ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE [

このエントリーをはてなブックマークに追加
1通常の名無しさんの3倍
ガンダムSEED デスティニーで主人公の座を追われたシン、アスカが、
こんどこそまっとうな主人公として返り咲く!

シン主役の種死アフターについて語り合い、SSを投稿し、職人をGJ!するスレです。

荒らし煽りは徹底スルー、職人さんへの敬意を忘れずに。

前スレ:
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODEZ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1184892002/

まとめページ:
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
2通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 08:19:47 ID:???
2げと
>>1
3通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 08:40:30 ID:???
>>1
4通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 09:05:44 ID:???
同じく乙
5通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 09:11:24 ID:???
>>1
6GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/24(金) 16:16:36 ID:???
スレ立てお疲れ様です。
7通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:36:35 ID:???
スレ立て乙

エミュ子かわいいよエミュ子
8通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:39:37 ID:???
エミュ子とベル子最近人気高いね
まあベル子も良いけどやっぱ運命Uがってあれ?
9通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:41:05 ID:???
やっぱりラクスの考えてた完全版エミュ子って……

 「 幸 福 は 市 民 の 義 務 で す(zapzapzapzap)」

なんだろうか?
10通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:42:52 ID:???
スレ立て&前スレ埋め乙

前スレの機会による〜〜で何故かすてプリ思い出した
エミュ子にはシィズみたいにはならずに世界を見守って欲しいが……
11通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:47:26 ID:???
俺はやっぱIBISだな
「ココマデガ、ワタシの役割・・・」
12通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:47:50 ID:???
ラクスは自分の思考を持ってるから絶対裏切らないとか思ってたんだろうなぁ
客観的に自分がどんな立場で何してたか知ってれば可能な限りエミュ子に情報与えないんだろうけど
自信満々だから判断材料山ほど与えちゃったんだろうなぁ
13通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:57:01 ID:???
そもそも機械に頼った時点で理想に負けている
間違ってても恒久的に平和を継続したいなら人を育てろよと
14通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:58:50 ID:???
>>13
だってプラント(ザフト)って議員の選出や婚姻統制にこぴゅーたー様の意見を仰ぐような所ですよ?www
15通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 21:01:44 ID:???
そのくせ運命プランは否定するんだよね、意味わかんね
16通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 21:03:07 ID:???
頼るというか…ラクスは多分、「自分とキラがいなければこの平和は早晩
崩壊してしまう」と信じ込んでいるんだろう。だから、模倣者(エミュ子)を
作って万一のバックアップに使おうとしたんだと思う。自分達をCEの救世主だと
思ってるからこその判断で、世界を機械に委ねるつもりはないかと。
17通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 21:10:08 ID:???
クローン作れwwと思ったがエミュ子は機械的なクローンと言えるか
18通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 21:19:16 ID:???
思想や理想を受け継がせる為のものなら、
『人間』という成長に不確定要素だらけの存在よりは適していると言えない事も無いけどね。>機械的なクローン
ラクスに何より欠けてたのは柔軟性ではなく自分の行いを外側から見た客観的思考だったのかも試練。
19通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 21:23:29 ID:???
まあ、クローンが別人なのはクルーゼとかレイとかの前例がいるし。
ついでにいえば人間いつか死ぬしな。エミュ子が機械なのはその辺の事情もあるだろ。
機械ならメンテして人間より長く動かせるだろうしバックアップ取ったりできるし。

…ここまで考えてラクスは自分を永久的に統治者とした平和な政府を打ち立てようとしたと思われるわけだが。
ぶっちゃけ神にでもなろうと思ったのかとしか思えんよな、これ。
いや、悪気はないだろうしほんとにこれが最善だと信じてたんだろうけどね?
20通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 21:30:10 ID:???
傍から見たら道化だよね、ほんと…
21通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 21:38:02 ID:???
ぶっちゃけあの桃色汚物の比べればデスノのキラが可愛く見えるから困る
22通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 22:20:07 ID:???
平和な世界を作りたいというのは分かるんだが、どうしてこうも武器振り回すこと
しか頭にないかねラクスは、その癖自分の手は汚さないし
この辺も嫌われる原因だろう。

争い嫌いです、権力興味ありませんみたいな面して
争いまくり殺しまくり、権力握りまくりだしな。

デスノのキラの方が自分の手を汚してると言う自覚が有るだけマシにみえる
23通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 22:43:51 ID:???
ラクスの一番の不幸は劇中でも指摘されている通り成功しすぎた事だろな。

無印では、種族の殲滅戦に移行しかけていてそれを止めるのに成功してしまった。
一応、戦争はラクスも。むろん、同情は出来んが嫌で隠棲したが万が一のためという責任感(歪んでるがね)で組織を密かに構築。
そしたら、本当に戦争起こって、しかも全てが自分に都合の良いように転んだ。

ここまでいけば自分がやらねば平和が〜ってなっちまうのも分からんでもない。
本当は近しい人間が自己肥大の間違いを諭すべきなんだけど全員がすでに成功の毒に犯されちまってた。
案外、悲劇的だな。
2423:2007/08/24(金) 22:45:46 ID:???
>一応、戦争は嫌で隠棲したが万が一のためという責任感(歪んでるがね)で組織を密かに構築。

変なトコで文章がまざっちまった。スマソ
25通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 22:47:44 ID:???
だが「シーゲルパパ抹殺謀殺」や「罪をクルーゼ全部擦り付け」があるから……
26通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 22:52:55 ID:???
>>25
前者はたぶん偶然だよ(棒読み)。

後者は信者が勝手にやったことだよ(ちょ、もっと酷くね?)
27通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 22:55:07 ID:???
ラクス様の為に! で、色々やることに疑問持たない人間しか周りにいなかったっつーのがな……
28通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 22:57:00 ID:???
シゲパパ抹殺については、考えなしの行動の結果が原因となったという自覚無しっぽい。
罪をクルーゼに全部はラクス個人よりも
戦後に政権握ったクライン派が情報操作で色んな責任おっかぶせたって
考えた方がシックリくるんだよな〜
(無印時のラクスがダーティな政治的判断(自分から責任を他者におっ被せ)するのかチト疑問)

まあ、全部私見なのだが・・・
29通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 23:01:22 ID:???
>>27

ラクス思想の永遠は、人類の永遠である!
30通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 23:07:23 ID:???
時流に乗り成功した権力者が身内と耳障りの良い事を囁く者達を要職につける。
これって最悪の独裁政治が生まれる温床になるテンプレみたいな状況だと
エミュ子が結論出しちまったんだろうな。(判断材料にするために歴史紐解きゃ一瞬で分かる事)

自分の意思の傀儡に学習能力を持たせてしまったのがラクスの失敗か。
31通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 23:10:45 ID:???
>>29
平和を築く、という思想だけなら別に間違っちゃいない、まっとうなものだと思う。
エミュ子が人格コピーじゃなくて信念コピーなのがミソかもね。その思想に基づいて
情報集めて吟味した結果、最初の行動が創造者の排除というのは何とも皮肉だけど。
32通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 23:18:14 ID:???
ラクスは可能性は信じてるけど、信じてるのは可能性だけで人は信じてない
未来への可能性を壊すのは人だけど、作るのも育てるのもまた人
33通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:00:56 ID:???
人は信じてないってか、自分も人であり過ちを犯しうる存在だということを知らない感じ?
34通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:30:10 ID:???
ラクスは自分が「ただの人」とは思ってないんだろ。
35通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:33:26 ID:???
今回の話の中でエミュ子が、
神じゃないんだから全能でも無い自分達が絶対的に正しいなんて事有り得るわきゃねえ!(意訳)
みたいな事を言ってたが、少なくともラクスは(問われれば否定するだろうが)、
無意識的にそういう思考をしてたからエミュ子その他を作ったんだよな…

まああれだ、自分がこの上ない反面教師であることを自身で立証してしまったわけだな。
36通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:33:55 ID:???
SEEDの事とかもあって、自分(とキラ)が人類の進化形だと思い込んじゃったのかもね。
37通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:42:15 ID:???
まぁ色々理屈をつけてみても結局みんなの脳内にあるのはこの一言なんじゃないかな?

ざまあみろラクソwww
38通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:46:40 ID:???
確かにラクスたん可哀想!何でこんな酷い目に…とは思わない。
けど何か、あわれだ。

勿論、GSCI氏のSSにおいてのみの話だが。
39通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:47:13 ID:???
なんでだろ・・・。ラクス見てると、ガンソのカギ爪を思い出す。
40通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 00:59:38 ID:???
Dや御手やらの操作はあったにせよ、信仰から一歩引いて理論的に諫言する人達を
ことごとく追い出していったのは最終的にラクス自身の責任だからねえ。
41通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 01:02:09 ID:???
>>39
鉤爪とミハイルは明らかにラクスとキラを揶揄したキャラだからなぁ
42通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 01:03:02 ID:???
ラクスだけじゃなくその信奉者もキッチリ報いを受けて欲しい

ラクス個人には生きてて欲しいな、死ぬなんて楽をさせたくない
犯した罪を償わせないと。
43通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 01:19:06 ID:???
いや、ラクスは氏んでいいよ。その上でキラを生き残らせたい。
44通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 01:42:45 ID:???
あのラクスを、同情できないながらも哀れに思える罪人として描いたGSCIさんは本当に凄いわ。
ヘイト魂を炸裂させちゃうとこうは行かないんだろうな。
45通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 01:47:45 ID:???
バランスは取れてるな。
シンも狂人として書いてるし、ラクシズの問題点もキッチリ書いてる。
46通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 02:50:05 ID:???
「ジオン公国」と「因縁の終わり」の続きも無論wktkしてるんですよ。
かつてなく腹に一物ありそうなカガリや、賭け値無しに復讐鬼なシンの顛末にハァハァ
47通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 04:37:14 ID:???
>>44
むしろスレ住人のヘイト魂炸裂がうっとおしい。
48通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 06:20:38 ID:???
なんか「エミュ子は(思考的には)正しい!」って風潮だけど、
俺はむしろ選んだ手段が「現権力者を武力によって排除」な時点で
ああ、コイツはやっぱりラクスだな、と思ったよ。
まあ自分が完璧ではないと自覚してる分オリジナルよりはましかも知れんが
相互理解努力なしに自分が危険と判断したものを一方的に排除しようとする姿勢は
種死でDPを否定したラクスに通じるもんがあるなあ、と
ラクスが聞く耳持たんからしょうがないっちゃしょうがないんだけど
49通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 07:07:56 ID:???
つーかこの世界には内政官や外交官や軍師はいないのか、特にラクシズ側にさ
50通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 07:24:32 ID:???
>>49
もともとほとんどいなかったのを、50人が完全に排除しますた。
51通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 07:32:41 ID:???
ストフリ一機で艦隊全滅させれるんなら戦略もくそもないわな
ただの虐殺ゲーム
52通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 08:12:49 ID:???
>>48
勘違いしてはいけない。エミュ子が人気なのは正しいからではない。
萌えるからだ。
53通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 08:44:09 ID:???
皆さんが難しい議論してる最中に俺は七子と一夏のアバンチュールを楽しんできますね
54通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 08:50:32 ID:???
>>53
ん?では今俺の隣に居る七子は一体、、、????
55通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 09:03:46 ID:???
>>48
高い戦闘技術と兵器としての器を与えられてしまった以上、
仕方ない選択とも思えるけどな。>選んだ手段が「現権力者を武力によって排除」

まあ生み出されてからさほど時間も経ってない訳だし、
そこをあえて力を封印して武力以外で事態を変えようとするには、
まだ自己進化が足りなかったとも考えられる。
56通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 09:17:52 ID:???
説得不可能な狂人、と判断した可能性があるがな
対話と説得は相手に交渉に応じる意志か、もしくは恫喝にためらう保身がなきゃならんが
ラクスにはそれがない そして異なる価値観も認めないからな
57通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 09:28:07 ID:???
狂人というとシンが先に…奴はまた違うか。外側は正常でやる事為す事まさに
スタンダードなヒーローなんだが、内面がねじくれてる…らしい。
58通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 09:29:20 ID:???
>>48
なるほど、そんな考え方もあるんだな
妙に納得したわ
59通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 09:40:07 ID:???
>>17
クローンラクス作ったらキラがレイにいったのは隙を作る為の
くちからでまかせということが確定してしまうw
60通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 09:44:11 ID:???
>>59
       ____
     / 綺 羅 \ ホジホジ
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  <そんな事言ったっけ?
  |    mj |ー'´      |
  \  〈__ノ       /
    ノ  ノ
61通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 10:53:55 ID:???
某SSでも言われてたがそもそもの話、レイが議長についたってのはDPが実現した世界、
つまりクルーゼのめざした世界滅亡ではなくDPによる存続した世界を望んだということになる
議長についた時点で既にクルーゼとはまったく異なる人格を形成してたんだから
あのニートの電波でなぜ動揺して洗脳されたのかがわからん
62通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 11:50:16 ID:???
 それは、種死がキラとラクスを絶対にして不可侵な存在に飾り立てる為「だけ」の
物語だからだ。整合性とか盛り上がり所とか関係ない。ただキラを無敵にしてラクスを
女神にするんだから、戦えば常に無傷に近い完勝、何か喋ればそれは真実となって
人々が説得される。自分達の意見に従わなかった者は全て悪となるか、あるいは2人の
手を汚さないように、致命的なミスをやらかして退場させられる。キラとラクスは
絶対だから、彼らが間違える事は無いし負ける事も、泥を被る事も無い。
 だから、キラとラクスが好きな人にとっては申し分ない出来だが、その2人が別に
どうでも良い人の目にはとんでもない作品として映った。
63通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 12:19:19 ID:???
最終回を見て吐き気を催したのはアニメ、いやテレビを見ていて初めてだった
64通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 12:49:57 ID:???
シンが好きな俺は放映当時、ストレス溜まりまくりだったw
アニメであんな悔しい思いになったのは初めてだったよorz
65通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 12:53:58 ID:???
お前等、気持ちはわかるがただの本編叩きなら余所でやってくれ。
66通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 12:59:21 ID:???
現実を叩くんじゃなくて妄想を本編にしてしまおうぜ!
67通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:17:48 ID:???
俺は別にラクシズ嫌いじゃない。置鮎大好きだ
だけどあれは話が破綻しすぎてて擁護のしようがないんだよなあ
68通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:22:43 ID:???
スレタイからしてラクシズ嫌いな奴のが多いだろ、ここは
69通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:29:36 ID:???
50人vsミハシラ軍
ガルナハン男vsシン
エミュ子vs直撃自由流星装備キラ


星屑最終決戦のデンドロ並みに破壊されながらラクスを守るキラとエミュ子の言葉に自分の誤りに気付くラクス

シンの相手はガルナハン男で十分な気ガス
対比が凄く良く出来た2人だし、機体も天使vs悪魔で絵になってるし

GSCI氏はキララク(特にキラ)も意外に重点をおいていると思うからこんな感じが1番みんなハッピーだと思う


エミュ子は好きだがIBISな感じがしっくりくるオレレイヴン
70通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:36:03 ID:???
>>69
よぉ俺

キラは自称ドミナントっぽく「後は任せたぞ」的に散っても良いと思
71通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:46:21 ID:???
エンブレイスとセットで用意されてたらしきセレニティ砲とやらはまだ稼動してないよな?
エミュ子相手の苦肉の切り札になるのか、それともこっちもエミュ子に、あるいは
Dや50人あたりに乗っとられるのか…
72通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:50:55 ID:???
運命Uがどこまで進化するんだろう
丁寧な言葉遣いの人工知能まで搭載されたら
静・人工知能
動・シン
でいいパートナじゃないかな
73通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 14:11:18 ID:???
ADAはデスティニー2をセレニティの(ry
74通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 14:20:45 ID:???
エミュ子が持つ力を問題視している人もいるようだが、それは
ラクスが兵器として使うために、最凶の兵器に乗せちゃうからでしょ。
武力的要素からは隔離して、民主的機構の一要素として執政に携わってもらうのが、
人類が幸せになる上で一番な希ガス。
まぁ要は何が言いたいかと言うと、エミュ子氏んだら俺泣く。


75通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 14:21:02 ID:???
>>72
静・ヱミュ子
動・シン

こう言う事か
76通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 14:23:37 ID:???
なんとなく、夏休みちびっ子相談室で解答役やってるエミュ子が思い浮かんだ。
77通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 14:30:31 ID:???
>>76
萌え死にそうなんで勘弁してくださいww
78通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 14:35:02 ID:???
なんか模範的回答言い過ぎてつまらないとかのお便りを送られてしまってしょげかえるエミュ娘の姿が。
79通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 14:38:20 ID:???
>>76
>>78
お前等天才かもしれないw
『殿下、ジュール市長がお見えになっています』
 アルテイシアが執務室のパーソナルコンピューターで電子書簡に目を通していると、イ
ンターホンがエザリアの来訪を告げた。
「通してください」
『はっ』
 インターホンにそう答えると、警備官の短い返答の後、暫らく経ってから、ドアをノッ
クする音が聞こえた。
「どうぞ」
「失礼します」
 ドアを開けて、アルテイシアより一回り年上のエザリアは、一度深く頭を垂れてから、
室内に足を進める。
「殿下、オーブからの書簡はご覧になりましたか?」
「今、目を通していたところです」
 執務机の正面に来たエザリアに、アルテイシアは答える。
「想定外の流れになりましたね」
 アルテイシアは、仮面に覆われた顔の口元をへの字に歪めて、面白くなさそうに言う。
「正直、オーブの真意はうかがい知れません」

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-07

「まるで身代金を払え、と言っているようですね、これでは」
 アルテイシアは、両手を組んで手悪戯しながら言う。
「ずばり、そういう意図なのかもしれませんけれど」
 苦笑して答えるエザリア。
「これを受け入れるとするなら、シンドバッド作戦第2段階は発動を延期せざるを得ませ
ん」
 アルテイシアが忌々しそうに言う。
「プラントと組んでの時間稼ぎ、という事はありませんかね?」
「充分ありえるかと思いますが」
 アルテイシアの問いかけに、エザリアは即答した。
「それでは、突っぱねますか。無条件でアスラン・ザラの身柄を渡せ、と」
「いえ」
 エザリアの言葉に、アルテイシアは否定の声を出した。
「乗ってみようかと思います」
「こちらから、相手の腹を探ろうということですね?」
 エザリアは、かすかに苦笑した。
「そういうことになりますね。4:6ぐらいで本意ではない、と言いたいところなのです
が……」
 アルテイシアは、相変わらず面白くなさそうだ。
「解りました。シン・アスカを呼ぶのでしたら、早めになさってくださいね」
「っ……エザリアさん、私は別にそういうつもりではっ……」
 エザリアの言葉に、アルテイシアは明らかに狼狽の様子を見せた。エザリアはクスクス
と笑った。

「シンドバッド作戦が中止!?」
 その報せを聞くなり、シンは血相を変えた。
「どういうことだ、戦況は順調に進んでいるんだぞ!?」
「中止ではありません、一時的に中断、という事だそうです」
 アビーはそう言いながら、内心「ほら、やっぱり」と思い、苦い顔をした。
「同じ事だろ! ここで留まれば、敵に防御を固める時間を与えることになる!」
 シンは息を荒げ、怪気炎を飛ばしながら、右腕で手振りを加えつつ、そう言った。
「オーブが、アスラン・ザラの身柄引き渡しと、ジオン公国の承認について、交渉を持ち
たいと提案してきたのだそうです」
 疲れたような様子でため息をついてから、アビーは言う。
「だから……────なんだって!?」
 言い返そうとして途中で固まるシン。優に10秒は置いてから、目を円くして驚いた。
「アスランの身柄を渡す!? オーブが!?」
 アビーの座る、マリアの艦長席に身を乗り出すようにして、シンは素っ頓狂な声を出す。
「それほど驚く事なんですか?」
「驚かずにいられるかよ!」
 小首をかしげるように口にするアビーに、シンは即座に言い返した。
 ヤキン・ドゥーエとメサイア戦役、二度の大戦の英雄の1人であるカガリ・ユラ・アス
ハが、その仲間であるアスラン・ザラをジオンに引き渡す、さらにラクス・クラインのプ
ラントに背いてジオンを承認する。まずありえないことだと、シンも思っていた。他にも
アルテイシア、エザリア、イザーク、4人の共通見解だった。
 その上で揺さぶりをかけるのが、アスラン・ザラ身柄引き渡し要求だった。また、オー
ブの理念とやらを突付いてオーブを刺激してやる意図もあった。場合によっては、突入カ
プセルによるエィロムス挺身隊を用意して、オノゴロとアロファスに降下、機能を麻痺さ
せた後、日本か台湾に脱出させる作戦も計画していた。
「一体何を考えているんだ、アスハは……」
 歯噛みしつつ、シンは呟く。
「アルテイシア殿下から、合流せよと命令が来ています」
「俺1人でか?」
 アビーの言葉に、シンは聞き返す。
「護衛が必要なら、御自身の権限でということです」
 アビーは悪戯っぽく笑い、そう返した。
「なるほど」
「でも、その前に引継ぎはきちんとして行ってくださいね」
 アビーがそう言うと、シンは少しげんなりしたような顔で、
「あ、ああ……」
 と、どもりがちに返答した。
 ZAFT時代はとにかくいちパイロットとしてMSを振り回す事が優先だったのであまり
問題にならなかったが、実のところ、大量の文書処理をする事務的な仕事は、性格的に苦
手なシンだった。

 スエズ北方要塞にマチュア型MS空母『ブライトン』が到着、シンを載せて紅海へ抜け、
インド洋経由でオーブへ向かう。水上艦艇の移動速度では時間がかかりすぎる為、その護
衛の代わりにエィロムス挺身隊から1個中隊12機を組織して、水中からの襲撃に備える。
「しかし、俺1人移動させるのにずいぶん大げさすぎやしないか?」
 シンは、紅海を進むブライトンの露天甲板で、呆れたように呟く。
「それだけ、お前も重要人物になったという事だ」
 聞き慣れた声に、シンは振り向く。
 艦内に通じる扉の方から、レイ。それに、クレハも続いてきていた。
「もちろん、アルテイシア殿下のオーブ滞在中の護衛が主目的なのだろうがな」
「レイ」
「今のお前は、ジオン大公直属特務隊司令代理、シン・アスカ特務中佐」
 ジオン公国軍は、現在、ジオン・アルテイシア・ダイクン大元帥と、“本土”であるト
ーマス・シティ防衛の責任者として元帥の権限があるエザリアを除けば、最高階級が中将
である。しかも、“特務”と付いた場合、(シン以外の場合でも)1階級上と見なされる
(この場合、准尉、准将は飛ばして見なす)。
「ZAFTにとってのFAITHなどよりもずっと重要人物だ。軽率な行動はできないな」
「するつもりはないよ」
 シンが穏やかに微笑んで言う。レイはそれを見て、意外そうな、少し驚いたような顔を
した。
「俺はまだ死ねない。彼女がそれを望む日までな」
 シンが妙に得意そうに言うと、レイはフ、と不敵に微笑む。
「惚気か?」
「そんなんじゃない! と言いたいけれど、多分そうなんだろうな」
 シンが素直にそう答えると、レイはまた意外そうな顔をし、訝しそうに眉間にしわを寄
せた。
「シンらしくない、熱の上げようだな」
 レイの知っているシンは、異性に関してはうぶな所があり、仲間からからかわれている
ほどだった。同性同様に付き合えるルナマリアぐらいが、身近にいる同年代の同性だった。
ステラとの恋愛関係もプラトニックなものだった。
 もっとも当時はシンも思春期真っ盛りの16歳。今は22歳、旺盛ではあるだろうが、精神
的にはいくらか“成長した”のかもしれない。
「他に、何もないんだ」
「え?」
 呟くようなシンの言葉に、レイは反射的に聞き返していた。
「他に、何もないんだよ、今の俺には……」
「…………」
「可愛そう……」
 レイの背後で、クレハが小さな声で言う。
「そうなのかな」
 シンはそう言って、苦笑する。
「…………話は変わるがな、シン」
 レイが、険しい表情で聞いてくる。
「キラ・ヤマトが、来ると思っているのか?」
 レイの言葉に、シンは一瞬、びくりと反応した。
「……可能性は、あると思ってる」
「だから、俺と……クレハに同行させたんだな?」
 レイがさらに訊ねる。
「そうだよ。クレハには申し訳ないことをしてると、思うけどね」
 自嘲気味の笑顔で、シンは言う。
「いえ、そんなことはありませんよ」
 クレハは困ったような苦笑で、顔を横に振る。
「スエズの方に来る可能性は?」
「ないと思ってる」
 シンはきっぱりと言ってから、苦笑した。
「アスランはキラの親友だろ、ほっといてスエズになんか行くものか。たとえオーブを灰
にしたって、連れ帰ろうとするさ」
「……だろうな」
 シンが可笑しそうに言うと、レイも肩をすくめるようなポーズをとって、苦笑した。
「…………」
 1人、クレハだけが、黙って、顔を険しくしていた。
 それは、何かを憎悪するような表情だった。

 ブライトンはマラッカ海峡を抜け、太平洋に入る。
 ニューギニア北方の太平洋上で、ジオン公国の国籍マークを大きくつけた、シャトルを
回収した。シャトルといっても、その気になればMS1体を収容できるほどのものだが、後
部に大きな着艦デッキを持つマチュア型は、これの収容を可能としている。
『手すき総員、後部着艦デッキ!』
 放送とともに、準待機中のMSパイロット、戦闘要員、それに甲板員やMS整備班などの、
非戦闘時の航行では手持ち無沙汰となる人員が、後部着艦デッキに集まってくる。そして、
シャトルに横付けされたタラップから、人員用エレベーターまでに、人壁で通路を作るよ
うに整列した。もちろん、一方の先頭、タラップ側はシンである。その正面が、ブライト
ンの副長だった。
 シャトルの乗降扉から、仮面姿の大公殿下が姿を現す。乗員は全員、最敬礼の姿勢を取
る。
 続いて降りてきたのは、公国軍広報担当長官の、キャサリン・ブリッツェンだった。
ZAFTから引き継いだジオン公国軍の黒制服を、ヘソ出しにタイトのマイクロミニスカー
トに改造した軍服という、とても文官とは思えない姿で、笑顔で手を振り、愛嬌を振りま
きながら降りてくる。実際、彼女はイメージキャラクターで、実務は事務方がこなしてい
るとも言われている。決して彼女が無能というわけではないのだが。
 さらに、4人のSPが続く。
 アルテイシアとキャサリンがそれぞれ返礼をすると、乗員は敬礼を解いて直立不動の姿
になる。
「ようこそおいでくださいました、大公殿下、ブリッツェン閣下」
 副長がアルテイシアと握手を交わし、
「ファーストネームでお呼びください、呼びにくければ『キャシー』でいいですから。少
佐」
 にっこりと笑顔で言いながら、キャサリンは副長と握手を交わした。
 そのやり取りを横目で見て、アルテイシアは口元で苦笑した後、シンの方に向き直った。
「お久しぶりです、アスカ中佐」
 アルテイシアはそう言いながら、シンと握手しつつ、口元を綻ばせていた。
「後で、私の部屋に来てくださいますか?」
「かしこまりました」
 シンも、そう返しつつ、思わず顔が微笑してしまう。
 デレデレ顔の副長から、キャサリンが振り返り、シンに手を伸ばした。
「今回もよろしくお願いしますね、シン・アスカ中佐」
「ええ、もちろん。キャシー准将」
 シンは苦笑気味に、キャサリンと握手を交わす。
「殿下も、アスカ中佐と会うのを、心待ちにされていましたよ?」
 くすっ、と、表面的には天使のような笑顔を見せながら、キャサリンはそんなことをサ
ラリと言う。
「っ!? い、や、別に、殿下はそういうわけでは……」
 シンが、少し狼狽しつつそう言い返すと、キャサリンは軽くウィンクしてから、シンの
耳にささやく。
「一応、情報を操作する部署ですから、それぐらいの事は、心得ていますよ」
「う…………」
 自白したのはイザークか、エザリアか。
 どちらにしても、トーマス・シティに戻ったら、何らかの個人的制裁を加えようと決意
するシンだった。

 その頃、マリアは、ヨーロッパ連邦トルコ共和国のイスケンデルン基地に向けて、補修
の為に航行中だった。マチュア型『ヘルグス』は、入れ替わるように、イスケンデルン基
地から、防衛用の軽モビルスーツを搭載して、スエズ北方要塞へと向かっていた────
>>80-86
ちょっと悪乗りです。UCジオンから「カードビルダー0083」のキャシーを拝借。
もっとも、あくまでCEの住人という設定ですが……
補足。
前スレで「大公なら大公国じゃないの?」という質問がありましたが、
実際、西洋形式の公、大公は結構アバウトに日本語訳されているようで……

ガンダムシリーズではないですが、「カリオストロの城」では「公国」ですが「大公」でしたし。

なので、ここでもアバウトにさせてもらっています。すみません。
89通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 15:08:21 ID:???
GJ
シンはキラの動きを予測してるけどカガリみたいに予想外に動くかもしれないって可能性は捨ててるんだな
ってかバラされなければGCBのキャラだって気付かなかっt
90通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 16:20:43 ID:???
GJです
最後の3行がなんとも不穏な空気を感じさせてwktk
キャシーについては気付いた俺両軍使い。
91LP 因縁の終わり 中編1  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/25(土) 20:50:09 ID:???
会議室―――と呼ぶには少々狭い場所ではあったが、
体制に反抗する勢力の台所事情から考えれば、この部屋を2人だけの人間が使用するのは
十分に贅沢な話だった。

「では、説明します。ZGMF-X425AEXデスティニーセカンド。
言うまでも無く判るとは思いますが、貴方が前大戦後期に搭乗していた、
ZGMF-X425デスティニーの改良機です。―――人によっては改悪機とも感じるかも知れませんが」

外観は殆ど変わっていない。真赤に染まった色と、追加、もしくはオミットされた武器が
ある程度だ。

「最新式の核エンジンを搭載していますので、出力等に関しては問題有りません」

核 という言葉に少々顔を顰めるが、その程度を気にしているようでは
勝てない という事だろうとは感じるので聞き流す事にした。

「この機体のコンセプトは超高機動戦仕様という事になっています。
ですので、コンセプトに合致しない武装等は完全にオミットしました。
M2000GX高エネルギー長射程ビーム砲、MMI-714アロンダイト、
MMI-X340パルマフィオキーナ、ミラージュコロイド、
これらがその対象となった兵装です」

「待って下さいよ、武装に関しては判るけど、ミラージュコロイドを
オミットした理由は何です?」

「では、私から聞きます。アレは役に立ちましたか?」

「え?」

ミラージュコロイドから発生する立体映像、それは確かに無意味では
無かったかも知れないのだが……

「……ここ一番ではあんまり」

一般兵の相手にならそれなりには幻惑作用はあったかも知れない。
だが、フリーダムやジャスティスを相手にした時は気休め程度の
効果も無かったような気がする。

「言わずとも理由は判りましたね?では、続けます。
そのまま残されているのはMX2351ソリドゥス・フルゴールだけですね。
MSの防御機能に関しては前大戦の時点でほぼ頭打ちになっていますので、
特に変える必要が無かったというのも有りますが」

確かに、前大戦時にあの盾で防ぎきれなかった武装は特に無かった。
MS搭載の物であれば という条件は入るが。防御機能の向上が
余り無いという事は、武装に関しても大して変化が無いという事を意味しているのだろう。
92LP 因縁の終わり 中編1  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/25(土) 20:52:26 ID:???
「腕部にはM186SGゴルゴーン3連装ビームマシンガンが一門ずつです。
グフのドラウプニールは覚えていますか?あれと似たような物と考えていただければOKです。
弾速は多少早くなってます。1門減って総合火力は落ちたかも知れませんが」

へえ とシンは頷いた。思えばデスティニーはこういう小回りの効く武装に
欠けていた気がする。慰み程度にCIWSはあったが……

「それと、ビームライフルに関しては特に述べる事はありません。
現在我々のMSで制式採用されている量産型の物が装備されているだけなので」

はい次 と言わんばかりの投げ槍な態度にシンは苦笑する。

「RQM63RSマスカレイド。フラッシュエッジ2を改良した物です。
基本的な仕様はそれほど変わっていませんが、両肩では無く腰部に装備させました」

「取り易くするためですか?」

「それも有りますが……肩だと危険でしょう。他の武装全てと左腕部が完全に破壊された時に
残った武装が右腕部のフラッシュエッジだけだったらどうなりますか?」

「………不味いですね、割と」

武器を取ろうとしても上手く取れずにその間に殺された では笑い話にもならない。

この辺は、GAT-X105ストライクから続いた悪習と言っても良いだろう。

腰部であれば、右腕で左の物を取るのも、その逆も楽に行える。つまりはそういう事だった。


「さて、シン。ここまでの説明でこの機体をどう思いました?忌憚無く述べて下さい」

それじゃ、遠慮なく と前置きしてからシンは言った。

「火力不足、つまり、核搭載にしちゃ武器が地味過ぎませんかって事です
後はミラージュコロイドを排除したにも関わらず残ってるデカイ翼、この辺ですかね。気になった点って言うと」

期待通りの回答だった。

「何故火力が必要なんです?」

「そりゃ、戦艦とか大型MA落とすには火力あった方がいいからですよ」

「そうですか?戦闘艦なんてブリッジに一発叩き込めば終わりですよ?
MAなんて物は取り付いてコックピットを潰せば終わりでしょう?」

確かに、言ってる事は一理はあるが戦艦の砲火を潜り抜ける事の難易度を
どう考えてるんだこの人は、と思う。大型MA辺りは陽電子リフレクター装備が
標準なので、余程の乱戦にでもならない限りは接近戦でどうにかするしか無い。
93LP 因縁の終わり 中編1  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/25(土) 20:53:58 ID:???
「いや、そいつは言うは易しって奴でしょ」

エースとして戦場を駆け抜けたシンではあったが、戦闘行為が楽だったと本気で思った事は一度も無い。
できる事はやったが、それらが全て簡単である筈も無い。

「では、翼について説明します」

無視かよ と言いたくなったが、研究者の目つきがやばくなっているのを感じて
シンは黙って話を聞く事にした。

「これはバランサーです。まあ、そんな物が必要な程不安定な物だと思ってもらっても構いません」

構うに決まってんだろオイ!! 心は絶叫するが、声は出ない。

「シン、エルメスについてはどのぐらい知っていますか?」

「馬鹿みたいな出力のブーストだってぐらいです」

戦場から離れていてもそれだけ知ってれば十分 と言わんばかりに

「論より証拠です。この画像をご覧下さい」


MS視点で敵を見ている画像だった。見る限り、相対しているのはグフだ。
『キラ様が来たぞ!!』という歓声が聞こえた瞬間、グフは消えた。

「は?」

「これは一切の加工などを行っていない画像です」
くるりと、グフが転回して背部のブーストが火を吹いたと思った瞬間には消えたのだ。

「………なんすかこれ」

「凄い初速でしょう?」

そんな次元の話じゃなかった。

「待ってくれ。あんた達、これを本気で戦闘機動に使えると思ってんのか?」

限界だった。もはやシンに余裕なんぞ無い。馬鹿なコンセプトで作られてるとは先に聞いた。
しかし、ここまで馬鹿な事をやらかすとは誰に想像ができただろうか。

「この機動をモノにさえすれば近寄れない相手なんて存在しないと。
つまりはそういう事なんですよ」

だから最低限の火力しか要らない。所詮MS戦なぞビーム刃か撃たれたビームが1発良い所に当たっただけで
終わる。なら敵が対処できないような無茶苦茶な機動をすればいい。
94LP 因縁の終わり 中編1  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/25(土) 20:55:48 ID:???
それが、目の前にいる大事なネジが殆ど飛んだであろう女の考えだった。

「アホかああああああああ!!」

何抜かしてんのこの人 と今度こそ絶叫した。

「別に私はずっとエルメスのフルブーストを維持しろなんて言ってませんよ?
少し吹かして少し止まって相手が認識する前に1発入れてもう一度吹かせ と。
要求はその程度です。それだけでも相手からはショートレンジの瞬間移動でも
やっているようにしか見えませんよ」

最も、視界に捉えられればですけど とまで抜かしやがる。

Gを想像するだけで気が狂いそうになってきた。

「そもそもですね、ミラージュコロイドもデスティニーの装備も全て高機動戦なんかに
向いてないんですよ。少し距離を開けて5〜6体の分身が出るとか、そのぐらいでなければ
旧式の姿を隠すだけの物の方が使い勝手良いじゃないですか。それに、最も許せないのは
当時最高クラスの推力を持ったまるで悪魔のように美しいあの機体にあんなデカデカとした
獲物ばかり持たせた事です!!一々立ち止まらないといけないような武装ばかりでどうやって
あの機動力を生かせって言うんですか!?」

何だか更にヤバイ方向にまくし立てる研究者の迫力に、シンはもう押し黙るしか無かった。

「つまり!!極論すれば相手に捕捉されないスピードと、ビーム刃、ビームライフルかそれに
相当する射撃武器、無論どちらも動きを妨げない程度の武装です。それと、陽電子リフレクターや
光波防壁を機体ごと切り裂ける武装さえあれば負ける筈が無いんです!!」

ぜーぜーと、肩で息をする研究者を見てシンは少しだけここに来た事を後悔した。

「そして、最も重要な事は―――貴方ならこの機体を乗りこなせる。その事実だけです」

もっとも、それでもキラ・ヤマトに勝てるかどうかは保障しかねますが。と付け加えながら。



先ほどまでの狂気にも似た熱気は失せ、真っ直ぐに自分を見つめる女性は、
ただ一言を自分に求めている。



シンはその言葉と視線を受け、ようやく自分の願いを思い出した。
95LP 因縁の終わり 中編1  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/25(土) 20:57:00 ID:???
正気の沙汰じゃないだと?それがどうした。
正気だったらまずアイツラに楯突こうなんて考えやしない。どれだけの努力も、
積み重ねてきた物も、ほんの少しの気紛れで徹底的に破壊するような、
運命全てを支配しているとまで錯覚させられるような、そんな力を持った
奴らを相手にどうやったらまともにやって勝てると言うのだ。

ああ、良いだろうとも。やってやる。
連中に刃向かう代償がこの身1つというなら喜んで代価を払おう。だからアンタは―――

「俺に………力をくれ」

シンは右手を差し出した。研究者はその掌を掴む。

「では、貴方の力を私に下さい」


ここに、契約は為った。

願うは復讐。仇全てを殺し尽くすだけの、血に塗れた道。

願うは最強。この世全ての力を蹂躙する、血に塗れた称号。


血に穢し尽されるであろう未来を願う2人の利害は、今ここに重なった。
96LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/25(土) 20:59:07 ID:???
中編1個でお披露目戦終わり と行きたい所でしたが無理でした。
97通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 21:28:27 ID:???
GJ…で、武装の説明の中にリフレクターを裂く様な物は無かった気がするんだが…まさか








本物の「光の翼」なんですか?
98通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 21:37:38 ID:???
いい感じに壊れてるなあ、運命も研究員もw
キミはきっと突っ込んでも良いのです、シン。
99通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 21:46:57 ID:???

これはいい、マリオン・ラドム博士ですね
100通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 22:11:49 ID:???
プランAとは別方向にハッチャけてるなGJw
101通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 22:16:41 ID:???
ヅダみたいになりませんように・・・
102通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 22:26:17 ID:???
案外ノリいいなシン。
てっきり最初期キリコ並の感情封印戦闘マシーンになってるかと思ったが。
103通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 22:57:13 ID:???
>>97
C.Eのビームサーベルはミラコロとはまた別系統のコロイド技術の産物らしいから、
『見た目が同じでありながら実態は超大型ビームサーベル』という光の翼なら作り出せるだろう。
ただ、問題はコロイド粒子とミノ粉は当然ながらまったくの別物なので、
ミノドラのような推進装置としての側面を持たない奇襲用のアホみたいなサイズの武器という事になってしまう事だな。
104通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:16:53 ID:???
クーガーのアニキが喜びそうな運命だw
105通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:32:32 ID:???
パルマオミットか(´・ω・`)
和田の頭部をデスティニーフィンガーで吹き飛ばしてほしかったな
106通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:39:16 ID:G/dVfGLT
>>105
ガンダムファイトじゃないんだからコクピット狙わないと(マテ)
でもオミットには同意(´・ω・`)
107通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:42:29 ID:???
>>105
「パルマ使うくらいならビームライフル撃ってろ」という身もフタも無い研究者。
まあ、接近の必要があるパルマは高機動戦には要らない子だしな… (´・ω・`)
運命Uみたいな改良無しだとオミットの対象になってもしょうがない。
108通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:42:32 ID:???
オミットはされた、だがなぜ外付けになって復活すると考えないのだ貴様らは
109通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:45:13 ID:???
オミットはされたけど、シンの闘志に反応して燃え上がるんだろ?
110通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:55:39 ID:???
大推力でショートレンジまで飛び込むってコンセプトのMSなら
むしろ大出力パルマとかの方が良いんじゃね?
むしろ豆鉄砲の方がいらなくね?
111通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:00:08 ID:???
普通のモビルスーツはライフルで落とせるから大出力パルマはオーバーキルで無駄無駄
112通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:03:55 ID:???
シンが闘るのは、「普通」のモビルスーツじゃないと思うぞ
完全に対和田、淫邪専用MSだろ。
113通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:04:20 ID:???
>>110
マスカレイドがあるのでパルマなんていりません…(´・ω・`)

なんかロマサガ3がやりたくなる名前だな
114通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:12:15 ID:???
>>113
両腰のマスカレイドを合わせてウェイクアップするんだよ、
するとなんと、アロンダイトも真っ青な大剣”ムーランルージュ”に!
115通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:17:09 ID:???
>>114
そして刀身は真っ赤w
116通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:20:39 ID:???
PS2の連ザ2では、フラッシュエッジなんて一度も使わなかったな
長射程ビームやパルマは結構使ったが
117通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:43:36 ID:???
PS2のはダウン値増えて追撃の前格やパルマが全段入んなくなったからなあ〜
アーケードだと近距離戦でなかなか使えるのに・・・
118通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:55:48 ID:???
パルマは膝に付けた方が良いと思うんだよな…廃熱とか射撃時のブレが少ない点とか
何より情報無ければこれほどの奇襲は無いだろ
119通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 00:58:53 ID:???
関節につけたら駆動関係が致命的なことになりそうな予感
120通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 01:01:52 ID:???
見返すとCSA氏のジオン公国軍のMSなんかビーム、ビーム、ビームだし。
もう最初に対和田隠者ありきに見える。
121通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 01:06:57 ID:???
>>118
むしろ、膝に付けるべきはPS装甲の膝パッドじゃねえの?
何十dのデカブツが超高速でかっ飛んで行くんだから、
タックルなり真空飛び膝蹴りなりすれば、ほとんどのMSは粉砕できるんじゃ…?
122通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 01:08:55 ID:???
>>120
つまりお前はアンチビーム爆雷をうまく使い機体を耐ビームコートしたシールドでビームを無効化しつつ笑いながらムラサメぶちころすシンが乗るジンが見たいわけだな

俺も見たいけど自分で書かなきゃだめかなあ
123通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 01:53:06 ID:???
スクリーミングニンバスとヴォワチュール・リミュエールを使えばV-MAXもどき
が出来るはず。アホみたいにエネルギー使いそうだけど。
124通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 01:59:28 ID:???
>>121
いや、そんな真似したら膝がもげると思うぞ?
125通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 02:02:37 ID:???
>>121
というかその理屈ならPS装甲による強度を持った質量兵器なら何でもいいわけで。
突き詰めるとガンダムハンマーみたいなのになるぞw
126通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 02:34:50 ID:???
VPSで鋭角なシールドこさえて変形機構も組み込んで照準セットな神鳥攻撃をですね…
127通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 03:56:52 ID:???
>>126
ついでに当たり判定と威力と攻撃範囲を上げるために大型化して…

あれ? それなんてスーパーロボット?
128通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 05:34:39 ID:???
もうパルマをMSにしたらいいんじゃないか?
マスターハンドみたいな
129通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 05:44:27 ID:???
それなんてシャア専用ボール?
130通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 06:43:16 ID:???
この研究員はあれか?機体をパイロットに合わせるのではなく、パイロットが機体に合わせろという思考の持ち主か、良いマッドだ。
131通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 09:37:16 ID:Xk1zBigV
マジレスになるが、研究員が核エンジンの説明の時に顔を顰めたのって、
パイロットの放射能対策していない(できない)って伏線?
まあ、復讐完遂後の人生なんてシンは考えてないだろうし、急性放射線障害
になろうがなんだろうが戦うんだろうな
132通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 10:39:04 ID:???
いや、顔を顰めたのはシンのほうだと読めたが…と言うか最新式と言ってるのにそれはありえんだろ。
ほかの核動力MSはどうなんだということになるし。
でもシンが核嫌いとかいうのあったっけ?
133通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 10:41:14 ID:???
核エンジンなんてスペースや重量が無駄なものを採用しなきゃいけないなんて……。
私のデスティニーにはもっと相応しいものを用意してあげたかったわ。

てな感じじゃね
134通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 10:46:48 ID:???
核エンジンなのにエネルギー切れを起こすという思い出があるからとか???



どうでもいいが、シュレッダーがZガンダムのハイパーメガランチャーみたいなサイズで脳内妄想される
135通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 11:19:53 ID:???
>>112
なるほど、雑魚一切無視
その一戦にのみ存在する機体か、、
136通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 13:15:40 ID:???
>>135
それを補う為の小隊組んでそうだよな

近接バランス型・砲撃特化型・重砲撃、狙撃支援型とか…後はデス・ゲイルズみたいなのとか
137通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 13:28:18 ID:???
>>136
それCSA氏。
138通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 21:22:48 ID:???
CSA氏のキラはアスランを連れ帰るのはもちろん、カガリが何か考えているとは
想像だにせずきっとまたムリヤリ言わされてるんだろう等と決め付けて、凸ともども
結婚式の略奪(キラ主観では救出)再び…とでも思っているんだろうが、クレハやら
レナ・セイランやらがどう動くかこれまた辛抱たまらん。
139通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 02:24:48 ID:???
アスランは入院してから一切名前が出ない事に吹いた
やっぱり作品自体で扱いにくいというか、必要ではないキャラだからか
140通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 02:40:53 ID:???
ふとおもったが、デスティニーが改良されるときは真っ先に背中のお荷物と無意味な実シールドがなくなるな。
あとミラコロ。人によってパルマ。
それはそれで高速機動兵器でカコヨスなんだがデスティニーがデスティニーである最大特徴とはやっぱり全部のせラーメンな
とこではないのかと思ってみたり

スーパー系的に和田の七色ビームを平然とはじき返しながらのしのし歩いていって鉄拳一発で粉砕とかされたらテラモエス
141通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 06:27:07 ID:???
全部乗っけって言っても一個ずつだから、バランス悪いんだよね。どうせなら左右両方に対艦刀とビーム砲付けりゃ良いんだ。ビーム、実弾弾くって言ったらドムの何たらニンバスだなあれを付けよう。
142通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 06:53:20 ID:???
爆発の中からノシノシと歩いてくるデスティニーを妄想した
143通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 09:00:09 ID:???
胸部装甲がパカっと開いて中から核ミサイル、ってのでどうだ
答えは聞いてない
144通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 09:09:55 ID:???
それはとてもリュウタロスなターンエーですね
 ボズゴロフ型潜水MS空母『ニーランゴ』。
 一応カテゴリー的には潜水艦の範疇に入るが、水中ノイズの低減や、潜望鏡深度でのレ
ーダー・リフレクション低減などまるきり考えていないそのスタイルは、あくまで水中用
MSの母艦、もしくは揚陸作戦時の火力支援艦としての運用を行う。────はっきり言
って、2世紀は前に作られた、旧日本海軍の伊号四〇〇型にも劣る欠陥潜水艦なのだが。
「目標発見」
 ニーランゴのカメラ潜望鏡に、正面を行く『ブライトン』の姿が捉えられた。
「よし、発進しろ」
 ニーランゴの艦長が言う。
 VLSハッチから水中用モビルスーツが射出される。
 UMF-Y104LD『スニアオーツ』。外観はグーンに似ているが、推進装置をジェットポン
プから電磁推進ジェットに変更した点と、複座型である点が最大の特徴となる。他にもシ
ョルダーの装甲など、グーンに比べて耐久力を若干犠牲にしてでも、可能な限り流線とな
るように設計されている。つまり、静粛性と、直線最大速度を高めた、隠密作戦用MSだ。
 グロッシーブルーに塗られた4機のスニアオーツは、高速でブライトンを追いかけてい
く。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-08

 スニアオーツの発進は無事に終わったが、それとほぼ同時に、ブライトンの後部デッキ
から、ジェットハンマーを排したエィロムス4機が水中に次々と飛び込んできた。
 ジオンは連合の技術をもつ。ZAFTが苦手とした対潜技術もまた然りである。
 水中探知装置はレーダーではない。水は一定の周波数以上の電波を吸収してしまうから
だ。VLF(超長波)帯のみ有効な直進性が期待できるが、通信には有効だが、レーダー用
には有効解像度が高くできずとても実用には耐えない。
 その為、潜水艦が実用兵器となって以来、水中探知は音響である。ニュートロンジャマ
ーは音は遮れない。その為通常、潜水艦はシンプルな流線を使用し水中ノイズ低減を意識
する。ボズゴロフ型の構造は、潜水艦戦のなんたるかを知らない、ヤキン・ドゥーエ以前
のZAFTの頭でっかちが設計した結果だ。
 かつてアークエンジェル型やミネルバ型が、音響探知をできなかった欠点は、単純な方
法で解決された。牽引式のソノブイである。もっともA.D.時代のようにまるっきり釣りの
ウキのような形はしておらず、有翼の巡航ミサイルのような形になっていて、海面にむぐ
り、水面でのキャビテーションノイズから逃れつつ、レシプロ航空機並みの巡航速度でも
高精度な探知が可能になっている。
 この時も、ニーランゴの出す水中音を探知、直ちにエィロムス1個小隊を海中に送り込
んだ。
 出撃直前に受信した位置情報を頼りに、敵潜水艦を発見する。
「プラントのボズゴロフ型潜水艦と攻撃開始!」
 小隊長が指示する。
「敵水中MS、接近!」
「クソッ、こんなに早く発見されるとはっ」
 ニーランゴの司令塔では、艦長が忌々しそうな顔をする。
「魚雷発射管、対MS用短魚雷装填! 準備出来次第発射!」
 ニーランゴの魚雷発射管から、8基の短魚雷が発射される。
 だが、その魚雷はエィロムスに命中する手前で、次々に爆発させられた。
「何だと!?」
 艦長は驚愕の声を上げる。他の乗組員も、驚愕に目を白黒させている。
 水中用MSには、宇宙用、陸上用のMSとは異なり、CIWSのような装備は出来ない。
これが従来の定説であった。だが、目の前の水中用MSは、魚雷を射撃装備で“叩き落し
た”。
 エィロムスには、対空兵装として頭部に24mm多条集束レーザーバルカンを装備してい
る。複数の熱レーザー発振装置から出たレーザー光を、偏光プリズムミラーで集約させ、
一条にまとめて発射する兵器だ。荷電粒子ビームと異なり、初速≒光速なので、命中精度
が高い。欠点として、大口径にしようとするとイニシャルコストが高くつくことと、貫通
力は高いが、侵徹弾道学上の破壊力は粒子ビームや実体弾に劣ることである。
 だが、エィロムスのような水陸両用兵器の場合、もう1つメリットがある。粒子ビーム
と異なり、純粋に光線であるレーザーは、水中でほとんど拡散することなく直進する。
 エィロムスの頭部CIWSは、ミサイルより遥かに遅い魚雷の弾頭を正確に叩き、“撃ち
落した”。
 そして、エィロムスはその爆発の煙の中を突っ切ると、ニーランゴに向けて直進しつつ、
背中のランチャーから4発ずつ、合計16発の短魚雷を発射した。さらに、姿勢を直立の状
態にすると、腕の36mm超伝導コイル・スピアガンを発射した。強化合金製の質量武器は、
瞬時に魚雷を追い抜くと、決して厚くはない潜水艦の装甲を突き穿った。
 さらにそこへ、短魚雷が命中し、炸裂する。ニーランゴは無数の破口を開けられ、エア
ータンクの空気を大量に海中に吐き出し、沈んでいく。後は水圧で艦体が圧壊するまで、
沈み続けるだけだ。
「くそぉぉっ、仇は、取ってくれよぉぉっ」
 すでにニーランゴの司令塔まで浸水が始まっていた。絶望的な状況で、艦長はそう言い
残した。
「状況終了、全機、母艦へ撤収する」
 一方、エィロムス隊は、小隊長の言葉に、そろって機体を翻し、ブライトンへと向かっ
た。
 ────しかし、ニーランゴの戦いは無駄ではなかった。
 ニーランゴとエィロムスとの戦闘による雑音により、一時的に牽引ソノブイは使用不可
能になっていた。
 そして、エィロムス隊がイオンスラスターでブライトン後部デッキに上がる頃、すでに、
4機のスニアオーツは、ブライトンの艦底に取り付いていた…………

 Feb・12・C.E.79
 ブライトンはオーブ首長国連邦、オノゴロ島の軍港に入港した。
 桟橋には、代表のカガリ・ユラ・アスハ、首席補佐官のタロウ・マチムラ、さらにレド
ニル・キサカ幕僚長といったオーブの首脳陣が出迎える。その末席に、くすんだ青い髪を、
膝上まで伸ばした、スレンダーの体つき、褐色に近い浅黒い肌の美女、レナ・セイランも
居た。
 タラップから、仮面の美女、ジオン・アルテイシア・ダイクン大公が、背後にSP2人を
伴って姿を現し、手で敬礼するように挨拶をする。カガリ以下、オーブ首脳陣は、それに
返礼した。
 続いて、公国軍広報担当官キャサリン・ブリッツェン准将。相変わらずプッツン行った
軍服を着ているが、重要書類の入ったアタッシュケースを抱えている。その姿に、オーブ
の男性陣は目を釘付けにされた。それを横目で見たカガリが不快そうに、咳払いする。
 その間にさらにSP2人を挟み、大公直属特務隊司令代理、シン・アスカ特務中佐。シン
は笑顔ではないが、かといって露骨に不快感を表すでもなく、敬礼した後、タラップを降
りていく。
 上甲板から双眼鏡を使い、その様子を見ていたレイは、ふむ、と感心したように声を出
した。以前のシンなら、アスハの前に来れば不快感丸出しだった。
「成長したのか、それとも……」
 双眼鏡を覗き込んだまま、そんなことを呟く。
 その傍らで、クレハがバケツサイズのポップコーンをぱくついていた。
 アルテイシアがタラップをおりきると、カガリがマチムラと共に、その正面に進み出る。
お互いに手を差し出し、握手を交わした。
「ようこそオーブへ。アルテイシア殿下」
「盛大なお出迎え、いたみいります、アスハ閣下」
 カガリの言葉に、アルテイシアも明るく答える。
「しかし……」
 気難しそうな顔をしていたのは、カガリの隣に居たマチムラだ。
「お国ではその、そうした格好で公式の場に出られるのが普通なのですかな? 失礼なが
ら……殿下のマスクや、その……そちらの方の、お召し物など」
 マチムラはアルテイシアの仮面や、キャサリンの軍服を見て、そう言った。
「ブリッツェン准将の制服については、ジオン公国軍大元帥の名で指示した、正式の物で
す」
「はぁ……」
 アルテイシアの言葉に、マチムラは生返事をしつつ、表情で不快感をあらわにした。
「私の仮面の方は、ヤキン・ドゥーエの戦いで顔を負傷しまして、あまりに見るに堪えな
いものですから、常日頃よりつけております。顔は女の命、この仮面が私の素顔とお思い
ください」
「そういうことであれば、仕方ありませんな」
 アルテイシアの仮面については、マチムラはある程度納得したようだった。しかし。
 ────この声、どこかで聞き覚えが……
 逆にカガリは、アルテイシアの話し声を聞いて、訝しげに眉間を寄せた。
「アスハ代表、この後のスケジュールはどうなっていますか?」
 アルテイシアに訊ねられ、カガリははっと、我に帰る。
「ああ、ええ、長旅でお疲れのところ申し訳ないのだが、すぐに交渉に入りたい」
「事態は切迫しているという事ですね?」
「そういうことになるな……」
 聞き返すアルテイシアに、カガリは、歯切れ悪くそう答えた。
「?」
 シンは訝しげに首を捻る。何故オーブの事態が逼迫している? オーブはプラントと実
質的に協調、MSの技術も秀逸で、ひとまずジオンの攻撃を避けられたのなら、むしろ交
渉を引き延ばして時間を稼ぐべきのはず。
 アルテイシア達ジオン首脳陣と、カガリ達オーブ首脳陣は、観光シャトル用のホバーク
ラフトで、オノゴロ島から、オーブ首都のあるヤラファス島に向かう。
 首都オロファト、代表官邸の大会議室に、テーブルを挟んで双方の首脳陣は向かい合っ
た。
「早速だが、本題に入らせていただきたい」
 カガリが切り出した。
「そちらの要求であるアスラン・ザラの身柄引き渡しに加え、我々は貴方の国家としての
承認、それに食料などの支援の用意がある」
 カガリの提案に、シンは目を円くしてしまった。アルテイシアの方を伺おうとすると、
同じ表情をしたキャサリンと顔が合ってしまう。
 だが、アルテイシアの表情は──口元でしかうかがえないが──涼しい物だった。
「その代価に、貴国は何を求められるのですか?」
 アルテイシアが訊ねると、良い難そうなカガリに代わって、マチムラが書類を読み上げ
るように言う。
「包括的防衛協定の締結、主力兵器……モビルスーツの供与……ですな」
「おいちょっと、待てよ!」
 思わず立ち上がりかけながら、シンは、乱暴な口調で問いただしてしまう。
「オーブにはプラント並みのMS技術があるはずだろうが! モルゲンレーテに!!」
 シンの言葉に、誰もが困惑の表情を浮かべる。
「アスカ中佐、まずいです」
 キャサリンが、シンを諌めにかかる。
 だが、ただ1人、アルテイシアは落ち着いたものだった。
「…………モルゲンレーテは、もう存在しない」
 歯切れの悪い、低い声で、カガリは言った。
「は?」
「なんですって?」
 あっけに取られるシン、思わずカガリを振り返って、目を円くして聞き返してしまうキ
ャサリン。どよめく、オーブの首脳陣たち。
「いや、登記上は存在している。だが実体はない。ペーパーカンパニーだ」
 カガリが、補足するように言う。
「ど、どうしてそんなことになってるんだよ……」
 シンは、驚愕し唖然として立ち尽くしつつ、何かドロドロした嫌な予感を覚えた。
 モルゲンレーテは、かつて国営企業だった。メサイア戦役の後、戦後復興とブレイク・
ザ・ワールドの余波により、オーブの財政が悪化の一途をたどった為、モルゲンレーテの
経営状況も悪化した。そのため、C.E.74年4月に、民営・株式会社化し、105%の増資を行
った。新たな債権者は、主に、戦禍によるインフレを恐れた海外の投資家だった。
 それでも、以前議決権ベースで45%内外の株式を、オーブ政府及び有力氏族が保有して
いて、日本風に言うなら親方日の丸な企業であることに変わりはなかったはずである。
「代表」
 アルテイシアの毅然とした声が、場に緊張を引き戻した。
「我々と防衛協定を結ぶ、つまり同盟を組むということですが、そうなれば、代表が前代
表の頃から固持してきました、オーブの理念、これを曲げる事になりますが?」
 実際には3隻同盟としてパトリック・ザラ政権下のプラントと戦ったり、デュランダル
“討伐”に向かったラクスやキラ達にオーブ軍の身分を発行したのだから、すでに理念も
へったくれもないのだが、アルテイシアはあえて訊ねる。
「今のオーブに、理念などあるものか」
 呟くように、低い声で、カガリは答えた。
「いや、その前に、この国は今、本当に独立主権国家なのか? プラントの保護国の間違
いじゃないのか!?」
 カガリは、感情的な表情を見せながら、声を張り上げた。
「代表は、この国をプラントから開放する為にお立ちになられた、というわけですね?」
 アルテイシアは、カガリに訊ねる。
「そうだ。お父様の理念は守れなくても……少なくとも、まともな独立国家に戻したい」
 カガリは、アルテイシアを見据え、静かな口調で、しかしはっきりと言った。
「代表、誠に遺憾ではありますが、私達は最終的に、プラントに勝てるとは思っていませ
ん」
「なんだって?」
 ハッキリと言うアルテイシアに、カガリは驚いたように聞き返した。他のオーブの首脳
陣からは、どよめきが漏れる。
 一方、ジオンの首脳陣は、誰もが覚悟を決めたような、神妙な顔つきになった。キャサ
リンさえ、である。
「我々は14あったプラントの1都市を支配しているにすぎません。プラントの全てを叩く
能力は持っていません」
「ならば、何故、無謀と知って起ったのだ?」
 カガリは問い返す。
「起たずには居られなかったのです。戦争は一部のイデオロギストの為のオモチャではな
いということを、世界に知らしめる必要があったのです。切り捨てられる弱者が居るのだ
と」
「…………」
「ヤキン・ドゥーエから後の戦争は、異常です。本来の目的を逸している」
「…………」
 カガリには、何も言えなかった。それを助長した張本人の1人だからだ。
「だから、勝てないと解っていても、戦うのです」
 アルテイシアの言葉に、カガリは辺りを見回した。マチムラ、そして、レナと視線を交
わし、頷きあう。
「…………オーブの判断は覆らない」
「よろしいのですね?」
「ああ……」
 アルテイシアが聞き返すと、カガリは即答した。
 アルテイシアは立ち上がり、カガリに向かって手を差し出す。カガリも立ち上がり、ア
ルテイシアと握手を交わした。

 クレハはブライトンの上甲板に居た。ポップコーンは食べ終わり、空の紙バケツは足元
に置いてある。
 ウミネコかカモメか、海鳥が飛び交うのを見つめていた。
「!?」
 クレハの瞳、その焦点が、海鳥の群れのさらにその先へと伸びる。
「来る……良くない物が、降りてくる……!」
 クレハはそう呟くと、紙バケツを拾い、小走りに艦内へと降りて行った。
>>145-151
一箇所訂正
>>146
×「プラントのボズゴロフ型潜水艦と攻撃開始!」
○「プラントのボズゴロフ型潜水艦と確認、攻撃開始!」
です。失礼しました……

 しかしシンのMS戦のシーンが少ないなぁ……GSCI氏を見習わないと……
153通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 10:59:54 ID:???
CSA氏乙!
どうやらモルゲンは設備・技術・人材と全てラクスに持って行かれちまったと見える
まあラクスとカガリの差を鑑みるに、こうなることは分かり切った事だなw

ところでボズゴロフ級潜水艦の名前だが、ニーランゴじゃなくてニーラゴンゴじゃなかったっけ
154通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 12:27:06 ID:???
>>144
ミサイルってのは昨日の電王のやつじゃない?
155通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 13:47:20 ID:???
>>154
だからそれとターンエーの胸から核ミサイルをあわせたんかなーと思って
156通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 14:28:19 ID:???
CSA氏GJ!
ゴミをちゃんと持ち帰るクレハたんエロい、いや偉いw

>>153
多分勘違いだとは思うが、どっちにしろニーラゴンゴ沈んじゃってるからなぁ。
157通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 14:28:34 ID:???
CSA氏GJ
オーブがジオンと同盟組んだってことは、アスランをけしかけたのは
反対勢力の力を削ぐと同時にジオンとの接点を持とうとしたからっぽいな
しかし、バケツポップコーンをモグモグしてるクレハを想像したら激しく萌えそうになった
158通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 15:07:35 ID:???
クレハがポップコーンをもぐもぐしてこぼれたポップコーンをこっそりレイが1つひょいと失敬してるところを想像して激しく萌えた
159通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 15:18:55 ID:???
カモメとポップコーンの取り合いをするレイ萌え
160通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 15:39:39 ID:???
「良くないものが降りてくるだと?」
「(バケツポップコーンのおかわりを持って)はいレイさん!きっと…あいつです!」
「急いで大公やシンに知らせ「(バザッ)きゃあ!」ど、どうした!?」
見れば空になって床に落ちたバケツの横にカモメが数十羽密集して柱の如く、その中から…
「ぁ゛〜〜〜〜〜」
「クレハ!?」

ポップコーン問答に勢いで書いた、今は(ry
161通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 17:50:50 ID:???
UC VS CEを知っているだろうか?
シンの扱いには泣けるでぇ
162通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 17:57:07 ID:???
>>160
クレハ伝説かよ?!
やばい、クレハの脳内CVが栗の子になってまう
163通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 18:11:36 ID:???
おまいらそんなにクレハに萌え萌えですか。


レナは俺が持って帰りますね?
164通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 19:15:12 ID:???
>>161
運命出撃

シン「うわあぁぁぁぁぁっ!!」ちゅど〜ん

運命秒殺wwwのあれだな


残りの尺からして秒殺が見え見えでワラタ
165通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 19:31:58 ID:???
議長はシンに戦死しろとの御命令です


笑い杉で端末に抹茶オレがorz
166通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 20:38:55 ID:???
なんと酷い扱いかw
しかしフィンファンネルって有機的に動くなぁ
167通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 20:52:45 ID:???
種がMSだろうと戦闘機だろうとドラグーンだろうと、有機的に動かないだけだと思う。
あ、いぼるぶは別な。
168通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 20:54:59 ID:???
UCvsCEの話題はCCAスレが妥当じゃまいか?
いやシンの扱いの酷さには確かにワラタけどさ。
169通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 21:12:14 ID:???
GSCI氏の方なんだが、やっぱりエミュ子と最後に戦うのはシンなんじゃねーかな。
このスレ内では主人公だし、主役が最強の相手と戦わない話ってのはどうも……
ガンダムはそういうもんだって言われるとしょうが無いんだが、ロボット物の
ストーリーとしてはなあ。

そしてCSA氏GJ!
クレハの予知みたいなシーンがあったが、これは何なんだろう。少なくとも
キラに無い能力を持っているみたいだな。
170通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 21:49:09 ID:???
題名が題名だし、ニュータイプだろうか?
171通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 22:04:24 ID:I2tXXL/7
良くない物=キラでは?
ラウムウレイ間のキュピーン音みたいな感じかと思ったんだが
172通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 13:37:38 ID:???
そういやあのキュピーン音ってキラとカナードでもなるのかな?
173通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 14:51:48 ID:???
鳴らないんじゃないか?
キラとカナードがすれ違った時もキラは欠片も気にしていないぞ
174通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 14:57:05 ID:???
キラとカナードはもともと別人だから鳴らないと思う
ラウとムウはラウがムウの父親のクローンだから鳴ったみたいなものだろう
多分ラウとレイはもっと強烈にキュピーン出来るはず
175通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 15:04:41 ID:???
>キラとカナードはもともと別人

これって設定で決まってたっけ?
目の色や声が同じなんだし同じ実験で生み出されたんだから
クローン程ではないにしても両者はかなり「近しい存在」だとも思えるが?
176通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 15:08:20 ID:???
普通こういう実験では、どうしてこの結果になったのか、その理由を
少しでもわかりやすくするために実験に直接関係無い条件は極力揃えるもの。

なので常識から言えば、キラとカナードは同じ遺伝子の持ち主であると思うのだが。
177通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 15:10:50 ID:???
キラとカナードはクローンとも違うとも描かれてないからなぁ。

ただどっちにしろ、キラとクレハの方が近そうな気はする。
178通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 15:10:54 ID:???
その辺は生まれ持った遺伝子といじった遺伝子の違いじゃね?
所詮人間は神にはなれないものさ
179通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 15:17:47 ID:???
そもそもムウがなんでクルーゼにキュピーンとなるのかと
父親と同じ存在だったからと言う理由ならムウは父親が存命の時は何時もキュピーンとなってたのか?w
180通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 16:50:22 ID:???
空間認識能力者同士が近づくとキュピーンらしいから…
ムゥ「おぉっ、親父のエロ本だ!(読書中)」 キュピーン! 「チッ、帰ってきたか!」
こんな感じに有効利用してたと思う。

キラとカナードは髪の色とか違うしクローンじゃないと思う。
クローンなら少なくとも目・髪の色は全く同じようになるだろうし
実験でも反射神経やら免疫やらの遺伝子はいじるだろうけど、その辺までいじるとは思えないし。
181通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 17:46:19 ID:???
ベースの遺伝子は同じでも手を加えた結果
別人と言えるほど変化してしまったんじゃないか?
182GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/28(火) 18:57:13 ID:???
『司令官、ジャミングデバイスのポジションを特定しました』
「スクリーンに出せ」
 イズモのブリッジにて、ミナは何時もの落ち着いた声で命じる。無重力状態の為、長い
黒髪が絶えず揺らめき続けていた。視線の先で画面が分割され、ノイズ混じりの映像が
表示される。傘を広げたような機械が3つ、円陣を組むようにして宇宙に浮かんでいる。
『傘の部分を3方向に向ける事で、広域をカバーしているようです』
「ザフト設計局のものか?」
『確認は取れていませんが、モルゲンレーテ社が開発した支援兵器と思われます』
 オオツキガタを駆るアルファ3からの報告に、ミナは静かに笑う。
「データ取得後、速やかに破壊せよ。通信回線を回復させねばならぬ」
『良いんですか本当に。あのピンク姫に美味しい所持ってかれますよ、きっと』
「フ……我らの役目は、戦う力を持たぬ者を襲う不届き者を襲う事だ」
 ゆっくりとかぶりを振り、彼女は言葉を続けた。
「ネオロゴスが何と言ってこようと、それを変えるつもりはない」
『ウチのシンが聞いたら喜びますよ、きっと』
「無駄口を叩くな。やれ」
『了解……データ取得完了。攻撃、開始!』
 モニターに光が走り、3基のデバイスがあっさりと破壊される。爆発を確認する限り、
特にトラップも仕掛けられていないようだった。
「通信ネットワーク、回復しました!」
「直ぐにザフト艦隊旗艦、エターナルへ連絡を。状況を知らせ、プラントに戻らせるのだ」
 報告したオペレーターに命じ、腕を組むミナ。
「戦艦の兵装を排除すれば、コロニーを脱出した民間人をある程度収容できる筈……
問題は溢れた層か。クラインの娘がやってくる前に、何か……」
「……司令」
「どうした」
 自分の命令を実行しないまま此方に向き直るオペレーターの女性に、視線を鋭くした
ミナが声を掛ける。
「エターナルに……通信が繋がりません。ネットワークは復旧したのですが。それに」
 酷く困惑した様子で、オペレーターが俯き言いよどむ。
「索敵チームが通信を傍受したそうです。情報が錯綜しているので、報告はまだ……」
「構わぬ。報告せよ」
 ミナの冷たい声を聞き、彼女は諦めたように顔を上げる。
「現段階での真偽は定かでありません。……エターナルが、沈んだと」
 ミハシラ軍の長は、その報告に柳眉を顰めた。『あの』エターナルが、不敗の艦が。
「……沈んだ?」
183GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/28(火) 18:59:27 ID:???
 その時、状況にリアルタイムで対応できたのはキラ=ヤマトのみだった。エターナルへ
振り返ったエンブレイスの動きを察知し、ストライクフリーダムをドッキングさせた
ミーティアユニットを急旋回させざま、右アームの120cm高エネルギー収束火線砲を
発射。しかしエンブレイスとエミュレイターの能力は、キラの予想を遥かに上回っていた。
 まるで何処からどの方向へ撃ち込まれるか解っていたかのように、3つの光翼が膨張し
前進。白き機体を桃色のエターナルに乗り上げさせつつ、虫翅のような角度で接続した
左右のウィングユニットが下方を向く。翅縁部に3門、合計6門のビーム砲がほぼ密着した
状態で艦体上部へ放たれ、当然ながら直撃。艦底部まで貫いた。
 ミーティアの射撃を回避した速度を保ったまま、六筋の光刃がエターナルのほぼ中央
から上部主砲まで斬り裂く。各部から爆発の光が溢れ、炎の華が一瞬咲き乱れて消えた。
艦尾へと駆け抜けたエンブレイスが、右翅を外側に膨らませてブースト。左翅前部から
逆噴射の光をチラつかせつつ高速でターンし、各モジュールからスラスター光を吐き出し
その場に停まる。まるでブレず、微動だにしない。
 8つの光るモノアイが、両舷の翼を四散させ崩壊していくエターナルを見つめていた。
『ラクス……ラクスーッ!!』
 直ぐそこにいるキラの絶叫は届かない。艦橋真上のブレードアンテナは、先程の衝突で
叩き折られていた。天板にも亀裂が入っている。PS装甲で全身を鎧ったエンブレイスは、
表面に微弱な擦過痕を残すに留まったが。

『第7ブロックにて火災! 消火装置が作動しない! 弾庫が誘爆したんだ! 指示を!!』
『第1、第2、第6ブロックでエア漏れが発生中! 隔壁ごと壊された!! くそぉっ!!』
 展望窓にシャッターが下り、赤い非常灯が内部を照らすエターナルのブリッジは濃い
煙で覆われていた。入ってくる絶望的な報告で現状把握しつつ、バルトフェルドは機材で
挟まれた左腕を強引に引き抜く。義手が駄目になったが、スーツの密閉性は保たれていた。
「ノーマルスーツの状態を再確認し、脱出艇で総員退艦しろ! ……生きてるかい、ラクス」
 彼女が座っていた席へと這っていく。砲の直撃こそ免れたブリッジだったが、真下から
噴き上がった断続的な爆発が全てを滅茶苦茶にしていた。折れ曲がり歪んだフレームが
床を破って天井に突き刺さり、無重力の内部を負傷した兵士が漂う。
『脱出艇の半分以上が航行不能です! 全クルーを収容できません!』
「船の外側に掴まらせてでも離脱させろ! 良いか、早々と逃げるんじゃない!限界まで
乗せるんだ!!」
 腰掛けていたシートにもたれるようにしているラクスのヘルメットを掴み、顔を覗く。
「無事なら返事してくれ、ラクス」
「バルトフェルド……さん」
 フェイスプレートを下ろしたラクスが、スピーカー越しに男の名前を呼んだ。片腕で
そのラクスを抱えたバルトフェルドが、ブリッジクルーに叫ぶ。
184GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/28(火) 19:00:41 ID:???
「艦隊へ通信できるか!?」
「ふ、不可能です! 通信設備が完全に破壊され……送信も受信もできません!」
 オペレーターの言葉に舌打ちし、バルトフェルドは残った右眼を細める。
「仕方ない……ブリッジより退避しろ! 艦を放棄する!」
「了解!」
「バルト……フェルドさん」
 ラクスの左手が震えながら伸ばされ、バルトフェルドの肩を掴む。そこで男はようやく
気付いた。彼女の左脇腹に突き刺さった機材の破片に。
「……手すきの衛生兵をブリッジに寄越せ!」
『無理です! 何処も負傷者で溢れ返っているんですよ!』
 ラクスの名前は出せなかった。これ以上混乱を発生させても、犠牲者が増えるだけだ。
歯を食いしばる。それを察したかのように、ラクスがゆっくりと首を横に振った。
「この世界は……どうなっていくのでしょう、ね……?」
 一刻も早く脱出艇まで連れて行こうとするバルトフェルドに、ラクスが掠れ声で囁く。
「大丈夫だ、君は助かる。もう喋るな」
「キラは……どうなるのでしょう。プラントは……地球は……?」
 浅い呼吸を繰り返すラクス。目蓋が震え、ゆっくりと双眸が閉じられた。
「わたくし、は……どうしたら……」

「ハ……」
 ゆっくりと崩れ行く桃色の戦艦を、グフに乗った『D』が見下ろす。自分は賭けに
勝った。得る物は何も無かったが。
「ハハハハッ! ァハハハハハッ!!!」
 全ての通信を遮断したコクピット内部で哄笑する『D』。ブリッジ付近の損傷を見る限り、
ラクス=クラインのノーマルスーツは密閉モードにシフトした筈だ。換気フィルターに
細工をしておいた、あのスーツを着たまま。最早彼女が死んでいようと生きていようと、
『D』にとっては同じ事だ。
 直ぐ傍の、ミーティアとドッキングしたストライクフリーダムを見遣る。キラの、今の
心境とその後の絶望を想像すると、笑いが止まらなかった。
「さて、もう行きましょうかね。楽しめたし、契約も完了したし」
 仲間の、恋人の乗ったMSを攻撃し、手足と推進機関を奪い放置したキラ。その男に、
自分と同じ気持ちを味あわせる事が出来るのだ。これ以上の幸福はない。
 グフのスラスターが吹かされ、ある方向を目指し飛んでいく。仲間達が、躯となって
発見された宙域だ。エターナルから脱出したのは、彼らと再会する為だったである。
「どうもすみません、遅くなっちゃって」
 2年ぶりの、屈託の無い微笑を浮かべる。流星のように光が流れ、暗闇に飲み込まれた。
185GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/28(火) 19:01:57 ID:???
「……馬鹿な」
 刄tリーダムに乗りシンのデスティニーUと対峙していた男は、入ってきた報せに短く
言葉を返す。声の端が震えた。自分達が予測していた、どの事態とも違う現実。
「エターナルが沈んだ? 攻撃したのはエンブレイスだと? 馬鹿な」
『全て事実よ。状況を確認する為、セクメトは当宙域に向かうわ』
 女性艦長の言葉に、男は虚ろな瞳を黒と赤の異形に向け直す。自分の相手も、同じ内容
の通信を受け取ったようだった。広域通信で驚きを垂れ流している。
『翼を持ったモビルアーマーに、エターナルが沈められた? ザフトのMAにか?』
『すぐに後退して。領内の混乱も収まりつつあるわ……ラクス様の為に、だもの』
「了解」
 逆噴射をかけバックステップし、ビームライフルを連射する。相手がそれを回避する
隙を狙ってウィングユニットを展開し、一気にセクメトへと飛び戻っていった。
「ラクス=クライン……我々が量れる相手では無かったという事か」

「正しくて細かい現状認識が必要な筈です、サハク司令官! 俺を行かせて下さい!!」
『貴様、この状況を放置するつもりか!? 混乱が収まりつつあるとはいえ……!』
「収まりつつあるからこそ、だろ!」
 デスティニーUの機内でシンがミナに叫び、イザークがその場に割り込んだ。イザーク
としては、彼の身命はプラントの物であってラクス=クラインの物ではない。極端な話、
誰が議長だろうと構いはしないのだ。余計な問題さえ起こさなければ。
 領内で民間船を攻撃していたザフト兵達も、時間が経過し多くの情報が伝わるように
なると、動きを止めてしまった。自分達にとって全てであったラクスが、彼女自身の
命によって造られた兵器に襲われ、しかも重体だというのだから無理もない。
『ふむ……確かに、核動力によって高い継戦能力を得たデスティニーUは適役といえるが』
「それに、あのミネルバみたいな戦艦も向こうに行ったんだ! 奴らを追わないと!」
 色々と言葉を並べ立ててはいるが、シンの頭には1つしか無い。人命救助だ。ラクスの
艦を落とす程の相手である。ザフト艦隊にも甚大な被害を与えないとも限らない。かつ、
彼らと相対していた連合軍が、頭を失った旧敵に対し何もしないという保証も無い。
 シンには戦いしかない。攻撃側が戦意を喪失してしまったプラント領内で、自分は何も
出来なかった。だからこそ、切望するのだ。1人でも多く救う為に。狂気と欲望のままに。
『よかろう。許可する。中継の為、オオツキガタを追随させる。偵察任務を遂行せよ』
「了解! 感謝します!」
 ミナが通信モニターから消え、歯噛みしたイザークも交信を切断する。デスティニーU
のウィングユニットに再び光翼が宿り、次の瞬間爆発的に加速してセクメトの後を追った。
「くそ、何が……何が起こってるんだ!」
 血涙を流し紅く光るツインアイの先に、答えが待っている筈だった。
186GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/28(火) 19:03:16 ID:???
『何で……』
 爆発し緩やかに崩壊するエターナルを挟み、Sフリーダムとエンブレイスが対峙する。
『何でラクスを撃ったんだ! だって君は……』
 悪夢だった。自分の全てを支えてくれたラクスは意識不明の重体。2度の戦争を止めた
エターナルは今、脱出艇を吐き出しつつ大破している最中。その原因を作った張本人は
ラクスの声と信念を持ち、自分をベースとした力を備えている。
 周囲のザフト艦隊が援護する事は無かった。ラクスとキラに依存しきっている彼らは、
歌姫の騎士団に精神まで委ねてしまっている。即ち、キラとラクスに対応できない問題を、
自分達で何とか出来るはずが無い、と。
『君はラクスの……』
『私がラクス=クラインのエミュレイターであり、彼女の意思の代行者だからです』
 時折起こる爆発に照らされ、エンブレイスが輝く。光が収まる度、モノアイの輝きが
漆黒の闇に際立った。
『彼女の存在が、彼女の願う平和を妨げていたのです』
『嘘だ!! 君は、平和を壊したんだ! 折角戦争が無くなったのに……!』
 ミーティアのミサイルハッチが開き、長大な砲がエンブレイスへと向く。
『抵抗は無意味です、キラ=ヤマト』
『ッ!』
 何の感情も表さないエミュレイターの声に、キラは言葉を飲み込んだ。まるで、自分の
敗北を前提とするかのような口調。ラクスの声は広域回線に乗り、ザフト、連合軍全てに
伝わっていく。コーディネイターとナチュラル双方に、平和の歌姫の声が響き渡った。
『今、この私を打ち破る存在があるとすれば、それは人間のみだからです』
『人……間?』
 半ば呆然と、語られる意味を理解しているかどうかも怪しい様子でキラが返す。
『そう。群れをなし、群れの為に行動する。幾度データを修正しても異なる姿を見せ、
出現した脅威に対し常に対応策を生み出す。圧倒的な力量差、困難性を前にしても、
決して諦めない……それが人間です』
 ミーティアの全武装で狙いを付けられても、エンブレイスは動かない。意味が無いと
言わんばかりに、通信範囲内全ての『人類』に向け語り掛ける。
『僕が……そうじゃない、と?』
『その通りです。少なくとも、今のキラ=ヤマトは』
 キラの問いに即答するエミュレイター。冷え切った口調。しかしその声は、紛れも無く
ラクス=クラインの声。キラを包み込み、何もかも受け止めてくれていた平和の歌姫の声。
『今の貴方は、生まれ持った才能と、他者から与えられた道具で成り立っています。つまり
どれほど成果を上げようと、戦いに勝利しようと、それは予め決められた結果……』
 ダガーLやウィンダムに乗るナチュラルの兵士が、エンブレイスの言葉に聞き入る。
187GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/28(火) 19:05:20 ID:???
『貴方の調整された遺伝子がもたらした結果。遺伝子の勝利です。肉食獣が草食獣を捕食
するが如き戦いを続け、独りで勝ってきた貴方では、私に勝利する事は不可能です』
『そんな事ッ……』
『何故ならば、私は貴方の根源を強化したモノだからです』
 キラの言葉に覆い被せ、エミュレイターは静かに宣告を続ける。
『このエンブレイスも、ミーティアユニットとドッキングしたストライクフリーダムを
超える性能を有しています。私は、貴方の総合性能を凌駕しているのです』
 エンブレイスの背後で光翼が拡がり、純白を影で染め上げる。宇宙にはばたく光の翼が、
人々の目に焼き付く。推進系の出力を上昇させつつ、エンブレイスは両翅を外側に展開した。
まるで、全ての前に立ち塞がるかのように。
『受け入れなさい、キラ=ヤマト。貴方は、私に勝てないのです』
『そんな事は無い!! 僕だって1人の人間だ!皆に支えられて、此処まで生き残って
来たんだ!ヘリオポリスの皆……サイ達に迷惑を掛けて、ラクスに戦う為の機体を
貰って……数え切れないくらい大勢の人に助けて貰った! 僕は独りじゃない!僕は!』
 震える吐息の後、キラは力の限り叫んだ。
『僕は、人間なんだッ!!』
 ストライクフリーダムが、ミーティアユニットとのドッキングを解除する。翼に接続
されていたドラグーンを射出し、棄てる事で機体本来の機動力を取り戻す。表面装甲の
フェイズシフトが解除され、黒とダークグレーのカラーリングが浮かび上がった。
 間接部分のPS装甲出力を上昇させ、金色の輝きが強まる。腹部のビーム砲が閉鎖され、
出力のほぼ全てが推進系に回された。ツインアイが間接部と同じ色の光を放ち、装甲の
継ぎ目から金光が溢れ出す。
『ならば証明を、キラ=ヤマト』
 エミュレイターの言葉が終わらない内に、動力部の損害が限界を超えたエターナルが
爆散する。その光を切り裂き、更に強い光が出現した。エンブレイスの前部3箇所から
展開されたビームシールドが結びつき合い、蒼く輝く衝角となる。
 3基のヴォワチュール・リュミエールから生み出される速度をもって螺旋を描き、巨体が
ストライクフリーダムへと迫る。間一髪それを回避するSフリーダム。両機体から溢れる
蒼と金の輝きが混じり合い、光る渦を創り出す。超高速で突撃したエンブレイスの背後を
狙おうとしたSフリーダムの眼前で、エンブレイスの機体が3つに割れた。
 胴部、左翅、右翅に分離したエンブレイスがそのまま散開する。縦に一回転した胴部が、
胸部の大出力ビーム砲で放棄されたミーティアを撃ち抜き、巨大な爆光を生んだ。
 胴部と両翅に備え付けられていた、6基の小型砲台に似た物体が射ち出される。虚空で
隊列を組み、尾部からウィングが伸びた。小さな噴射光と共に漆黒の宇宙を跳ね回り、
それらの先端が爆発から逃れたばかりのSフリーダムを捉え、ジグザグ機動を絡めつつ
包囲陣形を形成していく。そこへ、ビーム砲を展開した両翅が突っ込んできた。
 両翅にワンテンポ遅れ、胴体下部を上方に畳んだメインユニットも180度回転し、
姿勢を安定させる。スラスター光を引く全ての物体が、破滅の輝きを湛えた。
『人間の、証明を』
188GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/28(火) 19:06:35 ID:???
今回は此処までです
189通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:16:43 ID:???
リアルタイムキタワァァァァ!
Dめ抜け目なくラクスのノーマルスーツにも仕掛けを?
これで仮に怪我の方が致命傷にならなくても酸素欠乏症は免れないという訳か…
また仲間と再会するとはつまり、自分もこれから酸素が尽きるまで件の宙域に遊ぶ
つもりか、切ないが、これもひとつの勝利かもなあ…
190通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:17:05 ID:???
リアルタイムキター!!GJ
191通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:20:18 ID:???
GSCI氏GJです。

しかし、最初期に出てきたただの嫌なやつのはずのDが50人すら出し抜いたか……
やっぱ、能力だけで結果は決まるものじゃないってことだな。
アズラエ娘にもなにかまだ思惑があるんだろうけど、この後で出てくるんだろうか。
192通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:34:28 ID:???
GJ! エミュ娘良いこと言った! 自分で何かをしたわけでもない今のキラは確かに人間じゃないw
193通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:35:48 ID:???
何だかんだでキラが熱いな。
このまま人間未満のまま死ぬのか、人間に戻るのか。
194通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:46:29 ID:???
あれ?これキラとシンの共闘フラグ立ってる?
195通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:51:43 ID:???
うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!
熱いよ!
死にそうなくらい熱い展開だよ!!
筋肉少女帯のタチムカウ〜人間の証明〜が死ぬほど似合う場面だよ!!!

そして何気に50人よりもDの方がヤヴァイ存在だと気付いた…
ヤツはもう一人のシンなんだ……

次回もwktk!!!!!
196通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:57:30 ID:???
興奮して脳汁が止まりません!!
それにしてもエミュ子・・・なんていいラスボス・・・ゲームなんかで出たら間違いなく映えるな
>その時、状況にリアルタイムで対応できたのはキラ=ヤマトのみだった。
腐ってもキラ=ヤマトか・・・
197通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 19:58:41 ID:???
D本懐成就天晴。
記念にHGグフイグでも買って帰るか…青いノーマルタイプでいいんだよね?
あとはラクスが無呼吸闘法を会得してない事を祈るばかりだ。
198通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 20:26:27 ID:???
Dお疲れ様。

エミュ子の発言にナチュラルが聞き入る とかいう表現も気になるな。



デビルコロニーを前にしたGガン並みの超怒涛の同盟……
期待しても良いのかね?!
199通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 20:32:58 ID:???
GJ!Dオメ。

>>197
ラクスが生還したら多分魔界に入ってるよ
200通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 20:38:32 ID:???
GJ!これは盛り上がる!
Dの暗躍、正確に事態を把握できないまま戦場へ向かうシン。
ピンチってレベルじゃないクライン派。そしてエミュ子とキラ。

>>サイ達に迷惑を掛けて、ラクスに戦う為の機体を貰って
確かにそうなんだろうけど、じゃあ迷惑に、貰った機体にどう人間として返したのか。
そこからどれだけ何をしてきたのかがかかる一戦かな。
与えられたもので戦ってきたキラ、そしてそのすべてを上回るものを与えられたエミュ子。
今からwktkがとまらねえぜ!
201通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 21:02:15 ID:???
キラ対エミュ子戦なんて所詮前座、はじめの一歩でいえば青木の泥仕合

>幾度データを修正しても異なる姿を見せ、出現した脅威に対し常に対応策を生み出す。
>圧倒的な力量差、困難性を前にしても、決して諦めない

これを実現出来る奴は、一人しかいないだろ
俺はメインイベントにwktkするぜ
202通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 21:11:17 ID:???
俺は「50人」が戦場に着いた時の方が気になる
203通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 21:32:26 ID:???
50人は、はじめの一歩でいえば木村戦
204通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:31:23 ID:631N1/dq
エミュ子本人(?)は鷹村か
205通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:42:28 ID:???
GJ!エンブレイスって3つに分離できるのかよ!
まるで、ブラウ・ブロだな
206通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 22:46:14 ID:???
GSCI氏GJ!
すごい盛り上がってキター!続きにwktk

あと、デスティニーU(素)
ttp://vista.undo.jp/img/vi8830691252.jpg
207通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:05:41 ID:???
どう見ても悪役面…
あなたが神か、GJ
208通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:07:03 ID:???
デスティニーってマジ闇の様な黒と血の様な紅が映えるな
209通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:07:13 ID:???
>>206
かっこよすぎだろ常識的に考えて・・・・・・
210通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:11:56 ID:???
>>206
どう見ても敵組織のライバルロボです。
211通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:13:42 ID:???
俺が想像してたビームクローのイメージは掌全体が発光して指先部分だけ延長してるような形状なんだ
>>206
脚のビームエッジ忘れてる気がする
212197:2007/08/28(火) 23:14:36 ID:???
な、ない!無くなってた!
帰り道のホビーショップで数ヶ月棚の肥やしになってて昨日もちゃんとあった
HG量産型グフイグがさっき立ち寄ってみたら無くなってた!!
同じ事考えたよぉ俺が近所にもいたというのか……
213通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:35:41 ID:???
フヒヒ、サーセンw
214197:2007/08/28(火) 23:47:01 ID:???
>>213
あんたわぁぁぁぁぁぁぁ!!
…いや、キッチリ作ってやってくれ、俺は明日よそを探す。
215通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 23:57:05 ID:???
復讐に殉じたDが、すごく人間臭くて、カッコよく見えてしまう…!
でもシンは、Dみたくなって欲しくないな。
50人も復讐者たちなんだよな。世界は復讐で満ちている。
216通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 00:08:18 ID:???
そりゃ種世界だもの。生まれるのは怨念ばかりだぜ。
217通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 00:28:59 ID:???
むしろエミュ子のピンチに颯爽とシンが!……には、ならないか。キラだもんな。

>>206
GJ!!
しかしビームクロー以外悪役っぽさを感じないのは俺だけだろうか……

そしてインパルスIIを所望する。
218通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 00:31:00 ID:???
>>211
ストライクレーザークローかッ!

やべぇ、漆黒と暗紅の巨人が擦れ違い様に白く輝く爪で鋼を切り裂く様を想像して震えが来た
219通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 01:13:13 ID:???
>>188
遅ればせながら、俺からもGJを貴方に。

俺、キラ&ストフリは嫌いだったはずなのに
氏の描くキラは格好良く見えるから困る。
ラクスの人形ってわけでなく、強さも含めて変化の余地が見えるからかな?
そして出力の全てを推進系に回したストフリも格好良いです。

・・・しっかし毎度毎度引きが上手い・・・
復讐を成し遂げた「D」と、成し遂げられそうにない「50人」。
ある意味人間らしいキラvsエミュ子。
そこに向かうは「狂気と欲望」の為に生きる、我らがシン。
wktkが止まらないっ
220通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 01:17:19 ID:???
キラがかっこよく見えるってのはすごいと思う
221通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 01:24:11 ID:0omOqcdY
どうせ俺なんて・・・
222通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 01:32:58 ID:???
ようやく本来の「キラ・ヤマト」が見られるかな

種死までだと口では普通の人間とか言いながら結局それを証明出来てないので
表面だけ格好の良いセリフ言わせてもまるで陳腐だったんだけど

今回のキラのセリフは不覚にもグッと来てしまった・・
願わくば期待はずれに終わらない事を祈る
223通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 01:34:05 ID:???
誰?凸in病院?
224通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 01:34:18 ID:???
人間外がどうなるかwktk
225通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 01:35:51 ID:???
>>223>>221宛ね。
226通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 03:19:12 ID:???
GJ。もうクライマックスダブルアクションタイムだな……。
シンの似姿である“D”の後ろに居たのは誰なのか、“50人”の結末は、キラは再び一人で戦いぬいたキラ・ヤマトへ戻るのか、
人に倒される事が自らのロジックを証明する事になるエミュ娘の終わりは、そして我らがシン・アスカが最後に至る場所は。
次回が楽しみでしょうがない。

>>222
シン相手に“本当の”キラ・ヤマトを一度発現してるからな。
この戦いで証明出来なくても再戦の機会が有れば証明してくれると期待してしまっている自分が居るんだ、驚いた事に。
227通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 04:25:12 ID:???
凸の事を少しは思い出してやってください
228通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 05:14:23 ID:???
凸って誰だっけ?
229通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 06:57:54 ID:???
坊やだからさ。
230通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 09:34:50 ID:???
凸…
もうオーブを追い出されちゃったのかなぁ

しかし、キラがなんかかっこいいな
231通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 09:52:08 ID:???
自分はキラが哀れに見えたよ…初めてカワイソーとか思った。
232通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 10:35:34 ID:???
シンと共闘してエンブレイスを打ち破り、結局自分もまたただの人間であり、
だからこそ不断の努力が欠かせないのだと初めて謙虚な気持ちになって
一から出直す事を決意して地球に降り立ったところを、逆怨みで錯乱した
メイリンあたりに出刃包丁で(以下自粛
233通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 11:03:05 ID:???
むしろ撃墜されて死ねとか言わんから、敗北して人形判定受けていろいろと見つめ直すきっかけになって欲しいな。
234通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 11:18:51 ID:???
『D』は満足して退場したという事でいいんだろうけど、かつてヌケガラだった彼を
再生させた、名前の綴りの中に少なくともDの一字が入る、微妙に幼さを感じさせる
口調の人物は結局誰なんだろう?やはりファーストネームいまだ不明のアズ子か、
あるいはネオロゴスのご婦人方の誰かなんだろうか。
「会議中のところ、取り急ぎ失礼いたします」
 会議室に、ジオン側の士官が、慌しく入ってきた。
 オーブ側の列席者が立ち上がりかけるたが、カガリが手で制する。
「キャシー准将、アスカ中佐、これを」
 そう言って、士官シンとキャサリンの間に移動し、パームトップ端末の画面を、2人に
覗かせる。
「やっぱり来たか……」
 ギリ、とシンが歯を食いしばる。
「大変な事になりました……」
 キャサリンは困惑の表情を見せる。
 アルテイシアは机に左腕を乗せ、シン達の方に身体を向ける。
「フリーダムですね?」
 アルテイシアが士官に尋ねると、
「っえ、は、はぁ、それはっ」
 ばたばたと慌てたように手足を動かしてから、その場に直立不動の体勢になる。
「その通りです、殿下」
 代弁するように、シンが答えた。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-09

「なんだって!?」
 カガリは思わず席を蹴って立ち上がり、驚愕の声を上げた。
 ZAFT武装大統領親衛隊長官様、直々の出撃である。なまじその実力を知っているだけ
に、オーブ首脳陣からもどよめきが漏れる。
「殿下、自分は出ます!」
 シンは立ち上がりながら、アルテイシアに言う。
 アルテイシアは視線をカガリに向けた。
「閣下、ブライトンより迎撃部隊を出撃させますが、よろしいでしょうか?」
「あ、ああ……」
 反射的に返事をしかけ、カガリは我に返ったように聞き返す。
「撃退できるのか、キラを……ストライクフリーダムを?」
 信じられないと言うような、カガリの表情。
「何もしないわけにはいきませんでしょう?」
 そう言い返すアルテイシアだが、口元には笑みをたたえていた。カガリは、その笑みに
薄ら寒い感覚を覚える。
「解った……キサカ! 軍にジオン軍に対する防空識別を解除させろ」
「はっ」
 キサカは立ち上がって敬礼すると、会議室を飛び出していった。
「それから連絡艇を!」
 カガリは続いて命じる。
「アスカ中佐を、母艦にお送り差し上げろ!」

 ブライトンの格納庫でレイが暇を潰していると、ブリーフィング・ルームから、パイロ
ットスーツ姿のクレハが飛び出してくるのが見えた。
 キャットウォークを自機に向かって小走りに急ぐクレハに、レイは声を張り上げる。
「どうしたんだ、クレハ!? 何をする気だ!?」
 クレハは、レイの言葉に気付くと、一瞬立ち止まり、何かを逡巡するような態度を見せ
た。
 そして、言う。
「来たんです、私の戦う、理由」
 そう言って、クレハは自機の元に駆け寄る。コクピットのハッチを開けると、シートに
転がり込んだ。起動スイッチを入れる。

 Generation
 Unsubdued
 Nuclear fusion power source
 Drive
 Assault
 Module
 COMPLEX

 ZGMF-1201F GELGOOG-S

「戦う理由? まさか!?」
 レイが驚愕の声を上げると同時に、ブライトンの艦内に警報が鳴り響く。
『コンディションレッド発令、状況は100のS。繰り返す、コンディションレッド発令、状
況は100のS』
 赤い警告灯が点滅し、状況ディスプレィがコンディションレッドを表示する。
 状況コード100番台は敵部隊接近、邀撃体勢準備を示す。そして、補助コードであるSは
────
「来たのか、キラ・ヤマト!」
 戦慄するレイを尻目に、コンディションチェック、「Power reactor Condition No
problem」の点滅を確認したクレハは、タラップをゲルググ・ハウント自身に上げさせる。
『脚元退いて下さい!』
 外部スピーカーでクレハが怒鳴る。ゴテゴテしたガンバレルストライカーをつけたゲル
ググ・ハウントが、左舷カタパルトへと移動する。
 コーディネィター・ナチュラル混成の整備員達は、クレハの操縦を邪魔しないようにし
つつ、ゲルググ・ハウントを追いかけ、手を振る。
「頼んだぞー!」
「母艦を守ってくれよー!!」
「キラに一泡吹かせてくれー!!」
 下士官以下の者にはクレハがキラのクローンだという事は知られていない。だが、MS
用のガンバレルを扱い、初陣でいきなりΔフリーダム数十機を20分とかからずに殲滅した
事など、すさまじいエリートパイロットだと噂になっている。
「艦長、良いんですか? 行かせちゃって!?」
 副長は驚いたように訊ねたが、初老のナチュラルである艦長は、落ち着いた雰囲気で、
ため息をつくように言う。
「構わんよ」
「しかし……」
「どの道、我が軍のモビルスーツの性能を持ってしたところで、現状ストライクフリーダ
ムを、いや、キラ・ヤマトを“止められる”のは、彼女しかおらん」
 「止められる」の部分に含みを持たせつつ、艦長はそう言った。
「そ、そうですね」
 副長も納得したような表情で、そう言った。
 左舷カタパルトの扉が開く。マチュア型の舷側カタパルトは露天式で、扉は待機位置の
みを覆う。
「IFF作動よし、クレハ・バレル、ゲルググ・ハウント、いっきまーす!!」
 床面のガイドLEDが待機位置から前方に向かって順次点灯し、リニア・カタパルトがゲ
ルググ・ハウントを撃ちだした。
 ちょうど一テンポ送れて、ブライトンの後部着艦デッキに、オーブ政府所有のホバーが、
特攻スレスレの勢いで飛び込んできた。シンは半ば転げながら降りると、そのままの勢い
で、ブリーフィング・ルームに飛び込む。
 ちょうど、ロッカー・ルームからパイロットスーツ姿のレイが飛び出してきた。
「シン!」
 レイがヘルメットを抱えたまま、シンに向かって呼びかける」
「キラ・ヤマトが来た」
「知ってる。だから大急ぎで戻ってきたんだ。……クレハはどうした?」
 シンは言いながら、キョロキョロと見回し、いつもレイのそばにいるクレハの姿が見当
たらない事に気が付いた。
「もう出た」
「なんだって!?」
 シンは驚愕の声を上げる。
「無謀だ! いくらなんでも!」
 シンは叫ぶように言う。いくらキラのクローンであり、スーパーコーディネィターだか
らといって、彼女は一般人ならまだローティーン程度の成長だったし、第一、実戦経験が
足りなさすぎる。他の相手ならまだしも、相手はクレハのオリジナルであるキラなのだ。
 そして、シンはいきなりブリーフィング・ルームから格納庫に出ようとした。
「待て、シン、そのままの格好で出る気か!?」
「クレハを殺させるわけには行かない! いや、クレハだけじゃない、アルテイシアも、
レイ、お前もだ!」
 激情したときのシンは、昔のそれと変わっていなかった。我を忘れ、普段人前では『殿
下』と呼んでいるアルテイシアのことも、私的に親しい者の呼び方で呼んでしまう。
「大気圏内での戦闘さ、このままでも大丈夫だ」
「ああ、だが、シン」
 レイは、仕方ないといったように苦笑を浮かべつつ、言う。
「お前も、死ぬなよ!」
「当たり前!」
 そして、2人は格納庫に飛び出していく。

 オーブがジオンと交渉を持つ。
 それ自体、キラには信じられない事だった。
 カガリだってラクスの友人であり、そして何より自分の双子の姉だ。
 ラクスだって、オーブがよりよい環境であるよう、努力している。そのことを、カガリ
が知らないはずがない。
 そのカガリが、ラクスを困らせるような真似をするなんて、信じられなかった。
 結論はすぐに出た。
 ────また、誰か別の氏族か官僚に、無理やり従わされているに違いない。
 キラはそう確信すると、ラクスには一方的に言伝して、自らアプリリウスを発った。搭
乗艦は、ナスカ型『カレノス』。武装親衛隊の任務は大規模艦隊戦ではないので、大柄な
戦艦は必要ない。ナスカ型の設計も年数的にはかなり経過しているが、ジオンのジュンイ
チロー・コイズミ型も設計が凡庸で能力的に大差なく、ビーム兵器の火力と装甲でナスカ
型を凌ぐが、トータルでは機動性と総合火力の優れたナスカ型の方が優れていると言えた。
これは、ジオン側も(もちろん、公式にではないが)認めるところだ。もっとも、ジュンイ
チロー・コイズミ型は、建造時の工数がナスカの半分強、総部品点数は7割程度なのだが
……
 ともあれ、キラはカレノスにストライクフレーダムを搭載させると、直ちに地球へ向か
った。途中、ラクスからの帰還指示はなかった。
 シンの予測どおりと言えたが、少しだけ違った。それは、キラの主目的は“カガリを助
ける”ことで、アスランの救出はその結果としてもたらされるものだった。
 もちろん、カガリに無理強いしている人間が諦めなければ、強硬手段でカガリとアスラ
ンを“奪還”するつもりだった。
 衛星軌道に到達すると、そこでストライクフリーダムに搭乗し、カレノスを発って太平
洋に向かって突入を開始した。キラを送り出したカレノスの搭乗員も、何も不安は抱いて
いなかった。キラは最強だ。
 ────アスランは、卑怯な手で落とされたらしいけど…………
 ジオンの核融合MSに、4機がかりで攻められたという。本当にジオンは、卑劣な戦術を
取る。インフィニットジャスティスは格闘戦主体の機体だ。ミーティアがない限り、複数
に取り囲まれれば不利になる。そして大気圏内でのミーティアの運用は難しい。
 ────けれど、ストライクフリーダムは違う!
 格闘戦に優れているといわれる核融合MSでも、ストライクフリーダムの圧倒的火力に太
刀打ちできるとは思えない。先制攻撃で数を減らす、いつもの必勝パターンだ。
 それに……搭乗者であるキラも、アスランにはない“切り札”を持っている。
 ストライクフリーダムは軌道を微修正しつつ、オーブ、ヤラファス島上空に直接侵入す
る。
 途端、オーブ軍が、プラントとの共同通信帯に呼びかけてきた。
『ヤラファス上空のプラント機へ、貴方にオーブ領空の進入ならびに通過の許可は申請さ
れていない。直ちに領空外に退去されたし』
 定型文の呼びかけに、キラは答える。
「こちらはプラント、ZAFT武装親衛隊々長キラ・ヤマト元帥。火急の用事でアスハ代表と
面会がしたい」
 これまでは、キラがそう言えば、事前の申請がなくても、ストライクフリーダムの着陸
は許可された。しかし────
『繰り返す、プラント機へ、貴方にオーブ領空の進入ならびに通過の許可は申請されてい
ない。直ちに領空外に退去されたし』
 通信からは、歓迎とは程遠い口調で、定型文が繰り返されるだけだった。
「そっちがその気なら」
 キラが、ストライクフリーダムをハイマットモードに移行させた。ドラグーンの射出を
準備する。
 だが、その時。
『やめろ、キラ!』
「え…………」
 通信に飛び込んできたのは、カガリの声だった。
『今、お前がやっているのはオーブに対する不法領空侵犯だ! すぐにプラントに引き返
せ!』
 カガリの声は、怒鳴るような口調だった。
「か、カガリ、どうしたのさ、なんで────」
 ────なんで、僕を拒絶するの?
『何度でも、言ってやるぞ! お前がやっているのは不法行為だ、すぐに引き返せ!』
「カガリ、そばに誰がいるの!? 無理やり言わされてるんでしょう」
『脅迫も無理強いもされていないし、いたって正気だ!』
 キラが優しく問いかけても、カガリの剣幕は衰えない。それどころか、ますますヒート
アップしてくる。
「じゃ、じゃあ、なんで……そうだ、なんでジオンと交渉なんかするんだよ! 彼らはラ
クスの、プラントの敵だよ!?」
『プラントの敵ではあってもオーブの敵ではない。たった今、オーブはジオンの国家とし
ての承認と、食糧支援協定、包括相互防衛協定を締結、即日発効に同意した!』
 戸惑いながら訊ねる弟に、突き返されるは姉の非情な声。
『退避しないと言うんなら、キラ、オーブ軍はジオン軍と協力してお前を迎撃しなければ
ならない!』
「カガリ、どうしてさ、誰に言わされているの!? 誰がカガリにそんなことを言わせてい
るの?」
 キラは哀しそうな表情で、カガリに訊ねる。
『私が主導で決めた事だ! キラ、早く退去しろ! 私もオーブの空でお前を撃墜したくは
ないんだ!』
 カガリは、そう怒鳴り返してきた。
「カガリ、どうして……どうして……」
 女々しく、泣き声のような声を上げながら、泣き出しそうな表情で呟いていたキラだっ
たが、やがて、その表情は────
「どうして……ラクスを裏切るのさあぁぁぁぁっ!!」
 ────鬼の如き、怒りの形相に変わる。
 ラクスを裏切った極悪人。キラの意識でカガリはそうレッテルを貼られた。双子の姉弟
など関係ない。ラクスの望む平和と自由の為の敵、カガリ・ユラ・アスハを排除しなけれ
ば。
 マルチロックオン。代表官邸、アスハ邸、オノゴロの主要軍事施設に照準────

 カガリは直ちに、スイッチを切り替え、プリセットしておいたオーブ軍とジオン軍で協
定した共通チャンネルに切り替える。
「オーブ全軍、ならびに同盟国軍、戦闘行動を許可する」
 カガリがいる、ヤラファス島のオーブ軍総司令部にも、ストライクフリーダムの照準は
合わされていた。
 キラが、トリガーを引きかけたその時。
「!?」
 近接アラート、ついで、強烈な衝撃。
「うわぁぁぁっ!」
 ストライクフリーダムを、ガンバレルの推力まで乗せた、ゲルググ・ハウントの強烈な
シールド・タックルが襲った。
 クレハは、偏頭痛に襲われていた。妙な偏頭痛だった。どんどん酷くなっていくのに、
むしろそれが強まるたびに、意識がハッキリとしていく。
 ストライクフリーダムが姿勢を立て直すより早く、ウェポン・ラックからレーザーヒー
トソードとシールドを抜き、構える。
 頭がパニックになりそうだったが、これだけはハッキリと感じ取れた。
「あなたは、敵! わたしの、レイお兄さんの、アスカ中佐の、アルテイシア殿下の……」
 咆哮のように叫び、ストライクフリーダムに飛び掛る。
「みんなの、敵!!」
243通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:18:16 ID:???
リアルタイムGJ!!
>>235-242
レス番訂正、>>237は4/8です。

なんかGSCI氏のキラがいい感じ〜という空気の中、いやでダメな感じのキラを投下してしまいました。
だが私は謝罪しない。
245通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:23:30 ID:???
まあラクスと言う諸悪の根源がいるからね

と言うわけでGJ
246通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:26:53 ID:???
GJ
このキラもある意味正しい姿のキラだ、気にされることは無い
247通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:28:23 ID:???
GJ!
まっとうな戦い方を卑怯と考えてるのはどうなんだろう。
まぁ、それがキラか。
248通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 13:13:01 ID:???
うわ、速攻ガチで極悪人認定死刑決定不殺ナニソレオイシイノかよ、
やっぱりキラ助はこうでなくちゃwww
249通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 16:19:24 ID:???
ま〜それがマインドコントロールの効果なわけで
250通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:05:50 ID:???
そういえば、原作キラって知恵使って戦ったことあったっけ?
劣勢を能力で覆したことはあっても、機転を利かせるとかそういうのはなかった
気がする。
251通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 18:58:56 ID:???
種(ストライク)時代ではあった気がする…
それ以降はしらないな

CSA氏グッジョブ!
お二方とも完結にむけてがんばってください
252通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:15:17 ID:???
吉良「やめてよねー、クローンごときが本気を出した僕にかなう訳ないだろー」
253通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:22:13 ID:???
>>252
死亡フラグw ブチギレしたレイ&シンにぶっ殺される未来が見えるwww
254通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:24:26 ID:???
そもそもマトモに軍事教練受けてないキラが、
シンレイイザークに教え込まれたクレハに勝てるかどうか疑問が。
255通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 19:40:43 ID:???
前スレ800-見過ごした俺はこのスレ的に死んでるかもしれん


誰か、まとめを更新して下さい。それだけが私の望みです
256通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 20:56:21 ID:???
>>255
お前が更新すると言うなら、前スレログ投げてやる。
257通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 21:02:55 ID:???
>>250
つーかキラの能力を超えて本気でピンチの時ってムウが助けてくれたんだよね
仲間と力を合わせてってのは良い事だが、自分の力量を超えた事態を限界と超えて切り抜けたってのは無い
258通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 21:31:32 ID:???
デストロイにフルバ弾かれた!

もっとフルバする!

種死のキラはこれだからなぁ
ちなみにシンは射撃が効かないと見たら割り切ってサーベルで接近戦仕掛けてた
259通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 21:32:02 ID:???
禁断戦も…
260通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:00:36 ID:???
嫁がかっこいいぽーずをとる古婆ストが好きだから
261通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:06:57 ID:???
>>234
ロン“ド”・ミナ・サハク…………

いやいやいや、まさかな。
262通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:15:43 ID:???
凄い禁句だと思うんだけどね


フルバースト中に後ろに回られたら詰みじゃね?
263通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:18:01 ID:???
>>262
だな

但し自由の場合だとプラズマ砲が後ろにも撃てるし
和田はドラグンがあるからなー
264通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:20:48 ID:???
なんか意外と和田の天敵ってザムザザーな気がしてきた。
265通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:23:49 ID:???
キラはフリーダム乗ってからは学習というものを忘れたようだし
266通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:26:46 ID:???
>>261
つ『ダコスタ』
267通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:34:12 ID:???
>>264
馬鹿だろお前


和田の天敵はゲルズゲーに決まってるじゃん
268通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:35:05 ID:???
>>241
口調こそ厳しいが、カガリは最大限キラを気遣った発言をしてるんだよなあ。
MSで突入じゃなく、親しき仲にも礼儀ありと正規の外交ルートで訪問すれば
まだ交渉や、それに伴って敵情視察・研究などもできるだろうに。
269通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:39:18 ID:???
>>267
和田の"真"の天敵は無限パワーを得たスーパー・ハイペリオンとドレッド・ノートHだt(ry
な、何をするだぁー
270通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:41:24 ID:???
なんだかそのうちガンダムレオンでνガンダム戦に使用した対ファンネル用システム
「アンチファンネル」もとい「アンチドラグーンシステム」が開発されそうな予感
271通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:41:49 ID:???
なるほど。カナードは対キラを念頭にドレッドノートを改修したのか。
272通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:46:55 ID:???
>>269
スターゲイザーもなかなか
和田が調子こいて撃ったビームの数だけ光輪の数が増えるか長くなるぜ(多分)

しかしキラは馬鹿なのでそこにさらにフルバースト
273通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:47:50 ID:???
>>272
スタゲはPS装甲じゃないからレールガンで破損しちゃう
274通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:49:51 ID:???
破損しても背中の輪っかが残ってりゃ十分だと思う
275通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:55:00 ID:???
一発目で少し破損するスタゲ、光輪が発生
二発目でレールガンの1発を光輪で迎撃するスタゲ、更に光輪が増える
三発目以降、光輪に阻まれてレールガンが到達せず、ある意味全身バリアー

こうなりそう
276通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 22:56:02 ID:???
>>270
クレハとレイが装備しているガンバレルは、和田のドラグーン封じなのかも。
277通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:09:20 ID:???
リバイバルの運命破壊みたいに強力なECMもありだな。
つかチャフでも撒いとけばドラグーン使えないと思うのは俺だけ?
278通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:10:02 ID:???
「キラ様、もうお止めください!」
「いいや、これぞ栄えなる音楽!破壊と殺戮の華麗なるシンフォニーなのだ!」
279通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:10:53 ID:???
スタゲで和田はOKだよ、だって種のレールガンはレールさんの考えたビーム兵器なんだから
280通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:11:55 ID:???
「カガリは僕の事を無視してジオンと同盟するのか!誰のおかげでオーブにいられると思っているんだ!
兄妹の仲もここまでだ!カガリと言えども容赦はしない!」と思っているのか・・・
あっけない蜜月の終焉だったな
281通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:12:54 ID:???
量子通信に割り込んでウイルスばら撒きゃいいんだよ
そうすりゃ自分のドラグーンに撃たれる
282通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:13:51 ID:???
>>278
CV加藤精三大帝のデフォで狂人なキラか。見たい!
283通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:14:48 ID:???
>>280
てゆーかプラントからオーブへのパールハーバーも真っ青な奇襲だろ。いや強襲か?
もう国際法なにそれなキラだな。
284通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:17:38 ID:???
>>283
自由に乗ってから、キラが国際法遵守してた事なんてあったか?
285通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:17:54 ID:???
>>280
カガリって妹だっけか?
286通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:19:45 ID:???
>マルチロックオン。代表官邸、アスハ邸、オノゴロの主要軍事施設、
>ヤラファス島のオーブ軍総司令部にも照準────

で、これらのどこかに引き渡し用に簀巻き梱包された凸がいるかもという
可能性についてですがー…
287通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:19:46 ID:???
姉だな
288通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:20:43 ID:???
カガリは母体の子宮で、キラは人工子宮によって生まれた子供
「義兄妹」という表現が一番しっくりくるかな 頼朝と義経の関係に近い?
289通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:22:26 ID:???
>>279
本来レールガンはGSCI氏のシュレッダーみたいに着弾・発射時の衝撃と
消費電力が莫迦にならないシロモノのはずなのになぁ。
290通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:25:03 ID:???
宇宙世紀のビット&ファンネルにも言えることなのだが、
ドラグーンやガンバレルは、それ自体に揚力を生み出す装備が無い場合、
無重力空間でしか役に立たないのだが?

『閃光のハサウェイ』のΞガンダムに装備されているファンネルミサイルは
文字どうり脳波誘導式のミサイルなので重力下でも使えるが、撃ちっぱなしの使い捨て(=使用回数に制限がある)。
291通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:27:34 ID:???
>>280
あとアークエンジェルに搭載されてる110cmのやつの威力を計算すると都市1つ消し飛ばせる威力になるらしい
292通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:29:16 ID:???
>>289
被弾時のパイロットへの負荷が増大してしまうPS装甲の弱点を突いた画期的な兵器の筈だが、
何故か本編じゃビームライフルのような発射エフェクト。そしてショボい威力。

08MS小隊ほどとは言わんが、もうちょっと実弾系兵器の扱いをどうにかしてほしかった…。
293通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:30:37 ID:???
>>291
月1つじゃなかったっけ?初速にもよるけど
294291:2007/08/29(水) 23:32:41 ID:???
しまったアンカー間違えてるよ
>>289だったorz
295通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:36:07 ID:???
そもそもレールガンとコイルガンの区別がついているのやら。
296通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:46:33 ID:???
>>290
実際、UCでは基本的にビットやファンネルは大気圏内では使われなかったはず。

CSA氏のガンバレルには翼がつけてあるとかあったような。
297通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 23:58:00 ID:???
>>296
サイコガンダムmkUのリフレクタービットは、大気圏中で使われてなかったか?
298通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:07:16 ID:???
そーいや種死で混沌が地球でドラグン使ってた希ガス
299通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 00:07:27 ID:???
>>296
いい加減ZZを無かった事にしようとするのは止めてください
300通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 02:31:43 ID:???
リフレクビットはでかいからな・・・

まぁ、あれは過剰演出が多々あるとスタッフも言ってた
301296:2007/08/30(木) 06:47:37 ID:???
>>299
すまん。ZZ自体じっくり見たことなかった。申し訳ない
302通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 15:43:57 ID:???
>>288
と言うか。キラに遺伝子は人体の基本的部分から外見に至るまで手を加えられているので、
遺伝子的には義姉弟所か赤の他人位に関係が無いような気がするが。
303通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 15:45:53 ID:???
>>キラに遺伝子は人体の基本的部分から外見に至るまで手を加えられているので

"キラの"だった。スマソ
304通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 17:13:08 ID:???
コーディネイターって全てそうだと思うよ。
305通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 17:41:28 ID:???
つイライジャ
306通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 18:08:48 ID:???
>>302
本編映像を見る限りキラにも親(+カナード)との外見的共通点が見出せるし、
遠い親戚程度には関係あるんじゃないかと思うが。
307通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 18:30:14 ID:???
>>304
弄る量によって料金割高になるから全部弄るのは稀とかって聞いたんだが
308通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 18:56:34 ID:???
ユーレンはどっからキラの開発資金を捻り出したんだ?
アカツキみたいにウズミが国家予算横流ししたのか?
309通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 19:02:17 ID:???
フラガ家がスポンサーって種時代に説明されてんじゃん。
310通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 19:17:51 ID:???
つーかウズミ関係ない
311通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 19:22:30 ID:???
>>308
別に予算横流しなんかせず普通にプロジェクト組んで回してもらったんじゃね?
あれは『ヒビキ夫妻が自分の子供をスーパーコーディネイターにした』のではなく、
『スーパーコーディネイターを造る研究にヒビキ博士夫妻が受精卵を提供した』という形だろうし。
まあそれでも足りずに>>309になり、
ユーレン・ヒビキが自分の子供をスーパーコーディネイターにする事で、
何かを企んでいた可能性もまた否定は出来ないが。
312通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 19:23:04 ID:???
クレハの素性を知ったキラが、失言で酷い目に遭いそうで心配だ。
君をジオンから解放して「あげる」から、とか。
313通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 19:33:12 ID:???
そういえばクレハは血縁上姉に当たる筈のカガリには特に何も言ってないよな。
まあレイにしたって本編中でネオ(ムウ)個人に付いては特に何も言ってなかったし、
ムウの存在自体がその誕生のきっかけになったクルーゼを除いて考えるなら、
この世界のクローン達にとっての関係性はまずオリジナルありき、って事なのかね。
314通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 20:20:58 ID:???
>クレハは血縁上姉に当たる筈のカガリには特に何も言ってないよな。

キラとカガリの関係を知らないって可能性もあるんじゃね?
315通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 21:59:12 ID:???
こんなスレが出来ました。語ろうスレの派生です。

http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1188388250/l50
316通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 23:10:21 ID:???
>>312
クレハは自分に酷い事言われる(クローンだの化物だの)よりむしろレイはじめ
周囲の人を悪く言われた場合の方に激怒するタイプと見えるからなあ。
キラの訳知り顔の下手な綺麗事に早くも種割れで応えたりして。
>>315
死ね
317通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 23:15:56 ID:???
>>316
いかん、そいつに手を出すな!
318通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 23:35:02 ID:???
そういやこのスレの作品内でカナード達って出ないな。
319通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 00:03:26 ID:???
>>318
スパコディへのこだわりを捨てたし、きっとどこかの反プラントのレジスタンスあたりで傭兵でもしてるさ
320通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 01:09:07 ID:???
>>317
貴様!(ACもしくはA.C.Eスレを)見ているな!?
321通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 01:53:03 ID:???
istd
322通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 09:17:55 ID:???
>>317
弱王乙wwwww
323通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 09:41:35 ID:???
ふと思ったがラクシズは自分達のところ以外の戦力保有を嫌うから傭兵の持ってるMSを
取り上げようとすると思うんだが。
君達はもう戦う必要ないんだー、とかいって。
324通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 09:49:21 ID:???
実際モルゲン潰してるしな。
325通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 09:59:03 ID:???
世界中の傭兵で生計立ててる人が怒るぞ。
「じゃあ俺達はなにで食っていけばいいんだ」
326通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 10:13:14 ID:???
サーベントテールとカイトにんなこと言ってものらりくらりと躱されそうだな

カナードはキレるだろうなツンギレだもん。
327通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 10:22:07 ID:???
言って聞かないと和田と隠者だからな……
328通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 10:31:20 ID:???
>>325
「花を植えればいいじゃないかあああーーー!!!(ハイマットフルバースト)」
329通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 10:59:39 ID:???
「「「ニートでヒモなヤツがなに甘いこと言ってやがる!!!」」」
           ↑全国の傭兵さんのタマシイの叫び
330通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 12:30:33 ID:???
楽ス「パンがなければお菓子を食べればよいのです」
331通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 13:29:43 ID:???
ラクシズとアスハ家がプラントとオーブから使い込んだ資産を慈善事業に使ってれば
世界は平和になっただろうな・・・
332通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 13:56:21 ID:???
>>328
えーと、それなんてデスティニープラン?
>>331
いやいや、きゃつらはあのテロ行脚をこそ無私無償の慈善活動だと自任してるから
333通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 16:57:53 ID:???
おいおい、格付スレにGSCI氏の名前出てるぞ。お前らの内誰かが書いたんじゃ
無いだろうな……
334通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 17:20:10 ID:???
他人の作品を比較でしか評価出来ないスレに興味はない

とりあえずシホたんは俺が貰いますね
335通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 17:39:35 ID:???
>>333
作品を格付けして偉くなったつもりになってるクソどもなんぞスルーしろ

336通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 18:22:09 ID:???
>>336

その反応が明らかにスルーじゃない件。さらっと行こうよさらっと

んじゃデスティニーUは俺が貰いますよ
337通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 18:27:51 ID:???
じゃあ僕はエンブレイスを頂きます
338通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 18:34:51 ID:???
>>337
分離合体したり超高速で突進したりしてくるわぞ。良いのか!?
339通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 18:38:39 ID:???
じゃあ俺はラクスをもらってくぜ


……後はよろしくな
340通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 18:49:57 ID:???
ラクスなら既に俺が貰っているぜ
341通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 19:01:58 ID:???
残念それはラクスじゃなくてエンブレイスだ
342通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 19:03:27 ID:???
その後、339と340の「正常な精神状態」な姿を見ることは無かった・・・
343通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 19:26:08 ID:???
エンブレイスVSプランAを思い浮かべて勃起してしまった俺は大丈夫なんだろうか
344通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 19:30:08 ID:???
>>343は、もう……
345通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 19:34:19 ID:???
エコー7とベルはオレが貰っていくぜ!
346通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 19:48:14 ID:???
アズ子「(´・ω・`)誰もいない・・・・・・・・・・・・・・シンを貰うなら今のうち(゜∀゜)」
347通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 20:33:13 ID:???
>>346
残念。お嬢はあっしが頂いていきやすぜ
348通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 20:43:35 ID:???
その後、>>347の姿を見たものは誰も居なかった・・・
349通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 22:59:54 ID:???
じゃあ俺はA()ry
350通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 23:31:23 ID:???
ミナ様の下僕として馬車馬の如く働く俺には関係ない。
351通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 00:10:47 ID:???
「ええぃっ!MSすら貰われていくっつーのになんでアタシの名前が出てこないっ!」
「ああっこのスレを見ているヒルダ姐さんの背中から殺気がっ!」



それはそれとして。
日付変わって今日はシンの誕生日と言う事で
「プラントにいた頃、誕生日を知ったベル子が食事に誘おうとするが当のシンは自分の誕生日に気付かず完璧スルー」
というデムパを受信した。

アズ子だとなんか怪しいプレゼントを贈り付けそうだな。
352通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 00:20:30 ID:???
このスレのヒルダには∀のレット隊的な癒しがあるなwww
353通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 00:29:21 ID:???
誰のファンだろうと逆に死ね死ね団だろうと、エミュ子に関しては今のところ
皆おおむね好意的というのは一致してると思うが、ひょっとして大事な部分を
読み飛ばしてるかもしれない俺に教えてくれ。
エミュ子ってどんな姿してるんだっけ?
1)純然たるプログラムであって姿はない、強いて言えば最高級ICチップか光ディスク
2)いかにもメカメカしい、あるいは逆にモノリス風にシンプルなスーパーコンピューター
3)酸欠テムがこさえたようなハンディサイズのユニット(もちろん性能は本物)
4)木星帝国総統のようなバイオ脳カプセル
5)FSSのファティマのようなラクスに似せた最高級アンドロイド
6)同じくFSSのエトラムルのような非・人間型人造知性体
7)超知性を刷り込み、肉体は極限まで強化したクローンラクス
8)その他…
354通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 00:32:28 ID:???
>>353
俺は1)だと解釈している。そしてエンディングではTHのセリオ似のロボットになってもらう。
355通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 01:18:18 ID:???
>>353 3)希望のオレがいる
356通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 01:30:59 ID:???
エンプレイスに対抗するには、デスティニー2にCV:芳野美樹のAIを取り付けなければ
357通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 01:45:11 ID:???
CV:美輪明宏の自律型AIが搭載される予定です
358通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 01:57:38 ID:???
なにやら妄想が具現化してしまったんですが・・・・・・
ごく短い上に文才無くてしかも即書きなんですが投下してもいいですか?
359通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 01:59:10 ID:???
だが断る、と言ったらどうするよ?
360通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 02:07:47 ID:???
例によって>>359も消息不明にしてやっ…ゲフンゲフンなった。
心置きなくTO・U・KA!TO・U・KA!
361通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 02:11:19 ID:???
くっ、ちょっとしたツンデレを行なっただけで消息不明にされるとは。
まぁ投下しても良いか聞かなくても空気読んで良いと思ったら投下して良いと思うんだよ、うん。
362通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 02:12:39 ID:???
>>359質問文に質問で返すとテスト0てn(ry

では投下させていただきます。
お目汚し失礼
363358:2007/09/01(土) 02:14:22 ID:???
 空気の抜けるような音を立てて部屋の入り口が開いた。
 計器類の明かりだけで照らされる薄暗い部屋に、開いた扉から光が差し込み中を照らす。
 照らし出されるのは床に散らばる何かの部品に様々な工具類、そして二人の男の影。
 一人は部屋にいた男。
 部屋の奥で直接床に胡坐を掻いて座り込み、余裕のある笑みを浮かべて入り口の方を向いている。
 もう一人は今、スライド式のドアを開け部屋へと入ってきた男。
 部品や紙切れ踏みつけてズカズカズカと三歩歩くと、余裕のない焦った顔で部屋の奥へと拳銃を向け、言った。
「奴はどこだ、ロウ・ギュール」
「よう、ダコスタ。久しぶりだな」
 宇宙一のジャンク屋は気軽に片手を挙げて挨拶をした。友へのそれとして。
 拳銃を持つ男、マーチン・ダコスタはジャンク屋の声に含まれる余裕と、質問に答えないことに苛立ちを募らせた。
「初めて会ったときと同じだな。いや、逆か?」
「質問に答えろロウ・ギュール。奴はどこだ?」
 手にした銃が酷く重い。心に何かが沈殿していくかのような錯覚をダコスタは覚えた。
「奴だけじゃあ分からねえな。劾とカナードなら外にいただろ」
「ああ、マーシャン共と一緒にな。ここに来るまで酷く梃子摺らされたよ。だが探し物はまだ見つかっていない。だからお前に聞いてるんだ」
 ダコスタは一瞬だけ苦笑いを浮かべ、銃を向けなおした。
「あの怪物はどこだ」
「怪物はヒデェな。俺の最高傑作だぜ」
「単騎で戦争出来るようなMSとパイロットが怪物でなくてなんだというのだ」
「お前たちも持ってるじゃないか、しかも二つも」
「一緒にするな。あの方たちはラクス様の齎す平和を永遠にするための自由の翼と正義の剣だ」
 嘲笑。                                     C.E,0079,09,18
364358:2007/09/01(土) 02:17:34 ID:???
 アラームがなった。
 ロウは部品や工具を掻き分け、がなり立てる小型の携帯通信機を拾い上げ、スイッチを入れた。
 ダコスタは黙ってそれを見つめていた。ロウに向けていた銃はいつの間にか床を向いていた。
「ロウさん」
 通信機からは聞こえる声は知っている。ダコスタはそれを探しにきたのだから。
「準備できたかシン?」
「はい、俺たちもコイツも往けます」
 ロウは安堵を含んだ溜息をついた。
「往って来いシン。頑張れよ。8もしっかりサポート頼むぜ」
『まかせろ。私たちに不可能は無い』
 ダコスタにも会話の内容は聞こえていたが、特にどうこうしようとはしなかった。彼は疲れていた。それにもう手遅れだった。
 通信が切れた。

『ハイパーデュートリオンエンジンLR共に通常稼動から戦闘稼動へ移行』
『フィールドジェネレーター正常稼動』
『フィールド展開。ドライブ安定』
 トランク型の擬似人格コンピューター「8」とDSSD製AI官制システム「SG」から送られてくる情報が、パイロットスーツに包まれたシンの視界を埋める。
 シンは一度深呼吸をするとスロットルレバーに手をかけた。
 シンは思い出す。今まで守れなかった人たちを。

 マユ 父さん 母さん トダカのおじさん タリア艦長 デュランダル議長 ミネルバクルーの皆 ステラ レイ ルナマリア

 今度こそ。全てを守って見せる。
 
 敵は強大膨大最強無敵。味方は少ないがそれぞれが一騎当千の猛者たち。機体は万全。整備は完璧。自身の調子は絶好調。
 さあ、往こう。

 「シン・アスカ。デスティニーアストレイオス往きます!」

    
365358:2007/09/01(土) 02:19:15 ID:???
以上です。
駄文失礼しました。
366通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 02:41:28 ID:???
何その闇鍋みたいなMS
367通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 02:42:51 ID:???
お客様の中に戸田絵が書ける方はいらっしゃいませんかー?
368通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 03:18:32 ID:???
エミュ子はADA的な萌え要素がある
369通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 03:57:25 ID:???
>>353
基本的には1だろうけど場合によってはラクスの姿を借りる可能性もある
その場合はやっぱりホログラフィックとかそんな感じになるだろう
370通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 05:48:08 ID:???
既に挙げられるがエミュ子のイメージは
/エミュ\<おはようございます
だな
371通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 07:44:00 ID:???
ふと疑問に思ったんだが、
どうも最終的に自身の消滅によって全てにカタをつけようとしているらしい節のあるエミュ子に対し、
人命救助を狂気に拠って行っているシンはどうするのだろう?

機械は機械とある意味で自滅するに任せるのか、
それとも最早1個の人格として成り立ち、
乱暴ではあったが人類の為に行動しようとした『彼女』を救おうとするのか。
372通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 09:00:20 ID:???
最終的に

デスティニーにエミュ子AIを搭載!
とかになってくれると、シンとエミュ子との掛け合いが妄想できて非常に燃え萌えする
373通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 10:19:40 ID:???
その場合、データ一部欠損とかでロウ達の修復を受けて人格はともかく
声と姿を変えてほしいな。シンの精神衛生上ラクスの声・姿だと悪そうだ。
374通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 10:31:52 ID:???
姿というと、狭いコクピット内の何処にエミュ子が座るもとい投影されるんだ?
375通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 10:33:57 ID:???
>>373
やっぱマユ声? それともルナ声?
376通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 10:39:45 ID:7bpJwVyC
>>375
桑島ボイスって手もあるぞ
ナタル声だったら笑えるが
377通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 10:39:45 ID:???
>>375
マユはシンのトラウマを常時刺激してしまうし、ルナはセレブをゲットして
幸せライフの只中だぞ、多分
378芯飛鳥 ◆hRJ9Ya./t. :2007/09/01(土) 10:45:04 ID:???
わかもと
379358:2007/09/01(土) 11:05:29 ID:???
>>374
SD化してシンの肩に乗ったり
380通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 11:10:08 ID:???
性別を反転させてリバイバルみたいにレイの声を・・・
381通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 11:19:39 ID:???
別世界から下屋則子なんかどうだ。
382通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 11:49:09 ID:???
水銀燈………駄目?
383通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 11:57:29 ID:???
変わってねーよw
384通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 13:04:23 ID:???
>>378
ブルアアアアアア
385通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 13:08:31 ID:???
ステラ声もダメか。
386通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 13:36:38 ID:???
>>381
シン……どこ……エミュさびしいよ……
387通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 15:22:40 ID:???
みんなもちつけw
俺はエミュ子が機械音声だろうと一向にかまわんっ!
388通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 15:38:24 ID:???
つまり>>387の脳内でエミュ子の声は柴田秀勝だということですね
389通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 15:49:07 ID:???
目暮警部や次元、フリーザ様でも可
390通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 15:57:47 ID:???
>>386
最終決戦後エミュ娘がワイヤードゴーストになるとw
391通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:07:52 ID:???
Last Battleからはーじまるー ふーたりのこいのひーすとりー♪
うんめいにーぶったぎられー きみがとーつーぜーんあらわれたー♪
392通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:09:27 ID:???
エミュ子「シン……私は絶対に死にません、ですから、私が先に死ぬ事であなたを悲しませる事はありません」
393通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:25:39 ID:???
エミュ子ヒロインフラグかwww
394通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:32:31 ID:???
ここでエミュが銀河さんなら
395通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:40:01 ID:???
とりあえずみんなで新生エミュ子(出るかはしらんが)のイメージCVを考えようぜ。
オレは成瀬未亜をw
396通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 17:17:59 ID:???
夏樹リオかドロレス桑島この二択しかない!
397通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 17:21:17 ID:???
エコーがかかったラクス声で良いけどなぁ……
398通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 17:22:17 ID:???
ツンデレの女王、青山ゆかり女史。
399通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 17:47:34 ID:???
野島昭生か玄田哲章で
400通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:02:57 ID:???
とりあえず声優ネタについていけない俺はアズ子様にご奉仕してきますね
401通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:05:44 ID:???
エミュ子ばやりでベル子派な自分はさびしいのう
と水着祭りのときD をリクしたことを棚に上げて言ってみる
402通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:09:43 ID:???
今更聞くが補佐官=Dだっけ?
403通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:12:35 ID:???
ちゃんと見たか?補佐官とDは別人だよ?
404通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:14:14 ID:???
補佐官はグフに乗ってどっかにいったりしない!

それはそうと、エミュ子は清水香里がいいなあ、
最終回のアバンタイトルで「私って、誰?」っていうタイプの
405通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:15:33 ID:???
Dは歌姫の御手で初めの方でシンにグフを渡した人です。
406通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:17:57 ID:???
おk、把握した。みんなdノシ
407通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 19:05:55 ID:???
乗り遅れた感があるがエミュ子の声は山路和弘か室園丈裕で。うん、AI萌なんだ
408通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 19:23:03 ID:???
>>390
“ヤ”じゃなくて“ア”じゃね?

それはともかく、最終決戦後はシンの心に融合するのが一番だと思うんだ。
409通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 19:27:54 ID:???
桑島声ならドロレスたんがいい。

ところで>>353だが、9)パステルピンクのハロというのは……
(元祖ピンクちゃんは蛍光ピンク)
410通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 19:34:21 ID:???
ところで、セレニティなんてものもラクスは用意してたが、アレはあんま危険視
してないのかね? レクイエムないから抑えがないし、そもそも種世界にゃ抑止
という言葉が(ry
411通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 19:37:06 ID:???
>>408
バルドフォース憐ルートの一つやんw
チート脳内チップが必要だぞ。

個人的にはデスティニーにエミュ移植しといて
ラストで自爆する基地からシンを逃がして力尽きるってエンドを想像。
412通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 20:01:25 ID:???
>>411
なぜか、クロスボーンの最終兵士が浮かんだ。
413通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 20:06:20 ID:???
>>411
銀玉の家政婦ロボ暴走のラストが浮かんだ
414通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 20:18:37 ID:???
>>411
ガンヘッドのラストが浮かんだ。


《ガンヘッド大隊、任務を完了せり。》
415通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 20:38:39 ID:???
>>411
ブルディスのラストが浮かんだ。
416通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 20:41:42 ID:???
>>411
ウェブダイバーのラストがうかんだ。
417通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:01:32 ID:???
大鉄人17の…って貴様等、人格アリでかつ等身大ヒューマノイドでない
ロボモノ挙げればいいと思っとらんかい。
あと>>373、ここでのシンが今更自分の精神衛生なんか気にするとも考えにくい。
むしろエミュ子の方が先に気を遣って姿や声を変えようとしても、それを拒絶して
ありのままのカタチで出てこいとハッキリ言うんじゃないかと。
418通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:27:31 ID:???
拳銃撃って脅すと「我が名はフォロン」とか言って別のAIが出てくる。
419通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:28:44 ID:???
馬鹿野郎! シンはボインちゃんの方が好きなんだぞ。
それを聞いた恋するエミュ子がペチャパイピンクから姿(ついでに声)を
変えようとロウやデステニーU製作スタッフに頼む姿が浮かばんのか!
420通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:33:42 ID:???
>>419
アズ子「嘘だ!」
421通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:38:05 ID:???
>>420
ステラとルナという前例、
そして職場にはタリアとメイリンがいた。状況証拠は十分。
422通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:39:53 ID:???
>>421
異議あり。
ジンが一番大好きだったマユは、ぺたんこだったじゃないか。
423通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:40:10 ID:???
残念ながらメイリンは普乳です。
424通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:43:49 ID:???
通常の兄妹の場合仲悪いだろ
マユの場合死んでから大切にしだしたんじゃねーの?
425通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:44:33 ID:???
「きわめて効果的かつ絶対安全な豊胸システムを48時間以内に開発すべし」

プランA開発用予算の無制限支出という交換条件で↑を拝命する研究員…という電波が
426通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:46:13 ID:???
シンはラッキースケベだから、別に貧乳でも巨乳でも妹でも何でも常におーるおっけーな耐性がついてると思うんだが。
427通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:48:30 ID:???
>>419-426
乳の話になるとおまえら流石の反応だな
428通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:49:05 ID:???
>>425
研究員「完成しました。右胸はパルマフィオキーナ内蔵、左胸はミサイルになっています」
429通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:49:48 ID:???
ミナ様の立派な胸を見てエミュ子は学習したんだよ。
殿方は胸が大きいほうが好みだと。
430通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:53:24 ID:???
シンが大きくすればいいと思うんだ
431通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:58:41 ID:???
なんだよ…レス数が増えてたから新作投下されたかと思ったら…


オッパイじゃ仕方ないかwww
432通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 21:58:56 ID:???
シンにプログラミングの才あったっけ?
433通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:00:18 ID:???
おいおい、エミュ子にはミーア・キャンベルという絶好のおっぱいサンプルがいるじゃないか。
これなら声が同じで、ボインボインでプリップリなグラマラスボデーになれるぞ。
434通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:01:06 ID:???
シンの両親ってオーブのMS技術者かなんかだっけ
435通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:07:14 ID:???
違ったと思う。一般人だった気がする。






もしもシンの両親がARMSの高槻夫妻だったら
冗談だよ。
436通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:18:30 ID:???
世界最強のリーマンと主婦とか、その、普通に生きてそうで、正直困りますw
437通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:32:17 ID:???
マユの失われた腕の代わりにARMSが移植されると申したか!
438通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:38:47 ID:???
マユ最強っすね。MSいらないな
439通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:45:58 ID:???
…で、またタイガーヘッドサッカーボールと荒挽きミン(ry
440通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:48:44 ID:???
ちぎれたのって右だっけ?左だっけ?まぁジャバにしてもナイトにしてもMSいらずってのは同意だがな。

高槻夫妻に育てられたら、シンはものすごい好青年になりそうだな。
441通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 22:51:51 ID:???
>>433
それだ! 早速エミュ子に伝えてやらねば。
442通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:01:25 ID:???
>>433
外見ミーアでアホ娘じゃないって事になるのか?良いかも。
443通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:04:26 ID:???
>>442
外見・・・ばいんばいんの美少女

性格・・・素直で理性的な性格

うん、完璧w
444通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:07:15 ID:???
お前らみんなして少し錯乱してるぞw

何だって最強兵器にインストールされた、人間の形すらしていないラスボスに
そうも萌えるんだww
445通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:11:40 ID:???
う〜ん、某所の超有名アクションFLASHの崩壊編見すぎたかなぁ。
446通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:12:41 ID:???
だって嫁の作った話だと、人間の形をしたロボットが主役なんだもん
人間臭さが無い主人公陣なんざ全くもって興覚めさ
447通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:14:56 ID:???
>>444
すまんな。物心ついたときから無機物萌えなんだ。





ルーカスが!ルーカス悪いんだよ!R2が可愛すぎるんだよ!
448通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:25:59 ID:???
「」は逆ギレ=感情豊か だと思ってるから
449通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:27:03 ID:???
人間の形じゃないからどうした!声だけだからどうした!妄想とは無限に広がってゆくものだ!

ふと思ったんだが、エミュ子がヒロインになると、文字通り最終兵器彼女になるな。
ちせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
450通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:32:43 ID:???
九十九神のようにエミュ子に魂が宿るんだよ。
そして最終話で死んで数十年後生まれ変わりシンと再開するんだ。
451通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:34:42 ID:???
だが、プランAに激しく貫かれるエミュ子を想像してハァハァする俺は確実に異端。
452通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:38:08 ID:???
誰か助けてくれ!
エミュ子の声が芳野美樹でしか想像できないんだ!!
453通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:39:29 ID:???
お前らはわかってない!
人間の姿を取って話すんじゃなく、女性型AIの会話こそが萌えるんじゃないか!!
454通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:45:30 ID:dSmk6u0F
アヌビスのレオとADAを見てから人とAIのカップル好きになってしまった。
前作ヒロインがどうしたかなんてやっている最中は考えないくらい2人の事を考えていた。
シンとエミュ子の2人もあんな感じになればいいなと思う
455通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:48:46 ID:???
>>452
ちげーよ、まきいずみに決まってるだろ。
「お兄ちゃんきて・・・」だよ。
456通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:50:17 ID:???
今現在旧シャア板で00が放送された際に
種を新シャアに置いておくか旧シャアに置いておくかを
話し合っている最中です。
00が放映されれば種引っ越しのローカルルールの問題、
サバの負担の問題で新シャア板が落ちたりするための問題が
上がってきます。

そこで意見がある方は下記のスレで議論しに来て貰いたいです。
なお、自演防止の為メール欄に何も入れずにIDを出すようにして下さい。

まあ、旧シャア内では新シャアの連中はこんなことも話し合いが
できない連中の集まりだから議論にも表れない責任感の無いクズと

言われているのを見返そうぜ!(`・ω・´)


*新シャア内で話をまとめる際のスレは
自治っ子24 保守してください
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158762982/

旧・新シャア板のルールを議論するスレ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1187934217/



*旧シャア内で起こっている問題を見たいときはこちらのスレで
シャア専用@自治スレ23
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1128337708/

シャア専用@自治スレ24
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1188655187/


―――――――――――――――――――――――
457通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:53:22 ID:???
おまいらほどほどにしとかんと、エンブレイスに灼かれても知らないぞ?
458通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 23:57:07 ID:???
ふん!宇宙恐竜の火球が来たとて、燃え尽きはせん!この萌え魂はなぁ!!
459通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 00:32:23 ID:???
>>434
不明
アスカ家がオノゴロに住んでて、なおかつ何故か他の避難民と比べても著しく逃げ遅れていた事から、
両親はモルゲン関係者なのではという説が流れた
結局のところ最後まで詳細が明かされなかった為、真実は今もって分からない
460通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 00:38:01 ID:???
>>457
その程度はエミュ子への愛でどうにでもなる
問題はエミュ子擬人化において貧乳か微乳か巨乳どれにするかだ
461通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 01:11:35 ID:???
シャロン・アップルみたく色々なれるようにしたらいいのでは?
462通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 01:47:36 ID:???
>>455
まきいずみ×
まきいづみ〇
463通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 02:05:06 ID:???
百人一首とリトバスしか知らないのだが、脳味噌蕩けて戦闘にならないだろ常考・・・
464通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 04:31:43 ID:???
エミュ子(情報蓄積時代) 「ネットは広大だわ」
エミュ子(造反時代) 「そう囁くのよ、私のゴーストが」
エミュ子(発砲の瞬間) 「あらそう。じゃぁ死になさい」

無機物萌えっていったら少佐だろ、常考・・・
465通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 05:07:06 ID:???
>>459
一応モルゲンの制服着てMS開発に関わってるっぽい描写はあるよ
まあどっちにしても詳細はわからんが
466通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 05:42:11 ID:???
エミュ子萌えとクレハ萌えは近いものがあるような気がする。
467CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/09/02(日) 06:57:58 ID:???
え〜と、あくまで参考に聞かせていただきたいのですが、

皆さんこの先の展開、「ラクシズフルボッコ」と「シン達が破滅」、どちらを期待されてますでしょうか?
468通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 07:04:17 ID:???
両者共倒れ。
469通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 07:11:31 ID:???
徹底的に殴り合って和解。
470通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 07:24:23 ID:???
っていうかお前ら雑談自重しろw
471通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 07:25:28 ID:???
>>467
当人達が敗北を見越している事だし、
『試合に負けて勝負に勝った』状態といったところか。>期待する展開
472通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:24:57 ID:???
本編が鬱だったから鬱展開はやめてくれ
473通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:27:40 ID:???
つか、フルボッコとはいかなる状態を指すのだろう。シン主役で種死アフターの
SSを書き、ラクシズを敵側に設定している以上、主役が敵を倒す(種死で
ラクシズがシン達を倒したように)のは当然の流れな気が……
474通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:43:04 ID:???
終始ラクシズに圧倒されつつも最後にシンたちが逆転勝利
と無茶を言ってみる
475通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:44:51 ID:8wUsSFY3
>>473
ラクシズ(メイン)は例外なく殺して欲しいってことじゃない?
「国家間の戦争」は停戦なり和平交渉なりの落としどころを用意しても
いいと思うが。ラクシズ(の誰か)が生き残るのは許せないって人も
多そうだ
476通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:49:40 ID:???
フルボッコと言っているのは作者の方だぞ。
477通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:53:42 ID:???
どんな展開になろうと構わん!
だが、はっきりしてる事はヒルダ姉さんと戦場を駆けるのは、俺の役目だと言う事だ。
478通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 09:23:01 ID:???
真面目な話、職人さんの思うとおりに突っ走ってくれればそれで良い。
へんに遠慮したり迎合したりするのはお互いの為ににならんと思う。
479通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 09:30:09 ID:???
>>477
お前マーズだろ・・・
480通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 09:35:40 ID:???
そだね。話の展開がわかってしまうと、先に期待する楽しみが無くなる。
人に聞いたりしないで、自分の中だけで決めた結末を目指して欲しい。
特にシン達破滅とか確定されると、どんなイベントが有っても、どうせこの後に壊滅だしなぁとめげる。
481通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 10:21:56 ID:???
>>477
じゃあヒルダ姐さんの意外と少女趣味な所を目撃して
ぶん殴られるそれなんてギャルゲ主人公?ポジは貰っておきますね
482通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 10:50:45 ID:???
お前らは何も分かっていない
最高の女AIはACのネストだということを!
エミュ子と設定がくりそつだしな
エミュ子の後の姿がネストでも全く違和感が無い
483通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 11:04:15 ID:???
烏の巣は多重人格だ
つまり各声優候補の分だけ(ry
484通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 11:15:53 ID:???
>>460
AIキャラに擬人化は御法度だと
何度言ったら(ry
485通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 11:44:00 ID:???
ここまでにALICEの名前が無いのはワザとなのか。
486通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 11:59:07 ID:???
KOS−MOSの無機質な口調がたまらない。
487通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 12:01:58 ID:???
個人的には、やっぱシンには負けて欲しくないと思いつつも
キラクスには生き恥さらして、自分達が本当はどんな風に思われてるのか
知って後悔してもらいたい所。と無理を申してみる。
この逆切れキラがどうしたら後悔してくれるかはわからないけども
488通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 12:11:51 ID:???
>>485
忘れてたっていうのが本音で申し訳ない
489通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 12:20:03 ID:???
ジェフティのADAとか知らないの?
490通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 12:54:14 ID:???
正直フルボッコにはして欲しい
そいういうこと言うと必ず自重しろって言う奴がいるから普段は言わないが
てか種死の原作自体がラクシズがシンをその信念や人格までフルボッコにする話なんだから、多少はやり返して欲しいと思ってる。
491通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 12:55:28 ID:???
>>489
ADA自体が大萌えなので、エミュ子もその路線で是非!
492通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 13:20:38 ID:???
せっかくだからラクシズフルボッコの方向で行って欲しいなぁ
それかラクシズか勝には勝つが主要メンバー戦死でラクスだけ生き残り
一般民衆は正気に戻って見向きもされなくなるとか
493通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 13:35:10 ID:???
作者氏は参考にしてくれるだけで良いですよ
どっちにするかなんて、今ココで絶対書かないでくれればw
494通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 13:40:55 ID:???
途中でフレイの霊が現れてキラの所へは行かずシンの後ろに付いてしまうとか
495通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 14:13:36 ID:8wUsSFY3
>>494
それは、あの方がお亡くなりにならないと使えな……ゲフゲフ!
496通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 14:22:09 ID:???
 読み返したんだが、GSCI氏のSSではラクスにあるのはカリスマ性ではなく
戦力で、周囲がチヤホヤして高い地位につかせていた理由は、歌姫の騎士団の
パワーを使いたいから、それを利用して目的を遂行したいからだと、はっきり
書かれてるな。だから前大戦で誰も批判せず、好きにさせていたと。

 そして今、ラクス最強の剣は創造者に重傷を負わせた上に、元最強の剣を
ボコろうとしている。これはフルボッコなのか?
497通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 15:30:43 ID:???
なんつーか…
作品的に皆自分の役割を果たした上ならどんな結末も受け入れられる気がする
まぁ当然シン厨の俺はシン勝利だと嬉しいが、他キャラをけなして欲しいとは思わないな
498通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 15:42:55 ID:???
>>496
エミュ子は賢いから、そういう取り巻き連中――実物ラクスが斃れればたちまち
自分に擦り寄ってくるだろう――も『人間』として認めずフルボッコというか
粛清するんじゃないかね。

あと「光芒」の方はやはり、ジオンの完全勝利とまでは行かずともとりあえず
ラクシズフルボッコには賛成。
少なくともあのキラはTV以上に狂いきってて割り切り良すぎて放置はヤバいっしょ。
カガリは意外と毅然とした態度だけど、本当に自分で考えて馴れ合いを断ち切る事に
したのか、それともまたぞろレナに丸め込まれてるだけなのか判然としないし、
ラクスはまだ殆ど出番がないからわからないけど、大公の正体を知った時が気になる。
かつてまだ天然で比較的無害だった頃に同席はしたもののろくに交流はなかったが
いまの桃色独裁魔神状態で、最強の手駒の心をかき乱しかねない存在だと気づいた日にゃ…

え、凸?TVとほぼ変わらず、それでいて腐災補正抜きじゃあんなもんでそ。
499通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:04:12 ID:???
俺もシン厨だが、ラクス達を立てるのは、原作で十分だと思う
そもそも行動が間違ってたのに実は利用されてたんだ!
で済ませて仲間になったり反省して静かに余生を送るとかあまりにラクス達に都合が良すぎるだろ?
500通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:46:34 ID:???
フルボッコ希望だなあ。
しかしアルテイシアの存在が、キラとラクスが互いに殺しあうように仕向けるとか、
そういう展開を希望するオレもいる。
501通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 23:29:08 ID:???
フルボッコして欲しいが、相応の代償有りで
502通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 23:48:55 ID:???
フルボッコ!フルボッコ!
503通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 23:57:30 ID:???
キラやラクスには努力も反省も似合わない。
というわけで集中砲火でふるぼっこ。

吉良「卑怯だぞ!一対一で正面から戦えー」
504通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 00:22:43 ID:???
どうでもいいよ
つーか、ここは作者が考えた「これが俺の考えたシンの逆襲だ!」の話を書き込む場所だろう?
住人が考えた話を書き込む場所じゃないんだからさ
自分でどんな話にしたいか決めて、自分で書いて、それを住人が読んであれこれ言う
そんだけでいいじゃん

あんまりこういうことは言いたくないんだけど
投稿掲示板とかで読者アンケートする作品って、ほとんどが駄目になるんだよね

505通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 00:46:19 ID:???
ふるぼっこなんてどうでもいい
本編で無視された代償と責任をしっかりされてりゃ満足です
506通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 01:47:36 ID:???
フルボッコはWikiで十分だから
シンには負けても良いから幸せなのを
507通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 01:52:54 ID:???
フルボッコにあんま興味ない俺が空気読まずに質問。

来週辺りにようやく余裕が持てそうなので、ダイヤモンドテクノロジー印の
パイロットスーツ姿なシンでも描こうかと思うんだけど需要ある?
508通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 02:00:51 ID:???
有るッ!
509通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 02:04:55 ID:???
劇場版バットマン…いや幻之介世直し帖みたいになるのかな。とにかくwktk。
510通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 02:16:26 ID:???
もちろんそれは前のパイロットスーツでハァハァしてるアズ子込みだよね!
511通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 02:29:10 ID:???
シンのパイロットスーツの色ってどんな色だったっけ?
512通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 02:34:19 ID:???
黒地に赤じゃなかったっけ?
513通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 02:35:51 ID:???
パイスーとかプロテクトギア着込んだエコー7を妄想できないとは・・・悲しい奴らめ。

ということで彼女は俺がいただいた
514通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 02:58:17 ID:???
バカめ。それはマーズだ
515通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 03:04:16 ID:???
ネタにも使われないヘルベルトさんが泣いてます・・・
516通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 03:09:29 ID:???
正直どっちがマーズでヘルベルトか未だワカンネw
517通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 03:10:19 ID:???
うるせーボルトでも加えてろ
518通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 04:26:48 ID:???
まあ、これだけ色々な意見があるんだし、作者さんは好きに書けばいいと思うよ。
519通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 08:44:36 ID:???
>>513
こっそり隠れてシンのパイスー着てみたらぶかぶかで…ってのなら妄想した事が……
520GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/03(月) 10:36:40 ID:???
しばらく来られなかった間にスレが凄い伸びてる……
>>206
 GJ!まさにクローを叩きつける寸前って感じで大好きです。しかし、これは
本当に主役の機体なんでしょうかね。どう見ても最終回の2話前辺りで、ヒロインとの
絆によって強まった主人公の必殺攻撃で跡形も無く消滅しそう。『ば、馬鹿なアァ!?』
みたいな。悪いのは私ですが。重ねてGJです。格好良い!

>>507
wktk
521通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 11:00:26 ID:???
悪役っぽい主役って燃えるじゃないですか。
ほら、(オーバーじゃない)ナイトブレイザーとか。
522通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 12:20:56 ID:???
>>521 わかった! トカゲの人がヘルベルトとマーズだな?!
523通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 12:29:54 ID:???
ヒルダの姉さんは?
秘密基地で名前を呼ばれると煙とともに現れるとでも?
そして暴走するに3000点
524通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 12:41:50 ID:???
>>516
可笑しな前髪の奴がマーズでやぶ医者なのがヘルベルトだよ

ちなみにヘルベルトは連ザでそこそこ人気がある
普通のゲーマーが、使って恥ずかしくないって理由で良く使うらしい
525通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 13:17:46 ID:???
マーズよりヘルベルトが多いんだよな。
皆そんなに眼鏡っ子が好きか…
526通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 16:24:43 ID:???
>>525
眼鏡っ子じゃなくてボルト銜えてる様がエロティックだから人気あるんだyうわなにをするやめアッー!!
527通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 17:43:09 ID:???
お前ら、今度はヘルベルトに萌えてんのか?何て奴らだ








大好きだぜ!
528通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 20:24:55 ID:???
勉強になったぜ。これで2人の区別が付くってもんよ
529通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 21:06:08 ID:???
ヘルベルト「我が世の春が来たあぁ〜〜〜っ!!」
マーズ「なんであいつの方が…髭か!やっぱり髭がダメなのかっ!!」
姐さん「そういじけるんじゃないよトンズラー」
マーズ「なに言ってんですかドロンジョ様」



シン(……この流れからすると、「〜〜だべぇ」とか言わなきゃならんのか、俺?)
530通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 21:10:30 ID:???
すっかり面白お騒がせトリオとして定着してるな三連星
他のSSスレじゃ考えられんぞw
531507:2007/09/03(月) 21:25:36 ID:???
なんか描いてもよさげなふいんき(ryなので描かせてもらいまーノシ
あんま期待せずに待っててもらえると嬉しい。

>>529
シンやめとけ、そいつら3人とタメ歳扱いされたいかw
532通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 21:55:48 ID:???
シンはね、機体や周りの連中は弄られてるけど、自分はほとんど弄られてないから寂しいのさ。
533通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 22:04:50 ID:???
そうだったのか・・・すまない、シン
では・・・( ゚∀゚)彡金的!!( ゚∀゚)彡金的!!
534通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 03:43:56 ID:???
>>533
ちょwww
そのいじり方はダメww
535通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 04:33:38 ID:???


 ───おい、知ってるか?


 ───なんだよ?


 ───最近この辺りで出るって噂だ


 ───出るって……幽霊か?


 ───違うって。なんでも海賊らしい。しかもその海賊ってのが


 ───なんだ!?攻撃を受けた!?


 ───で、出た……アイツだ……悪魔みたいなMSに乗ってアイツが来たんだ!!


 ───アイツってまさか……


 ───『金的』のシンが来たんだ!!


 ───嘘だろ……なんでこんな所に『金的』が───……




劇場版機動戦士ガンダムSEED Destiny〜金的のシン〜
カミングスーン
536通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 05:56:22 ID:???
お前ら、シンの金的ばっかり弄ってんじゃねー!
セクハラですよ!
537通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 10:25:27 ID:???
金的を弄るなんて卑猥な!
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
 ゲルググ・ハウントの『グラディウス』レーザーヒートソードが、ストライクフリーダ
ムめがけて振り下ろされる。ストライクフリーダムは紙一重で避け、グラディウスの軌跡
が、クレハの視界で残像を切り裂く。
「このっ」
 キラも、2本の『シュペールラケルタ』を抜く。抜いたアクションそのままに、ゲルグ
グ・ハウントに斬りつけるが、自分がストライクフリーダムにさせたのと同じように、瞬
間的な急機動で逃れられる。
 ストライクフリーダムの上方から、ゲルググ・ハウントは突きの構えで飛び込んでくる。
キラはそれを捻るようにかわす。
 クレハは胴に装備された240mm重金属イオンビーム・リボルバーカノンを射撃する。酸
化重金属溶液が回転するシリンダーの中で荷電され、砲身の超伝導コイルガンで次々に発
射される。
「っ」
 キラはとっさにビームシールドを展開する。イオンビームはシールドに遮られ、灼熱の
液体に戻り飛び散る。
「はぁっ」
 クレハは続けざまに斬撃を繰り出す。それもビームシールドで受けようとするキラ。だ
が……
「えっ!?」
 実体剣のグラディウスはビームシールドを切り裂き、刀身はストライクフリーダムの装
甲に叩きつけられた。
「うわぁぁぁっ」
 ストライクフリーダムの二の腕で小爆発が起きる。絶叫を上げて、ストライクフリーダ
ムを飛び退かせるキラ。VPS装甲はグラディウスを完全には貫通させなかったが、ビーム
シールドジェネレーターが破壊されていた。
「この、よくもフリーダムをぉ……っ!!」
 キラはドラグーンを射出する。それ自体の能力を期待したわけではない。
 キラはSEEDを発動させた。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-10

 クレハを苛む偏頭痛は、ストライクフリーダムとやりあい始めた途端、加速度的に酷く
なっていく。
 まるでそれは、頭の中に出来た神経のしこりのような物で、それをかきむしられるよう
な感覚だった。
 それを怒りのようなものに変え、ストライクフリーダムにぶつける。
 一撃を入れた次の瞬間、ストライクフリーダムはドラグーンを射出した。
 クレハもガンバレルを分離しようと備える。
 その次の瞬間────
「え?」
 表現するなら、クレハの頭の中で堅い殻を形成した卵、いや、種子のようなそれが、ま
るで本当に音を立てたかのように、弾け散った。
 頭痛は霧散するよう治まった。だが、それだけではない。全ての感覚が研ぎ澄まされた
かのような感覚。
 目の前に迫るドラグーンが、止まって見えた。
 もともとストライクフリーダムのドラグーンは、大気圏内では全翼機の要領で飛行は可
能なものの、無重力下のように縦横無尽に飛べるわけではない。だが、それでもその速度
は相当なものだ。
 自前のガンバレルを切り離す。デスティニーやレジェンドのデータを下にしたシミュレ
ーションで、自分なりに得た戦法を試みる。
「私……」
 どうしちゃったんだろ、と呟きかける。背後にまで回りかけたドラグーンの位置が、頭
の中で把握できた。
 側方から攻撃してくるドラグーンを急機動でかわす。前方のそれをシールドで防ぐ。そ
して、背後に回りこんだドラグーンの1機に、5機のガンバレルを集中させ、ビームガンを
浴びせかける。
 ドラグーンの1機が、ガンバレルのクロス砲火を浴びて、焼け焦げた残骸になって落ち
ていった。
「消えろぉぉッ」
 キラはハイマット・フルバーストを、目の前のゲルググ・ハウントの1点に集中させて、
撃ちかける。
「!」
 クレハには、ストライクフリーダムがフルバーストをかけるのが、文字通り『見えた』。
フルバーストの隙間に、ゲルググ・ハウントを急機動で入れる。
「えっ!?」
 キラは、信じられない物を見た。この距離ではほぼ回避不可能なはずの、フリーダムの
フルバースト。それを、目の前のゲルググ・ハウントのパイロットはあっさりとやっての
けた。
 立て続けにフルバーストを繰り出す。
「なんなの、これ?」
 クレハは呆れた。機動兵器であるはずのモビルスーツで、意味のない大出力火器の乱射。
戦闘訓練を受けていない子供が、大人の軍人に向かって長物を振り回す、表現するなら、
クレハに今のストライクフリーダムはそう見えた。もちろん、自分が特殊な状態になって
いるとは露も感じていない。
「嘘だ、嘘だぁっ!」
 キラは恐慌状態に陥りながら、フルバーストを乱射した。これから逃れる術を持ってい
る人間は、キラの知る限り5人しかいない。アスラン・ザラ、シン・アスカ、ムウ・フラ
ガ、そして彼のクローンであるラウ・ル・クルーゼとレイ・ザ・バレル。
 アスランとシンについてはSEED発動中と言う条件がつく。そして、彼らはキラのように
自在にSEEDを発動できない。
 ムウがこの場に、しかもジオンのMSに乗っているはずがない。クルーゼとレイはキラが
倒した。
 ────だったら、この目の前の敵はなんなんだ!?
 ゲルググ・ハウントは、フルバーストの度に、瞬間移動のような機動でそれをかわし、
間合いを詰めてくる。
 クレハはストライクフリーダムの目前に迫ると、グラディウスを、カリドゥス複相砲め
がけて突き立てた。
 ズバン!
 カリドゥスが爆発を起こし、ストライクフリーダムのモニターに警告表示が踊る。
 もしクレハ機が装備しているのがエールストライカーで、突き立てられたのがビームサ
ーベルであったのなら、この時点でストライクフリーダムは撃墜されていた。
「なんなんだよ、君はぁぁっ」
 ドラグーンに目の前のゲルググ・ハウントの排除を指示する。
 だが、ドラグーンは射撃位地につきかけた途端、次々と撃墜された。クレハ機とは別に、
新たに5機のガンバレル。
『キラ・ヤマト、俺は戻ってきたぞ!』
 通信が割り込んできた。モニターに現れたのは、メサイアと共に消えたはずの、クルー
ゼのクローンの顔。
「君は!」
 クレハは残りのドラグーンの射撃をかわす。ストライクフリーダムとの間に、間合いが
出来る。キラはその隙をつき、その間合いを広げた。
『もう俺は迷わない、俺は俺のために、お前を倒す』
 レイの声。なら、目の前のゲルググ・ハウントのパイロットは、またムウ・クローンか?
 フルバーストコマンドを出す。カリドゥスは撃てないが、クスフィアス3・レールガン
は健在だ。
 クレハは至近からのレールガンの射撃に、とっさにシールドを構えた。VPS装甲なら叩
き割られてしまうか、衝撃でパイロットや内部のメカニズムがもたない。だが、基本的に
物理的に受け止める事を前提として、バイタル・パートとシールドのみTP装甲を“予備的
に”採用しているゲルググシリーズの装甲は、MS用レールガンの小さな弾体質量を柔らか
く受け止め、自らが傷つく事でシステムを守り通してしまう。
 シールドに小さな穴が無数に開いたが、貫通した弾体も全て胴体の装甲に防がれた。
「この、やめろ、キラ!」
 インパルスIIが、ゲルググ・ハウントとストライクフリーダムの間に割り込み、ファル
シオンを構える。ゲルググ・ハウントの背後側に、レイのゲルググ・イェーガーがついた。
「?」
 クレハは、目の前のインパルスIIの中に、先ほど自分の頭の中に現れたそれと同じよう
な、神経のしこりのような、種子があることに気がついた。否、物理的に見えるわけでは
ない。
 クレハが、半ば条件反射的に、意識の中でそれに触れると、それだけでその種子は、弾
け飛んだ。
「!?」
 シンは驚いた。何の予兆もなく、自らのSEEDが発動した。
 理由は判らない。だが好都合だ。
「キラぁぁぁぁぁッ」
 ファルシオンを構え、ストライクフリーダムに一直線に迫る。
 キラはクスフィアス3を射撃する。インパルスIIはそれを小さなスナップ・ロールでか
わすと、バーニアをふかして、一気にストライクフリーダムに迫った。
「ひぃっ!」
 キラは悲鳴を上げながら、インパルスIIの斬撃をかわす。
「やめてくれ、シン!」
 続けざまに繰り出されるインパルスIIの斬撃に、無様に逃げ回りながら、キラは悲鳴混
じりに呼びかける。
「どうして戦うんだ! 君は!!」
『決まってるじゃないか!』
 全て失った、全て奪われた。何も守れなかった。何かを守れるような存在ではなかった。
 自分の存在価値をそう思い知ったシンに、最後に残った、“戦う意味”。
『お前を、殺す為だ!』
 ────それは、復讐。
「どうして……っ」
 キラが問いただしかけようとした時、ついにファルシオンの刀身ビームはストライクフ
リーダムの右腕を捉えた。二の腕をすっぱりと落とされる。
「うわぁぁぁぁっ!!」
 更なる恐慌状態に、キラは悲鳴を上げる。
 ────これで終わりだ、シンがそう声を上げて、止めを刺そうとしたとき。
『全軍、戦闘を停止しなさい』
 通信に、割り込んできた。シンは反射的に、動きを止める。
「アルテイシア……どうして……?」
 疑問の声を上げるシンだが、不平を感じている様子は見せない。
『キラ・ヤマト。もう貴方に戦闘能力はないはず。ここはしりぞきなさい』
 モニターの中に映し出される、仮面の女大公。自らの軍を停止させておいて、自分に逃
げろと言う。
「なんなんだよ、君は! どうしてラクスに敵対するの!?」
 キラは、自分の疑問を、張本人に突きつけた。
『プラントによって、いえ、全ての大国のエゴによって、傷つく者がいるからです』
 アルテイシアは、口元で微笑みながら、キラにそう答えた。
『力なきものを守る事は出来ない、だから力なきものに力を与えようとする。それが私達
です』
「それで、戦いを広げる事が、君の正義なのか!?」
『そうです。ですがキラ、貴方はそれに向かって戦うと言った筈ではないのですか? そ
こにいるバレル少尉の前で』
 キラを挑発するように、アルテイシアは言う。
「だからって、その為に戦うの!? なんなんだよ君は!?」
 キラは案の定、感情的になって問いただすように怒鳴り返す。
『変わってないのね、キラ』
 一転、アルテイシアが微笑みながら、キラに対し、親しげな口調で返す。
「え…………!?」
 その声を聞いたキラは、全ての感情が停止するような感覚に陥った。
『私はジオン公国大公、ジオン・アルテイシア・ダイクン。ですが、昔は……』
 アルテイシアはそう言い、仮面に手をかけた。
 ────やめてくれ!
 キラは、心の中で自分がそう声を上げるのを感じた。だが、身体はそれに反応する余裕
がなかった。
『フレイ・アルスターと呼ばれていたこともあったわ、キラ』

「貴女は……確か、以前アークエンジェルで一緒だった……!」
 目の前で仮面を外したアルテイシアに、カガリは目を円く見開き、思わず指差しながら
声を上げる。
 アルテイシアは、凄惨な傷跡の残る美貌で、カガリの方を向き、微笑む。
『そんな、嘘だ、嘘だーっ!!』
 スピーカーから流れるキラの声に、一瞬、指揮所に緊張が戻る。
「…………フリーダム、離脱していきます」
 レーダーのモニターの前にいる、観測員の声で、皆が一様に胸をなでおろした。
『状況終了。シン・アスカ中佐以下3名、帰還する』
 フリーダムが公海上に出て行くのを見送って、シンの声がスピーカーから流れてきた。
「騙していたかたちになってしまいましたね」
 アルテイシアは、カガリの方を向く。申し訳なさそうに眉を下げている。
「いや……だがこれで合点がいった」
 カガリは困惑しながら、しかし、気がついたそのことに言及する。
「どうしてジオンが、旧連合の勢力まで巻き込めたのか……」
 アルテイシアは仮面を戻してから、カガリに向かって頷くように微笑みかける。
 フレイ・アルスターは、かつて大西洋連邦の有力政治家だったジョージ・アルスターの
娘。そしてZAFTの捕虜となりながら、ニュートロンジャマーキャンセラーの情報を持ち
帰った連合の女英雄。ヤキン・ドゥーエ戦役でMIAとなったが、今ここに生きていたのだ。
 旧連合の中核としてプラントに抑え込まれている大西洋連邦からのナチュラル難民や軍
閥なら、彼女が一声かければ旗の下に集まるに決まっている。
「そういうことです。まぁ、仮面をつけている理由は、嘘ではないんですけどね」
 一旦、マチムラの方に視線を向けて、苦笑気味にそう言った。
「私も一応女だからな、それは判る」
 カガリの方も苦笑しながら、肩を竦め気味に言った。
「それで、どうします? 協定のほうは」
 アルテイシアが訊ねる。カガリは表情を引き締め、一拍置いてから言った。
「オーブの判断は覆らない」
 言っておいてから、カガリは肩をすくめて、自嘲的に苦笑した。
「もう、覆せないと言った方が正しいけどな」
 交渉を持ち、一旦は同意し、あまつさえそこに横槍を入れてきたキラを、ストライクフ
リーダムをボロボロにして追い払ったのだ。オーブが単独路線に翻れば、プラントのMS部
隊が降って来るのがオチなのは容易に見えている。
「彼は知っているのか?」
 カガリは、ふと気がついたように訊ねた。
「彼?」
 カガリの問いに、アルテイシアは一瞬キョトンとして、聞き返す。
「アスカ中佐だよ」
「その点は問題ありませんでしょう」
 少し下世話な声で、そう言ったのは、マチムラだった。
「どういうことだ?」
 カガリはマチムラとアルテイシアの顔を交互に見ながら、不思議そうに聞き返す。
「やれやれ……これでは、アスハ家の家督問題はまだしばらく片付きそうにありませんな
ぁ」
 マチムラが、ため息交じりに、首を振りながら言う。
 一瞬の間。
 ようやく言葉の意味を理解したカガリは、顔を真っ赤にして怒鳴る。
「余計なお世話だ!」

「知ってただと!?」
 ブライトンのロッカールーム。
 シンがレイに詰め寄られていた。
「それじゃあ、まさか、本当にキラ・ヤマトと戦うために彼女と組んだのか!?」
 レイが険しい表情で問いただすと、シンは視線を下げ、俯きがちになった。
「最初はそのつもりだった、キラを引きずり出すのに好都合だとは思ってた。いや、今で
も理性ではそう思ってる」
 言い訳まがいにそう言うシンを、レイは呆れたような視線で睨んだ。
「惚気るな! お前が感情を捨てきれない人間だとは、俺が一番よく知っている!」
「いや、今は一番とは言わせない」
 シンが真剣な表情でそう言うのを、レイは苦々しい表情で見る。
「実際クラシックなヤツだよ! お前は!」
「はぁ!?」
「気にするな! 俺は気にするがな!」
 レイは苛立った様子のまま、シンを残してロッカールームを出て行ってしまった。
 1人残されたシンは、レイが出て行った方を見ながら、そして呟いた。
「…………どっちがクラシックだよ」

「フレイ…………フレイ……ラクス、フレイ、フレイ……」
 南極上空。
 キラは、病的に2人の名前を呟くのを繰り返していた。
「どうすれば良いんだよ、僕は……フレイ……ラクス……」
>>538-544
レイ君少し欲求不満なご様子。
546通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 12:41:42 ID:???
GJ!!
だが、レイとクルーゼはムウじゃなくてムウの親父のクローンだぞ
547CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/09/04(火) 12:50:45 ID:???
しまった…………orz
548通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 13:08:56 ID:???
しかし…小物だCSA氏のニートは……(勿論文句なんて皆無)
肉体のスペックが同じなら勝負を決めるのは訓練の度合いと経験なんだからクレハの勝利はある意味必然だったかな?
(経験ニート>クレハ、訓練ニート<<<クレハだろうし)
こっちでもニートからキラになれるのかどうなのか……まあこっちは無理っぽいがw
549通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 13:26:55 ID:???
ラクスにできるのは理をもって説く事ではなく洗脳くらいのものだから、
某阿部さん第2部のガボガボギギギやまと程度にでもなれば御の字じゃないかね。
550通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 13:33:37 ID:???
他人の種割れ強制発動てはじめて見たぜ。GJ!
551通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 14:17:11 ID:???
知ってるか?
エースは3つに分けられる
歌姫を信じる奴
権力に流される奴
金的
この3つだ

あいつは──
552通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 14:23:34 ID:???
>>551
ちょw金的www
553通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 14:33:45 ID:???
思うに、CSA氏は種・種死の知識は中途半端で、逆に軍事に詳しいんじゃないかと思う。
今回の装甲の件にしてもそうだし、MSの装備品が同じ物で占められてたりとか、生産性重視なとことか。
554通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 16:40:17 ID:???
UCだったら多少語ってたりするんだけどな、生産性や整備性に関しては
555通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 16:46:40 ID:???
GJ!やはり、フレイでしたか。
それにしても、レイ・・・ww
556通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 17:16:52 ID:???
ルパンかよ!ww>クラシック
しかし正直ちょっとクレハがやりすぎのような気が。
557通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 17:28:07 ID:???
GJ!レイ何言ってんのw

>>548
でも本編のキラも、追い詰められたらこうなりそうだよな。
シンがフリーダム落としたときの戦闘でも、射撃避けられただけで戸惑ってたし
さて、いつニートからキラになるか…
558通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 17:37:58 ID:???
吉良「プレイもカガリも、シンに洗脳されてるんだ!僕が助けてあげないと」

とか言いそうだなこのニート
559通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 19:32:13 ID:???
CSA氏のラクスの性根がどんなのかは次回以降ついに明らかになる?んだろうが
絶対的武力の象徴でもあった頼みの二刀流の片方は錆び付かされた上没収され、
もう片方も手元には戻るだろうがガタガタの鈍らになっておよそ使い物になるとは思えず
実際これからどうするんだろう?
この連敗を喧伝されたら諸国の離反に一段と拍車がかかると思うんだが、
ムウやドム組で代わりが務めきれるとも考えにくいし。
(…待てよ、オーブが袂を分かつとしたらアカツキの帰属、所有権とか、
 いやいやそもそもAA組の所在や身分とかどうなるんだ?)
フレイが正体を明かした事で、「NJCを連合にもたらして戦争を悪化させた」
云々とネガキャンを張る手もなくはないが、自分らの核MS不正隠匿の前科に鑑みれば
説得力も半減だし、ジオンのエース達で洗脳電波に耳貸すようなのは皆無だし…
こうなるとかえって何だか途方もなく非人道的な反撃を仕掛けてくる悪寒が。
560通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 20:13:55 ID:???
むしろかぎ爪ズムで「手段は間違えど戦争終結に努力した人なのだから、
これからは手を取り合えるはずです」とかへんなばいきんばら撒いたり
561通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 21:18:33 ID:???
なにそのクラックス・ドゥガチを懐柔しようとして逆ギレさせた連邦政府
562通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 21:23:47 ID:nRiDVzZ6
>>559
>ジオンのエース達で洗脳電波に耳貸すようなのは

……あれ? 1人チョイやばそうなのいなかったか?
まあ、シン同様「既に正体知っている」とかなら無問題だろうが
563通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 22:48:56 ID:???
>>559
そういえば、ブライトンの腹に何かへばりついてなかったか?
564通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 00:30:40 ID:???
>>551
( ゚∀゚)彡金的!!( ゚∀゚)彡金的!!
565通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 04:27:43 ID:???
後のZAFTでは金的に耐えれるかどうかで入隊が決められるのであった……
566通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 04:56:56 ID:???
それは肉体的な意味ですか!
性的な意味ですか!
567通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 07:21:26 ID:???
>>565
そしてプラントの出生率は降下の一途をたどるのである。
568通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 08:16:39 ID:???
>>567
までの流れテラワロスwww
569通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 10:43:12 ID:???
そろそろLP ◆sgE4vlyyqE氏の「因縁の終わり」の続きも拝読したいんだぜ?
570通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 10:48:53 ID:???
CSA氏のキラは設定的には納得なんだが描写が小物すぎてどうにもストーリー的に微妙だな
クレハがちょっと強すぎだからってのもあるが
キラも種割れしてるのに、クレハから見た世界だけスローになって一方的にボコすってのが個人的に「えっ?」って感じかな
なんかクレハは味方のSEEDを割るNTっぽい特殊能力があるみたいだから、そういうキャラはバランス的に直接的戦闘能力が低い方が良い(ストーリー的に)
凸はいいとして、キラまで一合目でこうもボコボコにされてるとライバルキャラがいない気がする
とりあえず序盤からシン側の描写が強すぎ(軍隊vs軍隊の描写は適切だと思う)

まぁCSA氏ははなからキラをそういう立場に持っていこうとしてないのかもな
オリキャラを持ってくるのかもしれんし
571通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 10:53:03 ID:???
GSCI氏の方のキラもエミュ子に蹴散らされそうだが
572通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 11:44:49 ID:???
つか、CSA氏の世界はCE79だから、ストライクフリーダム自体がもう5年落ちだろ?
ニートは次は核融合のもっとフルバする!! なMSに乗ってでてくるとか。
573通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 12:15:31 ID:???
そんな「僕の考えた超機人」に乗ったキラは、雑魚狩りに興じてんじゃねーぞ
と教育されてしまいます
574通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 12:30:51 ID:???
雑魚ハンティングしないキラなんてキラじゃないよ?
っていうか、クレハの強さはそんなもんでいいだろうと思うよ
キラに対抗できないんじゃ、え何のために出てきたオリキャラ?だし
キラ自身が種死の頃のままの錬度を保ってるとは到底思えんのだが
575通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 12:45:26 ID:???
いや、キラとストフリがあっさり消えたのはラクシズの粋を集めた新型登場フラグに違いない。
576通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 12:47:32 ID:NATAiaTv
仮に錬度を保っていたとしても、元々素人でいろんな意味で歪みまくっている
キラより、「正規の軍隊教育+経験」があるレイたちの薫陶を受け「成長し続ける」
クレハの方が上、ってことでいいと思う
577通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 12:51:16 ID:???
>>573
そこでミーアガンダムの登場ですよ?
578通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 14:11:31 ID:???
>>575
たとえゲッター炉心搭載の新ガンダム持ち出そうと、動かすキラがあれじゃあね。
薬物なり「ゆりかご」なりで洗脳を強化するか
(カガリにキレるのが速攻過ぎたのもそれらの副作用じゃないかという気が)
あるいは今のを見限って五人目か六人目を起動させるとか…
「すっ、すみませんっ、こんなにボロボロにしちゃってっ……」
 ぺこぺこと申し訳なさそうに頭を下げるクレハ。
 キャットウォークから見える、ハンガーのゲルググ・ハウントは、ストライカーパック
を外した状態にされている。シールド、それに左二の腕と胴体正面の装甲は、ストライク
フリーダムのクスフィアス3による弾痕が、無数に残っている。
「なーに、いいってことよー、どうせモジュール装甲なんだし、中身がやられてなきゃ取
り替えるだけさね」
 クレハより一回り半は年上そうな、ナチュラル、明らかに日系モンゴロイドの整備員は、
パームトップ端末を手に、苦笑気味に言う。
「それに、ストライクフリーダムとやり合って被弾して、帰還した機体ってのは、ある意
味貴重だよ」
「え?」
 整備員の言葉に、クレハはキョトン、として、小首をかしげた。
「装甲の設計のフィードバックになるからねぇ。次世代機のために……」
「次世代機ですか!? もう?」
 整備員がそう笑いながらクレハ機を見て言うと、クレハは驚いたように聞き返した。
「戦時のモビルスーツは、半年も経っちゃったらロートルだよ。敵さんだって、手をこま
ねいている筈ないしね」
「ふぇ」
 そう聞かされて、クレハも自機のゲルググ・ハウントを見る。
「まぁTPRFで今やってるやつだと、ネモの後継機は1機種だから決まりとして、コイツ
の次はまぁ、TPRF-2のゲルググ・ハイマニューバで決まりかな。まだ仮称だが……」
「なんだ、結局ゲルググなんですね」
 クスクスと笑うクレハ。しかし、整備員は身を乗り出すようにして、ガハハと笑い声を
上げる。
「バカ言っちゃいけねぇよ。ただでさえモビルスーツってのは可動部の多い機械なんだ、
フルモデルチェンジじゃなくても、全身モデファイとソフトのアップデートで1世代分は
パワーアップできる」
「そうなんですか」
 クレハは少し驚いたかのように目を円くして、言った。
「おおい!」
 整備員が悦に入って、更に薀蓄を披露しようとした時、別の整備員がキャットウォーク
の階段を上がってきた。
「ここのハンガーの機体は?」
 シルバーブロンド、コーディネィターの整備員に訊ねられ、クレハと話していた整備員
は少し戸惑った様子を見せた。
「ハウントが1、イェーガーが1、それにアスカ中佐のインパルスIIだ」
「そうか、サンキュー」
 踵を返しかけた銀髪の整備員を、先ほどからいた整備員が止める。
「おい、待てよ。一体どういうことだ」
「まだ調べてる最中だからわからんが、どうも3機、足りないんだ!」
 銀髪の整備員はそう言うと、今度こそ慌てて走り去っていった。
「なんだって!?」
 モンゴロイドの整備員、そしてクレハの顔にも、驚愕の色が浮かんだ。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-11

 C.E.77、10月。
 直接の国営から、株式会社としての国策会社となったモルゲンレーテ社に、突然、TOB
が仕掛けられた。
 仕掛け主はメサイア戦役後に設立されたファンド企業だったが、問題はその額だった。
 市場相場価格の230%。
 どのような企業防護策も通用しない、とんでもない価格である。
 ファンド企業の背後に外資、そして更にその先に外国政府の存在を疑ったオーブ政府は、
調査を開始した。
 結果、最終的にプラント政府に行き着く、トンネル会社だった。
「おい、ラクス、モルゲンレーテの株がプラント出資の会社に買収されている。これはど
ういうことだ?」
 カガリは早速、電話会談でラクスに問いただした。
『こちらから、オーブの一助になれば、と思いましただけですわ』
 モニターの中の歌姫は、慈悲溢れる満面の笑顔を浮かべながら、そう答えた。
『調べさせていただきましたけれど、モルゲンレーテの出資状況、現在の有力株主はオー
ブの政府関係者を除きますと、旧連合、それも多くは大西洋連邦の投資家でしょう?』
「うん、まぁ、それは私も気にしていたんだ」
 特に、大西洋連邦にはヤキン・ドゥーエ戦役後のオーブの復興、モルゲンレーテの再建
を援助された事もあり、その“感情的対価”として株主の利益、配当を求める声が大きく、
株主総会で度々問題になっていた。
『ですから、そう言った方々の株式をプラントが引き受けてしまえば、カガリさんたちは
そんな心配をする事もないでしょう?』
「まぁ、そうだな」
 この頃、国家運営は子供のママゴトではないと理解しつつあったカガリだが、それでも、
ラクスやキラに関しては、個人的な信頼で、プラントとオーブの関係も維持していけると
思っていた。
 TOBの結果、プラント系ファンドは議決権ベースで40%の株式を買い占めた。しかし、
それでもオーブ政府と有力氏族の持つそれのほうが多かった為、むしろモルゲンレーテの
運営は以前よりスムースになり、従業員の賃金も向上した。
 ────やっぱり、ラクスはオーブのことを気にかけてくれている。
 この時、カガリは心底感謝した。もともと、単独で連合と渡り合うプラントに比べれば、
オーブは小国なのだ。積極的に保護してもらえるのはありがたい。
 得がたい友人を得たのだと、カガリは感謝していた。
 プラントの計らいだと言うことが判ると、当初は外国政府の動きに警戒していた、ソガ
らの官僚も一様に楽観論に傾いた。ソガはこの時、正規のオーブ軍総司令官将軍になって
いた。
 ただ、極少数派だったが、プラントを危険視する声もあった。その最先鋒が、当時財務
局事務長官だったタロウ・マチムラだ。
「プラントとは言え、外国勢力であることには変わりません。外国政府が関わる単独の企
業が株式を独占するのは、有事となればモルゲンレーテを不安定にします」
 マチムラは自ら代表執務室に乗り込み、こう説いたのだった。
「ラクスがオーブの損になるようなことをするはずがない! それに、プラントにはキラ
だっているんだ!」
 それに対するカガリの答えは、まず、こうだった。
「それに、有事と言うが、貴様はプラントとオーブの間で戦争が起こるとでも言うのか?
ラクスやキラ達がオーブに攻めてくる?」
「可能性はゼロとは言えません」
 険しい顔で、マチムラは答えた。
「話になりませんな」
 当時の代表補佐官だったテツヤ・ドイは、鼻で笑うようにすると、カガリに同調した。
「貴官はリスク・マネジメントについてよくご存じないようだ。よろしいか? プラント
と戦争になるリスクと、旧連合勢力がオーブにダメージを与えようとするリスクと、どち
らが高いと思うのかね。君は」
「代表!」
 高飛車に言い下ろすドイの言葉を無視し、マチムラはカガリに詰め寄る。
「代表、国家間は個人の友好関係とは違うのです!」
「お取引願え」
 ドアのところで待機していたSPが、マチムラの両肩を抱え上げ、外に連れ出す。
「代表、必ず後悔する事になりますぞ、代表ー!!」
 マチムラの声は、やがて締まる扉に遮られた。
「やれやれ、無能官僚には頭の固いものが多くて困りますな、カガリ様」
「ふぅ」
 ニヤニヤ笑いで言うドイに、カガリは疲れたようなため息で答えた。

 翌日、マチムラは財務局事務長官の任を解かれ、資料室参与に異動となった。言うまで
もなく、左遷である。

 C.E.78年、10月
 プラント政府がジオン勢力の動きに注視し始めたこの頃、オーブでも変化が起きた。
 モルゲンレーテ取締役会は、突如として、5000人規模のレイ・オフ(リストラ)を実施
すると発表したのである。
「ど、どういうことだ、これは!?」
 カガリは驚いて、事態を報告させた。すると、この提案を行ってゴリ押しで通したのは、
例のプラント系ファンドだと言う。
 カガリは直ちに、ラクスに問いただした。
「一体どういうことなんだ、あれは!」
『モルゲンレーテの企業は、肥大化しすぎていました。このままでは、オーブにとって有
益どころか、負担になるだけでしたわ』
「それは……うん」
 事実、軍需産業を中心に置くモルゲンレーテは、戦後はオーブ政府だけでは背負いかね
るほど、その巨体を持て余していた。かといって他の事業に注力すれば、民間企業が育た
ず、最終的には物価が上がってしまう。
『もし失業者が増えるようでしたら、プラントが責任を持って、彼らの保護を支援いたし
ますわ。ですから、ご安心くださいませ』
「わかった。ラクス、さっきは大声を上げたりして、すまなかった」
 カガリは申し訳なさそうに、モニター越しにラクスに頭を下げた。それに対してラクス
は、優しげな微笑で答えた。
『いいえ、誤解と言う物は常に付き物ですわ。お気になさらず』
 …………さらに、モルゲンレーテ取締役会は段階的な数千人規模のレイ・オフを実行し
た。その結果、解雇された約半数が失業者となった。プラントはラクスの言通り、彼らの
保護の為、支援した。しかしその支援とは彼らに新たな職を与えるのではなく、失職状態
でも必要最低限以上の生活水準を維持する、と言う物だった。
 カガリはこれを、見返りを求めない、ラクスの友人としての厚意と受け取った。

 そして、破滅の日はやってきた。
 CE79年、1月────L1会戦勃発、プラント大敗。
 オーブ時間でその翌日、モルゲンレーテ取締役会は製造・開発部門のクローズを決定し
た。カガリにとっては、寝耳に水の事実だった。
「なんで、どういうことだこれは!?」
 驚いて調べさせようと、人を呼ぶが、誰も応答しない。慌てて執務室へ行くと、そこに
は、辞表の山が築き上げられていた。
 財務局へ直接、しかも自らの運転で車を飛ばした。そこには、日本で言うキャリア組と
言える官僚たちの姿はなく、ノンキャリア以下の事務官達が呆然と自失状態にあった。
 その彼らを叱咤してようやく調べあげると、なんと、プラント政府系企業ファンドが上
場廃止ギリギリの75%弱まで株式を取得していた。オーブ関係は政府が直接取得している
8%のみになっていた。
 カガリが部下に事欠き自分で車を運転して右往左往している間にも、プラントの動きは
素早かった。開発部門の人材はプラントのマイウス・シティーとアーモリー・シティーの
工廠開発局に転籍させられていた。資材はプラントも含めた海外に二束三文で叩き売られ、
解雇人員の退職金に充てられた。
 夕暮れのオーブ、代表官邸の執務室に突かれきったカガリがようやく帰ってきた時には、
全てが電子情報として発令された後だった。
「どういうことだよ……これは……ラクス、キラ……!!」
 椅子に力なく座り込み、脚に腕をついて俯く。
 その時。
 半開きにしたままだった扉を、コンコン、とノックする音が聞こえた。
「? 誰だ」
 縋りつくような思いさえ見せながら、カガリは顔を上げた。
「お久しぶりです、カガリ様」
 そこに現れたのは、男性並みの長身に膝上まで伸ばしたくすんだ青い髪、スレンダーの
体つき、褐色に近い浅黒い肌の女。顔は童顔ではあるが、美女と言ってよかった。
「レナ…………」
 レナ・セイラン。ユウナ・ロマ・セイランの従叔母に当たる人物。ただし、年齢はユウ
ナより年下だった。
 母親は第一世代のコーディネィターで、レナ自身はハーフコーディネィターと呼ばれる
存在だった。
 ナチュラルとコーディネィターが共存するオーブでも、両者のコミュニティーには垣根
があるのが実際だった。その為、ハーフは異質な存在だった。
 その為にセイランの本家からは遠ざけられていたのだが、皮肉な事に、そのおかげでメ
サイア戦役戦中戦後の、言うなれば“セイラン狩り”から逃れる事が出来たのである。
 そしていまや、殺害、自殺、あるいは失踪を遂げ、散り散りとなったセイラン家の、最
後の1人となっていた。
「何しに、来た?」
 カガリは、戦きながらレナに問いかける。
「お目が覚めましたか?」
「なんだと?」
 レナの静かだが、しかしハッキリした口調に、カガリは反射的に問いかえしていた。
「ラクス・クラインは自由と平和の歌姫」
「どういう……意味だ?」
 カガリは再度問いただす。
「ラクス・クライン“だけ”が、この世界に自由と平和をもたらす。そのためには全てが
許される。それ以外の全ては許されない」
「…………それは!」
 反論できない。いや、反論する意図さえもてない。
 オーブのぬるま湯に使っていたとは言え、疑問に思わないことがなかったわけではない。
反自由主義というレッテルを貼られ、焼かれる国々。貧しいままの人々。餓死者と凍死者
を弔う無数の列。
 それでも、ラクスは友人だから、ラクスの理想は素晴らしい物だから、オーブの理念を
貫く為だから。そう思い、目を閉じてきたのだ。
 なによりラクス自身、その損失に心痛めていないわけではない、少なくとも今までは、
カガリはそう思っていた。
 だが、いざとなればオーブさえ踏み潰す。それを知った今、友情とか信頼とか言う感情
は、レナの言葉とともに崩れ去っていた。
「レナは、逃げないのか? 他の連中は、もう出て行ったぞ」
 力なく、自嘲して笑いながら、カガリは言う。
「それとも、私を殺しに来たか?」
 レナからしてみれば、カガリはセイランを壊滅に追いやった張本人以外の何者でもない
だろう。
 だが、レナはいいえ、と首を振ると、手にしていたショルダーバッグから、音楽再生用
のプレーヤーを取り出した。小型のスピーカーが取り付けられている。
「どうするかはまだ、判断をつきかねています。代表を殺すと言う選択肢は考えておりま
せんでしたが。ですので、まずはこれを、代表に渡しに参りました」
「何……?」
 カガリは、それを受け取る。手に握ると、再生ボタンを押した。
 流れ始めたのは、音楽ではなく、独白のような台詞だ。
『……今日、お父様が、また連合からねじ込まれたと言っていた……』
「この声は!!」
 驚いて、カガリは目を円くし、声を上げた。
「ユウナ!!」
 プレーヤーの中の、ユウナの独白は続く。

 ────今日、お父様が、また連合にねじ込まれたと言っていた。おそらく、現状のま
までは、連合と組まざるを得なくなると。
 愛しいカガリ。君のその、ウズミ様の理念を追う姿は美しい。けれどもう少しで良い、
現実を見て欲しい。
 連合が本当にオーブに要求しているのは、オーブからのプラントへの難民を取り戻す事
なんかじゃないって事だ。
 彼らも薄々気付いている。オーブが連合とZAFTから離反した、アークエンジェルと、エ
ターナルを匿っていること。そんなことがたとえ実現したとしても、またすぐ次の言いが
かりを思いつく。彼らがいる限りは。
 本当に忌々しいテロリスト達だ。あのキラ・ヤマトという奴がカガリの実の弟でさえな
かったら、すぐにでも叩き出してやれるのに。それにアスラン・ザラ。彼さえいなければ、
君だって…………
 いや、個人的な愚痴を続けるのはやめておこう。
 僕とお父様は、カガリがいない間に、連合との交渉を進める事にした。プラントには何
度も批難声明を出してしまっているし、いまさら彼らとは組めない。連合を選ぶしかない。
 もちろん、これがカガリの、つまり、国家に対する反逆行為だということは重々承知し
ている。
 多分セイランの一族は、オーブの裏切り者として処断されるんだろう。
 けれどやらないわけにはいかない。オーブをまた焼くわけにはいかないんだ。
 だから、最後に声だけでも残しておくよ、幼馴染のレナ。
 それから、ああ──僕の愛しいカガリ、どうか君にだけは、災厄がないことを。

 録音は、そこで途切れた。
 カガリは、急に顔が熱くなってきた。その熱は、目頭を通じて、外にこぼれだした。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ……っ!!!!」
 プレーヤーを抱きしめ、膝をつき、泣き崩れる。
「ユウナ! ユウナぁ!! 許してくれ、ユウナぁぁ!!」
 届くはずのない叫びを、何度も繰り返した。

「それで……」
 ひとしきり泣きじゃくり、ようやく落ち着いて、右手にプレーヤーを握り締めたまま、
カガリは立ち上がった。
「私はこの先、どうすれば良いんだ?」
 真だ紅い目をレナに向け、訊ねる。
「どうなさいますか? 代表」
 レナは、カガリを、カガリ様、ではなく、“代表”と呼んだ。
「このままオーブをプラントの保護国になさいますか? そうすれば、この国はウズミ様
の理念通り、他国に攻め込むことも、他国に攻められることも、他国の争いに介入する事
もありません」
「…………」
 確かにその通りだ。オーブにはマスドライバーもあるし、L1会戦の影響で、プラント
を離反する地上圏の国家は相次いでいる。状況的に、プラントはオーブを守ろうとするは
ずだ。今の関係を継続するなら、国防の全てさえ、当面はプラントに委ねられるだろう。
 だが、それがオーブの理念の、本当に示す物か? 否、そもそも理念とはそんなものの
ためにある物か!?
『さすが、綺麗事はアスハのお家芸だな!』
 緋色の少年、今は自分と同じように青年に成長しているであろう彼の、言葉が蘇る。
 そうだ。国のために理念があるのだ、理念のために国があってはならない!
「あぁぁ……ようやく気付いた……なんて愚かだったんだ……私も、お父様も」
 レナは何も言わず、口元で薄く微笑んだ。
「だが、どうする。軍も今のままじゃ骨抜きだし、プラントに逆らうなんて、とても…
…」
 正面戦力は残っているが、補給が尽きればアウトだ。
「簡単です、代表。敵の敵は味方、ということです」
「ジオンと組むのか!?」
 カガリは目を円くして驚いたが、すぐに、絶望的な表情に戻る。
「いや、だめだ。ジオンとのチャンネルを開いてない。彼らだって、我々がプラントを離
反するなんて考えていないだろう」
「ならば、チャンネルを作ればいいのです」
 レナは、険しい顔でカガリを見て、そう言った。
「どうやって?」
 カガリは、顔を上げて問い返す。
「居るでしょう? プラントのお目付け役様が。この騒ぎさえ、静観している」
「まさか……、レナ…………っ!?」
 カガリはまた、目を見開いた。
「彼を、アスラン・ザラを、ジオンに売ります」
 レナとカガリはしばし見詰め合い、沈黙。
 そして、カガリは短く、そしてはっきりと言った。
「判った、やろう」

 Feb・12・C.E.79──中部太平洋、公海上。
 ZAFT大統領親衛隊所属、MS搭載強襲機動巡洋艦『カルメ』。カルメ型のネームド・
シップである。
 拠点制圧用に、形態としてはアークエンジェル型やミネルバ型の小型版として開発され
た物だ。
 その着艦デッキに、ネイビーブルーに塗装された3機のモビルスーツが収容されていく。
 ゲルググ・ハウント、ゲルググ・イェーガー、ネモ・ヴィステージ。各1機ずつ。
「首尾は上場だぜ」
 ゲルググ・ハウントから降りてきた、団子鼻の中年男は、タラップに立つなり、着てい
たジオン軍のパイロットスーツを破り捨てるように脱ぎ捨てた。
 その下は、黒が基調の、紛う事なきZAFT親衛隊制服。
「誰も気にしちゃ居なかった、さすがにヤマト閣下の影響はすげぇなぁ」
「でも、そのヤマト閣下はずいぶんボロボロにやられたようですよ」
 ジオンの最高機密の塊、3機の核融合MSを奪取した英雄達を迎えた、甲板員は呟くよ
うに言う。
「まぁ無理もねぇさ。こんな怪物とやりあわされたんじゃ、さすがのインフィニットジャ
スティスもストライクフリーダムも、1機じゃどうしようもねぇだろうよ」
「それもそうですか……」
 甲板員も、奪われてきたゲルググ・ハウントを見る。
「でも、奴らの跳梁跋扈もいいとこ今月中さね」
「ははっ、そうですね」

 ────戦雲は、いまだ晴れる事を知らない。
588CSA 〜ジオン公国の光芒〜 PHASE-11 10:2007/09/05(水) 14:46:51 ID:???
>>579-587
「私は如何にしてラクス・クラインの甘言から抜け出し、
自ら現実を見るようになったか〜カガリ・ユラ・アスハ編」でした。

後は新旧代表補佐官の名前で笑っていただければ。

>>570
オリキャラと言えば、オリキャラになるかもしれませんね。
ふっふっふっふっふっ……
589通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 14:52:52 ID:???
リアルタイムキター!!
CSA氏 GJ!
そしてタロウ・マチムラ&テツヤ・ドイw
590通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 15:25:21 ID:???
GJ!
何か暗雲立ちこめてきましたね。
あとユウナってウナトのことを父上って呼んでなかったっけ?
591CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/09/05(水) 15:36:30 ID:???
>>590
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ ま  た  や  っ  た  !!
 ∪  ノ 
  U U

他に痛い間違い。
>>583
>代表官邸の執務室に突かれきったカガリがようやく帰ってきた
突かれきったってなんじゃい! 「疲れきった」でしょが。それじゃイヤラシイ意味になってしまう。

>>586
>緋色の少年、今は自分と同じように青年に成長しているであろう彼
シンはまっかっかかー!? 違います。
「緋色の瞳の少年」の間違いです。
592通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 16:22:13 ID:???
今回、いくら量産機とはいえ、いや核融合式量産機だからこそ、虎の子のMS
三機も持ってかれるなんてザルにもほどがあるんじゃなかろうか…と思いかけたが、
はて、
>「誰も気にしちゃ居なかった、さすがにヤマト閣下の影響はすげぇなぁ」
これはつまり、対ストフリ戦にみんなが気を取られてるうちに悠々強奪に成功したと
いう意味でしょうが、ブライトンにこっそり取り付いてた彼等は元々MS奪取の
密命を帯びていたとして、キラの乱入で偶然予想以上に簡単に事を運べたのか、
それともまさかキラの行動を最初から予測し計算に入れての作戦だったのか、
そんな事を想定に入れて策を練る者がいるとしたらそれはただ一人あのピ(ターン


593通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 17:02:19 ID:???
>>531 遅くなっけどwktk
594通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 17:10:01 ID:???
>>591
>緋色の少年、今は自分と同じように青年に成長しているであろう彼
シンはまっかっかかー!? 違います。
「緋色の瞳の少年」の間違いです。

一瞬真っ赤に光を発しながらパルマを食らわす運命たんが(・∀・)
595通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 18:38:38 ID:???
GJ!
どうやらここのピンクはモノホンの腹黒な様で。
そしてレナの最終目標はどこにあるやら。
さて、雲行きが怪しくなってきましたが、
たとえ機体をコピーできたとしても一話を見る限り兵の錬度はかなりひどい事になってた筈。
その辺は数で補うとしても、
プラント側も2度の大戦で失われた人材が5年やらそこらで回復してる筈も無し。
あと何気に奇策にもよわそうだしなあザフト。
地上の国家をどれだけ味方に付けられるかによってはまだ勝機はあるか?
596通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 19:19:44 ID:???
>>595
作品内でのラクスの行動を見る限り、地上勢力が協力するとは到底思えんが……。
597595:2007/09/05(水) 19:28:41 ID:???
>>596
ごめん、書き方が悪かった。
ザフト脅威の科学力で核融合MSを瞬く間に量産され、
劣勢に追い込まれるだろうジオンが反撃に転じられるかは、
地上の勢力の協力をどれだけ得られるかによる、とこう言いたかったんだ。
598通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 19:47:11 ID:???
まともに考えるならいくら核融合炉のMS手にいれたとしても
核融合に関しての下地となる技術がないと核融合炉を製造量産はできないと思うけどな
けど種と種死本編を見るとあの少ない人員でどうやって兵士や補給路とかを含め戦線を維持できたの謎だし
なんかZAFT脅威の技術力で量産といわれても納得しそうだよ
599通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 20:18:47 ID:???
ラクスが環境や採算を配慮するとは思えないから、性能はネモやゲルググ並だが
エンジンは核分裂炉のMSを考え無しに量産するとか
600通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 20:20:14 ID:???
そしてジオンの第二世代機が出てきてやっぱりフルボッコ。

だめぢゃん。
601通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 20:26:33 ID:???
ところで……

潜入部隊……
団子鼻の中年男……

 ま、まさか赤鼻か!?
602通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 20:36:44 ID:???
「得体の知れない最新技術が導入された超高性能機」を持たないラクシズはラクシズじゃねえ!
と今までCSA氏の作品にはもやもやがあったので、今回の展開にはwktkが止まらないな
種死本編を見る限り、ラクシズの最大の脅威は実体のなさ過ぎる地下協力員の存在だと思うので、
ザフト製核融合MSが突然わいて出ても、ラクシズだからなあ…で納得できる
603通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 21:55:14 ID:???
GJです
ゲルググはそんなに性能が高いのか〜
なんか連合と手を組んで核搭載MS量産出来ればジオン勝てる気がしてきた
604通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 22:12:45 ID:???
第三世代の量産機のホープだからな、ゲルググは
この頃になるとドムも普通に主力になってそう
グフ?ザク?あんなの旧式ですよ?ゲイツ?ジン?何それ、おいしいの?
605通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 23:21:40 ID:???
今一気に1話から最新話までジオンを読んだけど、やっべwクレハかわいいよ、クレハ
というわけでクレハはいただいていきますね

形式にはあまりケチはつけたくないけど、少し場面や会話の合間を1,2行あけて欲しい気はする…
あとはラクシズがハゲ、ニートともにここまではややヘタレてるから
ここから一躍凶悪すぎてジオンを苦しめるくらいの強さを手にして欲しいかな。
一方的なフルボッコも悪くはないけど、実力が互角以上の強敵を打ち破るって王道も捨てがたいから…って過剰なリクスマソ
606通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 00:39:19 ID:???
>>605
おい、そっちにレイが向かって行ったぞ!


俺はレナ・セイランをいただいていきますね三┗( ^o^)┓
607通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 02:25:21 ID:???
>>604
ドムはラクシズ側の量産機(廉価機)だ。
608通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 03:21:36 ID:???
そこでケンプファーですよ。
609通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 03:39:04 ID:???
ポケ戦見てない俺としては、ケンプファーはギレンの野望のやられメカというイメージしかない……
「こちらが供与を予定しております、ZGAT-204ED、『ウィンダムZe』です」
 クレーンで桟橋に下ろされた、そのMSの名を、キャサリンはまるで、ショウルームのコ
ンパニオンのような口調と素振りで、呼ぶ。
 その姿は、一見、旧連合のGAT-04ウィンダムに酷似していたが、胸周りが、やや厳つく
なっていた。
「ZGATということは、旧連合系の機体だと言う事だな」
 カガリはウィンダムZeを見上げつつ、問いかけるように言った。
「けれど、ZGAT系がZGMF系に必ずしも劣るわけではございませんよ。ZGAT-1004F『ネモ・
ヴィステージ』の活躍はご存知頂いてるかと存じますけど……」
「ああ、知っている」
 キャサリンがカガリを見ると、カガリは一瞬だけ笑ってそう答えた。
「あの機体は核融合動力をはじめとして、我が軍の軍事機密の塊ですから、おいそれと供
与できない事情はご理解いただきたいところなのですけれど……」
「それは承知している。これはバッテリー機か?」
 カガリは幾分苦い顔で頷いてから、訊ね返す。
「パワーエクステンダーの相当品を装備していると、考えてください。それと、イージー
デュートリオンシステムを採用しています」
「イージーデュートリオン?」
「受電装置を外付け化した、デュートリオン電送システムです。既にプラント国防軍がド
ムの後期型で採用していますね。デュートリオン電送が不要な場合は、オミットする事で
軽量化と稼働時間の延長が図れます。本来はストライカーパックやウィザードなどのバッ
クパックシステムに組み込むものなのですが……」
 そこまで言うと、言いにくそうに言葉を濁した。
「肝心のストライカーパックの方が、イージーデュートリオン対応の物が、生産の切り替
えが間に合いませんで。このウィンダムZeでは、別付けのカートリッジパックを使用す
るようになっています。もちろん、対応ストライカーパックも使用可能です」
 TPRF(トーマスシティ・パワーモジュール・リサーチインステュート・ファクトリー)で
は、自軍の主力である核融合MS用のストライカーパックに生産力を割きたいのが本音だっ
た。その為、対応ストライカーパックも、受電コンバータ部分はカートリッジ式の着脱仕
様で設計していた。
「ですが、そちらの方は、日本のフジヤマ社、台湾のK&S社とノックダウン生産が決まっ
ておりまして、数がそろい次第、お届けできますね」
「ノックダウン生産だって!?」
 カガリが驚いたように、視線をウィンダムZeからキャサリンに移した。
「はい。ストライカーパックだけではなく、本体も生産に移る予定です」
 キャサリンは、にこにこと微笑みながら答えた。
「モルゲンレーテも、生産設備は残している……人と資材を集めれば、何とかなるかもし
れませんね」
 カガリの傍らで、キサカが言った。
「もし条件が整うようでしたら、担当の者を寄越しますね」
 キャサリンもにっこり笑って、そう言った。
「なるほど、供与用の機体がGAT系というのは、運用する側の都合まで考えているという
事か」
 カガリが、感心したように言った。
「はい、特にオーブでしたら、弾薬以外に不都合はないでしょう。消耗品の方は、ある程
度は保証させていただきますので、ご安心くださいね」

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-12

「う……ん……うん……?」
 シンは、徐々に眠りから覚めていく。
 その視界に、仮面を外した、アルテイシアの顔が入った。
「ああ……アルテイシア」
 ゆっくりと身を起こす。
 お互い下の下着だけという姿で、ベッドの中に居た。
「大丈夫? うなされていたみたいよ?」
 心配そうに、アルテイシアは訊ねてる。
「いや……あ、大丈夫だよ」
 シンはアルテイシアを安心させるように、苦笑して見せた。
「水、持って来ようか?」
「いや、いい」
 シンはそう答えると、背が低い割に、逞しいその身体に、長身で豊満なアルテイシアの
身体を抱き寄せた。
「なぁ、アルテイシア」
「うん?」
 シンが問いかけると、アルテイシアは小首をかしげるような仕草で、聞き返す。
「俺、最初は君を、利用するつもりだった。キラと、戦うために」
 キラと対峙し、レイに言われて、改めて自覚したそれを、カミングアウトする。
「私もそうだったわ」
 苦笑していくらか悪びれ、アルテイシアは言う。
「でも、いざとなったら俺、アルテイシアに夢中になっちまってて」
「奇遇ね、私もよ」
 悪戯っぽく、アルテイシアは言い返した。
「じゃあ、しょうがないか」
「そゆコト」
 呆れたように言うシン。くすくすと笑うアルテイシア。そして、どちらからともなく、
口付け、そのまま、横にベッドに倒れこむ。
「けど……ずいぶん厄介な事になったな」
 シンは、難しい顔をして言う。
「奪われた3機のことね」
「ああ……」
 現用の核融合MSが3機、失われた。戦闘によってではない。IFFやカタパルトシステムの
ログを総ざらいした結果、何者か〜おそらく、敵〜に奪取されたらしい、という結論が出
た。
 もちろん、この事実は、オーブ側には伏せてある。
 もっとも、ソフトウェア面を中心としたブラッシュアップで高性能化したウィンダムZe
の性能は、迎撃・局地戦用の軽MSとすれば、必ずしもゲルググ・シリーズやネモ・ヴィス
テージに“どうしても勝てない”機体ではなかったが。
「良いんじゃない、ここからが本番でしょう?」
「恐ろしい事を言うな、君は……」
 表情を歪ませて、シンは言う。
「それとも、シンは、あんなボロボロになったストライクフリーダムを倒すだけで、満足
だったの?」
「俺としては、それでもよかった」
 アルテイシアの問いかけに、シンはそう、淡々と答えた。
「そうだったんだ。じゃあ、邪魔しちゃったかな。ごめん」
 眉を下げるアルテイシアに、シンは少し慌てて、バタバタと手を振った。
「あ、いや、気にしなくて良い。ジオンのリーダーはあくまでアルテイシアなんだし。そ
れに、そうは言うけど、もう一度全力で、対等な機種でやり合ってみたいとも、どこか心
の隅にあるのは事実なんだ」
 メサイア戦役では、デスティニーとストライクフリーダムの対決は、常にアスラン・ザ
ラ駆るインフィニットジャスティスの横槍に邪魔されてきた。
 加えて、現在のジオンのMSの設計思想を見るに、デスティニーはあれもこれもと欲張
りすぎた過剰武装、極論すれば欠陥機とも言える。
 戦車の黎明期に、複数の旋回砲塔を搭載し、「死角を無くした!」とキャッチコピーで
売られた多砲塔戦車なるものが開発された。しかし、実際には重量の割りに装甲は薄く、
複砲塔では敵の主力戦車に対して威力不足と、結局第二次世界大戦勃発に前後して姿を消
していった。この多砲塔戦車のコンセプトは、まさしくデスティニーの開発コンセプトそ
のものではなかったか!?
 兵器は、むしろ何かひとつに特化してこそ、その兵器として最大限の能力を引き出せる
のだ。その意味でインパルス、そして後継のインパルスIIは究極といえる。軽量なフレー
ムにシルエットを追加する事で性格を変更させるわけだ。
 ストライクフリーダムは、言うなれば“高機動な火力支援MS”。軽量の為格闘戦もこな
せるが、そちらのほうが余禄と考えるべきコンセプトだ。
「そういうことなら、丁度よかったかもしれないわね」
「え?」
 アルテイシアは悪戯っぽく微笑む。
「今月末か来月には、次世代機の最初のコンペティションが出来そうなの」
「もう、かよ!?」
 シンは驚いた口調で聞き返した。それを見て、アルテイシアは肩をすくめる。
「やっと、よ。ゲルググはネクストニューミレニアムシリーズ、ネモはNダガーの後継機
の計画を、核融合エンジンにあわせてブラッシュアップしただけだし」
「そうか……そうだよな」
 ジオン独立宣言、L1会戦で華々しくデビューしたかに見えたゲルググシリーズとネ
モ・ヴィステージだが、実際にはその半年も前に完成し、プラント本国の目から隠れつつ
逃れつつ数を確保したのだ。
 トーマス・シティには、休止状態のD-3He核融合発電施設がいくらでもあったので、そ
れらから融合炉やタービンを撤去して、秘密工場に改築していた。また、幸いにして、環
境的にプラント本国やアーモリー・シティより劣悪なトーマス・シティには、そうそう要
人も訪れたがらなかった。
 ────閑話休題。
「それに、フルモデルチェンジというよりは、大マイナーチェンジ程度になりそうだしね」
「そうか」
 妙に楽しそうに言うアルテイシアに、シンは興味ないわけではないものの、あっさりと
した口調で返す。
「それに、Gタイプも用意してあるわ。そっちの方は、期待してて良いわよ」
 不敵に笑い、アルテイシアはシンを見る。
「それって、あの、ハズカシイ機体だろ?」
「あ、もうアウトライン見てたんだ」
 シンは、あからさまに嫌そうな顔をした。TPRF-1(パワーモジュール・リサーチインス
ティテュート・ファクトリー・1=TPRF・トーマス1研究開発工場)で見せられたそのデザ
インは、なんと言うか、水中型などの特殊用途でないとするのなら、おおよそモビルスー
ツの常識的なデザインを逸していた。特に、背後に搭載されるドラグーン・システムの配
置が。
「ストライクフリーダムの欠点を補ったら、あんな形になったって言うけど……」
「フリーダム云々はともかく、できれば、ちょっと遠慮したい雰囲気」
「あはは」
 アルテイシアの説明にも、シンの顔は苦いままだ。
「でも、シンに用意される機体は、それとは別だから、安心して」
「良かった」
 アルテイシアの言葉に、シンは本気で安心したように、文字通り胸をなでおろした。
「第一、シンは、ドラグーン苦手でしょ?」
「使おうと思えば使えないことはないけどな、今のジオンのドラグーン技術なら」
 アルテイシアの悪戯っぽい問いかけに、シンは苦笑しながら答える。
「ってことは、アレに乗らされるのはイザークかレイか。可哀想に」
 可哀想、と言いつつ、口元でにやつくシン。特にイザークがそれに乗らされたとき、ど
んな顔をするか想像すると、それだけで吹きだしそうになる。
「そうね」
 ぷぷっと吹きだすアルテイシア。実は、同じようにイザークの顔を想像した。と言うか、
ジオン本国でそのアウトラインを見たときに、エザリアと2人、その話題で腹を抱えて悶
絶したのは最重要国家機密である。
「それより、あ、話変わるけどさ」
「ん?」
 シンの方から、話題を振った。
「クレハが……」
「なによ、彼女と過ごしている最中に、別の女の話題?」
 シンが持ち出した名前に、アルテイシアはむっ、と不機嫌そうな顔をして見せた。
「あ、いや、ごめん」
「あ、冗談冗談」
 シンが本当に申し訳なさそうに言うと、アルテイシアは慌てて手を振った。
「判ってる、キラ相手にあそこまでやるとは思わなかった、って言うんでしょ?」
「ああ……驚いたよ。訓練に大して時間をかけてあげられたわけでもないのに」
 シンは本当に感心したように言うが、アルテイシアは悪戯っぽく笑う。
「私から見れば、当然だと思ったけどね」
「え? だってキラ相手だぜ? いくらゲルググの性能が良いったって……」
 シンが、軽く驚いたような顔をする。すると、アルテイシアは、少し呆れの混じった苦
笑をした。
「キラは、正規の軍事訓練も、MS搭乗訓練も、受けてないわよ」
「いや、そうかもしれないけど……」
「いいえ、そんな甘い物じゃないわ。そもそも、GAT-X105は連合が最初に運用したMSだも
の。キラにはマニュアルひとつ与えられなかった、全部我流」
 アルテイシアは、不敵に微笑みながら言う。
「それに比べて、クレハはシンに、レイ、イザーク。短期間とは言えかつてのZAFTのトッ
プエース達が鍛え上げたのよ。キラより強くて当たり前だわ」
「そうか……」
 シンは僅かに考えた。MS搭乗訓練もさることながら、軍事訓練を受けていない、という
のが大きいのかもしれない。デストロイ戦や、各々先代のフリーダムとインパルスとでや
りあったとき、そして先ほどのクレハ戦。一旦自分の戦闘スタイルが崩れると、フルバー
スト乱射や一直線に逃走したりと、戦術も機体特性もへったくれもない行動を繰り返す。
 と、言うのがシンの考察だった。
「それにしても……私思うのよね」
「え?」
 アルテイシアの声に、深い思考から、シンは引き戻された。
「彼女、とっても人受けのいい性格してるでしょ」
「うん……、ってもしかして」
 ニヤニヤと笑う、アルテイシアに、シンも思わず含み笑いしてしまう。
「キラのクローンとは思えないわよね!」
「それ、レイやイザークも言ってたぜ!」
 そう言って、2人してあははは、と笑った。

『現在、同乗の技術者に見せていますが、驚くべき構造だと言っています』
 『カルメ』の艦長が、直接(とはいっても、経路的にはカーペンタリアで中継して)大統
領執務室につながるチャンネルで、プラントに報告していた。
「それほど、素晴らしい技術が詰め込まれていると言う事なのですね?」
 ラクスは、モニター越しに聞き返す。技術的に造詣は深くないが、今後、解析と、言っ
てしまえばデッド・コピーの製造に、どれだけ手間がかかるかという問題がある。
『いいえ、むしろ逆です』
「逆?」
 ラクスは、首をかしげる。
『こんな方法があったのか、ってぐらいですよ! 確かに、開発陣はたいしたものですが、
個々の技術は、A.D.時代に基礎研究が終わっていた物を寄せ集めてます。ああ、通りで短
期間でこれだけ用意できるわけだ』
 予めプラズマを作り出しておくのではなく、常温核融合で自由中性子を含む加熱ガスを
発生させ、ジェットノズルで炉内に噴射して熱核融合を開始する。
 核分裂の場合、自ら熱電荷を帯びた、いわゆる高速中性子が、次の核物質にぶつかる事
で反応を連鎖していき熱出力を得る。ニュートロンジャマーは、中性子が『自分勝手に』
動く事を抑止する為、核分裂反応は抑えられる。
 しかし、そもそもD-D核融合反応で副生成物となる中性子は熱電荷を帯びているわけで
はない。熱と圧力で物理的にジェット噴射化させている為、ニュートロンジャマーの効果
は薄い。
 一旦熱核融合が開始されれば、反応中の重水素はその熱でプラズマ化する。このプラズ
マ閉じ込めに、大規模な電磁石を使用することが、核融合設備の小型化を阻害してきた。
だが、ミズノ式炉では、永久磁石によるミラー閉じ込めとすることで、この問題を解決し
ていた。もっともこれも、点火方式の恩恵である。
 磁気ミラー閉じ込めは完全にクローズしていないので、核分裂炉よろしく圧力容器が必
要になる。炭化タンタル系の合金で構成されており、それをぐるりと冷却用のウォーター
・ジャケットで取り囲む事で、炉外周部の温度は3000〜4000℃に保っている。そしてこの
ウォーター・ジャケットの冷却液から熱出力を取り出すのだ。
 画期的な構造ではあったが、何れもA.D.21世紀末までには実証されていた技術である。
ラクスが知る由もないが、「ミズノ式」「パターソン結晶」と言う名称は、それぞれA.D.
20世紀末からA.D.21世紀にかけて常温核融合の権威であった科学者から取られたのだ。
 ───以上、閑話休題、薀蓄失礼。
「それでは、こちらで生産する事に障害は少ない、というわけですわね」
 一見、無邪気な感じさえする笑みで、ラクスは言った。
 ストライクフリーダム、及び汎用機であるドムシリーズの後継機計画はずいぶん前に始
めていたが、動力源の問題で頓挫している。ジオンの核融合炉エンジンユニットを物に出
来れば、これらは解決するだろう。
『資材と燃料の確保の問題がありますが、それ以外は比較的、ハードルは低いと感じます』
「判りましたわ。後は、素材など更に詳細な分析ですわね。あなた方はパナマへ向かい、
そのままマイウス・シティーへ向かってください」
『了解しました』
 モニターの向こうの艦長が、敬礼したのを見て、ラクスは通信を切った。
「さて、問題はキラの方ですわね」
 ラクスの顔が曇る。ストライクフリーダムをボロボロにされたと言っていた。
 キラの行動はラクスの予想通りだった。オーブがジオンと組めば必ずちょっかいを出し
に行く。自発的に行かなかったとしても、ラクスがちょいと背中を押せば良いだけの話だ
った。
 今のストライクフリーダムでは、シン、もしくはイザークの操る核融合MSには“勝てな
い”ことも、織込み済みだった
 けれども、まさか今までノーマークだったパイロットに、それも継戦能力を奪われるま
でになるとは思っていなかった。
 さらに、アルテイシア公の素顔。自分と出会う前のキラを知る女性。
 キラの精神的なダメージは計り知れないだろう。
 ラクスの気が更に重くなる。キラは手駒としても大事だが、それは彼が最強、最高のス
ーパーコーディネィターであるという前提に成り立っている。それ以上に、個人的にキラ
に鬱屈していて欲しくないし、“自分の愛するキラ”でいて欲しい。
 ラクスは自分でコンソールを操作し、回線を繋いだ。
『こちら、フェブラリウス2、生体工学研究所です。大統領閣下』
 神妙な面持ちの、研究施設の責任者である男が、そう言った。
「『最適化』プロジェクトの進捗状況を、報告していただけますでしょうか?」
 ラクスは、聖母のように微笑みながら、それを訊ねた。
えーと、ニュートロンジャマーについて。
本文でも書きましたが、自分はこれを、

「熱電荷(って言って良いのかな)を帯びた高速中性子が、勝手に飛び回るのを阻止する」

代物だと考察入れてます。

 中性子そのものが完全に固定されるとなると、ニュートロンジャマーを阻害する事も特別な装置より電磁遮蔽の方が効果的だし、
 それに、放射性物質(兵器、原子炉燃料に限らず)を移動させようとするだけで、中性子がばら撒かれてあたり一面放射化。

そのあたり、ご容赦ください。
>>610-618
薀蓄メインなお話になってしまいました。
特に核融合炉の話、興味ない方はすみません。
620通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 06:56:56 ID:???
ラクス悪魔じゃのう。キラお人形さんフラグ立ったかこれ
621通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 07:00:48 ID:???
CSA氏GJ!! 24時間経ってないのに投下とか凄すぎる…
ハズカシイ機体はプランAを越えられるか否か。次回も楽しみにしてます。
…なんかこっちのラクス怖いよ…

>>570
クレハから見た世界だけスロー、じゃないと思う。
恐らくはSEED発動すると動体視力が異常に上がるか何かでスローに見えるとか
多分そんな感じだろうから、キラやシンも同じように見えてるんじゃないかと。

>>609
今すぐPSPのガンダムバトルロワイヤルをやるんだ
622通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 08:17:03 ID:???
キラ逃げて超逃げて
623通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 12:21:14 ID:???
CSA氏、GJ!

ピンクの腹黒悪魔が、ついに姿を見せ始めたか。
キラは本当に人形だったんだなー。

シンとアルテイシアの仲良い様子も良い!
二人とも屈託なくていいな〜w



ところでどなたかライブドアIDのあるかた、CSA氏のも、まとめにうpしてくださいませんか・・・・orz
624通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 15:27:15 ID:???
誰か前すれのログ持ってる人いませんか?
まとめサイトの更新も止まっているので見れません。
というか、だれかまとめサイトの更新をたのめませんか?
625通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 17:26:40 ID:???
キラのカガリに対する超思考はやはりラクスが手を引いていたのか・・・!
626通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 17:56:58 ID:???
俺、参上!

でもID無い(´・ω・`)
えーと、>>595氏がありましたので、PHASE-12段階での地上圏の勢力構図を。
本文ではとても全部紹介しきれませんので……
もちろんここでも全部は書ききれませんので、主要国と、勢力間の対立構図の要素になる国家を書き出しました。
特に、イスラム国家のねじれ具合にご注目ください。

ジオン同盟
○プラントと交戦中(名目上のみも含む)
 台湾民国
 モンゴル国
 ベトナム社会主義共和国
 ラオス共和国
 タイ王国
 インド連邦
 アフガニスタン共和国
 チェチェン共和国(※1)
 ヨーロッパ連邦(※2)
 オーブ連合首長国
 対中華同盟(※3)

○対プラント未参戦、親プラント勢力と交戦中
 日本帝国
 インドネシア・ムスリム共和国
 マラヤ共和国
 ミャンマー連邦
 イスラエル国
 リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国
 キューバ共和国

○未参戦
 フィンランド共和国(※4)
 カンボジア王国
 フィリピン共和国
 パラオ共和国

ジオン寄り中立
 日本アイヌ共和国
 パプアニューギニア独立国
 チュニジア共和国
 アルジェリア民主人民共和国
完全軍事非介入宣言
 モロッコ王国

プラント寄り中立
 エジプト王国
 氾ムスリム連合(※5)

プラント同盟
○ジオンと交戦中(名目上のみも含む)
 東ユーラシア連邦
 東アジア共和国(※6)

○対ジオン未参戦、親ジオン勢力と交戦中
 インドネシア民国
 マレーシア・シンガポール共和国
 ブルネイ・ダルサラーム王国
 大西洋連邦(※7)
 シリア・アラブ共和国(※8)
 イラン・イスラム共和国(※8)
 イラク連邦(※8、※9)

○未参戦
 パキスタン・イスラム共和国
 ヨルダン・ハシミテ王国
 アルメニア共和国
 アゼルバイジャン共和国
 グルジア共和国
 サハラ・アラブ民主共和国(西サハラ)
 モーリタニア・イスラム共和国
 他:旧南アメリカ合衆国エリア、旧南アフリカ統一機構エリア
※1:承認はジオン及び同盟国のみ。
※2:ヨーロッパ連邦の構成国
  ドイツ、オーストリア、イタリア以西の西欧(含むイギリス)。
  クロアチア連邦(クロアチア+スロベニア)、ハンガリー、バルト3国
  西ロシア共和国(バルト3国独立後のロシアの飛び地。ヨーロッパ連邦形成に呼応して分離独立。プラントは未承認)
  オーストラリア、ニュージーランド(旧英連邦として)。
※3:チベット、東トルキスタン、ウィグルの軍閥同盟。まだ国家として体はなしていない。
※4:L1開戦後にスカンジナビア王国から離脱。
※5:旧アラブ首長国連邦、サウジアラビア、オマーン、イエメン。
※6:中共。
※7:イギリスは離脱したため、事実上北米大陸のみが勢力圏。
※8:言うまでもないがイスラエルがジオン側についたため、旧汎ムスリム会議を離脱して反ジオン国家になった
※9:イラク+クウェート

 以上です。
 ただ、この直後の展開でかなり書き換えられる部分があります。どことは言いませんが。
630GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/06(木) 18:40:26 ID:???
 メインモニターが、漆黒の宇宙と遠くの星のみを映し出している。ザフト艦隊の場所は
まだ遠い。機体を制御できるぎりぎりの速度を保ったまま、5機のMSと1隻の戦艦が
併走していた。デスティニーUと4機の刄tリーダム、それにミネルバ級セクメトである。
「……なあ」
 機内で、シンが声を上げる。セクメトにあっさりと追いついたデスティニーUだったが、
向こうは攻撃してこなかった。ロックオンすらされない。存在を感知していないとすら
思える程だ。無駄だと理解しつつも、先程まで戦っていた刄tリーダムに通信を送る。
「誰が、エターナルを墜としたんだ?」
 セクメトのブリッジ真下が開き、デュートリオンビームが短く4連射される。純白の
天使達が隊列を組み直し、腰部の―人間で言えば、臍の反対側の―受容器でビームを
受け止め、エネルギー補給を終えた。
「ザフトは、MAなんて造ってたんだな。でも、何でキラが止められなかったんだ?」
『最早、彼の手には負えない存在だからだ』
「……!」
 突然返答され、シンは危うく操縦桿をあらぬ方向に倒しそうになった。モニターでは、
ガルナハン基地で戦った男が仏頂面で映っている。
『宙間戦闘用モビルアーマー、エンブレイス。全長50mと大型ながら、3基の核エンジン
と3基のヴォワチュール・リュミエールによって並外れた機動性を持つ。3つのユニットに
分離可能で、全方位、全距離に対して攻撃手段を有し、積層式PS装甲とアンチビーム
コーティングによって鉄壁の耐久力を誇る。再び混迷する世界を救う為、ラクス=クラインが
用意した切り札だ』
「相変わらずとんでもない物持ってくるな……」
 開いた口が塞がらないシン。手元のカタログを読み上げるような口調で、男は続ける。
『機体スペックもさる事ながら、操縦している者も尋常ではない。キラ=ヤマトの根源を
強化し、更にラクス=クラインの信念をも併せ持ったAIだ』
「AI……!? そんな物が造れるのか!?」
『我々はエミュレイター……模倣者と呼んでいるがな。ロンド=ミナ=サハクは君に何も
伝えていないのか? 彼女は知っていた筈だが……まあ良い。問題はそこではない』
 男の言葉に、シンはゆっくりと首を振る。ふと、オーブ行政府でカガリ=ユラ=アスハ
から内密に手渡された黒いメモリスティックが記憶に浮かび上がったが、今その事を彼女
に確認する時間は無かった。
『侮るな、アスカ君。キラ=ヤマトのAIとはいえ、君が知っている彼ではない。地球の
衛星軌道上で君が打ちのめしたような……』
「冗談じゃない、あれは機体性能に助けられたんだ。大体、あの時のキラは本気じゃない。
2年前の俺しか知らなかったから、遊び半分だったんだ。でなきゃあんな無様な……」
『……とにかく。アレとは比べ物にならん。単体で勝てる者など存在しない』
631GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/06(木) 18:41:49 ID:???
「本気になったキラならやれるさ。何でもアリだから、あいつは」
『無理だ。例外は無い』
 男に断言され、シンは押し黙る。モニターに映る景色は依然変わらない。計器に視線を
やらなければ、前進しているのか停まっているのかすら解らなくなってくる程だ。
「何で俺にそんな事を教える?」
 急に話題を変えられ、通信モニター越しの男が眉を上げる。
「何で俺を攻撃しないんだ? 敵だったろ……一応」
『理由は2つある。1つは、君に教えても問題ない情報だから。もう1つは、私が君を
この上なく憎んでいるからだ』
 シンの、紅の目が細まった。
「……ガルナハンで、俺がアンタを助けたからか?」
『それもある。だが何より、君の欲深さと傲慢さが憎い。全ての命を救うだと? その
手でか? 数多の敵を葬ってきたその手で? 数多の贄を見定めてきたその瞳で?』
 男の口調は変わらない。自らの言葉で昂ぶる事も無い。憎悪と怒りから不純物を除き、
鋼鉄と化した視線が、シンの狂気とぶつかり合う。
『君には戦いしかない。戦いは我々のような者を阻みはするが、平和と幸福を前進させは
しない。君が救えるのはあくまで生命活動……体内器官の化学反応であって、人ではない。
人の心ではない。それは理解している筈だ』
 男の言葉に、シンははっきりと頷く。彼が命を救うのは、己の欲望を満たす為だからだ。
『エンブレイスの攻撃で即死するなどというハッピーエンドは認めん。だからこそ、君に
スペックを教えた。単機で突撃した所で、状況は何ら改善しないという事も。最低でも、
自分は何も出来ない、何も救えないと自覚してから死にたまえ。でなければ許さん』
「……困ったな。それは難しい」
『なに?』
 苦笑いするシン。男に問われ、笑みを浮かべたまま告げた。
「だって、死ぬなって意味だろ?」
『……』
 男が沈黙したまま、通信を切断する。ブラックアウトした画面を切って、シンは正面に
視線を戻した。
「アンタ達がいる限り、俺は戦ってアンタ達を邪魔しなくちゃいけない。そう考えると、
アンタ達みたいな連中が、俺に生きる意味を与えてくれるんだな……」

「不愉快だわ」
 腕組みしたまま、セクメトの女性艦長が男に告げた。
『喋りすぎた事がか? 別に今更問題はあるまい』
「いいえ、あのデスティニーUのパイロットが。殺したくなくなってきた」
632GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/06(木) 18:43:12 ID:???
『まだ殺すべきではない。エンブレイスに何が起こったか、詳細不明である以上はな』
「それにしても、ラクス=クラインのコピーが、何故彼女を攻撃したのかしら? 安全装置の
類は、なぜ作動しなかったのかしら?」
『解らん。此処から先は我々の予想範囲外。知り得ぬ未来だ』
 艦長の傍にいる少女が、右腕の義手にそっと触れる。
「もう1つ、不安要素があるの」
 男の言葉を聞いた後、女性艦長は静かに告げた。
「戦略砲セレニティへのアクセスが断たれ、状況が掴めなくなったわ」

「く、こんな……っ」
 ストライクフリーダムの機内でキラが呻いた。縦横無尽に機体を操り、エンブレイスの
攻撃を回避するも、回避しか出来ない。純白の巨体を照準に捉えようとしても、機体の
向きを変えようとする度に何処からかロックオンされてアラームが鳴る。
 ドラグーンならば攻撃できたかもしれないが、そもそもドラグーンを背負った状態では
全方位から絶え間なく襲い掛かる猛攻を避けきれない。両腕のビームシールドは、既に
その発生器から火花を散らして機能停止している。装甲の継ぎ目から溢れる金の輝きも、
次第に弱まりつつあった。内部フレームに掛かり続ける負荷が、制御不能なレベルにまで
達しつつあるのだ。
 分離した3ユニットと、高出力スラスターを後部に増設したドラグーン6機、計9つの
機動兵器がSフリーダムを包囲し、その全火力を集中させている。海中の魚群のように
滑らかで有機的に動き、同時にではなく牽制射を繰り返し、敵機を誘導した所で本命の
射撃を行い、外れると再びフェイントに戻る。
 フリーダムを操りシン達と戦った際、エミュレイターは彼らの連携攻撃をその身に受け、
学習していたのであった。
『受け入れなさい、キラ=ヤマト。今の貴方では私に勝てません。独りなのですから』
「僕は……僕は独りなんかじゃない!」
 ラクスの声が、彼女に精神と思考を依存しきっていたキラを磨耗させる。3方向から
撃ち込まれた青白いビームを、機体をロールさせて回避する。2丁のビームライフルを
向けようとするも、既に射線上には何もいない。そして後方、複数方向からのアラートが
鳴り響く。
 信じ難かった。覚悟を固め全力を出した時の自分は、誰にも負けなかった筈だ。喩え
単機だろうと、雲霞の如き敵部隊を前にしようと、必ず勝ってきた。勝った後は、皆が
自分達の意思を尊重し、賞賛してくれた。賞賛は彼にとって不要だったが、それでも、
ラクスの訴える平和を為す為の剣として戦う自分が誇らしかった。
 築き上げた物が崩れ去っていく。しかし、此処で倒れる訳にはいかなかった、自分が
やられれば、付いて来てくれたザフト艦隊に牙を剥くかも知れない。
633GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/06(木) 18:44:22 ID:???
 彼らだけは守らねば。決意と共にキラは真正面を睨み付ける。乱舞する輝きを見定め、
反撃のチャンスを―
『援護しろ!』
「……えっ?」
 直ぐ左脇を抜けていったのは、緑の光だった。ザクウォーリアなど、MSに装備された
ビームライフルの光。後方カメラの映像を表示させる。ナスカ級とローラシア級、それに
艦載機のゲイツRやザクなどのMSが、此方を向いている。そのビームライフルや艦砲の
照準は、紛れも無くSフリーダムを捉えていた。見間違いではない。アラートが鳴り止まないからだ。
「どうし、て……」
『エンブレイスはラクス様の代行者だ! あれはラクス様だ! 援護しろ!』
 白服クラスのザフト兵は、エンブレイスとエミュレイターについてある程度の情報を
持っていた。彼らの指示により、ザフト艦隊から雨あられとビーム、ミサイルが降り注ぐ。
 ザフト兵が従っていたのは、ラクス=クラインとその歌姫の騎士団がもたらす絶大な
戦力だった。その象徴であるエターナルが破壊され、Sフリーダムは反撃もままならない。
今や彼らにとって、生身のラクスやキラは過去の存在だった。2年前、彼らが元最高議長
ギルバート=デュランダルを裏切って歌姫の騎士団に従った時と同じである。
『貴方は独りです、キラ=ヤマト』
「やめて……やめてくれ」
『ラクス様の為に!』
『ラクス様の為に!』
 機内に、広域回線を開いたザフト兵達の大合唱が飛び込んでくる。エンブレイスからの
攻撃が止んだが、最早反撃できなかった。心が、折れてしまっていた。生存本能の赴く
ままに、ザフト艦隊からの攻撃を惰性で回避し続ける。
 キラ=ヤマトは、本当に何も知らなかったのだ。自分達が何をしてきたのか、周囲が
どのような理由で自分達に従ってきたのか。もし彼やラクスがほんの僅かでも自己保身を
考え、今の権力や安全を維持したいと望んでいたら、結果は変わっていただろう。
『ラクス様の為に!』
『独りでは、私には勝てないのです』
「もうやめてくれ!」
 裏切る事への後ろめたさを多少なりとも感じているのか、合唱は止まない。ビームが
至近を掠め、右の上腕部が焼け焦げた。
『ラクス様の為に!』
「やめろっ!! やめてくれえぇっ!!」
 機体から溢れ出る金色の輝きが完全に消滅し、鈍い真鍮色の内部フレームが露になった。
キラの精神も臨界を迎え、四散する。その背後に、合体したエンブレイスが舞い降りた。
634GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/06(木) 18:45:56 ID:???
 両の翅を広げ、胸部の大口径ビーム砲の顎を開く。中心に光が生まれ、砲口の縁が光と
同じ色のスパークを放って輝きを強めた。キラは、最早何も出来なかった。彼の全ては今瓦解し、
自身の存在する意味すら理解できない。涙を流し、自分を受け止めてくれていた女性の名前を
呟くのみだ。
 彼は未だ、何故このような事態になったのかすら解っていなかった。無理もない。
『キラ=ヤマト。貴方を、平和の敵として排除します』
 その輝きが膨れ上がって爆ぜる寸前、エンブレイスの8つのモノアイが瞬く。両翅を
前方に向け、加速用ブースターロケットを点火しつつ全速で逆噴射。彼方から雷光に似た
光が駆け、磁力で加速された必殺の弾丸が抜けていった。ビーム砲のエネルギーを開放
する。巨大な蒼光が虚空を薙ぎ払った。
『何を、やっているんだ』
 ミネルバ級のセクメトが、急速に接近してくる。その艦首部分、ビームシールド発生器
の目の前を踏みしめ腰を落とし、発砲したばかりの雷を帯びる長大なシュレッダーを
下ろしたデスティニーU。その機内で、紅の瞳を細め犬歯を剥きだしたシンが叫ぶ。
『何をやってるんだ! アンタ達はぁっ!!』

 デスティニーUの姿をカメラで捉えた瞬間、エミュレイターの思考にノイズが混じった。
歓迎できない筈の、想定外の結果。しかしこの想定外こそ、自分が待ち望んでいたもの。
彼女が想い描く『人間』の性。彼女はこのノイズを、『歓喜』と定義した。
『全てのザフト兵に告げます。貴方がたは2年間、間違った主人に仕え過ちを繰り返して
きました。しかし、もう彼らには何の力もありません。貴方がたは解放されたのです』
 ラクスの声は、ザフト艦隊と連合軍艦隊双方に伝わっていく。
『これからのプラントは、より優秀な指導者によって導かれなければなりません。もし、
この私を新たな主と理解する事が出来たならば……』
 エンブレイスの眼が、自分に向かってくるデスティニーUを捉える。自分と対極の色を
持つ機体。流れ出したばかりのような鮮血の紅に、宙の闇を溶かして創ったかのような黒。
『私を阻んだこの機体と、搭乗する者を討つのです』
 全部隊にデータを送信した。艦隊戦力の85%以上が、命令を受領したとばかりにデスティニーUへと
向き直り、標的をロックした。大部隊でも何でもない、1機のMSだ。主を乗り換えた
ばかりの彼らにとって、これほど楽な獲物も無いだろう。
 指示に従った部隊のコードを収集して整理し、エミュレイターの『意識』は彼方へと
飛んだ。

 岩塊に偽装した、クライン派の所有するファクトリーがカモフラージュを破り、純白の
姿を漆黒の闇に晒す。5つのリングと、それらを貫く巨大な砲。リングが回転を始めた。
635GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/06(木) 18:48:13 ID:???
 互い違いに回り、内側が金色に輝きだす。無数の姿勢制御スラスターが光を噴き出して、
ゆっくりと砲口の側へ移動していった。
『エネルギー充填率、70%まで上昇。ターゲットデータ入力開始』
 砲口が開く。花弁の如く8つに拡がり、内部に一本の光線が生まれた。それと直角に
2本目の線が走り、2本の中間に輝きが走る。それを繰り返し、瞬く間に砲口は光で満たされた。
砲身フレームの継ぎ目に同じ色をした、金の輝きが駆け巡る。
『エネルギー充填率100%……ターゲット、最終確認……完了』
 リングの回転速度が上がって輝きが増す。砲口に溜まっていた光が、奥へと引っ込んだ。
『セレニティ、発射』
 光の洪水が迸り、5つのリングを通過して闇に消えていく。
 セレニティは、ジェネシスやネオジェネシスのようなガンマ線を放出する武器ではない。
単体では、只の高出力で遠くまで届くビーム砲である。連合軍の戦略砲レクイエムに使用された、
ビーム偏向装置を搭載する5つのリングを使用する事で、真価を発揮するのだ。
 放たれた金色のビームが曲がって行く先を変え、次の瞬間10以上に枝分かれする。光は
収束し、互いに絡み合い、弾けた。

「光? 光が……」
 エンブレイスの『頭上』が金色に照らし出されるのを、デスティニーUに乗るシンが
捉える。まるで太陽が生じたような錯覚を覚えた後、迫るそれは渦を巻き、『降り注いだ』。
艦砲射撃クラスのビームが、純白の巨体を掠めるように幾筋も走る。金色の光に照らされ、
両翅を広げたエンブレイスが神々しく輝く。
 身構えて回避機動を取ろうとしたシンだったが、金のビームは一発もデスティニーUへ
向かう事は無かった。エミュレイターの命令に従い、デスティニーUを狙っていた戦艦、
MSに突き刺さる。爆発が咲き乱れ、ザフト艦隊が蜘蛛の子を散らすように逃げ始めた。
組織だった後退行動ではない。総崩れだった。
 光輝を浴び君臨するエンブレイスが、それを見上げる黒と紅の悪魔に両翅を差し出した。
ウィングユニットを回転させ、我が子を包み込もうとするように開かれる。
『シン=アスカ』
「俺の……名前?」
 スピーカーから伝わるラクスの声に、未だ呆然としたままシンが呟く。
『貴方が為すべき事を、為すのです。喩え独りでも、貴方だけはそうせねばなりません』
 その言葉に息を呑むシン。視線を鋭くし、機体を一度後退させた。シュレッダーの銃口を
エンブレイスに向け、クリーバーを振り抜きビーム刃を起動させる。スコープとツインアイ、
胸部の単眼が同時に輝き、目元のラインが新たな血涙を流した。
「当然だッ!」
636GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/06(木) 18:49:54 ID:???
今回は此処までです
637通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 18:51:42 ID:???
うわーGJGJGJ!!
エミュ子とシンは敵対か残念。でもGJ!
しかし毎度良いところで区切ってくださる。次が待ち遠しすぎです。
638通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 18:52:08 ID:???
リアルタイムに言葉も出ない。エミュレイターの望みは自らが”人間”と認めた相手によって
もたらされる破滅なのか……

でもこれ、どうやりゃ勝てんのよマジで。
639通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 18:53:02 ID:???
GJ!
初めてリアルタイムで読みました。毎回乙です。

次回はエミュ子とシンの一騎打ちか?
それともキラとの共闘?
640通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 18:57:33 ID:???
リアルタイムGJ!
エミュ子はシンの狂気を理解してたのか…
逆にシンはエミュ子の真意を理解できるんだろうか
641通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:08:08 ID:???
GJ!!
GodJob!!!!
エミュ子かわいいよエミュ子
アーマードコア3やりたくなってきた!
管理者萌え!エミュ子萌え!!
642通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:09:28 ID:???
リアルタイムGJ

凸並蝙蝠共をエミュ子が一掃してくれたので超スッキリ♪
あとはキラがニートから覚醒するのを待つだけだが…難しいか
643通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:14:16 ID:???
リアルタイムGJ!

キラさんやっぱり駄目でしたか・・・
次回までwktkが止まらない感じであります
644通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:23:33 ID:???
単機で戦ってきたキラが独りになって戦えなくなって、連携を知ったシンが独りになっても戦い抜けるってのは皮肉なものだ…
645通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:27:31 ID:???
やはりGSCI氏は乙だった
646通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:27:53 ID:???
シンがかっこよすぎる!とくに最後のセリフ

女艦長からツンデレ臭がするのは、オレだけだろうか?
647通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:54:45 ID:???
GSCI氏、GJっす。
エミュ子もシンも格好良すぎて、上手く感想がいえないよ・・・
キラや「50人」達も良い味出してるし、次が楽しみでしょうがない。
648通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:55:21 ID:???
『50人』と共闘か!?
いいね、ぬるくない敵とのやむを得ない共同戦線ってのは。
二度三度と繰り返すとただのベジータだし、キラとかだとこの火花感が出ない。
649通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 19:57:15 ID:???
まあキラは何か確かに「君なんて認めない!」って言いそうな気もする
650通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 20:33:07 ID:???
これが映像化か同人誌にでもなったら行った事も無い同人ショップにも買いに行ってもいい
もうこれは自分の脳内じゃ公式だ
キラもシンもエミュ子も50人も格好よすぎだ!
GJっす!!
651通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 20:55:51 ID:???
ザフト壊滅www
安易に乗り換えるような盲目的な奴等は人間認定されないっすか。
652通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 21:16:48 ID:???
GJ!ついに来たシンとエミュ子の対峙。我等がシンの活躍に既にwktk。
…でも実はシンよりキラが気になる俺が居るw

キラはある意味人間に負けたのかなぁとか思う。
人間は弱い、自分の利益のためなら平気で嘘を吐ける、口あわせることが出来る生き物と分かってなかったと。
だからついてこない人間は理想に共感しない平和の敵だと思えるし、ついてくる人間は無条件で信頼してしまう。
なんか生きても地獄、死んでも地獄っぽいがこれからどうするんだろ。

まあ、エミュ子の人間基準は利益とか超越した人たちしか当てはまらないっぽいんだが。
エミュ子の理想はほんとに高いな!
653通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 21:21:29 ID:Q57csrH2
超GJっす!
さすが主人公だよ、シン!
そこで「当然だッ!」と言えるなんて!
なんかスクライドっぽいポーズ取りながら言ってる姿が浮かんだけどそれは気のせいだと思う!

真面目な話、こんなの人間が勝てる相手じゃないよな〜。
主役と宿敵のタッグでも敵いそうにないぜ。
……主人公のピンチを救うものは、ヒロインの愛って相場が決まってるよね?
654通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 21:21:35 ID:???
待てよ…独りだとキラは勝てないって事は…

⇒シンと戦えば独りじゃない。

共闘フラグだったんだよ!!!
655通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 21:26:38 ID:???
何の迷いもなくここまできっぱりと寝返れるとはある意味ザフトスゲーww
656通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 21:28:31 ID:???
寄らば大樹の陰も人間の性ではあるんだw
しかし。エミュ子は自分にも他人にも厳しい女(ひと)だ。
657通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 21:38:35 ID:???
間違いなくエミュ子は一級の釣り師
658通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 21:41:15 ID:???
>>657
的確過ぎる形容に吹いた
659通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 22:11:26 ID:???
GJ!!相変わらずシンが主人公してる…いいねー
でも確かにキラも凄く気になるw
そのまま退場するのか、復活して共闘か、
あるいはシンとエミュ子が死闘を演じてるときに後ろからエミュ子をバッサリか…

>>649
うーん、むしろ普通に共闘しちゃう気がするな
シンが大嫌いというわけでもなさそうだし、目的が一緒なら文句言わなさそう。
660通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 22:17:31 ID:???
>>631
なんかこうガルナハン戦男の脳内ビジュアルが、バキに薬膳満漢全席と
果糖水14kgをふるまった回の烈海王にしか思えなくなってきた…
>>652-653
>なんか生きても地獄、死んでも地獄っぽいがこれからどうするんだろ。
もはやキラはシンにとって宿敵ですらないからなあ。
もう、仮に二人とも生き延びたとしても、恐らくDによる人為的な酸欠で
廃人確定のラクスをどこか片田舎でひっそり介護するくらいしかないんじゃない?
>……主人公のピンチを救うものは、ヒロインの愛って相場が決まってるよね?
「当然ですね」という顔で旧パイスーを着て出てこようとするアズ子
「こんな時寝ていられません」と無理しようとするエコー7
「わ、私ですかぁ?」とおずおずとうろたえるベル子
「フッしょうがないねえ」と乗り出そうとするが、後ろで首と手を
 「ねーよwww」と振ってる子分に気付いてしばき倒すヒルダ

これに今度はセクメトの艦長も加わるのか……?
661通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 22:39:28 ID:???
GSCI氏は何が凄いって・・・





メインヒロインがこんな最後の最後になって出て来たことだろ
おかげで、今まであれだけ輝きを放ってたアズ子やミナ様ですら涙目www
662通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 22:45:07 ID:???
GJです!

五十人の艦長にまで不愉快という感情を抱かせるシン
感情を廃し鋼鉄の意志で武装したはずの人間に、そんな芸当ができるってすげぇなぁ…

なんか忘れ去られてる運命Uの新パーツ
使われずに終わるのかな
663通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 22:46:36 ID:???
GJ!……エミュ子強え……でも敗北を知りたがってるようにも見えるし、ここからシンとキラで「二対一だが文句は言うまいね?」な感じで共闘するのかな?
664通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 22:59:10 ID:???
>>662
ここで一度敗北→修理&改修されて最終仕様じゃないかと思ってる俺。
665通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 23:07:33 ID:???
GSCI氏GJです。
しかし、いろいろみんな言ってるけどエミュレイターも所詮ラクスって感じだな。
生きてていいやつとダメなやつを自分勝手に選ぶ傲慢さはまさしくラクスとキラを足しっぱなしにしただけのことはある。
正直にGSCI氏のシンに対するラスボスとしては相応しすぎるが……

今まで対凸編、対キラ編、ファクトリー調査編と何度もクライマックスっぽい展開を演出して
俺達住人を釣り続けてきたGSCI氏のことだからまだ一波乱ある気がしてならないな。
ネオロゴスがなに考えてるのかいまだに細部ははっきりしないし、ブルコスも全然出てこないし……
何が言いたいかっていうとGSCI氏GJ!でしかないんだがな。
666通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 23:16:19 ID:???
ふむ、この最終局面でようやくプランAの出番という訳だな
667通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 23:18:06 ID:???
>>666
先輩、帰りましょう
668通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 23:28:34 ID:???
>>660
お前な、大事な御方を忘れるんじゃない!
ミナ様が天で駆けつけるに決まってる。
669通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 00:42:15 ID:???
そういやさ、エミュ子って確か接続さえ出来れば転送とか自由なんだよな?

エンブレ大破後某ナタリィの如くDUに"寄生"したりして…
670通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 00:48:08 ID:???
GJ!
シン主人公だよシンwwww
しかしなんかキラ可哀想だな・・・こっからシンと共闘してラクスの仇を討てるか・・・?
671通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 01:19:44 ID:???
>>664
むしろここは救出したキラのストフリの修理パーツとして使用して
フリーダムUとかに乗ったキラと共にエンブレイスをだな・・・
672通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 02:59:55 ID:???
主人公とヒロインの一騎打ちとか、すごい燃える!
隣で真っ白になってる蚊帳の外のキラの動きが気にかかるが、まさか決着の瞬間に乱入なんて真似・・・・・・
キラだからやりかねんのが怖い
673通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 03:11:35 ID:???
漂流してる間に脱出艇の虎と接触したが、そこでラクスの死あるいは
酸欠手遅れ廃人化が明らかになって、最後の残り火で逆上して乱入するが
それでも返り討ちにされてついに和田も完全オシャカ、もういっそ死にたくても
シンの欲望がそれを許さず残りの長い余生で自省し続けるよう定められるとかな。
674通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 04:51:19 ID:???
GSCI氏超GJ
デスティニーUにはゲッターロボばりの新パーツ空中合体を見せてほしいw
50人の艦に乗ってる右腕が義手の少女ってあの人?
675通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 05:02:22 ID:???
ジョニーか
676通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 05:16:28 ID:???
やはりエミュ子と敵対は金的のシンの運命だったか
そして50人との僅かな共闘で50人も金的のシンに影響されるんだろうな
キラもまだ生きているなら金的のシンと共闘するかもしれん

金的の活躍に期待っ!
677通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 06:11:45 ID:???

これからの展開によっては問答無用にヒロイン認定されそうなエミュ子に乾杯
678通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 06:26:16 ID:???
この場にAA組がいればまた違ったんだろうけどなぁ。ムウとか。<キラ
679通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 06:47:34 ID:???
AA組といえば、CSA氏の方では今どこにいるんだろう?
オーブに船ごと居るとすれば、今のカガリなら一網打尽にして凸とまとめてジオンに
引き渡しても不思議じゃないし、それに対抗して行動を起こしてても良さそうな物。
プラントに居るとしてもこの場合のラクスはカガリもキラも道具としてしか
見てないポイ(凸など言わずもがなだろう)だけに必ずしも安全とは思えないし…
680通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 10:14:45 ID:???
GJ!!
ホントにこのシンはギャルゲーの主人公だなww
今までで1番好感度が高かったヒロインがMSに乗って助けにくるかww


個人的にキラには同情するな
まともかどうかは兎も角、思考的には至極人間くさい気がする
要は祭り上げられるには若すぎたんだと思う
この後生き延びたら、まだまだ若いんだしいくらでもやり直していいんじゃないかな?
まぁこれまでの間違いのせいで世界規模の損害が出たのは確かだが
隠居とかで世界から逃げないで、傭兵でもやって世界を見て回って自分でモノを考えてやり直して欲しい
681通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 10:40:59 ID:???
>>680
何その特務兵
682通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 10:56:49 ID:???
特務部隊Y結成フラグktkrww
683通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 12:49:01 ID:???
シンが来てくれたのは自分に賛同したからだと勘違いしないだろうか<キラ
684通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 13:05:55 ID:???
え?GECI氏の話ってシンは主人公兼ヒロインじゃなかったの?
おっかしいなぁ…どこで読み間違えたんだろう
685通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 13:12:14 ID:???
>自分に賛同したからだと勘違いしないだろうか<キラ
現段階で共闘するなら、間違いなく勘違いするだろう。
思想が異なった人間を排除して形成されてる組織だったからなあ、ラクシズ
まあ、ある程度時間が経って自分を見つめなおす機会フラグが立ったら旧主人公として熱血な共闘になるやもしれんが
686通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 13:24:41 ID:???
ザフト軍が寝返ったのを目の当りにしたり、
エミュ子に手も足も出ないという現状を認識している今のキラなら
んな愚かな勘違いはしないんじゃないか?

むしろ、今回の戦闘でシンのことを
ちゃんと理解できるようになるんじゃないかと
希望的観測。
687通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 13:27:35 ID:???
>>684
何も間違ってない。
ヒロインらしいのはオク娘ぐらいなモンだろ、次点コニール
のこりはみんな男前だからな。
特に姉御とミナ様のオトコマエっぷりはガチ。
688通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 13:40:35 ID:???
>>684
『GSCI』を『GECI』と読み間違えるくらいだ、おとなしくメガネをかけとけ。
689通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 14:02:55 ID:???
俺はシン厨だが、キラがそこまで理解が悪いとは思わないな
一度反省すれば同じ失敗は繰り返さないと思う
それがキラの特徴だ
ラクスが一時退場してキラ、ラクス共に自分を見つめなおしたと思う
だから強敵であるエミュレーターに対してライバルであるシンとの共闘だってありえると思うぞ
690通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 14:18:05 ID:???
エミュレーター強すぎだし、シン一人で勝てるか分からないし、キラとの共闘が妥当な所だな
691通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 14:39:20 ID:???
ガルナハン男で良いんじゃないの? 2度の戦闘でシンと互角だったし。
つーか今回の一件はキラじゃなくても立ち直れねーだろw信じてた全員に
ある意味裏切られたんだし。しかも一度に。
692通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 15:29:22 ID:???
それなら名前ぐらいあげても……と思ったけど、
GSCI氏って他のオリキャラにもとことん名前付けてないんだよね。
693通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 15:34:06 ID:???
ならば勝手にニックネームを付ければ良い。
アズ子達の傾向を鑑みるに……ガル雄?
694通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 15:42:43 ID:???
ガルナ・半蔵
695通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 16:00:45 ID:???
ガル…
ガルシア
ガルーダ
ガル吉

こんなところか
696通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 16:02:02 ID:???
初登場時の機体がPセイバーALTだったしアルトの人とか。
697通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 16:21:29 ID:???
歩の悪い賭けが嫌いじゃないわけだ
698通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 16:57:41 ID:???
もじってアル人とかどう?
699通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 16:57:56 ID:???
渋キャラつながりでガルドだろ!
700通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 17:45:09 ID:???
>>699
目が潰れて死ねと?
701通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 17:50:19 ID:???
今回の話でわかったことは、アスランみたいにコロコロ裏切るのはCEの人間と
してはむしろ普通であり、シンや補佐官みたいな人間のほうが異端だと思った。
702通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 17:59:38 ID:???
長い物には巻かれろを地で行く訳だCEの民は……。
703通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 18:05:48 ID:???
自立心のない連中だよな。AC(EWラスト)やAWの民を見習えってんだ。
704通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 18:19:18 ID:???
シンは忠誠心があるんだろうか。GSCI氏の方だと、目的(人命救助)の為には
手段を選ばない感じだが。だって、スタート時はキララクが支配しているザフトに
いるし、トップが入れ替わったロゴスの力も借りるし元オーブ氏族の下で海賊に
なったりもしてるぞ。
705通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 18:25:10 ID:???
比べるのもおこがましいが陣営を選ばず自分の正義を遂行する点はアスランと共通するな
706通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 18:36:48 ID:???
シン「俺は人の命を助けるんだ。いいよね」
50人「助けるだと?君が助けているのはry」
シン「答えは聞いてない」
50人「ちょwwww」
707通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 18:53:32 ID:???
アスランは誘われたらその陣営に行くを繰り返してる主体性のない蝙蝠野郎だよ?
708通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 19:23:27 ID:???
アルト「うおおおお!!アスカ!アスカ!」
709通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 19:30:44 ID:???
シンには確固とした「命を救う」って意思があるけど、アスランには
ねーじゃん。例えば某あれだと、キラに「君は一体何なら納得するっていうんだ!」
みたいに言われてたし。あれ、前後繋がってねーかなこれ
710通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 19:32:16 ID:???
そしてまとめに神降臨の様子。CSA氏のを纏めた人、乙でございます
711通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 19:41:45 ID:???
アスランは敵が判るまで迷いに迷い抜くから駄目なんだと思う。
敵だと断定した相手にはとんでもない容赦の無さだけど(ストライクVSイージス最終戦とか)

シンはとりあえず目の前の問題には全力で取り組めるのが強みだと思う。
712通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 20:22:25 ID:ANvxwY8D
シンはのっけから「クライマックス」だからな。
種のキラもそうだったが、種死のキラは…
ガンダムの主人公はのっけから「クライマックス」。


これ大事w
713通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 20:37:14 ID:???
>>710
どうも恐縮です。GSCI氏のが佳境を迎えたりいくつかの新作もスタートしたりと
特に見所の多かった前スレをかねて保管してたので、休日を利用してID取得して
手探りで初挑戦してみました。誤記・誤字等がスレ上で明らかになってたケースなどは
わかる範囲で修正を試みてもいます。
GSCI氏のに関しましては話数表記がおありでない事から、逆算して第60話分くらいまで
枠を設けましたが、第47話、あるいは48話もかもしれませんがこれがどうやら
前々スレに載っていたようで、手元になく編集に取り掛かれない状況です。
そこでお願いがあります。 前スレの一番最初のご投下の一節目を念の為再録しますので、
まとめの46話とその間の部分をお持ちのお方がいらっしゃいましたらログをお貸しいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
714713:2007/09/07(金) 20:38:14 ID:???

前スレ98 :GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/25(水) 19:22:23 ID:???
> ヒルダ達のコンビネーションでエミュレイターの駆るフリーダムを止め、最高のタイミングでシンが
>仕掛けた。完璧な間合いで振り下ろされた筈のクリーバーはしかし、エミュレイターの機転によって
>外れてしまう。両者の距離はほぼゼロ。フリーダムのビームライフルは下方を向き、腰と
>背中の砲は展開できない。
>しかし、動けないのはデスティニーUも同じだった。とにかく、大柄過ぎるのである。
>脚部のミサイルランチャーはそのまま撃てるが、自分も爆発に巻き込まれる。左腕のシュレッダーと
>右腕のクリーバーは言わずもがな。互いに、問題なく使える武器は頭部機銃のみだった。
> ヒルダ達も迂闊に援護できない。誤射の危険は勿論、僅かな隙があれば戦況を容易く
>ひっくり返すシンとエミュレイターの実力を把握しているからだ。
>『ちっ、シン! アレは無いのかい! 掌から出るビームは!』
>「無い。くそ、こんな時に!」
> 掌部ビーム砲パルマ・フィオキーナ。ストライクフリーダムとの戦いにおいて残っていた左腕も
>大破し、現在改良も兼ねて製造中である。アサルトパックは、あくまで代用品なのだ。
>「どうすれば良い。こいつ相手じゃ、生半可な攻撃は……」
> 実の所、シンは未だ手札を残していた。しかしそれは危険過ぎ、威力も低く、全くもって心許ない。
>『……アークエンジェルが来た! ジュール隊が近づいてくる!』
>「拙いタイミングだ。このフリーダム相手じゃ、ちょっとくらい数が増えても……」

>『敵機識別、フリーダムです』
>「何だと? シンとあの3人が雁首揃えて、旧型1機に手を焼いているのか?」
> MAに変形したイージスブランが、シン達と戦う機体の上方をバスターノワールとブルデュエル改に
>送信する。機内のイザークが唸った。
>『少なくとも直前の戦闘映像を見る限り、フリーダムを操縦しているのは並のパイロット
>ではありません』
>「自動操縦でそこまで出来るのか、ただ1機有人式なのか……しかし」
> サブモニターで録画された映像を再生しつつ、イザークが首を捻る。
>「このフリーダムの動き、ストライクに似ているような似ていないような……」
>『MSに乗り立ての、スーパーコーディネイター様って事か?』
>「うむ……が、より洗練されているな。まだ仕掛けるなよ、お前達」
> すぐさま突進するような真似はしない。ブルデュエル改の左腕が上がる。
715GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:05:53 ID:???
 有難うございます。整理の問題をまるで考えずに書き続けていますので、
アップする方に負担がいってしまうのですね。お手数かけます。>>714の続きを
再投下すれば良いのでしょうか?文自体はある程度保存してあります。ただ、
あちこち削って行を揃えたりしていますので、元とは少々異なるかもしれません。
716通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 21:08:12 ID:???
ここにドゾー

ガンダムクロスオーバーSS倉庫支援UPローダー
http://www3.uploader.jp/home/seed/
717GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:20:03 ID:???
何をアップすれば良いのか解り次第、作業に入りますね
718713:2007/09/07(金) 21:24:44 ID:???
>>715
あ、これはこれは。
いえいえ、>>714の続き、ではなく、まとめでの今の所最後の掲載になっている

第46話と、>>714との 間 の エピソードが一話ないしは二話分おありかと

思いますのでそちらをお願いしたく思います。

>>714、つまり7/25付の前スレ98から現在までのは幸い全て確保しておりますので…
719通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 21:30:59 ID:???
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1181742655/713
wikiがここまでなので
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1181742655/843-848
の部分だけかな。
GSCI氏が修正してると言うことなので場所だけ。
720GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:39:12 ID:???
 照明が落ちたファクトリー内部のコントロールセンターを、無数のマズルフラッシュが
照らす。篭城する陸戦隊は、3方向に開いたドアから入ろうとする蜘蛛のようなガードロボットを相手に
全く状況を改善できていなかった。彼らの持つアサルトライフルは、いとも容易くガードロボットの
装甲を貫通する。彼らの着る強襲用パワードスーツの正面装甲は、ガードロボットの機銃
を弾くに足りる耐久性を有している。
『隊長。どうにもこれは大盤振る舞いですね。敵が途切れませんよ』
 隊員の1人が、コンソールに身を隠し銃だけ出して発砲する。ヘルメットのHUDにリンクした照準が
敵を捉え、蜘蛛の脚を吹き飛ばして宙に舞わせた。
『なに、こっちはマルチボールだ。このままハイスコアを狙うぞ』
『古いですよ、ピンボールなんて』
『いやいや。無重力でやるとまた面白いんだ』
 集中力が切れ、前に出すぎた1人が数発食らった。フォローしていた兵士がその肩を
掴み、遮蔽物に引きずり込む。
『アーマーを過信するな、リード。シミュレーター気分は卒業したんだろう?』
『悪かった……しかし、キリが無いぜ。もう何十機壊したんだ?』
 ドア口には侵入を阻まれたガードロボットの残骸が積みあがっており、殆ど一歩も部屋に踏み込まれて
いない。百戦錬磨の特殊部隊は誰1人としてパニックに陥らず、誰1人として負傷せず、
殆ど百発百中の射撃でガードロボットを沈黙させていく。しかし、通路奥の闇には、未だ
夥しい青い単眼が蠢いているのだ。
 そして、人間とロボットの決定的な違いが1つある。ロボットは疲労しない。
『どうだ? 作業の程は』
『防壁を順調に突破しています』
 陸戦隊に守られた工兵とエコー7が床面の一部を引き剥がし、ケーブル用プラグから
セキュリティシステムへのアクセスを試みている。空気がある故に銃声が轟き、戦闘が
始まって直ぐ、会話を骨伝導フォンに切り替えていた。
『ただ、見た事も無い経路です……全てにアクセスする必要があるでしょう』
『マシンパワーはそっちのが上だ。頼むぞ』
 工兵に頷きつつ、エコー7はせわしなく手元のキーを叩き続ける。ふと、指が止まった。
『これは……何? 誰かが、直接操作している……』

『そこだっ!』
 デスティニーUが、ビーム刃を起動させたクリーバーを敵機に叩き付ける。
721GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:40:38 ID:???
 ヘルベルトのドムを追ってビーム突撃銃の狙いをつけていたザクは回避しきれず、その
横腹に高出力高収束のビームシールドの直撃を受ける。装甲が一瞬で赤熱して肉厚の刃が
食い込み、内側からエネルギーが吹き上がって機体を真っ二つに引き裂いた。切断面から
小爆発を起こしつつ停止するザクを両脚で踏み付け、真下にいたゲイツRへと蹴飛ばす。
 迫ってくる残骸を腰部のレールガンで撃ち抜き、四散させる。ビームライフルを向けるが、そこに
あったのはデスティニーUでなく、光の尾を引いて迫る2発の小型ミサイルだった。寸前で機体を
捻ってかわす。その背中に、ヒルダのドムが放ったランチャーの砲弾が直撃した。
『俺が追い込むぞ! 仕留めろ、マーズ!』
『おう』
 ファクトリーのリングと中央を結ぶ支柱にデスティニーUが着地し、ギラつくシュレッダーの銃口を
最後に残ったザクに向け、発砲し閃光が走る。胴体への被弾こそ免れたが左腕を巻き込まれ、肩の
シールドごと腕部が爆ぜる。バランスを崩した其処へ、右手を背部へやったマーズのドムが猛然と迫る。
『貰ったな……!』
 光刃一閃。すれ違い様に強化型ビームサーベルが光の弧を描き、ザクが両断された。
爆発がドムの左半身を照らし、影の部分でモノアイが動き回る。
『打ち止め、か? 片付いたみたいだな』
 腕を緩く開いて支柱に立つデスティニーU。その周囲を3機のドムトルーパーが固める。
『相手はコンビネーションがなってなかったからねぇ。1に1を足しても、2のままさ』
 残骸に囲まれる中、ヒルダ機が周囲を警戒する。
『毎回こう派手に壊せりゃ、文句無いんだけどね』
『……指示には従ってもらうぞ、ヒルダ』
『解ってるよシン。別に殺しが好きなわけじゃあ無いんだ。嫌いでも無いけど』
 モノアイが右、上へと動き、ヒルダ機が中央ブロックの方へと向いた。
『っと反応アリだ。1機、残ってたみたいだねえ……んん?』
『フリーダム……フリーダムか!』
 星明りに浮かび上がる天使に、シンの声が上ずる。恐怖と、憎しみが蘇った。
『ストライク、が付かない方のフリーダムだな。スペアパーツで組んだのか?』
『フン。知らねぇが、4年前の旧式1機で俺達をどうこう出来るかよ』
 4機を見下ろすように悠然と翼を広げるフリーダム。ライトイエローのツインアイが
輝き、腰のレール砲と背部のプラズマビーム砲が展開し前部に突き出した。
 ハイマット・フルバーストモード。元々備わっている2つのモードの複合版だ。しかし。
722GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:41:59 ID:???
『撃たせるなッ!!』
『馬鹿のひとつ覚えかよ!』
 フリーダムがマルチロックするより早く、デスティニーUとドム3機による集中砲火が
自由の天使へ殺到した。
 3方向から迫るビームマシンガンを辛くもかわすが、シュレッダーの射撃を受けたシールドが砕け散る。
射角が浅かったか腕に損傷は無い。スラスターのみを使った、姿勢制御を伴わない回避を
行った為に機体がバランスを失った。逆噴射するも間に合わず、そのまま自分の推力で中央ブロックに
衝突。PS装甲がアクティブになっていなければ、小破していただろう。
 バランサーの再調整が終わらず、酔っ払いのように壁面にもたれたまま右腰部のレール砲を撃つが、
光翼を広げたデスティニーUは悠々と回避する。
『……ど素人かぃ』
『馬鹿にして……潰してやる!』
 ヒルダの苦笑に対しシンは笑顔の欠片も無い。真紅の瞳を細め、犬歯を剥き出し叫んだ。

『回避起動データ修正……完了』
 機体に残されていたマルチロックオンの後同時砲撃という『必勝パターン』を瞬殺されてもなお、
エミュレイターは全く動揺しなかった。自分の射撃を回避したデスティニーUの動きがモニターに
表示され、それを自己のプログラムに取り込む。
『ドローン、データ確認。インストール……完了』
 戦闘シミュレーターから自分が拾ったデータをそのままダウンロードさせ、戦わせたゲイツRやザク。
その膨大なデータを1秒足らずでインストールし、フリーダムのツインアイが明滅した。
『ZGMF-X10A-2フリーダム、メインシステム再起動……戦闘を再開』
 自分のコピーを創り、遠隔操作するというのは初めての試みである。通信状況悪化など
アクシデントはあったが、ようやくアジャストし始めた。
 デスティニーUと3機のドムが、自機を包囲するよう散開する。フリーダムは核動力で
動いているので、迂闊な接近は危険である。そして、先程までの拙い動きが彼らを油断
させていた。万全の布陣で、充分に余力を残しつつ叩こうというのだろう。
 彼らは待つべきでなかった。多少なりとも、この後有利に戦えたかも知れなかった。
 デスティニーUの脚部ハッチが開き、6発のミサイルが時間差を置いて発射される。
それを1発1発ごとに補足するエミュレイターは腰を捻り、左脚で宙を蹴った。
723GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:43:10 ID:???
 プラズマビーム砲とレール砲を引っ込め、ハイマットモードに移行。慣性を効かせて、
中央ブロックの壁面スレスレを最大加速で飛ぶ。3発のミサイルが曲がり切れず、壁に
当たって爆発した。速度を維持したまま、フリーダムが反転する。なだらかな曲面を持つ
壁に背中を向けたまま、左手で胸部を庇わせつつ頭部機銃を発砲。
 目前まで迫った3発のミサイルが弾幕に巻き込まれ、爆風が機体を煽る寸前、両脚を振り上げ
バック宙を決める。フィギュアスケーターのように壁面の直ぐ上を滑りながら、右手のビームライフルを
デスティニーUに斉射。クリーバーを軽く振って防御する黒と赤の重MS。
『射撃戦闘データ修正……完了』
『動きが……良くなった?』
『何だコイツ……いきなり!?』
『ちぃっ! 速過ぎる! マーズ、フォーメーションをBに!』
 挟み込む筈だったヘルベルトとヒルダのドムを一瞬で抜き去ったフリーダムは、脚部の
スラスターを吹かして一気に離脱。壁面タイルが何枚か剥がれ散った直後、ギガランチャーの砲撃が
着弾する。ペースを崩され、一旦中央ブロックの壁面に『降り立って』集合する4機。
 彼らが高速離脱したフリーダムを捉えたと同時に、自由の天使は漂うデブリの1つを蹴飛ばし速度を
殺し、逆噴射して180度ターンする。そしてターンしつつフルバーストモードへ移行。
『ターゲットマルチロック。発射』
『か、かわせぇっ!!』
 マルチロックオン完了に、今度は0.5秒も掛からない。シンが叫んだ直後、フルバーストモードに
おいて可能な限りの速度を維持したまま、縦横無尽に動き回りながら一斉砲撃を行う。
 無数の光の柱とレールガンの弾道が滑らかな壁面に突き刺さり、シールドを構えたドム
3機と、ヴォワチュール・リュミエールをフルパワーで稼動させたデスティニーUが逃げ回る。推進機関に
エネルギーを割いている為にビーム砲の威力は低く、あくまで補助武装であるレール砲も
『必殺』とはならない。だがMSという複雑な構造をした兵器は、何処に何が被弾しても
大きく性能が落ちるのだ。
 ビームの熱と電磁波と破壊された壁面によって、前方の索敵はほぼ不可能となる。が、
エミュレイターは気にかけない。砲口に残光を宿すビーム砲とレール砲を格納し、翼を
拡げハイマットモードに移行しながら最大加速。
『射撃戦闘データ、修正……完了』
724GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:44:45 ID:???
「ッ! 来るぞ!!」
 レーダーに一瞬映った光点に、シンが叫ぶ。青白いスラスター光がファクトリーの壁に
落ちたと思うと、激突する寸前、ほぼ直角に軌道修正。右脚で踏み込み、ライトグレーの
壁がクレーター状に陥没してタイル材が飛散。強度を飛躍的に向上させるというPS装甲の長点を
フルに活かした戦闘機動だ。腰に左手をやった後、脚を突いた事で浮き上がった機体を
スラスター噴射で無理矢理元に戻す。
 その予測位置を、ヘルベルト機の砲撃が虚しく通り過ぎていった。ヒルダ機へと天使が
迫る。ランチャーを構えようとするも、自機から見て左側から、大回りに接近されるので
姿勢変更が間に合わない。右肩に担いで狙いをつけるという特性を見抜かれたのだ。
『たく、飲み込みの早いことで!』
 左腕のシールドを起動させ、時間を稼ごうとする。しかし振り向き終えた瞬間、フリーダムは両脚で
壁面を蹴り更に加速した。一気に距離が詰まった時、遠くで解らなかった左手のビームサーベルを
ヒルダの隻眼が捉えた。接敵の瞬間、赤紫のビーム光が閃く。マーズがやってみせたのと
殆ど変わらない斬撃を、僅かにビームシールドの面をずらす事でヒルダのドムが弾く。
『近接戦闘データ、修正……完了』
『こンの野郎ッ!』
『ヘルベルト! その位置じゃもう駄目だよ!』
 ヒルダ機はもう一顧だにせず、左脇を抜けて飛ぶ。ヘルベルト機を援護しようとデスティニーUと
マーズ機が動くが、間に合わない。得意の連携攻撃を掛けようにも、フリーダムは此方を
撃墜しようとしているのではなく、連携の基点を潰すように立ち回っているからだ。
 倍以上の数で掛かって敗北したドローンの情報から、エミュレイターは学んだのである。
『フン、直撃なんざ狙ってねえよ! そらっ!』
 ヘルベルト機のモノアイが光り、ギガランチャーが放たれた。接近するフリーダムに
ではなく、足元の壁面へ。爆発し、ランチャーが反動で上を向いた瞬間に射撃モードを
切り替え、爆発の光の中へビームマシンガンを乱射。
 直接的なダメージは狙わない。フリーダムを足踏みさせる事で、援護に来る2機の為に
時間を稼ごうというのだ。しかしその一瞬後、爆発の中からビームが2連射される。
『な……』
 ドムの大柄な機体が横にスライドして回避する。その直後、爆発を突き破ってフリーダムが飛び出した。
ハイマットモードの加速力でもって肉薄し、ヘルベルト機の右肩に膝蹴りを叩き込んだ。
『ぐおおぉっ!?』
725GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:46:28 ID:???
 掬い上げるような蹴撃が、右に構えていたギガランチャーを弾き飛ばし、機体を大きく
よろめかせる。そして、無防備な左脇腹に間髪入れず、フリーダムの腰部レール砲が押し当てられた。
膝蹴りの態勢はそのまま、武装を展開したのだ。流れるような、舞うような機動である。
『や、べ……!』
 その時、ヘルベルト機の背後で落雷のような閃光が走った。頭部の真上を掠めたシュレッダーの火線を、
フリーダムは左のウィングユニットに掠めさせつつ回避に成功する。その火花と共に狙いがずれた
レール砲が放たれ、弾体がファクトリーの壁面を削りつつ虚空へ消えていく。
「間に合ったか!」
『助かったぜ、シン!』
 ヘルベルトは辛うじて成功したのだ。宙に浮き上がってしまったフリーダムに、マーズ機が迫る。
フリーダムの左手と背中に回ったマーズ機の右手が同時に動き、漆黒の闇に光の弧が2つ
生まれた。
『……出力の差だ。残念だったな』
 交錯する両機。強化型ビームサーベルを背部に戻したマーズ機が、腰の後ろのギガランチャーに
触れる。フリーダムの左手にあったビームサーベルは、過負荷を起こし柄が熱で崩壊した。
 ビーム刃の根元、つまりビームの発生器どうしが接近しすぎ、コロイド場の結合が緩み、
エネルギーが逆流したのだ。
『決めろ、シン!』
「オオオォッ!!」
 光翼が限界まで広がり、真紅の双眸と胸部の単眼が強い輝きを放った。血涙が散る。
間合いは完璧。エネルギーの奔流を纏った長大な肉切り包丁が、接近戦武器を失った
フリーダム目掛けて振り下ろされる。
 荒れ果てた壁面に光刃が叩き付けられ、赤熱したタイル辺が鮮血の如く虚空に散った。
「こ……こんな」
 フリーダムは、自由の天使は未だ其処に在った。翼を閉じ、膝を壁面に突くほどの低姿勢を取り、
サーベルを失った左手を握り締め、クリーバーを持ったデスティニーUの太い右腕にアッパーカットを
当てる事で、僅かに剣の軌道をずらしたのだ。
「強い……今までの誰よりも、何よりも」
『射撃戦闘データ、修正。回避機動データ、修正。近接戦闘データ、修正』
 デスティニーUに密着したまま、フリーダムのツインアイが輝く。
『……完了』
726GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/07(金) 21:48:10 ID:???
確認の為再投稿しました。これで全てだと思います。
727LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:06:59 ID:???
「あれは一体どういう事だキラ!!」
アスランは目の前にいる親友―――キラ・ヤマトを問い詰めていた。
「あれって……ああ、ガルナハンの事?」
激昂するアスランとは対照的に、キラは落ち着いていた。
まるで食事の話題を振られたかのような態度。
それが更にアスランを苛立たせる。

「それ以外にあるか!!何故何も無いと判っている場所に親衛隊を差し向けた!?
あんな一方的な虐殺が許されると思っているのか!お前は!!」
ガルナハンの虐殺。表向きは連合の残党、ブルーコスモス派の仕業であると
報じられているが、それはザフトとオーブによる情報操作の結果だ。
「仕方ないよ。あそこには僕達にとって一番危ない人物がいたんだから」
それが、シン・アスカである事は言うまでも無かった。

「馬鹿野郎!!」
全く悪びれる様子の無いキラに、アスランの堪忍袋の緒が切れた。
椅子に座っていたキラを容赦無くで殴り飛ばす。
たまらず椅子から壁際まで吹き飛ばされたキラだったが、
すぐ立ち上がる。が、そのままアスランに胸倉を掴まれた。
「アイツはお前が危惧するような真似をするような奴じゃない!!
何でそれが判らないんだ!」
「判ってないのは君だよ、アスラン。このご時世に口約束なんて信用できる筈ないじゃない。
それに、もし彼が敵に回ったら今の膠着状態すら危うくなるよ?」
「だったらなおさらアイツを敵に回すような真似をするべきじゃなかっただろう!
シンが生きていて敵になったらどうする気だお前は!」
「敵だった男だよ。別に敵に回さなくても最初から敵じゃないか。
それに、あれだけやられて生きてる訳無いさ」
可能性を摘むというだけの理由であのような所業が許されると、
敵だったから容赦なく撃つと、本気で言っているのか。

「キラ……お前って奴は……」
再び拳に力を込めるアスランの腕をキラは鬱陶しいと言わんばかりに払う。
「離してよアスラン。僕もこう見えて結構忙しいんだ。
それに、ここはザフトの基地だよ?階級はともかく立場は僕の方が圧倒的有利だって事忘れてない?」
「この……大馬鹿野郎……」

怒りを堪えられたが、落胆を隠す事はできない。
それ以上言葉を交わさず、アスランは割り当てられた部屋へ戻った
728LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:08:08 ID:???
「クソッ……!」

収まらない怒りそのままに拳を壁に叩き付ける。変わってしまった友が許せない。
変わる事を止められなかった自分はもっと許せない。

そんな中、プライベート通信が入った。

「ラクス……か」
『ええ、お久しぶりですね、アスラン』

相手は、現プラント議長であるラクス・クラインその人だった。
アスラン自身がオーブ軍に所属している事や、現在の状況から私的な所用等で
あまり顔を合わせる事の無かった相手だ。

『キラは……どうでしたか?』
アスランは何も言わず首を横に振った。その反応を見て、ラクスは表情を曇らせる。
「そんな顔をするな、ラクス。もうキラにあんな真似をさせたりはしないさ」
無理矢理だったが、何とか笑う事ができた。
『あまり無理はしないで下さいね、貴方はオーブの要でもあるのですから』

ラクスも、何時もの穏やかな表情を取り戻していた。
積もる話も色々あったが、2人共立場があったため、会話はすぐ終わってしまった。



「キラ……」

変わってしまった愛する人を想うと、心が痛む。
何故なら、彼が変わってしまった原因は他の誰でもない自分なのだから。


初めて会った時、自らの立場も省みず、彼は自分を助けてくれた。
恐らくその時から既に彼の事を好きになっていたのだと思う。

次に会った時、彼は傷付いていた。だから、ゆっくり傷を癒して欲しいと思った。
だが、彼は再び戦場へ戻る事を望んだ。友を、周囲にいた人を守りたいというだけの理由で。

そして、そんな彼の姿をとても眩しいと感じた事が――今にして思えば、全ての過ちの始まりだった。
729LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:09:49 ID:???
彼ならどんな強大な力を持っても正しく使ってくれると、
血のバレンタインのような悲劇を生みはしないと、信じた。だからこそ、
フリーダムという剣を託した。いや、正しく言うならば奪って与えた。

そして、彼女は戦いを終わらせたいと願った。
戦いさえ終われば、優しいあの人が大事な誰かの為に、その身を危険に
晒す事は無いと思ったから。

そして、大きな代償を払いながらも戦争は終わり、
自分の待ち望んでいた日々が―――彼と共に生きる平和な日々を手に入れた。
だが、それもまた戦争に飲み込まれ失われた。


そして、また願いが生まれた。


座しているだけでは平穏な世界が手に入らないのなら、自ら世界を変えたいという願いだ。
その願いも叶った。だが、その所為で本当に願っていた物が失われてしまった。

政治の世界とは、平穏等とは全く程遠い暗い闘争に満ちた世界だったのだ。
望んでいたモノが失われ、世界を変える力など自分には無いと思い知らされた。
だが、それでも逃げる訳には行かなかった。ただ、1人の男との平穏な日々という願いの為に
大勢の人達を騙し、巻き込んでしまったから。

そして、再び戦争が始まり、暗い世界と、終わりの見えない戦いの中で
彼の心は蝕まれ、擦り切れた。彼はあのような世界で生きていける程強くなかったのだ。

それに気付かず、キラ・ヤマトの力に縋り、利用して追い詰めてしまった事こそが、
彼女の最大の罪だった。

だから、再び願う。

この身にならばどのような罰でも受け入れます―――だから―――彼をこれ以上苦しめないで下さい
730LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:10:54 ID:???
機体への慣熟訓練を終え、遂にデスティニーセカンドの初陣の日となった。
狙うは、ザフト軍マハムール基地。現在のザフトにおける数少ない安全地帯と
呼ばれている場所である。配備されている機体、人材、全てにおいて
地上におけるザフト・オーブ連合の基地でも最高基準にある場所であり、更に言うと、
ストライクフリーダム、インフィニットジャスティスのようなザフトの切り札は
絶対に近くにはいないという条件の揃った場所でもある。
だが、キラやアスランのような英雄を必要としないという事は、
それだけ難攻不落であるとの信頼を受けているという意味でもある。
フリーダム、ジャスティスの量産機である親衛隊専用機
αフリーダム、Ωジャスティス8機、MAアッザムモーメント4機、これらを中心とし、
量産機であるザクウォーリアVも多数配備されており、反抗勢力の全てが
奪還作戦を敢行したが、失敗に終わっている。

『ハウンド1よりレッド1へ。こちらは何時でも始められる』
「レッド1よりハウンド1へ。こちらも準備は完了している。時間通りに始めるぞ」
『ハウンド1了解』

静かに、時間を待つ。5分。あと5分で始まる。

シンにとっての復讐の狼煙、デュランダル派にとっての真の闘いの始まりの狼煙、
研究者にとっての夢の始まりの狼煙。

想いは違えども、目指す物は同じ。故に彼らは力を重ね

「レッド1、突入する。後は予定通りに頼む」
『ハウンド1了解』

敵を喰いちぎる。



マハムール基地は軽い混乱状態に陥っていた。

「マジかよ………確かにデュランダル派の侵攻があるって情報があったから
第2戦闘配備だったけど……1機で攻めて来ただと?」
「あり得ん、何処かに伏兵がいる筈。アレは囮だろう」
「だが……あの機体は俺の記憶が確かなら」
そう、機体が問題だったのだ。デスティニープランの象徴、悪の象徴、運命の悪魔と
呼ばれた機体、その機体が目の前にいる。

エルメスを敵基地突撃へ使用する という戦術自体は
この時代においてそれほど意外な事では無い。

「落ち着け、何故かは判らんが奴は何の動きも見せていない」
その間にマハムール基地の戦闘配備は完了した。
731LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:12:20 ID:???
目の前には戦闘準備の完了した基地であり、MSは無数。
攻撃するのはたった1機と3小隊のMS。常識的に考えれば嘲笑物でしか無い戦力差だ。
だが、そんな物はシンには関係無かった。何故なら目の前にいるのは

「まさか……噂は本当だったのか」



「オペレーションバニシングレッドは失敗だった………」

待ち望んでいた敵

「いや、まだだ。ここで奴を落とせばその失態も無かった事に出来る」

許されざる敵

シンの心に呼応するかの如く、デスティニーセカンドが唸りを上げる。
ツインアイが鈍い光を放ち、翼を開き、両手にマスカレイドを構え

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

シンの咆哮と共に牙を剥く


悪魔的な加速度で突撃したデスティニーはザクVの合間を駆け抜ける。

1機目はマスカレイドを引っ掛けるように、切り裂いた。
2機目は後ろからビームライフルを撃ち込んだ。
更に、密集陣形を取っていたザク4機の中央に降り立ち、ゴルゴーンを乱射。

ここまでに3度立ち止まったデスティニーだが、それも一瞬であり、
他の者がデスティニーの位置を認識して照準を向けようとする頃には既にその場から消えている。

たった3度の加速で6機のMSが潰された。
その事実にマハムール守備隊の面々は戦慄した。

そして、そんな度し難い隙を見逃す程、シンは甘くない。
混乱して動きを悪くした者は容赦無く切り裂かれ、撃ち貫かれた。

「照準を付けず撃ちまくれ!!味方だけには当てるな!!」

我に返った隊長が命令を下すが、そんな命令でどうにかなるシン・アスカでは無い。
恐慌した兵士の適当な乱射となんら変わり無い攻撃程度では、シンとデスティニーには
掠らせる事すらできない。だが、その火線の集中具合も馬鹿にはできない物があった。
結局、数と言う力は馬鹿に出来はしないのだ。
回避に徹するなら対処は難しくは無い。しかし、避けているだけでは勝てる筈も無い。
だが、敵は重要な事を忘れていた。
732LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:13:41 ID:???
空中で背中合わせにフルバースト射撃を続けていたαフリーダム2機が
超遠距離からの十字砲火で貫かれた。そして、この唐突な射撃の餌食になったのは
彼らだけでなかった。

『こちらハウンド1。パーティーを開始する』
「レッド1了解」

デュランダル派のやり方は、単純な囮戦法だった。
シンのデスティニーを敵に認識させ、注意を向けさせた所で攻撃を開始。
敵がシンの戦力を把握する前に削れるだけ数を減らし、シンに敵の攻撃が全て集中した所でザク・スナイパーによる
遠距離からの砲火。シンを撃ち落す事に集中し、固まって近寄らせない事ばかり
考えていた彼らは、面白いようにザク部隊の初撃の餌食となった。

「何処からの射撃だ!?」
『駄目です!射撃地点は割り出しましたが付近に敵影がありません!』
「まさか……ミラージュコロイドか!?」

正解だった。大型狙撃砲ヘルハウンドを装備させたザク・スナイパーに
ミラージュコロイドを装備させたザク・スナイパーゴースト。
エネルギー消費が早すぎるため、予備バッテリーパックを大量に用意しなければ
運用できない大飯食らいの財布泣かせなMSである。

「クソッ、舐めた真似を……!!」

狙撃地点付近に掃射をかけようと突出したアッザムモーメント1機が、
投擲されたマスカレイドにより、操縦席を貫かれた。

「まさか……これは」
ようやく敵は自分達が嵌められた事に気付いた。
固まっての掃射を続けなければデスティニーに落とされる。
かと言って掃射だけを続ければ遠距離からの狙撃の餌食になる。

グループを分けて同時に狙撃部隊の制圧に向かっても、
デスティニーの速さから逃れる事は叶わない。

故に、彼らは固まっての掃射をせず、敵の狙撃を避けながら、
デスティニーを落とさなければならないのだ。
733LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:14:54 ID:???
そこからは完全にデュランダル派のペースとなった。
狙撃に脅かされ、目の前にはデスティニー。焦れてザクスナイパーの潜伏地点付近に
向かって突出しようと試みた者もいたが、それもデスティニーに落とされるか、
逆に狙撃を受けて落とされるだけという結果に陥った。

エルメスを吹かす度に凶悪なGがシンを襲う。
常人なら何も捉えられない視界の中、身体を押し潰されるような感覚の中で、ただひたすらにシンは吼える

「死ね」

最後に残ったザクVが蜂の巣にされ

「死んで償え」

αフリーダムが撃ち抜かれ

「自由、正義の為と嘯いてお前らが俺から奪った物に!!!」

アッザムモーメントは操縦席を串刺しにされ

「ガルナハンの皆にい!!ルナにいいいいい!!!!!!」

Ωジャスティス最後の1機は操縦席をこじ開けられ

「地獄の底で詫び続けろオオオオオオオ!!!」

操縦席に拳を叩き込まれた



そんな、一方的な虐殺を見ても、マハムール基地のMS部隊を率いる男は
何とか理性を保っていた。残るはαフリーダム4機にアッザム2機。

「フォーメーションを組むぞ」

できれば使いたくないやり方であったが、最初からこうするべきだったと彼は後悔していた。

アッザムにMSを乗せ、光波防壁を展開。内部からの射撃で敵を掃討する。
ユーラシアが開発したというアルテミスの盾を応用した機体を参考にして
考案された拠点制圧用の戦術……それを20機にも満たない敵に対して使うのは屈辱以外の何物でもなかった。

「撃て!!敵の動きが止まるまで撃ち尽くせ!!!」

αフリーダム4機、アッザム2機による掃射は容赦の無い物だった。
しかし、温い。この数倍の数の掃射を軽く捌いたシンとデスティニーは、
6機程度の弾幕では制圧できるようなモノでは無い。
シンは既に彼らの集中砲火の範囲から逃れ、残る敵全てを上空から見下ろしていた。
734LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:16:25 ID:???
「レッド1よりハウンド1へ。これより仕上げに入る」
『ハウンド1了解。基地にて朗報を待つ』

役目を終えたザク隊は撤退。後は、残る敵を潰すのみ。
だが、相手は隙間無く光波防壁を展開し、容赦無い射撃を続けている。
生半可な威力の武装では突破は不可能。ただ弾かれ、撃ち抜かれ、押し潰されるだけだ。

そんな状況で、シンは、研究者との会話を思い出していた。


「そうそう、一番大事な事です。陽電子リフレクターや光波防壁を
突破できる装備についてですが」
「そんな物本当に用意したのか、アンタ……」
もう何を聞いても驚かないつもりだったが、まだ隠し玉があったとは。
「全ての鍵はマスカレイドにあります。2つを連結し、
リミッターを解除する事により、デスティニーセカンドは現時点で存在する
全ての防御壁を突破する最強の矛、グラムを得ます」
「で、欠点は?」
「欠点があると最初から決め付ける態度に少々腹が立ちますが、事実なので
文句は言いません。大した事はないですよ?それ以外の装備が使用不可能になる。それだけです」
「何だ……その程度か。俺はてっきり、使うと3分間で動けなくなるとか、
使い続けると機体がバラバラになるとか、もっと致命的な何かだと思った」
「貴方は私を何だと思ってるんですか……」
危険人物 という喉から出掛かった言葉をシンは何とか飲み込んだ。


再びエルメスに火が灯り、シンは残る敵へ向かって突撃する。


連結したマスカレイドを右手に握り、敵の砲火を掻い潜りひたすら前へ。


「コードWU起動」

音声認識で起動させるのは言うまでも無く研究者の趣味だった。


右手に握られたグラムから顕現した刃は、その聞かされた性能から
考えると非常に地味な物だった。通常のビームサーベルより、多少長く、
多少太い。外見だけ見るとただそれだけ。

だが、激突寸前に振り抜かれたその刃は光波防壁をいとも容易く切り裂いた。
735LP 因縁の終わり 中編2  ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:17:39 ID:???
理解できない。理解できない。
光波防壁は無敵の筈。MSが携行できるような装備で
貫ける物ではない。なのにアレは何だ?何故こうも容易く最強の盾を
蹂躙する。何故何故何故何故何故えええええええええええ!?


「う、うわああああああああああ!来るな!!来るなあああああああああ!」

限界だった。見えない敵に切り裂かれ、撃ち抜かれる友軍。
無敵だと思っていた盾をまるでパンをスライスするかの如く切り裂くバケモノ。
それは、1人の兵士の心をもバラバラに砕いてしまった。

「ば、馬鹿野郎!!辞め……」

もはや敵も味方も無かった。目に見える全てが彼にはデスティニーにしか見えない。
目に見える全てをただひたすらに撃って撃って撃ちまくる。
デスティニーが視界に捉えきれる物ではないという事すらもはや判らなくなっていた。

皮肉にも、彼以外の生き残りは彼自身によって撃ち落された。

更に、彼は余りにも重要な事を忘れていた。
フルバーストモードは確かに強力な攻撃形態だが、後ろを取られると脆い。
それを補うための味方も理性も、全て消えていた。

だから、至極あっさりと後ろを取られ、両手両足と全ての武装を切り落とされた。
デスティニーは無力化したαフリーダムを掴み、急上昇する。
そして反転。ブースト全開で真下へと突っ込む。そして、そのままシンは死刑宣告を突きつけた。

「返してやるよ」

速度はそのまま、投げ捨てられたαフリーダムはそのまま基地司令部に叩き付けられ、派手な爆発を起こした。

かくして、地獄は終わり、再び始まる。
あらゆる場所で火が上がり、人は逃げ惑い、呪詛と嘆きの言葉を吐き続ける。

そんな場所に、何もせず佇んでいるデスティニーセカンドは、正に悪魔としか形容できないモノだった。

「ふふふ……はははははは……あはははははははははは!!」
目の前の地獄を見ながら、ただひたすらにシンは笑い続ける。

だけど、思う。勝利とはこんなに味気ない物だっただろうか?
昔、ミネルバで戦っていた頃は一回勝つだけで、戦闘の規模を問わず、
心が沸き立っていた。なのに、何故これだけの大勝利を収めても、一切の高揚感が生まれないのだろうか?

ただ、それだけが判らなかった。
736LP ◆sgE4vlyyqE :2007/09/07(金) 22:22:33 ID:???
後はキングクリムゾンを盛大に発動して最終決戦だけです。

デスティニーセカンドの武装について色々言われてましたが、
私が言えるのはこれぐらいです。

・CIWSでバラバラになる量産MS
・パルマやアロンダイトをオミットして一番悲しくて悔しいのも私だ
737通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 22:33:15 ID:???
GJ
スタンドMSとかえぐいわ
738通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 23:12:58 ID:???
GJです。ヅラとピンクはそこまでキチガイなわけじゃないのかぁ
739713:2007/09/07(金) 23:18:53 ID:???
>>GSCI様
お手数おかけしました。早速以後のエピソードと一緒にまとめに載せました。
ところでやはり萌え短編は載せない方がよろしいのでしょうか…

>>LP様
お帰りなさい、貴方のも楽しみにしていました。やはり早速まとめに載せておきました。
後編、それとも中編3でしょうか、お待ちしております。

それから………私実は前スレ723です(ターン
740通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 00:27:53 ID:???
>>739
把握しました

・・・お前がルナを殺したあぁぁ!

でもGJ!
741通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 03:21:52 ID:???
>>739
萌え短編があってこその逆シンだと(ry
『隊長』
 シホ・ハーネンフース大尉の、心配げな声が、通信機越しに聞こえてくる。
『まだOSもデフォルトのままですし、メカだって完全じゃないんですから、無茶しないで
くださいよ!』
「わーかってる!」
 OSのコンディションチェック表示を確認しつつ、めんどくさそうな口調で、イザークは
答えた。
「慣らしのついでだ、無茶はせんっ」
『そのついでって言うのが怖いんです! 知ってますからね、G奪取の時の話』
「ええい、過ぎたことをねちねちと!」
 額に青筋を浮かべかけ、プルプルと震えつつ、イザークは言い返す。
「貴様こそ、その誰かを連想させるような飾りが千切れないよう、気をつけろっ!」
『言われなくても、判ってます!』
 シホの、不機嫌そうな返事。
「さっさと行くぞ、統率の指揮官が遅れたんでは、話にならん」
 そう言って、カタパルトのシステムとのリンクを確認する。
「大体、本人が乗る前に全壊させたなど、弱みを握らせるような物だ」
 呟くように言ってから、射出体勢に入る。
「イザーク・ジュール、エンデューリングジャスティス、出るっ」
 格納庫側から射出口へ向かってガイドLEDが点灯し、リニアカタパルトが、紅い剣のよ
うなMSを射出した。
「ふぅ、いい加減、もっと大人になってください、イザーク・ジュール」
 シホは疲れたような、どこか切なげなようなため息をついてから、自らも射出体勢に入
る。
「シホ・ハーネンフース、XMS999F、出ますっ!」
 いまだペットネームが決定していない、そのGタイプのモビルスーツは、うなじと背中
の辺りから腰部へ向かって、ピンクのVPS装甲が施された、緩い放射状の、ドラグーン格
納用補助翼を持っていた。
 まるでその姿は、長髪の女性を思わせた。
 シホの言う通り、何れもまだ実戦兵器として完成されてはいなかったが、
TPRF-XMS109FとTPRF-XMS999F、すなわちZGMFでもGATでもない、完全なジオン世代
のモビルスーツ2機は、ついに宇宙(そら)へと飛び出した────Feb・26・C.E.79。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-13
 C.E.76────メサイア戦役から2年後。
 カスピ海南端に面する、コーカサスの一大都市、ガルナハン。
 砂の吹き荒れる街。
 ボロボロの衣服を着た、青年との境の頃の少年。
 もっとも、あちこち擦り切れかけたその衣服も、この地の住人の着ているそれより、遥
かに上等に見えた。
 街の大通りであろうその道、並ぶ商店はほとんどの扉が閉まり、人通りはなく、ただ、
疲れ果てた顔の痩せこけた人が、まばらに道端にへたり込んでいた。
 どうにか、かろうじて営業している飲食店を見つけると、その扉をくぐる。
 カランカラン、と、ドアベルの音がした。
「いらっしゃい、あいにくだけど、ロクなもん用意できないよ」
 ぶっきらぼうな口調のそれは、年端も行かない少女の声だった。
「食べられれば何でも良いさ。後、水」
 少年は素っ気なくそう言って、ガラガラの店内の、4人がけのテーブルに無造作に腰を
下ろし、包まっていたマントを外した。
「寂れたな、ここも」
 2年前、彼がこの地に来た時、連合に抑圧されて貧しい生活を送っていた。それでも、
人々の顔には活気があった。
「みんな、希望を失っちまったからな」
 カウンターの中で作業をしながら、少女は、今更何の感慨もないかのように言う。
「そんなのはここに限ったことじゃないだろう? アンタだって今、“ここも”って言っ
た」
 呆れたような口調で、少女は言う。
「まぁな……どこも酷いもんだ」
 やがて、少女は、ピタに粗末な具を挟んだ貧相なサンドの乗った皿と、水の入ったコッ
プを持ってカウンターから出てくる。少年の座るテーブルの前まで来ると、ガタン、と、
それを、乱暴にテーブルに下ろした。
 その様子に、少女を見上げる少年を、少女は険しい顔で見下ろした。
「どこに姿をくらましてたんだよ、プラントの走狗」
 怒りを感じさせる口調で、少女は言った。
「……お前は変わってないんだな……コニール」
 少年はそう言って、苦笑気味に笑って見せた。
 少女────コニール・アルメタの表情は、険悪なものから、紅潮して何かをこらえて
いるかのようなそれに変わり、そして、目じりに熱い雫が滲み出した。
「うわぁぁぁぁっ!!」
 少年を押し倒すような勢いで、その胸板に抱きつく。
「シン、シン・アスカ! 心配したんだぞ! プラントは行方不明だって発表しているし、
話じゃ月の戦いで撃墜されたって!」
 シンは、泣きじゃくるように叫ぶコニールを、そっと抱き返す。
「心配したって? 俺を? ZAFTとしてガルナハン占領に携わったのにか?」
「シン・アスカはガルナハンの英雄だ!」
 顔を上げ、涙にぬれた顔でコニールは言う。
「誰にも否定させるもんか! 誰にも…………っ!!」
「コニール……」
 シンは、自らも目頭の熱くなるような思いがした。

 2年前。
 シンは敗北した。

 家族の、愛した人の仇を討つことも出来ず、
 裏切り者の、正義と名乗る剣に敗れ、
 親友に託された未来は失われ、
 信じられる道を示した人は亡くなった。

 自分が守ると約束したはずの異性──女性に支えられ、
 一度は断絶すると宣言した故郷におめおめと帰りつき、
 眠る家族の前で泣き言を言うことしか出来なかった。

 それでもまだ、運命の女神は彼を貶め足りなかったらしい。
 その場に現れたのは、自分を負かした裏切り者と、その親友と嘯く家族の仇。そして、
2人に剣を与えた歌姫とやら。
 彼がこの世で最も忌み嫌う人間達が、その場に集まった。

 だが、彼は敗者だった。
 もう戦う意志はない。
 戦うための剣もない。
 ただ、惨めな姿を晒すのみ。

 そして、後はただ、立ち去るのみ。

 ───────。

「なんだと……」
 覚悟は出来ていた。なんと罵られようと堪える用意は出来ていた。敗北者、敗残兵、犯
罪人ギルバート・デュランダルの手先。祖国の裏切り者。
 だが、彼からかけられた言葉は意外にも、彼に優しすぎた。耳ざわりが良すぎた。だか
らこそ、その一言だけは許せなかった。
「ふざけるなよ……」
 差し伸べられた手に応じることはなく、ただ目を険しく潜め睨みつける。
「え?」
 握り返してくれるのを当然とでも思っていたのか、仇の男は間抜けな声を出す。
「吹き飛ばされてもまた植えるだって!? 吹き飛ばされた花は、失われた命は、どうだっ
て良いって事かよ!!」
 堰を切った感情は、後は怒涛となって口から溢れ出す。
「ふざけるなよ!! 家族に代わる人間がいるのかよ! 目の前で救えなかった子の代わりな
んているのかよ! また植えるだって!? だったら返してみろよ! アンタが奪った命を!
マユを! 父さんを! 母さんを! ステラを! レイを! グラディス艦長を!デュランダ
ル議長を!」
 奪われた、二度と帰る事のない命の名前を、彼にとって何にも代えられることのない命
の名前を突きつけてやる。
「よせ、シン!」
 裏切り者は、怒鳴りながら彼の頬を張った。
「キラが言いたい事が解らないのか!? 憎しみに囚われるのはやめるんだ!」
 感情で味方を裏切り、殺した男がぬけぬけと言う。暴力、理不尽な叱責。この男にはそ
れしかない。
「知った事かよ。要はこう言いたいんだろう? 俺達を憎むなって。何を都合いい事言っ
てやがる。ああ、アンタはいつもそうだったっけな……」
 わざと、低い声で押し殺すように言う。
「シン、どうして判ってくれないの? アスランさん達は、シンのことを……」
「俺の事を、なんだ? 負け犬を弄って遊ぼうってのか!?」
 もう1人の裏切り者の戯言を、皮肉でまぜ返してやる。
 奴らが何を言ってこようと、その思惑には乗ってやらない。俺は俺だ。彼はそう心を固
めた。

 だが、その時。

「ちょっとシン、いい加減にしなさいよ!」

 自分を、ここまで支えてきてくれた女性が、自分を叱責する言葉を発した。

「ルナ……ルナ、君までそいつらの肩を持つって言うのか!?」

 自失しかけた。最後に残っていたなにかが音を立てて崩れていくのを感じた。

「そうじゃない、あたしは、アンタの事を思って言ってるのよ! 判ってる? アンタ、
そうやっていつまでも敵をつくって行く気!? この先だって、1人じゃ生きていけないの
よ!?」

 冗談じゃない!
 そんなことは判ってる!
 だが、誰が俺を1人にした? 誰が俺から家族を奪った? 誰が俺から仲間を奪った?
 親友を、愛した少女を、道を指し示した人を、誰がこの世から消した!?

「シン、もうやめてよ」
 女の困惑したような声。
「俺は何をするつもりもないよ……ああ……もう俺に出来る事は何もない」
「シン、貴方は立派に戦ったのです、もう、苦しまなくても良いのです」
 剣を与えることが大好きな平和の歌姫とやらが、口調では優しく、彼に語りかけてくる。
「ああ、そうさ。戦って、そして負けたんだ」
「シン!」
 哀しそうな顔を見せる、仇の男。
「あんたらは強い。望めばなんだって可能にするんだろうな。でも、俺の魂までは渡すも
んか! 心までお前らに支配されるぐらいなら、死んだ方がマシだ!」
「シン!」
 裏切り者の姉が叫ぶ。その叫び声に背を向けて、彼は走り出した。
 涙が頬を伝う。うなじから、背後へと飛び散っていく。かまわずに走る。

 俺の居場所は何処にもない。
 それは焼かれるだけだから。
 俺と共に生きる人はいらない。
 それは死に行くだけだから。

 シンはオーブを出た。
 ラオスに入国し、そこで全ての身分証を焼き捨てた。
 妹の形見の携帯を、ジャンク屋に二束三文で売った。

 俺に過去はいらない。
 それは失われるだけだから。

 後は風来坊、風の向くまま気の向くまま。
 歩いて渡れるなら国境も無断で越境した。

 プラント国防軍が発足し、地上の再々構築が始まった。
 民族に自由を、人々に絶対の平和を。
 シンには興味のないものだったが、あてのない旅を続けるシンにとってそれは好都合だ
った。あらゆる国境線は潜在的紛争地帯と化し、治安は悪化した。そのおかげで、身一つ
の旅人が、無断で国境を越えることは、さして困難ではなくなった。

 インドを越えイスラム圏へと入った頃、あてのない旅に、ひとつの目標が出来た。
 ガルナハン。
 かつて連合の一端であったユーラシア連邦、すなわちキリスト教圏の軍隊に抑圧されて
いたムスリムのこの街は、ZAFTの軍事侵攻によって解放された。
 その時、ZAFTの作戦の要を担ったのがシンだった。
 過去は捨てたつもりのシンだったが、ほとんど唯一、残された栄光のその後が、どうし
ても気がかりになり、シンはイランに渡り、ガルナハンへと向かった。

「コニールは、待っていてくれたんだな」
「あ、当たり前だろ!」
 勢いのある剣幕で、コニールは言い返す。
「みんな、戦う気力はなくしたよ。でも、お前のことは忘れてない、誰も」
「よせよ」
 シンは自嘲するように苦笑した。
「今の俺は、ただの負け犬だよ」
「……お前から、そんな言葉は聞きたくなかった」
 コニールは、切なそうに言ったが、シンを責める様子はない。
「でも、無理もないね。お前だけじゃない。みんなそうなんだ」
 ロゴスは既になく、ブルーコスモスはテロ組織として根こそぎの討伐が行われ、地上に
はプラントに抗う術はない。
「うん、だからこそ、みんなお前がここに来た時のことを忘れたくないんだ」
「…………俺も、似たようなもんだ」
 唯一残った栄光。
 それももう過去の物になっていた。でも、覚えていてくれる人間がいる。誇りに思って
くれる人間がいる。せめてもの慰めにはなった。
「……なぁ、シン」
 僅かに間を置いてから、コニールはおずおず、といったように、シンに切り出した。
「お前、行くとこ無いんだったら、ここで暮らさないか?」
 切実そうな表情で、コニールは言う。
「確かに楽な暮らしじゃないけど、でも、お前1人ぐらいだったら、なんとか……するよ」
 コニールの言葉に、しかしシンは、苦笑気味に微笑みつつも、首を横に振る。
「ありがとう、でも、俺は居場所がないんじゃなくて、作らないようにしてるんだ」
「シン…………」
 コニールは、あからさまに残念そうな顔をした。
「悪いな」
「いや、いいよ。多分そう言うと思ってたから」
 すまなそうに言うシンに、コニールは寂しげに苦笑した。
「でも、今日ぐらいは泊まって行ってくれるだろ?」
「そうだな」
 それぐらいは、と思う。コーディネィターの頑丈な身体にも、中東の自然環境は苛酷だ。
野宿には慣れているとは言え、身体も軋みを上げ始めている。
「上が部屋なんだ、用意するよ」

 湿度の低い砂漠地帯の夜は、空気に保温能力が無く、日中と違って、低緯度であるにも
かかわらず冷える。ただ、ガルナハンは、カスピ海に近い恩恵で、それほど極端ではなか
った。
 シンは久しぶりのベッドの上で、身体を伸ばしていた。
「ん……」
 まどろみかけた時、宛がわれたその部屋に、人が入ってくる気配がした。
 反射的に、護身用のナイフに手を伸ばす。野宿に慣れた癖だった。全てを捨てたシンと
は言え、強盗に身包み剥がされて殺されるのは遠慮したいところだった。
「コニールか?」
 声を出して問いかける。
「そうだよ」
 声はすぐに返ってきた。シンは、手にしていたナイフを下ろす。
「何か用……っ!?」
 身を起こしかけて、シンはギョッとした。
 窓から入る月明かりに、僅かに照らされたコニールは、一糸まとわぬ姿だった。
 まだローティーンの未発達な身体とは言え、異性の性的興味を引き出す程度の丸みは帯
びてきている。
「コニール、っ」
「シン、判ってる。本当は女の方からこんな事を迫るのはまずいんだ」
 イスラームでは未婚女性の姦通は死に値する罪である。
 ……もっとも、イランのイスラームの主流を占めるシーアは、神秘主義に陥りやすいス
ンナと比べると、戒律という物に対してかなりアバウトなのだが(そもそも、このあたり
は根っこが同じキリスト教も本来は同じはずなのだ)。
「でも、今のあたしには、これぐらいしかシンに恩返しできない」
「恩返しって、や、やめろよ、俺はそんなの必要ないし、結果的にっ」
 シンは目を白黒させて、どもりながらコニールに言い返す。
「シン、お前、“まだ”だろ?」
 図星を突かれた。コニールはそう言いつつ、しなをつくってベッドに登ってくる。
「無茶してるのに……っ、知らないままなんて、ありえないだろ? こんなガキじゃ、不
足かもしれないけど……」
 シンに覆いかぶさるように、コニールは迫った。
「コニール……」
 コニールの気迫に飲み込まれたシンは、ゴクリと喉を鳴らした後、その幼い肢体に手を
伸ばした。

 コニールは、シンより遥かに手馴れていた。
 彼女はバージンではなかった。

 翌朝。
「あー、何、みっともない事になってんだ、俺」
 罪悪感を感じつつも、久しぶりにベッドの上で爽快な朝を迎えた。
 コニールは夜のうちに出て行ったようだった。
「かっこわりぃなぁ……」
 言いつつ、着衣を整えると、部屋を出る。
 階下の店で、コニールは朝食の準備をしていた。
「あ、えと……その、おはよう」
 シンは声をかけ辛そうに挨拶する。しかし、コニールはケロッとした表情で、何も無か
ったかのように、笑顔を向けた。
「おはよ、もうできるからさ」
「あ、ああ……うん……」
 促されるように、用意されていた食卓につく。
「あ、そうだ」
 コニールは、自らも椅子にかけながら、思い出したように言った。
「この後、少しだけ付き合ってくれないか? 女抱かせてやったアレってワケじゃないけ
ど……」
「ぐわぁっ! そ、そんな言い方すんなよ!」
 あからさまに狼狽するシン。それを見て、コニールは、にたぁっと笑う。
「可愛かったよねぇ、シンちゃん」
「ぐっ……お前こそ、その歳であんなモン何処で覚えてきた!?」
 シンは思わず椅子から立ち上がりかけながら、コニールを指差して声を上げる。
「一身上の機密」
 コニールはケロリと言った。

 コニールがシンを連れて来たのは、かつてシンがガルナハンを攻めた際、決死の思いで
通り抜けた廃坑だった。
「さすがに、プラント軍もここまで調べる度胸はないらしくてね」
 コニールはそう言い、シンをつれて、徒歩で中に入る。
「ああ……誰もバックアップ取らなかったんだな。ミネルバは沈んだし、インパルスはデ
スティニーに乗り換える時にOS初期化しちまったからな」
 シンはぐるぐると見回しながら、コニールについて歩く。
 そして、やがて現れたそれを見て、シンは驚愕に、目を円く開いた。
「頼みってのは他でもないんだ、これの使い方を教えて欲しい」
 そう言って、コニールが指し示すそれは、ギリギリ坑道の天井にぶつからないかという
鋼鉄の巨人。
 GAT-04、ウィンダム。それもエールストライカー装備機。
「これの使い方を教える、って……」
 シンにはGATシリーズの搭乗経験はない。しかし、セカンドステージシリーズやニュー
ミレニアムシリーズは初期のGATシリーズをベースにした存在であるし、操作系も大幅に
変わるわけではなく、必要な動作を指導する事ぐらいはどうという事はないだろう。
 だが。
「モビルスーツなんか乗って、どうする気だよ!?」
 シンが訊ねると、コニールは険しい顔をして、声を上げた。
「決まってる! 奴らと戦う!」
「奴らって、プラントとか!?」
 正式には、この地にはイランの国軍がいる。しかし、各重要拠点には、プラントが安全
保障の名目で、MSを主力とするプラント地上軍を駐屯させていた。ガルナハンも、そのひ
とつである。
「他に誰がいるって言うんだ!?」
 コニールは当然のように言い返した。
「みんな諦めちまったけど、あたしはやっぱり嫌だ! 例え最後の1人になっても、あいつ
らに戦う意志を見せ付けてやる!」
 戦う、と言う意志がある。
 例えどんな絶望構えに待ち構えていたとしても、自らの道は自ら切り開く、という意思
がある。
 コニールの姿を見て、シンの中で、崩れ去ったと思っていた何かが、再び形を取り戻し
ていく。
「コニール、OSのセットアップディスクは何処にある?」
「シン!?」
 一瞬喜びかけたコニールだったが、シンの表情を見て、驚きの表情にかわる。
「俺が戦う。ガルナハンの為に戦う」
>>742-752
今回から数回、C.E.79を離れまして、
シン敗北〜復活編になります。

 1、2回で収めるつもりだったけど長くなりそう……
 いやいや、この程度で音を上げていてはGSCI氏に申し訳が……

>>736
LP氏、GJであります。
それと、最後の欠片の作者様であったかと存じますが、シーンお借りしました。
754通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 09:39:19 ID:0h1FaCib
>CSAさん

最新話GJです。童貞卒業にはビックリしたけど(^_^;)。
形見の携帯、巡り巡ってシンの元へ帰ってくることはないのでしょうか?
後、ルナの現在が気になります。なんか『最適化』プロジェクトの試験体として
登場しそうで怖いんですが。
それ以上に、シンがなんの憐憫もなく彼女を倒しそうなのが……(-_-;)。
755GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/08(土) 09:41:48 ID:???
>>739
 更新有難うございました。短編ですが、最終的な判断は其方にお任せします。
同じ作者の書いたものが2つ3つ載るのは、ちょっと図々しいのではないか、
というのが渋っている理由ですので。
756通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 12:08:53 ID:???
>>754
sageようね?
757通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 12:34:27 ID:???
コニールおどけてるけど辛い経験をしてきたんじゃなかろうか……
758通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 12:48:24 ID:???
多分ロストバージンは[両親カイロ]だったんだろうな……
759通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 13:41:38 ID:???
レジスタンスの面々が戦いの前に女を…と求めて、何人も見送ってきたとかもありそうだ
それならまだ戦うってのもわかるし
760通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 17:05:28 ID:???
>>759
なんかもっと、合意を経ない陰惨なものを想像してしたよ俺……
761通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 17:13:46 ID:???
みんな、これ以上コニールの過去をほじるのは止めよう。鬱展開になりやすいしさ。









金的のシンについて話そう。
762通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 17:30:20 ID:???
金的じゃねえけど、ここからどうフレイに繋がっていくかが見えないだけにわくわくするな。
763LP ◆sgE4vlyyqE :2007/09/08(土) 18:16:17 ID:???
>>753
代価はフレイ辺りの胸の素晴らしさを延々と綴る 辺りで
764通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 19:32:48 ID:???
GSCI氏のコニール→金的
CSA氏のコニール→脱童貞

なんだこの差www
765通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 19:41:17 ID:???
>>764
ワロチwww
766通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 20:10:42 ID:???
その分金的のシンは魅力的な女傑に囲まれてるじゃないかwww
767通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 20:50:49 ID:???
アルテイシア、コニール、クレハ、キャシー、エザリアママンが
魅力的な女傑でないと申すか?
768713:2007/09/08(土) 21:57:09 ID:???
>>763
お尋ねします、「最後の欠片」もできればまとめにお載せしたく思いますが、
前々スレを保存しておらず内容を確認できておりません。
こちらかうpロダへの再ご投下は可能でしょうか?
769通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 22:48:09 ID:???
このシン復活編、なんか通じるものがあるな、って思っていたら
昔俺が立てた「祝!ラクス・クライン帝国誕生!」というスレに似てるな
タリ坊を主人公にして、ふがいない大人達を再起させてラクスに立ち向かっていくという
SSを構想してるが時間がなくて書けん・・・
770通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 00:36:04 ID:???
>>767
アビー忘れやがったな……
771通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 01:00:03 ID:???
>>736
今更だが、GJ
狂ってるのはピンクじゃなくてキラってのは割りと珍しい展開かもしれない。
さて、ここのシンはどうなるのか・・続き期待してます。
772通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 12:36:52 ID:???
まとめスレに設定きたけど厨設定過ぎて萎えた…誰だよアレageたの。
773通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 12:52:19 ID:???
CSA氏の世界情勢の事か?あれ見ないと物語解らないってわけじゃないし、別に見んでも。
技術と政治が細かく書いてあるからな、氏のは。
774通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 13:01:50 ID:???
>>772
いやなら読まなきゃいいだけ。
「厨設定」言いたいだけちゃうんかt(ry
夏休みはもう終わってんだよ?
775通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 13:14:49 ID:???
厨設定過ぎて萎えた、ってもう定型句だよな。何度同じ書き込みを見た事か
776通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 13:26:33 ID:???
厨設定ってのは個人の主観に拠るところが大きいのではないかと
777通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 13:46:57 ID:???
機体性能のほうだろオーバーテクノロジー満載のさすがにあれはちょっと引く。
778通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 14:31:36 ID:???
もともと種世界は変テクノロジー満載じゃないか
779通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 14:46:15 ID:???
勝てない戦いね。それならラクシズ教団の支配も不可能だすよバランス欠くなあこの設定。
種世界は十代そこそこで権力者や有力者になれるような世界だからなぁ現実にあるポア教団よりも底が浅いのなんのって。
ぶっちゃ毛、後継者も後釜もいないんだから電波狂祖、吉良、寅、魔乳ら両手の指の数ほどもいない教団幹部全員ぬっ殺せば終わりじゃね。暗殺で。
「あれが収容所?」
 谷間の高台から、双眼鏡を使って見下ろす。
「連合時代のものを、そのまま使ってる。ZAFTが一旦閉鎖した奴なんだけど」
「いつから?」
 双眼鏡を覗き込んだまま、シンは傍らのコニールに聞き返した。
「プラントの議長が代わってすぐ。基地に新しい司令官が来てからだよ」
「ラクスが直接指令してる訳じゃないな」
 双眼鏡を下ろしながら、シンは行う。
「司令官とやらが点数稼ぎにやってるんだろう」
「点数稼ぎって、無茶苦茶な! そんな理由で!」
 コニールは声を上げた。
 ZAFT軍組織が改編され、プラント国防軍が発足した。この時、デュランダル時代に占
領したガルナハンでは、当時の指揮官はデュランダル派というレッテルを貼られ、プラン
ト国防軍から追放された。
 そして、プラント国防軍として新たに着任した司令官は、着任して間もなく、ガルナハ
ンの街に対してレジスタンス狩りを開始したのである。
 かつて連合に対するレジスタンス活動に従事した人間のほとんどを、“破壊活動準備の
罪”で、証拠もなしに拘束したのである。
 かつてレジスタンスの主要メンバーだったコニールが逃れ得たのは、2つの幸運だった。
ひとつは、年齢がプラントの基準でも未成年であった事。地上の人間は20歳近くにならな
ければ成人と認められず、行動も制限される。
 そして、もうひとつはまさしく僥倖だった。プラント国防軍にはコニールのデータがな
かったのである。坑道の件と同じで、ミネルバとインパルスのデータファイルが喪失して
いた為だ。
「絶対の平和と自由の為、最終的にそう理由付けられれば、なんでも許されるのさ。ここ
だけじゃない」
 シンは、淡々とした表情でそう言った。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-14

「あそこにモビルスーツは?」
「あたしが見た限りはいない」
 シンの問いに、コニールは少し、声を低くして、少し自信なさげに言った。
「じゃあ、いないな」
 シンは、短くそう言った。
「そうか?」
 コニールは、少し驚いたようにシンを見る。
「あの建物、最高層で3階建てだろ、モビルスーツはとてもじゃないけど収まらない。屋
外に置いてなければ、モビルスーツは無い。モビルアーマー可変型なら隠せるかも知れな
いけど、せいぜい1機がいいところだ」
「なるほど」
 シンの言葉に、コニールは感心したように言った。
「ローエングリンゲートの基地から出てきたとして、ΩインフィニティかΔフリーダムな
ら20分、ドムならそれ以上かかるな」
 シンはそう言い、MS輸送用のトレーラーに手をかけてよじ登る。なりは大きいが、シン
達が以前ガルナハンを占領した時に連合が打ち捨てていったもので、ボディは朽ちかけて
いる。
「それじゃあ、時間ももったいないし、さっさとやっちまうか」
「OK」
 コニールはそう言って、トレーラーの隣に止まっているオフローダーに飛び乗る。エン
ジンをかけると、そのまま飛び出して行った。
 シンはトレーラーの上の、ウィンダムを覆うシートの中にもぐりこんだ。
 コニールは道とは呼べない平地を駆け下りる。
 収容所の正面に出る。トランスファー付の6速マニュアルミッションのシフトレバーを
握りつつ、ゴクリと喉を鳴らす。収容所の正門の前に、車を横付けした。
 助手席に積んであった電子メガホンを手に取り、車を飛び降りる。メガホンを後ろ手に
隠して、警備兵の詰め所に近づく。
「んー?」
 20前後の、プラント国防軍の制服を着た青年は、ニコニコと笑いながら近寄ってくるコ
ニールに、視線をやる。
「なんだい、お嬢ちゃん? ……はて、どっかで見たような顔だな」
 警備兵が、口元に手を当てて、首を傾げかけた時。
 グォォォォォッ
 そのまま、警備兵の顔が凍りついた。
 巨大な影が、上空から降ってくる。
 ウィンダムは、鉄筋コンクリートの高い塀を発泡スチロールのように崩し、収容所の敷
地に降り立った。有刺鉄線が、流されていた高圧電流で激しくスパークを上げるが、やが
てそれがなくなる。大地短絡でブレーカーが落ちたのだろう。
 シンは監視塔をなぎ倒すと、その鉄骨を得物にして、収容所の玄関と思しき部分に突っ
込み、そして引き抜いた。
『コニール、早くするんだ、あまり時間ない』
 シンが外部スピーカーで怒鳴る。
「おうっ」
782通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 15:06:22 ID:???
支援
 プラントは経済的に困窮している。収容者を一方的に養う余裕はない。この時も生産作
業のために収容者は建物の中が移動できるようになっていた。
 コニールやシンが知る由はなかったが、武装したコーディネィターに丸腰のナチュラル
が敵うはずがないという侮りもあった。
 そのため、房に鉄格子の扉がかけられる夜間ではなく、白昼堂々の強襲としたのである。
『みんな! 助けに来た、早く逃げるんだ!!』
 コニールが電子メガホンで怒鳴る。
 収容者は雄叫びを上げながら、シンが壊した玄関をはじめとして、あちこちの開口部か
ら脱出して来た。
「うわぁぁぁぁぁっ!!!!」
 歓声が沸きあがる。建物の中にいた警備兵は、突然のMSの襲撃に、浮き足立っていた。
銃を持っていようと、コーディネィターであろうと、多勢に無勢で抑え込まれ、身包み剥
がされた。
 別の監視塔の重機関銃が、脱出する収容者に掃射をかけようとした。
「させるかよぉっ!」
 シンはビームサーベルを抜き、そのまま監視塔をなぎ払った。その残骸を、更に別の監
視塔に投げつける。
 果敢にも、ウィンダムに向けて射撃してくる銃座もあった。だが、さすがに手持ち火器
用の12.7mm弾では、よほど当たり所が良くない限り、モビルスーツに致命打を与えること
は不可能である。ほぼ同口径でも、機動兵器用の14mmや17.5mmよりも炸薬が少なく、初速
や弾体重量が小さいのだ。
 シンはウィンダムの左腕で鉄骨を振り回し、銃座を次々と潰していく。
 ビーッ、ビーッ、ビーッ……!!
 コクピットにロックオンアラートが鳴り響く。
「くそっ、想像より早い!」
 シンは毒つきつつ、シールドを構えさせる。ビームがアンチビームコートにぶつかり、
バチバチと弾ける。
 そこに現れたのは、3機の戦闘機型MA。
「ムラサメ……そんなものを!」
 ローエングリンゲートからガルナハンの街にすぐに駆けつけられる様に、わざわざオー
ブから購入したのだろう。
「アスハの馬鹿野郎〜〜〜〜!!!!」
 毒つきながら、3機がかりの集中射撃を、ひたすらシールドで耐える。
 暴れようにも、背後には収容所から脱出したガルナハンの人々がいる。
「クソッたれ!」
 埒が明かないと判断したのか、3機のムラサメは降下し、MS形態に変形しようとする。
 シンはウィンダムに装備された、『スティレット』ロケットハンドグレネードを投擲す
る。数発が1機のムラサメに突き刺さり、爆発する。
 同時に、着陸しかけたもう1機のムラサメをビームサーベルで一刀両断する。
 乗っているのはプラントのコーディネィターだろうが、並のパイロットに可変MSは扱い
かねる代物なのだ。最低でもかつての旧ザフト・レッドクラスの技量は必要だ。
 残った1機のムラサメは浮き足立ちつつ、ビームサーベルを抜く。シンは一気にムラサ
メに迫り、斬りかかる。ムラサメはシールドを突き出してそれを受け止めた。アンチビー
ムコートと刀身ビームがバチバチと火花を散らす。
「こーのぉぉ!」
 シンはもう一度斬撃を入れる。ムラサメはやはりシールドで受け止める。
 ウィンダムはビームサーベルを振り下ろす姿勢のまま、低い位地にドロップキックを入
れた。
 転がったムラサメに、間髪いれず、ビームサーベルを突き立てる。パワーパックを貫か
れ、バチバチと火花を散らした後、ボンッ、と、破口から煙が上がった。
『シーンッ!』
 コニールの電子メガホンの声が聞こえる。
『もう充分だ、引き上げて!』
『判った!』
 コニールがオフローダーを発進させると、シンはウィンダムを中腰の姿勢にさせ、エー
ルストライカーのバーニアで、大地をすべるように、ガルナハンの街の方角へと向かった。

 既に陽の落ちた市街地。
 もはや隠す事もなく、大通りに堂々と、ウィンダムを搭載した錆だらけのキャリアを路
上駐車している。
「同じ人間に、また助けられるとは思ってみなかったぜ」
 コニールが住み込んでいた店の中では、なけなしの食材を持ち合って、大宴会が行われ
ていた。
「まさに我々の勇者、いや、救世主だ」
「そうだ!」
「シン・アスカは、ムハンマド・イブンに続く救世主だ!」
「よ、よしてくれよ!」
 一度勢いのついた集団は止まらない。シンを称える歓声はどんどんエスカレートしてい
く。
 酒の勢いもある。イスラームは飲酒を禁じているが、そもそもシーアのイランでは飲酒
はそれほどタブー視されていなかった。A.D.20世紀後半に原理主義的な革命勢力が握った
時、禁止される法律が施行されたが、世界再構築戦争の後に解禁された。
 シンは多くのコーディネィター同様、無神論者である。イスラームの救世主と並び称さ
れては、困惑するしかない。
 焦りながらそれを否定するが、怒涛の如き勢いをとどめる事は出来ない。
「シン・アスカにアラーの加護のあらんことを!」
「アクバル・アッラー!!」
 ジョッキを上げて、声が上がる。
「ま、参ったな……」
 シンが困惑しきった顔で、引きかけながらつぶやく。
「まぁ、いいじゃんか、そういうことにしとけば」
「コニール……」
 赤い顔をしたコニールが、ケラケラ笑いながら近づいてくる。
「って酒くさっ、お前酒飲んで良いのかよ!?」
 シンはイランの現行法については明るくなかったが、コニールの年齢はプラントでも成
人にはまだ早すぎるはずだ。
「今日だけは特別、アラーもお許しになる……」
「そーゆー問題じゃなくてだな……」
 シンが呆れたように言いかけた、その時────

 カッ!!

 窓の外が、瞬いた。
 大地が揺るぎ、爆風と振動で、窓ガラスが全て飛び散る。
 テーブルの上に腰掛けていたシンは、コニールと共に投げ出されかける。
「な、なんだ!? なんだ!?」
 慌てて立ち上がり、出入り口に立つ。外を臨む。
 ガルナハンの街が、一直線に、抉りとられていた。
 残った町並みも、炎に包まれている。
「冗談だろ……」
 一瞬で、都市を半壊させるような巨大兵器。
 シンに思い当たることは、ひとつしかなかった。
 陽電子砲ローエングリン。
「街に向けて、ぶっ放したって言うのかよ!!」
 一度はシン達が破壊したが、修復していたと考えるのは自然だ。
 だが、それを民間人の住む街に向けて撃つとは。
「畜生!」
 シンは飛び出し、キャリアの上のウィンダムによじ登る。
「シン!」
 コニールが続いて飛び出す。振り向けば、荒野を進んでくる黒い群れ。
 プラント国防軍主力モビルスーツ、ドム・トルーパー。
 ウィンダムが起動する。シンはその身体を起こさせた。
 先頭のドム・トルーパー3機が、1列縦隊で、シンのウィンダム目掛けて突き進んでくる。
『おいお前ら、やるぜ』
『おうっ!』
『俺達だってやってやるぜ!』
 シンはビームサーベルを抜き、シールドを構えさせる。
『ジェット・ストリーム・アタッ……』
「うるせぇぇぇぇぇっ!!」
 シンのSEEDが発動する。
 先頭のドム・トルーパーより早く、つっこんでビーム・サーベルを突きたてる。引き抜
き、正面から上段の構えで2体目を両断した。
「ヒルダの姐さんのように活躍したかったぁぁ〜」
 先頭のドム・トルーパーのパイロットは、分解する機体から放り出されながら、そう叫
び声をあげた。
「うわぁぁぁぁっ、お前らぁぁぁぁっ!」
 ウィンダムの駆動系に悲鳴を上げさせながら、シンはドム・トルーパーを次々に斬り捨
てる。
 ビームサーベルを持ったまま、左腕でビームライフルを腰だめに構えさせ、1機、2機と
撃ち抜く。
「シン……」
 コニールは心配げな表情でそれを見る。シンの狩るウィンダムは、鬼神のように見えた。
 だが、それでもあまりに多勢に無勢すぎる。
「!?」
 コニールがそれに気付いた時。
 ウィンダムのコクピットに、無数のロックオンアラートが踊る。そして、次の瞬間には、
全てが終わっていた。
 迸る無数のビームに、ウィンダムの四肢はもがれ、大地に崩れ落ちる。
「な……っ」
 いかに機体がウィンダムとは言え、SEEDの発動しているシンの操るMSに、一瞬にしてそ
んなことが出来る人間、そしてモビルスーツ。
「キラ・ヤマトぉぉぉぉぉっ」
 大地に転げるウィンダムの胴の中で、シンは叫び声をあげる。
 空を向かされたままのウィンダムのメインモニターに、天使の如き翼を広げた、青と白
のMSが、飛び去っていく姿が見えた。
「見えないのかよキラ、プラント軍がガルナハンを焼いてるんだぞ! 自分の為に戦って
いる人間も、罪もない人々も、焼いてるんだぞ!!」
 キラに言葉は届かない。もう、ストライクフリーダムの姿は見えない。
「こういうことかよキラ! これがお前の戦いか! 吹き飛ばしてもまた植えるってのは、
こういうことだったのかよ!!」
 自分達に都合の悪い草木を焼き、見栄えのいい花で埋め尽くす。
「畜生、畜生、ちくしょぉぉぉぉぉっ!!」

「う……ん……」
 何処まで意識を保っていたのかは覚えていない。
 次に目を覚ました時、シンがいたのは、ウィンダムのコクピットの中でも、ガルナハン
の廃墟の中でもなかった。
 真っ先に目に入ったのは、白い天井。
「…………ここは?」
 呟いてから、目を見開き、がばっと身を起こす。
「ここは何処だ!? コニール!? みんな!?」
 あたりをキョロキョロと見回す。
 収容施設や刑務所、あるいは病院と言った様子もない。表現するなら、ホテルの一室の
ような内装の部屋。
 そして、その視界に、コニールが入ってきた。
「シン! よかった……気がついたんだな!!」
 駆け寄ってきて、そのことを喜ぶような、切なげな瞳でシンを覗く。
「コニール……ここは、何処だ? いや、ガルナハンはどうなった?」
 シンはコニールに訊ねる。
「ここは、あたしのスポンサーの人の家だよ」
「スポンサー?」
 シンが反射的に聞き返すと、コニールは軽く頷く。
「そうか、ウィンダムなんて何処で調達したのかとおもってたけど……」
 シンはそう言いながら、改めて部屋を見回す。
「ガルナハンは、どうなった?」
 答えを予期しつつ、覚悟を決めたような、低い声で訊ねる。
「街は、残さず焼かれたよ」
 コニールは、沈痛な面持ちで、低い声でそう言った。
「みんな死んじゃったわけじゃないと思うけど、散り散りで、誰がどうなったのかなんか
わからない。お前をコクピットから引っ張り出すので精一杯だった」
「…………」
 シンは自分の右手を握り、それを見つめた。
 また焼かれた。自分の居場所を。
 また奪われた。自分の守ろうとした物を。
「結局こうなっちまった……やっぱり、俺はこういう運命なんだな……」
 自嘲し、乾いた笑い声を上げる。頬を、涙が伝う。
「シン……」
「すまん、コニール。俺さえガルナハンに来なきゃ、俺が戦わなきゃ、ガルナハンが焼か
れる事なんかなかったのにな」
「それは違う!」
 コニールは憤ったかのような剣幕で、声を上げた。
「誰もシンが戦ったことを恨んでなんかない! 少なくとも、あたしはシンを恨んでなん
かいない!」
「でも……」
 やっと戦う意味を見つけた、生きる意味を見つけた、そう思ったのに。
 脳裏に浮かぶのは、焼かれる炎に、真っ赤に染まるガルナハンの街。そして、
「…………くっ」
 燃え盛るガルナハンの空を、悠々と飛び去っていく、ストライクフリーダム。
「キラ……キラ・ヤマト……」
 拳を握る力が増す。ぶるぶると震える。
「お前だけは……許さない……」
 そうだ。
 あの男を許すな。
 あの男だけは許すな。
 例え他の全てに挫けようとも。
「お前だけは……必ず倒す」
 シンの心の中で、戦う意味、生きる意味に、それだけが残った。そしてそれは燃え上が
る炎となって、シンの中を嘗め尽くす。
「力を差し上げましょうか?」
 コニールとは別の、女の声。
 シンが見上げると、部屋の入り口の方に、長身の女性が立っていた。
 ポニーテールにした長髪。服の上からもその盛り上がりが、それも美しいラインを描く
胸、絶妙にくびれた腰。
 間違いなく、魅力的な美女であっただろう。
 だが、ややきつめの印象を与えるものの、生来は美しく整っていただろう顔立ちは、そ
れを過去形にしていた。左目の上下は、火傷と思われるケロイド状になっており、生え際
も山のように削り取られていた。左目の眼球は残っていたが、虹彩からは色素が抜けてし
まい、無機質なレンズのようになってしまっている。
 だが、シンはその顔に、嫌悪感からではなく、ただ見とれてしまっていた。
「驚かしてしまったかしら?」
 女はそう言って、苦笑した。
「あ、ああ……ずいぶん綺麗なんでな」
 シンは、思わず、呟くように言ってしまった。
 傍らで、コニールが不貞腐れたようにそっぽを向く。
「綺麗? 嫌味かしら?」
 困ったような顔で、女はシンを見た。
「いや、嫌味でもお世辞でもない。綺麗だよ、アンタは……」
「……この傷、不気味じゃないの?」
 不思議そうな顔で、女はシンに聞き返す。
「いや。確かに、痛々しくは見えるけど……でも、それでも、アンタは充分綺麗だ」
 シンは上ずった声で、そう言った。
「あいつも、同じようなことが言える人間だったら、また違っていたのにね」
 苦笑して、女はそう言った。
「あいつ……?」
 シンが聞き返す。すると、女は表情から、笑みを消した。
 僅かに、間を置く。
「あなた、キラ・ヤマトと戦う力が欲しいんでしょ?」
 その言葉に、シンも一転、表情を険しくする。
「アンタが用意できるって言うのか? それに、なんで俺にそんな事をしてくれるん
だ?」
「用意できるか、って言うのは、今すぐには無理ね。でも、貴方が協力してくれれば、必
ず用意するわ。そして貴方に与える。約束する」
 女は笑み混じりに、そう言う。
「なんでそんなことをするか、って言うのは、貴方がキラ・ヤマトを倒せる、唯一の人物
だからよ」
「倒せるって……俺は、アイツに」
 シンは首を振り、俯きかけた。
「1対1じゃ負けていないはずよ。勝った事はあっても」
「う……」
 個々の戦闘だけを見るなら、それは事実だ。シンはキラの乗る先代フリーダムを、総合
性能ではやや劣るインパルスで撃墜している。
「アンタは、俺のことを良く知ってるんだな」
「まぁ、デュランダル時代のZAFTのトップエース、シン・アスカだって事ぐらいわね」
 シンが訊ねると、女は苦笑気味にそう答えた。
「それに、キラのことも」
「そうね、貴方の事より、あいつの事の方がもっと深く知ってるわ」
 シンが更に聞くと女は言いつつ、笑み交じりの顔で、シンの顔を正面から見据えた。
「あいつとは、恋人同士だったこともあったんだから」
「!」
「!」
 シンは、驚愕の表情で女を見る。コニールも目を円くして、女を凝視した。
「自己紹介が遅れたわね、私はフレイ・アルスター」
 女──フレイは、胸に右手を当てて、自分の名前を名乗った。
「…………ほ、ホントにか?」
「何が?」
 シンは信じられない、と言った表情で、フレイを凝視している。
「キラ・ヤマトと恋人同士だったなんて……」
「そういうことにはなってたわね。もっとも、動機は不純だったけど」
 フレイは、自嘲気味に言う。
 シンとコニールは、目を見開いたまま、顔を見合わせた。
「それで、どうする?」
 少し間を置いてから、フレイはシンに改めて訊ねた。
「私の話に乗る?」
「…………」
 シンは、やや険しい顔をしつつ、無言でフレイを見た。
「それとも、信じられないから蹴る? 別に構わないし、貴方をプラントに売ったりもし
ないわ」
「…………」
 優しげに微笑みながら、フレイは言う。
「それとも、他に何か報酬が必要かしら? 用意できるものだったら、いいわよ?」
 フレイがそう言うと、シンはフレイの身体を一瞥するように、目を伏せた。
「…………」
 沈黙。フレイは小首をかしげる仕種をする。
「…………アンタ」
「え?」
 呟くようなシンの声に、フレイが聞き返す。
「アンタ自身が欲しい」
「本気?」
 フレイは、訝しげに目を細める。
「ああ」
「まずは異性関係から、キラに復讐って事?」
 自嘲の苦笑を浮かべながら、フレイは言う。
「否定しないけど、本気。一目惚れしちまったらしい……こんな感情になったのは、初め
てなんだが……」
 シンは少し困惑したように言ってから、フレイを見つめなおす。
「アンタと一緒にいられるなら、キラと戦う駒になってもいい」
「いいわ、OKよ。私ももっと、貴方の事知りたくなったし」
 フレイは魅力的に微笑んで、そう言った。
 コニールは面白くなさそうに、頭の後ろで手を組んで不機嫌そうな表情をしている。
「それと、コニール、彼女も加えてくれないか?」
 そういわれ、俯きがちになっていた顔の目を円くする。
「あ、あたしを!? わざわざ!?」
 自分を指差しながら、コニールは2人を振り返って声を上げる。
「あ、いや、コニールがいやなら無理に、とは言わないんだけど……」
 コニールの反応に、今度はシンが戸惑った声を上げる。
「そうね、ムジャヒディーンが加わってくれるのは、頼もしい事だわ」
 コニールは逡巡するように、顔を少し伏せる。だが、すぐに意を決したように、顔を上
げた。
「判った、行く。私も戦う」
「決まりね」
 フレイはそう言って、また、微笑んだ。
「その代わり、シン、今度こそあたしにモビルスーツの使い方、教えろよ!」
「へ?」
 コニールの言葉に、シンは間の抜けた声を出してしまう。
「シンはガルナハンの為に戦ってくれた。今度は、ガルナハンのあたしが、シンのために
戦う番だ」
「シン・アスカだけじゃなくて、もう1人頼もしい仲間が加わったわね」
 フレイはそう言って、コニールを見つめ、それから、シンに視線を戻した。

「ちっ、また過熱警報だ」
 パワーソースモニターのディスプレィに踊る警告に、イザークは毒つくように言った。
 融合炉の方ではない。発電機の巻線が、過電流で過熱していた。
『容量増大型じゃだめですね』
 通信用のディスプレィの中で、シホが言う。彼女は元々、技術者でもある。
 現状、TPRF-XMS109F『エンデューリングジャスティス』と、TPRF-XMS999Fには、ゲルグ
グシリーズやネモ・ヴィステージに搭載されている核融合エンジンユニットの、発電機の
巻線を増大して容量を増やした物を搭載していた。
 しかし、少し激しい戦闘機動をかけただけで、今のように警告が出てしまう。
 もともと発電機が要求する軸動力に対して、融合炉の熱出力の方に余裕がありすぎるほ
どだったのだ。
『思い切って新型に替えた方が良いですね』
「これでは話にならんからな」
 生産効率を考えると、部品が大幅に入れ替わりになる事は避けたいのだが、胴体の能力
を存分に発揮できないのでは意味がない。
 しかも、地上で3機のジオン製核融合MSが強奪されていた。プラントが突然核融合MSを
投入してくる可能性はかなり高くなってきた。
 次期量産機も含め、性能に過度の妥協はできない。
「決定だな。シホ、TPRF-1に突き上げとけ。俺は母上……市長と、殿下に報告しておく」
『了解しました』
>>780-792
レス版訂正>>786は6/12です。

ちょっと長くなりましたが、シンフレ合流編です。
コニールファンの皆様にはごめんなさい。

 シンにしてはちょっと素直すぎただろうか……

 キラも悪役過ぎるだろうか……
794通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 15:19:10 ID:???
あとがき用にも支援が要るかな?
795通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 15:20:08 ID:???
ラクシズは悪でおk
796通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 15:26:41 ID:???
負債演出がなければラクシズなんてあんなもんだから無問題
797通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 15:58:25 ID:???
シンがキラに負けてないってのは違う気がするな。
ダーダネルス戦は完敗だろ。狙い通り手を吹き飛ばされたし、
オーブ戦は 白羽取り→レールガン とかかなり良い様にやられてる。

内容で見ると負けとしか言えない戦も多い。
798通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 16:01:57 ID:???
ただキラはフリーダムを再起不能にされてるからな。
799通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 17:43:44 ID:???
基本的に口先三寸で撹乱されて攻撃されてるから、シンが通信切るかハートマン軍曹みたいな性格だったら負けてないんじゃないの。
800通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 18:20:24 ID:???
撃墜はされていないから、負けていないでも構わないと思うけどね。

このスレだとキラは危険な猛獣って感じがするなぁ。
基礎スペックはやたら高いけど行動がワンパターンだから、標的の習性を把握
して、それを利用するというハンティングの基本がそのまま適用できそう。
801通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 18:27:44 ID:???
キラに関しては、作者さんが良いと思うなら、それで良いのでは。
ダーダネルスは不意打ちっぽいし、オーブでは戦闘続行してたし。
ただ、フレイへの発言は微妙
遊びではなく真面目に体重ねた相手がいる前で言う台詞ではないと思う
802通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 18:27:48 ID:???
>>797
どっちも大差ないでしょう。だいたいキラはSEED状態がほとんどだったし
SEED覚醒後はアスランも含め五分だと思うが。
まぁ劇中の人物が評価する場合、
誰がSEED覚醒するとか知ってなければいけないけれどね。
803通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 18:48:08 ID:???
シンがキラと戦うときは常に条件不利になるからなんとも言えんな。
二対一だったり核動力なのにガス欠したり口先の対決で先に負けてたり
唯一対等に近い舞台がインパルス使用時っていうのがまたなんとも
804通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 19:21:42 ID:???
ところで鉄骨振り回して大暴れしてるウィンダムのところで、ANUBISを思い出した
805通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 19:31:34 ID:QNeUjYKB
>>801
禿同。
例え本気だったとしても即答する(できる)シチュエーションじゃない罠
最初は
「キラの元恋人だと!? 俺を利用するつもりか?
……だが、あいつを倒す力をくれると言うのは嘘ではないようだし、
ここはひとつ乗ってみるか」
くらいの腹黒心理でいいと思う
806通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 19:37:40 ID:???
もしくは、コニールは既にそういう感情がマヒしてしまうほど大勢の……
ああいかん、鬱になってきた。
807通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 19:47:09 ID:???
相変わらずシン厨多いな、ココは。(←べつに貶してるワケじゃないよ)

今や余所じゃ見られないような、
「シンはキラに負けていない!」なベタな意見が連発されててちょっとワラタw
808通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 19:51:19 ID:???
正直、逆襲の〜なんて言ってるのに、本編なみの散りざまさらしたら話しにならないからなw
809通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 19:57:11 ID:???
GSCI氏のSS以外は、ラクシズとの対立を明確に描写してるからな。元々そっちの方が、
このスレ的に合っていたのかも知れん。
810通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 20:12:26 ID:???
GSCI氏のSSは明確な敵がいないとも言える
正にそれぞれが己の信念の下に戦っているというか
811通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 20:18:02 ID:???
>>807
強さ議論スレだとシン>キラがデフォだよ
812通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 20:19:55 ID:???
自分でパイロットに誘った女キラの殺人行為を気遣うというのも相反していてわからんがな
813通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 20:34:50 ID:???
>>812
もしかして、レイのことか?
話題がdだから今一確信が持てないが
814通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 20:47:38 ID:???
遅れましたが、まとめをしてくださった方、ありがとうございます。

そしてCSA氏GJ!
ただ、コニールの目の前にで「アンタが欲しい」っていうのは、ちょっとアレかなと思った。
815通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 20:49:06 ID:???
まあ俺もそれは思ったw
このフレイはよほど魔的なフェロモンを発散していたのだろうか
ちなみにフレイの外見は、俺的には幽白の躯みたいなのを想像してる
816通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 20:52:04 ID:???
俺もどうかと思った…が、そういえばシンって「最初、アンタを利用してやろうと
思ってた」とフレあいやアルテイシアに言ってたので、コニールの前でアンタが欲しいと
告げたのは、自分に身体を許してくれたコニールを自分で裏切る事によって彼女と
距離を置き(自分に近づく者は皆死んでしまうみたいな事言ってたし)、キラを
殺す事だけに心血を注ぐ為に退路を断った、みたいな感じだと捉えれば然程おかしくない。

つまり「昔はアンタの事を利用してやろうと思ってたけど、今はアンタ自身に夢中」
という発言も演技。シンはもう復讐しか頭に無いって事にすれば説明がつく。
817通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:10:52 ID:???
>>804
エミュ子の時もそうだったがこのスレにはZOE知ってる奴多いみたいだな…

たしかシンはレオ(成長後)と中の人が一緒だったよな
818通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:11:02 ID:???
>>812
クレハをパイロットに推したのはレイだぞ?
819通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:16:50 ID:???
>>806
鬱になるのはしょうがないが、このあとコニールは量産機(つってもアレだが)で隠者凸と対等にやりあうほどになるんだぜ。
相当な負のエネルギーがあったんじゃまいかとは思う。

コニールがMSパイロットって珍しいと思うんだけど、他にそういうSS知ってる人いる?
820通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:28:36 ID:???
>>819
マユ種の隻腕
何か強化人間になったシンとコンビ組んで赤ガイアのパイロットになってた
821通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:29:12 ID:QNeUjYKB
>>819
「シンに振られた腹いせ=負のエネルギー増大」だったりして……(^_^;)
822通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:34:49 ID:???
>>820
あれのコニールも連合に捕まってレイープされてたな……orz
823通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:49:35 ID:???
シンとフレイは運命の相手同士だったんだよ、ってことにすればおk。理屈抜きで
天啓が振ってくるような感じらしいからな。多少齟齬が出たとて、何、大きな問題じゃあるまいよ。

いや、エロゲーからの受け売りだけどね。
824通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:49:38 ID:???
>>793
>「アンタ自身が欲しい」
>「それと、コニール、彼女も加えてくれないか?」
>「あ、いや、コニールがいやなら無理に、とは言わないんだけど……」
いきなり3Pとは、シン羨まし過ぎるぞ!
825通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 21:53:59 ID:???
>>823
それ読んだら無性にラクシズ頑張れ!打倒ジオン!と思った俺w
>>824
俺、最初素でそう読んじまったよ……
826通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 22:51:29 ID:???
>>825
ようブラザー俺もだ。
コニールとやっちゃったZE
が頭にあったせいか・・・
今日のオカズのアトリエのせいか
俺には理解できない
827通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 00:43:16 ID:???
>>816
つPHASE-2より

>かつてはこのような冗談とは無縁の自分だったが、アルテイシアと男女の関係になってから、
>こうしたウィットな言葉遣いも覚えるようになった。
>────もっともその関係は、アルテイシアがシンを手駒として使う為の手段かもしれなかったが。
>とは言え、彼女はシンを積極的に受け入れてくれたし、今のシンにとっては、
>彼女を拠り所とすることが、何よりの癒しだった。
>────彼女の為なら、駒として戦争に駆り出されたって構わない。
>シンは本気でそう思っていた。

ここ読む限りシンとフレイの仲睦まじさや互いの気持ちは本物だと思う。
また初対面の際コニールも仲間に入れてやってくれと言ったのは、純粋に彼女にも
復讐の機会を与えてやってくれという事で、フレイ自身を欲しいと言うのと同時に
語った事については、少なくともシンの中では矛盾していない…
…つまり女心とかそういうものに関していまだ果てしなく度し難く鈍感な大バカという事で。

シンの心理面の成長や、コニールがそれでも今なおシンへの信頼が小揺るぎもしてない
理由などはそれこそこれから描かれていくものと思うが……
828通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 01:05:30 ID:???
>>827
今そこを読み返すと、ああ、主導権を奪い合ってるんだなあと思える。
GSCI氏のSSを読んでいると特にそう思うw
829通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 01:31:09 ID:???
レイに問いつめられた件では最初は違ったというようなことを言ってるんだけどな。
一目惚れは一目惚れでもこの時点ではまだ復讐の気持ちが強かったということだろうか?
830通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 02:54:23 ID:???
>>829
それこそレイが言ってるじゃないか。
シンは感情を殺して生きられないって。
831通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 03:28:24 ID:???
ここまで読むと、むしろフレイの方こそシンに夢中になっちゃってるんじゃ
ないかと思う。
この状態のフレイに綺麗だなんてキラには無理そうだし。
832通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 03:50:40 ID:???
>「あいつも、同じようなことが言える人間だったら、また違っていたのにね」
このセリフを見るに、キラは相手をフレイだと気づかずに再会して、顔の傷について何かトンでもない暴言を吐いたんじゃなかろか?
で、フレイはそれにカチンと来てラクシズとの敵対を決意したのかね?
833通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 05:26:44 ID:???
コニールが云々〜て言うけど、コニールに迫られた時は、まだシンはガルナハンに留まるつもりはなくて、コニールもそれを承知してたんだよな。
シンの事だから軽い気持ちじゃなかっただろうけど、恋愛対象でもなかったんだと思う。

で、コニールは理性では理解してても、感情では納得できないから拗ねた仕種は見せてる。
でも積極的に敵に回るつもりはないし、むしろ味方でありたいと思ってる。
834通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 09:44:01 ID:???
シンが女をとっかえひっかえするようになるとは……

金的童貞の方にも浮いた話来ないかな
835通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 11:28:23 ID:???
逆に考えるんですお嬢様がシンに近づく悪い虫をことごとく
排除していらっしゃるのだと
836通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 11:34:40 ID:???
ちなみにヒルダさんは女認定されてません
837通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 11:38:28 ID:???
>>836
ヒルダ姐さんは女ではなく姐です
838通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 11:56:33 ID:???
>>836-837はシュレッダー抱えたドムにバラバラにされました。
839LP ◆sgE4vlyyqE :2007/09/10(月) 12:35:29 ID:???
>>768
保存作業ありがとうございます。とりあえず、最後の欠片と手持ちのログのdatやら何やら
突っ込んでおきました。反応遅れて申し訳ありませんでした。

ttp://tonosiki.mbnsk.net/uploader/upload.cgi?mode=dl&file=2578

パスはgsです
840通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 13:01:19 ID:z+3RRvcT
>>832
その時点で『最適化』されてて殺されかけたってのはどうかな?
キラ個人ではなくラクシズという組織に「最終的に勝てるとは思っていない」
にも関わらず、戦いを挑むわけだし。

あと、種終盤から改変して、ドミニオンの避難艇撃ったのはクルーゼではなく、
キラ(『最適化』済み)だったとか……。
841通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 13:09:18 ID:???
>>834
金的にはエミュ子がいるじゃないか!
842通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 13:10:23 ID:???
>>839
LPさん超GJ!
これで冥土のアズ子さんがやっと俺の娘に
843通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 13:44:37 ID:???
最近来た人のためにこのスレに投稿された絵を上げたいのだけれど良いのかな?
作者さんに了解を取った方が良いのだろうけど。
844通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 14:58:09 ID:???
>>843
クロスオーバーSS倉庫の方に運命Uを始めとして何点か挙がってなかったか?
845通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 15:03:03 ID:???
そこにあるのと今回LP ◆sgE4vlyyqEさんがあげてくれたもの以外に
アークエンジェルとセクメトの艦長、デスティニーUVSストライクフリーダムが二枚、
ベルが二枚と戦闘中のシンとそれを見つめるアズラエルの計六枚がある。
846通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 15:05:16 ID:???
なるほど。なら挙げても良いのかな……?
出来れば描いた人の許可が有る方が望ましいと思うけど。
847CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/09/10(月) 17:23:31 ID:???
すみません、ちょい確認させてください。

レイはシンがSEED持ちだって知ってるんでしょうか?
848通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 18:41:32 ID:???
本編では、そういう描写は無かったと思う。
849通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 18:42:15 ID:???
知らないと思う
議長を介して知ってるかもしれないが、遺伝子的にパイロットに優れてると思ってるだけかもしれない


まあ、レイはシンが努力で赤を手に入れたのを知ってるからSEEDとかの偏見はないと思うが
 ジオン公国軍によるコーカサス侵攻作戦「シンドバッド」は、オーブとの交渉の為一時
中断とされた。
 しかし、この間ジオン軍がまったく動きを見せなかったわけではない。
 スエズ北方要塞周辺に重水分離工場、重水素工場と、それに電力を送る核融合発電所と
直線翼ダリウス・サボニウス型風力発電施設が建設された。前者2者については、空爆に
対する備えとして、要塞内部地下にも小規模なものが設置される予定だったが、こちらは
まだ工事中だった。
 一方、食料を開戦時の備蓄、及び同盟国からの輸入に頼っていたジオンは、自給能力を
つけるために、プラント寄りの中立を表明していたエジプトに対しアレクサンドリア、ス
エズ北方要塞の運河対岸に位置する、ポートフォードを結ぶ沿岸から、内陸部に向かって
70kmのベルト状の範囲を、租借する事を要請した。エジプトがこれを拒否するとジオンは
エジプトに対し宣戦を布告、短期投入としては圧倒的な戦力を持ってまずアレキサンドリ
アを占領し、2月28日には首都カイロの首根っこであるエル・ギーザ要塞を陥落させ、ナ
イル・トライアングルを占領下に置いた。
 これに呼応して、西方からは早期にジオン支持を表明していたイスラエル軍がエジプト
領内に侵入。シナイ半島では激戦が続けられていたが、本土と切り離されたエジプト軍に
対し、『メルカバ(II)』主力戦車と『ダルグーム』A1モビルスーツを投入したイスラエル
軍は、有利に戦闘を進めていた。
 ダルグームA1は、つまり、ウィンダムZeのイスラエル軍呼称である。ウィンダムZeとい
う呼称自体「勝っている状態のジオン」を示す為、供与先では名称を代えるのが普通だっ
た。たとえば日本帝国ではGAT-209ED/J『ジム』、オーブではMBF-M/Z2『ナンヨウ』となっ
ている。
 メルカバ(II)は、ヤキン・ドゥーエ戦役以前、汎ムスリム会議に包囲され孤立していた
イスラエルが、C.E.69に開発した主力戦車で、連合のリニア・ガンタンクと異なり、火薬
式の152mm高初速滑腔砲を搭載している。コンポーネントも初代メルカバに通じていた。
 この事態に、プラントは当初ジブラルタル側からのアタッチを試みたが、親ジオンのリ
ビアに領海通過を拒否された。プラント本国は強行突破を命じたが、リビアの本格参戦を
呼ぶ結果となった。
 リビア領海内にヨーロッパ連邦の海軍が同盟国軍として入り込むという、A.D.時代には
考えられなかった事態が発生した。ヨーロッパ連邦は連合時代からのダガーLやウィンダ
ム、そしてGAT-209ED/E『テンペスト』など、高性能機ばかりではないが、モビルスーツ
を多数保有していた。
 さらに、この戦闘では、ジオン製の新ストライカーパック『ファトゥムストライカー』
が初お目見えした。言うまでもなく、ジャスティス、インフィニットジャスティスが装備
していたファトゥムのストライカーパック版である。飛行、戦闘機動の強化と同時に、分
離状態で機首に発生させるビーム・ラムによって対艦・対要塞攻撃能力も付加される。
 2月17日に発生したこの戦闘では、ヨーロッパ連邦・リビア連合海軍は投入戦力の50%
近い強烈な損害を受け、戦闘そのものはプラント地上軍側の勝利と言えた。だが、プラン
ト側の損害も大きく、アレキサンドリア奪還は断念せざるを得なかった。つまり、戦闘で
はプラントの勝利だが、戦略的には親ジオン同盟の勝利だったのだ。
機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-15

 Mar.10.C.E.79。
 ジオン公国軍MS搭載大型戦闘艦『マリア』は、イスラエルの港、テルアビブに、MS空母
『マチュア』『ダルシン』を伴って、入港、出撃の準備をしていた。
「我が軍のMS3機、着艦許可を求めています。インパルスIIです」
 チーフオペレーター、マーシェ・イズミ少尉の澄んだ声が、艦橋に響く。
「着艦を許可します」
 大公直属特務隊司令兼艦長の、アビー・ウィンザー少将が静かに言うと、マリアの左舷
カタパルトデッキの扉が開いた。
 インパルスを先頭に、ガンバレルストライカー装備のゲルググ・ハウント、ゲルググ・
イェーガーそれぞれ1機が、マリアへのアプローチに入った。
「お疲れ様です、“大佐”」
 インパルスIIのコクピットから降り立ったシンに、甲板員がそう言った。
「キラ・ヤマトとやり合ったそうですね」
 目を輝かせながら、甲板員は訊ねてくる。
「メインでやり合ったのは俺じゃないよ、クレハだ」
 苦笑気味の笑顔で、シンは言った。
「ですが、最後はアスカ大佐に右腕を斬り落とされて、泣きながら逃げていったって話で
すが?」
「おいおい、そんなニュースになってるのかよ」
 シンは更に、困ったような、悪戯っぽいような苦笑をした。
 キラが半ベソかきながらオーブから逃げていったのは事実だが、それはどちらかと言う
と、アルテイシア、つまりフレイの顔を見て、混乱した事の方が大きい。
 もっとも、シンがストライクフリーダムを追い詰めなければ、そんな事態にもならなか
ったかも知れないが。
「しかし大佐も大変ですね、オーブから戻られたばかりだと言うのに、このまま作戦に従
事しなければならないとは」
「ブライトンの中で充分休んだよ」
 甲板員の苦笑に、シンはウィンクしながら答えた。
 ブライトンは現在、スエズ運河を抜けて地中海をテルアビブに向かって航行中。シンと
レイ、クレハだけがブライトンを飛び立って先行してきた。
「マチュア型は艦は広いし何でもそろってるし、レイとも久しぶりに遊んだしなぁ」
 ただ1つシンに不満があるとするなら、アルテイシアとはオーブで分かれたことだ。彼
女はキャサリンと、護衛のSPと共に、オーブ所有のシャトルでジオン本国、トーマス・シ
ティへの帰途についた。
 アルテイシア用のシャトルはまだブライトンに搭載されている。ジオン公国が運用する
シャトルは、スペースプレーンではなく、より古い形態の化学ロケット打ち上げによる垂
直発射式だった。これは、ジオンが独立宣言・開戦の段階では地上に拠点を持たなかった
ことから、エザリアの指示により、ランニングコストはかさむが、より簡便な施設で運用
できる垂直発射式を復活させる事になったのだ。
 改ミネルバ型とマチュア型、それに一部の中規模カーゴは、化学ロケットブースターに
よる自力大気圏脱出能力を持つが、これを除けば、ジオンの運用するシャトルは全て、垂
直発射式である。
「それじゃ、アビーに顔合わせて来なきゃならないし、俺は行くよ」
 と、シンはブリーフィング・ルームの方へ、キャットウォークを歩いて行った。
 マリア艦橋。
「オーブ行き、ご苦労様でした、シン・アスカ特務大佐」
 艦長席をくるりと回し、笑顔でアビーは言った。
「ただいま帰還しました、司令」
 シンはアビーに向かって敬礼をする。アビーは笑顔のまま、返礼した。
「事実上、これで階級は並びましたね」
「茶化すなよ。俺は別に偉くなりたいわけじゃないんだ」
 アビーが悪戯っぽく言うと、シンは少しげんなりしたような表情で言った。
「でも、働きから行ったら、もっと偉くなってても良いのに」
「将官がモビルスーツ乗って飛び出すってのは、早々まずいだろ、“どっかの誰かさん”
じゃあるまいし」
 シンは苦い顔をして、アビーに言い返した。
「それより、仕事の話をしよう」
「そうですね」
 シンが言うと、アビーも表情を引き締めた。
「状況は良いとは言えませんね。レバノン軍とヨルダン軍がイスラエル国境沿いに、拠点
になる要害を築いています」
 アビーは言いながら、正面のメインスクリーンにイスラエル周辺の地図を表示させた。
「もっとも、実際に完成した拠点を使うのは、ベイルートとアンマンのプラント軍でしょ
うけど」
「だろうな」
 アビーが付け加えるように良い、シンも同意した。
「シリアは動いてないのか?」
「不利が判ってるので、シリアは消極的ですし、プラントも強要していないようですね」
 イスラエルとシリアが国境を接する隙間に、ゴラン高原が存在する。この高原の周辺は
両国の領土紛争地帯だった。
 両国がここに固執する理由のひとつとして、ゴラン高原の適度な高台が、軍事拠点とし
て好条件なことにある。ましてニュートロンジャマーによって精密レーダーが使えない現
在、むしろその重要性は増した。
 メサイア戦役以前、ゴラン高原はヨルダンの領土だったが、世界再々構築の際、イスラ
エルは『ユダヤの自由と安全の為』と称して、手練手管でプラントにゴラン高原とその西
側地区のイスラエル編入を認めさせた。
 いざジオンが独立し、L1会戦、イスラエルが態度を翻してジオン支持となっても、今更
後の祭り、というわけだ。
「それじゃシリアは当面静観、と。で?『D兵器』をイスラエルに渡したそうだけど?」
 シンは、眉を潜めながら、訊ねる。
 その存在は、核融合MSに比べればそこまで極端な機密ではないとは言え、ジオンの切り
札的存在だ。
「ことここに至ってはしょうがないでしょう、同盟国を見捨てるわけにも行きませんし」
「ま、しょうがないか」
 困惑気な表情でアビーが言うと、シンも困ったような顔で同意した。
「で、俺達はどっちへ行くんだ? アンマンか?」
「いえ、我々はゴラン高原を越えて、ダマスカスへ侵攻します」
 アビーの答えに、シンは仰天した。
「おい、イスラエルに3方面作戦をやらせる気かよ!」
 シンが声を上げる。すると、アビーは苦笑気味に笑いながら肩をすくめて、悪戯っぽく
ウィンクして見せた。
「ご心配なく、我々だって、シンが留守の間、何もやっていなかったわけじゃありません」
 言うと、メインスクリーンの表示を切り替えた。
「レバノン国境にMS2個大隊、自走対空砲連隊を含む特別大隊1個、同様に、エルサレムに
MS1個大隊、ベルボア要塞(ヨルダン国境)にMS1個大隊とビーム高射砲1個連隊、ワジアラ
バ西基地にMS2個大隊と特別大隊1個、配置済みです」
 これに加え、イスラエル軍自身も、ダルグームや、大西洋連邦払い下げのストライクダ
ガー等モビルスーツをはじめとして、高度に近代化されている。
 一方、対イスラエル・反ジオンのイスラム国家に、モビルスーツを保有している軍は皆
無だった。戦闘車両もロクにない。プラントの駐留軍に任せきりだ。
「大盤振る舞いだな、しかし」
 シンはメインスクリーンの配置図を見て、呆れたように言った。
「ゲルググやネモは、完成機はこれでかその次あたりで最終ロットって言われてますから、
在庫一掃大処分セール! って感じですかね」
「そういや、アルテイシア……殿下もそんなこと言ってたっけな」
 早ければ、来週中には次期量産機のコンペティションに決着が付くはずだった。
「でも、レバノンをほっといてシリアか。良いのか、これで」
「それは、私がシンに聞きたいぐらいです」
 シンが呆れ気味に言うと、アビーは、少し不愉快そうに眉を下げて、表情になってそう
言った。
「え?」

 イスラエルの、3月10日の陽が沈みつつある頃。
「主機関出力正常、全機構異常なし」
「マリア、発進!」
 マーシェと、アビーの声と共に、マリアは発進。一旦海上に出て浮上しつつ、補助翼を
展開する。それに、マチュアとダルシンが続く。高度を確保した後、人口密集区を避けて
地上に進入、西進を始める。
 同時刻。ゴラン高原の都市、クネイトラの東にあるイスラエル軍拠点に向けて、メルカ
バ戦車や装輪自走砲を搭載した大型キャリアトレーラーが、コンバット・タイヤの軋みを
上げつつ、幹線道路に長蛇の列を作っていた。
 発進したマリアの艦内で、シンはレイの部屋の前へと来ていた。クレハも同室だ。
 いかに保護者代わりとは言え、作戦中の軍艦内で男女の居室が同室というのはシンにと
ってはいかがな物かと思うのだが、それを今レイに言うと100%嫌味で返されるに決まって
いるので追求しない事にしておく。
 ────ま、女の子って言っても顔がキラだしなぁ。
 顔の輪郭は女の子らしく丸いのだが、それ以外は眉は太いしまるっきり若い頃のキラそ
のものだ。
 オマケにナイムネ。その割に安産型。
 本人の性格が幸いして棘は立たないが、かと言ってに別の物も立たないだろう、とシン
は下品な想像をしつつ、インターフォンの呼び出しボタンを押した。
 …………本当はレイは、キラよりも若い頃のシンの方がそっくりだろ、と思っているの
だが、自分の胸のうちに秘めている。ついでに言えば自分は断じてストレートであると。
「レイ、俺だ」
『シンか』
 レイの声が短く答えたかと思うと、すぐに扉が開いた。
「何か用か?」
 無愛想というわけではないが、相変わらず素っ気ない口調で言うレイ。
「クレハとなんだけど、出撃する前に話しておきたいことがあってな」
「大公殿下だけじゃ飽き足らず、クレハにまで手を出す気か?」
「お前な」
 すっかり保護者気取りのレイに、シンはため息をつく。
「そうじゃないし、できればレイにも同席して欲しいんだ」
 しょげかけた気を取り戻しつつ、シンは言った。
「構わないが、ここではなんだな。談話室の方でもいいか?」
 レイが聞き返してくる。
「ああ、別に構わないぞ」
「それと、俺とクレハが行くのなら、シンもウィングマンを連れて来てくれ」
「へ?」
 シンは一瞬、キョトン、とした。
「戦術の話になるんだろう? だったら、俺達もそちらから話を聞きたい。お前と彼女と
共同で、アスラン・ザラを落としているんだしな」
「まぁ、構わないと思うけど」
 不思議そうに、シンは首を振る。
「それじゃあ、コニール呼んでくるから、先に言って待っててくれ」
「承知した」
 数分後、4人は談話室に集合した。長椅子のテーブルを1つ、占領する。
 設置された自販機で飲み物を買う。出撃が近いので、全員スポーツ飲料にした。
「それで、なんであたしまで呼ばれたわけ?」
「いや、レイが呼んでくれって言うか……ら……」
 コニールに訊ねられ、シンは言いながら、コニールからレイの方に視線を移す。
「シンドバッド作戦の第2段階が、其処にあるのは、シンのせいなんでしょう?」
「あ!!」
 アビーに言われ、メインスクリーンの地図を見直し、間抜けな声を出してしまう。
 シリアを無力化し、モスル周辺のイラク北方を制圧する。そしてその先にあるのは──
──ガルナハン。
 スエズで核融合燃料を確保し、エルサレム(当初の予定ではテルアビブだったが、イス
ラエルのエジプト侵攻で変更となった)からダマスカス〜モスル〜イラン領タブリーズの
ラインを確保、対イスラエル・反ジオン勢力圏とヨーロッパ連邦や北アフリカの親ジオン
勢力の間に壁を築いた上で、コーカサスへとの橋頭堡を確保する。これがシンドバッド作
戦第2段階の嚆矢だ。
「構わないです?」
 アビーはそう言って、ニヤッと笑った。
「まぁ、そ、そういうことだな」
 シンは、決まり悪そうにそう返事をした。
すみません。投下ミスです。>>854-855は無視してください。
「シンドバッド作戦の第2段階が、其処にあるのは、シンのせいなんでしょう?」
「あ!!」
 アビーに言われ、メインスクリーンの地図を見直し、間抜けな声を出してしまう。
 シリアを無力化し、モスル周辺のイラク北方を制圧する。そしてその先にあるのは──
──ガルナハン。
 スエズで核融合燃料を確保し、エルサレム(当初の予定ではテルアビブだったが、イス
ラエルのエジプト侵攻で変更となった)からダマスカス〜モスル〜イラン領タブリーズの
ラインを確保、対イスラエル・反ジオン勢力圏とヨーロッパ連邦や北アフリカの親ジオン
勢力の間に壁を築いた上で、コーカサスへの橋頭堡を確保する。これがシンドバッド作戦
第2段階の嚆矢だ。
「構わないです?」
 アビーはそう言って、ニヤッと笑った。
「まぁ、そ、そういうことだな」
 シンは、決まり悪そうにそう返事をした。

 イスラエルの、3月10日の陽が沈みつつある頃。
「主機関出力正常、全機構異常なし」
「マリア、発進!」
 マーシェと、アビーの声と共に、マリアは発進。一旦海上に出て浮上しつつ、補助翼を
展開する。それに、マチュアとダルシンが続く。高度を確保した後、人口密集区を避けて
地上に進入、西進を始める。
 同時刻。ゴラン高原の都市、クネイトラの東にあるイスラエル軍拠点に向けて、メルカ
バ戦車や装輪自走砲を搭載した大型キャリアトレーラーが、コンバット・タイヤの軋みを
上げつつ、幹線道路に長蛇の列を作っていた。
 発進したマリアの艦内で、シンはレイの部屋の前へと来ていた。クレハも同室だ。
 いかに保護者代わりとは言え、作戦中の軍艦内で男女の居室が同室というのはシンにと
ってはいかがな物かと思うのだが、それを今レイに言うと100%嫌味で返されるに決まって
いるので追求しない事にしておく。
 ────ま、女の子って言っても顔がキラだしなぁ。
 顔の輪郭は女の子らしく丸いのだが、それ以外は眉は太いしまるっきり若い頃のキラそ
のものだ。
 オマケにナイムネ。その割に安産型。
 本人の性格が幸いして棘は立たないが、かと言って別の物も立たないだろう、とシンは
下品な想像をしつつ、インターフォンの呼び出しボタンを押した。
 …………本当はレイは、キラよりも若い頃のシンの方がそっくりだろ、と思っているの
だが、自分の胸のうちに秘めている。ついでに言えば自分は断じてストレートであると。
「レイ、俺だ」
『シンか』
 レイの声が短く答えたかと思うと、すぐに扉が開いた。
「何か用か?」
 無愛想というわけではないが、相変わらず素っ気ない口調で言うレイ。
「クレハとなんだけど、出撃する前に話しておきたいことがあってな」
「大公殿下だけじゃ飽き足らず、クレハにまで手を出す気か?」
「お前な」
 すっかり保護者気取りのレイに、シンはため息をつく。
「そうじゃないし、できればレイにも同席して欲しいんだ」
 しょげかけた気を取り戻しつつ、シンは言った。
「構わないが、ここではなんだな。談話室の方でもいいか?」
 レイが聞き返してくる。
「ああ、別に構わないぞ」
「それと、俺とクレハが行くのなら、シンもウィングマンを連れて来てくれ」
「へ?」
 シンは一瞬、キョトン、とした。
「戦術の話になるんだろう? だったら、俺達もそちらから話を聞きたい。お前と彼女と
共同で、アスラン・ザラを落としているんだしな」
「まぁ、構わないと思うけど」
 不思議そうに、シンは首を振る。
「それじゃあ、コニール呼んでくるから、先に言って待っててくれ」
「承知した」
 数分後、4人は談話室に集合した。長椅子のテーブルを1つ、占領する。
 設置された自販機で飲み物を買う。出撃が近いので、全員スポーツ飲料にした。
「それで、なんであたしまで呼ばれたわけ?」
「いや、レイが呼んでくれって言うか……ら……」
 コニールに訊ねられ、シンは言いながら、コニールからレイの方に視線を移す。
「その、格闘戦について少し話を聞けたらと思っただけだ」
 いつもと同じように淡々と言うレイだが、心なしか頬が紅い。
 ────まさかコイツ。
 シンは、呆れた目でレイを見た。
「手早く本題に入ろう、シンから」
 レイはそれに気付いているのかいないのか、少し慌てたような口調でシンに振る。
「ん、ああ」
 シンは気を取り直し、クレハに向き直る。
「じゃあ、単刀直入に聞くんだけど……クレハ、君はSEEDを持っているのか?」
「しーど?」
 シンの質問に、クレハはその意味が判らないと言うように、オウム返しにして小首をか
しげた。
「あーっと、SEEDって言うのは、特定の人間が持ってる能力で……それが発動している間、
知覚能力が、特に空間認識能力が上がるんだけど」
「!」
 シンの説明を聞き、クレハは記憶に思い当たり、目を見開いた。
「発動する時、意識の中では、そう、硬い植物の種が割れるようなイメージがあるんだ」
「あります! それ、私!」
 身を乗り出しかけ、クレハは答えた。
「いつから?」
 シンも真剣な表情になり、クレハに聞き返す。
「この前です、キラ・ヤマトとやりあった時です!」
「キラと……やりあった時……」
 シンは、呟くように、クレハの言葉を反芻する。
「そうか、おそらくキラがSEEDを発動させた時、クレハにも共鳴のような現象が起こった
のだろう」
「レイ、お前、SEEDの事知ってるのか?」
 シンは、意外そうな表情でレイに聞き返した。
「キラ・ヤマトの事は徹底的に調べた。メサイアの前にも後にもな」
「そっか」
 シンはレイの言葉に答えた後、再びクレハを見る。
「SEEDってのは普通、発動する時に感情の昂ぶりとか、条件があるんだけど、えーと…
…」
 少し言いにくそうにしてから、申し訳なさそうに、シンは続ける。
「今まで、キラだけは、SEEDをほぼ自分の意思で発動できたんだ。それはキラがスーパー
コーディネィターだからって言われてたんだけど、クレハはどう?」
「うーん……」
 そう言って、クレハは片手で、自分の頭を横から抱える仕種をした。
「……やってみないとわからないですけど、多分できると思います」
 クレハの答えに、シンとレイは顔を見合わせた。
 SEEDを持つ最高のコーディネィターは、唯一の存在ではなくなった。これは大きな事実
だ。
「えと、アスカちゅ……大佐も、その、SEEDを持っているんですよね?」
「え? あ、ああ、そうだけど?」
 シンは、少し呆気に取られたような様子で、答えた。クレハが何故それを知っているの
かは知らないが、話の流れ上、そういう判断をしたのだろう、と思った。
「さっき、スーパーコーディネィター以外のSEEDの発動には、条件があるって言ってまし
たけど、アスカ大佐のSEEDは結構簡単に発動してたと思うんですけど」
「え?」
 シンは、一瞬、クレハの言っている意味がわからず、キョトンとしてしまう。
「だって、私がちょん、って触ったら、簡単にパリンッ、て」
「触る!? 俺のSEEDを!?」
 シンは思わず椅子から立ち上がり、素っ頓狂な声を出してしまった。
「はい。あ、もちろん手で直接触ったわけじゃなくて、イメージでの話ですけど……」
「それって、もしかして……」
 聞き返しかけて、シンはゴクリ、と喉を鳴らした。
「俺が、クレハと、ストライクフリーダムの間に割り込んだ、あの時……?」
「はい、そうですよ?」
 クレハは、何気ない事のように言った。
 シンとレイは、絶句して、クレハを凝視した。当のクレハは何で2人が驚いているのか
判らず、コニールは既に話題から取り残されていた。
「…………マジ、かよ……」
 それが本当だとすれば、キラどころの話ではない。クレハは他人のSEEDまで、自分の意
思で発動させる事が出来る。別に細かい条件は、あるだろうが……
『コンディションレッド発令、状況131。コンディションレッド発令、状況131』
 アラートと、事態を告げる放送が鳴り響いても、シンとレイは、僅かの間、それを理解
する事が出来なかった。
>>850-853,857-860
更にレス番ミス。>>858は6/8です。

もう今日はちょっと樹海行ってきます。
862通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 19:31:47 ID:???
乙!
樹海とか行っちゃダメ、完結させるまで死んじゃダメw
863CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/09/10(月) 19:38:50 ID:???
え〜あまりレスはつけないほうが良いと言われてますが蛇足をば。

>>840
『最適化』プロジェクトはPHASE-12の段階でまだ途上です。
基本的にFPの墓前でのシーンからの改編だと思ってください。
他に自分なりの解釈をしている部分もあるとは思いますが……

ちなみに、キラが言う事を聞くまでラクスの往復が飛ぶのは『最適化』と関係ありません。
864通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 19:48:57 ID:???
>>863
乙ー
今回もGJ!!
865713:2007/09/10(月) 20:46:58 ID:???
>>839
>LP様
お手数おかけいたしました、ありがとうございます。
「最後の欠片」をまとめに載せるにあたりまして、念の為確認させて頂きたいのですが、
こちらは「因縁の終わり〜プロローグ(これも勝手に付けてしまって恐縮ですが)」に
直接繋がるエピソードという事でよろしいのでしょうか?
リンクを貼ったものかどうかと思いまして…
お手すきの際にご一報頂ければ幸いです。
866LP ◆sgE4vlyyqE :2007/09/10(月) 21:32:20 ID:???
>>865
別の話です。というかそうじゃないと流石にシンが不憫過ぎると思うし、少し矛盾出るので。

プロローグというか、アレは題名考えてなかったのでお気になさらず。
867通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 22:26:15 ID:???
クレハはナイムネデカ尻か……
868713:2007/09/10(月) 22:37:58 ID:???
>>866
了解いたしました、
それでは別々ということでまとめに載せさせていただきました。
次回も楽しみにお待ちしております。
869通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 04:25:39 ID:???
ここのシンは二重人格なんだろうか。
870通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 05:14:22 ID:???
正気のシンと狂気のシンと金的のシンの三重人格です
871通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 07:16:35 ID:???
アメリカの裏に表にの支援が無いのにイスラエルが独立を保ってるなんてちょっと有り得ないかなぁ
人口も基礎技術力も大した事ないし
872通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 07:55:35 ID:???
お互いの能力を把握するのは大事だよな。GJ

>>871
世渡りの上手さと情報収集・操作力と表裏の外交で何とかしたんじゃね?
アメのフォローがなくなったら、中でも露でも買うだろうさ
873通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 08:25:56 ID:???
>>872
幾ら世渡り上手でもさ、元手が無きゃどうしょうも無いよ。
イスラエルはそれをアメリカに頼りきってる。

情報収集能力と操作力は大国が情報戦の重要性を認識してからは、大した事は無いよ。
投入される予算や人員の規模が違いすぎ

中・露には何の魅力も無いよね。(イスラム諸国には魅力的な土地だけど)
資源も技術も無い国なんだから
874通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 08:40:36 ID:???
モサドが2000人とかなのに、CIAの職員数が1万8000人とかNSAは3万人とか
もう、馬鹿かとアホかと
875通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 08:58:28 ID:???
じゃあアレだ。持ってるのを否定はしない、と言った核でなんとかしたんじゃまいか?
実際に使う使わないは別にして

実際にはどうこうというハナシじゃなく、作中でそーなってるのにマジツッコミするほどでもなかろう、と例示してるだけだが
876通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 10:19:53 ID:???
>>873
お前、そりゃむしろ逆だぞ。イスラエルが良く我慢してたなってぐらいだ。
本文にあるように、周囲のイスラム国家には兵器を開発する力も量産する力もないんだぞ。
それこそ中・露、そして今はアメの支援で軍を成立させてるようなもんだ。
今中東戦争が全力で再燃したら、3日でカタがつくって言われてる。もちろんイスラエルの勝利でな。

ただ、そうなると、イスラーム過激派テロが活発化してかえってgdgdになる恐れがあるし、
今比較的融和派のエジプトやレバノン、ヨルダン、サウジやUAEも反米に回る可能性がある。
そーなると石油流通がパニック状態になるし(備えてるイスラエル自身はどーってことないがな)、
下手すりゃこれらの国が中国とくっつきかねない。
だから、アメは経済的に支援する代わりに、イスラエルにやりすぎないよう歯止めかけてる。

それに、大西洋連邦の性格はどう見ても思いっきりアメリカ合衆国かそれより酷くなってるし、
(オーブへの侵攻や言いがかりでも明らか。それを正面しか受け止められないカガリも問題だが)
イスラエルを支援していないってのは考えられん。
むしろ周囲の汎ムスリム会議こそ、「大西洋連邦には逆らいませんので、イスラエルを何とかしといてください」じゃねーか?
877通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 13:23:21 ID:???
貴様等レイがコニール萌えらしき件についてはどうでもいいと言うのか
878通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 13:52:11 ID:???
つまりレイとシンは近々ブラザーになると?
879通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 15:06:01 ID:???
既に~姉妹~は居るんだよな
880通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 15:34:37 ID:???
おまいらシンなみに下品でつね。


俺はレイがコニール見てる隙にクレハたんを。
881通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 16:08:27 ID:???
876
イスラエルに幻想を抱く人って、なんで要るんだろ?(極東ソ連軍みたい)
兵器自体、イスラエルは独自の技術で兵器を開発出来てないから
メルカバみたいなお茶を濁すような微妙な兵器しか出来ないんだよ

ねぇ、3日って誰が言ってんの?

大西洋連邦が支援する理由は?やっぱりユダヤ人?
882通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 16:36:00 ID:???
下手に現実の世界設定を絡めた話が出ると、直ぐこういう流れになるんだよな……
883通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 16:37:08 ID:???
00スレでたまになる時の香りがするな
884通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 16:59:59 ID:???
知識ひけらかしたいだけだろうからほっといてやれ
885通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 17:25:17 ID:???
流れを変える為にラクスは俺がもらっていこう。
886通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 17:31:04 ID:???
Dの復讐で後遺症に苦しむラクスを885が献身的に介護するんですね?
887通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 17:33:46 ID:???
ここで健康に良いジョークを一つ。

「リンダ、どうしたんだい?このサラダの山は?食卓がジャングルになったかと思ったぜ」
「あん、ジョニィ。テレビでやっていたのよ。肉だけじゃなくて野菜もとらないと栄養のバランスが悪いって」
「相変わらず気が利くねリンダ。僕の健康をそこまで考えてくれるなんて」
「当然じゃないジョニィ」
「ところでリンダ。これは何処産のグリーンサラダなんだい?」
「中国産よ」
888通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 17:40:25 ID:???
>>887
HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!
889通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 17:45:03 ID:???
>>887
失格。30点
890通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 18:17:15 ID:???
>>889
おいおいなかなか厳しい判定だな。俺なら50はやるね
891通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 18:18:29 ID:???
>>889
ヴァイレ!爆裂ッ!!
892通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 18:48:31 ID:???
>>887
やめろぉ
カルビーのポテトチップスが実は中国産ジャガイモ使用率85%って事実並に笑えねえよ!
893通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 19:07:44 ID:???
>>887-892とイスラエル厨

わかったから巣に帰れ
894通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 19:46:39 ID:???
皆病んでるなぁ。俺はその間にエミュ娘に味方してくるぜ。撃たれても本望さ!
895GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/11(火) 19:56:17 ID:???
 エンブレイスと対峙するデスティニーUを確認した地球連合軍のMS隊から、どよめきが
上がる。オーブでの戦いは、連合兵の間で語り草となっていたからだ。
『シン=アスカ……あれはシン=アスカだ!』
『まさか、金的のシンか!? ミハシラ軍のエースの、金的のシンなのか!?』
『いや、色はそっくりだが機体は似てるだけだ。それに、何で奴があっちから来るんだ?』
『声は一緒だった! 俺はあの時オーブにいたんだ……それにな、あの化物相手にたった
1機で、あんな事を言える馬鹿は金的のシンしかいねえ!!』
 地球連合軍発足史上、これほど金的という単語が通信で飛び交ったのは初めてであろう。
アガメムノン級の女性オペレーターが、顔を真っ赤にして私語を慎むよう呼びかけるが、
誰も聞いていない。
『やっぱりシン=アスカは只者じゃなかったんだ! オーブの時もそう思ってたが、奴は
実際、スーパーコーディネイターを超えるスーパーな金的野郎だ!』
『コーディネイターにああいう男がいるとはな。今なら信じられる! 金的のシン……!』
『金的! 金的!』
『金的! 金的!』
 金的コールは止まず、宇宙が金的で満ちる。当然その広域通信はジェスの乗る報道船に
拾われており、地球全土にライブ放送されているのだが、それは彼らの知った事ではない。

「何なのだ? 金的のシンとは」
 アークエンジェルのブリッジ。デスティニーUに追随するオオツキガタを介して伝わる
通信に、艦長が腕を組んで唸る。プラント領内の状況は殆ど沈静化していた。クライン派
にとっては悪夢の連続であり、彼らに扇動されていたザフト兵もすっかり意気消沈して
しまったからだ。
「シンとは、シン=アスカ君で間違いないとして……なぜ金的なのだ?」
『あれ? 連合軍なのに知らないんすか?』
 通信モニターにディアッカが映り、艦長が眉を寄せつつ頷く。
「我々はオーブ戦に参加しておらず、しかも月方面での任務を終えたばかりだった。私も
クルーも、オーブ戦で何が起こったかは知らんのだ。結果以外はな」
『騒ぎが収まったら話しますよ。ちょっと長くかかるから』
「ああ。頼む」
 通信が切れた後、艦長は再び腕組みし唸った。手元のコンソールを操作し、ザフト艦隊
が引き裂かれた時の映像と、現在の状況を同時に映し出す。
「無駄な砲撃が多い……単なるパフォーマンスに過ぎんな、これでは」
 火器や推進機関を撃ち抜かれ、機能を失った艦に尚降り注ぐ黄金の輝き。だが、意味が
無い。死に体の兵器をいたぶるより、中枢を一撃で仕留める方がより多く殺傷できる。
「いや、それが目的か。だとすれば誰に見せている? ナチュラルにか? ……何の為に?」
896GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/11(火) 19:57:51 ID:???
 デスティニーUの機内で苦い表情のシンが手元のキーを叩き、通信チャンネルを幾つか
遮断する。このまま回線を開きっぱなしだと戦闘不能に陥りそうだった。
『災難ですね、アスカさん』
「要らない事は言わなくて良いです」
 全く気の毒そうでない研究員に短く返答し、シンはエンブレイスを睨む。
「何で攻撃してこない……こっちを待ってるのか?」
『仕掛けるまでもないと思ってるかも知れませんねえ。欠陥機を押し付けたつもりは
毛頭ありませんが、これはどうも相手が悪すぎイタタタッ!』
 背後にアズラエルが立った直後、背筋を仰け反らせる研究員。通信モニターは狭いので、
何が起こっているかは解らない。
『も、もし戦うなら……ヴォワチュール・リュミエールの出力に気をつけて下さい』
「え、どうして?」
 半分涙目の研究員に言われ、シンは首を傾げる。どの道戦闘が始まれば、出力など気に
する余裕は無い。しかも、エンブレイスが相手では。
『非公式調査なので確かな事は言えませんが、完全な状態で動くユニットを装備した2機の
機体間で、相互干渉が起こり得るらしいのです』
「相互……干渉?」
『ええ。妙な報告だったので、今でも覚えていますよ……では、幸運を』
 通信モニターから研究員とアズラエルの姿が消え、シンは息をつく。戦う直前に、余り
嬉しくない話を耳に入れてしまった。
「だけど、このまま逃げるわけにはいかないんだよ!」
 自分に叫び、シンは目の前の巨体をロックする。殆ど同時にエンブレイスが3つの
ユニットへと分離した。シュレッダーを撃つも殆どが外れ、左翅に着弾した2、3発も、
ダメージらしいダメージを与えられなかった。PS装甲を有する敵に対し、シュレッダー
は強烈な衝撃を与える事で内部機構を破損させる。
 デスティニーUの2倍以上あるエンブレイスは、ただ回避行動を取っただけではない。
大部分が曲面で構成された機体を傾ける事で衝撃を受け流したのである。
「アンタはザフトを撃った! 何でだ!? アンタの言う事を聞いたのに……!」
 脚部のハッチを開き、ミサイルを連射しつつデスティニーUが突進する。進路上に射出された
ドラグーンがそれらを避けた。1機1機、手動で操作されているも同然だからだ。
『彼らがコーディネイターの中においても、特に愚かで野蛮であったからです』
 エミュレイターの言葉が、ナチュラルとコーディネイターへ伝わっていく。
「なに……っ!?」
 分離したエンブレイスに包囲されまいとデスティニーUが全力で加速し、振り返り様に
シュレッダーの弾をばら撒いた。ストライクフリーダムに機動性で劣り、また大型である
今の機体では、囲まれてしまうと回避も防御も反撃も出来ない。
897通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 19:59:42 ID:???
sien?
898通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:00:14 ID:???
( ゚∀゚)彡金的!!( ゚∀゚)彡金的!!
899GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/11(火) 20:00:27 ID:???
『根拠も権利も無い私の指示に従うなど、愚の骨頂であると申し上げたのです、シン』
 エミュレイターはそこで、シンをファーストネームのみで呼んだ。
「目の前であんな事をやったアンタが、それを言うのか!? 皆を怯えさせたアンタが!」
『ザフトはキラ=ヤマトに助勢しなかったばかりか、私をラクス=クラインであるとして
彼を攻撃しました。無論、本心である筈はありません』
 ビームの嵐を、シンはヴォワチュール・リュミエールの出力を最大に上げ回避する。
青白い光の中、紅の光翼が頼りなげに瞬いた。平の部分を前にしたクリーバーにビームが
何発も着弾し、光刃の端がスパークを放つ。シュレッダーとミサイルで撃ち返すも、全く
効果を発揮しない。多方面からの猛攻を受け、狙っている余裕さえ無いのだ。
『彼らは目先の利益にとらわれ、主を入れ替えただけなのです。2年前、ラクス=クラインに
形だけの賛同を示し、ギルバート=デュランダルを裏切った時のように』
「それは……っ」
 目を見開き言葉に詰まるシン。2年前の自分が抱いていた意思を代弁されたからだ。
『エイプリルフール・クライシスによって喪われた命は10億に上ると報告されています。
ニュートロンジャマーによって電力が断たれ、インフラは破壊され、生命を終えた者の
殆どは持たざる人々……代替エネルギーや物資を手に入れられない弱者です。シン、彼ら
は自身を弾圧されている弱者と称しつつ、弱者を殺戮したのです。野垂れ死にという方法で。
それが、コーディネイターなのです』
 刄tリーダムの機内で状況を静観していた男が、静かに目を閉じる。セクメトの艦長が
手元のコンソールに視線を落とした。
『彼らは更に、ブレイク・ザ・ワールドを引き起こしました』
「あれはッ! あれをやったのは、プラント政府でもザフトでもない!」
『しかし、責任はプラント政府にあった筈です。ユニウスセブンを管理していたのは、
彼らなのですから』
 作戦の当事者として阻止できなかったシンは、彼女の言葉に応える事が出来なかった。
その通りであるとしか、今の狂気に染まった彼には考えられなかったからだ。クリーバー
の真横で撃っていたシュレッダーをビームが掠める。火花が上がった。『50人』の忠告通り
だった。単機では勝てない。機体性能が違いすぎるのだ。
 そこで、シンは己を否定する。違いすぎるのは機体性能だけではない。力量の差も然りだ。
『コーディネイターの野蛮で愚かな行為によって、争いを繰り返していた地球の勢力は
1つに結集し、宇宙からの脅威に立ち向かう準備を整えました。コーディネイターは役目を
果たしました。そして、最早何の機能も持ってはいません』
「そんな事はない! どんな人間にだって可能性はある! 生きている限り!」
 自分の言葉が嘘か真か、シンは知らないし興味が無い。ただ、このエミュレイターに
無用と言い放たれた存在がどうなるか、それのみを考えて叫んだ。
『勿論、責められるべきはコーディネイターだけではありません。そもそも彼らを創造し、
宇宙開発という重要な役目を与え、かつ管理を怠ったナチュラルも同罪でしょう』
900GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/11(火) 20:02:48 ID:???
 シンの空虚な言葉に応えず、エミュレイターは語り続ける。
『自らの道具、家畜すら満足に制御できず、外へと進出する欲求にのみ任せた彼らは無能にも、
未だ2000万人程度の叛徒を鎮圧できずにいます。これは許し難い怠慢です』
 分離したまま、エンブレイスが全てデスティニーUの正面へと回る。分かたれた3つの
蒼翼が膨張し、純白の巨体がデスティニーUと向かい合った。
『シン。今の貴方がたに、独力での生存は不可能です。自制心を何処かへ置き忘れた人類は、
取るに足らぬ種族間の確執でいがみ合い、無策に大量破壊兵器を撃ち合っています。より
強力でより優れた存在が、貴方がたを管理せねばならないのです』
 シンの目蓋が僅かに震え、血のような眼が見開かれた。
「アンタには、それが出来るっていうのか」
『その通りです。その為にも、まず無価値の人類を削減せねばなりません。ナチュラル、
コーディネイターを問わず。だからこそ、私は撃ったのです』
「より優れたアンタが、劣った俺達を導くって事か?」
『その通りです、シン』
「嘘だ」
 エンブレイスの攻撃が、唐突に止んだ。しかしシンは反撃に転じない。クリーバーに
よる防御を解くデスティニーU。機体には、高出力ビームが掠めた痕跡が幾筋も刻み
つけられていた。
「違うなんて言うつもりはない。ただ、アンタは今みたいな事を伝えたがっていない」
『何を根拠に?』
「もしアンタが本当にそう考えてるなら、俺にあんな事を言ったりはしないからだ!」
 シンが吼える。エンブレイスに設置されたモノアイが瞬き、光が波のようにうねる。
「為すべきを為せって言ったな? アンタに武器を向けた俺を直ぐに叩き落とさなかった
のは、アンタと戦う事が俺の為すべき事だと、アンタ自身が考えていたからだ。でなきゃ、
アンタを撃った時点で俺は殺されてた」
『シン、貴方は私の言った事が理解できていないようですね』
 エンブレイスが再びドラグーンを射出し、ビーム砲の砲身が全てデスティニーUへと
向く。だが、シンは機体を動かさなかった。
「いいや違う! 理解したから言ってるんだ! 俺を攻撃したザフトを撃ったのは、俺を
攻撃したからだ! アンタと戦わなかったからだ! もしアンタの言葉通り、間違ってる
ラクス=クラインに従った愚かで野蛮なコーディネイターを排除するっていうんなら、
最初から皆殺しにしてる! だから、頼む!」
 ターゲットロックを解除し、シンは叫んだ。相手に、自分の意思を伝えようとした。
「アンタの、本心を聞かせてくれ! きっと、俺達は戦わなくても……」
 だからこそ、対応しきれなかった。両翅から放たれた青白いビームを回避したと同時に、
自機を3次元的に包囲したドラグーンが、デスティニーUの脚部を撃ち抜いたのだ。
901通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:03:52 ID:???
エミュ子はええ子や…… 支援
902GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/11(火) 20:04:33 ID:???
 安全装置が働き、炸薬ペレットの光と共に脚部が排除される。ミサイルランチャーを
内蔵した脚部が閃光と共に大爆発を起こし、デスティニーUの上半身が吹き飛ばされた。
そして一度損傷しバランスを崩してしまった以上、機体性能と操縦技術で劣るシンには
為す術も無い。
 右翅のビーム砲で、左肩のスラスターが破壊される。交差するように飛び込んできた
左翅にシュレッダーごと左腕を粉砕され、破片が頭部アンテナの半分をへし折った。間髪
入れず撃ち込まれるドラグーンの射撃を回避したが、エンブレイスの胴部に肉薄される。
クリーバーを構え直そうとするが間に合わない。胸部ビーム砲が開いた。
「く……!」
 しかし閃光が放たれる寸前、何本ものビームと砲弾がエンブレイスの胴部へと殺到し、
巨体を引き離した。大破寸前のデスティニーUを庇うように、MS達が立ち塞がる。
 黒に塗装され、翼を広げた鷲の意匠をシールドにペイントしたゲイツが4機。キラにも
シンにも攻撃をかけなかった彼らは、セレニティのターゲットにならなかったのだ。
『要するに、根性見せろって事か。ああ……やってやるよ!』
 ウィンダム1機に率いられたダガーLが2機。彼らは、大きく戦場を回りこんでいた。
隊長機に搭乗するのは、ガルナハン基地の件でシン達に協力した連合軍の大尉である。
『我が軍は現在、さる企業連合と絶賛癒着中でね……諸般の事情により、援護させて貰う』
 そして、3機のドムトルーパー。ミナの命令に背き、シンを追ってきていたのだ。
『悪い悪い、こっちはバッテリー機なもんで、飛ばせなくてよ』
『形無しだな、シン』
『突出するにも程があるんじゃないのかぃ? ま、ひとつ貸しだね』
 総勢10機に阻まれたエンブレイスの行動は速かった。1秒未満で合体し、最大出力で
ヴォワチュール・リュミエールを起動。輝く翼が羽ばたき、放たれた矢の如く巨体が翔ぶ。
その先で、金色の光が広がった。降り注ぐビーム射撃がMS達の足を止めている間に、
青白い3枚の光翼は見る見る内に小さくなっていった。

「前にも言ったが……君は底無しの馬鹿だな、アスカ君」
 デスティニーUを守る10機のMSに視線を向け、刄tリーダムに乗った男が吐き捨てた。
セクメトから通信が入る。
『帰艦して。この宙域から離脱するわ。月方面に進路を取る』
「解った」
『ストライクフリーダムを回収したわ。中身は棄てておいたけど……シン=アスカ辺りが
拾うでしょう』
「機体の方にも、使い道があるかどうか……まあ良い。了解した」
 身を翻した刄tリーダムが一気に加速し、回頭を始めたセクメトへと飛ぶ。3つの
流れる光がそれに追いつき、蒼と白の艦が巨大なスラスター光と共に闇へと消えた。
903GSCI ◆2nhjas48dA :2007/09/11(火) 20:06:18 ID:???
今回は此処までです。
904通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:08:22 ID:???
おおっと!そろそろミナ様に御夕食をお出しせねば。
本日のメインは、子羊のソテーでございます。
905通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:09:15 ID:???
GJ!

そして、デスティニーUが破壊された!

金的の呼び声が最高潮の高まりを迎えた今こそ、プランA出撃の時か!?
906通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:11:13 ID:???
金的言われ過ぎwwwww
907通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:12:59 ID:???
>『ストライクフリーダムを回収したわ。中身は棄てておいたけど……

ちょwwwwwwwwwww
908通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:15:17 ID:???
キラ哀れ
909通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:19:12 ID:???
GJ!
キラ捨てられたか哀れだが自業自得でもある。
エミュ子、ああ何て良い子なんだ。
金的が遂に全世界に!シン頑張れ!
910通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:20:59 ID:???
金的の名前が世界に羽ばたいた瞬間だな
シン哀れwwwwww
911通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:22:14 ID:???
キラのポイ捨てはいけません!
912通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:25:29 ID:???
有名人じゃないか、シン!>金的
きっとこれがきっかけでナチュとコーディの架け橋に(ry

>中身は棄てておいたけど
キラがwwwwwwwセクメト艦長さんいいキャラしてるwwwwwwwwww
913通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:28:26 ID:???
この瞬間、金的は歴史に残る羞恥プレイとなりましたwwww
914通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:29:44 ID:???
これはひどいプレイですねwww
915通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:32:15 ID:???
やはり自分の意思も覚悟もなく、強い側につきたがるだけの輩は
種族に関わりなく「人間」として認めないという事だな。
同人アヌメでの溜飲をまたいくらか下げてくれたよ…GJ!

ところで、根性を見せてくれそうなやつらの内の
>黒に塗装され、翼を広げた鷲の意匠をシールドにペイントしたゲイツが4機。
このカラーの部隊は本編の方で元ネタがあるんだったかな?見落としてるかも…

あと、腕に覚えの絵師神さんに、アガメムノン級の女性オペレーターの
キャラデザをひとつぜひ…!
916通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:33:53 ID:???
>>915
ゴルト隊か?
917通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:35:30 ID:???
・黒に鷲ってティターンズかな?
・シン敗北、運命U最終強化フラグか
・しかしよくも悪くもシンは人を惹き付けるな、金的とか。
・キラ放置プレイ。折れたが再起可能なんだろうか。
・ストフリ、ジャンクでしかない気がするが……
・アズ子可愛いよアズ子
・ところでDの後ろに居る人マーダー?

と言った所でGJ!
918通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:36:31 ID:???
>>916
AC0のゴルト隊のマークはスフィンクスみたいな感じだから違わないか?
919通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:40:11 ID:???
キラ→永遠を狩られ味方に裏切られエミュ子にフルボッコされ和田を取られて放置プレイ
シン→世界的金的

どっちの方が哀れかってのも難しい話だなこりゃw
920通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:40:42 ID:???
エンブレイスをハッキリと想像出来ない俺涙目
921通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:42:41 ID:???
エミュ子まで説得しようとするシンは凄すぎるwww
922通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:45:59 ID:???
>>920
真っ白なガンバスター
923通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:48:23 ID:???
>>920
ジンあるいはゲルググ?風の鶏冠モノアイ付き頭とEWウイングゼロカスの翼を持ち
その上で三倍拡大&各種デティールを追加してしかも左右対称なターンX

そんな風に思った時期が私にも
924通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:52:07 ID:???
>>920
鳥の翼付のビット射出ベルティゴで脳内保管してる俺はマイノリティ
925通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:53:20 ID:???
>>924
クロボンで出てきたあのデカイMAでもよくね?
926通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 20:54:25 ID:???
ザフト製ティビニダドみたいなもんじゃねーの?
927通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:00:50 ID:???
ディピニダトが更に変形してスマートな天使風MS形態になるとか。
928通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:15:24 ID:???
>>920
ナシム・ガンエデン
929通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:17:29 ID:???
オレの中のエンブレイスはティビニダドとACの大仏を足して2で割って過渡期成分をぶち込んだ感じ

でもキャストオフして中からメカニカル美女なエミュ子が出てくると信じてる!
むしろ信仰?それがオレのジャスティス!ファンタジィ!
930通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:19:26 ID:???
AC3の大型機動兵器は確かにイメージしやすいな。
羽ぽいパーツ付いてて分離するし管理者だし。
931通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:21:53 ID:???
>>929
その脳内エミュ子はどんな姿をしてるか小一時間(ry

ラスボスな上に声はラクスなんだぞw
932通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:32:26 ID:???
GJ!いい真ヒロインでした。
戦後、海賊狩り真っ最中のシンに、謎のオペレーターからの通信が入りますように!

>『コーディネイターにああいう男がいるとはな。今なら信じられる! 金的のシン……!』
なんだこの一体感w
男の痛みを一身に背負う英雄誕生ですかw
933通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:35:56 ID:???
破損した部分をパージして行って最後のコアはラクス似の人間大の生体人型CPU。
ただし、胸部装甲並びに臀部バラスト、腹部メインエンジンはシンの好みに合わせて
ミーア型に育成済。
934通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:42:43 ID:???
GJ!
なんか…あれ?エミュ娘ってすげぇ良ヒロインじゃね?
自分悪役にして人類の為に人類と戦うってダークヒーローっぷりに俺が失禁で濡れた。

キラ…哀れ。きっとプランAに乗って再出撃(ry
シンはもう金的だ。金的過ぎて何も言えねぇ。流石ヒロイン。

GSCI氏の作品は秀逸過ぎて終わりが怖くなってくる。終わったあと人生の楽しみが半減する
935通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:48:42 ID:???
>>933
それなんてヴァルシオーネ?
936通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:54:46 ID:???
プランAはともかく、重武装だけど量産機カスタムのデスティニーUは大破か。
やはり最終的には最新型ワンオフ機で、しかもフリーザの法則に従って
超高性能高出力でかつスタイルはシンプルでスマートなものになるのだろうか。
937通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:59:12 ID:???
良かった…ヒルダ姐さん達に出番があった…たとえ台詞一言でもっ!
938通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 21:59:20 ID:???
>>936
まだ、単眼の胸部がのこってるじゃないか
そこでガオ


返事がない、エンブレイスに撃ちぬかれたようだ
939通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:07:22 ID:???
フリーザの法則…たしかにセル、ブゥも…今更気付いたDB世代の俺orz
940通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:11:23 ID:???
いまだにおれの中のエンブレイスはセンチネルのゾディアック……(´・ω・)
941通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:16:28 ID:???
連合兵自重しろwww
942通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:22:46 ID:???
なんという展開。だが、エミュ子倒しても終わらないような引きじゃねえかこれ!!

金的コールは吹いた。幾ら何でもこの場面でそりゃ無いよwwwwwwwwww
943通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:33:35 ID:???
GSCI氏のコニール…金的
CSA氏のコニール…脱童貞

何この扱いの差。
944通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:33:50 ID:???
そういえば、エミュ子は金的に無反応だったな。
機械だから羞恥心が無いのか?はたまた実は、内心ドキドキなのか?
945通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:35:16 ID:???
>>944
 後 者 だ

そうに違いない。
946通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:43:43 ID:???
矛盾が有りすぎる自己の存在に自分の役割とはラスボスなのだと認識したのがエミュ娘なのか
そして『世界』の主人公たる「人間」に己の役割を終えて欲しいのかもしれんね
しかしエミュ娘が認めた「人間」シンがとった行動は予想なに反して〈説得〉
あぁ…なんという初代スパロボ…
947通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:44:34 ID:???
>>金的コール
まさに本人にとっては穴があったら埋めてやりたいだなw
948通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:47:09 ID:???
エミュ子「卑猥なのは……いけないと思います//////」

こうですかわかりm(ビーム直撃
949通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:49:13 ID:???
オレの中のエンブレイスは巨大化銀様

反論は受け付けない
950通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:53:09 ID:???
>>944
お前のせいで、実はドラグーンの攻撃はドキドキし過ぎて操縦ミス、運命UにHit。さらにパニクるエミュ娘なんて浮かんだぞ。
951通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:54:09 ID:???
つまり、両手で頬を覆ってイヤンイヤンするエンブレイスを想z(セレニティで消滅
952通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:55:16 ID:???
お前ら同じ声でもラクスエミュ子では扱いが段違いだなwwwwwwwwww
953通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:56:02 ID:???
     ...| ̄ ̄ | < エミュ子の擬人化絵はまだかね?
   /:::|  ___|       ∧∧    ∧∧
  /::::_|___|_    ( 。_。).  ( 。_。)
  ||:::::::(  ・∀・)     /<▽>  /<▽>
  ||::/ <ヽ∞/>\   |::::::;;;;::/  |::::::;;;;::/
  ||::|   <ヽ/>.- |  |:と),__」   |:と),__」
_..||::|   o  o ...|_ξ|:::::::::|    .|::::::::|
\  \__(久)__/_\::::::|    |:::::::|
.||.i\        、__ノフ \|    |:::::::|
.||ヽ .i\ _ __ ____ __ _.\   |::::::|
.|| ゙ヽ i    ハ i ハ i ハ i ハ |  し'_つ
.||   ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜|i
   ...||            ||
   ...||            ||
954通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:57:27 ID:???
そりゃエミュ子はスレ住人を萌え発狂させるための最終萌え燃え兵器だからなハァハァ
955通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:02:39 ID:???
>>952
そりゃエミュ子は脳内で
電子音声=AIDA風ラクスとか
中の人繋がりで銀とか神代やよいとかで再生されてんじゃねぇの?

にしても今頃コニール金的伝説とかがガルナハンを中心に広まったり、思い出して羞恥に悶えるコニールの姿が有ったりするんだろうか
956通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:02:53 ID:???
>>952
何言ってんだ?ラクスなんてエミュ子の紛い物だろ?オリジナルに萌えるのは当たり前じゃないか!まったく、これだから最近の奴は。
957通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:03:46 ID:???
エミュ子とクレハが戦ったらどっちが勝つだろ……
958通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:05:21 ID:???
>>955
むしろ当人の知らない所で女傑の噂がうわさを呼んで姐さん呼ばわりが定着。


将来的にはヒルダとの真の姐さん対決。
959通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:05:58 ID:???
今日このままスレ埋りそうな勢いだな
次スレは970辺りか?
960通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:11:58 ID:???
だってえ、ラクス死すべしだもん。
死を惜しまれるだろうエミュ子とは訳が違う。
961通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:15:22 ID:???
みなさんエミュ子と金的姐さんに萌えてるようなのでベル子はおれがいただきますね
962通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:16:12 ID:???
別にラクス死すべしとかは思わんが、廃人ラクスにエミュ子が
自意識をインストールするって状況を妄想した
963通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:23:17 ID:???
実際の地理や国家を出すのはいいけどあまり込み入りすぎてもかえって読みづらいだけだしな
拠点とかそういうのは拠点をつなぐ「ポイント・トゥ・ポイント」制で考えて、
拠点外で敵軍と遭遇すると「野戦」となる

こんくらいでいいんじゃね?
964通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:31:26 ID:???
酸素欠乏で
「暑いなぁここ、開けてくださいよ」
とか
「これをつければフリーダムの性能は3倍だ!」
とか言っちゃうラクスになら萌えられる
965通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:36:38 ID:???
むしろ「貴女の名前はミーア・キャンベルです」って刷り込みたい。
今の顔は成形なんですって言って素ミーアの写真見せたい。
966通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:40:22 ID:???
そーいえばドムって核エンジンじゃなかったっけ
それがユニウス条約に違反するからドムの計画は破棄される予定だったが
試作されたドム三機をクライン派が横取りしてヒルダ達の手にって経緯だったはずだが
967通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:47:32 ID:???
ユニウス条約に引っかかったのはミラージュコロイド(予定)だったらしい。
核エンジンは開発中に積まれていた時期があるとか、そんな感じに書かれてるな。
まあ、GSCI氏が必要と思えばつけるんじゃねーかな。次多分ラストバトルだし。
968通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:51:55 ID:???
取り合えず設定に話を合わせるんじゃなくて話に設定を合わせるんだ。
969通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 00:07:54 ID:???
寝てる間に投下されてた…感想大体言われちゃってるなぁ。今回もGJ!

>>920
俺は分離合体する羽根つきαアジールを想像した。

>>964
「キラ、このパーツを取り付けるのです。そうすればストライクフリーダムの攻撃効果は120%上昇、防御面では63%上昇し、あなたは無敵の存在になれますわ。」
「(ラクス…酸素欠乏症にかかって…)うーん…気持ちはありがたいけど遠慮しとk」
「キラ…なぜそんなことを言うのですか?皆さん…キラを、お願いします」
とか何とか言って信奉者多いラクスだと、そのまま取り付けちゃいそうだなぁ。
970通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 00:11:32 ID:???
新スレ立ててみた、こうで…良かったのかな。

ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE \
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1189523353
971通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 00:13:00 ID:???
>>944
金的という言葉は『学習』に含まれていなかったんだろう。
今頃ググった結果を見て頬を染めているはずだ。
972通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 00:44:59 ID:???
そういえばさあ、エミュ子が置いてった素のフリーダムがあったよな?

イザークが乗ってたけど、デュエルも壊れてるわけではないし
……キラ復活フラグ?
973通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 01:12:34 ID:???
どうなのかね、かなり悲惨かつその後もそっけない凸のKOリタイア劇もあるし、
実際のところキラ再起のメド自体あるんだろうか?
974通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 01:33:01 ID:???
ぶっちゃけ凸に関してはもう、最終回後のスタッフロール中、シンを始めとするキャラ達のその後が描かれる中、
さりげなくミイラ男になった状態で寂しく町外れを歩いてるカットが一瞬流れて終了とかそんな予感がしてる
975通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 01:35:27 ID:???
もうキララクは一切活躍しないで、続編の最終回で快復して砂浜走ってくれればいいよ
976通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 01:42:52 ID:???
エンブレイスってこんな形かなぁ
ttp://www.sunshinecity.co.jp/content/kurione%20l.jpg
977通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 02:01:46 ID:???
>>972
かもしれんな。
種初期のキラがどう成長するのかwktkしてた俺としては、是非復活してほしい。
今度こそ真っ当な人間になってくれ。
978通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 02:05:50 ID:???
「金的」一発で、全世界レベルの羞恥プレイとは……何という女難。
ここまでのシンは、某女難スレにもいまい。
979通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 02:38:08 ID:???
むしろ、本来よく言って戦友悪く言えばただの知り合いでしかないはずなのに
いつの間にやら過去に秘め事があったとか、実は連合のエージェントだったとか
いろんな風評が巻き起こりまくってるコニールが高レベルの男難な件について
980通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 03:01:13 ID:???
世界中の人間に自分のあそこをコールされるなんて死ねる
子供から老人まで「金的のシン」とあそこに指を指されるなんて……
981通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 03:26:52 ID:???
>>977
復活を期待したい所だな ここのキラは自分を省みられるし わりと人間らしい所があるので嫌いじゃない。

982通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 03:50:19 ID:???
金的叫ばれている状況に、公用語は英語だろうからとエキサイティング翻訳を試してみた
金玉→Canetama
金的→Defeat mark
キャンタマって……orz
983通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 03:52:57 ID:???
>>976
唐突だがダライアスのクリオネマジ強い
鯨とかタツノオトシゴとかも強いけどクリオネマジ強い
984通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 04:41:34 ID:???
>>982
それって普通にカネタマって読むんじゃね?
985通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 05:18:26 ID:???
確かメリケンのヤンキー共はディックとか言うんだよな、直訳すれば息子だっけ
986通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 05:40:50 ID:???
それは玉じゃなくて棒の方じゃなかったっけ?
987通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 06:06:32 ID:???
>>938
アブソリュートなんたらが強かった記憶がある
なんて名前だっけ?
988通常の名無しさんの3倍
>>987>>983な・・・