もしシンとキラの立場が逆だったら

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1通常の名無しさんの3倍
さて、シンから主役の座を奪ったキラだが、
シンとキラの立場を逆にして考えてみよう。

シンの撃った流れ弾がカリダとカガリを殺した時。
キラは仇討ちを考えないのか?

自分なりに平和を求めて戦い、その戦いをシンに荒らされ汚された時。
キラは苛立たないのか?

最後の戦いでラクスとアスランが死に、レイに達磨にされて破れた時。
キラは泣かないのか?

失意のうちに墓参りに来たら、ルナレイシンと出会い、シンに「一緒に戦おう」と握手を求められた時。
キラはその手を握れるのか?

コピーでスマン
2通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 21:13:55 ID:???
知るかボケ
3通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 22:42:34 ID:???
シンはラクスの「能力」でキラと握手したんだよ。



ラクスが居なきゃ、強制的和解は不可能。

4通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 22:50:14 ID:???
>>3
ラクス亡きキラは只の名前付パイロットに過ぎないナ。

5通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 01:44:38 ID:???
>>1
その場合キラは本編のシンと同じ道を歩みそう

だがシンの場合本編のキラとは違った態度を見せそう
6通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 02:01:24 ID:???
ラクスと立場逆転するルナがどれくらい電波かにもよるんじゃないかな。
7通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 02:53:42 ID:???
シンレイルナ揃い踏みというやつだと
デス種の勝者はプラントではないのか?

それだとルナが電波になる必要がないような

シンレイルナが無印の頃からいてルナがラクスポジだとしたら
デス種がジブリール討伐→DP導入エンドで普通に終わりそう

シンレイルナがキララクアスカガポジだとして
シン達が同じことをするには人格改ざんが必要だな
8通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 02:56:02 ID:5/U3BJfz
どーでもいいや(´ρ`)
9通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 02:57:46 ID:???
>>6
そのルナは、ハマーン化だよ。

デュランダルの下風には立たない。

10通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 03:33:57 ID:???
つーかこういうif系のスレ飽きた
シン厨いい加減にせーよ。シン厨のオナニーは他所でやれや
11通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 03:34:45 ID:???
大体キラのほうがシンよりMS戦強いから
こういう展開にならない
12通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 03:37:22 ID:???
>>10-11
自己紹介乙
13通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 04:15:57 ID:???
>>9
ルナ=ハマーン&シンとキラの和解は無いだろ。
ラクスを討たれて、守べき者との未来が無いから。

たぶん、ララァを討たれて弱体化して尚おアムロに挑戦し破滅したシャアになるか。

14通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 21:28:06 ID:???
キラ厨が全員シンに乗換え
15通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 11:59:56 ID:???
キラはシンの立場になっても人間味は出ない

レイに速効マインドコントロールされる
16通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 12:10:23 ID:???
逆だろ。レイが速効でキラのマインドコントロールにかかる。
17通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 12:19:07 ID:???
何いってんだ?
キラはラクスの精神支配下に有ったジャマイカ

支配主がレイになるだけ
18通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 13:57:34 ID:???
>>17
誤解が多いがキラはホモ違うだろ。

キラはフレイとかラクスとかカガリとか。
女の話しか相手にしない。

大体シンだって、妊娠させたルナを守る為にラクシズに妥協したんジャマイカ?


19通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 14:11:14 ID:???
>>18
>大体シンだって、妊娠させたルナを守る為にラクシズに妥協したんジャマイカ?

キモイ妄想してんじゃねーよキモオタ
20通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 14:18:06 ID:???
ステラ厨、巡回乙。
21通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 14:21:00 ID:???
キモいな
22通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 17:49:11 ID:???
つーかシン厨はキラにコンプレックス抱きすぎ
23通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 18:47:05 ID:???
ていうか「妊娠させた」とかいう言葉出てくる時点で頭がおかしい
24通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 18:47:15 ID:???
そりゃそうだろう。
創造主に溺愛され続けたキラと、一方は創造主に虐待され続けたシン。

両者の扱いがあまりにも対極なんだからwww
25通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 18:52:22 ID:???
>>24>>22
26通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 22:00:15 ID:???
CMや3期OPで散々
和田vs運命
を煽られたのは一体何だったのか
27通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 22:03:33 ID:???
シンクラスで虐待なら新三馬鹿はどうなんだよ
28通常の名無しさんの3倍:2007/02/16(金) 13:36:34 ID:???
このレスを見たあなたは確実に交通事故に会います



逃れる方法はただ一つ
↓このスレに行き
http://game12.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1171593858/



デア・リヒター最強



と書き込んでください。書き込まなければ確実に明日交通事故にあいますよ
29通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 05:58:17 ID:???
種の最初にシンがアスランに刺されて終わりじゃね?
シンとアスランが幼少から仲良かったと思えんからなw
つか魔乳なんて助けてなくね?
30通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 18:23:10 ID:8kb8T7KN
バオーなのに…
31通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 19:30:32 ID:???
カガリ「あっ!カガリの携帯!」
ヴィア「そんなの、どうだっていいでしょ!」
カガリ「い〜や〜!」
ユーレン「いい加減にするんだ!」
キラ「そうだよ!どうせカガリは頭悪いから使い方わかってないじゃないか」
カガリ「それもそうだね」

→無事脱出
32通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 19:57:49 ID:8kb8T7KN
それで良いのかカガリィww
33通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 07:16:45 ID:???
トラウマの無いシンはよく笑う明るい子だそうだぞ。
キラと違って努力家だし、多分アスランと幼馴染みなら、キラ以上に仲良くなるだろう。
34通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 11:47:39 ID:???
>>31
カガリ「あっ!カガリの携帯!」
ヴィア「そんなの、どうだっていいでしょ!」
カガリ「い〜や〜!」
ユーレン「いい加減にするんだ!」
キラ「取ってくる!」
カガリ「あ、キラ!」

オルガ「くらえやぁ!」(対空)
シン「うおおおおお!」(かわして突進切り)

キラ「取ってきたよ」
カガリ「今!白いMSがブワーって!ブワーって!」
ヴィア「みんな無事ね?」
ユーレン「早く行くぞ!」

→無事脱出

こうだな。
35通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 17:26:28 ID:zw6d6Hal
だねw
36通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 17:41:38 ID:???
シンは格闘好きだからな
37通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 17:57:51 ID:???
>>33シンの特徴がよく表れてるw
38通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 19:35:40 ID:???
フレイ「私は昨日、シンの部屋に居たんだから!」
サイ「!!」
シン「嘘を言うなフレイ。俺は自分の部屋のベッドでマユタンで(;´д`)ハァハァしていたんだ!」

マユ「この…写真」
シン「!!」
マユ「兄妹らしいの…私達」
シン「いぃぃぃやぁぁぁったぁぁぁ!!」


凸「お前が望んだのはそんな未来か!」
シン「俺とマユがラブ×2だからって、みっともないんだよ!アンタは!」
凸「思い出せシン!妹萌にマンセーする。だが、その一時の幸せは貴様の夢を潰す!」
シン「何だとぉ!」
凸「思い出せシン!この世界のどこに、妹と家庭を築く場所があるんだ!」
シン「!!」


狂うぜ「だから滅ぼさねばならん!この狂った世界は!」
シン「その通りだクルーゼ。俺とマユが結ばれない世界は狂っている」
狂うぜ「いや、それは別に普通だと…」
シン「行くぞクルーゼ。クサナギ以外は全て敵だ!そして、俺とマユは新たな世界のアダムとイブになるんだ!」
狂うぜ「ちょwww」
39通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 22:44:00 ID:???
>>38

ちょwwwシンなにやってんのW
40通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 01:49:10 ID:vx76n6y8
>>38
シンワロスwwage
41通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 05:05:16 ID:???
世界はどうなるんだw
42通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 11:45:57 ID:Xe0eeC8u
シンならラクスの影響くらわなかったかもなw

シン「俺はな…貴方の戦い方は気にくわない!正義正義言っても、オーブは連合に味方し、また戦争が起きたじゃないか!アスランやディアッカ、イザークがいるザフトに行く!」


2大最強ザフト入り
以下シンが自由に乗る種運命始まり始まり
43通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 14:51:44 ID:???
ヒロインがラクスでもフレイでもないことは確か
44通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 21:31:31 ID:???
>>38
フレイ「ねえサイ、私たちの関係って親同士が決めた物だから、この際考え直すべきだと思うの」

サイ「フレイ!!」

フレイ「ねぇ、シン……」

シン「はぁああ? アンタ、俺がコーディネイターだから気持ち悪いって言ったじゃないか! それを今更、そんな下心ミエミエな女は俺はゴメンだね!」

フレイ「え……サイ!」

サイ「……いや、こっちに振るなよ。自分の問題だろ」

こうだな
45通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 23:42:43 ID:???
シンってコーディナチュ何それ?ってな感じのあほの子な気がw
46通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 01:44:37 ID:???
出自にこだわらぬシンの阿保さがナチュとコーディの掛橋になるんだ
47通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 02:57:09 ID:???
少しは意識してくれないと種のテーマとかいろいろとw
48通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 09:16:51 ID:???
>>44
両親とマユがシャトルに乗っててイザークorアスランによって撃墜
砂漠編で復讐の狂戦士としてザフトと激闘を続ければフレイが色仕掛けをする必要はないな
49通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 16:55:00 ID:???
コーディだけど変な選民思想は持ち合わせていないだけに
なんだかんだナチュとうまく付き合いそうなのがシン
50通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 21:01:54 ID:???
>>49
ヒント:キラも選民しそうないが、周りからのやっかみを受けた。シンも同様な恐れあり
51通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 21:18:21 ID:???
>>50
キラは自分自身でヘリオポリス組に対し、壁を作っていたジャマイカ。

特に自由強奪後は完全に上から彼等を見下ろしていた。

シンがキラの様になるとは限らない。
52通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 21:30:42 ID:???
まあ、ムシャクシャして脱出シャトルを打ち落とした遺作は、シンの逆鱗に触れるのは確かだな。
53通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 22:26:59 ID:???
文句あんのかゴルァ!とやっかみに対して真っ向から受けて立つ気概はありそうなので、
それでどうにか上手く壁をぶち壊すとか。
ええとアレだ、拳と拳で語り合う友情。……駄目だな、スペック差でえらい事になる。
54通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 22:42:28 ID:???
スーパーコーディのキラと違って、
シンのコーディネイトは普通の中産階級レベルだろう。

キラと立場を入れ替えてAAに放り込むなら
原作と異なり軍人としての訓練は受けていない…
キラほどナチュを圧倒できるとは思わないな


原作でザフトアカデミーに入ったシンは
プラントコーディ達のやっかみの前に相当努力をしてそうだが。
55通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 00:04:22 ID:???
どう考えても序盤で死にます、4機相手に勝てるわけないだろ
56通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 00:09:22 ID:???
>>55
汚い油だなぁ
57通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 00:11:18 ID:???
>>56
ん?
58通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 03:36:38 ID:???
何でも出来る無敵のスーパーコーディネィター(笑)様が緊張感の無いリンチ戦闘を繰り返し、上から物を言うウザい展開から

普通のコーディネィターがナチュラルの仲間たちと友情を深めながら、努力と根性で生き残り、戦いの中で使命を悟り、戦いを終わらせる為にガンダムに乗るお話になる。
59通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 04:05:54 ID:???
>>58
補正がかかったからキラだから4人相手に生き残れたわけで、
シンだったら努力や根性で生き残れる可能性が・・・・・・・・・・・
という>>55に同意。

まぁ主人公はしなないだろうけど、AAはアボーン
んで主人公は機体ごと回収され、シンはクルーゼ隊に。
パトリック議長に浸透し、ナチュラル滅ぼそうとするが、アスランに達磨にされるw

結果:変わらんww
60通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 06:31:21 ID:???
高いポテンシャルに、SEED持ちのシンがそうそう達磨にされるとも思えんがね。
フラガも居るしな。
61通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 06:35:22 ID:???
キラは目の前でカガリが死んだら、
発狂してバトロワの桐山みたいになる。
62通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 06:51:28 ID:???
ヤマト一家死亡

トダカの手配でキラ、プラントへ

赤服になって、アスランの部下に

ローエングリンゲート攻略戦。

地下道の壁に激突

タリア「凸作戦クォリティヒクス」
凸「キラ操縦クォリティヒクス」
アーサー「喪前凸、そこで人のせいはどーよ?」
63通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 08:01:07 ID:???
>>60
シンは3機相手に互角だったと、それもアカデミーで訓練後で。
そんなのが4機相手に素人が勝てるわけない。
その前にカガリを追いかけるのか?
それでカガリを優先してシェルターに入れるのか?
マリューを助けるのか?
ストライクに乗り込んだとしてあんな短時間でOS書き換えられるのか?
64通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 08:20:44 ID:???
>>59>>63
まずそうな餌だなぁ
65通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 08:23:50 ID:???
>>64
こういう奴がいるからこのスレは伸びないんだよな
66通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 08:40:19 ID:???
>>65
汚い油だなぁ
67通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 08:56:23 ID:???
>>59
最初は赤服四人のカスタムジンをストライクの性能でなんとか乗り切り
その後、解析が終えた機体が小出しで追撃。
順番としてはデュエル→バスター→ブリッツ→イージスの順番が理想的
それらの機体を知略を活かして個別に撃退していきパイロットとして成長していく
しかし大気圏突入時の戦闘でシャトルを打ち抜かれ、失意のまま大気圏に突入
怒りの矛先をザフトに向けたシンは鬼神の如く戦い続ける。
ってプロットはどうだ
68通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 09:04:55 ID:???
>>67
wktkするプロット乙
69通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 18:19:32 ID:gRex6r5x
気持ち悪いシン厨の宝庫でつね
70通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 18:20:50 ID:???
>>69
汚い油だなぁ
71通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 18:24:43 ID:???
ヤマト一家死亡。

トダカの手配で、プラントへ。

実は学校の成績はサイの方が上だった件。

両澤「キラは努力嫌い」

緑服になる。

ザクに乗る。

戦場の片隅でヒッソリと撃墜。
72通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 18:28:02 ID:???
マユが生きてる方がいい
73通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 19:49:22 ID:???
ユマはカガリの立ち位置にすればいい。キラカガとシンユマ性格そのままで入れ替え。

それにユマは優しすぎると思うからウズミも後を継がせるなんて考えないだろう。
74通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 20:06:05 ID:???
×ユマ
○マユ

素で間違えた…_| ̄|○
75通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 20:27:39 ID:k4fcsdFG
シン厨というと>>70みたいな自治厨みたいなことするってことは
ここはシン厨の巣窟で正しいよ
76通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 20:34:11 ID:???
無印のザフト赤服は種死の赤服よりカスだからなぁ

それにメビウスゼロも充分通用するわけで
77通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 22:00:21 ID:???
シン厨やアンチはネタやSSを書くのに、キラ厨や種信者はヘイトしか書かないのは何で?
78通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 22:02:13 ID:???
>>77
彼等が好きな作品が種だからさ
79通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 22:52:34 ID:???
キラが種死のほうだったらアスラン脱走しなかったかも…。
つーかシンと幼なじみ設定がなかったらそもそもザフトを裏切らないか…。
80通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 23:07:57 ID:???
>>79
あってもいいと思う
人づき合いの苦手な近所お兄さん、
マユが自分よりアスランになついてるから対抗意識を燃やし反発をしていた
って設定にすれば、面白そうだ
81通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 23:17:23 ID:???
>>79
気になる粗筋だな
82通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 15:19:26 ID:???
そもそもオーブにではなくヘリオポリスにいる設定を作らないといけないな。
それにアスランと知り合うとしてもアスランはプラントにいるし。
83通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 17:55:51 ID:???
種ではアスランとシンはお互いのことを何も知らずガチの殺し合い、シンとフレイのナチュコディ間恋愛
種死ではザフトに渡ったスパコディのキラが議長に目をつけられたりブルコスに目をつけられたりで色々あって
初期ごろはアスランやシンは種でのアドバンテージがあり、強敵や心強よい親友兼先輩として登場
84通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 20:17:42 ID:???
シンを最初どんな設定にしとくんだ?
工作機械で砂時計の外壁の補修作業をずっとやってるとか?
コンピューターを扱う人間として右に出るものはいないとか?
なんか設定作らないと序盤でガチの殺し合いなんかしたら死ぬぞ
85通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 20:30:40 ID:???
無印のザフト赤服はミゲルより弱いからなぁ
86通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 20:33:38 ID:???
直球でMSについての研究とかでよくね
開戦して一年近く経つし、いろんなとこが研究してても可笑しくないだろうし
87通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 20:43:46 ID:???
とするとオーブでG兵器の開発に携わっていてたまたまヘリオポリス
に査察に来てた時に襲撃されたって設定が一番なのかな。
地球連合所属よりオーブ所属だろうし
88通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 20:55:42 ID:???
確か教授がMSのOS開発を依頼されてたはずだから、学生としてデータ取りに使われてたとかでもいいんじゃね
コーディとナチュの実際の差をトールとかと取ってたとか、モルゲンか軍の上層部あたりに目をつけられて戦闘シュミレーションとかも
ゲームみたいな感じでやってたとか
89通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 21:10:32 ID:???
シンってその時何歳だっけ?
90通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 21:32:06 ID:???
連ザのシンには時間渡航能力があると聞く
91通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 03:39:44 ID:???
じゃあマユは、ウズミに引き取られてオーブ氏族になってるのかよ。
92通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 16:02:50 ID:???
別に全部のキャラの設定を入れ替える必要なんかないだろ
93通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 16:29:28 ID:???
シン:ヘリオポリスの学生。機械工学に精通している。サイやトールとは親友である
これで良いだろ
自由で突撃しまくるシンの姿が安易に想像つく
94通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 20:51:22 ID:???
>>93
初戦のOS書き換えできないぞ、その設定じゃ。
95通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 20:54:32 ID:???
シン「こんなOSでこれだけの機体を動かそうだなんて――!
   こうなりゃやけだ、根性でなんとか動かしてやる!」
96通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 21:13:04 ID:???
シン「ええぃ、こんなこともあろうかとジンのOSを持ち歩いていてよかったぜ! 」
97通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 23:12:10 ID:???
シン「ええい、このスイッチだ!」→ジン撃破
98通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 23:41:12 ID:???
こんなのが浮かんだ。
アスカ父からわたされて遊んでいたゲームが実はOSのデーター取りの
ためのぶんだったとかてなのが浮かんだ…。

シン「これいつも遊んでいた…」
みたいな感覚で物語スタートとか。
99通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 09:26:06 ID:???
 ヘリオポリス崩壊後。
シン「――あれ、救難艇? ま、いいか。すぐに救助が来るだろうし、
   下手に回収して戦闘に巻き込むわけにはいかないもんな」
100通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 21:29:37 ID:???
>>94
シン「歩ける。曲がれる。狙って撃てる。よし、やれる!」
101通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 21:50:20 ID:???
シン「歩けない。立てない。狙いがずれる。もう、やられる!」
102通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 22:11:54 ID:???
ネタ創作の芽を潰そうとキラ厨が必死ですね
103通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 23:05:23 ID:???
アスランにマリューが殺されてナタルが艦長になると。
でG5機全部ザフトに持ってかれてアークエンジェルを狙う理由もなくなると。
万々歳じゃね
104通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 23:39:56 ID:???
つまり、ヘリオポリスは壊れなくてすむってことだな
シンはアスランにお持ち帰りされたりするのかw
105通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 07:09:44 ID:???
シン「放せアスラン!」
アスラン「シン!お前は騙されてるんだ!」(ハァハァ)
シン「あそこには友達がいるんだ!」
アスラン「お前はコーディネィターなんだぞ!?」(ハァハァ)
シン「アスラン!」
アスラン「シン!」(ハァハァ)
シン「…………」
アスラン「…………」(ハァハァ)
シン「放せぇーーーーっ!!」
アスラン「このままプラントに連れて行く!」(ハァハァ)
106通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 11:56:50 ID:???
ストーカースレの凸になってるぞww
107通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 13:55:18 ID:???
ウホッ
108通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 07:19:58 ID:???
無印種をシンで再構成するなら、アスランも取り換えんとならんな
109通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 13:35:02 ID:???
なんで?
110通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 14:28:02 ID:???
>>108
それだとただの新キャラ⇔旧キャラにならんか?
111通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 14:44:56 ID:???
主人公だけを交換して放り込むのも面白そうやぞー
キラ主人公の運命なら、レイをストレイボウにして熱くやりきれん最終決戦とか
112通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 11:14:28 ID:SVkJoHts
やりきれないww
113通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 22:48:49 ID:???
〜ラクス引渡しにて〜

ラクス「いろいろとありがとう、シン。アスラン、あなたも・・・」
アスラン「シン、お前も一緒に来い。お前が地球軍にいる理由がどこにある?」
シン「俺だって・・・お前となんて戦いたくない。でも・・・あの船には守りたい人が・・・妹がいるんだっ!!」

114通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 23:31:07 ID:bFCCo7Np
凸「じゃあ、仕方ないな( ´∀`)」
115通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 01:12:47 ID:???
( ´∀`)アスランは物分かりがよすぎるw
116通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 03:50:41 ID:???


凸「シン厨は本当はキラになりたかったんだな( ´∀`)」


 だ が 断 る 
117通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 03:52:01 ID:???
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   
  |     ` ⌒´ノ    ツン厨はいい加減に本編受け入れろ
.  |         }    常識的に考えて…
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

さあ盛り上がれ
118通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 03:52:47 ID:???
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   
  |     ` ⌒´ノ    ツン厨はいい加減に本編受け入れろ
.  |         }    常識的に考えて…
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

さあ盛り上がれ
119通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 04:14:46 ID:???
はいはい、隔離スレから出てこないでくださいね、妄想腐女子さん。

http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1173785840/l50
120通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 04:16:58 ID:???
何があったんだw
121通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 04:19:37 ID:???

すげぇ!マジでホモスレだったwww
シン厨隠れ蓑上手いな〜感動した
122通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 04:20:41 ID:???
>>119 このスレ住人に腐女子と言われるなんて驚いた
123通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 04:27:50 ID:???
放っておけばいい
124通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 04:34:17 ID:???
キラ厨と凸厨に土下座すればいいんじゃん一回
125通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 05:12:27 ID:???
126通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 05:17:51 ID:???
このスレで楽しめるのはシン厨だけだよなって事じゃん?
127通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 05:20:47 ID:???
アスシンがしたくてシンとキラいれかえるの?
128通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 05:22:07 ID:???
でもキラもキラ厨も
シンマンセーしない凸も凸厨も嫌いですっ☆
129通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 05:28:33 ID:???
アスランもキラもシン一番好きじゃないって
残念だけどアスシンもキラシンもあきらめてね
130通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 05:32:19 ID:???
あとお得意のレイだけどちんぽ要員は嫌だって
遺作厨も痔厨もシン?ハァ?だからイミワカンネーって
131通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 11:34:41 ID:???
なんでホモに持っていこうとするかなぁ
132通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 11:41:10 ID:???
腐女子の粗悪燃料はスルー汁

チンポチンポキモス
133通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 12:28:05 ID:???

105 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/03/10(土) 07:09:44 ID:???
シン「放せアスラン!」
アスラン「シン!お前は騙されてるんだ!」(ハァハァ)
シン「あそこには友達がいるんだ!」
アスラン「お前はコーディネィターなんだぞ!?」(ハァハァ)
シン「アスラン!」
アスラン「シン!」(ハァハァ)
シン「…………」
アスラン「…………」(ハァハァ)
シン「放せぇーーーーっ!!」
アスラン「このままプラントに連れて行く!」(ハァハァ)


↑こうやってキラとシン入れ替えて更に凸にマンセーさせてるんだよなwww
シン厨プライドナサスww
134通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 12:30:18 ID:???



凸「シン厨は本当はキラになりたかったんだな( ´∀`)」


 だ が 断 る 
135通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 12:41:35 ID:???
シンはエールとソード を使うのが多くなりそうだな

ランチャーもしばしば
136通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 21:25:21 ID:???
春は花粉とキラ厨の季節
137通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 21:47:01 ID:???
ヤマト一家死亡

キラ、プラントへ

失意のままニート

無収入

ひっそりと孤独死
138通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 22:13:28 ID:???
シンのフリーダム受領はどうする?
本編どおり、ラクスの盗品でいいか?
139通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 22:52:38 ID:???
出会いをどうするかから考えたほうがよくない?

そういえば、昔似たようなスレがあって
それだと、シンをヘリオの学生ってとこはキラのときと同じだけど
アスランと友人(または知り合い)設定をなくして
アスランは相手に変にこだわらないので、ザフト裏切りなし
因縁の部分は父母マユの乗ったシャトルをアスランのイージスが誤射でいこうか
って話が出てたの思い出した
140通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 23:09:53 ID:???
別にそんな無理やり因縁を作る必要なくね?
たいした関係がないなら、同僚殺しで十分だろ
141通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 23:12:18 ID:???
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   
  |     ` ⌒´ノ    ツン厨はいい加減に本編受け入れろ
.  |         }    常識的に考えて…
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

さあ盛り上がれ
142通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 23:28:41 ID:???
シンは家族をザフトにぬっ殺され、
キラは身寄りがないのを議長に引き取られ(まあ議長的にはスーパーコーディー云々の下心とか込みで)

で、戦う理由を
シン:復讐
キラ:恩義
て対比させたら話的にもおいしいんじゃね?と電波が言っております
143通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 23:30:50 ID:???
>>138
うーんフリーダムは無しがいいよ
イージス自爆でストライク大破、ロウがシンごと回収アンド大改造
アラスカのニュースを聞きつけ、ストライクブースター装備の新ストライクをマスドライバーで打ち上げ
弾道軌道を通ってアラスカに到着って流れでいいよ
144通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 23:48:46 ID:???
ロウイラネ
145通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 00:38:01 ID:???
シン、ラクシズ拉致ルートの場合、なんかシンの場合、
フリーダムじゃなくてジャスティスになりそうな気が…。
146通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 01:09:54 ID:???
キラシン
147通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 01:13:42 ID:???
ほんとただシンとキラをいれかえただけで
結果は変わんないんだな
148通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 01:26:01 ID:???
どうなるだろうって話しあって楽しむのもいいんじゃないか
149通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 05:11:42 ID:???
過程を説明せずに結果だけ押しつけるのは子供のやる事。
150通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 09:16:40 ID:???
連合の青い制服はシンに似合わない気がする
無印の時、一回だけキラは赤服着たけど
お世辞にも似合ってるとは言えなかった・・・
151通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 10:14:13 ID:???
個人的にキラは赤服いいと思ったけど…
アスランの赤服以外の似合わなさは異常www
152通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 14:29:09 ID:???
慣れれば平気になるんじゃないか?
シンの青い制服は想像できんが・・・
153通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 15:30:07 ID:???
>>152
その辺は絵師の技量だろうな。
コラ画像みたいな白服キラを見れば、平井にその技量は無いっぽいが。
154通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 20:24:23 ID:???
…キラの新旧のあのベルトだらけの私服はシンには着こなせない気が……
155通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 21:48:04 ID:???
ヘリオポリスから地球に向かう途中、シンがラクスと初めて遭遇したとき、
彼ならキラのように彼女を返還するだろうか?
156通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 23:28:20 ID:???
マユがお願いすればあるいは……
と言いたいが、正直キラそのままでは面白くない
一瞬考えるが、マユやサイ達を危険に晒すわけにはいかないと
ラクスを人質に逃げることにするのだが(その前にアスランにボコボコにされ自分の力ではみんなを守れないと思うのもよし)
その選択が正しいのか悩む展開がいいな
157通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 23:52:05 ID:???
>>151
私服は似合ってると思うけどな
連合の青服は似合わないだろうが、白服なら似合いそうだ
158通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 05:56:05 ID:???
>>154
確かにあの服はシンには大人っぽすぎるw
まぁ服はどーにでもなるさ
159通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 09:29:35 ID:???
ストライクの損傷具合が気になるな
これによってポット回収ができなくなる恐れがある
160通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 10:24:33 ID:???
シンとアスランに何の因縁もなければ、
無印種序盤でシンがアスランを何のためらいもなく、
撃墜しちまう可能性もある。
161通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 11:36:15 ID:???
>>160
戦闘ド素人に撃墜される職業軍人はダメだろww
162通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 12:13:48 ID:???
一応、アスランにもためらいがなくなるわけだしな
163通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 15:56:40 ID:???
戦闘に緊迫感が生まれる・・・・・・・・・カモ
164通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 19:25:22 ID:???
ああ、シンが凸に殺されるな
165通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 05:56:41 ID:???
学生だったキラに押し負けてるアスランがシンを殺す?wwwwwwwwww
166通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 05:59:55 ID:???
>>154
着こなす以前にあの服はねーよ
167通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 07:04:06 ID:???
>>165
前の文が読めてないんだな
>アスランにもためらいがなくなる
シンがアスランと互角に戦えるとでも思ってるのかw
168通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 09:03:28 ID:???
その分ムウのおっさんに頑張ってもらって・・・
でも、あと1人ぐらい戦える人間が欲しいな
169通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 11:17:33 ID:???
アスランとシンが友達だったらアスランにためらいが出来て
遺作に殺されそうになっても助けてくれるし良いんじゃないだろうか

それ以外は補正でシンを強くするしかない
170通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 11:54:27 ID:???
途中でシンをアスランが殺してアスランがザフト裏切り無しで進むとおもしろそうだな
171通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 13:04:34 ID:???
別に殺さなくても裏切り無しにすることはできるだろw
172通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 18:41:29 ID:???
アスランとシンが知り合いでも何でも無かったら、
ヘリオポリスの格納庫にあるストライクの上で
シンとマリューがアスランに殺されて、ストライクが
アスランに乗っ取られ、種第一話にしてEND

やはり、>>169のいうように、友達だったという話が
必要になるな。
173通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 18:44:52 ID:???
 アスランがシンを殺しに掛かるよりもちょっと早くシンとマリューが
ストライクの中に潜り込めば問題ないのでは?
174通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 18:49:00 ID:???
>>173
そこはそれでいいけど
その後に凸が助けなきゃキラが死んでるシーンは
どうするのか
175通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 18:53:17 ID:???
 先にストライクが立ち上がってアスランを踏んどく。
余ったイージスはMS形態での運用を捨てて、サイかトール辺りに
強襲形態で使わせる。
176通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 18:56:06 ID:???
ワロス。煽りの人が言うように
アスシンになるくらいなら凸は死ねばいいんだよな
177通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:56:21 ID:???
死ぬのか・・・・・
せめて、重傷を負って一時リタイアするけど、あとでジンか何かで復讐戦
挑んだ方がいいんでね?
無人島でのカガリと遭遇する件もあるし。
178通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 21:41:22 ID:???
カガリと凸の遭遇って必要?無くても問題ないと思うが…
179通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 22:44:15 ID:???
話の展開によるな
まあ、何事もそうなんだが・・・
180通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 23:23:43 ID:???
重要なことに気がつきました
友達設定をなくしたら1話のラストが締まらねー
181通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 23:23:43 ID:???
自演くさい
182通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 00:47:28 ID:???
 ならばシンとキラを交換したついでに、アスランとラスティの立ち位置も交換してみればどうだろうか?
あれなら元々キャラクターなんか無いも同然だし、シンとの友達設定が降って湧いてもいいのでは?
 アスランはマリューに撃たれて死亡というのはかわいそうだというなら、シンを見て動揺している
ラスティが抱えて連れ帰れば良い。
183通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 01:06:15 ID:???
大事なことを忘れていた
シンがキラの立場になったら、ストライクに乗ったとき、マリューの胸に顔から突っ込んだり
コクピットが揺れたら、胸にタッチしたりしなきゃ

もちろん、わざとじゃなくて偶然ね
184通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 04:17:23 ID:???
白兵戦最強の魔乳相手にか
只じゃすまないなシンw
185通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 17:08:23 ID:???
OS書き換えなら、時間があればシンにも出来るし、グラスパーの補給受けられた後は、
ムゥがメビウス、グラスパー二機でサイ、トール。
ナチュ製OS完成後はガンバレルアストレイ・ムゥ。アストレイ・サイ・トール。新型パックストライク・シンで良いんじゃないか。
186通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 17:09:50 ID:???
>>167
前提が分かってないな。
シンとキラの立場が逆なんだから、アスラン+ヘリオポリス組はシンの友達。
187通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 17:48:45 ID:???
たちば 【立場】<

(1)立つ場所。立っている所。

(2)何かをするためのよりどころ。立つ瀬。
「それでは私の―がなくなる」

(3)その人が置かれている、地位・境遇・条件など。
「―で考えも異なる」「つらい―にある」「相手の―になって考える」

(4)物の見方・考え方。見地。立脚点。
「実存主義の―に立つ」
188通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 17:54:13 ID:???
逆に考えれば、キラとレイが友達になれるかどうかだな。
スーパーコーディネイターとクローン人間。
189通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 18:45:29 ID:???
別に無理に友達になる必要はないだろ
劣等感ある奴は大抵、恵まれてる奴が苦悩もほとんどないと考えるから恨むわけで
そこら辺をしっかりできれば、戦友とかでもおkだろ
190通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 20:01:58 ID:???
そもそも、努力が嫌いで学校の成績はサイの方が上だったキラが、プラントで赤服になれるかどうかだ。
191通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 20:03:21 ID:???
>学校の成績はサイの方が上だった
こんな設定あったか?
192通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 20:47:45 ID:???
>>191
両澤って人がゆってた
193通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 21:55:09 ID:???
マジで?
194通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 22:25:53 ID:???
アスランのが成績が上ってのは聞いたことはあるが・・・?
195通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 12:03:23 ID:???
種死メサイヤ戦後のシンが逆行。
ヘリオポリスで目覚めるとか。
で、シンがストライクに乗りる。
シンがキラに憑依とかでも良いかな。
196通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 13:02:27 ID:???
それじゃあ「立場が逆」じゃないじゃん
197通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 20:28:10 ID:???
>シンがストライクに乗りる
乗るのか、降りるのかはっきりしてくれw
198通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 23:25:55 ID:???
乗る…ふりして降りる・・とか?
199通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 03:21:36 ID:???
種時のキラの中身? 
彼は何故かメサイア戦後のシンの体に乗り移りますが何か?
そして自分の未来とか現状とかに驚愕します
いろんな意味で
200通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 18:59:10 ID:???
驚愕どころではないかと……
下手したら、現実逃避で素敵な世界に心が逝きかねないでしょう
201通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 00:39:46 ID:???
202通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 11:12:40 ID:???
素敵な世界?
203通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 11:29:16 ID:???
TV版Zでカミーユが逝っちゃった世界
204200=203:2007/03/28(水) 14:14:22 ID:???
ついでに京○堂言うところの彼岸
205通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 15:00:58 ID:???
>>199
お互いの魂を入れ替えてしまうのは面白いな
キラもシンも物凄い苦悩で精神的にやばそう
206通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 19:32:02 ID:???
その場合どの時期で入れ替わるかで色々変わるな
上のはキラ・ヘリオ時←→シン・メサイア後だが、
キラ・イージス自爆前後←→シン・ベルリン後エンジェルダウン前とか


……言っておいてなんだが、これキラにキツいな〜。他のタイミングないかな
207通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 19:58:29 ID:???
はっはっはっ
精神的にヤバかったりキツかったりするからいいんじゃあないか、キラに
良薬口に苦し、若い頃の苦労は買ってでもしろ、これが逆境だ!!
208通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 23:11:48 ID:???
どの時期で入れ替わるって言うか、キラがシン・ベルリン後と入れ替わったとして、状況的には混乱しても
ステラのこととかまったく意味がなくなるな
209通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 00:38:42 ID:???
ヘリオ時のキラがメサイア後のシンに乗り移ったら結構なショックじゃね?
他人の身体になってるのは勿論、たった二年かそこらで立場もキャラも様変わりした自分を見るんだぜ?

混乱しながらも自分の知らない二年間に何があったのか過去を追究するキラ。
一方、自分が知る運命を変えようと未来に干渉するシン。

という筋書きを妄想した
210通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 01:00:08 ID:???
それ、イイ!!
211通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 01:29:12 ID:???
>>209
シンの頭の中を覗けるわけじゃないが、シンの家族をやったのが自分だとわかって、
真に力を振るうとはどういうことなのか考えて懊悩したりとかな。
212通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 02:41:03 ID:???
それちょっと残酷すぎな気も…
運命を変えるシンはいいな
ターミネーターみたい
213通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 03:01:06 ID:???
むしろそれくらい残酷な方がいいよ
キラにはいいクスリだと思う、いろんな意味で

特にトール・サイとフレイ周りとか
ミリアリア周りとか
214通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 03:01:59 ID:???
知ってるかい? キラにとって、ヘリオポリスの皆は
「始めて」自分がコーディだって素性を打ち明けたほどのマブだったんだぜ?
215通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 04:02:54 ID:???
SS職人光臨期待あげ
216通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 11:20:15 ID:???
魂の入れ替えの方が立場の入れ替えより数倍面白そうな件

キラとして、キラが辿った道を生きるシン
そしてキラが見た戦争の哀しみを体験して、シンに新たな苦悩をもたらす。
このキラとして生きるシンは、とある分岐点から原作とは別のルートを逝きそうな予感。

過去に全く面識の無かった、シン・アスカなる人物になっている己に戸惑うキラ。
何とか現実を受け入れようとしつつ、オーブの慰霊碑で己の前に現れる未来の自分と
立場が変わり果てたかつての幼なじみに困惑し、動揺に悲しみや怒りを覚える…
「あの僕は何なんだ…」「僕はああなる為に生きて来たのか…」
そんな中で、ふとした事から己のメンデルでの出生の秘密を知ってしまうキラ。
普通のコーディとして生きて来たキラ、
己に突き付けられる二年後の現実と言うのは、果たして衝撃の連続で済むのやら。

このシンとして生きるキラは、ラウに近いベクトルで世界に反抗する「逆襲のシン」か
既に作り上げられたラクスや未来の自分が持つ覇権に反逆する「逆襲のシン」

お互い事を成した後に、魂の邂逅を果たして笑いあったりしてw


やっぱ魂の入れ替えの方が妄想も楽しいなwww
217通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 11:43:31 ID:???
>>216
書いてることが矛盾だらけな気もするが?
はっきり言って、魂の入れ替えの方が書くの数倍難しいだろうから途中で物語が破綻しそうだな・・・
218通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 11:54:59 ID:???
A時間軸線CE73年(元シンのいた時間線、キラが時空を超えて俺参上した事で本編から乖離)
B時間軸線CE71年(種第一話キラのいた時間軸、A軸からシンが俺参上した事によって本編から軸分岐)
見たいな感じでFA?

つまり、両方とも本編から見たら「異なる平行世界」になるわけなんですかね
魂の邂逅って事は、最後魂がまた入れ替わるオチかな?
219通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 12:15:17 ID:???
>>218
GJな纏めかと

パラレルワールドから戻るべき所ヘ戻った両者は、
自分が相対すべき現実と向き合って行く…
それはまた別な物語である
220通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 15:46:43 ID:???
>>218
なるほどー。
とりあえず入れ替わった中の人達が苦悩しそうな問題は家族関係かな
自分の家族だったはずの人達は、しかしあくまで「この世界の自分」の家族に過ぎない。
笑い合う幸せな一家を他人の身体で遠くから見つめる事しかできない悲しみ

一度は家族を失ったシンにも当たり前のように両親が傍にいたキラにもきっつい展開だわなぁ。
221220:2007/03/30(金) 15:57:19 ID:???
あ、あと本編がC軸で最後にまた入れ替わるとすると、
A軸→シン
B軸→キラ
になるのかな。
俺参上した人達が頑張った結果ちょっと居心地良くなった世界で安息を得る=並行世界にいる互いを救う、みたいなオチ。ややこしいがw
222通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 16:41:46 ID:???
メサイア戦後のシンになったキラは、
自分に突き付けられる現実を乗り越えることが出来たら、物凄い人間的成長を遂げそう。
それ位ヘリオポリス当時のキラには厳しく高い壁が聳えているよな。
だがこの頃のキラなら、壁を乗り越えようと努力しそうな感じを受ける。

キラが持つ肉体、シン・アスカの置かれた境遇と未来の自分との因縁とか。
ヘリオポリス当時は結構上手くやっていた仲間達との、変わり果てた人間関係とか。
ヘリオポリス崩壊の真実や、その後のオーブの立回りの実態を知ったら、
キラのオーブの見る目が変わりそうだな。

で、アーダコーダ並行世界のシンとして頑張って事を成し遂げ、
戻るべき肉体に帰ったキラはヘリオポリスの仲間とどんなことが有っても、上手く付き合うことに努めそうだし、
キラがどんな選択をしようが目の前の現実から目を背ける事はしなさそうだ。

原作のキラや、並行世界でシンが生きたキラとも違うキラ・ヤマトなんてな
223通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 16:58:05 ID:???
魂の入れ替えと立場の入れ替えじゃあ結構内容が違うから、もしやるなら新スレ立てた方がいいと思う
224通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:34:59 ID:???
確かに今の話題は魂の入れ替えだな
シンとキラが入れ替わるわけではなく魂がいれかわる感じだよな?
シンの種死での経験を魂キラは理解できるのか?乗り移るんだから理解でかるのか
あっ…でもシンの場合は、未来を変えるって話だから
シン自身が過去に行くってことだから魂ではないのか…
225通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:36:52 ID:???
>>222
魂の入れ替えだから種死キラと種キラが出会う感じなの?
っで種キラはシンの記憶がある?
226通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:39:33 ID:???
シンの場合立場いれかえだから当然キラはオミット?
キラの場合は魂入れ替えだから種死キラも存在するでおkなの?

ちょっと頭を整理
227222:2007/03/30(金) 17:49:50 ID:???
>>225
>>222の後にシンについての妄想を垂れ流そうと思ったんだが
>>223にスレチと止められたんでな

と言うかちょっと上の流れを読めば、
キラとシンお互いの魂の入れ替えと理解してくれているとオモタ
228通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:54:18 ID:???
納得した
納得したうえでスレチではあると思う
シンとキラ魂が入れ替わったらスレのがいいかもしれん
229通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 18:01:04 ID:???
種キラがシンの運命を歩む(種死キラじゃない方がいい)
シンがキラの運命を歩む
ってスレだと思いこんでたから困惑してスレ汚しスマソ
230通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 18:06:07 ID:???
元々過疎地だからなぁ。このままやっても特に問題は無い気がするが。
万が一1000までいけば魂が入れ替わったらスレ立てるとか。
まあどうするにせよ、>>222の妄想を聞かせてほしいもんだ
231通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 18:08:45 ID:???
そういうならこのままでいこうか
>>222
続きどうぞ!
232通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 19:21:04 ID:???
いや、>>228みたいなこともあるし、新スレ立てるべきだろ
常識で考えて・・・
233222:2007/03/30(金) 20:05:36 ID:???
>>232
そういう指摘もいいが、流れを変えるためにもネタを出すべきジャマイカ?
流れを止めるだけなら誰でも出来るぜ

一応シン関連の妄想レスは書けたが自重しとく
234通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 20:41:26 ID:???
ってか書いていいんじゃないか?
235228:2007/03/30(金) 20:45:38 ID:???
投下よろ!あんま気にしなくていいよ
236通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 21:36:06 ID:???
魂が入れ替わったことにより、相手の立場になり、その後の経験を積んでいき
元の自分と相手、それぞれに連なる人々とことを考えていくようになるってことで
あんまスレ違い的には受けとってなかったな、おいらは…
237シンのキラルートの方が妄想は楽:2007/03/30(金) 21:59:37 ID:???
>>222の続きで
では、メサイア戦でヘリオポリスキラと入れ代わって、
キラの肉体に宿るシンについて妄想を垂れ流してみる

シンはシンでメサイア戦と言う、精神が疲労困憊する状況から
一応、平穏に見えるヘリオポリスに飛ばされ己が因縁深いキラ・ヤマトになっている事実に当惑し、
嫌悪感を抱き、自殺未遂に走ったりしてw
しかし、それを引き止めてくれるキラの仲間たち。
ミネルバの仲間たちとはまた違う存在を知り、シンはキラもかつては普通の少年だった事を知る。
シンの場合はキラと違って過去をある程度は知っている訳だから、
やはり、小さな範囲でも歴史の改変に挑みそうな気がする。
すぐに思いつくのは家族を救えないかと…

だが、過去の自分自身や家族にキラとしてのシンが知る
未来を告げるべきなのか悩んだりとか。
義父母ヤマト夫妻と出会った時は忘れていた親の温もりに泣いたりしてw
キラとして生きるシンはヘリオポリスの仲間たちを、
原作のストライクキラとは別の意味で大切にする一方で、
元の世界で面識のある過去のザフトキャラやカガリと
キラとして面を付き合わせた時のリアクションを妄想するのも楽しいなw
携帯厨でごめんね まだ妄想続くw
238続きです:2007/03/30(金) 22:03:31 ID:???
妄想の続き
キラとして生きるシンは、自分が忌み嫌ったアスハを名乗るカガリとウズミと面会したら、
果たしてどんな表情をするだろうか?
カガリの場合はヘリオポリスで気付かないかも知れないし、
砂漠での再会ではそれまでのキラとしての経験から、以外と割り切るかもしれん。
しかし、ウズミの場合は間違いなく割り切れなさそうだな。

キラとして生きるシンは、原作のキラ以上に遺作のシャトル撃墜にキレそうだ。
過去に遡りキラの人生を過ごすことになったシンは、
オーブ関連の歴史の改変に必死になりそう。
そこで無力を味わうか、介入に成功するかは、種死で軍人をして来た経験と
キラとして積んだ経験次第だ。

そして、種死で自分が経験した事とキラの経験から「奪われる者の痛み」と
力を振るうことは「新たな奪われる者」を産むことに付いて苦悩してほしいね。
事を成し終えてキラの魂との邂逅を果たせたら、
お互いが経験した事を笑い合える人間的成長が出来そうだ。
そして、シンの場合は種死のキラを許す精神的余裕が出来るかもしれない。
軍人を辞めてひっそり暮らす事が出来るかも。
その選択でなくても、過去のみではなく前を向けるシンになれるのではないかな?
239通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 22:22:31 ID:???
メサイア戦後のシンに魂が乗り移るキラは、
自分の肉体の本来の持ち主の事を調べる内に、シン・アスカの記憶も思い出すとかどうか?
ある時点で止まっている過去の自分の記憶と、
自分の面識の無い人間が積み重ねて来た記憶の攻めぎあいとか。

種死のキラが辿って来た道を知る衝撃、過去のキラとは様変わりした人間関係…

シンの肉体から見つめる世界は、ヘリオポリスキラからはどう見えるだろう?
240通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 23:46:52 ID:???
なんか予想外に妄想しがいがあるネタだなおい
しかしこの状況で他人の記憶まで持っちまったら流石に発狂すんじゃねーか?
241通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 00:28:10 ID:???
発狂ギリギリで耐え切ってしまう
種死キラと言う己にとっての究極の反面教師が、シンの中にいるキラを
ギリギリで常に正気に保たせてしまう
242通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 00:49:08 ID:???
シンルートのキラは、メンタルが血で汚れていない普通の少年だからね。
悲惨な現実に「正直しんどい…」と思っても無理は無い。
しかし、目の前の未来の自分を見たら奮い立てるんじゃないか?
>>241の言う反面教師で。
ヘリオポリスのキラは普通の少年なのに、
メサイア戦後のキラは主体性のある人格の存在が疑われるからね。

シンルートのキラに突き付けられる
「未来のあなたは勝ち組の代わりに自分の心が無くなります」
ヘリオポリスキラなら反発して何かしようと思う筈。
幸い、負け組とは言え軍人として一流の技能を持つ肉体を持っている訳だし。
243通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 00:56:00 ID:???
一応シンの脳みそも肉体の一部と考えれば
彼の記憶や経験も無意識に引き出せるかもしれない
244通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 01:04:18 ID:???
負け組みww
245通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 01:04:41 ID:???
>>243
キラが宿る脳から無意識に引き出されたシンの記憶に涙する一方、
生命の危機が訪れたときには軍人として鍛えられたシンの肉体が
キラの魂を護ってくれそうだな。
246通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 01:15:09 ID:???
キラルートを辿るシンがやることはまあ想像がつくが、
シンルートのキラが何をするかは選択肢が色々ありそうだ。

ヘリオポリスのキラにその後2年間の様々な事実を知ってもらった後で、
シンに宿るキラが下す決断とは?
247通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 01:45:09 ID:???
>>246
ここで立ちはだかる「メンタルは普通のガキ」という壁
いきなり反逆とか逆襲とか大それた事はできんよなー
まずはトールの墓参りにでも行ってそこでヘリオ組か種死キラにばったり、とか
248通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 10:53:09 ID:???
>>247
そうだね。
何をするにしても心が普通の少年だから、まずは現状を理解し受け入れて行かないとね。
キラの心が壊れずに済むかどうかのポイントは、変わり果てた未来の自分に対する反発と、
シンが共に生き抜いて来たミネルバの戦友達の支えだろうか?
ヘリオポリスキラのメンタルなら、親友のトールや憧れのフレイが戦争で命を散らせた事実を知ったら、
間違いなく墓参りに行きそう。
そこでサイやミリィにカズィと再会するかもな。しかし種死キラはそこに現れるかな?
自分の魂が自我を持ちつつ他人の体に宿る事に気付かされるのって、
実は「あなたはクローンです。あなたの記憶は贋物なんです。あなた自身の人格は空っぽなんです」
と他人に指摘される事より残酷だったりするのかな?
某所のSSではヤザンの魂が、ユウ・カジマの肉体に乗り移ってBDを使いこなすなんて話があるが、
ヤザンくらいの強暴で野獣のようなタフさが無いと、シンの肉体を使って反逆云々は厳しいのかな…
つまり、現実を受け入れさせつつミネルバの戦友達にメンタルも助けてもらいながら、
心が普通の少年であるキラを皆で逞しい野郎に育成する…
それに必要なシーンを皆で妄想する…
これなんて育成SLG?
249通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 11:11:53 ID:???
過酷な環境に置かれたシンルートのキラには、
一時的にしろ、目も当てられない位のどん底の精神状態になりそうだが、
Ζのベルトーチカバリにルナが
「女の愛撫で男を奮い立たせる事が出来るなら、女はそれをする事もあるのよ」とかされそうだな。
ヘリオポリスのキラは純情少年だが、それで発奮出来るかどうか?

シンの魂が「実はキラと言う別人格ですた」なんて周囲には解りようがなく、
「大戦のスーパーエースは激戦の連続で疲れ切ったんじゃない?」
なんて感じで普通に受け止められてしまいそうだなw
250通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 11:31:30 ID:???
>>248
トールの墓前で出会ったサイに「君は昔のあいつに似てるな…」と呟かれたり。
やがてフレイ寝取り・「やめてよね」などのエピソードを聞かされて超いたたまれなくなったり。

>>249
いきなり口調も一人称も変わっちゃうからなw
環境が環境だけに精神的ショックによる記憶喪失とかでも押し通せそうだが。
ルナには赤毛つながりでフレイの面影を見そうだな
251通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 12:52:22 ID:???
シンの身体で、トールの墓参りに行きヘリオポリスの仲間たちとの再会を果たすキラだが、
サイから無印時代キラの出来事を聞かされ、痛たまれない感情のままその場を去るが、
一人号泣しそうなイメージが湧くな。

その数日後に、あのファイナルプラスのエピソード通りに慰霊碑で種死キラと凸に出会うと。

既に様々な出来事での衝撃を受けすぎて、
慰霊碑前でキラの精神がテンパる事は想像に難くない。
だからシンに宿るキラは泣いてしまう…

と妄想
252通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 13:09:16 ID:???
泣けるのならまだいいが
そこであまりの激情の高さから、過呼吸入って胸が軋み出し始めたらヤバイ
253通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 14:11:22 ID:???
シンの経験もキラの過去も知るキラ
魂キラは何もしてないんだが実際はその二つを背負わないといけないつらさ
254通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 15:12:57 ID:???
>>253
しかし、そのキラがその艱難辛苦を乗り越えていく様を妄想するのが楽しい件

何か魂が肉体と別人だと、端から見れば電波お花畑に見える異様な独り言が増えそうだなw

それが実は魂と肉体の対話だったりして
255通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 02:12:36 ID:???
なんていうか、普通にいいね
256通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 22:32:11 ID:???
いまさらだが記憶をもってなくてもいいんじゃないか?
シンを種の主人公に、キラを種死の主人公にしてしまえば。
あのステラを湖に沈めるとことかキラのほうが性格的にもあってると
思う。あ、もちろん種死のじゃなくて種の時の性格ね。
257通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 03:47:42 ID:???
ただでさえアレなのに
記憶がなけりゃさらにロクに人格としてキャラ動かせないような気が、、、
258通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 14:38:22 ID:???
>>257
この魂の入れ替え話が始まる前はずっとそんな話だったぞ
259通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 22:20:26 ID:???
age
260通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 00:20:35 ID:???
シン「ラクス・クライン。何が言いたいのかよくわかんねーけど、NJC搭載機をぽんっとくれるんだから腹黒いこと考えてるんだろうな」
261通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 17:59:23 ID:???
保守
262通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 10:34:37 ID:???
止まったなぁ、意外と魂入替えが盛り上がってたんだな
263通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 01:21:48 ID:???
264通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 20:26:54 ID:???
保守
265通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 20:51:00 ID:???
そのうちそのネタで書こうかな
266通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 18:18:49 ID:???
期待して待ってます
267通常の名無しさんの3倍:2007/05/10(木) 20:22:53 ID:???
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/army/1178549766/
防衛省ですがドリルは取っておけと言ったのだ
268通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 18:07:01 ID:???
終わり方が確かに難しい。どうすりゃいいんだ。
269通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 10:41:24 ID:???
保守
270シンinキラ:2007/05/22(火) 20:55:16 ID:???
「くっそー! 何であんたなんかに!」
「もうお前も! 過去に囚われたまま戦うのはやめろ! そんなことをしても、何も戻りはしない!」
「な、何を!」
「なのに未来まで殺す気か!お前は!」
「は!」
「お前が欲しかったのは本当にそんな力か!」
「くっ……」

『お兄ちゃーん!』

脳裏の中でマユが呼びかけてくる。ここは旅行で行った京都か。舞い散る紅葉の中でマユが呼んでいる

『お兄ちゃーん!』
「マ…」

呼び返そうとした所で喉が詰まる。そうさ、例えキラって奴をぶっ殺したところでマユは戻りしない!

「だけど! だけどっ!」

この気持ちが治まらないんだよぉ!!

「シン! もうやめて! アスランも!」
「……ルナ! なぜ邪魔をする! お前もかぁーーー!!」
「この馬鹿やろう!!」
「うわぁぁ!! 」

ジャスティスのビームの刃が向かってくるのが妙にスローに見える。
ああ、ここでやられるのか。
マユ、もしもかなうなら、この人生をお前と兄妹じゃなくやりなおしたいよ……

……? コクピット内に、キラキラ光る光の粒が……

「ああ!? どうしても取れなかった大邪神リリカル・ミュミュ様のリストバンドが!」

リストバンドが千切れて、重りの砂が零れ落ちて、光の粒になって……
光は次第に大きくなり俺を包み込んだ――



271シンinキラ:2007/05/22(火) 20:55:54 ID:???
……気がついたら、俺は、木の椅子に座っていた。目の前のパソコンからはアナウンサーが緊迫した様子で、カオシュンがどうとかしゃべっている。

頭が、痛い。

「俺は、誰だ?」

俺は、シン・アスカのはずだ。だが、よりにもよってキラ・ヤマトとしての記憶がある。ただ、それは感情を伴わない、無機質な記憶。その記憶が、今はC.E71年だと告げていた。

「キラー。こんなとこに居たのかよ、カトー教授がお前のこと探してたぜ」

キラの記憶によると、こいつはトールだ。トール・ケーニヒ。こいつがコーディネイターだろうと関わり無く接してくれる友人だ。

「トール。俺は、キラ・ヤマトか? 今は、C.E71年の1月25日。そしてここはヘリオポリスで合ってるか?」
「なんだ? いきなり? ああ、確かにお前はキラ・ヤマトで今日はC.E71年の1月25日で、ここはヘリオポリスだよ」
「……ふふふ…はっはっはっはっは! やったぁ!!!」

マユ! お前はまだ生きているんだ! そして! 俺とは兄妹じゃないんだ!!!

「キラ、頭、大丈夫か?」
「うわぁぁ!」
「何やってんだ、お前。ほら、行くぞ!
「ああ、うん」

こうして俺の、キラ・ヤマトとしての日々が始まった。
272通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 21:29:42 ID:???
な、何か
何か物凄い物語が始まる予感がするぜ!!

俺は伝説の始まりに立ち会っているのか、、、GJ!!
273通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 22:23:10 ID:???
 あげ
274通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 00:57:24 ID:???
シンがコワレ気味な妹萌になってるw GJ!
275通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 23:43:17 ID:???
いいじゃないGJ!
276シンinキラ:2007/05/27(日) 00:14:02 ID:???
「だからー、そういうんじゃないんだってばー」
「えー、うっそー!」
「もう、白状しちゃいなさいよー」

カトー教授のラボに向かっていると、前から明るい声が聞こえてきた。
キラの後輩のフレイとその友達が話しながら歩いてくる。
キラはどうやらこの女が気になっていたらしい。
確かに明るい栗色の髪を長く伸ばして、女の子らしくていいな。

「……しかし、どうせ栗色ならマユの方がよっぽど可愛いな」
「マユって誰だよこいつー!」
「うわぁぁ!」
「お前、今朝からそればっかりだなぁ」
「あ、あはは……」
「で? マユって誰だ?」
「減るからやだ」
「くっやるな」

ふふん。どうせただ教えないと言っても『いいじゃないか減るもんじゃなし』と言う返しがある事を予想しての発言だ!
……でも、俺も早くマユに会いたいよ! どうすりゃいいんだ? とりあえずオーブ本土に戻らなきゃ!

「うふふっ。あら? ミリアリア」
「はーい、フレイ」
「あ、ねぇ、ミリアリアなら知ってるんじゃな〜い?」

フレイの友達がミリアリア――トールの恋人に話しかけた。なんだ?

「な〜に?」
「やめてよってばもうー!」
「この子ったら、サイ・アーガイルに手紙貰ったのー! なのに何でもないって話してくれないのよ。ねー?」
「え!?」「えー!?」

サイ・アーガイルか……キラを中心としたメンバーのまとめ役みたいな奴だな。ふむ。真面目な奴だと言う記憶があるが、木石じゃ無かったって事だな。

277シンinキラ:2007/05/27(日) 00:16:06 ID:???
「あんた達っ!もういい加減にっ!」
「ん、んん」

咳払いが聞こえた。見たら、男を二人引き連れて、サングラスをかけた女の人が立っていた。
俺の勘が疼く!

(貴様らプロだな、プロに違いあるまい!)

「乗らないのなら先によろしい?」
「どうぞ、軍人さん」
「えっ……」

俺の台詞はピンゴだったみたいだ。その女性は固まってしまった。

「やれやれ、そんなにばればれだったかい、君」
「まぁ、軍人さんは諜報部と違うからしかたないですよ」
「はは、慰められてしまったな。じゃあ、また」

男たちは固まったままの女性をエレカーに押し込むと去っていった。

「っもう!知らないから!行くわよ!」
「ああん、待ってよフレイー」

フレイたちもエレカーに乗り込んで去っていった。
俺たちもエレカーに乗り込み、しばらくしてカトーゼミに着くと、ひょいとゼミの先輩のサイが顔を出した。

「あ、キラやっと来たか」
「うん。ん?」

壁を見ると、金髪の帽子を被った少年がいた。

「誰? あの子」
「あ、教授のお客さん。ここで待ってろって言われたんだって」

あれは……まさか――!

「貴様ぁ! 貴様が何故ここにいる!」
「ちょっと、なんだ! 私はお前なんか知らないぞ! はっ!? もしや? ちょっとお前こっちに来い!」

ずるずると引きずられていく俺の体。キラって奴、体鍛えてないのかよ! 情けねーな!

「で、人のいない所に来て何の用でしょうか? オーブ代表?」
「え!? お父様!? ……誰もいないじゃないか! 図ったな貴様ぁ!」」

不安げになりきょろきょろと後ろを見回し、次に怒ってくるカガリ・ユラ・アスハ。
百面相がおもしれー!

278シンinキラ:2007/05/27(日) 00:16:24 ID:???
「ぷっ!」

あんなに憎かった奴が相手なのについ、笑っちまった。

「何のことですか? カガリ・ユラ・アスハさん?」
「やっぱり、何で知っている!」

そうだよな、こいつはまだオーブ代表じゃないんだった。
……っていうか! ヘリオポリスって崩壊するじゃん! いつだよ!

「確か低軌道会戦が2月13日……あー、細かい事ももうちょい身を入れて覚えておくんだった!」
「お前?」
「そうだよ! これを生き延びなきゃマユにも会えない…あ」

唐突に思い出したヘリオポリス崩壊日……それは、1月25日――今日だった。


ズズ……いきなり地面が揺れた。地震!? いや、ここはコロニーだ。そんなものある訳ない! たぶん……ザフトの攻撃……
照明も消えた中、みんなが非常口を目指してる。

「とにかくアスハ、来い! 緊急事態だ!」
「アスハは止めてくれ。カガリでいい。そんなにきつく握るなよ。痛い」
「はぐれるより、いいだろ?」

カガリは、少し赤い顔をして、もうそれ以上文句を言わなかった。
ちょっとかわいい、と思ってしまった。

たぶんザフトの攻撃だろなーと思いつつも一応避難民に聞いてみた。

「いったい、どうしたんです!?」
「知らんよ」
「ザフトに攻撃されてるんだ!コロニーにモビルスーツが入ってきてるんだよ!」
「え!?」
(やっぱり……)
「君達も早く!」
「あ! キラ! お客さんも!無事だったか!」
「あ! サイ!部屋に戻ろうとしてたとこだったんだ」
「戻るのは危険だ。僕たちも行こう!早く!行くぞ!」
「ああ!」
「あ、君!」

あ、カガリが、非常口とは別の方に走り出した。
ち、しょうがねえお姫様だ。気がついたら俺の体は彼女の後を追っていた。

「キラ!」
「先に行っててくれー。すぐに戻るよ!」
279シンinキラ:2007/05/27(日) 00:17:04 ID:???
投下終了ー
せっかくなのでネタ使わせていただきました。
280通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 13:01:56 ID:???
GJ!!行け!シン!!マユと添い遂げるその日まで!!
(しかしマユには今のシンが憑いてるんだろなぁ)
281通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 13:41:35 ID:???
GJ!シンが生き生きしてる
282通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 11:20:50 ID:???
>カガリは、少し赤い顔をして、もうそれ以上文句を言わなかった。
ちょっとかわいい、と思ってしまった。


・・・・・・な ん の フ ラ グ だ ?!

GJ!!
283通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:05:40 ID:???
いやでもこの二人は本編で何かの形で決着を着けるべきだった筈。
まだ何もやってない相手に決着っつっても自分の中で完結させるしかないけど。
未完成なOSに訓練された軍人のシンはどう対応するのか!?GJです。

軟弱な体に苛ついてガンガン訓練するけど、凄い勢いで肉が付いて不公平感を味わうとか。
284シンinキラ:2007/06/01(金) 21:33:52 ID:???
「はあはあ、追いついた。何してるんだよ! そっち行ったって……」
「何で付いてくる? そっちこそ早く逃げろ!」

「きゃー!」

その時近くで爆発が起こってカガリの帽子が吹き飛ばされた。
俺はとっさにカガリを抱え込んだ。

「あ、ありがとう」
「いいって事よ。男は女を助けなきゃな」
「だけど、もう行け! 私だけで確かめねばならぬことがある!」
「行けったってどこへ? もう戻れないよ?」

今まで来た道は、見事に瓦礫に埋まっていた。

「…ぁ」
「大丈夫だって。助かるから! 俺の記憶に拠れば工場区に行けばまだ避難シェルターがある!」

走って走って。大きな空間に出た時、下に大きなロボットが横たわっていた。
え!? あれってモビルスーツか!? 俺が乗っていたのと同じ顔をした奴らが寝ていて、妙な感覚を味わった。

「こ、これって…」
「はぁ…やっぱり…地球軍の新型機動兵器…うっ…お父様の裏切り者ー!」

チーン!
ラッタルが甲高い金属音を立てた。
カガリの叫び声に気づいて、下から兵士が撃ってきた!

「やばいぞカガリ! 逃げよう!」
「ぁぁ」

俺達は再び安全な場所を探して走り出した。

「はぁはぁ…やっと見つけたー」
「ほら、ここに避難してる人が居る」
「まだ誰か居るのか?」

中の人が声をかけてきた。

「ああ、。俺と友人の2人です。お願いできますか?」
「2人!?」
「はい!」
「もうここはいっぱいなんだ! 左ブロックに37シェルターがあるからそこまでは行けんか?」
「ちっしょうがねえな。行ってみます!」
「悪いな!」

カガリと目を合わせると、再び俺達は走り出した。
さっき銃撃された所を通らなきゃならん。嫌だな。
285シンinキラ:2007/06/01(金) 21:35:02 ID:???
「あ!?危ない後ろ!」

オレンジの作業着の女性が撃たれそうになってが、俺が声をかけたので難を逃れたようだ。
その女性が俺達に声をかけてきた。

「来い!」
「左ブロックのシェルターに行きます!お構いなく!」
「あそこはもうドアしかない!」
「え!?うわぁ!」

また爆発が起こった!

「こっちへ!」
「しょうがないみたいだな」
「ああ」
「ちょ、お前なにす……!」

爆発をやりすごして、カガリを抱きかかえてモビルスーツ目指してラッタルから飛び降りた!

あ、あの人が撃たれた!
あわてて駆け寄ると、ザフトの兵士がナイフを持ってこっちに来るのが見えた。
俺もあわてて身構えてる。くっそー、ナイフ遣いなら成績は一位だったんだ! なんとかして奪い取れば……
って、こいつの顔は……!

「――アス、ラン!?」
「っ!? キラ!?」
「……あんたって人はー! えらそうな事いっときながらすべてはあんたが始まりかー!」

俺がぶん殴ると、ちょっと若そうなアスランは呆然と後ろに転がっていった。
作業着の女性が銃を向けると、アスランは隠れながら後ろに下がっていった。
その女性はいきなり俺達をモビルスーツのコクピットに落とすと、そいつを起動させた。

「シートの後ろに!この機体だけでも。私にだって動かすくらい」
「……ガン、ダム?」

表示される画面に表示される文字が縦読みでそう見えた。懐かしい。何もかもが懐かしい……
そして、スクリーンにパッと周囲の光景が映し出され、このモビルスーツは立ち上がったのだ。


「おい! この操縦はなんだ! ひどすぎる! なんとかしろ!」
「私はマリュー・ラミアス。地球連合軍の大尉よ。あなたたち、巻き込んですまなかったわね」

さりげなく俺の非難を無視しながら、俺達をコクピットに押し込んだ女性…マリューは、あちこちいじってスクリーン
を切り替えたりしてた。

「あ! サイ! トール! カズイ!」

スクリーンのある部分がアップになると、みんなが写ってた。まだ避難し終わってなかったんだ!
286シンinキラ:2007/06/01(金) 21:35:50 ID:???

ガガガガ! コクピットを衝撃が襲う!


「うわぁ!」
「下がってなさい!死にたいの!?」

突然ザフトのジンから銃撃を受けたらしい!

「このままじゃ! 何か武器とかないのか!? このモビルスーツ!?」

ジンは重斬刀を抜くと切りつけてくる!

「ええい、このボタンだ!」
「やめなさい! 民間人が!」

ガシーン!

衝撃はあったけど、このモビルスーツはやられていなかった!

「――! 何で知ってるの!? PS装甲のボタンを!?」

そうか、PS装甲のボタンだったか! 俺の悪運もなかなかのもんだぜ!

「どけ! 相手の武装は実体装備しかないようだ、この隙にOSを書き換える! とにかく敵を近づけさせるなよ!
 機関砲ぐらいあんだろ!」
「は、はい!」

俺の経験と、キラの知識なら出来るはず!

「キャー! 撃ってもだめ! 近づいてきちゃう!」
「まったく! 落ち着いてOS直させろ!」

俺はスラスターを一気に吹かすとジンに突っ込んだ!

「しばらく寝てろ!」

カウンター気味に右ストレートを放つとジンは大きな響きを上げて倒れこんだ。

「急ぐぞ! キャリブレーション取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定……、寿限無、寿限無 五
劫の擦り切れ、海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末、食う寝る処に住む処、やぶら小路の藪柑子、パイポパイ
ポ パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの 長久
命の長助、できた!って、武器、結局、アーマーシュナイダー、ってナイフみたいなのしかないのね。これは、神
が俺にナイフ妙技を見せろと言っているのか? いいだろう!」

287シンinキラ:2007/06/01(金) 21:36:34 ID:???
幸い鍛えていない割りに、このキラ・ヤマトの身体は反応がいい!
俺は左の腰からアーマーシュナイダーを出すと手にセット!
左手のアーマーシュナイダーを空中に放り投げ、挑発するように右手でカモンと手を形作り、ちょうど計算どおり
に落ちてきたアーマーシュナイダーをまた握る。
相手はうまく挑発に乗ってくれたようだ! 両手で重斬刀を構え突っ込んでくる!

俺は左手のアーマーシュナイダーをジンの重斬刀に押し付け絶妙に軌道をずらさせ左にやり過ごす! すばやく
右腰からアーマーシュナイダーを出し、がら空きになった左腕の付け根を下から抉る! 重斬刀から一気に力が
抜ける。すかさず俺は右腕の付け根にもアーマーシュナイダーを突き刺した――

……ん? コクピットのハッチが開いて、パイロットが出てくる。

「逃がすかよ!」

俺は絶妙の力加減でそいつの体を握ると、バーニアを吹かして一気に後退する。
次の瞬間、スクリーンには空しく自爆したジンが映っていた。

「あ、あなたは一体……」

さーて、どう答えるかな。大邪神リリカル・ミュミュ様の力で未来から飛んできましたと言っても無駄だろう。

「コーディネイター、って言えばいいですか? オーブのね」
「そう、コーディネイターだったの……申し訳ないけど、あなた達をこのまま解散させるわけにはいかなくなりまし
た。事情はどうあれ軍の重要機密を見てしまったあなた方は、然るべき所と連絡が取れ処置が決定するまで、私
と行動を共にしていただかざるを得ません」
「ふざけるな! 秘密裏に中立を破っておいて……もういい! 私がお父様に……」
「カガリ!」

俺は片腕でカガリを支えると、モビルスーツのバランスを崩した。

「キャー!」

288シンinキラ:2007/06/01(金) 21:37:05 ID:???
……

「うまく気絶したようだな。さ、武装解除、武装解除」
「お前、すごい奴だな」

あきれたようにカガリが言った。

「言葉に気をつけろよな、カガリ。感情的になって正体明かしたらまずいんじゃないの?」
「う、それは確かに。でも、こいつがあんな事を言うもんだから。でもお父様もひどい! みんなを欺いて中立を破
ってたんだ!」

マリューさんを緊縛しながらカガリは涙目になっている。

「娘にそう言われりゃ代表の立場がないだろ。代表だって、中立を守るためのぎりぎりの譲歩をしてるんじゃない
のか? それに、あくまで中立を守って、その結果国を焼いて国民が死ぬより、どっか強い所と組んで、身の安全
が保たれる方が助かるね、オーブ国民の立場としちゃ。あんたはそういう事考えた事あるのかよ」
「それは……!」

不思議だな。前の世界じゃあんなに憎んでたのに。憎しみも薄れて気楽に言いたい事がぽんぽん言えちまう。こ
いつがあの時に比べて幼いせいか?

気絶したマリューさんを緊縛し終えると、外に下ろした。
ザフト兵もジンの爆発のせいか気絶していたので緊縛して転がしておいた。自業自得だ!
まぁ、俺もちょっと前までザフトだったからな。この程度で済ませてやるさ。

さーて、このヘリオポリスが崩壊するなんて事は言えないし、まだ決まってない。俺の行動次第で、ザフトを無事に撃退できるかもしれない!

「おーい! キラだったのか!?」
「あ、サイか、みんな無事か?」
「ああ、無事だ。これ、お前が操縦してたのか?」
「まぁ、成り行き上な」
「? お前、なんか感じ変わったな」
「モビルスーツ操縦して、生死の狭間の経験すりゃ、色々変わるよ」
「そうか、大変だったな」
「ああ、そう言えば、教授のお客さんも無事だったんだな」
「カガリ・ユラだ。よろしく」
「よろしく!」

カガリがみんなに自己紹介した。カガリが、俺に目配せをする。
289シンinキラ:2007/06/01(金) 21:37:14 ID:???

「ん?」
「そういう事で!」
「……ああ! なるほど。了解。そうだな。俺も……みんな、聞いてくれ!」

俺はカガリには聞こえないようにキラの友人を集めると、さっきマリューさんとコクピット内であったことを手短に
話した。

「……と言うわけで、念のため俺は偽名を使いたい。シン・アスカと呼んでくれ」
「りょうかーい」
「わかったわ! シンね!」


◇◇◇


その頃ヴェサリウス艦内

「ふむ。オロール機が大破か。どうやらいささか五月蠅い蠅が一匹飛んでいるようだぞ」
「はっ」
「紅茶の入れ方にはゴールデンルールと呼ばれる有名な入れ方がある。しかしその前に重要なポイントについて
教えよう。紅茶の三大要素として『香り』、『色』、『味』がある。このうちの『色』と『味』はポットで決まってしまう。こ
れは何故かというと単純に、抽出時間やポットでの茶葉の動きに起因するからという訳だ」
「はぁ…」
「厳しい理想としては、できるだけ丸いものを選ぶ。保温性の高いものを選ぶ。ボーンチャイナ製が大変好ましい。
鉄製のポットは絶対使わない。そんな所だな」
「はぁ…」
「ミゲルからの連絡が遅いが、まぁ彼の事だ。うまくやるだろう」

ラウ・ル・クルーゼはアデス艦長相手に優雅にお茶を楽しんでいた。


◇◇◇
290シンinキラ:2007/06/01(金) 21:37:33 ID:???
投下終了ー
291通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 21:58:34 ID:???
投下乙。
寿限無言いながらOS書き換えとか何その多芸ぶり。
どんどん地が出ていくシンが微笑ましい。というか、その一言で怪しまれない程度の付き合いだったんだな……
あとところどころの岡崎アムロぶりもワロス
292通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:18:51 ID:???
やべぇ、笑えるww
神がナイフ使えとか、うっしゃーいい感じにマリュー気絶とかナイスですわ

ヘリオ組の反応は基本的にあいつらは呑気で深く考えてないだけだと思った
つーかオーブの連中って呑気だと思う
んで、緊急時になってやっと深刻になる感じ
293通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:51:16 ID:???
GJ!なにこれ、種死の頃と比べてシンがすげぇ生き生きしてんだけど。
294通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:52:07 ID:???
主人公:「ええいこのスイッチだ!!」
コレは良い漫画版アムロですね。
295通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:53:07 ID:???
ほしゅあげ
296通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 23:38:43 ID:???
とりあえずムウと会ったら一発殴りそうw
297通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 01:05:50 ID:???
これは期待せざるをえない
298通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 01:32:58 ID:???
アスランはこれでも友情をもって接する事ができるのか?
シンがクルーゼに会った時にどうなるか・・・・
299通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 03:50:30 ID:???
誰かクルーゼに突っ込めw

偽名自重しないとマユに怪しまれるぞ、シンw
300通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 19:10:40 ID:???
つか魔乳は縛られて動けないまま外に放置ですか。
シンはストライク強奪して後に響かないか?
301通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 23:41:26 ID:???
なんかウィキのほう文が追加されてるんだけど、職人自ら登録してるんか?
302通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 11:57:15 ID:???
お目が早い。自らで〜す(^-^)
303通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 13:15:45 ID:???
先に書かれたようにシリアスかと思ったが、コメディータッチかwこれはこれでいいなw続き期待してます
304通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 18:41:39 ID:???
OS書き換えで吹いた。

なんかクルーゼにも変なフラグ立ってそうな気がするな。
お茶の飲みすぎで催してきたとかなったら笑うぞ
305シンinキラ:2007/06/08(金) 20:20:40 ID:???
「ううっ!」
「気が付きました?キ…シンー! マリューさん気が付いたよ!」
「やあ、お目覚めで。手当てはしときましたよ」
「ありがとう…って、なんなのよ! これは! 早く解きなさい」
「暴れませんか?」
「暴れるわけ無いでしょう! あ、あなたたち! その機体から離れなさい! あれは軍の重要機密よ。民間人が
無闇に触れていいものではないわ」
「やっぱり暴れる?」

俺はリスのように小首をかしげた。

「暴れないから! お願いだから止めさせてー! あれは重要機密なのよー!」
「わかりましたよ。みんなー! その機体から離れてくれってさ!」

みんながマリューさんのところに集まってきた。
マリューさんは涙目で俺達に懇願する。

「お願い! 協力して頂戴!」
「って言ってもなぁ」
「俺達も避難しなきゃなんねぇし」
「ああ、ここらへんのシェルターはやられてるか、一杯だったからな。他を探すなら急がないと」
「それなら! ここで待ってればいいわ!」

気乗りがしない様子のみんなにがっくりしていたマリューさんが、希望を見つけたように明るい顔になった。

「いざと言う時は、ここに連合軍の最新鋭艦が来る事になってるのよ!」
「そんなものまで作ってたのか!」
「カガリ、落ち着いて」
「あ、ああ。すまない」
「シンはどうするの?」

話を振られた俺は言った。

「やってもいいぜ。またザフトが攻めてくるかも知れないんだろ? ただ逃げるのって趣味じゃないんでね。ヘリオ
ポリスは守らなきゃ!」
「ありがとう! シン君!」

……? ミリアリアが俺を見つめてる。

「ほんと、なんか、変わったね。男らしくなった気がする」
「そ、そうか?」

ちょっとやばいかな。あまり違和感持たれないようにしないと。


306シンinキラ:2007/06/08(金) 20:23:46 ID:???
……


「ナンバー5のトレーラー……あれでいいんですよね?」
「ええそう…ありがとう」

結局俺達は、マリューさんに協力する事にした。
よかった。頼むぜみんな! ヘリオポリスが崩壊するかの瀬戸際だ。

「それで? この後はどうすればいいんです? 」
「ストライカーパックを装備して。そしたら、シン君もう一回通信をやってみて!」
「(確か、ストライクはウィザードシステムみたいので何種類かあったよな)ストライカーパックって、一種類しかな
いんですか?」
「いえ、3種類あるわ。ビームサーベルに高出力スラスターの機動性重視のエールストライカー、320mm超高イン
パルス砲にバルカン砲、ガンランチャー装備の砲戦用のランチャーストライカー、対艦刀にビームブーメラン装備
で接近戦用のソードストライカー。今持ってきたのは砲撃戦用のランチャーストライカーよ。一応どれもビームラ
イフルの装備が可能よ」
「コロニーの中じゃ、砲撃戦なんてできませんよ。エールがいいです」
「わかったわ。サイ君、赤いストライカーパックを持ってきて。急いで!ナンバー3のコンテナよ!」
「じゃ、俺はコクピットに戻ります」
「ええ、お願いね」


「こちらX-105ストライク。地球軍、応答願います。地球軍、応答願います!」

何回呼び続けたんだ。いい加減飽きてきた。

「シンー! エールストライカーって奴を持ってきたわよ!」
「ありがとう、ミリアリア」

ミリアリアはコクピットまで上って来た。

「でも、うまく考えたね。キラ。とっさに偽名なんて。連合軍だものね、用心しなきゃ。あー、あたしも偽名使えばよ
かったかな」
「気をつけろ、シンって呼べよ」
「はいはい、シン。……ふふ」

だってなー。キラって言われても即座に反応できんぞ。キラの記憶があるっていったって記憶じゃなくて知識って
感じだもんなぁ。

「シーン! 差し入れだっ!」
「おう、サンキュ!」

カガリが缶ジュースを持って上がってきた。ある意味、気楽に話せるのがこいつだけになっちまうとは……
307シンinキラ:2007/06/08(金) 20:24:51 ID:???

「ん?」
「どうした、シン?」
「…ちら…ク……ジェル……こちらアークエンジェル!」
「繋がった! こちらX-105ストライク。アークエンジェル、応答願います!」

次の瞬間、コロニー内に爆音が響き、大地が割れ、爆炎の中から一隻の戦艦が現れた。



着陸してきた地球軍の戦艦――アークエンジェルから黒髪のショートの髪型の女性が降りて、駆け寄ってきた。
朝に会った女性だ! やっぱり軍人だったか。

「ラミアス大尉! 御無事で何よりでありました!」
「あなた達こそ、よくアークエンジェルを……」
「……艦長以下、艦の主立った士官は皆、戦死されました。無事だったのは艦にいた下士官と、十数名のみです。
私はシャフトの中で運良く難を逃れました」
「艦長が……そんな……」
「よって今は、ラミアス大尉が最上級者であります。ご命令を、お願いします」
「……わかりました。奪われなかったこのストライク、なんとしても本部へ届けましょう!」
「ところで、この子供たちは?」
「ああ……ヘリオポリス工科大学の学生達よ。彼らのおかげで、先にもジン1機を撃退し、このストライクを守れたわ」
「それはお手柄です! さすがラミアス大尉!」
「いえ、その、この子達がOS改良してくれたり操縦してくれたのよ」
「この子供たちがですか!?」
「ここはオーブです。彼らの中に協力して操縦してくれたコーディネイターがいたのよ」
「ふむ、そういう訳でしたか。緊急事態であったからには仕方ないでしょう。感謝せねばなりませんね」

ほー、無事すんなり済んだよ。

「と言うことで、俺が操縦しました。よろしくおねいさん」
「あ、ああ! 今朝の!」
「やっぱり軍人さんだったんですね。似合いますよ。制服」
「あ、ああ、よろしくな」

――! 爆発音がした! 見上げるとシャフトの一部が爆発し、そこから一機のメビウスが飛び込んできた。それ
に続いてシグー!? この時期なら隊長機か。G強奪は確かクルーゼ隊…げ! まさかネヴュラ勲章受賞のラウ
・ル・クルーゼか!?

「シン君! 直ちに迎撃して頂戴!」
「へーい」

俺は一転してヘドロのような重い気持ちでコクピットに向かった。
308シンinキラ:2007/06/08(金) 20:25:39 ID:???

「無事でな! シン!」
「おう」

カガリも避難しに走って行ってしまった。
アークエンジェルからミサイルが放たれ始めた。敵のモビルスーツはそれをかわし……ミサイルはシャフトに当た
っている! このままじゃコロニーが!
ああ! スクリーンでは、地球軍の戦闘機がやられたところだった。

「シン・アスカ、ストライク、行きます!」

俺は大地を蹴って飛び立った!

「さあ、見せてもらうぞ!」

ザフトで評判になっていたその力を! 相手は実弾兵器しか持っていない! たとえラウ・ル・クルーゼでも!
俺は気持ちを奮い立たせた!
シールドでシグーの重突撃機銃の弾丸を防ぎながら突進!
コクピットを狙ってビームライフルを連射!

「くっ、避けられた? なんだか、操作が重い……」

……鈍い。反応が、速度が鈍過ぎる。
そりゃそうだよなぁ。自分の意識じゃまだ今日、だよ。未来でデスティニー操縦してたのは。

さっきのジンとの戦いではさほど意識しちゃいなかったが、今の相手がその差を思わせるぐらいに手練と言う事だ
ろう。
幸いこの肉体の反応速度は素晴らしいものの……なおさら機体の鈍さが感じられる。
なんでこいつ鍛えてねーのにこんなに反応はいいんだよ!? 今は自分の身体ながら、キラ・ヤマトに頼ってい
るようで癪に触る。

それでもさすがストライク、あっという間に接近戦圏内にシグーを捕らえた!
ビームサーベルを抜き袈裟懸けに――

「……ああ、まただ!」

俺の想像したより一瞬遅く機体が動き、相手のシグーはふわりと沈み込むように下へと移動し紙一重でかわされ
る……

『シン君焦らないで! 倒すなんて考えなくていいから! 対応してくれているだけで助かるわ!』

くっ情けない! 俺の力はこんなものだったのか? 思い出せ!初めてジンに乗った時の感覚を!

「負けられないんだよ! マユに会うためにはなぁ!」

俺は頭の中が澄み渡る感覚を覚えた。
赤ブースト全開急加速! 反応の鈍さも計算に入れる。角度とか!
309シンinキラ:2007/06/08(金) 20:26:23 ID:???

位置エネルギーも加速に変えた一撃は、見事にシグーの左腕を捕らえ、バルカン内蔵のシールドを切り裂き、
シールドは爆発する!

「やったぜ! もう一撃!」

急降下から急上昇! 敵は巧妙にシールドの爆炎に身を隠しているが、今の俺には敵がどこにいるのかわかる
気がする! 下からビームを連射!
爆炎が収まった時、シグーは右脚を失っていた。

シグーは完全に逃げの体勢に入って一目散に逃げていく。

「あんたみたいのは、今ここで殺らなきゃ!」

すぐに追尾しながらビームライフルを放つ! じりじりと距離が詰まっていく!
何射目かで左脚を殺った! シグーはバランスを崩しながらシャフトに潜り込む!

『シン君、ありがとう! 十分よ! 一旦戻って!』
「でも、あいつみたいなのはここで逃すと、もういつ殺れるかわかりませんよ!」
『こちらはストライク一機しかないのよ! アークエンジェルを無防備にはできないわ!』
「ちっ悪運の強い奴だ」

俺は涙を飲んで引き返した。


帰還し、コクピットから降りる。だいぶ汗をかいたようだ。べたつく汗が気持ち悪い。

「お疲れ様っ! シン! ほらタオルとジュース」
「ああ、ありがと、カガリ。気が利くな」
「私は、こんな事くらいしかできないからな。でも、お前、すごかったな!」
「へー。君みたいな子供がねー」

見知らぬ青年が声をかけてきた。

「誰ですか?」
「メビウスのパイロットさ。ぼろぼろにされちゃったけどね」
「はぁ」

俺は、疲れていた。カガリが持ってきてくれたジュースをぐびっと飲む。
310シンinキラ:2007/06/08(金) 20:26:39 ID:???

「ぷはー、生き返る!」
「君は知らないかも知れないけど、君が戦っていた相手はザフトの英雄、ラウ・ル・クルーゼだよ? よくもあいつ
相手にあんなに戦えるとはね」
「そうですか、やっぱり。逃がした事が禍根にならなきゃいいですが……」
「俺は、あれのパイロットになるヒヨっこ達の護衛で来たんだがねぇ、連中はときたら……君と何が違うんだい? 
コーディネイターってそんなにすごいのかって思ってね」
「基本的なOSがだめだめでしたよ。後は、俺にはモビルスーツ操縦の天性の才能があった。そんなところでしょ
う。もういいですか? 疲れてるんで」
「ああ、すまないな、ゆっくり休んでくれ」

俺は、座り込むとあちこち破壊された空をぼけーっと眺めた。
なぁ、マユ。俺はこの空を守れるんだろうか?


311シンinキラ:2007/06/08(金) 20:26:46 ID:???
◇◇◇


ヴェサリウス艦内

無様だ! 着艦などと言えるものではなかった。両脚、片手を失い、かろうじて着艦補助ネットに受け止められた
だけだった。

「隊長、ご無事ですか!? 早く降りてください!」
「ああ! わかっている!」

『クルーゼ隊長機帰還。被弾による損傷あり。消火班、救護班はBデッキへ』

機体から降りると、つい膝を突いてしまう。胸が酸素を求めてあえぐ。
なんなのだ、あれは! まるで次元が違う! ザフトの次期主力機として開発されたシグーとこの私を持ってすら
この始末とは!

「ヴェサリウスの動けるパイロット全員に招集をかけろ! すぐにブリーフィングだ! 奴を逃せばプラント百年の禍根になるかも知れん!」



「ブリーフィングを始める。言い訳はせん。大笑いしてくれてもかまわんよ。だがオリジナルのOSについては、君
らも既に知っての通りだ。なのに何故! この機体だけがこんなに動けるのかは分からん。だが我々がこんな
ものをこのまま残し、放っておく訳にはいかんと言うことは、はっきりしている。捕獲できぬとなれば、今ここで破壊
する。戦艦もな。侮らずにかかれよ!」
「は!」
「マシュー、オロールは直ちに出撃準備! D装備の許可が出ている。今度こそ完全に息の根を止めてやれ!」
「「はい!」」
「アデス艦長!私も出撃させて下さい!」
「ん? アスラン、君は機体が無いだろう」
「いいだろう、アスラン。機体は君が奪取したイージスを使え。君ならできるな? 確実に仕留めて来い」
「……は!」


◇◇◇
312シンinキラ:2007/06/08(金) 20:27:00 ID:???
投下終了ー
313通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 21:39:07 ID:???
乙です!
やっべぇ、変態仮面に火つけちゃた…
314通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 22:00:06 ID:???
シン……はじけすぎ!!
ともあれGJ!!!
315通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 22:23:56 ID:???
GJ!
シンがカガリに現実的なことを言っていたりして考え方変わっているのかな?

それとシンはおっさんにどんな印象抱くのか気になるな。
316通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 01:33:06 ID:???
シンはクルーゼとの戦闘で疲労していたし、ムウは仮面付けてないから
ムウ=ネオだと気付かなかったみたいだね。
317通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 02:21:44 ID:???
でも何時か気づくかもしれん
318通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 02:29:18 ID:???
GJです。
ザフトだったのが主観時間で1日以内のことなのに狂うぜ相手に殺る気満々のシンにワラタ。

>ザフトの英雄
狂うぜやら初対面の相手(シン)を持ち上げる兄貴に違和感。
>コーディネイターってそんなにすごいのか
狂うぜも対外的にはコーディなので台詞の流れがおかしいかと。
319通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 10:06:11 ID:???
狂うぜってナチュラルの設定のはずだけど?
320通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 10:18:43 ID:???
でも、そのことはこの段階ではおっさんも知らんやろ
知るのはメンデル後でしょ

ついでに「コーディすごいの?」発言は
訓練受けてない少年が、訓練受けてた連中よりしっかり操縦してたことで
少年と連中の違いはコディとナチュの差なのかねぇ
って思いから出た発言だと思ったよ
321通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 11:53:15 ID:???
キラのクローンをわんさか量産しないのが不思議だ
322通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 11:59:37 ID:???
しているじゃあないか
イージス戦以降、キラクローンの消費率の高さは異常
323通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 12:43:55 ID:???
というか、さらっと流されてたから気付かなかったけど、ナタルってすげーコーディ嫌いじゃなかったっけ
キラもコーディって判明した途端、AAクルーに一斉に銃口つきつけられたりしてたし
324通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 18:46:24 ID:???
まぁ気にしない、気にしない
ともあれGJ!!
325通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 22:32:18 ID:???
マダー?
326通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 08:00:09 ID:???
まあナタルの序盤のコーディ不信は、さして話の展開に影響しないから、こういうノリの話ならどっちでもいいと思う
ただフレイのコーディ嫌いはかなり大きいウェイト占めてるから、流石にこっちは無視しちゃ駄目だと思うが
327通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 09:52:13 ID:???
GJ!
何にしても、シンのはっちゃけ振りが楽しい。
こういうのもイイ。

続きを楽しみにしているよ
328通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 09:54:30 ID:???
シンならラクスの電波に犯されないことを信じている俺がいる。
329通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 10:16:50 ID:???
不霊はポッド回収しなければ大丈夫さ。
シンはキラとはちがい民間人を戦艦に乗せて巻き込む愚は冒さないと思うぜ。

そういえばキラはなんで1個だけポッドを回収したんだ。
他にも似たようなポッドが漂っているだろうし
別に放置しておいてもアストレイでの描写から問題なさそうなのに。
キラが刹那的か無知だっただけか。
330通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 10:24:27 ID:???
それはそうとまとめに10話目まで空記事が貼ってある。
これは投下予告ということでwktkしていいのかな。
331通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 10:26:38 ID:???
マジだ・・・これは確かにwktkだな
332通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 10:36:17 ID:???
シンの後半の機体はアカツキだと信じている。

ついでにキラの魂はシンにいっちゃってると信じている。
333通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 10:47:09 ID:???
>>329
あのポットだけ推進装置が壊れて立ち往生してた
ちなみにアストレイの描写的に言えば、あそこに止まってたらサーペントテールとアスハのメビウス部隊によって
ついでくらいの感覚でもろともに口封じされる可能性が高い
334通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:08:24 ID:???
>>333
サーペントテイルの任務はアストレイの処分と、その目撃者の始末。
で、ロウが民間人の脱出艇を如何こうするとか、そういう非道をする設定か?
アスハのメビウスも同じというか、目標はそのサーペントテイルだったのだがウズミの子飼いが自国民を殺すか?
それに窓がないポッドで何を目撃してどういう理由で口封じされるんだ教えてくれ。
335通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:14:31 ID:???
間違い、ロウじゃなくて劾だった。
でもロウも居るんだよなあの現場。
336通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:37:18 ID:???
ふとスレタイみて思い付いたんだけど、

キラとラクスの頭の中の立場が入れ替わったらどうなるんだ?


空気よんでないね…スマソ
337通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:47:07 ID:???
>>334-335
>劾が(ry
>アスハのメビウス部隊が

劾は民間人でも躊躇無く殺るよ、それが商売だからね
だから始めはロウも口封じに殺そうとしてた。

アスハのメビウス部隊はヘリオポリス襲撃を三日前から知っててヘリオポリス宙域に展開されておきながら
アストレイ消去のみを目的として、ヘリオポリス崩壊をスルーしてた程の給料泥棒だぞ。
自国民? 何それ上手いの?ってもんですよ。ちなみにあのメビウスはサハクのアストレイの脱出中にも展開してて、
サハクのアストレイも破壊対象内。まあ逃がしたけどねwww

そしてメビウス部隊の戦力は、アスハ側が襲撃の情報を連合に流した上でアスハのメビウス部が連合協力してヘリオポリス防衛をやってりゃ
ヘリオポリスは崩壊せずに済んだほどの大量の戦力。
338通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:55:30 ID:???
>>337
脳内ソース房乙
339通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:23:10 ID:???
>>337
順当にロウが救命ポッド回収してあとは漫画ASTRAYRの通りだろ。
後、小説ASTRAYB読んどけ。
340通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:24:55 ID:???
>>338
詳しくソースの説明してやろうか?
まず、角川小説版ブルーとアストレイなブログを併せて劾のロウと始めて生身で対峙した時の心境がいかにして推移したのかは理解できる
メディアワークス版ブルーのサハク脱出編と角川小説版ブルー第一話を併用すれば

角川ブルーの序盤「私は反対していたのです!!」周りからは、何日前にザフトが襲撃する事をアスハ側が早期に掴んでいたのかが提示されてるし。
メディアワークス版ブルーのサハク編からは、ヘリポリスの襲撃時に、ヘリオポリス近辺にいかに大量のアスハ派メビウスが展開しておりながら、
その目的はプロトアストレイ抹消のみでありヘリオポリスをいかにして見捨てたのかがわかる。

角川ブルー第一話後半の「一部を残して撤退」という記述からは、
ロウとイライジャと劾が片付けたメビウスがそれらの全体から見て極僅かだった事も見て取れる。

ま、他にも探せばもっとあるかも試練が、今出せるソースまとめれば、そういう事だ。
アスハ(というか、主にウズミ)は史上最低のウンコだよ。
341通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:31:21 ID:???
>>339
順当にロウがポット回収した場合
ロウ達はMSじゃなくてキメラでの回収になるから、ストライクでの回収よりも時間がかかって
サーペントテールが先にヘリオポリスに侵入してミッションコンプリートる事になるぞ?
そしてアスハのメビウスたちから命からがら逃げ出すジャンク屋ホームと
クールに逃げ出す傭兵部隊サーペントテール。

そしてアストレイが破壊された事で
アストレイ組みのフラグが消えうせてオーブは独自にはM1を実用化できずにOS周りを連合と協力する事に……
あれあれ? これってむしろよくなってねーか?
342通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:35:54 ID:???
>>340
>何日前にザフトが襲撃する事をアスハ側が早期に掴んでいたのかが提示されてるし。

>ヘリオポリス近辺にいかに大量のアスハ派メビウスが展開しておりながら、
>その目的はプロトアストレイ抹消のみでありヘリオポリスをいかにして見捨てたのかがわかる。

ちょwwwそれマジィ?
ヘリオポリス襲撃の情報掴んでおきながら自国民見捨てて
プロトアストレイ消去をクールに優先させるウズミさんマジ外道wwwww
343通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:41:17 ID:???
っていうかそんだけ多くのメビウスが展開してるんなら連合と協力してヘリオポリス防衛しろよという話だよな
一応自国でしょうあそこも。そもそも一部でもジンをボコに出来るんだからさ。

ヘリオポリス防衛にその戦力投入してたら連合は多分ガンダムを奪われなかったよ。
344通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:50:07 ID:???
>>337
>劾は民間人でも躊躇無く殺るよ、それが商売だからね
Wikiサーペントテール
通常の傭兵は報酬のみで行動するが、サーペントテールの場合は報酬とそれ以外の何かも基準として活動している(作中では殺戮や弾圧に関わるような仕事は請けず、またそのような事にならないように行動している)。

>だから始めはロウも口封じに殺そうとしてた。
そりゃ、MS回収目的の闖入者だしね。無関係の民間人じゃない。

>アスハのメビウス
>>340
全部、妄想じゃネェかw
345通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:01:36 ID:???
>>344
ヒント:wikiは公式ではないのでアテにならない(例:盟主王は子持ち)
後、>>340妄想じゃねーよ、公式媒体である小説版アストレイ読み返せばわかるが全部ソースとして書かれてる。
どうしても違うと言い張るなら、そっちが「コレが妄想」って確かなソースを出してくんろ
346通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:12:38 ID:???
>>344
あのね、当たり間のことだけど
作中の描写>>>(越えられない壁)>>>wiki
だよ?
そいで、その本編の作中で劾はロウと相対した時

>俺はこの男に何を期待していたのか?
>自分自身に疑問を感じながら、手にしたピストルの引き金に力を込めた
>その時だった

公式である角川小説本編内第一話36ページ12―15行目の地の文で、劾の心理描写にこういう流れがある
ここでハチに邪魔されてなかったら、明らかにロウに銃弾ぶっ放してミッションコンプリートな流れな訳さ
それを否定したいんなら、公式でこれ以上の反証を持ってこんかい!!
347通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:12:43 ID:???
>>345 悪魔の証明キター!
妄想房涙目wwwwwwwww
お前の妄想が正しいって証明出してみろよw
>>340 みたいな妄想じゃ話にならんw
>全部ソースとして書かれてる
何ページの何行に書いてあるのか詳しく書いてみろ
348通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:14:54 ID:???
349通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:15:57 ID:???
>>346
あのなあ、話の流れよーく読んで挙げなよチミィw
AHO過ぎて笑える。
350通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:26:28 ID:???
>>347
悪魔の証明じゃないだろ……お前が証明できないだけだろ冷静に考えて。
妄想厨涙目じゃないよ、お前が涙目でしょう、ソースもロクに出せずに相手を否定する事しか出来ない妄想厨さんよwww
っていうか、お前がブルーの小説版持ってないからファビョってるだけじゃん

角川小説版なら第一話。メディアワークス版ならサハクの脱出話。
本来はそれだけで、公式設定のソースになる。
お前は、そーいうレベルのソースすら出せんのか? 話にならんなwww
351通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:28:16 ID:???
>>349
「僕チンソース出せない〜!!」って敗北宣言乙wwww
凄い捨てゼリフだねwww大口叩きながら自分の証明すら出来ないザマはAHO過ぎて笑えるwwwww
352通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:30:45 ID:???
>>349
お前こそ話の流れをキチンと呼んだほうが良いと思われ
>>337(劾は殺すよ)→>>344(劾は殺さないよ、wikiがソース)→>>346(wikiはアテにならない、本文描写ではこう)
こういう話の流れですよ。話の流れよーく読んでから煽れよチミィw
353通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:36:53 ID:???
待て待てお前等!!
冷静になれ、ここでの問題はサーペントテールがどうするかじゃあない、それは問題のすり替えだ

むしろここでの問題は、ウズミ傘下の、ヘリオポリス襲撃を目の前でアッサリ見捨てた
そしてプロトアストレイ抹消の為にサーペントテールにも攻撃を仕掛けてくるような
そんな、アスハ傘下のメビウス隊がどうでるかだろう。
354通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:38:23 ID:???
>>352
それ?劾が民間人の救命ポッドを打ち落とす根拠になるのか?
小説の記述はロウが信用できない云々と読み取れるが。
355通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:42:12 ID:???
小説版でもときた版でもゴールドフレームが脱出したのは崩壊直後
ロウとサーペントテイルがやってくるまで数時間程のタイムラグがあるんだが。
356通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:43:31 ID:???
>>353-354
おK、把握した。

むしろ、劾はそれよりもプロトアストレイ消去を優先するだろね
んで、その間にアスハのメビウス部隊が 死ねぇェェ!!! で チュドーン!! かと。

ロウたちが避難民救出を優先した場合は>>341かもね。

1.避難民生き残る、プロトアストレイ破壊
2.避難民死ぬ、プロトアストレイ健在

つまりこういう選択肢ですか? わかりません!!
357通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:46:16 ID:???
>>355
つまり、崩壊直後の時点では既にヘリオポリス周囲の宙域には
アスハのメビウスが展開終了してたって、そういいたいのか!! アンタって人はーーッ!!!

ってか良く考えたら、シンもキラもアスハのミスで故郷切り捨てられて崩壊したって点では
境遇は一緒なんだなぁ……違うのは家族が死んでるか否かだけ。まさに
君のーすーがーたーは♪
僕にーにーてーいーるー♪
358通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:56:13 ID:???
そういやメビウスて乗っててどれぐらい酸素が持つんだろうな。母艦でもいたのか?
そんなのが近郊に居たら二度も襲撃をしている変態仮面隊もAAも気づかないわけがないと思うんだが。
うん矛盾だらけだ、さすがわ種!
359通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 18:00:48 ID:???
アストレイを証拠隠滅するのに傭兵雇ったり、メビウスを配置するくらいなら、お家芸の自縛をさせたほうが早いだろうに、
カガリが潜り込めるくらいなら内部工作は十便可能。
おやメビウスが要るということはコロニー崩壊折込済み?採算が会わないわな。理念の為ならそれもォkならコロニーごと自爆しろよ。
だいたいザフト襲撃が事前にわかるなら連合に情報流すなり劾を派遣するなりして恩をうればいい。
Gの現物がザフトに渡った時点で中立国としての立場はアウト。Gを連合が死守するなり自爆廃棄できれば言い逃れが出来るのにね。

つまりオーブはバカの国でFA。
360通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 18:04:14 ID:???
まあ実際、種序盤はオーブって「平和の国」を建前にした、その実かなりきな臭い国だっていう風に描写されてたよなあ
それがいざ本国が出てきてみれば、何故かウズミは高潔な政治家、理想の君主みたいな描かれ方して、正直ハァ?だった
361通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 18:04:31 ID:???
オーブは馬鹿の国だなんてそんな種世界の真理……
俺はとっくの昔に気づいてたぜっ!!
362通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 18:55:48 ID:???
あのアニメいろいろきな臭いんだよな
363通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:36:40 ID:???
ウズミが理想ばかになっていたらシンきっとブチ切れだろうな。
ぶん殴るかも。
364通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 22:55:28 ID:???
                  、_ヽ.   
                 ,.-'''`:::`:`ヽ、 
                //::::::::::::::::::::::::'、        __
               /7::::::::r;:::::::::::::/゙`     //,.-‐`ヽ.      ageてもいいよね?
               /´!1:::l'`lゞ=へ   . ///    丶           答えは聞いていない!            
                 ヾ゙`く,.‐'''⌒`ー 、 /, ' , '       ヽ  
          _,.---- 、__ ,.-'"´_,.-‐ヽ、  /`7/ /             l 
         {丶―――-, トヽ  /    `゙` // /          l
        | ',     ',l_ノ/        // /_______ l 
        ',  !   ,、 ヶ'´. ,.イ      //  r ――――――― }
         '、 l― r'/7  /,-゙ヽ   //.   l            /
――――――`'ニニ\{ /ニ`ゞ、'r;ニ7/    !              /
___________`´___r'''7丶   {          /
_____________,∠__ノ /    ',         /
              r1______,ノ      ',         ,.'
              l〃1 l | l  l l       ヽ    ./


365通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 23:38:06 ID:???
シンってケバブはチリソース派かなヨーグルトソース派かな?
意見を頼む。
366通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 23:42:24 ID:???
1.オーブ民なら醤油派
2.生まれてこの方何でもソース
3.意表をついて生こそが素材の良さを知る喰い方
4.普通にミックスマンセー混ぜるって事は今までになかったものを得る可能性が(ry
5.そもそもケバブ初心者、好きに、貴方たちの好きな色に染め上げてッ!!

6.男なら黙って熱い辛さのチリソース派
7.舌が子供なので辛いのはちょっと…どちらかと言えばヨーグルトソース派

5秒で考えてこんな感じ。
367通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 00:32:27 ID:???
両方食べてみてどっちもおいしいわとか
368通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 16:58:44 ID:???
職人さん遅いな・・・
369通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 17:18:32 ID:???
>>355
あのメビウスは絶対連邦のだと思うんだが…
依頼人も連邦だと…理由? 
オーブが調子こいてコピーなんて作るからお灸を据えるの目標な!
もっともその前に1体持ってかれてたけどな(笑
370通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 17:36:16 ID:???
>>369
いや、小説の方で地の文でオーブだって明言されてるから
しかも千葉の書いてる奴で
371通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 23:37:25 ID:???
中の人つながりでフレイに何にかしら思うところはないんかな
このシンはシスコンだから気のせいって思ってアッサリスルーしそうではあるがw
372シンinキラ:2007/06/12(火) 17:35:30 ID:???
「キラ、お互い大変な目にあったわね。しばらく休みなさいよ。何かあったら起してあげるから」

あてがわれた部屋でミリアリアが言った。

「ありがとう。実際大変だったよ」

手が無意識に、携帯をまさぐる。当然そんなものは無い。だが、癖になってしまっているのだ。

「いいんだ、マユの声が聴けなくても。マユは、生きているんだもんな……」

俺は部屋に備えられていたリラックマのタオルケットを丸めると抱きかかえ、しばしの眠りに落ちた。



「シン、マリューさんが来ているわ、起きなさい」
「…ぅむ…ん! 起きた。なんか用ですか?」

二段ベッドの上から降りながら訊ねる。どうせ、用事の察しは付いている。

「……シン君、大変申し訳ないんだけど、もし、ザフトが攻めてきたら、また戦って欲しいのよ。オーブの、それも
民間人の君に頼むのは情けないと、自分でも思ってるわ。でも、どうしようもないのよ」

そう言ってマリューさんは深々と頭を下げる。やっぱりだ。

「……いいですよ。俺も、ヘリオポリスは守りたいし」
「ありがとう! 本当にありがとう!」

その時、内線が鳴った。

『ラミアス大尉!ラミアス大尉!至急ブリッジへ!』
「どうしたの?」
『モビルスーツが来るぞ!早く上がって指揮を執れ!君が艦長だ!』
「……!私が?」
『先任大尉は俺だが、この艦のことは分からん』
「ふぅ……分かりました。では、アークエンジェル発進準備、総員戦闘第一戦闘配備。大尉のモビルアーマーは?」
『駄目だ!出られん!』
「では、フラガ大尉には、CICをお願いします。……聞いての通りよ。また戦闘になるわ。シェルターはレベル9で、
今はあなた達を降ろしてあげることもできない。どうにかこれを乗り切って、ヘリオポリスから脱出することができ
れば……」
「わかっていますよ。じゃあ、格納庫へ向かいます!」
「無事で帰って来いよ」
「無理しないでね」

俺はみんなの声援を背に格納庫へ向かった。

373シンinキラ:2007/06/12(火) 17:38:23 ID:???
「よう坊主」
「あ、はい。なんですか?」
「整備主任のマードックだ。大人が不甲斐なくてすまん。出来る限りの整備はした。よろしく頼む」

また頭を下げられちまった。

「いいんですよ。こっちもヘリオポリスを守りたいんだから」
「ストライカーはエールでいいんだな?」
「はい。こっちは一機ですから。機動力が力です」
「わかった。3番コンテナ開けー! エールストライカー装備だ!」

マードックさんは指揮に戻っていった。
俺も乗り込む!

「シン・アスカ、ストライク、行きます!」

……

「あれは! 拠点攻撃用の重爆撃装備じゃないか! ヘリオポリスの事は考えていないのか!?」

コロニーに侵入してきた3機は二手に分かれると、1機がアークエンジェル、2機が俺に向かってきた!
俺も高く買われたもんだ!

俺に向かってきたジンは、この時期ジンの唯一のビーム兵器のバルルス改特火重粒子砲を撃ってくる。

「そんなのろくさした動きで当たるかよ!」

だが、俺が避けたそのビームはシャフトを支えるワイヤーに当たり、それを断ち切った!

「くそう! ヘリオポリスの事は本当にお構いなしかよ! これ以上やらせるか!」

シールドを構えて突っ込む! ジンは焦ったようにバルルス改特火重粒子砲を撃ってくる。
ビームがシールドに当たるのもかまわず更にジン目掛けて空を突っ走る! 悪いな、バルルス改特火重粒子砲
の威力は対ビームコーティングシールドで十分防御可能なレベルに過ぎないんだよ!
すれ違いざまにジンの右わき腹をビームサーベルで深々と切り裂く! 十分な手ごたえを感じた。背後で爆発が
起きたのを確認しながら、次の敵と対峙する――


374シンinキラ:2007/06/12(火) 17:39:17 ID:???
『ストライク! こちらは敵の攻撃を受けている!』
「あいにくこっちもだ! 俺が行くまで保ってくれ!」

目の前の敵――奪われた赤いGは特に重装備してないな、よし!
後回しにしてアークエンジェルの援護に向かおうとした時、通信が入った――

『キラ! キラ・ヤマト!』
(この声は……)
『やはりキラ……キラなのか?』
「アスラン! アスラン・ザラか! あんたって人はぁ!」
『キラ? やっぱりキラか!』
「血のバレンタインと、今あんたらがヘリオポリスをぶっ壊してんのとどう違うんだよ!? 答えて見ろ!」
『キラ!?』
「行くぜー! この裏切り者が! 今度は勝つ!」

その時だった。アークエンジェルを攻撃していたジンがとうとうアークエンジェルの砲火に絡め取られた!
だが、そいつの放った最後のミサイルは、もうぼろぼろになっていたメインシャフトに最後の打撃を与えた――

……地面が割れていく……アスランの乗ったモビルスーツは外へ吸い出されていった。

「うあああぁぁぁぁーーー!!!」

ヘリオポリスが崩壊していくのを俺はただ見ていることしか出来なかった。



375シンinキラ:2007/06/12(火) 17:39:58 ID:???
『……応…答…』

守れなかったのか? 俺は? ヘリオポリス……守ろうとしたのに!

俺は瓦礫が漂う宇宙を漂っていた。

『応答…し…ろ! シン・アスカ! 聞こえていたら……無事なら応答しろ!』

……ああ、ナタルさんの声だ。応答しなきゃ……

「はい、こちらシン・アスカ」
『無事か?』
「はい……」
『そうか……気を落とすな、と言っても無理だろうな。こちらの位置は分かるか?』
「はい」
『ならば帰投しろ。……戻れるな?』
「はい」

ビー・ビー・ビー・ビー・
なんだ? 耳障りな……これは救命ビーコンか? あ!…あれ…ヘリオポリスの救命ポッド!


376シンinキラ:2007/06/12(火) 17:41:20 ID:???
◇◇◇

「で、これからどうするんだ?」
「本艦はまだ、戦闘中です。ザフト艦の動き掴める?」
「無理です。残骸の中には熱を持つものも多く、これでレーダーも熱探知も……」
「向こうも同じと思うがね。追撃があると?」
「あると想定して動くべきです。…尤も今攻撃を受けたら、こちらに勝ち目はありません」
「……だな。こっちには、あの虎の子のストライクと、俺のボロボロのゼロのみだ。艦もこの陣容じゃあ、戦闘は
なぁ。最大戦速で振り切るかい?かなりの高速艦なんだろ?こいつは」
「向こうにも高速艦のナスカ級が居ます。振り切れるかどうかの保証はありません」
「……なら素直に投降するか?」
「……え?」
「へっ…それも一つの手ではあるぜ?」

「なんだと!ちょっと待て!誰がそんなことを許可した!」
「バジルール少尉、何か?」
「ストライク帰投しました。ですが、救命ポッドを一隻保持してきています」
「「えっ!」」
『認められない!? 認められないってどういう事だ! 推進部が壊れて漂流してたんだぞ? それをまた、この
まま放り出せとでも言うのか!? 避難した人達が乗ってるんだぞ!? 修理くらいさせたらどうだ!?』
「すぐに救援艦が来る!アークエンジェルは今戦闘中だぞ!避難民の受け入れなど出来るわけが……」
「いいわ、許可します」
「……艦長?」
「今こんなことで揉めて、シン君の心証を悪くしたくないの。収容急いで!」
「……分かりました、艦長。シン、許可が出た。収容急げ!」
「状況が厳しいのは分かっています。でも、投降するつもりはありません。この艦とストライクは絶対にザフトには
渡せません。我々は何としても、これを無事に大西洋連邦司令部へ持ち帰らねばならないんです」
「艦長、私はアルテミスへの入港を具申致します」
「アルテミス? ユーラシアの軍事要塞でしょ?」
「傘の、アルテミスか?」
「現在、本艦の位置から最も取りやすいコースにある友軍です」
「でも、Gもこの艦も、友軍の認識コードすら持っていない状態よ? それをユーラシアが……」
「アークエンジェルとストライクは、我が大西洋連邦の極秘機密だと言うことは、無論私とて承知しております。
ですが、このまま月に進路を取ったとて、途中戦闘もなくすんなり行けるとは、まさかお思いではありますまい。
物資の搬入もままならず発進した我々には、早急に補給も必要です」
「……分かってるわ」
「事態は、ユーラシアにも理解してもらえるものと思います。現状はなるべく戦闘を避け、アルテミスに入って補給
を受け、そこで月本部との連絡を図るのが、今、最も現実的な策かと思いますが」
「アルテミスねぇ……そうこちらの思惑通りにいくかな?」
「シン君の問題もあるわ。ユーラシアは大西洋連邦以上に反コーディネイター感情が強い。何かあったら最後よ。
なにしろ本艦は彼頼りなのだから、彼の心証を害することは極力避けて協力してもらわなくてはいけないの」

そう、なにしろ彼は今までもヘリオポリスを守りたい一心で協力してくれていたのだから。ヘリオポリスが崩壊して
しまった今、果たして協力してくれるだろうか。私が暗い思考に沈み込もうとした時、フラガ大尉が言った。

「じゃあ、いい手があるぜ。俺って天才かもな。ちょっと気が咎めるがな……」

◇◇◇
377シンinキラ:2007/06/12(火) 17:41:44 ID:???


俺は救命ポッドを艦内に収容し、ハッチを開けた。

「ん?」

見覚えのある顔が出てきた。

「あ、あー、貴方!サイの友達の!」
「お前は……確かフレイ・アルスターか」
「ねえ、どうしたのヘリオポリス! どうしちゃったの? 一体何があったの?」

俺は、何も言えなかった。

「あたし、あたし……フローレンスのお店でジェシカとミーシャにはぐれて、一人でシェルターに逃げて、そしたら……」
「……」
「これザフトの船なんでしょ? あたし達どうなるの? なんであなたこんなところに居るの?」
「ああ、確かお前の親父って大西洋連邦の事務次官だよな。安心しろ。これは地球連合の艦だ」
「うそっ!? だってモビルスーツが!」
「地球軍も作り出したんだよ。ま、中に入んな。サイも、ミリアリアもいるぞ。心配すんな」

そういや、フレイの声って、マユの声に似てるな……
フレイを助けられたと思う事で、俺の心は少しヘリオポリス崩壊のダメージから回復した。
休憩室で休んでる皆の所に連れて行ったら、フレイはサイを見て飛びついていった。やれやれだぜ。


378シンinキラ:2007/06/12(火) 17:41:53 ID:???
◇◇◇


アークエンジェル艦橋

「デコイ用意。発射と同時に、デブリ帯への航路修正の為、メインエンジンの噴射を行う。後は艦が発見されるの
を防ぐため、慣性航行に移行。第二戦闘配備。艦の制御は最短時間内に留めよ!」
「デブリ帯までのサイレントランニング、およそ24時間ってとこか。…後は運だな」
「気を緩める、と言う訳でもないけれど、交代で食事、タンクベッドを使って兵員をリフレッシュさせて。特にシン君
を、ね。それにあなたも」
「ああ」

いささか気が咎める方法……それはユニウスセブンを含むデブリ帯の残骸から補給をする事だった。

武器の補給はヘリオポリスでそれなりに出来たが、余計なお客さんも拾っちまったし、どうしても水や食料、特に
水は補給しなきゃならんのさ。例え静かに眠っている奴らを騒がしてでもな。


◇◇◇


ヴェサリウス艦橋

「ヴェサリウスは先行し、ここで敵艦を待つ。ガモフには、軌道面交差のコースを、索敵を密にしながら追尾させ
る」
「アルテミスへでありますか?しかしそれでは、月方向へ離脱された場合……」
「大型の熱量感知!諸元解析予想コース、地球スイングバイにて月面、地球軍大西洋連邦本部!」
「隊長!」
「そいつは囮だな」
「しかし、念のためガモフに確認を」
「いや、やつらはアルテミスに向かうよ。今ので私はいっそう確信した。ヴェサリウス発進だ! ゼルマンを呼び
出せ!」


◇◇◇
379シンinキラ:2007/06/12(火) 17:42:14 ID:???
投下終了ー
380通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:05:48 ID:???
乙〜
いきなり裏切り者呼ばわりされたアスランが大混乱してそうだw
381通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:11:40 ID:???
GJ!!
「そういや、フレイの声って、マユの声に似てるな…… 」ってそれいったら
ステラもナタルもそうなるぞ、シン?
382通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 19:08:40 ID:???
GJ!
シンとアスランのやり取りは読んでて面白いなw
383通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 20:44:22 ID:???
乙。
>俺はみんなの声援を背に格納庫へ向かった。
>また頭を下げられちまった。
>シン君の心証を悪くしたくないの。
元ネタに比べるとだいぶシン(キラ)に配慮して厚遇しているようにみえるのは裏がありそうで怖いな。
不審がられているということでおk?
384通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 20:57:45 ID:???
おつ〜♪
>シン君の問題もあるわ。ユーラシアは大西洋連邦以上に反コーディネイター感情が強い。何かあったら最後よ。
>なにしろ本艦は彼頼りなのだから、彼の心証を害することは極力避けて協力してもらわなくてはいけないの
原作ではキラいなくてもナントカなるつもりだったとしか思えんよ。あの扱いは。
とはいえメラネオスに着くと拘束される可能性大だシンキラ。あまりにも不自然な点が多すぎる。

>デブリ帯までのサイレントランニング
アルテミスはスルーか、ブリッツ唯一の見せ場が無しなんだ。

仇敵ピンクはどうあつかうかな。玉型鍵空けツールは取り上げるべきだろうな。
フレイはカテ公になる前に退場してもらいたいもんだ百害あって一利無し。
385通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:09:10 ID:???
そりゃ初対面で気絶してる間に緊縛なんかされたらなぁ。
あの子は怒らせちゃいけないッぽいわ! ってなるだろw
386通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:15:56 ID:???
それが理由だったらヘタレすぎる。
仮にも軍人なんだがなー魔乳。
まあ、フラ蛾も鉈ルも同意しているからやっぱ持ち上げて利用しようという黒い腹積もりなんじゃね。
387通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:25:42 ID:???
コレは間違いなく良い不条理ギャグSSwwww
GJwwwww
388通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:40:20 ID:???
>>381
今のシンはマユの声が聞けなくて禁断症状になりかけてるんだよ、きっと
多分後半になったら、マユの肉声を録音したヘッドホンでも入手しないと、クスリの切れた生体CPUみたいになる
389通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:43:35 ID:???
>>388
何処のヴェイア(不完全ソキウス)気取りだwwwww
390通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 23:03:10 ID:???
いやいや、それよりも、AAはすっ飛ばしてユニウス7に行くのに、
原作のままにアルテミスに行く狂うぜの間抜けさにワロタw
391通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 03:27:29 ID:???
『あ・・・・・・う・・・・・・』
意識が戻ると同時に激しい頭痛がする。
いや、痛みで目が覚めたのか?
だとすると生きてる?
アスランのジャスティスにディスティニーの四肢を切り飛ばされたあげく
無様に叩き落とされて?
ルナは?
レイは?
重い瞼を開けると見知らぬ天井が見えた。
『メディカルルーム・・・・・・?』
手先や足の痺れがあるものの背中の感触はベッドであろう。
となれば、どこかに自分が担ぎこまれただろう事は想像に難くない。
『負けた・・・・・・んだ・・・・・・』
生きている実感が敗北感をさらに煽り、今もどこかで戦っているだろう戦友達のことさえ吹き飛ばす。
『くそっ!・・・・・・くそっ・・・・・・く・・・・・・』
何も出来ず、キラどころかあのアスラン・ザラにさえ敵わなかった。
己の無力さにシーツを引き被り拳をかみ締め零れる涙を飲み込み、溢れる嗚咽を押さえ込む。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・orz』
なぜかorzだった。
痛みと共に浮かぶorzが思考を奪い、悔しさを加速させる。
レイがよくレスしていた。
ヘこまされてはorzと書き込んでいたのを思い出した。
あの時はわからなかったが、今ならわかる。
『俺の人生orz」
レイの決まり文句。
ああ、俺も同じだったんだ。
無様に負けて、何一つ守れなくて、今はベッドの上さ。
これがorzなんだ。
止め処ない想いが全てを奪っていく。
ああ、もうどうでも良い。
フリーダムへの復讐も、オーブも、戦争も、友人も、自分さえも。


今、思えばそんな想いが原因だったのかもしれない。
次に目が覚めて俺は
「キ!キシャマァァァァァ!!!」
と、まるで某氏のように叫ぶのを止められなかった。
392通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 03:31:33 ID:???
古びた机と参考書とマンガの本棚。。
どことなく知ってるようで知らない壁紙。
ちらかった部屋。
どこの学生の部屋だ?
メディカルルームと思ってた部屋は随分と予想の斜め上を行ってた。
体の痺れと頭痛が残るものの、どこも負傷はしてないようだ。
なにやら不安感が残るが、取り合えずベッドから這い出す。
窓から見える空は今日も青い。
まるで年寄りになったようだw
壁に掛けられた小さな鏡に映る自分がまるで他人だ。
茶色の髪、紫の瞳。


「え?」


茶色の髪?紫の瞳?

誰だ?こいつ?看護士か?

右手を上げる。
鏡の看護士も右手を上げる。
上げた手を振ってみる。
鏡の看護士を振り返す。
まるで同じ動作。
しかもその看護士はキラ・ヤマトそっくりだ。
ふざけるのもほどほどにしてほしい。
俺はフリーダムを落としてるんだよ?
アスランの乗ったグフも落としたんだ。
フェイスにもなって、ネビュラ勲章だって・・・・・・
オマケにルナも落としたんだ。
議長からディスティニー貰って、フリーダムと・・・・・・
いや、ジャスティスだったか?
インパルスは俺の機体で、ルナが乗ってジャスティスの前に飛び出して


「あれ?」


纏まらない考えをどうにか纏めようと悪戦苦闘しているうちにふと、気が付いた。
キラ・ヤマトが目の前にいる事に。

「キ!キシャマァァァァァ!!!」

俺は叫びながら鏡に向かって拳を振り上げ踊りかかった。
今度こそきっちり沈めてやる。
が、上げた拳を振り下ろすよりも速く衝撃を頭部に受け、またも意識が飛んだ。
393通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 03:33:44 ID:???

あれから1ヶ月が過ぎ、俺は今、ヘリオポリスのカレッジにいる。
どいつもこいつも俺を「キラ」と呼びやがる。
鏡を覗けばいつでもあのキラ・ヤマトそっくりの看護士がいる。
知らないようで知ってる部屋で目覚めて、学校に行って、知ってる気がする家に帰る。
友人な気がするミリアリアとか言う女も、彼氏のトールとか言うやつも
俺の言葉使いが悪くなったと言う。
サイとか言うやつは俺が別人じゃないかと騒いでた。
おおきなお世話だ。
ムカつくので黙ってることにした。
喋るのは必要最低限にして簡素に。
またつつかれるのもシャクなので言葉遣いも丁寧にした。
そんな俺を見てミリアリアとか言う女が嬉しそうに微笑んでる
・・・・・・丁寧に喋るのも悪くない気がしてきた。


まあいいや。
他人がどうだろうと俺が俺なのは間違いない。

俺は「  」なんですが、なにか?

あれ?
俺、名前何だっけ?
394通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 03:36:55 ID:???
それから半年。
僕は得意のプログラミングでカトーゼミのトップを独走していた。
ある日、金髪の子がゼミを訪ねて来た。
直後にコロニーが壊れるんじゃないかと思うような激しい振動があった。
その子を連れて逃げてるうちに懐かしい人と出逢った。
アスラン・ザラ
僕の幼馴染であり、親友だった彼。
こんな形で再会するとは思わなかった。
ツナギ姿の女の人に突き飛ばされて大きな人型のロボットのコクピットに落ちた。

これ、モビルスーツって言うんだよね。
ああ、覚えてるよ、うん。

『覚えてる?』

え?何?なんで?

爆発の振動とは違う大きな揺れに顔を上げるとさっきのお姉さんがレバーをガチャガチャやってるのが見えた。
同時にいくつもの警報が鳴り響く。
なに?どこかおかしいんじゃないの?
モニターに写ったモビルスーツが大きな剣を振り下ろすのが見えた。
凄い音と振動だったけど、どうやらまだ生きてるみたい。
お姉さん、必死に何かやってるみたいなのにロクに動けないの?
え?開発中?
なにそれ?やめてよね。
まだ死にたくないよ。
僕は強引に割り込んでキーボードを引き出した。
OSを見て唖然とした。
「こんなOSでこれだけの機体を動かそうなんて!」
僕はフルスピードでOSの再構築を始めた。
「武器は!?」
アーマシュナイダー?
サバイバルナイフの親戚?
これしかないの?
モニターにさっき転んだモビルスーツが立ち上がってくるのが見えた。
ああ、もう!
そのサバイバルナイフみたいなのを装備させて操縦桿を握った。
僕はため息のような吐息を一つ吐いて剣を振りかざすモビルスーツが写るモニターを睨んだ。
どこかで高笑いする変態仮面の笑い声が聞こえたような気がした。



- そしてガンダムSEEDへ -
395通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 03:42:50 ID:???
ごめんなさい。
あまりにも文章ヘタすぎ。

スルーしてください。
396通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 07:05:30 ID:???
それもよし!
これは器に精神が支配されるということか。
397通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 10:49:57 ID:???
お二人とも乙!

シンinキラ氏
いい感じにギャグが進んでおりますな
変態仮面が素敵にピエロw
「リラックマのタオルケット」が支給されてる軍艦ってなごむな〜
・・・・・・・ただ、マユと一緒の声なのはルナでフレイぢゃなひ・・・
・・・フレイと一緒なのはステラ・・・


>>391さんは
うって変わってギャクではなく、なんかいやな無限ループに陥った感じで
これはこれでいいと思います





・・・あとはキラinシンとかこネタでもいいから誰か書いてくれないかな・・・
398通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 20:51:52 ID:???
 キラinシン。自分なりに書いてみようと思いまして、予告を仕上げてみました。
投下してもいいでしょうか?
399通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 20:54:51 ID:???
もちろん!
400通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 20:58:22 ID:???
 では投下します↓
401通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:00:46 ID:???
 想いだけでも、力だけでも駄目なんだ。そして、僕はその二つを手に入れた。
つもりだった。


叫んで叫んで叫んで……
「それでも僕にはぁ―!」

「護りたい世界があるんだあぁっ!!!」
叫び続けて。
『僕たちの……世界は……』
 それでも僕の想いは、心は。暗い闇には遠く届かなかった。

『ソレが人の夢!人の業っ!』
『数多持つ予言の火だ!』

 仮面の嘲笑が……聞こえた様な気がした……。 

 そしてセカイは、乱れ狂う。

「僕の名前は、シン・アスカ?」
 知っていた。
「お兄ちゃん……寂しいよ……」
 知っていたつもりだった。
「‘僕'が……僕の父さんと母さんを殺した?」
 蒼い翼広げ、平和を唱え、大空を舞っていたあの時。
「フリーダム?僕?……ボクは……ダレ?」
 何処かで必ず泣いている人がいることを。
「マユを、殺すところだった?」
 自分は加害者で、今は被害者なのか?

 
 想いと力。そこから導き出されたのは予想もしない罪と罰。
突きつけられたその現実を前にした時、キラ―シン・アスカは新たな望みを胸に立ち上がる。 

『マユ……君だけは僕が護るから』


 ―その刃、血に染めて―


機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL 


 ―開かれるのは自由の扉か 
 ―それとも暁の空か。
402通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:02:54 ID:???
 天帝戦終結時点でキラがシンに憑依したらという設定です。
第一話は近日中に投下したいですが、試験的試みで、部分部分に
皆様の選択によって決まる分岐点を置きたいのですがどうでしょうか?

 ご意見お待ちしております。
403通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 22:17:42 ID:???
個人的には分岐はやめたほうがいいんじゃね? と思うが。
404通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 22:40:21 ID:???
分岐だとキャプテン森崎みたいな感じになるのか?
はたまた分岐とはちと違うがバラモススレな感じかな?
どっちも好きなスレだけど。
405小ネタ:2007/06/14(木) 00:03:12 ID:???
目が覚めた。
嫌な夢を見た。
何か嫌過ぎる夢だった気がする。
夢なのに全てがどうでも良くなっていた。
ふと、視線を下げれば豪快にイビキをかいて爆睡中の紅い髪の女性。
もちろん全裸で貞操感のカケラも無い。
だが、胸はラクスより大きい。


「違いすぎ」。


涙が出そうになるのをグッと堪えた。
残滓を流そうとシャワールームに立った。
ふと見た洗面の鏡に見知らぬ誰かが映っていた。
黒い髪、紅い瞳。
ああ、彼だったんだ。
体の違和感はこれか。

見なかった事にしてそのままシャワーを浴びた。
体を洗っていて今度こそ涙が出た。



「カブってる・・・・・・(涙)」

406通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 00:15:12 ID:???
ちょwww
407小ネタ 2:2007/06/14(木) 00:28:48 ID:???
目が覚めたらラクス・クラインが隣に寝てた。
しかも、裸で。

「ウヒョー!!」

つい奇声を上げてしまった。
やべぇ!
慌てて自分の口を塞いだが彼女は起きてしまった。
優しく引き寄せられて何もつけてない胸にかき抱かれた。

が、このゴツゴツ感は?

ラクス・クラインの胸に抱かれたと言うのにこの薄幸感は何だ?
まだルナのほうがマシだな。
小骨が当たってるじゃん?
何かいっきに覚めた気がする。
絡む腕を解いてシャワールームに立った。



「ウヒョー!!」


むけてるw
408通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 00:46:38 ID:???
バロスwww
ってかシン被ってるのかよwwwww
409小ネタ 3:2007/06/14(木) 01:08:20 ID:???
洗面の鏡を見れば黒い髪に紅い瞳。
パンツの中は・・・・・・言わずもがな。

「やめてよね」

また?
見なかった事にしよう、いや、したい。
取り合えず顔を洗って部屋に戻ると紅い髪の彼女が何やら料理を作っていた。
しかも裸エプロンだよ。
思わず涙が出そうになった。
色んな意味で。
程なく簡単だけど美味しそうな朝食が目の前に並んだ。

ねえ?食べて良いの?

上目遣いに彼女を見ると柔らかく微笑んで小首を傾げた。
恐る恐る口に運べば・・・・・・


「美味い!!」

こんな美味しい食事は久しぶりだよ!
彼女に何度も何度もありがとうと美味しいを言いながら僕は食べた。
いや、食べるのをやめられなかった。
気が付けば彼女の分まで食べてしまっていた。
僕は謝ったけど彼女は嬉しそうにありがとうと言って食器を下げた。
備え付けの小さなシンクの前で鼻歌と共に揺れるお尻を見ながら僕は思った。


ああ、幸せをありがとう!
410小ネタ 3:2007/06/14(木) 01:19:04 ID:???
2度寝を決め込んでから物音で目が覚めた。
首を廻すとラクス・クラインがキッチンに立っていた。
どうやら朝食を作ってくれてるようだ。
ルナもよく朝食を作ってくれてたが、また違った感動がある。
何せ、あのラクス・クラインだぜ!
胸が無くてもドンと来いだ!
並べられた料理を前に俺はウキウキと挨拶をした。


「いっただっきま〜〜す!」



そして俺は3度寝を決め込むハメになった。
411通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 03:58:23 ID:???
小ネタさんGJ
キラ天国シン地獄て感じが良いです
412通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 18:18:23 ID:???
今、シンinキラのSS見て気づいたんだが 、
AA→アルテミススルー
仮面→無意味にアルテミス攻撃

で、ラクスINデブリの発生イベントがアルテミス入港中のことだとしたら・・・

AA→ユニウス補給→AAユニウス出発→ラクスINデブリ→AAでの回収イベント無し→仮面隊デブリにこない→ラクス宇宙の藻屑(偵察ジンがみつけなければ)→ラクス教壊滅→平和
413通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 21:21:21 ID:???
ピンクが居ない方が平和になるのは間違いないが 初期ピンクに出会ったシンが何を思うのかは興味あるな。
414通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 22:06:38 ID:???
シンinキラ氏マダー?
415小ネタ:2007/06/15(金) 02:41:32 ID:???
紅い髪の彼女が部屋に戻った後にふと思って
艦内システムにアクセスした。
彼はシン・アスカって言うのか。
インパルスって?
ほうほう。
こんなシステムなわけね。
あ、彼女だ。
ふうん、ルナマリア・ホークって言うのか。
MSパイロットで赤服か。
メイリン・ホーク?
妹さんなんだ。
ふうん、ほぉ〜。

次々とクルーのデータを閲覧して気が付けばちょうど1時間過ぎていた。
さっき確認した彼の予定ではきょうはブリーフィングと訓練か。
空いた時間にインパルスってのもいじってみようかな?
OSも見てみたいし。

チャイムも無く空気の抜ける音と共にドアが開く。
振り返れば満面の笑みのルナマリア。

『時間よ?行きましょう』

端末の終了処理をして、振り向くと
彼女が上着を着易いように差し出してくれていた。
袖を通せばボタンを留めて襟を正してくれる。
感動だ、男冥利ってのはこれか?

「ありがとう」

僕は彼女を、出来る限りに優しく抱きしめた。
416小ネタ:2007/06/15(金) 03:07:43 ID:???
目が覚めた。
まだ頭が痛い。
何やら腹の具合もおかしい。

「トリィ」

原色のペットロボが枕元に舞い降りる。

「へぇ?よく出来てんなー」

手を伸ばせばその手に乗り、適当に部屋内を羽ばたいたりしてる。
恐らくハンドメイドであろうそのマイクロユニット。
市販でも極少数なバードタイプのその出来の良さにちょっと感動。

ひとしきり遊んで時計を見ればもう10時をまわっていた。
久しぶりに怠惰な時間が過ごせた気がする。
着替えようと起き上がってクローゼットを開けた。
そして俺は愕然とした。
オーブの軍服らしき物はまあ良い。
それ以外はモコモコの原色の巨大な何か。
しかも下には鳥を模したような嘴の付いた大きな被り物の頭。

「トリィ」

さっきのペットロボが肩に降りる。
俺はそのペットロボの顔をマジマジと見た。
そっくりだ。


「あんたって人はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
417通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 03:11:01 ID:???
あの着ぐるみかwwwwwww
418通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 18:33:02 ID:???
 ノ彡       /彡
 | |  ノノノノ  / /
 \ \( ゚∋゚)/ノ
   \ \/ /
    ヽ   (,
     ヽ ⌒ ヽ
      ヽノ\ \
       ヽ | \V彡
       /丿
       彡/
419シンinキラ:2007/06/15(金) 18:38:29 ID:???
「おい坊主!」
「ああ、マードックさん。なんですか?」
「手が足りないんだ。どうせ坊主しか乗れない坊主専用機だ。整備手伝ってけ」
「俺専用って……まぁそうなんでしょうけど。しょうがねーな」

整備を手伝いながら、奪われたGの事も教えてもらった。

げっ! アスランが乗ってたイージスって機体、重装備持ってないどころじゃねーよ! モビルアーマー形態で
スキュラ撃たれたらモビルスーツなんて一撃じゃないか! 運がよかった……

俺がストライクの整備を手伝っていた時間は長いものではなかった。メビウスゼロの修理ができるとすぐ、俺は
タンクベッドに放り込まれた。



ピピピピ、チチチチ……と鳥が鳴く音と柔らかな光に包まれて俺は目覚めた。

「ふぁーあ、よく寝た」
「やあ、シン、目が覚めたか」
「あ、サイ。お前もこれ使うのか?」
「いや、これは兵員用だとさ。兵隊さん達が順番待ちしている。俺はお前を起こしに来たんだ」
「そうか、サンキュ。寝てからどれぐらいたった? 何かあったか?」
「5時間位かな。安心しろ、今のところザフトに見つかった様子はなさそうだ」

そう言えば人間の睡眠周期は90分〜120分らしい。それに合わせて起きればしゃっきり目覚められると言う。今
の俺みたいに。

「よう、坊主、目が覚めたか」
「あ、ああ、ええと」

下着姿になって近づいてきた青年に声をかけられた。確か、メビウスのパイロットと言っていた……

「名前はまだだったな。ムウ・ラ・フラガ大尉だ。お前さんが起きるのを待ってたのさ。何しろ今この艦には戦えるの
は君と俺しかいないんでね」
「戦う、ですか。投降する訳にはいかないんですか?」

そうだよ! そもそもオーブに攻めて来たのは地球軍じゃないか! 何をやってるんだ? 俺は?
420シンinキラ:2007/06/15(金) 18:39:15 ID:???
「……エイプリルフール・クライシスの惨状を見ろよ。プラントの奴らは何かあるとすぐ血のバレンタインとか言う
けどな、被害はエイプリルフール・クライシスの方が数もパーセントも段違いだぜ。いきなり中立国もなんもお構
いなしに地球全土にニュートロンジャマーをぶち込む手際、前から計画してたとしか思えん。しょせんプラントの
奴らは、空の高みから、自分たちは優性人種でございと俺達を見下してやがるのさ。そんな奴らに自分の身を進
んで預けようとは思わないね」
「そう、ですか」
「お前さんが複雑なのもわかる。しかし、ザフトの連中は容赦しちゃくれんぞ」
「掛かる火の粉ぐらいは、掃いますよ」

そうだ。この艦を襲ってくる連中の中にルナやレイがいない事だけは確かだ。知り合いじゃなければ、遠慮なくや
れる。アスラン……むしろ知ってるからこそ余計に遠慮なくやれる! 逆撃だ! OK!
気持ちの整理が付くと気分も明るくなるなー!

「じゃ、大尉さん、良い夢を!」
「ああ、ありがとさん。お休み」

そう言うとフラガ大尉は俺と入れ替わりにタンクベッドへ入っていった。

「じゃあ、お前シャワー浴びたら食堂に来いよ。地球軍のMRE、なかなかうまいぞ」
「ああ!」

……

俺がシャワーを浴びて、食堂に入ると、みんながいた。しかし、なんだ? 女性陣のこの視線は!? 俺が何か
悪い事したみたいじゃないか!

「いいなぁ、シンだけシャワー浴びれて」
「キラだけずるいわ。私もシャワー浴びたいのに」
「え? あれ? お前、確かシン・アスカだよな? キラってなんだ? そういや前にもサイからキラって……」
「え? この子、キラ、じゃないの?」

あちゃーフレイには話が通じてなかったか!

「シン・アスカが本名だよ。キラってのは良く似たキラって奴がいてさ。面白がって時々そう呼ばれるんだ」

はは……苦しい説明だが、納得してくれよ!

「そういう事さ、地球軍がシンに余計な注意払わないように、シン、で統一してくれよ」

ナイスアシスト! サイ! 俺は目でサイに感謝の念を送った。
サイは俺に、にこりと頷くとさらに続けた。

421シンinキラ:2007/06/15(金) 18:39:45 ID:???
「それに、シンが特別にシャワー浴びれるのには訳がある。負傷した場合に備えた準備だよ。不潔なまま負傷し
た場合、傷口からどのような菌が入り込むか知れたものではないからね」
「え? なんでこの子がそんな? 戦うの? 私たち民間人でしょ?」
「シンはコーディネイターだからねー。モビルスーツが操縦できるのさ」
「カズイ!」
「……うん。シンはコーディネイターだ。でもザフトじゃない」
「……」
「うん、あたし達の仲間。大事な友達よ」
「…そう…」
「ま、そんな所だ。さあ、地球軍のMREはうまいって聞いてきたんだがどんなだ? 腹が減っちまって」
「それがねー。当たり外れがあるのよね。シンはどれ選ぶ?」
「結構種類があるんだなー。うーん」

俺はサルサ風チキンとメキシカンライスを選んだ。香辛料が効いててなかなかうまかった!

食後にレクリエーションで腕相撲をやった。なんと優勝したのはカガリだった。なんでだよ! キラの野郎運動さ
ぼってやがったな! 屈辱だ……今後トレーニングに励む事を俺は心に誓った。


422シンinキラ:2007/06/15(金) 18:40:09 ID:???
◇◇◇


その頃ヴェサリウス艦橋

「なぜだ! 奴らの頭は抑えたはずだ! なぜ未だに見つからん! ガモフから知らせは無いのか!?」
「は、今のところありません」

なぜ見つからないって、そりゃあんたの読みが間違ったんだよと言いたくても言えない。だからガモフを保険にし
ましょうと言ったのに。クルーゼ隊長もわかっているのだ。諫言して余計に意地になられても困る。早くあきらめま
しょうよ、ねぇ。

「くそう、まさか本当に、素直に月基地へ向かったとでも言うのか! 地球軍の奴らは策の一つも使えないほどの
馬鹿者だと言うのか!?」

『馬鹿者に してやられたの あんただよ』 アデス心の俳句。

「もしかしたら、我々の気づかぬ内にアルテミスへ入ったのかも知れない。確認せねばなるまい。アルテミスへ向
かうぞ!」
「はっ」

やれやれ、動くか。やっと無為の時から開放される……

「隊長! 評議会から召還命令が来ました!」
「何? くそっ、しかたない。ゼルマンに確認させておけ!」

あーあ。


◇◇◇


423シンinキラ:2007/06/15(金) 18:40:51 ID:???
『オーブ避難民の方にお知らせです。船外ポッドでの活動の経験のある方ご協力願います』

「船外ポッドだって」
「俺らも一応できるよなぁ」
「シンばかりに働かせてるのも悪いし」
「協力しよっか、トール」
「私もできるぞ!」

デブリ帯に着くと、オーブの避難民にポッドでの船外活動の募集がかけられた。結局、フレイってお嬢さんを除い
たキラの友人とカガリは参加した。俺とフラガ大尉は交代で護衛に当たった。

「あれ? ミリアリア、その制服?」
「うふふ、驚いた? シン? アークエンジェル自体も人が足りないようだから、何か手伝えることは無いかって聞
いたのよ。そしたらブリッジに配属されて」
「そしたら、ブリッジに入る時は軍服位着ろってさ」
「軍服はザフトの方が格好いいよなぁ。階級章もねぇからなんか間抜け」
「お前にばっか戦わせて、守ってもらってばっかじゃな」
「こういう状況なんだもの、私たちだって、出来ることをしないとね」
「そっか。頑張れ。無理はするなよ」
「うん、じゃあ、またね」

俺は、キラの友人たちに友情を感じ始めていた。


時々出会う死体に驚いたりしながら、俺達は順調に物資を集めていった。
だが、どうしても水が足りない。

424シンinキラ:2007/06/15(金) 18:41:37 ID:???
「!…うっ…!…水!水ー!」
「あーもう……」
「…うっ……うっ……水を!もっと水をー!」
「止めなよ、状況に合ってないギャグ」
「ギャグじゃねぇよ! …ったく〜」
「……? なに? フレイ? どうして避けるの?」
「だって、水の使用制限だって、ここ2・3日シャワー浴びれなかったんだも〜ん」
「シャワー浴びれるようならまだ余裕ある方だぞ。本当に余裕がなくなればシャワーなんぞ浴びれなくなるからな」
「カガリは逞しいねぇ」
「あ、シン、いつからいたんだ?」
「今来た所だよ。まったくまいるよなぁ。パーツ洗浄機もあまり使えないから、整備も手間ばっかりかかっっちまう」
「そうなんだよなー給水制限で辛いよ。思いっきり水が飲みたいよ」」
「まぁ、水が山のように……海のようにかな? あるデブリに宛てがあるみたいだから、もう少しの辛抱さ」
「そうか! そいつは助かる!」
「ちょっと待てよ! それってまさか、ユニウスセブンじゃ!?」
「さすがサイ、ご名答」
「やだぁ、ちょっと待ってよ、あのプラントは何十万人もの人が亡くなった場所で……それを……」
「まぁ、海の部分で死んだ人は少ないだろうさ」
「今までだって、墓場荒らしみたいなもんだったんだ、生きるためにはしょうがないだろうな」
「……鶴…」
「ミリィ?」
「慰霊のために鶴でも折ろうかなって」
「ミリアリアは優しいな」

折り紙、か。そう言えばマユも好きだったな。俺達は黙々と鶴を折り続けた。


……


「ユニウスセブンか……二度目だな」

俺は目の前の奇観を見てつぶやいた。
最初に慰霊のために花束と折鶴を放ってから、水の搬入は順調に続いている。暇な俺は思い出に浸った。

あの時は、アスランにイザーク・ジュールもいたんだよなぁ。だが、あいつらはザフトを、デュランダル議長を裏切
った!
もし俺の前に出てきてみろ……

425シンinキラ:2007/06/15(金) 18:41:59 ID:???
「あ、民間船?」

目の前のデブリの影からいきなりきれいな白い船が現れた。だが……

「撃沈されたのかこれ……まだ撃沈されたばかりみたいだぞ……無残だな」

ビー・ビー・ビー

ん? これは……救命ポッド!?



「つくづく君は、落とし物を拾うのが好きなようだな」
「はぁ。しかし放っておくわけにもいかんでしょう」
「開けますぜ?」

マードックさんがハッチを開く。

「ハロ、ハロー、ハロ、ラクス、ハロ!」
「「はぁ??」」

皆が、これはなんだと首を傾げる。だが俺は、俺はこいつに見覚えがあった!

「ありがとう。御苦労様です」
「「はぁ??」」

やはり! 救命ポッドから出てきたのは、ラクス・クラインだった!

あぁ…あ…あぁ……

「あんた……」
「どうした、シン?」

カガリが心配そうに俺に声をかける。

「あんたのせいでアスランもー!」
「え?」

気がつくと、俺は目の前のラクス・クラインを平手で張り飛ばしていた!
426シンinキラ:2007/06/15(金) 18:45:45 ID:???
投下終了ー
あぅ! 中の人はマユ=フレイでなくステラ=フレイだったのですね。ではそういう事でorz

米軍MRE全24メニュー制覇した事ありますが二度とやりたくありません。
自衛隊戦闘糧食万歳!
427通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 18:56:44 ID:???
>>426
乙です!

>気がつくと、俺は目の前のラクス・クラインを平手で張り飛ばしていた!

ちょwいくら初対面の女性だからといってそりゃねーだろw
428通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 19:40:23 ID:???
シンの心境を考えればグーだったり馬乗りになったりしなかっただけ良かったと考えるんだ。考えよう。
あとラウが道化だよw
429通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 19:40:42 ID:???
GJ!
キラの身体だとカガリに負けてばっかりだなw
430通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 20:18:56 ID:???
GJ!!
そしてシンは筋トレしてカガリに逆襲するのさ!
431通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 20:29:19 ID:???
GJ!!
wktkが止まらないw
432通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 20:39:31 ID:???
シン第一印象ワロス・・・
GJ!
433ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/15(金) 21:09:28 ID:???
 なんとも言い難い浮遊感。身体からは力が抜けていた。
「……死ぬの、かな。僕は」
―キラ・ヤマトは宇宙を漂いながら漠然と、自らに忍び寄る死の影を感じ取った。
生命維持装置も、長くは保たない。このままいけば呼吸が出来なくなって必ず死ぬ。
分かりきったこと。でも、今まではそんな死の恐怖とは程遠いところにいた。
 フリーダムという最強の鎧。最高の翼。それがあったから、キラは戦えた。
自分達よりも遥かに大きなものとも戦えたし、恐怖を感じることもなかった。
想い焦がれた少女と戦場で再開した時、纏った鎧が崩れそうになったが、
彼女を喪った怒りが即席の盾となって彼の心を庇った。だから最後まで戦えたのだろう。
それも終わった今、何が残ったと言うのだろう。
『私の本当の想いが、貴方を護るから』
 今はその言葉が、ただ重かった。
「フレイ……護ってくれたんだね、僕を。本当に、‘最後'まで」
本当にこれで最後だ。キラは自らそう決め付け、静かに瞼を閉じた。それでも涙だけが、
止まらない……。

434ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/15(金) 21:12:58 ID:???
目が覚めると、炎上する埠頭に転がっていた。
「えっ?」
何が起こったか分からなかった。自分は死んだものと思った。だがこの腕にある感触は確かなもので。
「あれっ?」
と、キラはここでやっと気付いた。自分はその胸に少女を抱いていることに。年のころは十歳そこそこ
だろうか。顔がすす汚れていて、痛々しかった。どうやら自分は彼女を庇っていたらしいが。
「どういうことなんだ?」
少女を抱いたまま、キラは立ち上がる。状況が全く呑めなかった。眼を覚ましたのが、医務室とかならば
まだ分かる。あの状況で、自分が救助されるとは思っていなかったが、もしかしたらということもある。
しかしここは少なくとも地球のどこかだ。宇宙に浮いていたのに、いきなりこれでは辻褄が合わない。
定まらない思考で、必死に自分のおかれた状況を整理しようとしていたその時、キラの脳裏に幾つもの
記憶がフラッシュバックした。

 崩壊するヘリオポリスでの友との再会からラクスとの出会い。多くの護れなかった人達の顔。そして
傍にいて、抱きしめていて欲しかった人の泣き顔が。膨れ上がる記憶。それを裂く様にもう一つの、
ある筈の無い記憶が目覚める。

 連合の宣戦布告。
 何も分からないまま変わってしまった日常。
 遅れた避難。
 日常を彩っていた青空を舞う非日常の象徴、MS。 
 落ちて行く携帯。

 そして……

「フリーダムっ!?」 
 ‘自分'の家族を焼き払う、虹色の光。その先で、下界を見下ろしていたのは、
彼の愛機、フリーダムだった。
435ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/15(金) 21:15:44 ID:???
 数時間後・オーブ近海
 

 全く何がなんだか分からない。キラは避難船の甲板に佇みながら、嫌に暗い夜空を見上げていた。
 ……いや、今のキラは‘シン・アスカ'というべきか。
「シン……アスカ」
何故かその名前が、‘キラ・ヤマト'よりも容易く呑み込めてしまって、キラは戸惑う。
まるでそれこそが自分の名前であるかのようだった。
 あの後、オーブの軍人の手助けで事無きを得たキラと少女―マユ。
マユは眼を覚ますことはなく、今も眠っていた。軽度のショック症状ということらしい。
「……なんで」
弱々しい呟き。これが本当に、幾多の敵を屠ってきた人間の姿なのだろうか。
 屠ってきた。つまり殺してきた。キラが忌み嫌った行い、表現。
だが、今のキラにはそれがすんなりと受け入れられた。
「あれを見てしまったら……」
放たれた炎が何の罪も無い人を焼き尽くし、爆発が全てを粉々にする。分かっていたはずだった。
戦うということがどういうことか。その分かっていた事。それすらも今は不確かだ。
本当に分かっていたんだろうか、自分は。己に訴えかけてくる記憶。‘シン・アスカ'の嘆きの慟哭が
キラの心を鋭く抉った。どういうわけか、今のキラは‘シン・アスカ'の記憶を受け継いでいた。
仲の良い妹の事。厳しかったけれど、何処か甘かった父。全幅の信頼を置いていた母。それらが
織り成す彼の幸せな日常が、キラにより強く罪を叩き付けていた。
「僕が‘彼'だっていうのなら、本当の‘彼'は―」
恐ろしい想像。いや、これは現実だ。僕―キラ・ヤマトは、
「僕は‘シン・アスカ'を消して、生き残った」
 船酔いでない嘔吐感。あるもの全てをぶちまけて、キラは泣いていた。
「苦しい……苦しいよ……」
蹲って涙する。苦しみが、癒えることがないと分かっていても、泣くことしか出来なかった。
「近くにいてよ、フレイ」
 本当に隣にいてほしかった女性の名を呟く。それで、少しだけ吐き気が治まった気がした。
436ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/15(金) 21:18:55 ID:???
 今日はここまでです。すいません、短いですorz
位置付け的には第0話前編。この後、中後編と続いて第一話に入りたいと
思います。第一話からは一話一話を長くしていきたいです。
一度だけ0話後編で分岐点を設けます。その後はまだ未定ですが、
幾つかのルートは考えてあります^^;
437通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 21:24:46 ID:???
新作キター!!
GJ!
wktkして待ってよう
438通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 00:07:46 ID:???
シンinキラ氏乙!
>「あんたのせいでアスランもー!」
この時点でピンクはキラが凸の親友だということは知らないし、
シンもその辺の事情は知らないし説明なんてめんどくさいし必要性も感じないだろうからしないだろうけど、
凸に話を聞いたら勝手に脳内補完するだろうな狂祖だし。
ボールを破壊して捕虜として正当な扱いをしてあげたうえで、いざというときは文字通り人間の盾にしてあげれば少しは現実を思い知るでしょう。

SPIRAL氏乙!
>「近くにいてよ、フレイ」
キラ+シン=シンジ?
プラントに上がって仮面に接触すればおk?
439小ネタ:2007/06/16(土) 01:43:12 ID:???
ブリーフィングを終えてジムに入った。
午前中は格闘訓練らしい。
僕、苦手なんだよね。
軽くストレッチで体をほぐして、防具をつけて対戦。
最初は金髪の彼。
レイ・ザ・バレル君。


あっさりとノされた。

次は彼女。

また、あっさりとノされた。

再度、彼と対戦。

またノされた。

今度こそはと、彼女に挑む。

さらに、あっさりとノされた。

「どうした?体の調子でも悪いのか?」

彼が心配そうに無表情で尋ねてきた。
彼女の背中がギクリと動いた。

『イヤ・・・・・・ははは。ちょっとねw』

気を取り直して続行。

『痛だ〜!』
『はぅおっ!』
『ほげっ!』
『ぶべらっ!』
『う、腕がっ!』
『腰っっ!!」
『く、首がっ!』
『のぉぉぉぉぉ!!』


午前中は負けっぱなしでした。グスン。
440小ネタ:2007/06/16(土) 01:47:41 ID:???
オーブらしい軍服は着る気になれなかった。
仕方なく着ぐるみを着て部屋を出た。
ちょっとだけ着てみたかったのは秘密だ。
あてもなくフラフラしてたら向こうから軍服着た巨乳が歩いてきた。

「あら、キラ君。悪いんだけど天使湯の蛇口直しておいてくれるかしら?」

やることもなかったし暇なので取り合えずOKしておいた。
しかし、あの巨乳、このカッコ見ても何も思わないのか?
艦内設備で場所を調べて道具を持って天使湯とやらに向かう。
途中、クルーと多数すれ違うが誰一人不審がらない。

なあ、あんたはいったい何なんだ?

天使湯って銭湯かよ。
男湯の方の蛇口を調べても別段おかしくない。
あ、そか、巨乳が言ってんだから女湯のほうか。
ベタなお約束を避けるように慎重に慎重を重ねて女湯のドアを開けた。
だが、やっぱりお約束で裸の女とバッタリ出くわした。
やべぇ!殺される!

「あら、キラじゃない。」

外ハネの茶髪の女は気にもしない様子でそのまま腰に手をあてて牛乳を飲み始めた。
呆然としてる俺に白いヒゲをつけたまま女が言う。

「あ、修理?壊れてるのは手前から3番目よ。」

事も無く俺に言い放って下着を着け始める。
気にしろよ。
何となくブルーなまま蛇口の修理をする。
くそっ!ハネの手だとモンキーさえ持ちにくい。
悪戦苦闘してると後から声をかけられた。

「キラ君、ご苦労様。」

さっきの巨乳だ。
ニセモノぢゃないんだ・・・・・・

「キラ君、何してるの?」
「キラ君、頑張ってね〜」
「キラっち、今日も修理〜?」

大小さまざまな胸が俺に声をかけながら湯船に向かっていく。
・・・・・・おい。


ま、見れたし良いかw
441通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 02:59:22 ID:???
ちょっwww着ぐるみスルーww
442通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 18:26:13 ID:???
>気がつくと、俺は目の前のラクス・クラインを平手で張り飛ばしていた!
ここはグーだ。

プラント嫌いのコーディーとして認知される→盟主王にスカウト
と、いうのはどうだろう?

つぎはウズミだな。
443通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 18:57:34 ID:???
お前らラクスを舐めすぎ。

泣いた振りしてシンの罪悪感を引き出そうとするに10000万ハロ。
444通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 19:25:18 ID:???
うわ、ありうる
445通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:33:11 ID:???
大根だから無理だろ。
446通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:39:51 ID:???
むしろシンより、サイやカズイの同情を引いてシンを孤立させようとすんでねえ?
447通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 21:15:56 ID:???
>>442
しかし盟主王ってオーブに侵攻した張本人だぞ
ただでさえ同じブルコス盟主のジブを「踏みつぶしてやる!」とか切れてたのに、その事実が加わったら怒り度マックスになるだろ
448通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 22:18:07 ID:???
しかし、シンInキラ氏のさきがよみにくいねぇ。
シン的には連合を続けるのもラクス教団に入信するのも厭だろうし、キラ面してザラ親子頼りで、ザフトにいくしかないか。。
あ、変態仮面にラクスとAA土産に投降してG開発の事実とカガリを交渉材料にオーブをプラント側につかせるという手があるジャマイカ。

オーブでキラinシンが余計なことをしていそうな気がス。
449通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 22:51:57 ID:???
シンはラクスの頭がおかしくなる前にどうにかしてくれるさ!































むりだろうな・・・
450通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 23:06:03 ID:???
>>447
オーブと言うかウズミは別口で様々な「進行されて当然」の事をやっているんだよ
ヘリオポリスの件とか、自由の件とか、ギガフロートに関してもかんでるかもしれないし、マスドライバーとかも頭がおかしい
451通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 23:46:04 ID:???
>>449
ああ、既に手遅れだから・・・病気の・・・

>>450
言動不一致が多いからな・・・分裂症じゃないか。
452通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 23:52:01 ID:???
>>450-451
逆に言えばウズミに早期退場してもらえば!してもらえば!!
ホムラという至極マトモ(縁の下の力持ちタイプだけど)な指導者を擁するアスハがオーブに参上ですよ?
その暁にはサハクのラインでキッチリマトモに連合と交渉して
オーブは火の海に沈まない事でしょう

ぶっちゃけ、プラント派になった時点で即連合に攻め込まれるフラグが立つんだよねオーブ
ザフトはオーブ守れないからなーその場合、地上から撤退中か戦線維持で手一杯か
どっちにしろ負け戦だからね。逆に連合はオーブ守れますが
100億対2000万の物量舐めんな。数値化しておよそ500倍。人数で99億8000万とかいう頭のおかしい差が横たわってる。
地上とかではちょいとデカイ都市で2000万程度だがプラントでは総人口。
勝てるわきゃねぇんだよ元々この戦いは。
453通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 00:03:55 ID:???
>>450
覚えてる範囲だけでも結構屑だと思い知らされた

連合とのMS共同開発を蹴って裏でアカツキ開発
何時の間に作ったのか最新装備満載のルージュを娘にプレゼント
中立だと主張しつつ娘がゲリラしてるのを平手一発で許す
AAを入港させた上整備や補給までしちゃう、でザフトに嘘情報を提出
脱走兵の引渡しを何故か拒否して時間稼ぎすらせずに民間人に被害を出す
国家の所有であるモルゲンレーテ社とマスドライバーを爆破して責任を取らず自殺

しかも代表じゃなく元代表なんだよな、実際には何の権限も無いオッサンなのにやりたい放題だ
454小ネタ:2007/06/17(日) 02:14:11 ID:???
お昼を食べてちょっと休憩。
午後はシュミレーションだ。
格闘はダメだったけどこれならイケる!
「シュミレーション、スタンバイ」
合図と共にスラスターのレバーを押し込む!

「あ、あれ?」

思った程加速しないよ、これ。
スクリーンの端に機影が見えた!
ロック・オン!

出来ない!
これ、遅すぎるよ!
別方向にロック・オン・アラート!?
回避!
う、動かない・・・・・・
ア・・・・・・

秒殺されてしまった(泣
なんだよ、これ。

「ジ、ジン?!」

設定を見れば極一般的なジンだった。
こんな機体だったの!?
マルチロックオンでぽんぽん当たると思ってたけど・・・・・・

じゃあ次はシグーで。
ダメダメじゃん。

次はゲイツ。
これもダメ。

次はザクで。
多少マシ。

次はグフで。
ザクよりマシだけど何?この鞭・・・・・・

次はディスティニー。
反応も良いし、スピードなんかは旧フリーダムと変わらないよ。
全然イケるよ。
と、思った瞬間に回避したはずなのに直進して激突大破。
スピードだけですか。

午後のシュミレーションも最悪でした。グスン。
455小ネタ:2007/06/17(日) 02:21:52 ID:???
蛇口の修理が終わる頃には俺はビショ濡れになっていた。
くそっ!重い!
天使湯を出るとおっさんに声をかけられた。

「おーい、パーツ洗浄機のメンテしてくれー!」

なんだよ、自分でやれよ。
終わる頃には油まみれになっていた。

「キラ君!、食器洗浄機見てくれ!。」

またかよ。
油まみれの次は洗剤まみれか。
せっかく乾き始めたのに。

「キラく〜ん。ソナーの調整頼むよ!」
「キラ君!次は居住ブロックの隔壁お願い。」
「坊主!、俺のストライク調整してくれ!」
「キラぁ!トイレの水出ないよ!」
「キラ〜、ダメコン手伝ってくれよぉ〜」
「きらー、エンジン調子悪いんだけど!」

うるさい!
あー、あー!やってやるよ!やれば良いんだろ!

艦内を走り回って修理しまくって終わる頃には日が暮れてた。
昼飯も食えなかったし、着ぐるみも汚れてヨレヨレになってしまった。
重い足を引きずってランドリーに汚れた着ぐるみを脱いでほうりこむ。
あ、カードが無い。

「キラ?何やってるの?」
さっきの外はね女か、カード貸してくれ。

「あんたのはあっちでしょ?」
指差す方には洗濯板とタライ。
おい、いつの時代だよ?つか、何でこんなもんが宇宙戦艦にあるんだよ!

「ダメじゃない。また壊れちゃうでしょう。」

おい!言いながらタライに放り込むな!
何で替わりに自分の服を入れてるんだ!
まて!おい!アンタ!おぉぉいぃぃ!!

いっちまった・・・・・・

ちくしょう!ちくしょう!
何なんだよ!この扱いは!
くっそぉぉぉ!グレてやるぅぅぅ!
456通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 05:48:47 ID:???
>>449
もう手遅れじゃねーか!!!w
457通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 08:04:21 ID:???
>449
そこで驚異の発想の転換。

実は死亡直前マユinラクスだったとか!?(w
458通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 09:29:30 ID:???
>>457
それをやるならマユinカガリのほうがおもしろいなあ。

それはそうと
シンinキラに関係なく台詞の違うキャラがたくさん入るけど各々誰か別人でも入っていますか職人氏?

本人が周囲に明かしていないだけで入れ替わりが多重多発している素敵な展開だと予想wktkしてますよ。
459通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 19:05:01 ID:???
多重入れ替わりですか。面白そうですね。
死んだ&しにそーになったおもしろそうなキャラって言うと誰がいるかな。
アズラエルinウズミとかだと一発でオーブが連合側になりそうですねw
パトリックinアズラエルとアズラエルinパトリックの同時発生とかw
460通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 19:58:45 ID:???
>>459
盟主がオーブ代表になっちまったら

「ふざけるんじゃないよ!!何なんだよこの国はあああ!!」

とかマジ切れしつつまともな国に変えてくなんて面白い事になったりしてなwwww
461通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 20:08:12 ID:???
盟主王は一応経済人だから、完全にコーディを切り捨てるという展開にもなるまい。
個人的には
「コーディの独立を防ぎ、コントロール下に戻す」を目的に、
オーブへのコーデイ受け入れと反プラントを実行して独立派切り崩し
とかになるかなとか思う。
462通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:17:57 ID:???
正直多重入れ替わりネタになんてなったら付いていけない

俺の頭が
463通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:20:35 ID:???
盟主王inラクスでもいいな
自らがコーディになればトラウマ関係ないし、
盟主のカリスマと多分コーディ能力の電波洗脳ソングで裏でシンパを支配下において
連合の政治家とかブルコス幹部の裏スキャンダルとかを握っているだろうから工作してと
プラントに有利な立場に持っていって、後は商売でもやるかとか。

そのころのラクスin盟主王

OTL
464通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 20:13:02 ID:???
あー、なんか、話が入れ替わりスレになってきてるぞ…。
465通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 01:22:03 ID:???
戦争が起こらないんじゃないか? 盟主がラクスの中に入ったらwwww
466通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 15:53:58 ID:???
どっちかっつーと議長の中に盟主が入ったほうがよくね?

あるいは種当時は科学者かなんかだったかもしれない
デュランダルと入れ替わってのし上がっていくとか。
467シンinキラ:2007/06/19(火) 18:30:49 ID:???
「何をする! シン・アスカ!」
「みんな! シン君を押さえて!」

俺は、自分のした事に呆然とした。
女に手を上げるなんてな……マユ、お兄ちゃんは汚れちまったよ……

じりじりとみんなが、ちょっと怯えた表情を見せながら俺に近づいて来る。
俺は両手を広げて肩をすくめた。

「騒がないでも、もう何もしませんよ」
「後で、事情は聞かせてもらいますからね」
「了解です! 艦長」

「じゃあ、あなた、こちらへ。事情を聞かせてもらいます」

ラクス・クラインは、艦長に連れられていった。

「いきなり女の子を殴るなんて、どうしたんだ? シン。お前らしくないぞ」
「ごめんよ、カガリ。つい、感情が抑えられなくなってな。もうしないよ」
「深い事情は聞かないけどな。もし話したくなったら話せよ」
「ああ、ありがと。一つだけ。あいつの言う言葉には耳を貸すな。いくら耳触りが良くてもな」



468シンinキラ:2007/06/19(火) 18:31:14 ID:???
「で、君がラクスさんを殴った理由を聞かせてもらうわ」

ラクス・クラインが、事情を聞かれ終わったのだろう、部屋から出てきて、あてがわれた個室に入れられた後、今
度は俺が呼ばれた。

どう答えりゃいいかな。俺は懸命に考えた。

「……俺には、アスラン・ザラって月の幼年学校からの友人がいます」
「ザラ!? 続けて頂戴」
「でも、久しぶりに会った彼は、ザフトに入ってて、奪われたイージスでアークエンジェルを襲ってきました」
「なんですって!?」
「でも、でも、アスランは、あいつは優しくて、軍隊なんて、そんな事できる奴じゃないんだ! あの女に誑かされ
てるんだ! そう思ったら、身体が動いていました。反省してます。もうしません」
「何故、ラクス嬢に君の友人がだまされていると思ったんだい?」
「それは……二人が婚約者だからです。きっと、あの女が、アスランに軍に入るように勧めたんだ!」
「「……!」」
「やれやれ。もしかして、そのアスラン君のお父上は……」
「プラント国防委員長、パトリック・ザラです」
「……はぁ。」

マリューさん、ナタルさん、フラガ大尉の三人は困ったように顔を見合わせている。

「すまなかったな、坊主。事情を知らんとは言え、友人と戦わせるなんて事しちまって」
「いえ、ヘリオポリスを守りたかったのも本当ですし、ここにいる友人だって大切です」
「……事情はわかりました。もう女の子に手を上げるなんてしちゃだめよ? これでお終い」

俺はやっと解放された。



469シンinキラ:2007/06/19(火) 18:31:54 ID:???
「嫌よ!」

……? なんだ?食堂の方でフレイの声が聞こえる。

「フレイたらー!」
「ミリアリアがいくら言っても嫌ったら嫌!」
「なんでよ〜」
「おい、どうしたんだ?」
「……ん。あの女の子の食事だよ。ミリィがフレイに持ってって、って言ったら、フレイが嫌だって。それで揉めてる
だけさ」
「私はやーよ! コーディネイターの子のところに行くなんて。怖くって……」
「フレイ!」
「……あ! も、もちろん、シンは別よ。それは分かってるわ。でもあの子はザフトの子でしょ?コーディネイター
って、頭いいだけじゃなくて、運動神経とかも凄くいいのよ? 何かあったらどうするのよ! ねぇ?」
「…えー…あぁ…え…」
「フレイ! シン泣いちゃったじゃない!」

え? 目元に手をやると、涙が……ステラの声で言われるとショックが大きかったらしい。
だめだ、意識すると余計に……

「ひっく…えっぐ……」
「もう、しょうがない子ねぇ。シンは別って言ったでしょ?」

おずおずとフレイの手が俺の髪を撫でる。
気持ちいいな。落ち着く……

「……気持ちいいな。もっとやってくれ」
「――! 調子に乗らないの!」

ぷいと、フレイは向こうを向いてしまった。ちぇっ。残念。

「でも、あの子はいきなり君に飛びかかったりはしないと思うけど……」

カズイ? それは俺に対する嫌味か?

「ははは、カズイもきついなぁ」
「……そんなの分からないじゃない!コーディネイターの能力なんて、見かけじゃ全然分からないんだもの。凄く
強かったらどうするの? ねぇシン、代わりに持ってってくれない?」
「いいよフレイ。俺が持ってくよ。謝りがてらにね」

そう言えば、ラクス・クラインがフリーダムをキラ・ヤマトに横流ししたんだよな? 仲良くしておいて、フリーダム
をもらう方がマユを守るのには好都合かもしれない!
470シンinキラ:2007/06/19(火) 18:32:42 ID:???
「まぁ!誰が凄く強いんですの?」
「ハーロー。ゲンキ!オマエモナ!」
「「あっ!」」
「わぁー……驚かせてしまったのならすみません。私、喉が渇いて……それに笑わないで下さいね、大分お腹も
空いてしまいましたの。こちらは食堂ですか?なにか頂けると嬉しいのですけど……」
「あれ? カズイ、この子の部屋って鍵とかしてなかったのか」
「いや、掛かってたと思ったけど……?」
「やだ! なんでザフトの子が勝手に歩き回ってんの?」
「あら? 勝手にではありませんわ。私、ちゃんとお部屋で聞きましたのよ。出かけても良いですかー?って。そ
れも3度も」

あどけない顔しながらその裏で何企んでいるんだ? もうフリーダムを横流しする準備はできてるのか? いや、
まだ完成してないか。はは。

「それに、私はザフトではありません。ザフトは軍の名称で、正式にはゾディアック アライアンス オブ フリーダム
……」
「な、なんだって一緒よ! コーディネイターなんだから!」
「同じではありませんわ。確かに私はコーディネイターですが、軍の人間ではありませんもの」
「……」
「貴方も軍の方ではないのでしょう? でしたら、私と貴方は同じですわね。御挨拶が遅れました。私は……」
「……ちょっとやだ!止めてよ!」
「え……?」
「冗談じゃないわ、なんで私があんたなんかと握手しなきゃなんないのよ! コーディネイターのくせに! 馴れ
馴れしくしないで!」

あー……。キラの記憶にはなかったが、このフレイって奴、ブルコスだったのか。キラも可哀想にな。

「フレイ! シンまた泣いちゃったじゃない!」

あれ? 泣き癖ついたのかな。頬を涙が流れるのがわかる。

「ええ!? ……しょうがないわねぇ。ほら、いい子いい子」

そう言うとフレイはまた10回ばかり俺の頭を撫でてくれた。ラッキー?

ラクスはちょっとびっくりした顔でこの様子を見ている。

「ああ、ラクスさん。先ほどはどうもすみませんでした」
「え、あ……い、いえ。お気になさらないでください」

俺が挨拶すると、ちょっと怯えた感じでラクスが答えた。まぁしょうがないやな。

「さあ、部屋に戻りましょう。怒られますよ。食事もお持ちしますから」

そう言って俺がトレイを持って歩き出すと、ラクスもしぶしぶと言った様子で付いてきた。


471シンinキラ:2007/06/19(火) 18:33:31 ID:???
「またここに居なくてはいけませんの?」
「ああ、すまないけどな」
「つまりませんわー。ずーっと一人で。私も向こうで皆さんとお話しながら頂きたいのに……」
「これは地球軍の船だからな。さっきみたいにコーディネイターの事を好かん連中もいる。ここにいた方が安全だ
よ」
「残念ですわねぇ……でも! 貴方は優しいんですのね! ありがとう」
「……はぁ!?」
「ふふ」
「……最初の時は、殴って悪かったな」
「ふふ。その事はもう謝って頂きましたわ」
「そうか」

調子が狂う。だが、この女がいずれ世界を惑わす!

「怖い顔をして、どうなさったのですか?」
「いや、なんでもない。気にしないでくれ」
「あなたも、コーディネイターはお嫌いですか?」
「ははは。いや。俺もコーディネイターさ。オーブのね。ヘリオポリス崩壊に巻き込まれて、いつの間にか地球軍
のモビルスーツなんか操縦する羽目になってる」
「まぁ。お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

どうする? なんと答える?

「キラ・ヤマト。だが、今は訳あって地球軍の連中の前ではシン・アスカと名乗っている。そう呼んでくれ」
「はい。シン様ですね」
「様はいらないよ」
「はい、シン」
「よろしい」
「一つ、聞いてもよろしいですか?」
「なんだい?」
「最初の時、確か、アスラン、とおっしゃったような。アスランを知っていらっしゃるのですか?」

来たよ。この質問が。俺は悲しそうな顔を作って言う。

「……アスランは、月の幼年学校で親友だったんだ」
「それで、何故私を殴ろうとされたのですか?」
「俺のアスランが、女に取られちまったのかと思ったら腹が立ってね」
「……」
「冗談だ」
「まぁ! 腐ふふふ」
「ははは」
「で、本当はどんな理由ですの?」

しかたないから、俺はマリューさん用に用意した言い訳をここでも使った。

……俺達は打ち解けたと言っていいだろう。だがどうする? このままではラクスは月の地球軍本部へ連れて行
かれちまうぞ? いや、確か低軌道会戦前にアスランに救出されていたはずだ。どうする? 俺は迷いながら部
屋を出た。
472シンinキラ:2007/06/19(火) 18:33:53 ID:???

部屋を出ると、サイが近づいてきた。

「キラ! ミリィから聞いた」
「……? ああ」
「あんまり、気にすんな。フレイには後で言っとく」
「気にしてないよ。相手がブルコスだってんなら、最初からこっちも心の持ち様があるからな」
「フレイはブルーコスモスなんかじゃない! ……いや、すまん。そう思われても仕方ないよな」
「いいさ。気にすんな」

部屋の中から、歌声が流れてきた。ラクスが歌っているのだろう。

「あの子が歌ってるのか?綺麗な声だなー」
「ああ」
「でもやっぱ、それも遺伝子弄って、そうなったもんなのかな?」
「さあなぁ。でも俺が親なら、ピンク色の髪の毛にはしないぞ。コーディネート技術もそれほど万能じゃない証拠だ
ろう」
「それもそうだな。お前もカガリに腕相撲で負ける位だものな」
「言ったな、こいつ!」
「さ、行こうぜ!俺達も飯食わなきゃな」
「ああ!」

473シンinキラ:2007/06/19(火) 18:34:37 ID:???
食堂に戻った俺達に朗報が待っていた。
第8艦隊先遣隊と連絡が取れたというのだ!
避難民の人たちも、ほっとしてるようだ。給水制限が取れた事もあって、まるでお祭りで酒でも飲んでいるかのよ
うだ。
みんな、ハイキングの前日みたいにうきうきしていた。
だが俺は……歴史を知ってる俺は、浮かれる事が出来なかった。

「…よっ……んっ…ほぉー……」
「なんすか?」
「いや、どうかなぁって思って」
「オフセット値に合わせて、他もちょっと調整してるだけだよ。まだ何があるか、わからんから」
「はっはっはっは。その通りだ! 坊主は感心だなぁ。やっとけやっとけ。無事合流するまでは、お前さんの仕事
だよ。何ならその後の志願して、残ったっていいんだぜ?」
「はは…」

俺は、歴史を変えられるだろうか? このストライク一機で? ここしばらく、俺の眠りは浅かった。



『総員、第一戦闘配備!繰り返す!総員、第一戦闘配備!』

来たか! 俺は格納庫に走った! 目の前にラクスが!?

「何ですの? 急に賑やかに……」
「放送が聞こえないか! 戦闘が始まったんだよ! 中に入ってろ!」

俺はラクスを部屋に押し込むと、さらに走る。っと、フレイが出てきやがった!

「シン! 戦闘配備ってどういうこと? 先遣隊は?」
「知らんよ、どけ!」
「ご、ごめんなさい! パパの船、やられたりしないわよね? ね!?」
「だから急がんと手遅れになると言っている!」

そう言うと俺は呆けているフレイを押しのけて格納庫へ走った。

「遅いぞ! 坊主!」
「すみません!」

急いでコクピットに飛び乗る。

「敵は、ナスカ級に、ジン3機。それとイージスが居るわ。気を付けてね」
「シン、先遣隊にはフレイのお父さんが居るんだ。頼む!」
「……分かった!」
「カタパルト、接続! エールストライカー、スタンバイ! システム、オールグリーン! 進路クリア! ストライ
ク、どうぞ!」
「シン・アスカ、ストライク、行きます!」

474シンinキラ:2007/06/19(火) 18:34:45 ID:???
◇◇◇


『う、後ろに白い奴が! うわぁ……』
『助けてくれ! どこにいるんだ!? アスラン! 助け……』

なんて腕前だ! なぜお前がこんな腕前を持っている!? その事に最初から気づくべきだった! あっという
間に2機のジンを片付けられた。俺がモビルアーマー形態になって接近しようと思うとすぐ方向転換して逃げる。
子供のようにあしらわれている。もう残りの一機のジンもメビウスゼロに殺られた様だ。どうする!? どうしたら
いい!? キラ! お前はいったい!?

「キラ! 話を聞け! キラ! 何故お前が地球軍なんかにいるんだ! いいかげんナチュラルに騙されるのは
やめろ!」

俺がいくら通信しても、キラは答えず逃げるのみだった。
本当にキラなのか? そんな疑問まで湧いてくる。

『覚悟はいいか! 裏切り者のアスラン・ザラ!』

――! 突然通信が入る! 紛れもないキラの声だ! ストライクは今までが嘘のように逃げるのをやめると、
いきなり両手でビームサーベルを抜き放ちながら斬撃を放ってきた!
……対応、できなかった。嘘だろ? モビルアーマー形態で手足の先を切り取られた俺には、もう攻撃手段は
スキュラしか残っていなかった。

その時だった。天の声が聞こえて来たのは。

『これを見なさい! こっちはプラント最高評議会議長、シーゲル・クラインの娘のラクス・クラインを保護してい
るわ! この艦を落とせば、この子も一緒に死ぬわよ! ザフトは戦闘をやめなさい!』


◇◇◇
475シンinキラ:2007/06/19(火) 18:35:02 ID:???
投下終了ー
476通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 19:18:15 ID:???
ぐっじょぶー
ってかラクスのぁゃιぃ笑い声がwww
477通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 19:31:14 ID:???
既に片鱗は出ているということかねぇ
478通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 20:33:52 ID:???
片鱗どころか福田曰く、この時の言動はほとんど演技で、誰が使える人材か品定めしてる状態だぞ
479通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 21:09:54 ID:???
つーことはキラはフリーダム乗る前まではマトモだったてことなのか?
精神的に追い詰められてはいたけど電波じゃなかったし
480通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 21:54:16 ID:???
何と言う悪・・・
こいつは間違いなく邪神
481通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 22:08:27 ID:???
謎発生!
>『これを見なさい! 〜
マリュでもナタルでもフレイでもないこの口調この台詞!
誰だ!新しき力(憑依者)の覚醒か!!
482通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:03:30 ID:???
乙デス!毎度のことながらいろいろ深読みできて面白いですよ。

>「それは……二人が婚約者だからです。きっと、あの女が、アスランに軍に入るように勧めたんだ!」
>「プラント国防委員長、パトリック・ザラです」
>「……はぁ。」
いや、普通に考えて親がザフトのトップなんだから息子が入隊するのは自然じゃね?
というわけで、妄想暴走激しすぎ、凸はおホモ達?ということで呆れている連合トリオという構図。
こういうことですかいな?

>「ひっく…えっぐ……」
幼児退行?ビジュアル的に想像するとキモイ構図に…。

>横流ししたんだよな?
経緯を知らない故の気楽さ。

>「それに、私はザフトではありません。ザフトは軍の名称で、正式にはゾディアック アライアンス オブ フリーダム
……」
このラクスさん別人入っていませんか?実は逆行エザリア・ジュールだったりとか?

>「俺のアスランが、女に取られちまったのかと思ったら腹が立ってね」
ホモ宣言 (;゚ Д゚) …!?

>「まぁ! 腐ふふふ」
腐ってあんた…

>アスランに救出
引き渡した当の本人は・・・知らないからなあ・・・

>どうする? 俺は迷いながら部屋を出た。
迷うも何も、前世種死時代に散々辛酸を嘗めさせられた挙句、邪悪だということは重々承知の筈ですがなにか?
幼児退行といい思考レベルが低下したのでしょうか?

>「気にしてないよ。相手がブルコスだってんなら、最初からこっちも心の持ち様があるからな」
慰めてもらっておいてこれは酷い。

>歴史を知ってる俺は、浮かれる事が出来なかった。
シンは種死作中では初対面時アスランやキラの顔を知らなかったことや
仇のフリーダムの機体は知っていてもパイロットのキラの名前を知らなかったこと
その後の描写で調べている様子がない点など
劇中の範疇ではCE71当時について戦績などの大筋だけで細かい点まで知らない様子。
もしかして、精神の不安定さといい逆行キラも同時憑依?

>その時だった。天の声が聞こえて来たのは。
圧倒的優位でこの状況。理的行為。まさか、ラクス?自身の仕業?
483通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:05:10 ID:???
×理的行為
○利敵行為
484通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:29:49 ID:???
>>482
お前うざい死ね
485通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:38:20 ID:???
 :::::::::::/         ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::|  現  な  闘 i::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::.ゝ 実   き   わ  ノ::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::/  と。  ゃ    イ:::::::::::::::::::::::::::::
:::::  |           ゙i       ::::::::::
   \_          ,,-'
――--、..,ヽ__  _,,-''   
:::::::,-‐、,‐、ヽ. )ノ      
:::::_|/ 。|。ヽ|-i、        
/. ` ' ● ' ニ 、         ____
ニ __l___ノ        /      \
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|( ̄`'  )/ / ,..    /    (●)  (●) \
`ー---―' / '(__ )   |       (__人__)    | ←>>484
====( i)==::::/     \      ` ⌒´   /
486通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:52:52 ID:???
>>482
全ては大邪神リリカル・ミュミュ様によって無理なく説明が付くのです
きっと、おそらく、たぶん、そうなんじゃないかなぁ、そういうことにしておけ
487通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 00:38:47 ID:???
どうせシンキラ入れ替えるなら、別に最初の乗機はストライク以外でもいいんじゃないかなと思ってしまう今日この頃。
488通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 00:45:37 ID:???
バロスw浮霊ひどいいわれようだなw
489通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 01:20:19 ID:???
なるほど、つまり貴方はこういいたいわけですな?



















バスター最高wwwww、と!!!
490通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 01:27:23 ID:???
>「…えー…あぁ…え…」
>「ひっく…えっぐ……」

ゲェェェ
     ∧_∧
    (ill´Д`)
    ノ つ!;:i;l 。゚・
   と__)i:;l|;:;::;:::⊃
    ⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃
491通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 09:04:15 ID:???
>>482
>仇のフリーダムの機体は知っていてもパイロットのキラの名前を知らなかったこと

確か、本編中でアスランがシンに「キラは敵じゃない!」と何度か言っている。
PCシミュレーションの時と、インパがフリーダムを落とした直後だったと思う。
492通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 12:49:44 ID:PlwgGcvp
凸がキラキラうっさいから調べたという、なんやかんや設定
493通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 13:51:33 ID:???
>>482
>迷うも何も、前世種死時代に散々辛酸を嘗めさせられた挙句、邪悪だということは重々承知の筈

そら迷うだろう。いくら邪悪でも、まだネタが上がってないのに勝手に
叩くのは無理だし、同時にシン自身の立場が危ない。

だからといって、本編どおりアスランに引き渡してしまえば、本編どおりの
ことが起きるし、逆に月基地に連れて行けば、本編どおりにはならないが、
何が起きるか分からない。
494通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 13:58:55 ID:???
月基地に連れて行く→月基地から連合にラクスファンが拡大
→ラクスの歌声により人類に平和が訪れた……

嫁クォリティだと平気でこんな事やりそうだから困る
495通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 13:59:17 ID:???
シンが知ってるおピンクは伝聞などで実際に顔あわせたのは始めてだから
イメージの相違が有る可能性はある

まあ自分はこのシンinキラはギャグ作品なので
そういうツッコミはいらないと思っている派だけどね
496通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 14:25:01 ID:???
ギャグ路線ときいて読みたくなりました
497通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 15:51:55 ID:???
ラクス騒動ですっかり忘れてたが、カガリがいないのは気のせいか
498シンinキラ:2007/06/20(水) 19:01:52 ID:???
……俺達は打ち解けたと言っていいだろう。だがどうする? このままではラクスは月の地球軍本部へ連れて行
かれちまうぞ? フリーダムが手に入らなくなる! いや、確か低軌道会戦前にアスランに救出されていたはず
だ。でもこのままだとそれは無理か……どうする? 俺は迷いながら部屋を出た。

ちょっぴり改訂
499通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 19:34:01 ID:???
>>491
>キラは敵じゃない
「ハァ?」
33話

>>492
>何が起きるか分からない。
盟主王がおいしくいただきます
500通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:02:51 ID:???
>フリーダムが手に入らなくなる!
なんでAAにこだわるん?ザフトに寝返ればいいじゃんw
501通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:10:00 ID:???
>>500
AAにいなきゃオーブ戦に介入できない=マユ助けられないじゃん。
……いや、AAが余計なことしたせいで本土決戦になった気がしないでもないが。
502通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:12:02 ID:???
   寝返る
     ↓
   AA沈む
     ↓
   連合にMSの実戦データ渡らない
     ↓
    ナチュラル用OS開発されない
     ↓
    連合MS開発断念
     ↓
   ザフト圧勝
     ↓
   マユしなない
     ↓
   (゚д゚)ウマー
503通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:28:33 ID:???
>AAにいなきゃオーブ戦に介入できない
元々AAにいないときにフリーダム入手しているし、フェイスになってアスランみたく直接乗り付ければおk


連合がオーブに攻め込んだ大義名分を与えた元凶はAAとフリーダム
ザフトがオーブに敵対した元凶もAAとフリーダム
連合の強化人間の3機や量産型の開発に貢献したのはストライクの実践データ
オーブでM1のナチュラル用OSを開発したのはキラ




戦渦の根源AA沈んだほうがまじよくね
504通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:44:15 ID:???
ただシンの性格を考えると寝返りは考えられないんだよなあ・・少しの間でも仲間として居たんだし 連中を見捨ててザフトに寝返るとは思えん。
505通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 21:21:44 ID:???
>「さあなぁ。でも俺が親なら、ピンク色の髪の毛にはしないぞ。コーディネート技術もそれほど万能じゃない証拠だ
ろう」
髪の毛ピンクは失敗作の証だったのかw

>俺は、歴史を変えられるだろうか? このストライク一機で? 
いまAA内で自爆させれば大幅に歴史が変わるぞ死ぬけど。


>「気にしてないよ。相手がブルコスだってんなら、最初からこっちも心の持ち様があるからな」
>「知らんよ、どけ!」
フレイw

>>504
>少しの間でも仲間として居たんだし
506通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 21:24:49 ID:???
マユのためにシンたんは踏み台にする気満々w
仲間と思う様子コレッぽっちもナッシングw
507通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 21:26:27 ID:???
しかし俺が親なら友人の娘にはピンク髪にコーディネートするよう勧める。
自分が勧められたら全力で断るが。
508通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 21:33:59 ID:???
>ただシンの性格を考えると寝返りは考えられないんだよなあ
すでに思いっきり寝返ってるじゃん

シン=ザフト

キラ

AA=連合

寝返り
509通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 21:39:12 ID:???
そういえば・・・シンはザフトの職業軍人なんだよな
躊躇なく攻撃したり撃墜しているしよオイ・・・
510通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 22:00:19 ID:???
現時点でシン=アスカの名は
プラントの戸籍にはありませんが何か?
511通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 22:15:58 ID:???
遅レスだが>>490
そもそも、「気がついたら別人になってました」という状況は発狂しかねない。と思うのだが?
512通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 22:47:54 ID:???
>>510
ばかだなぁw難癖つけるならせめて日本語が読めるようになってからにしろよw

>>509 は
つい先ほどまで種死の時代でザフトで軍人やっていたシンが
逆行して別人になったとはいえ躊躇なく未来で味方だったザフトを殺るのに葛藤も戸惑いも無い

・・・それはないんじゃなーい

といっているんだよ。多分。
513通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 22:54:15 ID:???
>>511
つまり吉良の中の人は狂人でFA
514通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 23:15:52 ID:???
>>513
・・・日本語でOK?
>>509
もともとまったくの他人を気にしないし、「ルナレイハイネヴィーノヨウランがこんな所にいるわけないだろう」という判断かと。
長文スマソ
515通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 00:14:23 ID:???
みんな深く考えすぎだ、気にするな。
もちろんオレは気にしない。
516通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 06:45:56 ID:???
>>511
シン(+キラ)の言動が基地外染みているのはそういうわけか。

>>514
知り合い以外なら自分が所属していた組織の人間を相手に平気で攻撃できるん?
だいいち仲間といえばシンの場合ザフトのほうが正しいだろ。
常識で考えて平気で裏切れる蝙蝠アスランは頭が異常だし嫁の同人シナリオはそこんところもおかしいし。
それに普通に考えて2年近くもいればその間の教官とか同僚とかもいるだろうしシンのザフトの知己がそんなにすくないわけがない。
そのなかにはCE71当時から従軍している人もいるだろうし、もしかして自分が殺してしまうとはおもわないんだろうか。
CE71→73同じ年数をニートやっていたキラよりはその間に出合った人の数は環境が激変したシンのほうが多いんじゃないの。
517通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 07:26:25 ID:???
ここまでの流れをまとめると・・・

シンは逆行と憑依の代償で害基地になり帰属意識や仲間意識を持ち合わせていないので裏切るも何も自分の都合次第で同朋どころか嘗ての同僚凸ですら躊躇無く攻撃し殺し、幼児退行して思考力皆無なので刹那的ないきあたりばったりの行動しか取れない。
518通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 07:34:40 ID:???
もしくは

これまでの敵は今のところは、かつてラクスに寝返った裏切り野郎達なので、
問題なく刈る事ができたけど、地球降下後はハイネとかいるようだし、
「今の敵はかつての友軍である現実」に気づいたら、
シンはどうなっちゃうんだろうね?

でOK?
519通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 07:43:39 ID:???
もともとシンはザフトのためにって感じで戦ってたわけじゃないだろ?
ただマユを守れなかったから力を求めただけ。さすがにあの状況でオーブ軍に志願ってのはありえないし

だから今の状況ならとりあえず自分にむかってくるやつは敵。しかもアスランだし
なんとかオーブにたどり着いてマユを守りたい。シンにとってはそれが全てだろ
それがシンにとっての本来戦う理由
520通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 08:13:18 ID:???
>>519
しまったそれを忘れてた・・・orz寝る前に書くべきではないな。
まあ、>>519でFAか?
521通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 09:08:55 ID:???
しかし、シンは曲がりなりにもヘリオポリスの学生になっちまったんだから
そこから突如として、サイたち友人を裏切ってザフトに入ることなど
出来るだろうか?

そもそも、ザフト側で受け入れてくれるか? 裏切り者はスパイ扱いされる
のは常だぜ。



522通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 10:16:53 ID:???
そういやミゲルってどうなったんだ? ヘリオポリスと一緒にあぼん?
523通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 11:54:07 ID:???
>>521
ザフトに入る必要ないじゃん。
いくら連合が敵とはいえ、オーブ守るためにザフトが動くはずもないし。
524通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 12:48:58 ID:???
極論言えば、オーブ戦はザフトも連合もオーブだって
シンにとっちゃ区別なく敵なワケだからなぁ

その敵にあえて近づいて、それと引き換えに力ゲットしてたのがシンなワケで
後、シンの仲間はCE71年ヤキン戦以降−CE73年のザフトであって
ヘリオポリスに襲撃をかけてMSを強奪しフリーダムを作り上げたCE71年1月のザフトでも
ヘリオポリス近辺に展開しておきながら、連合とヘリオポリスの住民たちを見捨てたアスハでもないって事でしょう
CE71年ザフトやアスハを、CE73年ザフトやオーブと同一視しちゃあいけないって事だな
シンにとっては過去でも、世界にとってはまだ負けてすらいない悪の組織だったり
まだ決断して指導者が勝手に自爆したり宇宙へ脱出してない、普通の国だったりする事だからね
まだ失われてないし掴んですらいない
そしてザフトに行っても地上を攻めるという事はそのままオーブを攻めると言う事にもつながる
よしんばそれがどれだけうまくいっても、当時のオーブやザフトはそれに続く連合90億人の反撃を押し留める力は無い
他にも理由は色々あるけど、だからじゃね? シンが連合にいるのは。その辺の計算は無意識かも試練が。
525通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:20:47 ID:???
「……大丈夫か……っかりしろ…おい……」
誰かの声がする。
――ルナ?
「う、ぁ」
ぼやけた視界に少女の面影。金色の髪。
「ステラ……?」
「おい、しっかりしろ」
視界にとらえた金髪の少女、守ると誓った娘。
愛しさ、悲しみ、後悔、様々感情が胸の内を巡る。
頬をぺちぺちと叩かれる。
その感覚にようやく意識が覚醒し、視界がはっきりとする。
「……ぁ、アスハ!?」
しかし、その貌が自分の忌むべき敵の一つ、アスハだと認識したとき、
強烈な憎悪と怒りにかられる。
ガバリッと上半身を起こす。
「うわぁっ」
ゴツッ
「ってぇー」
「くっ」
お互いの額がぶつかりその場で頭を抱えてうずくまる。
「急に起きあがるな! 危ないだろう!」
「っ! アンタがなんでここにいる! カガリ・ユラ・アスハ」
「居ちゃいけないか!?」
自分は、最後の戦場で敗れた。
月面に不時着し、メサイアが陥落する様を目撃したのだ。
敗北に打ちのめされ、悲しみのうちに意識を失った。
そして目を開けば目の前にアスハがいる。
「俺は捕まったのか……」
――だとしたら、ここはオーブ宇宙艦隊の艦のどれかか……
――ルナマリアは、ミネルバの皆なはどうなったんだ!?
「おい、戦いはどうなった!? ミネルバは!?」
カガリの襟を掴み揺さぶるようにして問い詰める。
「っぅくっ、何を、分けの、わからない、っ」
息がつまりまともに返答もできないカガリが少年を突き飛ばす。
「っかはぁ、はぁはぁ、いきなり何をするんだ! 助けてやったのに!」
「! 俺は捕虜にされたのか!?」
「さっきから分けのわからないことを、それより先に言うことがあるんじゃないのか?」
そう言いながら、再び襟首を占められるのを警戒して少年から距離を置くカガリ。
「伸びてたお前を介抱してやったのは、私なんだぞ!」
「……頼んじゃいない。それよりミネルバは、ザフトはどうなった!?」
「だから、何を言っているのか分からないと言っているだろう!?
 私はただ、そこの通路に倒れていたお前を……」
そこでようやくカガリの言葉の端が頭に引っかかった。
「おい、ここは何処だ!?」
「? ヘリオポリスだ」
「ヘリオポリス?」
「そうだ、オーブの中立コロニーだ」
526通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:22:23 ID:???
――ヘリオポリスだって? 確か3年前にザフトの襲撃の際、連合のMSストライクの
――砲撃で崩壊したっていう、あの中立コロニーのヘリオポリス?
「再建されたっていう話は聞いてなけど……」
「再建?」
「アレから何日たった? 停戦……いや……」
メサイアが陥落した以上、停戦ですまないだろう。
「終戦、したのか?」
悔しさと無念に顔を歪めながら、はき出すように声を紡ぐ。
「さっきから、分けのわからないことばかり言ってるな、お前。
 何度も言ってるけど、私は通路で伸びてたお前を介抱してただけだ!」
「通路?」
「あ、ああ」
「月面じゃないのか?」
「おい、お前、大丈夫か?」
「もう一度聞く、ここは何処なんだよ?」
「ヘリオポリスだって言ったろう、頭でも打ったのか?」
心配そうな顔でこちらを窺うカガリ。
そんなカガリを余所に考え込む少年。
嫌な胸騒ぎがする。
「アレから何日、いや……今日は何日だ?」
「お前、本当に大丈夫か?」
「いいから、今日は何日なんだ?」
「わかった、わかった」
そういうと、カガリはポケットから携帯電話を取り出すと広げて見せる。
「ほら、これでいいか」
「あ、あぁ」
意外に親切なヤツだなと毒気を抜かれた気分で携帯の画面をのぞく。
「ほら、コズミックイラ、71年、1月25日、午後12時54分42秒。これで満足か?」
嫌がらせのつもりか、わざわざ年号から区切り区切りに言ってくる。
――やっぱ、嫌なヤツだな。
「って、71年!?」
「そうだ。それより、お前、何でこんな所で伸びてたんだ? それにその格好」
「71年……っ、ヘリオポリス!?」
「お前、ここの人間だろ?」
無視されて頬を膨らませるカガリ。そんなカガリを見つめていて、ふと気がつく。
幼い。全体に印象が幼い。いや、元々大人びても見えなかったが、
記憶にあるカガリ・ユラ・アスハよりも、もっとずっと幼い。
「あんた、カガリ・ユラ・アスハだよな」
「さっきから無礼なヤツだな、人の名前を何度もフルネームで呼び捨てるな。大体、
 人に名前を尋ねるなら自分から名乗るのが礼儀だって、親に教わらなかったのか?」
「……!」
――俺の両親が死んだ原因の一つはアンタだろうが!
一瞬、頭が沸騰しそうになったが、さっきから頭によぎりはじめた嫌な予感にかき消される。
それを確かめるために、名を告げる。
「俺は、シン・アスカ、だ」
意味ありげに名を強調する。
「シンか、良い名前だな」
カガリはさっきまでの不機嫌は何処へやら、名乗ったとたんに機嫌を直している。
527通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:23:29 ID:???
――やっぱ、反応無しか。
――どういう事だ? まさ時間を遡った? 馬鹿な、SFじゃあるまいし……
「それで? なんで倒れてたんだ?」
「……よく解らない」
「ヘルメットかぶってたから、頭とか大丈夫だとは思うけど」
「ほら、それ」と脇に置いてあるヘルメットを指さすカガリ。
「一応、病院で検査した方がいいじゃないか?」
言われて、自身の身体をかえりみる。
パイロットスーツに損傷は見られない。身体の何処にも異常はない。
「いや、何処にも怪我はない、大丈夫だ」
――アスラン・ザラ……手加減していたのか……クソッ!!
「お、おい」
急に険しい顔になったシンに心配げに声をかけるカガリ。
「なんだよ」
「本当に大丈夫なのか?」
「あぁ」
――とにかく、今がいつでここが何処か確かめる必要はあるな。
――コイツの携帯だけで確信するにはまだ早い。
――どこかに端末でも……
「なぁ、お前のその格好、お前パイロットなのか?」
先ほどから気になっていたらしい。カガリがシンの真紅のパイロットスーツを指摘する。
「えっ、いや……」
下手なことは言わない方が良い、そう判断しどう言いつくろおうか迷い、黙り込む。
「やっぱり……だとしたら、お前ここのMSのテストパイロットだな!?」
答えあぐねていたシンにカガリが掴みかかってくる。
「やはりここで兵器の開発をっ、今すぐ博士に会わせろ! でないとっ」
瞬間、大きな揺れがコロニー全体を襲った。
「きゃぁ」
「っ……この振動…隕石じゃない……内部の爆発か!?」
「お、おい爆発って、どういうことだ」
更に続く振動。
と、そこに集団で移動する職員達が通りかかる。
「おい、あんた達、どうなってるんだ!?」
「ザフトに攻撃されてる!」
「コロニーにMSが入ってきて暴れてる、君たちも早く避難するんだ!」
「ザフトが!?」
――なんでザフトがコロニーを攻撃するんだ?
考え込んだ瞬間、カガリが走り出す。
「非常口はっ」
「この先にある非常階段から外壁の救命ポッドへの直通エレベーターに行ける」
カガリの行った方向と反対側だ。
「アイツの行った先は?」
「あっちは軍の施設で我々は立ち入りを制限されてる、機密区画なんだ」
「ここは中立のヘリオポリスなんじゃないのか、なんで軍の施設なんか」
「知らんよ、オーブ首長のアスハに聞いてくれ! それより早く逃げるんだ」
「さっきの女の子を連れ戻してきます、先に行ってください」
「あ、おい君!」
シンは言うが早いか、足下に転がっていた愛用のヘルメットを拾い上げると走り出した。
528通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:27:41 ID:???
とりあえず、書いてみました。
以前出てたシンがSEEDの時代にタイムスリップするネタです。
キラは逆にDestinyの時代に飛ばされているので登場しません。
文章下手でスマン。
529通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:27:51 ID:???
とりあえず、書いてみました。
以前出てたシンがSEEDの時代にタイムスリップするネタです。
キラは逆にDestinyの時代に飛ばされているので登場しません。
文章下手でスマン。
530通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:40:59 ID:???
身体毎ですか。キラの行動も面白そうですね。
531通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:56:13 ID:???
文章も普通にいいと思うぜ。続き楽しみだ

ただ、タイトルとか頼む
532通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 20:03:09 ID:???
うん、面白そうだ。
ヘリオポリス崩壊が完全にストライクの所為にされてそうな辺りもザフト側ならいかにもって感じだし。
続き期待。
533通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 21:52:23 ID:???
次回予告

カッコイイ俺様の素敵なキリングタイムを邪魔してくれたのは糞女フレイだった。
幾らマユと同じ声で撫でてくれると気持ちいいけどブルコスかぶれのいけ好かない屑だし
もう勘弁ならねえ殺しておこうと思ったら、糞女は自分の親父と俺の子分のめがねに打たれていやがった
自業自得だ。まあ、ちっとは哀れに思ったんで口から出任せで適当なことを言って親父とサイを
宥めてやったらウザイことにこいつら俺に心酔しやがった。
馬鹿は単純だ。糞女は俺に礼の一つも言わないで自分は悪くないと当然の面をしていやがる。
今度殺そう。
糞女のせいで俺にフリーダムをくれるピンク女を手放すはめになった。
ピンク女にはまだ恩を売っていないけど最初に打ったことを根には持っていないらしい
まあ、コイツも俺の凄い口先三寸でだませる馬鹿だということだ。俺のために
せいぜい頑張ってフリーダムを用意してくれ、手に入れたら邪魔になる前に
殺すつもりだがな。
凸にピンクを引き渡したら、ザフトに濃いといっただれが戻るか
飯は不味いし俺の尻を狙っているホモの元になんていけるか、
だいたい俺をたたえる下僕共がいなくなるじゃないか。
俺はスパイなんだとか適当なことを言って煙に巻いたらあっさりだまされて帰りやがった。
もう来なくていいぞ。
AAに戻ったら俺の下僕共が盛大に出迎えてくれた一人で出向いて戻ってきた俺様は英雄だとさ。
元から天才だがいまやスーパーコーディを乗っ取てグレート最強な俺様が大活躍する様子を楽しみにしてくれ。
はやく俺様のスィートハニー・マユに会いたいぜ。

俺の下僕共の紹介
連合の軍人らしい乳揺らし女、乳なし女、金髪おっさんは俺の出任せをあっさり信じる馬鹿だ。
馬鹿なナチュラルをだますのは簡単だ。
格納庫にいるツナギのおやじは俺様のスーパーな活躍のためにストライクを整備していればいい
あとはどうでもいいや。
今日も俺様のご機嫌取りをしていやがる。まあ、最強の俺様の機嫌をとるのは当然だがな。
ヘリオポリスにいた俺様ボディの知り合い共、めがね、外はね女、外はね女彼氏は、
俺様をいつも称えてくれる。以前よりもかっこよくなってサイコウだそうだ。
まあ、天才の俺様が入っているのだから当たり前だ。
ああ、地味な奴がいたな影が薄いから忘れていた。
オーブのゴリラ女は俺のスーパーボディの姉らしいが俺にしてみればウザイことこのうえない。
ま、オーブに入るときの手形みたいなもんだ。
糞女はマユと同じ声だけにむかつく、オリジナルのマユがいるからこいつはいらないな
死ねばいいのに。
ポッドに入っていたその他の連中だが、
そういえば、この連中はたしか降下中のシャトルで銀髪おかっぱの手で死んだな
糞女もシャトルに乗せて一緒に死んでもらうか。

次回もマンセーよろしくな。
534通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 21:58:06 ID:???
素敵な妄そ、次回予告乙
535通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 22:03:32 ID:???
マユ守りたいだけならオーブについたら誘拐して逃げればおk。
536通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 22:11:12 ID:???
俺天才

AAをストライクで脅す
    ↓
ザフトに投降(アスランを利用)
    ↓
外交ルートでオーブに戻る(ここでカガリが役に立つ)
    ↓
オーブに戻ったらアスカ家に急行
    ↓
自分がシンであることをカミングアウト
    ↓
家族でオーブを脱出
    ↓
行き先は、CE73時点で被害の出ていないところでブルコスのいないところ(未来の記憶が役に立つ)
    ↓
(゚д゚)ウマー
537通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 22:16:23 ID:???
>>525〜529 GJ
むう
>赤いパイロットスーツ
これはまずくないですか?
肩のところに大きくザフトマークが書いていありますが。
538通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 22:21:29 ID:???
きっとZZ小説版のヤザンみたいに機転を効かして捨てるよ
539通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 22:22:17 ID:???
>>533
イイ(・∀・)
540通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:13:11 ID:???
>>536

>自分がシンであることをカミングアウト
    ↓
>家族で不審者を拘束
    ↓
>行き先は、精神病院
541通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:21:31 ID:???
>>540

AAに乗ったまま
  ↓
明らかに基地外あと戦犯
  ↓
黄色い救急車
  ↓
基地外専用監獄
542通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 02:01:55 ID:???
>>541
や、そんなこといったらAAクルー全員収監しないと。
543通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 02:58:28 ID:???
いっそオーブが隔離病棟で。
544シンinキラ:2007/06/22(金) 18:30:20 ID:???
俺がストライクから降りると、凱旋将軍を迎える様な騒ぎだった。
前にもあったな。こんな事。俺は久しぶりにガルナハンを思い出した。あの女の子――コニールは、元気でやって
いるだろうか?

「やれやれ。坊主、整備しといてよかったなぁ。若いもんの言う事も聞くもんだと思ったよ」
「ははは。躾は両親ですよ」
「違えねえ。ははは。なんにしろ、よくやった。バーナードは殺られちまったが、そいつはもう来た時にはやられる
寸前だったからなぁ」
「よく先遣隊を救ってくれた。シン・アスカ」
「ナタルさん」
「叙勲を申請しておいた。早晩届くだろう」
「民間人でも叙勲なんてあるんですか」

そう言うと、ナタルさんはすまなそうな顔をしてぽん、と俺の肩に手を置いた。

「実は、民間人に地球軍の兵器を扱わせるのはさすがに問題があってな。今まで言ってなかったが、君らは暫定
的に志願兵と言う事になっている」
「な、なんだってぇぇーー!?」
「と、言う訳で、君はストライクのパイロットだから暫定任官でシン・アスカ少尉と言う事になっている。正式には将
官の誰かに認めてもらわなくてはならないがな」
「はぁ……なんと言うか」
「まぁ、第8艦隊と合流するまでだ。そうしたら、除隊する手続きになってる」
「除隊ですか。すんなり出来ますかね」
「うん?」
「奴らですよ。このまま、何もしないとは思えない」
「そうだな。私もそう思う。警戒を厳にしよう」



「シン」
「ん? ああ、フレイか。どうした?」
「ごめんなさい。いきなり護衛艦がやられるし、てっきり負けているものばかりだと思って……私……」
「ああ、もしかしたら、ジンにやられなくても、相手の艦砲が先遣隊の艦を沈めていたかも知れん。気にするな」
「ありがとう……」

ラクスを人質に取った通信はフレイだった。フレイは艦長達にもみっちり絞られたらしいな。まぁ、気持ちはわかる
からな。しょうがねえよ。
さて、ここが最後の機会だ。いつラクスを逃がす……?

545シンinキラ:2007/06/22(金) 18:31:04 ID:???
「ぁぁ! ラクス…ぁぁ!何やってんだ? こんなところで……」
「お散歩をしてましたら、こちらからお声が聞こえたものですから」
「駄目だろ、勝手に出歩いちゃぁ……スパイだと思われるぞ?」
「あら! でも、このピンクちゃんは……お散歩が好きで…というか、鍵がかかってると、必ず開けて出てしまいま
すの」
「こいつのせいだったのか!? とにかく、戻らないと。…さぁ…」
「戦いは終わりましたのね」
「まぁ、とりあえずはな」
「……なのに、深刻そうなお顔をしてらっしゃるわ」
「……」

今夜、決行しよう!



「マイド、マイド!」
「しーっ、ハロ。やっぱり鍵開いてたか」
「…ん…ん…な〜に、ハロ?」
「テヤンデイ!」
「あら〜!シン様!…どうなさいましたの?」
「…黙って、一緒に来いよ。…静かにな……」
「…ぁ…」



「ぁ!」
「あ…? シン?」
「……え?」
「…ぁはは……」
「マイド!」
「げっ」
「マイド!」
「あぁ!」
「えぇ?」
「シン、何やってんだ? お前」
「彼女を、どうするつもり? ……まさか!」
「……黙って行かせてくれよ。カガリ達を巻き込みたくない。…俺は嫌なんだ! こんなの!」
「まぁ…女の子を人質に取るなんて、本来、悪役のやるこったしな」
「…手伝うよ」
「私も手伝ってやるよ」
「カガリ、サイ、ミリアリア……サンキュ」
546シンinキラ:2007/06/22(金) 18:31:55 ID:???
「これ着て。その上からで…は無理か」

――! ラクスは思い切り良くふわふわスカートを脱ぎだした!

「ありがとう」
「……いえ」
「またお会いしましょう」
「……それはどうかな? シン、お前は帰って来るよな?」
「ああ、もちろんだ!」
「おい! 何している!?」
「お前はちゃんと帰ってくるよな!? 俺達んところに!」
「…必ずだ! ……約束する」
「きっとだぞ! 約束だぞ! シン!」
「ああ! カガリ! ハッチ開放する。退避して下さい!」
「きっとだぞ!シン! 私はお前を信じてる!」



「こちら地球連合軍、アークエンジェル所属のモビルスーツ、ストライク! ラクス・クラインを同行、引き渡す! 
ただし!ナスカ級は艦を停止! ラウ・ル・クルーゼが、単独で来ることが条件だ。この条件が破られた場合、彼
女の命は……保証しない!」

しばらくの後、シグーが来た。一機だ。

「ラウ・ル・クルーゼか……?」
「……そうだ」
「(この声……?)コックピットを開け! ラクス、なんか話せ」
「え?」
「顔が見えないだろ? ほんとにお前だって事、分からせないと」
「あ〜。そういうことですの。こんにちは、クルーゼ隊長。お久しぶりですわ」
「お久しぶりです。お元気そうで安心しました。」

仮面だ……やっぱり伝説どおり、変な人だ!

「彼女を連れて行け! さぁ…」
「……あっ! 色々とありがとう。シン」
「隊長の私を受け取り人に指名するとは、なかなか考えたな。これではうかつなことも出来ない」

なるほど、そういう考え方も出来るのか。俺はアスランに会うのも嫌だし、ネヴュラ勲章受賞の英雄に会ってみた
かっただけなんだけど。
でもそんな事は顔には出さない。

「へっ。わざわざ歌姫さんを返してやるのに余計な事はされたくないからねぇ」
「用事はこれだけかな? 若いパイロット君」
「ああ……いや、一つ聞きたい」
「何かね?」
「レイ・ザ・バレルと言う男を知っているか?」
「――何!?」
547シンinキラ:2007/06/22(金) 18:32:29 ID:???
初めて、ラウ・ル・クルーゼに動揺が走った。

「知っているのか! お前はレイのなんだ? まさかオリジナルじゃあるまいな!?」

俺の声に、怒気が混じってしまう。それを感じたのかラウ・ル・クルーゼは哄笑した。

「くっ、ははは! 私が!? 馬鹿な! 君はレイを詳しく知っているようだからこう言えばわかるだろう。私はレイ
と同じ者だ。兄と言ってもいいかも知れん」
「そうか……ならもう一つ。ギルバード・デュランダルはお前の知り人か?」
「……驚かせてくれるな、君は。ギルバートは友人だ。で、何故レイを知っているのか教えてくれるのかね? 君
は?」
「すまんな。秘密だ。元気でやれと言っておいてくれ」
「ああ、伝えよう。……もし、君が真実を知りたければ、アル・ダ・フラガと言う男を調べろ!」

そう言うと、シグーは飛び去った。

フラガ? フラガ大尉と関係あるのか? 俺は考え込みながらアークエンジェルに帰還した。


548シンinキラ:2007/06/22(金) 18:33:01 ID:???
◇◇◇


「……ん?」
「ハロ、ハロ、アスラーン」

あら、アスランが来たようですわ。あの唐変木。まぁ、ピンクハロの機能は役に立ちますけど。

「…おっ…ハァ…ラクス…」
「ハロがはしゃいでいますわ。久しぶりに貴方に会えて嬉しいみたい」
「ハロには、そんな感情のようなものはありませんよ。貴方は客人ですが、ヴェサリウスは戦艦です。あまり、部
屋の外をウロウロなさらないで下さい」
「あぁ……どこに行ってもそう言われるので、つまりませんの」
「仕方ありません。そういう立場なんですから」
「…っー………何か?アスラン?」
「あっいえぇ…あ…ご気分はいかがかと思いまして……その、人質にされたりと、いろいろありましたから……」
「えっへ。私は元気ですわ。あちらの船では、貴方のお友達に殴られましたけど」
「……な、なんだって!?」
「キラ様は仰っていましたわ。『俺のアスランを女に取られたと思ったら腹が立った』と」
「そ、そんな、いや、あいつなら……そうか! 裏切り者って台詞もそう考えれば……しかし、いや……」

何を、頬を赤らめたり恥らっているんだ、こいつは。
私はそれは、BLは好みますけどリアルなガチホモは嫌いですわ。ああ、こんなのが婚約者なんて……
キラ様の方が男らしくて素敵でしたわ……


◇◇◇
549シンinキラ:2007/06/22(金) 18:33:44 ID:???


「では、失礼します」

「シン、大丈夫か?」
「何て言われたの?」

俺が艦長室から出ると、心配そうにアイとミリアリアが声をかけて来た。

「お前も、トイレ掃除一週間とか?」
「おーそれいいねー。やってもらおうかなぁ」

フラガ大尉とナタルさんも部屋を出てきて、通り過ぎていった。

「はは、本当なら銃殺だって、散々脅されたよ」
「そっか。ってことは……俺達だけか」
「ん」
「え?」
「私達、マードック軍曹に凄く怒られたの。お前達は危険て言葉すら知っちゃいねぇのかぁ! って」
「あぅ……ごめん。手伝うよ」
「いいよ。もうすぐ第8艦隊と合流だし、大したことない」
「そういや、先遣隊から補給あったんだよな? どんなだ?」
「メビウスが2機、スカイグラスパーが3機運び込まれていたなぁ。それから、バスターダガーにデュエルダガー
ってのが1機づつ。月基地では量産機を開発していたんだってさ。そうそう、ストライカーの予備も運びこまれて
たな」
「そうか! とうとう来たか! パイロットは? もう会ったか?」
「それがなー。パイロットの方はバーナードに乗ってたらしくて。整備の人やCICの人員はそれなりに補充された
けど、パイロットはメビウスのパイロットが2人だけ」
「そうか、しかしスカイグラスパー? 地球に降りるのか?」
「ああ、どうやらそうらしい」


550シンinキラ:2007/06/22(金) 18:34:20 ID:???
「シーンっ! 心配したんだぞっ」

サイ達と別れるとカガリが飛びついてきた。

「ああ、悪い。心配掛けたな」
「新しく来たモビルスーツ見たか? ってまだだよな。奪われたのよりちょこちょこ改造されてるみたいだぞ。こっ
そり見せてもらった。私にも乗れないかなぁ」
「おいおい、気をつけろよ。お前さんが乗ってザフトと戦えば、下手すればオーブがザフトに宣戦布告したとも取
られかねんぞ。それに、お前さんは安全な場所で指揮を取らなきゃ。くれぐれも前線に出るなんて考えるなよ、
お姫さん」
「うう、わかったよぅ。でもいざって時のためには乗れた方がいいよな?」

俺は天を仰いだ。

「君か! 先遣隊を救ってくれたのは!」

――! この声!

「もしかして、アル・ダ・フラガさんですか?」
「いや。私はジョージ・アルスターだ。アル・ダ・フラガ氏はとうの昔に亡くなっているよ。ほら、この艦のムウ・ラ・フ
ラガ大尉のお父上だ」
「そうだったんですか。変な事を聞いてすみません」
「いや。私はとにかく君にお礼を言いたくてね。今までよくこの艦を、娘を守ってくれた。そして先遣隊を守ってくれ
た。まことに有難う。君のおかげで無事に娘と再会できたよ。一時は死も覚悟したが」
「ああ、フレイのお父さんの……」
「そうだ。フレイの父だよ。娘も君に感謝していたよ。機会があれば、この礼は必ずさせてもらうよ。何か困った事
があれば言ってきなさい。私の力の及ぶ限りで助けになろう」
「いや、そんな、俺も守るのに精一杯やっただけで……」
「ふふふ。若いな。少年」
「ナタルさん!」

いきなり、ナタルさんが現れた。

「事務次官殿がこうまで仰られているのだ。素直に受けて置きたまえ。もし、困る事がなかったならば、それはそ
れで幸せな事だ」
「……はい。では、困った時は、お世話になります」

俺はぺこりと頭を下げた。


551シンinキラ:2007/06/22(金) 18:34:52 ID:???
◇◇◇


「館長」
「バジルール少尉、なにか?」
「醍8艦隊に送ったヘリオポリスの民間人名簿の返事が届いたのですが……」
「なにか問題でも?……これは! シン・アスカなる人物はヘリオポリスに滞在記録無し!?……少しお願いね」
「 艦長!」

ブリッジを飛び出した私を、ナタルは追って来た。なに?

「ストライクのこと、どうされるおつもりですか?」
「…どうって…どういうこと?」
「あの性能だからこそ、彼が乗ったからこそ、我々はここまで来れたのだということは、この艦の誰もが分かって
いることです」
「……」
「……彼も降ろすのですか?」
「……」
「艦長!」
「貴方の言いたいことは分かるわ…ナタル。でも、シン君は軍の人間ではないわ」
「ですが、彼の力は貴重です!それをみすみす…!」
「力があろうと、私達には志願を強制することはできないでしょ?」
「……強制でなければ良いのですね」
「ちょっと、ナタル!」

彼女は何を考えているの? 変な事をしなければいいけど……
不安になりながらも私はシン・アスカを呼び出した。


◇◇◇
552シンinキラ:2007/06/22(金) 18:35:28 ID:???
もうすぐ第8艦隊に合流すると言う時、俺はマリューさんに呼び出された。

「失礼しまーす」

マリューさんは少し厳しい顔をしていた。なんだ?

「第8艦隊に、ヘリオポリスの民間人名簿を送ったのよ。その結果が来たのだけれどね。率直に言うわ。シン君、
あなたは誰なの!?」

あちゃー。そんな事してたのかよ! このままシン・アスカで行こうかと思ってたのに!
しかたがないから正直に言う。

「本名キラ・ヤマト。偽名使っていたのは用心のためですよ。なんてったってコーディネイターですからね」
「……そう」

仇の名前を口に出すのは口惜しい。でも、今の俺はどうしようもなくキラ・ヤマトなんだよな……
マルーさんはため息をついた。

「キラ君。と呼ぶべきでしょうね。確かに最初が最初だし、用心してた訳もわかるけど」
「どうも、すんません」
「いいわよ。キラ・ヤマトの事を確認する手間が増えるだけだから。ご両親はヘリオポリスに?」
「ええ。無事だといいんですけど」
「最初から言っておいてくれれば、第8艦隊と合流すればそう言う事もすぐわかるのに」
「いや、お手間をおかけしまして」

俺はへこへこと謝るしかなかった。


553シンinキラ:2007/06/22(金) 18:36:06 ID:???
マリューさんから解放されると、待っていたかのようにナタルさんが俺をひっつかんで隣りの士官室に入れた。

「な、なんですか」
「やはりいい身体をしているな。毎日トレーニングしているからかな」

ナタルさん、いつもより色っぽい!? ――胸元のボタンが一つ外れてる!
俺の耳に口を寄せられ、吐息を感じる! 俺のハートはどっきどきだ!
ナタルさんは囁く。

「……君の力を、地球軍で生かさないか?」
「ナ、ナタルさん……」
「軍は君を優遇するぞ」

もう、ナタルさんの唇が耳に触れるかのように感じられる!

「か、考えてみます」
「よろしい!」

そう言うとナタルさんは俺との距離を取る。俺は甘美な責め苦から開放されたが。ちょっと残念に思ったのは秘密
だ。

「……期待しているぞ、少年……」

――! ナタルさんはもう一度俺の耳に唇を近づけ囁いた。やられた! 見事なフェイント! 時間差攻撃!
俺はへろりんことなって部屋を出た。
許してくれ、マユ…… 俺は罪滅ぼしにマユの「お兄ちゃん」と言う声を100回リピートした。脳内で。

「何してるんだ? シン」
「うわぁ! なんだ、カガリか……」
「一人でぶつぶつ呟かれてたら、不気味だぞ」
「うう……あ、そうだ。俺、今日からキラ・ヤマトだから」
「はぁ?」
「いやぁ。シン・アスカってのは偽名だったんだよ。それが偽名使ってたのがオーブだかに問い合わせされてばれ
ちゃってね…って、お前は大丈夫なのか? カガリ・ユラで」
「んー。それは私がお忍びの時に使う名前だからな。ちゃんと正規の市民番号も割り振られているぞ」
「なぁんだ」
「しかしひどいじゃないかっ! 本当の事を教えてくれていたってよかったじゃないか!」
「だってカガリってすぐ顔に出そうだもん」
「くっ」

――! ぽか!

「やれやれ、今度は手が先に出たか」


554シンinキラ:2007/06/22(金) 18:36:16 ID:???
◇◇◇


「あなたがあの名高い地球軍の『黒い悪魔』ですか心強い。よろしく!」
「こちらこそあなたのような英雄、『エンデュミオンの鷹』に会えて光栄です。フラガ大尉」

俺の目の前の男はエーリッヒ・ハルトマン大尉。愛機のメビウスのノーズアートに黒いチューリップを描いている
事から、ザフトから『黒い悪魔』と恐れられている。
俺より若いが、その戦い方は、空間認識能力とガンバレルと言ったいささかトリッキーな物に頼る俺とは違う。一
撃離脱を身上とし、自分の部隊にもそれを徹底させ戦果を上げて来た正統派のエースだ!

「お二人のような英雄に出会えて、まことに光栄であります!」
「はは、そう固くなるな、チャック・イェーガー少尉」

もう一人、先遣隊から送られてきたパイロット。こちらは、まだひよっ子だ。だが、磨けば光るものを持っていそう
だ。……もし生き残れればな。

「こちらは、我が艦唯一のモビルスーツパイロット、キラ・ヤマト少尉だ」
「よろしくお願いします」

坊主はいささか緊張しているようだった。艦の中に新しい人員も増えたからなぁ。中には、コーディネイターである
坊主に険のある視線を送る奴がいないでもない。

「ああ、よろしく。初出撃から、すごい戦果だそうじゃないか。僕の初出撃の時なんか、僚機を敵機と思ってしまっ
てね。さんざんだったよ」
「いえ、そんな」
「ははは、坊主、謙遜も時には嫌味だぞ。誇れよ。お前さんはそれだけの事をしたんだ。」
「はぁ。いやあ、まぁ、なんとか」

そういや、先日坊主に変な事を聞かれたなぁ。まず、親父の事を聞かれた。
傲慢、横暴、疑り深い奴だったよと話してやったが、もっと別の事を聞きたい様だった。親父になんの用があるん
だ? いきなり、「ネオ・ロアノーク」を知っているかとも聞かれたな。もちろん知らないんでそう答えたが、なんだっ
たんだ、ありゃ? くそ親父がまた碌でもない事でもしてたのか?


◇◇◇
555シンinキラ:2007/06/22(金) 18:36:37 ID:???
投下終了ー。
556通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 18:43:05 ID:???
なんと俺シン=偽キラにやさしい世界
これなんて自慰?
死に際の走馬灯ってオチですか?
557通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 18:46:27 ID:???
>>555
乙です。
558通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 19:20:49 ID:???
「おい、何してる。そっちは非常口じゃないんだぞ!」
「何で着いてくる、そっちこそ早く逃げろ」
「そうもいかない」
さすがに見捨てて死なれたとあっては夢見が悪い。
言い争う間もなく、爆発によるモノと思われる突風が二人が来た方向から叩きつけられる。
「うぅっ、いいから、お前だけ行け。私には確かめなければならんことがある」
「あのな、シェルターへの通路が潰れたんだ、戻れる分けないだろ。来い!」
空気の流れから隔壁の損傷を読んだシンは反対方向へと避難するため、
有無を言わさずカガリの手を取り走り出す。
「離せ、このバカ!」
「死にたいのか!?」
「……こんな事になるなんて……私は……」
「ちっ」
――クソッ、なんでこんなことになるんだよ!
「大丈夫だ、俺が守って……守ってやるから……だから、今は着いてこい」
――この先は軍の施設だって言ってたな……なら、非常用のシェルターぐらいあるはずだ
――でもなんでコイツは軍の施設なんかに向かったんだ……?
カガリの行動に疑問を持ちつつも、結局カガリが目指した方向へと進まざるを得なくなっている。
――クソ、それにしてもコイツ、足が遅いな、やっぱお姫様だからか?
タタタッ タタタッ タタタッ
――クソッ、クソッ! 今度は銃声! この先から聞こえてくる
ドカッ
――手榴弾の爆音か? クソ、どっちにしてもこの先で戦闘になってる……
――後ろには戻れない、行く先は戦闘の真っ最中、そんで足手まといのアスハかよ
悪態をつきつつ走りきった先、ようやく通路が終わり巨大なホールへとでる。
「これは……」
吹き抜けのホールの下の階には、見覚えのある灰色の物体が横たわっていた。
――モビルスーツ!
――さっきからのこの戦闘、このMSを狙って……!?
シンの見下ろす先では黄色のつなぎを来た整備員たちがライフルを手にアストロスーツ姿の
兵士達と銃撃戦を行っている。
「うっぅぅぅ……やっぱり、連合軍の新型機動兵器……」
泣きながら崩れるようにその場に跪くカガリ。
「お父様の裏切り者っ!!」
「ばっ! 声が大きいって!!」
カガリが突然絶叫して、その声に釣られたかのように銃撃が止む。
「……」
銃撃戦を繰り広げていた整備員、アストロスーツ姿の兵士達の視線が一斉にシンと
カガリへと向いた。
ふり向いた女性整備員が銃口をこっちに向けたのを見てシンは慌ててカガリの手を
掴むと引きずるようにして走り出す。
「泣くな! いいから走れアスハ!」
――冗談じゃないぞ、こんな分けの分からない状況で戦闘に巻き込まれるなんて
――どっちが味方だかわかったもんじゃないが……
だが、どう見てもアストロスーツの方はザフト軍正式の戦闘用宇宙服だ。
そして、自分の着ているパイロットスーツもまたザフト軍正式のものだ。
明らかにアストロスーツの兵士達からの銃撃はない。撃ってきているのは整備員達の方だ。
――ならアッチに保護してもらうか?
559通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 19:22:25 ID:???
そう思った瞬間、横合いで爆発が起きる。
「きゃぁぁっ」
「ぐぁ」
とっさにカガリの頭をかばい抱え込むが、そのまま下の階へたたき落とされてしまう。
「がぁっ」
カガリを抱えたまま受け身を取ったシンは、背中をMSの装甲にたきつけられ、さらに
抱えたカガリの身体に、胸部を圧迫されて呼吸困難に陥る。
低重力区画でなければ確実に骨折、下手をすれば死んでいる所だ。
一瞬、身動きとれずにいたところに先ほどの女性整備員が駆け寄る。
――まずいっ……
そこに銃撃。撃ったのは自分と同じザフトレッドのパイロットスーツの少年だった。
「ぐはっ」
女性整備員が肩を打たれ片膝をつく。
と、同時にパイロットスーツの少年の持つ銃がジャムる。
少年は銃を捨てて胸ベルトのコンバットナイフを引き抜くと、
とどめを刺すためMSの上に飛び上がる。
起きあがりながらその少年の顔を見るシン。
――……!!!?
「ア、アスラン・ザラ!」
「えっ?」
至近で起こる爆発、このMSの影になっていなければ吹き飛ばされている。
あたりはすでに大規模な火災が発生している状況だ。
――コイツさえ……コイツさえ、あの時裏切らなければ……
「き、貴様ぁーーーーっ、アンタさえ、アンタさえ、いなければぁーーーっ」
気を失ったカガリを放りだしてアスランに掴みかかるシン。
「お、おい」
アスランは突然、助けた味方が掴みかかってきて困惑する。
「仲間割れ?」
女性整備員が銃を二人に向ける。
「クッ」
アスランはそれを見て取り、シンを突き飛ばし射線から逃すとともに
自身もその反動で飛びずさり、そのまま後退する。
「うっ」
突き飛ばされたシンはそのままMSのコクピットへと落下してしまう。
「しまった!」
女性整備員は気を失ったままのカガリを開いたままのハッチからコクピット内に
落とすと自身も飛び込んだ。
「この機体は渡さない! 動けば撃つ!」
「な、なんだ!?」
狭いコクピットの中、一番下で押しつぶされたシンは銃を突きつけられるまでもなく
身動きが取れない。
「アンタは一体、なんなんだ!?」
「そっちこそ、ザフトがっ!」
「い、いや、俺は……」
「?……とにかく、降りろ」
「冗談じゃない! こんな火の海の中に出ていけるか」
二人が言い争っている間に、あたりは爆発と引火でとっくに火の海だ。
MSの中でなければ丸焼きになっている。
560通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 19:26:36 ID:???
取りあえずここまで。
えーっとタイトルは特に考えてなかったので
機動戦士ガンダムSEED in Sin
って感じかな。
えっとまだ第一話です。
561通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 19:32:28 ID:YGN0xmQY
>シンinキラ 
声ネタかよ!多いな!好きだ!
あとバジルールエロス。もっとやれ。
562通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 20:06:11 ID:???
>>554
ハルトマン居るー!
こういう実在軍人ネタってたまにやりたくなりますよね。
563通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 20:22:33 ID:???
>>554

>ハルトマン大尉
その御方はスーパーナチュラルだから、マジでザフトの行く末ヤバイって。


>>560
そちらも乙
赤パイロットスーツじゃ、当然両方からザフト扱い受けるよな。
564通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 20:25:18 ID:???
>シンinキラ
マユたんは真綾でルナ、フレイはほーこたんでステラ。

まあそれはさておき変なフラグ立てまくってるな、シン。
先が楽しみになるじゃねーか。
565通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 20:34:18 ID:???
>>546

ついにラクスを引き渡したか。
あとは、イージス自爆後、シンがどうなるか。はたまた、別の展開になるのか・・・。
566通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 20:41:09 ID:???
>>555
ギャグじゃなくてモノホンのオナニー駄文と化してきたな
死ねばいいのに
>>565
もう腐女子の原作沿いと変わらんよ期待するだけ無駄ムダむだぁ
567通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 21:25:57 ID:???
>>566
批判じゃなくてモノホンのオナニー叩きと化してきたな。
死ねばいいのに。

>シンinキラ
エロスなバジルール少尉乙
568通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:10:21 ID:???
>>555>>560
GJ!

シンinキラ氏のはなんかいろいろフラグ立ってるw
声は……フレイパパ=クルーゼ=レイだっけ?

SEED in Sin氏のアスランも助けた味方にいきなり殴りかかられてカワイソスwww
569通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:22:21 ID:???
>>555
ナタルがエロス!と思ってたけどカガリも抱きついたりとかいろいろしてますな。
それにしてもアスランヘタレ過ぎる・・・
570通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:27:15 ID:???
>>555
Agaてると思ったら
こんなところにいたのか三人目w
軍板にカエレ
571通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:44:20 ID:???
おまえがカエレ
572通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 23:00:37 ID:???
>>571
お前もいちいちageて相手すんな。
573通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 23:04:57 ID:???
ていうかアンカー…………
574ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/22(金) 23:17:40 ID:???
誰かに呼ばれた気がした。ここに来いと。僕は空を、宇宙を見つめた。
 彼女に呼ばれた気がした。ここに居てと。僕は眠る少女の髪を撫でた。

 ……僕は、これからどう生きるべきなんだろう。

 あれからもう一週間が過ぎていた。僕は粗方の状況整理を済ませて、未だ眠りから覚めない少女、
マユちゃんの傍にいる。それだけが、今の僕に出来ることだった。早く眼を覚ましてほしい。僕の中の
‘シン・アスカ'の部分と、僕自身の感情。彼の人格はもう消えてしまったけれど、兄だった彼が彼女を
想う気持ちは、強く僕に伝わっていた。
「マユ……ちゃん」
もう身体には何ら異常が無いそうだ。それなのに何故眼を覚まさないのか。この一週間、出来る限り彼女の
傍にいたけれど、その顔からは少しずつ生気が抜けてきていた。
「僕は君に何がしてあげれるの?」
それこそまさに答えの無い自問自答だった。何かしてあげたい。でも、その術が無い。兄としての声を
かけようにも、それは嘘になってしまう。僕はマユちゃんの兄じゃあないんだから。
 じゃあ僕はなんなんだろう。それも分からなかった。もしかしたら、ここでこうして彼女の隣にいるのも、
消えてしまった‘シン'君への冒涜なのかもしれなかった。
 
 CE.71の連合オーブ進攻。キラ・ヤマトは連合から、オーブという国を護る側としてその戦いに参加した。
そして現在―CE.71。彼は亡国の民としてここに居た。彼の名前はキラ・ヤマト。そしてまた、シン・アスカ
でもあったのだった。
575ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/22(金) 23:18:42 ID:???
未だ目覚めないマユの傍に、雑誌を読みながら付いていたキラの下に、一人の軍人が現れた。キラは彼に
見覚えがあった。先の戦闘の折に、自分を助けてくれた人だった。確か名前はトダカと言ったか。キラは
すっと立ち上がって礼をした。
 ここでまた、運命が大きく動くこととなる。


 コロニー・メンデル。今ではその機能を完全に停止され、廃棄されたコロニーだ。そこで行われていた研究の
全てを知るものは、もうこの世にいないと言っても過言ではない。幾らかの関係者達は存命しているだろうが、
それでもいないのだった。ここで行われていた研究。その中でも最も隠匿されていた極秘プロジェクト。それを
知る者は、とうの昔にこの世を去っていた。だから、
『―……』
 まさかまだ、それが‘生きていた'とは、誰が予想出来たろうか。巨大な培養炉の中、瞳を開いた‘彼'は、
にやりと笑った。

「すまない……我ら、国民を護る軍が脆いばかりに」
トダカの一声は、何度目かの謝罪の言葉だった。キラは恐縮する。
「それは……あなた方の所為じゃありませんよ」
そう。彼らは悪くない。護れなかったのは自分だ。奪ったのは自分だ。自分(キラ)が、自分(シン)から
家族を奪ってしまった。
「いや、我々の責任だ。理念は護られたと言う者もいるが、それと引き換えに多くの大切なものを失って
しまった」
また頭を下げるトダカ。キラは俯く。もう止めてほしかった。同じ責任を背負うべき自分に謝るのは。
「……」
それでも言えない。言える筈が無かった。ここで自分がフリーダムのパイロットだと言い放ったところで、
何も変わりはしない。ならばもう、黙っていればいい。キラの中で暗いものが渦巻いていた。
 場に沈黙の帷が降りる。トダカもキラも、何も喋らずただその場にあるだけ。そんな状況が十分ほど続いたろうか。
「ところで……シン君」
トダカが口を開いた。そして彼が紡ぐ言葉が深い迷宮の中に居るキラの運命を左右することになる。

「私の……家族にならないか?」


 散らばった札の数々。キラに与えられる役は果たして何か。彼らが得ることになるだろう役は、今はただ
時の彼方に。

「私はとんでもないものを拾ってしまったようだよ、タリア」
 しかし既にジョーカーはそこに……。
576ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/22(金) 23:22:02 ID:???
 というわけで序章は前回と合わせてここまでです。
次回から第一話に入ります。
 と、ここで前からお話していた分岐です。

 今回、トダカに養子にならないかと誘われたキラ(シン)ですが、
このままオーブ残留ルートか、原作通りプラントに渡るかの分岐点と
しました。皆様はどちらがいいでしょうか。明日の昼十二時までの
レスで、多い方の意見を取りたいと思います。それでは。
577通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 23:31:44 ID:???
オーブ残留

今のシン(キラ)にはオーブを憎む理由が少ないと思う
わざわざザフトに行く動機が弱いよね

それに原作通りだと、あらすじが似たりよったりになって展開へのwktkが少なくなるかな?

オリジナルの話の流れは難しいと思うけど、自分としてはオーブルートを希望するよ
578通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 00:08:22 ID:???

オーブ残留

マユが生きているんならオーブに残ると思う。意識ないのに連れて行くわけにいかないし
意識戻っても、生活基盤のないプラントで無茶はできないし。

逆に、マユが死んじゃったらプラント行きかな?レイには会って欲しい気もする。
579通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 00:18:34 ID:???
なんか切っ掛けがあって、ユウナの国を思う気持ちを理解するような事があったらとか思う。
かつてじぶんがカガリを連れ出したせいで、オーブの立場が悪くなったとか、
あの状況で軍を引くのは無理もいいとことか、かつての自分の行いの負の結果とか知るようになったらとか思う。
580通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 00:21:10 ID:y+tO+/1x
俺もオーブルート希望
581通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 00:26:44 ID:???
同じくオーブ残留。
完全オリジナルになるのかな?
582通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 01:14:57 ID:???
じゃー流れに反逆してプラントルート。
疎外感とか罪悪感とかで一時離れようと決意するとか。
それはそれとして孤児院行ってみない?
583小ネタ:2007/06/23(土) 01:53:15 ID:???
自分もオーブに1票
マユの治療費の関係でモルゲンレーテでアルバイトも良いな。
あそこに関係してりゃジョーカーさんとも絡めやすいしね。

584通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 02:46:39 ID:???
マユの意識が戻った後プラントルート。
オーブに自分(キラ)が住んでいることを知ってるから。キラには直視する度胸はないと思われ。
ラクスとボケェ〜とNEETしてる自分を見てどう思うかは結構面白そうだが。
それととりあえずルナマリア出してく(PAM!)
585通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 02:53:04 ID:???
なかなか難しい所だけど あえてプラント行きに一票。

やはりレイとの絡みを見たくはある 同人アニメだととってつけたような因縁だったし ちゃんとした絡みがみたいかなと。
586579:2007/06/23(土) 02:58:17 ID:???
えと、オーブ残留で1票ね。
587通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 11:19:06 ID:???
ここはシンキラ三人目のZISAKUZIENのKUSOスレ

でもあなたの投降は一服の清涼剤になりますイイですね。
SPIRAL氏GJ!

プラントルートはマユスレで見飽きましたので、ここはオーブに一票。
588ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/23(土) 11:33:28 ID:???
なんだかもうオーブルートが圧勝っぽいんでここで締め切ります^^;
プラントルートに投票してくださった皆さんもありがとうございました。
 オーブルートですが、TV同様ミネルバ隊は登場します。ジョーカー等、
オリキャラも登場しますが、基本はTVキャラ順序です。それではまったり
執筆に入りますのでまた。
589通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 16:23:28 ID:???
>>583 ジョーカーさん
>>588 ジョーカー等、 オリキャラ
えーと比喩ではなくまさか、”ジョーカー”という名前のキャラが出てくるということでしょうか?
でしたら北斗の拳アニメ版オリジナルのジョーカーさんみたいな奇抜なキャラをお願いします。
590SPIRAL:2007/06/23(土) 17:12:59 ID:???
 本名は別にありますが、当面はジョーカーと呼ばれます。
コードネームみたいなものです。混乱させてすいませんでした^^;
591589:2007/06/23(土) 19:00:33 ID:???
北斗の拳のジョーカーさんもコードネームですから大丈夫ですよ

>しかし既にジョーカーはそこに……。
ですが、通常このような地の文でジョーカーと称されている場合は
あくまでもそのような立場(作中の絶対者。最強キャラクターなど)や
または役回り(物語のキーパーソン。最重要キャラクター)の人物を指す比喩で
作中の他のキャラから彼もしくは彼女がジョーカーとは呼ばれることはないのですが。
592通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 19:18:12 ID:???
>>591
比喩でもありコードネームでもあり、なんだろ。
ってかそんなの作者の好き好きじゃないのか。
593通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 20:53:49 ID:???
>>592
流れを読むと作者が勘違いしているとしか思えんのだがに対する解説だろ。
594通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 21:01:03 ID:???
自分でスレ立てて自分で書いて自分でまとめに登録している寂しいオナニスト.>>1は何時死ぬの?
595通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 21:21:47 ID:???
他人のオナニーを覗いて勝手に不快になって勝手にイチャモンつけてる基地外オナニスト>>594は今すぐ死んだほうがよくね?
596通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 21:31:17 ID:le8w0gnO
>>1 >>594 >>595
死ね
597小ネタ:2007/06/23(土) 23:07:54 ID:yCCV7z6p
>>594
まとめってクロスオーバーSS倉庫のことですよね?

自分のはカスなんでどうでも良いのですが
SPIRAL氏と名無し氏が許可くれれば近日にもまとめましょうか?
598通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 01:36:07 ID:???
>>597
ついでに>>1のは消しといて
599通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 02:16:34 ID:???
また三人目か
600小ネタ:2007/06/24(日) 02:42:08 ID:???
>>598
wwww
>>599
自分のことですか?
書き物のヘタさは最低ですが、三人目氏じゃないですよ。
601通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 07:52:04 ID:???
まあ、>>1が三人目なのは確実だがな。

三人目の特徴
・主人公に自己投影。勿論、原作とは別人で人格は下賎で下劣で下衆あと外道。
・主人公をやたら賛美し持ち上げる。主人公に優しい世界。
・キャラがおかしい。なにをしても主人公を一様に褒め湛える馬鹿しかいない世界。
・設定がおかしい。原作も自分で考えた部分も半端な知識で書く。
・展開がおかしい。自分が知らないところは省略するも原作沿いしか書けないので矛盾。別名キングクリムゾン。
・日本語の知識が足りないから文面がおかしい。
・池沼だから頭がおかしい。
・軍ヲタ。
・北朝鮮の将軍様になりたい。

すでにやったこと
・自分でスレを立てる。賛同者がいない間自分だけで盛り上げる。
・自分で書く。そのあと、自分で感想と展開予想を書いて、その通り書くので直ぐばれる。
・自分でクロスオーバー書庫に登録する。その際、書いてもいない話数分空白頁を作り顰蹙を買う。
・正体を指摘されると名無しになって自分を擁護。そのとき、自分をやたら持ち上げるのですぐわかる。

これからやりそうなこと
・他の人のSSを勝手にクロスオーバー書庫に登録する。その際、勝手に改変する。
・自分以外の他の人をスレから追い出そうとする。
・他スレに皆が出ていき過疎るとスレを放棄し、皆のいるところに仲間に入れてと性懲りも無く現れる。
602通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 08:38:41 ID:???
ワザワザこんな所まで来て自分のオナニー開示する >>601 乙です。


職人様方、雑音は気にせず頑張ってください。
603通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:12:19 ID:???
>>602
自演擁護>>1乙。見事に>>601の定石どおりですね脳が無いのですか
>職人様方
あなた個人を特定したことに他の職人さんを巻き込もうとする
これもあなたの特徴のひとつ08スレで散々やっていましたね
実にワンパターンでわかりやすい

第二の巣でひきこもってなさい
 ↓
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1180021033/l50
604通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:34:47 ID:???
>>603
お前うざい。
605通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:48:46 ID:???
>>601,603
空気嫁
606通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 10:54:08 ID:???
>>601.603
嫌ならスルーぐらいしような
それぐらい出来るだろ坊や?

君は他者を巻き込んで雰囲気を悪くしているだけだな

607通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 11:23:10 ID:???
>>604>=>605=>>606
お前も大概にナ
608通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 11:30:06 ID:???
(´,_ゝ`)プッ>>606

>嫌ならスルー
つミ鏡

>他者を巻き込んで
つミ鏡
609通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 11:46:34 ID:???
>>602-608はスルーしましょう


>>601は事実
610通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 13:54:17 ID:???
またキモイのに目ぇつけられちゃったな……
611通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 14:14:28 ID:???
キモイ書き込みをする奴は
  ∧_∧
 (    )
 ( O  )
 | | |
 (__(__)

どこのどいつだ!!
  ∧_∧
  ( >>660)彡
 (m9  つ
  人 Y 彡
 し"(_)
 ┏━━━━━━━┓
 ┃   Λ _Λ   ┃
 ┃   (  >>1)   ┃
 ∧_∧ (m9  つ  ┃
(     )人  Y   ┃
( O   つ (_)   ┃
`ノ   イ━━━━━┛
し -"(_)
612通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 14:31:38 ID:???
ロングパス吹いたwwwww
613通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 15:07:57 ID:???
とりあえず完全無視って事で。
614通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 16:39:45 ID:???
なんにせよ、続きを待つ
615機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/24(日) 19:01:08 ID:???
「ちっ、じゃあ、あなたは捕虜よ。まずは武装解除」
「武器なんて持ってっ……」
そう言おうとして、戦闘時のパイロット装備として腰に差していた拳銃に思い至る。
軍の官給品だ。
――まずいな、素直に差し出すか?
「腰に拳銃がある、外してくれ」
身動きが取れないなりに、両手をあげて降伏の意を示しながら言う。
「ずいぶんと素直ね」
「事情がある、戦いには関わりたくない」
「ふん、脱走兵ってこと?」
「……まぁ、そんなところだ」
「信用できないわね」
気を失ったカガリをシンに押しつけ盾にしながらシンの武装解除を行う女。
「アンタは?」
「地球連合軍大西洋連邦所属、マリュー・ラミアス大尉。貴様は?」
細かい所属は省略したのか誤魔化したのか、明かせないのかはわからないがどうでもいい。
自身の所属が問題だ。誤魔化そうにも自分の着ているパイロットスーツが動かぬ証拠だった。
「ザフト軍特務部隊戦術統合即応本部FAITH所属、シン・アスカ」
バカ正直に答えることしかできない自分に頭を抱えたくなる。
「フェイス? そんな部隊聞いたこともない……けど、特務ならありえるか……」
考え込んだマリューが急に顔を上げ問い詰めてくる。
「この襲撃を手引きしたのは貴様か?」
「偶然居合わせただけだ」
「その娘は?」
銃口をカガリに向けて顎をしゃくってみせるマリュー・ラミアス。
いつの間にか目を覚ましていたカガリが銃口に脅えてシンにくっついてくる。
「戦闘に巻き込まれそうになっていたのを保護しただけだ、俺とは何の関係もない」
「そう? ずいぶん仲良さそうじゃない」
ガガガガッ ドッドドオォドン
MSによる銃撃か、砲弾があたりに突き刺さる。
大きく揺れるコクピット。
「うっぅ」
「きゃぁぁぁっ」
「顔、近いぞ!」
赤くなりながらカガリから顔を背けるシン。
狭いコクピットの底で必死にしがみついてくるカガリに動揺しながら状況を読むシン。
――さっきの兵がMSを呼んだか?
――アスランは何処だ? クソ、モニターは無理か……
無意識にコンソールに目をやっているが、ザフトのMSとコクピットレイアウトが違うため
瞬時にはスイッチ類の配置が把握できない。
「貴様はシートの後ろへ下がれ」
銃を突きつけたまま命令するマリュー・ラミアス。
「っうぅ」
完全にパニックになってしがみつて震えるカガリを抱え、身をよじりながら下がるシン。
身体のこちらやあちらにカガリの未発達な膨らみやら太股やらが押しつけられる。
パイロットスーツ越しじゃなかったら色々と困ったかもしれない。
616機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/24(日) 19:01:45 ID:???
「妙なマネをすれば撃つ」
「あ、あぁ」
素直にうなずくシン。こっちはそれどころじゃない。
カガリの両腕両足が絡みついているような状態だ、身動きが取れない。
――それにしてもなんて馬鹿力だ、こんなに細っこいのにな
――火事場の何とやらか?
「この機体だけでも……動かすだけなら私にだって……」
コクピットに灯が入りモニター、各計器が作動をはじめる。
しがみつくカガリをあやしながら、その頭越しにメインコンソールのモニターに
映し出されたOS起動画面を見入るシン。
「G、U、N、D、A、M、ガンダム……!?」
インパルスやデステニーのOSと同様の頭文字。
以前聞いたヨウラン・ケント(正確にはマッド・エイブス)の話しでは連合のMS、ストライクら
GATシリーズの未熟なOSを皮肉ってザフト版GシリーズのOSに同様の頭文字を使ったらしい。
――こいつは、連合のGか!!
完全に起動した機体が上半身を起きあがらせる。
その揺れにカガリが再び悲鳴を上げる。
「こ、こら、大丈夫だ、守ってやるから……だから、大人しくしてくれ!」
首っ玉にしがみつかれ、いや絞められて、息も絶え絶えに叫ぶシン。
「耳元で騒ぐな、死にたいか!」
「いやぁぁ」
マリュー・ラミアスの脅しの声にカガリが更に脅える。
――イメージと全然違うぞコイツ、こんなビビリの……ただの子供じゃないか
普段のカガリは男勝りでもっと勝ち気な性格なのだが、戦闘のパニックと爆発のショックで
すっかり幼児退行しているのだ、しかし、シンにはそんなことは分かるはずもない。
「……オートバランサー、ON、脚部動力伝達」
マリュー・ラミアス大尉がメインコンソールのスイッチを押す。
立ち上がるGの揺れがましになるがヨタヨタと鈍い動き。
モニターに2機のMSが映し出されていた。
一機はセイバーに酷似した頭部を持つ赤を基調としたG、そしてもう一機は、
「ジン? こんな旧式……何処の部隊だ?」
――テロリストか? しかし、アスラン・ザラは……?
――状況がさっぱり分からん、どうなってるんだ?
目の前のジンがMA-M3 重斬刀を振り上げ突っこんでくる。
「くぅっ」
マリュー・ラミアスがメインコンソールのレーダーモニター脇のスイッチを押すと、
インフォメーションゲージに『PHASE SHIFT』の表示がされる。
同時にジンの重斬刀が振り下ろされる。
それを両腕をクロスさせて防ぐG。
「うぁっぁ」
操縦桿の操作が肩の銃傷に響くのか呻くマリュー・ラミアス。
「このMS……」
――こいつオートでPS装甲を展開しないのか……
普段からVPS装甲の機体に乗り慣れていたシンはこの機体の危うい設計に冷や汗を流す。
だが、目の前のジンも動揺してるらしい。こちらから一旦距離を置くジン。
と、セイバーに似たGがスラスターを点火し離脱していく。
――なんだ? あっちは地球軍じゃないのか?
617機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/24(日) 19:02:19 ID:???
「くっ、イージスまで奪われるなんて!」
「おい、またくるぞ」
「言われなくても!」
ジンが再び重斬刀を振り上げ突っこんでくる。
Gの頭部CIWSが稼働するモーター音に遅れて轟音と共に砲弾が前方にはき出される。
それを難なくかわすジン。
――射線軸がずれている上に、砲の自動追尾が作動してない?
「おい」
「話しかけないで、気が散る」
一刀目を機体を後退させてかわす。しかし背後にビル。
二刀目が胸部装甲を薙ぐ。
「きゃぁぁぁ」
「ぐぅ」
「かわせないのか!」
三刀目を右肩に振り下ろされたGは衝撃に仰向けに倒れこむ。
背後のビルを崩しながらどうにか踏みとどまる。
――なんて操縦だ、この女
慌てて左右のモニターを見て状況を確認。
足下に避難中だったと思われる人だかり。
背格好、服装からして学生、女子供ばかりだ。
「って! 民間人!?」
目の前のジンが突きを放ってくる。
それを左に回り込んでかわす。
――何考えてんだこの女、そっちに行ったら民間人を巻き込むだろうが!
このまま直撃をくらえば再び転倒、背後の民間人を押しつぶすことになる。
「くそっ」
とっさにカガリごと乗り出すシン。
「な、撃つぞ!」
マリューの制止も無視してメインコンソールのスイッチに手をのばす。
――脚部の動力を切れれば……
シンが脚部への動力をカットしたことによりGがその場に片膝をついて座り込む。
ジンの重斬刀による突きがGの頭部上ギリギリを掠めていく。
「くっ」
再び脚部動力を復帰させ、左の推力レバーを引くと左右の操縦桿を前に押しだす。
背後の民間人にスラスターの噴射炎を浴びせるわけにはいかない。
機体の重量と脚力だけの体当たりだ。
不格好に前方に倒れこんだGがジンを突き飛ばす。
「貴様!」
「足元を見ろ、民間人だぞ! もっと回りをよく見ろ!」
シンは完全にシートに乗り出すとメインコンソールをいじり設定を見る。
「しょうがないでしょ、私はパイロットじゃないのよ。機体の調整も完全じゃないし」
「この機体、調整がなって無いどころか、未完成じゃないのか?」
「ぐっ」
言葉に詰まるマリュー・ラミアス。
「代われ、俺が操縦する」
618通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 19:03:00 ID:???
「出来る分けないでしょ、ザフトに我が軍の……」
「うるさい! これ以上、力のない人が巻き込まれるのを黙って見てられるか!!」
そう言うとシンはマリュー・ラミアスを押しのけ強引にシートを奪い取る。
それに対し銃を抜き抵抗するマリュー・ラミアス。
「撃ちたければ撃ってもらってかまいませんけどね、そしたら、確実に
 この機体はザフトに奪われるし、アンタは殺される」
「くっ……この機体をコロニーから持ち出そうとすれば撃つわ」
「俺だって死にたくはない。終わったらこの機体は返すさ」
マリューからシートを譲られ、四つん這いのGを立ち上がらせるシン。
モニターには早くも立ち上がり体勢を整えたジンが突っこんでくる映像。
「きゃぁあぁ」
いつの間にかシンの膝の上に居たカガリが悲鳴を発する。
「こらまとわりつくな、操縦できないだろ!」
左の操縦桿上部のスティックを親指で操作し、HUD上のレティクルを動かしトリガーを引く。
頭部CIWSが火を噴くが射軸がずれている。
――連動してないか
トリガーを引いたまま今度は右の操縦桿を引き、機体を右に傾けていく。
曳光弾の軌跡が徐々にジンへと収束するが、命中弾が出ているにも関わらずジンは止まらない。
――クソッ、テスト用の模擬弾!?
ジンがライフルを横薙ぎに一連射。
――まずい
機体を射線軸上に傾ける。
PS装甲に着弾。
しかし、散布射撃された弾が外れ後方に着弾。
爆発に巻き込まれる民間人。
それを目撃するシン。
「な、こんな状況で……ザフトのやることかぁっ!!」
シンの身体の奥深く何かがはじけ飛ぶ。
途端にクリアになっる思考。
五感から飛び込む膨大な情報。
それらを瞬時に処理して周囲の状況を理解する。
機体を左前に前進させジンの突撃をかわす。
ジンの銃口がこちらを向くがまだぶれている。
当たらないが、その先も民間人達が居る。
再び機体を射線軸に乗せ盾にする。
直撃。
PS装甲が十分に性能を発揮。
衝撃で揺れる。
カガリが脅えてしがみついてくる。
「すぐに終わらせてやるから、しばらく我慢していろ」
619機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/24(日) 19:06:31 ID:???
今日はここまで。
620通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 19:58:33 ID:???


>「な、こんな状況で……ザフトのやることかぁっ!!」
ザフトだからやれるんだろぉ!
ナチュなんぞ全滅だ!

……この点、種死のザフトは随分と進歩したものだ。
621通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 20:05:46 ID:???
カガリに萌えてしまった……OTZ
622通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 20:16:59 ID:???
更新来てた!GJ!
シンがストライク操縦に至るまでの過程に全く不自然さが無い
次回で、シンがザフトのトップガンたる実力をどのように見せてくれるか楽しみだ
623通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 20:21:06 ID:???
↑カガリに萌えちゃいけないことはないと思うよ。俺も萌えたし。

GJ!!
624SPIRAL:2007/06/24(日) 20:35:55 ID:???
 GJです。カガリに私も萌えさせてもらいました^^;
ちょっと女の子らしいというのも新鮮w
625通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 20:38:08 ID:???
なんでかシンが過去に行くとカガリと仲が良くなる件について
626通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 20:49:49 ID:???
まあ、カガリは4人組みの中で一番ましだと思うし、
過去の時点では何も知らないお嬢様なだけだしな。
627通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 21:34:17 ID:???
GJ!
>爆発に巻き込まれる民間人。
アー学生ズ誰か脱落か。キラはカガリがいないからシェルターで脱出、オーブ直行だろうな。
628627:2007/06/24(日) 21:37:48 ID:???
>キラは逆にDestinyの時代に飛ばされているので登場しません。
…orz
629通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 21:44:58 ID:???
種のカガリは単純バカだからまだ可愛げがある
種死のカガリは無能バカだから可愛げの欠片も無い
シンは単純だから種カガリと相性がいいのかも知れん
630通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 21:57:26 ID:???
GJ!
退行カガリ可愛いよ退行カガリw
631通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 22:22:08 ID:???
まあ伝説のやめろアスハスレやシンがカガリに突っかかるスレで、
シンカガの相性のよさは証明済みだからな。

>>628
そっちのキラも気になるじゃないか……
632通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 22:23:00 ID:???
おい!このままだとシンとカガリがラブラブになるじゃないか!















別に良いけど。
633通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 23:45:23 ID:???

  【審議中】

        _,,..,,,,_   _,,..,,,,_
     _,,..,,,_/ ・ω・ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_
    ./ ・ω_,,..,,,,_  l _,,..,,,,_/ω・  ヽ
   |   /   ・ヽ /・   ヽ      l
    `'ー--l      ll      l---‐´
       `'ー---‐´`'ー---‐´


  【肯定】

           ゚・ *:  : *・
      *・ ゜゚・ * :  .。. .。.:  *゜
   * ・゜ ゚・ *: . .。.: *・ ゜゚  ・ *  :..
 。. ・ ・*:.。 _,,..,,,,_   _,,..,,,,_   .:* ・゜
     _,,..,,,_/ ‘ω‘ヽ/‘ω‘ ヽ,..,,,,_
    / ‘ω‘_,,..,,,,  l _,,..,,,,_/‘ω‘ ヽ
   |   / ‘ω‘ヽ /‘ω‘  ヽ    l
    `'ー--l      ll      l---‐´
       `'ー---‐´`'ー---‐´

634通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 23:53:44 ID:???
ちょwwwwおまえらwwwwカワユスwwww
635通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 23:57:08 ID:???
GJ!です。
これから先、たった三年(でよかったっけ?)しか違わないはずなのに記憶と全く違う
ZAFTとアスハにシンがどう反応するのか楽しみです。

正直、このスレを見て初めてカガリに萌えたのは私だけの秘密だ。
636通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 01:56:48 ID:???
GJ!
カガリヒロインで突っ走れ!
637通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 07:03:53 ID:???
種死のはともかく種のカガリはシンとは相性よさそうだ。
単純なりにいい方に成長して欲しいな。
638機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/25(月) 07:51:17 ID:???
私は目の辺りにした。自分達が戦っている裏で犠牲になっている国民達の苦しむ姿を。分かってはいた。
彼ら兄妹の様な悲しい犠牲者が必ず生まれることを。それを分かった上で、私達は戦ったのだ。初めての実戦
だったからなどと、言い訳出来る筈もない。自分達の弱さがこの事態を引き起こしたのだ。
 強くあらねばならない。この国は。この戦時下で中立を貫き通すというのならば、我々は強くなければ
ならないのだ。いや、戦後もそうでなければならない。中立を維持する為には言葉だけでは足りない。それを護る
鉄壁の防備が必要なのだ。それが軍。すなわち我々。私はかねてからの持論をより強いものとした。
彼ら兄妹は……私にとって護れなかった者達の象徴となった。だからせめて……私に現実を改めて突き付けてくれ


二人を護っていこう。託けた願掛けなのかもしれない。馬鹿らしい偽善なのかもしれない。それでも……
「私が君達を護ろう」
 彼は悲しそうに微笑んで頷いてくれた。

 その後、私は大勢派だったアスハ派を抜け、ウナト氏が率いるセイランの派閥に転向することとなる。
ウズミ様は自ら命を絶ち、カガリ様が宇宙に上がってしまった今、旧五大氏族は形骸化したも同然だったからだ。
氏族達の中で割合力を保ち続けていたサハク家は元々信用ならなかった。私はこれから大きくなるであろう
セイランに付いたのだ。例えカガリ様が帰ってきたところで何も変わらない。あの姫は理想に燃える熱き
お方だ。だが獅子ではない。あれにはまだ牙が無いのだ。理想を幾ら振りかざしても、それをも抑えつける
力の前には容易く吹き飛ばされる。ならばとるべき道は……。
「それをも上回る力を、私達が手に入れてみせる」
 それは悪魔との契約かもしれない。アスハとは正反対の方針を打ち出すだろうセイランに取り入ったことが、
今後どういった形で現れるかは分からない。だが、彼らは何れ力を求めるだろう。自らの利益の為、ひいては
国益の為に。汚いと罵られても、私は貫いてみせる。私は今、暁に誓った。


機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL 〜黄金の輝き〜


第一話 『現状・1』
639機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/25(月) 07:54:46 ID:???

 終戦。およそ二年にも及んだ戦争は終結した。最後の戦いの場、ヤキン・ドゥーエでのクライン派―通称、
三隻同盟(後の歌姫の騎士団)の介入によって、戦場は大いに混乱。連合、ザフト両軍は、お互いを潰しあい、
さら三隻同盟の誇る規格外MS、フリーダムとジャスティスの二機を中心とした無差別攻撃の前にその戦力を
殆ど奪われる形となった。つまり、結果だけ見てしまえばこの場の勝利者とはすなわち三隻同盟―ラクス・クラインに
他ならなかったのだ。しかし彼女達は何をするでもなく戦後の混乱の闇に消えてゆく。勝利者不在の戦争終結。
結局この停戦は、お互いに戦う力を失った両勢力が仕方なしの合意の元に行った脆いものだった。一応プラントは
国家としての体制を地球側に認めさせられたわけだからプラント側の優勢勝ちとも取れないではないが。
ともかくこうして戦争は終わった。が、オーブにとってはこれが新たな始まりだったのだ。


―終戦より半年後 オーブ連合首長国・アカツキ島―


「これが、ウズミ氏が遺した`オーブの護り手'か」
オーブ領、アカツキ島。その地下施設にトダカはいた。ここはオーブにとって、特に意味のある島ではなかった。
しかしそれはアスハ家によって隠匿されていたある施設を隠す為の方便だった。この島の地下には、兵器製造
工場がある。そこに隠された一体の開発途中のMSこそがアスハ家の切り札である。
「連合に取り入り、MS開発に参入したモルゲンレーテ。事実上、その指揮をとっていたロンド・ギナ・サハク氏。
彼らに遅れること数ヶ月。連合の戦艦、アークエンジェルが寄港した折に手に入った連合製MSの詳細なデータ。
それをモルゲンレーテにいたアスハ寄りの人間―エリカ君、君だが―によりサハク家に渡ることなくアスハ家に
流し、その技術を元に開発したのがこの……」
「『アカツキ』です。形式番号はまだ与えられていませんが」
トダカの問いに、ここの責任者であるエリカ・シモンズが答える。彼女はモルゲンレーテのMS開発の最高責任者
であると共に、この場の全てを知る数少ない人間でもあった。先程から、この二人のやり取りが延々と続いていた。
「骨子は連合の、『GAT・X−105』を元にしています。素体に『MBF−02』のパーツを流用していますので、
基本構造は全く同じといってもいいでしょう。多少の変更はありますが、大本は変わっていません」
エリカは手に持った資料を捲っていき、ファイルに挟まれていた一枚をトダカに渡す。
「……資料を見る限り、色は金のようだが、実物はグレーだな。これは例のPS装甲というものか?」
「いえ。資料にある金色の装甲は、ヤタノカガミと言いまして、ビーム兵器を反射、屈折させる特殊装甲です。
何れはMSの主力傾向装備がビーム兵器主流となることを予測してのものですが、理論は完成させたものの、
あまりにも予算が掛かりすぎるということで……」
そこでエリカは口篭る。トダカはそこを鋭く突く。何か不都合があったのでは困る。
「その掛かりすぎる予算だが、具体的には?」
640機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/25(月) 07:55:53 ID:???
「M-1が二桁建造できます」
エリカは事務的にきっぱりと告げた。トダカは溜息を吐く。
「お話にならんな。ウズミ氏は、本気でこのようなものを……」
トダカは悠然と屹立するアカツキを見上げた。確かにこのMSは色々な意味で規格外だろう。しかし、戦略的に
見ればその価値はどうだろう。こんなMS一機を仕上げるぐらいなら、性能は落ちるが量産可能なM-1の改良型を
模索していった方が余程建設的な気がする。トダカはMSについてはあまり詳しく無いが、軍人としての頭脳が
このMSを全面的に否定していた。
「大体、金色というのが酷いだろう。目立つことこの上ない。一気に集中砲火を浴びせられるぞ。全てのビームを
反せるわけでもあるまいに。それに、実弾兵器に対する防御力はこの装甲に無いわけだ。鳴り物入りのオーブの
象徴が、厚い弾幕の前に蜂の巣、なんてことにならば目も当てられない」
トダカの口調にやや熱が加わる。あまりと言えばあまりの仕様に、これの開発者に対する怒気が混じったのだろうか。
「無論、実弾対策に盾の装備は欠かせません。それとヤタノカガミについてですが、この色はヤタノカガミに
欠かせないものなのです。ヤタノカガミは特殊材質の装甲に特殊な塗料を塗装することで製造するのですが、
この塗料というのが問題でして、どうしてもこのような光沢が生まれます」
エリカの説明にトダカは呆れた。最初から問題を内包した設計だったわけだ。
「ならばヤタノカガミは駄目だな。改善の余地はあるだろうが、当面はそれも不可能だろう」
「はい」
エリカはやはりきっぱりと答える。自分達の技術が半ば否定されたというのに、別段気にした風ではなかった。
「随分とさっぱりとしたものだな」
トダカが苦笑交じりに言った。エリカはそれに、苦笑で返した。
「かねてよりの案件でしたから。金色の装甲で通そうとなさったのも、アスハ派閥の方々のご威光があったからで。
政界から離れ、軍に接収されるというのならば、今更気にする必要はありませんもの」
どうやらエリカ自身、思うところはあったようだ。トダカはやりにくいものだと呟いた。
 こうして、獅子が娘に贈るはずだった黄金の象徴は軍の手に。トダカはウズミのその想いを知っている上で
この機体を接収するのだった。
「姫を護る盾のつもり、だったのでしょうが……。しかし私はその前に、これが国を護る盾であってもらいたいのですよ」
641機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/25(月) 07:57:01 ID:???
オノゴロ島。オーブ軍にとっての本陣とも言える島である、軍事産業の中心、モルゲンレーテ社の本社、工廠
もこの島にある。
「はぁっはぁっはぁ」
オーブ軍のとある施設にキラ、改めシン・アスカはいた。彼は今、特殊な短期集中訓練を受けていた。
ランニングマシーンに仰々しい装置をあれやこれや付けた様なよく分からない機械の上を、ひたすら走っている。

とっくの昔に息は上がっているというのに、シンは止まる様子が無かった。正規兵は決してこのような訓練は
受けたりしない。これにはキラ自身の意向と、この施設の人間の思惑があった。
「はい、今日はここまでよ」
走っていたシンに付きっ切りでデータ取りをしていた白衣を着た女性研究員が装置の電源を落とす。と同時に
ランニングマシーンも音を立てて止まった。シンはそのままへたり込む。
「おぇっ、おぶぅ……先生、結果は?」
口から胃液を吐きながら、シンは言った。声は震えに震えていたが、シンも先生と呼ばれた女性も気にしなかった


彼女は瞼に掛かった黒い前髪を鬱陶しそうに払って、
「駄目ね。芳しい結果は得られずよ。昨日の数値と何ら変化無し」
と言った。眉間に皺を寄せて、メモをゴミの様に放り捨てた。デスクに置いたチューブドリンクを、シンに投げ渡

す。
「……そう、ですか」
シンはドリンクを受け取ると、震える脚に渇を入れて立ち上がる。よたよたとパイプ椅子に近寄って座り込んだ。
「もうかれこれ三ヶ月ね。でもこれと言った変化は無し、か」
 三ヶ月。今のシンにとって、短いようで、長く感じる時間だった。

 シンはトダカの養子になることを選んだ。他に行く当てもなく、眼を覚まさない妹のこともあった。だがそれ以

上に
トダカの役に立ちたいという思いが生まれていた。一戦災者に過ぎない自分達に親身になってくれた軍人。彼の
深く沈んだ、しかし何かを秘めた眼差し。昔の自分―キラに似た、ともすれば危うい必死さをそこに感じてしまっ

たからだ。
しかしよくよく考えると、彼の役に立とうということは、軍に入ることに他ならなかった。それでもシンは
その道を選んだ。今の自分はもうキラ・ヤマトではない。かつての力も無いかもしれなかった。それでも、何かの
役に立てるなら……。
「(僕は、ボクの家族を奪ってしまった。そんな僕が、彼女を護ろうというのはおかしいことかもしれない。
オーブを、護りきれなかったことに対する責任感、なのかな?何にしても僕は、今を、これからを護りたい)」
仮面の男―ラウ・ル・クルーゼは言った。「君こそが究極のコーディネイターだ」と。その器は失ってしまったが


この身体、この手に感じるのはMSに乗っていた頃と何ら変わらない感触。それに、今の自分の身体は、`究極'の
それではない。
「今。今だからこそ……」
彼は思った。少なくとも今の僕はあの頃よりは自由だと。

 もっとも、運命は皮肉にも未だに彼を呪縛で縛り上げていた。
642機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/25(月) 07:58:30 ID:???
オーブ軍の士官学校に入れられて数週間後、シンの元に不思議な女性が訪ねてきた。黒い長髪をストレートに流した、
妙齢の美女、と言ってしまえば話は早いが、どこか違和感があった。前髪がその眼差しを隠している為、変に
暗い印象を与えていたのだ。シンも、寮にいきなり乗り込んできた彼女に一瞬身構えてしまった。彼女は周りの
寮生達の視線を気にすることも無く、シンの頬に手を当てていった。
「顔立ちはまあ合格か。ともかく、こんな子がS.E.E.Dを持つ者なんてねぇ」
シンはこの時、彼女が何を言ったのか分からなかったが、それでもすぐに背筋が凍る感触を覚えた。
 
 そして今、彼はそのS.E.E.Dを知る為にここにいるのだった。
「S.E.E.D―『Superior Evolutionary Element Destined-factor』の略、か」
聞かされた時には驚いた。自分の力の源、それがこのS.E.E.Dだったとシンは直感した。まさか自分が憑依
(違う気がしたが、表現上こういうしかない)した少年もその力を持つ者だったとは。シンは眼に見えない運命という
ものを、信じてしまいそうになった。途方も無い大きな力に惑わされているような錯覚。いや、これを錯覚と
言っていいのだろうか。シンは額を押さえて思考の海に沈んでゆく。
「……知りたい。だから僕はここにいるんだ」
捨てたつもりだった。キラ・ヤマトであったことは。だからこそシン・アスカでいられる。なのに、まだ
縛られているというのか。
「そうね。君が知りたいように私も知りたいわ。S.E.E.Dとは何なのか。そしてあなた達のような力を持つ者が
何故生まれたのかを」
何時だったか、今と同じことを考えていた時に言っていた先生の言葉が響く。彼女は名前を教えてくれなかった。
知りたいと少しは思ったが、前髪の奥の瞳がそれを拒んでいるようで躊躇われた。
 そう、知りたいのだ。利害は一致している。
「(僕の持つこの力が、何なのか。その意味を知らなくちゃ、僕はまたキラに戻ってしまう。シンとしての、
シンが持つS.E.E.Dを、僕は掴まないといけないんだ)」
キラだった頃は、力の意味なんか問わなかった。力は願いを叶える為に行使する力。願いが、目的があって、その
後に力が必要になった。シンがやろうとしていることはその真逆だった。この力は、何を叶える為に与えられた
力なのか。シンはそれをただ知る為に。
「先生……まだ続けます」
そうして彼は向かってゆく。己の運命に。

 だがシンは一歩を踏み出すその時に、一つの事実から目を背けていた。彼が身を置く軍は、人々の理想の
全てを許容する場ではない。力に意味があったとしても、軍はまた別の意味をその力に与え、利用する。
シンがその壁に直面するのは、もう少し先のことである。

 丁度その頃、プラント・アプリリウス市の病院で、一人の少年が眼を覚ましていた。
「……」
ふらふらと視線を彷徨わせる少年。その視界に、長髪長身の男が映った。少年はその男に、じっと焦点を当てた。
「目が覚めたようだね。おはよう」
男は言った。少年はその言葉をじっくり吟味して、
「おはよう、父さん」
と言った。矢継ぎ早に彼は喋り続ける。
「ねぇ父さん。僕、どうしちゃったのかな。母さんは?マユは?何処にいるの?」
643機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL :2007/06/25(月) 08:05:08 ID:???
今日はここまでです。あぁ、何だか大事なところとか色々とばしてる^^;その辺りは次回で補完しつつ、
キャラクターを書いていこうと思います。トダカさんとか、派閥とか色々、大事なものが変わっちゃってますが。
 オーブ残留ルートってことで、出来る限り本編と違った流れにしたかったので、「シン(キラ)が自分の
持つ力の意味を求め、探す」といった方向に持っていきました。TV本編では結局『S.E.E.D』が何なのか
分かりませんでしたし。戦闘中にぽっとで発動するリミッター解除機能みたいなのだったしーー;
それではまた次回で。
644通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 10:23:01 ID:???
ぐっじょぶー。
「キラ」も目覚めましたか。
ひょっとして両方登場するのって初めてか?
645通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 11:55:52 ID:???
長髪長身? デュランダルか!?
GJであります!
646通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 13:18:21 ID:???
いや、ミナだろ。
647通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 17:09:34 ID:???
ミナ様が男な訳ねーだろ!
648通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 17:50:21 ID:???
プラントの長身・長髪の男はデュランダルで、オーブの士官学校の長髪の女がミナだろ、多分。
>>646はオーブの女と勘違いしてるオカン。
649646:2007/06/25(月) 17:58:05 ID:???
>>647
スマン、読み違いしてた。
650通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 00:46:45 ID:???
GJ!
これはまさかこの時代のシンがキラの体に入っているということか。
シンの状況から、キラの体はここでリタイアって感じなのか?
651通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 01:32:00 ID:???
>「ねぇ父さん。僕、どうしちゃったのかな。母さんは?マユは?何処にいるの?」
これは、単純にこの時代のシン→キラだけじゃなくて、記憶の改竄と幼児退行も起しているのでは。
652通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 12:18:44 ID:???
デュランダル見て父さんって言ってるからシンはレイの体に入って記憶が混乱してたりして
キラ→シン、シン→レイ、レイ→キラだったら凄い展開だけど
653機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/26(火) 18:30:46 ID:???
直下には人は居ない。
推力レバーを上げて、ペダルON。
スラスターによりジャンプ。
ジンがこちらに銃身を向けながら同様にスラスターでジャンプ。
軸線に乗っている。
右に旋回。
同時にジンが発砲。
砲弾が掠めていく。
「何か武器はないのか」
「……」
マリューは銃口をシンに向けたまま押し黙っている。
「俺と一緒に死ぬ気か?」
「……本機の両腰にアーマーシュナイダーが装備されているわ」
そう言って、右操縦桿のスイッチを押し武装選択を行ってみせる。
サブモニターに表示された武装をみてあきれるシン。
「ナイフだけか」
「しょうがないでしょ、実戦装備なんてまだずっと先の話しだったもの」
――未完成のOSに……兵装がナイフだけ……
――この機体で格闘なんて器用なマネはできない……やれるのか?
自問するシン。
眼下には逃げまどう人々。
過去の光景が脳裏に蘇る。
――いや、やってみせる
腰部アーマーシュナイダーを両マニュピレーターに装備。
「二人とも身体を固定しろ、振り回すぞ」
カガリがシンの腰に腕を回してしがみついてくる。
かまわずに操縦に集中するシン。
ジンが着地と同時にライフルを点射。
急降下でかわす。
着地と同時にオートバランサーOFF。
両腕を広げたまま、前のめりに転倒するG。
地面に接触する瞬間に、胸部スラスター噴射。
腹這いのまま脚部スラスターを噴射し、下半身で地面をえぐりながら強引に前進。
ジンがライフルを連射。
着弾がGを追いかけてくる。
ジグザグに這い進むG。
まるで地面をのたうつ餓鬼ような動き。
ジンはその動きに戸惑いを見せている。
654機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/26(火) 18:31:53 ID:???
すれ違いざま、右腕のアーマーシュナイダーを地面に突き立て、
それを軸に旋回する。
左腕のアーマーシュナイダーがジンの右膝裏の関節に突き刺さる。
その勢いのままジンの左足を抱えてスラスター全開。
転倒し頭部から地面に落下するジン。
そのジンに這いつくばったまま這い寄りのしかかるG。
――まずは、動きを止める
右腕のアーマーシュナイダーでジンの四肢関節を分断していく。
その矢先、ジンのコクピットハッチが爆発ボルトにより強制排除され
パイロットが脱出する。
「しまった、自爆か」
思った瞬間に、ジンが爆発。
――やられた!
爆風が吹き荒れた。



ここまでで第一話終了です。
655通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 18:41:46 ID:???
GJ!!
656通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 21:51:07 ID:???
シン、なんという奇怪かつアクロバティックな動き・・・
初戦からこんな泥臭い戦闘をやるのは前代未聞だなw
657通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 21:57:12 ID:???
>>656
アクロバティックというか、OS書き換えてないからまともな動きが出来ないだけなんじゃないか。
種の一話だとキラがOS書き換えるまではストライクよちよち歩きだったし。
キラみたいに華麗に戦うなんて無理な話だと思う。
658通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:21:52 ID:???
GJ、いい!とてもいい!!!
バッテリー節約のためアーマーシュナイダーで戦い続けるシンが目に浮かぶぜ
この場合シンはある程度の歴史(士官学校で前大戦の戦訓の授業くらいあるべ)を知ってるアドバンテージがあるし
現時点ではオーブ在住のアスカ一家も生きてる
オーブが攻め込まれる前に歴史を変えようとするのもよし
先が読めなくなるのを考えてそのままいってみるのもよし

実に!実に胸躍るSSだ!!
659通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:34:32 ID:???
GJ!!

某スレにてだが
73 名前: 通常の名無しさんの3倍 [sage] 投稿日: 2007/06/26(火) 20:56:17 ID:???
>>57
遅レスだが本編で描写されてない設定だがシンはMSに対しての異常なまでの適応性を持っている
このために赤服とはいえコネもない新兵なのに換装によって操縦特性が完全に変わるインパルスのパイロットになれた

>>62
種死のシンは仕官学校時代に教官に勝てるくらいのナイフ戦闘の達人だから
素のストライクのアーマーシュナイダーを最大限に活用してくれそう

新着レス 2007/06/26(火) 22:30
74 名前: 通常の名無しさんの3倍 [sage] 投稿日: 2007/06/26(火) 22:24:22 ID:???
>>73
補足するとMSに対しての適応性と言うよりは機体バランス・操作系の変化に対する異常適応能力。
戦闘中にシルエット換装で機体バランスや戦闘スタイルの激変するインパルスを扱えるものが他に居なかった為テストパイロットから正規パイロットに採用されたのがシン
とは言っても一応インパルスは少数とは言え量産され、使用されている事から1〜2種程度にシルエットを絞るorストライク同様に非戦闘時の換装にすれば充分扱える代物だと思われる

あとシンはナイフ戦闘においてアカデミーで最高のレコードホルダー
だがシンが此処までの力を得たのは血の滲む努力をしたからで.....


……ストライクが仕上がったら赤服どころかクルーゼでもやばいんじゃね?
660通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:45:20 ID:???
ジージェネ・ポータブルではLV99のとき
キラよりシンの方が総合ポイントが高い事を知っているか?
よってシンは素質を努力で補える天才だ。
661通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:57:18 ID:???
カガリ抱きつきすぎだろ・・・
GJ!!
662通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:02:15 ID:???
>>661
しがみついてないと種死1話みたいに頭Σ(゚д゚lll)ガーンで血だらけに・・・
にしても抱きつきすぎw
663通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:22:55 ID:???
GJ!
戦闘終了後カガリの頭がトンでもないポジションに納まってそうだw
664通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:59:43 ID:???
>>663
ここでもラッキースケベ発動か・・・

GJ!!
665通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 00:07:09 ID:???
GJ!退行カガリと熱い戦闘シーンで萌え燃えです
666通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 00:11:23 ID:???
しかしカガリこの状態でルージュ乗れるんか?
スゲー疑問。
667通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 00:26:59 ID:???
カガリがMSに乗れる乗れない以前に
ナチュ用OS作れないんじゃねーの?
668通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 00:36:46 ID:???
連合はAAの戦闘データさえあればナチュ用OS程度作成してみせます!!
やれます!!

オーブ? オーブはキラがいなきゃあロクにナチュ用OS作れねぇよぉ!!!
だがルージュの場合ハチコピーAIが頑張りそうだ
669通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 01:13:05 ID:???
正直、SEEDinSinのシンって普通にMSフルマニュアルで動かしてるぽいのに全然違和感ないな。
むしろ、下手なOSに頼ると弱くなりそうで困る。
670通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 01:13:09 ID:???
このスレをみて思う。
シンが種の主役のほうがおもしろいな。
671通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 01:29:35 ID:???
>>669
もともとザフトのパイロットはマニュアル派だしな。
672通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 06:36:23 ID:???
>>671
種死の時にはザフトの質も劣化してOSだよりだったような
いつも同じ変なポーズを決めてから攻撃していたし。
673通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 06:44:20 ID:???
キラなんて最初にMSに乗ったときからOS頼りだし、
ナチュラルがMSにのれるのはOSのおかげだし、
シロウトでもナチュラルでもMSでそれなりに戦えるから
種死の時代はOS頼りがスタンダード?
シンたちはアスランたちの時よりもアカデミーでの訓練期間が短いそうだし、即戦力化するにはそのほうが都合がいいのかも。。
674通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 06:59:56 ID:???
へ、シン達が凸より短いって?
そんなのあり得んだろ、だって凸達は半年ちょっとしか訓練してないんだぞ
675通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 07:26:25 ID:???
ルナはともかく、シンやレイが半年より短いって、奴らどんだけ天才かってことになるよなw
676通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 18:43:33 ID:???
シンはこの後にOS直すのかね?
677通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:42:52 ID:???
マダー
678通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:06:03 ID:???
>>676
まあ時間があれば確実に直せるだろうよ
高山版の話だけど、運命のOSを独自に改良してたほどだし
679通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:39:03 ID:???
そもそも赤になった時点で、情報処理技術だって平均以上じゃないとおかしいよな。
いくら実技がトップクラスでも、他が平均以下じゃ赤にはなれないような気がする。
総合成績的に。
680通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:23:16 ID:???
…………ルナはどうやって赤服になったんだ?
681通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:24:39 ID:???
同期にろくなのがいなかったんだろ。
もしくはとことん実戦に弱いタイプ。
682通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:43:17 ID:???
本来白兵戦寄りの素質があったのに何の因果か(主にバンクの多様のせいだが)
射撃能力があてにならないガナーザクに乗ってるだけで本来はもう少しマシなんだと思う
ガイアと戦ってたときいい線いってたしな
683通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:52:31 ID:???
シンみたいなザフトのトップエリートと比べれば誰だってヘタレに見える。

684小ネタ:2007/06/28(木) 02:39:16 ID:???
>>683
同意ですね。
嫌な言い方ですが「名前を貰える」ってのでかなりの補正ですよねw
逆にこちらとしてはネタにし易いんですけどw
685ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/28(木) 19:39:13 ID:???
私は知りたかった。人が何の為に生まれ、生き、何の為に出会うのか。ほとんどの生物が別個体と共に
あることで初めて一つの生態として完成するように、人類もまた自分以外の誰かを必要としている。しかし、
人類の他者への依存性は他の生物の比ではないと私は考えていた。人類はこの地球の勝者として今日も
地上に君臨している。だが、人類そのものが持ち合わせていた力は、決して強大なものではなかったはずだ。
個体としてはむしろ、脆弱な部類に入ると言っても過言ではない。だというのに、人は……


私が彼という稀有な人材に出会えたのは本当に偶然だった。軍のメディカルデータに目を通している時、その
数値に引っ掛かるものを憶えたからだ。別段、その道の調整を受けたわけでもないというのに(免疫力を強化
しただけと書類にはあった)ある数値が馬鹿みたいに高かったのだ。私以外の人間は「そう言うこともある」と
気にも留めなかったようだが、私だけは何故か気になった。私は昔から他の人間とはどうも違った見方しか出来ない
らしく、多数決を取れば大抵少数派だった。もっとも、少数派の一人であることに後悔はない。そしてこの時も。
必要なデータをすぐに集めて、様々な観点から私は彼を紐解いていった。そしてすぐに辿り着く。
 私が求めてやまなかった存在―『S.E.E.D』を持つ者に。なんて呆気なく見つかってしまったんだろうか。
おかしな話だけれどちょっと戸惑った。本当にただの偶然で、私は彼と出会うことが出来たのだから。それから
私は満足な計画も立てずに彼に会いに行った。さあなんて声を掛ければいいだろうか。とにかくなんとしても
ものにしないと。
「顔立ちはまあ合格か。ともかく、こんな子がS.E.E.Dを持つ者なんてねぇ」
おっと、ついつい彼の目の前で呟いてしまった。なんて迂闊。まあ実際顔立ちは合格なんだけど。
「失礼。ところで君、ちょっとこれから時間ある?」
……下手なナンパみたいになってしまって、私はちょっと後悔した。
686ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/28(木) 19:42:06 ID:???
というわけで私は上玉、もとい『S.E.E.D』を持つ者ことシン・アスカ君とのファーストコンタクトを果たした。
そして早速後悔する私。さて、彼を研究室に連れ込んだはいいけれど、これからどうしよう。こんな時に私の
悪いところが遺憾なく発揮された。目標を決めた上で状況を揃えても、それをどうやって達成するか。何故か
何時も考えていないのだ。まことに研究者には不向きな性格。でも仕方ないじゃない、性分なんだもん。
研究は好きなんだもん。……なんだかこんな私に捕まった(語弊あり、と言えないところが悲しいな)シン君が
とても可哀想な子に思えてきた。
「え〜と……」
さてどう説明しようか。とりあえず鍵は閉めたから大丈夫だ。あれ?これは私にとっては大丈夫だけど、彼に
とっては大ピンチになんじゃなかろうか。あ、後ろ手に鍵閉めた私を見るからに警戒しているし。
「シン君?」
ああ。私は対人恐怖症だったのだろうか。いや、そうではない。ただ純粋に人と話をすることが苦手。違うな。
コミュニケーションというのが嫌いなんだ。何で嫌いになったかとかはもう忘れてしまったけれど。
「あ、あの……」
うわっ!物凄く不安げにしてる。こ、ここここは何とか上手いこと乗せないと。
「な、何もないところでゴメンねっ!こ、コーヒー飲む?!」
そう言って私は慌てて冷蔵庫に駆け寄り、ボトルコーヒーを出す。あんまり美味しくないけど、まあいいや。
 さて、どうしようか本当に……。ここは一気に用件を突きつけるか。

僕は物凄くアブナイ状況にいるのかな。士官学校の食堂をうろうろしていたらちょっと変な人に捕まってしまった。
いや、ちょっとどころじゃないかもしれない。さっきからずっと挙動不審だし。あ、後ろ手に鍵を閉めてる。
これはますます危ない気がするんだけど……。
「あ、あの……」
「な、何もないところでゴメンねっ!こ、コーヒー飲む?!」
あの……なぜ声がひっくり返ってらっしゃるのでしょうか。この人はもしかしたら危ない人かもしれない。さあ
どうしようか。と、僕が多少の武力行使も辞さない構え(まだ短いけれど、学校で習ったこともある。よくもまあ
あんな拙い知識と技で大戦を生き残れたなあとしみじみ思った)だったところに、
「単刀直入に言うわ。あなたはとっても素敵な星の元に生まれた、選ばれた人間だったのよ」
なんて言われたものだから頭の中が真っ白になった。とりあえずこう言う時は、
「なっ、なんだってぇ!!?」
とでも言っておくべきなんだろう多分……。でも僕にはそんな茶目っ気は無かった。





「あの時は驚きましたよ本当に」
そして現在。二人は協力関係にあった。
687ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/28(木) 19:43:54 ID:???
機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL 〜黄金の輝き〜

第二話 『ギルは僕のことが好きなんだよね!』


 と言ったもの、二人の『S.E.E.D』探究の道のりは実に険しかった。シンにとってその説明は難解だったし、
さらには彼女には名前が無いのだという。呼び方一つからさっそく躓いた。
「私、頭使ってるうちに使わないものがどんどん抜けてく性質なのよ。前に齧ったMSの設計論とか運用論とか、
丸々忘れっちゃったし、使わなくなった名前もとっくに忘却の彼方だわ」
名前を使わないってどういう生活してるんだろうとシンは思ったが、あえて突っ込まなかった。さらに彼女は
続けた。
「まあ私の説明をある程度理解してもらえたのなら分かったと思うけど、あなたの中には人類の夢とか人類の
夢とか、とにかく人類の夢ってのが詰まってるのよ。まだ誰も知らない領域。それがあなた。だから私はそれが
知りたいの。科学者としてとかも含めるけど、主に一個人としてね。別に強制しないから、今日ここで聞いた
こととかもさっさと忘れて、今まで通り士官学校での勉強を続けてもらってもかまわない。それに、もし
私のところに来てくれるようになっても、士官学校は続けることになると思うわ。私の立場って弱いから、
君を引き抜くことなんてできないもの」
最初の挙動不審さは何処へやら。吹っ切れたのか、妙に饒舌になった彼女。しかしシンは、そんな彼女の
話を一々真面目に聞いていた。
「……僕、やります」
話を持ち出した彼女自身が呆気にとられる程に、シンは真剣な口調で言った。
 この前はスーパーコーディネイター。そして今は『S.E.E.D』。以前の自分の力は`凶戦士'とも呼ばれ、
恐れられた。その力を正しいことに役立てたくて、役立てたつもりだった。しかしもうそれさえ……。
今の自分に宿っている力が本当に人の夢だというのならば、それを活かしたい。シンはそう願った。
「じゃあ今日から、あなたのことは先生と呼ばしてもらってもいいですか?」
「はぁ……まあいいけど」
 こうしてシンは、研究と訓練の二面生活を送ることになった。そこからが本当の試練。『S.E.E.D』の
因子を持つ者の研究など、今まで誰も取り組んだことはなかった。存在すると学会で提唱されても、何故か
見向きもされなかったからだ。そもそも、既に新人類と呼ばれている存在、コーディネイターが存在する
のだから、『S.E.E.D』因子がどうのこうの言っても、取り沙汰されなかった。そういう意味では、彼女が
言った人の夢というのは真っ赤な嘘だった。しかし、少なくとも彼女自身は人類の夢だと信じて疑わなかったし、
シンもそれを真に受けてしまっていた。厳しい実験、というより厳しい訓練を毎日毎日嫌とも言わずに繰り返す
シンの姿を見るたびに、彼女の胸の中には彼を騙したという罪の意識がちろちろと灯るのだった。
688ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/28(木) 19:45:02 ID:???
「(でも、他の面からのアプローチはほとんど意味が無かったし……)」
最初こそ、適性検査が主だったが、今ではその研究は身体訓練一辺倒になっていた。
 一般人と『S.E.E.D』因子を持つ者の唯一の差は、遺伝子にあるのだという。『優れた種への進化の要素である
ことを運命付けられた因子』。何だかぴんとこない語訳だったが、要は『生まれながらにして進化することが
運命付けられている』とでもいうのだろうか。
「(でもねぇ……)」
実際、これを遺伝子の中にこの因子を持つ者はこれまでも存在が確認されていたようだ。しかし彼らがその
『進化を運命付けられた因子』を眼に見える形で発揮することは無かった。ナチュラル、コーディネイター
問わず、彼らは既定値以上の数値を叩き出すことは決して出来なかったのだ。これが『S.E.E.D』理論が
学会で廃れていった理由の一つだ。
「どうすれば、『進化』なんてするのかな……」
そもそも進化とは何か。と尋ねられて、明確な答えを返せる人間は存在しない。進化と言う言葉には色々な
意味が込められている。狭義での進化だけで話をするならば、とっくの昔に人間の進化は止まっている。
与えられたのは意志伝達を容易にする言語とその英知。人は生まれながらにしてインテリアニマルだ。とは
彼女の持論であるが。ではこの場合に提唱された『進化』とはどういう意味なのだろう。彼女はこう考えた。
『多くの人のことを受け入れることが出来る、他者と理解しあえる存在への消化』
これが彼女が脚色した『S.E.E.D』理論だった。確かにそれは人の夢だろう。だからこそ遠い。そんなことが
出来る存在がいるならば、今こうして争っている人類は何をしているんだ?こうして争い続けている人類の
中から、理想を体現する者が現れないのは何故だ?いや、もう現れたと言う者もいた。だが、彼女は認めない。
彼女の理論からすれば、到底その存在は容認されるものではなかった。
「エリカ、マルキオ……。私は認めないわ。彼は……キラ・ヤマトは『S.E.E.D』を顕してなんかいない」
 彼女の前髪に隠れた瞳に、初めて暗い光が差した。
689ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/28(木) 19:46:17 ID:???

「調子はどうかね?」
 男は幼い金髪の少年に優しく語りかける。少年は微笑みながら答えた。
「今度ラウにピアノを聴いてもらうんだ。ギルも聴きに来てね」
 
「調子はどうかね?」
 男は金髪の青年に静かに語りかける。青年は渇いた笑いを漏らしながら答えた。
「終わりさ私は。そして人も終わる。私が終わらせる」

「調子はどうかね?」
 男は銀髪の少年に優しく語りかける。少年は無邪気に笑いながら答えた。
「最高さ。僕は何時だって最高なんだ。僕が一番強いんだから」
そうでしょ?と聞き返してくる少年に、男は答えた。
「そうさ。君は一番強いんだよ。何故なら君は、『S.E.E.D』を持つ者なのだから」
男は笑った。少年は不思議そうに男の顔を見つめた。そしてすぐに釣られて笑い出す。
「難しい話は分かんないけど、ギルは僕のことが好きなんだよね!」
「あぁ、好きさ。あの子も消えて、彼も消えた。しかし君が来てくれた。私は嬉しいんだよ。君なら築いてくれる。
私が望み、彼も本当は願っていた……新たなる世界を」
優しい手つきで少年の流れるような髪を梳く男。その瞳に宿っていたのは野心でも何でもなく、ただ息子の
ことを愛する父の愛情だった。
 
 そして時は進み、銀の髪の彼は立つ。新しいステージへ。新しい時代の拓き手として。しかしそれは
まだ先のこと。今は彼も、何も知らない。人類の夢を信じて足掻く、あの二人の様に。だがこの時点で、
二人は対極だった。近い未来、二人は出会う。敵として。違う未来を見る者として。同じ瞳を持つ者として。
690ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/28(木) 19:49:19 ID:???
 今日はここまでです。ちょっと先の箇所と平行して書いているので大変でした。
モチベーション維持のためにも戦闘シーンを書くことは結構意味がありました^^;
とりあえず、本編では全く語られることが無かった『S.E.E.D』をこれ幸いと自分勝手に
書き下ろしてます(汗)。捏造ですが、お許しを。書いてる本人もちょっと?ですが。
あと、シンはキラだった時に使っていた力が『S.E.E.D』とは気付いていません。だから
こそあんなに希望一杯なんですーー;
 それでは次回で。では。
691通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:56:22 ID:???
GJ!
黒髪の女性はやっぱりミナじゃなかったのか。

>多くの人のことを受け入れることが出来る、他者と理解しあえる存在への消化
昇華だよね、と突っ込みつつ種世界でNT論を唱えるっぽい感じにワクテカw
692通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:44:08 ID:???
フリーダムが既に出てたからシン→キラは無いだろうと思ってたら銀髪っすか
どんな展開になるか楽しみです
693機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/28(木) 23:16:17 ID:???
「クソッ」
公園にGがひざまずいて駐機している。
その足下で悔しさに震えているシン。
ジンの誤射と自爆により民間人にかなりの被害が出ていた。
ビルの一角の影に隠れていた学生達、数名が唯一の生き残りだった。
「どうしたんだよ、シン。お前が勝ったんだぞ」
「勝った? 勝っただって? よくもそんなことが言えるな!」
吐き捨てるようにいうシン。
「な、なんで、怒るんだよ」
上目づかいにシンを見るカガリ。
泣きそうな顔になっている。
「何人、死んだと思ってる!」
「で、でも、お前のおかげで、助かった人だって」
「そうじゃない……俺が戦った所為であの人達は……」
言葉に詰まるシン。
――あのMSを引き渡していればザフトは大人しく引き上げてたかもしれないんだ……
「でも、おかげでコレを渡さずに済んだわ」
銃を構えたマリューが後ろに立っていた。
「目が覚めたのか」
振り返りながら両腕を上げるシン。
「ええ、お陰様でね」
「やめろ、シンがお前の傷の手当てをしてくれたんだぞ」
「そ、そうですよ、いきなり銃を突きつけるなんて、乱暴じゃないですか」
カガリの言葉に眼鏡の少年が脅えながらもマリューに言いつのる。
「シンが居なかったら、私たち今頃どうなってたか……」
シンに保護された学生達がマリューとシンの間に立ちはだかる。
「助けてもらったことには感謝するわ。でも、アレは連合軍の重要機密で、彼はザフトの人間よ」
「でも、あいつがアレを操縦してザフトと戦ったんだよな?」
「うん」
「黙りなさい」
銃を向け学生達を黙らせるマリュー。
「みんな、こっちへ並びなさい」
公園の中央を指して整列させる。
シンは学生達に目配せして黙って従わせ、自身も両腕を後ろ頭に乗せたまま列に加わる。
「一人ずつ名前を」
銃口を順に向けていく。
「サイ・アーガイル」
「カズィ・バスカーク」
「トール・ケーニッヒ」
「ミリアリア・ハウ」
それぞれがふて腐れたような声で名乗る。
連合軍の人間が中立国の民間人を撃つわけがないと高をくくっているのだろうか。
「カ、カガリ・ユラ」
カガリが少しどもりながら名を告げる。
694機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/28(木) 23:16:48 ID:???
どうやら、素性を隠したいらしい。
最後にシンに銃口を向けるマリュー。
「さっき名乗ったぞ」
「もう一度、確認よ」
「ザフト軍特務部隊戦術統合即応本部FAITH所属、シン・アスカ」
「その紅いパイロットスーツはザフトのエリートパイロットの証ね?」
「ああ」
「じゃあ、やっぱりシンはザフトなのか?」
「さっきから本人が言ってただろ」
「なんで、ザフトがザフトと戦うんだよ?」
「知らないわよ」
「シンはみんなを守ったんだ」
パーン
「黙って」
銃声にビビリ、口をつぐむ学生達。
「私はマリュー・ラミアス大尉。地球連合軍の将校です。残念だけど、
 あなた達をこのまま開放するわけにはいかないわ」
「「「「「ええっ」」」」」
「事情はどうあれ、軍の重要機密を見てしまった、あなた達はしかるべき所と連絡が取れ
 処置が決定するまで、私と行動を共にしていただかざるをえません」
「そんな」
「冗談じゃねーよ、なんだよそりゃ」
「従ってもらいます」
「僕達はヘリオポリスの民間人ですよ。中立です、軍とか何とかそんなの何の関係もないんです」
「大体、なんで地球軍がヘリオポリスに居るわけさ、そっからしておかしいじゃねーかよ」
「そうだよ! だからこんな事になったんだろう!」
口々に騒ぐ少年達。
パーン、パーン
「黙りなさい、何も知らない子供がっ」
柳眉をつり上げマリューが怒りをあらわに脅してくる。
「中立だと、関係ないと言ってさえいれば今でもまだ無関係でいられる、
 まさか本当にそう思っている分けじゃないでしょう? ここに地球軍の
 重要機密があり、あなた達がそれを見た。それがあなた達の今の現実です」
「そんな乱暴な」
「乱暴でも何でも、戦争をしているんです。プラントと地球、コーディネーターとナチュラル……
 あなた方の外の世界はね」
「ふざけるな!」
カガリが激昂して声を荒げる。
「ここはナチュラルもコーディネーターも関係ない、みんな平等に普通に暮らしているんだ、
 勝手にナチュラルだ、コーディネーターだと争ってるお前達が土足で上がり込んで、
 力でねじ伏せるのか!?」
「そうよ。今はなりふり構ってられないの。ザフトのMSは強力で、我々には対抗するための力が必要なのよ」
「な、力があればいいのか、そのために何人死のうがかまわないと言うのか!?」
シンはカガリやマリューの言葉に自嘲の苦微笑をわずかに浮かべる。
少し前の自分ならカガリ同様、激昂していたところだろう。
いや、カガリが先にくってかかった所為でタイミングを逸しただけだ。
695機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/06/28(木) 23:17:26 ID:???
力だけでも、理想だけでも、その両方があろうとも、踏みつけにされる者は必ずいるのだ。
結局は取捨選択するしかない、全てを守ることなど誰にも出来はしない。
これまでの戦いの中で漠然とそんなことを感じていた気がする。
シンはメサイアでの敗北でそれを明確に意識するようになっていた。
「オーブは本国の安全の為に、このヘリオポリスを連合に売っんだな」
「シン、どういうことだ?」
「連合がオーブに政治的圧力をかけたんだ、そしてオーブはそれに屈した」
「政治的なことは私には分からないわ、でも、おそらくそうでしょうね」
「そんな……」
愕然とするカガリ。
密かに唇を噛むシン。
全てを守ることなど誰にも出来ない。
しかし、それでも目の前に踏みつけにされる人がいれば怒りを抑えるこなど出来ない、
悟ったようなことを思ってみても、恨みも憎しみも捨て去ることなど出来はしない。
硬く拳を握りしめる。
「あなた達は動かないで、私は本隊との通信を試みます」
「ラミアス大尉、一つだけいいか?」
「情報は一切教えられない」
「そんなんじゃない、今、何年何月だ?」
「……? CE71年12月よ」
シンを一瞥すると、マリューは銃を向けたまま後ろに下がり、Gのコクピットへと
片腕と両足で器用に這い上がっていく。
――やっぱり……俺は3年前のヘリオポリスにいる……
――もし、ここが本当に過去だとしたら……
――力がいる、守るための力が、あんなMSじゃだめだ
(ねぇ、シン、さっき私たちにも同じこと聞いてなかった?)
(ああ、俺も聞かれた。今は何年何月だって)
(僕も)
(私も聞かれたぞ)
(あいつ、なんなんだろうな? ザフトなのに地球軍に味方してさ)
「こちら、X-105ストライク、本部、応答願います。
 こちら、X-105ストライク、本部、応答願います。
 本部、応答願います」
マリューが必死に通信を送るが、応答は無し。
その通信に聞き耳を立てていたシンは軽い驚きを覚える。
先ほどの戦闘では満足に動かないMSの所為で無用の被害をだしてしまったのだ。
そのMSがよりによってストライクだったとは思いもよらない衝撃だった。
――あんなのが伝説のストライク……?
「あなた達に協力を要請します」
ストライクのコクピットから銃を向けるマリュー。
「脅しじゃないか」
「そうね。でも、あなた達の安全にも関わることよ」
「どういうことですか」
「ザフトはまたすぐに来るわ。ここの機密を破壊するためにね」
「破壊って……」
「手に入らなければ破壊するのが定石よ」
696通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:19:47 ID:???
――3年前のヘリオポリス……ストライクが崩壊させたらしいが……
「ここを守るためにはコレの戦力が必要不可欠だわ。
 コレを戦闘させるためのパーツを運ぶのを手伝ってもらいます」
「なんだよ、それ」
「さっきは機密だから見るなとか言ってたくせにさ」
パーン
「もう一度、言うわ。協力を要請します」
「おい、お前達、ここはあの大尉に従った方がいいかもしれないぞ」
「なんだよシン、お前まで」
「次に来るヤツら、このコロニーごとやるかもしれない」
「な、なんだよ、それ」
「シン、何か知ってるのか?」
「いや。けど、さっき戦って分かった。あいつら民間人の被害をなんとも思ってない」
――今のザフトはナチュラルへの憎しみで戦っている……
――ヘリオポリスの崩壊だって……いや、そんなことはない……
皆、先ほどの戦闘を体験しているだけに、シンの言葉に説得力を感じる。
「でも、アレ誰が操縦するんだよ?」
「あの人、怪我してるし」
「シン・アスカ、こっちへ来なさい」
マリューがシンに照準を合わせて呼びつける。
「まさか」
「シン・アスカ、あなたにはコレのパイロットをやってもらうわ」
「いいのか? 逃げるかもしれないぞ」
「それは無理ね、私が横で、こうしてる限りはね」
そう言って銃を見せつける。
「それに、あなたにあの子達を見捨てることが出来るのかしら?」
「わかった、従うよ」
シンの言葉を合図にサイを中心にした学生達がマリューの指示を受け動き出した。


今日はここまで。
697通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:21:24 ID:???
GJ!!
シン、ストライクの性能ってザクと同じくらいなのに・・・
698通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:24:04 ID:???
GJ!
魔乳のことだから残弾数えないで威嚇射撃しまくってる悪寒w
699通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:32:23 ID:???
>>697
ハードはともかく、ソフトがポンコツだからな
ついさっきまで、技量だけでハンデ差を凌いだシンから見れば糞機体以外の何者でもない
700通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:37:04 ID:???
>>699
この空き時間でOS直せば良いのに・・・
キラの凄いところってOSを「はやく」直すところが凄いだけだろ?
イザークたちも普通に直してたし。
だからシンもダイジョーブ。
701通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:40:43 ID:???
>>697
ソフトがポンコツなのもそうだが、C.E.71年時点でのストライクはザクどころかゲイツよりか下。
その後の再生産品が凄いのはパワーエクステンダーの存在や改修されたストライカーパックのおかげ。
702通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:40:46 ID:???
遺作達は元々の任務が機体の奪取だから訓練受けてOSの設定できただけなんじゃない?
703通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:17:59 ID:???
魔乳がなかなかいいキャラだな、学生組をダシにシンにパイロットを強制したり
汚い大人っぷりは本編の中途半端なお人よしキャラよりいい。
GJでした。

704通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:22:36 ID:???
>>702
それから12時間後に全く無関係でそんな訓練もつんでなかった劾も直してるからそれは無いよ
705通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:25:57 ID:???
やっぱソフトが徹底的に糞なんだと思うんだよね
それとバッテリー周り

基礎フレームも駆動系も基本的にE型と無印はストライク同一
んで、ノワールにゃエールと違って推進システムのブースターとかまったく無しで
アンカーと対艦刀二つとレールガンしか付いてない

でもそれで話題上の厨機であるスタゲとガチで戦って勝てるわけだから
つまり、現在のストライクはソフトウェアが徹底的にゴミなんだろうね
706通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:18:50 ID:???
つまり、21世紀風に例えると、C.E73年のザクは発表後数年たってこなれたMacで、
ストライクはWinMeってところか。
マシンスペックが同等なら使い勝手なんかはダンチだろうな・・・・・・
707通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 02:17:24 ID:???
>>705
ストライクE型は基礎フレームこそノーマルストライクと一緒だが駆動系は大幅に改良されてる。
バッテリーもパワーエクステンダー搭載で出力も稼働時間も桁違い。
あとノワールは推進システムのようなブースターこそないものの、
エールですら飛行出来ないのにそれを飛行可能にさせる程のウイングがついてる。
ハッキリいって旧型ストライクとは完全に別物なので、ノワールを例にするのは間違ってる。
708通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 03:14:42 ID:???
そもそもEnhanced(強化型)のEがついてるのにストライクと同一とか考える方がおかしい
709通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 03:36:55 ID:???
>>707
いや、翼ついてりゃ翔ぶってモンじゃねーぞ?
揚力生むだけの翼だけで飛べるわけが無いでしょう冷静に考えて
後、基本的にアレは駆動系の大幅改修はされてなかったはず

アクタイオンプロジェクトの性質上、再生産されたストライクがベースだし
そもそもCE73年的近代改修自体も、プロジェクト中最も早期に改修が完了してる
そのくらい、従来のストライクから変更されてる所が少ない

むしろあれの特性は、アンカーによるトリッキーな動きと
OS、AIの装備による操作性の向上、そして二丁拳銃ライクな連射の利くビームライフルにある
逆に言えば、それだけでストライクはスタゲに迫る事が出来るポテンシャル持ってるわけで
シンに期待wwww
710通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 04:12:47 ID:???
>>709
ノワールは飛行可能だぞ?
それに2年で性能がガラリと変わるCE世界で、最新の改修作業を受けて変更されてる所が少ないわけねーじゃん。
ついでに駆動系はノーマルストライクじゃ性能物足りなかった為に大幅改修キッチリされてます。(だからこそのE)
アンカーと二丁拳銃だけでスタゲに迫れるストライクとか、どんだけストライク過大評価してんだよ。

そもそも仮にスタゲにノーマルストライクで迫れるとしたところで、
キラが乗った状態の改修されたルージュでさえニューミレニアムシリーズ相手には苦戦せざるを得なかった事を考えれば
素の状態のストライクなんか最新機に乗っていたシンから見ればなんだこれになるだろ。
まあ、他の機体もCE71の機体なんだから活躍は出来るだろうけど。
711711:2007/06/29(金) 04:20:32 ID:lgPXeQbO
メジャーオールスター投票
http://mlb.yahoo.co.jp/feature/2007_7/

投票締め切りは日本時間6月29日午後12時59分。ふるってご参加下さい。
712通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 11:41:28 ID:???
>キラが乗った状態の改修されたルージュでさえニューミレニアムシリーズ相手には苦戦せざるを得なかった
はいはい、赤雑魚赤雑魚wwwww
逆に凄いよね逆に凄いよね、同等以上の戦力と戦ったナチュラルはほぼ同一の機体で戦って余裕でボコにしてるのに。
スーパーコーディネイターは逆にボコボコにされるとかwwwww
713通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 11:43:17 ID:???
もう何を言いたいんだか分からない
714通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 11:47:30 ID:???
>>712
スタゲとニューミレニアムシリーズを一緒にしないで下さい
スタゲは腕が駄目なキラでもニューミレニアムシリーズをボコに出来る
和田に迫るか部分的に超越する、それほどの究極の厨機体です、イヤまあ和田と違って嫁補正はありませんが
周囲空間を歪曲させて敵から撃たれたビームを制御して敵に返すわ
空間を捻じ曲げて通常時の和田など比較にならない運動性能と機動推進力を叩き出したりとか
あれ、地味に登場してるパイロットとあわせてホントCE有数の化け物です
715通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 12:01:17 ID:???
>>713
そうだね
今時キラの腕前が「ヘボ」という前提じゃなくて「とても良い」という前提で語るなんて
この新板ではちょっと考えられない事で、何をいいたいのかわからなかったよね

赤雑魚・グフムチ・奇襲に逃亡にいい訳
種死のキラは本当に駄目だって映像が語ってるもの

そもそも、永遠を虎が守ってるとはいえ
25機という物量差を生かして永遠を落とせないような、もう無能ってレベルじゃねぇ赤服に相手にして
バクゥの群れやらザクグフやあまつさえ和田以上の性能たたき出したスタゲっつー厨機相手にしても腕次第でナチュラルですら余裕で倒せるストライク使って
そんな25機+三隻の戦艦で永遠一つ落とせない無能ぞろいの赤雑魚に
ナチュラルですら和田以上のスタゲやザクグフの群れやシビリアンアストレイの群れと戦って勝てるストライク使って
逆にボコボコにされるキラがわからない、
普通勝てるだろ、よっぽど使ってるパイロットが25機がかりで永遠一つ落とせない赤雑魚を遥かに超越する雑魚じゃあない限りはwww
ドンだけ弱くなったんだよキラwww
716通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 12:04:16 ID:???
>>708
厨強化はされてないよアレ
あくまでも基本はストライクと同じで、制御系とかのブラッシュアップを行っただけの機体

ストライクノワール
基本的な性能はキラ・ヤマトが搭乗していたX105ストライクそのもの。ユーラシアのアクタイオン社による機体の改造によって各機器の省電力化による稼働時間の延伸、信頼性の向上、OSやインターフェイス系のブラッシュアップによる操作性の向上などが図られている。
近接戦闘に特化し、長射程のレールガンと大型のソードを装備した、この機体専用のノワールストライカーを搭載しており、遠距離/中距離/近距離と、すべての戦況にあわせた戦闘が可能である。
主たる用途は近接戦闘だが、ファントムペインの基本戦術が集団戦であるため、基本的にはノワールが単独で作戦行動をとることはなく、長距離砲戦を得意とするヴェルデバスター、接近戦を得意とするブルデュエルとの連繋が通常である。
また、射程の長いレールガンを搭載したノワールストライカーを装備することで長距離砲戦もこなすことができる。エースクラスのパイロットを得ることができれば、きわめて万能性の高い機体となる。
717通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 12:07:24 ID:???
>>716
信頼性の向上と、各部省電力化、OS等のブラッシュアップ
パワーエクステンダーとVPS装甲、そしてアンカーと肩のスラスター
公式設定でも、E型がそれ以上の特殊な改良されてるという記述は無い

基本的に、スラスターとアンカー除いた基本レベルでは
ルージュと同じ改良しかされてないんだよね
718通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 12:15:21 ID:???
まあ、でもそんだけ違ってたら殆ど別物のような気もするけどな
719通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 12:31:12 ID:???
そもそもシビリアン・アストレイのパイロットは精々警備員に毛が生えたレベルじゃないのか?
ってか>>715はなんでそんなに必死なん?
720通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 12:48:13 ID:???
>>718
信頼性の向上=整備が簡単で補給や修理が簡単になってるって事
各部省電力化=エクステンダーと併せて稼働時間が延びたってだけ
OS等のブラッシュアップ=ルージュの超AIに比べれば劣る
パワーエクステンダーとVPS装甲=ルージュも持ってる

実質、アンカーと肩のスラスター追加しただけだよE型は
それ以外ストライクやルージュと何も変わっちゃあいない


>>719
警備員に毛が生えたようなパイロットなら普通
曲がりなりにも戦闘のプロであるファントムベインを押さえ込んで逆に壊滅させる事なんて出来ない
種のキラはまだ学生だったし
種死のキラは腕が赤雑魚に叩き潰されるくらいに劣化したヘボだからストライクの限界をたたき出せなかったが
シンが乗ったらストライクはキラが引き出せなかった真のポテンシャルを叩き出す
っていうか、もう既に叩き出している
721通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:00:06 ID:???
ファントム・ペイン押さえ込んで壊滅なんてさせてたか?
ヴェルデ・バスターに蹴散らされてたのが、相手のPSダウンをいいことに囲んでボコった印象しかないんだが。
722通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:03:36 ID:???
それ、まさに押さえ込んで壊滅だろ
723通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:05:39 ID:???
押さえ込んで壊滅の解釈が違うようで……
724通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 13:13:04 ID:???
スローターダガーのスルーっぷりに涙
725シンinキラ:2007/06/29(金) 17:49:19 ID:???
◇◇◇


合流前に、足付きを落とすと言うイザークのプランに、僕は反対だった。冷静に考えて無理がありすぎるからだ。

「確かに、合流前に追いつくことは出来ますが…これではこちらが月艦隊の射程に入るまで、10分程しかありま
せんよ? それにまだ護衛艦が2隻残っていますよ、イザーク」
「10分はあるってことだろ? ニコル。それに、護衛艦だって手負いだろ」
「臆病者は黙っているんだな」
「くっ……!」
「10分しかないのか、10分はあるのか、それは考え方って事さ。俺は10分もあるのにそのまま合流すあいつを
見送るなんて、ごめんだけどね」
「同感だな。奇襲の成否は、その実働時間で決まるもんじゃない」
「それは分かってますけど……ヴェサリウスの襲撃ではジンが3機殺られて、それにアスランのイージスも傷を
負ったんですよ?」

そう。モニターで見たアークエンジェルの搭載機の働きは素晴らしかった。『エンデュミオンの鷹』操るメビウスゼ
ロはもちろん、あの、あっという間に2機のジンを片付けたストライクの動きは! 本当に、何者が乗っているんだ
ろう?

「そんなに臆病風に吹かれるなよ。Xナンバーをジンと一緒にするなよな。こいつらとジンの性能差、お前もわかっ
てるだろう? それに俺ら、赤服よ?」
「アスランがやられたのはあいつが間抜けだっただけだ! ヴェサリウスは、ラコーニ隊長の船に、ラクス嬢を引
き渡したらすぐに戻るということだ。それまでに、足つきは俺達で沈める。いいな!」
「ОK!」
「……分かりました」

イザークもディアッカも逸っている。僕は不安だった。……でも! 臆病なんて呼ばせない! こうなったら絶対
に足付きを落とす!


◇◇◇
726シンinキラ:2007/06/29(金) 17:50:35 ID:???
『総員、第一戦闘配備! 繰り返す! 総員、第一戦闘配備!』

自室でのんびりしてたらこれだ! くそ! 後もう少しで第8艦隊と合流なのに! てゆーか合流したら低軌道会
戦が待ってるのに! これは歴史上の出来事か? それとも俺が来て変わった事なのか? どっちにしろ学校
じゃこんな細かい事まで教えてくれなかった。俺は自分の判断で動くしかない!

「戦争よぉ! また戦争よぉ! あぁぁ!」
「ああ、ほら、立てよ。ちゃんと安全なところにいるんだぞ」

俺はぶつかって来て転んでしまった女の子を立たせると、頭をぽむと叩いて、格納庫へ向かった。


「くっそー!こんなタイミングで、よくやる! ムウ・ラ・フラガ、出る!」
「エーリッヒ・ハルトマン、出る! イェーガー少尉、ついて来い! 俺たちは一撃離脱に徹する! 10分も凌げ
ば第8艦隊が来るぞ!」
「は、はい! チャック・イェーガー、行きまーす!」

「よっと」

俺もストライクに飛び乗った。

『キラ、ザフトは、ローラシア級1、デュエル、バスター、ブリッツ!』
「奪われた奴か!」
『APU起動。ストライカーパックは、エールを装備します。カタパルト、接続。ストライク、スタンバイ。システム、
オールグリーン。進路クリアー。ストライク、発進です』
「シ……キラ・ヤマト、ストライク、行きます!」

727シンinキラ:2007/06/29(金) 17:51:23 ID:???
――! アークエンジェルが被弾した! 敵の艦砲か!

「機体で射線を隠すとは! 味なことやってくれるじゃないか!」
「フラガ大尉! デュエルかブリッツをお願いできますか!? 俺は危険度から判断してバスターをまず排除す
る!」
「わかった!」

バスターは右手にリニアレールガン、左手に大型ビームライフルと高出力の砲を撃ってくる!
くっ! デュエルが間に割って入って、ビームライフルで牽制しながらビームサーベルを抜く!
どうする!?
――その時だった! デュエルの前面で対装甲リニアガンの弾頭が続けざまに弾ける! 思わず盾をかざし身
を縮めるデュエル。
ハルトマン大尉とイェーガー少尉の奇襲だった!

「よし!」

俺はデュエルをかわしてバスターに接近する!
後せいぜい10分だ! ビームライフルも遠慮なく撃てる!
とうとう何射目かでバスターの右腰のレールガンを破壊した! やった!
バスターは後退しようとするが、エールストライカーは伊達じゃない!
俺は急接近してビームサーベルを抜き放ち、大型ビームライフルをかわしながら上からバスターに切り付けた!
 盾を持たないバスターはそれを防げず、俺はバスターの左腕を見事切り落とした!

「気をつけろ! みんな! ブリッツが姿を消した!」

フラガ大尉からの通信だ!
その声を聞きながら、俺はデュエルと正対する。

「イザーク・ジュール! こんのぉ裏切り者がぁ!」
「なにい! 貴様何者だ!」
「問答無用! ラクスの犬が!」
「にゃんだとぉ!!1!!」

お互いビームサーベルで斬り合う。さすが赤服かよ、なかなかの腕じゃないか。だが! エールストライカーの
力! 俺が押し気味に斬り合いを進める!

『キラ戻って! ブリッツに取り付かれたわ!』
「戻れ坊主! 牽制はしっかりやってやんよ」
「ちっしょうがねえな」

フラガ大尉のメビウスゼロがデュエルを牽制するのを尻目にアークエンジェルへ向かった!
そこではブリッツがアークエンジェルにビームライフルを撃ち込んでいた。

728シンinキラ:2007/06/29(金) 17:52:23 ID:???
「させるかよぉ!」

俺に気づいたのか、ブリッツは逃げ出した。
……また姿を消した? どこだ? どこにいる?

次にブリッツが姿を現したのは、ハルトマン大尉とイェーガー少尉によりぼろぼろにされたバスターのそばだった。

ブリッツは、バスターを回収すると引き上げて行った。
デュエルも、メビウスゼロを牽制しながら引き上げて行った。

「やったなぁ! 坊主!」
「撃墜とは行きませんでしたけどね。修理に大分かかるでしょうよ。アークエンジェルも無事だったし」
「うまくいってよかったよ。ヤマト少尉」
「無事に帰れる……よかった……」
「ははは、イェーガー少尉、良かったなぁ」

俺達はバスターの左腕をみやげにアークエンジェルに帰還した。
729シンinキラ:2007/06/29(金) 17:53:14 ID:???
とうとうアークエンジェルは第8艦隊に合流した!
艦隊の織り成す光の粒が頼もしい。
でも、ここでみんなとお別れかな、と思うと寂しくもあった。
そう、ナタルさんに言われるまでもなく、俺はまだアークエンジェルに乗り続けなきゃならないんだ!
ラクスにフリーダムをもらうまで!

合流しても、俺は忙しかった。メビウスゼロの修理だ。

「すまんな坊主。でも、不安なんだよ! 壊れたままだと……」
「第8艦隊っつったって、パイロットはひよっこ揃いさ! なんかあった時には、やっぱ大尉が出れねぇとな」
「わかってますよ。なにかあったら大変ですからね。急ぎましょう!」

この後は低軌道会戦が待っている! 俺も焦っていた。たとえモビルアーマーでも、フラガ大尉のメビウスゼロが
あるのとないのじゃ大違いだ!

「ねぇ、拾ってきたバスターの94mm高エネルギー収束火線ライフル、使えませんかね」
「面白い事を考えるなぁ」
「確かに、Gにはメビウス搭載のリニアガンは効かない。以外に面白いかも知れんぞ」
「ジェネレーターにバッテリーを積んでも……多少の機動力低下でもメビウスゼロならなんとかなりますか。もと
もと機動力よりガンバレルで相手を翻弄する機体ですからね」

俺達は改造に熱中した。

730シンinキラ:2007/06/29(金) 17:53:59 ID:???
……

旗艦のメネラオスからハルバートン准将がやってきた。お髭の素敵なおじ様だ。
みんなで整列してお迎えした。
准将は、マリューさんやナタルさん達と挨拶をするとこちらにやってきた。

「……ああ、マリュー大尉。彼らが……」
「はい。ヘリオポリスの学生たちです。彼らがいなければ、この艦はとてもここまでたどりつけなかったでしょう」
「君達の御家族の消息も確認してきたぞ。皆さん、御無事だ!」
「あー! よかったぁ」
「よかったねー!」
「とんでもない状況の中、よく頑張ってくれたなぁ。私からも心から礼を言う」

そして俺の前に来ると頭を下げられてしまった!

「君には、これからも苦労をかけるという。よろしく、頼む」
「は、はい!」
「閣下、お時間があまり……」
「わかった、ホフマン。後でまた君達ともゆっくりと話がしたいものだなぁ」

そう言って准将は去っていった。
去ったとたん、俺はみんなから質問攻めにされた。

「おい、キラ! お前この艦に残るって言うのか!?」
「そうだよ。せっかく解放されるのに……」
「キラ、ちゃんとした理由聞かせてもらえるんでしょうね?」
「ああ……考えたんだ。オーブに帰って、本当に終わりになるのか、平和になるのかと。中立とは言えオ
ーブの外はやっぱり依然として戦争のままで。もしかしたら巻き込まれるかもしれない。いや、もうとっくに
巻き込まれているんだ。ヘリオポリスの件から見て、オーブは連合と組んでこの戦争に臨んでいるのは確かだ。
なら、俺の力がオーブのためになるなら、役に立ちたい」
「キラ……」
「キラ、お前はしっかりしているよ。ほんとにっ! しっかりしなきゃいけないのは私なのに……」

カガリは俺の肩をがしっとつかんで……泣かれてしまった。

731シンinキラ:2007/06/29(金) 17:54:50 ID:???
……

避難民の人達がランチに乗り込んでいく。

「今まで、守ってくれてありがと」

女の子――エルちゃんが俺に折り紙で作った花束をくれた。

「ああ、エルちゃんを守れてよかったよ」

俺は飛び切りの笑顔で答えた。

「じゃあな、キラ君」
「あ、アルスター事務次官、フレイ」
「悪かったわ。その、色々と気に障るようなこと言ったり」
「ああ、気にしてないさ。あ、なんならちょっと頼んでいいか?」
「なーに? 私に出来る事なら」
「ちょっと恥ずかしいから……」

俺はフレイの耳に囁いた。

「やーだ! 恥ずかしい! じゃ、私も耳に、ね?…………」
「ありがとう! じゃ、元気でな」
「ええ、キラも無事を祈ってるわ」

俺の頭の中にフレイの「お兄ちゃん、大好き!」と言う声がリフレインしていた。ふふふ、これで後10年は戦える!

「おーい! なに妙に嬉しそうな顔してるんだ?」
「あれ、サイ、トールも。お前達、その服?」
「俺達も残る事にしたんだ」
「そんなー! サイ!」
「フレイ、俺達がこの戦争で何をできるかよく考えた結論さ。君は、安全な所にいてくれよ。君を守ってるって思う
と勇気が沸くから」
「サイ……」
「あー、熱いなぁ。お二人さん」
「カガリ! カガリは降りなくていいのか? その服装だと志願した訳でもなさそうだし」
「さすがに私が志願する訳にもいかないだろう? 訳のわからんシャトルよりキラに守られる方が安全だと思った
だけさっ」
「後悔するなよ」
「後悔なんかしないよっ」
「わ、こら、急に飛びつくな」
「ふむ、だいぶ鍛えてるみたいじゃないか、私に腕相撲で負けてから。感心感心」
「お前に負けたからじゃないぞ。前から鍛えようと思ってたんだ」
「ふふーん」

カガリは俺の腕から手を離すと避難民の人達の所へ挨拶に行ってしまった。

732シンinキラ:2007/06/29(金) 17:56:01 ID:???
「なにかあったらちゃんと安全な所にいるんだぞ!」

カガリに声をかけ、俺は格納庫へ向かった。
その途中、俺がヘリオポリスで捕虜にしたザフト兵に会った。そういや、こいつとは結局食事を運ぶだけの関係
だったなー。俺も、ザフト兵に何言っていいかわからんかったし。ミゲル・アイマンと言うらしいその男は、ヘリオ
ポリスがザフトの攻撃で崩壊したと言う生き証人にでも政治的に使われるのだろう。

「おい」

……? 彼が声をかけてきた。

「世話になったな」
「いや、さほどの世話しちゃいねぇよ」
「そう言えば、いつか歌が聞こえてきたような事があったがあれは?」
「ラクス・クラインかな? 漂流してた所を保護してね。俺が、ザフト軍へ返したよ」
「そうか……感謝する」

ミゲルは、メネラオスへのシャトルに連れられて行った。
733シンinキラ:2007/06/29(金) 17:56:52 ID:???
もう低軌道会戦まで間もないだろう。俺はストライクのチェックをしていた。

「あ!? ハルバートン提督」
「ヤマト少尉、感心だな。こんな時にまでモビルスーツのチェックかね」
「はい。いざと言う時に後悔しても遅いですから」
「しかし、改めて驚かされるよ。君達コーディネイターの力というものには」
「……」
「ザフトのモビルスーツに、せめて対抗せんと造ったものだというのに、君達が扱うと、とんでもないスーパーウェ
ポンになってしまうようだ」
「それだけのポテンシャルがありますよ。この機体は……」
「君の御両親は、ナチュラルだそうだが?」
「え! …あ…はい」
「どんな夢を託して、君をコーディネイターとしたのか……」
「…はぁ…」
「何にせよ、早く終わらせたいものだな、こんな戦争は!」
「閣下!メネラオスから、至急お戻りいただきたいと」
「やれやれ…君達とゆっくり話す間もないわ!」
「あぁ……」
「ここまで、アークエンジェルとストライクを守ってもらって感謝している。これからもよろしく頼む。良い時代が来
るまで、死ぬなよ!」

――! ここだ! 確か低軌道会戦では、『地球軍が端から艦隊戦をあきらめ艦砲射撃をせず、最初からモビル
アーマーと個艦の防空力のみに頼ったような行動をした事から十数機のモビルスーツが地球軍艦隊の内懐に
入り込め、また敵モビルアーマーの格闘戦を重視する傾向が、第8艦隊を壊滅させるに至った』とか習ったぞ! 歴史を変えるなら今だ!

「……あの!」
「ん?」
「もし、ここをザフトに襲われたらどうするおつもりですか? いや、若輩者の意見として聞いてください」
「いや、もちろん君は敵のモビルスーツと渡り合ってきた男だからね、聞かせてもらおう」

俺は、ザフトの艦はモビルスーツの母艦としての機能が大きく、ザフト自身が艦船で出来る事もモビルスーツに
やらせがちなことを伝えた。単純に戦艦としてみるなら地球軍の方が優れている事も。

「要するに、相手の得意な土俵に乗って戦うって事はしない事です」
「ふむ。興味深いな。続けてくれ」
「閣下、お時間が……」
「待たせておけ!」

俺は、すぐにモビルアーマーを発進させず、長距離から戦艦による艦砲戦で敵モビルスーツ、及び戦艦を牽制、
もしくは弱体化させるべきだと伝えた。それから、メビウスはハルトマン大尉の言う通りに一撃離脱がもっとも能
力を生かす道である、とも。

「あ…あの…、すみません。素人なのに言いたい事言っちゃって」
「いや、大いに参考になったよ。ありがとう。どうしてどうして、戦理に則っている」
「どうも。アークエンジェルはこれからどうするんですか?」」
「アークエンジェルはこのまま地球に降りる。アラスカの石頭どものところへ実物を持っていってもらわねばなら
ん」
「あぁ…その…もし敵のモビルスーツが出てきた場合、自分も出してもらえませんか?」
734シンinキラ:2007/06/29(金) 17:57:36 ID:???
俺は、未来の経験から、10機程度のジンなら、自分一人でなんとかなると思っていた。

「……君がそう言うのはわかる。だが、君が居れば勝てるということでもない。戦争はな、うぬぼれるな! ……無
事に地球へ降ろしてやる。安心しろ」

そう言って、ハルバートン提督は去って行った。俺は、歴史を変えられるんだろうか。いや、出来たと信じたい!



『総員、第一戦闘配備!繰り返す!総員、第一戦闘配備!』

突然鳴り響く警報!

「お、坊主、用意がいいじゃねえか。だが、パイロットスーツは着て来い」
「はい!」

更衣室に走る。
ブリッジへ向かうサイたちに会った。

「頑張れよ、キラ」
「ああ、お前達もな」

俺さっさと着替えては格納庫へ向かう。低軌道会戦……モビルスーツ十数機で第8艦隊を壊滅させた、ザフトの
栄光ある戦い……くそっ。それが今俺の前に立ちふさがる。

今回相手はナスカ級1、ローラシア級2、モビルスーツが確認されているのがジンが10機、その他には奪われた
Gだけだ。どうやらバスターは突貫工事で直したらしく大分形が変わっている様だ。
もう外では艦隊戦が始まってる。

そばのメビウスではハルトマン大尉から艦隊のメビウス隊に命令、と言うかアドバイスの声が飛んでいる。

「いいか、一撃離脱に徹しろ! 一撃したら逃げ回れ! 速度と数じゃこっちが勝ってる! 相手を疲れさせるん
だ! 相手があきらめて別の奴を狙いだしたらまた攻撃しろ! 絶対密集するなよ!」

一機、また一機、弾んだ声で撃墜報告が入ってくる。とりわけローラシア級の撃沈はみなに歓声を上げさせた!
それでも敵のモビルスーツは着実に艦隊に近づき、メビウス隊が発進を始める。出来るだけ多く敵のモビルスー
ツが撃墜されるように俺は祈った。

幸い敵のジンの多くは母艦の喪失に動揺したのか、こちらのメビウス隊で充分拘束できているようだ。撃墜報告
も続いている。でも、それを抜けてこようととしているのが、奪われたG4機!

735シンinキラ:2007/06/29(金) 17:58:09 ID:???
『デュエル、バスター、先陣隊列を突破! メネラオスが応戦中』

「艦長!ギリギリまで俺達を出せ! 何分ある?」

フラガ少佐(昇進した!)が要請する!

「格納庫に座ったままやられるのは嫌だ! 艦長!」

俺も叫ぶ!

「分かった!ただし、フェイズスリーまでに戻れ! 高度とタイムは常に注意しろ!」

ナタルさんだ! ナタルさんから注意が飛ぶ!

「いいか、いざとなったらGは単独で大気圏突入が可能だ! お前らは惑わされずフェイズスリーまでに戻れ!」

「ああ、ちゃーんと防いで帰って来るさ! キラ・ヤマト、ストライク、行きます!」


736シンinキラ:2007/06/29(金) 17:58:55 ID:???
……くそ!重力が重い! デスティニーなら……いや、無いものねだりをするな、俺!
修理されて出てきたバスターは、左手がジンの物に、そして肩にリニアレールガンとミサイルポッドを搭載してい
た。そして身体全体を追加装甲?が包んでいる。

「悪いねぇ! 修理してきた所を! 俺は楽な方から片付けたくてね!」

バスターから放たれるミサイルを避けながら接近!
バスターは応急で取り付けられたらしい腰のラックからビームサーベルを抜いた。

「ほほう。多少機動性が上がったようだな! だが! 付け焼刃ってね!」

二・三合打ち合う内に、相手の実力は読めた! こいつ、接近戦じゃそれほどでもない!
俺がバスターの右手を叩き切ると、いきなり爆炎が上がった!
なんだ!?
爆炎が晴れて俺が見たのは、追加装甲を捨て身軽になって逃げていくバスターだった。

「チャンスだ! 水に落ちた犬を叩くぞ! イェーガー少尉!」
「はい!」

ハルトマン大尉達がバスター目掛けて突っ込んで行く。


――! ローラシア級がメネラオスに! あれは突撃なんてもんじゃない、特攻だ!

「させるかよぉ!」

あ、フラガ少佐がビーム砲とリニアガンでエンジンを打ち抜いた! あと一息! ええい!
対空砲火をくぐって艦橋にビームサーベルを突き刺すと重力のまま下に落ちながら切り裂いた!

まだか! エンジン部に取り付きビームライフルを連射する!
やった! ローラシア級はあちこちから爆発を起こしながら地球へ落ちていった。

「メネラオスに言え! もう俺達だけで充分だと!」
『了解しました』

メネラオス始め艦隊各艦は、徐々に高度を上げていった。

「ストライクゥー!」
「何?」
「貴様許さん!」
「裏切り者のラクスの犬か! バスターに一本ビームサーベル貸したようだが無駄だったようだな!」

俺は嘲笑するように叫び返した。

「今度こそ、そのそっ首、ラクスの前に捧げてやる!」
「にゃにおぅ!!1!!」

毎度頭に血が上りやすいねぇ!
737シンinキラ:2007/06/29(金) 17:59:17 ID:???

俺達はぶつかり合い、距離が離れる。

――! メネラオスのシャトルが! 一瞬、2機の間を通り過ぎた。

デュエルは何射かこちらに撃って来るもののまるで当たらない。
何? 狙いを変えた? ――シャトルに狙いを!
馬鹿かこいつ、敵の目の前で! シャトルを撃とうなんて許さん!

俺は冷静にビームライフルの狙いを定めると、デュエルを撃った――
頭に血が上っていたのだろう、イザーク・ジュールは碌に防御もしていなかった。
デュエルはビームが当たった右腕が爆発し、そのまま地球へ落ちていった。

「キラー!」

――なに? 直上からイージスとブリッツが! もう高度が下がって動きにくいってのに!

「アスラン・ザラ!」
「キラ! 俺は裏切ってなんかいないぞ! ラクスは親が決めただけの許嫁だ!」
「だから、なんだ! 裏切り者には変わりない!」
「そ、そんな。キラ!」
「アスラン、何を言ってるんです! もう地球降下の用意しなきゃだめですよ! 角度とか!」
「アークエンジェルは撃たせん! 撃たせはせんぞぉ!」

ビームライフルを連射する。
手足の先っぽをジンの物に付け替えたイージスはまだなにか言ってたようだけど、ブリッツに引きずられていっ
た。やれやれ。



さて、どうしたものか? 高度が下がりすぎてこちらも、あまりもう身動きが取れん状態だ。それに暑い。
お!? 徐にアークエンジェルが、艦を寄せて来てくれている!
俺はようようストライクを動かして着艦。格納庫まで何とかたどり着くと、気絶した。
738シンinキラ:2007/06/29(金) 17:59:35 ID:???
投下終了ー
739通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 18:03:35 ID:???
乙〜
歴史変わりまくり……ってイザーク死んだな、こりゃw
740通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 18:04:42 ID:???
GJ!
戦闘が白熱してますね!
しかし種割れずにこの強さか、シンはw
種割れたらどうなる事やらw歴史も変わったな。次はアラスカに降りれるのかな?
741通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 18:16:01 ID:???
乙ですー。
>俺の頭の中にフレイの「お兄ちゃん、大好き!」と言う声がリフレインしていた。ふふふ、これで後10年は戦える!
これ、マユの声じゃないんですか?
742通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 18:38:39 ID:???
フレイに頼んでそう言ってもらってるんだろ。
400辺りで間違い指摘されてたが、中の人ネタだな。
アニメと違ってこの世界では似た声なんだよ、きっとw
743通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 18:40:48 ID:???
そりゃーそーだよな。奪取した機体の腕取られたら有るので修理するしかないよね、普通は。
744通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:15:10 ID:???
何から突っ込めばいいのかもう( ゚д゚)σ)Д`)←>>1

出てくる端から人物が破綻しているので今回の新キャラハルバートンについて

>「ここまで、アークエンジェルとストライクを守ってもらって感謝している。これからもよろしく頼む。良い時代が来るまで、死ぬなよ!」
>「……君がそう言うのはわかる。だが、君が居れば勝てるということでもない。戦争はな、うぬぼれるな! ……無事に地球へ降ろしてやる。安心しろ」

【これからもよろしく頼む。】←オリジナル部
無理矢理原作の台詞に吉良を賛美するオリジナルな台詞を被せているから後の台詞と矛盾しているw

【……無事に地球へ降ろしてやる。安心しろ】←オリジナル部
キャラ違っ Σ (゚Д゚;) ボンボン漫画みたいなキャラ造詣だ!

>裏切り者のラクスの犬か!
現状で何もして無いだろここのラクス。いつ裏切っていたんだ?
それに原作でもラクスは「キラ」とも「シン」とも「裏切る」ような間柄ではなかったはずだが?
あれか原作アニメの展開で「僕の気持ちをうらぎったな」by三人目@心の声シンジ風w
イザーク何時の間にそんな関係に?
どこかにそんな展開かそんな伏線があったか?なに?このキングクリムゾンw

>「キラ! 俺は裏切ってなんかいないぞ! ラクスは親が決めただけの許嫁だ!」
>「だから、なんだ! 裏切り者には変わりない!」
ラクスが嫌いなのかここの凸。HOMOなのか?いやだから裏切るもなにもわけわからんしw

頭大丈夫か三人目wいい加減に自己投影をするのはやめろよw
745通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:21:41 ID:???
( ゚д゚)σ)Д`)←>>744
746通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:27:00 ID:???
NGワード:三人目
747通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:28:48 ID:???
\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /     _/\/\/\/|_
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   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)

748通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:46:09 ID:???
しばらくぶりでどこか改善されたかといえば
とりあえず内容が無駄に長くなっただけで
基本的には何も変わらない主人公な俺マンセー。

まぁ俺キャラ最強モノでも面白い話は面白いですが
今作の作者にそのような技術を期待するのは馬鹿馬鹿しいし
そんな技術などないのは明白なので
糞みたいなものにしかならないとは思いますが
これからの自分のために頑張るのもいいと思います。

ムダでしょうけど
嫁の同人オナにさらに頭の悪い台本を加えて
ゲロ吐きそうな賞賛賛美をなんとかしてください。
749通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:51:47 ID:???
>>748
嫌ならくんな、カスが。
750通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:58:03 ID:???
批判は結構ありますでしょうが…シンinキラ氏GJ!
自分こういう海苔は結構すきなんで批判に負けずどんどん頑張ってください!
751通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:09:02 ID:???
GJです 歴史変わりまくりですが 他の逆行ものだと 歴史通りになって行くものが多いので これはこれでアリだと思いました。

しかしアスランはキラにはトコトン弱いなあとw
キラ(の中に入ってるシン)の立場から見れば アスランは許せないでしょうけど 少しは理解してやれとも思いました(笑)
752通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:12:27 ID:???
まあなんだ
いつも通りの雑音はスルーでおk
753通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:30:36 ID:???
批判と叩きを一緒にしてはいけない。
754通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:31:00 ID:???
ルナ主人公スレで2作完結させた人の文章に似てるな、と思った。
なにはともあれGJです。このシンはキラみたいな迷いが少なくて
見てて清々しい
755通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:37:48 ID:???
全ては大邪神リリカル・ミュミュ様がカギを握っているのです
多分、おそらく、そうなんじゃないかなぁ?
756通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:30:36 ID:???
>>752
昔自作PC板にいたIntelマンセーの馬鹿思い出した。
757通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:33:46 ID:???
普通にキモイなこれ・・・
もう>>1は望まれていない存在だということがわからないのだろうか
自分しかいないオナニースレに引きこもってろよ
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1180021033/l50
758通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:50:05 ID:???
>>1はガンダムクロスオーバーSS倉庫の癌です。餌を与えないでください。

↓自分で更新してるよw
>更新ページ
>2007-06-29
>sin-kira_シンinキラ_第09話

↓これやめろXスレとCCAスレでもやってただろ
>第10話?

・自分でスレをたて>>1になるそのため重複スレを立てること多し
・クロスオーバーにかっこつけた自己投影の俺様最強話を書く
・スレに他人が話を書き込むと名無しで虚仮にする
・wikiを編集するときいっせいに編集し他人の話を勝手に消すこと多し
・行動パターンが何時までも同じ

X運命氏が出て行ったのは>>1のせい
そろそろいまのIDでもアク禁になるんじゃね
759通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 00:12:05 ID:???
と、X運命氏や83スレの職人諸氏を追い出したゴキブリが必死です。
760通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 00:22:53 ID:???
必死すぎてワロタ
761通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 00:35:44 ID:???
X運命氏はそれでも今でも連載しているぞ?
スゲーよな。
762小ネタ:2007/06/30(土) 02:04:52 ID:???
ちょっといなかったらもう761まで来てる。

Wikiを編集しても良いですか?>作者皆さん
800まで返答ないようなら良しと言うことで編集しますね。

無礼でスミマセン。
763通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 02:59:20 ID:???
>>761
おk、ついでに>>1の消しといてw
764通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 06:01:55 ID:???
ぶっちゃけ今のシンがアスランやイザークを裏切り者呼ばわりするのはどうよ?
765通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 06:37:39 ID:???
シンが忠誠誓ったのは、NJ投下して地球人口の1割殺したシーゲルのプラントでもナチュラル絶滅主義者のパトリックのザフトでもないし
過去に逆行してること理解していても、シンの主観時間の中では裏切り働いたのは事実だし
理屈では今目の前に居るアスランやイザークの罪では無いと理解していても、感情では割り切りにくそうだし
逆行と別人の中に魂が入ってると言うあり得ない現象に遭遇して混乱して思考停止してるシンの行動として
おかしな物ではないと思う。
766ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 07:39:15 ID:???
シンが士官学校と研究所を行き来している時期。トダカも自らの進むべき道を突き進んでいた。
「この機体、『白銀(シロガネ)』だが……」
トダカは屹立する一機のMSを見上げた。そこに立っていたのはかつて、『暁(アカツキ)』と呼ばれたMS。
金色を纏う筈だったその身体は、雪原の様な純白に染められていた。MSの装甲には不釣合いなほどの白。
トダカは小さく溜息を吐いた。
「確かに金色がマズイとは言った……。しかしこの『白』も対して変わらないじゃないか」
トダカは改めてシロガネを見た。その白の映えること映えること。照明の照り返しがやたらと眩しかった。
白というより、パールに近かった。
「しかしトダカ一佐。この機体はオーブの象徴たる機体です。ならば少しでも―」
「何か勘違いしているようだが」
開発責任者(エリカは別に新ストライカー建造を任されていたからここにはいなかった)に釘を刺すトダカ。
ここでは一番偉い責任者がぎくっとなった。
「我が軍はもう、この機体に如何なる象徴性も期待していない。必要なのは純粋に、高い性能だ。カラーについては
むしろ、既存のものに合わせてもらったほうが都合がいい」
そう言い残し、トダカは踵を返して去ってゆく。後ろでトダカを侮蔑する声がしたがトダカは気にしなかった。
「ウズミ様の意志を汲み取れぬ、裏切り者が」
 言いたければ言えばいい。トダカの心はその時、冷め切っていた。

 その頃、プラントではある計画が実行に移されようとしていた。


機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL 〜黄金の輝き〜

第三話 『何時か掴むモノ』
767ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 07:41:47 ID:???
広大な宇宙を我が物顔で飛び回る一機の紅いMSがあった。ジン・ハイマニューバー。いわゆる高機動型MSという
やつで、機動力に関して言えば前大戦時でも中々のものを持っていた。もっとも、開発された時期が中途半端
だった為、実戦での活躍例はあまり無いのだが。
 しかしこの機体は既に、ハイマニューバーという機体の枠から逸脱した動きを見せていた。鋭い方向転換に
精確な動作。MSに掛ける負荷も相当抑えられているらしく、MSの動きそのものにまだまだ余裕があった。遠方から
その様子を眺める男―ギルバート・デュランダルは静かに笑った。
「見事なものだね。素体があのジンだとはとても思えない」
デュランダルが言うと、後ろに控えた男が苦笑しつつ答える。
「`ジンの皮を被ったG(GUNDAM)'とでも言いましょうか。核動力搭載試作機―我々はザクと呼んでいたのですが、
それで得た新しい技術も応用しています。ジンを使ってこれなのですから、現在鋭意建造中の次期量産機は確実に
Gを超えれますよ」
絶対的な自信があるらしく、男の口調は実に強かった。しかし、次のデュランダルの言葉がそれを粉々に打ち砕く。
「……P.Lで得られた例のシステムとの互換性は十分に確保されたのかね?」
男は先程までの自信は何処へやら。石のように固まった。
「……いえ。それは……」
「それが無ければ彼にとっては意味が無い」
デュランダルの語気には特別感情が篭ったわけではなかった。それでも固まったままの男をさらに硬化させてゆく
ようだった。
「はぁ、まあ……。しかしP.Lを完全に活かすには、機体性能の絶対値が明らかに不足しているのです。それこそ、
P.Lの遺産、全てを彼に使わせるというのならば、フリーダムやジャスティスクラス。いえ、それ以上のポテンシャルが
必要になってくるのです」
流石のデュランダルもその説明には目を見開き驚いた。フリーダムとジャスティス。あの戦争の英雄的MSだ。
それ以上の機体を必要とするというのか。
「……革新の前には、かつての英雄も霞む、か……」
768ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 07:43:25 ID:???
シンは決して士官学校での訓練を疎かにしたりはしなかった。今の彼には理想があったからだ。自分の手で
抱えきれるだけの人達を護ること。それは悟りか、それとも諦観だったのか。シンは一人でいることの限界を
他と共生することで補おうとしていた。少数の集団には限界がある。少数の集団の保護力は限りなく脆い。
多くを救い、護る為に必要なのは、巨大かつ強力な、信頼できる拠り辺なのだ。それこそが軍だと信じて、
シンは励み続ける。
「……」
もう何度目か。このM-1という機体を操るのは。オーブ軍の主力機であるこの機体はしかし、すでに教習仕様を任
されるようになっていた。もう新たな主力MSの開発はスタートしているようだ。
 シンはゆっくりとM-1を前へと動かした。この機体の性能は総合的に見れば決して悪くはない。前大戦時には
パイロットの練度の低さからか、その性能に見合った戦果は得られなかったが、単体としての能力ならば当時の
連合の主力機、ストライクダガーに勝るとも劣らなかった。こちらの要求にも、素直に答えてくれる。シンは
MSというものに、友情すら感じ始めていた。昔は抱けなかった感情だ。何処かしら、余裕でも生まれたらしい。
と、ここで今日の演習相手からの通信が入った。
『し、シン!今日こそ一本取るからなっ!』
「あ、うん。今日も頑張ろう、リン」
シンは優しげに微笑んで言った。リンと呼ばれた少年は何故か複雑そうな表情を浮かべてぎこちなく頷く。
 リン・マドカ。シンの士官学校での友人の一人だ。ニッポン国出身だそうで、今時珍しい`純血'だそうだ。
先祖代々、日本の血を守ってきたらしい。活発な少年で……何処と無く今は亡き友人、トール・ケーニッヒに
似ていた。ナチュラルであるということ以外、共通点は無かったが、それでも似ていると感じたのは出会いが
同じだったからだろう。
「(トール。君もだったよね。あまり周りの子達と話をしなかった僕に積極に話しかけてくれて……最初の
頃は君がいないとサイ達とも喋れなかった)」
そしてリンもまた、トールと同じように士官学校で浮きがちなシンに積極的に話しかけていた。最初の頃、
殆どの成績が目立たないのに、MS操縦だけが異様に卓越していたシンは、周りのパイロット候補生から冷たい目を
向けられがちだった。しかしリンはシンの実力を知って尚、彼を一人の人間として、友人として見ていた。それが
シンにとっては何よりも救いだった。それからのシンはまた大きく変わった。今までは遠ざけていたことも、積極的に
学ぶようになった。今ではそれが実を結び、同期の中では間違いなくトップと言える実力を身につけていた。リンも
また、そのシンと共に励むことで、パイロットとしての力を日に日に増していた。お互いがお互いに無いものを
与え合う。シンは懐かしい感覚をここで取り戻そうとしていた。
 メットのバイザーを下ろし、準備完了。シンとリンの模擬戦が今日も始まる。
769ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 07:44:53 ID:???
シンとリンの模擬戦を観戦する者が二人。スクリーンに映し出されたM-1の勇姿を一人は頼もしげに、もう一人は
どうでもよさそうに見ていた。
「アレが今期のトップか」
煤けた眼を向けていた男が呟いた。もう一人の男が得意げに答える。
「ああ。彼程優れたパイロットは今期にはいなかったよ」
「シン・アスカ。十五歳、か。あのトダカ一佐の養子にして今期最大の有望株。なるほど、確かに目を付けられるのも
分かる。あの動きはもう訓練兵のそれではない」
褒めてはいる。しかしあまりに賞賛の意志が篭っていなかった。
「君がそこまで褒めるとは珍しいな」
「俺とて真っ当な力の持ち主がいるならばそいつには正当な評価をくれてやる。今までそれに値する人間が
現れなかっただけだ」
それも怪しいものである。
「厳しいな。で、彼とは戦うのか?」
「シロガネのパイロット候補に名が挙がるその実力。俺が確かめてやろう」
「シロガネ?『タケミカズチ』じゃなかったか?それとも『ハヤテ』だったか」
「……『タケミカズチ』は空母の名だ。『ハヤテ』などという機体はそもそも存在すらせん」
男はデスクに置かれたヘルメットを掴んだ。オーブ軍製のものだが、カラーが違っていた。
「『雷光』、『金』を継ぐ者と呼ばれた男の力を見せてもらおうか」
「……ふん」
鼻息一つ。男はヘルメットを掌で弄びながら部屋を後にする。暗くしてあった部屋に明かりが戻った時、その
光を金のヘルメットが鋭く反射していた。
770ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 07:46:39 ID:???
 僕はずっと一人だったんだ。自分が誰かも分からずに、狭い水の世界でずっと浮かんでいた。そこが何処かも
知らずに、ただ生かされていた。そんなのは嫌だった。僕は僕として生きていきたいのに。こんな狭い世界が
それを阻む。あぁ、突き破りたい。この壁を突き破って、外の世界に出たい。でも僕は空っぽで……。そんな
ある日、僕に心が宿った。
 暖かい心だった。家族とか、兄妹とか。絆を知った心だった。
 悲しい心だった。家族を目の前で奪われて、`自分'も遠くへ追いやられた。
 冷たい心だった。彼はここが何処か知らずに来たんだ。狭い世界にいきなり飛ばされて、彼は泣いていた。
『……泣かないで』
僕は初めて他人に語りかけた。そうか、僕は喋れないけれど、僕の中では喋れたんだ。僕にも出来る。お話する
ことができる。
『……悲しいよね。でも、大丈夫。ここには僕がいるから』
彼は泣くのを止めた。じっとこっちを見てくる。僕は彼に向かって笑った。
『君は一人じゃない。ここに来たってことは、これからはここで生きていける』
これで僕は一人じゃなくなる。僕は喜んだんだ。だけど彼は俯いて呟いた。こんな狭い世界は嫌だと。ああ、僕は
もう慣れっこだけど、やっぱり初めてだと辛いか。可哀想だ。何も知らなかったのにこんなところに飛ばされて。
 そうだ。ならここを出てしまおう。初めて出来るかもしれない友達なんだから、大事にしないと。友達には、
笑っていてもらわないと。
『分かったよ。ここを出よう』
彼が顔を上げた。そんなことが出来るのかって顔だ。
 出来るさ、今の僕には。君が来てから、僕の身体は自由になったんだ。今まで感じたことのない力。生きてるっていう
確かな感覚が伝わってくる。
『僕が器で君が心。僕達はきっと、一つなんだ』
彼は僕が何を言っているのか分からないようにきょとんとしていた。僕にもよく分かっていないんだけど、要は
そういうことなんだよ。そう言っても彼はまだ分からないようだった。まあいいか。その内にお互い分かっていける。
『……行こう』
 そして僕は眼を開いた。最初に映ったのはヘンテコな機械達と、髪の長い男の人だった。
771ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 07:55:19 ID:???
今日はここまでです。あぁ、話が進んでないorz独自ルートなので、
シンがオーブ軍に入るまでをわりとゆっくりめにやらしてもらっています。
それと、独自ルートということで、シンの同僚さん達がほとんどオリジナル
キャラになる可能性があります。アマギとかソガとかババとか、結構います
けど、まあ同年代の仲間も必要かなと^^;ミネルバっ子達も形を変えて
登場します。ただし、レイは出ません(ぇ
 さて、次回は序章以来出ていないマユが登場する予定です。そろそろ話の
舞台もC.E73に上げていきたいですし^^;それではまた次回で。


 追伸・wikiの編集、是非頼みます。
772通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 08:47:19 ID:???
SPIRAL氏乙。オリキャラは付かず離れず目立たせず、扱いうまいです。

次回もヨロ!
773通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 09:42:00 ID:???
糞投稿シンinキラ雑感

もともと糞の原作同人アニメをさらに劣化させてどうしようもない出来。

シン(偽キラ)は腐女子の大好きな自己投影型万能最強主人公。台詞の端々から独善と自己陶酔がにじみ出て下品。気色悪い。
この主人公を無批判に賛美する脇キャラ共は頭の中がスポンジかワッフルでも詰まっているの?というか、名前だけ違うクローン?
オリジナルな台詞が皆同じ、キャラの書き分けどころか模倣すら出来ないの二次創作なのに。
これに無理矢理原作の台詞を混ぜているから頭の悪さが際立っていますな。
しかも、その原作の台詞すら「このキャラこんな喋り方はしないだろ」て代物。口調の摸倣どころか原作の台詞の丸写しすら満足に出来ないのかよ。

で、擁護文>>765について

>>過去に逆行してること理解していても、シンの主観時間の中では裏切り働いたのは事実だし
シン(偽キラ)自身の主観時間で(ザフトを)裏切ったのはほかならぬシン(偽キラ)自身ですがなにか?
※いきなり殺モード全開でジン(ミゲル機)を撃破、同僚のレイの兄貴分変態仮面を撃墜する気満々でしたな。
あと、”キラ”としてみても「裏切り者のコーディネイター」なるわけですが。

>>理屈では今目の前に居るアスランやイザークの罪では無いと理解していても、感情では割り切りにくそうだし
罪って何?何を根拠に罪だと認識しているの?
彼らはザフトの軍人なのだからザフトの命令で動くのはあたりまえ。それくらいザフトの軍人やってた”シン”なら理解できるはず。
だいたいイザークと親しかったか?
それとも未来においてラクスに組して”裏切って”いることが”罪”だといいたいの?
それにおかしくね?なんで”裏切り”前提でアスランたちとの間で会話が成立しているんだ?
あのなあ過去の世界だろ、やってもいないことで糾弾しても普通相手に通じるわけないだろ。
アスランたちからしてみれば「わけのわからない戯言を」「なに言っているんだ?錯乱しているのかキラ」となるだろ。

>>逆行と別人の中に魂が入ってると言うあり得ない現象に遭遇して混乱して思考停止してるシンの行動として
シン(偽キラ)さんは混乱しているようにも思考停止にも見えませんがなにか?
むしろ思考停止しているのは回りのナマモノでは?何をやってもシン(偽キラ)を持ち上げるなんて如何いうこと?
アニメと小説で元キャラ咀嚼してから読むとバリ違和感アリまくり、頭のネジが二、三本抜けたのかどうしようもないバカになっていますな言動不一致も甚だしい。
これラクス教徒がシン(偽キラ)教徒になっただけですか。どこまで劣化しているんですかこの出来損ないのナマモノは。

>>おかしな物ではないと思う。
おかしいだろ。あの内容の何処を如何読んだらこんな擁護文がかけるんだ >>765 それともどこか立て読みするのか?
つーか、自作自演だろ。
774通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 10:12:03 ID:???
>>773
うわぁ…よくこんなウザイ長文書けるな、凄すぎて尊敬するよ。

嫌なら見に来んなって言ってんだろ。
お前は日本語がわからんのか?
775通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 11:38:53 ID:???
>>773
見たくなけりゃさっさと自殺しろ、それがお前以外のスレの総意だよ。
776通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 11:52:20 ID:???
>>773
一言で言えば
全て大邪神リリカル・ミュミュ様の手のひらの上なのでしょうwwww
777通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 12:28:36 ID:???
全ての創作活動は、
自慰行為にすぎない件について
778通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 12:30:22 ID:???
文句を言う割には見に着てるんだよな>>773
779通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 12:37:59 ID:???
つんでれ?
780通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 13:14:01 ID:???
アンチってのはある意味一番熱心な読者なんだよw
781通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:05:54 ID:???
>>773
お前さんにはシンinキラ氏より才能がある
笑わせてもらったよw
782通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:14:21 ID:???
なるほど、詰るならちゃんと中身を読まなきゃいけないからな
アンチさんお疲れ様でしたwww
783通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:18:01 ID:???
種・種死の設定を一番把握しているのは間違いなくアンチ
つまり、そういう事がいいたいのか、アンタって人はーーー!!!
784通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:18:55 ID:???
そんなことをいうならアンチもss書けば良いのにな。
785通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:22:43 ID:???
糞だ糞だ良いながら一生懸命粗を探そうと何度も何度も種・種死を見直すのはもはや萌えキャラ
786通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:23:05 ID:???
つか、この程度で騒ぎ立てる>>773は修行が足りなさすぎる
お前ちょっと、スコップ片手に理想郷でも行ってこい
787通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:24:52 ID:???
>>784
書いてるじゃあないか
というか801じゃなかったりコーディマンセーじゃなかったり新板発祥だったりする種・種死SSは
その殆どがアンチ要素があるぞ
788通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 17:31:26 ID:???
>>786
スコッパー突撃禁止は不文律ですぜ旦那
789通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 17:49:17 ID:???
シンinキラは文中の作者を幻視したとき真のおもしろさがわかるのだ!
790通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 18:23:59 ID:???
   ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ・・・
  ( (-( -( - ( -д( -д)
  (つ(つ/つ//  二つ
ハァ─) .| /( ヽノ  ノヽっ ─・・・
   ∪∪とノ(/ ̄ ∪
 

                ∧
 ((  (\_ ∧ ∧ ∧ ∧ Д)っ   
   ⊂`ヽ( -д-) _)д-) )  ノノ
  ヽ ⊂\  ⊂ )  _つ
スゥ──(/( /∪∪ヽ)ヽ) ノ ──
      ∪ ̄(/ ̄\)


     (\  ∧ ∧   790get!
      < `( ゚Д゚)     
       \ y⊂ )    
       /    \
       ∪ ̄ ̄ ̄\)
791通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 18:49:19 ID:???
ところでシンの運動能力ってどれくらいなんだろ?
無印のキラよりは数倍上だと思うけど。
792通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 18:56:31 ID:???
>>791
アカデミーで教官とのナイフ格闘でレコード更新とか言われてるそうだから、
こと白兵戦技能に限れば以前のレコード持ち(つまりアスラン)に匹敵か凌駕しているということだろう。
事実だとすれば。
793通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:01:16 ID:???
>>779
そうだとしたら世の中にはツンデレが多すぎるな。
794通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:08:35 ID:???
>>793気持ち悪いヲタクのツンデレなんて見てどうなるんだ?
795通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:10:02 ID:???
ツンデレって何だ?
796ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 19:41:57 ID:???
流れを変えてしまいますが、皆さんに質問です。
 これらの二次創作系小説には、オリジナルMSが出てくる傾向が
強いですが、皆さんはどの程度までならいいでしょうか?
オーブルートと言っても時間軸がトンデモMSばかりの種死ですから、
ムラサメにM-1とかだと釣り合いが……orzそれとも既存機の
マイナーチェンジとかカスタムで済ますべきですかね?
ご意見お待ちしております。
797通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:42:10 ID:???
究極のツンデレはハマーン様
798通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:47:27 ID:???
シャッフルの楓嬢はヤンデレって奴か?
後、弟に似ている主人公に近寄るメイドの実家を焼き払う姫君。
アレもヤンデレ?
799通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:09:22 ID:???
>>796
既存機のマイナーチェンジとカスタムに一票。
完全オリ機体は機体のデザインがイメージしにくいんで元デザインがあったほうがいい。
800通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:16:23 ID:???
>>796
傾向が強いといいますか書いている人が好きだから出してるんでしょうけどね

世界観を超越した設定のオリジナルMSは愛を感じさせますが
同時に世界を崩壊させる一番の要因(ターン某とかW某とか和田隠者暁全部要りとか)
諸刃の剣ですから避けたほうが無難
なるべくなら既存機のバリエーションが望ましいかと
やむなく独自に新規設定するなら基本設定に矛盾しない範疇で
派生機か系統機を設定したほうがいいでしょう
801通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:16:28 ID:???
>>796
インパルス用シルエットを無理やり装着したザクとか、
ドッペルホルン装着ウィンダムとか?
802ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/06/30(土) 20:48:00 ID:???
なるほど。やはり下手なオリジナル登用は控えるべきですね^^;
とりあえず今のところはオリジナルと言っても二機ほどしか
出す予定はありません。本編登場のMS群から逸脱することは無いように
気をつけていきます(汗
803通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:01:38 ID:???
ただ何故か悪役及びラスボスならオリ機体ブリバリ最強厨機体でも許される罠
と、いうか、某和田とか某隠者とか某金ぴかとか、全部ラスボス悪役用ブリバリ最強厨機体のポジションの機体だよね
804通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:06:37 ID:???
種死最終回のラクシズ軍団大集合カット見たら、悪の軍団大勝利!にしか見えない罠
805通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:14:00 ID:???
ぶっちゃけラスボスとしてオリ機体出すと言うなら
それこそゴキラのFAGやゴキラのFGUGとかエターナルフォースブリザードガンダム〜相手は死ぬ〜
とかでも許容される範囲内なわけで、敵は良いの!!
806通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:19:54 ID:???
和田と隠者がフルボッコになるんだったらどんな最強厨機体でもいい俺ガイル
807通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:39:32 ID:???
和田と隠者が原作以上に最強厨機体なのに数と知恵で負けてフルボッコになるんだったら、べつにそれはそれでいいんじゃね?
808通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:53:10 ID:???
むしろ、
「うわぁ!!」
「ハンッ、俺に勝てるわけ・・・!!」
「いや、「俺達」の勝利さ!!!」
な展開を希望
809通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:34:58 ID:???
マダー?
810通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:49:28 ID:???
>>761
X運命の作者はアンチではないから
キララクはもちろん、アスカガ大好きな人だし
エデン氏と比較されて種厨なんてヲチスレで言われたからね
まあ、アンチやってた連中はどういう顔でアレを見てるか創造するだけで面白そうだな
811通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 08:55:12 ID:???
>創造するだけで
神かよw
812ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/07/01(日) 17:06:07 ID:???
 これからはちゃんと投下予告しますね^^;
 今日の夜か明日の朝に投下します。
813通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 19:38:41 ID:???
ここのスレの皆さんはオリキャラについてどう思いますか?
長期間活躍させるなら名前があった方がいいですか?
歴史を変えてしまうと色々オリキャラが必要になっちゃいました。
814通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:12:58 ID:???
オリキャラはメアリ・スーになりやすいから、出来るだけ控えた方がいい。

故に、既存のキャラで粘ってほしいと思うし、ドム三人組や無印種の
ヘリオポリス学生組のように、本編では出番の少なかったり、途中から
姿を消したキャラは多いので、そこら辺が使いやすいのではないか。
815通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:15:48 ID:???
メアリー・スーにならない様に気をつける。
オリキャラはあくまで隙間を埋めるための物だから話のメインに持ってきては駄目。
作者がオリキャラに愛着もつと危険信号、あくまで添え物ってことを忘れずに。

成功してるオリキャラって大抵、原作キャラ以上の能力を持たずサポート役以上の活躍をしてない。
読者に好評でもっと活躍してもいいと言われても、踏みとどまるのが愛されるオリキャラの条件。

名前に関しては凝った名前をつけずありきたりな名前の方が脇役らしさが出る。
816ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/07/01(日) 21:15:41 ID:???
乱れ飛ぶ剣閃。かわし切れない猛烈な突き。心身共に傷付いてゆくシンは、遂にその意識を解き放つ。


 模擬戦を終えて、そろそろシャワーでも浴びようかと思いながらM-1を降りようとしたシンとリンの前に、
一機のM-1が現れた。しかも通常機ではない。一般機とは別のカラーに塗り替えられていた。本来は暖色で
塗られている箇所が、金色で染められている。教本とかで`カラー持ち'の兵士のことは熟知していたシンだが、
記憶に無いカラーだった。怪訝に思いながらもシンは、M-1のシートに座りなおす。
『おい、シン。あれはなんだ?』
リンから通信が入る。シンも何が何だか分かっていないのだから、答えることは出来ない。二人が首を捻っていると、
相手から通信が入った。
『シン・アスカだな。君に模擬戦を申し込む』
男のようだが、割りに高い声だった。聞いたことのない声だ。どうやら相手は同期ではないようだった。
「あなたは―!?」
シンが聞き返すより早く、なんと相手はシンのM-1に斬りかかってきた。しかも模擬剣などではなく、通常兵装の
ビームサーベルで。
『シンっ!?』
リンが叫ぶ。が、それを掻き消すかのように響く激突音。シンはM-1を巧みに動かし、金色のM-1に組み付いていた。
『ほう。思い切りの良い新兵だな。期待できる』
「あなたは……」
怒気よりも呆れが先に来るが、シンとていきなり刃を向けられれば心穏やかではない。
「なんなんだっ!」


機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL 〜黄金の輝き〜

第四話 『目覚めぬ刃』
817ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/07/01(日) 21:17:00 ID:???
 敵機。言葉の通り、敵軍の機体のことを指す。別に敵軍でなくてもいい。要は敵対するもののことを指しているのだから。
そういう意味で、この金のM-1は完全に敵機だった。そしてシンはその切り替えも速かった。自軍のMSと言えど、
殺傷力を持った武装を向けられればそれはもう敵と判断するに足るだろう。だから、
『イーゲルシュテルンまで!?』
頭部に設けられたバルカンが火を吹いても、シンは至って冷静だった。まだ熱くなるな。シンは胸に燃える炎を
抑えつける。
「くっ!」
猛烈な連撃を盾で防ぎながら後退するアスカ機。どういうわけか金のM-1はやたらとサーベルで攻め立ててくる。
普通なら付け入る隙は幾らでもあるのだが、どうやら相手は普通ではないらしい。モーションも妙に洗練されている。
これは色が違うだけのM-1ではない。
「カスタム機ですかっ!」
止む終えず制限を解除してサーベルを抜き、斬りかかる。シンのM-1の動きが変わる。防戦の構えから、積極的な
攻撃の構えへ。戦いの流れを相手から奪い返す為に。が、
『違うな。私の機体はいわゆるところの`カスタム'とは違う』
金のM-1はシンの攻撃を全てかわして倍の攻撃量で以って返してくる。次々と装甲を傷つけていく光剣。シンのM-1の
動きが止まった。
「う、あっ!」
呻くシン。コクピットにアラートが響く。さらに振り下ろされる一閃。シンは眼を瞑った。それは紛れも無い
恐怖。シンは、戦いに恐怖した。恐れに身を固まらせた者が戦場では早く死ぬ。模擬戦だったはずなのに、
などという言い訳は通用しない。そしてシンは―
『やめろぉっ!』
恐怖に身を固めたシンの意識を、リンの叫びが引き戻した。そして再び動き出すシンの世界。
 まず、リンのM-1が自機と敵機の間に飛び込んできたのが見えた。
 次に、リンのM-1はその手を広げて立ち塞がった。どうやら身を挺して護るつもりらしい。何故、盾を使わない!
シンは怒鳴った。
 最後に―
『うわあぁぁっ!!』
 リンのM-1の首が飛ぶのが見えて。

 シンは、`リンの首'が吹き飛ぶのを幻師した。その瞬間、シンの頬を流れる涙。一瞬で変わる彼の思考。

 `殺す'。

『おおおおぉぉぉぉっ!!!』
 痛みが怒りに。怒りが力に変わった時、シンはその種子を弾けさせた。そして―
「うっ!ぅあっ!?」
`世界が広がる'のに耐え切れず、その意識は暗転した。
818ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/07/01(日) 21:18:00 ID:???
「シンッ!」
リンは―俺はM-1から飛び出すように降りると、倒れたシンの機体に駆け寄った。金色のM-1がこっちを見ているのが
不気味だったけど、形振り構ってられなかった。今はシンを助けないと。チクショウ!もう二度と、友達を
失ってたまるかっ!

 金色のM-1のパイロットは、リンがシンを助けようとする様をただ見つめていた。さて、これからどうしようとか、
自分の保身(?)は考えていなかった。いや、最初から結論は出していた。
「いきなりの襲撃。さて、私は厳罰は免れんが、まあいい」
彼は別に、自分自身の今の立場には興味は無かった。三佐という地位も、飾りでしかない。彼が求めていたのは
変革。そして自身を満たすほどの驚きだった。
「インテリのどうしようもない阿呆の妹が眼を付けた少年がいると聞き、彼の身を案じたが、なるほど。確かに
妹好みだ」
にやにや笑う男は、リンに引きずり出されたシンを見やった。
「……さて。私はこれで懲罰確定だろうが、その前に進言しておくかね。シロガネのパイロット候補に彼を」
 こうして彼は一度、舞台から姿を消す。再び出会う、その日まで。
819ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/07/01(日) 21:19:06 ID:???
「ん……」
シンが眼を覚ますと、そこは病室だった。傍にはトダカが立っていた。
「……トダカ、さん」
トダカが憔悴しきった顔でシンを見た。シンは何故か胸を締め付けられた。何故、こんなにもつらそうな顔を
するのだろう。
「眼が、醒めたか」
「はい……」
目覚めてシンは、何があったかを思い出す。
「僕は……負けたんですね」
「気にするな。そもそも負けるも何も、関係ない」
トダカは苦笑交じりに言った。若者特有の負けん気と思ったようだった。
「……」
しかしシンの心は重い。何故重いかは、シンにも分からなかった。しかし何かが圧し掛かってくるのだ。胸を
締め付ける、この不安は何なのだろう。先程の戦いでの感じたあの感覚。
「(バーサーカー……)」
久方振りに目覚めたあの超感覚。しかし何故あんなものが今更?あれはスーパーコーディネイターだったキラ・
ヤマトの力だったはずだ。今の自分は、キラであってキラでないのに。それに何かが`来る'感覚はあったが、
その後すぐに意識を失ってしまった。今までになかったことだ。
 何故?その疑問だけが離れなかった。

「まさか三日も寝込んでたなんて」
トダカに聞かされたときは慌てに慌てた。士官学校を休んだだけでなく、先生との研究もすっぽかしてしまった。
先生は怒っているだろうか。と、シンが頭を抱え込んでいると。
「あぁ、そういえば昨日は女性が一人、尋ねてきていたよ」
「女の人、ですか?」
誰だろう。やはり先生だろうか。
「綺麗な方だったよ。君の顔を見ると安心したように帰って行かれたが」
……ハテ、誰だろう。シンは首を捻った。綺麗な方、と言われると誰だか分からなくなる。確かに先生は綺麗な
人みたいだったが、どちらかというと不思議な人だ。長い前髪が瞳を隠しているものだから、余計にそう感じた。
「……」
シンはずっと首を捻ったまま固まっていた。トダカはそんなシンを見て苦笑する。
「まあ私が言えた義理ではないが、女性は大切にするものだよシン君」
シンが言い返すよりも先に、トダカは部屋を後にしていた。後にシンは、「あの走法なら世界が狙える」と
語ったという。
 身体に目立った外傷もなく、目覚めたシンは実に健康体だった。さっさと退院の準備を済ませて病室を後にした。
その足でシンは別の病室に寄った。
「おはよう、マユ……」
 まだ目覚めない妹、マユ・アスカの元に。
820ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/07/01(日) 21:20:47 ID:???
その頃、アカツキはその鎧を剥がされ、新たな鎧を与えられようとしていた。
「なあ、この機体。結局名前何になるんだろうな」
ツナギにマスク、ヘルメット。完全装備の作業員が同僚に言った。
「さあね。僕は何でもいいよ。別に僕が乗るでもないし」
「ははは。そりゃそうだ。でもまあシロガネは没だろうなぁ。もう『白銀』じゃないしさ」
笑う二人の後ろから、ひょっこりと別の作業員が顔を出した。
「この機体、『神龍』って呼ぶことになるみたいですよ」
いきなり現れた同僚に、二人はぎょっとした。
「し、しんりゅう?」
「はい」
「随分とまた大層な名前付けるなぁ」
頷きあう三人。そこに声が掛かる。
「おぉい!サイにカズィ、カツラ。飯食いに行くぞぉ」
「「「はぁい、工場長」」」
仕事を適当に切り上げてその場を後にした三人。彼らを見送るように佇む骨組みだけのMSは、静かにその
青い深緑の双眸を輝かせていた。

 どんなに声を掛けても届かない。彼女は眠り続ける。御伽噺のお姫様のように。御伽噺と違うのは、彼女には
眼を覚ましてくれる王子様がいないということだった。シンにはその役目は担えない。何故なら彼こそ、この
少女に毒を持った魔女なのだから。
「……謝れない、かな。君をこんなにしたのは僕なんだから」
顔を見るだけで胸を掻き毟るほどの苦しみを覚えたこともあった。克服こそしたが、それでも息苦しい。なら
何故、こんなところに毎日自分は来るのだろう。彼女が心配だから。それもある。今は亡き、`シン・アスカ'は
`キラ'に呪いを遺していった。それは妹を想う心。偽りかどうかすら分からない。ただ純粋に今のシンはマユ・アスカを
大切に想っていた。
「叶うなら、君と話がしたい。そうすれば何かが変わると思うから」
 姫の目覚めは、遠い。
821ガンダムSEED DESTINY SPIRAL:2007/07/01(日) 21:24:03 ID:???
 今日はここまでです。
 嗚呼、オリキャラの話題が出た傍からやってしまったorzかなり目立たせて
しまいました^^;なんかね、オーブのパイロットってこう、エース不在って
いうか達人の域に達してた人いなかった気がするんですよね。ムラサメの三人
を脚色して使おうかと思ったけど、ちょいと強引な手段使ってでもシンを次の
舞台に引き上げたかったのでちょっとよく分からん、やってることはかなり馬鹿な
人を新しくオリキャラとして出してしまいました。リンはシンの友人という
スタンスを貫き通させるはずですがーー;
 さて、それではまた次回で。
822通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:45:52 ID:???
ただ一ついわせてくれ。
GJ!!
823通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:48:24 ID:???
オーブの達人でエースといえばMSのメインカメラを蹴り抜く漢バリー・ホーとか
824通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:51:22 ID:???
GJ!
なに、オリキャラなんてのは味方は弱く、敵は強くしとけば問題ない(暴論)w


ところで引用符がなんかおかしいよ?
>`キラ'
普通に“キラ”か『キラ』にしたほうが見やすいかと思われ。
825通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:14:16 ID:???
「おぉい!サイにカズィ、カツラ。飯食いに行くぞぉ」

カツラって聞いてアスランを想像してしまった。OTL・・・
826通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:19:46 ID:???
>>823
彼はオーブに見切りをつけて、世界一周武者修行の旅に出ちゃったからなあ
827通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:02:22 ID:???
>リンはシンの友人という スタンスを貫き通させるはずですがーー;
予防線にケンとかバットとかいうオリキャラを出したらどうですか?
828通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 15:24:14 ID:???
ケンはバリー・ホーとかぶるので出すならバットでしょう
829通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 19:31:10 ID:???
職人さん遅いねー
830通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:13:57 ID:???
つい昨日投下あったのにわざわざ半角スペースでageてまで言うことかよ。
831通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:21:17 ID:???
乞食はほっとけ
832小ネタ:2007/07/03(火) 01:47:01 ID:???
>SPIRAL氏
編集してみました。
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
Wikiと2ちゃんの改行の関係で構成が滅茶苦茶になってしまったので
(最後の数文字で改行される+半角スペースが付く)
ごめんなさい。

お気に召さないようなら直しますのでご一読下さい。
833SPIRAL:2007/07/03(火) 15:47:32 ID:???
ありがとうございます^^
文句など何もありませんw本当に感謝です。
834通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 18:20:46 ID:???
保守
835SPIRAL:2007/07/04(水) 18:32:37 ID:5qIBG1Jx
 SPIRALです。次回ですが、現在ちょうどいい具合に大学の試験一週間
前でありまして、かなり遅れることになります。七月中に後二つは投下
したいのですが^^;暫しお待ちください(汗)
836SPIRAL:2007/07/04(水) 18:34:35 ID:???
 すいません、sage忘れましたーー;
837通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 19:19:19 ID:???
試験ですか。頑張ってください
ガンバ!o( ̄へ ̄o)(o ̄へ ̄)oガンバ!
838小ネタ:2007/07/05(木) 00:00:44 ID:???
>SPIRAL氏
学業、頑張ってください(^^
>SEED in Sin氏
登録させて頂きましたのでご一読下さい。
修正箇所等、指摘して頂ければ直しますので。
839通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:00:27 ID:???
とうとうこのスレも活気がなくなってきたな・・・
そんなわけでage
840通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:29:45 ID:???
時々見ては居るけど書き込むネタが無い
841シンinキラ:2007/07/06(金) 20:51:49 ID:???
気が付くと、俺は医務室のベッドに寝かされていた。点滴もされているようだ。
ナタルさんが、俺の額に手を当てている。

「俺? どうしたんですか?」
「気がついたようだな。点滴は水分補給しているだけだ。もう大丈夫そうだな」
「重力が重いな……」
「ああ、無事地球についたぞ。突入角度がずれてな。ここはアフリカの砂漠だ。砂漠の月夜はきれいだぞ」
「突入の時、アークエンジェル寄せてもらってありがとうございます。じゃなきゃお陀仏だったかもしれない。いくら
Gが単独で大気圏突入できると言ったって計算が必要でしょ? 角度とか」
「気にするな。ストライクを無くしたら元も子もないからな。じゃあ、私は行くぞ。もうじき朝だ。もう少し寝ていろ」
「看病ありがとうございます」
「ふふ。カガリにもお礼を言っておけよ。さっきまで就きっきりだった」
「カガリが……」

『第一戦闘配備発令! 繰り返す! 第一戦争配備発令!』

「なんだって!」

俺は点滴を引っこ抜いて飛び起きた。

「お、おいヤマト少尉……」
「ベッドに寝ているままやられたくない! う……」

さすがにいきなり飛び起きると身体がふらつく。
そこをナタルさんが支えてくれる。むぎゅっと柔らかい物が背中に当たる……ラッキー!

「大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、しっかりやって来い!」
「はい!」

842シンinキラ:2007/07/06(金) 20:52:46 ID:???


「どうした!?」

俺はストライクに飛び乗るとブリッジへ繋いだ。

『フラガ少佐のスカイグラスパーが、試験飛行中に敵のモビルスーツを見つけたのよ。地上はレーダーも使えな
いし、運が良かったわ』
「くそっまだストライクは地上用に調整してないってのに」
『じゃあ、今やりなさいよ。ちゃっちゃと。とりあえずスカイグラスパーが出てくれるから』
「ちっしょうがねえな。だが、実際の所は動かしてみなきゃわからんぞ」

「5時の方向に敵影3、ザフト戦闘ヘリと確認! これより攻撃する!」
「エーリッヒ・ハルトマン、スカイグラスパー、出る!」
「チャック・イェーガー、スカイグラスパー、行きます!」

スカイグラスパー3機、すでにこれだけ整備が済んでいるのも第8艦隊の先遣隊から人員の補充を受けたおか
げだろう。
補充を受けなきゃ、まだ1機も飛べなかったかも知れん。

俺はスカイグラスパーに守られて、恐る恐る大地を踏みしめた。
幸いザフトの戦闘ヘリはあっという間に駆逐されたようだ。

「うわっと」

ずるっと砂で滑る。

「設置圧を逃がさなきゃならんか。摩擦係数は砂の粒状性をマイナス20に設定っと!」
「坊主! 気をつけろ! ザフトのモビルスーツ、バクゥがこちらへ向かってくる! 数は5機!」
「脚部にクローラーがついていて移動が予想以上に早いぞ!」
「了解!」

スカイグラスパーも上空からバクゥを襲う! あ、バクゥが一機、背中のミサイルランチャーに当たって吹っ飛ん
だ! 上空から援護があるって助かるー!
俺も! エールストライカーを吹かしてハイジャンプすると滑空しながらバクゥを撃つ! 何射目かでバクゥを見
事貫いた! スカイグラスパー隊もまた一機、バクゥを破壊した!
そうだ! 何も相手の土俵に乗る事はないんだ! 高度が低くなると再びハイジャンプ!

――! バギーがこちらにやって来るのが見える! 敵か? いや、バクゥを攻撃している!

あ、光の線が天に描かれたと思うとアークエンジェルがどこからか攻撃されてる!
ザフトの援護射撃か?

「俺が行って、レーザーデジネーターを照射する。それを目標に、ミサイルを撃ち込め!」

フラガ少佐は攻撃元へ向かっていく。
また第二撃が! 俺達は、アークエンジェルを守るため空に弾幕を張らざるを得なかった。その隙を突いて、残り
のバクゥは撤退して行った。
843シンinキラ:2007/07/06(金) 20:53:23 ID:???
そこにフラガ少佐から通信が入った。

「敵母艦を発見するも、攻撃を断念。敵母艦はレセップス!  繰り返す、敵母艦は、レセップス! これより帰投
する」

レセップス――確か砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルドの母艦だったはずだ。また、俺の前に立ちふさがるの
か! いいだろう! やってやる!

……? こちらに向かってバギーが走ってくる。敵意は…なさそうだ。

「さすが地球軍だな!感心したぜ!」

それが地元のレジスタンス組織「明けの砂漠」の第一声だった。
気がつくと、砂漠に朝日が差し込んでいた。



844シンinキラ:2007/07/06(金) 20:54:39 ID:???
「初めまして。地球軍第8艦隊、マリュー・ラミアスです」
「あー第8艦隊って言えばこないだザフトに辛勝したらしいな。おめでとさん」
「……どうも」
「俺達は明けの砂漠だ。俺はサイーブ・アシュマン。分かってんだろ?別にあんた方を助けに来た訳じゃない」
「……」
「はん! こっちもこっちの敵を追って来たまででねぇ!」
「砂漠の虎相手に、ずっと戦っているのか?」
「あんたの顔はどっかで見たことあるなぁ」
「ムウ・ラ・フラガだ。この辺に、知り合いは居ないがね」
「エンディミオンの鷹とこんなところで会えるとはよぉ」

下の方でマリューさんたちがレジスタンスと話してる。
退屈だなぁ。サイーブって人、髭は髭でもハルバートン少将(ザフトに勝って昇進したらしい!)と大違いだ。

結局協力することになったらしい。アークエンジェルはレジスタンスの案内で隠れ場所に向かった。


「やあ、みんなここにいたんだ」

着いた所では、テントや洞穴を利用してアジトが作られていた。

「やあキラ。はぁ、レジスタンスの基地に居るなんて……なんか、話がどんどん変な方向へ行ってる気がする」
「はぁ……。砂漠だなんてさ……あ〜ぁこんなことならあん時、残るなんて言うんじゃなかったよ」
「今だから言うがな、シャトルに乗ってたら、へたしたら死んでたぜ。敵の奴らシャトルを撃とうとしやがったからな」
「げげーん。これから……どうなるんだろうね……私達……」
「なるようになるって! じゃ、俺モビルスーツの調整があるから」
「キラは元気だなぁ」

まぁ、俺は地球育ちだしな。オーブの夏も暑かった。蒸し暑いより、砂漠の暑さの方が日光にさえ気をつけておけ
ばすごしやすい。でもやっぱ砂漠の温度差はきつい。艦内のほうが快適だ。

「おー、坊主、また何やってんだ?」
「戦闘の時、接地圧とか弄ったんで、その微調整とかですよ」
「ほぉー、なるほどねー。便利なパイロットだよなぁ、お前って。なんか俄然やる気じゃねぇかよ!」
「マードックさんこそ。防塵とか防砂とか整備大変でしょう」
「はっはっはっはっは。そこはベテランの腕って奴にまかしとけ!」



845シンinキラ:2007/07/06(金) 20:55:16 ID:???
夜になり調整も終わって、カガリも出てきて、サイやレジスタンスの人達と焚き火を囲んでいた。
マリューさんやナタルさんはあっちでサイードさんと同じように焚き火にあたっている。
砂漠の夜って結構寒くなるんだよな。こうやって温かいコーヒー持ってるとキャンプみたいで和むなぁ。

「そうか、じゃあお前達元から地球軍って訳じゃないんだ」

レジスタンスのアフメドと言う少年が言った。

「ああ、ヘリオポリスから、巻き込まれたって感じかな」
「私は、地球軍じゃないぞー」
「ああ、お姫様は戦うもんじゃねー」
「そうか、お前らそう言う関係……」

なんだ? アフメドががっくりした顔をしている。

「――カガリ様!」

なんだ? いきなりレジスタンスの中から男が飛び出してきた!

「お、お前キサカ!」
「心配しましたぞ〜!」

男はカガリの手を取り泣いている。

「おい、カガリ、知り合いか?」

俺は小声で聞いた。

「ああ、ヘリオポリスではぐれた私の護衛だ」
「ねぇ、キラ、カガリ『様』って?」
「あぁ、彼女、ああ見えて、オーブのいい所のお嬢様みたいなんだよね」

みんなにはさらりと流しておいた。


846シンinキラ:2007/07/06(金) 20:56:30 ID:???
◇◇◇


本当に奇跡だ! こんな所でヘリオポリスではぐれたカガリ様に会えるなんて!

「このような場所で、カガリ様に会えるとは! 心配していたのですぞ!」
「キサカ、まさか私を探しにこんな所に……なんてないよな」
「その話は……サイーブ殿ちょっと来てくれ」

私はレジスタンスの長、サイーブを呼ぶと、誰もいないテントの一つにカガリ様を招き入れた。

「サイーブ殿。カガリ・ユラ・アスハ様だ」
「……そうか! ウズミの! 逞しくなったなぁ」
「父上の、お知り合いですか?」
「ああ、昔からの知り合いだ。4歳頃のお嬢ちゃんと遊んであげた事もあったんだよ。お忘れかい?」
「そうですか……」

ウズミ様の知り合いがレジスタンス、と言う事にカガリ様は戸惑っておられるようだった。

847シンinキラ:2007/07/06(金) 20:57:00 ID:???
「カガリ様、サイーブ殿は、レジスタンスになる前は大学教授だったのですよ」
「ははは、学者と医者はレジスタンスの供給元ってね」
「それで、なぜキサカがこんな所に?」
「カガリ様を探して、とは言いませんよ。オーブの代表首長の娘のためと言えど、地球のあちこちに多数人員を裂
く訳には行きませんから」
「オーブは、アフリカの石油利権が欲しいのよ。だから俺達を影で支援している」

サイーブ殿はそう言うと、コップの水をぐびっと飲んだ。

「カガリ様、いつまでも地熱発電頼りではオーブの繁栄もいつ儚き物になるか知れんのです。国を繁栄させるた
めには弛まぬ努力が必要なのですよ。サイーブ殿、コバルトにコルタン鉱山の利権もです。お忘れ無きよう」
「ふふふ、オーブも悪よのう」
「ふふふ、サイーブ殿こそ。後世国の宝を売ったと言われかねませんぞ」

はっ! カガリ様があきれたような顔でこちらを見ていらっしゃる!

「国の運営はきれいごとだけではすまんのですよ。こほん。そう言えば、カガリ様」
「なんだ」
「アークエンジェルの乗員に、正体を知られてはいませんね? まさか志願して戦うなど……」
「ああ、ばれていない。あ、いや、一人だけ……」
「ばれたのですか!?」
「あ、いや、私は一応変装していたんだ。でもそいつは、キラ・ヤマトは一目で私を見抜いた」
「キラ・ヤマト!?」

キラ・ヤマト、だと? 私は動揺を押し隠した。

「……いえ、ヤマト婦人もウズミ様の古い友人と聞いています。ありえる事でしょう」

動揺が表に出てしまったのだろうか? カガリ様が何か聞きたそうに口を開き……その時、外から叫び声が上が
った。

「タッシルの方角が燃えている!」


◇◇◇
848シンinキラ:2007/07/06(金) 20:57:31 ID:???
◇◇◇


僕達はなんとか無事に地球降下に成功し、ジブラルタルに到着した。でも、僕の心は不安で一杯だった。もうみ
んなばらばらだよ。チームワークも何も無い。

「しっかし、俺達全員地上に降りちゃうとはねぇ」
「笑い事ではないぞ! ディアッカ! ガモフの影になって降りなければ俺達はお陀仏だったところだぞ! ……な
んだ、ニコル。自分達は角度とか計算してうまく降りましたと言うのか!?」
「いえ、そんな事は」
「アスラン! 貴様もだ! 貴様だって訳のわからん事を喚いていて、ニコルの指示が無ければあぶなかったで
はないか!」
「キラは、キラは敵じゃないんだ……あいつは優しい奴なんだ……」

また、アスランがぶつぶつ言っています。

「キラと言うのか!? ストライクのパイロットは!? 今度こそ俺が仕留めてやる! 何が裏切り者だ!? ラク
スの犬だ!? 訳のわからん事を言いおって!」
「……なんだと」

アスランの目が、ギラリと光りました。

「イザーク! 貴様ー! 俺のキラに手を出していたのか!? 許さん、許さんぞ! ラクスの犬とは何だ!? 
貴様、まさか首輪をはめて、ラクスに鎖を持たれたりして『私はあなたの犬です』とか言っちゃっているのか!
……許さーん! このミイラ男め!1!!」
「何を訳のわからん事を言っているー!?」

また何度目かの喧嘩が始まっちゃいました。
ディアッカの方を見ると、放っとけよ、と肩をすくめました。
はぁ。胃薬が必要になりそうです。


◇◇◇
849シンinキラ:2007/07/06(金) 20:58:04 ID:???
レジスタンスの人たちがタッシルへ向かう。

「落ち着け! 半数はここに残れ! 別働隊があるかも知れん!」

サイーブさんが命令している。
こちらからもフラガ少佐がスカイグラスパーで様子を見に行くことになった。
タッシルの人達、無事だといいけど。

「総員! 直ちに帰投! 警戒態勢を取る!」

マリューさんもみんなに呼びかける。
俺達は急いでアークエンジェルに戻った。


……結局タッシルの人達は無事だった。アンドリュー・バルトフェルドは、警告してから攻撃したらしい。
だが、食料があらかたやられたと言う。隠しておいた弾薬も。
兵糧攻めかな? 趣味で読んでた歴史書にそんな攻め方があった。民衆も城に追い込んで、食料を早くに消耗
させてしまうのだ。でなくても、家族が残っていればそっちを生かすことに力が注がれる。砂漠の虎は、頭がいい。

続いてフラガさんから報告が入ってくる。少なくない人たちがバクゥを倒すためにバギーで出撃したと言うの
だ! なんて馬鹿な事を!

『キラ! ストライク、発進願います! ハルトマン大尉とイェーガー少尉は念のためにこちらに残ります。現地の
フラガ少佐と連携してください』
「了解!」
『APU起動。カタパルト、接続。ストライカーパックはエールを装備します。エールストライカー、スタンバイ。シス
テム、オールグリーン。進路クリアー。ストライク、どうぞ!』
「キラ・ヤマト、ストライク、行きます!」

850シンinキラ:2007/07/06(金) 20:58:32 ID:???
ジャンプして滑空の繰り返しで進む。そうこうしている内に夜明けだ。砂漠の夜明けは突然だ。

お、やってるやってる。あ、一機のバクゥが動きを止めている。レジスタンスの連中がやったのか!? なかなか
やるじゃん! って結構奴らのバギーとバギーだった物も転がっている……

――! ビームの狙いが逸れる。そうか、日が上がって来たから熱対流が……よし! 俺はプログラムを書き換
えると、ビームを放つ! どんぴしゃ! バクゥはヘッドをやられて動きを止めた。そこにレジスタンスの奴らがバ
ズーカを放ち止めを刺す。

残るは3機か。――! 突然バクゥの動きが変わる! フォーメーションか! ってゆーかこっちの連携は!?
フラガのおっさんはどこに行った!
ミサイルの嵐だ! くそ! ジャンプしようとした時横合いから飛び掛ってきたバクゥに思い切り邪魔された。何度
かジャンプ試みるも巧妙に邪魔される! どうする? どうするよ!? バッテリーのゲージがじわじわ減ってい
く……

――来た! 頭が澄み切る感覚。ミサイルの機動がわかる。とっさに後ろに下がって避ける!
ブースターを吹かす! シールドを放る! 相手は1機と2機に分断される! 2機の方の足元にビームライフル
を撃って動きを止める。またミサイルか。……見える! 今度はブーストして前に出て避ける! ライフルを格納
してビームサーベルを抜く! そのまま動きを止めた一機の脚をビームサーベルで切り裂く!
後2機!
確か、13連装だったな。バクゥが背負っているミサイルポッドは。冷静に考えつつ、ミサイルをスウェーで避けつ
つ足で砂煙を上げ、煙幕にする。
相手が見えなくても相手がわかる感覚が鋭くなる――見越し射撃……!
後一機!

「くっ」

飛び掛ってきた最後の一機にとっさに斬り付けるが、紙一重でウイングを斬っただけに終わった。

あ! 爆音が響く! 空を見やるとスカイグラスパーが! おせーよおっさん!

最後のバクゥは、機を見るに敏で、最高速度で撤退していく所だった。

851シンinキラ:2007/07/06(金) 20:58:41 ID:???


「いやぁ、すまんすまん。着陸した所が以外に砂っ気が多くてねぇ。砂で予想外にトラブって離陸に手間取っち
まった」
「……」
「どうした? 坊主? 怒鳴られるぐらいは覚悟してきたのに」

アークエンジェルに戻り、砂漠を見ながらたそがれていると、フラガ少佐が声をかけてきた。

「別に、自己嫌悪に陥ってるだけですよ」
「なんでだい。よかったら聞かせてくれるかな」
「……宇宙じゃね、並みのパイロット相手ならジンの10機くらい、相手になってやる。そう思ってましたよ。でも、
砂漠じゃ、この始末だ。結局機体頼みだったのかなって、過去の自分を振り返ってね。空を飛べる事があんなに
ありがたい物だったとは……」
「……? おいおい。坊主は立派に敵を撃退したじゃないか」
「火事場の馬鹿力ですよ。時々なるんです。頭が妙にクリアーになる事が。でも、いつなるかわからんそんな力
に頼るなんて、本当の力じゃないでしょう」
「ま、そうだな。坊主が調子に乗ってるようなら、そろそろ絞めなきゃいかんかなとも思っていたが、その必要はな
さそうだな。毎日結構なトレーニングもしてるみたいだし。カガリって子に負けたのがそんなに悔しかったのか?」
「やめてくださいよぉ。トレーニングは前から俺の日課ですって」
「じゃあ、なんで腕相撲でカガリって子に負けたんだ?」
「くっ」

フラガ少佐がにやりと笑う。

「そう言えば、一般的な体力トレーニングも飽きると思いませんか?」
「まー、俺なんか、もう頭空にしてぼーっとしてれば過ぎちまうが……なんかあるのか?」
「ミリィがここの書庫から見つけたんですよ。本人は一週間が過ぎて筋肉が付き始めたからやーめた、ですって」
「ほほう。面白そうだなぁ」
「なんだ、キラ。ここにいたのか。今回も無事に済んでよかったな」
「ああ、ありがとう。カガリ」
「なぁおい、お嬢ちゃんにも教えないとフェアじゃないんじゃないか」
「まぁ、いいですけど。カガリ。面白そうなトレーニング方法見つけたんだがやるか?」
「やるやる!」

「サーコゥ! サーコゥ! トゥウィスト! トゥウィスト! カモン! レッツゴッ!! ワンモアセッッ!!!」

その日からビリー・ブランクスの声が延々とトレーニングルームを流れる事になる。
852シンinキラ:2007/07/06(金) 21:00:13 ID:???
投下終了ー

>>754さんするどい!
あいかわらず三人称で物語が掛けないので視点を切り替えながらやってます^^;
853通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:25:15 ID:???
GJ。きっと来ると信じてた!
854通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:25:20 ID:???
オーブに帰るころにはアマゾネスと化したカガリができあがるのかw
855通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:02:48 ID:???
相変わらずネタ多いなぁw
856通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:09:07 ID:???
GJ!なんかアスランがえらいことになってるww
857通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:41:39 ID:???
おかしい、俺はシリアスなSSを読んでいたと思っていたのに
いつの間にやらギャグモノになっていってるぞw

いや、大好きだが!
858通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:07:00 ID:???
最後の最後でしてやられたwGJww
859通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:41:43 ID:???
シンinキラ氏GJだよ。
しかし、最後のセリフで電車の中でおもいっきり吹いたぜwwwおかげで周りに変な目で見られたよorz
860通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 07:24:45 ID:???
あのさ、なんで砂漠にキサカがいるんだ?
もともとカガリの外遊でくっ付いてた軍人だろお前、行方不明なら真っ先に探索に参加するべき人間だろうが。
カガリ頬っておいてなに関係のないことやっているんだ?オーブの軍規はそんなに緩々なのか?つーか、極刑だ普通。
石油利権?それはレジスタンスに政権とらせるのか?内政干渉だろ?
あのな、なんで何の権限もない一介の軍人が民間人レジスタンスに協力したりするんだ?外交官はいないのか?
一佐官の軍人風情が外交官も兼ねているのか、オーブは専制軍事政権か、どこの北朝鮮だ。
自分のものじゃない油田はや鉱山を個人的約束で他国に売り飛ばす気マンマンだなザイーブは大学教授という設定にしては頭が悪いのか。
売国奴という言葉を知っているか?
オーブ国策の中立はどうした?関与がバレたら利権どころじゃないな国際信用ガタ落ちだ。そろいもそろって亡国の徒か。
だいたいランボー「一人でどうにかなるのか?組織抜きで軍人が独自の行動とるわけないだろアホか?
砂気てなんだ、予想害も何も砂漠だろ砂漠。そんな環境で砂の影響に多いもl少ないもあるか。
大体、突入タイミングが違えば角度が違うのに、なんで原作どおりの場所に落ちているんだ?
原作どおりにしかかけないのな想像力がないのか?
あと、下品な偽シン=作者讃美はやめろよ気持ち悪いなあオウム信者かこいつら。

あとさ、自分で自分を鼓舞して嬉しいか>>1
ウザイからしんでくれよ。氏ねじゃなくて死ねな。
861通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:21:57 ID:???
>>860
このくらいなら現実よりはかわいい件について
862通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:22:30 ID:???
面白ければ何でもいいよ。

この場合面白くないのが問題なんだけど。

こんなのをGJ扱いするのが何人も居るのは、マジで世も末だと思った。
863通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:32:12 ID:???
応援レスのほうが中身がない……

自作自演でももう少し捻るだろうし……

作者がおバカのお猿なだけなのか、

お猿目当ての観光客が大挙して押し寄せているんだろうか。

ああ、私には分からない……
864通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:37:27 ID:???
>>860>>862
上祐巣に帰れ!!
865通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:38:12 ID:???
>>861
Xファイルの見過ぎw
866通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:44:02 ID:???
確かにやってることは破綻しまくり、わりと文章が整ってる作品なので読める方だけど
主人公が中身シンだという設定のわりには、ちょっとそれは無いだろうよという行動や展開が多すぎる
キャラが違う言動や予備知識を知っているなら回避できるトラブル引き起こしてるだけじゃないか。
過剰な主人公マンセーなんて、今更だけどな。
867通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:46:13 ID:???
>もともとカガリの外遊でくっ付いてた軍人だろ
>原作どおりにしかかけないのな

原作どおりに書いても書かなくても文句を言う件
868通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:07:02 ID:???
>>867
誤爆?
869通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:08:33 ID:???
>>867
キサカは原作どおりじゃないか
870通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:19:53 ID:???
理詰めで考証なんかしてたら種世界の二次創作なんてかけねーよ
871通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:34:14 ID:???
なんかアンチに反発するあまり両極端になっちゃいまいか
872通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:53:23 ID:???
つか嫌ならNGワードにしてスルーしめよ、と
873通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:53:30 ID:???
みんなが褒めちぎって見惚れるあたり、実に欲望に忠実だなぁとは思うよ
ああ、だからあんなにしつっこくひっかきまわして無意味な騒動を連ねて
「俺スゴス」なつくりなんだと――解りやすいなあ。
874通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:02:39 ID:???
 \\ 見っ捨てよう 見捨てよう♪   //

  (⌒) (⌒∩    (⌒) (⌒∩.   (⌒) (⌒∩
  (`・●・´)ノ    (`・●・´)ノ    (`・●・´)ノ
 (つ    /    (つ    /.     (つ    /
 (   ノ       (   ノ      (   ノ
  ∪ ∪       ∪ ∪        ∪ ∪

 >>1を見捨てよう Wikiから見捨てよう (サァ)

\\ じっさくじえんだ 自作自演だ♪  //

 (⌒) .(⌒)   (⌒) .(⌒)   (⌒) .(⌒)
 ( ´・●・)つ ( ´・●・)つ ( ´・●・)つ
 ( 二つ    ( 二つ    ( 二つ
  \./ /、    \./ /、    \./ /、
    ∪`J      ∪`J      ∪`J

\\ シャバダバダバダバダバダバー    //
  \\ シャバダバダバダバダバダバー //

   (⌒) .(⌒)  (⌒) .(⌒)  (⌒) .(⌒)
   ( ´・д・.】)  ( ´・д・.】)  ( ´・∀・.】)<あ、もしもしまた>>1なんですが
   (     ノ  (     ノ  (     ノ

 ♪電話ピポパポ ハイ削除♪
875通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:08:25 ID:???
>>860
文句ゆーなら読むなっつーの
お前こそアホだろ
876通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:18:35 ID:???
>>860
ヒント:つ冒険王ガンダム

確信犯なギャグマンガ形式の作品にリアルを求められても……
正直、困りますwwww
877通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:21:17 ID:???
主人公が実はただの自己投影、よくあるパターンだよな。
まあこれはニコポオリキャラ二次創作とかでもごく普通に見られるから、
大した問題ではないんだろうw
878通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:22:19 ID:???
>>866
中身はシンじゃあないよ……
大邪神・リリカルミュミュさまの加護を受けた冒険王版アムロだよwww
「ええい、このスイッチだ!! くそっ、しょうがねぇな!」
879通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:25:17 ID:???
>>876
名作と厨房の落書きを一緒にするなよw
880通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:27:56 ID:???
>>879は冒険王ガンダムを知らないに一票wwww
名作ってお前www圧倒的なネタ作だろ冒険王はwwwwww
881通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:32:06 ID:???
原作が厨房の落書きなんだから二次創作を楽しめた者勝ち。
ツマンナイなら読まなきゃいいのに真っ赤な顔して叩いてるのキモイね。
882通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:33:12 ID:???
わかったわかった
じゃ皆でボンボン版Vガンダム読んで熱いウッソに燃えようぜ?
もしくはF91漫画読んでキャラの違いに皆で泣こう
883通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:33:30 ID:???
>冒険王
つまり、シンinキラは種も種死もアニメも見ないで資料収集もなしで妄想だけで書いているということでFA。
884通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:35:53 ID:???
>>883
お前昔のボンボンその他漫画舐めるなよ?
ボンボンVガンとかは勿論、あのネタにしかならない冒険王版ですら
種になかったヤマとオチはある

ギャグや二次創作以前の物語を作る段において、大切なのはそこだ
885通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:40:03 ID:???
>>884
種にだってあるよヤマとオチは
まず前半でキラとアスランの関係をヤキモキさせる
これがヤマでこれのピークがイージス戦

で、後半でプラントにてラクスの助けを借りて正義の三隻同盟になる
これがオチで「一緒に戦おう」、これがピーク
886通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:43:57 ID:???
>>883
うわーい、それ種の遅筆脚本家もどきとスタンスかわらねーwwww
なのに何故か冒険王版は見れるのに、何故か負債の種は怖気を振るうほどムカつく
何故だ!!
887通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:45:24 ID:???
というか、こんなんでも大好きできます、だの笑えますだの言っているレスつけ人がいるんだもんなあ。
いつものことだけど、正気には思えんな。
キャラがオリキャラ同然なのはもう書き分けが出来ないからだろうが、辻褄あわせ考えないで設定詰め込んでるしな、
ギャグモノて全くつながらない設定を逆手に取ったつもりの自虐ネタか、そんな風に画期的でも全然ダメダメだろうに。
888通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:45:43 ID:???
>>869
カガリほっといてゲリラやってるのが原作通りなのか?
そもそも原作ならカガリの外遊にくっ付いてたのにカガリ探さないで何やってんだ、って批判だろ。
で、その後で原作通りにしか書けないのかってアホかと。
889通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:46:17 ID:???
>>886
そりゃあお前、
腐苦駄負債の腐は腐女子の腐で、腐苦駄負債の苦は視聴者に苦痛を与えるの苦で
腐苦駄負債の駄は駄作生産装置の駄で負債はサンライズの負債の負債だからさwwww
そう言う作品作りだからに決まっているだろう?
890通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:48:53 ID:???
>>888
原作ならキサカって、そもそもカガリについて来て無くね?
アレはキサカが実家に帰ってた時分に負債の凄い偶然展開によって実家の近くに降下してきたカガリ発見という展開だろ?

なんていうか、設定が繋がらない以前に
お前が展開と設定ロクに理解できて無くね?
891通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:51:57 ID:???
>>888
>カガリの外遊にくっ付いてたのに
>カガリ探さないで何やってんだ

負債(腐の方)が、
そんな「カガリにくっついて来てた」なんてマトモな展開を構築できるわけが無いでしょう
冷静に考えて……

アレ、絶対に脳内だけで腐物語展開してる
間違いない
892通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:59:46 ID:???
>>890
だから>>860がそういう(=原作ではカガリについてきたって)批判してるんだろ。

ってか叩くのが目的の>>860みたいなヤツにまともに取り合うだけ無駄だと思うんだが。
893通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 11:52:30 ID:???
>>890 >>892
あー、>>1乙でいいかな。
カガリはヘリオポリスからオーブに直帰したあとウズミに反発して護衛にキサカをつけられてキサカの故郷へいったんだが。
つーか、キサカは空挺部隊の人で外交官でも駐在武官でもないんだがな。
894通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:01:06 ID:???
突っ込みいれているつもりで入れられている>>890に乾杯
これってシンじゃねえ普通に夢小説だろでもって主人公は作者だろに同意。
それはおいといて……なんっつ〜か…これ書いてる人、レスで『イイ!』とか叫んでる人、
突っ込み入れてるのか、自分の見識を自慢したいのか訳分からん人、
全部まとめてどっかに隔離してほしいよ…いやマジで。
895通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:12:08 ID:???
ヒント:そもそもこの板は隔離板でここは隔離スレ
896通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:26:06 ID:dtIB1veG
>893
890=892=1って言いたいのか?
ダイジョブかオマイw
897通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:45:51 ID:???
898通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:34:37 ID:???
今日初めてここきたが
・シンがザフトに敵対することに抵抗感が全くない
・ステラなどの強化人間を作った連合に荷担することに対して嫌悪感がない
・肩ぶつけるなどヤクザ紛いの嫌がらせをしていたカガリと普通に接している
点に酷く違和感があるな。つかカガリがAAいる必要性ないよな
899通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:53:09 ID:???
マユがまだ生きてるんだもの、ザフトに敵対したっていいじゃない。
900通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:03:44 ID:???
俺はそれ以前に
そもそも 『 大 邪  神 リ リ カ ル ・ ミ ュ ミ ュ 様 っ  て 何 さ ! ! ? 』
という所がなんていうかもう、違和感ってモンじゃないお
901通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:36:13 ID:???
>>899
でも家族が死んだときの記憶はあるんだろ?
だったらまず自分の目でマユの生存確認しないと気が済まないんじゃないか?
それができたらプラントかオーブ所属コロニーににアスカ一家を移住させるよう努力する
オーブを戦渦に巻き込まないようにするより家族逃がした方が簡単確実だし
シンの優先事項
家族>>>>平和>>>>>オーブ>プラント

まあギャグ前提で進めてる話に真面目な突っ込みはナンセンスか…  
902通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:00:06 ID:???
903通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:13:41 ID:???
これが完全なシリアスなら叩かれてもしかたないけど
基本的にギャグなんだから良いんじゃないの?
シリアスは他の二人の作者に期待しよう。
904通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:15:27 ID:???
>>901
売れない芸人の笑えないギャグのレベルだがな。
所々に中二病の発症【僕の考えたスゴイ設定】が垣間見れて白ける。
何事も中途半端はいかんよ。ギャグのつもりなら徹底しないとな。
905通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:56:25 ID:???
あっそ
906通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:18:53 ID:???
アンチの連中なにし来るんだ?馬鹿か?
907通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:25:47 ID:???
中二病だろ
908通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:45:58 ID:???
アンチはほっといてこれからも職人さん頑張ってね。
909通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:21:57 ID:???
いつもの三連ワンパターン乙>>1
「職人さん」とかいって他の人をお前の評価に巻き込むな。失礼だろw
910通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:31:03 ID:???
アンチは…基本的に暇人だから……
やめてよね、朝から昼間まで何時でもどんな時間帯でも無理なく対応できるアンチに
朝昼と学校や職場にいってる僕等が勝てるわけ無いじゃない?
911通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:53:31 ID:???
>>909
あーはいはい
912通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:58:18 ID:???
>>911
蛙ー廃廃
913通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:00:44 ID:???
って言うかさ……
シンinキラ氏って明らかに>>1じゃないと思うんだwww
914通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:06:21 ID:???
>>1でたて
>>2からの流れを見ればよくわかるヨ
で、正体ばらされてしばらく逃げて
>>222>>237>>238
をパクって書いたのが>270
投下して直ぐマンセー、自分でWikiに登録てパターンてかもうなにもかもが自演臭いよムラムラと

正体は>>119を参照
915通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:14:50 ID:???
いや、それ100%妄想じゃんお前の
何か確定的な証拠無いの?
916通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:49:59 ID:???
>>914が気違いだという証拠にしかならんなあ。
917通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 03:41:25 ID:???
>>914
そんな根拠のない妄想で決め付けるなんて、
お前頭は大丈夫か?www
918通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 03:57:03 ID:???
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL B
ABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BA
BEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BAB
EL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABE
L BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL B
ABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BA
BEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BAB
EL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABE
L BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL B
ABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BA
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L BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
919通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 04:14:18 ID:???
>>302
ググって見よう「hequil417love」
自己顕示欲の強い腐女子さんですw


皆、モリタポためてコソーリ見ようw
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1126446510/
920通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 04:27:33 ID:???
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL B
ABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BA
BEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BAB
EL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABE
L BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
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EL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABE
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EL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABE
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ABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BA
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EL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABE
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BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
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ABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BA
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EL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABE
L BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL BABEL
921通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 04:37:00 ID:???
>>919
それがどうかしたの
何か確定的な証拠は?
922通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 04:38:28 ID:???
気違いだという証拠にしかならんなあ。
お前頭は大丈夫か?www
923通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 06:35:27 ID:???
椎名へきるのファンって大抵男なんだが
924通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 07:38:30 ID:???
あーあ、完璧に妄想だってばれると今度は埋め荒らしか。
ろくなもんじゃないな。
925通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:30:18 ID:???
実は妄想乙の振りをした自作自演だったりしてなw
926通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:43:44 ID:???
そんなに自作自演にこだわってどうすんの。職人さんには意味ないじゃん。
927通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:55:32 ID:???
寿司とかキノコとかナマモノをよくオークションで買えるな
928通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:46:42 ID:???
偶然はないだろうからIDはガチか
ルルドてナニ買ってるんだw
929シンinキラ:2007/07/08(日) 11:14:24 ID:???
ルルドの聖水10リットル買ったけどうまい水だよ
930通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:37:20 ID:???
hequil417loveってライブドアページのIDなの?
931通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:56:18 ID:???
だからなんなんだ。
932通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:57:50 ID:???
いや、新シャアってID非公開だから。
933通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:14:24 ID:???
IDは別にしようよ(´・ω・`) ノ
934通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:22:08 ID:???
まあ、それは本人の自由だな。
ルナマリアスレで書いててもルルドの聖水買うのも別に悪い事じゃないし。
俺は職人さんの作品にこれからも期待させてもらう。
935通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:48:46 ID:???
職人さんじゃ名無しと変わらんからhequil417love氏と呼ぼうぜ。
>>929
六甲水かよw
936通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 13:38:36 ID:???
海外正規版のDVDてまた怪しげなものを・・・
タイ語と日本語のコンパチでリュージョン3・・・
パチモンじゃないか
937通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:34:17 ID:???
やあ (´・ω・`)
ようこそ、近年稀に見る糞スレへ。
このミルクはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「また>>1のアホがやったこと」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、おそらく許してもらおうとも思っていないだろう。

でも、このスレを開くとき、君は薄々感づいていたはずだ
糞スレだ、と
それでも君は「希望」という名の>>1の良心に望みを託した
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、このテンプレを作ったんだ。


じゃあ、病院に帰ろうか>>1
938通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:59:45 ID:???
本気で思ってそうで怖いわぁ。
939通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:17:23 ID:???
妄想封印スレに
そんなの貼るだけ無駄でしょ?
940機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/07/10(火) 20:43:14 ID:???
『No.5のトレーラーこれで良いんですよね』
 サイがトレーラーから無線で公園の休憩所にいるマリューへ呼びかける。
『ええ、ありがとう』
 携帯無線を通してマリューの声が響く。
『それで、この後、僕達はどうすれば良いんです』
『パワーパックをストライクに接続して、そしたらもう一度、通信を試みるわ』
『わかりました』
 サイはトレーラーの外に出るとコンテナの横の操作パネルに取り付き操作を試みる。
「コンテナの展開は……これか」
 スイッチの名前通りに操作していくと、あっさりとコンテナの展開が出来た。
『どれだよ、パワーパックって』
 展開されたコンテナの中を見下ろしながら無線に呟くシン。
『武装とパワーパックは一体になっているわ、そのまま装備して』
『簡単に言われても、こいつでどうやって』
『ストライカーパックの装備はオートで出来るわ』
 そう言ってコンソールパネルからメニューを開くように指示するマリュー。
『3-2番のプログラムで専用トレーラーでの換装が出来るわ』
 マリューの指示どおりプログラムを実行すると、ストライクが勝手にトレーラーに腰を
下ろしはじめる。するとトレーラー側のリフトが上がりストライカーパックが所定の位置
に止まる。ガイドレーザーがソケット位置を測定し、背部ラッチにストライカーパックを
精密に接続した。
『こういう所のモーションは完成してるのか』
『ええ。でも他はダメね。細かい挙動や戦闘機動なんかを学習させる為のパイロット達が
 今日、着任するはずだったのに、こうなってしまってね』
――戦闘用の機動やモーションはマニュアルで学習させないといけないってわけか
『それで俺にパイロットをやらせているのか』
『おかげでいいデータが取れているわ。さすがザフトレッドのパイロットね、普通、数十
 から数百回のモーションをサンプリングして初めて平均値から有効なデータに最適化に
 されるのだけど、一、二回の操縦でこれだけのデータが取れるなんてね……』
 マリューの表情が険しくなる。
『更に学習を積ませればレーダーと連動させて、攻撃や防御、回避のモーションもある程
 度オートに出来るはずよ』
『いいのかよ、そんなこと教えて』
『残りの4機が奪われた以上、この程度のことはすでに機密ではないと判断しただけよ』
 テストパイロットを経て実戦を経験し、ザフトのトップエースとまでなったシンにはス
トライクを操縦することで、開発過程、設計思想などが読みとることが出来た。
 OS自体の完成度は低いが設計思想や機体ポテンシャル、学習機能はかなりのモノだと感
じる。
 実際、先ほどシンがマニュアルでストライクを歩行させた後、オートバランサーでの歩
行が驚くほど滑らかなっていた。
 OSにしてもインターフェイスなどが未完成なだけで、機能それ自体は問題はない。
 むしろ、初期のMSとしては非常に多機能で、基礎フレームの柔軟性を十分に引き出せる
だけの可能性を秘めていると言える。
 ただし、開発者達がマシンとソフトを並列に開発したためか、補助アプリケーションや
ツール類が建て増し式に積み上げられており、繁雑で整理されていない。
941機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/07/10(火) 20:47:00 ID:???
 研究所で一つ一つの機能を検証するには問題はないかもしれないが、戦場で戦闘をする
にはマンマシンインターフェイスが複雑すぎる。
 銃一つ撃つのに一々メニューを開いて、銃の射撃姿勢を呼び出し、状況によっては下半
身のモーションを呼び出し走らせる、左手のメニューから盾を構えさせる、などという繁
雑な過程を踏まなければならない。
 現場を知らない頭でっかちな学者バカがやりそうなことだ。
 スペックを気にしすぎて、現場での使い勝手を考慮しないのだ。
 MSに人間と同じ挙動は必要ない。機能が制限されようとも、正確で素早い攻撃と機動が
出来さえすればいいのだ。
 重火器を運用するプラットフォームとしての信頼性がなにより重視される。
『ストライカーパック接続完了』
 ストライカーパックの接続を確認していたサイから通信が入る。
『了解』
『これランチャーパックっていうらしいけど、シン、どうだ?』
『ああ、接続した後、なんか起ち上がった……砲戦用のアプリケーションみたいだな』
『ストライクを長距離精密射撃に特化させる為のモノよ』
『この状態だと……オートバランサーへ振りがキツいな。これじゃあ、走り回るのは無理だぞ』
 砲身を安定させるのを最優先とするためか、オートバランサーが機体の機動を鈍らせている。
『ヘッドレストの横の照準用カメラを引き出して』
 マリューの指示でヘッドレスト右横から精密照準用接眼カメラを引き出すシン。
 コンソールからキーボードを引き出す。砲戦アプリを終了してキーボードを弄り出す。
『アプリを終了させてもマニュアルで砲は使えるのか……』
『ええ。その照準機と連動して腕が砲身を制御するから』
『なんだこれ……ツールか?』
『GATの開発ツールよ。アプリケーションの設定が可能なのよ』
『ホントに実験機なんだな』
 ザフトでは各パイロットが各自がMSの設定を弄るので珍しくもないのだが、普通、量産
タイプだと弄れないようなパラメーターまで表示されている。
『OS自体の改変やアプリケーションの開発も可能になってるわ』
『無茶苦茶じゃないか』
 呆れるシン。
 OSが複雑すぎるわけだ。不都合がある度にその場でOSに手を加え、必要とあればアプリ
ケーションを追加していたのだろう。
 先ほど読みとったストライクの雑感に間違いはなかったわけだ。
『ソレでさっき取ったあなたのデータをマージしてモーションを補完すれば……」
『だいぶ、ましになるな』
『あとはあなたの腕でどうにかして』
『砲のキャリブレーションは取れてるんだよな?』
『ええ、そのはずよ』
『頭部CIWSは酷いモンだったぞ』
『あれは……制御アプリが起動してなかったからで……』
 マリューの言葉にコンソールを弄りメニューを閲覧するシン。
 画面に頭部CIWS制御アプリが表示される。
『これか、さっきのもこれが起動してなかったからか』
942機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/07/10(火) 20:47:49 ID:???
『そういうことよ。もっとも実弾を搭載してないのだけれど……』
「呆れるね。こんなんで戦おうだなんて」
『こんな、で悪かったわね。でも、こんな状態のストライクでザフトのジンを倒した、あ
 なたには言われたくないわね。あたしから言わせれば、あなたの方がよっぽど呆れた存
 在……いえ、脅威ね』
『……』
 少しうち解けたように思えたが、やはり溝がある。
 学生達相手のように簡単にはいかない。
『とにかく、ヤツらが戻ってくるまでにこのストライクを少しはましにしないとな。
 さっきみたいのはもうごめんだ』
 さすがに戦闘中に各機能を統合するOSの改変は無理だったが時間があれば問題ない。必
要なアプリやツールは揃っている。あとは戦闘用のモーションパターンを学習させるだけ
だ。凄腕の開発者ならモーションもデータ上だけで作り出すのだろうが、そこまではさす
がに無理だ。
『こいつのOS、弄っても問題ないのか?』
『え? ええ、バックアップは取ってあるから。ただし、あなたにしか動かせない、なん
 てことにはしないでよ』
『当たり前だ、誰がそんな非合理的なことするんだよ。インターフェイス回りを統合する
 だけだ』
『なら好きにしなさい。どうせ必要なのは、あなたのモーションデータだけですからね』
『そうかい』
――――モーションに関しては実戦の中で学習させていくしかないだろうが……
――――時間をかけて弄れば俺好みのMSに仕上がるか
 話しながらも、作業は進んでいく。
 突如、轟音と共に2つの影が頭上を飛んでいく。
『ヤツらもう来たのか!?』
 レーダーを作動させて警戒するシン。
 モニターに人型の影を捉える。
『シグー!?』
『メビウス・ゼロ!?』
 シンとマリューの声が重なる。
 見る間に二機はコロニーシャフト付近へと舞い上がり、ドッグファイトを繰り広げる。
 しかし、シグーがメビウス・ゼロの背後をとりMS特有の機動で回り込むと重斬刀でメビ
ウス・ゼロのレールガンの砲身を寸断しあっさりと決着がついた。
『サイ、早くトレーラーの影に隠れるんだ』
 外部スピーカーでサイに警告を告げる。
「あ、あぁ!」
「あなた達も、早く伏せてっ!」
 マリューがミリアリアとカガリを引きずり倒す用にして伏せる。カズィもそれに倣う。
 シグーが急降下して公園に砲弾の雨を降らせる。ストライクを狙ってのものだろうが、
このままではサイ達が死ぬことになる。
「させるかよぉっ!」
 PS装甲を起動し立ち上がると、ストライクを盾に砲弾の雨に身を晒す。
943機動戦士ガンダムSEED in Sin:2007/07/10(火) 20:49:20 ID:???
 カンッ カンッ カンッ
 PS装甲で弾かれた砲弾が砕け、散弾となってあたりに飛び散る。
「しまった!」
 真っ青になって足下を見るが、幸いにも誰も当たらなかったようだ。
「クソッ」
 毒づき、シグーを睨みつける。その時、コロニー全体が揺らいだ。
 港口から閃光と爆煙が広がる。その中から、白い巨大な艦が姿を現した。
「あれは……アークエンジェル」


二話終了です。
Wiki登録してくれた人ありがとうございます。
944通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:11:57 ID:???
GJ!!

さすがにこのシンはアークエンジェルを見ていきなり切れることはないよなw
・・・たぶん
945通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:20:32 ID:???
GJ
非情というか効率的なマリューがいいかんじ
946通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:24:18 ID:???
GJ
947SPIRAL:2007/07/10(火) 22:41:20 ID:???
ずっと人大杉状態から解放されてみれば新作がちょうど投下されていて驚きましたw
GJ!です^^


 私の方ですが、現在ちょこちょこっと(汗)。英語の試験二つが終わったんですが、
まあギリギリ単位取れるかななモノで(嗚呼)。まあテストギリギリまでサークルとか
してたらそうなるかorz
 ずっと人大杉状態に始めて見舞われたので、物凄く焦りましたが、また同じことが
起こる前に次を投下したいです。
948通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:22:58 ID:???
GJ!

だが、せめて職人さんだけでも専ブラ使ってくれ。
人大杉解除と同時に投下、それをいっせいに読んでまた人大杉……、って悪循環になりかねんから。
これから夏休みなんだし、どんどん人多くなるよ?
949SPIRAL:2007/07/12(木) 07:29:48 ID:???
 なんとか書けました。というわけで明日の早朝に投下します。

 にしても……話が進まねぇ進まねぇよorz
そろそろ加速させて行きたいです^^;
950シンinキラ:2007/07/12(木) 21:02:14 ID:???
忙しくなって書く時間がほとんどとれない(T-T) グスッ
951通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 21:12:11 ID:DnySgwn5
自分のペース
952通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 22:40:30 ID:???
我々は何時までも待っているのでご安心をば
953SPIRAL:2007/07/13(金) 07:39:44 ID:???
投下行きます
954SPIRAL:2007/07/13(金) 07:41:01 ID:???
―欲しいモノはあるかい?
―えっとねぇ。お母さんが欲しいなあ。それとねぇ……
―おやおや。まだあるのかい?
―うんっ!僕は家族が欲しいんだぁ。だから……

『マユも欲しいなぁ』


 数日後。シンが色々な言い訳を考えながら研究所に向かうと、そこにいたのは妙齢の美女だった。
「あっ……」
シンは空いた口が閉まらなかった。陶磁器のように白い肌に豊かな艶を湛えた長い黒髪。宝玉の様な紅い瞳。
見詰め合う美女とシン。先に口を開いたのは美女の方だった。
「あ、シン君。来るの遅かったわね」
`何時もの口調'で言われ、シンはやっと目の前の女性が誰なのかに気付いた。
「先生っ!?」


機動戦士 ガンダムSEED DESTINY SPIRAL 〜黄金の輝き〜

第五話 『まだ始まらぬ物語』
955SPIRAL:2007/07/13(金) 07:47:17 ID:???
シン君が模擬戦で倒れた。その報せを受けて、私は慌てに慌てた。
 やっぱりあんな実験に無理があったのかなとか、そもそもストレスとか溜まりに溜まってたんじゃないかなとか
色々とある(ていうかありすぎる)心当たりが頭の中を目まぐるしく駆け巡った。最近の私は一向に出ない結果に、
苛立ち、半ば諦観すら抱いていた。だけどシン君は何時も一生懸命で。私もそれを助けてあげたくて……。
あれ?何時の間にか逆転してる?私が彼を元々自分勝手な理由で巻き込んだのに、主体が入れ替わってる?
駄目だ、これじゃ駄目だ。何が駄目かっていうのも分からないけど、これじゃ―
「失礼する」
億劫していた私の前に、長身の男が現れた。

いきなりノックも無しに入ってきた男に、彼女は警戒を露わにする。机の引き出しに隠してある拳銃が頭を過ぎった。
「……」
前髪越しに、その瞳で男を睨む。金髪赤眼の男。黒いスーツで完全武装している姿は、いつか見たSF映画を
思い出させた。すると、男は苦笑して言う。
「おいおい、実の兄に向かってその眼差しはないだろう」
今度は彼女が驚く番だった。兄?はて、アニ?えと、そんなのいたっけ。
「……どうやら相変わらず癖が治らんらしいな。私の名と、兄妹という絆は、お前にとってどうでもよかったと
いうことか」
そう言われ、彼女が思い出すには、三分の間があったという。
956SPIRAL:2007/07/13(金) 07:49:56 ID:???
「えと……とりあえず私は謝らないわ」
「別に謝らなくていい。そもそもここ数年、会ったことなど一度も無かったからな」
二人は向かい合って椅子に座り、紅茶を飲んでいた。
「……普通に不味いんだが」
「わ、悪かったわね!どうせパックモノよ!」
彼女はそう言うと紅茶を思いっきり喉に流し込んだ。その様子を見て男は笑う。
「その様子だと、私の名前も自分の名前もまた忘れたか?」
「えぇ、思いっきり」
やや挑発的に彼女は返した。先程から男のペースに巻き込まれっぱなしである。彼女としてはあまり喜ばしくない
構図だった。
「昔から定期的にお前のその足りない頭に家族の名と自身の名を刻み直してやっていたのは私だからな。言っておくと、
私の名前はチハヤ・アーガイルだ」
そう言って男―チハヤ・アーガイルも紅茶を飲み干した。何でこんな風に毎度毎度自己紹介させられなければ
ならないと小さく呟きながら。
「……で?兄さん。今日は何をしにきたのかしら?」
「妹に会いに来るのに、理由がいるか?アリス」
おどけた風にチハヤが言った。彼女―改めアリスは眉を吊り上げながら、
「いる」
と、簡潔に斬り捨てたのだった。チハヤはきょとんとした後、ゲラゲラ笑い出した。
「はははっ!相変わらずだな。まあいい。結論から言うと、今日は訳ありだ」
チハヤは真面目な顔を作り、眼をアリスに合わせる。もっとも、前髪で隠れたアリスの瞳が、本当にチハヤを向いているかは
別として。
957SPIRAL:2007/07/13(金) 07:51:03 ID:???
「お前のお気に入りのシン・アスカ。彼を病院送りにしたのはこの私だ」
自信満々に言い張ったチハヤの顔に、アリスの拳が突き刺さった。
「言うに事欠いて、いきなり何言い出すかと思えば……」
蹲るチハヤを見下ろしながら、アリスは吼える。
「何でアンタがシン君を病院送りにしてるのよぉっ!」
さらに蹴りまで見舞う。容赦がない。というか容赦が無さ過ぎた。
「OK。時に落ち着け」
赤くなった顔を真顔を保ったまま押さえつつ、チハヤはポケットからティッシュを取り出して鼻血を拭いた。
「全く……。我が妹ながら容赦がない。敵は全て殲滅か?お前はどちらかというと軍人向きだ。元々体力も、私の
それの比ではなかった」
「うっさいわね。研究が趣味なんだからいいでしょ?」
「よくない。国の損失になる」
完全に平静を取り戻したチハヤは、懐からカルテを取り出すと、それをアリスに渡した。
「なにこれ?」
「カルテだ、シン・アスカの。不明瞭な点が幾つか見られたのでな。お前の研究の役に立つのではないかと思って
持ってきてやった」
言われてアリスは、素早くカルテに眼を通す。そして愕然とした。
 今までも、端的には興味深い結果をシンは示していた。それがアリスとシンの求めるものでないとしても。
そして今回、このカルテでアリスは一つの結論にたどり着くことになる。
 それは彼女が認めたくなかったこと。自らの夢の全否定。
「……これって……まさか」
その声は呟きだったのだろう。チハヤは律儀にもそれに答える。
「あぁ。異常だろう?それではもう興奮の塊と言っていい。発狂寸前とも言えるだろう。収容された時にそれ
だったのだから、戦闘中の彼はさらに危険な状態だったろう。そしてこの症状、一年前だかの『面倒事』の際に
AA(アークエンジェル)に居たパイロットの彼に似ている」

「「キラ・ヤマト」」
958SPIRAL:2007/07/13(金) 08:00:21 ID:???

「ごめんねぇ。いきなり髪切っちゃ、誰か分からなくなるわよね」
 先生の様子がおかしい。あまり長くない付き合いの中だが、多少なりとも彼女の人となりを理解しているつもり
のシンは何となく察した。
 それにしても……と、シンはマジマジと彼女の顔を凝視した。
「……?どうしたの?」
「い、いえ……」
まさか見惚れていたとは言えまい。それにしてもなんで突然髪なんか切ったんだろう―
「シン君」
いきなり冷めた声で言われたものだから、シンはどきりとした。
「は、はい?」
そしてまたすぐにどきりとすることになる。というよりドッカンだろうか。
「……もうこの研究も、終わりにするから」
 突然の宣告。あまりにも唐突過ぎて、シンはその言葉を耳からすっぽ抜けさせた。
「は、はいぃっ!?なんでですか!なんで突然っ!」
取り乱すシン。先生は何を言ってるんだろう?なんで研究を止めるなんて……。
「何れあなたにも辞令がくると思うけど、どうも『引き抜き』ってやつらしいわ」
「引き抜き、ですか?」
「えぇ引き抜き。それも軍の御上の人達直々にね」
 訳が分からない。だが、自分が眠っていた三日間程で、多くの事が動いていたのだけははっきりと理解した。
959SPIRAL:2007/07/13(金) 08:02:47 ID:???
誰もが己の役目を知り、それにそって生きる世界。
『君は本気なのかね?アーガイル三佐』
「はい。私は冗談は言わない主義です」
 それは夢物語。何故なら人に、決まった役目を与えることなど出来はしないのだから。
『しかし……』
「一佐。先日の私の軽率な行動は今ここでは忘れて頂きたいのです。私のあの暴挙が導き出した一つの答え。
それは一佐とてお分かりの筈ですが」
 生き方に意味を、役目を与えられるのは己のみ。
『『雷光』が、優秀とは言えまだ過程を終えていない生徒に遅れを取った、か』
「はい。あの攻防の中で、私は確信しました。彼は、彼こそは『シンリュウ』を駆るに相応しいと」
 そして彼が選んだ道は王道ではなくて。
『……よかろう。他ならぬ君の意見だ。今の君の立場はかなり危ういが……考慮してみよう』
 ただ、誰かを立てる道。
 この世界の流れを創る者が本当にいるというのなら、自分はその影でいい。その役目だけで十分だ。
「(悪いな、アリス。お前のお気に入りはこちら側に引き込ませてもらう)」
 チハヤは心の中で静かに笑った。

 
 今日はここまでです。いやぁ、目立っちまいましたね、オリキャラ^^;かなり反則ですがorz
とりあえず次回は少々長くなるかと。何とかして次で一区切り付けて、C.E73にまで持っていきたいです。
 でもC.E73編は最初の方はザフト視点です。アーモリー・ワン襲撃辺りはやりたいので。
960シンinキラ:2007/07/13(金) 17:53:43 ID:???
「じゃぁ、4時間後だな」
「気を付けろ」
「分かってる。そっちこそな」
「ヤマト少っぃ…しょっ少年……た…頼んだぞ…」

マリューさん、ナタルさんとサイーブさん達が武器の調達に行くと言う。俺も行きたかったが、代わりにカガリとア
フメドで日用品などを街で仕入れてきてくれと言われた。
気晴らしをさせようとしてくれているのだろう。ありがたくそうさせてもらう事にした。
ただし、調達する武装に注文を付けて置いた。ジンの重突撃銃にM68キャットゥス500mm無反動砲、パルデュス
3連装短距離誘導弾発射筒、8連装短距離誘導弾発射筒と言ったザフトの武装だ。マリューさん達はあきれて
いた。保証はできないと言っていたが、ここならかえって手に入りやすいだろう。俺は、今までの経験からバッテ
リーにすべてを頼るかのようなストライクの武装に不安を抱いていたのだ……

「何ボケッとしているんだ? 少ぃ……キラさんよぅ」
「いやほんとに、ここが虎の本拠地かって思ってね。随分賑やかで、平和そうじゃないか」
「ふん! 付いて来い」
「え?」
「平和そうに見えたって、そんなものは見せかけだぜ」

アフメドが指し示すその先には、陸上戦艦レセップスが鎮座していた。

「あれが、この街の本当の支配者だ。逆らう者は容赦なく殺される。ここはザフトの、砂漠の虎のものなんだ」
「……」

俺は何も言えなかった。前世、パナマで、ザフトが何をやったのか。それは恥ずべき行動だと教えられた。それ
に、イザーク・ジュール。今回は俺が防いだが、前世世界では、シャトルを撃った事で一度は罪に問われたはず
だ。ザフトはまだ若い。そんなはねっかえりがいてもおかしくない。アンドリュー・バルトフェルド。残虐な男だった
とは聞いていないが、あいつは平時に乱を起こすような行動を取った!



「これでだいたい揃ったがぁ、この医局のウルシハラ先生の注文は無茶だぞ。アフリカの呪い師の薬壷だのお面
だの、こ〜んなところにあるもんか」
「お待たせねー」
「キラ、何、これ?」
「ああ、これは……(なつかしい。ジブラルタル基地で食べたな)ドネルケバブさ! 焼きながらそぎ落とした肉を
挟んだ物だ」
「そうそう。説明取られちまったけどな。ほんとは肉そぎ落とす所を見ながら食わせてやりたかったが。ほら、お前
らも食えよ。このチリソースを掛けてぇ…」
「あーいや待ったぁ!ちょっと待ったぁ! ケバブにチリソースなんて何を言ってるんだ!このヨーグルトソースを
掛けるのが常識だろうがぁ」
「そうだな。ヨーグルト掛けて食うのも通だよな〜(そうそう、ジブラルタルじゃ、そうやって食った。勧めてくれたの
はレイだったか? 若いうちから刺激物を取りすぎると良くないとか言ってて。妙なところで爺むさい奴だったよな
ぁ。元気か? ルナ、レイ。俺は元気でやってるぞ)」
「な、なんだ? キラの奴、一人の世界に入ってるぞ」
「おーい、大丈夫か、キラ」
「あ、カガリ。ヨーグルトかけてやるよ」
「あ、ありがと……」
961シンinキラ:2007/07/13(金) 17:54:22 ID:???
「……おじさんも会話に混ぜてくれないとさびしいなぁ。せっかく同好の士を見つけたと言うのに」

――!

「お前! アンドリュー・バルトフェルド!」
「おや、珍しいねぇ。本名を全部言ってくれて。最近は虎だけで済まされちゃってね」

信じ難い事に、目の前には派手な服を着たアンドリュー・バルトフェルドがいた!

「だが、ここでゆっくり友好を深める訳にもいかんようだな。――伏せろ!」

虎がテーブルを蹴倒す! 俺はカガリを抱え込んで伏せた!

「アフメド! 大丈夫か!」
「ああ、なんとか。しかしなんだってんだ」

彼は周囲でいきなり始まった銃撃戦に動転しているようだ。

「『青き清浄なる世界の為に』とか言っていたからブルコスの襲撃だろう!」
「なんだって! 俺らナチュラルなのに!」
「狂信者なんてそんな物さ! 自分の都合しか考えん!」

――! 目の前に銃が転がってきた。そして視界の隅にはこちらを狙う奴が一人!
なら、やる事は一つしかないじゃないか!
転がりながら銃を拾い上げ、射手に三連射! 射手は崩れ落ちた。

962シンinキラ:2007/07/13(金) 17:55:34 ID:???
「よし、終わったか?」

銃撃戦は終わりを迎えた様だった。アンドリュー・バルトフェルド、指揮を取って襲ってきたブルーコスモスに止め
を刺している。

「隊長ぉ! 御無事で!」

緑の軍服みたいなものを着た男が走ってきた。

「ああ! 私は平気だ。彼のおかげでな」

アンドリュー・バルトフェルドは、こちらを向いてウインクした。



「さ、どうぞ〜」
「うわ〜!」

なんだかよくわからないうちに、バルトフェルドにまるで宮殿のような建物に案内されてた。

「いえ…俺達はほんとにもう……」
「いやいや〜、お茶を台無しにした上に助けてもらって、彼女なんか服グチャグチャじゃないの。それをそのまま
帰すわけにはいかないでしょう。ね?僕としては」

確かにカガリはお茶を頭からかぶって悲惨な状態だ。
でも油断しちゃいけない。拾ったまま、こっそり腰に挟んで隠してある銃。これが頼りだ。
それを見透かすようにバルトフェルドは

「ふ」

と笑った。


「こっちだ」

警備兵に促されて建物の中に入る。そこには長い黒髪の、レオタードみたいな服を着た女の人がいた。

「この子ですの? アンディ」
「ああアイシャ、彼女をどうにかしてやってくれ。チリソースとヨーグルトソースとお茶を被っちまったんだ」
「あらあら〜、ケバブねー」
「ぁ…ぅーん……」
「さ、いらっしゃい?」
「カガリ……」
「大丈夫よ、すぐ済むわ。アンディと一緒に待ってて」
「おーい!君らはこっちだ」
963シンinキラ:2007/07/13(金) 17:56:02 ID:???
俺達は広い応接間に通された。


「僕ぁコーヒーには、いささか自信があってねぇ」
「はぁ……」
「まぁ掛けたまえよ。くつろいでくれ」
「……」
しかたないからみんな腰を下ろした。
ん?暖炉の上に化石みたいなものが飾ってある。

「ん?それはエヴィデンスゼロワン。レプリカだけどね。実物を見たことは?」
「プラントに飾ってあるんでしょう?プラントは行った事ないから……」
「そうか。戦争になる前は、あちこちに移動展示もしたもんだが。見てないとは残念だ。しかし、何でこれを鯨
石と言うのかねぇ。これ、鯨に見える?」
「そうですねぇ。羽を取れば鯨の化石に見えないことも無いかな……」
「だろう。どう見ても羽根じゃない?普通鯨には羽根はないだろう」
「え…まぁ……あでも、それは外宇宙から来た、地球外生物の存在証拠ってことですから……」
「僕が言いたいのは、何でこれが鯨なんだってことだよ」
「……じゃあ、何ならいいんですか?」
「ん〜〜…、何ならと言われても困るが…、ところで、どう?コーヒーの方は」
「ん……いけますね。と言ってもまぁ、いつも飲んでる比較対象がインスタントコーヒーですが」
「(おい、なに和んでんだよ)」

アフメドが突いて来た。

「(そう言ったって、俺らまな板の上の鯉でしょうが)」
「(くっ)」

「そっちの君はどうだい?」
「……」
「あ、君にはまだ分からんかなぁ、大人の味は」
「ふん」
「おいアフメド」

結局、俺とバルトフェルドで話す形になった。
964シンinキラ:2007/07/13(金) 17:56:49 ID:???
バルトフェルドはここでも、未来でも敵のはずなのになぜか楽しく話が弾んだ。
そのうちまた話題が鯨石になった。

「ま、楽しくも厄介な存在だよねぇ、これも」
「……厄介、ですか?」
「そりゃぁそうでしょう。こんなもの見つけちゃったから、希望って言うか、可能性が出てきちゃった訳だし」
「え?」
「人はまだもっと先まで行ける、ってさ。この戦争の一番の根っ子だ」

そこに、アイシャさんがカガリを連れてやってきた。

「アンディー」
「おやおや!」
「へー!似合うじゃないカガリ!」
「あーほら。もう」

恥ずかしそうにアイシャさんの後ろに隠れているドレス姿のカガリが前に出される。

「あーさすがに、似合ってるよ、見違えた」
「ありがと、キラ……」
「お二人さんだけで雰囲気だされてもなぁ」

アフメドがぼやく。

「くっはっはっは……」
「ふふふ……」

カガリも座り、コーヒーが出される。でも、本当に似合ってる。

「ドレスもよく似合うねぇ。と言うか、そういう姿も実に板に付いてる感じだ」
「勝手に言ってろ!」
「そう言うお前こそ、ほんとに砂漠の虎か?何で人にあんなドレスを着せたりする? これも毎度のお遊びの一つ
か!」

アフメドがバルトフェルドに突っかかる。わかっているのか? ここは奴の本拠地なんだぞ?

「ドレスを選んだのはアイシャだし、毎度のお遊びとは?」
「変装してヘラヘラ街で遊んでみたり、住民は逃がして街だけ焼いてみたり。ってことさ」
「いい目だねぇ。真っ直ぐで、実にいい目だ」
「くっ!ふざけるな!」
「君も死んだ方がマシなクチかね?」

バルトフェルドの顔がきびしくなった。

「なにを……」
「――アフメド、やめろ」

俺の目に射すくめられアフメドは言葉を継ぐのをやめる。
965シンinキラ:2007/07/13(金) 17:57:56 ID:???
「キラ君、君はどう思ってんの?」
「え?」
「どうなったらこの戦争は終わると思う?モビルスーツのパイロットとしては」
「やはり、知っていたか」
「戦争には制限時間も得点もない。スポーツの試合のようなねぇ。ならどうやって勝ち負けを決める?どこで終
わりにすればいい?」

どうやって終わりにすればいいかって? 本当ならもう疾うに終わるはずだったじゃないか! それを介入して来
てめちゃくちゃにしたのはあんただろ! って、過去のこいつに言ってもしょうがないか。

「そう、問題はそこです。何故我々はこうまで戦い続けるのか。何故戦争はこうまでなくならないのか。戦争は嫌
だといつの時代も人は叫び続けているのに」
「ほう、君は何故だと思う? キラ君」

デスクに向かって歩きかけたバルトフェルドの足が止まり、こちらを振り返る。

「誰かの持ち物が欲しい。自分たちと違う。憎い。怖い。間違っている。そんな理由で戦い続けている人がいるの
も確かです。でもが、もっとどうしようもない、救いようのない一面もあると思います、戦争には」
「ほう?」

バルトフェルドに飲まれちゃいけない。俺は、デュランダル議長との、お茶会での会話を必死で思い出していた。

「たとえばあの機体、バクゥ。見たところ、またすでに改良型が作られているようですね。こうして新しい機体が
次々と作られる。戦場ではミサイルが撃たれ、モビルスーツが撃たれる。様々なものが破壊されていく」
「……」
「故に工場では次々と新しい機体を作りミサイルを作り戦場へ送る。両軍ともね。生産ラインは要求に負われ追
いつかないほどです。その一機、一体の価格を考えてみてください。これをただ産業としてとらえるのなら、これ
ほど回転がよく、また利益の上がるものは他にないでしょう」
「確かにな。それで?」
「戦争が終われば兵器は要らない。それでは儲からない。だが戦争になれば自分たちは儲かるのだ。ならば戦
争はそんな彼等にとっては是非ともやって欲しい事となるのではないでしょうか?」
「彼等とは?」
「あれは敵だ、危険だ、戦おう、撃たれた、許せない、戦おう。人類の歴史にはずっとそう人々に叫び、常に産業
として戦争を考え作ってきた者達がいます。自分たちに利益のためにね。今度のこの戦争の裏にも間違いなく
彼等ロゴスがいるでしょう。あのブルーコスモスの母体となった! だから難しいのはそこです。彼等に踊らされ
ている限り、プラントと地球はこれからも戦い続けていくでしょう」

バルトフェルドは、しばらく黙り込んでいた。

「なるほどね。君は色々知っているようだなぁ。しかし、その考えには穴がある」
「え?」
「昨今の巨大資本にとって全世界を巻き込んだ大戦争などと言う物は、悪夢だよ。なぜなら現代の戦争は彼らの
資産を徹底的に破壊し、良質な労働者と言う資源を戦争に取られてしまうのだからね。資本主義の発達した現代
、最も大きな消費は民需だ。これを減退させる戦争は企業にとって悪夢に他ならない。そうなれば経済は後退す
るだろう。現にそうなっている」
「……ぁ……」
966シンinキラ:2007/07/13(金) 17:58:37 ID:???
俺は、俺の頭の中は真っ白になった。
納得できてしまったからだ。バルトフェルドの言った事が。

「まさか……議長の言った事は……俺は……」
「議長? 議長とは?」
「……なんでもありませんよ」
「ま、いいけどね。ともかく、君が何故同胞と敵対する道を選んだかは知らんが、あのモビルスーツのパイロット
である以上、私と君は、敵同士だと言うことだな?」
「コーディネイターであるだけで同胞、と呼ぶ割には、中立国も何もお構いなしに地球にばら撒きましたね。ニュ
ートロンジャマー。あれのおかげでどれだけ地球にいるコーディネイターの肩身が狭くなったか」
「む」

バルトフェルドの顔がゆがむ。
やった! 反撃に成功した気分だ!

「それに俺はオーブ国民です。俺の同胞はオーブの民だ!」
「キラ……」

カガリが俺を見上げ、服のすそをぎゅっとつかむ。俺はカガリの手をぎゅっと握った。

「ここであなたに俺が言いたいのは一つです」
「ほう、なんだね」
「あなたがクライン派なのは知っています。でもラクス・クラインの言葉が幾ら耳障りのよい言葉だとしてもそれに
惑わされないでください」
「なにか、複雑なようだねぇ。なぜシーゲル議長、ではなくラクスなのか? 僕のルートではラクス・クラインを開放
したのは地球軍のモビルスーツパイロットからと聞いているし。ま、今日の君は命の恩人だし、ここは戦場ではな
い。帰りたまえ。話せて楽しかったよ。よかったかどうかは分からんがねぇ」

アイシャさんがドアを開ける。

「カガリ君、そのドレスはあげるよ。キラ君とアフメド君には……」

バルトフェルドさんはポン、と俺とアフメドの手に袋を載せる。

「俺が調合したブレンドのコーヒーだ。試してくれ。インスタントよりはましだと思うよ。じゃ、また戦場でな」

俺達は宮殿を後にした。
俺は、初めてデュランダル議長に疑念を持った。俺は、間違っていたのか? デュランダル議長をあっさり信じて
いた俺は……
967シンinキラ:2007/07/13(金) 17:59:03 ID:???
◇◇◇


「やれやれ、だめだねぇ。アーガイル二等兵もケーニヒ二等兵も」
「ゆっくりでも歩けるようになったのですもの、たいした物だわ。そうではなくて? フラガ少佐」

補給を受けたものの、パイロットもいなかったデュエルダガーとバスターダガー。
アーガイル二等兵とケーニヒ二等兵が志願したのはつい先日だった。
デュエル……皮肉な物ね。接近戦用に作られたはずなのに、補給された量産型は接近戦をするストライクを中
距離から支援するために、右肩部に115mmリニアキャノン、左肩部に8連装ミサイルポッドと追加装甲を与えら
れ、そこにある。

「まぁ、どうしても坊主と比べちまうからなぁ。でも比べちまえば、俺が護衛してた正規のパイロットも似たりよった
りだったか」
「それについては、プログラムの問題もあったかと。ヘリオポリスからの志願兵達がよくやってくれました。補充兵
が来て空いた時間を自発的に協力してくれました。さすが工科大学生。プログラムを、ここまで修正できたのも彼
らのおかげです」
「坊主がいりゃあ、もっとはかどるかもな。なんにせよ、時間が欲しいな」
「艦長、フラガ少佐! 何をのんびりした事を言っているのです! ヤマト少尉がまだ戻らぬと言うのに!」
「今は焦ってもキラ君の事はしょうがないでしょう。今私達にできるのは手持ちの武器の一刻も早い戦力化です」
「くっ」

「艦長! サイーブさんから連絡がありました! 帰って来ました! 3人無事との事です」
「無事か……心配を掛ける」

ナタルが心底安心した声で言う。
私はナタルがうらやましかった。この3人の中で、一番キラ君を心配していたのはナタルだろう。
私は心の一部でキラ君をもう無い物として、対策を立てていたぐらいなのだ。
冷たい女ね。私って……


◇◇◇
968シンinキラ:2007/07/13(金) 17:59:40 ID:???
投下終了ー
969通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 18:14:21 ID:???
どっちも乙〜。
なんか今回はほぼ真面目で見違えたw
970通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 18:50:16 ID:???

魔乳とナタルが原作と逆転しててびっくらこいたw
でもそんなナタルさんが大好きです!魔乳?どーでもいいっすww
971通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:02:35 ID:???
なんかカガリとフラグ立っちゃってるぞオイ
972通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:22:57 ID:???
u
973通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:24:10 ID:???
SPIRAL氏
シンINキラ氏

GJ!!
974通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 00:06:35 ID:???
>俺は間違っていたのか?成長プラグキター!!!
975通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 00:34:53 ID:???
ウルシハラ吹いたw
秘書は異常にお茶を出すのが遅い女なんだな?
976通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 07:50:56 ID:???
シンinキラだけWikiに登録されましたね。しかも「hequil417love」名義ではなく「arufa53」名義。
「arufa53」は何故か種系、型月系の板で或る傾向の「作品」ばかりをチョイスする編集者なわけですが・・・。
977通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 08:24:06 ID:???
でって言っとく
978通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 10:19:24 ID:???
ザフトのMSを製造しているのはザフト自身で企業ではない、MSを幾つ造ろうがプラントの資産を食い潰すだけで一銭も利益は入らない。ザフトやってた元シンがなんでそのこと知らないの?
ちなみにブルコス盟主のアズラエルは自身の財産と組織を浪費して連合軍に食い込めたんだけど、元々コーディ憎しで利益なんて全く考えてないし。

>昨今の巨大資本にとって・・・
これLnamaria-IF赤き月の鷹第13話のルナマリアの台詞のコピペだし。これ自体突っ込みどころはあるんだけど。
種世界の戦争は武力蜂起によるプラントの独立戦争であって世界大戦のような全面戦争ではない。
連合は現実の国連に相当し、連合軍は多国籍軍のことで各国の全軍ではない、CE71時点での構成はプラントを建造した国々を中心にした混成軍で目的はプラントの武力蜂起の鎮圧。
連合加盟国でも中立を掲げる派兵しない国もあるし、軍事的にザフトに協力してプラント側に組している国もある。
現実的に戦争で儲ける方法は戦争の当事者ではない第三者になること、それがいわゆる死の商人。
で、種世界でこれに該当するのは、戦場跡の兵器の回収や横流で資本と影響力を獲得したジャンク屋組織でギガフロートを接収しているし、ラクス側に組しているのは戦争終結後に影響力と権勢を維持するための布石とも取れる。
それに中立やっていた頃のオーブもそう、連合G開発なんてもろ死の商人のやることだし、ちなみにこの時点でのオーブの指導者の五大氏族にロゴス関係者はいないしモルゲンレーテを牛耳っているのはアスハ。
なぜかこれらのことは原作では無視されているけど、ロゴスについても戦需による死の商人として利益を上げることは可能で矛盾はしていない。また、ロゴスが沿うかは別として多国籍化している企業にとって国の枠は関係が無い。

元シンがニュートロンジャマーのことを持ち出すなら、ブルコスが連合勢力に構成員と勢力を伸ばしたそもそもの原因がニュートロンジャマーのエイプリルフールクライシスだということぐらいわかっているとおもうけど。
先の戦争で儲けるため云々の台詞と矛盾するし。

なんで、OS未完成の試作機強奪から1ヶ月もたっていないのに、量産機しかも後期型の105ダガーのバリエーション機があるの?
バルトフェルド隊の監視網とザフトの勢力圏をかいくぐってどうやってMS2体をどこからどうやってだれが輸送したの?
そんなことができるなら、バルトフェルドを相手にする必要がまったく無いけど、輸送ルートを逆に辿ればいいだけだし。
だいたい、ナチュラルが乗れる量産機が既に製造できるならAAがアラスカに行く必要まったくないじゃないか。量産できるならGの設計データも戦闘データも今更だし。
というか試作機をナチュラル用に完成できなかったヘリオポリスにいたマリュー達(含むモルゲンレーテ)は無能?
979通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 10:31:18 ID:???
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ   コピペは駄目だろ、常識的に考えて…
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
980通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 11:12:36 ID:???
注1:プラントのあれは武装蜂起であるが
   それ以前に、連合側理事国の資産の不法使用と職員の不法占拠である
   また、本編の流れやMSV戦記から言っても、プラント側国家が
   プラントに協力しているのか、それともプラントに占拠されているのかは不明
   また、オーブのあれは事なかれ主義なのか、それとも死の商人をする為の擬態なのかも不明
   
注2:連合G開発はあくまでも連合であってモルゲンでもオーブでもない
   開発できなかったからプロトアストレイを連合から設計パクって作ったわけで
   オーブはパクる為と連合と協調する為に膝元であるヘリオポリスを明け渡した
   しかし、ウズミが暴走してその協調を台無しにした、結果としてヘリオポリスは崩壊し
   オーブは連合に攻め込まれる流れとなった
   ちなみに、この頃のモルゲンレーテや国防を主要に牛耳っていたのはサハクであり
   戦後サハクが自分サイドのモルゲンレーテ職員や軍人たちと共にアメノミハシラに撤退した後、
   作り上げたのが種死におけるアスハマンセーの国軍・モルゲンレーテ

注3:ロゴスが戦争中、軍事的なモノで利益を上げる事は可能か? これは、YESである
   しかし
   ロゴスが戦争後、軍事的なモノで利益を上げる事は可能か? これは、NOである
   そして
   ロゴスは戦前から巨大な力を持っていたが、平時の利益はどこであげていたのか? これは、「通常の商売」によってである
   軍事の関係のない、複合企業である以上、平時は軍事以外の部門で利率を伸ばすのは当然。
   確かに、平時においても他国の紛争などで第三国に対して利益を上げる事は可能であるが
   それはあくまでも、オーブのように「自分たちの利益が関係ない」場合に限られる
   エイプリールフールクライシスとその後のザフト侵攻によって地球全土が戦場になった現在
   正直言って通常業務で利益を上げられる市場が目の前でバンバンぶっ飛んでくわけで、秒単位で
   だからこそ、種死本編においてもロゴスのお偉方はジブリールの強硬手段に難色を示したわけで
   だからこそジブリールは、あそこで早期決着を主張した後に感情論に持っていかざるを得なかった

注4:105ダガーは後期量産型ではなく、量産試作機・テストヘッド機を含む連合の量産主要機でG兵器完成時には実機は出来上がっていた
   デュエルダガーもこの砂漠の頃には既に完成済みだった。問題はバスターダガーだが、まあ宇宙で送ったデータに色々あったんだろう。
   史実では、105ダガーよりも戦場からの要請とコスト・生産性の関係で、より簡易化された量産型の
   ストライクダガーが量産されたから誤解されがちだが、105ダガーのが本当は開発先なのです。
   そしてストライクダガーからデチューンを省いて本来のスペックにしたのがロングダガーで、そこからさらにOSを最適化したのがデュエルダガー
   よって、105・ストライクダガー両機の後期量産型は、むしろダガーLになる。
   これはヤキン戦時には既に大量に月面基地に配備されてたという設定があったりする。

注5:ここでは、あくまでも「ナチュラルが動かせる」用になった事が重要
   「動かす」だけならマリューだって出来るしイライジャさんもやってる、問題はそれではナチュラルは戦闘行動が取れない所
   それをやるのがナチュラル用のOS、コーディ用で動かす程度なら、これはMSに対する習熟度の問題である。
   まあ、努力と根性で練習し続けて戦い続ければ才能と資質の無いナチュラル並みのイライジャさんでも戦闘行動取れる用になるが
   それには一年ほど激戦を潜り抜けねばならない。潜り抜けたらナチュラルでも宇宙地上砂漠どこでも戦える用になるが。
   話をナチュラル用OSに戻そう。
   OSに関しては、キラ=ヤマトがオーブ軍のOSを運用可能レベルに改良したのが僅か3日間の出来事である事実が原作で確認できる事を考えれば
   AAのクルーが元々MS実用化の為集められている事と併せて、実用化も運用も必ずしも不可能でも無茶な事でも無い。
   ただ、クルーは多分その手間に神を呪うだろうけどwwww
   ちなみに、劾の改良は不具合を煮詰める事だったので、キラがこの後付きっ切りで実戦デバックを繰り返せば
   まあ、後2〜3回後くらいにはマトモになるんじゃないかな?
981通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 11:37:56 ID:???
いつものことだが、ホントアンチの人はよく読み込んでるなぁ。
982通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 12:54:15 ID:???
>>980作者乙。

では指摘。

厨1
つ小説版
だいたい普通に考えて占拠というか侵略されたら親プラントどころか反攻すると思うが、無防備国家宣言でもやっているのか?

厨2
Gはモルゲンとの共同開発。だいたい連合単独でGが作れるなら最初から無傷の本土やアラスカで建造している。
モルゲンは公営だからもともと五大氏族の派閥が反映されている、そもそも軍じゃないし。

厨3
ロゴスは軍産複合体と設定されているけど言葉の意味わかってる?
それに現実に別に戦時中じゃなくても兵器は売れるし、軍需産業が兵器を売るのは普通に商売。
大体採算がとれない部門を潰すのは企業なら当たり前。戦争がなければ商売できないのなら、民需部門を残して軍需部門は切り捨てて当の昔にロゴスは自然解散するか軍事以外の複合体に変質している。

で、なんでコピペしたの?

厨4
105ダガーの発展型バスターダガーは普通に105ダガーのバリエーション機の後期量産型じゃないのか?
そもそもフィードバックが無いのにどうやって発展型を造ったんだ。
デュエルダガーはロングダガーのナチュラル仕様の改修機、OS以外も含めてナチュラル用につくったやつだろ。
そもそもストライクダガーとロングダガーは開発当初から別物だ。
試作機しかない物が改修機や発展型まであるわけ無いだろ根本的に。

厨5
だからこそ未完成だったわけだが。オーブでの最後の詰めの部分だけとはいえキラのスーパー能力抜きでは短期間でのOS完成は実現しなかったわけだが、そもそもこの話を持ちかけた開発担当者のエリカ自身コーディだし。
で、そこにいるのはキラじゃなくて中身シン、だれがナチュラル用OS造るんだ?

AAは実験運用艦でMS開発部隊ではない、大体大部分のクルーは皆死んでるし、技術士官は受け取りにきただけのマリューだけだし、開発データとストライクの現物以外は何も無いも同然だし。

そもそもコーディしか乗れない物を補給するわけ無いだろ?
しかも、機体自体が存在するはずの無い発展機やら、存在自体が矛盾のナチュラル用の改修機、これどこでだれがつくってどうやって補給したんだ?
983通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 13:40:47 ID:???
>>982
>小説版
を筆頭にした公式設定の群れでは、地球側は完全に占拠された後もバリバリに反抗しておるのだが
民衆もゲリラと化してる

>Gはモルゲンとの共同開発
ではないよ、全然違うよ、ストライカーパックのコンペでモルゲンが勝っただけだよ
それのコネで「頼むからウチの施設で開発してください」とオーブが土下座して頼むから
宇宙施設のオーブで開発してやった設定、アラスカ・月面では量産型の開発をやってる
わかる? オーブが始めに土下座して頼んできたのよ、んで裏取引。

>105ダガーの発展型バスターダガー
105ダガーの発展期じゃなくて、あれは105ダガーのフレームを流用した機体
フィードバックはバスター開発時点のデータ使えばよろしい、カラミティの装備流用するプランもあった事だし
デュエルダガーは純粋にロングダガー+ナチュラル用OS、新規に開発されたってソースは見当たらない
ストライクダガーとロングダガーは同一のモン。試作機しかないというのは何処から来たもの?

>キラのスーパーOS能力
が無くても連合は開発してるよ、ここでの問題は、オーブにてカトウ教授の薫陶があるか否か
エリカはそもそも設計と開発であってOSは門外漢、だからアストレイの方でもヘリオポリスのデータ回収しようとロウに近づいた
開発データが無いかどうかは不明、技術士官がいないかどうかも不明、実験運用部隊だがスタッフにゃ運用畑より開発畑のが多い
ここではそこにさらに補給が来てなかったか?
MSはコーディしか乗れないわけではなく、動かすくらいならナチュラルにも出来る
ただ、問題はそれこそAAは実験運用艦である以上、補給でOSが駄目なMS押し付けられる事もあるかもしれない、と
そう言うファンタジーだろ。

何度も言うようだが、105ダガーはこの時点でアラスカや月面やらに少数が配備されてた筈だし
ロングダガーだってソキウスさんたちやJさんが必死こいて実戦データを集めてる
で、それがどー言う理屈でここに着たかは作者さん次第だけど、作れる事は作れるからさ
必要なのは105ダガーとバスターの装備で、ロングダガーとデュエルダガーの違いはそれこそOSオンリーとしかソースが無い以上
この時点でもでっち上げて持ってくる事は出来る
984通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 13:46:32 ID:???
ぶっちゃけ、連合は独自にOS開発してるからな
現在は完成まで3ヶ月だからそろそろ地上では試作のOSが出来てる頃なのかも試練
そっちの実戦データ集めと開発は原作でも地上の領分だったわけだし
ソキウスも三月くらいには用済みになってたしね

それをカトウゼミのメンバーがAA側で持ってる実戦データで改良したという
そんな風に脳内補完したよ俺は

ビーム兵器と機体しかパクれずミラコロとPS装甲はブリッツとストライクの残骸からパクり
キラさんがいないとOSが開発できないオーブは、それはそれで仕方ないと思う
それも、技術の差って名の設定だと思うし
985通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 13:53:11 ID:???
ってかさぁ、そんだけ知識があるなら設定的に正しい二次創作書いて投下してくれよ。
他人の作品の粗捜しに時間と情熱傾けるよりよっぽど建設的だろ。
あとどうでもいい議論より先に次スレ立ててくれよな。
986通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 13:53:13 ID:???
>>982
反抗してるじゃあないか
しかしCE71年2月には北アフリカが落ちて
首都のバナディーヤは虎がレセップスとかドスン!
ブリバリに占拠してる有様でどう見ても完全に占領下だろ

そしてブルコスとゲリラが其々の陣地で頑張ってる所
ブルコス→組織力と資金力で奴らの占領お膝元に潜入して特攻してテロ
ゲリラ→現地の地の利を生かして郊外でチクチク

時々ブルコスはジャンク屋を利用してカーペンタリアにイヤガラセをしたりもする
それに引っかかる方も引っかかるほうだが、突破する方もする方だ
987通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 13:59:28 ID:???
次スレ立てたよ

つもしシンとキラが逆だったら2
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1184389047/l50
988通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 15:37:20 ID:???
アンチも読んでるようで読んでないな。第八艦隊の先見隊に出会った時にスカグラにダガー2機を補給されてる
989通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 16:17:01 ID:???
>>983 >>984 >>985 >>986
日本語読めないの?お前等?つーか、作者分身の術乙。

>>982>>980の矛盾を指摘しているんだぜおかしな脳内補完するんじゃねえよ。
1から10まで書いてやらんとわからんのか?

>小説版
だから>>980に読めと指摘しているんだが?

>ストライカーパック
>んで裏取引。
だから共同開発だろうが、騙るならちゃんと嫁wわかる?」

>105ダガーのフレーム
>必要なのは105ダガーとバスターの装備で
>この時点でもでっち上げて持ってくる事は出来る
105ダガーをベースにバスターの能力を持たせるため設計を見直した発展型なんだが。だいたい105用のバスターストライカーパックを廃案にした上で設計された物だし。

>ストライクダガーとロングダガーは同一のモン
ロングは熟練者とコーディ用の高性能機としてストライクダガーと平行開発された上位機なんだけど。つーかベースはデュエルだから別物だしw

>ロングダガーとデュエルダガーの違いはそれこそOSオンリーとしかソースが無い以上
公式に同じなのは外見と武装だけで中身は改修された別物なんだが、何処のソースだWikiかw

>試作機しかないというのは
AA地球降下時、砂漠編時点ではだろ?

>筈だし
それミゲルとかモーガンとかMSVが出てくるゲームのIF設定だし。

>作れる事は作れるからさ
バスターとデュエルの未完成の原型機、試作G強奪から1ヶ月もたっていないのにか?

>カトウゼミ
無理だろw

>ってかさぁ、そんだけ知識があるなら設定的に正しい二次創作書いて投下してくれよ
(´,_ゝ`)プ騙るに落ちたな。
990通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 16:18:42 ID:???
>ダガー2機を補給されてる
いつのまにデュエルダガーとバスターダガーにジョグレス進化したんだよw
991通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 16:30:50 ID:???
>>988
益々無理だろwwwつーかそんな戦力原作のどこにもねーよ
992通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 16:46:38 ID:???
                /      \
                | ─    ─ |
               | (●)  (●)|
               |\(__人__)/|  常識的、と君は言うがな?
                \ |` ⌒´ | /  自分のいう常識が、必ずしも他人の常識と同じであるとはかぎらない。
                / 丶'  ヽ:::::  常識とは人の数だけ存在するのだよ。
               / ヽ    / /::::  これはどのような物事にもいえることだ。
              / /へ ヘ/ /:::::  例えば善悪。何が善で、なにが悪かなんてしょせんは人が決めたこと。
              / \ ヾミ  /|:::   必ずしもそれが絶対とは限らない。
             (__/| \___ノ/:::::::  ニーチェも「一切は許されている」って言ってるしね。
                /    /::::::::   社会で言われている善悪はいわば相対的な善悪なんだよ、
                / y   ):::    常識だってそうさ、社会で言われている常識は相対的な常識でしかない。
               / /  /::::    ならば絶対的な「それら」はどこにあるのか?
             /  /::::       それは個人の中に存在する、つまり人の数だけ「それら」はあるんだよ。
            /  /:::::        突然こんなことを言われても理解できないかもしれないが、
          (  く::::::::          きっと君にもわかる日がやってくる。
           |\  ヽ:::::         「真実は常に君と共に。」
            |  .|\ \ :::::       自分を信じて生きるんだ。
      \    .|  .i::: \ ⌒i::
       \   | /::::   ヽ 〈::
          \ | i::::::   (__ノ:      さあ、>>965なぜコピペしたのか語ってくれないか
          __ノ  ):::::
         (_,,/
993通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 16:55:44 ID:???
>>985
コピペすることを創作って言うんだスゲエぜwwwwwwwwwwwwwwwwww
994通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 17:24:13 ID:???
あれだけIDを晒し者にしておいてよく言うよ
995通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 17:40:02 ID:???
そういやarufa53は三人目のIDだったけか
996通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 17:42:44 ID:???
っていうかコピペ元と同じ人が書いてるんじゃないの。
それはともかく、>>985を読んでコピペが創作と解釈したり
自分への反論が全て同一人物と思えるなんてスゴい日本語読解力ですねw
こんなスゴい日本語でどんなSS書いてくれるんだかスゲー楽しみだわwww
997通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 17:50:18 ID:???
10話目まで作者氏(hequil417love氏)自らWikiにアップしているのに
なんで11話だけそれまで何のかかわりも無かったarufa53が登録しているんだおかしくね。
hequil417love氏の他作品からのコピペがあるのといい騙りによる悪戯じゃないか。
998通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 17:55:25 ID:???
SPIRAL氏の分をアップしたのはmoonshadow56氏だしな。
999通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 17:58:03 ID:???
このスレもグダグダな終わり方だな。
作者氏が書くのやめたら今度はどのSSに粘着し続けるんだ、糞虫よ?
1000シンinキラ:2007/07/14(土) 18:00:51 ID:???
本人です。なんかID曝されて恥ずかしい〜(>_<)と、WIKIに乗せるのとまどっていたら親切な人が載せてくれました。
前作からのコピペと言われればその通りな部分があるのは一重に自分の文才のなさです^^;
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