【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その7

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1通常の名無しさんの3倍
種死&リリカルなのはクロスオーバー

シンが八神家に餌付けされたり
レイがリリカルな魔法少年になったり
なのはさんが種死世界に行き、世直しをしたり
デバイス達がMS化したり
ほかetc……

・職人様はコテとトリ必須
・次スレ立ては950を踏んだ人が立ててください
・1000に達する前に容量オーバーになりそうな時は気づいた人が立ててください
・各作品の考察は該当スレでどうぞ
・スレは、sage進行です。


前スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その6
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1178376184/l50

雑談スレ
【スバル】種vsリリカルなのは【ウッサイ!】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1179475607/

関連スレ
【UC】リリカルなのはSS【G、W、X、∀】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1174323827/
2通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 17:51:43 ID:???
乙です!
3通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 17:54:49 ID:???
乙です!
4通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 17:55:39 ID:???
シン「>>1乙です!」
5通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 17:58:03 ID:???
>>1
   lヽ  ,、,、./    ,-、_,-、   , '´ ⌒、ヽ
   <)' ~´ハバ    Y ;' A`) .  l(((!((("メi .    /゙Y /^ヘヘYヘ
   | イノリノハ)) : : : :`ヽ/´ ̄ ̄ 从^ヮ^ メij .刀.、/,ィjミノレハ从リヾ   .,'`》'´⌒`彡
  ノ.人l|゚ -゚ノl| .  : : : : : : : : : : : : : : :、:\/: : : く+ハ(!`Д´ノハ+>/ ,ィ∝ノノ)))))
     /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\: : : : : : : ∪: :∪ : : : : ( ( ゝ(l!゚ -゚ノ|l
    l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/ , ミ ´.⌒.^ 、: : : : : : ,(_: :_:<(^!!つつ
      /.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l. ⌒(((从从〉*⌒`7>f^⌒ヾY⌒>
.      l.:.:/.:.:.:.|:l.: レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:|    |l゚ヮ ゚ノ|l ! xくけ从ハル=ト<
.      |:/!.:.:.: 从.:.{. V;;リ    V;;リ 'j.:.,' |    ⊂!卯(⊃t/: : : :.リ、∀`*リハヽ
....    j:ハ.:.:..Wト :.ゝ   '    /.:/レ| _ . 〈_|_ヽ.> /: : : : セ二/  ,-' ̄ ̄ ヽ
         '´.r===ミ彡  V 7   彡'.:.∠ =。= ヘ. し'ノ /: : : : /      ( ((ハル ヽ/ ̄ ̄⌒ヽ
       ノ !リノノ))))|ヽ.   ´ , イ! .:./i !!ノリノ))》.  ,': : : : /.       `ゝ^o ^ノ√i (《レノリノハ) )
.       (  |.|゚ ヮ゚,l|ゝ . ト≧≦ュ| リ/ ノi゚リ.゚ ヮ゚从  i: : : : {    、 _☆ミつ介》ヽ :: ヾ #`−´ノ
..      ∪ ̄ ̄∪ /| >tく |ヽ、__ (つ)Ψ(^つ  {:, -===、アヘヘ `ヘ___ノ: : : <( つ[!;つ
       /ヽ::::::::::::::::/  |/ l只lヘ|  l:::::::::::::::: ̄ヽ    {7/^ー^ヘ.ノ八从ハ : : : :∠† _(†ヽ彡
       |:::: ヘ ̄ ̄ {____|{{<ハ>}}_j ̄ ̄`メ:::::::::|    ∨ifノハヽhリ・ヮ・ノn : : : 又 !从从))))
       |::::{ \   / ∨⌒∨ \   / l::::::::|     ルl| ゚ヮ゚ノル!弁{ ン ̄.〈y.リ(l|゚ -゚ノ|l!
     /ll::::}\ ∨ \  ,VCV  ∠ _∨ |::::/ハ      / ,_厂})){ヒつつ   〈y ⊂^)!†i(^つ
     { }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖  l ::{{ }    / /_j_j>j       ¥ 《/、,、,、,ヘ¥
     V__/   / /   /:/`\r'〃ニフ   }::V/.    ん'(_ノノ、ノ         .`~じフ~  
     {´ /了 ̄|l   /:/      ̄ ̄`ヽ ヽ:/  
6通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:32:16 ID:???
…取り損ねた…orz
7通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:34:13 ID:???
前スレの、そしてこのスレ初めての1000は管理局の白い悪魔に
奪われてしまった・・・。それはそうと>>1
8通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:36:10 ID:???
つまりシンのなのはキャラとのケコ━━━━(・∀・)人(・∀・)━━━━ンフラグは立たなかったって事でFA?
9通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:38:58 ID:???
千を取るのってそういう意味あったの?
まあ、そこらへんは各職人さん次第でしょ。
10通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:39:55 ID:???
意外となのはと立ったといってみる。
11通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:40:06 ID:???
シン「まだ俺の戦い(恋愛)は終わってないぜ!まずは資金集めだ!」
12通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:51:32 ID:???
見苦しいな。負債以下のナマモノだぜ。
13通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:52:19 ID:???
何が?
14運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 18:54:48 ID:???
運命の子と最強を目指した少年
    第六話

・八神家

午前六時、朝ごはんの支度をするため、はやては起きた。
隣で寝ているヴィータを見て微笑み、キッチンへ向かう。
廊下を移動している時、あくびをしながらカナードが歩いてきた。
「カナード、また夜更しか?」
「ああ、仕事が中々終らんのでな。まったく、石田の奴も無茶なところを紹介してくれたものだ」
「カナードは身分が無いんやからしょうがないやんか、紹介してくれただけでもありがたいと思わんと」
ちなみに身分所は『落としてなくした』ということにしてある。
「ふっ、そうだな。どころで、コーヒーを入れてくれるとありがたいのだが」
カナードの何気ない要求にはやては微笑みながら
「うんええよ、ご飯の前にいれるわ」
「すまんな、出来たら呼んでくれ」
そういい、自分の部屋に向かうカナードを
「カナード」
はやては呼び止めた。
「何だ?」
「おはよう」
笑顔であいっさつするはやてに
「ああ、おはよう」
カナードも答えた。
リビングについたはやてが見つけたのは
眠りについているシグナムとザフィーラだった。
二人に毛布をかけ、朝食の支度を始めるはやて。
しばらくし、目覚めた二人にコーヒーを差し出す。
調理を手伝いに訪れるシャマルと寝坊してくるヴィータ。
はやての声でリビングに来るカナード。

八神家ではいつもの朝が始まっていた。
15通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:55:00 ID:???
>>12
どういう事なのか理由をKwsk。
16運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 18:55:40 ID:???
:同時刻
・海鳴市公園(結界内)

「プリスティス!」
プリスティスを放ち、クロノ目掛けて攻撃を行うプレア。
クロノはバインドで拘束しようとするが、訓練を重ねるたびにプリスティスの動きにが不規則に、素早くなり中々捉えることが出来ない。
「(訓練を重ねるたびに動きが捕らえにくくなっている、恐ろしい操作能力だ)」
そこで操ってるプレア本人を攻撃しよとスティンガーレイを放つが、プレアはそれを避けクロノから遠ざかる。
「なるほど、接近戦をあきらめ、遠距離から攻撃が・・・だけど・・まだ甘いよ」
そう言い、クロノは地面に向かってブレイクインパルスを放つ。
その衝撃で地面が隆起し、足場が悪くなる。
「地形を変化されて・・足場を・・」
地面を移動しながらの回避は難しいと判断したプレアは空に逃げようとするが、何かを感じ、飛行を中断する。
「(うん、その空域には設置系バインドを仕掛けてある。感知できるようになったか)」
クロノが放つスティンガーレイを回避しようとするが、足場が悪いため動きが遅くなるプレア。
そのチャンスをクロノが見逃すはずが無く、スティンガーレイをプレアに向けて容赦なく放った。
避けきることを断念したプレアはPhase shiftと実体盾で防ぐ。
「くっ・・・でも、このくらいなら」
攻撃が止み、シールドから顔をあげたプレアが見たのは目前でブレイスキャノンの発射体制に入っているクロノだった。
「・・・まいりました」
肩を落とすプレア
「以前みたいにバインドに引っかかることも少なくなってきたし、操作能力や回避にも磨きがかかっている、成果は出てるよ」

クロノはプレアの長所である「誘導操作型魔法」と「反応速度」を高めることに重点を置き、訓練を行っていた。
プレアは確かに優れた魔力を持っており、一般的な攻撃魔法を覚えさせることもできた。
だが、今回の敵は一対一でなのはを打ち負かす能力を持った強敵であるため
クロノは初期のなのはのように、下手に魔法を覚えさせるのに時間を置くより、その分プレアの長所を伸ばすことにしていた。
(実際この方法により、魔力はあったが魔法関係に関して当時素人だったなのはが、魔力はほぼ同等でなおかつ幼い頃から英才教育を受けたフェイトに勝っている)
その結果、今のプレアは『攻撃を徹底的に回避、もしくは防ぎ、誘導操作型魔法の連続攻撃で確実にしとめる』
このスタイルが確立していた。
ドレットノートの性能やプレアの空間認識能力により、高度な操作系魔法を使いながら行動制限の心配が無いプレアにとって
この戦闘スタイルは自然に身についていった。
回避する側にとって最大の脅威である『バインド系魔法』もクロノやユーノの特訓によって
バインド魔法や配置系バインドが発する魔力反応、バインドにかかったときの解除方などを学び、
いざという時の防御に関しても、Phase shiftと実体盾という二重の防御手段があるため、ぬかりはなかった。
(なにより、今回の敵は接近戦重視のため、距離を開けて戦えるプレアの戦闘方法は都合が良かった)

「さて、今日はここまでにしよう。今日からフェイトと学校だろ」
そう言い、プレアにドリンクとタオルを渡す。
「はい、本日もありがとうございました」
クロノに向かって頭を下げるプレア。
「いや、君はよく頑張ってるよ。協力ではなく、局員としてスカウトしたい位だ」
リンディのようなことをいうクロノ。
さすが親子である。
17運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 18:56:58 ID:???
・聖祥小学校

「さてみなさん、実は先週急に決まったのですが、今日から新しい友達がこのクラスにやってきます」
その先生の言葉に「私は知ってるわよ〜」と言いたげなアリサ。
「海外からの留学生です。フェイトさんプレア君どうぞ」
「「し、失礼します」」
先生の言葉を合図に教室に入る二人
フェイトたちの姿を見て騒ぎだすクラスメイト
「あの・・・フェイト・テスタロッサといいます」
「プレア・レヴェリーといいます」
「「よろしくお願いします」」
拍手で歓迎するクラスメイト。
フェイトとプレアの学校生活が今始まった。

・・・・・・・そして・・・・・・・

休み時間、早速質問タイムも始まった。
Q「ねぇ、向こうの学校ってどんな感じ?」
Q「すっげ〜急な転入だよね、なんで?」
Q「日本語上手だね、どこで憶えたの?」
Q「前に住んでたのってどんな所?」
A「えっと・・・・・その・・・あの・・・」
質問攻めに混乱するフェイト
「あ〜、しょうがないな〜」
そんなフェイトの状況を見かね、助けに入るアリサ
「はいは〜い、転入初日の留学生をそんなにわやくちゃにしないの」
アリサの助けにほっとするフェイト。
「質問は順番に、フェイトが困ってるでしょ」
こうしてアリサ仕切りの元、フェイトの質問タイムが新たに始まった。

「にゃはは・・・・・・プレア君は大丈夫かな?」
「プレア君なら、ほら」
すずかが指し示す方向には
Q「ねぇ、向こうの学校ってどんな感じ?」
A「それほど変わりはありませんよ」
Q「すっげ〜急な転入だよね、なんで?」
A「両親の仕事の都合です。僕もびっくりでした」
Q「日本語上手だね、どこで憶えたの?」
A「叔父が日本人なんですよ」
Q「前に住んでたのってどんな所?」
A「自然が多い静かな所でしたね」
Q「フェイトちゃんと一緒に転校してきたよね?どんな関係?」
A「フェイトちゃんとは親戚同士です、会うのは初めてですけど」
見事に対処しているプレアがいた。
18運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 18:57:57 ID:???
:学校から帰宅後
・なのはの部屋

学校が終った後、アリサ達と高町家を訪れ雑談し、
その後アリサ、すずかと別れたなのは達はなのはの部屋で今回の事件について話していた。
「あの女の人、シグナムは何か強い目的があって行動していると思う」
フェイトは戦った敵について思ったことを話し、なのはも
「私もあの人達が闇の書の完成を目指す目的を知りたいと思っているの。でも話が出来そうな雰囲気じゃなかったし…」
しょんぼりしながら答えた。
「強い意志で自分を固めてしまいますと、人の言葉はなかなか入ってきませんから…」
自分で発した言葉に、プレアはカナードのことを思い出した。
戦うことしか出来ないと信じて疑わなかった彼
人を殺し、自分の存在を認めさせようとした彼
「(「彼には僕の言葉は届いたのでしょうか・・・・・)ですけど、言葉をかけるのは、思いを伝えるのは無駄じゃないと思います」
二人を見据え反すプレア。
その言葉にフェイトはうなずき
「実はね、私となのは会ったときは敵同士だったんだ」
フェイトはプレアに語りだした。
「敵同士だった私に、なのはは何度も私に伝え、語りかけてくれたんだ」

       母の命令が絶対だった自分

「友達になりたいって、痛みも悲しみも、分け合いたいって」

    そんな私にも必死に語りかけてくれた女の子

「なのはの言葉があったから私は救われた、最後の最後で自分を取り戻すことができた」
フェイトは手を胸に当て
「旅立とうとする母さんに、自らの偽りない思いを伝えることができた。そして、今はこうしてなのはと共に語らうことが出来るようになった。」
笑顔で答えた。
「『思いを言葉にして伝えること』それは二人が共通して持つ、強い信念なのですね」
「うん、言葉を伝えるのに戦って勝つことが必要なら、それなら、きっと迷わずに戦かえる気がするんだ」
フェイトはなのはを見据え
「なのはが教えてくれたんだよ、そんな強い心を」
「そ・・・そんなことないと思うけど」
そう言い、微笑むフェイトに照れるなのは
「(お二人とも、とても強いです)」
プレアは自然にそう思えた。
19運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 19:02:32 ID:???
:一週間後

・深夜、都市上空

収集から帰還中、ヴィータとザフィーラは管理局に補足さてしまい、
局員達が張った捕獲結界内で武装局員に取り囲まれていた。
「管理局か・・・」
「でも、チャライよこいつら・・・返り討ちだ!!」
返り討ちにしようと息巻くヴィータ。
その時二人から離れていく局員達
不審に思うヴィータに「上だ!!」ザフィーラは即座にヴィータの前に出てシールドを張った。
「スティンガーブレイド・エクスキュージョンシフト!」
クロノの声と共に多数の光の矢が二人に目掛け放たれた。
すべてが直撃し、煙に包まれる二人
「はあ・・はあ・・・少しは通ったか?」
煙が晴れ、クロノが目にしたのは光の屋が刺さっているザフィーラだった。
「ザフィーラ!!」
心配するヴィータ
「気にするな・・・この程度でどうにかなるほどヤワじゃない!!」
「上等!!」
ザフィーラの頼もしさにやる気が出るヴィータ。
クロノが次を仕掛けようとしたとその時、エイミィからの通信が入った。
「武装局員、配置終了。OK?クロノ君」
「了解」
「それから今、現場に助っ人を転送したよ」
クロノは驚き近くのビルを見ると、そこには
「なのは、フェイト、プレア」
ヴィータとザフィーラを見上げる3人がいた。
「あいつら」
苦々しい目で見つめるヴィータ
「レイジングハート」
「バルティッシュ」
「ドレットノート」
「「「セーット、アップ!!!」」」
三人の声に反応するデバイス
だがその時、溢れる魔力の奔流と共に、新たな鼓動なのはとフェイトを包む。
「えっ、これって?」
「今までと違う」
驚く二人、そこへエイミィから通信が入り、レイジングハートとバルディッシュは、
それぞれの主人のために自ら望んで、自らの意志で新たなシステムを搭載したことをなのは達に告げる。
そしてなのはとフェイトは、呼ぶ。

レイジングハート・エクセリオン。

バルディッシュ・アサルト。

生まれ変わった自分のデバイスの名を
そして、バリアジャケットに包まれた三人が現れた。
20運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 19:03:30 ID:???
・結果外

シグナムとカナードはヴィータ達が包囲されていると聞き、
万が一のために援護に向かおうとしていた。
「強層型の捕獲結界か、ヴィータたちは閉じ込められたか」
『行動の選択を』
レヴァンティンはシグナムに回答を求めるが
「レヴァンティン、お前の主は仲間を見捨てるような腰抜けか?」
カナードがレヴァンティンをからかうように質問で返す。
『否!!』
即答するレヴァンティンに小さく笑うシグナム
「そうだレヴァンティン、私達は今までもずっとそうしてきた」
カートリッジがロードされ炎に包まれるレヴァンティン
「いくぞ、カナード!」
「ああ、いいだろう!!」

結果内
「私達は貴方達と戦いにに来たわけじゃない、まずは話を聞かせて」
「闇の書の完成を目指している理由を」
二人の願いに対し、『なに?こいつら』という顔をしながら答えるヴィータ
「あのさ〜、ベルカのことわざにこーいうのがあるんだよ」
不思議そうにヴィータを見つめるザフィーラ
「和平の使者なら槍は持たない」
ヴィータの言葉に顔を合わせるなのは達
「『話し合いをしょうってのに武器を持ってやって来る奴がいるか馬鹿』って意味だよ、武装してくんじゃね〜よ、ばーか」
「なぁ・・・い、いきなり有無を言わさずに襲いか会ってきた子が(わりました」
そういい、バリアジャケット解除するプレア
「プ、プレア君」
プレアの行動に驚くなのは達
「槍は収めました、話を聞いてくれますか」
ヴィータを見据え答えた。
21運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 19:04:33 ID:???
・念話での会話

「プ・・プレア危ないよ」
「無謀にもほどがある!!」
プレアの行動にクロノ以外は心配し、
クロノはプレアの行動に怒り出した。
そんな皆に対しプレアは語りだした
「『言葉を伝えるのに戦って勝つことが必要なら、それなら、きっと迷わずに戦かえる気がする』
フェイトちゃんはそう言いました。そのことには僕も賛成ですし、僕も元いた世界でそれを行いました」
カナードとの戦いを思い出すプレア。
「でも、相手は武器を持たなければ話を聞いてくれるかも知れません。
少しの可能性でも、僕は試したいんです。我が侭をいって申し訳ありません」
クロノが言い返そうとしたその時、
「私も、プレア君の意見に賛成。さっきは怒鳴っちゃったけど、私もあの子を信じてみようと思うの」
「私も、なのはとプレアに付き合うよ」
なのはとフェイトの言葉にみなは沈黙し、クロノは
「まったく・・・プレアといい、フェイトといい、なのはといい、なんで母さんが好きになったかわかったような気がしたよ」
ため息をつきながら答えた。
「わかった、任せるよ。なのはとフェイトはそのままで待機、護衛ということにすれば文句は言わないだろう、ただプレア」
「はい」
「もし向こうが攻撃をしてきたり、話し合いが決裂したら、ほぼ確実に戦闘になる、いいね?」
「わかりました、ありがとうございます」
22運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 19:06:20 ID:???
「な・・なんだよ・・・・こいつ」
ヴィータはバリアジャケットを解き、真っ直ぐ自分を見つめる少年に戸惑いを隠せないでいた。
ヴィータが放った言葉はたてまえであり、話し合いをする気など元から無かった。
だが、この少年はヴィータの言葉を信じ、即座にバリアジャケットを解除した
「(罠か?だけどおかしな魔力反応はねーし・・・・・あーもーわかんねぇ!!)」
ヴィータが戸惑いを隠せないのにも無理があった
ヴィータ達が前の主の下で活動してた時も「話し合いをしたい」といってきた人達はいた。
主の命令で同行してみると、それらすべてが自分達を抹殺、捕獲しようとする罠であったため、
ヴィータは「戦闘での交渉(話し合い)」=「敵の罠」と解釈していたのだが、
「(ザフィーラ・・・)」
念話で助けを呼ぶヴィ−タ。
「(彼の言葉に偽りはなさそうだ。だが、我らのやることは決まっている)」
冷静に答えた。
ヴィータはプレアを見据え
「(あいつの魔力量は無視できねー、直に襲い掛かれば仲間が近づく前にリンカーコアを手に入れられる)」
実際、昔のヴィータだったら迷わず即攻撃に取り掛かっていただろう。
だが、はやてとの日常により、ヴィータは一般的な少女と同じ優しい心を持つこととなり、
その優しい心がヴィータの行動を揺り動かしていた。
「そうさ・・・チャンスだよ・・・・・チャンスなんだけど・・・・・・・・」

「何をしている!使命を思いだせ!鉄槌の騎士ヴィータ!!」

少年の声と共に結界が破壊され、二人の男女が現れた。
「シグナム・・・」
シグナムの登場に身構えるフェイト
「カ・・・・カナード・・さん」
カナードの登場に驚きを隠せないプレア

運命の子と最強を目指した少年は異世界で再び出会う。
23運命の子と最強を目指した少年:2007/05/19(土) 19:09:09 ID:???
こんばんわです。投下終了です。
感想をくださった皆様、ありがとうございました。
次回は戦闘です。
とりあえずカナードはフェイトと
プレアはシグナムと戦わせる予定です(軽くヤバイ?)

・・・・・・・・7話はいつになるのやらorz
24通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 19:10:05 ID:???
>>23
乙です。割り込んですみませんでした…
25通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 19:19:13 ID:???
乙です!
26通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 20:11:11 ID:???
>>1>>23
共に乙
27通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 20:18:59 ID:???
乙です
28通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 20:20:41 ID:???
>>1
スレ立て、乙なの!

>>23
GJ!
プレアがあっさり武装解除する辺り、『なるほど』と思いました。
たしかに、プレアならやりそうだ。
ついにカナードとプレアが再会し、wktkが止まりません!
29 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/19(土) 21:34:56 ID:???
投下してもいいのかな?
問題無いなら、22時頃に投下します。
30通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 21:45:47 ID:???
問題ない
31 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/19(土) 22:02:23 ID:xntfjhw/
第25話、投下します。


「……ん…………」
 うっすらと目を開けるが、視界以上に意識の方はまだぼんやりとしたままだった。
 目が覚めてからたっぷり数十秒を掛けて、ようやく思い至ったのは──。
「……ここは?」
 どうやらベットに寝かされている様なのだが、どうして自分がここに寝かされているのかが分からない。マリューに帰艦命令を出された辺りからの記憶がはっきりしないのだ。
「……つうっ……」
 とりあえず上半身だけを起こしてみるが、頭がズキンと痛んだ。痛んだと思われる箇所に手をやるが、包帯などは巻かれておらず、外傷も無い様である。首から下も、骨折や裂傷などの外傷は無い様に思う。
(……被弾したり、堕とされたりしたわけじゃないよね?)
 そこまで確認したところで、ドアが開き、室内へ一人の少女が入ってきた。


 医務室に入ったマユは、そこで寝ているはずの男が起き上がっていて、やや驚いた。
「あ……。キラ君、目、覚めたんだ?」
「うん。ここって……デュナメイスの医務室?」
「そうだよ。キラ君、帰ってきたらコクピットの中で気絶してて……。みんな、大慌てだったんだから」
 マユに苦笑混じりで説明されて、キラはようやく思い出した。
(そうだ。いきなり意識が朦朧としだして……。何とか着艦したんだけど、そこで気を失っちゃったんだ)
「キラ君、大丈夫?」
 マユが心配そうに訊ねれると、キラは思考を中断して彼女に答える。
「う、うん。大丈夫だよ」
「先生の診断は、『極度の疲労状態……つまり、過労』だって。キラ君、オーバーワーク過ぎたんじゃない? オーブを出てから訓練ばっかりしてたし」
「え?……そう……だったんだ」
 過労と診断されたとあって、キラは違和感を覚え戸惑う。たしかに、多少は過密な訓練を続けていたが、体調管理にもそれなりに気遣っていた。訓練での疲労で、いざ実戦となった時に動けないとなったら、話にならないからだ。
 だが、軍医が過労だと診断した以上、そうなのだろう。
「でも、良かった。目が覚めて。キラ君ってば、八時間ぐらいは寝たまんまだったんだよ」
「そんなに……」
 予想以上に時間が経っていて、キラは驚く。どおりで、喉の渇きや空腹感を感じるはずである。
 そんな考えを見透かしたかのように、マユはキラに聞いた。
「あ……もしかして、お腹空いた?」
「それよりも……水か何かないかな? 喉、渇いちゃって……」
「ん〜、ちょっと待ってて。隣に先生がいるから呼んでくる。先生に診てもらって許可が出たら、食堂で何か貰ってくるから」
 キラにそう言い残して、マユは部屋を出ていった。

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32 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/19(土) 22:05:04 ID:xntfjhw/
 黒海沿岸都市ディオキア。その街に寄り添う様に、ザフト軍の地上基地があった。ディオキア基地では現在、第二級警戒態勢が敷かれていた。明日の朝、プラントからのVIPを迎え入れる為である。
 そんなザフト軍の厳戒態勢の網は──しかし、一人の少女の侵入を容易く許してしまっている事に気づけずにいた。


 全身に光学迷彩を施した状態で、なのはは上空からディオキア市街地の路地裏へと降り立った。
《Mode Release.》
 施行中の魔法を全て解除し、レイジングハートも待機状態の赤く小さな宝石へと姿を変える。なのはは一先ずの緊張を解くと、大きく息を吐き出した。
「ふぅ……何とか成功したね」
《It's well-done.(上出来でしょう)》
 不得意分野であるにも関わらず、光学迷彩の魔法の発動を成功させ、それを維持したまま飛行魔法によって目的地へと辿り着いた主を、レイジングハートは賞賛する。
 なのはは照れながら、愛機に応えた。
「にゃはは……。ありがとう、レイジングハート」
 なのははバインド系を除いた補助魔法全般が苦手だ。教導隊入りしてからは、魔法戦と並行していくつかの補助系魔法の訓練も始めているものの、実用レベルに達するまでは、まだまだ時間が掛かりそうだった。
 ところが、今回の様に、わりとあっさり魔法の発動に成功する事がたまにある。本人曰く、「できる時は、すぅーっと自然に魔法に入れる」らしい。
 実際には、その時のなのは自身の集中力が多大に影響している。なのはは、実戦や窮地の状況でこそ真価を発揮するタイプだった。無論、平時からの彼女の並々ならね努力が土台となっての結果ではあるが。


「さて……。今日はもう遅いから、ここで一泊していこうか?」
《All light.》
 日が沈んでから既に二〜三時間は経ってしまっている。買い出しをするにしても、店は閉まっているだろう。また、不慣れな魔法の使用によって消耗した魔力の回復にも努めなければならない。
「お腹も空いてるけど──」
 なのはは言葉を切って大きなあくびを一つする。
「……ちょっと、眠いかも」
 疲労からくる眠気に襲われながらも、なのはは今夜の宿を探す為に、大通りの方へと歩いていった。

=========================
33 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/19(土) 22:06:43 ID:xntfjhw/
 時刻はちょうど午後三時を迎えた頃。ガルハナンを突破したミネルバとデュナメイスは内陸部を抜け、ディオキア基地に辿り着いていた。
 上陸許可が下りると、ミネルバのクルー達は先を争ってハッチから飛び出していく。都会育ちの多い彼らにとって、ディオキアの都市然とした雰囲気は恋しかったものだった。


 シンはそんなクルー達を見ながら、自身もアスランとルナマリアと一緒に艦から降りていく。
「議長が来てらっしゃるんですよね?」
「ああ。慰問と地上の視察にな。俺達とも少し話がしたいと仰ってるそうだ」
 アスランとルナマリアの会話を聞きながら、シンはデュナメイスの方を見た。あちらの方は、まだ上陸許可が下りていないようである。
 同盟国とはいえ他国の戦艦なのだから、手続き上の時間が掛かるのは仕方の無い事ではあった。
(マユと会えるのは帰ってきてからになるなぁ……)
 プラント最高評議会議長の方から面会を希望されているという、一兵士には有り得ない事態にも関わらず、彼が考えていたのはそんな事だった。
「シン。どうした?」
「え? あ……何でもないです!」
 アスランに問われて、シンは慌ててしまう。よもや、 「妹と議長を天秤に掛けていた」とは言えない。
 そんなシンを見て、彼の服装の乱れに気づいたルナマリアは、笑いと呆れが入り混じった様な顔で注意をした。
「ほら、シン。襟、直しなさい」
「わ、わかってるよ……」
 シンは仏頂面で襟を締めて正す。普段は襟元を開けているが、これから議長に謁見しに行くというのに、さすがにこれは不味いと思ったからだ。
「それにしても……残念でしたね? もう少し早く着いていれば、間に合ったんですけど」
「ん? ああ、慰問コンサートの事か?」
 ディオキア基地ではラクス・クラインによる慰問コンサートが行われていたのだが、ミネルバが入港した頃には、すでにコンサートは終わった後だった。
「ええ。ラクス様の生歌が聴けるチャンスだったのになぁ……」
 ルナマリアは心底残念そうに肩を落とした。それを見たアスランは少し哀れに思って、彼女を慰める。
「まあ、また次の機会があるさ」
 ここで、ルナマリアはある事を思い出した。
「そういえば……隊長は婚約者なんですよね? ラクス様の」
「……いや。あれは元々、親同士が決めた事だったからね。お互い、その親ももういないし、婚約は破棄にした」
 アスランは別段、何かしらの感慨があったわけではないが、アスラン達のプライベートなど知るはずもないルナマリアは慌てふためく。
「あ……あの……その……す、すいません!」
「別に謝るような事じゃないさ」
 苦笑混じりの微笑みを浮かべるアスランに、ルナマリアは胸を撫で下ろす。
「さ。この話はこれぐらいにして……。早く行かないと、議長をお待たせする事になる」
「あ、はい。そうですね」
 気を取り直して、アスランへと返事をするルナマリア。
 三人は、この後も多少の雑談を交えながら、デュランダル議長が宿泊しているというザフト軍保養施設へと向かった。

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34 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/19(土) 22:08:31 ID:xntfjhw/
 廊下を駆ける少女が一人。吸い込まれそうなほど綺麗な紅い瞳。長く伸ばされた綺麗なブロンドの髪は、腰の下辺りでリボンに括られている。少女が身に纏っている黒を基調とした制服は、時空管理局執務官用のものである。
 次元空間航行艦船アースラ所属の執務官、フェイト・T・ハラオウン。日頃、落ち着いた物腰の彼女にしては珍しく取り乱していた。
 夢中で廊下を走っていた彼女は、やがて目的の場所へと辿り着く。彼女に反応して自動ドアが左右にスライドする。その僅かな間すら、もどかしく感じながらも、彼女はブリッジへと飛び込んだ。
 乱れた呼吸を整えようともせずに、無理矢理に言葉を紡ぐ。
「クロノ……なのはが……行方不明って……」
 そんな彼女を、クロノは宥める。
「フェイト、少し落ち着け。エイミィ、状況説明を頼む」
「了解。なのはちゃんには、マユちゃんを元の世界――第一〇七管理外世界に送り届けに行ってもらってたの。ただ、その世界周辺の次元空間で不自然な歪みが観測されてたから、その簡易調査も頼んでたんだ」
 エイミィが端末を操作すると、ブリッジのメインモニターにいくつかのデータが表示されていく。
「最初はちゃんと、なのはちゃんと連絡が取れてたんだけど──」
 エイミィの声のトーンが暗く沈んだものになる。
「ある時を境に、第一〇七管理外世界周辺の次元空間に強力なジャマーフィールドが形成されて……。なのはちゃんとも、それっきり連絡が取れなくなってるの」
 モニターに表示されている日付は、約二日前のもの。なのはとアースラ間で連絡が取れなくなってから、五〇時間以上が経っている事が窺えた。
「……私が直接現地に向かいます」
 自らの出動許可を訴えるフェイト。しかし、それは適わなかった。
「それが駄目なんだよ、フェイトちゃん……」
「え!?」
「ジャマーフィールドの所為で、通信はもちろん、転送も妨害されてるの」
「そんな……」
 エイミィの説明に、フェイトの顔が青ざめる。なのはが管理外世界に取り残されたうえに、彼女に対して何の手助けもできない現状に絶望しかける。
 しかし、フェイトは何とか絶望の淵で踏み止まる。
「……何か打開策はないの?」
「取り敢えずはジャマーフィールドの解析待ちだな。その上で、通信手段なり移動手段なりを確立しなければ、どうしようもない」
 クロノがあくまで冷静に言う。
「フェイト。君はアースラ内で待機していてくれ。状況が変わり次第、君には出てもらう事になるかもしれない」
「……了解」
 クロノからの指示に、フェイトは素直に応じる。今回ほど、彼の冷静な判断力をありがたく感じた事はなかった。少なくとも、冷静さを欠いている今の自分では、的確な判断などできないだろうから。
(なのは……。無事でいて……)
 そうする事しかできない歯痒さを感じながらも、フェイトはなのはの無事を祈った。

=========================
35 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/19(土) 22:12:19 ID:xntfjhw/
「──っ!!」
 マユは跳ね上がる様に上半身を起こす。呼吸は大きく乱れ、心臓の鼓動が速い。全身は汗で塗れていた。
 目覚めてから一〜二分程を使って、ようやく呼吸や動悸が落ち着く。
「嫌な夢、見ちゃったなぁ……」
 それは二年前、全てが変わってしまった瞬間──両親との永遠の別れの瞬間。
 だが、それだけではなかったように思える。
「最後の方が思い出せないけど……っ!」
 今し方、見たばかりの夢の内容。その最後の方を思い出そうとしていると、悪寒が奔った。 それは例えるなら、まるで自分の存在を何者かに浸食されている様な、そういった感じの恐怖。
(そんなわけ……ないっ!)
 マユはブンブンと頭を横に振って、恐怖心を振り払う。深呼吸なんかもして気分を落ち着けると、改めて自分の身体を見てみた。
「……うぅ。汗で、べとべとだぁ」
 頭の中と汗だくの身体をスッキリさせる為に出した答えは──
「……シャワー、浴びよう」
 マユは立ち上がるとシャワールームへと向かった。




投下、終了です。
SS内で、>>32の次の日が>>33なんですが、どうみても描写ミスというか、分かりにくいですよね……。
投下してから、気づきました。後日、修正するかも。

ではではノシ
36通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 22:20:41 ID:???
>>35
乙です!
37通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 22:23:43 ID:???
>>23
投下乙だぜ!
遂にカナードと邂逅したか

>>35
こちらも乙
うーむ管理局の通信テクロノジーにジャマーをかけるとは
Nジャマーは優秀だな
38通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 22:38:45 ID:???
>>35
久々にキター!! さらに久々になのはキター!! さらににフェイトもキター!!
でも種組との交流はしばらく先かなぁ。
何げにマユにあやしげなフラグ立ってるし。(‥;
39暇人A:2007/05/19(土) 23:47:30 ID:???
ちょっと続きを行きます。
題名への突っ込みはご遠慮ください。


まとめページも自分は編集できないんですが、投下時の題名にしてくれるとうれしいです。
それと、プロローグは上二つだけです・・・
40男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/19(土) 23:48:37 ID:???
服を買って帰る道で、シンは驚くべきものを見つけた。
それは、この世界への転送痕。
「シン、どないしたん?」
「あ、いや・・・」
その痕はまだ新しい、と言うか、今自分が見ていたところに転送してきた、と言う感じだった。
(俺じゃないとはいえ、念のため痕は消しておくか・・・)
ここを見張られると、いろいろと都合が悪い。
もしこれが犯罪だのに繋がったら、最悪シンの方で処理する事も出来る。
「よし・・・」
ってなわけで、痕跡を消しておいた。のだが、
「シン、今の何?」
はやてに思わぬ質問をされた。
「い、今のって?」
「シンの体がポカ〜てなって、ピカ〜って・・・」
随分妙な表現だった。が、シンは、
「魔力が・・・見えたのか?」
「まりょく?」
失敗に失言を重ねていた。
そんな時、救いを差し伸べる手が・・・
「お、シンじゃないか」
現れなかった。って、
「ムウさん!?」
目の前にいたのは、かつてシンと戦い、たった一つの約束を破らざるを得なかった、二つの戦争を二つの視線から見た男、ネオ・ロアノーク改め、ムウ・ラ・フラガだった。
(ってことは、さっきの転送痕はこの人のか・・・)
「知り合いなん?」
「いやぁ、知り合いって言うか親子だ♪」
突如現れた元の世界の知人がそんな事を言ったので、
「こんなとこに飛ばされてまで冗談言ってんじゃねぇよ・・・」
一応突っ込んでおいた。
「こんなとこに・・・飛ぶ?」
シンは、もうまずったとは思わなかった。むしろはやてが良く話を聞く娘であることを喜ぶくらいだ。
こうなってしまった以上、話をする必要がある。
今回ばかりは管理局に引き渡してさようならとはいけなかった。
顔見られてたし、それに何より、これ以上共に住む人間に隠す続ける事は不可能だ。それにしても・・・
「全く、初めての時空転送で気絶でもするだろうのに、よく起きてられましたね・・・」
そんなところまで『不可能を可能にする』仕様なのかと思ったが、
「実は初めてじゃねぇんだよな、これが」
どうも根はもっと深いらしい。
41男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/19(土) 23:50:57 ID:???
ムウ・ラ・フラガ、それはシンにとって最も許せない人だったようにも思う。
必ず敵の立場に立っていて、ステラを危険にあわせ、その際に死んでしまったのだから・・・
しかし、時流れの戦後、初めて『素顔』のムウに出会い、その考えを捨て去る必要があることを知った。
いや、本当はもっと早く捨てるべきだったのだ。『軍人』なのだから、命令ならば仕方ない、と・・・

素顔のムウは先ず、シンが生きていた事を祝した。
その際に、戦時下に互いが思っていたことを語り合った。
そしてちょうど居合わせたアスランは、そのときのことを語ってくれた。
シンの事はキラに頼んで何とかする予定だったらしいが、その役をアスランが買って出たらしい。
曰く、真剣な顔をしてシン・アスカを止めてやってくれ、と頼み込んでいるのを見て・・・
そして、「決して殺さないでやってくれ」、と・・・
「お前みたいな坊主が、戦争だなんてぬかして母国を壊すのは見たくなかったんだよ」
そんな言葉は、本人から聞いた。
その言葉にどれだけ思いやりが込められているか、シンには痛いほどだった。
42男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/19(土) 23:53:15 ID:???
「ただいま〜」
八神の家に入るとき、シンがそう言う事は、既に習慣化されていた。
「ただいま。さ、ムウさんも上がってください」
「いやぁ、悪いねぇ」
そんな事を話しながら、ムウは、はやてから来客用のスリッパ受け取った。
「はやて」
「ん、なに?シン」
「・・・今回の事は、はやてにも聞いてもらいたい」
「え?」
はやては突然言われた事だが、シンにとっては前々から考えた結果だった。
魔力に感づいている以上これ以上黙っておけばどこかで確実に淀みが生じる。
ムウにもいろいろと話をしなければいけない以上、それを全く聞くなとはいえない。
それに、単純にこれ以上はやてに黙っておきたくなかった。
「聞いてくれるだけでいいからさ。
 俺は、全てを知ってもらった上ではやてと一緒に居たいんだ」
まるで何も言わなければ、はやてとともにいることに誰も横槍を入れはしないだろう。
このまま時間が流れるだけ・・・
しかし、それは飽く迄嘘や隠し事に護られた幸せだ。
それでもいいと思える季節は、時間は終わったのかもしれない。
「わたしが全部知っても、シンはここにいてくれるん?」
はやてはシンとはべつの部分で、全てを知ることを怖がっていた。
「いるよ、俺は。はやてが必要としてくれる限り、俺がはやての側にいる。
 はやての事は守ってやるさ」
そう。はやての足が治り、学校にでも通いだして友達が出来るくらいまで、シンは支えてやるつもりだったのだ。が、
「な、なら・・・よ、よろしく・・・お願いします・・・」
はやては下を向いて真っ赤になってしまった。
(あれ?い、言い方が悪かったかも・・・)
「あのな、はやて・・・」
「お〜い、そろそろいろいろ聞かせてもらいたいんだが・・・」
誤解は見事解けず、先にムウとはやてにいろいろと優先される事を話すことになった。
43男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/19(土) 23:54:51 ID:???
「ってな感じに、俺は魔法が使える」
はやてとムウにはマユやなのは、フェイトをはじめとする『個人』のことは黙って、自分に起こったことを話した。
「魔法・・・」
はやてにとってはファンタジーだろうが、これが現実。
はやてもシンの話したことである以上、それを信じていた。
「それじゃ、俺も昔話をするかねぇ。
 こんな事、キラどころかマリューにも話してないんだが・・・」
マリュー、と言うのも、シンにとっては懐かしい名前だ。
「記憶が戻った時にも頭が狂ったのかと思ったもんでねぇ」
ごもっともだ。
「何から話したもんかねぇ・・・
 まぁ良いか」
面倒くさそうに一通りぼやいた後、改めて面倒くさそうに話し始めた。
「俺が元の元から軍部に居たことは、話したよな?」
「はい、エースだったらしいですね」
全く似あわねぇよなぁ、などとつぶやきながら、
「そして、いろいろあって俺は軍を抜けた。こっちのほうが俺には似合わないとは思ったがなぁ」
その話も聞いた。
そのときふと知った『真実』を隠す事を、この人は良しとしなかったのだ。
「いろいろあって宇宙に行って、大好きな人を護ろうとして宇宙の塵となった。
 その時のことなんだがな、あれで生き残ってるわけがねぇよなぁ」
その話をシンが聞いたとき、確かに大きな矛盾を感じた。今思い出せば、勘付く。
「まさか・・・」
「そう、そのときだよ。俺は『一度別の世界に飛ばされた』」
刹那遅れていたら、本当に死んでいた、とは本人談である。

こんな人の住む世界ではなかった。
それこそ、ここが死後の世界なんじゃないかと思った。
そして、一人の男がそこに現れたらしい。
その名はラウ・ル・クルーゼ。
人々の業を背負い、その業を人々にぶつける事を目論見、仮面を付けた御道化役者。
44男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/19(土) 23:57:26 ID:???
「仮面で、金髪・・・」
シンは自分にデバイスを渡した男のことを思い出していた。
初めて会った気がしなかったのは、話を前にも聞いたことがあったからか、レイと似ていたからか・・・
「その男は、また何かを?」
「そうだ。
 今までは夢だとか記憶の混乱だとか思っていたが、そうは言ってられなくなった。
 奴が何かをしようとしているんなら、止めなけりゃならねぇ」
「そんな・・・」
シンはそんな事を言うのが精一杯で、はやては何もいえなくなっていた。が、
「まぁ、そんな事はどうでも良いけどな」
「・・・はい?」
お気楽な声に、シンは言葉を失った。
「こっちには時空管理局がある。そいつらの有能さは、お前も良く分かってんだろ?」
時空管理局、そこにはクロノがいる。他にも、もっと有能な人間はいるだろう。
「でも、気をつけるに越した事は無いんじゃないですか?」
「そうだな・・・
 でも少なくとも、その子に危害は及ばないと思うぜ」
その子とは、はやての事だ。
「そうですか・・・なら・・・」
今はおいておくべきなのかもしれない。
「この話はこれで終わりだ。
 もうそろそろ腹も減ってきたしな」
随分自分勝手な言い草だったが、それはシンも同じだった。
「それやったら、少しまっとって下さい」
そういって、はやては夕飯を作りに行った。
はやてには聞いていても良く分からなかったし、何より、深い話をするときのシンの表情が、はやては見て居たくなかった。
まるで、過去の自分を否定しているようで・・・
45男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/20(日) 00:00:53 ID:???
「人払いしたみたいで気が進まねぇなぁ」
はやてがいなくなったリビングで、ムウがそんな事を言い出した。
「へ?」
素っ頓狂な声を上げるシンに、ムウが向き直った。
「お前にだけ、話しておきたいことがある。
 一つは、俺がクルーゼにあったとき、奴は消えた。
 お前が会ったって言うまで、俺はてっきり何も無いと思ってたくらいだ」
「でも、裏がある、と?」
「あぁ。こんなの考えたってしょうがないかもしれないけどな。
 もう一つは、奴が『運命的な何か』において、恐ろしく運が強い事だ」
「なんですか?それ」
「さぁな、そのうち分かるかもしれないし、分からないかもしれない」
曖昧な感じだ。結局クルーゼが何をたくらんでいるかとかは、全く分からないままだった。
「ま、今は風呂でも洗ってきます」
「あ、それともう一つ」
シンがこれからについて、えらくこの瞬間的なこれからだが、向き直ろうとすると、ムウがさらに付け足した。
「奴は血の付いた身分証を落としていった。
 夢だと思ってた所為で曖昧なんだが・・・何とかハラオウンって、もう子供がいてもおかしくない年頃の男前の写真付きだった」
聞いた事のあるような気がした名前だったが、思い出せない。
「それとそのデバイスだっけか?
 気をつけたほうが良いぜ?あいつは何を仕掛けてるか分かったもんじゃない」
「はい、それはもちろん・・・」
そういえばあの時あの男は『はやて』のための力だといった。
(運命的な何か?ふざけるな)
先ほどのムウの言葉を思い出しかけて、考えるのをやめた。
(何があっても、俺ははやてを護れれば、それでいい)
それだけの事が、どれだけ難しいかもシンは分かっていた。
分かっている、つもりだった。
46男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/20(日) 00:01:49 ID:???
「さ、できましたよ」
はやてがムウを食卓に呼んだ。
「そういえば、俺もシンと同じで、敬語は無しで構わないぜ?」
「え、でも・・・」
ムウがはやてに言ったのに、なぜかシンははやてにじっと見られている。
「ん、いいんじゃないか?本人もそういってるんだし・・・」
理由をなんとなく察したシンは、はやてにそういった。
「それやったら・・・そうする」
「おいおい、何でわざわざ坊主に聞くんだ?」
「歳が離れすぎてるからだろ」
下品そうに笑うムウに、はやてに代わりに答えておいた。

飯を食べ終えて、暫くシンは庭で風を浴びていた。
「美味いのはいい事だが調子に乗って食べ過ぎちまうのがなぁ」
贅沢な文句をたれて、ムウも出てきた。
「これからどうするんですか?」
今は、話に脈絡なんてものを求める前にハッキリさせておきたいことがあった。
「あの嬢ちゃんはこの家にいてもいいってよ。
 お前がいいんならそうさせてもらうが・・・」
その言葉に、シンは小さく笑った。
「俺に許すも何も無いでしょう?」
「いや、お前がまだ俺のことを許せてないんだったら、出て行こうと思ったんだよ」
「許す・・・なんて、出来ませんよ」
ムウはやはりと言った顔で、「だろうな」と呟いた。
そして、部屋に入っていこうとするムウを、しかしシンは呼び止めた。
「っでも、あれが仕方なかった、ってのは理解しています。
 あんたのことも、嫌いでは・・・ないし・・・」
「そうやって自分の感情を押しとどめたら、いつか爆発しちまうぜ?」
シンの言葉に振り返って、ムウはそういった。が、
「爆発って・・・そんな事にはなりませんよ」
シンはそれをはっきりと否定した。
47男達の宿命、少女の宿命前まで一歩手:2007/05/20(日) 00:03:01 ID:???
「それに、感情はもう十分と言うほど出しましたから・・・」
力ある時と無い時、戦時下に、泣き、終戦時に、泣き、はやての元で、また、泣いた。
「ステラのことは、忘れられるのか?」
「忘れられるわけ無いだろ。忘れない。
 けど、それを理由にして自分の殻に閉じこもるのは、良くないってのも分かってる」
忘れるだけが、悲しみから逃れる手段ではない。
乗り越える事で、むしろ始めて、悲しみを無くせるのかもしれないけど、そんなに器用な人間ではない。
「頭で分かってても、心が納得できねえだろ?」
「出来ないと思ってた。けど、はやてのいる、この町でなら出来る。
 多分、俺はここに来る必要があったんだ」
ムウはシンが突然何を言ってるのか分からないような顔をした。
「考える時間が必要だった。
 時間の無い、戦争に巻き込まれてるときは流されるしかなかったけど、ここなら自分の意思を前面に出せる」
ここにはシン・アスカを形成するものはシン・アスカしか居ない。
だから他人に無茶を迫られる事も、何かを禁止にされる事も無い。
「それで、考えた結果が、これなのか?」
ムウの問いに、シンは首肯した。
「このやり方でいいのか、分からないけど、それは誰だって同じ筈です」
分からないから、試す、失敗する、そして、成功する。
「今の俺は、間違える事を恐れていませんから」
間違える事を恐れていないから、間違いを正す事が出来る。
もし間違いを全否定するような人間になってしまっていたら、いや、いたから、デスティニープランを止める側に回れなかった。
ムウだって、それは同じだった。
ネオ・ロアノークを名乗っていたとき、自分は今まで信じていたものを否定するのが恐くて、ステラを戦線に復帰させた。
ムウにとって、記憶喪失なんてのは、普通の人には無い、簡単に節を曲げれる魔法だったにすぎない。
「だから今は、ステラのことよりも、はやてやムウさんのためになることを考えてみようと思ったんです」
それが、今シンの信じている道。
「泣かせるねぇ
 それじゃ、俺もここに泊まらせてもらうとするか・・・」
その道をムウに肯定された事が、シンはうれしくもあった。

「そういえば、何処に寝るんですか?」
「毛布だけ貰ってリビングで寝るさ。
 俺は別にあの子を護る為にいる訳じゃないからな、ベッドにはお前らがこのままいればいい」
らしい。
48暇人A:2007/05/20(日) 00:15:00 ID:???
取り敢えずここまで。
暫定的に、ってか多分SEED側主人公達はこれで出揃いました。

ムウの登場については賛否両論になるでしょうがご勘弁を・・・
プロローグ明け、なのはの出番が全く無い事についてですが、SEED側からこれ以上出す気が無いので適当なのと何とかしてもらう予定です。
そうしないとA'sよりも立ち位置が戦闘狂になっちゃうし、クルーゼ戦に参加できない・・・


結局まだ闇の書が出てきてないとか言うのは止めてください、前回(前々回?)のあとがきを見に行かないで下さい
49通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 00:19:47 ID:???
>>48
乙!
50通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 00:21:08 ID:???
乙です。
51通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 00:23:54 ID:???
>>48
乙☆
52通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 00:30:29 ID:???
>>48
乙です!
読むにつれてどんどん続きが気になってしまうwGJです。
しかしシンはまた無意識にフラグを立ててるなw
53通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 00:34:03 ID:???
しっかし、スレ新設早々3連発投稿か・・・・・
トンでもないぜ!
54暇人A:2007/05/20(日) 00:35:24 ID:???
あれ?
そういえばタイトルがおかしい・・・
「〜〜〜まで一歩手前」
でよろしくw
55通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 00:44:46 ID:???
>>48
乙!
種死でラクシズに取り込まれてからと違っていい大人のムウが新鮮に感じました。
しかしシンが何気なくはやてにいった言葉は、相変わらずシンの特性ながら
ものすごい意味をもってしまいそうですなw
このまま本当に白タキシードまでいきそうだw
56ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 00:51:06 ID:???
4連発行っていいっすか?
57通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 00:53:02 ID:???
どんとこい。答えはきいてない!
58ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 00:57:24 ID:???
機動戦士ガンダムし〜どD´s 31話

「美由希、今日はちょっと遅れるから、先に行っておいてくれ」
恭也と美由希は、いつものように早朝トレーニングをすることになった。
今日のメニューは早朝ランニング。
だが、恭也はちょっと遅れるので、先に行っておいてくれと言う。
美由希はわかった、とだけ言って先にランニングを始める。
一方八神家でも……
「今日はランニングだな」
シグナムの言葉に、ああと簡単に返すシン。
「なんだ、今日はやけに楽だな」
シグナムは以前、シンの体力を高さを見たはずである。
それなのになんでわざわざ……
「まあ、たまにはな……」
何か含みのあるような笑みを浮かべるシグナム。
その笑みに少し違和感を感じるシン。
「それに、今回私は参加できない。早く起きてるんだったらたまには主の朝食の準備を手伝ってみたらどうだ、とシャマルに言われてな」
その言葉にも何か違和感を感じるシンだが、まあいいやと思って準備をするシン。
これが、八神家と高町家の策略(立案者、高町桃子、八神はやて、シャマル。協力者、高町恭也、シグナム)であることに、シンも、そして美由希も気付かない。

「えっと道のりは……」
シンは走りながら走る前にシグナムに渡された地図を思い出す。
シグナムに今日はこのコースを走れといわれて、一枚の紙を渡された。
道のりを思い出し、次の角を曲がったところだった。
自分のようにジャージを着ていて、早朝マラソンをやっているようだが……
「あ……」
シンと、そのシンと向かい合うようにいる人物、美由希は動きを止める。
「お前もランニング?」
シンの言葉にうん、という美由希。
ふと気付く。
あのシグナムの微妙な笑みを思い出す。
(もしかして俺、はめられた?)
このように美由希と会うように仕向けたのだろうか。
はやてとシャマルならやりかねない。
(おのれ……図ったなシャマル!)
シグナムのおそらく「主の命ならば」とか言って協力しているのだろう。
おそらく高町家でもおそらく桃子あたりがやってそうだ。
どのような思惑があるかは全然心当たりはないが……
「とりあえず、一緒に走る?」
シンの言葉に、美由希は静かに頷くのだった。
59ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 00:58:38 ID:???
「さて、うまくいくかしら」
シャマルはニコニコしながら鍋を回す。
おそらく門戸も同じことを思っているだろう。
「全く。シャマルも主も、何を考えているのか……」
逆に、シグナムはため息をしながら包丁を使い野菜を切っている。
だが、主の命である限り、シグナムは逆らうことが出来ない。
ちなみに、何故シグナムが朝食の準備をしているのかというと、シグナムが言っていた「たまには主の朝食の準備を手伝え」はその場のごまかしだったのだが、シャマルとはやてに聞かれて、「じゃあ手伝ってもらおうか」という流れになって今食材を切っている。
「シグナム、その持ち方危ないわよ」
シャマルの言葉に、シグナムは問題ないという。
「伊達に今までレヴァンテインを扱ってきたわけではない」
そういうシグナムに、包丁じゃなくって……と言おうとしたとき。
「っつ」
シグナムは指を切った。
「ほら。包丁じゃなくって、支えるほうの手の指先は曲げるか立てとかないと……」
シャマルはため息を付く。
不覚……シグナムはそう思いながら切った指をくわえる。
刃物が違うだけでこうまで扱いが違うのか……
「それくらい、私やはやてちゃんどころか、なのはちゃんやフェイトちゃんにだって出来ることよ?」
フェイトの名前を出されて言葉を失うシグナム。
ライバルと認める人物に負けて少し悔しいのだろうか?
もっとも、シャマルも最近なってそれをやりだしたのだが……
シャマルはそんなシグナムを見ながらいう。
「一度、フェイトちゃんに教えてもらった?」
にやついた笑いを浮かべながらシャマルは言う。
それを見て五月蝿い、と静かに言うシグナム。
「それだったら主に教えてもらう」
そういう顔はかなり赤い。
あまりアスカのこともいえないな。シグナムはそう思った。
それ以降、時々調理を手伝うようになったシグナム。
目標は、まずはシャマルを超えること。
「シグナム、それってどういうこと?」

シンと美由希、二人は無言で走りながらメニューをこなす。
どうやら走るコースも一緒らしい。
その中で、美由希が何かを決心したように頷いて、シンにたずねる。
「ねえ」
美由希に呼ばれて、走るのをやめるシン。
「何?」
「夕方、時間空いてる?」
美由希に言われて、シンは今日のメニューを考える。
確か今日の訓練は朝だけだったはず。
「空いてるけど?」
それを聞いてほっとする美由希。
「それで、なのはがいつも魔法の特訓するところがあるでしょ?」
60ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 01:00:04 ID:???
それを聞いてああ、と思い出す。
前に一度魔法の訓練を見たし、あそこでなのはの強化訓練もした。
「それで、夕方の6時くらいにそこで待ってて欲しいの」
美由希の言葉にわかった、というシン。
その後二人は別れてそれぞれの家に戻っていった。

「あ、シン。お帰り」
家に帰ると、はやてがいつもとは違う笑みをシンを出迎える。
なにか、とても含みのある笑みなのだ。
これでわかった。確実にあれははやて、そしてシャマルの仕業だ。
「ただいま」
既に朝食の準備が出来ていて、シンは席へ座る。
そこへ、シャマルがニコニコしながら話しかけてくる。
「シン君。今日の早朝訓練、何か変わったことはなかった?」
シンは黙りながら朝食を食べる。
別に話す義理もない。
「だまってるってことは、なにかあるってことやな?」
今度ははやてが迫ってくる。
何なんだよお前ら、と睨み返すシン。
そして、助けを求めようとシグナム、そしてザフィーラをチラ見するシン。
多分ヴィータは役に立たないだろうし、事前にはやてに何か言われてそうだったからだ。
だが、その刃の矛先はすでにシグナムとザフィーラにもむけられて、言葉にこそ出さないが「すまない」という幻聴が聞こえてきた気がした。
なおも迫ってくるシャマル。
ついにシンは……
「朝に美由希と会っただけだよ」
負けた、といった感じでシンは白状する。
それを聞いてニコニコする二人。
「それで?」
なおも執拗に迫ってくるシャマル。
なんなんだよ、とおもいながらシンは朝食を食べ続ける。
「例えば、いつか会う約束とか……」
その言葉にぴくっと一瞬反応するシン。
そこをシャマルは見逃さない。
「したのね、いつ?いつ?」
あまりにもしつこいシャマルに、流石のはやても……
「シャマル、それはちょっとやりすぎ……」
やりすぎ、と言おうとしたが遅かった。
シャマルの顔めがけて、シンは思いっきり殴った。
ギャグ漫画みたいに思いっきり拳が顔にのめりこむ。
こればかりはだれもフォローを入れない。
「い、痛い……」
顔を押さえて座り込むシャマル。
「お前が悪い」
全く、とシンはさっさと朝食を平らげる。
61ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 01:01:20 ID:???
「シャマル」
シグナムはふとシャマルに言いたいことがあった。
「アスカを尾行しないようにな。今度はパンチでは済まされないかも知れんぞ」
わかってる、といって必死で自分の顔面を治療するシャマル。
これだけすれば邪魔はないだろう。
(にしてもあいつ、いったい何を話すつもりなんだ)
シンは美由希のことを思いながら、自分の部屋へと戻っていった。

「え?美由希さんが何か変?」
アリサの言葉に、うんと頷くなのは。
今日起きてきたら、姉がなにかそわそわしていたのだ。
どうしたのだろうと思って聞いてみても何も教えてくれないし、そのことを母の桃子の聞いても、笑いながら教えてくれない。
なのはのを聞いて、はやては思った。
(桃子さん、なのはちゃんには話してないんやな)
そう思いながら今朝のことを話すはやて。
「じつはな、今日シンが朝のランニングで美由希さんに会ったていよったけど、それとかんけいあるんかなあ?」
はやての言葉に、それよ!とアリサは叫ぶ。
以前アリサは遊園地でシンと彼女の二人で遊びに出かけているのを目撃している。
それを踏まえて今回のことで言うと……
「どっちかが告白するわね」
そういいきったアリサ。
そういえば、となのはは思い出す。
「おねえちゃん、一回シン君に助けてもらったから、それが関係してるのかなあ?シン君の頬の傷もそのときで着たみたいだし」
なのははあのときの血まみれのシンを思い出し、少し背筋を凍らせる。
管理局で働く以上、ああいうのにも耐えなきゃいけないのだろうか?
「じゃあ間違いないわ、美由希さんがシンに告白するのよ、うん間違いないわ!」
どこからそういえる自身があるんだろう……
そこでしばらくアリサは考え……
「よし!今日は運よく誰も習い事とかないし、帰ったら美由希さんかシン。どっちかのあとをつけるわよ!!」
アリサの言葉にえー!?と回りは驚く。
「だ、だめだよ邪魔しちゃ……」
フェイトはアリサにいって、はやても頷く。
「せや、どうせ結果はきまっとるし」
はやての言葉に?マークをつけるアリサたち。
何で既に結果が決まってるのだろうか……
それを見て、はやては気付いた。
「なのはちゃん。せつめいしてなかったん?」
そういえば、となのはとフェイトは思い出す。
まだ二人には、シンが元の世界へ戻るということを教えていない。
「実は………」
62ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 01:02:23 ID:???
そして時は過ぎ、美由希は朝言ったとおりの場所でシンを待つ。
(まだかな?)
時計を見ると、待ち合わせ時間まであと5分。
その同時刻。
(どう?)
(だめ、まだシンは来てないみたいだけど……)
フェイトはため息をつきながらアリサを見る。
言いたいことは皆も同じだ。
(ばれないかな、これ?)
皆は少し離れたベンチとすぐそばにある木に隠れている。
子供だからこそ出来る芸当だろう。
(大丈夫よ、美由希さんって意外ととろいし。あいつも多分気付かないわよ)
そうかな?となのはは思う。
確かに姉は時々どこかぬけているが、シンはれっきとした軍人だ。そこまで鈍くないだろう。
隠れるためにちょっとした結界を張ることも出来るが、シンは今魔術師ですぐばれるのでそれも通用しない。
(あ、きた)
アリサがシンを見つける。
何かかばんを持ってきていて、何故それを持ってきているかわからなかった。
そのとき、シンは少しため息を付いた気がしたが、それはなのはたちにもわからなかった。
「えっと、話って何?」
シンは美由希に呼んだ理由を尋ねる。
美由希はえっと、と俯いている。
やはり恥ずかしい。
だが、いわなければ先に進まないし、何より誘ったのは自分だ。
「話があって呼んだんだけど……」
話?と不思議に思うシン。
「話だったら朝でも良かったんじゃ?」
それはそうだけど……と少しため息を付く美由希。
「どうしても今じゃないとだめなの。シンって少ししたら元の世界に帰っちゃうんでしょ?」
ああ、と頷くシン。
何で彼女が、と思ったが、おそらくなのはから聞いたのだろう。
「だから、今のうちに言っておきたい……」
何かを決したように、美由希は前を向く。
なのはたちもこそっとその様子を見る。
「私は、シンのことが、す…好きだから…」
………しばらく訪れる静寂……
「……え……えーー!?」
シンはいきなりのことで驚いて美由希を見る。
まさか本当に告白だとは思わなかった。
美由希の顔は真っ赤に染まっている。
「だ、だから……付き合ってくれたら……」
美由希の言葉に未だに唖然とするシン。
だが、ここでふと思う。
63ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 01:03:48 ID:???
美由希は彼が元の世界へ戻るということを知っていてこの話をした。
それは、今回の結果はどうなるのかは火を見るより明らかだった。
シンは落ち着きを取り戻し、暗い表情をする。
それだけで結果がわかるように
「………ごめん」
シンはすまなそうに言う。
「俺、元の世界へ帰らなきゃいけない。そうしたら、今度いつ会えるかかわからない」
それに、と付け加える。
「俺の帰りを待ってくれている人がいるから」
シンはMIA扱いで、まだ死んだと完全に決まったわけではない(それでもほとんど戦死だが)
だから、早く帰って自分は無事だと伝えたい。
特に、守るって誓ったあの赤い髪の少女に(自分より年上に少女って言うのもへんだが)
「だから、ごめん……」
そういうシンに、そっか、と美由希は言う。
その顔はさっきとは違い、どこかすがすがしい。
「けど、これですっきりした……ありがと」
さっきと全く違う美由希に多少驚くシン。
切り替えが早いのか、そうじゃないのか……
けど、子rでよりいっそうもとの世界へ戻ると決心したシン。
「さて……」
シンはそういってかばんの中からあるものを取り出す。
それは……
「それなに?モデルガン?」
意外なものを持ってるんだなあと思った美由希。
シンはゆっくりとそれを一方の方向へかまえたが、ため息とともにすぐに解いた。
美由希も不思議そうにシンが向いたほうを向く。
そこには……
「なのは!?」
美由紀は驚いてなのはを見る。
いつからそこに?
「お姉ちゃんごめんなさい。ちょっと気になって」
最初は本人もやめようと思っていたが、やはりなのはも気になっていてアリサをリーダーとしてこそっと美由希をつけていたことがわかった。
その時に使ったのか、何故か複数の段ボール箱が近くにあった。
妹達に自分の告白を聞かれて再度顔を赤くする美由希。
シンのほうは半ば呆れていた。
「それにしても、このモデルガンよく出来ているわね。重量とか」
ふとみると、アリサがシンが持っている銃を興味心身に見ている。
アリサはそれをモデルガンと思い込み、それをわざとすずかのほうに向ける。
「ちょっとアリサちゃん!それ本物や!!モデルガンとちゃう!!」
そんなアリサを見てはやてが急ぐようにとめる。
はやては一度、シンからそれは本物だと聞かされている。
はやての言葉でええ!?とアリサは銃を見る。
一応ロックがかかっているから撃つことはまず出来ないとは思うが。
64ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 01:05:36 ID:???
「何でこんなんもってきたん?」
はやては少しびくつきながら尋ねる。
なんとなく理由はわかる気がするが。
「朝のことがあるから、対シャマル用に持ってきた。ナイフもあるぞ」
やっぱり、とはやては思った。
本人は来ていないみたいだから良かった、とはやては思った。
そこえ、アリサが聞きたいことがあった。
「ねえ、ナイフも見せてよ、ちょっと軍人が使う武器に興味あるし」
それは小太刀を習う美由希も興味があった。
わかったよ、といってシンはナイフを取り出す。
まあ、以前レイと一緒に模擬戦をしたときに見せたと思うけど。
だが、アリサたちは本物の軍人用のナイフをまじまじと見る。
まあ、本来なかなか見れないものが見れるからだろうが。
(もうこういうのも見れなくなるのか、ちょっと寂しいな)
シンはその光景を見て思わず笑うのであった。
そして数日後、本部からの武装隊も到着し、ちゃくちゃくと決戦も近づいて来るのだった。

「レイ君、ちょっといい?」
レイが食堂で休んでいて、そこにリンディが話しかける。
「なんですか?」
レイはあくまで表情を変えないままリンディにたずねる。
だが、最近彼の微妙な変化に気付きつつあるリンディ。
伊達に難しい年頃の男の子を育てていない。
そんなリンディはあることに気付く。
「最近、何か様子が違うみたいだけど、何かあったの?」
リンディの言葉にピクっとわずかに反応するレイ。
「できればでいいから、説明してくれる?」
そういうリンディに、レイはどこか温かいものを感じて、口をこぼす。
「最近、わからなくなってきているんです。自分が誰なのか……」
フェイト、そして夢に出てきたブレア。
この世界で起こったさまざまな出来事にレイは悩んでいるのだ。
リンディはそれを聞いて、いつものお茶を飲んで答える。
「フェイトさんと同じことを言うかもしれないけど、それは、あなたがあなただからじゃないかしら?」
その言葉に、レイはピクッと一瞬体を震わせる。
「一つ聞きたいけど、あなたがどうしたいの?」
レイは俯きながら考える。
(俺がしたいこと……)
考えているレイを見てリンディは微笑む。
「あなたのそんな表情、始めてみるわね」
え?とレイはリンディを見る。
「そうやって何かを一生懸命やろうとする表情を。なんていうのかしら……そう、人間らしい表情って言うの。何かあなたって、ずっと無表情だから余慶にね」
その言葉にレイははっとする。
「もう一度いうけど、あなたはあなたよ。あなたはラウ・ル・クルーゼでも、アル・ダ・フラガでもない。だって、あなたにはちゃんと名前があるじゃない。レイ・ザ・バレルっていうちゃんとした名前がね」
その言葉に、レイは何か熱いものがこみ上げるような気持ちになる。
それと、とリンディはレイに言う。
65ガンダムし〜どD´s:2007/05/20(日) 01:07:21 ID:???
「彼女にも謝っておきなさい。あなたの言葉のせいで体調まで崩したのよ」
彼女と言うのはおそらくフェイト・テスタロッサのことだろう。
あまり近づくわけにもいかないと思い接触を出来るだけ避けていたが、まさか体調まで崩していたとは思わなかった。
わかりました、とだけいって静かに席を立つレイ。
その姿は、少しだけだがどこか迷いが取れたような感じであった。
もちろん、普通の人にはわかりにくく、ほんのわずか、だが。
そんなレイを見てリンディは一人微笑むのだった。


投下完了。
ちょっと無理やり感が強いのでそこはちょっと残念だったかなって思ってる。
関係ないけど、シグナムが作る料理は何故か豪快なものが出来上がるような気がする。
66通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 01:28:52 ID:???


シグナム=漢の料理ってイメージはあるww
67通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 01:41:05 ID:???
実は結構凝り性
でも普段料理しないから材料の切れ端とかが大量に出て
勿体無いとはやてに怒られる
68通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 01:42:51 ID:???
大根を投げて切り刻むのは良いけど、指を切ってしまって
隣にいた誰かが傷付いた指を舐めるんだろ
69通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 01:45:32 ID:???
シグナム式料理の隠し味は自らの血!
70通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 01:50:16 ID:???
「ふふん。不器用だな。見るがいい!これが俺の包丁捌きよ!」
「凄い・・・これが・・・熟練者の力なの・・?」
「いてッ 指を切っちまったぜ。」
71通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 02:01:37 ID:???
少年(黒髪赤目)「指を怪我したぜ」
少女(ツインテール)「ばーか」
72通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 02:21:42 ID:???
少年(黒髪赤目)「っ!? 指が飛んだ!!」
少女(ツインテール)「5m31cm」
73通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 02:23:11 ID:???
少年(黒髪赤目)「お前が鉈を持つと危険だ。そう感じる」
少女(ツインテール)「嘘だッ!!」
少年(茶色短髪)「ガクガクプルプル」
74通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 02:23:30 ID:???
そのツインテールってもしやティア?
75通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 02:26:06 ID:???
少年(黒髪赤目)「ふふん。不器用だな。見るがいい!これが俺の包丁捌きよ!」
少女(ツインテール)「凄い・・・これが・・・熟練者の力なの・・?」
少年(黒髪赤目)「いてッ 指を切っちまったぜ。」

これが真実
76失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:15:24 ID:???
出来たてですが、祝砲ちうか、投下が続いているみたいなんで、自分も落とそうと思います
77失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:17:40 ID:???
第十話


無限書庫でクロノがユーノからデータカードを受け渡される。

「すまないな、急を言って」
「いや、それはいいけど……」

はやてへ現状の報告をして2日が経過していた。
クロノがユーノに頼んだ事は、当たり前だが無限書庫からのデータのサルベージである。
内容は、主に闇の書についてだ。それについては、もう纏まったものがある。その、さらに奥にある闇の
書に攻撃を仕掛けた類の記録を吸い上げてもらうようにユーノは頼まれた。
最初、あれほど恨み辛みの念を一身に受けた闇の書のこと、さぞや数々の報復の歴史があるだろうと
ユーノは構えたのだが、実際に記録として残っているような闇の書への攻撃は少なかった。
これも、転生機能が原因だろう。
グレアムのように、転生の先の情報を得た方が稀だったのだ。
だが、現実としてグレアム以外にも何名かが闇の書の消滅のために行動した記録があるにはある。
それを纏めるのは、ほとんど1日で出来る作業だった。2日が経過しているのは単純に、クロノが仕事で
無碍書庫まで足を運べなかったからである。

「存外情報は少ないんだな」

ユーノから手渡されたデータカードの容量をチェックし、大した量ではない事にクロノは驚き、次に納得し
て懐に納めた。

「それと、余った時間でレヴァンティンについても調べてみたよ」
「……なんで君がそこまで知ってるんだ?」
「一昨日、なのはが顔出してくれた時にね、話してくれたんだ。戦闘記録までは見せてもらえなかったけ
ど、形だけはレイジングハートに教えてもらったよ」

手近な棚から、一冊の本が淡い緑の光に絡まって飛んでくる。
それが勝手にクロノの前まで浮遊してきては停止し、ページが自分でめくられた。
止まったのは、危険度の高いデバイスの目録だ。ロストロギア一歩手前であったり、扱いようによっては
ロストロギアを暴走させるよりも被害が大きい魔法を記憶しているデバイスが載っている。ほとんどに「回
収」「封印」「破壊」などといった現在の状況が追記されているが、トライアなる仮面の男が使用する型の
レヴァンティンの項では「行方不明」とあった。
78失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:19:02 ID:???

「遥か昔の魔導師の作品だ。スペックだけ見れば、エターナルコフィンレベルの魔法を主眼として造られ
てる」
「………最後に確認された時の使用者にある、光の卵というのは何だ?」
「ロストロギアだよ。それも、対闇の書の」
「なんだって…?」
「詳しくは、渡したデータに載ってるよ。集めた資料で、一番多く名前が出てきたのが光の卵だったから」
「危険度は?」
「実はそれほどでもないみたいなんだ。闇の書だけを狙うんだけど、その戦力が、死んだ人だから」
「死人?」
「そう。光の卵は、死者からリンカーコアを抜きだして、闇の書を攻撃する兵隊を創るんだ」
「ちょっと待て。死ねばリンカーコアは消えるぞ?」
「そう。だから、光の卵は死んだ瞬間に抜き取るみたいだ。かなり広域に、『網』を張って、肉体から離れ
たリンカーコアを捕獲する」
「………できるのか、それ」
「うん。僕も少しだけ調べてみたけど、死んだり殺されたりしたその場その瞬間に立ち会って、リンカーコ
アが消滅するまでの刹那の間に確保した例もあるみたいなんだ。もっと言えば、死ぬ瞬間に近くの誰か
にリンカーコアを遺して逝くなんて実例もある。死んだ人のリンカーコアを受け取った人は、支障なくその
リンカーコアを扱えるみたい。ただ、理論上は可能だけど、実行するには難しすぎるんだ」
「そんな至難の伎を使うロストロギアか」

ユーノに向き合いながら、クロノはもうユーノを見ていなかった。
思い起こすのはフェイトの戦闘記録。トライア、リリィ、ヴィータ。
その中でも、トライアがエヴィデンス01のリンカーコアを引き抜いた事実。
いくつかの糸がクロノの脳裏で繋がる。

「これは、デュランダルのカスタマイズをもう切り上げた方がいいな」
「まだマリーさんの所にあったのか。どんな風に仕上がったの?」
「とりあえずいろんな魔法で融通が効くようにしてる。元のままじゃ、ブレイズキャノンとの相性も悪かった
からね」
「特徴を伸ばさないのか?」
「僕に突出した技能は必要ない。そういうのはなのはやフェイトの役割だ」

ぷいと顔をそむけたクロノの様子に、ユーノは苦笑した。
守る気だ。
79失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:20:59 ID:???
あくまで、クロノは守るつもりである。
フェイトがボロボロにされ、怒り心頭である彼はその怒りを攻める力に変えずに、あくまでなのは達の脇
を固める縁の下で動く事に徹底するつもりだ。それが、サポートについて腕のあるユーノだからよく分か
る。

「また手を借りる事になるかもしれない。その時は迅速にな」
「今回は早かったろ」
「今回はな。いつも、頼んだデータの吸い出しが遅い」
「それは……いろんな方面の依頼が多いんだから仕方ないだろう」
「言い訳だな。こういう仕事はきっちりしてもらわなきゃ、いざという時に現場で支障が出る」
「だから、今回は早かったじゃないか!」
「これで、当然の速度だ。毎回の提出をこれくらいにしてくれ」
「無茶言うな!」
「スクライアの一族の手を借りてもいいと言ってるだろう」
「みんなはみんなで忙しいんだよ。逆に、僕が発掘の手伝いに来いって言われてるのに……」
「スクライアだけじゃなくても、君の判断で人を雇う事も許可されてるだぞ?」
「う……でもそう簡単に人材が見つかるはずないじゃないか…」
「新人を教育する事まで視野に入れてくれ。なのはを育てたのは君だろう?」
「なのはは才能も魔力も有り余ってたから、僕じゃなくてもああなってたさ!」

結局2人が書庫から放り出されるまで、平行線の議論は続く。










80失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:22:22 ID:???
「ヤマトさん」
「………」
「ヤマトさん?」
「………」
「ヤマトさーん?」
「………」
「ヤーマートーさーん」
「………」
「ヤマトさんってば」
「………」
「キラくん!キラくん!キラくん!キラくん!キラくん!キラくん!キラくん!キラくん!」
「わ!な、なのはちゃ………あ、ス、スミマセン……」

まるで突然声をかけられたかのようにキラはのけぞって本を落としてしまった。そして、周囲の冷ややか
な視線に小さくなるキラ。

「びっくりしたぁ。ごめんね、全然気付かなかったや」
「ごめんなさい。そんなに驚くと思わなくて……」

あらん限りの集中力を振り絞って本に意識を注いでいれば、もう5時を回っていた。冬であればもう暗か
ろうが、夏に近い今、まだまだ空は青かった。
落ちた本の表紙を払い、机に積み上げられた本の塔の先端へと。
表紙は、鳥。

「図鑑ですか?鳥の?」
「うん。なのはちゃんから出された課題に、僕なりのアレンジをいろいろ加えたかったから……アリサちゃ
んたちはどうしたの?」
「えと、とりあえず外に出ましょう。話はそれからにします」

やはり関係者以外立ち入って欲しくない話なのだろう。
ひとまず、本のかたずけを手分けして手早く済ませれば、図書館から出ていく2人。
なのはが先に立ち、キラを導くように歩きだす。

「それでですね、アリサちゃんも、すずかちゃんも、ちょっとご遠慮してもらったんです」
「魔法の、話なんだね」
「はい。今日はヤマトさんに、管理局の人と会ってもらいたくて」
「時空管理局……」

なのはの授業で、その名はしっかりと教わっているキラとしては、緊張の度合いがいっきに増した。
警察がいると、例え悪い事をしていなくてもドキドキする感じである。
しかも自分は記憶喪失。覚えていないだけでもしかすれば、管理局としては捕獲対象であるかもしれな
いのだ。かなり、ネガティブな思いばかりがふつりふつりと湧き出してくる。

「そんなに緊張しなくても、いい人たちばっかりですよ」
「そ、そんなに緊張してるかな……僕」
「はい」
81失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:23:45 ID:???
「………分かるかなぁ。僕の事」
「きっと、大丈夫です。すぐに記憶も戻って、管理局の皆さんがヤマトさんの世界をすぐに見つけてくれま
すよ!」
「……そうだと、いいなぁ」

虚ろな呟き。
あいまいな気持だった。
自分の過去が思いだせないと言う事の不安と恐怖は、ここ最近は薄れている。
いや薄れているというのは正確ではない。
本当に薄れているのか、それとも見ないように思いださないように心の奥に押しやっているのかはキラに
判断できないのだ。ただ、確実に言えるのは、間違いなくこの世界に順応していて、豊かな安らかさをバ
ニングス邸のみんなから与えられている事だけだった。

「………」
「怖い、ですか?」
「………うん」

空ろな頷き。
まるで他人事のような返事だった。実際、かつての自分について、現在のキラは他人のようにしか思えな
い。
ある区域でなのはの歩調が、遅くなった。
公園だ。
小さな林がいくつか見受けられる、海に面した大きな公園。

「公園?」
「はい、海鳴臨海公園。少し待っててくださいね」

足が止まれば、そこは森の中。
なのはとキラ以外、誰もいないのだろうか、随分と静かだ。
なのはが、レイジングハートを掌に乗せて、何かしらの指示をいくつか出した。それから間もなく、レイジン
グハートからレイジングハート以外の声が聞こえてきた。

『や、なのはちゃん、ご苦労さま。すぐに転送用の魔法陣出せるけど人いる?』
「いえ、いないみたいです」
『よし、それじゃ早速』

レイジングハートが輝く。
桜色以外の光だ。
その輝きに呼応して、大地に花開くように現れる魔法陣。
びくりと身を強張らせたキラだが、なのはに「大丈夫ですよ」と微笑まれて肩の力を抜いた。
そして、キラの視界が光でいっぱいになり、目を閉じて次に開けば、そこは見た事もない場所。
82失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:26:12 ID:???

「…………え」

風がなくなった。太陽の光じゃない光が明りになり。木々は消えて、そこは、

「……どこ?」

薄暗い、通路の中だった。
淡い灯が各所にあり、広い通路。かなり上には天井もあるが、どこもかしこも、淡い光以外は黒で統一さ
れた色だった。

「こっちです、ヤマトさん」

なのはの誘導に、キラはふらふらと前進。それに比べて、なのはなど慣れた足取りである。
やはりこれも魔法なのだろうと頭のどうにか冷静な部分が諦めに似た思考をキラに強要した。
魔法とはそう言うもので、こういうものが魔法なのだ。
プシュ、と空気の抜けるような音とともに自働のドア開く。
その扉の先は、

「え……」

和室、であった。
盆栽がずらりと並び、赤い傘がささる室内。今までの通路が無機的で実に高い技術を思わせるものから
一転して、まるで場違いな部屋が現れたのだ。ささやかな水の流れる音に混じって、カコン、とししおどし
が高らかに鳴った。

「まぁまぁ、ようこそアースラへ。あなたがヤマト君ね」
「は、はい……」

そして、一段高い赤い敷居に、その女性はいた。きっちりと隙なく制服を着こなした長い緑髪の美女だ。
妙齢だろうか?何とも柔らかい笑顔を浮かべるものだから、いまいち年齢を特定できないキラは戸惑い
ながら返事をする。

「なのはさんもお疲れ様。さ、2人とも座って頂戴」
「え……は……い……」

もうどうすればいいのか思考が追い付かないキラは、なのはに倣ってのそのそと靴を脱いでキチンと正
座。ちんぷんかんぷんすぎるまま、お茶と茶請けが前に並べられた。

「はじめまして、この時空管理局巡航L級8番艦アースラ艦長のリンディ=ハラオウンです」
「キラ=ヤマト、です……」
「そう固くならないで。ちょっとお話を聞かせてもらうだけだから」

と、言われてすぐにほぐれる緊張でもなかったが、キラが想像していたよりも随分と違った人物が出てき
たので、固くなっているよりは戸惑っていると言った方が正しい。もっと強面が出てくるかと思っていれば、
こんな美人である。ただ、艦長と言われて「こんな女性が?」とはあまり感じず、キラにとってしっくりくるよ
うな気がした。たとえば、自分が戦艦にでも搭乗していた時があり、その艦長が女性であった経験でも
あったかのよう。
83失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:27:04 ID:???

「ヤマト君、あなたの事はなのはさんから聞いているわ」
「記憶と、魔法の事ですか?」
「そうよ。そして、時空管理局としてはそこまで不安定なあなたを放っておけないの。分かるかしら?」
「はい」
「だから、私たちとしてもあなたの正体を突き止める事に全力を注ぐわ」

ざくり、ざくりと砂糖を茶へ放り込んだリンディは一口それを含んで息をつく。
それを見て、キラも真似た。

「はわ…!」
「え?」

なのはの声とキラの一口が重なる。

「あぶあ……!!!」

そして盛大に噴き出した。






お茶とも言えない茶で自爆した後、キラはリンディから様々な施設へと誘導される。
話を聞く限り、艦の中らしいのだが、環境は整っているとリンディは言う。
まず通されたのが一目で医療施設と分かる部屋。清潔さを体現するかのような白に、何に使うかも分か
らない機材が多いのに、視力検査に使うCとか書かれたボードもあるアンバランスな部屋であった。医療
スタッフと思しき人物からのいろいろな質問に受け答え、伸長体重の測定、血液の採取とあらゆる体の
データを取られ、まるで身体測定であった。
リンディいわく、健康状態を測ると言うより持ってる抗体や病気などを検査して、どんな次元世界に住んで
いたかを推理するための材料らしい。
次に案内されたのは、やはりまるで理解に及ばない機材ばかりが並ぶ部屋である。
重農な雰囲気があったので、研究か解析を想定して造られた部屋とキラは薄く直感した。
案の定、リンディから促されたのはいくつかの魔法行使だった。
言われるままに、ガラス張りの密室に入って魔法陣を出現させたり、実際に魔法を的へと行使したり、リ
ンディから渡された魔力をどれほど維持できるかを検査したりと実験に似た指示をキラはこなしていく。

「あら?」
「どうかしたんですか?」

そんな検査の合間、リンディが小首をひねる。

「何か、ちょっとヤマト君の魔力、変だと思ったんだけど……どう変なのかが、分らないの」
「え、レイジングハートもそう言ってたんです……どういう事なんだろ?」
「リンディさん、これでよかったんですか?」
「ええ、ご苦労さま。じゃあ、次は……」
84失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:29:57 ID:???

結局、何が変なのかを言葉に出来ないまま、最後の部屋、とキラはリンディの案内を受けてついていく。
空気の抜けるような音とともに、左右にドアが開く。
アースラのブリッジであった。

「ブリッジ……?」

無意識にそう言葉にしたキラだが、まるで知らない場所であるのに、知っているような気になった。
眼前いっぱいに巨大映像機器を備え、その下にはコンソールを前にした制服姿のスタッフがちらほらと。
やや薄暗い中で、今自分がいる位置がそんな機器を扱うスタッフたちより一段高い場所にあるのにキラ
は気づく。キャプテンシート、とふと単語がよぎる。
この場所ではないが、この場所に似ている雰囲気を知っているような気がする――戦艦。

「やぁやぁ、アースラへようこそヤマト君!」

そして、そこで1人の歓迎を受けた。
エイミィだ。
にこやかなまま、右手を差し出されたのでキラは反射的にそれを握る。
ぶんぶんと握手を振るわれ、とびっきりの笑顔だ。

「私、エイミィ=リミエッタ! よろしくぅ!」
「キラ=ヤマトです」

少々気おされながら、キラも微笑んだ。

「さ、エイミィ、さっき送ったデータをまとめて頂戴」
「はい!」
「ヤマト君、さっき取ったあなたのデータを纏めるから少し待っててね」

最も高い場所にある席。キャプテンシートのコンソールをいくつか叩けば、リンディ、キラ、なのはの眼前
の虚空に四角の窓がいくつか現れる。どれもこれも、グラフとして纏められたキラの身体情報とミッドチル
ダの男性の平均身体情報である。いろいろな比較がされ、さらにまた新しく窓が出現すれば、今度はキラ
の魔力の質と量をデータ化したものと、ミッドチルダとベルカの男性の平均魔力データである。

「わ、すごい!」

なのはの驚きの声。
それは、キラの魔力数値が平均の魔力数値から抜きん出ていることへの感動であった。

「ちなみになのはさんのはこれ」
「「嘘!?」」

桁違いのが表示された。
文字通り、桁が違うのだ。
実際に数字として目にした本人までびっくりである。
85失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 03:30:48 ID:???

「それはそれとして、確かに高いレベルね、ヤマト君の魔力。それなのに、とても安定してる」
「それは……初級の魔法しか教えてもらってないですから」
「いえ、初級高級の問題ではないの。あなたの魔法は、自分の魔力を物理に影響が出るレベルで凝縮、
放出しているわ。単純だからこそ、普通、ここまで安定しないはずなんだけど」

表示されていた、あるグラフが大きくなる。
キラの赤い魔力ビームと魔力サーベルについてのデータなのだが、それぞれ回数をこなしても、使う魔
力がほとんど一定なのである。普通、デバイスの補助なく個人がここまでムラなく魔力管理をするのは難
しい。
それがグラフを見ればどうだ。使用する魔力値を縦軸、こなした回数を横軸にしたそれは、ほとんど横一
直線なのである。

(でも、どちらかと言うと「使いこなしている」というか「乗りこなしている」ような感じがするのだけど……)

食い入るようにキラが自分のデータに見入っている一歩後ろ。
リンディはやはり、キラの魔力が奇妙な事にしこりを感じて、思考する。

「艦長!!」

そんな考えを破ったのはエイミィの声だ。
リンディには一発で分かった。
緊急事態だ。

「何かあったの?」
「はい! これを!」

巨大なディスプレイの各所に大きな窓がいくつか映し出される。
その映像の中にいたのは、

「ラウ=ル=クルーゼ!」

白い仮面の魔導師。
戦っている。
その相手は、トライア一味の仮面少女――リリィ。
86失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 04:26:55 ID:???

「場所は?」
「第34管理外世界……戦闘場所のすぐ近くに跳躍可能な世界です!」
「!! リンディさん!」

弾かれたように、なのはが声を上げた。
――行かせてください!!
言外に含まれたなのはの気持ちに、リンディは頷く。

「なのはさん、お願いね」
「はい!」

駆けた。
そしてキャプテンシートの後方が一角にあったドアが開く。
小さな、小さな個室――転送装置である。

「なのはちゃん、2人が戦闘してるかなり近い空に転送するから、準備して!」
「はい!」

桜色が、閃いた。
瞬けば、バリアジャケットを身に纏い、魔法の杖を手にしたエースの姿。

「準備オッケー、大丈夫です!」
「よし! じゃあ、転送――」
「エイミィ、止めて!!」
「え」

虹色の白が輝く。
なのはを運ぶために。
なのはの姿が、光に包まれて行く。

―――キラが、その光に飛び込んだ。

「ヤマトさん!?」
「ヤマト君!!」

2人の姿が、消える。
転送。
87失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/20(日) 04:29:29 ID:???
終わりです。
途中で、書き込み過ぎ、と注意されて時間が空いてまいましたけど、時間もあれ何で大丈夫ですよね?
88通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 06:06:23 ID:???
GJ!
89通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 07:56:37 ID:???
時間? ノープロブレム!
素材だけ借りたオリジナルSSなのに、凄く面白いです。
一瞬、転送後に混ざりあって合体してしまったなのキラを想像しちまったw

しかし、新スレ立ち記念なのか、投下祭りだなぁ。
喜ばしい限りだ。
90通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 08:49:58 ID:???
>>87
GJ!
やはり>>1000まで到達してからの次スレだから投下多いな。
91通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 13:05:17 ID:???
>>87



クロスSSのデバイスって非人格型が基本なのかな?
92通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 13:25:31 ID:???
カートリッジを一発ロードするたびに「うぇ〜い」と喋るデスティニー
人格と声がまんまラクスな和田自由
93通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 13:50:37 ID:???
そしてカートリッジをロードするたび、ミーアテンションで歌い出す隠者、一定時間しようをつづけると発作を起こすレジェンド
94通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 13:54:38 ID:???
>>91
まあインテリにすると、いちいちキャラ付けしなきゃいけないからね
95通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 14:28:25 ID:???
っ自由のAIがニコルパパ
正義のAIがザラママ
運命のAIがマユ
96通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 15:31:08 ID:???
GJです!かなり続き楽しみにしてました。そしてやっぱり続きが気になるっす
97通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 15:34:56 ID:???
>>94
8くらいか、インテリジェントデバイスでも問題ないのは。
Asのデバイス見てて気になったんだわ。

>>95
死人ネタかよ…
98通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 15:57:44 ID:???
>>95
自由のAIがフレイ・ラクスの父・トール・サイ
正義のAIがニコル・父・母
運命のAIがマユ・父・母・ステラ


死人から引っ張るとこんな感じなら結構いいかもw
99通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:07:29 ID:???
シンのデバイスのAIはマユかステラだろうなぁ
100通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:11:27 ID:???
>>99
うん、以前にシンのデバイスの起動コードで「ステラ」ってのがあったし。
…間違ってもレイとかなんてのは考えたくはないな…
101通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:15:33 ID:???
伝説のAIが議長

腹黒タヌキなデバイス誕生の予感
102通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:33:07 ID:???
>>101
それはむしろ本体だろw
103通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:36:34 ID:???
>>98
待て、死んでないのが一人いるぞ
104通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:36:49 ID:???
>>47
いや別に、デステニプランを止める必要は無いだろ
日記帳を根拠に法を犯すテロリスト達を止めろよな
105通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:45:47 ID:???
>>103
…本当だ、死んでないのが一人だけいるぞ…
106通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:47:13 ID:???
ホントだ。デスティニーではシン以上に完璧なミラコロをしてるひとが混じってるな
107通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:48:53 ID:???
というか、あの後どうなったかすらわからない奴だ…
108通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:57:09 ID:???
サイは別世界でロボット作ったんだぜ
109通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 16:57:54 ID:???
本土でセイセイでもしてんじゃね?
110通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 17:07:04 ID:???
>>102
デバイスに操られる男レイ?
111通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 18:19:05 ID:???
>>100
とあるSSに人工知能レイというのがいてだな
112通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 18:20:15 ID:???
レイ「私の名はギルバートである!」
シン「な…なんだと!? レイに議長の魂が乗り移ったとでも言うのか!?」
113通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 18:43:37 ID:???
>>112
外見が男塾風味になったレイ(CV:議長)を想像してしまったではないか……。
114通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 18:49:08 ID:???
>>111
レディ!
115通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 18:57:11 ID:???
正直、インテリを新しく作る=オリキャラだからなぁ
116通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 19:24:26 ID:???
ギル「レイ。ちょっと迂闊だと私は思うんだがね」
レイ「了解」
117通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 19:52:10 ID:???
>>115
シンがデバイス化してアリサやスズカが魔導士に………って電波を受信した俺は(ry
118通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 19:53:37 ID:???
シン「(馬鹿な!俺が日本刀に!)」
アリサ「この日本刀(シン)を使うわ!」
119通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 19:57:09 ID:???
日本刀なら爺だろ
120通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 20:07:00 ID:???
スタゲならAI保有は間違い
だが性格がわからん

プロパルジョンビームで飛ばされた先がなのは世界とか考えた
3秒で挫折した
121通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 20:08:08 ID:???
>>120
一行目、「間違いない」に脳内変換おね……orz
122通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 20:54:09 ID:???
シンのデバイス化…


はやての鞄内でリイン2と話すシンが想像できた。
123通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 21:35:23 ID:???
レイシングハート、あれ以降音沙汰内のに今更気づいた………orz
面白い発想だったのに
124通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 21:37:30 ID:icyVy93n
>>124
おまえさんの妄想にすっごいときめいたわ
慰謝料として文書化を要求したい
125通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 21:39:14 ID:???
シンとリインUが鞄の中で仲良く寝ているのか?
126通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 21:39:28 ID:???
>>124
そうか、自分にプレッシャーを与えてから新職人になるのか・・・
まぁ、頑張ってくれ
127通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 21:40:00 ID:???
安価ミスしたうえにsage忘れる俺orz
× >>124
○ >>120
128通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 22:05:33 ID:???
>>127
スターゲイザーもストライクノワールも
デバイス銘としてはかなりいい響きだし
双銃→双剣→双砲のデバイス変形も楽しそう


だが断る!
129通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 23:38:44 ID:???
>>120
『ワタシハスターゲイザートイイマス。
 世ノ中ノコトヲ知ルタメニハ人ノ役ニタッタホウガイイト思ッタノデス』

「このぎこちないロボットしゃべり…
 不自然なほどの世間知らずぶり…」
「間違いない…こいつは…こいつは……」

「「ロボットだああ! こいつロボットだあああ!!」」

『No Probrem(いいんじゃないでしょうか)』
130通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 23:48:57 ID:???
旧三馬鹿がフリーダムの事を「白いの」と呼ぶ度になのはさんを連想してしまうヤツ手を挙げろ


多分俺だけだが
131通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 23:52:26 ID:???
「白いの」?何も思い浮かばんな。
思い浮かぶなら・・・「純白の騎士」?
132 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/21(月) 00:10:27 ID:???
>>35の最初の1行を飛ばして投下してましたorz
まとめの方は修正しましたが、一応こちらにも落としておきます。
133 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/21(月) 00:10:43 ID:UBLifqMk
 デュナメイスの自室で、マユは仮眠をとっていた。昨夜、遅くまでキラを看ていた所為か、昼時の食堂の手伝いを終えてから、眠気がしてきたからだ。
 彼女は夢を見ていた。それは、過去の記憶が混在した夢。
「──っ!!」
 マユは跳ね上がる様に上半身を起こす。呼吸は大きく乱れ、心臓の鼓動が速い。全身は汗で塗れていた。
 目覚めてから一〜二分程を使って、ようやく呼吸や動悸が落ち着く。
「嫌な夢、見ちゃったなぁ……」
 それは二年前、全てが変わってしまった瞬間──両親との永遠の別れの瞬間。
 だが、それだけではなかったように思える。
「最後の方が思い出せないけど……っ!」
 今し方、見たばかりの夢の内容。その最後の方を思い出そうとしていると、悪寒が奔った。 それは例えるなら、まるで自分の存在を何者かに浸食されている様な、そういった感じの恐怖。
(そんなわけ……ないっ!)
 マユはブンブンと頭を横に振って、恐怖心を振り払う。深呼吸なんかもして気分を落ち着けると、改めて自分の身体を見てみた。
「……うぅ。汗で、べとべとだぁ〜」
 頭の中と汗だくの身体をスッキリさせる為に出した答えは──
「……シャワー、浴びよう」
 マユは立ち上がるとシャワールームへと向かった。
134通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 01:50:14 ID:???
乙です
135通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 02:52:11 ID:???
>>133
乙です!
待ってるから!次も、ずっと待ってるから!
フェイトが焦れてる姿がもどかしいから、次を楽しみにして待ってる!
136通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 05:56:48 ID:???
シン「お前らは泣いていい!」
スバル「うわあああん」
ティアナ「うわあああん」
137種なのは:2007/05/21(月) 12:45:34 ID:???
プロローグ

「はぁ…、はぁ…」
一人の少年がヘリオポリス内のとある場所で息を切らせている。
魔力を全て使い、魔法陣を展開して敵に攻撃する。
しかし、黒い魔物の様な敵に致命傷を与えられなかったが敵は逃げた。
少年はそれを見て倒れた。
「(誰か…誰か助けて…)」
そう思いながら、意識が途絶えた。

こんなんでいいのかな?
初SSなんで突っ込み所満載でしょうけど…。
138通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 12:56:04 ID:???
取り合えずまとめて投下することをおすすめするよ。

投下終了を伝える時に、感想を聞いてみては?
139通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 13:00:18 ID:???
>>137
ナメてるのか
140種なのは:2007/05/21(月) 13:10:49 ID:???
思いつきでやってしまった
今は反省している…
書くならやっぱりPCだと痛感しました
京ぽん改は読むのに優れてるけど書くには不適合ですね
もう少し勉強します
141通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 14:18:29 ID:???
>>136
8話Bパートを見て、ようやく意味が分かったw

>>140
頑張れ!
142通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 18:41:46 ID:???
唐突にすまない
このスレの閉じて開く宿命を見た後に、某姉さんのスレを見たんだが……

はやて「シンと一緒に寝たなぁ」
フェイト「兄と妹のすること!珍しくも無い!」
はやて「お風呂もなんだ」
フェイト「!!」


とか思いついてしまったんだが……
おっと、お客だ。いったい誰d(スターライトブレイカー
143通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 18:42:07 ID:???
シン×ギン姉というのはどうだろうか?
144通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 18:52:13 ID:???
某姉さんスレというのがわからない・・・
とりあえず宿命でのシンは、フェイトやクロノ達と再会した時、下手すればぼこぼこにされそうで(ry
145通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:02:39 ID:???
>>143
展開によってはフェイトとの修羅場フラグg…
あのゲームは結構キツカッタな精神的に
146通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:03:49 ID:???
>>144
ヒント:白富野の第一作。主人公の声がサイ
147通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:30:09 ID:???
伊佐未依衣子 様か
148通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:33:29 ID:???
白富野の第一作?
ザブングルだな。
149通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:36:55 ID:???
シンが北斗って名乗れば電童だね!
150通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:39:02 ID:???
>>147
クィンシィーだろ
151通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:45:55 ID:???
ギン姉「あのプレゼント嬉しかった……。誕生日のプレゼントだった」
シン「ごめん、憶えていない」
スバル「おいおい」
152通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:31:24 ID:???
シン「シャッフルのネリネの画像を集めているんだ。そっくりだろ?」
153通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:43:27 ID:???
>>141

今週の話は来週の話し次第でシンの立ち位置をどうするかが決まるな

個人的にはなのはにも一言言える男でいて欲しいが、無理だろうねw
154通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:48:45 ID:???
StSからのクロスだと、モロに喰ってかかりそうだが、
無印もしくはA’s時代からの知り合いなら、
「ティアナがなのはにブチのめされたぁ?……何だ、別に大した事ないじゃないか。俺の時なんか……(r」
と、なりそうだなw
155通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:51:14 ID:???
シン「まだお前らには未来がある。だが俺には無い。だから諦めるなよ。」
156通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:51:56 ID:???
>>154
どっちもありな気がするなw
157通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:59:07 ID:???
>>153
クロスssだし原作に無理に拘束される必要はないんでないかい?
職人さんのお筆のままに、という感じで。
158通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:01:24 ID:???
>>154
そういえば、CEから転移してくる設定だと大抵の場合、シンは元の世界へ帰ってしまいそうだが、
そのまま、なのは世界に残留し続けて、なのフェイはやてに並ぶベテランになったシンも見てみたいかも
159通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:01:44 ID:???
シンがなのはに何回吹き飛ばされてもギャグアニメの如く蘇る
んだぜ。ココは。
160通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:02:39 ID:???
≫154
話しを後ろで聞いていたなのはに訓練室に引きずられて行くシン。
その数分後、シンの悲鳴が……ってか?
161通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:08:11 ID:???
>>160
なんかそういうのって大抵の作品ではすごくいいコンビなんじゃないか?
162通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:11:24 ID:???
アッー そんなに撃たないで! アッー まだまだ! 止めてぇええ アッー
163運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:11:49 ID:???
投下、よろしいでしょうか?
164通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:13:17 ID:???
>>158
それだとシンが26歳になっちまうw
いや全然OKだし、むしろ見てみたい気はするが
165通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:13:33 ID:???
>>160
で、翌日には何事もなかったかのようにシンとなのはが談笑してる、とか?
そんでシンがまた迂濶発言して再度訓練室に(ry
166通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:14:15 ID:???
>>163
よろしくお願い!
167通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:15:36 ID:???
>>163
ばっちこーい
168通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:18:16 ID:???
>>163
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
169運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:18:38 ID:???
運命の子と最強を目指した少年
    第七話

「プレアか・・・・」
プレアがいる事に驚いたカナードだが、直に納得し、プレアを見据えた。
「やはり貴様も来ていたか。それに・・・」
プレアの周りを見渡し
「お互い、また敵同士だとはな」
「カナードさん話を(ガガガガガ」
プレアが話しかけようとしたその時、プレアの足元に無数の弾痕が生まれた。
「問答無用だ、話を聞きたければ戦って勝て。それはおまえが一番良く知っているはずだ」
カナードの言葉に苦い顔をするプレア
「だが勘違いするな、暴力だけが解決方法ではないことは貴様から教わった。だが力を使わない口だけの話し合いでもまた、解決は出来んぞ!」
その言葉にプレアは話し合いをしようとしたヴィータを見た。
ヴィータは一瞬、申しわけなさそうな顔をするか、直に顔を引き締め
「そういうこった!さっさとジャケットを装備しな!」
睨みながらグラーフアイゼンを構えた。
「ですが(プレア」
その時、クロノから念話が入り
「(残念だが、決裂だ。いいね)」
この状況では話し合いは無理と判断したクロノはプレアを止めにはいった。
「わかりました。ドレットノート、セットアップ」
プレアはバリアジャケットを装備し、身構える。
170運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:21:18 ID:???
「クロノ君、ユーノ君手出さないでね。私あの子と一対一だから!」
「この野朗・・・・・」
なのはの言葉に不快感を示すヴィータ
「テスタロッサというのはお前か?」
「・・・はい」
カナードの質問に答えるフェイト
「お前の相手は俺だ」
好敵手と戦えないことに多少不愉快になるシグナム。
「そんな顔をするなシグナム、お前が認める相手だ、是非戦ってみたい。お前はプレアを頼む」
「あの少年か?」
「ああ・・・・バリアジャケットを形成できるのだから魔法は使えるのだろう、それに」
カナードは小さく笑い
「元いた世界では俺はあいつには勝てなかった、期待をしてもいいぞ」
「ふっ、わかった」
「どうやら、残り組同士で決まったようだね・・・・まぁ、丁度話があったから都合がいいけどね」
「・・・・・・・・・」
獰猛な笑みでザフィーラを見るアルフ
「ユーノ、それなら丁度いい、僕と君で手分けをして闇の書の主を探すんだ」
「闇の書の?」
「連中は持っていない。おそらくもう一人の仲間か主がどこかにいる、僕は結界の外を探す」
「わかった、僕は中を探すよ」

『マスター、カートリッジをロードしてください』
レイジングハートの指示でカートリッジをロードするなのは。
続けてカートリッジをロードをするフェイト。
その光景を見たザフィーラが
「デバイスを強化したか、気をつけろ、ヴィータ」
ヴィータを心配するが
「言われなくても!」
強気に言い返すヴィータ。
プレアを見据え剣を構えるシグナム。
フェイトにザスタバ・スティグマトを向けるカナード。

深夜の都市で今、激闘が始まる。
171運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:22:37 ID:???
夜の闇の中、二つの光が激突する
「はああああああ!」
フェイトが声と共に振るバルディッシュをカナードは避け、
「食らえ!」
ザスタバ・スティグマトを至近距離からフェイト目掛けて連射する。
避けることを諦めたフェイトはバリアを張り防ごうとする。
「小細工無しのバリアか。なら、ぶち破るまでだ!!」
反撃のチャンスを与えないためザスタバ・スティグマトを連射するカナード。
「くっ・・・・」
ザスタバ・スティグマトの連射攻撃により、防御に専念するしかないフェイト
だが徐々にバリアにヒビが入り、破られると思われたその時、ザスタバ・スティグマトの弾が切れてしまう。
舌打ちをしながらマガジンを瞬時に交換するカナード、だがその隙をフェイトは見逃さなかった。
カートリッジをロードしながら即座に距離を置き、プラズマランサーを形成する。その数は8
「(隙を与えてしまったな)」
内心舌打ちをするカナード。
「プラズマランサー、ファイア!!」
フェイとの声と共にすさまじいスピードでカナード目掛けて突撃するプラズマランサー。
「速いな・・・だが直進ではな!」
直線攻撃だったため真上に逃げるカナード
カナードがいたところをランサーが通過した瞬間、ランサーは止まり
「ターン!」
フェイトの合図でランサーは向きを変え、先ほどと変わらないスピードでで上に逃げたカナードに迫る
「なっ・・・こしゃくな!!」
内心驚きながらもマシンガンでランサーを打ち落とそうとするが
『ブリッツラッシュ』
バルディッシュの声と共にランサーのスピードが急に加速し迫り、打ちもらした2発がカナードに直撃する。
「くっ、おのれぇ!」
顔を歪めながら耐えるカナード。
だが、既にその時にはバルディッシュを振りかぶったフェイトがカナードの後方にいた。
172運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:23:52 ID:???
『ハーケンフォーム』
カートリッジがロードされ、斧が巨大な鎌となりカナードを襲う。
「なめるなぁ!!」
後ろからの気配を感じ、ザスタバ・スティグマトに搭載されたロムテクニカを展開、
フェイトのハーケンを受け止め、「つばせりあい」状態になる。
カナードは力任せにバルテッシュを切り払い、空いている左手でフェイトの右手を掴む。
驚くフェイトを無視し、コーディネーターの身体能力に、強化魔法で上乗せされた力で
「寝てろ!!」
フェイトを身近なビル目掛け、思いっきりブン投げた。
ビルに叩きつけられる瞬間、フェイトは即座に自分にフィールドを張り、衝撃を中和しダメージを減らす。
それでも中和しきれなかった衝撃に顔を歪めるフェイト。
ビルの瓦礫から体を上げ、フェイトはバルディッシュ構えカナードを見据えた。
その姿を見て小さく笑うカナード。
「やるな・・・テスタロッサ。さすがはシグナムが認める奴だ」
「あなたも・・・・カナード」
訪れる沈黙
「答えてください。あなたは、プレアの知り合いですよね」
「ああそうだ。あいつのことは知ってるし、感謝もしている」
「ならなぜ、プレアと敵対するんですか!?」
「今の俺には、なさなければならないことがあるからだ。プレアの友とはいえ、邪魔をするなら容赦はせんぞ!!」
「(まぁ、容赦ができるような相手ではないがな)」
ザスタバ・スティグマトを構えるカナードは内心そう思っていた。
「なら、貴方に勝つまでです」
「ふっ・・・」
「・・・・・・」
小さく笑いあう二人、戦いは始まったばかりである。
173運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:24:57 ID:???
「どうしても、戦わなければいけないのですか!?」
プレアはシグナムに尋ねるが
「カナードも言ったが、問答無用だ。いくぞ!!」
プレアの質問に、シグナムは攻撃で答えた。
シグナムから繰り出される斬撃を紙一重でかわすプレア
「ほう、大した回避力だ、ならこれはどうだ!」
そう言い、シグナムは残像を残しプレアの前から消えた。
「どこに・・・・・上!?」
瞬時に殺気を感じ、上を見るプレア。
「紫電一閃!」
上空からから竹割りのようにレヴァンティンを振り下ろすシグナム
その攻撃を紙一重でかわし、距離を開ける。
「これもかわすか・・・。だが逃げ回ってばかりでは何も出来んぞ!」
シグナムの言葉に何かを決意するプレア
「わかりました・・いきます!プリスティス!」
プレアの呼びかけで射出されたプリスティスがシグナムを襲う。
「クッ、捕らえ切れん」
プリスティスの攻撃をどうにかかわすシグナム。
その隙プレアは距離を開け、接近戦主体のシグナムに備える。
接近戦をしかけようにも、プリスティスの攻撃回避に専念しなければならず、中々近づくことが出来ずにいた。
「近づけないのなら、届かせるまでだ!!」
シグナムはカートリッジをロードし、レヴァンティンをシュランゲフォルムにする。
『シュランゲバイゼン』
電子音と共にレヴァンティンが蛇のようにうねり、プレアに襲い掛かった。
驚きつつもプレアは回避するが、レヴァンティンは必要に迫ってくる。
だがプレアが驚いた瞬間、プリスティスの動作が一瞬鈍り、動きが遅くなっていた。
そして、その隙をシグナムは見逃さなかった。
レヴァンティンをシュベルトフォルムに戻しながら最大速度でプレアとの距離を縮める。
「カートリッジロード!」
カートリッジをロードし、燃え上がるレヴァンティンをプレア目掛けて振り下ろした。
「紫電一閃!!」
この攻撃にプレアは実体盾で防ぐが、徐々にヒビが入る、
「はああああ!!」
そのまま力づくでレヴァンティンを押し切り、プレアを押し飛ばした。

「わあああああ」
落下するプレアに、さらに斬りかかろうとするシグナム。
だがその時、シグナムの体をバインドが拘束した。
「くっ、設置型のバインドか・・・だがまだ未熟!」
そう言い、易々とバインドを引き千切るが、その短時間の間にシグナムの周りにはプリスティスが配置されていた。
「・・・・ごめんなさい」
謝罪の言葉が合図だったかのようにプリスティスの連続砲撃がシグナムを襲った。
そしてプレアも身近のビルに叩きつけられた。
174運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:26:23 ID:???
砲撃が終わり、今はシグナムの周りを旋回しているプリスティス
『シュランゲフォルム』
レヴァンティンの電子音の声と共に、レヴァンティンがプリスティスに絡みつき破壊する。
「・・・・ダメージはほとんど無いか、だが主から賜った騎士服がボロボロだな」
爆煙の中からレヴァンティンを構え、あちこち騎士服が敗れたシグナムが現れた。
「瞬時に防御に徹しなければ危なかった・・・・・」
そう言いながらレヴァンティンをシュベルトフォルムに戻し、カートリッジを補充するシグナム。
その時ビルの瓦礫からプレアが現れた。
「(Phase shiftのおかげで助かった・・・・)」
Phase shiftと実体盾の防御により、それほどダメージを負っていないことを確認するプレア。
「大した操作能力だ。それに自分の戦い方も熟知している」
「優秀な人に教わりましたら」
「ふっ、そうか。名前を言ってなかったな、私はヴォルケンリッター烈火の将・シグナム。お前は?」
「プレア、プレア・レヴェリーといいます」
「プレアか、憶えておこう」
レヴァンティンを構えるシグナム
「プリスティス再構築」
新たにプリスティスを作り、自分の周りに配置するプレア
「いくぞ!」
「いきます!!」

アルフと戦いながら上空の戦闘を見るザフィーラ
「状況は、あまり良くはないな。シグナム達が負けるとは思えんが、ここは引くべきだ。シャマル、何とかできるか」
結界の外で様子を伺うシャマルにザフィーラは尋ねた。
「何とかしたいけど、局員が外から結界を維持しているの、私の魔力じゃ敗れない。
シグナムのファルケンかヴィータのギガント、カナードのフォルファントリー級の魔力が出せなきゃ」
「三人とも手が離せん。やむをえん、あれを使うしか」
「わかってるけど・・でも」

・・・・・・・・・・ジャキ・・・・・・・・・・・

「シャマル、どうしたシャマル」
「捜索指定ロストロギアの使用容疑で貴方を逮捕します」
シャマルの後ろでSU2を構えるクロノが言った。
175運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:28:22 ID:???
・数分後結界内

「みんな、今から結界破壊の砲撃を撃つわ、上手くかわして撤退を」
「「「応!!!」」」
「ちっ、背に腹はかえられんか」
それぞれ返事をする4人
上空では仮面の男とクロノが対立してる中、シャマルは行動を開始した。
「闇の書よ、守護者シャマルが命じます。眼下の敵を打ち砕く力を、いまここに!」
その言葉と共に闇の書から黒い魔力が空に上がり、空全体を雲で覆い、
「撃って、破壊の雷」
その言葉と共に黒い雷が結界に直撃し、徐々に結界を破壊していく。
「・・・・・・ここまでか、勝負は預ける」
「シグナムさん」
「防御に専念するんだな、直撃を受けたら危険だ」

「撤退か・・・・仕方ないな」
「カナード!」
「勝負はまた今度だ。話をしたければ、戦い、勝ってみせろ」
そしてカナードはプレアのほうを向き
「プレア!!」
プレアに向かって大声で叫ぶカナード
「お前には感謝している!!『人を思う心、思いの力』を教えてくれたお前には!!」
「カナードさん」
「だから言っておく、俺はこの『思いの力』で戦う、全力でな!!」
「カナードさ(危ないよ!プレア!!」
カナードを追おうとするプレアの手を引っ張り、サークル小プロテクションの中に入れる
その時、黒の雷は結界を破壊し、強大な魔力爆発が全体を包んだ。

「なのは、フェイト、アルフ、プレア、大丈夫?」
皆を心配するユーノ
「うん、ありがとうユーノ君、アルフさん」
「(カナードさん、貴方が戦う理由は・・・・・・・)」
プレアが考えたが、答えを出すことは出来なかった。
176運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:30:36 ID:???
・月村家

すずかと猫で遊んでいるはやてにかかってくる電話。
「もしもしわたしです、シャマルです」
電話越しに申し訳なさそうに話すシャマル。
「ホントに、ごめんなさい。すぐに済むと思ったのですけど、みんなと中々落ち合えなくて」
リビングには気まずそうにしている3人と一匹
「それで時間かかっちゃって、携帯も置いていっちゃってて・・ええ、今帰ってきたのですけど・・・はい、はい、みんな一緒です
その・・・もう、なんて謝っていいのか」
「ほんならよかった、全然怒ってへんよ、平気や、謝らんでええって、カナードみたいにどーんと構えてくれて、
お鍋は直に食べられるようにしてあるから、みんなで食べてーな」
シグナムが冷蔵庫を覗き込むと、具がラップに包まれて入っていた。
「はい・・・ホントにすみません・・・じゃあヴィータに」
ヴィータに受話器を渡すシャマル、そして庭に出て空を見上げる。
続けてシグナムとカナードが庭に入り、同じく空を見る。
「さびしい思いを・・・・させてしまったな」
シグナムの言葉にうなずくシャマル
「それより、お前を助けた男は何者だ?お前達の仲間か?」
「解らないわ、ただ、私達の仲間でないことは確かよ。ただ、当面の敵ではなさそうだけど」
カナードの質問に空を見上げながら答えるシャマル。
「管理局の連中もますます本腰を入れてくるだろうな」
「あの砲撃で、大分ページもへっちゃったし、収集も難しくなってくるわね」
「ああ、だがあまり時間も無い、一刻も早く主はやてを闇の書の真の所有者に」
新たに決意を固めるシグナム。
「そうね。それよりカナード、貴方はいいの?」
「何がだ?」
「プレアという少年だ。お前は彼を知ってるようだが」
「ああ・・・前の世界で戦った相手だ、説教ばかりするガキでな。だが、俺を変えてくれた人間だ」
「抵抗は・・・・ないの?あの子と戦うことに」
シャマルが不安そうに尋ねる
「全く無いと言えば嘘になるな。だが俺の目的はお前達と同じだ、邪魔をする奴は打ち砕く。今も、これからも」
「たのもしいな・・・・・期待してるぞ」
「ああ・・・・ありがとう」
そう言い、小さく笑うカナード。
「どうした?」
「いや、なんでもない」
「(本当に俺は代わった、あいつとはやてのおかげだな・・・だからこそ立ち止まれん、プレアには悪いがな)」
「カナード、はやてが代わってって」
リビングからカナードを呼ぶヴィータ。
「ああ・・・・・もしもし、俺だ」
177運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 22:32:07 ID:???
「カートリッジシステムは扱いが難しいの。本来ならその子達みたいな繊細なインテリジェントデバイスに組み込むような物じゃないんだけどね
破損の危険が大きいし、危ないって言ったんだけど、その子達がどうしてもって。」
「よっぽど・・・悔しかったのだと思います。なのはちゃん達を守れなかったのが」
プレアは二つのインテリジェントデバイスを見ながら言った。
「ありがとうレイジングハート」『All lights』
「バルディッシュも」『YES SIR』
その後、それぞれのモード機能を説明するエイミィ
「特になのはちゃんはフレーム強化をするまではフルドライブモードは控えてね」
「はい」
「二人の説明はここまで、次はプレア君」
「はい」
「君のデバイスなんだけど、実際調べたのは機動前の時で、戦闘を行いながらの観測はあまり行わなかったから結論が出なかったんだけど」
「なにか、問題でもあったのですか?」
「ううん、君のデバイスから、魔力が放出されてるの」
「魔力が・・ですか・・・」
「君が魔力を一定量消費するたびに、デバイスから君に魔力が補充されてるの」
「それってつまり、魔力切れを起こさないってことですか?」
なのはの質問に「その通り」とエイミィが答えた。
「普通は魔力を生成するには大っきな魔力炉を使ったり、自然に回復を待たなきゃいけないんだけど、プレア君のデバイスはそれを可能にしている」
「じゃあ、バリアジャケットを着ている間は魔力切れの心配はないってこと?」
フェイトの質問に「またまたその通り」と答えるエイミィ
「だけど、魔力は無限でも体力や精神力はそうは行かない、だからプレア君」
エイミィは急に真剣な顔になり
「決して無茶はしないでね」
プレアはエイミィを見据え
「はい」
答えた。
178連投規制?:2007/05/21(月) 23:05:16 ID:???
⌒*(・∀・)*⌒「アイキャッチなの」
179運命の子と最強を目指した少年:2007/05/21(月) 23:05:54 ID:???
こんばんわです、投下終了です。
感想をくださった皆様、ありがとうございました。
今更ですが・・・・・・
なのは目だってない!!!!!!!(ゴメンナサイ)
あと、誤字が多いぞ私!!!!(何を今更・・・・)
次はいつになるのやら・・・orz
(投降しすぎたらしく、規制食らってました・・・・・『バイバイさるさん 』なるメッセージが)
180通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:11:35 ID:???
魔力を供給ってのは要するにNJC+核って事かな?
とするとハイペリオンにもその能力があるんだろうか?
181通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:21:37 ID:???
シンが26歳って事は・・・結婚している可能性もあるのか
182通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:25:51 ID:???
↑?
183通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:26:21 ID:???
>>179
乙です。
ドレットノートの特殊能力には、なるほどと思いました。
カナードも彼らしさを残しつつ、良い方へ変わってるようで。

自分もカートリッジシステムならぬSEEDシステムなんてのを妄想してる。
種割れと同時に魔法戦闘力もアップみたいなの。
そのうち書こうと思ってから、はや2ヵ月がたってしまった('A`)
184通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:39:23 ID:???
プレアがアバター使いに見えてしょうがない…
185通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:03:14 ID:???
俺も、今書いてるSSにアスランだそうとか考えてて、ビームキャリーシールドならぬ、マジックキャリーシールドを持たせようと考えてる。

そしたら、なんかやたら強くなってしまったので、設定変更中。
186通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:29:59 ID:???
俺は思いついた設定を捨てないために皆強くなってもらってるぜ



戦闘シーン少ないけど・・・
187通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:33:45 ID:???
俺はシンのデバイスにとある特撮のベルトを使おうかと思ってる
上から青(フォース)、赤(ソード)、緑(ブラスト)、紫(デスティニー)って順にボタン置いて

まあ元ネタと違って性格は変わらないけど
188通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:50:22 ID:???
>>187
デバイスの喋り型や性格が変るとか…

デバイス(ブラスト)『出力最大でも良い?』
デバイス(ブラスト)『答えは聞いてない!』
とかやりそうだから駄目か

もしやったらやったでデバイスの教育に時間かかりそうd(ry
189通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:55:33 ID:???
こうやってアイデア出してる時ってすげぇ楽しいよな
実際書いて形にしようと思うと吐くほど辛いけど
190通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 01:42:02 ID:???
しかし今荒れに荒れている本編の脇でSSに避難してきた俺って一体…
191通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 01:43:56 ID:???
いいんだよ、まったり行こうぜ
192通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 02:02:22 ID:???
>185
ホントは使いたいけど…、もしかすると本編に出ないかもだから、設定置いてっちゃだめかな?
193通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 04:44:23 ID:???
SS見て思ったんだけど
MSがデバイスになるっておかしくない?
194通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 05:08:03 ID:???
>>193
ガンダム見て思ったんだけど
MSが人型なのっておかしくない?

つまりは気にしちゃ駄目ってことさ。
195通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 05:39:35 ID:???
デバイスって銃みたいに規制とかないの?
196通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 07:38:39 ID:???
>>193
ナカーマ

わざわざデバイス化する必要があるのか、と…
197通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 07:41:23 ID:???
>>179
GJ。
>>184
はい?.hackGUのあれか?
>>193
・・・・何を今更

198通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 07:51:12 ID:???
武装隊甲冑だってカコイイと思うんだぜ…
199通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:41:25 ID:???
何度か言われてるが、一番の理由は人間とロボットじゃサイズが違いすぎて、戦いを描くのが難しいという作劇上の理由だろ
それで、初期に「MSをパワードスーツみたいにしたらどうか?」って案が出された時に、
「なのはの世界観に合わない」と難色示した輩がかなり居たから、今みたいな形が主流になったと思うんだが
まあ、今はまじかるシンでモビルジャケットなんてのが出てきたぐらいだし、住人の層も初期と変わったみたいだからOKだと思うが
200通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:45:39 ID:???
CE勢に戦闘させないとか
量産型ストレージを使わせるのはどうなんだろ
201通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:46:42 ID:???
>>193>>195
ヒント:何を今更
ヒント2:やり易さの違い

オリジナルデバイス<<<<<<MSのデバイス化
202通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:51:39 ID:???
デバイスのMS化ってのもわずかながらあったが、そっちの方が難しい
デバイスのデザインはMSの特徴を端的に表したものでいいから楽だが、逆になるとほとんどオリジナルMSを考えるのに等しい労力がいる
203通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 08:59:28 ID:???
まあ戦闘とか一切無くて、なのはキャラと種キャラの平穏な日々をひたすら描くような牧歌的なSSが一つくらいあってもいいとは思うが
ただ、なのはの魅力として魔法戦闘は大きなウェイトを占めてるから、やっぱ多くの人は戦闘を描きたいだろうね
204通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 10:02:50 ID:???
>>193
一応「MSがデバイスに変化した」というシーンや設定はここの作者様の
SSには無いような・・・・。
気がついたらデバイスを持っていて、それが自分が搭乗していたMSの性能にそっくり
だったという感じだし。
・・・・・・・・似たようなものか?
まぁ、なのは第一話でなのはがバリアジャケットを形成するときに無意識に
馴染み深い学生服を考えた結果、学生服形のバリアジャケットが出来たように
SEEDの皆さんもそんな感じで自分が搭乗するMSを考えた結果が
今のバリアジャケットとか?
>>203
だったら書いてくれ
205通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:32:08 ID:???
俺は別にMSがデバイス化しても違和感なかったな。
つか、なのはの世界にMSがある方が変だろ(それはそれで面白い)?
エネルギー供給の問題もあるし…。


MSがデバイスに変化するシーンもそうだけど、どうやって書くのさ。
206通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 12:37:37 ID:???
海鳴にあるのはヤバいがクラナガンならあっても違和感ないわな

アースラはビーム砲装備だし
ザ・フューリーvsMSなら違和感なっしんぐ
207シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/22(火) 15:00:59 ID:???
シンと六課の骨休み

「ふわぁ〜…。」
ミッドチルダ、機動六課隊舎屋上。
シンは寝そべって空を見ていた。
流れる雲、そよぐ風、ほどよい暖かさの日光。
なるほど、どれも眠気を誘うにはちょうどいいらしい。シンの瞼が徐々に、ゆっくりと、しかし確実に閉じて行く。
パタンっ。
ドアが開く音。
「あ〜…、ここにいたよ、シン…」
まどろむシンに声をかけたのはスバル。ボーイッシュな髪型が特徴的だ。
「んぁ…?」
間抜けな声で少しだけ意識を覚醒させるシン。
「昼休みにクロスレンジでの戦闘練習に付き合ってくれるって言ったじゃ〜ん。」
スバルが半あきれたような顔をする。
「…そういえば…そうだった…。なぁ、スバル、それは明日じゃ駄目か?なんか…眠くて…。」
「別にいいけど…、大丈夫?ここ連日、シグナム副隊長にしごかれてたもんねぇ、シンは…。」
眠たくなる気持もわかるよとスバルが言う前に、シンが寝息を立て始めた。
その様子があまりにも気持良さそうだったので、スバルもシンの隣に寝転がってみた。
視界一面に広がる青い空。ゆっくりと流れる雲。全身を駆け抜けていく心地好い風。ほどよく暖かな光を注いでくれる太陽。
「おぉぉ…。」
これは、確に眠くなりそうだ。昼御飯も食べたばかりだし…。スバルは腕時計を見る。
「五十分は寝られるかな…。」
それだけ呟くと、シンの隣で寝息を立て始めた。
十分後。
「スバルー?シーン?」
続いて屋上にやって来たのはオレンジがかったツインテールが特徴のティアナ・ランスターである。
「あんたたち、こんなところで寝てたら風邪引くわよ?」
屋上で二人して仰向けに眠っているシンとスバルを呆れたように見比べながら言うティアナ。
「午後の訓練遅れても知らないわよ?」
と言い残し、去ろうと思ったが、
(なんか気持良さそうじゃないの?)
シンの黒髪を、スバルの青みがかった髪を風がなでる。
(ちょ…、私も…ちょっとだけ…。)
ティアナはスバルの隣に腰を下ろし、仰向けに寝ると瞼を閉じた。
それからさらに五分後。
エリオとキャロがやって来て、ティアナやスバルと同様に寝たのは言うまでもない。
208シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/22(火) 15:05:18 ID:???
シンと六課の骨休み

一時間後。
「どうしちゃったのかな?みんな…。」
集合地点を行ったり来たり、うろうろしながらなのはは心配していた。
集合時間はもう一時間と十五分を過ぎている。
最初は叱ろうとも考えたが、こうも遅いと何だか心配である。
「何か聞いてない?キラ君。」
ちなみに集合場所に唯一時間通り集合した人物は彼のみだった。
「さぁ、僕は、ちょっとはやてさんに呼ばれてて…。わからないんですが…。」
「なのは、見つけたぞ。あいつら、屋上で寝てる。」
通路から声とともに現れたのはスターズ分隊副隊長のヴィータ。それからライトニング分隊隊長のフェイトと、その副隊長のシグナムだ。
「それで、みんなは?」
なのはの言葉に、フェイトは頬を掻き掻き答える。
「それが…、あんまり気持ちよさそうに寝てるもんだから、起こすに起こせなくて…。」
そのまま、布団を全員にかけてきたらしい。
「テスタロッサ…少し甘やかし過ぎじゃないか?」
眉間にしわをよせるシグナム。
「まぁ…、あの子たちにも休息が必要ですから…。」
フェイトの言葉にあきれ返るなのは、シグナム、ヴィータ。
どうも彼女には過保護なところがあるようだ。
「まぁ、フェイトちゃんらしいっていったら、らしいんだけどねぇ〜。」
クスクス笑いながらなのは。
「それじゃあ、行こうかキラ君。」
「ーー?行くって…?あの、何か流れ的には、訓練は休みって…。」
「キラは私たちが鍛えてあげるよ。せっかく集合したんだし…。」
「しばらく見ないうちになまってるよだしな…。」
「面白ぇ、キラとは一度、本気で戦ってみたかったんだ。」
フェイトに両肩を掴まれ、シグナムに左手を、ヴィータに右手を掴まれ、ひきずられていった。
「やめてよね?君達四人に相手に僕が本気だしても勝てるわけないじゃないか!」
「キラ、やる前から勝負を諦めちゃ駄目だよ。」
いつもならやさしいフェイトの微笑みが、今日ばかりは死神の微笑みにキラには見えたそうな。
209シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/22(火) 15:06:46 ID:???
シンと六課の骨休み

五人は心地好い風と光、小鳥のさえずりに包まれ、眠り続ける。
いつのまにかシンの腕を枕に使っているスバルと、シンの胸に頭を預けているキャロ。
スバルに寄り添うように寝ているティアナ。キャロに寄り添うように寝ているエリオ。
そして……。
「ぜぇっ、ぜぇっ!!」
瀕死のキラ。
『シュワルベフリーゲン』
『アクセルシューター』
縦横無尽に空を駆けるキラ。赤い光弾をサーベルを駆使して破砕し、アクセルシューターを次々と撃ち落としていく。
『ハーケンセイバー』
光の刃が回転しながらキラへと向かってくる。
それをかわし
『紫雷一線』
雷の用に振り下ろされるレヴァンティンを二刀のサーベルで受けきった。
『ドラグーン』
フェイトに向け四枚、シグナムに向け四枚を飛ばす。そして元あった翼の代わりに溢れ出す光の翼。
『ヴォワチュール・リュミエール』
ハイマットモード時よりもさらに加速するキラ。
ヴィータの打撃をかわし、『クスィフィアス3』
で吹き飛ばす。
「てて、やるじゃねぇか、キラ!」
キラに喋っている余裕はない。必死の形相で、攻撃を受け、かわし、避け、反撃に出る。
「これが終わったら、今度は一対一だからねぇ、キラ君!」
なのはのその言葉で、キラの中で何かが弾けた。
「…そんなことぉ!!」
『サーベル・アンビテクストラス・ハルバート』
左右のフリーダムの柄尻を連結させ、なのはに向かって全力の突きをキラは叫びとともに放った。
「できるかぁぁああ!!」

午後八時管理局機動六課、局員隊舎食堂。
「あれ、そういえばキラは?」
パスタを口に運びながら、ティアナが言った。
「そういえば、お昼休みから見てませんね。」
とキャロ、オムライスを頬張る。
「体調でも悪いんでしょうか?」
エリオは素麺を汁に浸し、つるっと軽快な音をたて殆んど噛まずに飲み込む。
それを見ていたスバルがエリオから一口もらっていた。
「何にせよ、今日は特別休みにしてもらえてよかったな。」
だねぇっとシンの言葉に皆同意しつつ、楽しく雑談しながら夜は更けていった。
210シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/22(火) 15:08:38 ID:???
シンと六課の骨休み

キラはストレッチャーでシャマルの元へと運ばれていった。

どれもこれもが一撃必殺。避けることが得意なキラを持ってしても相当な精神力を刷り減らしていた。
なのはに障壁で弾かれたのち、フランメシュラークが直撃。
立ち上る炎から逃げるようにして出ていくと、レヴァンティンのシュヴァイゼンフォルムに捕獲され、ドラグーンを放つ。
その間にプラズマランサーでダメージを受け、吹き飛ばされたキラはフルバーストを連射する。
声を張り上げ、魔力がからになるまで打ち続けたその砲撃は、狙いどころか照準さえされておらず、誰にも当たることはなかった。
シュミレーション空間の建物破壊しまくり、そのままバタリと崩れ落ち、キラは意識を失った。

翌日、抜け駆けして六課隊長陣からの指導を受けたとし、キラは五人にはぶられたという。

「……やっぱり、戦いは…悲しいよ。グスンッ」
シンと六課の骨休み
〜完〜
211通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 15:12:11 ID:???
GJ!

キラ……頑張れよ
212シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/22(火) 15:12:57 ID:???
投下終了

今回は思い付き短編ということで…。
次回の短編の予定としてはティアとヤマトの鬼隠しを予定中。

少しでもお茶を濁せればと思います。
では、またそのうち!
213通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 15:31:33 ID:???
神隠しさん、乙なの!

>いつのまにかシンの腕を枕に使っているスバルと、シンの胸に頭を預けているキャロ。スバルに寄り添うように寝ているティアナ。キャロに寄り添うように寝ているエリオ。
そして……。
「ぜぇっ、ぜぇっ!!」
瀕死のキラ。


温度差にモスシェイク噴いたw

でも4対1で、訓練の形が成り立ってるんだから、キラもかなり強いよな。
214通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 15:54:16 ID:???
GJ!!
しかしセリフだけシリアスなのに吹いたw
215通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 16:01:18 ID:???
>「やめてよね?君達四人に相手に僕が本気出しても勝てるわけないじゃないか!」

吹いたwwwwあそこまで頑張ったキラも凄いと思うw
216通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 18:44:43 ID:???
GJ
シンが何気にいい目にあっているw特性は偉大だなw
217通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 18:56:44 ID:???
でも本人は自分がいい目にあってることに気付かなそうだ・・・
てか、シンから誰かに対してフラグ立てる事はあっても、誰かからシンに対してフラグ立てるのは、なのは(全力全壊)を一対一で倒すくらい難しそうな気がしてきたw
218通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 19:34:33 ID:???
>いつのまにかシンの腕を枕に使っているスバルと、シンの胸に頭を預けているキャロ。
スバルに寄り添うように寝ているティアナ。キャロに寄り添うように寝ているエリオ

やべー その場面、誰かに絵にしてほしい。
219通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 19:55:30 ID:???
個人的には、戦闘シーンをアニメで見てみたいwww
220ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:20:10 ID:???
まじかるしん出来たけど……えらいことになった。
それでもいいなら投下するけど大丈夫?
221運命の子と最強を目指した少年:2007/05/22(火) 21:21:36 ID:???
>>220
OKです!!!!!
222通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 21:26:33 ID:???
>>220
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
223ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:26:50 ID:???
注意、前々スレにも書いてたけど、前スレ、または今スレから今作品を読むかたがたへ。
この作品「まじかるしんは」StS本編が始まる前に始まっていて、それで管理局版「小隊システム」っぽいシステムのことなど知らなかったので、本作ではその概要をないことにしているので、そこらへんのご理解をお願いします。
それではどうぞ。

魔道戦士まじかるシン12話 激闘!ミッドチルダ海上!!(いつもと題名の感じが違うけど気にしないでね)

今なのは達は「ストーム・レイダー」で現場に急行している。
「これは……」
その中でなのはたちははやてから送られた資料を見て驚く。
ガジェットローンとMA。今までともに行動していなかった二つがともに行動をしているのだ。
数は……いちいち数えるのもめんどくさい。
しかも新型まで登場と、初出撃にしてはちょっとハードな内容かもしれない。
だけど、なのはたちは新人達を信じている。
そのなかでフェイトたちは説明する。
「まずは私となのは、そしてシンで空の敵を殲滅するから、そのあとスバルたちとエリオたちは船に下りてレリックの回収をお願い」
そういってフェイトはシンを見る。
「シン、危なくなったらすぐに言ってね。実戦は初めて……じゃなかったね」
フェイトは以前のシンの戦いを思い出す。
あれだけ出来れば問題ないだろう。
ちなみに、シンはライトニング、レイはスターズ分隊に配置されることになる。
「私達は出るけど、皆もがんばって、ズバッとやっつけちゃおうね」
なのはの言葉に皆がはい!といって、すこしおくれてキャロはもはい、と返事をする。
フェイトはそんなキャロを見て微笑みながら言う。
「キャロ、そんなに緊張しなくてもいいよ。離れていても通信でつながってるから」
それに、とフェイトは手をキャロの頬に添える。
「キャロは一人じゃない。危ないときは助け合える。それに、キャロの魔法は皆を助ける強くて優しい力だからね」
そういってもう一度微笑むフェイト。
「隊長。そろそろ到着ですぜ」
ストームレイダーにパイロット、ヴァイス・グランセニックの言葉にわかった、といってなのはとフェイトは出撃準備をする。
「リィン、新人たちのフォローはお願いね」
任せてください!とリィンは元気に返事をする。
やがてハッチが開き、一呼吸置いて……
「スターズ1、高町なのは」
「ライトニング1、フェイト・T・ハラオウン」
「「いきます!!」」
二人は同時に飛び出し、それぞれのデバイスを持つ。
「レイジングハート・エクセリオン」
「バルディッシュ・アサルト」
「「セットアップ!!」」
224ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:28:09 ID:???
とたんに二人は光に包まれ、すぐにバリアジャケットを身にまとった二人が現れる。
そのすぐあとに。
「新人もがんばって来いよ!」
ヴァイスの言葉にわかってる!といってシンはインパルスを見る。
そんなシンにヴァイスは威勢のいいことで、と軽いため息を付く。
そして……
「ライトニング5、シン・アスカ、行きます!!」
シンがは飛び降り、インパルスを見る。
「インパルス、セットアップ!」
シンもいつものバリアジャケットになる。
今回選んだのは高速空中戦闘に特化したフォースシルエット。
3人は船のほうに目を向ける。
そこには大量のガジェットやらMAやらが浮いている。
「飛行型のガジェット新型は私達が抑えるから、シンはMAをお願い」
シンの了解、と言う声とともに3人は分散し、それぞれの迎撃に当たる。
ガジェット達もなのは達に気付いて3人の元へ向かう。
「レイジングハート!」
『イエス、マスター』
なのはの言葉とともに、レイジングハートから膨大な魔力が放出。
その魔力は複数のガジェットをまとめて一掃する。
すると、別方向からガジェットの攻撃がなのはを襲う。
だが、なのははそれを上昇して避わすと……
『アクセルシューター』
無数の弾が生成され、なのははレイジングハートを振ると、アクセルシューターは傀儡兵を次々と落としていく。
その頃……
「いくよ、バルディッシュ。ハーケンセイバー」
『ラジャー、ハーケンセイバー』
フェイトはベルディッシュを構え、振ると同時に放たれた魔力刃がガジェットを一刀両断する。
そのあとフェイトは急加速し、近くにいるガジェットを次々ときり刻んでいく。

「すごい……」
スバルたちはモニターでなのは達の闘いを見て唖然とする。
自分たちとは次元が違いすぎる……
その時、レイはフェイトの戦いを見て「おらおら、死神様のお通りだ!!」と謎の声が聞こえてきたのはここだけのお話。
一方、シンも戦いながらなのは達の戦いを見て唖然とする。
「これが、Sランクオーバーの魔術師の力かよ……」
エースオブエースといわれていることも納得する。
そう油断していると、MAの攻撃がシンを襲う。
「!この……」
シンはライフルを構え、確実に一つずつ落としていく。
スルト、ガジェットがいった威信のほうへ向かっていった。
「シン、すぐにそっちに向かう……」
フェイトが援護に行こうとしたら、シンは瞬時に飛び上がり、ガジェットに向かって突撃し、蹴りを見舞おうとする。
「鳳凰天駆!!」
225ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:30:10 ID:???
シンの周りに炎が纏い、ガジェットの風穴を空け、その衝撃で回りのMAをまとめて粉砕する。
「余計なお世話だったみたいだね、フェイトちゃん」
なのはの言葉にそうだね、と苦笑を浮かべるフェイト。
こうしてあらかた空中の敵を一掃したなのはたち。
だが、またいつ敵の増援が来るかわからない。
「私達はこれから哨戒に移るから、シンはエリオたちのところへ」
わかりました、といってシンは船のほうへと向かう。

「いいですか、スターズ分隊は前から、ライトニング分隊は後ろから潜入することになります」
なのはたちが戦っているうちに、リィンは5人に作戦の詳しい話を説明する。
「そして、レリックの場所はここです」
そういって表示されたのは、船体の後部に位置する船の倉庫だった。
「ですから、降下後はライトニングが主にレリックの回収。スターズがガジェットの一掃ということになるです」
しかし……
「最も危険なのはこれ、まだ確認されていない3番目のレリックです。ここにいるかはわかりませんが、皆さんも注意してください。勿論、レリックの中心に近づくいていくにつれ、敵も多いはずですから気をつけてくださいね」
それと一番気をつけなければいけないのは……
「本来はデバイスに馴れてもらうために全力でいって欲しいんですけど、船を沈めちゃうといろいろとまずいですから、出来るだけ船体は傷つけないでくださいね」
リィンの言葉にはい!と5人は敬礼する。
「リィン曹長、隊長達が制空権を確保しました。いつでもいけますぜ」
ヴァイスはそういってヘリを近づける。
先に降下するのはスターズ分隊。
「スターズ3、スバル・ナカジマ」
「スターズ4、ティアナ・ランスター」
「スターズ5、レイ・ザ・バレル」
「「行きます!!」」
「発進する!」
3人は飛び降り、デバイスを構える。
「いくわよ、クロスミラージュ」
「ファントム」
「「セットアップ!(!)」」
二人はそれぞれのバリアジャケットに変わる。
そのなか……
「行こう、マッハキャリバー」
スバルはそういって……
「ファイナル・フュー……」
『マスター、それはだめです』
マッハキャリバーの突っ込みにやっぱり、とスバルは思った。
関係ないが、今頃どこかの盟主がくしゃみをしていることだろう。
スバルは気持ちを新たにする。
226ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:31:16 ID:???
「セットアップ!」
バルアジャケットを装着する。
「次、ライトニング!坊主共、気をつけてな!」
ヴァイスの言葉に、エリオははい!といって下を見る。
ふと、キャロを見ると、まだ不安がっていた。
それを見かねたエリオは
「一緒に降りようか」
そういってキャロに手を差し出し、微笑む。
キャロはそれを見て頷いて手をつなぐ。
「ライトニング3、エリオ・モンディアル」
「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ」
「キュー」
少し間をおいて……
「「行きます!」」
二人尾はいっせいに飛び降り、
「ストラーダ!」
「ケリュケイオン」
「「セットアップ!!」」
二人もバリアジャケットを装着し、5人は目的地に着陸する。
そこで、レイを除く4人はあることに気付く。
「あれ……ジャケットが……これって……」
エリオはバリアジャケットを見て、リィンが説明する。
「各隊員のジャケットは、それぞれの隊長をイメージして作成しました。少しクセはあるかもしれませんけど、かなり高性能ですよ」
ただ、とリィンは補足を入れる。
「シン一等空士とレイ一等陸士はちょっと特殊なジャケットですので改変は出来ませんでしたけど」
二人はそれぞれの形態に合わせたモードに合うバリアジャケットが決められているので、それが出来なかった。
だが、二人にとってはどうでもいい事なのでどうでも良かった。
だが、スバルはそのジャケットを見て見とれてしまう。
何か、憧れの人に少しでも近づけた気がする。
そんなスバルを見て、ティアナは注意する。
「スバル!感激はあと、まずは」
そっか、といって前を向くと。
「張り切りすぎて海に落ちるなよ、落ちても助けてやれない」
レイの言葉を聞いて「いじわるう」とうなだれるスバル。
どうやら早くも馴れてきたみたいだ。
まあ、これで作戦の第2段階は開始された。

「おくれてごめん!」
はやては聖王協会からフルで飛ばしてろ過の司令室まで来たが、やはり少し遅れる形となった。
「八神部隊長!お帰りなさい」
シャーリーははやての帰りを喜ぶ。
227ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:32:38 ID:???
「今のところは順調ですよ。それぞれのデバイスを調子がいいみたいですし」
シャーリーの言葉を聞いて、はやてもモニターを見る。
「いくよ!マッハキャリバー!」
スバルは3体のガジェットに向かい突撃していく。
ガジェットは攻撃するが、スバルにはあたらない。
ダテに訓練で何回も戦っていない。
「はあぁぁぁぁ!!」
スバルは攻撃をかいくぐり、ガジェットに一撃を見舞う。
その一瞬の隙に、ティアナは残りのガジェットを攻撃。
AMFを展開される前に破壊した。
「ティアナのほうもかなり調子いいみたいだね」
スバルの言葉にてぃあなもええ、と気のいい返事をする。
「ほんとは、あなたみたいな高性能のデバイスに頼るっていうのは良くないんだけどね。けど、実戦では役に立つわ」
そういってティアナはクロスミラージュを見る。
「で、そっちはどうなの?」
今度はティアナがスバルに聞く。
「こっちも調子いいよ、グリップ性能や加速性能。前のとは大違い」
相性もばっちりで言うことないらしい。
その横で
「貴様を屠る、この俺の一撃ぃ!」
レイが叫び、天井ギリギリまでスラッシュウィザードで飛び上がる。
そしてガジェットめがけて思いっきりファルクスを振り下ろす。
「俺の必殺技パート1、クリティカルブレード!!」
ガジェットは真っ二つに切り、爆散する。
「言っておくが、俺は最初っからクライマックスだぜ!!」
そして最後にビシッと決める。
『レイってあんなかんじだっけ?』
『さあ………』
『きっとあれだよ、見た目は冷静だけど実はものすごい熱血漢とか』
『嘘だ!絶対にありえないから』
二人はレイを見てひそひそ話している。
そんな二人にレイは……
「なにをしている、さっさといくぞ」
いつもの調子で二人に言う。
だめだ、未だに彼の性格がつかめない。
冷静なのか、さっきにように熱血なのか……

「確かに順調やな」
はやてはそれを見て安心するが……
「これは……敵新型、現れました」
モニターを見ると、そこには新しいガジェットがエリオたちの前に現れた。
エリオとキャロは新しいガジェットと対峙していた。
サイズはエリオたちより大きく、2本の太くて長い触手のようなものも見受けられる。
(一部大変不適切は表現をした部分がありましたので深くお詫び申し上げます)
先に仕掛けたのはガジェット。
228ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:34:35 ID:???
ガジェットは二つの機械触手をそれぞれエリオとキャロに向ける。
二人はそれをジャンプで回避し反撃に移る。
キャロは撃っても被害がないと確認すると、
「フリード、ブラストフレア!」
キャロの指示で、フリードは火球を生み出し放出するが、簡単にはじかれてしまう。
ならばと今度はエリオが攻撃する。
「うおおおりゃああ!」
エリオはストラーダを振り下ろすが、ガジェットはびくともしない。
「く……硬い……」
エリオはガジェットの固さに驚く。
そこで、キャロはエリオに補助魔法をかけようとしたときだった。
いきなり魔法陣が消え、ストラーダにまとっていた魔力も消えてしまった。
「これは、AMF!?」
「こんなに遠くまで……」
キャロはこんな距離からでも届くAMFの範囲の長さに驚く。
このままでは何も出来ないキャロ。
しかし、ガジェットは執拗にエリオを攻める。
AMFで魔法が使えないエリオは防戦一方である。
「あ、あの!」
キャロはエリオを心配するが、エリオは大丈夫、という。
どう見ても大丈夫とは思えないが……
その時、ガジェットは内蔵されているウレーザーで攻撃する。
エリオはそれをジャンプして交わすが、そのタイミングを計るかのように触手でエリオを払う。
「うああああ!」
とっさにストラーダで防ぎ直撃は免れたが衝撃で吹き飛ばされる。
キャロはそれを見てあのときの事を思い出す。
それは、彼女がフェイトに預かるときだ。
その時フェイトは研究員から話しを聞いていた。
「確かに、すさまじい能力を持ってはいるんですが……制御がろくに出来ないんですよ」
研究員は資料を見てため息を付きながら答える。
フェイトはそれを黙って聞いている。
「竜召還だって、この子を守ろうとする竜が勝手に暴れまわっているだけで…」
研究員の言葉に、キャロはただ聞いているだけで、フェイトのほうは少し怒っているような感じだった。
「とてもじゃないけど、まともな部隊なんかで働けませんよ」
そんな事もいざ知らず、研究員はほとんどぐちを行っているかのように話す。
「せいぜい、単独で殲滅戦に放り込むくらいしか……」
「ああ、もう結構です。ありがとうございました。」
フェイトはもういい、といわんばかりに話を中断させる。
それを聞いて研究員は驚く。
彼女はこの子供を引き取りに来るといったのだ。
これでは話が違う。
「ですが……」
「いえ、この子は予定どおり、私が預かります」
そういってフェイトは軽いため息を付く。
何を勘違いしているのだろうと。
キャロはそんなフェイトの話に正直驚いていたのだった。
二人はその後外へ出る。
キャロはこのままじゃ寒いだろうとフェイトは、自分が使っていたマフラーをキャロにかける。
229ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:35:36 ID:???
「私は、今度はどこへ行けばいいんでしょう?」
キャロはフェイトに聞いて、フェイトは笑いながら答える。
「それは、君がどこに行きたくて、何をしたいかによるよ」
そういってフェイトはマフラーを巻き終わる。
……なんで蝶むすびなのかはこのさいきにしないようにしよう。
「キャロは、どこに行って、何をしたい?」
そういってフェイトはにっこりと笑う。
フェイトの言葉に、キャロはえ?とフェイトを見る。
そんなこと、今まで考えたこともなかった。
今までは、自分がいてはいけないところがあり、自分がしてはいけないことがあるだけだったから…
そう考えていると……
「うあああーーーー!」
エリオが敵の触手に締め付けられ、身動きが出来ない状態だった。
(またもや不適切な表現がありましたのでお詫びいたします)
キャロはそれを見て思う。
(守りたい……)
仲間を、自分に優しくしてくれる人を……
(私は守りたい……)
だが、今の自分は非力だ。
AMFで魔法が使えない状態では何も出来ない。
「エリオくーーーーーーん!!」
「うおおーーーーーーーーーー!!」
その時、急に上からソードフォームに変わっているシンがガジェットめがけて切りかかる。
AMFで魔力刃は出現しないのでそのまま切ることになる。
勿論それはプロテクションではじかれるが、その時に触手がエリオを放し、その隙にエリオを抱え脱出する。
「悪い、遅れた!」
シンはすぐに救援に行こうとしたが、船の側面にあるガジェットに邪魔され、仕方なく一機残らず叩き伏せたため時間がかかった。
「レリックの回収はレイたちに頼んでおいたから問題はないけど……」
しかし、とシンはガジェットをみる。
広域のAMFのおかげでこっちは魔法攻撃は出来ない。
さらに向こうの防御は硬いのでなかなか決定打を与えられない。
ならば、モビルジャケットになって一気に攻めるか、と思ったときだった。
「あの、アスカさん、少しいですか?」
なんだよ?とシンはガジェットに目を向けたまま聞く。
「一つ手段があるんです……」
じっとしていては何も出来ない。そう思ったキャロは一つの提案をシンに出す。
キャロの提案を聞いたシンはキャロを信じることにした。
「わかったよ!」
といってエリオとキャロを抱えて急に後ろに走り出し、海に飛び込もうとしたのであった。
230ガンダムし〜どD´s:2007/05/22(火) 21:38:12 ID:???
予告編
は「ついに力を解放するキャロ。キャロの力とはいったいどんなものなのか」
フェ「初めての実戦で、新人達はそれぞれ新たな思いを募らせる」
な「そして、様々な組織の思惑が絡み合う。次回、魔道戦士まじかるシン13話「竜魂召還」。次回もリリカルマジカル、がんばります!」
シ&レ「…………(最早突っ込む気も失せた)」
エ(リリカルマジカルってなんなんですか?)
シ(知らないほうがいいこともある)
エ(はぁ、わかりました)

投下完了。
………まあ、いろいろごめんなさい。
キャロがメインっぽいなのにレイがでしゃばるわネタまみれだわでカオスった内容になってしまいました。
次の話もカオスっぽくなると思うのでゆるく待っててお楽しみください
231通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 21:39:26 ID:???
リアルタイムGJ!
ネタ満載のレイに思い切り吹いたwwwwデュオとかロニとかモモタロスとかwwwww
232通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 21:40:16 ID:???
>>230 乙です!

>「おらおら、死神様のお通りだ!!」
>「ファイナル・フュー……」
>「言っておくが、俺は最初っからクライマックスだぜ!!」

ワロタwwwwwwwwww
233通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:03:37 ID:???
乙なの!
鳳凰天駆もファイナルフュージョンも、クライマックスで吹き飛んだw
自重しろ、レイwww

レイ「何を勘違いしている? まだ、俺のネタは終わってないぜ!」
……きっと幻聴だw
234通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:04:07 ID:???
地味にシンが仙人の技使ってるのに吹いたwww
235通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:06:50 ID:???
し〜どD´s氏が何を言ってるのか解らなかったが、小隊システムってランク制限のことを言ってたんだな
236運命の子と最強を目指した少年:2007/05/22(火) 22:11:11 ID:???
>>230
GJです。ネタ万歳です!!
私も頑張らんと
237通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:31:43 ID:???
>>235
本スレでも散々スパロボの小隊システムだって言われてたからね
238通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:53:17 ID:???
一瞬鳳翼天翔と読んでしまった俺マジシュバルツ
239 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:36:41 ID:???
何もなければ、10分後に投下予定です。
240 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:46:35 ID:???
第26話、投下開始です。

シン達と議長の謁見シーンは、前半部分は流し読みでもいいかも。
241 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:46:48 ID:3eWwVxPq
 シャワーを浴び終わったマユは、特に行く当てもなくデュナメイスの通路を歩いていた。ふと辺りを見回すと、自分がいる場所が、医務室の近くだと気づく。
 医務室の部屋の前まで行き、そ〜っと扉を開く。
(……キラ君、まだ寝てる?)
 医務室のベット寝ているキラの側まで、静かに歩み寄るマユ。
 キラの寝顔を見下ろしながら、ある事を考える。
(この人が、お父さんとお母さんの仇なんだよね……)
 眼下で寝息をたてるキラは、無防備そのものである。
(今なら……わたしにでも殺せるかな?)
 その辺にある物を使って、喉や心臓を串刺しにするか、首でも絞めてみるか。
(……ここにいるのがわたしじゃなくて、お兄ちゃんだったら、どうするのかな?)
 おそらく、あの根が優しい兄は、キラを殺したりはしないだろう。そのような結末を選ぶとは思えない。
(わたしも……なのかな?)
 例えば、この場でキラを殺したとしよう。当然、ラクスやカガリ、アスランなどは、キラを殺した自分の事を恨む事だろう。
(もちろん、アンディも……だよね。そんな風になっちゃうのは嫌だなぁ……)
 つまりは、そういう事なだけなのかもしれない。
(結局……、自分が嫌われたり恨まれたりしたくないだけなのかも)
 マユが自己嫌悪に思わずため息を漏らしていると、不意に下の方から呼びかけられる。


「マユちゃん?」
「え?……ひ、ひゃあぁぁっ!?」
 いつの間にか目を覚ましていたキラに呼ばれて、マユは驚き飛び退いてしまう。
「そ、そんなに驚かなくても……」
「あ〜、びっくりしたぁ……。キラ君、起きてるなら起きてるっ言いってよ!」
「ご、ごめん」
 理不尽なものを感じなくもないが、マユの剣幕に圧されてキラは思わず謝ってしまう。
「――で、マユちゃん。僕に何か用?」
「え? え〜と……」
 キラに用件を訊ねられたマユは、返答に詰まってしまう。元々、何か用があったわけではない。ましてや、「殺してみようか」と、考えていたなどと言えるはずも――
(……言ったら……どうなるのかな?)
 まるで悪魔に誘われるかのように、マユは言葉を発していた。
「……キラ君が無防備に寝てるもんだから、『襲ってみようかな』って、考えてたの」
 キラは目を見開いてしばし呆然とした後で、真剣な面持ちで口を開く。
「その……僕にはラクスがいて……そ、それにマユちゃんには、まだちょっと早いと思うんだ」
「…………ぷっ」
 あたふたと焦りながら的外れな返答をするキラに、マユは吹き出してしまう。たしかに、自分の言い方も悪かったかもしれないが、それでもキラの勘違い全開の返答は、マユのツボに嵌ったようだ。
 盛大に笑い続けるマユを見て、キラは困惑しながらも声を掛ける。
「ま、マユちゃん?」
「――ご、ごめん。今のは冗談だよ」
 マユはお腹を押さえて笑いを堪えながら、何とかキラに返事を返した。
「だ、だよね。変だと思ったんだ」
 キラは後頭部をかいて苦笑する。
(きっと、あんな夢を見た後だから……おかしな事、考えちゃったんだ……)
 今ならはっきりと分かる。目の前にいる、少々ズレたところのある男は――たしかに、両親の仇になるのだろうが――いなくなっても構わない人物などではないと。
242 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:47:48 ID:3eWwVxPq

「ところで、キラ君。身体の具合はどう?」
「ん? そうだな……」
 疲労感も頭痛も、今はもう感じない。
「うん。大丈夫みたいだ」
「だったら、お願いがあるんだけど……」
 言いよどむマユに、キラは促すように訊ねる。
「また、シミュレーターで相手して欲しいな。上陸許可もまだ下りてないし、やる事なくって」
 マユとしては、先程の夢や、それに影響されてしまった自分を払拭したいのが本音だが、キラには黙っておいた。
「わかった。じゃあ、今から行こうか?」
「うん。今度こそ勝つからね」
 シミュレーターの模擬戦ではあるが、マユはキラと――無論、キラは上手く手加減してはいるが――それなりに戦える程度にまで、MSの操縦技術を習得しつつあった。
 それは、本当に彼女自身の資質によるものだけなのだろうか?――当然ながら、現状でそういった疑問を持つ者は、誰もいなかった。

=========================

 シン達は、保養施設のテラスでデュランダル議長直々の出迎えを受けていた。
 ふと、シンはデュランダルの向こうに、見知った人物がいる事に気づく。
(あれ? レイと艦長も来てたんだ……)
「やあ。久し振りだね、アスラン」
 デュランダルはそう言いながら、敬礼するシン達の方へ歩み出る。彼は、まずアスランに手を差し出した。
 アスランは敬礼していた手を下ろして、差し出された手を握り返した。
「はい、議長」
 次に、デュランダルはシンとルナマリアに目を向ける。
「それから、君達はミネルバのパイロットだね?」
「は! ルナマリア・ホークであります!」
「シ……シン・アスカです!」
 ルナマリアが普段の彼女らしいはきはきした調子で名乗ったのに対し、シンは緊張からかたどたどしくなってしまう。
 デュランダルはシンの名前に反応を示した。
「ああ……! 君の功績は聞いているよ。受勲の申請も来ていたね……結果は早晩手元に届くだろう」
「あ……ありがとうございます!」
 シンはプラント最高評議会議長からの直々の賞賛に胸を熱くする。


 用意されていたテーブルの席についてからも、デュランダルからの賞賛は続いた。
「例のローエングリンゲートでも素晴らしい活躍だったそうだね、君は」
「いえ、そんな」
「アーモリーワンでの発進が初陣だったというのに、大したものだ」
 議長が自分の働きを評価してくれている事に、シンはすっかり舞い上がっていた。普段なら本人の前では言えないような事も、するりと喉から出てくる。
「あれはザラ隊長の作戦が凄かったんです。俺――いえ、自分はただそれに従っただけで……」
(し……シンが他人を褒めてる)
 ルナマリアはアスラン越しにシンを見ていて驚いていた。彼女が知る限り、シンが他人を褒めているところなど、見たことが無かったからだ。
(まあ、これだけ褒められたら、舞い上がっちゃうのも無理ないわよね)
 かく言う彼女自身も、すっかり気分を良くしていた。
「この街が解放されたのも、君達があそこを陥としてくれたおかげだ。いや、本当によくやってくれた」
「ありがとうございます!」
 ルナマリアは喜色満面の顔で、勢いよく頭を下げた。
243 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:49:56 ID:3eWwVxPq

 その後、現在の戦況の話となっていく。
「ともかく今は、世界中が実に複雑な状態でね……」
 嘆息するデュランダルに向かって、タリアが訊ねる。
「宇宙(そら)の方は今、どうなってますの? 月の地球軍などは?」
「相変わらずだよ。時折、小規模な戦闘はあるが……まあ、それざけだ」
 それを聞いたシンは少し安心した。少なくとも、今すぐプラントに危機が及ぶような事はない様だ。
 隣を見ると、ルナマリアも安堵しているようだ。彼女達のように本国に家族がいる者にとっては、何よりの報せだろう。
「そして地上は地上で、何がどうなっているのか、さっぱり分からん。この辺りの都市のように、連合に抵抗し、我々に助けを求めてくる地域もあるし……いったい何をやっているのかね? 我々は……」
 デュランダルはそう言って肩を竦めた。
 今回の開戦の発端は、ユニウスセブンの落下が原因だったはずだ。コーディネイターを許せないと、撃ってきたナチュラル。それに撃ち返すコーディネイター。乱暴な言い方をするなら、前大戦と同様の図式だったのだ。
 しかし、現状はそう単純ではなくなっている。ナチュラル同士でも殺し合い、コーディネイターに助けを求める地域さえあった。このディオキアの街や、先日のガルハナンにしても同じだ。
「停戦、終戦に向けての動きはありませんの?」
 タリアの問い掛けに、デュランダルは苦笑する。
「残念ながらね……。連合側は何一つ譲歩しようとしない。戦争などしていたくはないが……それではこちらとしても、どうにもできんさ」
 デュランダルは辟易とした表情でそう言った後、シン達に微笑みかけた。
「いや……軍人の君達にする話ではないかもしれんがね……。戦いを終わらせる――戦わない道を選ぶという事は、戦うと決めるより、はるかに難しいものさ。やはり……」
 デュランダルの語りから、地球連合の不条理さに怒りをたぎらせていたシンは、思わず口を開いてしまった。
「でも……!」
「ん?」
 デュランダルがシンの方を向いた。彼だけではなく、その場にいる者すべての視線を受けて、シンは我に返る。途端、自分が相手にしているのが誰であるかを思い出し、慌てて頭を下げる。
「あ……すいません!」
 だが、デュランダルは微笑んでシンを促した。
「いや、構わんよ。思う事があったのなら、遠慮なく言ってくれたまえ。実際、前線で戦う君達の意見は貴重だ。私もそれを聞きたくて、君達に来てもらったようなものだし。さあ」
 シンはタリアの方を見るが、彼女は咎めるような事はせず、微笑んで頷いた。シンは意を決して、思いを言葉にする。
「……確かに、戦わないようにする事は大切だと思います。でも――」
 思い返されるのは二年前。無力だった自分。無為に殺された両親。左腕を失った妹。
「敵の脅威がある時は仕方ありません! 戦うべき時には戦わないと……何一つ……自分たちすら守れません」
 シンは憤りを込めて、デュランダルに対して訴え続けた。
「普通に、平和に暮らしてる人達は、守られるべきです!」
 タリアやルナマリアは意外なものを見る目で、シンを見ていた。彼がこのような思いを抱いていたなどと、彼女達は思っていなかったからだ。
 感情の勢いに乗せて言葉を発していたシンは、ここでそのトーンを落としてしまう。
「そう思って、今まで戦ってきました……。ですけど……」
 先日のガルハナンで目にした、守られるべきはずだった者の狂気。それは、シンの心に暗い影を落としていた。
 ふと、彼はアスランを見やると、視線が合った。思わず、彼に助けを求めるような眼をしてしまう。
 アスランは、そんなシンに応えるかのように語り出した。
「私は以前、言われた事があります。『殺されたから殺して、殺したから殺されて……それで本当に最後は平和になるのか』と。私はその時、答える事ができませんでした。
そして今も……『なる筈がない』とだけは、はっきりと分かっているのに……その為にどうすればいいのか答えを見つけられないまま、また戦場にいます」
 その言葉に、シンはハッとする。一度聞かされたはずなのに――アスランもまた、自分と同様に悩み答えを探しているのだと、今さらながらに気づく。
 デュランダルは、アスランの言葉に感心したように頷いた。
「そうだね……何故こうも我々は戦い続けるのか?……実は問題はそこなのだ」
 彼はテーブルに肘を着き、顔の前で両手を組むと、語りを続ける。
244 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:51:28 ID:3eWwVxPq
「君達は知っているかね? 昔から戦争を産業として考え、争いを作り上げてきた者達がいる事を」
 シン達は衝撃を受けた。戦争を産業として見た事など、今まで一度もなかったからだ。
「議長……そんなお話……」
 タリアがそっと窘めるが、デュランダルは僅かに笑みを見せるだけで、話を止めはしなかった。
「戦争になれば様々な者が破壊され、次々に新しい兵器が生産され売られていく。これを産業として捉えるならば、これほど回転が良く莫大な利益を生むものは、他には無いのだよ」
 そう語るデュランダルの声と表情に、苦さが加わっていく。
「あれは敵だと……撃たれたから許せないと……。人類の歴史には、そうやって常に敵を作り、戦争を生み出してきた者達がいるのだよ。自分達の利益の為に……ね」
 デュランダルはやり切れなさそうに嘆息する。
 シンは、あまりにも次元の違う内容に呆然としていた。自分達の利益の為に戦争を起こし、人の命を糧に巨額の富を得る――完全に理解できる範疇を超えていた。そのような理由に比べれば、『コーディネイターだから』という理由の方が、良し悪しはともかく人間味がある。
「今回のこの戦争の裏にも、間違いなく彼ら――ロゴスがいるだろう。彼らこそが、あのブルーコスモスの母体でもあるのだからね」
「そんな……」
「ロゴス……」
 デュランダルが語る戦争の裏事情を理解し、シンは黙り込んでしまう。
 アスランはロゴスという存在に、戸惑いを感じていた。この戦いの連鎖が、本当にそんな実体を掴めない者達の所為だとしたら、自分達は一体どうすれば良いのだろうか、と。
「……だから、難しいのはそこなのだ。彼らに踊らされている限り、プラントと地球は、これからも戦い続けていくだろう……。できる事なら、それを何とかしたいのだがね、私も。だが、それこそが……何より本当に難しいのだよ……」
 デュランダルは深く息をついて、沈みゆく夕日に目を細めた。


 デュランダルとの謁見が終わり、彼の勧めもあって、シン達はこの施設で一泊させてもらえる事となった。ザフト所有の宿舎とはいえ、ディオキアの最高級ホテルに引けをとらない施設である。
 そのような所に泊まれる事を、ルナマリアは喜び、シンと顔を見合わせるが――。
「ん? シン、どうしたの? 嬉しくないの?」
「あ、いや……もちろん、嬉しいよ」
 訝るルナマリアを、シンは心中で恨んだ。デュランダルの目を気にするが、彼はアスランと話していて、こちらの会話は聞かれていないようである。
 シンはこの謁見が終わった後、港に戻ってマユに会いに行こうと考えていた。だが、せっかくの議長の厚意を無下にするわけにもいかないし、豪華ホテル級の部屋での一泊にはそれなりに興味もあった。
 デュランダルに敬礼をし、退席して行くシン達。
 しかし、アスランだけは、その場に残った。
「実は、折り入って頼みたい事があるのだがね」
「私に……でしょうか?」
 頷くデュランダルは意味ありげな笑みを浮かべる。
「デュナメイスには『彼』が乗っているそうだね?」
 そう言われてアスランに思いつく人物は、バルトフェルドと──。
245 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:52:24 ID:3eWwVxPq
「……キラ・ヤマトの事でしょうか?」
 デュランダルが言っている人物の事を、アスランはキラの事だと思った。
 どうやら正解だったらしく、彼はそれまで浮かべていた笑みをさらに深めると、テラスの手摺りの方へと歩いていく。
「ヤキンのフリーダム。そのパイロットだった、キラ・ヤマト。ぜひ一度、会ったみたいのだかね」
 対するアスランは身構えてしまう。『プラント最高評議会議長が、いわくつきのフリーダムのパイロットに会いたい』というのは、彼にとって決して穏やかに受け取れるものではない。
 しかし、デュランダルは、そんなアスランの心配を察してか、振り返って苦笑した。
「勘違いしないでくれたまえ。今さら、前大戦での事を蒸し返す気は無いさ。……正直に言えば、その事で君やラクス嬢を敵に回したくなどないからね」
「あ……い、いえ! その様な事は……」
 慌てて否定するアスラン。一歩間違えれば、全てが彼にとって悪い方向へ転がりかねない会話なのだから、無理もない。
「まあ、私も個人的に彼に興味があるのは確かだが……。ラクス嬢に彼と会わせてさし上げたいのだよ。恋仲なのだろう? 彼女達は」
「え……ええ。まあ、そうなんですが……」
 突然、アスランの予期せぬ方向へ話が変わり、彼は対応が追いつかない。
 デュランダルは戸惑うアスランを見て、わざとらしく言った。
「ああ、すまない。ラクス嬢の元婚約者だったね、君は。私が至らないばかりに、不愉快な思いをさせてしまった」
 デュランダルは、アーモリーワン強奪事件の際に、既にアスランとカガリの仲を看破している。
 加えて、アスランの性格を考えた上での発言だった。彼は一度に多くの問題を正確に判断できない傾向がある。こと、戦闘・戦況においては、的確な判断を下せるにも関わらずにである。
 時間をかけて自らの意図を説明するよりも、手間のかからない手段をデュランダルは選んだのだ。彼の思惑通り、アスランが最初に抱いた警戒心は、綺麗さっぱり吹き飛んでいた。
「い、いえ。もう、昔の事ですから……。分かりました。そういう事でしたら、お引き受けします」
「うむ。ありがとう、アスラン君。よろしく頼むよ」
「はい。では、私はこれで」
 アスランは敬礼をしてから、テラスを後にした。


 アスランを見送っていたデュランダル。ふと、アスランと入れ違いにやって来る人影に気づく。
「おや……。レイ、どうしたんだね?」
「ギル……」
 レイの表情は強ばっていた。デュランダルには、それが怯えている様にも見えた。
「……キラ・ヤマトの事だね?」
 デュランダルの言葉に、レイは身を硬くした。彼は縋るような目で、デュランダルを見つめる。
 レイはデュランダルの真意を知るのが怖かった。
「キラ・ヤマト……。レイ。君が君である為に、避けてはならない相手だよ、彼は」
 俯いてしまうレイ。
(人の夢、人の未来――その素晴らしき結果、キラ・ヤマト。だが、俺は……)
 キラ・ヤマトという、夢のたった一人を創る資金の為に、作られた存在――己の死すら金で買えると思い上がった愚か者、アル・ダ・フラガの出来損ないのクローン。顔も知らない男の欲望によって創られ、その遺伝子とともに、すでに残り少ない寿命をも受け継いだ自分。
(父も、母もない。俺は、俺を創った奴の夢など知らない。人より早く老化し、もう、そう遠くなく死に至るこの身が、科学の進歩の素晴らしい結果だとも思えない)
 夢の果てに創られたというのに、夢を持つだけの時間すらない自分。レイは今にも泣き出してしまいそうな顔で、デュランダルを見上げる。
「ギル……俺は……」
 そんなレイに、デュランダルは優しく微笑みかける。
「レイ。以前にも、私は言ったね?『君もラウだ』と」
 ぎこちなく頷くレイ。
「だけどね、レイ。君は――」
 デュランダルはレイに何かを言い掛けるが、言葉を止め、小さく息をつく。
「……君は、君がラウ・ル・クルーゼである事を乗り越えなければならない」
「乗り……越える……?」
 レイはデュランダルの言葉を反芻する。しかし、彼の求める答えは、未だ闇の中だった。
246 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:53:25 ID:3eWwVxPq

=========================

 アスランは港――デュナメイスが接舷している場所に来ていた。しばらく持っていると、艦のメインゲートから、目当ての人物が姿を現した。
(……来たか。──って!?)
 呼び出してもらっていたキラが降りて来るのは当然だ。アスランが驚いたのは、キラの後ろにマユがついて来ていたからである。
 キラとマユ。二人の因縁を知っているだけに、現在の二人の関係は微妙なものになっていると思っているからだ。
 前回、デュナメイスを訪れた時はバルトフェルド達も一緒だったのだが、キラとマユの二人だけというのは、アスランにとって意外なものだった。
「やあ、アスラン」
「アスランさん、こんにちは」
「あ、ああ。こんにちは、マユちゃん」
 アスランはつい怪訝な視線をマユに向けてしまうが、彼女はそれを受け取り違ってしまう。
「あ……お話の邪魔でしたら、向こうに行ってましょうか?」
「い、いや。別に聞かれて困る話ではないんだが……まあ、いてくれて構わないよ」
 マユの気遣いをアスランは制した。
「で、アスラン。話って?」
 キラに促されて、アスランは彼に用件を伝える。
「実は、議長がお前とお会いしたいと仰ってるんだ」
「デュランダル議長が?」
 プラントの最高評議会議長が、自分に何の用があるというのだろうか?──キラは疑問に思った。思いつく理由はあるにはあるが、それはとても穏やかなものではないし、今さらな気もする。自分を捕らえる機会なら、これまでいくらでもあったはずだ。
「ああ。まあ、それは方便で、実際はラクスを気遣ってらっしゃるようだ」
「ラクスを?」
 アスランはこくりと頷く。
「議長と一緒に、彼女もここに来ているそうだ。で……どうする?」
 今を逃せば、次にラクスと会える機会が、いつになるか分からない。ましてや、自分は戦場にいるのだ――これが最後の機会である可能性も決してゼロではない。キラにとっては考えるまでもなかった。
「わかった。だったら行くよ」
「そうか。じゃあ、明日の朝、迎えに来るから、予定は空けておいてくれ」
 そう言って立ち去ろうとするアスランを、マユは呼び止める。
「あ……アスランさん」
「ん?」
 振り返るアスランに、マユはなかなか言いたい事を言い出せない。キラはそんなマユの頭に手を置いて、代わりにアスランへ言う。
「シン君と会わせてあげられないかな?」
「ああ……――」
 アスランはしばし思案する。議長が泊まっている施設内に、他国の者であるマユを入れるには手続きが必要だが、自分が同伴して、施設の入り口付近でシンと会わせるくらいなら問題は無いだろう。
 少し屈んで、マユに微笑みかけるアスラン。
「俺が戻る先にシンもいるから、一緒に来るかい?」
「は、はい。ありがとうございます!」
 マユは表情を満面の笑みで染めて礼を言った。
247 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:54:21 ID:3eWwVxPq

=========================

 ディオキア市街地にあるホテルの一室。なのははベットの上で仰向けになって寝ていた。夕食と入浴はすませており、あとは寝るだけといった状態である。
 昼間に見たザフト基地の方で行われた慰問コンサートの事を、なのはは思い出していた。
 買い出しの後にレストランで昼食をとっていた時、店員から慰問コンサートが行われる事を教えてもらった。
 その舞台の主役がラクスだと知って驚いたが、せっかくなので見に行く事にしたのだ。
 幸い、観賞するにあたってチケット等は不要だったので、街と基地とを隔てるフェンス越しではあるが、なのはもディオキアの街の人々と一緒に観る事ができた
──とはいっても、数千人もの人々がフェンス際に集まった為、なのはにはラクスの姿までは見えなかったが、それでも彼女の歌だけは聴く事ができた。
 ラクスの歌はとても優しい感じがして、なのはの心にも染み渡った。あれなら、戦争で亡くなった人々やその遺族にも安らぎを与えられるだろう。
「ラクスさんの歌、凄く良かったね?」
《Yes.》
 なのはに答えるレイジングハート。普段、プライベートな会話はあまりしないレイジングハートだが、異世界で孤立してしまっている主を気遣って、なるべく返事をするようにしていた。
 もちろん、なのはの方もそんな愛機の思いやりを感じ取っている。自身が置かれている状況を考えると、些か不謹慎だと思わなくもないが、何気ない愛機との会話が増える事が、なのはは嬉しかった。
「それにしても……あの反応、何だったんだろう?」
 慰問コンサートを見終わってディオキアの街を発とうとした時に、一瞬だけではあるが、ダーククリスタルとは異なる魔力反応を感じたのだ。レイジングハートも察知しているので、決して気のせい等ではない。
 そこで、付近を探索してみたのだが、夜になっても成果は挙がらなかった。
「……明日も探索してみて何も見つからないようだったら、こっちの方は切り上げよう」
《All light.》
 この街での探索に時間を割いてしまえばしまう程、今度はダーククリスタルの捕捉が困難になってしまう。なのはとレイジングハートが定めたタイムリミットは、自分達の探査能力を考慮した上でギリギリのものだった。
248 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/23(水) 00:58:50 ID:???
投下終了です。
ガルハナン編のブリーフィングの時以上に、長くなってしまいました。

なのは、絡まないなぁ……。
なのは主体で見ると、24話までがプロローグに見えてくるorz

ではではノシ
249通常の名無しの3倍:2007/05/23(水) 01:22:19 ID:???
乙なの!
250通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 01:34:19 ID:???
>>248
乙です!
251種なのは(仮):2007/05/23(水) 01:42:01 ID:???
お疲れ様です。


それにしても、俺って文才無いんだよね…。
消防の時、作文書けないほどの池沼だったからな。
専門に入ってから作文はある程度までは書けるようになったけど。
その後、精沼と池沼手帳発行された。
今はどっちも2級。人生普通にオhル。

ネタだけは尽きないから、1週間位経ったらまた来るよ。
252通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 01:47:47 ID:???
>>248
GJです!
GmV9qCP9/gさんのSSのおかげで今夜の俺は人生ポイント10000点追加ですよ
253通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 02:01:29 ID:???
>>248
乙!! なんかマユに次々と微妙なフラグがががが。
大丈夫なのか、マユ(^^;
254通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 15:46:24 ID:???
顔見せ程度になのはを出してるだけじゃん
クロスの意味なくね?


ヴィータ出せ、ヴィータを

……頼むよぅ(´・ω・`)
255通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 16:39:25 ID:???
終盤あたりにいっぱいでてくるんじゃねぇの?
あんまりそういうこと言うと、職人さんいなくなっちゃうぜ?

それと、ヴィータにでてほしけりゃてめぇで書け!
256通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 18:16:17 ID:???
そういえば>>251見てて思ったんだけど、ここでSS書いてる人っていくつぐらいなの?
257通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 18:22:43 ID:???
それぞれでしょ。
匿名掲示板でそういうことは聞くのは野暮じゃないかい?
258通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 21:51:08 ID:???
なんか今日は過疎っているな。
259通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:06:59 ID:???
たまにはいいではないか
260通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:09:48 ID:???
逆にここ最近が早すぎたんじゃないか?
このスレが出来た当初はこんな感じだったと思うけど
261通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:14:32 ID:???
神隠し〜StS〜 第四話 星と雷
深夜過ぎ、投下予定です。
できれば…
262通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 23:04:49 ID:???
>>261
楽しみにしています。
263通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 23:53:03 ID:???
今なら言える。

初めてまとめで菜種を見つけた時、タイトルに「リリカル」や「魔法」がついてなかったなんて理由で、神隠しは読んでなかった。
その2週間後、俺は自分の偏見に激しく後悔した。
なのは本編でもやらかして解ってたはずなのに!
つくづく、中身は見てみないと解らないと思い知らされた。

今では神隠しの続きをwktkする日々さ。
264暇人A:2007/05/24(木) 00:02:22 ID:???
そうか、キーワードが入ってないと読まれにくいのか・・・
ちょっと入れてみようかと思ったが今更だなww
265りりかるシード StS:2007/05/24(木) 00:23:20 ID:???
>>274
私のはりりかるついてますが、あんまり面白くないですよw
…何時になったらStS本編に入れるか…今回もまた入れそうもないですorz
266通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 00:24:22 ID:???
>>264
あなたの作品は十分おもしろいしタイトルも
惹かれるものがあるんで大丈夫でしょう。続き待っとります!
267りりかるシード:2007/05/24(木) 00:24:22 ID:???
なんてこったい/(^o^)\
安価間違えてしまった。
>>274じゃなくて>>264でした
268通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 00:27:20 ID:???
>>267
あなたのもシンと大人フェイトという斬新な組み合わせで非常に興味を惹かれます。
続きに期待してます、マジで。
269通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 00:32:08 ID:???
>>265
シンとフェイトの掛け合いも面白いんで、今のでも読んでて楽しいよ。
自分の好きなように書いていいと思うよ。
あんたのSSなんだから自分のペースで書けばいいさ。
270通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 00:56:29 ID:???
ま、作者は偉大だってことだ。
271種なのは(仮)=ヘイズル2号機 ◆ZUiqHOGvTU :2007/05/24(木) 01:04:52 ID:???
>>256
俺は現在23歳。今年で24歳になるよ。
精神・知的障害が出たのが19歳の時。
すぐに病院行って手帳が発行された。
とあるバイトで精神崩壊。半年入院した。
その後、違うバイトやったけどまた病状悪化して、今無職。
ニートと違う点は職探ししてる事だな…。
不眠症で夜寝れないからその間に考えてるって感じだな。
272通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 02:01:12 ID:???
というか、ここの作品は全部面白いと思うんだが
273通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 02:34:06 ID:???
藍欄島が終わって、訂正加えたら投下します。
274シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 02:58:08 ID:???
第四話 星と雷

自分のことが怖い。
それにはちょっとしたわけがある。
かつて、自分の故郷の長老が言った言葉が蘇る。

「強すぎる力は、災いと争いしか生まぬ…。」

幼いながらも、長老が何を言わんとしているか、なんとなく理解できた。
自分が異端であり、そして、この里にいてはいけないのだ…と。

竜召喚は危険な力…。人を傷付ける怖い…力…。

自分の手を見つめてみると、血糊がべっとりとついているように見え、ハッと息を飲む。
悲鳴をあげそうになるが、もう一度自分の掌をよく見てみると血なんてついてはいなかった。
「…大丈夫?キャロちゃん?」
そんなキャロの様子をみていたキラは不振に思い、キャロに小声で話しかけるが
「…はい。…大丈夫です。」
キャロは無理に平静を装って、そう答えた。

ところで今、フォワード陣六名はヘリの中にいる。
バラバラバラバラと響く、プロペラの音がうるさいが、誰もそんなことは気にしない。
今は自分達に与えられた任務が最優先だ。
そこへ、先程なのはに、正確には全員に通信が入った。
本来の目的はロストロギア輸送中の列車内にいるガジェットドローンの破壊。
そして、列車のコントロールの奪還、レリックの確保なのだが、先程入った通信によると、どうやら空にもガジェットが現れているようだ。
「凄い数だね。ヴァイス君、私も出るよ!フェイト隊長、それから、シンとキラで空は押さえる。」
ストーム・レイダーのパイロット、ヴァイスは振り向き、親指をたてる。
「うす、なのはさん。お願いします。」
ヴァイスはメインハッチを開けた。
「じゃあ、ちょっと出てくるけど、みんなもズバッとやっつけちゃおう!」
一同は返事をし、
「それから、シンとキラは私とフェイト隊長と空を押さえます。
ティアとスバルを援護しながら来て、キラはエリオとキャロを頼んだよ?」
「「わかりました。」」
それから、なのはは先ほどから不安気な表情をしているキャロに向き直る。
「キャロ、大丈夫…そんなに緊張しなくても。」
歩み寄って、そっとキャロの頬に手を添えるなのは。
「離れてても、みんな通信で繋がってる。一人じゃないから…ピンチの時は助け会えるし、キャロの魔法はみんなを守ってあげられる。優しくて強い力なんだから…ねっ?」
275シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 03:02:16 ID:???
「ライトニング1、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、行きます!」
現地から飛翔を開始するフェイト。
そしてヘリから飛び下りるなのは。空中でバリアジャケットを装着。
淡い桜色の光を突き破り
「スターズ1、高町なのは、行きます!」
声とともに、敵陣にむかって一気に加速した。

「任務は二つ、ガジェットを暴走させずに全機破壊すること。そしてレリックを安全に確保すること。」
リィンがモニターを開くと列車の見とり図が出てくる。
「ですから、スターズ分隊とライトニング分隊と二人ずつのコンビでがジェットを破壊しながら、前後から列車の中央に向かうです。レリックは七両目の重要貨物室。
スターズかライトニング、先に到達したほうがレリックを確保するですよ。…で」
言葉を切り、バリアジャケットに身を包むリィンフォース。
「私も降りて、現場を指揮するです。」

『こっちの空域は私となのはで押さえる。シン、キラ、援護しながらの降下、頼むよ!』

「さぁて、新人ども、降下ポイントに到着だ。準備はいいか?」
『はい』
「スターズ3、スバル・ナカジマ。」
「スターズ4、ティアナ・ランスター。」
「スターズ5、シン・アスカ。」
「「「行きます!!」」」
三人をそれぞれの魔力光が覆う。シンは二人の腕を掴み、安全に列車の上に送り届けると、翼を開き、魔力を噴射しながら、なのはとフェイトの防衛網を抜けてきたガジェットを破壊する。
「次!ライトニング!チビども、気ぃつけてな!」
『はい』

「うわ、高いねぇ…。」
キラはメインハッチから下を覗きこみながら言う。キャロが物凄く不安そうな顔をしているので、みかねたエリオが声をかけた。
「一緒に降りようか?」
「えっ?」
びっくりしてキャロがエリオへと振り向くと、微笑みながら手を差し出していた。
「うん!」
手を繋ぎ、
「ライトニング3、エリオ・モンディアル。」
「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ!」
「「行きます!!」」
その掛け声とともに二人は飛び下りた。
「ライトニング5、キラ・ヤマト、行きます!」
そのすぐあとをキラが追い、二人を抱えて、列車の後部車両まで飛び、二人を降ろすと、計八枚の蒼い翼を勢いよく広げ、飛び立った。
276シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 03:07:01 ID:???
スターズ分隊のバリアジャケットは、なのはの着ているバリアジャケットをベースにデザインされている。
シンのバリアジャケットも、黒のインナーに目と同じ緋色のシャツ、黒のズボン。
それから白に青のラインが入った羽織着に、腰部から膝したまで延びる同系色の装飾着に変わっていた。
ライトニング分隊のキラも同様に、バリアジャケットが変化している。
一番の特徴はエリオと同じ、長い白に黒のラインが入ったジャケットを身に纏っていることだ。
白のインナーに濃紺のシャツ、そして白いズボンに亜鉛色に金の装飾がされたブーツに変わっている。
「これって?なのはさんの…」
スバルが何だか感激している。
しかし、感激しているばあいではない。
列車内に潜伏しているガジェットが動き出した。
「スバル!感動はあと、今は任務に集中!」
ティアナの叱咤に気を引き締めガジェットを迎え撃つスバル。
「行くよ!マッハキャリバー!!」
『Yes!』
返事と同時に回転を始めるマッハキャリバー。前に使っていたローラーとは比べ物にならないほどのスピード、グリップ、安定感をスバルは感じた。
新調されたデバイスで一機、二機とガジェットを豪快に破壊して行く。
スバルが前衛で派手に暴れている間に、ティアナは七両目の重要貨物室へと向かっていた。
ガジェットが現れ、AMFを展開するも、
「バリアブルシュート!」
一度トリガーを引けば、あれだけ撃つのに時間がかかっていた多重弾膜射撃も容易く撃てる。
ガジェットを難無く撃破。
「クロスミラージュ、あんたって実は、かなり優秀?」
ティアナは驚いて自分のデバイスに声をかける。
『迷惑でしたか?』
ティアナが首を振る。
「ううん、でもあんたがあんまり優秀だと私の為にならないと思ってね。」
そう言いつつ、軽い足取りで次の車両へと向かうティアナであった。
277シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 03:10:35 ID:???
一方、空。
なのはとフェイトはガジェットU型のあまりの多さに猫の手も借りたいほどの忙しさに見舞われていた。
なのはとフェイト、二人だけでは押さえきれていないのだ。
こういうときにリミッターを不便だと思う。
『フラッシュエッジ』
二人の防衛網を抜き、列車へ向かおうとしていたガジェットを緋い閃光を纏った刃が一刀両断する。
「シン、ありがとう。ナイスフォローだよ。」
「なんとか間に合いました。」
「それじゃあ、行くよ?ついてこれる?」
フェイトがシンに微笑みかける。
つまり、フェイトはシンになのはと自分の動きに合わせられるかと聞いているのだ。
「はい。やります、いや、やれますよ!俺は!」
シンは覇気を込めそういった。

「数が多すぎるなぁ〜。」
そう呟きながらアクセルシューターを放つなのは。正直、これだけの数がいると…。
「やっぱり…。」
ごくたまに砲撃を避けてくるのがでて来る。
爆煙から姿を現すガジェットU型。
刹那、蒼い光が閃き着弾。ガジェットは爆発した。
「さすがだね、あんな遠くから…。」
さして驚きもせず、なのはが魔力弾が飛来した方向に視線を向けると、蒼い光が瞬き、近付いてくる。
「すいません、遅くなりました!」
キラはなのはの側まで来て停止した。
「ううん、いいよ。それより、ここを何とか押さえるよ。
列車へはなるだけ近付けないようにしたいから…。」
「はい!」
「キラ、シン、フェイトちゃん。四方向に散って!なんとしても押さえるよ!」
了解!なのはの言葉に三人が答える。四色の光が激しく動き回り、爆煙が舞い上がる。

フェイトはシンとキラが戦闘に参加してくれたため、余裕を持ってガジェットの相手をすることができるようになった。
なのでフェイトはシンを気にしながら戦う。
実際、シンの戦いを見ればみるほど空戦Bという評価は正しいのか疑問となってくる。
回避は雑だが動きは早いし、立ち筋も思い切りがいい。唯一の砲撃魔法は大威力のわりに魔力消費が少ない。
フェイトは、口元に笑みを浮かべ、シンを信頼し、自分の戦闘に集中する。
シンなら大丈夫だ。
278シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 03:15:43 ID:???
『ライトニング3、4、新型ガジェットと交戦中!』
全員に入る通信。
「キラ!」
フェイトが名前を呼ぶ。
「キラは、キャロとエリオを援護してあげて…。新型はまだあの二人には…。」
新型ガジェット三型、データはほとんどない。
本当ならフェイトかなのはのどちらかが行けばいいのだが…、こっちも手一杯なのだ。
列車付近まで追い詰められている。
「私とフェイトちゃんが抜けるわけにはいかない。キラ、何とかできない?」
と、なのは。
「わかりました…、フリーダム!」
『ハイマットフルバーストバラエーナプラス』
七本の奔流が空を駆け、キラはすぐに二人の元へ向かう。
空はなのはとフェイトがキラの担当を半分ずつ負担。シンもなるだけ加勢する。

列車後部。
エリオは新型ガジェット攻撃を受け、気絶している間にアームに捕まれ、締め付けられていた。
パートナーのキャロは何とかしてエリオを助けてあげようとしているのだが、広範囲にAMFが張られているため魔法が使えない。
エリオの悲痛な声が聞こえる。
キャロは戸惑う。
『クスィフィアス3』
電気の這う音を響かせ、放たれるそれはAMFの領域を一瞬で駆け抜け、アームを破壊した。
「キラさん!!…ッ!?」
緊張を綻ばせたキャロの顔が引きつる。
キラもその意味に気付いた。
『シールド』
ラウンドシールドを展開する。フルバーストの直撃を避けたガジェット二型が三機ほど、射撃を連射しながら突っ込んで来る。
一機が障壁にぶつかり、爆発。
キラが後退。
二機目が障壁にぶつかり爆発。
さらにキラが後退する。
「ぐっ、くっそぉ…。」
キラに異変が起きる。障壁が明滅し始め、消えた。
飛翔魔法が維持できない。ガジェットの触手が伸び、キラに巻き付く。
「こ、こんな…これは…。」
焦る。AMF圏内では魔法が使えない。つまり、キラを守るのはバリアジャケットのみ。
シンもなのはもフェイトも異常に気付く。
「何をやってるんだ、あの馬鹿!」
シンがケルベロスの発射体勢に入った。しかし、フェイトに制される。
尚もゼロ距離でキラに射撃を浴びせる二型。
「ぐ、う…ぁぁぁ…。」
もがくキラ。締め付ける触手。そして、ガジェットは轟音をたて自爆した。
飛び散る破片、立ち上る爆煙。
アームから解放されたエリオが、爆煙からキラが遥か下の地へとまっ逆さまに落ちて行く。
キャロはその光景を目の前に時間が止まったような感覚に襲われた。
279シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 03:21:54 ID:???
投下終了。

どうでしたでしょうか?
少しでも楽しんでいただけたらと思います。

今回、ストーリーを変更。キャロに追い討ちをかけてみました…。大丈夫かな……。

さて次回は、四話の続きになります。
多分間に短編が入ると思うのでそちらもよろしく!
280通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 03:22:34 ID:???
>>279
乙です!
281通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 03:29:54 ID:???
シンwwww
キラごとケルベロスで吹っ飛ばす気かよwwww
282通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 06:39:30 ID:???
昔のシャマルが誰をどう呼んでいたか分かりますか?
283通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 09:22:45 ID:???
神隠し氏、乙なの!
少しでも楽しんでいただけたらってレベルじゃねぇです。

意外な隊長達の苦戦。
そして、迂闊なキラw
てか、シンはキラごと殺るつもりだったのかw
284通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 13:33:27 ID:???
神隠し氏乙GJ!


>>キラにケルベレス

シン「このままじゃあ、お姉ちゃん達(なのフェイ)が危ない!なら、キラごと射つけどいいよね?答えは聞いてない!!」
キラ「ちょwwwwwwやめてよねwwwwwwwww」


こうですか?わか(ry
285通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 14:30:48 ID:???
>>282
闇の書の意志(=リィンフォースI)は『騎士シャマル』とか『風の癒し手』。
SS02は未入手なので他のヴォルケンリッターがどう呼んでいたのかは不明。
286失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 14:49:22 ID:???
ちわ、投下いかせてもらいます
287失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 14:51:56 ID:???
第十一話


その男が画面に現れた瞬間、キラは雷に打たれたかのように身をすくませた。
そして、もう目が離せなくなる。

「ラウ=ル=クルーゼ!」

知ってる。
僕はあの人を知っている。

「場所は?」
「第34管理外世界……戦闘場所のすぐ近くに跳躍可能な世界です!」

リンディの声も、エイミィの声もキラには遠く聞こえる。
ただ、食い入るように、画面の中にいる仮面の男だけを見ていた。

知っている。
僕は彼を知っている。
彼も僕を知っている。
思い出せない。
思い出したい。
誰だ?
僕は誰だ?
彼は誰だ?

「なのはさん、お願いね」
「はい!」

自分を通り過ぎて、駆けていくなのは。
どこへ行くの?
そこへ行くの?

―――僕も。
―――僕も!
―――僕も!!

気付けば、キラも駆けていた。なのはを追って。

「エイミィ、止めて!!」
「え」

リンディが気付く。遅い。
なのはも気づく。遅い。
飛び込んだ。光の中。転送の輝きの中に。
考えなど、あるものか。ほとんど、本能に従っただけの行動。後も先も考えない。
ただ、ただ、記憶の欠片のために。
288失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 14:53:42 ID:???









巨大な生物が死ぬ。
まさに命の灯が消えようとするその瞬間、リリィの手にひとつの煌きが流れた。
リンカーコア。
手に溢れる輝きは、やがて胸元へと吸い込まれて消えた。

「回収……」

幽霊よりも希薄で、奇妙に捻じれた声だった。
茫洋とした立ち振る舞いは、今しがた命を壊した感慨など微塵も匂わせない。

「!」

それが、即座に戦う獣の俊敏さとなってその場を飛びのいたのは、閃光が幾筋も彼女を襲ったから
だ。
さながら猫科を思わせるような動きの後、空で止まった。掌、足の裏を中空に展開した魔法陣につけ
て、本当に獅子か虎のような四つんば態勢だ。
見据えるのは、空に立つラウ=ル=クルーゼ。その周囲には、フォトンスフィアが浮かぶ。

「またリンカーコアの収集かね」
「偽物……お前……お前えええええええええええ!!!!」

先ほどの儚いまでの気配はもうない。殺意の冷風と戦意の熱風を踏み、リリィは弾丸のようにクルー
ゼへと飛んだ。クルーゼはその直線的な攻撃をあらかじめ想定していたのか、即座にプレシアの杖
が振るう。突如、リリィの進行方向にうっすらと魔法陣。それに、リリィが触れた瞬間、

「!!」

拘束具のようなリングが現れ、右手を縛る。
ライトニングバインド。
289失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 14:55:17 ID:???
「こんなもの!」

さらに左手にバインドがかかる寸前、リリィの手の甲――手袋に取り付けられた宝玉型デバイスが輝け
ば伸び出すのは魔力の爪。指の数だけ伸びた爪は、バインドを切り裂き、魔力の霧と散らせてしまう。
さらに、その要領で右手も解放すれば、バインドの魔力が弾けて霧のようにリリィに降りかかる。
再度、リリィが突撃しようと構えれば、しかし先んじてクルーゼのフォトンランサーが飛来。
バインドの残滓による霧から飛び出して、数条のフォトンランサーを避けようとすれば、

「何!?」

まるで追尾するかのように、何本かのフォトンランサーが緩い曲線を描いてリリィへと迫る。
フォトンランサーについては、直線の軌道しか見ていないリリィとって驚愕であった。
実際はリリィ本体に引かれているのではなしに、リリィの浴びたライトニングバインドの残滓に吸い寄
せられたフォトンランサーは、リリィが咄嗟に広げた防御魔法陣に防がれてしまう。苦悶の表情が仮面の
下から見てとれる。明らかに防御が不得手だから、回す魔力を惜しんでいるのだろう。
そして、全弾を捌ききったリリィがクルーゼを睨みつけようとして、

「!! いない……!」

対象を見失う。
しばし、静寂。
ただ、動揺して上下左右前後を絶え間なく確認するリリィのみが空にいるだけの状態。

「そこか!」

また宙空の魔法陣に四つんばで構え、そしてある一点を睨んでリリィが跳んだ。

「クッ!」

虚空へと爪を立てれば、何もない空でひと筋の赤が流れる。
クルーゼだ。
ミラージュハイド―――姿を透明にする魔法をやすやすと見破られ、後手に回ったクルーゼはそこか
らリリィの両手の爪を防ぐのに手一杯になった。速い。魔法陣を手早く組み立て、杖を防御に用いて
クルーゼは離れようとするが、リリィの両爪は捌ききれない。接近戦でのスキルの幅は間違いなくリ
リィに劣っていた。
3、4度はバリアジャケット突破スレスレのところを引っ掻かれながら、どうにかクルーゼは空を蹴って
リリィから距離を取る。即座に、フォトンスフィアを6つ展開。その内3つにミラージュハイドをまぶせて
不可視にして飛ばした。

「チィ!」
290失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 14:57:55 ID:???
見える3つのフォトンスフィアをリリィの視界に配置し、見えない3つを後方や真下に回してその死角
をフォトンランサーで射抜くが、どれもこれもしなやかに動くリリィには届かない。どうにかかすったり、
バリアジャケットの端を破るが、届かないのだ。速い。
フォトンランサーの射撃をくぐってクルーゼへと跳びたいと感じているリリィだったが、最終的には今ある
フォトンスフィアを叩き落とす結論に至ったようである。それまで回避に専念していた動きが、鋭くな
る。的がフォトンスフィアという小さいものだ、小刻みに揺れるような動き。
そして、発射されるフォトンランサーをくぐりぬけて可視のフォトンスフィアをリリィが捉えた。すれ違い
ざまに、1つを切り裂いたのだ。切られたフォトンスフィアはあっけなく霧散し、攻撃の瞬間に合わせた
はずの別のフォトンスフィアが放つフォトンランサーもリリィの影しか射抜けなかった。速い。
リリィの機動を予測してフォトンランサーを撃っているつもりでも、これがなかなか難しい。
プレシアの杖を握る手に力を込めた。杖が、鞭になる。また、可視のフォトンランサーが1つ切り裂か
れたのが見えた。
フォトンランサーと連携して鞭による攻撃を仕掛けるが、やはり捕らえきれない。ただ、鞭の曲線的な
動きに、リリィの動きがぎこちなくなる。先ほどトントン拍子に切り裂いていたリリィも、フォトンスフィア
に手が出せなくなっていた。

「この! このおおおお!!」

しゃにむに、最後の可視できるフォトンスフィアへとリリィが跳んだ。
そのタイミングに合わせて、クルーゼは鞭を振るったのだが、リリィはその鞭を受け止めてしまう。リ
リィの後ろで、発射されたフォトンランサ−が防御魔法陣にかき消されるが、魔力を速度に回している
リリィにとってこの防御は大きく魔力が削れている様だった。
リリィが手で掴んでしまえば、鞭はピンと張り詰める。張り詰めた鞭は、振るえないのだ。
舌打ちするクルーゼは、鞭を手元に引き戻して鞭に弛みをつけようとするが、リリィの方が速い。
手の魔力爪が、クルーゼの顔面ギリギリのところを通過する。髪が何本も切られて舞った。
そのまますれ違う勢いだが、リリィはさらに足の甲――ブーツに供えられた宝玉型デバイスからも魔力爪
を形成。クルーゼへと引っ掛けるつもりだ。

「―――!!!」

泳ぐ体をさらにひねったが、クルーゼの胸元がバッサリと裂けた。血が飛沫く。
バリアジャケットが切り開かれ、クルーゼの胸には2本の裂傷。

「消えろ!! 消えろおおおおおおおおお!!!!」

方向を急転換し、さらなる追撃でクルーゼを襲おうとする。再び突っ込むつもりだ。迎撃の鞭に、フォ
トンランサーは十分セットできている。リリィの速度を捕らえられるかどうかは分らないが、これまでの
戦闘でそろそろ慣れてきた。速度に緩急をつけられる前に、ここで叩く。

「これなら、どうだ……」

クルーゼの呟き。仮面の奥の瞳が細る。最良のタミングを見誤らないように。
291失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 14:58:55 ID:???
そして、フォトンランサーの照射に一拍をずらした鞭を振るい―――間に入った影に妨害されてしまっ
た。

「なにぃ!?」

突然の妨害に、リリィの攻撃に身をすくませたクルーゼだが、そのリリィも別の妨害にあって進路がそれ
ていた。

「時空管理局執務官クロノ=ハラオウンだ! 詳しい事情を聞かせてもらおうか!」

クルーゼの攻撃を叩き落としたクロノが叫ぶ。
リリィの進行をいなしたのは、アルフだ。
まずリリィの空気が変わった。逃げる気配がちらりとよぎったのだ。それをクルーゼ、アルフ、クロノは
敏感に察したか、睨むようにリリィへと第一の警戒をする。

「く……」
「大人しくすれば危害を加えるつもりはない。だが、抵抗するようならばこちらも相応の対応を取らせ
てもらう」

S2Uを構えたクロノと対峙し、リリィは逃げられないとでも悟ったか、構えに移る。
そして、アルフはクルーゼに。

「さて、あんたの方も話を聞かせてもらおうか。特に、その杖についてね」
「そんな悠長な時間などない。早く、あの女を捕らえるなり殺すなりした方が賢明だがね――アルフ、
だったか」
「!? なんであたしの名前を……」

アルフの驚きも戸惑いも、クルーゼにとってはどうでもよかった。
ただリリィをどうにかするか、リリィがどうなるのかだけを見ている。

「ちょっと、あたしの話を聞いて……」
「チッ! もたもたしているからだ! 来たぞ!」

クルーゼが叫ぶ。
クルーゼの声よりも早く、クロノもリリィも動いていた。アルフだけが気を取られていたのだ。
上空から飛来したのは、2本の矢。
1本は正確にクロノを狙って降り、もう1本はやや狙いが甘いがクルーゼにだ。
クロノは3重に防御魔法陣を敷き、矢の速度を落としてどうにか回避。クルーゼは自身の反応速度を
魔法で強化してなんとか逃げ切った。そのまま大地へと突き立った魔力の矢は着弾とともに爆裂。下
からの熱風がクロノたちを叩いた。
292失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 15:00:22 ID:???
見上げた先にいたのは、手にした弓を剣へと戻す、

「シグナム……」

烈火の将。

(フン、狙いを私か執務官のどちらかに絞れば仕留められていたものの。よほど戦力を減らしたくな
いのか、それとも……)
(シグナム?! あのシグナムが不意打ちだって!?)
(もうゾンビースレイヴにされているな。狙いを僕かラウ=ル=クルーゼに絞らなかったのは、おそら
くリリィを助けるのを優先した……光の卵のマスターはリリィ、か?)

三者三様の苦渋の表情を表しながら、まずクロノが動いた。
それと同時にシグナムも。

「アルフ! ラウ=ル=クルーゼの事はひとまず置いといていい! リリィを追うんだ!」
「でも………わかった」

レヴァンティンの刃が、クロノの脳天へと降ってくる。それをS2Uで受け止めながら叫んだ。
アルフへの指示はそれだけ。それだけしか、出す余裕はもうない。
アルフは一瞬の躊躇の後に、全力でリリィへと飛んだ。
速度はリリィがやはり抜きん出ているが、疲れがあるのだろうか、万全の状態であるアルフならば追い
付けそうだ。

「チィ!」

それを肌で理解できたリリィが逃げるのを止めて、アルフへと襲い掛かってきた。

「速い!」

魔力の爪をアルフは防御魔法陣で防ぐが、その威力に魔法陣はひびが入って割れてしまう。
攻撃は届かなかったが、さらに連続して繰り出される爪の速度は目を見張るものがある。堅牢なアルフ
であっても、2、3度肝が冷える位置とタイミングがあった。

「消えろ!! 消えろおおお…………ぐッ!」

ピタリと、アルフへの攻撃が止まって、リリィが上空へ跳んだ。
一瞬を置いて、リリィがいた場所にライトニングバインドが何もない空間を捉えて消えた。
クルーゼだ。

「一時、共同というわけにはいかないかな?」
「成程ね。でも、あの女を捕まえたら話を聞かせてもらうよ」
「………いいだろう。捕らえる事が出来ればな」
293失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 15:03:04 ID:???
上空から、リリィが突っ込んでくる。並の突貫ではない。
クルーゼ、アルフは即座に散ったが、はずれれば魔法陣を踏んでリリィが方向を変えてまた跳んでく
る。狙いはクルーゼ。プレシアの杖を鞭へと変化させ、振るった。鞭に合わせて、リリィが体を捻り、足
を前に出してくる。その足の甲からも、魔力の爪が伸びていた。見ただけで分かる。込めた魔力の密
度が強い。蹴りの要領で足の魔力爪は鞭を切り裂き、勢いも死なないままクルーゼへと手の魔力爪
を突き出してくる。

「クッ……」

とっさに防御魔法陣を展開。しかし突き破られる。プレシアの杖と、魔力の爪が接触した。まるで火花
のように魔力が小さく爆ぜて散る。
どうにか、リリィの攻撃をしのげば、そこにアルフのチェーンバインドが飛んだ。それも、リリィは足の
魔力爪で切り裂く。

「なんて反応だい!?」
「フォトンランサー!」

急いでクルーゼがフォトンスフィアを2つ生成。間髪入れずにフォトンランサーを発射するが、やはり
簡単にかわされる。アルフもフォトンランサーを放つが、リリィを捕らえるには足りない。
またクルーゼへとリリィが飛ぶ。間にアルフが入って、現時点における最固の防御魔法陣を展開。
奇妙な擦れる音とともに、リリィを弾き飛ばす。

「よし!」

いなされたリリィが機動を取り戻す前。
そんなタイミングを狙って再構成されたクルーゼの鞭が、リリィを叩こうと風を切った。
だが、それも泳ぐように四肢を跳ねあげたリリィの魔力爪によって切り裂かれてしまう。
虎や獅子よりも獣らしい動きだ。
とんでもないボディバランスである。それに加えて、空間認識能力にも優れていた。クルーゼの空間
認識能力が敵の位置を捉えるものであれば、リリィのそれは自分の位置を捕らえるのに優れたもの
だ。
距離を置いて、魔法陣の上で四つんばの構えを取る。仮面の下で覗く唇が、弧を描いた。
クルーゼたちを嗤ったのだろう。

「この……!」

アルフが掴みかからん勢いで前に出ようとした時だ。
空の一角が、開く。
光、光だ。
転送魔法と気づいた時には、もう向こう側からやってきた人間の姿が見える様になっていた。
なのはと、キラだ。
294失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 15:04:25 ID:???








「うわああああああああああああああああああ!!」

放り出された。
浮遊感。
落下。
背筋が凍りつく。
脳が煮えたぎる。

「ヤマトさん!」

聞こえたなのはの声が高速で遠のいていく。
転送魔法で空に現れたキラは、そこに地面がないと言う事に一瞬気付かなかった。
そして気づいた時には絶叫。

死ぬ。

そう感じた時、急に頭が冷静になった。

本当にそうか?
この程度が本当に危機であるか?
これ以上に危険な事はなかったか?
本来ならば死んでいたような場面を生き抜いてこなかったか?

もう、焦りはなかった。
近づく地面も目に入らなかった。
瞳を閉じる。
詠唱。
術式を組む。
魔力を解放する。
赤い魔法陣。
強く想像。
生み出すのは、赤。
大きな、大きな翼。
鳥の、翼。
295失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 15:05:46 ID:???

「うああああああああああああ!!」

バサリ。
キラの背に、赤い赤い大きな大きな翼が現れる。
赤い翼。
灼熱の情熱を色にしたかのように赤い翼。
さらに、魔力を放出し続けてキラは自分の周囲に膜を作った。魔力の膜、その形はまさに鳥の形だ。
魔力の翼。
魔力で編んだ鳥の体を模した殻。
この2つが出来上がった時、キラは風を切って飛んでいた。もう落ちない。
微妙な翼の調整で高度を上げた。なのはが、飛んでくるが、キラは止まれない。
魔法による飛行ではなく、言うなればハングライダーのようなもので、停止が出来ないのだ。
高度が上がれば自然と速度も下がる。なのはがキラに並んだ。

「大丈夫ですか?!」
「な、何とか……」

普通、飛行の魔法にはバリアジャケットが必須になる。
人の形というのは飛ぶのに不適切極まりないのだ。だからバリアジャケットが作り出す魔力の障壁が
飛行の時に風を切る形となり、空気抵抗を抑える。
普通はデバイスがバリアジャケットを記憶しているものだから、高速の出し入れができる。しかしデバ
イスのないキラがバリアジャケットを纏うとなると時間がかかる。
だから、バリアジャケットの代わりが魔力による翼と鳥の体をした殻。これで空気を泳げる。ただ、バ
リアジャケットが魔力を維持して形となるのに対して、キラのこの魔力の殻は絶えず魔力を放出して
形にしていた。当然、魔力の燃費が悪い。悪いが、バリアジャケットなしで空を飛ぶ苦肉の策である。

「どうしてこんな無茶したんですか!?」
「ごめん……でも」

キラには、魔導師として必要最低限のものさえない。
裸で戦場に転がり込んできたようなものだ。

「でも……」

視線は、クルーゼに。
赤い魔力の鳥の中にいるキラに、クルーゼが驚いているのがよく見えた。

「でも、どうしてもあの人に会わなくちゃいけないんだ」
296失われた者たちへの鎮魂歌:2007/05/24(木) 15:08:18 ID:???
終わりです。

「戦闘だから頑張ろう」

「全力で描写を書くぞ」

「キラについても、出来るだけ細かく書かなきゃ」

ゴチャゴチャして読みにくい

orz
297通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 16:25:23 ID:???
鎮魂歌さん、乙ッス!
キラとクルーゼの対面!
続き楽しみにしてまつ!!
298シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 18:17:43 ID:???
いつか飛びたいあの空に

管理局機動六課隊舎食堂。

「で、実際、空飛ぶのってどんな感じなの?」
大皿に乗った大量のパスタを自分の個皿に取り分けながらティアナがシンとキラに聞く。
「…どんな感じって言われても…。」
口に運ぶ途中だったフォークに巻き付けたパスタをキラは途中でとめた。
「ただ、何と無く…飛んでるからな…。どんな感じなんて考えたことないな。」コップに水を注ぎながらシンが言う。
「私は地上走ってるときと変わらないけどねぇ、スリルは増けど…。」
「あんたには聞いてない…。ていうか、ウィングロードは飛んでるうちに入らないでしょ?」
スバルとティアナのじゃれあいに苦笑しつつ、食を進めるシンとキラ。
「僕は二回ほど、空飛んだことありますよ?」
「「へっ!?」」
スバルとティアナがエリオへと視線を向ける。
「(ゴクンッ)一回目はキラさんに捕まって、二回目はフリードに乗りました。」
「私はフリードに乗っただけですね。」
キャロがフォークにパスタを巻き付けながら答える。「エリオ、フリードとキラの飛びかたに違いはあった?」
興味津々のスバルが聞く。
「えぇ、まぁ…。フリードにはやっぱり乗ってるって感じが強かったです。
キラさんに捕まってたときは不安でしたね。
フリードみたいにただのってるだけと言うわけにはいかなかったし…。」
そんな会話をしながら昼休みは過ぎていった。


「じゃあ、今日の訓練はここまで…このまま解散!」
なのはとヴィータは涼しい顔をして、歩いていく。
ティアナは建物の屋上で大の字になってばてている。スバルはマッハキャリバーを使って訓練施設出口まで向かっていった。
正直、羨ましいと思った。こっちは歩かなくては行けないのだ。
ティアナは溜め息を漏らし、足に力を入れて立ち上がる。
今日は大変だった。
ヴィータのシュワルベフリーゲン、なのはのアクセルシューター。その両方を撃ち落とすのに苦労したし、皆を指揮するのに精神を刷り減らした。
フラッとよろけるティアナ。
「大丈夫?」
声に振り向けば、キラだった。
「えぇ、ちょっと休めば…これくらい…。」
299シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 18:22:51 ID:???
「飛んでみる?」
「はっ?」
キラの突然の言葉に目を丸くするティアナ。
「歩くの辛いでしょ?それに、訓練施設の出口までなら飛んでいけるよ?」
「でも、飛ぶって、どうやってよ?」
近寄ってくるキラ。
「もちろん、こうやって…!」
フリーダムは腰にかけてある。キラはティアナの膝、肩を抱き、ちょうどお姫様だっこの形で抱き上げ、
「ち、ちょっ、あんた!!」
屋上から地上に飛び下りる。
「きゃぁぁああ!!」
「しっかり捕まっててよ!」
地面が近付いてくる。ティアナは目を固く閉じ、キラの首に腕をかけた。瞬間グンっと重力に逆らうような感覚に見舞われ、、次にティアナが目を開いたときには、遥か上空にいた。ゆっくりと飛翔するキラ。夕焼けに染まる空、雲。
「…綺麗…。」
機動六課隊舎も夕焼けに染まっている。見れば下の方にはシンがキャロとエリオを抱えて飛んでいた。緋色の羽の間から漏れる鮮やかな光が風に流されて、夕日を反射させながら流れていく。
「どう、空を飛んでみた感想は?」
唐突に口を開くキラ。
「うん…悪くないかな…。」
景色を眺めながら答えるティアナ。
「そっか…。」
そう微笑んで答えつつ、キラは降下し、着地して、ティアナを下ろす。
「あ、ありがとう。」
ティアナが少しだけ顔を赤に染めてお礼を言う。
「うぅん、どういたしまして。」
「ティア、ずるいよ!」
デバイスを解除したスバルがこちらへやって来る。
「あんたはなのはさんと飛んだことあるでしょうが!」
シンとキャロ、エリオが到着する。
「どうしたんだ?」
言い合いするスバルとティアナを見ながらキラの元へとやってくるシン。
「ん?…ちょっとね…。」
笑いながら言うキラにシンは顔をしかめた。
「シャワーを浴びたらご飯だね。」
キラの言葉にスバルとティアナは言い合いをやめ、一同は隊舎に向かって歩き出す。ティアナは空を仰ぎ、いつか飛翔魔法を覚えようと誓うのであった。

男子シャワー室。
「じゃあ、シン君、エリオ君。僕は先に上がるから…。」
キラがシャワー室から出るのを見計らい、エリオがシンに声をかけた。
「あの…、シンさん…。」
「なんだよ?」
「飛んでるとき…なんですけど…、シンさん、ル、ルシエさんの…その、む、胸掴んでましたよ?」
シャー…と水の流れる音だけがこだます。
「……マジ…かよ?」
「…マジです…。こう言うのって…ラッキースケベって言うんですよね?確か…。」
その言葉を聞いて、シンは派手にこけた。
300シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/24(木) 18:32:37 ID:???
いつか飛びたいあの空に
投下終了です!
ちなみに予定していたティアとヤマトの鬼隠しは挫折しました。

まぁ今回は、読者によっては嫌いな話かもしれませんが、たまにはいいかって感じで読んでもらえると幸いです。

おまけ
キラ「あぁ〜、シャワー気持よかった…。でも…、ティアナ(人といいたかった)を抱えて飛ぶのって重いな…。」
パンッ
キャロ「キラさんも今あがっ…て額に穴空いてますよ?」
301通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 18:34:26 ID:???
>>300
乙です!

>キラ「あぁ〜、シャワー気持よかった…。でも…、ティアナ(人といいたかった)を抱えて飛ぶのって重いな…。」
>パンッ
>キャロ「キラさんも今あがっ…て額に穴空いてますよ?」
ちょwキラ大丈夫かw
302通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 18:36:47 ID:???
落ちはラッキースケベかと思ったらおまけ噴いたw
乙です
303通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 18:48:39 ID:???
エリオはシンのスキルに憧れているのかw
304通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 19:11:18 ID:???
キャロなら何もも思わない。
なにせ彼女は自分でエリオのいる男湯に入って行き、たまには一緒にお風呂に入ろうと豪語するお方だからだ
305通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 19:16:44 ID:???
>>296
乙です。
俺は平気でしたけど、リア友は「一文に詰め込み過ぎ」って言ってました。
人によってはゴチャっと感じるみたいです。
そんな事よりも、キラとクルーゼの邂逅が気になってしょうがない!

>>300
乙であります!
最後に2重のオチがあるとはw
しんみりしてしまった俺の純情を返してください(ノ∀`)
306通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 20:03:22 ID:???
乙です。

しかし話としては面白いけど、StS五話でフェイトが個人飛行に許可を求めてた台詞もあったので決められた区画以外で勝手に飛んでいいのかなぁとか思ったり。
でもあれは市街地での個人飛行許可だから管理局敷地内はいいのだろうか。本編で語られてないのでグレーか…
307通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 20:42:30 ID:???
>>300GJです!シン以外のこういうのも新鮮でいいですね。
>「飛んでみる?」 キラが言っても違和感がなかったわ、
本編じゃ鬼畜な戦いっぷりだが一応優しい奴だから(女限定?)
シンがラッキースケベでキラが優しさでフラグをたてるのかww

>>296乙です!物語もさらに楽しくなってきましたね。
デバイスのないキラがどうするのか続き楽しみにしてます。
308通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 20:59:09 ID:???
デバイスなんて飾りです!
偉い人にはそれがわか…




る人が一人いたな、魔王ってあだ名が付いたけど。
309運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 20:59:44 ID:???
運命の子と最強を目指した少年
    第八話

「問題は彼らの目的よね」
リンディの問いに
「ええ・・・・どうも不に落ちません。彼らは自分の意思で闇の書の完成を目指しているようにも思えますし」
クロノは自分の考えも踏まえ答えた。
「うん?それって何かおかしいの?」
疑問に思ったアルフが自分の考えを話した。
アルフの考えに、互いを見るハラオウン親子。
そしてクロノは答えた。
「第一に、あれは自由な制御が利くような物じゃないんだ。純粋な破壊にしか使えないし、それ以外に使われたという記録は一度も無い」
「ああ・・そうか」
納得するアルフ
「それからもう1つ、あの騎士達の性質だ、彼らは人間でも使い魔でも無い」
その言葉に驚くなのは達
「魔法技術によって作られた擬似人格にすぎない筈なんだ」
その言葉に
「それって・・・わたしのような(ちがうわ!!」
フェイトは思ったことを口にするが、即座にリンディが否定する。
「あなたは生まれ方が少し違うだけで、ちゃんと命を受けて生み出された、まぎれもない人間よ」
「検査の結果でも、確かにそう出ている。滅多なことを言うもんじゃない」
「ごめんなさい」
クロノとリンディの言葉にシュンとするフェイト。
「どういう・・ことですか?」
プレアの質問に全員が沈黙する。
「私が・・・説明するよ」
驚く全員を無視し、フェイトはプレアに説明した。
「私はね、母さん『プレシア・テスタロッサ』が、亡くした実の娘『アリシア・テスタロッサ』を元に作成された人造生命体なんだ。
だけど、私はアリシアとは外観だけで、仕草や性格は全然似ていなかったんだ。「失敗作」呼ばわりもされた。
だからかな、母さんは私を娘と認めてくれなかった、微笑んでくれなかった。
それでも私は母さんに笑って欲しかった、母さんの願いを叶えてあげたかった、娘と認めて欲しかった。
だけど最後まで、母さんは自分を娘と認めてくれなかった。」
「もういいよ・・・・フェイト」
アルフが泣きそうな顔をしながらフェイトを止めようとした時

「・・・・違います・・・・・」
310運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 21:01:52 ID:???
「プレア?」
「絶対に違う!!!」
突然のプレアの大声に全員が驚いた。
「フェイトちゃん、貴方は誰かの変わりに生まれたのではありません!!誰もが何かを決められて生まれたりはしない!!」
普段の温和な姿からは想像もできない真剣な顔で語るプレアに驚くフェイト達。
「貴方は『フェイト・テスタロッサ』であって、『アリシア・テスタロッサ』ではありません!!貴方がどう生きるかは貴方が決めることです!!!」
「・・・・・・・プレア」
プレアの言葉に呆然とするフェイト。
「プレア君の言うとおりだよ、フェイトちゃんはフェイトちゃん、私の大切な友達だよ!」
「そうだよ、それに、私の命を救ってくれた大事なご主人様さ!」
プレアに続き、自分の気持ちを告げるなのはとアルフ。
「プレア・・・なのは・・・アルフ・・・ありが・・とう」
フェイトは涙を浮かべながら答えた。
「一件落着したところで、モニターで説明しようか」
そう言い、エイミィが笑顔でモニターを操作するとヴォルケンリッター4人組とカナードが映し出された。
「守護騎士達は闇の書に内蔵されたプログラムが人の形を取ったもの、この4人は転生を繰り返して様々な主の下を渡り歩いている」
「意思疎通の対話能力は過去の事件でも確認されてるんだけどね、感情を見せたって例は今までに無いの」
その時、なのはとプレアは思ったことを口にする。
「でも、あの帽子の子、ヴィータちゃんは怒ったり悲しんだりしてたし」
「シグナムさんからも、はっきり人格を感じました」
「そうか・・・・・・エイミィ、次を頼む」
「了解」と返事をしながらモニターを操作すると、カナードが中心に映し出される。
「そして彼だ、彼は騎士達とは違い人間のようだ。プレア、あの時の会話からして君の知り合いかい?」
クロノはプレアに尋ねた。
311運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 21:04:16 ID:???
「はい。彼、カナード・パルスさんとは元いた世界で戦っていました。」
「彼が探してほしいって言っていたカナード君ね?でもどうして戦っていたの?」
リンディの質問に、プレアは少し間を空け、答えた。
「彼は、戦って自分の存在を認めようとしていました。『コーディネーター』のことはお話しましたよね」
「ええ、人工的に遺伝子を改造した人たちよね」
「はい、彼は『コーディネーター』超える『スーパーコーディネーター』として作られたそうです」
『作られた』という言葉に反応するフェイト。
「ですが、彼は自分を失敗作といっていました。そして戦うことしか出来ない、戦いに勝利することでその存在が許される。とも」
「(私に・・・・・似ている)」
「僕は、そんな彼を止めたかった、きちんと話し合いたかった。だから戦いました。
『言葉を伝えるのに戦って勝つことが必要なら、それなら、きっと迷わずに戦かえる気がする』フェイトちゃんの言葉通りですね」
プレアはフェイトを見据えながら答えた。
「結局、戦いの最中にこちらの世界に飛ばされてしまったので答えを聞くことは出来ませんでしたが・・・・」
悲しそうな顔をするプレアに
「プレア君の言葉は・・・届いたと思うよ」
なのはは答えた。
「あの人、カナードさん言ってたよね『お前には感謝している!!「人を思う心、思いの力」を教えてくれたお前には!!』って、
そう思えたのはプレア君が必死に言葉を投げかけたからじゃないかな?」
「なのはちゃん・・・・」
「うん、私もなのはに出会って変われた。カナードもプレアに出会ったから変われたんじゃないかな?」
「フェイトちゃん・・・・」
二人の言葉にハッとするプレア
312運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 21:08:00 ID:???
『暴力だけが解決方法ではないことは貴様から教わった』と言った彼

以前の黒い憎しみの炎が消えていた彼

『感謝している!!』と言った彼

「(僕の言葉は・・・届いたのかな・・・・)」
「それに、話し合う機会はまたあるよ。そのときは私達も手伝うから、全力全開で!」
「ありがとう、なのはちゃん、フェイトちゃん」
笑顔でお礼を言うプレア
「だっけど、なのははいつも全力全開だね〜、いろんな意味で頼もしいよ」
「情け無用の全力全開だけどね」
「も〜、アルフさ〜ん、クロノ君まで〜」
こうして、最後はほんわかな空気の中、ミーティングは終了した。

ミーティングが終わり、プレアはなのを送っていくこととなった。
(ユーノがいるが、「フェレットなのでこころもない」というクロノの意思でプレアが同行することとなった。〔ちなみにユーノの意思は普通に無視だれたそうで・・・〕)
「ねぇ、ユーノ君プレア君、闇の書の主ってどんな人かな?」
「闇の書は自分を扱う資質を持つ人をランダムで転生先に選ぶみたいだから・・・・」
「手掛りなどが全く無いですよね・・・・・・」
「そっか・・・案外私達と同じくらいの子だったりしてね」
「さすがに・・・それは・・・・・」
ユーノが否定する。
その時、なのはの携帯電話に着信がはいる。
「あっ、すずかちゃん、今日お友達がお泊りに来てるんだって」
「そうなの?」
「アリサちゃんですか?」
「ううん、ほら、八神はやてちゃん、今度紹介してくれるって」
そこには、すすかと一緒に闇の書の主、八神はやてが写っていた。
313運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 21:14:58 ID:???
・異世界

一面砂漠の世界の中、グラーフアイゼンを引きずりならヴィータは歩いていた。
「くそ・・はやてにもらった騎士服をこんなにグチャボロにしやがって・・・」
ヴィータの後方には血を流し倒れている砂竜がいた。
「まぁ・・・騎士服は直るし、ページもそこそこ稼げたからいいけどよ・・」
その時、靴の一部がちぎれ、転ぶヴィータ。
「くっ・・・いたく・・ない、こんなのちっとも痛くない!昔とは・・もう・・・違うんだ・・・」

    道具としてしか扱わず、自分達の命を蟲ほどにも感じなかった今までの主達

立ち上がりグラーフアイゼンを杖代わりに歩き出すヴィータ
「帰ったらきっと、あったかいお風呂と、はやてのご飯が待ってんだ・・優しいはやてがニコニコ待っててくれるんだ」

    自分達を家族として迎え、温かい日常を与えてくれた今の主

「そうだよ・・・私は、すっげー幸せなんだ!だから!!」
その時、地中から現れる砂竜
「こんなの・・・全然いたくねぇ〜!!!!」
叫び、砂竜の攻撃を飛んで回避し、グラーフアイゼンを砂竜の顔面に叩きつけた。
地面に着地し、もう一攻撃加えようとしたとき、
「ギャアアアア!!」
後ろからもう一匹の砂竜が現れ、ヴィータに襲い掛かる。
砂竜の突撃をどうにかかわし、二匹の竜の間に距離を作るヴィータ。
「(・・・・厄介だな・・・カートリッジはあと一発・・やれっか?)」
ヴィータが考えているうちに、二匹の砂竜はヴィータに襲い掛かってくる
「・・・・・・考えてもしょうがねぇ・・・やるんだ!!」
二匹の砂竜に突撃しようと、足に力をいれた時、今度は反対の靴の一部がちぎれ、バランスを崩し転んでしまう。
314運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 21:16:39 ID:???
「(やべぇ!!)」
砂竜が触手を放ち、ヴィータに襲いかかろうとしたとき
『ガガガガガガガガガガガ』
無数の魔力弾が触手をなぎ払った。
「無事か?」
マガジンを交換しながらカナードがヴィータの隣に降り立った。
「カナード!わりぃ、助かった」
「気にするな、それより受け取れ」
そう言い、カートリッジを渡す
「いいのか?」
「俺はお前達と使い方が違うからな、それほど消費しない・・・・・いけるか?」
「だれにいってるんだよ!!」
元気に答えるが、多少ふらつくヴィータ。
「しょうがない、戦意が上昇する良いことを教えてやろう」
「なんだよ、良いことって?」
いぶかしむヴィータ。
「今晩の夕食はハンバーグだそうだ」
「ハンバーグ・・・・・やるぜカナード!おくれんな!!」
そう言い、砂竜に突撃するヴィータ。
「(ふっ、単純な奴だ。まぁ、あいつらしいといえば、あいつらしい)」
そう思いながらヴィータに続き攻撃を開始するカナード。
数分後、砂竜の奇声がこの世界にこだました。
315運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 21:18:34 ID:???
:会議の翌日
・リンディの部屋

キーボートを操作しながらレティと話すリンディ
「こっちのデータは以上よ。お役に立ってる?」
「ええ、ありがとう、助かるわ」
「ねぇ、今日はこっちに顔を出すんでしょ?時間合わせて食事でもしようか?あの子達の話聞きたいし」
「あの子達って?」
ふと、考え込むリンディ
「ほら、貴方が預かってる養子にしたいって言ったこと。事件に協力してくれてる素直な男の子のことよ」
「ああ・・・フェイトさんとプレア君ね」
「そう、フェイトちゃんとプレア君、元気でやってる?」
「うん、事件につき合わせちゃっててちょっと申し訳ないんだけど、仲良しの友達と一緒だし何だか楽しそうにやってるわ二人とも」

・聖祥小学校

「な・・なんだか一杯あるね」
携帯電話のカタログを真剣な目で見つめるフェイト
「まぁ、最近は機能も似たようなものばかりだし、見た目で選んで良いんじゃない?」
「でもやっぱりメール性能がいいやつがいいよね」
「カメラが綺麗だと色々楽しんだよ」
事の発端は、なのは達が携帯電話を持ってることを知ったリンディが
フェイトやプレアにもどうだろうか?と勧めたのがきっかけであった。
当時は二人とも遠慮したのだが、結局はリンディの「量販店で待ってるから、学校帰りによってらっしゃい」
とい強行手段に折れ、携帯電話を買ってもらうこととなった。
「色とデザインも大事だよ」
「外部メモリーついてると色々便利なんだよ。、写真とか音楽とか沢山入れておけるし」
「う〜ん・・・・・」
さらに考え込むフェイト
「で、悩んでるフェイトと違ってプレアは決まったみたいだけど」
「はい、これです」
プレアが指差す機種をみる4人
「・・・・・・・『楽々ホン』って・・・・年寄りか〜!!」
周りを無視し、豪快に叫ぶアリサ。
「いえ・・・・通話が出来ればいいので・・・・・」
「もっと色んな機能がついてるもの選ぼうよ、通話だけじゃつまんないよ?」
すずかが苦笑いしながら新機種を勧めるが
「メールもできますし、着信音は3曲から選べるんですよ」
笑顔で答えるプレア
「・・・・・あ〜も〜!却下よ却下!!私達が選んであげるからそれにしなさい!!!」
その結果、プレアはフェイトと色違いの携帯電話を持つこととなった。
316運命の子と最強を目指した少年:2007/05/24(木) 21:20:42 ID:???
こんばんわです投下終了です。
感想をくださった皆様ありがとうございました。
そして作者の皆様方、GJです!
『ハイペリオンにもドレットノートと同じ能力があるんだろうか?』というご質問ですが
ハイペリオンの核エンジンの暴走爆発が原因でこちらの世界に来たのでノーマルです
「スーパーハイペリオンは無敵だ!」はありません。
あとプレアのクローン告白はもうちょい後に行う予定です。
次はいつになるにやら・・・・・orz
317暇人A:2007/05/24(木) 22:20:28 ID:???
乙です。
と、自分も続きをば・・・
あ、本当に『続き』ですからね





タイトルネタを温存してなんていませんからね
アスラン・ザラはムウの魔力転送の起きた瞬間を見ていた。
ただ遠く離れているため、誰が、またはなにが送られたのかは見れなかった上、管理局側では感知できないレベルだろう。
さらには、その痕は何者かにかき消された。
「気にしないでいい、か・・・
 俺が気にしすぎてるのか?」
元軍人に気質によるものか、先ほど上司(?)にはそういわれたのだが、やはり気にはなってしまう。
(と言っても、俺に何かが出来るわけではないんだけどな・・・)
アスランの半引きこもり生活は後少し続く・・・




さて、たまには数日の間を空けた後をシン以外の視点から先に見てみよう。
例えばアスラン。
彼はここに来て着々と魔力を伸ばしてきている。
そして、アスランはその恩人から聞いていた。
「もうすぐ、時は来る」と。
その人たちは予想外だったらしいが、アスランは既にその作戦に参加できる程度の能力を持っていた。
ただし、「顔は隠せても声は変えられない」ので、後方支援を担当する事になっていた。

「そういえば、ここにはキラも着てますよ?」
数日間たって、シンが思い出したように言った。
そう、ちょうど、ムウがその事実を聞いたときの話であった。
例えば、キラ。
と、言っても、注目すべきは別の部分。
今日はフェイトが無罪放免の後に宿望していた、半正式にアースラのスタッフになることが決まった日。
「おめでとう」
キラはフェイトを思うままに祝った。
「ありがとうございます。本当に、クロノたちのおかげで・・・」
そんなキラに感謝を述べ、連れ立ってきたクロノを振り向いてフェイトは言った。
「いや、僕は大した事はしていない」
いまやフェイトでさえ予想できる程になった、クロノらしい答えが返ってきた。
「とか何とか言っちゃってさ、クロノくん、結構あちこち奔走してたよねぇ」
そんなエイミィのからかう様な掛け合いも、キラにはお馴染みになっていた。
「アルフさんも、おめでとうございます」
キラは真っ先にフェイトに抱きついたアルフにも祝辞を述べた。
そんなキラに毒気を抜かれたように、
「まぁ、暫くはまだ自由とは行かないだろうが、その暫くが済んだら一度なのはに会いに行こう。
 そのときは、キラも一緒に、ね」
クロノは言った。
後半は未だシンについての情報が全く入っていないなのはにも状況を教える、と言うニュアンスが含まれていた。
「そうだね、シンのことは一応機密になってるから、手紙にも書いてなかったし・・・」
フェイトが残念がると共に、
「あぁ、それについては、一応君のこともだ。
 何処から来たかも全く分からない人間ってのは、外部には情報を漏らしてはいけないことになっていてね」
クロノがキラに説明を付け加えた。
「そうなんですか。
 でも、だったら助かります」
「助かる?」
思いもよらぬ回答に、クロノはそのまま聞き返した。
「はい。
 おかげでシンくんの事を知っている方々と共にいられるんなら、もしかしたらあっさり見つかるかもしれませんし・・・」
死んでいる可能性など、全く考えていない辺りは良く分からないが、なぜだろう。クロノはそれを見て、安心が出来た。

ちょうどムウがキラが来ている、ということに、不安を感じ始めていたときの話であった。
320通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 22:24:45 ID:???
運命の…氏乙!です。

俺はASTRAYは、よ〜わかりませんが、とりあえず楽しんで読ませてもらってます。

ところで、オリジナル温泉ネタの短編って書いていいのかな?
最早定期的になっている、『さぁ、隣の世界に行きましょう』の時間。
そういえば、シンははやてに魔力の暴走については何も言っていなかった。
無駄な心配をかけさせたくなかったので、砂に覆われたい世界で仮面の人物にあったと言うのも、「ちょっと観光がてら」と、嘘をついていた。
「結局、はやてに全然話せて無いじゃん・・・」
同じ世界の人が来ていることも話していないし、血だらけのハラオウンという男に関しても、黙ったままだ。
もっとも危険なクルーゼに関しては『仮面の男』としか話していない。
だが、あの後もはやてと一緒に寝るシンであったが、はやてはそのことには触れなかった。
ただ、「まだ居てもええよ」とだけ、感想を残すだけだった。
「それにしてもこの暴走、本当に適当な時間に起こるんだよなぁ」
今ははやてのいる世界ではもう夜過ぎ、はやては自分の部屋でゆっくりしている時間帯。
「そろそろ戻るか・・・
 しばらくはやての家でゆっくりしてたいし・・・」
手馴れたもので、もう空間を行き来しながら魔力痕を消す事が出来る。
因みに空間転送は、必ずとある公園に通じる。
そこからはやての家まではそう離れてはいない。
だから十分、『大切な時間』には間に合う予定だった。
そんな感じに、シンは戻るための魔法を唱え始めた。

ちょうどムウがシンの不在に気づき、そしてはやての胸中に何かが宿ったのにも感づいたときの話であった。
到着、そして、はやての家に向かう。
時刻的にはもう深夜にさしかかろうとしていた。
それほど離れてはいないが、つい急ぎ足になるのは、時間帯とは関係ないのかもしれない。
やはりあの家にいると心地がいいからだろう。

ちょうどムウがはやての悲鳴を聞き、シンを探すか自分が行くか、一瞬の迷いが生じたときの話だった。



「闇の書が、覚醒しました」
狭い部屋でアスランが『仲間』に通信する。
「そう。思ったよりも早かったわね・・・
 報告はわたしからしておくわ」
「取り敢えず暫くはほうっておこうか。
 蒐集を始めて、ピンチっぽかったら手伝っていけばいいから」
二人はそれぞれ通信を返した。
アスランはそれに了解して、状況のチェックに戻った。

ちょうどムウが、シンの姿を見つけたときの話であった。
「坊主!」
「ムウさん?どうしたんですか?」
シンはムウの動揺ぶりに半ば気圧されていた。
「嬢ちゃんの部屋に行くぞ、様子がおかしい」
ムウ本人は、今にでも行こうとしていたようだ。
「ちょ、どういうことですか?」
「感じないのか!?
 嬢ちゃんに魔力と、妙な魔力が現れているだろうが!」
言われ、シンは気づく。
別に戦闘状態にあるわけでもないので、その魔力の気配はそれほど大きくなかったから気がつかなかったが・・・
「はやてっ!!」
シンは急ぎ家に入ると、はやての部屋まで一直線に駆け上った。
念のためムウはその場で他に変化が起こらないかをチェックしている事にした。
魔力が突如現れた上、ただの少女の気配にも魔力が重なったのだ。
気にはなったが、さらに増える可能性を考慮すると、ムウの判断は正しかった。

ちょうどキラがなんとなく、トリィに魔法の話をしているときの話であった。
「はやてっ!!」
はやての部屋に、了解も待たずにシンが入った。
「なんだ、貴様は?」
すると、はやてのものとは思えない返事が返ってきた。
(って、はやてじゃないじゃん)
声を上げたのは、黒い服、と言うか布を一枚で体を覆っているだけのピンクに近い色の長い髪の女性だった。
他には少女に女性、耳を生やした男がいた。
「お前たちこそ誰だ。人の家で何をしている?」
「人の家?あぁ、すまない。
 主の・・・兄か?」
流石に父親には見られないのだろう。取り敢えずは乗っておく事にする。
「兄・・・じゃ無いけど、はやては大切な家族だ。
 主、って何の事だ?」
「主・・・今は我々のせいで気絶していらっしゃるが・・・」
「待った、何か来る!」
シンが説明を求めている間に、ムウが部屋にやってきたらしく、話を止めた。
「何かって、何です?」
「魔力の塊が飛んできているだろうが!!」
そうは言われても分からない。
どうやらムウには異常なほどの感知能力が備わっているようだ。
「クラールヴィント」
「Ja.Pendel form」
部屋にいた黄色っぽい髪の女性がデバイスと思われるものを変形させた。
そして、左手の指に指輪をはめ、そこから糸が伸び、先端に綺麗な石が現れる。
その石がある方向を示し、「確かに魔力を持った、たぶん人間が近づいてきています」と、女性は言った。
「悪意も満々だねぇ、どうするよ、シン?」
ムウが付け足すようにシンに聞いてきた。
後ろでは「まだ主に防護用の服もいただいていないし・・・」とか言う声がしている。
「ムウさん、はやての事、頼んでもいいですか?」
「別に構わないが・・・どうするつもりだ?」
「ここにこられると、はやては管理局に目をつけられる事になりかねません。
 俺の魔力痕を消す魔法も、流石に戦闘中に魔法を使うたびに、とは行きませんから」
「止めに、行くんだな?」
「はい」
「しかたねぇ、こいつらには俺が事情を聞いておいてやるよ」
「よろしくお願いします」
シンはムウから望んだ返事を得ると、窓を開けクラールヴィントが指した方向へと飛んでいった。

ちょうどアスランが、今回の闇の書覚醒に重なって、イレギュラーがありすぎるいう話をしているときの話であった。
シンが飛び出して暫くの後、はやては病院のベッドで眠り続けていた。
側には、シャマルが付いていた。
一応病院通いなのだから、いくらギャグみたいなノリでも流石に流すのはよくないというムウの計らいあってのことだった。
そのムウは、病室の外で難しい顔をしていた。
既に、夜は明けているのである。



その11時間前、シンが飛び出して30分後、シンはお馴染みの公園の上空で傀儡兵と会敵した。
それは、時の庭園で少年少女その他が大量に破壊したものと同タイプのものだった。
ただし、上乗せの魔法でもかかっているのだろうか、サイズが若干小さかった。
あれは、プレシアお手製だったと聞いていたシンは、目を疑いうも、そのときは別の懸案事項について考えていた。



「どういうことだ、何であいつが!?」
魔力を見ていたアスランは驚くべきものを二つ見た。
先ずは傀儡兵。
アスランがこれを見たのは初めてだった。
そして、シン・アスカ。
アスランは元をたどれば彼を探していたのだ。
行かなければ、そして、何らかの話を聞かなくてはならない。
傀儡兵と向き合っている様子を見る限り、傀儡兵を仲間とはしていないようだが・・・
(何をやってるんだ、あいつは・・・)
ちょうど戻ってきた二人に頼んで現場に行こうとした。
しかし、それは止められた。
曰く、これから念のために手順を確認しておくとの事であり、管理局に足が付くのを恐れたためである。
そして対策を練った後英気をつけるとの名目でちょっと色々食べていた所為で、そこに現れた男について、アスランたちは知れなかった。
事件が起こっているのに気を抜いてしまったのは、念願のときが近づいているという実感が勝ってしまったからかも知れない。
(ここまで来てなんだけど、初歩的なのしか使えないからなぁ、魔法)
傀儡もどうやら魔力はそう注入されていないようで、勝つことになら問題は内容に思えた。
が、問題は数だ。
数体ではあるが、これを相手をするのにデバイス、つまり大技をコントロールする媒体がないのでは、時間がかかりすぎる。
そして、時間がかかっては管理局がきかねない。
今まではシンがこの町にいるため会いたくなかっただけだが、先ほど起こった事を配慮すると、はやてのためにも、話も聞かず捕まるわけには行かない。
それに、先ほど出てきた四人組もまだ信用したわけではない。
(それだけじゃない。今日は駄目なんだ、今日だけは・・・)
本当は日付が変わったときにはやての側に居たかったのに、色々有り過ぎた。
(戦うしかないか・・・)
デバイスもなしで、だが、
「どんな敵とだって、戦ってやるさ!!」
今ははやての下に戻る事だけを考えて・・・



そんな決意を固めても、傀儡兵は動きはしなかった。
まるで、自分達はそこに立ち止まるためにいるような感じだ。
そしてようやく背後からの視線を感じたときには、傀儡兵は降下していた。
「これもアンタが連れてきたのか、クルーゼ?」
背後の感覚には覚えがあった。
冷たい、値踏みするような、見下すような視線。
「そうだ。八神はやての家に直線上で繋がっていたのは予想外だったよ。
 だがそこに行くつもりではない。
 どうやって私の名前を知ったかは知らんが、邪魔はしないでくれるかな?」
「今は、しない。
 アンタがはやてや俺の仲間に危害を及ぼしたら、そのときは許しはしないけどな」
はやてだけじゃない。
こっちにきているキラや、こっちで知り合ったフェイトたちに何かをしても、許しはしないと言う念をこめて。
「ふん。
 あぁ、それとこれは君に渡しておくよ。
 プレシアの墓荒らしをしていたときに拾ってね」
そういって、クルーゼはマユの携帯を俺に手渡した。
「インテリジェント・デバイスだったようだが、私が拾ったときにはこうなっていたよ」
そういわれ、携帯が何の反応も返さない事に気づいた。
同じタイプの違う携帯でない事は、シンにも良く分かった。
「どういう、ことだ?」
「魔力痕が残っている辺り、何か大げさな魔法でも使ったのではないかね?
 その際に何か大切な部分が欠落したようだ」
その何かについて問おうとしたとき、下から傀儡兵が浮上して来た。
そして何かを確認すると、傀儡兵は時空転送された。
「少しおしゃべりが過ぎたかな?
 まぁいい。八神はやてを護るのにその携帯電話は不可欠だ。
 先も言ったように、君に危害を加えるつもりは無いよ。今は、ね」
要するに、懸案事項であることは忘れられない、ってことか・・・
そして、クルーゼも時空間移動をした。
この頃からシンは悩んでいた。
この状況を時空管理局に伝えるべきだ、と言うのは、冷静な自分の言っている言葉であった。
それが通れぬ道だと分かるのは、半日ほど後の話・・・


規制対策でここにあとがきw

前回辺りにいった纏めページの話ですけど、上から3番目までプロローグでした、ごめんなさい
それと、今回のは前後編をつけて下さるか、一緒にしてくれるとうれしいです。
重ね重ね申し訳ない・・・

P.S. 若干急ぎ足で会話が穴だらけなのは既に完結されてるのに出来る限り先を隠そうとしている作者の悪あがきですw

次回は『あの人が登場!?』
多分没になる次回予告です
328通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 23:27:39 ID:???
GJです!いよいよ騎士達がでてきましたか。
シンとはやての関係にどんは反応をしめすのかw
329通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 01:42:38 ID:???
GJ!
あいかわらずシンは一途だなあ。
はやての為に頑張っているのがグッとくる。
原作では報われなかったそのひたむきさが報われるといいなあ。
330通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 02:18:41 ID:???
GJ
331通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 06:23:32 ID:???
お二人とも乙です。
332通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 08:15:08 ID:???
二人ともGJ!
333通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 08:26:15 ID:???
ダブル乙なの!
334通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 13:47:49 ID:???
>>148
亀だが
ザブングルは黒富野が映画イデオンの片手間に作ったから黒くならなかった作品
335通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 18:31:17 ID:???
シンとヤマトの神隠しの登場人物で相性診断(http://www.newspace21.com/mix/index.php)やってみた。
シンと一番相性良いのがシグナム(二つ名ありならフェイト)、キラはフェイト(二つ名ありでも変わらず)。
個別診断でテストしたところシンはシグナムの事を4番目に好きらしい(笑
336通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 19:45:00 ID:???
ふと思ったが、アストレイ系って(特に赤と青以外)あんまりメジャーじゃないのかね?
(以外に知らないって意見あるし)
やっぱりTV放送の差かな?
337通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 01:46:27 ID:???
今日はもう投下ないのかな?
338通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 12:38:17 ID:???
今週の放送でなのは=魔王というイメージが定着しつつあるからなあ。
職人さんたちも多少混乱しているのだろうか?
339名無しで失礼:2007/05/26(土) 12:56:15 ID:???
俺は書くのが遅いだけです(´・ω・`)

8話の描写、大多数の人が騒いでるほどナナメ展開だとは思わない。
むしろ、SSでのティアの「せっかく子供なんだから、今のうちに〜」発言の方が……
公認ですか?(´д`)ハァハァ
340通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 13:04:44 ID:???
まあ、ナナメ展開ではないだろうけど、イメージが魔王として
定着しちゃったからなあw確かにあれは怖かったw
341通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 13:50:16 ID:???
魔王シーンはAパートのラブコメの存在を完璧に忘れさせたからな………


ユーノは尻に敷かれる確定だなwww

クロノも何だかんだでエイミィには勝てそうにないし………
弱いぞ男達!

342通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:44:25 ID:???
では空気を読まずに新規で投下してみる。
プロローグパートは種サイドのみですが。
保管庫見たら似通ったタイトルいっぱいあったけどwそのままで行かせてもらいます



力だけが、僕の全てじゃない!!

間違いなく僕の本音だ…った。

でも…僕は…結局のところ最後はいつも力で押し切ってしまっていたのかもしれない。

それを見抜いていたのだろうか?

サーベルの光に消えて行くあの人は…仮面の奥で、笑っていた…

その笑みはどんな攻撃よりも言葉よりも強く突き刺さった。

そうやって力に頼りきりだった僕の脆いココロは、そこで悲鳴を上げた。


アレから二年…

あの痛みは消えたわけじゃないけど、

求めていた答えが見つかったわけじゃないけど、

ただずっと立ち止まっているわけにはいかないから!


目の前に居るのは、かつてその彼が乗っていたのと酷似するMS。

そして…何をどうしたのか判らないけど、その中に感じるイメージもまた彼によく似ていて。

…メンデル、クローン、スーパーコーディネイター…

そんな言葉ばかりが蘇る。痛みとともに。

でも、ここでまたふさぎこむわけには行かないんだ!

今はまだ小さくてもいいから、いい加減に覚悟を決めろキラ・ヤマト!

過ちをもう繰り返さないために!

そして僕は自由の剣を抜き放つ―
343通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:46:06 ID:???
力がないのが悔しかった。

父さん、母さん、マユ、ステラ…

俺はそのために全てを失ったのだから。

だから俺はこのデスティニーで、この力で、今度こそ運命を掴み取ってやる!!

今、目の前にはインフィニティット・ジャスティス…裏切り者のアスラン・ザラが立ち塞がる。

どんなに罵詈雑言を浴びせても許せない相手だが…パイロットとしてのその腕だけは確かだ。
操るジャスティスも超がつく高性能機、機体性能は…おそらく五分五分。
…悔しいが、腕前では向こうが上手。だから正直言って、状況は不利だ。
だからって! 負けるわけにも諦めるわけにも行かないんだよっ!!! 俺はぁッ!!
しかし、このままで行けばおそらく負ける…感情はともかく、脳の奥での警鐘はそう告げている。
なんとかしなければ…だがどうやって?

対艦用でもある大型剣・アロンダイトではこの機動力のあるジャスティスを捉えるのは不可能だ。
大降りで出来る隙をカウンターで狙われて…ジ・エンド。
ビームシ−ルドに対して通常の射撃では効果は薄く、背中の高エネルギー砲は構える暇がない上に相手を捉え切れないだろう。
PS装甲にCIWSは効かない。
このジャスティスとは本当に相性が悪い。
愛機であるデスティニーを咎めるつもりはないが、無意識に舌打ちが出た。
残された武器はビームブーメランと、腕の隠しビーム砲であるパルマ・フィオキーナ。
しかしこれも、ただ繰り出すだけでは当たるはずがない。

「…コイツに勝つには…一瞬の勝機に賭けるしかない!!」
344通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:47:34 ID:???
そして俺は、勝負手にパルマ・フィオキーナを選んだ。
近距離で確実にぶち当てるように、ブーメランをフェイクにして隙を作ろうとデスティニーの腕を振るい――


頭に一瞬走った閃きに――無意識に俺の腕が応え――


光の刃は宙に踊った。


――その閃きは、全てを変える運命の輝きだった――


魔法戦士リリカルSEED運命
プロローグ
「ヨウネンキノオワリ」


「シン!」
勝負を賭けてデスティニーが投擲したビームブーメラン。
…しかしアスラン・ザラはそれを待っていた。
―足のビームブレイドでブーメランを蹴り返し、それにより生まれた隙でデスティニーを機能停止させる―
それが彼の描いたシナリオ。

だが、幾人かの手によって改変されたシナリオ決定稿に、彼の記したページは存在しなかった。
これを、人は運命のいたずらと呼ぶのだろうか。
345通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:49:12 ID:???
ジャスティスめがけて一直線に向かってくる光の刃は、目標に当たる直前−手前でUターンを開始!
それはジャスティスの振り上げた足の外側で。
「なんだと!!」
アスランがそう叫んだとき、すでにジャスティスの足は空を切っていた。

その最初で最後とも言える僅かなミスを、シン・アスカは見逃さなかった。
追撃で放ったビームが脚部を打ち抜き、破損したジャスティスのバランスはさらに崩れる。

「ここだぁ!!」
戻ってきたブーメランをショートサーベルとして左手で振るい、右はパルマを起動!
持ち前の加速力を最大限に生かし、赤い翼を閃かせてデスティニーはジャスティスに迫る!

二機は刹那交差し―位置を入れ替えて再び距離をとる。ただし背中を向けたままで。

「クソっ!」
コクピット内に響くアラート。アスランはモニターを走るダメージ表記を覗き込んで言葉に詰まる。
『頭部破損、右腕欠損、右脚大破』
爆発の危険性はないものの、戦闘続行は正直不可能に近い。
武器やシールドはまだ健在だが、この状況でデスティニーとの戦闘はまず無理だ。
さらにこの体勢では離脱できるかも疑問だ。
「どうする!?」

―左腕のビームシールド発生器に損傷、右肩のブーメラン損失。
横目でデスティニーのダメージを確認してシンはすぐに向き直る。
正面に映るのは、頭部と四肢の半分を失ったジャスティス。
「俺の勝ちだな! アスラン・ザラ!!」
―レジェ…ド大…フリーダムが…メサ…―
それは止めを刺すべくライフルを構えたときに耳に届いた、味方の回線。
「レイ!? フリーダム!!」
―レイがやられた?
―フリーダムに?
―メサイヤが狙われている?
これでも軍人の端くれであることをまだ心のどこかに残していたのか、シンはすぐに行動を起こしていた。
中破したジャスティスに最後の一撃を放ち、メサイアへと向かうべくデスティニーを飛び立たせた。


「…シン」
通信を繋いでいるはずもないので、アスランの呟きはシンの耳には届かない。
―デスティニーが最後に放ったビームはジャスティスの左足を打ち抜いただけ―
…何故撃破を確認しない?
…それとも最初からこうするつもりだったのか?
解なき答えを探しながら、アスランを乗せたジャスティスは宇宙を流れていく…
346通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:50:23 ID:???
自分に向かってくるビームを察知して、咄嗟に機体に制動をかけるように回避行動を取るキラ。
だがそのおかげでここまでの加速は失われる。
「あれは!?」
「フリーダム!!」
メサイアを目前にした時に、キラのストライク・フリーダムはシンのデスティニーの迎撃を受けた。
デスティニーのライフルをシールドで防ぎまたはかわし、フリーダムもまた反撃でビームを放つが、
まるでその射線を読んでいるかのようにデスティニーは回避する。
「アスランは倒した! 後はお前だけだ、フリーダムっ!!!」
「邪魔をしないでくれ! 僕を行かせてくれ!!」

赤い翼と青い翼が漆黒の宇宙で幾度も交差。
射撃が決定打にならないと見たのか、お互いに近接武装のサーベルを振り抜いている。
思い返せばこの二人の戦いは基本的に、サーベルの距離…クロスレンジがゴールだった。
操縦技術が高いキラ、高い性能を持つフリーダムだったが、総合能力を見れば近接攻撃能力はそれほど高くない。
基本的にフリーダムは砲撃型のMSなのだ。
対したインパルスは装備換装型の汎用MS。
回避能力の高い砲撃型に勝つには懐に飛び込むのが最も効果的なのは自明の理。
しかしフリーダムの性能とキラの操縦技能は、並みの相手ならサーベルでも相手を戦闘不能にすることなど容易いのだが。
かつてインパルスと無印のフリーダムで幾度となくぶつかり合った二人。
ファーストコンタクトはキラの圧勝。シンは、まるで戦闘員Aの扱いのごとく一蹴された。
しかしセカンドコンタクトで、シンは驚くほどの猛追を見せた。
一度目には気づくまもなく一瞬で右腕を奪われた攻撃を回避し、反撃までしてみせたのだ。

地球には、『二度あることは三度ある』という言葉と、それと真っ向から対立する『三度目の正直』という言葉がある。

三度目、自由の翼はその全身を破壊の衝撃で打ち砕かれた。
あの時、気まぐれな女神は後者を選択した。

先日のオーブ戦は互いに新型に機種転換後の初ファイトで、結果としては水入りの引き分け。
そして、この通産五度目のぶつかり合いは、お互いの全てを賭けた最終戦になる―はずだった。
347通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:51:15 ID:???
戦場に散る情報の全てが介されているだろう、メサイアの司令室。
両軍のフラッグシップMSが激しい戦いを繰り広げるその光景を、どこまでも冷ややかな視線で見つめるものが居た。
ザフトの白服によく似た衣装を纏い、優雅に佇んでいる。
「…結局は少々先延ばしになっただけでしかない、か」
呟きではなくはっきりとした肉声であるのだが、誰もその戦闘中に似つかわしくない言葉を発している彼に気づくことはない。
「私が手を下すまでもなく勝手に滅びの階段を駆け上がってくれるとは、まったくご苦労なことだよ」
それははっきりとした嘲笑でしかなく、そして完全な悪意に満ちていた。
しかしそれでも、彼の発した声は誰にも届かない。

なぜなら―
彼は死者であるべき人物だから。

彼の周りに生きた人間は存在しないから。

周囲に犇いている血の匂いに気を止めることもなく、彼は一人語り続ける。

「しかし、血の涙を流すMSとは…いくらか粋のあるモノもザフトにはいたわけか」
画面に映るフリーダムの発展型のパイロットは考えるまでもなくわかる。
だから今更何も感じることはない。
全て2年前に、それこそ根こそぎ叩きつけてやったのだから。
自分が今ここに居るのは、それ以外に遣り残したことを完遂するために過ぎない。
そんな彼の興味はその新型フリーダムとサシでやりっあている赤いMSに注がれていた。
「だが、君には感謝しているよ」
そのMSのおかげで、彼は間に合ったのだから。
348通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:53:11 ID:???
「だが、幕引きは私の手で、とさせて頂こう。コレばかりは誰にも譲る気はないのでな」

ニヤリと口先で笑いながら周囲で一番物々しいコンソールへと歩み寄り、同時に懐から小さな端末を取り出す。

「…今の私にはこの世界の誰にもない『力』があるが…」

そう、彼はその『力』を使い、たった一人でこのメサイアともう一箇所を制圧しているのだ。

「このセレモニーを締めくくるのにもっとも相応しいのは、やはりこの世界の人間が自ら作り出したものだろう」

今も激戦を繰り広げる2機も、全て自分の演出する舞台の上に居ることを確認した直後、司令室に彼の高笑いがどこまでも響いた。

「全てはその終焉の為に …ジェネシスよ、私は帰ってきた!」

コンソールにある赤いボタンと、手にした機械のエンターキーを同時に押し込む。


全てを包む輝きが、開放された―
349通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:54:30 ID:???
「何だ!?」
「何!?」
幾度となくぶつかり続けた二機が、最後の一撃を繰り出そうとしたその瞬間――

――二人の視界全ては、眩いばかりの閃光に包まれた。

その光にゆっくりと自分の全てが溶かされていくのを感じている中、

キラはかつて聞いた事のあるその笑い声に嫌悪と悪寒を思い出して震え、
同じ声を聞いたシンは、親友によく似た声色で世界の全てを壊して歓喜しているような声に背筋が底冷えした。

けれど最後に耳に届いた声はまた異なって…

二人はどこか穏やかな気持ちで意識を手放した―


月面のあるクレーターから放たれた輝きと、
ザフト移動要塞から放たれた輝きは、

戦場にある全てを巻き込みながら、

宇宙にある、青い水の星に突き刺さった。




今ここに、ひとつの幕は下りた。
しかしまた、新しい幕は上がる。
二転三転する運命の歯車はまだ最初のギアをかみ合わせたばかりであることを、誰も知らない。

運命は、まだ目覚めていない。
350通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 14:57:50 ID:???
プロローグ投下終了。
次回より本編に入ります。
向こうの舞台はAsのラストの15歳Verでいきます。
Stsはキャラ多すぎるし、考えれば考えるほど物語に自由度付けられなかったので。

ラストシーンはもう書いたのであとはそこにつなげるようにがんばるだけだ。

…仕事中にこんなことばっかり考えてるから作業進まないんじゃないか、俺Orz
351通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 15:26:32 ID:???
GJ!シンとキラの一騎打ちがよかった。
352通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 15:50:33 ID:???
GJ!!
こんなラストなら・・・「力だけが全てじゃない」→でも力任せ、ってのは正にその通りで妙に納得したw
353通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 16:06:30 ID:???
GJです。
この状態でなのはの世界に行ったらキラの考え方変わるかもと期待してる俺がいる。
354通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 16:12:35 ID:???
>>336
ぶっちゃけ知名度だね。
赤と青はTV放送はしないまでも、漫画・小説・プラモ・プロモ・ゲーム出演
と結構展開しているから。
Xアストレイも漫画とプラモ・プロモ・ゲーム出演と出してるからどうにか、
残り二つは・・・・・・・・・・ねぇ。
355通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 16:37:10 ID:???
>>350
ガトー含め、これは面白そうだ。
GJ!
356通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 19:06:53 ID:???
ニヤニヤgj


本編で早くエリオの過去話やってくれないかな〜
357ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 22:43:25 ID:???
もう少ししたら投下します
358ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 22:48:13 ID:???
機動戦士ガンダムし〜どD´s 32話

「はあ……」
マユはため息を付いていた。
以前、プレシアがもうすぐ管理局の人間が来ると言っていた。
プレシアのしていることは本来してはいけないかららしい。
だが……
「なのはちゃん、はやてちゃん、フェイトちゃん……」
以前地上に降り立ったときに知り合い、友達になった3人の少女。
だが、彼女達は管理局に入っているらしい。
管理局の人たちが来るとなれば間違いなく彼女達も来るだろう。
自分は彼女達と戦えるのだろうか……
そう思い廊下をふらふらと歩いていた。
その時だった。
ズキュウゥゥン!
急に銃声が鳴り響いたのだ。
近くで起こったため、マユはびっくりする。
(何でこんなところで銃声が?……)
マユは恐る恐る銃声のしたほうを向く。
そこはプレシアの部屋だった。
都合よくドアが少し開いていて、マユはその中を見る。
「!!」
そこを見ると、プレシアが腹を押さえて倒れていて、クルーゼが銃を持っていたのだ。
いきなりのことで頭が回らない。
何故こんなことになってしまったのか……

話は数分前にさかのぼる。
「もうすぐ、もうすぐよ……」
アリシアは心の中から喜ぶ。
もうすぐ、もうすぐアリシアは復活する。
このロストロギアの力はすさまじい力を持っている。
それはクルーゼも感じていた。
だが……
「ですが、管理局はどうしますかね?」
今の彼女達の最大の敵は管理局である。
またやつらが邪魔をしに来る。それももうすぐ。
「今度こそ邪魔はさせないわ……」
プレシアは急にはをきしませる。
その時だった。
「いいことを教えよう。安心しきったときにやわらかい横腹を突かれると痛い目を見るのだよ」
「!!」
そういったとき、けたたましい銃声とともにプレシアが倒れる。
クルーゼが持っていた銃でプレシアを撃ったのだ。
「く、クルーゼ……」
プレシアは激痛に耐えながらクルーゼを睨む。
まさかここで本性を現すとは……油断していた。
359ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 22:49:21 ID:???
機動戦士ガンダムし〜どD´s 32話

「はあ……」
マユはため息を付いていた。
以前、プレシアがもうすぐ管理局の人間が来ると言っていた。
プレシアのしていることは本来してはいけないかららしい。
だが……
「なのはちゃん、はやてちゃん、フェイトちゃん……」
以前地上に降り立ったときに知り合い、友達になった3人の少女。
だが、彼女達は管理局に入っているらしい。
管理局の人たちが来るとなれば間違いなく彼女達も来るだろう。
自分は彼女達と戦えるのだろうか……
そう思い廊下をふらふらと歩いていた。
その時だった。
ズキュウゥゥン!
急に銃声が鳴り響いたのだ。
近くで起こったため、マユはびっくりする。
(何でこんなところで銃声が?……)
マユは恐る恐る銃声のしたほうを向く。
そこはプレシアの部屋だった。
都合よくドアが少し開いていて、マユはその中を見る。
「!!」
そこを見ると、プレシアが腹を押さえて倒れていて、クルーゼが銃を持っていたのだ。
いきなりのことで頭が回らない。
何故こんなことになってしまったのか……

話は数分前にさかのぼる。
「もうすぐ、もうすぐよ……」
アリシアは心の中から喜ぶ。
もうすぐ、もうすぐアリシアは復活する。
このロストロギアの力はすさまじい力を持っている。
それはクルーゼも感じていた。
だが……
「ですが、管理局はどうしますかね?」
今の彼女達の最大の敵は管理局である。
またやつらが邪魔をしに来る。それももうすぐ。
「今度こそ邪魔はさせないわ……」
プレシアは急にはをきしませる。
その時だった。
「いいことを教えよう。安心しきったときにやわらかい横腹を突かれると痛い目を見るのだよ」
「!!」
そういったとき、けたたましい銃声とともにプレシアが倒れる。
クルーゼが持っていた銃でプレシアを撃ったのだ。
「く、クルーゼ……」
プレシアは激痛に耐えながらクルーゼを睨む。
まさかここで本性を現すとは……油断していた。
360ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 22:52:06 ID:???
「おや、反撃しないのかね?それとも激痛で集中できないかな?しないのなら都合がいいのだがね」
そういってクルーゼはプレシアをバインドで拘束する。
それは腹部にも生成され、傷口に触れ痛みに耐えるプレシア。
クルーゼはそんなプレシアを見て笑う。
「あなたが何故用心していたにもかかわらず、こうなってしまったのか教えてあげよう」
そういって、手を差し出す。
「それはマユ君のせいだよ。彼女とともにいることであなたはアリシア・テスタロッサといたときのあなたを思い出し、心のどこかに余裕が出来た。といったところかな」
クルーゼは笑いながらいう。
「全く、彼女は本当に役に立ったよ。おかげで計画がここまでうなくいくとはね」
本当にいい拾い物をした、とクルーゼは思う。
「……何が目的なの?」
プレシアは息を切らしながらクルーゼを見る。
「それはあなたもわかっているでしょう」
そういってクルーゼはロストロギアに目を向ける。
そしてクルーゼは話した。プレシアとであったときの自分の気持ちを。
クルーゼはプレシアに助けられた後も人類を恨んでいて、復讐をしたいと思っている。
だが、もう以前みたいにザフトを利用することも出来ない。
そこで目に付いたのはあのロストロギア。
あの力さえあれば、おそらく自分の夢をかなえることが出来る。
「ですが、最初は魔法が使えるものにしか使えないと思っていたのですがね……」
しかし、今は彼も魔法が使える。
それを聞いてプレシアは鼻で笑う。
「あなたはロストロギアのことを何もわかってないわね。下手に使おうとすると身を滅ぼすわよ」
プレシアの言葉にクルーゼは鼻で笑う。
「それは百も承知だよ。君のおかげで苦しみから解放されはしたが、余命がほとんどないのは変わらないからね。人類さえ滅べば、私自身はどうなってもいいのだよ」
もう持たないこの身体。だが、もう願いさえかなえれば後はどうでもいい。
その時だった。
キィ、と少しだけドアがひらいたのだ。
「あ……」
そこにいた少女、マユはしまった、と思った。
話が良く聞こえなかったため、ついドアを押してしまったのだ。
だが、クルーゼは自分を利用しているということはわかった。
クルーゼは笑いながらマユを見る。
そしてゆっくりと銃をマユへと向ける。
「君もずいぶんと利用させてもらったよ。だが、見られたからには……わかっているね」
そういってクルーゼはゆっくりとトリガーを引く。
マユは銃を見て怯えている。
ふとクルーゼは思いつく。
彼女は体内にデバイスを取り込んでいる。
だから撃ってもデバイスが彼女を守るだろう。
そう思い撃つのをためらった一瞬の隙だった。
361ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 22:53:46 ID:???
「何!?」
クルーゼはバインド拘束される。
「マユ、今のうちに逃げなさい!」
プレシアは腹部を押さえながらバインドでクルーゼを拘束する。
「け、けど……」
怪我をしているプレシアを放っておくことは出来ないが、自分ではどうすることも出来ない。
マユはプレシアにごめんなさいといってその場を後にする。
「ちい!」
クルーゼはバインドを解いてプレシアを見る。
やはり銃で撃たれたこともあって力はそんなにない。
「ふん、なめたまねをしてくれる……」
そういってクルーゼはもう一度プレシアに銃を向け、引き金をもう一度引くのだった……
「ふう、さて、マユ君をどうするか……」
そう思慮して、クルーゼはその場所を後にするのだった……

「もうすぐだね、決戦まで」
はやてたちは翠屋で話しをしながら数日後のことについて話していた。
さっき会議ですべての準備が整ったので、明日のこの国の世界で午後2時にプレシア・テスタロッサがいるところへ攻撃をかけるので、皆はそれぞれ思い思いのときを過ごしている。
「そうやな……」
はやては管理局に入って、おそらくはじめての大きなたたないになるので緊張している。
「心配しなくても、私達が主には指一本触れさせません」
シグナムの言葉に、ヴィータもまかせろ、といってにっこりと笑い、はやてもそれにつられて笑う。
その横では……
「……」
フェイトの元気がなく、さっきから俯いている。
「フェイト……」
アルフはフェイトを心配する。
そういえば、この話でアルフのセリフのほぼ半分が「フェイト」と思ったのは内緒である。
「なあ、そのフェイトの母親ってどんなやつだったんだ?」
シンはいまいちプレシア・テスタロッサがどのような人物かよく分からない。
フェイトハそこまで悪いようにはいわないが、アルフはプレシアのことを思いっきり嫌っている。
沈んでいるフェイトの変わりになのはが説明する。
プレシアにはアリシアと言う娘がいた。
しかし彼女はプレシアの研究の実験で死んでしまう。
プレシアはそれを認めず、どうにかしてアリシアを目覚めさせようとする。
フェイトはその間の代わりに作ったといわれている。
その後もプレシアの事を聞き、シンはアルフが怒るのも無理ないと思った。
「にしても、どうしてフェイトハそんな人なのにずっと慕ってたんだ?」
話の途中にアルフがいっていたが、何か失敗するとすぐにお仕置きといって鞭で叩かれていたらしい。
そんな人を何で慕っていたのだろうか……
「それは……私はただ、母さんに笑って欲しかったから……」
362ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 22:56:47 ID:???
フェイトの埋め込まれたアリシアが生きていたときの記憶。
フェイトはもう一度笑っているプレシアを見たかったのだった。
だから、あのときのプレシアの笑みを見て、フェイトの心は多きく揺れたのだった。
あの笑みは、今までずっと欲しかった笑みだったから。
そう話していたときだった。
『マスター、魔力反応です』
レイジングハートの言葉に、なのはたちも頷く。
レイジングハートが気付くと同時になのは達も魔力を感知した。
場所はかなり近い。
皆は翠屋をでてシャマルが結界を張る。
そこには傀儡兵がいた。
よく見ると、傀儡兵は何者かを追っているようだった。
その人物は……
「え、マユちゃん!?」
マユが傀儡兵に追われていたのだ。
何故彼女が追われているかわからなかったが、助けなければいけない。
そう思い助けようといくなのはだが、シンが真っ先に飛び込んで、マユの一番近い傀儡兵をアロンダイトでたたっ切った。
「大丈夫か!マユ!!」

マユは急いでいた。
急いでなのは達にあのことを言わないと。
そう思い全力で走った。飛んだ。
そうしていると、おそらくクルーゼが呼び出したであろう傀儡兵がマユを追ってきた。
マユがまだ見たこともない、おそらく上位の傀儡兵が執拗にマユを攻め立てる。
何とか攻撃は防いでいるが、まだ実戦をまともにしたことがないマユ(あの時はつかまっただけ)に複数の傀儡兵を相手にするのは難しい。
「きゃあ!?」
いきなり爆発が起こり、マユはそれに吹き飛ばされてしまう。
しまった、と思ったが、何故か傀儡兵の攻撃が来ないのだ。
どうしたのだろうと思い傀儡兵のほうを向くと、見知らぬ人が前に立っている。
「大丈夫か!マユ!!」
なんで知らない人が私の名前を知ってるんだろうと思ったが、マユはその見知らぬ人にどこか親近感が沸くが、理由がわからなかった。
ただ、助けが来たとわかると安心する。
「マユちゃん!」
シンに少し遅れて、なのはたちも到着した。
なのはたちを見て完全に安心しきったマユは、今までの疲れで眠ってしまう。

傀儡兵を殲滅したあと、マユをアースラの医務室へ運び、食堂で話をするなのは達。
マユにはシャマルがついている。
「けど、どうしてマユちゃんが?」
なのはは、何故マユがまたここに来たのかわからない。
それに傀儡兵が彼女は追っていた理由も。
おそらく向こうで何かあったのだろうが。
363ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 23:01:09 ID:???
もうすぐ決戦も近い。出来ればマユに目ををさめてもらい、詳しい話を知りたかった。
ふと、シンは不思議に思ったことがある。
マユの千切れていた腕のことだ。
シンは覚えている。
マユの千切れていた腕のことを。
シンはそのことを聞いた。
「魔法って千切れた腕の生成って言うのも出来るのか?」
そんなどこかのSFみたいなこと、出来るのか?と思うシン。
「出来るよ。かなりの技術力は要るけどね」
ふうん、とシンは考え、フェイトのことを思い出す。
フェイトには失礼だが、フェイトを作った人物なら腕の一本や二本など作るのは簡単なのだろう。
「みんな、話があるんだけどちょっといい?」
話をしていると、シャマルがやってきた。
なんだろうと思ってシャマルの話を聞く一同。
「マユちゃんの検査をしていたら、脳波に以上が感じられたの」
シャマルの言葉で皆(特にシン)は驚く。
「多分、記憶操作か何かだと思うんだけど……」
シャマルの言葉に、シグナムは察した。
「アスカ、お前はこの世界で一度、マユに会ったのか?」
シグナムの問に、ああと頷くシン。
それにフェイトもどうだったか察する。
「つまり、母さんがマユにあるシンについての記憶を消したってこと?」
それを聞いて、そんな、とシンは愕然とする。
「けど、それはマユちゃんが目覚めてみないとわからないから。気を落とさないで」
まだシンのことを忘れたというわけはない。
元気付けるシャマルに、ああと言い返すシン。
「それをいいたかったの。彼女が目が覚めてるといけないから私は医務室に戻ってますね。目が覚めたらまた連絡します」
そういってシャマルはその場を後にする。
「………」
シャマルの話を聞いて、シンは俯いたままであった。
妹が目覚めたとき、自分のことを忘れているといわれれば当然かもしれない。
「マユ……」
そして数時間後、兄妹は再会するのだった……
364ガンダムし〜どD´s:2007/05/26(土) 23:03:52 ID:???
投下完了。
最初のほうミスってすみません。
あと、もうD´sもクライマックスだぜ!に入ったから、なのはクロス版用の作品をぼちぼちと制作中。
まあ、そのスレにも言ってる人がいたら、何を製作しているのかは分かってる人がいると思うけど。
365通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 23:41:22 ID:???
クルーゼェェェェェェェェェ
マダムを殺すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
366通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 00:34:56 ID:???
乙。

変態仮面、自重しろ
367通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 01:01:18 ID:???
乙。
やはりクルー是はこうでなくちゃいけないよな。
368運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 01:51:14 ID:???
運命の子と最強を目指した少年
    第九話

「そっか、アリサとすずかはバイオリンをやってるんだね」
リンディ宅のフェイトの部屋で、談笑するなのはとフェイト。
「たっだいま〜」
その時、買い物に行っていたエイミィとプレアが帰ってきた。
買い物を終えて帰宅するエイミィ達を迎え、品物の出し入れを手伝うなのは達
フェイトは、クロノは調査指示や上層部との打ち合わせで、
リンディはアースラの武装追加が終了したから試験航行中だとエイミィに伝える。
「武装っていうと『アルカンシェル』かぁ〜、あんな物騒なもの、最後まで使わなければいいんだけど・・」
アルカンシェルにあまり肯定的でないエイミィ。
「クロノ君もいないですし、戻るまではエイミィさんが指揮代行だそうですよ」
なのはがエイミィに伝える。
「責任じゅ〜だ〜い♪」
「う・・・それもまた物騒な・・・」
エイミィはかぼちゃを撫でながら答え、
「ですけど、エイミィさんを信頼してるから、クロノさん達も安心して任せることができると思いますよ」
「プレア君はいい子だね〜」
今度はプレアの頭を撫でながら答えた。
「まぁ、とはいえ、早々非常事態なんて起こる訳が(ビービービー」
タイミングを見計らったかのようにエマージェンシーコールが鳴り響く。

・仮司令室

「文化レベルはゼロ・・・・・人間は住んでいない砂漠の世界だね」
仮司令室のモニターにはシグナムとザフィーラが移っていた
「結界を張れる局員到着まで最速で45分、まずいな〜」
その時、互いを見るフェイトとアルフ
「エイミィ、私が行く」「私もだ」
「・・・・うんお願い。なのはちゃんとプレア君はバックス、ここで待機して」
「はい」
「わかりました」
369運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 01:52:23 ID:???
フェイトが出撃してから数分後、また鳴るエマージェンシーコール。
「もう一箇所?」
今度は闇の書を持ったヴィータが写っていた
「本命はこっち!?」
「エイミィさん、私が行きます」
「わかった、プレア君はまだ待機でお願い。あんな目立つように持ってるからフェイクかもしれないし」
「わかりました。なのはちゃん、気をつけて」
「うん」

・異世界

木が生い茂る世界を飛ぶヴィータ
「シグナム達が」
「うん、砂漠で公選してるの、テスタロッサちゃんとその守護獣の子と」
「・・・・・・長引くとまずいな、助けに行くか・・・・あ!!」
ヴィータは移動を止め、前を見据えた。
「ヴィータちゃん?」
「くそ、こっちにも来た」
そこには白い服を着た魔道師、高町なのはがいた。

なのははヴィータを説得するが、ヴィータはアイゼンゲホイルを使用し、闘争を謀った。
『MASTER』「うん、レイジングハート」
ヴィータに対し、なのはは長距離砲撃の『ディバインバスター・エクステンション』でヴィータを攻撃した。
「うそ!!」
攻撃がヴィータに当たる直前

「アルミューレ・リュミエール展開」

カナードが乱入し、攻撃を阻止した。
370運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 01:54:19 ID:???
カナードの乱入に驚くなのはとヴィータ。
「いけ、奴は俺が相手をする。この距離では接近戦主体のお前では不利だろ」
「悪リぃ、カナード・・・・これもってげ」
そう言い、カナードにある物を渡し転送するヴィータ。
「カナードさん、話を!!」
カナードに向かって叫ぶなのは。だが、
「プレアといいフェイトといい、聞き飽きたな!その台詞二度と口にするな!!」
そう叫び返す。
「わかりました。なら、勝ってお話を聞いてもらいます!」
「それでいい」
なのははカートリッジをロードし、
「ディバイーンバスター!」
カナード目掛けてディバインバスターを放った。
「アルミューレ・リュミエール展開」
それを両腕のアルミューレ・リュミエールで防ぎ
「おおおおおおおおお!!」
そのままなのは目掛けて突撃するカナード
「(くっ・・・衝撃がすさまじい、魔力が削り取られていく・・・・だが!)」
ディバインバスターの砲撃が止んだ頃には、カナードはなのはの目前に迫っていた。
「貰ったぞ!」
右手にロムテクニカを持ち、なのはに刺しかかる。
「レイジングハート」『プロテクション・パワード』
だが、なのははバリアを張りロムテクニカを防いだ。
「・・・・・硬いな・・・・ザフィーラ並だ・・・・だが刺されば!」
カナードはナイフに力を入れ、なのはのバリアに突刺した。
「カートリッジ・ロード!」『Burst』
カートリッジがロードされた瞬間、結界に刺さったロムテクニカの刃が爆発し、なのはを豪快に吹き飛ばした。
爆発の衝撃でよろめくなのはに向かって、もう一本のロムテクニカを構え、なのはに斬りかかる。
どうにか体制を立て直したなのはは、カナードの斬撃を咄嗟にレイジングハートで受け止める。
「くぅ・・・・」
カナードの斬撃を力いっぱい防ぐなのは
それに対し
「(こいつ・・・砲撃と防御はすごいが接近戦はそれほどでもないな・・・・ならば)」
冷静に考えたカナードが行動に出た。
371運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 01:57:32 ID:???
ロムテクニカでレイジングハートを力任せに切り払い
「悪いな!!」
無防備になったなのはのわき腹めがけて

        ドゴッ

容赦なくローキックを放った。
「きゃあああああああ」
悲鳴を上げながら落下するなのはに、さらに攻撃を加えようと接近するカナード
「レイジングハート・・・」『アクセルシューター』
だが、なのはも落下しながらカナード目掛けてアクセルシューターを放った、その数8。
「その程度の攻撃ならば!」
アルミューレ・リュミエールで防ぎきれると思ったカナードは、左手だけに展開し、なのはに迫った。
だが、アクセルシューターはカナードを避けるように行動し、後ろに回りこむ。
「な、避けただと?」
意外な行動に驚くカナード、ふと、なのはを見ると、
目を閉じ、念じているなのはがいた。
「落下しながら思念制御をしているのか」
その言葉の後、アルミューレリュミエールが展開されていない部分にアクセルシューターが全弾命中した。

『アクセルフィン』
足から翼を生やし、どうにか落下を防いだなのは。
「げほっ、げほっ・・・やったかな・・・・」
咽ながらもレイジングハートを構え、爆煙を確認するなのは。
「・・・・貴様・・・・やってくれたな!!」
爆煙の中から苦痛に顔を歪ませたカナードが現れた。
直撃する瞬間、とっさに右腕のアルミューレを展開したが、それでも守りきれなかった部分に5発のアクセルシューターが直撃していた。
「お・・お互い様です!!」
カナードの顔に多少ビビりながらも言い返すなのは。
「ふっ、そうだな。もう少し戦いたいがこのままでは長期戦になるだろう。貴様から得られるものはないし、その間に局員が来ては面倒だ・・・」
そう言いながらカナードは懐からヴィータから貰った鉄球を取り出し、なのは目掛けて投げた。
「今回は引かせてもらうぞ!」
それをザスタバ・スティグマトで打ち抜くと、爆音と閃光がなのはを襲った。
「きゃああああああああ!!」
なのははとっさに目と耳を閉じ耐える。
「(役に立ったぞ、ヴィータ)しばらくはその衝撃は続く、それまでじっとしてるんだな!!」
そう言い残し、カナードはこの世界から消えた。
372運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 01:59:37 ID:???
・別の異世界

ヴィータが転送した世界には、プレアが待ち構えていた
「ヴィータちゃん、ですよね。」
「おまえは・・・・・・・」
「プレア、プレア・レヴェリーといいます」
「プレア・れヴぁ・・れヴぇ・・・高町何とか同様言いづれぇ〜!!」
「・・・・ごめんなさい、プレアでいいです」
「わーった、プレアな。で、また話し合いでもしよってか?」
ニヤニヤしながらグラーフアイゼンを構え、挑発するヴィータ。
「はい、そのつもりで来ました。バリアジャケット、解除した方がいいですか?」
「『して欲しい』って言ったらするのか?」
「はい」
プレアは即答した。
「なんでだよ・・・なんでおめぇは、こうも信用するんだよ!馬鹿か!!」
ヴィータにとって、敵の言う事をを素直に聞くプレアは、ただの愚か者としか思えなかった。
そんなヴィータを見据え、プレアは語りだした。
「正直に言います。僕達はヴィータちゃん達が悪い人だと思えないんです」
「あたし達は人を襲ったぞ」
「確かに貴方達は人を襲いました。ですが死人を出していません」
「へっ、メンドーだから殺さねぇだけだ」
「そうは思えません。僕は思うんです、死人を出さないのは、主さんの名誉や未来を汚したくないからではないのですか?」
プレアの言葉に
「うっせー!!おめえに何がわかるんだよ!!」
373運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 02:02:37 ID:???
ヴィータの怒声にプレアは申し訳なさそうな顔をした。
「ごめんなさい。ですけど、貴方達と主さんが互いに信頼し合ってる事はわかります」
「な!」
驚くヴィータに構わず、プレアは語る。
「主さんのために一生懸命に行動する貴方達、主さんを信頼しなければ出来ないことです」
「・・・・・・主に強制されてるだけかもしれねーぜ」
「そうは思えません。知り合いの方が『感情を見せたって例は今までに無い』と言っていました。
ですがシグナムさんやヴィータちゃんからは感情や人格を感じます。貴方達に喜怒哀楽を与えてくれた主さんが悪い人とは思えません」
「おまえ・・・・・」
「それに、『なんでおめぇは、こうも信用するんだよ』と言いましたよね、人を信用するのに理由が必要ですか」
笑顔で答えた。
沈黙が続き
「・・・・・あたし達のすることにかわりはねぇ・・・・・」
ヴィータの言葉に悲しそうな顔をするプレア。
「だけど・・・・理由だけなら・・・話してやってもいいし、話だけなら・・・・聞いてやる」
ヴィータがそっぽを向きながら答えた。
「ありがとう、ヴィータちゃ」
プレアがお礼を言い終えようとしたその時

・・・・・・・ザシュ・・・・・・・

いつの間にか現れた仮面の男が、プレアの胸を背後から貫いていた。
「えっ・・・・・あ・・・・あああああああああああ!!!」
プレアは叫び、
「なっ・・・・てっ、てめぇ!!」
ヴィータは突然の事態に混乱し、仮面の男に襲いかかろうとしたその時、
「奪え」
仮面の戦士は静かに、プレアのリンカーコアを掴み出し、ヴィータに告げた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
無言のヴィータに仮面の男は追い討ちをかける。
「どうした、貴様らのやることに変わりは無いのだろ、闇の書の完成を急ぐのではないのか?」

        思い浮かぶのははやての笑顔

「・・・・・・リンカーコア・・・採集・・・・・」
374運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 02:04:26 ID:???
こんばんわです(つーか丑三つ時だよ・・・)投下終了です。
感想をくださった皆様ありがとうございます。
作者の皆様GJです!!
次回はいつになるのやら・・・・・orz
375通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 02:09:22 ID:???
ヴィータはベルカでは珍しい万能型
近距離、遠距離どっちもできるぞい
ただ射程は、なのはが上だけど

しかし、GJ
肉体言語があるならカナードが強いな
376運命の子と最強を目指した少年:2007/05/27(日) 02:11:50 ID:???
>>375
こいつぁいけねぇ・・・・不覚でしたorz
377通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 09:01:01 ID:???
ヴィータのレンジは近中距離かと。
作中の台詞も「近接主体の」を外せば違和感無くなる。
ヴィータに比べて、なのはの砲撃に対する防御手段があるカナードの方が有利なのは変わらないし。
378通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 10:32:11 ID:???
和解しかけた瞬間に…。切ねえ。
379通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 14:48:49 ID:???
そういやカナード シューターを全方位alで防げなかったのか?
それともそれほど魔力の消耗が激しいので使用しなかったか。
alの形変えてビームランスぶっ刺しのバリアブレイク
大砲撃のフォルファントリーも危険すぎて使用してないみたいだし。
プレアはXアストレイフォーム イータフォーム習得すればかなり強くなりそう。
イータは習得したらザスタバとalハンディオミットされるだろうけど。
そういやプレアは体は回復してるんだっけ?検査で異常なしみたいだが。
しかしネタSSであったなのは強化訓練あれがまさか後にあんなことになろうとは
380ガンダムし〜どD´s:2007/05/27(日) 16:17:31 ID:???
エリオ「今日のなのは隊長、ちょっとやりすぎじゃありません?」
フェイト「……じつは、私達がエリオくらいのときにある事件で民間協力者の人が
なのはにちょっと運動神経や体力の向上を図るために特別指導してたときがあったんだ……
その訓練がね、なのはにとっては無理難題なんだけど、その人は
「魔法とは違って、多少は無理しなきゃ運動能力は上がらない」
って言ってね……それからかな……なのはが絶対に教導隊に入ろうって難く決意したのは……」
キャロ「そうだったんですか……」
フェイト「心配しないでね、わたしはそんなことはしないで、ゆっくりと、丁寧に教えてあげるから」
エリオ・キャロ「はい……」

シン「へっくし!!」
レイ「どうした?」
シン「いや…なんでもない」
381ガンダムし〜どD´s:2007/05/27(日) 16:45:30 ID:???
書き忘れ、反省はしているが後悔はしていない。
382通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 18:40:07 ID:???
あれはシンのスパルタのせいだったのかw
383通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 19:36:10 ID:???
シンがなのはにラッキースケベを発動し、思わず
シン「……小さいな」
ジャキ
なのは「撃つけどいい?答えは聞かない!!」
シン「それ、俺の(ry」


な、夢を見た。
384通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:07:10 ID:???
前スレの惨事を再び引き起こすつもりか!?

    +
+  ∧_∧ +
 + (0゚・∀・)ワクワク
  (0゚∪ ∪ テカテカ
+/ヽと_)__)_/ヽ+
385通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:10:12 ID:???
   レl:!:.:./l::|:.:/レl:j、:j、::|::l:|:|:.:|:.:/l l l:.:.:.!
     'ヘ/:.:l::l:.:l'莎 ヘト忝レ::l::ム/ 'v l |:.:.:.',
    .|:.: :⊥ヽl ¨ ,  ゙ー' |/イ/   \|:.:.:.:.',
    .l/  `l\ ‐   イ l/`llY  ̄\ :.:.:.',
    /     / lノ l¬≠ i   lj.!    ∧  ',

          私の胸部…

     l/|:.:|:.:.:.:.:/.:.|:.:.|:.:.:/‐l/-|:.:ハ:.:.:ハ:.:. |:.:.:.|: |:.:.|:.:.:.|:.:.:.:/ |   | l    ,
       V',:.: /:.:.:.|:.:.l:.:.:.|<圷示 ∨|ー-|:./」_:|:.:.|:.:./:.:.:/  :|   | |:.:.:.:.:.:.:',
       !:∨:.:.:.:.:|:.:.|、.:|l ゞ='   ヘ| 'イ圷示/|: /:/'^レ   ∨  |:.:.:.:.:.:.:.:',
        |:.:.:.:.:.:.:. |ヽ| ヽ|    ,    ゞ=' ′|/:/|r;/      \. |:.:.:.:.:.:.:.:.:',
        |:.:.: / ̄ ̄\ヘ.    ′       /イ:.:.|/、   ___ヽ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
        |:/      /|:.:\  ` `     / |:.:/  「|Y´     \:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
      /       //|:.:.| \__ .. イ |,|/  l|:| |      ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:',
     ./       /〈. Vリ   | \_>'′  l      |:| |         ∧:.:.:.:.:.:.:.:.',

                   私の胸…

      .|: : : :/:.:.| : :/l: :.l‐十ト|、/ .|: .:|  |: |:|: |\: :|: :|: : .:/  .|     |      |
      .|: : :/|: : |.: :| |: .:レf云テkヽ \|‐‐|‐ト|、j  |: |: :|: .:/   |     |: : : : : : |
      .|: :/ .|: /|.: :| |: .:| 弋zソ    ィf云テkヽ |: |⌒V     |     |: : : : : : |
      V.  V .|.: :| |: .:| `¨¨       弋zソ 》 |: |  /     \  |: : : : : : |
       |: : : : : \j ヽ∧     ,    `¨¨¨´  .|: |/        |\/: : : : .: .:|
       |: : / ̄ ̄\__|\    __         .レ'lー┬rv-‐'´ ̄ ̄\: : : : : :|
       レ'      ./|: : l\   `     . ィ´|: :l  | | |       \: : : :|

             そ ん な に 小 さ い …?
386通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:11:26 ID:???
StS第8話を神隠し氏がどう料理するかwktkなのはきっと俺だけじゃないはず
387通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:19:54 ID:???
しかしSS01によると、なのはさんのスタイルはグンバツらしいよ
なのはさん曰く「鍛えてますから」と、アンタそれ何て猛士?
388通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:22:40 ID:???
アマゾネスと言うんだ!
389通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:24:11 ID:???
乳房を切り取ってまで戦士たろうとするとは・・・・・・
その覚悟、心に響いたぞ!!!
390通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 20:29:42 ID:???
>>374
今更ですが乙。
つーかカナード容赦ねーな・・・・・
フェイトをビルに叩きつけたり、なのはにローキックかましたり、生々しい攻撃を
391通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 21:00:57 ID:???
>>385
乳なのフェイだと思いっきりデカイっすよなのはさん
392通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 21:20:44 ID:???
>>391
エロ同人じゃねーかそりゃwwwww





あのおっぱいは実に美味そうであった
393通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 21:23:54 ID:???
>>388
ダッダーン!

















ボヨヨンボヨヨン
394通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 21:36:18 ID:???
>>392
何で知ってるんだお前はwwwwwwww



同士と呼んでも宜しいかね?
395通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:15:43 ID:???
ここは変態どもの巣窟でつね





おっぱいおっぱい!
396通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:25:11 ID:???
お前らいい加減にしないと白い悪魔が光臨しちまうぞ
397通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:29:24 ID:???
変体が全力を出せば悪魔にも勝てるのはいぬかみで証明済みだぜ
398通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:39:37 ID:???
大事なのは大きさじゃない、感度だ。
399通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:42:57 ID:???
シン「悪魔?何言ってるんだ、あれはもう悪魔なんてレベルじゃなく魔・・・?なのは、なんで俺を引きずってるんだ?おい、そっちは訓練室じゃないか・・・今日の訓練は終わったはz(ry」
400通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:52:52 ID:???
>>384
もう起こってるよ。
職人さんが見捨てなければいいが
401通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:54:32 ID:???
>>391
>>392
>>394
お前等www俺はおまけのシグナム漫画が良かったぜ!
402通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 23:00:39 ID:???
>>400
むしろこういう流れをぶった切っての投下が大好きだ
今はネタがないけどな
403通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 23:06:54 ID:???
>>391-394までは何のことか分からんかったけど
>>401でやっと気付いた俺、参上w
あのシグナムは俺も好きだ!
404通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 23:08:42 ID:???
>>401
他スレにこんな物があった パスは>>395の4文字らしい
ttp://www.upken.jp/up2/download.php?id=00010cfc1AhvbwEW2WynceD9
405通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 23:45:17 ID:???
>>404
もう無いぞ
406通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 23:56:00 ID:???
早いな
上げた人はここの見てたんだろうか
消される前に落とせて良かった
407通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 00:08:54 ID:???
うp研ってファイル5つ限定じゃない?
つまり消されたんじゃなくて全部落とされたと言うべきか
408通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 00:33:07 ID:???
誰か是非うpしてくれ!たのむ!
409通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 00:36:39 ID:???
いや俺も欲しいけどさ、前年齢対象板なんだしある程度自重しような?
410通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 00:51:30 ID:???
アニキャラ個別なのはにでもうpってくらぁ
411通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:02:48 ID:???
うpってきた、パスは一緒
412通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:17:13 ID:???
>>411
サンクス
413通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:25:13 ID:???
8話の奴はシンならほぼ100%なのはに対してキレると思う
あいつの性格上スバルとティアナを擁護する
414通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:33:08 ID:???
まあ、シンも意外にシビアだったりする所もあるしなあ。
でもなのはに逆上して種割れして乱入してガチバトルを展開するシンも
見てみたいかも。なのはと種割れシンってどっちが強いんだろう?
415通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:40:17 ID:???
真面目に考察するならなのは
ネタ的にもなのはさん
416通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:51:43 ID:???
このスレでなのは達を倒すような種、種死キャラがでたら、荒れるだろうな…。

各SSも設定上なのは達には勝てなさそうな感じだし…。
でも『神隠し』のシンと『まじかるしん』のシンはわからんな。
神隠しはまだ本編で種割れしてないし、まじかるしんも種割れしてない。しかもモビルジャケットっつー特殊装備もあるしな。
417通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:55:57 ID:???
真面目に考えるとやっぱり天才(笑)なのはさんかな
けどシンならキラを墜とした時みたいに何かミラクルを起こしてくれるはずだ
418通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:56:00 ID:???
しかしシンの潜在能力は相当なものだしなあ。
メサイアでは錯乱しまくって負けたけど、落ち着いている時は
本当に強い。インパルスでフリーダムを倒したときとか
アカツキにすぐさま対応策を見出して滅多切りにしたり
センスは相当いいのでは。
419通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:00:11 ID:???
たぶんアスランがなのはに組ついて、デバイスを自爆させて勝つよ・
420通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:11:30 ID:???
それ買ったとは言えなくね?
二対一とかの数が上回って居る状態で無防備でも安全に離脱出来る状態じゃないと
良くて相打ち止まりだな
421通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:14:41 ID:???
>419
ちょっwww

>418
とりあえず、なのはのアクセルシューターには大苦戦を強いられそうだ。
422通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:20:33 ID:???
つっても、いくら白い魔王とはいえデバイス解除したなのはに全力で突っ込んだら、シンはマジで外道ってことに…。
ひょっとして、なのは史上でも稀な素の肉弾戦とか?
423通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:29:12 ID:???
シンはデストロイにも接近が有効だとすぐに気づいたからな
本編キャラならあいつが一番センスあると思う
424通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:32:29 ID:???
そう言えばずっと疑問だったんだけど…。
デストロイ戦でフリーダムのサーベル攻撃は何で効かなかったんだ?
425通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:45:30 ID:???
>>422
肉弾戦ならシンが勝つんじゃないか?
仮にも軍人なんだから
426410:2007/05/28(月) 02:47:27 ID:???
3時には消すけどいいよね?
答えは聞いてない。 パスもわかるよね?
答えはとてもわかりやすいけど。
427通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 06:20:12 ID:???
>>416
8氏のカナード辺りもわからなくね?
A.s時のなのはだから無関係か?
428通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 06:50:56 ID:???
シンはなのはに突っ込んではいかんだろ
どっちかつーと、ティアとの間に割り込んでケガするような気がするw
429通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 07:15:34 ID:???
>>416
誰の作品か忘れたが
キラが問答無用でなのはにフルバーストぶっぱなしてレイジングハートを破壊して
飛行能力を失ったなのはが海にまっさかさま
って話があったな
430通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 08:30:51 ID:???
キラはなのはに勝てるかな?
つっても、魔法を使ってるキラのデータが足りないか?
431通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 08:41:25 ID:???
とりあえず、どのSSでも共通してるのは射撃が正確な事だな…。
432通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 09:13:45 ID:???
てか、あの場面でシンがなのはに突っ込んだら相当頭が弱い子になっちゃうぜ。
エリオやキャロだってどっちが悪いか分かってるって感じだったし。
433通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 09:15:25 ID:???
冷静に出来ていたらシンは種死本編でももっと活躍してたと思う
434通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 09:51:29 ID:???
シンは「あんたって人はぁぁぁっ!!」ってブチ切れながら
なのはにパロマで突っ込んでく方がらしいと思う。
435通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 10:06:42 ID:???
そしてスキル発動!
436通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 10:10:43 ID:???
シンがまず取る可能性がある行動は、とりあえずティアを二発目の追撃から庇う事だと思うが
あの場面、スバルはバインドかけられてたし、エリオ・キャロはあの場所から割り込み用が無い
飛行可能で高速タイプのシンなら、衝動的に割り込もうとするんじゃないか
437通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 12:08:16 ID:???
飛び込まないと
「あとからなのはが自分を責めちゃう」
って感じに飛び込むのはアリかも…

ただ、これはシンの役目ではない
438通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 12:37:39 ID:???
飛び込むならキラっぽい
トラウマ持ちだから
439通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 12:38:27 ID:???
キラが「君の言う事も分かるけど…」で2発目を止めに入る可能性も
440通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 12:39:23 ID:???
>>435
ここでスキルが発動するのかよw
シリアスなムードがぶち壊しだなw
441通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 12:41:31 ID:???
>>424
キラはデストロイにサーベル使っていたかな?
無意味にフルバーストしていた印象なんだが。
最後はビームサーベルでステラを串刺しにしてたし
それまででビームサーベル使っていた所なんかあったか?
442通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 13:04:45 ID:???
キラは2発目にシールドしに入っちゃうかもしれないけど、シンは元(?)軍人だから演習や実践演習での危険行動はよしとしないと思う。
なのはが怒るのもしかたがないって感じ。





ムゥがいたら……

なのは「頭、冷やそっか。」
ムゥ「へへっ、やっぱり俺って不可能を可能に………うわぁぁぁぁぁ!!」
443通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 13:04:52 ID:???
しかし仮に魔王なのはにスキルが発動してしまった後シンが
どうなる事か・・・。
コメディムードに移行するか地獄が展開するか・・・考えただけでも恐ろしい。
444通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 13:12:36 ID:???
そこでシンのもう一つのスキルである無意識フラグ立てが発動すれば
生き残れる、といってみる。
445通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 13:13:52 ID:???
どうやってフラグを立てるんだ、その状況からw
446通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 13:49:59 ID:???
シンだって仮にも軍人……と言いたいところだが
衝動で、独断専行したり敵兵を母艦から連れ出したりと、本編でやらかしてるからな。
「アンタって人はぁぁっ!!」って割って入りそうでもある。
447通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 14:26:14 ID:???
ショックで動けない→撃ち落とされてから突っ込むパターンが頭に浮かんだ。

お咎めをくらった後はシンも一緒に自主訓練に付き合うとかどうだろう。
シンはどっちかっていうと努力の人っぽいし。
448通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 14:52:38 ID:???
落ちてくるティアを受け止めて医務室へ直行(その際お約束発動)しそうだな
449通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 17:37:36 ID:???
それだと普通にフラグが立ちそうだな。
そしてやがては金的ネタにry
450通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 18:14:14 ID:???
>>449
それは某逆襲スレのネタじゃ…
451通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 18:16:00 ID:???
シンとティアの中の人のネタだろ。
452通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 18:24:02 ID:???
まあ、このスレ的にはシンとティアでフラグがたったりするのはともかく
金的ネタはきわどすぎるかもな。
453通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 19:30:41 ID:???
ってか一番巧く止めれそうなのはアスランだよな
454通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 19:45:13 ID:???
アスランか……駄目だ、自爆する姿しか浮かばねぇよ
455暇人A:2007/05/28(月) 20:11:26 ID:???
[アスランは少し錯乱している!!]
「一撃必殺・・・」
ティアナが銃の先にナイフ状にオレンジの魔力を発し、そのままなのはに迫る。
「やめろぉぉぉ!!」
そこへアスランが飛び込み、左手からシャイニングエッジ・魔力ブーメランを発し、ティアの銃を弾く。
そしてその体勢からジャケットのオプションの背中のリフターを右手をなのはに打ち込もうとしているスバルにぶつけ、そのままふっ飛ばした。
「あなたも頭を冷やせ!!
 レイジングハートをそんなモードにして、ティアナを落とす気か!!」
二人を捌いた後、アスランはなのはに向き直った。
「あ、アスラン君・・・やっぱり、君も頭を冷やそうか?」
「何・・・!?」
アスランはいつの間にかバインドで縛られていた。
「ちょ、ま、待てって!
 あ、うわあぁぁぁぁぁぁぁ」
その後、アスランは3日間ほど寝込んだらしい。

「男の子だったから手加減できなくて・・・」


自分の考えたアスランルート
これを少し変えたら自分がStSのSS書くときに役立つかもw
456通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:33:24 ID:???
GJ
457通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:35:36 ID:???
弾かれたらティアは落下してグシャ、ベチャという展開に・・・
458通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:41:16 ID:???
シン・・・割り込んで両者を止めるもスキル発動
キラ・・・なのはの一射目を止めるも二射目でティア轟沈
アスラン・・・割り込んだら2人に落とされる
こんなイメージ
459通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:42:17 ID:???
シンが一番いい目にあっているwスキルは偉大だなw
460通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:43:34 ID:???
何気に二人をちゃんと止めている所もすごいな。
ここは2重の意味でシンにとめてもらいたいものだ。
461通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:46:32 ID:???
>>458
真剣な場面が一転しちゃうな
462通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 21:33:16 ID:???
俺の脳内だと
シン…スキルと禁句を発動訓練室大破。
キラ…いつの間にか砲撃戦へ、訓練室(ry
アスラン…ガードベント、医務室へ
こんな感じに
463アルケミスト:2007/05/28(月) 21:52:03 ID:2alXTjxF
私は、キラはなのはを討つと思います。
そもそもキラは、「カガリは今泣いているんだ!(中略)なら僕は、君を討つ!」といってアスランのセイバーを達磨切りにした人です。
こういう理由から、私は「フリーダム・・・なのはさんを討つよ」ってなことになりかねないと思います。
464まじかるしん:2007/05/28(月) 22:12:30 ID:???
そろそろ投下
465まじかるしん:2007/05/28(月) 22:15:52 ID:???
魔道戦士まじかるしん13話 竜魂召還

「ライトニング……飛び降りました!いったい何をする気なの?」
モニターを見て通信士のルキノ・リリエはシンの取った行動に驚く。
ほとんど自殺行為だ。
そのシン達の行動はフェイトにも見えた。
「シン!?」
フェイトはシンのほうへ向かおうとするが……
「フェイトちゃん待って!!」
それをなのはにとめられる。
「シン達だって何も考えないであんな自殺するようなことしないよ。何か考えでもあるんだよ」
そういってなのははシンたちがいるほうを見る。
シンは飛行しガジェットから十分な距離をとる。
「これでいいのか?」
シンの言葉にキャロは頷く。
そういって集中するキャロ。
ただ、シンに抱えられているので少しかっこ悪いかもしれない。
『ドライブ・イグニッション』
不意に、キャロの周りに光が発する。
それでつい手を離してしまうシンだが、どうやらキャロは浮いているらしく、ほっとする。
「フリード、今まで不自由は思いをさせててごめん。
私、ちゃんと制御するから」
そういって前を向くキャロ。
シンとエリオは孫キャロをただ見るだけだった。
「いくよ、竜魂召還!」
キャロは唱えると、光はさらに激しさを増す。
「蒼穹を奔る白き閃光。わが翼となり、天を駆けよ」
呪文と同時に、光の中にある魔法陣から翼が出現する。
「いでよ!我が最強の竜、フリードリヒ!!」
光はさらに強くなり……
「竜魂召還!!」
キャロの左傾とともに、翼が実体化していき、その全貌を現す。
それは、赤い目をした白く大きな竜。
「あれって、フリードなのか?」
シンは目前にいる竜を見て思う。
あれがあのフリードリヒ。
以前の子供形態とは違う完全体のフリードリヒ。
シンとエリオはフリードをまじまじと見つける。
「あっちは問題なさそうですね。私達はレリックを回収しましょう」
リィンの言葉に了解、というか3人はフリードを見つめる。
「かっこいい……」
「……」
スバルは素直に感想を言って、レイも心の中では驚いている。
「くっ」
その中、ティアナは、力強くクロスミラージュを握るのであった。
466まじかるしん:2007/05/28(月) 22:18:25 ID:???
フェイトはキャロを見てほっとする。
なのははそんなフェイトを見て笑いながら言う。
「フェイトちゃん。少しはあの子達も信じてあげようね。なんでもフェイトちゃんがなんとかしようと思うと、あの子達も成長しないよ」
なのはに自身の過保護なところを言われ、フェイトは少し頬を染めながらそっぽを向くのだった。
「シンさん。エリオ君をこっちへ」
エリオを背負ったままではシンも戦えないだろうと思ったキャロは、エリオをフリードに載せるように提案する。
ああ、とシンは指示通りエリオをフリードに乗せる。
何だろう。いきなりキャロが何かかっこよくなってる気がする。
「いくよ、フリード」
キャロはフリードに問いかけ、フリードはガジェットの横へ回り込む。
障害物がないと確認すると……
「フリード、滅びのブラストレェェーイ!!」
フリードは強烈は炎を船の船体をなるべく傷つけないよう定めて放射する。
だが、多少は聞いているようだが、AMFのせいでたいしたダメージは与えられない。
「やっぱり硬い……」
少しだけ、今までの前振りは何だよ……と言う感じはするが、それは誰にも気にならなかった。
「やっぱりあれは砲撃じゃ抜きづらいよ、アスカさん!」
ああ、とエリオの言葉に返事をするシン。
やはり近距離で叩くしかない。
そう思いストラーダを構えるエリオ。
「エリオ君、いくよ。スラッシュ&ストライク」
キャロはエリオに補助魔法をかける。
ストラーガに強力な魔力刃が出現し、エリオは飛翔する。
ストラーダを構え…
「輝け、僕のストラーダ!サンライトスラッシャーーー!!」
と叫び突撃し、ガジェットを貫く。
続いてシンも攻撃する。
カートリッジをロードし、エクスカリバー全体を魔力で包み相手を切るソードシルエットの必殺技……
「エクスカリバー、超重斬!!」
シンは敵を盾に切る。
エリオとシンの同時攻撃で爆発する。
「やった!」
それを見たキャロはすべてが終ったと思って喜ぶ。
レリックも既にスバルたちが確保しているので、これでミッション終了。
一向は、ストームレイダーに乗り、自分達の部隊の所へと向かっていった。
「……」
そのなか、ティアナは下を向き拳を静かに握り締め、それに気付いているのはレイだけだった……
467まじかるしん:2007/05/28(月) 22:22:38 ID:???
『ガジェットは壊滅。レリックは管理局に回収されました』
ここはある人物の研究室。
そこにある男がいる。
男はさっきの戦いを見ていた。
『追撃の部隊を送りましょうか?』
どこからか聞こえてくる声に、男は笑いながらいう。
「もうやめです。こっちの任務は終りましたし。今回はそれで十分じゃないですか」
そういって男は手にあるものを見る。
それはレリックだった。
「それにしても、ここで思わぬ拾い物をするとはね」
そういってアズラエルはモニターを動かす。
そして現れたもは、フェイト、そしてその横に移っていたのは彼女を創った、プレシア・テスタロッサだった。
「あのイカれた女が作ったクローン。こんなところで見つけることは出来るとは……」
そして、さらに映し出されるモニター。
そこにあるのは、機動六課部隊長八神はやてを守護するヴォルケンリッターだった。
「今は亡き闇の書の守護騎士とその元マスター。面白いことになりそうです……」
そういう意味では、この機動六課、当面はかなりの強敵になるだろうとアズラエルは思った。
「ですが、勝つのは私達ですよ」
そういって、アズラエルは高らかに笑うのであった。
それにしても……
(さっきのくしゃみ、なんだったんでしょうねえ…誰かが自分の噂でもしているのでしょうか……)
ま、どうでもいいことですけどね、と仕事に戻るアズラエルであった。

「皆、お帰り。作戦は大成功やね」
はやては戻ってきた退院たちを出迎える。
ちょっと危ないところもあったが、おおむねは大成功といってもいい。
回収したレリックのほうは本局のほうに輸送した。
これでおおむね大丈夫だろう。
作戦の成功に喜ぶ新人達。
そういえば、とはやてはなのはにあることを告げる。
「シャマルから連絡があったんやけど、ユーノ君が目を覚ましたらしいよ」
その言葉を聞いて、ホント?となのはがきいてくる。
ユーノは盟主王アズライガー…もとい、ムルタ・アズラエルと名乗る人物にどてっぱらに風穴を開けられ、ずっと意識不明だった。
ユーノが目を覚ましたことに喜ぶなのは達だが、新人達はどうして喜ぶのだろうと思った。
まあうれしいことではあるけど……
「なのはさん、スクライアし司書長とかお知り合いなのですか?」
レイが聞いて、そうだよ、笑いながらなのはがいう。
「ユーノ君は、私にとって家族のような人で、私の魔法の師匠でもあるんだよ。レイジングハートも、ユーノ君からもらったものだし」
その師匠と言う言葉に、新人達は戦慄する。
468まじかるしん:2007/05/28(月) 22:24:07 ID:???
(なのはさんの師匠って、ドンだけすごいの!?)
(なのはさんでSプラスだから……SSSとか?)
(……下手したら、惑星すらも破壊できそうだな)
(けど、そんな風には見えなかったけどなあ……まだ横にいた女のほうが強そうと思うけど……)
(じゃあシン。聞くが高町教官やハラオウン執務官。八神部隊長を見た目だけでSランクオーバーの魔術師に見えるか?)
(………)
(だろ、人を見た目で判断しないことだ)
念話で会話しているが、どのようなことを話しているか顔を見てわかったので訂正するなのは。
「師匠って言っても、基本的なことしか教わってないからね。ユーノくん自体もサポートがメインだったし」
それを聞いて、そうですか、とどこかほっとする新人達。
それで、これからのことを話すなのは。
「昼から訓練をしようと思ったけど、いきなりの実戦って言う形になったからなあ……」
そういってなのはは少し考えて。
「私が思ったより良くできてたから、今日の訓練はもう無し。初めての実戦で緊張してただろうから、よく休めておいてね。体も心もね」
なのははそういって隊員達に微笑みかける。

解散されたあと宿舎に戻る隊員たち。
初めての緊張と言う緊張で、隊員に疲れが見えている。
「けど、うまくいってよかったねえ」
と、スバルは初めての実践のことを話す。
それで、エリオはシンにあのことを話す。
「アスカさん。あの必殺技、どうやって覚えたんですか?」
エリオはあのガジェットを倒すときにシンが使った技の事を聞く。
「覚えたって…RPGのゲームじゃねえんだから……まあ、昔見ていたアニメを参考にしたってところかな」
なんとなく昔見てたアニメとかに出てくる武器にエクスカリバーが似てたから、それを参考にしたと言うわけだ。
「必殺技かあ……私も何か考えようかな……」
そういって何か考えるスバル。
「あんた、ディバインバスターがあるでしょ?」
ティアナはBランク試験のときに見せたディバインバスターを思い出す。
「そうなんだけど、私の場合砲撃魔法の割には射程短いし時間がかかるから、もうちょっと使い勝手がいいものを考えないとなあって……」
だから、接近用の必殺技が必要となってくる。
そういってスバルはなにかないかと考える。
すると……
「その考え方は感心せんな」
急に後ろから声が聞こえてきて、誰だろうと振り向くと。
「シグナム副隊長」
ライトニング隊の副隊長、シグナムがいた。
469まじかるしん:2007/05/28(月) 22:28:19 ID:???
シグナムはスバルを見て言う。
「自分の技を信じられないものは強くはなれない」
それに、とシグナムはいう。
「そんな考えでは本来その技を持っている高町隊長にも失礼だと思うしな……」
シグナムにいわれてはっとする。
スバルのディバインバスターはなのはにあこがれて使っているもの。
何か、隊長にひどいことをしたと思い落ち込むスバル。
それを見てシグナムは少し笑いながら言う。
「だから、新しい技を探すのではなく、今ある技をより高めた方がいい。より強くなろうと思う気持ちは大切だからな。これからも訓練に勤しむことだ。」
そういってシグナムはシン達と別れる。
ふと、シンは気付く。
「あいつって訓練に参加するのか?」
確か、今度はフェイトとヴィータは訓練に参加するといったが、彼女はどうなのだろうとシンは思った。
レイにはまり興味はないらしく、さあなとしか返さない。
新人達は、明日から厳しくなるであろう訓練に備え、体を休めるのだった。

「あ、なのは」
本局の病室で、なのははユーノの見舞いにやってきた。
目覚めたばかりでまだ調子も悪そうだった。
「ユーノ君、大丈夫?」
なのははユーノを心配するが、ユーのは苦笑しながら言う。
「正直に言うと……大丈夫じゃないかな。シャマルさんにも…数日は動くなって…言われたから」
ユーノの言葉も途中で切れ、話すのも苦しそうだ。
「無理しなくていいから」
なのははそういってユーノを休ませる。
だが、まだ大切な話があるらしい。
「シャマルさんから聞いたよ…僕が気を失ってる間に…機動六課が設立されたことを…おめでとうってはやてにいっておいて」
そういってユーノは本題に入ろうとする。
自分をこうまで傷つけたムルタ・アズラエルのことだ。
「なのは、僕を襲ったアズラエルって言う人、気をつけたほうがいいよ。シャマルさんにもはやてやフェイトにアズラエルのことを伝えておいてもらったから」
そういって、ユーノは一息ついてベッドにもぐる。
どうやらかなり体力を使ったらしい。
なのははユーノにお大事に、といってその場を後にした。
470まじかるしん:2007/05/28(月) 22:29:38 ID:???
な「新しい訓練も順調に進み、少しずつだけど、確かに力強くなっていく新人達」
は「その中で、機動六課にあたらしい任務が入る。それはオークションの警備」
シ「そこに現れる複数の招かれざる客」
レ「そして、あせっている少女の結末は……」
ティ「次回「カニ」って…なんなのよこの題名!!?」
な「だめだよティアナ。この予告編は一発本番だから、失敗してもそのまま表記されちゃうんだよ」
ティ「え、本当なんですか!?」
な「うん。実際、この会話の表記されてるんだよ」
ティ「そんな……OTL」
シ「カニっていうと……あいつか」
レ「ああ、間違いないな」
フェ「何で二人は知ってるの?」
レ「予告編だけの私達しか知りませんので気にしないでください」
フェ「わ、わかった……」


投下完了。
……まあ、このssはネタを楽しんでください。
471通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 22:35:03 ID:???
GJ

武装連金ネタしかわからんかったが、後は何があるんだ?
472通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 22:42:42 ID:???
乙なの!
色々と原作の展開を踏まえた話の流れになってるな
スカリと盟主王の会話は面白そうだw
次回は、蟹…と言えばやはりアイツだよなあ
アイツは特性的にディバインバスターですら跳ね返しそうなイメージがあるが、果たして今の新人達の手に負える相手かどうか…
473通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 23:06:37 ID:???
>>471
キャロ:遊戯王の社長(竜つながり)
シン:グラヴィオン(声つながり)

つか前回読んで気付いたが、まじかるしんのシンはさりげなく魔力変換資質「炎」の持ち主なのな
今回の話も合わせて、シグナムの教えを受けたシンがクライマックスで超重炎(r 修得フラグたったコレ
474通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 00:10:19 ID:???
滅びのバーストストリーム吹いたw
475通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 00:49:21 ID:???
GJ!
インパルスで超重斬か
デスティニーになったら真超重斬か超重炎皇斬いくのか?
476通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 00:50:10 ID:elbb1Vn8
GJ!吹きましたw
そう言えば、youtubeにキャロの声が社長になった動画があった気が……
477通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 01:55:28 ID:wPKUdV96
【社会】 「声優にしてあげる」 芸能プロ“アーツビジョン”社長、声優志願少女にわいせつ。余罪多数か…東京★6
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1180362991/l50

堀江由衣ら所属の声優事務所「アーツビジョン」社長、声優志願16歳少女に猥褻 14人目
http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1180364583/l50

【芸能】所属グラビアアイドルに売春を斡旋…芸能プロ社長逮捕
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1179476760/l50

【訴訟】芸能プロが女性アイドルに売春強要、約320万円の賠償 社長ら「芸能界では当たり前」
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1135173454/l50
478通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 02:12:20 ID:+D715ajY
速+の記録を更新していまだに継続中。皆が恐れ・疑問を抱いている。

【女性客拉致・強姦】 「ペッパーランチ事件で『夜は怖くて入れない』と女性ら…気になる“風評被害”」…日経レストラン編集長★19
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1180366353/

力作まとめフラッシュ
http://helper.futmilk.net/

ニュー速+の人がポスター作ってくれました
http://www.uploda.org/uporg828407.pdf (プロデザイナーさんなどによるブラッシュアップ版。クオリティ高い! PDFだから印刷もきれいにいけそう)
http://www.uploda.org/uporg828401.jpg.html (パス:news プロの人ではないみたいですが、それでもセンス良!)

478 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/05/25(金) 00:39:28 ID:ES9oL6Qy0
> 実はめぐみさん拉致事件なんかぶっ飛んでしまう拉致人身売買が
> 在日朝鮮人ネットワーク+在日カルト+在日893の巨大闇組織によって
> 日常的に行われ年間千人を超える日本人女性がレイプショーや
> 殺人ショーの性玩具として売られ続けて居るという壮絶な現実が

嗤えねぇ・・・
マジでありうるぞ。
479通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 03:36:06 ID:???
カニっつーて、ゴキブリを守る某出がらしを思い出した俺は末期
480通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 03:55:45 ID:???
http://www.nicovideo.jp/watch/1179915220

クソワラタwwwwww
481 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/29(火) 06:51:07 ID:ABDqQJzr
 黒色のスポーティーなオープンカー。ディオキア基地でシンがレンタルした物である。
 彼はマユと街へ出掛ける為に、午後から待ち合わせていた。久しぶりの都会然とした街で、妹との楽しい休日を過ごす予定だったのだが──シンの隣には、彼がよく見知っている姉妹の姿があった。
 ルナマリアから今日の予定を聞かれて答えたところ、彼女が「マユちゃんと一度会わせてよ?」と言い出したのだ。
(……絶対、ついて来る気だよなぁ)
 ジト目で隣の姉妹を見やるが、当人達は気づく素振りもなく雑談中である。どう見ても市街まで一緒に出掛ける気満々だった。


 シンが心中でホーク姉妹への愚痴をぼやいていると、やがて彼らのもとへマユが駆けてきた。
「遅くなってごめん、お兄ちゃん」
 かなり急いで来たのだろう。マユの息はかなり上がっていた。
「いいよ、別に。気にすんなって」
 すまなさそうにするマユに、優しく言葉を掛けるシン。
 だが、そんな彼の姿が、ルナマリアには納得いかなかった。
「あ〜ら。シンってば、妹さんにはずいぶん優しいじゃない?」
「な、何でだよ? 別に普通だろ?」
「さっき、私達には『さっさとしないと置いてくぞ!』って、言ってたじゃない!」
「ルナ達が遅いからだろ!」
 シンとルナマリアの口論が白熱しかけたところで、マユがおずおずと口を開いた。
「あの〜──」
 すっかり臨戦態勢に入りつつあったシンとルナマリアは、言い争いを止めて、マユの方を向いた。
「──えと……お兄ちゃん、この人達は?」
 マユは見覚えのない女性二人の事をシンに訊ねる。
「ああ……、この二人は──」
 マユにホーク姉妹を紹介しようとしたシンの前に、ルナマリアが出た。
「初めまして、マユちゃん。シンと同じ、ミネルバのMSパイロットをやってるルナマリア・ホークよ」
「妹のメイリン・ホーク。ミネルバのオペレーターをしてるの。よろしくね、マユちゃん」
 メイリンも姉に続いて、マユに自己紹介をする。
「あ……初めまして。マユ・アスカです。兄がいつもお世話になってます」
 そう言ってペコリと頭を下げるマユを見て、ルナマリアとメイリンは目を見合わせる。そして、シンとマユを見比べながら、ルナマリアが率直な感想を漏らした。
「……この娘、ホントにシンの妹?」
「どういう意味だよ!?」
 聞き捨てならずに声を荒げるシンをメイリンが宥める。
「まあまあ。せっかくのオフなんだから、いつまでもこんな事してないで、早く街に──マユちゃん?」
 クスクスと笑い出しているマユをメイリンは訝る。シンとルナマリアも口論を止めてマユの方を見た。
 三人に視線が自分に向いている事に気づいて、マユが言った。
「お兄ちゃんとルナマリアさんって、仲が良いんですね」
「どこがだよ!」
「どこがよ!」
 そう反論する二人の叫び声は、ぴったり重なっていた。
482 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/29(火) 06:52:21 ID:ABDqQJzr

=========================

 キラは、アスランに連れられて、ザフトの保養施設を訪れていた。案内されたテラスからは黒海を一望できる。
 彼らを出迎えてくれたのは、長身長髪で気品漂う男性だった。
「よく来てくれたね、キラ・ヤマト君。私が、現プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルだ」
「は、初めまして。キラ・ヤマトです」
 デュランダルが差し出す手をぎこちなく握り返すキラ。そんな彼に、デュランダルは微笑みかける。
「そんなに構える必要は無いさ。どうか楽にしてくれたまえ」
「す、すみません」
デュランダルの気遣いに、キラは少しだけ肩の力が抜ける。こういった場での作法の心得がないキラは安堵していた。
 キラは席を勧められて、椅子へと腰掛ける。その様子は、彼の隣に座るアスランと比べて、遠慮がちだった。
「こうして見ていると、まるで普通の学生のようだね。とても歴戦のパイロットには見えないよ」
 苦笑しながら、デュランダルはキラに対する率直な感想を漏らす。
「は、はぁ……」
「おっと……、これは失礼。だが、とても見えなかったものでね。君がスーパーコーディネイターだとは」
「──!?」
 デュランダルの言葉に身を強ばらせるキラ。それは、隣で彼らの会話を訝しげに聞いていたアスランも同様だった。
「私の本業は遺伝子科学者だからね。スーパーコーディネイターの事を知っていても、おかしくはないだろ?」
「…………」
 すまし顔で言いのけるデュランダル。無言のままのキラに変わって、アスランが警戒しながら聞き返す。
「……なぜ、それがキラだと知っているのでしょうか?」
 デュランダルは含み笑いの後に答えた。
「ラウ・ル・クルーゼ。彼とは個人的に親しかったんだ。キラ君の事も、彼から聞いていた」
「な!?」
 アスランにとっては元上官。キラにとっては、呪いの言葉を残していった相手。
 だが、キラはクルーゼの名を耳にした事で、かえって冷静になる。
「……貴方の目的はなんですか?」
「ん?」
 キラの問い掛けに、首を傾げるデュランダル。
「僕を拘束するにしては、やり方が回りくど過ぎます。何か目的があるんでしょう?」
「ふむ……」
 デュランダルはしばしの間、何やら思案した後で、口を開いた。
「その前に一つ、私から聞いておきたい事がある。最高のコーディネイター……。君は、君自身の事をどういった存在だと思っているんだね?」
 キラは迷いの無い瞳で即答する。
「僕は、どこもみんなと変わらない。ただの一人の人間です」
 一瞬の間を置いて。笑い出すデュランダルに、キラとアスランは困惑した。
「……いや、すまない。だが、それは君が才能を持つ者だからこそ言えるのではないかね?」
「才能や資質だけで何でもできるわけじゃないですよ。少なくとも、僕がどんなに学んでも、貴方の様な政治化にはなれませんよ。……性格的に向いていませんから」
 苦笑して言うキラ。隣で聞いていたアスランは 「なるほど」と、思った。たしかに、政治家となったキラなど想像できない。
483 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/29(火) 06:53:20 ID:ABDqQJzr

 デュランダルはカップの茶を口にして一息入れると、キラを見据えて言った。
「君になら、私も願いを託せそうだ」
「『願い』、ですか?」
 頷くデュランダル。アスランの方へ視線を移しながら言う。
「おそらく、アスラン君も知っているのだそう? ラウがクローンだったと」
「……はい」
 デュランダルの言葉を、アスランは肯定した。
「レイ・ザ・バレルは、ラウと同様、アル・ダ・フラガのクローンだ。それも、ラウより後に造られた為、レイに残された寿命はあと四〜五年ほどしかない」
「え!?」
「そんな……」
 驚きの声を上げる、キラとアスラン。キラはマハムール基地での事を思い出していた。あのブリーフィングで、レイと初めて対面した時の違和感の正体は、こういう事だったのだと理解する。
「事実だよ。私の願いというのは……どうかレイの事を導いてやってほしい」
「……導く?」 
 疑問符を浮かべるキラに、デュランダルは言葉を続ける。
「レイは、自分がクローンである事に囚われすぎている。寿命の問題は、現在の医学ではどうする事もできないが……、せめて彼の心だけでも救ってやってほしい」
 デュランダルはそこまで言うと、キラに頭を下げた。
 キラは想いを巡らせる。二年前、ラウ・ル・クルーゼの言葉に何一つまともな反論ができなかった自分。だが、現在の自分になら――。
「……分かりました。救うだなんて大それた事はできないかもしれませんが、僕なりに彼と接してみようと思います」
「……よろしく頼む」
 願いを聞き入れるキラと、より深く願うデュランダル。
 この時、アスランはデュランダルという人間に改めて敬意を持った。プラント最高評議会議長という地位にありながら、レイの為だけに頭を下げる事ができる彼に。


 扉を叩く音に、三人の視線がテラスの入り口に向かう。
「何かね?」
 デュランダルの問いに、扉の向こう側にいると思わしき兵士が答える。
「ラクス・クライン嬢をお連れしました」
「ああ。こちらへどうぞ、ラクス嬢」
 デュランダルがそう言うと、入り口の扉が開き、ラクスがテラスへと出て来た。
「――キラ!? それに、アスランも?」
 ラクスはこの場にキラとアスランがいるなどとは全く予想していなかったらしく、目を見開いて驚いている。
 それを目にしたデュランダルは、満足げな笑みを浮かべる。
「私からのささやかな労いです。……アスラン君。君には他にも話があるんだが、良いかな?」
 そう言いながら立ち上がるデュランダル。アスランも 「はい」と答え、立ち上がる。
「私達はこれで失礼させて頂きますが、貴女方はゆっくり過ごしていって下さい」
「……お心遣い、感謝いたします、デュランダル議長」
「すみません、ありがとうございます」
 礼を言うラクスとキラ。
 デュランダルはラクスに対して一礼してから、アスランと共にテラスを後にした。
484 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/29(火) 06:54:21 ID:ABDqQJzr

 廊下をある程度歩いた所で、デュランダルが口を開く。
「さて、アスラン君も休暇中だというのに、今日はすまなかったね。後はゆっくり休んでくれ」
「は? 何かお話があったのでは……」
 訝るアスランに、デュランダルは悪戯っぽく言った。
「あのまま君もあそこに残すわけにはいかないだろう? それとも、その方が良かったかね?」
 アスランは言われて、ようやくデュランダルの意図に気づいた。たしかに、あのまま自分もテラスに残るのは野暮というものだろう。
 どうも、アスランはこういった事に関して不得手だった。

=========================

 シン達は買い物の合間にオープンカフェで小休止をしていた。車はというと、ショッピングモールの入口付近にあったパーキングに預けてある。
「じゃあ、シン。私達はまだ買いたい物があるから、二時間後くらいに、ここの下にあった噴水広場で合流ね」
 そう言って立ち上がるルナマリア。メイリンとマユも続いて立ち上がる。どうやら、マユもホーク姉妹と一緒に行く気の様だ。
「へ? 何でだよ? 俺も一緒に行くよ」
 自分一人がわざわざ別行動をして、再び合流しなければならない意味が分からず、シンは不満の声を上げる。
「……もう! アンタって、そういうとこ、気が利かないわよね」
「はぁ?」
 ルナマリアが呆れた調子で言うが、それでもシンには訳が分からない。
「あのねぇ……。女には女の買い物があるの! それともアンタ、まさか下着売場とかにまでついて来る気?」
「な!?」
 自身が予期していなかった展開に、慌てるシン。もちろん、女性下着売場なんて頼まれてもついて行きたくない。
 ふとマユと視線が合うと、彼女は顔を赤くして目を逸らした。
「だ、だったら最初からそう言えばいいだろ!」
「そこが『気が利かない』って、言ってるんじゃない」
 お決まりの口論に発展しそうな兆しを感じ取ったメイリンが、シンを宥める。
「まあまあ。シンも落ち着いて」
 少しシンの耳元に近寄ってから、小声で付け加えた。
(これ以上引っ張っても、兄としての株を下げるだけだと思うよ?)
「うっ……」
 それだけは避けたいシン。おとなしく引き下がる事にする。
「分かったよ……。二時間後に、迎えに来たらいいんだな?」
 シンは渋々と女性陣の意向に了承する。
「そういう事」
 ルナマリアが満足げに頷く。
「お兄ちゃん、ごめんね。また後でね」
「マユは気にすんなって。俺も、適当に時間潰してくるからさ」
 申し訳なさそうにするマユに、シンは柔らかい笑みを浮かべて答えた。


 マユ達と別れたシンは表通りを歩いていた。
「時間を潰すって言ってもなぁ」
 ディオキアに訪れたのは初めてで、何か目当てがあるわけでもない。かといって、知らない土地をやみくもに散策するには、二時間は少し短い。
「何か無いかな」
 時間潰しの当てを探すシンの意識は、通りに並び建つ建物の看板などに注意がいっていた。
485 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/29(火) 06:55:22 ID:ABDqQJzr

=========================

 ザフト軍ディオキア基地の敷地を区切るフェンス。その一角には、二人の少年が乗る車が停まっていた。
 運転席に乗る少年――スティングは、アクセルを踏み込み、車を発進させた。
 彼らは自分たちの部隊――ファントムペインが追っているザフト艦が、ディオキアに入ったという情報の真偽を、直接確認しに来たのだった。
「……で? 結局、俺らってまだあの艦追うの?」
 もう一人の少年――アウルが後部シートにのぞけったまま訊ねると、運転中のスティングは正面を向いたまま答える。
「そうだろうな。ま、ネオはその気だろ?」
「ふ〜ん……。なんか、めんどくせ〜の」
 アウルは、ネオやスティングほど、あのザフト艦に執着していない。元が気ままな性格のアウルは、そういった拘りがかっこ悪いとさえ思っていた。
 そんなアウルをバックミラー越しに覗き、スティングは冷徹な口調で言う。
「俺達にとって重要なのは、この戦争の行く末とかじゃない。ようは、「殺れるか、殺られるか」だけだからな」
「まあね」
 アウルは頭を起こすと、肩をすくめた。
「なのに……、ここんとこずっと黒星だろ? アイツらに関しては」
 スティングの言葉に、アウルはムッとして言い返す。
「負けてはないぜ?」
 物事に拘りを持たない彼も、こと勝ち負けに関してだけは敏感だった。
「勝てなきゃ負けなんだよ、俺達は。殺れなきゃな。……分かってんだろ?」
「……うん」
 彼らにとって勝ち負けが重要なのは、それが彼らに与えられた唯一の存在意義だからだ。彼らはコーディネイターに勝つ為に造られたのだから。
「この間の戦闘、向こうの増援に来たのって、アークエンジェル級だったんだって?」
 前回のインド洋海戦の時、アウルは終始水の中に潜っていた為、ザフトの増援に現れた艦を見ていなかった。
「ああ。オーブの艦らしいぜ。ガルハナンも、そいつとあのミネルバって艦に陥とされたってよ」
 難攻不落の要塞と思われていたガルハナンすら陥落せしめた二隻の艦。
「守ってた奴らが間抜けだったんだろ? それに……例え、相手が強くたって――」
「――ああ。俺達、ファントムペインに負けは許されねえ」
 スティングはきっぱりと言い切った。それが、彼らの生きる術だからだ。


「ステラは……、アイツはよく分かってないんだろうな」
 アウルは、自分達と同じ立場の少女の事を思い浮かべる。彼女はおそらく何も知らないし、何も考えていないはずだと、彼は思った。
「……さあな。でも、やる事は俺達と一緒だ」
 嘆息して答えるスティング。彼は、余計な事を考えなくてすむステラの事を、ある意味で羨ましくも思っていた。
「……さっさと、ステラを拾って帰らねえとな。アイツ、ちゃんと待ってんだろうな?」
 スティングは眉を顰めて言った。ステラは途中の海辺に待たせてあるのだが、勝手にどこかに行ってないかと、危惧する。
「アイツ、海が好きみたいだし、放っておいたら一日中でも眺めてそうだから、大丈夫だろ」
「だといいんだけどな」
 楽観的なアウルに対して、なぜかスティングは嫌な予感が拭いきれなかった。
486通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 06:58:47 ID:???
もう少しだけ続く
487 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/29(火) 07:03:48 ID:???

=========================
 なのははディオキアの市街地を歩き回っていた。昼夜問わず、このような場所で飛行していては、たちまち人目に留まってしまう。
 覚えたての光学迷彩の魔法も、長時間の維持はできないので、探索中には使えない。また、失敗時における範囲対象内への影響を考えると、結界魔法に挑戦するわけにもいかない。
 結局、なのはに取れる探索方法は、地道に足を使う事しかなかった。
 はた目には普通に歩いている様に見えるが、なのはの魔力を使ってレイジングハートの魔力感知能力を最大限にまで引き上げている。また、なのはは自身の知覚をレイジングハートのセンサーと直結させていた。
(う〜ん、見つからないなぁ)
 昨日、感知した魔力反応の正体をできる事なら突き止めたいのだが、探索に割ける時間的猶予は残り少ない。
 レイジングハートが正確な残り時間を念話で知らせる。
《Master.残り時間の猶予が一時間を切りました。それ以上はダーククリスタルの捕捉が不可能になります》
『一時間か……。分かった。それまで、もうちょっと頑張ろう』
《All light》
 愛機とそのようなやり取りをしつつ、左側の建物沿いに角を曲がった時だった。
「――あっ!?」
「――!?――っと」
 なのはは人とぶつかって弾かれてしまうが、誰かに左腕を掴まれた事で転倒を免れる。見ると、自分よりいくらか年上の少年が助けてくれたようだ。
「す、すみません」
「あ……いや。こっちもよそ見してたし……。大丈夫か?」
「はい。お陰様で」
 にこやかに答えるなのは。
「そっか。じゃあ、気をつけろよ……って、俺もあまり人の事は言えないけどな」
「まあ、お互い、『今度からは気をつけましょう』と、いう事で」
「そうだな」
 顔を見合わせて笑い合った後で、なのはは少年と別れた。
『いけない、いけない。ちょっと、探索に没頭し過ぎてたね』
《Soory,Master》
 事前に警告できなかった事を謝罪するレイジングハート。しかし、なのはは首を横に振って否定する。
『今のは私の不注意だよ』
 それにしても――と、なのはは思い返す。
(さっきの人。フェイトちゃんやマユちゃんと同じ、紅い眼だったなぁ)
 先程の少年の眼が、なのはには強く印象に残っていた。
『さあ。探索を続けよっか? 今度は油断せずにね』
《All light》
488 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/29(火) 07:09:23 ID:???
第27話、投下終了です。

レイハさんの英訳を断念。
そんな所に時間を割いてもしょうがない事に、今さら気づく。
簡単な単語だけは、そのまま英語表記で。

ではではノシ
489通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 07:11:09 ID:???
乙っす!

毎回楽しみに待たせてもらってます!
次回も頑張ってください!
490通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 07:19:19 ID:???
桜色の奔流がティアナに向け、放たれようとした刹那。
『アムフォルタス』
上空から降り注ぐ朱い魔力の奔流がなのはを襲った。
「アスランくん、なんのつもり?」
「ティアもなのはさんも、もう、やめろ!!」
場に走る緊張。
ティアを助ける為とはいえ、アスランは上官を攻撃したのだ。
「確に、ティアがやったことは無茶無謀だったかもしれない!たが、そんなことをして…ティアがどうなるっていうんだ!!」
なのははアスランの言葉を聞きながら、ティアへ向けたレイジングハートをアスランへとつきつける。
「アスランくん、私の指導方針に口だししないでくれるかな?」
「どうしてもと言うのなら、俺はあなたを撃つ!!
ジャスティス!!」
「……、じゃあ、アスランくん、まずは君から頭を冷やそっか?
レイジングハート!!」
『シャイニングエッジ』
『アクセルシューター』
なのはとアスランの一対一が始まった。

互角の戦いを広げ、得意の近接戦闘でなのはをおいつめるも形勢はすぐに逆転した。

「どうしてあんなことしたのよ?」
ボロボロになったアスランにバインドに縛られたままのティアナが聞いた。
なのははリミットいっぱいのディバインバスターを準備中である。
「あんなことしなければ、言わなければあんたまでこんな目にはあわなかったでしょうに…。」
ティアナを守るようにして立つアスランは、彼女の言葉に少しだけ振り向いて口を開いた。
「俺は馬鹿だから…。」
本当に馬鹿だ。
管理局のエースオブエースに喧嘩を売ったのだから…。
「…馬鹿。」
ティアナは小さく呟く。
アスランは自分の愚行がおかしいのか、それともティアナの言葉がおかしかったのか定かではないが、微かに微笑む。
そしてアスランとティアナ、二人は閃光に飲み込まれていった

八話みてないからよくわからんが、こんな展開あり?
491通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 08:34:09 ID:???
ちょwwwwww凸wwwwそれはただのフラグwwwww




492シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜:2007/05/29(火) 09:42:29 ID:???
『確に…素晴らしい能力を持ってはいるんですが…。制御がろくに出来ないんですよ。』
一人の男が言った。
『竜召喚だって、この子を守ろうとする竜が勝手に暴れまわるだけで…。
とてもじゃないけど…まともな部隊でなんて、働けませんよ。
精々、単独で殲滅戦に放り込むぐらいしか…。』
今まで、散々言われてきた言葉。
だから、私は力を使うことを恐れてきた。
使えば誰かが傷付き、そしてやっと得た仲間と呼べる繋がりが切れてしまうのではないか、それが不安だった。
『私はどこへ行けばいいんでしょう?』
『それは、キャロが何処に行きたくて、何をしたいかによるよ?』
自分をフェイトが引き取ると言った時に聞いて、フェイトが答えてくれた言葉が頭をよぎる。
――私は今、何がしたいのか?
答えは決まってる。
「エリオく〜ん!!キラさ〜ん!!」

高高度に臆することなく、キャロは列車から飛び下りた。

(守りたい。
優しい人、私に笑いかけてくれる人達を…自分の力で…守りたい!)

キラはAMF効果範囲から遠ざかったため、飛翔魔法が回復する。
背中の蒼い魔力翼も輝きを取り戻し、受けたダメージのショックで閉じていた目を開いた。
エリオの手を掴み、キラへと手をさし伸ばしているキャロの姿が開目一番に飛込んできた。
「僕は大丈夫だから…、エリオ君を!!」
キラの言葉にうなずくキャロ。その刹那に、キャロとエリオは淡い桃色の閃光に包まれる。

「フリード、不自由させてごめんね…。私、ちゃんと制御するから…。」
エリオはキャロの腕の中で意識を取り戻す。
キャロは傍らを羽ばたくちび竜にそう語りかけ、
「行くよ!竜魂召喚!!」
桃色の閃光はさらに輝きをまし、そしてその中心で、キャロは召喚魔法陣を形成する。
「蒼久を走る白き閃光!我が翼となり、天を駆けよ!」
魔法陣から現れる巨大な純白の翼。
「来よ、我が竜、フリードリヒ!竜魂召喚!!!」
言い切るが早いか、桃色の閃光を純白の翼が突き破り、姿を見せたのは巨大な白竜。
力を持て余すフリードは猛き咆孔をあげる。
『フリードの意識レベルブルー!召喚、成功です!』召喚魔法が成功したとの通信が全員に届いた。
493シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/29(火) 09:46:15 ID:???
召喚成功にホッとしたのも束の間、ガジェット三型が器用にアームを使い、その重い機体を動かす。
「フリード!ブラストレイ!!」
足元に展開される環状魔法陣。
白竜、フリードは主人とエリオを背に乗せたまま、巨大な口を開く。
ケリュケイオンから供給される魔力が、フリードの鼻先に収束し、すさまじい熱量を持つ火炎弾へと変化する。
「ファイア!!」
キャロの合図で火炎の奔流を吐き出すフリード。
放たれた奔流はガジェットに直撃。
しかし、AMF、さらに防御フィールドを展開しているため、破壊には至らない。
「やっぱり…、堅い。」
ある程度、予想はしていたが、キャロはどうしようかと考える。
「あの装甲形状は砲撃じゃ抜きずらいよ。
僕とストラーダがやる。」
すっかり回復したエリオがストラーダを構えた。
キャロは頷き、詠唱を始めた。
「我が魂は、聖銀の剣。
若き早騎士の刃に祝福の光を!
猛きその身に力を与える祈りの光を!」
『ブーストアップ・ストライクパワー!!』
両腕を左右に大きく広げるキャロ。
「行くよ!エリオ君!!」
フリードの首部に立つエリオは頷き、答える。
「了解!キャロ!!」
「ツインブースト!スラッシュ&ストライク!!」
二つの魔力の塊が、キャロからストラーダへと注ぎこまれ、エリオはそのままガジェットに向かい、突攻を試みる。
エリオに向かい来るアームと触手、それを撃退しようと身構えた時、
「エリオ君!!!そのまま行って!」
『ハイマットフルバースト』
五本の魔力の奔流が、アームを、触手を全て飲み込み、一掃する。
爆煙に紛れて、ガジェットの間合いに入り込むエリオ。
「一閃必中!!」
掛け声とともに展開される金色のヴェルカ式魔法陣。エリオは稲妻を体に纏い、地を蹴った。
同時、ストラーダから噴射されるバックファイアで最速の突きを放つ。
ガジェット三型は機体中心をストラーダに貫かれ、エリオにそのまま切り上げられ、爆発した。

『車両内、及び上空のガジェット反応、全て消滅。』『スターズF、レリックを確保。列車のコントロールの奪還も成功した模様。』
教会から管理局に戻ってきたはやてに次々と報告される朗報にはやてはホッと一息を着く。
『ライトニング5を覗き、他八名は負傷なし。
ライトニング5はバリアジャケットを損傷していますが、軽傷です。』
こうして、機動六課最初の任務は幕を閉じた。
494シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/29(火) 09:49:05 ID:???
『刻印ナンバー9護送体制に入りました。』
とある場所、男は大きなモニターの前で、機動六課の現場活動を監視していた。サブモニターから若い金髪の女性からの通信が入っている。
「ふむ…。」
興味なさそうな返事を鼻で返す男。しかし、場所のせいなのか、大きな返答でもないのに男の声は妙に反響する。
『追撃勢力をおくりますか?』
「やめておこう。」
男は一拍開けてから、視線を女に向け続ける。
「レリックは惜しいが、彼女たちのデータがとれただけでも十分さ。」
フォワード陣三名の顔を写す。
「それにしても…、この案件はやはり素晴らしい。

なのは、キャロ、スバル。「私の研究にとって、興味深い素材が揃っている上に…。…ふっ。」
男は口の片端をつり上げた。
「この子たちよ、生きて動いているプロジェクトFのざんしを手に入れらるチャンスがあるのだからね…。そう、焦る必要もない。」施設内に男の笑う声が響いた。

「私、自分の力が今まで怖かったんです。」
キャロ、エリオ、キラは路肩に三人で座り、現地局員への引き継ぎ手続きを行っているフェイトを待っていた。
「私の力はただ誰かを傷付けてしまう怖い力なんだって、そう思ってました。」でも、今回はエリオを助けてあげることが出来た。
みんなを守ることが出来た。
「うん、キャロちゃんのその誰かを守りたいっていう想いがあれば、きっと力に負けることなく、誰かを守ることができるよ。
何かを守り抜く為には、力だけでも、想いだけでも駄目なんだ。」
キラはキャロに微笑みかける。
「力だけでも…、想いだけでも…。」
呟きながら自分の両の掌を見つめるキャロ。
「ありがとう、キャロ。」
エリオは掌を見つめているキャロにお礼を言う。首を左右に振り、とんでもないという仕草をするキャロ。
「お礼なら、フリードに言言わなきゃ…。」
そう言ってキャロはフリードの鼻の上を撫でながらお礼を言った。
「ありがとう、フリード。」それに続くエリオ、キラ。
「ごめんね、待たせちゃって…。」
三人で話込んでいるとフェイトが駆け足でやって来るところだった。
495シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/29(火) 09:51:34 ID:???
「じゃあ、帰ろうか?」
フェイトはそう言うが、ヘリはスターズ分隊とともにレリックを護送に行ってしまった。
「帰るって…、どうやってですか?」
率直なエリオの疑問にフェイトは微笑みながら答えた。
「私の車があるところまで飛んで、そこから車で局に戻ろうか?飛行許可はとってあるから…。」
ということで、フェイト車があるところまで、四人は飛んでいくことになった。
フェイトはエリオを抱え、キラはキャロをお姫様だっこする。
「しっかり捕まっててね?エリオ。」
「しっかり捕まっててよ?キャロちゃん。」
フェイトとキラは地を蹴って飛び上がる。翼を広げ飛翔を開始するキラ、フェイト、エリオ、キャロの四人は初任務の成功と安心か、清々しく感じられる風を受けながら、目的地へと向かった。

四人は車に乗って、機動六課まで帰り、初任務の成功を仲間うちで喜びながら夕飯を食べた。
シンはなのはやフェイトに援護の事を誉められ、ティアナ、スバルは手際の良さを、キャロとエリオも良くやったと誉められていた。

ミッドチルダ市街地。
夜の街、フードを被った三人の人影が歩いていた。
一人は長身の男で、がっしりとした体格をしている。もう一人はまだ幼い少女だ。
そして、もう一人は最初の男よりも背が低く、スラリとした体つきをした少年だった。
少女がふと立ち止まり、後ろを振り替えると、星の光に照らされて、容姿が判別出来るようになる。
紫がかった髪に幼い瞳、小さな口に、額の模様。
長身の男は
「行くぞ。」
と一言言う。
少年はそんな少女に手を差し出した。
少女は少年の手をとる。それを確認した少年は薄く微笑んだ。
496シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/05/29(火) 09:53:39 ID:???
投下終了です。

さて、また今回もし〜どD'sさんと時間背景がややかぶってしまいましたが、さてどうでしたでしょうか?
えっ?ルーテシアとゼストと一緒にいたのは誰かって?
誰でしょうね(笑)

シン「次回は第五話 進展。俺とキャロの関係が少しだけ進展する話だ。
うん、何か妹みたいでいいな。スバルやティアはもう成長しすぎてるからなぁ〜。」
マユ「お兄ちゃん……。」
シン「何か、今、マユの声が聞こえたような?」
キラ「天国からの憐れみの声だよ。」
シン「なっ、あんたは!てか予告の邪魔するなよ!!」
キラ「やめてよね、君のせいで予告が君とキャロちゃんのフラグがたってるみたいじゃないか。」
コホンッ
キラ「初任務を無事、成功で乗りきった僕たちは、個別のスキルを研く訓練へとステップアップ。
シンの教導はシグナムさん。
僕はティアナと同じ高町なのはさんと学ぶ事になった。訓練は過酷なものとなる。
次回、シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜
第五話 進展 」
シン「シ〜スコンフィ〜バ〜、ワァオッ!!!
お楽しみに!」

し〜どD'sさん
ごめんね予告パクって。
あと、>490書いたの私です。すいません。
497通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 11:37:10 ID:???
二人ともGJ!
498通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 11:58:02 ID:???
>488
乙ッス!
まさか、デュランダルとキラが会うとはね…。

>神隠し氏
乙ッス!
謎の少年はレイかアスランか?
つかシンwwwどうしたんだwww
499通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 12:35:49 ID:???
>>492
GJ!!
>>490
凸のせいで状況悪化してるww
500通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 17:01:20 ID:???
GJ!

ふと思ったんだが遺作や痔って見たことないな。
絡ませにくいのかな?
501通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 17:57:27 ID:???
GJ!!種死ではうそ臭かったキラのセリフもまともに聞こえてしまった。
502運命の子と最強を目指した少年:2007/05/29(火) 20:16:43 ID:???
運命の子と最強を目指した少年
    第十話

      ・・・・・やめて下さい・・・・・ 

      メビウスゼロがガンバレルを展開する

    ・・・・・・だめです、殺さないで・・・・・・

   ガンバレルの砲撃が、レールガンが、ジンを打ち抜いていく

    ・・・・・・止めてー!!!!・・・・・

            『戦え』

        ・・・・・ああ・・・・・

      『敵を倒せばお前の苦しみは終る』

  ・・・・・僕は戦うために生まれたんじゃない・・・・・

     『戦え、敵を倒せばお前の苦しみは終る』

       ・・・・・僕は・・・・・

          『戦え!!!!!』

     ・・・・・いやだー!!!!!・・・・・


・アースラー病室

「プレア君、プレア君!!」
「・・・ここは・・・」
プレアはベッドの中で目を覚ました。
「よかった・・・気がついたのね、大丈夫?」
プレアの脇にはプレアの手を握っているリンディが心配そうに見つめていた。
「はい・・・リンディさん・・・・ここは・・・僕は・・・確か・・・・・」
「貴方は背後から襲われて、リンカーコアを吸収されて倒れたのよ」
リンディの言葉でプレアは思い出した。
503運命の子と最強を目指した少年:2007/05/29(火) 20:18:40 ID:???
ヴィータと話し合おうとしたこと
突然ものすごい喪失感に襲われたこと
ヴィータの悲しそうな顔

「それで、アースラーのメディカルルームに運ばれたの。フェイトさんと一緒に」
「フェイトちゃんに何かあったのですか!」
「貴方と同じで、リンカーコアを吸収されたのよ。魔力が減っただけで怪我は無いわ」
「そうですか、よかった」
プレアの態度に微笑むリンディ。
「でもよかったわ、プレア君の身体にもダメージはないし、魔力に関してもドレットノートの効果で回復が早いみたい、直治るそうよ」
「そうですか・・・・あの・・ありがとうございます」
「ん?」
「手を、握ってくれて・・・・・・」
リンディは微笑み。
「うなされてたみたいだったから、大丈夫?」
「はい、もう大丈夫です。それにとても・・・・その・・・・うれしかったです」
顔を真っ赤にしながら答えるプレア。
「ふふっ、大した事じゃないわ。でも無事でよかったわ、今食事と飲み物を持ってくるから横になってなさい」
「はい、すみません」
「だ・か・ら、子供が遠慮なんかしないの」
笑顔でそういい、リンディは病室を出て行った。

・ミーティングルーム

「フェイトさんもプレア君も魔力の消費が激しいだけで、命に別状はないそうよ」
その言葉にほっとする一同
その後、駐屯所のシステムがハッキングされ、指示や管制ができなくなってしまったことや、
仮面の男についての話がされた。
「あと、アルフとなのは、君達のほうから聞いた話も状況や関係がよくわからないな」
クロノの言葉にうつむくなのはとアルフ
「アタシが駆けつけたときには、もう仮面の男はいなかった、けど、シグナムがフェイトを抱きかかえてて、
『言い訳は出来ないが、すまないと伝えてくれ』って」
「私も、プレア君のところに駆けつけたら、仮面の男の人はいませんでした。ただ、倒れてるプレア君とヴィータちゃんがいて
『プレアに伝えてくれ・・・・ごめんな・・・・ごめんな・・・・・』って」
「そうか・・・・・」
その後、指令部をアースラーに移すこととなり、なのはは家に帰ることになった。
504運命の子と最強を目指した少年:2007/05/29(火) 20:21:02 ID:???
・八神家

「助けてもらったってことで、いいのよね?」
「少なくとも、奴が闇の書の完成を望んでいるのは確かだ」
八神家のリビングではシグナム達が仮面の男について話し合っていた。
「俺達に完成させて、その力を利用しようとしているのではないか?」
カナードの質問に
「ありえねぇ!」
ヴィータが即答する。
「だって、完成した闇の書を奪ったって、マスター以外の奴には使えねぇんだ」
「脅迫や洗脳とう手段は?」
「無いな。完成した時点で主は絶対的な力を得る、そのような手段に効果があるはずもない」
「まぁ、家の周りには魔法トラップとカナードが仕掛けた物理的なトラップがあるし、万が一にもはやてちゃんに危害が及ぶことはないと思うけど・・・」
シャマルが不安そうに答える
「念の為だ、シャマルは主の側を離れん方がいいな」
ザフィーラが言い終えたその時、
「ねぇ、闇の書を完成させてさ、はやてが本当のマスターになってさ、それではやては幸せになれるんだよね」
ヴィータが不安そうに尋ねた。
「いきなりどうした?」
カナードが尋ね
「闇の書が完成すれば主は大いなる力を得る、それは私達が一番良く知ってるでしょ?」
シャマルが諭すように答えた。
「そうなんだよ・・・そうなんだけどさ・・・アタシはなんか・・・大事なことを忘れてる気がするんだ」
その言葉に沈黙する一同

        ドサッ

その時、二階から何かが倒れる音が聞こえ、皆が駆けつけると、はやてが胸を押さえ苦しんでいた。
「はやて・・はやて!!」
はやてをゆするヴィータを止めるカナード。
「動かすな!シグナムは救急車を、シャマルは回復を試してくれ、ザフィーラは毛布を、ヴィータ!」
「何?アタシはどするればいい!」
「とにかくはやてに声をかけろ!何でもいい!」
「わーった!!」
505運命の子と最強を目指した少年:2007/05/29(火) 20:24:02 ID:???
・海鳴大学病院

「よかったわ」
「はい、ありがとうございます」
石田先生がはやての診察をし、容態に特に問題がないことにほっとひと息つく一同。
「・・・・心配したぞ」
カナードが多少怒りながら言った。
そんなカナードの態度に
「ちょっと滑って転んで、胸と手がつっただけやって、それなのに皆で大事にして」
はやては苦笑いしながら答えた。
「まぁ、来たついでに検査とかしたいから、ちょっとゆっくりしてってね」
「は〜い」
「さて、シグナムさん、シャマルさん、カナード君も、ちょっと」

今回の検査では、なんの反応も出ていなかったが、酷い痛がり方から見ても、「つっただけ」ということはない筈であり、
麻痺が広がり始めてるのかもしれないことをシグナム達に話す石田先生。
「今まで、こういう兆候はなかったのですよね?」
「わからん、はやてはそういうことを面に出さんからな・・・・」
カナードが苦々しく答えた。
「発作はいつ起こるかわかりません。用心のため、入院してもらった方がいいですね、大丈夫でしょうか」
沈黙する三人
「・・・・・はい、お願いします」
シグナムが答えた。
その後、入院することを告げられ、残念そうな顔をするはやて。
皆の食事を作れなくなるのが心配というはやての言葉に皆妙に深刻な顔をするが、どうにか入院を了承させた。
そして、着替えや本を取りに一度戻るカナード達、

          そのため

一人病室で、胸を押さえ蹲るはやてのことに気づくことは無かった。
506運命の子と最強を目指した少年:2007/05/29(火) 20:25:47 ID:???
・聖祥小学校

「入院?」
「はやてちゃんが?」
すずかは友達であるはやてが病気で入院してしまい、検査とか色々あり、しばらくかかることを話した。
「そっか・・・それなら放課後、みんなでお見舞いとかどう?」
アリサが提案する。
「いいの?」
「すずかちゃんのお友達ですよね、紹介してくれるという話だったですし」
「それにみんなでお見舞いに行ったほうが賑やかだし」
「病院で賑やかはちょっと・・・・」
苦笑いのなのはに
「いいことだと思うよ」
フェイトは笑顔で答えた。
そしてすずかは、シャマルに写真が添付されたメールを送る。
アリサ・すずか・なのは・フェイト・プレアが写った写真を。

・病院

「「「「「こんにちわ〜」」」」」
はやての病室に入るなのは達
すずかの紹介ということもあり、またたくまにうち解ける5人。
その様子を覗き込むカナード
「カナード君・・・・・何やってるの?」
石田が苦笑いしながら質問し
「ああ・・・・・どうも入りづらい雰囲気でな」
咄嗟に嘘をつくカナード。
「気にしないで中に入ればいいのに・・・というのは禁句なのよね?」
507運命の子と最強を目指した少年:2007/05/29(火) 20:28:32 ID:???
「変な言い方かもしれないけど、はやてちゃんの主治医としてはカナード君たちに感謝してるの、
君達と暮らすようになってから、はやてちゃん、本当にに嬉しそうだったから」
「・・・・そうか・・・・」
「はやてちゃんの病気はとても難しい病なの、だけど私達は全力で戦ってる、でも一番つらいのははやてちゃんよ」
「そんなことは、言われなくてもわかっている」
「でも、カナード君たちが支えてあげることで勇気や元気が出てくると思うの。だから支えてあげて、はやてちゃんが病気と闘えるように」
カナードの手に自分の手を置き石田医師は語りかけた。
「(プレアのようなこを言う・・・・)俺の知り合いが言っていた・・・・『人の思いは最高の支えになる』と」
「カナード君・・・・」
「俺達は支える、はやてを、これからも」
「ええ・・・・・・・でも、素直なカナード君ってなんか変ね?」
石田は笑いながら答え
「黙ってろ」
カナードは笑いながら答えた。

:八神家
・リビング

「闇の書がはやてちゃんを侵食する速度が速くなっているみたいなの、このままじゃ、もって一月・・・もしかしてもっと短いかも」
リビングにいる全員にシャマルは今の現状を話した。
沈黙する4人
「・・・わかった。シャマル、今あるカートリッジを全部私達に(まて」
シグナムの言葉を遮るカナード
「どうした・・・」
「・・・・・俺のリンカーコアを使え」
508運命の子と最強を目指した少年:2007/05/29(火) 20:30:01 ID:???
「何を言っている、カナード!!」
シグナムを始め、全員が驚く。
「俺はお前達とは違って人間だ、吸収された所で魔力が無くなるだけだ。それに、俺の魔力はそれなりなんだろ」
「ええ・・・・でも・・・・・」
躊躇するシャマル
「はやてのためだと思ってやれ、それに」
笑いながら
「俺は回復に専念する。今やれば、収集の手伝いに早く参加できる」
「わかったわ・・・・クラールヴィント、お願い」
クラールヴィントを使い、カナードのリンカーコアを吸収するシャマル
「く・・・・・あああ・・・・」
「カナード!」
膝を付き、苦しむカナードをヴィータが支える。
「たいした精神力だ・・・・抜かれた後でも意識を保っていられるとは・・・」
心配しながらも、関心するシグナム。
「だが・・・・きついな・・・・悪いが寝床まで頼む」
「わかった、ヴィータ代われ。シャマル、手伝ってくれ」
「わかったわ」
シグナムとシャマルの肩をかり、歩き出すカナード。
「カナード・・・・・」
「カナードの分まで頑張らねばな」
「・・・ああ・・・」
「どうした、ヴィータ」
「何かがおかしいんだ・・・・こんなはずじゃないって、アタシの記憶が訴えてる・・・・でもさザフィーラ、今はこうするしか、ないんだよな」
「ああ」
ザフィーラは静かに答えた。


こんばんわです、投下終了です。
感想をくださった皆様ありがとうござ入ました。
作者の皆様GJです。
『そういやカナード シューターを全方位alで防げなかったのか?』
という質問ですが、あれはパッと展開出来る様なものではないので間に合わなかったということで(ゴメンナサイ)
プレアの体についてやドラグーン、ηは後々出す予定です。
次はいつになるのやら・・・orz
509通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 20:31:37 ID:???
乙だぜ
次はいつでもいいさ!
ずっと待ってるから
510通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:44:02 ID:???
乙です。
カナードが漢過ぎるぜ!
511りりかるシード StS:2007/05/29(火) 23:32:48 ID:???
ある日、フェイトが少年を連れ帰ってきた。
「フェイトさん…その子は?」
シンはまだ10歳にも満たないような少年の姿に何らかの事情を感じ取ったのであろう、厳しい表情でフェイトに尋ねた。
フェイトは静かに語りだした。
曰く、とある研究所から保護してきたものを一時期引き取ったらしい。
過去の任務でフェイトが保護し、八歳のころまで時空管理局内の施設で過ごしていた。
実験体…嫌な言葉だった。
シンも普通の人間ではない。
言ってしまえば、コーディネーターも実験体のようなものである。
故に化け物などと言われていた。オーブのような国ではないと差別の対象になりえる。
「シン…この子と仲良くしてあげてね」
「分かってます」
シンは少年の目線に合わせるようにしゃがみ込む。
少年は緊張したようにぎこちなく笑っていた。
「よろしくな…えぇと…名前は?」
「エリオ……エリオ・モンディアルです。」
「そっか。俺はシン・アスカ。よろしくなエリオ」
にぃっと笑う。
年下の子の扱いは妹のマユで慣れていた。
男の子と女の子の違いはあるが…。
「あっ、はい、よろしくお願いしますアスカさん」
「シンで言いよ。何となくそう呼ばれるのはこそばゆいっていうか…とにかく、俺のことはシンで良い。何ならお兄ちゃんでも良いぞ」
「……よろしくお願いします、シンさん」
シンの冗談に照れるように笑う。
その様子を微笑ましそうに見るフェイト。
「それじゃ、私は出かけないといけないからシン…エリオのこと頼んだよ」
「はい。任せてください」
そう言い残して、フェイトは再び出ていった。
「…さてと、エリオ…今何歳だ?」
「八歳ですが」
「八歳か…マユの一つ下か」
ふぅと息を吐く。
「とりあえず、何か飲むか?オレンジジュースで良いな」
台所まで行くと冷蔵庫を開けて、オレンジジュースを取り出す。
自分の分とエリオの分をコップに注ぐと、エリオに手渡す。
果汁100%である。
512りりかるシード StS:2007/05/29(火) 23:34:09 ID:???
「ありがとうございます」
エリオは頭を下げ、オレンジジュースをチビチビと飲んでいく。
シンはそれを見ながらこれからどうするかを考えていた。
フェイトから任された以上はいい加減に扱うわけにはいかなかった。
「シンさんは…フェイトさんの恋人なんですか?」
「ぶっ!!」
シンはオレンジジュースを吹き出し、苦しそうにせきをする。
「そっ、そんなわけないだろ!!俺もエリオと同じであの人に保護されてる身分なんだよ。…だから、恋人とかそういうのじゃないよ。そりゃ感謝とかはしてるけど…」
シンは事情を説明する。
自分は偶発的な事故でこの世界に飛ばされていて、それを保護してくれたのがフェイトだということを。
「シンさんも保護されてたんですか。同じですね僕と」
子供らしくにっこりと笑う。
シンは恥ずかしさを隠すように後頭部に右手を置いていた。
「別に同じことを喜ぶようなことでもないと思うけどな…」
「そうですか?やっぱり、共通点があると嬉しいですよ」
純粋な瞳でシンは見られる。
「まあ…エリオがそう思うなら俺からは何とも言わないけどさ」
それっきり、会話が止まる。
シンはぼうっとどこかを見ていて、エリオはそのシンをじっと眺めていた。
「…何か遊ぶか?」
視線に耐えかねたシンは自分から切り出す。
「はい!」
元気よく返事をするエリオ。
「で、何するんだ?」
「何でも良いです」
「そうだな…よし、ならキャッチボールでもするか?」
そう言ってボールを握る。
「はい。僕はそれで構いません」
「それじゃちょっと待っててくれ」
シンは一度大きく深呼吸をする。
『フェイトさん…エリオと外で遊んで来ますが、良いでしょうか』
『良いよ。ただし、あまり遠くに行かないでね』
『はい、分かってます。それじゃ』
念話を切る。
「フェイトさん良いって」
「…シンさんって魔導師なんですか?」
念話をしていたシンを見てエリオはそう言う。

「まあな。まだ、見習いだけど」
「僕は魔導師よりも騎士になりたいですね」
513りりかるシード StS:2007/05/29(火) 23:35:57 ID:???
シンは己の記憶を手繰り寄せる。
騎士…ベルカの騎士のことだろう。
「ベルカの騎士になりたいって…確かベルカの騎士は特定の誰かを守ろうとするんだったよな。一体誰を守りたいんだ?」
興味本位でシンは尋ねる。
「フェイトさんを含め僕に優しくしてくれた人ですね」
エリオはシンの瞳を見ながら言う。
「……俺は、みんなを守りたい。こんなわけ分かんない力で苦しめられている人達がいるを救いたい。俺が魔導師を目指す理由はそれだ」
「凄いですね。とても立派だと思います」
関心したようにエリオは言う。
シンは頬を赤くする。
「ほっほら、くだらないこと話してないでさっさと行くぞ。」
シンは先導して、歩いていく。
その後ろを楽しそうに笑うエリオがついていった。

「ほら」
シンがボールを投げるとエリオがキャッチする。
「はぁはぁはぁ…」
エリオが息を整えながらシンにボールを投げ返す。
かなり無茶な位置に返ってきたが、シンは難なくキャッチした。
シンはエリオを眺める。
満身創痍といった感じだ。自分と子供のエリオの体力差を見誤っていた。
「…少し休むか?」
「はい…すいません…」
「待ってろ。今飲み物持ってくるから」
シンは走って自販機まで向かうとフェイトから貰ったお金でスポーツドリンクを買う。
それをエリオに手渡した。
「ほら、飲め。脱水症状起こす前に」
エリオは何も言わずに飲む。
勢いよく飲んでいき、ペットボトルはすぐに空になる。
シンは無言でタオルを渡して、汗を拭かせる。
「…悪かった。エリオとの体力差を考えてなかった」
「いえ、良いんです。あのくらいでへこたれた僕が悪いんですから」
そう言ってエリオは頭を下げる。
「…エリオが謝る必要ないんだがな。とにかく、今は体を休めろ。体力かなり消費してるみたいだし」
そう言うと、シンはエリオの隣にしゃがみ込む。
ボールを真上に投げ、取るを繰り返していく。
エリオはシンが投げるボールを目で追っていく。
「ん?どうしたエリオ?」
シンは笑顔で言う。
514りりかるシード StS:2007/05/29(火) 23:37:28 ID:???
「いえ、シンさんは全然疲れてる感じがないなって」
「俺とエリオの体力を一緒にするなよ。体格が全然違うだろ?」
シンはお世辞にも背は高いとは言えない。
だが、よく見れば、外見以上に筋肉はついているのが分かる。
「…シンさん凄いんですね」
「そうでもないよ。俺はコーディネーターだから」
「コーディネーター?」
しまった、とシンは思った。
この世界はC・Eとは違う。
だから、当然コーディネーターのことを知っている人間はいない。
最初からいちいち説明するのも面倒であったが、自分から話してしまった以上は話さなければならない。
シンは疲れたように息を吐くとコーディネーターについての説明を始める。
コーディネーター…遺伝子をいじくることで通常よりも優れた人間を作り出す禁忌の法。
ああいう容姿にしたい、ああいった能力が子供に欲しい…それを叶えてくれる願望機。
シンは身体能力と病気に対する抵抗が一般人より遥かに高かった。
シンの赤い瞳も遺伝子操作の影響である。
終始淡々とした口調でシンは語る。
「…すいません、変なこと聞いちゃって」
「別に俺はコーディネーターだからってナチュラルは愚かだとか、コーディネーターはずっと優れているとかそんな差別じみたこと考えてないから。嫌な顔してたのは説明が面倒だったからだし、気にすんな」
そう言って笑った。
シンは最初の頃に比べてずっと笑うようになった。
異世界に飛ばされてしまったショックから殆ど笑うことはなかった。
笑うことがあっても、ぎこちない作りじみたような笑顔であった。
しかし、彼は一人ではなかった。孤独ではなかった。
フェイトがいた。彼のことを心配し、思ってくれるものがいたからこそ今の彼がある。
擬似的とはいえ、今のシンにとってフェイトは家族だった。
「シンさん優しいですね」
「なっ何言ってんだよ…全く」
照れているのを隠すためにそっぽを向く。
515りりかるシード StS:2007/05/29(火) 23:39:33 ID:???
「ほら、もう体も大丈夫そうだし、続きやるぞ」
「はい!」
そう言ってエリオは起き上がる。
輝くように笑っていた。

日が落ちようとしていた。
シンはエリオのことを背負いながら歩いている。
エリオは疲れ果てて寝てしまっていた。
そのまま置き去りにするわけにもいかず、起こすのも野暮だったので背負うという選択肢を取ったのである。
シンとエリオを見知らぬものから見たら、兄弟のように見えるかもしれない。
───弟か。
弟がいれば、こんな風なのだったかもな…シンはそう考える。
「…んっ…」
エリオの瞼が開く。
「起きたか?」
「あっ、はい。もう大丈夫です。降ろして貰って構いません」
「気にすんな疲れてるだろ」
そう言って笑いかける。
「でも、重く…」
「重くないよ。言ったろ?俺は丈夫だから。それに…今はこうしてたいんだよ」
シンはエリオの言葉を遮り言う。
それきり会話は交わされなかった。
エリオはシンの背の中で再び寝入ってしまっていた。
「全く」
そう言いながら微笑むシン。
エリオのことを起こさないように慎重に歩いていた。

「ただいま」
「おかえり」
家に戻るとフェイトが座っていた。
「エリオは…寝てるね」
シンの背にいるエリオを見てフェイトは微笑んだ。
「起こす?」
「いえ、エリオも疲れただろうし、このままにしてあげた方が良いんじゃないでしょうか?っと」
そっとエリオをベッドまで運んでいく。
「ご飯になったら起こしてあげよう」
「そうですね…あっ、俺も手伝います」
そう言うと、シンは駆け寄っていった。
エリオはすやすやと眠っていた。
今日も世界は平和だった。
516りりかるシード StS:2007/05/29(火) 23:41:59 ID:???
以上で終わりです。
題名付け忘れましたが、まあ、気にしないでくださいw
次回の更新は不明ですが、次回で序章は終わりの予定です。
次の次からはStS本編の時代になる予定ですので期待しないで待っといて貰えるとありがたいです。
では
517通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:51:23 ID:???
>期待しないで

だが断る!
期待しまくりで待ってます!
518通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:58:06 ID:???
シンのまた新しいタイプのフラグGJ!w
519通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:21:03 ID:???
ダブルでGJです。
>>508
物理と魔法の複合トラップ・・・・・月村家を超えたな・・・・。
>>516
いいね・・・・シンとエリオも。
520通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:21:45 ID:???
GJ
なんかほのぼのとしていていい感じです。
本編のシンにはあたえられ無かった癒しがありますなあ。
次も期待しています。
521通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:28:29 ID:???
しかしシンとフェイトを恋人同士というとはw
二人が自然にそういう風にみえるのか
エリオは気が利いているいい子というべきなのかw
522 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/30(水) 00:34:58 ID:???
投下3連目、いってもいいですか?
問題無ければ、1時頃にでも。
523通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:35:26 ID:???
カモーーーーーン!
524通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:47:44 ID:???
アスランと結婚したい・・・
525 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/30(水) 00:52:59 ID:NXxLO+7s
 焚き火を見つめていた。この焚き火は、海に落ちた自分を助けてくれた少年が熾してくれたものだ。
 足首に巻きつけられた布を触ってみる。これも少年が巻いてくれた。おかげで傷からの出血はもう止まっていた。
 そして少年は―― 「守る」と、言ってくれた。
「君は……この街の子?」
 背中合わせに座っている少年が尋ねてくる。
「名前は?……分かる?」
 少年は他の人と違って、ゆっくりと優しい声で話し掛けてくれる。
「名前……ステラ。街、知らない」
 分かるものだけ答える。少年は困ったような声になった。
「じゃ、いつもは誰と一緒にいるの? お父さん、お母さんは?」
「『一緒』は……ネオ、スティング、アウル。……お父さん、お母さん……知らない」
 また、分かるものだけを答えた。少年の声が悲しそうに聞こえる。
「……そっか。きっと君も、怖い目に遭ったんだね」
「『怖い』?」
 身体がビクッとなる。本当はまだ怖い。『死ぬ』という言葉を聴いた後はいつも眠る時まで怖いままなのだ。
 怖さに身を震わせていたら、少年が慌てて言ってきた。
「ああっと、ごめん。今は大丈夫だよ。僕が――ん〜と……俺が、ちゃんとここにいて、守るから」
 少年の言葉を聞いたら、胸の中がぽわんとあたたかくなって、怖さが消えていく。
 振り返ったら、少年の眼と合った。
「ステラを守る?……死なない?」
「うん! 死なないよ」
『守る』――初めて知った言葉。『守る』とは、死なないという事。温かくて、優しいという事だ。
 もう、怖さはなくなっていた。
「あ……俺、シン。シン・アスカっていうの。分かる?」
「シン……?」
 小さな声で繰り返すと、少年――シンは、凄く嬉しそうに微笑む。
「そう、シン。覚えられる?」
 シンの笑顔を見ていると、胸がドキドキしてきた。『怖い』に似てるけど、フワフワして気持ちいい、不思議な感じ。
「シン……」
 大切にその名前をつぶやく。シンは不思議で好き。ネオも好きだけど、その好きとはちょっと違う気がする。
 ふと思い出す。立ち上がって、干して乾かしているドレスのポケットを探る。
(……あった)
 それは淡いピンクの貝殻。砂浜で拾ったステラの宝物。
 シンに歩み寄って、掌に載せた貝殻を差し出す。
「シン、あげる。ステラの宝物」
「え、俺に?――って!?」
 シンは慌てて視線を逸らした。なんだか、顔が真っ赤だ。
「うん。シンにあげる」
「……ありがとう」
 シンは貝殻を受け取ると、嬉しそうに笑ってくれた。ステラも嬉しくなる。ますますシンの事が大好きになる。肩をくっつけて並んで座ると、シンはまた向こうを向いてしまった。
 だけど、くっついたままの背中からは、シンの温かさが伝わってきた。
526通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:53:21 ID:???
ザフィーラは俺の嫁
527 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/30(水) 00:53:57 ID:NXxLO+7s

 しばらくして、二人は服を着た。ドレスはまだ少し湿ったままで、ちょっと気持ち悪かったけど、服を着たらシンがこっちを向いてくれるようになった。
「ええと……もうじき誰かが来てくれるからね。心配いらないから」
「うん」
 シンの肩に頭をもたせ掛けた。シンは温かくて、優しい。シンが傍にいてくれたら、ステラは何も怖がらなくていい。こんな感覚は、生まれて初めてだった。
 どれくらいそうしていただろうか。ふと物音に気づく。エンジンの音だ。どんどん近づいて来る。
「来た!」
 シンが立ち上がって、大きく手を振っている。やがて、白くて眩しい光が射した。ボートだ。
 知らない人達が来たけど、シンが守ってくれるから、きっと大丈夫だ。

=========================

 探索の成果を得られないまま、自身で定めたタイムリミットをむかえてしまう。悔しく思いながらも、なのはは探索を打ち切って、ホテルをチェックアウトしてから、ディオキアの市街地を離れていった。
 人目のつかない場所で転移魔法を使う為だ。光学迷彩を施したまま飛ぶ事はできても、戦闘や転移などを同時に行う事はできないからだ。
(どうしようかと思ったけど、ちゃんと助けが来たみたいで、良かった良かった)
 なのはは海岸を去っていくボートを遠目に見送りながら安堵する。
 市街から海岸沿いを飛んでいる時に、眼下の崖下に一組の男女を発見した。如何に当事者に気づかれないようにして助けようか考えている間に、市街の方から救援のボートがやって来たのだ。
『さ。私達も行こうか?』
《All light》
 その場を飛び去るなのは。だが、そこから少し進んだ崖の上に、またも人影を見つける。
「こんな時間に、あんな所で、どうしたんだろ?」
 日はすでに沈み始めている。通常、あのような岩場に用のある者などいないはずである。
「……ステラーっ!」
「おおーい、ステラー! どこだ、この馬鹿ぁー!」
 気になって少し近づいてみると、どうやら二人の少年が人を探しているようだった。
(もしかして、さっきの子を探してるのかな?)
 なのはは、少年達が乗ってきたと思われる車の影に降り立つと、光学迷彩とバリアジャケットを解除する。彼らの方に歩み寄っていきながら声を掛けた。
「あのー!」
 少年達がなのはの方を向く。手前側にいた鋭い目つきの少年が訝しげに尋ねてきた。
「――あん?……何か用か?」
「人を探してるんですよね? もしかして、金髪でこれぐらいの髪の長さの女の子ですか?」
 先程見た少女の特徴を身振りを交えて伝えると、少年達は互いの顔を見合わせた。
「それって……」
「ああ。たぶん、ステラだ」
 彼らの反応を見るに、なのはの推測は当たっていたようだ。
「その子でしたら、さっき、あっちの崖下で助けられてましたよ。ボートで街の方に戻って行くのを見ました」 
 なのはは、向こうの崖を指差しながら、そう言った。
528 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/30(水) 00:55:22 ID:NXxLO+7s


 少女の言葉に、スティングの顔が険しくなる。
「あの馬鹿……」
「どうしたんだよ?」
 アウルは、スティングの雰囲気が変わった意味が分からず、彼に尋ねる。
 スティングは、未だに悠長なアウルにイラつきながら言った。
「この辺で救助されたって事は、たぶんザフトの連中にだろうが」
「あ……ヤベえじゃん!」
 アウルもやっと理解する。自分達が何者なのかを考えれば、ステラの置かれている状況は最悪だった。
「分かったんだったら、さっさと行くぞ!――すまない、助かった」
「あ……いえ」
 スティングはアウルを促すと、少女に礼を言ってから、車へと駆けて行った。
「サンキューな」
 アウルも少女に礼を言ってから、スティングに続く。
「いえいえ」


 少年達が乗った車が慌しく発進していくのを、なのはは見送った。
「何だったんだろ……?」
 置いてきぼり感が漂う中、首を傾げるなのはに、レイジングハートが促す。
《Master》
「あ、そうだったね。ごめんごめん」
 自分達には時間が無い事を、なのはは思い出す。
 辺りを見回すと、他に人気は無いようだ。
 再び、バリアジャケットを着装すると、崖下へと飛び降りる。
「ここなら……。レイジングハート」
《All right》
 主の呼び掛けに応じて、転移魔法の準備に入るレイジングハート。
 しばらくして、なのははダーククリスタル追走の為に転移した。

=========================

 シン達を乗せたボートはディオキア港の桟橋に着いた。
 先にボートから降りたシンは、ステラに手を差し出す。
「ほら、ステラ」
 シンの手を取るステラ。彼に導かれて、ステラもボートから降りる。
「──お兄ちゃーん!」
「あ……」
529 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/30(水) 00:56:17 ID:NXxLO+7s
 シンはマユが呼ぶ声に振り返る。マユを先頭に、ルナマリア達がこちらに駆け寄って来た。
「大丈夫? 怪我とか無い?」
「あ、ああ。大丈夫だよ」
 シンは今の今まで、マユ達を迎えに行かなければならなかったのを、すっかり忘れていた。
 涙まで浮かべて心配してくれるマユに、後ろ暗くなってしまう。
 なんとかマユを宥めようとしていると、ルナマリアが口を挟んできた。
「いつまでたっても来ないから、私達だけで基地に戻ったら、シンからエマージエンシーコールがあったって言うし……。マユちゃん、ずっと心配してたのよ?」
「そっか……。心配掛けてごめんな、マユ」
 マユの頭を撫でながら言うシン。
 ここで、ルナマリアがわざとらしく咳払いをした。
「ところで……。アンタの後ろでしがみついてる娘は何?」
「へ?」
 彼女に指摘されて、シンが振り返ってみると、少し不安そうな表情で自分の背中にしがみついているステラがいた。
「この子が崖から海に落ちちゃってさ……助けたのはいいけど、自力じゃ戻れなくなって……」
「なるほどね。でも……無茶も程々にしておきなさいよ」
 ルナマリアがマユを視線で指して言う。「心配を掛けるな」と言いたいのだろう。
「……ああ。分かってる」
 シンは神妙な面持ちで答えた。


「――シン」
「あ、はい」
 唐突に、アスランに呼ばれて、返事をするシン。
「その子の知り合いらしい人間が基地に訊ねて来てるそうなんだが……。スティングとアウルと名乗っているらしい」
「ステラ、知ってる?」
 シンは後ろにいるステラに振り返って尋ねる。
「スティングとアウルは……ステラの仲間」
「――だそうです」
 ステラの句を継いで、アスランへと向き直るシン。
「そうか……。よし、その子を連れて一緒に来てくれ」
「分かりました」
 シン達の後ろを当然の様について行こうとするルナマリア達に、アスランが釘を刺す。
「君達は艦に戻るんだ。……マユちゃん、君もだ」
 マユとメイリンは素直に従うが、ルナマリアはやや渋々といった感じだった。
530 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/30(水) 00:57:10 ID:NXxLO+7s

「スティングっ! アウルっ!」
 ステラは嬉しそうに、二人の少年へと駆け寄っていく。
 その姿にスティング達はホッと胸を撫で下ろす。拘束されたり、尋問を受けたりした様子はないようだ。ただ、彼女からは強い潮の匂いがした。
 スティングはステラに尋ねる。
「どうしたんだ? お前、いったい……?」
「海に落ちたんです」
 彼らの所に歩み寄って来た普段着姿の少年が、ステラに変わって答えた。
「俺、ちょうどそばにいて。――ああ、でも良かった。この人の事、色々分かんなくて、どうしようかと思ってたんです」
 少年の説明で、スティングは理解する。自分達の正体は知られていないからこその、この対応なのだと。
 だが、タイミング的には際どかったらしく、なんとかステラの事を調べられる前に間に合ったといったところか。
 先程、ステラの事を教えてくれた少女には、感謝すべきかもしれない。後は、この場を上手く誤魔化して切り抜けるだけだ。
「そうですか……。ザフトの方々には本当にお世話になって……。ありがとうございました」
 スティングは自分達の緊張を悟られないよう――しかし、彼なりの皮肉を込めつつ――にこやかに礼を言った。
 ザフトの少年達は、言葉の裏に込められた皮肉に気づく素振りもな――否。赤服を着た少年の方は、瞳の中に僅かに怪訝なものが混じっているようだ。スティングは、自身の軽率さに内心、舌打ちをする。
「いえっ、そんな。――良かったね、ステラ。お兄さん達と会えて」
「うんっ」
 ステラが頷くと、ザフトの少年はまるで自分の事のように喜んでいた。
「では、僕達はこれで。――ステラ、行くぞ」
 だが、ステラはその場を離れようとしない。
 ザフトの少年は困ったような顔で、ステラを諭すように言う。
「ほら……お兄さん達、来たろ? だからもう大丈夫だろ?」
「んー……」
 ステラは少し考え込む素振りを見せたが、やはりその場を離れようとしない。
 そんな彼女の様子に、スティングは内心イライラする。だが、ここで声を荒げて、不審を抱かれるわけにもいかない。
 横目で窺うと、アウルの方は――気持ちは分かるが――顔に出過ぎてしまっている。言動に出される前に、肘で小突いて制しておく。
「えっと……また会えるから、きっと……。――ってか、会いに行くから‥‥だから、ね?」
「シン……。分かった」
 ステラは後ろ髪を引かれる思いで、スティング達と共にその場を後にした。
 時折、シンの方を振り返りながら。何度も何度も振り返りながら……。
531 ◆GmV9qCP9/g :2007/05/30(水) 01:05:30 ID:???
第28話、投下終了です。
毎回、投下量が安定しないorz

やっとディオキア休日編までが終了。
ここから先は、今までよりはテンポよく進む予定。
……あくまで予定です。

ではではノシ
532通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 01:12:49 ID:???
>>531
GJ! しかしあいかわらずなのははニアミスばっかだなぁ(^^;
533シンとヤマトの神隠し:2007/05/30(水) 03:44:14 ID:???
>500
カートリッジ四発をロード、無茶をして放った魔力弾が一発、スバルへ向かって飛んでいってしまう。
「あっ!?」
スバルが気付いた時には遅かった。
――避けられない。
当たると思い、目を閉じようとした刹那、グラーフアイゼンが魔力弾を地に叩きおとした。
一拍の時をおいて、
「この馬鹿!!無茶したあげく味方を撃ってどうするんだ!!!」
怒声をあげるヴィータ。愕然とするティアナ。
そして、ティアナをフォローしようとわけの分からないことを口走るスバルをヴィータが一喝した。
「ふざけろ!!直撃コースだよあれは!!!
もういい…あとは私がやる。」
ヴィータは吐き捨てるように言うと、ティアナに背を向けた。
ティアナが肩を落とし、その場から逃げるようにして去っていく。
スバルがそのあとを追っていった。
「馬鹿どもが…。」
ヴィータが言うと
「そんなにかっかするなよ…。」
と言う声。
不機嫌な声を上げてヴィータは声の主へと視線を向けた。
褐色の肌に、金髪。
名をディアッカ・エルスマンと言う。
「今にお前の頭は爆発するぜ?」
「なめてんのか?お前の頭を爆発させるぞ?」
「グゥ…レイト……。」

こうですか?
534通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 04:10:40 ID:???
シン「このスレは平和だな・・」
なのは「そうね・・・」
ティアナ「ええ・・・」
スバル「ああ・・」
はやて「そうな」
キラ「現実は非情である」
535F:2007/05/30(水) 05:30:19 ID:???
>500
ガジェットドローン1型が放つ光弾
一つ一つの放つそれはとても大きく避けやすい――訳でもないが
それがさらに集団で放たれた時の様相といえばさながら豪雨、避けられる物ではない
巻き込まれた子供を守る為にティアナ達が展開するラウンドシールドにガンガン当たり、私達を吹き飛ばそうとする
防戦一方の状況にシンが歯噛みした
「くそ!ラチがあかねぇ!! スバル!ティアナ! 大丈夫か!?」
「駄目だ!こっちも動けない!!」「避けられないからって好き放題撃って!!」
三人とも光弾幕に曝されて動く事が出来ない
シールドを破って攻撃しようにもその隙さえ許さない圧倒的な弾幕の暴力
「ヴィータさんになのはさんはまだなのか!?」
後方に視線を向ければそこではなのはとヴィータが謎の魔道師二人と戦っているらしい魔力波が伝わってきた
だがその戦いは此方からは確認できない、此方に彼女等が合流する可能性は無いに等しい
「ねぇシン!スバル!一つ賭けがあるんだけど一口乗らない!?」
「ティアナ!?」「何をする気だ!?」
作戦はこうだ、ティアナが全力で子供を守っているうちにシンとスバルがシールドを張りながら全身して打ち倒すという物だ
「俺は兎も角耐えれるのかよティアナは!?こんな弾の嵐に!」
「どっちにしろこれじゃあ何もしないうちにカートリッジを使い切って終いよ! だったら!今私達がやれる事をするわ!」
「出来るのティアナ!?」
「予備のカートリッジは万全よ、子供一人くらい守りきってみせるわ!だからシンとスバルは私を気にせず!」
ガジェットドローンに指さし
「全力でぶったおしてきなさい!!」 言い放った

「うおおおおおおおおおおお!!」
「でやああああああああああ!!」
突撃していく二人に弾幕が集中し始める中薄くなったシールドを保持する為にカートリッジを多重に装填していく
「これで何とか持つ筈……、あとは二人があいつ等を殲滅するのを待つだけ」 
突撃をかける二人の背を見てそれをティアナはとても頼もしいものと感じた
気がかりである少年の方に振り向き、「もう大丈夫」などという安心させる言葉をかけようとしたその時
後ろの民間人の少年が叫んだ
「おねえちゃん危ない!!」

その一瞬の隙を突いてガジェットドローンU型がこちらに魔力刃を展開しながら突撃してきた
に接近を許したそれはシールドにぶつかり、「しまっ!」シールドをワザと破裂させた後少年を抱いてその場を離脱した
だが、ドローンUは追ってくる。 もう一度シールドを張ろうとしたその時 「ジャムった!?こんな時に!!」
もう駄目かと思ったその瞬間、ドローンUが真っ二つに切り裂かれて爆発した
地面に打ち付けられながらも少年を庇うティアナ、何事かと顔を上げる。其処には
重装騎士風な水色のバリアジャケットを着込んだ銀髪の青年が戦斧を片手に立っていた
「この腰抜けめ、慢心するのは訓練と日常生活だけにしておけ。だが、民間人を第一にと救った事は褒めてやる」
「あ、貴方は」
「俺は管理局機動六課ディスタラプター隊隊長、戦斧のイザークとは俺の事だ! 貴様らの援護を開始する」        ぐだぐだですがこうですか? わかりやせん
536通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 08:11:57 ID:???
イザークは『騎士風BJ』ってより
まんま『騎士甲冑』でいいと思うヨ。
537神隠し:2007/05/30(水) 14:56:09 ID:???
プロローグ

少女が母親に鞭で打たれていた。
一度打つ度に肌にミミズばれが出来ていき、酷いときは皮膚が裂け血が滲出る。
バリアジャケットは所々破れて、それが余計に痛みを伴っているように見せていた。

少女と母親のいる部屋を挟んで向こう側。
扉を一枚挟んだ、その扉に腰をかけるようにして膝を抱えて耳を塞ぎ座る少年がいた。

(いつからだろう。
プレシアさんが豹変したのは…。)
分かりきったことを自問自答する少年。
キラ・ヤマト。
(そんなの決まってる。アリシアが死んでからだ…。)
耳障りな音が何度も何度も響く。
塞いでいるはずの耳の中まで届くこの音。

早く終われ、早く終われ、早く終われ、早く終われ、早く終われ、早く終われ、早く終われ、早く終われ、早く終われ、早く終われ。

キラは願う、その間も、耳障りな音は続き、それから約数分後にその音は止んだ。
扉の隙間から部屋の中を覗くと、そこにプレシアの姿は既になく、ボロボロのフェイトだけが、床に伏していた。
キラはフェイトに駆け寄っていく。
「フェイト!」
反応は…ない。
床に伏しているフェイトを自分の膝の上に抱きかかえ、抱き締めた。
「どうして…こんな……。」
嘆く、ジュエルシードだってこの短期間では多く、集めたはずだった。
フェイトはプレシアのためにお土産まで用意した。
なのに…この仕打はなんだ…!!
「…泣いてるの…?」
か細い声がキラの耳元で聞こえた。
フェイトに視線を移すとこちらを見上げ、力なく手を動かしてキラの頬を伝う涙を拭う。
いつのまに目を覚ましたのだろう?
「駄目だよ、泣いちゃ…。キラは私の兄さんで…、男の子でしょ…?」
「うん…、ごめん…もう泣かないから…。」
「私のほうこそ…ごめんね…。私が…母さんの期待に答えられないから…、罰を受けて…、キラを悲しませるんだね…。キラは優しいから…。
今度は…失敗しないから…。ごめんね…。」
力なく言うフェイトに
「…うん、今度は僕ももっとがんばるから…。」
キラは頷き答える。
フェイトを抱き締める腕に力を込めた。
細い、軽い、頼りない、傷付いた体。
「…っん…。」
「ごめん…、痛かった?」
「ううん、ただ…もう少しだけ…このま…。」
体力の限界だったのか、フェイトは眠りに落ちた。
538神隠し:2007/05/30(水) 14:58:59 ID:???
本来ならプレシアに対して沸き上がる怒りなのだが、キラにはなんなのか分からなかった。
それに、プレシアには世話になっていたし、プレシアがアリシアにそこまで執着する理由もキラには分かっていた。
だから、出来ればプレシアの願いも、フェイトの母さんを喜ばせたいという願いも、両方叶えたい、叶えてあげたい。
(いや…叶えるんだ。)
キラの頭の奥底で何かが弾けた。
光を失う目。体の隅々までを覆う憎悪の感情。
フェイトを抱きかかえたまま立ち上がるキラ。

残りのジュエルシードを確実に集めるためには、白い服を着たあの少女と朱い服をきたあの自分と同い年くらいの少年を退けなければならない。
そして、何より邪魔なのが管理局。
(………。)
朱い服を纏った少年はアスラン・ザラ、キラの小さい頃の親友だ。
(だった…っていうべきかな…。だって君は、もう…僕の敵だから…。)
キラはフェイトに治癒魔法をかけ、傷を癒してやる。
「…もう…苦しまなくていいからね…フェイト…。
僕が…守ってあげるから…。
僕が…全部終わらせてあげるから…。」
キラは蒼い翼を模したキーホルダー状の何かに声をかけた。
「…フリーダム…、僕とフェイト、プレシアさんの願いを叶えるために…力を貸してくれるかな?」
『Of cause』
「ありがとう…。」
『Don't mind, my master.』
プレシアの指示により、リニスがベルカ式に対応したインテリジェントデバイスをキラに作ってくれたことがあった。
デバイスの名はフリーダム。
だが、キラはデバイスを起動させたのは初回起動の一回だけで、今の今までデバイスを起動させなかった。
理由は三つ、一つはあまりにも強力過ぎて、制御が困難なこと。
二つ、リニスに使うなと頼まれていたこと。
三つ、今までデバイスを使う必要がなかったこと。

しかし、、あの白い服を纏った悪魔を、友達の皮を被った悪魔を、管理局の正義の名の元に幸せを壊そうとする悪魔を葬るためには必要な力だ。
キラは光を失った虚ろな眼で、空を仰いだまま呟いた。
「…ごめんね…。」
誰への謝罪かは不明だが、これが最初で最後のキラの謝罪になる。
キラはベッドまでフェイトを運び、頭をやさしく撫でた。
少しだけ目を覚ますフェイト。
キラと目が合い、力なく微笑む。キラが微笑み返すと、安心したのか、再びフェイトは眠りについた。
そんなフェイトを眺めながら、キラは未来図を描く。もちろん、自分の家族であるプレシアや、フェイトに都合の良い未来図だ。
自分で想像しておきながら、こんな未来は有り得ないと自分で口を押さえて腹を抱えて笑うキラだった。
終焉の時は、すぐそこまで来ているとも知らずに…。
539シンとヤマトの神隠し:2007/05/30(水) 15:08:10 ID:???
投下終了です。

えぇ、ちょっとストライカーズの方が行き詰まったので、とある音楽を聞いているときに、ふと思いついてしまった話を書きました。

なのはA'sより前の話で、無印の頃の話です。
もう、おわかりかもですが、ラスボスはキラです。
自分的には割合深刻な話になるので、アスラン、なのはサイドは明るく行こうと思います。
ちなみに、ユーノとアルフはでません(理由は、アスランとキラがそのポジションに入るから)し、前作との関連性は一切ありません。

楽しんでいただけたらいいなぁ〜と思います。
次回は第一話です、お楽しみに!
540通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 16:02:02 ID:???
GJ
なんか重そうな話だけど面白そうだ。
キラが早くも暴走してますなあ。
アスランやなのはとの全力対決にも期待。
541通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 18:15:24 ID:???
GJ
ユーノのポジションがアスランってことはアスランがフェレットもどきになるのか。
だとしたらやけに毛が薄いフェレットになりそうだw
542通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 19:26:48 ID:???
>>541
だまれ
543通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 19:45:01 ID:???
アスランさんお疲れ様です
544アルケミスト:2007/05/30(水) 20:04:48 ID:/9dDEagL
神隠しさん、お疲れ様です。これはこれでいい作品です。
ですが、欲を言えば、もう少しキラにも愛の手を差し伸べてあげて欲しいです。
キラのやってることは確かに許されるものではありませんが、キラは、自分のできる範囲で必死に大切なものを守ろうとしているだけなんです。
そこらへんは理解して欲しいです。
誤解なきように、今のうちに言っておきますが、私はキラの言動は、行動はともかくとして、言っていることには共感しています。
要するに中立です。そこのところを理解していただければ幸いです。
長々と失礼しました。
545通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:10:09 ID:???
>>544
俺はフェイトの味方だから必然的にキラの味方だな
546通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:13:40 ID:???
>>535
そう言えばここでは始めて見る職人だな
547通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:16:39 ID:???
キラが暴走気味だが
それでも血肉の通った温かくも
冷たくもなれる人間に見えるのが不思議だw
548通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:18:50 ID:???
>>547
キラ以下がいるからな>なのは
549通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:39:34 ID:???
キラ以下・・・キラ以下・・・
その前に、キラってどんな存在だっけ?
550通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:42:17 ID:???
スパコディ
551通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:46:14 ID:???
スパコディで寝取り魔で乱射魔で人の話を訊かない。
自分の意見ばかり押しつける。強い武器じゃないと戦えない。
女に縋る。自己中。意味不明。

・・・アレ?良い部分が思いつかないぞ
552通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:48:50 ID:???
なのはとキラの違いが一つだけある
なのはは処女。キラは非処女
553通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:49:52 ID:???
>>552
待て。キラが女の子になっとる
554通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:51:43 ID:???
>551
やめろ、それは大概みんなが知ってることだ。
いちいち書かなくていい。荒れるから…。

555通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:52:08 ID:???
掘られたのかも知れない
556通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:53:39 ID:???
アッー の社長ですか?
557通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:55:20 ID:???
アスラン×なのはのエロ小説まだ?
558通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:55:42 ID:???
エロパロに行け
559通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:56:39 ID:???
アスラン「二人を犯したのは俺だ」
560通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:56:57 ID:???
>>557
なのはが凸の相手するわけないだろ・・・。
子供が禿げちまう。もっと若々しい奴を相手にすんじゃね?

と何を言ってるんだ。俺は
561通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:59:22 ID:???
9歳〜19歳になるまでの10年間で
3652回嵌めた
562通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:00:42 ID:???
ということはアスランは無印時代だと5歳位のスバルとティアナを…
563通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:01:32 ID:???
シン「アスラン!俺の事務所仲間になにするんすか!」
564通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:01:42 ID:???
>>562
マンコがあまりにも小さすぎる
565通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:02:34 ID:???
いい加減エロパロに逝け
566通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:08:05 ID:???
フェイト「不謹慎にも程があるとおもうでちゅ」
567通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:10:07 ID:???
なのはは処女だと思ってたのに…
568通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:13:29 ID:???
ユーノの奴にとっくの昔にやられちまっています。
569通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:15:50 ID:???
ユーノはクロノちんに掘られています。

ってここのスレはエロパロスレじゃねーよ。
570通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:18:31 ID:???
パイズリができるようになったなのは
571通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:20:16 ID:???
なんだ、ただの荒らしか
572通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:21:27 ID:???
シン「あー。今は中の人どうなるか心配なんだけど」
なのは「私は関係あるのかな?」
シン「うっせ」
なのは「どうしてそんな口をきくようになっちゃったのかな?
今までは素直だったのに・・・」
573通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 23:19:58 ID:???
>>566
何だその言い方は






ハァハァ
574通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 23:42:35 ID:???
鈴村と中原って付き合ってるという噂があったんだが…
575通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 23:53:14 ID:???
よく考えると。なのはの声優さんの大抵が同じ声優事務所だよな。
それか系列っていうの?

例外もいるけどね。普通に
576通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 00:42:43 ID:???
アスラン「9歳の時にフェイト犯し済み」
577通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 00:46:31 ID:???
いい加減さあ
>>576みたいに一行だけ訳分からんこと書き続ける奴はなんなの?
似てないし、スレ違いだし
578通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 00:51:53 ID:???
ほのぼのが上手い人や戦闘描写が上手い人、心理描写が上手い人
本当に小説には色んな種類があるな
579通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 01:04:26 ID:???
>>577
なのは厨はなんでこんなにスルー耐性がない奴多いんだ
580通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 01:09:40 ID:???
おや、今度はこっちに来たのか
581通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 01:20:13 ID:???
>>580
スルースキルくらい身につけろ
脳筋か
582通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 01:27:02 ID:???
ああいうの書かれると毎回NGにしてるだがな
いい加減疲れたよ
583通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 01:27:57 ID:???
>>578
全て下手な俺ガイル
584通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 01:30:48 ID:???
>>581
スバルのことかー!
585通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 06:47:00 ID:???
オマイラ、荒らしのレスをなのは様のSLBだと思うんだ
全力でスルーしないと確実に墜とされる
586通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 12:34:29 ID:???
なのはさんは本当に処女なのか?
587通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 12:36:52 ID:???
クロノが喰った
588通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 12:37:10 ID:???
うっせ
処女に決まってんだろ
589通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 13:16:31 ID:???
空気の変える為にも職人さんの降臨が望まれる。
590通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 13:54:17 ID:???
SLB撃たれたら避けるよりバリアを張りながら突っ込んで行くという
無謀にも見える作戦は有効ですか?
591通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 13:57:29 ID:???
多分バリアを打ち抜かれてry
シンならその状況からラッキースケベか無意識フラグ立てなどの
スキルを発動させて得をするかもしれないが、
常人ではry
592通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 14:46:11 ID:???
パルマ撃とうして、手を伸ばしたら胸を掴むとか?
593通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 14:47:12 ID:???
前スレか前々スレにそんなネタがあったなw
594通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 14:56:58 ID:???
もしくは、パルマ撃つが魔力切れを起こして、なのはさんの胸にダイブとかな…
595通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:03:15 ID:???
魔王の咆哮が響き渡るだろうな。砲口かもしれんが。
596通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:07:02 ID:???
それでも、それでもきっとシンなら
もうひとつのスキルである無意識フラグ立てで
危機を切り抜けてくれるはずだ・・・無理かなw
597通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:15:20 ID:???
意外と可能かも知れん。なのはの胸に対する禁句を言えばアウトだが
「(意外と)大きい・・・」とか呟けばフラグになるかも試練。
意外と、が隠れているのがポイントだな。
598通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:19:51 ID:???
その状況でフラグを立てて生き残ったら
まさに神だな。魔王に対抗できる存在だ。
599通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:26:39 ID:???
それを見たエリオがラッキースケベに憧れそうだな……
600通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:28:54 ID:???
管理局・訓練場
ここでは今、模擬戦が行われようとしていた。
空中で、15歳くらいの
青年2人組と、若い女性が対峙している、向かって右側にいる女性は
妙齢の女性が纏うのには、色々な意味で犯罪的なBJの
高町なのは1尉だ。
向かって左の2人組は、管理局では有名な
ディアッカ・エルスマン2士、そしてガチホモとの噂があるイザーク・ジュール2士である。
開始の合図と共に、小隊のフロントアタッカーである
イザークが背中に2個の魔法陣を展開する。
「ディアッカ!ハイドラで牽制しながら、クロスレンジまで近ずく!
援護を頼む!」
「了〜解、グゥレイト!」「待て、何故突っ込む?!」
しかし、迂濶で残念な性格なディアッカは、援護そっちのけで、なのはに突撃、手に持ったデバイスで接近戦を仕掛けて行く。
「ヒャッホーイ」
と、意気揚々と放った初撃だが、フェイントも無い、大振りな攻撃が当たる筈も無く
なのはに簡単に受け取められ、デバイスの砲身をわしづかみにされる。
反撃が来るかと身構えたディアッカであったが
なのはは俯いたまま
動か無い
何故かその姿に、悪寒を感じたディアッカは
掴まれた砲身を引き離して後退しようとするが、物凄い力で押さえ付けられ、動かない。
「マジかよ?動かねぇ
これヤベェよw女の力じゃねぇwうぇwww」
その、ありえないなのはの力に錯乱するディアッカ。
イザークもなのはに威圧感を感じ一歩も動け無い様子だった。
「おかしいなぁ…どうしちゃったのかな」
「頑張ってるのはわかるけど、模擬戦は遊びじゃないんだよ
練習のときだけ言うこと聞いてるふりで、本番でふざけるなら練習の意味、ないじゃない
前の任務でも、イザークに得意の誤射をして
「グゥレイトw誤射だけは多いぜ」とかふざけてたよね?
イザークはガチホモで
ウホッだから問題無いけど、ちゃんと、練習の通りやろうよ
ねぇ、私の言ってること私の訓練、そんなに間違ってる?」
しかし迂濶で(ry
なディアッカは空気も読めずデバイスを放棄、後退し動ごかないなのはに対しチャンスとばかりに砲撃魔法を仕掛ける。
「グゥレ(ry」
「少し、頭冷やそうか…… ディバイン……バスター……」
しかし砲撃魔法は放たれる事は無く、ディアッカは、なのはの放ったディバインバスターの光の中へ消えていった

8話と>>500に触発されてやった、反省はしている。空気読まずに長文投下スマン。
601通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:29:35 ID:???
しかし>>598の状況はラッキースケベだけでなく無意識フラグ立てが
あって始めて成立する高等技能。
エリオがラッキースケベだけに特化すると結果は悲惨な事になるのでは。
602通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 15:52:50 ID:???
>>600
チャーハン脳みそが退化してね?
603通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 16:17:15 ID:???
炒飯迂闊杉
604通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 16:35:04 ID:???
いい加減ラッキースケベネタは単独スレ立ててやってくれ
605通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 16:39:11 ID:???
単なる雑談にカリカリしすぎるのもどうかと思うがな。
606通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 16:46:28 ID:???
ここは流れを変えるために短編でもいいから、職人さんの降臨に期待
607通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 16:58:38 ID:???
>>589でも同じような事が言われているな。
608通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 17:09:01 ID:???
今日は職人さんいないのかな。
まあ、連日来てた今までが異常だったのかもしれんが。
とにかく期待。
609通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:17:55 ID:iIzy5+RE
はやて>>枕営業で部隊長になれました。
610通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:26:30 ID:???
どちらかといえば
六課→はやて隊長に揉まれないと入れません
611通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:32:46 ID:???
真理だなw
612通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:36:19 ID:???
シン「俺とキラさんは特待生だから」
613通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:43:42 ID:???
つまりあれか
ぺったん娘は入れません
614通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:49:45 ID:???
シン「なのはさんとフェイトさんとはやてさんとその他諸々に抱かれました」
キラ「僕はそれを眺めていました。震えながら」
615通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:58:13 ID:???
ある意味枕営業だな。
616通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 18:59:46 ID:???
>>613
キャロとエリオは?
617通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:00:17 ID:???
なのはの元ネタはキラだと聞いたんだが
618通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:02:30 ID:???
>>617
髪の色と目の色は同じだな
619通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:03:37 ID:???
なのはの元ネタは「なのちゃん」だろ。
620通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:05:16 ID:???
ていうかもともとトラハのキャラだしな。
キラとか関係ないだろ。
621通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:07:06 ID:???
なのは=キラである証拠
ttp://kiutsu.nobody.jp/log/070524.jpg
622通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:12:01 ID:???
>>621
ちょwwww
さすが外道
623通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:13:03 ID:???
こうされてティアナがなのはに謝ったように
サイもキラに謝ってたな…
624通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:14:18 ID:???
サイは全く悪いコトしてないけどね。
キラの方が外道だ
625通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:17:07 ID:???
ティアナだって悪くないやい
626通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:23:00 ID:???
なんとなくこのスレの作品での種キャラの位置
・シン
ここで最も愛されてる(ネタにされてる)人。
相変わらず猪突猛進だが、結果的に表に出ることが多い。
リリカル世界でもラッキースケベっぷりを遺憾なく発揮。
何気にフラグゲッター(美由希に告白された経歴あり)。
年下にはお兄ちゃんっぷりを発揮、慕われている。
・キラ
ノーマルだったりダークサイドだったりと地味に忙しい人。
八神家にお世話になった場合の地位は低い
・カナード
頼れる兄貴、(初期のダークサイドっぷりはどこへ・・・おそるべしプレア)八神家での地位ははやての次に高い?
何気にリリカル世界に来た種キャラの中で(地球で)仕事をしてる唯一の人
戦闘時はフェイトをビルに叩きつけたりなのはにローキックをかましたりと生々しい攻撃を繰り出す。
・プレア
とってもいい子な説得大王。
最近はヴィータを落と・・・説得に成功するも、仮面男にバックから貫かれて気絶。
フェイトとのフラグが立ってるような・・・ないような・・・・。
627通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:24:24 ID:???
>>625
ティアナは悪いだろ
魔王であるなのはさんに逆らったんだから
628通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:26:02 ID:???
>>627
何だその種世界みたいな法律は?
ラクスに逆らったら死刑になる種の世界と同じだな
629通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:28:50 ID:???
>>628
ま た お ま え か 
飽 き な い の か ?
630通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:29:43 ID:???
魔王がなのは なら。勇者と覇王は誰だ?
死神はフェイトちゃんですよね
631通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:31:36 ID:???
>>629
だってそうだろ
なのははキモヲタ向けに改変された種だ
632通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:32:32 ID:???
雑談スレに逝け
633通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:32:59 ID:???
>>626
プレアの説明吹いた
まぁ・・・・間違っちゃ・・いないわな。
634通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:40:39 ID:???
>>630
勇者も覇王もヒロインもヒーローも主人公もラッキースケベも全部なのは
635通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 19:49:26 ID:???
アストレイは同人誌
636通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 20:41:00 ID:???
というわけで、まじかるしんと神隠しが、第八話にどう種キャラを絡ませるか気になる俺が来たんだが…、おまいたちはどう予想してる?
637通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 21:10:45 ID:???
此処で書いたら展開狭めるだけな気がする……
大人しくまたね?
638通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 21:13:08 ID:???
ヘタに予想すると作者さんはとんでもなく書き辛くなる。
もしくはネタが減る。
639通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 21:24:30 ID:???
予想するのはよそうよ、 なあみんな?
640通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 21:26:40 ID:???
637-638
そっか…。
話題提供できたと思ったんだが…。
大人しく待つよ。
641通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 21:41:33 ID:???
シン「俺と誰かのLOVEストーリーは期待してるぜ」
642通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 21:50:32 ID:???
それでいいのか?
主人公だろw
643通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 22:07:06 ID:???
ヨン様→シン様。

冬のソナタ→夜天のソナタ
644通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 22:51:10 ID:???
今夜は投下無いのかな?
645通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:05:52 ID:???
たまには投下がない日もあるさ…。
マターリまとうぜ!
646通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:24:48 ID:???
>>641 >>643

シン「ハヤテノコトガァー、スキダカラァー!」

つまりこういうことか
647通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:29:52 ID:???
なのは「新番組・・・「夜天のソナタ」だとぉー」

主演:シン
   はやて

なのは「・・・ガッデム!」
648通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:39:32 ID:???
最近思うのは
なのはさんの性格、キラ云々より
母上の桃子さんにそっくりなんだよな、と。
それに兄者と姉者を混ぜたら
19歳なのはさん以外の何者にもならんわ。
649通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:54:52 ID:???
キラは桃子さんそっくりってことだな
三人同じ性格か
650ガンダムし〜どD´s:2007/05/31(木) 23:58:55 ID:???
機動戦士ガンダムし〜どD´s33話

「ん……」
マユは目が覚めて周囲を見る。
(ここは?……)
マユは周囲を見渡すが、見慣れないところだった。
そして自分は今までどうしてたか思い出そうとする……
(確か、いきなり銃声が聞こえて……)
そう考えて、背筋が凍ってしまう。
そこへ、
「あ、目が覚めてたんですね」
誰かの声が聞こえて、向こうを向くと、二人組みの女性がいた。
その一人にマユは見覚えがあった。
「え、シャマルさん?」
予想外の人物の出現に驚くマユ。
「あの、ここは……」
そうマユが聞くと、緑色の髪をしている女性が笑いながら答える。
「ここは時空管理局の航行船、『アースラ』の医務室よ。マユ・アスカさん」
女性の言葉にマユは驚く。
何で自分を知っているのだろう……
でも、さっき時空管理局って……
「私はリンディ・ハラオウン。この船、アースラの艦長。そして、フェイト・テスタロッサさんの保護者です」
フェイト・テスタロッサ。その言葉を聞いてあ、と思い出したマユ。
「マユちゃん。いきなりで悪いけど、あなたはこの人を知ってる?」
そして差し出されたのはある人物の写真が入っているものだった。
その人物は黒い髪と赤い目が特徴的な男性だった。
マユはその人物にどこか見たような感じが……と思うが、思い出せない。
「いえ、わかりません」
それを聞いたシャマルはそうですか、と残念な気持ちになる。
そしてマユのほうも、何かとても大事なものを忘れてしまったような気がした。
「私、なのはちゃんたちを呼んできますね」
そういってシャマルが医務室を出る。
「あの、リンディさん」
マユがリンディにあのことを話す。
「とても大事なお話があるんです」
そう、プレシア・テスタロッサ。そしてラウ・ル・クルーゼのことを。
651通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:59:37 ID:???
というか…
嫁と福田が下手くそすぎただけぽ。

652ガンダムし〜どD´s:2007/06/01(金) 00:00:26 ID:???
シャマルはなのはたちにマユが目覚めたこと、そしてやはり新のことを忘れたことを告げた……
「そうか……」
ある程度は予測していたが、やはりショックを隠しきれないシン。
「どうします?一度マユちゃんと会ってみる?」
勿論なのは達は会う予定だ。
シンは少し考えて、妹の携帯を見る。
そして……
「俺も行くよ」
とりあえず彼女が本当の妹なのは確かだ。
ならこれを自分の手で返さなければいけない。
もしかしたら、それで記憶が戻るのかもしれないと思ったから。
こうしてなのは達はマユがいる部屋へと向かう。
なのはたちが医務室へ到着すると、そこにはベットに座っているマユ。
その横にリンディとシャマル、そしてクロノがいた。
「なのはちゃん……」
マユはなのはを見る。
その横を見ると、さっきシャマルさんが見せてくれた写真の人がいた。
「ほら、以前言ってたでしょ?マユちゃんのお兄ちゃんと同じ名前の人がいるって」
なのはは、どこか暗い言い方をする。
本当は兄弟なのに、マユのほうはその記憶を消されて覚えていない。
「マユ、だっけ。これに見覚えはない?」
何かどこか寂しそうな顔をしながら何かを取り出す。
そういって取り出したのは妹の携帯。
マユはシンが取り出した物を見て驚く。
だってそれは……
「私の…携帯?」
そう、マユの家族を失わせた原因となる自分の携帯だった。
何でそんなものを彼が持っているのだろう……
シンはその携帯をマユに渡す。
「それで、保存している画像を見て欲しい」
シンにいわれて、手馴れた手つきで携帯を動かす。
そこには、自分の姿とその家族が移っていた。
そして……
「え?」
マユは画像と目の前にいるシンを見比べる。
もう瓜二つなのだ。
「その携帯、俺の妹のものなんだ……」
そしてシンは話す。
自分はこの世界ではなくコズミック・イラと言う世界の人間。
その携帯は、オーブが戦場になったとき、シンが家族と一緒に逃げている中、妹が携帯を落とした。
母親はそんなものはいいから逃げるぞといったが、それでも妹は携帯を取りに行こうとした。
それを見たシンが変わりに取りに行く。
携帯を拾ったとき、ミサイルはビームかはわからないがかなり激しい衝撃に包まれ、家族がそれに巻き込まれ、死んでしまったことを……
653ガンダムし〜どD´s:2007/06/01(金) 00:02:17 ID:???
マユはシンの話を聞いて愕然とする。
ほとんど自分の記憶と一致しているのだ。
彼も同じコズミック・イラの人間で自分の携帯を持っている。
そして彼の話をまとめると導き出す答えは……
「マユ、君は俺の妹……だと思うんだ」
そしてシャマルが話す。
マユにちょっとした記憶操作がされていること。
そして、その操作で兄に関する記憶を消されていることを。
マユはそれを聞いて俯いてしまう。
携帯の写真を見る限りはかなり仲が良いのだろう。
「マユ……」
シンはそんなマユを見る。
「ごめんなさい。何も思い出せなくて……」
マユはシンに謝るが、シンは笑いながらいう。
「すぐに思い出せなくていいよ」
そうだ、まだ時間はある。
そのうち記憶だってきっと戻ってくる。
そう思ったシンは気長に待つことにした。
ふと、リンディはマユの言葉を思い出す。
「そういえばマユちゃん。話があるっていったけど、何の話なの?」
マユが大事な話があると聞いて、リンディは考えてなのは達が来てから話そうということになった。
そしてマユははなす。
自分が逃げてきたとき起こった出来事を……

「そ、そんな……」
フェイトはマユの話を聞いて呆然とする。
マユはちゃんと見た。
プレシアが倒れ、クルーゼがプレシアに向けて銃を持っていたことに。
プレシアが自分を逃がしてくれたこと。
そして離れるとき聞こえた銃声を。
それから察することが出来るのは……
「母さん………」
おそらくもう助かっていない。
そう思ったフェイトはその場に座り込む。
「フェイト……」
アルフはフェイトを抱きかかえる。
フェイトにとってプレシアを思う気持ちはアルフにもわからないことはない。
プレシアに嫌いといわれてもそれでもフェイトはプレシアの事を母さんと呼んでいるのだから。
そう思ったときだった。
『艦長、至急ブリッジに!』
エイミィが緊急に通信を入れてきた。
「どうしたの?」
リンディが聞くと、エイミィが慌てて答える。
『プロヴィデンスと傀儡兵が多数現れたんです!』
それを聞いた瞬間、リンディはレイとムゥに出撃の準備をさせ、自分もブリッジに向かおうとしたときだった。
「フェイト!?」
フェイトがいきなり走り出してきたのだ。
「おい、フェイト!」
654通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:03:23 ID:???
>>651
どうにもならないな
655ガンダムし〜どD´s:2007/06/01(金) 00:04:10 ID:???
シンが呼び止めるが、フェイトは聞かずに走っていく。
一瞬だけだったが、フェイトの顔は怒っていたような気がする。
シンはした打ちして同じく駆け出す。
「とめてくる!」
もし外へ出ても、最高速度だけならフェイトの次に速いはず……多分……
私も、といってアルフも駆け出していく。
マユはそんなシンを、ただ黙って見つめていた。

シンとアルフは二手でフェイトを探す。
というより、先にアルフは点相場へ先回りし、シンがフェイトを追うという形になっている
「おい、フェイト!」
シンは何とか転移する前にフェイトを捕まえることに成功する。
シンはフェイトの腕を掴む。
「シン、放して!」
フェイトはシンを振りほどこうとするが、たかが10歳の女の子が振りほどけるはずもなかった。
「落ち着けって!今闇雲に出て行ってもやられるだけだ!」
シンがそういってもフェイトは尚シンを振りほどこうとする。
「まだプレシアって人が死んだって決まったわけじゃないだろ?」
そう、銃声が聞こえてもまだプレシアが死んだと決まったわけじゃない。
利用している可能性も出ている。
「だから、早く母さんを助けなきゃ……」
フェイトの目には涙が浮かんでいる。
そこで、シンはある行動とかぶる。
自分がステラを助けたいために取った行動。
フェイトも大切な人を助けたい一身で行動している。
「フェイト……」
シンはそんなフェイトを見てこういう。
「助けたいなら、俺達も手伝うからさ」
シンだけではない、なのはも、はやても手伝ってくれるだろう。
「だから、一人でいこうとするなよ。な?」
シンがそういってフェイトの頭をなでる。
フェイトはうん、といいながら涙を手でぬぐう。
「さあ、リンディさんのところへ行こう」
そういってフェイトを杖r抵抗としたとき、襲いと思ってアルフが秦のところ向かっていて、シンとフェイトを見つけたのだ。
「シン……アンタってやつは……」
ん?とシンはアルフを見る。
何故か、アルフからはさっきが立ち込められていた。
「な、何だよアルフ……」
シンはそんなアルフを冷や汗をかきながら見る。
そういうのがはやいか、アルフは走り出す。
「フェイトを泣かすなーーーーーー!!」
656通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:04:51 ID:???
むまんあい
657通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:05:55 ID:???
なのはって貧乳設定なのか?
658ガンダムし〜どD´s:2007/06/01(金) 00:06:06 ID:???
シンが呼び止めるが、フェイトは聞かずに走っていく。
一瞬だけだったが、フェイトの顔は怒っていたような気がする。
シンはした打ちして同じく駆け出す。
「とめてくる!」
もし外へ出ても、最高速度だけならフェイトの次に速いはず……多分……
私も、といってアルフも駆け出していく。
マユはそんなシンを、ただ黙って見つめていた。

シンとアルフは二手でフェイトを探す。
というより、先にアルフは点相場へ先回りし、シンがフェイトを追うという形になっている
「おい、フェイト!」
シンは何とか転移する前にフェイトを捕まえることに成功する。
シンはフェイトの腕を掴む。
「シン、放して!」
フェイトはシンを振りほどこうとするが、たかが10歳の女の子が振りほどけるはずもなかった。
「落ち着けって!今闇雲に出て行ってもやられるだけだ!」
シンがそういってもフェイトは尚シンを振りほどこうとする。
「まだプレシアって人が死んだって決まったわけじゃないだろ?」
そう、銃声が聞こえてもまだプレシアが死んだと決まったわけじゃない。
利用している可能性も出ている。
「だから、早く母さんを助けなきゃ……」
フェイトの目には涙が浮かんでいる。
そこで、シンはある行動とかぶる。
自分がステラを助けたいために取った行動。
フェイトも大切な人を助けたい一身で行動している。
「フェイト……」
シンはそんなフェイトを見てこういう。
「助けたいなら、俺達も手伝うからさ」
シンだけではない、なのはも、はやても手伝ってくれるだろう。
「だから、一人でいこうとするなよ。な?」
シンがそういってフェイトの頭をなでる。
フェイトはうん、といいながら涙を手でぬぐう。
「さあ、リンディさんのところへ行こう」
そういってフェイトを杖r抵抗としたとき、襲いと思ってアルフが秦のところ向かっていて、シンとフェイトを見つけたのだ。
「シン……アンタってやつは……」
ん?とシンはアルフを見る。
何故か、アルフからはさっきが立ち込められていた。
「な、何だよアルフ……」
シンはそんなアルフを冷や汗をかきながら見る。
そういうのがはやいか、アルフは走り出す。
「フェイトを泣かすなーーーーーー!!」
659ガンダムし〜どD´s:2007/06/01(金) 00:07:30 ID:???
そういってアルフは渾身の力を込めた一撃をシンに放つ。
もちろん、フェイトには傷一つつけないように、だ。
「あ、アルフ!これは違うから!!」
フェイトの言葉にへ?とアルフは飛びながらフェイトを見る。
どうやらかなり誤解していたようだが、一度スピードを出せば急には止まれない。
「シンもシンでフェイトを持っている状態だから下手によければフェイトにもあたる。
ス思ったシンはフェイトを突き飛ばす。
その結果……
「ぶは!」
見事にアルフの攻撃が当たり、思いっきり壁に激突するシン。
緊急にステラがプロテクションをかけ、なんとか直撃は免れたのが不幸中の幸いである。
そのあとフェイトはアルフをしかって簡単に起こったことを話す。
「すまないねえ、はやととちりしちゃって」
アルフはそういってわびる。
シンはため息を付くが、別に怪我はしてないし別にいいか。と思った。
そして3人はリンディのところへ向かう。

「プロヴィデンス、出現ポイントから一向に動く気配がありません」
リンディはモニターにあるプロヴィデンスと傀儡兵をみて不思議に思っている。
出現場所もエイミィが特定した、おそらく彼らの本拠気に近く、何故出たかもわからなかった。
何か罠でもあるのではないかとおもって……
そう思っていると、シンとフェイトもやってきた。
「リンディさん、勝手な行動をしてごめんなさい」
フェイトは勝手に行動したことを誤るが、リンディは無理もないと重い、詳しい話は後でするといってその場を収めた。
とりあえずは目の前の問題を先に解決することにした。
その時だった。
「艦長!俺達を出せ!」
いきなり、ムゥが出撃させろといってきたのだ。
一瞬なにを言ってるんだと思ったが、確か彼はある程度クルーゼを感じるらしい。
こんなに急いでいるということは何かを察したのだろうか…
「わかったは、彼達を発信させて」
リンディは彼らの発信を許し…
「なのはさん達も何かあったときにすぐに出れるように準備してください」
なのはたちも頷いて各自yずんびをする。
その時…
「艦長、プロヴィデンスが転送を開始します。場所は……アースラの前方、約3K地点です!」
エイミィの言葉と同時にプロヴィデンスは消え、エイミィがいった、アースラの前に現れる。
現れると同時に、ムゥたちも向かっていく。
こうして、最終局へと向かう戦いが始まる。
660ガンダムし〜どD´s:2007/06/01(金) 00:07:34 ID:???
マユはシンの話を聞いて愕然とする。
ほとんど自分の記憶と一致しているのだ。
彼も同じコズミック・イラの人間で自分の携帯を持っている。
そして彼の話をまとめると導き出す答えは……
「マユ、君は俺の妹……だと思うんだ」
そしてシャマルが話す。
マユにちょっとした記憶操作がされていること。
そして、その操作で兄に関する記憶を消されていることを。
マユはそれを聞いて俯いてしまう。
携帯の写真を見る限りはかなり仲が良いのだろう。
「マユ……」
シンはそんなマユを見る。
「ごめんなさい。何も思い出せなくて……」
マユはシンに謝るが、シンは笑いながらいう。
「すぐに思い出せなくていいよ」
そうだ、まだ時間はある。
そのうち記憶だってきっと戻ってくる。
そう思ったシンは気長に待つことにした。
ふと、リンディはマユの言葉を思い出す。
「そういえばマユちゃん。話があるっていったけど、何の話なの?」
マユが大事な話があると聞いて、リンディは考えてなのは達が来てから話そうということになった。
そしてマユははなす。
自分が逃げてきたとき起こった出来事を……

「そ、そんな……」
フェイトはマユの話を聞いて呆然とする。
マユはちゃんと見た。
プレシアが倒れ、クルーゼがプレシアに向けて銃を持っていたことに。
プレシアが自分を逃がしてくれたこと。
そして離れるとき聞こえた銃声を。
それから察することが出来るのは……
「母さん………」
おそらくもう助かっていない。
そう思ったフェイトはその場に座り込む。
「フェイト……」
アルフはフェイトを抱きかかえる。
フェイトにとってプレシアを思う気持ちはアルフにもわからないことはない。
プレシアに嫌いといわれてもそれでもフェイトはプレシアの事を母さんと呼んでいるのだから。
そう思ったときだった。
『艦長、至急ブリッジに!』
エイミィが緊急に通信を入れてきた。
「どうしたの?」
リンディが聞くと、エイミィが慌てて答える。
『プロヴィデンスと傀儡兵が多数現れたんです!』
それを聞いた瞬間、リンディはレイとムゥに出撃の準備をさせ、自分もブリッジに向かおうとしたときだった。
「フェイト!?」
フェイトがいきなり走り出してきたのだ。
「おい、フェイト!」
661ガンダムし〜どD´s:2007/06/01(金) 00:09:41 ID:???
投下完了。
最後はミスなので気にしないでくださいorz
最初がシリアスだったのに最後で………
まあ、つぎはまじかるしんなので。
662通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:11:12 ID:???
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm97394
ちょっとこれを見てくれ
663通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:13:48 ID:???
そこまで、なのはを最強にしたい信者がキモい。
だから厨扱いされるんだよ
664通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:15:54 ID:???
し〜ど氏GJです。
今回、正にクライマックスといった感じが伝わってきました。
板の雰囲気が妙ですが気にしないで下さいね。
665通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:16:30 ID:???
なのはさんのすごさは
何度負けさせても立ち上がる点なのに…
666通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:17:21 ID:???
一期は
1〜3話 CCさくら
4〜8話 ドラゴンボール
9〜13話 ガンダム
だからな
二期は全編がスパロボ
667通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:19:00 ID:???
もう。なのは達が「ずっと私のターン」やったで良いよ
668通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:19:57 ID:???
このスレも見てくれ
やっぱキラとなのは、アスランとフェイトは似てるんだよ
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1175000545/
669通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:21:47 ID:???
なのは厨「なのは>>>>>>>>>>>>>>悟空涙目wwwww」
670通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:23:23 ID:???
この板の雰囲気がありえない。職人さんの投下を邪魔してまで雑談したいの?

何はともあれガンダムし〜どD´s氏GJ。
このまま最後まで突っ走って欲しい。ラストに向けての盛り上がりがいいです。
671通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:23:59 ID:???
リリカルなのはStSは種死と並ぶ神アニメ
672通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:25:28 ID:???
アスランもフェイトも最高だ
キラとなのはは糞だがな
673通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:27:51 ID:???
     /                   ヽ、
    /                      ` ー- -ーァ
   /               ィ           、-ー '´
.  /               /.:.Vi          ヽ
  l           .:/  :/ヽ;.|:.ハ   !        、
  |        .:l  .:ハ  .:l  `  .l:   |:.    、   i
  ',     ,  .:ハ .:.l ヽ .:.!     !:. _,./:.:     \  |
  !     l  `!-ト、,|__,X .:.| ヽ _, -l'゙/!:.: , .:.:.  | `、 |
  ヽ  ',   ト、 Xィ'ヘ f_ハ ヽ ! ィク::/ハヽ/:. /.:.:.:.  !  ヾ
   l  ヽ   V,イ|::::ヾ::!  `   i::::::::l ハ/.:.:.:イ:. /
    }  ..:\ ヽヾ;ヒ=ノ      弋;=イ´ブ.:.:./ |:.. /   はうっ!
    l .:.:.:.:.`ー ゝ ̄     _'_   ̄/;ィ'. ヘ //    なのはちゃんはもう少女って年齢じゃないよ!
    / .:.:.:.:.:.:.;\      i l    ´ノ:.:.   ヽ       おbsnだよ! はう! 田村なのは(30)さん !
   l  .:.:.:.:.:.:/!.:/::`>- ,__`´,. ィ< ヘ;.:.:.:.:  ヽ  
   |  .:.:.:.:.:///:::::::::ヽ     /:::::::ヽハ;.:.:.:.:..  i  
   |  .:.:.:.:/ヾ \:::::::::Y彡三ミ!:::::::::/ / \:.:.:. |
   |  .:.:./ \\\:::::ヽ::::::::/::::/ イ   X:.:. |
   ヽ .:./    \\\:::ヽ:/:// /    l ヽ/
674通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:27:53 ID:???
え〜・・・・匿名ですが、今の雰囲気が雰囲気なので、投下は
しばらく止めます。
675通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:28:14 ID:???
シンとなのはキャラの共通点を挙げようぜ。
676通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:30:06 ID:???
職人は相変わらずいい仕事するなぁ。

>>670
アンチの自演に触るな。
連中はまじで邪魔しにきてるんよ
677通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:30:28 ID:???
シン=扱いの良いティアナ
678通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:31:19 ID:???
>>675
なのは厨とは
・旧キャラの行動は必ず正しい(キラ一味)
・旧キャラの知り合いが軍内部で結構な地位に付いている。しかも猛者(イザーク・ディアッカ)
・旧キャラ軍団を見て厨設定すぎるだろ?とツッコミを入れる(シン)
・旧キャラは戦争でなくピクニック感覚で馴れ合いムード。(キラ一味)
・旧キャラの主人公に歯向かう新人がいる(シン)
・旧キャラに歯向かった新キャラが馬鹿・悪いという結論以外認めない(キラ厨によるシンの評価)
・新キャラの兄妹が死んでいる(まゆちゃん)
・新キャラが旧キャラの強さを見せ付けるための噛ませ犬(シン)
・信者が旧キャラの主人公を完全にマンセー(キラ厨)
679通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:31:51 ID:???
修行マニアと努力嫌いってだけで、かなり違うぽ
680通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:32:16 ID:???
旧キャラ一味の扱いが本当に種のラクシズと被るなww
どう見ても種死です本当にありがとうございました
681通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:33:14 ID:???
A'sの時から種っぽいって友達がいってたな。
兆候はあった。

正直、種以下だろ
682通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:34:15 ID:???
特になのは信者のキモヲタの性質が種信者の腐女子にとても似通ってるのが笑えるな。
そのくせキモヲタは腐女子を馬鹿にする傾向にある。
例えば某ニコニ(ryでなのはが種キャラをフルボッコにするという内容のMADがある。
そこで少しでも種を擁護したら種厨とか呼ばれて総叩きだからな。
正直種は嫌いだが、なのは信者があまりに痛すぎる。
683通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:35:26 ID:???
なのはTUEEE!
キラTUEEE!
684通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:36:49 ID:???
キレ方とかキラとなのはソックリだ
685通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:37:52 ID:???
違う点
・努力に対するスタンス(修行大好きと努力嫌い)
・収入(勤続10年とニート)
・後進の育成(「この子達は落とさせん!」と興味なし)
・全力具合(全力全開が合い言葉と「迷ってた宣言」)
・撃墜(半年ほどKOとすぐ復活)
・愛機への依存具合(レイハさんなしでも鬼と「フリーダムじゃなきゃだめぽ」)
686通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:38:20 ID:???
102 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/05/28(月) 23:09:41 ID:xXn5CdN4
アンチスレでは種死と比べて
主人公マンセーの糞脚本と叩くのが常套手段だが
そもそも相対的な正義を描かれるべき戦争で
絶対正義化されてたキラとそのかませ犬にされたシンと
練習生を正しく指導する義務がある教官のなのはと
指導される側のティアでは根本的に立場が違う
完璧に見える主人公が偉そうにしてて気に食わないって事で
同じだ同じだといいたいんだろうが
ダメ人間が教官やるわけないだろうが

103 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/05/28(月) 23:23:44 ID:/wmpGzwr
いやその理屈はおかしいw
説明しても分からんのだろうけど
687通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:38:38 ID:???
シンの良いところ。

剣。熱血。獅子奮迅。突っ込み。優しさ。怒り。努力。友情。
以下略。
688通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:39:18 ID:???
腐女子かオタクかの違いはあるけど受けてる層は同じだよな
689通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:40:22 ID:???
最強扱いだけならいいと思うよ、実際こいつら桁違いなんだし
問題は彼女たちが一番正しいですよ、優しさも兼ね揃えてますよ、みたいなマンセー描写
あと“最強”の理由が才能だと認めないこと
690通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:41:03 ID:???
>>689
漫画版読んだか?
691通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:41:19 ID:???
どっかのスレで紹介でもされたのか
692通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:41:50 ID:???
普段馴れ合いまくりなのにスイッチが入ると突然豹変する教官も困るがね。
それに比べアスランは良い上司だ><
693通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:42:36 ID:???
何この流れ
694通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:42:44 ID:???
>>690
なのはに金払うのはキモイなのは信者のキモヲタだけ
695通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:43:48 ID:???
それでもシンにはミネルバの仲間がいた
ティアナには…
696通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:44:41 ID:???
なんでわざわざ悪名高い種死をパクるんだかw

軍隊なら殴らず、失敗には腕立て千回などのペナルティを課すのが基本。
もしくは独房入りで頭を冷やすect.
それができなかった種死の凸は軍人失格なのがよく分かる
そんな種死をなぜパクる?しかも魔法少女もので
俺が都築を独房送りにしたい
697通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:44:51 ID:???
雑談スレでやれ
698通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:45:54 ID:???
高町教導官は修行が日常に組み込まれてるからな…
努力する天才ほどタチがヤバいもんはない
699通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:46:51 ID:???
確かに今のなのはの話は普通に種死に通じるものがあると思うわ
でも種死でもなのはでも旧主人公に叩き潰される新キャラを好きになってる俺ってwwwww

俺はシンとティアナの味方だ
一緒にキラとなのはをぶっ潰そうぜ
700通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:47:47 ID:???
いや、キャラがどうとか関係なく単純につまらないっていう共通点じゃねーの?
701通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:47:48 ID:???
後83KB余ってるから埋めるのは少し早いか......
702通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:48:31 ID:???
シンも努力の天才だぜ
703通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:48:59 ID:???
ティアとなのはは和解した…というか
クロスミラージュの第二形態が答えだと思うんだが…。
704通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:49:14 ID:???
いや、俺もなのはよりティアナの味方だが
フェイトだけは聖域だからフェイトを叩いたら許さないからな
705通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:50:34 ID:???
>>703
シンとキラ、ティアとなのはの和解は形だけで
実際は洗脳だからな
706通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:50:42 ID:???
    〃:.:.:./.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:i、:.:.:.:.ヽ
   ./:i: :.: i: :/:.:i:.:.|:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.Y:.:.:|ヽヽ:.:.:|
   レl:!:.:./l::|:.:/レl:j、:j、::|::l:|:|:.:|:.:/l l l:.:.:.!   おかしいなぁ…どうしちゃったのかな
     'ヘ/:.:l::l:.:l'莎 ヘト忝レ::l::ム/ 'v l |:.:.:.',   雑談が楽しいのわかるけど、ここは雑談スレじゃないんだよ
    .|:.: :⊥ヽl ¨ ,  ゙ー' |/イ/   \|:.:.:.:.',   投下が無いときだけクレクレするふりで、投下を無視して雑談するなら
    .l/  `l\ ‐   イ l/`llY  ̄\ :.:.:.',  投下する意味、ないじゃない ちゃんと、GJやろうよ
    /     / lノ l¬≠ i   lj.!    ∧:.:.:.:', ねぇ、私の言ってること
  /     />.>  | 〒__/  く |     \: :i 私の指摘、そんなに間違ってる?
  ヽ\  _i ヽ\ 「 ¬7 /ノ |    / /:.:|
    \¨  }   _\゙v /ィ∠__ jv- ‐′,イ :.:| 少し、頭冷やそうか……
707通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:50:50 ID:???
何このありえない流れ(‥; ID出ないから自作自演の荒らしがいるとしか……。文体が全部同じだし。
708通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:51:29 ID:???
>>706
そういうことじゃなくて、旧キャラのマンセーのために新キャラをかませにするのが種を連想させるんだろ

主人公が絶対正義で回りはマンセー、新キャラはかませ、そして話は遅いし薄いしつまらない
種死とそれだけの共通点を持つアニメは他に無いんだよ
709通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:54:06 ID:???
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180185400/l50

シン「誘導してやるから。向こうで話そうぜ」
710通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:54:37 ID:???
荒らしウザス
711通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:55:22 ID:???
なのはさんのあれが洗脳なら
世の中洗脳作品で溢れてることになるわな……。



あ、ちなみに
シン厨の俺は種死スペエディ終了後
シンは年金貰えるまで勤めた上でザフトを抜けたと思ってますから
712通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:56:53 ID:???
>>711
なんだただのキモヲタか
キラが男でなのはが女だから
性欲に負けてそういうことが言えるんだろうな
713通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 01:06:19 ID:???
なんか荒らされているなあ。こいつらのレス他のスレで見たことあるよ
大体がコピペだな。アンチというかなんんというか。やる事がせこいな。

リリカル氏、乙です!
荒らしなんか気にせず頑張ってください。
714通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 01:08:37 ID:???
リリカル氏ではなくし〜ど氏GJです。 名前間違いスマソ。
本気でファンです。まじかるしんも期待しています。
715通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 01:18:45 ID:???
>>650ー661
ガンダムし〜どD´s氏、乙なの!
クライマックスに向かっていってますなぁ。
何げにシンの成長も垣間見れたり。

まじかるシンの方も頑張って下さい!!
716通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 01:20:02 ID:???
>>661
乙です!
いよいよ佳境ですな。
楽しみにしてます。まじかるしんにも期待してます。
荒らしなんか気にしないでください。
他の職人さんも。>>674さんもめげずに頑張ってください!
投下お待ちしております!
717通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 01:21:35 ID:???
おお、ようやく本来の住人達がもどってきたか。
やはりこうでないと。>>661乙です!
718通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 01:44:09 ID:???
D’s氏乙です
この後の展開が非常に楽しめです
719通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 01:49:02 ID:???
非常に乙でした!!
720通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 03:50:38 ID:???
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1179762901/101-200

上のほうで職人さんの投下を邪魔したりスレを荒らしたのは
このスレからレスをコピペしてきたどこぞの荒らしの阿呆です。
スレの住人さんも誤解して仲たがいとかしないでください。
職人さんも荒らしなんか気にしないで頑張ってください。
このスレの人は皆職人さん達の作品を心待ちにしております。
721神隠し:2007/06/01(金) 05:13:52 ID:???
第一話 出会いと別れ

管理局孤児院施設。
「じゃあ、アスラン…、僕、行くから…。」
「あぁ、気を付けてな。
でも、よかったじゃないか、引き取ってくれる人がいて…。」
それを言われると素直に喜べないキラだ。
アスランは引き取られない。三歳の頃から知り合い、一緒に育ってきた。
だから、できれば一緒に引き取られたかったが…現実は甘くない。
「そんな顔するな。
さっ、あんまり長いと、プレシアさん困っちゃうぞ。それに…。」
アスランが言葉を切ったので顔をあげるキラ。
「俺、管理局の局員になろうと思うんだ。
だから、このまま志願しようと思ってる。
お前ももう知ってると思うけど…、俺の両親はロストロギアのせいで死んじゃったからな…。
そういう人を一人でもなくしたいんだ。」
「…そっか…。じゃあ…、僕は…行くよ。」
「また会えるさ。」
「また会おう、絶対に…。」
二人は笑って握手をかわし、キラはプレシア・テスタロッサに引き取られた。

「キラ!キラ!起きてよ、朝だよ?」
自分を呼ぶ声。懐かしい親友の姿は消え、映像は一気にフェードアウト、同時に腹部に走る衝撃。
「…ん…あれ?今、何時?」
いつもはキラが起こす側なのだが、寝坊したのかと思い、時計をみると八時をすでに過ぎていた。
「……寝坊しちゃったか〜、ごめんねアリシア。今、朝御飯つくるからね。」
キラはアリシアが二歳になる頃からプレシアの元で暮らしている。
プレシアがまだ夫と分かれる前に、管理局の孤児院から引き取ったのだ。
なので、アリシアの頭の中ではすでに兄と認識されている。
そんなキラは今十二歳。プレシアが働いている間、アリシアとリニスの面倒を見るのはキラの仕事だ。
まず、朝の仕事は朝食をつくること。
割と最近まではプレシアが作っていたのだが、今ではキラの仕事だ。まとわりつくアリシアを適当にあしらいつつ、野菜を千切って水で洗い、サラダを一品。
それからフライパンを暖め、目玉焼き、ウインナーを焼いていく。
焼いている間にトースターにパンをセットする。
「アリシア、朝御飯できたよ?」
「…は〜い…。」
なんだか不機嫌なアリシアだが、これはいつものことで、朝御飯をつくるときにキラが構ってくれないことに腹を立てているのだ。
「朝御飯食べ終わって、片付けが終わったら遊んであげるからね。」
キラが微笑んで言うと、すぐに機嫌を直し、満面の笑みを浮かべるアリシアだった。
722神隠し:2007/06/01(金) 05:15:55 ID:???
「ちょ…アリシア、やめ…わは…わはははは…。」
「駄目だも〜ん、罰ゲームだもん。やめな〜い…それ…。」
アリシアを五分以内に捕まえられなかったので、キラはくすぐり罰ゲームを受けている最中。
息も絶え絶え耐えきると、時間を確認するキラ。
それから昼食を取り、部屋の掃除をしていく。
困ったことにアリシアは手伝ってくれはするのだが微妙に仕事を増やしてくれているような気がする。

アリシアは暴れて疲れたのか眠ってしまっている。
そんなアリシアを抱きかかえてソファまで連れていくと、寝かせて毛布を掛けてやるキラ。
家の中には風が窓を叩く音が聞こえるだけだ。
キラは朝干した洗濯物を取り入れ、アイロンをかけて畳む。
もちろん、アリシア、プレシア、そして自分、その他などに分けてだ。
ここからはキラの読書タイム。主に魔法関係の本を読む。
最近はちょくちょく暇を見付けてはプレシアにみてもらうこともある。
「キラには才能があるわ。」
そういって貰えて嬉しかったが、実の子のアリシアは残念ながらプレシアの魔法資質を受け継いでいなかった。
そのことに気付いたキラは不謹慎だったかと口をつぐんだが、プレシアは気にしないでといってくれた。
キラにできること、アリシアにできること、そして自分にできることは各々違うのだからと微笑みかけてくれた。
「折角の才能なのだから、しっかり勉強しなさい。」
と、プレシアが使っていた図書をキラに貸してくれた。
今ではアリシアの昼寝の時間に勉強していることがキラの日課になっている。
暫くすると、時間を見計らい、アリシアを起こす。
「アリシア、起きなきゃ…、夜寝られなくなっちゃうよ?」
うぅ〜、と喉を鳴らしてむくりと起きるアリシア。
その側にいるリニスがキラにじゃれついてくる。
「そっか、ちょっとまってね。」
とリニスに餌を用意する。
「買い物に行かなきゃ…、アリシアはどうする?留守番?」
「ううん、キラと一緒に行く。」
二人は外出の準備をして、手を繋ぎ、買い物へと出かけた。
723神隠し:2007/06/01(金) 05:19:24 ID:???
買い物をすませ、家に帰ると、キラとアリシアは二人で夕食の下拵えをする。
それがちょうど終わる頃にプレシアが帰ってくる。
「おかえりなさい、お母さん。」
「おかえりなさい、母さん。」
アリシアとキラに迎えられ、疲れて帰ってきたプレシアは疲れを忘れて、二人に
「ただいま。」
と微笑みかける。
それから、プレシアが晩御飯を用意し、キラとアリシアは手伝う。
プレシアの横はアリシアが絶対に譲らないので、キラはテーブルを拭き、ナプキンをひいて、フォークなんかを並べていく。
料理ができたら三人で合掌し、プレシアはアリシアとキラの一日の出来事を聞きながら食事をとる。
プレシアも、キラも、恐らくはアリシアもリニスも幸せだった。
こんな日がずっと続くなら、アスランと別れて過ごした日々は無駄じゃなかったんだとキラは思っていた。

しかし、段々と帰りが遅くなってくるプレシア。
仕事が忙しいのだろう。
キラは心配するが、プレシアは大丈夫だと言う。
それから、数日経って今住んでいる家から、会社の一室にテスタロッサ家一同は引っ越した。
理由は、プレシアが抱えている今の仕事が大変で、もとの家から通うには遠すぎるからである。

そして…事件は起こった。

『キラ口を塞いで!!アリシアを連れて逃げなさい!!!』
プレシアの怒鳴るような声(念話)だった。
キラは慌ててアリシアを見るが、ぐったりしていて動かない。
だから、キラは外部との接触を拒絶する結界を張った。
「アリシア?アリシア!アリシア!!」
何度も呼び掛ける。
だが、反応はなかった。
キラは頭の中がパニックになっていた。
「アリシア!!」
キラは呼ぶ、自分の中では薄々感じとっていた。
もう、手遅れだと…。
アリシアの軌道を確保、心臓マッサージをしてから人工呼吸を施す。
無駄だと分かっていた。
でも何もせずにはいられなかった。
「アリシア!アリシア!!!」何度も、何度も名前を呼びながらキラは心臓マッサージと人工呼吸を繰り返す。
それが無駄な行為でも、自分の無力さをごまかすために…。

結界ごと転送されプレシアが姿を見せたときは、キラはもう、果てていた。
呼吸は乱れ、涙と鼻水が顎を伝う。
「ごめ…な…さい。でも…、何も…で、出来なくて…。治療魔法も……全然効果…がなくて…。」
この時のプレシアにはいったい何が起きたのか理解できなかった。
724神隠し:2007/06/01(金) 05:21:33 ID:???
何かが壊れたんだ…。
キラはプレシアが取り憑かれたように新しく着いた仕事に没頭するようになってから、そんなプレシアをみてそう思った。
その日以来、キラとプレシアとの会話はなくなった。キラは所詮他人なのだ。
そこはキラも理解している。だが、最大の救いだったのはプレシアに出ていけと言われなかったことだ。
キラも、魔法を勉強し、プレシアの負担を減らそうと次々と知識を吸収していった。

アリシアの賠償金と自ら得た富により、プレシアは移動庭園を購入した。
時の庭園という名である。
アリシアとリニスの遺体は保存液で満たしたポッドの中に厳重に納めていた。
キラはそれを見て、プレシアが一体何をやろうとしているのか推測し、プレシアがたまに机の上にばらまく資料を整頓するふりして盗みみて、その推測は確信に変わった。
同時に決意する。
プレシアから言いつけられたことは何でもやってやろうと…。
それがアリシアを救えなかった自分の償いだと…。
だから、アリシアが生き返ったらまず、謝ろう。そう思った。

そして、アリシアが生き返る日はそう遠くはなかった。
新たな容れものとしての人造生命、それにアリシアの記憶を転写することで全てはうまく行くはずだった。

だが、アリシアとして生き返った少女はアリシアではなかった。
彼女はアリシアにはないはずの魔力資質持っていた。左利きだったはずなのに右利きだった。

プレシアは少女を一旦眠らせた。
「失敗だわ…。」
頭を抱えるプレシア。その努力を間近で見ていたから、その失敗がプレシアにとってどれだけ大きいものか知るキラ。
恐らく、プレシアは違法、禁忌の領域に手を広めるつもりだ。
「でも、それは違法です!!そんなことをすれば、アリシアが生き返っても…、母さんは…。」
プレシアの案を聞いたキラはとめようとした。
だが、杖でこめかみをおもいっきり叩かれ、吹っ飛んだ。
「母さんの言うことがきけないの?キラ?
あぁ、思い出したお前は所詮他人だものね。」
生ぬるい液体が頬を伝い、顎を伝って床にポタポタと落ちる。
「お前が死ねばよかったのに!!」
キラの胸にその言葉は突き刺さった。
「……ごめ…なさい…。」
服で血を拭い、床を掃除する。
プレシアは振り向くことなく、研究室にもどっていった。
725神隠し:2007/06/01(金) 05:24:15 ID:???
バケツの中に水を汲んで、キラはモップでフロアを研いて行く。
一通り、飛び散った血痕を拭き終えると、洗面所に水をかえにいった。
鏡をみると拭ったはずの血がまた出てきている。
魔法で傷を塞ぎ、深呼吸しようと息を吸い込むと蒸せた。
ゲホ、ゲホッゲホッ。
「うっ…。」
口の中に広がる鉄の臭い。キラは流しに向かって吐き出すと、ドス黒い血液だった。
「…あっ、この服……。」
アリシアがよく似合うって言ってくれたっけ…。
キラは血を水で流し、床の掃除に戻った。

それから約三年後。
使い魔となり、再び生を受けたリニスは二人の魔導士を育成中である。
一人はキラ・ヤマト・テスタロッサ、一人はフェイト・テスタロッサだ。
キラはもう卒業で、今日はデバイスを渡す為にとある部屋までリニスはキラを呼んでいた。
「キラ、これがあなたのインテリジェントデバイス、名前はフリーダムです。」
「ありがとうございます。リニス。」
「設計と機能付けをしたのはキラじゃありませんか。私はただつくっただけですよ。」
リニスは笑っていった。
「それから、こちらがカートリッジです。こちらは、自分で時間を見付けてまめに作って下さいね。」
「はい。」
蒼い翼を象徴するキーホルダーとカートリッジを手に出ていこうとするキラ。
「キラ、ちょっといいですか?」
「何ですか?」
リニスは少し躊躇してから言う。
「できれば、このデバイスは使わないで一生を終えて欲しいです。」
「…?」
「初回起動でおわかりいただけると思いますが、危険です。」
「うん、分かってるよ。それは…。
だけど、叶えてあげたい願いがあるんだ。」
でも、とリニスが食い下がるので
「どうしても必要な時に使うよ。」
キラはそう言った。
その日、フリーダムの初回起動は行われた。
形態は3つ、ライフル形態×2連結可、サーベル形態×2連結可、ミーティアである。
百体の兵をたった一度、トリガーを引くだけで全滅させ、周辺を焼き払った。
「フリーダム…よろしくね…。」
揺らめく炎を瞳に写しながらキラは言う。
『Yes,my master.』
キラはフェイトの元へ向かった。
プレシアは失敗作と言って認めていないが、キラはフェイトを気に入っていた。
健気で、遠慮がちで、何よりプレシアの事が大好きなアリシアそっくりの少女。
けれど、フェイトの思いが報われないのもキラには分かっていた。
「あ、キラ…。今日は魔法の訓練付き合ってくれるよね?」
母の期待に答えようと健気に言うフェイトを愛しく想い、偽善を振り撒くことに心を痛めながらも
「うん、じゃあ、今から付き合うよ。」
キラは笑って答えた。
726神隠し:2007/06/01(金) 05:31:20 ID:???
投下終了です。

本当は最初に書くべきだったんですが、朝は読まない方がいいかもしれないです。
テンション下がるかもです。
お許しを…。

さて、うまく行けば次回の『神隠し』に淫獣化したアスランが登場できます。
最初は翠屋でバイトして高町家に下宿している謎の少年にしようと思ったんですが、素直に有り得ない毛の色のフェレットにしておきました。
毛は薄くないです。

次はシン×キラ神隠しStSの投下が先になると思いますので、そちらもよろしくです。
727神隠し:2007/06/01(金) 05:34:27 ID:???
あと、設定おかしかったらごめんなさい。
スルーするか、教えてくださると幸いです。
ではまた…。

楽しんでいただければとおもいます。
728通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 07:13:30 ID:???
GJ&乙です!
729通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 07:37:01 ID:???
>726
ホントに最初に注意書きしてほしかったwww

でもGJ!
730通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 09:25:55 ID:???
連盟ですいませんが、職人の皆さんGJ!

次回も期待してます
731通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 10:27:28 ID:???
神隠し氏乙です。

氏の作品は毎度GJですが、アリシアが死んだのは確か一期が始まる26年もむかs……

小説なら7年前とかそんくらいだったはずだからそっち準拠なのかな?
732神隠し:2007/06/01(金) 10:30:35 ID:???
小説を参考にしてます。
733通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 10:36:10 ID:???
実はキラも死んでいた説
734通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 10:50:45 ID:???
神隠しさん、乙なの!
でも、朝から鬱に……面白さゆえの思わぬ弊害orz
735通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 14:15:13 ID:???
>>733
キラ、フェイト、リニスの2人と1匹を生き返らせようとするもキラだけ成功→辛くあたるってことか
まあ本編のキラも最低2回は生き返ってるしなw
736通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 15:21:51 ID:???
分かっちゃいたけど…、暗いなww

>「お前が死ねばよかったのに!!」

プレシアママンが怖いwww
737通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 16:39:15 ID:???
これは良い鬱…。今後の展開に期待しとります。
738通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 19:07:01 ID:???
GJです。種時代のキラを思い出しました。
俺的にはラクスが出てこないことを祈ってます。
種はあれから何かが変わったから・・・
739通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 21:52:12 ID:???
そろそろ、らき☆すたがねりこんできそうな感じがする。
740通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 21:53:52 ID:???
誤爆か。
741通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:33:31 ID:???
今日はもう投下ないのかな?
742運命の子と最強を目指した少年:2007/06/01(金) 22:35:10 ID:???
>>741
丑三つ時に出来たら・・・・・
743通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:40:07 ID:???
あなたのうしろになのはさんが…
744通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:44:41 ID:???
それはそれで大歓迎です
745シンとヤマトの神隠し:2007/06/01(金) 22:55:09 ID:???
ストライカーズと神隠しの二本立てで、出来しだい投下。
746通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 23:00:36 ID:???
わーい
2本立てなんて豪華だなw
747通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 23:01:53 ID:???
さりげなく>>720にも乙を出しておきたい俺がいる。
748通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:04:39 ID:???
>>914-915
玄田オプティマスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!
よし、絶対映画見に行くぞ!
749通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:06:06 ID:???
しまった、興奮しすぎて誤爆orz
頭冷やしてくる…
750通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:09:47 ID:???
けっこう誤爆の起こるスレだな。ここは。
751運命の子と最強を目指した少年:2007/06/02(土) 00:46:58 ID:???
投下・・だいじょうぶでしょうか?
神隠しさんと重ならければいいのですか・・・
752神隠し:2007/06/02(土) 01:01:54 ID:???
では、私は明日の昼間に投下しますので、どうぞ安心して投下してください。
753運命の子と最強を目指した少年:2007/06/02(土) 01:48:19 ID:???
運命の子と最強を目指した少年
    第十一話

・海鳴大学病院

「ヴィータ、元気やったか?」
「めちゃめちゃ元気!」
はやてに頭を撫でられ、嬉しそうにするヴィータ。
それを微笑ましく見るシグナムとシャマル。
「せやけど、カナード大丈夫なんか?」
その言葉に、皆一瞬表情を曇らすが、直に笑顔で
「ええ、大丈夫です。のんきに『世界遺産』を見てますよ」
「『はやてに風邪をうつすわけにはいかん』って、来る事を拒んでますけど」
はやてに嘘をつくシグナムとシャマル。

偶然とは、いきなり起こるものである
良い時にも、悪い時にも

突然、ドアをノックする音が聞こえ、
「「「「「こんにちわ〜!!」」」」」
すずかとアリサ、なのはとフェイトとプレアがお見舞いに来た。
「「「!!」」」
「「「!!」」」
意外な人物の登場に、意外な人物が病室にいることに、沈黙するなのは達とシグナム達。
「い・・いらっいゃい・・みなさん・・」
どうにか場の空気を沈めようとするシャマル。
事情を知らないはやて、すすか、アリサははしゃぎ、はやてにプレゼントを渡すが、
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
なのは達はその様には振舞えなかった。
「ん・・どうしたん?」
疑問に思い、言葉を投げかけるはやてに
「いえ・・・初めて会う方達なので、緊張してしまいまして・・・ご挨拶を・・・ですよね」
シグナムを見据え尋ねるプレア
「・・・はい」
シグナムは静かに答えた。
「念話が使えない・・・通信妨害を」
フェイトが小声で尋ね、
「シャマルはバックアップのエキスパートだ・・このくらい造作も無い」
シグナムはなのは達のコートを掛けながら答えた。
「・・・・・・・」
ヴィータはなのはをすごい形相で睨むが、プレアを見た途端、目を逸らしてしまう。
「こら、ヴィータ!お客さんの前でそっぽ向いたらアカン」
そう言い、ヴィータの鼻を摘むはやて。
その姿を見て、はやてとシグナム達の関係が、ただの主と部下の関係でないこと改めて知るなのは達。
今度出会ったら伝えようとした事実は、今はシャマルの妨害で思念通話が出来ないため、声を出して話すことが出来ない。
どの道、正体を知られた以上なのは達に、そしてシグナム達に選択肢は無かった。
754運命の子と最強を目指した少年:2007/06/02(土) 01:50:48 ID:???
・海鳴大学病院
:屋上

「はやてちゃんが・・・闇の書の主・・・・・」
確認するように呟くなのは
「邪魔をするなら・・・主の友であろうと・・・」
「待ってください!闇の書が完成を」
なのはがシグナム達に事実を話そうとした時、
「はああああああ!」
ヴィータが上空からなのはに襲い掛かった。
なのはは咄嗟にバリアで防ぐが、吹き飛ばされ、フェンスに激突してしまう。
「おおおおお!」
それが合図だったかのように、シグナムもフェイトに斬りかかる。
「やめてください!話を(プレア!!」
プレアの言葉を遮るヴィータ
「邪魔・・・しなでくれよ・・・・もう少しで助けられるんだ・・・お願いだから・・・」
ヴィータは涙を流し、うつむきながら答え
「必死に頑張ってきたんだ・・・・もう、あとちょっとなんだ・・・」
カートリッジをロードし、なのは目掛けて振りかぶり
「だから・・・・おまえら・・・邪魔すんなー!!!」
フランメ・シュラークを放った。
爆炎に包まれる屋上、その中からなのはが現れた。
「悪魔め・・・・」
罵るヴィータに
「悪魔でいいよ・・・・悪魔らしいやり方で、話を聞いてもらうから」
なのははレイジングハートを構え答えた。
755運命の子と最強を目指した少年:2007/06/02(土) 01:54:08 ID:???
プレアはシャマルに語りかけていた。
「闇の書は、悪意ある改変をうけて壊れてしまっています!今の状態で完成させたらはやてちゃんが危ないんです!」
その言葉にシャマルは
「私たちは闇の書の一部、闇の書のことは誰よりも理解しているわ。」
静かに答えた。
「だから当たり前だ!あたしたちが一番闇の書のことを知ってんだ!間違ってるはずねぇ!!」
なのはに攻撃をしながらヴィータは叫んだ。
「じゃあ・・・どうして・・・闇の書なんて呼ぶんですか!!!」
プレアは力の限り叫んだ
「「「っ・・・・・」」」」
その言葉に沈黙するシグナム達
「そうだよ!なんで本当の名前で呼んであげないの!!」
「ほんとうの・・なまえ・・・・」
「本当の名前が・・・あったでしょ。・・・・」
ヴィータを見据えながら、尋ねるなのは
その時、バインドがなのはを拘束した。
「「なのは(ちゃん)」」
フェイトとプレアは周りを警戒し
「そこ!!」
フェイトは何も無い空間にプラズマランサーを放ち、歪んだ空間に即座にバルデッシュで斬撃を行う。
そこからダメージを追い苦しむ仮面の男が現れ、さらに攻撃を加えようとするフェイト、
その時、もう一人の仮面の男が現れフェイトを攻撃、バインドで拘束する。
「くっ、プリスティス!」
仮面の男にプリスティスで攻撃を行おうとするプレア、だが
「うらぁ!」
ヴィータのグラーフアイゼンがプレアに直撃し、プレアは屋上の入り口に叩きつけられた。
「くっ・・・・・ヴィータ・・・ちゃん・・・」
さらにバインドで拘束され、苦痛に耐えながらもヴィータに声をかけようとするプレア
「ごめん・・・おまえとは・・・友達になりたかった・・・ありがとな・・・はやてのこと優しいって言ってくれて・・・あたしを信用してくれて・・・」
俯き、涙を流しながら答えるヴィータ。
その時、今度はシグナム達がバインドで拘束され、そして
「あああああああああ」
仮面の男によりシグナム、シャマルがリンカーコアを摘出、闇の書に蒐集された。
「なんなんだよ・・・・なんなんだよ!・・てめぇら!!」
ヴィータが泣きながら叫ぶが
「プログラム風情が知る必要は無い」
仮面の男の冷たい言葉
「あ・・ああ・・・」
唖然とするフェイト
「やめろー!!」
叫ぶプレア
そしてヴィータも、闇の書に蒐集されてしまった。
「おおおおおおお!」
仲間の危機に駆け付けたザフィーラが攻撃を繰り出すが、
「奪え・・・」
ヴィータ達同様、闇の書に蒐集されてしまった。
756運命の子と最強を目指した少年:2007/06/02(土) 01:55:49 ID:???
「なのはとフェイトは・・・」
「四重のバインドにクリスタルケージだ、抜け出すのに数分はかかる」
「プレアは」
「バインドだけで十分だ。仮に抜け出せたとしても、満足には動けまい」

そして、屋上に転送されるはやて

仮面の男達はなのはとフェイトに変身し、目の前でヴィータとザフィーラを『消す』

その時、はやての悲しみと怒りと絶望が弾け、その思いに呼応した闇の書がはやての元に現れる。

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

「だめだぁ!!!」

どうにかバインドを解除し、絶望し悲しみのままに闇の書を起動させ「真の主」となってしまうはやてを止めようとするプレア、だが

「割れは闇の書の主なり・・・・この手に力を・・・・封印解放」

封印を開放してしまい、

「わあああああああ!!」

プレアは黒い暗い色の光に飲み込まれてしまった。

「プレア!!」
「プレア君!!」
なのはとフェイトもどうにかバインドを解除したが、
そこにはプレアの姿は無く、はやてと同化した闇の書の意志が涙を流していた。
757運命の子と最強を目指した少年:2007/06/02(土) 01:57:48 ID:???
・??????

「こ・・ここは・・・」
プレアは意識を取り戻した。
「確か僕は・・暴走するはやてちゃんを止めようとして、その時黒い光に飲まれて・・・」
周りを見渡すプレア
「ここは・・・・ドレットノートのコクピット!?なんで・・・!?」
突然の事態に混乱するプレア、その時、突然なるアラーム
「えっ・・・何?」
モニターを確認すると、そこにはMSゲイツが迫ってきた、その数12
「あれは・・・ゲイツ・・・こっちに向かってくる」
ゲイツはドレットノートを見つけると、ビームライフルで攻撃を仕掛けてくる。
「なっ、やめてください!」
プレアはドレットノートを操作し、ビームを避けながら逃げる。
「攻撃をやめて下さい、僕には戦う意思はありません!」
プレアは救難チャンネルで呼びかけるが、一向に攻撃をやめないゲイツ。
その時、3機のゲイツがドレットノートに接近戦を仕掛けてきた。
2体のビームクローの斬撃をどうにか避けるが、3体目のゲイツの体当たりを喰らい、近くの小惑星に激突してしまう。
「か・・は・・・・・」
激突の衝撃で口から胃液を吐き出すプレア。
そして、動けないドレットノートに対し攻撃を行おうとするゲイツ

        その時

  『なにを遠慮しているんだい・・・』

朦朧とする意識の中、プレアは声を聞いた。



こんばんわです、投下終了です。
感想をくださった皆様ありがとうございました。
作者の皆様GJです!! (神隠しさん感謝です)
次回はいつになるのやら・・・・・orz
758通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 01:59:34 ID:???
GJ
この時間に更新キター!
寝なくてよかったー!
759種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/06/02(土) 03:02:25 ID:???
GJ!!&乙です。
今回の最後の展開…、イボルブのアレですかね…?

大分こちらも出来てきたので、新スレで投下します。
プロローグと1〜3話まで出来上がっています。
4話は書いている途中です。
うまく表現的に書けてるか不安ですが…。
760通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 07:35:39 ID:???
>>757
乙なの!

>>759
期待して待ってる。
761神隠し:2007/06/02(土) 12:37:52 ID:???
「じゃあ今日は、この辺にしとこうか?」
「うん…。ありがとう、キラ。」
頬を蒸気させ、肩で息をするフェイト。
「シャワーでも浴びてくれば?たぶん、その間にリニスがお昼を用意してくれてるよ?」
「うん。わかった…。キラは?シャワー浴びないの?」
「僕は、あんまり汗かいてないから…。」
「駄目だよ、汚いよ?」
適当にあしらいたかったキラだが、フェイトに根負けした。
「わかった、じゃあ先に行ってて。ちょっとリニスに用があるから…。」
キラは頬を掻きながら困ったように言うと、フェイトを部屋まで送り、リニスの部屋へ行く。
部屋に入ると、キラが突然咳き込み始め、リニスが粉末状の薬とカップに入った水を差し出した。
「ありが…がはっ、げほ、げほ…げほっげほッ…。」
「お礼はいいですから…早く…。」
としゃっと音を立て備え付けの洗面台に血を吐くキラ。口の中に鉄の味が広がる。蛇口を捻るリニス。
キラはリニスから薬とカップを受取り、薬を喉に流し込む。
それでも暫く咳は止まらない。リニスがキラの背中を擦りながら言った。
「よく我慢できましたね。そろそろ無茶ではないですか?
やはり、フェイトに使い魔を作って、キラは休んでいた方が…。」
「…ケホッ…。」
肩で息をしていたキラが深呼吸してから、額の汗を拭い、リニスに向き直る。
「うん…、そうも思うんだけどね…。でも…、母さんがあんなだから…、この体が動く内は、言うことを聞く内は、なるだけフェイトにかかわってあげたいんだ。」
プレシアのフェイトに対しての態度には目に余るものが多すぎる。
プレシアに誉めてもらいたい、喜んでもらいたい、微笑みかけてほしいとひたむきに頑張るフェイトをプレシアはただの道具として利用しようとしている。
プレシアに冷たくあしらわれても何一つ逆らわず従順に従うフェイト。
キラはフェイトを大切に思っている。アリシアの失敗作であっても、フェイトはフェイト、アリシアではなく、一人の人間、キラにとっては妹なのだ。
「でも…、プレシアもキラも…あの時に…。」
「大丈夫、リニスの心配はうれしい…。でも、自分の体の事は自分が一番よくわかってるから…。」
いいながらキラは部屋の出入口へ向かい、再びリニスを振り向く。
「それじゃあ、シャワー浴びてくるから…昼食の方、よろしくね…リニス…。
それから、薬は僕の部屋のデスクの引き出しに入れといて…。」
キラはリニスに微笑みかけてから、風呂場へと向かった。
762神隠し:2007/06/02(土) 12:42:00 ID:???
わしゃわしゃと言う音。どんどんフェイトの金髪が泡だち見えなくなっていく。
「毎回思うんだけど…フェイトは髪長いね…。」
キラはフェイトの髪を丁寧に洗っていく。フェイトはキラの前に座って、じっとして目を閉じていた。
「ごめんね…、大変…だよね?」
「ううん…、今更じゃない?苦にもならないから…気にしないで…ほら、流すよ。」
「うん…。」
ギュッと瞼を閉じるフェイト。
一方キラはフェイトの髪を束ねながら泡を綺麗に流し、それからリンスをして、二人は身体を洗い、結局、シャワーだけでなく、風呂にもつかる。
「キラは凄いな…。」
フェイトがポツリと呟いた。
「なんで?」
「だって、運動神経もいいし…、頭もいいし…、魔法も…、でも、私は…。」
と口までをお湯の中に沈め、ぷくぷくと言わせるフェイト。
「まぁ…、伊達にフェイトより長く生きてるわけじゃないんだよ。
外で走り回った時間も、勉強した時間も…フェイトより全然僕の方が長いでしょ?」
「それは…そうだけど…。」
ふぅっと一息吐いて、キラが言った。
「早く母さんに認められる一人前の魔導士になりたい?」
コクり、と無言でうなずくフェイト。
「そっか…。なら、頑張るしかないね…。
なれるといいね、フェイト」
それからしばらくしてキラが言った。
「そろそろ上がろっか…。」
風呂から上がり、バスタオルで体を拭く。それから、服を来たら、キラがフェイトの髪を一度タオルで軽く拭き、ドライヤーと櫛を使って乾かしてやる。
最後に、リボンでツインテールにくくり、二人は昼食を取りに向かった。

フェイトとキラのこんな生活は長くは続かなかった。やがて、キラとフェイトはプレシアの命により、ジュエルシードを集めるため地球へと向かうことになる。
763神隠し:2007/06/02(土) 12:43:56 ID:???
第ニ話 不思議なフェレットとジュエルシード

その日、海鳴市は快晴で、今はまだ日が昇って間もない時間帯である。
とある家の一室で鳴り出す携帯のアラーム。
「…ん〜…。」
「なのは、起きないと遅刻だぞ?」
ぐずってなかなか起きない少女、高町なのはに起きるように促しているのはやや青みがかった毛波を持つフェレットだ。

何故普通なら有り得ない毛色をしたフェレットが人間が喋るように喋っているのか、話はつい先日に遡る。

なのははここ最近、妙な感覚に教われるようになっていた。
例えば、夢の中で何度も助けを求められたり、例えば昼間、意識がしっかりしているのに、頭の中で知らない、おそらく少年の声と思われる声が響いたりである。
後者の方もやはり
「助けてくれ…。」
と助けを求める声だ。
友達のアリサやすずかに相談してもよかったのだが…、相談したら病院を薦められそうなのでしなかった。

それでこのフェレット。
名前はアスランというのだが、公園で怪我をして倒れていたところを学校からアリサ、すずかと共に下校途中のなのはに拾われ動物病院に連れていかれた。
そこでなのはの運命を大きく変える事件が起こる。

この飼い主がいないフェレットをどうするかでアリサ、すずか、なのはの三人で相談したところ、アリサとすずかはダメとのこと。
理由は簡単、バニングス邸には沢山の犬が、月村邸は沢山の猫を飼っている。
というわけで、残るは早くも高町家だけ、そしてこの不思議な毛色をしたフェレットの命運は高町家に託されることとなった。

「どうしよう…」
はてさて困ったなのはは、色々と両親に納得してもらうための方便を考えるが…。
「何て言えばいいかな…。」
残念ながらなかなかいい案がうかばない。
高町家は喫茶翠屋を経営している。つまるところ、食品を扱う店であり、衛生面には気を付けなければならないのだ。
そんなお店を経営している両親が許可してくれるのか、答えはまだ分からないが、とにかく、なのはは両親に話してみることにした。回りくどい言い方はせず、率直に、けれども多分にフェレットを誉めて…。
764神隠し:2007/06/02(土) 12:45:38 ID:???
意外にあっさり認めてくれた両親に呆気にとられながらも、とりあえずは安心するなのは。
「うちは食べ物扱ってるから…」
と母、桃子が言い出した時は焦った。
けれども、そこへ姉の美由紀、兄の恭也が助け舟を出してくれて、両親の許可をもらったのだった。

動物病院。
(参ったな…。)
籠の中にいる青みがかった毛色のフェレットは暗闇の中でキョロキョロと辺りを見回していた。
(助けてくれたのはいいんだが…、問題は俺が殆んど魔法を使えないことだな…。こんなところにあいつが…ッ!?)
カーテン越しに写る陰。
月明かりにてらされてはっきりと見える。
紅く煌めく鋭い眼孔。
(ちぃっ…もうきたか…。)アスランの、フェレットの足元に発生する蒼い方陣。すると、その方陣を中止に広範囲で街が何かに覆われていく。

ガシャァっ!!
窓ガラスを突き破り病院内に入ってくるそれ。
その衝撃で籠が机から落ち、ケースのドアが開く。
フェレットはその気を逃さず脱走し、開いた窓から飛び出した。
追ってくる化け物。
(何か…何か手はないのか!)
相手の月光閃く一閃をかわし、フェレット、アスラン・ザラは思い付く。
(あの子には俺の念話が通じたんだ…、つまり…。)
再び迫る相手の一撃を身をよじってかわす。
(あの子には魔力資質がある!頼む、通じてくれ!!)

疲れて仮眠をとろうとしていたなのはを再び、あの感覚が襲う。
(助けて…くれ…。)
姿なき声。
しかし、発生源はなのはにはわかっている。今日助けたフェレットだ。
なのは、素早く身支度を済ませ、初めて夜間に両親に無断で外出した。
走る、走る、走る。
正直、運動神経はよくない。それでも、持てる力を全て使い動物病院へとなのはは向かった。

(くそっ!!)
「グラップルスティンガー」
勢い良くつきだしたアスランの小さな手から放たれる緋い光の閃光。
それは対象者を縛り上げ、アスランはひき千切られないように精神を集中する。
だが、あっけなくひき千切られるバインド。
「くっ…。この姿では…。」
デバイスを発動できない上に、自身の力も弱まっている。敵を拘束することができない。
「くそっ!!」
と悪態をつき、病院敷地内から出ようとしたそのとき、自分を助けてくれたあの少女が姿を現した。
765シンとヤマトの神隠し:2007/06/02(土) 12:47:00 ID:???
続いてストライカーズです。
766通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 12:49:32 ID:???
支援
767シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/02(土) 12:50:01 ID:???
第五話 進展

鳥が騒ぎ出す時間帯。
シンは目を冷まし、ベッドの上で体を起こす。
欠伸を噛み殺しながら、共同の手荒い場へ洗顔用具をもっていくと、そこにはエリオとキラが先にいて、歯を磨いていた。
「おはようございますシンさん。」
「おはよう、シン君。」
「はよッス。」
三人で並んで歯を磨き、口の中をゆすいで、着替を済ませ、今日も訓練場に向かう。
「じゃあ、今日から個別のスキルの訓練に入るからね。
え〜と、私がティアとキラ、それからシンがシグナム副隊長でスバルはヴィータ副隊長。
エリオとキャロはフェイト隊長。」
はいっと覇気の篭った返事を返す一同。
「それじゃあ、みんな、各自別れてね。」

「シン・アスカ、残念ながら私は古い人間だ。」
二刀のエクスカリバーを構えるシン。シグナムはレヴァンティンを構えている。
「作戦…などと言われても私には『届く距離まで近付いていって斬れ』としか言えん。」
シグナムの腰が沈む。
「だが、お前に経験を積ますことならできる。手加減はするな、全力で来い!」
来る!
シンがそう思ったときには間合いは一瞬にしてつめられ、縦一閃が繰り出される寸前だった。
「ちぃっ!早い!!」
バシィィッ!!
と音をたて、縦一閃を受ける。
足が地にめり込みそうな感覚に襲われた。
「どうした?そんなものか?なら…おおぉぉぉぉ!!!」
シンはエクスカリバーの実体部を足で思いきり蹴り飛ばし、その反動でシグナムを突き放す。
「非殺傷設定だが…当たれば悶絶ものだぞ?」
背後で囁かれる声。
慌てて振りかえるシン。繰り出される斬撃を紙一重でかわす。
(殺らなきゃ、こっちが殺られる!)
シンは訓練なんて気持を捨て、今度はこっちから向かっていく。
エクスカリバー二刀による縦と横の連撃。だが、標的であるはずのシグナムの姿が消え、シンの斬撃は空を斬る。
「いや、消えたんじゃない!!」
太陽を背にして落ちてくる影。飛び退くシン、際どいタイミングで地を切り裂く斬撃。
「動きは追えているようだな。射撃魔法も使いたければ使ってもいいぞ?
どうにかして私に一撃を入れてみろ!」
フッ!と響くシグナムの呼吸音。シンは大きく跳躍し、アロンダイトの片方を振りかぶる。
『フラッシュエッジエクスカリバーシフト』
768シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜:2007/06/02(土) 12:53:06 ID:???
陰が避けるのが視界に入る。
迷わず、羽を展開。
魔力噴射し、その勢いを利用、シグナムへと斬りかかる。
「はぁぁああ!!」
レヴァンティンで強引にエクスカリバーを弾き、そのまま返す刀でシンに斬撃を叩き込む。
シンも同様に崩れた体制を建て直し、シグナムに斬撃を叩き込む。
舞い散る緋い稲妻が、シンとシグナムの周囲を駆け巡った。

実際、シグナムとの訓練は楽しい。
一々細かく教えない。習うより、慣れろ。まさにその為の訓練と言っても過言ではない。シンの集中力が増し、気分が高ぶっていく。
『CIWS』
無数に出来ていく緋い光弾。
シグナムがエクスカリバーを弾くと同時、放たれる無数の光弾。
上昇してシグナムはかわす。しかし
「逃がすか!デスティニー!」
『リフレクションシールド』
障壁が上昇したシグナムの下方に発生。
CIWSは障壁に着弾後、反射してシグナムへと向かっていく。
横に飛翔してかわすシグナム。
「逃がさないと行ったろ!!エクスカリバー!」
地に突き刺さったままの片方の大剣がシンの手に収まり
『エクスカリバーアンビデクストラスフォーム』
連結し、そのままシグナムに縦一閃。
上段からのエクスカリバーを防ぐが、直後
「何ッ!?」
下段からのエクスカリバーがシグナムの顎を狙う。
(コイツ!?)
「ちっ、外したか…。」
シグナムはレヴァンティンを持つ手に汗をかいているのに気付いた。


「じゃあ、ティアはそこに立ったまま休憩。休憩の間に反省点の改善、考えててね。休憩出来るかはキラ次第だけど…。
さぁ次はキラの番。」
「はい。」
なのはとキラは飛翔を開始する。
「キラの役割は全体のサポート。
広い視野で場を見渡し、フロントアタッカーのスバル、シンのサポートはもちろん、キャロやエリオのサポートもこなさなきゃいけない大変なポジション。
さぁ、訓練行くよ?
ティアに一発でも当たったら…ティアからのお仕置きが待ってるからね?」
ニコっと笑うなのは。
ティアナはなんのことやらさっぱりな様子で、水分をとりながらたったまま休んでいた。
769シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜:2007/06/02(土) 12:56:12 ID:???
訓練の内容はこうだ。
なのはがキラとティアナにアクセルシューターを放つ。
自分を狙うアクセルシューターを破壊、またはかわしつつ、ティアをも狙うアクセルシューターを撃ち落とすと言うものである。
「それじゃあ…、行くよ!スタート!!」
無数の桜色の光弾が滑らかに不規則な軌道を描き、キラを、ティアナを狙う。
ここから先はキラの判断と射撃の精度がティアナの休憩時間を左右する。
ティアナは立ったまま呆然としていた。何が始まったの?といった感じだ。
アクセルシューターを避けるキラ、顔に焦りの色はみられない。
ティアナに近付くアクセルシューター四発を正確に撃ち落とす。
うまく飛翔魔法の加、減速、上昇降下を駆使してかわしていき、アクセルシューターがティアナの半径十メートルほどにはいるとクスィフィアスと通常射撃の一斉射撃で破壊する。
「うん、いいよキラ、その調子。」
側宙しながらの射撃で自分を狙うなのはのアクセルシューターを一つ破壊。
振り向き様に、背後のアクセルシューターを破壊する。
そして、左右のフリーダムのトリガーを引き、腕をクロスさせてもう一度引く。みるみる減っていくアクセルシューターの数。
「数を増やすよ!」
最初の二倍の数。
ティアナを八つのアクセルシューターが囲む。
「ぐっ!!」
消費される左右のフリーダムの一発ずつのカートリッジ。
『ドラグーン』
翼が八方向へと散り、直線的な軌道を不規則に変えながら八つのアクセルシューターを八つのドラグーンが破壊する。
「す…すごっ…。」
ティアナにはそれしか言えなかった。
目の前を閃いた蒼い閃光がアクセルシューターを撃ち落としたのだ。
ドラグーンはキラ付近の宙域に停滞する。
「ターゲット、マルチロック!」
『All, right』
さらに二発、左右一発ずつフリーダムから弾きとばされるカートリッジ。
消費されたドラグーンに魔力を供給する。輝きを取り戻す八枚の(発射体)つばさ。
振りあげ、目標へと狙いを定められるフリーダムの銃口。
腰部の持ち上がる砲芯。
膨れ上がる膨大な魔力が、トリガーを引くと同時に解放される。
『フルバーストドラグーンプラス』
発射される十三本の蒼い奔流が全包囲で放たれ、キラを囲むアクセルシューターを一掃した。
770シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜:2007/06/02(土) 12:58:25 ID:???
「はぁぁああ!!」
「おぉぉおお!!」
互いに咆哮を張り上げつつ、フェイントを掛け合い、一度すれちがってから刃を打ち合う。
「慣れてきたか?シン・アスカ!」
「あぁ、いや、えぇ、見えますよ!あんた…副隊長の動きがね!!」
「デスティニー!!」
『Load Cartridge』
弾きとばされる薬筒、展開される翼から勢いよく噴射される魔力。
二本のエクスカリバーは一本の長剣、アロンダイトへと形状を変え、シグナムを弾き飛ばす。
「ぬっ!?」
『High speed thrust』
切っ先に発生する魔力刃。バランスを崩すシグナム。そこへ、シンは最速渾身の突きを繰り出した。
「狙いはいいが…甘い!レヴァンティン!!」
弾きとばされる薬筒。
『紫電一線』
刀身を中心に渦を巻く炎。文字通り、紫電をともなった一撃が、シンの突攻を阻んだ。
「…そんな…何で!?」
崩した体勢を建て直すシン、しかし、振り向く前に
ゴッ
鈍い音と共に意識を失った。

「ちょっ…。」
目前にまで迫ったアクセルシューターに目を閉じるティアナ。
「数が…ぜぇっ!…多すぎる。」
『フルバーストドラグーンプラス』
ほとばしる十三の奔流がティアナを囲む十六発のアクセルシューターのうち十三発を撃ち落とす。だが、十三では足りない。
なので、両腰のクスィフィアスと通常射撃一発の計三発を自分を狙うアクセルシューターの隙間に体を通し、かわしながら降下。
そして三本の奔流を放ち、残り三つを破壊。
ホッとするティアナ。
左右から挟むようにキラを狙い来る桜色の光弾。
紙一重で後退。
直後背中を走る衝撃。
「がっ…。」
その衝撃で前に突き飛ばされるキラ。
「まぁ、ここら辺が限界かな…。」
全包囲からキラを狙い撃つアクセルシューター。
爆煙に包まれ、キラは意識を失った。
771シンとヤマトの神隠し:2007/06/02(土) 13:06:16 ID:???
投下終了です。

『神隠し』
えぇ〜、まぁあまりに暗いのもなんなんで、急遽、フェイトとキラのほのぼのパートを追加しました。
あくまでキラとフェイトは兄妹なんで、妙な意識はないってことでよろしくです。
次回からいよいよ、なのはとアスランの活躍です。
たぶん…。

シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜

えぇ、今回はまぁ訓練ということで…。
とりあえず、次回はがんばってホテルアグスタまでいこうと思います。

ところでStS八話見ました。難しいところですが、期待に応えられるよう頑張ります。

暇潰しになってくれていればと思います。
両作品、よろしくです。
772通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 14:11:48 ID:???
>>771
乙です!
2作品同時キタコレ!
773通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 14:23:37 ID:???
GJ
種二人組の訓練はハードだな…。
774通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 18:18:16 ID:???
キラすんげー雑魚w
775通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 18:21:18 ID:???
シンがすごいな。随分いいところまでいったし。
776通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 19:42:21 ID:???
ティアのおしおきって…やっぱ鉈?
キラがバットで応戦、と?w
777通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 19:46:42 ID:???
神隠しさん、乙なの!
778通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 19:58:09 ID:???
>>771
9話まで視た方が8話は書きやすいかと。
779通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 21:35:11 ID:???
>>778
3期は2話で一組ってのが多いみたいだからね
780通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 21:46:16 ID:???
神隠しのキラは死ぬのか?
781通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 22:06:52 ID:???
どういう展開になるか投下する前に書いて欲しい
782通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 22:22:45 ID:2/UTCkkm
↑いやそれはだめだろ
783通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 22:29:05 ID:???
どんな展開か先に書いちゃったら、誰も読む気無くすぜ
784通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 22:41:55 ID:???
>>783
そんなことないよ
785通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 22:42:20 ID:???
>>784
ある。
786ガンダムし〜どD´s:2007/06/02(土) 23:23:35 ID:???
投下してもいい?答えは聞いてないけど(聞けよ)
787まじかるしん:2007/06/02(土) 23:24:55 ID:???
魔道戦士まじかるしん14 「カニ」

初めての訓練から数日がたち、機動六課に新たな任務がいい渡された。
それは、あるオークション会場の警備である。
何故そんな任務を受けたのかというと、オークションに出品されるものには少々危険なものも含まれている。
それに反応してブルーコスモスが動き、ガジェットやMAが来るとも限らない。
そういった意味でも警備は必要だった。
フロアはシグナムとヴィータが警備していて、シャマルは屋上で周囲の検索うをしている。
なのはたち隊長陣は主に会場の警備なのだが、流石に中まで局員の格好は目立つ。
そこでとった手段は……
「いらっしゃいませ」
受付の係員が、客の身分証明を確認して中に入れる。
その受付の人物も機動六課が事前に呼んでおいた管理局の人間である。
彼はなれた手つきで受付を行う。
「次のお客様、どうぞ」
すると、その客が持っているカードをみて、受付の局員はびっくりする。
「お勤めご苦労さん。もうちょっとがんばってな」
そこにいるのは、ドレスアップしたはやてたちだった。

「警備かあ…なんか、警備員の仕事奪って悪い気がするけどな」
シンはエリオたちと見回りをしてふとつぶやく。
まあ、その警備員もしっかりと働いているわけなのだが……
シンの言葉を聞いて、エリオとキャロがくすくすと笑う。
そして、ライトニングの人間意外にもう一人……
「今回の任務がいくら警備だからといって気を抜かないほうがいいぞ」
ザフィーラの言葉にわかってる、といってシンは周囲を見る。
その中エリオたちは……
「え、ザフィーラってしゃべれたんですか!?」
確かに常にこの形態でいて、ザフィーラ自体あまりしゃべらないので今までわからないのはわかるが、いざ言われると少しショックだ、とザフィーラは思った。

「それにしてもはやてちゃん、良くこんなドレス準備できたねえ」
なのはは自分のドレスを見ながらはやてにたずねる。
まさか、こんなドレスを用意しているとはおもわなかった。
「まあ場所が場所やし、それに…やっぱりおめかしもしときたいしな」
確かに、任務中でこんなことを思うの不謹慎だと思うが、一人の女性としてこういうドレスを着れるのはうれしい。
それはフェイトも同意見のようだ。
そういってはやてはあることを告げる。
「高かったから、その分はしっかりと二人のお給料から引いとくな」
えーー?と、なのはとフェイトははやてを見る。
もちろん、それは嘘だとすぐに見破るが一応吊られる。
そんな二人の反応にはやては、嘘や、といって、3人で笑いあう。
そんな軽い会話をしていると、フェイトは廊下である人物とすれ違う。
荒い黒い髪を長く伸ばした人物と、その人に隠れてよく見えないが緑色の髪をした人物。
788まじかるしん:2007/06/02(土) 23:26:36 ID:???
(あれ?彼って……)
どこかで見たような……と思いながらなのは達と話しを再会する。
「ほな、おしゃべりはここまでにして、お仕事に入ろうか」
そういって、フェイトは会場前に待機して、なのはとはやては会場へ入っていった。
「ふん。任務中にお喋りとは、随分と余裕だな」
さっきフェイトとすれ違った二人の人物のうち、黒い髪の男は一瞬すれ違ったなのは達を見て思う。
あんなやつらのところに自分の元部下は転属させられたのか……
そんな男の言い方に、緑の髪の男は笑いながら言う。
「まあ、今は何もおきてないし、オークションもまだ始まっていないしいいんじゃないかな?」
そんな言い方に、黒髪の男は少し呆れたようにいう。
「流石お気楽査察官。寛大なことだな」
査察官はそんな言葉にどうも、と好意的に受け取る。
まあ、彼も彼女達の活躍は時たま耳にする。
なんだかんだいってもうまくことを運ぶだろう。
「それじゃ、僕達もお仕事に移ろうかな、執務官殿」
査察官の言葉に執務官はゆっくりと動く。
「貴様こそ、サボるなよ」
そうってその場を後にする執務官。
査察官はやれやれ、と執務官を見るのだった。

「会場内の警備は流石に厳重っと」
はやては会場内の警備の様子を見て思う。
あちらこちらに警備の人間が伺える。
「一般的なトラブルには十分に対処できるだろうね」
なのはも今日の警備をみて十分だと思った。
「外には六課のメンバーがおるしいざと言うときには非常シャッターもある。ガジェットがここまで来るということはなさそうやな」
はやての言葉になのはは頷く。
「油断は出来ないけど少し安心」
そういってなのははもう一度会場を見る。
はやても会場を見て言う。
「まあ、どっちにしてもうちらの出晩はほんまの非常事態だけや」
そんなのは起こって欲しくはないけどな、とはやては言う。
789まじかるしん:2007/06/02(土) 23:28:19 ID:???
「オークション開始まであとどれくらい?」
フェイトは待機状態のバルディッシュに開始時間を尋ねる。
『3時間27分です』
バルディッシュの問にわかった、と言って再度前を見る。
まだ始まるまで時間がある。
そう思いフェイトは見回りを再開する。
(周囲の警備も厳重だね。これなら問題ないかな)
周りには警備員や屈強なガードマン達が多数いる。
ある程度見回り、これだけいればある程度の対処は可能だろう。
(あとは、何かあったときに私達がどうにかすればいい)
ただ、何も起こらないことにこしたことは無く、フェイトは何もおこならないことを願う。

スターズのメンバーも警備をしていて、ふとスバルが思った。
(それにしても、今回は副隊長達の守護騎士達も全員集合かあ…)
スバルの言葉にそうねぇ、と返すティアナ。
(あんたは結構詳しいわよねえ。八神部隊長や副隊長達のこと)
(うん。父さんやギン姉に聞いたことくらいなんだけど…
ティアナにはやてたちのことを聞かれ、スバルは自分が出来る限り知っていることはなす。
(八神部隊長の使ってるデバイスが魔道書型で、それの名前が夜店の書っていうこと)
おそらく時々リィンが持っているのがそうだろう。
(副隊長達やシャマル先生、ザフィーラは八神部隊長個人が保有している特別戦力だって言うこと。で、それにリィン曹長合わせて6人揃えば無敵の戦力ってこと」
そういって、スバルはちらっと頭上にいるリィンを見る。
(まあ、八神部隊長の詳しいことや能力の詳細は特秘事項だから、私も詳しいことは知らないけど)
そういってティアナは思う。
(レアスキル持ちの人は皆そうよねぇ)
大体レアスキルもちの人物は特秘事項扱いされる。
二人で話していると、いきなりレイが話に紛れ込んでいた。
(八神はやて、第97管轄外世界出身。約10年前の闇の書事件がきっかけで管理局に入局。
その後上級キャリア試験を一発で合格。そして現在は機動六課を設立し、その部隊長を努める)
レイの言葉に、ティアナは呆れて例にたずねる。
(なんでアンタがそんな事を知ってんのよ?)
ティアナがそういって、レイはくすりと笑いながら言う。
(気にするな、俺は気にしない)
レイの言葉にあっそとため息を付く。
なんでレイがそんな事を知っているのか二人はきになるが、最近はレイだからと言う理由でしっくりするようになった。
既に、レイには不思議キャラと言うキャラが確立しているからだ。
以前シンが言っていた事を思い出す。
(ほんとに馴れるもんねえ)
790まじかるしん:2007/06/02(土) 23:30:03 ID:???
とティアナはある意味感慨深く思うのであった。
ふと、いきなりなんでティアナがこんなことを言い出したのか気になるスバル。
(ティア、なんか気になるの?)
(別に…)
(そ、じゃあ、またあとで)
そういってスバルは念話を切る。
念話を切った後、ティアナじゃ嘆く。
自分だけが凡人なんだと。
Sランクオーバーの隊長たち。
副隊長達もニアSランク。
わずか10歳で自分と同じBランクのエリオと竜召喚というレアスキル持ちのキャロ。
そしてかなりの潜在能力を持ち、潜在能力と可能性の塊のスバル。
極め付けに、最終審査で教官を倒して、いきなりAAランク&一等士の階級を持つシンとレイ。
どう考えてもこの中で凡人は自分だけ。
だが……
(けど、そんなのは関係ない。私は、立ち止まるわけには行かないんだ)
ティアナは硬く決意するのであった。

「え?ガジェットが例のオークション会場へ向かっているのですか?」
アズラエルは部下からの報告に多少驚く。
おそらくオークションに妙な斧でも裏取引されてるのだろうが……
ガジェットは多少扱いに難があるのが難点である。
「まあ、これくらいのことは想定内ですけどね」
そういってモニターを見る。
「それと、ガジェットをおっているとこんな映像が」
そういって映し出されたのは、この前世話になった部隊の一人がいた。
「へぇ、あの部隊も来ているのですか……」
アズラエルはそういってしばし考え
「予定変更です。例のあれをあそこに向かわせてください」
連中なら、あのテストにはちょうどいい。
きっといいデータが取れるかもしれない。
アズラエルはそう思ってあれをオークションへ向かわせた。
(これで、また面白くなりそうです……)
そう思い、アズラエルは微笑を浮かべるのだった。

(これは……)
シャマルはクラールヴィントから、周囲に敵が現れたことを察知する。
一方、シャーリーのほうも敵の反応を察知する。
「来ましたよ……ガジェット一型35、三型が6!」
シャーリーに詳しい話を聞いて、シャマルは指示する。
「前線各員へ。状況は広域防御戦です。ロングアーチ1の総合回線をあわせて、私、シャマルが現場指揮を行います」
そういって、すぐに各員に詳しい事を指示する。
「スターズ、ライトニング2は遊撃を。3、4はランスター陸士を中心に最終迎撃ラインで迎撃。5は戦況にあわせて2の援護、または3,4と共に迎撃を」
各員が了解し、各々配置に着こうとしたとき、ティアナから通信が入る。
791まじかるしん:2007/06/02(土) 23:32:32 ID:???
「シャマル先生、モニターをこちらにも移してください。戦況が見たいんです」
ティアナの言葉にシャマルは頷き、クロスミラージュにデータを送る。
「クラールヴィント、お願いね」
シャマルは光に包まれ、騎士甲冑を装着する。
一方シグナムとヴィータも…
「スターズ2とライトニング2、出るぞ」
ヴィータの言葉で、シャーリーはデバイスロックを解除する。
ロックを解除し、二人の騎士甲冑を装着し、迎撃に向かう。
「新人達のところへは一機たちとも遠さねえ!」
そう決意すると、シグナムは微笑を浮かべている。
「お前も案外過保護だな」
そんなシグナムの問に、ヴィータはうるせぇと小さくつぶやく。
そして、ポイントへとへと近づく二人。
「大きいのは私がやる。お前は小さいほうを頼む」
そういって、二人は二手に分かれる。
ヴィータは魔法陣を展開させる
『シュワルベフリーゲン』
全部で8もの球体が出現する。
「ぶち抜けーーー!!」
ヴィータはグラ−フアイゼンで思いっきりシュワルべフリーゲンを打ち出す。
放たれたフリーゲンはまっすぐそれぞれが敵へ向かっていく。
ガジェットもAMFを展開するが、そんなのはお構い無しにつきぬけ、ガジェットを破壊する。
シグナムのほうも、3型と対峙していた。
ガジェットも、シグナムの反応を察知するが、なかなか見つからない。
「どこを見ている、私はここだ」
気付くと、すでにシグナムはガジェットの上空にいた。
シグナムはカートリッジを一つ消費させ、レヴァンテインに炎をまとわせる。
「紫電一閃!!」
シグナムはレヴァンテインを振り下ろし、3型を一撃でやすやすと破壊する。
「デオアーーーーーーー!!」
ザフィーラの方も
「隊長たちもすごいけど……あいつらもすごいな……」
シンはほぼ近くで二人の戦いを見て唖然とする。
本当に自分達の出番はありそうに無かった。

「おやおや、がんばってますねー……」
アズラエルはモニターを見て、向こうのがんばりに少々ほめる。
「前回といい、いいデータが取れそうです」
そしてアズラエルが時計を見る。
「そろそろですね」
アズラエルはそういって指示する」
「もう少し増援を送った後、あれを出してください。次世代の試作型MA、ザムザザーをね」。
792まじかるしん:2007/06/02(土) 23:33:46 ID:???
ここはシグナムたちが戦っているところから離れたところ。
そこに一組の男女がいた。
男女といっても、見た目では親子といったほうがいいほど年が離れている。
「ん……」
フードをかぶっている女の子が、何かを感じ取った。
「どうしたんだ?ルーテシア」
男は横にいる少女、ルーテシアが何かを感じた事を察して、どうしたのかたずねる。
「アズラエルが、ガジェットの増加とあれを転送してくれって言ってた…」
ルーテシアはそういってフードを脱ぎ、手に持っている、キャロに良く似たデバイスを起動させる。
「!!」
それと同時に、キャロが持つケリュケイオンも反応するかのように光る。
「キャロ、どうしたの?」
エリオがキャロの様子がおかしいと思いどうしたのかたずねる。
「ケリュケイオンが何かに反応してる」
そういった瞬間、何かの紋章が現れる。
「あれは、召還魔法!?」
その後、複数のガジェットが出現する。
どこかに召還氏がいるのかどうかはわからないが、とにかく……
「今は迎撃するしかないわね、いくわよ!」
ティアナの指示でスバルたちは戦闘体制にはいる。
何が何でも中に入れるわけにはいかない。
一方、シン達はスバルたちの近くにガジェットが出現したと聞いて、その援護に向かう。
敵を挟み撃ちにする作戦だ。
一応ティアナにも説明し、二人は会場のほうへ急ぐ。
「ヴァリアブル、シュート!」
スバルはカートリッジを消費し、魔力を込めた一撃を放つ。
一つは破壊できたが、残りのガジェットはAMFを展開する。
スバルはそれを気にせず、マッハキャリバーで蹴り、物理的攻撃で破壊する。
エリオも部屋に魔力を使わず、ストラーダで物理攻撃で応戦している。
近接のアームドデバイスだからこそ出来ることだろう。
キャロは前衛を補助魔法でのサポートに徹している。
ティアナは二人への援護射撃をしているが……
(わたしは……)
自分はこんなものなのだろうか。
そこに……
「一気に撃ち抜くけどいいな!答えは聞いてないけど!」
「以前にも言ったが、俺は最初っからクライマックスだぜ!!」
『ワイルドショット』
「滝沢キーーーック!!」
上空からシンが複数の砲撃魔術を、そしてレイがガジェットにとび蹴りを浴びせる。
やけに派手な登場をかます二人。
(何なのよあいつら……)
ティアナはそんな二人の力を見て唖然とする。
特に、シンは主に接近戦が得意な魔術師ばかりと思っていた。
だが、今彼は強力な砲撃魔術を放った。
以前訓練のときに見せたときとは威力は大違いであった。
シンは実戦があるごとにぐんぐんと成長している。
それがティアナを余計焦らせる。
793まじかるしん:2007/06/02(土) 23:38:30 ID:???
(私だって……)
私だってやってみせる!!
(スバル、敵をまとめて誘導できる?)
ティアナの言葉にえ?と尋ねるスバル。
(あれ、やってみるから敵をまとめて。)
ティアナの考えにOK、と親指を立てて動くスバル。
スバルはウイングロードを展開し、敵を翻弄させる。
それを見たティアナはすぐに意識を集中させる。
そしてカートリッジを消費させる。
その数4。
(ティアナ、いきなりカートリッジ4発は無理よ!)
自体を察知したシャーリーが注意するが。
「大丈夫です!いけます!!」
『yes』
そういってスバルは構える。
(ランスターの弾丸は、すべてを貫く!)
次々と形成される多重弾殻に包まれた魔力弾。
「クロスファイア−…シューート!!」
それを一斉に発射するティアナ。
「うああああーーーーー」
ティアナ自身もクロスミラージュで攻撃する。
それによってガジェットは次々と破壊される。
「すごい……」
エリオはそれを唖然として見つめる。
ここまでは順調だった。
しかし、数発玉がすれ、それがシンとレイの所に向かっていった。
「なに!?」
二人はとっさに反応するが、遅れて直撃してしまう。
「え?……」
さっきの出周囲の敵を全滅させ、ティアナは二人の方を見る。
(コントロールを間違えた?)
そう思っていると、中からシンとレイが現れる。
二人はとっさにモビルジャケットを装着し、さらに盾を出してティアナの攻撃を防いだ。
レイもモビルジャケットを持っていて、その姿はシンとはぜんぜん違う。
特に、目は奇妙なピンク色の球体のようなものが一つだけと変わっていた。
シンはゆっくりとティアナに近づき、ティアナはほんの少しずつ後ずさる。
「あ……あ……」
シンは至近距離まで近づくと、ティアナの胸倉を掴んで叫ぶ。
「なにやってんだ!殺す気か、このバカ!!」
シンは思いっきりティアナに向かって怒鳴り散らし、それに少しおびえるティアナ。
そこへレイが何かを察する。
「シン、説教は後だ。でかいのが来る」
その時、キャロのケリュケイオンからも大きな反応が出て、直後に何かが現れる。
794まじかるしん:2007/06/02(土) 23:40:25 ID:???
「何だよありゃ…敵の新型?」
現れたのは今まで見たことのない物だった。
一番似たもので例えると…カニである。
ただ、一筋縄では行かないことは確かである。
だが、ティアナはまだ立ち直れていない。
仕方が無いと思ったレイは
「スバル、ティアナを持って下がっててくれ」
流石にレイの言いたい事を察したスバルは、ティアナを心配し下がる。
早くシグナムたちも来て欲しいのだが……
(すまない、向こうで何かの反応来たのは解ったがまた……)
突如、念話が聞こえなくなった。
理由はすぐにわかった。向こうが小さな範囲ではあるが結界を張ったのだ。
ティアナたちが入ってなかったのが救いか。そう思い4人はカニのようなMA、ザムザザーに目を向けた……

シ「突如現れた謎のカニのようなMA」
レ「その能力は俺達の予想を上回っていた」
ス「段々と追い詰められる新人フォワードのメンバー」
エ「その時、アスカさんに秘められた力が爆発する」
キャ「次回「開眼」次回も不定期な時間に、テイクオフ」
シ「やっといえたな」
キャ「はい♪」
レ「ところで、ティアナはどうした」
ス「あっち……」
ティ「あれ……あれは彗星かな……いや、彗星はもっとぱあっと光るんもんな……それにしても熱いなあ…お〜い、誰か出してくださいよ〜」
シ「いくら精神が不安定だからって、あれは無いだろおい」

投下完了。
今回はねたは少なめだと思います(ごめんね)
入院中のユーノに変わって、特別ゲストが来てますが、その招待は次に明かされます(ほとんどの人がわかったって言いそうだけど)
795通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 23:43:53 ID:???
>>794
乙です!
>「一気に撃ち抜くけどいいな!答えは聞いてないけど!」
>「以前にも言ったが、俺は最初っからクライマックスだぜ!!」
>『ワイルドショット』
>「滝沢キーーーック!!」
>「あれ……あれは彗星かな……いや、彗星はもっとぱあっと光るんもんな…
>…それにしても熱いなあ…お〜い、誰か出してくださいよ〜」

吹いたw
796通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 23:49:58 ID:???
乙です
>(何なのよあいつら……)
結構心情的には複雑なはずなのに突込みにしか見えなかったw
797通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 23:58:46 ID:???
GJです!
次回はいよいよシンの種が開眼ですか。いまからワクテカです。
今でさえシンはすごいのに種が発動したらどうなるか
楽しみです。
798通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 00:41:00 ID:???
まずはGJと言わせてもらう


魔法お姉さんリリカルセレーネ
魔法少女リリカル誤射マリア
魔法少女ポンコツかがり

どれが需要高いかな
799通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 00:44:40 ID:???
>>798
ソルがですならセレーネ
出ないんならカガリだな
800通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 00:56:17 ID:???
> 魔法少女リリカル誤射マリア

ティアの比じゃないぐらい危険だ(主に味方が)
801運命の子と最強を目指した少年:2007/06/03(日) 00:59:31 ID:???
運命の子と最強を目指した少年・番外編
カナード・パルスのある一日(前編)

:ある土曜日
・図書館

「ご返却、ありがとうございました〜」
職員のお礼の言葉を聞き流し、本棚に向かうカナード。
仕事の関係で石田先生に用があったカナードは、ついでと言わんばかりにはやてに本の返却を頼まれたのだった。
「そういえば、はやての付き添いで来る事は多かったが本を借りることは無かったな」
そう思い、何気なく本棚を見渡すカナード。
数分後
「丁度いいものがあったな」
そこにあったのは『これぞ最新ロボット技術!ドラ○も○も夢じゃない!!』
「『ドラ○も○』とは何だ?まぁいい。これを借り・・・・ん?」
ふと、隣の本棚を見ると
「う〜ん・・・う〜ん」
手を伸ばし、一生懸命に本を取ろうとする月村すずかがいた。
「(・・・とどかんだろ・・・)」
そう思い、何気なく観察するカナード
「う〜ん・・・・もう・・すこし・・」
それでも諦めずに頑張るすずか(ちなみに本との距離は変わってません)
「・・・はぁ・・これか?」
見るに見かね、棚にある本をとり、すずかに渡すカナード。
「あっ、カナードさん。ありがとうございます」
お礼を言い、頭を下げる。
「気にするな、それより無理に頑張らずに人を呼べ」
シュンとするすずか。
「わかりました、それじゃあ隣の後編もお願いして、あっ、貸し出し中・・・・」
「ああ、その本ならはやてに頼まれてさっき返却した。カウンターにあるんじゃないか?」
「そうなんですか、ありがとうございます」
笑顔でお礼を言い、カウンターに向かうすずか。だが、直にカナードの元に戻り
「カナードさん、この本はやてちゃんに渡してもらえますか、前から読みたいって言っていたので」
そう言い童話を渡すすずか
「了解だ、ありがとう」
今度こそカウンターに向かうすずか。
「さて、俺も目的のものを」
本棚に戻るが
「・・・・・・無い・・おのれぇー!!!」
誰かが持っていってしまった後だった。
802通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 01:00:23 ID:???
正直な話その3人の中ではセレーネぐらいしか
まともに話がすすめられそうにないw
ソルはでても出なくてもいいやw
803運命の子と最強を目指した少年:2007/06/03(日) 01:02:52 ID:???
・商店街付近

その後、特に読みたい本も無く、用も無いので八神家に帰ろうとしたその時、

       キキキー!!!・・・・・・ドン!

少し遠くで、車の急ブレーキ音と何かがぶつかる音がした。
「なんだ・・・・・?」

・商店街

ざわざわざわ
群がる野次馬
急ブレーキとぶつかった音がした辺り、そこには大きな犬が横たわっていた。
そして、犬の赤い血が地面にゆっくりと広がっていく。
「たいへん・・・・・・」
そう言い、現場に居合わせたアリサ・バニングスは犬に駆け寄った。
だが犬は、アリサの声に反応せず、ただ足を少し動かしているだけであった。
「どうしよう・・・どうしよう・・・・」
学校も早く終わり、なのは達と遊ぶ約束をしたアリサ、
なじみのペットショップに寄る為、今日は一人で帰ると鮫島に電話したときに起きた惨事。
アリサの家は『犬邸宅』と呼ばれるほど犬が多く、
アリサ自身も犬が大好きであり、犬の死にも立ち会ったこともあった。
だが、沢山の血を流しながら苦しむ犬の姿を見るのは初めてであり、
その姿がアリサの思考を鈍らせ、軽いパニックに陥れた。
それでも犬を助けようとするのは、犬が本当に好きなアリサが無意識に行った行為であった。
どうにか犬を抱き上げようとするが、9歳の子供の力では、ただ制服を血で汚すだけ
「どうしよう・・どうしよう・・・・このままじゃ・・」
戸惑うアリサ、その時
「邪魔だ、どけ」
そう言いながら、人ごみを掻き分けカナードが現れた。
犬の姿を見て苦い顔をするカナード
「少しどいてろ」
アリサを退け、犬の様子を見る。
「まだ息がある、傷も致命傷では・・・なさそうだ」
血で汚れることを気にせず、犬を軽々と持ち上げるカナード、その時

       ガブッ

気が立っているのか、犬はカナードの腕に噛み付いた
「や、やめなさい!その人は貴方を助けようとしてるのよ」
犬に注意するアリサ
「かまわん、むしろ噛み付く位の気力があれば直に死ぬこともあるまい。そこのお前、動物病院がある場所を知ってるか?」
「そっ・・・それなら槙原動物病院なら」
「そこに行くぞ。タクシーを拾ってきてくれ」
「わ・・・わかりました」
804運命の子と最強を目指した少年:2007/06/03(日) 01:04:42 ID:???
「困るんだよな〜・・・そういう荷物は・・・」
「お願いします!この子、結構危ないんです!!」
渋るタクシー運転手に懇願するアリサ。
「槙原動物病院、直そこですから!」
「でもね〜」
『いい加減勘弁してくれ』と言いたそうな顔をするタクシー運転手、その時
「犬は乗せたぞ、お前は犬と一緒についていってやれ、今は落ち着いているから噛み付くこともあるまい」
後部座席に犬を乗せた終えたカナードが現れた。
「はっ、はい!」
咄嗟に返事をし、後部座席に乗り込むアリサ
「お、お客さん困る(おい・・・」
運転手が文句を言おうとしたその時、開いた窓から腕を伸ばし運転手の胸倉を掴むカナード
「汚れたシートのクリーニング代は出してやる、いいな・・・・」
醜悪な笑みを浮かべながらカナードは運転手にお願い?した。(どんな笑みかはXアストレイ第二巻36ページ参照。)
「は・・はい・・・・ご利用ありがとうございます・・・」
タクシー運転手はビビリながら答えた。
ちなみにアリサは犬の様子を見ていたのでカナードの『ドギツイ交渉』を見ることは無かった。
805運命の子と最強を目指した少年:2007/06/03(日) 01:06:24 ID:???
・槙原動物病院

槙原動物病院に運ばれた犬は直に手術を行うこととなった。
手術が終わり、出てくる獣医
「見た目よりは酷く無いわ、命に別状はなさそうよ」
その言葉にホットするアリサ
「あの、包帯とか消毒液があれば、かしてくれませんか。この人、噛まれたので」
「気にするな、この位」
コーディネーターのカナードにとって、犬に噛まれた位ではどうこうなる様な体ではないので断ろうとしたが、
「だめよ!」
アリサが遮った。
「私・・・何も出来なかったから・・・だから・・・」
俯くアリサ。
「何を言ってる、お前は犬を助けた、野次馬の馬鹿共が見ている中で必死にな」
「でも・・・・」
「それに、この病院のことを教えてくれた。自分は何も出来なかったと思いこむな」
アリサを見据え、カナードは答えた。
「・・うん、ありがとう。でも傷の消毒はするからじっとして」
そう言い、傷の消毒をするアリサ

その後手術は成功し、入院する必要はあるが、元気になることは間違いないことを話す獣医。
「よかった」
安心するアリサ
「で、治療費はいくらだ?」
現実的な質問をするカナード
「ここの治療費は野良動物に関しては無料なのよ、お金がもったいないって理由で見殺しにされる動物が可哀想だからって」
自慢げに話すアリサ
「そういうこと、だけどこの犬が助かったのもアリサちゃん達のおかげね、えっと・・・・」
「カナードだ、俺はもう帰るぞ」
そう言い、出て行くカナード。
アリサが慌ててお礼を言おうとしたが、カナードは既に病院から出て行ってしまった。
「あら・・・・これ?」
ふと獣医が机を見ると

      『消毒液と包帯の代金だ、残りは犬の餌にでも使え』

近くのメモ用紙から取ったと思われる紙にそう書かれ、一緒に諭吉さんが一枚挟まっていた。

・帰り道

「・・・・・・すずから預かった本・・・・どこにやった・・・・」
一冊の本が商店街のポストの上に置いてあった。
806運命の子と最強を目指した少年:2007/06/03(日) 01:08:19 ID:???
・八神家

「今帰った」
そう言い、真っ直ぐリビングに向かうカナード
「帰ったかカナード・・・・どうした、その服は」
カナードの姿に驚くシグナム達
「ああ・・・犬を助けた」
詳しい事情を話すカナード
「そうやったんかー、ご苦労様。お風呂沸いてる筈やからゆっくり浸かってな」
「ああ・・・・そうさせてもらう」
風呂場に向かおうとするカナード、その時
「きゃあああああああああああああ」
シャマルの悲鳴がこだました。



こんばんわです投下終了です。
なんとなく番外編です。
・・・・・ゴメンナサイ、続きます・・・orz
807通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 01:20:07 ID:???
作者氏GJ!!

なんか、運以外何も悪くないのに酷い目に合う人の典型になってるな。
それとも、間が悪いと言うべきなのか?
808通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 01:37:34 ID:???
>>806

少し会話が続き過ぎだと思う。描写をもう少し入れた方が読みやすいと思うかな。身振り手振りを描写として使うとか
まあ、戯言として流してくれても構わないが
809通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 01:57:58 ID:???
シャマルゥの裸を覗くとは、カナードめw
810通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 02:02:55 ID:???
>>806
乙&GJです!
しかしカナード…シンやエリオに続いてラッキースケベスキルを発動するとはw
811通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 02:50:32 ID:???
残りもう10kないぞ
812通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 03:30:58 ID:???
へい、次スレお待ちどうさま
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180809005/
813通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 03:48:48 ID:???
>>812

それじゃ、埋め
814通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 05:55:14 ID:???
>>806
GJです、こういう番外編も自分的には結構好きだったりします
つか、カナードw
格好良いことしてるのに最後のラッキースケベ発動で台無しw
後、はやてが何気にスキル発動を促してるのにワロタwww
815通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 08:15:29 ID:???
>>806
>>812
乙です。
『風呂場に向かおうとするカナード、その時』
だから風呂場に行く途中なんじゃ?
『風呂場に向かったカナード、その時』
じゃないんだし?
816通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 12:30:04 ID:???
埋め
817通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:40:38 ID:???
お話を聞いてもら\   9歳であんな大きな収束砲……    / ` ヽ{/ <二¨
えるかな ?       \  ||  ,'. .. ./i. .i .| ,ヘ. . . .l. . . lヾゝ|   /       \ヽ
   \  \      \l」  |: . : .!フニ!ミi;/ !ァ;ニ_}. . . |: ::| l  /         . ,. i ト、}
     >=-、\ __  \  |. . : <ト'  !`  'ト' .!〉. . |:.i:|ノ/ ::..     .....::/イ:| | | リ 
     フ>'´    `ヽ/./\ l. . . .lゝ- '  ,  `-'j , , レ /..:|i::::::::::::::::::::::::/イ,イ:レレ―-く^ ヽ、
    / イ  /      、ハ)、\ . . lu"  r‐ァ  "イ/// . ::::| \:::ヽ:::::::::/ |::∧     ヽ. } ゴメンナサイ
   ∠V/ / // { ヽ\ Vl'、  \ト、>、 __ ,イ/../|   ::::|  Y^ ー ' ,  レ'::::!  ヽ.  ! | ゴメンナサイ
    / { { {{ トk从|\j斗l ',!ハ\j \∧∧∧∧/  |   ::::| / ̄ ` 、i_ノ| ::::|::::::::::::i:::::::|:: | ゴメンナサイ
  /  V llハY冽  f冽リ j ∨  .<    な  > . | / ::::|┴――‐< ̄ ̄ /^ヽ/ `Y.|::.| _r 、
. /  / ヽ从小¨´ '_ `¨/l∨  ∨ < お の .>. | / ::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::rヘ<二ユ,|:::}┴、 `!
../     /   |.lゝ, _ イ/     ∨<    は  > |/: :::::|::::::::::::::::::::::::::::::,.ム::::::::V.人. i ∨  `V
──────────────<. 話 さ  .>───────────────────
  なのは!今夜も いっしょに(ry <   ん  >  l    {    ヽ  ヽ. lヽ,〉'´}. l    !  .! !   }
   /l   -| 十! /- イ /  |  |  ,' ,.< !!! の  >.  l. |、 ヽ \ ゝ  ヾ〉';;:j '| j   ,'   j |  ,'
   l |   W|_l_/| / |l ,'  / メ/|: /   /∨∨∨∨\ _」」__、_|_`_,j_ゝ_、,)、  {゚ソノ/ jノ  /  ,' j! /
 :/こ|   レ行ifヾ八{ /xく/ |/   少し頭冷やそうか <´O:.:;;:i''l^`ヾ、 ヽ.jゝ‐'  |   ,  / / } /
 {{^ |   |!込,,ソ    イf巧トV /〃:.:.:./.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:: \ヽヽ=ニソ _」    、    /| !  j /!/ j/
 | ヽ.|   |   `      込,ソ// /:i: :.: i: :/:.:i:.:.|:.:l:.:.:.:.:.:.::.Y\ヽー-‐'´    _,   , ' !/| / ,/j'  |
 l   |   |        ,  ア/ . レl:!:.:./l::|:.:/レl:j、:j、::|::l:|:|:.:|:./l\       ´´ /   j ノ //    l
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 l ._/|   |\  `ー  /      .|:.: :⊥ヽl ¨ ,  ゙ー' |/イ/   \|:.:\  ̄     /ノ j      !
.斗{ |   l   ヽ、_. ,/        .l/  `l\ ‐   イ l/`llY  ̄\ :.:.:\ていうか、さんを付けろよ!
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818通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:41:59 ID:???
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819通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:43:52 ID:???
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820通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:46:18 ID:???
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821通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:47:30 ID:???
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822通常の名無しさんの3倍
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