1 :
通常の名無しさんの3倍:
>>1乙
同人SS痛に潰されたスレが復興してよかった
次回はオーブ防衛戦?
それとも連合と話が付いて宇宙に上がるのか?
4 :
赤髪のディアナ:2007/03/17(土) 19:56:15 ID:???
「国民なくして国の理念も無い!理念以前に、国民の安全を守るのが国家の義務だ!」
「もし連合の頼みを断れば、今まで築いて来た連合との絆を無にするばかりか、攻め込まれる可能性すらあるの
です!今ならば、それを防げるどころか、最大限にオーブも利益を得られる!中立厳守とは、国を焼いてまで守
らねばならぬ事ですか!」
「戦争を厭うなら、一方に味方して早期に終わらせるという道もある!連合のあり方が気に入らないのなら、い
っそ内に入って内部から改革する手もある!それともお父様はオーブが一旦連合に入ってしまえばなにもできな
い、変える自信がない、とおっしゃるか!」
「もしオーブが連合に付いたとしても大義はオーブにあります!エイプリールフール・クライシスで、小なりと
言えど被害を受けたのです!オーブは!中立だったにも関わらず!」
カガリ、お父様のウズミ様を相手に、がんばっている。それをきっかけに会議は喧々諤々となり、聞こえにくく
なってしまった。
「ふむ、アスハの娘も、なかなか言うではないか。ウズミの様に理想ばかり言うようでは、オーブの次代が困る
と思っていたが」
え?振り向くとそこには、ギナ様に似た黒い長髪の女性がいた。
「弟とはもう顔を会わせていよう?私はロンド・ミナ・サハクだ」
「あ、はい。それにしても本当にギナ様とそっくりですね」
「ふふふ、秘密を教えてやろうか」
「え?」
ミナ様は声を潜める。
「前髪の分け目を右側にしているのが私だ」
「へ!?あはは、そうなんですか!」
「秘密だぞ」
そう言うとミナ様はウインクして向こうへ行ってしまった。ミナ様、なかなかお茶目!
5 :
赤髪のディアナ:2007/03/17(土) 19:56:42 ID:???
……扉が開いた。カガリが出てくる。
「ああ、疲れた。やっと終わったよ。首長たちはまだ別の案件で会議を続けるそうだ。タフだな」
「会議、どうなったの?」
「連合と同盟締結だ。しかし、お父様に悪いことしたな」
「ウズミ様、どうかなさったの?」
「私が意見を言ったらさ、ほとんど大多数の首長がそれに同調して私に賛成する意見を言ったんだ。それで、最
後は、『どうせ私は元代表だ。好きにしろ』とすねちゃって」
「あらら。でも、カガリ、間違ったことは言ってないと思うわ」
「うん、私も間違ったことは言っていないつもりだ。まぁ、お父様ともそのうち仲直りできると思う」
「でも、よかった。連合の人と戦わずにすんで。あたし、アークエンジェル行って来るね!みんな心配してたか
ら」
「ああ、よろしく言っておいてくれ。ただ、まだよそには洩らすなよ。ザフトから攻められる」
アークエンジェルにはもう連絡が行っていたようで、ピリピリした空気が消えていた。
「いやー、連合がオーブ攻めることになったらどうしようって思ったよ」
「ふふ、そうなったら地球軍人のサイたちは拘束ね」
「やめてくれよー」
「そう言えばさ、キャリーさんが中尉に昇進したんだ!」
「え?ほんと?やったね!今までずっと前線で戦っていたのに少尉だったんだから当然って言えば当然だけど。
地球軍も色々変わろうとしてるのね」
その晩がお祝いになったのは言うまでもない。
「「「昇進おめでと〜♪昇進おめでと〜♪昇進おめでと〜♪」」」
みんなが歌う昇進の歌を聴いてキャリーさんは照れくさそうに笑っていた。
6 :
赤髪のディアナ:2007/03/17(土) 19:57:02 ID:???
パナマ会戦の詳細な情報が入ってきた。パナマにも当然MSを含めた兵力を集めていたのだけど、強力なEMP兵器
が使われていっせいにコンピュータ部分がやられて動かなくなってしまったと言うのだ。
モルゲンレーテ始めオーブの人たちは大わらわでマスドライバーや兵器にEMP対策を施している。
6月1日、中立を保つ赤道連合、スカンジナビア共和国、オーブ連合首長国等に対し、地球連合より「ワン・ア
ース」アピールがされた。
もちろんオーブはもう裏で同盟を結んでいるのだけど、赤道連合が同盟を結んでくれればいいと思う。大洋州連
合、そしてカーペンタリアからの圧力が減るからだ。
早く地球軍に来てほしいけど、パナマ敗北での打撃からなかなか立ち直れずオーブ派遣軍の編成が遅れているよ
うだ。EPM対策もきっと同じように大わらわでやっているのだろう。
ある日モルゲンレーテから呼ばれた。レッドフレームの修理が完成したから様子を見てくれという。
「完璧に仕上げたつもりよ」
シモンズさんは修理の完了したレッドフレームの前で、胸をそらす。
「じゃあ、ちょっと試させてもらいますね」
あたしはレッドフレームのコクピットに入り込むとOSを立ち上げる。
レッドフレームの左肘を二、三回曲げたり伸ばしたりさせると、左手首を一回転させ、左手を握らせ拳を作り、
再び開かせる。そして人差し指から順に小指まで曲げていき、最後に親指を曲げて拳を作る。
全ての動作が壊れる前とまったく同じ反応速度だ。
「OKです!」
コクピットを出ながら、改修された二重装甲部分を見る。
「ここが、PS装甲かぁ」
「正確には、その内側の装甲ね。外側の装甲が破られた時だけPS装甲化するから電力の消費も抑えられるのよ。
ちょうど地球軍でも同じ発想の装甲が開発されてトランスフェイズ装甲と言われているらしいわ。特許料を分捕
れなくて残念!」
「でも、これで防御力上がって安心ですね!」
「過信はしないでね。着弾時の衝撃までは無効化する事ができないから。現に主任が、それで怪我したでしょ
う?」
「そうですね。気をつけます」
あたしは、これからもよろしくね、とレッドフレームをポンと叩いた。
7 :
赤髪のディアナ:2007/03/17(土) 19:57:38 ID:???
投下終了ー
スレ立て乙です!
GJ
ここのカガリはウズミを引退に追い込めるくらいの弁舌の持ち主だなw
レッドフレームが直って何より
DJ!
>>1.10そして作者さん乙です
自分は携帯厨なんで登録の方お願いします
特務兵スレが…落ちました………
向こうも容量500で埋められたか・・・
>「「「昇進おめでと〜♪昇進おめでと〜♪昇進おめでと〜♪」」」
>みんなが歌う昇進の歌を聴いてキャリーさんは照れくさそうに笑っていた。
フォーチューンクエストとは懐かしいw
WIKIにはなんて職人さんを載せればいいのん?
ほとんど単発の人もいるし
まずはディアナ氏のものだけでよくないか
とうとう、大西洋連邦の第4洋上艦隊が南下を開始した。アズラエルさんも陣頭指揮を執っているそうだ。
だが、カーペンタリアにも動きがあるらしい。アークエンジェルは臨戦態勢に入った。民間人の避難誘導も始ま
った。
カガリの話では、赤道連合が地球連合側になり、カオシュンのマスドライバーとの連絡が取り辛くなったプラン
トからの圧力が強まっているらしい。もしかしたらオーブのマスドライバーを破壊しようとしているのかもしれ
ない。
パナマでは、ザフトは条約を無視し、投降する兵士たちに発砲し虐殺したと言う。そんな奴らには絶対負けられ
ない!
オーブ近海に近づいたザフト軍は、「地球軍の圧力と首長家の圧制に苦しめられているオーブ人民を救援するた
め」と言う建前でオーブ領海に進入しようとしていた。
オーブ海軍、そしてアークエンジェルも防衛のために出撃した。フラガさんやキャリーさん、シャムスさんは本
土で防衛に当たっている。代わりにオーブ軍のM1アストレイが乗せられている。
連合艦隊がオーブに到着するまで一日!
とうとうザフト軍はディンを発進させ、オーブ領海に侵入してきた。
『合戦ようーい!』
イージス艦から一斉に艦対空ミサイルが発射される。これがオーブ防衛線の始まりだった。
更に戦闘ヘリ、VTOL戦闘機スピアヘッドが、そして空母からスカイグラスパーが発進する!
アークエンジェルからもスカイグラスパーが発進する。あたしとキラもレッドフレームとブルーフレームで出撃
する!
戦闘機がディンをかく乱しながら下へ下へと追い込む。そこを下から突撃銃で撃つ!
アストレイも発進する。短距離飛行しかできない彼らは、イージス艦のヘリポートをうまく利用して飛び移りな
がら戦っている。
あたしも利用させてもらう!ヘリポートを足場にハイジャンプ!周囲のディンに弾をばら撒く!幸いジンより装
甲が薄い!あっけなくディンは墜ちて行く。
ひとしきりディンを駆逐した後補給に戻ると、悪い知らせが待っていた。
「ご苦労様。マスドライバーのあるカグヤ島が危ないのよ。上陸されそうなの。ザフトは水中用MSもかなり投入
しているみたいよ。ここは本艦とイージス艦、護衛艦と戦闘機で防空できるから、あなたたちはカグヤ島へ支援
に向かって頂戴!」
「「はい!」」
やはりザフトの目的はマスドライバーか!遠くから見るとザフトの攻撃がカグヤ島に集中しているのがわかる。
でもよかった。オーブ本島に攻撃がいかなくて。民間人の被害も少ないだろう。
あたしたちは一旦オノゴロ島へ向かう。敵がいなくて幸い!付けられるだけ武装を付け、カグヤ島へ向かう。
島へ向かうと、ザフトの水中用MSとM1アストレイが激しく水際の攻防を繰り広げていた。
「救援よ!空中から敵を掃射する!」
あたしたちはちょうど後ろから敵MSを撃つ事ができた。海岸沿いに飛び、一帯の敵MSを駆逐する。
それからあたしたちは、遊撃として救援に追われる事となった。
なんか、アラスカみたいだ。アラスカで敗退したとは言えパナマに続きオーブ。ザフトの力は侮れない。
「空の悪魔め!お前らみんな許さねぇ!お前らなんか!……ちっ弾切れか!」
「シャムスさん、落ち着いて!救援に来たわ!弾切れなら一旦戻って補給して!ここは任せて!」
「……了解!」
シャムスさんはカグヤ島の臨時防衛本部へ戻っていった。
なにしろ敵MSの数が多い。押されてトリケロスを使うのも一度や二度ではなかった。相手はマスドライバーを狙
ってミサイルを撃ってくるのでその迎撃にも忙殺される。
……あ、あれはディン!ここまで防空線が後退して来たの!?
だめかも知れない。そう思った時だった。
強力なビームがディン数機をなぎ払った!
あれは……機体照合……レイダーにカラミティが乗ってる!
「へへ、何遊んでんだよ、お前ら!」
カラミティが飛び降りる。大地に立つと、その圧倒的な火力をディンに向ける!レイダーはその鳥のようなMA
形態のまま、ディンを駆逐していく。
やった!とうとう地球軍の増援が来た!
2機のMSに続いてスカイグラスパーの群れがやってきて制空権を確立する!
続いて輸送機がやってきてストライクダガーを次々に降ろしていく。
カグヤ島の防備は完全になった。それを見て、とうとうザフトは撤退していった!
連合艦隊はオノゴロ島付近に停泊した。
アークエンジェルもこちらへ戻ってくるそうだ。あたしたちも一旦オノゴロ島へ戻る。
連合艦隊には、アークエンジェルにそっくりな色違いの黒色の艦も混じっていた。その艦からヘリが飛んで来た。
あ、あれはアズラエルさん!
ホムラ代表と、続いてモルゲンレーテから出てきたアスカさんと握手してる。
あたしたちがMSを降りるとこっちに歩いてきた。
「初めましてと言うべきかお久しぶりと言うべきか。頑張ってくれてるようですね。ルナマリアさん、キラ君」
「は、はい、おかげさまで」
「危なかったようですね。僕も艦隊を急がせた甲斐がありましたよ」
そう言うとアズラエルさんは笑った。
翌日、ささやかなパーティが開かれた。
まだ戦闘の爪跡もあちこちに残っているのだけど、オーブと連合の紐帯を深めるためには必要な儀式なのだろう。
あたしたちも呼ばれたので、この間カガリの誕生日パーティに使ったドレスを着ていった。
カガリは、アークエンジェル級の二番艦ドミニオンの艦長だと言うロベルト・ゴメスさんと、気が合ったのか話し込んでいる。
「やあ、ルナマリアさん。ここにいましたか」
「あ、アズラエルさん。……結構飲んでますね」
「パーティでは飲むのも仕事の内ですよ。でも、さすがに風に当たりたくなりましたね。どうです、ベランダで
もご一緒しませんか?」
「あ、はい」
あたしは、アズラエルさんとベランダに行った。
「いい風ですね」
「はい」
「僕はね、コーディネイターが嫌いです。憎んでいると言ってもいい」
突然アズラエルさんが言った。
「……」
「訳を知りたいですか」
アズラエルさんが、何かを吐き出したがっているのはわかった。
「……はい」
「僕がハイ・スクールの時です。仲の良い年下の女の子がいました」
「……」
「物心ついてからこっち――僕には楽しい想い出なんてひとつもなかった。家族の愛情も、心を預けられる友達
も。そう、あの子に出会うまでは。僕の窓を開いて、外には眩しい光の世界があることを教えてくれたのは、あ
の子、エリスでした。花の中で笑ってたあの子……。『一緒に生きよう』と、初めて僕に言ってくれたあの子。
人の温もりと愛情を、惜しみなく与えてくれたあの子。幸せってヤツを、ようやく手に入れたと思いました。
他には何も要らなかった。
なのに、彼女は逝ってしまいました。僕に何も言わずに。ひとりで高い塔の上から飛び降りて。原因がわかった
のは数日後でした。彼女はコーディネイターの男に乱暴されていたんです。日記に書かれていました。もう僕と
は一緒にいられないと……加害者の男はさっさとプラントへ逃げ出した後でした。罪に問おうにも、優秀なコー
ディネイターの弁護士が無罪にしてしまった。」
「……」
「……悔しかった。憎みましたよ、コーディネイターを。皆殺しにしてやりたかった。だのに、何故。これは運
命の悪い悪戯なのか?突然目の前に現れた君は、なぜそんなにエリスに似ているんです?瞳の色も、口元も、声
さえも――」
「……アズラエルさん……」
「……失礼。酔いすぎて埒もない事を言ってしまったようです。忘れてください」
そう言うと、アズラエルさんはパーティの中へ戻っていった。
「お姉ちゃん!ここにいたの?……どうしたの?なにかあったの?」
「なんでもない」
あたしは涙をぬぐった。
投下終了ー
WIKIどうもです。こまごま修正したものをそのうち載せていきます。
GJ
盟主王のトラウマは理解できる範疇にあるな
それよりも
ゴメス艦長ktkr
ドミニオン特攻とかやってくれるの?
乙
こういうクズって無罪を奪い取って自国に逃げた後に、また犯罪して甘くない基準で裁かれて死刑とか言うオチが付くんだよな。
それでも弾圧された同胞、可哀想な同胞扱いするんだろうが。
……まあ、プラント人は「地球人」を見下してるからなぁ。
仮にエリスさんがコーディだったとしても、妙にプライド高いからアズラエルと仲が良いことを嫌うだろうし、(鬱)
優秀な連中同士で子孫を残さないのは「同胞」への裏切りとか称して(鬱)
そういや、一方的極まりないプラント的思想じゃルナたちは裏切り者そのものって事で良いんだよな。
今回こそ市街地への被害は少ないようだが、オーブの存在を「同胞」を堕落させる悪魔の存在と考えて、
無意味な市街地攻撃をしたがるバカもいるかもしれんな。
そうだよ。だからプラントコーディ至上主義なんだよ。
地球のコーディを本当に同胞としておもんばかる事が出来たら、
恫喝のためにNJ投下は先ず限定的にやっただろうさ。
それが出来ないからエイプリルフールクライシスが起こるわけだ。
その点、盟主王は利用価値と言うのがわかる現実主義者
投下乙
このスレの盟主王良いなー
この盟主王なら「アカツキ」に乗れそうだw
アズラエル「うーん、金色のMSですか。乗ってみたいですねえ、ワタシ自身が」
エリカ「それは難しいですね。MSの操縦に加えて、ドラグーンの操作まで要求されます。
おそらく盟主が操縦できる可能性は1%未満かと」
アズラエル「確率など目安に過ぎませんよ。あとは勇気で補えばいいんです」
ブルコススレでやれよ
コーディが嫌いなのはかまわないが好きな奴だっているんだぞ
また荒らしがきたらどうするんだっての
26:通常の名無しさんの3倍 :2007/03/20(火) 15:53:07 ID:??? [sage ]
ブルコススレでやれよ
コーディが嫌いなのはかまわないが好きな奴だっているんだぞ
また荒らしがきたらどうするんだっての
↑何このメル欄、埋め荒らし厨の香りがするんだが
GJです。
三馬鹿との共闘や、盟主のカミングアウトと見所があって面白かったです。
カガリが父親の影から脱して自分なりの道を模索し始めたのは良いと思ったのですが、
その後のルナマリアとの会話で、カガリが自分に疑いを持たないのは危ないかなと思いました。
会議の席では自分の意見に絶対の自信を持つのは必要であるとして、
ルナマリアの前では自分自身に疑問を持つ描写と、いつか父親と和解できるとルナマリアが
元気付ける方が、二人の友情を際立たせるうえではよかったのではないでしょうか?
翌日から、あたしたちは出撃の準備に追われることになった。いよいよザフトを地球から追い出すのだ。
MSも改修に入っている。
レッドフレーム・ブルーフレームビームサーベルの位置を調整して、フライトユニットを付けていても使えるよ
うにした。キラにはすごく便利になったと思う。更に、ブルーフレームにビームシールドが付けられた。
ストライクは近接戦闘用にビームサーベルを本体に増設した。
バスターは修理した。これもやはり近接戦闘用にビームサーベルを本体に増設して、サイとトールがとりあえず
パイロットの訓練をしている。
……シモンズさんがひどくあわてている。アスカさんも?なんだろう?
「どうしたんですか?あ、ラゴゥヘッド!」
「そうだよ、ルナちゃん。これに、驚くべき情報が入っていたんだ!」
なになに?画面に情報が出ている。MS?
「ドレッドノート……ニュートロンジャマーキャンセラー搭載?核動力!?」
「そうだよ!ほかにも量子通信を利用したドラグーンシステムとか面白い物もあるが、とにかく一番重要なのは
ニュートロンジャマーキャンセラーだ!その設計図が入っている!」
「へーすごい」
「これで特許料、連合からたっぷり分捕れますよ、主任!」
「特許料……」
「お金は大切なのよ、ルナちゃん」
「そうだ、大切だ。それにエネルギー不足に苦しむ地球にとっては福音となるだろう。さっそくホムラ代表と話
していくらぐらいで売りつけるか相談しよう」
アスカさんは嬉しそうにそそくさと出て行った。
「そうそう、これ。レッドフレームで使えるようにしておいたわ。敵陣に切り込む時に使って頂戴。ビームサー
ベルよりおもしろいわよぉ」
「へ!?」
「ただ置いておいてもつまらないから改造してみたのよ。その過程でなにか重要なデータが入ってるってわかっ
たんだけどね。内側の取っ手を手で握ればコネクトできて、ビームサーベル使えるようになるから」
「あー、でも大抵、左腕には突撃銃握って出撃しますし……」
「残念ねぇ。まあ、最初から切り込むこともあるだろうから、持ってって」
「はぁ……」
ほんとに技術者ってのは、妙なことを考えるものだ。苦笑。
ビクトリアが奪還されたそうだ!マスドライバーも無事で!
歓喜に沸き立つアークエンジェル。
いよいよアークエンジェルも出撃するのだ。目指すはジブラルタル!
不思議だな。アフリカからオーブに来る時はあんなに苦労したのに。
あたしたちは、赤道連合の領域を通りながら、ひとまずスエズ基地を目指す。
「あ、ほらイルカだ」
「ほんとだ!かわいー!」
「しかし、こんなにのんびりしちゃっていいのかな」
「カーペンタリアのザフトも、オーブで力使っちゃったしね」
「いいんじゃない?どうせジブラルタルに着けば戦闘だし。命の洗濯ってね」
「こんな大艦隊じゃ、ザフトも攻めようとは思わないでしょ」
「ははは。ほんと。俺たちよくアークエンジェル一艦で通り抜けたなぁ」
……!艦隊に動きがあった!何隻からか一斉にアスロックが発射される。地球軍の水中MSも出撃したみたいだ。
ほどなく、敵潜水母艦およびMS撃破の報告が入った。
スエズでユーラシアの黒海艦隊と地中海艦隊と合流した。
お偉いさんは今後の打ち合わせをしている。
あたしたちは交代で基地に降りる事にした。
「うーん。ちょっと足を伸ばせばピラミッド見れるのにな」
「まぁ戦闘行動中に無理でしょ、メイリン。あたしも見たいけど」
「でもさすがスエズ基地。PXや食堂も充実してるね」
「ちょっと昼飯にして行こうか」
「うん」
食堂にはエジプト料理もあった。
「ケバブかぁ。懐かしいな」
「お、それおいしいの?」
「あ、サイ、うん、おいしかったよ。ヨーグルトソースがお勧め!」
「じゃ、それひとつずつ。あとハト料理も頼もう」
バルトフェルドさん、元気でやってるかな。
嬉しい事があった。
娯楽施設にプールバーがあったのだけど、それまであまり口を開かなかったシャムスさんが、行こうと言い出し
たのだ。
シャムスさんは楽しげにあたしたちにビリヤードについて講釈してくれた。
それからみんなで実際に遊んでみた。楽しかった。シャムスさんとの距離もまた少し縮まった気がした。
あたしたちがジブラルタル近海へ近づいた時、すでに作戦は始まっていた。ユーラシアの大軍がピレネーを越え、
イベリア半島を連合の手に取り戻そうとしていた。
「サイ、そう言えば、あたしたちって、いつも防衛戦ばっかりだったね」
「そう言えばそうだな。今回は初めて攻める側か」
「武者震いがするよ」
「無茶しないでよ、トール。油断した時が一番危ないんだからね」
「わかってるって、ミリィ」
すでに前衛部隊が、敵の水中MSと戦っているみたいだ。地球軍はこの戦いにフォビドゥン・ブルー、ディープ・
フォビドゥンと言う水中MSを投入しているみたいだ。
敵はディンを展開し始めた。こちらもスカイグラスパーが発艦して行く。
こちらの艦隊がじわじわと押していく。
とうとう、ジブラルタル基地が見えた!
あたしとキラは出撃した。だけどジブラルタル基地に足を降ろした時、そこはすでに地球軍の物だった。
ザフトの輸送機が飛び立って行ったのがかすかに見える。彼らはこの基地を放棄したのだ。
「見やがれ!ザフトの野郎ども!お前らなんて皆殺しだ!」
――!手を上げているザフト兵にストライクダガーが銃撃しようとしている!
「おやめなさい!あなたたち!降伏した者を撃つとは、それでも地球軍ですか!」
「げ!オーブの赤髪のディアナに戦慄のブルーかよ。し、しかしこいつら、パナマで降伏した仲間を虐殺しやが
ったんですぜ!」
「気持ちはわかります。でも、相手がやったからと言ってこちらもやるのでは、わざわざお互い様にさせてあげ
てしまうだけです。こちらが暗黒面に落ちてはいけません!」
「……わかりましたよ。……ちっ同じコーディだからかばってんじゃねえのか?(ぼそ)」
「今なんと言った!」
「なんでもありやせんよ」
ストライクダガーは去って行った。
それからあたしたちは降伏したザフト兵に暴行を加えようとする者がいないか、飛び回って制止した。
「キラ、くやしいよ」
「うん。でも、こういう事は時間がかかるし。しょうがないよ」
あたしたちがアークエンジェルに戻ると、サイとトールも防空任務から戻っていた。
「なんていうのかねぇ。これが時の勢いって奴?」
「ほんと。ただ、ジブラルタルに来ただけって感じ。あたしたち、戦闘もしなかったのよ?」
「うん、僕たちいらなかったよね」
「ご苦労だったな、みんな。まぁ、地球軍と一緒にオーブ軍が誇るアークエンジェルが参加した、と言うところ
に意味があるのではないか?上の方の考えとしては」
「なるほどねー」
「来ただけで意味があったんだな。戦力的なことじゃなくて」
あたしたちはナタルさんの考えに感心した。さすがだな、と思う。
あたしたちはそれからオーブに帰り、宇宙に上がる準備をしていた。
カーペンタリアは無理攻めせずカオシュンとの連絡を妨害するに留めておくそうだ。
カラミティが一機、ビームサーベルを搭載される改造をされて、まわされてきた。
みんなで話し合って、カラミティはシャムスさんが乗ることになった。射撃、うまいものね。
スカイグラスパーがコスモグラスパーと交換される。
ビームガンバレルストライカーは量子通信機の実用化に伴い無線式に変更された。
キャリーさんの105ダガーには、I.W.S.P.――統合兵装ストライカーパックが届けられた。兵装と制御用電装系の重装備化による消費電力の増加の為、作動時間が大幅に短縮すると言う問題をクリアできず、一旦は採用は見送られた物なのだけど……それがクリアされたのだ。
レッドフレームとブルーフレームのフライトユニットは改造されて宇宙でも使える物になった。
更に!アークエンジェルに乗るMSはモルゲンレーテでかなり大掛かりな改造をされた。なんと、NJC(ニュート
ロンジャマーキャンセラー)を組み込まれて核動力になったのだ!
いよいよ宇宙に上がるのも間もないある日、フレイが訪ねて来た。
「みんな!元気にやってる?」
「おー!フレイも元気だった?」
「わぁ、フレイ!大学は順調?」
「うーん、それがねぇ」
どうしたんだろう。フレイは何か悩んでいるようだ。
「最近、外交官もいいかなぁって思いだしたのよ。戦争を避けて平和を作る仕事でしょう?とても大切ないい仕
事だと思うの。迷っちゃって」
「まぁ、若いんだからすぐに決めなきゃいけないものでもないしね」
「うん、いっぱい迷って、考えるといいよ。フレイは偉いな。俺はこのままなし崩しに軍人になっちゃいそうだ
よ。ははは」
「ありがとう。ところで、これから話すこと絶対に内緒よ」
フレイは声を潜めた。
「パパと、プラントのアマルフィ議員のルートで、講和の話が進められているのよ。オーブ、ビクトリアにジブ
ラルタルと敗北続きでザラ派の勢力も鈍っているんですって。もしこれ以上プラントが敗北重ねるようなら、穏
健派が主導権握るかも知れないの。シーゲル・クラインはエイプリルフール・クライシス引き起こしたから、穏
健派のトップはアイリーン・カナーバになりそうだけど。」
「へぇ、そんな話が進んでいるんだ」
「そうか、じゃあ、もうすぐ戦争も終わりかも知れないね」
「だからね、みんな。無理しちゃ、だめよ?」
「うん、わかった。ここで無理して死んだらあほらしいもんな」
フレイは、くれぐれも無理しちゃだめよ、と言って帰っていった。
そうか。もうすぐこの戦争も終わるかもしれない。そして平和が来る。
絶対、死ねないな。
数日後。あたしたちはいよいよ再び宇宙へ上がる。
「……じゃあな。お前たち。絶対死ぬなよ」
「うん、カガリも元気で」
「まかしといてよカガリ。帰ったらまたお祝いでもしよう」
「私も宇宙にみんなと一緒に行きたいが、今私がやらなきゃいけない事は他にあるからな」
「うん、カガリにはオーブをいい国にしてもらう勉強をしてもらわなくっちゃ」
「まったくだ。アズラエルとミナの交渉は見せたかったぞ。ニュートロンジャマーをこんなに取っていいのかっ
て思うくらいの条件で売りつけた。まだまだ私にはあんな事はできん」
「いいのよ。交渉は専門家に任せれば。国の舵取りはまた別でしょう?」
「そうだな、ルナ。そう言う優秀な人材がどうすれば集まるか、オーブのために働いてくれるか、私は学びた
い」
「カガリならできるよ。きっと。それにあたしはカガリのためなら喜んでオーブのために働いてもいいかなって
思ってるし」
「そうそう。俺らも結構優秀な人材だよ!それを引き連れてるんだからさ」
「うん、僕もカガリの事好きだよ」
「あ、キラ、あ、ありがとう……絶対無事で帰って来いよな!」
「うん、約束する」
「じゃあ、そろそろ私は降りなきゃな。戦争が終わったら絶対またみんなそろってお祝いするぞ!約束だぞ?用意して待ってるからな!」
カガリは艦を降りていった。絶対!みんなでお祝いしよう!
艦がブースターを取り付けられ、マスドライバーのレールを走り出す。決意とともに、あたしたちは宇宙へ向か
った。
投下終了ー
早朝から投下乙ですー
AAのMSがどんどんパワーアップしてるなあw
>こちらが暗黒面に落ちてはいけません!
コーヒー吹いたw
GJ
相変わらずルナが活躍していい感じ
なんかAA隊がどんどん強くなっているが、
永遠の自由と正義がAAを追い詰める展開なら一応バランスは取れるのか。
あたしたちはまずオーブの宇宙ステーション、アメノミハシラへ入港した。地球軍艦艇も集結している。
「おひさしぶりです、ギナ様」
「ふふふ、PO1は強力になったぞ!それにNJCで更に強力になった!ああ、君たちがザフトのMSを倒したことがき
っかけらしいな。よくやった」
また、背中をばしばしやられた。
宇宙ステーションでの食事は、艦内で食べるより満足度が違う。やっぱり頻繁に新鮮な食材が入るせいだろう。
食堂で食事の後お茶していたら、キラに話しかけられた。
「ルナ、あのさぁ。アズラエルさんは、もし連合の勝利で戦争が終わったら、新たなコーディネイトは禁止する
って言ってたじゃない?ルナはそれについてどう思う?」
「いいんじゃない?あたしんちは、コーディネイターはナチュラルに還って行くべきだって考えだから。その点
はブルーコスモスの穏健派もプラントの穏健派も同じ意見よね。手を結べばよかったのに、シーゲル・クライン
はなにをとち狂ったんだか」
「そうか。僕は第一世代だからさ。複雑な気持ちだよ。僕の両親は何か想いがあって僕をコーディネイトしたん
だ。それを無にするのも悪いかなって」
「でも、コーディネイターは安定した新たな種などではないってシーゲル・クラインは言ってたけど、その通り
じゃない?例えばプラントって、婚姻統制なんかしちゃってもさ、出生率がた落ちで。その点あたしたち姉妹は
コーディネイトされずに別に妊娠治療もせずに自然に生まれて来たし、アスカさんちの兄妹もそうだって。やっ
ぱり自然が一番なのよ。うん」
「それは、そうかも知れない。確かに」
「まぁ、結婚するならどうしてもナチュラルと、なんて思ってるわけじゃないのよ?好きになった人がコーディ
ネイターなら、その人と一緒になると思う。そうやって、世代を重ねて、自然にナチュラルに還って行けばいい
と思う。無理に還そうと思うとまた無理が出るし」
「そうだね。僕をコーディネイトしてくれた両親の気持ちは気持ちでありがたく受け取る。また別の話だよね」
キラは、吹っ切れた顔でお礼を言って去って行った。
月基地では、懐かしい人に会った。ハルバートン少将だ。
「君たちの活躍は宇宙から聞いていて嬉しく思っていたよ。」
「ありがとうございます!」
「この戦争ももう一押しで終わる。よろしく頼むぞ!」
「「はい!」」
ザフトは月の地球軍基地の正面に二つの宇宙要塞を築いている。手前からボアズ、ヤキン・ドゥーエだ。
ボアズを落とした時点で、プラントに何らかの動きがあるんじゃないかとあたしは期待している。
いよいよ出撃命令が降った!地球軍は第6〜第8機動艦隊をこの戦いに投入する。
この攻略戦に、地球軍はある策を用意していた。デブリ帯の大きなデブリにDSSD(深宇宙探査開発機構)から技
術提供させたヴォワチュール・リュミエールを取り付け、太陽風により加速させボアズにぶつけると言うものだ。
あたしたちがボアズの前面に進出した時には、デブリ群のボアズへの着弾が始まっていた。ボアズの守備隊はデブリ群への対応に追われている。あたしたちは実質奇襲に成功したのだ!
総指揮官、第6艦隊のアンデルセン中将が全軍に檄を飛ばす。
『さあ、デブリ攻撃でもたついてる奴らを横合いから思い切り殴りつけてやれ! 空の悪魔どもに我らの神罰の
味をかみしめさせてやれ!』
「「「おーーーーー!!!」」」
敵MSがいない艦隊正面。艦砲射撃が雨霰のようにボアズに降り注ぎ、敵の対空陣地を破壊していく。
『さあ、掃除は完了した! 進め!進め! 勝利の女神はお前らに下着をちらつかせているぞ!』
艦隊から次々とこちらのMSが発進していく。
あたしも!
「ルナマリア・ホーク、レッドフレーム行きます!」
MSを発進させた艦隊は、デブリ群への迎撃に向かっているザフト艦隊へその攻撃の矛先を向ける。
あわててデブリ群の迎撃から戻って来ようとする敵MS。それをシャムスさんのカラミティ、サイのバスター、トールのバスターダガーが長距離射撃で叩く!あたしとキラが中距離から、キャリーさんが近距離から止めを刺していく。
『Nフィールドに取り付きました!』
あたしたちも取り付いた!敵MSが出てくる入り口をキャリーさんがレールガンとガトリング砲で掃射する!
キャリーさん、あたしとキラは入り口から中に入っていく。
ビームライフム!とっさにシールドで防ぐ。敵の新型?(後で知ったがゲイツと言うらしい)がビームライフル
を撃ってくる。とうとうザフトもビームライフルを採用したのね。
あたしとキラがシールドを盾に相手を牽制する。あたしたちの後ろから105mm単装砲とガトリング砲で敵を排除
する。
そうやって、あたしたちは奥へ奥へと進んでいった。
突然、広い空間に出た。横の壁には大きなガラス張りの部屋がある!ここが指揮所!?
『降伏せよ』
信号を送る。……どうやら指揮所だったようだ。外で続いている戦闘も散発的になって行き、やがて、止んだ。
――ボアズは落ちた。
ボアズが落ちて翌日、ザフトで政変があったらしい!ザラ議長が解任され、アイリーン・カナーバが臨時議長に
なったようだ。彼女は講和を打診してきた。
こちらの要求は「旧に復する事」だった。プラントに甘いとも言える条件だ。戦前より若干の自治の拡大も認め
られている。
プラントの独立を認めない代わりに、エイプリールフール・クライシスにおける中立国の被害は、プラント理事
国が面倒を見ることになる。
唯一、連合が罪に問うた人物は、シーゲル・クラインだった。中立国までも巻き込んだNJの地球への投下が非難
され、終身刑になる模様だ。
プラントはその条件を受け入れた。
講和条約を結ぶために、ザフトの艦隊に守られ、アイリーン・カナーバが来る。地球連合からも再編なった第3
艦隊に守られオルバーニ地球連合理事総長が来る。
ボアズからほど近い位置で両者は会合した。
あたしたち第6〜第8艦隊は引き続きボアズに駐留していた。
「今頃、講和条約調印してるだろうね」
「うん、うまくいくといいな」
「これで、戦争も終わりか。よかったよかった」
「――なに、あれ?」
突然巨大な光が、調印場所の宙域を貫いた――
投下終了ー
GJ
あっさり終わりかと思ったら、ジェネシスでソーラ・レイの悪夢ですか。
GJ!!
なんか銀英伝ぽいのが…
投下乙です。
ソーラレイktkr
ザフト許すまじ!
追いつめられた鼠は怖いぞ…頑張れルナ!
ここって保管庫無いの?
なんか
燃え上がれ〜♪燃え上がれ〜♪燃え上がれ〜♪ガンダム〜♪♪♪
って聞こえるような気がする
「いったい何が起こったの!?」
にわかに騒がしくなるブリッジ。
オルバーニ地球連合理事総長とも、プラントのアイリーン・カナーバとも連絡が取れない!第3艦隊とも連絡が
取れない!
かなり時間がたって、ぼつぼつ入り始めた情報では、ヤキン・ドゥーエ方面から何かの攻撃を受けて、第3艦隊
の半数以上が撃沈破されたと言う物だった。
プラントからは更に悪い情報が入ってきた。ザラ派が決起し、ヤキン・ドゥーエを占拠したと言うのだ。そして
そこにはジェネシスと言う巨大なガンマ線レーザー砲があると――
ザフト側と緊急に会談が持たれ、協力してヤキン・ドゥーエのザラ派を鎮圧する事が決定される。
第6〜第8艦隊はボアズに留守部隊も残さずヤキン・ドゥーエに進撃する!
そこに、パトリック・ザラの演説が全宙域に向けて発信された。
『起ち上がれ、雄雄しき国土
起って、死闘を戦い抜かん
気高き怒りよ
怒涛の如く沸騰せよ
我らは人民の戦争に赴くもの
聖なるその戦に……』
プラントの国歌が流れる。
『プラント市民よ!軟弱なクライン派に騙されてはならぬ!新たなる未来、創世の光は我等と共にある。この光
と共に今日という日を、我等新たなる人類のコーディネーターが、輝かしき歴史の始まりの日とするのだ! 思
い知るがいいナチュラル共。この一撃が我等コーディネーターの創世の光と成らんことを!ジェネシス発射!』
ヤキン・ドゥーエからまた新たな光が発せられ――月面のプトレマイオス基地との通信が途絶えた。
ザラ派とザフト軍の艦隊が混じってわけわからない!
あたしたちとザフト軍は、ザラ派の艦隊は地球軍に任せてジェネシス破壊に向かう!
「これ以上あれを撃たせてはなりません!」
「ああ、艦長。矛先が地球に向いたら終わりだぞ!」
「ローエングリン、一番二番撃てー!」
……
「……なに?陽電子砲が効かないだと!?」
「こうなったらMSで内部を制圧するしかない!」
「じゃあ、ちょっと行ってくらぁ、艦長」
「……気をつけて。フラガ少佐」
「みんな。これを最後にしましょう」
「ああ」
「じゃあ、また後で!」
あたしたちはジェネシス破壊――最後の戦いに向かった
……
六枚の羽を持ったMSを先頭としたMS隊が近づいてきた。
「おい!足つきのMS隊!こちらザフトのイザーク・ジュール。ジュール隊だ。お前らと組むのは複雑だが、頼む
ぞ!」
「足つき?……アークエンジェルの事か?了解!案内よろしく頼む!」
あたしたちがヤキン・ドゥーエに近づいていくと、鬼人のような勢いでMSを撃破している、赤いMSを中心とする
一群のMS隊があった。
「ユニウスセブンでで無惨に散った命の嘆き忘れ、討った者等と何故偽りの世界で笑うか!貴様等は!何故気付
かぬかッ!我等コーディネーターにとってパトリック・ザラの執る道こそが唯一正しきものと!」
「待て、サトー。フリーダム、と言うことはイザークか」
「お前、アスラン・ザラか!?貴様こんなところでなにをしている!?」
イザークさんが呼びかける。
「イザーク。我らが大義が必ずしも正義でないと知った時、兵士はどうすべきか…それでも大義に従うか、新た
な道を探すか。どちらも、良心を裏切らねばできないだろう。君たちは新たな道を選んだか。だが俺の選択を間
違いと断じる権利もないだろう」
「アスランか!?」
キラも呼びかける。
「アスラン、君がやろうとしている事をわかっているのか!?ザラ議長は、レノアさんを亡くされて、壊れてし
まったんだよ!彼女を奪った世界を道連れにしようとしている。それがわからない君じゃないだろう!」
「――俺がたった一人の肉親なんだ……!誰も傍にいない終わりは、寂しすぎる。できるものなら、お前たちが
止めてみせろ!」
そう言うと赤いMSはこちらに向かって攻撃してきた!
「……このパワー!もしかして核動力か!?」
キャリーさんが言う。核動力?あたしたちと同じ?
「イザークさんたち!先へ行ってヤキンのコントロールを止めて!ここはあたしたちに任せて!」
「……わかった!やられるなよ?」
イザークさんたちは去って行った。
「その機体は知っている。お前らか。地球軍に味方するというコーディネイターは」
アスランさんが恨みを含んだ声で言う。
「行くぞ!」
投下終了ー
深夜の投下乙ー
おお、ラスボスは凸かー
凸対ルナ、燃えますね。
間違いと知りながら、父とともに生きる道を選んだ凸、いや、アスラン・ザラ。
こういう漢なら、蝙蝠だの裏切りの騎士だの言われなかったろうになあw
キラにふられてやさぐれた結果にしか見えないのは俺だけか?
乙
アスランがラスボスでキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!。
でも、キラを引き込めなかった逆恨みでラスボスやってたりして。
ガンダムと言えば情けない理由でボスだったりするのはお約束だからー!!!
最初はナチュラルが騙してると思いきや、他にも足つきにコーディが居て、
裏切り者にキラがはめられた(アスラン主観)と知ったときの怒りのアスラン、見てみたくもある。
GJ
ラストバトルきたか。
「赤髪のディアナ」を最初からイッキ読みした俺が来ました。
ザラ父子のそのまた背後に、クルーゼとラクスの最凶タッグが控えてる
なんてこたぁ……
キャリーさんが撃ち合い、打ち合う。
「くっ、こいつPS装甲だ!私には分が悪い。すまんが頼む!私は他のMSを!」
「わかりました!」
105ダガーのI.W.S.P.統合兵装ストライカーパックは実弾兵器が主だ。剣も実体剣。しかたがない。
「お前らなんか!」
シャムスさんがカラミティの大火力で連射する。しかしシールドで防がれる!
――!一気に切り込んで来られた!とっさにトリケロスで防ぐ!……しまったな。防いでいると、ビームで攻撃
ができない。突撃銃で相手のメインカメラに連射して距離を取る。
「冷静になれ!距離を取って牽制射撃を続けろ!さあ、ザラ家の御曹司さんよ、エンデュミオンの鷹の怖さを見
せてやるぜ」
フラフガさん!ストライクがドラグーンを射出する。オールレンジ攻撃!
フラガさんが赤いMSを引き付けている間に他のMSを!
あたしとキラとキャリーさんは他のMSを駆逐していく。
「裏切り者めが!なぜプラントを裏切るか!」
答える言葉はあたしにはない。相手のビームサーベルにトリケロスを叩きつけるとそのままコクピットへビームライフルをぶち込んだ。
……
すごい相手だ、と思わざるを得ない。オールレンジ攻撃で牽制されていて、すでにたった一機になっても、バスターやバスターダガーすべての射撃が集中しても、赤い敵MSはフラガさんのオールレンジ攻撃を避け続ける!
――防ぐだけじゃない!いきなり動きが変わる!赤いMSは背部のブースターユニットを切り離してブルーフレームにぶつけると、その隙を逃さずブルーフレームの左腕を切り飛ばす!
あわててキラは距離を取る。
更に赤いMSはビームブーメランを飛ばしてキラとあたしを牽制すると、一気に切り込んできて、バスターもバスターダガーも片腕をガンランチャーと大型ビームライフルごと切り飛ばされる!
「くっそーーー!死ね死ねーーー!」
カラミティが撃ちながら突っ込んでいく!
「やめて!シャムスさん!」
あたしはとっさに敵に突っ込んでいた。
敵はシールドでシャムスさんの射撃を押し返す!カラミティが手に持ったプラズマバズーカが持っている手ごと
吹き飛ぶ!レッドフレームの左腕が切り飛ばされ突撃銃が爆発する!
レッドフレームは赤いMSと一瞬抱き合う様な形になる。とっさにトリケロスの先を相手の頭に押し付け、ビームライフルとランサーダートをすべて放ち、反動で上に移動し距離を取る!一瞬遅くレッドフレームの足をビームサーベルが薙ぐ!
「見えた!」
フラガさんのオールレンジ攻撃がとうとう敵を捕らえた。
動きが止まる赤いMS。この時とばかり、サイもトールも残った片手でビーム砲とリニアガンを撃ちこみまくる!
……赤いMSは爆散した。
「アスラン、月のコペルニクスでさ、幼年学校で親友だったんだ……」
キラが泣いている。
――イザークさんが戻ってきた!どうしたんだろう。彼のMSはぼろぼろだ。それに、2機しかいない。
「どうした。アスランは……やったか?」
「ええ」
「そうか。莫迦な奴だよ!アスランも!クルーゼ隊長も!」
「クルーゼ?ラウ・ル・クルーゼか?お前さんがやったのか?」
「……ああ。ジュール隊ほとんどやられたがな。ほんとに莫迦な奴らだ!」
イザークさんが泣いている。
「そうだ!ヤキンのコントロールは?潰せたの?」
「――!ザラ元議長は死亡したが、ヤキンはもうすぐ自爆する。ジェネシスの発射はヤキンの自爆と連動してい
る!」
「そっか……」
「もう打つ手なしか?」
「人類絶滅!そんなのやだよ!」
……
「ねぇ、あたし、ジェネシスの内部でレッドフレーム自爆させようと思うの」
「ええ!?」
「なんたって核動力なんだし、核ミサイル一発分くらいの威力はあると思うのよ!」
「よし!そうしよう!この際だ、ブルーフレーム、バスターにバスターダガー、カラミティも自爆させるぞ。それだけやればジェネシスも壊れるだろう。脱出用MSは105ダガーとストライクだ」
フラガさんがまとめてくれた。
「その手があったか!俺も混ぜろ!このフリーダムも核動力だ!どうせもうぼろぼろだし」
イザークさんも言う。
「じゃあ、急ぎましょう!」
あたしたちはイザークに先導されてジェネシスの内部に到達した。
急いでMSの自爆シークエンスを起動させる。そしてストライクと105ダガーに乗り移り、全速力で離脱する!
今までありがとう。そしてさよなら!レッドフレーム!
あれから3年が経った。
あの戦いから3日後、フレイのお父さんとニコルのお父さんが終戦協定に調印し、戦いは終わった。二人ともし
っかり握手していた。
ニコルはプラントへ戻った。でもフレイとは遠距離恋愛を続けているようだ。
恋愛と言えば、キラとカガリは不器用ながらも付き合い始めたようだ。うまく行けばいいと思う。
あたしたちはと言えば、本土の大学へ編入した。同じような工科大学だ。すっかりゼミの後輩への指導を任せら
れて忙しい日々を送っている。アスカさんちのシン君が後輩になった。
キャリーさんは、軍を退役した。工学博士に戻ったのだ。実は、オーブの大学に迎えられて、あたしたちの担当
教授だったりする。
マリューさんとフラガさんは結婚した。ナタルさんは複雑そうだった。でも、ナタルさんならきっといい人が見
つかると思う。
シャムスさんは軍にいる。終戦後も世界中のごたごたで忙しい日々を送っているだろう。別れ際いつか同窓会で
もやろうと言ってくれた。
バルトフェルドさんは、地球連合のプラント警備隊の司令官となった。もともとクライン派と言う事だし、連合
側が配慮したのだろう。彼からは時々コーヒーが届く。
アズラエルさんは、忙しそうに世界中を飛び回っているみたいだ。オーブにも時々寄る事がある。その時はあた
しのところにも顔を出してくれる。
ヤキン・ドゥーエ動乱と呼ばれるようになった、あの戦いの後、地球連合とプラントが講和したからと言って世
界はゲームみたいには平和にならなかった。全世界を巻き込んだ戦争が終わったせいで却って小さな紛争が目立
ってきている。その紛争を平和を破る悪だとは、あたしには単純に決められない。
南アメリカ合衆国では、大西洋連合の傀儡政権がクーデターで倒され、そして大西洋連合の介入でクーデター政
権は瓦解し、また親大西洋連合の政権ができている。
プラントも、戦後プラントに大量移民したナチュラルと、元からの住人との間で諍いも度々だと言う。
ユーラシア連邦は西部と東部の対立が激化している。更に、汎ムスリム会議との勢力圏争いも発生している。
東アジア共和国では、各地で独立紛争が激しくなりつつある。
アフリカでも、再び北部と南部の争いが始まった。
一貫して中立を保ったスカンジナビア王国もノルウェー王党派とスウェーデン王党派、共和派の争いが深まりつ
つある。
ヤキン・ドゥーエ動乱で成立した一勢力――ジャンク屋組合は動乱終結後、その権利を地球連合から否定され、
消滅した。組合員は、主に連合を顧客とするデブリ回収業者になるか、海賊になるか、廃業するかの三者に分か
れた。
あの戦いであたしが学んだことは、平和なんてものは努力しなければすぐにひっくり返される、不安定な物だと
いう事だ。
人間ができる事なんてちっぽけなもので。あたしが願っていたのは、家族と仲間とオーブの平安。それに寄与で
きた事をあたしは誇りに思う。もし、彼らの平安が侵されるなら、あたしはまた赤髪のディアナに戻ってでも戦
うことを厭いはしない。最近、その対象が、増えた。あたしの左手の薬指にはピジョンブラッドのルビーの指輪
が輝いている。7月の誕生石だ。意味は、「深い愛情」――
赤髪のディアナ、完でございます。
長編なんて初めての自分がここまでたどり着けたのはみなさんのおかげです。ありがとうございました。
赤髪のディアナ氏、まずは完結おめ!&お疲れ様でした。
面白く読まさせていただきました。
本編よりちょっとづつ優しくなった人々の肖像が大変興味深く、かつ面白かったです。
もうちょっと登場人物のその後や経緯を見てみたかったりもしましたが、こういうのは各自で
想像する方がいいのかもしれませんね。
さてルナマリアの指輪の贈り主は一帯…(笑。
完結乙ー!
完結乙でしたー!!
ラストバトル、凄かった。
最後、単純に平和が来なかった、という締めも良かったですね。
また気が向いたら何か投下して下さい。
完結GJ
駆け足なりに話は面白かった。
戦闘が燃えたかと言うとちょっとあれだが。
それでも完結自体が大したもの。
次も機会があったら頑張ってください。
GJ。
初期の阿部さん以来こんなハイペース投下見たこと無いわ。
最後まで赤枠で通したのがよかった。
個人的にはもうちょっと愛機って感じが欲しかったかもしれんけど
完結乙です。WIKIから見て来て、楽しく読ませていただきました。番外編とか有ったらいいなと思います。とりあえず、お疲れさまでした
前のスレでは殆どが保守だったのに
こんな作品が読めてホントよかった!
ルナインパの人マジでカムバック!
シン・アスカは焦っていた。
何故なら主人公の座を失いそうだからだ。
思えば序盤からアスラン視点が続き、やっとアスランが退場したと思えばキラの復活。
その後はなんとアスランも帰ってきた。
活躍するもアスランから説教食らうし、出番も持って行かれる。
でもローエングリンゲートでの戦いは良かった。あの頃は何かが違った!
しかしそんな幸福も長くは続かない。
オープニングバックはストフリに持ってかれるし、悪役描写が増えるし。
だめだ!このままでは完全に主人公の座をキラに持って行かれる!
シン「というわけだ、ルナ。どうか俺が少しだけでも主人公であるうちにおまえが主人公になってくれ!
キラとかに主人公の座をとられるなら、その前におまえにあげた方がいいんだ!」
ルナ「どうしてあたしが!?レイじゃだめなの?」
シン「レイのレジェンドより、ルナのインパルスの方が主役機っぽいだろ!」
こうしてルナマリアが主人公になったそうな。
思いついた勢いで書いてしまった。スマン。
あれは二年前の事だった。
ザフトの人が突然家を訪れて来た。
母が相手をするのを、あたしは隠れてみていた。
「奥さま、この度は……」
「いいのよ。わかっているわ。覚悟はしていました。あの人が戦死したのでしょう?」
「……はい。ブライアン・ホーク大尉は、戦死されました。」
「どんな死に方だったの?あの人の事だから、勇敢に戦ったでしょうね」
「は!大尉はそれは勇敢に戦われたそうです」
「それで?はっきり言って頂戴!」
「……酸欠です」
「……酸欠ですって?」
「動力部を撃ち抜かれ、宇宙を漂われていたのですが救援が間に合わず……」
「……そんな死に方、苦しんだでしょうね。運がなかったのね。可哀想に……」
「……」
「まだ、何か?」
「……わざと、だそうです」
「え?」
「わざとコクピットを外したのだそうです。ご主人を撃ったのは、ラクス・クラインに奪われたフリーダムだっ
たそうです。『精密射撃によりコクピットへの直撃を避け、行動力のみを奪う。「命の奪い合い」という戦場の
理を超越したその行動は、あたかも人の邪心のみを切り裂く魔法物語上の剣のようだった』とクライン派が宣伝
かしましい、あの!」
「ひどい!わざとコクピットを外すなんて!混乱してる戦場で救援なんかすぐ来るわけないじゃない!誰だって
わかるじゃない!なぶり殺しじゃない!これじゃあ!ああぁぁぁぁーーーー!」
母は号泣していた。
あたしの頬にも涙が流れていた。とても強く、ちょっと乱暴なところもあったけど、あたしたち家族には優しか
った父が死んだと言う、実感なんてまるでないのに涙だけが。
その日、あたしはザフトに入る事を決意した。
一年半に渡った地球、プラント間の戦いは、ヤキン・ドゥーエ宙域戦を以てようやくの集結をみた。やがて双方
の合意の下、かつての悲劇の地、ユニウスセブンにおいて締結された条約は、今後の相互理解努力と平和とを誓
い、世界は再び安定を取り戻そうと歩み始めていた。
「はあ、急がないと帰る時間になっちゃうね、ヴィーノ」
「しかしやっぱりミネルバが就役して配備ってなるとさ、色々買い込みたくなるよな」
「そうね、しばらく缶詰状態だものね」
向こうから話し声が聞こえてきた。
「……じゃねぇの?お前もバカをやれよ、バカをさ!」
「ああ、やってやらぁ」
ドスン!
え?建物の角を曲がって大通りへ出たとたん、水色の髪の少年がくるくる回りながらぶつかってきた。
「……ちょーーと!いつまであたしの胸触ってんのよーーー!」
頬をひっぱたくと、そいつはそそくさと去って行った。
「いいなぁ、あいつ。ラッキースケベ」
「なんか言った?ヴィーノ?」
「いいえ、なんにも!」
基地へ戻ると式典の準備でみんな忙しそうにしてる。
『軍楽隊最終リハーサルは、一四〇〇より第三ヘリポートにて行う』
「違う違う!ヤザック隊のジンは全て式典用装備だ!」「マッカランのガズウートか!早く移動させろ!」「ラ
イフルの整備、しっかりやっとけよ!明日になってからじゃ遅いんだからな!」
『第二整備班は第六ハンガーへ集合せよ』
「うわっ!」
「あっ!あぶなかったぁ。MSに踏まれるところだったじゃない、ヴィーノ。運転気をつけてね。はぁ……なんか
もうごっちゃごちゃね」
「仕方ないよ。こんなの久しぶりってか、初めての奴も多いんだし。俺達みたいに。でもこれで、ミネルバもいよいよ就役だ。配備は噂通り月軌道なのかな?」
「かもね。近くから見る月ってきれいだろうな」
「でもさー。いよいよ就役だぜ!なんかわくわくするよ」
「ふふ、子供みたい。シンったら。でもほんと。遠足の前の日みたい」
『ウゥーウ!ウゥーウ!ウゥーウ!ウゥーウ!ウゥーウ!ウゥーウ!』
「なに?警報!?」
ミネルバに戻ってシンとぶらついていたらいきなり警報が鳴り出した!
『第一緊急配備!第一緊急配備!バイロットはMSに搭乗せよ!』
「急ごう!」
「うん!」
『第六ハンガーの新型機3機が強奪されたそうなの!なんとしても捕獲して頂戴!』
艦長のタリアさんが言ってきた。
「努力します!」
『グフイグナイテッド、発進スタンバイ。バイロットはコクピットへ。お姉ちゃん、頑張って!右カタパルトオ
ンライン。気密シャッターを閉鎖します。発進区画、非常要員は待機して下さい。発進シークエンスを開始しま
す。ハッチ開放。カタパルト推力正常。進路クリアー。グフイグナイテッド、発進、どうぞ!』
あたしは空中に飛び出した!
空中から強奪された新型機を探す。
……!黒いMS――ガイアが緑のザクと遣り合っている!その後ろに、あれは――カオス!挟み撃ちにされる!
あぶない!
あたしはビームソードでカオスのビームソードをがっしり受け止めた!
「なんでこんな事を!また戦争がしたいの?あんたたちは!」
ちょこっと書いてみました。相変わらず戦闘シーンて難しいです。
乗機をグフにしたのは上層部がルナの射撃・水中戦・デブリ戦に関しては苦手と言う特質を理解しての
事ですw
投下来た!?
しかも2つ目であの名前が…
「赤髪のディアナ」の作者さんによる、パラレル種死!?
ヒャッホーイ!!
セイバーでもよかったなぁ。
放映前の情報が限られている中、ルナマリアとセイバーを見て、
「ルナマリアとはセイバーに乗って戦うシンの相棒」なんて妄想をしていたもんだからさ……
ヒント:強奪事件ではセイバー未完成
だから強奪の被害にあわなかったんだよな
これからセイバーができたら、もしかしたら……
とりあえずGJ!
まだ序盤と言うことで多少盛り上がりに欠けましたが、次回が楽しみですな。
戦死報告に来たザフトの人がラクスの宣伝を真に受けてないのが良かった。
まぁ、普通ならこうだよな。
それにしてもルナって苦手な事多すぎるだろw
だから格闘系のグフって事か。
あとルナの相手役?がアウルか・・・う〜んどうなることやら。
>>75 シンとルナが最初は仇を奪い合うが、最終的には力を合わせてフリーダムを討つという展開を妄想して燃えた。
グッジョブ!
ですが気になったこと一つ
ザフトに明確な階級はないよ
「はあぁぁーーー!」
右手のビームソードはカオスのビームサーベルを受け止めたまま、左腕のスレイヤーウィップを解き放つ! 高
周波パルスを発生して赤く発色しながらカオスへ向かう! たとえカオスがVPS装甲だとしても! 高周波パル
スによってパイロットにダメージを与えることが出来る!
ちっ、カオスは機動兵装ポッドに付いた大型ブースターに物を言わせ、一気に距離を取る。
困った! あたしの距離じゃない!
カオスは建物の瓦礫に隠れながらビームライフルを撃ってくる。あたしもドラウプニル4連装ビームガンで牽制
する!
ガイアの方は!?――ザクが押されてる!
ええい! シールドを構えカオスに突撃する! またカオスに距離を取られるけど! すぐに反転し一気にガイ
アに突撃する!
「ええぃ!」
ザクとやり合っているガイアを狙いビームソードを振り下ろす! ガイアはとっさにシールドで受け止めたけど
ビームソード"テンペスト"はシールドを切り裂いた! ガイアは盾を捨てると空中に飛び上がる! ビームガン
で牽制!
「お待たせ! ルナ! カオスは任せろ!」
「任せた!」
よっしゃ、これでガイアに集中できる! まだアビスもいるはずだけど、その位は他のMS隊に期待してもいいは
ず!
『ルナ!命令は捕獲だぞ!解ってるんだろうな!あれは我が軍の……』
副長がうるさい!
「可能なら捕獲します! 努力はしてます!」
ガイアはMS形態になり建物の瓦礫で跳躍してビームを撃ちながら上から襲ってくる!
ビームをテンペストで切り払いながらあたしもダッシュ! ガイアはMS形態に変わってビームサーベルを打ち付
けてくる! テンペストとぶつかり合い空気がスパーク!
コロニーの大地に衝撃が走る。何? まさか外からの攻撃!?
ガイアはMA形態での一撃離脱に専念したようだ。巧みにあたしが振り下ろすテンペストに背中のウイング前面に
展開されるグリフォン2ビームブレイドを当ててくる。
――でも、いいかげん慣れるわよ!
「もらった!」
あたしはジャンプしながら地上のガイアのウイングを切り裂く! ――! 空中からようやく現れたアビスが胸
部のカリドゥス複相ビーム砲を放ってくる! あたしは危うく避ける!
「くそう! 邪魔を!」
ディンが何機か来たけど、すぐにアビスの過剰と思える程のビーム兵器で落とされて行く。
今度はあたしが劣勢になった。アビスのビーム砲を避けながらガイアに対処しなければいけない! あたしは懸
命にガイアに密着しようとする!
「待たせたな、ルナ」
この冷静な声は――レイ!
白く塗られたザクファントムに乗ってレイが現れた!レイがアビスを牽制射撃してくれる!
レイが現れた事で戦場は空中に移った! ガイアは一層激しくビームを放ちながら攻撃してくるけど地上ほど翻
弄されはしないわ!
――! 突然ガイアが空中で棒立ちになった! なんだかわからないけどチャーンス!
あたしはガイアに突撃し、スレイヤーウィップを放った! ガイアは地上へ落ちていった!
それを見るとカオスとアビスはビームで牽制しながら撤退を図る!
距離を取られるとだめだ。あたしはシンとレイがビールライフルで攻撃する合間にも必死でカオスとアビスに近
づこうとするのだけど、カオスが巧みに機動兵装ポッドを操って牽制してくる。
――アビスに追いついた!
「覚悟しなさい!」
アビスはビームランスを繰り出す! あたしもテンペストを取り出す!
「槍なんて取り回しにくい武器なんか!」
テンペストは見事にビームランスの柄を叩き切った! ――! また! ビーム砲を一斉射撃され距離が開く。
アビスは反転してコロニー外壁へ集中射撃!
「あ、壁に穴が!」
カオスとアビスは吸い出されるようにコロニーの外へ出て行ってしまった。
投下おわりー
戦闘苦労したけどやっぱ難しい。
ザフト、そう言えば階級なかったですねorz
投下乙〜
ガイア捕獲かな?
GJ
ルナが目立っていいよ
ここでガイアが捕獲されてしまうとまずいかなとか思いはじめたのでストーリー練り直して
出直しますorz
別によっぽどのことじゃなければ大丈夫だと思いますが