もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら5

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1通常の名無しさんの3倍
もし、第08MS小隊の人たちが種、種死世界に居たらどうなるかを語るスレです。
例えばこんな…みたいなシーンごとの情景想像や、SSの投下などで楽しく語らうことが目的です。

SS作者氏には敬意を忘れずに、煽り荒らしは厳禁&見てもスルー
本編および外伝の叩きも厳禁、スレ違いの話はほどほどに
特に軍事的な話題は控えること
MS登場が原則のサイエンス「フィクション」であることの意味をよく考えて。
数多の惨劇・愚行を繰り返さないためにも皆が楽しみやすいスレ作りに協力しましょう

前スレ
もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら4
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1172919931/

過去スレ
もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1167752649/

もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1170169357/

もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら3
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1171386201/

まとめサイト
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
2通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 11:10:12 ID:OWfNVcD/
余裕の2ゲト
3通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 11:17:42 ID:???
鈍速の3
4通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 11:23:08 ID:???
四つよこちょにハゲがある
5通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 15:01:17 ID:???
五リラ
6通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 18:32:04 ID:???
6っこつ
7埋立業者 ◆CT.DMZiSxE :2007/03/26(月) 18:41:31 ID:???
報告

1000 名前: 通常の名無しさんの3倍 [sage] 投稿日: 2007/03/26(月) 18:40:31 ID:???
魔法少女かも
8通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 19:30:00 ID:???
それはあれか?つまりリリカルシローを書けってことか?
9通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 19:55:28 ID:???
いや、キキがやればいいじゃないか
10通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 21:59:05 ID:???
カズミたんとミホたんでプリキュアがいいな。
11通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 22:27:48 ID:???
種蒔きさんの世代から考えるにウエピーだと思う俺はマイノリティ。
12通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 22:36:27 ID:???
ナースエンジェルりりかSOSかもと思う俺、参上
13通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 22:45:02 ID:???
ミラクル☆ガールズだと思います!
14通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 23:13:21 ID:???
コジマ機械化大隊ごと種世界に飛ばされるとかどうだろう。

正直コジマ大佐と整備のじいさんが好きなだけなんだが。
15通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 23:21:04 ID:???
>>14
自分で書けば?
16通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 14:34:19 ID:???
まぁまぁ、書き易いように少し話を膨らませてやろうジャマイカ
コジマ大隊と言えば
・本体管理中隊
・MS第一中隊
・MS第二中隊
・対MS歩兵中隊第301小隊
と言う布陣、MS中隊一つで小隊が8つ、1小隊でMSx3+ホバートラックでMS48機とトラック16機
(ソースはプラモのHG陸ガンvsザクIIの説明書、公式サイトではコジマ大隊長をMS24機の指揮官としているが小隊8つで混成大隊は少ない気ガス)
ニッカートの爺さん(実は大尉でシローより偉い)がいるとなると補給中隊もいる
これらが運用できるようになるには整備隊とかとかが必要
更に有効に戦えるには支援部隊(ガンダンク?)や戦車部隊、航空部隊があると便利
ライアーがいればビッグトレーもあるんだけどなぁ

そこまで規模が大きいと陣地自体をCEに移動するって事になるのか
どの辺のどの時間に叩き込むのがいいのか…大規模戦闘となるとオーブ上陸戦かパナマかアラスカ辺りか?
17通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 16:43:55 ID:???
転移戦線のように砂漠にとはいかないか
18通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 17:15:35 ID:???
ライアーがいるとブルコスと手を組むこと確定でない?
19通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 18:16:16 ID:???
アタリマエだブルコスは地上人類とプラント以外の全宇宙市民からしてみれば
宇宙人の侵略から世界を守る為に戦う正義の組織なんだぞ

あのプラント、テメェの所以外のコロニーは開戦から即座に奇襲で何基も落とすわ(公式設定)
地球上にNJ振りまいて奇襲で被害を拡大させるわ何様のつもりだ
20通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 18:16:42 ID:???
ライアー司令はなんだかんだいって真っ当な軍人だからなあ。
ああいう連中とはソリがあわんだろう。
生き残ってもティタ−ンズに入ったとは思えんし。
21通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 18:33:36 ID:???
南極条約平気でやぶったけどなぁ。
22通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 18:58:30 ID:???
>>21
どこで?
23通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:24:07 ID:???
>>19
>あのプラント、テメェの所以外のコロニーは開戦から即座に奇襲で何基も落とすわ(公式設定)
kwsk!
24通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:32:34 ID:???
ザフトは連合やオーブのコロニーを奇襲で何基も落としてるってのは公式設定であってな?
その中でも特に有名なのがかの有名な「世界樹攻防戦」で、その辺りの時期のことなんだがね
25通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:43:31 ID:???
>>24
dクス!
そうか、世界樹落としてたな。
26通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:46:11 ID:???
そういや後にボアズになる新星攻略戦でも相当数のコロニーが巻き添え食らって放棄されたとかもあったな。
27通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:49:14 ID:???
お前等…コーディ……
お前等ザフト達はユニウスセブンに核攻撃喰らったくらいでNJで10億人虐殺するのに
他のコロニーは何基沈めても平気ですか……
28通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:52:18 ID:???
>>27
まあ、因果応報とでも言うのか、後にそれらの放棄されたコロニーはレクイエムの偏向器へと改造されてプラントに報復するんだけどな。
29通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 19:59:07 ID:???
国家としては別に間違ってないけどね。
自国の国民の利益>>>(越えられない壁)>>>他国の国民の命、というのは。
(無印時点のプラントが果たして国なのか? という疑問はおいといて)

ただ問題はプラントが受けた被害のみを強調し、プラントがもたらした惨禍はスルーする本編の演出だな。
結局は同じ穴の貉なのに、あたかもプラントのコーディのみが悲劇の民であるかのように見せている。
エイプリルフールクライシスなんて、本編を見ただけではほとんど分からないし。
正直、コーディへの贔屓が過ぎて気持ち悪い。
30通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:15:48 ID:???
>>21
ライアー司令のやってる事は確かにえげつない面はあるけど、条約違反とかはしていないと思う。
コジマ大隊長の言う通り「戦争にもルールはある」けど、ライアー司令がルールを破った事ってあったっけ?
31通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:30:28 ID:???
tyoub-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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32通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:48:37 ID:???
CEの南極条約ってUCと同じ?
33通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:52:02 ID:???
CEに南極条約はないぜアミーゴ
34通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:56:05 ID:???
 ナチュラルとコーディで、お互いに"違う種族"と思っている奴らだったら
人間同士の条約や暗黙の了解が通用しなかったりするんだろうか?
 捕虜を拷問にかけないとか、民間人を攻撃しないとか。
35通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:01:36 ID:???
>>34
ま、そこで互いを違う種族と見なしているあたりが、CEの人間の知能が低いところだけどね。
互いに通婚が可能で、一代雑種じゃない子供が残せる時点で、生物学上は同じ種なのに。
36通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:02:04 ID:???
ナチュラルとコーディで、じゃなくて
正しくはブルコスとプラントで、だな。
もっともプラントの暴挙のお蔭でブルコスの思想と主張がナチュラルに広く受け入れられたわけだが。
37通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:06:32 ID:???
>>36
いや、冷静に考えてあのCEの連中にとって、攻め込んできた宇宙人だろプラントは
エイプリールフールクライシスでいきなり何の関係もない10分の1の民間人が殺された上で地上への奇襲攻撃でさらに死んだ
これ、どこのスーパーロボットアニメの敵役だよと、残された一般人は10割憎悪たぎらせるだろと
38通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:07:34 ID:???
じゃ正確には
「プラントとその他の人類圏」で、だな
おいおい初めッから勝ち目ねーだろプラント
39通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:10:05 ID:???
 そういえばこのスレには結構異世界からやってきたシローさんたちが居るけれど、
国籍はどうやってえているのだろうか?
 LRCE辺りはセイランが手を回したのだろうけれど。
40通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:14:18 ID:???
>>36−37
文章が違うだけで内容的には全く同じにみえるけど?
41通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:15:50 ID:???
>>39
ヒント:エイプリルフールクライシスでの生死不明者
42通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:20:14 ID:???
>>37
なあに、地球圏の総人口を3分の1まで減らしたジオンに比べりゃかわいいものですよ。
43通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 22:18:25 ID:???
アレは宇宙に民衆が移民してそっちも多かったる頃に
40億人の宇宙民衆をサイドごとまるごと消し去って闇に葬ったと言う点が凄い
10億人死んだコロニー落としがまるでオマケだよ

ちなみに、CEではそこまで宇宙進出はともかく移民は活発でもない
そこまで行く前にプラントが出来て乗っ取られて攻撃が開始された
44通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 23:36:14 ID:???
>>30

ケルゲレンは一応病院船となっていて、それを意図的に撃沈してる。
南極条約が現在の戦時国際法とほぼ同じとすれば病院船への攻撃はご法度。
だからそれを指してコジマが「ルールがある」という発言をしたんじゃないかな。

…そういや種世界じゃ戦時国際法とかそういうものは存在してるんかな。
欠片もそんなものが出てこなかったような気がするのだけど…。
45通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 23:46:34 ID:???
負債と竹Pの知識に無いので種世界にはその類の概念は存在せず、
「殲滅戦しか存在しない」っぽいです。
46通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 23:53:18 ID:???
なんで直ぐに現実と絡めたがるかなー。軍ヲタはそればっかりだ。
47通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 00:13:27 ID:???
>46
ま、待て。
病院船を攻撃しないとか、そう言う事は最低限のモラル。
戦争だからこそ守らねばならない、人としての尊厳だ。

seedシリーズはないのか?
尊厳が。
48通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 00:18:57 ID:???
>>47
まー大東亜戦争中は雨項もやってくれたわけだが>病院船他への無警告無制限攻撃
原爆投下は言うに及ばず。
勝てば官軍は、種世界でも同じだな。
49通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 00:20:41 ID:???
パナマでの攻防戦
連合兵「やられたから降伏するべ」
ザフト「ざけんぁー。ドス。」(虐殺)

とかありましたなぁ。

一応イザークとかそのあたりは乗り気でなかったけど。本音で単につまらないからだったりそうだが。
50通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 00:28:03 ID:???
>>47
>seedシリーズはないのか?
>尊厳が。

じゃ逆に聞くが、あるように見えるか?
尊厳が
5147:2007/03/28(水) 00:33:05 ID:???
>50
>じゃ逆に聞くが、あるように見えるか?
>尊厳が

……
私が悪かった。
52LRCE ◆cKGyg13DyQ :2007/03/28(水) 00:35:40 ID:???
転居前に余裕があったので少し覗いてました。
>>39
一応セイラン(ウナト)が書いた筋書きでは
「世界樹攻防戦にて所属コロニーを失い傭兵になり、スカンジナビアにて怪我を負いユウナが庇護
→オーブへ亡命」
となっております。
詳細な経歴はエイプリルフールクライシスによる混乱で調査不能。永久に。
戦歴不明で戦績も不明というめっさ怪しい「経歴」ですな。

既に書いた内容について書いた本人自らが説明とは我ながらかなり情けないorz
53通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 00:54:06 ID:???
>>52
確かに情けない作者だな。
54通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 00:58:59 ID:???
だから発言すんなよ職人
53みたいな下手な煽りが嬉々として反応しちゃうだろ?
55通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 01:02:10 ID:???
いや煽ってるのは>>52の作者自身だろ。
最後の一行はものすごく余計。てか煽り?
56通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 01:33:47 ID:???
>>53-55
お前等は本当に纏めてセメント気味なツンデレ集団ですね!!
57通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 03:14:46 ID:???
>>53-55
自演するにしても、もう少し上手いやり方があるんだぜ坊や?
58通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 06:47:39 ID:???
>>44
病院船と認められるにはいくつか要件があってね。非武装である事もその一つなんだ。
ケルゲレンは巡洋艦だし、目の前でグフの収容までしている。
それにライヤーはアイナの申し出を了承はしていないよ。具体的な言質は与えていない。

あのやり取りはライヤーの視点から見れば、敵側からの非常識な通告に対して了承するというポーズをとって油断を誘い
(だが具体的な言質は与えず)、その隙に狙撃手を手配する、となる。
軍人としては真っ当な行動だし、これぐらいの腹芸ができんと将官は勤まらんだろ。

あんまり言いたくないが、あのシーンはアイナの頭の中がお花畑すぎるんだよ。
本気で負傷兵を助けたければドズル方式で大暴れするか、いっそ馬鹿兄貴を拘束して基地に白旗揚げるかだ。
59通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 09:35:00 ID:???
ケルゲレンって確かザンジバル級だっけ?
そこに兵器(MS)まで乗せて、「病院船です、見逃してください」は通らんわな。
それが通るなら、ホワイトベースも赤十字書いてジャブローまで行けばよかったわけだし。
6044:2007/03/28(水) 12:08:22 ID:???
>>58 >>59

うん、一応それは判ってる。
ただ、それでも病院船と通告して来てるから形式上は、というレベルではあると思うのだけど。
本当に病院船と公式に認めるなら船内臨検も可能だし、最初から認める心算はなかったって解釈するならルール違反ではないよね…。

他にルール云々…となると坑道爆破における味方MSの自爆偽装?
あれって確かライヤーの命令で意図的な融合炉爆発を引き起こさせたって記憶がある。
コジマの立場からすると「ルールはある」はこっちの方にかかってきてるのかも?
6159:2007/03/28(水) 12:32:16 ID:???
>60
「さっき、確か病院艦を撃墜せよ、とおっしゃいましたな。
戦争とはいえ、ルールはある。私は、そう思っとります」

だから、やっぱ病院船撃墜ですね。
実際にはこれ単独ではなく、シローを敵前逃亡で処刑しろと言ったことも受けてるんでしょうけど。

>最初から認める心算はなかった
ライヤーは最初に「休戦は認められない」と言ってるし、
アイナが姿を晒したのに対して「それもよかろう」としか言ってない。
(実際には、「お前のやり方は認めてやるが、こちらがそれに合わせる気はない」といったニュアンスか?)
実際、最初っから休戦する気はなかったでしょう。
アイナを愚かと嗤う気は更々ないですが、それでも相手が海千山千のライヤーであったことを
考えると、「甘かった」と言わざるをえない、ってのが感想ですか。

まあ、核融合炉の意図的な臨界爆発は南極条約違反になりますし、
そういう意味でライヤーはやり過ぎな所があるのは確かだと思いますけどね。
(核融合炉は核爆発しねぇよ、って突っ込みは勘弁な)
62通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 14:07:34 ID:???
ライアーはコジマ相手に「MSの動力部が爆発する、そんな事態もありえるんじゃね?」と暗に言っただけなんだが。
実際にMSの意図的爆破など命令してないぞ。
アイナにしても大型メガ粒子を連邦軍にぶち込んでおもいっきり威嚇しておきながら
「自称病院船が通過するからそこ動くんじゃねーぞ」はないだろうよ。
63通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 15:23:47 ID:???
>アイナにしても大型メガ粒子を連邦軍にぶち込んでおもいっきり威嚇しておきながら

それ考えると確かにアイナの手段は順序が逆だよな・・・
64通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 15:35:11 ID:???
いっその事、出撃と同時に主砲でビッグトレーを吹き飛ばし
指揮系統が混乱しているうちにケルゲレンを発進させていれば。
ノリスの露払いのおかげで進路上の長距離砲は排除できてるし、ジムスナイパーは運用に制限がある。
65通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 17:49:41 ID:???
なあなあ、ダムエーで08が連載されてるって聞いたけどどう思う?
66通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 17:52:14 ID:???
アプサラス1から高軌道型ザクがでてきたなぁ。
67通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:51:29 ID:???
種蒔きさん、戻って来ないのかなあ。
早く戻って来て欲しいよう。
68通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:35:57 ID:???
>>67は種蒔きさんの名前を利用した自治荒らし
69通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:46:18 ID:???
>>67
当分戻らないだろ。
住人も粘着荒らしを煽ったりして種蒔き氏が居辛くなるように仕向けていたしな。
70通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:57:08 ID:???
>67は以前から種蒔き氏ら職人にプレッシャーを掛けてた
マタ〜リ待つということを知らない堪え性の無い奴。
71通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:16:20 ID:???
種を蒔く人のシンが壊れるシーンをイシュタム氏の文章で読みたい俺はマイノリティ。
72通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 23:21:07 ID:???
>>65
悪い事でもないと思うぞ。
73通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 20:25:22 ID:???
三人目のSSを種蒔き氏がリライトしたらどうなるかなあ?
74通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 20:56:41 ID:???
誰かまとめサイトに種蒔きさんの続きを…
75通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 21:26:54 ID:???
まずそれはない。イシュタム氏と種蒔きさんなら有り得るが。友好関係あるらしいし。
76通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 21:56:39 ID:???
>>76
種蒔きさんのSSは落穂拾いの第一話までまとめサイトに載ってるよ。
休筆宣言がその後だから種蒔きさんの作品は全部載っているんじゃないかな。
77通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:25:08 ID:???
離脱した職人の事はもういいよ。
お前らこれからは種蒔きの話題は禁止って事で4649
78通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:37:45 ID:???
種蒔きさんは休暇中。
イシュタム氏は修行中。
三人目は入院中。
79通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:55:16 ID:???
>>78
お前は直前のスレを読めないのか?
あの職人の話題は禁止だと書いてあると言うのに……
まずは日本語の勉強をして来いや。
80通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:57:01 ID:???
>>79
自治厨>>77の言う事を聞く義理は無いな
81通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:58:10 ID:???
゚・ *:.。. * ゚
      +゚
 。 .:゚* +     このスレッドは80を超えました。
     ゚      新しいスレッドを立ててくださいです。。。
    ゚  /ヾー、
       r!: : `、ヽ
      l:l::..: :.|i: 〉
      ヾ;::::..:lシ′       新シャア専用板@2ちゃんねる
         `ー┘          http://anime.2ch.net/shar/
82通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:59:23 ID:???
>>79
生きてて楽しいの?
83通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:04:12 ID:???
>>79
何そのメル欄ふざけてるの?
84通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:06:14 ID:???
324:通常の名無しさんの3倍 :2007/03/29(木) 23:00:08 ID:??? [sage]
ただ一言GJと言われるよりも、具体的な感想を貰える方が嬉しいな。
最近やっと2chでSSを書くと言う意味が判って来た気がする。
今は休筆しているけれど、そろそろ復帰しようかな。

職人スレより。これって種蒔き氏かなあ?
85通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:07:44 ID:???
゚・ *:.。. * ゚
      +゚
 。 .:゚* +     このスレッドは84を超えました。
     ゚      新しいスレッドを立ててくださいです。。。
    ゚  /ヾー、
       r!: : `、ヽ
      l:l::..: :.|i: 〉
      ヾ;::::..:lシ′       新シャア専用板@2ちゃんねる
         `ー┘          http://anime.2ch.net/shar/
86通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:13:20 ID:???
>>85
ごめんなさい。携帯なんでスレ立て出来ませんw
と言うのは置いといて、向上スレの種蒔き氏が書いたと思われるSSはまとめサイトに入れるべきなのか?
純粋に疑問なんだが。
87通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:18:24 ID:FMJhvx5X
種蒔きさん曰く、「ご自由にどうぞ」だってさ。
88通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:23:08 ID:???
>>87
タイトルはなあに?
89通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:26:57 ID:???
渡る種は鬼ばかりだって
90通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:32:19 ID:???
>>87>>89
妄想乙。
91通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 18:17:33 ID:???
>>86
携帯でもスレッドは建てられるよ
92通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 19:30:36 ID:???
初めてきたんだけど作品はすごい面白いの多いねここ
93通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 20:36:03 ID:???
>>92
どの作品が面白かったのか色々感想を書いてあげて。
職人さん達のモチベーションが上がると思うから。
94通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 21:28:16 ID:???
種蒔きさんの休止の理由

フィギュアをゆっくり見たいから

FM FUJIのRADIO IZMの金曜日パーソナリティー佐藤ドミンゴの降板疑惑が立ったから

ヘイトに目覚めたから

どれだろうね。
95通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 21:34:40 ID:???
>>94
優雅に宝塚観劇していたりしてw
96通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 00:58:45 ID:???
種蒔きさん・・・・
97F:2007/03/31(土) 06:18:14 ID:???
ハイネ・ヴィステンフルスは敗北した
立ち向かったフリーダムに一瞬にして四肢を奪われ、後ろからはガイアがグリフォンビームブレードを展開して向かってくる
ハイネ・ヴィステンフルスは死を覚悟した
自由落下して行く機体はスラスターすら吹かせず体勢を変えられない
ハイネ・ヴィステンフルスは死を思った
ただ心残りは猪突猛進なシン、冷徹淡白なレイ、優柔不断なアスラン、天真爛漫なルナマリア
そして宇宙に残してきた部下達の事………嗚呼、ここが俺の死に場所か―――
コクピットにこつんと音がした

「バックパックを排除しろ」

ガイアのステラはグリフォンブレードで切り裂いた。
しかし――手応えはまったく無い、何故? 爆発炎上している筈の敵機を確認すべく変形を解き、振り返る
そこに、爆発炎上して落ちていくグフ・イグナイテッドのBPを見…
ガイアが猛烈な衝撃に襲われた。強烈な振動がコクピットを揺らす
実弾を無効化するVPS装甲が電力を吸い、あっという間もなくバッテリー残量が減っていった。 溜まらずスラスターを吹かして離脱、距離をとる

そしてそれはグフ・イグナイテッドを切り払ったフリーダムにも降り注ぐ
キラはそれをシールドで受け止め反撃しようとビームライフルを向けようとした、だが
ライフルはワイヤーのような物で絡めとられて爆発した
爆発する前にライフルを放していたフリーダムは無傷、キラは撃ってきた相手を改めて注視した

それは水色に染められた一つ目の巨人、右手にオレンジ色の機体を掴んでいる
オレンジ色の機体によく似ているが、スマートだったオレンジ色と違って全体的に太く勇壮な雰囲気
幾多の戦場を潜り抜けた修羅、孤高の戦士を髣髴とさせる体躯
そして何よりも目に留まったのは全身を覆い隠すような巨大なシールド、いや…シールドに取り付けられた巨大なガトリングバルカン砲だ

両椀のバインドワイヤーウィップ、三連装ビームバルカンと対PS実体弾を高速で撒き散らすジャイアントガトリングシールドを総称する攻盾ユニット
背中のウィザードシステムは4基の巨大なブースターポッドが配置され、二本の張り出したテールプロペラントタンク

――グフ・イグナイトカスタム

「ハイネ、私は死ぬ事をアカデミーで教えた訳ではない。軍人ならもう少し己の死ぬ場所を考えろ」
グフ・イグナイテッドをインパルスに投げ渡し、シールドから実体剣――ヒートソードを引き抜く

「そしてアレがフリーダムと言う物か………嫌な予感がしてきてみれば――貴様はハイネを連れて撤退しろ」
「友軍ですか?貴方はいったい……」

「私か?私は――特務隊フェイス、ノリス・パッカード。現時刻を持ってミネルバに配属される、殿は私に任せて早くハイネを連れて行け」             続かない
98通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 07:35:14 ID:???
是非続きを
99通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 08:20:00 ID:???
ノリスカコイイ!!!!!!
100通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 08:40:38 ID:???
ハイネ生存+ノリスミネルバ配属だと?
凸がいよいよ要らない子にwww
101通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 16:23:03 ID:???
今月のダムエーってどんな感じだった?
102通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:15:22 ID:???
>100
しかも、ノリス合流(か?)
凸完全にいらない子にwww
103通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:34:57 ID:???
ノリスってガンダムシリーズで一番グフを乗りこなしてる人だからな
104通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:51:39 ID:???
飛行機能ないグフを飛ばすわ、一騎当千だわと反則的な存在だしな
105通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 04:42:15 ID:???
そんなシーンあったか?
観たの随分前だからうろ覚えだけど、ノリスが空飛び回った記憶はないんだが…
106通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 04:54:37 ID:???
 小説版だと、ノリスの乗ったグフが飛んでいたような気がする。
107通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 05:21:30 ID:???
ジェットコアブースターにワイヤーを絡めて空を飛び、戦闘機相手に空中戦してたぞ。劇中
108通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 07:49:30 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=GJqzfSWJEhI&mode=related&search=
これの50秒辺りからのシーンだな
109通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 08:50:18 ID:???
どう見ても神操縦です。
この人NTじゃないけどマジ凄いわ。
蓄積された経験と、研磨された技術の賜物だな。
シロー・サンダース・カレンの三人をたった一人で相手取りながら、目的を達成したんだから凄腕なのは間違いない。
110通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 09:39:48 ID:???
Dアストレイでノリスと似たような事やってる御仁がいるんだが・・・比較するのはやめとこう
ノリスには勝てんw
111通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 12:09:39 ID:???
ジオンにはノリスレベルの人間がゴロゴロいるんだよな。
112通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 12:50:07 ID:???
でも連邦の物量で押しつぶされたんだよな。
113通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 12:50:08 ID:???
>>111
ジオンは質で勝負だからな。
けど、ノリスのこの操縦は神。
114通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 15:11:26 ID:???
神技なものか。悪魔の技だ、
115通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 15:16:38 ID:???
確か、連邦とジオンのMS戦のキルレシオ、1:4〜1:8でしたっけ?
当然ジオンが1で。
116通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 17:21:20 ID:???
>>115
それだとセイバーフィッシュとザクのキルレシオより悪いような気が…。
117通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 17:38:29 ID:???
キルレシオってなあに?
118通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 17:41:07 ID:???
戦力差
直訳で「殺す比率」
119115:2007/04/01(日) 17:54:56 ID:???
>>116
確か、「闇夜のフェンリル隊」が出てくる小説でのジャブロー偵察戦でのキルレシオが
1:4と書いてました。
120116:2007/04/01(日) 19:58:39 ID:???
1:4って何ページにあったけ?

あー、ひょっとしてP90の五倍近くってやつ?

121115:2007/04/01(日) 20:56:58 ID:???
そう、これです。
私も具体的なページを忘れていたので、ありがとうございます。
122通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 22:18:28 ID:???
ランバ・ラルとノリス・パッカードという双璧の乗り手を得て、
グフはいくさ人の機体としての評価を不動のものにしたわけだが…

「マがあの専用グフでダンスだかフェンシングだかの華麗なる
  おフランス風演舞を披露する、という内容のEVOLVEの新作」

などという夢を見てしまった俺はいったいどうすればorz
123通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 22:59:20 ID:???
>>122
そういやジオンの系譜のアンソロジーで、ノリス(ジオン)vsラル(新生ジオン)のグフ対決ってのがあったなあ。
それぞれ背後にアイナとセイラを庇った状態で。
124通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 23:05:01 ID:???
GジェネDSではラルが乗らなきゃザクと変わらないって言われてますけどね……>グフ
やはり熟練の技があってこその機体なのだろう
125通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 23:08:17 ID:???
>123
そいつはスゲーーーエエエェ!!熱いぜっ!!!
126通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 23:20:13 ID:???
>>123
白石琴似先生の「MIST」ですね。
戦術的にはノリスが、戦略的にはラルが勝ちっぽい奴。
127通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 10:45:50 ID:???
グフ使いなら『ヴィッシュ=ドナヒュー』も忘れないであげて下さい……
128通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 12:30:47 ID:???
彼はゲルググに浮気したので除外
129通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 12:55:10 ID:???
グフクラッシャーって・・・瓦先生・・・・・・
130通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 20:36:26 ID:???
>>128
それを言ったらラルだってドムに浮気しようとしたじゃまいか。
そのドムがマに奪われただけで。
131通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 20:43:12 ID:???
ラル隊のドムの運用は地味に見てみたかった気がする。
132通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 21:42:51 ID:6kMMGAjo
                 _,.、、  ___,,.ノ!___
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           ,.=ニ´      /       ヽ  ヽ   ゙ヽ、
           /        /    // /!  ゙i  ゙、     ヽ
             リ   i /  〃  _,,./__l / !   i l、 ゙i`    ヽ`ヽ、_
          ,'    |/  // /,,.-r‐‐、|/‐ |  /l.ハ! !  ゙、 、 ヽ`''ー=-
            l   i |   /// `┴‐'‐ !  l ./〒'、レ'   |  i、 ヽ
           /   l,ノ、i   ,'i!       // `-,.ノ゙,'   i/i  | ゙、.゙i
         /ィ    | iヽ、  l           ヽ   l.!ノ / |i |  ゙!|
       '´〃    ヽ、_>、ヾ、           /  /// i/ l./  i!
          //     i゙゙' 人      r‐==ァ   //'´ ′/
        レ'  /    ゙''''^!. ヽ        ` ̄    /
        ゙i /リ    ヽ ゙、  \         /、
         ヽ!'^i  i   i、ヽ\.  ゙ヽ、     / i゙!ヽ、
            ゙、 !゙i!、 |゙i ! ``     `゙''i '"  i | !
             `  ヾ| !|          /| / ノi /
                | i!       ,' |'"iノ '′
          ,、-'^ヽ___,|          ,' l
        /   ゙、 .ノ          ,'  ヽー´⌒ヽ
    /`゙゙''/      ヽ、__           `-、゙、 ヽ、,,.___
,.、-'"   ゙ヽ、       \  ̄`゙゙'''ー-、,.____,,、-'''" ヽ  \  ヽ \
133通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 21:46:54 ID:???
>>131
ギレンの野望通り「グフとは違うのだよグフとは!」
さらにゲルググ貰ったら「ドムとは違うのだよドムとは!」
134通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 22:12:07 ID:???
ネオジオン時代までラルがいたらドーベンウルフかリゲルク辺りを乗りこなしそうだな
まあスレ違いになりつつあるわけだが
135通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 00:40:56 ID:???
>>133
ハモン「この写真の女は誰ですか」
ラル「ワシとは違うのだよワシとは(汗)」
なんてのもあったな
136通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 01:18:09 ID:???
語ろうスレに朗報あり。
あれが本人ならばだが。
137相談ありマス:53 ◆bt2LDOm73g :2007/04/04(水) 19:08:11 ID:???
 こんばんは〜『転移戦線』作者の者です。
 最近UPしてませんがもう少しでできそうですのでもしかしたら居るかもしれない待っている人はもう少々お待ちください。

 ところで今回、皆様にご相談…というかお伺いがあってトリップ付きで書き込みました。
 それは…ニュートロンジャマー(=以後NJ)ってあいも変わらず謎装置ですが『NJの効果は高濃度のミノフスキー粒子下で阻害される』というのは可能だと思いますか?
 NJが電波障害を引き起こす事を考えると電波かそれに近い系の性質がある筈で、ミノフスキー粒子がNJキャンセラーのような効果をもたらすと言うのも私的にはありかと思うのです。
 ただ両者は両作品の“キモ”の部分でもありますので、スレの皆様のご意見をお聞きしたく書き込みました。
 ご意見をいただければ幸いですので、よろしくお願いします。
138通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 19:15:45 ID:???
おおう!その発想はなかった。宇宙のイシュタムでも核の起爆装置がおかしくなる描写がありますし
ありだと思いますよ。
139通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 20:57:29 ID:???
マジでその発想はなかったわ
でもミノ粒子が濃かったら結局電波の類は使えないんじゃないの?
140通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 21:28:51 ID:???
新人ですが、投下してもよろしいでしょうか?
141通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 21:32:49 ID:???
おk
142140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/04(水) 21:34:59 ID:???
 星々が瞬く漆黒の空間――初めて来る場所なのに、何か懐かしい感じがする。
 地球連合軍第8艦隊所属、強襲機動特装艦アークエンジェル級1番艦『アークエンジェル』の
ガンルームで、私は舷窓から見える星々の海に見入っていた。右手がつい首から下げているものに
いくのは、もう完全に癖になっていたが、気にしない。これは私と家族を結ぶ絆であり、
同時に、大切な鍵でもあったから。

「あら?アマダ少尉。こんなところにいたの?」
 不意に声がかかる。柔和な感じの女性の声で、主は振り向かなくても判る――が、
私はきっちり敬礼して彼女を迎えた。肩に掛かる緩やかなウェーブのかかったブラウンの髪から
続く制服の肩章は、地球連合軍大尉のもの。大尉は私に返礼すると、ゆっくりとした足取りで
私に並んで舷窓の向こうの世界に目を向ける。
「ラミアス大尉こそ、こんなところで油を売っている時間、あるんですか?
大尉はこの艦の副長兼『G』担当技術主任なんですから、テストパイロット兼オペレータ要員の
私より数倍忙しいと思うんですが……」
 ラミアス大尉は私の言葉に苦笑する。
「たまには、ね。息抜きもしないと。もうすぐ『G』もロールアウトだし、向こうに着いたらこんなに
ゆっくり宇宙(そら)を眺める時間なんてなくなるもの」
「確かに……そうですね。私も後から来るみんなが到着する前に『G』全機を動かせるようにしないと
いけませんし……」
「モルゲンレーテが結構上手くやってくれてるそうだから、もうほとんど稼働状態だと聞いたわよ。
さすがに大っぴらに動かせるものじゃないから、実働テストはまだらしいけど」
「X102、X103、X105は同系だからまだいいんですけど、問題はX207とX303ですね。特に、X303……
まともに動くんですか?アレ?」
 X303とは、『G』計画で開発されている新型機動兵器の1機種であるGAT-X303 イージスのこと。
可変フレームの試験機だが、同時に強襲機としての攻撃力と指揮官機としての管制能力も持たせてあるため、
とにかく機構が複雑なのだ。強度計算が絶妙で機体は軽快、自壊することもないそうだが……
「私は、てっきりブライアン少尉じゃなくて、貴女がX303に乗るものだと思っていたけど。イメージ的に」
「それって、遠回しに私が『喰らい付いたら離れないしつこい女』だって、言ってません?」
 ラミアス大尉はただ笑っていた。本気ではないようだけど……
「悪く取らないで。X101……シミュレータの成績、貴女がトップだったじゃない。他の5人がよたよた動かしている中で、
きっちり戦闘機動まで取れたの、貴女だけだと聞いたわよ。まぁ、『色々』あるから、こんな役回りなんでしょうけど……」
 ラミアス大尉が言う『色々』の一つが、これから向かう先にあることは、大尉に言われるまでもなく私自身が自覚していた。
空気が重くなったのを感じたのか、ラミアス大尉が矛先を変える。
「……そう言えば、アマダ少尉のその懐中時計、ご両親の思い出の品だそうね。『G』がこんなに早く実用化できたのは
ひとえにモルゲンレーテにいらっしゃるお母様のおかげだし……ひょっとしたら現場で会えるかもしれないわね」
「ただの親不孝な娘ですよ。私は……」
「でも、カズミ。貴女のその操縦センス、間違いなく天性のものよ。それに、あの論文も読ませてもらったけど、
アレがなかったらとっくの昔にこの戦争、私達の負けで終わっていたかも知れないわ。素晴らしいご両親の薫陶の賜ね。もっと誇って良いくらいよ?」
 ラミアス大尉が名前で相手を呼ぶのは、信頼の証だ。けれど、私が書いた論文は結果的に父の形見になった『モビルスーツによる陸戦戦術論』が書かれたノートを
モビルアーマーの空間戦闘用にアレンジしたものだし、母からは『テストパイロットの心得』を教わったに過ぎない。
けれど、シミュレータとは言えモビルスーツの操縦は確かに手に馴染むような感じがした。これが、ラミアス大尉の言うことなのだろうか?
私には……まだ解らなかった。
「ほら。今から固くなっても仕方ないでしょ?明日になったら同じ機材に関わるんだし。何とかなるわよ」
 ラミアス大尉はそう言って笑う。けれど、私は何か心の奥に引っかかるようなものを感じていた。何かは解らないけれど……

 コズミック・イラ71年1月19日。艤装が完了した『アークエンジェル』艦内での一幕。
 彼女達は、まだ運命の歯車がきしみを立てて動き出したことに、気付く術を持たなかった……
143140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/04(水) 21:36:12 ID:???
まず第1回目。改行が多すぎるとか、行が長すぎるとか出たので……SS投下って
結構難しかったんですねorz
144通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 21:39:33 ID:???
高濃度ミノフスキー粒子って確か集積回路に誤作動発生させる特性があるから、下手すると陸戦型ガンダム以外のMSやら何やら纏めて無力化しそうな気が…。
少なくとも集積回路を使っていて尚且つ遮蔽されてないCE世界の機械は高濃度ミノフスキー粒子で使用不能になる可能性大。

…ただ、ミノフスキー粒子がCE世界で未発見なだけで存在はしてる、という状態じゃないとそこまでの高濃度散布は無理なんじゃないかな。
散布装置も艦艇搭載前提の大きさみたいだし…。
145通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 21:49:18 ID:???
黒歴史には何処だってミノ粉は存在しています
それが未発見であるかどうかは、個々の時代によりますが
146通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:07:26 ID:???
>137 相談ありマス:53 ◆bt2LDOm73g
その設定は、当たり前だと思っている私が居ます(つか、SS書こうとして辞めたw)

ただ、それをやってしまうと、ミサイルがまっすぐ飛ぶだけの
無誘導ロケット弾になってしまうと言う点が問題になりそうなのですが

まあ、MSや、艦艇は何らかの誤動作防止機構があると思われますので
若干の性能低下で済むと思います
147通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:08:50 ID:???
画像認識追尾くらいあるんじゃね?
148通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:17:33 ID:???
それが軒並み効かなくなるんだよ
イシュタムでそーなってた
149通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:36:21 ID:???
>>142
投下乙です。ただGJとは言えません。気になる事があるからです。
登場人物のカズミと言う名前が非常に気になりました。
それは種蒔き氏のアマダ家長女のカズミと同じ名前ですよね。
三次創作ですか?
150 ◆YqJJJk6AAw :2007/04/04(水) 22:45:33 ID:???
ミノフスキー粒子下であれば無線誘導兵器は直進するだけのロケットに等しい。
ミノフスキー粒子下であればその特性故にNJの効果は無効出来る。
CEとUCのMSは技術体系が根本的に違うので互換性は皆無。

俺はそんな認識。
そろそろ復帰しますんで宜しく。

>>140
GJ。詩的な表現が面白いと思う。しかし何処がクロスなのか解りにくいとも思った。
カズミと言う名があったから種を蒔く人の三次創作なのかと思ったんだが……もしそうなら止めた方が良い。種を蒔く人が悲しみで宇宙の心が痛いそうだ。そうメールが来た。
151通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:50:00 ID:???
>>144
>>146も言っているが、劇中で07小隊が「ミノフスキー粒子で溺れちまいそうだ」という中をGMで入って行ったし、そもそもミノフスキークラフトという高濃度の上を飛んでいるWBが無事なのでUCの兵器はミノ粒対策がしっかりしていると思われ
ネットで調べた所、集積回路に誤作動を発生させるし、可視光線の一部(赤辺り…故にシャァは機体を赤く塗ったという説もあった)も阻害するので画像認識追尾も使え無かった

そーいやストライクは粒子コンピュータだとオフィシャルファンブックのメカ編に書いてあったが、あの世界のコンピュータはみんなそうなんだろうか?
152140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/04(水) 22:50:37 ID:???
申し訳ないですorz
三次創作にする気はなかったのですが、今から主役の名前を変えるわけにはいかないので、
お蔵入りにさせます。
お目汚し失礼しましたo....rz
153通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:53:09 ID:???
三次創作じゃないならたまたまって事で別にかまわんだろうよ
154通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:55:55 ID:???
種蒔き氏は本格的に離脱しそうだ。
詳細は職人スレ。
155140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/04(水) 22:58:35 ID:???
>>153
そう言ってもらえると嬉しいのですが...どうしましょ?
次も途中まで書いてましたけど。

一応、主役のカズミの持ってる懐中時計とかでクロス...のつもりなんですが、
まだまだ諸先輩の足元にも及ばないですorz
156通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:00:33 ID:???
種蒔きさんが不快におもってるらしいし。素直に名前変えればいいんじゃね?

常識的に考えて三次創作と思われても不思議じゃないよな。オリキャラの名前が同じだなんて出来すぎだ。

>>150
トラブルメーカーだから復帰しなくて良いよ。
157140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/04(水) 23:02:45 ID:???
>>156
ではそうして書き直して再投下します。
投下してもよければ、なんですが...火種になるだけなら考えます。
158通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:07:53 ID:???
364:通常の名無しさんの3倍 :2007/04/04(水) 22:47:24 ID:??? [sage]
久しぶりにスレに行ったら新人さんが投下していました。
素敵なSSを書かれる方だなと思いながら読み進めました。
その職人はオリキャラを出していたのですが、その人物は自分が考えたオリキャラと名前が被っていました。
そのオリキャラの家族構成も自分のものと酷似しているみたいでした。

……自分は荒らしに粘着されているみたいでしたのでちょっと投下をお休みしていました。
そろそろ復帰しようかと思っていた矢先の出来事でした。
体の力がどっと抜けてSSを書く気力が無くなってしまいました。
これからどうしよう……
すいません、ショックでしたので何を書いているのか支離滅裂ですね。
スレ汚し失礼致しました。


職人スレより。多分これ書いたの種蒔きさんだよね。
159通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:08:34 ID:???
カズミで「トップをねらえ」を連想していた俺は種蒔きさんに土下座
だが、両親と娘の名前は一緒だが多分年とかは違うと思ワレ、種蒔きさんはちょっと神経質過ぎかと…
ここは先輩職人として寛大になって欲しいと思うところ、そしていつかは復帰を!
また後輩として>>140氏も敬意を払い、読んでる方も混乱しかねないので、続けるなら名前を変えて続けるべきかと
職人が増えると人も増える、余計な火種は無い方がいい……>>156の最後の一行とかな
160通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:15:01 ID:???
>>150はキラ再構成スレに突撃した職人の皮を被った荒しだ。そんな奴の存在は俺が許さん。
161140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/04(水) 23:17:43 ID:???
職人スレ見てなかったので>>158のこと知りませんでしたorz
カズミの名前はまんま>>159のとおりだったんですけど...今まとめWiki
読み直して被らない名前考え中です。
種蒔き氏にはご迷惑おかけしましたm(__)m
162通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:20:52 ID:???
>>160
あれは高畑さんは関係無い。
悪いのは高畑さんのSSを読んで腐女子がどう思うかを聞いた奴だろうが。
高畑さんに責任を擦り付けるのはお角違いだよ。

俺はイシュタムの続きを待ってますよ!
163通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:27:21 ID:???
しかしうっかりさんは失言癖のあるトラブルメーカーなのも事実
164通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:31:03 ID:???
いや、そもそも奴は微妙なスレ違いなSSの投下を繰り返している。イシュタム、マユスレ、もしシンドラスレ、キラ再構成など多岐にわたっている。故に奴は荒しだ。
血バレやエイプリルフールを起こした野郎は例え天が許そうとも俺が許さん。
165144:2007/04/04(水) 23:31:42 ID:???
>>151

いや、「陸戦型ガンダム以外のMS」とちゃんと書いてますがな。
ミノフスキー粒子を戦闘濃度で散布した時点でCE世界のMSが軒並み無力化されかねないんじゃないか、という事を危惧しているのですよ。
とりあえず、UC関係の技術体系とかは現在一年戦争全史上下巻を買ってきて調査中。
まあ、書いてある事が全部正しい訳でもないけど判ってて「一年戦争を軍事的に真面目に考察」してるのが面白いんだけども…。
166通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:38:29 ID:???
>>165
ミノフスキー粒子を戦闘濃度で散布出来ればCEMSの無効化は可能だと思うよ。出来ればの話だが。
技術的には不可能だと断言出来る。ミノフスキー物理学の存在しない世界でミノフスキー粒子を精製、散布する装置は作れんだろう。
167通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:40:49 ID:???
>>166
ホワイトベースでも持ってくれば可能だろうけどさすがにスレ違いだな
168通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:43:50 ID:???
 クロス物の難点と言うか奇妙なところに、異世界転移等というオカルトを持ち込んでおいて
科学技術がどうとか何を今更……というのがある。
169通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:47:33 ID:???
それは荒し職人並にスレ違いだw
MSの融合炉でどれだけの量のミノフスキー粒子を精製出来るか解らんが戦闘濃度での散布が出来るほどは難しいだろう。
融合炉の燃料の問題もあるしな。ヘリウム3は容易く入手できる代物では無いだろう。
170144:2007/04/04(水) 23:49:27 ID:???
>>165
スマン、俺の読み落としだ確かに「陸戦ガンダム以外」と書いてあった、俺の誤解でした謝ります
そして俺は気が付いてしまった…ホバートラックかその付属品がミノフスキー粒子を散布するという描写が熱砂戦線であったことを…
つまり転移戦線でも……!?
171通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:50:39 ID:???
>168
大きな嘘を付くなら、可能な限り、本物らしい嘘にしないと


UCのミサイルは対艦艇用以外は打ちっ放しの無誘導か、
ワイヤードミサイルっぽ
172170:2007/04/04(水) 23:51:13 ID:???
あすまん、上だが俺は151ね、144は謝るべき相手でした謝ってます
173通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:51:40 ID:???
イシュタム氏は中々面白い解釈していたんだがな。放出熱量の違いと言うのは初めて見た。大抵は装甲、出力がダンチだ、なんて展開だったからな。
他スレに投下をしたらしいSSだとシドニークレーターの有無で世界移動を匂わせたりさせてたぞ。
174通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 23:53:13 ID:???
電子機器をミノ粉対応型にするにはべらぼうに金が掛かるらしいので
使い捨てのミサイルに処理するには採算が合わんのだろうね。
175通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 00:43:53 ID:???
>>169
反応炉の燃料は数年は持つ筈だから大丈夫だろう。まあヘリウム3は月の砂から採取できるので入手は可能だけど。
176140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/05(木) 01:17:00 ID:???
主人公名前変更&追加分書き終わりましたが...投下して良いでしょうか?
177通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 01:18:25 ID:???
 いいんでない? 止める権利は無いし。
178140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/05(木) 01:21:59 ID:???
ではいきます。


 星々が瞬く漆黒の空間――初めて来る場所なのに、何か懐かしい感じが
する。
 地球連合軍第8艦隊所属、強襲機動特装艦アークエンジェル級1番艦
『アークエンジェル』のガンルームで、私は舷窓から見える星々の海に
見入っていた。右手がつい首から下げているものにいくのは、もう完全に
癖になっていたが、気にしない。これは私と家族を結ぶ絆であり、同時に、
大切な鍵でもあったから。

「あら?アマダ少尉。こんなところにいたの?」
 不意に声がかかる。柔和な感じの女性の声で、主は振り向かなくても判る
――が、私はきっちり敬礼して彼女を迎えた。肩に掛かる緩やかなウェーブの
かかったブラウンの髪から続く制服の肩章は、地球連合軍大尉のもの。大尉は
私に返礼すると、ゆっくりとした足取りで私に並んで舷窓の向こうの世界に
目を向ける。
「ラミアス大尉こそ、こんなところで油を売っている時間、あるんですか?
大尉はこの艦の副長兼『G』担当技術主任なんですから、テストパイロット兼
オペレータ要員の私より数倍忙しいと思うんですが……」
 ラミアス大尉は私の言葉に苦笑する。
「たまには、ね。息抜きもしないと。もうすぐ『G』もロールアウトだし、
向こうに着いたらこんなにゆっくり宇宙(そら)を眺める時間なんてなくなる
もの」
「確かに……そうですね。私も後から来るみんなが到着する前に『G』全機を
動かせるようにしないといけませんし……」
「モルゲンレーテが結構上手くやってくれてるそうだから、もうほとんど
稼働状態だと聞いたわよ。さすがに大っぴらに動かせるものじゃないから、
実働テストはまだらしいけど」
「X102、X103、X105は同系だからまだいいんですけど、問題はX207とX303
ですね。特に、X303……まともに動くんですか?アレ?」
 X303とは、『G』計画で開発されている新型機動兵器の1機種である
GAT-X303 イージスのこと。可変フレームの試験機だが、同時に強襲機としての
攻撃力と指揮官機としての管制能力も持たせてあるため、とにかく機構が複雑
なのだ。強度計算が絶妙で機体は軽快、重力下でも自壊することもないそう
だが……
「私は、てっきりブライアン少尉じゃなくて、貴女がX303に乗るものだと
思っていたけど。イメージ的に」
「それって、遠回しに私が『喰らい付いたら離れないしつこい女』だって、
言ってません?」
179140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/05(木) 01:23:16 ID:???
 ラミアス大尉はただ笑っていた。本気ではないようだけど……
「悪く取らないで。X101……シミュレータの成績、貴女がトップだった
じゃない。他の5人がよたよた動かしている中で、きっちり戦闘機動まで
取れたの、貴女だけだと聞いたわよ。まぁ、『色々』あるから、こんな
役回りなんでしょうけど……」
 ラミアス大尉が言う『色々』の一つが、これから向かう先にあることは、
大尉に言われるまでもなく私自身が自覚していた。空気が重くなったのを
感じたのか、ラミアス大尉が矛先を変える。
「……そう言えば、アマダ少尉のその懐中時計、ご両親の思い出の品だそうね。
『G』がこんなに早く実用化できたのはひとえにモルゲンレーテにいらっしゃる
お母様のおかげだし……ひょっとしたら現場で会えるかもしれないわね」
「ただの親不孝な娘ですよ。私は……」
「でも、スズネ。貴女のその操縦センス、間違いなく天性のものよ。それに、
あの論文も読ませてもらったけど、アレがなかったらとっくの昔にこの
戦争、私達の負けで終わっていたかも知れないわ。素晴らしいご両親の
薫陶の賜ね。もっと誇って良いくらいよ?」
 ラミアス大尉が名前で相手を呼ぶのは、信頼の証だ。尤も、最初は漢字で
書かれた私の名前(涼子)を見てだけ見て納得できない顔をしていたのは
今でも忘れられない。けれど、私が書いた論文は結果的に父の形見になった
『モビルスーツによる陸戦戦術論』が書かれたノートをモビルアーマーの
空間戦闘用にアレンジしたものだし、母からは『テストパイロットの心得』を
教わったに過ぎない。けれど、シミュレータとは言えモビルスーツの操縦は
確かに手に馴染むような感じがした。これが、ラミアス大尉の言うことなの
だろうか?私には……まだ解らなかった。
「ほら。今から固くなっても仕方ないでしょ?明日になったら同じ機材に
関わるんだし。何とかなるわよ」
 ラミアス大尉はそう言って笑う。けれど、私は何か心の奥に引っかかる
ようなものを感じていた。何かは解らないけれど……

 コズミック・イラ71年1月19日。艤装が完了した『アークエンジェル』艦内での一幕。
 彼女達は、まだ運命の歯車がきしみを立てて動き出したことに、気付く術を
持たなかった……
180140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/05(木) 01:24:23 ID:???
先程の1話の修正です。主人公の名前が変わってます。
元ネタはありますが、多分被らない名前だと...思いたいです。
次、2話いきます。
181140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/05(木) 01:26:02 ID:???

 その日。運命の歯車が大きく動いた……

「……何?」
「爆発音?ドックから?」
 コズミック・イラ71年1月25日。突然の爆発音が、中立コロニー『ヘリオポリス』
全体を揺るがす大事件の発端となった。ザフトの襲撃だと判るまでに要した
時間はその1秒1秒が掌からこぼれ落ちる砂金にも匹敵したが、残念ながら
我々地球連合側は完全に後手に回ることになった。
 潜入したのはザフトの特殊部隊。しかも、赤いスーツを着た精鋭まで
混じっている。初手を取られたこちらはあっという間に敵が橋頭堡を築く
ことを許し、しかも僅かな時間で最高機密の最新鋭機動兵器『G』のうち、
X102 デュエル、X103 バスター、X207 ブリッツまで奪取されてしまっていた。

「ハマナ!ブライアン!早くX105とX303を起動させるんだ!
スズネ!援護お願い!」
 格納庫に女の怒号が響く。声の主、つまり指示を飛ばす作業服姿の
ラミアス大尉と私は愛銃のセーフティを解除すると機体へと走る二人の
テストパイロットの援護を行う……が、コーディネーターの反応速度は
速く、X303に向かったブライアン少尉は脆くも暗灰色の機体から滑り落ちた。
同時にX105に取り付こうとしたハマナ少尉も緑色のスーツのザフト兵を
打ち倒しはしたものの、赤いスーツのザフト兵に撃ち落とされる。
「くっ!」
 ラミアス大尉が銃を撃ちながら飛び出す。手近なX105だけでも起動させる
気だ。その時、上層のキャットウォークから「うしろ!」と叫ぶ声が聞こえた。
声と同時に私と、声で振り向いたラミアス大尉によってザフト兵は物言わぬ
肉塊に変わる。
「来い!」
 ラミアス大尉が声の主――民間人、まだ少年のようだ――に声をかける。その間に私もX105へ向けて駆け出していた。
「左ブロックのシェルターへ行きます!お構いなく!」
 少年は答える……が、残念ながら既にその方向はさっきの爆発の中だ。
「そっちはもうドアしかない!」
 転がっていたライフルを撃つラミアス大尉の声に、少年はまるで猫のような
身軽さでX105の上に降りてくる。その一瞬の隙に、ラミアス大尉が赤いスーツの
ザフト兵に撃たれていた。
182140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/05(木) 01:28:02 ID:???
 幸いにして肩を掠めただけらしい。さらにとどめを刺そうとするザフト兵に
私が走りながら銃を向けるが、私が引き金を引く前に向こうも弾詰まりでも
起こしたのかX105――ラミアス大尉と少年に向かって走り出していた。
 間に合わない――そう思ったその時、赤いザフト兵の足が止まる。理由は
解らない。けれど、そこを見逃すほど私は甘くない。メンテナンスハンガーを
駆け上がりながらの一撃。しかし、コーディネーターの反応速度は私の予想を
遙かに上回り、肩を掠めるに留まった。が、それでもザフト兵を追い払うには
十分な一撃だった。
「……スズネ!」
 ラミアス大尉が少年をX105のコクピットブロックに押し込むと、ハンガー
から機体に駆け上がった私に手を伸ばす。手負いの赤いスーツのザフト兵は
X105から飛び降りた後、コーディネーターにしかできないような動きで無人の
X303に乗り込むのが見える。悔しいが、今から追いかけても間に合わない。
 私はラミアス大尉の手を取る。その手は赤く塗れており、女一人を引き
上げることなど苦痛以外のなにものでもないことが判るが……ラミアス大尉は
笑って私を引き上げた。
 私がX105のコクピットブロックに滑り込んだ途端、本来単座のX105の
コクピットブロックは汗と血と油と……そして軽く甘い匂いに満たされる。
少年とラミアス大尉をシートの左右の空間に移動させた私は、通常の起動
シークエンスをスキップできる限り全部スキップしてX105を起動させる。
 見慣れた地球連合軍のロゴマークが起動画面に表示され、最低限飛ばせない
セルフチェックとOSのブートシークエンスが走る時間すらもどかしい。
 そのとき、少年が『…ガ…ン…ダ…ム…?』と呟くのが聞こえたが、
今の私にはそれに構っている余裕はなかった。

 ハンガーに横たわった、暗灰色のX105のツインセンサーに灯が点り、接続
されたままの各種ケーブルが名残惜しむ間もなく排除される。機体模擬装置
では取れない貴重なデータ取りはこれで駄目になったが、今はそれどころの
話ではない。

 消える命の残滓が燃える炎を産湯代わりに立ち上がったX105 ストライク――
それは私と、ラミアス大尉、そしてこの場に居合わせた少年の運命の歯車を、
確実に切り替えていた……
183140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/05(木) 01:28:57 ID:???
以上です。
Wikiを確認したのでかぶりはないと思いますけれど...
184通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 01:30:26 ID:???
185通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 03:12:06 ID:???
>>164
貴様三人目か?
186通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 03:32:04 ID:???


新作も新人も大歓迎だぜ
187通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 03:35:55 ID:???
140氏乙

>>185
気持ちは解らんでもないが職人に乙はしとけよ
188通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 04:55:51 ID:???
乙です。
少し展開が速すぎるような感じがしました。
189通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 10:32:42 ID:???
参考になるかわからんけど、最近VのDVD借りてるんだが、
V時代のMSは単独でミノフスキー粒子を戦闘濃度に散布できるみたいだな。

あと、これはZ時代だが、どっかの設定でミノフスキー粒子ミサイルってのがあるらしい。
ミノフスキー粒子を散布するミサイル。
190通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 12:19:16 ID:???
一年戦争時なら無理だろう。ZやVとなるとスレ違いだな。一年戦争時の技術で考えんといかん。

つーかカゴリ厨の荒し職人はマジでいらんw
191通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 12:33:37 ID:???
>>190
カゴリ厨の荒らし職人て誰のこと?
192通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 14:01:05 ID:???
もし、第08MS小隊の人たちが種、種死世界に居たらどうなるかを語るスレです。
例えばこんな…みたいなシーンごとの情景想像や、SSの投下などで楽しく語らうことが目的です。

SS作者氏には敬意を忘れずに、煽り荒らしは厳禁&見てもスルー
本編および外伝の叩きも厳禁、スレ違いの話はほどほどに
特に軍事的な話題は控えること
MS登場が原則のサイエンス「フィクション」であることの意味をよく考えて。
数多の惨劇・愚行を繰り返さないためにも皆が楽しみやすいスレ作りに協力しましょう


まだテンプレの読めない馬鹿がいるのかよ
193通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 16:00:53 ID:???
>>190
ソロモン攻略戦で、パブリク突撃艇が発射したビーム撹乱膜を搭載したミサイルは
あれはミノフスキー粒子散布装置じゃなかろうか。

で、限定的な範囲ならMS搭載の(あの6連ランチャー搭載くらいで)小型ミサイルで散布可能とか、
どうだろう。
職人が使うかどうかはわからんけど、選択支はあったほうがよかろうかと。
194通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 16:37:13 ID:???
>>193
パブリクが使っていたのは普通にビームを阻害する粉を散布するものだけど、ビーム撹乱膜を発展させたミノフスキー弾頭という物があるらしい
(ソースはWikiだが)
>ミノフスキー粒子とビーム撹乱幕をおさめたミサイルのことである。
>一年戦争時のパブリクにて使用されたビーム撹乱幕弾頭を発展させたもので、
>ミノフスキー粒子を散布するとともにビームを使用不可能にするという兵器であるため、
>使用は慎重に行わなければならない諸刃の剣といえる。
こういうのも無い訳ではない
あとイシュタムの漫画にミノフスキー粒子を散布するMSみたいなのがいた記憶が…連載しか読んでないから曖昧だが
陸戦ガンダムでも魔改造次第では出来ない訳ではないかも、作中の工夫次第でどうにでもできそうだね
後はそれをありと思わせるかどうか、職人次第か?
195通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 18:23:00 ID:???
ミノ粉の精製自体はあのミノ式核融合炉があれば少量だけど出来るはずだからな
196144:2007/04/05(木) 18:47:25 ID:???
一年戦争全史上巻にMS用核融合炉(ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉)の説明と開発年代が出てたんだけど、
原型はミノフスキー粒子発見前に理論だけで作り上げられた代物らしいです。
理論通り核融合炉として動く、けどミノフスキー粒子実在の証拠にはならなかったと出てました。
という事は陸戦型ガンダムの核融合炉ではミノフスキー粒子を精製するのは不可能かも…。
もし上記核融合炉でミノフスキー粒子が精製されるなら実用化直後に発見されてるはずだし。

本題に戻って転移戦線作者様の疑問提起にある「ミノフスキー粒子でNJ無効化」は調べた限り可能だと思います。
ただ、一定濃度のミノフスキー粒子が必要とも出てるのでミノフスキー粒子精製&散布技術がなければMS搭載の核融合炉から
必要量を取り出すというのは難しそう。
使うのが難しい設定だと思いますが、使いこなしたら凄い事になりそう…。
僅かでも参考になりましたら幸いですm(__)m
197通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 18:58:55 ID:???
いえ
「その後、ミノ粉が研究で炉の中で発生してんのが発見・観測された」
って流れだった筈です
198144:2007/04/05(木) 19:14:56 ID:???
>>197

すみません、確認不足でした…。
ちゃんと先まで読んだら、

UC47年 ミノフスキー・イヨネスコ型核反応炉開発成功
UC65年 熱核反応炉内で特殊電磁波効果確認
UC69年 ミノフスキー粒子の存在を確認

やはりMSの融合炉からミノフスキー粒子の精製は可能って事ですね、失礼しました…
199通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:22:30 ID:???
08小隊がそんな装備を持っているとは思えんがな。
200通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:23:38 ID:???
イシュタム職人=荒し職人=カゴリ厨w
マジでいらねえw
201通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:50:22 ID:???
種蒔き氏の次はイシュタム兄さんに粘着か
軍ヲタ自重しろ
202通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:52:28 ID:???
自分の気に入らない奴は全員軍ヲタ。
203通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 22:03:43 ID:???
そういう反応をする人って大概言われた本人だったりするのねー
204通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 22:19:52 ID:???
>>199
そこを思わせるのが、職人諸氏の腕の見せどころなんじゃないか。
SFなんて虚構をらしくみせるものなんだし。
205通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 22:27:15 ID:???
キラ再構成スレから来ました。自分は高畑さんのSSを腐女子が読んだらどう思うか聞いた者です。自分は荒しを呼び込む為に聞いた訳ではありません。
高畑さんの文章がキラ主観の物でありながら厨臭さを感じさせないものだったので腐女子がどう思うか聞いてみただけです。

あまり人を荒しと決めつけないようにお願いします。
206通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 22:34:34 ID:???
>>204
果たしてそれを上手く書ける職人がいるのかどうか疑問だな。無理矢理こじつけたら失笑ものだ。「試作」なんてお決まりのパターンで書くのが関の山だろ。

>>205
腐女子は巣に帰れ。非常に不愉快だ。雑談の邪魔をするんじゃねえ。
207通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 22:36:28 ID:???
>>205
思考回路がショートしているのかな?
高畑さんの書くSSのキラが厨臭くないからって腐女子にどう思うかを聞く必要ないと思うよ。
それとも厨臭くないキラを書こうと思ったら腐女子に一々お伺いを立てなきゃならないの?
厨臭くないキラを沢山書く職人さんは沢山いると思うな。
>>205は即座に腐臭ブルコス臭が漂う厨臭いスレに帰りなよ。二度と来ないでね。
208通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 23:11:28 ID:???
>>199
6話は?
209通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 23:19:49 ID:???
この流れで解るだろ?高畑=荒しを呼ぶ職人=いらない子。
このスレには不必要なんだよ!
210通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 23:24:10 ID:???
シローは仲間との信頼を得ようとするが
そういうのが嫌いでちょっとピリピリしてる
周りの人たちに嫌われていく。
「信じあいさえすれば・・どうしたらいいんだ」とか隊長でもないのに考え出す。
211通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 09:14:21 ID:???
>>209
明日から学校だから最後の荒しかいイャッハー!
君の自演的芸風はもう飽きた、笑わせるなら新しい芸風を開発してくれ
そういえばオリキャラに噛み付いていた某荒氏は140氏には噛み付かないンだな
結局個人の職人に粘着したいが為の理屈だったか

>>208
確認したら確かに「ミノフスキー粒子散布開始」って感じの台詞がある
問題はどこから散布したかだよな…渓谷内に散布装置を設置したのか、
ホバートラックにそういう装置があるのか(ギレンの野望等のSLGでは可能)
それとも……あのラジコンが散布したのか!?
212通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 09:44:32 ID:???
やはり1st時代のMSの融合炉でも単独で散布できるんじゃないかな。
まぁ、結構作中でも曖昧だよな。
なんとでもなるんじゃね。
213通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 09:51:18 ID:???
>>198
結論は正しいが年表がちと違う、正確には

UC47年 ミノフスキー・イヨネスコ型核反応炉開発“開始”
UC65年 熱核反応炉内で特殊電磁波効果確認
UC69年 ミノフスキー粒子の存在を確認
UC71年 小型熱核反応炉完成

だからMS搭載の小型熱核反応炉はミノフスキー粒子発見後、
その特性を利用したIフィールドにより小型熱核反応炉が完成した
詳しいのはこのへん
ttp://www.gundam-nyumon.com/m&y-engine.html
だからMS搭載の小型熱核反応炉であるミノフスキー・イヨネスコ
型熱核反応炉には、ミノフスキー粒子発生装置が付いてる筈


ちなみに俺はニュートロンジャマーはニュートリノみたいのを放射してると思う
そうじゃなきゃ岩盤の中に埋もれたNJが地上に影響を与えれれないから
ニュートリノ的な物ならミノフスキー格子より小さいからすり抜けて影響を与える
つまりミノフスキー粒子高濃度下でもニュートロンジャマーは有効
……まぁ大本のニュートロンジャマーが転移戦線氏の言う『謎装置』なんで、
どう判断するかは職人各氏に委ねられると思うが
214140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 09:57:46 ID:???
フレックス出勤前に3話いきます。
今回から先達に見習ってタイトルつけます。
題して『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』
215140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 09:59:18 ID:???

「…ガ…ン…ダ…ム…?」
 血と汗と油と……それにむせ返るような大人の女性の匂いに満たされた
閉鎖空間。そこで見た赤い文字列――それは、今まで僕がいた世界とは、
全く隔絶された世界の入り口に書かれていた標識に思えた。
 戦争は、テレビの向こう側の世界だと思っていた。カオシュン宇宙港が
陥落した、と聞いても、カオシュン(高雄)は東アジア共和国の端っこにある
それなりに大きな島の地名の一つとしか思っていなかったし、ヘリオポリスは
中立国オーブのコロニーだから、戦争に巻き込まれるなんてことは、考えた
こともなかった。さっきまでは。

「……君!名前は!?」
 突然の問いかけは、僕を混乱させるのに十分だった。名前――一瞬何の
ことだか判らなくなる。けれど、次の瞬間に意味を咀嚼した。今の言葉は、
目の前のシートに座っている、プラチナブロンドの髪の女性が発した言葉
だと。考えてみれば、奇妙な感じだ。僕はカレッジの学生で、シートの反対
側にいる軽いウェーブのかかったブラウンの髪の女性と、シートに座って
この『地球軍の新型機動兵器(さっき出会って、シェルターに避難させた女の子の
言葉そのままだけど)』――ザフトのジンのようなモビルスーツ――を動かして
いる女性は、作業着姿。なのに、この人はまるで……
「……聞こえなかった?君?名前は?」
 もう一度問われる。明らかに焦っているのが判る。僕の反対側にいる女性は、
さっき撃たれた傷が痛むのか、徐々に呼吸が荒くなっていた。だから……
焦っているのだろうか?
「キラ……キラ・ヤマトです。工業カレッジの、カトーゼミに通っている……」
「そう。ラミアス大尉、それにヤマト君。今から機体を起き上がらせて……
状況によっては戦闘機動やりますから、しっかり掴まっていてね。それから、
ヤマト君、無駄口は利かない方が身のためだから。舌を噛んでも責任持てない
からね!」
 シートの女性がそう言うと、コクピット内部の駆動音と振動が徐々に大きく
なる。小さく『……ハイドロ……オッケー……テンパラチャー……オッケー……』
とか呟いているのが聞こえる。機体のチェックをしているのだろうか?だけど……
さっき、この人、なんて言った?
216140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 10:00:30 ID:???
「……あの……戦闘機動って……言いませんでした?」
 僕の問いかけにシートの女性は振り向きもせずに答える。
「そう。まず、まだ起動したばかりのX303を確保する。今ならまだ間に合う
かも知れないから。荒事は好きじゃないけどね。場合によってはコクピット
ブロックを潰してでも……」
 『機体だけでも取り戻す』……多分、この人はこう言いたいのだろう。
そして、『X303』とは、さっき動き出したモビルスーツのことを指している
のだろう。けれど、あのモビルスーツを動かしているのは……さっき、僕たちを
撃とうとして、顔を合わせたあのザフト兵は……見間違えるはずもない。
あの顔、あの声は……
「……待ってください!あの……コクピットブロックを潰すって……」
 その思いと必死の訴えを断ち切るように、駆動音と振動がいっそう大きく
なる。振動が頂点に達したとき、体が軽く浮き上がるような感じがした。
目の前のモニタに表示された外の風景――炎に包まれた格納庫――が徐々に
天井から壁へと移っていく。今、このモビルスーツが立ち上がろうとして
いるのだ。
 衝撃が、一度、二度。それから、更に体が浮き上がる感じがする。まるで、
古いエレベータに乗っているような感じだ。けれど、ここはそんな落ち着いた
場所ではない。

「……諦めちゃ駄目。考えるの。本当に他に手はないのか……本当に諦める
しかないのか……」
 シートの女性の呟きが聞こえる。そのとき、僕は女性が首から下げている
年代物らしい、瀟洒な懐中時計に手をやるのを見た。
「諦めないうちは……終わりじゃ……ない……!」
 女性がペダルを踏み込み、スロットルを開く。細かい振動がある一点を
境に一定になる。僕は女性の肩越しに前を見た。甘い香りが鼻腔をくすぐる。
計器板の水平儀は0を指していた――つまり、このモビルスーツは完全に直立
していることを示していた。
「システム・オール・グリーン!ラミアス大尉、出します!ヤマト君、しっかり
掴まってなさい!」
 シートの女性がそう告げるが早いか、コクピットブロック内部は先程までと
違った振動に包まれる。景色が徐々に流れていき……僕は見慣れたはずの
街並みを、見慣れない視点から見ることになった。

 そう。このとき、この瞬間……僕の今までの生活は終わりを告げ、それまで
考えもしなかった世界に足を踏み入れたことに気付いたのは、これから
ずいぶん後のことだった……
217140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 10:02:44 ID:???
以上です。
今回はキラ視点で進めてみました。
218通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 10:59:06 ID:???
>>140氏
オリキャラ主人公、クロスはスズネの両親と時計のみ、それって主人公変更の種リトライなだけじゃね?とスレ的にどうかと思った
だが…スズネが08のシローとアイナを受け継いでいる人間であればクロスとして十分と思い直した
頑張れ頑張れ、俺は応援する!!
219通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 12:22:04 ID:???
高畑並にスレ違いだな。
220通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 12:25:26 ID:???
>>212
そもそもヘリウム3がなけりゃ融合炉は動かせんのだがね。どこから調達するんだ?

>>140
乙。
221通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 12:27:57 ID:???
同じくオリキャラが主人公の種蒔きさんもスレ違い?
あれってカズミたんが主人公でしょ?
222通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 12:31:50 ID:???
種蒔きさんはシローとアイナを出してるから08小隊のキャラがクロスしている。
>>140は三人目のアマダマニュアル程度のクロス。まともにクロスしてないだろ。
223通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 12:41:06 ID:???
>>220
後の、人類の木星圏進出の原動力である
224通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 12:45:47 ID:???
>>220
ヘリウム3は十数年単位での補給すればいいらしい。
作中でヘリウム3が補給された描写がないことから、かなり持つんじゃないか。

0083でアフリカ軍団の生き残りとか、どうやってもヘリウム3なんて補給できないのに、
MSは稼動してたしな。
225通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 13:18:15 ID:???
>>222 同意
これからのストーリー展開によるかもしれないが
このオリキャラしかでないというなら、スレ違いと思われ

あくまで私的な意見でしかないが
08小隊のキャラスキーな俺にとっては二世代キャラとはいえ
オリキャラだけしか出てこないのならあまり面白みは感じられない
226140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 14:35:33 ID:???
ご意見ありがとうございます。
昼休憩中に『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』4話投下したいのですが...良ければ休憩終了の15時までに投下完了します。
227140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 14:38:30 ID:???

 視界が開けた先……そこに我々の目標がいる。連邦はまだ我々に対応できて
いない。いや、対空砲火そのものは存在するが、どれも腰が入っていない。
 連邦にとって、『自力飛行するモビルスーツ』という存在自体がまだ信じ
られないのだろう。MS-07H8――グフ・フライトタイプは、そんな古い常識を
覆した機体だ。
 だが、そんな連邦にも骨のある連中がいた。シールドに描かれた部隊マーク
『08』。恐らく、臆病者の指揮官が最後の護りとして残していたのだろうか。
連邦の旗艦――旧態依然とした陸上戦艦ビッグ・トレー――の主砲を躱した
私の前に、奴は立ち塞がった。
 ガンダムタイプ――しかし、特徴的な頭部のブレードアンテナはなく、白い
ボディも全体的に無骨なラインを描いている。現地改修機か?だが、乗って
いるパイロットは優秀なようだ。ビッグ・トレーの艦橋を護りつつ、私を押し
返そうとしている。
 ふと、興味が湧いた。接触回線で通信を試みる。
「モビルスーツのパイロット!聞こえるか?
 私の名はノリス・パッカード大佐。貴殿の名は?」
 相手からの応答はしばしの間が開いた。だが、それは私にとっても予想外の
ものだった。
「シ、シロー・アマダだ……」
 声には迷いがあった。しかし、その名前には聞き及びがあった。だから、
言葉を継いだ。
「貴殿はアイナ・サハリンという女性を知っているか?」と……


「……隊長……パッカード隊長……」
 ふと、世界が現実に戻る。いや、どちらが現実かは判らない。私は確かに
あの後、シロー・アマダに討たれつつ任務を達成したはず……だった。シロー・
アマダの放ったビームサーベルの光条に身を焼かれ、機体も爆散したはず……
だった。
 しかし、切り裂かれたグフの上半身が滑り落ちたのは地球の重力下では
なかった。そして、自分も重傷こそ負ったものの、生き存えていた。
 そこは『プラント』と呼ばれるコロニーの一区画だった。名前はもはや
意味がないと聞かなかったが。だが、彼らにとって、残骸とはいえグフと、
そして私の存在自体が貴重なものとなったようだ。私は評議会と呼ばれるこの
『プラント』の行政組織の機密事項とされ、グフの残骸も彼らの手によって
分析された。いわば、私は彼らにとって未知の兵器を手土産に亡命したような
ものだった。
228140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 14:40:11 ID:???
 リハビリの最中にこの世界の歴史も知った。私がいた宇宙世紀とは別の時間を
歩む世界。しかし、人間は変わらない。そして、私も……
 私は今昔のように黒い軍服に身を包んでいた。だが、胸にジオンの意匠は
ない。プラントの軍事組織ザフトの『黒服』。そして、階級の存在しない
ザフトにおいて、私はパッカード隊と呼ばれる部隊長となっていた。
 先程から私を呼んでいたのは、このナスカ級高速戦闘艦『フォッシュ』の
艦長だった。事実上、私の副官の位置にいる男は、実直で、信頼できる男だ。
その男が、なにやら焦りの表情を見せている。ただごとではない事態が
起こったようだ。
「何かあったのか?」
 艦長は私に促され、言葉を継ぐ。
「先行したクルーゼ隊なのですが……我々を待たずに作成行動を開始した、と。
既に敵の新兵器3機を奪取し、現在も作成続行中とのことですが……」
 言葉を濁す。重大な問題が発生していることは間違いない。
「……クルーゼ隊は事前警告なしに中立であるヘリオポリスに攻撃を敢行した
模様です。連合の新兵器が存在したから良かったものの、もしなければ……」
 クルーゼ隊の隊長、ラウ・ル・クルーゼ――かつて私がいた世界にもいた
ような、仮面をつけた士官。どこの世界にも似たような趣味趣向の人間は
いるらしい。そして、この男もかつて私のいた世界にもいた仮面の士官と
同様に、独断専行する癖があった。
「それどころか、反撃にあって再奪取された場合、プラントにとっての打撃は
大きい、か」
「はい」
「分かった。速度を上げろ。直ちにヴェサリウスと合流し、クルーゼ隊の
血路を開く。連合も追撃してくるはずだ。これを叩くぞ」
 指示を出した後、私はブリッジからモビルスーツデッキへと移動する。
そう。この世界にもモビルスーツはあった。発生動機や発展過程は違えども。
 整備要員の敬礼を受けつつ、私は愛機の前に立つ。青いモビルスーツ――
グフ、ではない。私の乗っていたグフ・フライトタイプは上半身しかなく、
現在はそのデータを解析して次世代機への礎となっている。尤も、最低限度の
実用化まですらあと2年は必要とのことだが。
 ZGMF-515。シグーと呼ばれるこのモビルスーツは、現在の主力機ジンの
後継機として開発された。この世界のモビルスーツらしく、軽量で、機敏な
動作が可能な代わり、非常に脆い一面を持つ。初めてグフ・フライトタイプの
残骸を見たこちらの技術者がこの重量を飛ばしていたのかと舌を巻いたほどだ。
この世界にも飛行可能なモビルスーツが存在するが、これは徹底した軽量化の
末に飛行能力を得た、と言えるものだった。また、この世界では核融合が
実用化されていない。そのため、モビルスーツは全てバッテリー駆動に
なっている。私にすればこちらの方が驚異的だったが、やはり技術系統の
違いなのだろう。
 私はコクピットに滑り込み、最終チェックを行う。やはり、ブリッジで
指揮を執るよりここにいる方が安らぐのは、私が生粋の武人だからか。機体に
異常はない。それどころか、完璧な仕上がりを見せている。整備要員の士気も
高い証左。だからこそ、私はその期待に応える義務がある。

 さあ、幕を開けようか。連邦と連合と、呼び名の差こそあれ、スペース
ノイドを敵とするアースノイドとの新たなる戦いの幕を。
229140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 14:42:02 ID:???
以上です。
先にある程度書きためてから公開してますが……ペース早すぎます?
230通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 15:03:05 ID:???
まさかのノリス登場!
見事オリキャラのみはスレ違いという声にカウンターを喰らわせましたね!
こうなる事を知ってあえて何も言わずに続けていたとは…140氏もお人が悪い、これは嬉しいサプライズw
今後はシローとアイナの娘スズネとノリスの戦い…これはいろんな意味で楽しみになってきた!
GJ!
231通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 16:34:37 ID:???
おおう・・・・ここでシグーか
個人的にはジンHM1式のがいい気がするが
シールドガトリングが採用の決め手か?
232通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 17:13:32 ID:???
なるほど、GJ!
いや……これはノリスに誰も勝てないだろw
233通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 19:51:57 ID:???
GJ!
ノリス大佐ktkr!
ところでノリスの乗機ってB3グフ(別名グフ・カスタム)じゃありませんでしたっけ?
それとも本編とは別シナリオなのでフライトタイプなのか?
234通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 20:11:32 ID:???
小説版ならラストはフライトタイプだった気が
EZ8の下半身取っ払ってジェットコアブースターくっつけたMAモードなんて無茶もやってたな
235通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 20:17:21 ID:???
じゃ、このSSではキキは(ry)なのか・・・
23653 ◆bt2LDOm73g :2007/04/06(金) 20:41:59 ID:???
>>140
 お初にお目にかかります!
 感想等はトリ無しで付けさせてもらってますが、SS書きが増えるとスレも活気が出てきますね。
 今後もお互いがんばりましょう!


 さて、>>137での相談に乗っていただき、ありがとうございます。
 皆様の意見は今後の展開に生かしたいと思います。
 これからも何かありましたら皆様の意見を聞かせて行ければ幸いに思います。
 ご協力ありがとうございました。

 とりあえず第3話の後編がまとまりましたので投下して行きます…今回は第3話のラストまで一気に投下するので結構長いです(汗)。
「へ〜〜〜、あそこの谷間かい?」
「そうだ、あそこは俺達の前線基地があるしAAも隠せるだけの大きさがある筈だ」
「おいおい、筈って…本当に大丈夫なんだろうな?」
 進路を示すカガリと時ならぬ遊覧飛行に歓声を上げるキキと舵を握るアーノルド=ノイマン少尉がそれぞれ
AAブリッジで声を上げる。
「ノイマン少尉、あの岩場の谷間に着陸できるか?」
「大丈夫、行けますよバジルール中尉!」
 AAはカガリら“暁の砂漠”の案内で彼らの前線基地がある岩山の谷間に向かっている。
 砂漠に障害物は余り無くAAのような大きな構造物が隠せる場所は多くは無い、そしてそのような場所の多
くには人が住んでいるので、AAを見られてしまえばいつかはその話がザフトに漏れ伝わる事もあるだろう。
 船殻の歪みのチェックは簡易チェックではあるが昨晩一通りチェックしたもののその後すぐ交戦があったし、
もともとある程度大気圏内で動かしてからもう一度チェックして問題が無いかどうかを確認しなければならず、
もし問題が出たら補強や修理をする必要もある。
 そういう意味でも人目に付かないAAを丸ごと隠せる場所と言うレジスタンスの提案は渡りに舟であった。
 レジスタンスへの協力をある程度行う事でAAを隠せる場所の提供と見張りを任せる人材を提供してもらえ
るだけでも“ヘリオポリス”崩壊からこっち休む暇も無く地球に降下した乗組員達に休みを与える事ができる。
 そして宇宙(ソラ)から重力の底である地上に降りてきた重力ブロックがあるといっても多くは無重力の場所
も多かったAA乗組員には、地上で重力に馴れさせなければ本来の能力を発揮する事もできない。
 そういう意味でも1週間ぐらい留まれる場所を欲していたのだ。
「谷間上空に到達後、着地できるポイントをサーチ。
 チャンドラ軍曹…は格納庫だったな、トノムラ軍曹、着地地点は両翼端が両崖に引っかかる場所がいい」
「わざわざぶつかる場所を探すんですか?」
「重力圏下では翼にかかる重力を多少は軽減しておいた方がいい…と聞いた事がある。
 ノイマン少尉、上手く両方に均等に…艦を水平に下ろせよ」
「任せておいてください!」
「よし、任せる。 効果ポイントを特定後、着地前に艦長をお呼びしろ」

 その頃格納庫では08小隊の面子とAAの整備士達の間での情報交換が行われていた。
『異世界に来た事は平気な訳ではない…が異世界にきてしまった以上、自分達の武器となるMSの整備はきち
んとしなければならない、そしてその整備を任せるAAの整備士達にはいろいろと教えなければならない』
 とはシローがマードック班長に語った事である。
 その言葉の通り08小隊の面々は精力的にAA整備士達に自分達のMSの事を伝え、そしてAAの整備士達
も新しいおもちゃを与えられた子供のようにこの新しい機械のことを熱心に聴き、そして吸収していった。
「…なるほど、この核融合炉は当分の間はメンテナンスフリー、と」
「そうですマードック班長。
 大抵はC整備…可動1千時間か六ヶ月の間は核ベレットの交換等は行われません、周辺機器等のメンテナン
スで十分動く事になってます。
 我々の陸戦Gは今回のミッション前に防砂処理を施され、その時に早めのC整備が行われているのでまだし
ばらく持つとは思いますが…」
「ってことは、こいつの可動限界は半年…か」
「いえ、ジェネレータに一度火を入れると数年…それこそ数十年単位で動く筈なんですが、MSやこれ自体が
新しい機械なので論理はともかく実際に限界がどれくらいかは試した事が無いのが実情なんです。
 なんせ数ヶ月前に完成した機械達ですし、MSに搭載できるジェネレータが完成して10年も経ってないので。
 しかし何かあった時用にもヘリウム3の燃料ベレットをこちらの規格に合わせて精製できればいいんですが…」
「そうなったらそうなったで考えましょうや、MSが動かなくなってもパイロットとしての能力が無くなる訳
でじゃないですし、ヘリウム3を作れるかも知れやせん」
「そうですね…とにかく、ジェネレータは当面冷却剤の補充と冷却装置の整備でなんとかなります。
 戦闘時以外はジェネレータを停止させる事が出来ますので…正確には待機状態であって完全な閉鎖ではない
んですけど」
「常温核融合炉ですから簡単に止めたり動かしたりはできねぇって訳ですね……で、こいつが戦闘等での破損
の可能性は?」
「細かいことを言えばヘリウム3の核融合では反応前と反応後で質量の変化が無いので核融合炉ではなく核反
応炉という事になります…まぁどうでもいいと事ではあるので我々は核ジェネレータ、もしくは単にジェネ
レータと呼んでいます。
 一番硬い部分の奥にありますしジェネレータ自体の強度も相当な物です、自分らの武器でも破壊できるのは
ビームライフルぐらいなんですがよほど上手く当てないとジェネレータ自体のIフィールドで弾かれます。
 ですからよほどの衝撃や威力の物でないと破損するのは周辺の冷却機止まりで、ジェネレータ自体はそれに
より緊急閉鎖するだけで放射線被害は考えなくてもいいと思います。
 ただ、ビームサーベル等の格闘攻撃では破損の可能性は増大します…こっち世界のパイロットならジェネ
レータ自体を破壊してしまう事を避けるのは常識なんですが…」
「こっちの世界じゃ知ってる奴がいねェ、と」
「そうです…簡単に殺られるつもりはありませんけどね。
 詳しくはメンテナンスマニュアルを今コピーしてもらってますからそれに目を通してください」

 彼らは現在、AAの整備士達に陸戦Gの整備方法…特に注意点等を詳しく説明しつつ教えていた。
 何より未知の機械であるしどんな違いがあるか判らない、一通りの整備を説明し終わった頃にはUC世界も
CE世界も機械に関しては大きな違いは無かったので、とりあえず砂や異物を取り除いてノズルや砲口の煤を
掃って各部を磨く程度の基本的な整備を行ってもらい、その間にこちらの世界には無い物や本当に共用できる
かどうか等の調査を08小隊の面々は行っていたのである。
 シローはジェネレータの説明を、サンダース軍曹は消耗品が使えるかどうかを、カレンには武器や消耗部品
がどれぐらいストックがあるかを、ミケルには電子機器関係をそれぞれ調べていた。
「後でゆっくり読ませてもらいやすが…今は戦闘後の整備点検を終えちまうのが先ですからね、次からは少尉
達の手を煩わせる事はありませんよ。
 …ところで、この装甲の材質って一体なんなんですか?
 ハッチの開閉の重さとかこの手触りとかから察するに、どうやらこちらには無ぇ材質だと思うんですが」
「ルナチタニウムです…こちらにはありませんか。
 まぁこちらでも希少な材質でしたからね、月で取れるレアメタルを無重力下で化合した合金らしいんですが
陸戦Gはそれを3重のハイブリットハニカムアーマーにしてあってザク…これは敵のMSの名前です…
120mmマシンガンの直撃にも耐えます」
「120mmでマシンガン…ってのも凄げぇがそれに耐えるってのも相当な物ですな。
 後で少尉の半壊したシールドを使って強度テストさせてくださいよ」
「いいですよ…そのかわりそちらの標準的なシールドがあればこっちに回してくれませんか?」
「構いませんよ、こっちのは少尉達のシールドより大きいですが対ビームコーティングされてるからビーム兵
器に対してより有効です」
「そんな物があるんですか!」
「ええ、坊主…いえヤマト少尉はこの前はランチャーパック装備だったので持ってませんでしたがね。
 えと……ああ、あれです!」
「へぇあれが……マードック班長、一つお願いしてもいいですか?」
「なんです?」
「自分の機体に持たせるシールドには真ん中辺りに黄色い横線を足してもらえませんか?」
「いいですが…一体なぜです?」
「自分の世界では…ええと、あの胸にある黄色い十字っぽい奴が自軍のマーキングでして、他の種類のMSが
持っている大型のシールドにはあれに模した黄色いマーキングが付いてるんですよ。
 ……平行世界にやって来た者の郷愁と笑ってください」
「……いえ、判りました、8小隊の方々が使う場合はそういうマーキング入れておきやすよ。
 ついでに『08』とも書いておきますね」
「ありがとうございます……。
 ……お…サンダース、そっちはどうだ!?」
 シローは下を通ったサンダース軍曹をメンテベッドのキャットウォークの上から呼びかけた。
 きょろきょろと辺りを見ながら歩いていたのはまさしくシローを探していたのだろう。
「隊長、そこでしたか!
 推進剤ですが問題ありません、同じ名前の化合物がありましたし化学式も一緒です。
 それと油脂系ですがこっちも使えそうです、むしろこっちの方が性能がいいようですよ…ただ耐熱性が高い
奴を使う必要がありそうですが」
「そうか、引き続き調査を続けてくれ」
「了解!」
「…油と推進剤が問題ないならとりあえず当面の運用は問題ねぇようですな」
「はい、助かります」
「隊長、リストを持ってきました」
 メンテベットのリフトを登ってキャットウォークに来たカレンがプリントアウトした紙束を持ってきた。
 UC世界でもペーパーレス化は進んでいたのだが、これを元に書き込みや注意書きが必要になる事を考えて
プリントアウトさせたのだ。
「見せてくれ……詳しくはリストを見るとして…簡単に言ってどうだ?」
「はい…砂漠でのミッションと言う事で多めに補修部品を積み込んでいたのが功を成しましたね、消耗品の
パーツは四機分積み込んでありましたし…既に一機分ぐらいは使ってますが。
 外装は別として内部のパーツなら材質は余り変わらないようですし…マードック班長、この船の中の工房で
加工できると聞いたんですが?」
「ああ、そいつは間違いねェ。
 サイズさえ判ればストライクのパーツを元に加工する事も不可能じゃありません」
「…使用頻度に順位をつけてパーツを貯蓄しておく必要があるかな…。
 カレン、リストに順位をつけて類似パーツを探してくれないか?」
「判りました。
 それと隊長、武器ですがマシンガンやバズーガは残弾は二回戦分はあるんですが…ビームライフルは…」
「…ダメか?」
「はい、電力の供給は問題ないとしても…エネルギーCAPに高エネルギー化したメガ粒子をチャージする
チャージャーが無い以上、方法がありません。
 隊長と私のビームライフルは撃てて数発です」
「…ミケルにマシンガンを使わせたのが功を成した訳か…しかし二回戦分しかないか」
「はい、聞いてみたんですが同様の口径の弾もロケットもありません、加工するにもそこまでは…薬莢回収し
て再利用してみます?」
「ん〜〜〜…火薬の予備ってのがこの艦にあるのか?」
「もちろんありません、艦載砲のをバラして手詰め…って事になりますね」
「そりゃぁ大ごとですな…少尉、ストライクの武装は使えないんですか?」
「コネクターの位置も大きさも違いますよ」
 MSが腕を持って武器をいろいろ変更できると言う汎用性はMSの利点の一つとされる。
 …だが、全てのMSが全ての武器を人間のように使いこなせる訳ではない、多くの兵器は武器の照準や機器
の状態や残弾の有無を、ビーム兵器は更に起動する為の電力をMS本体から供給しなければならない。
 その為にMSの掌にはいくつかのコネクターがあって本体と武器を接続する事で使えるようになるのである。
 もちろん敵味方では意図的にこの形状や位置が変えられてあり、安易に敵に武器が使われる事が無いよう一
種の安全装置として機能している。
 そして、敵味方どころか世界が違うストライクと陸戦Gにこれが共通している筈が無い。
「…それじゃぁ“ゲタ”を履かしてみたらどうです?」
「“ゲタ”?」
「ええ、ようはコネクターが合えばいいんです、この場合陸戦Gにストライクの武器を合わせるんですから…
武器の方のグリップにストライクのコネクタを陸戦Gに変換するパーツをつければいいんじゃねぇですか?
 ビームライフルは電圧とかの変更が必要になるので手間がかかりますが…火薬武器ならすぐにでも何とかな
ると思いますがね」
「なるほど、それはいい!
 マードック班長、お願いできますか?」
「ええ、まかしといてください!」
「後は電子機器か…カレン、ミケルはどうした?」
「ミケルなら指揮車の方にいましたよ」
「そうか」
 シローはマードック班長に後を任せますと声を掛けるとカレンと共にリフトを降り、カレンと別れて指揮車
の前の入り口付近に設置されたでテーブルの前でリストとにらめっこをしているミケルの元を訪れる。
 指揮車にはAAから伸ばされた艦内ネットワークのケーブルや指揮車内に持ち込まれたCEの電子機器や工
具用の電源ケーブル等が何本か引き込まれ、テーブルの上ではAAのCICの電子戦担当官であり電子工学の
スペシャリスト、ダリダ=ローラハ=チャンドラII世軍曹が積み上げられた電子機器の中で何かを作っていた。

「どうだ、ミケル?」
「あ、隊長……結論から言いますとMSの電装部品に関してはこちらとの共用は無理ですね」
「そうか」
「コネクター等の形状も電子機器もどれも合いません…でも部品レベルでは…抵抗とかトランジスタとか言う
レベルになりますが…共通する部分もあるので、簡単な修理なら可能です。
 ですがコクピットのモニタが割れたり搭載コンピュータが破壊されたら直すのは相当難しいと思いますよ」
 ミケルは軍に入る前は工学系の大学生だったらしい…事実機械や特に電子機器に関しては小隊で最も頼りに
なる存在になっていた…対してエレドアはソナーの扱いや聴音技術はコジマ大隊でもトップクラスの耳を持っ
ていたのだが整備となるとお粗末で、ほとんどミケル一人がこなしていたのである。
 今もネットワークを繋げるケーブルや電子機器は、チャンドラ軍曹とミケルの2人で作り上げたらしかった。
「う〜〜〜ん……最悪一機をパーツ用にバラさないといけないかもしれないな。
 AAのネットワークに繋げる方はどうだ?」
「物理的に線と線を繋げるまではチャンドラ軍曹と僕とでやりました。
 現在コンピュータのデータをやり取りするソフト的なプログラムを試しています。
 コマンドを受け取ってそれをもう一方のマシンに判る言語で返してデータをやり取りできるプログラムの方
を今
ヤマト少尉にやってもらってますが…通信プロトコルだけでも人力で入力するには時間が掛かりますからね元々盗
聴防止の為にある物ですし、こちらのデータを提供するにしてもコンピュータが繋がらないと話になりませんよね」
「ミケルさん、終わりましたよ。
 試験を開始したいんですが何か判り易い……」
 キラはそう言いながら指揮車から出てきたが、何故かシローを見るとビクリとしたように反応して姿勢を正す。
 これは相当嫌われているなとシローは苦笑しつつ、キラに話しかけた。
「ご苦労、ヤマト少尉……行けそうか?」
「はい、まぁ…データを見れる所まで行きましたが全てが正しく見れるかどうかはまだ。
 …それにしてもあなたの世界のコンピュータはこちらに比べて随分劣っているように見えるんですけど?
 艦内のネットワークとのノイズも多いですし基盤の密度も随分荒い…これでよく核反応炉やMSを制御できますね!?」
「……ああ、そうか、こっちの世界にはミノフスキー粒子(以後時々M粒子と省略)が無いんだったな」
「ミノ…フスキー粒子?」
「俺達の世界がロボットで殴りあう世界になった原因さ。
 ヤマト少尉、この世界でMSは何で人型なんだ?」
「えっ…それは…」
 元々偶然と成り行きでストライクに乗ったのだ、その開発過程や背景を知る葦も無い。
 しかしシローに判らないとは言いたくないキラは、明らかに狼狽していた。
「ザフトのジンが人型だからよ。
 ジンに対抗する為にストライクもまた人型をしているの」
 シローとミケルは現れたマリューに向き直って背筋を伸ばして直立してさっと敬礼し、キラは助かったとば
かりシローの視界外でため息をつく。
 シローとミケルの軍人らしい態度に幾分気を良くしたのか、マリューは技術仕官としての技術章も伊達では
ないと言わんばかりに滑らかに話を続けた。
「木星往還船“ツィオルコフスキー”に搭載されていた外骨格で動力付きの宇宙作業服が“モビルスーツ”と
呼ばれていて、それが発展・武装化したものがザフトのMSよ」
『隊長…木星往還船“ツィオルコフスキー”って記録映像にあったジュピトリス級と同じ形の船ですよね』
『ああ、アレは驚いたよな……同じ木星を往復する船が偶然同じ形って、目的が同じなら似る物なんだな』
「宇宙作業服に推進器つけて装甲つけて武装つけて収まらないからサイズが大きくなって…で今の形に。
 だから特に意味は無く…感覚的に判り易いとか、手があると物を掴み易いとか、脚があれば宇宙から船内や
コロニーに入っても歩けるとか、それら総合的に汎用性があるって括ってるけど後付けの理由らしいわ。
 ただ、プラントは人口も機材も少ないから一台で何でも出来ちゃう方がありがたいし、彼らには高性能な汎用
機械があればそれで何でもできちゃう能力があるからあながち専門機械があった方がいい…とは言い切れないのよ」
「はぁ…確かに兵器にわざわざ高価で壊れそう部分の多いマニュピレータとかおかしいですよね。
 …規模の小さな工場では専用の単一機能の機械を大量に揃えられないから、高性能な汎用機械を腕のいい職
人が使って仕事をこなしている…って感じですか?」
「そういう事ね…こちらではそんな理由なんだけど?」
「こっちも余り変わりません、最初にMSを戦力化したジオンと言う陣営が人型作業機械と偽って戦力を整え
る為とか、AMBACに肢体がいるとか、見るものに与える視覚的影響力とか、新しい時代を切り開くには明
らかな新兵器が必要だとか…ともかく人型兵器を運用し始めてしまったんです。
 おかげでこちらの世界ではいくつか人型でなければならなくなった理由が出来てしまいました。
 その一つがM粒子で…こいつが高濃度で散布されると原理はさておき、その空間では電磁波や赤外線や一部
の可視光線が伝わらなくなるんです。
 ジオンがM粒子下での戦闘を前提に戦力差を覆す戦略を取ったおかげで戦場ではレーダーやセンサーが使え
なくなり有視界戦闘が必要になって…そのM粒子下での戦闘に特化した兵器としてジオンが選んだのがMSと
いう人型兵器だったんですよ。
 そしてそのMSと言う兵器には核ジェネレータが搭載されていて…対抗すべき我々その兵器を“優しく”破
壊する為に、同じ人型兵器を選択せざるを得なかったんです。
 そしてM粒子が高濃度で散布された空間と言うのはEMP兵器と同じように電子機器に障害が出ます。
 十分シールドさえすれば使えるでしょうがそれでは兵器としてのコストやバランスを欠くので、結局電子機
器を一世代前段階に戻してその中で比較的高性能なコンピュータを搭載する事になりまして…これならコンピュータ
の容積は大きくなりますがシールドもそれなりで済みます…M粒子と言う存在のおかげで核ジェネレータを手
に入れたけど手放した物も多いんです。
 だからCEのコンピュータに技術に比べてUCのMSや兵器関連の技術は前世代的なんですよ」
「……大昔の冷戦と呼ばれた時代で核兵器運用前提時の戦闘機が真空管で動いていたのと似てますよね」
「ああ、そういえばそんな時代もあったって聞くわね…」
「ストライクは粒子コンピュータと聞くが…M粒子下では動きそうも無いな、粒子自体が流れなくなる」
「へぇ……だからなんですか。
 こっちじゃMSのコンピュータと言えどもGUIはあたりまえですがUCのはプロンプトみたな物いですし」
「余計な所にまでマシンパワー使えないからな…まぁ兵器として動くなら文句は無いよ」
「でもそれじゃ戦闘中にOSを直すとか出来ませんね」
「普通パイロットにはそんな技術は無いぞ、戦闘中にMSのOSを修正する事自体ありえない事だと思うんだ
が……どっちにしろこっちじゃMSのOSだのパラメータだのは完成された物だからいじる必要は無いんだ。
 ストライクのOSが兵器としては完成してないのさ」
「未完成で悪かったわね、ストライクはバリバリの試作機ですから」
「いえ…そういう意味では…試作機であそこまで出来る時点でこちらの技術力も凄いと思いますよ、こっちに
はオートバランサーとか操縦伝達機能系は十分なデータ蓄積がありましたから。
 それにMSを稼動させられるバッテリーなんて、こっちじゃ考えられませんし」
「必要は発明の母ってね、核ジェネレータ搭載のそっちじゃ考え付かないだろうけど…羨ましいわ」
「まぁ戦闘中に限ってはほぼ無限の発電能力がありますから。
 …それじゃこっちのMSも有線で電力供給にしたらどうですかね?」
 シローの思いつき発言にミケルがまた始まったとばかりに呆れ、キラも眉をひそめる。
「隊長、紐付きじゃ戦闘中に機体や障害物に絡まっちゃいますよ」
「そうですよ……空間機動やジャンプが難しくなりますし、なによりそんな動きに耐えられるケーブルやコネ
クターってあると思うんですか?」
「……なるほど、面白いわねそれ……」
 冗談だよとシローが笑い飛ばそうとした瞬間思わぬ所から発言が飛び出した。
「有線だから機動戦はできないから……都市防衛とか基地防衛用?
 むしろ外部給電用の電源ケーブルの隠し場所を各場所に用意して〜長さが足りなくなったら切り離して近く
のケーブルを繋げるようにすればどの位置からでも供給可能になるかな…」
「いや…あの…ラミアス艦長?」
 マリューはヨタ話に喰い付きまんざらでもないと取り出した電子端末にアイディアを嬉々として書き込んでいる。
「電力の供給が多ければアグニとかレールガンも撃ち放題、だったらいっそ砲門数増やして安定性を上げるの
に六脚とか…うん、行けるかも…」
「と…ところでヤマト少尉は現地志願兵と聞きましたが、MS操縦に彼のプログラミング能力が必要だったんですか?」
 なにかマッドエンジニアな雰囲気を周囲に放ち始めたかけたマリューにシローは強引に話題を捻じ曲げた。
「誰に聞いたんです!?」
 マリューのかもし出す雰囲気は換えたいと思いつつそれが自分の事だとちょっと嫌なキラは露骨に不快な感
情を表に出しつつ鋭角な雰囲気を滲ませる。
 シローは何故こんな質問でキラがそんな雰囲気を纏うか理解できなかったが話は続けた。
「記録映像を見た時に説明してくれた年少兵達がそう言ってた…ヤマト少尉がMSに乗って護ってくれたとな。
 名前は…えぇと……」
「トールとかミリアリアとか言ってましたよ」
「ああ、それだ…衝撃的映像を見てすっかり欠落してたよ」
「そうですか…」
「ヤマト少尉にしかストライクは操縦できないのよ…ヤマト少尉はこの艦唯一のコーディネイターだからね」
「コーディネイターと言うと…生まれる前に遺伝子操作を施した人間の事でしたよね隊長?」
「確かそうだったな、遺伝子操作を施していないナチュラルより知能や身体的能力が優れてるとか」
「ええそう、ザフトのMSはコーディネイターの能力で動かしている点が多くて…今の所MSはまだナチュラ
ルが使いこなせるに至ってないのよ」
 マリューが話している最中も目を背けるキラを横目で見ていたシローはようやくキラがそんな雰囲気を醸し
出す理由に察しが着いてきた。
 この世界では確か宇宙のプラントに移り住んだ大部分のコーディネイターと遺伝子を操作していないナチュ
ラルに分かれて戦争していた筈だ。
 であるならコーディネイターと言うだけでナチュラルの中にいるのはいろいろと不快な事があったに違いな
い…だからヤマト少尉はその辺に触わられたく無いと邪険な気を発するのだろう。
 しかし…それでもあの年少兵達はヤマト少尉を友達と言っていた。
 遺伝子操作の有無で人種が違うとかで対立し戦争している世界ではあるが、そんな中でも友情が存在する事
にシローは異世界にやってきて始めて心温まる思いがしたのであった。
「なぜコーディネイターしか操縦できないんでしょうか?」
「主にバランスとかの機体制御系ね。
 ザフトのMSはその辺はパイロットがその辺をやりくりしてるみたいなの…詳しくはあなた方が鹵獲したバクゥ
とかを解析してみるけど…ともかく初期の頃に手に入れたMSの残骸にはその辺のソフトが見当たらなくてそうなんじゃないかと言われているの。
 そこでその辺が参考に出来なくて一から作ったんだけどまだそこが完成してないのよ。
 MSが完成していざそこを開発…と言う時にストライクを除いて強奪、仕方なく戦う為に起動したのはいい
けど危険だからと一緒にコクピットに入れた少年がOSに手を出してね、そのまま現地徴用扱いなのよ」
「はぁ、そんな経緯があったんですか」
「じゃぁオートバランサー関係はまだ未完成だと?」
「いえ、ハードは性能のいい物が出来てるんだけど…ソフトが、ね」
「ああ…なるほど」
「何がなるほどなんです?
 性能のいいオートバランサーがあれば誰だって動かせるんじゃないんですか?」
「ヤマト少尉、君ならちょっと考えれば分かる筈だ…歩くという事はバランスを崩すって事だぞ」
「……あ、そうか」
「そ〜ゆ〜事、動かないでいいならザフトのMSに遅れを取るような事は無いわ!
 ……そんなMS役に立たないだろうけどね。
 歩く為の重心位置の変更とその為のバランス制御、脚を下ろした場所の状況とそれに対する重心の位置取り、
移動速度による重心位置の変更の制御、上半身を動かした時の重心制御に武器を使うために歩行中に腕を動か
した時の制御は? 歩くだけじゃなくて走ったり跳んだりしたら?
 重心だけちょっと考えただけでもこれだけ考える事があるのに…データの蓄積も解析も出来てないの。
 地面の状態とかをパラメータにしてその時の機体制御とかのデータも不足。
 ザフトMSはそこをパイロットが全部制御しちゃってるから参考にも出来なくて0から作るしかないんだけ
ど…ヤマト少尉のおかげで目処が立ちそうよ、データも遂次溜めて行けるしね。
 少尉が書き換えたOSが―それでもナチュラルには使えないけど―言うなればβ版ぐらいかしら」
「その辺はこちらのデータを参考にすればかなり進むと思いますよ」
「そうね、実際に使われているデータだからそのまま流用出来そうだし…リンクできてデータを吸い上げれた
らヨロシクね、ヤマト少尉」
「あ…ハイ」
『艦長、降下ポイントに達しました。 ブリッジにお越しください』
「あらもう着いた見たい、みんなそれじゃ頑張ってね」
「「ハッ!」」
「…………」
 再び敬礼で見送るシローとミケル、キラはとくになにもせずに見送る。
 そんな姿にシローは何か言おうと口を開きかけたが止めた。
「じゃぁ隊長、作業に戻ります」
「ああ、これが出来るかどうかで俺達の未来が決まる…頼んだぞ」
「任せといてください!」

 指揮車の中に入ってUC製のコンピュータとCE製のノートパソコンがミケルとチャンドラの作った怪しげ
なケーブルで接続されている前にそれぞれ2人は座る。
「階層構造のここの部分…そのDATAフォルダにあるのは全て簡単な文章ファイルだから何か開いてみて…」
「…これでどうです?」
「見えた!!
 最初から最後まで…うん、問題はなさそうだな、やった、繋がった!」
「転送にちょっとラグというか時間が掛かりますね…もうちょっと改良が必要かな」
「ヤマト少尉、そのファイルをそっちの形式で保存出来るかどうか試して…うん、できた!
 じゃぁ2つ上の階層のimageフォルダの画像ファイルはどうです?」
「えと…あ、ちょっとダメですね、今直します…」
「画像のファイル形式はこの一つしかないからこれが出来れば全て…」
「終わりました、ん…これですか?」
「よし、これで画像もOKだ!」
「あの……ところでこの画像って……」
「ああ、こっちの世界の衛星軌道からの……オーストラリア大陸の写真」
「この湾みたいなのは…」
「これがコロニーの落着痕さ…こっちではシドニー湾って呼んでる。
 直径6km、長さ30kmの人工物が四散しながらとは言え地球に落ちると…こうなるって言う証明書。
 この写真の海、いくつか筋が見えますよね…これは津波。
 写真が撮られた上空からも見える津波って言えばどれぐらいの高さか…これだけの巨大なクレーターが出来
る衝撃で出来た津波は1kmにもなったとか。
 コロニー落下はは地球の自転を早め、この時発生した津波は地球を2週半して海岸の都市は壊滅状態…10
億人ぐらいが死んだらしいって…」
「…こっちの世界もエイプリール・クライシスでそれぐらい犠牲者が出ました…戦争って嫌ですよね…」
「まぁこっちじゃその前の宇宙のコロニーへの核や毒ガス攻撃で40億以上は死んでるから…」
「えっ…それじゃぁ合せて50億人以上!?」
「開戦一週間で総人口の半分が犠牲になったろうってようやく集計できた所だよ、気象異常はまだ続くだろう
し戦争はまだ続いてるし確認が取れてないから犠牲者はもっと増えるかも…。
 こっちの世界じゃまだコロニー落しとか地形が変わる程の被害は無いんだよね?」
「月で大規模な戦闘とかクレーター一つ無くなるとかの被害はあったって聞きましたけど…」
「地球に宇宙からはっきり見えるような戦争の傷跡はまだ無いんでしょ?
 この世界の戦争がこのまま地球も無事に終わればいいけどねェ…」
「……………」


「サイーブ、どういうことだこれりゃ!?」
「…客人だ、仲良くしろよ」
 翼の両端を崖に擦りながら“暁の砂漠”の秘密前線基地のある岩山の谷底に着地したAAは、MSの手によ
り擬装ネットを被せる作業が進められていた。
 それを横目にマリュー、ナタル、ムゥの3名は“暁の砂漠”の司令室に通されていた…周辺の情報を得る事
と今後の具体的な“暁の砂漠”との協力体制の確立、そして今後のAAのとるべく進路に付いて話し合う必要
があったからだ。
「ひょ〜〜〜…こんな所で暮らしているのか?」
「ここは前線基地だ、皆家は街にある…焼かれてなければだがな」
「街?」
「タッシル、ムーア、バナディーヤ…俺達は有志で集まった一団だ」
「…艦の事も助かりました」
「……持ちつ持たれつだ、こっちにも協力してもらう事もある」
「……俺達も大変だけど、アマダ少尉達も大変そうだよな。
 戦時中の軍人が異世界に来てみればそこでも戦争の真っ最中…どうするんだろうねェ連中……」
「こちらに協力する気はあるみたいですけど……」
 サイーブは脇のコーヒーサーバーから金属製マグカップにコーヒーを入れ一人で飲みつつ地図を睨んでいる。
 自分にも入れてくれるかと期待したマリューだがサイーブが一人で飲み始め、自分で入れようとしたものの
その場にもうカップはなく紙コップも無かったので結局飲めずに話に参加した。
 周囲の状況や最近の出来事も聞くが、バナディーヤには“砂漠の虎”と彼の指揮下であるバルトフェルト隊
がこの一帯に展開しているとか、ビクトリア宇宙港が2月13日に占領されただとか、ここは親プラント勢力
のアフリカ共同体やザフトの支配地域であり連合軍勢力である南アフリカ統一機構は追いやられている等、い
い話題は聞こえてこない。
 更にAAの今後の進路もザフトの支配地域やAAが高度をそう取れない為に山脈等を避けてアラスカへ向か
うには、ジブラルタルを突破するか紅海方面を抜けてインド洋に抜けるかぐらいの物とだ再認識する。
 予断であるがこのAAの大気圏内での飛行方法が軍機(?)である為、この高度と言うのが海抜からの絶対高
度なのか地表からの相対高度なのかが判断できなかったりする。
 前者であれば飛行に大気の密度や気圧が関係するのか例え緩やかな地形であっても確かに山脈は越えれない
という事に成るのだが、後者であれば磁力による地表との反発力とか地面効果を利用しているのか緩やかであ
れば高地も何とか超えれる筈なんですけど…でも水中も移動できるからなんだか判らないなぁ。
 まぁ機器トラブル等で落下した場合海面の方が被害が少ないと言う判断だったのかもしれませんが…そもそ
も浮くのかAA……?


「はぁ〜〜…レジスタンスの隠れ家にいるなんて…何か話がどんどん変な方に進んでる気がする…」
 夕暮れ、赤い夕日がAAをえんじ色に染める中、AAの偽装作業を終えレジスタンスより提供される夕食の
完成を木箱に座って待っていたサイは誰に言う訳でもなくため息混じりに呟いた。
「はぁ〜〜…砂漠だなんてさ…こんな事ならあん時残るなんて言うんじゃ無かったよ」
 久々の1Gに体が重いのか、カズイもサイと同じようにため息をつきながらボヤく。
「でもあそこでシャトルに乗ってたら今頃死んでたぜ?」
「そうなんだろうけどさ」
「これからどうなるんだろうね、私達…」
 不安げに呟くミリアリアを並んで座っていたトールがそっと肩を抱き寄せる…ミリアリアもトールにもたれ
かかって、そっと目を閉じる。
 そこへきょろきょろと誰かを探すようにフレイがやって来る…ひとしきり仲間の周囲を見渡すと、「キラは?」
と仲間達に問いかける。
 サイは苛立ちげに唇を曲げるが、キラの姿を探すフレイはそれに気が付かない。
 フレイの問いかけにサイの苛立ちを感じ取った仲間達は声を発する事もなく首を振る…。
 その頃キラは―
「お〜まだやってんのか、そろそろ飯じゃないのか?」
「夕べの戦闘で接地圧とかいじったんでその調整ですよ…昼間はカモフラージュとかあの人達とのリンク作業
とかで時間取れませんでしたからね」
 ―AAの格納庫、ストライクのコクピットでキーボードを出してOSの調整を行っていた。
 飯時ではあるがAAの整備員は全体で食事を取ったりするようなことはしない、交代で誰もが流し込むよう
に食事を取ってはすぐ戻ってくる…今の彼らの双肩には4機のMSと3機の航空機が圧し掛かっているのだ。
「は〜ん、なるほど。
 そんなとこまで自分でできるって便利なパイロットだよなお前って。
 それにしても俄然ヤル気出してるじゃねぇか!」
『やらなきゃどうしようもないじゃないか……!
 僕が頑張って護らなきゃこの船は……』
「まぁいい傾向だな、アマダ少尉達がやってきてライバル意識でも芽生えたか!?」
 ふとものすごい勢いで叩かれていたキーホードが止まる。
「あんまり無理するなよヤマト少尉!
 あと飯はしっかり食えよ、でっかくなれないからな…はははははははっ」
 マードック班長は笑いながら手を振ってストライクのコクピットを離れた為にその事に気が付かなかった。
「……アマダ少尉にライバル意識……?
 そんな気は全然無いけど……。
 でも……アマダ少尉達が居れば……僕一人が強くならなくても…?」
 ふと思いついた事に呆然とするキラだったが、ブンブンと頭を振る。
「いや、ダメだ!
 あんな異世界から来た人達には任せて置けない…やっぱり僕がなんとかしなきゃ!」
 そう思い直して再びキーボードを叩き出すキラ…入力されるキーボードから発するポチ音はそれまで以上に
まさに叩くといった音を辺りに撒き散らしては広い格納庫に吸い込まれて行く。
 それからしばらく…直にその音は小さくなり再びキラは手を止める。
『………』
 キラの頭からは巨大な湾が出来たオーストラリア大陸や作業中にミケルから聞いた総人口の半分が失われた
と言う、想像もつかない異世界の戦争の凄惨な戦争被害がこびり付いて離れなかった。
 総人口の半分と言えば隣にいる人の2人に1人が死ぬのだ…それもコロニーが核攻撃を受けたり毒ガス攻撃
を喰らったり巨大なコロニーが落ちてきたりと、自分が死ぬと気が付く事もなく一瞬にして…。
 隣にいた人が半分死ぬ…例えばフレイとサイとトールとミリィとカズイと自分、瞬きした瞬間この内の半分
が死んでいたら…。
 そして自分が今している事はまさにそういう事を手伝っているんじゃないか…仲間を、皆を、この船を護る
為に、あのシャトルを撃った敵と同じ事をしているんじゃないか……。
 そして現に今も戦争は続いている、どこかで戦いで命は失われているだろうし、NJによるエネルギーや食
料不足で兵士でも無い人の命が奪われている。
 そう考えるにいたって再びキラは更に強く頭を左右に振る…そうすればそんな怖い考えが頭の中から飛び出
すとでも言うように。
 キーボードを再び叩き始めるキラ…だが“ヘリオポリス”ではどこか遠い出来事と思っていた戦争がいつ誰
の命が奪われるか判らないリアルな恐怖として、そしてそれに自分も加担しているんじゃないかという得体の
知れない恐怖がその脳裏からついに剥がれる事は無かった……。

「ストライクのパイロットを知らないか?」
 砂漠の夜は冷える、鉄板を四角くしただけの簡易なかまどで乾し肉をあぶったり暖を取っていたレジスタン
スにカガリが声を掛ける。
「いや、AAの若いのならあっちの方にいたけど…何かようか?」
「用って程の事じゃないが…また名前を聞くのを忘れたんだ」
「またうっかりな事だな」
「あ? 知り合いなんじゃなかったのか」
「え、あぁ…そうだな、知り合いと言えば知り合いで…」
「カガリ!」
 暗闇からキサカが表れカガリを呼ぶとクイっと顔を振ってカガリを呼び、2人は連れ立って歩き去った。
「……あの2人って、結局何者なんだろうな」
「幸運の女神だろ…」
「…それにしても…あのパイロットが気になるのか?」
「まぁ、ロボットのパイロットだしな…バクゥを潰してるし」
「あんなの俺達のトラップのおかげじゃないか!」
「怒鳴るなよアフメド、あいつらはその前に一機は潰してもう一機は捕まえただろ。
 お前が対抗意識を燃やしたってMSは潰せないだろ」
「…フン、俺だってMSの一機や二機潰せるさ!」
 苛立ちげにあぶっていた乾し肉を噛み千切るアフメドは、カガリが去っていった方向をじっと睨みつけた。
『MSを潰せばカガリだって俺を…』
 かまどの炎を写すアフメドの瞳は、まるで彼自身の瞳が燃えている様に炎が揺らめいて見えていた。
「君達、一緒にいいかい?」
「飯持って来てやったぜ」
 サイとカズイとトールとミリアリアが妙な雰囲気を引きずって沈黙していた中、シローとキキが3つづつ食
事を乗せたお盆を持って現れ、笑顔で食事のトレイを皆の前に差し出した。
「これはトルコ料理の家庭の味って言うのかな、さっきちょっと食べたがなかなかイけるぞ」
「あ…あなたは…」
「俺はシロー=アマダ、こっちはキキ。
 君達はヤマト少尉の友達なんだろ、君達の話を聞かせてくれないか?」
「シケた顔してないで…そーゆー時は腹減ってんだ、食いなよ!」
 異世界からやってきた少尉と少女は彼ら少年少女の“ヘリオポリス”の事件が起こる前、彼らがまだ学生と
して暮らしていた頃の話を聞きたがっていた。
 特にキキと言う少女は歳も近いのか、異世界でしかも宇宙にあるという学校や生活について興味津々といっ
た感じで聞いてくる。
 シローが目を細めて少年のような表情でいろいろ聞いてくるのとキキの新鮮な驚きで続きを即す態度に、初
めは表情も硬かった少年少女達は次第に滑らかに、そして“ヘリオポリス”の事件からこっち続いていた緊張
が解れるかのように談笑交じりであれこれとかつての…2度とは戻ってこない幸せな時間の…事を話し始めていた。
 刹那と知らず通り過ぎた時代(とき)を懐かしむように少年少女達は自分達の生活を…仲間達と過ごした時間
を語り、やがてその輪に08小隊のカレンやサンダース軍曹やミケルも加わって異世界との習慣や風習の違い
や常識的な事や最近の流行り廃りにまで会話の大輪が咲いた。
 …しかしそんな楽しげな異世界交流も、未だにきょろきょろと辺りをうかがいながらうろつきまわるフレイ
をサイが見つけ、そちらへ駆け去ってしまって残されたカズイとトールとミリアリアが顔を見合わせてなんと
も気マズイ表情で沈黙してしまい、適当な所でなし崩しに終わりを告げてしまった。


「ちょっと待てよフレイ!
 そんなんじゃぜんぜん判らないよ!」
「うるさいわね、もういい加減にして頂戴!」
 キサカとの話を終えて戻ったカガリの前に、激しい男女の言い争いの声が響いて岩陰から出てきたフレイと出くわす。
 カガリに気付いたフレイは一瞬ばつが悪げにカガリを睨みつけると、プイッとばかりに踵をかえして別の方
向に歩き出す。
「おい、なんだよそれは!?」
 困惑げにフレイに追いすがりサイはフレイの腕を掴もうとするが、強引に腕を抜いてそれを避けるフレイ。
 やがてAAの下部出入り口から出てくる何か不機嫌げなキラを見つけると、笑顔でダッシュしてキラに駆け寄った。
「キラ!」
 フレイはキラの左手に胸を押し付けるように両手でしがみ付くと、そのままキラの背後に回ってサイから隠れる。
 何事かとフレイを覗き込んだキラだが正面に気まずげに立ち止まったサイを見つけると、フレイの代わりにキラが口を開いた。
「……なに?」
 苛立ちげな…それまで自分に向けたことの無いような冷たい月下の下で鈍く光るナイフのような目でキラに睨まれ、
サイは思わず目を逸らしながら搾り出すように答える。
「…フレイに話があるんだ…キラには関係ないよ」
「関係なくないわ!
 私、夕べはキラの部屋に居たんだから!!」
 キラの背中から眉にシワを寄せながらフレイが叫ぶ。
「!!!」
 心臓が握り潰されたかのようにビクリと痙攣して逸らしていた目を瞬時に戻したサイの目は衝撃に見開かれていた。
 フレイは相変わらず怒りの表情のままサイを睨みつけ、まるで信じられない…信じたくないと焦点の合って
いない瞳で2人を見つめるサイにいたたまれなくなり今度はキラが顔を逸らす。
 …ついでに何とはなしに会話を聞いてしまっていたカガリが頬を染めて岩陰に張り付く。
「キ…ラ……」
 しばらく3者の間に流れた沈黙の時間は、サイを衝撃から立ち直らせるには十分であった。
 唖然と見開かれていた瞳は次第に怒りを込めた物へと変わり、拳が瞬時に白くなるまで握り込められつつ噛
みしめた奥歯の奥から掠れるようにサイは言葉を紡いだ。
「どういう……どういう事だよフレイ…キミは…」
 怒りとも動揺とも取れる震える声で問いかけるサイを、まるで一刀両断するかのようにフレイは更に声を荒げ叫ぶ。
「どうだっていいでしょ!
 サイには関係ない!!」
 2人のこれまでの関係を断ち切るような叫びにサイは自分が後ずさった事も気が付いていない。
 そんなサイ見て、背中に押し付けられるフレイの暖かさと柔らかい感触を感じて……サイに対する罪悪感を
感じてなおも上回る感情がキラの心に浸透する。
 今まさにフレイは自分の物なのだ…かつて憧れていただけの存在が自分の物に、心の奥では嫉妬していた存
在が負け犬のように自分の前で後ずさっている。
 キラの中に湧き上がる高揚感とも優越感ともつかない感情が、もう自分を抑える必要は無いぞと叫ぶ。
 そう、もうコーディネイターである事を隠す必要もない…ナチュラルのサイに遠慮する必要など無いのだ。
「関係無いって…俺達は…」
「もうよせよ、サイ」
 開き直ったかのように堂々と胸を張りフレイの前でサイに向かって立つキラ。
 そこにはそれまでいた気弱な目立たないように生きてきた少年の姿は無く、自信と力に溢れた少年がそこに居た。
「どう見ても君が嫌がるフレイを追っかけてるようにしか見えないよ」
 それまでないような嫌悪感に満ちた吐き捨てるような声と明らかに見下すキラの目に、そんなキラにもたれ
かかって満足げに目を閉じてもたれかかるフレイの態度に、サイも頭の中で何かが弾けた。
「…なんだと?」
「昨日の戦闘で疲れてるんだ……」
 怒りと悔しさに顔を歪めるサイ、その瞳には自分を裏切った者同士を射すくめようとするかの眼力があって
肉体的には自分の優位を疑わないキラもそのサイの目の前に立っていられる程精神的には強くなく、フレイか
ら左腕を引き抜いてサイに背を向けると、呟きながら右手でフレイの肩を抱いて立ち去ろうとする。
「もう……みっともない真似はやめてくんない?」
「キィラァァァっ!!」
 磨り潰しそうな叫び声を上げ憎い敵に向かってナイフを突き出すような気合と迫力で右手にキラに掴みかか
ろうと駆け寄るサイ、その速さはフレイが聞いたことのの無いようなサイの叫び声にびくりとして振り返ろう
とするより早くキラの肩を掴む……筈であった。
 それまで目を逸らして早く立ち去りたいと思っていたキラは、向かってくるサイの殺気に素早く反応して振
り向くと同時に迎撃体勢を整え、冷静に相手の動きを見切ると最善の方法で対処を施した…それまで倒してき
たザフトのMSと同じように。
 キラもサイに負けない気迫でまなじりを決し眉毛を吊り上げ歯を噛みしめて向かってきたサイを睨みつける
…今では敵となった親友に対してもした事がないようなブチ切れた表情をキラもまたしていたのだ。
 キラが向かってきたサイの右手を右手で掴む速度や反応はサイをはるかに上回っていてサイにはそれに反応できない。
 そのまま一度左回りにサイの右手を捻ると、サイが思わぬ痛みに低く呻ってその手を戻そうと力を入れ、そ
の力を利用して一気にキラはサイの体が後ろ向きになるまでサイの右手を右回りに捻り上げると、害虫か何か
を見るような目つきでサイを見下すと冷たく言い放った。
「やめてよね!
 ……本気で喧嘩したらサイが僕に敵う筈無いだろ!」
 それはそれまでの精神的高揚感をそのまま肉体的にも押し出した結果でもあった…ナチュラルの中でコーディネ
イターである事を隠して生きてきたキラは、頭脳的にも肉体的にも自分の能力を抑えて生活して行く事を余儀
なくされてきたのだ…生まれて始めて感じるような開放感と、今まで自分を下にあるように振舞ってきた者へ
精神的にも肉体的にも勝っている事を思い知らせる事が出来た優越感にキラは酔っていた。
 捻った腕をぐいっと突き離すとサイはよろよろと無様に砂漠にしりもちを突き、呆然とした表情でキラを見上げた。
 そこにあるのは怒りや憎しみではない、大きな驚きにサイはズレたメガネの奥から呆然とキラを見つめる…
それはまるで、今まで本当の力を隠して大人しくしていたキラはなんだったのかと…気が弱く引っ込み思案だっ
たキラを何かと気に掛け、遊びに誘ったりサークルに呼んでフレイ達を紹介したのはなんだったのかと問いか
けるようにキラには思えた。
 ……大きく膨らんだ開放感と高揚感は見る見るうちに小さくなって行き、変わりにキラの心は罪悪感に圧迫される。

「あ…あぁ……」
 突然始まった男同士の暴力的な抗争にフレイは怯え思わず身を離して後ずさる…そのおかげでフレイは横合
いから近寄ってくる人物に気がついた。
 そして横合いから飛び出したその人物は、無言で硬く握った拳でキラを殴り付けた。
「がふっ!」
 それは罪悪感に苛まれてその場を立ち去ろうかと考えていたキラのまるで意識しない左頬にヒットし、不意
打ちにも程があるといった風に数m吹っ飛ばしてキラに砂まみれの地球とのファーストキスを体験させた。
 MSの戦闘等で受ける衝撃とは違った拳を頬に受けた衝撃と口に広がる鉄の味とザリザリとした砂の感覚に
くらくらしながら何事が起こったのか判らないキラは、地面にひれ伏したままの視界でフレイでもサイでもな
い第三者の足をみつけ、そのまま視界を上げて自分を殴ったと思われる人物を見上げた。
「何をしているヤマト少尉!
 彼は友達だったんじゃないのか!?」
 そこには怒りの表情でその場に仁王立ちするシローが腕を組んでキラを見下ろしていた。
「お前は友達を護る為に軍に残ったんじゃないのか!?
 その為にMSで戦っているんじゃないのか!?
 それなのに……なんだ今のザマは!!」
「フレイは優しかったんだ……。
 ずっと付いててくれて…抱きしめてくれて…僕を護るって…!」
 唇をについた砂を拭い、ゆっくりと呟きながら立ち上がるキラ。
 罪悪感に押し潰された開放感と高揚感が再び頭をもたげ、そして殴り倒された屈辱感とシローに対するいろいろ
な感情が湧き上がって怒りとなり、それはキラの全身に抑えがたい破壊衝動と殺意をみなぎらせる。
『アマダ少尉はサイじゃないんだ…僕が殴っても罪悪感は無い。
 殴られたんだ殴り返して当然だ!
 異世界から来たナチュラルにコーディネイターの力を教えてやれ!』
 破壊衝動と殺意を持ったキラがキラにそう語りかけ、キラは自分を解放する囁きに身をゆだねて叫びながら
シローに殴りかかる。
 その叫びはキラが心の奥底に今まで閉まってきた、誰にも言えなかった心の叫びであった。
「僕が…どんな想いで戦ってきたか、誰も気にしないくせにっ……!」
 それはサイやフレイが見たことも無い速さでまるで飛ぶようにシローに殴りかかったように見えた。
 その時、キラはシローの右腕の筋肉がピクリとごく僅かに動くのを見た。
 さっきと同じ右手で向かってくる自分を殴って来ようというのだろう…凄い速さで右に避わして、アマダ少
尉が驚く顔に右拳を叩きつけてやる!
 僅かな時間にそう考えると自分の身体能力であればそれも十分可能と熱くなる身体の中で妙に冷静になって
行く部分がそう告げ、シローの拳が届く距離に入った瞬間キラは右にステップを踏んで拳を振り上げる。
『ガツ…っ!』
 骨と骨がぶつかる鈍い音がして宙を舞って無様に砂漠に転がったのは…青い制服の方であった。
 キラが右にステップをした瞬間、シローの狙い澄ましたアッパー気味の左のフックがキラの右顎にヒットした。
 それはキラ自身がステップした事で更に衝撃を増し、声も発せられずキラはもんどりうって砂漠を2度3度と転がったのである。
「……キラ!」
 四つんばいになって必死に身体を起こそうとするキラにフレイは駆け寄ると、ポケットからハンカチを取り
出して口の中を切ったのか血を滴らせるキラの顔を覗き込み、一瞬そのキラの怒りに満ちた表情と凄惨さにた
じろぎながらもハンカチを当ててシローに向き直って叫ぶ。
「暴力は止めてください!」
 叫びを聞いて周囲にさっきまで一緒に居たカズイとトールとミリアリア、そしてキキとカレンとサンダース
軍曹とミケルも集まってくる…岩場に隠れて様子を伺っていたカガリとキサカもシローの登場で状況が判らな
くなって顔を出していた。
「暴力じゃない、修正だ!」
 シローがそう吐き捨てるように叫ぶと、それまで苦痛に呻いていたキラはフレイを護る様にキッとシローを睨み上げる。
「…何があったんだ?」
「隊長がヤマト少尉を殴ってるように見えますけど…」
「いんや、ありゃキラが悪いね」
 最初からシローと共に居て事の顛末を見ていたらしいキキが告げる。
 未だに立てないのか四つんばいから座り込むように姿勢を変え睨み続けるキラに、シローはゆっくりと問いかける。
「……ヤマト少尉…俺達の中の誰が、お前の想いを理解できないと思うんだ?」
 思いも因らない問い掛けにはっとしてキラは現れた08小隊の面々を見やる。
 たったそれだけのシローの台詞で、08小隊の面々はキラに起こったであろう出来事を思いつつ…自分が抱えている事に想いを馳せる。
 下を向いて自分の靴先の砂を見つめるミケルには遠く離れた故郷に護るべき、思いをぶつけたい心が離れそ
うな恋人が居る…だが今ではその想いを込めた手紙を届ける手段は無い。
 ため息をついてやれやれ…といわんばかりに目をつぶったカレンも一年戦争当初に夫を戦争で失っている。
 遠くの星空を…宇宙(そら)を睨むサンダース軍曹は“死神”と呼ばれ、3度目の出撃で味方部隊が全滅する
というジンクスが付いて回った…今ではそのジンクスは破れたが、それでも仲間が、自分以外の友軍が全滅し
た事実は消えない。
 そっぽを向くキキとて、戦争により村のまとめ役であった父が重傷を負ったりゲリラとして生きて行かなけ
ればならなかった。
 そして深いため息と共に黙祷するように目を閉じたシロー…故郷である“アイランド・イフィッシュ”が毒
ガス攻撃を受け、家族も、知り合いも、ご近所も、コロニー全住人皆が一瞬にして皆殺しに合い、その故郷は
コロニー落しとして地球に落とされ、その中で死山血河を築きながら自ら破壊しなければならず、それでも破
壊し切れなかった故郷であった破片は地球に消せない大きな傷跡を残し、何億人もが死んだのだ。
 その表情の奥にどんな想いがあるかはキラには判らない。
 だがそんなキラも、08小隊の面々がそれなりの思いを抱いている事をその表情から読み取る事ができた。
「ヤマト少尉、明日朝6:00に運動着で格納庫に来い」
 座り込んだままのキラらを残して、シローはキラに背を向けて振り返るとそう言い残して歩き去る。
 シローの姿が完全に見えなくなるまで、キラはその後姿を呆然と見送っていた…。
 骨と骨がぶつかる鈍い音がして宙を舞って無様に砂漠に転がったのは…青い制服の方であった。
 キラが右にステップをした瞬間、シローの狙い澄ましたアッパー気味の左のフックがキラの右顎にヒットした。
 それはキラ自身がステップした事で更に衝撃を増し、声も発せられずキラはもんどりうって砂漠を2度3度と転がったのである。
「……キラ!」
 四つんばいになって必死に身体を起こそうとするキラにフレイは駆け寄ると、ポケットからハンカチを取り
出して口の中を切ったのか血を滴らせるキラの顔を覗き込み、一瞬そのキラの怒りに満ちた表情と凄惨さにた
じろぎながらもハンカチを当ててシローに向き直って叫ぶ。
「暴力は止めてください!」
 叫びを聞いて周囲にさっきまで一緒に居たカズイとトールとミリアリア、そしてキキとカレンとサンダース
軍曹とミケルも集まってくる…岩場に隠れて様子を伺っていたカガリとキサカもシローの登場で状況が判らな
くなって顔を出していた。
「暴力じゃない、修正だ!」
 シローがそう吐き捨てるように叫ぶと、それまで苦痛に呻いていたキラはフレイを護る様にキッとシローを睨み上げる。
「…何があったんだ?」
「隊長がヤマト少尉を殴ってるように見えますけど…」
「いんや、ありゃキラが悪いね」
 最初からシローと共に居て事の顛末を見ていたらしいキキが告げる。
 未だに立てないのか四つんばいから座り込むように姿勢を変え睨み続けるキラに、シローはゆっくりと問いかける。
「……ヤマト少尉…俺達の中の誰が、お前の想いを理解できないと思うんだ?」
 思いも因らない問い掛けにはっとしてキラは現れた08小隊の面々を見やる。
 たったそれだけのシローの台詞で、08小隊の面々はキラに起こったであろう出来事を思いつつ…自分が抱えている事に想いを馳せる。
 下を向いて自分の靴先の砂を見つめるミケルには遠く離れた故郷に護るべき、思いをぶつけたい心が離れそ
うな恋人が居る…だが今ではその想いを込めた手紙を届ける手段は無い。
 ため息をついてやれやれ…といわんばかりに目をつぶったカレンも一年戦争当初に夫を戦争で失っている。
 遠くの星空を…宇宙(そら)を睨むサンダース軍曹は“死神”と呼ばれ、3度目の出撃で味方部隊が全滅する
というジンクスが付いて回った…今ではそのジンクスは破れたが、それでも仲間が、自分以外の友軍が全滅し
た事実は消えない。
 そっぽを向くキキとて、戦争により村のまとめ役であった父が重傷を負ったりゲリラとして生きて行かなけ
ればならなかった。
 そして深いため息と共に黙祷するように目を閉じたシロー…故郷である“アイランド・イフィッシュ”が毒
ガス攻撃を受け、家族も、知り合いも、ご近所も、コロニー全住人皆が一瞬にして皆殺しに合い、その故郷は
コロニー落しとして地球に落とされ、その中で死山血河を築きながら自ら破壊しなければならず、それでも破
壊し切れなかった故郷であった破片は地球に消せない大きな傷跡を残し、何億人もが死んだのだ。
 その表情の奥にどんな想いがあるかはキラには判らない。
 だがそんなキラも、08小隊の面々がそれなりの思いを抱いている事をその表情から読み取る事ができた。
「ヤマト少尉、明日朝6:00に運動着で格納庫に来い」
 座り込んだままのキラらを残して、シローはキラに背を向けて振り返るとそう言い残して歩き去る。
 シローの姿が完全に見えなくなるまで、キラはその後姿を呆然と見送っていた…。

「隊長、一体何を始める気なんですか?」
 08小隊の面々は歩き続けるシローを追って小走りで駆け寄ってくる。
「これから皆にも話す…どうやらやらなければならないことが増えたようだな。
 ラミアス艦長にも話を通さないと…」
「やらなきゃならないことって…あの朝6時に集合の事ですか?」
「隊長、厄介ごとはゴメンですよ」
「そう言うなカレン…俺達が生き残り目的を果たす為には、ヤマト少尉の力も必要だ」
「隊長…笑ってるんですか?」
 サンダース軍曹のその言葉に、驚いて皆が顔を覗き込むと…確かにシローは笑っていた。
「そうか、俺は笑っているか……。
 サンダース、ヤマト軍曹が殴りかかって来た時…俺がごく小さなフェイントを仕掛けたのは気がついたか?」
「隊長がフェイントを…いいえ」
「だよな、普通はあんなフェイントには引っかからない……。
 キラ=ヤマト…あいつは育てば凄いパイロットになるぞ!
 …こっちの世界の楽しみが増えたな」
「はぁ…」
 何か良からぬこと(とシロー以外は考えている)を考え出したシローに困惑する08小隊の面々。
 見上げる砂漠の星空はどこまでも遠く頭上に星々を輝かせ、地上の底で焚き火を囲んで軽い酒宴を開いてい
るようなマリューらにシロー達は向かって歩いていった……。
 『転移戦線』第二話 ―後編終了― 第三話に続く

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 投下終了。
 すいません、第三話のラストまでじゃなくて第二話のラストまででした……海より深く反省。
 なんだかこう、設定をぐちぐちとかき回してたりして長くなりましたが、『転移戦線』ではこういう認識の元話を進めて行きます。
 ご意見やおかしいという点があれば遠慮なく突っ込んでくださいませ。
 そして当初から書きたかった、種では一番有名と言われているキラの「ヤメテヨネ!」と、キラを修正するシローがようやく書けました。
 SSを書こうと思ったきっかけのシーンでもあり、あーだこーだとずいぶん書いたり直したり消したり…を繰り返してずいぶん時間をかけましたがようやく完成しました。
 ようやく一山超えたとちょっとほっとしています。
 では、今回は本当に長々とお付き合いいただきありがとうございました、今後もご意見等がありましたら忌憚無くよろしくお願いいたします。
254通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:13:04 ID:???
おお、函館に亡命したベレンコ中尉のMig25の話が出てくるとは
つかエヴァにOSとか小ネタ多すぎwww

しっかし乙です
キラは優しすぎるな
でも運命って言う流れに対して一個人はとても小さいもの
流れに負けて堕ちるのか、それとも乗り越えられるのか・・・ のりこえれ「る」 とはいえないからネー

んでもってここでキラフレ事変、相変わらずか
255144:2007/04/06(金) 21:18:05 ID:???
投下お疲れ様でしたー!

実戦を幾度も経験し、キラよりさらに凄惨な体験を積み重ねてきてるシローの言葉は重いですねぇ。
しかもナチュラルであるシローに遅れを取ったとあれば今後の精神的成長に期待出来そうです。
本編では一番キラに対し修正の必要だった(1stのアムロを殴るブライトみたいに)場面ですし、
続きがますます楽しみです。
頑張ってください!
256通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:18:29 ID:???
GJ!!
ナイス修正であります!

ちょっと気になった点が。
会話が多すぎて場面が分かりにくいとことが何箇所ありました。
会話の合間に状況の描写を少し入れられてはどうでしょうか?
257通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:31:12 ID:???
投下お疲れ様GJ!です。
やっぱりあの場面での修正は必要ですよね。
種にはできる大人がいなかったけど。
声優小ネタも楽しませてもらいました。
続きを楽しみにしてます。
258通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:57:55 ID:???
投下乙なの!
シン、はやての次はレイジングハートですかいw
259通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:59:17 ID:???
やってもおた…
誤爆マジごめんorz
260通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:02:38 ID:???
投下お疲れです。
UCとCEの技術体系やMSの発達過程の違いなど読んでいて非常にワクテカでした。
続きも楽しみにしております。
261通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:04:29 ID:???
やっぱ職人さんは工学系の人なのかね
262通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:08:11 ID:???
GJです。シローが恰好良かったです。
止めてよねのシーンもちゃんとした大人がいるとこうなるんですね。
今後のキラとシローの関係がどうなるのか楽しみです。
263通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:10:03 ID:???
GJ!やっぱりこの修正は乙ですね
本編でムウがこれをやってくれてたら・・・とかどうしようもないことを思ってしまった漏れ
264種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/06(金) 22:13:58 ID:???
第二話 ソラ

 長い黒髪が風になびいている。カズミは溶けるような陽射しを追い越すように坂道を駆けていた。
 その先にはジローが信号待ちをしている。カズミはジローに追い付くとの背中に抱きついた。
「あんたちょっと走るの早いわよ。誰のせいで遅刻しそうになっているか判ってる?」
「へいへい、俺が寝坊したからだろ。男には色々あるんだよ!」
 ジローの声はどんどんと大人の声になっているように聞こえた。何となく男の子のにおいがした。
 今日からカズミ達は学校に通う事になった。新しい学校生活はちょっぴり不安に思えたけれど、カズミの胸は希望に膨らんでいた。
 信号が青に変わった。ここまで走れば大丈夫だろうと二人は歩く事にした。
「なあ、姉ちゃん。俺、柔道を続けられるのかな?父ちゃんはいいって言ってくれてるけどさ、今はそういう時じゃないだろ」
 ジローは申し訳無さそうに肩を落として深く溜め息を吐いていた。
「あんたは柔道をやりたいんでしょ?やれば良いと思うわよ。パパもそう言ってたじゃない」
 カズミの言葉を聞き、ジローは顔をしかめて後頭部を掻いた。
「姉ちゃんだってJRCやりたいんだろ?でもしないっていってたじゃないか」
「私の事は気にしないでいいのよ。避難所でボランティアするんだから」
 カズミはジローの背中を勢い良く叩いた。悲鳴を上げるジローを尻目にカズミは更に続けた。
「パパやママの気持ちを考えてあげて。あんたがやっぱり柔道はやらないなんて言ったら、きっとショックを受けると思うわ。今は言葉に甘えていいのよ。ほら、急ぐわよ!」
 ジローを元気付けるようにカズミはにっこりと笑い、再び走り始めた。
265種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/06(金) 22:15:45 ID:???
 どうにか遅刻せずに済んだカズミとジローは校庭へと向かった。校庭にはオノゴロから避難して来た生徒達がいた。
 思った以上に人が少なかった。先の戦闘に巻き込まれて亡くなった人、やプラントへ向かった人もいるのだろう。
「カズちゃん!」
 懐かしい声に急に呼び止められてカズミは後ろを振り返った。そこには栗色の髪を二つ縛りにした少女がいた。
「――ミホ!無事だったのね?」
 カズミは思わずミホに抱きついた。嬉し涙が一粒溢れた。
「ちょっと、それは私の台詞よ。家は港に近かったから早く船に乗れたのよ。お父さんがこっちで単身赴任していたから避難所には行かなかったしね」
 ミホは優しくカズミの肩を抱いた。カズミは後ろに下がりミホの姿を瞳に映した。
「私、カズちゃんが心配だったのよ。カズちゃん家の方はほぼ壊滅だってニュースでやっていたんだもの。ショックで食事が喉を通らなかったんだから――で、シン君は無事だったのかしら?」
 シンと言う名前。カズミにはまだちょっぴり胸が痛む名前だった。
「シン君はプラントにいったんだ――一人で」
 カズミに影響されたのか、いつもハイテンションのミホの表情に翳りが出来た。
「そっか。シン君も大変だったんだね。で、ちゃんとお別れ出来た?」
「――出来たよ。泣かないように頑張ったよ、私」
カズミは努めて明るく振る舞った。ぎこちない笑顔だったけれど、空元気を出した。
「告白は?たかが告白だもの、良い機会だったんじゃない?」
 周りに聞こえないようにミホが耳元で囁いた。
「されど告白よ。いつかシン君がオーブに戻って来た時までお預けよ」
 カズミはお返しとばかりにミホの耳元でそっと囁いた。
 ――この気持ちを大切にしたい。シン君が好きだから。
 カズミは空を見上げた。雲の切れ間が碧に溶ける空の彼方に浮かぶプラントがきらりと輝いたような気がした。
266種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/06(金) 22:23:49 ID:???
種を蒔く人 落穂拾い第二話 ソラ を投下させて頂きました。
つい先日まで色々と大変でしたが、モチベーションも上がりSSを再び書き始める事が出来ました。
ありがとうございました。

この場をちょっとお借りしても宜しいでしょうか?

>>140氏のSSを読んだ時に人物の名前が被っていたのでびっくりしましたが
とても楽しく読まさせて頂きました。(勿論LRCE氏、53氏、イシュタム氏の素敵なSSも拝見しています。)
貴方のお陰で冒頭の部分が書けました。ありがとうございます。
一緒にこのスレを盛り上げて行きましょうね。
スレ汚し失礼致しました。
267通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:25:02 ID:???
種蒔きさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
どこへ行ってたチャンピオン! みんなは君を待っていた!
やっぱりええなぁ種蒔きさんの人間描写…瞼にカズミとミホの抱き合う姿が浮かぶようです。
いやしかし、カズミいい娘だわ……。
ああ、種蒔きさんのSSを読めて良かった…これで明日からの休日出勤もがんばれる…!
オメガGJ! ジェットGJ!! マッハGJ!!!
268通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:28:05 ID:???
戻ってきてくれてありがとうございます、GJです
これからもこのスレに投下してください、待ってます
269通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:33:30 ID:???
GJ!お疲れ様です。情景が目に浮かぶような描写です。

アクティブハートと言うことはカズミたんは乳揺れするぐらいのボインちゃんなんでつね。萌えますた。
270通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:39:11 ID:???
>>267
それを言うなら
『どこへいっていたンだチャンピオンッッ 俺達は君を待っていたッッッ 種を蒔く人の登場だ――――ッ!!』
が正しいwww
ともかく種を蒔く人氏、オカエリナサイ(イはマリナが間違えて逆に)!
ジローの葛藤、判る気がします…立派に男児してるなぁ
そしてカズミのなんと爽やかな事よ…微笑んで宇宙(ソラ)を見上げるカズミタンが眩し過ぎるぜ!
271通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:40:59 ID:???
bt2LDOm73g氏投下GJ!
相変わらず『なるほどなー』と感心してしまうメカ設定&描写にGJ!
あと、魔乳艦長がいつエビチュビールを飲み出すか気が気でありませんでしたよw
そして、そしてSEEDシリーズについに吹き荒れた修正・・・・・・・
キラの今後に期待?してます。


そして、種を蒔く人氏 オ カ エ リ ナ サ イ
再びこのスレでお目にかかれて嬉しい限りです。
マイペース&ポジティブシンキングでゆったり往きましょうやw
272140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 22:43:35 ID:???
>>53
こちらこそお初にお目にかかります。
Wikiで確認する際に改めて読まさせていただき、やっぱりこのくらい技術系統
書き込まないと駄目かな?と思ったりもしてました。
# 防衛関連はかつての本業に絡むので、守秘義務もあってあまり書けないの
# ですが

>>種蒔き氏
こちらこそ、よく確認しないままキャラ設定してご迷惑をお開けしました。
復帰おめでとうございます。
こちらも楽しく読まさせていただいてますので、これからも皆でこのスレを
盛り上げていきましょう。
273140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/06(金) 22:44:53 ID:???
あ、種を蒔く人氏であって、種蒔き氏ではないですね。
大変失礼しました。

そしてご両人に改めてGJ!
274通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:48:26 ID:???
>>273
ちゃんとsageて〜。
スレがあがっちゃったよ〜。
275通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 23:07:19 ID:???
えーと、今回の小ネタはトップをねらえとママレード・ボーイだけで良いのかな。誰か他に分かった人いる?
276通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 23:11:23 ID:???
>>275
ミホ「たかが告白」
カズミ「されど告白」
277通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 23:15:48 ID:???
>MSも有線で電力供給

アンビリカルケーブルだ!
278通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 00:01:38 ID:???
本来の世界では外付けジェネレーターにケーブルによって接続された
ジムスナイパーに酷い目に遭ったシローであったとさ。どっとはらい。
279通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 00:38:38 ID:???
>220
月の地表から
280通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 01:05:01 ID:???
>277
その後の6脚がゲルズゲーの複線になってたりするんじゃないかと思ったり
まさか、魔改造ストライクでMAっぽくなったりとかwと思った俺ガイル
281通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 01:09:12 ID:???
でも有線って局地戦とか防衛戦だと結構役に立つンジャマイカと思う俺ガイル
282通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 02:04:25 ID:???
マイクロ波で電力供給ってできなかったっけ?
283通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 02:10:27 ID:???
種蒔きさんがいるw
284通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 07:58:07 ID:???
確か、渓谷でアプラサス捕獲しようとした際に
ミノ粉散布してなかったか?
285通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 14:21:41 ID:???
ジンキ・エクステンデットでそんなのがでたなぁ>有線
286通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 18:00:54 ID:???
確かヤキン戦で火器運用試験型ゲイツとか言うのが、
燃費の悪さから有線で運用されてたとか言うのがMSVであったような…
287通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 18:04:06 ID:???
>>282
つ月は出ているか
288通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 18:07:49 ID:???
そういやDEVELOPERSによればMSの初期案で動力源に高効率蓄電池を使うといった案があったらしいな。
そう考えると種MSのバッテリーもおかしくないかも知れん。
289通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 18:10:28 ID:???
この場合のはVで出てきたハイランドのような発電衛星のことだろ。
・・・黒歴史的に見ればXの世界では設定にある破壊されたマイクロウェーブ中継衛星と一緒に、
ハイランドも破壊されているんだろうな、危険性としては一緒だし。
290通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 18:23:57 ID:???
しかし何故誰もケルゲレン子を出さんのだ。
291通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 12:26:38 ID:???
ここにエロSS投下しても大丈夫?
292通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 12:50:08 ID:???
腐展開でなければ良いと思うよ
293通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 13:54:23 ID:???
エロそのものが目的でなければ
294通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 14:15:53 ID:???
エロは荒れそうだな……
295通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 14:23:51 ID:???
エロパロでやれよ・・・
296通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 14:32:54 ID:???
そういや血バレ以前に軍オタの果てしない雑談が「エロSS投下するぞ」の一言で止まった事があったな。
297通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 14:37:24 ID:???
空気読めない腐女子が801SS投下して荒れまくったスレもある。
298通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 15:07:31 ID:???
たしかあん時の住民の総意は「どうぞどうぞ」だったな。つまり、エロSSが望まれているって事だ。
299通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 15:36:52 ID:???
801は駄目だが、エロは良い……
つまり、非生産的なエロスは駄目だってンだよッ!!!
300通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 15:43:14 ID:???
801だって良いじゃない?
301通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 15:57:58 ID:???
>>300
貴様、再構成スレを荒らして回ってただろ?
302通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:04:17 ID:???
>>301
意味わかんない。なんで他スレの話が出てくるのか意味不明。
普通のエロがありなら801だって良いじゃない?
303通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:09:43 ID:???
エロが無いSSを投下をしてはいけませんか?
304通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:12:08 ID:???
種蒔きさんが恋しいよう。
305通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:17:59 ID:???
>>300
カプ次第
306通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:22:25 ID:???
>>302
腐女子はホモスレにでも逝ってくれ
307通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:24:53 ID:???
したいならすればいいんだよ。
あぼーんするだけだからさ。
308通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 16:27:04 ID:???
シローがナタルに妊娠するまで腰を振り続ける
ギニアスがカガリを緊縛してレイープ
アイナがキラを調教
ノリスが三人娘相手にセクースの手解き
クルーゼがケルゲレン子をレイープ
エルザがニコルを逆レイープ
キボン
309通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:03:54 ID:???
801SS期待age
転移戦線氏ならシロキラ、種蒔き氏ならユウジロかシロシンが良いな☆
310通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:19:39 ID:???
私はイシュタム氏のナダシロかストキラを期待しています。
311通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:22:02 ID:???
それより本編の投下を期待したいなあ。
312通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:38:21 ID:???
俺はed氏の降臨を待ってみよう。
313通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:43:40 ID:???
>>312
edたんは腐女子だからなあ。
このスレとedたんは関係無いしなあ。
314通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:47:22 ID:???
高畑さんが続き書かないならedたんが続きを書けば良いんだよ。
高畑さんはedの続きを書けば良いんだよ。
315通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:49:10 ID:???
職人トレードって事か?
面白いアイデアだがこのスレに腐臭漂うのは勘弁だな。
316通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:51:25 ID:???
しかしed氏は腐臭の漂う文章は書いていない。高畑さんの文章に似てるような気はするが。
317通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 17:53:03 ID:???
edたんは腐臭を抑える為に高畑さんの文体を借りたんだよ
318通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:01:08 ID:???
いや、edたんの文章を高畑さんが借りたんじゃないか?高畑さんの文章は
トミノ調→歯切れの良い落語調→ed調→講談調→硬質なモノローグ多用→ライトな一人称と変遷してるが、ed調になったのはedが投下される前だ。
319通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:05:00 ID:???
×される前だ。
○された後だ。
320通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:27:57 ID:???
高畑さんは種蒔きさんとは文体の貸し借りしていないんだね。
なんだか意外かも。
321通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:36:16 ID:???
陸戦型ホモはさっさと消えろ
322通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 18:44:27 ID:???
高畑さんの文体の一つがed氏に似てるってだけだろ。
323通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 19:15:08 ID:???
陸戦型ホモとは誰の事でしょうか?
324種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/08(日) 20:41:27 ID:???
第三話 通り雨

「ユウスケ!」
 聞き覚えの無い声で呼び留められたユウスケは、慣れない松葉杖に悪戦苦闘しながら振り返った。
 いつもならなんて事はない動作が難しくて、ユウスケは軽く舌打ちをした。
 声の先には幼い自分からの悪友であるジロー・アマダがいた。その脇には彼の姉のカズミとその友人のミホがいた。
「ジロー、お前、無事だったのか!」
 入院先の病院で見たニュースでは、ジローの住んでいた地区はMS戦闘に巻き込まれて壊滅したと言っていた。
 自分の足の事よりもジローやカズミの事が気掛かりで、ユウスケは欝屈した毎日を過ごしていた。
 今日から始まる学校もユウスケの気持ちを晴らしてはくれず、未来に希望が持てなかった。
 だがしかし。
 ジロー達は笑顔で此方へと駆けてくる。ユウスケは嬉し涙を溢しそうになったものの、泣いてしまったら男が廃ると思い鼻をすすって堪えた。
「どうにか生きてるよ。ドジっちまってこんなザマだけどな」
 ユウスケは自分の左足をちらりと見た。ギプスに覆われたそれが取れるのはそう遠くは無いと医者から告げられていた。
「でも良かったわ。ユウスケ君がどうにか無事で。ね、ジロー?」
 カズミの言葉にジローは頷いていた。きっと嬉しさのあまり声が出ないのだろう。
 ブルブルと肩を震わせてジローは涙を一粒二粒と流していた。その脇でジローの肩を優しく撫でるカズミを見て、ユウスケは綺麗だなと思った。
「泣くなよ、ジロー。ほら、俺は元気なんだからさ」
 ふとミホの視線を感じ、ユウスケは照れ臭さを吹っ切るように元気良くジローに声を掛けた。

 ユウスケはカズミの気持ちを知っている。カズミの視線はいつだってシンへと向けられていたからだ。
 ――構わない、貴女が誰が好きだろうと。
 いつか必ずこの気持ちを伝えようとユウスケは思った。
325種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/08(日) 20:44:32 ID:???
 初日はオリエンテーションのみで授業は無かった。
 ジローから柔道部を見学に行かないかと誘われたが、ユウスケは断った。
 部活を見学に行ったら柔道をやりたくなるからだ。ユウスケは自分の足をもどかしく思った。
 初夏のオーブの天候は気まぐれだ。朝は晴れていたとしても、夕立は容赦無く大地を濡らす。それは秋に向けての恵みの雨だった。
 下校途中の雨にユウスケは近くにあった公園のベンチへと逃げ込んだ。
 屋根の下に入った時には服がびしょ濡れになっていた。
「嫌な雨だな。一体いつになったら止むんだろう」
 鉛色の空は雨の終わりを告げはしなかった。遠くから雷の音が聞こえた。
 ふと、パシャパシャと水溜まりに足を突っ込んでしまったような音がした。ジローはそちらへと目を向けた。
「カズミさん……」
 そこには鞄を頭の上で持ち雨を防ぎながら此方へと向かってくるカズミの姿があった。
「あら、ユウスケ君。いつから君はこの場所で一人で雨宿りしていたの?」
 カズミはユウスケの姿に気付くと笑顔を浮かべた。
「俺もさっきここに来たんですよ」
「そうなんだ。朝パパから天気予報を聞いていたんだけど、ジローの奴が寝坊してゴタゴタしてね、傘を忘れちゃったのよ」
 カズミはスカートのポケットからハンカチを取り出して髪を拭き始めた。
「ジローから聞いた事がありますよ。父ちゃんの天気予報は当たるって」
 ジローから雨が降る度に聞かされた言葉だ。ジローの傘に入れて貰い下校した事は何度もあった。
「ユウスケ君も髪が濡れてるじゃない。これで良かったら使う?」
 ユウスケを見上げながらカズミがハンカチを差し出して来た。
「全然大丈夫ですよ、ご心配無く」
 突然の言葉にびっくりして断ってしまったが、カズミはユウスケの頭に手を伸ばしハンカチで髪を拭き始めた。
「うーん、ユウスケ君は背が高いね。家のジローと10cmは違うんじゃない?」
 カズミの優しさが嬉しくて、ちょっぴり恥ずかしくてユウスケは曖昧な返事しか出来なかった。

 ユウスケはカズミの事をいつから見つめていたのかは覚えていない。
 恋心は季節を過ぎる通り雨のように突然訪れた。気付かぬ内にユウスケは戸惑う気持ちに出会ってしまったのだ。
 今は弟の友達としてしか見られていないのは仕方ない。
 ――全てはこれからだ。
 ユウスケは密やかにカズミを見つめた。
326種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/08(日) 20:47:27 ID:???
第三話 通り雨を投下させて頂きました。
いつもと趣向を変えてジローの友人のユウスケ視点でお話を組み立ててみたのですが
如何だったでしょうか?
機会があったらミホの視点でのお話を書いて見たいと思っております。

では失礼します。
327通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 20:48:07 ID:???
ユウスケ自重しろ。死亡フラグが…
328通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 21:53:06 ID:???
GJ!ユウスケの仄かな恋心が良いですね。それにしてもユウスケ可愛いなあ。元ネタがいるのでしょうか。高畑さんだとしたら笑えてしまうのですが。
329通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 01:40:38 ID:???
おお、なんと甘酸っぱい青春模様だ…GJ!
戦渦の青春という難しい御代に真っ向勝負する種蒔きさんに乾杯!
そしてミホ視点はミツアミスキーとして激しく期待、他の妹弟…もちろんアマダ夫妻も是非!
330通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 22:11:32 ID:???
GJ!カプ臭が漂わない恋愛が良いですね。是非オリキャラ道を極めて下さい。
ところで話は変わりますが、色々と粘着されたりして大変でしょうから気分転換がてらにヘイトスレに向上スレに投下をなされたようなヘイト作を投下してはいかがしょうか?
我々ヘイトスレ住人はあなた様のお越しを心よりお待ちしております。
331通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 22:21:56 ID:???
ヘイト厨の>>330がいい加減ウザイ件について
332140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/09(月) 22:38:18 ID:???
>>種を蒔く人氏
GJ!です。いつもながら戦渦の中の民間人視点が素晴らしいですね。

で、私も『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』5話投下させてもらいます。
333通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 22:39:30 ID:???
>>331
踊り子さんには触れ〈ry


オリキャラは知らないが此処ってどれ位08+種+αでαの部分が寛容なんだろうか?
例えば、08キャラ主人公で世界が種で兵器がイフリート改とかそんなカオスはOKなんだろうか?
334140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/09(月) 22:41:27 ID:???

 『異邦人』――外から来たもの。時にそれは蔑称となり得る。
 外から来たもの――『どこ』から来たのか、それを聞いたのは、いつの頃
だったか……


「……くぅっ!」
 スズネはペダルとスティックを巧みに操り、X105の横滑りを防ごうとする。
が、それでも外から見れば今巨大なモビルスーツがたたらを踏んだように
しか見えないだろう。
 まだX105のオートバランサーは完全ではなかった。同じX100系のX102、
X103と違い、やや特殊な装備を有することが原因だったが、それでもX102、
X103からのフィードバックが後回しになっていたのも事実だ。『G』のロール
アウトは公式にはコズミック・イラ71年1月20日とされているが、あくまで
これはメーカーから連合軍に引き渡された日のこと。この日を以て『G』各機は工業製品から兵器へと変貌を遂げ、所属軍の識別マークを掲げることが
できるようになる。ただそれだけのこと。実際にはそこからで、本当に
『使える兵器』にするまでの時間がどれだけ短縮できるか、密度を高める
ことができるかで、その兵器の価値が決まる。メーカーによっては自前で
そこまでの鍛錬をしてしまい、同じ兵器を扱わせても正規軍より上手く
扱ってしまう、ということもまれに存在するが、これはあくまで例外だ。

 スズネはX105を起動させた後、直ちにX303を追った……が、それは目の前に
現れたザフトのモビルスーツ『ジン』によって阻まれた。ジンはX105も
捕獲、あるいは破壊しようとしているのだろう、こちらを無力化させるように
攻撃を仕掛けてくる。破壊と捕獲、どちらかと問えば、できれば捕獲したい
のだろう。ただ、こちらも早々手が出せる状態ではなかった。理由は簡単。
どこの世界にメンテナンスデッキでのデータ取りする機体にフル装備する
馬鹿がいるか。いくらセーフティが利いているとは言っても、人間は完璧では
あり得ないのに。こういう場合、外せるものは外しておくのが常識。この
ため、X105は固有装備以外全く装備していない状態で起動し、初の実戦に
臨むことになった。

「……イーゲルシュテルンもせいぜい2秒撃てたら上等、あとはアーマー
シュナイダーだけ……か……森林地帯へ移動したいけど、行かせてくれそうに
ないか……」
 スズネは現在の装備を再確認する。が、これも一瞬目をやったに過ぎない。
目の前のジンは76ミリ重突撃機銃の攻撃が当たらないことに業を煮やしたか、
重斬刀を抜き、斬りかかってくる。これも何とか躱したが、その際の横滑りが
コクピットを激しく揺さぶった。
335140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/09(月) 22:42:35 ID:???

「……躱した?ナチュラル風情が……生意気なんだよ!」
 ミゲル・アイマンは苛立ちを隠しきれないでいた。目の前の、連合の新兵器
――暗灰色のモビルスーツに。牽制目的とはいえ、重突撃機銃の射撃は全て
躱された。そして、今の重斬刀の一撃も。躱した後に必ずバランスを激しく
崩すが、転倒するほどでもない。オートバランサーが未完成と言うことか。
それならば……と、重突撃機銃をフェイントに重斬刀で斬りかかろうとした
とき……相手の姿が消えたことにミゲルは『黄昏の魔弾』らしくない失敗を
した。今まで横に躱し続けた敵に対して、同じように躱すと思っての攻撃
……だが、今度は相手が身を屈め、ショルダーチャージを仕掛けてきたと
気付いたのは、コクピットが激しく揺さぶられ、機体が激しい衝撃とともに
近くのビルに背中から突っ込んだときだった。

「……回避行動は最後まで同じ機動を続けろ、先に音を上げた方が墜ちる、
って昔のサムライ・エースは言ったけど、明らかに狙ってくるんじゃ逆襲
してくださいって言っているようなものね……」
(……やっぱり、凄い……)
 連続した戦闘機動に肩で息をするスズネ。マリュー・ラミアスは『彼女が
ここまで戦えていること』そのものに驚嘆していた。恐らく、自分がX105を
操っていたなら、歩かせるだけで精一杯だったろう。いや、自分だけでない。
他のテストパイロット達も、死者に鞭打つようだがここまでのことすらでき
なかった。さすがの彼女もマニュアルでバランサー制御を行うには無理が
あるのか、先程から振り回されているようだが。
 X105のOSが一番完成度が低いことは、技術主任である自分が一番よく解って
いる。他のXナンバーが全て装備がある程度固定されているのに対して、X105
だけは装備によって機体バランスが大きく変わるため、その調整が難航して
いた。それ以前に、地球連合軍にモビルスーツ用のまともなバランサーの
プリセットデータなどない。一から作る必要があったのだ。機体はオーブの
モルゲンレーテ社に委託したが、OSや装甲等の特殊装備は機密保持のため
外部への委託は行わなかった。これが完全に裏目に出た。ハードは良くても
ソフトがお話しにならない状態――それが今のX105。コーディネーターなら
この辺も自前で何とかしてしまうのだろうが、ナチュラルはそうもいかない。
ナチュラルの中でも突出した操縦技能を有するのが目の前にいるスズネ・
サハリン・アマダ少尉――まるでモビルスーツのコクピットを揺り籠に
生まれてきたような彼女――でも、未完成な機体ではその能力を発揮しきれ
ないでいる……マリューは現在の状況をそう判断していた。
 ――決め手に欠ける――現在の状況を打破するには、もう一つ、駒が必要
だと、マリューは感じていた。
336140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/09(月) 22:45:07 ID:???

 今まで乗ったどの絶叫マシンよりも強烈な動きに、キラは猛烈に込み上げる
嘔吐感と戦っていた。右へ右へ、激しく揺さぶられるコクピットブロック。
男の自分がこうなのに、女性の二人が何ともないのは、やはり大人だから
なのだろうか……とも思ったが、口には出せずにいた。
 それと同時に、キラはシートのスズネの操縦方法に違和感を感じていた。
避けてばかりで攻撃を仕掛けない、操作に素人目で見ても無駄が多すぎる
……今し方反撃に転じたが、それすら地に足が着いてないと感じていた。
(これって……)
 途端、キラの体を再び激震が襲う。起き上がった敵のジンが重斬刀で斬り
かかってくるのを、躱したためだ。その時、キラはモニターの端っこに驚愕の
表情を浮かべる見知った顔……ミリアリア・ハウの姿を見た。逃げ遅れた
彼女達が、今、自分がいる場所とそう遠くないところにいる。いや、今
戦っている場所がゼミのあったビルの側なのだ。
 更に身を乗り出したとき、もう一度激震が体を襲う。身を乗り出した不安定な
体制のキラはスズネの胸に頭から突っ込む恰好になった。
「……!?危ないからじっとしてて!」
 窒息するほどではないが、息苦しさから顔を上げたキラは慌てて元の位置に
戻る。その一瞬の隙に、ジンの重斬刀がモニタ一杯に広がっていた。
(やられる!)
 キラは咄嗟に目を閉じる。だが、スズネとマリューは違った。マリューは
毅然と相手を凝視し、スズネは落ち着いた様子でコンソールパネル横の
『Phase Shift』を書かれたボタンを押していた。

 ミゲル・アイマンは勝利を確信した。敵の足が突然止まった一瞬に、重斬刀の
一撃を見舞うことができたのだ。しかし……その表情は一瞬にして驚愕へと
変わる。
 敵モビルスーツの装甲が、突如として暗灰色から白を基調として、胸が
青、動体が赤のトリコロールへと変化した。そのまま敵は両腕を交差させて
重斬刀の一撃を受け止める。通常ならばあり得ない行動。そして、敵には
何ら損傷の欠片も見えない現実。そこに、彼は一つの結論に達する。未だ
ザフトも実用化できていない技術に。
「……フェイズシフトだ……と……!?」
 その言葉も最後まで発することを許されなかった。体を入れ替えた敵の
動きにつんのめったジンはもう一度手近なビルに叩き付けられていたからだ。
337140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/09(月) 22:46:07 ID:???

 激しい衝撃にキラは咄嗟に『やられた』と思った。しかし、モニタにはビルに
叩き付けられたジンが映っている。
「ジンのサーベルなど、この『ストライク』には通用しない!」
 マリューが吐き捨てるように言う。しかし、追い討ちをかけるように放たれた
イーゲルシュテルンの火線は、キラの目から見ても目標からずれているように
しか見えなかった。
「……ストライク?……でも、これって……」
 まだ足許にはミリアリアやトール達がいる。キラは居ても立ってもいられ
なくなり、ついに声を上げた。
「……何をやってるんです!こんなのに乗っているんだったら、さっさと
何とかしてください!」
 言いつつ、キラは計器類をチェックする。そして、頭を掻きむしりたい
衝動を抑えつつスズネに迫る。
「……無茶苦茶だ!こんなお粗末なOSでこれだけの機体を動かそうだなんて!」
「……仕方ないでしょう!まだ碌にフィードバックもできていない状態で
起動させたんだから!」
「……ああっもう!どいてください!」
 瓦礫の中からジンが立ち上がり、再び迫ってくるのを見ながら、キラは
叫ぶ。
「……僕だって、死にたくないんです!早く!」
 その時のキラの表情、それは牙を剥く野獣のそれだった。スズネを押しのけて
でもシートに割り込もうとするキラ。ついにスズネからシートを奪い取ると、
シートの横からメンテナンス用コンソールを引き出して猛烈な勢いでキーを
叩き始める……

 それからのストライクの変貌……それは敵対していたミゲルが一番感じて
いた。突然、軛から解き放たれた獣のように大地を蹴る俊敏な動きに翻弄され
……手にした一対のナイフによってジンの戦闘能力が奪われたとき、彼は
敵を道連れにした機体の放棄を決意した。
338140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/09(月) 22:46:59 ID:???

「……?!早くジンから離れて!」
 アーマーシュナイダーによって電装系を破壊され機能停止に追い込まれた
ジンからパイロットが脱出するのを見たマリューは、キラにジンからストライクを
離すように指示する……が、キラにはそれが何のことかすぐには理解できなかった。
キラがマリューの言葉を理解したのは、目の前のジンが自爆装置を起動させて
爆発した衝撃にコクピットを揺さぶられたとき。だが、それを突然だと考えて
いたのはキラだけで、マリューとスズネには予想される結末だったため、
身を乗り出したスズネの操作でX105――ストライクは何とか転倒せず体勢を
立て直すことができた。
「……はぁ……はぁ……」
 肩で息をするキラ。彼の様子を見ていたスズネとマリューは、二人とも
同じことを考えていた。
 先程、スズネから強引に主導権を奪い取った彼の取った行動、その凄まじい
勢いのタイピング速度は、ナチュラルではあり得ないものだった。そして、
未見のOSを書き換えるこの能力……これも、ナチュラルでは考えられないもの
だった。つまり……彼は……


「……ほう。ミゲルが機体を失ったか。その新型、ここで始末をつけねば
その代償、我らの血で贖うことになりかねんな……」
 ミゲル・アイマンのエマージェンシーを受けたクルーゼ隊の隊長、仮面の
士官ことラウ・ル・クルーゼはそう言って麾下の部隊にD装備への換装を指示
する。
 D装備――それは要塞や拠点攻略用の最重装備だ。たかがモビルスーツ相手
には、オーバーキルも過ぎるもの。しかし、彼はそれを選択した。
「準備完了次第全機投入しろ。私は先に出る」
 副官にそう指示する彼の向かった先……それは彼の愛機、全身を白く染め
上げた『シグー』だった。
「……なるべく早くケリをつけなければな。『異邦人』(エトランジェ)が来る
前に……」
 ラウは独りごちる。それは誰にも聞かれることなく、虚空へと消えた。
 『ヴェサリウス』のリニアカタパルトから見える虚空――そこは、まだ
かりそめの平穏を保っているように見えた。今は、まだ……
339140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/09(月) 22:48:05 ID:???
以上、5話終了です。
週末に上げるつもりでしたが、祖母が入院して車の運転し続けていたら
ネットしてる時間なかったですorz
340通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 23:08:35 ID:???
>>333
時間軸を考えようぜ?

>>140
341通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 01:05:36 ID:???
いまさらだけど
オリが出張っている時点でクロススレの本旨から外れてるんじゃね?
┐(´д`)┌
342通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 01:08:54 ID:???
つドリー夢小説
343通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 01:40:01 ID:???
>>341
では、我々を満足させる素晴らしい作品を期待しているぞ。
つ[言い出しっぺの法則]
...書けないし、楽しめているから俺は黙ってGJ!するだけだがな。
344通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 06:36:01 ID:???
>>343
これを言うやつって、結局「自分には読解力がない」って
言ってるようなもんだと思う
345通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 07:21:37 ID:???
>>341
このスレだと全うなSSを書いている職人が少ないからな。LRCE氏と転移戦線氏位だ。
種を蒔く人氏は戦闘が書けない事とオリキャラ主体が難点。
140氏はクロス要素が少ない事が難点。
イシュタム氏は微妙にスレ違いなのが難点。

俺は面白ければ良いけどね。
種を蒔く人氏は日常描写が凄いし、イシュタム氏は独特のイシュタム節が面白い。
140氏はまだ始まったばかりだし、これからの展開が楽しみだ。

三人目はまとめサイトに載っていないから除外。
346345:2007/04/10(火) 07:31:17 ID:???
140氏GJ!
この後スズネとキラでストライク争奪戦が繰り広げられそうですね。
大変な事情があるようですがマイペースで頑張って下さい。

GJ言い忘れていたよorz
347通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 08:54:54 ID:???
140氏GJ!
>>341の言ってることもたしかだけどまだ序盤だし、
そのうち08キャラが増える可能性もゼロじゃないんでない?
俺は面白いから平気だけど。
348140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/10(火) 10:31:52 ID:???
Wikiに登録してくれた方、ありがとうございます(チェックが遅れました)。

それでは、『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』6話、投下します。
349140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/10(火) 10:34:08 ID:???

 時は遷ろうもの。
 嵐の中に輝いた時も、また流れ、遷ろう。
 今、彼がここにいたならば……私のことをどう思うだろうか……

 虚空の中を、一隻のシャトルが進む。何かを警戒しているのか、ガスのみの
サイレントラン。船内は人いきれに溢れ、それでも、言葉を発する者はない。
ただ、彼らの出で立ちはただの旅行者ではなかった。軍服、スーツ、白衣――
およそ旅行者が着る服装ではない。
 彼らは、ヘリオポリスから脱出した、オーブ連合首長国の技術関連者だった。
ザフトのヘリオポリス侵攻を事前に察知したオーブ上層部の一部は、秘密裏に
重要なポストにいる人物のみに脱出を指示した。ヘリオポリスで開発していた
新型機は残念ながら破棄されたが、データは全て揃った状態で持ち帰ること
……それが彼らに与えられた最大の使命だった。
 その中で、一人の女性技術者が星々の瞬く宇宙(そら)を見つめていた。
銀髪の、まだ美貌もそれほど衰えていない女性――誰も、彼女が二十歳を
超えた娘を持つとは思えない――。彼女の上品なスーツの襟にはオレンジと
黄色の階級章――オーブの一等佐官だ――が輝いている。そのせいか、周辺に
座る人間も、どことなく彼女に遠慮している様子が見受けられた。
 アイナ・サハリン・アマダ一等技術陸佐――それが彼女の名。オーブには
30年ほど前に移住してきたが、オーブ帰化以前の過去の経歴は故人となった
夫シロー・アマダ一等陸佐と並んで不明。中興氏族セイラン派に属する数
少ない人間であるが、モビルスーツの運用、開発については比肩する者のない、
現在のオーブには欠かせない人間。『モビルスーツ』という兵器を最近まで
歯牙にもかけなかったサハク派、アスハ派がもう少し彼女らを厚遇していれば、
歴史が変わったかも知れないとも言われている。
 彼女は、もう少し運命の歯車がずれていたら出逢えていたであろう、自分の
娘の一人に思いを馳せる。実際にテストを行う地球連合軍側の人間が着任した
のは、地球連合軍――正確には大西洋連邦――と共同開発していた『G』と
呼ばれる新型機動兵器のロールアウト直前だった。尤も、着任が遅れてくれた
おかげで、彼女が出向しているオーブの国営企業モルゲンレーテ社は比較的
楽に『G』の機体データを無断流用することができたのだが。
 しかし、運命は皮肉なもの。地球連合軍側着任に備えた準備に忙殺されて
いる間にヘリオポリスからの離脱命令が下り、今、ヘリオポリスはザフトの
蹂躙を許しているという。
 自分の娘、スズネは大丈夫だったのだろうか……夫とともにその誕生を
喜んだ四人目の家族。夫の駐在武官任務中に誕生した娘は、生誕地の法に
よって二つの国籍を有することになり、それが娘が彼女の手から離れてしまう
一因となってしまった。
 戻れるのであれば、この手で抱きしめたい――叶わぬ願いは、彼女を締め
付ける。オーブの神ハウメアの護りがあれば、いずれまた出逢えるのだろうか……
350140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/10(火) 10:36:03 ID:???

 虚空は彼女の問いには答えない。ただ、そこにある。ならば、今はそれで
良い、と彼女は思った。娘に託した、夫と自分の絆の懐中時計が、娘を護って
くれるに違いない。娘が『G』に関わるならば、また出会う時もあるだろう。
そう信じて。

 すれ違う宇宙(そら)――コズミック・イラ71年1月25日。アイナ・サハリン・
アマダ一等技術陸佐は、このとき、まだ、試練の塔を登る勇者達に対する
女神イシュタムのもてなしの数を、知る術を持たなかった……
351140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/10(火) 10:38:51 ID:???
以上です。
なかなか配分が難しいですね。ある程度貯まってから公開しているのは
良いのか悪いのか……orz
352通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 18:02:13 ID:???
GJ! キャラ追加の予想どうりアイナキター!!
353通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 23:37:21 ID:???
>>345
イシュタム節ってなあに?

140氏GJです。続きを楽しみにしています。

そろそろイシュタム氏のSSが読みたいよう。
354通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 00:01:37 ID:???
イシュタム節とは読者を光の速さで置いて行く光速展開の事。
主にアッパー系SS(新人スレとか)に顕著に表れている。
CEのイシュタムで言えば速攻でキラが壊れた所だと思う。
355通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 00:32:15 ID:???
イシュタム節ってダウナー系SSによく見られる暗くて重い心象風景描写じゃなかったの?キラが壊れた事もそれで説得力持たしていたし。
とりあえずイシュタム氏が成長して帰って来るのを待とうよ。
356通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 13:06:20 ID:???
>>351
GJ!
キャラが増えてきてクロス部分が増えてきましたね…これからの展開が楽しみだ!
357通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 18:33:06 ID:???
保守
358140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/12(木) 20:49:31 ID:???
時間のあるうちに『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』7話投下いきます。
359140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/12(木) 20:50:38 ID:???

 平穏は、激動の隙間。
 安寧など、存在しない。あるのは、ただ争乱の間隙に存在する刹那の凪。
 けれど、その凪にすがっていたいと思うときがある――そう。今のように……

「……どう?」
 ラミアス大尉の問いに、私は肩をすくめて見せた。
「……どうもこうもありません。簡単に言えば、イベントドリブンでスマートに
動いていたプログラムを強引にGOTOでジャンプさせたようなものです。
スパゲティになってないだけマシ、ですね……」
 私の答えにラミアス大尉も頭痛を隠しきれないようだ。ただ、それでも
これだけは言える。
「……ですけど、X105の能力については、100%引き出せてる、と言えますね。
バランサーの調整とか、まだ必要だと思いますけど」
 私もプログラムについてはそれほど詳しくはない。というより、通常一般に
現地でパイロットがOSの改変など行わないため、この技能はあまり重要視
されない。けれど、私はプログラムについてもある程度の知識がある。そうで
ないと、今の任務は務まらない。パラメータを呼び出すだけで、彼――
キラ・ヤマトがとんでもないことをしてくれたことは理解できた。
「……で、どう?動かせる?」
 ラミアス大尉の質問は単純だ。Yesか、Noか。
「……動かせるか、じゃなくて、動かすのが私の仕事です。できれば今の
状態をシミュレータにインストールして訓練したいところですけど……」
 言いつつ、私はX105――ストライクのコクピットから外を見る。現在、
私達はストライクを改変したキラ・ヤマト、及び戦闘時に居合わせた彼の
学友達を臨時徴用してストライクの追加装備を装着する作業を行っていた。
臨時徴用の理由は軍の最高機密への関与に対する機密保持のため――申し訳
ないが、彼らをこのまま解放するわけにはいかなかった。
 ラミアス大尉は輸送中に攻撃を受けて放棄されたX105用の装備運搬車に、
キラ・ヤマト達を向かわせていた。この中に納められていたのはランチャー・
ストライカー・パック――砲戦仕様の追加装備――使いどころが難しい装備
だが、ないよりはあった方が良い。
 ラミアス大尉は装備を急がせるが、何しろ相手が素人の学生達。すんなり
事が運ぶはずもなかった……が、それを覆す事態が発生した。そう、敵の
再来……彼らだって、まだ死にたくはなかった。
360140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/12(木) 20:51:44 ID:???

 ラウ・ル・クルーゼはシグーのコクピットで笑っていた。ヘリオポリスに
存在する新型を迎撃するつもりが、途中で思いもよらぬ『戦友』に出会った
ためだ。
「……まったく、厄介な奴だよ!ムウ・ラ・フラガ!私が君を呼び寄せるの
か、君が私を呼び寄せるのか!」
 敵はオレンジ色のモビルアーマー。連合の『メビウス・ゼロ』と称される
ものだ。有線誘導式の移動砲台『ガンバレル』を4基装備し、自軍のジンとも
正面切って戦える連合の数少ない機動兵器だった。
 ラウは相手のパイロットを知っていた。戦場で何度もすれ違った相手――
理由はそれだけではないが――であり、彼自身の合わせ鏡とも言える存在
だったからだ。しかし、今は相手をしている時間がない。早くしないと別の
厄介者が現れる……そう判断したラウは、機体を翻すとヘリオポリスへと
進入する。メビウス・ゼロも追いかけてくるが、気にするほどでもない。
0G圏内、最低でも大気のない場所でなければ『ガンバレル』はまともに運用
できないことが判明しているためだ。
 ヘリオポリスへと進入して間もなく、彼は獲物を発見する。白いモビルスーツ
――連合の新型、どれほどの性能か見せてもらおうか。

「……まだ終わりませんか!」
 私はコクピットの中で焦りを隠しきれないでいた。IFFの反応がない機体
――つまり、敵――が迫っていることを、ストライクは私に告げ続けていた。
「……待って……今……!」
 ラミアス大尉の言葉と同時に、ストライクのコンソールにもランチャー・
ストライカー・パックの接続確認とバッテリー接続完了が表示される。消費
していたゲージが戻り、ランチャー・ストライカー・パックの装備によって
変動したバランサーパラメータを調整すると、ストライクをゆっくりと
ディアクティブ状態からアクティブへと移行させた。
 ストライクが立ち上がりざまに放った肩の120ミリ対艦バルカン砲の火線と
敵の白いモビルスーツ――ザフトの新型、『シグー』――の手にした重突撃
機銃の火線が交差する。お互いに命中することはなかったが、敵の動きは
予想以上に速かった。

「ほう。意外と……だが、まだまだだな……」
 ラウは自分だからこそ躱せた敵の一撃に評価を改めた。狙いは正確、その
ため予想しやすい……が、だからといって与しやすい敵ではない、と。
「さて、厄介者が集う前に、全てを終わらせようか!」
 ラウは背中に迫る別の厄介者達に向けて、そう言い放った。
361140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/12(木) 20:53:53 ID:???
以上です。
362通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:18:44 ID:???
GJ。良いんじゃないかな。

>>345
一つ聞くがまともなクロスってなんだ?劣化リウの事なのか?俺は種蒔きさんや高畑さんはオリジナル要素を詰め込んだまともなクロスだと思うんだが。
363通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 22:10:33 ID:???
種蒔き氏はオリジナル要素が強すぎ。
ダラダラと日常描写をされても「ふーん、あっそう」って感じだな。
俺は燃える展開が読みたいんだよ。厨臭い恋愛なんて飽々だ。
364通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 22:22:00 ID:???
>>363
同感。種蒔き氏のSSはガンダムらしくなくて萎える。
日常描写がやりたいならオリジナルを書けば良いのに。
365通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 22:38:56 ID:???
これは何という釣り
おもわずクマのAAを探しそうになってしまった
366通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 22:39:52 ID:???
ふと思ったんだけど、軍用のOSをかってに改変したキラって中立国の民間人うんぬんのまえに犯罪者じゃね?
367通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 22:42:17 ID:???
ま、間違いない…奴だ…奴が来たんだ!
368通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:02:04 ID:???
>>366
つ緊急避難
369通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:27:44 ID:???
そろそろ三人目お得意の自演コントが始まるのかな。
370通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:10:15 ID:???
日常描写をダラダラってじゃあポケ戦はガンダムじゃねぇよかよw
371通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:16:32 ID:???
>>370
戦闘シーンがないと認められない、ってやつでしょ。
現在最後発の140氏は意識して入れてるようだけど。
ただ、7話冒頭のスズネのせりふ、今ひとつ理解できない俺がいるorz
プログラムにスパゲティって何の関係が。。。それでマリューが頭抱える
のかよって思ったしorz
372通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:30:54 ID:???
プログラムのスパゲティは・・・知り合いのプログラマーから聞いた事あるけどちゃんと整理されていないごちゃごちゃになったプログラムの事だったはず。
こうなるとプログラムをチェックしたり改良する時なんか凄く面倒になるそうだ。
373通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:41:12 ID:???
>>371
可読性皆無で、構造の把握が本人以外に難しいようなソースコードのことを、あたかもスパゲティが絡まりあっている様に見立てて、
スパゲティ・コード、あるいはスパゲティ・プログラムと呼ぶことがある。
そういうプログラムは、どんなに動作時の出来がよかろうが、蛇蝎の如く嫌われる傾向にある。
374通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:41:54 ID:???
>>371
あー、確かキラの組んだプログラムは酷いスパゲッティだって聞いた事があるわ。
>>372が言ってるので用法はあってるはず。何でもキラは仕事は速いんだが
肝心の仕上がりがスパゲッティなんで相当手直ししないと駄目らしい。んで、
サーペントテールの劾が相当手を入れてようやくM1のOSは完成したんだと。
375通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:46:49 ID:???
>>372-374
サンクス。
ということは、140氏はキラの組み方を知っていたってことかな?
ぐぐっても「イベントドリブン?」「スパゲティ?」ってな感じで
素人には解りにくくて困ったんだよo...rz
376通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:12:04 ID:???
>>375
イベントドリブンてのはつまり、Windowsみたいなもの。
ユーザーからの入力(イベント)に対してその都度処理を実行する方式。

OSってのは、常にユーザーの入力(イベント)を監視してて、何も入力が行われていない場合にはそのプログラムは
入力が行われるまで待機状態に入ってるわけだ。
となると、その間に別のプログラムを実行させて、並列的に処理を行うことが出来るようになるので、
操作効率があがる、と。
 
どうでもいいが、試作機とはいえ基幹システムが機体のコンソールから直接操作、改編できるようになってるって、
保安面から考えると最低最悪だと思われるのだが、いまさらですかそうですか(ry
377通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:56:49 ID:???
371じゃないけど、良く分かった。そういうことなのか。
ふーん。そういやキラってプログラムを変則的に組む奴だって月面都市時代のアスランが言ってたな。

にしても、それじゃあ困るわな。実際の仕事場だとあんまり役に立たないような……。

>376
ドンマイ。ほら、種の軍人(人間)基本阿呆だからさ。そこまで気が回らなかったんだ。
378通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:32:04 ID:???
もの自体はよかったらしいけどねぇ>キラOS

そもそもキラOSはとりあえず。動くものとして作られた感じがあるからねぇ。
腰を据えて動作確認からデバックまでやれば、完成度は高かったんでないかなぁ。

保守管理のプログラマーが泣きそうだけど。
379通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:38:03 ID:???
>>377
まぁ、キラはそこらの指導を受ける前にカレッジやめてるからなぁ。
某西博士のごとく、発想の飛躍が激しいんだろう、プログラミングでは。
人工的に創られたとは言っても天才は天才だから過程をすっとばしちまうんだ。

いっその事アノ領域まで行っちまったほうが本人は幸せだったかもしれんがw
380通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 03:01:58 ID:???
Windowsもソースは酷いスパゲッティだろうな
でなきゃこんなに修正ファイルが出るのが遅いはずがない。
381通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 03:03:18 ID:???
元々膨大になりすぎてスパゲティーにしかなりようがないともいうけどね。
最近のアプリ系列はたいていがスパゲティーらしいよ。
MacOSとかもそうだし。
382通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 11:32:01 ID:???
プログラマにはスパゲティを縁起が悪いとか言って食べなかったりするのもいるんかねw
383通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 16:02:42 ID:???
140氏の表現方法、何年か前のコミケで見た記憶があるな。
あの人はコミケ向けはSF系のオリジナル書いてたけど、ホムペではゲームの
二次創作とかも書いてたし、本職SEだし、Windowsのお助けサイトの常連回答者
だったりしてるし。
本人のサイトで聞いても多分答えてくれないだろうけど。
384通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:32:00 ID:???
>>364
そういう言い方は良くないよ。
種蒔き氏は確かに戦闘描写が出来ない最下層の職人だけどさ。
戦闘描写の書けないおつむが弱い職人がいたっていいじゃないか。
385通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:40:48 ID:???
軍事用OSでセキュリティはウンコだわ
コンソールからコンパイルできちまうだわ
ウンコだろ
386通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:50:11 ID:???
>>384
一体いつになったら種蒔き氏は住人の生暖かい視線に気づくんだろうな。
ある意味可哀想な人だよ。
387通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:53:50 ID:???
踊り子さんにはノータッチでお願いします。チップを挟むのもダメです。
388通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 20:11:37 ID:???
>>385
ところが、最近はコンパイルが(見た目)必要ない言語もあったりする。
BASICのようなインタプリタとしても動くし、C++やDelphiみたいに
きっちりexeにすることもできるLabVIEWって言語(開発ツール)が。
種の粒子コンピュータがこのタイプな可能性もあるけどね。
まぁ、種世界のセキュリティが穴だらけってのは異議なしだけど。
389通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:12:17 ID:???
>>386
住人が団結して種蒔き氏をスルーすればいいんジャマイカ?
以後種蒔き氏の話題は禁止しよう。
390通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:26:12 ID:???
踊り子さんにはノータッチでお願いします。チップを挟むのもダメです。
391通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:28:47 ID:???
じゃあ高畑さんの話題にしよう。頼むから続けてくれ。続きが気になって仕方ない。プロットだけで良いから教えてくれませんか?
392通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:04:55 ID:???
スパゲティったらインシデントしか浮かばん。
393通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:19:32 ID:???
種蒔きさんにはノータッチでお願いします。チップを挟むのもダメです。
394通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:25:23 ID:???
カズミたんの胸の谷間にチップを挟むのはありですか?スズネたんには俺のマグナムを挟んで欲しいw
395通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:39:55 ID:???
>>389他の自演ゴキブリへ。
汚らわしいからお前が「団結」などと他人と組むという意味の単語を
死ぬまで使うな、というか死ね。
396通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:47:44 ID:???
>>395
お馬鹿さぁんの相手禁止
397通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:48:45 ID:???
高畑さんってイシュタム氏のことか?
震える山の続きは見たいね、うん
398通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:51:18 ID:???
イシュタムも震える街の続きも見てー
399通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 04:49:41 ID:???
                   ∧∧ ∩
                  (´・ω・`)/
             ハ_ハ   ⊂   ノ    ハ_ハ
           ('(・ω・`∩  (つ ノ   ∩´・ω・)')
       ハ_ハ   ヽ  〈    (ノ    〉  /     ハ_ハ
     ('(・ω・`∩  ヽヽ_)        (_ノ ノ   ∩´・ω・)')
     O,_  〈                      〉  ,_O
       `ヽ_)                     (_/ ´
   ハ_ハ         オリキャラは添えるだけ         ハ_ハ
⊂(・ω・⊂⌒`⊃                       ⊂´⌒⊃・ω・) ⊃
400通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:17:07 ID:???
>>389他の自演
なんだ、週末だから学校か会社が始まって来れなかった分もっとファビョって来ると
昨晩リアルじゃ見れなかったから楽しみに来たのに…この程度か
芸風も変わらないし見え見えで詰らん、もう笑えもしねェな
この程度だと>>390等の自治風カキコも文句言われ無い為の自演じゃないかと勘ぐってしまうw
401通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:45:24 ID:???
>371
最低な構造のプログラムをスパゲッティと言います。

スパゲッティなコーディングされたものは
修正するくらいなら、位置から作り直した方が効率が良い場合が多々あります('A`)ノ ハイハイ、デスマーチデスマーチ
402通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 11:38:26 ID:???
>>401
これは…実にキラクォリティです……
403通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 12:53:20 ID:???
>>400
自演厨は今度はSSを語ろうスレに出張して自演してるよ。
やってる事はここと変わらんw
404通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 13:04:51 ID:???
もうどうでもいいや
405通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 16:24:04 ID:???
>>379
やめてるっていうより、やめさせられざるを得ないだろ。軍機的に考えて。
406通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 18:05:16 ID:???
そもそも物理的にない罠>大学


思いっきりヘリオポリス崩壊してるしねぇ。
407通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 14:14:09 ID:???

>>406
って事はキラらの最終学歴は大学中退?


そーいやNJのおかげで携帯電話も使えないと思っていたがマユは携帯持ってたなぁ
戦後2年経ってNJCのおかげで電波障害は無くなったのか?
408通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 18:17:46 ID:???
>>407
いや、マユの携帯は無印時代のものだから、NJ投下前から持ってただけじゃね?
オーブはNJの影響少なかったらしいし
409通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 18:39:59 ID:???
NJは三基程度で地球全土を覆う。
それが二万基投下されたのだから……
オーブだけNJの影響少ないなんてのはありえない。
あの携帯は設定無視したお得意の演出だろう。(てゆーか、キーアイテムが設定ミス……)


オーブがNJの影響が少ないと言われるのは、電力供給を原子力に頼っていなかった点のみである。
410通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 19:36:46 ID:???
>>409
あの携帯には現在、黒歴史から手にしたオーパーツ説が存在しています。
なぜなら種にはハチという黒歴史の産物が存在するため、同様の異世界の物品が存在する可能性があるからです。
411通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 20:32:24 ID:???
>>410
サイコミュ携帯か
412通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 21:08:03 ID:???
あと10年ぐらいしていたら携帯とか普通にありそうだけどなぁ。
量子共鳴通信の携帯

ドンだけ豪華やねん。理論上別銀河にいても一瞬で届くらしいが
413通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 21:24:11 ID:???
>>理論上別銀河にいても一瞬で届くらしいが
理論上でも不可能だろ。
414通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 21:32:17 ID:???
>>413
EPR量子通信の事ではないだろうか。超光速通信の1つとしてSFに登場する事がある。
まあ実際にはこの方法では情報伝達は出来ないらしいけど。
415通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 21:34:12 ID:???
デジカメとして使ってたんだろ、つーか考えたら負けだ。基地ガイの設定なんて。
416通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 02:18:50 ID:???
一年前は使えたので使えた時代を懐かしんでいる。ってSSがあったな
417通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 08:38:46 ID:???
なるほど、今の時代に思い出の文章を表示したポケベルを持ってるみたいなものだな。
418通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 10:20:25 ID:???
避難に関係ない物はしまっとけw

しかしアレだな、ゆでクオリティなら許せるのに福田クオリティだと反吐が出そうになるのは個々の日頃の行いだなwwwwww
419通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 20:23:23 ID:???
それが福田クォリティwwww


「予定時刻まであと300秒、現在上空はクリアー…レーザー通信行けます!」
 CIC電子戦席から一段上のブリッジに向けてチャンドラ軍曹が叫ぶ。
 それを受けてマリューとナタルの2人は緊張したおもむきで会話しながら手順を再確認する。
「やれやれ…予定外に降下した場所が砂漠で助かったわ」
「そうですね、この分だと問題無く行けそうです。
 それにしてもさすが知将ハルバートン准将ですね、万が一の場合を考えて手筈を整えて居てくれたとは」
 深夜のAAブリッジ…マリューとナタルとチャンドラの3名は迫り来る通信時間に向けて緊張の度を高めていた。
 今からしばし後、連合軍第8艦隊の航宙哨戒機がアフリカ大陸のAAが潜んでいる近辺上宙に強行侵入し数
十秒間AAと直接レーザー通信を行える空域を通過する事になっている……と、第8艦隊に合流した時に渡さ
れた航宙哨戒機の行動チャートには書いてある。
 レーザー通信は送信と受信の両者の間に障害物が無い事が求められるのだが指向性が高いので傍受は難しく、媒体がレーザーなのでNJの電波障害も関係無い。
 そしてこの強行偵察は用意周到にも数日前から行われており、これを巡っての小規模な戦闘までも行われて
いた為これがAAとの通信とバレる可能性も地上に隠れているAAの位置が敵に発覚する恐れも無い…事実ザ
フトは宇宙の部隊と地上の部隊の情報交換も少なくそのやり取りに最後まで気が付くことは無かった。
 この第8艦隊の生き残りで行われている作戦は戦死したハルバートン准将がAAがアラスカ等連合軍の支配地
域に降下できなかった場合を考え念の為行っていた補助作戦であるが…残念ながら役に立ってしまったようだ。
 圧縮したレーザー通信でAAの現在位置やAAが必要とする補給物資やバクゥをほぼ無傷で鹵獲した事や戦
力となるMSが増えた事等を送信し、通信が正しく伝われば次回からはより通信し易い位置を航行したり可能
であれば補給物資を降下ポット等で投下しAAの行動を支援してくれる文字通りAAの生命線になる筈だ。
 ……その補給が可能かどうかはハルバートン准将無き第8艦隊の生き残りの働き如何によるのではあるが。
 だが地上に降りてMSが増え大量のMSの消耗品や部品が必要となってしまっている現在、AAは自前では
MSの関連物資の入手はほぼ不可能な為に補給はなんとしても受けなければならない。
 MSが増えたと言え単純に戦力が増えただけでは済まない、それを戦力化するのに必要とする物があるのだ。
 まだ今回は地上で戦力が増えた事しか報告してないが、これに対して説明しなければならないだろう。
『異世界カラ来タMSト遭遇シコレヲ指揮下ニ収メMSハ現在四機。
 尚異世界ノMSハ未知ノ核融合デ動作中、他ニモ未知ノ技術アリ』
 そんな次回の通信内容を考えて軽く頭痛を覚えるマリューはいっそナタルに丸投げしようかと考えていた。
「どうだい、上手く行きそう?」
 そんな事を考えていると軽い口調でムゥがブリッヂに入ってくる。
「どうしましたフラガ大尉、この作戦に大尉が行わなければならない事は無いと思いましたが」
「いや、今後の俺達にとって大切な事だから気になってね」
 自分の作業手順に何か勘違いがあったのかと眉をひそめるナタルにムゥはひらひらと手を振って答えた。
「心配しなくてもキッチリやるわよ、部外者は出ていて頂戴……陣中見舞いでも有るなら歓迎するけどね」
 ムゥのもう一方の手にドリンクが4つぶら下げられてるのを見ながら微笑みつつマリューはウインクした。
 この作戦はAAでも一部の人間しか知らされていない極秘扱いになっているが…それは防諜の点からではな
く、もし作戦が失敗した場合に乗組員の指揮の低下を恐れてである。
 その為最低限の人数で進めていたので人手が足りず、例え咽が渇いても席を立つ事もできずにいたのだ。
「予定時刻まであと30秒!」
 ムゥが席を立てない全員にドリンクを渡して周りそれぞれが久しぶりに液体を渇いた咽に染み込ませた直後、
チャンドラの開始時刻間近かの声が響き渡る。
「いよいよね……お願い、届いて…!」
 チャンドラの下がり行くカウントダウンの元、マリューはそれが1になった1秒後に今後の自分達を左右し
かねないレーザー通信機の送信ボタンを祈るように押し込んだ。
 全員がレーザー通信送信中のウインドが表示されているそれぞれの画面を見守る中プログレッシブバーだけ
が音も無く伸びて行き、最後までいってから0に戻ってもう一度伸びる…念の為2度行われるのだ。
 行動チャートと目視により確認された航宙哨戒機の下に向けているであろうのレーザー通信の受信機に向け、
AAのレーザー通信の送信機が与えられたプログラム通りに自動的に首を振って行く様子を映し出すウィンド
の映像が旨く行っている事を示していたが、向こうでうまく受信しているのか…それを確かめる術は無い。
 そんなどうしようも無い長い数秒の中、チャンドラはもう一つの機器が何かを伝えていることに気が付いた。
「レーザー通信を受信…上空からのレーザー通信です…ただちに解読します!
 『ワレ、ガンビアベイ#3、貴艦ノ通信確カニ受信セリ、マタ来ル』
 以上です!」
 AAのブリッジが4名の歓声で包まれる…こちらの送信を向こうは受け取り、そして確かに受信したとメッ
セージを送ってきたのだ。
 もっと伝えたい事、話したい事はまだあった…だが既に相手はレーザー通信の届かない位置に去ってしまっていた。
 こうして第8艦隊の残存部隊と地球に降下したAAはお互いの生存を確認した…それは、第8艦隊残存部隊
が残された戦力で成さなければならない新たな作戦開始の瞬間でもあった。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 『転移戦線』第三話 ―アバンタイトル―

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 投下終了、行は収まったけど容量オーバーと言われたので分割して少々書き加えてこれと合わせた少々変則的投下。
 今回もアバンだけの投下です…脳内で種とクロスさせた08小隊のOP『嵐の中で輝いて』を御再生下さい。
 4月になって仕事が忙しくなった上に体調ずっと崩してて遅筆が更に亀以下のペースに…いるかもしれない待ってた人すみません(泣)。
 週一投下は死守したい所ですが結構ムリかも…忘れた頃にやってくるSSと思ってやってください。
 また会話ばかりの所で判り難いとの意見がありましたので、今後は意識して描写を増やすよう心掛けたいと思います。
 では今回もお付き合いいただきありがとうございました、ご意見ご感想がありましたら忌憚無くよろしくお願いいたします。
422通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:10:58 ID:???
53氏GJです!
自分は会話にテンポの良さを感じていたので違和感は感じなかったです。
体調に気をつけて無理しないように頑張って下さいね。
423通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:15:26 ID:???
第四話 誰もが幸せを願うから 1/2
 
 いつの間にか雨は上がっていた。雲の切れ間から太陽が顔を出し挨拶をしていた。
「雨が上がったね、ヨツバ」
 アイナの言葉を聞き、ヨツバは上下に首を振って頷いた。
「父ちゃんの天気予報通りだったね、母ちゃん」
 ――雨上がりの街は雫が日の光でキラキラと輝いていて、プリズムみたい。
 ヨツバは傘を閉じた。飛び散った水滴が宝石の様に光っていた。まだ濡れているベンチや空の向こうの虹がヨツバを呼んでいるようだった。
 アイナの呼ぶ声を振り切って、ヨツバは思わず走り出した。目指すは帰り道にある公園だ。
 避難所には幼稚園は整備されておらず、ヨツバは退屈な日常生活を余儀なくされていた。アイナにくっついて買い物に出掛ける事がヨツバにとっての唯一の楽しみだった。

 知らない街を歩くのはヨツバにとっては大冒険だった。あの公園も母ちゃんと買い物に出掛けた時に見付けたのだ。
 振り返るとアイナがお腹を重そうに抱えるように走っていた。ヨツバはアイナの元へと戻り、手を繋ぎながら公園を目指した。
 途中でヨツバは大きな水溜まりに出くわした。オノゴロにいた時は長靴があったのでパシャパシャと水溜まりを通ったが、今はヨツバは長靴を履いていなかった。
 ヨツバは水溜まりを避けるように歩いた。アイナを見上げたら、ヨツバににっこりと微笑んでいた。
 ――母ちゃん、大好き!
 ヨツバはアイナの手をぎゅっと握った。

424通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:18:39 ID:???
2/2

「あっ、ユウスケ兄ちゃんだ。カズ姉ちゃんもいるよ!」
 ヨツバは公園に着くなりベンチの方を指差した。そこには楽しげに笑っているユウスケとカズミがいた。
 ヨツバはユウスケが大好きだ。家に遊びに来た時に「そらそら」という遊びをしてくれる。
 ヨツバが大きめのバスタオルに乗り、両端をユウスケとジローが持ちあげるのだ。ハンモックのようにゆらゆら揺れる感覚をヨツバは気に入っている。
 いつかはぶんぶん振り回されて一回転してしまった。楽しくてヨツバは声を上げて笑ってしまった。
 ヨツバは二人の元へと駆け出した。二人はヨツバに気が付いたのか手を振っていた。
「ヨツバーっ、元気してたか?」
 ヨツバが二人の前に着くと、ユウスケがヨツバの柔らかい額を優しく撫でた。ヨツバはユウスケに抱っこして欲しくてピョンピョンと跳ねた。
「ユウスケ兄ちゃん、抱っこしてーっ」
 ヨツバの声を聞き、カズミは怪訝そうに眉をひそめた。
「駄目よ、ヨツバ。ユウスケ君は怪我しているんだから。抱っこなら私がしてあげるわよ」
 ヨツバはカズミに抱えあげられた。ユウスケの顔が近くなった。恥ずかしくてもじもじしていたらユウスケは百面相をしてきた。
「ヨツバ、あんたはそろそろお姉ちゃんになるのよ?甘えるのもいい加減にしなさいね。」
「いや、いいんですよ、カズミさん。俺は一人っ子だから妹が出来たみたいで楽しいですよ」
 ユウスケはヨツバの頭越しにカズミに微笑んだ。ヨツバの見た事のない笑顔だった。
「カズちゃん、ユウスケ君、おかえりなさい。」
 ようやくアイナが追いついた。ユウスケはアイナに向かって礼儀正しく挨拶をした。
 ヨツバは空を見上げた。空に掛かっていた虹はいつの間にか消えていた。そろそろ空は朱に染まり街の色も綺麗に変わって行くだろう。
 ヨツバ達はは元気良く手を振りユウスケと別れた。ヨツバはユウスケのお嫁さんになりたいと思った。
425種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/17(火) 22:24:15 ID:???
第四話 誰もが幸せを願うから を投下させて頂きました。

皆さんに質問があります。
自分はSSに小ネタを挟む事があるのですが、皆さんはその事についてはどう思っていらっしゃるでしょうか?
某スレで指摘されたのですが、不評のようでしたら小ネタを挟むのはちょっとお休みしてみようかと思っています。

尚且鳥を付け忘れてしまいました。すみません。
では失礼します。
426通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:28:13 ID:???
小ネタがないと、俺は絶望する
427140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/17(火) 22:42:09 ID:???
『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』8話投下いきます。
428140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/17(火) 22:43:00 ID:???

 外から見なければ判らないことがある。
 夢中になっている自分を、外から見つけている冷ややかな自分。
 これに気付かなければ、大切なことを見落としてしまう。
 そして、僕は今、その機会を与えてもらえたことに感謝する。
 もし、この機会がなかったら……多分、僕は自分を嫌うことも出来なったに
違いないから。

 立ち上がったストライクが放つ120ミリ対艦バルカン砲の轟音は、キラ達を
シグーの攻撃から守ると同時に、今自分達がどこにいるかをキラ達に再認識
させる合図でもあった。高速で航過するシグーを追いかけて、スズネが操る
ストライクが離れていく。その様子に、キラは改めて自分が乗っていたものの
現実を知った。
「……これが、戦場……?」
 呆然とするキラをマリューが輸送車に引き寄せる。下手に移動はできないが、
せめて流れ弾に当たらない場所に移動するというのが、彼女の考えだった。

「……機体が……敏感すぎる!」
 スズネがコクピットで呻く。キラがOSのパラメータを一変させたX105――
ストライクは、それまでと違い相当ピーキーな仕上がりになっていた。振り
回されそうになるのを必死に押さえながら、実戦の中でその癖を掴もうと
するが、それでも油断すると流れてしまいそうな機体は相当な難物だった。

「……連合の新型……近付かせないつもりか」
 ラウは連合の白いモビルスーツが放つ火線を躱しつつ、歯噛みする。近付
こうとするとバルカンで間合いを離され、それでいてまだ背中の巨大な得物
――見たところ、自軍のバルルス改・特火重粒子砲のような大口径火砲のよう
だが――は沈黙を保っている――その威力が判らない以上、下手な間合いは
命取りとなる可能性がある。だが、近付かなければどうしようもない。
重突撃銃を放ち接近するが、敵は身軽にその火線を躱し反撃に転じる。
だが、さすがにラウもその攻撃がバルカン砲による牽制だけ、ということに
違和感を感じていた。
「……ふん。見かけ倒しか。それならば」
 ラウはスロットルを開き一気に間合いを詰めようとする。そのとき、敵の
動きが変わったことに、ラウは思わず笑みを浮かべた。
429140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/17(火) 22:44:06 ID:???

「……この位置なら!」
 スズネは暴れるストライクをマリュー達から引き離しつつ、攻撃のタイミングを
計っていた。近付くシグーを120ミリ対艦バルカン砲『だけ』で牽制していたのも、
今まで背中にマウントされた320ミリ超高インパルス砲『アグニ』を沈黙させて
いたのも、『アグニ』が撃てる自信がある距離と場所まで敵を引き離すのが
目的だった。純白のシグーがそろそろ痺れを切らしたか直線的に突撃して
くるのを見て、スズネはターゲットスコープにシグーをロックし、『アグニ』
発射態勢を整える。スズネがトリガーを引いた時……圧縮された高エネルギーが
一瞬の間をおいて咆哮する。咆哮は指向性を持ったエネルギーとなって、
ヘリオポリスの空気を過熱しつつ敵を目指す。その時、スズネは予想外の
方向から今放った以上のエネルギーが同時にヘリオポリスを走るのを見た。

 ラウは突然予想外の方向からエネミーアラートサイレンが告げられたことに、
一瞬目の前の敵から視線を外した。次の瞬間、彼は二条の光条を目にする。
一つは宇宙港から発せられ、一つは自身に向かってくる。彼は超人的な緊急
回避機動でそれを辛くも躱したが、躱しきれず重突撃銃を右腕ごと持って
いかれる。激しい振動がコクピットを揺さぶり、それが収まった時――ラウは
コロニー内を飛翔する白亜の巨艦を目にしていた。
「……連合の新型戦艦……仕留め損なったか……」
 ラウの表情から酷薄な笑みが消える。状況は圧倒的に不利になった。単機で
連合の新型モビルスーツだけでなく、新型戦艦をも同時に相手にする状況は、
手負いの今にはやや荷が勝ちすぎた。

「……ああっ!」
 暴力的な光の奔流。キラは全身から冷たい汗が噴き出してくるのを感じて
いた。目を灼く二つの巨大なエネルギーの奔流。凶悪なまでの火力。それは
敵モビルスーツの腕を幼児が昆虫の足をもぎ取るかのように簡単に消し飛ばし
――そればかりか有り余るエネルギーがヘリオポリスの対岸の地面を白熱させ、
穿つ。巨大なエネルギーはヘリオポリスの外殻に大きな穴を穿った後、虚空
へと吸い込まれていった。あんなものを動かしていたのか――キラはストライクの
放った一撃を、まるで自分が引き金を引いたかのように畏れた。閃光が消えると
同時に、宇宙港の方角から爆炎を潜り抜けて白亜の巨艦がヘリオポリス内部に
進入する。その場違いな美しさに、キラは一瞬目を奪われた。
430通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:45:25 ID:???
>>425
GJ!久し振りの降臨乙です。爽やかな恋愛が良い味出してますね。
初めてレスしますが何か、ジュブナイル小説っぽくてこのまったりした流れが好きです。

小ネタについてはケロロにガンダムネタがあったり、デスノートで名前が駄洒落になってる程度で見ています。
久米田氏や余湖氏みたいに時事や小ネタが本編を侵食してる作風でもありませんし、結局は作者の好みや趣味ではないでしょうか?
別にそれで笑わせるのがメインの作品では無いんですから、あくまで種撒き氏の「やりたい程度」で良いかと。
431140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/17(火) 22:45:36 ID:???
「……アークエンジェル……無事だったのね」
 Gの低い高空を悠然と飛行する白亜の巨艦――地球連合軍の新型強襲機動
特装艦アークエンジェル級1番艦『アークエンジェル』が、その特徴的な両舷の
カタパルトデッキと大気圏内航行用の主翼を広げ、視界を覆う。マリューは
その勇姿に安堵した。そして、その聞き慣れない神秘的な名称を、キラは
小さく呟く。
「……アーク……エンジェル……」
 視界を覆う優美な大天使を前に、敵モビルスーツは先程ストライクが穿った
ヘリオポリスの外殻破口から退却する。それがひとまずの終焉の笛となった。

「……被弾した。帰投する!」
 予想外の結果に、歯噛みする者がいる――

「……こんな状態じゃ……」
 拾った幸運に、悔しさをかみ殺す者がいる――

「……これが、戦争……」
 そして、目の前の現実に、戸惑う者がいる――

 マリューは目の前で起こった現実をまだ認識しきれないキラ達を連れて、
アークエンジェルが着陸した場所へと急ぐ。まだ、何も終わってはいない
――それは、彼女達大人だからこそ理解できるものであり、少年達に理解
させるには苛烈な現実でもあったが、今はただ、希望の糸が途切れていない
ことを喜びたいと思った。
432140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/17(火) 22:47:48 ID:???
以上です。

今回は前回の投下後に専門用語について些か判りづらい箇所があったよう
ですので、脚注が必要かどうかの再確認を行ってから、にしてます。
今回でも不明な箇所がありましたなら、ご指摘いただけると助かります。
433通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:51:21 ID:???
転移戦線氏、種を蒔く人氏、スパゲティ氏GJ!面白かったです。
434140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/17(火) 22:53:25 ID:???
>>53
GJ!です。お仕事お疲れ様です。無理しないように行きましょう。
ご自身が最優先ですから。

>>種を蒔く人氏
GJ!
小ネタについては、Alice in Wonderland程度のものなら特に問題ないのでは?
ああいう『気づけばにやりとできるもの』が書けることは素晴らしいと思いますよ。
435通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 01:24:24 ID:???
おお、今日は一気に三人も!
GJです!

>>種を蒔く人氏
おばあちゃんが言ってた、誰にも分からないように隠し味をつけるのは楽しい。
だが、それを見つけるのはもっと楽しい。
436通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 01:54:16 ID:???
転移戦線氏、種を蒔く人氏、140氏GodJob!

>>430
自重
437通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 09:47:35 ID:???
一気にUPされて驚きましたが読み応えがあった…と言うべきか?
逆に読むのに時間がかかって作品個別に感想付ける時間が無いっす
ともかくいい仕事見せていただきました、GJ!

>>425
小ネタは大歓迎です!
ネタが判らなければ普通の表現、小ネタの為にそこだけが浮いてしまうようなのなら問題ですが、
種を蒔く人氏はそれすら感じさせない絶妙な文章なので…むしろ小ネタはなんだと騒ぐ住人が悪い
小ネタが判らなくて悔しいのも判るが、判る人だけニヤリとしておこうよ…

>>436
まぁ>>430は許してやれよ、いくらなんでもあの短い時間に3つもUPされるとは思わないだろうからなw
438430:2007/04/18(水) 10:26:07 ID:???
さすがにこの時間になれば4本目は無いですよね?
投下中感想レスをしてしまい申し訳なかったです。
あの短期間に投下が続くとは思わなくてorz
439140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/18(水) 15:36:37 ID:???
時間が取れたので『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』9話投下いきます。
440140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/18(水) 15:37:37 ID:???

 平和だったあの日々は、過去に彩られた思い出に似ている。
 どんなに焦がれても取り戻すことはできなくて、塗り重ねられていくそれは
徐々に本来の輝きから色褪せていく。
 それでも、そこに佇んでいたいと思う時がある。
 戦争が遠いTVの向こう側だったあの日。僕達は、もう一度そこに還れるん
だろうか……

 ヘリオポリスに進入した純白の『シグー』の襲来――それは、ナタル・
バジルール少尉を筆頭とした残存兵員によって出航した新鋭強襲機動特装艦
アークエンジェルと、ランチャー・ストライカー・パックを装備したストライクに
よって撃退された。とりあえず、今は。
 『シグー』を追跡してヘリオポリスに進入し、損傷した『メビウス・
ゼロ』のパイロット、ムウ・ラ・フラガ大尉と、GAT-X105ストライクを収容
したアークエンジェルは、今、騒乱の坩堝にあった。敵の襲撃があった
以上、集められるだけのデータと機材を収容して速やかに離脱しなければ
ならないが、そもそも生き残った士官が、『G』担当技術主任であり元々アーク
エンジェルの副長でもあったマリュー・ラミアス大尉と、ザフト襲撃時に
アークエンジェルを起動させられた最先任士官だったナタル・バジルール少尉、
『G』のテストパイロット兼オペレータ要員だったスズネ・サハリン・アマダ
少尉、そして、アークエンジェルに収容された第7艦隊所属のエースパイロット、
『エンデュミオンの鷹』こと、ムウ・ラ・フラガ大尉しかいない。つまり、
編制で言っても副長(航海科、飛行科を兼科)、船務科、飛行科(一人船務科を
兼科)しか士官が存在しないと言う、素晴らしく歪な状態が、現在のアーク
エンジェルだった。幸いにして下士官や兵卒がそれなりに生き残ってくれた
のが救いか。そうでなければ、艦を動かすことすら、まともにできなかった
だろう。

 そんな状態で、騒動は起きた。ムウ・ラ・フラガ大尉の軽い一言で。
441140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/18(水) 15:38:47 ID:???

 それは、ストライクと、その装備を搭載した輸送車を、キラ達臨時徴用の
学生を使ってアークエンジェルに搬送した時だった。ようやくアークエンジェルに
到着したマリュー達を出迎えるナタル達。お互いの無事を確認し合うもつかの間、
見慣れない、いや、ニュース等では飽きるほど見ている金髪碧眼の青年士官に、
マリュー達は敬礼した。
「第8艦隊所属、マリュー・ラミアス大尉です」
「同じく、第8艦隊所属、ナタル・バジルール少尉であります」
「同じく、第8艦隊所属、スズネ・サハリン・アマダ少尉です」
「……第7艦隊所属、ムウ・ラ・フラガ大尉。よろしく」
 返礼するムウ。マリュー達の第一印象は、『思っていたより、軽そう』で
一致していた。だが、ムウにしてみれば護衛してきたはずの『G』テスト
パイロット全滅だけでなく所属している母艦も轟沈、収容された新鋭艦も、
いざ降りてみれば士官はのきなみ戦死していて、生き残っていた士官は自分と
さして年も変わらぬ若いWAVE(この場合は女性尉官)ばかり。考えようによっては
天国だが、どう考えても地獄の釜の縁に足をかけているようにしか思えない。
空元気と言われようとも、これが彼なりの現状に対する対処の仕方だった。
「どうやら、俺が護衛してきたひよっこどもはみんなやられたようだな。君が、
あれを?」
「はい。……まだ、機体に振り回されていますけど」
 ムウはディアクティブモードに設定され暗灰色の装甲を見せている新鋭機と、
そこから降りてきた作業着姿の女性士官を見比べた。銀髪を肩にかかるか
かからないかで切り揃え、整った容貌と、すらりとした体躯は、やや自分の
好みから外れるな――そう思った時、先程から引っかかっていた名前が
『あること』に行き当たった。
「……あれだけできればたいしたものさ。さすが、『異邦人』(エトランジェ)、
かな?」
 ムウの言葉に最初に反応したのは意外にもナタルだった。しかし、ナタルが
口を開く前に、スズネがそれを制する。
「……その言い方、止めていただけますか?フラガ大尉」
 触れたものを全て両断してしまうかのような冷然とした雰囲気。それは
それまでの彼女からは考えも付かないもの。ムウは改めて自分がとんでも
ない地雷を踏んだことに気付いたが、覆水は盆には返らない。
442140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/18(水) 15:39:48 ID:???
「……ストライクのチェックをしてきます。まだ戦闘配置中ですから」
「……え、ええ。お願い……」
 マリューは敬礼してその場を離れるスズネに、それだけしか言うことが
できなかった。噂話でしかなく、自分からそう呼んだことがなかったため
今まで気付かなかったこと――ナタルはスズネがあんな反応を見せた理由を
知っているようだが……あとで時間がある時に聞いてみるしかなさそうだ。
マリューがちらりとムウに視線を向けると、失敗したとの表情を隠す気も
ない様子が見えた。マリューはその無神経さに内心腹立たしく思いながら、
『モルゲンレーテ』から運ばれてくる機材・資料を満載したトラックの受け
入れ準備に向かう。その前に、制服に着替えないと……時間がないにも関わ
らず真っ先にそのことが頭に浮かんだことに、マリューは苦笑した。

 士官達の剣呑な雰囲気を、キラは遠巻きに眺めることしかできなかった。
今いる場所が連合軍の新鋭艦で、自分達は軍の機密に触れてしまったとの
ことで軍に臨時徴用されて、新型モビルスーツ用の装備を運ぶことを強要
された。これからどうなってしまうのだろうか――それは、解らない。サイや
トール達も、同じ考えのようだ。トールは一人だけ女の子のミリアリアに
付き添って、彼女が挫けてしまわないように手助けしている。解っているのは、
もう昨日までの生活はできないと言うことだけ――それと同時に、キラは
モビルスーツに乗る前、炎の中で出会った、ザフトの赤いスーツの少年の
ことを思い出す。月の幼年学校の同級生、かけがえのない幼なじみ。彼は
今、どうしているのか、と。

 コズミック・イラ71年1月25日。長い一日は、まだ翳りを見せない。分かたれた
運命の糸が再び織り綴られようとしていることにも、まだ、誰も気付いては
いなかった……
443140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/18(水) 15:40:35 ID:???
以上です。
444通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 17:37:46 ID:???
なんなんだこの流れはw兎にも角にもGJでつw
445通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 17:42:37 ID:???
なんという投下ラッシュ…!!
皆様GJでした!
446通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 18:02:08 ID:???
140氏GJ!!

職人さん方にひとつ質問なんだが、
どうして「これから作品を投下します」という書き込みを作品投下の前にしないので?
そうすれば、少なくとも投下途中に割り込まれる事も少なくなると思うんだが
447通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 20:42:46 ID:???
140氏GJです!
これからの展開が楽しみです。
448通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 21:20:12 ID:???
>>スパゲティ氏
始めの回想みたいなのがウンメイノカケラに似てる気がしたけどGJ!
449種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/18(水) 21:55:30 ID:???
すみません、これから投下をさせて頂きます。
450種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/18(水) 21:59:31 ID:???
第五話 義務と演技 1/2

 避難所には個々に風呂が設置されていない。その代わり公衆浴場が用意されている。
 シローの帰宅を待って公衆浴場を訪れるのがアマダ家の夜の日課だった。
 ジローは公衆浴場が気に入っていた。多くの人々が利用する為長風呂は出来ないが、家の風呂とは違って広々としていて思い切り足が伸ばせるからだ。利用客が少ない時にはサンタと一緒にお湯に潜って遊んだりもする。
 入口でアイナとカズミとヨツバと別れ、ジロー達は男湯へと足を進めた。
服を脱ぎ終えたジローはサンタと一緒にシローを支えながら浴場へと向かった。シローは入浴する為に義足を外さねばならなかったからだ。
 周りからは奇異な視線で見られたが、ジローは気にならなかった。変にウジウジするのは性に合わないし、後ろめたい事など何も無かった。
 シローの背中を流すのはジローの役目だ。シローの背中は広くてごつごつとしている。己の躯一つで家族を養うシローはジローに取って誇りだ。
 ゴシゴシと力を込めてシローの背中を洗いあげたジローは次に自分の体を洗った。
 髪は短く刈りあげているのでシャンプーだけで充分だ。ボディーソープを泡立て体を丹念に洗い、最後に顔を洗った。
 不意に隣のサンタに目をやると、サンタは何だか元気が無いように見えた。ジローはふざけて泡立てた洗顔フォームを口の周りに塗りたくった。
「サンタ、こっち見てみ?サンタクロースだぞ」
 サンタはジローの方を見ると力無く笑った。ジローは自分のギャグが滑ったかなと思いつつシャワーを浴びた。
「ジロー、騒ぐんじゃない。周りの人に迷惑になるだろう」
 ジローはシローに視線を走らせた。シローは鏡とにらめっこしながら髭を剃っている。ジローはその仕草がかっこいいなと思った。
451種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/18(水) 22:05:54 ID:???
2/2

「なあ、姉ちゃん。サンタがちょっと変なんだ。元気が無いと云うか何と云うか」
 銭湯からの帰り道、ジローは誰にも気付かれぬようにカズミに耳打ちをした。
「サンタがねえ。確かに学校から帰って来てから様子が可笑しいみたいだけれど、どうしたのかしら」
 カズミは深々と溜め息を吐いた。
「――あの子は真面目だからアレが堪えたんじゃない?アレが小学生にあればだけれど。……むしろ小学生だからアレをやらされたんじゃ無いかな」
 アレと云う言葉を聞き、ジローは何となく納得した。
「アレかあ。連合も子供に酷い事をやらせるよなあ。俺は割り切ってたけれど、サンタには酷だよなあ」
「私も割り切ってやったわよ。でも、何だか憂鬱な気分になったわ。嫌な世の中になったわよねえ」
 ジローは学校での出来事を思い出していた。
 配布された教科書。それを墨で黒く塗り潰していく。オーブの教科書は連合の教育方針にそぐわないと云う理由で。
 帰りのHRで青い秋桜の描かれたピンバッジを渡された。連合に忠誠を誓う証なのだそうだ。
 ――サンタもアレをやらされたのだろうか?サンタは真面目だから酷いショックを受けたんじゃ無いだろうか。
「パパやママには言わないでおきましょう。余計な心配は掛けたく無いわ」
 カズミが小声でポツリと呟いた。ジローには心なしかカズミも元気が無いように見えた。
「了解。サンタは後で俺がフォローしとくよ。――それにしても子供は辛いよなあ」
「大人だって辛いわよ、きっと。辛い出来事なんてチャンネルでも変えるみたいに幸せに変われば良いのにね」
 ジローは空を見上げた。流れ星を見付けたけれど、願い事が有りすぎて分からなかった。
 去年よりは背が延びたけれど空は遠いままで、大人になんて当分なれそうにもないとジローは思った。
452種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/18(水) 22:10:50 ID:???
第五話 義務と演技 を投下させて頂きました。

皆さんの意見を聞き、違和感の無いように小ネタを挟むのを続けて見ました。
今まで投下したSSには大抵小ネタが入っていますので(勿論今回も幾つか入れてあります機会があったら探してみて下さいね。
では失礼致します。
453140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/18(水) 22:17:04 ID:???
>>種を蒔く人氏
GJ!です。
墨塗り教科書ですか(^^;
さしずめ連合兵士の恰好はGIってところですね。
国防省も復員省になっていたりするんでしょうか……

>>448
その諡は鄭重に御辞退させていただきます。
それから、私は参考する作品確認をまとめWikiに頼ってますので、
そちらに載っていない作品は未見です。
そんなに類似点がありましたか?
454通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 22:37:13 ID:???
>>448
似てるってもTVの向こうの戦争って所だけだろ。こんな陳腐な表現誰だって考えつくぞ。
種を蒔く人

GJ!終りの真綾だけは判った。高畑さんと趣味が似てますねw

140氏

じゃあパスタ氏はどぅ?
455通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 22:50:14 ID:???
>>453
諡は死者に贈られる名前だよ。
スパゲティが貴方の諡だとすると、貴方は死んでる事になっちゃうよ。
456通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 22:52:44 ID:???
>>140
あーたは死人かwww
457140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/18(水) 23:07:31 ID:???
>>455-456
本来の自分ではない活動ですから、諡と。
昔から別名での活動は戦死扱いの幽霊、と相場が決まってますw

「私の一切の経歴・戦果は公式には記録されない。ただ参謀総長(サーバ)が
知り得るのみ」
と書くと格好良すぎですね。
458通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 23:14:24 ID:???
>>140
あだ名は死人とジョン・ドゥと柳ユーレイのどれが良い?
459通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 19:44:40 ID:???
>>457
諡は自分では選べないんだよ。
貴方は何故スパゲティと言う名が嫌なの?
とっても素敵な名前だと思うけどなあ。
460通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 20:57:47 ID:???
じゃあマカロニで。
461通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 21:07:18 ID:???
RTB氏でなければ
トリップのド頭でE4氏というのはどうだろう?
462通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 21:16:50 ID:???
塚ね、兄さん見習おうよ。イシュタム氏よりも高畑さんが定着してるじゃないか。
463通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 21:33:22 ID:???
>>457
>>貴方は何故スパゲティと言う名が嫌なの?
>>とっても素敵な名前だと思うけどなあ。
気持ち悪い台詞だ。悪意が透けて見える。
「お前の文章はスパゲッティコードだ」とでも言いたいのか?
464通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 21:34:37 ID:???
パスタにしとけパスタに。
465通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 21:41:12 ID:???
>>463
うん、そうだよ。
スパゲティ氏のSSって視点がごちゃごちゃでスパゲティなんだもん。
466通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:07:12 ID:???
>>465
お前の読解力がないだけだろ?
467通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:11:27 ID:???
主人公の名前がカズミだったり今回の投下にウンメイノカケラに似てる所があったりとしたからイシュタム氏や種を蒔く人氏に含む所がありそうだよね。パスタ氏って。

>>465
同感。視点が入り乱れ過ぎだよね。
468通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:13:18 ID:???
主語と述語の使い方が無茶苦茶で視点がごちゃごちゃしているって指摘しただけだよ。
取り敢えず意味は通じるからどうにか読めたけれどね。
視点の統一は三人目氏すら出来ていたのにね。
句読点の使い方はスパゲティ氏の方がややましかな。
469通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:14:43 ID:???
視点をぐりぐり動かすのは、珍しい技法じゃないと思うんだが
470通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:19:01 ID:???
技法に昇華されていないのが問題。
ごちゃごちゃなのと意図して視点を変えるのは別問題。
471通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:25:17 ID:???
あの視点のスパゲティは嫁の沈黙の行間と同レベルだよね。
472通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:30:08 ID:???
俺は140氏のSS好きだぜ。
冒頭のキラポエムはウンメイノカケラみたいで読みやすい。
キラ視点に変わってからは視点がぶれて無いしな。
前半の視点がマリューやムウ視点でごちゃごちゃなのは認めるけれど、
それは主人公視点で書かない事で主人公の存在を引き立てる為にわざとやってるんじゃ無いかな。
473通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:32:25 ID:???
句読点の打ち方が嫁的なんだと思う。
時折ある鮪のブツ切りが嫁の行間なんだよ。
474通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:34:38 ID:???
それぐらいにしとけ。
475通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:37:54 ID:???
まあ、職人さんは色々と工夫してるんだよ。それだけは認めてあげようよ。
476通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:42:03 ID:???
他の職人さんの投下ペースが落ちた今、ここのメイン職人は140氏なんだから
無礼な事を言うんじゃねーよ。
477通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:42:19 ID:???
まともな批判も度を越すとただの罵倒になるからな
478通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 22:45:00 ID:???
イシュタム氏や種蒔き氏もタチの悪い狂信者に支持されて迷惑だろうな
479通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:00:05 ID:???
はっきり言ってここの職人の中で一番質が悪いのは種蒔き氏だと思う。
種蒔き氏に狂信者なんていないよ。スレ色から浮きまくりの空気読めないSSなんか読まないよ。
いや、オチ対象として読む人はいるかも知れないがな。
480通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:00:14 ID:???
本人が嫌がっているなら別の呼び方にしたほうが良いだろ<462
イシュタム氏は気にしてないようだけど
481通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:12:51 ID:???
>>479
オマイの私怨のほどは知らんが
以前から自分が理解出来ない類のネタや雑談に対して「種蒔きさん助けてーw」と自治荒らしをしたり
(当然種蒔き氏の話題の雑談はスルー)
しょっちゅう「種蒔きさんまだかなぁ」とかプレッシャーを掛けてた馬鹿が居るのは事実。
482通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:42:09 ID:???
もしかして、種蒔き氏〜三人目氏まで全部面白く読んでいたのは私だけなのか?

作品を貶める事は、誰にでも出来る
些細なミスに粘着し、気にくわない所をあげつらう
そこには、理性も知性もいらない、幼稚な感情があれば十分だ
483通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:45:49 ID:???
>>482
ここにもいるぞー ノシ

つか、今でも新シャアのSSスレの中で屈指のクオリティだと思ってる
484通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:49:25 ID:???
>>782-783
よう俺
485通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 03:19:25 ID:???
四月入ってからは知らんが
今までのSSはすべて楽しめてたが…
種改変物は大抵面白い
486通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 12:00:12 ID:???
>>482-485
おぉ兄弟たちよ。

>>484
未来への伝言だな。 782と783に期待。
487通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 16:11:47 ID:???
>>482-486
ノシ
ライダー二号を忘れていたな!
488484:2007/04/20(金) 16:13:47 ID:???
>>486
テンキーミスった……
489通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 16:19:07 ID:???
とりあえず140氏は今までの雑音は無視して自分の書きたい物を書いてください
俺は激しく期待している!
490通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 16:46:00 ID:???
ていうか、>>457の科白見て「それどこの陸軍中野学校」って思った
俺はo...rz
491通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:22:30 ID:???
SSのクオリティは高いけど住人の質はwww
492通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:28:59 ID:???
>>491
スルー出来ない
文法厨多い
すぐにスレ違いの雑談を始める
そんな住人ばかりですからw
493通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 22:08:44 ID:???
それでも、08や種等のガンダムが好きという傍から見れば同じ人種なのになw
494通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 23:13:53 ID:???
痛いか痛くないかで激しく違うぞwww
495通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 18:55:29 ID:???
至上級の痛さ=オリキャラ家族もの
というのは普遍的だと思うがどうだろう
496通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 19:08:21 ID:???
>>495
同感。微妙に萌え系入れたりいて読者に媚売ったりして姑息だよね。
497通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 19:26:17 ID:???
>>495-496
えっと、よくわからんが
最近の携帯機スパロボ二作品はバンプレストオリジナルが痛い
って事でおK?
498通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:12:10 ID:???
>>497
ここではお馬鹿さぁんの相手は禁止なのよぉ?
499通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:27:19 ID:???
同意。
498が昨夜油を撒いた犯人でなければな。
500通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 20:34:39 ID:???
こういうレスするのもどうかと思うけどぉ
>>499
私は昨日は撮り貯めしたウルトラマンティガ見てたから2chには来てないわぁ。悪いけど。
501通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:01:49 ID:???
LRCE氏はまだ降臨してないのか・・・
502通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 11:16:48 ID:???
>>490
漏れは「陸軍中野予備校」だと想ったぁ!
503種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/22(日) 20:21:33 ID:???
第六話 空より淡き瑠璃色の 1/2

 暮れなずむ中、サンタは一人で父ちゃん道路に佇んでいる。
 戦火の影響で道は荒れ果てており、道路はひびや穴で一杯だった。
 道脇の野原に咲いていた筈の花達は吹き飛ばされていた。
 誰もいない。命有るもの全ては逃げる際に見た翼を持った鋼鉄の天使が黄昏の向こうの世界へと連れ去ったのだ。
 静寂に包まれた世界に一陣の風が吹いた。サンタの頬を優しく撫でる。
 空の彼方を見やれば空の青が太陽の朱と交わっている。嘆きも悲しみも取り残したまま、無情に一日は終わって行く。
 今日が終わっても明日が過ぎても癒される事がなど無いのだ。
 ――僕は悲しみに押し潰されて全てを失って行くんだ。僕なんかに何も出来る訳が無いんだ。
 サンタは静寂を壊さぬ様に心の中で叫んだ。涙は枯れ果て赤い瞳が輝いていた。
 サンタは恐る恐る野原の方へと足を進めた。瓦礫の山を乗り越える時に躓いてしまった。
 舐めても治らない傷は死に至る傷だ。サンタはしゃがみ込み膝小僧を舐めた。
 口の中に血の味が拡がる。嫌いな味では無かった。
 野原――荒野は何処までも果てしなく続いている。歩けども歩けども何処へも行けやしない。
 空も月も星もサンタを突き放す――お前は一人ぼっちだと。
 闇は夜風を冷やして行く。サンタは心が凍てついて行く気がした。
 不意にサンタの足元に何かが触れる。サンタは体を震わせた。恐る恐る下を見ると足元には何かの草花があった。いつの間にか荒野を埋め尽していた。
 それはぐんぐんと伸びて行きサンタの背丈を追い越した。風に儚く揺れながら次々と花開く。
 秋桜だ。月明かりに照らされて青白い輝きを見せていた。
 サンタは恐怖の余り生唾を飲み込んだ。サンタが一番嫌いな花だった。
 コスモスの根がサンタの体を侵蝕して行く。不思議と痛みは感じなかった。
 ――人の命を糧にして青い秋桜は世界を覆い尽すんだ。
 サンタの瞳に最後に映ったのは遥か遠くに輝く南十字座だった。

504種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/22(日) 20:23:50 ID:???
2/2

「うわあああああああっ!」
 サンタの悲鳴にシローは飛び起きた。サンタに視線を走らせるとうつ伏せになってガタガタと震えていた。
「サンタ、どうした、おい、サンタ!」
 シローはサンタの背中を擦った。寝汗でぐっしょりと濡れていた。
 サンタは歯をガチガチと鳴らしている。朦朧とした瞳で何かを見つめていた。
 シローはサンタの体を起こし、力強く抱き締めた。サンタの体は熱を帯びている。鼓動の早さが伝わって来た。
「怖い夢でも見たのか?父ちゃんがいるから大丈夫だぞ」
 サンタを安心させるようにシローはサンタの頭を撫でた。
「大丈夫。怖くない、怖くない……」
 サンタは腺病質なところがあり、幼い頃は怖い夢を見ただけで熱を出したりしていた。その度にシローはこうやって落ち着かせて来たのだ。
 スイミングを始めてからはこういう症状は無くなっていたのだが、今の生活がサンタにプレッシャーを与えているのだろうとシローは思った。
 サンタの震えが治まるのを待ち、シローは一旦サンタを布団に下ろした。枕元に置いてある義足に手を伸ばし、手慣れた動作で足に装着する。
 シローは立ち上がり電気を茶色にし、薄暗い中でサンタの下着を箪笥から取り出した。
「サンタ、お着替だ。濡れたまんまじゃ風邪を引くからな。」
 サンタは意識を取り戻したのかゆるゆると着替え始めた。シローはサンタが着替え終えるのを待ち、電気を消そうとした。時計を見れば一時を回っていた。
 その時だった。サンタがシローを力強い眼差しで見つめてきた。
「父ちゃん、僕、話があるんだ……」
 サンタがポツリと呟いた。小さな声ではあるが、其処には強い意思が感じられた。
「じゃ、布団の中で聞こうか。ジローを起こさない様に小さな声でな。」
「うん。父ちゃんは義足を外しなよ。僕が電気を消すから」
 シローは手早く義足を外す。サンタが電気を消してからシローは横になった。
「サンタ、何でも話してみろ」
 シローの言葉を聞き、サンタは一言だけ発した。――学校に行きたく無いと。
 シローはサンタの真意を正そうとしたが、サンタは口を貝のように閉じてしまった。
 部屋にはジローのいびきだけが響いていた。
505種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/22(日) 20:27:25 ID:???
第六話 空より淡き瑠璃色の を投下させて頂きました。
話が進まなすぎて悩みまくりです。次の投下辺りからは展開を急いでみようかと思っています。
では失礼致しました。
506通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 20:32:45 ID:???
いやいやGJですた。
507140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/22(日) 20:32:47 ID:???
>>種を蒔く人氏
GJ!です。
秋桜が良い具合に物語の核をなしてますね。
こう見ると、連合兵がG.I.じゃなくて武装SSにも見えますね。

私も、『機動戦士ガンダムSEED RTB 私の還る場所』10話 投下します。
508140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/22(日) 20:33:43 ID:???

「……D装備だと?貴殿、何を考えている?」

「……仕方ないだろう?連合の新型、ここで逃せばその代償、我らの血で
贖う必要がある」

「中立のコロニーに襲撃を仕掛けるとは、連合に反撃の口実を与えるに過ぎん!」

「そう思うのなら、早く合流することだ。それまでは、私の作戦を続行する」

「……ラウ・ル・クルーゼ……」

「お手並みを拝見といこうではないか。ノリス・パッカード。君が来るので
あれば、その時点で私の作戦は中断しよう。君の作戦が継続できる限り、はな」

「……その言葉、偽りはないな?」

「私は嘘は言わんさ。そろそろ時間だ。待っているぞ。ノリス・パッカード隊長……」

 モニタの向こうで仮面の男は冷笑する。言葉は時に真実にこそ偽りをはらむ
もの――しかし、今、彼にはそれを止める手立ては一つしか残されていなかった。


「……連合の新型……今度こそ叩き落としてやる……」
 ミゲル・アイマンは突貫作業で修理させた愛機を見上げる。尊敬する先輩と
同じ、オレンジ色に染め上げられた先行量産型『ジン』――『黄昏の魔弾』
専用機――にバルスス改・特火重粒子砲を持たせたその偉容を、彼は誇らしげに
見上げた。先程は不覚を取った。しかし、二度はない。
 ミゲルは『ヴェサリウス』のハンガーデッキに目をやる。ハンガーデッキの
一角には奪取した連合の新型が4機、その赫々たる戦果を誇るように並べられて
いる。その中の1機、確かGAT-X303『イージス』と言ったか、アカデミーの後輩、
自分が卒業後に新設されたトップエリートの証『赤服』の栄誉に浴している
アスラン・ザラが奪取したモビルスーツの前で、アスランが整備兵に指示を
出している様子が見える。既に即席の治具が作成され、基礎データの吸い出しと
バッテリーの再充電は完了しているとのこと。さすが、ザフト、いや、
コーディネーターは仕事が早い。ナチュラルではこうはいかないだろう。
ミゲルはその様子に満足し、ジンのコクピットに向かった。

509140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/22(日) 20:34:48 ID:???

「……残念だけど、まだ君達を解傭することはできないわ」
 目の前の軍人――地球連合軍の将校、マリュー・ラミアス大尉と名乗った
――の言葉は、キラ達に重くのしかかった。通っていたカトー・ゼミにほど
近いモルゲンレーテ社とアークエンジェルを数度往復して『ストライク』用の
装備を運び出し、もう用済みになったと思ったのに。戦闘が始まった時には
まだ朝だった時間も、既に夕暮れになろうかとしている。確かにヘリオポリスには
最大レベルの避難警告が出されており、まだ解除されていない。移動中にも
人っ子一人確認できず、無人の街はあり得ないような不気味さだったことを
覚えている。それでも、自分達は民間人で、軍人ではないのに。
「言いたいことは理解できるけど、こちらも、貴方達のことを考えるとそのまま
解傭して解放すると言うことはできないの。今のままだと、貴方達は犯罪者に
なってしまうから」
「……犯罪者って……俺達は何もしていないのに!」
 サイがマリューに食ってかかる。しかし、マリューはそれを無視して続ける。
「関係者でない者が軍事機密を間近で見る、と言うことは、そう言うことなの。
特に……キラ・ヤマト君だったかしら。貴方のように、軍人ではない者が
戦闘行為を行った場合は、その行為そのものが犯罪となるわ」
「そんな……」
「無茶苦茶だ……」
「私達、ただ巻き込まれただけなのに……」
 不満を露わにするキラ達に、横から声がかかった。
「……だから、ラミアス大尉は貴方達を臨時徴用して、それ以後の行動が
犯罪とならないようにしたの。軍属の人間が上官の命令によって戦闘行為を
行うことは、正統な任務だから」
 銀髪の女性士官。キラ達はその顔に見覚えがあった。確か、スズネ・サハリン・
アマダ少尉と言ったはずだと、名前を思い出した。こちらも最初に出会った時の
作業着姿ではなく、地球連合軍の軍服に着替えていた。
510140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/22(日) 20:36:02 ID:???
「ラミアス大尉。ストライクの調整、ひとまず終了しました。完璧、と言う
わけにはいきませんが、いつでも再出撃可能です」
 敬礼して報告するスズネを、キラ達は理解できない視線で見つめいていた。
どうして自分達が犯罪者扱いされなければならないのか、と、その目は物語っている。
「……横暴だ。僕らはヘリオポリスの民間人なのに。中立なのに……」
「中立だから関係ない、と言っておけば、今でも無関係でいられる……
そう思ってる?」
「……え?」
 キラはスズネを真っ正面に見た。整った顔は、全く笑っていない。
「オーブは武装中立を国是としているものね。けれど、今のヘリオポリスを
見て、それでもそう言っていられる?」
 キラ達は輸送車から見たヘリオポリスを思い出す。人っ子一人いない街並み、
傷付いたシャフト、自動修復されつつあるが大きく穿たれた外殻――その向こうには、
生命の存在を許さないかのような、凍てついた宇宙空間が見えていた。
「……外の世界は戦争をしているの。これが現実。理解した?」
 スズネの静かな一喝に言葉をなくしたキラ達に、マリューが柔らかく微笑む。
場を和ませようとしているのだろう。
「……軍も結局はお役所なの。現場で決めたことだけじゃ動けなくて、書類が
全て。だから、ちゃんと処遇が決まるまで、貴方達を解放することはできない。
ごめんなさいね」
 マリューはそう言うと、キラ達を目の前の部屋、士官室に入れ、ロックを
かける。言うまでもなく、これは幽閉だった。

「ごめんなさいね。嫌な役を押しつけて」
 少年達を幽閉した後、マリューはスズネに声をかける。身勝手な、周りが
見えていない少年達にもう少しで激昂しそうだった時、スズネが言いたいことを
全部代わりに言ってくれたからだ。
「これもお給料のうちです。ラミアス大尉。それより艦長として指揮を執るん
ですから、もっと高い視線で指示を出してください。細かいところは、私と
バジルール少尉でカバーします」
 スズネは涼しい顔で返す。そう。マリューは艦長不在のアークエンジェルの
代理艦長として指揮を執ることが決まっていた。先任将校はフラガ大尉になるが、
彼はこの艦のことは解らないため、マリューがその任に当たることになったのだ。
511140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/22(日) 20:37:22 ID:???
「……そう言えば、アマダ少尉、確かバジルール少尉とは……」
 マリューがそこまで言いかけた時、艦内にアラートサイレンが鳴り響く。
マリューとスズネを呼ぶ艦内放送が連続して流れる中、マリューが手近な
インターホンを取ると、フラガ大尉が出た。
「どうしたの?」
「……またモビルスーツだ。しかも、連中、拠点攻撃用の重爆撃装備で
ご到着だ。早く上がって指揮を執れ!」
「解りました。全艦、第一種戦闘配備。フラガ大尉は出られますか?」
「……俺は駄目だ。まだ修理が終わってない」
「解りました。それでは、フラガ大尉にはCICをお願いします。アマダ少尉は
ストライクで迎撃を」
 マリューがスズネに向き合う。スズネは短く敬礼した後、走り出す。
スズネの後ろ姿が角を曲がる前に、マリューもブリッジへ向け走り出した。
自分の職責を果たすために。

 搬入作業を中止し、出撃準備に忙殺されるアークエンジェルの格納庫は、
まさに戦場だった。スズネはその隙間を縫うように今の愛機X105『ストライク』の
元へと急ぐ。その時、彼女に声をかける者がいた。
「……少尉!本当にランチャー装備でいいんですか?ソードにした方が……」
 士官不在のため整備士を纏めているコジロー・マードック曹長がパイロット
スーツ姿のスズネに声をかけた。マードック曹長も一撃でヘリオポリスの外殻を
穿った『アグニ』の威力は既に聞いている。これで出撃して、今度はコロニー
そのものを破壊しないかを心配していたのだ。
「出力はさっきの調整で60%に落としたから、1発でコロニー外殻を貫通する
ことはないわ。私も、もうあんなのはこりごりだから」
 スズネもシグーとの戦闘結果から、ランチャー・ストライカー・パックの
コロニー戦用プリセットを作成していた。実体弾なら弱装弾に相当するよう、
出力を落とした設定を作成し、一撃のパワーが落ちた代わりに発射回数を
増やすように調整していた。とは言え、実際の試射もしていないのだから
実戦でどうなるかは解らない。結果はあくまでシミュレータのみ。それを
知ってか、マードック曹長は食い下がる。
「……だったら……なおのこと……」
「……今のストライク、接近戦ができるような状態じゃないから。エール・
ストライカーはまだ調整が終わってないし」
 その言葉にマードック曹長は言葉を返せなかった。一番最後に搬入された
エール・ストライカー・パックは、まだ組み立て途中のパーツ状態だったからだ。
テスト機用に完成していたものは、最初の攻撃で輸送車ごと破壊されていた。
「……解りました。整備はしっかりやっておきましたから、安心して乗って
ください。ご武運を!」
512140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/22(日) 20:38:16 ID:???
 敬礼するマードック曹長に、スズネは返礼しつつストライクのコクピットへと
上がっていく。やがて、ストライクはカタパルトデッキへと移動し、リニア
カタパルトの射出準備が整う。
「……リニアカタパルト動作正常。アマダ少尉、ストライク、いつでも発進
できます」
 オペレータ席に座っているジャッキー・トノムラ伍長が発進準備完了を
告げる。本来なら自分が座っていたはずの席に自分はおらず、本来いるはずの
ない席にいる――スズネは運命の悪戯にくすりと笑みを浮かべた後、まっすぐ
前を見る。ふと気付くと、首から下げている懐中時計に手をやっていたことが、
彼女の緊張を解きほぐした。

「……スズネ・サハリン・アマダ少尉、ストライク、発進します!」

 ミラーの角度で夕暮れを告げようとする黄昏の中、リニアカタパルトから
射出されたストライクが躍り出る。既に敵機は複数の方角から侵入し、アーク
エンジェルに迫っている。その中で、唯一ミサイルではなく大型の重粒子砲を
装備したオレンジ色のジンが、自分にまっすぐ迫ってくるのを確認した。
「……エース機……!?」
 スズネはモニタが映し出した、そのオレンジ色のジンのすぐ後ろにいる機体に
驚愕する。何故なら、データベースが照合したその深紅の機体は……GAT-X303
『イージス』だったから……
513140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/22(日) 20:40:38 ID:???
以上です。
514通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 20:45:12 ID:???
お二人ともGJです。
スパゲティ氏に質問。
どうして他の職人さんが投下してから即座に投下をするんですか?
515通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 20:45:33 ID:???
>>種を蒔く人
GJ!これからアマダ家はどうなるのか心配です。やはり某スレの作品とリンクしてしまうのでしょうか?

>>140
種蒔きさんのSSを無理して軍事ネタに絡めなくて良いから。
516通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 20:59:34 ID:???
>>515
お前は何を言っているんだ?
517通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:01:25 ID:???
両職人ともGJ。

>>514−515
あー他職人を攻撃して種蒔きさんの寵愛を得ようとするのはみっともないから止めとけ。
518通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:06:53 ID:???
>>種を蒔く人氏
GJ!ジローの悪夢がいつもの種を蒔く人氏らしくなく凄く怖くて驚きました。表現に幅が有りますね。とても面白いと思いました。

>>140
乙。面白かったです。

>>514
140氏の感想だと思います。G.I.も武装SSも種蒔きさんのSSには関係なありませんし。
519通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:11:45 ID:???
ジローではなくてサンタでした。申し訳ありません
520通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:12:54 ID:???
>>518
向上スレの行間から滲ませたヘイトって奴だと思う。
種蒔きさんはアンチブルコスなんだね。
521通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:20:53 ID:???
>>520
言ってる事が解らない....
イカれてるのか?
この状況で...
522通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:30:32 ID:???
>>520じゃないが、
種撒き氏はナチュラルに人間の心の醜さや黒い部分を書ける職人だってことだろ。
ヘイトだとは思わんがね。
523518:2007/04/22(日) 21:30:39 ID:???
言葉足らずだったかな。
前半のサンタの悪夢が普段の種蒔きさんの文体と違うのは
種蒔き氏が向上スレに落とした一連のホーク姉妹SSの行間から滲むヘイト文体に
引きずられたんじゃないかと思ったんだ。
524通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:30:43 ID:???
>種を蒔く人
 サンタの悪夢、シローの気遣いと細かい描写がとても良いです。
軍を書かなくても戦争を描けるという事ですね。
>140
 今のところはクロス物の常套手段をなぞっているという感じがします。
内容は面白いのでこれからに期待です。

 お二方ともGJでした。
525通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 22:06:47 ID:???
転移戦線の人結構長いな・・・

どの書き手にも生活はあるからな・・・
526通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 14:45:35 ID:???
>>525
先週の火曜日に投下されたアバンタイトルからまだ1週間だぞ…我慢汁
漏れ達が手伝える事は何も無い、黙って待ってようぜ

それに…転移戦線氏は214事件に触発され書き出した書き手の一人、読み手に不義理をするような真似はしないだろ
527種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/23(月) 23:43:34 ID:???
第七話 闘うということ 1/2
「カズちゃん、黄昏れちゃってどうしたの?未だお昼を過ぎたばかりじゃない」
 ミホは不機嫌そうに机に伏せっているカズミに声を掛けた。今は昼休み。喧騒が教室に溢れる中、ミホにはカズミの周りだけは憂鬱な気配が漂っているように見えた。
「んー。ちょっとね、家がゴタゴタしちゃってね」
 カズミが気だるげに体を起こした。サラサラと髪を掻きあげつつ。カズミは深々と溜め息を吐く。
「あら、カズちゃん家は仲が良いのが取り柄なのに。話してみなさいよ。相談に乗るわ」
 ミホはカズミの前の席の椅子に座りカズミと向き合った。カズミはシンの一挙動で一喜一憂する事はあれど滅多に弱音を吐かないので、ミホは心配になったのだ。
 ミホはカズミの額に自分の額を近付けた。カズミは小さな声でポツリポツリと話し始めた
 サンタが登校拒否を始めた事、アイナが連合の教育方針に疑念を抱いている事、例のアレを言わなかった事をシローに叱られた事。
「久しぶりにパパの大目玉を食らったわ。こんなに怒られたのはダイエットのし過ぎで貧血を起こした時以来よ。確かにパパやママに秘密にしていたのは悪かったかなとは思う。でもね、言える訳が無いじゃない」
 全てを話し終え、カズミは頬杖を突き目を伏せた。
「そうね、シロー小父さんに話したら事が大きくなりそうね。学校に怒鳴り込んだりしそうかも」
 シローが人情家で正義感の塊だと云う事をミホは知っている。
「でしょ?ママが必死でパパを止めて今朝はどうにかなったのよ。ただ、サンタがずっと学校に行かないようならパパは絶対にサンタの学校に乗り込むわ」
 カズミが溜め息を吐いたのは何度目だろう。ミホは親友の落ち込む顔を見たく無かった。
 予鈴が教室に響く。ミホは椅子から立ち上がった。
「取り敢えず、帰りにカズちゃん家に寄る。私に良い考えがあるわ、授業が始まるからまた後でね。」
 ミホは椅子から立ち上がりカズミに微笑み掛けた。
「ありがと、恩に着るわ」
カズミも釣られて微笑んだ。ミホに取って今日初めてみるカズミの笑顔だった。

528種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/23(月) 23:46:52 ID:???
2/3

「……で、結局シン君以外のいつものメンバーが集まった訳ね。予想はしていたけれど」
 カズミ、ミホ、ジロー、ユウスケ。ミホは皆を見回しつつ呟いた。
 学校の帰り道、四人は偶然一緒になったのだ。ジローはサンタが心配で部活を休んだらしい。
「人は多い方がいいじゃないですか、ミホさん。その方が良いアイデアが浮かぶかも知れないですしね」
 ユウスケは基本的にカズミやミホには敬語を使う。柔道をやっているから礼儀正しいのだ。
「そうだよ、ミホちゃん。ユウスケはいざとなったら頼りになるんだぜ」
 ジローも柔道をやっている筈なのだが、元来の人懐こい性格からかミホにタメ口を聞く。
「じゃ、ユウスケ君にジロー君。君達にアイデアがある?ううん、まず、君達はどうしたいのかな?」
 ミホの言葉にユウスケは腕を組み、ジローは首を傾げた。カズミは黙ってうつ向いている。
「どうしたいって……俺はサンタにちゃんと学校に行って欲しいよ。ユウスケだってそうだよな?」
 ジローはユウスケに振り返った。ユウスケは頷きながらミホを見据えた。
「はい。俺もサンタは学校に行くべきだと思います。サンタはまだ子供だし、勉強する事が一杯ありますから……」
「私はそうは思わないのよ。サンタ君は学校に行くべきじゃない。それが私の考えよ」
 ユウスケの言葉を遮るようにミホはキッパリと言い切った。瞬間、カズミが射るような視線でミホを見つめた。
「何を言ってるのよ、ミホ!それじゃ何の解決にもならないじゃない!」
「そうね、ただ登校拒否をするだけじゃ何の解決にもならない。だからね……」
 ミホは自分の考えを皆に伝えた。サンタに学校と教育委員会、そして臨時政府宛に手紙を書かせるのだ。
内容はアレに不快感を感じた事、アレに対する疑問である。末尾に納得の行く回答を得られるまで登校しないと添えるのだ。
「勿論、サンタ君一人だけに重荷は背負わせない。私も手紙を書く。だって私はサンタ君の気持ちが解るもの。教科書を黒く塗ったり、朝のHRに連合への忠誠を誓わせたりするなんて馬鹿げているわ」
529種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/23(月) 23:48:26 ID:???
3/3

 ミホの言葉にユウスケがニヤリと笑った。
「ただ登校拒否をするんじゃなくて、問題提起をするんですね――俺もやります。どうせならマスコミも利用しましょう。今はレジスタンス組織が秘密裏にラジオ放送しているじゃないですか。それに取り上げて貰うとかはどうですか」
「楽しそうじゃん、俺もやる!皆でやれば怖くなって!」
 ジローは脳天気に叫んだ。それをみてカズミは溜め息をついたが、無気力のそれでは無かった。
「楽しそうじゃんじゃないわよ、ジロー。これは難しい事なのよ。遊びじゃ出来ないんだから……私も参加するわ。サンタには笑顔でいて欲しい」
 カズミの言葉にミホは満足げに頷いた。
「じゃ、カズちゃん家に急ぎましょう。今日は忙しくなるわよ!」
 サンタは今頑に心を閉ざしている。でもきっと両手を伸ばして何かを求めているのだ。
 きっと誰にもそれをサンタに手渡す事は出来ない。だからこそ、強く地面を蹴って前へ進む勇気と言う名の力を教えたい。ミホは強く思った。
530種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/23(月) 23:51:32 ID:???
第七話 闘うということ を投下させて頂きました。
ニレス分で収まらなかったので番号が狂ってしまい、大変申し訳ないです。

GW中は投下はちょっと難しいかも知れません。
では失礼致します。
531通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 18:35:44 ID:???
GJ!
これからも楽しみにして待ってます、頑張ってください
532通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 20:57:31 ID:???
>>530
お前が投下する度にスレの雰囲気が悪くなるから永遠に投下するな。
お前のSSなんて誰も読みたく無い。いや、お前の駄文をSSと言ったら他の職人様に失礼かw
533通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 21:00:05 ID:???
またいつものお馬鹿さぁんが来てるけど相手しちゃ駄ぁ目よぉ
534通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 21:04:23 ID:???
>>532>>533も池沼に見える俺のスルースキルはレベル0
535通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 21:12:37 ID:???
>種を蒔く人
まずはGJ!
絵的には映えないし、ひどく地味な戦いだけど
ぜひともこの「ささやかな反抗」が実を結んで欲しいと願わずにはいられませんね
536通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 21:43:15 ID:???
>>530
GJ!
戦時下でありがちな風景をあたりまえかつ
上手に書けるって貴重だと思う。
戦闘を書ける人と日常となった非日常を
描ける人の両方がいるのは良いな。
537通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 22:15:00 ID:???
これ何て7日間戦争?って位、子供の頃に読んだ本を思い出しました
中学生の頃って、熱かったよなぁ・・・おっさんになってからすっかり失くしてしまった熱さだ
GJ
538140 ◆E4H.3ljCaE :2007/04/24(火) 22:19:15 ID:???
>>種を蒔く人氏
GJ!でした。
これからも頑張ってください。


では、後進は消えます。
皆様、短い間でしたがありがとうございました(__)
539通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 22:47:02 ID:???
いやはやなんというか・・・イ`。
540通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 22:49:55 ID:???
>140氏
どうしたん?
541通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:06:39 ID:???
>>540
名無しの意見を反映して種蒔き氏の投下に対して時間差投下しようとして、
馬鹿ばっかりだったんで投下取りやめ&まとめWikiに削除依頼。
騙りまで出てるしな。残念。
542通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:13:24 ID:???
これだな↓>名無しの意見
まぁ誰の意見か一目瞭然、ってツッコミは無しの方向で。

993 :通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:37:23 ID:???
そりゃ職人の良心次第だろ。俺はedの事を知ってるから各自慎重に対処するべきだと思うね。
それは140氏だけでなく種蒔きも同じだ。アイツは先週は転移戦線氏の後に投下したけど、俺はもう少し時間を置くべきだったと思ったし種蒔きには直接そう言ったがね。
もし140氏が見ていたらこの馬鹿の戯言をホンの少しで良いから参考にして欲しい。

取り合えずこの話題はゴミ箱に丸めてポイしとこう。
543通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:17:41 ID:???
>>537
言いたい事はわかるが
七日間戦争の口ばかり達者な癖に
言論ではなく洒落や悪戯で済まない悪行を
平然と出来る甘ったれたガキ共と一緒にしたらカズミ達に失礼だろ。
544通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:57:29 ID:???

2chで、名無しの意見を真に受ける事もないだろうに……
続き書いて欲しいなぁ……
545通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 23:59:41 ID:???
てか、魔砲少女リリカルなのは……アレ、ノーマルの9クレジットでやっと
クリアできる代物だぜorz

……ストレス溜まってたんだろうな……腐った粘着多すぎて……
546通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 00:37:49 ID:???
春休みが終わって粘着クンが不活性化したと思ったら
今度は粘着されてた種蒔き氏の取り巻きが他の職人に粘着荒らしで新職人を追い出しやがった。
追い出された140氏だけでなく馬鹿に寄生されてる種蒔き氏も災難続きだな。
547通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 00:51:07 ID:???
職人を追い出すようなスレは間違いなく廃れる。
早かったな、このスレの死も。
548通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 00:57:28 ID:???
このタイミングで種撒きさんの投下から18時間以上レスが無かったのも
基地外儲な取り巻きに難癖付けられるのを警戒したからだろね。
もう迂闊にGJも出来ねーな。
549通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 13:49:53 ID:???
それでも読んで良いと思ったSSにはGJと言うべきだろう

そしてそろそろ>>532のような馬鹿にもお前がしている事は馬鹿な事だと声を大にして言うべきではないか?
スルーも一つの手だが容認されてる気になりかねんし、自分で自治を偽って反撃させない手かもしれない
悪餓鬼を叱れる住人が増えれば例え一時期は荒れても長い目で見ればスレに良心が生まれないだろうか

140氏の離脱は残念だったな…なんにせよ最後まで完結させてもらいたかったよ
550通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 13:57:00 ID:???
>>140氏の場合、最初からケチが付いたのと、その関連で相談スレや語るスレまで
見ることになった、ってのが不幸の始まりさね。

実際、相談スレやガス抜きスレでも騙りが発生していたから、どうにもならん。
文句があるなら狂信者に、ってことだな。連中、言葉を解さないけど。
551通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 17:56:55 ID:???
被害妄想で他の職人のモチベーション下げるのはやめましょうよ
552通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:03:14 ID:???
「種蒔き氏の取り巻き」って言い方は良くないと思う。
奴らは只の同人SS痛だろ。「種蒔き氏の取り巻き」って書くと種蒔き氏に失礼な気がする。
同人SS痛は種蒔き氏をマンセーする事でスノッブを気取りたいだけだろ。
種蒔き氏の作風は新シャアSSの中では異色な日常描写特化型だから、
「その異色さを理解出来る俺はスゲー」みたいに思い込んで優越感に浸っている感じ。
種蒔き氏の小ネタに関しても、奴らの優越感をくすぐる要素になっているんじゃないかな。
553通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:13:36 ID:???
とりあえず、140氏お疲れさまでした。 いままで有難うございました。

で、>>532のようなこのスレが自分のモノと勘違いしてるクズはどうにかならないものか。
この手のクズは2chでしか大声出せないチキン野郎。

とか言っても荒れるだけだし、この手の書きこみがあった場合は感想の書き込みを
多くするしかないかも。
クズが一人いてもそれ以上に応援があればなんとか・・・
554通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:26:40 ID:???
>>551
お前が職人のモチベーションを下げた張本人なんだろ?
555551:2007/04/25(水) 18:33:33 ID:???
>>554
私は種蒔き氏ではありませんよ
556通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:46:18 ID:???
種蒔きさんが他の職人のモチベーションを下げたの?
それって酷すぎだね。
557通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:46:57 ID:???
馬鹿ばっかり。黙って読んでろよ。口に合わなければ読むなよ。
と、言いたい
558通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:47:35 ID:???
140氏いままでGJでした!

しかしま、空気読めない房は困りモンだ。
憎まれっ子世にはばかるていうけどね。
559通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:51:51 ID:???
140氏、楽しみに読んでました。できれば帰ってきてください(´・ω・`)
560通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:59:25 ID:???
>>551
その通り。君は決して種撒き氏本人ではない。
だから君ら取り巻きが勝手に「種撒き氏の為に」と思い込んでやったそれは悪質な荒らし行為でしかない。
もう1度言う。君は決して種蒔き氏には成れないんだよ。
561通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 19:48:25 ID:???
140氏の離脱は惜しいと思う
あとLRCE氏の動向が気になるな
この流れをどう思っているのだろうか・・・
562通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 19:56:04 ID:???
スレの崩壊が始まったな。
自治厨の目的はスレの自治などではなく、目障りなものを消し飛ばす事だからな。
スレそのものが消し飛べば奴等はご満悦だ。
563通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 20:55:09 ID:???
あぁそうか。ファイズがいきなり種蒔き氏がどうとか言い出して「ハァ?」と思ったけど
今まで「種撒きさんは今泣いているんだ!」とか暴れてたけど「自分が」テロリストだって自覚が無かったのか。
564563:2007/04/25(水) 20:58:03 ID:???
種蒔き氏が馬鹿と仲間だと言ってるわけではありませんので念の為。
565通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 21:15:54 ID:???
こういう流れはだと職人諸氏がSS投下をし辛いよね……って事で話題を変えようか。
俺は転移戦線氏のSSが好きだなあ。
軍事知識が無くても解りやすく読めるし、シロー達が種世界に関わって行く様が伝わって来て面白い。
個人的にはマードック視点の話が一番好きなんだけどね。
LRCE氏のSSは緻密な設定が特筆すべき点で、虚構の中のリアルを上手く書けていると思うんだ。
好きなのは序盤のユウナとディアッカ視点の回。
種蒔き氏はやっぱり日常描写だなあ。平和な日常は読んでいて楽しかった。
好きなのはサンタ視点の回(無印と落ち穂拾い両方)
140氏には執筆を続けて欲しかった。スズネの出自がミステリー仕立てになっているように思えて楽しみだった。
好きなのは第一話。掴みが良かった。
イシュタム/震える街はやっぱりイシュタム。トールの男気が良かった。アイランドイフィッシュが種世界に行くってアイデアも良かった。
三人目も嫌いじゃなかったんだ。確かに文章は巧くなかったと思う。でも、それを補う知識があったと思う。文章は書き続ければ巧くなるんだから、長い目でみれば良かったんだと思う。

俺はこのスレが大好きだ。だからこのスレを終わらせたくないんだ!
無茶苦茶な文で済まない。本来ならチラ裏に書くべきかも知れないが、今だからこそ書いておきたかったんだ。
ごめん、吊ってくるよ。
566通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 21:58:07 ID:???
>>563
ファイズって誰のこと?
567通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 22:19:15 ID:???
イシュタム氏は心象風景を描写させたらこの板で右に出る人はいないんじゃないかな。硬質で詩的な表現は好きだったよ。
構想・展開もあまり見ない感じで面白かった。
種を蒔く人氏は戦争の中の日常を上手く描いてたな。あれは日常描写が上手いんじゃなくて純粋に描写が上手いんだろうね。(戦闘以外)スケッチする様な表現は高い文章力の表れだと思う。
140氏には戻って来て欲しいよ。マシで。
三人目は知識は凄かった。それだけ。
568通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 23:57:03 ID:???
イシュタム氏
 まるで、原作(『宇宙のイシュタム』)を読んでるような気分になれた。
 というか、氏のお陰でダムAで立ち読みしたっきりだった原作の単行本を購入する切欠になった。

LRCE氏
 素晴らしいまでの緻密な設定と、デス種では政治面におけるヘタレの代名詞ぽかったユウナの変貌ぶり、
 大抵が「狡猾で残忍」ではなく「迂闊で残念」な描写がされやすいディアッカの「狡猾で残忍」ぶりが堪らなく良かった。

転移戦線氏
 なんというか、08小隊における“シローらしさ”が滲み溢れている作品。
 それにくわえて純粋な技術屋・マードックと一瞬にして責任が追加されてしまい技術屋ではなく艦長と化したマリューの対比が好き。

三人目氏
 知識はあったが、作品がほぼ完璧に“報告書もどき”と化したうえ、
 いつの間にか08小隊メンバー+アイナという大所帯になっているにもかかわらず、そうなるに至った経緯が全く書かれなかった

種蒔き氏
 日常描写というか心理描写の巧さではトップクラスだと思われる。
 残念なのは、脳が湧いてるとしか思えない粘着がくっ付いてる事だけど、これは氏の責任ではないかと。

140氏
 「異邦人(エトランジェ)」という原作(無印種)には無い独自のスパイスが効いてて良かった。
 それに加えて、プログラムに携わる(or携わったことのある)人間ならではの用語が見られて最高だった。
 願わくは戻ってきて欲しいが、強制は出来ないので、よく考えてご決断下さい。
569通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 08:27:45 ID:???
たかがROMのくせに、その上から目線は何?
570通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 09:38:11 ID:???
まとめWikiで140氏ことRTB氏の作品削除が承認されてるorz

確かに職人は書きたくなければ無理にそこにいる必要がないから、だけど、
寂しいなぁ。
あの粘着どもめぇ...(怒
571通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 11:05:33 ID:???
>>569
>たかがROMのくせに、その上から目線は何?
ROMってるからこそ、上からの目線で俯瞰できンだろォォォッ!?
572通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 11:50:12 ID:???
>>569
そーゆーお前も「たかがROM〜」とか言ってる時点で上から目線だと気づけ
ここは2ch、上も下もなく全てが等しい場所、ROMってるのもSSをUPするのもみんな同じ住人
だから>>1を思い出してマターリいこうぜ、な
573『転移戦線』外伝:53 ◆bt2LDOm73g :2007/04/26(木) 18:02:06 ID:???
「なぁヤマト少尉…君は“ヘリオポリス”のカレッジに通っていたんだよな?」
「はぁ、そうですがそれが?」
 AAの食堂で共に昼食のカレーを食していた08小隊の面々とキラらは、そんな不意なシローの質問と崩壊
した“ヘリオポリス”については余り触れられたくないと露骨に表情に出てるキラの問答に注目が集まる。
「“ヘリオポリス”がなくなって今軍隊に入ってるんだったよな…」
「ですから、それがなんだって言うんですか?」
 スプーンを咥えながら腕を組んで頭を捻るシローとスプーンを握ったまま手を振り回して苛立ちを表すキラ。
 周囲は今度は一体シローが何を言い出してキラの逆鱗に触れるのかと…心配しつつも楽しみにしていた。
「いや……戦争とは言え、卒業前にカレッジが無くなったって事は…少尉の学歴はカレッジ中退か?」
「は?」

 ★ ★ ★ 転移戦線外伝 ――学歴戦線異常あり?―― ★ ★ ★

「いやだってカレッジごと“ヘリオポリス”は崩壊したんですよ…仕方ないじゃないですか!」
「ううだけど履歴書には最終学歴は中退で終わりだよな。
 戦争のせいとは言えばそうだけど、面接官には『かわいそうだね』『ふ〜ん』で終わり。
 学歴が低いと就職には苦労するだろうなぁ」
「でも…戦争が終わってからカレッジに再入学して今度はきちんと卒業すれば…」
「少尉、君は何機ぐらいMSを落とした?」
「えと……覚えてませんが…二〜三十機ぐらいですかね」
「そんなトップエースを軍が戦後も放出する訳無いだろ」
「そういえば“エンデミオンの鷹”もMS六機で随分持ち上げられたってフラガ大尉も言ってましたね」
「戦火が広がる中で戦果を少しでも上げるパイロットは士気向上にうってつけでしょうから」
「…でも履歴書には“中退”かぁ…」
「「「「「うっ…」」」」」
 サンサース軍曹、カレン、そして連合のピンクの制服もそれなりに着こなせるようになったキキがそれに乗るよ
うに次々と発言し、ヘリオポリス組は胸を押さえたりスプーンを落としたりと等しく“中退”の前にダメージを負う。
 ちなみにミケルは一時休学扱いで志願している微妙な立場なので話題に乗らないように努力していた。
「ヤマト大佐(将来)連合初のMSパイロットとして百機以上のMSを撃破し連合を勝利に導いたエース!
 …しかしカレッジ中退…」
「これじゃ再就職も…なぁ…」
「うっ…ううぅっ…僕は…いったいどうすれば……」
「そうだなぁ…じゃぁとっとと戦争終わらせたらどうだい?」
「そうだな、それなら早く軍から解放されるかもしれない」
「そうか…そうですよね! よぉ〜し、戦争終わらせるぞ!」
 キキとシローの助言(?)に希望の光を見たキラはモリモリと残りのカレーを平らげ『ストライクの整備に
行ってきます!』と軽く手を上げて輝く瞳で食堂を走り去っていったその瞳には、戦争を一刻も早く終わらせ
て復学するという新たな目標と希望に燃えていた。
「…なぁ…軍から抜けれないんじゃ再就職しなくていいんだから学歴も関係ないんじゃないんですか?」
「そうなんだが…ヤマト少尉は騙され易いというかいじり易いというか…本当にコーディネイターか?」
「能力の優秀さと正確は違いますからね」
「まずはあの性格をコーディネイトするべきだったろうに…」
「いや、性格は生まれないと判らないから」
「性格遺伝子ってのはコーディネイトできないのか?」
 “中退”と言う言葉のショックで騙されている…というか遊ばれていた事に気がつか無かったキラに、残さ
れた面々の心は一様に何か不安な物を感じずにいられなかった……。
「やれやれ…ヤマト少尉には“他人の話を鵜呑みにするな”と教えなければならないな…」
 そんなシローの発言にそこにいた全員が再び心を一つにして『お前が言うな』と心の中で突っ込みを入れたのは言うまでも無い。
574『転移戦線』外伝:53 ◆bt2LDOm73g :2007/04/26(木) 18:03:09 ID:???
 スレの流れを変える為に外伝のギャグ風味の話を投下!
 いつぞや雑談で合った話を自分のSSで膨らまして見ました。
 約1時間ぐらいで書き上げた、だが後悔はしていない。
 そんな訳で誤字とか脱字とか言い回しとかはチェックしてません(汗)。

 ……そんな物書いてるぐらいなら本編をさっさと書けという突っ込みはスルーで(爆)。
575通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:21:52 ID:???
GJです
突っ込みを入れると
「能力の優秀さと正確は違いますからね」→「能力の優秀さと性格は違いますからね」
だと思われ
576通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:25:32 ID:???
うわ、スゲェ初期のキラっぽい!!
ああ、そうだったキラってこーいうキャラだったよな、、、、
577通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:32:50 ID:???
やべぇ
シローが(ある意味)最強のオールドタイプに見えてきたw
578通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 18:35:26 ID:???
いつからあんな嫌なヤツになったのかねぇ
今じゃ人の話なんぞ聞きゃしないし。
579通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 19:40:35 ID:???
ロボトミー手術を受けてからじゃないの?
580通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 19:52:03 ID:???
素直に感想だけに終始出来んのだろうか。このスレはorz

>>573
GJ!あーあー今の季節は基やっぱ色々気になるよな。
工学系なら資格とか手に職〈実際プログラミングは凄いし〉で何とかなりそうだが…学歴に傷が付くのは。
名誉卒業みたいな処置すら危うそうだしな。
タイムリーな話題と言うか実際就活中でSSが止まっている中、半分笑い、半分危機感で楽しめました。
581通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 20:00:12 ID:???
読んだら感想を、面白かったらGJするのは読者の礼儀である
しかし職人がそれを要求するのは書き手の傲慢である
582通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 20:31:07 ID:???
>>転移戦線氏
GJ!です。非常にタイムリーですね。


では、新人が僭越ながら...クロススレに、と思いましたが、主人公が08キャラなので
こちらに投下したいと思います。
お目汚しでなければいいんですけど...
583湖と凪:2007/04/26(木) 20:32:39 ID:???
 頬に当たる冷たい感触。
 それは、まとわりつく醜悪な匂いと同じ。
 引き裂かれる服と、粘り着く匂い。
 あたしは、あの人の名を叫ぶ。
 精一杯。
 ……精一杯、叫び続けて……そのうち、何も感じられなくなった……


 カクテルライトの中は、唯一私が精一杯『私』でいられる場所。
 私の『外のイメージ』に乗せたスローテンポが、唇が紡ぐ旋律に重なる。
 終わりとともに巻き起こる拍手喝采。
 アンコールの声に挨拶すると、私は決められたとおりに舞台の袖に下がった。
 ここからは、私は『わたくし』になる……

「……ラクス様、今夜も素晴らしいステージでした」
「ありがとうございます。皆様のおかげで、今宵も素晴らしい夜となりました……」
 定型挨拶。決まり切った、型にはまった美辞麗句。ここでは、私は人形でしかない。もう嫌だと叫びたくても、それは『わたくしではない』――そう。
『私』は、ここでは認められない者。だから、『わたくし』を演じる。精一杯……

 ふと、思いついて席を外す。さすがに、化粧室の中までは誰もついてこない。ここも、『わたくし』が、『私』に戻れる数少ない場所の一つ。溜息を
つく私に、後ろから声がかかった。
「……やほ。ラクスさん」
 ブラウンのショートカットにトレードマークのバンダナ。歌手の中でも数少ないお友達の、Maayaさん――プラント最高評議会議長の娘で、『歌姫』と
呼ばれる私とは正反対に、アプリリウス市のストリートでゲリラライブを続けながら、テレビにも出るようになった、強い女(ひと)――。鏡に映る彼女は、
いつものように笑顔を見せている。振り返る私に、Maayaさんはいっそうその顔を綻ばせる。
「今日のステージ、凄かったね。新曲もやっぱり凄いし」
「Maayaさんこそ……今日のお客様、若い方々は皆様Maayaさんのファンでしたわ」
「そんなことないよ。ラクスさんのファンの方が多かったって」
 今日のお仕事は、プラントと、オーブ等プラント友好国向けに放送される素人のど自慢大会のゲスト。戦時だからこそ、続けられている番組に、私と、
Maayaさんの歌を歌う女の子が上位に入っているので、審査員として呼ばれていた。決勝を争ったのは私のデビュー曲を歌ったミーア・キャンベルという
女の子と、Maayaさんのプロデビュー曲を歌ったルナマリア・ホークという女の子。どちらも甲乙つけがたいと思ったけれど、最終的に優勝はミーアさんだった。
女の子達が歌い終わった後、Maayaさんと私が1曲ずつ歌って、フィナーレを飾る。今は、収録後の打ち上げのようなもの。それなのに、私の周りには父の
顔を伺うような人間しか集まってこない……
584湖と凪:2007/04/26(木) 20:33:34 ID:???
「あたしも、また書いてみようかな?最近はJ.B.に任せっきりだったから」
 私とMaayaさんがお友達だと言うことは、実はあまり知られていない。私がプラントの『歌姫』で、それこそプラントそのものがバック、と思われがちな
くらいだけれど、Maayaさんはたった3人でここまで来た。その強さが、羨ましくなる。

 Maayaさんは、気付いているのでしょうか……私の、この思いを……

「……さん……ラクスさん?」
「え?は、はい?」
 気がつくと、Maayaさんが私の顔を覗き込んでいる。思わず赤面する私に、Maayaさんが安心したように大きく息を吐いた。
「……びっくりさせないでよ。ラクスさん、いきなりぼーっとして……」
「あ、あら。私としたことが……」
「……疲れてない?あたしと違って、スケジュール相当キツいんでしょ?」
「……そんなことは……」
 言いかけた時、後ろで何かが落ちるような物音がした。私が来るまで、ここは無人だったはず。Maayaさんも気付いたのか、私の前に出て物音がした扉に
手をかける。
「……鍵は……かかってないみたいね……」
 Maayaさんがゆっくりと扉を開ける……まず目に入ったのは紅い色。開かれる扉が、中にいるものを明らかにする。そこにいたものを見て、私とMaayaさんは
声を失った。
 それは、私と同い年くらいの女の子だった。けれど、顔に殴られたような跡と唇から伝う赤い線、それに刃物で切り裂かれた服。足首に見えるのは、
銃で撃たれたような傷。そこからはまだ血が流れていて……それだけでなく、太ももを伝う赤と白の線……その経験のない私にも、彼女が何をされたのか
はっきりと理解できる。取り乱しかける私の前で、Maayaさんが携帯に話しかけていた。
「……J.B.?要さんもいるんだ?よかった。急いで来て!場所?……」
 助けを呼ぶMaayaさんの横で、私は女の子に上着を掛ける。薄手のショールだけれど、ないよりはいいと思って。
 女の子はまだ、息がある。けれど、それは非常に弱々しく、いつ途切れてもおかしくないと思った。やがて、ブラウンの長い髪を根元で括った、女性と
見間違うような男性が化粧室に入ってくる。Maayaさんのマネージャー、カナメ・エンソウジさん――彼は着ていた黒いロングコートを脱ぐと、女の子にかけた。
「救急車は呼んである。間もなく到着するだろう。
 クライン嬢にも、大変なご迷惑を……」
「い、いえ……」
 透き通ったアルト。折り目正しく礼をするエンソウジさんに、私は取り乱さないようにするのが精一杯だった。

 やがて到着する救急車。騒がしくなる周囲を余所に、私達は、傷付いた少女を乗せた車が見えなくなるまで見送る。今日はクリスマスイブ。プラントでは
本物は降らない。人工の雪模様。その作られた白さが、さっきの色を、私に思い出させた……


 C.E.70.12.24.――Story starting...but, this is prologue...
585通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 20:35:00 ID:???
以上です。
戦闘描写は苦手なんですが、小説を読んでいて浮かんだものを形にしてみました。
一杯混ざっているのは気のせいですw
586種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/26(木) 23:00:11 ID:???
転移戦線氏GJです。
和やかな光景が手に取るように伝わって来ました。
シローがキラをイジっているのを見て思わず吹き出してしまいました。とても面白かったです。
湖と凪氏もGJです。
素敵な物語だなあと思いました。ミステリー仕立てなのでしょうか、早く続きが読みたいと思いました。
自分も初めてこのスレにSSを投下した、いわゆる新人です。新人同士このスレを盛り上げて行きましょうね。

鳥付きで書き込みをした理由なのですが、自分も転移戦線氏のような外伝をショートで書いてみようと思ったからです。
今から書くので明日辺りの投下になりそうです。多分夜になると思います。
イメージとしては種を蒔く人よりもちょっぴり――かなり前のお話です。
自分のSSではシローとアイナの出番が少ないので、シロー視点で二人の関係をメインで書いてみようと思っています。

では失礼致します。
587通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 00:31:14 ID:???
>>湖と凪

何処がクロス?
588通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 00:38:58 ID:???
>>587
あとで出てくるんじゃない?
589通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 00:39:08 ID:???
>>587
多分、冒頭部からして小説版のキキとラクシズ結成前のラクスが主役。
中の人ネタてんこ盛りなのはとにかくとして。
590通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 00:39:57 ID:???
小説キキ・・・(´;ω;`)
591通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 00:40:14 ID:???
小説キキはやばい……
592通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 00:47:57 ID:???
自害したあとに転生してくるんだ……
しかし小説版はケルゲレンが助かるという逆の展開
593通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 01:54:10 ID:???
小説版はケルゲレンが脱出に成功するんだよね

展開としても小説版の方が出来が良いと思う。
ただ、キキは連邦兵に輪姦されたあと……(⊃Д`)
594通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 03:57:16 ID:???
>>湖と凪氏
微妙な立場のラスクがテロに走らずに自分にできる方法で世界に影響を与えるかのような展開に先が気になります、GJ!
物語を書き上げるまでがんばってください!
…そして小説版キキ登場に俺が泣いた…誰かこれで拭くがいいと紙をください(´;ω;`)

>>種を蒔く人
おお、おおお!
シローとアイナのCE移動直後とか新婚当事ですか!?
dkwkしながら待ってます…明日が楽しみだ!!
595通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 03:59:58 ID:???
>>594
( ・w・)っ◇
596594:2007/04/27(金) 04:07:46 ID:???
◇⊂(´;ω;`) {dQ)
597通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 07:15:13 ID:???
うおおおっ!昨日も大量投下だったとはっ!53氏、湖と凪氏GJ!
>>53氏
こういった外伝はキャラの意外な一面が伝わるので大歓迎です。
>>湖と凪氏
中の人ネタににやりとしながら読ませて頂きました。

そして、種蒔き氏……貴女は新人だったんですか?日常描写の素晴らしさからベテラン職人さんかと思ってました。
今夜の投下を楽しみにしています。
598通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 12:49:45 ID:???
ベテランの癖に新人ときたか。面の皮の厚さはラクス並だなwww
599通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 17:24:25 ID:???
>>598
てめぇは何人の職人を追い出せば気が済むんだ!?
よそのスレでも同じ事やってるだろう!?
このクズ野郎!
600通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 17:49:27 ID:???
種蒔きさんの描写力(戦闘以外)は新人レベルでは無いと思う。
その反面戦闘描写が苦手なのは新人だからなのかとも思う。
転移戦線氏も解りやすい戦闘描写は新人とは思えない程の出来だよね。
読んでいて戦闘シーンが目に浮かぶよ。勿論それ以外ののシーンでもね。
重要なのはSSが面白いかどうかだという事でFA?
601通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 18:46:57 ID:???
ベテランと新人の定義ってなあに?
602通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 19:22:39 ID:???
しかしアレだな、転移戦線氏が投下すると毎回何故か連続投下の連鎖が起こったり新人職人さんが来たりするな
転移戦線氏はまるで井戸掘り時の呼び水のようだw
そして種蒔きさんは転移戦線氏をライバル視してるようだ…
氏の後に投下したり、外伝の後に鳥付で明日自分も外伝投下すると書くし
競争無き場所に進歩もなし、職人同士が競い合ってスレを盛り上げていってほしいな
603種を蒔く人 before ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/27(金) 19:47:32 ID:???
種を蒔く人よりもちょっぴり――かなり前のお話

「指輪?私はそんな物は要りませんよ、シロー。こうして貴方の側にいられるだけで充分幸せです」
 アイナは目を細めてたおやかに微笑んで俺をを見つめて来る。
 俺はアイナの言葉を聞き、一瞬目をぱちくりとさせてしまった。
 俺は汗水垂らして働いて、無駄遣いをせずに必死で貯めたのだ――給料三ヶ月分+α。
「アイナ、君は何時もそう言うけれど、俺達はまだ何もしていないじゃないか。だからせめて指輪だけでも贈りたいんだ」
 俺は真剣になってアイナを説得しようとする。二人の愛を形にしたかったのだ。
「あら、何もしていない事はありませんよ。私は覚えています。此方の世界に来た時に貴方は私を妻だって言って下さったじゃありませんか。私はその言葉だけで嬉しいんです」
 アイナは微笑みを崩さない。アイナの瞳を見つめていると、彼女の中に吸い込まれそうになる。
「いいや、アイナ。俺は君に何もしてあげられていない。君に似合わない貧しい生活をさせてしまっている。だから――」
「シロー。私は本当に何もいらないんです。貴方がいて、私がいて。それ以上の幸せを望んだら罰が当たってしまいます。」
 アイナは俺の話を遮ってきっぱりと言い切った。俺はその姿に不覚にも見とれてしまった。
 言葉を失った俺を見てアイナは口元に手を当てクスクスと笑い始めた。
「笑う事はないだろう、アイナ。俺は君を愛しているから、君の事を大切にしたいんだ」
 これが惚れた弱みだと言うのだろうか。俺はアイナから目を反らせずにいる。瞬きもせずにアイナの瞳に迷い込む。
「じゃ、一つだけお願いがあります。白いテーブルクロスを私に買って下さい。それとペアのティーカップ。あら、それじゃお願いが二つになってしまいますね」
 ああ、その位お安い御用だ。そんなの今すぐに買って来るさ。
 俺は急いで家を飛び出そうとしたが、アイナに呼び留められた。 アイナの支度を待って俺達は二人で街へと繰り出した。

604種を蒔く人 before ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/27(金) 19:48:58 ID:???
「実は最近寂しかったんですよ、シロー。貴方は仕事が忙しくて、こうやってデートをする事なんて無かったんですから」
 いきなりアイナが腕を組んで来た。思わず立ち止まりアイナに目をやると嬉しそうに俺に笑い掛けていた。
「ああ、そうだな。悪かったよ、ごめんな」
 人混みに紛れても離れないよう俺はアイナの歩幅に合わせて歩き出した。
「なあ、アイナ。ずっと俺の腕を離さないでくれよ」
 俺の顔は多分蛸のように真っ赤になっているだろう。恥ずかしいが、それ以上に幸せだ。
「はい、シロー」
 心なしかアイナの顔も赤くなっているようだった。

 アイナはレースで縁取られた白のテーブルクロスと白地に菫の模様のティーセットを選んだ。
 色々と手に取りながら選ぶアイナの姿はとても綺麗で、俺は買い物の待つ時間を退屈せずに済んだ。
 帰り道、空を見上げると満天の星が輝いていた。
「此方の世界も向こうも夜空は同じなんだな。月があって、彼処にはスピカが輝いている」
「レグルスもあります――あの空はきっと私達が出会った宙と変わらないのでしょうね」
 俺達は自分達の知っている星を数え続けた。
 家に帰るやアイナは夕飯を温め始めた。俺はアイナの指示通りテーブルクロスをセットした。
 メニューはペスカトーレ・ロッソとグリーンサラダと冷製コンソメスープとバケットだった。
「そんなに急いで食べなくても料理は逃げませんよ、シロー。」
 ガツガツと食べる俺をアイナはたしなめる。俺はアイナの言葉に従い仲良く話しながら食事を進めた。
 食事を終え、俺達は二人で後片付けをした。一人でやるのは大変だけれど、二人でならすぐに終わる。
 アイナが食器を洗い、俺がそれを拭き棚にしまう。些細な共同作業が幸せだった。
605種を蒔く人 before ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/27(金) 19:51:40 ID:???
 片付けを終えたアイナがお茶の準備をした。今日はアールグレイだ。
 食後の一時。紅茶の香りが部屋に広がった。
 互いのティーカップが触れ合い硬質の音がなる。本来ならシャンパンの方がムードが出るのだろうが、そんな上等な物は我が家に無い。
「テーブルクロスはサムシングニュー、ティーカップの菫がサムシングブルー。サムシングオールドとサムシングバローはこのアパートでしょうか」
 サムシングフォー。アイナの言葉に俺は生唾を飲み込んだ。鼓動が高鳴るのが手に取るように解る。
「指輪交換は無いけれど、神聖な儀式です、シロー」
「ああ、アイナ。俺は今一度誓うよ。俺は君と添い遂げる。」
 アイナは目を閉じる。俺はそっとアイナにくちづけした。
 幸せは鼓動と共に加速していった。

 その夜、俺とアイナは今までよりももっと仲良しになった。
606種を蒔く人 before ◆FUs75gJ6A2 :2007/04/27(金) 20:06:56 ID:???
種を蒔く人 before を投下させて頂きました。
ギャグを書こうと思っていたのですが、センス皆無故に訳の判らないSSになってしまいました。
もっと精進しなければならないですね。

>>602
自分はライバルと言う認識ではないですね。
自分は転移戦線氏のファンですし、いつも氏のSSからは良い刺激を受けています。職人としても尊敬しています。
今回の外伝もそれの現れでしょうか。

気になる流れでしたのでレスを付けさせて頂きました。

そしてこの場を借りても宜しいでしょうか?
転移戦線氏、先日は貴方のSS投下後すぐにSSを投下してしまい大変申し訳ありませんでした。以後気をつけます。
では失礼致します。
607通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 20:08:06 ID:TC7bsvsV
湖と凪>女の子ってキキ?
小説版しか知らんけど、キキって連合に足撃たれてその後犯されて、自分で舌切ったらしいし。
608通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 21:29:34 ID:???
種を蒔く人氏はオリジナルで書いてる人じゃないか?戦闘を必要としないSSを書いていたのなら描写のアンバランスさも納得出来る。
種を蒔く人氏GJ。スケッチする様な描写がステッキーです。
609通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 21:51:27 ID:???
>>598
あれだけ粘着されても気にしない位面の皮が厚いんだもんね。
自分だったら汚物だの更年期だなんて言われたらショックでモチベーションが下がっちゃうよ。
大した性格しているよね、種蒔き氏は。
610通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 22:13:16 ID:???
種を蒔く人氏、GJ!
子供ができて一つの風景画のようなアマダ夫妻もいいですが、初々しい二人もいいですね!
これからも気分転換とかでこういった話やカズミが生まれた時とかの話も書いてもらえると幸せ度が上がります、住人の
連休前で変なのが湧いてますが、馬鹿は相手せずにこれからもがんばってください
611通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 22:19:37 ID:???
>>598=609
汚い油を蒔く人、自作自演GJ!
いつもながら楽しませてもらっています
一時期学校か仕事が始まったのか姿が無く寂しかったです
復活したという事は虐めに合ってニートになったか早々と会社首になったんですね
コレからも悪質な粘着と自作自演で住人を楽しませてください
あと氏ンでください
612通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 22:33:24 ID:???
シローとアイナは仲良くなりましたか。つまりシローは畑に子種をまきました、と。そしてカズミたんが出来たんでつね。
シローとアイナの愛の営みをもっとkwsk
613某スレの118:2007/04/27(金) 22:43:39 ID:???
>>611
ヒトの書き込みほぼコピペすんなw
しかし気持ちは同じ、今後も汚い油を蒔く人を褒め殺していこう!
そして>>598=>>609は氏ンでください
614通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 22:49:54 ID:???
種を蒔く人氏、GJ!!
うわっ、サムシング・フォーときましたか…本当に引き出しが多いですね!!!
きっとシローの左脚の靴の中には6ペンスコインが忍ばせてあるに違いない…
615通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 23:20:54 ID:???
諸悪の権現が再臨か…
616通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 00:16:09 ID:???
>>611
>>613
取り合えず死になさい。
617通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 08:49:09 ID:???
>598 通常の名無しさんの3倍 sage 2007/04/27(金) 12:49:45 ID:???
>ベテランの癖に新人ときたか。面の皮の厚さはラクス並だなwww

>>598=609=616の汚い油を蒔く人達はつまり、種蒔きさんのSSはベテランクラスのレベルにあるとは認識してるんだな
実力じゃ適わないから嫉妬による荒しかよ、おめでてーな
618通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 12:19:15 ID:???
>>種を蒔く人
テメーにゃギャグは無理だ。ジプシーの足下にも及んでねーよ。素直にヘイト書いとけwww
619通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 14:30:52 ID:???
>>618
まぁまぁ、確かに>>603-605をギャグと言うには……だよな
十二分に幸せになれる短編であってそういう評価はむっちゃ高いのだが
とりあえずチャレンジする精神は認めてやれ、初めから何でも上手く書けはしないだろし、俺はそういう風にも頑張る種を蒔く人を応援している

話は変わるが最近流行の職人評価で転移戦線氏は『解りやすい戦闘描写』とみんな言うが……それって転移戦線氏がかなりの軍ヲタやMSヲタって事だよな
それなりの知識が無いとああいう物をしかも判り易くなんて書けないだろう
つまり知識を読者が判り易くなる方に使うか、独りよがりの自己満足に使うかの違い
今は無きあのお方も、そういった方向に知識を生かせば面白かったかも知れないのに…
620通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 15:45:57 ID:???
独りよがりの自己満足ってか、あれはあれ以外に書きようないと思うが。
技術屋の会話って、あの程度か、もっとアバウトか、もっとディープか、だぞ。
それに、あの場面で本格的なプログラム談義してもらいたかったのかw
それはそれで面白かったかもしれんが、マ板住人以外置いてきぼりになるな。確実に。
621通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 17:18:03 ID:???
>>620
いや、>>619の言ってるのは三人目氏の事と思ワレ
622通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 17:23:28 ID:???
下手に知識が有りすぎると例の人の様に描写ではなく説明になっちまうんじゃないか?専門的になりすぎりと言う弊害があるしな。

本当に分かりやすい描写が出来る職人は数少ないよ。もちろんLRCE氏や転移戦線氏の戦闘描写や種を蒔く人氏の描写、イシュタム氏の心理描写は分かりやすいと思うよ。
623通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 17:24:43 ID:3KenCMgO
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm194153
宇宙でもEz8(改)
624通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 21:32:16 ID:???
三人目の自演を見つけたら、こっちにどんどんコピペしてあげようねw

新シャアのSSを偏ろう その8
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1177245236/l50

ここはあの阿呆のチラシの裏スレだからさ
625通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 22:50:09 ID:???
三人目ってだれ?
まとめにも載ってないからわからん
626通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 23:29:02 ID:???
>>625
 このスレの最初の方でSS作家がいなくなった時(※1)に現れたSS職人の一人
 良く言えば軍事的知識に趣が深く、悪く言えば軍ヲタ
 最初のバクゥ>戦車>MSって感じのSSはまぁ並な出来だったが、住人のGJに徐々に本性を現し出す
 次に投下したGAT5機評価風のSSは文体がふざけ過ぎでいたずらに特定のMSを批判していると批判され出し、次のSSは時事軍事ネタ
 本人会心の出来といわんばかりに投下された氏の最後となったSSは『。。。』『、、、』の意味不明な多用や文章というにはあまりに説明的過ぎる事
 なにより前後の状況説明がまるでなされず08小隊全員+アイナタンがヘリオポリスにてオリジナルMSを運用して最後にはGAT5機を蹴散らすという
 物で住人の総スカンを喰らい、以後は名前を騙ってスレを荒らしたり種を蒔く人氏へ粘着して嫌がらせを繰り返したと言われ、当時の新シャアでその名を轟かす
 最後は某メビウススレで独りよがりと住人に言われつつSSを投下していたが、同じスレに投下したLRCE氏のSSと比べられてコキ倒され、さらに病気入院の為にSS職人を引退すると宣言した後は三人目氏のトリは確認されていない
 未だに種を蒔く人氏や他の職人等への粘着荒し、スレの流れを悪くする荒しや自作自演っぽい書き込みには三人目とレッテルを貼られるが、それが未だに三人目氏本人であるかは謎の東洋人Xのみが知っている(つまり判らない)

 このスレの最初からの住人である俺が知っているのはこんな感じ
 三人目氏の最初のSSは残念ながら保存してないが、以後のは多分どっかに保存してある
 読みたいならwikiにUPってもいいが……ねぇ
 ちなみに(※1)以後にSS職人としてこのスレを支えたのは、三人目氏、種を蒔く人氏、転移戦線氏の3人だったりする…つまり三人目氏と種を蒔く人氏は同期の桜w

(※1)
 せっかく投下したSSに反応せず、ガンダムという世界のリアリティをリアルじゃないとMSを否定する雑談を続ける一部の軍ヲタに対してイシュタム氏が腹を立てて投下を止めスレ離脱を宣言
 LRCE氏もこれに同調して当時のSS職人2人が同時にSSを途中で切られ、続きを切望していた住人が刻の涙を流した
 奇しくもこれが2月14日だった為『血のバレンタイン』と呼ばれる事になる
 但し、後に両者復帰(イシュタム氏は再離脱?)し、またブルコス派がこの名称を嫌がった為に『214事件』とか『あんな事』とかぼかされる事が多い
627通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 23:29:40 ID:???
触るなキケン
彼との抗争で発狂した馬鹿が某職人さんの取り巻きと化して
新職人を敵視して追い出すというテロが起こったばかりなんだ
これ以上馬鹿同士の粘着合戦でスレを私物化されちゃタマランよ
628通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 23:34:28 ID:???
>>626
某メビウススレで三人目にトドメをを刺したのはイシュタム氏だろ。
629通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 23:34:58 ID:???
>>626
貴様ローディストだな!そうに違いあるまい!
630通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 00:11:51 ID:???
三人目氏の作風もアリではあるが……
良いか悪いかと聞かれると困る

つまり、さっしろ
631通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 00:42:17 ID:???
>>626
詳しくありがとう
後は察して触れないようにします
632通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 01:06:31 ID:???
掲示板だからなぁ…発言した者の勝ちだよなぁ……ガンガン書き込めば私物化も可能だよなぁ………
おし、SSをクレクレしたり職人や荒しを叩いてないでテンプレの
>もし、第08MS小隊の人たちが種、種死世界に居たらどうなるかを語るスレです。
でもして流れを変えてみようぜ

08の漢と言えばやっぱノリスだよなぁ…あそこまで強ければコーディネイターにも勝てるだろうか?
クルーゼもナチュラルなんだし、MSの性能が対等ならどうなると思う?

そしてキラもノリスに負ければシローみたいに男として一皮剥けるだろうか…まぁ剥けた結果「俺は軍を抜ける」ってのもアレだがw
633通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 01:19:01 ID:???
08に出てくる連中は演出上、物凄く強そうに見えるが、「エース」ではあっても「無敵」ではないからな……
種の連中は「無敵」には見えるが、「エース」と「雑魚」の演出格差があまりにも激しく、強そうに見えない。
634通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 01:19:48 ID:???
クルーゼのシグーVSノリスのグフカスか。
空間認識能力のあるクルーゼが有利に見えるが、さて。
635通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 04:56:58 ID:???
ジャック備前とエンソウジってデバレか
ルナマリアの人が出てたような気がする
636通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 05:58:59 ID:???
操縦技術ならクルーゼ、戦闘技術ならノリスじゃないかな。
先天的な才能ならクルーゼ>ノリス、培った経験ならノリス>クルーゼって感じ
637通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 10:30:51 ID:???
MSの性能に関する問題は無視して、総合性能は同等として考えた場合―――
グフカスはノリスの能力を100パーセント発揮できるMSだが、
ジグーはクルーゼの能力を100パーセント発揮できるとはいいがたいな。

複数の無線誘導端末を、あの精度で使いこなす能力が、ジグーでは意味がない。
ただし、ノリスの擬似三次元機動は、空間認識能力者には効果が薄い。

トリッキーな戦法に翻弄されずに、冷静に事を運べばクルーゼの勝ち、
敵が驚いている間に短期決戦を決められればノリスの勝ち。
主導権を握っているという意味でノリスが若干有利という具合じゃないか?
638通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 19:21:55 ID:???
クルーぜの空間認識能力VSノリスの経験か。流石のノリスでも少し辛いかな?
639通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 20:00:24 ID:???
CEのMSはバッテリーが切れるまでに殺れる?
という問題もあるから、後方支援の有無も考慮すべき要因では?

正面きってドンパチやるなら、シグーの方が動きも軽い分有利だろうが
ゲリラ戦となったら、時間制限のあるシグーは後方支援無しでは詰むぞ?
640通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 22:49:02 ID:???
状況や戦い方で変わるんじゃね?
641通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 22:52:25 ID:???
ミノ粉ってCE兵器に通用するのかな?
642通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 23:03:02 ID:???
ミノ粉対策を施していない電子機器は誤動作したりするけど
戦闘濃度で散布していなければ、ある程度は大丈夫ではないかと。

でなきゃ民間のシャトルとか宇宙へ上がれないし、TVも見れん
643通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 23:08:08 ID:???
一年戦争当時のTVモニターは対策しててもグチャグチャで
イシュタムではマゼラン級の電子系がミノ粉散布で即効死んだ件に関して
644通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 23:21:51 ID:???
いや、アレは戦闘濃度での散布だろ。まあ、UCで戦うならばクルーゼは勝てんな。しかしCEだとノリスは案山子になるんだろうね。
645通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 00:24:14 ID:???
待て、
ミノ粉が戦闘濃度じゃない=CEの通常時と変わらん
だぞ
646通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:16:02 ID:???
なぜ案山子なのか分からん
647通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:21:34 ID:???
補正を受けて案山子になるのさ。
648通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 23:56:13 ID:???
保守
649通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 21:49:19 ID:???
保守
650通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 08:28:23 ID:???
保守
651通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 12:46:32 ID:B6GBX8Jc
保守
652通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 12:56:33 ID:???
このスレも終わったな
653通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 15:45:42 ID:???
GW明けでペースが戻ってないだけでしょ。
職人の皆様、投下お待ちしておりますです。
654通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 17:03:34 ID:???
埋め?
655通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 18:57:59 ID:???
自分も投下お待ちしております
職人さん達、お忙しいかもしれませんが頑張ってくださいね
656通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 20:52:45 ID:???
書いても難癖付けられて追い出されるイメージがあるのだが?このスレ
657通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 21:35:56 ID:???
そういう手合いが実際にいる以上イメージの払拭は出来ない。
書くか書かないかは当人の判断。
信じて待つのみ。
658通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 22:13:36 ID:???
LRCE氏と転移戦線氏にそういうことはない
659通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 22:43:56 ID:???
俺が一番心配なのは種蒔き氏だよ。
度重なる粘着があったりしたし
140氏を追い出したのは種蒔き氏の取り巻きだって糾弾されていたし。
あの時は取り巻きを叩くように種蒔き氏も叩かれていたんじゃ無いかな。
誰だよ?取り巻きなんて言い出した奴はよ……
660通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 23:37:29 ID:???
取り巻きの他に呼ばれてた狂儲とも呼ばれてたが意味は大して変わらんだろうな。
実際に種蒔き氏の親衛隊気取りの同意人SS痛が取り巻き化して140氏に粘着して追い出したのは事実だし
しかもネット上のことだからそこに種蒔き氏の意志があろうとなかろうと関係無く連中は勝手に暴走したわけだ。
種撒き氏にとっちゃ自分が粘着されるよりも「取り巻き」が新職人を追い出した事の方が堪えたかもね。
661通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 23:50:24 ID:???
取り巻きって三人目の事だろう?
アイツは新職人を新シャア板から追い出すのが目的らしいし。
偏ろうスレを根城にして職人叩きをあちこちのスレでやってたからな。
662通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 23:58:29 ID:???
「3人目」との抗争で神経過敏になった「取り巻き」がファビョって
そのお蔭で140氏が巻き添えを食らったようにしかみえんのだが。
「3人目」を「魔法の言葉」の如く便利に使う風潮があるがあんまり感心はしないな。
663通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:05:41 ID:???
つか騙ろうスレ(偏ろうスレの前スレ)から奴があっちこっちのスレで
高畑・種蒔きマンセーと職人叩きの自演やったせいだろ。
むしろもっと早く叩いとかないと不味かった感じ。
140氏もそうすりゃ撤退せずにすんだかもしれん。

実際、奴の自演を指摘し始めたら、職人叩きもかなり収まったしなあ。
664通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:12:26 ID:???
そもそも「三人目」が何人存在してるかも判らんのだけどなw
高畑・種蒔きマンセーも高畑・種蒔き叩きもそれぞれ別の「三人目」なんじゃないのかw
665通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:18:55 ID:???
別々ならどっちかは今でも継続してるだろ
どっちもほぼ同じ時期に収まったのは何でだろうねw
666通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:25:37 ID:???
140氏が撤退したからかもしれんぞ?
少なくとも「取り巻き」に関しては粘着する相手が存在しないわけだが。
もちろん、「いつもの荒らし」が便乗して馬鹿を煽った可能性は大いにありうる。
140氏の騙りは特にその可能性が高いな。
667通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:28:00 ID:???
>>666
ログを読む事をオススメする。
140氏撤退以降も高畑マンセー&職人叩きは続いていた。
それが自演と叩かれ収まったのがずっと後。
668通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:47:36 ID:???
そ れ は な い

自演してた奴が居たのは明らかだが、奴は便乗して荒らしてただけだろ。
何故ならその頃取り巻きを叩いてた1人は俺だから。つか「俺が」「取り巻きを」叩いてたんだよ。
ちなみに職人本人に関しては触れないようにしたから知らんが。(オフ会の話題とかも含めて)
だから沈静化したのは連休を挟んだ只の偶然だよ。

つか流石に140氏に「スパゲティ氏」なんて悪意溢れる渾名を付けたのが3人目だなんて言い出すのなら
キバヤシのAA付けちゃうぞw
669通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 01:10:45 ID:???
>>668
140氏の撤退宣言以降も職人スレなどで散々職人叩きの自演があったのを知らないのか?
あちこちのスレを渡り歩いているという前提を完全に見落としてるよ。
670通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 01:18:33 ID:???
知ってるよ。だから最初から全てが3人目の自演だなんて理論は飛躍し過ぎだと言っている。
671通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 01:25:43 ID:???
全て同一人物の仕業〜〜ってな話はMMRのノリでやってくれ
672通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 01:27:39 ID:???
全部がそうでは無いだろうが奴が、中心にいたのは確かだろうよ。
同時期に文体が非常に似ていたレスが続いていたのもその一例だしな。
煽っていたのは精々2〜3人程度だろうよ。
そして奴がその中心で一番自演と煽りを繰り返していて、
便乗犯が少々それに乗じていたって事。
673通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 01:35:44 ID:???
オマイは「奴」を過大評価し過ぎ。
「奴」の自演は新鮮味やオリジナリティが無くワンパターンなのであからさまで分かりやすい。
674通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 03:18:04 ID:???
>>673
そのワンパターンが140氏撤退以後もずーっと続いていたわけだが?
自演叩きされるまでね。
675通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 06:42:07 ID:???
ハイハイキバヤシ乙キバヤシ乙。
「ワンパターンな3人目」は狂儲ウザイ、って流れに便乗して職人叩きを煽ってただけだろ。
奴が最初から全てを仕組んでた、とか全て奴の仕業だ!、とか奴が中心になってただなんてのは
妄想の中の出来事です本当に(ry
つかいいかげんネタならネタらしくMMRのAA付けてやってくれ。
676通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 07:01:38 ID:???
あの一連の流れは140氏に粘着して追い出した馬鹿共に対して
「おまえらいいかげんにしろよ」って批判が出ていたわけだが
それに便乗して自演で矛先を職人に向けさせようとしてた奴がいたんだろ。
決してそいつが裏で全てを操っていたわけじゃないしそんな能力もあるまい。
「全ては三人目の仕業だったんだよ!説(AA略)」はキバヤシ氏自身が三人目に執着し過ぎだと感じる。
つか取り巻き叩きと職人叩きの区別が出来ていないんじゃないか?見事に荒らしに釣られているぞ。
 なんだか久々レスが付いたと思ったけどそっちの話かw
 まぁなんだ、このスレは過去の事件や騙ろうスレや職人スレのおかげで炎上しやすい場所と認識されてるからたくさんの煽りや荒しが遊びに来るってだけじゃないの?
 文体は真似ればいいだけだしな、まぁなんでもいいからSS書いてみて同じ目に合うか試してみたら?


 さて本題
 ども、ここの通称転移戦線氏に頼まれてやってきた、奴の宿敵と書いて“とも”と呼ぶ間柄の者です(鳥は奴から聞きました)
 奴さん、激務の末に腰をやっちゃって現在イスにも座れない状態で、まぁヘルニアとか骨の異常ではないらしいので、安静にしてれば治るそうです
 で、奴からの伝言です

『GWが終わっても投下できず、いるかもしれない待ってくれている住人の皆様には申し訳53いません。
 数分しか机に向かえない身体となってしまいましたが、一日数行から十数行づつではありますが書き続けております。
 今4レス分ぐらい貯まってますが、キリが悪いので投下はもうしばらくお待ちください。
 長期間投下出来ずに本当に申し訳ありません、しかし近日に必ず投下しますのでお許しください』

 だそうです
 つか、俺にメールよこすなら自分で書けww
 ……ああ、あの莫迦はロートルなので、携帯でメール出来ても2chを見る事は出来ないんだなwww
 お見舞いがてらにプラモで奴のSSのシーンのディオラマでも作ってやろうか…と思ったが、俺のプラモ製作速度は奴の執筆速度以下なので無理っポw
678通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 10:21:25 ID:???
投下があったのかと覗いてみたらこの有様…
貴様ら自重しろ
679通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 10:26:18 ID:???
え、MMRネタの投下があったんじゃないの?
680通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 12:23:00 ID:???
>>675-677
コイツらが騙ろうスレを読んでいない事だけは分かったw
681通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 12:30:58 ID:???
……
……
他の人を煽るくらいなら、続き書けよ……
誰とはいわんが
682通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 12:58:07 ID:???
こうしてスレがボロボロになっていくわけだな。
ま、自業自得かと。
683通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 13:06:15 ID:???
>>680
アレを全部鵜呑みにして超結論を導き出すなんて
キバヤシ並の洞察力が無きゃ無理なんじゃねーの
684通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 13:19:42 ID:???
>677
それが事実なら転移戦線氏、緊急事態ですな
自分も経験ありますけど、腰にくるとつらいんだよね〜
腰に爆弾抱えるぐらいにひどくなければいいのですが・・・

685通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 13:41:36 ID:???
全部140氏絡みにしてるのもキバヤシ並みだと思うよ。
どっちもどっちだと思う。
俺も騙ろうスレは読んでいたが、最初あそこで自演厨が叩いていたのは外部サイトのリバだったし。
種蒔き氏と絡めてね。
同時期にはマユスレや職人相談スレにも叩き、煽りが多数発生していた。
荒らしの方法はだいたいが職人や住人の相互不信を煽るってシロモノ。
これを全部140氏と関係があるというにはあまりに無理があり過ぎるだろう。
むしろ新シャアで職人潰しをやりたがっていた荒らしの巻きぞいを140氏が喰らったんじゃないかと俺は思うね。
686通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 13:45:12 ID:???
自演以外にも140氏の騙りやら何やらが出てたし
特定の職人叩きに対して三人目のレッテル貼りが慣例化してるが
三人目を隠れ蓑にして荒らしてる奴もいるだろうよ

要するにだ、極一部の連中のしでかした事とはいえ
このスレの住人が職人に粘着して追い出したのは事実なんだから
同じ過ちを繰り返さないように戒めるならともかく
「全ては三人目の自演だったんだよ!(AA略)」なんて言い出してもおためごかしにもならんよ
687通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 13:55:13 ID:???
何にせよ一連の騒動の震源地はこのスレなんだろうなあ。
たぶん。

('A`)
688通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 17:23:06 ID:???
正確に言えばイシュタム氏の責任だな。
689通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 17:50:07 ID:???
>>688
奴は2・14と4・1の中心にいた職人だからな。つか、あれは奴が起こしたと言っても過言じゃない。
69053 ◆bt2LDOm73g :2007/05/12(土) 17:59:01 ID:???
 お久しぶりです、53◆bt2LDOm73gでした。
 >>677に書いてもらいましたが、ちょっと腰を激しく痛めて投下に間が開いてしまって申し訳ありません。
 とりあえずじりじり書き溜めた分が区切りがつきそうなので、今晩PM九時頃に投下を予定しています。


 というか>>677よ…8日に頼んだ事が何故今日書いてあるのか…後でゆっくり話そう、な!?
691通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 18:15:08 ID:???
>>690
wktkしながら待ってます。
何はともあれ、お大事に。
692通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 20:33:58 ID:???
>>690
お帰りなさい、お待ちしておりました
しかし何よりもお体に気をつけてください
少なくとも私は続きならいくらでも待ちますよ
とにかくお大事に
69353 ◆bt2LDOm73g :2007/05/12(土) 21:05:21 ID:???
 53◆bt2LDOm73gでした、ただ今より投下を始めます。

>>692
 トリップ変えた方がいいですかね?
 とりあえず今は時間が無いので次回辺りから変更します。
 地球に向かって突き進む“ヘリオポリス”はデブリを蹴散らし阻止しようとする艦船を破壊して地球へと突き進む。
“ヘリオポリス”の速度を少しでも緩めようと打ち込まれる核ミサイルが次々と先頭の小惑星部分に命中し、
真っ赤な丸い光を放つ…それが内部の住人達にどのような影響を与えるかも知れずに。
 やがてそれらの艦隊も攻撃を諦めたのかいなくなり、何とかしようとするのは自分一人だ…だが直径6km、
長さ30kmの島3号型コロニーにMS一機で何ができようか。
 それでも何とかしようとランチャーパックの“アグニ”を乱射する自分の乗るランチャーストライク…だが
速度は少しも緩まることは無く、巨象に踏み潰されるねずみの如くぷちっとぶつかって小さな光球を放つのを
また違った自分が見ていた。
 そしてその自分はソードパックのソードストライクに乗っていた…止められないのであればせめて“ヘリオ
ポリス”を切り刻んで地球に落下する部分を減らして地球の被害を食い止めようと“シュベルトゲーベル”を
引き抜いて横に回って振り上げる…だが採光部分から見える“ヘリオポリス”には人が…慣れ親しんだカレッ
ジの中庭と、そこで恐怖に顔を歪める友達が…フレイが、サイが、カズイが、トールが、ミリィがいる。
 しかしそれに気がつかないように振り上げた“シュベルトゲーベル”を振り下ろすソードストライク。
「やめろーーーーっ!」
 エールストライクに乗っていた自分はビームライフルを放ち、爆散して小さな光球になるソードストライク。
 だが相変わらず“ヘリオポリス”は地球に落ちて行く…もう地球はすぐ後ろだ。
「こうなったら!」
 意を決した自分はエールストライクを“ヘリオポリス”の先頭に移動させ全推力を最大にして押し返す!
「ストライクは、伊達じゃ……!」
 だが再びエールストライクは巨象に踏み潰されるアリの如くメリメリと潰されて小さな光球を放つ…そして
それをまた違った自分が見ている。
 そんな事を何回か繰り返し…とうとうなにも出来ずに“ヘリオポリス”が地球に落ちて行くのを泣きながら見送った。
 フレイが、サイが、カズイが、トールが、ミリィが、そしてあの小さな女の子…エルが…見送る事しか出来
ない自分に助けてと叫ぶ…だがそんな姿ももう赤熱化するコロニーに隠れて見えない。
 直後地表に巨大な光球が発生して成層圏を越えるきのこ雲が生まれ、遅れてストライクを揺さぶる衝撃と人々
の悲鳴が、怒号が、怨み声が、自分を非難する声が響き渡ってキラは中で耳を押さえて外界を否定するように丸くなった。
 …もうどれくらい経ったのだろうか、恐る恐る目を開け頭を上げると…雲1つ無い青い地球が目の前にあり
オーストラリア大陸が見えていた……かつてシドニーと呼ばれていた部分に巨大な湾を作って。
 そこから広がる高さ数kmもの津波は大陸の…地上の全てを押し流して行き、再び始まる人々の悲鳴・怒号
・怨み・自分を非難する声…もう目は閉じられない、脳内に惨劇がリアルに浮かび上がって閉じるだけ無駄なのだ。
 消せない地球の傷跡、瓦礫と化した地上、いつまでも止まない悲鳴…全ては自分が“ヘリオポリス”を止め
られなかった為に起こったのだ…でもどうやって止めろと言うのか!?
“ヘリオポリス”にはまだ友達が居たのだ、破壊などできる筈が無いしあの重量物をどうやって無傷で止める
事が出来ようか……いや、出来ない。
『キラ…もう泣かないで』
 紅く染まり行く地球を見つめて涙を流していたキラに、止まぬ声の中で密やかに優しく語りかけてくる声があった。
『私が居るわ…私が居るから…』
 その声にすがるように耳を澄ませると確かに聞こえてくる優しい声。
『大丈夫、私の想いが…貴方を守るから…』
「フレイ!?」
 …この酷い惨劇から目を離した所にフレイがいる…。
 …自分を責め立てる声に背を向けた所に非難する事無く優しく包み込んでくれるフレイがいる…。
 …この現実から目を背けた甘い逃げ場所には癒してくれるフレイがいる…!
「フレイ!!」
 もうフレイ無しでは生きていけない…優しく暖かく護り包んでくれる存在無しにはもう戦えない…。
 縋るように、甘えるように、ストライクを声の聞こえてくる方に振り向かせた…そこには。
 地球に…キラに向かって来る“ヘリオポリス”が再び猛スピードで迫ってきていた。
「うわぁぁぁぁぁっ!!!」
 絶叫を上げてキラは飛び起きる…汗が顎から滴り落ちて胸を滑る不快な感覚に顔をしかめつつまずは息を整
えようと大きく喘いだ。
 酷い寝汗を掻いている上に咽がカラカラだ…しかしそんな不快な感触もたった今見た悪夢に比べたら対した
事が無いように思える…そんな酷い悪夢だった。
 コロニー落しの夢…それに自分の悪夢までを重ねてより酷い悪夢になってしまった…昨日見せてもらったい
くつかの画像だけであんな夢を見るとは自分は繊細過ぎるのかもしれない、そう自傷気味に笑ってみてようや
く動き出そうという気が湧き上がってくる。
 まず全身を伝う汗をシーツを手繰り寄せて拭った…その拍子にシーツの下にあった赤毛が視界に入ってくる。
 あれだけ絶叫したにも関わらずフレイはまだ隣で丸まるようにして眠っていた…覗き込むと眉間に皺を寄せている。
 フレイもまた悪夢に苛まれているのかも知れない…そう思って優しく髪を梳くと少しだけ力が抜けたような
表情になり、キラはそれを見て優しい笑みを漏らすと起こさないように立ち上がってシャワーへと向かった。
 時刻はまだ5:04…集合時間には早いがシャワーを浴びて着替えて朝食を摂ればいい時間になるだろう。
 あのアマダ少尉に言われた事など守りたくはなかったが、あのあとラミアス艦長やムゥさんにまで念を押さ
れてしまっては行かずにはいられないだろう。
 キラは汗で湿った下着を脱ぎ捨て熱いシャワーを浴びた。


 格納庫の一部には妙な雰囲気が漂っていた。
 動きやすいTシャツと短パンに着替えたキラ、トール、カズイ、サイらがこの順番で格納庫の片隅に立って
いる…気マズイ雰囲気のキラとサイを両側に緩衝材のように挟まったトールとカズイは気が気ではなかったが、
一晩立って冷静さを取り戻したのか両者は取っ組み合いを始める様子は無い。
 それが犬社会のように序列を2人が身を持って知ったからなのか…トールとカズイには判らなかったが。
 彼らも昨晩何があったかはあれだけ大声で言い争っていたのだから気が付かない筈が無い。
 ただシローのように中に入り込んでアクションを起す程の度胸は持ち合わせていなかっただけだ。
 それにキラの叫び…恐らくずっと心の内に秘めていた思いの吐露である
『僕がどんな想いで戦ってきたか誰も気にしないくせに』
 との台詞はヘリオポリス組の心に深く刺さっていたのである…それは恐らくミリィも、そしてフレイも。
 言いたい事や聞きたい事はあるがそれを口に出すのははばかられる中、シローとサンダース軍曹が現れた時
には2人は密かにほっとしたのをキラとサイは気が付くことは無かった。
 シローとサンダース軍曹は迷彩の戦闘ズボンとランニングと言う出で立ちで何か張り詰めた雰囲気を漂わせ
ており、その雰囲気に呑まれたのか4名が姿勢を正すとシローは宣言するように声高らかに話し出した。
「只今よりヤマト少尉、ケーニッヒ二等兵、バスカーク二等兵、アーガイル二等兵の新兵訓練を始める!
 なお、ヤマト少尉は訓練時間中は他の新兵と同じ二等兵扱いする事を既にラミアス艦長より許可されている
からそのつもりでいろ。
 判ったか!?」
「ハイ」「判りました」「はぁ」「ハイ」
 4者3様にめいめい返事をしたが、サンダース軍曹がそれにダメ出しするように声を荒げた。
「よく聞け新兵!
 軍隊での返事はそんな抜けた言葉じゃない、返事は“YES”か“NO”かの2種類だけだ!
 訓練中は貴様らのそのクソッタレな口から出す言葉の前後には“サー”を付けろ!
 そして階級が上の者を呼ぶときには必ず“殿”を付けるんだ!
 解ったか新兵共!」
「「「「イエス」」」」
「馬鹿野郎! 言葉の前後には“サー”を付けろと言ったのが解らんのかこの低脳共!」
「「「「サー・イエス・サー」」」」
「声が小さい、もう一度!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「そんな蚊の鳴くような声じゃ聞こえんぞ、もっと声を出せ!」
「「「「サー・イエス・サー!!」」」」
「もっと大きく!」
「「「「サー・イエス・サー!!!」」」」
「咽で声を出するな咽を痛める、腹筋で声を出せ!」
「「「「サー・イエス・サー!!!!」」」」
 整備に当たる兵達が何が起こったのかと顔を向けるが、すぐになんだと言う顔をして元の作業に戻るのは似
たような新兵訓練を受けたからであろうか。
 4人は声を出せとサンダース軍曹とシローが交互に怒鳴るのを合いの手にひたすら『サー・イエス・サー』
を繰り返す…なにしろ4人よりシローとサンダース軍曹の交互の怒号の方が大きく格納庫に響き渡るのだ。
 いったいUCの軍人はどんな肺活量をしているのか疑問に思いながら繰り返し横隔膜を震わせて声を搾り出
し、そんな事を一体何回繰り返したのか半分酸欠で判らなくなって来た辺りでようやくお許しが出た。
「よし、まだまだだがそれぐらいでいいだろう」
「いいかお前ら、今の返事を忘れるな、いいな!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「よし、次は軍隊生活の基本である気を付けだ、総員気を付け!」
「踵を合わせろ、つま先は開け、背筋を伸ばせ、胸を張れ、顎を引け、指先を伸ばせ!」
 4人の間を歩き回ってシローとサンダース軍曹は気が付いた場所を直して行き、休めと気を付けを繰り返し
正しい姿勢を覚え込ませる。
「次は敬礼だ、こいつは軍隊生活における最も基本で一般的で重要な礼儀だ。
 その名の通り敬意を表わして礼をする挙手の礼であり、上官に対して、同僚に対して、敬礼された場合の返
礼として、正しい姿勢で出来ない奴は軍人として恥ずかしいだけではなく、相手に対して失礼に当たる。
 例えば上官と通路で合った時は道を開けて通り過ぎるか止めていいと言われるまで敬礼を続けるんだ」
「お前らはまだ敬礼の意味が判らないかもしれん、だがそのうち解る日が来る。
 その時の為に今からしっかり形を覚えこませておけ!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
 こうして気を付けから敬礼をさせ、シローとサンダース軍曹は気が付いた所を直して回る。
 気を付けから敬礼も再び幾度と無く繰り返され、4人は既に軽い疲労感に包まれていた。
「よぉ、やっとるな!」
 シローとサンダース軍曹がマードックに振り返りピッとした敬礼をするのを見て4人もあわてて敬礼する。
 キラはサンダース軍曹はともかく、アマダ少尉が彼より階級が下のマードック曹長に先に敬礼するのは自分
らにさっき教えた事と反するのではないかと思った……が。
 それが自分の乗るMSを整備してくれる者に対して敬意を払っている事と、機体を預ける者にパイロットは
頭が上がらない――恨みを買っても何一ついい事は無い――と言う事に気が付くのはまだまだ先の話である。
「こりゃどうも…やってますな。 お前ら、しっかり鍛えてもらえよ!」
「しっかり鍛えて見せますよ、班長。 例の物は?」
「ええ、ようやく見つけやした…どっかで見たと思ってたんだが、医務室にありやしたよ!」
 そう言ってマードックは両手に持っていた物を見せるが…パイプ椅子に大きな布では4人には何がなんだか判らない。
「ヤマト少尉、一歩前へ!」
「サー・イエス・サー!」
「よし、一人目の志願ご苦労!」
 突然シローに一歩前と言われて反射的に返事をしたキラは、なんだか解らないうちに一歩前に出る。
 パイプ椅子に座れと言われて良く判らずに座ったキラだが、マードックが持っていた布が実は床屋とかで使
う髪を切る時に使う物で、それを首に巻かれた時はさすがに嫌な予感を消す事ができなかった。
「マードック班長、もしかして探してきた物って……」
「おうよ、このバリバリバルカンパンチならぬバリカンだ!」
「わ〜〜〜〜〜〜っ!」
「逃げるな少尉! 新兵訓練と言えばこれが当たり前だ!」
「止めてよね、僕が丸刈りになんかにされたら黙ってないよ!」
「誰が黙ってないんだ?
 ともかく、こいつは艦長から許可を受けてる新兵訓練…ともなれば丸刈りも命令の内だ!」
「そんな〜〜〜!!」
「暴れるな坊主、暴れると滑って眉毛まで剃っちまうぞ!!」
 シローとサンダース軍曹に押さえつけられたキラは、後ろのポケットからバリカンを取り出したマードック
のその台詞に眉毛までやられては叶わんとばかりにおとなしくせざるを得なかった。
 後は電動バリカンの動作音が響き渡り…数分後にはめでたく一分刈りにされたキラが呆然と立っていた。
「うん、似合うぞ少尉」
「………プッ」
 状況の推移に唖然としていたサイとトールとカズイだったが、想像もしなかった完成品の前に思わず誰かが笑いを漏らす。
「笑い事じゃないぞ、全員丸刈りだ」
「「「ええぇ〜〜っ!」」」
「新兵訓練と言った筈だぞクソッタレ共!
 安心しろ、お前らの髪が元に戻るまでには全員一人前の兵士に鍛え上げてやる!」
 そんなサンダース軍曹の言葉に、残された3人も従うしかなかった。

「うん、初めてにしてはいい感じで剃れたな」
「全員いい頭になった、新兵訓練に相応しいぞ」
「そうだなサンダース…まるで一休さんの集団だ」
 自分の仕事に満足して頷くマードックに対して、丸刈りにされた4人が情けない表情で整列していた。
「サー、 一休さんというとジャパンの歴史史上に残る殺人鬼の事ですか、サー!」
「え…この世界じゃ一休さんはとんち小僧じゃなくて殺人鬼なのか、バスカーク二等兵?」
「サー、そうであります、サー!」
『………』
 無言で視線を交わすシローとサンダース軍曹、平行世界とは言え奥が深い…と言っているようだ。
「(おいカズイ…一休さんってそんな話だったか?)」
「(…いや、デタラメだ)」
「(ええっ!?)」
 自分のうろ覚えな記憶とはまるで違うと思ったトールが小声で聞いたが…カズイは真顔でつらっと真実を吐いた。
「(いつか間違えて笑い者になると面白いね……フヒヒ…)」
「(………)」
 異世界の事だと納得したシローとサンダース軍曹だが…CEでは一休さんはメジャーな物ではない、この場
に居たほとんど――マードックやキラやサイも含め――がカズイのデタラメを信じてしまい後に大変な事に…
…なるかどうかは神のみぞ知る。
 その後、新兵訓練の本番だとシローに宣言され最初に行った事は…AAのトレーニングルームに場所を移し
てまずは身長体重肺活量等の身体測定と腕立て、腹筋、垂直跳び格筋力の測定や目隠ししての片足上げや1500
m走や反応力の測定等、ハイスクールで行われるような体力測定だった。
 そしてそれは反応力等の一部を除いてコーディネイターであるキラがナチュラルである他の3人と大した差
がないということを表したのである。
 丸刈りのショックも抜けきらぬ4人は訓練の本番と言われどのような恐ろしくキツイ訓練かと戦々恐々とし
ていたが少々拍子抜けし、サイがキラに対して対抗心を燃やすなどの余裕があった。
 …が、余裕があったのはそこまでであった。
「よし、全員それに着替えろ、着替えた後はそっちの装備を装着してもらうぞ」
「最初は装備のしかた自体知らないだろうから説明する、一度で覚えろ!」
 全員に迷彩の戦闘服上下と戦闘靴を支給し、片隅にはヘルメットやピストルベルトやサスペンダー、マガジ
ンラックにハンドガンに各種ポーチと連合正式のアサルトライフルが並べられていた。
 それを着て装備を取り付ける4人…CE世界の標準的な歩兵の装備でもフル装備で弾がしっかり入っていれ
ば10kg近くに達する。
 シローとサンダース軍曹も同じような装備だが武器は持たずに大型のリュックを背負っていた。
「ようやく訓練らしい訓練に入るぞ、まずはフル装備でのランニングだ」
「日々のトレーニングの最初は準備運動後にランニングから入る、軽く10km程度流すぞ!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
 10kmと聞いて走れない距離ではないと4人は考えていたが…それは甘かった。
 着慣れないものを着た上に10kgの完全装備を身に付け炎天下の砂漠をランニングするのである。
 照りつける太陽は確実に彼らの体力を削り、砂は彼らの脚に絡み付くように脚運びを遅れさせる。
 しかもシローとサンダース軍曹が列の前後に立ち、一定のペースを崩さぬよう常に監視されていた。
「左、右、左、右……どうした、ペースが落ちてるぞ!」
「ヘタるのは早いぞ新兵共…まだ走れるな、返事はどうした!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」


「よくやるわネぇ…」
「艦長は新兵訓練や士官学校ではやらなかったんですか?」
「やったわヨ…だからもう二度とやりたく無い…例え教官役としてもネ」
 よろける様にAAが隠されている岩場から炎天下の砂漠に向かって駆け出して行く6人をブリッジの窓から
見下ろしながら、マリューとナタルは眠気覚ましのドリンクを飲みつつ話をしていた。
「それにしても全MSの指揮権と新兵訓練の全権…異世界に来てまで偉くなりたいのかしら?」
「自分はそうは思いません…あくまでMSの指揮権であって艦長やフラガ大尉の命令には従うと言ってます、
彼らも生き残るのに必死なのでしょう」
「あら、随分アマダ少尉の肩を持つのね……さてはああいうのがタイプとか?」
「馬鹿な事を言わないでください、軍務に忠実だと言っているだけです」
 おふざけに乗らないナタルと会話が途切れるマリュー…2人してしばし地平線を見つめつつ、さっきと同じ
ようにマリューはポツリとつぶやく。
「それにしてもPTSD(心的外傷後ストレス障害)…いえ、ASD(急性ストレス障害)とはね……」

「ヤマト少尉は新兵が良くかかる病気になっています」
 昨晩08小隊の面々を引き連れてやってきたシローは、焚き火を囲んでいたAAの首脳陣…マリューやナタ
ルやフラガやノイマンのいる場所へやって来てそう言い放った。
 驚く面々にシローは叩き込むように先程見知った事を話す…即ち『ヤマト少尉が友人の婚約者を寝取った』
と言う件だ。
 もっともこれは自分の意見を通す為にシローがAA首脳陣に女性の多い事からセンセーショナルな言葉を選
んだ為であるが、効果は絶大だったようでマリューとナタルは驚きに目を見開いていた。
「新兵が良くかかる病気って少尉、戦争病…ASDの事ですか?」
「そうですバジルール中尉、ヤマト少尉には間違いなくその兆候が現れています」
 そしてマリューの驚きは、人手が足りない事からパイロットの精神状態にまで考えを及ぼせなかった自分へ
の叱責にも繋がっている。
「迂闊だったわね…言えばやっちゃう子だからつい正規の軍人のように扱っちゃってたけど…」
「君だけの責任じゃないさ…俺も先任として気にかけるべきだったよ…」
 マリューとムゥはそう言って黙り込む。
 確かに“ヘリオポリス”からこっち戦闘に次ぐ戦闘で常にキラは出撃せざるをえなかった…なにせストライ
クは彼にしか動かせないのだ。
 そしてキラは常に期待以上の戦果を挙げてきた…それはストライクの優秀さやキラがコーディネイターであ
る事を除いたとしても十分以上の働きだ…コーディネイターと渡り合ってきたムゥはそれが実感できる、キラ
は只者ではない。
 だがそれはキラの精神を削り取り自分を限界まで――AAを…友達を護れるのは自分しか居ないと――追い
込んでようやくなされてきた戦果である事に気が付かなかった自分に、マリューやムゥは吐き気を及ぼすよう
な嫌悪感に見まわれる。
 なにが“エンデュミオンの鷹”か、コーディネイターとは言え16歳の少年の力に頼らなければAAを護る
事はできなかったのだ。
 そんなMSを唯一操縦できる16歳の少年のそのストレスはいかな物であるか…特にヤマト少尉、一枚皮を
剥げばキラ少年は同じ年頃の友人達と比べても繊細な部分が見え隠れする少年だ。
 パイロット、特にエースにかかる重圧と言うものは自分も十分感じていたし理解していた…だが一度他人の
事になってしまえば、これまでムゥに同じような期待をかけてきた連中と同じように自分も期待し重圧をかけ
るだけかけ、かけられた本人を気遣おうともしない。
 その事に気がつかない訳ではなかったがつい目先の忙しさに後回しに…否、目を背けてきた。
 それを昨日今日船に乗り込んできたアマダ少尉は眼前に突きつけてきたのだ。
 こうなった以上対策を採らねば恥の上塗りというか自分を自分で許せなくなりそうだ…ムゥはそう思う。
 だが立派な大人として少年達をいい方向に導いてやりたいと思うものの、自分が導けるのは軍人としての行
く先であって果たしてそれがいい方向なのかは判ら無かったが。
「さて、それじゃぁどうしようとするかね。
 AAに医者は乗り込んできたけどカウンセラーは居なかったよなぁ…俺がやってみようか?」
「それについては自分に策があります」
「アマダ少尉、それはどんな策なの?」
「ヤマト少尉は現地志願兵で新兵訓練は受けてないんですよね」
「ええ、そうだけど…」
「ラミアス艦長、自分らに新兵訓練を任せてもらえませんか?
 ヤマト少尉だけではなく彼の友人達現地志願兵全員まとめて。
 彼らに軍人としての気構えと自分自身に対する自信を新兵訓練を通じて叩き込んでやれば自ずと軽い病気な
ら治りますし、これから戦って行くのであればそれを乗り越えるだけの精神的な土台を作ってやれると思います。
 どっちにしろ――我々もですが――この世界の戦時法や軍人的常識を教えなければ軍人としての常識を知ら
ない行動をとって、せっかくラミアス艦長が現地志願兵扱いにして民間人が兵器を使用しての殺人罪や殺人未
遂から彼らを護った事が無駄になりかねません。
 それに、仮にも少尉を名乗る者が尉官教育を受けていないのは今後友軍と合流した時に何かと問題になる事
も考えられますし……」
「…それもそうね…フラガ大尉、あなたも協力してあげてくれる?」
「ん、どうせ朝晩はトレーニングしてるから構わないけど…」
「その事でもご相談が、あの航空機…確かスカイグラスランナー…」
「スカイグラスパーよ、“空飛ぶ草原の走者”って名前としておかしいんじゃなくて?」
「自分もそう思いましたが……まぁそのスカイグラスパーは複数機あるとマードック班長から聞きました。
 そこで、うちのミケルをスカイグラスパー配備してはどうでしょうか」
「僕が…ですか!?」
「機種転換だミケル。 ミケルもMSや航宙機の訓練は終了しています、指揮車はこの艦に乗っている限り使
わないですから…パイロットを余らせるよりは戦力として運用するべきだと思うのですが」
「そうね…使える機数が増えるのはいい事だし、フラガ大尉一人の負担は減るワね…よろしい、許可します」
「そうなるとAAもMS四機に航空機二機を運用できる強襲機動特装艦に…ちょっとした艦隊戦力ですね」
「ようやく本当の戦力に戻ったと言う事だ、ノイマン少尉」
「それでなんですが…指揮に付いてどうなさるおつもりですか?」
「シキ? シキって…morale(モラル)の方の士気じゃなくって、command(コマンド)の方の指揮?」
「はい、失礼ですがフラガ大尉はMSについてはその戦術や部隊運用は経験がありませんよね」
「まぁね…俺はMA専門で、連合初のMSがストライクだからな」
「それで8小隊は今まで通り自分が指揮を執るとして…ヤマト少尉のストライクも自分の指揮下に置きたいのですが」
「はぁ!? 指揮権をあなたに集めろと?」
「戦闘の全指揮権を、という事ではありません…MSの指揮を自分にやらせて欲しいのです。
 もちろん艦長やCIC、フラガ大尉の命令には従います。
 MSの指揮や戦術の経験や実績があるのは自分だけですし、四機のMSとなると専門の訓練を受けていなけ
れば戦闘と同時に指揮するのは難しいかと…」
「いいんじゃない?」
「フラガ大尉!?」
「俺に四機のMSを指揮しろって言われてもね、MSの事は良く判んないし。
 今までは俺とヤマト少尉一人だったから指揮らしい指揮もしてこなかった――それも酷い話だが――けど、
これからはもうそれじゃ通用しない…だろ。
 餅は餅屋、なにもAAの指揮を寄こせって言ってる訳でも無いし、上官やCICの命令は聞くんだろ?」
「もちろんです、後方支援を無視するなんて死にに行くような物です…こちらもミケルをよろしくお願いします」
「じゃァ決まりだ。
 艦長、今朝会ったばかりの…しかも異世界の人間をすぐ信用できないのも判るが……彼らも軍人だよ」
「艦長、自分もその案には賛成します。
 彼らも生き残りたいのは一緒です、自分の持っているスキルの中で最善を尽くそうとしているんですよ」
「バジルール中尉まで…ノイマン少尉はどう?」
「はぁ…フラガ大尉とバジルール中尉がいいならいいと思います…AAが沈んで困るのはアマダ少尉も一緒ですし」
「でも彼らも人手不足の現在欠かせない要員だし…」
「当面はケーニッヒ二等兵、バスカーク二等兵、アーガイル二等兵の男子だけで十分です。
 足りない人手はアルスター二等兵と…キキ、お前も手伝ってやれ」
「えぇ〜、あたいもかい!?」
「通信管制なら出来るだろ…俺達8小隊との通信でも顔見知りの方が安心するし」
「まぁそう言われると仕方ないね、手伝うよ」
「それでカバーした方が絶対に後々の問題が減ります。
 民間人なのが問題であればキキはこっちの世界で自分が現地徴用した事にします」
「ん〜〜〜〜……仕方ないわネェ……じゃMSの指揮はあなたが取って、アマダ少尉」
「了解しました、では新兵訓練の件も合わせて自分が全責任を持って任務を遂行します!」
「あ…うん、よろしくお願いするわね」
「そう言う訳だサンダース、明日から俺と一緒に新兵訓練だ…俺が見れないときは一人で頼むぞ。
 思いっきり鍛えてやれ」
「構いませんが…自分が専属ですか?」
「ああ、カレンにはMSのパーツ周りを調整してもらわなくてはならないし、ミケルは機種転換がある。
 それに……新兵をしごくのは軍曹の役目だろ?」
「はぁ…兵士に怨まれるのは下士官の役目でもありますが…どこからそんな偏った知識を…」
「キャプテン・ジョーでも新兵を鍛える鬼軍曹って定番だったからな……ああっ!」
「どうしました隊長!?」
「キャプテン・ジョーのディスクを宿舎に置いたままだ…こっちじゃもう手に入らないじゃないか…」
「「「「「「……………」」」」」」

「…あの時はなんとなく勢いに呑まれて了承したけど…あれでASDが治るのかしらネ?」
「判りません、ですがMSの戦術や戦略が確立されてる世界の方法なんですから……」
「特別な事があるとして別世界の方法がこっちの世界の…しかもコーディネイターにも通用すればいいんだけど。
 ……どっちにしろ、MSに関しては今はアマダ少尉に任せるしかないのよネぇ……」
 違う世界の人間にこちらのエースを任せると言うのはどうも不安が消えないマリューであったが、機械なら
ともかく人間相手は自分も門外漢で、しかも一度新兵訓練の全権を与えると言ってしまった以上『なんとなく
不安だから』で口出しするのも艦の最高指揮官としてはどうかと思うと何も言えない。
「はぁぁ〜〜〜……」
 ため息を吐いて見上げた青空には、2機のスカグラが飛行機雲を引いて高空を飛行していた。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 『転移戦線』第三話 ―前編終了―
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 投下終了。
 腰痛の酷い時に書いていたのでおかしい所があるかもしれませんが、何か気づいた点が御座いましたら何なりとご指摘ください。
 今後はペースを上げたい…所ですが、こうなってしまった以上どうなるやら…とにかく書き続けますが、遅筆が肉体的理由でも制限が付いてそのペースは亀の用に遅く…(泣)。
 その辺はどうかご了承ください。
 では今回もお付き合いいただきありがとうございました、ご意見ご感想がありましたら忌憚無くよろしくお願いいたします。
702通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 21:36:03 ID:???


初めてリアルタイムで読ましてもらったぜ!
サンダースがハートマン化してて吹いた、カレンだったら更に厳しいんだろうな・・・
703通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 21:39:36 ID:???
ぐっじょぶ!

ふぁみこんうぉーずがでーたぞー♪
704通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:33:27 ID:???
GJ!
でもどうせなら両生類の糞をかき集めた程度の価値しかないとか両親が生かしておいた子か!とかも言ってほしかった。
705通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:37:41 ID:???
gj

これでキラもラグビー部の部員達のように立ち直るのか?
706湖と凪:2007/05/12(土) 22:44:10 ID:???
……できたので投下しようと思ったんですけど……
嫌われているようですのでやめときます。
それでは……
707通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:51:13 ID:???
>>706
ハァ?騙り乙www
708湖と凪:2007/05/12(土) 22:52:10 ID:???
>>707
本人ですよ。最初からトリップつけてなかったですから。
よく見てるスレで自分のこととしか思えないことが書かれていましたしね……
709通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:52:14 ID:???
>>706
>>586-597までが感想です。
以後は荒らしが暗躍しているので真に受けないように。
710通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:53:36 ID:???
>>709
これもことだろ?

173 :通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 21:03:37 ID:???
例のSS投下したのに、ってのもなぁ。
他の住人がGJくらいしろ、って諌めるならともかく
職人本人がそれを言ったら拗ねてるようにしか見えんからアレだな。
それにハッキリ言えば読んで面白いと思った時にGJする訳で。
例の騒動の時は微妙にスレ違いなマイナー作品とのクロスだったのでコメントし難い処も有ったんじゃないかね。
因みに私は感想を付けたけどGJはしませんでした。
それにアレを読んだのが雑談してた連中だけじゃない筈だけど
自治荒らしがSSと感想以外を追い出そうとして自分も感想そっちのけで煽り合戦をしてたのかと思ったり。


174 :通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 21:07:21 ID:???
スマソ誤爆

ヲチスレじゃないところに書かれてたからな。まったく。
711通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:54:33 ID:???
>>706
まて、誰が嫌ってるんだ!
そんなのはごく一部の荒しだけでみんな続きを待ってるんだぞ!!
つか第1話のアレだけで終えられるとこっちが生殺しじゃよ〜!!!
712通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:57:20 ID:???
>>711
多分、逆シャアスレに誤爆された偏ろうスレ宛の>>710レスをみたんだろうな。
まったく……
713通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 22:58:38 ID:???
>>706
安心しろ。まだアンタはそこまで注目されちゃいない。
714通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 23:17:09 ID:???
まあ、まとめにないからな。
715通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 23:24:16 ID:???
というより、今まとめ機能してないだろ?
RTB氏の削除依頼もまだ未遂だし。
716通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 01:03:44 ID:???
読者登録した人間が気づいたら作品を登録する、って感じだ品
まぁ、かく言う俺も読者登録してる人間だがね

>湖と凪氏
とりあえず投下してみたら宜しいかと
現状じゃ、クロス成分があるのか全く分からないので、うpしようが無い
717通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 01:33:29 ID:???
>転移戦線
流石に禁止用語オンパレードランニングは無理でしたか(゚∀゚)
キラたちはもちろん、できればアスラン含めザフト組みも調教…もとい
訓練してやってほしいものです。
718種を蒔く人 落穂拾い ◆FUs75gJ6A2 :2007/05/13(日) 06:24:59 ID:???
鳥付きで失礼します。
投下を断念致します。今までありがとうございました。
719通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:16:43 ID:???
やっと消えてくれたか……長い戦いであったわ……
720通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:21:35 ID:???
三人目氏のナギ節……。
721通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:22:02 ID:???
>>719
ホントに長かったよね。
今まで頑張って来た甲斐があったよ。
やっと汚物バラ撒き職人が消えてスレに平和と良識が戻ってくるね。
722通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:25:08 ID:???
このスレから更年期臭が消えて良かった。
723通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:26:05 ID:???
このスレは再び蘇るな。
724通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:30:00 ID:???
汚物もスパゲティも消え去ったからな。
このスレにはLRCE氏と転移戦線氏だけがいれば良いんだよな。
725通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:34:33 ID:???
>>724
禿同。
日常描写もどきしか出来ない汚物も勘違いマ板住人も目障りだったからな。
726通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 07:42:59 ID:???
汚物離脱記念age
727通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 08:39:07 ID:???
このスレ自体が癌になっちゃってるからSS職人総離脱希望。
728通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 09:21:22 ID:???
汚物バラ撒きやスパゲティの存在が癌だった。
良識ある住人はちゃんと分かってるよ。
729通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 09:35:50 ID:???
このスレ、オワタ
730通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 09:38:35 ID:???
自分が気に入らないSSは読みたくねえ=良識ある住人
731通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 09:47:59 ID:???
>>729
汚物が消えてこのスレに平和が戻って来るんだから、終らないだろ。
その証拠に汚物がいなくなって皆喜んでるだろ。
折角俺達が追い出してやったんだからお前も喜べよ。
732通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 09:54:30 ID:???
今まで虐げられていた軍ヲタよ!今こそ立ち上がるのだ!
733通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:03:23 ID:???
うるせぇ、黙ってろ
   733         ブォォォーーーーーー!!    
  (#゚д゚)0      \从_/     . ズバババババババババババババババババババ
  / つ] ̄【=:(∈(ニ(≡'= ,.て     (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;
 ( ⊃ ⊃[||:》/'   /W~\      (|719∵;; . (|720∵;; . (|721∵;;

   733         ブォォォーーーーーー!!    
  (#゚д゚)0      \从_/     . ズバババババババババババババババババババ
  / つ] ̄【=:(∈(ニ(≡'= ,.て     (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;
 ( ⊃ ⊃[||:》/'   /W~\      (|722∵;; . (|723∵;; . (|724∵;;

   733         ブォォォーーーーーー!!    
  (#゚д゚)0      \从_/     . ズバババババババババババババババババババ
  / つ] ̄【=:(∈(ニ(≡'= ,.て     (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;
 ( ⊃ ⊃[||:》/'   /W~\      (|725∵;; . (|726∵;; . (|727∵;;

   733         ブォォォーーーーーー!!    
  (#゚д゚)0      \从_/     . ズバババババババババババババババババババ
  / つ] ̄【=:(∈(ニ(≡'= ,.て     (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;  (゚д゚・∵;;
 ( ⊃ ⊃[||:》/'   /W~\      (|728∵;; . (|731∵;; . (|732∵;;

スレ汚し失礼
カチャ
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
\/|733|)
734通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:06:03 ID:???
って、>>727は除外の方が良かったか

再度のスレ汚しスマソ
カチャ  △
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
\/|733|)
735通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:10:01 ID:???
このスレに平和が戻ったし、三人目氏に帰って来て欲しいな。
736通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:15:31 ID:???
そして三人目はペプシマンに惨敗してバービックみたいに遁走すると。
737通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:20:20 ID:???
>>736
汚い油だなあ。
三人目氏は血バレの惨劇の中に現れた救世主だろうが。
汚物バラ撒き厨は消えろよ。
738通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:22:51 ID:???
>>736
試合開始早々1R2分52秒で・・・・て、うがあああ!まだ言うか!バービックのことまだ言うか!
俺のトラウマほじくり返すんじゃねええええ!
739通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:38:51 ID:???
汚物が消えた事だし、汚物の取り巻きも即刻消えて欲しいんだが。
740通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 10:48:52 ID:???
>>737
三人目乙
741通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 11:01:19 ID:???
このスレ読んでると最狂超同人SS痛列伝なんてSSを書きたくなってくるな。
742通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 11:20:10 ID:???
>>741
マジレスするとヘイトスレ向きじゃね?
なんとなくそう感じた
743通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 11:32:54 ID:???
>>741
このスレ代表は>>738だな。
744通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 11:33:51 ID:???
>>741
九州から上京してきた酸荷 芽小津とか
点 伊勢船とか胤魔 区人とかゆう名前のSS痛が熱くSSを語るのか?
745通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 13:06:56 ID:???
種を蒔く人氏、お疲れ様でした!
汚い油を蒔くカス共が燃えもしない使用期限切れの油を蒔き続ける中、むしろここまでがんばった貴君はよく戦いました
楽しみにしていたものがまた一つ減るのは悲しい事ですが、それが貴君の選んだ選択であれば仕方ありません
今後もどこかでご活躍する事をお祈りいたしております
本当にお使えさました、ごゆっくりと英気を養ってから再出発してください


それにしてもお前ら、職人追い出して残った職人のSSにGJもせずにテンプレに沿わない雑談してこのスレをどうしたいんだ?
人並みの頭があれば>>1ぐらい読んで理解できるんだろ?
荒しと職人の追い出ししかしないのか?
そうじゃないならテンプレに沿った話題出しやSS投下してみろよ!
746通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 13:14:47 ID:???
>>745
汚物バラ撒き職人の取り巻き乙。
お前らみたいな奴が140氏を追い出したんだよ。
747通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 13:27:24 ID:???
>>746
職人に敬意を払わないその態度が、イシュタム氏も三人目氏も種を蒔く人氏も140氏も湖と凪氏も追い出したんだろ
俺はどんな職人にも敬意を払って、感想やコメントを付けてきたし、140氏には残ってくれとコメントした…帰って来てはくれんだろうか…

そして汚い油を蒔くお前は本当に荒ししか出来んのか!?
人の揚げ足を取ってるぐらいなら少しはテンプレに沿って話題出ししてみろよ
748通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 13:43:12 ID:???
もしあるなら種蒔きさんの今後のプロットが知りたいよ。
どうやって向上スレの作品に繋げるのか楽しみだったんだよ。
無理なお願いだと思うけれどお願いします。
749通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 13:44:58 ID:???
>>719-728,731-732,735-744,746
新着が多いから何か投下されたのかと思えば…
まだ居座っていたのかこいつら(一人の可能性もあるが)
折角の新作が台無しだ

750通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 14:38:10 ID:???
嵐→煽り→自治暴発の無間ループ飽きた。
751通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 14:42:53 ID:???
俺はまだまだ飽きてないwww
752通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 14:58:13 ID:???
>>751
ゲハなら何やる?
753通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 15:08:42 ID:???
皆で楽しく雑談出来た血バレ以前が恋しいよ。
あの頃は良かったなあ。
754通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 15:39:33 ID:???
>>753
なら雑談の種を蒔いてくれよぅ…なんかこう、一気に盛り上がれるようなネタを
まぁ俺も人を煽ってないで自分で出せと言われそうな所だが…ネタが思いツカネwww
755通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 15:51:08 ID:???
んー…
コジマ大隊まるごと転移のお話はお流れか。
ちょっと期待してたんだが。
756通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 15:56:42 ID:???
 l::::::::::::::::::|_!::lヽ:::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::i、::! ノ
  !:::::::::::::::::l-‐ェ!;ト ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l ` ヽ   幺ク 亡 月 |  ┼‐ .|] |]
  l:::::::::::::::::「(;;;)ヽ、__、::レ'´l:::::::::/l、:::::::::::::l   /   小巴 三l三. ヽ_ノ / こ o o
  !:::::::::/l:::l__,,,rタ"゙、;!)、__!::::/ノ 〉、::::::::l   \
   l::::/ lヽ!    _ _   l;/´  ! >、::l   /
  ノノlヽ、_!    r――‐┐   /_ノ:::|  /
    l::::::>、   レ,二二ェ!  /i:::::::::::l   ̄ ̄|_     /ヽ、  /\   /\    /
    l:::/ /::ヽ、 `ー-―-' ,ィ'::::!\:::::l    (ヽ、//\/   \/   \/   \/
    レ' ム-''´lヽ、  _,,./! ゙ヾ!__ヽ!    ヽ´ヽ、ヽ
            !   ̄     レ;'´  |  (,ゝ、 \ ヽ l、
        /| _,,.-/´  ;; .,,,-!  ヽ、 ヽ、 | | ! l
       / 斤'"〇 /´    ,;;:''" _,l_   ヽ ヽ/  l | l
      /; l、」_,,/     '' ゙;;/  ヽ、   〉  `ヽ  l/
      /!,r''´!/  /     ';,/"゙''':;,,,,;;'' \ /     ,!
    / l ,;;  |l  /`'';, ,,   /   ,;;''"゙''   l     /

757通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 16:16:17 ID:???
ウワサの埋め職人呼んで来て、とっとと落しちまうか
758通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 16:49:40 ID:???
この荒れ具合で絶望するのも分かるけど
アレを職人とは呼びたくない
759通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 17:14:51 ID:???
てか三人目がいなくても立てたい奴が次スレを立ててたような気がする
すげー遅レスだが
760通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 17:23:05 ID:???
埋め職人って何?
761続・実録!プラントザフト軍 ◆JOaW6wYxoc :2007/05/13(日) 17:35:16 ID:???
押忍!突然ではありますが自分はヨウラン・ケントと申す者であります。
中の人がed姐さんに頼まれましたのでOGの種蒔き女史の作品のプロットを投下させて頂きます!押忍!

え?何故自分が代わりに投下するのかですって?それは高度に政治的な取引と言うものがございまして……。賢明なる読者の方々ならばお察しして頂きたいのであります!押忍!
どうしても理由を聞きたいというお方がいらっしゃいましたら、高畑にお聞き下さい。運が良ければコメントすると思います。押忍!

〇第八話 家族団欒 両親に打ち明けるカズミ&ジロー(カズミ視点)
〇第九話 悩むサンタ 夜の公園を散歩するシロー (サンタ/シロー視点)
〇第十話 学校の校長室でボイコット宣言するカズミ、ジロー、ミホ、ユウスケ(ミホ視点)
〇第十一話 学校への手紙を投函するサンタ 公園で待ち合わせする五人(サンタ視点)
〇第十二話 ボランティアで炊き出しを手伝う五人 カズミの料理下手とユウスケの料理得意判明(ユウスケ視点)
〇第十三話 元気を取り戻すサンタ 五人に勉強をおろそかにしないよう苦言を呈するアイナ(アイナ視点)
〇第十四話 話題になる五人 良識ある大人に叩かれ始める五人(ジロー視点)
〇第十五話 渦中の中悩むカズミ 戦争の終わり
〇第十六話 良識ある大人に掌を返されたかの様に讃えられる五人(カズミ視点)
〇第十七話 オノゴロに帰島 窓辺に飾ってあったペアのティーカップが無事な事に喜ぶアイナ(シロー視点)

以上種を蒔く人 落穂拾い

762続・実録!プラントザフト軍 ◆JOaW6wYxoc :2007/05/13(日) 17:36:36 ID:???
種を蒔く人 長い冬

〇第一話 士官学校でのシン シンの手紙(シン視点)
〇第二話 手紙が届き喜ぶカズミを見守るシロー アイナの出産(シロー)
〇第三話 カズミとミホの部活動 ファーストフードでお喋り(ミホ視点)
〇第四話 家族写真を取るカズミ 手紙を撮るカズミ(カズミ視点)
〇第五話 ザフトに入隊するシン レイルナと撮った写真を手紙に同封するシン(シン)視点
〇第六話 学徒兵としてオーブの軍に入隊するジロー 残された家族(ヨツバ視点)
〇第七話 ガンダム強奪 手紙を出しそびれるシン(シン視点)
〇第八話 手紙を待ち続けるカズミ 買い物で偶然ユウスケと会うカズミ(カズミ視点)
〇第八話 ユニウスセブン シンの決意(シン視点)
〇第九話 結婚式をテレビで見る家族(アイナ視点)
〇第十話 ジロータケミカヅチに乗船 家族に手紙を書くジロー
〇第十一話 ジローの日常 スクランブル→途中で文章を不自然に切る(ジロー視点)
〇第十二話 オーブの戦艦を撃墜した事に悩み不眠症になるシン(シン視点)
〇第十三話 ジローの国葬でイツカが泣き始め退席を余儀なくされるアイナ 空を見上げ涙を流すサンタ(サンタ視点)
〇第十四話 落ち込む家族を励ますヨツバ アイナ過労で倒れる(ヨツバ)
〇第十五話 戦果を挙げるも精神を病んで行くシン それを利用するレイ(シン/レイ視点)
〇第十六話 町中で偶然カズミに会うユウスケ ユウスケの告白(ユウスケ視点)
〇第十七話 パニックに陥り逃げ出すカズミ 慰霊碑でシンを想うカズミ(カズミ視点)
〇第十七話 アスラン脱走 カズミのの顔を思い出すことが出来ず苦悩するシン(シン視点)
〇第十八話 ユウスケの告白を断るカズミ 慰霊碑でシンの安否を気遣うカズミ(カズミ)
〇第十九話 最終決戦 アスラン戦最後にカズミの顔を思い出すシン
〇第二十話 ラクキラアスメイシンルナで慰霊碑 実感の沸かないシン
〇第二十話 向上スレのシンルナカズミをカズミ視点 失恋したと思い込み泣きながら家路につくカズミ(カズミ視点)

以下種を蒔く人 長い冬

763実録!以下マユ ◆JOaW6wYxoc :2007/05/13(日) 17:38:29 ID:???
種を蒔く人 名も無き花咲く頃

学業とボランティアに精を出すカズミ。ミホはカズミに気遣いつつも偶然助けた青髪の育ちの良さげな青年の事が気がかり。
ユウスケは失恋を糧にして柔道に励んでいる。
アマダ家はジローを失った哀しみが癒え始め新たな生活を送っている。
慰霊碑でジローとシンに想いを馳るカズミ。失恋をふっきる為にシンからの手紙を紙飛行機にして海に向かって投げる。
全てを投げ終えた後にふと聞き覚えのある声で呼び止められるカズミ。
振り向いたその先には――
「シンくん!」
喜びの涙を流しながら抱き合う二人。
只今と耳元で囁かれ、カズミはシンの胸に顔を埋めながらおかえりなさいと呟いた。

以上で完結



うーらーめーしーやー。
さいのかわらのアイドルマユでーす!あははー。みんな元気ー?
種蒔きねーさんの作品のプロット投下終了しましたー。コメントは次回作にご期待しないで下さいだそーでーす。
それじゃーみんなー、過疎らない様に頑張ってね?おほほのほーっだ!ばっははーい!
764通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 18:00:04 ID:???
高畑とペプシマン師弟、edの姐さんに種蒔き女史?
なんかこの4人が不気味に思えてきちまった
765通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 18:01:40 ID:???
あああ………これは…読みたかったなぁ………。
766通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 18:13:47 ID:???
プロット御開陳乙。
断念したから公開に踏み切ったんだろうが、
この予定通り投下し続けるつもりだったというなら…
遠からず粘着嵐に遭ってやはり断念に追い込まれたろう事が思いやられる。

>>764
コテの馴れ合いが見えてしまうとキモイのは読み手として自然な感情。
文章は好きだというなら、スレ離脱してクロスオーバー倉庫で読むといい。
767通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 18:30:32 ID:???
プロット公開乙。
全体像が見えると立派なまでにクロスをしようとしていたんだな。戦闘という非日常の中の日常を読んでみたかった。
本編をなぞるだけがクロスじゃないんだと実感した。

>>764
あの4人はリアルで知り合いらしいからね。馴れ合うのも仕方ないのかも知れん。
768通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 19:46:19 ID:???
公開乙

5分後SS投下しますね。
769Rommel ◆PeDAcWrcGo :2007/05/13(日) 19:52:17 ID:???
 黄色の粒子……大地の塵が舞う中、その巨体を横たえながらも紅の一つ目を輝かせながらその状況を静観していた。
 蜘蛛の子を散らす様な、人の影。ジープがまるで玩具の様に蹴散らされながらも爆音と共に煙を上げて行く。
 砂漠の風の音と爆音で悲鳴の声は捻り潰されながらもそれとは温度の違う音が通信機の向こう側から垂れ流されていく。
 巨体の胸の中で、それを高見の見物としゃれ込む女が一人。パイロットシートに深々と体を沈めながらも
 その悲劇を眉一つ動かずに静観していた。

「隊長ぉ。何時まで此処でじっとしてりゃぁ良いんですかい?俺達ぁ干物になりゃ良いんですか?」
「黙りな。情報が掴めない限り動くもんじゃないよ……そもそも、モノアイだからってジオンか連邦すりゃわかりゃしない」
「へいへい。…あ〜あ〜なんだかしらねぇが、犬の化け物が人間襲ってらぁ。あんなでかいの乗り回して」
「豪華なものだな。こっちは推進剤どころか食料で困っているというのに。……ま、よく解らんがここいらはレーダーが利かないのが不幸中の幸いか」

 気だるそうな声を上げながらも巨体の中、そのMSに通信が入ってくる。
 男の声……ソレは怠惰と不満と焦りが感じられている。それに答える女の声も焦りを滲ませながらも押し殺す苦悶の声。
 二人は既に数日何も食べていなかった。空腹の腹の音すら聞こえず、サボテンすら生えぬこの砂の中で飢えと戦いながら
 今、この世界を知ろうと必死になっていた。ふと、足元で接触通信をする声。その方向へとカメラを向ければ、女は安堵の吐息が漏れる。
 見知った男のシルエットに胸を撫で下ろしながらも回線を開けば、やや角ばった顔のいかにも軍人といった面構えの男がモニターへと映る。

「隊長。此処1日何とか探ってみましたが、周辺に村はなし。また、如何やらゲリラと軍が争ってる紛争地域の様です。あちこちに死体や車両、見慣れないMSが捨てられてました」
「そうか。…お前のMSはどこに隠してある?」
「此処から北に200mほど行ったところです。銃撃音があったので伏せておかせました。防塵装備ではないのでやや不安ですが」
「良い判断だ。……よし、では決めようか。デル。MSに乗り込んでおけ。合図があり次第白兵戦を仕掛ける。やれるな?」
「はっ!」
「お、ようやくですかい。んで、俺等は人狩りを手伝うか犬狩りをやるかどっちをやりゃ良いんで?」

 男はようやくかっと言った感を滲ませながらも、座り込んでいたコックピットのイスから乗り出して舌なめずりをしている。
 通信をしてきた男は律儀に声を返しながらその場を後にしていった。2分もしない内に通信が入り、男が搭乗した事を確認すれば
 炉に灯した火の熱を上げさせて、その巨体を起しあげて行く。紅の瞳は犬をしかと見つめながらも、片手の銃を構えながらも
 息をつかせぬ間に女の駆る巨体は男の駆る巨体へと手を伸ばす。
770Rommel ◆PeDAcWrcGo :2007/05/13(日) 19:53:30 ID:???
「……やるのは犬狩りだよ。あいつ等は足が速い。アタシが止めるからアスはそのまま砲で狙撃。マニュアルで良い」
「って、隊長。此処じゃ砲身もぐらつきますし、ただでさえ下手な俺の腕じゃ当たりませんぜ?」
「泣き言は棺おけの中に入ってから聞いてやるよ。ほら!それを貸しな」

 一つ目の巨体がもう一つの巨体からまるで崖の一部を切り取った様な巨大な盾を手に取れば、大きな、砂煙と共にそれを大地に突き刺していった。
 響き渡る音と共に、それは先で戦闘を行っていた犬と人の群れにも気付かれていった。そのまま、地面に貫かれた盾は大きな城壁となし
 その上に巨大な砲身が据え付けられていった。アスと呼ばれた男もその行動に一瞬唖然としながらも再び軽い口調の怠惰な言葉が漏れて行く。

「ひゅぅ〜なるほど。隊長何処でこんなやり方習ったんですかい?」
「無駄口も無駄弾も撃つ余裕は勝ってからにしな! ほら、いくよ!」

 その言葉と共に女の操る巨体は砂漠の中、砂を撒き散らせながらも人狩りを続ける巨大な犬の方向へと向かって、実弾の機関銃の雨を浴びせ掛けていく。
 犬の足はそれで急ブレーキを掛けられながらもミサイルポットとその巨大な二門の砲身を向けていった。
 しかし、その次の刹那。男が駆る一つ目の巨体が大きな砲身が砲火を上げる。
 それは箱型のミサイルポットへ大穴を空けて、犬一匹がそのまま背中を爆発させられてまるで突っ伏される様に砂漠へと叩きつけられて沈黙する。

「良かった。どうやら、弾は利く相手みたいなようだね。アス!アタシにアイツを近付けすぎない様に援護。アタシに当てたら死ぬ前にお前を撃ち殺すからね!」
「へいへーい。ったく! つってもあんな足の速い奴どうやってあてろってんだ!」

 女の駆る巨体はそのまま、砂を蹴り上げながらも犬との距離を取ろうとしながらもマシンガンをばら撒いていく。
 犬の敵を狙おうと、足を止めれば其処には砲身の雨が注がれる。
 犬を駆るパイロットも相手の動きに四苦八苦していた。彼からしてみれば、突如現れた一つ目の機体ははっきり言うと『遅過ぎた』。
 犬の動きが早過ぎて相手の動きが相対的に遅いのでロックオンが撃つ前に外れてしまう。かと言って止まっていると砲の雨が注がれている中
 犬は走り続ける事しか出来なかった。少しでも機動を少しでも遅くなれば相手のあの巨大な実弾の機関砲にやられてしまう。
 まるでチキンレースをさせられているかの様な感覚に、犬を駆るパイロットは狼狽をしていた。

「いーように、やられてるな、新兵か?あんなに機体に振り回されて。人間相手にばっかやってりゃ腕も落ちるってもんさ」
「かーっ、何か貧乏染みてて嫌ですね。いやだいやだ。こーいう環境になれちまうっつーのも」
「死ぬよりは良いだろう? ふんっ、ビームなんざ使ってまでご大層なことだね」
 
 一つ目の機体達の動きに業を煮やしたのか犬は口に咥えた白い筒から桃色の刃を突き出して、それで切りかかろうとしてくる。
 女の駆る巨体は、銃を捨てれば、ぐっと機体の腰を低くしながらもその肩を守る防具……否、武器で犬の頭へとその巨体をぶつけていく。
 金属と金属がへし合い押して砕け、軋む音が砂漠の中で怒号を上げながらも、犬の頭はそのままぐしゃりっと叩き折れてしまう。
 明らかに重量は女の駆る巨体の方が上、しかも対白兵を睨んだ『装甲』と『馬力』はその貧弱な駆動部分を見せる犬の頭に耐えられない負荷を与える。
 しかし、相手の速度は落ちる事なく、女の駆る巨体は押し負けて、砂漠の砂に埋もれさせながらも犬はそのまま走り抜けていこうとする。
771Rommel ◆PeDAcWrcGo :2007/05/13(日) 19:55:02 ID:???
「デル! そっちに行くよ! トドメはくれてやる!」
「はっ!了解しました!」

 砂漠の中を頭無しで走りぬける犬の目の前に、砂の中に半分埋まっていたもう一人の巨体が砂を撒き散らしながらもその巨大な斧を真っ赤に熱した
 その一撃を振り下ろしていった。めりめりっと、まるで薪が自ら突っ込んでくるかの様にその刃は相手の機体へと深く入り込んでいく。
 どろりと溶けた犬の胴体はスパークを走らせながらもその場で砂漠の中にのめり込む様にして突っ伏していく。
 スパークの音と熱の溶けて燃料が溢れ、零れていく音が鬩ぎあい、まるでハードロックの様な音の爆撃が一つ目の巨体へとのしかかって行く。

「くっ、後一回で良い! 飛んでくれ!」

 ガス欠気味のバーニアをふかしながらも、砂から出て来た一つ目の巨体は宙へと飛びのこうとする。
 中の男は文字通り機体に祈る様に目を瞑ったまま、ペダルを踏み込んで
 推進剤の熱と風が周囲に撒き散らされながらもそれがまるで爆竹の様にばすっばすっと不調の旋律を響かせた後それは爆発する。
 咄嗟の判断か大きくヒートホークを放り投げながらも一つ目の巨体はそのまま犬に押し倒されそうになった所で大きく足を上げてその腹に蹴りを入れて行く。
 鈍い金属音と軋みを混じらせながらも蹴りを入れられた犬は至近距離の爆発に巻き込もうし、爆煙と炎の中に包まれていった。
 女の狩る一つ目の巨体が逃げおおせていたジープへとその巨大な銃口を向けながらも、オープン回線で声を掛けていく。

「あーあー、此方の言語が通じると良いのだが、聞こえるか? うちの者がこのままではローストかミンチか知らんがくたばってしまう。其方に『人道的支援』を要請したい」
「……隊長さん。まさか、これを見越してデルと俺の武装を?」
「そういう感が良過ぎる軍人は早死にするぞ?幾ら、あたしでも其処まで計算できる訳が無いとお前のおつむでも解らんか?」
「そうですね。へいへい。まったく捨てる神と拾う悪魔は選べないのかねぇ。おーい、デル生きてるかー?」

拾わせようとする悪魔を選ばせるのが本当の悪魔だよ。
シートに座り込む女、名はトップ。一つ目の巨体を操るその拾わせる悪魔は心の中でそう呟いていた。

機動戦士ガンダムSEEDイグルー 鉄と血の戦乙女 「捨てる神、拾わせる悪魔」

続きは未定
772Rommel ◆PeDAcWrcGo :2007/05/13(日) 19:57:40 ID:???
以上です。
まだまだ、至らぬ文章かも知れませんが宜しくお願いします
773通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 20:18:08 ID:???
Rommel ◆PeDAcWrcGo氏、GJ!
トップ小隊のあの三人がザクとザクIIでCE世界に殴りこみ!?
うはっ、思いもよらない展開にwktr、腹ペコ三人組のこれからの活躍に期待してます!!
文章も読み難いと言う訳でもなく、ただ改行がちょっと長いかな、と
そしてタイトルのSEEDイグルーに笑った、これからも期待してます、がんばって下さい!
774通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 00:48:27 ID:???
G・・・GJ!!
ま、まさかこのメンバーとは・・・不意を突かれまくった
775通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 00:58:22 ID:???
>>772
GJです。姐さん最高だよ姐さん。
776通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 03:08:14 ID:???
>機動戦士ガンダムSEEDイグルー 
・・・見た瞬間603がかかわった部隊がでてくるのかと思ったorz
投下乙っす!
777『サブタイ募集!』53 ◆i4XBkQuxfg :2007/05/14(月) 11:53:36 ID:???
 どうも、旧53◆bt2LDOm73gです、宿敵と書いて友と呼ぶ奴にトリップを教えたのでこちらに変更します。
 …DOm73gの辺り気に入ってたのに…早まったかな…(笑)。

 それはさておき、皆様にご相談が有って参りました。
 それは、今まで書いた1話と2話にサブタイトルを付けたいと思ったものの…センス無き自分ではこれだと言うものも思いつかず困っております。
 出来れば住人の皆様のお知恵をお貸しいただければと思います。
 ちなみに第3話は『新兵訓練』(ちゃっちゃ〜ちゃちゃっちゃ〜〜♪(08小隊のサブタイの時の曲))にしようと考えております。
 と言う訳で、なにとぞこのセンス無い作者にお知恵をお貸しくださいませ。


>>種を蒔く人氏
 今までお疲れ様でした!
 貴君が決めた以上口出しは出来ませんが…あの日あの時スレを盛り上げて行こうと盃を交わし誓った3人の同期の桜も一つ散り二つ散りとうとう私一人、寂しい限りです。
 最後まで貴君の描写力にかないませんでしたね、自分のSSが完結するまでには貴君のつま先位に追いつけるよう自分も努力して行きます。
 私はここで書き続けて行きますので、気が向きましたら立ち寄って忌憚無く辛口の批評をしていってください。
 では、また別な場所でのご活躍と貴君のご健康をお祈りしております。
 本当にお疲れ様でした!

>>Rommel◆PeDAcWrcGo氏
 始めまして、53◆9898LdFFy2と申します、若輩者ですが以後お見知りおきを。
 皆さんも書かれてますが、まさかトップ小隊とは…その発想の凄さに感心しました!
 初回投下分だけでも何が起こるか予断を許さない展開、巧みな文章表現が素晴らしいです。
 今後はレジスタンスと協力してザフトと?…などと想像が膨らみ先が楽しみです!
 タイトルのイグルーが…MSイグルーの顛末を知ってると何か意味深ですね…頑張ってください!
 今後は感想等は名無しでつけさせてもらいます。
 お互い頑張ってSSを書いてスレを盛り立てて参りましょう!
778『間違えた』53 ◆9898LdFFy2 :2007/05/14(月) 11:57:31 ID:???
 すみません、トリップこっちでした(汗)。

>>704
>>717
 ご安心を、新兵訓練はまだまだ続きます故…ご期待に添うように頑張ります(笑)。
779通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 13:00:39 ID:???
>>778
新兵訓練と書いて新兵いびりと読むのですねぇ。
780通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 13:31:32 ID:???
>>779
転移戦線第三話―前編―ぐらいじゃまだ新兵いびりとは言わないよな…続編ではもっともっと厳しく訓練(いびり)される事を望むw
781通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 13:44:43 ID:???
スウェン達はもっと厳しい訓練をガキの頃からされてたな。
782通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 14:30:26 ID:???
コーディネイターと同等に戦えるまでに鍛えるにはそれだけの訓練が必要なんだろ
ただ小さい頃から筋肉を付けすぎると身長が伸びない罠w

……そういえばコーディネイターって具体的に平均的なナチュラルのどれぐらいの筋力とか反射力とかIQとかあるんだ?
俺の手元の資料じゃ具体的な数値とか無いなぁ…誰か知ってる人いる?
783通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 21:55:53 ID:???
>>782
コーディネイターっつてもどこを改造するかは親が決めるものだからウイルスに強くて髪と目の色を変えただけとか
理工系の能力に特化させてるとかバラバラでキラみたいな万能型はそういないと聞いたことがある。
784通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 22:38:22 ID:???
わかりやすく言えば
イライジャでも、相棒に恵まれていれば、独学で一年頑張ればコーディネイターのエース並みになれる程度が、コーディとナチュの差
彼はナチュラルの凡人並みの資質才能という設定のキャラなので実に比較検証時に役立つ。

ナチュラルの上限はバリーさんと蘊奥の爺様、生身でMS撃墜など余裕。
コーディの上限は劾とカナード、生身で空中でMSのビームライフルの連射と、地面にてバルカン連射をそれぞれ回避

キラ? あれよりも比較対照としては劾やカナードのほうが生身でもMS戦闘でも上限として判りやすい
素材としてはキラ中々だが、いかんせん原作では努力と根性が駄目駄目だから
慢心するとすぐルージュで赤雑魚に負ける程度にまで落ち込む。
785通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:08:50 ID:???
>>777の転移戦線氏の種蒔き氏に対するコメントを読んでホロリ来た俺ガイル
血バレ直後は転移戦線氏と種蒔き氏と三人目氏で荒廃したスレを立て直そうとしていたんだよなあ。
職人諸氏の間にはきっと見えない絆があったんだろうね。
種蒔き氏は戦争描写が出来ないながらも確かな日常描写で戦争下の日常をスケッチしていたし、
転移戦線氏は軍事描写を噛み砕いて軍事に疎い層にも解りやすく描写して
互いに頑張っていたんだよな。
我が侭かも知れないけれど、転移戦線氏には種蒔き氏が咲かせられなかった花を咲かせて欲しいです。
頑張って下さい!
786通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:27:55 ID:???
種蒔き氏の離脱の原因は140だと思う俺がいる。あの愚痴騒ぎではなくて、軍事的要素を徹底的に廃していた種蒔き氏に対して軍事ネタを絡めた感想をつけた140氏に種蒔き氏への悪意を感じたよ。
787通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:30:15 ID:???
>>786
アンネの日記をネタにした時点であの程度の感想はつくだろ。
というか、三人目乙、と書くべきか?
788通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:35:03 ID:???
実は140氏が三人目ジャマイカ?
789140 ◆E4H.3ljCaE :2007/05/14(月) 23:38:02 ID:???
>>788
残念ながら外れ。
俗に言われる血のバレンタインその時点では私はここを見てません。
削除確認のついでに見てみた最初のレスがこれとは...いやはや。

というより、まだ削除されてないんですね。拙作...
790通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:41:31 ID:???
種蒔き氏と140氏の感性の差だと思う。
モンゴメリやケストナー大好き種蒔き氏は気軽な気持ちでアンネの日記を小ネタにしたけど
140氏はアンネ→SSと感じただけだろう。
791通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:43:31 ID:???
感性の差は大きいよなwww
792通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:45:54 ID:???
>>140
削除希望しとも削除されるとは限らないんだよ。貴方みたいな職人もいるから気を落とさずに。
793通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:52:42 ID:???
種蒔きさんはモンゴメリ好きならエミリーネタやりたかっただろうなあ。
今ならタイムリーだし。
794通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:58:46 ID:???
種蒔き氏の後を引き継いで書いてみたいけどそれは失礼な事だろうね。自分には氏のような表現力も無いし。
795通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 00:46:22 ID:???
>>786
つうかまだ悪意云々だなんて逝ってる狂儲がいたのかw
種撒き氏にとってみりゃゴキブリに取り巻かれたようなおぞましい気分だったろうな
796LRCE ◆cKGyg13DyQ :2007/05/15(火) 02:11:11 ID:???
お久しぶりです。
こないだようやく環境復帰しましたが、仕事が忙しすぎて全く進んでませんorz
もう半分方見捨てられてるとは思いますが状況が落ち着くまでもう暫くお待ち下さい。

>種蒔きさん
貴方の離脱は一読者として非常に残念です。お疲れ様でした。
797通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 02:30:25 ID:???
>>784

 あれ、東方不敗辺りに根性毎鍛えなおされれば、キラはドモン級に強くなれる可能性があるんじゃなかったっけ?

 まあ、ドモンはナチュラルだから、コーディネーターの上限もナチュラルの上限も変わらんと言う事になるのだが
798通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 02:38:07 ID:???
ナチュラルの上限か……

つCE限定で生身でMS撃墜
&MS(発泡金属製量産機)で核動力と同等のエネルギー供給受けてるPS装甲機を打撃一撃で撃破

だからなぁ、ナチュラルの上限は、、、、
799RX-75-4 :2007/05/15(火) 03:59:43 ID:???
ちょっと試作したSSの冒頭だけを投稿してみます
試作型が先行量産型になるかどうかは皆様の反応次第ですが…
800RX-75-4 :2007/05/15(火) 04:02:30 ID:???


「8小隊、帰還しました!」
「カレンか。81が敵パイロットを捕獲した。護衛に向かえ!」
「いや!理由はともあれ敵前逃亡は見逃せん。処刑命令は出ているはずだ」
「…」
「処刑?!」
「第一、少尉が女パイロットを渡すと思うかね?モビルアーマー、回収を急げ!」
「処刑など、聞いていません!」
「!」
「これは、リンチです!ロブ、サリー、マイク! この戦いで、多くの部下を失った」
「だからさ。もう一人ぐらい…」
「いいえ! だからこそ、です!」
「ぐ…」
「カレン! 部隊を集結させろ! 我々は別行動をとる!」
「はい!」
「閣下…さっき、確か病院艦を撃墜せよ、とおっしゃいましたな。戦争とはいえ、ルールはある。私は、そう思っとります」
「…ジャブローのオフィスは、快適だよ」
「私はエアコンというのが苦手でしてな」
「…くっ!」
「カッコよかったですよ、大隊長!」
「うるさい! 黙っとれ!スナイパーに先を越されてみろ。少尉の命はない!…せめて、軍法会議は受けさせてやりたいものだ…急げ!
エレドア伍長、大隊残存部隊の状況はどうなっておる?」
「は、MS戦力は残念ながら我が08MS小隊を除き全滅です。残存部隊は第301及び302歩兵中隊、第08MS小隊、
 それから野戦修理廠に第4MS整備中隊が進出しております」
「全部隊に通達、これよりコジマ大隊残存部隊は前進を開始する。
 あたらしい命令は8小隊は敵モビルアーマーの阻止! 301中隊はシロー・アマダ及び敵パイロットの身柄確保!
 第4整備中隊および補給中隊は速やかに前進し支援体制の構築、302中隊はこれの護衛に当たれ。作戦の成否は素早い展開にかかっておる」
801RX-75-4 :2007/05/15(火) 04:03:26 ID:???


新たな命令に展開を始める第08MS小隊をはじめとするコジマ大隊残存部隊
だが、その目前でシロー・アマダ少尉の駆るガンダムEz-8は巨大MAともつれあうように基地発進口へと堕ちていった

「ぁぁ…ぁぁぁ!」
「心中…」
「ウソだぁ!」
「むぅ…」

呆然とする兵士達、だがいち早く行動を開始する物達もいた。第08MS小隊の隊員達である

「ねぇ、軍曹! 隊長が死ぬわけないですよね!」
「…そうだな」
「そうですよね!行きましょう!隊長ぉー!」
「…」
「おら! 行こうぜ」
「エレドア…」
「何があったか知らねぇが、アマちゃんは許してるって」
「…そうだろうか?」
「当ったり前じゃねぇか! 仲間だろ?行くぞ! アマちゃぁーん! 出て来ぉーいっ!」
「隊長ぉぉーっ!」
「出てきてくださいよぉぉーっ!」
「…隊長ぉぉーっ!」
「隊長ぉぉーっ! 隊長ぉぉーっ!」

駆け出す8小隊の面々とそれを見送るコジマ

「シロー・アマダ少尉はMIAか……ム?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

不気味な地鳴りと共にかすかに大地が揺れる。
あれだけのMAを開発していたのであるから、機密消去の為にも自爆の可能性もある
また、MAかEz-8、もしくは両方の核融合炉が爆発を起こす可能性、自爆用の爆薬が誤って爆発し、それがMSの核融合炉を暴走させる
どちらにせよ、大規模な爆発の要因となりそうなものだけは大量にあった
急いで指揮車の無線機をとり警報を発するコジマ

「大規模爆発の可能性がある。全軍、すみやかに遮蔽物の陰へ………」

だがすべては遅かった、コジマ達の視界を白い光が埋め尽くした

宇宙世紀0079年12月、地球連邦軍極東方面軍独立機械化連隊によるジオン公国軍ラサ基地攻略作戦は
敵巨大MA撃破という作戦目標は達成するものの連隊長イーサン・ライヤー大佐をはじめとする連隊首脳部をふくめ連隊は壊滅
生存者は両軍含めて数十名という結末となった

そして、舞台はU.C.からC.E.へ……
802RX-75-4 :2007/05/15(火) 04:09:17 ID:???
いじょう、試作型冒頭です
とりあえずコジマ大隊のうち8小隊+アイナ+コジマ、ナカミゾ分隊+α
あと歩兵小隊くらいを機体は陸戦型、ジム頭とあとはスクラップ同然を二つほどかな
をC.E.へ放り込もうかと思い試作


実際どうなるかは未定です
まだプロット途中ですし、着陸地点も考えねばいかんですし
なにより己の文才を鍛えにゃなりません


では
803RX-75-4 :2007/05/15(火) 04:10:17 ID:???
あ、アイナはコジマ大隊じゃなかったですね・・・
アイナもCEへ行っていただきますが
804通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 07:45:08 ID:???
イシュタムって新日みたいな奴だな。何がやりたいのか解らん。
805通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 08:56:47 ID:???
>>797
東方不敗がナチュラルの上限とみていいだろうな

コーディは?
806通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 09:10:15 ID:???
コーディは劾が無重力のコロニー内で
至近距離からビームライフルの連射喰らってほぼ生身で空中で回避したくらいかな?
807通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 10:00:14 ID:???
>>803
GJ!
コジマ大隊キター!!!1

>>804-806
お前ら……
808通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 10:20:59 ID:???
RX-75-4氏、GJ!
おおお、ついにコジマ大隊のCE移動SSが!これは興奮物です、是非続けていただきたく候!
そして密かに送るMS戦力が少なめで作者は鬼!(<-微笑みながら花束を渡しつつ)
隊をまとめて外部と交渉しなければならないコジマ大隊長と、物資を確保しなければならないニッカード爺さんの腕の見せ所ですね!
是非是非続きを、プリーズ!
809通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 10:35:43 ID:???
>>803
GJ!
肝心のCEに移動した先とか、場所とか、どこと関係を持つのとかが明らかになっていないのが焦らされるなw
これは先を続けてもらわない限りは収まり付かないぜ? そうだろ?

>>804-806
誰かが望む血バレ以前ってこういうことか…職人のSSに反応せず雑談を続けるという……
>>805-806しスレ違いって程でも無いから悪いとは言わないし別にいいが>>804の個人叩きは明らかにスレ違いというかネチケット違反だろ
ヲチスレ叩き出されてこっちに来たか? どうしてもやりたいなら
【軍事】08小隊in種・種死【雑談・考察】http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1172942525/
でやってくれ、ここは
>>もし、第08MS小隊の人たちが種、種死世界に居たらどうなるかを語るスレです。
>>例えばこんな…みたいなシーンごとの情景想像や、SSの投下などで楽しく語らうことが目的です。

>>SS作者氏には敬意を忘れずに、煽り荒らしは厳禁&見てもスルー
>>本編および外伝の叩きも厳禁、スレ違いの話はほどほどに
>>特に軍事的な話題は控えること
>>MS登場が原則のサイエンス「フィクション」であることの意味をよく考えて。
>>数多の惨劇・愚行を繰り返さないためにも皆が楽しみやすいスレ作りに協力しましょう
なスレだぞ
810通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 11:12:14 ID:???
>>796
LRCE氏、お仕事お疲れ様です!
こちらはLRCE氏のSSを読まさせて貰っている身、こちらはいつまでもお待ちしております!!
焦らずご自分の事を第一に、心身共に余裕が出来ましたらのSSの続きを読ませてください
811通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 11:21:39 ID:???
お前も餅付け。
流れ的に>>804−805辺りはまだリロードしてなかった可能性もあるだろ。
>>805にレス付けてる>>806はしらんが。
812通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 12:02:55 ID:???
          ヽ    ヽ    ♪僕たち厨房
        ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ  駄スレだけにーついてー逝くー
          .只.   .只    今日も 立てる 煽る 荒らす
       |     |     |    そしてさげーられーるー
    ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
      .只.  .只.    .只    ♪いろんな厨房
    ノ     ノ    ノ    ノ   生きているーこの板でー
ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ 今日も 騙る ばれる 切れる
  .只.   .只.   .只.   ..只    そしてさらーされーるー
813通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 16:15:19 ID:???
コジマ大隊か、もう少し戦力があってもいいのでは?
814必殺、wiki直し人:2007/05/15(火) 16:25:25 ID:???
業務連絡〜wikiのまとめの方140氏の削除等行いました
種蒔きさんのプロットも同時にUP
あと[職人文章向上スレ]で種蒔きさんの種を蒔く人関連のSSがどれだか解る人がいたら教えてください、これもまとめたいと思います

Rommel◆PeDAcWrcGo氏とRX-75-4氏は2話目がUPされたらまとめの方に上げるつもりです(文章を見て掲載方法を考える為)
それと、RX-75-4氏はトリップを付けていただけると助かります
湖と凪氏のもまとめた方がいいでしょうかね…1話分だけで絶筆宣言してしまいましたが
業務連絡でした〜
815通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:58:18 ID:???
現在動けるMSは陸ガン、凸頭、凸砂が各1機くらいか。
確かに戦力的に厳しいな
816RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/15(火) 21:26:48 ID:???
>>808
鬼ときましたか(笑)
まぁ、当初より思い切り戦力を削減させたのは事実ですがね、多すぎるとバランス崩しかねないので…
で、ニッカード爺さんと整備を放り込んだ(笑)のは、予備パーツあってなんぼの機甲兵力(MS)ですからね
陸ガンの部品少なくて、結局は苦労するんだろな
UCのMS技術(ルナチタニウムやジェネレータ等)という交渉材料でコジマ大隊長にはがんばってもらいます
>>809
勢力はだいたい決まりつつあるんですが、時間はちょっと年表と相談中ですね
しばらく推敲してみます
>>813
負債的一般兵(棒立ち)の中にベテランMS部隊(陸戦限定)を十機も投入するわけにもいきませんからね
かわりに対MS戦闘経験もある歩兵部隊で代用です
08アッガイとアッシュの群れを比較していただければ簡単ですよ
>>815
なかなかするどいですな
817RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/15(火) 22:24:32 ID:???
>>814
トリップつけ忘れすみませんでした
以後RX-75-4 ◆K04kHlV1JM とさせていただきます
それと、今回のはまだ試作ですから、誤字などを修正した改訂版を
また近いうちに書き込みます

818通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 14:08:41 ID:???
いきなりセリフの連打というのはどうかと思った
もうちょい合間に情景描写人物描写入れるべきじゃないかなーと
修正版に期待しつつお待ちしています
819通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 15:27:10 ID:???
>>818
あれは08本編の台詞を抜き出して書き連ねてるだけだろ、RX-75-4氏は上手く抜粋してるが全部は結構尺が長いw
まぁあのシーンを覚えている人なら問題は無いが、08を見ていないとか覚えていない人が読むには問題があるかも
RX-75-4氏が種しか見てない人にも優しく説明するか、08見てない人は出なおして来いというかだな
08の内容と同じ掴みのシーンはさらっと流してオリジナルな部分に力を注ぐ……というのも手だと思うが
820通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 16:59:08 ID:???
俺は後者に賛成だな、08知らなきゃここに来る意味ないでしょ。つーか、来て欲しくない
821通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 20:56:22 ID:???
ゲームでしか知らない奴にも来て欲しくないね。
822通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 21:05:39 ID:???
知らないだけならまだいい。

問題なのはゲームがすべてだと思ってる奴だ。
823RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/16(水) 21:28:30 ID:???
>>818
現在しょぼい文才を総動員して情景描写等を少しずつですが入れている最中です
台本っぽくならないよう努力していきますので、しばしお待ちを

文才の無さをあまり考えずに見切り発車したのにちょっと反省してます

>>819
コジマ大隊が転移するのに必要かな?
と思うあたりの台詞を少し書き換えて使用しましたから、書き連ねの指摘をいただくのは当然と受け止めております
説明は正直微妙なところですね
見てない人は見てね。で済ますのもどうかと思うのですが、この板であらためて説明してよいのかどうか…
あと、骨組みだけでこれから肉付けですが、オリジナルが大体になると思います
824通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 22:37:15 ID:???
>>814
向上スレの作品は種を蒔く人と関連があっても08小隊とは関連が無いから
まとめに載せなくても良いのでは無いでしょうか。
825通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 02:01:21 ID:???
>>824
噂に聞くラストシーンのSSは読んで見たい気がする、探すの面倒だからうpしてくれると俺は楽だが
826通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 11:29:03 ID:???
保守
827通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 11:40:16 ID:???
過去の世界にいってなにやってたんすかアマダ少尉wwwww
828通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:03:57 ID:???
他のスレでカズミたん大活躍www
829通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 17:49:50 ID:???
アレ本人なのか?なんか胡散臭いんだよな
830通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 20:43:38 ID:???
種蒔きさんに似ているけど小ネタが無い。別人だろ。そのうち種蒔きさんが職人スレあたりで愚痴るだろ。
831通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:27:39 ID:???
シン死亡スレで取り出せば一発で分かると思うがな
取り出さない限りはよく似た別人だと思っておくか
832通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:43:57 ID:???
鳥付いてるよ。
833RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/23(水) 01:29:40 ID:???
RX-75-4 ◆K04kHlV1JM  通称:量産型ガンタンクです

ただいま少ない文才を総動員して誤字脱字などの確認と小規模修正中です
早ければ、本日2330あたりに投稿することができそうです
あまり期待せずにお待ちください

以上報告でした
>>量産型ガンタンク氏
 おお、楽しみにしております!
 今晩は早寝できませんw

 ところで、皆様にご質問。
 今までの私の投下スタイルは、自分の中で区切りが付くまで・・・だいたい10〜15レス分書き溜めてから投下でした。
 しかし小区切りが付き次第…の2〜3レス毎であれば、なんとか毎週投下が出来るのではないかと思いまして。
 そこで、今までのスタイルがいいか、ある程度まとまっての少数づつの投下がいいか、皆様にお聞きします。
 どちらが読み易かったりしますかね、お暇がありましたら是非アンケートにご協力お願いします。
835通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 12:28:04 ID:???
書きためてからの方が推敲もで来て良いと思う。
836通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 19:18:40 ID:???
自分のお好きにどうぞ。読者が口出しするべきじゃないよ。貴殿のスタンスで投下をして頂ければ幸いです。
837通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 19:36:00 ID:???
シン死亡スレの種を蒔く人氏のSSはまとめに載せるべきですかね?
838通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 20:18:17 ID:???
シン死亡スレで聞いてみたら?
あれは種を蒔く人のアナザーストーリーであって08小隊と関係は無いと思うから
俺は反対だな。
839RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/23(水) 23:15:28 ID:???
こんばんは。量産型です
ただいま投稿に向けて最終チェック中です
初心者&文才ゼロにつき、拙い文章ですが、予定通り投稿できそうです
もうしばらくお待ちを

53氏
いや〜、正直自信はあまりありませんよ(苦笑)
才能はないくせに勢いで試作を投稿しただけですしね
自分は皆さんの作品を参考にまだまだ精進中ですよ
作品を作り上げるのがこないに難しいとは……と実感してます

それと、アンケートの回答ですが
自分としては今までので十分ではないかと思いますよ
理由としては>>835氏と同意見です
840RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/23(水) 23:50:58 ID:???
それでは、投稿します
タイトル等は未定ですので、良いアイデアが浮かんだ方は提案お願いします
841RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/23(水) 23:51:48 ID:???
「タイトル未定」第0話

宇宙世紀0079年 12月 ジオン軍ラサ基地攻略部隊司令部



「8小隊、帰還しました」

基地攻略作戦司令部となっている陸戦艇ビッグトレーへ帰還した第08MS小隊
だが帰還報告を行ったのは小隊長たるシロー・アマダ少尉ではなく小隊先任下士官のカレン・ジョシュア曹長であった
シローは数刻前出現したジオン軍巨大MAアプサラスのパイロットであり、想い人でもあるアイナ・サハリンを止めるために隊を離脱した
彼女と同小隊員のテリー・サンダースJr軍曹は連隊長、イーサン・ライヤー大佐より内密に、かつ個々にシローの監視、
及び万一の処刑命令を下されていたのだが、それも失敗した。
そして、彼の離脱を阻止できなかったカレンの表情は硬い
命令違反、脱走幇助による銃殺刑の可能性が頭の中を過ぎる
だが、大隊長コジマ中佐の口から発せられたのは叱責でもなければ略式判決でもなかった

「カレンか。アマダ少尉が敵パイロットを捕獲した。護衛に向かい身柄を確保しろ」
「は………?」
「どうした、復唱は?」

コジマからの命令はシローとMAパイロットの身柄の保護、そしてその護衛であった
予想外の事に少し呆然とするカレンを怪訝そうに見ながらも命令を復唱させようとするコジマ

「りょうか………「いや!理由はともあれ敵前逃亡は見逃せん。処刑命令は出ているはずだ」」

しかし、カレンの復唱の声はイーサン・ライヤー大佐により遮られた

「処刑?!」
「スパイ容疑の仕官が作戦中に勝手な行動を取り、敵パイロットと合流した。状況証拠としては十分ではないのかね?中佐。
 第一、そのような行動をした少尉が女パイロットを渡すと思うか?モビルアーマー、回収を急げ!」

彼が言うにはシローに対する処刑命令がすでに下されており、処刑を実行するに足る状況証拠も十分だと言う
だが、コジマはそのような命令を受けた覚えもなければ下した覚えも全くない
そもそも、ライヤーは合流と言ったが、パイロットが投降した可能性すらある。
確かにシローにはスパイ容疑が掛かっており、容疑は未だ晴れていないが調査もせずにいきなり処刑というのは不当すぎる

「処刑など、聞いていません!」
「!」

コジマの発言に驚くカレン。彼女はライヤーから下された命令はコジマも了承済みであり、それゆえに下された命令だと思っていたからである

「これは、リンチです!ロブ、サリー、マイク! この戦いで、多くの部下を失った」
「だからさ。もう一人ぐらい…」
「いいえ! だからこそ、です!」
「ぐ……」
842RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/23(水) 23:53:06 ID:???

ライヤーから見れば基地を攻略して敵MAを鹵獲し、レビルの鼻を明かすことができるのならば顔も見たことが無い兵士達がいくら戦死しようと構わない
書類の上では名前と所属と階級にすぎないのだから。そこへ少尉一人と敵パイロット一人が増えても…
むしろ、病院船撃墜命令を法廷で発言される前に葬り去れればなおさらに良い、とさえ思っていた
だが、コジマは違う。彼等とは顔を合わせ、言葉を交わし、戦果を褒める事もあれば彼らの起こした行動に頭を悩ませることもあった
基地攻略を焦る上官によってトラップのある坑道へと突入させ、死地へと追いやってしまった部下達……これ以上不当な命令で犠牲を出させるわけにはいかない

コジマは決断した

「カレン! 部隊を集結させろ! 我々は別行動をとる!」
「はい!」
「閣下…さっき、確か病院艦を撃墜せよ、とおっしゃいましたな。戦争とはいえ、ルールはある。私は、そう思っとります」
「…ジャブローのオフィスは、快適だよ」
「私はエアコンというのが苦手でしてな」
「…くっ!」

08小隊に合流するため、ハッチを開放するコジマに連邦本部ジャブローへの転属を示唆するライヤー
出世コースともいえる本部転属をエサにすればコジマの翻意するだろう、そうなればジャブローの片隅で飼い殺せばよいと考えていたが、
コジマは皮肉ともとれる一言を残して出て行くのであった



08小隊と合流したコジマは小隊指揮車のホバートラックに同乗し、前線へと急いでいた

「エレドア伍長、大隊各部隊に連絡。これより8小隊指揮車を臨時大隊本部とする、各隊は状況報告を行うよう伝えろ」
「了解」
「カッコよかったですよ、大隊長!」
「うるさい! 黙っとれ!スナイパーに先を越されてみろ。少尉の命はない!…せめて、軍法会議は受けさせてやりたいものだ…急げ!」
「はい!!」

速度を更にあげて、ホバートラックが、陸戦型ガンダムが前線へと走っていく

「 エレドア伍長、大隊残存部隊の状況はどうなっておる?」
「は、MS戦力は残念ながら我が08MS小隊を除き全滅です。残存部隊は第301及び302歩兵中隊、それから野戦修理廠にMS整備中隊および補給中隊が進出しております
 大隊本部小隊、及び通信、事務管理小隊は基地に残ったままです」
「よし、展開中の全部隊に通達。これよりコジマ大隊残存部隊は前進を開始する。
 あたらしい命令は08小隊は敵モビルアーマーの阻止! 301中隊はシロー・アマダ及び敵パイロットの身柄確保!
 第4整備中隊および補給中隊は速やかに前進し支援体制の構築、302中隊はこれの護衛に当たれ。作戦の成否は素早い展開にかかっておる」

新たな命令に展開を始める第08MS小隊をはじめとするコジマ大隊残存部隊
そして、シローの駆るEz-8も独自にアプサラスを撃破しようと唯一残された武器、ビームサーベルを右手に掴みMAに突撃しようとした刹那、損傷していた左腕が肩口から消滅した
Ez-8を襲ったビームはそのままアプサラスを襲い損傷を与えた。ライヤーの放った処刑部隊、陸戦型ジムスナイパーの狙撃である

「スナイパーに先を越された!……このままでは隊長が……」
843RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/23(水) 23:55:18 ID:???
処刑部隊に先を越された懸念を思わず口にするサンダース
だが、それ以上に事態は動いていた。沈黙したかに見えたアプサラスの反撃を受けて逆にスナイパーは沈黙
アプサラスは本隊へ最大規模の攻撃を仕掛けるべくその巨体へ設けられた砲口へ急速にエネルギーをチャージさせていく
そして、文字通り山をも吹き飛ばす威力のメガ粒子砲を放つかと思われたその瞬間、Ez-8はアプサラス正面へと突撃
それとほぼ同時にメガ粒子砲が放たれ、その先にあったビッグトレーをはじめとする連隊本部は消滅した
メガ粒子砲に下半身を溶解させながらもEz-8はアプサラスのコクピットに右腕を突きたて、そしてそのまま二機は縺れあうように基地発進口へと堕ちていった………


「ぁぁ…ぁぁぁ!」
「心中…」
「ウソだぁ!」
「むぅ…」


呆然とする兵士達


だがいち早く行動を開始する物達もいた。第08MS小隊の隊員達である
いち早く我に返ったミケルがサンダースに詰め寄る

「ねぇ、軍曹!隊長が死ぬわけないですよね!」
「…そうだな」
「そうですよね!行きましょう!隊長ぉー!」

駆け出すミケルとサンダース
宇宙からシローと行動を共にしたサンダースとミケルには、シローが死んだとは考えなかった、否、考えたくも無かった
何度も絶望的といえる状況から生還したシローだ。彼は今度も必ず生きていると信じていた

「…」
「おら! 行こうぜ」
「エレドア…」
「何があったか知らねぇが、アマちゃんは許してるって」
「…そうだろうか?」
「当ったり前じゃねぇか! 仲間だろ?行くぞ! アマちゃぁーん! 出て来ぉーいっ!」

シローに銃口を向けたからか戸惑い、サンダース達の後を追うのを躊躇うカレンをエレドアが強引に引っぱって行く
着任当初は理想ばかりのアマちゃんだった、今もアマちゃんなところは変わらない、アマちゃんはアマちゃんなのだから当然だ
だがアマちゃんは必ず生きているとエレドアも信じていた。そして彼はカレンの事を許しているだろう、と

そして、カレンも駆け出した
844RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/23(水) 23:56:13 ID:???

「隊長ぉぉーっ!」
「出てきてくださいよぉぉーっ!」
「…隊長ぉぉーっ!」
「隊長ぉぉーっ! 隊長ぉぉーっ!」

駆け出す8小隊の面々とそれを見送るコジマ
シローの身柄を確保したとしても、軍法会議は避けられない。情報によれば敵パイロットはシローの想い人であるらしいが、捕虜となる以上
二人が一緒になれる可能性は少ない。コジマの胸中には『もしかすれば、これでよかったのかもしれない』という考えもあった

「シロー・アマダ少尉と敵パイロットはMIAか……………ム?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………と不気味な地鳴りと共にかすかに大地が揺れる。

敵基地はあれだけのMAを開発し生産するだけの規模をもつのである、機密消去の為に自爆用に爆薬をしかけている可能性がある
また、アプサラスかEz-8、もしくは両方の核融合炉が爆発を起こす可能性やトラップの爆薬や自爆用爆薬が誤って爆発し、それがMSの核融合炉を暴走させる可能性
備蓄されていた弾薬や燃料の誘爆など、大規模な爆発の要因となりそうなものは大量にあった
急いで指揮車の無線機をとり全周波警報を発するコジマ

「コジマより総員、大規模爆発の可能性がある。全軍、すみやかに遮蔽物の陰へ………」

だがすべては遅かった、コジマ達の視界を白い光が埋め尽くした


宇宙世紀0079年12月、地球連邦軍極東方面軍独立機械化連隊によるジオン公国軍ラサ基地攻略作戦は敵巨大MA撃破という作戦目標は達成するものの
連隊長イーサン・ライヤー大佐をはじめとする連隊首脳部を含め、連隊は壊滅し、ジオン公国軍も同様に壊滅状態
生存者は両軍含めて数十名という宇宙世紀史上類を見ない悲惨な結末となった



そして、舞台はU.C.からC.E.へ……
845RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/24(木) 00:05:27 ID:???
以上、第0話改訂版です
改行や文法はヘボですが、生暖かく見守っていってください

骨組みでは、本編以前のオーブへ吹っ飛ばし、ある政治家と接触させる予定ですが
ある政治家は……まあ期待せずお待ちください

それでは
846通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 02:19:58 ID:???
期待せず?HAHAHA そいつはできない相談だぜ
wktkして待ちますよ〜
847通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 02:29:50 ID:???
ううむ、GJです!
状況説明も加わってぶっ飛ぶ前までの状況がよりわかり易く整理されましたね、どの部隊やどの程度の戦力が飛ばされるかよりはっきりと。
重箱の隅をつつきますが、新しい行の先頭のスペースや、行の最後の『。』が付いたり付いてなかったりなので、付ける方向で統一するともっと読みやすくなるかと思います。
また一行の長さも最大長を統一すると直良し。
内容に関しては前と変わらないので、特に変わらないです…私的には本文の台詞抜き出しでも十分良かったんですがね。
どうやらオーブに飛ばされると判明…どうなってゆくのか楽しみです、今後もがんばってください!
848通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 11:36:01 ID:???
HAHAHAHA 何を仰られるのか!
ここまで見せられて、wktkせずに、期待せずにはいられないZE!

ある政治家か……。
何故か、「例の理念をコジマ大隊長に言ったら思いっきり皮肉られるウズミ」が一瞬で妄想できたwww
849通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 09:57:47 ID:???
ライヤーは蒸発済み?
もしもライヤーも来てたら新戦国自衛隊のあの眼鏡上官みたいに錯乱するんだろうか
850RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/26(土) 00:46:43 ID:???
>>849
もちろん蒸発済みです
851通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 01:10:14 ID:???
そうか浄化済みか〜 よかった
 アンケートにご協力ありがとうございました。
 小出しにして更新速度を速めずとも、私のペースで書いていいという暖かい回答をご承り、これまでの自分のペースを守って行く事にします。
 未だ仕事が忙しかったり腰痛が完治していない為に更新ペースは遅いですが、忘れた頃にドカンと落とすSSとご了承ください。

 で、ある程度書き溜めたものがまとまったので投下を…と思いましたが、新トリップを含め全ての文章の入ったUSBメモリを紛失。orz
 おお…クロスSSの神は何故こうも我に試練を与えたもうのか…!(答え:自分がドジでうっかりなだけです)
 多分会社のデスクの周囲だと思うんですが…休日は建屋に入れず真相は月曜以降。
 早めに発見できれば月曜か火曜にでも投下を行います。
 展開的にドンパチのシーンが無い状態がもうしばらく続きますが、テーマ的に避けては通れないシーンですので……。
 ここを乗り切れば派手な戦闘シーンやあの人の登場やあの人達の戦闘シーンが待っている…!
853通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 21:33:47 ID:???
続きを楽しみにしています
お体に気をつけて頑張って下さい
854投下予告:53 ◆9898LdFFy2 :2007/05/29(火) 12:03:51 ID:???
 ども、USBメモリ見つかりました!
 昼過ぎに投下予定であります!
855通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 12:38:49 ID:???
>854
おおっ、PC前で正座で待機してお待ちしております!
「ママがベッドでパパにおねだり♪」
『ママがベッドでパパにおねだり!』
「…………」
「パパの股間はショットガン♪」
『パパの股間はショットガン!』
「…………」
「ウン!グッド!」
『ウン!グッド!』
「…………」
『角度! 良好! 感度! 良好!』
「………なんで…こんなエロ小唄を………」
「ヤマト少尉、どうした! 歌え! ふざけるな! 大声出せ! タマ落としたか!!」
「新兵訓練に付いて来れないならMSから降りてもいいんだぞ!
 走れ! 歌え! お前の力はそんなものか!」
「サー・申し訳ありません・サー!!
 揉んで! しごいて! 叩いて! ゴーゴーゴー!!!」
 ほとんど自棄になって叫ぶように歌うキラ。
 ここは砂漠、炎天下の蜃気楼の中でエロ小唄を叫びながらランニングする一団があった。
 走り始めは邪魔でしかなかった厚手の戦闘服やヘルメットであるが、灼熱の太陽光線から身を守るにはむし
ろ都合が良かったと少年達は呆然と考えた…それだけ砂漠の直射日光は暴力的だ。
 一応は数キロ毎に少しだけ休みを取って水分を補給しているのではあるが、それでも砂漠にぶっ倒れて立ち
上がれなくなる事も合った。
 …その度に頭から水をぶっ掛けられ――驚く事にシローとサンダース軍曹が背負っていたのは大量の水だっ
た――すぐにランニングを再開させれる。
 たかが10km…だがこれが砂漠の炎天下で戦闘服と完全武装では非常にハードなものに化けていた。
 カレッジの授業ぐらいでしか身体を動かしてなかった少年達には地獄に等しい試練であった…特に最初の体
力測定でキラに対抗心を燃やして体力を使っていたサイなどは幾度と無く倒れたが、その度に水をぶっ掛けら
れて引き起こされて走らされるた。
 同じように歌いながら走るシローとサンダース軍曹は倒れた少年達を引き起こす体力がある…もちろん汗を
かいたりはしているが大声で歌いながら少年達を叱咤しており、少年達には同じ人間とは思えない、異世界の
人間は身体の構造が違うんじゃないだろうかと言う疑惑すら立ち上がる。
 歌いながら苦しさと厳しさと恥ずかしさとで泣きながら走っていたが、滴る汗で涙かどうかすら判らなかった。
 そうしてようやく炎天下の砂漠から戻った少年兵達は濡れたぼろ雑巾の如くフラフラの足取りでようやくAAに
帰り付く…さながら4人のゾンビが死霊使い2人に連れて来られたようだ、とはレジスタンスの見張りの弁である。
「なんだあいつら、砂漠にあんな格好で…まるで逃げ出して餓死寸前になったラクダが戻ってきたみたいだ」
「そいつはいい、ピッタリだ!」
「連合の空中戦艦の新兵訓練だってよ。
 トレボー爺さんが頼まれたって俺らの練兵場を昨晩から直してたぜ」
「……フン、MSに乗ってたってひ弱じゃダメダメだな!」
「なんだアメフド、随分連合のパイロットを目の敵にするな」
「気にするな、あっちは軍のエースパイロット様々だ」
「大方、女神様に気に入られてるパイロットが気に入らないんだろ」
「うるさい、さっさと街に行くぞ!」
 アメフドの表現するような状態の少年達がサンダース軍曹の罵詈雑言でようやくAAにたどり着いた時には
全員へたばって倒れ込み、ゼイゼイと荒い息を吐いていた…が、サンダース軍曹はそれも許さない。
「ヘタるのは早いぞ、FNG(クソッタレの新兵(ファッキング・ニュー・ガイ))共!
 立て、お前らは両生類の糞をかき集めた程度の値打ちしかないのか!!
 それ以上の価値が有るというならさっさと整備体操を始めろ、訓練は効率よく行え!」
「サンダースの言う通りだ、全員立て!
 運動後は体内に乳酸や疲労物質が溜まり疲れや筋肉痛の原因となる…これを追い出す整備体操は欠かせないぞ!」
『サー、整備運動も何も…動けません…サー…』
 荒い息をしながらシローとサンダース軍曹を見る少年達の濁った瞳はそう訴えかけていたが…それを許す程
新兵訓練は甘くない、むしろそういった状況でも命令に従い身体を動かす事を覚え込ませるのが新兵訓練の目
的でもあるのだ。
『隊長…素人同然の者に初日からこれはキツ過ぎませんか?』
『いやダメだ…彼らは極限状態まで追い込む。
 彼らの友情が本物ならば必ずその先に光が見える筈だ…やれ、サンダース!』
 ほとんど視線だけで会話をした2人。 サンダース軍曹はやれやれと少々頭を振って気持ちを切り替えると、
再び大声を上げて少年達に罵詈雑言を浴びせた。
「どうしたこのクズ共、それでも両親が生かしておいた子か!
 隊長の命令が聞こえ無かったのか!
 橋の下に捨てておいた方がよかった子じゃないと証明したいなら立て、そして整備体操を始めろ!!」
 腐った魚のような目をしていたキラの瞳に殺意にも似た光が宿り、渾身の力を込めて立ち上がる。
 顔は流した汗と涙に砂が張り付いてとぐろを巻き、足がまるで生まれたばかりの子ヤギのようにぶるぶると
震えていたが、トールやカズイの目にはそれまでに無い程立ち上がるキラがかっこよく見えて自分達も肺に大
きく酸素を吸い込み力が入らない筋肉を叱咤激励して立ち上がろうとし、サイはキラに負けたくは無い一心で
歯を喰いしばって立ち上がりキラより早く気を付けをしようと悲鳴を上げる身体に力を入れた。
「やればできるなら最初からやれウジ虫共!
 お前らのようなウジ虫野郎共が勿体付けてもドラマになんぞなりやしない…見苦しいだけだ!」
『友情が本物ならって…もし仮初の物だったらどうするつもりなんですか、隊長…』
 自分が訓練を受けた時の教官の言い回しを頭脳をフル回転させて思い出しながら、少年達の行く末を心配せ
ずには居られないサンダース軍曹。
 心配しつつも少年達を鍛えるべく声を張り上げる。
「整備体操を始めるぞ、いいかウジ虫共!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「返事が聞こえんぞこのウジ虫共!」
「「「「サー・イエス・サー!!」」」」

 整備体操後は屋内用の運動服に着替え、ほっとする暇も無く次は艦内トレーニングルームでのトレーニング
等が開始された。
 それぞれ腕立て、懸垂、エアロビクス、腹筋、スクワット、ダンベル上げ等、別々なトレーニングを規定回数行う。
 どれも同じような時間で終わる回数ではあるが…全員が終わらない限り次のトレーニングには移らない、規
定回数を終えても全員が終わるまではゆっくりでもそのトレーニングを続けなければならないと言う、恐怖の
連座制トレーニングである。
 3〜4回のトレーニング毎に休憩とドリンクを飲むことが出来るのがまだ人道的ではあるが、それまでの辛
さが無くなる訳ではないしむしろ少し休んだからトレーニングを続けられるなと言われるのだ。
 キラが懸垂を終えられない為にトールがスクワットを、カズイが背筋を、サイがダッシュを終えられない。
 またカズイが腹筋を終えられない為にサイがダンベル上げを、トールがライガー式腕立て(両手両足を台の
上に置いて胸が着いた手より下に来るようにする腕立て。 某フ●ミ通の人生相談コーナー「トラブルスープ
レックス」で獣神サンダ●ライガーが披露していた。 実際に10回もやれば次の日腕よりむしろ胸筋や腕の
付根が筋肉痛になる。 お勧め(笑))を、キラが手や足にゴム紐のようなものをつけて疲れてきた頃にいいタ
イミングで話しかけてくる黒人の映像を見ながら同じように身体を動かすエアロビのようなものを終えられない。
 ちなみにシローもサンダースもこれに参加しており、最初はやり方を説明したりして少年達より遅くトレー
ニングに入るのだが自分のトレーニングを少年達より早くやり終え、規定回数以上はやらずにまだ終えてない
少年達へやはり罵詈雑言を与えて促していた。
 シローは特に腹筋の時には自分お気に入りのV字腹筋をしながらさっさと終えてしまい、コーディネイター
を含めた少年達との差を見せ付けている。
『……やっぱり異世界の人間はこっちの人間と違う……』
 トールのベンチプレスが終わるのを比較的楽な首の筋力トレーニングを続けながらキラは考えていた。
 しかし、次の日訓練にムゥが参加してシローやサンダース軍曹と同じようにヘバる事無く砂漠のランニング
を終え少年達よりトレーニングに遅く入り早く終えるのを見て――空腹と筋肉痛は別として――ひ弱なのが自分
達であった事に、軍人であればこの程度のトレーニングは普通にこなせる事にショックを受ける事になるのである。

 遅い昼食時間…少年達はテーブルに突っ伏していた。
「ねぇ、少しでも食べないと身体に悪いよ…」
 頭を撫で恋人の短く借り上げられた髪の毛の感覚に一抹の寂しさを覚えながら、ミリアリアはトールを気遣っ
て声を掛ける…一応その台詞はその場に伏っしている全員にかけた物ではあるが。
 先程から彼らの前に置かれた食事にはまるで手がつけられていない…疲労で全員半分眠っている。
「トールったら!」
「んぁ?」
「やれやれ、あたいらが慣れない機械と格闘していたってーのに…男共はひ弱だねぇ」
「ひ弱って…あれだけの訓練いきなりやればこうもなるよ…」
 キキは既に“ヘリオポリス”組の中にそれなりに溶け込んでいた。
 歳もまだ近いということもあるが、女性陣であるフレイと共にミリアリアにオペレータ業務を必死で学んで
仲間意識が少しでも生まれたのが効いていた……女性陣にまじわれば男は勝手についてくる。
 今もこちらも遅くなった昼食を摂りに食堂に来て…突っ伏したまま動かない坊主刈りの集団を見つけて見れ
ばそれが姿を変えた少年達だったのである。
「向うじゃ時々シロー達の早朝訓練とかに混ざってたけど…普通に着いて行けたよ」
「というか…少尉と軍曹のあの罵詈雑言…精神的ダメージが大きいよな…」
「サンダース軍曹の口汚さは言葉の暴力…を超えた言葉の殺戮だ…」
「あのアマダ少尉の俺達がどんなにヘタってても冷たく冷静に次のトレーニングを告げる声も違う意味で暴力
だ…俺達をシゴキ殺すつもりなのかなぁ」
「まるで人間掃討軍極東方面部隊長って感じだよ」
「…なんだそりゃ?」
「…なんとなく」
「それにしてもこのヘタり様、ちょっと頼り無さ過ぎるんじゃないの…?」
 と、ヘタばる少年達に心底呆れたと両肩を竦めつつ食事にパク付くキキだったが…シローが元居た世界で極
東方軍の部隊長という奇妙な符丁の一致を考えるとなかなか言いえて妙だと、カズイの表現に感心していた。
「根性が足りネーんだよ、あんた達は」
「根性なんて…今時流行らないよ…」
「なに馬鹿なこと言ってんだい! 今は戦争やってンだ、一番必要なのは根性だろ」
「そうか…そういえば戦争なんだったな……」
 女性陣には間抜けなそんな台詞も、いきなりキツイ訓練を受けた少年達全員が同意できる感想でもあった。
 ちょっと前までは遠い場所で行われている自分らには関係ない出来事だった筈が…今はその当事者として戦
争の渦中の中にいて、そしてその為のキツイ訓練を受けている。
「……なんで俺達、こんな所でこんな事してるんだろうなぁ……」
 昨晩と同じ台詞を吐き出すカズイの言葉には本当にどうしてこうなったか判らないというのと、誰かへ向け
た少々の毒が混ざっていた。
 トールとミリアリアは目でそれを制するが、向けられた筈のフレイは……。
「ほらキラ…ちゃんと食べて」
「ん…フレイ……」
「…プっ」
 一つ離れた隣のテーブルでキラと共に座っていた…カズイの声が聞こえたかどうかは本人にしか判らない。
 聞えなかったかのように――もちろんカズイが聞えるように言ったので聞えない筈は無いが礼儀正しくそれ
を無視して――突っ伏していたキラを無理やり起したフレイだったが、まともに目が合った途端に吹き出した。
「ちょっ…笑わないでよフレイ…!」
「だぁってぇ…くっ…くくくくく……」
 今朝まで有った筈のツンツンした髪の毛は無く丸刈りなのだ。
 隠れがちだったメイクをした女性のように長い睫毛が今では逆に笑いのツボに入り、フレイは下を向いてお
腹を押さえて笑いを堪えるがそれでも笑い声が漏れる。
「くっ…くくくく……」
「なんだよ」
 キラは拗ねるようにそっぽを向きながらようやく昼食に手を付けた。
「…なんだよ、あれ」
 少し離れた所から見る2人のやり取りは、声が聞こえなかったら恋人達のじゃれ合いに見えなくも無い…サ
イはひねたような口調でそう呟きながらく食事に口を付けたが、4人も礼儀正しく聞こえないフリをした。
「ま、まぁ確かに少しでも食べないと…」
「うん、午後の訓練も乗り切れないよ…」
 こうしてようやく少年達の昼食が始まった…が。
「「「「!!!!」」」」
 一体どこにそんな余力があったのかと言うスピードで4人は駆け出していった。
「……なにあれ?」
「…さぁ?」
 フレイとミリアリアが声を掛けることすら忘れて呆然とそれを見送ったが、キキはやっぱりな的な顔をしな
がら平然と食事を続けている。
「トイレだろ」
「「はぁ?」」
「吐きにいったんだろ…突然厳しい特訓なんかしちゃ、胃が物を受け付けなくなる時があるんだよ」
「そんなこと、あるんですか?」
「あるんだよ、原理は知らないけどね…まぁきっと今晩が地獄だろうさ」
「なぜなんです?」
「筋肉痛で寝返りもうてないだろうからさ!
 シロー達の事だから全身の筋肉を余す事無く酷使させただろうから…指一本動かしても痛いだろうね」
「なんでそんなこと…!?」
「こっちに言われても知らないよ、まぁ“軍人”だからなんじゃない?」

 食事時間を含めて3時間程の時間が合ったのだが、少年達は結局何一つ胃に物を入れられないまま集合時間
になり少年達は再び迷彩服に完全装備でAAの外に集合していた。
 あれから何とかトイレで吐き出す事は出来たものの横隔膜の痙攣は止まらず、胃が空のまま空吐きを繰り返
して胃液だけを垂れ流していたのだ…丁度そのトイレに用を足しに入ったロメル=パル伍長は
『トイレに入る前からウシカエルの合唱のような奇妙に低い声が絶え間なく続いていた。
 おかしいと思いつつ入ると、酸っぱい匂いと水音と共に個室に突っ込んだ連中がゲーゲーやっていた。
 何事かと覗くと顔をくしゃくしゃにして吐瀉物と汗と涙と涎と胃液にまみれていて、他の三人も同じ状態だった。
 食中毒か何かかと思って驚いて軍医を呼んだ、あれは昔同じ隊の奴ができちゃった結婚をした時の四次会の
ようだった、あの時は十人近い連中が飲み過ぎて同じ飲み屋で連鎖的にゲーゲーと…』
 と、その時の様子を余計な事まで付けて語っている。
 医務室に担ぎ込まれたもののただの疲労による痙攣と軽い脱水症状と判断され全員点滴をしつつ残りの時間
を寝て過ごしていたのだが、時間前になってサンダース軍曹が起こしに来た。
「起きろ起きろ起きろ! マスカキ止め! パンツ上げろ!
 シエスタの時間は終わりだ、素敵な訓練開始の時間だぞ!
 起きないか豚野郎共、豚殺場に並んだ豚の方が切れがあるぞ!!」
 …もとい、叩き起こしに来たのである。
 追い立てられるように再び戦闘服と装備に包まれ整列した少年達はサンダース軍曹を先頭に軽いランニング
をしながらAAを離れ、約1km先の岩場の影にあるなにやらアスレチック場かドッグランのような器具が置
いてある場所まで移動した。
 そこには既にシローとレジスタンスと思われる数人がいて、器具を直していたり穴を掘ったりしている。
「アマダ隊長に敬礼!」
「全員しっかり休んだか?」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「よし、これから午後の訓練に入る!
 午前中は基礎的な体力や筋力のトレーニングだが、午後はより軍事的な訓練に入るぞ。
 刃物や銃器、爆発物を使う訓練もある、気を抜くな!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「まずお前らに紹介しておこう…レジスタンスの練兵場の管理者のトレボーさんだ。
 今回事情を話して特別に使わせてもらう事になった」
「ひぇっひぇっひぇっ…若いのぉ…果たして何人生き残れるか…楽しみじゃ」
「「「「…………」」」」
「お前らの素敵な遊び場を整備してくれたありがたいお方だぞ!
 どうした、感激で言葉も無いか!?
 礼を言わんかこのクソッタレ共!」
「「「「サー・サンキュー・サー!」」」」
「ようし、少しは知性がある所をお見せできたなクソ虫共!
 早速訓練に入る、いいな!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」

 戦闘服にヘルメットにアサルトライフル(射撃訓練ではない限りマガジンは入れてない)にマガジン等を吊
り下げた装備加え、午前とは違って標準的な野戦装備の中身が入ったバックパックを背負った4人。
 50mをダッシュし、高さ2mの木製の塀を乗り越え、長さ1mの堀を飛び越え、幅30cmの平均台を走
り抜け、ロープを20m伝い、6mのロープで編んだ網を登って降りて、深さ60cmに掘られ上に有刺鉄線
を張った溝の中を10m匍匐前進して、4mの溝をロープでターザンのように乗り越え……まだまだ障害物は
続き、そして最初に戻る。
 最初からあったレジスタンスの練兵設備にシローとサンダース軍曹が手を加えてもらったトレーニングコー
スはさながら全コースをクリアすると100万円貰えるコースのようだが難易度は言う程高くは無い、そこを
何週もさせる必要があるからだ。
「急げ急げ急げ!
 そのケツを引っ込めろ! 風穴を開けられるぞっ!!
 銃は地面に付けるな!」
 溝を砂まみれになって匍匐前進するキラの横を並走しながらシローの怒声が浴びせられる。
「くっ……」
 襟や袖から入ってくる砂が気持ち悪い…砂が舞い上がって目や口や鼻に入り込んでくる…なにより疲労の極
致にいるキラは文句を言う気力も無くもくもくと訓練をこなすしかない。
「ひぇっひぇっひぇっ…全員お疲れのよじゃな…おい軍曹、気合を入れてやれ!」
「了解であります!」
 葡萄前進を終えて溝から這い出したキラがそんな台詞に振り返ると…キラ達が持つアサルトライフルより大
きな分隊支援機関銃を構え、ベルトのように繋がった弾を肩にかけたサンダース軍曹が給弾レバーを引いて初
弾を銃内に送り込みつつキラを見据えて銃口を巡らせた。
「え…まさか…」
 重く乾いた発射音が砂漠の空に響き渡り、少年達の周囲に着弾した土埃があがる。
「ほぉぅらほぉぅら走らんかい!
 本当に風穴が開くぞぃ♪」
「うはぁっ!」
「ひぃぃぃぃっ!」
「マジかよ〜〜〜っ!」
「よ〜し、その調子ぢゃ! 気合入れて走るんぢゃ!!」
 そんな感じで少年達の新兵訓練は少年達の汗と涙と老人の楽しそうな声とシローとサンダース軍曹の怒号で続く。
 格闘訓練は砂上で行われる…多少は衝撃を吸収してくれるからだがそれでも砂上に叩きつけられると普通に
痛い…痛くなければ覚えないからだ。
 簡単な受身や殴る方や蹴り方や投げ方を教わり、杭にマットを巻きつけた木人や2人組になって片方のはめた
ミットに拳や蹴りを入れたり相手を掴んで投げる…運の悪い者はサンダース軍曹にお手本として投げ飛ばされた。
 他にも銃を使った格闘訓練では銃剣をつけたプルバップ式の連合正式アサルトライフル――シロー達の話に
よればマガジンが引き金のあるグリップよりも後ろ側にある方式のこの銃は、機関部が後方に配置される為に
通常のライフルと同じ長さのバレル(=銃身)でも全長を短く出来るが、狙いが付け難かったり短いゆえに白
兵戦がやり難い面もあるそうだ――を武器に銃剣で刺したり、ストック(=銃床)で殴ったり等の訓練、ハン
ドガンの扱い方や分解整備の方法等を経て実弾を使用した射撃訓練、手榴弾の投擲訓練、ロープワークや斜面
のロープの上り下りや渡したロープの渡り方等々…。
 そして最後は再び砂漠のランニングである…エロ小唄を叫びながら6人は走った。
 帰り着いた頃には砂漠の大きく見える太陽が大分傾いた頃である…怒声を浴びながら格納庫の隅でようやく
整備体操を終えた少年達にシロー達は待望の言葉を放つ。
「総員気を付け! アマダ隊長に敬礼!」
「諸君、今日の訓練はこれで終わりだが、訓練は明日も続く。
 オペレーター業務やMSの整備に関してはしばらく休む許可を貰ってあるので、たくさん食べてゆっくり休め。
 明日の集合も6:00(ロクフタマル)、体力測定は無いから格納庫に今の装備で集合しろ」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「よし、訓練終了、総員解散!」
 シローとサンダース軍曹の敬礼に合わせて敬礼した少年達は、総員解散の言葉の後でへなへなとその場に崩れるように座り込んだ…それを見て苦笑しながらシローとサンダース軍曹は立ち去る。
 しばしそうして座り込んでいた彼らものろのろと立ち上がり、着替えと食事に向かった。
 …しかしやはり胃が食物を受け付けない…しかも早々と筋肉痛が全身を襲いかかり寝返りを打っても激痛が
走って痛みと空腹でとても眠れるものではなく…未明にようやく気を失うように浅い眠りにつくことができた。
 ちなみにフレイも、眠れぬキラの呻き声とシップを張ろうかとか身体を冷やしてあげようかと言うフレイの
献身に対して『触らないで…ほって置いて…』と訴えるキラに、数日ぶりに自分にあてがわれた部屋に戻らざ
るを得なかったのである。

 ――翌日――

「総員気を付け!
 フラガ大尉とアマダ隊長に敬礼!」
「諸君、おはよう…昨日はよく眠れたか?」
「「「「…………」」」」
「返事はどうした、口を無くしたかクソッタレ共!
 アーガイル二等兵、よく眠れたか!?」
「サー・ノー・サー!」
「お前はどうだ、バスカーク二等兵?」
「サー・ノー・サー!」
「きちんと腹いっぱい食ったか、ケーニッヒ二等兵?」
「サー・ノー・サー!
 サー・胃が受け付けませんでした・サー!」
「お前はどうだヤマト少尉?」
「サー・ノー・サー!
 サー・自分も食べれませんでした・サー!」
 やっぱり…といった感じでサンダース軍曹はシローを向く。
 それを受けて『構うな、続けるぞ』と言わんばかりに目で返し、やれやれ…といった趣でため息を着くサン
ダース軍曹を無視してシローは声を張り上げる。
「そうか、いきなり急激なトレーニングを始めるとそういう事もある……だが別に病気じゃない、訓練は続け
るぞ!」
「いいかクソ虫共、覚えて置け!
 お前らがどんな状態だろうが、どんな精神状態だろうが、腹を下して便所に篭っていようが敵は構っちゃくれん!
 いかなる時もやるべき事をやる、それができて初めてお前らはクソ虫を卒業できる!
 本日はフラガ大尉とうちのミケルも同行する…大尉にお前らのフニャチンみたいな情けない姿を見せるなよ!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「総員整備体操開始!」
 筋肉痛の部分を動かした時どんな事になるか…誰しも経験がお有りであろう。
 一見ただのシゴキに見えてもシローとサンダース軍曹の作ったメニューは全身の筋肉を酷使していた…なに
せ起き上がるどころか、少年達が着替えすら苦労した程に。
 そこに運動前に全身の筋肉を伸ばし暖める運動をするのだ、ラジオ体操に毛が生えたような運動ですら少年
達の悲鳴と苦痛の声があちこちで上がる。
「どうした貴様ら、もっときびきび動け!
 ジジィのファックの方がまだ気合入ってるぞ!!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
 激痛と苦悶の準備体操を終え、人数を2人増やした一行は砂漠を行く…ムゥとミケルもシローやサンダース
軍曹と同じように水入りのリュックを背負っていた。
「スカした美少女もういらない♪」
『スカした美少女もういらない!』
「俺の彼女はモビルスーツ♪」
『俺の彼女はモビルスーツ!』
「もし戦場で倒れたら♪」
『もし戦場で倒れたら!』
「棺に入って帰還する♪」
『棺に入って帰還する!』
 歌いつつ砂漠を駆ける一行…筋肉痛+空腹の少年達は幾度も倒れるが、その度に引き起こされて水をぶっ掛
けられてケツを蹴られつつランニングを再開する。
 たどり着いて整備体操が終わった後にサンダース軍曹から手渡されたゲル状の栄養補給食がどれだけ美味かっ
た事か…十数年生きててこんな美味い物を食べた事が無いと涙を流して思った程に。
 そして室内での連座制トレーニング、そして昼食。
 昨日の経験からなるべく固形物を排したのだがそれでも戻してしまい、それでもこのままでは身体が持たな
いと言う本能からか食事を取る。
 ようやくいくらかは胃に収めたが、本来楽しい筈の食事が苦痛の修行に変わっていた。
 そして午後からの軍事訓練、トレボー爺さんの練兵場での訓練コースの後でのアサルトライフルの実弾射撃
訓練では08小隊内では一番の名射手であるカレンが教官となった。
「いいかお前ら、アサルトライフルに限らず銃はすべからく危険な物だ、扱いには細心の注意を払え」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「総員伏せ、構え!
 ストックは反動を抑えれるようにしっかり肩につけろ、サイトは利き目で見ろ、腰を浮かせるな、踵は横に
倒して地面に付けろ。
 呼吸によっても照準の基準線が変わるぞ、フロントサイトの頂点に目標を保つようにするんだ。
 よし、撃ち方初め!」
 カレンの号令で伏せ撃ち、膝立ち撃ち、立ち撃ちをセミオート(=単発)で、3発セミオートで、フルオー
トで…と次々と弾を消費し、マガジンを交換して行く。
「あれ?」
 キラが次々と的の中心に弾を集めてそこにいる全員が感心する中、密かな対抗心を燃やすサイはトリガー
(=引き金)を引いても弾が出ない事に気がついた。
 トリガーを数度引いても弾が出る様子は無い。
「どうした、アーガイル二等兵?」
「サー・カレン軍曹殿、弾が出ないんですが…」
「バカ、銃口を向けるな!!」
 銃を見せようと持ったまま振り返ったサイの銃口はカレンの方向を向いていた。
 とっさにバレルを掴んで逸らしたが、その拍子に手首を捻られたサイの人差し指はトリガーを引き、同時に
振り回したおかげで引っかかっていた薬莢が外れ、セレクターはフルオートのまま横に並んでいた射撃訓練中
のキラを初め、トールやカズイやフラガやミケルやシローのすぐ横を舐めるように着弾していった。
 もちろん全員が驚きの目をしてサイを見たが…一番驚いたのは当のサイであろう。
「気を付けろといったろこの馬鹿野郎!」
 カレンの拳がサイを襲った。

「ほら腕が下がってる、しっかり銃を頭の上に上げて走れ!」
「サー・イエス・サー!」
 幸いサイの暴発事件で負傷者は出なかったものの、カレンはサイにキツイ罰を与えていた。
 練兵場からAAまで軽いランニング程度で進む間、銃を頭の上に持ち上げたまま行列の周囲を走らされたのだ。
 進んでいる行列の周囲の走り回るというのはなかなか辛い…行列の進行方向の反対側に行くのは幾分スピー
ドを落としても行列が前に進んでくれるので通り過ぎてくれるのだが、進行方向に向かう場合はそれ以上の速
度で走らなければならないからだ。
 誰が見ていてもいつでも倒れると思える表情のサイであったが、残り200m辺りでとうとうぶっ倒れた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「どうしたアーガイル二等兵、もうヘタばったか?」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「立たんかこのヘタレ野郎、曹長はAAまで周囲を走れといった筈だ!」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
 サンダース軍曹の怒号にも立ち上がれないサイ…シローはその場に近寄って、そして小さく囁いた。
「……立てアーガイル二等兵…ヤマト少尉も見てるぞ」
 サイがはっとして行列の方を見ると、心配そうにこっちを見ているトールとカズイと一緒に…キラもサイの
方に振り返っていた。
『キラめ…こっちを見てやがる…。
 自分は平気だからって…自分がコーディネイターだからって馬鹿にしやがって…っ!』
「ちぃ…っくしょぉぉぉぉぉっ!!!」
 サイは叫び声を上げて先へ進んでしまった行列の先頭に向けて走り、そのままAAまで走り続けた。
 …コーディネイターなんかには負けないと頭の中で繰り返して…。
 『転移戦線』第三話 ―中編―
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 投下終了。

 今回の話はスタンリー・キューブリック監督に捧げます(捧げられても困るでしょうけど)。
 うだうだと少年達の訓練風景が続きますが、今後話を進める上で必要なシーンですのでもう少しお付き合いくだると幸いです。
 あと一箇所だけ意図的に誤字している場所がありますが、ギャグですので気にしないでください(笑)。
 次回は後編、新兵訓練も最後になると思いますが…サンダース軍曹のハートマン先任軍曹口調も最後と思うと少し寂しい限り(笑)。
 次は比較的早めに投下できる……といいなぁ(汗)。
 では今回もお付き合いいただきありがとうございました…ご意見ご感想がありましたら忌憚無くよろしくお願いいたします。
865通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 15:01:07 ID:???
なんていうエロ小説wwww

フルメタルジャケット調で二度吹いたwww
自衛隊もこれくらいきついからなー
866通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 15:03:19 ID:???
>864
GJです!
いやー、これほんとにSEEDのssですか?
アーミー訓練ssになってますねw
この訓練が後々どういった影響を与えるのか・・・
キラ達もいいですがフラガのミケルへのグラスパー完熟訓練も読んでみたいですね

次回もきたいしております

P.S 久々にフルメタルジャケット観たくなってきましたよ〜
867通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 17:24:37 ID:???
狂王の修練場ワロタw
868通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 20:02:19 ID:???
宇宙世紀になっても、ビリーズブートキャンプのDVDが残っていることが笑えるなw
869通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:28:13 ID:???
冷静に考えたらあの面々ってスペース・コロニーで暮らしているから。そらぁ。ハードな運動は普通はしてないはなぁ

無重力空間に出る面々なら別だけど。それでも宇宙時代だと機械がかってにやってくれそうな予感。

870通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:31:07 ID:???
なんちゃってテロリストのキラヤマトが
軍人より体力があるわけないじゃないですか
871通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:57:17 ID:???
久々の投下に敬礼、もといGJ!
不謹慎だが爆笑してしまったぜ
872通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 03:20:18 ID:???
ハートマン調叱咤はともかく、現実でもUCでもCEでも正規の軍人用
トレーニングってのはこんな感じなんだろう。
本編じゃ甘ちゃんイメージの強いシローも当然通ってきた道のはずだが、
どうした事か、クルーゼ隊の4人、特に凸がこの手の教練を乗り越えてきた
というのがどうしても想像できない……ミネルバ組ならまだできるのだが。
873通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 05:38:33 ID:???
GJ!
しかしなんでこうニヤニヤしちまうんだろうなw
オッサンになったせいか?
874通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 05:43:02 ID:???
いつの時代も機械があるからではなく
それが無いときに何とかするを教えるだろうな
つまりGJ
875通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 08:42:22 ID:???
ハートマン調叱咤だけどwikiによると映画のアレはあくまでベトナム戦争当時のもので、
現在では時代にあわせて、もっと過激になってるらしいな。

つまりはGJ!
876通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 09:28:34 ID:???
……深いな。
877通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 09:47:36 ID:???
GJ!
面白いので全然OKですよ。
これが後にどう影響してくるか。

>>872
ZAFTじゃやってないに一票。
「俺たちは優秀なコーディネイターだぜー」とばかりに
MSの操縦の仕方とか実践ばかりやって、基礎トレはおざなりとか。
878通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 10:13:52 ID:???
種運命だとそれなりにやってたなぁ。
879通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:34:11 ID:???
あっ……カズイがなぜか真夜中のトイレで銃に弾こめを……
880通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:28:28 ID:???
>879 ヤメテヤメテサンダースガシンジャウ
881通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:55:08 ID:???
>>881
サンダースなら「よくやった」と褒めてくれるさ!
……死ンじゃうけど
882RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/05/30(水) 22:44:37 ID:???
遅ればせながら、GJです!

んでもって近況報告ですが
産みの苦労を味わっております
試作を読み返すたびにここを変えよう、ここも…とループ突入です(爆)
それと、資料を調べていたら、コジマ大隊所属の歩兵は中隊ではなく小隊の可能性が…
マイガッ!なんて骨体!
883通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 23:13:25 ID:???
つじつま会わせればいいのですよ・・・・・・・・。

ジャブローとかにいた歩兵部隊を回してもらったとか

旧国家に所属していた兵士を借りたとか

実際キャリフォルニアは、旧アメリカ州陸軍とおぼしき人間が戦闘してましたし。
884通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 23:35:06 ID:???
>>882
 確かに、コジマ大隊に配属されてるのは対MS歩兵中隊の中で301歩兵小隊ですね
 しかしそれはそれ、>>883の言う通りつじつま合わせれば!
 たとえば…転移の時にちょうど他の小隊も巻き込まれて中隊規模になったとか
 ともかくがんばって!!
885通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 11:06:50 ID:???
「震える山」の最中にCEへ転移なので、
「敵要塞攻略の為に歩兵の増強を受けていた」とか理由もつきますね。

理由もあるし>883の言うようにアテもあるから問題ないと思います。
886通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 12:12:40 ID:???
俺が知る限りのコジマ大隊編成

機械化混成大隊─┬─┬─本部管理中隊
            大  │
            隊  ├─MS第一中隊───第01〜第04小隊(計四個小隊)
            本  │
            部  ├─MS第二中隊───第05〜第08小隊(計四個小隊)
               │
               ├─対MS歩兵中隊──301〜304小隊(計四個小隊)
               │
               ├─第04MS整備中隊─ナカミゾ分隊(連隊から派遣?)
               │
               └─補給中隊────(連隊から派遣?)

で、転移時>800の状況

機械化混成大隊─┬─┬─本部管理中隊
            大  │
            隊  ├─MS第一中隊───壊滅
            本  │
            部  ├─MS第二中隊───第08小隊
               │
               ├─対MS歩兵中隊──301・302小隊(各小隊が中隊規模に増強?)
               │
               ├─第04MS整備中隊─ナカミゾ分隊+α(連隊から派遣?)
               │
               └─補給中隊────(連隊から派遣?)

ここらへんまで考えてよく分からなくなってきた、あんまり厳密に考えずに都合よく解釈したらいいんじゃね?(無責任)
887通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 14:40:04 ID:???
軍曹殿!保守であります!!
888通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 19:54:04 ID:???
規模も規模だけどCEのどの時期に飛ぶのかもちょっと楽しみだなー。

そしてハートマン軍曹ですか。
いい意味で先が読めないなw
889通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 07:48:11 ID:???
保守
890通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 18:24:32 ID:???
保守
891通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 13:21:34 ID:???
保守
892通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 14:00:54 ID:???
そういえば、MS乗りも戦闘機のりもアサルトライフルとかサブマシンガンとかもってないよなぁ・・・・・・・・。
MSに至っては相当余裕があるだろうから。アサルトライフルぐらい装備していてもいいんでないかと思ってみたり。
893通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 14:24:54 ID:???
サバイバルガンくらい持ってるんじゃないの?
まぁそういう描写がないからちょっとわかんないけど。
894通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 15:08:30 ID:???
カガリとムゥがハンドガンを持っていたくらいかなぁ。記憶にあるので

08とかでもシローがハンドガンを持っていたはず。
895通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 15:13:35 ID:???
脱出機構のろくに整備されてない種のMSだと、撃墜→死なので生身での武装は考えてませんっ! 
とかだったら嫌だな。

まあ、ザフトだと貴重なMSパイロットを、生身で戦力として使うなんてとんでもない話だし、
連合なら随伴歩兵に任せたほうが良いからって理由なのでは?
896通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 16:57:34 ID:???
ザフトはそのトンデモない話がまかり通る民兵組織ですよ
897通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 17:41:53 ID:EW60DPQN
その割には、アカデミーでMSパイロット候補生でも白兵戦仕込まれてるっぽいんだよな。
ま、種だし。矛盾と補正は当たり前か
898通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 18:19:13 ID:???
MSでの戦闘続行が不可能になった時の統計が
UC、CEかかわらずあるんじゃないかな。
コクピットから脱出する時に固定してある武器を
持ち出す余裕があったケースが少なかったので
装備から外した、とか。

UCだとアレだ。
全天視界モニターのおかげで、
武器を置くにもシートの下か背中しか場所が無いw
899通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 18:47:02 ID:???
MSを戦車にたとえるならパイロットはは必ず小銃持ってないとまずい
SMGでは駄目、必ず小銃が必要だ
できれば折りたたみストックの物だと降りるときなどに速攻で持ち出せて便利

……とリアル戦車兵の俺が言ってみる
900通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 18:58:06 ID:???
初代のア・バオア・クー戦でカイのガンキャノンが大破した時に
「今度は白兵戦かよ」ってボヤきながらコクピットから小銃を
持ち出して脱出してたと記憶している。
CEではどうだか知らん。
901通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:22:49 ID:???
Zの頃はパイロットスーツの右足首に拳銃のホルスター着けてたよな。
902通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:25:14 ID:???
小説版ガンダム戦記でも連邦ジオン双方ともハンドガンを持ってたような気がするが
903通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:41:12 ID:???
少なくともメンデルでの生身のドンパチでは拳銃を使ってたね。
904通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:00:12 ID:???
つまり、連邦でも連合でもザフトでも、MSパイロットは拳銃を携帯して、
軍人の基本として相応に射撃訓練もうけてるでFA?
905通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:23:04 ID:???
携行火器が拳銃ってことはどっちかと言うと戦車より戦闘機にMSは近い訳か
906通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:25:16 ID:???
一人乗りですしね……ゲルスゲーとかの複数人乗れるような大型なのは小銃つんでるのかも
907通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 21:58:45 ID:???
サイのガッツに人知れず涙した。GJ!
908通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:50:11 ID:???
そう言えば種だけじゃないが、やたらと軍艦内で拳銃持ってる将校が多いが
パイロットスーツ着ての出撃前ならともかく、平時まで腰に拳銃下げる事は
ない。
シローの場合は陸戦の最前線の将校だから拳銃持ってんのは当たり前だが、
艦内じゃ流石に保安主任に預けにゃならんと思う。
909通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 23:09:17 ID:???
ああ。確かにそれはあるねぇ>艦内でやたら拳銃

所で種を見ていると思うんだけど。

ドミニオンには、暴動とか押さえる人間は居なかったのか?アズラエルの切れぷりをみていてものすげー疑問に
910通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 02:19:46 ID:???
まあ、種ですから。

の一言で済ませてしまうのは乱暴でしょうか?
911RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/06/06(水) 03:44:58 ID:???
>>892
どっかで聞いた話(うろ覚え)だと、戦闘機パイロットは拳銃携行するところがあるみたい
目的は自衛&狩猟用だそうです
墜落から救助までの間に食料切れて飢え死にしないように……とかなんとか


ところで話は変わりますが(作成中の話とは多分無関係です)
種本編でタッシル焼き討ちご、カガリがゲリラにアジテーションかましてましたよね
「虎は恐れている」云々と
もし、もしですよ、それをカレン姐さんが聞いてたら殴りますかね?
「戦争を甘く見るのも大概にしな!!」とか「何様のつもりだい?」とか言って


あー、なんかショートショートが書けそうかな?(笑)
912通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 03:51:30 ID:???
>>899>>900
「やらせはせん、やらせはせんぞぉ」
とか言って、ビグザムから出て、機関銃(?)乱射していた方もいましたね。

>>910
>まあ、種ですから。
すごく納得してしまった俺がいるw
913通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 11:45:13 ID:???
ブッシュマスターというプルバップのアサルトライフルは
『当時ベトナム戦争が激化。撃墜・不時着時にパイロットが強力なベトコンの支配地域に投げ出される危険があり、それまでの拳銃やSMGでは自衛用として威力不足になりつつあった。
そこで、狭いコクピット内でも邪魔にならず、なおかつ突撃銃などにも対抗しうる強力な自衛用火器の開発を目指したのである。』
という開発目的だったので、戦闘機やMSにもより強力な小銃があっても不思議ではなく、よりスペースがあるMSなら普通の正式小銃でも入れられるだろうし、キーボードがMSに常備されてるCEならなおさらw
まぁ試作機であるGAT5機は標準的に無くても不思議じゃありませんが

ア・バオア・クーでカイとハヤトがアサルトライフル(?)持ってコクピットから出たが、アムロやセイラさんはハンドガンしか無かった
これらを考えるに、コクピットへの個人武器の持ち込みはある程度自由裁量か、向かう戦場により追加されるという事も考えられるのでは
自軍制圧下内での防衛戦なら脱出後も自軍部隊に拾われる可能性が高いからハンドガン程度、敵地への進行やMS脱出後も戦いを強要されるなら歩兵並みの武装を……とか
後はやはり個人のスキルでしょうね…アムロはほら、OPでもハンドガン撃ってますしw(ファーストでは射撃訓練の描写が合った)
ザフトは志願制で士官学校を経て入隊…って事なので基本的な軍事訓練して無い可能性があるのでハンドガン程度しかないとか
つか階級が無い軍隊で士官学校ってwww
あとおいそれと撃墜されると考えてない可能性も多いですよね……アスランが脱出した時のサバイバルキットに入っていたハンドガンはGAT強奪時のハンドガンに比べて非常に適当でしたし

>>910
>まあ、種ですから。
まぁ議論そこで止まっちゃって面白くないんですけどね、乱暴ではありますが正しい物の見方かもw
914通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 11:54:54 ID:???
>>911
>カガリがゲリラにアジテーション
俺の脳内カレン姉さん(俺の嫁)は何もしない、冷ややかに見つめるだけ
バクゥをどうやって倒せたかを冷静に判断できないような奴は例え人命を支払ったとしても学習しないと…ぶっちゃけ同じ軍ではない、レジスタンスだし
それでも学習できないような馬鹿(カガリ)は殴るけどな!
915通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 12:00:56 ID:???
>>908
>艦内でやたら拳銃
言うこと聞かないパイロットが多いとか、反乱とかポンポン起こるからだったりしてw
WBやAAの場合、人員不足で保安員自体が艦内に居ないから将校が保安員を兼任してるとか…
どっちにしろ描写不足だよね
916通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 14:02:46 ID:???
パイロットの拳銃は、本人の責任で管理する国と、出撃時に渡されて帰還時に返す国、
あと拳銃は私物で自前で用意する国、だいたい現代の軍では概ねこんな感じ。
ロシアはソ連時代、本人管理だったんだが、携行したまま帰宅したパイロットが
浮気した女房と間男をかっとなって射殺して以来、出撃前に渡す方式に変わったそうだw

そういえばフレイが痔悪化に撃とうとした拳銃って、どこから出たんだ?
917通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 14:13:35 ID:???
居なかったばなのに、何故か存在してる医者が放置してた銃だったかと。
918通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 14:15:22 ID:???
>916
言われて見れば確かに。
キラや(戦闘機乗ってすぐ死んじゃったとは言え)トールならともかく、
特に仕事も無い現地採用の未訓練未成年兵士に艦内で拳銃持たせるとは思えん。
まあ、製作側が何も考えて無かったでFAするしか無い気がする。
919通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 15:53:45 ID:???
>>916
1:ディアッカが持っていたのを回収し忘れて放置していた
2:拳銃に見えて実は無針注射器
3:自分の手を汚さずにミリィにコーディを殺らせようとするフレイが用意(入手方法はもちろん色仕掛け)
4:こんなこともあろうかと…

 さぁどれ?
920通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 16:24:35 ID:???
>>919
何故か医務室に放置されてた謎の銃でFA
921通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 16:26:37 ID:???
5:助からない患者を楽にさせるために。

軍医の重要な役目だったり、ただ、保管は本来重要なはずなのだが。
922RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/06/06(水) 21:22:01 ID:???
>>916
サイが帰宅したら、フレイがキラに浮気してて……なにをするやm……PAMPAMPAM
923通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 21:26:38 ID:???
保守ついでにかいたネタでもりあがってるなぁ・・・・・・・・。

仕掛け人としてはうれしいところですけど。
924通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 22:10:59 ID:???
>>921
それだったら無針注射器で十分なんじゃないかな。
毒物の方が後始末(不謹慎だけど)も楽だろうし…
925通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 23:50:58 ID:???
>>924
毒物って…普通はモルヒネ等の麻酔薬の投与量を多くするんだと思うけど
926通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 00:11:19 ID:???
>>925
モルヒネって十分に毒d(ry

ほら、国家元帥とか見てるとそうとしか思えなくなってくる。
927通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 10:57:00 ID:???
少なくとも脳漿とか骨と肉と血が混ざって爆ぜた何かを
掃除する手間は省けますよね、薬物とかだと。
928通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 11:30:57 ID:???
>>919
兵なので支給されている(艦内の白兵戦を想定して)とかじゃね?
929通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 12:22:34 ID:???
性犯罪の抑止にマリューさんかナタルさんが持たせてた、とか…>銃
930ガノ:2007/06/07(木) 13:07:58 ID:???
ハートマン軍曹展開ですか・・・
まあ、これは私の個人的な経験なのですが、過去、ガンダム以外のSSでハートマンネタを出したのはいくつかありましたが
そのどれもが、その後書かれずに終わっていました。
ハートマンネタは濃すぎる故に諸刃の剣。

努々、用心召されよ・・・
931通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 14:38:16 ID:???
アサルトライフルって言うより、カービン銃なんじゃないの?
932通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 18:19:52 ID:???
ここで流れをぶったぎって
コーディネーターの設定について考えてみる

*一応今から二百年後くらいの世界
*宗教は殆ど消えている
*SEED思想のマルキオ尊師が電波飛ばしている
*ジョージグレンがコーディネーターである事を明かし、技術を公開した

種死のアホ議長の”遺伝子で適正職業決めるよ計画”がある事から
かなりヒトゲノムは解析されている

今現在、稲やら線虫とかのゲノムが解析されているのをプロデューサーの
あほたれがインテリぶっている割りには理数系が全滅なのは判るけど

二百年もあれば、解析用のスパコンだって速度が指数関数的に早くなるし
それに伴ってそこ等の動植物の遺伝子なんかも解析されまくるのはしごく当然である

最高のコーディネーターであるならば、その動植物の遺伝子を組み込まれていると考えるのは当然の流れである。


そこで動植物のウルトラ能力をまとめて、ホモキラが実際に作られるとしたらどの程度の身体能力を持つのか
予想してみよう

・視力 モンゴル人は5km先の物とか見える 隼の遺伝子を組み込む事によりさらに視力が強化される 猫の目のように明るさの変化にも強くなる さらに昆虫の目の遺伝子を組み込む事により 紫外線と赤外線も見えるようになる
・聴力 犬並 イルカや鯨の遺伝子を組み込み、10Hzから40000Hzまで聞き取れるようになる
・嗅覚 犬並 体臭から相手の状態を読み取る事が出来る 生理中とかすぐに気づく エロい
・皮膚 葉緑素が太陽光を取り入れてエネルギーを蓄える 内臓を守る為に物凄く硬い ナイフでさされても 9パラで撃たれても平気 手術とか大変だけど
・内臓 酵素が強化されている なんでも消化吸収出来るし神経毒も分解する 重要な器官は予備が必ず付いているから強い
・神経 神経伝達速度が強化されている
・筋肉 持久力と瞬発力を強化された筋肉 効率が高い
・言語能力 あらゆる言語を聞き取り、複雑な文脈も間違えずに理解出来る
・数学能力 物凄い計算が速い
・記憶力 今までに体験した事は全て記憶している

耐熱性たんぱく質を作り、熱にも強く
皮下脂肪を蓄え、寒さにも強い
933通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 18:22:33 ID:???
追加
 サメのように、歯が無限に再生する
 ヤオイ穴があって、中は緑色の汁が分泌されている
934通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 18:36:05 ID:???
爪の硬度が以上に高く
ナイフが無くても肉をすぱすぱ切り裂ける

以上をまとめると
キラは殺戮機械としか思えない能力を有していて
MSに乗っても凄まじい戦闘能力だが、集団戦とかでフルボッコされそうだな

種も種死でも変な宗教に嵌ったせいで、人生を棒に振った
中学生ではあるがやはりホモっぽいから変な女に目を付けられてしまうんだろうな

以上で考察終わり
935通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 19:48:31 ID:???
>最高のコーディネーターであるならば、その動植物の遺伝子を組み込まれていると考えるのは当然の流れである。
……どこが当然なんだ?
動植物の遺伝子を組み込むという発送自体は否定しないが、それは前例があってのことだろう?
前例も無いのにやたら滅多に多種の遺伝子情報を組み込むなんて無謀としかいいようがない。
ましてやそんなものが最高を目指した結果などと片腹痛いとしか言えんな。

現代でも、人間の遺伝子には機能や役割の解明されていない部分や、
あまり大した情報の無いとされる部分が多く存在する。
(↑遺伝子を細胞分裂でコピーする関係上必要という話らしいが)
そういった部分を活用して基礎能力を引き上げるというのがCOの概念ではないのか?









とネタにマジレスして凹んでみる……orz
936通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:57:30 ID:???
スーパーコーディネイターは単に
「母体の影響を受けずに、弄った遺伝子が全て設計通りに発現した」ってだけで
別に究極生物でも無ければ魔獣でもビオランテでも無いぞ、っと。
937通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:06:14 ID:???
>ハートマンネタ
でも参照したのは「ククルカン(史上最大の作戦)」と
「フルメタルパニック」だと大予想!!
938RX-75-4 ◆K04kHlV1JM :2007/06/07(木) 21:28:44 ID:???
さて、ここでスパコの流れをぶった切って
>>911で言ってたのが見つかったんで、ちょっと修正してみたが投下しようか悩み中
あくまでショートショートであって本編には関係ないからなぁ

どうしましょ?
939通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 23:44:07 ID:???
♪カモン!カモン!カモン!カモン!アステカイザー!♪
940通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 02:50:41 ID:???
>>938
せっかく作ったんだろ?
941通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 09:08:00 ID:???
>>932
CE世界はガンダムXの後に来ると思われ
00(?)→UC→X→W→G→∀
942通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 09:19:04 ID:???
UC→X→W(火星圏への本格入植開始)→G→(外宇宙への本格入植開始)→(この辺で∀誕生、月光蝶である)→00→(月光蝶である)→CE→(月光蝶である)→(ムーンレイスが外宇宙から地球圏に帰還)→∀
こんな感じの印象
943通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 09:25:23 ID:???
>>932
> かなりヒトゲノムは解析されている

ヒトゲノムは既に現在で解析済
944通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 09:57:03 ID:???
あの世界で進んでいるのは、ほぼノーリスクで遺伝子をいじくる技術な気がする

所でそんなに進んだ技術があるんならクローンのテロメア関係もきちんと直せと良いたくなるのは、私だけかね?

クルーゼ関係ってかなり違和感があったんだけど。
945通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 10:14:48 ID:???
>>942
月光蝶使いすぎw
たった一人のテロリストで文明リセットできるから怖いよな
946通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 11:07:59 ID:???
>>937
実は「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場(1986年、クリント・イーストウッド監督・主演)」も使われている事を見落としがち
……超マイナーネタだww
947通常の名無しさんの3倍
>>942

 あれ?
 ニュータイプが外宇宙に旅立ったのってUCじゃなかったっけ?

俺は、

UC→G→(月光蝶)→その他ガンダム世界→(月光蝶)→ムーンレイス帰還→∀→SDガンダム

だと思ってたけど……。