品の準備を早めてちょうだい』
『ほんとに良いの？お婆ちゃん。機体は出来上がってるみたいだけど、中身が……という
か、アブナイ実験を繰り返した所為で、人格が原型留めてないらしいけど』
『構わないわ。私達が『彼』に要求するのは戦う力だけ。最後の50人を押し留めるための
暴力だけ。それは衰えるどころか、むしろ高められているのでしょう？』
『ええ。これ以上無いってくらい、徹底的に。……解った。それじゃあね』
『よろしく。私からも特に言う事は無いので、通信を終えるわ』
　モニターが消え、少女の顔に影が落ちる。目を閉じ、大きく1度深呼吸した。ややあっ
て、ゆっくりと2人の方を振り返る。
「現在の状況を、把握して頂けましたか？」
　無言で、小刻みに何度も頷く研究員と主任。
「シンの『治療』にあたった2人のスタッフについては、責任を問いません。あれは元々
私が命じた事ですし、それに……」

　一拍置いて、アズラエルは左手を胸に添えた。
「普及型『ゆりかご』は、あと2ヶ月で全連合軍兵士に使われる事になります。この時期
に不具合が発覚するなどという事は、あってはなりません。現在行われている人体実験を
全て中止させ、原因究明に努めてください」
「はっ」
　畏まって頷く主任。彼にしても、今回の事件はショッキングだ。落雷如きで狂うような
人格調整装置など、アズラエルの言葉通り、あってはならない。
「そしてデスティニー�Uの件ですが……」
「サポートＡＩのアンインストールは、適切な方法ではないかもしれません、お嬢様」
　話を振られた研究員が、珍しく遠回しな語調を使った。アズラエルの眼が細まる。
「今は、貴方の好奇心を満足させている余裕はないのです」
「勿論です。私が言いたいのはそういう事で無く、サポートＡＩとして機能している……
あの、『エミュレイター』の影響力が、今や機体の隅々にまで及んでいるという事です」
「つまり？」
　少女の追及に対し研究員は一度言葉に詰まったが、軽く被りを振って頭を上げた。
「サポートＡＩは、デスティニー�Uに内蔵されたニュートロンジャマーキャンセラーと、
メインエンジンに干渉する権限を手に入れています。そう進化し、成長したのです」
　室内に、無音の緊張が走った。其方方面に明るくない主任が、青ざめた表情で研究員を
振り返る。
「ちょっと、待て。それじゃお前、エミュレイターの機嫌次第で……」
「キャンセラーとエンジンを暴走させ、機体を核爆弾と化す事が出来る。何時でも」
「外部からの封印処理は、どうなっているのです？」
「実質的には無意味です。核動力機は万一の場合に備え、パイロットが全てを手動で操作
できるよう、非常用デバイスが設置されているのです。そこを……乗っ取られています」
　沈痛な面持ちで報告した研究員が、更に重々しく言葉を続ける。
「更にこちらは未確認ですが、接続してある機械から軍のネットワークに不正接続した
痕跡も見られるそうです。……恐るべき速度で、自己進化しているのです」
「馬鹿な……コピー元のエミュレイターにだって、そんな事は出来なかった筈だ！」
「サイ＝アーガイルは、元のサポートＡＩを書き換えて融合した際に、何かの突然変異が
起こったのではないか、と推測しいる。調査中、だがな……」
　溜息をついた研究員が、ポケットから出したハンカチで額の汗を拭う。
「お嬢様、エミュレイター自体ラクス＝クラインのコピーです。何をしでかすか解らない
という、非常に愉快な、あ、いやいや！ 非常に不安定な状況でして……」
　主任とアズラエルからの視線に対し、両手を振りつつ訂正する研究員。
「……解りました。では、デスティニー�Uの『調査』を急いで下さい。最優先で」
「ハッ！ お嬢様用のスーツの完成が、少々遅れてしまいますが」

「そんなものは……」
　手で払って一蹴しようとした少女だが、ふと動きを止めて瞑目した。先程の、モッケル
バーグから言われた事を思い出したのだ。役に立たず、危険な要素をネオロゴスがどうい
う風に扱うのか、少女は当事者側として知っていた。
「……いえ、其方もなるべく遅れないように。私からは以上です。仕事に戻って下さい」
　彼女にとって最も近しい2人の男は、同時に深く頭を下げた。彼らが部屋を後にすると、
アズラエルは手元にあるインターフォンのスイッチを入れる。
『保安部です』
「アメノミハシラのサハク代表に通信を繋いでください。2重暗号の、秘匿回線で」

「それで、彼は紛れも無く最強の男になったわけね？」
「理論上はその通りです、ジブリール様……いえ、ジブリール広報。シミュレーションの
結果の上ですが、1対１のＭＳ戦闘で彼に勝つパイロットは、最早地球圏に存在しません」
　壁も階段も天井も白い、長い廊下を2人の男女が歩いている。燃えるような赤毛が揺れ、
胸元が開いたスーツから２つの豊かな膨らみを覗かせる娼婦のような女性の斜め後ろを、
白衣姿の男が歩きつつ説明する。ジブリールの外見に心揺れる様子は無い。欲情するには
余りにも抜け目が無さ過ぎ、凄味があり過ぎる事を理解しているからだ。第一興味もない。
「でも、どうしてそんな風に出来たのかしら？ 最後の実戦では悲惨な事になってたけど」
「それこそ、彼の元の人格が災いしていたのです。本来彼は人類最高の存在となるように
設計されて創られ、成功した唯一の実験体。アスラン＝ザラと相打ちになったり、まして
シン＝アスカに敗北したりする事自体、有り得ない話だったのです」
　突き当たりのエレベーター前に立ち、男がパネルを操作する。
「人格が？」
「はい。この施設に来るまでの彼は、中途半端に人間的でした。時に迷い、時に悩み……
現在はその余分な物を取り除き、モッケルバーグ代表のご指示通りの強化を施しました」
　エレベーターが上ってきて、開く。2人が乗り込むと透明な樹脂製のドアが閉まり、降下
し始めた。ジブリールが微かに笑みを浮かべる。
「要するに、元から人間じゃないのに人間らしい暮らしをしていた所為で、本当の実力を
発揮できていなかったという事？」
「その通りです。他者への思いやり、守るべき者への責任感、友人との絆……生物として
不要なそれらを教えられた彼は、無意識の内にギャップで苦しんでいました。いわば獣が
口枷を填められ、四肢を鎖で拘束された状態で狩りをしていたようなもの……」
「ケモノ、ね。だから自分より強い者も危険も無かった2年間で、衰えきったと」
　エレベーターが最下層に到着した。空気が抜ける音と共にドアが開き、やはり白い通路
が続く。冷たい照明が降り注ぐ中、2人は再び歩き出す。
「実験の数々は成功裏に終わりました。我々は、ユーレン＝ヒビキ博士の偉業、を……」

　男はそこで言葉を止め、背筋を震わせる。自分で自分の言葉に酔ったのだろう。横で聞
いていたジブリールが肩を竦めて笑う。彼は血のバレンタイン前にブルーコスモスに加入
したコーディネイターの科学者であり、初期ブーステッドマンやエクステンデッドの開発
に関わってきた。
　自らを新人類と謳いながら、ナチュラルと変わらぬ独立運動に燃える同胞に失望し、出
来てしまった生ゴミを処理、あるいは再利用する為に力を貸すと公言して憚らないマッド・
サイエンティストである。
「偉業を引き継ぎ、今ようやく、博士が目指した方向へと軌道修正を始めた段階にありま
す。彼はそういう意味で、私達の希望……目指すべき星の光なのです」
「ああ、そう。で、実際彼の性格っていうか、道具としての扱いやすさはどうなのかしら？」
　話の腰を折られても、自分の言葉で興奮する男は機嫌を損ねなかった。忍び笑いを漏ら
し、口の中で何事か呟く。
「……ええ。原則として、安全なエサを与える者には従順ですね。彼を裏切ろうとしたり、
騙して働かせようとすれば……それなりの代償を支払う事になるでしょう。誰であっても」
「見抜く、という事？ それはやりにくいわね……今、会える？」
「勿論！ 今、彼がいる所へ向かっていますので……ただ、いささか無礼な言動を繰り返す
かと思われますので、ご気分を悪くなさらないよう……あ、左側をご覧下さい」
　ガラス張りの廊下に差し掛かる。ジブリールが言われた方を振り返ると、ＭＳが1機、
メンテナンスベッドに横たわっていた。白、青、赤でペイントされ、随所にダークグレー
のフレームが填め込まれたGAT-X105ストライクを思わせる……というより、ストライク
に酷似した機体。
「アクタイオンから軍に渡された機体は、あれかしら？」
「はい。なんでも、デスティニー�Uに匹敵する機体性能だとか。私は専門外なので、詳し
い事は何も。で、彼の使い道なのですが……正直に申し上げまして、防衛任務には適して
おりません」
　下層へと続く階段を降りる中、男が告げる。
「獰猛にして怠惰。まさに人間以上の知性を持つ肉食獣ですので、強襲あるいは奇襲作戦
で最大効果を発揮するかと思われます」
「まあ、それはかえって好都合だから。それより訓練は問題ないの？ 2年間で鈍った腕が、
1ヶ月で戻るとは考えにくいのだけれども……」
　得意げな表情で男は首を横に振る。最下層まで辿り着き、重い扉が開いた。
「それは並の人間の話です。彼は違う。4年前の戦争で、既に戦闘能力のベースは出来上が
っているのです。有害な異物を取り除けば、あとはその驚異的な適応能力で、何処までも
実力を伸ばせるのです。まったく、ラクス＝クラインが何故そうしなかったのか……」
　ブザー音が上がり、男は言葉を止める。ＭＳの足元にあった卵型のシミュレイターがゆ
っくりと割れ、上蓋が立ち上がっていった。

「あーあとちょとだったのに！ 負けた負けた！ 彼は人間じゃないね、僕以上に！」
　唐突に声が上がった。縁に手をかけ、中に入っていた青年が身体を起こす。両脇に控えて
いた保安要員が、斜め後ろからサブマシンガンを突きつけた。乱れた薄茶色の髪、深い蒼色の
瞳、銃口を見遣って愉しげに笑みを零す桃色の唇。
「恐らく、絶頂期のシン＝アスカのデータと対戦していたのでしょう。未だ、一度も勝て
ていないようですが。まあその彼が変わってしまった以上、先程も申し上げた通り……」
「キラ＝ヤマトが、最強」
　ジブリールがその後を引き継ぎ、男が無言で頭を垂れた。彼に視線を向けず、ジブリー
ルは機械から出てきた青年に歩み寄る。ミネラルウォーターのボトルを取り、プラスチッ
クのコップに注ぐ青年を見つめた。
　ザフトに所属していた時と同様、キラは白い着衣を纏っていた。発信機と懲罰用の電気
ショック装置を兼ねた、金属製の白い首輪。実験する際、暴れないようベッドに拘束する
為の金具が両腕、両手首、両膝、両足首に取り付けられた白い拘束衣。
「で……君、誰？」
　コップの水を飲み干したキラが、口元を手で拭ってジブリールに視線を向ける。珍しそ
うに彼女の赤い髪と、開いた胸元を無遠慮に眺め回した。
「貴方の主人よ。そろそろ社会復帰して貰いたくって」
「ふーん。社会復帰活動って、道端のゴミを拾ったり地味な椅子を延々と作ったりするん
でしょ？ 僕、あんまり工作は得意じゃないんだけど……冷たいね、手」
　差し出されたジブリールの右手を取って、キラは軽く握る。
「いいえ、そういうのじゃないの。……あなたの得意な仕事は？」
「ええと、一番得意なのはＭＳを使った殺し合いだけど……ああ！」
　初めて気付いたように、キラは何度も頷いた。
「１ヵ月くらいやってたこのお遊戯って、職業訓練だったの」
「そうよ。これから色々やって貰いたいの。どこかへ行って何かを壊したり、誰かを怪我
させたり、殺したりとか。ＭＳに乗ってね」
　ジブリールの言葉に、キラはいい加減に頷きつつ２杯目の水を飲み干す。
「楽しいと良いなぁ……ま、よろしくね」
　挑戦的な笑みを浮かべ、彼はコップをシミュレイターの上に置いた。

　連合軍が所有するシャトルポートで、シンは手荷物を確認した。元々彼の私物は殆ど無
い。日曜生活品は支給された物を使うし、しいて言えば妹の携帯電話の破片を包んだハン
カチ程度である。
　腕時計に眼を落とした。もう直ぐアメノミハシラからのシャトルが着く。非公式な便な
ので、アナウンスは無い。見送る者もいない。ヒルダ達には、時間を無駄にするなと言っ
てある。背中を丸め、シンは正面ゲートへと歩いていった。

今回は此処までです。

GJ
いやまさかこんな形でキラが出てくるとは
そしてスーパーコーディネーターの持つ能力の解釈もまたすごいね
次も期待して待ってるぜ

GJ!このキラは良いﾗｽﾎﾞｽになりそうだ！

ＧＪ
しかしキラがラクスには無くジブリールには有り余ってるものに目が釘付けですねｗｗ

　野　生　の　キ　ラ　が　あ　ら　わ　れ　た　！

キラｗｗｗ
お前の言ってる仕事は刑務所で囚人がやることじゃないかｗ
このキラは間違いなく石川賢絵の目がグルグル仕様だｗ
ＧＪ！

このキラのままじゃ、ラスボスは駄目だな。
キラのもつカタログスペックを限界近くまで引き出せてるかもしれないけど、
それじゃ結局エミュレーターを超えられてない。

エミュレーターを下してしまった今、キラがラスボス化するには
カタログスペックを超える、あらゆる意味でユーレン・ヒビキを超える必要があるだろう。

>しかしキラがラクスには無くジブリールには有り余ってるものに目が釘付けですねｗｗ

真キラ（仮名）じゃラクスの為に戦いそうにねーなｗ

既にラクスなる存在を憶えているかどうかも怪しいもんだ。
で、当の酸欠ラクスはどうなってるんだろ。
キラがあんなだとすると使い道は……天然人工子宮ぐらいしか……？

つ「ロボトミー」
ピンク色の髪はコーディの支配者として調整された存在に現れる印だそうですね

アズ子専用パイスーの開発も継続って事は
事と次第によってはアメノミハシラあたりと組んでネオロゴスに敵対フラグなのかね

>>336
イヤな印だなぁｗ

乙。

原型残ってないけどキラが再登場。
MSシミュを職業訓練と見抜いたあたり、ただ者ではないぞ。

……しかし、その前の地味な仕事の列挙は一体？

原作より良くなってきているが、あたりまえだけどやっぱり口調がキラなんだよな
俺はやっぱりジブキラコンビよりアズシンコンビ派だｗ

もっとアッシユみたいに壊れたやつか人形になってるかと思いきや･･･なんともいいキャラになったなあ･･･
多少おかしいとはいえ、むしろ強化前より人間らしくないか？w

このキラといい、某クローンに居場所を奪われたキラといい、キラは壊れたほうが素敵だ

クローンスレでやってたブラックｋ７を思い出した

ケイとK7の中間くらいか？

つくづく素材としては最高だったんだなキラって
設定といい、本人のキャラといい
うまく使えば物語を面白く出来たろうに・・

まあここでの展開に期待

>本人のキャラ
そ　れ　は　な　い

最高の資質を持った人格最低野郎って意味なんじゃ

壊れキラがいい感じなのはギャップ萌(？)なのもあるしな
やめてよね状態からなら成長させやすそうだが

GJ!
しかしお婆様こええ！ネオロゴスは伊達じゃないのな。オマケに、これまでモニター越しに洗濯板をからかっていただけだったオッパイボインのジブリール嬢も動き出したし、キラもなんか物凄いことになってるしで、アズ娘とシンの活躍が蝕まれそうだな。

で、 ジ ブ 子 の イ ラ ス ト はまだかね？

……ジ ブ “ 子 ”？

子って年jやめっ踏まっ･･･もっとっああっ

GJ!
キラがまるでニートみたいだ………。

>某クローンに居場所を奪われたキラといい
スレ違いと知りつつkwsk

ジブ姐さんだろ…常考

>>353
ttp://arte.wikiwiki.jp/?LOWE%20IF#x18d73b
ＳＳ倉庫「もしもロウがキラを助けてなかったら」内の『愛の惑星の詩』参照。

再開が待たれる人気作のひとつ…orz

GJ

キラが原作より活き活きとしてるのは気のせいかw

環境が人を作るとは良くいったもんだ。このキラが最高傑作というのも頷けるな。

そう考えると実はクレイドルって元はスーパーコディネーター用の調整機として計画されていたのではないかとも勘繰れるな

エピソード２の戦いは面白そうだな。
どちらの陣営が勝つのかまるで予想がつかない。

ていうか誰かエピソード２を倉庫に上げてくれよ
それがめんどくさかったらやり方を教えてくれ

ラスボスは酸素欠乏症凸inジャスティスグーンＶＳプランＡのガチバトルでしょｗ

>>360
そういえば凸は何してるんだろ？
メイリンと一緒に細々と暮らしてるんなら、それはそれで良いんだけど
虎は連合に捕虜にされてるってとこかな

おばあさまこえ〜！
間違いなく自分にとっての価値しか理解出来ずに子供の部屋の漫画や玩具を勝手に捨てちゃうタイプの女。

ジブ姉ちゃんのキャラがいまいちわからない。
どなたか説明お願いします。

>>363
（　・∀・)。彡○　おっぱい！おっぱい！

アズ子やラクスでは太刀打ちできない存在としか言えないぜ＞ジブ姐



胸の大きさ的な意味でな！
おや？ 日付が変わったばかりなのに誰かが来たようだ

俺の妄想だとこんな感じ
http://www.hsjp.net/upload/src/up12362.jpg

キタｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

>>362
シドニィシェルダンのゲームの達人の主人公みたいだな。
会社経営で金持ち生活最高という自分の価値観にしたがって、画家の道を歩む才能ある息子を、画商を買収して画家として再起不能にしたりしてたｗ

それはそれとして>>366キタコレ

>>366
お見事です。素晴らしいです。

こんなにワクワクするネット小説は久しぶり。
ネオロゴスと最後の５０人のバトルロワイヤルが開幕するとは。
最初に殺られるのはどいつだ！？

エピソード�Tを見る限り、誰が死ぬかを楽しみにしてると期待外れになりそう
だがなあｗ

>>366
出来ればもう少し長持ちする場所にうｐしてくれるとありがたい…

>>284
＞PSとﾋﾞｰﾑｼｰﾙﾄﾞがあるのにﾃﾞｯﾄﾞｳｴｲﾄにしかならない実体盾装備

(´・ω・`)。oO（ビームシールドではビームは受けられないってのは、もう誰も知らない設定なんだろうなぁ）

>>373
デストロイのビーム攻撃を普通にビームシールドで防いでるけどね

>>373
じゃあビームシールドが意味ないなｗ

ビーム同士は干渉しないって設定は、嫁補正の前に消えました

視覚的に、ビームシールドはビームにこそ強力な防御性能を発揮し、実体弾には
結構脆弱ってイメージがあるな。

右手に大剣持ってるからバランス取るために左腕に実盾装備しました


まあ実際は見栄えがいいからじゃね？

あと、あれだ。

シャイニングフィンガーの存在意義が最大の謎。

>>373
初耳なんだが･･･最初っからガンガンビーム防いでなかったか？

>>376
種のビームシールドはUCみたくビーム使ってないから(ｱﾙﾃﾐｽ5傘の応用？詳細不明)その設定は関係ないよ
ビームシールドってのはあくまでも通称。もしくは作品外での呼称

>>378
アロンダイトはだいたい両手持ちしてたと思うが･･･

>>380
光波防御帯の劣化版ってのは、ビーム防いだツッコミに対して付いた後付け
運命のシールド、隠者のキャリーシールドが消え設定の名残り

これまでつちかわれてきた、種死流解釈術を持ってすれば、ビームシールドがビームを防ぐがごとき設定の矛盾なぞ、無きに等しい
つまり、ビームシールドとは！
ビーム博士が開発した、謎エネルギーによるシールドなんだよ！

インドにビームという名前が本当にあるから困る

お前ら本当に好きだなこの話題、ご丁寧に蒸し返してる馬鹿がいるし
正直いい加減他所でやって欲しいんだが

>>372
わりかし長持ちしそうなとこ選んだつもりなんだけど…

どっかいいとこないかなぁ？

保管庫のアップローダーは？

>>384
散々デスティニーが欠陥機だと貶されてるから、シン主役スレでくらい自分の意見を
心置きなく主張したいんだろう。ただ、このスレでは既にデスティニー�Uが市民権を
獲得しているんだがな。

これが再構成やクロス物だったら、本来の運命でも存分に活躍できたり、もしくは他作品の技術で魔改造できたりするんだけどね
ところがこのスレのようなアフター物だと、最醜回の圧倒的敗北が前提になってるから、なかなか扱いづらい
某超右寄りアフター物で、種死における運命はラクシズによるウイルス攻撃で本来の性能をほとんど発揮できていなかったてのは、笑えると同時に結構上手いと思ったが

あったあったw
本編の演出ミスを上手く利用してて成る程と思ったわ

＞演出ミス
確か最終戦で、核動力なのにパワー切れ起こして隠者に負けたとこだっけ？

>>388
しかもエピソード�Uを読む限り、基本的にキラが最強らしいな。処置にしても、
強化っていうか本来の姿に戻したぽく書いてあるし。出来るだけアニメ本編に
沿うつもりなのかね。

フリーダム受領する前の、虎がキラのことをバーサーカーと言ってたころの戦闘力
に戻したんだろうな

キラが乗る予定の機体がストライクっぽいのも何か関係が？

機動戦士ガンダムSEEDSPIRITSが始まったと聞いて飛んで来ました

>>391
前からそうだろ、アフターなんだしなにより楽しめる良作だから文句ない

アニメ本編に沿いながらも、ここまでストーリーを面白くできるGSC氏はとてつもなく偉大だと本気で思う。

GSC�Tで∞正義がデュエルカラーになったけど、ペイントってなってるから塗ったんだろうか。
PS装甲だから電圧調整でカラーリング自由な気がするんだが。

カラーリング変えたのって、やっぱライバル意識かな。アカデミーの時、アスランに
首席を取られたってエピソードがあるらしいし（イザークは次席）

突き抜けるだけ突き抜けて最強になったシンと、戻すだけ戻して最強になったキラの対比がｲｲ
野生のキラならコーヒーにもいたがあっちとは違う良さがあるな
今後はミナ様のもとでリハビリするシンが、ミナ様の用意するメニューにヒィヒィ言うわけですね

最強の条件って力があれば良いだけじゃない
そいつの業に対する意思が最大の決め手のような気がする

GSC氏の作品こそシン系SS最強だ！

あんまり持ち上げると変なの来るから程ほどにな。

間違っても他スレで宣伝とかしないでくれよな。

シンとキラはしばらく共闘しそうだね

エミュ子のスペックを落として簡易量産型が作れないかな？

エミュ子が頭抜けてるだけでもう支援ＡＩできてるじゃん

モビルドールみたいな感じを想像してた

ネオロゴスの幹部会議を見て、アーヴの王族会議を思い出してしょうがない俺が居る

アーヴは今でこそ帝国だけど、起源は商業国家だからな。
商人同士似たもの同士なんじゃね？

僕は君達が書き込むまで保守することをやめない！

キラ（真スパコ）とシン（狂英雄）の差が今更ながらに理解できた

キラ（真スパコ）：人間というＯＳで「戦闘ソフト」を最速最高の状態で起動運用する為に他のソフトを削りまくって最適化したハイエンドモデルのスーパーコンピュータ
シン（狂英雄）：生存に必要なもの以外全てを取っ払って戦闘ＯＳを運用する高性能コンピュータ

なんだな
人間じゃなくなってる分、人間のままのスパコディよりやや強いんだな

キラは最高の『人類』だからな。人類の枠ぎりぎりまで強くはなれるけれども、
それ以上には行かない。狂ってる時のシンは人間ですらない訳だ。

シンに狂ってる時の力を取り戻して貰いたい気持ちはあるが、都合良くオンオフ
出来るのも冷めるというか、萎えるというか。しかし仲間だったドムズとも離れ
離れになったようだし、エミュ子入りの運命�Uは動かない。どうするんだろうな。

＞シン（狂英雄）：生存に必要なもの以外全てを取っ払って戦闘ＯＳを運用する高性能コンピュータ

ここから脳味噌だけの半機械化生命体にすれば更にパワーアップ！！

ゾンダーメタルでも取り付けてみますか？

マモーだろここは、ＪＫ

くふふっ、僕は僕はねぇ

Drクエーサー…
元ネタわからんか(･ω･`)

>>410
よく誤解されてるけどキラは「最強の人類」じゃないよ。
ヒビキ夫妻の遺伝子を上限に近い能力でコーディネイト
する事に成功したってだけ。

>>416
じゃ、一応人類としての最高峰っていう理解で間違っていないように見えるが。
人類の範囲内で、最も優れた個体っていう風に言い直した方が良い？

>>415
パルスに匹敵する寝たがりロボットを引き合いに出すなｗ

最近更新が遅れがちで申し訳ありません。日曜日には投下できそうです。

>>417
ヒビキ夫妻から生まれる遺伝子の範囲内で最強の能力値ってだけ。

>>420
わかった。あなたの認識は否定しない。

>>419
まったりと楽しみにしてるですよーｗ

ぶっちゃけスーパーコーディネイターってのは設計図通りに生まれてくるってだけ。
普通のコーディネイターの皆さんは母体等諸々の影響で
全て遺伝子調整が期待値通りに発現するとは限らないが（髪の色が違っていたりとか）
ヒビキ博士は人口子宮でこの問題を解決。
カナードが「失敗作」ってのは能力の優劣じゃなくて予定よりもムラが有ったって事だろう。

設計的には努力の嫌いな天才が生まれるはずが、設計よりも向上心やら野心が
在りすぎたんで「こりゃあ失敗作だ」となったわけだな。

>>415
Ａ−Ｑなんて分かる奴が今時いるのか疑問だぜ

>>424
普通は成功だよな､これ
寧ろ想像以上の結果……あぁ､だから失敗

カナードそんなに強くないよ
劾＞カナードだから

>>421
>>420じゃないが横から解説
キラは市販のパソコンを限界までスペックアップしたのに近い
元の箱(ヒビキ夫妻の遺伝子)はそのままだからいじるにも限界がある
キラは確か人類最高峰の才能は持ってるんだけど元々最高の遺伝子を持ってる受精卵をコーディネイトした場合は負けてしまう
こんな感じのことはジオン氏もラストで言ってた

つーか同じ霊長類ヒト科の遺伝子を限界まで強化するんならたいして変わらなくネ？
コーディーとして改造する時点で元の遺伝子とは完全に別物なんだから。
遺伝子自体の限界値って個人で違うものなの？

言い直す、コーディネイトする場合の限界値ね

遺伝子云々はさておき、再登場したキラは見掛け倒し、出落ちで終わって欲しく
ないというのが正直な所。ストライク系に乗るみたいだし。

キラのラスボス化は流石にどうかと思う

>>427
千葉が劾は強い奴と戦う場合は必ず勝てる状況を作り出してからしか戦わないって言ってた

なら俺もそうだｗ

日曜の更新が待ち遠しいぜ
早く戦争にな〜れ！

>>432
逆シンスレ住人としては信じ難いかも知れんが、このキラって味方なんじゃね？

アズ子をびびらせた婆ちゃんの老獪な采配に期待したい

現状は目的一緒だし味方だよな

>>436

格ゲーの２作目で前作のボスが使えるようになるのと同じか。

誰にだって牙を剥くんだから味方にだって剥く、そんなのは仲間と呼ばない
せいぜい協力者もしくは敵ではない

例えとして正確じゃないかも知れないが共闘してた頃のサビーネとキンケドゥくらい微妙な関係かな？

キラ→シン、シン→キラってどんな感情を抱くかな？
キラは英雄だったころシンにライバル心燃やしたりするかな？
模擬戦やったりしてガッカリして興味なくすとか、逆に力取り戻させようと躍起になるとか

英雄だったころのシンならキラでも問題ないだろうけどただの狂人になった今ならどうだろう？
やっぱり例外なく助ける対象なのか、それともさらに狂人から人へと戻ってしまうのか？

シンの家族を殺した事、このキラは覚えてるんだろうか。覚えてるとすれば、
どう思ってるんだろうか。ＧＳＣ氏の方ではキラが殺した事になってるので、
その辺りの絡みも欲しいところ。

能力が強いのは良いとしてキャラ位置的には「またアンタか」とか言われるような
噛ませ犬に近くなった気がするな

まぁ簡単に言えば、マトリックスの仮想世界の中の
シン＝ネオ(スミスｼﾞｬﾅｲﾖ)
キラ＝エージェント
みたいなもんじゃね？
エージェントは仮想世界の容量の範囲で最強だが、
ネオは容量を超える事が出来る。

ＧＳＣ氏の解釈だとそんな感じだな。実際は>>428あたりかも知れないが。まあ、
アニメ本編で問答無用で最強で、誰も勝てないように設定されてたから、体感的な
理解は>>445の方が適切かも。アニメ本編を引き継いでるＳＳだし。

原作ではシンはキラの尻友達２号にされてしまったからな。orz

尻友達ってヤメロｗｗ安心するんだ。この新（真？）キラはちゃんと異性に興味を
持ってるみたいだから。

キラもむかつくけど
アスランはもっと腹が立つ原作でもこちらでも嫌いだ

だからといってヘイト（笑）は勘弁な。読み手の過剰な自己投影は厨臭さの元だから。

読者がヘイトする分には良いんじゃないの？作者がヘイトしなけりゃ

シン好きの俺としては最近シン厨は他キャラ叩きが激しいって非難されてるんでそういうの控えて欲しいなあ・・・

>>452
ここのＳＳ書いてる作者氏に、キラを早く元の良い子に戻してくださいって
頼むのか？

そういう書き込みは控えてくれってことだろ

いや、でも作者の方に頼んだ方が良いよ。こういうシーンは止めてくださいとか、
○○をこういう扱いにしないで下さいとか。ＳＳ投下されると色々盛り上がるから。
シン厨を非難する連中が此処に乗り込んできて荒れるのも嫌だし。

各々自分の書き込みを客観的に読み直してからレスすりゃいいんじゃね
俺はＧＳＣ氏には自分の好きなように書いて欲しいし、変にそういうとこ
歪めて欲しくない

>>455
は？お前は一体何様のつもり？
マンセーしろだなんて言うつもりはないが作者の書くSSが嫌ならこのスレからでていけよ
キャラ厨どものイザコザにキャラ厨でない読者と作者を巻き込むな

>>452
どうせ文句垂れてるラクシズ厨の連中が
自分達を叩くのはシン厨だという被害妄想に取り付かれてるだけだろ。

>>455
要はラクシズを酷い目にあわせないでくださいって言いたい訳でつか？

スレタイからしてシン厨の溜まり場にもかかわらずここのラクシズは扱い良いだろ

GSC氏の作品が好きだから居るだけだぜ？
ラクシズやらシン厨やらの論争は他でやってくれ。

>>455
ここは作者が書くSSを楽しむ場所であって、テメエのリクを聞く場所じゃねえ

>>462
うだうだ言わずに純粋に楽しもうって事か？

SS投下でまず楽しんで、
次にレスをツンデレ、ヤンデレに脳内変換してレス楽しんでる。

そうして最後に残るものはプランＡへの愛と言う訳だな。

>>465
Gカイザーもだ！

>>466
お嬢様専用パイスーも付けるぜ

>>467
金的を忘れるなんて！

ベル子だろjk
ただ今回も目立たないだろなあ

ルナ…

>>465-470
じゃあお前らを尻目に俺はミナ様に尽くしてきますね

もしもGSC氏のシンが姉弟スレのシンたん10才だったら

>>472
ネオロゴスがシンたんに萌える女性陣の集団になります

＞473
なんか、背後から物凄いプレッシャーが・・・

>>472
ヒルダ達ドムトリオが時に厳しく時に優しくシンの成長を見守る保護者になるんですね、わかります

七子の名前が出て来んとはな・・・やれやれだぜ

やっぱこのスレ最高だよ

アフター物だからオリキャラが出るのは仕方が無い、と「納得」はできるが、
大量に出てきてしかも活躍しまくるオリキャラにまで人気が出るってのが、
同じＳＳ書きとして驚きだ。

原作の内容ゆえかもね。

>>478
そしてその人気キャラクターには名前が無い

>>480
なのに一部にはイラストも付いている

ま、荒廃した田畑だけが残されてるわけだしね

荒れた土地では案外良いサツマイモが育つものだよ。

日本人はやせた砂地に生えた松を昔から白砂青松と呼んで（ｒｙ

オリキャラの人気の秘密？
簡単だ。
基本言動が、反ラクシズに走ってるから読者も共感してるんだよ。
アズ子が「ラクスお姉様ぁーアズ子御奉仕しますぅー」とか云ってたら絶対人気なんか出ない。

人気のある種SSはなにもかもラクシズ叩きと繋がっている

>>485
原作版ラクシズには共感できるところがまるでないのがダメなんじゃね？

ここのＳＳ見て何もかもラクシズ叩きと繋がってるからなんて言うのは頂けんな
渋い脇役だから格好良いんだよ、本編には一人も大人がでなかったからな

>>485
お前はGSC�Tをもう百回ぐらい読み直してこい

原作にはまともなキャラクターがいない。
ならSSを書くとき、どうするべきか？

・原作キャラをまともにする
・まともなオリキャラを出す
・書かない

今日は更新日！

ＧＳＣ氏はキャラ改変に消極的というか、あくまで原型を保たせようとするよな。
今回のキラも、デュランダルに「傲慢だね」って評された事を反映してるのかも。

あと、オリキャラの基本言動が反ラクシズってのは納得できんな。アズ子も50人も、
自分の目的の為に善人のラクスを利用したじゃないか。アズ子がシンに対して反
ラクシズ的な言葉を吹き込んだのは、シンをネオロゴスの味方につける為だし。

>>490

ここでいう「反ラクシズ」とは政治的な意味じゃない、アンチ派が読んで嬉しい言動という意味。
敵対しなくても、キララクを愚者として上から目線で見下すのも入る。

>>491
それはオリキャラの立場の問題だろう。だってネオロゴスって金儲けの理屈で
動くから、自由と正義、世界の平和を訴えるラクシズに対しては冷笑的になるし、
50人は周り全ての破滅を望んでるだから、美しい言葉を聞いたって嫌悪感しか
覚えない。ラクシズ自体だって原作より改悪されてるわけでもない。

ラクシズに共鳴しないオリキャラを出した時点で反ラクシズ的だっていうなら、
それ以上の反論は出来んが。

それこそ、原作通りに書いたらヘイトって奴だろ。
奴らが余りに電波で普通の人間に理解できる言葉で喋ってくれないから、
彼らに共感しないオリキャラ出せば、上から目線で見下すか、呆れるか激怒するキャラにならざるをえない罠。

>>485>>491
それが二次創作の通常需要ってのも作品としてキャラとしても原作ってその辺どうよ？　とは思うな
ある意味、負債はとんでもないものをつくってしまったのかもしれませんね

話題性には事欠かなかったよな。最終回終えてかなり経つのに、二次創作スレがこれほど盛り上がる
ような作品はそう無い。ＳＳってのは原作があって成り立つわけだから、ある意味では負債に感謝しないと
いかん。種死が無ければ、アズ子も７子もベル子も生まれなかったし、ＧＳＣ�Tは投下されなかった。

早いとこではもう春休みに入ったのか･･･

>>492
アズ子の場合は個人的な怒りをラクスに抱いていたんじゃないか？
第何話かは思い出せんけど、「ざまあみろ、ラクス・クライン！」とか言ってたような

あとGSCＩで一番ラクシズに期待していたのは他でもないシンだったというのが皮肉ではある
「あいつらなら、平和な世界にしてくれるかもしれないと思ってた」

反ラクシズ

広義・ラクシズをマンセーしないこと

狭義・ラクシズに正面から反発ないし反抗すること

意味をどっちなのか確定しないと話し合いにならんね

それって広義だとしても最早話し合える余地が向こうさんに残ってないのではなかろうか？

ジエッジとかだとラクシズにもシンにもフォロー入ってるよな。

結局反対者が満足する為には、ラクシズ主役のＳＳしか無いんじゃないかなあ。
勿論、ここだとパーフェクトにスレ違いだが。しかし、ここのシンがそうされた
ようにキラが金的食らったり、一般兵からネタにされたり、いきなりパワーダウン
して凡人になって戦力外通告受けたりといったイベントに、ラクシズのファンが
耐えられるかどうかは……

原作終了後のラクシズ主人公で政治劇とかならうまくやれそうな

>>502
それも大幅なキャラ改編かオリキャラ参謀が出さないと即行ラクシズ失脚だから反対者は満足できないだろ

まとめから来ますた

GSC氏には感動しました。半端で停まっている作品が多い中でちゃんと完結させていて、且つ面白いとは・・・ﾊﾗｼｮｰ！。

あと、Gカイザーはどんなカンジなのか何方か教えてくださいな。

私的イメージだと、武者MK-�Uとﾏｼﾞﾝｶﾞｰ足してデス�Uカラーリングした様なのしか浮かばないんで・・・
妄想力が足んねぇw

>>505
運命�Uカラーだとは想像してなかったな。どっちかってーと日本のパトカー
ぽい色合いを思い浮かべてたよ。目の色も運命�Uと違って緑らしいし。

そういえばシルバーでしたっけ

俺の中ではこんなイメージ
ttp://homepage1.nifty.com/hinatatei/himukai/diary/050525g01.jpg

それGガイガーww

>>508
そうそうこれ……って肩に新幹線突き刺さってますけどｗ両膝ドリルなんですけどｗ

>>508
いつの間にかＧカイザーがキット化ｗｗｗ

>>508
うわー、すごく納得しちゃいましたー

>>508
おお。俺のイメージそのままだ

研長｢お嬢様〜！Gカイザーの追加武装が完成しました！｣
梓子｢どんな武装なの？
巨大ハンマーと・・・マイナス・・・ドライバー？｣

「ストライクアドバンス……開発チームは、単にストライクと呼んでいるそうだ」
「またストライクですか？」
「アクタイオンの象徴だからな。元を作ったのはオーブのモルゲンレーテだが、あそこは
ストライク……もといＧＡＴ系のリメイクで息を吹き返したんだ」
　ライプツィヒ・ラボの休憩室で、研究員の後輩がＰＤＡのディスプレイを覗いていた。
アクタイオン・インダストリーが連合軍に売り込んだ新型の詳細情報が映し出されており、
機体の映像が添えられている。白、青、赤でペイントされ、全身の各所をダークグレーの
外装フレームで補強した、その姿。
「105そのものですね。キラ＝ヤマトが初めて搭乗したＭＳ……」
「軍や企業の中には、彼が只の学生だった事を疑っている者がまだ多くいる。それくらい、
ストライクが挙げた戦果は凄まじかった。……伝説的といって良いかもしれん」
「伝説、再びってとこですかね」
「そういう宣伝効果も狙っているんだろう」
　後輩の言葉に頷いて、研究員がＰＤＡを操作する。機体がフレームだけになり、各部に
線が伸びて様々な数値が表示された。
「武装は換装式でなく、固定。ビームライフルと２本のビームサーベル、頭部と胸部には
機銃を２門ずつ。左手にはシールド。……シンプルだな」
「基本性能はどうなんですか？」
「まあ待て……そうだな、これは……」
　低く唸った研究員がキーを叩いて次々に表示を変え、時折１つ前の画面に戻して数値を
比較していく。丁度１分後、大きく息を吐き出して瞬きした。
「ストライクと銘打ってはいるが、似ているのは外側だけだ。中身は寧ろ、俺達のデステ
ィニー�Uに近い。派生機……いや、一部を切り取って言えば改良機だな」
「基幹技術はこっちの物を使ってるって事ですか！？」
「ああ。ヴォワチュール・リュミエールとか、ライフルとサーベルのエネルギー収束技術
とかな。飛行能力こそ無いが、こいつのスペックなら単なる『跳躍』で殆ど事足りる」
「信じられない！ そんなの盗用じゃないですか！」
　後輩の怒りに、研究員は彼の方を振り返った。唖然とした表情でしばし見つめていたが、
ややあって頭を振る。
「そうか。お前大学出て直ぐ、俺の部署に来たんだっけ。じゃあ知らないな」
「……何が、ですか？」
「技術とかの特許は、ネオロゴス系企業全体で維持してるんだ。つまり、一社で飯の種を
抱え込むなんて無理なんだよ。アクタイオンはウチの技術を使えるし、逆も然り」
「そ、そんな事できるんですか？ 知的所有権の問題とか……」
「非常事態下、だからな」
　いわゆる成績優秀者として就職してきた後輩は、研究員の言葉に首を傾げる。

「ニュートロンジャマーによって引き起こされた災害に加え、ユニウスセブンの片割れも
落ちた今となっちゃ、企業間の公正な競争なんてやってる場合じゃない。談合でも何でも
良いから、とにかく雇用を維持しろ……今の政府はそう言ってる」
「それは聞いた事ありますけれど……」
「エイプリルフール・クライシスもブレイク・ザ・ワールドも、ネオロゴスの婆さんズに
とっちゃ、ビジネスチャンスに早変わりするのさ」
　肩を竦め、研究員は口端を吊り上げて皮肉気に笑う。プランＡやＧカイザー開発に燃え
る、あるいは萌える普段の彼とはまた別の一面を見せられ、後輩は曖昧に首肯した。
「もし興味があるなら、ウチのライブラリで調べてみろよ。ネオロゴスが……おっとっと、
連合が地球上のどのエリアをどういう風に復興させているか。もちろん仕事の後で、な」
　研究員はそう言って、休憩室の窓の向こうを見遣る。後輩もそれに倣う。グレーと
ネイビーブルーの痩躯にほっそりとした狗面を持った、制式量産仕様のベイオウルフが全身を
アームとケーブルで接続され、ツインアイが青白い燐光を放っていた。

「シンの訓練データを、其方に回せと？」
『サハク司令官サマにお願いすれば良かったのかも知れないけど、瑣末な事なんでね』
　アメノミハシラにて。軽装パワードスーツのヘルメットを脱いだエコー７は、若干眉を
顰めつつ通信モニター越しのヒルダに応対していた。彼女の背後では、同じようなスーツ
を着た実働部隊員が、訓練施設の壁に凭れて座り込んでいる。負傷のリハビリの為に一般
訓練に参加したエコー７だったが、自身の権限を使ってトレーニングメニューを強化した
のだった。訓練用の弾丸が装填されたサブマシンガンのセーフティを確かめる。
「私がシンの再訓練を担当するかどうかは定かでありません。ＭＳ戦は専門外ですし、彼
に白兵要員としての訓練が必要かと訊ねられれば、別に……」
　常に探るような笑みを浮かべるヒルダ＝ハーケンを、エコー７はいまいち好きになれな
かった。ファッションの為だけに眼帯をして戦闘に臨むのは非効率的である。仮に視界を
遮らないように作られているといっても、余計な事をするべきではない。
　ヘルベルト＝フォン＝ラインハルトとマーズ＝シメオンを組み込んだ三位一体のフォー
メーションは脅威であり、恐らくＭＳで彼らと立ち会えば勝機はないという事実も、ロン
ド＝ミナ＝サハクの懐刀としては面白くない。彼らは結局の所戦いたいだけ―もっと言え
ば、よりシビアな環境を己のスキルで愉しみ、ついでに報酬を得られる格好の遊び場に居
続けたいだけ―であるというのが、エコー７の認識だった。
　シン＝アスカに起こった変化を知った時、彼女はまずヒルダ達の行動を疑ったのである。
『シンが復帰した時、どの程度の実力になっているかを知りたいんだよ。解るだろ？』
「どうでしょう？ 配置を変更されているかも知れません。シンは貴重な戦力ですから」
　無いと解ってはいるが、腕を組んだエコー７は素っ気無く答えた。顔を逸らし、肩を揺
らして笑うヒルダが流し目を送る。

「とはいえヒルダ、貴女の要求は合理的です。訓練の担当者に提案しておきましょう」
『どーも』
　砲撃戦に優れ、重装甲と高機動性を併せ持ったドムトルーパー３機は、接近戦に強いデ
スティニー�Uの援護に最適だという事も解る。ドムのデータを手に入れシミュレイターで
『試乗』を行った時、エコー７には機体の制御が精一杯だった。
　だからこそ軽薄で、堕落したフリをし続けるヒルダと彼女の仲間が気に入らないのだ。
「承りました。では、こちらも任務中ですので」
『はいはい、お邪魔し』
　言葉の途中で通信を切断したエコー７は、へばっている隊員達の方に向き直る。
「どうやら貴方がたには、基礎的な訓練が不足しているように思われます。索敵行動は精
度が劣悪で、確認頻度も低い。会敵時の反応も哀れなほど鈍い。次の模擬戦でその部分を
入念にチェックしましょう」
「いや、ちょっとエコー７、あと５分休もう」
「なぜですか？」
「な、なぜですかって、え、本気で今から始めるの？」
　会話を続けつつも、エコー７が３つのカメラアイが三角に配置されたヘルメットを被り
直そうとした時、ステーション全域に放送が入った。
『14番シャトルがＢポートに接近。当該ブロックの通常通路を封鎖』
「休憩します。リハビリ中なので」
　一方的に通告して訓練施設を後にするエコー７に対し、力なく敬礼した隊員の一人が
無重力に身を任せる。
「本当にリハビリ中なんですか、彼女」
「自己申告では、そうだな」
「でも、どうしたんでしょう？」
「14番シャトルにはシンが乗ってる筈だ。司令官に何か言われてるんじゃないの？」

『シン！』
「な、なに？」
　ハッチが開いてタラップが降りる。与圧され直したドックに足を踏み入れたシンは、ま
ず自分の名前を呼ぶ大声に顔を上げた。目の前のドアがスライドし、銀髪のおかっぱを
揺らす男が流れてきた。
「イザーク？」
「シン、今回の件で気に病む必要はない！ 俺はお前がインパルスに乗っていた時から知っ
ている。こんな所でへこたれるお前じゃない」
　再び顔面を横断する痕を刻まれるに至ったイザーク＝ジュールが、暑苦しくシンの手を
取って握手する。ドア口に立ったディアッカ＝エルスマンが額に手を当てて頭を振った。

　隣で片手にＰＤＡを持ったシホ＝ハーネンフースが、小さく溜息をつく。
「良いかシン、くじけるんじゃないぞ。俺に出来る事なら何だって手伝ってやる！遠慮無
く言え。完全復帰する前に、俺の隊に入るのも悪くない！」
「う、うん。そうかもな」
「それだけだ！ じゃ！」
「え、それだけ？ ちょっと、ジュール隊長？」
　一息で喋り終えたかのようなイザークは、入ってきたのと同じ勢いでドックを飛び出し
て行った。肩にぶつかられ、綺麗に一回転したディアッカが無重力空間の壁に降りる。
慌ててイザークの後を追うシホの背中に苦笑いし、壁を軽く蹴ってシンに近づいた。
「……相変わらずだな、イザークは」
「お前みたいなってワケじゃないが、奴も色々悔しい思いをした事があるんだよ。だから、
ひとこと言いたくなったんだろ。悪いね、騒がしくて」
「そんな事」
　ディアッカに首を振るシン。目元には依然暗い影が落ちていたが、唇は久しぶりの笑み
を形作っていた。
「まあそれはそれとして……残念だったな、シン。色々と」
「残念っていうか、そうだな……こんなもんかって思ったよ」
「ん？」
　首を捻るディアッカ。シンの笑みが自嘲のそれに変わった。
「いや。結局、エミュレイターと戦った時の俺は……その、無くなったんだなって」
「んな事ぁわからないだろ？ 今のお前は病気なんだって聞いたぜ」
「確かにそうかも知れない。けど俺の実力って事だけを言えば……」
　視線を落とし、シンは自分の両掌を見つめる。
「今のが、俺の本当の姿なんだって。もう、今までのようには戦えないって」
「シン……」
　ディアッカが眉根を寄せる。シンの心深くに宿る本当の望みを感じ取っていた彼は、そ
の苦悩を推し量る事が出来た。
「……キラみたいに、俺は強くなりたかった。ラクスのように、何か喋れば皆が平和にな
るようなカリスマが欲しかった。アスハみたいに、沢山の人を守る権力が欲しかった。ア
スランみたいに、どうすれば一番得をするか解るような本能があれば、皆が幸せになれる
ように出来る……全部じゃなくて良い。どれかひとつでもあれば……あいつらに及ばなく
ても、何かそれに近いものが俺にあれば……」
　両手をきつく握り締め、シンは目を閉じる。
「俺にはどれも無い。無いからあいつらを頼った。『改心』して従った……って言えば謙虚
に聞こえるだろうけど……アテにしただけだ。手に入ったと思い込んだキラみたいな強さ
も、今は……無い」

　肩を小刻みに震わせて、シンは笑う。咳き込むようにも、嗚咽を堪えるようにも見えた。
口を開いた事で、胸の中で押さえ付けていた不安と悲しみがこみ上げてくる。
「ディアッカ、俺は……ッ俺は、こんな程度なんだと思うよ。でなきゃあ……自分を負か
した奴らに、あんな簡単に従うわけないだろ？ 俺はさ、結局ブッ！？」
　言葉は最後まで続かなかった。ディアッカの両手がシンの頬を挟み込み、唇から歪な破
裂音が上がる。
「っな、何すんだよ！」
「悪い悪い。ちょっと苛々して」
「い、苛々って……ごめん」
　更に落ち込んで、シンは意味も無く荷物のベルトを弄くる。確かにディアッカにとって
何の関係も無い話だったのは事実であり、同性から延々と泣き言を聞かされるのは鬱陶しいに違いない。
「だってさ、お前が嫉妬してる奴ですら4人がかりなのに、どうしてお前は1人で対抗し
ようとするんだよ。お前は何者だ？ 少年コミックに出てくるラスボス的な誰かさんか？」
「……違うけど」
「単なる人間だろ？ しかも色んな奴の世話になってんだろ？ なあシン、お前はどう思っ
てるか知らないが、ザフト抜けた後のお前を……」
『ディアッカ貴様アァ！！ 何時まで油を売っている！ 出発するぞ！』
『ジュール隊長、濫りにステーション放送を使わないで下さい！』
　ディアッカが続けた言葉は、イザークの怒声で掻き消された。両耳を塞いだディアッカ
が、肩を竦める。シンに背中を向けて床を蹴った。
「じゃ、俺行くわ」
「き、気をつけてな」
「ありがとよ、シン」
　閉まるドアを見つめ、シンは視線を天井に向ける。シャトル収容プロセスを終え、照明
がゆっくりと弱まっていく。
「1人で……か」

「出頭いたしました、司令官」
　執務室のドアが開いてパワードスーツを着たままのエコー７が入室した時、
ロンド＝ミナ＝サハクは丁度何者かとの通信を終えた所だった。モニターが消え、
室内の光が強まる。
　敬礼するエコー７に対し、ミナは笑みを深めた。
「楽にしてよい。用件は幾つかある」
　彼女は足を肩幅に開き、両手を後ろで組んだ。最も傍近くに仕える実働部隊員である事
を自負してはいるが、礼を欠かす事は無い。
「シン＝アスカが帰還した。彼には再訓練が必要だ」

「はっ」
「教官にはエコー７、お前が相応しい。任せる」
「は……ですが司令官、ＭＳの操縦技術ならば、シン＝アスカは私を上回っているかと」
　ミナの簡潔な命令に対し、エコー７の視線が揺らいだ。
「操縦訓練ばかりではない。お前の指導には定評があってな……まるで、実戦のようだと」
　眉を顰めるエコー7。
「……誰がそのような事を？」
「誰が言ったかについては問題ではない。これは大多数からの意見だ」
「了解。訓練内容の組み立て方については？」
「お前に一任する。ただし、シン＝アスカを命令系統から外す事はない。理解できるな？」
「はっ！」
　短く肯定した後、エコー７は目を伏せる。実際の所、教官としての彼女のキャリアは短
いし、大した実績も未だ挙げていない。指名された理由が分からなかった。
「ただし。現在のシン＝アスカは精神に重大な疾患を負っている可能性がある。本格的な
訓練開始時期は、当ステーションの医師の診断に従うように。……さて、もう1つだが」
　ミナは一旦言葉を切って、両腕を組む。目を細めて口の端を吊り上げた。困難だが興味
深い問題に取り組む時の仕草だった。
「現プラントの議長代理が、部下を地球に降下させるらしい。新型ＭＳに乗せて、な」
「ツェド、ですか」
　エコー７もまた、新型機のデータに目を通していた。今のプラントに軍事機密は無い。
「あれをどう見る？ 旧パーツを寄せ集めた急造機体だという事だが」
「既存機体のパーツを使っている事は事実です。しかし……急造と呼ぶには余りにも」
　エコー７はしばらく顔を上げ、柔らかい照明の光を見つめる。もしあの機体が量産ライ
ンに乗れば、プラントの防衛能力は2倍以上に強化される。自分達にとっては毒にも薬に
もならないが、連合軍にとっては新たな脅威となり得るだろう。
「当機は一度、ミハシラに立ち寄る手筈となっている。詳細な……虚飾のないデータを
収集せよ。方法は任せる」
「了解しました」
「そして最後に一点。アメノミハシラは今や、様々な人間が出入りしているわけだが……」
　エコー７が頷く。ネオロゴスと接点を持って以来、確かに外部からの人間が増えた。活
動資金を出資してくれる企業の経理担当や、ネオロゴス系企業のエンジニアなどである。
「警戒せよ、エコー７。今まで以上に、彼らから目を離すな」
「司令官、それはどういう……？」
「アズラエルから、情報がもたらされた」
　緩く息を吐き出し、ミナはエコー７の言葉を遮る。
「ネオロゴスにとってシン＝アスカは最早、人の形をしている必要はないそうだ」

今回は此処までです。

うひょーリアル更新で見れた

乙！

＞ネオロゴスにとってシン＝アスカは最早、人の形をしている必要はないそうだ

それなんてブレインデバイス？

　乙であります！

乙ってやつさ・・・

予告どおりの更新乙。

頭蓋を取り除き脳を取り出し接続する。これぞ真の人機一体！
でも実際どうなんだろう？
大きすぎる自分の体と自分の認識している自分の体と大きさでズレが出てまともに戦えないような？
それとも第二のエミュさん誕生かしら？
わくわくしますな。GJ。

アレか
X骨のアマクサみたいな奴とシンが戦うのかｗ

ＧＪです！
ディアッカの話の中の喩えがコミックの「主人公」でなく、「ラスボス」だったのに妙な感慨を持ちました。
確かにシンの方向性とか精神を見るにそっちの方が近いんでしょうね。ディアッカ、なにげにシンのことかなり理解してるんでしょうか。
そしてイザークいい奴ｗシンのこと評価してるんだなあ。

謎のオッサン登場フラグwww

待ちに待った更新ｷﾀ━━(ﾟ∀ﾟ)━━!!GJです！
シン、欝モードですね。急にああなったら仕方ないか。どういう展開になるか楽しみです！


というか、ベル子参上ですか？

つまり必要なのはシンの金的だけですか

最後の一言が怖い。

しかしここのシンの場合、人助けに必要な力を十分に得られて、
かつ他に選択肢がなければ肉体捨てて運命�Uにノウミソだけ直接接続とかの方法も
すんなり受け入れかねないんだよなあ…

某人間台風のようだ。
『自分がこの世に居ることに価値をみていない』

人の形を〜ってのは脳デバイス化云々じゃなくて
肉塊にしてもいい＝殺すつもり
だと思うんだが･･･

ＧＪです！
人の形〜ってのは俺的な解釈では生体CPU。
真キラ(仮)がいるならばシンのエミュ子戦で培った経験だけを取ったメカシン(仮)をデス�Uに内蔵。
完全独立型ＭＳデスティニー�U完成！！
といったような空想が……。

ここでサイボーグタイプのプランＡを提唱しておく

キラの機体はやっぱりストライクなのか

プランAにエミュレイターを乗せたら最強じゃね？

なんとハレンチなっ！

ハードは漢(股間的な意味で)、ソフトはエミュ子
その名はパーフェクトプランＡ！！

>>536
まぁ解剖してホルマリン漬けって意味だろうな

パイロットとしてじゃなく生殖が可能なコーディネイターとして調べるんだろうな

みらいよこく　2-E ささき

シン達の活躍により、平和となった世界。
しかし、運命はシンを争いから解放してはくれなかった・・・

突如として現れた艶めかしくも美しい肉色のガンダム
その圧倒的な強さの前に次々と倒れていく仲間たち・・・
そして、ついにはデスティニー�Uすらも敗れてしまう
絶望するシン達を前にして、１人の漢が立ち上がる！

｢アスカ君、お嬢様と一緒にコノ機体を使いたまえ。｣
｢この機体は・・・ｯ！｣
｢まるで・・・聖書に出てくる堕天使のよう・・・｣
巨大な角飾りと６対の翼を持った漆黒の巨人、股間のアームに携えられた機体よりも大きな日本刀が、陽光を反射して輝いた。

｢これぞ、GカイザーのプランA発展強化型に分離合体機構を組み込んだ『Gルシファー』デスティニーパック仕様です！｣



機甲戦奴Gルシファー
次回｢魔王、降臨｣

>>545
『あれ』相手じゃ勝てるわけねーw
ジェネシス無効化したり、実体を持った残像出したり、時空を繋げたり出来るんだぞwww

なにそのＧゼオライマー。
一体でトゥィンロードとか使いそうだな……。

>>546
詳しくは『もし種世界に阿部さんがいたら』まとめで
ちなみにこの種世界でのシンは阿部さんと互角に渡り合え程のシスコン変た…もとい強者だw

>>545
プラン∀の投入の許可を

>>548
あと珍しく応援したくなるキラと、弩変態なアスランもだ

＞あと珍しく応援したくなるキラ
キラ（とナタル）が唯一の常識人だったし、キラに至っては阿部さんと変態ストーカーの凸に尻を狙われ
目立ちたがりの勘違いお嬢様（でも寂しがりや）ラクスに追っかけられてたから、そりゃ応援したくもなるw

あとクルーゼが説明を端折る癖が無ければまさに理想の上司

キラの機体がライフル、シールド、バルカンしか装備してないってのが嬉しいね。
最強のパイロットには最低限の武装があれば良いってわけか。

え・・・？あれってキラ本体の武装じゃないの！

>>552
サーベルは要らんのか？　つまり、

「何故MSは人型をしているのか、そのくらいも解らないんですか？
　―――関節技をかける為に決まっているでしょう！」

……はい、川上スレに帰ります。
しかしガン=カタもありか。

阿部厨ウゼェ。巣が消えたら大人しくしてろ。さもなきゃハッテン場で待機してろ。

荒れるから火種撒く様な真似はやめてくれよ・・・

最後の５０人って暗殺分野のエキスパートとかもいるのか？

火種つくって火を付けようとしてる変な人が、あちこち巡回してるみたい
まあ、低質燃料すぎて相手にもされてないけどな

ゲイネタは本気で気分悪くなる人間も少なくないので、頼むから自分達のスレを
立ててそこでやって欲しい。荒らすつもりでやってるなら対処のしようもないが。

>>557
艦船のコントロール、ＭＳの操縦、プログラミング（ハッキング）のスペシャリストが
これまで確認されてるので、多分暗殺分野もいると思う。それぞれ分業しているのか、
それとも1人で広範囲のスキルをカバーしてるのかは分からない。

暗殺分野のスペシャリストのイメージ

日系で角刈り
M１６スナイパーバージョンを愛用
俺の後ろに立つな


アズ子よ、どう戦う！？

ようやく鎮火

>>561
こんな奴が相手なわけか
http://jp.youtube.com/watch?v=c0UJ6BP5B54

>>558
学校によってはもう春休み入ってるからしょうがない
そんな俺は春厨厨

ここ最近ラクシズ関連の記述が多いので、正直反応に困る。変な事書くと春厨が
やってきそうだし・・・

素直にアズ子に萌えとけばいんでね？

今ならジブ姐さんもだな

当然プラｎ（ｒｙ

プランＡは今の運命�Uを「妥協」と言い切る程凄まじい機体らしいので、最後まで
出ないと思う。主人公勢を強くしすぎるとどうなるかってのはアニメ本編で解ってる
事だし。

EP�Uのシンは出番多いけど、前作のラストバトルで最強キャラになっちゃった反動
なのか、始まってからトコトン落とされてるなあ・・・しかもキラ再起してるし。
まさか主人公交代なんて事は・・・

続編でキャラのレベル下がるのなんて当たり前
レベル９９のアムロだってレベル６になるんだぜ

変な話だが、再登場したキラは実質新キャラだからな。登場したての頃は当然
勢いが良いだろう。

仮面ライダーRXにおけるライダー１号達のレベルなんて……

RXは例えとして不適切すぎるw
設定上はイデやゲッペラに匹敵する化け物なんだぜ？

RXでは、前のライダー達は戦闘員扱いだったと聞くが。

幼き日に見たRXはそんな化け物だったのか･･･
なにやら変身後にさらに変身してたことしか覚えてねえや

RXは規格外すぎるｗｗ
実体のある四人分身とかするんだぜ。あれは卑怯だろｗ

あれでまだ完全な実力じゃないというwシャドームーンのキングストーン取り込んでたらどんな化け物にw

俺も太陽の王子は好きだし昔はガンダムとライダーは一括りされることもあったが、
一応ここでは自重しろお前らｗｗｗ

単に手強いだけではなく、外見だけまねた偽者でもなく
正真正銘ほぼ同一規格で生み出された鏡合わせの宿敵、
というシチュが本格化し始めたのもﾗｲﾀﾞｰBLACKや0083あたりからだったかな…

ビーファイターはいつだっけ？

1995年。
90年代半ばから徐々に定番化して今じゃ計測不能。

金八にマリバロンが出てるな

BF　海外の向こうでは単なる悪役ｗ

待て待て、最初はちゃんと「ビートルボーグ」といって主役シリーズを張ったのだ。
しかし「ＢＦカブト」分まで消化してそのまま終了してさらに数年後に、
パワーレンジャーの特別編で何体かの着ぐるみがゲスト悪役として流用されたのだ。
（もちろん完全に別人設定、楽屋落ちとか何とか一切無しで）
ＴＶ本編で生きながら悪役役に追い込まれたデュランダル政権下ザフトとは違うのだ。

　ペイルブルーとホワイトに塗装されたインフィニットジャスティスが、闇に浮かぶ。背
後には地球が小さく映り、緑に輝くツインアイの先には巨大な砂時計の群れがあった。
『懐かしい……いや、帰りたいのか？ イザーク』
「まさか！ 今更未練は無いし、帰れん。俺がやった事を考えれば当然だ」
　後方のフリーダムに乗るディアッカからの通信に、イザークは頭を振った。顔面を横断
する傷は、ヘルメットのバイザー越しでも確認できる。
「ギルバート＝デュランダルに……消えて貰った時とは状況が違う。軍事力の殆どを失っ
たからか独立を叫ぶ声は殆ど無いし、最高責任者はあの補佐官だ。加えて、ブルーコスモ
スを操っていたロゴスは、プラントをそのまま手に入れたいと思っている」
　遠くで赤と青の光が明滅する。ドレイク級を中核とした連合軍の哨戒部隊だ。ザフト機
の出番は、専らプラント領内に限られている。
「そう、俺はこうして遠くから見守っているだけで良い。ザフトとして戦う事は出来ずと
も、陰ながら力にはなれる。母上もお元気のようだし……」
『未練、ありまくりじゃん。ていうか、なんでそこで母上が出るの？』
「未練は無いと言っているだろうがッ！ 俺はなあディアッカ！ ただ……」
『ジュール隊長。駄目です、やはり反応ありません。合流ポイントは、此処なのですが』
　シホの声が割って入り、咳払いするイザーク。計器を調整しレーダーを一瞥する。周囲
の光点に舌打ちし、辛うじて視認できる上下左右にアンテナが伸びた円盤を睨んだ。
「やはり、遭難したか？」
『連合軍の艦隊が敷設したＥＭＰ機雷は、ＭＳ1機程度ならば容易く行動不能にできます。
その可能性は高いかと』
　Ｉジャスティスとフリーダムの前方で偵察を行うイージスブラン。ビームライフルを機
体の真正面に向け、最低出力に設定したスラスターを使ってゆっくりと回転し全方位を
サーチしている。
「シホ、機雷を撒いたのはいつだ？ プラント側には、どう知らされている？」
『待ってください、連合軍のミッションログを入手中……敷設は標準時間で10分前に完了
しています。プラント側にもたらされた事前情報は無し。通商航路はずらしていますので、
商業船、民間船への影響は無いとの事。……ですが、彼女の出発時刻と近いですね』
『執行猶予付きのテロ集団に教える義務は無いってか』
　ディアッカの言葉を聞き、イザークは忌々しげに舌打ちしつつも何度か頷いた。この、
アカデミーからの友人は大体正しい事を言う。聞く方が苛立ち、腹立たしくなる事ほど
彼の喋る事は的を射ている。
「貴様は、何故……ええい！ つまりプラントを出た直後、機雷に引っかかったと！？」
『可哀想だなあ、ベルちゃん。後、ツェドってのも見たかったなあ』
「なんで過去形！？ そしてちゃん付けは止せ馬鹿者！ 彼女は立派なザフト兵だぞ！」
　連合軍に傍受されるといささか拙い事を口走り、イザークは無意識に視線をさ迷わせる。

『それで……どうしましょう、ジュール隊長』
　イザークとディアッカの口喧嘩にはいい加減慣れたとはいえ、やはり生で聞くと疲れる。
全方位サーチを終えたイージスブランが、Ｉジャスティスに近づいた。
「探すしかあるまい」
　イザークの言葉と共に、Ｉジャスティスの背部からリフターが飛び出した。その上に本
体が飛び乗って、全身の各部からスラスターの青白い光が走り姿勢を制御する。
「ＥＭＰのダメージがどれほどの物かは解らんが、非常用のビーコンか何かが発信されて
いるかも知れん。運が良ければ、逆噴射をかけて近くに浮かんでいる可能性もある」
『待ってください、ジュール隊長！』
　スラスター光が膨れ上がり、Ｉジャスティスが機雷群に向けて加速した。光の尾が複雑
な軌道を描き、ＥＭＰ機雷の反応範囲を巧みにかわしつつ奥へと飛んでいく。
「お前達は、後からゆっくり来い！」
『ゆっくり来いってイザーク、これ探索任務なんだぜ？』
　ディアッカの呆れ声が聞こえてくるが、そんな物で心変わりするイザークではない。
レーダーと有視界に神経を傾け、小刻みにレバーとペダルを操って機体の速度を上げた。

「う……」
　暗闇のコクピットで、空色の髪を持った少女は紫の瞳を瞬かせる。ヘルメットの存在を
確認し、何処か破損していないか触って確かめる。左手を伸ばし、ヘッドレストの脇のス
イッチを幾つか弾いた。暗い赤色の光が機内に灯り、メインモニターにＯＳのロゴが１、
２秒映し出された後で機体のステータスが表示され、続いてノイズ混じりのカメラ映像に
切り替わる。
「ここは……デブリ海？ ああ、なんて事……」
　その独り言からは後悔と自責の念が溢れ出す。物心ついてから初めてプラントの外に出
た彼女だったが、第一歩を盛大に踏み外してしまった。手元のキーを叩いて、右端のサブ
モニターに砲弾型のＣＧモデルを表示させる。
　大気圏突入パックなど、組織だって地球に降りる為の装備や設備は、全て地球連合軍に
没収されていた為に使い捨ての外殻を急造したのだが、これが拙かった。プラントの軍用
ポートを発進して１０分後、デブリ海に接近するまでの間に目立った障害物が無い事を
確認した後、推進器付き外殻の操縦を自動に切り替えてしまったのだ。
　直後、艦から吐き出されて目標ポイントに留まろうとしていた、連合軍のＥＭＰ機雷に
直撃。一瞬で全システムをダウンさせられて、漂流する事になった。
「ツェドは無事だけど、カプセルはもう……ッ！？」
　照明が通常モードに復帰し、カメラの映像も鮮明になってきた時、ベルの喉が鳴った。
デブリの合間を縫って、ジン系の頭部を持つＭＳが接近してきたのだ。宇宙戦用の改造を
施された、ジンハイマニューバである。

　宇宙空間の戦闘であれば、ゲイツＲはおろかザクとも対等に戦えるポテンシャルを秘め
た機体である。しかしベルが恐れたのは機体のスペックでなく、何故こんな所にザフトの
ＭＳが来ているのか、だった。
　ジンＨＭが砲弾型の外殻に密着する。右手に機甲突撃銃を持ち、もう片方の手で装甲板
に触れた。オートの筈の接触通信が機能しない。ＥＭＰでやられた為だ。
「あの……あのっ！」
　鼓動を速める胸元を押さえ、ベルは呼びかける。通信ボタンを押し忘れ、声が震えた。
「助けて頂いて、有難うございました！ 今、機体の制御が出来ない状態で！」
　目一杯の期待を込めて、少女は言葉を紡ぐ。こんな場所をうろついていザフト機の所有
者は海賊か、ジャンク屋くらいだった。前者なら言わずもがな、後者でも、ギルドに与さ
ない独立営業のジャンク屋は、軍の警戒網が届かない場所に流れた遭難機体を『ジャンク』
にして売り捌くという噂がある。
　そして、通信に対する返答が返ってこない。ベルの呼吸が浅くなっていく。ツェド本体
は殆ど完全に回復していたが、もう一度呼びかけようと口を開く。
「あ……」
　くぐもった音と小さく揺さぶる震動に声が引っ込んだ。ジンＨＭが、突撃銃のストック
を外殻の継ぎ目に打ち付けたのだ。喉を鳴らして唾を飲み込んで、少女は息を吐いた。紫
の瞳が据わる。自分に何が出来るかという事を敵対者に思い知らせるべく、シートに座り
直して赤いトリガーを押し込んだ。
「外装パーツとの接続を解除。戦闘モード、起動……完了」
　カメラ映像に浮かぶジンＨＭを睨みつけ、ベルは声を絞り出した。
「ツェド、いきます……！」

「駄目です、返答ありません」
『となると漂流物って事だね。引っ張るとしようや』
　ジンＨＭに乗る男は、通信機から聞こえてくる男勝りな女性の声に溜息をついた。民間
用の気密服を着込んでいるので、ＭＳの操縦がやり辛い。
「しかし、妙なジャンクだとは思いませんか？ 軍の警戒網を避けるように流れついて、
こんな場所で止まるなんて。もしかして此処、テロリストか何かの合流場所なのでは？」
『細かい事を気にすんじゃないよ。お前は相変わらず心配性だねえ、ディー』
「いえ、船長が大胆すぎるだけだと思います……」
　砲弾型のカプセルらしき物体を見下ろし、ディーと呼ばれた男は小さく唸る。広域回線
にも接触回線にも応答しない物体は、大昔の大気圏突入ポッドに似ていた。継ぎ目を探る
に、頑丈さだけを確保した荒っぽい急造品である。
「船長、装甲を一部剥がして、再度通信を送っても構いませんか？ 外部機器の一部が、
何かの手段で悉く……破壊あるいは故障していますので」

『それぐらいなら良いけど、早くしな。此処、ギリギリ入っちゃいけない宙域だから』
「有難うございます」
　ジンＨＭの左手が、腰部にマウントされた重斬刀を引き抜く。突きの構えを取らせ、物
体の弱い部分を探ろうとモノアイが左右に動いた。
「カメラに……推進器か。船長、開けたら死体が入っているかも知れませんよ？」
『なぁに、薬で洗って乾かしゃあ、新品だっつって売れるもんよ』
「……はあ」
　説得は無理と悟ったのか、ディーが力なく頷いて肩を落とす。記憶を失う前、恐らくは
兵士として鍛えられた嗅覚的な物が危険を感じ取っていたが、説明できなかった。
　重斬刀の切っ先が、先程見つけた装甲の継ぎ目に当てられる。そこを数メートルほど
なぞった直後、継ぎ目が光って一部が弾け飛んだ。
「なんだっ！？」
　放出された白いガスに混じって、ＭＳ並のサイズを持った何かが飛び出す。背筋を電気
が走ったような錯覚を覚え、ディーは操縦桿を捻ってペダルを蹴飛ばした。真後ろへと
振り向きつつ、ジンＨＭが横に飛んだ。機銃弾の雨が分厚い装甲を持った砲弾型のカプセ
ルを叩き、ボロ雑巾のように大破させる。
「フッ……どうやら私は随分腕の良い、もしくは運の良いパイロットだったようですね」
　自分に向けられたマシンガンは、ジンのそれに似ている。しかし発射機構を改良したの
か、放たれる弾丸の貫通力は大幅に高められていた。遠くの星明かりを反射するのは、穢
れを知らないかのような純白の装甲。鶏冠付きの頭部パーツもジンのそれを流用したと
思われるが元の部品よりもやや平たく、鶏冠部分は逆に急角度で立っている。
　真っ白の装甲と青いモノアイ。そしてザフト機には今まで無かった、ずんぐりした重装
甲型の形状。左肩の細い楕円型のシールドはザクのそれを思わせる。同じ左肩に接続され、
後背に背負う長い筒状の物体はミサイルポッドには見えず、砲と推測できる。
しかし何より特徴的なのが、機体の下肢を左右から覆うようなスカートアーマーと、其
処から覗くテトラポッドのような4つの着地脚だ。
「宇宙戦用機体という事か？ プラント防衛の為に……ならば、何故このデブリ海まで？」
『どしたい、ディー！』
「カプセルに収納されていた機体から、攻撃を受けています！」
　船長に叫びつつ、ディーはペダルを踏み込んでジンＨＭを加速させた。螺旋を描くよう
な軌道で、デブリ密度の高いエリアに逃げ込もうとする。再びロックオンアラートが鳴り
響いた。急制動を掛け、銃弾が眼前を通過する。不可視にして無音の死が鼻先を掠めた。
『待ってな、援護に行く！』
「いいえ、危険です船長！ この敵は……」
　速度と軌道を維持しつつ、ディーは機体を回転させながら突撃銃を応射する。ツェドが、
横に広い機体から想像できないほどの機動力で避けつつ、距離を詰めてきた。

「ケチな海賊ではありません！ 我々のデータにない、ザフト系と思われる新型！」
　敵機の左肩に何らかの動きを見て、ディーは歯噛みする。機体外側に回転し、左肩にセ
ットされたそれは、どう見ても砲。しかし丸い砲口は無い。代わりに、青白い電光と共に
砲身が上下に開いた。光が強まる。
「これは……っ」
　間一髪、ザフトの物か連合軍の物か解らない戦艦の残骸にジンＨＭを滑り込ませたが、
ディーは更にペダルを蹴って、次のデブリに飛び込む。直前まで機体があった場所に、
大きな破口が開いた。弾道上を漂っていた別の残骸をも貫通し、遠くの何かにぶつかって
金属辺を散らした。何かの光源に照らされ、光が振り撒かれる。続いてもう1発。
　デブリに隠れながら移動しているというのに、命中精度が高い。メインカメラ以外の高
性能センサーを使っているか、パイロットが自分を遥かに超えるエースの筈である。後者
だとは、想像したくなかった。
「駄目です、船長！ 敵は高い機動性を持ちつつも、レールガンか何か……ビーム兵器でな
い高威力、長射程兵器を連射できるようです！ 我々の旧式輸送船ではひとたまりも！」
『そうは言うけどね！』
「後退して下さい！ ……大丈夫、考えがあります」
　接近してくる光点を見つつ、ディーは不敵な笑みを浮かべる。理由は解らないが、この
ようなピンチを無意識に歓迎しているようだった。
『……死ぬんじゃないよ！』
「死にませんよ。私には、会わなければならない人がいますから」
　通信を切り、ディーは視線を素早く左右にやった。周囲には夥しい数の障害物が漂って
いる。ジンＨＭが得意とする戦場だった。
「帰らねばならない場所が、ありますから。全てを思い出すまで、会わねばならない人に
再会するまで、帰るべき場所に帰るまで、私は……」
　ミーティアエンジンの前身として試作された、ジンＨＭの背部メインスラスターが白く
輝く。出力を保ったまま、ディーは敵前に躍り出た。デブリ海の只中に入り込んだツェド
がマシンガンを向ける。互いに武器を向け合ったまま、動かない。
　たっぷり5秒経った後、ツェドの右肩に光が走った。左方向に旋回しつつマシンガンで
掃射しようとしたが、ディーはその噴射光を見逃さない。一瞬速く、右相対的上方へ飛ぶ。
ツェドの銃口が揺らぎ、笑みを深めた。背後を取りかけつつトリガーを押し込み、突撃銃
を撃つ。射線上に浮かぶデブリに火花を散らすが、ツェドは各部から噴射光を吐き出して
間一髪避ける。その勢いに乗って、更にデブリ海の奥へ飛んだ。四方をデブリに囲まれる。
「無脚タイプでは、身動き出来まい……っ！？」
　ディーの笑みが凍りつく。ツェドのスカートがせり上がり、野太い4つのランディング
ギアが展開し、しなやかな脚部と化した。手近なデブリに着地し、勢いをつけて跳ねる。
「た、多脚式……連合のＭＡ？ いや、ザフトのバクゥタイプか！」

　スラスターで上に跳ねようとする反動を押さえ込みつつ、まるで馬か何かのように飛び
石の如く並んだデブリを駆けるツェド。４つの脚部を展開した状態では、ずんぐりとして
いた胴部も標準サイズに見える。ジンＨＭもデブリを蹴って追いつつ突撃銃を撃ちかける
ものの、相手の高い射撃精度によって不用意に近づけない。
　４点で機体を支えつつ姿勢を低く保ち、教本のような忠実さで３点バースト射撃を放つ
敵機に、ディーは思わず苦笑する。相手も筋が良く、訓練を怠らないタイプなのだろう。
「……しかし、勝てないと解れば別の手も取れ得るものです！」
　突撃銃と重斬刀を捨てさせ、ツェドが認識できるような方向へと放る。一瞬だけ、対応
に困ったように足を止めるツェド。そのディレイは致命傷となった。ジンＨＭの推力を
最大まで引き上げたディーが、笑みを消して歯を食い縛った。１秒未満で迫りくるデブリ
を紙一重でかわしつつ、相対速度によって凶器と化した鉄屑の海を駆け抜ける。
　ツェドもマシンガンを斉射し肩のレールガンも連射するが、実体弾が満載された突撃銃
と接近専用の重い実体剣を捨てた、最高速度のジンＨＭが相手では照準が間に合わない。
乗り手もそれを悟ったのか、マシンガンを右腰のホルダーに収納した。左肩のシールドか
ら棒状の物体が滑り出し、両手で握って２倍ほどに伸ばす。先端に薙刀のようなビーム刃
が生まれ、自身も後脚でデブリを蹴って相手との距離を詰めた。短く握られる。
「な、あんな武器が！？」
　驚愕するも、速度は今更殺せない。袈裟懸けに振られた一撃を下に滑り込む事で避ける。
そのまま下方をすり抜けようと操縦桿を捻るＤだが、一瞬遅く右前脚の蹄に捉えられた。
胸元に脚先を引っ掛けられ、直ぐ傍のデブリに叩き付けられる。整備不足故かエアバッグ
が開かず、ディーの身体はメインモニターに激突して、再びシートに押し付けられた。
「ガ、ハッ！！」
　目を見開き、息が搾り出された。姿勢を立て直そうとした所で２度目の激震が機内を
襲う。直ぐ傍に降り立ったツェドが、再び前脚でジンＨＭの胸元を踏みつけたからだ。
コクピットハッチ傍に、ビーム刃の先端が突きつけられる。
『投降……して下さい！ 武装を解除した時点で、そのつもりだったのでしょう！？』
　接触回線が回復したのか、通信モニターにザフト兵のパイロットスーツが映る。荒い
息を吐きつつ叫ぶように呼びかける少女の姿に、ディーの口元に笑みが蘇った。
「え、ええ。もっと早くお話が出来れば良かったのですが。先手を取られたもので……」
『そ、それは……ごめんなさい。けれど、あ、貴方はまさか……！？』
「？ 私を……ご存知なのですか？」
　少女の反応にディーが首を傾げる。その時、レーダーが接近する反応を１つ捉えた。直
ぐに２つ、光の点が加わる。カメラ映像を切り替えた。ペイルブルーとホワイトのＭＳが
１機、少々危うさを感じさせるほどの速度で此方に近づいてくる。
「ま……少し、休憩させてください」
　機内の気密を確認し、ディーはヘルメットを脱ぐ。汗ばんだ髪を掻き乱し、深呼吸した。

今回は此処までです。

信者が一杯いるから、俺がＧＪしなくても、といつも思っていたが
どうやら今日は俺が一番乗りらしいので
ＧＪ

ＧＪ。
ディーまさかの再登場ｗ

再登場は嬉しいんだが、何か死亡フラグ立ってるようで複雑
キラとか50人あたりにヌッコロされそうだ……

ディーんとこの船長がどうしてもヒルダと被るｗ
ツェドってスカートまではゲルググっぽいイメージだなぁ。

GJです。
ツェドってなんか凄い形だな。
これは是非絵師に描いて頂きたい。

Ｄ復活カキコ
まさかの仲間フラグだが、記憶戻ったら自殺するんだよなこいつ…

ラクスはたぶん再起不能として、キラの方が一周巡り壊れて享楽戦闘狂になったと
知ったらどう思うのやら。

ある意味前作のDと今のキラって同じ境遇なんだよなGJ。

折りたたみ式の足兼バーニア、肩にキャノン、デカいスカートに太めのシルエット
なんとなくハイドラガンダムを連想する

>>600
何故か字面からマンダラガンダムを思い出した俺はダメかも知れん

ディーって外見に関する記述あったっけ？

黒衣に身を包み、旅人帽を被り、背中に長い刀を背負い、青いペンダントをさげた美貌の青年
CVは塩沢兼人

二刀流の銀髪ショタ。

左手が波平声でしゃべるんだぜ

某スレのものですが、ここに総帥が遊びに来てないだろうなw

>>604
どこのデュアルNo33だｗ

>>602
ＴＶ版キラクスの御都合主義不殺で酷い目に遭った無数の名も無い兵士たちの
誰もが成り得る存在という演出だと思われるのであえて詳述されてないのでは。
それでもなお強いてイメージしてみると……バレルロールのリペイントぐらいとか？

>>607
ああ、二期Dに銀髪のイメージがあると思ったらそれかww

あんな風に死亡フラグが立たなきゃいいが。

まさかDが出てくるとは思わなかったGJ。
ツェドの見た目は…俺はゲルズゲーを想像したぜ

>>603
どこの吸血鬼ハンターｗ

下半身は四つ足で上半身が人型の時点で、うしおととらの吸血鬼を連想しちまった。
で、相手は「ディー」と

議長の声の翼人が思いついてしまったｗ
つディー

黄金の強化繊維シルベールをまとったダッカー総元締。
「ディーッ！！」

いつから菊池スレ？

>>612
よう、空蝉www

保守

またdat落ちがしたいのか！あんたたちは！

保守

相談です。エピソード�Uを投稿させて頂いている最中なのですが、これから先も
３次創作を続けていいものか疑問に思い始めました。オリジナルのＭＳ、キャラ、
シナリオが満載な現在、これを「種死アフター」と果たして呼んでいいものか、
悩んでいます。此処は私の個人サイトではありませんし。

明日もしくは明後日にＳＳを落とそうと思うのですが、今までの続きで良いか、
それとも全く新しい種死アフターを始めるべきか……皆さんはどちらの方をお望み
でしょうか。読む方に楽しんで頂いてこそなので、よろしければご意見を頂戴
したいです。

>>619
今までの続きで大いに結構ですとも！！

たしかに2次創作につきもののリスクはあるけど、行動原理がはっきりした
名前のないキャラとかイヤミなく上手にやってると思うけどな。
気になってるなら
無難に今の書きかけを完結させてから転進してはどうか？

私は続投を望みます。
1スレ目から張り付いているので別に不快感などないのもそうですが、
独自解釈というならGSC1の頃から結構そこかしこに見られたので今更気になりませんし、
なによりおもしろいので。

ここで生殺しは殺生だぜ！
撤退するにしてもエピソード２を完結させて貰いたいんだぜ

>>623にはげ上がるほど同意
そしてどうせならep2が終わればep3ep4と･･･

先生・・・つづきが・・・続きが読みたいです・・・

アフターである以上オリジナル化は当然だと思うので
とても続投してほしいです

この道を行けばどうなることか
危ぶむなかれ　危ぶめば道は無し
迷わず行けよ　行けばわかるさ！

きっとそういうことですよＧＳＣ氏！

ぜひ投下を続けて欲しいと思います。
二次創作にオリキャラってのは確かに微妙な問題ですが、
GSC氏の書くキャラは特に違和感も無く、自然に受け入れられる感じがします。

３次ってのは違うと思うぜよ。あくまで２次の続編であって、違う人が書いてる訳じゃないんだから。

気持ちは分からないでもない。
でもここの住人の大半はアンタのに惹かれた連中だし、どっちにしろ受け入れてくれると思うぜよ。
もし自分でも先が見えなくなってて、キャラが自分から動くって事もないならいっそ切って新作始めちゃうのも手かもね。
惰性で続けるのは作者さんにとっても苦しいことだと思うし、惜しいとは思っても責めはせんよ。

続投することには何の問題も無いと思います
それにepがいくつまで続こうと壮大な種死アフターの一部ですし
何よりオリジナル無くして種死アフターは成り立たないかと

某サイトのオリキャラ、オリMSが10、20以上出てくる他の種死アフターSSに比べれば全然問題なし。

最終的にはＧＳＣ氏次第。
だけどここで読んでる私らはオリジナル要素満載でも、あるいはだからこそ
（単なるラクシズ支配の打破や復讐というパターンにとどまらない）
今までの物語に魅かれてついてきて、行き着くとこまで見届けたいと思ってるのが
多いのだという事を忘れないでやってくだせえ。

俺も皆さんと同じです！
楽しみに待ってるので是非！続投を！

確かに二次作かもしれませんが、種・種死自体も他人の二次作品と同じなので別に俺は構わないと思います
それに、大切なのは自分が表現した物を読んでくれる人が居いてくれてその人が自分の作品に夢中になって
くれていると言う事じゃないでしょうか？
俺も一ファンとして続けて欲しいと願っています

>>619
お願いです。
続けてください。

GSC氏のシンが何処まで行くのかどうなるのかを見届けたいです。
だから続投おながいします

あくまでもシン主役であれば、何人オリキャラ出そうと間違い無く種死アフターだと思います。
物語の進行上、脇役の露出が増えるのは仕方ないでしょう。途中から主役交代したアニメに比べれば、些細な事だと思いますよ。

初期からこのスレにいる者ですが、GSC氏の作品の内容、オリキャラ
に関しての批判、荒らしはあまりいなかったと思います。
加えて、これだけ
氏の続きを待ってる人がいるのだから、プレッシャー
になるかもしれませんが、自信を持って下さい。

ttp://bbs4.oebit.jp/revival/

某種死アフターサイトオリメカ投稿コーナーだが。

GSC氏はガンガン続きを書くべし

沢山のご意見、応援を有難うございました。今の話を続ける方向で書いて行きたいと
思います。今後ともよろしくお願いいたします。

方針表明だけで終えるのもどうかと思ったので、「さわり」を投下させて頂きます。

「アルファ１」
「はい、司令官」
　アメノミハシラ最奥部の執務室で書類へのサインを終えたロンド＝ミナ＝サハクが、
傍らに立つ灰色の髪の中年女性に呼びかける。軍事教練によって女性らしからぬ逞しい肢
体を有す彼女が、落ち着いた低い声と共に振り返る。
「余の新型ＭＳは、未だ完成しないのか？」
「……は、それは」
　一拍置いて、アルファ１は軽く頭を下げた。つまらなそうに彼女から視線を外し、ミナ
は両手の指を組み直した。左手の中指を、そっと唇に触れさせる。
「グフのカスタム機と聞いたが。何故そんな物に、こうも時間がかかるのだ？」
「司令官の御身を預ける機体です。完成度が高いに越した事はありません」
「アマツが修復不可能なレベルまで損傷した現在、そう悠長には待てぬ」
　エミュレイター事件においてミナが駆ったアマツは、ビームの偏向リング１つを殆ど単
機で破壊するという大戦果を挙げた。しかし、旧型の試作機をベースとし、外付け部品で
性能を補強し続けていたアマツはその戦闘で大破。試作機のリザーブも既に無く、外部を
覆っていたパーツも殆ど一品物であった為、当機はその命を終える事となった。
　役目を終えたアマツは、外部のみを修理され格納庫の奥で眠っている。冷淡な合理主義
者として知られるミナには珍しい判断だったが、異を唱える者はいなかった。
「それにこれは私個人の意見ですが、司令官には余り前線に出て頂きたくありません」
「フン。大規模な軍ならばともかく、余らは少数精鋭を謳う武装組織だ。総大将が臆病者
だという話が流れれば、士気に関わる」
「ですから、司令官にはイズモで総指揮を執って頂ければと……」
「ＭＳで出る事に意味がある」
　アルファ１は理由を訊ねようとしたが、諦めた。ミナは将に相応しい度量と能力を持ち
合わせてはいるが、根っからの王族である。でなくば、地球連合を操って世界を掌中に収
めるなどという野望は頭に浮かばないだろう。何処の馬の骨とも知れぬジャンク屋の男と
の会話によって心を入れ替えたとは言っているが、現状を見る限り方針転換でなく、方策
をより周到な方向に変えただけに思える。
「……司令官、グフのカスタム機と言ってもあくまでモデルにしたというだけです。外見
も中身も別物であり、司令官の技能、戦い方に合わせた長期の調整が必要です」
「では、なるべく早く試作機を持ってくるよう、コペルニクスの方へ伝えよ。余自らが
テストに参加する」
「いえ、私が申し上げたいのはそうではありません。つまり……」
　墓穴を掘ったアルファ１が視線を泳がせていると、部屋のインターフォンが鳴った。
「入れ」
　手元の通話スイッチを入れたミナの呼びかけに、ドアがスライドする。

「失礼いたします。シン＝アスカについてご報告申し上げたい事が」
　白衣姿の医師が告げた名前に、ミナの眉が跳ね上がる。同時に、手元のコンソールが
光った。キーを幾つか叩くと、椅子の真横に小銃を担いだ男の映像が投影される。
『司令官、ジュール隊が帰還しました。ＭＳ２機と、輸送船を連れています』
「予期せぬ客だな……手近なドックを空けてやれ。速やかに収容せよ」
『了解』
　敬礼する姿に頷き、ミナはプロジェクターを消して医師へと振り返る。彼の背後のドア
を閉めて、椅子に背中をもたれさせた。
「何がわかったのだ？ 話せ」
「は。彼の現状……現在の不調について、核心に迫れたと考えています」
「そうか。で、何が原因なのだ？」
　ストレートな問いに、医師は即答しなかった。一度ミナの顔を正面から見つめ、迷うよ
うにかぶりを振る。手に持ったメモリスティックを軽く握った。
「心的外傷後ストレス障害……ＰＴＳＤです」
「なるほど。戦闘ストレス反応、だったか？」
「よくご存知で。しかし戦闘によるものではありません。これをご覧頂ければ」
　手にしていたメモリスティックを、ミナの執務机に置いた。いぶかしみつつ、ミナはそ
れを取り上げて医師を見遣る。
「ダイアモンドテクノロジー社から借り受けた、セラピー用の『ゆりかご』によって、
シン＝アスカの古い記憶を映像的に抽出する事が出来ました」
「古い記憶だと？ 信用に足るデータなのか？」
　ミナが眉根を寄せる。地球連合軍の兵士強化技術を知っているとはいえ、にわかには受
け入れ難い。何より、数値に表れない現象だからである。
「何度かテストを繰り返し、問診も行った上での結果です。女性を避ける素振りとも関係
していますし、おそらくは」
「まあ、見よう」
　医師の言葉を途中で遮って、ミナは机のスリットにメモリを差し込んだ。片手で頬杖を
突き、興味無さそうに青白いスクリーンを眺める。
「大体、ゆりかごによる治療とやらが今回の発端で……これ、は」
　彼女が、珍しく言葉を途切れさせた。ノイズ混じりの画面が頼り無く揺れるのは、シン
の視覚がそのまま映っているからである。左右の端に壁が見え、角に追いやられた事が
解る。しかし何よりもミナを驚かせたのは、正面に映っている女性らしき人物だった。
　かなりの長身であり、ストレートロングの黒髪が揺れている。白い顔に、紅色の唇が
笑みを形作った。医師が躊躇いがちに言葉を発する。
「我々は、彼が監禁あるいは性的暴行を受けたと推測しています……サハク司令官」
　目元が隠れた長身の女性が笑いながら視覚の主に手を掛け、彼の服を破り捨てた。

とりあえず此処までです。明日、フルバージョンを投下させて頂きます。

アマツは死んだのか・・・・・・・
現存は赤枠、青枠のみになったか
きっと蘇るさorz

アマツには黙祷。良い最期だったよな…
にしても、シンの見た悪夢ってあくまで抽象的なもんだとばかり思ってたんだが、もしや違ったのか。

投下乙です。　また意外な事実？が判明したな。
つかそれはやっちゃダメですよ司令官うわなにをするやめｒ

>>644
あーあ、シンのはぢめてが…

つーかこれ知ったらアズ子が怒り狂ってGカイザー持ち出してきそうだが

ＧＪ！
そうか、金枠アマツは殉職したのか
しかしシンはＰＴＳＤですかい
そういやどっかでＴＶ本編のシンの言動がＰＴＳＤっぽいとか考察してるのがあったのぅ
それはさておき、シンを性的な意味で襲ってる女性って……

まさかとは思うがアレだったりするんだろうか

GJです！明日が待ちきれないッ！
アマツを格納庫に残してるミナ様……なんか良い。でも新型も楽しみですね
というか、シンはいつのまに…

うむ、やはりシンは女に色々ヤられちゃってたんだな・・・

ﾐﾅ｢わ・・・たし・・・？｣
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
ｱｽﾞ｢へぇ・・・｣

夢の中の初めての相手にミナ様が出てくるって事は、
深層心理的にミナに服従、もしくは依存してんのかな？
どちらにしても、ミナ様シン争奪戦の中で頭一つ飛び出たなｗｗｗ

いやわからんぞ、
ミナ様を皮切りに刻一刻次々に別の女性キャラの姿に変わっていくのかもしれん。
そして最後はモッケル婆おや誰かな#/仝〜◎■‰μЙ¶щΔ∝∵※Θ┫（ﾂｰﾂｰﾂｰ

>>女性らしき人物

らしき…って
まさかギナ様なんてオチはうわなにをす（ｒｙ

>>655
シンの皮を切ると申したか（　木亥　火暴　）

だまされるな皆の衆！
これこそミナ様とアズ子を潰し合わせるための50人の策略だ。
あれはミナ様に化けた逆レイプのスペシャリストに違いない。

>>658
>逆レイプのスペシャリスト
あまりにも嫌なスペシャリストで笑った

「……司令官。映像に出てきた女性は、その、どう見ても……」
シン＝アスカの『病状』を報告した医師は、そこで初めてロンド＝ミナ＝サハクが動揺
する様を見た。それ以上に、自分も驚いているのだが。
「あの……」
「まさか本心からの発言ではないだろうな？」
　それを遮ったのはアルファ１。厳しい視線を医師に突き刺している。ミナも一度深く呼
吸し、映像を停止させた。消せば良いのに、自分そっくりの女性が相手の首を絞め上げる
場面で止めている。
「サハク司令官は多忙の身だ。このような下劣な愉しみに耽っておられる暇は無い。それ
は理解できるだろう？」
「や、女性への配慮を欠いた無神経な映像だった事は承知しております！ しかし、彼に
関する如何なる出来事をも報告せよと命じられたので、こうなったのです！」
　ミナは何も言わない。鋭い目つきを保ったまま、腕を組んで医師を見つめる。空調の
快適さは申し分ないが、白衣を羽織った医師の背中や掌に嫌な汗が湧き出した。
「しょ、承知しました……失礼いたしました。このパートはシン＝アスカの妄想だった
として、恐らく後半部が実際の映像かと思われます」
「待て、後半部だと？」
　顔を上げたミナに対し、医師は小刻みに首肯する。
「はい、記憶は大きく２つに分けられています。……映像を、続けて頂ければ」
「ふむ」
　再生ボタンを押し、ミナは再び腕を組んだ。犠牲者の顔を反らさせ、その喉笛らしき
場所に口付けた所で視界が暗転する。端に映るシーツで、ベッドの上だと解った。薄暗い
照明に照らされた部屋は寝室らしい。ドアが開き、外の光と共に柔らかい金髪の少女が
入ってくる。
「な……」
　光の加減によって顔の細部が見えないが、僅かな灯りを受けて底光りを放つ瞳は蒼。
手にした注射器の針先が鈍い光を放つ。視界が左右に揺れる。身をよじって逃れようと
しているようだが、拘束されているのか身体が動いていない。少女がベッドに乗った。
　視界が、今度は上下に揺れる。浅い呼吸を繰り返している所為だ。顔が近づき、景色が
一度大きく揺れた所で映像が途切れた。
「以上です」
「これが、後半か」
　医師の言葉に一息ついて、ミナは映像をストップさせた。メモリスティックを抜き取り、
机に置いて滑らせる。金髪の少女については見覚えがあった。沈黙が降りる。
「映像に登場した２人目ですが、顔の輪郭などを分析した限りにおいて、ダイアモンド
テクノロジー代表取締役のアズラエル様かと思われます」

「当然、そちらが犯人だろう。彼女のシン＝アスカに対する入れ込み様は常軌を逸する
所があった。全く、まだ18にも満たない娘がこのような行為に……」
「否」
　アルファ１の言葉にかぶりを振って、ミナは顔の前で指を組む。
「後半部こそ、シン＝アスカの単なる妄想だ」
「え？ いやしかし司令官、単なる夢や妄想でＰＴＳＤに罹る可能性は殆ど無いので、やは
りどちらかが現実だと考える方が妥当でしょう」
「その件だが……先程は曖昧な反応を返してしまい、済まなかったな。なにぶん過激な映
像であった故に、気が動転していたのだ」
　全く動転していない目つきと口調に、医師が首を傾げる。長年側近として従ってきたア
ルファ１の口端が引きつった。
「前半部の映像……なるほど、そう解釈されても仕方の無い行為が、余とシンとの間で
あったという事は、最早認めざるを得まい」
　眉間に皺を寄せ、さも過ちを犯したと言わんばかりに沈痛そうな表情で頷くミナに、
軽い眩暈を覚えるアルファ１。明らかに、己が主君は2人目の女性の出現によって、また
その女性がアズラエルと知ったからこそ心変わりしたのだ。
　別段、シン＝アスカに性的魅力があるわけではない。自身の所有物―少なくともミナは
そう思っているの―を、他人と共有する事を断固として拒否しているだけなのだ。この際
既成事実を作って、何者も自分達の主従関係に立ち入らせまいと画策しているのである。
「そ、そうだった……のですか。いや、無論それはお2人の合意の上でというなら……」
「勿論、余としては合意の上で事に及んだつもりであったが……ふうむ、確かシンは、
性交渉の経験は無かった筈だな？」
「あ、はい。入隊当時の性感染症検査ではそう答えていますし、結果も問題無しです」
「なるほど……未経験の恐怖の余り、このように有りもしない情景が記憶として残ってし
まったという事だな。可哀想な事をした……いや、待て」
　むしろお前がちょっと待てと言いたげなアルファ１の視線を回避し、ミナは席を立った。
靴音を響かせ、殺風景な背後の壁を見上げる。無論、意味は無い。ストーリーを組み立て
ているのだ。
「今の映像は、シンの願望ではないのか？」
「が、願望ですか？」
「司令官、冷静に……大体、シン＝アスカと肉体関係を持つタイミングなど無かっ……」
「冷静だとも、アルファ１」
　側近の言葉を一蹴し、ミナは両手を後ろで組み直す。
「つまりシンは余との行為に不満を抱いており、こうであれば良かったのに、こうである
筈だったという思いが凝り固まって、疾患を引き起こしたのではないかと思うのだが」
「いや、それは」

「無いのか？」
「えっ」
　メモリスティックを白衣のポケットに滑り込ませた医師は、真正面から自分を見つめる
ミナにたじろいだ。アルファ１といえば、諦めたのか黙って天井を見上げている。
「本当に無いのだな？」
「に、似た症例はありますが、家庭内暴力のケースです。性行為の不満というのは……」
「ならば、有り得ないと、己の責任において此処で明言するがよい」
　医師の喉が鳴って、一歩後ずさった。こうなると、対抗できる者は極僅かだ。
「想像力を働かせよ。これは組織の一大事なのだ……最強の戦力であるシンが弱体化した
現在、余らミハシラ軍が持つ影響力の減退は必至。一刻も早く状況を打開せねば、長期戦
略にも支障が出る。つまりどんな小さな可能性であろうと看過できぬ。解るな？」
　喉が渇ききり、唾を飲み込んで鈍い痛みに表情を歪めた医師が言われるままに頷く。
「よろしい。で、本当にその可能性は有り得ないのだな？」
「い、いえ……先程の軽率な発言をお詫びします、司令官。有り得ない話ではなく、寧ろ
現時点で考えられる内で最も可能性が高い原因ではないかと、私は推測します」
「そうか。お前のような優秀な医療スタッフが言うのだから、そうなのだろう」
　腕を組み、深刻そうな表情を保ったまま頷くミナ。机の脇を通り抜け、ドアへと歩いて
いく。慌ててアルファ１が駆け寄った。
「司令官、どちらへ！？」
「余自ら犯した過ちは、余自らが修正する。退け、時が惜しい」
「も、もっと別の物も惜しんでください！ 推論に推論を重ねた現状では根拠が弱く、最良
の解決法かどうかも定かではないではありませんか！」
　口元に手を当て、おろおろする医師。
「シン＝アスカという個人の精神に関わる問題だ。試行錯誤を繰り返すしかあるまい」
「試行錯誤といっても、検討を重ねるべきです！」
　その時、空気の抜ける音と共にドアがスライドして女性が入ってきた。ミナの許可無く
入室を認められているのは、アルファ１を除けば唯1人である。
「失礼します、司令官。緊急の用事にて、ご無礼をお許しくださ……」
　入るなり敬礼したエコー７は、その場の光景に瞬きする。
「これは、何事ですか？」
「シン＝アスカに施す治療法が解ったのだ……退けと言っている、アルファ１」
「いえ、何も解ってはいません！ 司令官、お待ちを！ エコー７もお止めして！」

「ええ、シンとそのような事があったのかと問われれば……その通りです」
　ダイアモンドテクノロジー本社ビルに設けられたアズラエルのオフィスには、何時もの
メンバーが詰め掛けていた。皆一様に、少女の言葉に対し愕然としている。

「え、いや、ちょ、馬鹿な！？」
「どのタイミングで！？」
「そのように……根掘り葉掘り訊かれましても」
「いや、全然根掘り葉掘りじゃないですお嬢様！ 事件の根幹だけじゃないですか！」
　桃色に染まった頬に手を当てて視線を反らすアズラエル。機動兵器部門を統括する研究
員と、生体ＣＰＵ開発の最高責任者である主任は硬直し、社の暗所を司ってきた保安部の
黒服達は多目的バイザーにアズラエルのスケジュールを表示させ合い、力なく頭を振った。
ソファの前に置かれた大型ディスプレイには、落雷事故によってシン＝アスカに重大な精
神疾患を発生させた『ゆりかご』のデータから抽出された動画が、ループで流されている。
「けれどこんな風に暴力的で、シンの同意を得ないような行為だったという記憶は無いの
です。もっと……その……」
「いや其処から先は仰らなくとも結構です！ 聞きたくもないです！」
「解りました。とにかく、シンの記憶には……あの日の事が、2人きりの夜の事がこのよう
な形で残ってしまったと。事実として、受け止めましょう」
　胸に手を当てて嘆息するアズラエル。肩を落として脱力する男性陣。映像を抽出した時
点で、彼らは速やかに部門間で集まり状況を確認した。結果、そのような事実は無かった
という事を既に把握しているのである。
　今、アズラエルが出来もしないのに憂う少女を装ってシンとの関係を仄めかしている
理由は、抽出された映像の前半部に自分でなくロンド＝ミナ＝サハクと思しき女性が映っ
ていた所為だという事は、容易に想像できた。少女は、『分かち合う』事を決して望ま
ないし、許す事も無い。この機会に、既に我が物であるシン＝アスカを完全に専有する
事を目論んでいるのであり、都合の良い既成事実を欲しているのだ。
「記憶の前半部は、完全にシンの妄想でしょう。ロンド＝ミナ＝サハク様はシンの事を、
単なる手駒としか見なしていない筈です。聡明な御方ですし」
「ま、まあ確かにそうでしょうねえ。男1人に入れ込むような女性では……」
　研究員が頷くと、他の男性も曖昧に首肯する。ミナが全く逆の事を主張し、2人が争う
などというとんでもない事態に発展する事はあるまい。そう信じて疑わなかった。とりあ
えず今は、自分達のリーダーにのみ気を遣えば良い。
その認識が甘かった事に気づくのは、そう遠い未来では無いのだが。
「しかし、そうなると治療法が難しいですね。ブーステッドマンやらエクステンデッド
といった使い捨て前提の強化兵士なら、記憶を単純に消去するだけで済むのですが」
　主任がそう言って、顎に手をやり唸る。シリアスな方向に話題がシフトしたので、研究
員もソファに座り直した。
「偽の記憶を植えつけるというのは、駄目なのか？」
「脳に与えるダメージって事で言えば、同等かそれ以上だ。後で悪影響が出る」
　研究員の提案を手振りで退ける主任。同じように唸る研究員。黒服の1人が挙手した。

「基本的な手でいけばどうだろう？ いわゆる『誠意』を見せて、一週間くらいぶっ通して
キレイ所の集まってる店で毎晩楽しんでもらうとか。代金は全額こっち持ちで」
「ううむ……やっぱりそれか」
「ああ、1人遊ばせるくらいならこっちの予算もオーバーしないしさ」
　リラックスした語調で話が進むが、誰一人としてアズラエルの方を見ない。顔を向ける
事さえしない。全員、両肩に力が入りきっている。
「では、そういう事で」
　間髪入れずに上がった声は、男性の物ではなかった。緊張に耐え切れず、男達が声の主
を振り返る。アズラエルが席を立って自分の部下を見下ろした。照明が遮られ、顔に濃い
影が落ちる。
「シンの心を傷つけてしまった件について、謝罪せねばなりません。早速、アメノミハシ
ラ訪問の予定を入れておいて下さい」
「……はい」
　少女の鍛えられた表情筋が生み出す微笑を見つめ、彼らはか細い声で恭順の意を示した。

「ぁ……ぇくし！」
　アメノミハシラの医務室に、何度目かのくしゃみが響く。看護士が振り返った。
「大丈夫かシン。風邪か？ お前」
「なんか……ぞくぞくする。鼻水もとばらなひ」
　ティッシュで鼻をかみ、シンは小型ゴミ箱のペダルを踏んで紙くずを捨てた。中は既に、
丸めたティッシュペーパーが詰まっていた。薄青の病人服を着て鼻声で話す姿は、確かに
立派な風邪引きだった。
「お前、コーディネイターなんだろ？ 風邪引かないんじゃ無かったのかよ」
「んな事を言ったって……っくし！」
　ベッドに腰掛け、身を縮こまらせながら鼻の下を赤くするシン。
「気をつけろよな。身体が商売道具なんだから」
「解ってるけど……当分はシミュレイター漬けで実戦には使えないってさ、俺」
「いや、そっちじゃなくて」
「え？」
　首を捻って、シンは眉根を寄せる。看護士も似たような表情で見返す。
「あ？ お前自分の身体の事、聞かされてないのか？」
「何の話？」
「いや、コーディネイターの女と……」
「女と……？ あ」
　言葉が途中で止んだ。シンが相手の視線を追う。空色の髪と、紫の瞳が目に入った。
「……こっちにいると、基地の方に伺ったので」

　シンを見つめるザフトの緑服を着た少女が、含みのない微笑みを浮かべる。
「あ、ああ。ええと、久しぶり……」
「はい。……アスカさん」

「ポジションを確認した」
　メインモニターに地球が映り込み、狭いＭＳの機内が青白い光で照らし出される。ザフ
ト製のパイロットスーツを着た男は、人形のように無表情のまま呟く。紡ぎ出される声は
抑揚に欠け、まるで台本を渡されたばかりの俳優だ。
　通信スピーカーから聞こえてくる女性の声も、似たような物だった。直に聞いていなけ
れば、1人で喋っているような錯覚を起こすだろう。
『私達の突入コースに丁度割り込んでいるわ。データを其方に』
　モニターの左下に小さなグリッドが出現し、未だ肉眼で確認できない遥か遠方にいる存
在がＣＧで描画された。2本の脚部に似たユニットを前方に突き出す戦艦と、その周囲を
警戒する3機のＭＳ。ウィンダムかダガーＬであると、データベースと連動した母艦のセ
ンサーは判断した。
「……やはりアークエンジェルか。ろくな整備も補修も受けていないようだな」
『近々廃艦にするという情報は入っていたけれど。先の戦闘で負った被害はそのまま、自
然に沈まないように最低限の処置のみされているようね』
　オレンジ色のグリッド周囲に別の枠が追加され、連合軍の士官服を着た気難しそうな男
の姿が映し出される。髪を短く刈り込み、浅黒い肌には皺が刻まれていた。
「セレニティ攻防戦の時、艦砲射撃でリングを破壊した唯一の艦がアークエンジェルだ。
その時の艦長だな。敵に回すと手強い」
『セクメトの方では、突入直前に攻撃する案が有力なのだけれども。あなたは？』
「同意する」
　男は短い返答と共に、フットペダルを蹴ってＭＳを後退させた。艦首を鋭く尖らせた、
血紅色の改ミネルバ級戦艦へと接近する。
　かつてラクス＝クラインからキラ＝ヤマトに与えられたストライクフリーダム。混迷す
る地球圏を救う為に生み出されたコズミックイラの聖剣、自由と平和への祈りを込めた翼
は、全てを憎悪する者達と彼らを利用せんとする者達によって生まれ変わった。
　機動性を損なうドラグーンは取り外され、冷たく黒光りするウィングは剥き出しになっ
た骨の様。青の塗装は黒へと塗り潰され、ツインアイはライトイエローから紅へ。
　翼の可動部を含めた関節はくすんだ真鍮色を覗かせ、漆黒の闇の中で亡霊のように鈍く
輝く。ビームシールドを備えていた両手甲部は、追加装備によって一回り大型化している。
　ウィングユニットから紅い光の粒子を散らしてセクメトの艦首部に降り立ったストライ
クフリーダムが、真紅のツインアイを輝かせた。
「人を救う、か。我々も人を救ってしまう事があるよ、アスカ君……我々のやり方でな」

昨日の続きを投下させて頂きました。今回は此処までです。

ＧＪですた
つまり映像の前半も後半もシンの妄想でFA？
オマエゆりかごでどんなドリーム見てんだよｗ

ちょっと難しい所があるけど解かるまで読み返しますわﾉｼ

今回の研究者及びアルファ１達の感想

「その発想は無かったッ！！！！
　何と言う童貞！！！
　何と言う変態だッ！！！」　

>「え、いや、ちょ、馬鹿な！？」

↑これ俺
大変なことになってきたなｗ

橘真児乙

シンの意思に関係ないところで獲り愛が始まった！？
てっきりアレと原作甲殻機動隊見たいな感じになってるんだと思ってんだがｗ
そしてベル子とシンの再会キターーーー！
５０人再登場＋ストフリ改もデターーーーー！！！！！
こいつは益々目が離せんぜ
ＧＪ！

GJ

50人が女傑達の戦いに巻き込まれずシリアスを貫くことを切に願うわｗ

いよいよ50人が連合に仕掛けるか

ストフリがいい感じに禍々しくなったなあ
デスティニー２を描いた神にお願いしたい程

まあ今回の女の争いのがより禍々しいけどw

研究員やアルファ１達にとっての脅威：

ミナ様とアズ子達の鉢合せ＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞（越えられない壁）＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞
＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞＞50人のテロ
（それがたとえユニウスの１０倍の隕石＋改良強化新型ＮＪ一億基の投下であっても）

デスティニー�Uが悪魔なら、ストフリ改は死神か。
いい感じですね、対の魔物みたいな。
ミナ様アズ子のターンが笑いがとまらねえｗｗ
次の回を楽しみに待ってます。GJでした

俺はてっきり、ミナさまとアズ子が双方ともにシンのゆりかごに自分のイメージをインプットする工作してて
そのデータ同士がどっちがシンに向かうかをせめぎあってたトコに、落雷のショックで両方がシンの脳になだれ込んだんだと思ったぜ。

しかし50人のパートとのあまりの温度差にﾜﾛｽｗｗｗ

エミュ子がシンを落とす為に色々仕込んでたのが、落雷のせいで破綻。
ショックを受けたエミュ子が自閉症モードに……

ミナ様とアズ子の争いの巻き添えを食うベル子の姿が容易に想像できるｗ GJ!

ＧＪ！
しかし温度差が激しすぎてどっちに反応していいものやらｗｗｗ

これはやばいｗｗｗ
ベル子、シンを守ってやってくれ…

ベル子自体、ミナ様に食われそう

一晩明けて改めて読み返してみたら、ミナ様とアズ子のターンはものごっそ笑えるｗｗｗｗｗｗ
頑張れ50人、負けるな50人、このお笑いの空気をどうにかできるのはお前等とネオロゴスのばあちゃんくらいだｗｗｗ

ベル子、逃げてー！

投下します

　機動戦士ガンダムSEED DESTINY AFTER War 〜L・Project〜


　地球と宇宙を輪にかけた大規模な戦争が終わりを告げた
　
　しかし、それは地球圏に新たなる、戦いを広げた。
　
　地球連合という組織に抑えられていた世界は、その組織が力を急速に失ったことにより、各地で叛乱が発生。
　世界は騒乱に陥っていた。
　ザフトはこれに対して、新たな地球連合の設立までの間、戦争を抑えるために、各地で部隊を派遣。
　治安にあたる。
　旧ミネルバ隊員は、戦力を再結集させ、地球圏に降りていた。
　地球圏は想像以上に、貧困と治安の悪化が起こっていた。各地で暴動が発生し、それによりまともな食糧配給も行われていない状況だ。

「…思っていたよりも、ずっと酷いわね」
　ルナマリアが、艦の窓から外を眺めているシンを見る。
「…この先に、ステラがいる湖があるんだ」
　
ステラ・ルーシュ。地球連合軍の強化兵として戦線に参加。
シンとはガンダム強奪から、縁があって何度か触れ合うことになる。
だが結果、彼女は暴走し、ベルリンにて巨大MAとともに運命をともにした。
　戦争だ…今は割り切れる余裕が出来た。
それでも、心のどこかに、彼女への想いが残っているのも事実だ。

「シン…」
「わかっている。戦争が、何もかも終れば…また会えるから」
　ルナマリアのほうを見ずに、シンは自分を勇気づけるように言う。
　シンの言葉に少し安堵して、ルナマリアは言葉を続ける。
「次の作戦は…旧ロシア領。スターリングラードよ。私とシンは、先行して安全を確保。敵勢力がいた場合は、これの無力化」
「…了解。どうりで寒いわけだ」
　シンは窓の外…広大な雪景色を見ながら、その寒さを肌に感じていた。

シン・アスカは、ザフトに残り、キラ・ヤマトやラクス・クラインとともに、
新たなる希望をかけて、もう二度と自分の妹と同じような子を生み出さないためにも戦い続ける決意をした…。
シンの決意は、長い時間をかけなかった…というよりも、かけることができなかった。
それは、シン、ルナマリア、メイリン、キラ、アスラン、ラクス。あの海の見える丘でたったそれぞれは、既にやるべきことがあったからだ。
連絡を取ることもできるが、簡単にはいかないだろう。
その場にいなかったオーブ首長国連邦の国家元首カガリ・ユラ・アスハは、たまに連絡をよこしてくるが。
彼女もまたアスランとともに自国内をまとめるとともに、連合の新組織への意向を手伝っているようだ。

第１話　もう１人のステラ

旧ロシア領…スターリングラード
　かつて、旧世紀にナチス・ドイツ軍とスターリン率いるロシア軍が戦った場所である、そこは、ロシアにとって重要な場所である。
スターリンという名前がついている、その場所は重要な拠点として、重工業地帯として栄えていた。
現代でも、その役割は変わらず、地球連合軍の重要な要塞都市として機能していた。
　今回の戦争でも、ここはザフト軍による空襲を受け、かなりの被害をこうむり、地上施設は壊滅的な状況だった。
　だが…その後の連合のスタッフからザフト軍に渡された情報によると、地下施設があることが発覚。
　今回は、その情報が本当か抑えることと、重要なものがあった場合、持ち帰れということだ。

『シン・アスカ機、発進どうぞ』
「シン・アスカ、インパルスでます！」
　新たに改修されたインパルス機で出撃するシン。
『続いて、ルナマリア・ホーク機発進どうぞ…お姉ちゃん、がんばって』
「了解。ルナマリア・ホーク、インパルス弐号機いくわよ１」
　試作段階で実戦投入は珍しくない。
　今回のルナマリアの弐号機は、ザフト上層部となったキラからの配慮である。
　特機である二人のパイロットには、それだけ期待がこめられている。

二人のオペレーターは、ルナマリアの妹であるメイリンが勤める。
戦後、メイリンはアスランにアタックを続けるが、カガリと相思相愛なところを女性の性格上知ってしまい、
自分ではどうしようも出来ずに戻ってきた…とは口には出さないが、
ルナマリアからは、励ましと、行方不明前以上の溺愛を受けている。

「…シン、ルナマリア。基地施設内には無闇に近づくなよ」
　艦長はかつてミネルバで副長であったアーサーが行っている。
　アーサーは、目の前に見える巨大な工場を見ていた。
　情報と違うのは、思った以上に、破壊を受けていないところだ。
「…艦はここで待機。前方の安全が確保を待つ。ルナ、シン頼んだぞ」
「「了解」」

　インパルス2機は、雪の中、動きをとりづらそうに動いている。
　周りは冷たい風が吹き、雪を舞わせる。
　空の色は、あのベルリンのときと同じ、灰色だった。
「ルナ…先行する。後ろ頼む」
「…無理しないでね」
　シンは、インパルスを動かし、前へと進む。
　静けさが不気味だ。
　雪原のド真ん中に不相応にある、その巨大な街と、工場…。
　そのまま、施設の敷地内に到達する二機。

「防衛システムもないみたいね。というより…完全に破壊されているみたいだわ」
　ルナマリアは施設の内部のほうをズームで見る。
「こちら、ルナマリア・ホーク。安全を確保」
　通信が少し乱れる。ルナマリアはあたりを見回すが、
　どこにも妨害電波等のものはない。
　特殊な気候ゆえの問題か。ルナマリアは特に気にすることもなかった。
　艦が見えてくる。
「…なぁ、ルナ？変じゃないか？」
「何がよ」
「これだけの大きな町で施設もあるのに、人が誰もいない」
「……これだけ破壊されちゃったら、みんなどこか南の温かい方にへと行くわよ。この中、暖房器具もなしにいたら凍死しちゃうわ」
「…」
　シンも、また頷くだけで、気にすることは無かった。

『残った時間で、施設内の探索を行う。シン・アスカ機を潜行。ルナマリア機は本艦の護衛にまわってもらう』
「ちょっと待ってください。それって…」
「愚痴るなよ、ルナ。しっかり護衛頼むぜ」
「ちょっと！シンっ！もう…」
　シンは、ルナマリアの声を聞きながら、施設の中にへと入っていく。
　薄暗いそこには、ライトをつけなければ何も見えない。
「一階は問題ないです。ＭＳエレベーターを発見。使用可能なようです。地下施設にいきます」
『了解。慎重にな』
　シンは、ＭＳ用のエレベーターを見つけて、スイッチを押す。
　轟音と供に、エレベーターは地下に降りていく。
　上の光が届かなくなっていくぐらいになると、地下から光が見える。
「こちら、シン・アスカ機。地下施設はまだ稼働中です。こちらシン…ちっ。通信が届かないか」
　シンは通信が届かなくなったことを知り、ビームライフルをかまえたまま、エレベーターが止まるのを待った。

鈍い音供にエレベーターが止まる。ＭＳを動かし施設内にはいる。
施設内はＭＳが動けるほどの巨大な施設である。
光がたくさん、ついており、中にはＭＳが置かれている。
どうやらＭＳの開発も行っていたようだ。
見たことが無い形の機体も置かれている。
しかし、どれも動くような代物ではない。
　シンはＭＳから降りると、施設内を見てまわることにした。
施設内は、外見とは違い荒れ果てていた。
書類が散らばり、ガラスが割れ、古い血痕もある。
「…ザフトが侵入したのか？」
　シンは施設内を歩いていくと、ひときわ変わった部屋の前にくる。
　鉄の扉に、中の様子はわからない。シンは銃を構えたまま、その扉に手をかける。
　すると、鉄の扉は、ギィィっという音ともに、開いた。
　そのまま入っていくシン。
　そこで、シンが目にしたのは、信じられない光景だった。
　幾つもの水槽に人間が入っている。
　しかもまだ、その装置は生きているようだった。
　様々な人間がそこにはいた。
　みんな自分と同じような少年、少女…それは『作られた人間』であることを、シンはすぐに分かった。
「これは…」
『侵入者発見、侵入者発見…』
警告音が鳴り響く。シンはあたりを見回す。防衛システムは、まだ生きているのか！？
シンは、急いで、鉄の扉から脱出すると、ＭＳにへと向かおうとした。
だが、そこに立っていたのは、シンの頭を停止させた。

「…ステラ？」

ゆっくりとこっちを向く金髪の少女…。
確かに、それはかつて自分が出会った少女だった。

続きはまた今度で。

休みだからって寝こけてたら新しい職人さんが！？

期待しとくよ。GJ

偉そうな言い方でスマンが…ごっつ期待できそうな予感にｗｋｔｋ

シンがどう逆襲するかに期待。

超トップシークレットのパーフェクトエクステンデッドであるステラ�Uの
目に最初に焼きついた人間となった為、ラクス政権はじめありとあらゆる勢力から
追われ狙われる羽目になり、やがてそのステラ�Uと二人で逃避行しながら
さすらいの戦いを続けてるうちに伝説の宇宙鯨から後継者に指名され……
……あれ？　ちょっと苦いコーヒーでも飲んでこよう。

>>699
むせるｗ


ってアレ、そういえばキラって設定的にパーフェクトソルジャーじゃね？
ニートだし、イプシロンポジの奴も居るし（カナードとか）。

キララクでやってみた

超トップシークレットのスーパーコーディネーターであるキラの
頭に最初に毒電波を送り込んだ人間となった為、ディランダル政権はじめありとあらゆる勢力から
追われ狙われる羽目になり、やがてそのキラと二人で逃避行しながら
さすらいの戦いを続けてるうちに伝説のプラント議長から後継者に指名され……

続編投下します。

　それは第二次ヤキン・ドゥーエ宙域戦後に、停戦条約として締結された、ユニウス条約後の話だった。
地球連合軍上層部…主に軍需産業に携わるロゴスになる…は、近い内に、再び、ザフトとの戦争を予期していた。
そこで秘密裏に、ザフトの科学者数人を連合に多額の資金を与え、亡命させる。
　地球連合軍のもつ強化人間技術。そしてザフトの持つ遺伝子操作の技術。
この二つを掛け合わせた、最強の兵器をロゴスは作り上げようとした。
提案者はロゴス盟主である、ロード・ジブリールである。

遺伝子レベルから、戦闘に特化した強化人間製造。

それこそ、最強の軍隊を作ることが可能となる。

第2話 ラスト・バタリオン・プロジェクト

「ステラ、どうして…君が」
　金髪の耳までかかった髪。
　白い肌…、瞳は綺麗だが、どこか不安そうで……。
　それは、最初にみたときのステラそのものだった。
「…」
　黙ったまま、シンを見つめるステラ。
「ステラ！」
　シンが、前に出ようとすると、彼女は腕を上げて銃を向けた。
　ステラと思われるものは、何も言わず、ためらわずにトリガーを引いた。
　シンは瞬間的に、それをかわずが、肩を貫通してしまう。
「うあぁっ！あぁ…くっ…す、ステラが、いるはすがない。ステラは、死んだんだ」
　自分に言い聞かせるようにシンはつぶやきながら、建物の中にへと隠れる。
　だが、どうしてステラがここに…シンはわけが分からずに、逃げ惑う。
　ステラのような少女はそのまま、ゆっくりと、こちらのほうにと歩いてくる。

地下施設の外では、警告音が響き続いている。
「シン、返事しなさい！！バカ！！」
　ルナマリアは通信に向かって叫んでいる。
　通信が途切れて十五分ほどが経過していた。
　ルナマリアは、アーサー艦長に、救出の命令をするよう待っている。まさにそんなときの警告音…。
『お姉ちゃん。前方に熱源反応多数…MS！？』
「…何が、廃墟よ。立派な攻撃基地じゃない」
　ルナマリアの前に現れるMS群。それは、ザフトのザクウォーリアーから、連合のMSまでバリエーション豊かだ。
「かかってきなさい。伊達に戦争を生き残ってきたわけじゃないのよ！」
　ルナマリアは、インパルスを走らせ、先制攻撃をかける。
　ビームライフルが放たれ、それは命中したかに見えた。だがそれは、ギリギリで交わされる。
「なによ！今あたったじゃない！」
　敵ＭＳは、機体こそたいした武装はないものの、そのスピードは、普通じゃない。
　そして、どこかで見たような動き……。
「これって…まさか……」
　ルナマリアは機体を一体のザクに体当たりさせて、直接回線を繋げる。
『お、お姉ちゃん！』　
　驚いたメイリンが回線から声をかける。
「パイロット聞こえる！？返事をしなさい！！」
　ルナマリアは、メイリンの声を聞かずに叫ぶ。

「…俺は、パイロット番号2103…スティング・オークレー。侵入者は撃破します」

　その声に、ルナマリアの思考は停止する。
「そんな……こんなはず」
　動きが似ているとは、思ったが…まさか。
　ガンダム強奪、そして…ファントムペインとして、何度も戦場で出会った奴。
　戦後の情報開示で、名前を知ったけど…死んだはずと記されていたのに。
　驚きに動きを遅らせたルナマリアの機体を、他の敵機が攻撃し、バランスを崩したルナマリアのインパルスは建物に倒れる。
『お姉ちゃん！！』
「だ、大丈夫よ…これくらい…」
　そういうルナマリアだが、額からは血が流れている。
　こんなところでやられるわけには行かない。
　私にはまだ、やらなくてはいけないことが、たくさんあるのだから…。

「…俺はパイロット番号1321、レイ・ザ・バレル。侵入者は撃破する」

　体当たりを食らわしたMSからの回線が聞こえる。
　ルナマリアは、その敵MSからの、かつての仲間の声に、再び面食らうが、ここまできたら開き直りだ。
「…上等じゃない！！相手が誰だろうが、やってやるわ！！」
　ルナマリアは額から流れ落ちる血を舌で舐めとる。声は自分に対する気合を入れるための言葉だ。
「いくわよ！！偽物！！」
　ルナマリアはインパルスを立ち上がらせ、目の前の、偽物へと突き走る。

　シンは、先ほどの鉄の扉の中に逃げ込む。
　扉をしめて、息をつき、出血する肩の痛みに堪えながら、扉を背にして座り込む。前には様々な水槽が先ほどと同じようにある。
　暗いその部屋に、浮かぶ人が入った水槽は、まるで別世界のような光景だ。
「…こいつ、どこかで……」
　シンは、そこでどこかで見たことがある人物を見つけた。
　青い髪…確か、こいつステラと一緒にいた奴じゃないのか？こいつも確か死んだはず…。

　この研究所は一体なんなんだ！！
　鉄の扉が開かれる…人影が入ってくるのが見えた。
　どうやら、あのステラも…ここからつくられたのだろう。
　ステラ自身はもうこの世にはいない。戦いの果てに、自分の意思で生きることが出来なかったんだ。
　彼女をとめることができなかった俺自身の無力さだってある。
　もう二度と同じことを繰り返したくは無い。
「……ステラ！！」
「…」
　幾多の水槽の並ぶ中で、シンは大声をあげる。広い空間の中、シンの声は反響してよく響く。
「ステラ、戦争はもう終ったんだ。この施設も閉鎖される。これ以上の戦闘は意味が無い！」
「…侵入者は、排除する」
　ためらいもなく、声の方向にと正確に銃を撃ってくるステラ。シンは水槽をたてにしながら、姿勢を低くして移動する。
「くそ！あいつは、ステラじゃないんだよな。何言ってんだか…」
　つい、相手のことをステラと呼んでしまった自分を笑いながら、どうやってここを脱出するかを考えるシン。
「…だけど、俺にあの子を撃てるのか？」
　ステラそっくりの彼女を…俺は撃てるのだろうか。
　自分の人生を決めれなかった彼女と瓜二つの子を…同じ境遇の彼女を……。
　人間のエゴのまま、勝手に作り出され、そして命令どおりに動き、そして任務に失敗すれば死ぬ。
　それが人間だって言うのか。人間が人間に対して、そんなことをする権利があるのか。
　再び銃声…。シンは転がり、それを避ける。水槽が割れる音が響く。
　こうなったらイチかバチかだ…。
　シンは前にいるステラを確認して、ジリジリと距離を水槽から水槽へと移動して、縮めていく。銃を撃つステラ…銃弾が減っていくのを確認する。
「おおお！！！」
　シンはそのまま、まっすぐステラに向かって走り、銃の握る部分で首元を叩く。ステラはそのまま、意識を失い、床に崩れ落ちる。
「……」
　このまま、シンはここを出ることが出来る。彼女を置いて…。いや、それ以前に、敵である彼女に止めを刺すこともできた。
　彼女はステラじゃない。だが…。シンは、目を閉じ倒れているステラを見つめる。

『警戒態勢Ｓに移行…』

　インパルスに乗り込んだシンは、鳴り響く警戒音の中、ビームライフルを発射し、地下施設内を破壊する。
　このままほうっておいても、連合かザフトかに利用される可能性がある。
　そうなる前に…これ以上、人間を兵器にさせないためにも。
　轟音を上げ、爆発する地下施設、その炎の中、シンはエレベーターに乗り込み、地上にと移動を始める。
「こちら、こちらシン・アスカ。聞こるか？」
『つ、通信回復しました。大丈夫！？』
　メイリンの口調は、酷く慌てている。
『待たせすぎよ。このバカ…』
　ルナマリアの声も聞こえる。元気なところを見ると、まだ大丈夫なようだ。
「うぅ……」
　シンの上で、目を開こうとする、ステラ…。その声にルナマリアとメイリンは、すぐに察する。
『シン！あんたなにやって！！』
　ルナマリアの怒声がコクピット内に響き渡る。
「すまない…ルナ。後で説教なら聞くから…」
『…覚悟しときなさいよ』

　地上部分の敵MS勢力は、その半数を撃破する。ルナマリアだが、弾とエネルギーが底につきかけている。
『お姉ちゃん…私は、何も聞いてないからね』
「…ありがとう、メイリン…」
　メイリンの言葉に、自分のことのように感謝するルナマリア。
　シンがステラを今でも思っていることを、知っているからこそ…はっきりと怒ることができなかった。
　でも、戦争では、そういった気持ちを対処できなければ、自分も死ぬというのもまた事実だ。

『この反応は…』
「まだくるの！？」
　ルナマリアの眼前、巨大な黒いMAが、再び姿を現した…。

中篇はこれで終わり。
次回あたりを最後に

短編だったのか？
三人までならまだしも、レイまで来るとは意表をつかれた。これは辛い。

魔界転生したのさ

久しぶりに投下〜

ttp://cgi2.coara.or.jp/~negichan/imgloda/src/img7950.jpg

うほ、いいガンダム

>>713
うおおおおかっけええええ！！！

>>713
かっこええ！！
しかし背後の翼と脚部ビーム発生装置のせいか、黒いガンダムヘブンズソードに見えた俺

>>713
(E)!!!!!!!

ステキ過ぎだぞ！GJさせろ！

　両手に真紅のビームクローを灯したデスティニー�Uが、薄闇の中で血色の双眸を輝かせる。
る。マニピュレイターの僅かな動きで光爪が揺れ、射撃武器をこちらへ向けたＭＳ達の姿が
浮かび上がった。その数10。最前列のザク３機が、モノアイの光を強める。
『どれほどやられた？ 味方の増援はまだか！？』
『我々が最後です。皆、この怪物に……ッ』
『馬鹿な、何機……いや、何十機居たと思っているんだ。敵は……』
　黒と紅のウィングユニットが形成する光翼が、機体に濃い影を落とす。照らし出された
後方には足を捥がれ、頭部を潰され、下肢を奪われた夥しい数のＭＳが散乱していた。残
骸が列を為しているのは、他部隊との合流を阻止されたからだ。
『敵は、単機なのだろうッ！ 有り得ん！ 近接格闘タイプのＭＳに出来る事ではない！』
『投降しろ』
　広域回線に若い男の虚ろな声が入り込んだのは、まさにそんな時だった。光翼を揺らめ
かせ、デスティニー�Uが1歩前進する。10倍以上の数を持った相手が、1歩下がった。
『この距離だ！ 当てる！』
　1機のザクは下がらなかった。ビーム突撃銃を構えた両手が動く。デスティニー�Uは身動
きしない。警戒姿勢すら取らない。
『止めろ！ 数で押すにしても、一気に掛からなければ！』
『投降しろ』
『何がシン＝アスカだ！ 何が英雄だ！ ナメるなぁッ！！』
そのザクが撃った時、紅色の光が動いた。緑色のビーム弾が地面に着弾して岩場を赤熱
させる。一瞬の閃光が消えた時、デスティニー�Uの右手から伸びたクローが、ビームを発
射し終えた突撃銃を寸断した。懐に飛び込んだ敵機を追おうとしたザクの頭部が飛ぶ。
ヴォワチュール・リュミエールの生み出す瞬間的な推力でもって跳躍したデスティニー�Uが、
右足部のビーム発生器を起動させて回し蹴りを放ったのである。残った9機が後ずさりつつ
撃ちまくるが、当たらない。ウィングと、両肩両腰に取り付けられたフィンが小刻みに動く度、
全身から血色の光を迸らせる姿がブレて、ビームもミサイルも外れていく。
　黒と紅の悪魔が加速した。残光を従えるツインアイが敵機を捉え、回避行動が遅れた1機に
クローを突き立てる。メインのパワーケーブルを断たれ、全身を痙攣させながら人型が屑折れ、
デスティニー�Uの頭部に刻まれた、涙のような目元のラインが鈍く輝く。
『駄目だ……やっぱりコイツは、本物の……』
　闇の中、足部のビーム刃を叩き込まれ、クローで引き裂かれ、血色の光弾で撃ち抜かれ、
鋼鉄の巨人が次々と骸に変えられていく。後方で大爆発が上がった。1機のザクが装備して
いたミサイルポッドが引火し、周囲が白く照らし出される。
『本物、の……』
　両手甲の積層装甲が火花を散らして展開し、内側が紅に輝く。手刀のように束ねられた
指先から長大なビームソードが生まれた。光翼をはばたかせ、悪魔は地を蹴って翔んだ。

>>713
　イラストを元にして、返礼として書かせて頂きました。ＧＪです。素晴らしいと
思います。この絵に恥ずかしくないメカアクションを、文字の上ですが今後とも
頑張っていきたいと思います。

　後>>37と>>366、多分イラストを投下して頂いたと思うのですが、どうもその時、
このスレをチェックし忘れていたようで……気付いた時は見えなくなっていました。
せっかく描いて頂いたのに、申し訳ありません。

>>719
俺が感動した
乙です

>>713
前腕の積層装甲が予想以上に長いんで、肩装甲に干渉しそう・・・(つω；）

ジェノザウラーっぽいので妄想してたのって俺だけなんかなぁ


>>719
ＧＪ!!
それにしても運命�Uはバランスブレイカーだよな

いや、そこがまた良いんだけど

サーベルとライフルしか持ってないのにバランスブレイカーなのかよGJ

運命�Uにライフルは無い。つか、>>719のは英雄状態のシンなんだろう。確かに
この能力を持ったまま主役続投されても困るわな

敵無しだもんな……。
まあそんなシンもまたいいんだけどね

>>713
ＧＪ！
さっそく壁紙にした

｢ふははははははは、中々デキるようではないか！
デスティニー�Uとやらがどれ程のモノか、ワシが一つ手合せしてやろうではないか！｣



GJ！マスターガンダムと並べても面白いかもね？

>>723
聞くところによると、ＶLは人間ワープ可能らしいからなw

つまり、改造アルターな大人マユと共闘して、1800エクスカリバーで戦場毎薙ぎ払うんですね。
わかります。

ミハシラ軍の制服とかパイスーってオーブ純正と同じなんかな？

少ない描写から判断するに、ミハシラ軍用のパイスーとか制服は存在しないか、
あっても総員に徹底させて無いっぽい。だからオーブのも混じってる可能性はある。

>>728
　　　「私の能力が空間を操れるとしたらどうする？
　　　どんな攻撃も避けられるとしたらどうする？
　　　何処に逃げても追いかけてくるとしたらどうする？
　　　「人間ワープ」が可能な私のヴォヴァチュールリュミエールをキミはどうする？」
　　　　　　　　　　　____
　　　　　　　__,,,,--':::::::`-,,_＿
　　　　　　 /:::::,-､::::::::::::::::::::::'')
　　　　　 i'":::て~~"''-､;;;;;;;;;;;;ノ
　　　　　 |::::∠,　　､''::::::;;;;;}/
＿___,,,-''":(d{　ニｪｪV/ｨｪ{>==''"二"''ヽ
::::::::::::::::::::::::>|ヽ　'￣ .}￣ノ---､――――--､
::::::::;;;;;;-,--'|i.!_ '< ､_ ニｨ'i　　　 "''-､;;;;;;;;;;;;;
-''";;;;; /　　ヽ､ヽ, `､ニ',ｲ　　　　　ノ;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;ヽ、　　>- `-―'<,　　　 ／￣`---
-''"￣　 ,＞<"　　　　　　"＞-- ,,_____　　　　　　どうする　どうする　どうする
　　_,,-''"　　 `''-----―'二---―''" 7　/
-''"---―――''"ニ￣￣　　　　　○/　　/　　　　　君なら　どうする！？
○　　　　　　　 /　 }　　　　　　　　　{　　/ ／
|　　　　　　　 ノ　_ノ＿_,,- -----､ /　　／
|　　　　　　 /,,-''" ） 　＿_＿,, --' /　　/
|　　　　　ノ　　　　 '￣ ヽ　　 ○ ノ　 人
| ○＿／　　　／ .）__,,-〈　　　／ ／　　 ＼
|／　 `ヽ......:::::―　）　_,ノ　　　|　.|　　　　　＼
|　　　　 ）;;;;;;;ヽ､　- '"_,,)　　　 | /
|　　　　/_,,-､_______）-'　　　　　|/
ttp://jp.youtube.com/watch?v=bHCmNLkh_oc

勝てるわけが無い、絶対的絶望だ

>>732
び、美形だ！！ｗ

>>732
それでも、勝つ!!!

だから無理だって！！

スクライド好きは自重しろｗｗあの作者、アストレイＲとかでも全然遠慮ってもんが
無かったな・・・

おれはアストレイR大好きだZE!!

>>736
あの作者、本編全然気にしねえもんなｗｗ
結構シリアスなバトルものが何でギャク漫画になってんだか
ｱﾙﾀｰｾﾝﾆﾝ? ｳﾁｭｳｶｲｿﾞｸ? ﾜﾀｼｿﾝﾅﾉｼﾗﾅｲﾈ……

プランＡが好きな紳士は戸田好きだとばかり思っていたが違うのか？

>>736>>737
カッコイイだろう！！！

どぅぶれあ！！

しかし、エピ�Uがザ・朝鮮としか思えんな

>>742
……英語だぞ

読み方かよ･･････
なんか国のことかと思ったぞ。

選ばれし者、だろう常識的に考えて。

どこか朝鮮っぽい所があったかなあと考えてみたが。地球圏は地球連合がシメちゃった
感があるのでそういう「ちっちゃいけどトンデモ」な国は無いんじゃないかな。オーブも
政治体制が変わったみたいだし。スカンジナビアは……そういうイメージ無いし。

アメノミハシラ

なんかとんでも無い事やったっけ

>>745
一番近いのはプラントだな

>>748
ザフト兵が全員いっぺんに失業したら何しでかすか解らんって理由で、補佐官は
ザフトを再編成させたようだが、舵取り間違えるとネオロゴスのお婆ちゃんに
殺されそうだな。

保守！

保守…すると思ったか！

>>751
あんたって人はぁぁ！

保守

ほしゅがてらばーちゃんとジブ姐の詰めあわセット投下
近いうちに補佐官かアル夫かディー（使用前・後）のどれかを
描き終われる…かもしれない
倉庫のうｐろだの使用許可もらえたので、今後は消える心配は減るかと
http://www3.uploader.jp/dl/seed/seed_uljp00062.zip.html

>>754
ひょっとして『クロスデスティニー』（旧名『機動新世紀ガンダムXDESTINY』）
の絵師さんか！？

投下します。

スターリングラード…地球連合軍研究開発工場にて、シン・アスカ、ルナマリア・ホークたちは、戦闘を強いられていた。
敵はかつての敵であり味方であるものの複製。
彼らは死んでもなお、兵器として使われるのか…兵士は、ただの使い捨てのものなのか？
運命という鎖からは逃れられないのか……。
　
シンの膝の上で、目を閉じているステラ・ルーシュ…の複製は…かすかな息をたてながら、夢を見ていた。

第3話　北欧の閃光

「…記憶の複製ですか？」
　科学者の1人が、ジブリールに答える。
「難しいですな。確かに、それが可能となるならば相手の情報を読み取ることも可能となるかもしれませんが。
　肉体の成長等、無理をさせています。
　これ以上の身体的な無理を強いれば、戦闘に投入する前に精神崩壊、早期の老衰による死亡に繋がるでしょう」
　通信が切れる。
　科学者は、水槽が浮かぶ人形を眺めながら、実験を続ける。記憶の複製…。
　おそらく、ジブリールが目指すのは『不老不死』なのだろう。
　複製に記憶が残るのであるなら、それは不老不死に他ならない。自分が死んでも変わりが、いるのだから。
　だが、それは夢物語に他ならない…。
　複製は所詮は複製…その人間ではないのだ。

姿を現す、黒き城…見上げなければ、その表情を窺い知ることは出来ない。
『巨大MA…デストロイ……と確認』
「…嘘でしょう。たったこれだけの戦力で、あれを相手しろって言うの？」
　こっちはシンを含めて二機しかいない。破壊力と分厚い装甲に守られた化け物とどうやって勝つというのか。
『お姉ちゃん、下がって！！もうエネルギーが…』
「…ここで下がっても、あの砲口がうなれば、みんな一緒にお陀仏よ。その前に、あなた達は、はやく救援を呼んできて」
『出来ないよ！』
「……私だって、シンだってまだ死ぬつもりは無いわ。まだやってないことたくさんあるんだから！」
　デストロイの足音…まるで地震が起きているようだ。
　指から放たれる無数の閃光が、あたりを粉々に砕く。
「きゃぁ！！！」
『お姉ちゃん！』
　インパルスはそのまま吹き飛ばされると、動けなくなってしまう。

「艦長！インパルス弐号機、エネルギーのこりわずか、行動不能です。シンのインパルスだけでは、圧倒的に不利です」
　メイリンが艦長席に座るアーサーに食って掛かるように言う。
「わかってる。今、北欧ザフト２０９師団に援軍を要請した。後十五分ほどで…」
「間に合いません！」
「……だが、今はこれが精一杯だ」
　アーサーは唇をかみしめで押し殺すような声でうなる。
「そんな……お姉ちゃん！」

　デストロイは、目の前の艦に、標準を合わせると、再び指から無数の閃光を放つ。
　だが、それは、艦の前で消失する。
　それは、シンのインパルスだ。
　シールドはみるみる融解、敵の攻撃が終る頃には、シールドは完全に、消失していた。

「メイリン！ソードを！」
『りょ、了解！！』
　艦から射出された、巨大な剣を持ち、インパルスは目の前に立ちはばかる数体のMSと、そして後ろにそびえるデストロイを見る。
「…うおおおお！！！！」
　大声を出して、デストロイに向かうソードインパルスだが、その周辺にいるMSもまた、ビームライフルの嵐をインパルスに見舞う。
「くぅぅ！！」
　ソードを回転させ、ビームをはじくシンだが、目の前に立ちはばかるデストロイの巨大な足に、吹き飛ばされる。
「うわぁあああああ！！！！」
「シン！！」
　通信から聞こえる、シンの声にルナマリアは叫ぶことしか出来ない。
　吹き飛ばされたシンのインパルス…コクピット内部でシンは、身体を起き上がらせようとする、だが銃で撃たれて貫通している肩に力が入らない。
　近づいてくる敵のMSの音。
　眼前に迫るMSがビームサーベルを抜き、両手で持つと、インパルスに突き刺そうとする。
「くっそぉ…こんなところで、こんな」
　シンは吐き出すように言葉を放つ。すると独りでにMSが動いた。
　シンは前を見る。
　そこには、自分の上に座らしていた少女が、操縦桿を握っている。
　串刺しにしようとした、サーベル瞬時にかわし、落ちていたサーベルを拾い上げると、目の前にいたMSのコクピットに突き刺す。
　そのまま足で蹴り上げ、後ろに迫っていたMS群にぶつけると、爆発したMSに巻き込まれ、一挙に殲滅する。

「…す、ステラ？」

「私は、シンを、シンを守る……」

　それは、かつて聞いた声だった。
　シンは自分が夢を見ているのではないかと思ってしまう。
　しかし、そんな事を考えている間に、目の前にザクウォーリアーが迫る。
「シン！」
　ステラの声に反応し、操縦桿を握るシン。
　地面を転がるように、攻撃を避ける。
「この動きっ！？まさか」
　シンはそのザクウォーリアーを見る。この動きは知っている。
　幾度とも無く頼らしてもらった…。そして頼ってくれた…。
「レイ！？」
　ザクウォーリアーはそのまま、肩からの拡散弾を放出する。
　インパルスは、両腕でガードをするが、その間にもザクウォーリアーは攻めてくる。
「くぅぅ！！」
　ステラとともに、操縦桿を握り、レイの斧をサーベルで受け止める。
「レイ！やめろぉぉ！！」
　大声で叫ぶが、その声に反応は無い。
「…駄目。あれはもう…人じゃない」
　ステラは、どこか悲しげにつぶやく。雪で足場の悪いその場所は、インパルスの力を拡散させる。
　地面に埋もれていくインパルス。
「くそぉ！場所が悪い！！」
　徐々に足の動きが取れなくなっていく。ザクウォーリアーの斧がインパルスを追い詰める…。
　すると、突如、ザクウォーリアーの背中に一筋のビームライフルが直撃する。
　だがビームの威力は弱く、致命傷ではない。
「ごめんね…レイ。シン！！今よ！」
　ルナマリアの最後のエネルギーを使った攻撃。
　一瞬だが、相手の力が緩んだ。シンとステラは、二人で操縦桿を握り、目の前のザクウォーリアーを胴体から真っ二つにする。
　爆発炎上するザク。
「…レイ」
　ただの戦闘マシーンとなってしまった戦友…こうすることがせめてもの…。
　こんな、こんなことを考える奴は絶対に許せない。
　人間を人間とも思わないことを。

シンが来るのを待っていたかのように、デストロイは、その巨大な身体をシンにむけ、進軍する。
「…シン」
「あぁ、こいつを倒して…はやく戻るぞ」
　シンは、自分の膝の上にのるステラに声をかける。
　彼女がステラでなくとも…、今はステラとしてみていたい。
　シンは、自分に言い訳をする。

　デストロイは腕から巨大なエネルギーを撃ちつける。
　地面と街が削られ、巨大なクレーターが出来る中、インパルスは、前にと突き進む。
　巨大な剣を持ち前進する。
　デストロイは、前に向かうインパルスにめがけて滑り込むようにスライディングをかけてくる。
　その巨体が滑り込むのだ。轟音と地響きがする。
「！！」
　ステラは咄嗟に反応して、機体を上昇させ、そのスライディングを交わした。機体を滑らせるデストロイの真上に、インパルスは飛び出した。
　インパルスはサーベルをかまえ、それをコクピットがあるだろう胴体部分に向ける。
「もらったぁあああ！！！」
　瞬間……胴体の上にあるデストロイの顔から光が見えた。
　デストロイの主砲の光が、北欧の灰色の空にめがけ発射される。
　強烈なそのエネルギーは赤く輝き、天高く上っていく…。

「シィィィィィン！！！！！」

　ルナマリアの強烈な悲鳴が、灰色の空の中響いた。

もう少し続きます。

わかりにくかったですね。
話は続くということで、今回の話の投下はここまでということです。
連投すみません。

ステラ・ルーシュではなくステラ・ルーシェな件

つかデストロイ強えw
アニメだと、シンは勿論ルナインパでも単機で撃破してたほどだったのに

ちょっと保守

反逆のステラ・ルーシュ

「なるほど、興味深いな……」
　色々な意味で落ち着いたロンド＝ミナ＝サハクが執務机の前に座り、アメノミハシラ内
ドックの映像を見て頷いた。ジンＨＭのコクピットから両手を上げて出てきた男の顔が拡
大されている。カメラに気付いたのか、正面を向いた顔が映っていた。
「ダイアモンドテクノロジー社と……それ以外の何者かに命じられ、ラクス＝クラインに
対する妨害工作を行っていた男です。『Ｄ』というコードネームを使っていました」
「ラクス＝クラインを殺した男、か……フン」
　保安要員に対し愛想笑いを浮かべる、物腰の柔らかそうな男にミナが鼻を鳴らす。
「実際に殺害したわけではありませんが、エミュレイターの叛乱を誘発させた張本人であ
るという事は解っています。……この事件で彼女が失脚し、未だ昏睡状態が続いている事
を考えると……」
　律儀に上司の言葉を修正したエコー７は、ミナに頷いてみせた後に報告を続ける。
「ザフト兵だったという事以外、『Ｄ』となる前の経歴は不明です。また、妨害工作を主と
してはいましたが、それだけの男ではなく、ＭＳパイロットとしてもそれなりに優秀であ
るそうで」
「それで？ この男、今は何をしているのだ？」
　小さく首を傾げたミナの問い掛けに、エコー７は即答を控えた。一息ついて口を開く。
「ジャンク業者のアシスタントとして、ＭＳに乗っていました。雇用主の船長いわく、記
憶を失っているのだとか」
「信じ難いな」
「同感です。……どうされますか？ 司令官」
　アルファ１に頷いたエコー７は、そのままミナを見返した。目を細め、ミナは指を組む。
「生存していた事を、ネオロゴスの方に伝えておけ。『Ｄ』自身は……そうだな、ステーシ
ョンの独房に監禁しておけば良い」
「独房に、ですか？」
「彼らは進入禁止エリアでツェドを発見したのだろう？ 航宙法違反を適用できる筈だ」
　喉を鳴らして低く笑い、ミナは組んでいた指を解いて再び立ち上がる。
「では、余はシン＝アスカの修正作業に行ってくる。他言しても構わんが、最中に入って
来ないよう、ステーション内の者に徹底させておけ」
「彼をどう修正するのですか？ 彼の症状に体罰は意味が無いような」
「聞きたいか、エコー７。ある意味体罰ではあるのだが、実際の所……」
　いい歳をしたアルファ１が金魚のように口をぱくつかせた時、執務机の片隅に取り付け
られたパネルが赤い光を発した。ミナがインターフォンの通話スイッチを押し込む。
「どうした？」
『サハク司令官、緊急通信を傍受しました。地球連合軍の戦艦アークエンジェルが、所属
不明勢力と交戦中。当ステーションの至近を通過する模様です。介入しますか？』

「所属不明勢力について、何か情報は？」
『艦首などに大掛かりな改造を施した赤色のミネルバ級戦艦と、白い量産型フリーダムを
4機用いているようです。既に護衛のＭＳ隊と分断され、危険な状態とのこと』
　執務室にいる3人の表情が強張った。エコー７が囁くように独りごちる。
「『50人』が……こんな目立つ場所で戦闘を？」
　彼女の方へ一瞬視線をやった後、ミナは口を開いた。
「帰還したジュール隊に、再出撃の準備をさせよ」
『了解。既に第4小隊と第5小隊が待機状態ですが』
「ジュール隊の後方に配置し、決して彼らの前に出ないよう伝えろ。この敵は……単純に
物量で攻めても効果が薄い」
　僅かに視線を落とし、ミナは素早く思考を巡らせる。これは今までに無いケースだった。
潤沢な補給力と高密度の情報網を有しながらも全く姿を現さないまま、手薄かつ重要な所
を長時間かけて探し出し、そこに全力を注ぎ込む。
「アルファ１、イズモの発進準備を。可能であればセクメトを確認次第、艦首の陽電子砲で
沈めてくれる。リフレクターは搭載していなかった筈だ」
「了解しました。イズモとセクメトでは機動性が違い過ぎますので、艦首を向ける事すら
困難ですが……」
「構わん、脅しにはなる」
　敬礼するアルファ１を横目に、ミナは黒衣の裾を翻してドアへと歩いていく。その斜め
後ろ両側に、腹心の女性2人がつき従った。
「それとエコー７」
「はっ」
「シン＝アスカをジュール隊に組み込む。ザクウォーリアを与え、出撃させよ」
　彼女の足が止まった。ドアがスライドして室外に出たミナが振り返る。
「どうした？」
「彼はこれから再訓練を受けるパイロットです。しかも、相手は……」
「シンは此処で死ぬような男ではない」
　根拠も何もなく、ミナは言い切った。絶句するエコー７。彼女の表情と語調は明らかに
『決定した』後だ。ミハシラ軍をリードし、その組織を維持する強力なリーダーシップは、
裏を返せば前時代的な専制君主制である。ロンド＝ミナ＝サハクが他者に意見を求めるの
は、自身の思考を補強する為であって合意を求めているのではない。
「万一この戦いで散る程度だった所で、ジュール隊は無傷のまま維持したい。そして、彼
は間違いなく友軍機を守ろうと前に出る。……弾避け、というわけだな」
　口元には笑みが浮かんではいるが、目は笑っていない。
「余の言葉全てを伝えよ、エコー７。恐らく、シンは拒むまい」
　背中を向けて歩み去っていくミナを見つめ、エコー７は拳を握り締めた。

「アンタ、何でこんな所に！ それに、生きているならどうして……！」
　ジンＨＭから出てきたディーに、医務室からやってきたシンが食って掛かった。
「貴様が何かたくらんでいた事は解っているんだ！ 俺が、もっと早く気付いていれば！」
「止めろイザーク！ こいつ、今は民間人なんだぜ！」
「ジュール隊長、落ち着いて！」
　Ｉジャスティスから降りたイザークが、ディーの胸倉を掴みあげた。ディアッカとシホ
が2人がかりで銀髪の猪武者を羽交い絞めにする。
「やっぱりあなたが……ラクス様を陥れた裏切り者を手引きしたんですね」
　シンと共に歩いてきたベルが、非難がましい視線をディーへと送る。
「……すみません。何の事か解りませんし、私とあなた方に直接の面識は無いような」
「あれだけの事をやっておいてか！？」
「とぼけるな貴様ァ！」
「…………」
　敵意と怒りをもって自分に詰め寄る人々を前にして、ジンＨＭの装甲に押し付けられた
ディーは困惑の喘ぎを漏らす。彼らの言う通り、とぼけているだけなら幾らでも嘘をつけ
るが、全く記憶にない以上それも出来ない。
　一般人から見たミハシラ軍は、海賊を専門に狙う海賊である。そして民間の商船等を
狙わない理由は単純で、このご時世では海賊を襲う方が実入りも良く、かつ複数の民間企業
から出資を受けているからだった。下手な事を喋れば殺されるというディーの判断は、至
極常識的であった。特に企業の後ろ盾がない自分達のような業者が目を付けられた場合、
その末路は容易に想像できる。
「ひ、ひとまず手を離してください。話し合いを……」
　凄惨なリンチを避けるべく、両手を軽く上げたディーが降伏の意を示そうとした時、
ドック内にサイレンが響き渡って赤い回転灯が光った。
『緊急事態発生！ 緊急事態発生！ 第３小隊、第４小隊、第７小隊はただちにＭＳに搭乗
し発進せよ！ 繰り返す……』
「第７は私達です、ジュール隊長！」
「チッ……このままで済むと思うなよ、貴様！」
　射殺さんばかりに睨みつけながら、ヘルメットを抱えてイザークが走り去っていく。
大きく息を吐き出し、ディーはスーツを撫でて襟元を直した。
「まったく不便なものですね、記憶がないというのは」
「記憶、が？」
　未だ疑惑を込めた視線を送ってくるシンに、ディーは頷いてみせる。
「元ザフト兵という事以外、まだ何も解っていないのです」
「……アンタは白服だった。『歌姫の御手』っていうグループに入ってたんだよ」
「アハハ、何ですかそれ。悪趣味な名前ですね」

　真剣な顔をしたシンの口から出た単語に、ディーが肩を竦めて笑う。
「ああ。面識が無いとは言いましたが、貴方の事は存じ上げておりますよ、シン＝アスカ
さん。生きたままの英雄に会えるとは望外の喜びです」
「へりくだり過ぎて腹立たしいのは、相変わらずだな……」
「よく言われます。ところで、貴方は出撃しないのですか？」
　不意に投げかけられた疑問に、シンは俯いた。ベルが心配そうに、横顔を覗き込む。
「……俺に、出撃命令は出ない」
「なるほど。ミハシラ軍にとっての最終兵器のようですからね。つまらない戦闘には出さ
ないという事ですか」
　微笑を浮かべ、さも物分りがいい風を装って幾度か頷いたディーに、保安要員が２人近
づいてきた。其方を振り向いたと同時に、サブマシンガンの銃口が突きつけられる。
「航宙法違反の疑いで、お前を拘束する」
「おや、忙しい日だ……またお会いできる事を願っていますよ、シン」
　記憶がそうさせたのか、ディーはファーストネームだけで呼びかけた。銃口で突かれな
がらドックを後にする。赤い光が瞬く中、シンは踵を返した。
「アスカさん、あの……」
「良いんだ」
　ベルが何か言葉をかけようとしたが、シンはかぶりを振った。意味も無く、磨き抜かれ
た床面に映った自分自身を見つめる。
「今の俺は役立たずだ。何でこうなったのかは解らない。だから、ずっと役立たずかもな」
「シン」
　通用口が開き、入ってきたエコー７に顔を上げるシン。ベルも其方を向き、軽く頭を下
げた。エコー７も小さく会釈を返す。
「ザクを１機、３番ドックに待機させています。出撃し、ジュール隊に加わって下さい」
「え、でも……俺は」
「敵は、『最後の50人』です。哨戒任務に就いていたアークエンジェルを強襲しました」
「な……」
　余りに因縁深い敵の名前にシンが目を見開き、身をもって彼らの脅威を知ったベルが身
体を強張らせる。
「けど、今の俺は味方を危険に曝すかも知れないって！」
「現時点での貴方に、かつてのパフォーマンスを期待しているわけではありません。サハ
ク司令官は、ジュール隊を守る為には弾避けが要ると仰っています」
　シンの視線が鋭さを増し、唇を引き結んで奥歯を噛み締める。言葉の意味など、今更説
明されるまでもない。
「そんなの無茶苦茶です！ そんな……」
「申し訳ありませんが、ここはザフトではありません。……シン」

　ベルに冷たく返答したエコー７が、何も無い壁を睨みつけるシンへ視線を向ける。
「私は貴方の教官に任命されています。もしも私が、『シン＝アスカは現在、出撃できない
程の重症である』とサハク司令官に進言すれば、貴方は戦闘を免れる事が出来ます。命令
に逆らった事にもなりませんし、文書にもなります」
　俯いたままのシンに、エコー７は言葉を続ける。シンと親しいメカニックの幾人かも、
作業を一旦止めてやりとりを見守っていた。
「どうしますか、シン？ 今回に限って言えば、司令官の命令が無茶過ぎるのです。私にも、
司令官のお考えが解りません。ですから……」
「行きます」
　エコー７の眼を真っ直ぐ見つめ、シンは頷いた。メカニックの1人が帽子を目深に被り
直し、胸元に素早く指を走らせる。家族代々に伝わる緊張を解く自己暗示法か何かだった。
宗教的意味合いを持っていた記憶があるが、詳細は彼自身も知らない。
　シンの口から出た短い言葉を聞き、エコー７もまた眼を伏せる。
「解りました。では、速やかに」
「待って下さい！ 私も……」
　ザフトの色褪せた緑服を着たベルが、エコー７とシンを呼び止める。自分でも驚く程大
きな声を出してしまい、少女は思わず口元を押さえた。
「ですから、此処はザフトでは……」
「私も、お手伝いさせて下さい！ 『最後の50人』は、プラントの危機を作った張本人と
してザフトの方で捜索しています！ 私にも義務があるんです！」
　精一杯の嘘をついて空色の髪を揺らし、ベルは紫の瞳でエコー7を睨み付けた。
「……司令官に確認を取ります。シン、早くドックへ」
　携帯端末を取り出し、シンへと頷いてみせるエコー７。ベルに冷ややかな視線を向けつ
つ、イズモへと移動しているだろうミナの番号を打ち込んだ。

「聞こえるか、アークエンジェル。まだ、通信可能距離にいる筈だな？」
　蒼い地球光に照らし出された衛星軌道上に光の尾が走る。表面のアンチビームコートが
焼け付いたシールドを前面に構えたウィンダムが、回避行動を取りつつライフルを連射す
る。機内にいるパイロットのヘルメットが、淡い金と紅の光を反射した。
『セクメトを振り切った後、直ぐに救助へ向かいます！ 持ちこたえて下さい！』
「その必要は無い。此方に戻ってこようなどとは考えるなと、艦長に伝えろ」
　ヘルメット越しに、ＭＳ隊の隊長の瞳が小刻みに動く。その口調には抑揚が無く、落ち
着き払っているように思える。本当に諦めた時、人はこういう声を出すのだ。正面に、左
腰からビームサーベルを取り出したストライクフリーダムの姿がある。それが掻き消え、
紅に光るツインアイと燐光を放つ金色の関節部が一瞬だけ残り、その後完全に消失する。
「逃げろ。あらゆる手段を使って逃げろ。何処までも……だが、無駄だろう」

　滑るように左方へ移動したＳフリーダムが、右手でビームライフルを構える。其方へ向
け、トリガーを引き絞った。緑の光撃が残像を射抜き、掻き消える。機体を激震が襲った。
「ぐっ！」
　上方へ滑り込んだＳフリーダムの左腰部から伸びたレール砲が、構えたシールドを撃ち
抜く。左手の肘から先がもげ、爆発した機体が制御を失って不規則に回転した。発射姿勢
を取ったままの機体が、再び掻き消える。
　Ｓフリーダムの両手甲部に搭載されていたビームシールドは取り外され、代わりにＶ字
型の装置を３つ縦に並べたような装備が取り付けられていた。両手のそれが光を放つ度、
Ｓフリーダムの移動先へ残像が放射されるのだ。
　通常のＭＳを遥かに凌ぐ速度と機動性で動き回る。ウィンダムの周囲に無数のＳフリー
ダムが出現した。左右でそれぞれのライフルを構え、下方からビームサーベルを放って迫
り、斜め上方からレール砲で狙う。頭部機銃を乱射するウィンダムが全速力で後退した。
　メインカメラを収めたバイザーを、細い紅のビーム光が貫く。嘲笑うかの如く真正面で
ライフルを向けていたＳフリーダムの残像が消え、ウィンダムの背後に振り返る幻影が
映し出される。ビームライフルの光と同じ色のサーベルでスラスターを破壊し、Ｓフリー
ダムは最高速度を維持して衛星軌道上を飛び去っていった。残像達が消えていく。
　Ｓフリーダムに乗る『50人』の１人は、コクピットを極力狙わない戦法を取っていた。
1分1秒でも長く苦痛を与え、生まれた希望の欠片を絶望の棘に変えて敵の心を突き刺す
為である。先に無力化された2機のウィンダムも、それは同じだった。
「お前達、脱出できるか？ 此方は無理だ……スラスターをやられた時、装置が故障した」
『駄目です！ ハッチが焼き潰されて！ しかも少しずつ『落ち』てる。このままだと……』
『大気圏で燃え尽きる、か……ハハ、いっそひと思いに殺って欲しかったですね。……ん？』
　乾いた笑いを上げた部下が、訝しげな声を上げる。頭部をやられてレーダー能力が弱り
きった機体に乗る隊長が、センサーに映る光を捉えた。
「大気圏脱出用のポッド？ 何故こんな宙域に……」
　地球光を切り裂き、炎を上げて接近してくる砲弾型の物体。４基のブースターが切り離
され、曲面装甲が炸薬によって吹き飛ばされる。白いガスが一瞬だけ噴出し、ＭＳが１機
真空の闇に躍り出た。
「……ストライク、だと？」
　大型シールドを持った左手を緩く開き、腰のホルダーから抜き放ったライフルを眼一杯
伸ばした右腕で構える。背中のラックにセットされた２本のサーベルの柄が光を弾いた。
『シャキーン！ あっ』
　恥ずかしげなく擬音を叫んだ後、ポーズと立ち位置が不満だったのか、足をやや大胆に
開く。肩と膝裏のスラスターを僅かに噴かし、きちんと地球を背負い直す。
『改めてシャキーン！……あれ、アークエンジェルは？ 何で君ら、そんな所で不貞寝してるの？』
　ムードも雰囲気もぶっちぎったキラ＝ヤマトの大声が、広域回線で飛び込んできた。

今回は此処までです。

>>754
　再アップ有難うございました。なるほど、ジブリールの方はこういう風にイメージ
されてたのですね。モッケルバーグの方が修道服のような物を着ているのは、何か
意味があるのでしょうか。想像力をかきたてられます。

投下乙です
いい感じに壊れてるキラに茶噴いたw
その内、「クライマックスだぜ！」とか「答えは聞いてない」とか言いそうだ

空気を読まないキラが素敵すぎるｗｗｗ


･･･シン、ここで戦死したほうが幸せかもしれない･･･

予想以上にシンとキラの再会が早くなりそうですね
それにしてもウィンダムパイロットが渋い

>>777
生き残ったら御褒美としてめくるめく薔薇色の(ry

GJ！
このキラ素敵すぐるww川上稔作品に出そうなキャラ立ちだなあw

GJ!
それにしても何だこの愉快なキラｗｗｗ

GJ!
種ポーズテイク2とか何やってんだキラｗｗ

違う意味で傍若無人な性格だなキラｗ
しかしベル子が凄く心配です(´･ω･`)

GJ
シャキーン！で確信した。このキラは好感が持てるww

Dもキラもキャラが180度変わり、女傑陣も怪しい中。
唯一変わらない50人こそシンの救いなんじゃね？ｗｗ

最新話GJです、なんといういいキラｗ
ベルの悲壮感がこわい…

>>755
気にするな、俺は気にしない

http://www3.uploader.jp/user/seed/images/seed_uljp00063.jpg
てわけでディーを落としに来てみたﾉｼ

ウィンダムがストフリに全く歯が立たなかったとは言え少しは戦えたのは新ＯＳのおかげだろうか。

GJ!
一瞬でキラが好きになってしまったｗｗｗ

シンとキラが会ったら何が起きるんだろうか…

>>786
多分シンの家族についての話になるんだろうが、このキラがしおらしく謝ったり
する筈が無いので、まあ乱闘かな？

>>787
このキラだと「やめてよね」の違和感がないな

なんか本編より好きになれるかも

俺の予感ではいきなりベル子にプロポーズとかしそう

考えてみればいまのキラは獣なんだから、いきなり女の子を交尾目的で押し倒したり、倒した人間を餌として喰らい付いたりしてもおかしくない。

人間は常時繁殖期だから押し倒すくらい普通にやりそうだが、素直に押し倒される
女性が作中にどれほど居るのか・・・後、食いはしないだろうｗたっぷり餌を貰って
いるようだし

つまりあれか、皆のイメージではお気楽で人語を解するピクルみたいな感じなのかｗ

色黒の巨漢ｗｗｗいや、シンと比べれば確かに色黒だがｗｗ

なんだろう
ケンコウ版のキラが浮かんできた


それはともかく…これはいいキラですねｗ

かつてここまで素敵なキラがいただろうか。
そして文中の所々にエコー7の滅多に出さない感情が表れてるな･･･
シンめ、俺の嫁に手を出しおったら･･･

サンキュー土６のキラこっちなんじゃね？ｗ

自分大好きで安売りはしないｷﾗかw

お前らキラばっかかよｗｗｗ気持ちはわかるがｗｗｗ
それよりストフリ改やばすぎだろ、質量のある残像ってレベルじゃねーぞ！

ストフリ改は色換えぐらいで再現できるかと思ってたら改造が必要か･･･