種・種死の世界にWキャラがやってきたら MISSION-08

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1通常の名無しさんの3倍
「新シャア板でガンダムWについて語るならここだ!」
「GガンやXが盛り上がってるから、Wも盛り上げて行こうぜ」
「職人さん常時募集中です」
「現在、SS連載中だ。荒れ防止のため「sage」進行を勧める。」
「荒らし・煽りはエレガントにスルーするのが基本だ。諸君らもエレガントな心を忘れないでくれたまえ」
「職人の作品投下中はレスを控えてくれ。職人も投下終了が分かりやすいよう配慮してくれるとありがたい」
「職人の作品に対して意見したいこともあるだろうが、単なる誹謗・中傷の類は控えたまえ」

「前スレはこちらになる。」
種・種死の世界にWキャラがやってきたら MISSION-07
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1167094107/

「こちらがまとめサイトになります。」
ttp://wctts.hp.infoseek.co.jp/
ttp://fhp.jp/GW-P/
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage

「避難所はこちらだ。」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/1777/1161501957/l50

「タイトルロゴもあるんだ。」
ttp://wctts.hp.infoseek.co.jp/1-59-2/images/uzhseuwl10324710.gif
2通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 18:57:01 ID:???
勝手に埋められたんで、新スレ。
まったく、立ててから埋めて欲しいよ。
3通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:16:12 ID:???
素早いスレ立て乙!
一安心だな。
4通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:22:32 ID:???
一乙!
そして作者氏GJ!!!
アッシュカコイイ!!
凸は、他を圧する如き力と誰も知らないような知識を手にいれた人間の反応だな。
愚かな……
5通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:34:53 ID:???
>>1さん乙です

歌姫作者さんもGJです!!

シンは自覚なしに死に急いだ戦い方をし始めてしまいましたね・・・う〜ん



あの埋め、最近SS系スレに出没してるヤツじゃないか?
新スレがたったり、容量少なくなるとumeで無理やり使い切るの
他スレで何回か見たことある
なんかヤダよね
6通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:10:53 ID:???
>>1
7通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:43:33 ID:???
スウェンかっこよす。
8通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:28:39 ID:???
>>1
乙。
そして歌姫作者さんの戦闘描写は燃えるな。
アッシュやウィンダムがきちんと新型っぽく描かれているし
シンとかがスウェンのようなエースのみならず
一歩間違えば一般兵に殺されかける戦場の摂理まできちんと・・・
アニメでもこういう描写が幾つかでもあればなぁ・・・
9通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:51:43 ID:???
普通のキャラならここでクーデターフラグ立ったも同然なんだが、
アスランは決意だの覚悟だの信念だの志だのが信用ならんキャラだからなあ…
10通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 22:56:24 ID:???
何というか、戦いの罪やら業やらそういったものをあえて自分一人に
背負い込み悪役を買って出て、逆説的に平和への道筋を判りやすく示そうとする、
言わば、その存在を知る由もないけど計らずもゼクスと同じような志を持ったと
言えなくもないのかもしれん……
しかし、凸の器でそれが成し遂げられるかどうか、P3のゲインツの出来損ない程度に
成り下がらなきゃいいけどね。
11通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 23:04:04 ID:???
凸の場合、単に持ち上げられたからいい気になって引き受けたようにしか見えないのが。
12通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 23:13:01 ID:???
スウェンTUEEEEEE。
歌姫氏の世界の中においてCE最強候補の一人かもね
13通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 07:54:32 ID:???
>>1

地上に放射能を撒き散らすタリア乙wwwwww
自分の立場をわかってるのだろうか?
14通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 13:59:46 ID:???
スウェンはエクステの連中と比べても、ファントムペイン単独最強っぽい奴だからな
やけっぱちのシンではまだ勝てんよ
15通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 15:37:44 ID:???
>>13
多分分かってない。
アンマリ冷静じゃないみたいだし、妙な対抗心に囚われてるからな。
16通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:06:21 ID:???
>>13
技術革新でデス種時代にはきれいな陽電子砲になってるそうですよ。
もっとも陽電子砲自体その威力に怪しいところがあるけど。
17通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:26:50 ID:???
>>11
凸が他人の後押し以外で動いたことってあったけ?
18通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 23:30:03 ID:???
ドミニオン以降に搭載されている陽電子砲はただの強力なビーム兵器です
19通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 23:52:37 ID:???
そうなんだ……じゃあ、陽電子関係ないじゃん。
20通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:04:09 ID:???
本編だときれいな陽電子だがこのSSは汚い陽電子だな
21通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:09:52 ID:???
だから陽・電子さんが開発したビーム砲だと何度言えばry
22通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:51:07 ID:???
1乙
だが前スレアドレスがMISSION-06になっている件

正しくはコチラ
種・種死の世界にWキャラがやってきたら MISSION-07
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1169725548/
23通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 06:37:04 ID:???
W-DESTINY氏マダー?
24通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 09:17:25 ID:???
議長、己の身の丈をちゃんと理解して他人に吐露もできるのに
何故その謙虚さを政略に発揮できないんだ…
25通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 14:57:36 ID:???
私人と公人との違いだろ。
26通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 17:36:27 ID:eiaZUVwG
今更だが歌姫氏のウルカヌスのビルゴはビルゴUなのか?
黄土色と書いてあるんだが まあew版にも黒いビルゴUがいたけど。
ウルカヌスが稼動しコンピュータとか調べたらさらにすごいものが出てきそうだ。
ガンダニュウム合金の精製 加工施設 ビルゴの生産ライン(しかも全て自動)
残されたデータと修理用の予備部品からスコーピオが復活 
ビルゴUへの改良パーツのデータとか。 問題は金がすげえかかることだが。
27通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 18:03:43 ID:???
>>26
ウルカヌスには、300機以上のビルゴUと、
その上を行くビルゴVが数十機じゃなかったか?
スコーピオなんて出てきた日には、レオスじゃどうにもならんだろ
28通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 18:09:00 ID:???
あとは有人機でメリクリウス・シュイヴァンとヴァイエイト・シュイヴァン、ヴァルダー専用リーオーか。
たしかにG-unitでもなきゃレオスじゃどうしようもないな
29通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 19:57:15 ID:???
>>27
ウルカヌスにはビルゴしかないぞ。
ビルゴVはパーフェクトピースピープルが独自に製作したものだ。
30通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 20:00:00 ID:???
>>29
そうなのか。
じゃあ、戦力差は少しマシに……なったのか?
31通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 16:26:46 ID:???
確か元はozが設計したが
P3が設計図を手に入れて量産したんじゃいないか?型番oz04ーMDだし。
試作機や設計図がウルカヌスにあったりして。
ただ PDの死角が多い メガビーム砲が腕に装着式で取り回しが悪そうという欠点がありそうだが。
32通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:01:15 ID:???
暇なんでプラネイト ディフェンサーの防御力についてどれくらいあるか調べてみた。
結果はエアリーズのチェーンライフルとミサイル リーオーの105mマシンガン
 ウイングゼロのマシンキャノンと実体弾もかなり防げるんだな。
ビームやビームサーベルもバスターライフルクラスじゃないとPDを抜けないし。
PDは一ヶ所に集中的に運用したり基数を増やすと防御力が跳ね上がるんだな。
ゼクスも随伴させたビルゴUにこの方法使ってガンダムたちの攻撃防いでるし。
レーザーもceの出力じゃビルゴの装甲焼き切れないだろうし。 
天敵のアクエリアスも開発データ無いし ハワードでも専門外だから無理そうだし。
ビームキャノンはビルゴでもエアリーズ3機の全身を覆うほどの出力だし レオスで大丈夫か?
長文すまん。
33通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:05:23 ID:???
メリクリウスに至ってはゼロのツインバスターライフルを防いだし、
カスタム機はL.O.ブースターのスラストビームキャノン、グリープのバスター砲と
完全に防いでるからならなぁ……

でも、>>32を見て思ったんだけどCE世界でレーザー兵器は見たことないな。
34通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:19:39 ID:???
トーラスフィンガー>PD
35通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:21:31 ID:???
ブリッツのライフルはレーザーだったような希ガス
36通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 08:23:13 ID:???
ストライクの対艦刀もレーザーじゃなかったかな
37運命の歌姫 ◆pC8D30oi/E :2007/03/31(土) 17:00:52 ID:???
投下します〜
38運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:01:54 ID:???
トリップ打ち間違えた。
改めて、投下します。
39運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:04:40 ID:???
 月のアルザッヘル基地から出撃したファントムペイン艦隊の数は必ずしも多くはなかっ
た。基地の修繕も侭ならぬ状態で、連戦を行えるだけの体力は同基地には残っておらず、
言ってしまえばそれは無理矢理の出撃だった。
 しかし、黙って降下部隊を地球に降ろさせるわけにもいかず、月基地を任されているイ
アン・リー少佐は戦艦八隻からなる艦隊を編成した。降下作戦の阻止とまでは行かなくと
も、出来る限りの数を減らすことならば出来るかも知れないと考えたからだ。
 この可能性を十分に予期していたザフト軍は、デュランダル議長の指示の元、ジュール
隊及び特務隊フェイス所属ロッシェ・ナトゥーノに迎撃の指令を出していた。
「フン、あんな男と共に戦うと考えただけで苛々するわっ!」
 ジュール隊を率いるイザーク・ジュールは、一方的な嫌悪感からロッシェを嫌っていた。
上官のこのような態度を見るのは、ディアッカを除いてほぼ初めて者が多く、艦内は困惑
に満ちていた。
「隊長、あのモビルスーツのパイロットがなんだというのですか?」
 見るに見かねたシホ・ハーネンフースがイザークに尋ねる。ある程度言葉をはき出せば、
怒りが収まると踏んだからだ。
「何から何まで全てが気に食わん! 俺はああいう気障ったらしい奴は大嫌いなんだ!」
「はぁ……?」
「あんな奴がどうしてラクスの――うぁっ?!」
 ラクス、という名前をイザークが出した瞬間、シホはイザークの足を思い切り踏んだ。
「失礼しました。足が滑りまして」
「滑ったって、お前……」
 その時、艦橋にディアッカが入ってきた。
「おいおい……なんだよ、この張りつめた空気は」
 一瞬で場の空気を読めても、気の利いたことを言えるわけではない。ディアッカは、ま
ずいときに来てしまったと思った。
「何でもありません……隊長、私はそろそろモビルスーツデッキで待機しています」
 シホはそういうとそそくさと艦橋を後にした。
「イザーク、何があった?」
「別に、何もありはしない。それよりお前もそろそろ待機していろ」
「お前は出ないのか?」
「俺があんな奴と共闘など虫酸が走る!」
 こいつがここまで他人を嫌うのも珍しいとディアッカは驚いていた。イザークは確かに
自尊心、所謂プライドの高い男だが他者の実力を認めないわけではない。前大戦時なにか
と対立していたアスランだって、その実力は認めていたし、色々あったストライクのパイ
ロットにだって……
「つーか、一方的すぎるだろ。挨拶程度しかしたことない相手だぜ?」
「判っているっ。しかし、性が合わぬ、虫が好かぬはどうしようもないだろうが」
 それを我慢するのが人付き合いってもんなんだが……
 ディアッカはその言葉を飲み込むと、肩をすくめてモビルスーツデッキへと向かった。
40運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:06:02 ID:???
 ロッシェはロッシェで、今回の共同任務に不満があった。この世界の兵器と、そして兵
士のレベルを考えれば自分一人で事足りると思っていたし、その自信も十分あった。
「頼んできたのは向こうだというのに……まったく」
 ジュール隊との共同任務としたデュランダルとしては、あくまで善意のつもりだったの
かも知れない。仮にも艦隊の足止めを頼むのだ、単機出撃でもしものことがあったらと考
えたのだろう。
「余計なお世話といいたいが、折角の好意、無碍にもできないか」
 ジュール隊というのは、先日ミーアのコンサート会場で会った連中のことらしい。白髪
のおかっぱ頭が隊長で、色黒の男が部下だったか……
「いい機会だ。この世界の兵士のお手並み拝見と行こうか」
 やがて、眼前に月基地より発進したファントムペインの艦隊が現れた。
「ほう、なかなかの数だ」
 ロッシェはあれだけの戦闘後に、かなりの数を出撃させてきた基地指令の手腕を評価し、
「なんだ、あの数は!」
 艦隊司令官を任されたファントムペインの士官は、目の前の光景にいきり立った。
 無理もない、無理に無理をして出撃してきた艦隊に対するに、ザフトはたった戦艦一隻
を寄こしてきたのだ。
「コーディネイターどもめ、我らを舐めるのも大概にしろ! 全艦砲撃戦用意、モビルス
ーツ隊も発進させろ!」
 旗艦含め七隻の戦艦から次々にモビルスーツが発進してくる。
「ジュール隊各機出撃! ……それと、表のモビルスーツにも連絡をしてやれ」
41運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:07:45 ID:???



             第13「虚しさの戦い」


 夜が明けたカーペンタリアでは、ザフト、ファントムペイン共に戦線の収拾を図ってい
た。ザフトにおいては戦闘の序盤に受けたダメージが大きく、戦力を再編しようにも組織
的な抵抗が難しくなりつつあった。
「ミネルバの艦首砲である程度まで敵の数は減らせたが……このままでは」
 しかし、ファントムペインもまたミネルバの艦首砲による被害は無視できないものがあ
り、戦力の再編に戸惑っていた。
「だが、逆を言えばあの戦艦さえ墜としてしまえば奴らも終わりだ。ここは一つ、奴らを
ぶつけて一気に……」
 数時間後、いち早く自軍の戦力の再編をしたザフトは、先手を取れる有利な状況であっ
たが攻勢に出ようとはせず、防御の布陣を固めた。攻勢をかけるだけの数が、この時のザ
フトには決定的に不足していた。
「全軍粘れ! 降下部隊さえ来れば、我々は逆転できる。それまでなんとしても基地を守
るのだ!」
 基地指令の激昂は、味方のみならず敵にも影響を与えた。来援が確実に来るザフト軍と、
何も存在しないファントムペイン、この事実は少なからずの焦りとなった。
「敵は最早少数だ。戦力を一点に集中し、基地に肉薄するのだ」
 ホアキンは、全兵力を投入し早期決戦に望んだ。
「迎撃用意、敵は戦力を一点に集中してくる。逆にそれを利用し、ピンポイント攻撃をか
けろ!」
 この命令は、ミネルバ副官アーサー・トラインのものである。彼はザフト軍の戦力再編
に尽力を尽くし、堅実な傭兵手腕を発揮していた。
 そして、ミネルバを中心に集まった主力部隊の攻撃は、密集しつつある敵に対しそれな
りの損害を与えることに成功した。
「まずい、各自分散しろ」
 ファントムペインのモビルスーツ部隊を指揮するスウェン・カル・バヤンは、これに賢
明に対応し、戦力の維持に図った。
「あの新造艦が奴らの司令塔になっている。アレを叩けば……なにっ」
 スウェンのストライクを、ビームライフルの閃光が襲う。
「お前の相手は俺だ!」
 機体の応急処置を手早く済ませたシンが戦線に復帰してきたのだ。
「チッ、まだいたのか」
 こちらもビームライフルを撃ちつつ、スウェンは距離を詰めようとするが、さすがに同
じ手は食わぬとシンは一定距離を保ちながらの射撃戦に持ち込んだ。
42運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:09:07 ID:???
「なにやってんのよ、スウェンの奴は」
 ブルデュエルで戦場を駆けるミューディー・ホルクロフトは、インパルス相手に手間取
っているスウェンを小馬鹿にしながら、一番の大物ミネルバを墜とそうと躍起になってい
た。だが、近接戦闘を得意とするブルデュエルには、戦艦に対しての有効兵器がない。
「けど、だからって!」
 右肩シールドに内蔵されたスコルピオン機動レールガンで、攻撃を仕掛ける。モビルス
ーツ相手には高い貫通性を誇る兵器だが、戦艦の分厚い装甲にはさほどの効果も出せなか
った。
「なら、接近して……うわっ!」
 突如、ミネルバの甲板から長距離砲による攻撃が放たれた。艦の防衛に努めるため、補
給を終えたルナマリア・ホークのザクウォーリアが、砲戦用のガナー装備で出撃してきた
のだ。
「ミネルバはやらせないわ!」
 そう息巻いて出撃したものの、ルナマリアには若干の不安があった。砲戦装備で出撃し
たのは良いが、彼女は射撃がそれほど得意ではない。勿論、ザフトレッドであるのだから
下手くそというわけではないが……
「ええい、侭よ!」
 オルトロス高エネルギー長距離射程ビーム砲を連射するルナマリア。一発当たれば撃墜
もあり得る攻撃だけあってか、さすがのミューディーも容易には近づけなかった。
「ルナマリア機、接近する敵機に砲撃を行っています」
 ミネルバではオペレーターのメイリン・ホークが甲板の状況を報告している。
「スクリーンに出せる?」
 タリアの指示で、接近中の敵機がスクリーンに出される。
「ウィンダムとは違う……エース機ね」
 エース機をぶつけて、この艦を沈めようというのか。
「イゾルデ回頭、ルナマリア機の攻撃を回避した敵を狙い撃て!」
 アーサーが砲手に指示を出す。エース機に取り付かれては、一巻の終わりである。
43運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:11:22 ID:???
「鬱陶しい!」
 幾度となく続く砲撃を避けながら、デュエルは徐々に距離を詰めていく。オルトロスは
連射が利かない。一発ごとの間は、ミューディーにとっては有効な時間となった。
「ちょこまかと……それっ!」
 ルナマリアは、エネルギー残量に注意しつつ意図的にデュエルの位置を誘導した。アー
サーから連絡は貰っている。後はタイミングさえ合えば、
「そこっ!!」
 オルトロスがまた発射される。いい加減タイミングを掴んできたミューディーはこれを
あっさり避け……
「あっ!?」
 ミネルバから発射された、火薬式3連装砲イゾルデの直撃を受けた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 PS装甲を誇るデュエルとて、大口径の砲撃を受けて衝撃を受けないわけがない。そして、
その隙をルナマリアは見逃さなかった。
「今度こそ貰った!」
 高エネルギーのビーム砲は、確実にデュエルを捕らえた。だが、そのビームはデュエル
に届く前に、別のビームに遮られた。
「ミューディー、大丈夫か!?」
 シャムス・コーザが援護に駆けつけてきたのだ。咄嗟に、連装キャノンを使ってオルト
ロスの砲火を防いだ彼は、加勢のため機体を飛ばす。
「よくも!」
 難を逃れたミューディーは、デュエルのスティレット投擲噴進対装甲貫入弾を掴み、ル
ナマリアのザクへと投擲した。
「チッ!」
 ルナマリアは甲板を大きく後ろに跳び、これを避けた。三基の貫入弾が着弾し、甲板で
爆発が起こる。
「ディスパール装填……撃てぇっ!」
 ミネルバは迎撃用ミサイルで応戦するが、シャムスはバスターの6連装のミサイルポッ
ドを駆使し、これを全て撃ち落とした。
44運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:12:52 ID:???
「次はあの赤いのを!」
 ルナマリア機は、爆発の衝撃でも受けたのか微動だにしていない。シャムスにとっては
的も同然だった。
「ミューディーは艦をやれ。モビルスーツは俺が潰す」
「わかった」
 シャムスは、連装キャノンの標準をルナマリア機に固定する。
「これで……」
 発射寸前、ルナマリア機が動いた。オルトロスを、ヴェルデバスターに向けている。
「終わりよ!」
 シャムスは敵の動きに動転しながらも、連装キャノンを撃った。それと同時に、ルナマ
リアもオルトロスを発射する。これは彼女の賭けだった。確実に相手に命中させるには、
相手の砲撃とタイミングを合わせた同時発射しかない。同じく砲戦型装備のバスターだか
らこそ出来た選択だった。
「嘘だろっ!?」
 オルトロスの高エネルギービームはバスターの右肩と、バックパックの一部を吹き飛ば
した。
「しまった、ジェットストライカーが」
 一方、バスターの連装キャノンはザクの左足を吹き飛ばし、ミネルバの甲板を抉った。
「足の一本ぐらい!」
 ルナマリアは、ザクのバランスを制御し、トドメの一撃を撃たんとするが、
「シャムスはやらせないよ!」
 デュエルから放たれたレールガンに四肢を貫かれた。
「しまった!」
 しかし、デュエルはミネルバに接近していたこともあり、再びイゾルデの砲撃をまとも
に食らってしまった。
「ぐぅっ、このっ」
 ミューディーは、再び貫入弾を投擲しイゾルデを破壊すると、落下しつつあるシャムス
のバスターの元へ向かった。
「大丈夫?」
「なんとか……一旦帰還だ」
「オーケー」
 エース機が離脱したのを確認し、すぐさまミネルバもルナマリア機の回収作業に移った。
45運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:15:32 ID:???
 その頃、ジブラルタル基地ではネオ・ロアノークの指示の元、敵に対する反撃が行われ
ていた。ネオは、半包囲せんと陣形を広げている敵部隊に対し、アビスを中心とした攻撃
力の高い少数部隊による集中攻撃を行わせていた。この部隊は水中を機敏に動き回り、時
には左翼、また時には右翼、気付いたら中央に攻撃を仕掛けならが敵の包囲網に穴を開け
ようとした。
「敵の増援はすぐにでも来る。こちらの戦力を温存しつつ、出来る限り敵艦隊の戦力を減
らすんだ」
 命令しつつも、ネオはこれが負け戦になることを既に悟っていた。援軍が来る前にて撤
退したいのは山々だが、それでは盟主ロード・ジブリールは納得しない。
「用兵学では窮地に陥る前に兵を退くことの出来る将を天才と称するそうだが、実際は色
々なしがらみで出来ない……情けない話だ」
 そんな理由で無駄に兵が死ぬのかと思うと、ネオも複雑だった。
「アビスより入電、敵包囲網が狭まりつつあり!」
 さすがにこちらの攻撃パターンを計算したのか、敵も妥当な対応をしてきた。
「アウルたちを下がらせろ。包囲集中攻撃を受けたら一溜まりもない」
 あらゆる方法を試みてはみるものの、既にロアノーク艦隊に起死回生の手段は残されて
いなかった。残る手と言えば、空戦部隊を出撃させることだが、それをしては降下部隊へ
の備えを怠ることになる。
「降下部隊と戦った……その事実だけあればいい。それだけあれば我々は撤退できる」
 カーペンタリアのホアキンがどんな戦い振りをしているかは知らないが、彼のことだ、
恐らく攻勢をしかけているに違いない。
「余力を残して撤退したら、うるさいんだろうな……」
 世間は何故か、より多く兵を死なせてきた者を勇戦しただの、奮戦しただのと褒め称え、
より多くの兵を生かしてきた者を、臆病者だの、無能者だのという。無論、兵を多く生か
して、勝利してきたというのなら話は別だが。
「これでホアキン少佐の部隊が勝ちでもしていたら、大佐の地位も危ういのでは?」
 士官の一人が苦笑しながら言うが、
「なに、そう簡単にはいかないさ。基地を制圧するにしても、もう時間がない。月基地の
艦隊が降下部隊を阻止したか、妨害したというのなら話は別だが……」
 ファントムペインの月艦隊には、現状を鑑みるに大部隊の派遣などできようもない。精
々、5,6隻の戦艦を出せるか出せないかという程度だろう。対するにザフトは、数十隻
の艦隊を衛星軌道上に待機させ、作戦を行うはずだ。
「それに、恐らく月艦隊に対応するための部隊も派遣されているはずだ」
 よしんばそれを退けたとして、そんなボロボロの艦隊に何が出来るのか?
 ネオの考えは大体当たっていた。大体というのは、月基地から発進した艦隊は決してボ
ロボロになどなってはいなかったし、敵を退けたわけでもなかった。
 完膚無きまでに叩きのめされ、全滅したのである。
46運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:16:50 ID:???
 モビルスーツで敵艦隊の迎撃に出たディアッカは、奇妙な既視感に囚われていた。初め
て共闘する特務隊の男、イザークが心底嫌っているが、そんなことはどうでも良い。問題
は、彼の乗っている機体だった。
「前は、気障ったらしい機体だと思ってたけど……あの機体」
 ロッシェの駆るレオスは、風格と気品漂う面持ちをしながらも着実に敵のモビルスーツ
部隊を叩いている。その強さは、腕に覚えがあるディアッカも舌を巻くほどだった。
「エルスマン……」
 同じく紫色のザクにて出撃したシホが、ディアッカに回線を繋いできた。
「なんなんですが、あの機体……あんな、圧倒的な」
 彼女の常識を覆す戦い振りだった。機動力、出力、攻撃力、運動性、あらゆる物が既存
のザフト製モビルスーツを大きく上回っているのが、戦い振りで判った。こんな機体に、
共闘など必要あるのだろうか?
「単機でここまで、戦艦まで落とせるなんて」
「確かに、議長はとんでもない隠し球を持ってたわけだ」
 言いながら、ディアッカは一つの可能性に思い当たっていた。
(そうか、あの機体……あの時、あの場所で見た)
 だがそうだとすれば、あのロッシェとか言う男は何者なのか。その辺りの探りを入れる
必要が出てくるかも知れない。
「イザークとも話しておかないとな」
「? エスルマン?」
 回線を繋いだままにしていたため、ディアッカの呟きはシホにも聞こえていた。
「いや、なんでも。それより、俺達も気合い入れてかないと奴に美味しいところ全部持っ
てかれちまうぞ!」
 それから程なくして、月艦隊は壊滅に近い被害を受け、モビルスーツ隊に至っては出撃
した全てが墜とされ、全滅した。
47運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:18:37 ID:???
カーペンタリア上空で行われている、シンとスウェンの戦いは白熱していた。
「こいつ、なかなかやるな。学習型か?」
 戦いの中で即座に急成長するタイプが世の中にはいると聞くが、このインパルスのパイ
ロットがそれなのか? コーディネイターならばあり得ないこともないのだろうが……
「だが、あまり付き合ってもいられない」
 スウェンは、ストライクの両掌のアンカーランチャーを再び発射した。
 当然、この攻撃を一度受けたシンは、
「同じ手が何度も通用すると思うな!」
 ビームサーベルでこれを叩き落としたが、
「だから、まだまだ甘いっ」
 さらに両爪先、及びノワールストライカーの中央部に仕込まれたアンカーランチャーが
発射され、インパルスの両手両足の動きを封じた。
「こんなっ!?」
 しかも、ストライクの両腕は自由に動く、右腕にはビームライフルがある。
「ここまでだな。俺と戦うには、お前はまだ早すぎた」
 スウェンがストライクのビームライフルを撃つ瞬間、どこからともなく、ヒートホーク
が放たれ、インパルスの両腕を封じていたアンカーを切り裂いた。
「シンっ!」
 レイだった。レイは、シンのピンチに咄嗟にヒートホークを投擲すると、ビーム突撃銃
を乱射し、両機の間に割って入ろうとした。
「そんな機体で……!」
 だが、スウェンはノワールストライカーの二連装リニアキャノンと両腰のビームライフ
ルショーティーを速射し、レイのザクが乗るグゥルを破壊した。
「しまった!」
 機体性能、武装、あらゆる面でザクはストライクに劣っている。最新鋭機であるインパ
ルスでさえ勝てないのだ。如何にレイが優れたパイロットでも、埋めようのない差があっ
た。スウェンは追い打ちをかけようとするが、
「やらせるかぁっ!」
 ビームサーベルで両足のアンカーを切断したインパルスが、そのままストライクへと斬
りかかった。
「くっ!」
 スウェンは咄嗟に、指針距離にもかかわらずグレネードランチャーを撃ち放った。
 グレネードは、インパルスの頭部に着弾し、続けざまに放たれたビームライフルの一発
がそれを貫いた。
「メインモニターが!?」
 シンは自身の敗北と、死を感じた。極限が、身体を支配する。
 何かが、身体の中で割れそうな――
「これは!!!」
 それよりも早く、インパルスのセンサーは遥空から降下してくるものに反応した。
 ストライクも、ほぼ同時にその反応を察知していた。
「……負けたか」
 ザフト軍降下部隊が今、降りてきた。
48運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:20:38 ID:???
「来たか!」
 ジブラルタルのロアノーク艦隊は、降下部隊への備えを怠らなかったこともあり、素早
い対応が出来た。
「対空ミサイル及び対空砲発射! 空戦部隊は敵を迎え撃て!」
 次々に飛び立つウィンダムと、隊長機であるカオス。
 カオスはビームライフルを連射し、降下中のポッドを狙い撃ちにする。
「敵の部隊は空も飛べないザクだ、ウィンダムの機動力を駆使して撃ちとしてやれ!」
 だが、ジブラルタル降下部隊を指揮する男、ハイネ・ヴェステンフルスがそれを許さな
かった。降下ポッド無しの単機突入が可能だったセイバーに乗る彼は、モビルアーマー形
態のまま敵機に突っ込み、アフォルタスプラズマ収束ビーム砲をぶっ放した。
「各機、敵は降下部隊に十分な備えをしている。無理をせず、ジブラルタルの艦隊と合流
しろ」
 ビーム砲を連射しながら、ハイネは指示をだし、敵機の中を飛んだ。加速力を誇る空専
用機である。如何にジェットストライカー装備のウィンダムいえども捕らえきれない。
「あの機体!」
 目論見を潰されたスティングはセイバーに向かおうとするが、
『よせ、スティング。ここは退くんだ』
「ネオ?」
『増援が来た以上、俺達に勝ち目はない。ここは出来るだけ戦力を温存して、退くんだ』
「でも!」
 降下部隊は、一部こそファントムペインの空戦部隊の攻撃を受けたが、大半はジブラル
タル基地の艦隊と合流しつつあった。戦力差は、一気に開いた。
『生きてこそ、復讐戦の機会もある。ここは耐えろ』
「……判ったよ」
 カオスはウィンダム隊と共に帰還をし、ファントムペイン艦隊は素早く撤退を開始した。
「撤退の準備をしていたか……賢明な判断だ」
 海域を離脱する艦隊を見ながら、ハイネは敵司令官の決断を褒めた。早期撤退とは、判
っていてもなかなか出来ることではない。
『隊長、追撃しますか?』
「馬鹿言え、俺達の任務はジブラルタル基地を包囲する敵の排除だ。奴らが撤退してくれ
るなら、それでいいんだよ」
 ハイネは、降下部隊の隊長を任されていた。彼としては、ジブラルタル基地がここまで
積極的に攻勢に出てたのは予想外だったが、敵が降下部隊の対策も忘れずにしていたこと
に驚いていた。
「なまじ戦闘が始まると目の前の敵しか見えなくなるものだが……なかなかどうした、敵
には有能な奴が多い」
 今回のことだけで言えば、ジブラルタル基地の首脳部も英断をしたと思う。見た感じで
は、彼らの被害はそれほど多い物ではなさそうだった。
「さて、英雄が降りたほうはどうなっているのかな?」
49運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:22:22 ID:???
 ホアキン艦隊は、敵軍への大攻勢をかけるに当たって、艦隊の護衛モビルスーツまで出
撃させたのが裏目に出ていた。
「対空砲とミサイルを、弾幕を張れ!」
 結果、艦砲射撃のみで降下部隊に対処することとなった艦隊は、解放されたポッドから
飛び出してくるザクの攻撃に、手痛い損害を受けた。
「モビルスーツ隊を呼び戻すのだ、早くしろ!」
 当然、モビルスーツ隊は艦隊の救援へと向かったが、それは今攻める敵に対して後ろを
見せるという愚かな行為であった。
「今だ、残存するディン隊及びグゥル騎乗機は、後退する敵に総攻撃をかけろ! ありっ
たけの砲火を敵に叩き付けろ!」
 背後からの攻撃を受けたウィンダム隊は総崩れとなった。降下部隊の一部も、ウィンダ
ム隊への攻撃を開始し、基地守備部隊との挟撃に晒されたのだ。
「我が方のモビルスーツ隊が、クロスファイヤー攻撃に?」
 味方が総崩れとなったことを知り、ホアキンは歯を噛み砕かんばかりに歯ぎしりをした。
「ええい、スウェン、シャムス、ミューディーは? ストライクたちはどうした!」
 この状況下であって、スウェンは未だ健在だった。彼は降下部隊が来たのを知るや否や、
インパルスとの戦闘を中断し、これを迎え撃たんとした。
「ザクには飛行能力がない。ある程度時間を稼げば、味方は撤退できる」
 だが、そんなスウェンに対し、降下部隊の内の一機が突っ込んできた。真紅のボディを
持つそれは、明らかにザクとは違う。
「あれは……?」
 スウェンはフラガラッハを構えると、これを迎え撃った。
 交錯する二機、一瞬の攻防だったが、決着は付いた。
「ストライクのカスタム機か。腕一本で済むとは、やるな」
 アスランは事も無げに言いはなった。シンを圧倒した機体の腕を切り裂いておきながら
である。
「反応速度が高い。機体性能が劣っている? いや、出力の問題か」
 腕を一本持ってかれたスウェンは、極めて冷静だった。というよりも、今の攻撃はわざ
と受け身に転じたのだ。その方が、相手の実力をより確実に知ることが出来る。
「核動力機……片腕で戦うには手強いな。ここは退くか」
 スウェンは味方の撤退を援護ししつつ、自身もまた旗艦へと引き返していった。
50運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:23:17 ID:???
「敵が退いていく……」
 シンは、その光景をインパルスの補助モニターで見ていた。シンを破った機体を、さら
に破った機体。シンはそれを知っていた。
「あの機体、ジャスティス? じゃあ、パイロットは」
 アスラン・ザラ。まかさ、あの男がザフトに戻ってきたというのか。
 シンは、周囲の状況をモニターで見た。海には自軍・敵軍のモビルスーツの残骸が漂い、
墜とされていないモビルスーツも、インパルス含め損傷が激しかった。
「俺達は敵を撃退した。俺達は敵に勝ったんだ。なのに、なんで」
 なんで、こんなに虚しいんだ?
「なにやってんだよ、俺は…………俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
 若き戦士の絶叫が、終結した戦場に響く。それは、誰にも聞こえることのない、虚しい
叫び声だった。

                                  つづく
51運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/03/31(土) 17:24:33 ID:???
第13話です。
さて、W-DESTINYがそろそろ再開すると思うので、私はのんびりと投下し
ていこうかな〜とか思っている今日この頃。
とりあえず、W-DESTINY氏がいつでも投下できるようにこれから土曜日は
避けて投下すると思います。
52通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 18:04:20 ID:???
待ってましたッ!!
GJッ!!
53通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:19:24 ID:???
まじGJ!!アスランもスウェンもハイネもかっこいい!!
54通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:34:51 ID:???
>>「? エスルマン?」

…エルスマンか?
55通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:52:09 ID:???
GJ!
レオスでこれかよwww
ビルゴ出てきたら終わったな。

>堅実な傭兵手腕を発揮していた。
用兵ですね。
56通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 01:55:39 ID:???
GJ!
凸……後ろ盾があると強くなれるタイプなのかな?
57W-SEED:2007/04/01(日) 04:39:03 ID:???
前回のまとめ

死亡フラグ回避したフラガ!!なんだかんだでキラに墜とされたアスラン!!泣きやんだサイ!!熱い展開だぜ!


「さぁアスラン。選択肢をあげるよ。このまま僕と一緒にアークエンジェルに来るか。それとも今日起きた事を忘れ、貝の様に口を閉じるか…どうする?」
「貝になりま「危ない!」

アスランが喋り終わる前にコックピット部分に回しげりを入れるキラ
「ぐわぁぁ!!」

「ふぅ、危なかったねアスラン。隕石にぶつかりそうになってたよ」
「う、嘘をつくな!そんなの見当たらなかったぞ!」
「本当だって、本当本当。で、答えは?」
「くっ!!…いつもいつも馬鹿にしやがって…昔からそうだお前は…母さんに俺の好きな娘をばらしたり、父上の書斎にエロ本置いてた事もあった…ブツブツ」

「…?アスラン?おーい、聞こえてるの?ハゲラーン?」

会話はしているが、キラはニコルとディアッかとしっかり戦っているのだ。

「…ふざけやがって!ちくしょう!ちくしょう!!」
〜ぱりーん〜

アスランは今までのストレスも含めてキレた!目がおかしくなったのだ!
「キラ!今日がお前の命日だ!」

激しくレバーを動かすアスラン!
……シーン。イージスは動かない

58W-SEED:2007/04/01(日) 04:43:11 ID:???

「あ、そういえば手も足もねぇwww」

「…アスラン。誰が、今日命日になるの?」
「…いやぁ、ハハハ。…あの……バイナラ!!」

イージスに残されているのはブースターのみ。アスランはバランスがとれない機体を神操縦で操作して、戦線を離脱した。
「やるじゃんハゲ。だけど、逃がすハズないだろ」

追っかけようとするキラ、だがバスターとブリッツに阻止された。
「お前…調子こきすぎ…クチャクチャ」

「背を向けてる者を追うとは、軍人の風上にも置けんな」

「…へぇ。僕の邪魔するなんて良い度胸じゃないか。…良いよ?二人で来なよ」

「…だから、調子にのんじゃ…ねぇぇ!!!」
ブリッツがストライクにトゲトゲしいのを放ちまくった。ストライクがヒラリとかわした所にバスターが二丁のライフルを乱射
だが、一つもかすりもしない。だが、ストライクも反撃は出来ない。
「…ちっ…あいつ当たらねえ…クチャクチャ…ディアッか。退くぞ」

「確かにエネルギー切れする前に退いた方が英断だな」

「…イザークもダメそうじゃん。ヒイロは…サボってるし…クチャクチャ」
イザークはアークエンジェルを攻めていたが、ノイマンに逆に翻弄されていた。

「…今日はここまでだ…覚えてろよ。くそ野郎…クチャクチャ」




…to be contineud
59通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 05:02:48 ID:???
何これwww最初から読みたいんだけど前スレ見れない…ort
60通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 05:22:38 ID:???
つーか、Wiki登録誰かお願いだよ…
61通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 10:37:41 ID:???
GJ!!
アスラン種割れ無駄だぞww
62通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 16:27:13 ID:???
完璧なるイジメられっこキャラだな凸w
あとMSが戦艦に翻弄されてどーすんだイザークwww
サボリバレてるよヒイロw

ともかくGJ!
63通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 01:17:42 ID:???
二人とも乙&GJ!!
64パラレルアドリブ学園:2007/04/02(月) 18:18:11 ID:???
ルナマリアは退屈な日々に不満を感じていた。

ルナ「あ〜、退屈ね。何かもっと面白い事が起こらないかしら」
   レテビアニメを見て触発されたルナマリア、唐突に叫んでみる
「只の人間には興味ありません。異世界の女の子が居たら私の前に現れなさい!!」
   すると目の前が白くなり、気が付くと・・・・・・・・
ルナ「ここはどこよ!!」
大声を出して自分の居る位置を確認する。
先生「ルナマリア!うるさいぞ、授業中は静かに!!」
ルナ「エッ・・・」
隣の少女が語りかけてくる
「授業中は静かにするものですよルナマリアさん」
隣に目をやると眉毛が特徴的な綺麗な金髪の少女がこちらを見て微笑んでいた。
だが、ルナマリアはこの少女を誰か知らない。知らないはずだったが、次の瞬間記憶が蘇ってきた。
ルナ「ご、ごめんなさい。ドロシー・カタロニア・・・」
ドロ「判ればいいんです。」
授業終了後、急いでトイレに行く。用を足すわけではない。
一人になって落ち着いて状況を考える場が欲しかったのだ。
ルナ「どうなってるのよ、どこなのよここわ!何で私学校なんかに居るのよ!」
ルナは通信機を取り出して一応メイリンに連絡を取ろうとした
65パラレルアドリブ学園:2007/04/02(月) 18:24:48 ID:???
とりあえず暇つぶしに書いたったけど
完結させるつもりわないわ

リレー小説にするつもりやから
お前ら勝手に書き込んでええで

その代わり面ろいやつ書けよ
66通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 19:11:19 ID:???
はぁ……?
こういうキャラと物言いが最近流行ってんの?
67通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 19:34:52 ID:???
>>66

はぁ?
黙れゴミカス
68通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 19:55:38 ID:???
スルーしようよ
69通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 20:15:53 ID:???
>>68

お前はリアルでもスルーされてるやろ
70通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 02:05:58 ID:???
変なのが入り込んだな
71通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 03:52:42 ID:???
リレー小説なんざ余所で勝手にやればいいと思うが、
投下されてるSSは確かに少ないよな。
W-DESTINY氏が復活すれば、少しは違うんだろうが。
72通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 09:07:27 ID:???
個人的にW-SEEDが楽しみ
73通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 10:17:48 ID:???
バトルフィールドオブパシフィスト見直したらウルカヌスにもちゃんとビルゴIIあったよ。
74通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 14:03:06 ID:???
ぬるぽ
75通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 18:49:21 ID:???
>>73
エンドレスワルツの漫画版でレディが、
ウルカヌスには何百体かのビルゴUがあって再起動すればかなりの戦力になる
ってゼクスに提案してたけど、ゼクスに却下されてるな。
それ以上その命令をするならあなたを殺すって。
まあ、ときた設定の可能性もあるけど、ビルゴUもあるんだろうな。
76通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 21:21:33 ID:???
>>75
多分250機ぐらいはビルゴで、ビルゴUは数十機ぐらいなんじゃ?
77通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 07:12:10 ID:???
確かにときた設定かもしれないけどパシフィストの最後の方で
ウルカヌスの格納庫に立ってるのは両肩にPDついてるな。
実際に戦闘してるのは右側がビームキャノンのタイプばかりだけど
設定ではビルゴUにも付けられるらしいし。
78通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 16:18:06 ID:???
精度は落ちるけどビルゴUもビームキャノンをオプションとして
装備できるんだよな。
となると、やはりビルゴUがメインなのか?
防御力がビルゴより高く、ビームサーベルとライフルが使えるのは驚異だな。
79通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 18:30:17 ID:???
>>78
精度は落ちるなんて設定あったっけ?
80通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 19:00:46 ID:???
>>79
わからんけどキャノンよかライフルー大口径よか小口径の方が精度あるってことじゃね?


それにしてもビルゴシリーズは量産機にしては破格の性能だと思う

性能だけなら全シリーズトップクラスかも。
あー、でもスモーとかクラウダとかネオジオンの量産型サイコミュ機とかもすごそうだしなー
81通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 19:29:02 ID:???
>>80
精度が落ちるってビルゴのビームキャノンじゃなくてビームライフルに比べてって意味だったのか?
82通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 21:00:18 ID:???
>80
スモーと他の量産機比べるのは酷だろ
83通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:30:28 ID:???
ターンシリーズとスモーは縮退炉で動いてるんだぜ?
ターンXが量産機の可能性が有るが、それを除外すれば
現在確認されてる中では間違いなくスモーが最強量産機だな。
84通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:49:33 ID:uqHrna4B
ユニヴァース!!!
85通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:54:17 ID:???
スモーって量産っていうほど数作られているのかな。
Before∀の設定が有効なら、グリーンスモーで量産失敗してるし。
86通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:55:32 ID:???
クーデター起こそうってのにアスランが前線に出るのは名を上げるためか?
87通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:44:44 ID:9CJaTmT0
>>1一行目。というかシャア板でニセガンダム語るなって話
88通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 00:14:28 ID:???
SD?にでてたモノアイのガンダムか
89通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 14:05:22 ID:reHaibmI
ビルゴUのビームキャノン(メガビーム砲?)が
威力が落ちると思ったのは両肩がプラネイト ディフェンサー付きの物に変わり
右肩のジェネレーターブロックがなくなったからじゃないのか?
あれ威力もそのままなのか?ケーブルもどこにつないでいるんだろ?
後ろには見当たらなかったし。


90通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 14:48:55 ID:reHaibmI
NT100%のコンプリートオペレーション見てたら
ビルゴUの肩の後ろに付いている大型スラスターの構造が書いてあって
後ろの下部が開くと噴射口が出てくる構造だった
他に前の方の不自然な大きな空洞部分にはビームライフルが収納できる構造になってた。
メガビーム砲が収納出来るかはわからん。
メガビーム砲のケーブルも大型スラスターにつないであるのか?
後見つけたものは肩アーマーの内部の断面図にビームサーベルらしきものがあった(収納ラックらしきものも)
しかしビルゴUは無印の欠点すべてつぶしてあるんだよな。
接近戦 機動性 武器の取り回しや連射性を改善 ゼロシステムと戦術プログラムで組織戦も可能
PDも前方に全て回せば防御力2倍(僚機と協力すれば死角も減りさらに跳ね上がる。)と非の打ち所がないぞ。
よくこんなの倒せたな。
話を歌姫氏に戻すとビルゴのデータ入力室を見つけて使えばビルゴの起動は早まるんじゃないか
(ブローデンやクレメンツがデータを入力しようとしてた場所。)
無印ビルゴにはビームサーベルを追加してビームサーベルの戦術データをアスランかイザークのデータを入れて。
連投の上長文すまん。
91通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 14:57:13 ID:???
前スレかなんかで、ビルゴと戦うなんてOZの兵士どれだけ強いんだよって議論があったけど、
>>90見ると、とても互角?に戦ってたとは思えんな……
ガンダムチームに関しては、単機で十数機を相手にしたりしてたわけだが。
92通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 16:20:50 ID:EMGYiJTU
どうせ 反米的なガンダムやるなら
いっそテロリストの視点的なガンダムやればいいのに。Wみたいに。
93通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 19:04:47 ID:???
>>91
数の差だろ
劇中での倒し方はほとんど特攻による相打ちだし
最終戦では数百(WF)vs数千(地球側)でようやく互角
94通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 23:26:52 ID:???
ビルゴII:種の一般兵士だとキルレシオは1:∞ぐらいいきかねない。
95通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 23:58:51 ID:???
>>94
種の兵士は理想のために命を捧げる、みたいな思想は持たずにただ傲慢と憎しみで戦争してるだけだもんなぁ
それじゃあ相打ち狙いの戦いすらしそうにないもんね
96通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 03:35:19 ID:???
いやそれは流石にヘイトしすぎ
97通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 06:52:00 ID:???
つうかそれ以前に負債版では種の兵士は戦術とか理解してないから。ザフトは更に連携軽視だし。
高山版やちまき版では多少は改善されてるけどね・・・
98通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 09:01:54 ID:???
そもそも棒立ちで反撃しないし…
フルバースト中の自由なんていい的なはずなんだが。
99通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 12:54:10 ID:???
負債の頭の中では
『主人公が技を仕掛けるときは、攻撃してはいけない』
とか、本気で考えてるんだろうな
100通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 13:03:44 ID:???
変身中は手出ししちゃダメってのと一緒か。
101通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 13:55:57 ID:???
合体中もな
102通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 16:27:13 ID:???
たしかセンチネルではスペリオルが変形中を狙われて
絶体絶命の危機に陥ったけど敵が味方に気をとられたお陰で
(味方は戦死)変形できたってシーンがあると聞いたが・・・
103通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 18:21:07 ID:???
インパルスが合体する時にルナ豚とかホモレイが
牽制してるんだよ
それかミネルバが弾幕はってるとか
104通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 18:40:16 ID:???
劇中にそんなシーンがあれば連中の活躍も増えたのにな
105通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 19:21:45 ID:???
毎回じゃなくていいんだよな。1.2回そんなシーンがあれば他の回でもそんなことがあって合体してるって言い訳になるのに。ZZでもやってたのに負債ときたら。
106通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 19:40:39 ID:???
あまつさえ「これが一番効率のいいMSの運用法」とか言ってたしなぁ。
おそらく負債には、νガンダムのシンプルさとか理解できないに違いない。
107通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 19:42:58 ID:???
>>106
高山のデス種漫画じゃコアスプレンダーが発信した後、
アビスの奇襲で射出口を潰されて合体できず大変なことになってたな。
108通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 20:21:29 ID:???
高山版もまぁ一歩退いて見ればあくまでも普通のレベルの出来なんだが
負債版がアレだから神作品に見えてしまう不思議。
同じ事は出来の良いSSについても云えるがw
109通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 20:29:08 ID:???
過去20数年かけて、MSっていう架空の兵器の戦略的有用性を研究してきたのに
それをまったく無視して出来損ないのゲッターロボみたいなクソひりだすんだから
まさに負債だよな
110通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 20:45:29 ID:???
ちなみにゲッターロボは、石川賢の漫画の方だと
近場で戦うときは合体済みで出撃することの方が多かった。
111通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:32:13 ID:???
インパルスはいろいろ運用された結果、
・専用艦がないと運用できない。
・訓練面でパイロットへの負担が大きい。
・精密で複雑な合体機構のため構造が脆弱で、製造コストや整備性が悪く、機体にかかる負担も大きい。
・電池少なめ。
という欠点が明らかになっった。
112通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:32:53 ID:???
なんか、基礎設計段階でわかりそうなもんだな…
ディスティニーといい、議長発案ぽいMSは大体駄作な希ガス
まだストライクのほうが信頼性あるじゃねーか
113通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 23:52:34 ID:???
そういや、種でニコルが死んだ話のときの、
ストライクとスカイグラスパーの連携は感動したな。
煙幕にまぎれてランチャーからエールに換装するヤツ。
「こいつら、やっと戦術的な動きができるようになったか」って。
114通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 23:54:45 ID:???
残念ながらそこが終着点だったわけだ。
115通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 01:46:13 ID:???
インパルスもVの半分くらいでもパーツがあれば打ち落とされても良い様に同パーツの時間差射出などいろいろ出来たのに…
116通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 09:54:40 ID:???
インパルスはプラント敗戦でMS保持数を制限されたんで、ああなったそうだ。

正確には、手足の付いた航空機?
117通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 10:16:33 ID:???
>>116
航空機扱いでMS保有数を誤魔化すのは考察スレとかでの推測。
ttp://www.1999.co.jp/kuwashiku.asp?url=http://www.1999.co.jp/dbimages/user/hobby/itbig/10040235k.jpg&ca=50&na=10040235&no=1
保有数制限をクリアするため「単機で従来のMS複数分の戦闘力を有する」が目的。
118通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 10:40:34 ID:???
ところがどっこい!コススプレンダーは精密で複雑で高価すぎて生産性が最悪というオチ。
119通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 11:30:28 ID:???
>>118
「強い事」を目的にして作ったんだから、
強かったし、そこは別に良いんじゃないの?
120通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 11:33:12 ID:???
>>119
手足の付いた航空機理論についてだよ。
121通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 11:37:34 ID:???
まともにインパルスを運用できたのがシンとミネルバの組合わせだけだったみたいからなあ。
それ以外じゃ問題点が露出しまくりで使い物にならず。
122通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 11:43:48 ID:???
生産数が限られている→じゃあ、少数精鋭でどんな状況にも対応できるメカを配備しよう!って発想だよね。
日本の自衛隊がF15と90式戦車にイージス艦というとにかくコスト度外視して最強メカをそろえる方向に
突っ走ってるのと同じ。
123通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 13:54:22 ID:j3/GMBti
MS複数分→フォース・ソード・ブラストのことじゃないの?
124通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 14:36:44 ID:???
>>123
それはただの予備パーツとも取れる気がするんだが・・・
125通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 18:51:28 ID:???
どこぞの国が農業用トラクターの名目で戦車を作ったように
名目上はパフォーマンス用なのかも
126通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 19:18:44 ID:???
コアスプレンダーも最低5機は造られてるっぽいけどな
ミネルバ配備1機とデスティニーインパルス用4機が

つってもデスティニーインパルス用に戦闘機への変形機能があるのかどうかは知らんが
127通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 19:53:25 ID:???
>>126
コートニー機はある。
マーレ機はない。
128通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 21:51:56 ID:???
今日あたり投下くるかな?
129運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/07(土) 23:41:18 ID:???
ごめん、私は11日過ぎまで投下は無理。
他のちょっと重要な原稿の締め切り迫ってて、手が回らない。
申し訳ないです。
130通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 02:48:59 ID:???
原稿?もしかして作者さんはプロなのか?
131通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 03:23:48 ID:???
同人誌の原稿じゃないの
132通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 09:54:15 ID:???
どう考えても電撃用です。ありがとうございました。
133通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:14:58 ID:???
会議の原稿とか
134通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:44:26 ID:???
仕事で手一杯なら仕事が忙しいというだろう
とい向後と
135通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:49:23 ID:???
↑スマン送信ミスった

えーとつまり、同人かどっかへの応募作を書いてるんじゃないかと予想

雑談でつまらんミスをしちまったorz
吊ってくる
136通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 08:50:47 ID:???
ヒント:電撃大賞の応募締め切りは四月十日当日消印有効。
137通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 16:25:04 ID:???
みんななんで電撃大賞の応募締め切りなんて知ってるんだ?
138通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 22:55:51 ID:???
>>137
紳士のたしなみ
139通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 17:30:56 ID:???
今日くらいに投下くると信じてる
140通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 18:57:36 ID:???
そろそろ来るだろ。

今日の10時くらいに投下あるな。
141通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:25:55 ID:???
電撃だめだったみたいだなwwwwwwww

惨めwwwwwwwwwwww
142通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:51:01 ID:???
ダメも何も、電撃ってのはスレの推測
143運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:09:04 ID:???
久々に投下。
144運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:11:47 ID:???
「結局の所、今回の会戦の勝者はどちらだったんだろうな」
 オーブ首長国行政府の会議室にて、オーブ首脳部による臨時会議が行われていた。
 とある事情で行われているこの会議は、先にザフト軍によるスピア・オブ・トワイライ
トに関連する重要なのものだったが、その会議においてカガリは率直な疑問を述べた。
「私はどちらも勝ったようには見えないのだが……ユウナはどう思う?」
 カガリはオーブの国防を司る、ユウナ・ロマ・セイランに意見を仰いだ。
「そうですね、私もどちらが勝った、負けたというのは言い難い戦闘だったと思いますが
……敢えて言うのならザフトでしょうかね。ファントムペインはザフト軍基地の攻略とい
う大目標を果たせず、ザフトはそれを阻止した。ザフトの勝ちといっても差し支えないで
しょう」
 一昨日、ファントムペインは地上におけるザフト軍の拠点である、ジブラルタル基地及
びカーペンタリア基地に攻撃しかけた。先のL5宙域での敗戦を受けたファントムペインが
焦ったのだとカガリやユウナは認識していた。
「今回の会戦は極端なまでの逆転劇です。カーペンタリア基地は、開戦当初こそファント
ムペイン猛攻に押されっぱなしでした」
 ユウナは手元のコンソールを操作して、カーペンタリアにおける戦局図と戦況の流れを
映し出した。
「しかしカーペンタリア基地は徐々に持ち直し、ファントムペインは防衛体制を整えた基
地守備部隊を突破できず、結果ザフト降下部隊の攻撃を受け、撤退しています」
 基地攻略に全兵力を投入していたファントムペイン艦隊は艦隊の護衛が手薄だったため、
大損害を受けたという。
「なるほど、確かに極端だな」
 カガリは納得したように頷く。
「ジブラルタル基地と比較すると、もっと両極端になりますよ。これをご覧下さい」
 次にジブラルタル基地での戦局図と戦況の流れを映し出すユウナ。
「防御と籠城に専念したカーペンタリア基地とは違い、ジブラルタル基地は艦隊を発進さ
せ、カサブランカ沖に布陣させました」
 攻撃こそ最大の防御とはよく言った物だ。ユウナは国の国防を司る物として、ジブラル
タル基地の取った行動は称賛に値すると思っていた。
「ジブラルタルのザフトは、未確認ですがこの戦いに多数の新型モビルスーツを投入した
と聞いています。その為、早々に戦いの主導権を握ることが出来た」
 そして思わぬ痛手を受けたファントムペインは、ちまちまと攻撃を繰り返し機を伺って
いたようだが、結局降下部隊が降りてきたこともあり、撤退していった。ファントムペイ
ンの遠征艦隊は、どちらも基地攻略の主目的を果たせなかったのだ。これを敗北といって
も、構いはしないだろう。
145運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:13:36 ID:???
「もっとも、代表の言うとおりザフトも勝てたとは言えないでしょうね。カーペンタリア
基地は酷いことになってるといいますし」
 カーペンタリア基地は現在、全力を挙げての修復作業に入っているという。死傷者もか
なりの数が出たと言い、降下部隊をそのまま基地の守備部隊に合流させなければ、組織的
瓦解をする可能性もあった。
「ジブラルタルは基地は無傷、尚かつ艦隊もほとんど損害無しか……これは移るな?」
 カガリは首脳陣を見渡すように言った。
「でしょうな。カーペンタリアが使えない以上、ザフトの地上での活動拠点はジブラルタ
ルに一手に集中するでしょう」
 発言の意図を察したウナトが、険しい表情でそう答えた。
 カーペンタリアを放棄するとは思えないが、痛手を受けた基地よりも無傷な基地を中心
として活動した方がやりやすい。ファントムペインは連合から接収したヘンブンズベース
を改修して拠点として使っているし、ジブラルタル基地はその点でも有利な場所にある。
「ファントムペインも戦力の立て直しをするでしょうし、何よりこの世界はファントムペ
イン一色に染まったわけではありませんからね。そちらの対応もある」
 ユウナは戦局図を消すと、世界地図へと切り替えた。
「青がファントムペインで、赤がザフト、黄色が旧連合非加盟国か」
 カガリはユーラシア西側地域に目をやった。
 戦前・戦後と混乱の続くこの地域は、中立というわけではないのだが、ザフトにもファ
ントムペインにも属してはいない。彼らが望むのは支配体制からの独立なのだ。連合がフ
ァントムペインに変わろうが、抵抗という名の反乱が消えることはないのだろう。
「この地域を取り込んだ方が勝ちますかな、この戦争」
 他人事のようにウナトが言うが、オーブにとっては実際他人事だ。彼らにとって重要な
のは、オーブを守ることであり、オーブがこの戦争でザフトやファントムペイント共倒れ
などという事にならぬようにすることが大事なのだ。
「まあ、今は戦争という大局を見るよりも、身近な事件を解決しましょう」
 ユウナの言葉に、会議室集まる全員の思考が、彼の切り替えたモニターと同じく切り替
わった。
「ザフト軍戦艦ミネルバ、この艦にどう対応するかをね」
 オーブは今、厄介な使者を迎えなければいけない状況にあった。
146運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:15:17 ID:???



          第14話「過去との出会い」


 戦闘明けての早朝、まだ修理にも取りかかっていないミネルバに、アスラン・ザラが尋
ねてきた。彼は、議長からミネルバ宛の司令所を持っていた。
「アスラン・ザラ、本当に復隊したんだねぇ……」
 艦長室に向かうアスランを横目で見ながら、メイリンが興味深げに言う。ちなみにアス
ランを案内しているのは姉のルナマリアだ。
「出陣式の中継を見たときは何か半信半疑だったけど、本物見るとやっぱ凄いよね」
「何が?」
 同じくその場言い合わせたレイ・ザ・バレルが相づちを打つように訊く。
「風格って言うのかな? この前、ミネルバにいたときはどこか頼りなさげだったけど、
今は全然。戦士って感じがするよ」
「仮にも英雄と呼ばれている人だからな。それに制服を着れば、気も引き締まる。その違
いだろう」
「へぇー、そういうものなんだぁ……」
 もっとも、レイは今回のアスランの復隊について大きな疑念を持っていた。出陣式の中
継もみたが、彼の復隊には議長が大きく関わっているように見える。アスランは前の戦争
でザフトを裏切った、式ではなにやら弁解じみたことを散々口走っていたが、レイにはか
つての被保護者の件も含め、あまり信用できなかった。
「ギルも何を考えているんだか……」
「レイ?」
「いや、なんでもない」
 思わず呟いたレイだったが、すぐに自分の中の疑念を打ち消した。ギル、議長には考え
があるのだろう。アスランという戦力は、政治的に考えても必要だということも分かる。
ならば、自分はそれを認めるしかない。議長は正しい、そう信じることしか、自分には出
来ないのだから。
147運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:17:01 ID:???
「特務隊フェイス所属、アスラン・ザラです」
 敬礼と共に入ってきたアスランに対し、タリアもまた敬礼で返した。
「ミネルバ艦長、タリア・グラディスです」
 席に座ることを勧め、二人は簡易テーブル越しに向かい合った。
 アスランの心中は計り知れないが、タリアとしては何とも複雑な思いだ。何せこの前ま
で他国の民間人だった男が、いきなり特務隊、つまり自分の上官となって戻ってきたのだ。
あまり面白い話ではないし、タリアもアスランも再会を喜び合うような間柄でもなかった
ので、話はすぐに実務的な物になった。
 しかし、五分後、司令所を読み、アスランの説明を聞き終えたタリアの目には、奇妙な
表情があった。自身の動揺を押し隠そうと、必死になってるようにも見えた。
「艦長、この司令はまともなものじゃありません。政治的な意味合いと言うよりも、むし
ろ嫌がらせに近いレベルの物です」
 仮にも議長の命令書なのだが、アスランはお構いなしに苦言を呈した。
「しかし命令を受けた以上、あなたにはそれを遂行する義務があります。どうぞ、承知の
ほどをお願いします」
「確かに……命令ならば仕方ありませんわね」
 やや低い声を出しながら、タリアは頷いた。
「当艦、そして私自身もオーブの代表とは面識があります。適任といえば、適任なのでし
ょうが……しかし」
「しかし?」
「何故、あなたが行かれないのですか? アスラン・ザラ」
「それは私がスラン・ザラであり、もうアレックス・ディノではないからです」
 アスランの真剣な表情を見て、タリアはまずい質問をしたと思った。
「ですが、復隊したとはいえあなたには自身のことをオーブに弁解、失礼、説明する義務
がお有りなのでは?」
「あぁ、そのことは考えはしましたよ」
「それで?」
「何をどう説明したって、良いわけじみた自己弁護にしかならない。どうしよもないんで
すよ。こればっかりは」
 アスランはそういうと、バッグからカードや鍵類を取り出した。
148運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:19:38 ID:???
「この戦いにザフトが勝てば、地球側との戦闘も激減するでしょう。小競り合いはともか
く、大規模的な物は」
「…………」
「後はもう軍人ではなく、政治家の役目です。勝者という優位な立場から、地球と満足の
いく和平条約が結べるかも知れないですし、そうすればもう戦士の私は必要ないんですよ」
 そこに必要なのは、戦士ではない。
「しかし、今回の戦争もそうですけど、平和とは意外に短いものです。恒久的に考えれば、
退役など……」
「恒久的ですか。確かにそれはそうです。今回の戦争も、前大戦から僅か一年足らず、で
すがその一年間は確かに平和だった。これは事実です。なら、次の戦争の時、つまり今で
すが、その時はもっと長い平和を勝ち取れればいいんです。ならば……」
 アスランの声質が、僅かに変化したことに、タリアは気づけなかった。
「今度は相手に対して余力を残させなければいいんです。徹底的に戦って、相手を痛めつ
けて、しばらく戦う力を無くしてしまえば、否が応でも世界は平和になりますよ」
 そして、その絶対的な力を自分は持っている。
「なかなか凄い発想ですわね……ご自分にはその力がお有りだと?」
「あるかどうかはともかく、努力はしますよ」
 英雄。その言葉がタリアの脳裏に過ぎった。
 アスラン・ザラという男は、計り知れない器の持ち主かも知れない。タリアは微かに危
機感を憶えた。
149運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:21:24 ID:???
 そしてミネルバは、艦の応急処置を終え、一路オーブへと向かった。もっとも短時間で
出来る修理などたかが知れており、ミネルバに出来たのは弾薬の補給と、甲板の補修をし
て見栄えを良くする程度だった。
「やっぱり、オーブはすんなりと入れてくれませんね」
 オーブ領海ギリギリで待機するミネルバの艦橋で、アーサが苦笑しながら言った。
 一応の入国・入港手続きを取ってはいるのだが、何せこちらは軍艦、それも戦艦だ。オ
ーブ行政府に確認と指示を仰ぐとの領海警備隊に言われてから、早二時間が過ぎようとし
ていた。
「そんなに問題なんですか? 軍艦だと」
 オペレーターのメイリンが、アーサーに尋ねる。
「軍艦それ自体に問題はない。だが、軍艦一隻でというのが問題なんだ。ねぇ、艦長?」
「えぇ、そうね」
 振られてタリアは頷いた。
「護衛として使者を、つまり政治家を乗せてきたというのならともかく、軍艦とそれに乗
る軍人が使者なんて、困惑しない方が変よ」
 プラントは軍国主義ではない。軍人が使者として赴くなど、例外的なことだろう。オー
ブはどう対応する?
「まあ、向こうが寄こした親書の返答だし、追い返されたりはしないでしょうけど……歓
迎もされないでしょうね」
「案外、国を挙げて歓迎するかもしてくれるかも知れませんよ? それはもう熱烈に」
 アーサーが戯けるように言った。それを見たメイリンは、副官が何を考えているのか分
からなかったが、何故かそれが正しいように思えた。
150運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:24:08 ID:???
 アーサーの予想は、当たっていた。もっとも、それは歓迎の式典が開かれたりするとい
った意味ではなかったが。
「親書の返答を持ってきたといわれては、追い返せません。ここは国を挙げて向かい入れ
ましょう」
 ユウナの発言に、会議室に詰める首脳陣たちの顔に困惑の色が広がった。ただでさえ厄
介な相手なのに、国を挙げ手向かい入れるとはどういうことか?
 しかし、さすがに父親にして宰相のウナトはユウナの考えを読んでいた。
「なるほど、マスコミを使うのか」
「マスコミを?」
 ウナトの言葉に、カガリが聞き返す。
「マスコミに情報を大々的に流し、今回のプラントからの使者を報道させるのです」
「そんなことをすれば、国内外に知れ渡ってしまうじゃないか。あの艦を入国させること
自体、我が国には……」
「それは――」
 そこまで言って、今度はユウナが言葉を引き継ぐ。
「それは情報を操作すればいいだけの話です」
「情報操作? 虚言を流すのか?」
 カガリは、元来嘘という物が嫌いだった。政治家という物に、時には嘘やハッタリが必
要なことも知ってはいるのだが、誠実でありたいと思うのは人間として当然だとカガリは
思っていた。
「いいえ、嘘など付く必要はどこにもありません。我々オーブ首脳部は、広報を通して発
表するだけで良いのです。『何故プラントは、ザフトの軍艦と軍人を使者に寄こしたのか、
その真意がまるで分からない』とね」
「あ……そういうことか」
「後はマスコミが勝手にやってくれますよ。軍艦を向かい入れたオーブではなく、軍艦を
寄こしたザフトの真意の方に話題は流れます。少なくとも、国内に関してはこれで事足り
るでしょう」
 国外とて、そう難しくはないはずだ。そもそも軍艦を寄こす方が非常識なのだ。しかも
オーブは使者を向かい入れること自体は当然であるし、追い返すのはむしろ非礼だ。少し
頭を働かせれば、オーブの状況はすぐに理解できるはずだ。後はそれをどのように報道し
ていくかで決まる。
「政治レベルでの争いにしては、少々低レベルすぎますがね……」
 ユウナはやれやれと溜息を付いた。
151運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:25:34 ID:???
 さらに一時間待って、オーブ管制塔からミネルバに入国の指示が出た。港へと入港した
ミネルバだったが、そこには大勢のマスコミが押しかけ、苛烈な報道合戦が起こっていた。
「凄い歓迎振りですね、艦長。さすが友好国」
「アーサー、本気で言ってるの?」
 タリアは、ちゃらける副官に溜息を付きながら、行政府に向かう随員を決めることにし
た。艦長であるタリアは当然としても、一人でというわけにはいかない。
「メイリン、レイを呼んでくれる?」
 護衛役として、レイはタリアを選んだ。もっとも、それはただの消去法で、シンは昨日
の戦闘以来、また部屋に隠り気味。ルナマリアはそれに付き添っているし、使える人員が
レイしかいなかったのだ。
「艦長、オーブ行政府より、ミネルバクルーにオーブ本土への上陸許可が出ました」
「上陸許可? 随分、景気のいい話ね」
 案外、本当に歓迎されているのだろうか? もっとも、このマスコミの囲みようでは、
出るに出られないと思うのだが……
「まあ、上陸については各自の判断に任せるけど、見ての通り外はマスコミがわんさか
いるわ。軍人としての責務を持って行動して頂戴」
 タリアが、クルーに上陸を許可したのは、オーブの好意を受け取る意味もあったが、こ
の状況で艦から降りる奴などいないと思ったからだ。
 ただ一人、オーブに強い思い入れのあるクルーの存在を、完全に忘れながら。
152通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 16:26:08 ID:???
あひゃhじゃひゃひゃ

電撃wwwwwwwww
153運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:27:02 ID:???
「ユウナ・ロマ・セイランです。この度は、遠路遙々よくお越し下さいました」
 行政府において、タリアを迎えたのはユウナだった。
 彼は外交専門ではなかったが、代表のカガリや、宰相のウナトに次ぐ第三の実力者だっ
た。
「ザフト軍戦艦、ミネルバ艦長タリア・グラディスです。早速ですが、プラント最高評議
会議長、ギルバート・デュランダルより、過日オーブから届けられた親書への返答を預か
って参りました」
 そして、二人による政治的駆け引きが始まった。
 ユウナは、親書の内容はともかくとして、一つだけ確かにしておかなければいけない事
があった。
「タリア殿、あなたに一つお伺いしたことがある」
 ユウナは親書の返答にあらかた目を通した後、出し抜けにそう切り出した。
「なんでしょうか?」
 これをいくらか予想としてイタリアは、毅然とした表情をしている。
 恐らく訊かれるのは……
「過日、我々はプラントに使者を送りました。この度の世界情勢でオーブの立場が如何な
る物なのかプラントに訴えるための親書を持たせて……」
「…………」
「この親書の返答は、本来ならその男が持って帰ってくるはずの物です。しかし、彼は戻
ってこなかった。そのことについて、お聞かせ願えますか?」
 白々しいとは思わなかった。ユウナ自身、アレックスがアスランに戻り、ザフトに復隊
したことは知っている。しかし、知っているのは事実のみ。
154通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 16:29:03 ID:???
で?どこが面白いの?
155通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 16:35:38 ID:???
ん?終わりか?
156通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 16:37:12 ID:???
終わったのかな?
GJです
157通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 16:38:45 ID:???
終わりなのかどうなのか
ハッキリしろ

後、先々月位からストップしてる奴は今何してるの?
いい加減に投下しないと忘れられるぞ
158運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:40:42 ID:???
アク禁食らった。携帯からだけどもう無理。
一旦中断するけど、なんで私は電撃に投稿してることに?
159歌姫の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 16:51:24 ID:???
連投すまん。
まだ幾等も投下してないのに規制食らったのは初めてなんで
とりあえず様子見。でもまあ、割り込みとヤジも多いし、ここらで幕引きかな。久々だったけど一気に萎えたし
160通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 16:59:16 ID:???





















ヘタレかお前は(笑)
161通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 17:08:31 ID:???
所詮テンションの問題だし。
162通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 17:11:32 ID:???
テンションに流されるままには行動しない主義なんだ
163通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 17:14:49 ID:???
さるさん規制だから、何度投下しても同じ事だろうな……
創作系のスレには凄い迷惑な規制だ。
164運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 18:04:48 ID:???
続き

「そのことについては、アスラン・ザラより言伝を預かっております」
「ほぅ、アスラン・ザラから?」
 タリアは、アスランから聞いたこと、言われたことを、事細かにユウナに説明した。復
隊理由は出陣式の時に言っていたことと大差なかったが、一応の理由にはなっている。
 あらかた説明し終え、タリアは相手の出方をうかがった。
「なるほど、そういう理由でしたか……」
「納得いただけましたか?」
 タリアから渡されたアスランの市民IDカードを弄びながら言うユウナだったが、その顔
はまだ真剣みを帯びていた。
「しかし、その言伝を、アスラン、いえ我がオーブの亡命者アレックスが言ったという証
明は出来ますか?」
「はっ?」
 意外な切り返しに、タリアは驚いた。
「あなたの話を聞く限りでは、アレックスは祖国のためにアスランに戻ったという。でも、
こうは考えられませんか? 実は、アスランはオーブのために人質になった、と」
「人質、ですって?」
 思わず、タリアは素の口調で喋ってしまった。だが、ユウナはそれを気にせずに続ける。
「えぇ、今回のオーブの親書は、どう考えてもオーブが一方的な有利な内容でした。送っ
ておいていうのもあれですが、プラントには不利な点ばかりだった」
「…………」
「でも、返答を見ても分かるとおり、プラントはこちらの言い分を全面的に受け入れると
いう。随分、虫のいい話です。まあ、こちらとしてはありがたいですがね」
 ですが、とユウナはさらに続ける。
「もし、この条件を呑むに当たって、我が方の使者アレックスが自らを交渉材料にしてい
たら? もしくは、交換条件として自身の身柄を提示されていたら?」
「そんなことは!」
「あり得ない話ではないでしょう? アレックス、いや、アスラン・ザラの影響力は未だ
にプラントでは強く残っている。それに軍人としての能力と実績も、今のプラントには喉
から手が出るほど欲しい人材です」
 そして、もし、もしプラントが。
「オーブの条件を全面的に呑む変わりに、アレックスにアスランに戻ることを強要してい
たら? ザフトへの復隊を条件に上げていたら? これは国同士の外交としてフェアじゃ
ないと思いませんか」
 どうやらユウナ・ロマ・セイランというのは、かなりの政治手腕を持っている男らしい。
こんなことなら、アスランに一筆書かせれば良かった。いや、それも同じ事か、アスラン
に書くのを強要したと言われればそれまでだ。
「さぁ……本官は、本人からの言伝を頼まれただけですので。それにアスラン・ザラの復
隊に関しては、ザフトの人事部に問い合わせてみないことには」
 そこでタリアは、極めて無難な返答をした。もっとも、タリア自身アスランの件につい
てはあまり知らないという事情もあったのだが。
165運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 18:06:39 ID:???
 その頃、オーブ港に停泊中のミネルバから一台のバイクが外に出ていた。マスコミのほ
とんどが会談の行われている行政府に移った隙をつくように、バイクは走り去っていった。
「シンが?」
 ルナマリアの話を聞いて、メイリンは驚きの声を上げた。
「うん、上陸許可が出たよって教えたら、行きたいところがあるって飛び出しってった」
「でも、昨日までまた引きこもってたんでしょ?」
「そうなんだけど、ほら、オーブはシンの故郷だし……」
 正確には違うのだが、この国でシンは生活をし、家族と暮らしていたのだ。思い入れが
ないはずはない。
「何か分かんないなぁ……シンって前々からオーブには色々苦言とか言ってたじゃん。そ
のくせ、オーブの話をすると機嫌悪くしてさ」
「まあ、複雑なのよ。色々と」
 第一、それをいうならあのアスラン・ザラだって同じ事だ。彼にとって、オーブはどの
ような存在だったのだろうか? 単なる亡命先か、それとも第二の故郷になり得る場所だ
ったのか?
「どいつもこいつも、抱え込みすぎなのよ」
「悩みがないよりは、いいんじゃない? ただ前向きなだけも、ウザイでしょ」
「そーいう、あんたこそ悩みとか無いんじゃないの?」
 一瞬、メイリンの目に言い様のない殺気が、主に姉の腰のラインを見ながら隠ったが、
ルナマリアはそれに気付かなかった。
「悩みがないのは、お姉ちゃんだよ……うん」
166運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 18:08:31 ID:???
 シンは、海岸線沿いにバイクを走らせ、ある場所に向かっていた。
 どうしていこうと思ったのか、それは自分でも良く分からない。その場所は、シンにと
って『過去』だった。思い出したくない、遠い昔に別れた過去。
 家族の眠る場所。
「マユ……」
 妹の名を呟きながら、シンはその場所へ、石碑へと向かった。私服の上着には、妹の携
帯電話が入っている。シンにとって、唯一残った家族との想い出の品だった。
 シンの家族は、前大戦時に帰らぬ人となった。オーブ起こった戦闘の巻き添えを食った
のだ。今でも昨日のように思い出すことの出来る悪夢。
 いや、悪夢ではない。父が、母が、そして愛する妹が死んだのは現実だ。妹はこの場所
で爆発に巻き込まれ……
「今の俺に、それを恨む事なんて出来るのか?」
 シンは独白した。彼もまた、今では罪無き民間人を殺している。そんな自分が、家族に
妹に顔向けなど出来るのだろうか?
 石碑、前大戦の終結後に作られた慰霊碑は、小高い崖の上にあった。見晴らしの良い場
所に立てられたというこの慰霊碑は、花で囲まれていると言うが……
「えっ――」
 そして、見た。
 シンの目の前、花に囲まれた慰霊碑の前で、花の周りに、石を並べている青年がいた。
どこか覇気に欠ける青年は、潮風と波飛沫を受けながら、黙々と石を並べている。

 彼の名は、キラ・ヤマト。
 これが、シン・アスカとキラ・ヤマトの、今を生きる者と過去を生きる者の、出会いの瞬間だった。

                                        つづく
     
167運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/04/13(金) 18:13:21 ID:???
短めの第14話。
さるさん規制とやらに引っかかったり、なんかもうグダグダ。
この規制がある限り、何か対策考えないと投下は無理ですね。

後、何か電撃に投稿したことになってるようですが、んなわけないですよ。
あんなの投稿してる暇あったら、これ書くのに時間回しますって。
168通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 18:13:30 ID:???
萎えたんならさっさとやめなさいな。
169通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 18:25:39 ID:???
>>168
お前がやめろ。
170通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 18:42:10 ID:???
GJ!
石を積むキラwww
171通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:10:12 ID:???
賽の河原を連想して噴いた
172通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:25:26 ID:???
>>169

必死wwww

カッコ悪wwww
173通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:27:42 ID:???
変なこといってるヤツは気にせず続けてくださいな

キラとシンの出会いとか、凸がアスランになれるのかとか気になるデスよ
174通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:32:25 ID:???
GJです。
やじに負けずがんばってください!
175通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 20:00:56 ID:???
久々になんか湧いたな
しかし初代スレが立った頃とかに比べりゃ・・・
176通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 20:03:57 ID:???
GJ!!
強力なバックがついたとたんアスランは強気だなw
177通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 20:14:34 ID:???
>>1
今更だが閉鎖したのに何でテンプレにGW-P入れてんの?
178通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:31:55 ID:???
抜き忘れたからじゃね?

W-D復活マダカナー
179通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:33:00 ID:???
>>169
割り込みするな春厨
180通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 00:35:19 ID:???
>運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU氏
再開待ってました。ここでのキラクスの性格がなんとも気がかりですね。
あと、自分じゃ何一つ創れないから他人様への嫌がらせに走るしか能のない
下衆はほっといて、ゆっくりでもいいですから続けてください。
181通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 01:07:25 ID:???
ネタにされるのが嫌なら、プライベートを勘繰られるような発言は控えたほうがいんだぜ
最初に電撃ネタ出してた人も、悪意があって言ってたわけじゃないだろう
182通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 01:40:54 ID:???
吹き飛ばされても植えればいいじゃなくて、まず黙々と花を護る所から始める辺り、原作のキラとは明らかに違う人格の持ち主だよな……。
カガリもアスランも原作よりはずっとましな性格と行動してるし、国家元首誘拐して闘争なんて流れにはなりそうに無い。

うん、いいことだ。
183通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 02:25:59 ID:???
大前提としてミーアがフィーチャーされている以上、対比されるラクスの
描写はより一層重要さを増す事になる。世界制覇上等の暗桃洗脳魔女王か、
ガチでキラとの平穏な隠居のみを願う世捨人か、それとも…?
184通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 05:36:43 ID:???
>>181
経験者は語る、って奴?
185通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 13:59:07 ID:???
後心情を吐露するのもやめた方がいいと思う。
荒らしは効果があるとわかり調子付くから
俺としては完結までがんばってほしい。更新ペースも速くて気に入ってるから。
186通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 14:15:11 ID:???
183 ただラクスが大人しくしてもシンパが暴走する危険があるんだよな。
アスランはザラ派の他にもセディッチのような人間を多数引き込必要があるな。
スコーピオは番犬として使っていたから修理用の予備部品とかありそうだな。
ウルカヌスのデータを使い予備部品を組み上げて復活するとか。
スコーピオは変形するのになんであんなに部品を大量にパージするんだ?
ヒートロッドやビームベイオネットも一つ放棄するしw 
as pdも陰邪の盾みたいなものなのか?
ma形態の方が強そうに思うんだが。
187通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:51:51 ID:???
いい流れだ。素晴らしい
188通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 23:23:21 ID:???
>>185ー186
sageてくれ…
189通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 00:32:30 ID:???
>>188
多分本人はsageてるつもりなんだろ
>>185-186
半角小文字で“sage”でないと下がらないぞ
190通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 15:39:23 ID:???
>>186
ヒイロも言っていたがMS戦闘において装備の重さは命取り。
MSモードのスコーピオにとって、やはり過剰な装備は邪魔なのでない?

まーアレ自体試作機だし、まだ改良すべき問題点も過分にあるのでは
191通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 18:01:22 ID:???
モビルドールってどれくらい精密なマニュピレーションができるのかな。
パージした装備の再装着までやってくれるんだろうか。
192通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 19:27:41 ID:???
歌姫たんGJ

えっと…シンがウジウジしすぎ
アスカしっかりしなさい!
キラがシンにどう影響を及ぼすのかwktkしてる
いつも明るいホーク姉妹も実は色々抱えてると思うし
強いな姉妹っと思う
男キャラがヘタレだからなぁw
アスランは…まぁ禿ないように気をつけてって感じ
193通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 19:50:20 ID:???
さっさと投下しろよボケ
194通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 20:18:01 ID:???
193の巣が全焼
あ、ネカフェ難民の乞食だったか、失敬。
195通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 21:48:24 ID:???
>>194

ようチョンコ

いつまで日本に居るんだ?
196通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 21:53:05 ID:???
>>193-195
自演乙
197通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:11:20 ID:???
>>196
自演するなカス
198通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:32:14 ID:???
>>193-197
自演乙。
199通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 00:03:11 ID:???
>>198
自演するなカス
200通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 01:44:03 ID:???
スルーしる
201通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 02:13:12 ID:???
>>200
おまえもな
202通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 01:11:10 ID:???
保守
203通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 13:58:06 ID:???
投下まだ〜〜〜〜〜?
204通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:28:19 ID:???
−−−−−−−−−− 終了 −−−−−−−−−−−
205通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:50:37 ID:???
終了把握
206通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 11:49:30 ID:???
age
207通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:14:10 ID:???
487 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:18:50 ID:???
やっぱりラクシズ叩き以外の話題だと食いつき悪いね

489 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:25:28 ID:???
>>487
そうだな。やはり全面的にラクシズ叩きを解禁するべき。
唯一のまともなキャラであるシンに逆らった報いを受けさせなきゃいけない。

495 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:39:32 ID:???
スレ住民の総意をもってラクシズ叩き解禁する
反対する奴は盛り上がってもらっちゃ困る人間、つまりアンチどもだ
工作に負けるな!!!

自スレでこういうことをするシン厨はクズwww
208通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:42:53 ID:???
シンがまともかって言うと・・・まぁ負債の手にかかったせいではあるけど

俗に言う『良い人間は(ろくに出番も無く)死んだヤツだけだ』って事だな
209通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:49:42 ID:???
>>208
トダカは違うかったけど。
210通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:03:17 ID:???
「平和を云々かんぬん」
「あんたはなにがいいたいんだ!」
「だから信心しなければいけないのです」
「また、あんたってひとわぁあああああああああああ」
211通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:14:31 ID:???
じゃあ「良いコーディネーターは、死んだコーディネータだけだ」
ミューディの先生は良いこと言ったと。
212通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:17:04 ID:???
それの元ネタはWW2でアメリカの将軍が言った
「良いジャップは死んだジャップだけだ」
213通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:41:27 ID:???
種でまともな人間を探すのはすごい難しい
214通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:44:15 ID:???
オーブ軍人でカガリに物申したのババ一尉だけだったな。
215通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 00:01:55 ID:???
「国はあなたのおもちゃではない!」
この台詞を言った人物が小悪党扱いされた挙句にどさくさまぎれに殺される世界で、まともでいることの方が損というもの。
216通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 01:55:30 ID:???
で、














































いつ投下するんだ?
217通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 12:17:43 ID:???
無駄な空白が面白いと思ってる白痴乙
218通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 12:22:25 ID:???
ごたくはいいからとっとと投下しろゴミクズ
219通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 13:59:28 ID:???
種・種死世界には
まともな警察・公安が存在しないから

主義者とか活動家とか革命家みたいな人しか出てこないで
混沌とした世界になっているよな

あれは釈迦の教えが守られないまま戦争ばかりやり
コーディネーターは業すら否定しまさに末法の世界と云わざるを得ない

そして末法世界で好き勝手に暴れ回った
無宗教の主義者達(キラ・アスラン・カガリ・ラクス)

真面目に畑耕すなり、鉄削るなり、商品を販売するなりしていれば 力だけでも思いだけでも駄目 とかいう電波発散してないだろ

キラは中退ニート
アスランは脱走兵
カガリは諸国漫遊馬鹿
ラクスは芸能人

こんなやつ等が平和とか抜かしている時点で
まともじゃねーわな

砂漠の虎はラクスに入れ込むアホだし
エンディミデュオンの鷹はとっとと原隊復帰すればいいのに死ぬし

まともな奴が一人もいねぇwww

駄目だwww

メカデザインだったらカトキにリファインして貰えばいいけど
シナリオばっかりは駄目だwww
220通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 16:41:37 ID:???
−−−−−−−−−− 終了 −−−−−−−−−−−
221通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 16:47:25 ID:???
a
222通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 19:06:53 ID:???
雑談ウゼー
223通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 19:19:56 ID:???
これじゃ投下もできんわな。
224通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 19:40:59 ID:???
言い訳するな無能者
225通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:03:32 ID:???
>>224
お前がな
226通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:23:28 ID:???
>>225
>>お前がな

屑は理論立てて話さないから面白い(笑)
227通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:27:09 ID:???
これじゃ投下もできんわな。
228通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:28:06 ID:???
次スレ立てた方がよくね?
229通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:37:39 ID:???
W-DESTINY氏、せめて近況だけでも・・・・
230通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:00:46 ID:???
>>228
あらし対策にってこと?
231通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 01:21:06 ID:???
全てはエレガントに紅茶でも飲みながらマターリと待とうじゃないかね
232endless 運命 第10話 ◆cPRVJQM49E :2007/04/22(日) 08:20:41 ID:???

 MSのハッチが開き、凛々しい女性が降りてくる。名前はルクレツィア・ノインという。
 この前彼女ともう一人、ゼクス・マーキスと言う男が宇宙で難破していた所を助けたんだが、二人には少し謎がありそうだ。
 まず、常識がない。ナチュラルとコーディネーター。プラントと連合、オーブの存在を知らないと言うんだ。
 私も皆に常識がないと言われるが、二人は私以上に常識がない。下には下がいるものだ。
 しかしMSの操縦技術は凄い。私はもとより、キラやアスランぐらいに凄い。
 もっともノインに言わせれば
「操縦技術は彼等の方が上ですが、戦闘技術ならば私の方が上です」
らしい。
 彼女は教えるのも上手く、アサギ、マユラ、ジュリの三人を鍛えて貰っている。
 私も学びたかったが、キサカに怒られたのでやめた。本当にキサカは酷い奴だ。
「カガリ、私に何か御用で?」
 「い、いや、お疲れ様。三人はどうだ?」
 私はしどろもどろになりつつ答える。
 「筋は悪くありませんね。しかし、集中力を切らしやすい。そこを直さないと駄目でしょう」
「そういうものなのか?」
「そういうものです」
 ノインはキッパリとした口調で答えてくる。凛とした表情は格好良くて少し見惚れてしまう。
「そうだ。また例の話をしてもらえないか?」
 私はノインに恐る恐る告げた。例の話とは彼等の地元のおとぎ話だ。
亡国のプリンセスが空から降りてきた五人の戦士と共に世界を変えるという話はまさにおとぎ話だ。
 しかしノインが語ると本当にあったような事実に思えてしまう。ノインがそれだけ話が上手いという事だろう。
「私もプリンセスみたいになれるだろうか……」
 ノインは私に穏やかな笑みを注ぐ。
「それはあなた次第です。あなたには全てがたりませんが、努力すればなれるかも知れません」
 ……綺麗な顔でキツイ事を言う。ノインも案外酷い。
「あなたはまだまだ若くて青い果実です。でもそれはあなたの力になります。あなたには時間があります。見事に実りの時期を向かえて見せて下さい。私もゼクスも期待しています」
 ノインは私にそう告げるとスタスタと歩いて行った。

 ……お父様。私は見事にオーブを再興して見せます。
「カガリ様ぁ〜!」
 キサカだ。折角頑張ろうと思ったのに気分を台無しにされた。

 キサカはやっぱり酷い奴だ。

──to be continued──

233endless destiny ◆cPRVJQM49E :2007/04/22(日) 08:23:23 ID:???
タイトル間違え申し訳ありません。
友人の希望でカガリ視点で書いてみました。それでは失礼致します。
234通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 08:35:48 ID:???
ed氏復活?
マジで?!

バザーイ!!
235通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 08:51:10 ID:???
GJ!今までの文体とはかなり違いますがカガリ仕様ですか?
236通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 09:34:42 ID:???
とうとう来たな
237通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 10:42:59 ID:???
>「カガリ様ぁ〜!」
> キサカだ。折角頑張ろうと思ったのに気分を台無しにされた。

ちょ・・・キサカ・・・空気嫁
238通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 11:07:10 ID:???
あれ?キサカは様付けしなかったような。
239通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 12:01:54 ID:???
お帰りなさい!!GJです!!
また読めることがとても嬉しいです
ただ、やはり今も変なのが沸くことがあるので、お心を傷つけることがあるのではないかと心配です
もちろん、住人としてそういうのがのさばらないように努力していきたいとは思いますが……
240通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 14:24:22 ID:???
>>239
何様だおまい様…
241通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 15:31:11 ID:???
俺  様  だ



>>239じゃないけどネ!
242通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 19:52:32 ID:???
余計なこと言ってないでGJだけしとけ
243通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 23:57:21 ID:???
GJです。久方ぶりの更新
とりあえずWIKI読み返しときます(o^_^o)
244通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 06:51:41 ID:???
245通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 22:52:38 ID:???
>>243
顔文字使うなヴォケ
246通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 02:20:45 ID:???
m9(^Д^)プギャ--!!
247通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 12:31:59 ID:???
うぉーい、まとめのed氏の第9話にW-Seed氏の話が登録されているよ
おいらLDのIDもってないんで誰かなおしてオクレ
248通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 20:32:56 ID:???
wikiのWの項目は更新止まって久しいからな……
スレ同様過疎ってる。
249通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 11:55:22 ID:???
モ(゚∀゚)━ウ( ゚∀)━(  ゜)━(  )━(`  )━ダ(Д` )━メ(´Д`)━ポ(;´Д`)━━━!!!
250通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 20:20:23 ID:???
ウザイ
251通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 01:29:30 ID:???
ちょっと来ないうちに、何だこの荒みっぷりは・・・
コレじゃ職人さん来なくなっちゃうよ。
252通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 01:36:15 ID:???
来なくていいよそんなヘタレ
253通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 01:43:49 ID:???
>>251
一人かわいそうな子がいるだけ、気にするな
254通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 02:24:12 ID:???
俺がメール気分のまま顔文字書き込んだのが・・
このスレのみんなごめん空気悪くした。
255通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 17:58:29 ID:???
>>252はあちこちのスレで職人を追い出している糞虫
256通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 18:03:26 ID:???
W-DESTINY氏はどうなされたのでしょうか
257通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 18:32:44 ID:???
>>255
釣られんなよ害虫w
258通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 20:02:40 ID:???
↑ 糞虫
259通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 20:10:21 ID:???
↑ 害虫
260通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 20:47:51 ID:???
>>258
ピルルルルルル
261通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 22:20:07 ID:???
エレガント大使参上
シャンパンでも飲りながらマターリ待ちたまえ!
262通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 16:00:16 ID:???
↑エレガント厨乙
263通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 19:16:18 ID:???
W-Destiny・・・再開しねぇかなぁ。
生存報告だけでいいから欲しいな・・・。
264通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 23:43:40 ID:???
ニコニコでウイング全話みておもた
「ヒロシめっちゃカッコイイ」
種死はひろし達みたいのが居ないのが駄作だった一番の原因じゃないか?
(ヒロシ=名無しキャラ)
265通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 00:30:22 ID:???
それは思う、脇役が全然生きてないしね。
個人的にはWは嫌いなキャラが一人もいない。
266通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 02:16:52 ID:???
Wで嫌いなのは聖女レディにすっかり騙されてたコロニーのメガネくらいだ
267通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 11:02:56 ID:???
Wって一般兵とか脇キャラ結構いい味だしてんのに、如何せん名前無しの上すぐ死ぬからな…ヒルデとかみたくもう少し大事にして欲しかった
268通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 11:20:53 ID:???
良い味出してるOZの一般兵は大抵名前があるぞ。そしてそんな人たちがどんどん死ぬから戦争してる
感じが出るんじゃないか。
269通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 13:08:31 ID:???
まぁそりゃ種系は戦争っていうより後半までひたすら追いかけっこしてるだけな気がするしね。
270通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 17:28:30 ID:???
>>268
大抵ったってオットーとかワーカーとか数人程度だろ?アルトロンの戦いに感化された兵とか、レディの出てくるバルジの回のコロニーのお爺さんとか、スルーされてる奴も圧倒的に多いような気がするんだが
271通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 22:21:35 ID:???
名もない兵士(に限んないけど)だからこそ、じゃね
272通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 22:49:52 ID:???
ねえ、皆。
このスレにSSを投下しても大丈夫かな?
多分投下はGW明け辺りになりそうなんだ。
今巷で流行っているらしい箱庭系SSに挑戦しているんだけど……
駄目なら駄目って言ってね。
投下先を新人スレに変えるから。
じゃ、またね。
273通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 22:55:10 ID:???
ダメ
274通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 22:57:29 ID:???
返答ありがと。
じゃ、新人スレで投下をするね。
275通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 00:50:44 ID:???
箱庭系ってどんなんだっけ?
276通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 09:28:43 ID:???
アホか
277通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 12:40:55 ID:???
レス見れば荒らしか荒らしじゃないかが一発で分かるな
278通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 13:51:49 ID:???
SS各能力無いだけだろ
荒しのせいにするなよ(笑)
279通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 17:33:47 ID:???
W-SEEDさんのギャグものも好きだ!!
W-SEEDさんも生存の確認を・・・
280通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 23:22:06 ID:???
>>273が追い出した>>272は新人スレで投下を始めたみたいだな。
>>273はなんでダメなんて言ったんだろう。
281運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:28:38 ID:???
投下します。
282運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:30:31 ID:???
「殿の艦隊がオーブに向かった?」
 カーペンタリア基地を離脱し、一路ヘブンズベースへと撤退するホアキン艦
隊に事件が起こったのはミネルバがオーブへと入国した、まさにその時であっ
たという。
「はい、殿を務める部隊は突如として進路を変更。オーブへと艦隊を動かした
ようです」
「馬鹿な、誰がそんな命令を出した!」
「恐らく、カーペンタリア基地がオーブへ向かわせた戦艦を狙ってのことかと」
 偵察機の報告では、先頭から一夜明けた午後、最低限の補修を終えたザフト
軍艦ミネルバがカーペンタリア基地を発進したという。ホアキンは、艦隊への
追撃かとヒヤリとしたが、ミネルバの進路はまるで違い、中立国オーブ首長国
だった。
「だがあの戦艦は、プラントの使者としてオーブに赴いているのだろう?」
 ユウナの政治戦略が功を奏してか、マスコミ各社は一斉にミネルバのことを
報道していた。
 何故、軍艦を寄こしてきたのか? その意図は? 現代の黒船襲来か?
 書く方も書く方だが、少なくとも現段階ではミネルバはオーブが送った親書
の返答を持ってきたプラントの使者だ。
「それを狙うなどと、これでは他国への外交干渉ではないか!」
「しかし、プラントは敵性国家です。別に問題は……」
「馬鹿者! プラントはともかく、オーブは違う。もし、オーブ到着前にミネ
ルバを攻撃すれば、オーブは自国の外交をファントムペインに妨害されたと思
うはずだ。いや、オーブだけではない、誰がみたってそうだ」
 オーブは、未だファントムペイントの同盟条約締結に慎重な動きを見せてい
る。軍事的にも強い力を持っているだけにその動向は世界が注目しているが、
ここでファントムペインがちょっかいを出そうものなら、条約締結をさらに先
延ばしにされる可能性がある。
「すぐに呼び戻すのだ」
「ハッ、ですが先の戦闘の影響で周囲の海域は乱れ、通信に多大な影響が……」
「ならば、MSでも連絡艇でも飛ばせ! 奴らがミネルバに接触する前に連れ戻
すのだ!」
 殿を務める艦隊は、その重要なポジションを務めるためか、比較的損害の少
ない艦隊で構成されている。食料や薬品、弾薬などの軍需物資も豊富だし、
MSや戦闘機なども数多く残され、戦闘能力は確かに高い。
 だがそれがどうした? 確かにミネルバは叩いておきたい戦艦だ。先の戦闘
での活躍振りをみても、その力は驚異的なものだ。しかし、軍事行動を取って
いない政治目的で動く艦を沈めるなど、出来るはずがない。
「仮に撃退されたとしても、世間は我々の行動を非難し、ミネルバの無事に喜
び、称賛するだろう。勝ったとしたら、非難の声が強くなる、それだけのこと
だ」
 命令違反をしても、それを上回る功績を立てれば免除。
 そんなものは古代の風習だ。現代では、何の意味も持たない。
「所詮は、寄せ集めの部隊か……ネオ・ロアノークならもっと上手くやるのだ
ろうが」
 ホアキンは上官との違いに苦笑しながら、自分たちが組織的に脆いものだと
思い知らされた。
283運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:32:04 ID:???



          第15話「亡霊」


 波飛沫が上がっていた。

 慰霊碑がある崖は、時折来る高波によって水に濡れる。降り注ぐ海水は、周
囲に咲く花々を痛ませ、枯らせてしまう。
 彼女は言う。なら新しい花を植えましょう、と。
 ダメになってしまったのなら仕方がない。新しいのを植えてあげないと、そ
こに眠る人々が可哀想だ、そう言った。
 間違っているとは思えない。確かに、痛んで枯れた花々をずっと植えておく
のは良くないことだろう。

 でも、何故だかそれが嫌だった。

 枯れたら新しいのを植え直す、それを繰り返すだけの自分が、嫌だった。
 花が痛むのを黙ってみているだけの自分が、許せなかった。
 だから、だから僕は――――


「何を、してるんですか?」
 シンは驚きとともに、何とか呟くように声を出した。
 目の前では、一人の青年が、石を運んでいた。大小様々な石を、花の周りに
積み上げている。
「花をね……ここの花は、波飛沫が当たって、痛みやすいから」
 細い声で、青年は喋った。シンとは対照的な、覇気のない声。
「だから、石垣を?」
「うん、本当はビニールハウスでも造れればいいんだけど、慰霊碑にビニール
ハウスは変だろうって言われてさ」
 青年の手は、土と泥で汚れていた。石を運ぶうちに傷つけたのか、指先は血
が滲んでいた。
 だからシンは、ほぼ咄嗟に、
「俺も、手伝います。手伝わせてください」
 まるでそうすることが当然のように、口を開いていた。

 その後、青年とシンは、慰霊碑の花を囲むように高い石垣を作った。これな
ら花も大丈夫だろうとシンは思ったが、青年は言う。
「波飛沫からはね。でも、花は潮風にも弱いし、この石だって波が当たり続け
れば削れてしまう」
「じゃあ、あなたは良く、この石垣を作り直してるんですか?」
「うん……そういうことになるね」
 慰霊碑の前に立つ二人。シンの手も、すっかり汚れてしまっている。
284運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:33:38 ID:???
(いや、俺の手はもっと汚れている。泥や土なんかじゃ隠せない、血の色で)
 シンは青年のほうをみた。彼は、とても哀しそうな瞳で慰霊碑を見つめてい
た。
「あなたも、ここで誰か亡くしたんですか?」
「えっ……?」
「すいません。俺、ここで家族を……だからそうじゃないかって」
 瞬間、青年の顔が一変した。哀しそうだった表情が驚愕に満ちあふれ、シン
をみる目が見開かれた。
「君の、家族が?」
 青年は、震えていた。

 予想していなかったわけじゃない。可能性は十分にあった。

「? 大丈夫ですか?」
 シンは、青年の変わりように困惑したが、青年は目を瞑り首を振った。
「……僕は」
 青年がシンをみる。その覇気のない表情の中に、弱々しい光りを見せる瞳が
あった。
「僕は元軍人なんだ」
「軍人?」
 元、ということは退役軍人というわけか? それとも、徴兵が終わった少年
兵ということか……
「それで、僕はここで戦ったことがある」
「――――!」
 今度はシンが驚く番だった。青年が何者かは知らないが、前大戦のオーブ解
放戦線に参加し、この場所で戦った、つまりこの青年は……
「僕は、君にとって家族の仇なのかも知れない」
「仇……」
 確かに。青年の言うとおりだ。
 彼があの戦いに参加し、戦っていたというのなら、間接的には彼の家族の、
妹の仇と言うことになる。
「だから、あなたは花を……?」
「今の僕に出来る事なんて、その程度のことだから……一生かけて償うにも、
僕は人を殺しすぎた」
 戦争を終わらせるために、仲間を守るために、愛する人を救うために、ど
んな言い訳をしても、きれい事で塗りたくっても、人を殺してしまったとい
う事実が消えるわけではない。
「偽善なのかも知れないし、その程度のことをといわれるかも知れない。で
も、僕は何かせずには居られなかった。今の自分に出来ることを、最低限で
もやりたかった」
 シンは、青年を非難することも、仇として罵ることも出来なかった。
 出来るはずがなかったのだ。自分とて、何の罪もない人々を、自分の手で
殺してしまったのだから。
「俺も……自分は、軍人です」
 だからシンは、正直に告白した。
「君が?」
 青年は驚いていた。シンの若さに驚いたのか、それとも軍人であること
自体に驚いたのか。
285運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:35:36 ID:???
「自分は、この場所で家族を亡くしました。いえ、あなたのことを責める意味
で言ったんじゃありません」
 青年が顔を沈ませたのをみて、シンは慌ててフォローした。随分と、精神の
脆い人だと思った。それとも、戦争が彼をこのようにしたのだろうか?
「家族を失った悲しみや苦しみ、世界に対しての強い怒り、それを忘れるため
に、紛らわせるために軍隊に身を置きました」
「それは……復讐のため?」
「復讐心がなかったとは言いません。でも、俺は……」
 青年は空を見上げた。いつの間にか空は、茜色に染まっていた。
「俺は、人を殺しました。この手で、軍人でもない、何の罪もない人とを。作
戦行動中のミスとか、そんな言い訳は通用しない。民間人殺しの男です」
「………………」
「そんな俺に、あなたは責められないし、ここで家族のためにない苦事も出来
ない」
 自分の生で、多くの人を不幸にしてしまった。人を殺したことで、多くの未
亡人や孤児が生まれた。国家指導者を失った国は、言い様のない損失だっただ
ろう。
「本当は、死ぬためにここに来たんです。これからどうするべきなのか、俺に
はもうわからなくって……でも」
 でも、ここには一人の青年が居た。自分と同じ悩みを抱え、苦しみ、それで
も何かしようと努力する青年が。
「僕は、そんないいものじゃないよ」
 青年は、後ろ向きに答える。
「僕だって、死のうと思ったことが何度もある。でも、僕には出来なかった」
 だから今も、惨めに生きている。罪の意識にうなされ、眠れない日々を過ご
す。
「何故、あなたはそれを選ばなかったんですか?」
 シンは、この質問を失礼だと思わなかった。むしろ、今の自分はこの質問の
答えを聞いておかなければならないとさえ思った。
「……こんな僕でも、死ぬと悲しむ人がいてね」
 義理の両親、双子の姉、かつての仲間たち……そして。
「一人、僕が居なければ生きていけないという人がいる。必要とされてしまっ
たんだ。僕なんかが」
 例え愛していなくても、癒やしてくれたのは事実だった。
 義理か、恩か、何を感じているのかも分からないが、自分は彼女の側にいて
やらねばと思った。
 それが、何かの償いになると信じて。
「君は、僕に似ている」
「えっ?」
「それはダメだ。僕なんかに似ちゃ。君は、君の道を、自分で見つけるんだ」
 自分のように、目の前の青年がなって欲しくない。青年は、心からそう思っ
ていた。自分には、彼の悩みを訊いてあげることは出来ても、それに答えを出
すことは出来ない。彼もまた、同じ悩みに苦しむ人間なのだから。
 だけど、これだけは言える。
286運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:37:41 ID:???

 この少年は、自分と、キラ・ヤマトと同じ道を歩んではいけない。

 キラは、それだけは確信していた。

 キラとシンは、慰霊碑を黙って見つめている。
 それがしばらく続き、シンは口を開いた。
「こんな風に花を守っても、人はまた、吹き飛ばしてしまう……」
 戦争が始まったこの世界。同じ過ちを繰り返そうとする人々。
 花は、また散るのだろうか?
「今ある花を、守りたい。僕はそう思う。植え直すことは本当に簡単なことだ
けど、今ある花を守り抜くには……どうしたらいいんだろう」
 キラの独白は、シンの胸に響いた。
 全くその通りだ。どうしたら花を守れる?
 どうしたら、この愚かしい世界は戦争を止めることが出来るのだろうか?
 二人はそれが分からない。共に誰かに許されたいと震え、罪の意識に怯える
二人には、その答えが出せなかった。

 一方、オーブ行政府では代表のカガリと、宰相のウナト、そしてタリアと会
談を行ったユウナによる話し合いが行われていた。
 もっともそれは、アレックス・ディノについてが主であったが。
「そうか……アスランがな」
 カガリの声は沈んでいた。
 予想していなかったわけではない。彼の性格を考えれば、困難に陥っている
プラントを見捨てられなかったというのは、十分あり得ることだった。
 だが、それでもショックなものはショックだ。
 何故ならカガリは、
「アスランは、私ではなく、プラントを選んだか」
 オーブではなく、といわない辺りが正直者のカガリらしかった。
 そんなカガリの姿を、痛ましそうにユウナは見つめているが、この件に関し
ては何を言ってもやぶ蛇になりそうで怖かった。
「代表、アレックスの件はともかくとして、プラントが我々の条件を、こうし
て文書に定めて呑んだのは事実です。そうなると、次は例の同盟条約ですが」
 ウナトの言うとおりだった。プラントへの親書は、そもそもが同盟条約の締
結を前提に書かれたものだった。
 プラントは約束を守るのならば、いよいよ条約を結ぶことになるのだろう。
しかし、そうなると後々プラント側と一戦交えるなどと言う事態にも発展しか
ねない。
 そしてそれは、アスラン・ザラと戦う可能性もある、ということだった。
「結ぶしかないだろう。これ以上は無理だ」
 だが、カガリは決断した。全ては国のためだ。
 責任があるのだ。自分には。この国を守り、戦火にさらさない、焼かないと
いう、強い責任が。
 その為には、アスランのことは忘れなければいけなかった。
287運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:39:06 ID:???
 一個人の感情で、国が左右されるのは専制国家だけだ。
「以上だ。ミネルバ艦長にも、その旨を伝えておけ。私は、私邸に戻る」
 カガリはそれだけいうと、その日は私邸に隠って、誰とも口を利かなかった
という。翌日には、いつものように復活したのをみて、ユウナは流石強い娘だ
と思った。少しだけ赤くなっていた、目の周りに気付かないふりをしながら。

 役目を終えたミネルバは、出航の準備に掛かっていた。
 シンはタリアたちよりも早く帰還していたが、シャワーを浴びた後、また部
屋に隠ったという。
「しかし、少しだけ顔が晴れやかだったぞ」
 食堂でレイは、ルナマリアやメイリンにそう話した。
 相変わらずのシンであるが、何かしら良いことでもあったのか、それとも。
「きっと、お墓参りでもしたのよ」
「えー? お墓参りして気分が良くなるの?」
 墓参りで気が晴れるのかどうかはともかく、シンが立ち直ろうと努力してい
る。レイはそれだけでも十分だと思った。
「それにしても、意外と早く終わったな」
 タリアとオーブ側の会談のことである。事が事だけに、一両日中に終わると
は思っていなかったが、形式的な会談というのは早く終わるものらしい。
「でも、これでオーブとも敵になるんだよね……シン、大丈夫かな?」
 オーブはシンにとって嫌っているとはいえ故郷のはずだ。彼にまた悩みの種
が増えたと思うと、ルナマリアは不憫でならない。
「実際に戦闘するとは限らない。まあ、ミネルバがこの先どうなるかにもよる
が」
 ミネルバは、急遽とも言える使者の役目を果たしはした。しかし、元々先の
事件の影響もあり、立場は未だに定まっていない。地上に居続けるのか、宇宙
に呼び戻されるのか、少なくとも当初の予定、月軌道に配置というのはないよ
うに思える。
「まあ、どこに行こうが、そこが戦場であることには変わりない、か」
288運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:40:31 ID:???
 出航するミネルバを見送りながら、国防本部へと顔を出していたユウナに報
告が届いた。オーブ領海ギリギリにファントムペインの艦隊が近づきつつある
というのだ。
「妙だな……どこからの軍だろう?」
 この時期に、しかも大規模な戦闘後に艦隊を送ってくる余裕などファントム
ペインにあるはずもないのだが、事実戦艦や巡洋艦を含む8隻の艦隊が向かっ
てきているのだ。
「可能性としては、ファントムペインのカーペンタリア遠征軍の一部と考える
のが妥当かと思いますが」
「撤退途中の軍が、使える艦艇をかき集めてかい? そんなことして、意味あ
るのかな」
 ソガ一佐の答えに疑問で返すユウナだが、確かにソガの言うとおり遠征軍の
一部と考えるのが普通だろう。
「狙いはミネルバなんだろうけど……さて、連絡はするべきかな」
「政治のことに関して私は何も言えません。ただ、オーブ軍としては出撃体制
を整えるべきではありませんか? オーブへの攻撃艦隊という可能性も、なく
はないのですから」
「そんな馬鹿な、といえないのがファントムペインやブルーコスモスの怖いと
ころだからね。誰を行かせようか?」
「トダカ一佐の艦隊を出しましょう。あの人ならば上手くやるはずです」
 トダカはオーブの海将を務める男で、政治家嫌いの堅物として知られている
が実力は高く、こと海戦においては無類の強さを持つオーブ軍人だ。
 政治家嫌いの影響からか、出世は遅く、年少のソガに国防本部長の地位こそ
譲ってしまったが、軍内部での人気は高い。確かに彼なら、上手くやってくれ
るだろう。
「命令のほうは君から頼むよ……というより、命令するのは君なんだけどさ」
 ユウナは国防を担当すると言っても、行うのは『軍政』であり、実際の『軍
令』を行うのはソガである。この辺りは、中立国のオーブでもしっかりと分け
られている。
「そろそろミネルバも気付いてるはずだ。さて、オーブはどう動く?」
 助けるべきか、見放すべきか。
 ユウナはそれを決断せねばならなかった。
289運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:41:43 ID:???
「ミネルバの進路に艦隊が?」
 タリアは、半ば唖然としながらその報告を受けていた。ミネルバの進路上に
敵軍の艦隊が居るというのだ。
「領海を抜けた付近で待ち構えています。それなりの数です」
 報告するアーサーも信じられないといった面持ちだった。彼にしてみても、
こんな事態、予測していなかったのである。
「回避することは出来ないの? もしくは、カーペンタリアに援軍を要請する
とか」
「通信は出来ません。この海域は、先の戦闘の影響で通信の乱れが激しくて」
 半ば悲鳴のようにメイリンが言う。タリアは奥歯を噛みしめながら、選択を
迫られる。
「オーブに戻ろうにも、もう入港理由はないし、援護も期待できないでしょう
ね」
「しかし、戦うにしても今のミネルバでは……」
 ミネルバは先の戦闘の影響を引きずっている。簡単な補修で済ませた甲板や、
モビルスーツ、弾薬の補充は出来ているが相手が艦隊となると話は別だ。
「接触までどれぐらい?」
「二時間です」
「なら、一時間で作戦を纏めて、一時間で出撃準備よ。メイリン、戦闘要員を
ブリーフィングルームに集めて」
 戦うにしても、策なしではどうしようもない。生き残るためにはどうすれば
いいのか? ミネルバは、それを考える必要があった。

                                つづく
290運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/01(火) 23:42:56 ID:???
第15話です。
久しぶりだったので、感覚取り戻すのに必死でした。
次の次ぐらいに、やっとクロスSSらしくなれるかなと。
ですが私生活がちょっと忙しくて、やはりのんびりな投稿になると思います。
それでは、また次の投下まで。
291通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 00:34:59 ID:???
…GJ!
今咲いている花を吹き飛ばしたくないシンとキラ
でも、どうすればいいのか2人ともわからない……か
292通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 02:20:57 ID:???
GJです。ちょっとスレが荒れそうだったから
タイミング的にもありがたかったです♪
ここのキラには普通の人間を感じました。
シンとの絡みも罪人の死者への哀悼という場面で
ああどちらも傷を持っているというのが表現されていて、
いつかある2人の戦いが深みを増しましたと思います
次回を期待させていただきます!!トダカとシンのイベント予感
293通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 11:27:02 ID:???
>>282-289
GJです!
偽善じゃないキラは新鮮だw
294通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 11:38:42 ID:???
自演(笑)
295通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 13:57:12 ID:???
キラとシン。
傷ついた二人の邂逅がいい味だしてますね。
両者共に自分の行いを自覚しているあたりがいいです。
こういうシーンっていいですねぇ。
296通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 20:35:01 ID:???
プラント側がオーブの出した条件を全面的に飲むといっていて、戦局も膠着しているのに
なんでオーブがプラントの敵になるのか不明。
297通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 20:47:28 ID:???
おいおい、大変だよ!キラが正気だよ!
298通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 21:01:19 ID:???
いかんのか!
負債の呪縛から解き放たれた証拠じゃないか!
299通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 21:25:15 ID:???
正気に戻っただけで良キャラに変貌してしまう不思議。
【それだけ洗脳常態が余りにもアレ過ぎるからです】
300通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 21:48:22 ID:???
真の悪とはラクスではない
むしろ負債のほうだ
301通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 22:16:30 ID:???
らくす「しょせん わたくしなど 負債の しっぽだったと いうことですわ」
302通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 23:12:02 ID:???
どろしー「負債の犬ではなく、負債に振られるしっぽなのよ!」
303通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 23:54:15 ID:???
らくす「いまはただ きずついた キラとともに しずかに くらしたい だけなのです」

そしてラクスは考えるのをやめ、二次創作とTV版の狭間で、植物のように生きたいと願うのであった。
304通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 14:21:50 ID:???
GJ。キラがZの初期アムロよりいいキャラになってる
このキラなら撃ちたくないとか言い出しても許せそうだ
305通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 14:22:09 ID:???
DJキラが正気の沙汰なのは良い事だ。
作者氏は自分のペースでゆっくりどうぞ。
ボンボン版のバトルフィールドオブパシフィスト手に入れたんだが
mA形態の頭部と腕部の装甲はアーマーパーツ
下半身は推進ユニットというらしい
aspdは腹にあたる部分にあり足の間に挟んでいた。
スコーピオってリックデイアスがモデルになっているのか?
頭部の形といいカメラの色やカラーリングが同じなのだが。
306通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 14:40:49 ID:???
すまん変換時
一部に全角文字が入っていたらしくagaった。


307通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 16:33:38 ID:???
下げときますね
308通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 08:59:41 ID:???
スコーピオって全高23.5mの巨体なのに、重量は17.8t超軽量機。
ACでは重過ぎるぐらいだが、CEではメチャクチャ軽い。
309通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 23:29:10 ID:???
保守
310通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 07:03:27 ID:???
某所で、W-DESTINYのマユのデータ化を見つけてしまった・・・。
クロスオーバーそうこやら、なにやらが混ざっててとってもカオスだった。
311通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 10:20:13 ID:???
見つけてしまったのでコピペ

マユ=アスカ(W)
マユ, 女性, MS(SEED), AABA, 180
特殊能力
知覚強化Lv1=エクステンデット, 1, Lv2, 15, Lv3, 24, Lv4, 31, Lv5, 40, Lv6, 53, Lv7, 67, Lv8, 80
切り払いLv1, 1, Lv2, 15, Lv3, 26, Lv4, 35, Lv5, 50, Lv6, 58
S防御Lv1, 1, Lv2, 14, Lv3, 22, Lv4, 30, Lv5, 47, Lv6, 54
164, 151, 147, 141, 174, 168, 超強気
SP, 55, 報復, 1, 必中, 8, 魂, 12, 気迫, 22, ひらめき, 31, 友情, 40
GSEEDD_MayuAsuka.bmp, GundamSeedDestiny.mid


ソードカラミティMk-2
ソードカラミティMk-2, MS(SEED), 1, 2
陸, 4, M, 6000, 160
特殊能力
小型シールド=パンツァーアイゼン
TP装甲
4300, 150, 1400, 70
-ACA, GSEED_SwordCalamity.bmp
アーマーシュナイダー, 1300, 1, 1, +10, -, -, -, AAAA, +0, 突痛L4
パンツァーアイゼン, 1400, 1, 2, +0, -, -, -, AABA, +10, 格実P有(ENLv1)
マイダスメッサー, 1500, 1, 2, -10, -, 10, -, AABA, +15, 格実P(ENLv1)
レーザー砲, 1500, 1, 3, +0, -, 10, -, AA-A, +0, B(ENLv1)
スキュラ, 1800, 1, 4, -10, -, 20, -, AA-A, +0, B(ENLv1)
シュラーク, 2100, 2, 5, -20, -, 20, -, AA-A, +0, B(ENLv1)
シュベルトゲベール, 2300, 1, 1, +15, -, 30, -, AAAA, +10, 突(ENLv1)

マユ=アスカ(W)
回避, クッ!…変な動きをする!
回避, チッ!……邪魔!
回避(対アウル=ニーダ), アハハ……楽しくなってきた!やるじゃん、ツリ目!
312通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 10:21:11 ID:???
ダメージ小, 良い覚悟だね……でもパワーはこっちが上だよ!
ダメージ小, ぬるい攻撃……全然効かないなぁ〜
ダメージ小(対シン=アスカ), ああ〜鬱陶しい……正気に戻ってくれないと殺し甲斐が無い!
ダメージ小(対シン=アスカ), わかるよ……アンタの2年間が……随分と楽しかったみたいだよね
ダメージ小(対魔法少年リリカルシン), そんな恥ずかしい格好で、よくもまぁ・・・・・・
ダメージ小(対阿部高和), さすがの阿部高和も、女相手じゃぁどうしようもないようね?
ダメージ中, じゃあね、死んじゃい…にゃあぁ!?
ダメージ中(対シン=アスカ), これでも目が覚めないか……
ダメージ中(対張五飛), 怖くない……だからキライ
ダメージ中(対シン=アスカ(Revival))(対ダストガンダム), こんな継ぎ接ぎだらけのMSに!?
ダメージ大, くっ、ここまでやるなんて
ダメージ大(対シン=アスカ), なんで?……なんでマユは誰も助けてくれないのに、アンタは……そう言えば2年前もそうだった
ダメージ大(対シン=アスカ(Revival))(対デスティニーブラストガンダム), 運命を打ち破る・・・・・・、か。
ダメージ大(対相沢祐一(U-1)), ううううううううう;どうすれば・・・・・・、一体どうすれば!?
破壊, …!? そんな…
破壊(対シン=アスカ), 来んな変態! シスコン!
射程外(対水中), ……不意打ちをするつもり?
射程外, 数が多すぎ! 武器の選択間違ったか
射程外, 面倒な機体!
射程外(対魔法少年リリカルシン), 何ていうインチキ・・・・・・
攻撃, ここで$(相手ユニット)を落としとこ
攻撃, 邪魔だよ!
攻撃, ……ほら、そこ!
攻撃, 舐めるなぁ!
攻撃(対ザフト所属), ……ザフトを、アイツの仲間を破壊してやる!
攻撃(対シン=アスカ), 最高だと思わない? ねえ、お兄ちゃん♪
攻撃(対シン=アスカ), マユはお兄ちゃんを殺したいから殺す。それだけ!
攻撃(対シン=アスカ), 何で!何でアンタが!アンタだけが!
攻撃(対シン=アスカ(Revival)), 最高だと思わない? ねえ、お兄ちゃん♪
攻撃(対ゲン=ヘーアン), あはは、アハハハハ、Ahahahahahahahahahaha
攻撃(対魔法少年リリカルシン), 流石に生身のお兄ちゃんじゃぁ、じわじわといたぶれないなぁ
攻撃マユ=アスカ(隻腕の少女)(フリーダムガンダム), なんでよ、なんで私が・・・・・・、;私の仇のフリーダムにぃ!!
攻撃マユ=アスカ(隻腕の少女)(Sフリーダムガンダム), 生きてたんだ、駄目だよ・・・・・・;死んだ私が出てきちゃあ!
攻撃マユ=アスカ(ZAFT), 楽しかったでしょう?;私が苦しんでいる間・・・・・・、プラントでさぁ!
攻撃(対レイ=ザ=バレル), これで……終わりだ鬱陶しい奴!
攻撃(対ルナマリア=ホーク)(対ソードインパルスガンダム), こいつ……弱い?
313通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 10:21:43 ID:???
攻撃(対ビルゴ), 何なのよ、こいつ等っ!?
攻撃(対アスラン=ザラ), なんなのよ!このハゲは?
攻撃(対張五飛), なんなのよ!このハゲは?
攻撃(対張五飛), ちょろちょろと……このハゲ!
攻撃(対阿部高和), とっとと死にやがれ、このホモ野郎!!
攻撃(対高町なのは), 私には・・・・・・、話す事なんて何もないのよ!
攻撃(対アムロ=レイ), ニュータイプだか何だかしらないけど、;いい加減堕ちなさいよ!
攻撃(対大十字九郎), 私は・・・・・・、神様なんてしんじない!
攻撃(対ドモン=カッシュ), 濃いなぁ
攻撃(対カルカ=ヴォルール), 落ちなさいよ、この裏切り者!!
攻撃(対相沢祐一(U-1)), 何なのよ、こいつ・・・・・・。;まるで勝てる気がしないなんて!?
攻撃(対カイト=アーディガン(トリッパー)), 何なのよ、あんたは!;私がMSに乗ってるのにそんなに文句があるわけ!?
攻撃(対ガーネット=バーネット), 裏切り者のコーディネーターなんて、信用できるはずないじゃない?
攻撃(対ダブルG), あなたが・・・・・・、全て仕組んでいたって言うの!?;あのオーブの戦争も、エクステンデットも、何もかも!!
攻撃(対キーエンス・バゥアー), 緑玉(エメラルド)の死神の死神の実力、みせてもらうわ
攻撃(対プリンシア=ジブリール), 全く、ジブリールが私を可愛がってるからって、嫉妬はみっともないわよ?
攻撃(対フレイ=アルスター(流離うAnotherStory)), 知った風な口を聞かないでよ!
攻撃(対ヒオン=トラウム), 人類の革新、新たなる新人類!!;その綺麗事の裏で何をしてきたのよ!
攻撃(とどめ), マユの勝ちだね!さ〜て!……って、ところで何で戦ってたんだっけ?
発進, は〜い、行ってきまぁす
発進, デコデコ・クエストぉ〜開始♪」
サポートアタック(ステラ=ルーシェ), 援護するよ、ステラ
サポートアタック(ゲン=ヘーアン), アハハ、援護するよ。;何も知らない隊長さん?
サポートアタック(プリンシア=ジブリール), さっさとやっちゃいましょう。;青き正常なるなんとかのためにも
サポートアタック(ニュアージュ), 何で、こんな信用できなさそうなのばっかり・・・・・・

2レスじゃ収まらなかった。
314通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 13:27:10 ID:???
ヒントくれ
315通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 13:35:10 ID:???
決闘王か
316通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 13:37:57 ID:???
げっ、あそこかよ。
317通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 15:36:06 ID:???
阿部さんがいるwwww
318通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 17:51:14 ID:???
なんというカオス。
魔法少年リリカルシンとの戦いは、ぜひ見てみたい。
319通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 19:34:58 ID:lvGgynC4
細かいネタに笑ったw
おまけで、色々と追加してみる。

攻撃(対ナイアルラトホテップ), あなたが・・・・・・、全て仕組んでいたって言うの!?;あのオーブの戦争も、エクステンデットも、何もかも!!
攻撃(対ゲッターロボ)(対シン=アスカ), そんなビックリメカなんかに!!
攻撃(対カナード=パルス), スーパーコーディネーターの失敗作……、アイツを倒す練習台になってもらうわよ
攻撃(対アリク=オータメイ), こいつのこの動き……、なんでアイツと同じような機動を!?
攻撃(対ジェナス・ディラ), そんな生身同然でやるっていうの!?
攻撃(対メビウス1)(!対MS), そんな戦闘機で戦うなんて、正気なの!?
攻撃(対ドクターウエスト), ドリル……、いいかもしれない
攻撃(対シャア=アズナブル), この湧き上がる危機感、こいつまさかロリコン!?
攻撃(対シン=アスカ(隻腕の少女)), くっ、今までとは全然違う。一体何が!
攻撃(対ムラタ=アズラエル(蒼の混沌)), 妥協した盟主はブルーコスモスにはいらないんだってさ。さっさと、死んでくれないかな?
攻撃(対カズイ=バスカーク(逆襲のカズイ)), これだけの戦力、一体どこからもってきたのやら
サポートアタック(キラ=ヤマト(ファントムペイン)), このまま後ろから撃つのも面白そうだけど……
320通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 21:00:23 ID:???
ttp://zip.2chan.net/6/src/1178521547431.jpg

なぜヘビーアームズ?
321通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 21:44:43 ID:???
こいつ等が全員出てくる戦場・・・・・・シュールだ。
322通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 21:52:33 ID:???
>>319
コピペ厨去れ!
323通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 21:58:05 ID:???
>>322
コピペか?
324通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 22:32:39 ID:???
>相沢祐一(U-1)
ちょwwwwwwwwwwwwwww
325通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 22:34:43 ID:???
>攻撃(対メビウス1)(!対MS), そんな戦闘機で戦うなんて、正気なの!?
オワタwww
326通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 22:40:20 ID:???
>攻撃(対ムラタ=アズラエル(蒼の混沌)), 妥協した盟主はブルーコスモスにはいらないんだってさ。さっさと、死んでくれないかな?
天城 修かわいそす
327通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 08:09:36 ID:???
>>325

 ちょっ、メビウスって良く見たらリボンの方かァ!?

 マユ、君は良いキャラだった。
 だがさよならだ。
328通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 08:30:16 ID:???
>>313>>319

俺もやってみたYO!

回避(対キラ=ヤマト(DestinyFINAL)), どんな手品使ってるのか知らないけどさ!腕はたいしたことないみたいね!
回避(対アイアンメイデン), 磁石で吸い付けでもしない限り、そんな攻撃が当たるわけないじゃん!
ダメージ小(対脈衝鋼弾)(対シン=アスカ), こんなヘボいMSで勝てると思ってるの?お兄ちゃん
ダメージ中(対サザビーネグザス), こいつのスピード……:ザクの三倍はある!
ダメージ中(対キラ=ヤマト(DestinyFINAL)), なにこれ……:体が重い?
ダメージ大(対インモラルガンダム)(対阿部高和), もう笑うしかないよね、あは、アハ、Ahahahahahahahahahaha
ダメージ大(対エンデュアルフリーダム)(対キラ=ヤマト(DestinyFINAL)), もう笑うしかないよね、あは、アハ、Ahahahahahahahahahaha
ダメージ大(対試製七八式戦術甲冑不動), そんな!日本のMSは化け物だって言うの!?
ダメージ大(対試製七七式戦術甲冑雷電), そんな!日本のMSは化け物だって言うの!?
ダメージ大(対試製七五式戦術甲冑連山), そんな!日本のMSは化け物だって言うの!?
攻撃(対デスティニーU)(対シン=アスカ), うわぁ、かっこい〜〜〜〜〜♪_あんたにはもったいないね!
攻撃(対ニコル=アマルフィ(X-DESTINY)), どこから湧いて出た!このミイラ男!
攻撃(対ムウ=ラ=フラガ), 裏切ったな!あたし達の気持ちを裏切ったな!お兄ちゃんと同じに裏切ったんだ!
攻撃(アイアンメイデン), この野郎!インパルスブリーカー!死ねえ!
サポートアタック(アカイ・T), 口上が長いのよ!あんたは!
サポートアタック(アスラン=ザラ(ブルーコスモス)), 援護するよ、タマナシハゲの隊長さん!
329通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 08:52:29 ID:???
ちょっ、女だから阿部高和には負けないはずだぞw
330通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 11:06:09 ID:???
アカイ・Tと、脈衝鋼弾が何なのか分かんない。
DestinyFINALも、ググると後日談の方が出てくるし。
331通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 11:46:28 ID:???
>>329
いや、女だと阿部さんに
容赦無く鉄拳制裁されてより悲惨な事になるのだが・・・
332通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 13:07:27 ID:???
>>330
脈衝鋼弾
○京○ウボー○
333通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 13:09:44 ID:???
阿部さんに勝つためには互角以上の変態が必要条件だからなww
334通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 13:11:45 ID:???
ゼンダムが無い様だが
335通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 13:11:58 ID:???
エレガント閣下なら互角に戦えるさ
336通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 13:15:16 ID:???
アカイ・TはXに出てきた赤い二連星の片割れ。
名前はX運命に出た際に捏造された。

ついでに追加

攻撃(対シン=アスカ(逆襲のシン)), あだ名の通りに金的潰してやる!
攻撃(対シン=アスカ(自由の呼び声)), そろそろ死ねば?多分その方が楽だと思うよ、お兄ちゃん
攻撃(対ゼンガー=ゾンボルト), ああもう!暑苦しいったらありゃしない!
337通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 14:01:44 ID:???
よし漏れも!

攻撃(ニダー(2ちゃん), いくら顔面がVPS装甲でも!
攻撃(魔太郎(魔太郎が来る!), こいつ…前とは雰囲気がまるで違う!
攻撃(ちよ父(あずまんが大王),猫?それとも宇宙人?まあどっちにしても落とすけど
ダメージ小(ちゅるやさん(にょろーん☆ちゅるやさん),!?…こいつ、足元でちょろちょろと…踏み潰してやる!
ダメージ小(泉こなた(らき☆すた),多少は鍛えてるみたいだね…オタクの分際で!
ダメージ中(変態仮面(究極!変態仮面!), おしおきなんて…ネオのパクリの癖に!
ダメージ中(ひろゆき(2ちゃん),この…っ!お前の方をあぼーんにしてやる!
ダメージ大(ケンシロウ(北斗の拳)),拳一つで半壊…あは、あはは…あたし夢でも見てるの?
ダメージ大(ちるみさん(スーパーメイドちるみさん)), そんな…たかだかメイド風情にここまで…!?
ダメージ大(葉山秋穂(落花流水)), 継ぎ矢!? それも四連で…やってくれるじゃない!!

継ぎ矢=刺さった矢に新たに放った矢がさらに刺さる事
338通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 14:12:13 ID:???
荒れてるようにしか見えない…
339通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 14:25:06 ID:???
>>338
SSスレとしてはそうかも試練が、雑談としてはこれでいいw

んで、このSRCデータどこにあんのよ?
決闘王ってぐぐったら2番目から遊戯王だらけなんだが。
別のヒントくれー
340通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 16:55:16 ID:???
個人的に>>337はやり過ぎな気がする・・・
他は種のクロス系だったり種IF物だったり二次アフターから来てたりだけど
コレはちょっと・・・
341通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 21:49:38 ID:???
うん、正直>>337は微妙だ・・・。
ちなみに、データは井戸端SRCの
「ふと作った・思い浮かんだデータを丸投げするスレッド Part7」
にあった。
342通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 21:58:57 ID:???
>>341
ありがd
…丸投げなのかぁ…
343通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 22:06:51 ID:???
ダメージ大(デュオ(石仮面)),「ロードローラー!?無駄!?そんな!」
攻撃(カトル(トロワスレ)),「あんた、きもいのよ!!」
攻撃(五飛(サン・アタック)),「何でダイターン3がここに!」
344通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 22:11:25 ID:???
>>343
噴いたw
特に最後のに
345通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 22:50:41 ID:???
>>313
何か知らないキャラだけどデジャヴが・・
と、思ってたら最低系SSのオリキャラか
346通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 23:04:03 ID:???
今MXで一話見終わった
リーオーの組み付きを再確認
347通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 00:45:04 ID:???
更におまけで追加

攻撃(対シン=アスカ(隻腕の少女)), そうよ、殺しあおうじゃない、;おにぃぃちゃぁぁあああんっ!!
攻撃(対ラクス=クライン(バカピンク)), な、なんでアンタがMSの操縦なんて!?
ダメージ中(対キラ=クローン(DestinyFINAL)), あいつ等が、こんなに……!?;くっ、なんて厄介な!
サポートアタック(キラ=ヤマト(流離う翼たち)), なんの因果で、あんたと一緒に戦ってるのやら
348通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 23:02:58 ID:???
>>328,337
氏ね
349通常の名無しさんの3倍:2007/05/10(木) 13:26:35 ID:???
350通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 03:14:37 ID:???
ほしゅ
351通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 12:57:25 ID:???
ぐだぐだやな
352通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 17:34:30 ID:???
投下がないとこんなもん
353通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:02:52 ID:???
変なの湧いたからな。そら職人さんもなえるわ。
354通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 11:48:25 ID:???
こういう自己満足ネタから崩れてくよねSSスレって
355通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 12:46:35 ID:???
W-DESTINYが止まっちゃったからなぁ。
356通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 12:53:59 ID:???
もう終わりやなこのスレ

おしまいや

しまいやしまい

終了
357通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 13:44:49 ID:???
          _,l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,,_
        ,.r'´,.    -┐   ':..,゙ヽ
       ,r' ,::;:'    ,ノ ヽ、    ゙:::.ヽ
      ,.' _.,:;:'___ _立_  ___;;ミ゙、          ̄ノ ̄| ̄
     .l厄巳厄巳厄 i王i ,.巳厄巳厄巳l           ,勹 .├‐''
     l´ , "´  ̄ ̄ ̄ `'''′  ̄ ̄ ̄`.:`{         ´_フ  ヽ、_,
     | l ;;:.,.   ::、.       ...   '゙|
    ,.-''、.,! ,.::'    ヽ、:.゙、 ;;.:' ''  ヽ | ,.、       __l__
   ./  、/ `ヾー─tッ−ヽ''  kーtr─ツ'´〕. ヽ.        |
  / {´i Y::::..   ` ̄ ̄´.: "i! ::. 、` ̄´ ゙:::.、} r、 l        i,____
  | ヾ_,,入;:::.. `'' " ´.::; .::i! ::..  ```  :. }ツl l
  \  ノ ヾ ;:::.   .:r'' :: ll! :ヽ;:..:.   .: j,ノ ,!       ┬‐┌,┴┐
    ヽ',,;l  ゙i ;::.. _ `ヽ、;;,,,,'.ィ'' _,, .::,;r'1,,,/           l__ ノl士
  ッジ::::::|  ゙ ,r'´:::;;;;;;;::>  弋´;;;;;::::ヽ'" |:::::゙'イィ      ノ凵  l土
 弍:::::::::::l  /:::;r'´ ,,..-ー…ー-、 ヾ;:::'、  |:::::::::::ヒ
  シ:::::::::::l   i':::,!  ´  __  ゙  l::::l:. |::::::::::ス       __ヽ__‐┬┐
  彡;:;:::::l  l:::l     ''''''''⇒;;;:,   l:::l  |::::;;ャ`        ニ メ ,ノ
  ,r', 广'`ヽl:::l ::::. .::     ゙::.   l::l ノ^i`、         l ̄l ハヽヽ
 ,イ(:::j    i::;ヘ  :;:.       .::   l::l'"  l:ヽヽ         ̄   ̄
 |;:ヽヽ   l::l  ヽ ;:.... ..  .. :  /l::l   ノ ,.イ
 |;:;:;:;\\ l::l   ', :;.:;::::::::::..::.  /  l::l,r'' /;:;:;|
358通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 15:01:21 ID:???
毎度の保守お疲れ様です
359通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 15:49:48 ID:???
ヒイロ「WREYYYYYYYYY!!!!」
360通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 16:37:47 ID:???
オワタ
361通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 16:57:31 ID:???
デュオ「今更間に合うかッ!」
ヒイロ「無駄無駄ッ!この程度の高さなら飛び降りてもなんともないのだよォ!」
362通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 12:34:44 ID:???
一部を除いて、クロスSSスレは、衰退傾向にあるな……。
363通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 17:41:47 ID:???
そりゃ、メインで書いていた職人がいなくなればSSメインのスレなんてあっという間に過疎るよ
よってSSスレの寿命は短い
俺が知ってるので長く続いたSSスレなんて、少年漫画板でもう6年以上続いてる漫画SSスレぐらいしか知らん
364通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 19:30:00 ID:???
どの作品も完結はして欲しいんだけどねぇ……
365通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 22:33:05 ID:???
まずはW-D氏の復活キボン
366通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 22:39:59 ID:???
前の時にリアル生活が忙しいって言ってなかったっけ?
人事の仕事とかしてるなら今は就活真っ最中だし
仕方ないんじゃなかろうか。
367通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 22:42:28 ID:???
言い訳にならん。
368通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 22:51:21 ID:???
貰ってる側なんだから我侭言うなや……
369通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:49:25 ID:???
>>367
おまい何様だよ。
370通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:07:42 ID:???
クロススレ自体、流行りで乱立したのがほとんどだしな
ブームは長続きしないもんだよ。特にSS系は完結しないのが普通だし

続き読みたいのはやまやまだけど、リアルを疎かにしろとは口が裂けても言えんし…
せめて続けるつもりがあるかないか位の意思表示来ないかなー
371通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 09:54:44 ID:???
ヒント:リアルが忙しい=書くのが面倒になった。
372通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 11:08:11 ID:???
それならそれで仕方ないけどな
書きたいから書いてたってだけだし、金貰ってるわけじゃなし
書きたくなくなったらそりゃ書かない
373通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 11:14:36 ID:???
せめて近況報告くらいせえやカス
ヤリ逃げとか最悪やないか

ゴミ屑が
374通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 11:46:45 ID:???
>>373
汚い油だなぁ
375運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 15:48:54 ID:???
投下します。
376運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 15:52:40 ID:???
 ミネルバと相対するに当たってファントムペイン艦隊の取った戦略は、艦列
を並べて力で押し切るという強引な物だった。
 力で押しつつ艦隊とモビルスーツを左右に広げ半包囲網を作る。ミネルバの
後ろはオーブ領海であるため逃げることは出来ず、縮められる包囲網に圧迫され、倒されること間違いない。
 勝つ算段と言うにはあまりに大雑把ではあったが、所詮は急場の混成艦隊。
緻密な戦略や戦術など立てても実行できるとも限らないし、相手はたった一
隻、モビルスーツは三機ほど。ファントムペインの誰もが勝利を確信してい
た。負けるはずがないとは正にこの事と思っていたのだ。
「だが、ミネルバは最新鋭艦だけあって武装は強力だ。陽電子砲で艦隊に穴を
空けられたらどうする?」
 艦隊の指揮を執る少佐の階級を持つ男が敵艦による中央突破の可能性を危惧
した。
「問題ありません。我らの艦隊にはあれがあるではありませんか」
「あれ、だと?」
「はい、新型モビルアーマー、ザムザザーが」
 ザムザザー。それはファントムペインによるヘブンズベース攻略戦の際に初
投入された新型モビルアーマーだった。このモビルアーマーは、その高い攻撃
力もさることながら、陽電子リフレクターと呼ばれる陽電子砲をも防ぐ防御シ
ステムを備えており、ヘブンズベース攻略戦ではそれが大いに役立った。
 確かにザムザザーに中央を守らせれば、敵主砲による被害という問題はクリ
アされる。
「モビルスーツを早々に落とせば、後はザムザザーに任せればいい、という考
え方も出来ます。陽電子砲の連射など敵は出来ないでしょうしね」
「なるほど、その通りだ」
 少佐は参謀の意見を聞き、ザムザザーにいつでも出撃できるように命令を下
した。
 それと同時に、哨戒機がミネルバの接近を告げた。
「時間的距離にして45分か……ザフトめ、我々が負けてばかりだと思うなよ」
 結局の所、殿艦隊が命令無視をしてまでオーブに向かったのはザフトに一矢
報いたいという意識からだった。元々、特殊な性格や性質を持つ部隊だけ合っ
て自己の能力だけに頼った強引な性格が多い。命令違反にしても、勝っても負
けても自分たちが軍規によって裁かれるという認識が、この時の彼らには欠け
ていた。
 とにかく、ファントムペイン艦隊対ザフト軍艦ミネルバの、多勢の無勢な戦
いは始まろうとしていた。



           第16話「敗北」


 ファントムペインが予測したように、ミネルバの作戦首脳部(といっても主
にアーサー・トライン)が立てた作戦は、一斉砲撃による中央突破だった。敵
艦隊の中央に砲火を集中させ、艦隊を分断、そこをモビルスーツに援護させつ
つ、最大船速で突破、離脱する。
377通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 15:52:41 ID:???
結構です
378運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 15:56:49 ID:???
 ミネルバは足自慢であり、敵艦隊を振り切るのは容易であり、敵もカーペン
タリアまで追ってくることはないだろう。
 必ずしも敵艦隊を全滅させる必要のないミネルバの、逃げの作戦だった。
「でも中央突破の可能性は敵も分かってるんじゃないですか?」
 この質問をしたのは意外にもオペレーターのメイリン・ホークだった。彼女
は今回の戦いにおいて、タリアとアーサーがミネルバ最強武装陽電子砲タンホ
イザーを使用する気がないという点に不安を覚えていた。
 オーブ領海の近辺で汚染物質をまき散らすわけにはいかない、というのが主
な理由だったが、その為にミネルバが墜ちたらどうするつもりなのだろう?
「分かっていてもどうにもならないことはあるさ。現に我々だって敵がいるこ
とを知りつつも、そこに行かなければならないんだ」
 アーサーは答えながら、自分の作戦に絶対の自信が持てないでいた。陽電子
砲を使わないのはこちらの勝手だが、敵はそれを知る由もない。となると、敵
は対陽電子砲対策をして当然なのだが……まあ、対策をして陽電子砲が防げれ
ば何の苦労もないのだが。
「問題はむしろモビルスーツ隊のほうだ」
 ミネルバのモビルスーツ隊で、飛行能力を有するのは最新鋭機のインパルス
のみだ。このインパルスのパイロット、シン・アスカは精神面での不調が続い
ており、この難局に果たして耐えきれるかどうか……
「頼むぞシン……」

 ファントムペイン艦隊とミネルバの海戦は、両者艦砲による砲撃戦で始まっ
た。ミネルバは当初の予定通り、迎撃用の対空砲を除いた全ての火器を正面の
敵に集中し、敵の中央部の分断を図った。
「焦るな。敵の長距離ビームに注意しつつ、ミサイルを撃ち落とせ。初撃を受
け流せばこちらのペースだ」
 ファントムペイン艦隊の中央は、ミネルバに対し距離を取った。中央突破を
狙うミネルバとしてはこれに追撃をかけたいのだが、そうすると左右に展開す
る艦隊の砲撃を受ける。
「前身止め。敵に引きずり込まれるな」
 ミネルバとしてはまずは敵の包囲体制を崩す必要があった。
「敵を密集させることが出来れば、一斉射撃で壊滅させることも出来る」
 だがアーサーの狙いはそう簡単には成功していない。彼としては初撃で敵艦
隊に打撃を与え、防御面での密集を余儀なくさせるつもりだったが、これを
あっさり受け流されてしまった。こうなってはもう、ミネルバの艦砲射撃で敵
を密集させるのは難しいだろう。
「モビルスーツ隊発進。敵艦隊を密集させろ!」
 こうして戦闘はモビルスーツによる空戦へと移った。
 十数機のウィンダム対一機のインパルスの戦いに。

「シン・アスカ。インパルス、発進します」
 フォースシルエット装備のインパルスは、眼前に迫るジェットストライカー
装備のウィンダム隊と相見えた。
「行くぞ!」
 インパルスはビームライフルを斉射すると、距離を詰めて接近戦に持ち込も
うとした。先日の戦闘から、ウィンダムのジェットストライカーは機動力と加
速力こそ高いが、運動性が低いという弱点を見出したからだ。
379通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 15:57:59 ID:???
ワロタwwwwww
380運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 15:58:07 ID:???
「敵を近づかせるな。ミサイル攻撃開始!」
 しかし、そんなことは敵のモビルスーツパイロットたちは百も承知であり、
接近戦を望むインパルスに対し、ミサイルによる弾幕を作った。
「くっ、ミサイルを対艦用に使わないのか」
 シンは思いがけない攻撃に翻弄された。ミサイルはミネルバ攻撃用に温存し
てくると考えていたからだ。
「戦艦のほうは艦隊に任せておけるんでね……敵を逃がすな。三機編成で囲
め!」
 ウィンダム隊は数の有利さを徹底的に利用し、インパルスを追いつめていっ
た。四方八方からの攻撃に一機で対処することになったシンは、機体を加速さ
せると後方まで下がった。
「ルナ! 敵をそっちの射程に誘い込む。援護を!」
『了解!』
 この時、ルナマリア・ホークとレイ・ザ・バレルの二人はミネルバの甲板で
敵の攻撃に対しての迎撃を行っていた。飛行能力を持たないが故に、砲台とし
ての役割しか出来なかったのだ。
 だが、この時その砲台は敵空戦隊に対して、多大なる威力を発揮した。
「よし、行ったぞ!」
 シンはわざと後退することによって三機編成のウィンダムを、砲戦使用のガ
ナーザクウォーリアの射程に誘い込んだのだ。
「くらえっ!」
 発射されたオルトロス長距離ビーム砲はウィンダムを三機纏めて撃ち落とし
た。同様の戦法で、砲撃がザクのオルトロスからミネルバのトリスタンに変
わったとき、さすがのウィンダム隊も焦りを覚えた。
「いかん、一旦後退だ。体勢を立て直すぞ」

「空戦は我が方が不利だと」
 敵の術中に嵌り、かなりの数のモビルスーツが撃ち落とされたという。指揮
を執る少佐は苦虫を噛み潰したような表情をすると、ザムザザーの発進を指示
した。
「しかし、あれは対陽電子砲では」
「こちらの空戦隊が総崩れなのだ。一機とはいえ、モビルスーツに上空から攻
め込まれてはまずい」
 ファントムペイン艦隊は、敵は陽電子砲を初撃に使ってくると思っていた。序盤に大打撃を加えることが出来れば、敵が企図するであろう中央突破成功し
やすい。
 だが実際に敵はなかなか陽電子砲を使ってこない。奥の手として温存してい
るのか、それとも……
「敵は何故か知らんが陽電子砲を使おうとしない。ならば、敵モビルスーツ用
にザムザザーを投入しても問題はない」
 こうして巨大モビルアーマーザムザザーは、対インパルス用に出撃すること
となった。ヘンブンズベース攻略戦の時とは違い、正規パイロットが三人乗り
込んだ、完全な運用法で。
381運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 15:59:22 ID:???
「敵戦艦から、アンノーン出現……これは!」
 ミネルバの艦橋に驚きの声が響き渡った。
「モビルアーマー!? しかし、こんな大きな」
 アーサーは、敵の意外な伏兵に寒気を感じていた。敵は新型のモビルアー
マーまで用意していたというのか。
「あんなのに取り付かれたら一溜まりもないわ」
 タリアの思考に、タンホイザーが過ぎる。陽電子砲で艦隊ごと薙ぎ払うこと
が出来ればどんなに楽か。
 だが、陽電子砲の使用を不可としたのは他でもない自分だ。一度決めたこと
は守らねばならない。
「インパルスに連絡を、アレをどうにかさせて!」
 大雑把な命令であるが、ミネルバの装備では恐らく対応できない。加速度と
運動性がウィンダムとはまるで違う。トリスタンやイゾルデなど、当たりはし
ないだろう。
 だが命令を受けたシンも、新たなる敵に動揺を隠せなかった。今の彼は、か
つてのように戦闘時に気分を高揚させ戦う事が出来ないでいる。そんな彼に
とって、予想外の敵というのは、すぐに不安要素となる。
 シンは、ひたすら後ろ向きに戦っているのだ。
「けど、あれだけ大きいなら!」
 しかし、シンはタリアと違う考え方をしていた。大きければ的として当てや
すい。何とも単純な発想だが、インパルスの機動力はウィンダムとは比較にな
らないし、ザムザザーにも引けを取らない。
「ビームライフルで動きを封じて、サーベルで貫く!」
 そう決断すると、シンはビームライフルを連射し、ザムザザーに迫るが……
「なに?!」
 突如、機体の体勢を変えたザムザザーの表面に現れた光りの壁が、ビームラ
イフルを弾き飛ばした。

「陽電子リフレクター、正常作動。敵のビームライフルを完全防御」
 ザムザザーのパイロットの一人は、安堵の声を出した。実戦でリフレクター
を使用したことがなかった彼らは、実際に使用するまで失敗したら……という
考えを捨てきれないでいたのだ。
「しかし、どうせなら敵艦の陽電子砲を弾き飛ばしたかったな」
 だが一度成功すれば、それは余裕と自信になる。
「よし、単装砲標準。敵モビルスーツを撃ち落とすぞ!」
 ザムザザーを含む、モビルアーマー開発に携わっている人間たちは、共通し
てモビルスーツを嫌っている。彼らは、モビルスーツを始めに作り上げたのが
コーディネーターであることをことさら嫌悪し、「何故ザフトの真似をしたカ
トンボなど作らねばならないのか」と主張した。
 そこで生まれたのが、ザムザザーを初めとする次世代モビルアーマープロ
ジェクトだった。コスト無視をしてでも、地球軍、しいてはナチュラルの力を
見せつけられる兵器が欲しい、そんな考えから開発が進められたのだ。
 だから彼らは負けるわけにはいかなかった。
 今ここでザフトのモビルスーツに負けると言うことは、この開発計画に費や
してきた全てのものが犠牲になってしまう。絶対に負けるわけにはいかないの
だ。
「撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
382運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 16:00:39 ID:???
 シン・アスカは思わぬ苦戦を強いられていた。敵の新型モビルアーマーに搭
載されている防御システム、もはやバリアとしかいいようのないそれは、シン
のもっとも得意とする中距離戦を完全に封じていた。
 中距離からのビームライフルは防御システムに防がれ、接近戦を挑もうとす
ると敵の大火力に押し返される。まさに驚異の兵器だった。
「まてよ……もしかしたら」
 シンはあることを思いつくと、ミネルバに回線を繋いだ。ものは試しであ
る。インパルスの軌道を変え、ミネルバ方面へと転身する。
「逃がすかっ!」
 敵は当然逃すまいと追撃をかけるが、
「まて、これは奴の罠だ。先ほどのモビルスーツ部隊と同じく、我らを敵艦の
艦砲射撃の射程に引き込む算段だろう」
「構うものか、陽電子リフレクターの前には敵の艦砲など通用せぬ!」
 多人数で乗り込む兵器の欠点は、意見の食い違いであるという。確かにザム
ザザーのパイロット全員、陽電子リフレクターの力には絶大の自信を持ってい
たが、それでも敵の誘いにみすみす乗るのはどうか? という考えを持つもの
もいるのだ。
「敵の狙いが何であれ、わざわざ艦の近くに引き込んでくれるというのなら、
むしろ願ったりではないか。敵の攻撃をリフレクターで防御し、全砲火を戦艦
に集中させ撃沈、それでいいではないか」
 砲手が出したこの意見に、他の二人も一応の同意をした。ミネルバが逃げれ
ば良いだけのように、ファントムペインもまた、ミネルバを落とすだけで良
い。モビルスーツなど、後でどうとでもなる。
「これで終わりだ!」

 インパルスを追撃するザムザザーに対し、シンはウィンダムと同じ戦法を
取った。相手を艦砲射撃の範囲内にまで引き込み、その絶大な威力で吹き飛ば
そうと言うのだ。
 ただシンは、この戦法が通用するとは思っていない。あくまで確認だった。
「ここで!」
 ミネルバから大口径砲イゾルデと、地上用ミサイルが発射された。シンが試
したかったのは敵防御システムの効果だった。ビームライフルを完全に防ぐ、
ならば実体弾は? そう考えたのである。
「無駄なことを!」
 が、ザムザザーの陽電子リフレクターは実体弾にも有効だった。並のモビル
スーツや、艦艇でさえ沈める実体弾の攻撃をザムザザーは完全に防いだ。
「よし、戦艦に攻撃を……!」
 ミネルバに攻撃をしようとしたザムザザーだったが、攻撃の失敗を悟ったシ
ンがすぐに急旋回をかけ、ミネルバの攻撃によって生まれた隙に、接近戦を仕
掛けてきた。
「しまった、距離を取れ! 超振動クロー展開」
 ザムザザーはその巨体故に接近戦が致命的なまでに弱かった。強力なクロー
を装備しているが、モビルスーツのように自由自在に動くわけでもない、イン
パルスの運動性を考えると、接近戦は避けるべきである。
「そうはさせるか!」
383運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 16:03:21 ID:???
 それを分かっているからこそ、シンは食らいつこうと必死になっている。こ
のチャンスを逃せば、ザムザザーを倒せる機会を失う。
 だが……
「なっ、ビームサーベルも!?」
 ビーム兵器と実体弾を完全に防ぐ。ならば何故、ビームサーベルが通用する
と言い切れる?
 ザムザザーの陽電子リフレクターはインパルスのビームサーベルを受け止め
たのだ。
「そんな……」
 斬りそこなったインパルスは、体勢を崩した。そしてそれは、ザムザザーの
反撃を意味していた。
「落ちろ!」
 超振動クローに片足を掴まれたインパルスは、力任せに海に叩き落とされ
た。シンは体勢を立て直そうとスラスターを全開にしようとするが、
「まずいっ!」
 ザムザザーは四つの脚部から強力なビーム砲を発射し、インパルスの四肢を
吹き飛ばした。

「シンッ!」
 ルナマリアが、悲鳴に近い声を上げた。正に一瞬。敵のモビルアーマーを仕
留めようと斬りかかったインパルスが、攻撃を防がれ、逆に海に落とされてし
まった。
「救急班、インパルスの回収を!」
 レイが彼に珍しく慌てた声で指示を出した。アレではもう戦えない。
 エース機インパルスは、墜とされた。
「ルナマリア、敵モビルアーマーに攻撃をする」
『攻撃って、あんなのにどうやって』
「作戦がある」
 インパルスという航空戦力の損失は、ミネルバにとって致命傷となる決定打
だ。そして、エース機を失ったという事実はこちらの士気を下げ、敵の式を底
上げするだろう。ならばこちらも、敵の新型を倒し、敵との士気を均衡させる
必要がある。
「いいか、俺がミサイル攻撃で敵の動きを封じる。そこを狙え」
『わかった!』
 レイが立てた作戦は、威力差と時間差を利用した攻撃だった。ザク・ファン
トムのミサイル攻撃で敵の動きを封じる。弾数と命中性が高い攻撃を前に、敵
は防御システムの使用を余儀なくさせる。そして、ミサイルを防ぎきった後、
防御システムを解除し、反撃を行うだろう。
 そこをルナマリアの、ガナーザクの砲撃で撃ち落とす。
「行くぞっ!!」
 確かに有効な作戦だった。しかし、立てた作戦が全て上手く行くのなら何の
苦労もしない。レイはこの時、そんな単純な事実を失念していた。

 レイのザクから発射された数十発のミサイルは、確実にザムザザーを捉えて
いた。これに対しザムザザーはレイの予想では防御行動を取る、はずだった。
「撃ち払え! ザムザザーの火力ならば、あの程度の攻撃吹き飛ばせる」
384運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 16:05:35 ID:???
 ザムザザーは、あろうことか向かい来るミサイル群を、攻撃によって吹き飛
ばすという行動に出た。広範囲の大火力を誇るからこそ出来る、そんな選択
だった。
「そんなっ!」
 ミサイルが吹き飛ばされるのを見て、ルナマリアの判断が一瞬鈍った。すぐ
にでも砲撃を行えば、結果は違っていたのかも知れない。
「くっ」
 だが、実際にルナマリアが砲撃を行ったのは、ミサイルが全て撃ち落とされ
た後だった。ザムザザーはこの横撃に対し、優々と防御態勢を取ることが出来
た。
 あるいはさらにミネルバが攻撃を行えば……とも思えたが、ミネルバはミネ
ルバで、目の前の艦隊から連続して発射されるミサイルや艦砲への対処に追わ
れており、援護は不可能だった。
「ここまで、なのか……」
 レイは負けを確信した。敵に作戦を看破された以上、新たな作戦を立てねば
ならない。しかし、その作戦をレイは思いつくことが出来ない。
「弾幕を張って対応するしかない」
 当座の対応しか思いつけなかったレイだったが、ここで奇妙な事が起こっ
た。後方の敵艦隊の動きが、著しく乱れている。これは……
「背後からの奇襲を受けている?」

 勝利まで後一歩に近づいたファントムペイン艦隊が、背後からの奇襲を受け
たのは、全くの計算外、想定外だった。
「な、何事だ!」
 艦隊指揮官の叫びと共に、慌てて状況確認が行われる。そして彼らは知っ
た。
「て、敵モビルスーツ来襲!」
 圧倒的な赤。
 正義の名を持つ機体が現れたことに。

「やはり情報は本当だったのか……ミネルバ、良く持ちこたえたな」
 アスランは、ビームライフルを連射し、次々に艦隊に穴を空けていった。背
後からの奇襲は大成功だった。ファントムペイン艦隊は護衛のモビルスーツも
なく、咄嗟のことで艦砲による対応すら出来ていなかった。
「インパルスが居ないようだが……まさかやられたのか?」
 最新鋭機も案外大したことはない。そう思ったアスランだったが、その考え
をすぐに改めた。ミネルバへの攻撃を行っていたザムザザーが反転、ジャス
ティスを倒さんと迫ってきたのだ。
「新型……大型機か。あれにやらたな」
 アスランはザムザザーに激突していくような真似はしなかった。むしろ、
ビームサーベルを引き抜き、待ちの構えを取っていた。
 ザムザザーのパイロットたちはこれを見て、
「撃ち落としてくれるわ!」
 ビーム砲による砲撃を行う。
 ジャスティスはこれを下に交わすと、敵艦隊方面に急降下する。
「さて、これでも砲撃が出来るかな?」
 アスランは、あろうことか敵艦隊を壁に使ったのだ。
385運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 16:06:59 ID:???
 案の定、ザムザザーはその圧倒的な砲火で味方艦を巻き込むのを恐れ、砲撃
を行うことを躊躇った。
 一方で艦隊も、縦横無尽に対空砲を撃つことで、ザムザザーに当たるのでは
ないかという懸念があった。
 アスランは、敵モビルアーマーと、敵艦隊の間に入る。たったそれだけのこ
とで、敵の攻撃を封じてしまったのだ。
「ええい、ならば接近戦だ! 先ほどのモビルスーツのように海に叩き落とし
てくれる!」
 そして、ザムザザーは接近戦を挑まざるを得なくなった。
 相手が接近戦最強のモビルスーツだとも知らずに。

 決着は、付いた。


 領海ギリギリに布陣したオーブ艦隊は、そんな戦闘の一部始終を見ていた。
艦隊を指揮するトダカ一佐は、面白くなさそうに溜息を付いた。
「目の前で戦闘が行われているのに、見ているだけか……」
「仕方ありません。相手が領海に入ってこない限り、我々は戦闘を行うことが
出来ないのですから」
 副官の言葉に、トダカは無言で頷いた。
 ミネルバというのは随分と運がいいようだ。最新鋭機を墜とされたときは、
トダカもファントムペインの勝ちを確信していたが、たった一機の出現で全て
が変わってしまった。
 モビルスーツ一機で戦況が変わる。まったく、何と都合のいい世界だろう
か。
「トダカ一佐。脱出したファントムペイン艦隊が保護を求めてきましたが」
「保護?」
「ハイ、破損艦艇及び、モビルスーツの保護をと」
「本官にそんな権限はない。国防本部と行政府に問い合わせるから、それまで
待たせろ。絶対に領海に入らせるな」
 トダカは言いながら、ミネルバがどうなったかを確認させた。ミネルバは来
援した赤い機体を収容し、海から最新鋭機の残骸とも思えるものを引き上げる
と、全速力で海域を離脱していた。
「次あの艦と会うときは……出来れば戦場以外の場所がいいものだ」
 他国の戦艦ながら、称賛に値する戦い振りだったと思う。そして、そんな手
強い相手とは、出来れば戦いたくないものだ。
 そうトダカは思いながら、ミネルバを見送るのだった。

                          つづく
386運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/15(火) 16:08:21 ID:???
第16話。
新システムで初めて投下したけど……
これは使いにくい。
387通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 16:30:04 ID:???
>ジェットストライカーは機動力と加速力こそ高いが、運動性が低い

機動力と運動性ってどう違うんだ?
388通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:07:36 ID:???
最高速度と小回りのよさじゃないか?

それはそうと、GJ
389通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:40:21 ID:???
自演してどんな気分?
390通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:41:45 ID:???
なかなか爽快
391通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 17:56:09 ID:???
>>389
最高にハイってやつだァッ!!
392通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 18:24:15 ID:???
GJ
今更だけど歌姫のアスランってなんか格好良い。
他クロスとは一味違うね、これから暴落するのかもしれんが。
393通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:17:55 ID:???
GJっす!
アスランがいい感じに見かたによっては卑怯な戦い方してる。本編ではしない戦い方だな。
自分的にはきれい事やってなくて好きだけど。
しかし、シンは復活出来なさそうだな…。
394通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:19:19 ID:???
GJ!!
>モビルスーツ一機で戦況が変わる。まったく、何と都合のいい世界だろうか。
凄い皮肉にワロタw
395通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:43:25 ID:???
つうか職人の邪魔すんな
せめてちゃんと謝れよ
それと遅れながらGJ
396通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 21:59:02 ID:???
GJ
397通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 15:38:53 ID:???
一時はどうなるかと思ったがよかった。
GJ。お疲れ様です。
398通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 17:03:30 ID:???
自演(笑)
399通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 15:59:18 ID:???
ロッシェマダー?
400通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 12:25:05 ID:???
だれか運命の歌姫第12話持ってる人居ない?
wikiにうpしようと思ってるんだけど。
401通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 13:57:01 ID:???
402通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 15:02:40 ID:???
>>400
ついでにEndless Destiny氏の第9話のとこ違う方のが入っているので
直していただけるとうれしいな〜と・・・
403通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 15:29:18 ID:???
>>402
道理で一つだけノリが違うとw
404400:2007/05/18(金) 16:20:09 ID:???
直すのはいいんだけど、肝心の第9話どこ〜?
405通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 17:14:31 ID:???
見当たんないねぇ。
一時期2ch撤退なんて言われてたみたいだし外部とか?
406通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 20:13:00 ID:???
232にあるじゃないか。この節穴共め
407通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 21:47:27 ID:???
>>406
それには10話とタイトルが振ってあるように見えるよ、節穴君。
単なる付け間違いなのかどうか本人来ないとわかんねぇな。
408通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 13:43:58 ID:???
ロッシェってすげぇ美形らしいけど、どんな顔なの?
イメ検でもなかなか出てこないんだよな。
誰か画像持ってませんか?
409通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 15:05:30 ID:???
ロッシェとカスタム機レオス
http://vista.crap.jp/img/vi7955458711.jpg
ちなみにこっちはオデルが変装してたときの姿
http://vista.jeez.jp/img/vi7955469424.jpg
410通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 15:06:55 ID:???
美丈夫なイメージだったけど意外と線が細くて神経質っぽい感じだな
411通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 15:24:50 ID:???
神経質って言うか、登場時は若い貴族にありがちな短気な面があるね。
プライドが高くて自分に力に絶対の自信を持ってる。でも作品が進むにつれ
主人公のアディンと同じく成長していったキャラだと思うよロッシェは。
412通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 17:54:04 ID:???
>神経質って言うか、登場時は若い貴族にありがちな短気な面があるね。
貴族にあったことあるのか?
413通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 18:06:16 ID:???
>>412
つ脳内貴族
そこは突っ込んじゃいけないと思うよ。
414通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 19:11:42 ID:???
ワロタw
415通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 19:42:21 ID:???
池田貴族?
416通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 23:21:52 ID:???
>>412
すまん、俺の中の貴族観が銀英伝に出てくるような貴族なので、ついそう書いてしまった。
417通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 23:37:41 ID:???
脳内貴族の説明イラネ
418通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 23:41:57 ID:???
父親は一応英国貴族、母親もドイツの元貴族の家系だけど、
本人は生まれも育ちも日本で英語の成績最低、もちろん独逸語も話せないという、
漫画のキャラみたいな奴なら知ってる
419通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 23:43:42 ID:???
だから?
420通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 17:13:44 ID:???
そういえば今日はWがやってたんだっけ
421通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 17:46:25 ID:???
今日からね。

BS-iで毎週日曜1030〜
422通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 12:33:42 ID:???
この保守を、ロッシェに捧げます。
423通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 13:56:30 ID:???
オレは保守するぜ。
424通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 12:45:34 ID:???
そろそろ運命の歌姫氏が来るんじゃないかと期待。
425通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:35:37 ID:???
おまんこ
426通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:34:39 ID:???
そろそろ運命の歌姫氏のエロパロが来るんじゃないかな。
427通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:44:45 ID:???
MXでW再放送やってるんだな。
428運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/29(火) 23:49:18 ID:???
今日が終わる前に投下。
429通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:51:13 ID:???
アニメの神様内ですので見付けにくいと思います
430運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/29(火) 23:52:05 ID:???
 アスラン・ザラの来援。
 これはファントムペインは元より、来援を受けたミネルバでさえ予期せぬ事
だった。当時のカーペンタリア周辺海域は先の戦闘による影響で、レーダーや
センサーといった類のものが使用不能となっており、カーペンタリア基地が
ファントムペイン艦隊の動向を掴むのはまず不可能とされていたのだ。
 そう、この来援は全くの偶然が生んだ結果だった。というのも、カーペンタ
リア基地は撤退するファントムペイン艦隊の動向を探るために索敵艇を出して
いたのだ。仮にでもファントムペインが艦隊と戦力を再編し、カーペンタリア
に再度攻め込むといった事態が起こったときの、いわば保険であった。そして
その索敵艇がファントムペイン艦隊の殿部隊が進路を変更し、オーブへ向かっ
ているという情報を手に入れ、基地に持ち帰ってきたのだ。
「敵の狙いはミネルバか」
「敵国とはいえ使者に襲撃するつもりなのか」
 ミネルバに良い感情を持っていないとはいえ、さすがの基地司令部もこれに
は慌てた。すぐに救援を出さなければならない。しかし……
「今、この基地にそんな余剰戦力はない」
 それどころか、ミネルバを狙っている艦隊は陽動で、カーペンタリアから戦
力を減らす作戦と言うことも考えられた。
 だからといってミネルバを見殺しにすることも出来ない。そんな時、特務隊
員であるアスラン・ザラが、単機による救援を買って出たのだ。
「俺のジャスティスなら補給の心配はいらないし、速度的にもギリギリ間に合
う」
 この判断は正しく、アスランには単機で成功させるだけの自信もあった。
もっとも、それはミネルバが持ちこたえていればの話でもあるのだが、ミネル
バはアスランの希望通り、奮戦を果たしていた。
 結果、背後からの奇襲を受けたファントムペイン艦隊は、主戦力だった新型
モビルアーマーザムザザーをジャスティスに墜とされたこともあり、ミネルバ
との挟撃の前に敗れた。
 そしてこの敗北はファントムペインがザフトに敗北した最初の戦いでもあっ
たとされている。先の基地攻略戦においてはザフトの降下作戦が成功したとは
いえ、双方痛み分けといっていい損害を被った。だがこの戦いにおいては、一
隻の戦艦が複数の艦隊を叩きのめし、これを戦闘不能にまで追い込んだことも
あって、ザフトの勝利と認識されることとなった。

 戦闘終了後、アスランはすぐにミネルバに合流しようとはしなかった。アス
ランはただ、機体をオーブの方向へと向けて中空に佇んでいたという。彼の立
場を少なからず知っているタリアは、これに声をかけることはしなかったとい
う。



             第17話「贖罪の旅へ」

431運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/29(火) 23:53:21 ID:???
 あらかたの戦闘が終結した頃、プラント本国では最高評議会による今後の対
応協議が行われていた。
「眼前の驚異はこの度の降下作戦で排除したわけだが、敵が黙って引き下がる
とも思えん。こちらも打って出るときではないか?」
 攻撃を受けたカーペンタリア基地の惨状も相成って、プラントでは積極的な
交戦意識が高まりつつあった。元々、地球相手に苦渋を強いられてきたプラン
ト市民である。一度不満が募れば、爆発するのは当然であった。
「だが、戦うとしても何を最終目的にするかは決めておかねばなるまい。地球
のファントムペインを尽く倒し、それに協力している国家や政治家、企業、団
体などを根絶やしにするのか?」
「大西洋連邦を初めとした支流派の国々と戦うわけか。勝ったとしたら、我々
は征服者としてその国々の面倒を見るのか? 馬鹿馬鹿しい話だ。そんな資源
も財源も今のプラントには有りはしない」
 そもそも国力における明確な物量差がプラントと地球にはある。技術的にプ
ラントが有利であった前大戦時ならいざ知れず、現在のプラントと地球の技術
力は拮抗している。そして条件が同じなら、物量に余裕のある方が有利なの
だ。
「しかし……地球には未だ旗色を決めかねている人々もいる」
 この発言は、最高評議会議長ギルバート・デュランダルのものである。
「我々が敵、つまりファントムペインに対し着実な勝利を積み重ねていくこと
が出来れば、旗色も自ずとこちら側に染まるだろう。そうした人々や国々を増
やしていくことが出来れば、あるいは」
 そしてデュランダルは、地球で未だ混乱と内乱が続くユーラシア西側地域へ
の武力介入及び、介入後の援助を議題として提案した。この地域は資源的に重
要な火力プラントを有したガルナハンがあり、戦略的にも押さえておく意味は
高い。また、ザフト軍マハムール基地が近いこともあって、戦いを始めるには
都合の良い場所でもあった。
「確かにあの基地には開戦以前から駐留している兵力も多い。しかし、それだ
けで勝てますかな」
 国防委員長のこの意見は、何もマハムール基地を信頼していなかったからで
はない。過日、そのマハムールよりも強大な戦力を有していたはずのカーペン
タリアが被った被害を鑑みてのことだった。
「敵のモビルスーツの空戦能力は、我が方のディンを遙かに上回ると聞いてい
る。元々兵力差がある上に、モビルスーツの性能も負けているのでは不利と言
わざるを得ないでしょう」
 つまり、ディンを改修するなり、新型空戦モビルスーツを作るなりして対応
すべきではないか、と国防委員長は言っているのだ。
 これに対し、デュランダルは懐柔的だった。
「そうだな。この戦いには負けるわけにはいかない。出来うる努力は全てしな
ければな。差し当たって新型モビルスーツの件は、私に一任して貰おう」
 反対の声こそ出なかったが、疑問や疑念は委員たちの中に残った。率先して
議長が物事を進めるのは、リーダーシップを取る上では必要不可欠なものであ
ろうが、議長はモビルスーツと言った兵器の類の専門ではない。それなのにそ
れを一任するというのは何か意図があるのではないか……
 だが、結局、委員たちは明確な答えを出せぬまま、ユーラシア西側地域への
武力介入と、新型モビルスーツ開発を承認した。
432運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/29(火) 23:54:58 ID:???
「そして、議長は我々の協力を仰ぎたい。そう仰るわけか」
 事の次第を議長から直接聞いたロッシェは、議長の意図を呼んでいた。つま
り彼は、新型モビルスーツを作るに当たって異世界の技術を取り入れようと考
えたのだ。
「だそうだが、どうなんだハワード?」
 実際に請け負うことになるのはロッシェではなくハワードである。先日ロッ
シェと合流を果たしたハワードら異世界の調査団は、今のところは非公式な客
人として遇されている。
「ふむ、わしらの世界の技術を使った新型モビルスーツか」
「お願いできませんか?」
 デュランダルの物腰は低かったが、いざとなればハワードらの生殺与奪の権
利は彼の手中にあるといっていい状態だ。もっとも、そのような事態になった
ときのため、ロッシェもハワードも手を打っていないわけではないが、この程
度の要求なら呑んでも構わないとも考えていた。
「議長、アンタはこの世界では学者としても名を馳せた人物であると聞いてい
る。そのアンタになら分かるだろうが、わしらのいた世界とこの世界では、表
面上は似通っていても、異なる部分はやはり多い。それは個人の持つ考えや、発想や思想といった精神的部分から、政治形態や国家形成なんてものにも当て
はまる」
 例えば……と、ハワードは手に持つコーヒーカップを手の平に置いた。
「これはカップだ。わしらの世界にもカップは存在するし、形だってどれも似
たようなもんだ。中に入っているコーヒーだって、豆の種類こそあれど、そう
大差はないだろう。しかし、だ」
 ハワードはカップを持ち直すと、コーヒーを仰いだ。品種改良され、プラン
トに住む人の舌に合うように調合されたコーヒー豆だったが、ハワードは特に
美味いとも感じなかった。
「カップ程度ならともかく、モビルスーツのレベルになると話は違ってくる。
この世界と、わしらのいた世界ではそもそも相反する技術を使いすぎている
と、わしは思う」
 ロッシェのレオスと、ザフトのモビルスーツを比べれば、それは明らかだっ
た。使われている合金、使われているバーニア、使われている武装、使われて
いる加工技術、それら全てが異なっており、類似点は余りにも少ない。
「それに技術を生かそうにも、この世界でわしらがそれをなすだけの設備も、
材料もないのだよ。スパナやドライバー、ネジやパイプなどとは違う次元の話
だ」
 確かにその通りだ。異世界の人間がその技術を生かすには、異世界の材料が
必要なのだ。この世界にはガンダニュウム合金はおろか、チタニュウム合金も
ない。精製するにしても、精製できる技術がこの世界で実現できるかどうかも
分からない。
「では、やはり無理なのですか?」
 デュランダルとしては当てが外れた形となった。彼としては異世界の優れた
技術を使うことで、この戦争におけるプラントの戦力的不利をカバーするつも
りだったのだ。浅はか甚だしいことだが、手元にあるものは全て有効活用する
事に決めているデュランダルとしては当然だった。
433運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/29(火) 23:56:24 ID:???
「だがまあ、わしらの世界の知識と発想を、この世界の技術に応用することは
出来るかも知れんがな」
「というと?」
「この世界でレオスのようなモビルスーツを作り上げるのはまず不可能だが、
この世界のモビルスーツをそれに合わせることは可能かも知れん、ということ
さ」
 しかも、デュランダルが現在欲しているのは空戦能力を備えたモビルスーツ
だという。これは元の世界においてバーニア研究の専門家であったハワードに
とって、打って付けの仕事だった。
「この世界の技術で作ってやろうじゃないか。わしらの知識を使って作りあげ
る、新たなモビルスーツを」
 こうして、ハワードはこの世界において初めての仕事、モビルスーツ開発へ
と取りかかることとなった。
 満足したデュランダルが帰った後、ロッシェは少々の不満をぶつけた。
「ああも簡単に了承してしまうとは、いくらこちらが弱い立場だからと言っ
て、これでは相手が増長するぞ?」
「なに、構わんさ。どうせこの世界ですることと言えば、元の世界に帰る方法
を探すことぐらいだ。それまで、プラントで仕事をするのも悪くない。この世
界の技術にも興味があるしな」
「それが本音か。まったく、科学者という連中はつくづく救われがたいな」
 ロッシェは呆れたように言うと、話題を転じることにした。
「ところで、例の調査のことだが」
「ウルカヌスのことか?」
「ああ、お前がモビルスーツ開発に追われるなら、私はそっちを担当しよう
か?」
「その件なら、アイツがやっておるよ。わしらに万が一のことがあったときの
保険も兼ねているが、当分は奴一人に任せておいて大丈夫だろう」
「奴か……フッ、こんなこというのもどうかと思うが、奴の方が付き合いは長
いのに、オデルより信頼できないな」
 本人が聞けば顔を真っ赤にして怒るだろうが、ロッシェは彼に対し少々猪突
しすぎる部分があるとも感じていた。探索や調査などと言った根気のいる任務
が彼に勤まるかどうか……
「そうだ。オデルの方はどうなっている? 連絡はあるのか」
「オデルはオデルで、まだ地球だ。今はインドの辺り似るとか言ってたか」
「インドか……奴も我々のように厄介ごとに巻き込まれてなければいいが」
 後日ロッシェは、自身の言葉を顧みることとなる。それはまだ、先の話ではあるが……
434運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/29(火) 23:57:40 ID:???
 一方でファントムペインは、敗戦処理に追われていた。ヘブンズベースへと
帰還した遠征艦隊は、ネオ・ロアノークが八割以上を生還させてきたのに対
し、ホアキンは帰還含む数隻単位にまで減っていた。一部艦隊の暴走による損
失、ファントムペインタは内外に醜態をさらすこととなった。
「自己の責務も全うできないとは、貴様それでも軍人か!」
 ただ負けてきたのならいざ知れず、部下の暴発も抑えきれず貴重な艦艇を失
い、あまつさえ新型モビルアーマーまで墜とされたホアキンに対して、ジブ
リールは辛辣だった。
「面目しようもございません……」
 黙って頭を下げるホアキンを半ば無視し、ジブリールは手を払うことで退室
を命じた。
「ホアキンを処分しますか、盟主?」
 ネオは憮然として座る盟主に尋ねるが、ジブリールは首を振った。
「そうしたいのは山々だが、奴は指揮官能力を有した貴重な人材だ。差し当
たって譴責で済ませる他あるまい」
 月にいるイアン・リー少佐を呼び戻すという方法もあったが、彼は月基地の
復旧に忙殺されており、とても地上に来られる状況ではなかった。
 戦いの場が地上に移ったとしても、宇宙戦力を疎かには出来ない。
「我々の当面の目的は地上ザフト軍を一掃することだ。その為に必要人材なら
ば、一度の失敗ぐらい目を瞑る」
「ですが、ミネルバの方はどうなさいますか?」
「カーペンタリアに与えた損害は大きい。ミネルバが宇宙に帰るにしろ、監視
はさせておくべきだろう……そうだ、インド基地の件はどうなっている?」
 インド基地とは、旧連合がカーペンタリアへ進行する際、その拠点として考
え建設を進めていたものであり、連合崩壊後はファントムペインが接収し、建
設を続けているものだった。
「建設は続けておりますが、何分人手不足なもので……」
「構わんから、地域住民の導入でもさせて急がせろ。あの基地さえ完成すれば
カーペンタリアやミネルバの動向も探りやすくなる」
「しかし、それは」
「あの地域は我々の管轄下だ。そこに住む人間をどうしようが、我らの勝手で
はないか」
 この専制的な決断は、ネオにとっては不快以外の何物でもなかった。この時
代に強制人夫とは……いや、この戦乱の時代だからだろうか? 強制労働、強
制収容、武力を持って他者を支配し、それで全てが上手く行くと、盟主は本当
に思っているのだろうか? 思っているのだろう。一部権力者は、それを持た
ぬものに対して、支配し強制するのは当然と思っている節がある。特に軍事革
命など起こしたファントムペインにとって、革命家たる自分たちに従わない者
の存在など、供応できないのだろう。
(そうしたことを続けて、ファントムペインから人身の心が離れた時も、我ら
は武力でそれを押さえ込もうとするのだろうか? 人々の支持を受けない集団
に、何の価値があるのか)
 ネオは心の中で呟き、それをため息に変えては来だした。願わくば、そうな
らないように気をつけたいものだ。
 気をつけた程度で、何とかなるのなら。
435運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/29(火) 23:59:24 ID:???
 オーブ領海周辺で起きた戦闘から三日経ち、カーペンタリア基地へと帰投し
ていたミネルバに新たな指令が下ったのは、デュランダルがユーラシア西側地
域への支援を正式に発表したのと同じ時だった。
 特務隊のアスラン・ザラを介して伝えられた指令の内容は、ミネルバクルー
に驚きを持って迎えられた。
「あのユーラシア西側地域に、本艦を派遣すると?」
 ミネルバは、艦の整備及び補給が終了次第、ユーラシア西側地域ザフト軍マ
ハムール基地へ向けて出発されたし。
 その後は、マハムールの戦力と共にファントムペインガルナハン基地を攻略
せよ、とのことだった。
「尚、随員として、フェイスである自分、アスラン・ザラもミネルバに同行さ
せていただくことになります」
 ミネルバを窮地から救ったのは間違いなくアスランであり、この人事は比較
的暖かく受け入れられたという。
「マハムール……いよいよ議長もユーラシア西側地域の取り込みに掛かったわ
けね」
 執務室でアーサー、そしてアスランと話すタリアの口調は必ずしもいい物で
はなかった。
「ファントムペインに属さない国々の支持を得て、プラントの地盤を強化しよ
うというわけですかね。圧政を排除し、食料などの物資を支援する……まあ、
そんなところでしょう」
 アーサの洞察は、プラントの内情も理解し把握していた。食べ物で釣るとは
何か卑しいですね、とニヤリと笑った。アスランとしては何も言えなかった。
「ミネルバの速度なら、カーペンタリア基地からマハムール基地までそれほど
時間は掛からないと思いますが、いつ出発しますか?」
「そうね。国防委員会の命令と合っては仕方ないわ。艦の修理は後どれぐらい
掛かりそう?」
「明後日は終わると」
「じゃあ、今のうちに物資の積み込みもしちゃいましょう。修理と補給が終わ
り次第、すぐに出航よ」
 プラントが内乱状態にある他国に武力介入する。タリアとアーサーは共に複
雑な表情であったが、アスランはただ一人、冷静だった。

「酷くやられたな」
 アスランはタリアたちとの会議を終えた後、格納庫に来ていた。自身の機体
の整備を前に、この前の戦闘で撃墜されたインパルスの様子も見ることにし
た。そして、その有様は予想以上の酷さだった。
「これが並のモビルスーツなら、もうこれで廃棄処分ですがね。インパルスは
その点便利ですよ。コアスプレンダーさえ生きていれば、何とでもなります」
 整備主任はそう言って笑う。
「この艦は、インパルスの運用艦と言っても差し支えないですからね、パーツ
だけはまだまだあるんです」
「コクピット部分だけ生きていればどうとでもなる、か。確かにそれは驚異の
モビルスーツだな」
 倒しても、倒しても、パーツとコクピットさえあれば復活することの出来る
モビルスーツ。それがインパルス。
「だが、パイロットのほうはどうだ?」
436運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/30(水) 00:01:41 ID:???
 先日の戦闘において、シンは敵に対し完全なる敗北をした。機体こそ、核と
なるコアスプレンダーが無事だったため助かったが、シンはショックを隠せな
かった。いくら敵が新型とはいえ、手も足も出なかったのだ。
 しかも、後から来たアスラン・ザラは、それをあっさり倒したと言うではな
いか。これでショックを受けないわけがない。シンの中に残っていた、自尊心
やちっぽけなプライドは、粉々に打ち砕かれてしまっていた。
「俺は……何でこんなに弱いんだよ」
 そのシンは、相変わらず自室に閉じこもっていた。
 全てを失ってから一年、自分は必死で勉強し、モビルスーツパイロットに
なった。ザフトレッドというエリートにも選ばれ、モビルスーツに乗ることだ
けが自分の取り柄であり、生き甲斐だった。
 だが、それも機体と一緒に打ち砕かれた。自分は強くなどない、自分は弱
い。弱すぎる。そんな自分に、エースなど、インパルスのパイロットなど勤ま
るのだろうか?
 シンは自己疑心に囚われていた。

 宇宙で、地上で、様々な思惑が交錯して絡み合う。そんな中、アスラン・ザ
ラだけはその絡みから、一歩身を引いた位置にいる。
「当面はザフトに勝たせる。この基本計画に問題はない」
 誰もいない場所で一人、アスランは考える。
 ファントムペインはその勢いを完全に潰された形となっている。ミネルバの
勝利は、ザフトの士気を高めるだけでなく、敵の士気を殺ぐことにも成功し
た。連合相手には勝ち続けることが出来たファントムペインも、いざ本命であ
るザフトとの戦いには勝てず、小規模な戦闘とはいえ敗北もした。この事実が
双方の士気に影響しないわけがない。
「だからこそ、その勢いに乗ってザフトを勝たせる。やがて戦争が続き、ファ
ントムペインもザフトも疲弊しきったところで……」
 その為には、どちらの内情にも通じておく必要がある。まあ、とりあえずは
デュランダル議長の信用と信頼を得て、ザフトを掌握することから始めればい
い。時間はタップリある。
「何せ、戦争はまだ始まったばかりなんだからな」
 言って、アスランは低く笑った。かつての英雄は今、全てを奪うために、策
略と策謀の渦を巻き起こそうとしている。

そして、ザフト軍艦ミネルバは、カーペンタリア基地を出発した。それは、彼
らにとっては久しぶりの、軍事行動であった。

                                つづく
437運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/05/30(水) 00:03:05 ID:???
第17話。
いざ書くと、なかなか頭やプロットに書いているとおりに運ばない。
本来なら登場予定だったキャラを出せなかったり、無理に出そうとすると話が
変になったり。だから彼は次回登場。
438通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:14:27 ID:???
GJ!
こ、このアスランには期待できる!?
439通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 13:09:10 ID:???
なんかアスランがポストゼクスなのかな?
ファントムペインは噛ませ犬で終わりそうだな……
シンが化けるのが楽しみではあるけど。
440通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 13:40:52 ID:???
マッドサイエンティストがモビルスーツ開発に着手・・・・


種世界の敵パイロットさんたちーー逃げてーーーーーーー
441通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 13:49:09 ID:???
駄目だ、すでにロックオンされているので棒立ちになることしかできない!
442通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 17:43:30 ID:???
技術者とか研究者って奴ぁ「探求者」だからなぁ
443通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:47:31 ID:???
だがなぁ、ハワードってトールギスだのウイング0だののバーニア開発担当だろ?
好きに作らせたらコーディネーターにも扱いきれない代物を作るんじゃないか?
444通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:36:20 ID:???
そこでラウが「汚名挽回」
445通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 10:49:42 ID:???
>>443
大丈夫さ、W世界よりは種世界の方が(多分)衝撃吸収関連の技術は発展している。
少しハワードが自重すればコーディならなんとか扱えるぐらいのもにはなるさ。

そうとでも考えないとPS装甲なんて使えたもんじゃないからなぁ。
446通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 22:06:23 ID:???
逆に考えるんだ。種世界のMSはトールギスとは別の意味でスコタコ並みに人命軽視な設計なんだと。
447通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 22:47:08 ID:???
>>446
そういや、ATM-08(確かスペンディングウルフ?)は生存性重視の設計だったのに
コストダウンの為に人命徹底軽視の設計に改悪されてスコタコになったんだっけか。

……105ダガーとダガーLの関係に近いな。
448通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:28:20 ID:???
「全てにおいてウルフよりも劣っているから皮肉を込めてドックと名付けられた」そうで。

ウィンダムの紙装甲もミネルバの対空砲で蜂の巣だからなぁ〜。
PS装甲採用機も「パイロットの代わりなんぞ幾らでも居る!機体さえ無事ならそれで良い!」とか考えて作ってそうだ。
449通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 23:48:52 ID:???
最初にロッシェが出てきます

G-unit編
http://www.youtube.com/watch?v=3yYokqZdUrc
450通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:07:42 ID:???
ロッシェ「アスランくん! それがキミの本気か!? 情けないッ!」
アスラン「何をッ!」
ロッシェ「そんな事ではガンダムの名が泣くぞ!!」
アスラン「く………くっそォ!!」


違和感ナサスwww
451通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 00:16:20 ID:???
ハワード「連合にはウィンダムというMSがあるんだな・・・」
アスラン「ええ、ありますよ。量産機です。」
ハワード「そうか、・・・ふふふ」
アスラン「どうしました?」
ハワード「いや、ワシの世界にも似たような名前のMSがあってな」
アスラン「はぁ、強いんですか?」
ハワード「そこそこな、だが、ワシのトールギスのほうが傑作じゃ」
アスラン「トールギス?」
ハワード「ああ、ちと加速制度に難があるがな」
アスラン「そうなんですか、まぁ、コーディネーターなら乗りこなせますよ」
ハワード「それは楽しみだ。」




こうですか?
わかりません><
452通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 08:36:02 ID:???
>>448
名無しも名有りもナチュはゴミ屑だ、名無しならコーディもゴミ屑だ、
代わりはいくらでもいるという神の啓示に従ってるだけと思われ。
453通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 11:25:28 ID:???
>>451
何その死亡フラグw
454通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 13:41:39 ID:???
>>451
アスラーン、逃げてーーー!
455通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 16:20:37 ID:???
さぁ、早く逃げるんだ!



この新型で。
456通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 16:57:34 ID:???
ニコルに再開フラグたつんか
457通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 19:00:22 ID:???
奪った新型で大地or海面に激突でニコルに再会か・・・
458通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 23:37:47 ID:???
あんまり関係ない話だが一応Wな話として……
次にやるらしい00って要するにパーフェクト・ピース・ピープルみたいなのでおk?
459通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 01:18:32 ID:???
>>458
私設武装組織(テロリスト)が全戦争行為に対してガンダムで武力介入(テロ)をします。

というのでおk。
460通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 01:51:48 ID:???
「俺たちの暴走は、俺達が互いに止められる」
みたいなセリフが出てくればまだマシかと思うが。
アスランみたいにAAの暴走止められない話だったら、完全テロガンダムwww
461通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 03:16:18 ID:???
戦争根絶を武力で訴えることが間違ってると思うけど……
Wと似てるようで違うよね。
462通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 04:07:44 ID:???
どうせなら枠を(タカラ)トミーに返してやってZナイトでもやれよ。
463通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 12:03:14 ID:???
>>461
戦争根絶には戦争が起きる原因を解決しなくちゃならんからなあ。
464通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 12:21:54 ID:???
>>462
それならまた隕石落としてゾイド始めた方が
465通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:01:50 ID:iRHkcpCM
ラクシズを正当化する話か
466通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:10:24 ID:???
ごひなら…それでもごひなら何とか
467通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 14:12:03 ID:???
>>461
結局世界征服するのと変わらん。
それに常に相手を相当上回る戦力を維持する必要がある。
468通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 16:21:58 ID:???
目的を冷戦構造の維持くらいにしとけば何とか。小競り合いは許容して全面衝突
を回避する方向みたいな。ガンダムは各勢力を拮抗させるツールとか。
469通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 16:28:25 ID:???
>>468
それには一撃でアメリカ一つ滅ぼせるぐらいの戦力が必要だな。
470通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 16:47:54 ID:???
ココで沈黙の艦隊ですよ。
まぁ、最後は海江田が神懸りすぎて、軽くオカルトだったけど。
471通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 17:41:17 ID:???
グロラン5?
472通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 23:04:22 ID:???
>>468
それなんてシャッフル同盟?
473通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 07:34:48 ID:???
テロガンダムの話はやめとこうぜ。
公式サイトを見た時点で、アレは「終了」したも同じなんだしさ。
474通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 12:47:15 ID:???
沈艦・・・
「政治家にでもなってみるか」って・・・
「でも」でなれるかーーーーーー!!!
って知ってる人間みんな突っ込んでたな・・・
475通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 23:48:18 ID:???
政治家なんて自己申告みたいなもんじゃん。
選挙で当選して議員になれるかどうかは別として。
476通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 14:26:31 ID:???
深町はやればできる子だから。
477474:2007/06/06(水) 09:33:49 ID:???
あれ?レスがある。ないと思ってたのに・・・
まあこれ以上沈艦はスレ違いですので止めときましょう
478通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 18:25:56 ID:???
投下まだか?
479通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 20:11:17 ID:???
土曜は、W-DESTINYの投下日だったからねぇ……
480通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 20:18:59 ID:???
W-DESTINYの為だけにこのスレをお気に入りに入れている俺が通りますよっと
481通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 20:22:22 ID:???
やる気無いんだったらやめちまえ
482通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 00:49:53 ID:???
>>481
別におめえの為に書いてなさる訳じゃねえし。分際わきまえろ乞食。
483通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 01:14:13 ID:???
なんというツンデレ、間違いなく痛々しい。
484通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 02:01:57 ID:???
>>483
このスレにはこういう朝鮮人が住み着いているんです。
これじゃあ職人さん逃げるわけです><
485通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:14:23 ID:???
W-D氏に戻って来て欲しいな。
WEED氏にも戻って来て欲しい。
edたんには本当の政治を書いて欲しい。
486通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 17:23:50 ID:???
どのスレでも人気があるSSほど完結しない希ガス。
487通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 18:12:00 ID:???
488通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 00:54:28 ID:???
まともに完結したの安部さんぐらいだよな

アレはすぐ続編が書かれるけど
489運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:29:22 ID:???
投下します。
490運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:31:03 ID:???
 ミネルバがカーペンタリア基地を出航し、ユーラシア西側地域へと向かう情
報は早い段階でファントムペインの知るところとなった。この時期、ファント
ムペインは情報収集に力を入れており、反対にザフトの情報管理が甘いことも
あってか、まずまずの成果を上げることが出来ていた。
 しかし、情報を手に入れたとしても、それをどう処理するかでそれまでの努
力が無に帰すことは多々ある。ファントムペイントしては、早急に対応を決め
ねばならなかった。
「艦隊を派遣しようにも、現在我々はヘブンズベースの立て直し、スエズ基地
の維持、戦力の再編に追われている。とてもそのような余裕はない」
 ただでさえ、大規模な遠征の後である。将兵にも疲れが溜まっており、今は
その回復に努めるべきとの意見が相次いだ。が、元々血の気が多く、コーディ
ネイターというだけで嫌悪感を示すものも多いため、
「このまま負け続けるというのは兵の士気にも関わる。何が何でも倒すべし」
 という意見もあるにはあった。無論、その意見にも一理あることはあるが、
ネオ・ロアノーク大佐などに言わせれば、
「たかが戦艦一隻、放っておけばいい。奴らがユーラシアに着いた後、ガルナ
ハンやスエズの地上戦力で迎え撃つという手もあるだろうに」
 何も海上で仕留める必要など、どこにもないのだ。それに海戦で負けたと言
うことは、敵は海戦に長けているという見方も出来る。何も相手の得意分野で
戦ってやることもない。
 だが、そうしたネオの意見を無視するかのように、二人のモビルスーツパイ
ロットがミネルバ討伐を買って出た。
「コーディネイターは殲滅する。それが我々の使命だ」
「で、あるかして、エースパイロットの俺らが出向いてやるってわけさ」
 エミリオ・ブロデリックと、ダナ・スニップの二人だった。
 エミリオは、ホアキン隊に所属するスウェン・カル・バヤンらと同じく、ブ
ルーコスモスの養護施設で兵士として育てられた反コーディネイター思想の塊
のような男で、機械のようにコーディネイターの殺戮を行う。
 ダナは、奔放かつ軽い性格をしているものの、重度の戦闘狂であり、戦闘の
興奮、破壊と殺戮を楽しむためだけにファントムペインに所属している。
 互いに一癖も二癖もある二人だったが、モビルスーツパイロットとしての腕
は確かであり、ファントムペイン内での評価も高かった。
「艦隊なんて必要ない。少数精鋭、本当に実力あるものの前に、ミネルバは海
の藻屑となるさ」
 この高言に、ネオは一抹の不安を覚えた。しかし、この出撃要請を受けた
ロード・ジブリールが、
「小さくとも、勝利を増やすこと自体は問題ではない」
 と、発言したため、出撃が許可されたのだ。もっとも、ジブリール自身は出
撃を促したつもりなど無かったが、部下たちがそれに過剰反応した結果だっ
た。こうなってしまうと、ネオなどには口の出しようが無く、とりあえずは勝
利を祈ってやるしかなかった。


             18話「決断の時」


491運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:32:51 ID:???
 ファントムペインインド洋基地。旧連合によって建設が始められ、ファント
ムペインによって引き継がれたこの基地は、完成すればザフト軍カーペンタリ
ア基地への前線基地となるだけでなく、赤道連合含め中東勢力への抑止力とな
るはずだった。
 そしてその基地司令官は、元々連合軍士官だった男がファントムペインによ
るクーデターの際、立場を鞍替えしたものであり、正規のファントムペインに
対しての発言力に乏しかった。
「つまり、簡単に言うと、俺達はヘブンズベースから遠路遙々、そのミネル
バってのを倒しに来たわけだ」
 しかしそれでも、突然、機体の整備と補給注文し、基地へと乗り込んできた
相手、エミリオとダナの二人に対して、基地司令官は好印象を持つことが出来
なかった。
「協定によってお前らは我々に協力する義務がある」
 言っていることは正論なのだが、両者の態度のでかさが年配の基地指令の癇
に障った。
「それと補給とは別にもう一つばかし頼みを聞いて貰うぜ?」
「頼み?」
 基地司令官は嫌なものを感じた。旧連合から転向したものは何かと立場が弱
い。命令されればただ従うだけという、明確な格差が生まれつつあるという。
これは今まで逆に命令される立場であったファントムペインの、謂わば反動か
ら生じた結果であった。
「俺達はエースパイロット。腕にも覚えがあるし、自他ともに認める実力者
だ」
 ダナの言ってることは自慢以外の何物でもないが、事実でもあった。
「そんな強い俺達だからこそ、たった二機で挑むのが無謀であることも知って
いる」
「この基地の兵力を貸して貰おう」
 エミリオがサラリと言ってのけた注文に、基地司令官は驚きを持って返すこ
としかできなかった。
「兵力だと? この基地は建設中だぞ。武装すら侭ならぬのに兵力など」
「おいおい、なに言ってるんだ。あるだろ? ウィンダムが三十機も」
「あ、あれはこの基地の護衛用だぞ!」
 インド洋基地唯一の兵力として、ジェットストライカー装備のウィンダムが
三十機配備されている。基地司令官の言うとおり、建設中の基地を守る守備部
隊であり、完成後もそのまま配属となるであろうモビルスーツたちだった。
「護衛用ねぇ……いいか? ミネルバとやらがこの付近を通るのは確実なん
だ。この基地を見つけられたら、カーペンタリアから建設阻止のための部隊が
押し寄せてくるんだぜ?」
「そんな結果を招きたくなければ、我々に従え」
 一見すると正論その物に思える二人の意見だったが、実は大きな穴がある。
仮にミネルバを撃沈し、基地の存在を隠すことに成功したとしても、ミネルバ
が撃沈されたことに対して不審を憶えたザフトは必ず調査を開始するだろう。
そうなればどちらにしろ基地は発見され、建設どころではなくなる。
 また、根本的な問題として、ミネルバが基地を発見しない場合も考えられ
る。近くを通ると言っても、距離がないわけではないし、ユーラシアへと急ぐ
彼らが気付かず通り過ぎる可能性とてなくはないのだ。

492運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:34:05 ID:???
 その部分を指摘して粘れば、基地指令官にも部はあった。しかし、彼はそん
な簡単なことにすら、気付くことはなかった。
「判った……出撃させる。絶対ミネルバを沈めてくれ」
 あっさりとこちらの口車に乗った司令官を内心小馬鹿にし、表面上は満足し
たダナは笑みを浮かべる。
「あぁ、当然だ。如何なる犠牲を払っても、な」

 その頃、海路マハムールへと目指すミネルバは一隻で行動する以上、周囲の
警戒こそ怠っていなかったが、インド洋基地の存在には気付いてはいなかっ
た。
「結局、カーペンタリアは一隻の護衛も付けてくれませんでしたね」
 士官室にて今後の行動を詰めるアーサーは、苦笑気味にタリアに言った。
「我々がいなければカーペンタリアは落ちていたというのに。全く酷い仕打ち
です」
「仕方がないわ。ただでさえあの戦闘の後だもの。余剰兵力がないと言われれ
ばね、嘘を言ってるわけではないし」
 本来、このような任務の際には護衛艦の一つでも付けるのが普通なのだが、
損害の酷いカーペンタリア基地にはその余裕が全くなかった。国防委員会の命
令でもあれば違ったのだろうが、国防委員会もまた、その必要無しとの決定を
したのだ。
「これはあれですね。汚名返上をしたいのならば、一隻で頑張れ、ということ
ですかね?」
「そんなとこでしょうね。ミネルバを敢えて混乱が続く地域に向かわせるの
も、ファントムペインの圧政からの解放者としての印象を強めたいんでしょ
う。我々にとってはイメージ回復にもなるし、良いチャンスだわ」
 そうすれば、自分はまた名誉を取り戻すことが出来る。自分に取り巻く噂
も、消えるだろう。タリアがこの時、自己保身に近い考えをしていた。

 アスラン・ザラは、艦長と副官が行っている会議に出席することもなく、射
撃場にいた。このミネルバにおいて、最大の権力を持っているのは特務隊に所
属しているアスランである。誰であっても、彼に命令権はない。アスラン自
身、それを誇示するような性格ではなかったが、強い力を持つものは他者を萎
縮させてしまう。彼は早くも、艦内で孤立していた。
「今後、動きやすいと思ってこの艦に乗ってみたが……これは少しやりにくい
な」
 苦笑しながら、アスランは的に向かって射撃をした。彼は射撃や白兵戦にお
いても無類の強さを誇る男であり、銃弾は的の急所を確実に撃ち抜いていた。
思えば射撃訓練など久しくしていなかったが、腕は鈍っていないようだ。
「こんなものか」
 続けて斉射すると、的は音を立てて崩れた。決まった動きしかしない標的な
ど、所詮はこの程度だろう。アスランはそう思いながら、消音用の耳当てを外
すと、
「上手ですね〜」
 背後から、賞賛の声が聞こえた。

493運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:35:30 ID:???
「君は……」
 振り返ると、そこにザフト軍の緑服を着た少女が立っていた。赤い髪を両側
で縛り、顔にはまだあどけなさが残っている。確か、艦橋のオペレーターだっ
たはずだが。
「あ、申し遅れました。私、ミネルバのブリッジクルー、オペレーターのメイ
リン・ホークです。えっと、自己紹介はまだでしたよね?」
「あ、ああ。でも、ホークって性はルナマリアと……」
「ルナマリアは私の姉です。姉とはもう、話したんですか?」
「色々とな。さっきも、ジャスティスについて散々聞かれたよ」
 実際は、ミネルバに来る前、ユニウス事件の時においても何回か話をしたこ
とはあるのだが、あの時と違って随分有効的だった気がする。単純にジャス
ティスのことを知りたくて下手に出たということも考えられなくはないが、そ
れにしても随分な変化だと思った。
「へぇ……お姉ちゃんが……」
「君は何でまたこんなところに?」
 一瞬素が出ていたことは気にせず、アスランは尋ねた。年下の女の子であろ
うと異性と積極的に話す方ではないアスランだったが、流石にこうも孤立して
いると話し相手の一人も欲しいところだった。
「たまたま近くを通りかかって。射撃、お上手なんですね」
「ん、まあ苦手ではないけど」
 アスランという男であっても褒められること自体に悪い気はしない。もっと
も、内容はとても褒められたものではないはずなのだが。
「きっとミネルバ一の腕前ですよ。シンやレイより凄いかも」
「あいつ等、白兵戦も得意なのか?」
「シンはアカデミーで白兵戦はトップの成績でした。唯一、レイが勝てなかっ
た分野なんです」
「へぇ……」
 裏を返せば、それ以外はレイのほうが勝っているということなのだろう。ま
あ、シンもザフトレッドであるからして僅差だとは思うが……
「私は見てないんですけど、白兵戦の教官とナイフの一騎打ちをしたこともあ
るそうです。レイが言ってました」
「ナイフ……まさか、ナイフのフレッドと!?」
「は、はい、そういってましたけど」
 思わず声を大きくしたアスランと、それに驚くメイリンだったが、驚くのも
無理はなかった。ナイフのフレッドはザフト軍アカデミーの白兵戦の教官だ
が、ナイフ使いとしてはコーディネイター最強と言われ、彼が直接実技をする
相手はその年で一番強いと彼が認めた相手のみである。

494運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:36:34 ID:???
「アイツとナイフ戦をやるなんて……そりゃ確かに凄いな」
「随分、詳しいですね。あ、アスランさんの年は誰が戦ったんですか?」
 当然の疑問だったが、アスランとしては何とも答えがたい質問だった。だか
ら彼は、訓練用の銃を片付けながら、あくまでさりげなく言った。
「……俺だよ」
 もっとも、受け取る側は全然さりげなく聞こえなかったが。
「えぇっ!? ア、アスランさんが?」
「指名されてね。戦う羽目になった」
 あの緊迫した状況は今でも覚えている。殺るか、殺られるかの瀬戸際。ナイ
フとナイフがぶつかる金属音。一瞬でも気を抜いたら、自分は確実に死ぬ。
「でも、モビルスーツパイロットが白兵戦なんて行うのは最後の手段だ。機体
を失ったときとかな……それじゃ、パイロットとして失格だと思わないか?」
 苦笑気味に、アスランは片付けを終えると訓練室を出ようとする。道を空け
るメイリンは、その背に最後の質問を投げかけた。
「アスランさんは、勝ったんですか? ナイフのフレッドに」
 振り向いたアスランの顔を見て、メイリンはハッとした。そこには今までの
アスランになかった、明確な自信があった。
「あぁ、勝ったよ。勝ったけど、あんな目に合うのは二度とゴメンだ」

 出撃前、エミリオとダナは建設中の基地で働く労働者を見た。
「あれは一般市民か?」
「そうみたいだな。人員不足で付近の住民が駆り出されてるんだろうぜ」
「強制労働、という奴か」
 別に同情も哀れみも浮かばなかった。気になったから尋ねただけ、エミリオ
はコーディネイターを殺すこと以外に興味がないのだ。同僚のダナもまた、戦
闘以外に興味は無いのである意味でこの二人は良いコンビだった。
「さて、それじゃ行くか。女神様を沈めによ」
「女神もコーディネイターなどに名前を使われては、いい迷惑だろう」
 この二人がエースパイロットと呼ばれ、無類の強さを誇るのにはそれぞれの
能力の高さもさることながら、彼らの乗る機体も影響している。
「エミリオ・ブロデリック、ロッソイージス出撃する」
 エミリオの愛機、ロッソイージスはファントムペインが複数の企業の技術協
力を元に作られたエース用にカスタマイズされた特別なモビルスーツである。
かつて、ザフトに強奪さえ、今では英雄とあだ名されるアスラン・ザラが愛機
としたX303イージスの強化発展機として開発されたのだが、ベース機以上の鮮
烈さを持つ真紅のPS装甲を特徴としている。
「ダナ・スニップ、ネロブリッツ出るぞ」
 ダナの愛機、ネロブリッツもまたファントムペインが複数の企業の技術協力
を得てX207ブリッツの強化発展機として開発した機体である。ベース機以上に
近接戦闘の向上を目指し、背部の可変アームユニットは物理兵器でありながら
PS装甲にも通用する破壊力を持っている。
 二人の機体に続いて、インド洋基地のウィンダムが続々と飛び立つ。旧連合
兵の多くで構成されたパイロットたち。一体彼らのうちどれだけ、この基地に
帰り着くことが出来るのだろうか。
 それは、誰にも判らないことだった。

495運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:37:51 ID:???
 周囲の警戒を行っていたミネルバが、モビルスーツ群を確認したのは正午を
少し過ぎた頃であった。軍隊に昼休みなどありはしないが、突然だったのは確
かだった。
「機影確認、ウィンダム三十機、及び先行する未確認機一」
「未確認機? 新型かしら」
 しかし、この大海原のどこからこんな数のモビルスーツが……。
 タリアは索敵班に母艦の確認を急がせた。
「あれですかね、宇宙の時と同じでミラージュコロイドとか」
「地上で? 不可能とは思わないけど、可能性として低いわね」
「じゃあ、どこかに基地でもあるんですよ」
「それこそありえないわ。カーペンタリアの目と鼻の先じゃない」
 そんなものがあるとすれば、それはザフト軍の情報収集能力があまりにも低
いこととなってしまう。しかもタリア自身、心の底ではそれを否定できないの
だから質が悪い。
「モビルスーツ隊緊急発進、敵モビルスーツを迎撃。それと……フェイスへの
連絡も」
 例え艦長であっても、フェイス相手に命令は出来ない。実力主義のザフトと
はいえ、タリアとしては複雑極まりない気分だった。
 しかも、アスラン・ザラのほうはそれを気にしていないように見えるのだか
ら、本当に嫌な話だ。

 そのアスランは、手早く出撃準備を整え、いつでも出られる体勢を取ってい
た。
「三十機の大軍相手に、ミネルバを庇いつつ戦う……果たしてそれが可能だろ
うか?」
 単なるモビルスーツでの戦闘ならば、アスランは三十機程度ならば勝てる自
信があった。だが、母艦であるミネルバを守るとなると話は変わってくる。ミ
ネルバの武装は確かに強力だが、モビルスーツ迎撃用にはあまり向いていない
し、艦載機のザクも砲台程度の役割しかできないだろう。
「加えてインパルスがあれでは……」
 インパルスは、ジャスティスと同じく、ミネルバに無くてはならない航空戦
力だが、パイロットであるシン・アスカは精神面での不調が続いている。先日
の戦闘で負けた影響もあるのだろうし、若い新兵ならば仕方のないことだと思
うが、それでこちらが負けたのでは話にならない。
 アスランはモビルスーツデッキへと如何にも気力なさげに入ってきたシンを
見て、溜息を付く。平手打ちの一つでもして、渇を入れてやるべきなのかも知
れないが、そんなの自分の柄じゃあない。
「自分で乗り越えてみろ……それが出来ない奴は、戦場には向いてない」
 かつての自分や、その同僚たち、そしてあのキラ・ヤマトも通ってきた道な
のだ。他人の助言や行動がどうであれ、最終的には自分の問題のはずだ。
 それに……
「あんまり強くなられると、後々厄介なことになるかもしれないしな」
 アスランは意地の悪そうな笑みを浮かべ、コクピットを閉めた。

496運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:40:06 ID:???
 そのシンは、アスランの見立て通り、確かに気力がなかった。覇気に欠け
る、という表現が相応しいぐらいである。
(アスラン・ザラが俺を見ていた気がする……呆れられてかな? まあ、無理
もないか)
 シン自身もそんなことは判っているのだが、どうにもテンションが上がらな
い。彼にとっては先日の敗北も、現れたアスランの強さも、積もり積もった自
身への苦悩全てが重荷なのだ。元々、家族を失ったという精神的負荷を背負っ
ているだけあって、彼の心はボロボロだった。
 しかし、だからといって彼が軍人としての責務を全うしていないわけではな
い。彼は職務に精励することでそんな現実から目を背けようとしており、気力
がないとはいえ真面目ではあった。
「死ぬなら……戦場で死ぬさ」

 それぞれの陣営が、それぞれ戦いの準備をする中で、ファントムペインイン
ド洋基地の近くに一機のモビルスーツが潜んでいた。
 全体に暗色の塗装が施され、基本的な武装を装備しているその機体は、イン
パルスやジャスティスと似た形をしていた。
「基地からモビルスーツが発進した……戦闘が行われるのか?」
 機体のパイロットは、冷静に状況を分析していく。彼自身、厄介ごとに巻き
込まれるのは避けたいと思っていたが、インド洋基地では武器を持たぬ一般市
民が強制労働を軍によって強要されている。それを見過ごしてこの地を去るの
は、彼には出来そうもなかった。
「仮面の一つでもあれば、仮面の男として戦えるんだがな」
 自分の苦い過去を思い出しながら、男は苦笑する。彼もまた決断しなければ
行けなかった。異世界の住人である自分が、この世界の戦闘に介入すること
に。
 インド洋の死闘が、今始まろうとしている。

                                つづく
497運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/12(火) 17:42:15 ID:???
第18話です。
私も出来れば完結させたいですが、如何せん日々忙しいですねぇ。
こうして暇を見つけて書いては、投下しているのですが……
最終話までプロット自体は出来てるし、書く時間さえあればなんですが。

それと、アストレイのキャラとモビルスーツは情報が少なくて難しいですね。
498通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 17:54:27 ID:???
誰?
ゼクス?
499通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:20:03 ID:???
GJ!
最後の男を予想
本命・ゼクス
対抗馬・本物のムネオ
大穴・人類絶滅をやめて急に農業に目覚めたクルーゼ、現在地球各地を回り稲作の普及に励んでいる。

うん?クルーゼがなぜ生きているかって?
……セーフティシャッターだよ!自由にも付いてたんだからサイタマにも付いていたに決まってるさ!!
500通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:24:23 ID:???
GJ!

G-UNITから来てるキャラだろうし、ゼクスよりはオデルじゃね?
暗色のMSはジェミナス02と予想。
501通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:35:09 ID:???
>>500
ジェミナス02てwwwwwwwwwww
スペック差ありすぎだろwwwwwwww
502通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 19:24:52 ID:???
そりゃ種のMSとは比べ物に並んだろうが、メリクリウス・シュイヴァンと
ヴァイエイト・シュイヴァン、314機のビルゴが敵なわけで。
503通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 22:54:28 ID:???
ヘタすりゃ、ハイドラやスコーピオも出て来そうだしな。パーツ状態なのかもしれんが。
504通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 01:30:33 ID:???
仮面していたというはシルヴァ・クラウン時代のことでオデルでしょ
505通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 22:27:58 ID:???
ゼクスはW-DESTINYの主人公なので、ここはオデル。
W-DESTINYが、ゼクス、シンを主人公とするなら、
運命の歌姫は、ロッシェとアスラン……かな。
506通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 13:38:22 ID:???
俺としては大穴のクルーゼを・・・
いや、小麦色に焼けた肌に白く輝く歯で快活に笑いながら「少年達よ、一緒に田を耕さんか!」とか
言ったら面白いかなぁなんて・・・
507通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 17:08:36 ID:???
仮面のトコだけ白くなってそうだw
508通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 13:06:32 ID:???
今夜当たり投下するだろ
509通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 14:38:29 ID:???
遅ればせながら歌姫氏GJ

ひょっとしてこれはオデルのザフト参戦フラグ?
510通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:29:23 ID:???
投下まだ〜〜?
511通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:56:39 ID:???
うるさい黙れ
512通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 22:12:30 ID:???
投下まだ〜?
糞下らない作品でも見てあげるから出来は気にしなくていいよ^^
513通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 22:25:14 ID:???
>>512
三人目乙。ついにここまで来たか……。
514通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 23:38:45 ID:???
触るな危険
515通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 17:19:43 ID:???
今までは2〜3ヶ月で消費していたスレが…
3ヶ月近くたって未だ半分とは…
職人いなくなると悲しいねえ…
516運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 06:10:55 ID:???
朝っぱらですが、投下します。
今回ちょっと、長いのでもしかしたら途中で規制に引っかかるかも知れません。
その時は、時間置くかして、続きを投下します。
517運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 06:14:00 ID:???
「トリスタン、イゾルデ起動。ミサイル発射管、ディスパール装填」
 ミネルバの武装は、対艦戦に置いては比類ない威力を発揮する強力なものが
多い。
「照準固定、敵ウィンダム隊中央部!」
 最新鋭艦を誇るだけあって、その一撃を食らえば既存の旧型艦など一溜まり
もなく、上手く当たれば一撃で沈めることが出来る。
 だが、モビルスーツが相手となると話は別である。
「――――――発射ッ!!!!」
 ミネルバから怒濤の勢いで発射された砲撃は、固定された標準通り、ウィン
ダム隊の中央部へと向かって放たれた。しかし、ウィンダム隊は散開すること
でこれを難なく避けてしまう。
「……こちらに十分な航空戦力があれば、ここで一気に各個撃破といけるんで
すがね」
「無い物ねだりをしてもしょうがないわ。差詰め、うちのエースと、ザフトの
英雄の力を期待しましょう」
 三十機のモビルスーツを戦艦だけで相手にするのは不可能である。最新鋭艦
だろうが、重武装艦だろうが、それは同じだ。機動力で勝るモビルスーツに包
囲されれば、袋叩きにされるだけ、だからこそモビルスーツにはモビルスーツ、
そんな概念が生まれるのである。
 だが、ミネルバの艦載機で空戦能力を備えたモビルスーツはたったの二機、
それに引き替え敵の総数は約三十機、こちらの十五倍である。
「十五倍……何かそういわれると途方もない数の敵に思えますね」
『いや、実際途方もない数だよ』
「えっ?」
 艦橋要員にしてオペレーターのメイリンは、ジャスティスに乗るアスラン・
ザラと喋っていた。出撃前にオペレーターはモビルスーツを誘導するために回
線を繋げるのだが、何となく会話をしていた。
『少数が多数を打ち破るのは、聞こえが良くて見た目も華麗だ。でも、そんな
のは用兵の常識から外れた出来事なのさ。普通は圧倒的な兵力を持ったほうが
勝つ』
「そんな……でも」
 メイリンが不思議に思ったのは、アスランの口調に気後れを感じなかったか
らだ。彼はあくまで冷静だった。
『だから、今回は数の不利を機体性能と実力で補うことになる』
「アスランさん……」
『まあ、虚名であっても英雄なんて呼ばれてる男だよ、俺は。出来る限り頑張
るから、サポートは頼む』
「ハイッ!」
 もっともそれは、こちらの実力が相手との数の差を補えるほど、圧倒的でな
くてはならない。機体性能に関してはジャスティスもインパルスも、ウィンダ
ムなどには引けを取らない。しかし、未来の英雄が混ざっているとも限らない。
最初は誰だって、無名なのだから。


        第19話「双子座の名を持つ機体」

518運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 06:16:27 ID:???
 インド洋で行われた海戦に、明確な名称はない。ザフト側にインド洋遭遇戦
と言われることもあれば、ファントムペインではミネルバ討伐作戦などと呼ば
れている。
 後世においても、この海戦が歴史にさしたる意味をもたらしてはいないとの
記述が多いが、当事者たちからすればその見解は的はずれも良いことだった。
この一戦がなければ、後の歴史は変わっていたと、少なくともその時代を生き
抜いた者たちならば思ったであろう。

「ウィンダム隊は艦を襲え! 敵モビルスーツは俺が抑える」
 エミリオが単なる小賢しい策略家であったなら、ウィンダム隊を囮に使って
艦を狙いにいっただろう。だが、彼はそんなことはしない。艦だけならばウィ
ンダム隊でも事足りる。しかし、艦載機のモビルスーツはあのスウェン・カル
・バヤンと渡り合ったほどである。自分でなければ相手は出来ないだろう。
 そう考えたエミリオであったが、この時の彼の考えは一つの誤算で崩れよう
としていた。
「艦載機の発進が一機多い? ミネルバの空戦用モビルスーツは一機だけでは
ないのか」
 ファントムペインの情報部は、ミネルバの動きこそ掴んではいたが、アスラ
ン・ザラがジャスティスと共に搭乗したことまで掴めなかったのだ。こうなる
と、エミリオはたった一機で二機のモビルスーツを相手にすることとなる。
(ダナを呼び戻す……いや、それでは作戦が崩れる)
 エミリオは、巡航形態で加速する機体の中で思案する。機体性能を活かし、
敵の二機を翻弄するか? いや、相手は艦を守ることを優先し、自分へ積極的
に向かってくることはないはずだ。ならば、戦闘によって釘付けにするしかな
い。出来うる限り、やってみるしかないだろう。
「どうであろうと、コーディネイターは倒す。それだけだ」

 出撃したアスランとシンは、先行してくる敵の大型戦闘機にぶつかろうとし
ていた。無論、二人ともそれがただの戦闘機だとは思っていない。大型のモビ
ルアーマーか、もしくは……
「可変型モビルスーツ。しかし、あの色と形は」
 アスランには覚えがあった。何故ならば、それは昔、自らが搭乗していたの
だから。
「シン、シン、聞こえるか?」
 アスランはシンに回線を繋ぐ。
『どうしたんです、戦闘中ですよ』
 交戦状態にこそ入っていないが、敵はすぐそこにいる。その寸前に回線を繋
ぐなど、確かに非常識だった。
「あの先行する機体に覚えがある。出来れば俺の指示に従って欲しい」
『覚え? 知ってるんですか、アレを』
「あぁ、よく知っている……俺が昔乗ってた機体の」
 敵のモビルアーマーが僅かに変形し、砲撃の体勢を取っていた。アスランは
それをよく知っている。そう、あれは580mm複列位相エネルギー砲……
「スキュラが来る! シン、避けろ」
 発射された赤い閃光は、爆音と共に大気を振るわせた。
519運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 06:18:40 ID:???
 その見た目もド派手なパワーを前に、シンはさすがに戦慄を覚えた。掠った
だけでも、インパルスは装甲をえぐり取られるだろう。
「カスタム機って奴ですか、あれは」
『あぁ、GAT-X303イージス。前大戦で俺が乗っていた機体だ』
「どういった機体なんです」
『どちらかといえば格闘戦に長けた機体だった。両腕、両足にビームサーベル
が仕込まれている。だが、恐らくカスタマイズするに当たって、砲撃部分を強
くしている可能性が高い』
「それじゃあ、万能機じゃないですか」
 格闘戦に長け、砲撃も強い。モビルスーツのいいとこ取りのようなものだ。
『シン、俺達の任務はミネルバの防衛だ。奴が先行してきたのは、俺達の動き
を封じて、ウィンダム隊に艦を沈めさせるつもりだ』
「そんなことさせるもんか」
『シン、お前はウィンダム隊を頼む。奴は俺が食い止める』
 アスランとしては、機体の特性を知っている自分のほうが敵と対するに戦い
やすいと考えたからであるが、シンにしてみれば「三十機の大軍と戦え」と言
われたようなものである。
「……やるだけやってみます」
 腕に覚えがないわけではない。一度は敗北したが、シンはウィンダムという
機体を今まで幾度も倒してきた。加速力は高くても、運動性が低いという弱点
も知っている。だが、たった一機で三十倍の敵を相手にするのだ。
『なるべく早く、奴を落とす。艦のほうは頼んだぞ』
 二手に分かれた機体は、それぞれイージスとウィンダムに向かって飛び込ん
でいく。二人はイージスを隊長機だと思っていた。一機のエース機が、三十機
の量産機を引き連れてきたと、先入観からそう思ってしまったのだ。彼らはま
だ、もう一機の敵に気付いては居ない。

「この機体……ジャスティスという奴か」
 エミリオは自分に向かってきた赤い機体に対し、60mm高エネルギービームラ
イフルを斉射する。ビームの閃光は、敵を撃ち抜くために突き進むがジャステ
ィスはそれをあっさりと避け、逆に自身のルプスビームライフルを撃ち放つ。
核エンジンから供給されるエネルギーは、高出力のビームとなって放たれる。
イージスはこれを素早く避け、
「モード変形。飛行形態へ」
 巡航形態での不利を悟ったエミリオは、すぐさま機体を変形させる。加速度
において巡航形態に劣るものの、この形態はモビルスーツの長所を空戦でも十
二分に発揮できるのだ。
「核搭載機だろうと、コーディネイターは倒す!」
 敵が二手に分かれたことで、多少ウィンダム隊のことが気がかりでもあった
が、敵は一機、どうにでも戦えるとエミリオは思っていた。

 一方、三十機のウィンダム隊に、たった一機で戦いを挑むことになったシン
はウィンダムに対し、まずは長距離からの牽制を仕掛けた。
「ビームライフルを長距離射程に変更……これで!」
 長距離から連射されたビームライフルは、密集して進むウィンダム隊に命中
した。三十機も居るのである。それが固まっていれば、一発は当たるものだ。
520運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 06:20:45 ID:???
「いかん、分散するんだ。十機ずつの集団に分かれろ!」
 一人のパイロットが送った通信は、全機に届いていたのだが、すんなりと行
動が出来なかった。そもそもこの守備部隊は連合軍パイロットの寄せ集めであ
り、明確な指揮官も定まってはいない。本来なら、出撃前にでもそれを決めて
おくべきなのだろうが、エミリオやダナという全体の指揮官が存在したため、
それを決めることを憚ったのだ。
「こいつら動きが鈍い?」
 シンもそのことに気付き、続けざまにビームライフルを連射する。撃墜を恐
れた各機は分散するも、数も場所もバラバラであった。
「チッ、そのまま固まってればいいのに」
 シンがもっとも恐れているのは、三十機による包囲である。いくらインパル
スでも、三十機のウィンダムに四方八方を包囲され、一斉射撃を喰らえば一溜
まりもない。その為には敵機に後背に回られることを避け常に前面に居て貰う
必要がある。
「だけど、こいつらの目的は俺じゃなくてミネルバのはずだ。適当に数機ぶつ
けてきて、後はミネルバに殺到するかもしれない」
 そうさせないためにも、シンはなるべく派手に戦い、敵の注意と注目をこち
らに向けさせなければ行けないのだ。
「行くぞ!」
 シンはインパルスのビームサーベルを抜き放つと、敵の集団に斬りかかった。

 戦況を見守るミネルバは、意外ではあったが未だに攻撃を受けていなかった。
敵の隊長機とアスランが戦い、ウィンダム隊はシンが攪乱する。どちらも巧く
やっており、敵の砲火がミネルバに来ることはない。
「両機とも、良くやっていますね。特にシンは奮戦している」
 シンのインパルスは、ビームライフルで応戦してきた敵に対し急速接近し、
ビームサーベルでの接近戦を仕掛けていた。敵の急接近に動揺したウィンダム
隊はビームサーベルを抜くのに手間取り、混乱した。そこに躍り込むようにイ
ンパルスが斬りかかってきたのだから堪ったものではない。
「なまじ機体の数が多いだけ、接近戦での火器の使用は味方を巻き込む恐れが
ある。だから、ビームサーベルで対応しなければならない、か」
 しかし、シンはモビルスーツによる剣技においても一流に近かった。既にウ
ィンダム隊は五機も落とされている。
「味方を落とされて、敵はシンを倒すことに躍起になり始めてるわね」
「えぇ、こちらに向かってこないところを見ると、まずはシンを落とすつもり
なんでしょう」
「妙だと思わない?」
「……何がです?」
 タリアの疑問に、アーサーは質問で返した。
「敵が正面から攻めてきた事よ。あのウィンダム隊は必ずしも統率の取れてい
る部隊じゃないわ。数で無理矢理押し切るにも、その数を生かしきれないでい
る」
 無能者が戦艦の艦長になどなれるわけがない。タリアは、戦況の洞察を続け
る。
521運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 06:31:29 ID:???
「私なら、あれだけの数よ。本体を二手に分けて、多少時間が掛かっても海域
を迂回させてミネルバの後輩を突かせるわ。敵がそれをしないのは……」
「よっぽどの馬鹿か、それとも敵総数は六十機以上で既に分けてあるか、それ
とも」
 その時だった。突然、ミネルバに衝撃と振動が走った。
「何事なの!?」
 タリアは、咄嗟にオペレーターであるメイリンのほうをみる。
「こ、後背から攻撃を受けました!」
「数は? 敵は何機なの!」
 予想が見事に当たってしまったようだ。敵は部隊を複数にわけ、伏兵を作っ
ていたのだ。しかし、どうして攻撃されるまで気付くことが……
「ふ、不明です! ……というか、その、敵が」
「ちゃんと報告して、敵は何なの」
「て、敵がいません。敵の姿が確認できず!」

 ミラージュコロイドは、旧連合軍が開発した一種のステルス機能であり、電
磁的・光学的にはほぼ完全な迷彩を施すことが出来る。しかし、赤外線や廃熱
による熱探知には弱く、さらにユニウス条約により軍事の使用が禁止されたた
め、この装備を持っているものは表向きには居ないはずである。
 そう、ファントムペインを除けば。
「さすがに一発で沈むほどやわじゃないよな……チッ、こいつにもイージス並
みの砲撃装備があればな」
 ダナは苦笑しながらも、再度ミネルバに攻撃を仕掛ける。驚いたことに、ミ
ネルバには後部砲塔がないらしい。つまり、後背からの攻撃に無力なのだ。
「足の速さに固執するばかりに、砲塔を廃止してスラスターに変えている……
その拘りが仇になったようだな、ザフトさんよぉ」
 宇宙戦艦が全方位の攻撃に対応していないなど、ダナには信じられなかった。
しかし、だからこそダナはこうして後背攻撃に成功したのだが。
「一機に取り付いてブリッジを粉砕してやるぜ」
 ダナは不敵に笑うと、機体を加速させた。

「ミネルバ反転、後背の敵を迎え撃つ!」
 タリアはそう命令を出すが、すぐにアーサーが異議を唱えた。
「危険です! 艦艇を反転する間に、敵に取り付かれます。ここはミサイルで
迎撃しながら、艦を直進させるべきです」
「それでは、前方のウィンダム隊に突っ込んでいくようなものよ!」
「しかし、反転迎撃するより、弾幕を張って前方突破を図った方が」
「ダメよ。ミネルバ百八十度回頭!」
 アーサーの進言は却下され、ミネルバはこの戦闘でもっとも無謀な行動に出
た。

「ミネルバが後背から攻撃を? 伏兵か」
 エミリオと戦うアスランは、自分と互角に戦う敵に驚きながらも、ミネルバ
への援護をどうするべきか考えた。ミラージュコロイドのステルス機が一機の
ようだが、恐らくはエース機。そんなものに取り付かれてはミネルバも厳しい
だろう。しかし、自分よりミネルバに近いシンは、ウィンダム隊と激しい戦闘
を繰り広げており救援に向かうのは不可能だ。
522通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 06:45:14 ID:???
おっと、こんな時間に投下キター
と一応支援しとく
523運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 06:57:15 ID:???
 かという自分も、今対峙する敵を放って援護に迎えはしない。この敵はそれ
を許してくれないだろう。
「ミネルバが取るべき行動は一つ」
 急速前進で突き進み、砲火をウィンダム隊に集中。部隊を牽制しつつ、イン
パルスと合流。ウィンダム隊を相手にすることになってしまうが、インパルス
という飛行戦力の援護を期待できるし、乱戦になればステルス機の行動も制限
できるはずだ。
 奇しくもアスランは、アーサーと同じ考えに辿り着き、最悪の形でそれを裏
切られた。
「なっ、ミネルバが回頭する!?」

 シンもまた、ミネルバを襲った敵に気付き対応に迫られていた。
「俺から動くことは出来ないけど、ミネルバがこっちに来てくれれば」
 自分がここからミネルバの救援に向かえば、ウィンダム隊を引き連れていく
ことになる。そうすれば、いくらこの敵だってミネルバを狙うようになるだろ
う。そうなってはまずい。
 だからここはミネルバに急突出してもらい、その装備を持ってウィンダム隊
に砲撃、数を減らすという手がある。これならウィンダム隊の数は減らせるし、
敵を撃破して戻って来るであろうアスランの存在を考慮すれば五分以上の戦い
が出来るはずだ。
 戦術や戦略はさほど得意でもないシンだったが、我ながら有効だと思った。
そして自分にすら思いつくのだから、ミネルバは当然……
「反転する? なんで!」
 しかし、どうやらミネルバは頭を回す代わりに、艦艇を回すようだった。

 結果、ミネルバはダナのネロブリッツに取り付かれ、大打撃を喰らった。回
頭が間に合わなかったのだ。右腕の六連装ランチャーから発射された攻撃で、
巨大な船体が揺らぐ。唯一の救いは、ミネルバの装甲の厚さと、ネロブリッツ
に戦艦を一撃で仕留めるような装備がなかったことであろう。
「ならば、相手さんの攻撃を利用させてもらうか」
 半回頭をしたミネルバから、高エネルギー収束火線砲トリスタンが発射され
る。この砲撃に対し、ネロブリッツは背部に備えられた可変アームユニットで
対応した。
「甘いなぁ!」
 トリスタンの砲火は確かにネロブリッツに、その可変アームに直撃した。し
かし、その直後、凄まじい光りと共に反射した。
 そう、この可変アームユニットは防御兵器としても使えたのだ。ビームを屈
折させ、反射させるという恐るべき機能だった。
 まさか攻撃が跳ね返されるとは思っていなかったミネルバは、これを見事に
喰らった。反射の際、多少威力が減少していることもあり、ミネルバのラミネ
ート装甲はこれをほぼ完全に防ぐことが出来た。
「ビームを弾くなんて……なんて兵器なの!」
 タリアは思わぬ自体に驚愕を隠せないでいた。
「レイとルナマリアに打電、敵はビーム兵器を反射する。ビーム兵器を使う
な!」
524運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:01:58 ID:???
 アーサーの命令が飛ぶが、使おうなと言われてもザクの主武装はビーム兵器
だ。レイのファントムは多段型のミサイル兵器を有しているが、基本的にはビ
ーム突撃銃を使うし、ルナマリアのガナーは、ビーム砲撃専用だ。これでは攻
撃のしようがない。
「イゾルデ標準、敵を撃ち落とせ!」
 ビームが効かないなら実体弾。その選択自体は間違っていないが、敵は既に
ミラージュコロイドを解除している。機体形状から察するにGATシリーズ、
装甲はPS装甲だろう。それでは実体弾も防がれてしまう。
「完全防御システムを、たった一機のモビルスーツで実現させたのか……」
 レイはこれをなんとかして打ち破る方法はないかと思案するが、当面は弾幕
を張って敵の接近を阻止するほかなかった。

「くそっ!」
 このミネルバの、自ら招いた危機的状況を打破しようと始めに動いたのはア
スランだった。
 彼は、ジャスティスのビームブーメランを投げ放ちイージスを牽制すると、
反転して一気にミネルバの救援に向かおうとした。だが……
「逃がしはしない!」
 イージスの胴体、前面装甲が展開される。そして、その腹部から580mm複
列位相エネルギー砲スキュラが露出する。
「モビルスーツ形態でも撃てるのか!?」
 かつてアスランが搭乗していたイージスは、巡航形態でなければスキュラを
使うことが出来なかった。故に彼は、モビルスーツ戦闘に置いてその最強の武
装を使ったことはなく、これをモビルスーツで使えれば幾度となく思ったが、
「まさか、カスタマイズされて俺の前に来るとはな!」
 発射されたスキュラの砲撃をアスランは寸前で避けると、再びイージスと対
峙する。戦艦を一撃沈めるような砲撃に背を見せられるほど、彼は愚かではな
い。
「こうなったらシンが頼りだが」
 すぐに倒すと言っておきながら、これでは英雄の名が泣くな……
 アスランは苦笑しながら、出来るだけ早くイージスを倒すことにのみ専念す
るほかなかった。

 そのシンは、この緊急事態に思い切った行動に出た。彼はミネルバに通信を
送り、今すぐ回頭を辞めるように進言した。
「そのまま横に突っ切って、逆時計回りにウィンダム隊の側面を狙うんです。
そうすれば、まだ合流のチャンスはある」
『しかし、本艦は敵のエース機と交戦中よ。それをどうするの?』
「多少危険は高いですけど、レイとルナの機体をグゥルに騎乗させるんです。
敵がビームを防ぐ以上、甲板からの砲台としてはもう使えない」
 グゥルとは、かつてザフト軍がモビルスーツ支援用に使用していた空中支援
機で、これに騎乗することで空を飛べないモビルスーツも、ある程度の行動が
出来るようになった。しかし、現在は地上でのディンの量産と、敵のジェット
ストライカーとの性能差からほとんど使われることがない。先日のカーペンタ
リアのでの戦闘に置いてレイが使用するも、敵のエース機を前に為す術無く敗
れている。
525運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:04:57 ID:???
「敵の足止めをすれば良いんです。撃破する必要はない。ウィンダム隊への攻
撃が成功した時点で、俺が敵を叩きます!」
 無い知恵を絞るとは正にこの事か。シンは自分に出来うる限りの思考と発想
を、激戦の最中繰り返し、この作戦を構築した。それはこの状況下で、それも
即興で思いついたにしては良くできているように思える。
『でも、作戦に気付いたウィンダム隊の一部がミネルバに迫ってきたらどうな
るの?』
 タリアは素直にこの作戦を認められないでいた。不安要素がいくつかあるだ
けではない。先ほどの命令が招いた失敗もあってか、自分でこの窮地を打開し
たいという思いが強かったのだ。
「このままだとミネルバは落とされます! それでもいいんですか!」
 そんなタリアの内心など知る由もないシンは、思わず声を荒げてしまう。こ
こは戦場だ。悠長に考えていては、勝てるものも勝てなくなる。
『……判ったわ。あなたの作戦を使います』
 遂に折れたタリアは、ミネルバに急速前進を指示した。レイとルナマリアは
一旦引っ込み、グゥルの騎乗準備をする。その間にシンは、出来る限りウィン
ダム隊の注意を惹き付けようと、怒濤の攻撃を開始した。

「はぁ〜ん……俺の注意をあの二機に向けさせて、この海域から離脱するつも
りか?」
 グゥルに騎乗し、出撃してきた二機を見て、ダナはこれを相手にするかどう
か迷った。自力飛行も出来ないような量産機に後れを取るとは思わなかったが、
無視しをすれば、背後でこうるさく蠢動される危険性もある。
「すぐに片付けてやるぜ」
 ネロブリッツは六連装ランチャーを構えるが、それよりも早く、赤い塗装を
施されたルナマリアのガナーザクの砲撃が発射された。長距離砲だけあって、
その射程はブリッツのどの武装より長い。
「だが、それだけだ」
 ダナは、ブリッツの可変アームユニットを使い、ザクのオルトロス高エネル
ギー長射程ビーム砲を反射する。ビーム兵器などこの装備の前には無力に等し
い。
 しかし、そこに高度な連係が加われば、話は違ってくる。
「そこだっ!」
 敵がオルトロスの対処をしているうちに急速接近したレイのザクファントム
は、ビーム突撃銃の連射をかける。
「弱いねぇっ!」
 元々格闘専用のモビルスーツだけ合って、その動きは俊敏だった。ブリッツ
はビーム突撃銃による攻撃を避け、これに反撃をしようとするが、
「させないっ!」
 それに割り込むようにルナマリアのザクが砲撃を仕掛けてくる。長距離と中
距離の攻撃で、ブリッツをその場に釘付けにしようというのだ。そして、ダナ
のブリッツはそれに嵌りつつあった。
「付き合ってられないな」
 ダナは軽く毒づくと、ブリッツの六連装ランチャーの標準を合わせる。
「これの相手でもしてろ」
 ブリッツは、攪乱用のダミーバルーンを射出した。
526運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:08:08 ID:???
「なっ!?」
「これは……」
 レイとルナマリアは、その見たこともない兵器の前に戸惑い、反応が遅れた。
ダミーその物に攻撃能力などありはしないが、それでも突然レーダーに六体も
の反応が増え、視認でそれが確認できると、動揺を隠せなかった。
「じゃあな!」
 ダナは期待を急加速させ、一直線にミネルバを追撃する。まだとっておきが
残っている。こうなったら、ブリッジか機関部を直接狙い、艦の機能を麻痺さ
せてしまえばいい。ダナは急速離脱をしようとしている艦の位置を確認し、
「なにぃ!?」
 その、現在位置に驚愕した。

 シンが未だ激戦を繰り広げるウィンダム隊との戦闘は、常にウィンダム隊の
優勢で進んでいた。いくらシンがエースパイロットであり、インパルスが最新
鋭機であっても三十倍近い敵と相対するに、その披露と消耗は限界に近づきつ
つあった。ウィンダム隊は既に九機をインパルスに落とされたが、ここにきて
やっと隊の連係が取れ始めたのである。
「分散するな。無理に包囲しようとするのではなく、密集して一点集中攻撃を
行うんだ!」
 二十一機から発射されるビームライフルの連射を喰らえば、戦艦だって落ち
るであろう。インパルスは、一応耐ビーム仕様のシールドを持っているが、そ
んなものは気安めにもなりはしない。
「チッ、ブラストだったら……」
 確かに、インパルスの重装備シルエット、ブラストならば密集した敵を粉砕
し、大打撃を与えることが出来るであろう。だが、今から射出してもらうので
は間に合わないし、換装する暇もない。
「ならば!」
 シンは、密集を図ろうとするウィンダム隊に斬りかかろうと接近を図るが、
連係の取れ始めたウィンダム隊にビームライフルで応戦され、シールド防御を
しなければならなかった。
 これまでか!
 シンは覚悟を決めかけたが、今まさにインパルスに一斉射撃をしようと密集
したウィンダム隊の側面に、突如砲火が浴びせられた。
「ミネルバ、間に合ったのか!」
 ザフト軍艦随一の速度を誇るミネルバが、素早く艦を転進させ、ウィンダム
隊に側面攻撃を仕掛けたのだった。なまじ、インパルスを落とすために密集し
ていたものだから、ウィンダム隊はその一撃だけで三割近い損害を出していた。
「いかん、分散しろ!」
 その通信が全機にとぶと同時に、ミネルバから二度目の砲撃が行われる。不
意打ちとはいえ、たった二度の攻撃で二十機以上のウィンダムが壊滅的な損害
を被ったのだ。
「俺を倒すことばかりに気を取られているからだ」
 シンは自分が立てた作戦が成功したことに、少なからず満足していた。後は
残り数機にまで撃ち減らされたウィンダムの掃討を……
「っ! これは」
 ミネルバの後方に、先ほどの機体が急接近していた。レイとルナマリアが突破
された、いや、ザクはそのさらに後方を追いかけている。だが、距離がある。速
度的にも追いつけそうにない。
527運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:10:32 ID:???
「レイ、ルナ! その機体の相手は俺がする。二人は、ミネルバに合流してウ
ィンダム隊の掃討作業に入ってくれ」
『了解!』
 二人の声が重なると同時に、シンは機体を敵機に向けて飛ばした。インパル
スのエネルギー残量は、この時既に危険域ギリギリといったところだった。し
かし、補給している余裕などありはせず、シンはまったく余裕のない状態でダ
ナと戦う羽目になった。

「ウィンダム隊が壊滅……だと」
 さすがのダナも、その事実を間近で見せつけられては言葉もなかった。味方
が死ぬことに対してあまり感情的になるほうではないとはいえ、ここまで酷く
やられては黙っていられなかった。
「やっぱ、寄せ集めの部隊なんてこんなもんだよな」
 もっともそれは、役立たずの味方に対しての愚痴であったが。
 ダナは急接近してくる機体、インパルスを確認すると応戦のため構えを取っ
た。
「お前のクビだけでも、俺のものにさせてもらう!」
 こちらにビームライフルが通用しないことが判っているのか、インパルスは
ビームサーベルを握りしめ、真っ直ぐと斬りかかってくる。
「当たらないな!」
 しかし、ダナのブリッツはこれを避けると六連装ランチャーで応戦する。今
度は攪乱用のダミーなど使わない。
「そんな攻撃、こっちの装甲に効くもんか!」
 だが、シンが叫んだとおり、インパルスのVPS装甲はブリッツの実体弾に
よる攻撃を全て弾き飛ばした。
「なら、これならどうだ?」
 ダナは、当初の目的、ミネルバへの攻撃を思考から抹消すると、ブリッツの
とっておき、発射式の超高速運動体貫徹弾ランサーダート、かつてのザフトに
奪取されたブリッツも装備したものの強化版を、背部から打ち放った。
「チィィィッ!」
 シンは正確にコクピットを狙ってきたそれをシールドで受けるが、貫通力を
強化されたそれは、インパルスのシールドを貫き爆発した。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 コクピット間近での爆発に機体を揺らされ、またシールドの破片を浴びせら
れたシンとインパルスの体勢は一気に崩れた。そして、それを見逃すダナでは
なかった。
「貰ったぁぁぁぁぁぁっ!」
 突撃してくるブリッツに対し、可能な限りの速さで機体の立て直しを図った
シンは、ビームサーベルで対抗しようとするが、
「あっ!?」
「こいつはな、ビームを弾くだけじゃないんだよ」
 ビームサーベルを持ったインパルスの右腕は、ブリッツの可変アームユニッ
トに掴み取られた。
「圧砕!」
 核エンジンからのエネルギーをパワーに変え、驚異的な力を発揮するこのユ
ニットはインパルスの右腕を、ダナの叫び通り圧砕しようとしていた。
528運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:20:26 ID:???
「そんな! VPS装甲が」
 シンはここにきて、自分が装甲への過信を持っていたことに気付いた。実体
弾や、物理攻撃は通用しない。いつしかVPS装甲の長所は、自分の油断とな
っていたのだ。
「だけど、だけどっ!」
 シンは即座に右腕を諦めた。そして、自由に動く左腕を使い、『二本目』の
ビームサーベルを抜きはなった。
「これでぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
 インパルスが斬りかかるのと、ブリッツがその右腕をもぎ取るのはほぼ同時
だった。もぎ取った勢いで後方へ下がったブリッツのコクピットを、インパル
スのビームサーベルが掠める。ビームサーベルの熱量は、ブリッツのコクピッ
トを削ぎ落とし、亀裂を走らせた。
「――ッ! 離脱する!!」
 コクピットをさらけ出して戦えるわけはない。しかし、それでもダナが言っ
たこの一言が、戦闘の終結、勝敗を表してしまった事実には変わりない。さら
に、叫んだ当人が機体を反転させ、一目散に離脱を図ったのだから。
「逃がすか!」
 そして、シンは当然のようにそれを追撃した。

「シン、待ちなさい。深追いはダメよ!」
 敵の追撃を開始したシンに対し、タリアは慌てて通信を送った。既に決着は
付いている。アスランは未だ交戦中のようだが、ウィンダム隊は壊滅し、戦い
は掃討戦に移った。しかし、いつまたこの不可解な集団の増援が来るとも限ら
ない。敵の出現方法が不明な以上、母艦から離れるのは得策では……
『アイツが逃げる先、そこに母艦か基地があるはずです。それを突き止めてや
る』
 だが、シンはタリアの制止を半ば無視し、ダナのブリッツを追って飛び出し
た。言っていることはもっともであるが、逃げた先に大量の敵でもいたらどう
するのだ。
「シンを連れ戻して! フェイスは?」
「フェイス、アスラン・ザラは敵と交戦……いえ、敵を追撃中!」
 ダナが戦線離脱を図ったことで、これ以上の戦闘続行は無意味と悟ったエミ
リオが、アスランとの戦闘を中断し、離脱を始めたのだ。
 アスランのジャスティスはスピードも一級品のモビルスーツだったが、イー
ジスの巡航形態の最大加速には追いつけなかった。
「艦長、レイとルナマリアがウィンダム隊の掃討を終えました」
 アーサーの報告に対し、タリアはそれをどう動かすか迷った。シンとアスラ
ンの援護に回すか、それともミネルバの備えとして残すか……
「両機とも一旦補給に戻らせて。その後は、ミネルバの防衛を」
「まあ、全機ミネルバを離れては守るものも守れませんからね」
「そういうことよ」
 僅かな会話で協議した、タリアとアーサーだったが、その決定に異を唱える
ようにメイリンが言った。
「ですが、インパルスのエネルギーはもう持ちません」
「なんだって? 時間的計算で、後どれぐらいだ?」
529運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:27:27 ID:???
「十分……いえ、八分で危険域に入ります」
 危険域に入れば、もう長くは戦えなくなる。VPS装甲を維持できなければ、
実体弾でもインパルスを倒すことが出来るのだ。タリアやアーサは知らなかっ
たが、ダナのネロブリッツは核エンジン搭載機でありよほどのことがない限り、
エネルギー切れを起こすことはない。そういった意味でも、むしろ窮地に陥っ
ているのはインパルスのほうなのだ。
「やむを得ません。インパルスを追いましょう」
「……だけど」
「いざというとき、フェイスのジャスティスや、シンのインパルスの側にいた
ほうがミネルバの防衛も出来るというものです」
 結局、タリアがアーサの進言を取り入れたのは二分後だった。さして長い時
間というわけではなかったが、戦場にいるブリッジクルーにとって、それは途
方もない時間に感じた。

「くそっ、振り切れねぇっ!」
 インド洋基地へと逃げるダナだったが、少し離れた位置にピッタリとインパ
ルスが着いてきている。ダナを戦場において臆病などと評するものはまずいな
いし、この時ダナが逃げの一手を取ったことも、非難されることではない。
 例え相手が手負いの機体であっても、ブリッツはコクピットを露出した状態
である。バルカン砲でも打ち込まれれば、剥き出しのコクピットは破壊され、
ダナは一瞬で肉片にされてしまうだろう。セーフシャッターなど気安めに過ぎ
ない。
 だが、かといってインド洋基地に戻ったからといって何が出来るのか。あの
基地は建設途中であり、非武装なのだ。保有のモビルスーツは全滅させてしま
ったし、戻ったところで抵抗も出来ないだろう。
「いや、まだ手はある……」
 それは軍人として、絶対にやってはいけない行為だった。そして、コーディ
ネイター相手に通用するかも判らない、一種の賭だった。

 ダナのブリッツが近づきつつあることは、インド洋基地のモニターでも確認
できていた。基地指令は、厄介なものを引き連れて『逃げてきた』ダナに対し
て失笑を禁じ得なかったが、この基地がザフトに露見してしまうことが避けら
れないことに、絶望を感じていた。
「ウィンダム隊はどうした! 何故、奴一機だけなのだ」
「まさか、他は全滅したのでは」
 管制室からもたらされる情報は、司令部を混乱させるには十分だった。さら
に、衛兵たちからとんでもない報告が舞い込んできた。
「労働者たちが反乱だと!?」
 強制労働を行わせていた一般市民たちが一斉に蜂起したというのだ。恐らく、
ウィンダム隊が基地からいなくなったことと、慌ただしく動き出した基地の状
態を好機と見たのだろう。
「くそっ、鎮圧を急げ!」
「ダナ機、及び敵機、来ます!」

 眼前に広がる光景に、シンは驚愕を覚えていた。それは紛れもない基地であ
る。敵はカーペンタリアの目と鼻の先にこんなものを建設していたのだ。
530運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:30:08 ID:???
「あの大軍はここから出撃したのか……」
 見たところ建設途中のようである。対空砲で迎撃されないと言うことは、武
装もろくにないのか。
「ミネルバを落とすために、急ごしらえの基地を使ったってことか!」
 基地の中程、まだろくに出来てもいない場所に、敵の機体は降り立った。
 シンもインパルスをその少し手前に着地させるが……
「な……これは」
 ダナのネロブリッツと、シンのインパルス、その距離は既に接近戦が仕掛け
られる距離だった。実際、シンが敵に向かって斬りつけようと飛び込めば、勝
負は付く、そんな距離だ。
 しかし、シンにはそれが出来なかった。何故なら、彼の眼下には、
「人が、いる」
 そう、ダナが降り立ったのは強制労働を強いられている一般市民、民間人が
いる場所だったのだ。突然降り立った二機のモビルスーツを前に、労働者の男
たちは為す術もなくその場に立ち往生している。
「攻撃してこない……ハハ、どうやら成功したらしいな」
 あろう事か、ダナは基地にいる民間人を人質として、インパルスへの盾とし
たのだ。インパルスがブリッツを倒そうと、ここで戦闘を行えば、民間人に被
害が出る。そんなことは、シンには出来ない。絶対に出来ないことだった。
「どうやら、甘ちゃんのコーディだったらしいな」
 一方のダナは、コクピットを庇いながらどうやってインパルスを倒すか考え
ていた。彼にとって、眼下の民間人など虫けらと同じ程度の価値しかない。彼
は戦闘狂で殺戮者だ。元々、コーディネイターだろうとナチュラルだろうと、
いくら殺そうが構わない男だった。
「言ったろう? お前の首は貰うってな」
 シンは見る。フェンスの向こうには、悲鳴を上げながら事態を見守る民間人
たちの家族がいる。自分がここで戦えば、あの人たちも巻き込んでしまう。
「どうすりゃ……どうすりゃいいんだよ!」
 その時、正に最悪のタイミングでインパルスのVPS装甲が停止した。エネ
ルギーの供給を失った機体のトリコロールが消えていく。
「こんなときに!」
 これでは、満足に機体を動かすことも出来ない。それどころか――
「エネルギー切れ、つまり……」
 ダナは不敵な笑みを浮かべながら、ブリッツの六連装ランチャーを構える。
敵機のトリコロールカラーが消えた、それ即ち、
「実体弾も効くってことだよなぁっ!!」
 ダナは、目の前の機体を破壊すべくトリガーを引いた。
 対するシンは、無駄と知りつつもインパルスの残された左腕でコクピットを
庇う。
 僅かな動作、一瞬の攻防、そして……

 ネロブリッツの右腕が、吹き飛んだ。

「なっ――?」
 ダナは何が起こったのか判らなかった。判ることと言えば、目の前の敵を撃
破しようとトリガーを引いた瞬間、逆に自分の機体の右腕が吹き飛んだのだ。
531通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 07:32:15 ID:???
支援射撃
532運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:32:22 ID:???
それも、凄まじい閃光と共に。
「これは……」
 シンも反応は大して変わらなかった。死の覚悟も決めた瞬間、敵機の腕が消
滅したのだ。
 そして、それが合図のように、
『あああああああああああああああああっっっっっっっ!』
 爆発するように、眼下の民間人が動き出す。予め破られていたフェンスの穴
から次々と這いだしていく。彼らを人質にしたはずのダナは、自分の機体に起
こった事態に動揺し、彼らの存在を忘れていた。
 気付いたときには、大半が逃げ出してしまっていた。
「くそっ、一体どこから、誰がやりやがった!」
 ダナは攻撃にあった方向に機体を向ける。森の奥から、一つの機体が進み出
てきた。
「あの機体は……」
 シンはその機体をすぐに照合に掛けた。該当ナシ、全くの未知、アンノーン。
 暗色の機体。大きさはインパルスとさほど変わらない。ライフルと、シール
ドを構えたその姿も、インパルスによく似ていた。
「味方、か?」
「敵、みたいだな」
 攻撃を受けたダナは、即座にそれを敵と認識し、ブリッツの可変アームユニ
ットを起動させて飛びかかった。対する敵機は、ライフルを構えたまま動くと
しない。
「取った!」
 ダナはいきなり現れた暗色機の右腕を掴み取ると、それを圧砕し、ライフル
を奪おうとした。PS装甲をも圧砕、圧壊する可変アームユニットは、核エンジ
ンをパワーに変え、暗色機の右腕を……
「壊せ、ない?」
 パワー不足というわけではない。凄まじい音が剥き出しのコクピット内、ダ
ナの耳にも聞こえてくる。
 だが、一向に掴んだ右腕は破壊できない。それどころか、
「うぉっ!?」
 ビクともしない敵機の右腕が突如動き、ダナは機体を引き込まれる。壊せな
いだけならまだしも、ブリッツの可変アームユニットが力負けをしたのだ。そ
の事実に今度こそダナは恐怖した。目の前に機体、その暗色の未知なる存在に
精神面での敗北を喫したのだ。
「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
 ダナは可変アームユニットを右腕から離すと、一気に機体を上昇させた。こ
うなったら、最早逃げるしかない。こんな基地ともおさらばして、ひたすら逃
げるしか――
「いっ!」
 暗色機は、そんなダナのブリッツに対してビームライフルを撃った。ブリッ
ツのセンサーが、その莫大なエネルギー量感知したが、ダナはそれに気付くこ
とはなかった。
「そんなもの!」
 当然のように、ダナは当たり前が如く可変アームユニットを使った。ビーム
を反射させることのできる防御システム。艦砲クラスでさえ跳ね返した、ブリ
ッツの自慢の装備。
 だが、しかし、
533運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 07:34:58 ID:???
「ウソだろ、おい!?」
 ユニットのクリスタルは、ビームを反射できず、受けきることすら叶わず消
し飛んだ。ダナには理解できなかった。たった一機のモビルスーツが、戦艦の
艦砲よりも凄まじい攻撃をしてきたのだ。
 暗色機の背中から、横一文字に伸びるパーツの両サイドが音を立て始める。
変わってはいるが、それが飛行ユニットであることはダナも気付いた。
「こんな、こんなことが――」
 飛び立つそれは、速かった。トンボの羽のようなもので飛び立ち、ビームラ
イフルを収納すると、ビームサーベルを抜きはなった。
 それに対抗する手は、ブリッツには残されていない。
 ネロブリッツは抵抗する間もなく、ビームサーベルに貫かれ、パイロットダ
ナ・スニップは、戦死した。

 シンは、その一瞬の攻防を見ていた。見ていたが、呆然としていた。いや、
むしろ呆気にとられていたといったほうが良いだろうか? 敵のエース機が、
一瞬で落とされたのだ。
 ビームライフルで撃ち、ビームサーベルで貫く。モビルスーツなら、誰でも
やる行い、普通の戦い方。
 しかし、今のシンにはたったそれだけのことが、とてもつもなく凄いように
思えた。あの暗色の機体は、それを見せつけたのだ。
「――! またっ」

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
 インド洋基地へと到着したエミリオが見たのは、空中でコクピットを貫かれ
たネロブリッツの姿と、戦友が死んだ瞬間だった。彼は感情の均衡を失い、仇
である暗色機へと突っ込んだ。
 両手足のビームサーベルを振り回すその姿は乱雑であり、大振りだった。暗
色機は、これを後方に下がるだけで全て避けてしまった。
「ならば! これでぇっ」
 エミリオはイージスの前面装甲を展開させ、腹部のスキュラを発射する。戦
艦をも一撃で沈める580mm複列位相エネルギー砲に対し、暗色機はシールドを
構え、
「受けきった、だと」
 なんのことはない、普通のビームライフルを一発弾くかのように、イージス
のスキュラは暗色機のシールドに弾かれたのだ。こんなことは、今まで一度だ
って起こったことはない。
「そんなっ――」
 暗色機がビームサーベルを構えて接近してくる。これに対しエミリオもビー
ムサーベルを構えた。
 この世界のビームサーベルは、技術上の問題で刃と刃を交わすこと、つまり
剣戟が出来ない。故にエミリオは、敵がこちらの一撃をシールドで受けると思
っていた。そこを脚部のビームサーベルで一気に斬り裂く。多少冷静さを取り
戻したのか、彼はそんなことを考えていた。
 だが、それは無用となった。
534運命の歌姫 ◆3TGsBZUOCg :2007/06/19(火) 07:54:41 ID:???
あと一つ何ですが、さるさん規制に引っ掛かりました。
携帯で打ち込める分量ではないので、時間をおきます。

ここまできてくやしい……orz
535運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 08:04:44 ID:???
「――ッ!?」
 敵の暗色機は、こちらのビームサーベルに、自らのビームサーベルをぶつけ
てきた。そんなことをしても無駄、互いのビームが干渉しあって消えるだけ、
エミリオは相手の真意を測ろうとして、
「…………終わったな」
 その答えを見出す間もなく、機体を斬り裂かれた。暗色機のビームサーベル
は、ロッソイージスのビームサーベルごと、機体を斬り裂いたのだ。暗色機の
パイロットは、この世界のモビルスーツが、ビームサーベルによる剣戟が出来
ないことを、知らなかった。
 エミリオ・ブロデリックは、破壊されたネロブリッツと共に、戦死した。

「なんて、ことだ」
 アスラン・ザラもまた、インド洋基地に到着した一人であった。しかし、彼
は基地のことに驚くよりも早く、目の前で二機のモビルスーツが瞬殺された事
実に驚愕していた。それも先ほどまで自分が苦戦を強いられていた機体が、で
ある。
「あの機体は一体……なんなんだ」
 この時、アスランの思考は宇宙へと残してきた超兵器群と眼下に降り立った
機体を結びつけなかった。あまりのことに思考が混乱していたことと、機体の
形がまるで違ったこともある。アスランが、この繋がりに気付くのは、ずっと
後のことだった。

「倒した……敵のエース機を、倒しちまった」
 シンは呆然と、呆気にとられながら、自分の正面に降りてきた暗色機を見る。
強いなんてものじゃない。恐らく、自分とアスランが協力し合っても、この機
体の前では無力だろう。
 戦う前から、他者に敗北を実感させる。それだけの圧倒間が、目の前の機体
にはあるのだ。
 シンは、コクピットを空けると、暗色機を肉眼で見ようと乗り出した。
「あっ――」
 すると、暗色機のほうのハッチも開き、中から人が現れた。
 背が高く、青みがかった黒髪、年の頃はシンよりも十歳は上だろうか?
 精悍な顔だちをしたその男は、『両手を挙げて』シンの目の前で立っている。
「…………」
 シンは言葉が出ない。相手の行動から、交戦意思がないこと、敵対意思がな
いことは判る。しかし、何故そんなことをする必要がある?
 絶対的とも言える強さを持つ男が、既に機体を動かすことも出来ない少年に
両手を挙げている。シンには、それがとても不思議だった。
「アンタは……アンタは一体、何なんだ?」
 絞り出すように出た一言。その一言に、知りたいことの全てが詰まっていた。
 男はシンの顔をジッと見つめ、口を開いた。
「私の名は、オデル・バーネット」
 これが、異世界の二人目のモビルスーツパイロット、オデル・バーネットと、
その愛機ガンダムジェミナス02が、この世界の歴史に、戦いの歴史に介入した
瞬間だった。

                                   つづく
536運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/19(火) 08:17:28 ID:???
さるさん規制でどうなるかと思いましたが、なんとか投下完了。
第19話です。支援してくれた人ありがとう。
今回の一戦は一話で完結させた方がいいと思い、こんなに長くなりました。
オデルが登場したことで、メインとなるキャラがほぼ全員作品に登場しました。

エミリオとダナというキャラを引っ張り出してきた理由は、彼らをWに登場した……
なんでしたっけ、ゼクスに対抗心持ってたノインの教え子たち、あの役所にしたいなーと
思っていたんですが見事に失敗。オデルの引き立て役ぐらいにしかならなかった。
あまりキャラも掴めてなかったし、ファンの人申し訳ない。

オデルが乗ってる機体については、この先作中でも説明されますが、一応ここでも解説。
ご明察の通り、彼が乗っているのはガンダムジェミナス02です。宇宙で視認されにくい、
暗色の塗装が施された機体です。
アクスレプオスにしなかった理由としては、まあ強すぎるからと言うのもあるんですが、
外見が悪役っぽいので。

私も週一ぐらいで投下したいんですが、私生活が忙しくやはり10日おきとかになってしまいます。
ただ、さっさと書きたい話がこの先多いので、なるべく早く……と行きたいです。

それでは、後書きまで長くなりましたが、この辺で。
537通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 08:18:24 ID:???
>>534
携帯にメール送る→コピー→貼り付け
という方法がありますよ
538通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 08:20:38 ID:???
なんて余計な事書いてる間に投稿が・・・orz
539通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 12:44:00 ID:???
乙です、
ちょっと気になる点、というか見過ごせない点が一つ。
あまりにも艦砲を軽く扱い過ぎてはいませんか?
特殊機だろうとなんだろうと、「最新鋭戦艦の主砲」を「MS」がそんなに簡単に防いでいいものでしょうか?
どうか御一考を。

それでは作品の感想をば。
ウィンダム隊30機、なぜ、ダナが攻撃に成功した時点で分散して攻撃を仕掛けないんでしょう?
既に芝居を続ける必要性は失われているわけですし、シンの相手を総がかりでする必要はない筈なんですけど。
連合の作戦の中でウィンダム隊の最優先攻撃目標はミネルバとなってるはずですし。
まさか、本当に30機全てシンに拘束されていたのか?物理的に無理な気が……
まあ、好意的な解釈を行うとするならば、指揮官(ウィンダム隊の)が柔軟性に欠ける人間だった。
もしくは、熱くなりすぎてしまった、といった所でしょうか。

アスラン動揺す。
彼の冷静さというのは、ウルカヌスで得た力に起因する所が大きいですし、これは当たり前かもしれませんね。
自分達だけが他を圧倒する力を持っているはずが、他勢力?も持っている、いう事実。
彼がこれをどのように受け止め、計画を修正していくか、楽しみです。

エミリオとダナは見事にその役目を果たしたと思いますよ。
アレックスとミュラーも基本的に噛ませですから。
足りなかった点を強いて挙げればいえば、彼らの思いを一言で表した「名台詞」でしょうか。
Wでアレックスがゼクスに対して言った「あんたは格好良過ぎるんだよぉ!!!」に類する台詞が欲しかったですね。
(台詞に関してはうろ覚えですので本当にこういった台詞だったかは微妙です。申し訳ない。)
540通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 13:20:28 ID:???
>>539
戦艦最強の艦載兵器陽電子砲をMSの盾で止めたり、完全に防いでる時点で
あの世界の艦砲の威力は知れたものだろ。
541通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 15:40:00 ID:???
GJ!
計ったようなタイミングで登場、こちらのエースと互角以上の戦いを繰り広げた敵エース2機を
瞬殺とかもうね、カッコよすぎだよ、オデル兄さん!

>>539
それを言うならそもそもダナ登場する以前でもシンの相手なんか10機も残して防戦してりゃ十分なんだから。
そうしなかったってことは、SS中でも書かれてるとおり現場で指揮を取る人間がいなかったってことに尽きるんじゃないか。
542通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 20:27:10 ID:???
>>540
……戦艦、必要ないじゃん。
MSの輸送艦だけあれば充分。
なんで、新型の戦艦なんか作ったんだろ?
543通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 20:47:46 ID:???
まぁマテ、UCやACの基準で考えちゃイカン。
それはそうとGJ。
544通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 21:04:36 ID:???
MS搭載式戦艦の利点、欠点
防御力がそれなりに高い
大型艦が多いので強力な武装や新型兵器なんかを付けられる
戦艦が主の場合が多いのでほどほどにしかMSを積めない
艦隊を組む時は旗艦になりやすく狙われやすい

MS搭載輸送艦の利点、欠点
搭載MS量が多い
通常式の輸送艦の代わりに物資輸送を自前の護衛で出来る
防御力はあまりたいしたことがなく武装もそこそこにしかない
撃沈されると相当量のMSが失われる

自分で思ってみたことを書いてみた
他になんか違うとかこんなのもありじゃない?というのがあったら
適当に書いてみてくれ

545通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 00:23:07 ID:???
ジェミナス02か、てっきりアスクレプオスでハサミ合戦でもするのかと思った
546通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 01:23:37 ID:???
GJです。そして思ったこと…

タリアが功績とかに捕らわれすぎて無能に見え(ry
547通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 01:43:12 ID:???
「常識で考えて(ry」
てな判断を下す平常時はそこそこ有能なんだろ。
ただし、想定外の事態が起こった非常時にヒスってしまうんだろうな。女性だし。
それと冒険的な思い切った判断が出来ないタイプかな。
548通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 02:32:31 ID:???
ユニウス7破砕作業とかオーブ攻略戦時の撤退決断とかの時はまともだったんだけどねぇ。
逆にデプリ帯戦など、奇策に弱いイメージもあるな。
549通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 13:35:20 ID:???
>>542
設定上パルマの一発で沈むような戦艦はさすがに嫌だったんだろ。
550通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 14:52:26 ID:???
>>539
>特殊機だろうとなんだろうと、「最新鋭戦艦の主砲」を「MS」がそんなに簡単に防いでいいものでしょうか?
本編で戦艦の主砲に匹敵する破壊力のデストロイのSスキュラを運命は完全に防いでる。歌姫氏の世界ではネロブリッツは核動力みたいだし核+特殊シールドあれば種世界のビームはほぼ完全にシャットアウトできるお
>>543の言うとおりUCやAC基準で考えないほうがいい。てかジェミナス使って種とAC世界の差を描写されてるのに分からんかね?
551通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 14:59:20 ID:???
ネロブリッツ元々核だった
552通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 16:55:40 ID:???
>>542
かっこいからじゃね?
553通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 21:26:35 ID:???
何で、その特殊シールドとやらを戦艦の防御システムに流用しないのかな?
核エンジンにしても戦艦の方がでかいんだからより良い物を積める筈だし。

つーかさ、RPGとかの能力・防御設定で「炎は効かない」とかあるけど
それと同じレベルで「ビームは効かない」とかされてるなんてたまんねぇな。
554通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:08:33 ID:???
戦艦に全面覆うようなバリア付けたら、エンジンの出力の上昇以上に
消費するエネルギーの上昇のほうが大きくなりそうだが。

……艦首部分にバリアのエネルギー集めて特攻、アークエンジェル・アタックなんて妄想したりw

555通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:18:20 ID:mAfZzuZG
>>554
特攻するならバリアなんて無粋なものよりも、やはり艦首にドリルでしょう。
556通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:28:54 ID:???
>>555
いや、マクロスネタ……
557通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:47:08 ID:???
>>554
MS程度に搭載できるエンジンの出力で稼動する防御装備で艦砲を無効化できるんだぜ?
楽勝で運用できると思う。
……MS用の核エンジン>戦艦用の核エンジンでない限りはなwww
558通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 01:10:54 ID:???
UCのVガンダムの時代は艦首にビームシールド付いてるし、前方に集中させてビームラムにしてたが
559通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 01:23:56 ID:???
レイをブリッジ要因にしてバリア機能付ドラグーン。これでおk
560通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 01:26:26 ID:???
>>557
逆に考えるんだ
「MSのエンジン出力で防げる艦砲しか撃てない程度のエンジンしか積んでない」
と考えるんだ

無理やり考えるとエンジンの出力をビームのエネルギーに変える効率がものすごく悪いんだよ、きっと。
だってほら、この世界のビーム兵器は優秀なコーディネーターでさえ実用化できなかったくらいのトンデモ兵器なんだぜ?
とりあえずピカピカ光るのが発射されますってレベルなんだよ。
561通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 02:55:47 ID:???
ビームを使う意味が無いじゃないか。
562通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 08:35:11 ID:???
きっとビームの面積あたりの攻撃力は戦艦でもMSでも同じなんだよ
MSのライフルは小口径、艦砲は大口径、それで威力の差が出ると考えれば矛盾しない
563通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 10:17:15 ID:???
その程度だと考えると、PS装甲の硬さにも疑惑が生じるなw
とてもレールガンとは思えないレールガンとか、攻撃側がえらい不利だ。
歴史を積み重ねて熟成されていった従来兵器の方が有用に思えるのはどういうことか
564通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 12:21:45 ID:???
wiki更新してたら19話で「字数が多すぐる」と言われた件について
565通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 16:01:52 ID:???
>>562
それじゃあ、MSが艦載用のビーム砲を防げる理由にはならんだろ。
566通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 18:23:05 ID:???
シールドの後ろに機体が全部隠れるんじゃね?
567通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 18:40:26 ID:???
>>564
乙。ここだと思うところで分割しようぜ。
568通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 20:56:42 ID:???
>>565
種世界のビームは一部分を止められたら全体が止まる仕様なのかもしれない。
569通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 02:19:57 ID:???
570通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 08:16:04 ID:???
MSのビームが直径数十cm、戦艦が数mと考えれば
571通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 08:18:45 ID:???
>>569
男のロマンなんだよ、光線が飛ぶような兵器は。
572通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 08:50:53 ID:???
>>569
弾丸使わないから経済的なんだよ。
573通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 09:41:34 ID:???
種世界のビームは、ただの見せる武器だからなぁ……
そして、その武器を防ぐビームシールドなどを使って、
フリーダム等の機体を強く見せている。
PS装甲にしろ、何にしろ、攻撃が効かない=最強が種世界じゃないかな。

まあ、だからこそ、W側の圧倒的強さが際だつんだが。
574通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 13:53:30 ID:???
W勢は最終的に皆ボロボロになりましたけどね。
ガンダムにしても必要無くなれば、始末する用意があったし。
そもそもあいつら、機体の強さに頼った事って殆ど無いしな。
575通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 16:52:00 ID:???
あいつら最後自爆しようとするしな。あの潔さは種勢も見習うべきかと。
576通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 17:26:55 ID:???
潔くない奴もいるけどな
ごとびとかウーフェイとか五飛とか
577通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 23:55:27 ID:???
流れぶった切って悪いんだが、運命の歌姫を最近読んだんだけどロッシェのガンダムLOブースターとオデルのガンダムアスクレプオスはどうなったんだ?
578通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 00:23:54 ID:???
漫画読んでないから分からんが、エンドレスワルツ後に全てのMSは破棄されるはずだからなぁ。

LOは後々出る可能性があるとして(レオスじゃきついだろうし)、アスクレプオスは
運命の歌姫氏の作品中では改修されず存在しなかったことになるんじゃね。
579通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 00:39:58 ID:???
俺たちの機体をなんだと思っている?
G-UNITだ!!

そこからラスト一撃までの展開は今でも最高だと思います
580運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:05:19 ID:???
投下します。今回はいつもと同程度の長さです。
581運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:08:05 ID:???
 インド洋でファントムペインの空戦部隊と交戦し、これを破ったミネルバは、
思わぬ足止めを喰らっていた。ファントムペインはインド洋に秘密裏に基地を
建設しており、今回の戦いでそれが明らかとなったのだ。
 これを放置出発するわけにも行かず、ミネルバは急遽カーペンタリア基地に
応援を要請、プラント本国へと緊急連絡が行われた。その連絡の際、ミネルバ
は今回の戦いにおいての『協力者』のデータもを送った。
「氏名、オデル・バーネット。フリーのモビルスーツパイロット、及びジャン
ク屋ね……」
 彼らの前に現れ、その圧倒的な力を見せつけたモビルスーツと、そのパイロ
ットは、現在ミネルバの中にいる。パイロットのオデルが、何の抵抗もせずに
投降したからであるが、どちらかといえばこれは同行である。というのも、オ
デルは敵軍、つまりファントムペインではなく、捕虜として収容することは出
来ない。第一、彼がいなければミネルバは最新鋭機インパルスと、そのパイロ
ットを失っており、また、周囲の民間人にも多大な被害が出たことは疑いよう
がない。
「世界を回りながらジャンク屋家業で生計を立てている。しかし、立ち寄った
インド洋で、ファントムペインが地域住民に強制労働を強いるのを目撃、見て
見ぬふりが出来ず我々との戦闘の際に介入、か」
 ミネルバへ乗船したオデルは、艦長のタリア及び副官のアーサー、フェイス
のアスランと、実際に彼と初対面し、彼をミネルバまで誘導したシン・アスカ
の面々に取り調べを受けることとなった。
 オデルは自分の身分や、戦いに介入した経緯などについては包み隠さず話し
たが、自身の機体については口を割ろうとしなかった。
「あの機体については何も答えられない。アレをどうこうしようと言うのなら、
その時は抵抗させてもらいます」
 穏やかな口調だったが、ハッキリとした言葉でもあった。傭兵やジャンク屋
などといった連中が、独自にカスタマイズした機体や、オリジナルの機体を持
っていることは珍しいことではない。また、軍隊や国家を嫌う彼らが、自分た
ちの持つ技術や情報を、なかなか話さないこともタリアやアーサは知っていた。
「とりあえず、あなたへの判断は上に仰ぐことにします。それまでは、士官室
にいて下さい。シン、案内して」
 捕虜でない以上、独房に入れるわけにもいかず、いつぞやの時、中立国オー
ブ代表のカガリ・ユラ・アスハにあてがわれた士官室へ『軟禁』されることと
なった。生真面目で、礼儀正しいオデルは、なかなかの好青年であるとタリア
は感じたが、彼の機体のことを考えると不気味でもあった。

 こうして、ミネルバは数々の事件が重なり、約一週間ほどインド洋に留まる
こになった。



         第20話「終わらぬ戦い」

582運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:11:29 ID:???
 地上で小規模な戦闘が起こっていた頃、宇宙もまた小規模な戦闘、言ってし
まえば小競り合いが続いていた。
 地球の軌道上で既に三十二回、勝ち負けも定まらないような戦闘が断続的に
起こっている。もっぱら、地上への物資投下を行うザフト軍と、それを阻止せ
んとするファントムペインの妨害工作のぶつかり合いであったが、ファントム
ペインのやり方は、ザフトに言わせれば「嫌がらせ」と変わらなかった。
 まず、三隻程度の少数団が補給部隊を、それを守る護衛艦隊に戦艦の長距離
砲で攻撃を仕掛ける。距離があるため、モビルスーツによる迎撃をせず、同じ
く長距離砲で応戦すること数時間お互い有効打が得られないままにファントム
ペインの少数団は撤退する。すると、それに入れ替わるように別の少数団が現
れ、同じく長距離砲で攻撃を仕掛けてくる。これをまた数時間続けると、また
別の部隊と入れ替わり、ザフト軍の補給部隊とそれを守る護衛艦隊、及び軌道
上の守備部隊は休む間も与えてくれない敵の攻撃に対処せねばならず、その疲
労はピークに達していた。
「部隊の一部を割いて、敵の少数団を叩いてしまえばいいのだ」
 考えとしては当然であったが、動員した兵力が少なかった。少数団とほぼ同
等の数を送り込み、妨害してくる敵を妨害し、補給を円滑に行おうと考えたの
だ。この敵の行動に対し、ファントムペインの小集団は後退を行った。戦いら
しい戦いをせず、長距離からの嫌がらせばかりしてきたのだ。まともに戦う度
胸すらないのだろう。ザフト軍はそう考え、二度とこのような行いをしてこな
いように、敵を追撃、殲滅に掛かった。
 そして、逆に壊滅させられた。
 ファントムペインの小集団は、後方に下がると、そこで待機していた別の小
集団と合流し、戦艦九隻と戦力を三倍にして向かい来る敵を迎撃したのだ。

「差し当たっては、戦力を増強して守らせるほかあるまい」
 国防委員会より報告を受けた、最高評議会議長ギルバート・デュランダルは、
異世界の技術者ハワードと共に、新しいモビルスーツの開発へと勤しんでいた。
もっともデュランダルは、彼からの報告を聞くだけであり、対外的に『議長総
指揮の下に動いている』と見せているだけであったが。
「いっそのこと、敵の月基地とやらを叩いたらどうだね。地上と違って、宇宙
でなら敵が有利と言うこともないのであろう?」
 ハワードは、根本を絶ってしまえばそれで済むという考えを示したが、デュ
ランダルは消極的だった。
「敵がこのような嫌がらせが出来ると言うことは、敵にそれを為すだけの組織
的統一が出きてきたと言うことさ。そんな敵と戦えば、こちらもただでは済ま
ない」
 ロッシェを使えばいいじゃないか、という言葉を、ハワードは寸前で飲み込
んだ。ハワードは、議長との付き合いの中で、少なからず彼が異世界の戦士や
技術者に強力を仰ぐことに引け目を感じていることを悟ったのだ。
 そもそも彼が、ロッシェに積極的に敵艦隊なり基地への攻撃を命じず、モビ
ルスーツ開発などしているのは、ロッシェの力ばかり借りてはいられないとい
う気持ちの表れなのだ。
「それに敵の補給線を絶つ、という意味では我々だって負けてないさ。地球の
ファントムペインを一掃できれば、月基地なんてすぐに干上がる」
 月基地は決して自給自足が出来ないわけではないが、物資の大半は地球から
の補給に頼っている。つまり、地球からの補給線が途絶えれば、戦わずして勝
つことも出来るのだ。
583運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:16:01 ID:???
「だからこそ、こうして地上での戦いを有利にするためにモビルスーツ開発を
しているわけだが……首尾のほうはどうなんだい?」
「ふむ、やはり一から何かを作ると言うよりは、既にある素材にアレンジを加
えていく、というほうがいいだろうな。時間的にも、早く済む」
 ハワードは、今回のモビルスーツ開発において、何かオリジナルの機体を一
から作るという考えを端から持ってはいなかった。元々の技術が全然違うのだ
し、そんなことをしていては時間が掛かりすぎる。
 だから既にある設計図などに修正を加えながら、出来る限りA.C世界のそれ
に近づけていく。ハワードはそう考えていた。
 いくつかの設計図や資料は入手してある。後はこれを下に、開発を進めてい
くだけだった。
(強すぎず、弱すぎず、コンセプトはこれかな)
 実現できるかはともかくとして、ハワードは今回の機体をそれほど強くしよ
うとは思っていなかった。強力な力を手に入れた瞬間に、お払い箱、などとい
う事態を招かぬためだった。

 一方で、特にお呼びが掛かることもないロッシェは、もっぱら暇な時を過ご
していた。
 自ら出撃するような会戦が起こるわけでもなく、かといって議長は小規模な
戦闘に自分を出そうとはしない。ロッシェは退屈だった。
 特にすることもない彼は始め、この世界のモビルスーツを動かすことで時間
を消費していたが、すぐに飽きた。この世界のモビルスーツはスピードが遅く、
動きが鈍い。
 一通り機体を『振り回して』ダメにしてからは、主に絵画や演劇の鑑賞など
で時間を潰すようになった。これには同行する人物がいた。そう、ラクス・ク
ラインの影武者こと、ミーア・キャンベルである。彼女自身は、特に芸術鑑賞
などに微塵の興味もなかったが、
「これもラクス様へ近づくためよ」
 などといって、欠伸をかみ殺しながら付いてきている。本物のラクス・クラ
インが芸術への愛着が深かったかどうかはともかく、『それっぽい』というの
は確かだったし、本音を言えばミーアは少ない休日をロッシェと共に過ごすの
が好きだった。

「不思議よね……地球じゃ戦争が起こっているのに、プラントはいつもと変わ
らない日々。劇場に入れば歌劇がやってて、あたしのライブだって普通にある」
 歌劇を見た帰りに、二人はレストランで食事を取っていた。プラントで五指
に入るであろう有名人のラクスが男連れで入店したというのは、少なからずの
衝撃を持ってボーイやシェフたちに迎えられたが、さすがは高給レストラン、
げすな勘ぐりをすることもなく、二人は静かに食事が出来た。
「それは、戦争がやってても別に社会体制が崩れたからではないからさ」
 ロッシェは、ナイフとフォークを置き、話し始める。アスランではないが、
彼は身近で会話をする人間がミーアぐらいしかいないため、彼女と話すときは
饒舌だった。
「本国まで攻め入られる激戦というのならともかく、戦争は国の外で起こって
いる。行っているのが国でも、行われているのが国の外なら、目に見える変化
なんてそう在りはしないさ」
584運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:18:24 ID:???
 例え戦時中であっても、レストランがない、ホテルがない、劇場がないとい
った社会体制は有り得ない。仮にそういう事態になったとき、既にその国は負
けているのだ。
「それじゃあ、戦場にいる軍人は堪ったもんじゃないわね。自分たちが命をか
けて戦ってるのに、市民はいつもと変わらない日々を過ごしてるんだし」
「逆に言えば、そのいつもと変わらない日々を守るために軍人は存在するのさ。
少なくとも、共和主義の軍隊は」
 もっとも、そんなことを考えながら戦っている兵士は何人もいないだろう。
彼らは生き残るために戦い、勝ったことに喜ぶ。
 誰が、何故、何のために戦うのか?
 ロッシェといえど、所詮はモビルスーツパイロット。それを常に疑問に思い
ながら戦ったことなどないのだ。
「この戦争……ホントに終わるのかな」
「終わらない戦いはないさ。どんな結果になろうとも、決着は付く」
 ロッシェは、プラントと地球で起こっている今回の戦争は、前回の戦争から
の延長線に過ぎないと考えている。双方、国力、戦力を共に回復したのでまた
戦争を始めた、つまりこの二つの国家間は慢性的な戦争状態なのだ。戦争をし
ていない間も戦争の準備をして、次に備える。辞める気がないのだ。
「ミーア、私はこの世界の歴史には詳しくないから何とも言えないが、人類が
いる限り争いは決して無くなりはしない」
 完全平和主義。
 ロッシェの脳裏に掠めた言葉は、人類の理想。
「だけど、何十年かの平和な時と言うのは必ずある。戦争なんてものは、そん
な恒久的じゃない、僅かな平和を得るためにやってるようなものさ」
 ミーアは感心したように頷いている。
「永遠じゃない平和、か」

 ミーアを私邸へと送り届け、官舎へと帰宅したロッシェは、TV電話の留守電
を見て、すぐに最高評議会議長ギルバート・デュランダルの私邸へ向かった。
「遅れて済まない」
 そこにはハワードもおり、デュランダルと会話をしている最中だった。
「いや、ロッシェ、急に呼び立てたのは私のほうだ。とりあえず掛けてくれ」
 デュランダルが作った水割りに口を付けながら、ロッシェはここに来た用件
を切り出した。
「それで……地球で、オデルがザフトに捕まった、というのは本当なのか?」
「捕まった、というのは正確じゃないな。しかし、オデル・バーネットという
男が、ザフト軍艦にて軟禁状態にあるのは確かだ。今日の午後、その艦から報
告が届いた」
 デュランダルは、オデルがミネルバに軟禁状態である経緯、戦闘への介入理
由などを、ミネルバの報告書を基にロッシェに聞かせた。
 話を聞き終えたロッシェは、半ば呆れたように笑うと、
「まったく、奴らしいといえば奴らしい話だ。非情に振る舞おうとしても、決
して出来ない……」
 だが、それでこそオデル・バーネット。弟から慕われ、婚約者に愛され、コ
ロニーの仲間たちに信頼される男というものだろう。
585運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:20:58 ID:???
「ハワードとも話していたんだが、彼は現在、とんでもない機体で地球にいる
そうじゃないか」
「あぁ、奴の乗ってるG-UNITは、悔しいことに私のレオスよりも遥に強い」
 G-UNIT……それは、ロッシェたちのいた世界でも、極一部の人間しか知らな
い機体を指す。資源衛星MO-Xが独自に開発したこの機体は、それまでの
モビルスーツとは全く異なる発想の下に開発され、完成された。
「レオスとは待った違う機体だ。使われて合金も、武装も、比べものにならな
い」
 事実、ロッシェはオデルの弟が乗るG-UNITガンダムジェミナス01と、レオス
で一騎打ちをしたことがあるが、あまりの機体性能の差を前に圧倒されてしま
った経験がある。
「ガンダニュウム合金といってな……こいつは、ビーム耐性や、物理耐性が強
く、装甲それ自体が電磁波を吸収するのだ。報告書に書いてあっただろう? 
オデルの機体は『突然』現れたと」
 ハワードが指摘する事実は、確かに報告書に書かれている。オデルのジェミ
ナスは、正に突然戦闘に割って入り、その攻撃が行われるまで、存在を周囲に
感知させることがなかった。眼前でその戦いを見たシンも、攻撃を受けたファ
ントムペインも、彼の接近を知り得なかったのだ。
「装甲それ自体がステルス機能の役割も果たしているのさ。こいつはちと、こ
の世界の奴らには驚異だろう」
 それどころの騒ぎではない。デュランダルは冷や汗を感じたが、問題はその
危険な機体とパイロットをどうするか、ということである。オデルの仲間であ
る二人を呼んだのもその為だった。
「彼は捕虜ではないし、何か処罰されるとか、収容される、ということには出
来ない。だが、このまま外に出すというわけにもいかないだろう」
 特にその力を目の当たりにしたミネルバ辺りは、納得も行くまい。
「議長権限で、宇宙に呼び戻すことは出来ないのか?」
「出来なくはないが……時期が悪い」
「というと?」
 デュランダルは、軌道上で続く小競り合いについて説明した。物資を下ろす
だけでもやっとであり、地球から上がってくるシャトルなど良い的だろうとの
ことだった。
「なるほどな……」
 ロッシェは、自分がまた出撃して敵の小細工など蹴散らそうかとも考えたが、
デュランダルはこう提案してきた。
「どうだろう? 情勢が落ち着くまで、彼にミネルバにいて貰っては? 彼の
身分は私が保証し、相応の待遇で報いるが」
 デュランダル自身としては、この先激戦が続くであろうミネルバへのまたと
ない戦力アップを目論んでのことだった。ミネルバへの風当たりは、未だプラ
ント議会内でも強く、彼らはたった一隻で苦難の軍事行動を取っている。そこ
に味方が一機、それも圧倒的強さのモビルスーツとパイロットが加われば……
「まあ、どちらにしろ決めるのはオデルだ。宇宙に戻ってくるか、地球に戻る
か、その辺りは奴に決めさせたらどうだね?」
 そもそも、ザフトとしてはお礼に報償金を上げても良いぐらいなのだ。介入
とはいえ、窮地を救ったのは確かであり、救われた張本人であるシン・アスカ
などにしてみれば、オデルは命の恩人であるのだから……
586運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:23:42 ID:???
 デュランダルの私邸からの帰り道、走路を走る車の中でロッシェとハワード
は話す。
「議長はあのようなことを言ってたが、実際にG-UNITが戦いに参戦するとレオ
スの非ではないぞ?」
「確かにな。元々、三体のG-UNITのパーツから再構成した機体で、装備も最低
限しかないが……それでもこの世界では恐らく一番強い」
 今オデルの乗っている機体は、かつてMO-Xに所属していた三体のG-UNIT、
その残骸を集めて修理したものである。戦後、G-UNITの存在を知ったハワード
が、技術者としての好奇心からオデルにせがみ、何と完全に修理してしまった
のだ。これにはガンダムチームを始め、関係各所から抗議もあったのだが、ロ
ッシェのレオスと同じくプリベンターの数少ないモビルスーツ戦力として認め
させてしまった。如何に科学者、技術者の類が救われない思考の持ち主かとい
事実が垣間見えるというものだ。
「もっとも、マリーメイア事件の後は、お前さんのレオスや、アイツの機体共
々破棄する予定だったんだがなぁ」
「アクスレプオスでないのがせめてもの救い……でもないな。換装システムを
利用して大気圏内の飛行も出来るんだろう?」
 G-UNITは、機体の本体であるコクピットをコアとし、作戦に応じて装備を換
装することで様々な戦闘に対応することの出来るアイデア機である。この世界
で言うと、インパルスやファントムペインのストライカーパックによく似てい
ると言える。
「あぁ、リーオーの高機動ユニットを利用してな。エアリーズ並とはいかんが、
それでもこの世界のモビルスーツとは」
 比べものにならない。一体この言葉を今日何度呟いたことか。
「まあ、オデルなら上手くやるだろう。奴は、どっかの誰かと違って、素直で
賢明な奴だからな」
 言葉には多少、皮肉が込められていた。ロッシェは、それが誰のことなのか
何となく気付いてはいたが、敢えて何も言わなかった。
587運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:27:25 ID:???
 ロッシェたちの密談から二日後、ミネルバに軟禁状態だったオデルに、タリ
アとアーサーが面会に尋ねてきた。彼の身辺の世話、言ってしまえば見張りを
命じられたのはシンだったが、これにはいつまでも部屋に引きこもっているな
と言うタリアの内心が含まれていた。
「我がザフトとしては、あなたを客員待遇の兵士としてこの戦艦ミネルバに迎
える容易があります。これがその書類です」
 書類を渡すタリアも、渡されるオデルも、それを見つめるシンも変な気分だ
った。客員待遇の兵士など聞いたことがない。敵軍の捕虜が寝返るなり、亡命
者が軍に入ることはない話ではないが、客人待遇とは随分な優遇だった。
 つまり、ミネルバはオデルを客人として遇さなければならないのだ。扱いと
しては、フェイスのアスラン並である。
「その書類にも書いてあるけど、あなた我が軍のフェイスと知り合いなんです
ってね」
 オデルは書類にある名前、ロッシェの名を確認すると、薄く笑みを浮かべた。
「えぇ……戦友ですよ」
 ロッシェが宇宙で頑張っている、ならば自分は、ここ地球で頑張ってみたい。
オデルは、彼なりにこの世界を、この戦争を見てみたいという思いがあった。
そして、ロッシェが宇宙でそれを見るというのなら、
「お話しをお受けします。非才のみですが、皆さんのお邪魔にならないように
務めます」
 こうしてオデルはミネルバに客員待遇の兵士として所属することになった。
これでミネルバは、この世に二つと無い力を手に入れたことになるが、クルー
の心中は様々であり、素直に喜んだのはシン・アスカぐらいであった。
 正式にクルーに通達を終えると、ミネルバはインド洋をカーペンタリア基地
から派遣された部隊に任せて、一路マハムールへと出航した。その身に乗せて
いるのが、異世界のモビルスーツと、パイロットであることを、彼らは知る由
もなく、それを知るのはずっと先のことであった。

                                つづく
588運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/24(日) 05:38:20 ID:???
第20話です。
まず始めに、前回は申し訳ありません。長すぎてwikiにも登録できなかったようで。
ご迷惑をおかけしてます。

今回は主に状況説明と、G-UNITの解説ばかりでしたが、オデルの乗っている機体は
ガンダムジェミナス02を復活させ、それにW本編でレディ・アンのリーオーが使って
いた大気圏内でも飛行可能となる高機動ユニットを装備させたものです。
種は作品的にも空を飛べないと話にならない部分が多いので、G-UNITの換装システム
ならきっとリーオーのパーツも大丈夫だろうと勝手に考えました。

後、皆さんが色々議論されていたビーム兵器、及び艦砲についてなのですが、
私個人としては、決して弱いとは考えておりません。
ただ、種の世界は戦艦よりもモビルスーツの性能が尊重されるようで、
シンのインパルスがザムザザーの攻撃をシールドで防いだり、アカツキが
陽電子砲を完全に防ぐなどといった特殊防御システムの強さが際だっています。
ネロブリッツに関しては、反射システム自体は回数制限があるようですが、
デストロイの攻撃(戦艦の攻撃と同等だと思う)を防いでますし、それほど
おかしな描写でもないかな〜と思ったんですが……
何か、言い訳みたいですね。ごめんなさい。

面子も揃ったので、宇宙だったりガルナハンだったりと、どんどん話を進めて
いきたいです。
それでは、また次回に。
589通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:05:01 ID:???
乙。

さて、アスランの動向が気になりますねぇ・・・
590通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:13:08 ID:???
GJです。

間違ってもガンダムジェミナス02に乗って脱走しようなんて考えるなよアスラン。
Gに耐え切れずに墜落するのがオチだ。
591通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 10:38:30 ID:???
GJ!
ミーアもなんだか幸せそうだw

>>590
アスランだけにやりかねない……
592通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 14:23:59 ID:???
歌姫氏GJ
長くても登録するときは前後編とかに分ければいいと思うので
無理に短くしようとかは考えなくてもいいと思いますよ

>>590-591
落ち着け、確かに凸なら強奪しそうだが機体の操作方法が全く違うから
動かすことすら出来ないってこともありえるぞ
593通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 15:25:17 ID:???
おいおい、それを言ったら種そのものが成り立たなくなっちゃうYO!
コーディネイターは初見の機体でも解析して動かせるのが種クオリティ。
594通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 16:12:18 ID:???
しかも例の有人機3体もあるしなぁ。
595通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 16:54:39 ID:???
>>593
お前それ言ったらエクステンデットだって初見の(ry
596通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 16:55:34 ID:???
マジレスすれば
GATシリーズは鹵獲されたザフトのジンを元に製作がスタートされているからなぁ
基本のOSも改良前だから、まだまだ構造とかが似てたんだろ
597通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 18:49:22 ID:???
不条理ギャグアニメの種世界で柳田理科雄みたいな考察をするだけ無駄ですよ
598通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 22:50:30 ID:???
>不条理ギャグアニメの種世界
笑えないのが最大の難点だけどな〜
599通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 14:53:03 ID:???
脱走すべく颯爽とジェミナス02に飛び乗りそして…

…orz状態の機体から連行される凸の図、というのが、ゼロシステムもないのに
なぜくっきりと見えるのだろう?
600通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 16:42:39 ID:???
むしろ逃げようとしてたことも理解してもらえず、そんなトコで何してるのか訝しがられたりw
601通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 16:52:10 ID:???
無理にPXつかって暴走したクラーツみたいになりそう
602通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 17:14:49 ID:???
で、その暴走したジェミナスを、運命に乗り換えたシンが撃墜するのか
なかなか良いデビュー戦じゃないか
603通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 17:36:04 ID:???
暴走しててまともな反撃も出来ないジャミナスにロクなダメージを与えられない運命の姿が浮かぶな
604通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 18:43:54 ID:???
そして、最後は操縦をミスして海に落ちて本編通りに回収か……微妙にありそうカモ?
605通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 18:47:13 ID:???
暴走したところにトロワとヘビーアームズ登場
606通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 11:26:25 ID:???
自爆スイッチを押せ!アスラン!
607通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 17:43:26 ID:???
任務了解・・・・・・
608運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:21:56 ID:???
昼間にこっそり、投下します。
609運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:23:45 ID:???
「オデルさんは、どうして俺を助けてくれたんですか?」
 オデル・バーネットがミネルバ所属となる前、軟禁状態の彼と、シンはよく
会話をしていた。謎めいた存在であるオデルに、シンは興味と好奇心をそそら
れたのだ。
「正直いうと、どちらを攻撃しようか、あの時は迷った」
「え?」
「私には、どちらの機体があの基地の所属なのか判らなかったし、片方の味方
になったつもりもないんだ」
 オデルはただ、民間人を守りたかっただけである。別にザフトに味方したか
ったわけでもないし、ファントムペインと敵対したいわけでもない。
「じゃあ、どうして、どうして俺を?」
「それは……あの時、君が、攻撃を躊躇っていたからだ」
「攻撃を?」
「ああ。君はあのモビルスーツと対峙していたとき、民間人を巻き込むことを
承知で戦っていれば、勝てていたはずだ」
 だが、シンはそれをしなかった。民間人に危害が加わることを避け、自らや
られる道を選んだのだ。
「形や相手のモビルスーツは民間人に銃口を向けていた。私は民間人を守ろう
と戦いに介入し、その結果、君を助け、君の敵を倒しただけだ」
「でも、そのことだって……あなたにはあそこの民間人を助ける理由はなかっ
たはずです」
 むしろ、それをすべきなのはあのファントムペインのはずだ。彼らはあろう
ことか、守るべき民間人に銃を向けたのだ。シンにはそれが許せなかった。
「それこそ愚問だよ。人を助けるのに、理由がいるのか?」
「あ……」
「私には、軍や国という柵がなかった。だから助けた。それだけのことさ」
 ある意味で、それは過去への贖罪なのかも知れない。
 仮面で素顔を隠し、心を偽っていたときの自分への。
「俺も……俺も同じです」
 シンは、オデルを見つめる。青みがかった黒髪をした美青年は、シンの心に
どこか安心感を与えてくれる。
「俺は、戦争で家族を亡くしました。軍隊に入ったのは、その悲しみや怒りを
忘れるためで……軍人が、民間人を守るものだと信じていたからです」
 建前上、共和制の軍隊は民間人を守るために存在しているとされる。シンは、
一人でも多くの民間人を守りたかった。力のない人の代わりに自分が戦うこと
で、多くの人を救いたかった。
「そう思ってたのに……実際は全然違くて」
 守るどころか、幾人も手に掛けてしまった。
「そりゃ、ザフトの俺が敵国の市民のことを気にしてたらキリがないのかも知
れないけど……」
 ある程度で割り切ったほうが良い。きっと、レイ辺りならそう言うだろう。
だが、それを諭すようにオデルが口を開いた。
「シン……と言ったね」
「はい」
「私なんかが言えることじゃないが、戦争を行っているからといって、その敵
国の市民がどうなっていもいいなんて思わないことだ。軍人だからと視野を狭
くしていたら、君にとっては良くないだろう」
「は、はい!」
610運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:26:17 ID:???



         第21話「アスランの蠢動」


ミネルバがマハムールへと向かう前、アスランはイザークやディアッカたちと
の連絡を頻繁に行っていた。宇宙の状況や、ウルカヌスとモビルドール稼働状
況などの問い合わせが主だったが、ミネルバが軍事行動に移ったため、連絡の
取り合いも中断されることとなった。
 如何にフェイスといえど、軍事行動中の艦において私的な通信のやりとりな
ど出来るはずがない。故にアスランは、単身で今後の計画や策略、所謂陰謀を
練らねばならなかった。
「イザークや、ディアッカたちに軍事面を総括させるのはともかくとして、議
長に近づくだけではプラントの内部情報は引き出せそうもない。情報面での工
作員が必要となる……」
 アスランは暗い私室で、一人独白する。イザークたちした最後の通信では、
予定よりもモビルドールの起動に手間取っており、先に有人機での実験が行わ
れるとのことだった。
「あいつ等、あの機体に乗りたいだけじゃないだろうな」
 苦笑するが、アスランにだって未知の機体への好奇心はある。イザークと、
ディアッカがパイロトとして関心を示し、乗ってみたいと思うのも無理はない
だろう。
「プラントだけじゃなく、ファントムペインの情報も得る必要がある。出来れ
ば純度と精度の高い……」
 となると、敵の内部に工作員を送り込むしかないだろう。だが一体誰を? 
情報戦の重要性をザフトに訴えて、スパイを送り込むという手もある。しかし、
それではザフト全体が敵の動きを知りうることとなり、戦いはザフト有利に進
んでしまう。情報を得るのは自分だけで良い。その為には……
「通信を送る必要があるな」
 アスランは考えること数秒、一計を思いついた。恐らくこれで、ファントム
ペイン側の情報収集は上手く行くはずだ。問題は、どうやって連絡を取るかで
あるが、アスランは情報の専門ではないため何か工作を施して通信を送るなど
といった芸当は出来ない。それが出来るとすれば……

「あれ、アスランさんも今お昼ですか?」
 三十分後、アスランは食堂にいた。彼はそこで、同年代の同僚と食事をしに
きたメイリン・ホークにあった。相変わらず、彼女だけは屈託のない笑顔でア
スランに接していた。
「あぁ、まあ」
 離れた位置にいる、メイリンの同僚たちが複雑な視線をアスランに向けてい
るが、そもれ若干だが弱くなってきているようにも思えた。
「みんな、アスランさんのことより気になることがあるんですよ」
 微笑しながらメイリンが耳打ちする。
「それって、例の?」
「はい、例の謎のお客さんです」
611運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:28:48 ID:???

 シン・アスカは、先日からこの艦の所属となったオデル・バーネットと親し
くしていた。命の恩人であるオデルに恩義を感じていたし、何よりその強さに
少年らしい憧れを持っていた。
「オデルさんは本当に凄いよ。あれだけ強いのに本職のパイロットじゃないん
だぜ?」
 口調は明るく、言葉には元気があった。この変わりように、レイやルナマリ
アは驚いたが、それほど衝撃的だったのだろう。まるで、正義のヒーローと出
会った子どものような感じだった。
 一方、そんな尊敬をもたれてしまっているオデル・バーネットは、ミネルバ
での地歩を固めつつあった。さすがに所属となった初日は彼の存在を忌諱した
り、不気味に思うクルーもいたのだが、オデル自身の人当たりの良さと、その
好青年っぷりが幸いして、早い段階でとけ込むことに成功したのだ。
「私は本来、技術畑の人間ですから」
 そういいながら整備班にも積極的に協力を申し出て、パイロット兼整備スタ
ッフとしての地位を確立していった。オデルは自分の立場を弁え、役割も認識
していた。そんなオデルの存在があって、おこぼれのような話だが、アスラン
・ザラもまた、以前ほど艦内で孤立しなくなった。人間、注目すべき存在が新
たに現れれば、そちらに注目するものである。
 アスランとしてもこの事態は精神的には歓迎すべきことあり、その旨をメイ
リンに語っていた。
「しかし、あのオデルという人は凄いな。俺もあんな風に人付き合いが出来れ
ば良いんだが……」
 別に人付き合いが苦手というわけではない。だが、得意でもなかった。
「まあ、誰だって得意不得意がありますよ。アスランさんは、自分の得意なこ
とを磨けば良いんです」
 メイリンのフォローはありがたかったが、その得意な分野でもオデルに勝て
るかどうか…………
「味方である分はまだしも、今後敵になったら厄介かもな」
「え?」
「あ、ああ、いや、何でもない」
 敵。この先、アスランが進むべき道に、あの男は立ち塞がるのだろうか? 
だとしたらそれは驚異となる。早めに手を打っておくべきだろう。だが、その
前に……
「メイリン、君に折り入って頼みがある。悪いが、後で俺の部屋に来てくれ」
「え…………は、はい! わかりました」
 一瞬固まった後、メイリンは答えた。アスランの言葉をどう解釈したのかは
ともかく、言葉の真剣さは伝わった。

612運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:31:10 ID:???
 その頃、ファントムペインの本拠地であるアイスランドのヘブンズベースで
は、幹部たちによる緊急の会議が行われいた。議題は当然、インド洋での戦闘
と、敗北に終わった結果についてである。
「建設中の基地を失い、配備されていたウィンダムは三十機全てがパイロット
と共に消失。派遣されたエース機も戦死」
 読み上げられた散々たる結果に、さすがのファントムペイン幹部も息を呑ん
だ。怒声を上げて反撃、攻勢を訴えるものは一人も居らず、会議場は重い沈黙
に包まれている。
「過ぎたことは仕方がない……問題はこの先どうするかと言うことだ」
 その沈黙を打ち破ったのは、ロード・ジブリールであった。彼自身、自分の
発言がこのような結果を招いた事実を承知していたが、まさかこんなことにな
るとは考えても見なかった。
「我々には二つの選択肢がある。そうだな大佐?」
 ジブリールは、ネオ・ロアノークを見る。主戦派の勢いが落ちた以上、ネオ
のような慎重論を唱えるものの意見も尊重しなければならない。
「そうですね……一つは、ザフト軍艦ミネルバに対して、再度攻撃のための艦
隊を派遣し、何が何でも倒す。もう一つは、ミネルバへの拘りを捨て、勢力の
維持と拡大、軍備の増強と戦力の再編に努める。これしかないでしょう」
 ネオはことさら、ミネルバへの拘りという部分を強調した。確かにミネルバ
は驚異だ。既にザフトの精鋭となりつつあり、その存在が感化できないのも判
る。しかし、このまま部隊を送り続け、そのこと如く全滅などという事態にな
ったらどうするのか。
「今は一隻の戦艦を追い回している時期ではない、小官などはそう思いますが」
 明らかに皮肉の混じった意見ではあるが、失敗続きということもあって、誰
も異を唱えなかった。しかし、ただ放置しておく分けにもいかない。
「ミネルバはマハムール基地を目指しているようだが……狙いはなんだろう
か?」
「この時期に援軍となると、やはりスエズか? ガルナハンはまず有り得ない
だろう」
「だとしたら、スエズの防御を徹底させる必要があるな」
 ファントムペインが連合より奪取したスエズ基地は、中東地域の最大軍事拠
点として知られ、その戦略的価値は決して低くはない。だが、この基地は西を
ザフト軍のジブラルタル基地に、東を前述のマハムール基地に挟まれており、
その維持は容易なものではなかった。
「最悪、両方の基地から発進した艦隊に二正面作戦を取られ、スエズ基地は挟
撃される危険性もある、か」
 スエズを失うのは、ただ基地を失うのとわけが違う。中東地域をザフトに奪
われ、ファントムペインの勢力は一気に減退することとなる。
613運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:33:55 ID:???
「先手を打って、マハムールを攻めましょうか?」
 ホアキンの提案は、好戦的であったが、悪いものではなかった。敵が二正面
作戦で来るのなら、先にこちらがマハムールを攻略し、返す刀でジブラルタル
艦隊を討つ。時間的余裕と、タイミングさえあれば可能ではないか?
「紅海から、アラビア海に出て、ペルシャ湾に入る。マハムールは海に面して
の基地ですし、ある程度の戦力さえ揃えば攻略も可能でしょう」
 この積極的意見は、なかなかの好評を得た。だが、そこまで上手くいくもの
か、という慎重論を唱えた者がいた。それは当然の如く、ネオだった。
「確かにホアキン中佐の作戦は万事が上手くいけば理想的でしょう。しかし、
マハムールを攻略するために全軍で出撃すれば、基地の防御が手薄になる。そ
の間に敵が殺到してきたら、どうするのか」
 カーペンタリアなどとは違って、ザフト軍ジブラルタル基地は未だに多くの
兵力を有しており、動きも活発である。スエズが手薄になったことを察知し、
素早く攻勢を仕掛けてこられては一溜まりもないだろう。
「それについてはこうです」
 ホアキンは、ジブラルタルを牽制するにヘブンズベースの戦力を使うことを
進言した。あくまで陽動であるが、ファントムペイン最大の兵力を有し、最高
戦力であるヘブンズベースの艦隊と部隊が動きを見せれば、ジブラルタルとし
てはそれを警戒せざるを得ず、スエズを構ってなどいられないはずだ。
 この戦略に慎重論に傾きつつあったファントムペインの幹部は、興味をそそ
られた。ネオであっても、確かにやってみる価値はあると思わせるほどである。
「だが、マハムールにはミネルバが向かっている。それに勝てるのか?」
 誰かが陰鬱そうに発した一言が、議場の空気を寒くした。そうだ、ミネルバ
がいた。既にファントムペインにとっては、女神どころか死神に近い戦艦が、
マハムールへと向かっている。この作戦を取れば、またあの艦を相手にしなけ
ればならないのだ。
「一時保留にしよう。焦ることもない、戦争はまだはじまったばかりだ」
 ジブリールはそう言って、会議を終了させたが、彼自身今後の行動に決断を
しそこねていた。ホアキンの積極的意見を取り入れなかったのも、彼のこうし
た迷いが表面に現れたためだった。
「…………嫌な空気だ」
 ネオはそんな盟主や、幹部たちの姿に不安を覚えていた。ファントムペイン
は武力集団としては確かに強い。個々の実力はコーディネイターにも引けを取
らず、何人を持ってしてもファントムペインを弱いなどとは呼べないだろう。
だが、それとこれとは次元が違う話だ。個人の強さだけで戦争が出来るのなら、
そもそも軍隊組織など必要としない。戦いに勝ち、争いを止めるには高度に統
一された意思と、鮮麗された組織があってこそだ。しかし、旧連合への反駁心
と、コーディネイターへの嫌悪から生まれたこの集団にはそれがない。
 これでザフトに勝てるのか?
 勝ったとして――その先に何があるというのか?

614運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:36:12 ID:???
「その、なんだ、頼みっていうのは……」
 ところ戻ってミネルバでは、アスランの私室にメイリンが尋ねてきていた。
呼んでみてから気付いたのだが、士官が年頃の女性兵士を部屋に招き入れると
いうのは問題があるのではないか?
 しかし、気付いたのがメイリンが部屋に着てからでは遅いというものだ。ア
スランは、焦る心を落ち着けながら、メイリンを見る。その挙動に何を勘違い
したのか、
「え、えと、やっぱりこれってあれですか? そーいう話ですか?」
 メイリンのほうもドギマギしていた。
 他人が見たら、まず誤解されそうなシチュエーションである。
「いや、そういう話ではないというか……」
「ち、違うんですか?」
 アスランがいくら鈍い男であっても、メイリンの思考の傾き具合は判る。な
ので、さっさと用件を済ませることにした。
「これを、あるところに送って欲しいんだ」
 アスランは、デスクの引き出しから、小型の記録メディアを取り出した。
「記録チップ……通信ですか?」
 メイリンの表情が硬くなり、違う意味での緊張が走った。内容次第では、自
分はとんでもない頼まれ事をしていることになる。
「いや、何も軍事機密の横流しとか、そんな犯罪的なことじゃないよ」
 その反応を予期していたアスランは、慌てたように言いつくろいながら説明
する。
「私的なものなんだが……どうしても、オーブに送りたくて」
「オーブに?」
「あぁ。結局何も言えず仕舞いでザフトに戻ってきたから」
 それ自体は事実なので、アスランは遠い目でしていた。今頃、オーブはどう
しているのだろうか? ファントムペインとの同盟条約を締結したという話は
まだ聞かない。それにカガリ、ユウナ・ロマ・セイランとの婚約はどうなった
のだろうか……
「その……私が中を見せて貰っても構いませんか?」
 メイリンは不安そうに尋ねる。軍事行動中に私的目的で通信を行うことは固
く禁じられている。それは一般兵だろうと艦長だろうと、フェイスだろうと同
じことだ。バレたら軍規違反ということになってしまう。
「だから、君に頼んでるんだ」
「でも、そんなこといわれても私……」
 メイリンは艦の通信を担当する管制官、こと情報においてはエキスパートと
いっていい資質を持っていた。確かに、人にバレずに通信を送るといった芸当
も出来る。
「君に迷惑を掛けるつもりはない。いざとなったら、脅されたとでもいえばい
い」
「…………ちょっと考えさせてください」
 メイリンには自信と成算があった。アスランに小さくない借りを作るという
のも悪い話ではない。しかし、行為への不安からか即答は避け、一旦自室に戻
り、四十五分後に、引き受ける旨を伝えた。
615運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:37:56 ID:???
「オデルさん、ここにいたんですか」
 ミネルバの甲板において、シンはオデルを見つけた。オデルは無言で海を眺
めている。
「ミネルバはそろそろペルシャ湾ってとこに入るみたいです。そうすれば、マ
ハムール基地はすぐですよ」
「そして、ガルナハン攻略へ向かうのか……」
「オデルさんも、早速活躍できますね」
 シンは笑って言うが、オデルとしては複雑なことこの上ない。ミネルバに所
属してみて、初めてザフト軍のモビルスーツを知ることとなった彼だが、最新
鋭機のインパルスでさえ、スペック上はジェミナスの足下にも及ばない。この
世界で自分が積極的に戦いに参加すれば、パワーバランスが崩れるどころでは
ないのではないか?
「シン、君がこの艦のエースなんだろう? だったら君が」
 言いかけて、オデルは思わず口を止めた。シンの表情が一変して、暗いもの
へと変わったからだ。
「俺は……エースなんかじゃないですよ。俺は、弱いですから」
 オデルは、シンが自分を慕う理由の一つに、自己の自信喪失から来る、強者
への憧れであると明確に見抜いていたが、こればかりは自分で立ち直らせるべ
きだと思っていた。彼の弟もそうだが、男というのは落ちるときはどん底まで
落ちたほうが良いこともある。その方が、這い上がってきたとき、少年は今ま
でよりずっと強くなれるはずだから……
 ザフト軍マハムール基地は、すぐそこまで迫っていた。

                                 つづく
616運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/06/27(水) 14:43:03 ID:???
第21話です。
当初の予定ではWと同じ49話ぐらいで終わらせる予定だったんですが、
いざ書いてみると、予想以上に中盤が長くなってます。

オデルが前々回から登場していますが、彼の扱い、というか作中での立ち位置は
この作品で一番難しいものです。脇役ではないし、かといって主役でもない。
あくまで主役はロッシェと……後二人いますが、まあ当然、彼と彼女です。
そんな中で、オデルと、そしてシンをどうやって活躍させるかは命題ですが、
とりあえず、シンは原作アニメよりはマシになると思います。

次は書き上がったら、週末にでも。
617通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:15:55 ID:???
GJ!
アスランが動き出したか!
なんかメイリンに危険なフラグが…
618通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:35:31 ID:???
GJ!
メイリン……
艦長にコソーリ報告するんだ!
619通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 17:46:39 ID:???
メイリンがナナイ化ってのもいいが
それだと毒がなさ過ぎるなぁ
620通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 18:45:48 ID:???
尽くし抜いたのに、道具としてではなく女としての自分の事は眼中になしと
気づき絶望して、消されるかあるいは凸が野望の頂点に立ったところで背中から
出刃包丁か…
621通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:03:37 ID:???
そこは「死んじゃえ」の台詞と共にノコギリ引きだろ
622通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:20:33 ID:???

      '´/ ,、ヽ
      i (ノノ"))i                                  '⌒`⌒ヽ
      li l||"ワノl|  ___ 鋸の先をダブルクリックしてね♪      i ((`')从ノ .'  , ..
      リ./)允iつ =l|l,、,、,、,、l}                            )`Д´ノリ.∴ 
     ((゙く/_lj〉))                                 / つ⊃
        じフ                                   )ノ `-'
623通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:26:19 ID:???
GJ!!
アスラン、本編と変わらなくなってきたような気が……
刺されなきゃいいけどな。
624通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:37:33 ID:???
ちょっと疑問があるんだが。
このSSのアスランは一体「何」をしたいんだ?
通して読んでみたんだが目的が見えてこない。
世界征服か?
625通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:35:26 ID:???
何をしたいのか本編でもよくわからなかったんで
むしろそういうキャラだと認識してしまって逆に気にならないトリック
626通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:38:58 ID:???
>>624
中途半端で終わった戦争を最後まで完全にた闘い抜くとかじゃね?
627通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:04:31 ID:???
>>624
ナチュラルを滅ぼしたいんだよ。きっと
628通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:17:10 ID:???
パパの後継者となってナチュラルを滅ぼすんだ程度の行動理念すら
なかった本編のヅラだからな
629通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:40:02 ID:???
「プラントの欲求は、第三者をしいたげなくては、まともにかなえられない」
「アスランは機を見るに敏であり、したたかだから、つねに保身に先走って、勝ち目のあるほうに取り入ろうとする」
630通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 08:44:24 ID:???
>>624
まあ簡単に言えば世界征服には違いないだろうな
武力で制圧してプラント、連合(ファントムペイン)、双方に戦争を起こさせないようにするってのが目的なんだろうけど
631通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:37:56 ID:???
……無理だろ。
いくらとんでもない強さのMSが揃っているとしても、それを運用する下地がテロ組織ではな。
632通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:52:22 ID:???
歌姫の騎士団は? 下地はクライン派のテロ組織だぜ
まあ凸にピンクほどのカリスマ(毒電波)はないと思うが
633通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:00:40 ID:???
>>631
忘れたのかい?種世界はMSの強さが全てなのさ。
634通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:25:36 ID:???
>>632
いや、そういった意味で「テロ組織」といったのではなく、300機以上のMSをまともに運用できるのか、それに伴う補給・整備はどうするのか?
という意味で「テロ組織」といったんだ。
MDに関してはシステムさえ稼動すればパイロットの心配はなくなるけど、補給や整備は絶対に必要になるし。
補修部品とかはウルカヌスで生産可能だけど、それ以外はねぇ。
まともに考えると国家レベルの力が無い限り、一回か二回戦っただけで「もうムリポ」てなことになりかねないような気が……
635通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:31:10 ID:???
>>634
だから、その数回の戦闘で全てを手に入れれるように工作してるのでは? 
実際ラクスはそうやって、前の大戦で勝利したんだし。
最高のタイミングで横合いから殴りつけるつもりなのではないかと。
636通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 20:07:00 ID:???
>>635
あの世界ではテロ組織=ただの武装集団だから。
何の政治目的も持って無いのに征服とか無理だろ。
ラクスと比べられても、そのなんだ、困る。
目的が全然違うしね。
アレは、とりあえず介入したらたまたま終っただけ。
後始末は知りません、ってな感じだったから。
そもそも、あの時点で戦争が終わった事自体おかしいし。
何でプラントの独立が保てるんだって話。

いいとこ、プラントを手に入れられればアスラン達としては万々歳じゃないかなぁ。
一応の基盤が手に入るし。
地球に比べれば狭いし、同じコーディネイターだから話も通じやすいかも。
ただ、プラント側にはロッシェやオデル、ハワード達が居るからそれも無理っぽいかもしれんが。
637通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:25:27 ID:???
あれだろ、Wのゼクスみたいにコロニー(アスランの場合はプラント)のトップと
なり、地球に宣戦布告。さあ、地球をぶち壊そう〜、みたいな感じだよ。
パトリックの意思=ナチュラルを滅ぼすだったはずだし、プラントを掌握して、
地球を狙うんだろ。
この場合、誰がトレーズで、誰がヒイロなのかが問題。
638通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:31:57 ID:???
>>637
ジブはドイツ忍者だしなあ。
639通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:47:38 ID:???
ゼクスほどの理念も無さそうなのが困る。
ってかリリーナはまさかラクスじゃあるまいなw
640通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:02:37 ID:???
>>639
そこはカガリwwww
641通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:03:53 ID:???
>>640
まずは礼儀作法の教育から始めないとダメじゃんw
642通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:52:32 ID:???
>>640

礼儀作法叩き込まないとなw
キサカ辺りが苦労するんだろうなw
643通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:53:59 ID:???
キサカに叩き込まれたんじゃランボーになるのがオチだwww
644通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 02:43:23 ID:???
>>643
ちょwww容易に想像できるから困るwwwww
645通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:31:59 ID:???
キサカ 「いいか。フォークを持つ手でロケットランチャーを持て。ナイフを持つ暇があったら鉈を持て」
カガリ 「人肉のハンバーグでも食えというのか、お前は」
キサカ 「その程度で甘えるな。なぜならお前は国家元首だからだ」
カガリ 「そうだな!元首なら仕方ないよな!」
646通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 14:39:21 ID:???
カガリ「ところでフォークを持つのはどっちの手だったっけ?」
647通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 15:03:37 ID:???
キサカ「両手だ」
648通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 15:46:42 ID:???
バンダイチャンネルでトールギスの回無料で見れるぞ

トールギス頑丈過ぎワロタw
649通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:39:01 ID:???
WのLD発掘して見てみたらガンダムはくそ強いんだけどそれでも
レディアンやゼクスがちゃんと対策とれば退けることができるという点で
同人ウニメとは比べ物にならんな。プクダはwは腐女子狙いだけの作品とか
言ってるがウニメのクオリティなんぞ話も画もWに及ばんわ
650通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:08:07 ID:???
強いというか奇襲して敵の態勢が整う前に離脱してるだけだろう。
651通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:13:13 ID:???
勝てる状況に持っていくのも強さのうちだぞ?
652通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:18:37 ID:???
強いと思うけどなー、ガンダムと量産機の関係って
レーダにひっかかりません
火力は量産機とは比較なんて出来ません
量産機の攻撃では自爆特攻したり、圧倒的多数で包囲して攻撃しないと利きません

むしろ、特撮の怪獣と防衛隊の関係に近い気がする。
653通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:21:54 ID:???
>>651
それはパイロットのだ。
654通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:32:54 ID:???
>>652
スーパーX2対W0か
655通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:31:42 ID:???
スーパーX2はやられるだろ。スーパーX3か機龍にしようぜ。
つかスレちがいだが種死の核搭載機はスーパーX3に負ける気がするな。
656通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:40:46 ID:???
冷凍レーザーは強すぐる。
スーパーX3にはビーム効かないし。
657通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:55:44 ID:???
Wのガンダムは1〜10話は圧倒的だけど、
その後は集団リンチにあってボロボロにされてるような印象が強いな。
補給なし→集団リンチ→自爆失敗→見せしめに破壊のデスサイズとかまさにその象徴。
658通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:44:24 ID:???
>>656
聖ゲッタードラゴンのビームの中を突撃するイーグル号のように
レクイエムorジェネシスのビームの中を進むスーパーx3を幻視w
659通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:31:33 ID:???
>ジェネシスのビームの中を進むスーパーx3

Iフィールドハンドで突進していくクロスボーンガンダムX3を思い浮かべてしまったのは俺だけじゃないはず
660通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:49:35 ID:???
ふと、疑問に思ったんだけど
ビルゴやメリクリウスのプラナイト・Dならレクイエムやジェネシス防げるのかな?
アレで倒せないとなると、それこそ核ミサイル叩き込むしかなさそうだが。
661通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:54:53 ID:???
>>660
そこらへんならさすがに防げないだろ。まあビルゴの群れにレクイエム発射、ビルゴ
密集隊形を組んでプラネイト・D展開、閃光の中消えてゆくビルゴ、やったと喜ぶ
が視界が戻ってきたらビルゴの群れは全滅せず生き残ってた、絶望、そこに
シン登場というシーンぐらいはすぐ妄想できた。

艦載武器ならローエングリンだろうがなんだろうがはじき返すのは間違いない
662通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 12:32:08 ID:???
カトルはともかく他のWメンバーってコーディネイターより身体能力上だよな
663通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 13:39:20 ID:???
P・ディフェンサーは高出力のレーザーには無力だぞ。
ビルゴがレーザーにあっさりと撃破されてた。
664通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 15:22:52 ID:???
種のレーザーってブリッツとジェネシスくらいしかないんじゃないか?
665通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 15:32:06 ID:???
>>662
ヒイロより上なのはガンダムファイターの皆さんぐらいしかいないからな
666通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 15:56:12 ID:???
>>662
カトルも大半のコーディよりは十分上だと思うけどな。

つ【29話】2人で艦内制圧(カトルが「生身で」ブリッジに辿り着いた辺りでヒイロがMSで外から脅し)
つ【EW】宇宙船→資源衛星の制限時間5秒の綱渡りに辛うじて成功
 ※小説では、宇宙船→ゼロが制限時間13秒で、ヒイロでも余裕とは言えない時間
667通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 16:29:30 ID:???
ってかヒイロは人間として規格外だよな・・・・
ビルから飛び降りたり自爆したりと
ある意味これが進化した人類の正しいあり方?
668通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 18:52:30 ID:???
ヒイロは人類の範疇に入るのかな?
669通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:00:55 ID:???
人類とは思うけど、人間か? と聞かれると、微妙にグレーゾーン?
改造人間とか、強化人間とか、実はサイボーグですといわれてもあんまり驚かない。
670通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:21:23 ID:???
種・種死にヒイロ+ウイングゼロやってきたら最強じゃね?
671通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:32:45 ID:???
>>670
最強だと思うが、奴は種世界に来ても乳搾り等の日常生活が忙しくて戦わないので
強さを比較するのは無意味な気がする。
672通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:55:14 ID:???
ここのSSてビルゴを放り込むパターンが多いですが、
外伝小説のレミングとか放り込んだらどうなるかとかふと思ったり。

あと、Wって一応コーディネーター“っぽい”設定はあるのですよね。
宇宙での出生難からそっち生まれは大半試験管生まれとか遺伝子操作してたりなんだとか。
673通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:13:10 ID:???
もし、任務などで戦争を止めるために他のWメンバーと共に種に乗りこんだら
しかも、精神的強さは初期のヒイロ(Wメンバー)「人の命なんて安いものだ」
でその精神的な強さにウイングゼロなどの最終MS状態
ってSS読んでみたい・・・・・・
674通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:31:48 ID:???
>>672
ビルゴは単純に量産機として最強クラスだし、MDだからね。
テーマ的にも使いやすいんだよ。

レミングって、レミングシステム以外は固定武装しかないし、
詳細なデータがねぇ……
675通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 14:19:06 ID:???
塚ね、ヒイロなんかはレクイエムに素敵な細工をしててもおかしくないと思う。
676通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 17:07:04 ID:CvEjn8S8
>>672
レミングは個人から始まって集団意識操作がメインってだけで武装バルカンのみ
他装甲含めて姿形がガンダムってだけですから。
システムの性能を知ればロゴスや議長が欲しがるでしょうけど。

あとビルゴですが、ウルカヌスが出てきたって時点で、ビルゴ=種世界の武装が
ほぼ無効化されるのが痛いですね。・・・ビルゴTだけってのが救いですか。
アレのプラネイトディフェンサーは死角があるから三機編成が基本なんで一機づつ
なら何とかなるのですが、アレの装甲はガンダニウムですからLEO-Nの出力じゃ
辛いなぁ。トーラスキャノンもあるから大丈夫でしょうけど。
攻めるのも難しいが守るのも難しい、ビームキャノンの存在。
ウイングのバスターライフルの威力を持って連射が可能なのが痛い。

AI等の性能から、W勢パイロットなら問題ないでしょうが、種勢では
相手する自体が難しい。種無印ガンダム系のパイロットなら及第点でしょうが、
種運命系のパイロットだと結果が怖いですね。

その辺りの折り合いをどうつけるのか、作者さんの心意気(?)を楽しみに待ってます。


677通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 17:26:21 ID:???
>>676
ウルカヌスにはビルゴIIもあるぞ。
678通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 17:54:12 ID:???
というか、運命の歌姫ではウルカヌスにはビルゴ‖しかない。
679通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 18:00:59 ID:???
あとはメリクリウス・シュイヴァンとヴァイエイト・シュイヴァン、ヴァルダー専用リーオーが一機ずつか
680通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 18:19:29 ID:???
そして謎の箱
681通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:16:51 ID:???
ウルカヌスにあるビルゴってスコーピオと一緒にあったP3のビルゴVじゃないの?
ビルゴUはホワイトファングのだろ?

謎の箱はアクエリアスかグリープあたりに期待
682通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:17:41 ID:???
W工作員レベル一覧 
最終兵器  ヒイロ、デュオ、トロワ、カトル、五飛
(絶対に越えられない壁)
エース   アルモニア姉妹、クルング=ポンラノーイ
一般レベル ラルフ=カート、クレメンツ

一般レベルでもMS部隊率いて戦える小隊長クラスの実力。
エースにもなるとMDを遠隔操作したり、MD並の反応速度だったりと粒ぞろい。
ちなみに最終兵器連中は言わずもがな…
683通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:21:54 ID:???
>>681
スコーピオといっしょにあったのはビルゴだったろ、ビルゴIIもしっかり漫画に出ている。
ビルゴIIはOZのをホワイトファングが蜂起時に奪取しただけ。
684通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:25:15 ID:???
>>683
すまん
685通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:27:53 ID:???
待て、基地潜入だけならヒイロやデュオより優れてるヒルデがいるぞ!
というかガンダムパイロットは工作員の癖に隠れる気がさらさらないな。
686通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:54:16 ID:???
>>586
リーオーの高機動ユニットですらCEの飛行MSを大幅に上回るなら
エアリーズでさえエライことになるな。
687通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:25:48 ID:???
今夜当たり投下くるかな
688通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 03:46:15 ID:???
W界って潜入してもあまり気付かれない
その前にカトルのあの心は何属性 「心が・・・心が痛い」あなたはNTですか?
ジュド―あたりといい勝負(笑
689通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 16:59:28 ID:???
カトルの割り当てが「NT的なキャラ(NTそのものではない)」だったんだろ。
690通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 17:52:26 ID:???
カトルが出るならもれなく40人のマグアナック隊が付いてきます。
691通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:28:59 ID:???
あと、多量のお姉さまも
692運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:24:50 ID:???
投下します。
今回もまた長いので、途中規制等に引っかかる可能性があります。
その際は時間をおいて透過するかしますので、ご了承ください。
693運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:27:00 ID:???
 ザフト軍マハムール基地は、ペルシャ湾に面した沿岸に建設されている。カ
ーペンタリアや、ジブラルタルの巨大さには及ばないが、陸上・海上戦力の両
方を保有しており、戦闘以外にも通信、補給、整備、医療など一軍を駐留させ
るには申し分ない機能を持っていた。
 戦略上、あまり意味があるとは思えないこの位置に、ザフト軍が基地を建設
したのは、他でもない旧連合のスエズ基地への睨みを利かせるためだった。そ
れは連合がファントムペインに変わってからも同じであり、基地は来るべきス
エズ攻略戦に向けての準備を始める、そのはずだった。
「それがどうしてか、ガルナハン攻略ということになっている」
 軍港に入るミネルバを、管制室から見つめる男がいる。このマハムール基地
の司令官である、ヨアヒム・ラドルだった。彼は基地指令官と駐留部隊司令官
を兼任する、ザフト軍では稀な人物であったが、その堅実的な用兵手腕と、冷
静な判断力を高く評価されている。
「司令官閣下、ミネルバの入港が完了いたしました。港にて、出迎えるべきか
と存じますが」
 副官が、窓の外を見つめたまま動こうとしない司令官を諭す。
「心中お察ししますが、彼らは国防委員会の決定を受け、派遣されてきた増援
部隊です。無碍にも出来ますまい」
「貴官はそう言うがな。あれは、本来なら軍法会議なり、軍事法廷で裁かれて
いるはずの部隊だ。それが開戦だなんだと起こっているうちに、いつの間にか
有耶無耶になっている」
 ラドルは部下に公平で、良識派な人物としても知られている。だからこそ、
あの民間人殺しと揶揄されるミネルバを許容しがたいのだ。
「カーペンタリアや、インドで勝ったからといって、ここでも同じようにいく
かな」
「閣下、滅多なことを仰いますな。仮にも友軍ですぞ?」
「あぁ、『仮にも』友軍だ」
 だから、負けろとか、戦死しろなどという言葉は使わない。ラドルなりの節
度ではあるが、面白くないという気持ちは変えることが出来ない。
「精々、役に立って欲しいものだ。どういう形であっても」



            第22話「炎の瞳をした少女」


694運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:33:48 ID:???
 マハムール基地への入港を果たしたミネルバは、とりあえず艦長であるタリ
ア、副官のアーサー、フェイスのアスランが代表として基地指令と対面し、今
後の協議を行うこととなった。この人選は当然といえば当然であったが、
「きっと立場の強いアスランを連れてくことで、立場を対等以上にしたいのよ」
 という、ルナマリアの意見は正鵠を射ていた。この地域のザフト軍がミネル
バに対して、必ずしも好意的ではないということは、ミネルバ側でも十分に承
知していたことだった。カーペンタリアであっても、数々の奮戦と、それに伴
う武勲があって、はじめて蟠りが消えたのである。この基地もまた、行動によ
って示す以外、それが消えることはないのであろう。
「基地司令官兼駐留部隊司令官、ヨアヒム・ラドルです」
 タリアたちの前に姿を見せたラドルは、極めて形式的な対応と、反応をした。
好感触を持たれていないのは判っていたが、あからさまでもないためにとりあ
えずは安心したが、
「特務隊フェイス所属、アスラン・ザラです」
 アスランが名乗ったとき、僅かながらラドルの背後にいる幕僚たちの間でざ
わめきが起こったことから、アスランが同行した事による効果はあったようだ
った。
「まあ、こんなところで立ち話も何ですから、指令室のほうへ」
 しかし、さすがにラドルは落ち着きを見せており、ざわめく幕僚を手で制す
と、基地内を歩き出した。
「こんな場所でも、コーヒーの豆だけは良いのが手にはいる。美味いコーヒー
をご馳走できると思いますよ」
 砂漠の虎もそうであったが、ザフト軍の将校にはコーヒーの味に拘りを持つ
のが多いらしい。
「なに、例え戦死するようなことがあっても、コーヒーの味に妥協していたと
後悔するような人生は嫌ですからな。最後に飲んだコーヒーが、美味くなかっ
たら死んでも死にきれない」
 もっとも、これはラドルなりの余裕の見せ方、現れでもあった。コーヒーの
味に拘れる、そんな些細なことを気にできるほどには、マハムール基地という
のは安定しているのだ。

 マハムール基地の指令室は、五十メートル四方と、なかなかの広さを持つ部
屋だった。メインスクリーン、サブスクリーン、そして大型の卓上デスクにも
戦略情報モニターが設置されており、機能性が高い。
 ラドル自慢のコーヒーに、一口、二口と口を付けてから、タリアたちは本題
を切り出すことにした。
「我がミネルバ隊は、マハムール基地における敵ファントムペインのガルナハ
ン基地攻略作戦を支援する目的で派遣されてきたわけですが……」
 既にラドルが何らかの作戦を立てているというのなら、それを聞き、納得が
いかなければ修正を要求する。または、何も作戦がないというのなら、それを
協議する必要があるだろう。
「実を言うとね、我々もマハムール攻略というのは寝耳に水といいますか……
あそこは旧連合の火力プラントがある地域なんですが、戦略上の価値はそう高
いものではないんですよ」
 強いて言えば、資源の確保といったメリットがあるのだが、それも大した意
味を成さないだろう。となると……
695運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:36:25 ID:???
「恐らく政治的な意味合いがあるのでしょうが、そこまでは小官の知るところ
ではありません」
 プラントは、この地域に住む反連合・反ファントムペインの勢力を取り込も
うとしている。それはラドルやタリアも判る部分であり、今回のガルナハン攻
略も、その方面へのアピールが大きいのかも知れない。
「まあ、政治の話は政治家に任せればいいとして、我々はガルナハンを攻略せ
ねばならない。しかし、このガルナハン基地というのが曲者でしてな」
 勿体付けるように喋るラドルの口調は、タリアたちの感情を刺激するものが
あった。恐らくわざとあのであろうが、それを指摘しても無用な混乱が起こる
だけであろう。
「ファントムペインのガルナハン基地は、ガルナハンでも奥の方、丁度この山
々の間にあります」
 ラドルの副官が、戦略情報モニターに移ったガルナハンの地形と、基地につ
いて解説を始める。
「丁度この部分に、谷間といいますか、細い回廊がありまして。その奥に基地
があります」
 谷の壁面を要塞化し、地下に司令部を持つというこの基地は、戦艦や軍艦の
類を一切持たず、また保有するモビルスーツも二十機程度だという。これだけ
聞けば、大した基地のようなには思えない。
「ですが、この基地最大の特徴は、谷間の狭さ故に、正面から道なりに進むし
かないということにあります」
 場所が場所だけに、周囲を包囲するなどといった戦術が取れず、攻める側は
正面から直進的に進む以外の道が取れない。
「さらに、要塞化された基地は、多数の固定砲台を有しており、正面から来る
敵に対しての迎撃も完璧です」
 そして……と、ラドルが付け加える。
「基地には、要塞砲とも呼べる主砲が着いている。陽電子砲という巨砲がね」
 思わずタリアたちは息を呑んだ。陽電子砲、それはこの世界にある兵器の中
で、もっとも強いものの一つであり、その破壊力の前には戦艦でさえ一撃で吹
き飛んでしまう。ミネルバの艦首砲でもあるのだが、あまりの威力故に使われ
ることは滅多にない。
「正面から攻めるようなら、要塞砲に問答無用で粉砕されてしまう。それがこ
の基地の強さであり、ファントムペインによるクーデター以外では陥落したこ
とがない所以ですよ」
 難攻不落、とでも言うべきだろうか? 攻める側に選択肢を与えず、圧倒的
な破壊力で薙ぎ払う。ここまで極端な基地というのも他にはないだろう。
「戦略としては、カーペンタリアやジブラルタルの時と同じく、軌道上から部
隊を降下させて、空から制圧してしまうのが一番良い。しかし、私の進言は却
下されましてね……代わりに来たのが」
 ミネルバということである。
696運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:38:41 ID:???
「ミネルバが加われば、勝てると?」
 タリアは問う。しかし、その問いにラドルは首を横に振った。
「上は出来ると思っているんじゃないですか。まあ、出来ないのなら、我々は
全滅するだけです」
「自信がないのですか?」
「ある、とは言えませんね」
 ラドルの弱気とも取れる発言に、タリアは顔をしかめた。自分たちなど大し
た戦力にはならない、といわれているようなものなのだから。
「でも、保有するモビルスーツの数はたった二十機ですし、数で攻めれば攻略
も可能なのではないですか?」
 今までジッと座っているだけだったアスランが、このように発言した。一般
論に近かったが、的はずれではない。だが、ラドルは苦笑しながらこういった。
「過去に二度、我々はガルナハンの攻略を試みたことがありました。前大戦か
らです。ですがそれは、実行に移されることなく頓挫してしまった。何故だか
判りますか?」
 ラドルの言葉に、三人は首を傾げるが、
「山が越えられないのですよ」
 その口から出た言葉は、三人に衝撃を与えるに、十分すぎるほどだった。
 マハムールとガルナハンの間には、ザグロス山脈と呼ばれる山々がある。標
高千メートルから二千メートル級の山が数多く存在する山脈を超えるには、当
然ながら航空機でなくては不可能である。とてもでじゃないが、陸上艦では山
に入ることも出来ないだろう。
「私が軌道上からの降下作戦を進言したのもこれが理由でね。マハムールから
出せる戦力が、それほど多くないからなのですよ」
 モビルスーツ輸送機を使えば、ある程度は運ぶことが出来るにしても、戦艦
が一切使えないというのは致命的である。
 さらにいえば、補給線の長くなる。マハムールからガルナハンは最短でも約
千キロの距離があり、空路であっても前線まで物資を届けるには時間が掛かっ
てしまう。
「ザフトの私が言うのもアレですがね、宇宙にいるお偉方は地上の地形という
ものを良く理解しないで命令を飛ばしてくる。彼らは地上を平面だとでも思っ
ているのですかね」
 感覚が違う、といってしまえばそれまでなのだろうが、感覚だけで語られて
も困るし、命令されて実行できるとも限らない。
「しかし……そいつは参ったな」
 アーサーが、モニターに映る地形を見ながら頭を掻いた。
697運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:40:23 ID:???
「ミネルバだって大気圏内では、そう高度は取れませんよ。ましてや、山越え
なんて」
「ほほう、そいつは大した援軍ですな」
 ラドルの声には、皮肉と呆れが混じり合っていた。それはミネルバに対して
のものなのか、軍上層部や国防委員会に対してのものなのか、判断のしかねる
ことだった。
「大気圏離脱用のブースター。山を越えるには、少なくともこれが必要になり
ますね」
 アスランが複雑な表情をしながら、重い空気に包まれている面々を見る。
「物資の補給リストに加えておいて貰えますか?」
「それは構わないが、今は宇宙も騒がしいらしくてね。時間が掛かるぞ」
「ないと目的地にも行けないのなら、しょうがないでしょう」
 無論、ミネルバを置いていくという選択肢もある。モビルスーツ輸送機で、
モビルスーツだけを運び、基地の攻略を試みる。
 可能なのではないか――アスランの脳裏に、そんな現実的ではない考えが過
ぎる。ミネルバの艦載機は全部で五機、そのうち四機は自分を含めエースクラ
スのパイロットが操縦しており、さらに一機は問答無用の強さを持っている。
強引に押し切ることも可能ではないか?
(いや、そんなこと出来るわけがない)
 例えオデルのモビルスーツがどれほど強くても、陽電子砲をまともに浴びて
無事で済むわけがない。恐らく、今回の作戦の焦点は、如何に敵の陽電子砲を
封じながら戦うのか、ということになるだろう。
(いくつか考えはあるが……)
 アスランはこの時期、ザフトで自己の立場を強化するためにも、多くの武勲
を立てる必要があると考えていた。勝利とは、人を惹き付ける最大の魅力にな
る。戦って、勝ち続ければ、味方のみならず敵にもその名は轟くのだ。アスラ
ンはもう一度英雄になる必要があった。輝かしい武勲と、華麗なる強さ、人を
惹き付けるカリスマ、それら全てを手に入れれば……
「さて、作戦等の話は明日に持ち込むとして、まずは長旅の疲れを癒やすと良
い。クルーの皆さんにも、基地内及び、周辺での行動の自由を許可します」
 ラドルの言葉が、アスランの思考を遮った。アスランは、自分の中に生まれ
たくだらないが、必要である野心に嫌気を覚えながら、コーヒーを一気に飲み
干した。
 あまり、口には合わないと感じながら。

698運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:42:48 ID:???
『本日23時まで、ミネルバクルー全員に休息を与える。マハムール基地内、
及び周辺での行動を許可する。飲酒等に制限はないが、軍人としての節度を守
って行動するように』
 アーサーが流した放送は、ミネルバクルーに歓喜をもって迎えられはしたが、
「こんな岩と砂漠しかないような場所で何しろっていうのよ?」
「楽しくショッピング……ってわけにもいかないよねぇ」
 ホーク姉妹がいうように、場所が場所だけにすることもなく、クルーの大半
は誰にとがめられることもない惰眠を貪ることに専念していた。
 レイ・ザ・バレルは、自室で読書を楽しむことにしており、それの邪魔をす
るまいと、同室のシンは外に散歩に出ることにした。
「オデルさんも、どうですか?」
 格納庫に立ち寄り、オデルを誘ってみたが、
「あぁ、シン。すまないが、今日中に機体の整備を済ませておきたいんだ」
 と、断られてしまい、仕方なしに一人で外出することになった。
 確かに何もない基地ではあるが、久しぶりに地に足を着けているという感覚
が、シンにはあった。
「でも、本当に何もないな」
 カーペンタリア基地は、ザフト軍の地上における二大拠点ということも合っ
てか、娯楽施設を一とした各種施設が揃っていた。これは大部隊を養う基地に
とってはなくてはならない設備であったが、マハムールのような小規模な基地
にはそれもないらしい。
「ん……?」
 しばらく基地内を歩くと、運搬用ゲートの付近で、兵士がなにやら揉めてい
た。近づいてみると、門兵が民間人と思わしき少女と、言い争いをしている。
「軍施設は関係者以外立ち入り禁止だ」
 褐色の肌の色をした少女は、必死な形相で兵士と言い合っている。付近の住
民なのだろうか?
「だから、アタシはレジスタンスで! ガルナハンから来たんだ」
 ガルナハン? シンは、少女の口から出た地名に小首を傾げる。確かそこは、
今度ミネルバが赴く先である。
「レジスタンス? お前みたいなガキがか」
 兵士の口調には苦みというより、明らかな侮蔑があった。恐らく、ナチュラ
ルに対して良い感情を持っていないのであろう。コーディネイターには珍しく
ないことであるが、それでも少女は必死だった。
「情報がある。それで、この基地の司令官と取引がしたい!」
「ええい、帰れ、帰れ。この基地に卑しいナチュラルなどいれはしない」
「卑しいだと……」
 その言葉に、さすがに怒りと苛立ちを覚えた少女が兵士に掴みかかろうとし
たとき、
「どうしたんです」
 思い切ってシンは、二人の間に割って入った。
「あ、いや……この民間人が、その、勝手に基地内に入ろうと」
 突然割り込んできたシンに対し、兵士は困惑気味に答える。エリートの証で
ある赤服に萎縮したのだろう。少女に対する威勢はどこかに消えてしまったら
しい。
699運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:44:33 ID:???
「俺……いや、自分が話を聞きたいんですが、よろしいですか?」
「は? は、はぁ……」
 シンは相手が自分より年長ということもあって、形だけの敬語を使った。本
来なら、このように口汚い男に敬語など使いたくなかったが、話がややこしく
なるといけない。
 兵士を体よく追い払うと、シンは呆然と成り行きを見守る少女を諭して、基
地内にあるベンチの一角に腰掛けた。
「お前……この基地の奴なんだよな」
 少女は、年若い――といっても自分よりは年上だが――シンを横目で見なが
ら、確認するように聞いてくる。
「いや、俺はこの基地の所属じゃないよ。ザフト軍ではあるけど」
「なんだ、違うのか」
 あからさまに肩を落とす少女。だが、違うものは違うので、訂正も否定も出
来ない。
「俺は、あの艦のクルーなんだ」
 シンは目を軍港のほうに向ける。少女も釣られて、軍港にあるミネルバのほ
うを見る。
「軍艦の乗組員か……」
「そういうお前は」
「お前?」
「い、いや、君は?」
 少女の鋭い目つきに一瞬圧倒されるシン。自分より年下であろう少女には、
なかなかの凄みがあった。
「アタシはコニール……ガルナハンから来たレジスタンスだ」
「レジスタンス?」
「悪いかよ」
 レジスタンスが悪いかどうかはともかく、自分よりも年若い少女がそれであ
るという事実がシンには衝撃的だった。こんな娘も戦っているというのか?
「その、何でガルナハンのレジスタンスがマハムールに?」
 シンは元々地球出身ということも合ってか、世界地理にはそれなりに明るい
方だ。マハムールとガルナハンの距離は知っていたし、まさか一人で来たとい
うのだろうか。
「ザフトに助けを……いや、協力を頼みに来たんだけど、あの通り相手にもし
てくれなかったよ」
「協力って、ガルナハンで何かあったのか?」
 コニールはシンを横目で見ながら、少し考えるような仕草をした。恐らく、
基地の人間でもないシンに対して、どこまで話べきかを迷っているのだろう。
「……一ヵ月と少し前、旧連合からファントムペインに取って代わったガルナ
ハン基地の連中が、アタシたち地域住民の弾圧をはじめた」
「弾圧?」
「食料の略奪、それに抵抗したら容赦ない暴行、そして無期限の労働」
「…………」
 シンは言葉も出なかった。内容の凄まじさもそうだが、コニールの平然とし
た口調にも驚かされた。
700運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:46:50 ID:???
「従わない奴は殺され、嬲られ、さすがのアタシたちも我慢ならなかった」
「だから、レジスタンスを?」
「あぁ……アタシの父さんとか、大人が中心となって結成した。でも、ダメだ
った」
 ささやかな抵抗、だったのだろう。旧式の銃器で武装したレジスタンスは、
食料等を略奪しに来たファントムペインの兵士を撃退し、あるいは射殺した。
だが、それが悲劇の切欠だった。
「アタシは喜んだよ。父さんたちは強い。悪い連中を追い返したってな。でも、
次の日の朝……」
 久しぶりに市が開かれた広場の上空に、ガルナハン基地からモビルスーツが
飛来した。それはたった一機のダガーLであったが、住民たちが度肝を抜かれた
のはいうまでもない。
「そして、そのモビルスーツは一発のミサイルを撃っていった。市が開かれて
た広場にだ」
 市で賑わう広場は、惨劇の場所になった。いや、あるいは単なる悲劇の場だ
ったのかも知れない。何故なら、その広場にいた大半の住民は、自分のみに起
こったことを認識する間もなく、爆散したのだから。
「午後には武装した兵士が何十人、何百人と来て、父さんたちレジスタンのメ
ンバーを連れて行きやがった……あっという間だったよ、アタシたちの抵抗は、
あっという間に潰された」
 レジスタンスの活動が潰されて以来、ガルナハンの町は地獄絵図も良いとこ
ろだった。兵士による略奪、殺人、婦女暴行、そんなものは日常茶飯事であり、
怯えた住民は一歩も外に出ようとしない。しかし、そんな締め切った民家に押
し入り、殺戮を楽しむ兵士まで出てくる始末だった。
 残された道は、逃げるか、自殺をするか。それだけという状況になったとき、
コニールは意を決して、マハムールのザフトに助けを求めることを決めたのだ。
「このままじゃ、アタシたちは皆殺しだ。それよりはって思ったんだけど……」
 コニールの声には、明らかに落胆が混じっていた。相手にもされなかった、
それがショックなのだろう。
「なあ、アンタ……何とか出来ないのか?」
「え?」
「だって、さっきの兵士が敬語使ってたじゃないか。偉いんだろ?」
 縋るような目で、コニールはシンを見つめる。
 そんな目で見ないでくれ、とシンはいうことが出来ない。
「いや、俺は……ただのモビルスーツパイロットだし」
「モビルスーツ? なんだよ、戦場の花形じゃないか」
 コニールの目に、僅かながら期待が隠っていた。藁にも縋る重いで、ここま
で来たのだろう。だがシンは、それに応えてやることが出来ない。
「でも、弱いんだ。情けなるぐらい弱いんだよ、俺」
「弱いって……」
「負けたんだ。負けっ放しなんだ。だから、俺に力なんてない。期待されても
……」
701運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 16:48:35 ID:???

 パンッ

 言いかけて、シンは口を噤んだ。コニールの平手打ちが、それを遮ったから
だ。
「な、何するんだ!」
 怒鳴るシンだったが、先ほどまでとは違うコニールの瞳に宿された炎のよう
な光りに怯まずにはいられなかった。
「かっこ悪い奴だな、お前。話を聞いてくれるから、良い奴なのかと思ったけ
ど、こんなにかっこ悪い奴なら、話すだけ無駄だった」
 言葉には、明らかに軽蔑の色が混じっていた。
 コニールはそのままシンの胸ぐらを掴み上げると、一気に捲し立てる。
「モビルスーツに乗ってながら力がない? ふざけんなよ! アタシたちはな、
モビルスーツもなくて、ろくな武器もなくて戦ってきた、いや、戦ってるんだ
よ! それがちょっとやそっと負けたからって、なに言ってやがる」
「で、でも俺は……」
「お前まだ死んでないんだろ! 負けても、生きてるってのは、弱くない証拠
だろうが!」
 確かに、モビルスーツに乗りながら、今日まで行き続けて来られたのは、自
分の実力と、機体に恵まれたからだろう。
「自分は弱い、力がないと思って良いのは何も出来ずに死んだ奴だけだ」
 そういって、コニールは勢いよくベンチから起ち上がると、一人歩き出した。
「ま、待てよ。どこいくんだ」
「帰るんだよ!」
「帰るって……ガルナハンにか!?」
 先ほどの話が真実ならば、ガルナハンの町は地獄絵図といっていい状況のは
ずだ。そこにコニールは帰るというのか。
「当てが外れたからな。僅かな期待を持ってやって来たけど、基地司令官には
会えないし、いるのはウジウジしてるパイロットだけだった」
 その声は沈んでいた。落胆以上に、失望と絶望がその口から響いていた。
「帰ってどうするんだよ!」
「決まってる。戦うんだ。ただ、殺されるのを待つだけなんて、アタシはゴメ
ンだ」
「でも、力もないのに……弱いのに戦うっていうのか!?」
 シンの叫びは、少女の足を止めるには十分だった。シンは何故自分が叫んだ
のか判らなかった。
「そうさ、アタシは弱い。モビルスーツも持ってないし、持ってても乗れない
し、実をいうと拳銃だって上手く撃てない、下手くそだ」
 コニールの肩は、震えていた。
「でも、でもな……」

 振り返ったその姿、コニールは目に大粒の涙を溜めていた。
702運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:01:47 ID:???
「弱いから、心だけは強く、強く生きていきたいんじゃないか!」

 涙混じりの叫びだった。嗚咽をはじめとした、様々なものが混じり合った叫
び。シンは、無意識に、本当に無意識に少女に駆け寄り、その小さな身体を抱
きしめていた。
「……ごめん」
「謝るなよ。お前、ホントにかっこ悪いな」
 シンは即座に決断していた。自分は、この少女の、コニールの力になって上
げるべきだと。それは迷いのない、決断だった。


 翌る日、マハムール基地でマハムール駐留部隊及びミネルバ隊の合同戦略会
議が行われていた。主に、進行した先のガルナハンでどのような作戦の元に動
くかということであるが、ミネルバクルーの大半は、ガルナハン基地がどのよ
うなものなのかということを、この場で知ったために、積極的な意見など出来
ようもなかった。
 唯一、アスラン・ザラを除いては。
「これより、私が立案した作戦を発表します」
 アスランは、昨晩の内にガルナハン攻略に向けての作戦を立て、それを会議
で発表し、押し通すつもりだった。作戦を立案し、また、それを成功に導くこ
とが出来れば、武勲の大きさは比類無いものになるだろう。
「まず、ガルナハン基地の特徴は狭い谷間の中にあるというのもそうですが、
正面から来る敵に対して、圧倒的有利な点があります」
 戦略上布もインターを操作し、ガルナハン基地を拡大する。
「この基地は例えモビルスーツを出撃させなくても、要塞表面の固定砲台や、
主砲である陽電子砲を持ってして、十分に敵を迎撃、殲滅するだけの能力があ
る。しかし、逆にいえば、それらを上手く封じることが出来れば、要塞基地を
無力化できるのです」
 その為には……と、アスランは続ける。
「谷間の入り口にモビルスーツを配置して、敵に挑発ないし、陽動を仕掛け、
モビルスーツ隊を出撃させます。これを殲滅すること自体は可能と思われます
が、今回はそれをせず、半壊程度の損害を与えるにとどめます」
 すると、敵モビルスーツは我先にと基地へ逃げ込むだろう。
「そこを狙って、逃げる敵との速度を相対に保ち、基地が目前というところで
急加速、一気に距離を詰めるんです。そうすれば、敵味方の機体が入り交じっ
て乱戦状態になる。これなら敵は、主砲はおろか、固定砲台も使えないでしょ
う」
 そうして要塞基地に肉薄していき、主砲を破壊してしまえば後はこちらのも
のだ。表面の固定砲台を薙ぎ払い、残ったモビルスーツ隊を殲滅し、歩兵と公
平を送り込んで基地を制圧する。
 アスランが立案したこの作戦は、当初驚きを持って迎えられたものの、実現
性の高さと、モビルスーツ戦力だけでも十分に実行しうるという点がかなりの
好評を得た。ミネルバに良い感情を持っていないラドルでさえも、
「なるほど、これならば確かに……」
 と唸るものであった。
703運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:04:22 ID:???
「ん……?」
 見ると、ただ一人、シンが手を挙げていた。アスランにとっては、まったく
の予想外ともいうべき人物が、手を挙げている。
「シン、なにかあるのか?」
 アスランだけではない。シンの両脇に座っているレイとルナマリア、上座か
らそれを見るタリアやアーサーまで驚いていた。ただ一人、オデルだけはいつ
もと変わらない、穏やかな目でシンを見ていたが、アスランがそれに気付くこ
とはなかった。
「はい、俺はアスランさんの作戦には納得できません。というか、むしろ反対
です」
「反対? どういうことだ」
「アスランさんの作戦には無理があります」
 いきなり作戦を否定され、アスランは憮然とした表情を作った。纏まり掛け
ていたのに、何を言い出すのかという苛立ちの表れかも知れない。
「ほう、なら何が無理なのか話を聞こうじゃないか」
 しかし、それでもアスランは余裕だった。多少の不備、どうせシンがいうの
は揚げ足取りか何かだろうが、そんなものはすぐに論破し、逆にそれを利用し
て作戦承認まで持って行こうとまで考えていた。
 だが……
「まず第一に、アスランさんは谷間の入り口にモビルスーツを配置するといい
ましたけど、敵に打撃を与え、逃げる相対速度に合わせるには敵と同数程度の
兵力が必要なはずです」
「それがどうしたっていうんだ? ミネルバの艦載機だけならともかく、マハ
ムールには、バクゥもガザゥートも、ディンだってあるぞ?」
 何を言い出すのかと思えば……アスランは呆れたように言い返してやるが、
シンは言葉を続ける。
「そうです。確かに数だけなら同等以上でしょう。だけど、性能は違います」
「なに?」
「アスランさんは本気で思ってるんですか? 最大速度で逃げる敵に、バクゥ
やガザゥートで、相対速度保てるって」
 会議室にどよめきが走った。言われてみればそうだった。この作戦を実行す
る大前提として、ジェットストライカー装備の敵モビルスーツに、速度面で対
等でなければ行けないという点がある。
 痛手を受けた敵が要塞基地に逃げ込むとして、それは最大速度で逃げるはず
だ。ザフト主力の航空戦力はディンであるが、その加速力はジェットストライ
カーの足元にも及ばない。
「逃げる敵に急加速で追いつく、こんな芸当、ディンにだって出来はしません。
それが出来るのは、ミネルバの艦載機、俺のインパルスと、オデルさんのジェ
ミナス、そしてアスランさんのジャスティスだけです」
 ジェットストライカーに対抗でき、尚かつ最大速度で勝ることの出来る機体
など、この三機しかない。それに引き替え、相手は二十機の戦力を有している
のだ。
704運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:06:11 ID:???
「最悪、三機でも実行は可能なはずだ。現に君はインド洋での戦いで、三十機
の敵相手に戦ったじゃないか」
 アスランとしては苦し紛れの言い訳だったかもしれない。その言葉にはが混
じっており、思わぬ事態に対処しきれていないようだった。
「あれは海上という広い空間だったからです。今回の戦場は狭い谷間です。横
幅にも限界があるし、どうしたって行動は制限される」
 恐らく敵の保有モビルスーツが二十機と少なめなのも、この谷間で行動でき
る限界の数なのだろう。
「仮に三機で挑んだとして、俺達がビームライフルを三発撃ったら、二十発の
ビームが正面から撃ち込まれますよ」
 その狭さ故に、避けるのも至難の業だろう。
「だったら、君には何か有効な代案でもあるというのか?」
 アスランの自尊心はズタズタに引き裂かれていた。自分が自信を持って立案
した作戦を、自分より年少の、格下のパイロットに論破されてしまったのだ。
だが、反論を唱えるだけなら誰にも出来る。シンに代案が出せるとも思えない
し、「ならば、作戦に一部修正を加えよう」といって、作戦自体を活かすこと
はまだ可能なはず……
「はい、俺にも考えてきた作戦があります」
「なに?」
 次々に繰り出される予想外の言葉に、アスランの頭は混乱寸前だった。
705運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:09:02 ID:???
「坑道?」
 コニールがシンに伝えた情報は、ガルナハン基地への隠し通路とも言うべき
坑道の存在だった。
「あぁ、地元でもあまり知られてないんだが、ファントムペインのガルナハン
基地にすぐ近くまで伸びる、地下坑道があるんだ」
 小型の機器を操作し、その地図を出してみせるコニール。
「そんなに広くはないんだけど、ここを通り抜ければ、正面から攻めることな
く、敵基地を突ける」
「それは……確かに」
「これの詳細な地図を引き替えに交渉するつもりだったんだけど……いいんだ
よな? お前を信じても」
「やるだけやってみる。多分、大丈夫だと思うから」
 基地の近くにある町に宿を取ってあるというコニールと別れたシンは、艦に
引き返すと、オデルの部屋を尋ねた。整備による汚れをシャワーで洗い流し、
パソコンでモビルスーツのデータをチェックしていたオデルは、シンを快く向
かえ、彼の話を聞いた。
「この坑道を上手く利用すれば、こちらの損害を最低限にとどめて敵に勝つこ
とが出来ると思うんです」
「なるほどな……でも、少し狭すぎないか? これでは、モビルスーツ一機通
過させるにも難しい。インパルスではとても」
「はい、問題はそこなんです。コアスプレンダーだけでいく、という手も考え
たんですが、あれの武装だけじゃ主砲を破壊できるかどうか」
 シンはコニールからガルナハン基地の主砲をはじめとした武装についても聞
かされていた。問題となるは、やはり陽電子砲だろう。
「主砲か……何も主砲を封じるだけが基地の無力化でもないだろう? 例えば、
要塞基地その物を制圧することによって、主砲の制御を奪うとか」
「でも、潜入しようにも敵基地は地か奥深くだって言うし……」
 まてよ、とシンは思った。自分は何か、重大なことを忘れているような気が
する。何か、別の方法がある、そんな気が……
「オデルさん、そのパソコンに映ってるのは?」
 シンは、オデルのパソコン画面に注目した。
「これかい? 参考までにザフト軍のモビルスーツの資料を見ていてね。これ
がどうかしたのか」
 シンは、パソコンに駆け寄ると、モビルスーツの一覧を出し、目的の機体を
探した。実際に見たことはないが、話だけなら聞いたことがある。あの機体が
あれば、あるいは主砲を破壊する以外にガルナハン基地を攻略する方法が見い
だせるかも知れない。
「……これだ!」
 そしてシンは、その機体を発見した。
706運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:11:56 ID:???
「作戦だと? お前が作戦を立てたっていうのか?」
 アスランは呆然としながらシンを見つめる。シンもシンで、多少の緊張を表
情に出しながら、強い口調で発言を続ける。
「はい、俺の作戦を説明したいのですが、よろしいですか」
 シンは、ラドルやタリアが座る席に目を向けた。ラドルはこの大言を吐く少
年に興味を持ったのか、無言で頷き、タリアも唖然としながらではあるが頷い
た。
「俺は昨日、ガルナハンから来たレジスタンスと接触しました」
「レジスタンス?」
「マハムール基地に救援を求めに来たそうです」
 ラドルが幕僚に、そんな報告は聞いていないと囁いているが、シンはそれを
無視して続ける。
「その人物から得た情報によると、ガルナハン基地のある場所に、谷間の入口
より少し離れた場所から続く、坑道が存在します」
 シンは、戦略情報モニターを操作し、その位置を示す。
「この坑道を通れば、正面から主砲の射程内に突き進むような真似をしなくて
も、敵要塞に密着することが可能です」
「確かなのか、その坑道の存在は」
「俺は、信じます。信じるに値する情報だと思いました」
 会議室にざわめきが広がる。恐らく、誰一人として坑道の存在を知らなかっ
たのだろう。
「しかし、その坑道はどれほどの広さなんだ? モビルスーツが何機通れる?」
「いえ、恐らくモビルスーツの大きさでは通れないと思います。戦闘機がやっ
とです」
「馬鹿な、それじゃ話にならない。それとも君が、コアスプレンダーで突っ込
むとでもいうのか?」
「それも考えましたけど、成功する確率は低いと思います」
「だったら、こんな坑道に何の意味もない。奇襲したところで、撃ち落とされ
て終わりだろう」
 内心アスランは安堵していた。坑道の存在は予想外だったが、モビルスーツ
も満足に通れないようなものに、戦略的価値もないし、戦術的に活かせるわけ
もない。
 だが、シンはさらに言葉を続けた。
「俺は何も、坑道を利用した奇襲作戦を提案したなんて、一言も言ってません」
「なに? 奇襲以外にこんな坑道、何に使うって言うんだ?」
「つまりは、谷間を突き進む以外に、敵基地に近づける道はないのかって話で
すよ。俺は何も、主砲を破壊ないし、無力化するだけが要塞基地攻略の手段じ
ゃないと思ってます。むしろ、主砲なんて無視して、基地その物を制圧してし
まえばいい」
「何を言い出すかと思えば……お前がご執心の坑道には敵基地の入り口にでも
繋がってるというのか?」
「そんなわけないですよ。でも、近いと言えば近いです」
 シンは視線を、少しだけオデルのほうに向けた。オデルは何も言わずに、穏
やかな顔でシンを見ながら、黙って頷いた。
「俺はこの地下坑道のさらに地下を通って、敵の基地そのものに攻撃を仕掛け
るつもりです」
「地下坑道の、さらに地下!?」
「敵要塞基地が地下にあるのだから、有効な手でしょう?」
707運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:14:00 ID:???
 アスランは開いた口が塞がらないといった感じだった。確かに、敵の基地は
地下にある。地下を進み、基地を直接突くことが出来れば、主砲所か基地その
物を破壊できるであろう。
「馬鹿な、地下を進むなんて、そんなこと出来るわけが……!」
 アスランは叫くようにいうが、シンは冷静だった。冷静に、ただ自分の考え
を話す。

「グーン地中機動試験評価タイプ」

 会議室は遂に静まりかえった。
 シンの言葉には、それだけの効果あったと見える。
「グーン地中機動試験評価タイプ……って、なんだっけ?」
 アスランを論破し、自分の作戦案を提示するシンを好奇の目で見ながら、ル
ナマリアはレイに尋ねた。
「水中用モビルスーツのグーンを、地中移動用に改造した機体だ。岩盤を粉砕
し、液状化させるシステムを持っているそうだが」
 少数しか建造されなかったと聞くが、確かにそれを使えば坑道のさらに地下
を通り、敵要塞基地その物を突くことが可能なはずだ。
「グーンだけで基地を落とすことが無理でも、掘り進んだ道から基地に歩兵と
工兵を送り込むという手もあるから、この作戦はかなり有効なはずです!」
 言葉に熱を帯びていることを、シンは自分自身で実感していた。対照的にア
スランは、身体から血の気が引いている。
「だが、そんな機体、この基地にはない。機体がなければ」
「ミネルバは山越え用に大気圏離脱ブースターを必要としています。同じく、
本国に物資の一つとして要請すればいいじゃないですか」
「し、しかし、誰が乗るんだ。そんな試作機に乗ったことのある人間なんてい
ないし、上手く動かせなければ意味は」
「俺が乗ります」
708運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:16:06 ID:???
 シンは断言した。これには作戦を立てたものだから、という理由もあったが、
そんな特殊機に乗る人間などいないだろうと考えたからである。立案者である
自分が責任を持って搭乗を宣言してこそ、納得もさせられるというものだった。
「俺が乗って、直接作戦を実行します。以上が俺の作戦ですが……何かありま
すか?」
 誰も口を開かない。否、開けなかった。こんな会議になるとは誰も思ってい
なかった。アスランの案が出たとき、それで決まりだろうと思っていた人間が
大半だった。それが、まさかこんな展開になるなんて……
「私は、シン・アスカの作戦はやってみる価値がある、と思いますよ」
 ラドルがはじめに口を開き、目でタリアを諭した。序列から言っても、発言
権はタリアにある。
「そうですね……本官としても、シンの作戦こそ採るべきだと思います」
 口々に賛同の声が上がった。
 客員としての遠慮もあって、オデルは口を開かなかったが、シンの味方であ
るのは明白だった。
 こうなってしまうと、アスランとしては反論することが出来ない。むしろ、
シンの作戦を了解し、度量の広い男であることを示さねばならなかった。
「では、本国に物資の補給を頼むとするか。大気圏離脱用ブースターと、グー
ン地中機動試験評価タイプを」
 ラドルは意外な方向に進んだ会議に、言い様のない満足感を覚えていた。シ
ン・アスカ、なかなか面白い少年がミネルバにはいるじゃあないかと。
 ミネルバクルーは、シンの変化に気付いていた。オデルと出会って表面的に
は元気になった彼が、新たに自信を取り戻しつつあるのだと、そう実感せざる
を得なかった。
 シン・アスカが変わった。そしてそれは、良い方向への変化だった。少なく
とも、アスラン・ザラ以外は、そう思っていた。

                                つづく
709運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/03(火) 17:22:48 ID:???
第22話です。
規制に引っかかりはしましたが、何とかなりました。
先週末に投下予定だったんですが、ずれ込んでしまい、申し訳ないです。

いよいよガルナハン攻略ですが、既にこのスレのSSでは、W-DESTINY氏が
素晴らしい作品を書かれたので、如何に違いを見せるか、ということを
考えました。
その結果、かなりのアレンジを加えてみましたが、これは自分が種死本編で
感じた疑問点の追求でもあったりします。

それにしても、シンに敬語を使わせるとまるでキャラが変わってしまって
困りますね。やれやれです。
後、コニールの役所は、台詞の端々にも見え隠れしてますが、Wでいうところの
サリィです。口より先に手が出ていますがw
710通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 17:27:29 ID:???
GJ!
コニール強くてイイ!
それに比べてアスラン涙目過ぎて可哀想にすら思えてくるwww
711通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 17:46:23 ID:???
まずはGJを。
シンが復活しつつあるのが嬉しいですね。
そしてガルナハン攻略の方法は意表をつかれました。こういう方法もあるんですね。
712通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:23:15 ID:???
GJ!
シンがカッコヨス!
やはり凸は凸w人の上に立つ器じゃないな。
しかし食料の略奪ってファントムペインは古代の軍隊かよ!
713通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:46:22 ID:???
軍隊なんていつの時代もそんなもんじゃね?
略奪か、徴発という名の略奪か。
714通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:56:26 ID:???
>>713
あのなあ戦国時代じゃないんだぞ?
補給とかの言葉知ってるか?
715通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:58:08 ID:???
現地調達前提の現代的軍隊www
716通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:07:30 ID:???
GJ!
グーンたんの活躍が見れるのか・・・
楽しみだ
717通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:46:23 ID:???
GJ!!

これはMSに異常なまでの適応性を持つシンじゃないとできない作戦だな
この土壇場で機種転換訓練なんてやってる暇ないから
他の人がグーンに乗っても初回で戦闘機動できるほど動かせないだろうし
718通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:56:13 ID:???
グーン地中機動試験評価タイプを頼んだら、密かに開発中だったグーンシルエットが送られてきたりして
719通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 00:40:02 ID:???
あれだよ
ジオグーンチェストフライヤーとジオグーンレッグフライヤーが送られて来るんだよ
勿論、ドリルとブゥメランは標準装備

天と地と、明日を貫くギガなドリルのブレイクで、ガルナハンは一撃さ!!
720通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 02:48:11 ID:???
作者氏の改訂によって全ての疑問点・矛盾が解決された、とは言えない。
ザフト軍の歩兵部隊にはさらに疑問点があるからだ。

だが!!この作戦にジオ・グーンを登場させる事を決断した作者氏に私は敬意を表する!!!
まさに!GOD JOB!!!
次回、ジャブロー攻略作戦に、チャンネルセェット!
721通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 02:59:37 ID:???
国を捨てた男が、捨てたはずの国でもう一度英雄になれるなんて、そんな虫の良い話が転がってるはず無いじゃないか……
ヒーローの資格は常に前に、我武者羅に無我夢中で進もうとする少年にのみ与えられる物だ。
722通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 03:26:08 ID:???
シャニティアースレでおすすめにあったから懐かしくてきてみた
普通にまたいいスレに戻っててうれしい・・・
723通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 03:40:38 ID:???
グーンの株が急上昇w
724通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 04:39:57 ID:???
凸…

てか、クロスオーバースレで今まで報われたアスラン見たことないや
725通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 08:48:35 ID:???
他人を過小評価する、もしくは自分を過大に見せるというのは、コーディネイターの特徴なんでしょうかね。
アスランが言ってる事って問題点を指摘すると言うよりは、粗探しをしてるようにしか見えません。
一々突っ込まないで、まず最初に作戦内容をおとなしく聞いていればよかったんですよ、自分の提案がそうされていたようにね。
シンもまず話を全部聞いた上で問題点を指摘してましたし。
それに、ラドルが指摘していた上層部の問題点をアスランは内包しているような感じがします。
彼は一応現場を経験してるはずなんですが、そこで「支える者たち」を見ていなかったのかもしれません。
野心に嫌気を覚える前に足元を確りと確認した方が良いかと。
アスラン、評価ダウンです。
凸に戻る日も近いぞ!

という事でGJ!!!でした。
726通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 12:25:13 ID:???
>>712 >>714 >>715

つ中国軍、ソ連軍

いや、補給も普通にしているけどね。
727通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 12:43:33 ID:???
>>726
お前は結局何が言いたいんだ?
728通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 12:59:39 ID:???
レーション(゚д゚)マズー でしょ。
729通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 13:01:46 ID:???
どう考えてもあの痩せきったガルナハンの食事なんぞろくなもんじゃない。
730通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 14:13:21 ID:???
まさかここで地中用グーンが来るとは思いませんでしたw
続き、楽しみにしてます!
731通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 18:19:33 ID:???
イグルー的な匂いのするMSは実にいい!
これは全裸で乳首に絆創膏、股間に前貼りしながらwktkするしかない
732通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 02:12:14 ID:???
>>714
純然たる嫌がらせ以外の何でもないと思う…
>>724
X運命ではいい役もらってるけど心身ともに過労死しかねないし、
完全に幸せな生活を得られたのはルナスレの「赤き月の鷹」ぐらいかねえ。
733通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 02:47:01 ID:???
>>731
ちょwここも流行ってんのかよwww
734通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 07:23:13 ID:???
>>724
報われてるというより、原作の報いを受けてる方が圧倒的に多いなw
735通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 07:27:57 ID:???
>>734
誰が上手いこと言えとw
736通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 01:37:39 ID:???
インド洋連合基地の民間人の件がオデルの参戦で完全に変わったため
凸の「戦争はヒ(ry」のお説教とそれに対するシンの決定的な反感も
生じなかったかに見えたが、今回の作戦案分捕りと実際の戦闘結果次第では
改めて発生する可能性も…?本作での凸の器量が試される場になるかな。
737通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 02:20:54 ID:???
発生するも何も、ここの凸の目的考えれば、シンは邪魔者でしかない
この先、シンが成長すればするほど、武勲をたてればたてるほど、凸のシンに対する悪感情は増すばかりだろう
738通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 03:30:00 ID:???
出世コースから外れず、かつ確実に邪魔者になるであろうシンを最大限利用しつつ
葬る時期を見計らうかを考えて凸の毛が抜け落ちていくのかw
739通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:49:01 ID:???
え? むしろシンを自分サイドに取り込もうとするんじゃないの凸?
740通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:59:40 ID:???
シンを仲間にするぐらいなら、キラに声かけるだろ。
741通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 14:26:31 ID:???
>>739
というか、そんな器量はなさそうだ。
嫉妬乙で、その後逆切れを起こして異世界マシンでフゥーハハァーと中ボスちっくに高笑いした後
横から出てきたラクシズあたりに成敗される気がする。
742通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 15:02:13 ID:???
容易に想像できてしまうから困る。
743運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:23:23 ID:???
投下します。
今回は普通の長さ。
744運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:27:05 ID:???
 ザフトによるガルナハン攻略が推し進められる中、宇宙ではイザーク・ジュ
ールらアスランの同志たちが、ウルカヌスに集まっていた。
 この時期、宇宙では小競り合いこそ続いているものの、大規模な会戦は行わ
れず、ジュール隊などの部隊には出動命令がなかった。イザークとしては、モ
ビルドールをすぐにでも起動させ、アスランの計画を早々に実行させることを
望んでいたが、起動テストは難航をしている。
「技術者が何人も集まりながら、全く不甲斐ない話だ」
「無理もないさ。調べれば調べるほど、機体の未知数な部分が判ってくる。日
々、発見と驚きの連続ってな」
 当初、一ヵ月を目処に予定されていた起動実験は大きくずれ込み、長期戦の
構えを見せた。優秀なコーディネイターの頭脳を持ってしても、などと皮肉を
漏らすものも出始めた頃、イザークがとある提案を持ちかけた。
「先に有人機の起動テストを行ったらどうだ? そのデータを元に、無人機に
当たってみればいいだろう」
 らちがあかないと感じたのもあったが、機体への興味がこの発言をさせたの
だとディアッカは睨んでいる。
 ウルカヌスにある機動兵器の大半は無人機、モビルドールであったが、有人
機も三機だけ存在する。一機目は、黒い塗装を施されたカスタムリーオーであ
り、テロリストたちのリーダーであるサトーが起動テストを行っており、自由
自在とは行かないまでも、動かすことに成功していた。
 残る二機は、メリクリウス・シュイヴァン、ヴァイエイト・シュイヴァンと
いう機体で、搭乗者はまだ決まっていない。アスランがいれば、どちらか一機
は彼の機体になったかもしれないが、彼がいないこともあってか、その権利は
2の位置にいるイザークとディアッカへ、優先的に回ってきたのだ。
 それを利用して、というのは聞こえが悪いが、イザークは堂々と未知の機体
への搭乗を希望し、これを了承させてしまった。
「強いパイロットが乗ってこそ、機体を活かせるというものだ」
 イザークは得意気に言ったが、ディアッカは対照的に不安があった。確かに
メリクリウスとヴァイエイトはとてつもない機体だ。現在判明している事実だ
けでも、その性能はザフト軍のあらゆるモビルスーツに抜きんでた力を持って
いるだろう。
(そんな機体を、俺が扱えるのか?)
 ディアッカとて、前大戦を生き抜いたパイロットであり、歴戦の勇士といっ
ても過言ではない。腕にもそれなりの自信を持っていたし、実力はザフト軍で
もトップクラスである。
 だが、そんな彼を持って知っても、臆することがある。彼はイザークほど、
楽観的に物事を考えられなかった。
「まあ、俺は動かすことが出来れば、それで良いよ」
 しかし、ディアッカは後に機体に搭乗したこと自体も後悔することになる。
そして、その瞬間は刻々と迫っていた。



        第23話「ディアッカの見た未来」

745運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:30:22 ID:???
 この日、イザーク・ジュールの機嫌が見た目ほどいい物ではないことを悟っ
ていたのは、同僚にして友人のディアッカ・エルスマンと、部下であるシホ・
ハーネンフースだけであった。
 イザークは、ザフト軍でも誉れ高い戦士の一人であり、部隊長としても、艦
隊指揮官としても一級以上の実力を持っている。
「イザークと時間制限付きの模擬戦をやったら、俺なんて始終圧倒されるだろ
うな」
 このように語ったのは、今現在地球にいるアスラン・ザラであるが、この発
言はイザークの特徴を良く捉えているとディアッカが評した。よくよく考えれ
ば判ることが、アスランは一言も「負ける」とは言っておらず、逆に時間制限
などない戦場で戦った場合、勝つのは自分であると言っているのだ。
 これは、イザークの短気で激情家な部分を暗に批判したのだが、生来の性格
なだけ合って、なかなか改善はされなかった。
 だが、そんなイザークの性格を熟知しているからこそ、彼の部下であるシホ
は、今日の彼が「不機嫌と機嫌の良さを併せ持っている状態」であることに疑
問を覚えていた。彼女の隊長は、機嫌の悪いときは、とことん悪いはずなのに
……と。

 実のところイザークは、今朝までは実に機嫌のいいことこの上ない状態であ
った。というのも、今日は待ちに待ったウルカヌスでの有人機起動実験の日で
あり、彼は機体に胸を膨らませる少年の心境だった。
 彼はそんな気分のいい日の朝食を、小洒落たレストランで取ることにして、
意気揚々と出掛けたのだが……それがある種不幸の現場となってしまった。
「なっ……!」
 店に着き、注文を済ませたイザークは何気なしに店内を見渡した。朝食をレ
ストランで取るような人間はプラントであっても早々いない。店内には疎らに
しか人はいなかったが、窓際の、良く日の当たる席に、イザークは見知った顔
を見つけた。否、見つけてしまった。
「ラクス……クライン」
 そこにいたのは彼の憧れにして、最愛の人、ラクス・クラインだった。
 イザークは、彼女が本物のラクス・クラインでないことを知っているのだが、
それには少々の事情がある。元々、イザーク・ジュールはラクス・クラインの
婚約者候補の一人であり、幼少より多少なりとも付き合いがある。婚約者とし
ての立場は、アスラン・ザラに取られてしまったが、さすがに婚約者候補だっ
た男の目は誤魔化せないだろうと、秘密裏に教えられたのだ。
 話を聞いたイザークは、初めのうちは偽のラクスに対し良い感情を持ってい
なかった。要人の影武者や、替え玉の類はプラントであっても存在する。しか
し、ラクスの件は違う。デュランダル議長をはじめとした、一部政治家たちは
『本物のラクス』を欲し、作ってしまったのだ。
 イザーク自身、本物のラクスが戦争や政争に心を痛ませ(少なくともイザー
クはそう思っている)オーブへ引っ込んでしまった事実を知っているし、そん
なラクスの気持ちを踏みにじり、あまつさえその影響力を政治に利用するとは
何事か。
 だが実際に、偽のラクス、ミーア・キャンベルに出会ったとき、そんなイザ
ークの思いは100光年の彼方に吹き飛んでしまった。
746運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:33:57 ID:???
 本物と何ら変わらない顔つきと歌声、人々に向ける美しい笑顔。平和を願い、
語り、歌うその姿は、分別を弁えていたはずのイザークを呆然とさせた。婚約
者候補だった自分が視ても、見まごうほど、ミーアはラクスとなりきっていた。
そしてイザークは、そんなミーアを、ラクスとして受け入れたのである。
 ディアッカに言わせれば片思いの女への未練であり、シホに言わせれば隊長
の唯一の欠点であるそうだが、イザークは気にしなかった。かつては元婚約者
候補として、今は一人のファンとして、彼女を応援してやりたい、そう思って
いた。
 そして、そのラクスが、今近くにいる。
 男と一緒に、朝食を取りながら。

「で、その男ってのは?」
 怒り任せに語るイザークの話を聞きながら、ディアッカは呆れたように聞き
返す。つまり、イザークは折角の気分のいい朝に、見たくもないものを見てし
まったから、機嫌が良いのに悪いのだ。
「いつか、彼女の楽屋に来た奴だ。いただろう、俺とラクスが会話していると
きに、ズカズカと入ってきた赤服の金髪が」
 イザークの言い分は、独自解釈によるものだったが、それを突っ込んでも始
まらないだろう。
「あぁ、確か特務隊の奴だったっけ?」
 ディアッカはいつかみた、金髪美青年のことを思い出す。類い希なる美貌と
はあのような人間のことを言うのだろう。彼も美しさを追求したコーディネイ
ターを幾人か知っていたが、あれほどまで完成された美を知らない。
「そうだ! そいつがラクスといたのだ。しかも、一緒に食事をしていたんだ
ぞ!」
「はぁ……」
「どうしてラクスがあんな奴と一緒に朝食を取っているんだ!」
「友達なんだろ? 会ったときに言ってたじゃん」
 それほど親しいのなら、あの金髪は彼女の事情を知っているのだろう。むし
ろ、彼女がラクスになる前からの友人と言うこともあり得る。
「くそっ! 朝から胸くそ悪い!」
「落ち付けって……」
「これが落ち着いていられるか!」
 まるで夫人の浮気を発見した亭主のような怒りようである。それともアイド
ルファンとはみんなこのようなものなのか。イザークがラクス・クラインに対
し、特別な感情を抱いているというのは、昔から知っていることだが、これは
少し度が過ぎてるというものだ。
「その、なんだ。そろそろ……」
「なに?」
「そろそろ、あそこへ行く時間だぞ」
「え? あ、ああ、もうそんな時間か」
 しかし、度が過ぎていると指摘したところで、彼の怒りは増すばかりだろう。
大体、ラクス・クラインもラクス・クラインだ。偽物とはいえ、プライベート
を男と一緒に過ごすとは、アイドルとしてあるまじき行為ではないか。大体、
彼女はまだ世間的にはアスラン・ザラの婚約者のはずだが……
 まあ、どちらにしろ、イザークが過剰反応している事実に変わりはない。
747運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:36:02 ID:???
 ウルカヌスへと到着したイザークと、ディアッカは、早速二機の有人機を起
動するための準備に取りかかった。サトーがまとめたデータから、コクピット
の聞きに扱い方などは覚えたが、動かすのは今日が初めてである。
「ディアッカ、貴様が黒い機体に乗れ。俺は白に乗る」
 イザークは、自分の搭乗機をメリクリウスとすることを決めていた。これは
機体色である白を好んでのことだったが、砲戦機であるヴァイエイトは、それ
を得意とするディアッカに相応しいと考えたからでもある。
 ディアッカとしても、イザークの計らいは嬉しいものであり、彼も自分はヴ
ァイエイトに乗るべきだと考えていた。
「砲撃のみに特化した機体……武装は二基のビームキャノンのみか」
 シンプルな機体だ。そうディアッカは思った。ザフトにしろファントムペイ
ンにしろ、モビルスーツの強さは、如何に多く強力な武装を備えているかで決
まる。彼が以前乗っていたバスターにしろ、現在乗っているザクにしろ、そこ
かしこに武装があり、それが強さの証となっていた。徹底的に射撃に特化した
フリーダムや、接近戦重視のジャスティスも同じことだ。
 だから、ヴァイエイトのような機体、強力な武装が一つあればそれで良い、
こんな考えはディアッカには思いもよらない物だった。そうか、こういう考え
方もあるのかと感心したものだ。
「これを乗りこなせれば、俺も最強か?」
 そしてアスランの計画を実行に移し、この世から全ての戦いをなくす。いや、
そこまでは行かなくとも、今行われている戦争を止めるぐらいは出来るかもし
れない。
 戦争を止めるために武器を取る武装集団……そう考えると非情に馬鹿馬鹿し
くなるが、ディアッカはそれ以外に自分たちの存在は形容できないと思ってい
た。アスランは戦争を止めるために、武力での屈服を考えているのではないか?
 とても紳士的ではないし、それを正義と呼ぶことは出来ないだろう。
 だが、ディアッカはアスランに賭けてみようと思った。確かに自分たちのや
ろうとしていることは、褒められたものじゃない。しかし、このままナチュラ
ルとコーディネイターが延々と戦争を続け、どちらか一方が滅びるまで戦い続
けるよりはマシではないかと思うのだ。
「言い訳かな。自分の気持ちをごまかすための」
 アイツならきっと、今の俺を否定したことだろう。
 ディアッカの脳裏に、いつか見た少女の顔が過ぎる。元気だろうか? 暫く
会っていないし、連絡を取り合ってすらいない。こんな事態になって、彼女は
戦場にいるのだろうか?
「そうさ、アイツが戦場に行くことなんてない。ないはずなんだ」
 余計なお世話だ、といわれることを承知しながら、ディアッカはそう思った。

 メリクリウスと、ヴァイエイトのコクピットは、予想通り見たこともないも
のであり、計器から操縦桿まで、あらゆるものが違う。
 しかし、そこはコーディネイター。持ち前の「要領の良さ」を遺憾なく発揮
し、驚くべき速さでコクピットの仕組みを理解していった。
「まるで違うとは言いつつも、所詮モビルスーツを動かすコクピットだ。仕組
みさえ判れば動かせないはずがない」
 これで操縦桿すらないような機体ならともかく、この機体にはそれがある。
あるということは、人が動かせるように作られているのだ。
748運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:38:17 ID:???
「システム起動……メインモニター……よし、表示された」
 イザークはさすがに少し緊張しながら、マニュアル通り機体を起動させてい
く。彼は自信家であり、高いプライドを常に持っている。だからこそ、失敗す
るなどと思ってはいないが、ザフトの新型機を動かすのとはわけが違う気持ち
の高ぶりに、彼は内心で歓喜していた。
 対するディアッカも、やはりモビルスーツパイロットとしての期待を隠しき
れず、遂に機体を動かすことが出来るという喜びに、自分でも信じられないぐ
らい驚いていた。
「よし、これで……」
 まずは一歩、機体を前進させる。離れた距離から、サトーら戦闘員たちと、
技術者たちが見守っている。彼らにしても、この実験が成功すればどれだけ目
標に近づけるのかと、期待が高まる一方だった。
 一歩、また一歩、メリクリウスとヴァイエイトが前進していく。
「動く、動くじゃないか」
 イザークは、身体に伝わる振動、そして感触に驚喜した。前進、また前進、
そして後退。
 試しにカメラを操作し、ディアッカの様子を映す。ディアッカも同じように、
少しずつではあるが機体を動かしている。
 何のことはない。未知の機体だろうと何だろうと、自分に動かせないものな
ど、乗れないものなどありはしない。
「これなら、この機体なら奴に――」
 言いかけて、イザークは黙った。奴、奴とは誰だ? 俺は今、誰のことを考
えていた……
 言い様のない不快感が沸き上がってくる。その理由を、イザークは判らない。
いや、判ろうとしていないだけなのかもしれないが。
 それから、イザークとディアッカは機体を動かすことに専念していた。前後
左右に機体を歩かせ、時に走らせ、腕を動かし、足を動かし、そうした細かい
動作を中心に行ってしばらくたった時、イザークが外にいる連中にこう言い出
した。
『ハッチを開けろ。宇宙に出てみる』
 いくら何でも早すぎる。技術者は口々に辞めろといい、実はディアッカも内
心賛成だったが、イザークは聞かず、
『武装のテストもする。この中でビームガンを使ってもいいというのなら、そ
うするが?』
 こう言われては了解するしかなかった。

 宇宙に出たときの感覚がまるで違った。
 今までとは何かが違う。そう、機体が軽いのだ。重力などない宇宙に出ても
感じることの出来る、明らかなる違い。
「凄い……凄すぎる!」
 イザークは機体を加速させる。勢いよく飛び出すメリクリウスは、ぐんぐん
ウルカヌスから離れていく。
「おい、イザーク!」
 慌ててディアッカもその後を追う。興奮で我を忘れているに違いない。
 機体を急加速させると、思いのほか早く追いつくことが出来た。というより、
イザークは縦横無尽に機体を飛ばし、動かし、その反応と感触を確かめている
ようだった。
749運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:40:29 ID:???
「アイツ……もうあんなに」
 ディアッカは、久しぶりにイザークに対して尊敬の念を感じていた。未知の
機体に対しての恐怖など微塵も感じさせず、あのように動き回っているイザー
ク。やはり彼も、アスランと同じく優れたコーディネイターなのだ。自分など
とは違い、才能に恵まれているのだろう。
「俺も、イザークぐらいに能力が高かったらな」
 高かったら、なんなのであろうか。彼の元を去った少女が、また振り向いて
くれるとでも言うのだろうか? 馬鹿な、彼女がそんなものを望んでいないこ
とぐらい、自分が一番良く分かっていたはずだ。
「なら、何を望んでいる?」
 俺は、何を与えてやればいい。
 平和か? 自由か? この機体なら、それが出来るのか。
 本当に争いのない世界を作ることが……
『ディアッカ、おい、ディアッカ』
「ん、通信? っと、これか」
 突然、流れ込んできたイザークの声に戸惑いながらも、ディアッカは通信機
器の操作をする。イザークは、それすらも既に覚えてしまったらしい。
『ウルカヌスからある程度の距離を取った。武装のテストと行くぞ』
「あ、ああ……そうだな」
『俺が先にやる。お前のは強力だからな』
 イザークはそういうと、メリクリウスの武装をチェックする。この機体の武
装は、ビームサーベールとビームガン。ただそれだけである。
 ミサイルランチャーがあるわけでも、ビームライフル・ビームキャノンの類
があるわけでもない。武装としては少し心許ないと思うこともあるだろう。
「だが、それ以上のものをこの機体は感じさせてくれる」
 しかし、武装の数が機体の強さではない。少なくとも、メリクリウスはそう
思えるだけのものがある。
 イザークは一呼吸して気持ちの高ぶりを抑えると、メリクリウス・シュイヴ
ァンに装備された計12基のプラネイト・ディフェンサーを起動させた。
「これがメリクリウス・シュイヴァンの防御システム。プラネイト・ディフェ
ンサーか」
 マニュアルによれば、この防御システムはあらゆるビーム兵器・物理兵器を
防ぎ、機体を完全防御するという。これが本当ならば、この機体の武装数の少
なさも納得がいく。全ての攻撃を弾き飛ばし、相手粉砕して進むことの出来る
機体。それがメリクリウスなのだ。
「フフ、フ、ハハ、ハハハ」
 イザークは笑いを堪えきれなかった。ビームガンを取り出し、何もない空間
に向けて撃ってみせる。威力も色も違うビームが飛び出し、何もない闇へと消
えていく。ビームサーベルを抜き放つ。その力強さは、彼がかつて愛機とした
デュエルのサーベルなどとは、比べるまでもなかった。
「これだ、俺はこれを知りたかった。この強さ、この力、これさえあれば」
 イザークは狂喜乱舞する勢いで、機体をディアッカのヴァイエイトほうに向
けた。次はヴァイエイトの番だと思い、早く彼の機体の力をも見てみたい、そ
う思ったからであるが……
750運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:41:40 ID:???
「なっ――!?」
 瞬間、イザークの脳裏にあり得ないものが映る。いきなり自分が、ディアッ
カの乗るヴァイエイトに攻撃を仕掛けたのだ。突然の攻撃に動揺するヴァイエ
イトを、これでもかと言うぐらい的確に攻めたてるメリクリウス。
 気がついたときには、イザークはヴァイエイトを完全に破壊していた。
「なぁっ! なんだ、これは……」
 意識が覚醒した、とでも言うべきか。イザークは自分の意識が、『遥未来』
に飛ばされていたような感覚を覚えた。息が荒く、汗をぐっしょりと掻いてい
る。脂汗に違いない。
『おい、どうしたイザーク』
 急に動かなくなったメリクリウスを心配して、ディアッカが通信を入れてく
る。ゆっくりと機体を近づかせようとするが、
「んっ――!?」
 ディアッカは目を疑った。ヴァイエイトの、まだ撃ったことすらないビーム
キャノンが炸裂し、イザークの乗るメリクリウスを襲った。
「そんな、俺は一体何を……」
 イザークは敵じゃない。大切な仲間だ。そう頭で思うも、すぐにかき消され
る。如何にして公立良く敵を倒すべきか、それだけが情報として刻まれていく。
「ぐっ……なんだよ、これ」
 次々に流れ込む情報。定まった正確な未来図。狂いのない計算と、確立され
た結果のみが、映像となって映し出される悪夢。
「なんだ、モニターに何か……」
 混乱する頭を振りながら、ディアッカはモニターを確認する。そこには、文
字が表示されていた。
「ZERO……ゼロシステム?」
 それは、禁断のシステム。幾人もの人間を狂わせ、破滅させ、死に追いやっ
た悪魔のシステム。
「俺は、何を、何を見せられているんだ!?」
 ディアッカは、未来を見ていた。
751運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:43:57 ID:???
 二機は、しばらくピクリともせず宇宙を漂っていた。
 放心状態にある、というべきだろうか。二機に搭載されていたゼロシステム
は、二人の気力を奪い取るには十分すぎる働きをした。
 ディアッカは、自分の身体が震えていることに気付いた。ガタガタ、ガタガ
タと、身体の震えが止まらない。見た、自分は見てしまった、この機体に、見
せられてしまった。この先に起こること、自分の、自分の……
『ディアッカ……お前見たか?』
 憔悴しきったような、イザークの通信が流れ込んできた。
「見たって、何をだ……」
 そう尋ねたのは、自分が見たものが幻覚の類であって欲しいと願ったからか
もしれない。
『それは、俺の、いや、俺達の……』
 やはりイザークも見たのか。ディアッカは大きく溜息を付いた。見たという
のならごまかしてもいられない、しかしこれは――
『俺達の、勝つ未来を!』
 瞬間的に、イザークの声に気力と熱さがこもった。
「な、に?」
『俺達は勝つ! この機体が俺に見せてくれた。俺は俺達の勝つ未来だ。俺は、
自分の勝利する瞬間を見た!』
 なにを、言っている?
 ディアッカは困惑を隠せなかった。イザークは尚も、熱狂的に叫び続ける。
「俺達が、勝つ?」
 システムは、イザークに勝利の瞬間を見せたとでもいうのか。そんな馬鹿な。
そんなことがあって良いはずがない。
 何故なら、それは……
「俺は、違う」
 ディアッカの呟きを、イザークは聴いていなかった。
「俺の見た未来は、違う。そんなんじゃない」
 そんな未来を見たのなら、こうも身体が震えているわけがない。震えていた
としても、それは歓喜のふるえのはずだ。
 しかし、今、ディアッカは恐怖している。言い様のない恐怖に震えている。
「俺の見た未来は――!」
 ディアッカがゼロシステムによってみた未来。それはなにもない、先のない
未来。
 自分が死ぬ未来だった。

                                つづく
752通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 18:50:53 ID:???
イザーク\(^o^)/オワタ
753通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 18:51:53 ID:???
GJ!
ゼロシステムって、ちょwwwどこからwwww
イザーク・ディアッカにヤバイフラグが立ちすぎです><
754運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/06(金) 18:52:46 ID:???
第23話です。
いきなり舞台が宇宙になって、アレッと思った方がいるかもしれませんが、
ディオキアに繋げるためにやっておかなければならない話だったので、
敢えてここに入れさせて貰いました。

さて、本来のメリクリウス・シュイヴァン、ヴァイエイト・シュイヴァンには
当然ですがゼロシステムなどありませんし、敢えて言うのならMDシステムが
あるぐらいです。
私は二次作品にオリジナルキャラ、機体等を出すのはあまり好きじゃないので、
極力既存のキャラ、機体で話書く方なのですが、この話を書くに当たって、
どうしてもゼロシステムが使いたいと悩んでいました。

ゼロシステムが搭載されているのは、ウイングガンダムゼロとエピオン、後は
「ティエルの衝動に」出てきた機体ぐらいです。
前者はどちらもA.C世界から消えた機体ですし、後者は資料が少ない。
悩んだ結果、メリクリウスとヴァイエイトに搭載するという形を取りました。
一応、ガンダムクラスのモビルスーツですし、無理のない設定と思ったのです
が……

次はいよいよガルナハン攻略の開始です。多分、長くなると思うので、
2話に分けるか、規制等を考えずに一気に書いてしまうかは現在考え中ですが、
早めに書いて投下できればと思っています。
755通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:12:36 ID:???
GJ!!
>ゼロシステム
うん、イザークとディアッカ死んだな。正直こいつらにゼロシステムを扱えるとは思えん。

>>724
成長したらしたで、今度は本編とは別の苦労を抱え込んでるからな……。館長アスランとか政治家アスランとか。
756通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:17:45 ID:???
イザーク調子乗りすぎwww
757通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:58:59 ID:???
GJ!
イザークは確実に死んだだろうが、ディアッカのほうは案外分からんぞ?
イザークと違ってゼロ・システムの恐怖を実感したようだし、今後この機体は避けるかも知れん。
カスタム機とはいえリーオーにアスランが乗るとも思えないし。


……漫画読んでないか分からんが、ヴァルダー専用リーオーがメリクリ、ヴァイより強いなら別だけど。
758通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:57:31 ID:???
GJ
しかし本当にイザークに死亡フラグが着々と…てかいくつ立てる気ですか、イザークw
ディアッカもイザークのブレーキ役果たせてないし。どこまで行けることやら
759通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 04:21:21 ID:???
GJ!!
「その機体に乗って勝者になってはならない」
かつてトレーズがヒイロに送った言葉です。
システムを使いこなせず、逆にシステムの一部になった者がどういう運命を辿ったか……
Wを見た事がある者ならわかる筈。
何が言いたいかというと、イザークオワタ!
多分、トラント特尉と同じ運命を辿る事になるでしょう。
760通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 11:32:53 ID:???
ヒイロやゼクスの様に使いこなせたとは誰も思わないあたりがイザークだなw
761通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 13:30:50 ID:???
基本的にヒイロとゼクスはゼロシステムを使う側の人間だからね。
システムが見せる未来なんかに一喜一憂しない。
多分、イザークはシステムの理論を説明されたとしても、システムが見せた未来に固執するんじゃないかな。
つまり、システムを使う人間ではなく、システムに使われる人間という事だな。
762通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:13:46 ID:???
なんか更新速度上がってるね
他のIFスレは死に絶えつつある・・・というより死に絶えてるけど

とにかくGJ!
763通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:49:20 ID:???
あちこち荒らしてるクズかと痛くもない腹探られたくなけりゃ
うざい余計な一言は控えた方がいいよ。
764通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:14:09 ID:???
乗ったこと自体を後悔、という時点ゼロシステムかな、と思ったら予想通りでしたw
イザーク……もう駄目ぽw

>>754
>前者はどちらもA.C世界から消えた機体ですし、

ゼロはEVOLVEで(ry
765通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:10:55 ID:???
遺作が「勝ちたい」と思ってる相手は誰だ?
キラか、それともアスランか
後者ならアスランもオワタ
766通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:10:18 ID:???
オナニー
767通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:07:30 ID:???
>>765
アスランと思われ。
下克上フラグだよなぁ……w
768通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 04:01:38 ID:???
勝利の栄光を手にしたと思ったら、誰か面識のない男が祝ってくれている、はて…?

…よく確認してみればクラーツ特士が精神のあの世で歓迎してくれてるのだった…とか…
769通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 04:53:46 ID:???
遺作オワタ
ゼロシステムとはまた最悪だな。下手すりゃMDどころじゃない災厄を撒き散らしそう。
770通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 05:00:10 ID:???
記憶が曖昧なんだけど、ドロシーがMDを操作してガンダム達と戦った時ってゼロシステムみたいの使ってたんだっけ?
771通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 05:02:36 ID:???
使ってたよ。あの時はカトルもサンドロックにゼロシステム積んで対抗してた。
772通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:06:51 ID:???
種でゼロ使いこなせそうなのはアストレイキャラぐらいだな。キラは発狂してあぼーん
ただ、クルーゼの場合素敵にハジケそうだ。パピ☆ヨン見たく
773通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:34:57 ID:???
ラクスは使いこなせるんじゃね?
774通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:08:41 ID:???
>>773
とんでもない災厄をまき散らしかねんぞ、あの女の場合。
775通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:21:20 ID:???
>>773
ラクス(思いだけ女)+ゼロシステム(手段だけシステム)=ウマー?
全くどうなるかわからんぜ!!!
耐え切れたら時系列を超越して救世主参上、耐え切れなかったら発狂してより多くの災厄降下
776通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:05:44 ID:???
ラクスは精神力が化け物なイメージがある
777通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:29:06 ID:???
ラクスは精神構造が人類とは異なっているから
0Sを使ってもSAN値の減少は無かったりして
778通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 15:57:35 ID:???
ウルカヌスにある謎の箱には
ブルムが入ってるんだよな?
779通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:06:30 ID:???
ラクスにはレミング、これ最凶
フレイなら悲劇のヒロインになれそうなんだけどね…
780通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:35:56 ID:???
>>772
確かにロウや劾、ミナ様あたりなら使いこなせそうな気がするな
781通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:41:49 ID:???
>779
レミングってアレだろ、パイロットの衝動を効果範囲内に絨毯爆撃・シンクロさせるシステム。
…範囲内の人間全てがラクスと同じ精神構造の持ち主になるのか。怖っ!?
782通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:00:43 ID:???
トラント特士が熱心に研究してたしゼロシステム、コピーデータが残っていても
おかしくないのでわ?

オペレーションデイブレイク時のゴタゴタで、紛れ込んでいたのかも…
783782:2007/07/08(日) 18:42:49 ID:???
ゴメン間違えた、オペレーションノヴァだった…(アンカーは>>754
ゼロシステムは経緯不明だがトレーズ閣下、ティエルの量産ガンダム(トラント経由?)
にデータが流れている。あと量産ガンはGユニ対応なので、もしかしたらペルゲも知って
いたかもしれない。
784通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:53:36 ID:???
実は戦後にハワードが好奇心から搭載してみた。
785通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:33:17 ID:???
>>780
ロウは無いんじゃない?ガイもリスクあるようなのは使わない気がするし
786通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 17:38:42 ID:???
まあ、ゼロシステムでもないとPXシステムには対抗出来ないだろ。
787通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 23:43:29 ID:???
>0Sを使ってもSAN値の減少は無かったりして
そもそもラクスは旧神とか旧支配者の類
788通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 09:22:36 ID:???
ツインバスターライフルを生身で直撃
「ぬるうございますわよ、ヒイロ様」
嫌過ぎるだろ、こんなラクスw
789通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 16:22:27 ID:???
ラクスは這い寄る混沌ですか
790通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 16:25:25 ID:???
だが、それを名乗るには胸がちとたり……あれ、来客だ
791通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 16:34:43 ID:???
デモンベインか………
クロスオーバー作品スレの住人って結構被るもんだな
792通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:11:28 ID:???
>>789
混沌以外の何者だと言うのかね?
種死とは嫁の分身たる混沌の化身ラクスに人間が戦いを挑む物語ですよ?
……この世に正義の神など居ないというオチだったが。
793通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:18:03 ID:???
嫁とニャル様はどちらが厄介なのか。
794通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:23:58 ID:???
同種の存在です。
シャイニング・トラペゾヘドロンに封じられている混沌の宇宙の名がコズミック・イラ。
795通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:27:21 ID:???
そしてアフターコロニーという名の宇宙の「魔を断つ剣」はこう呼ばれている。
「ガンダム」と……
796通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:30:53 ID:???
嫁の化身キラもガンダムに乗ってるじゃねえかw
797通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:35:49 ID:???
>>793
にゃる様さまはうっかり人間負けたりする萌える方
嫁はもっとおぞましい何かだ。
798通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:36:02 ID:???
デモベ厨自重
799通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:37:03 ID:???
CEにガンダムという名の機械神は存在しない。
キラの駆る「自由」と「和田」は混沌を振り撒くだけの存在。
そしてCEの「魔を断つ剣」は折れてしまった……
800通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:39:44 ID:???
アロンダイト折れやすすぎ。
801通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:42:15 ID:???
運命が150Mガーベラを振り回せば完璧
802通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:47:42 ID:???
いえむしろ液体金属の刀身を持つ参式斬艦刀という方向で。
803通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:57:44 ID:???
ラクスはニャル様じゃなくて「蛇の父」イグを崇拝するヴァルーシアの蛇人間の子孫辺りだろ。
かつて彼らは地上を支配し遺伝子操作など高度な科学文明で繁栄していたという。
紀元前1万年前にキンメリアのコナンによって滅ぼされ地底へと逃れたが
C.Eになってから再び地球の支配権を取り戻すべく蠢動を開始したわけだ。
寧ろラクスの背後で暗躍する偽神父のマルキオこそが這い寄るk

おや?誰だこんな雨の中でドアをノックする奴は(ry
804通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:00:18 ID:???
デモベ狂信者出張乙です
ホントこいつらにはスレタイとスレルール読む語学力も無いのか
805通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:16:53 ID:???
>>804
まあ、落ち着け。
問題はあるけど次から気をつけてくれれば良いじゃないの
806通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:17:40 ID:???
スレルール真っ向から無視して完全に乗っ取るなのはアンチよかマシ

たぶん。
807通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:45:35 ID:???
>>804
デモベ厨とク・リトル・リトル神話ファンを一緒にしないでいただこう。
808通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:48:14 ID:???
>>804
クトゥルフネタを全て「デモベ」で一括りにするなよw
デモベ厨じゃあるまいしデモベをクトゥルフの代表みたいに考えてるならそれは禿しく勘違いだぞ
809通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:03:13 ID:???
クトゥルフ系でデモベは唯一、邪神に勝利した話だな。
810通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:10:05 ID:???
Wとデモンベインと種死がクロスオーバーか
811通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:17:45 ID:???
無限ループって怖くね?
812通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:21:34 ID:???
>>809
クトゥルー・オペラシリーズや妖神グルメ、ラプラスの魔にティラムバラムは?
813通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:21:51 ID:???
単にラクスがおぞましい存在ってだけなんだがな
Wのガンダムが全シリーズ中、最も「魔を断つ剣」してるよな。
運命はいいとこアイオーン止まりだな……・
そういやキラはいくら殺しても死なないな。
814通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:24:26 ID:???
>>812
ゴメン、俺クトゥルフ系は詳しくないのよ。
人間がどんなに足掻こうとも絶対に勝てない絶望に満ち溢れた話ばっかとしか聞いてないんだわ。
815通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:25:27 ID:???
なんだ種死そのものじゃないか
816通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:27:58 ID:???
一人目キラ→学生として平穏な日々を送るも、戦争に巻き込まれ幼馴染の手で死去
二人目キラ→プラントにてラクスの手で再生、未調整のためクルーゼ相手に苦戦するもラクスに天下を与える、シンの手で死去。
三人目キラ→ラクスの手で再び生を得る、急増品のためシンとの戦いを避けレイを洗脳しデュランダルを殺害させ戦争を終わらせる。

でっち上げの根も葉もない話ですよー
817通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 20:52:51 ID:???
キラ「僕は死なない!不死身だもの!絶対に死なないんだよ!」
シャイニング・トラペゾヘドロンで一閃
キラ「そこはいやだぁぁぁぁぁぁ!!お願い殺してくれぇぇぇぇぇぇっ……!!」
ヒイロ「俺は……死なないっ……!」

こうですか、わかりません!
818通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 21:24:43 ID:???
>>817
ヒイロは中の人つながりでボスになりかねない


だからそろそろ自重しよう
819通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 21:36:32 ID:???
最近は何処のスレでもクトゥルフネタが出ると必ずベモベ厨が湧くな
820通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 21:43:10 ID:???
弾圧されてるからだろーなー。ロボゲ板でも抹殺論者多いし。
あれだ、隠れ切支丹みたいなもんだ

たぶん。
821通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 21:48:20 ID:???
現にこうやって関係の無いスレで暴れてるじゃねーか
嫌われて当然、しかし本人達にはまったく罪の意識は無いみたいだけどな
822通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:01:36 ID:???
スレ乗っ取りまでいったら問題だな……ここの連中ははまだ自重できそうだが。
宗教話でついでだが、ACの宗教の設定どうなってんだっけか。
823通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:04:26 ID:???
クリスマスはある。
824通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:11:28 ID:???
>>822
コーディの遺伝子問題に対する対応の悪さで権威が落ちる
マルキオ導師っていうのが選民思想のSEED主義を広める

実際の世界ではありえないことばかりだから信じちゃダメよ
遺伝子いじくってても仏教にはなんも問題ないし、
現実と矛盾してるっていったらキリスト教どうなる
・SEEDは皆に可能性がある
・SEEDを持つ者は他者を導く
この二つの文で矛盾大有りだし
船頭多くして船山に登るか?
825通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:14:43 ID:???
ラ・グース様が何か?
826通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:14:54 ID:???
>>824
それCE
827通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:15:23 ID:???
2は教会育ちだし(信心は無さそうだがw)
4の故郷はイスラム系コロニーで宇宙での出産問題解決の為の遺伝子治療が
宗教的倫理観から永らくタブー視されてたとか。
5の故郷は普通に関羽辺りを軍神として奉ってそうだw
828通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:17:40 ID:???
>>822
宗教は嫁が嫌いなのでなくなりました。
変わりにブルコスとかシード理論とかラクスの歌とかの妄執とか怨念じみたのが残りました。
829通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:21:02 ID:???
ナタク(ナタとも呼ぶ)も中国の神だしな
830通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:21:04 ID:???
カトルはどうもアラビアのロレンスのイメージが強いからムスリムっぽくないような……
実際のモチーフはアリババだったっけかー。白人だからそう見えにくいのかねぇ。
831通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:24:59 ID:???
まぁ大昔のウマイヤ朝の頃は金髪碧眼のアラブの王子様とかもいたからねぇ
832通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:37:17 ID:???
鮫の鷲の旦那とかな。
833運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 22:50:18 ID:???
投下します。
いい加減、専ブラ入れるべきなんだろうか。
834運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 22:52:37 ID:???
 当初予定されていた、プラントからの本国からの物資補給は軌道上での争い
が一時激化したことを理由に取りやめとなり、変わりにジブラルタル基地の予
備物資をマハムールに回すこととなった。
 幸い、ジブラルタル基地には旧型だがミネルバに取り付けることが可能な、
大気圏離脱用ブースターがあり、またシンの所望していたグーン地中機動試験
評価タイプに代わる機体があるとのことだった。
「本国の奴ら、補給も届けられないとはどういうことだ」
 物資をジブラルタルから回すと言っても、それは一時しのぎに過ぎない。ザ
フト宇宙軍は一体何をしているのか。
 ラドルは本国に対しての悪態を付くが、それで物資が増えるのなら苦労はし
ない。今のところ、マハムール基地の倉庫は物資を豊富に蓄えてはいるのだが、
それは彼らが物資を確実に消費する軍事行動を行っていなかったからであり、
これからはどんどん減っていくことになるだろう。
「満足に補給線も確保できないようでは、軍隊として成り立たなくなる。それ
を本国の政治家どもは理解してないんだ」
 しかし、それでも送られてこないよりはマシである。欠損した物資はないわ
けだし、とりあえずは届くのを待つしかない。
 そうして、ファントムペインの勢力圏を迂回してきたジブラルタルからの物
資輸送機が到着するまで、三日を要した。その間にマハムール基地では細かい
作戦の詰めが行われ、レジスタンスの少女、コニールも、シンの計らいでミネ
ルバに同乗、ガルナハンへ向かうことになった。
「まさか、こんなことになるなんて思いもしなかったよ」
 コニールは嬉しさを隠せないと言った風に、シンに語った。彼女は、シンが
ここまでしてくれるとは思っていなかったのである。
「少しは格好良くなったかよ?」
「いや、まだだな。それは作戦が成功するかどうかで決めるよ」
 そうして三日が過ぎ、ジブラルタルから物資輸送機が到着した。予定通り到
着であり、問題は何も発生しなかったが、輸送機の護衛をしてきたのが、あの
ハイネ・ヴェステンフルスというのがマハムール基地と、ミネルバクルーを驚
かせた。
「国防委員会より通達がありましてね。今度の作戦、俺もご一緒させて貰いま
すよ」
 たかが一機の増援……と斬り捨てることな出来ない、ハイネという存在はそ
れほどの価値があった。アスランと同じく特務隊フェイスに所属するこの男は、
大局を見通す戦略家として、戦場を見渡す戦術家として、そして何よりモビル
スーツパイロットとして無類の強さを誇る、ザフト軍の英雄の一人であり、そ
の人望と名声はかなりのものだ。
 軍人としては、アスランの先輩に辺り、そういった意味でも、立場的にはア
スランより上になる。そんなハイネがミネルバに同乗するというのだ。
 ハイネは特に地位や権威を誇示するような男ではないが、同じ特権を持つ特
務隊、反目し合わないかとの不安が、クルーの間に広がっていた。


         第24話「ガルナハン攻略」

835運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 22:54:58 ID:???
 ファントムペインガルナハン基地。
 それは、旧連合が有し今はファントムペインの物となてっいる基地の総称で
ある。元々、旧連合の勢力下だったこの地域に、わざわざ基地を建設したのは、
そこにある資源の重要性からだった。
 ガルナハンにはエネルギープラントの一つである、巨大な火力プラントを持
っており、ニュートロンジャマーによるエネルギー不足に悩む地球にとって、
その存在はなくてはならないものだった。
 そして、ここを守るために旧連合が建設したのが、ガルナハン基地である。
火力プラントへと続く唯一の道、細く、そして狭い谷間の中心部を要塞化し、
敵の侵攻を阻むというのがその役割であった。
 岩を削り、地面を掘り返して作られた要塞基地は、旧連合も驚くほど堅牢で
あり、難攻であった。まず、攻める側に自由な戦略と戦術を許さない地形。正
面から向かい来る敵を、ひたすら叩けば良いだけの味方。このようさ生き血が
ある限り、ザフトは火力プラントを抑えることが出来ず、過去数度にわたって
攻略作戦が立案された。
 そのほとんどは山越えが困難などの理由で却下されたが、ただの一度だけ、
実行された作戦がある。
 それはモビルスーツ輸送機によって大部隊を送り込み、物量によって基地を
陥落させようとする力業であったが、細かい戦術や、戦法が活かせる地形でも
なかったという事情がそうさせていた。
「いかなる犠牲を払っても、ガルナハン基地を落とすのだ!」
 こうしてはじめられた作戦は、後に惨劇となって後悔されることとなる。

 突撃、後退、また突撃……
 ガルナハン基地へと続く谷間へと進行したザフト軍は、五回にわたる突撃を
繰り返し、そのこと如くを撃退された。要塞基地に近づいても、その壁面にあ
る固定砲台に砲撃され、取り付くことすら出来ない。正面に進むしかないザフ
ト軍モビルスーツ、しかし、その正面から避けようのない砲撃が放たれるのだ。
 五回にわたる突撃が撃退され、さすがの指揮官も顔色を変えた。敵の要塞基
地は難攻不落なのか、そして自分は、その証明をしているのではないか?
 部下から撤退案が出された。元々無茶な侵攻作戦だったのだ。これ以上、犠
牲を増やさないためにも早々に撤退するべきだ。
 しかし、指揮官は、ラドルという名の幕僚の意見を却下した。何の戦果も上
げられず、一方的に敗れ去ったというのでは上に対して示しが付かない。何か
一つでも、この作戦に結果を残すことが出来なければ、撤退などあり得ないこ
とだ。
「全軍を持って突撃する。絶対に敵基地を落とすぞ!」
 残存兵力を糾合し、ザフト軍はガルナハン基地へと向かって駆けた。迫り来
る、怒濤とも言うべき勢いの敵に対し、ガルナハン基地が取った選択は、ある
意味非情だった。
 要塞基地最大の武装にして主砲。陽電子砲ローエングリンが、敵軍に向かっ
て発射された。主砲の直撃を受けたザフト軍モビルスーツは、一瞬にして破壊
された。その破壊力は、悪魔のように命を消し飛ばしていった。
 ザフト軍が撤退したのは、それからすぐ後であった。作戦開始時には、数十
機いたはずのモビルスーツは、撤退時に残り数機へと、減っていた。
836運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 22:56:58 ID:???
「そして、我々はそんなガルナハンの地へ、再び来たわけだ」
 しかも、前回よりもずっと少ない兵力で。
 ラドルは硬い表情で、ガルナハン基地へと続く谷間の入り口を見つめる。あ
れか、自分も出世し、基地司令官にまでなった。しかし、その地位も今日まで
かもしれない。地位に固執するわけではないが、一度経験した敗北の記憶は、
何とも拭いがたいものがある。
「今回は戦艦がある……だが、それだけで勝てるのか」
 長期戦は不利だ。マハムールからガルナハンまでの補給線は、千キロ以上あ
る。空輸であっても、それなりに時間は掛かるし敵に籠城策を取られれば、攻
め倦ねるということもあり得る。
 その為にも、シンという少年が立てた作戦を成功させなくてはならない。そ
れ以外、自分たちが勝つ術はないのだから。
「閣下、困ったことになりましたぞ」
 物思いに耽るラドルの元に、副官が現れ耳打ちをしてきた。
 それを聞いたラドルの表情が、みるみる変わっていく。
「なんだと? それは本当か?」

 緊急の伝達事項があると呼び出されたのは、ミネルバ艦長のタリア、副官の
アーサー、そしてフェイスの二人だった。
「困ったことになりました……折角連れてきた地上戦力の大半が使えなくなっ
た」
「どういうことです? 何か故障でも?」
 突然の申し出にタリアは目を丸くするが、ラドルは諦めきったように首を振
る。
「地雷です。谷間の入り口付近に数百個、耐モビルスーツ用の強力なのが埋め
られているそうです」
 敵も前回からさらに進歩したということか。地雷を埋めて、敵の侵入に備え
る。単純で、簡単に思われるこの手段、たったこれだけでザフト軍の地上部隊
を封じ込んでしまったのだ。
「つまり、バクゥや、ザウートは谷間に進入することすら出来ないと?」
 アーサーが焦ったような声を出す。無理もない。地上部隊は、今回連れてき
た戦力の七割といっていいのだ。それが使えないとなると、ほぼミネルバの戦
力のみで敵と戦うことになってしまう。
「工作隊を使って、地雷を撤去することは出来ないのですか?」
 アスランが冷静に意見する。手間は掛かるが、それが一番堅実的な手段だろ
う。だが、それにハイネが反論を出した。
「それは無理だろ。入り口付近のが撤去できたとして、中にまだあるに決まっ
てる。いくつも配置してこそ有効な、地雷原だからな」
 ハイネの切り返しは的を射ていたため、アスランとしてはそれ以上何も言え
なかった。仮にその都度、地雷を撤去して進むとして、そこを襲撃されたら堪
ったもんじゃない。
「航空戦力のみを保有する基地の強みか……」
 ガルナハン基地には、一切の地上戦力が存在しない。リニア戦車の一台も、
地上戦装備のモビルスーツもありはしない。だからこそ、谷間に地雷を配置し、
足の踏み場をなくすなどといった芸当が出来るのだ。
 そして、その効果は凄まじい勢いで現れた。
837運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 22:59:16 ID:???
「ディン部隊の大半は、補給隊の護衛に回してしまったから、地上戦力が使え
ないというのは致命的ですな」
 ラドルの声には、ある種の諦めが含まれている。攻めたくても攻められない、
そんな状況に追い込まれてしまったのだ。
 このままでは撤退、ということもあり得る。そのほうが良いかもしれない。
このまま無闇に戦端を開いて、犠牲を出すよりは……
「まあ、作戦の根本自体を修正する必要はないでしょうね」
 そんな悲観的な考えにラドルが思い至ったとき、ハイネがこのように発言し
た。
「ジオグーンによる地中潜行に障害が出来たわけでもないですし、後は限られ
た戦力でいかに敵要塞の注意を引くかってことです」
「まさか、作戦を実行するつもりなのか?」
「当たり前じゃないですか。何のためにここまで来たんですか」
「しかし、使える戦力はそれこそミネルバにある航空戦力だけだぞ。モビルス
ーツにしてたった三機、君のセイバーを合わせても四機だ」
 正確には、シン・アスカが搭乗できないため、インパルスを除いて三機であ
る。それにミネルバが加わることになるが、戦力的劣勢は覆しようもない。
「基地を攻め落とせ、というのならともかく、ジオグーン突入までの時間稼ぎ
ですからね。主砲の危険性はさすがに排除できないが、モビルスーツを相手に
するだけなら、何とかなるでしょう」
「ならいっそ、敵モビルスーツを基地から引き離して、主砲の射程から離れた
場所で戦ったら良いんじゃないか?」
 主砲の脅威にさらされるよりは、そのほうがずっと良いはずだ。しかし、そ
んなアーサーに意見にハイネは首を横に振った。
「敵は守勢に徹して、遠くまで出撃はしないでしょう。むしろ、如何にこちら
を主砲の射程何引き込み、殲滅するかを考えるはずだ。その方が確実性が高い
ですからね」
「つまり、敵と戦うには最低でも主砲射程ギリギリでなければ行けないのか」
「幸い陽電子砲は連射に出来る兵器じゃあありません。敵の主砲をどうにか避
ければ、今度はミネルバの陽電子砲が火を噴く。敵もそれを知ってるから、そ
れを止めるためにモビルスーツ隊を発進せざるを得ない」
「乱戦に持ち込めば双方主砲が使えない、か」
 アスランが以前提示した作戦を、敵が使ってくるというわけだ。
「まあ、出撃したとしても、積極的に攻撃してくるかどうかは何とも言えませ
んがね。基地の固定砲台と連動して、弾幕を張ってくるかもしれない」
 厄介なことに、固定砲台の一部は射程の長いリニアカノンなのだ。これは、
ラミネート装甲が普及したことにより、ビームが絶対的な武器でなくなり、物
理兵器の需要が増えたのが原因である。
 比べて物理兵器を防ぐPS装甲は、コストの問題もありまだまだ普及していな
い。それを考えれば、リニアカノンは十分に強力な兵器だった。
「後は、戦場についてから臨機応変に対応していきましょう。とりあえず、敵
の最初の一撃を避ける、それだけを考えてください」
 ハイネの要求は当然のものであったが、要求される方、タリアとアーサーは
顔を見合わせ肩をすくめる。避けろだの、かわせだのというのは、言う方は簡
単かもしれないが、やる方は難しいものだ。
838運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 23:02:46 ID:???
 会議を終え、ハイネはアスランに声を掛けた。
「アスラン、今日はやけに大人しかったじゃないか」
「え?」
 いきなりのことに、アスランは目を丸くする。
「聞いたぜ、この前は若いのと熱く論戦を繰り広げたそうじゃないか」
「あ、ああ、まあ……」
「俺、お前はクールな奴だと思ってたんだけど、やっぱ見た目と中身は違うか」
 笑いながらアスランの肩を叩くハイネ。それは悪意のない笑みであったが、
同時にハイネ・ヴェステンフルスという男の人間性の良さを示している。
 きっと、ハイネのような男なら、クルーとすぐにうち解けられるのだろう。
「どうだ、作戦前に一杯? 気分が高まるぜ」
「あー……いや、悪いんですが今度に……」
「ちょっと待った!」
 ハイネがアスランの言葉を止めた。
「飲む飲まないはともかく、アスラン、敬語は固いぜ。堅苦しすぎる。どーせ、
歳も離れてないんだから、気楽にいこうぜ?」
「でも、ハイネのほうがアカデミーの先輩じゃ」
「気にするなって。俺、敬語とか背中が痒くなるんだよ」
「はぁ……」
 人それぞれ、ということなのだろう。
「わかった。じゃあ……ハイネ、その、すまないがまた今度にしてくれないか。
作戦前は一人になりたいんだ。」
「そうか。ま、その方が気が引き締まるんなら、仕方ないな。じゃあ、明日は
お互い頑張ろうぜ」
 ハイネはそういうと、片手を上げて去っていった。
「ハイネ・ヴェステンフルスか……」
 現ザフトで英雄を捜すのならば、間違いなくハイネがそれに当てはまるだろ
う。大軍を指揮する将帥としても、モビルスーツパイロットしても超一流の男。
人望も厚く、部下や上司からも信頼されている。
 それだけに、アスランとしては放っておけない存在だった。
「まあ、今すぐどうこうというわけじゃないがな」
 仲間に引き込めるなら、引き込みたい相手ではある。その実力は得がたいも
のであるし、心強くもある。
 しかし、もし、この先彼と敵対するようなことになれば、
「戦うしかないだろうな」
 アスランはきっぱりと決断して、その場を後にした。

 シン・アスカは、コニールの案内でガルナハンの町を見て回っていた。
 その惨状は予想以上であり、町の荒廃は酷いものだった。
 見かねたラドルが、軍需物資の一部、主に食料品と医薬品を分け与えたが、
一時しのぎにしかならないことは明白だった。
「ファントムペインの奴ら、アタシたちが抵抗できないと思って好き放題やり
やがった。まあ、実際に何も出来ないんだけどな」
 抵抗勢力は、あっさりと潰され、今この町は朽ちるのを静かに待っているか
のようだった。その証拠に、コニールがザフト軍と共に帰ってきたというのに、
町は歓迎どころか、挨拶すらしようとしない。
839運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 23:04:38 ID:???
「気を悪くしたかもしれないけど、勘弁してやってくれ。みんな怖いんだ。も
しザフトが負けたら、自分たちが何をされるか判らないから……」
 コニールは良く覚えていないが、大人たちはかつてザフトが大敗したことを
覚えている。そのザフトが今更何のようだ。そう思えるのだろう。
「でも、今度はきっと大丈夫だよな。例のアレがあるし!」
 コニールは、辺りを見渡し人がいないことを確認しながらも、明るい声でシ
ンの方を向いた。彼女はここに帰ってくるまでに、シンから作戦の内容を聞い
ていた。部外者に作戦内容を話すのは厳禁であるが、コニールは情報提供者で
あり、さらにとびきり口が硬いこともあって、特別に許可されたのだ。
 そんな彼女が、このように辺りを見渡すのには、少々複雑な事情がある。町
の住民の中には、生きるためにファントムペインにすり寄っている愚か者もお
り、どこにスパイがいるか判らないのだ。
「まだ昼下がりだってのに……誰もいない。アタシは、こんな寂しい光景はも
う嫌なんだ」
「ああ、判ってる」
「絶対に勝てよ。勝ったら、お前のことをかっこ悪いって言ったのは、撤回す
るよ」
 微笑むコニールを見て、強い子だとシンは思った。自分はここまで強く離れ
ない。だが、今は亡き愛する妹と同じ年頃の少女が、ここまで強く、自分を引
き締めながら戦っている。そう考えれば、シンが頑張らないわけにはいかなか
った。
「勝つさ……絶対に勝ってやる」
 シンは、ガルナハンの空の下で、高らかに叫んだ。


 翌る日、ガルナハン基地の指令室において、基地指令以下幕僚たちによる会
議が行われた。ガルナハンの町へと降り立ったザフト軍が、遂に動き出したの
である。
「敵によって流されている妨害電波と、電磁波の影響で、通信は遮断され、索
敵は光学的なもの頼るしかありません」
 士官の報告は、幕僚たちにとってさしたる危機感を募らせはしなかった。
「小細工を労したところで、敵は正面から攻めてくるしかないというのに。ご
苦労なことだな」
「通信はともかく、索敵を妨害したところで、前から来る敵を倒す。それだけ
でこの基地は十分に守れるな」
 口々に笑う幕僚たちであり、基地司令官だった。
「気になるのは、このミネルバだな。目下、我々ファントムペイン相手に連勝
中だそうだが……」
「司令官、何でも本部のほうではこの艦を死神艦などと呼んでるそうですよ。
まったく、たかが戦艦一隻に何を怯えるやら」
「しかし、この艦は陽電子砲を持っている。我が基地の主砲と同様にな」
 陽電子砲には陽電子砲を、単純な考えだが、効果的なのは確かだ。
「陽電子砲同士の撃ち合いか……? 史上初の見世物になりますな」
 幕僚の一人が笑いながら発言したが、正確には陽電子砲同士の撃ち合いはこ
れが初めてではない。
840運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 23:06:56 ID:???
 前大戦の最終決戦時、地球連合軍から脱走した戦艦アークエンジェルと、そ
れを倒すために建造されたアークエンジェル級二番艦ドミニオンが相見え、陽
電子砲の応酬という激しい戦闘を行い、結果、ドミニオンが敗れたという過去
がある。
 今度は、陽電子砲を持つ基地と、陽電子砲を持つ戦艦が戦うわけだが、同じ
陽電子砲同士、どのような戦いになるのか……
「手は打っておくべきだろうな……おい、整備班にいってゲルスゲーをいつで
も出撃できるようにさせておけ」
「アレを使うのですか?」
「当然だ。向こうは陽電子砲を避けることの出来る戦艦だが、こちらは避ける
ことも出来ない基地だ。手は打っておくべきだろう」
 不敵に笑う基地司令官には、勝利を信じて病まない笑みが浮かんでいた。

「シンより入電。ジオグーンは、予定ポイントに到着。潜行準備良しとのこと
です」
 メイリンが緊張しながら通信を読み上げる。彼女もまた、今回の作戦に不安
を抱く一人であった。
 地雷原の撤去は不可能として、結局作戦はミネルバとその保有戦力のみで行
うこととなった。これに不安を覚えない方がどうかしている。
 だが、いくら不安を覚えようと、やる以上は最善を尽くさねばならない。
「ミネルバ前進! 敵基地主砲の射程ギリギリまで進め」
 タリアのかけ声と共に、作戦が開始された。
 ミネルバの周囲には、既に出撃したモビルスーツ三機が取り囲んでいる。前
方にアスランのジャスティス、右翼にハイネのセイバー、左翼にオデルのジェ
ミナス。本当なら、シンのインパルスもレイかルナマリアを乗せて出撃させよ
うと考えたのだが、二人はそれを辞退した。ザクとは全く構造が違うため、乗
りこなす自信がなかったのだ。
 この事実を知ったとき、オデル・バーネットは意外さ覚えたという。
「ザクが動かせるのに、インパルスは動かせない……不思議な話だ」
 彼のいた世界では、モビルスーツ乗りは得意不得意はあれど、大抵どんな機
体も操縦できる。何故なら、基準となるモビルスーツ、リーオーがあるからだ。
 このリーオーは、全てのモビルスーツにとって基本となる存在で、扱いやす
い量産機だ。エアリーズも、トーラスも、この機体を基に作られたことは言う
までもなく、これが動かせれば大抵は動かせる、そういう機体なのだ。
 例えば、カスタムリーオーを愛機としていたロッシェは、ジェミナスの改修
機や、カスタマイズ機を初見で乗りこなした実績がある。
 彼の高い操縦技術を差し引いても、それはリーオーを操縦していたという事
実によるものが大きいだろう。
 そんな世界にいたオデルだからこそ、量産機であるザクには乗れて、インパ
ルスには乗れないというのがおかしかった。
 シンは、初見のジオグーンをなんとか乗りこなしているようだが、アレは才
能というものだろう。
「……そろそろか」
 ミネルバが敵の基地主砲の射程内に入ろうとしている。
 オデルは実は、今回の作戦を全面的に賛成し、賛同していたものの、シンに
は言えない複雑な事情があった。
841運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 23:08:36 ID:???
(敵のモビルスーツを蹴散らし、一気に主砲を破壊する。それが出来るか?)
 自分になら、G-UNITならば多分出来る。
 オデルはこんな考えをしてしまう自分に嫌悪感を抱くが、実際G-UNITの性能
ならば、そんな無茶なことも可能なのだ。
 誘惑は感じる。犠牲が少なくて済むどころか、恐らく皆無だ。
 自分がこの世界の住人で、G-UNITがこの世界の兵器ならば、オデルは迷わず
そうしただろう。だが、彼は異世界の住人であり、G-UNITは異世界の兵器なの
だ。自分自身に枷を嵌め、制約を突けなければ力だけが突出して、暴走してし
まう。そうなれば、この世界のバランスは崩壊する。
 勝つことをだけを考えるのならば、間違っていない。だが、勝つだけではダ
メなのだ。それをオデルは弁えていた。
「だからシン、お前に私は期待してしまう……頑張れ」
 故郷にいる弟と同年代の少年は、オデルに何とも言えない優しさと、暖かさ
を抱かせていた。

「ミネルバ接近。一分後に、主砲射程圏内に入ります」
 オペレーターの報告に基地司令官は頷いた。
「来たか。のこのことやられるにくるとはな」
 この時点で、彼らはシンが基地の近くまで続く坑道へ入ったことを知らない。
索敵が妨害され、光学的なものに頼らざるを得ない状況では、察知することが
出来なかったのだ。
「基地主砲、エネルギー充填!」
 基地司令官が叫ぶ。
 ガルナハン基地の主砲は、陽電子破城砲ローエングリンである。その強力無
比な一発は、巨大戦艦だろうと一撃で沈めることの出来る威力を持っている。
しかし、大気圏内で使うと大気との干渉により、ガンマ線による放射能汚染が
問題視され、あまり多用される兵器ではなかった。
 近年になっては、環境への影響が少ないものが登場したが、それでも地上で
使われる機会はそう多くない。
「エネルギー充填完了!」
 主砲制御室からの通信を砲術士官、つまり砲手が司令官へと告げる。
 司令官は、手を高々と上げると、それを振り下ろして叫んだ。
「撃て!」
 命令と共にスイッチが押され、白熱する巨大な光りがミネルバへ向かって発
射された。その圧倒的なエネルギー量は、数十キロの距離をあっという間に進
み、ミネルバへと降り注いだ。

 ラミネート装甲は無意味だった。ラミネート処理を施されたミネルバの装甲
は一瞬の抵抗をする間もなく、敗北した。陽電子砲のエネルギーを、拡散しき
れず、排熱が間に合わなかったのだ。ミネルバは、何とか回避行動を取ったが、
左の可変翼をえぐり取られた。
 爆発と、衝撃が巻き起こった。
 激しい振動が、ミネルバの船体を揺らす。艦橋要員はその揺れに耐えきれず、
座りながら突っ伏すものもいた。艦橋でこれなのだから、艦内ではもっと酷い
ことになっているだろう。
「ひ、左可変翼破損!」
 メイリンが、顔を青くしながら叫んだ。
842通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:08:51 ID:???
支援
843運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 23:10:10 ID:???
「なんて威力なの……至急、被害状況の調査を!」
 タリアが指示を飛ばす。
「可変翼の修復は、この状況じゃ不可能です。ですが、ミネルバの航行には支
障ありません」
「戦闘には支障大有りよ。可変翼の修理はしなくていいわ。みんな、持ち場を
離れず、処理にあたって」
 アーサーが、タリアのほうに椅子を動かす。
「艦長、反撃のほうを早く」
「反撃ですって?」
 顔の色を一気に悪くしたタリアが答える。
「でも、今のを見たでしょう。双方で陽電子砲を撃ち合えば、共倒れになって
しまうわ」
 敵の陽電子砲ローエングリンは、タリアの威勢をも吹き飛ばしてしまったの
か。
「だからですよ! 双方で陽電子砲を撃ち合えば、共倒れの可能性もある。そ
れを敵にも教えてやるんです。そうすれば、敵だって主砲を撃てなくなる。今
こちらが敵の陽電子砲に恐怖し、二の足を踏んではいけません。我々は、シン
が来るまで時間を稼がなくてはいけないんです!」
「その通りね。タンホイザー起動!」
 タリアが砲手へと指示を出す。
「エネルギー充填!」

「ミネルバ、陽電子砲の発射態勢にあります」
 ガルナハン基地で、オペレーターが叫ぶように報告する。しかし、司令官は
冷静に、そして悠然と指示を出す。
「ゲルスゲー発進。陽電子砲を防御せよ」
 陽電子砲を避けられたのは予想外だったが、次を当てればいいだけの話だ。
後は、向こうの陽電子砲を防ぐそれだけで良い。
 そして、それがこちらは可能なのだ。

「エネルギー充填完了! 狙点固定!」
 ミネルバの主砲もまた、陽電子破砕砲タンホイザーである。かつて幾度と撃
ち放たれたこの砲火は、戦艦、モビルスーツを薙ぎ払い、名実共にミネルバの
最強兵器として知られ、これを防ぎきったものは何もない。

 だが、それが遂に過去形で語られる日が来た。

「撃て!!!!」

                                つづく
844通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:12:01 ID:???
トリアエーエズ専ブラを導入してくれ。
人大杉な原因は君にもあるんだ。
845運命の歌姫 ◆1gwURfmbQU :2007/07/10(火) 23:12:44 ID:???
第24話です。
支援してくれた人ありがとう。

長いので切りの良いところで止めて、2話に分けることにしました。
今回の話、見る人が見れば、判ってしまうネタ満載ですが、
そこら辺は、暖かく見てくれると嬉しいです。

それにしてもオデル活躍しないし、目立たないな……存在感がない。
ロッシェと違い、扱いにくいキャラだと思う今日この頃。
846通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:14:45 ID:???
GJ!
やっぱりハイネもアスランに目ぇ付けられちゃったかw
そして相変わらずアーサーは胃が痛そうだwww

>>844
そうだねぇ。専ブラ入れれば普通に投下もできるしね。
847通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:20:30 ID:???
しょうがないさ、オデルは対ザラ派にならないと全力を出せないからね。
848通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:21:57 ID:???
GJ!
オデルはやはりまだか。
しかしザフトの指揮官はどんだけ無能なんだ…
849通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:35:32 ID:???
>>846

専ブラって何を使えば連投できるの?
俺使ってるのはJane Done Styleなんだけど
出来るのかな?
850通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:48:21 ID:???
いや、流石に専ブラ使っても連投は規制されるだろう。
単に人大杉でも読み書きできるってことかと。

連投規制は…… ●買うしかない?
851通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:51:58 ID:???
お幾ら?
852通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:02:29 ID:???
33$
853通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 04:09:59 ID:???
タリアヘタレ過ぎ……
これじゃコネだけで艦長になったと言われても違和感ないね。
854通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 05:53:30 ID:???
GJ!
855通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 15:02:57 ID:???
イゼルローンvsガイエスブルク…?
856通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 18:29:39 ID:???
>>853
並外れた白兵戦能力があるだけマリューの方がまだましなのだろうか?
857通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:15:40 ID:???
>>856
待て、それはノイマンの技量であって魔乳の技量ではない。
魔乳の価値は魔乳以外にないだろう。
858通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:16:50 ID:???
魔乳さんはその分指揮能力はタリアおばさんよりも低いですよ
859通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:20:36 ID:???
>>857
コーディの兵士をばしばし射殺していたのを忘れたのか?w
860通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:22:50 ID:???
あぁ、白兵戦ってそっちか。
てっきり戦艦で華麗な回避を披露したほうかとw
861通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:48:47 ID:???
お前さんまでナポレオン時代に逆行してどうするw
862通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:27:04 ID:???
まぁ魔乳は成り行きで艦長職を押しつけられた人で、タリアは上から直々に艦長に任命された人なわけだが。
863通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:51:17 ID:???
上っつうか議長が操りやすい人事、だな。
あの女は俺に負い目があるから逆らわないだろ、みたいな。
864通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:18:44 ID:???
魔乳は曲がりなりにも軍人やってきたくせに学校出たばかりの第一話のブライトさんより
無能に見えるというのはある意味才能かもしれん
865通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:25:24 ID:???
あれ?マリューって技術士官じゃなかったっけ?
866通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:27:05 ID:???
海兵隊だろ?
867通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:51:48 ID:???
慰安隊だろ。
868通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 23:10:06 ID:???
>>865
床系の技術を(ry
869通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 23:26:35 ID:???
ハニートラップ要員?
870通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 23:27:09 ID:???
衝撃吸収要員だろ?
871通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 09:37:58 ID:???
>>826
ごめんごめんそうだった
ACは他のガンダムシリーズと同じで宗教が空気扱いだったからつい間違えちゃったよ
CEも空気扱いにすればマルキオなんていらない子を生み出す事もなかったのに

結局のところACでは既存の宗教が添え物程度についてくるだけかな
まあ、それくらいで充分なんだけどね
872通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 15:37:58 ID:???
枕昇進
873通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 16:47:24 ID:???
まとめると

マリューのチチとタリアのシリがあれば、新鋭艦の艦長職の1つや2つ!

ということか
874通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 17:05:51 ID:???
経産婦の尻なんか要らん
875通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 20:52:23 ID:???
>>871
ACにはクリスマスを祝う風習がちゃんとある
ヒイロがリリーナにテディベア贈ってたろ?
勝手に空気扱いするな
876通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:09:35 ID:???
>>875
テディベアは誕生日だろ?
877通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:20:08 ID:???
AC戦争(TV版。いわゆるイヴ・ウォー)が終わった日が丁度12/25だったらしいよ。
で、「ヤベエ、終戦とか最高のクリスマスプレゼントktkrwwww」って民衆が浮かれてる感じ。
以降(EW序盤)、クリスマスは大々的に祝われることになりました…みたいな。
ACでは、宗教色よりこっちのが意味合い強いんじゃないかな?
878通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:26:42 ID:???
イスラムやヒンドゥーでは終戦記念日として祝われるわけか。
879通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:29:19 ID:???
〜AC195  ほとんど空気 余裕が無い 12/24は12/24

AC196(EW) 「戦争終結と平和」を、サンタクロースからのプレゼント
      →未来を勝ち取ったのではなく、神がもたらした奇跡
      (人類が平和を望み、自らの足で歩むラストに繋がる)
      →クリスマスを盛大に祝う気分が全地球圏規模で広がる

EWの小説ではこんな感じだった
880通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:37:57 ID:???
デュオのあの服装は牧師の格好との設定があったような……
しょっぱなから宗教色出てるじゃん
881通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:41:08 ID:???
マックスウェル教会のデュオだからな
882通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:54:29 ID:???
そういやデュオは教会にいた頃クリスマスを祝ってたな
883通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 13:33:33 ID:???
>>874
逆に考えるんだ。子供を生んでなおあの尻を維持していると
884通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:06:30 ID:???
コーディなんだ、産まずに人工子宮が代わりに…妊娠線も無かろう
885通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 23:16:17 ID:???
>>875
ん? 日本でも宗教は空気扱いだろ?
ただ、イベントの時に盛り上がるだけ
そういった小道具として使われるって意味で使ったんだが
紛らわしい言い方済まんかった
886通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 09:12:49 ID:???
余談だがロームフェラはプロテスタントみたいね(出典:ティエルの衝動)
887ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:30:03 ID:???
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888ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:31:06 ID:???
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889ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:32:09 ID:???
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890ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:33:13 ID:???
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891ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:35:40 ID:???
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892ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:36:45 ID:???
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893ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:37:50 ID:???
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894ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:38:52 ID:???
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895ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:39:53 ID:???
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896ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 13:40:57 ID:???
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897通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 14:59:47 ID:???
荒らしか?
898通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 16:24:56 ID:???
荒しだな。
新スレの準備をしておくか。
899通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 16:40:42 ID:???
聞くまでもなく荒らしだろw
900ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 18:06:46 ID:???
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901ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 18:07:54 ID:???
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902ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 18:09:55 ID:???
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903ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/16(月) 18:14:18 ID:???
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904通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 19:20:26 ID:???
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905通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 19:21:31 ID:???
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906通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 19:23:34 ID:???
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