>1おつ
>1乙!
6 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/23(木) 11:00:05 ID:1cvSWImR
7 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/23(木) 11:03:47 ID:1cvSWImR
ドモンと遺作のコンビネーションみてみたいアゲ。
東方不敗&シーゲルさんも…
/// / イ l | | | | ヽ ヽ ヽ、
ィニニ〔ゝノ_ノ / ヽ\ヽヽ | l |l |l ヽ
'´/ /| |7 r/'´ ̄ヽゝニヽ-ヽヽ │ | | ヽヽ
イ/ / ! | | ||-ャ─-,ニ、ミ‐`ヽ、ヽヽ / / / | ヽヽ
/ / / j | l| `ー='-ニゝヽ` |ノメ、/l │ l | l
./ / / ヽ l| ィ_=、ヽl ハ || !
' / / ヽ l l、'rヽj`ァ' メ | / リ
`,´l lヽ ヽ /ノ `'’,イ /イ
/| | | `丶ゝ ー= ‐- 、 ,lノ ,イノ 水銀
>>10が地獄の底から10ゲットよー!
. /│| | `ニ '´ ノ イ | アリスになるにふさわしいドールは、
/ ! | ! 、 ,ィニィ´| |lハ 私より他にいないわぁー!
| ! | _`ト_、_ , イ ! |ル'
ハ ヘ |‐'  ̄,.ィ´ヘ` ー- イ | |l |
蒼星>1石、あなたはいいカモよー♪
出来の悪い弟がいて大変ね、桜田>2りさん(pu
>3田JUM君、あなた人間のくせしてでしゃばりすぎよ!
翠星い>4、まずはその言葉遣いをとっととなおしやがれですぅー!
スパゲティに苺ジャムは合わないわぁ、雛苺>5ちゃん(プゲラ
>6め岡、この調子でJUM君を精神的に追い込んで頂戴!
卵焼きの替わりにローザミスティカもらうわよぉ、金>7雀ちゃん(クスッ
ブサイクの癖して身の程をわきまえなさい!柏>8さん(フッ
真>9って、ほんとオバカサン!
>11-1000さん、乳酸菌とってるぅ?
カラト委員長をオーブに放り込んでみたい
13 :
sekiha:2006/11/24(金) 20:41:03 ID:???
13話
灼熱の太陽が照りつけ、陽炎が揺らめく。
目に映るものは砂。風が吹き上げるのも砂。水平線の向こうまで砂。
生命の躍動感を感じる事なき死の世界。
そこが今、レイのいる場所だった。
(俺は・・・。一体何を?)
突然、目の前に何かが現れた。
「ほら、飲んで」
ルナマリアの言葉で、レイはようやく我に返った。
「大丈夫? 水分取るの忘れてたでしょ」
「・・・すまない」
ルナマリアの手から水筒を受け取り、レイは一気に中の水を飲み干した。
――まったく足りん
飲んだ端から身体から抜けていっている気がする。身体が熱い、熱くて
頭がおかしくなりそうだ。
「私もう、立ってるだけでやっとよ・・・」
ルナマリアが弱音を吐いた。
砂漠は乾燥しているため、そこにいるだけで身体から水分が抜けて行く。
そんな所で長袖を着、プロテクターを付けて組手など、気狂い沙汰以外の
何物でもない。
「私達コーディネーターでも辛いってのに、お師匠様は流石よねえ・・・。
鍛え方が違うってやつかしら?」
「ドモン師父は、規格外の方だから、そういう次元を超越しておられるの
だろう」
だが実の所、レイはドモンが特殊な処理を受けたコーディネーターでは
ないかという疑問を抑えられなかったのである。
コーディネーターは、ナチュラルよりも熱や紫外線に強い。だが、残念な
がらレイはその恩恵を受けていない。
(ドモン師父は、本当にナチュラルなのだろうか?)
ナチュラルだったら、こんな過酷な環境であれだけ動いて平気なはずがない。
ドモンが平気なのは、そういう処理を受けているからであり、受けていない
自分は、これ以上修行を続けられなくても仕方が無い。
――こんなことを考えるのは、単に言い訳を欲しているにすぎないのだと
分かっている。
だが既に、忍耐や我慢の残高はゼロに近くなっており、逆に嫌気と諦めという
負債は膨らむ一方であった。
(シンは・・・どうだ?)
レイはシンの方に視線をやった。
高速の回し打ち――ボクシングで言う所のフック――がシンの側頭部に炸裂。
意識が吹き飛びかけ、シンは大きくたたらを踏んだ。
「ガードが下がっているぞ!」
ドモンの叱責が飛ぶ。ドモンとの組手はこういうすさまじい一撃が突然飛んで
来るるので、一瞬たりとも気がぬけない。
「はい!」
拳を繰り出すシン。だが、
「重心!」
いきなり側面に現れたドモンに頭を抑えられ、シンは顔から砂に突っ込んだ。
「打撃に意識が行き過ぎて、身体が前に突っ込みすぎている!」
「・・・はい」
シンの言葉にすら、いつもの熱がない。
ルナマリアとレイは完全に手を止めてしまっている。
(・・・限界か?)
ドモンは少し考えると、口を開いた。
「辛いか? シン」
唐突に響いた穏やかな声に、シンは頷きそうになる。手を止めて見ていた
レイとルナマリアも同じだった。
熱い。とにかく熱い。
そして、砂地という最低の足場での組手は本当に辛い。しかも、さっきから
相手を変えながら何時間やっているのだ!?
こんな毎日が、これからもずっと続くのだ。崩れ落ちるように眠り、すぐ
に起こされ――こなすペースも上がっているのだが、修行メニューも増えてい
くので、睡眠時間がなかなか増えない――砂漠の熱波に耐えながら修行、修行・・・。
休みは食事の時だけ。それも吐き気と闘いながら栄養物を摂取するという苦行を
伴うから、休んでいるという気がしない。
周天法の修行はほとんど、というより、まったく進展が無い。
最後にちゃんと風呂に入ったのはいつだ? 髪の間や耳の中に砂が入り込み、
ジャリジャリと嫌な音を立てるようになって久しい。髭は手入れする気にもなれず、
目に入らないようにナイフで切るだけなのでザンバラ髪。体臭も酷い。
体力的にも精神的にも、三人とも本当に限界だった。
そもそも、
――自分は本当に師のように強くなれるのか!?
自分にはそんな才能なんかなくて、毎日毎日頭が真っ白になるまで修行して
苦行に耐えても、結局無駄な努力だったら?
その考えが三人を蝕んでいた。
考えてはいけないと思うのに、ついそう思ってしまう。
ドモンは強い、本当に強い。世界を相手取って一人で戦えるほどに。
そんな絶人の領域までいけるのか?
――いくら努力しても無駄なんじゃ、ないのか・・・
身体と精神の疲労は徒労感を呼び、徒労感は諦めを沸きあがらせ、
諦めは足を止めさせようとする。
ドモンはルナマリアやレイの方を見ると、
「・・・シン。お前は今、『本当に師匠のように強くなれるのか?』と思って
いないか?」
声のボリュームを少し上げた。
「いや・・・。そんなことは!」
図星を突かれ、シンは慌てふためく。
「そうか。シン、お前は俺より大した奴だ」
「・・・え?」
「真冬のヒマラヤの山中で修行させられた時、俺は毎日そう思っていた。
師匠が鬼か悪魔に見えたな・・・。あの時は」
遠い目をして、ドモンはふっと笑った。だがその笑みは、どちらかというと、
辛かった過去も今はいい思い出だ、というより、死ぬほど辛くて思い出すと
何というか笑うしかない、と言っている風にシンには見えた。
(ヒ、ヒマラヤ・・・)
ぞっとしつつ、
「その、どうして・・・。師匠は」
「やめようと思わなかったのか、か? そうだな。欲しかったからだ。俺の
師匠、東方不敗の力が」
「東方不敗・・・」
「ああ。最高にして最強の武道家だ。俺はあの人に勝ったが、あの人を超え
られたと思っちゃいない」
いつの間にか、ドモンの口調が変わっていることにシンは気づいた。今、
シンの前にいるのは、一人の生粋の武闘家だった。
「しかし、どうにも限界が見えたと思っていた。だがな、シン。こちらの世界
に来て、俺の力はまた伸びだした。俺は嬉しいのさ、シン。あの人を超えられる
かと思うとな。・・・実の所、俺だって修行は辛い」
「師匠も辛いんですか!?」
驚愕を込めてシンは叫んだ。
「当たり前だ。砂漠の真ん中で修行して辛くない奴がいたら、お目にかかりたいぜ。
だがな・・・」
ドモンは笑みを浮かべた。
肉食獣の笑みを、飢えでギラつく獣の笑みを。
「辛いからやめたいという思いと、強くなって師匠を超えたいという思いを
比べてみたら、強くなりたいという思いの方が強い。そして、あの人に近づ
くには、あの人のやってきたことを同じようにか、それ以上にやるのが最短だ
と思う。だから俺は修行を続けている、それだけの話だ」
ドモンは三人の弟子を順々に見渡し、
「遥か彼方にあるように思えたとしても、どうしても欲しいと思って足掻くか、
手に入らなくてもいいと思って諦めるか、二つに一つ・・・。お前たちはどちらを選ぶ?」
そう尋ねた後、ドモンは弟子達の答えを待った。
シンは目を閉じ、自分の心に問いかけた。
目に浮かぶのは、
――転がっていた妹の焼け焦げた腕
――ボロキレのようになった父と母
許せなかった。自分から家族を奪ったもの全てが。
そして、自分が。
無力で弱かった自分。泣く事しかできなかった自分。
怒りが湧き上がってきた。一度燃え上がると自分自身すら焼き焦がして
しまいそうな、熱い激情の炎が。
俺は。
「欲しい・・・」
――力が
「あんたの力が欲しい! 手に入れてやる! 絶対に!!」
シンの声には紅蓮の炎が宿り、真紅の瞳に狂気にも似た、強さへの
渇望が炯炯と輝いていた。
(いい目だ)
ぞくぞくしてくる。
まだ、腕は未熟そのもの。
だが、シンは既に、自分を、ファイターを、燃えさせてくれる何かを既に
持っている。
「では、どうする? どんするんだ? シン・アスカ!!」
もう、言葉は必要なかった。
ドモンの叫びに答え、雄叫びを上げて打ち込んできたシンの拳を、蹴りを
かわし、しのぎ、隙が大きければ逆に打ち込んで吹き飛ばす。
(そんな顔をするな、シン)
血が猛っておさえられなくなるだろうが!
「シン!」
猛りを沈めんとドモンは吼えた。
「早く強くなれ! 俺と戦えるくらいに!!」
ドモンの言葉に、シンは驚いたように目を見開いた。
だが、師の目の中にある闘志の光を見て取ると
「はい!!」
満身の力を込めて答えた。
* *
「お師匠様とシン。・・・なんか二人の世界に入っちゃってるんだけど」
ルナマリアが苦笑を浮かべた。
「ルナマリア、お前はどうする?」
軽口には付き合わず、レイは問いかけた。
「そうねえ・・・」
言いつつルナマリアが構えを取る。
レイは笑った。
――言葉など
思い切り拳を叩き込む。ルナマリアが蹴りで返答。
――不要!
ドモンとシンの雄叫びに混じり、二人の気合が砂漠に響いた。
『欲しいと思って足掻くか。手に入らなくてもいいと思って諦めるか』
ひたすらこれだけを頭に置き、三人は修行に取り組んだ。
そして、最早苦しいとか辛いとか考えることすら、頭が拒否し始めた頃、
――ルナマリアはあることに気づいた。
(私、受けようとしなかったけ?)
シンの回し打ちをスウェーで避けた後、ぼんやりとルナマリアは思った。
同時に左のジャブ気味の直突き、右正拳中段、右上段回し蹴りのコンビ
ネーションが流れるように、正しいフォームで繰り出される。
(すごい!)
アカデミーでの訓練でも、勝手に身体が動くという体験は何度かあった。
しかし、ここまでスムーズにコンビネーションが出るというのは初めてであった。
文字通り死ぬほどやってきた、基礎、組手、基礎、組手の繰り返しが
実を結び始めているだのだとルナマリアは実感する。
ダメージを殺しきれなかったシンの顔がわずかに仰け反り、シンの目が
ぎらりと目が光った。
(やばっ!)
咄嗟にダッキング。頭上を高速のフックが掠める。手が勝手に動いて顎をガード。
下から衝撃。シンのアッパーを防いだ。
(おし! って我に返っちゃ駄)
ルナマリアの視界でシンの拳が拡大。
「あだっ!」
(・・・ルナの奴、何でいきなり止まったんだ?)
シンは首をかしげた
* *
――シンはあることに気づいた。
(ゆっくりに見える・・・。動きが)
死に瀕した時、人の身体は全力で我が身を生きさせようとする。
例えば人が死ぬ間際にみるという走馬灯とは、脳が必死で役に立つ記憶を
探す行為の発露なのである。
そして、この集中が異様に高まり、世界がスローに見えるという現象も
その一つ。
大抵は一瞬で消えてしまう感覚だが、その感覚を忘れずに引き出すことが
できるようになればどうか?
東方不敗の常軌を逸した修行とは、非常の感覚を常とすることにあるといえた。
(これならカウンターで合わせてやれば。・・・って、身体うごかな)
「ぶっ!」
「シン・・・。敵の拳を額で受けるという防御技もあることはあるが、頬で
受けるというのは懸命な判断とは言えない」
呆れたようにレイは言った。
――レイはあることに気づいた。
(これは・・・間違いない)
疲れと睡眠不足がたたり、最近は特に、周天法を行うために座禅を組み、
目を閉じると猛烈な眠気が襲ってくる。眠ってはいけないが、周天法の修行
においては、思考を手放し、ただ流れをイメージして意識を集中する事、
と師も言っていた。何も考えず、ただ休もう、とレイは思っていた。
要するにぼけーっとしていたということである。
ところがふと、何かを感じた。
(妙だ、ドモン師父の感じさせてくれた流れを、に微小ではあるが、感じる)
これは、疲労しきった肉体が回復しようと必死であり、その回復の流れを
つかさどる機構の一部である気もまた、激しく対流しているからであった。
(もっと思考を手放せ。そして流れを感じ、流れに身を・・・・・・・・・・・・・・・・・)
「・・・ドモン師父」
「起きたか。レイ」
「寝ていません。ちゃんと修行していました」
「では、お前の隣にいるはずのシンとルナマリアが居ないのは何故か説明
してもらおうか?」
* *
そんなこんなはあったものの、目覚めた時期も持続時間も各々まちまち
であったが、三人はほんの少しづつ、常ならざる感覚を常としていく。
(ようやくモノにし始めたようだな・・・)
ドモンは内心ホッとしていた。
この『臨界行』は死ぬ寸前まで行わなければ意味が無いが、本当に死んで
しまう危険も孕んだ正真正銘の荒行なのである。
それを誰一人脱落せずに・・・
(良くぞついて来た!)
弟子達を褒めてやりたいという気持ちで、ドモンは一杯であった。
(そうだな。そろそろ休みをやるのもいいだろう)
ギアナ高地で始めて出合った時の、輝くような容姿はどこかに消えうせ、
浮浪者かと言いたくなるほど変わり果てた格好で、何かに憑かれたような目
で虚空を見つめながら走っている弟子達を見ながら、ドモンは思案した。
――あと一月ほど修行させてからだな
「キィィラァァ!」
カガリは怒声と共に布団を引っぺがした。
「あ、後・・・5分・・・5分10秒・・・」
「ふざけるな! まったく、国家元首に起こさせやがって」
「・・・グゥ・・・」
「そうかそうか。まあ、マンハートとかいう教官に怒鳴られるのは、お前だ。
私じゃない」
マンハートの名前を聞いた瞬間、いきなりキラの身体が跳ね上がった。
「申し訳ありません。サー!」
ビシっと、背筋を伸ばし敬礼するキラを、カガリは呆れたように見つめた。
「おはよう、キラ」
「・・・おはよう、カガリ」
(良く食べるようになったな・・・コイツ)
キラが目の前に並んだ食事を片端から平らげていく。
「――ああいう根性論っていうか精神論的なマッチョイズムは良くないって
思うんだ」
「そうかそうか」
生返事をしながら、カガリは、書類をめくった。まずは知識をつけようと思って
最近は議員達の勉強会に積極的に参加しているのだが、その分、政務に負担が
出ていた。
サインするだけでよい者も多いが、目を通さないというわけにもいかないのである。
「褒めて伸ばすほうがいい効果をもたらすっていうのは、心理学的にも正しいって
いわれてるのに! ダニだの、蛆虫だの、この宇宙でもっとも劣った生き物だの・・・」
「そうかそうか」
「どうして走るときに、あんな卑猥な歌を歌って走る必要があるのか、僕には
分からないよ!」
「そうかそうか」
「テケンレツノパー。ハッパフミフミ」
「そうかそうか」
「聞いてないじゃないか!」
「やかましい!!」
カガリは怒鳴り返した。
「毎日毎日何回同じ話をしてると思ってるんだ!? お前は、モビルトレースシステムの
開発の仕事もあるから、夜の訓練を途中で抜けさせてもらっていて、しかも兵舎に戻らずに
ここで寝ていいという特別待遇なんだぞ? それなのにゴチャゴチャ言うとはな! それで
ドモン大使に勝とうなんてヘソで茶を沸かすってもんだ!」
「愚痴ぐらい言ったっていいじゃないか! 少しぐらいストレスを発散したいから言ってる
だけだよ。どうしてカガリにはそれが分からない?」
「男ならゴチャゴチャ言わずに・・・」
「朝から元気だねえ、君達」
「あっ・・・ユウナさん。お早うございます」
カガリの身体がビクリと震えた。
ちなみに今のカガリの邸宅とは、広大なセイラン家の敷地内の離れ
の一つである。
もっとも、一般の基準からいうと十分すぎるほどの邸宅であるが・・・。
「ユ、ユウナ。おはよう・・・。というよりお休みか?」
確かユウナは昨日、仕事が長引いて帰ってこなかったはずである。
だが、ユウナはそれには答えず。
「あのさあ、オノゴロ開発計画に関する書類に目を通して、サインしといてって
僕、言った気がするんだけど」
「昨日は会議会議で、そんな暇は・・・」
「ふ〜ん」
「そ、それに、勉強会で習ったことも消化しないと。一度にあんなにたくさん
覚えられるわけがないだろう? 色々専門書とかも読まなきゃならないし・・・」
「ふ〜ん」
「・・・分かったよ! 今すぐやるよ! ほら、行くぞキラ。行政府まで
乗せていけ!」
ついに根負けして、ヤケクソのように言い放つとカガリは立ち上がった。
「分かった。じゃ、ユウナさん。お休みなさい」
「お休み。キラ君」
慌てたように入り口へと向かう二人を見送り、涼しい表情を浮かべながら
残ったトーストに手を伸ばしかけたユウナだが、カガリ達と入れ違いに
入ってきた人物を見て、慌てていずまいを正した。
「ち、父上。おはようございます」
「ユウナよ。早いな」
「いえ、そんなことは」
「ふうむ」
オーブ宰相、ウナト・エマ・セイランはどっかりとテーブルに腰掛けた。
体躯と声から、歳月を重ねてきたものだけがもちえる重厚さが圧力となって
ユウナにのしかかる。
「そう言えばユウナよ。ガンダリウム合金研究開発の民間委託案が上がって
きとらんが、どういうことか?」
「それが、氏族調査会が反対しておりまして・・・」
「難航している、か。たしか二週間前に同じことを聞いた記憶がある」
「は、はい・・・」
「ユウナよ。知っておるか? 民間では納期を守らぬ取引先は」
「わ、分かりました!」
立ち上がり、ユウナは扉に向かおうとする。その背中にウナトの声が飛んだ。
「ユウナ。モルゲンレーテ社の意図を読め」
「・・・はあ?」
ユウナは間の抜けた声を上げた。モルゲンレーテ社は、カガリが率いる
アスハ家ひいてはセイラン家を一貫して支持しているはずだが・・・。
「思い込みは愚と知れ。寡占の継続を望むのは企業として当然のことぞ」
しばらく思考して、ウナトの言っている事が正しいと悟るとユウナは
苦い顔をした。
(何でこんなことに気づかなかったかな?)
だが、こういうことに気づくのが経験則というものなのだろうと思う。
自分も父に比べればまだまだ未熟ということだ。
「分かりました・・・」
ユウナは深々と頭を垂れた後、食堂から去った。
ユウナが去った後、ウナトは窓の外を見て、ふと視線を止めた。走り去ろ
うとする車にユウナが走っていって乗り込もうとしている。車の窓から顔を
出してカガリが何やら言っている。
ウナトは顔をほころばせた。
「ウズミよ・・・。子らはなかなか頑張っておるようだぞ」
南海の楽園、オーブは、今日も晴れであった。
今日は以上です。
うぉ…リアタイ遭遇だ。
マジGJです!
GJ!
今回も熱いな!
それでもコミカルな部分を忘れないのは流石だw
> (そんな顔をするな、シン)
> 血が猛っておさえられなくなるだろうが!
> 「早く強くなれ! 俺と戦えるくらいに!!」
・・・なんかこれ見てて度々休載する事で有名な某漫画の道化師と主人公が思い浮かんだんだが、
俺だけ?
・・・度々休載?
たまに載ってりゃ運が良いの間違いだろ
キラがカズマさんとかマサル兄貴とかの方向性ではなく
相良軍曹に近づいている件について。
GJ!ここのキラは流離のキラっぽくなってきたなwww
ところでマンハートって人、Gガンダムにいたか?
マンハートってハートマン軍曹ッスかwwwwwwwwww
GJ!
いいなあ、ドロップアウトの誘惑と戦いながら、力を得るために進む若人! 頑張れシン、レイ、ルナ!
オーブではヒエラルキーが確立してるなw
ウナトの一言が感慨深いよ。この人、大人なんだもんなあ。
しかしテケレッツノパーってアンタw
あのやりとり自体はGS美神ネタだな。
作者氏GJ!
ハートマン軍曹ワロスwwwwwwwwww
なんかいいなぁ…皆生き生きしてるよ
ウナトかっこいいし
ハートマン軍曹に絞られてなお愚痴をこぼす余裕があるキラはなんだかんだいって凄いなw
>>33 そりゃおめえ夜は帰宅だからだよ。
下手に昔の感覚で突っかかったら
「何よりも俺が我慢できないのは―――口を閉じることを知らないヒヨッコだ!」って
キラ以外が腕立てやらされて、皆に石鹸タオルでぼろ雑巾のように寝てるところを襲撃されるんだぜ?
>>34 そういった違いを見越した上での対応や台詞回しが出来ないハートマン軍曹ではあるまい?
ハートマン軍曹の存在は既に信仰に近いほどどんな人間でも叩きなおせると信じられてる気がするw
でもこれでシェルブリットストライカーを装備したMF仕様のストライクって目は無くなったな。
どんなMFに乗ってくるんだろうか、他の連中も。
しかし…マジでアスラン消息不明だなww
凸はやっぱり裏切ってくれるんだろうか
裏切るとしても何処に裏切るんだ
干されて酒場で飲んだくれてんじゃね?
セリフ貰えた遺作と痔にクダ巻きながら。
きっと夜のガンダムファイトの修行でも(ry
ハートマン軍曹って誰?思い出せん・・・
ノ ___l,,,,,,,,,,,,___
| _,,,..-='''''~~~____::::::::::: ̄~~'''ュ
| _,,,...-='''''~~~:::::::::::::::::_,,-‐、ノノ、〉::::::::::::::_,.=''
_,,,|..-='''''~~~:::::::::::::::::::::::::::::r''''~,="ツ, 、_〈__,,..= ''''~
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):::::ヾ、 l|_、_ ::::::: r`ー'f
(:::::::::::`l、 _,-、 / ヽ
ヽ:::::::::::ゝ,,_ ノ ' ,イノ
>>42ふざけるな!タマ落としたか!
`i:::: :::l .〈 〈
\ :::l ヽ1
\ ::ヘ ノ ソ
\ :::ヘ / f
\ _,,..=ー---‐''
mjk
想像つかねぇ……
前スレ、良い感じに絞めたな。
そうういやこの世界でジャパンってどうなってるんだっけ?
2次創作だと極東連合として独立とか有るけど。
>>49 公式には東アジア共和国の一部らしい。
大陸勢力(中共?)に攻められるとかで滅亡したと考える奴もいる。
オーブに日系の名前が多い件は滅んで人間がオーブに流出した、
もしくは逃亡した人間がオーブを立ち上げたのではないかと推察されていたような。
ギャグはお休み中?シリアスになってるな
>>51 充電期間だ
でこの大会が終わるとギャグの一話につながるんだよ
>>52 それはそれでせっかく更生した双子があんまりなようなw
『憎めない悪役』ポジションも結構おいしいよね
実はまたもやメイリンが見てた一炊の夢。
機体は何か想像してみよう
ジブラルダル基地。
ユニウス条約により、地球にただ二つ残されたプラントの拠点の一つ。
そのジブラルダル基地は今日、来客を待っていた。
「・・・どんな奴等ですかねえ。議長期待のルーキー達ってのは」
「さあな。だが、たった二戦のキャリアでプラント代表候補の座を射止めな
さったんだ。とんでもねー天才なんだろうよ」
ジブラルダル基地司令官、ヨアヒム・ラドルはため息をついた。
「お前ら、頼むからそういうことを本人達を目の前にして言わんでくれよ?」
「へいへい。分かっておりますよ。・・・議長様に告げ口をされたらたまり
ませんからな」
「告げ口する場所は、勿論ベッドの中だろ?」
品のない冗談が飛び、笑い声が起きた。
(まったく・・・。困ったものだ)
だが、ラドルには部下の気持ちが良く分かった。
ガンダムファイト代表。プラントの命運を、名誉を背負って闘う戦士達。
それに選ばれるものは当然ザフト最強の戦士達であるべきである。前大戦
を生き抜いた者達の中には、我こそは、と思っていた人間も少なくなかった
であろう。
そして壮絶な選発戦の結果残ったのは、アスラン・ザラ。イザーク・ジュール
ディアッカ・エルスマン。ハイネ・ヴェステンフルス。
この4人はいい――凶状持ちが二人ほど混じっているが――実力的には
誰もが納得している。
だが、議長の肝いりで選ばれていたという、シン・アスカ、レイ・ザ・バレル
ルナマリア・ホークとは一体何者なのだ?
ザフトレッドとはいえ、新兵同然の奴等ではないか! 聞けばドモン・カッシュ
に弟子入りしたというが、だからといって仮にもプラント代表候補に選ばれて
いた人間が、何ヶ月もプラントで訓練を受けずに勝手に自主訓練をするなど
無責任そのものではないか! 許せん! とまあこのように、ザフトにおける
三人の評判は至極悪い。
本音を言ってしまえば、ラドルも全く同感であった。選発戦に参加させず
に議長権限で押し込むなど、越権行為も甚だしいと言われても仕方が無い。
しかも、ザフト軍の目の届かぬ所で自主訓練を許すとは・・・。
(穏健派の議長は、軍がお嫌いなのかもしれんな)
ラドルが思考を巡らしている間も、部下達の悪罵は続いている。
「そんでいきなり、たまには他の人間とも闘らせたいから胸を貸してくれ、
たあ、いい度胸だぜ」
「大体、ドモン・カッシュってのは本当につええのか? そりゃ機体が強い
のは分かっちゃ――」
「おい貴様!」
流石に看過できず、ラドルは鋭い声を飛ばした。
「ドモン・カッシュ氏は、首長国の高官であらせられる。無礼な口は絶対に
許さんぞ!」
「し、失礼しました!」
軽口を叩いた兵士は慌てて謝罪を口にした。
(ナチュラル軽視か・・・。我等コーディネーターの業病だな)
ラドルは内心で舌打ちしていた。
その時、
「来たな・・・」
ラドルは姿勢を正した。
ゴッドガンダムが近づいてくる。その手に・・・
「・・・何で、公用機を手で持って運んでるんだ?」
誰かが呟いた。
ゴッドガンダムが着地。コクピットから一人の男が姿を現した。
「ドモン・カッシュだ」
ラドルの敬礼に答えるように男は手を差し出し、ラドルは男の手を握った。
「お会いできて光栄です。ドモン・カッシュ大使――」
そこまで言って、ラドルはいるはずの人間達の姿がないのに気づいた。
「・・・失礼ながら、シン・アスカ、レイ・ザ・バレル、ルナマリア・
ホークは」
「あっ・・・すまない。あの馬鹿どもは・・・」
慌てたようにドモンが公用機の方に向かう。
「起きろ!」
という怒声が聞こえてきた。
「司令が出迎えているのに、寝てるだあ? 何様だ、あのガキども・・・」
だれかが小声で吐き捨て、場の雰囲気は一気に悪化した。
「よさんか。私が出迎えたのは大使であって、代表候補達ではない」
部下達をたしなめつつも、ラドルは自分の心に不機嫌の皺が刻まれるのを
感じた。
しかし、その怒りは、出てきた三人の候補達を見た瞬間、消し飛んだ。
「・・・何だアレは?」
誰かが呻いた。
髪は、前の方こそ雑に切りそろえられているが、それ以外の部分は伸び
放題の上に砂まみれ。目には生気がなく、肌はかさつき、服はボロボロ。
まるで幽鬼の如きいでたちである。写真で見た限りでは、みなそれなりの
容姿の少年少女であったはずだが――そのせいで議長に対する変な邪推が
発生したりするわけだが――その面影はまったく見られない。
その上、
「・・・うお」
誰かが呻いて鼻を抑えようとして、何とか思いとどまった。ラドルも鼻を
つまみたい衝動と必死に闘争を繰り広げたが、今にも前線は崩壊しそうであった。
(ど、どれだけ風呂に入っていないのだ?)
ゾンビさながらに、ふらふらと歩いてくる三人の候補に、ラドルは心の中
で十歩ほど後ずさった。
59 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 23:35:30 ID:j6yBvgQJ
そんな周囲の反応に気づいていないのか――はたまた気づいていないフリ
をしているのか――ドモンは、
「失礼した、司令。お前ら、お詫び申し上げろ!」
「「「失礼いたしました!」」」
ドモンの言葉がかかるや否や、少年達はいきなりびしっと身体を起こし、
はっきりした声で謝罪し、終わるとまたダラリと身体を崩した。
呆れて二の句を告げることができないラドルに、
「司令。準備ができているなら、そちらへ移動したいのだが」
ドモンが提案した。
「いえ、ドモン大使。失礼ながら、まずお弟子の方々を風呂にいれ、十分な
睡眠を取らせ、人間らしい格好をさせるのが先ではないかと」
ラドルはドモンの言葉をやんわりと、しかし断固として拒絶したのであった。
* *
ドアが開く音に、周天を行っていたシンは目を開けた。
やらないと死にかねないという切実極まる理由があったせいで、最早習慣化
している。つい、用がなくてもやってしまうのだ。
「あれ? レイって、対紫外線のコーディネート受けてないのか?」
髪を切ってさっぱりしたレイの顔を見ているうちに、レイの顔が日焼けし
ている事にシンは気づいた。
コーディネートとはそもそも、宇宙の過酷な環境に対応するために行われた
のが始まりである。紫外線が容赦なく降り注ぐ宇宙空間に対応するため、
普通コーディネーターは紫外線に対するコーディネートを受けているのが普
通なのだが・・・。
「親が金をケチったのだろう。というか、シン。それは今頃、聞くことか?
俺が毎日、日焼け止めを塗っていたのをお前は見ていたと思うんだが」
「・・・見てたんだけど、見てなかったんだよ、多分」
そんな細かいことに神経を使う余力は残されていなかった。当のレイとて
習慣化した動作を身体が勝手に行っていたという状態で、気がついたら塗って
あったという感覚なので、シンが気がつかないのも当然であった。
「そうか。そういえば、これだけ正常な状態で会話するのも久しぶりだ」
シンが噴出した。
「そうだよな。俺達ってここんとこず〜っとテンパってた気がする」
「ベッドで寝るのも久しぶりだ。ベッドはいい・・・。ベッドは疲労した
身体を潤してくれる。人が生み出した文明の極みだ。そう思わないか? シン」
シンは心の底から同意した。
「ほんっっとだよな! あとさ、シャワーも! お湯が蛇口を捻れば出てく
るって・・・いいよなあ」
「冷蔵庫があって、飲み物が冷えているというのもいい」
興奮気味に話し合いながら、シンはふと我に返った。
「・・・何か俺らって、異様な会話してない?」
「気にするな。俺は気にしない」
二人が顔を見合わせて苦笑し合った時、ドアが叩かれた。
「シン、レイ。呼び出しがかかったわよ。・・・試合ですって」
シンとレイの顔が同時に引き締められた。
訓練場の片隅に身を寄せながら、
「俺の気のせいかもしれないけど、俺らってなんか、嫌われてない?」
四方八方から浴びせられる敵意のこもった視線を感じ、シンは小声で聞いた。
「気のせいじゃないわよ。ま、仕方ないけどね。私達、選発戦出てないのに
選ばれたわけだし」
「だが、不正を行ったわけではなし。堂々としていればいい」
ルナマリアとレイは、あっさりと言い放った。それはそうだとシンも思う
のだが、
「そういえばさ・・・」
何で議長って俺達を特別枠で入れたんだろ? と続けようとして――
シンは自分の目付きが変わるのを感じた。
――すげえMSだなあ、ゴッドガンダムってのは
――けど、宝の持ち腐れだぜ。乗ってるのがナチュラルじゃよ
「おい! 今、宝を持ち腐れって言った奴、誰だ?」
シンの怒声に訓練場いる全員の視線がシンに集中した。
火を吹く様な怒気を瞳に宿し、シンは訓練場の一人一人を睨みつける。
すると一人の巨漢が嫌な笑いを浮かべながら
「俺だ。何か文句――」
巨漢の言葉は中断させられた。
瞬間移動したかと思うほどの速度で一気に間合いを詰めたシンの拳が、
驚愕の表情を浮かべる男の腹に叩き込まれようとした刹那、
「やめなさい!」
「やめろ! シン」
同じく瞬間移動したかのような速度で追いついてきた、ルナマリアと
レイがシンを抑え付けた。
「放せ! 放せって!!」
「駄目よ。私闘は懲罰の対象。そんなことも忘れた?」
「そうだ。それにこんな人の能力を評価する能力に著しく欠ける男など、
お前が殴るに値しない」
「だけど!」
その時、
「何をしている!?」
血相を変えたラドルと、ドモンが訓練場に姿を現した。
「いえ、俺は何も。代表候補どのが、急に興奮し始めまして。なあ?」
周りに同意を求める男に、
「ふざけるなあ!!」
ますますシンは怒り狂った。
「静まれ。見苦しいぞ。シン!」
「で、でも・・・」
ドモンはため息をついた。
「シン。お前は弱い犬になるつもりか?」
「え?」
「弱い奴ほど大勢の前で虚勢を張りたがる。そういうものだ」
巨漢の顔色がさっと変わった。
それを完全無欠に黙殺し、
「ラドル司令。始めないか? そろそろ」
「そ、そうですな」
ラドルは汗を拭きながらドモンに同意した。
「どのような形式で?」
「そうだな・・・。勝ち抜き戦がいい」
「では、三人。選ばせましょう」
「その必要は無い。そちらは全員出してくれ」
ドモンは余裕の表情でそう要求した。
* *
息を軽く吐き、軽く跳躍。虚空を軽く突く。
ルナマリアは、自分が緊張している事に気づいていた。
相手に目をやる。当然相手は男。鍛えこまれた身体、太い腕
厚い胸板。太い足・・・。やはり女の自分とは比べ物にならない
体格である。
(どれくらい強くなってるかな? 私)
ここで無様な試合をすれば、一気に批判が噴出すのは分かっている。レイ
の言うとおり、不正をして選ばれたわけでなし、何も負い目に思う必要はない
のだが・・・。やはりそれを考えると重い気分になる。
「ルナマリア」
「はい、お師匠様」
ルナマリアは全身を耳にして師の言葉を待った
「打ち込めるからといって、全部打ちこむな。以上だ」
「はっ・・・。はあ」
ドモンは口の端に笑みを浮かべ、ルナマリアの両肩をポンと叩いた。
「始まれば分かる」
「始め!」
開始の合図と共にルナマリアは一歩前へ出た。
(あっ・・・)
自然と身体が構えを取り、緊張が霧散し意識が相手に集中していく。身体が
自動的に戦闘態勢を取ったような感覚。周囲から音が消えた。
敵が動く。
――おそい
敵が左のジャブを出してくる。丸見えだ。
牽制の一発を軽くスウェーそしてかわし、顔を狙ったもう一発が放たれる
と同時に踏み込む。
ルナマリアのカウンターの左回し打ちが相手のコメカミに炸裂。手ごたえ
十分。身体が動き続ける。右アッパーで相手の顎をカチ上げ、もう一度左回
し打ち。
――音が戻った
驚きの声が聞こえる。目の前に完全に失神した相手が横たわっていた。
ルナマリアは思わず、しげしげと自分の拳を見た。その顔に徐々に喜色の
色が浮かび始める。
満面の笑顔で振り返るルナマリアに、親指を立てて答えてやりながら。
「全部打ち込むなと言っただろうに」
苦笑と笑みを等分にしたような顔でドモンは呟いた。
訓練場の喧騒は静まりつつあった。
代表候補達のすさまじい強さに驚愕していることもさることながら、それ
よりも大きな理由は、その場にいる人間が片端から医務室へ搬送されていく
ために、減少していくから、という恐るべきものであった。
始めのルナマリアという少女のときはまだ良かった。
快進撃を続けていたその少女が途中で、
「ルナマリア、シンとレイにもやらせたい。全員やるな」
という無礼極まりない――しかし、その言葉に反論できる人間は既に誰も
いなかった――ドモンの言葉と共にレイ・ザ・バレに交代。
この少年も恐ろしい強さで、的確な一撃で相手を次々と葬り去っていった
が、この少年は決して無駄な加撃を撃たず、相手が倒れるダメージだけを淡
々と与えていくだけだったので、まだ被害は少なかった。
もっとも、診断でもするように相手のダメージを冷酷に図る様は、ジブラ
ルダル基地のザフト兵たちの心胆を寒からしめるのに十分であったが・・・。
しかし、悲劇はその後やってきた。
「はあぁっ!」
このシン・アスカ。
全身から荒々しさと猛々しさを発散したこの少年の一撃は、とてつもない
威力だった。少年の拳は、兵士達の強靭な腹筋を貫いてアバラをぶち折り、
ガードしても痺れと共に腕に拳の後が残した。蹴りは生半可な防御を試みた
腕をへし折り、当たれば相手を吹き飛ばして必ず意識を刈り取った。
そのシン・アスカがニヤリと獰猛な笑みを浮かべた瞬間、会場の人間は
怖気をふるった。
シン・アスカという怒れる狼の前に進み出ようとしている哀れな子羊は、
試合の前にドモンを罵倒したのをシンに咎められた巨漢であった。
「あ・・・その、何だ。悪かった・・・」
開始の合図がかかる前に、巨漢から詫びの言葉を発っせられた。満座の前
で謝るというのは彼にとって本意ではなかっただろうが、目の前の存在に対
する恐怖がプライドを上回った結果であったろう。
「俺に言っても仕方ないでしょう。ちゃんと師匠に謝ってくださいよ!」
「分かった・・・。でも俺はただ、お前らぐらい優秀な人間ならナチュラル
に指導を受けるより、ちゃんとプラント本国で指導を受け方がいいと思って・・・」
多分に媚びを含んだ言葉が、シンの感情を再び急速沸騰させた。
「だから! ナチュラルだからとかコーディネーターだからとかって、そん
なの関係ないだろ! 遺伝子がどうとかってそんなの、諦めた奴が言い訳の
ために使う言葉だ!!」
(シンめ、言う・・・)
どこまでも真っ直ぐで、前しか見ていないヤツだ。
(チボデーと気が合いそうだ)
ドモンは元の世界にいた、拳友を思った。
おそらく彼、いやシャッフルの仲間達も自分がいなくなったことを知るまい。
ガンダムファイターの力とは国家の力。それがいきなり消失したなどと、正直に
公表する国があろうか?
彼等が自分がいなくなったことを知るのは先のことであるだろう。
もっとも
――知ってもどうにもならないだろうがな・・・
ドモンは頭をふって、あまり生産的でない思考を追い払った。このことを
考え出すと流石のドモンも暗い気持ちになるのだった。
「大使・・・」
隣にやってきたラドルにドモンは軽く頭を下げた。
「突然にもかかわらず、協力してくれた事に感謝する」
「いえ、大使。候補達の強化は本来、プラントの仕事でありますから」
「そうか」
「しかし・・・。正直驚きました。どんな魔法を使われたのですか?」
冗談めかしてはいたが、司令の言葉には間違いなく本音が含有している。
ドモンは苦笑した。
「別に、特別なことはしちゃいない。大抵の修行はこの基地でもやっている
んじゃないか? ただ単にその量が少しばかり多かっただけさ」
「なるほど・・・。やはり何事にも王道なし、ということですな」
とはいえ、
――あれを『少し』と言っていいものかどうか
この基地に来たときのゾンビの如き三人を司令は思い出し、ラドルは頭を
捻った。
「・・・何にしても、彼等三人はあの若さにして、あの強さ。つくづく頼もしい。
いえ、正直末恐ろしい気すらしますよ」
ラドルの賛辞に、
「そんなに褒めないでくれないか、司令。これで戦いを甘く見るようになったら
本人達のためにならん。奴等の器量が問われるのはこれからだ」
厳格な師らしく謹厳な面持ちでドモンは言ったつもりだったが、ラドルの
表情を見るに、成功したとはいえないようだった。無理をしなくてもいいのに、
と彼の表情は雄弁に物語っていた。
シンの咆哮はレイの耳にも届いていた。
レイは、こういうシンの真っ直ぐさとその火のような情熱さが好きだった。
だが、
(シン。お前の言う事は正しい。だが、お前が仮に――)
何故かこの時だけは、形容しがたい未整理の思いが己の胸の中に浮遊す
るのを、レイは感じていた。
ともかく、こうして三人は見事、プラント代表候補の地位を射止めるのに
ふさわしい実力を有している事を証明したのであった。
「これが・・・海。すごい・・・」
ルナマリアが海を見て歓声を上げた。
ディオキア。
煙るような緑の山を背に、白い家並みが広がり、その中から美しい尖塔が
明るく晴れ渡った空を刺す美しい街だ。
そして目の前に広がる海。
どこまでも広がる海原は、空との境界線がわからなくなるほど青く、鼻に
つく潮の香りも何だか心を躍らせる。
ルナマリアほど表には出さないが、レイもはじめての光景をじっと見つめ
ている。弟子達の素直な反応にドモンは目を細めた。
その時、
「早く行こうぜ。観光に来たわけじゃないんだからさ!」
無粋といえば無粋だが、オーブ育ちのシンにとっては、海というのは見慣
れた対称であるようであった。
(いや、今回ばかりは修行ではなく観光なのだ、シン)
臨界行に耐え切り、見事勝利を収めた弟子達を休ませてやろうと思って
ここに連れて来たのだが・・・
「分かってるわよ! そんなこと」
「失礼しました。ドモン師父。つい浮かれてしまいまして」
修行に来たと思い込んでいる弟子達を見て、ドモンはふと悪戯心を起こした。
「うむ。ここに来た目的は、東方不敗の奥義を伝授するためだ」
「奥義、ですか!?」
『奥義』の響きにシンが目を輝かせた。レイとルナマリアも真剣な顔で
ドモンを見つめてくる。
「伝授するのは奥義『海王烈走』だ」
「海王烈走・・・」
「いたって単純な奥義でな。右足が沈む前に左足を出し、左足が沈む前に右
足を出して、海上を走破するというものだ」
重々しく言いながら、ドモンは弟子達から視線をそらし、海を見つめた。
「単純ではあるが、奥は深い。だが、お前たちなら極められる」
言い終わった後、ドモンは10秒ほど間を置いた。
そして、
「というのは冗談――」
言いかけて、ドモンは既に弟子達の姿がないことに気づいた。
(どこへ行った?)
慌ててドモンは目をさ迷わせる。そして、ドモンが見たものは・・・
「うおぉぉぉ!」
既に上半身裸で短パンとなり、海に向かって突っ走っているシンと、
シンと同じ格好で準備運動をしているレイ、着替える場所を探してきょろ
きょろと辺りを見回しながら歩くルナマリアの姿であった。
「紛らわしい事言わないでくださいよ、お師匠様」
歩きながらルナマリアが口を尖らせた。
「すまん。しかしお前達、常識というものを考えれば分かるだろう? 海の
上をそんな方法で走れるわけがない」
――素手でジンをぶっ飛ばす人間に常識と言われても
三人の弟子はそろって半眼になった。
「だが、別のやり方ならできないこともないが・・・」
果たしてこの師の発言は、冗談なのかマジなのかと三人が真剣に悩んでいると
ると、
「着いたぞ」
三人が目を向けると、そこには豪華としか形容しがたいホテルがあった。
「・・・ここでどんな修行するんですか? 師匠。壁登りとかですか?」
「違うというのに」
ドモンはため息をついた。
「今日と明日を休みとする。ここでゆっくり羽を伸ばせ」
歓声が上がるかと思いきや、まだ半信半疑という顔をしている弟子達を見て、
ドモンは最早苦笑するしかなかった。
* *
身体に吹き付ける風と疾走感に浸りながら、シンはバイクを
を飛ばしていた。
(それ! はんぐおんだ! な〜んて!)
死ぬほど寒い一人ボケツッコミを心の中でやってしまうほど、久々に
バイクに乗れるのが嬉しくて、シンはご機嫌だった。
休み。
(いい響きだな・・・)
夕食までは各自自由行動にしようということで、レイやルナマリアとはホテル
で分かれ、こんなに景色のいい場所で乗らない手はないと思ったのでレンタルの
バイクを借り、今に至るというわけである。
バイクのエンジンの響きが心地よい。シンは久々の開放感に浸った。
やがて、波の打ち寄せる崖の突端にたどり着き、シンはバイクを止めた。奇岩の
連なる眺めのいい場所である。シンはゆっくりと崖の先端へと歩を進めた。
海風がシンの髪の間を吹き抜けていく。波の音と海鳥の声以外は何も聞こ
えない。一人世界に取り残されたような感覚。
目を閉じると、自然と内なる流れを感じる。大分自由に周天を行えるように
なった。この気を操るという行為は、すべての基本だというが・・・
「いけね」
シンは頭を振った。今日は修行を忘れようと思っていたというのに。
遠くから歌声が聞こえた気がして、シンは耳をすます。
「彼女・・・かな?」
向こうの砂浜で一人の少女が波と戯れているのが見えた。
いいな、とシンは素直に思う。こういう平和な世界がずっと続くという
のは素晴らしいことだ。
その時。
――唐突に
何の前触れもなく
――足元が崩れた
「おっ・・・おおおおわぁあああああぁあ!?」
空中では何もどうすることもできず、シンは海へと落下していく。
一泊置いて全身に思い切りバットで殴られたような衝撃が来た。
(ってぇ!!!)
下が岩場でなかったのは運がいい。しかし、
(や、ヤバイ・・・)
海に落ちた時は、服をぬいではいけない。脱ごうとすると服が絡まること
が多いからだ。だが、水に叩きつけられたときに、上に羽織っていた上着が
もろに腕にからまっている。
必死ではずそうと思うが、濡れた服は容易にぬげない。さらに、
(ぐっ!)
足までつった。右足! 激痛が走る。こうなったらもう治るまで浮かんで
いるしかない。だが、身体が・・・沈む。
恐怖がシンを貫いた。
(嘘だろ? こんな・・・ところで)
――嫌だ!!
必死でシンは手を動かした、皮膚が海面に出た感覚。
「はぁぁヴぇ!」
海水が波打ち、もろに喉に海水が流入。
逆に酸素を吐き出してしまい、気が遠くなる。心臓が氷の手で掴まれた
ような感覚が襲い、息がつまり脳が焼けるように・・・
――やにわに
顔を海面に引きずり上げられた。
海上に顔が引き上げられ、シンは大慌てで息をし、咳き込んだ。
「・・・動くな」
耳元で囁かれた言葉は冷たく透き通っていて無機質だったが、それがシン
を逆に落ち着かせた。そのままシンは髪を掴まれどこかへ引きずられていく。
(誰だ?)
目を開けたいが、海水に濡れている状態では目が開けられない。足が何か
にぶつかった。
「・・・立て」
また耳元で聞こえた。シンは立ち上がると同時に手が離れ、水音が遠ざか
っていく。その音を頼りに歩きながら、シンは意を決して目を開けた。
「って!」
案の定海水が目を激しく刺激し、シンは目をしばたたかせて涙を搾り出した。
ぼやけた視界に映ったのは、金色の髪と
「は、はだ・・・か?」
シンの声に反応し、ゴーグルをはずして少女が振り返った。濡れた金色の
髪が、日の光できらめいている。瞳は深いすみれ色。そしてしなやかな裸体
幻想的ともいえるその光景に、シンは思わず立ち尽くした。
今日は以上です。
どうでもいいけど、たいしてスレが落ちてもいないのに上げるってどうよ?
作者めだちたがり屋?かまって君?上げたことが原因で荒らしが湧いたらどーすんだ。
いや、それくらい別にいいじゃねぇか……
まあ何はともあれ、今日もGJッした!!
っつかシンもはや修行が身体に染み付いているのかwwww
72 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/26(日) 00:04:24 ID:0R+G+7XM
73 :
72:2006/11/26(日) 00:05:15 ID:???
スマン…
GJ!
今回も盛りだくさんで大満足ッス
GJ!
修行すれども修行すれども、
シンがラッキースケベであることに変わりなしww
海王烈走ってもしかしてバキか? 読んだことないけどそんなネタがあった気がする
何はともあれGJです!
>それ! はんぐおんだ!
うしとらネタかよw
吹いたw
やっぱうしとらだったんかwwww
少年サンデー最高!!
まとめマダー?
機動武闘伝ガンダムSEED DESTINY
…いや、ちょっと言ってみたかっただけ
GJ!
シン、デスティニープラン全面否定ワロスwwwwww
シンがパワー
ルナがスピード
レイがテクニック
でおk?
ちょ、ステラとシンの立場逆www
そして笑顔で振り返るルナに萌えw
まとめ頑張った。誰かが6話までやっててくれたんで楽だった。感謝。
途中、種死のドモンが世界に来たらって打ち込んでしまったのは秘密です。
シンとレイを見てて炎邪と氷邪を思い浮かべた俺サムスピ厨
今回もGJでした
しかしアスラン名前だけ出てて生体ミラージュコロイド発動中ですかw
なんでちゃっかり凸がプラント戻ってんだよ
ちょーーーーとマテ!!
>ぼやけた視界に映ったのは、金色の髪と
>「は、はだ・・・か?」
>シンの声に反応し、ゴーグルをはずして少女が振り返った。濡れた金色の
>髪が、日の光できらめいている。瞳は深いすみれ色。そしてしなやかな裸体
水中眼鏡つけて、水着着てないんかステラーーーーーーーーーーーーーー!!
は、肌色のウェットスーツかもしれない!
落ち着くんだ! 新シャア板住人はうろたえないッ!
目が開けられなくなるからなw
何故か、
この日の為に、鍛え抜かれたこのカラダァ!
と、グランドデストロイガンダムの前で諸肌脱ぐロード・ジブリールが頭に浮かんだ。
どうやら俺の脳は腐っているらしい。
き、貴様何故俺とまったく一緒の妄想をしている。
俺の脳みそも腐ってるみたいだ。
お前ら、そこでガルシア閣下が満を持して登場ですよ。
アルミューレリュミュエールなオーラを生身で出せるくらいの
俺はジブと議長のタイマンを妄想した。
議長の中の人を労わってやれよ…
議長のファイティングスーツの腹にはギャラン道とでも書いてあるんだろうな。
マルキオ導師がマンダラガンダムで出てきそうだ
マンダラガンダムのヒートエンドは今でもトラウマだ
あんなにばらばらになるなんて、
中の人は一体どうなってしまったんだろうか
そのエピソードの結の部分を見れば一目瞭然では…
ステラはやっぱり、ノーベルガンダムに乗るのか?
Gガン本編に出てきたMFを作る技術はまだこの世界には無いだろう
>>95 議長は飛天御剣流の使い手として、フェニックスの聖衣を纏ったジブリールと戦うよ
ジブリールが不死身になるな。
ゲルマン流忍術をマスターするって線は…ないか、さすがに
>>90 >>94 >>102 >>104 貴様等、ジブ公の前世の基本中の基本として、30分しか戦えないソ連製の
100万パワー(二刀流+二倍ジャンプ+三倍回転で1200万パワー)の
冷たいファイティングコンピューターを忘れるとは何事だ。
>>103 前に「鷹の目」ネタがあったし、片腕で赤髪の四皇の一人じゃないのか。
議長の最強バージョンは、爪で空間を引き裂いたり、反物質砲を発射したりするよ
議長の最後は命を吸われていくのさ。
ところで、他に中の人ネタで超人格闘物ができる人って誰がいる?
シンがミクロマンと、クルーゼとフラガでシュラトができるぐらい?
カガリがヘッポコ…
すみませんごめんなさいもう言いません
ラクスはGFの素質が有りそうだ
112 :
110:2006/11/27(月) 00:12:14 ID:???
読み返してみたら誤解を招きかねない書き方だったんで注。
カガリがヘナチョコだと言ってるわけでは決してありません。『ヘッポコ丸』というキャラがいるのです。それだけ
シンとユウナは17分割で有名なアレ
カガリはレズな高次元物質化能力者+メイド?
114 :
???:2006/11/27(月) 01:30:13 ID:???
シュウジ・クロスをライバルキャラとして出してほしい…
と無理承知でお願いしてみる
バルドフェルドとアウルは卍解して刀振り回す
タリアは地球割りや、んちゃ砲を使うアンドロイド
メイリンは最終兵器な彼女や、似非女子高生なカレー好き第七聖典持ち
ディアッカは伝説のマスターソードの使い手
オクレ兄さんは弓兵でイザークは天上天下唯我独尊な最古の王
タリアが最強かー
アウルはブーメランテリオスやらペガサス流星拳がつかえるな
アウルならシンを倒すために旅にでるんじゃないか?
アスランが2人目の霊界探偵ってのを知っている人はいるのだろうか・・・?
何を言ってる。
アスランは「例のあの人」の若い頃だろ。
キラはいうまでもなくシェルブリット。あと凶祓い
アスランは強力なATフィールドをはれるな。
ラクス「アスラン、まずはCQCの基本を思い出して」
キラは敵を殴ってデジソウルを溜めるんだよ。
キラは身体能力はそれほどでも無いだろうから、あえてMTS使わずに通常操縦システムのまま
OSを極限まで洗練させて挑む、なんてのも良いかと思う
ワッフル! ワッフル!
アスランはATフィールドとかになってくると思うぞ・・・
俺は気にしない。
バリー・ホーとかアストレイ組の超人は出るのか?
あいつは素手でジンを倒したぞ
寧ろアスランはATフィールドどころかミラコロ発生してる
虎は零能力教師......
アスランはアイスクリーム鞭でいいじゃん。
アスランはペルソナでいいよ、罪深いし
>>133 ラクスとミリアリアとルナもペルソナ使いだな
確かメイリンは吸血鬼な上にデンドロ化するような。
>136
胸のサイズを考えたらむしろミーアだ!
タリアはそういや大魔法峠の最強キャラ女王エスメラルダでもあったな。
ワッフルワッフル!
メイリンは世界を滅ぼす猛毒ですね!
>>139 タリアさんで魔法使いっていうと、元祖魔法のプリンセスのほーが。
アズラエルは勇者王として復活するんですね!
他がどうかは知らないが、ミカムラの魅力には勝てない。
アレンビーマダー
>>143 ホテル・モスクワの『火傷顔』(フライフェイス)の異名を取る姐さんでも有るぞ?
声優ネタ期待しすぎw
ナスターシャ(*´д`*)ハァハァ
お前らとりあえず正気に戻れ
さっきから更新しまくってる人、手をあげて〜
ノ
ノ
やっぱ期待しちまうんだよなぁ
シンがステラの水浴びを目撃するんですね
果報は寝て待ちましょう…
156 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 23:53:45 ID:r6iY2rhT
なんか、唐突にアニメ版ギャラクシーエンジェル風味な種が見たくなってしまいました
……やっぱりここみたいになるのだろうか?
全盛期のスレの匂いがする
今日はお休みか…
話は変わるが東方不敗って棒と玉切り落としてるんだってな
番組、じゃなかったSS進行役にストーカーが出てきてほしいなぁ。
>>161 ガンダムファイト始まってからなんじゃね?
何故だか天使湯に浸かりながら頭にタオルを乗っけた状態で「それでは、ガンダムファイト!レディー、ゴーーー!!」と言い出すストーカーを想像した
我慢、我慢
諸肌脱ぎのロードジブリール戦を妄想
カオス、アビス、ガイア、ハイペリオンガンダムのパーツを無理矢理デストロイガンダムに移植したような姿の異形――グランドデストロイガンダムの前に、二人は攻めあぐねていた。
ただの寄せ集め、そう判断し、互いに抱く不審のままに各々散発的な攻撃を加えていたシン・アスカとキラ・ヤマトだが、気の力で強化された光波シールドは、ディスティニー、ストライクフリーダム両機の最大威力攻撃をすら弾き、
グランドガンダムの両手指とカオスの機動兵装ポッドが変化したものらしい様々な武装を備えた無数の触手は、機械のソレとはとても思えぬ生物的な動きで二機を四方八方から押し包んだ。
その隙をようやく抜け出したかと思えば、グランドデストロイの本体の面制圧砲撃が来る。
『クハハハハハハハハハハハッ!
グランドデストロイと一体化したロードジブリールの、耳障りな哄笑が鳴り続ける中、シンとキラは背中合わせで息を吐いた。不本意だが、互いに庇い合わなければ息を吐く事すら出来ない。
グランドデストロイの向こう側に見える、ラクスとステラを核とし、レクエイムを取り込む事で自己を構築しているネオデビルガンダム。それ完成するまでここを守りきればいい――そう考えているのだろうジブリールが攻撃の手を止める中、キラの口から弱音が漏れた。
『……これじゃ、とても勝てない』
如何に、シンとキラがSEEDを持つ卓越したファイターだといえども、その手は二本しか存在しないし、その神経伝達速度も人間の限界を超えるものではない。ディスティニー、ストライクの両機が如何に高品質だと言えども、システム的な限界は超えられない。
ならば、その二つを超える質・量の攻撃を加えれば、二機を圧倒できるのは自明の理。その圧倒的な力で飽和攻撃を加えるグランドデストロイに、二機はなす術もなかった。
ドモンとゴッドを除けば最強のファイター、最高のガンダム足る二人と二機に、飽和攻撃を加えるのに、どれほどの力と技が必要なのか?
目の前の異形に息を呑む二人を文字通り見下して……ロードジブリールの哄笑が天地を満たした。
『ハハハハッ、ドモン・カッシュには感謝せねばなるまいな。彼のおかげで、我々ナチュラルはコーディネーターと言う悪夢か開放されるのだから』
ジブリールの言葉に唇を噛み締めるキラ。
『いや、まだ手はある。
あんたも見たはずだ、師匠のあの技を!』
そんな彼が立つストライクフリーダムの、コクピットに始めて通信ウィンドウが開いた。通信ウィンドウの向こう、深紅の瞳がキラを睨みつけていた。
『あの……技? 一度見ただけの技をかい!?
それに、仮に使えたとしても、僕達の力じゃドモンさんの様には……』
『いや、俺は師匠に聞いた事がある。「思いを一つにしたファイター達が協力して放つ必殺の一撃には、単なる足し算に留まらない威力がある」と……』
『心を一つにって……君と僕がかい?』
困惑してそんな言葉を漏らすキラに、シンは言った。
『確かに俺とアンタは何処まで言っても平行線かもしれないが、今この瞬間だけは心を一つにできるはずだ。 そうだろ? キラ・ヤマト!』
『そうか、ラクスを!』
『ステラを!!』
『『取り戻す!!!』』
『行くぞ、キラ、ちゃんと気合入れろよ!』
『ふざけないでよね。僕が本気になったら君なんかに合わせられる筈ないだろ』
『ふん、上等だ。
流派、東方不敗の名の元に』
横並びになった二機は、それぞれ片手を挙げて構えた。ストライクフリーダムは右手、ディスティニーは左手。あたかも、ドモンとゴッドの放つ最終奥義の、その半身ずつを受け持つように……。
『アンタのミギ手が真っ赤に燃える』
『キミのヒダリ手が真っ赤に燃える』
『勝利を!』
『掴めと!』
『『轟き叫ぶッ!!』』
『見よ、これが流派東方不敗が最終奥義!』
『『石破ァッ!!! 天驚け〜〜〜〜ん!!!!』』
問題は、俺が種死を良く知らないということだな、うん。
種死を最終回まで見ることが出来なかった俺が言うのも何だが…
>>165 だいたいそんな感じだな。
アスランが華麗にスルーされてるのは何故?
169 :
165:2006/11/28(火) 15:34:19 ID:???
理由は以下の通り。
1)流石に国家元首を攫うのは
2)このスレの職人さんのお話で、弟子的なポジションに無い(発想元がアレだから)
3)種死は良く知らんので余り数が多いとボロが出やすくなる
4)三人で石破天驚拳の良い台詞が思いつかなかった
5)俺の頭の中で影が薄かった
>>169 >5)俺の頭の中で影が薄かった
俺の頭の中では髪が薄かった
諸君、俺は我慢汁がッ!
ちょいと気になってきていることはキラ以外のAA面子は改心したんだろうか…?
負債の化身と犠牲者の象徴とも言える桃色電波は反応無いし…
いくらラクスでもこの状況じゃ何もできんだろ
改心ってか無害化して、白ラクスになるんじゃないかと
デビルガンダムでも持ってこなけりゃな
いつぞやのアメノミハシラ杯や一人称シリーズのように、
アストレイやMSVのキャラも活躍させてくれないものか。
連中はファイターって柄じゃないから扱いづらいか?
劾とかイライジャとか、仕事柄、真正面から戦うとかしないだろうな。
「敵は倒せるときに倒す」「勝てる戦いしかしない」が傭兵のやり方だしな。
謝れ
カムバック戦で腹が割れて傷口から腸が出てるような状態で二人のソキウスと真正面から戦ってその後連合の部隊と戦った劾に謝れ
後、ハイペリオン戦で友情のザクで努力根性で勝利したイライジャに謝れ
アスランはストーカーになるのか
Gにおいて行方不明になったウォンさんが現れて、
AA残留組をそそのかして笑傲江湖をベースにして
デビルガンダムを復活させたら楽しいだろうな。
シュバルツ二号としてDG細胞な体で復活して
初代同様弟なレイを見守る謎ファイターなクルーゼとか
>>176 正直すまんかった。
だけど、傭兵っていう職業を考えたらガンダムファイトには参加しないだろうな。
選手として「闘う」ことではなく兵士として「戦う」ことが仕事だから。
ソキウスとの戦いとか一部の例外を除いては、基本的に金にならない戦いは
しないし、ガンダムファイトはオリンピックみたいなもんだから、いよいよ
サーペントテールの出る幕はないわけで……。
コアにならなくてもバレルロール大佐がデビルガンダムを操舵したらきっと大変なことになるwwww
ラクスはもう改心しなくていいよ
悪としていっそ葬りさられてくれ
>>179 優勝したら金にならないどころの話じゃ無い利益がもたらされるじゃないか
>>182 優勝国の代表ファイターがなにもらえるかは国次第だと思うが。
そこで独立宣言で個人出場w
独立ファイター国家ガンダム
傭兵のサーペントテールがガンダムファイトに優勝して世界の覇権を握っても、
別に得はないよな。
仮にどこかの国が劾達を雇って出場させたとしても、
「そいつらはお前んとこの出身じゃねーだろ」
とか言って揉めるだろうし、そもそも向こう4年間の世界の覇権を巡る
ガンダムファイトに外国人を起用していいのかって話になるし……。
つ大西洋連合
一応便宜上劾の作成元は連合なので(まあ脱走しましたが)劾は連合からならガンダムファイトに出場できる
俺の脳内の劾達はファイト中のファイター周辺で焼きそば売ってる
>>188 確かアメノミハシラ杯で土産物屋やってたな。
イマイチ硬いスマイルのイライジャと超影響スマイルの劾思い出して吹いたwww
ジャンク屋連盟と傭兵業者からなるガンダムファイト審判委員会…
>>190 リアルだと『何でそんな所がやるんだよ!?」となりそうなものなのに、
種世界だとこれ以上公正にやってくれそうな所が思い当たらないのが不思議だw
今日もお休みかにゃ?
↑んみゅ、そうかも。
今は雑談しつつ我慢の字だね。
194 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 00:18:36 ID:sYpvTiz0
>>186 東方先生はシャッフル同盟はいる前は元ネオジャパンのファイターだってうわさがあるのに
ネオホンコンのファイターとして優勝、ウォンに雇われて(手を組んで?)また参加してるから
劾達がどこに雇われてでてもいい気がする。
>>186,194
つまり、雇われた時点でその国に移住すればいいんじゃね。
そー言えば、165のアレに、試しに無理矢理アスラン入れてみたけど、読みたい人っている?
相変わらず種死は良く知らんので、偽者アスランだが。
ノ
答えろ、皆の衆!
流派・東方不敗は!
腰痛がひどいんだ最近
東方先生はネオホンコンのネオオオサカ出身だよ。…当時のアニメ誌にはそう書いてあったんだもの。
コテコテの2乗。
>>200 何言ってんだ
師匠は第七回大会でネオジャパンの代表だぞ
本名はシュウジ・クロスだったか
俺は16話以降が読みたい
204 :
195:2006/11/29(水) 11:33:24 ID:???
アスラン・ザラはじめました
カオス、アビス、ガイア、ハイペリオンガンダムのパーツを無理矢理デストロイガンダムに移植したような姿の異形――グランドデストロイガンダムの前に、三人は攻めあぐねていた。
ただの寄せ集め、そう判断し、互いに抱く不審のままに各々散発的な攻撃を加えていたシン・アスカとキラ・ヤマト、そして、勝手に動く二人を何とかフォローしようと支援に不向きな機体(インフィニットジャスティス)で一人奮戦するアスラン・ザラ。
しかし、今目の前に聳え立つ異形は、ドモン・カッシュとゴッドガンダムとを除けば最強のファイター、最高のガンダムといっていい三人と三機を、ただの一機で圧倒する。
気の力で強化された光波シールドは、各々のの最大威力攻撃をすら容易く弾き、デストロイガンダムの両手指とカオスの機動兵装ポッドが変化したものらしい様々な武装を備えた無数の触手は、機械のソレとはとても思えぬ生物的な動きで三機を四方八方から押し包んだ。
その隙をようやく抜け出したかと思えば、グランドデストロイ本体の面制圧砲撃が来る。
或いは、被弾を覚悟で三機がその力を結集すれば、光波シールドを貫けるかも知れないが、仮に貫いたとしてもDG細胞で構成され、自己再生能力を持つグランドデストロイに大したダメージが与えられるとは思えなかった。
最も、制圧射撃を得意とするストライクフリーダムと、攻撃力の高い対艦兵装を多く備えたディスティニー――攻撃の要となるだろう二機の、乗り手同士が反目している現状、彼らにはソレを試みる事すら出来ないのだが……。
「クハハハハハハハハハハハッ!
どうした、コーディネーターども。
早く私を倒さなければ、お前達の女は永遠にディアブロガンダムの一部になってしまうぞ?」
グランドデストロイと一体化したロードジブリールの、耳障りな哄笑……アスランの援護でどうにか機体を後退させたシンとキラは、なんとか合流すると背中合わせで息を吐いた。
不本意だが、三人で互いに庇い合わなければ、碌に息を吐く事すら出来ない。
グランドデストロイの向こう側に見える、ラクスとステラ、カガリを核とし、レクエイムを取り込む事で自己を構築しているディアブロガンダム・トリニダート。
それ完成するまでここを守りきればいい――そう考えているのだろうジブリールが攻撃の手を止める中、キラの口から弱音が漏れた。
「……これじゃ、とても勝てない」
如何に、シンとキラ、アスランがSEEDを持つ卓越したファイターだといえども、その手は二本しか存在しないし、その神経伝達速度も人間の限界を超えるものではない。
ディスティニー、ストライクフリーダム、インフィニットジャスティスの三機が如何に高品質だと言えども、システム的な限界は超えられない。
ならば、その二つを超える質・量の攻撃を加えれば、三機を圧倒できるのは自明の理。
その圧倒的な力で飽和攻撃を加えるグランドデストロイに、三機はなす術もなかった。
この三機を相手に純粋な力押しで圧倒するのには、どれほどの力が必要になるのか?
目の前の異形に息を呑む三人を文字通り見下して……ロードジブリールの哄笑が天地を満たした。
205 :
195:2006/11/29(水) 11:38:00 ID:???
「ハハハハッ、ドモン・カッシュには感謝せねばなるまいな。
彼のおかげで、我々ナチュラルはコーディネーターと言う悪夢か開放されるのだから」
ジブリールの言葉に、唇を噛み締めるキラとアスラン。
いっそ玉砕覚悟の突撃でも行うか?
そんな自棄を考え始めた二人に、シンは首を横に振った。
「いや、まだ手はある。
アンタ達も見たはずだ、師匠のあの技を!」
ストライクフリーダム、そして、インフィニット・ジャスティスのコクピットに突如通信ウィンドウが開き、その向こうから深紅の瞳が、あきらめ始めた二人を睨みつける。
「あの……技?
一度見ただけの技をかい!?
それに、仮に使えたとしても、僕達の力じゃドモンさんの様には……」
その顔に一瞬だけ希望の光を浮かべ……しかし直ぐ、諦めた様に首を振るキラに、シンはこう続けた。
「いや、俺は師匠に聞いた事がある。
『思いを一つにしたファイター達が力をあわせて放つ一撃には、
単なる足し算に留まらない威力がある』
と……」
「心を一つにって……君と僕達がかい?」
何かを考え始めたアスランと、困惑してそんな言葉を漏らすキラに、シンは叫んだ。
「確かに俺とアンタ達は何処まで言っても平行線かもしれない。
だが、今この瞬間だけは心を一つにできるはずだ。
そうだろ? キラ・ヤマト! アスランザラ!」
「なるほど……カガリを!」
「ッ!? ラクスを!」
「ステラを!!」
「「「取り戻す!!!!」」」
声をそろえた三人がその手を重ね合わせると、その内から黄金の光が迸る。
未だドモンのソレほど強くも、大きくもない。
機体を染め上げるには至らない黄金の力は、しかし、確かにその場を照らしあげた。
206 :
195:2006/11/29(水) 11:41:10 ID:???
「ぶぁかなァァァァッ! その輝きはァァァァァァァッ!!」
グランドデストロイが、ジブリールが――いや、恐らくはかつての敗北を思い出した両者の内のDG細胞が――その光に脅える様に大きく身じろぐ。
しかし、三者のその身じろぎは直ぐに弓弦の撓みへと変わり、無数の触手と言う名の矢が、固まる三機へと放たれた。
「行くぞ、キラ、ちゃんと気合入れろよ!」
幾種もの破壊を鏃に備えた膨大な矢雨に、シンの口元に獰猛な笑みが浮かぶ。
「ふざけないでよね。僕が本気になったら君なんかに合わせられる筈ないだろ」
シンの覇気に釣られたかのように、こちらも不遜な一言を放つキラ。
「力の増幅とコントロールは俺が引き受ける。
キラとシンはとにかく最強の一撃を放つ事だけを考えろ!」
最後にアスランがそう言い放ち……三人は、触手の暴走(スタンピード)を正面から迎え撃った。
「ふん、上等!
流派、東方不敗の名の下に」
横並びになったシンとキラは、それぞれ片手を挙げて構え、アスランはそんな二機の背後で、二人を繋ぐようにして気を高める。
ストライクフリーダムは右手、ディスティニーは左手、そして、インフィニットジャスティスはソレを支える胴体と両足、そして、その背に纏った日輪。
あたかも、師の放つ最終奥義の、それぞれ三分の一を受け持つように……。
「アンタのミギ手が真っ赤に燃える」
「キミのヒダリ手が真っ赤に燃える」
触手の奔流を目前に、シンとキラとが詠唱を始めた。
「勝利を! 掴めと!」
「「「轟き叫ぶッ!!」」」
アスランの合いの手に、続く唱和。
三人と三機を照らし上げる黄金の光は弥増し、彼らの姿は、既に黄金の立像の如し。
「見よ、これぞ流派東方不敗が最終奥義!」
「「「石破ァッ!!! 天驚け〜〜〜〜んッッッ!!!!」」」
シンの裂帛の気合に、雄叫びが続き……そして、三機より放たれる、二条の黄金の竜巻。
そう、これこそは一撃でユニウス7を粉砕した流派東方不敗の最終奥義……。
207 :
195:2006/11/29(水) 11:42:24 ID:???
「ば、馬鹿なッこの技はっ!」
焦りの叫びと共にロード・ジブリールは更なる触手を繰り出し、破壊の波は奔流どころか、既に津波の如く……しかし、そんな破壊の波も、黄金の竜巻に伍するほどではなかった。
破壊の波の尽くを飲み込み、潰し、更に突進を続ける竜巻は、そのままグランドデストロイの光波シールドに接触……両者の全出力が込められた力の塊は、グランドデストロイの目前で押し合う。
「クハハハハッ驚かせおってェェェェェェェ!!」
何とか動きを止めた黄金の竜巻に、冷や汗交じりのジブリールの哄笑。
力尽きた所を狙おうと言うのだろう……グランドデストロイ背面にマウントされた幾多の砲塔が三機を狙うが、しかし、三人の魂の一撃はそこで終わるようなものではなかった。
光波に阻まれ、撓んだ二条の竜巻が、互いに絡み合い光波の波を更に軋ませる。
ぴきぴきぴき、ぴきぴきぴき。
そして、恰も卵に皹でも入るような、有り得ない音が響いた。
「……なっ、なんだこの音はっ!」
ジブリールの叫びと共に、更に有り得ない事実がグランドデストロイを襲う。
撓み、膨れた光の渦から、突き出される二本の腕。
鉤爪付きの小手を取り付けたようなその腕は、グランドデストロイの光波シールドをむんずと掴み……ぺきぺきとあり得ない音を響かせながら、光波シールドは皹入って行く。
「こ、これはまさかッ、ゴッドガンダムの腕ッ!」
ソレに続くように、顔を覗かせる、日輪を纏う羽と、武者兜にも似た頭部。
「「「うォォォォォォォォォォォォォォォッ〜!!!!!」」」
続く三人の雄叫びに答えるように巨大なゴッドのフェイスガードが砕けると、その内にはドモン・カッシュの顔が覗く。
パキィィィィィィィィィィンッ!
そして、そんな涼やかな音を立て、グランドデストロイを包む壁は砕けて落ちた。
更に延びるゴッドの右手が、グランドデストロイの頭を鷲掴みにする。
「「「「ヒィィィィィィィィィトォ、エンドォォォォォォォォォォォ!!!!!」」」」
そして響く、三人の――否、三人と巨大なドモン・カッシュの計四人の叫び声。
巨大な爆発がグランドデストロイを包み、ジブリールのガンダムファイトは終わった。
208 :
195:2006/11/29(水) 11:46:19 ID:???
読みたい人も居るみたいなので、諸肌脱ぎジブリール戦〜アスランザラ始めました〜を投下。
アスランが裏方なのは、なんとなく苦労人のイメージが会ったから。
別に、額が広いから光背役なわけではありません。
……俺も額は広いし。
良く知らないからインチキシードなのはご容赦を。
>>208 アスランが極光剣でトドメをさして、キラとシンに
『おいしいとこだけ持っていくなっ!!』と、ボコられるのを妄想してしまったョ!!
そうか、初代キング・オブ・ハート召喚と同じ要領でドモン召喚か!
『キラ暴走・シン暴走・頭を抱えるアスラン』という構図が浮かんだ。それはそうと久々にいい役してるアスランを見た気がする。
「キラ暴走・シン暴走・頭が禿げるアスラン」
に見えた
>>211 せっかくの余韻がぶち壊しじゃねえか馬鹿wwww
禿げる云々はともかく、新旧主人公を繋ぐ役を本編でもしっかりこなせてたらなぁ。
結局、「あんたって人はー!!」のまんまだったし。
シンは錆刀を使いこなせるか!?
レイがシュバルツの覆面を気に入りそう
>>201 第七回大会の漫画はなぁ・・・
クーロンガンダムのファイタースーツですら旧式だというのに
ヤマトガンダムのスーツが現行のと同様の物とか、
先代シャッフルのメンツの国籍がドモンたちの代と同じとか
イマイチ ミトメタクナーイ な内容だからなぁ。
ステラはいつものように波打ち際で遊んでいた。
今日は休みだと『船長』に言われたから、ゆっくりと眠って、起きたら
スティングとアウルはもう出かけていて、船長もいなかった。
少しつまらない気がしたけど、海を見たらそんな気持ちはなくなった。
ステラは海が好きだ。
波の音がとっても落ち着く気がして好き。水面がキラキラ光って、色が変
わっていくのがキレイだから好き。キレイな貝殻が拾えるから好き。泳ぐと
気持ちがいいから好き・・・
突然向こうの方で音がした。手が見えた。人が落ちたのだと分かった。
(どうしよう?)
ステラは少し考えた。別に自分には関係ない。でも、『船長』が海で漂流
――分からないといったら困っている人のことだって船長は言った――
している人を見たら、助けてやるやるのが船乗りだって言ってた。アウルが、
『俺達船に乗ってるわけじゃねーじゃん』っていったら、同じ目的を目指して
集まる事は、同じ『船』に乗る事と一緒なんだって船長は言った。
海に落ちた人を助けるのは・・・。
徐々にステラの瞳が鋭いものに変わっていく。
――教則022ケース1
ステラのスイッチが入った。
――訓練開始
ステラの動きが変わった。無駄の無い動きで服を脱ぎ捨て、下着だけになる。
対称の様子からしてウェットスーツを装着する暇はない。ゴーグルのみを装着。
クロールで一気に落ちた人間の所まで近づき、防御体制で接近。対象は抵抗
しない。ヘアキャリーで浅瀬まで運搬。対称が足をついた。
――訓練終了
スイッチが切れ、ステラの瞳がいつものぼうっとしたものに戻り出す。後ろで、
助けた人が何か言った。
振り返ると目が合った。その瞳は赤。
(怖い色・・・)
ステラは少し身体をこわばらせた。
砂浜に上がり、ステラはバッグに手を伸ばし、タオルを取り出して手早く
身体を拭いた。
「あ、あの・・・」
服を身に着けながら、ステラは声のする方に予備のタオルを放った。その時
タオルの下にあった弁当の包みをを見つけ、ステラは笑顔を浮かべた。
ステラは船長が大好きだ。いつも怒ったような顔をしているけど、本当は
優しいって知っている。
船長が本当に怒ったのは、今までたったの二回。
一度目は、来たとき。ステラ達の丸いベッドが気に入らないといって怒った。
二度目は、アウルが『ブロックワード』で混乱した時。
ブロックワードをなくせって船長が言ったら、施設の人が怒って闘いになった。
施設の人を船長が全員ぶっ飛ばしたら、MSやMAがたくさん来たけど船長が
ガンダムを呼んでまた全部ぶっ飛ばしてしまった。
それから、ステラ達にブロックワードはなくなったらしい。何がなくなったのか、
ステラには良く分からないけど。
「すいません。これ・・・」
ステラが振り向くと赤い瞳の男の子がタオルを差し出していた。受け取って
ステラは、どこでお弁当を食べようかを考えながら歩き出す。
「ちょっ・・・ちょっと」
「何?」
助けた人間の事など、どうでも良くなりかけていたステラは、少しうるさいなあと
思った。だけど、
「ありがとう! 助けてくれて。俺、本当に、死ぬかと・・・」
『ありがとう』その言葉が耳に届いた時、ステラとても嬉しい気持ちになった。
心がとても暖かくなる。こんなこと誰にも言われた事がなかった。
心がふわふわして何だか楽しい。ステラはふと、カバンに入っているお弁当
を思った。一人で食べるのはつまらない。それに、分けて上げたら、またあの
言葉が聴ける気がしたから。
「・・・一緒に、食べる?」
少年は赤い瞳を大きくしたが、ステラはもう、その瞳があんまり怖くなかった。
シンは少し困惑していた。
溺れている自分を助けた時の声は、自分達のように何らかの訓練を受けた者が
発する類の物だった。故にシンは安心して身を任せる事ができたのだ。
ところが今、目の前にいる少女は歳は自分達と同じくらいの歳にも関わらず、
非常に幼い印象である。しかも、
(何で助けてもらった俺が、弁当分けてもらってんだ? 俺がお礼をするのが筋
なんじゃないの?)
チラリと少女の方を見る。シンの視線と少女の視線が衝突した。少女は、何かを
期待するようにじっとシンの方を注視している。シンの頭に閃くものがあり、シン
は慌てて、あまり分厚いとはいえない脳の中の辞書をめくった。
「ありがとう。すごくおいしいよ」
発せられたのは、お世辞にもオリジナリティ溢れるとは言い難い言葉であったが、
誠意は伝えることには、成功したようではある。
ステラの顔が喜びに輝いた。ステラは、花が開くように笑うと自分の分の弁当を
食べ始めた。その様子は、小兎が熱心に餌を咀嚼するイメージを想起させ、シンは
何だか可笑しくて、クスリと微笑を漏らした。
「君、この町の子?」
「・・・違う」
「ええと、じゃあ。名前は?」
「ステラ」
「ステラね。俺はシン。シン・アスカ」
「・・・シン」
すると少女は何度か『シン』と繰り返すと、
「シン・・・シン。覚えた!」
そう言って笑った。その無邪気な笑顔はシンにマユの、妹の笑顔を思い出させ、
シンは胸に小さな鈍痛を感じた。
その後、色々な話をした。
ステラにとっては『船長』以外では、これほど自分の話をじっと聞いてくれる人は
初めてであったし、絶妙に合いの手を入れてくれる人も始めてだった。これは、
妹煩悩であったシンが、少し下の女の子と話す事に慣れていたからである。
またシンにとっても、桜色に頬を染めながら、一生懸命身振り手振りを交えて話し
てくれる、そして自分の話すこと一つ一つにくるくる表情を変えるステラとの会話は
楽しかった。それに何と言っても、
(ステラって可愛いなあ・・・)
シンもやはり、一人の健全な男子であった。
日が傾き、ステラの金色の髪に紅が混じり始めていた。
だが、どうにも分かれ難い気がして、
「今日、これから・・・。何かある?」
シンはステラに訊ねた。レイやルナマリアには悪いが、ステラさえいいというなら、
何処かで一緒に夕食でも、と思ったのだ。
だが、残念ながらステラから返ってきた答えは、
「帰らないと・・・ダメなの」
失望が心の壁を這い登るのを感じながら、シンはステラの顔をさりげなく凝視した。
目は伏せられ、その瞳には悲しみに類する光彩が浮き出ているように思えた。ただ、
女の子の表情から心中を洞察するという経験の蓄積が、格闘技やMSの蓄積より遥かに
少ないため、経験の蓄積に比例して能力も低いシンには確信が持てない。
心臓の拍動が急激に数と音量を高めつつあるを感じながら、
「じゃあ。明日は? 明日、暇だったらどこかに行かない? ステラ」
気づいた時には、そう口にしていた。
言った瞬間に頭に血が集中し、羞恥心と後悔の念が押し寄せてくる。
だが、それ以上の承諾してくれという思いを込めて、シンはステラのすみれ色の瞳を覗き
込んだ。
しかし、ステラの表情がパッと明るくなるのを見て、シンは自分の心配は杞憂に終わった
ことに安堵と同時に猛烈な喜びを感じた。
「シン・・・。また、明日ね!」
手を振るステラに手を振り返しながら、シン自分の心がどうしようもなく高揚しているのを
感じた。
この時、シンが冷静にステラを観察していれば、ステラの走るスピードが尋常ならざる物
だと気づいたはずである。だが、舞い上がり過ぎて大統領でもぶん殴って見せるぜ、状態の
シンには、そんな観察力に脳の働きを裂く気はサラサラなかった。
シンの頭は既に、明日の計画を考えることで占められていたのであった。
アルゴ・ガルスキーという男は巨大であった。腕も、脚も、首も、胴も。全てが。
アルゴがその場に存在するだけで、周囲の人間は自分達の周りだけ重力が増した
よううな圧力を感じるのが常である。
しかし、その巨漢がチマチマと鍋をかき回している姿は、巨熊がタイヤと戯れ
るような愛嬌があった。もっとも、地球上をくまなく探しても、花崗岩で形成
されたようなアルゴの顔を見ながら、それを指摘できる人間がいるかどうか
疑わしいものであったが。
鍋の中では、真っ赤なキムチ汁がほどよいとろみでぐつぐつと煮立ち、その中
にひたった白菜や湯豆腐、豚肉がおいしそうな湯気を立ち昇らせている。
「うまそうじゃんか」
水色の髪の女顔の少年、アウル・ニーダが早速箸を伸ばそうとするが、アルゴに
目で制せられた。
「え〜。来ないあいつが悪いんじゃねーのぉ?」
不満タラタラな声を上げるアウルに、切れ長の目をしたスティング・オークレーは
苦笑を浮かべた。こちらの少年にはどこか年長者のような雰囲気があった。
「お前が、朝っぱらからバスケバスケと言わなけりゃ今頃三人揃ってたと思うぜ?」
今日、本当はステラも一緒に出かける予定だったのに、と暗にスティングが
言っている事に気づいたアウルは、そのどちらかといえば可愛らしいとでも
表現した方が適切な顔に似つかわしくない、皮肉気な表情を浮かべた。
「な〜に言ってんだよ! ムキになって突っかかって来たのはそっちじゃんか」
「別にムキになったわけじゃねえ。白黒はっきりさせたかっただけだ」
「自分が勝つまでやるってのは、白黒はっきりつけるって言わないと思うけどぉ?」
形勢不利と見たか、スティングはフンと鼻を鳴らして黙り込み、アウルは久々に
スティングに舌戦で勝利して、気分良さそうに形の良い鼻をうごめかせた。
その時、息を切らせたステラが部屋に飛び込んできた。
「おせーよ。待ちくたびれたぜ!」
「・・・ごめんなさい」
兄貴分の少年の抗議にステラはその秀麗なまつげを伏せた。スティングは内心
苦笑を浮かべた。アウルの顔にどこかバツの悪そうなものがよぎるのを見て取った
からである。
「おいおい、ステラ。あんまりマジに取るな。別に怒ってやしない。なあ、アウル?」
「何でもいいからさっさと食べようぜ」
「そうだな・・・」
スティングの視線にアルゴが無言で首肯し、食事が始まった。
「おい、アウル! 肉ばっか食うな」
「早いもん勝ちってんじゃね? こういうの」
「だからってお前なあ・・・。ん? 何だステラ」
差し出された器を見てスティングは、視線をステラと器の間で往復させた。
器の中には肉と白菜と豆腐が鎮座してある。なるほどとスティングは得心した。
「魚だろ? 今、取ってやる」
だが、ステラはふるふると頭を振った。スティングの眉間の不可解の皺が濃く
なった。
そして次に発せられた言葉にスティングの目は大きく見開かれ、アルゴでさえ
その鋼鉄のような眉を0.1ミリほど動かした。
「お肉・・・あげる」
「・・・ああ?」
あまりの意外さにスティングは、しばし硬直する。ステラが能動的に誰かに何か
を与えるという行為をするのは珍しい。というより初めてではないだろうか?
「いらねーの? じゃ、も〜らい!」
スティングは無言で、不埒者の箸を叩き落した。それから遠慮がちに一切れ
だけステラの器から肉を取ると、優しげな微笑を浮かべた。
「ありがとうよ。ステラ」
「・・・うん!」
ステラも満面の笑みで応じる。その光景を見て、アウルは面白くなさそうに、
「ちぇっ・・・。何だよ、二人して――」
「はい・・・アウルも」
アウルの顔に浮かんだ不機嫌の皺は、見る見るうちに消失していった。
「・・・まあ、別にいらなけどさぁ」
アウルが嬉しそうに器からスティングと同じように肉を一切れだけ取り、いそいそと
鍋からステラの好きな魚を取って、ステラの器に入れててやるのを見たために、
スティングは腹筋に力を込め、込み上げる笑いの衝動と闘わなくてはならなかった。
アルゴは、鍋を持つと立ち上がった。先程までいたダイニングを抜けて、流し
場へと向かう。ちなみに、今この家にいるのは4人きりである。勿論見張られては
いるだろうが、3人に関しては全面的にアルゴに任せるということで話はついて
いた。勿論、この破格な待遇は、アルゴが武力で無理を押し通した結果である。
満腹したスティングとアウルはくつろいで足を崩している。だが、そうしていて
すらアルゴの目から見ても隙というものが無いことが、アルゴの胸中に重い物を
発生させた。
服を引っ張られてアルゴは振り返った。
「・・・明日、お弁当・・・」
「まかせろ」
ステラの頼みに、アルゴは言葉少なに答えた。
「ううん。・・・つくりたいの」
どういう風の吹き回しだと思う一方、こういう好ましい変化ならば大歓迎である
とアルゴは思った。向こうでスティングとアウルが嬉しそうに相好を崩す気配が
伝わってくる。
しかし、
「シンと、明日遊ぶって約束した・・・から」
その瞬間、その場の空気中の粒子が運動を停止した。向こうでアウルとスティング
が全身を耳にしているのを肌で感じながら、
「シン、とは誰だ? ステラ」
当然の問いをアルゴは発した。
その後のステラの話を総合した結果、今日、海であった少年と明日遊ぶ約束をした
ので、そのために弁当を作っていきたいということが類推できた。
向こう側から二人分の不機嫌の波動が伝わってくる。アルゴの唇がわずかにで
はあったが、苦笑いの弧を描いた。
ただ、アルゴは自分の目的が達成されつつあることに喜んでいた。
三人とも大分人間らしくなってきたと思っていたが、三人の中で一番難があると
思っていたステラが、初対面の人間とそこまでコミュニケーションを取る事が
できるのなら、『普通』の生活を送る事が何とか可能だということが分かったから
である。
そう、アルゴの目的は一つ。
彼等三人を光の当たる場所で人間らしい生活を送らせること。
実の所、三人を連れ出すのはアルゴにとって造作もないことであった。習慣的に
投薬しなければならない薬――徐々に減らさせているが――のことは、職員を締め
上げて吐かせればいい。また、裏の世界で生きる術を教えてやることも、元の世界
で宇宙海賊という裏家業を営んでいた彼にとっては容易い事だ。
だが、彼等のような存在が表沙汰になれば、史上空前の大スキャンダルに発展する
事は間違いない。したがって、彼等が逃げた場合、地球連合軍と関係者のが血眼に
なって抹殺しようと追っ手を差し向けるであろうことは容易に想像がつく。
追っ手の目を常に意識しながら裏稼業よって生計を立てるという生活を3人に
おくらせること。それはアルゴの望む所ではない。彼等には光の当たる場所で生きて
欲しいし、生きる権利があるとアルゴは思っていた。
地球軍はガンダムファイトに優勝した場合、3人が完全に口を噤むことを条件に
自由と多額の報奨を約束している。生憎とアルゴは、善良で人を疑う人間ことを
知らない人間とは一光年ほど離れた所にいる人間であるので、そんな約束を鵜呑み
にするほどおめでたくはなかったが、ガンダムファイト優勝チームという知名度を
得られれば、手を出しにくくなるだろうと考えていた。
それに約束を履行しない時は、それこそさっさと逃げるだけであり、裏稼業に
手を出すのはその時でも遅くない。
一度関わった以上、3人の面倒は最後まで見るとアルゴは堅く誓っていた。
仲間を見捨てるという言葉は、昔も今もアルゴ・ガルスキーの辞書にはないのである。
さし当たっては――
無理だと言わずに、ステラにも作れる料理というものを何とか考え出すことが、
急務であるようだった。
* *
「すげぇ・・・」
高級感というものが集まって実体化したようなレストランの入り口でシンは
思わず声を上げ、自分の着ているザフト軍の制服を引っ張った。
どうせまた明後日からは、地獄の修行の日々を送る事になるのである。
その前に贅沢というものを飽食しておこうと来てはみたが、やはり気後れする。
「そこの仕官さん。今、何時かしら?」
「す、すいません。俺、時計持ってなくて」
シンは赤面しつつ答えた。
黒のワンピースドレスの似合う、美しい女性であった。引き締まった身体で
あるが女性特有の丸みは損なわれる事なく、なだらかなラインを描いていて、
女豹の優美さとしなやかさを感じさせた。
薄い化粧と整えられた真紅の髪、アメジストの活力に富んだ瞳が真に印象的で
ある・・・
――ってちょっと待て
目をこすって、もう一度シンは目の前の女性を凝視した。
「ルナかよ!?」
「すぐに気づきなさいよ!」
生気あふれる闊達な声が少女の年齢感じさせ、ようやくシンは目の前の女性と
いつもの少女の象を連結させることに成功した。
「私・・・変かな?」
「全然。すっごく似合ってる。ていうか・・・綺麗だって思う」
修辞句としては落第でも、語調とシンの態度は言葉に代わり十分すぎるほど
雄弁に主の意志を表現することに成功したらしい。
ルナマリアの頬に朱が刺した。
「ありがとう・・・。嬉しい」
シンは自分の頬が火を吹いたかと思うほど熱くなるのを感じた。まともに
ルナマリアの顔を見ることもできず、シンは意味も無く頭をかき回したい
衝動に駆られた。
ルナマリアの方を伺うと、どうやらルナマリアも感情の手綱を取るのに苦心
していることが見て取れた。頬の赤みの面積が増していると感じるのはシン気の
せいではあるまい。
しばし、二人を足を沈黙の池が捉えた。その重量感からぬけ出そうと、
「それにしてもどうしたんだよ、その格好?」
自分でもよくやったと思えるほど、普段どおりの声でシンは尋ねた。この
試みは大いに成功したらしく、ルナマリアの体からスっと力がぬける。
「衝動買いしちゃった」
普段の表情に戻ったルナマリアが、ぺロリと舌を出した。
「明後日からまた、お洒落とは100万光年ほど遠い日々が始まると思うと、
今日ぐらいはお洒落したいかなって」
「なるほどなあ」
シンですらたまに我に変えると、我が身の不潔さと汚さに嫌気が指すことが
ある汗まみれ泥まみれ埃まみれの修行の日々である。年頃の女の子であるルナ
マリアには応えるだろうろうことは、シンにすら容易に想像できた。
シンはもう一度横目でルナマリアを眺めた。
(綺麗だな・・・本当に)
だが自分の視線がやたらと、ルナマリアの腰や唇や胸に移動することに
気づき、シンは赤面した。昼間ステラのあられもない姿をみたせいかもしれ
ない。
(俺の理性が真っ赤に燃える! 雑念払えと轟き叫ぶ!)
シンが思春期男子の欲望と敗北必至の戦いを繰り広げていると、
「すまない、遅れた」
「・・・レイってホント、そういう格好似合うわね」
ルナマリアが感嘆の声を上げた。
「世辞と分かっていても、そう言われると嬉しい。お前も良く似合っているぞ。
一瞬、どこのご令嬢かと思ったくらいだ」
「ありがと、レイ」
シンにとってフォーマルな格好をしたレイを見るのは初めてだが、豪華ホテ
ルの廊下で見ると、彫刻家が造形したような顔は何やら高貴さすら漂っている
ように見えた。ここまで差があると劣等感を感じる気にもなれない。シンは
こっそりため息をついた。
「では行こう」
物怖じもした様子もなく、さっさとレイは中に入っていく。シンとルナマリア
は顔を見合わせ、後に続いた。
店内は薄暗く、手編みのテーブルロスの掛かったテーブルの上ではキャンドル
の光が揺らめいて幻想的な雰囲気を作りだしていた。
老ウェイターに案内されるままに、一つの席に腰を下ろしたシンはメニュー
を見て顔をしかめた。
(何だこれ・・・。どれを食べたらいいんだ?)
ルナマリアも困ったようにメニューを見ている。泰然自若としているのは
レイくらいのものであった。
そのレイが堂々と、一番高いコースを注文するのを聞いて流石にシンは、
抗議の声を上げた。
「おい! いくら師匠が払ってくれるからって・・・」
「心配するな。ドモン師父に伺ったが、宿泊は宿泊券があり、他の代金もミハシラ
の公費で落ちるそうだ」
ちなみに、宿泊券は、ユウナがドモンに手渡した迷惑料兼口止め料の一つ
だったりする。通常なら高級ホテル云々という発想が絶無のドモンが、この
休暇を思いついた理由であった。
また、ドモン自身は、地球での滞在費を公費で賄うという行為を潔しと
しなかったのだが、ミナが薄っすらと笑って、『金の卵を産むガチョウをタダ
で提供したのだ。少しはミハシラに恩返しをさせろ』と言ったために、不承不承
という感じでそうしているのである。
「そういえばお師匠様は?」
「こういうホテルは落ち着かないから、他の宿を探すと言っておられた」
そういうことならと、シンもルナマリアもコース料理を選び、何とか注文は
完了した。一息ついて、
「なあ、俺達って周りから浮いてないかな?」
シンは周囲を見回した。当たり前といえば当たり前だが、周囲は高級店に
ふわさしい格好をした人間ばかりである。
「シン、知らん顔で堂々としていれば誰も何とも思わないものだ」
「・・・レイって、何かこういう店になれてないか?」
「と考えれば、食事を楽しめると思わないか?」
何やらはぐらかされたような気分で、シンが腕組みをした。しかし、そんな
疑問もやがて運ばれてきた料理に舌鼓を打つうちに、アッサリと淡雪の如くど
こかへ消えていった。
「美味しい・・・」
ルナマリアが幸せの吐息をもらし、
「どうやったらこんなに上手く作れるんだ? こういうのを作れる人ってや長い
こと修行するんだろうなあ」
腕が上がらないほど疲労しきったルナマリアの代わりに料理した時のことを
思い出し、シンも感嘆の息を吐き出した。
「奇抜さという点では、シンの作る、血の味のする卵の殻入りプレーンオムレ
ツも負けていなかったと思うぞ」
かなり割合で本音の成分が含有されたレイコメントに、
「卵の殻はカルシウムが含まれてるから健康にいいって知らないのかよ」
シンは一応の反撃を試みた。
「カルシウムの必要性は認めるが、できれば違う方法で摂取したいものだ」
「レイのメキシコ料理だって、あんまり上等とは言えなかっただろ!」
「違うでしょ、シン。あれはインドネシア料理よ」
「・・・ドイツ料理だ」
などとくだらないことを言い合いながら、楽しそうに食事をする若い三人の
少年少女は、やはり周囲から浮いていたのであった。
「さて・・・」
たっぷりとした食事をたっぷりと時間をかけてすませ、部屋に戻ったレイは
豪華な天井を見上げた。眠ってしまってもいいが、やはりそれは勿体無い。
のんびりと時間を使う機会など今度はいつあることか。
私物を整理するうちに、レイはチェス板をみつけた。ドモンを捜し歩いていた
時期にはたまに夜やったものだ。今からでは想像もつかない時間の使い方
である。
(誘ってみるか)
レイは扉を開けて外に出ると、向かいのシンの部屋の扉を叩いた。少しだけ
間があってドアが空き、シンが顔を出した。
「何だよ? レイ」
「チェスでも久しぶりにどうだ?」
「ああ・・・。え〜と・・・」
レイの心に不可解の文字が浮かんだ。
「別に無理にとは言わない」
「いや、違う。ちょっと・・・待って!」
扉が閉まり、レイは廊下に残された。ほどなくドアが開き、レイはシンの
部屋に招き入れられ、対局が始まった。
だが、シンが集中していないことはコマの動かし方で一目瞭然であった。
いつにないシンの様子を疑問に思い、レイは手がかりを探してそっと部屋を
見回した。そして、ある一点に目を留めた。
慌てて突っ込んだのだろう。シンのカバンの縁から雑誌が覗いている。タイ
トルの一部だけが読めた。
曰く、『ディオキアのデートコー』
レイは、シンの不自然な言動の原因を悟った。
その後、両者の思惑が一致した事により対局は稀に見るスピードで終局を
迎え、
「すまない。誘っておいて何だが、急用を思い出した」
「気にすんなって」
役者の才能には恵まれていない友の、隠そうとする努力は見られる安堵の
表情に送られ、レイはシンの部屋を出た。
ドアを叩く音にレイは目を開けた。どうやら眠っていたらしい。魚眼レンズ
越しに外を覗いてルナマリアだと確認し、ドアを開ける。
「レイ。寝る前に一杯飲みに行かない?」
プラントは15歳で成人であるから、彼等には飲酒の権利がある。
「断る理由はないな」
ホテルの最上階にあるバーに向かう途中、
「シンは誘ったのか?」
「うん。でも、シンったらもう寝てるみたい」
「・・・そうか」
両者の明日の行動に対する熱意には差が存在するようだが、その両者の差が
少しでも明日一日で縮まればいい、とレイは思った。
幸運の妖精が多少味方してくれたのか、バーは程よくすいていた。
軽くグラスを合わせ、二人は最初の一杯で喉をしめらせる。酒を友ともしないが
潤滑油としての効能は否定しない、という点でレイとルナマリアの意見は一致していた。
もっとも、二人の間に今更潤滑油が必要かというと疑問ではあったが。
「――なるほど。アスラン・ザラが候補にな」
どうやら先程までルナマリアはメイリンと話していたらしい。レイは既に
知っていたが、そんなことはおくびにも出さず、ルナマリアの話に耳を傾ける
仕草を続けた。
「流石、伝説のエース様よねえ。二年のブランクも何のそのってやつ?」
「お前はアスラン・ザラが嫌いなのか?」
敢えて単純化したレイの質問に対するルナマリアの答えは、
「嫌いよ」
気持ちのいいほどの即答であった。
「脱走したただけならともかく、味方だった人間に銃を向けるなんてどんな
神経してるんだか!?」
「・・・まったくだ」
プラントでは、終戦直後のアイリン・カナーバの喧伝によりラクス・クラインや
アスラン・ザラを英雄視する人間も多いが、ルナマリアは違うようである。
実際、どう取り繕ってみたところでアスラン・ザラは裏切り者であり、ラクス・
クラインは最新鋭機体と最新鋭艦の強奪犯であることが本質であるのだから
当然であった。
ふと悪戯心を起こしたレイは小さく笑い、
「一本気で仲間思いのヤツの方が好き・・・か?」
この質問はルナマリアに軽い衝撃を与えたようである。ルナマリアのアメジストの
瞳に感情の色彩が複雑に揺らめいた。しかし、一瞬にしてその揺らめきは消え去り、
「そりゃ裏切る奴よりはいいわよ。でも、それって当たり前じゃない?」
心を隠すのに長けている性別は女の方である、というのは昔からの見解であるが
どうやらそれは正しいようである。残念ながら、レイには、ルナマリアの精神に
かけられたヴェールの下をうかがうことは不可能であるようだった。
「それはそうだ」
レイは、微量の敗北感と共に一気にグラスの中の液体を飲み干した。
(・・・何杯飲んだ?)
どうやら思った以上に修行によるストレスの蓄積は深刻だったようである。いつの
間にかレイは、普段とは比べ物にならないほどの酒盃を重ねてしまっていた。
「ねえ? 聞いてる!?」
「・・・ああ。メイリンがアスラン・ザラに惚れているかもしれないという話だったな」
鈍化し始めた思考を何とか回転させようと、レイは水の入ったグラスに手を
伸ばした。
「そう!」
グラスが音を立てて置かれ、中の氷と液体が激しく揺らめいた。どうやら、
限度を超えて飲んでしまったのはルナマリアも同様であるようだ。
「力はあるのに、いつも悲しそうで悩んでるとこが何だかほっとけないって・・・。
そんなイジイジしてる男のどこがいいっつーのよ!」
「・・・飲みすぎているぞ。ルナマリア」
ルナマリアの剣幕に多少辟易したレイは、ルナマリアのグラスを取り上げ、
水のグラスを押しやった。水のグラスを受け取り、
「メイリンって結構甘えっ子だから、もっと頼もしいタイプの男がいいと思うんだ
けど・・・」
ルナマリアはため息をついた。
「それはどうだろうな? 人間の感情とは二律背反な感情が常に動いているらしい」
「どういうこと?」
「つまりだ。例えば誰かを守りたいと言っている人間は、一方で誰かに守られた
がっていたりするということだ」
何故世界すべてを憎んでいたラウが自分には優しかったのか? 何故ギルという友を
作ったのか? それは、人間を憎悪しつつもラウはどこかでそれは違うと否定された
かったのではないのか。レイは、そんな事を思った。その思考プラセスに
自分の願望が入り込んでいるのは分かっているが、そう思いたかった。
ルナマリアは無言で聞いている。
レイは、自分が薀蓄にもならない自説を垂れていだけだという自覚はあった
ものの、酔いが自制心の錠前を外してしまったらしく、どうにも話を止められ
なかった。
「この守るという感情を言い換えると、頼られたいという感情といえる。だが、
こういう人間は一方で頼ってくれる人間を必要としている。妙な言い方だが、自分を
頼ってくれる人間に頼っている、ということだな。人とはつくづく複雑だ」
一体誰のことを自分は言っているのかと、レイは自嘲の笑みをもらした。
(自己分析か? くだらない)
つまらない話をしてすまなかった、とルナマリアに謝罪しようとして、レイは
ルナマリアの横顔に、自分が今浮かべた感情と同じものが浮かんでいるのを
見て取り、見てはいけない物を見たような罪悪感をおぼえ、思わず視線を逸らした。
「レイって心理学とかに興味あるわけ?」
視線を戻した時には、ルナマリアの顔から先程の感情は完全に霧消しており、
レイはロウソクの光の陰影で見間違えたかと軽く首を捻った。
「別にそういうわけではない」
答えながらレイはチラリと手元の時計に視線をやり、自分の眉が跳ね上が
るのを感じた。
「――大分遅くなってしまった。出よう」
「そうね。でも大丈夫よ。どうせ今日は何か予定があるわけでもないし」
レイの眉が、今度は困惑のために持ち上がった。
(シン、お前というヤツは・・・)
段取りというものを知らないヤツだ、と舌打ちをしつつ
「ルナマリア。明日は能動的に動かず、人を待った方がいいそうだ」
「・・・何それ。占い?」
「そういうものかもしれないといえない事もないものだ。あまり気にするな。
俺は気にしない」
酔った頭で慣れないことを言うとろくなことがない、とレイは苦笑し、
誤魔化すように足のスピードを早める。その時にはもう、先程感じた小さな
違和感のことなど忘れてしまっていた。
レイが苦い思いと共に、この夜のルナマリアの表情を思い出すのはもう少し、
先のことである。
(遠い・・・)
カナード・パルスは顔をしかめた。この程度で疲労するような脆弱さとは
縁遠い男であるが、いつまでたっても存在する物理的距離には、流石にうん
りさせられていた。
乗り物を使用する選択肢も無論あるが、ここまで来て乗り物に乗って、
当初の計画をご破算にするのも癪な気がする。
「あっ! すいません」
黒髪の少年と危うく衝突しそうになりカナードは憮然とした表情を浮かべた。
「・・・気をつけろ」
ろくに前を見ていなかった自分も悪いのは分かっていたが、元々無愛想な
上に多少苛立っていることが災いし、かなり穏やかならざる物言いになって
しまった。
カナードのあまりの不遜な態度に、カナードと衝突しかけた黒髪の少年の
顔に険が走る。だが、
「シン! ・・・早く」
少年はあっさりと険しい相好を崩壊させた。
「ごめんね、ステラ。今行くから!」
いそいそと金髪の少女の元に駆け寄っていく少年の後姿を見て、
(真昼間から、デレデレニヤニヤしやがって。そんな緩んだ表情で、戦場で生
き残れると思っているのか!?)
ディオキアは平和であり、誰もが軍人であるわけもない。よって、カナード
の怒りはまったくもって理不尽極まるものであるといえよう。
苛立ちの命じるままに、カナードは多少のやっかみもブレンドした鋭い視線
を二人に向けた。すると、
(・・・ん!?)
何処からか自分に二つの視線が向けられるのを感じ、カナードは周囲を油断
なく見回した。
(消えた・・・。チィ、気配の残滓の欠片もない。かなりの手練か!)
傍目から見ると、鋭い目をした黒ずくめの男が周囲にガンを飛ばしまくって
いる光景は、多少異様ではあっただろうが、カナードはいたって真剣であった。
自分を恨んでいる人間はダース単位でいることを彼は知っていた。
しばらくして、カナードの視線が一点で止まった。
(金太郎のような下着に銭ゲバ野郎を思い出させるグラサン・・・。あいつだ。
あの怪しいファッションがそう主張している。そして、その向かいにいる女に
モテそうなツラをしたガキ。奴もだな。女にモテそうな奴は俺の敵と決まっている)
独断と偏見に満ち満ちた判断であったが、恐ろしい事にカナードの直感は
独断の密林を走破し、偏見の沼を泳ぎ渡って、真実にたどり着いていたのである。
カナードの視界の中で彼等が移動を開始し、張り詰めていたカナードの視線
がふっと揺るんだ。
護衛しているのかストーカーしているのか知らないが、彼等の監視対象が
自分ではなく、あの黒髪の少年か金髪の少女――おそらくは後者――だと判断
したためである。
(男など追っかけても1アースダラーにもならんからな)
少し前までの自分のことは宇宙の彼方に放り投げ、カナードは口の端を吊り
上げた。
それにしても、あんな奴等がくっついているようでは、あの黒髪の少年の
未来はあまり明るいものにはならないように思える。
(女を見る目がなかったことを恨むんだな、ガキ。まあこれも何かの縁だ、
あまり酷い事にならんように祈ってやる。賽銭はなげてやらんから、ご利益が
あるかは知らんがな)
自己完結をすませると、カナードは4人のことを、頭の使われる頻度の極端に
少ない物置に放り込んでしまった。
ちなみに、ご利益どころかカナードの立てた波紋は津波となって黒髪の少年
を襲う事になるのだが、神ならぬ身、それをカナードは知る由もなかった。
* *
(・・・何故だ?)
ホテルのロビーでルナマリアを待ちながら、レイは首をひねった。
深酒遅寝がたたって大いに寝坊して起きた後、ルームサービスで食事を
すませた。その後怠惰を極めるためにもう一度寝ようとしていた所、部屋に
備え付けてある電話が鳴った。
とってみるとルナマリアからであり、何処かに行かないのかと問われ、昨日
思わせぶりなことを言った手前断る事もできず、ルナマリアと出かける事に
なってしまった・・・。
聞けば、シンは当の昔に出かけてしまったそうだ。
別にルナマリアと出かけることは嫌ではない、というより寧ろ、嬉しいくらい
ではあるのだが――
(では一体、シンは何のためにあんなものを見ていた?)
それを考えると、どうにも収まりが悪く、心の表面が波立っている気がするの
だった。
突然トゲトゲしい気を発散させるモノが近づいて来るのを感じ、レイは目線
だけを移動させた。向こうの方から長い髪をした目付きの鋭い男が歩み寄って
くる。明らかに堅気のいでたちでも物腰でもない。
レイはさり気なく視線を下方45度に切り替えた。君子危うきに近寄らず、である。
しかし、何かがレイの心をざわめかせた。時間が経過してもそのざわめきは
収まらず、さらに大きさを増して行く。
(あの男のトゲトゲしさは、感じた事があるような気がする・・・)
記憶の糸をレイは手繰り寄せる。手繰り寄せられた糸に付随している記憶
を検索するうちに、レイの表情が変わり始めた。
(まさか!!)
レイは顔を上げた。
「ついたか・・・」
ため息と安堵をもらしながら、カナードは依頼人が指定してきた目の前の
ホテルを忌々しそうに見上げた。
(いい服を着て、いい物を食って、いい家に住んでる奴等の好みそうな所だ!)
どうにもこういう場所は好きになれない。今さっき、ドアマンが自分の格好を
見て品定めするような視線を送ったのが気に入らない。今目に入った立て札が
気に入らない。
(『本日のブランチは終了いたしました』だと!? 何が『ブランチ』だ!
要は朝食、つまり朝メシだろうが! セレブ気取って何が『ブランチ』だ。
お前らは『ブランチ』とい言いたいだけと違うのか!? それに何だ!
5千アースダラーというのは! ふざけるな! こっちは、交通費浮かせて
晩にジョアンナのハンバーグセットを食うためにはるばる歩いてきたんだ。
ジョアンナのハンバーグセット、680アースダラー(税込み)を舐めるなよ!?)
心の中で悪態をつきながら、狼というよりは寧ろ野良犬の如き目付きでホテル
の中を闊歩するカナードの目に、一人の少年の姿が飛び込んできた。
(フンっ! 少しばかり顔が良くて金持ってるからって人生勝ったと思うなよ、ガキが!
男の価値は逆境においてこ――)
突然、カナードの脳裏に閃く姿があった。
カナードは、もう一度金髪の少年の顔を注視した。
(・・・間違いない)
何故かは分からないが、カナードにはそれが分かった。まさか、こんな所で
再会しようとは。
一体何を言えばいいのか――。否。言葉をかわすべきかどうかすらも分からない。
目の前の少年がいきなり顔を上げた。そのアイスブルーの瞳に驚愕の色が浮かん
でいる。どうやら少年も気づいたようだ。
少年まで後、三歩の距離だ。後二歩。そして後一歩――
「なかなかいいご身分のようじゃないか。試作B」
自分の唇からすべりでたあまりといえばあまりの言葉に、流石のカナードも
自分の感情表現能力というものに一抹の不安を感じた。
ところが、
「そちらは苦労しているようでご愁傷様だ。失敗作」
辛辣な言葉で金髪の少年が応酬してきたではないか。
唖然とした後、カナードは笑い出したい気分になった。
(あの泣く事しかできなかった洟垂れのガキが、言うようになったじゃないか)
間近で見ると少年の体が、尋常ならざるほど鍛え上げられていることが、
カナードには分かった。そして、何をどうやったかは知らないが、これほどの
高級ホテルに立ち入れるほどの身分も手に入れている。
(まったもって・・・。生きている内は負けじゃない!)
口の端に微笑を浮かべ、カナードは少年の側を通り過ぎようとした。
あの泣く事しかできなかった少年が、強く己の生を生きている。それが分かった
だけで十分だと思えた。
しかし、
「・・・キラ・ヤマトは見つかったか?」
カナードの足が止まった。
しばしの思考の後、カナードは口を開いた。
「『誰もが何かを決められて生まれたりはしない』それを命をかけて、教えてくれ
た奴がいた」
言いながら、カナードは再び歩を進め始める。
「そいつは戦う宿命を背負わされたクローンだった。だがそいつは最後まで
宿命と戦い、自分の生き方を自分で選んで死んでいった。俺はカナード・パルスだ。
俺は他の誰にもなれない。そして誰も俺になることはできない」
カナードは今まで、プレアの言葉を他の誰かに言った事はなかった。プレア
の残した言葉は、プレアの生き方であり、命そのものだと思っていたから。
だが、目の前の少年には伝えたいと思った。目の前の少年が、まだ心の何処かで
過去を引きずっているのなら、教えてやりたいと思った――
そのまま二人はすれ違った。
それ以上カナードは言葉を発しようとはせず、レイも求めなかった。
一つの道は示された。しかし、どの道を選ぶかは己の意思。
運命の悪戯で近づいた二人の距離は、こうしてまた遠ざかった。
レイと分かれた後、カナードは指定された部屋の前にたどり着いた。
ノックをする前に一息つき、カナードは余計な感情を追い払った。
ノックをし、部屋に足を踏み入れる。気配を探り相手の人数と位置関係を
一気に確認。バスルームの中をチェックする事も当然忘れない。
「相変わらず、慎重だな」
苦笑交じりの声がする。聞き覚えがあるような気がしたが頭の隅に追いやる。
部屋にいる全員が見える位置をキープしたまま、壁に背をつけてカナードは
目の前の男達を見渡した。
全員がその辺にいるサラリーマンと何ら変わりない人間であった。
カナードは、体の警戒レベルを最大に引き上げた。普通に見えるやつほど
危ない。
しかし、一人だけ例外がいた。
(こいつとだけは金輪際会いたくなかったんだがな)
目の前の男の脂ぎった顔と体型は相も変わらずだった。
(ピザの食いすぎで動脈硬化起こしてくたばりやがれデブ!!)
思いがけない再会で感傷的になった気分が、招かざる再会によって完膚なき
までに叩き潰された気がする。どうやら運命の神というヤツは天使の顔と
悪魔の顔の両方を持っているらしい。
「要件は何だ?」
目の前のデブ――いや、ジェラード・ガルシアが嫌な笑いを浮かべた。
「我がユーラシア連邦の代表としてガンダムファイトに出る気はないかね?
元特務隊X所属、カナード・パルス特務兵」
今日は以上です。
うああああああああああああGJ!
今回も豪華だああああああああああああ
ゴッドジョブ
お礼を言い忘れてました。
>>84の方、まとめ作業、ありがとうございました。
閣下キタ━━━━━━(。A。)━━━━━━ッ!!
ドモンが出ないと寂しい…
くあ〜! GJ! みんな人間味があっていい、名場面が盛り沢山だ!
修行を共に乗り越えて来たおかげか、シン達三人が原作よりも仲間意識が強くなってる感じがする。こんなルナは好きだ。こんなレイはちょっと意外だったが大好きだ!
アルゴ、あんたええ人や… さすがシャッフル一の大人。お父ちゃんなアルゴと兄弟な三人が微笑ましい。
そしてカナード、なんか初期ドモンの上を行く荒みっぷり!?
誤字が気になったけど、とにかくGJです職人さん!
しかしガンダムファイトだと日常描写がしっくりくるな。
荒んでるなカナードw
しかしレイと同じクローンのプレアが残した言葉がこうしてレイの所に届いたのを見るとなんか感慨深いな。
アルゴも良い親父さんしてるし……。
さてカナードはどうするんだ?
というか、ユーラシアの他のメンバーは誰なんだろう?
>>244 時期的に某わんわやーな状況に陥って死んでるミューディー以外のPPじゃないか?
もしくはガルシア自ら「こんな事もあろうかと! 鍛え続けたこの体ぁあ!!」な展開とか...
>>245 ミューディーが死んだのはベルリン戦だから、まだ生きてるよ
そもそもユニウス落下の時点で歴史が変わってるし
今、サーペントテールの面々の活用法を思いついた。
劾とイライジャは、各国のファイターを闇討ちしていく。
ガンダムファイトを有利に進めようとする連合に雇われ、
裏でファイター狩りをしていたのだ。
罠を仕掛け、相手を確実に追い詰め、ナイフで首を刈る。
噂が噂を呼び、ファイター達は恐怖する。
ファイター狩りの事実に気づいて止めに来たドモンと戦うもよし、
新たなターゲットに決められたシン達とやり合うもよしで、
これも劾達の一つの活用法になるんじゃないかな?
まあ言われずともこの職人さんなら、出す気でいるならもう役割は考えてあるだろう
>>250 スキーのストックで恋人の喉元を刺し殺す役か…
時期的には火星の連中も既に到着してるよな?
シンもこうして師に倣って世界一恥ずかしい告白をデストロイの前でやってしまうのかな
>>253 いいじゃんアレカッコいいじゃん
でもルナは……。
>>254 >でもルナは……。
そこでシュバルツの覆面の出番ですよ
>>254 ルナマリア「でも今の私はユーラシアの女……」
あのさ・・・今さらではあるがひとつ疑問があるんだ。
以前ドモンがゴッドでフリーダム倒したけどさ、よく考えるとPS装甲に打撃技ってそんなに効くもんなのかな?
そりゃあMFのパワーはC.EのMS以上だとは思うけど。これ以降はゴッドの劣化MF同士がファイトするわけなんだから、
PS装甲のガンダム同士が戦って全然決定打が打ち込めない、なんてことになったらどうするんだろ。
万が一装甲がもっても中の人が衝撃に耐え切れません。
ああ、そういやダメージフィールドバック機能があったんだっけ。
てことは勝っても負けてもガンダム(頭部以外は)ほぼ無傷で中のファイターは瀕死?なんかすげえ戦いだな。
さすがスポーツマンシップにあふれた代理戦争だ・・・・
>>257 装甲自体もダメージを受ければ電力を消費する
供給電力以上に消費するくらいの物理攻撃なら壊せるんじゃね?
装甲が無事でもフレームが持ちこたえられまい
モビルトレース使ってんだから、素直に打点をずらせばいいんじゃね?
フィードバックその他で発頸じみた技も使えそうだし、大西洋辺りの強国が、
PS装甲に高度なショックアブソーバつければ無敵だぜとか思ってきたら、
中身だけをぼろぼろにされて終了……とか。
たしかPS装甲の衝撃面などの改良型がVPS装甲じゃなかったが?
改良しても装甲とフレームの接続箇所とかが耐えられない気がするぞ。
思わずレンタルでGガンを借りてきたヤツが俺以外にもいるハズだ!
手を上げてみろ!
ノ
レンタルでは無いがおもわすGガンを最初からみてしまったので
ノ
DVDBOX全館見直したので
ノ
ときたの漫画を読み直した俺はきっと異端者w
迎え撃て、ボルトガンダァァァムッ!!
>>257 PS装甲の設定って曖昧すぎてアレなんだが、調べた限りではPS装甲は
実弾系を確実に弾くシステム(ビームとIフィールドの関係)は付いてない。
ただ単に装甲を相転移させると頑丈になるだけらしいぞ。
で、種世界の武器ではビーム系以外では突破出来ない。それでもレールガンを
弾くんだから優れものであることは間違い無いけどね。
ただ、ゴッドのパンチがレールガン以下ってことも無いだろうし、ガンダム
ファイトで障害になるほどでも無いと思う。
そもそも種世界には素手の一撃でPSをダウンさせられる人間が存在するので、ドモンクラスなら楽勝でしょ
PS装甲は超振動クローで普通に壊れるぞ。150mの日本刀でも斬れる。
>>271 もしかしてDアストレイ?
けど105ダガーはラミネート装甲でPS装甲じゃないぞ。
PS装甲は衝撃は防げんし、硬すぎて柔性なさそうだから吸収できずかなり響くんじゃないの?
まぁPS装甲は金属素材の基本である「硬さ」と「粘り強さ」の違いと分け方もわかってない
ど素人の設定した不思議装甲だからしょうがない。
はっきり言って「硬くなる」ってだけの設定じゃ
「最高の硬さを誇るダイヤモンドで作った鎧サイキョーw」ってのと同レベルの厨房臭さ丸出しの設定なんだよね。
Gガンの「レアメタルハイブリット多層材」の方がまだよく出来てるもんなw
Gガンダム第一話から見直していたんだが、
そういや 東方不敗=シーゲル ってだけでなく
ライゾウ・カッシュ=パトリック でもあったのな。
ふと東方先生とライゾウ父ちゃんの二人が、
それぞれシーゲルとパトリックに憑依したらとか妄想しちまった。
東方先生>娘であるラクスの内面の増長ぶりに危機感を感じて、
ラクスを連れてギアナへ強制的に修行行。
SEED登場時はアイドルではなく拳法家なラクスとか
ライゾウ>息子アスランのヘタレぶりに呆れて流派東方不敗に入門
させようとして断られ、仕方ないので自分の助手をやらせていたら
アスランがDG細胞で「デビルハロ」を作ってしまい大騒ぎとか
あと、東方先生の意見を入れてジンはモビルトレースシステム採用
SEED世界のMS乗りは全員モビルファイター化とか
>>274 いや、それとは別の話で、相手の機体は忘れたがコクピット部分に発勁(?)らしき掌底を叩き込んで一撃で無力化させた
>>279 相手の機体はPS装甲装備な火器運用試験型ゲイツ改だな。
>>280 悪魔将軍無敵の秘密は、ダイヤモンドボディよりもしろ超軟体スネークボディの方です。
悪魔将軍相手は流石に厳しいな
何せ相手を月まで一瞬で投げ飛ばせるスグルが、勝った後でもなおその存在にビビりまくってる程の強烈なトラウマ植え付けた御方だし
頭部以外は基本的にダメージ無効だもんなぁ
技もピカ一だし。
そりゃ「キン肉マン二世」の時代になってもスグルが恐怖するハズだよ
地獄の断頭台
>>276 > まぁPS装甲は金属素材の基本である「硬さ」と「粘り強さ」の違いと分け方もわかってない
> ど素人の設定した不思議装甲だからしょうがない。
アスランしく同意。
設定を読んだ当初は、
「電力を消費して行う相転移による装甲素材の強度変化によってあらゆる物理攻撃を相殺、無力化する装甲」だと思ってた>PS装甲
ただ硬くなるだけって、それじゃ本当に「ぼくのかんがえたさいきょうのがんだむ」じゃねーか!
>>284 でも、せっかく邪魔する牛さんを倒したのに、自分を倒す技を開発している肉の
邪魔しにいこうとするオチャメな人です。
誰だか知らないが、まとめを更新した人、乙!
ゆで曰く、悪魔将軍は肉最強キャラらしいが、これは誰もが納得するところだろう
何せ、キン肉マンが唯一、自力のみでは勝てなかった敵だ
後にも先にも、彼以上の威圧感を持っているキャラはいないしね
とにかく説得力ありすぎ
設定でだけ最強最強言い張ってるだけのキラとは次元が違うというものよ
>>286 もしもPS装甲が衝撃さえも無効にする不思議装甲だったとしたら、
PS装甲のMS同士を正面衝突させたらどうなるんだろうな?
と考えたことがあります。
そんな将軍様の超人強度を1500万パワーなどと設定してしまったゆでは迂闊
>>291 つ「生っ粋の悪魔超人は鍛え方が違う! 性根が違う! 理想が違う! 決意が違う!」
硬いだけだったら、案外砕けそうな気がするのだが。
まぁ要するに超人強度は目安にはなっても絶対のものではないということだな。
二世世界の超人は軒並み1000万パワーを超えているらしいが、
全盛期のバッファローマン以上にパワーがあるように見える超人はその中の極一部だし。
ガンダム風に言えば「超人強度が絶対的な戦力の差ではないことを・・・教えてやる!」ってことだなww
ゆでマンガにおける設定上の数値など飾りです
>>293 まあ、ダイヤモンドとか金槌で簡単に割れるしな
肉よりGの話しようぜ!
スーパーセラミック複合材って何だ?
根性で強度とか性能とかが変わる何らかの合金だったり複合素材だったり
根性じゃないよ? 気合だよ?
なんだか良く分らんがとにかく凄い装甲だ
気合いで納得できるGガンが恐ろしいのです
PS装甲とかもう『結構硬めの装甲』でいいじゃん。
陽電子リフレクターも『何かビームとか弾くバリア』でいいじゃん。
>>302 ごもっとも…
PS装甲だから硬いじゃなくて、ガンダムは硬い理由作りでPS装甲を考えたんだろ?
コミカライズするとタイトルは「がんばれシンくん」になってしまうのか...
>>296 まあ、将軍様の怖いトコは割れてもすぐに再生することで……
↓以下何事もなかったかのようにガンダムの話題に
>>304 『がんばれシンちゃん』の方が語呂的に良いような気もする。
某嵐を呼ぶ幼稚園児ぽく見えるが、その辺はするーで…
PS装甲は『硬い装甲』ではなくて一定の電圧の電流を流す事によって実弾をほぼ無効化できるだけ。
だから何十回も同じところを実弾で撃たれたら色々と故障するし、ある程度大きな衝撃ならダメージも受けます。
>>307 PS装甲で「散弾ではなァ」の理屈は通じるの?
>>307 高度をアホ見たく増す事でな
実弾無効化ってのもその副産物
硬くするんじゃなくて運動エネルギーを何らかの方法で相殺するシステムだと思ってた
実弾を当たる直前にどっかに飛ばしてしまうみたいなシステムって昔聞いた
PS装甲なんて全てにおいて曖昧で観念的な設定なんだから、
『とりあえず実弾では破壊されない硬めの装甲』でいいだろ。
どうせどいつもこいつもビーム兵器を持ったガンダムばっかで
PS装甲の持つアドバンテージなんかどうでもよくなってんだし。
>>310 運動エネルギーを相殺するんならPS装甲MSはどうやって動くんだよ?
>>314 “気”とパワーとエゴと怒りと不満と嫉みとちっぽな自分に対する憤りで…
元からいい加減な設定をあれこれ語っても仕方がないと思うのは俺だけか?
ガンダムファイトに出ても良さそうなCEの熱い漢達について語ろうぜ。
個人的には、南アメリカ合衆国の代表としてエドが出てきてくれると思っている。
バリー・ホー
モビルトレースシステムとの相性はいいだろ?
間違いなく最強候補の一人
バリーさんは「MS操縦で格闘する技術」と「生身で格闘する技術」の
融合に手間取ってるんじゃなかろうか。
バリーはエドと戦友だから、南アフリカ代表として出るかもなー
間違ってもオーブ代表で出ることはあるまい
あの国は本当に優秀な人間には皆出ていかれてるからな
>>318 バリーさんは生身でも強いから問題ない。
ダガーのメインカメラを飛び蹴りで破壊してその衝撃で転倒させたり、
生身で12.5ミリ対人機関砲を喰らってもかすり傷な人です。
あらためて見ると…。
どう考えても生まれた世界を間違えとるな、バリー。
ガンダムファイターが転生したとしか思えん。
何このレッドウォーリアー。
ガンキャリアーはどこかね?
>何このレッドウォーリアー。
シンなら稼働時間を犠牲にしてでも最大値まで引き上がった装甲で
のるかそるかの格闘戦を好むかと思って色を塗ったらこうなったお。
>>326 VPS装甲で一番防御力が高いのは赤らしいから
確かに理に適ってるな・・・
その色じゃ凸かルナに機体奪われそうだ
インパルスガンダムさん
ザクウォーリアさん
ザクファントムさん
セイバーガンダムさん
格納庫でパイロットに対する愚痴の言い合いになる。
しかし、残りのシャッフルの面々はいづこ?
チボデーはどうもどっかの山岳地帯にいるみたいだけど
>>218によると、アルゴは「施設」の連中を素手+ボルトガンダムでブチのめして
三人の保護者になったという事だが、その際KOされた連中の中にはムネオも
含まれてるのだろうか?
ああそういやネオが居ない
すっかり忘れてたw
本気で忘れてたな。この作品なら無理に出す必要も無いとは思うが……
つーか、ノコノコと顔出した途端、熱血キラに殴られるかも
逆に考えるんだ ぶちのめされた時に記憶が戻ったと考えるんだ
それならムウなら…ムウなら何とかしてくれる!
さらに記憶なくしてたらどうするんだ
>>335 嫁補正の消滅したこの世界ならありうるな。
ま、順当に考えるなら死神キラルの如く対戦前に相手選手を暗殺する任務に就いてるんじゃね?
ここのガンダムファイトって3人のチーム戦だったから
オーブのファイターが今んとこキラだけだから、脱走してオーブ入りするんじゃない?
今判明してる参加者
プラント
候補 ハイネ イザーク ディアッカ アスラン シン ルナ レイ
顧問 ドモン
連合
選手 スティング アウル ステラ
顧問 アルゴ
ユーラシア連邦
候補 カナード
オーブ
選手 キラ
?
選手 ?
顧問 チボデー?
ジェネCEでよく遺作と痔にガイアとカオスを与えて暴れさせたものだが、
やっぱりプラントはセカンドステージのガンダムを使うんだろうか?
どうせ奪われても設計図くらい残ってるだろうし、また作れるだろ?
スウェン達は起用しないのか?
シン ソード
ルナ ブラスト
レイ フォース
でよくね?
ブラストでガンダムファイトが出来るか、ましてやパイロットがルナじゃねぇ・・・
じゃあ某魔弾剣士を参考に……。
シン:ライトニングインパルスガンダム
レイ:ブリザードインパルスガンダム
ルナ:バーニングインパルスガンダム
とすればいい。
存外TV本編より時期的に後だし、
ディスティニー>シン
レジェンド >レイ
インパルス >ルナ
でいいんでない?
まあそのままでなくて、全機共流派東方不敗仕様に改良されてるとか。
「ディスティニー」が「シャイニングフィンガー(ディスティニーフィンガー?)」に特化
「レジェンド」が「十二王方牌大車併」にドラグーンの発展系兵装で特化
「インパルス」が「酔舞・再現江湖」や「布技」といった「近接技」に特化しててカラーリングも赤
参加チーム数考えるとサバイバルイレブンは必要無さそうだし
乗り換えイベントも無しだからありじゃないかなと。
今思ったがカガリに説教した時、ユウナはあのパジャマ&抱き枕を携行していたんだろうか
チャップマンみたいな射撃重視のMFは出て来てほしい
ルナ「勝負とは非常なものだ。
勝つ者がいれば、必ず負ける者もいる。
それでも民衆は求めるのだ。
無敵の英雄というものを!」
>>347 でも、キラみたいに「やめてよね(ry)」な奴は絶対人気無いだろうな。
>>342 ラストはアルティメット三機でデビルガンダム封印する気か?
>>347 ルナはパイロットとしてもファイターとしても2流だから無理。
チャップマンのGF3連覇という偉業はルナマリアには到底できん。
「・・・の野郎」
「気づきやがったな、今」
スティングは既に戦闘態勢に入っていた。
今朝アウルに、『なあ、あのお馬鹿と遊ぼうとかいう奴って、どんな間抜
けヅラしてんのか、気にならねえ?』といわれた時は、乗り気ではなかった。
ステラを誘った相手が気にならないといえば嘘になるが、いくら何でも
後をつけ回すというのはみっともない。大体、そこまで気になるなら普段
からもっと素直になればいいだろうとも思う。
しかし、アウル一人を行かせるというのも多少心配であったので、相手
の顔を一目見た時点で、用が済んだと説得してアウルを引っ張って退散す
る腹積もりだった。
しかし、ステラを待っていた黒髪の少年を見て考えが変わった。少年の
物腰が、明らかに軍人のそれであったからだ。
(ボーっとしてる時のステラじゃ分からないのも無理ないが・・・)
自分達の特殊性は自覚している。どこの国のどんな組織がチョッカイを
かけて来てもおかしくない。
その場で出て行くことも無論検討したが、スティングを躊躇させたのは
ステラの笑顔だった。あんなに楽しそうなステラを見るのは久しぶりだ。
万が一自分達の勘違いでステラが悲しい思いをするかもしれないと思うと
つい、二の足を踏んでしまった。
だが、これで決まった。あの黒髪の少年は普通ではない。傭兵と思しき
男と接触しそうになったのを見て、スティング達が何かの受け渡しかと意
識を集中した際、その気配を感じ取るなど、普通ではない。
「人通りが少なくなったら・・・しかけるぞ」
「OK」
気配を完全に殺し、二人は黒髪の少年とステラの後を追った。人通りが
途切れ始め、静寂が空間を覆い始める。
(そろそろ・・・か?)
体の筋肉が躍動し徐々に力が集中していく。
――やにわに
黒髪の少年の体が弾けた。いや、弾けたと感じるほどの瞬発力で、少年
がステラを抱き上げ高速で疾走を始めた。
氷塊がスティングの背に落ちた。
「アウル!」
スティングの叫ぶより速く、アウルが地を蹴り、一陣の風となって黒髪
の少年を追走。
アウルと少年の距離がみるみる縮まる。だが、油断はできない。敵の味
方がどこに潜んでいるか分かったものではない。スティングは感覚を拡大
した。その時、
「ステラ! 俺から離れて!」
黒髪の少年の叫びが聞こえた。
(誰だよ! 畜生・・・)
顔に出さないように努力しつつも、シンは自分の心の水面が大きく揺ら
いでいるのを感じた。
視線を一瞬感じたが、出現した時と同じように一瞬にしてその視線は消
え去り、気配の残滓すら伺えない。こんなことが出来る奴は余程の奴だ。
ザフトの、しかもガンダムファイターである自分達が地球軍に監視され
て可能性があることは分かっている。だが、よりにもよって今日でなくても
いいだろう。シンは思い切り心の中で舌を打ち鳴らした
水族館に連れて行ったらステラはとても喜んでくれた。目を輝かせ、頬を
バラ色に染めて一心不乱に魚を目で追うステラを見ていたら、こっちまで
気分がふわっと暖かくなった。これから、一緒にステラが作ってきてくれた
お弁当を――
(馬鹿! そんなこと考えてる場合かよ!)
シンは自分で自分を怒鳴りつけ、そっとカラーコンタクトを外した。ス
テラと一緒にいる以上、万が一は避けなくてはならない。そう思ってつけ
てきたものだ。自分ひとりなら、何とでもなるという自信はある。だが絶
対にステラを巻き込むわけにはいかない。
(ステラは俺が守る!)
沸々と力が湧きあがるのをシンは感じた。今日のために鍛えてきたのだ、
とすら思えた。
人波が薄くなっていく。シンは体のバネをたわめた。人波が、
――途切れた
「ステラ! ごめん!」
「うぇ!?」
地を蹴り、ステラを抱き上げ走る。ひたすら走る。
追跡者は二人。
――速い!!
特に水色髪の方の速さは異常だ。
(ダメだ・・。追いつかれる)
考えている暇は無い。ステラを降ろし、向かってくる敵を迎撃せんとシンは
構えを取った。
「ステラ、俺から離れて!」
叫ぶと同時に、シンは意識を集中した。世界がスローになる。だが、
追走してきた水色髪の少年の姿が突如、シンの視界から掻き消えた。
――跳ねた
と気づくのには、増大したシンの知覚を持ってしても時間がかかった。
桁外れの跳躍力で、唖然とするシンの頭上を越えて――
「ステラ!」
焦燥に駆られてシンは叫んだ。少しでも自分から離れていてくれ! と
願う。だが、ステラはほとんど移動していなかった。水色髪の少年がステ
ラの眼前に着地。ステラを後ろ手で庇いつつ、シンに鋭い眼光を向けた。
(何で!?)
シンの胸に困惑の雲が沸き立つ。
背中に総毛立つ感覚。咄嗟に横っ飛び。敵がシンの動きに反応し、地を
蹴って方向転換。シンの背中めがけて猛追をかける。
「しゃあっ!」
シンは裏拳を背後に向かって叩きつけた。距離感、タイミング共にドン
ピシャの一撃。だが、シンの裏拳は空を切った。驚愕がシンの脳を突きぬ
け、下から敵のショートアッパーがシンの左の肝臓を貫いた。
激痛が突き抜け、吐き気が競りあがる。歯を食いしばって耐える。敵の右
足が跳ね上がった。右ハイキック!
「うぐぁ!」
間一髪。だが何という威力か! ガードは間に合ったが、踏ん張りきれ
ない。シンの両足が、地面を抉り取りつつ後退。たたらを踏みつつも、平
衡感覚を総動員してシンは何とか立ち姿勢を維持した。
「てめぇ、一体何モンだ?」
低音の圧力を感じさせる声。シンは、シンは切れ長の目の少年に炎の眼
差しを叩きつけた。その時悲痛な声が響いた
「やめて! アウル! スティング!」
「ステラ、こいつはどっかの軍人か諜報員だ。騙してたんだよ、お前のこ
と!」
「何を言ってんだ!? アンタは」
シンの頭は混乱を極めていた。どうしてステラがこの襲撃者達のことを
知っている? それに諜報員って何だ?
「シンも、ガンダムファイターだって・・・言ってた!」
ステラが必至に訴える。すると、
「はぁ!?」
「な、なにぃ?」
頓狂な、いささか迫力を欠いた声が、水色髪の少年と切れ長の目の少年
から同時に上がった。
「シン・アスカ。ザフト所属のガンダムファイター。認識番号は・・・」
目の前の黒髪の少年が持っていたIDは、どうやら偽物ではなさそうで
ある。あまりの偶然に、スティングはいささか唖然とした。
「・・・アンタ達もガンダムファイターなんだって?」
スティングの眉間に皺が寄った。
(ステラめ・・・)
苦い思いを噛み殺しつつ、スティングは頷いてみせた。
「軽々しくしゃべんなって言っただろ! ステラぁ!」
キツイ調子でアウルがステラを叱責するが、今度ばかりはスティングも
止める気にはならない。しかし、
「いや、ステラはしゃべってないよ。アンタ達があんまりオーバーに
リアクションするから、ちょっとカマかけてみたんだ。まさか本当に・・・」
アウルが凍りつき、スティングは天を仰いだ。
もっとも、シンの言葉には嘘が混じっていた。シンが引っかかりを覚え
たのは、ステラの「シン『も』・・・」の部分であったから、ステラのミス
といえばミスなのである。
「あんた達、ステラとは・・・。その、どんな関係なんだ?」
「チームメイトだ」
ことここに至っては隠しても仕方ないとスティングは思った。そもそも、
ロドニア関連以外のことならバレてもいいのだ。どの道まもなく、自分達
の顔と名前は世界中に知られることになるのだから。
「チームメイトぉ!?」
シンの大声にスティングは耳を押さえた。
「じゃ・・・。ステラも?」
どうやら本当にステラは何も話していなかったらしい。間抜けだったの
は自分達の方だとスティングは嘆息した。
「そうだ。言っておくが、ステラは強いぜ? 普段はこんなだけどな」
「ほ・・・本当かよ?」
だが、シンには容易に信じることはできなかった。ステラが。あの無邪
気で儚げな彼女が? まさか、と思う。
「なあお前、ドモン・カッシュの弟子だってマジ?」
それまでステラと小声で何やら話していた水色髪の少年がシンに質した。
「え? ・・・ああ、そうさ!」
唐突な質問に一瞬戸惑ったが、シンは少しばかり自慢気に答えた。
ところが、水色髪の少年はフンと鼻を鳴らして返答してきた。
その態度には、嘲けりの色が滲み出ている。シンは色めきたった。
「何だよ!?」
「別にぃ。ていうか、何も言ってないだろ。な〜に、いきなりムキになっ
てんだか」
「ふざけんな! 俺は嘘なんか言ってない!」
「ドモン・カッシュの弟子の割にはねぇ・・・」
アウルは皮肉気に口の端を吊り上げた。自分達が束になっても敵わない
アルゴ・ガルスキーを倒したドモン・カッシュ。その弟子にしては大した事ない、
それがアウルの率直な感想だった。
「なっ・・・。お前!」
「よさないか、アウル」
ため息をつきつつスティングはアウルの手を引っ張った。
「邪魔したな」
これ以上自分達がここにいる意味はないと判断し、スティングはアウル
を連れて立ち去ろうとした。
「待てよ!」
スティングは足を止め、振り返った。
「何だ?」
「あんた達もファイターなんだろ。俺もファイターだ。ファイターが二人
いて、周りに人はいない」
「・・・だから何だ?」
「となったら、勝負に決まってるじゃないか!」
突拍子もない物言いに、スティングは思わず黒髪の少年を凝視した。だ
が、少年の瞳には闘志に満ちたまっすぐな光があるだけだった。
(・・・おもしれえな、コイツ)
胸中に湧き上がるものをスティングは感じた。スティングの中の獣がむ
くりと身を起こす。スティングは笑みを浮かべた。
「勝負? おもしれえじゃんか!!」
嬉々として黒髪の少年に歩み寄ろうとするアウルをスティングは制した。
「アウル・・・。俺がやる」
「ええ? 何でだ――」
アウルは、不服気に口を尖らせたが、スティングの顔に浮かんでいる獰
猛な笑みを見て、肩をすくめた。アウルはこのスティングの笑みがいかに
危険で、そして信頼できるかを知っていた。
「じゃあ、やるか」
「ああ!!」
シンが構えを取り、スティングも上着を脱ぎ捨て、構えを取った。
「・・行くぜ」
スティングの体から殺気が吹き上がった。
(何だよ・・・コイツ)
目の前の先程までは穏やかさすら感じさせていた少年の変貌に、シンは
自分の背筋に寒気が走るのを感じた。殺気というよりこれは鬼気だ。押し
つぶされそうな圧迫感と心臓が握りつぶされそうな恐怖が襲い、足が勝手
に震え出す。
ドモンの圧力に常に晒されていなかったから、向かい合う事すらできな
かったに違いない。
「はぁぁっ!!」
臆せば負ける。シンは気合を上げた。集中。音が消え、世界が遅くなる。
突如、スティングの拳がうねった。蛇の如くうねり、とぐろを巻いた状
態から一瞬で毒牙を打ち込む鋭さで、シンの顔面にスティングの拳が殺到。
「ぐっ!?」
軌道がまったく読めない。一撃。二撃。ガードをすり抜け、スティングの拳
がシンの顔面を直撃。シンの顔が跳ね上がった。
(フリッカー!? くっそ、見えない)
知覚を増大させている今のシンにすら、その左は速く、その軌道は予想
の範疇を超えていた。その上、
(いってぇ!)
スティングの拳は硬い。拳大の鉄球のようだ。その上なんたる威力!
フリッカーは体重が乗せづらいというのに! スティングの技量と筋力が
どちらも桁外れである証拠だ。
(だけど、所詮ジャブだ。かまうな、突っ込め!)
低空姿勢で突貫。左正拳。スティングがスウェーでかわす。そして今度
は最短を走る左ジャブ、そして右ストレート。でシンを迎撃。理想的フォ
ームで繰り出されたワンツーがシンの顔面を痛打し、シンの突進を強制停
止に追い込む。さらに
「がっ!」
スティングの右のローキックが炸裂。シンの左膝に衝撃。打ち下ろし角
も打撃ポイントも完璧。シンの膝が崩れる。
(何なんだコイツはぁ!?)
恐怖がシンの頭の中で大渦を描く。またもスティングのフリッカー。
赤色が視界に飛び散った。シンの世界が赤く染まる。ジャブをもらいすぎ
て右目の上を切ってしまったのだ。
(やばいっ!)
シンの心臓に氷槍が突き刺さった。
スティングが、シンの死角へ死角へと移動。そして容赦なく死角から左
のフリッカーを放つ。万全でも回避できなかったジャブを避けられるはず
も無く、シンの顔が何度も跳ね上がり、鮮血が地面に赤い花を咲かせた。
シンの唇が盛大に切れ、口の中が金臭い味で満杯になった。鼻血が噴出
し、呼吸が乱れる
ジャブに気が行き過ぎた所で、またもシンの左膝裏に衝撃。痺れが左足
全てに拡大。シンは戦慄した。
(攻撃しなきゃ・・・ジリ貧だ!)
足を止められれば、左だけで倒される。シンは右正拳を突き出した。
「ごっ!」
読まれていた。カウンターをとられた。赤だった視界が一瞬ホワイトアウト。
脚が勝手に震え出す。スティングの足が跳ね上がった。
「ぐぅ!」
頭部のガードを固めたシンを嘲笑うかのようにスティングの右脚はシンの
腹部に深々と突き刺さっていた。
だが、これは好機!
ボデイへの攻撃なら耐えられる。伊達に延々と肉体を鍛えてきたわけで
はない。
「ぜやあっ!」
ジャブ気味の左正拳から右正拳、そして左のボデイへの回し打ち。さら
にもう一度側頭部への左回し撃ち。
その全てをスティングがダッキングとスウェーで回避。シンの右目がふさ
がっていて距離感が無いとうことを差し引いても、スティングの防御テクニ
ックは超絶のものだった。
「があっ!!」
雄叫びと共に、相手の足を蹴り折らんと、シンは渾身の右下段蹴りを放
った。高速で弧を描いたシンの右脚をスティングが脛受けで迎撃。突き刺
すような痛みと痺れが右脚を襲い、シンは呻き声を噛み殺した。
その隙をついて、スティングがシンの間合いを簒奪。ステップワークで
死角に回り込んで左フック。側頭部に直撃。耳がきいんと絶叫を上げた。
脳と神経が悲鳴をあげる。身体が力を失い、膝が落ちる。だが
(倒れるかよ!!)
闘争心がシンの身体を支えた。
まだ自分は一発も相手に入れてない。一撃入れるまで倒れられるか。
両手を顔面の前に翳し、低姿勢で前進。スティングの左のボディーアッ
パーがシンの肝臓に。間をおかずに左フックがシンの脇腹に。的確極まり
ない破壊力十分の一撃が次々とシンのボディに突き刺さるり、スティングの
拳をブロックした腕が悲鳴を上げる。
噛み締めたシンの奥歯が軋み、苦痛の息が歯の間から漏れ出た。内臓
が悲鳴を上げ、呼吸が途絶し、足が鉛の如く自重を増す。
だが前へ。ひたすら前へ。
(もう少し・・・)
スティングの右ミドル。アバラが粉砕されたかと思った。シンは耐えか
ねたように左のガードを下げる。これは、
――餌
(食いついてこい!)
大技が来ると同時に、右拳を相手の腹に思い切りぶち込んでやる。
(来いよ!)
――来た。
右の打ち降ろし!
――耐えろ。歯を食いしばれ。
痛い!! 重い!! 踏ん張れ!!
――今だ、打てっ
スティングがバックステップで回避行動。しかし、今度は後の先を制し
たシンが先んじた。シンの身体がスティングに高速で肉薄。
「うおぉぉ!!」
シンは、思い切り腰を回し、満身の力を込めた右の回し撃ちをスティン
グの肝臓に叩きこんだ。
正真正銘、渾身の一撃。訓練場で数多のジブラルダル基地の兵士達を
戦闘不能にした必殺の一撃。手応えは、
――何だこれ!?
湧き上がったのは歓喜ではなく驚愕。途方も無く分厚いタイヤを叩いた
ような感触。打撃が相手の内なる何かに弾かれたような、そんな感覚。
その時、シンの頭の中で警戒警報が鳴り響いた。
(しまっ!)
最後に見えたのは高角度で振り下ろされる相手の右拳――
「ねばったじゃんか、こいつ」
ステラがシンに駆け寄っていくのを横目でみつつ、アウルが感想をもら
す。その声には少なからぬ賞賛が込められていた。あれだけスティングの
攻撃を受け続けながら容易に倒れなかったのは大したものだ、とアウルは
感心していた。
(ま、それでも僕らの敵じゃないけどね・・・)
スティングが上着を身に着けながら、
「随分と鍛えられてやがる。筋肉量に肺活量、それに『力』の循環量、ど
れも大したもんだ」
これほど打ち込んでも倒せなかった敵は久しぶりだ
「それに、『力』集中させることはまだ教わってないみたいじゃねえ?」
「ああ。でなかったらもっと手こずっただろうな」
少しホッとしていた。防御はなんとか形になりつつあるが、攻撃に『力』
を収束させて使う技は難易度が高く、まだスティングも使いこなせていない。
ドモン・カッシュの弟子というから体得していてもおかしくないと思った
が、その心配は杞憂ですんだ。
「・・・で、どーすんのコイツ?」
ステラが一生懸命、塗らしたハンカチでシンの顔を拭いているが、まっ
たく目を覚ます気配がない。
「・・・シン」
ステラが悲しそうな顔をで、腫れ上がったシンの顔を見つめている。そ
の瞳にこんもりと涙が浮かぶのを見て、スティングはため息をついた。
「連れて返って、手当てぐらいしてやるか」
「手当てはしておいた」
「・・・面倒をかけた」
ドモンはアルゴからシンを受け取った。そのまま軽々と背中に背負う。
ドモンにとっては小鳥が止まっているのと変わりない。
ドモンの顔が緩んだ。
「驚いたぞ。ミハシラの大使館から連絡があった時は」
ミハシラの大使館からアルゴ・ガルスキーなる人物から、「弟子を預かっ
ているから取りに来い」と連絡が入ったと、コアランダーに通信が飛び込
んだ時は、ドモンは生まれて初めて、頬をつねって夢でないか確かめたも
のだ。
アルゴも、その花崗岩で形成されたような硬質な顔に柔らかいものを浮
かべている。こうして向かい合っていると昨日分かれたかのようにすら思
える。拳で結んだ絆は途切れる事はない、それを二人は実感した。
「お前も来ていたとはな」
「それは俺の台詞だ。こちらの世界でもお前が有名人になっているのを知
った時は驚いた」
アルゴはドモンに、この世界に来たのは、スーパーモードでガイアクラ
ッシャーを放った時だったと語った
「力を放出する技を使うチボデーやサイサイシーもまずいかもしれない
な・・・。だが、教えてやりたくとも、どうにもならん」
ドモンはため息をついた。すると、アルゴが少し躊躇いながら
「ドモン・・・。レインのことだが」
ドモンの眉間に皺が寄った。自然と意識が耳に集中していく。
「すまんが、どうしているか何も知らない。俺の所に彼女から何も
連絡はこなかった。いや、連絡はしようとしたのかもしれんが・・・」
「国のお偉いさんが止めたんだろうよ!」
ドモンは吐き捨てた。レインがアルゴにドモンが消えたことを知らせて
いれば、アルゴはこの世界に来なくてすんだかもしれないというのに!
ドモンは怒りとやりきれなさの入り混じった息を吐いた。
ガンダムファイトに形を変えただけで、各国の争いというものはなくな
ったわけではないのだ。つくづく人とはどこの世界でも争う生き物らしい。
「それはともかく・・・。随分とお前の弟子は強いじゃないか。シンを倒
す奴はそうそういないと思っていたんたんだが」
ドモンは話題の転換を試みた。レインのことを考えると心が締め付けら
れるように痛む。肉体の痛みにはいくらでも耐えられるドモンだが、流石
に、この心の痛みだけは耐えがたかった。
「俺が教えているのは『力』の使い方と、後はほんの少しだ。技術的には
俺が教える前からほとんど完璧に仕上がっていた。あの三人は強いぞ、
ドモン」
賞賛一辺倒の内容とは裏腹に、アルゴの声に深い悲しみと憤りが込めら
れていた。その一言でドモンは、アルゴが連合に組する理由を悟った。
アルゴ・ガルスキーは変わっていない。アルゴが闘う理由はいつだって
仲間のためだ。
突然、アルゴの眼光が鋭くなった。その眼光には常人なら気を失ってし
まうほどの圧力が込められていた。
「ドモン。俺はあいつらを強くする。そして、必ずガンダムファイトで優勝させる
つもりだ」
決意を込めたアルゴの超重量の宣言を、ドモンは正面から受け止めた。
「残念だな。シン達がいる限り優勝は無理だ」
「あいつらには負けられない理由がある。誰よりも強い理由がな!」
「シン達の思いの強さだって負けちゃいない!」
しばし、両雄は睨みあった。お互いから溢れ出た気が衝突し、空間が歪
むほどの高密度で絡み合う。
しばらくそうしていた後、どちらからともなくふっと笑いあい、二人は
同時に踵を返した。
「大会で会おう。ドモン」
アルゴの力強い声がドモンの背中に飛んだ
「ああ」
片手を上げて答え、ドモンは振り返らずに歩き去った。
(何だろ・・・これ)
なんだか暖かい。すごく安心できる気がする。
いつだろ・・・。こんな感じ、前にも。
――とうさ・・・
「気づいたか、シン」
まどろみからシンは目覚めた。ぼんやりとした視界に映るのは、誰かの
大きな背中。
「うっ・・・」
意識が覚醒すると同時に痛みの混声合唱が襲った。頭部。側頭部。右頬
右こめかみ。首。鳩尾。両脇腹。腹。左右の肝臓。右脛。左膝裏・・・。
痛い。そこかしこが耐え難いほど痛い。そして何処よりも、
――心が痛い
負けた。完全に負けた。まったく歯が立たなかった。
――自惚れていた
ジブラルダル基地で圧勝して、舞い上がっていた。強くなったと思い込んでいた。
そして、ファイターだなんて言って、自分から勝負を挑んでおいて、
――負けた。
噛み締めたシンの歯が、唇を食い破り切れ、一筋の血が赤い糸を引いて流れた。
「悔しいか? シン」
静けさに満ちたドモンの声が聞こえた。その声は鼓膜を伝わって、シンの
身体のすみずみまで響いていく。
「・・・はい」
「では、何故我慢している?」
包み込むような暖かい声。シンの喉に熱いものが込み上げ、視界が揺れ
た。シンの顔がくしゃりと崩れる。
「悔や・・・しい・・・です・・・」
「ああ。悔しいな」
大粒の涙が後から後からシンの頬を伝う。
「あん・・・なに・・・しゅぎょ・・・うしたの・・・に、負け・・・て・・・」
「ああ。お前は頑張っていた」
「・・・けっ・・・きょく・・・俺・・・弱いまん・・まで・・・」
みっともない。そう思うのに止められない。涙は後から後から溢れ、嗚咽が
止まらない。ドモンの背中の上で、シンは子供のように泣きじゃくった。
「すいません・・・」
激情の大波が静まり、心が凪を取り戻すと、シンは顔を赤くして謝罪の言葉を
口にした。ドモンのマントの上に染みが出来ている。自分の涙のせいで出来たも
のだ。自分はよりにもよって師の背中で大泣きしてしまったのだ。
それを脳が認識した瞬間、猛烈に羞恥心が込み上げてきた。
「お、俺、降ります! 師匠、降ろしてください!」
「・・・大丈夫なのか? シン」
「だいじょ・・・う、うわっ・・・」
ドモンの背から降り、立とうとしてシンはよろけて倒れそうになった。
まったく身体が言う事を聞かない。見る見るうちに地面が迫る。
次の瞬間、シンは首の後ろを掴まれて引き起こされた、
ドモンはため息を一つつくと、猫でもつまむようにシンを軽々と担ぎ上げた。
「くだらん遠慮をするな。しっかり掴まっていろ」
「で、でも・・・」
シンは赤面して辺りを見渡した。既に夜であったが、人通りはそこそこ
ある。大怪我をした少年を背負って歩く青年の姿は十分すぎるほど人目を
引くものであり、あちこちから視線を感じ、シンは自分の頬が熱くなるのを感じた。
「・・・では、これならどうだ!?」
いきなりドモンが走り出した。速い。そして身のこなしは羽毛の如く軽い。
屋根の上を高速で疾走し、屋根から屋根へと飛び移っていく。
「これなら誰が誰だか分かるまい!」
耳元で唸る風に負けじとドモンが叫ぶ。
「は、はい!」
余計に目立っている気もしたが、圧倒的な疾走感と開放感に、シンは自
高揚するのを感じた。
ややあって、ドモンが口を開いた。
「シン! 修行を続けるか!?」
虚を突かれ、シンは黙り込んだ。だが、
「続けます!」
断固とした決意を言葉に込め、シンは答えた。
「また、負けるかもしれんぞ? どれだけ辛い思いをして修行に耐えても
今日負けた奴に勝てないかもしれんぞ?」
「そしたら、また修行して、もう一回挑戦します。負けて、泣いてるだけ
だったら弱いままです!」
そうだ。泣いていたって、何にもならない。泣いてるだけじゃ誰も、何も
自分すらも、守れない。
「そうか!! ・・・ならばシン。お前は強い!」
「えっ・・・」
「強き者とは、強き力で相手を倒す者にあらず。どれほど辛くとも、どれ
ほど相手が強大であろうとも、最後まで逃げずに戦い抜く者。それが、
武闘家だ! それがガンダムファイターだ! それが・・・強き者だ!!」
――辛くても、相手が強くても、逃げずに戦い抜く者。
灼熱が胸を満たすのをシンは感じた。
心が熱い、熱くて焼ききれそうだ。
「師匠。明日から、またお願いします! 俺、どんなに辛い修行でも逃げ
たりしません!絶対に!!」
ドモンの顔に笑みが浮かんだ。
「ならば答えろ、シン! 流派・東方不敗は!」
ドモンが声を張り上げ、
「王者の風よ!」
シンが大声で唱和した。
「全新!」
「系列!」
「天破!」
「侠乱!」
ドモンとシンは同時に息を吸い込んだ。ドモンが思い切り地を蹴り、天高く飛翔。
見る見るうちに地面が遠のき、空が迫る。シンの瞳に月が映った。光り輝く大輪の月が。
「「見よ!! 東方は、紅く燃えている!!」」
天を破らんばかりの二人の咆哮が空に轟いた。
――俺は、きっと・・・
街の灯りを眼下に見ながら、シンはもう一度心に誓った。
今日は以上です。
まとめを更新してくださった方、ありがとうございます。
乙!GJ!
感動したよ。
価値のある敗北が出来るってのは、やっぱりGガンならではだな。
シンのライバルはスティングか
いいなぁ、この熱血展開
流派東方不敗奥義超級神威掌(またの名をゴッドフィンガー)でリベンジを期待
。。・゚・(ノд`)・゚・。。シーーンッ!
GJ!
この敗北を糧にシンは成長していってくれるでしょう。
それこそマーキロット・クロノスに負けたドモンがホイじいさんの一言で
立ち直り成長したように。
おおうGJ
一瞬アウルと思ったらスティングですかライバル
やはり現時点では強化人間3人に分があるんだな
しかしついに出たな、東方不敗の名乗り上げ(って言うのかね)
いつの間に教えたんだろう
まずは、乙です。熱血万歳!
ところで、アレンビーとレインって、「力を放出する」タイプの技って使えたっけ?
使えなかったら
新たにそういう新必殺技を編み出そうと特訓してた
って言えばいいだろ
まあシンがスティング達をライバル視したとしても、向こうはベッドでおねんねしたら忘れちゃうわけだが。
語る前にとりあえず流し読むくらいはしようぜ兄弟!
>>372 技と言ったらアレだけど、
ライジングガンダムのメイン武器は弓だから「放出系統」と言えなくも無い。
残されたデータからライジングアローで空間を歪める方法を導き出すんじゃね?
アレンビーは使えたかなあ?
スパロボの合体攻撃でダブルフィンガーあるからできそうだが
原作で使えたっけ?
レインはシャッフル同盟探索として別のエネルギーで移動してきそうだ
あの世界から現時点でシャッフル-3・・・すでに世界の危機だな
>>372 アレンビーはビームリボンでの模倣ゴッドフィンガーとか出来なかったっけ?
380 :
372:2006/12/02(土) 21:04:24 ID:???
ドモンに勝つレインオソロシス……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
やっぱ女は怒らすと怖いね……。
>>380
レインがみさえにしか見えなくなってしまったジャマイカ!
どうしてくれるw
GJ!
流派東方不敗の唱和が素晴らしく爽やかだ。
頑張れシン、今日の敗北は明日への活力!
シン「いたぶって! いたぶって!
いたぶりぬいて!!
ごめんないって言わせてやるッ!!」
それじゃシンが「ごめんなさい」って言うことになっちまうぞ!w
ラクスは何してんの?
>>386 自分もまたGFに出場するために特訓中だったりしてw
ラクス>
キラによれば、議長さんの真意を確かめるべくプラントに潜入中でなかったっけ?
場合によってはそれが切っ掛けで予選に漏れたアスランがオーブから再度とか予想してみたり。
そういやレインのライジングアローも放出系の技でなかったっけ?
気のコントロール無しだったらウォルターに効かなかったと思うんだけど。
>>380の映像では「ライジングフィンガー」なる謎の技を使用していたが、あれでいいんじゃね?
>>388 ちゃんとプラントに潜入してる分だけ本編の100倍マシだな
個人的には、レインには気とか力とか、そういうのとは無縁で
ただただドモンへの想いで戦った、ただの人間代表のような人だったと思いたい
お色気担当もお忘れなく
ステラ 「ああ・・・んん!あああ〜〜〜!」
アルゴ 「ダメだダメだ!ファイティング・スーツの装着はもっと色っぽく!」
ステラ 「は、はいコーチ!ああ〜〜〜んん!」
ドモン 「・・・・アルゴ・・・貴様なんの訓練をさせてる・・・?」
唐突に思い出したけど、シーゲルだけでなくパトリックの中の人もシャッフルのメンツだったっけ
駄目だ・・・
シャッフルと聞くと別のゲームだかアニメだかを連想してしまう・・・
>>394 クラブエースの中の人だったな
「どうする?ジョーカー」
Gガン第一話でマシンガン×10の銃弾の十字砲火に晒されるも
全銃弾を片手で受け止めるドモンのシーンを種世界で見たい
でもその後、一般兵士の銃で制止されてみたりするんだよな。
ファイター予備軍とか訓練生だったんだよ、多分
銃を使う戦闘技術を学んでいるファイターもいるのかなぁ。
ガン=カタとかジュウクンドーとか頭に浮かぶけど。
なんか今回のスティングはケンカのふっかけ方あたりが、どこか独歩ちゃんぽいな〜。
一瞬シンがアライジュニアに見えた。
あー、夢枕獏の文体で書いてくれたら神を超えてたかも。
>>398 あれらはドモンなりの潜入捜査みたいなもの
まとめサイトから来たけど、本当神だな…これ書いてる人…
今のG-SEEDさんも無論素敵なんだけど、昔のカオスっぷりも好きだったなぁw
久しぶりにメイリン姐さんの鬼ツッコミ見たいぜっ
シンがキョウジの写真を見たらなんて言うだろう。
>>406 一体何百回見せるつもりなんだそのMAD
今Gガン見てんだが、ジェスターガンダムと運命が同じ顔に見えてしかたない……
>>409 両方ともパクリ好きだからな、少しくらいは似ててもしょうがない。
>>405 うん、長編マジシリアスと混沌ギャグの平行進行もアリだと思う。
でもネタが出ないんだ…。
おいら前スレにあったミナ・バンガード(フレイとマユ)の続き気になってる
俺は18話の続きが気になるな〜
このスレを更新しまくってるヤツがいる!
>>412 >長編マジシリアスと混沌ギャグの平行進行
うーん、
今オバカ路線を書くとせっかくいい感じに燃えているシリアス路線に水を差しかねない、というか
平行進行するとカオス過ぎる。と思うんだ。
シリアスさんにはバリバリツ続きを書いて欲しいところだし。
つかバーニィの話書いてからもう一年かよ…はやっ。
しかしスレの職人が一人というのもどうかと思う
負担になりかねないし、他の職人が減ったりする可能性あるし
ネタがあるなら書いちゃっていいんじゃないかね。正直ここまで蓄積されてきたものが廃れるのはサミシス
>>417 同意
ドモンとシンとメイリンが異世界に行ってメチャグチャにしてくるようなやつが
また見たかったりする。
今のシリアス話は
ドタバタギャグ世界で誰かが書いてる創作小説だと妄想してる
そういうのはチト失礼な物言いかもしれん
「あれ?お姉ちゃん、何書いてるの?見せてー」
「ちょ、メイリン、ダメ」
「あはは、なにこれ、お姉ちゃんがヒロインみたいじゃない、ありえないー」
(殺)
こんな展開はどうだろう。
GF決勝戦でデビルデストロイ(ジブ搭乗)撃破→デビルデストロイの残骸をプラント(議長)が回収→
議長がDG細胞を利用してデスティニープランを計画→デビルデストロイをネオジェネシスと融合させる(コアはステラ)→
後はG的展開に…
プラントが優勝したらDG細胞なんか使わずとも問題なくDプランを実行に移せると思うが。
主導権握ってその程度もできないんじゃ、ガンダムファイトの意味ないだろ・・・
でもガンダムファイトで優勝して覇権を握れるのは4年間だけ
そんだけの実施期間でDプラン行ってもあまり意味ないな
Gの世界でも次優勝できなかったときに報復される恐れがあるから
あまりに横暴なことはやらないようにしてるし
まあ4年間だけ遺伝子適正による職業斡旋して、それが良しとなれば
次回優勝国も引き続き支持する可能性はあるわな
つかガンダムファイトが採用された時点で、(通常の)戦争の起こらない世界は実現できてるわけだから
わざわざDプランをやる意味があるのかと
議長的には平和うんぬんよりも自分の理論の正当性を実証する為に
Dプランを提唱してる気がするんだが
俺は「自分とタリアを引き裂いた運命(=遺伝子)が憎い! どいつもこいつもそんなに
遺伝子が好きだというなら、いっそのこと全てがその遺伝子によって決められる世界に
してやろうじゃないかっ! (゚∀゚)アヒャヒャヒャ!!」というデュランダルの八つ当たり
かとも思ってたんだけどw
え? Gファイトからの一連の事件でその妄執はもう無くなったんじゃねーの?
現行シリーズにはまだデュランダル直接出てきてないよ。
Gファイトのすばらしさに目覚めてたのは前のギャグ世界の方の議長。
それはそれとしてDガンダムのパイロットはラクスで確定じゃないのか?
あのジャンク寄せ集めガンダムにラクス乗るのか
それDはDでもダニーじゃん
無理矢理コアにされるラクスか…やっぱり全身銀色コーティング?
流れをぶった切って
つまりこの世界ではミューディーが肉体言語で語るリリカルトカレフキルゼムオールなお姫様なわけか
それなんて大魔法峠?
ラクスをぶっ殺してくれるなら何でもいい
>>434 いや、むしろ「すばらしいですわ。この力があれば争いを止めて平和をもたらすことができますわ。」
とかいいつつ積極的にコアになる。
シュバルツみたいに「私ごとデビルガンダムを打て!」みたいな形でステラは散った方が画になる気がする
んで、むりやりコアにされんのはルナマリアで、師匠と兄弟弟子が救出に向かい、
シンが「おまえがほしーーーー!!ルナァーーーー!!」
シラフでDGのパワーをフルに使いこなすのか。
某SRWアンソロコミックのゴステロもそこのけの恐怖やね。
師匠が宇宙人!師匠が宇宙人じゃないか!
今の連載だとなんとなくルナはレイとくっつきそうな気がする
445 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/05(火) 22:23:11 ID:osrwJufw
うろ覚えすまんが、元々地球再生の為だったのが
軍事利用されかけて追っかけられて逃げて
地球に衝突したショックで人類滅亡しようとしたのがデビルだっけ?
んでもって、そっから分裂して地球再生の為に
人類をマインドコントロールして地球再生の為に奴隷化させようとしたのがJr.……
……あれ?ラクシズにぴったりじゃないかJr.
ピンク電波で狂ったデビルってのもアリと思ったけど
四天王ビットの変わりにメタリックなピンク電波の形を取って歌でマインドコントロールできそうだ
>>445 それをミーアの歌が阻止ですよ。
467 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2006/12/05(火) 13:19:53 ID:???
「ミーア・キャンベルの歌を聴くすべてのものに告げる。
我らの敵はただ一人、ラクス・クラインを倒し、再び平和を取り戻すのだ」
ラクスごときに洗脳されるキャラの方が情けないと、こういう流れを見ていつも思う
なんとなくシャロン・アップル
「そう。世界の全てが私の歌で平和の意思を共有するのですわ。」
ラクスの意に沿わない全ての精神を同化しようと襲い来る、ラクスの使徒として再生された種死亡組。
全ての闘争本能を消し去られ、生きる意欲を失い緩慢な死を迎えようとする世界(エンジェルハイロウ
っぽい描写で)。
「なぜ争うのです?人は傷つけあう必要など無いのに。さぁ、心を開いて。」
449 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/05(火) 22:38:59 ID:osrwJufw
歌で各国のファイターを洗脳して
デビルラクス細胞で死人を冒涜する様な真似をして
世界を己の好きにしようとするラクシズ……
ってことはあれだ、最終話は死亡組の奴等の洗脳が解けて
『またみんなにあえてよかった……』で終わりなんだな!?(マテ
キラは自分の呼吸が乱れているのを感じていた。心臓の拍動が
やたらとうるさい。喉がカラカラに渇いてる。
大きく深呼吸。これで何度目だろう? こんなにも緊張するのは、
いつ以来だろう? 手が、震える・・・。
(逃げちゃダメだ。過去と向き合うって、闘うって、決めたじゃない
か!)
でも怖い。怖くてどうしようもない。つくづくこの2年、自分は逃げ
続けてきたのだと、キラは改めて思い知らされた気分だった。
(こんな程度の人間が、何が『世界』だ)
ちゃんちゃらおかしくて笑ってしまうとはこのことだ。自己嫌悪の波
は怒涛となって押し寄せ、キラを容赦なく飲み込んでいく。
キラは抗うように首をふった。今は自己嫌悪の檻に囚われている時
ではない。囚われるのは今日の目的を達成してからでも遅くない。
キラの震える指がインターホンにかかろうとした、その時。
「・・・キラか!?」
目の前のドアが急に開き、一人の青年が顔を出した。事態の急転に、
一瞬キラの頭は真っ白になった。
やがて視界に色が戻り、目の前に像が形成されていく。茶色の髪に品
のいい色付き眼鏡をかけた、優しげで理知的な眼差しをした青年の像が。
「・・・久しぶり・・・サイ」
キラはようやくそれだけを喉の奥から搾り出した。
「モビルトレースシステムの開発スタッフに!? 俺が!?」
二人分のコーヒーを持ったまま、サイ・アーガイルは驚愕の声を発し
た。
「うん。カレッジを休学する事になっちゃうけど、それは――」
「おいおい! あの最新技術に触れられるんなら、いくらでも休学する
さ。モルゲンレーテ社にだって興味あるし。・・・けどな、キラ。そう
いうのって良くないんじゃないか?」
「なっ・・・何が?」
「何がって・・・」
サイは苦笑を浮かべた。
「国家的プロジェクトに、俺程度の人間が選ばれるわけないだろ?
そもそも、キラが言いに来るっていうのがおかしい」
「違うよ! サイは、カトウ教授のゼミだっただろ? カトウ教授の
GATシリーズは今でも評価されてるし、それにサイはMSを実戦でい
かに運用すべきか、それを生で知ってるから・・・」
「キラ・・・」
困ったなというように優しく笑うと、サイはそっとコーヒーを差し出
した。キラが、カップを受け取ると、サイは黙ってコーヒーをかき回し
始める。
しばらくの間部屋には、コーヒーを啜る音だけが響いた。
心臓の鼓動がさらに速さを増し、焦燥感が込み上げるのを、キラは感じた。
(違う・・・。こんなこと、言いに来たんじゃない。これじゃあ・・・)
キラの懸念は、実体化した。
「コネでどうこうって、俺そういうの、好きじゃない」
静かではあったが確かな意志を感じさせる声音に、キラは思わず体を
硬直させた。
「キラ・・・」
サイの優しげな視線とキラの怯えた視線が交錯。サイはもう一度、
困ったなと言う様に笑うと、頭をかいた。
「もう、気にすんのやめろ。そんなことしてくれなくても、会いに来て
くれただけで、十分だ」
キラは、恥ずかしさで全身が火照るのを感じた。
「そうじゃない! 違うんだ。僕はただ・・・君に・・・」
激情が溢れそうになり、キラは声をつまらせた。キラの視線はせわし
なく泳ぎ回り、部屋のあちこちを行き来する。
(言うんだ! ちゃんと、言葉だって考えてきたじゃないか!)
だが、自分を叱咤しても、言葉は容易に喉を通過しようとしない。
(どうして!?)
そう考えて、唐突に悟った。
――自分が恐れていることを
キラは愕然とした。
謝罪を拒絶されたら嫌だと自分は思っている。拒絶されて傷つくこと
を恐れている。一体何処まで自分は臆病で卑怯で矮小なのか。あまりの
自分の不甲斐なさに、キラはきつく唇を噛み締めた。
苦悩するキラを見かね、サイはもう一度、諭すように、
「だから、もういいんだ。分かってるから! お前のいいたいこと」
キラの中で何かが弾けた。
「ごめん! サイ! 本当にゴメン!」
キラは、床の上に膝をつき額を床に叩き付けた。
「おい、キラ・・・」
サイが慌てたように声をかけるが、キラは構わずに続けた。用意して
きた言葉は、既に雲散霧消していた。だが、感情の激流に押し出される
ようにキラの口から、自然と言葉はあふれ出した。
種死亡組・・・というと、
フレイ・アルスター
ニコル・アマルフィ
トール・ケーニヒ
ウズミ・ナラ・アスハ
ラスティ・マッケンジー
ミゲル・アイマン
後は対レイ限定でラウ・ル・クルーゼってとこか。
「僕がやったことは、最低だって分かってる。許してなんて言えない。
だけど・・・ごめん!」
キラの声には、嗚咽が混じり始めていた。
「・・・あの時、僕は本当にどうかしていた。みんな僕のこと分かって
くれなくて、フレイだけが優しくしてくれるって、感じてた。だから誰にも
取られたくないって思って、君に、あんな酷い事・・・」
――そんなことなかったのに
みんなが自分から離れていったなんて、そんなこと無かったのに。
コーディネーターだと知られて銃を突きつけられた時に、銃の前に立って
自分を庇ってくれたのは誰だ? ラクスを返しに行った時に黙って協力
してくれたのは誰だ? ストライクで大気圏に突入して、寝込んだ自分に
付き添っていてくれたのは誰だ?
――自分が勝手に遠ざかっただけだというのに。
「僕は君のことが羨ましかった。いつも、みんなの中心にいて、フレイ
の婚約者で・・・」
――自分の方が、優れている。
――本当は、あそこにいるべき人間は自分だ
ずっとそう思っていた。
あの時、サイを叩きのめして自分の方が優れていることを見せ付けて
やりたいと、確かに自分は思った。
とんだお笑いぐさだ。
優れているから賞賛され、人が自分の周りに集まって当然。そんな事を
考えている鼻持ちならない奴なんか。謝りに来て、まだ言い訳をしている
みっともない奴なんか・・・。
――誰が好きになってくれるっていうんだ!
自己嫌悪のあまり、キラは絶望感すら感じていた。
「――謝らなきゃならないのは、俺だって同じだ」
苦渋に満ちた声にキラは驚いて顔を上げた。そこには苦しげに顔を歪
めたサイがいた。
「俺、分かってなかった。昨日まで普通の学生やってた人間が、殺し
合いをさせられることが、どういうことなのか。お前がどれだけ、撃っ
て、撃たれて、苦しんでたのか・・・。分かろうともしないで」
サイのカップを持つ手は、血管が浮き上がり、細かく震えていた。
「そんなことない! サイ達はいつだって、僕のこと心配してくれてた。
それなのに僕が、ナチュラルだから分からないだろうって勝手に思い込
んで、君達に何も言わなかったから・・・」
サイの唇が自嘲の弧を描いた。
「俺もだよ。お前はコーディネーターだから裏切るかもしれない・・・
そう心のどっかで思ってた。ラクスをお前が返しに行く時、俺、『返ってくるよな』って
お前に何度も聞いたよな?」
サイの唇の弧がその大きさを増し、眉間の苦悩の皺が深くなった。
「・・・あれが証拠さ。お前のこと本当に信じてたら、黙って行かせて
やったはずだ。俺は、あんなに必死に戦ってたお前のことを信じてやれ
なかった。本音で話す事すらできなくて、その上妬んで・・・。ごめん
な、キラ」
言い終えると、サイは、苦さと悔恨の入り混じった大きな息を吐いた。
そのまま、沈黙の海溝が二人を飲み込んだ。重苦しさに圧されながら
も、キラは思考の闇の中で言葉を必死に探していた。だが、混沌とした
今の心境と思考を伝えられる言葉はどうしても見つけ出せないでいた。
そんなキラを見て、サイは笑った。その笑みは、闇の中に刺した光の
ようで、キラは思わずサイの顔を見つめた。
「だから、お互い様だ、キラ。周りの環境のせいにするのは卑怯かも
しれないけど、あの時はみんなが必死で、みんなが何かに耐えて、みん
な大変だったんだ。せめて、話し合ってみんなで支えあえれば良かった
んだろうけど、俺達は、どうしようなくガキで、誰かを支えてやること
なんてできなかった・・・。当たり前だよな。自分の中にあるものとさえ、
ちゃんと向き合えてなかったんだから。フレイの事も――」
キラの体が電流に打たれたように震えた。逆にサイは、どこか淡々と、
しかし、温もりのこもった口調で言葉を紡いでいく。
「あの時、フレイに必要だったのはお前だったってことさ。親に決めら
れた婚約者じゃなく、な。始めは間違った考えの方が大きかったとして
も、彼女が必要としていたのはお前だったんだって、思う。結局、俺の
力が足りなかったってことさ。どんな理由があるにせよ、離れて行くっ
てことは、彼女の中で俺は、彼女を支えられる存在じゃなかったってこ
とだからな」
キラは呆然としてサイの話を聞いていた。
ひたすら目を逸らしてきた自分とは違い、彼は自分の中の闇と向き合
い、逃げずに闘ってきたのだ。自分なりの解答を導き出し、乗り越え
ようとしてきたのだ。そのことが、サイの言葉に、口調に、はっきりと表れていた。
「だから、こういう話ができて嬉しいよ。少しは、お互いに前に進めた
のかもしれないって、思えるからな」
「サイ・・・」
キラは胸が熱くなるのを感じた。どこまでもサイは優しく、そして懐
が深い。でも、だからこそ――
「・・・サイ、僕を殴ってくれ!」
「おい、キラ・・・」
「頼むよ! そうじゃないと、僕の気がすまない!」
サイの優しさに甘えてはいけないと思う。自分は『裏切り』という最
低の行為をしたのだから。殴られぐらいじゃまったくつり合わないこと
をしたのだから。この言葉ですら自分で自分を許したいという思いの産
物であろうことは否定できないのだから・・・。
「そうか、そこまで言うんなら・・・」
しばらく黙考した後、サイは立ち上がった。
「確かによく考えると、一発ぐらい殴ってやりたくはあるな」
冗談めかしてはいたが、その声音には、それでだけではすまない
複雑多岐に渡る感情が混在していた。
「別に、何発でもいいよ」
「いや、一発でいい」
キラは、立ち上がり、歯を食いしばった。
「いくぞ・・・」
合図から一呼吸置いて衝撃が左頬に突き抜け、キラはわずかによろめいた。
唇が切れ、金臭い味が口の中に広がる。
「・・・大丈夫か?」
「うん」
黙ったまま、サイが握った拳をほどき、差し出した。キラは込み上げるものを
感じながら、その手を握った。
サイが力を込めてきた。ありとあらゆる感情がその手から伝わってくる。キラも
力を込めて握り返した。
玄関のドアに手をかけながら、
「――そういうわけで、困ってるのは本当なんだ」
キラはもう一度サイを誘った。サイは少し考えた後、
「そっか。なら手伝うよ」
小さく微笑を浮かべ、今度は承諾の意を示した。
「ありがとう・・・」
「いいさ。友達が本当に困ってるのなら助ける。当然だろ?」
――友達
胸の中に暖かいものが広がっていくのをキラは感じた。溢れ出
そうな暖かさは、涙となって零れ落ちそうになる。キラは必死で堪えた。
「僕のこと・・・まだ、友達だって、思ってくれるの?」
「当たり前だろ! でも、変だな・・・。今日、始めて、お前に会った気もするよ」
サイは深い微笑を浮かべた。
「始めまして、キラ・ヤマト」
そう言って、サイはもう一度握手を求めた。
「・・・始め、まして」
キラの視界が揺れた。
暖かいものが頬を伝うのを感じながら、キラはその手を握った。
(・・・ん?)
カガリは足を止めた。
カガリの視線の先で、見知った顔とキラが何やら話している。カガリは
耳を済ませた。
「――うん。サイのいうこともわかるけど・・・」
「いくら何でも時給255円はないだろ? 俺は使用人として雇用者で
あるお前に対し、待遇の改善を要求する」
「そんな、使用人だなんて! 僕達、友達でしょ?」
「お前って奴は・・・」
カガリは苦笑した。
キラは今、基本的に無償奉仕の身だ。やったことを考えれば当然のこ
とであるが、流石に助手を抱えてはキツイだろう。
(サイには、給料は別途に出るようにしてやるか・・・)
などと考えながら、カガリはもう一度、キラ達の方をうかがった。二人とも、
何だかんだと言いながら楽しそうに仕事をしている。
(いい傾向だな)
そっとその場を離れながら、カガリは胸中で呟きをもらした。
考えてみれば、キラがアスランとラクス以外の同世代の友人と話して
いるのは、始めて見る。ようやく、止まっていたキラの時間が動き出した
ようにカガリは感じた。そして同時に、
(アスラン・・・)
今、胸に浮かんだその名前が、自分の胸に小さからぬ波紋を作るのを
カガリは感じていた。
ユニウス7落としの犯行グループの声明を聞いた後、何かできること
を探すと言って、プラントに残ったアスランの行方は知れなかった。
地球連合がプラントに宣戦布告したのと日を同じくして、大使館にも
顔を見せなくなり、それっきりだ。
悩み始めると何も見えなくなってしまうアスランらしいとも思うが、
連絡の一つぐらい寄越せ、と思う。
カガリはそっと、薬指にはまった指輪に目を落した。
(私は会いたいんだぞ、バカ・・・)
カガリは、窓から星が光る漆黒の空を仰ぎ見ながら、そっと指輪に手
を添えたのだった。
今日は以上です。
461 :
453:2006/12/05(火) 22:59:04 ID:???
GJ!
そして割り込んでしまってスマンカッタorz
リアルタイムktkr
サイとキラの仲直りか…ビビリまくるキラにちょっと同情し、少しだけ大人なサイに安心感を覚えた
よかったなぁ、二人とも…
しかし本当に作者さんはサンデーが好きだなw
横島並の給料じゃないかwww
サァーーーーーーーーーーイっ!!
ここまでサイとキラの真なる友情を書き上げたSSはあっただろうか、いやない!(あくまで俺が出会ってないだけだけど
惜しみないGJを遅らせて頂く!
あぁ…一人目キラが帰ってきた…
GJ!
GJ!!
初めましてキラ・ヤマト!初めましてサイ・アーガイル!
イイハナシダナー(;∀;)
更生した凸がキラを一括するSSはまぁ、ある。
しかしG種はその逆がお目にかかれそうでワクテカだぜ!
キラがラクスを一喝するのか。
なんという横島君…あまりの安給料に思わずチャクラエクステンションしてしまった
>>448なんとなくバサラ
ラクス「子供の頃…あの国(プラント)を動かしたくて大人達(シーゲル、パトリック)に向かって歌(洗脳)ってましたたっけ…」
>――うん。サイのいうこともわかるけど・・・
本編ではむかつくだけだった台詞だがこういうやり取りだと微笑ましいな。
ところでいきなり関係無い話だが名前はそのままだけど、
CE世界式ガンダムファイトの機体はガンダムタイプ限定なんだろうか?
だとしたらシンは最初からデステニィ−?
初めまして…!
こんな人間味あるキラは…サイは…大好きだっ!!
惜しみ無くGJを送らせてもらいますよ作者さん!
473 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 01:24:08 ID:jECjqKXm
時給255円っていったいどこのGSだぁぁぁ!!
言うまでも無くGSネタなんだろうが、それを無視して読んだ場合、
25「5」円という端数に、出来る限りサイに良い条件を提示しようというキラの必死さが見えて好ましい、
とも読める。
何が言いたいかというと、こういうキラを待っていた。GJ!
>>474 コンピューターに関してかなりのものなキラが咄嗟に
16進法(コンピューター的には基本的な進法)で二桁最高額を提示した、という可能性もあるぞw
時給0x00FF(255)円ってひでぇなキラ。
せめて日当0x0FFF(4095)円くらい言ってやれよw
ひょとして中の人一緒?横島と
サイ×キラ
>>477 マジレスすると横島の中の人はコウ・ウラキ、種とは無関係。
きっと作者さんが週刊日曜好きなんだよwww
>>460 GJ!
次あたり、アスラン出てきそう。
>>479 どこらへんがマジなのか全然分からないのは俺だけ?
マユが地縛霊で出てきそうなイキオキだなと思ったのはヲレだけではないだろう。
そんな自分も週刊日曜日愛読者…
過去の愚かだった頃の自分と向き合うのはつらいもの
しかし、ドモンと出会い語り合った事により向き合い乗り越える勇気を持つ事の出来たキラ
さらに、既に向き合い乗り越え済で大きな心を手に入れていたサイがイイ!!
ところでこのストーリーのシンは今オーブとアスハ家についての感情はどうなっているのであろう?
取りあえず、今のカガリは突っかかられても言葉に詰まらずシンの言葉を
ちゃんと受け止めた上で何らかの言葉をシンに対して言えるようになっているぞ
変わってないのでわ?
地球に下りて以来二人は会っていないのだし
ラクス殺せと言う意見がある中で漏れはドモンでもシンでもキラでもいいから
説得してみてほしいな
桃色尊師の説得は難しいと思うけど
ただ凸は逆に説得されそうだな
遅れたけど、職人さんGJ!
尊師って…
俺もピンク説得欲しい
ただ、1回や2回じゃ難しいだろうな・・・
誰か1人だけじゃなく皆で繰り返し対応していくのがベターなのかな
凸は・・・簡単に説得して更正できるけど、すぐにピンクに汚染され
更正と汚染を繰り返す気がする
こいつが一番根無し草だからなぁ
ラクスのイデオロギーに対抗するのはファイターじゃなくて政治家の仕事じゃないか?
ミナ、ユウナ、カガリ辺りの仕事だろ。
戦いの輝きを世界を動かすのに使うのは政治家の仕事だと思うね。
ここで運命、自由、正義が黄金のアルティメットモードになって
デビルピンクガンダムと最終決戦。
ラクスがガンダムで戦うのはイメージじゃないな
それにこの世界情勢なら、ラクスがエターナルで殴りつけてくる必要がない
…と思ったけど、そういえば命狙われたんだっけ?
キラがラクシズにいない以上凸がラクスに汚染されるなんて状況が想像できないけどな
ラクスがフリーダム強奪→凸「何故こんな馬鹿な事を」
ラクス「ならキラも私も敵になるかもしれません」→思考停止
隠者でラクス様御帰還→凸「ジャスティス?俺に?君も俺は戦士でしかないと?」
ラクス「ですがキラが何もできないのが一番辛いと…」→アスラン・ザラ、ジャスティス出る!
本編で洗脳された時もこんなだったし
そんなことはどうでもいい!
更生して散っていく桃色汚物の姿が見たい
>>491 散ったラクスの破片が全てアルティメットピンクラクスになりますた
そんな悪夢が一瞬頭をよぎったorz
それでもメイリンなら、、、
メイリンならなんとかしてくれる
>490
それじゃピンク電波で洗脳っつーより、
凸のキラきゅん病が発症しただけじゃないのか?
L5くらいの奴。
どちらかというとラクスはネオホンコンのひとだろ。
最後は馬に蹴られて…
>490
自分の手を汚さん奴だもんな。
ミケロあたりの外道ファイターを雇いそう
ドモンかキラが「所詮、貴様はファイターにあらず!」ってな
気持ちはわからんでもないが最近のラクス叩きは流石にちょっと退く。
確かに原作のラクスはどうしようもない。
けどさ、Gガンのドモンだって師匠やシュバルツからの教えを真の意味で体得するまではかな〜りのDQNそのものだったじゃないか。
本当に責められるべきは道を迷った若人じゃない。
そんな若人を導きそこなった大人だと思うんだがどうよ?
何をどうするも職人さんの胸先三寸
wktkしながら気長に待とうや
ラクスはファイターじゃないし
お前らはレインやマリアルイゼ捕まえてファイター心得説くつもりか?
ただファイティングスーツ装着シーンが見たいんだ
501 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/07(木) 03:12:52 ID:BB1Wjl3G
秀同
それは見たいかもかもw
とりあえず、適当にぼこしてくれればそれで
ラクスじゃ物足りない。 みっぱいの方がイイ。
あの無駄に無敵っぽいラクスが苦しみながら装着する事に意義があるんだよ。
ついでに全身タイツの姿を恥ずかしがってくれれば完璧
みんなして全身タイツが好きかw
タイツが嫌いなヤツがこのスレにいるのか?
>>508 殴られてるのフレイじゃないか!?
フレイ厨としてはGJ!とは言えない!
上手いけど
>>508 つか、この状況に到るまでの流れがスゲー気になる。
エロ同人じゃねーかw
俺も知ってるwww
アークエンジェルが発進したころ、宇宙では、連合によるプラントへの総攻撃が行なわれていた。
前線から知らされる情報をデュランダルは評議会議員達と固唾を呑んで聞いていた。
だが、凄まじい連合の物量に対して、ジュール隊を始めとする各部隊は獅子奮迅の働きを見せていた。
「グゥレイト!数だけは多いぜ!」
ガナーウィザードを纏ったザクが連合のMS部隊へ向けてオルトロスを放つ。
2機のダガーLがそれに貫かれ、残りのウィンダムが散開するが、
それを待っていたかのように青いザクがビームトマホークを振りかざしてウィンダムの上半身と下半身を切り離す。
「えぇい!なにがグレイトだあ!」
「おいおい、まだまだ敵さんはいるんだ、そんなカリカリすんなよ」
だが、軽口を叩きながらも2人の顔は真剣そのものである。
なぜならその眼前には十機ほどのウィンダムが迫ってきているからである。
「おい、ディアッカ、機体のエネルギーはあとどれくらい残っている?」
「HAHAHA!オルトロスが撃てて3発ってとこかな、早く補給しねーと」
「なら2発撃ち込んでお前は離脱しろ。背中は俺がなんとかしてやる」
彼らの機体は限界に近づいていた。
コーディネーターの能力が高くても実戦の経験が豊富なパイロットが多い訳ではない。
故に、圧倒的な物量を前にジュール隊の各機も戦線離脱を余儀なくされていた。
さらに、ヤキンを生き抜いたイザーク達の力を以ってしても、機体の消耗は避けられない。
そして、今、彼らが補給のために離脱しようものならそこは大きな穴となり、プラントの
防衛線に大きな穴が開いてしまう。
仮に補給のために離脱しようとしても目の前にはウィンダムが迫ってきており、離脱どころではない。
「くっそぉぉぉ!」
「ミリアリア、俺はまだお前に言わなくちゃならないことがあるんだ」
彼らが悔しさを叫びに変えた時、目の前のウィンダムの部隊が、
降り注ぐビームに貫かれて次々と撃墜されていった。
マジ誤爆しますた…スマソorz
ちょwww俺今両方開いてるwwwwww
うっかりに期待wwwwwww
やっぱ読者層が重なってる事多いんだなぁ……。
誤爆ワロスwww
すまん。ガローードって何だ?
何のガンダム?
>>520 クロスオーバーSS倉庫にいってGの一個下を見るべし。
餓労奴
牙狼怒
編務炉隷
西阿須嬲琉
神指弾
柔道明日
渋駆阿野
嘘江瓶
土門褐手
緋色唯
雅楼弩蘭
楼蘭瀬圧供
綺羅大和
明日蘭皿
慎飛鳥
武者ガンダムから出張して来た皆さんか!?
>>524 わかり易いのとわかり難いのの差が激しいな・・・
>緋色唯
>綺羅大和
>慎飛鳥
この3つはわかり易い方だな
放映順に並んでないか?
>柔道明日
柔道王山下でヨイカト
実際、そこからとったらしいし…
ならば!
安室 霊
射阿 亜頭名武流
化魅入由 美丹
受動 嗚呼下
椎仏苦 安濃
鬱祖 絵瓶
土門 喝守
緋色 由衣
餓狼怒 乱
呂乱 瀬圧苦
吉良 大和
明日乱 座裸
神 飛鳥
で分かりやすかろう!
何この暴走族の名前は
つまんね。漢字の辻褄合わせって民明書房刊かよ・・・・男塾>種死スレでも立ててそこでやれば?
青き伝説シュートだなんていったらマジゆるさねぇwwwww
SDGF
あの生身でファンネルの攻撃避けるガキか
>>537 しかも種以上の速さで動くファンネルをな
キャプテンVSコマンダーサザビー様の対決はガチで熱い。
半端なくよく動く上、サザビー様の中の人は池田氏だし。
第4クールが、種死1クールと放送時期被ってたが、正直、バンクまみれの種死なんかより遥かに面白い。
第一話のフェイスオープンとスマイルに耐えた甲斐があった。
ハロ長官は、師匠、バリー・ホーと並ぶ生身の最強超人の1人だよなwww
出来が良くても売れるとは限らない。そういう作品でしたな。SDガンダムフォース。
黒リリ命ですが何か?
最後まで食べられないセイラちゃんのケーキみたいな物ですね……
543 :
変態:2006/12/08(金) 20:03:26 ID:???
では愛しのリリは私がもらっていきますね
キラ「僕も本気じゃなかったからね」
キャプテン「仲間が欲しいのなら…やる事が違うだろ!!」
キラ「ぐああああ!?」
こうですかわかりません!
いや、こうだな。
キラ「共に戦おう」
キャプテン「仲間が欲しいなら…やることが違うだろ!」
ファイナルプラスのあのふざけたセリフほど、キャプテンの言葉が似合うものはないと思っている。
なんか面白そうだな
今から借りてくる
>>546 始めの5話くらいは冗長なのでフルポリゴンすげーという心と勇気で補う事をお勧めする。
知るかそんなもん。そんなのは他のスレで話せよ・・・正直おまえ等ウゼェ。
ここはGガン×種死スレなんですが?
それなら荒らしのナイト、トールギス様が出てくる辺りから見るのがいいと思う。
SDGFはトールギス様の登場から化けたと言っても過言ではない。あれはかなりショッキングだったなぁ。
デスティニーってゲルマン忍者の真似してくるくるその場で回れば
ミラコロ分身が周囲に発生するんじゃね?
そでも回り続けるとミラコロで消える
でも動くとすぐ見えるようになる・・・
やっぱ使えねぇ・・・orz
レイも、超級覇王電影弾を使うんだろうか?
いまいち想像できないんだよな。
前はガンダムローズだったし…
キャラ的にシンとルナは問題ないだけど…
ガンダムローズに乗る前、一時的にどういうわけかディス・アストラナガンに乗ってたことを覚えてる人はまだいるだろうか…
そんなことよりレイ
マジエロいケツしてるよな
ブチ込みたくなるぜ
こうですか!わかりません!!
フォ、なんだこの皮膚の吸い付くようなフィット感は…気分はエクスタシー!)
「クロス・アウッ!」
まっぱになった忍者は最強〜♪
素手でガンダムヘッド首チョンパ!
やめろお前ら
連ザのキラキラレイを思い出しちまうだろw
「いってぇ・・・」
一歩踏み出すごとに全身のあちこちから走る痛みに耐えかね、
シンは呻き声を上げた。
ドモンに手伝ってもらいながら、周天法で治療したが、流石に
一晩で完治してくれるほど甘い怪我では無かったようである。
「大丈夫か? シン」
気遣わしげに尋ねるレイに、
「大丈夫じゃないけど、大丈夫だ! 泣き言なんか言ってられるか
よ!」
シンは笑顔で答えようとして、顔をしかめた。表情筋を動かしただけ
で痛い。
「ナンパなんて不埒なことしてるからよ!」
今度は、刺々しいと形容するのが適当な声が飛んだ。
「ナ、ナンパぁ? 違っ・・・」
「何が違うってのよ!?」
「違うような気がしないでもないと前向きに考えていただけると嬉し
いかなあ、なんて・・・」
ルナマリアの不当な表現に対し、シンとしては大いに反論したい所で
あったが、ルナマリアの顔に『不機嫌』という文字が大書してあるため、
どうしてもその反論は、迫力を欠いたものになってしまうのだった。
昨日、ズタボロで帰った時はすごく心配してくれたのに、事情を聞くや
いなや、急に不機嫌になり、今朝になってもこの調子である。
(何だってんだよ!?)
シンは首を捻り、レイは忍び笑いを漏らした。
そんな弟子達の様子を苦笑交じりに見渡した後、ドモンは顔を引き締めた。
「よし。では行くぞ!」
ドモンの掛け声に、
「「「「はい!」」」
三人は顔を引き締めて唱和した。休日は終わり、またこれから辛い修行の日々が――
「シン!」
その時、鈴の音を思わせる響きがシンの耳に届いた。
「ステラ!?」
金髪を揺らしながら、ステラが走り寄ってくる。
ドモンが首肯で許可を与えると、シンは駆け出した。
「ステラ!」
「シン・・・。よかった。会えたっ」
息を切らせ、頬を桃色に上気させながら、ステラは嬉しそうに、
微笑んだ。
「どうしたの?」
「これを・・・」
ステラが差し出したのは、
「もしかして・・・。お弁当?」
シンは、ステラの手から大きな重箱を受け取った。
「うん。昨日は・・・ダメになっちゃったから・・・」
ステラの顔に小さな陰影が生まれ、すみれ色の瞳が曇る。
「ごめんなさい・・・。顔、痛い?」
「何でステラが謝るんだよ!? 謝らなきゃならないのは俺の方だって!
ステラのことほったらかしてファイトなんか始めちゃって」
「怒ってない・・・の?」
ステラが上目遣いにシンを見上げた。
「全然! ていうか誰に怒るんだよ? ファイトでは全力を尽くすの
は当たり前だろ。ステラの・・・仲間だってそうしただけだよ。だから
何もステラが気にする事なんかないって!」
シンの言葉に、ステラの顔は、雨上がりの空に光が差し込むように明るさを
取り戻した。
「また・・・会おうね、シン。・・・今度は、もっといっぱい・・・」
「うん。次はもっといっぱい遊ぼう、ステラ」
この時、シンとステラの頭には、互いに敵同士であるという事実など
存在しなかった。せめて今だけは、目をつぶっていたかった。
シンはステラのすみれ色の瞳を覗き込んだ。こうしていると、ステラ
がファイターであることなど、とても信じられない。目の前のステラは
こんなにも儚げで、今にも消えてしまいそうな妖精のようなのに。
そっと手を伸ばし、シンはステラの象牙のような白い滑らかな頬に触
れようと――
「ステラ―――つ!! そろそろ行くぞーっ!!」
虚を突かれ、シンは大きく跳びすさった。
遠くの方に水色髪の――確かアウルとか言う――とかいう少年が、
車の前のボンネットに腰かけてこちらを見ているのが見えた。そして、
運転席には、
(アイツ・・・)
沸々と胸に湧き上がる衝動をどうにか押さえつけ、シンは傲然と胸を
そらすと、切れ長の目の少年に向かって人差し指を突きつけた。
「アンタは・・・。俺が倒す!!」
シンの宣言に、数瞬の沈黙を前触れとし、
「アンタじゃねえ! スティング。スティング・オークレーだ!!」
不敵さが結晶したような笑みを浮かべながらスティングが怒鳴った。
「オーケーッ!! 全力で刻んだからな。あんたの名前!!」
シンも闘志に溢れた笑みで返答。
「何だよ、この暑苦しい雰囲気。たまんねえなぁ、もう・・・」
アウルは脱力したように肩をすくめ、後部座席に飛び乗った。
「シン・・・」
ステラに服を引っ張られ、シンは我に返る。一瞬完全にステラのことを
失念していた。
「ご、ごめんね。ステラ」
どことなく不服そうな顔でステラが頷く。
(友達と遊びに行って、全然かまってやらなかった時、マユがこんな顔
してたな・・・)
懐かしさと愛しさが入り混じった感情が込み上げてきて、シンはそっ
と小指を差し出した。その意味が分からず、ステラは小首をかしげる。
「ステラも・・・指、出して」
おずおずと差し出されたステラの指と自分の指を、シンはからめた。
「これはね、俺の生まれた国での約束の儀式なんだ。約束したことを絶
対に守りますっていう」
そこで一度言葉を切り、
「・・・約束する、ステラ。俺はいつかまた、君と昨日の続きをする」
そう粛然と言い、シンが優しく微笑むと、ステラは頬を桜色に染めて頷いた。
やがて、指が離れ、手を振り振り去っていくステラに、シンは大きく手を振って
答えた。
「な〜んか、熱血してたじゃんか、スティング」
揶揄するようなアウルの言葉に、
「ああ。似合わねえことしたって思うぜ」
スティングは苦笑した。だが、不思議と後悔はしていなかった。
あの黒髪の少年を向かい合っているとこう、熱くなるものが・・・
(・・・って、これじゃますますアウルの言う熱血じゃねえか!)
小さく舌打ちし、スティングは隣の助手席に座るステラに笑い
かけた。
「よかったな。会えて」
ところが、スティングの予想に反し、ステラはどこか鋭さが混じる
目付きをし、
「・・・ステイング、今日の訓練の時、相手して」
「なっ・・・」
スティングは思わず目を白黒させる。その様子がツボだったらしく、
後部座席に座っていたアウルは、堪えきれずにぷっと吹き出した。
「笑ってんじゃねえ! アウル!」
スティングが怒鳴りつけても、アウルの笑いは収まらない。
そのまま言い合いを始める兄貴分達から視線をはずし、ステラは
ぬけるように青い空を見上げた。
ステラの視線の先には白い雲が一筋、青いキャンパスに白線を
描いていた。
「こんな、こんなに・・・」
シンは目を丸くした。
お重の中には、所狭しと『お握り』がひしめいている。シンの目が
懐かしさで細められた。オーブにいた頃はよく食べたものだ。
後ろに座っていたレイが、物珍しそうに『お握り』を眺めながら
「ライスボールか? シン」
尋ねてきた。
「その黒いものは何だ?」
「ああ、『海苔』だよ。・・・一つ食べる?」
「いいのか?」
「いいよ。たくさんあるから」
「では、頂こう」
シンは、レイに一つ渡した。
ルナマリアにもと思ったが、地雷原に踏み込んで行くのはあまり賢明
とはいえない気がしたのでやめておいた。
(月のモノってやつ?)
ルナマリアが聞けば鉄拳と蹴りが飛んできそうなことを考えながら、
シンも一つを手に取った。形はふぞろいだが、作成者の苦心がしのばれ
る出来だ。シンは、小さく笑みを浮かべた。
「ツナか・・・。うん、美味い」
レイの感想を聞いて、シンは相好を崩した。何だか自分が褒められた
ようで嬉しい。
「いただきます・・・」
一口食べて、シンは舌の上に妙な味が広がるのを感じた。
(あ・・・甘い!?)
思わず、シンは断面を覗き込んだ。そこには――
「・・・ライスとマーマレードジャムというのは、あまり良い組み合わせ
ではないと思うのだがな。美味いか、シン?」
「まあ、なんていうか・・・。複雑な味だよ」
シンはお重にズラリと並んだお握りを見渡した。どうやら、地雷は思
わぬ所にも敷設されていたようである。
苦笑しつつ、シンは目を閉じて、ライスと海苔とマーマレードジャムの混合
物を口の中に放り込んだ。
「あんたの・・・。嫁さんになってやる!!」
いきなりカナードの思考は混乱の渦の中に叩きこまれた。
「なんだそれは!?」
思考が渦の中から生還すると同時に、裏返った絶叫がコーカサスの
山々に響き渡った。
「だから、依頼を受けてくれるなら、お前の・・・」
目の前の少女、コニール・アルメタが顔を赤らめて下を向いた。
きりりとした眉と気の強そうな意思の宿る瞳が特徴的な少女だ。擦り
切れたような服を着て、髪は乱暴に引っくくっているが、よく見れば端
整な容貌をしてはいる。
だがいかんせん、色仕掛けで迫るには少女は幼すぎたし、
「生憎と俺は、美乳でナース服の似合う大人な女が好みなんでな。他を
当たれ」
カナードは、色仕掛けでなびく類の男ではなかった。
いささか心中の混乱が出てしまった内容ではあったが、カナードは、
きっぱりと拒絶の意を示した。
「こ、これでも、この辺じゃ一番有望株だって言われてるんだ!」
「それは結構だな。最低でも156cm以上になってから来い。10秒ほ
ど考えて断ってやる」
言い捨てて歩き去ろうとする、カナードの服をコニールが必死の形相
で掴む。カナードはため息をついた。
「何故俺に頼みに来る? 銭ゲバのグラサン野郎はともかく、あの酔狂
なジャンク屋の方が俺より見込みがありそうだろうが」
「だ、だって・・・・。あの二人、結構モテそうだし・・・」
カナードの眉間に皺が寄った。
(それは俺がモテそうにないということか!? 俺だって女の一人や
二人・・・)
だが、一人も二人もいないことを思い出し、カナードの頬にスッと汗
が流れた。その様子を見て、『やっぱり』という感情がコニールの瞳に
浮き上がる。
(このガキは・・・)
カナードは怒りの混じった息を吐き出した。そして、やにわに少女の
肩を乱暴に掴んだ。
「なっ・・・何を」
思わず体を硬くするコニール。だが、カナードは、コニールの耳元に
顔を近づけ、低く押し殺した声で囁いた。
「何をビクついている? 嫁さんというものがどういうものか知って
いるだろう?」
カナードは、そのまま少女を地面に押し倒した。カナードの長髪がな
だれ落ち、コニールの頬に触れる。驚愕と恐怖で凍りつくコニールの目
に、冷笑を浮かべたカナードの顔が大写しになった。
カナードの手がコニールの胸元に伸びた。
カナードの手が衣服に触れた瞬間、コニールの体がビクリと震えた。
だが、コニールはそれ以上抵抗しようとはせず、目をつぶり、唇を噛ん
だ。そのままコニールにとっては永遠とも思える沈黙が満ち――
「・・・理解できん。何故そこまでする?」
目を開けたコニールの目に映ったのは、呆れと困惑が入り混じった表
情でため息をつくカナードの姿だった。
そのままカナードは身を起こし、地面に胡坐をかき頬杖をついた。
呆然としていたコニールは、急に震え出した自分の体を両手でかき抱く。
その様子を見て、カナードはきまり悪そうに長髪を意味も無くもてあそんだ。
「依頼内容話してみろ。一応聞くだけ聞いてやる」
「・・け、契約書に書いてあっただろ?」
いささか震えてはいたが、コニールの口調には元の気丈さが戻りつつ
あった。少しほっとしつつも、その感情を表にはださず、カナードは冷たく
鼻を鳴らした。
「報酬は現金で支払わない。代わりに契約期間中の衣食の面倒を見る。
ただしMSの維持・管理費は別。こんな報酬で仕事を受ける馬鹿がいた
ら会ってみたいもんだな」
はっきりいって舐めているとしか思えない条件である。契約書の報酬
の欄を見た瞬間に、仕事の内容など見る気が失せてしまった。
「さっさと話せ! 俺は気の長い方じゃない」
「・・・それはよ〜く分かったさ。あんたが紳士と呼ばれる類の男じゃ
ないってことが」
コニールが皮肉っぽく言い返すと、カナードは少したじろいだように
視線をそらした。その反応にコニールは少し目を丸くする。カナード
の態度が、悪戯が過ぎたことに気づいて悔やむ子供のようだったからだ。
「・・・ふん! 男に隙を見せると危ないという教訓になっただろう」
「大丈夫だ。舐めた真似する男のものなんて噛み千切ってやるから」
思わず絶句したカナードを見て、今度はコニールの顔に言い過ぎたと
いうような感情がよぎった。
だが、すぐにコニールは顔を引き締めると依頼の内容を話し始めた。
今日は以上です
いっちばんのり〜
GJ!
GJ!
シンとルナとステラの三角関係が
ドモンとレインとアレンビーを思い出させる
GJ
特務兵はどこの夜明けの童貞ですかw
どっちかというと彼は金髪アフロにさらわれて、大人の階段駆け上って
V字切りでダルマにされた挙句、妹に撃たれ、落石でペッチャンコになったハンサム星の王子ではw
すいません、南極出身の二重人格で寒くてもノースリーブ・ミニスカな
妹さんがこちらにいらっしゃいませんか?w
つーか今度は南国少年か、ネタ満載だな
とにもかくにもGJ!
>「オーケーッ!! 全力で刻んだからな。あんたの名前!!」
シン、キラの中の人の別のペルソナが取り憑いてるぞw
>>569 何そのキモウt(スタンパンチ)
>>569 結構好きだがイラナイ子扱い何だよな
まあ俺もスーパー系以外じゃ選んだ事無いが
美乳でナース服……ってアレか。
過去投下されていた一人称シリーズの、
『とくむへいのはじめてのおつかい』のネタか。
俺は躊躇せず残りの寿命が3年と告知される氷の方を選びますた
そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
ステラ!
好きだァー! ステラ! 愛しているんだ! ステラァー!
ガンダムファイトをする前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
ステラの事はもっと知りたいんだ!
ステラの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
ステラを抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
心の声は
心の叫びでかき消してやる! ステラッ! 好きだ!
ステラーーーっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! ステラさーん!
ラッキースケベになってから、ステラを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ぼくに振り向いて!
ステラが僕に振り向いてくれれば、ぼくはこんなに苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、ぼくの心のうちを知ってくれて、ぼくに応えてくれるでしょう
ぼくは君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもステラさんがぼくの愛に応えてくれれば戦いません
ぼくはステラを抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
ステラ! 君がベルリンの街中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!
グッジョブ!
チボデーは誰についたんだ?
>>575 とりあえずステラが好きなのは分かった
オーバーモビルスーツ キングデスティニー・・・
ちょっと語呂が悪いな
語呂の悪さって言ったらストライクフリーダムって何だよって感じ
いいよな、シャイニングゴッドって感じで
山があって女の人がいる場所か・・・
南米で白鯨のねーちゃんでも鍛えてるのかな?
シンはキラに向かって殴りながら叫ぶッ!!
「キラぁぁアアーーーッ!君が! 泣くまで! 殴るのをやめないッ!!」
強烈なパンチがキラの顔面に炸裂!!
誰にでも!! 人生の分かれ目があるッ!! そしてそれを自分自身で感じ取る時があるッ!! シンはそれを感じ取ったッ!!
Gガンとは関係ないが…
ス○ンド使いの一部やDI○様ならともかく、JOJ○が種世界来ても何も出来なさそうなw
波紋使いをなめるなよ? ん?
奴らは「人間の限界」を100%フルに発揮しつつ、波紋効果で「それを超える」事すら容易なんだぞ?
いわば「鍛え抜かれたキラ」という矛盾した想像の中にしかいないCEの最強を、さらに超えるポテンシャルを素で持つ
キラなど生身でもMS戦闘でも一撃だわい。
>>582 2代目:波紋、戦闘巧者、遠隔視、不動産王になる商才
3代目:時を止める&恐ろしい程の精密さ、判断力
4代目:怪我を治すのって凄い役立つじゃん
5代目:自分に対するあらゆる攻撃を無効化
初代と6代目以外は普通に怖いと思うぞw
>>584 初代の爆発力と高潔な精神舐めんな
六代目? 彼女の成長と精神力と応用力はさすがに三代目の正統よ
>>585 いや、舐めてはいない。
ただ、能力的に戦争向けではないかな〜っと。
>>579 シャイニングゴッド…
作者様、ドモン機の乗り換えシーン希望!
ただでさえ最強のドモンがさらに強くなるけど「そんなことはどうでもいい!」
>>587 むしろシンやルナに
シャインニングデスティニーとかゴッドインパルスとか与えてあげないと。
かわいそうじゃないか主人公なのに。
このスレの主人公はドモンだろ
流派東方不敗の師弟にいいものあげてください
けど、ガンダムファイトの後のスペシャルマッチ。
これ以上ドモンの機体が強化されると(っと、いうかゴットガンダムでも)単なる弱いもの虐めなような。
仮に相手が善戦したらドモンは機体のおかげで勝ったみたいに見えちゃうし。
SPマッチってドモン一人VS三人だよな?
連携次第じゃ善戦くらいなら何とかなりそうだが…。
592 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/10(日) 18:18:24 ID:5HzzO1/z
なんかキングオブファイターズみたいだなぁ……
じゃああれか、ドモン戦後にラクスが乱入してきて
敗北と同時に自爆するんだな(何
ドモンの新しい機体はガンダムファイト終了後のデビルラクス戦に投入
>>587 普通は機種乗り換えだとパワーアップだけど、
この場合はゴッドだと強すぎるという理由で、ガンダムファイトラストマッチ専用機として
その時点で再現されている技術だけつかった機体にドモンは乗るんでない?
つまり乗り換えによるパワーダウンが起こるという・・・・・・
ドモンが自分の壁を破るために生身でMSと戦います!
>>589 ドモン自体が「良い物」なので問題無いですよ。
生身でも圧勝しそうで恐い…
>>591 >優勝チームのチームメイト同士で闘って最後の一人になれば、ガンダム・ザ・ガンダムの
称号をかけて闘うことができる
一対一みたいだぞ。そういえば、チームは3人一組でいいのかな?
3人一組ってK.O.Fみたいだな。
でもチーム戦にでもしないと、キャラを消化しきれないしね……。
3人チームのところ多いしね、種世界って。ちょうどいいんじゃない?
ってことはオーブもキラ以外に2人出るのか。
誰になるんだろう……。
何の疑いも無くアスランとカガリだと思ってた。
2人とも白兵戦の方が得意だし。
ところで、GFが始まる時は選手入場ネタをやって欲しいな。
なんでカナードのとこだけ番外扱いになってるんだろ?
何故だろうか・・・ここのSS、特に修行シーンを読んでいると私闘学園を思い出す。
最後はドモンの特訓に音を上げた3人が、迷走バスに乗ってやってきたギルに救い出されて脱出を・・・ゲフン!ゲフン!
その場合、もしもここのキラが更正してなかったらさしずめ四十四院防夫ポジションに…?
それとも骨幌ラクスに率いられた祥伝高校バイオレンス部の滅法遣い扱いかな?
>>605 あの寝返りのプロが大人しくプラントにいると思うか?
アスランならきっと
プラント代表になる→戦績不調→機体を達磨にされて行方不明
→オーブ代表アレックス・ディノINインフィニットジャスティス出現。いきなり優勝候補に
この程度朝飯前でやってくれるのがアスラン・ザラだ。
オーブに来たら来たで更正したカガリとキラに説教されるわけだな。
ハゲ「俺は寝返りのプロだぜ」
神「俺なんか自分の殻に閉じこもるプロだぜ」
ピンク「そんな訳でお前等私にひざまづけ」
三人組なら凸遺作痔とか。
プラントの代表候補はハイネもいるぜ
偽ドム3人組
あれ、シン達はまだプラントの正代表じゃないんだっけ?
案外、シン達に負けて脱走したりして。
シャイニング→ライジングと来たから、シンが乗るのは
語呂がいいライトニングとかどうかな。ゴッドとシャイニングの間のデザインで、高速戦闘
に重点を置いててハイパーモードではいろんなところが開くとか。
それじゃあストライクがアホみたいな精密射程距離誇るレールガン背負って出てきちゃうよ>ライトニング
> ハイパーモードではいろんなところが開くとか。
コックピットとかな
あれはライトニングストライカーパックであって
ライトニングガンダムじゃ無い!
ライトニングストライクガンダムとライトニングガンダム
すっげぇ紛らわしい、ガンダムフリーダムとフリーダムガンダムくらい紛らわしい
種のモビルスーツは ガ ン ダ ム じゃありません
むしろRGM-196フリーダムとZGMF-X10Aフリーダムくらい紛らわしいと言ってみる
チボデーも来てるのならキラのフリーダムに対して、
かつての母国の優勝機の名をカタって汚すんじゃねえと激怒する話もあるかと
考えた事もあったが、一度スクラップにされてキラも更正し始めてる現状では
そういうのはなさそうだな…
キラには原点に帰ってストライクに乗ってほしい
中盤でスウェンと当たってストライクVSストライクとか燃えね?
>>627 まさにストライク(殴る)だからちょうどいいかもしれんなw
デスティニーフィンガー
紫 電 掌
寿命の代わりに出番削るのかとかマユ型ガイノイドと添い遂げてステラ&ルナは
おいてきぼりですかとか、まぁ、言いたいことは山ほどでてくるんだが……。
某電磁発剄の人だと最終奥義が剣技になってしまうぞ、と書いたところで
そういやシャイニングフィンガーソードがあったの思い出したw
デモンベインスレのあれか
そういえば連ザ2の紫電掌はシャイニングフィンガーのまんまだな
633 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/13(水) 12:54:42 ID:cVtNoH7X
あ,あれだ
キラとアスランが八神・・・もといカガリと出場して
ラクスはこそりと新しい秘書・・・もとい戦ってもいい人を侍らせてるんだな(何
カガリはあくまで国家の代表でネオジャパンで言うウルベとかカラト委員長のポジじゃね?
>>634 そしてグランドマスターアカツキに乗るのか…
都合により次の投下は、25日以降になりそうです。
後、お礼が遅れましたが、まとめにアップしてくださった方、
ありがとうございました。
今日は以上です。
>>635 カガリ「こんなこともあろうかとォ! 鍛え続けたこの身体ァ!」
連ザUをやったら、ノワールの特射が聞きしに勝る
アクロバティック&スタイリッシュさでワロタのだが、
スウェンらエクステンデッドはモビルトレースシステムでも
こんな素晴らしい動きが出来るんだろうか。
いや、種死1話でアウルが似たようなことやってたし、
むしろこれが標準?
連ザUで隠しでゴッド出てほしいぜ!
SSみたいにゴッドでフリーダムをボコるシーンを再現したかった…
レベル50シンin運命の紫電掌は、まさに輝く指というに相応しい威力なのでそれで我慢してください
>>639 あれ……?
スウェン達ってエクステンデッドだっけか?
洗脳されて鍛え抜かれてただのナチュラルだと思ってたんだが
だがレベルが上げにくい…
>>642 そだよ
つまり連合の施設で教える戦闘術はアレがデフォだと(ry
つまりアレだ、
>スウェン「ら」エクステンデッドはモビルトレースシステムでも
“ら”と“や”の打ち間違いだと予想
>>640 そこでUCvsアナザーですよ
仮に実現できたとしても使い回しの1stZ、種種死以外のアナザーは数機出るだけってのがオチだろうなorz
Zの次はGガンダムvsWガンダムと期待していた頃もあった
Gガンはこの手のゲームに一番向いてると思うのだが、どうだろう?
この手のゲームは射撃がメインなので実はあんまり向かない
決勝大会の選手宣誓でゴッドとマスターが波動拳みたいな技使ってた。
他のゲームのせいで接近戦オンリーなイメージが強いけど、
実際、射撃的な戦闘でも十分いけると思う
つジョンブルガンダム
Gガンは連ザみたいな3Dの広大なフィールドで戦うゲームより
2D格闘ゲーム向きの素材だろ。
3D格闘がいいと思うけど
つバーチャロン
チャロンよりもVFとか鉄拳だろ
2D格闘のGガンダムのゲームはあったが、どうもキャラが大きすぎてフィールドが狭すぎるのが難点だったな。
せめてサイキックフォース程度の広さが欲しかった。
3Dで改めてでて欲しい
アレとは機動性が桁外れすぎるから
2D格闘は何故かWの方が出来が良かった
シンプル2000か?
名前はGやWなのに、実際キャラの大半がUCでムカついた
たぶんスーファミ版、くやしいが完成度が段違い。
>>659 デミトリダッシュデスサイズと
しゃがみが胸部バルカン対空連射のヘビーアームズと
しつこくつながるコンボのナタクなゲームですね。
今だと高いだろうな。
>>659 ようつべでデスサイズの無限コンボ映像とかあったなー
実はこの間たまたま発掘したんで、久しぶりにやったばかりダターヨ
教えてくれ五飛……俺は後何回バスターライフルで止めを刺されれば(ry orz ←機体:トールギス
25日か…┐(;´ー`)┌
間違いなく過疎っちまうな。
G-SEEDさん間違いなく神だな。
すげーよ
>>662 クリスマスプレゼントにするって事じゃない?
この間に誰かギャグの短編投下してくれんかな〜
ようし!何とか頑張り…たいんだがなぁ(´・ω・`)
俺はギャグを待ってる派だ
先にシチュエーションありきで他は何も考えずに書いた。反省はしていない。
敗北のたびに強くなる――
物語として必要不可欠なカタルシスの一つである。
現実問題としても負けっぱなしでは体裁が悪いので
往々にして多少の強化措置がとられるものだ。
自由の翼を駆る少年、キラ・ヤマトもそうだった。
大敗を喫した後に更なる力で逆転するという図式は彼にも適用された。
バッテリーの稼働時間制限や自機から放射状にしか伸びない単純な射線。
これらの弱点たりえぬ弱点を核動力やドラグーン・システムで次々と補強していった。
彼に新たな力を与えてくれるのはいつもラクス・クラインだった。
キラが誰かに討ち倒されるたびに、ラクスは更なる力を彼に与えてきた。
いつしかキラはラクスから与えられた力に心酔し、考える事をやめていった。
キラの意識が途切れる寸前、最高のコーディネーターであるキラの頭脳はある結論を導き出した。
――ラクスは危険だ。
普通に考えれば気がつきそうなものである。
客観的に見れば、ラクスという少女は戦時下にあって特定の軍や国家に所属せず
常に最先端の技術と最高の軍事力を持って最前線に現れる自称義勇軍の長なのだから。
しかし、彼女から与えられた「最強のおもちゃ」で全てを思い通りにできるという愉悦と
ラクスが持つ超能力とも言えるほどのカリスマ性がその判断を鈍らせたのだ。
薄れゆく意識の中、キラは必死で「フリーダムと呼ばれていたモノ」を制御しようとしていた。
最後の力を振り絞って彼が見せたほんの些細な抵抗――それは。
搭載されたナノマシンを集積させて作り上げた、自らの分身であった。
ラクスに対抗する鍵として産み落とされた分身はプラントに渡った。
技術力の劣る連合やラクスと裏の繋がりを持つオーブではラクスを止められない。
そう考えた分身は覆面を纏って偽名を名乗り、ザフトに入隊した。
彼の配属先は新造艦ミネルバ――かつての親友の乗る艦であった。
フリーダム討伐。ミネルバに通達された任務にアスランは驚きを隠せなかった。
甘さと優柔不断の抜け切らない旧友を叱咤する分身。新入りにいいように言われ激昂するアスラン。
互いにわだかまりを残したままフリーダム討伐作戦が始まった。
生きる屍も同然のキラをコアユニットに、フリーダムは更なる強化を遂げていた。
連合の新鋭艦、アークエンジェルを取り込んだことで手に入れたローエングリン砲。
ザフト最後の切り札であるミネルバ主砲・タンホイザーすらも反射する強固なバリア。
まさに不落の要塞と化した「デビルフリーダム」になす術もないミネルバ。
残された手段はただ一つ。
アスランのイージスガンダムがバリア内部に突入し、コックピットに直接スキュラを叩き込むというものだ。
デビルフリーダムの隙を熟知した分身がいち早くコックピットに取り付き、デビルフリーダムの動きを封じる。
そして――
覆面「アスラン! 撃つんだ! 僕と一緒にデビルフリーダムを!」
アスラン「えっ!?」
覆面「早く! 僕の身体ごとコックピットを吹き飛ばすんだ!」
アスラン「そ、そんな…嫌だ! 俺にはできない!」
覆面「甘ったれた事を言うんじゃない! その胸に飾られたフェイスの勲章の重さを忘れたのか!」
アスラン「勲章の…重さ…」
覆面「君がこいつを倒すための手助けをしてくれた仲間たちの事を思い出すんだ!
君もザフトのアスラン・ザラなら、情に流されて目的を見失っちゃいけない!」
アスラン「……」
覆面「それとも…こんなキラ・ヤマトのような悲劇が繰り返されてもいいって言うのか!」
アスラン「……っ!」
覆面「やってくれ! ラクスの呪縛から僕たちを解き放つためにも!」
ラクス「おやめなさいアスラン! あなたは親友をその手で殺めるつもりですか!」
覆面「頼む、アスラン…デビルフリーダムに最後の一撃を!」
アスラン「……分かった」
ラクス「およしなさい! デビルフリーダム無くしてわたくし達の未来は!」
アスラン「…キラ…!」
ラクス「やめろぉぉーっ!」
アスラン「ばぁぁぁく熱っ! スキュラ! 天驚けぇぇぇぇん!」
覆面キラ「ありがとう…アスラン…」
アスラン「キィィィラァァァァァ!」
これがやりたくて書いた。反省は(ry
兄ぃさぁぁぁ(ry
じゃなくキィ(ry
でもなくグゥゥッジォォォブ
あえてジャスティスでもセイバーでもなくイージスな理由に納得しつつワロタww
するとなんだ、
ラクス「ごらんなさい!わたくしのおっぱいはデビルミーア細胞には一片たりとも侵されておりませんわ」か?
見よ!プラントは紅く萌えているぅぅぅっっ!!
やっぱりそれ以外は…
むしろミーアこそがラクスのわずかな良心を抽出したDG細胞製アンドロイド…
じゃあDG細胞に侵されて銀様になっちまったってことで。
ラクスって悪役のセリフもぴったりはまるんだなw
>>676 悪役のセリフ『も』ではなく、悪役のセリフ『こそ』似合うのだよ
それはスレの歴史が証明している
このスレではどんどん「憎めない悪役」ポジションをモノにしてる感じが
おいしい役だな
680 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/16(土) 21:07:57 ID:4rb4cUs2
読めた!
この世界のミーアは整形ではなく
デビルラクス細胞に侵されてラクス顔になってしまった一般人なんだな
んでもって、通常なら洗脳され布教活動を手伝わされるのに
何故か脳に回らなくて、ラクシズに追われたり……(マテマテ
シン「うをおおおお!デスティニィイフィンガー!!」
ドモン「まだだ!もう一度!」
シン「ハイ!!」
ルナ「何やってるの?」
レイ「何でもフィンガー技で負けてくないらしい」
ルナ「変なの……ところでココにあったミカンの箱しらない?」
レイ「それならステラが……」
ド―――ン
ステラ「ミカン……暖めたらはぜちゃった」
ルナ、レイ「オレンジをレンジでチンしちゃダメ!!」
ステラ「うぇい?」
>>679 タツノコ三悪属性だからな、またはロケット団。
常に負ける。
常にマヌケ。
そして常に登場する、ある意味シリーズの事実上主役。
……最近3つ目が薄いような気がせんでもないが。
あの3馬鹿ロケット団を見てると、真面目に商売やってれば
ボスを顎で使える立場になれるのにとか思ってしまう。
ふとまたキノコステラが見たくなった
ジングルベ〜ル♪ ジングルベ〜ル♪
シン「師匠〜! 呼ばれたみたいですけど、なにか用ですか?
っていうかこの真冬になんでこんな倉庫に…」
ドモン「ああ、実はな。今夜はクリスマスイヴだな?」
シン「そうですよ。今もみんなでケーキ食べようとしてたんですよ」
ドモン「実はサンタクロースがインフルエンザで急遽倒れてな」
シン「………」
ドモン「そこでさっき彼から、誰か代役で適任な者はいないか? と電話があった。」
シン「……師匠のやってることにツッコムのもいまさらですけど…すげえ交友範囲ですね…」
ドモン「というわけで、シン。お前がサンタクロースの代役をやるんだ」
シン「ええっ!? いや、俺今からケーキを」
ドモン「これも修行!!」
シン「…わ、わかりましたよぉ………ううっ、俺のイチゴショート……」
ジングルベ〜ル♪ ジングルベ〜ル♪
リンリンリンリン
シン「う〜寒っ…生涯のうちで、まさかトナカイで空を飛ぶことがあるとは思ったこともなかったなあ…
で、これがプレゼントを配るリストか…どれどれ? えー、ミネルバは今騒いでいるから寝静まるまで
待つとして…よし、まずはアークエンジェルからいってみるか」
リンリンリンリン
シン「(スタッ)…っと、相変わらずザルな警備体制だなあ…」
スタスタスタ…プシュー
アスラン「グー…グー…」
シン「思い切り寝てら…いまさらながら本当に伝説のエースか? あんたって人は…」
アスラン「うーん……髪…俺の髪がアクシズで燃え尽きて……うーん」
シン「……この人は髪の毛以外のことを思考したことがあるのか……?
(ごそごそ)…あ、やっぱプレゼントは育毛剤か…はい枕元にプレゼントっと。
……しかしそんな禿って嫌かなあ…?」
アスラン「(ガバッ!)髪の毛がふさふさなシロッコにはわかるまい!!
この俺の頭から抜けてゆく辛さをっ!! ……………(ばたん)グー…グー…」
シン「………っ! ね、寝言か………び、びっくりしたぁぁっ…」
スタスタスタ…プシュー
キラ「ふふふふふ…やめてよね…サイが僕に以下略…」
シン「うーむ、相変わらず性根が腐った人だな…えー…プレゼントは
ピ カ フ リ 5 0 個 。………これ、どっかのおもちゃ屋の不良在庫じゃないのか?」
キラ「ふふふふふ…やめてよね…シンが人気で僕に以下略…」
シン「……(キラの胸の上にドソリと)」
キラ「フ…フレェェェイ…うーん、うーん……」
シン「一晩中いろんな罪の重さに苦しめられとけ」
スタスタスタ…プシュー
ラクス「わふわふわふ…………わふわふわふ…………」
シン「……なんだこの人知を逸した寝言は」
ラクス「(髪の毛)ザワザワ…………ザワザワ…………」
シン「…………こ、細かいことは気にしないでおこう…プレゼントは「ヒトラーの制服」……?
…じ、次回作でなにやるつもりだこのピンク?」
シン「えーあとは、マリューさんはダイエットサプリ、レインさんは最高級品弓の糸10束、
バルドフェルドさんは……潤滑油…なにに使うんだ?
フラガは「人生術入門書〜いかににうまく忘れるか〜」…………火をつけてやろうか…
あとは、あ、そうだ」
メイリン「くーくー」
シン「メイリンにはトローチ一年分…と……うーん、いつも大声で叫んでるからなー
(ごそごそ)あと俺とミネルバのみんなからでっかいパンダのぬいぐるみ…
いつもお世話になっております…よし、次はオーブだ!」
チュインチュイン!! ウーウー!!
キサカ「何者かが侵入したぞ!! 探せぇ!」
シン「こっちは逆に警備厳しすぎだぁぁっ!!? なんでいきなりマシンガン乱射してくるんだぁぁぁっ!?」
キサカ「なにぃ? みつからないだと!? そんな無能はこうだ!」
ダラララ!
警備兵A「ぎゃあぁぁっ!!」
シン「うげ!? うち殺…っ」
キサカ「いいか貴様ら! 侵入者は殺せ!! 逃げる奴は侵入者だ!
逃げない奴は訓練された侵入者だぁぁぁ!!」
うおおおおおおお!
シン「ここはどこの地獄の一丁めだぁぁぁっ!!? 赤い服で見つかりやすいってのに…
ええい! 流派東方不敗は伊達じゃない!!」
プシュー……
カガリ「…ぐーぐー…」
シン「ゼイ…ゼイ…な、なんとか生きて…部屋にたどり着けた……
この状況で寝てるとは…このバカ王女…っ」
カガリ「…ぐーぐー…」
シン「しかし…寝ていると結構かわいいもんだな……って照れてどうするって! え、えーとプレゼントは
……金●日著『私はこうして搾取した』…………」
カガリ「うーん、おとうたま………民って本当に便利な道具……」
シン「…………(ピーン)」
ズドーン!!
警備兵B「大変だぁぁぁっ! カガリ様の部屋で手榴弾が爆発したぞぉぉぉぉ!!」
キサカ「なにいいい!?」
シン「さー、最後にミネルバの分を配って終了だ、っと」
スタスタスタ…プシュー
ルナ「ぐかー…ぐかー…」
シン「布団がポテチまみれ…食べながら寝たな? ケーキもジュースもあんなに飲み食いしてたのに
何でこれで太らないんだろう…しかし散らかった部屋だなあ…えー、プレゼントは…
鯛焼きとアジの干物と博多のふぐのちょうちんと魚類図鑑と……さ、魚関係ばっかかよ…」
スタスタスタ…プシュー
レイ「…気にするな……俺は気にしない…」
シン「もはや口癖を通り越しているのかその台詞は…まあいいや、プレゼントは…
「加齢臭を抑える石鹸」……意外に……苦労してんだな…」
レイ「…気にするな……俺は気にしない…」
スタスタスタ…プシュー
ステラ「あらシン」
シン「(ガタッ)!? ス、ステラ起きてたのか?」
ステラ「ええ、あなたが来たら紅茶でも入れてあげようとでも思ってね、寒かったでしょ?」
シン「え? 寒かったって…もしかして今、アルジャーノンステラ?」
ステラ「ええ。ケーキの横にあったマッシュルームに例の薬が入っていたらしいわね」
シン「軍の機密漏れまくりだなレイ……」
ステラ「だから今の私はシンがどういう理由で何をして何を考えているのか手にとるようにわかる。
もちろん結果も……でもそんなことがこの瑣末な人生…落葉を待つような秋の日の
イチョウの葉のような私たちになんの潤いを与えてくれるというの!?
…愚かな! ああなんて愚かな!! だけどこの生物種のシンメトリーは……ブツブツブツブツブツブツ」
シン「え、えーなんか大変そうだからプレゼントおいておくな。歌「酒がのめるぞ」! …サンタ
もしかして日本人じゃないのか…? …じ、じゃ!!」
スタスタスタ…プシュー
アビー「スヤスヤ…」
シン「ぐっすり寝てるな。さあて、アビーのプレゼントは……
『好きな人に素直に接する100の方法』…………
どう見てもツンデレです。本当にありがとうございました!」
アビー「スヤスヤ…」
シン「んで…タリア艦長は黒酢、アーサー副艦長は最新の小型隠しカメラ。
シュバルツさんは目元日焼け止めクリーム…やっぱアト残るのかな?
ヴィーノとヨウランは…ケチャップとココアってまたか。 そして最後はもちろん」
ドモン「なかなか早かったなシン。これも修行の賜物だな。」
シン「そうですね。はい、師匠は新しい手袋がプレゼントです」
ドモン「確かに受け取った。サンタクロースの代役ご苦労だったな、シン」
シン「いやあ、ホントに結構苦労しまし…………………?」
ドモン「どうしたシン」
シン「いや、いま気がついたんですけど…俺の分のプレゼントってないんですか?
もしかしてサンタだからなし、とかですか!?」
ドモン「そう心配そうな顔をするな。お前もちゃんとプレゼントを受け取っているじゃないか」
シン「え? とくに何も受け取っていませんけど…」
ドモン「何を言ってるんだ。出番が少ないお前が、
こ の S S の 主 役 を も ら え た こ と 自 体 が
すごいプレゼントじゃないか!」
シン「…ああ! なるほど!」
ドモン「はっはっはっこやつめ」
ルナ「あ、シン…いきなり笑いながら泣き出した」
キラ「どこかやけくそなところを感じる笑いだね」
アーサー「あーあ…こりゃあ悪酔いだよ…シャンパン一気にあおるから…」
タリア「ふう、せっかくのクリスマスパーティでぶっ倒れるなんて、馬鹿な子ねえ」
マリュー「馬鹿な子ねえ」
レイン「いや一気飲みさせたのはマリューさんでしょ…?」
ドモン「まあクリスマスだしな」
アビー「実はクリスマスの意味わかってないでしょう、ドモンさん」
ステラ「うぇい…シン水飲む?」
ラクス「ああ、ステラさん、寝ている人の口に無理やり水を流し込んだらだめですわ。
ほらごぼごぼいってるでしょう?」
ステラ「うぇいごぼごぼ」
ラクス「どのくらいで溺れ死にますかしら〜?」
メイリン「傍観してないでうつ伏せにしてやれよあんたら――――っ!!」
アスラン「抜け毛が一本…抜け毛が二本…」
ヨウラン「アスランさんもクリスマスのときくらい部屋の隅っこにうずくまってるのやめましょうよ〜〜」
ヴィーノ「みんなお待たせー! 七面鳥だぞ−!」
カガリ「おお、頭をくれ。骨ごとかじるのが私好きなんだ♪」
シュバルツ「し、七面鳥の丸焼きに頭って付いていたか?」
カガリ「丸焼き? 生じゃないのか?」
わいわいガヤガヤ
ルナ「ああ、みんな元気だねえ」
レイ「そうだったな…昔はみんなそういうキャラだったな…まあクリスマスだし…おさらいみたいなものだな」
メイリン「なに一人でぶつぶついってんのレイ?」
レイ「なんでもない。気にするな俺は気にしない」
ジングルベ〜ル♪ ジングルベ〜ル♪
シン「新しいバージョンではちゃんと最後まで活躍できたらいいな……」
【終わり】
潤滑油って……
鉄腕キャンベ(ry
やっぱこのノリもいいなぁ…
キノコステラ見れた、ありがとう!
キサカwwww
なんて、なんてほのぼのとしてるんだー!
さすがだぜGJ! 久々に和ませてもらいました!
で、こんないい話の後に書くのも何なんだけど。
>667-668
前にその会話を見たときに妄想したの思い出した
ドモン→シン
レイン→アスラン、ルナマリア
キョウジ→キラ
シュバルツ(師匠ポジ)→カナード
ミカムラ博士→レイ
ウルベ→議長
アレンビー→ステラ(スタッフはジブとネオ)
ウォン→カガリ
東方不敗(暗躍ポジ)→ラクス
シャッフル同盟→決められなかった
新宿の皆さん→AA組
で、スパコディの分身でありながら自我を持つカナードの葛藤をアストレイで消化
ジャンク屋連盟+傭兵達がカナードの裏の行動(主に調査)をサポート
情け容赦なくシンとアスランを修正していくカナード。国家元首カガリに油断しまくるアスラン。ステラとラブになってルナの怒りを買うシン
グッッッジョォォォォブ!!
何もかも皆懐かしい……ああ、シンってこんな役回りだったよねつ∀`)
さっくり飛んで、ネオ香港の廃墟で語り合う二組(石破天驚拳伝授したあの場所)
シン「これは…ネオ香港の裏に、こんな場所が」
ラクス「そう。これがネオ香港の、いえ、地球の真の姿なのですわ」
シン「…! ラクス=クライン!!」
ラクス「刀を納めになって。わたくしはあなたがたと戦うために呼び出したのではありません」
シン「そっちがそのつもりでなくても、こっちは最初からその気だ!」
アスラン「よせ、シン! 無闇に出たら…」
シン「うるさい! もうあんたのサポートは受けないって言ったはずだ!」
アスラン「ッ!」
で、飛び出すシン。何故かガンダムファイターな力量を発揮するピンク様
シン「この…っ!」
ラクス「その程度ですの!? ギアナ高地でキラを破ったあなたの力は!」
シン「うるさい、これからだっ!」
アスラン「頭に血が上ってる! 駄目だ、それじゃラクスには勝てない!」
まーいろいろあって(ガンダムヘッドに地下に落とされたりして)呉越同舟の三人
ラクス「世界第一の都市と言われるネオ香港、その裏の顔がこれなのです。
ここだけではありません、地球上の至る所にこのような滅びが広がっているのです…
地球を食い尽くしたのは人の業。自由を誤って享受した人々は、エゴの短所を浮き彫りにする…
ならばこそ、わたくしは…わたくしは…!」
そ、そんなマトモなラクス様が本編とかでも見てみてぇーー!!!!
で、そのころ地上では
キラ「よくここまで二人を… ありがとう」
カナード「勘違いするな。貴様のためじゃない、俺自身のためだ」
キラ「うん… おかしいな、僕と君は同じ存在だったのに、今はこんなに」
カナード「人など生き方でどうにでも変わる。
誰もお前の代わりになどなれない。俺とて御免だ」
キラ「…………」
カナード「そう教えてくれた奴がいた。だから俺は壊れずにすんだ」
キラ「『いた』か… 辛い思い…させたんだね…」
カナード「そう思うなら少しは抵抗して見せたらどうだ」
キラ「無理だよ。僕はもう…
今はまだいいけど、あれに乗ってしまったら、僕は僕じゃなくなる。別の僕になってしまう」
カナード「言い訳だな。努力もせずに屈した弱者の」
キラ「そうかも…しれないね…」
カナード「……チッ」
キラ「カナード… 僕は死ねるかな?」
カナード「それだけの力は持たせた。あとはあいつら次第だ
重労働だったぞ、あの二人を鍛えるのは。かたや戦闘拒否、かたや怒りのスーパーモードだ」
キラ「ごめん。全部押し付けてしまって」
カナード「全くだ。相応の謝礼は出してもらう」
キラ「何が欲しいの?」
カナード「『俺の』未来だ」
そこに突発的地震。(ガンダムヘッド大暴れ+ビル蹴り上げ)
カナード「! これは、まさか…!」
キラ「カガリ…君って人は!
カナード、逃げて! これじゃ、僕は、君を… ウッ!?」
カナード「キラ!」
飲み込まれるキラ。そこに地下を脱出してきた三人が合流
アスラン「カナード? …キラ!?」
シン「なんでアンタとキラが仲良くここにいるんだよ!? やっぱりアンタは!」
カナード「少しは単細胞を直せ、馬鹿! 時と場所を考えろと何度言ったら分かる!」
シン「うっ!?」
カナード「イレギュラーを処理する、手伝え!」
シン「……分かったよ!
終わったら、いろいろ聞かせてもらうからな。
もう『そんなことはどうでもいい』なんて言い逃れできると思うなよ!」
カナード「アスラン、シンの抑えを任せたはずだが?」
アスラン「俺にはそんな資格、ないんだよ…」
(ステラを守れなかった俺には…)
キラ「…………」
ラクス「キラ! わたくしが分かりませんの!?」
キラ「…………」
ラクス「仕方ありませんわね……
誰があなたの主人であるのか、今一度分からせて差し上げますわ!」
とか考えて、ふと気づいた。
キラの自己中はまだしも、特務兵、もはや別人じゃねーか、と。
いやなんつーかもうごめんなさい。
男子、3日会わざれば刮目して見よとの言葉もある
特務兵とて、立ち向かうべき脅威を得て成長した過去があるんだろう。
等と脳内補完しましたよGJぉぶ!!
701 :
699:2006/12/17(日) 04:36:18 ID:???
ごめん訂正。
キラの自己中は→キラの性格が自己中っぽくなってるのは
言うほど自己中には見えないよ。気にしなくていいと思う。
ところでルナマリアが魚づくしなのは何故?
来たのが最近だから分からない…。
ルナマリア=マグロ
ルナマリア=マーメイドガンダム
ありがとう。納得。
G-SEEDさんまであと最短で1週間!
シャイニングシンよりおまけのマジックナイトで笑った
もしかしたらと思って毎日覗いちゃう漏れがいる。
だれかG-SEEDさんのSSの挿絵をうpできる強者はおらんのか
●目新聞にあったな。
Gガン風種死が。
どうにも予定が狂い、連載再開のメドがまったくたたくなりました。
いつも、まとめにUPしてくれた方、そして待っていてくれていた方々
本当に申し訳ありませんが、いかんともしがたい事情がありまして
どうにもならないのです。真に申し訳ありません。
では、いつかまた再開できることを祈りつつ・・・。
以上です。
,.‐''" ̄`丶、 ひどい…!ひどすぎるっ……!
/ \ こんな話があるかっ…!
/´ \
/ |\_>、_ 、r‐、 \ 絶望の中… やっとの思いで…
レ! ||_| |/_ ヽ\} \ 辿り着いたのに… 見つけたのに……
|八|-/>、∪_ u`i ト、 \
/ / ,くィ夕u' | |/ ``‐- 、_.、__\ いかんともしがたい事情っ…!
|/ / /_ヽ┐u | ,| / ,-,.=====ゝ
ヾ' / r┘|.l__人 | /\// \ あのトラブルがもぎ取ってしまった……!
\ ) | N / //\./´ ̄`丶
|u | /|(l(l「| | | | せっかく手にした
| u| / | ヾ-イ .|| l、 SEEDの未来…
_| |/| | \_|_|,. く. \
ハ.___ハ >、 \ \ \ 希望を……!
何てこったorz
嘘だと言ってよ、バーニィ…。
う、嘘だ!!!
……目を背けるな皆、たとえどんなにつらかろうと。
人には人の事情が有るんだから……。
だけど何時かG−SEED氏と再会したいって気持ちは有る。
落ち着いた頃、また帰って来て欲しい……って言って良いかな?
騙りである事を祈ろう。
ウゾダ、ドンドコドーン!
いっそ粗筋だけでいいので
こういったのが貼られた場合、十中八九ニセモンですから。皆、惑わされないように。
騙りであってくれ
時間が来ればわかることだ。
もし本当だとしても、何時までもこのスレが残ればいい、それだけのことだ。
言葉にならない
なに、以前と同じになっただけだ。
また気長に待てばいいのさ。
726 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 18:21:33 ID:puO5zUWZ
ゆーめーであるーようにーひとーみをー
見よ!G-SEEDさんは・・・
萌えている!
それじゃあ受験終わったら、妄想魔の自分が新作
でもかこうかね・・・
今までみたいにみんなギャグ書いていこうぜ
勿論、シリアスも待ってるぜ!
キラ・ヤマトことスーパーコーディネイターとはッ!
ひとつ 無敵なり!
ふたつ 決して老いたりせず!
みっつ 決して死ぬことはない!
よっつ あらゆるキャラの能力を兼ね備え
しかも その能力を上回る!
そして その形は腐女子の妄想のように美しさを基本形とする。
どこの誤爆だ?
734 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/25(月) 20:03:24 ID:xpAQDq1L
カーズ様
キラの性格がラスボスぽかったらスレの誤爆じゃねーかな
まあ気長にはんたーはんたーでも見ながら待とうぜ
正直、あの手抜きクソ漫画を読む奴の気が知れない。
さっさと打ち切りになればいいのに。
江川達也に勝てるクソ漫画なんざこの世にはねえ!
ですよね、島本先生(キユ風味
ふう……やっぱり来ないか……
残念なのはよっくわかるが、言ってやるな。職人さんもきっと辛いんだ。
デスティニーガンダムVSゴッドガンダムVSシャイニングガンダムVSマスターガンダムで、フィンガー対決勃発!!!!!!!!
フィンガー5
誰が上手い事
ラクス「今日は忘年会ですわ〜♪」
キラ「とりあえず去年の嫌なことを都合良く忘れることを許される飲み会なんだね」
メイリン「いやけしてそういう意味じゃあ…」
マリュー「ぷは――――っ! うぃ〜〜〜〜ひっく!」
メイリン「ってかマリューさん、出来上がるの早っ!」
アスラン「……」
メイリン「…? アスランさん今日はいつにもまして暗いですね。具合悪いんですか?」
アスラン「……」
マリュー「よーし! 宴もたけなわとなりまして誰か隠し芸やれ隠し芸!! っていうかアスラン」
ラクス「いいですわね。誰か芸やって下さいな。っていうかアスラン」
キラ「輪に入れない人は隠し芸くらいやらないと存在価値ないよね。っていうかアスラン」
メイリン「あんたら…いやアスランさんはなんか具合悪いみたいだから…」
アスラン「……アスラン……歌いきます」
メイリン「え? アスランさん大丈夫なんですか?」
アスラン「(黙ったままマイクを持って、ゴトリと重そうな缶を足下に置く)」
キラ「なんだハゲランやる気充分じゃない」
ラクス「さあ、なにを歌うのですデコラン?」
メイリン「あんたらね…」
チャチャンチャチャー♪ チャチャンチャチャー♪
メイリン「うん? この曲は…ガッチャマン?」
キラ「またゲームとかアニメとかの曲を歌うなんてオタクだねえ…プ」
ラクス「まったくですわ〜〜♪」
メイリン「お前らの言うことか―――っ!!?」
チャラララッチャッチャチャ!
マリュー「お、歌詞開始ね」
アスラン「誰だ〜誰だ〜誰だ〜♪ 空の彼方に
白 い ハ ゲ 〜 ♪」
皆「「「なんだってぇぇぇ――――っ!?」」」
アスラン「(異様にさわやかな笑顔で)白いあ〜たま〜のっ♪
(右手で髪を掴んで ずるり と外す)ハゲチャビ〜ン♪」
メイリン「アスランさんがキレたぁぁ――っ!!?」
ラクス「つ、ついに自ら認めますのぉぉぉっ!!?」
キラ「あわわわわわわ! 怖いっ! 笑顔が怖いぃぃっ!!」
アスラン「(静止しようとするメイリンの手を振り切りながら、カパカパ付けたり外したりして)勇気を〜出してハゲだせば〜♪」
(足下の缶の液体を頭からかぶりだして)アスラン忍法♪」
シュボ。
アスラン「火だるまだー!!」
ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
ラクス「ガソリンですわぁぁぁ――っ!?」
キラ「ひぃぃぃいいいい――――!?」
アスラン「ギャアアァァ――――――――――――ッ!! (ドタンバタン)」
メイリン「アスルァンさぁぁぁ――――――――――――ん!!!?」
追加報告:
アスランはかろうじて命を取り留めたが全治3ヵ月とのこと。
この日より、AAおよびエターナルクルーは彼にもう少し優しく接するようになったという。
【終わり】
さらに追記
ルナ「元ネタはコミックゲーメストゲーパログランプリって…またえらくマイナーなとこ狙ってきたわねえ…」
ステラ「うぇい。毒虫イオリ」
レイ「…何度も聞くが、お前達何歳だ…?」
アスラン……とうとうゾフィー兄さんと融合しちゃったのか(ほろり
な、なんて懐かしいネタを…
こんな所で毒虫を見るとは…
どれくらい優しくなったかと言うと・・・
なんと食事のカップラーメンにお湯を入れてもらえるように!
このスレではアスランは嫌われてるのか?
なじられてる。
愛情を持っていじられている
別にアスラン好きじゃないけど不憫に思えてくる。
>>754 だってどうしてもいじり倒したくなるんだもの。
なにがあっても見捨てないメイリンというサポートがいるし。
>>754 やつにはメイリンがいるので
その一点があるだけでも俺と変わって欲しいです
>>754 凸は、ほめられたり別世界に行ったりすると格好がよくなるので無問題でしょう
これはドラえもんで言うと、大長編に入ると、とたんに格好良くなるのび太や、男前になるジャイアンに似ている。
キラ「アスラン?ハッ!!あんなんただの生きたサイフよサ・イ・フ」
それは火だるま後のこと。
病室にて
アスラン「あ…み…み……」
メイリン「ほらアスランさん、包帯を取りかえましょうね。うん? 水ですか?
はいこぼさないで…あ!(バシャ)やっぱりコップ、まだ手で持てないですよね…
ああもう、そんな申し訳なさそうな顔しないで下さいよぅ。私とアスランさんの仲じゃないですか。
大丈夫ですよ、シーツ取り替えますから。痛くないですか? 苦しいとかないですか?」
アスラン「…あう……あ…」
監視モニター向こうで
マリュー「相変わらずメイリン、すごい献身っぷりねー」
ラクス「これでまだつきあってないんですからもはや異常ですわね」
キラ「まったくだよ。僕ならもう既にあんなことやこんなことをして
もはや僕の股間の紳士なしでは生きられない体にしているっていうのぐえ」
ラクス「あらら〜? どうしたのですキラ。いきなり首をあらぬ方向に曲げたりして」
マリュー「いや今すごい勢いであんたが首を合掌ひねりしたのが見えたんですけど」
病室にて
アスラン「………スー……スー…………」
メイリン「ふー、やっと落ち着いて寝息をたてはじめた…これで安心。
………まったく…いっつもいっつも要領悪いもんだからひどい目にあって。
………はあ、私もなんでこんな人を好きになっちゃったんだか」
アスラン「………ん………メイリ………いつもありが…と…」
メイリン「……な…! ななななに馬鹿なことを寝言しているんですか! あああそうだシーツ!
アスランさんにかけてあげない…キャ!?」
監視モニター向こうで
キラ「あ! メイリンが何もないのにつまずいてアスランに抱きつく格好に!」
ラクス「ぬな!? ベタベタすぎるシチュエーションですわ!!」
マリュー「だがそれがいい!」
キラクス「「その通り!」」
病室にて
メイリン「(顔を真っ赤にさせて硬直)………………………………………!!」
アスラン「………スー……スー…………」
監視モニター向こうで
キラ「メイリンが硬直中だよ!」
ラクス「いえ! 違いますわ! よく見ると少しずつアスランに顔を近づけていますわ!! ベタベタすぎるシチュエーションですわ!!」
マリュー「だがそれがいい!」
キラクス「「その通り!」」
キラ「……来た! アスランの唇まであと1p切ったよ!」
病室にて
メイリン「(さらに顔を真っ赤にさせて)………………………………………………………………………………………………………っ」
チョン。
アスラン「………スー……スー…………」
メイリン「(耳まで真っ赤になって)………………………………………………………………………………………………………
キャアアアァァッ!! やっちゃったぁぁぁぁぁっ!!?
うえええええええ! 恥ずかしいよぉぉぉぉぉぉっ!!」
監視モニター向こうで
キラ「今…ほんのちょっとだけ唇と唇が当たった?」
マリュー「まあねえ…広義の意味ではこれもキスに該当するかしら?」
ラクス「んー。確かにこちらもフレンチキッスまでは期待していませんでしたが…」
マリュー「うぶというか…ちょっと肩すかしかもねー」
キラ「あ、メイリン感極まって病室に置いてたパンダのぬいぐるみ抱えて床を転げ回ってるよ」
ラクス「…………これでまだつきあってないんですからもはや異常ですわね」
キラ「まったくだよ。僕ならもう既にあんなことやこんなことをして
もはや僕の股間の紳士なしでは生きられない体にしているっていうのぐえ」
【終わり】
で、これのどこがGガン絡んでんの?
そのギモンの影には、
スレにしておよそ6スレにもわたる膨大な謎と物語が隠されていたのでした
764 :
763:2006/12/27(水) 20:05:30 ID:???
あ、それと職人さんGJ!!
そうだねこういうノリだったねwww
>>761 乙!
なんかスレがまた復活してきて嬉しい限り
>>766 うお、こんばんは!?
さてG-SEED氏が顔を出してくれたこのタイミングで言うのもなんだが、
G-SEED氏の作品を見てここに来た人たちへ
このスレは元々 ギ ャ グ ス レ です。
さらに六スレに渡って築かれてきたギャグの下地や設定も多々あるわけです。
例えばヘタレアスランとかメイリンとか黒キラクスとか。盗撮野郎とか。
今後はその辺に注意してもらいたいところで。
>>767 分かってた・・・分かってたんだが・・・
G-SEED氏の作品に引き込まれてたんだよぅ
騙された人達へようこそ
ギャグばかりだったからシリアスも見たくなるよ。
アウル「くっそおおお、あんなヘタレのどこがいいんだああああ!?」
スティング「まーだ引きずってたのかよ、お前‥‥」
東方不敗「う〜む、青春よのぅ」
アウル「ヘタレか!? あのヘタレっぷりがあのコのハートを鷲づかみなのか!? だったらボクもアイツ以上のヘタレに(バキャッ)バタンキュウ」
スティング「やめとけ人としてそれだけは! ‥‥あ〜、とりあえず殴っておとなしくさせたけど、爺さんコイツどうしよう?」
東方不敗「う〜む、若さよのぅ」
ギャグとシリアスが同時だろうがどうだろうが私は一向に構わん!!
連ザネタが驚くほど少ないな。
いい燃料になるかと思われたが、G-SEEDさんにいい意味で美味しいトコ持ってかれたな。
連ザ? 何それ?
何かあったんかいのう?
+モードは神
ごめん質問、ドモンもしくはGキャラがいないとスレ違いになるかな?
えーと、つまり667や694みたいなのを長文でやるのはダメかな、と。
Gガン風種をやるということか?Gガンキャラなしで
謎の覆面:「アスランよ、、、、私も辛かったのだぞ!!」
凸:「父さん!! アンタ父さんだ! 間違いなく、オレの父さんだぁぁぁっ!!」
(中略)
覆面パトリック:「おのれデビルラクシズめ、、、私をも取り込むつもりか!! だがさせんぞ!」
覆面パトリック:「さあ撃てアスラン! 私ごと、パトリックとデビルラクシズを吹き飛ばせぇぇぇぇッ!!!」
凸:「いやだぁぁぁあっ父さん! ぼくには出来ない!!」
覆面パトリック:「甘ったれるなァぁ!アスラン!! その手にやどった紋章の重さを忘れたかァァァッ!!」
凸:「!!」
覆面パトリック:「それともまた……このパトリックのような悲劇を繰り返すつもりか、、、、!!! 撃てぇ!アスラーーン!!」
こうですか? 判りません!!
覆面パトリックが覆面という名のヅラを被っているのかw
もう悲劇は繰り返されているんだが
>777
そうなるかな。キャラは種・種死でストーリーはG、ただし進むにつれてG本編とのズレが出てきて…ってな感じ。
ぶっちゃけると694の長編バージョン。
781 :
780:2006/12/29(金) 20:05:08 ID:???
あ、別に出来ているわけでもないし、さすがにスレ違いであればこのまま引っ込みます。スルーして下さい。
直接ドモンが出なくっても、ある程度話は作れるだろ。
このスレの設定をキチンと踏まえてればさ。
例えば、過去あった一人称シリーズはドモンが申し訳程度にしか出てないけど、
ちゃんと「ドモンスレのSS」だったし。
考えてみれば凄いよな…
本人出てこなくてもその意思を継いだ種キャラがいればスレタイ通りって
言えるクロススレ、他にはなくね?
ぉぃぉぃ
なに熱くなっちゃってるの
ニヤニヤ
?
>>783 ドモン自身はGガンのノリを種死に持ち込んでもよいというスイッチでしかないからな。
このスレの種キャラはドモンの影響受けすぎてもう本編とは色々変わってるからな
ここのキャラならキラだろうがラクスだろうが大好きだ
788 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 20:02:06 ID:EdLodhOW
このスレのアウルとスティングがかわいいな
「では、力を貸してくれるというのかね?」
ギルバート・デュランダルは、声を上ずらせた。いつも悠然とした物
腰を身上とする彼には珍しい事である。
だが、無理もなからぬことであった。この世界においては一人で一国
を相手取る力を有する異世界の戦士がもう一人、プラント力を貸してく
れるというのだ。これが興奮せずにいられようか。
「はい。ムッシュ・デュランダル。あなたは、三度に渡って直接私の元
に足を運んでくださいました。ここまで礼をつくされてどうして、断わ
ることができましょう。それに今日、話してみて分かりました。あなた
は、私の剣を捧げるに値する方だ」
デュランダルの目の前の若者は、まるでお話の騎士のような物言いで
承諾の意を示した。
しかし、その時代かかった物言いがまったくそうと感じられないほど、
その若者は、プラントのにわか上流階級とは比較にならない、伝統とい
うものを匂い立たせていた。
最上級の紅茶を薄く入れたような肩まで流した長髪。哀愁を含んだ
切れ長の瞳と名うての芸術家が腕を振るったかのような美麗な顔つき。
金モールの肩章と胸飾りのついたクラシカルな赤地の軍装コートをク
ラシカルに着こなしている。
まさに、御伽噺に出てくるような美貌の貴公子であった。
「まいるね・・・。君ほどの男にそういわれると、何だか自分が大人物
になったかのように錯覚してしまう。せいぜい精進させてもらうよ。君
を失望させないためにもね」
「――ジョルジュ。ただ、ジョルジュとお呼びください。ムッシュ・デュランダル。
今から私は、あなたに仕える騎士となったのですから」
「ありがとう。まさに100万の味方を得た気分だよ」
デュランダルは、感極まったように手を差し伸べ、ジュルジュ・ド・サンドは
柔和な微笑みを浮かべながらその手を握ったのだった。
「やってられるかぁ―――っ!!」
イザーク・ジュールは思い切り絵筆を叩きつけた。白銀の髪と切れる
ような繊細な容貌を持つ少年である。黙っていれば涼やかな美少年とい
う評価を得られる容姿を持ちながら、残念ながら黙っている事の方が少
ない少年でもある。
「気持ちは分かるけどよ。落ち着けって、イザーク」
くせのある金髪と褐色の肌のディアッカ・エルスマンが、たしなめるよ
うに言った。こちらの少年にはどこか飄然としたものが感じられる。
しかし、長の付き合いである相方の言葉もイザークの耳には届かず、
「これが落ち着いていられるか!? デッサン100枚描くことが一体何の
役に立つのか俺に説明してみろ!!」
すると別の声が、
「・・・一般に彫刻家よりも画家の方が空間認識能力が高いとされてい
る。なぜなら画家は、平面という2次元空間に、3次元空間を描くから
だ。2次元に3次元の世界を描くために、空間を意識し、立体像を頻繁
に脳内で創造することによって・・・」
「そんなことは分かっている!!」
「分かっているなら、言わせるなよ、イザーク」
そう言ってアスラン・ザラ呆れたように肩をすくめてみせた。
藍髪に碧眼の少年である。生気に満ちすぎともいえるイザークとは対
照的に、歳に似つかわしくないどこか疲れたような雰囲気が漂う少年だ。
「けど、イザークの気持ちも分かるぜ。あのジョルジュって教官が化物
染みた強さだってのは俺も認めるんだが、名選手かならずしも名コーチ
ならずってのは、ある話だからな」
それまで黙って聞いていたハイネ・ヴェステンフルスも苦笑を浮かべ、
絵筆を軽く放った。赤みがかった金髪と涼やかな目元が特徴的な若
者である。
「あの教官の命令でなければ、こんなこと一分たりともやる気にもなら
んわ!」
イザークは憤然と腕組みをし、残りの3人はそろってもう一度ため息
をついた。大なり小なり程度の違いこそあれ、イザークの意見に同意す
る気持ちは3人とも同じだったのである。
「何やら話し声がしていましたが、もう終わったのですか?」
戸口からいきなり飛んだ凛とした声が4人を打ち据え、4人は慌てて姿勢を正した。
その4人の側を通過しながら、鋭く4人の書き上げたデッサンに目を
走らせた。そして、次の瞬間、
「ぐっ!」
「がっ!」
「でっ!」
「うっ!」
4種類の悲鳴と、どん、がん、ずん、ごがんという4つの物体の壁に
対する激突音がほぼ同時に上がった。ジョルジュのサーベルに殴りつけ
られたらしいと4人が気づいたのは、痛打された箇所と壁と激突した箇
所の痛みを自己の脳が認識してからであった。
――まったく見えなかった
ザフトの壮絶極まる選発戦を勝ち抜いた自分達が、である。昨日、4人
総がかりのMS戦で完敗して、この教官の強さが化け物染みているの
は知っていたが、まだまだ認識不足だったようである。
「あなた達の空間認識能力は、著しく低い。お粗末と言っても良いレベ
ルです。ゆえに、能力向上のための訓練を課し、あなた達はそれを受諾
したはずです。にもかかわらず、手を抜くとは何事ですか。己が誓約し
たことを守らぬことは、騎士にとって最も恥ずべきことと知りなさい」
氷のような目で4人を見下ろしながらジョルジュは、淡々と述べた。
「俺たちは、騎士じゃなく軍人だ。教官殿」
体を起こしながら、イザークは自分の視線が鋭くなるのを抑えられな
かった。少し前まで、二隻の艦を率いる立場にあった者が、いきなり新
兵同然の扱いを受けることになったのであるから、無理も無からぬこと
ではある。
「そうでしょうか? 主に忠誠を誓い、ただ主のための一振りの剣とな
るという点で差異はないと私は考えます」
バッサリとイザークの反論を切り捨て、
「君達は、基礎訓練がお気に召さないようですから、応用に移ります。
着替えて10分後に訓練場C−2に集合しなさい」
ジョルジュは歩き去った。
「・・・ふんっ! 応用だか何だか知らんが、お絵かきよりはマシなん
だろうな!?」
足音も荒くイザークが退出していき、やれやれという表情を浮かべ
ながら、ディアッカとハイネもその後に続く。
だが、アスランだけは暗い顔で俯き座り込んでいた。
「何やっとるんだ貴様ぁ!?」
廊下から聞こえたイザークの怒声でようやく立ち上がり、アスランは
のろのろと廊下へと足を進める。
だが、その足取りは明らかに闊達さを欠いており、その顔には苦悩の
陰影がはっきりと影を落していた。
――10分後。
鉄の巨人の前に4人は立っていた。
中央にVの字型の甲飾りがついた三角帽子型ヘルメット。左肩と左胸を
プロテクトするケープ型の装板。腰には黄金の細工を施したサーベル。
ジョルジュの駆るガンダム・ローズである。
「訓練の内容は至ってシンプルです。今から、ローゼス・ピットであな
た方を攻撃します。それを回避しなさい。全力で」
淡々と平易に叙述されたまったく平易でない内容。しかし、4人が
反応するよりも早く、ジョルジュは無慈悲極まりない言葉を紡いだ。
「ビームの威力は最低にしてありますから、即死することはありません。
では、始めますよ」
ジョルジュの言葉が終わるや否や薔薇が訓練場に咲き誇り、
「ぐわっ!」
「うおっと!」
「何とぉ!?」
「き、傷が疼くだろうがぁ!?」
悲鳴と4つの肉体と怒号と光と薔薇が訓練場で乱舞した。
左に重心を移すとみせて右に跳躍運動。着地。そのまま膝を曲げて
転が・・・
「ぐっ!」
あまりの痛みにアスランは小さく悲鳴を上げた。
(オールレンジ攻撃がこれほど厄介とは・・・)
ディアッカの話で聞いてはいたが――というより昨日、嫌というほど
味合わされたが――とてもではないが回避しきれるものでは・・
「う・・・お・・・」
「ディアッカ!」
アスランの視線の先で、先程から攻撃を受け続けていたディアッカが
ついに地面に横倒しになった。
(やっぱり無茶だ、こんな訓練は!)
駆け寄ろうとしたアスランは、薔薇がディアッカに向かって射撃体勢を
取るのを見て取り
「な、何を!?」
信じられないという思いを込めて叫んだ。
だが、無慈悲にも倒れたディアッカの背に光条が突き刺さり、ディアッカの
体がびくんと跳ね上がった。
「教官! あなたは正気なのか!?」
「無論です」
あまりにも冷淡な物言いに、アスランの頭に血が上った。
「俺たちは訓練を受けるために来ているんだ。拷問を受けるためにきている
わけじゃない。ディアッカを殺す気ですか、あなたは!」
「同じことを二度言うのは好きではありませんが、もう一度繰り返しま
しょう。あなた方は私の訓練を受けることを受託したはずです。己自信
が誓約したことを守ることができないならば、死になさい」
底冷えのするような響きがジョルジュの唇から発せられた。
「騎士たるもの、自分の命より一度誓約した事を守れぬことの方を恥じ
るべきです。もっとも、騎士でないというなら話は別です。即刻この場
から立ち去りなさい。騎士でないものを指導する気は私にはありません」
冷酷極まる物言いに、アスランは苛烈な眼光をジョルジュの顔に叩き
つけた。
だがその時、足をふらつかせながらも立ち上がったディアッカが、
「おい、アスラン。もういいって。ちょっと疲れただけだからよ」
「しかし!」
いきり立つアスランをなだめるように、ディアッカは片目をつぶって
みせる。
「いいって。教官殿の方が正しい。騎士ね、いいじゃんそれ。
俺も生半可な気持ちで議長に従ってるわけじゃない。だから、
もう一回頼むわ。教官殿!」
「・・・良い心がけです」
再び訓練場に薔薇が舞い、光が連続で瞬いた。
ボロ雑巾のようになりながら初日の訓練を終えたアスラン達。そんな
アスラン達にジョルジュはルービックキューブ100題と目隠し歩行訓
練を命じる。
体に鞭打って立ち上がるアスラン達。だが、アスランだけは『ラクス』
と共に、出席しなければならない集会があった。こんな時にと、苛立ち
を表しながら向かおうとするアスランをハイネが呼び止めた。
「そんな顔じゃあ、バレちまうぜ! アスラン」
「分かってはいるんだが、得意じゃないんだ。こういうのは」
煮え切らない調子で答えるアスランに、
「そりゃ、お前にしたら元婚約者の名を語る偽者なのかもしれんが、
役得だと思えよ。いい子じゃないか、あの子。一生懸命で」
「一生懸命すぎるように感じるよ、俺は」
周りにアピールするためには、多少過剰なくらいの方がいいとはいえ、
多少積極的すぎる気がするのだ。
しだれかかる様にもたれかかられ、人前でキスをねだられるのにはと
ても慣れそうに無い。はっきり言ってしまえば、そういうことをする女の子は、
忌避するとまではゆかないにしても、あまり好きではない。
アスランはもう一度ため息をついた。
「お前、随分自分に自信があるんだな。・・・何? 女の子はみんな自分に
メロメロってか?」
「おい、ハイネ――」
からかわないでくれ、と続けようとして、アスランは思わず表情筋の
動きを停止させた。軽い言葉とは裏腹に、ハイネの瞳には硬質な光が
宿っていたからだ。
「アスラン。一つ言っておくがな、女の子にとって、自分の本当に好き
な男以外の異性に体を触れさせることは、心底苦痛なことなんだぜ?
お前、そこんとこ、ちゃんと分かってるか?」
ハイネの口調には、厳重に真綿に梱包されてはいたが、間違いなく鋭
い刃があった。
「俺達同様、あの子のやってることは遊びじゃない。あの子はそれがち
ゃんと分かってる子だって思うぜ?」
「あ、ああ・・・」
気圧さるように、アスランはようやく返答にもなっていないような声
を発した。その反応に、ハイネはふっと笑って軽くその前髪をなで上げ
た。同時に、ハイネの瞳にやわらかさが戻り、いつもの超然とした佇ま
いが復活する。
「悪い悪い。これでもフェミニストなんで、つい一言、言いたくなっちまった。
俺も歳かな、説教まがいのこと言っちまうなんてよ」
「あ、いや・・・。そんなことは・・・」
「ほらほら、さっさと行けよ。遅れるぞ」
「・・・分かった」
困惑気味の表情を浮かべつつも、時間に遅れまいと走っていくアスランの後姿を
ハイネは苦笑の中にほんの少しの自嘲も込めた笑みを浮かべつつ、見送ったのだった。
続く地獄の訓練の日々。
その間に、アスラン、イザーク、ハイネ、デイッカは議長に呼ばれ、
プラントがガンダムファイトに優勝したあかつきに地球に対して要求
することは、農業プラントを持つことの許諾であると聞かされる。
地球とプラントの争いの全ての始まりとなったユニウス7の再建。
農業プラントを持つことによりプラントは完全無欠な独立国となる。
4人の意気は否がおうにも高まった。
同時にデュランダルは、4人に、その要求とは別に地球に対し一つの
計画を提案するつもりだと告げる。
どのようなものかという問いにデュランダルは、今はまだ話す時期で
はないと言い、画期的なものだと答えるだけにとどまった。
一人用があるというハイネと分かれ、アスラン達は高揚したままの気
分でそのまま街に繰り出した。
したたかに酔い、宿舎へ戻ろうとするディアッカとアスランを押しと
どめ、イザークは二人を誘ってある場所へと向かうのであった。
「おい、ニコル! ミゲル! ラスティ! 聞いているか!? 俺たち
は、必ず農業プラントをプラントにもたらしてみせるからな! 大船に
乗った気でいろ!!」
「分かったから、少し声のボリューム下げろって」
たしなめるその内容とは裏腹にディアッカの顔はこの上もなく穏や
かだった。
「やかましいわ! そらっ! 前祝いだ。 お前たちも飲め!!」
途中で入った飲み屋から無理を言ってビンごと譲ってもらったワイ
ンを、イザークは、どこからか取り出したグラスに注ぐ。そして、一つ
一つ丁寧に墓の前に置いていった。
そして、軽く3つのグラスに向かって瓶をあげて見せた後、
「乾杯だ!!」
直接ビンにその形のよい唇をあて一気に飲み干した。
そんな相棒をディアッカは優しい目で見つめていた。
ぶっきらぼうで無愛想。そしてその怜悧な容貌とは正反対に、仲間に
対する彼の思いは火の如く熱い。それが、イザーク・ジュール。
ディアッカは、戦士たちの墓標に向かいそっと敬礼を捧げた。
その二人とは少しはなれた場所で、アスランは二つの墓石と対峙して
いた。
(父上、母上、ご無沙汰しておりました・・・)
アスランは心の中で今は無き両親に語りかけた
(母上、議長は絶対に農業プラントの再建を認めさせてみせる、
とおっしゃってくださいましたよ)
自分の働きがプラントの明日を作ると誇らしげに語っていた母の面
影がアスランの脳裏に蘇る。
アスランは、そっと隣の墓石に手を置いた。
(父上、俺はまた、議長特務隊に籍を置き、戦っています)
ナチュラルを皆殺しにしようとした父の行動が正しかったとは、思わ
ない。だから前大戦で父とは反目し、憎しみ合った。妻を愛するが故に
父は、復讐という念に取り付かれていた父。だが、父は、プラントいう
を間違いなく愛していた。プラントのために命を懸けていた。
「おい、アスラン! 少しは心が定まったか!?」
いきなり繰り出された言葉の穂先は、アスランを見事に串刺しにした。
黙り込んでしまったアスランを見て、イザークは大仰に肩をすくめた。
「ふんっ! 貴様のことだ。本当に言われるままに、目の前の敵を倒して
いいのか!? とか考えているんだろうが!」
――図星であった
『アスランが信じて戦うものは何ですか? 頂いた勲章ですか?
お父様の命令ですか?』
プラントに戻って以来、何度も何度も聞こえてくる言葉。
ジョルジュの言っていた、『主のための一振りの剣になる』ということ。
それは言われるままに敵と定められた者を倒すということだ。
そして今、自分は愛する少女と親友と対立する立場にまた身を置いて
いる。
――俺はまた、同じ過ちを繰り返そうとしているのか?
父の言葉を正しいと信じ、戦場を駆け、数多の命を奪い、親友とまで
殺しあった前大戦での過ちを繰り返そうとしているのではないかと
ずっと悩んできた。
ただ俯くアスランにイザークは
「では聞く! 今日の議長の要求は不当なものだと思うか!? プラントは
農業プラントなど持たない方がいいと思うか!」
力強い声で訊ねた。
「・・・思わない。プラントが独立国として完全に独り立ちするために
は、絶対に必要なものだ。農業プラントを持たない限り、プラントは地
球から常に劣勢の状態で外交交渉を行わなければならない。そんなこと
は間違っている」
「そうだろうが! 俺達は正当な要求のために戦おうとしているんだ。
それの何が悪い。今の俺達は、決して相手が憎いから戦おうとしてるん
じゃない」
アスランは目を見開いた。
イザークの言ったことはまさに自分が考えていたことだったからだ。
憎しみのままに再現なく殺しあっていてはいけないのだ。銃で解決できる
ことなど本当は何一つとしてないのだから。
「しかもこの上なく平和なやり方でだ! まあ中には全責任を少数の
選手におっかぶせているだけだとぬかす奴もいるが、俺は別にかまわん。
俺より年下の人間が死ぬことや、かけがえの無い人間を失って悲しむ人
間は少ないほうが良いに決まっている ・・・あの花を見ろ!」
イザークの指し示す先には、ニコル・アマルフィの墓に手向けられた
花束が合った。墓参りのシーズンからは大きく外れているにもかかわら
ず、その花は瑞々しさを保っている。
「俺は、ニコルの墓の花が萎れているのを見たことが無い」
沈痛な面持ちでイザークが言い、アスランは拳を握り締めた。
「生き残った人間がやるべきこととは、死んでいったあいつらのた
めに俺達がしてやれることは、何だ!? あいつらの守ろうとした
モノを守ることだろうが!!」
――戦わなきゃいけないなって思ったんです
柔らかな微笑を絶やさなかった少年の言葉がふいにアスランの胸に
蘇ってくる。
彼が守ろうとしたものに自分は銃を向けたのだ。どんな理由があっても
それは事実だ。
償いをまだ、自分はまだ果たしていない。
「イジイジぐだぐだと独りで暗い顔をしよって! 迷っているなら迷っているで、
何故俺達に相談せんのだ!? 俺達はアカデミーの時から共に戦ってきた戦友
じゃないのか!? 水臭いんだよ、お前は!!」
「・・・イザーク、お前ちょっと酔ってるんじゃないの?」
直情径行だがその放出口は少しばかり曲がっているイザークらしか
らぬ言葉の数々に、ディアッカが茶々を入れる。
「おお、酔っているわ! こうなってしまえば最早俺に、怖いものなど
ない!」
「いつもだって、あるようにゃ、見えないけどなあ」
「何か言ったか!?」
「べっつに〜」
二人のやりとりに思わずアスランは笑みをもらし、同時に胸の中で
激情の炎が火花を散らし始めるのを感じた。
――何を迷う必要がある。
信じられる戦う理由がいる。
一度裏切った自分を自分を信じ、気遣い、叱咤してくれる友が側にいる。
――何故、自分の道を疑う必要がある!?
いつしか胸の火花は、燃え盛る炎となっていた。激情の炎に
駆り立てられるように、アスランは、一度手を合わせた後、
ニコルの墓に手向けられた酒盃に手を伸ばす。そして、酒盃を握ると
イザークとディアッカを真っ直ぐな眼差しで見つめた。
アスランの翡翠の瞳に込められた思いを感じ取り、イザークと
ディアッカはは微笑をもらすと、それぞれ、ミゲル、そしてラスティの
墓に手向けられた酒盃をその手に掴んだ。
闇の中で3人の若者は、しばし見つめ合った後、
「プラントのために!!」
イザークは、力強く覇気ある声で
「プラントのために」
ディアッカは、温和な声に重厚な意志を滲ませながら
「プラントのために・・・」
アスランは低く決意を込めて誓いの言葉を口にし、一気に中の液体を
飲み干した。
――俺は、もう迷わない。
アスランはもう一度強く、心の中で誓った。
今日は以上です。
時間の関係上、一部プロットになった不完全な形での投下に
なってしまいましたが、どうかご勘弁を。
今後、投下することがあってもはおそらくこういう形になってしまうと思うので・・・
>>801 投稿乙です。
涙が出そうになるほど嬉しかったです。
内容も、ジョルジュ、そしてプラントサイドのファイター、皆熱くてGJでした。
議長のもう一つの要求も含めて、今後も楽しみにさせていただきます。
ご無理をなさらぬよう、続けていただければ幸いです。
803 :
802:2006/12/30(土) 22:30:11 ID:???
議長のもう一つの要求→議長のもう一つの提案ですね。
失礼しました。
帰ってきた、帰ってきたんだ。
良かった本当によかった。
そしてここにまた一人、漢アスランが誕生したぞ
GJ!
毎日希望を捨てずに毎日見てたよ!
毎日さ。
>>アスラン
俺は信じられねー
アスランだけに信じらんねー
すまん!
正直また…
806 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/31(日) 00:04:37 ID:EdLodhOW
おもしろいぜ GJ
ガンダムファイトみたいな特殊ルールなら、また迷って裏切ったりなんかはしないだろう、と思っている俺ガイル。
本編で裏切りを誘発したキラも、バッチリ更生したしな。
GJ! ああ、帰って来てくれたんですね…!
イザーク、よくぞ言ってくれた。憎しみではなく生産的な動機の戦いなら、確かに迷う必要なんかない。しかも方法がガンダムファイトなら尚更。
てかアンタ本当に良い人だよイザーク…
よかった、戻って来てくれて…GJ
シャッフル同盟がまた一人!
サイサイシーとチボデーも出てきそうな勢いですなwww
ありがとう!!!
それだけだ!!!
GJ!!!
本当にGJ!!!です。
あーよかった、また見れたよ。
GJ!!
帰って来てくれたんですね!本当に良かった…
アスラン達がプラント代表か…
あれ?てことはシン達は何処の代表なんですか?
国の大きさとかで代表の数も違うとかじゃないの?
種世界で代表を1国1チームに絞るとかなり参加者少なくなる気がするし
議長の肝いりでなったという記述があるしプラントだろう。連合というかロゴス側も
エクスト3人以外にも出すだろうし
ドモンの弟子だからアメノミハシラかと思ってみたり
まあ連合は国がいっぱいあるのにプラントを一国として数えるのは確かにバランス悪いな
連合の方は大西洋、ユーラシア、大洋州、東アジア、アフリカ、赤道、南アメリカ(脱退?)と数えただけで7か国あるしな
あとは地球は中立のスカンジナビアとオーブで9か国にもなるし
9カ国+プラント2チームか。
シャッフルだけじゃ師匠が足りないね。
やはり、素手でMSを倒すCE世界の住人にお出ましを願うしかないか。
いやかませチームもいるだろ。
ごめんなさいと〜の彼らが師匠に(ry
まずはGJ!
帰ってきてくれてありがとう
不定期更新でも問題なしなので今後とも期待してます。
>>818 師匠役ができるGキャラとか挙げてみんか?
東方先生
チャップマン
ムハマンド
マックス・バーンズ
キラル・メキレル
アレンビーは無理か?
アンドリュー・グラハム
チコ・ロドリゲス
Gガンマイナーキャラの山手線状態だな。
マイナーなんかじゃない!!
丸々一つの話数使って取り上げられたキャラクターなんてマイナーとは言わない
ゴンザレスとかなんかは名前的に師匠っぽい
ファイターじゃないけど
レイモンドも師匠向けのキャラじゃね?
おまいらあけましておめでとう
職人の方々あけましてGODJOB
今年もよろしく
シュバルツとか師匠向けのキャラだと思うけど、登場するとしたらどっちの名前使うかな?
>>825 なんかいつもドモンと修行してたイメージが強いから
アレンビーはドモンの助手としてシン達をとっくん?
>>832 シュバルツはシュバルツ、キョウジはキョウジだろ
そもそもキョウジ自身は強くない。
シュバルツが強いのは、コピー元となったネオドイツのファイターの能力+DG細胞の力。
従ってキョウジとシュバルツは顔と心以外、まったくの別人なのよ。
でも明鏡止水の教えはキョウジ自身の理念によるもののようだぞ。
そもそもキョウジ自身も文武両道の天才だった。
「武」の方は「人間」の達人レベルで、「超人」とまではいかないけど。
師としての適正
マスターアジア>>>>>>>キョウジ・カッシュ>その他
キョウジは滅茶苦茶優秀な科学者って事しか知らん
あとドモンに最終回近くまで信じてもらえなかった可哀相な人としか
放映時は狂児の時も素の時も好きだったな
>837
あれ、名前欄にお年玉じゃなかったっけ?
名前欄に入れるのは!damaな。
!omikuji !dama
これこれ
>839>840
ありがとう!感謝する
>>836 こう言っては何だが、マスターが師匠としての適正があったとは思わない。
あくまでドモンという相性ぴったりの弟子に出会えただけで、ドモン以外に
教えを授けられたとはどうしても思えないんだ。
やはりコーチにはナスターシャを
なんかドモンが世界一である兄貴を超えたかったって昔のエピソードで言ってなかったっけ?
つか、こんだけGガンキャラが来たら種の世界の国全て力づくで言うこと聞かせられるな
シャッフルの5人だけでも十分出来ると思う。もっともやらないとは思うけどな。
シャッフルの5人とは
東方不敗
マックス・バーンズ
アラン・リー
ナシウス・キルヒャ
トリス・スルゲイレフ
の方か?
この流れじゃ新シャッフルじゃないのか
wwww
キョウジは過去話で兵士2人をらくにふりほどいてたぞ?
>>834氏
あれ? シュバルツは単なるキョウジのDG細胞から出来たクローンでは無く
最後の力を振り絞ってコピー元出した
→それが(生死はわかりませんが)ネオドイツ代表に取り付いた
→ぼくらのシュバルツ誕生
って流れだったのでしょうか?
だとしたら、長年の疑問が氷解したような気がします、スパロボばかりやってたからなぁ
でも、ギャザービートだとキョウジのままでシュピーゲルに……(何
風雲再起も流派東方不敗をマスターしてる件<マスターアジアの師匠適正
馬の弟子になるシン達赤服トリオを幻視した。
風ちゃんは実に後輩の面倒見が良い
>>850 シュバルツの元になったのはウォルフじゃないのか
マスターが優勝し、その姿をみたウォルフがかつての決着をつけるべく再び出場
これだったら、アノ強さも説明できる
ウォルフって誰だっけ?
ゲルマン流忍法はシュバルツ本人の能力じゃなかった?(キョウジじゃなくて)
たしか第7回ガンダムファイトの優勝者<ウォルフ
師匠含む先代のシャッフル同盟と面識あるはずの人。
オリジナルのシュバルツがデビルガンダムと遭遇してうわーみたいなシーンがあったと思うけどどうだっけ?
東方先生くらいの世代なのか、かなりのじーさんだった<オリジナルのシュバルツ
>>854 ウォルフにしちゃ面影が少しも無いしなー。
ネオドイツは第3回大会からゲルマン流忍術の使い手をガンダムファイターに
任命してるらしいので、少なくとも歴代のファイターの人数分だけの使い手は
居るようだぞ。
因みに師匠が優勝した12回大会には、モルゲン・アントライブってゆー
ビームゾーリンゲンの使い手のゲルマン忍者がネオドイツのファイターだった。
ビームゾーリンゲン…
ヘンケルス社が時代の流れに取り残されまいと苦心した様子が手に取るように…
>>857 東方先生はあれでもまだ49歳ですよ!
シュバルツの中の人はモヒカンだったよな……w
うろ覚えだが
キョウジ、デビルガンダムに取り込まれる
↓
意識事奪われそうになる
↓
その時デビルガンダムにやられたシュピーゲルとシュバルツの遺体発見
↓
コイツの体使えばよくね?と遺体をベースにDG細胞を使ってコピーロボットを作る
↓
ネヲドイツはシュバルツの素顔も素性も知らない
↓
正体不明なのを利用し、ネヲドイツ代表の怪しいゲルマン忍者としてデビルガンダムを追う
だったと思う
東方不敗は、ドモンに力と技を教えた。
シュバルツは、ドモンに心のありようを教えた。
シャッフルの仲間達は、孤高のドモンに真剣勝負の素晴らしさと団結の大切さを教えてくれた。
そしてレインは、ドモンに自分の本当の気持ちを伝えるすべを教えてくれた。
――そして今。全て教えをドモンは次なる戦士に伝える―――
シン 「俺は・・・俺はぁぁ・・・・!ステラ―――!俺はお前が好きだァァァ!お前がほしいィィィィッ!」
ステラ 「シ――――――ン!」
2人 「もう離れない!ずっと、ずっと一緒だ(よ)!」
シン 「さあ!最後の仕上げだ!」
ステラ 「ええ!」
2人 「2人のSEEDがまっ赤に燃える!」
シン 「運命変えろと!」
ステラ 「轟き叫ぶ!ばぁぁぁぁくねつッ!石!」
シン 「波!」
2人 「ラーブラブ、天驚けーーーーーーーーーんッ!」
ドゴォォォーーーーーーン!
ドモン 「・・・とまあ、俺の教えを全部受け継ぐとお前はこんな感じになるわけだ。わかったか?」
シン 「><わかりません!いくらなんでも恥ずかしすぎます!」
ステラ 「くるくる〜くるくる〜〜てんきょうけ〜〜〜ん!」
て、シュバルツについて語るつもりだったのに、
気が付いたらいつの間にかネタっぽくになっちまってた・・・・俺って奴は・・・
>>862 でもそれってただの猿真似って言うんじゃ……
シンにはシンの、想いの伝え方があるはずだ
朱に染まれば朱くなる
シンが身も心もドモン色に染まればそうなるかも
最終回で染まってたよ
シンどころか種死住人全員w
ドモン色どころか朱でもねぇwww
ピンクもピンク、毒ピンクじゃねーかwww
>>867は第一スレの最終回の話しているんだと思うんだ
870 :
868:2007/01/04(木) 03:15:33 ID:???
スマン、全員最初からドモン色に染まってるようにしか見えなかったから気付かなかった
え…「もしシンがドモンだったら」?!
やべーなそりゃ…
初遭遇時にシャイニングフィンガー!だな。
確か自由は頭部を失っても大丈夫だっけ?
カメラしかねえから大丈夫だろう。
無印で頭部を粉砕された事があったが大丈夫だろう>自由
「避けること、もしくは防御することが一番だが、万が一避けきれぬ時
は、筋肉を締めてダメージを軽減する。これは当然だな?」
ドモンは三人の弟子を見渡した。三人が神妙な顔で頷く。
「だが、流派東方不敗にはさらにその上がある。体内に流れる『気』を
集中し、それによって敵の攻撃を防ぐというものだ」
「それって・・・」
思わず声を上げるシンに、ドモンは頷いてみせた。
「『気』を操るのは東方不敗の専売特許にあらず。概念、呼び方は異な
っても、一流のファイターなら必須の技術だ。鍛え上げられた肉体と
『気』とが合わさった時、そのファイターの体は、鋼など遥かに超える
強度を持つ。シンを倒した者達を指導している、アルゴ・ガルスキーと
いう男の肉体はまさにそれよ。何せ、俺の拳が通用しなかったかなら
な・・・」
ドモンの言葉に、シン達は驚愕する。MSの装甲ですら破壊するドモンの
拳が効かない男がいようとは。そして、その男に教えを受けている者達が
いようとは。道理で強いはずである。
焦燥感が、三人の心に込み上げた。ドモンに指導を受けいてる自分達
に敵はいないと思っていたが、ドモンと同じ世界の人間、それもドモン
と肩を並べるファイターに教えを受けている人間がいるとなれば話は
変わってくる。しかも、そのうちの一人はシンは一蹴してのけるほどの
力を既に身につけているというのだ。
「師匠! 俺・・・」
「焦るな、シン」
ドモンはシンを制した。
「お前たちが今までやってきたように、気には流れがある。その流れを
操るのが周天だ。しかし、『気』の集中とは、その流れに逆らい、もし
くは止め、自分の意図する場所に集めることだ。当然、生半可な修行で
は体得できぬ」
一度、言葉を切りドモンは、目の前の3人の顔を順々に見渡した。そ
の瞳に決意が宿っているのを見て、ドモンは微笑を浮かべた。
「決意は固いようだな。では・・・。修行だ!」
「「「はい!!!」」」
3人は揃って唱和した。
目に映るものは荒涼とした大地。遠方の針葉樹林の群れは、寒々しさ
をより際立て、鉛色の空は人の心を憂鬱の色に染める。吹き荒れる風は
狂ったように吼え、風に混じる雪は肌に氷の牙をつきたてる。
そんなシベリアの大地に、動く4つの影。
仮にその影を凝視する者が驚愕で目を見張ったであろう。その4人は
防寒具を一切見に纏っていなかったのだから。
極寒のシベリアで防寒具を纏わず外に出るなど、気が狂っているか、
熱烈な自殺志願者以外にはありえまい。
だが、4人の目には、自殺するものが浮かべる空虚さなど皆無であり、
その瞳には灯る意志の光は爛々と輝いていた。
「『気』を体の外に放出して、体を守れ! さもなくば凍死するぞ!」
ドモンが荒れ狂う風の音に凌駕する怒鳴り声を上げた。3人は歯を食いしばり、
氷と風の刃に対抗せんと体に力を込め、『気』を放出しようと試みた。
だが、気を放出しつつ、新しく加わった剣術の修行を行うことは難易度が極めて
高いといえた。
「そんな剣の振り方では、大根すら斬れんぞ! 腕で振り回すな! 体
全体を使え! 重心は体の中心だ! ――いいぞ、ルナマリア。その調
子だ!」
ドモンの怒声に押されるように、3人は気合の声と共に、刀を目の前
の丸太に向かって叩きつけた。だが、目の前の丸太は3人の持つ刀が
粗悪品であることも相まって、容易に斬れてはくれない。文字通り大根
でも切るように切っていくドモンとは違い、3人の形相は鬼のようであ
る。
食いしばった歯が軋み、漏れ出る息が一瞬で凍結して白いモヤとな
って風にさらわれていく。
流した涙すら凍りつき、足の指が真っ先に感覚を失い、耳はと
うに感覚を失って存在すら分からない。
「角度が悪い! 刃は対象に向かって垂直にせよ。さすれば、斬れぬものなど・・・。
ない!!」
ドモンの気合と共に超速の太刀筋が発生。だが、丸太はそのままの状
態を保っている。ドモンが軽く刀の先で押す。するとどうだ、ゆっくりと
ズレていくではないか! そのままゴトンという音を立てて丸太が落下するまで、
3人は手を止め、寒さも忘れて瞠目していた。完全に錆び付いた刀ですら、
丸太を両断することができる。できるのだ。寒さで凍えそうな体に活を入れ、
3人は手と足に力と『気』を集中させた。
(・・・頑張れよ、シン、レイ、ルナマリア)
気の流れを操る術を見につけている以上、ゆっくりと身に着ける方法
もある。だが、現時点でのアルゴの弟子達との差を考えると、やはりも
う一度臨界行を行う必要がある。
ドモンは、視線を目の前の丸太に戻すと気合と共に斬撃を放った。
○ ● ○ ●
すべてが純白に染まり、天地の境は掻き消え、雪の女王の嬌声が響き
渡る外とは対照的に、小屋の中は静まり返っていた。
(眠らねば・・・)
レイは寝返りをうった。
あまりの猛吹雪にこのまま修行を続ければ自分はともかく既に体が
衰弱の域に達し始めている弟子達が間違いなく死ぬというドモンの判
断により修行は切り上げられ、12時に床につくという望外の休息が
与えられる事となったのだ。この機会に寝て体力を回復しておくにこし
たことはない。
シンとルナマリアはすぐさまヒュプノスの御許へと旅立っていった。
だが、レイは眠れなかった。
原因は分かっている。カナード・パルスとのディオキアのホテルでの邂逅、
そしてその時発せられた彼の言葉が心に引っかかっているのだ。
(『誰もが何かを決められて生まれたりはしない』・・・」
この言葉を思い出すとき、レイの頭には同時に浮かぶ言葉あるのが常
だった。
――君もラウだ。それが君の運命なんだよ
遺伝子を同じくするラウは自分と同一の存在。自分はラウであり、
ゆえにラウと同じ道を歩むべき存在。
ラウの、そして自分の望みは、
――この腐りきった世界を終わらせること。
顔も知らぬ男の欲望によって創られ、その遺伝子とともに残り少ない寿命を
受け継いだ自分達。
人の持つ夢の果てに作り出された存在が自分なら、
――人の夢とは何だ?
その『夢』を、持つとことを禁じなければとても生きて行けない、
自分のような命を生み出すことか?
――誰が悪い?
おそらく誰も悪くない。
悪いのは。
――世界。
自分達はこの世界の結果の子供なのだから。
不完全で間違った世界。
自分のような生まれるべきでなかった命を生み出す世界。
こんな世界は終わらせなくてはならない。
世界は生まれ変わらなくてはならない。
故に自分は、
――ギルの創る新しい世界を切り開く剣になる。
自分はそのために力を欲した。そのために強くなろうとした。強くな
るためにはあらゆる努力をおしまなかった。
その結果として、アカデミーではザフトレッドに名を連ね、今、こう
して最強の男に師事している。自惚れでは無く、力を増しているという
自覚もある。
すべては間違った世界を終わらせるために。
新しい世界を切り開く剣となるために。
それが自分の全てだった。全てだと思っていた。
――少し前までは
揺らいだのはいつからだろう?
揺らぎの萌芽は、アカデミーの時代にすでにあった気がする。
『ねえ、ランチ一緒にどう?』
同年齢の人間達で溢れる初めての環境に馴染めず孤立していた自分に、
物怖じすることなく声をかけてきた紅い髪の少女に半ば強引に連れられ、
同じく半ば強引に連れてこられて仏頂面の黒髪の少年と、そして少し
顔を引きつらせていたヴィーノやメイリン達と昼食を共にしたあの日から、
何かが変わった。
凍てついた世界に温もりが生まれた。
汚らわしいと思っていた世界がに光が刺し始めた。
――競い、妬み、憎んで、その身を喰い合う。
・・・本当に?
レイは隣で眠るシンとルナマリアを見た。
ラウは人を、世界全てを憎んで死んでいった。ならば、自分も憎ま
なくてはならない。何故なら、自分もラウなのだから。
――憎む。全てを。
メイリンを、ヨウランを、ヴィーノを・・・
――シンとルナマリアまで?
彼らまで否定するのか。
間違った存在であると断じるのか。
そして・・・
――他者より先へ、他者より上へ
この思いこそが全ての元凶のはずだ。
シンは想像もしていなだろうが、シンが誰よりも強くなることは、
シンの思いと間逆なことを証明することになる。
ギルはきっと喜ぶ。
戦闘に最適な遺伝子を持つシン・アスカという人間が、最適な環境を
得たことにより、最大の成果と最大の幸福を得る。それにより、彼の提
唱する計画の正しさをこれ以上内ない形で証明できる。
それを自分は喜ぶべきなのだ。ギルの理想は自分の理想なのだから。
ギルの望む世界こそ自分の望む世界なのだから。
それなのに自分は――
(俺は、勝ちたいと思っている。シンより上へ行きたいと思っている)
シンのことは好きだ。友人だと、親友だと思っている。
だが、それとこれとは話は別だ。
勝ちたい。負けたくない。
――生まれで全てが決まってたまるか!
心の何処かで何かがそう、強くそう叫ぶ。
恵まれたものはすべてを手に入れ、不幸な生まれ方をしたものは、
恵まれて生まれたものの踏み台になるしかないのか。
分をわきまえ、諦めて生きるしかないのか。
――冗談ではない
レイの心に幾多の思考と思いが乱流となって吹き荒れる。ラウとして
生き、ギルの理想のために生きると誓っていたはずの自分が、ギルの理
想を否定しかねないことを考えている、揺らいでいる。
そのこと自体がさらに混乱を呼びレイの心に暴風をもたらす。
レイの心の中の嵐は、外で吹き荒れるシベリアのブリザードよりも激しく荒れ狂っていた。
「眠れんのか? レイ」
闇の中に響いた静かな響きに、思わずレイは体を硬化させた。
「・・・申し訳ありません」
「いや、謝ることはない」
再び沈黙が満ちた。風の唸り声だけが遠くに聞こえる。
「何か、悩みがあるのか? レイ」
疑問の形式を取ってはいたが、その口調にはかなり多量の確信の成分
が含まれていた。
「・・・分かってしまいますか?」
「拳は正直だ。お前の拳は今、繰り出す先を求め、さ迷っているように
感じられる」
レイは沈黙した。自分の悩みはあまりにも自分の根幹と、ギルの計画
に関わりすぎている。話すわけにはいかない。
自分の思考に嫌悪感と罪悪感を感じつつも、レイは沈黙を続けた。
「悩むのは悪い事ではない。存分に悩んでもがくといい」
「修行中に他のことに気を取られるとは何事だ」といった類の叱責が
飛んでくると思っていたレイは、意外な師の言葉に思わず身を起こし、
師のいるであろう方を凝視した。
「何のために強さを求めるのか、誰がために闘うのか・・・。難しいも
のだな。なかなか見えてくるものではない。気づいてもすぐに忘れ、揺
らぎ、果ては自分で自分を誤魔化し、その『誰か』まで傷つける」
「・・・師父は、東方不敗の力を超えたいと思ったから強さを求めたの
ではなかったのですか?」
闇の中、ドモンが苦笑を漏らした気配が伝わってきた。
「嘘ではない。武闘家として東方不敗を超えたいという思いは常にもっ
ていたし自覚もしていた。だが同時に、・・・」
急にドモンの歯切れが悪くなった。何やら困まったように頭をかいて
いるのが分かる。
「手に入れた力で得た勝利が、友とただ一人の・・・・」
ドモンの声がさらに弱まった。
レイは何だかおかしくなった。今のドモンは、いつものような厳格で
妥協のない師ではなく、ただの不器用な好青年にように感じられる。
「・・・女のためにあったと気づくのに時間がかかったという話だ!」
ドモンが怒ったように言った。照れ隠しが見え透いているその語調に、
師が赤面している姿が目に浮かぶようで、レイは必死に、笑いの波を
心の奥底に押し戻した。
「・・・とにかく、だ。悩みもがいて、思いを突き詰めた時、心に映る
人間の姿こそ己にとって共に生きたいと、勝利を分かち合いたいと思う
人間なのだと、俺は思う。それが見えてくるまでは悩み、もがくしかあ
るまい。他にも方法はあるのかもしれんが・・・。俺はそのやり方しか
知らん」
ドモンの話し方は雄弁とは程遠く、確信に満ちてもいなかった。自分
が出した結論が相手にも当てはまるかどうか自信が持てず、迷っている
ようにすら聞こえる。
だが、レイはドモンの一言一言が心に染みていくのを感じた。東方不
敗を教える時とは違い、ドモンは生き方を語る時、自分達と同じまだ生
き方を模索している者になる。押し付けるのではなく、共に思いをぶつ
け合い語り合おうという、ひたむきで真摯な心で話す。だから、心に
響いてくるのだろうとレイは思った。
「ありがとうございます、師父。何だか、心が軽くなった気がします」
「そうか・・・。参考になったのなら何よりだ」
「はい。では、お休みなさいませ」
「ああ」
いつの間にかレイの胸の中は嵐は収まり、ほのかな暖かさで満ちていた。
その暖かさに身を委ねるように、レイは眠りに落ちていく。思いを突き詰めた時、
自分の心に浮かぶのは誰なのだろうと考えながら・・・。
タリア・グラディスは前を行くデュランダルに
「――何も議長自ら出迎えることはないと思いますが・・・」
「何を言うのかね、グラディス艦長。彼等3人は、このプラントを背負
って戦う戦士。そして、ドモン・カッシュ大使はミハシラの最重要とも
いえる人物。私が出迎えなければ逆に失礼にあたると言う物だよ」
デュランダルは肩越しに振り返りながら、タリアに笑いかけた。
ほどなく所定の場所につき、待つこと二分。
「来たようだね・・・・」
デュランダルが小さく呟いた。
ジブラルダル基地を出て以降、またも長らく消息を立っていた3人が
ようやく今回の議長の招集に応じてプラントに帰還するのである。
周りを取り巻く兵士達や、特別に同席することが許された3人の家族
や友人達は、身を乗り出した。
「・・・何でシャトルをゴッドガンダムが手で持って運んでるんだ?」
だが、ジブラルダル基地の人間が存在すれば既視感を感じたであろう言葉
が誰かの口から漏れ、噂を聞いている人間はもしやと思い、顔を引きつ
らせ、一気に空気は重さと密度を増した。
ほどなくゴッド・ガンダムがふわりと降り立ち、やがて マントをまとった
黒髪に鋭い目付きをした一人の男がコクピットから姿を現した。、
その男は議長達の方へは向かわず公用機の方へと向かっていく。
ジブラルダル基地のことをしっている人間の顔の引きつり具合がさ
らに増した。
ほどなく、3人の少年少女・・・だと思しき、最大限に美麗な装飾語
を用いても『落ち武者』としか形容し難い格好の3人の人影がよろよろ
と近づいてくる。それに伴って3人のものとおぼしきか細い声が聞こえ
てきた。曰く、
「・・・彗星かな? いや、彗星はもっと、バア―ッと動くもんな―」
「ミー 、チャンプネ・・・ツヨイネ・・ ヘイ 、ジャブネ・・・」
「ギルルルルルルルルルルルル・・・」
その場にいた全員が動きを止める中、その3種類の声だけが響き渡る
という悪夢のような光景は、
「衛生兵――――――――っ!!」
我に返ったタリア・グラディスが絶叫するまで展開された。
「地球ではここまで酷くはなかったんだが、プラントが見えた途端、急に・・・」
困惑気味にドモンが呻くと、
「――医師によると、久しぶりに故郷に戻ってきた事の安堵感で一時的
に錯乱したのではないか、のことです」
タリアが淡々とデュランダルに報告した。
「つまり、あくまで一時的なものだと考えていいのだね?」
「断定はできませんが」
タリアの言葉に、その場にいた全員が胸を撫で下ろした。この期に及んで
3人ともリタイアでは洒落にもならない。
「それにしても大使、もう少しこう何というか、手心というか・・・」
タンカに乗せられる3人から視線を外し、デュランダルはドモンに幾
分非難のこもった視線を向けた。
「だが議長、痛く無ければ覚えない。人の限界を超えるためには限界を
超えた領域を感じ、我が物とするしか――」
そこまで言って、みなから非難がましい視線を浴び、流石のドモンも
口ごもった。
「確かに俺もこの一月は、これ以上やらせるとまずいかもしれないと何
度か思ったんだが・・・」
「何度くらいかね?」
「30回ぐらいだ」
その瞬間、人々は微風しか吹くはずのないプラントに、一陣の風が吹
いたのを感じた。一呼吸置いて、
「それは、毎日と言うんじゃないのか――――――――――っ!?」
人々の目線が一斉に声を上げた少女に集中し、その赤い髪の少女は
さっと顔色を変え、下を向いた。
「ご、ごめんなさい。わ、私・・・何てことを・・・」
先程のキレのあるツッコミをした時の勢いはどこへやら。ツインテールの
少女の顔は、羞恥心と後悔とで赤くなったり青くなったりしている。
「メイリン!! 大使、部下がご無礼を。申し訳ありません。処分は必ず――」
「待ってくれ。そんなとはしなくていい」
タリアにそう言い置き、ドモンは、ツインテールの少女の方へ歩み寄った。
「ひょっとして、と思うんだが、君はメイリン・ホークか?」
「は、はい・・・」
「やっぱり、そうか」
ドモンは柔らかい笑みを浮かべた。
「君のことは、ルナマリアから聞いている。何でも大変な秀才で、
頑張り屋で、よく気が効いて、気立てが――」
「や、止めてください。私、全然そんなんじゃないです」
熟した林檎のように顔を赤くし、メイリンは小さな声でドモンの言葉
を遮った。
ドモンはわずかに眉をしかめた。メイリンの反応に、秘められた深刻
な感情を感じ取ったからだ。わずかに露出したその感情に気づくことが
できたのは、ドモンもまた幼少の頃からずっとその感情と戦ってきたか
らであろう。だがその考えは、取りあえず心の収納庫にしまい込み、
「・・・とにかく、俺は君の大事な姉さんをあんな風にしてしまった。
君が怒るのは当然だ・・・。すまなかった」
ドモンは深々と頭を下げた。
そのあまりの素直な謝罪の態度に、
「あ、えっと・・・。そんな、私の方こそ大変ご無礼なことをいたしま
して・・・」
面食らったようにメイリンは、あわあわと手を振りながら、赤くなっ
たり青くなったりし、周囲の人間は目を丸くした。
小なりとはいえ、一国の押しも押されぬ高官であり、単独で世界を相
手取れる力を持った人間であるにもかかわらず、目の前の青年の態度は
傲慢さや高慢さといったものから縁遠いものだったからだ。
そしてその驚きが、ドモンに対する好感に変わるには時間はかからなかった。
「ふむ・・・。大使がそうおっしゃるのならば、メイリン・ホークの処分は
見合わせることにしますが・・・。メイリン・ホーク。今回は大使の意向もあるゆえ
罪に問わないが、次は許されない。それを肝に命じたまえ」
柔和な表情を浮かべながらも、厳しさを感じさせる声でデュランダルが言うと
「はい! 大使、本当に申し訳ありませんでした!」
メイリンはもう一度深々と頭を下げた。
「いや・・・。悪いのは――」
俺だ。
と言いかけてドモンは言葉を飲み込んだ。
仮にとはいえ、ミハシラ首長国の全権大使という立場上、これ以上何かいうと
話がこじれそうであると感じたからである、
「では、大使。こちらへ」
「・・・ああ、分かった」
デュランダルに促されるままに歩を進めながら、
(立場ってのは、不自由なもんだ・・・)
ただただ、試合に集中していれば良かった前の世界とは違い、こちら
では色々と考えて動かなければならない。
ドモンはこっそりと一つ、ため息をついたのであった。
今日は以上です。
まとめにUPしてくれた方、ありがとうございました。
り、リアルタイムに遭遇だとっ!?
作者様GJです。
しかしいいなぁメイリン、健気で
リアルタイムGJ!
>「それは、毎日と言うんじゃないのか――――――――――っ!?」
鬼 の 突 っ 込 み メ イ リ ン 姐 さ ん 降 臨
はじめてリアルタイム更新に遭遇
作者さん乙です!
作者氏、乙です!
ジョルジュとの再開は、次ですかね。
多いなリアルタイムw
俺もそうだが
投下乙です。ここでもメイリンはツッコミ役なのかwww
メイリンのこれからの活躍にwktk
GJ!
相変わらず人間…いや、師弟関係がステキな作品で嬉しいです
メイリンも良いキャラしてます
ドモンチームとジョルジュチームは一応同じ勢力に分類されるわけだから、やっぱ合同訓練とかやるんだろうか?
しかし今だ姿を見せないラクスが不安だ…
何故だ、キラもアスランもカガリもまともになって、もうラクスでもどうしようもないくらいの状況になってるはずなのに
それでもなおラクスがでてきたらえらいことになるんじゃないかという不安がぬぐえない…!
来てるー!!
GJです
デビルラクスになりそうだな。でも最後はキラもまともになった今遠慮会釈なく
究極石破天驚拳叩き込みそうだな。
というか、ラクスが凄いことになってそうで怖い。
2代目ネオドイツの女とか・・・
ラクシズ代表でドム三人がでてくるとか想像してみた
……最弱だな
ラクスでもガンダムファイトのルールを守るなら問題は起きないだろうが
こんなルール間違ってますわとか自分勝手な言い分いってやぶりそう。
900 :
618:2007/01/06(土) 02:14:17 ID:???
スウェン達が出てくるとしたらコーチはサイ・サイシーか?
GJ!!
俺はドモンと弟子3人のやっりとりが好きだ!!
なんか暖かみがあるというかなんつうか
ラクスまで更正したら面白みにかけんじゃね?
悪役は一人くらい必要だろ?
>>899 それでいて、ゴッドガンダムからスピンオフした技術はきっちり使ってそう。
ガンダムファイトって人間が戦争(闘争本能)を捨てることが出来ないなら、それを徹底的に管理してしまおうって性悪説に基づく理念だからな。
奇麗事大好きなラクスは絶対認めようとしないだろ
それじゃあディスティニープランと変わりませんわ、とか言いそう
明倫萌え萌え
メイリン姐さんktkr
戦争は戦争っていいそうだもんなラクス
でもそれをとめるときはやっぱり手段として戦争するんだろうけど
しかしこの状況で仮にラクスがガンダムファイトはダメっていってもどうにかする方法はないはずだが…
虎や魔乳はまだ改心したという描写がないしなぁ…大天使あたりでぶっこんでくるんだろうか
まあ、ユウナの言動からしてラクスも監視してるはずだが
けどそれならなんでラクスの話題はまったくでないんだ…?
まさか大天使の不穏な動きにも自由襲撃にもまったく噛まずにマジで孤児院の暮らしを満喫してるだけってことはあるまいに
どんな世界でも道化はいる。(いないと面白くないしね)
ラクスは壇上で道化として踊り狂ってくれるだろう。
そして足をもつれさせ自分で壇上から転げ落ちる。
みんな、それが分かってるから生暖かく見てるんじゃないのかな。
このスレのメインヒロインはメイリンで決まりだな!
まだでてきてもないのに既にボス認定されてるラクス(w
ルナマリアやステラ、それどころかコニールやミーアだって十分ヒロインはれるキャラしてるぜ!
男気ならぬ女気がある
>>910 ボスって言うより、ウザイ羽虫みたいなもんじゃね?
国家から見たらそんなもんだと思う。
これでラクスが出てきたとき、頑張ってるキラを献身的に支えるマネージャーみたいになってたら俺は田舎の幼馴染にプロポーズするよ
永久にプロポーズしないということですか?
とりあえずラクスの消息は殺され掛けてプラントに向かったという本編準拠の処までしか語られていないからなぁ。
多分虎も同行してるんだろうけど、果たしてまだプラントに居るのか。
ま、今後に期待です。
既に消されているという可能性も……
場合によっては、プラントのラクス教信者を使って一部コロニーを率いて独立。ガンダムファイトに参加とか?
そもそもラクスがガンダムファイトを肯定するとはどうしても思えないんだが
ラクスが心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう
設定上ではEカップの筈の胸がAカップになったことを自覚した時ではなかったか
今回は実にシグルイであり申した……お美事!お美事にございまする!
力で押し通そうとして逆に潰されるラクスしか思い浮かばん。
いやいや参加の名目だけで独立国として承認させることが可能だから。
まあ、結局最後は力押しという、ウルベのやり方の踏襲って事かな。
あくまで参加は戦争準備の為の準備期間とかそんなカンジで。
もしラクスがガンダムファイトに出るとしたらどこの勢力なんだろう
何食わぬ顔してプラントに戻るのか、オーブに行くのか、はたまた独立して新しい勢力作るのか…
そういえばスカンジナビア出身だったからスカンジナビアに行くことも考えられるな
そーいやドモンは初見でキラの本性を見破ったわけだが
ドモンがアスラン(ジョルジュと会う前)やラクスと会ったらどういう感想を持つんだろう?
>>923 凸→優柔不断な男だ
ラクス→禍々しい妖気を放つ魔女だな
イザーク→昔の俺を見ているようだ
ドモン「これが…ラクス・クライン!? こ、これは…デビルガンダム以上の邪気!?」
こうですか、わかりません
ラクスはドモンでも更正させれるかな?ニートや凸はあれでもまだ人の話
聞くけどラクスは本当に誰の話も聞かないんだよな
ニートや凸はラクスの意見に従ってるにすぎないのに比べて、
彼女は自分の中だけで完結しちゃってるしねえ。
いやしかしラクスは真正面から「お前は間違っている!」と否定されたことはないはずだ
そしてドモンはそれが魂からいえる漢!
キラだってそれで改心できたんだ、ラクスができない道理が……ありすぎるな
「では、あなたは正しいのですか?」とか真顔で言い返しそうなのがラクスクオリティ。
「少なくとも貴様よりはな」で返そう
いっそ「質問を質問でかえすなぁっ!」とキレて爆発させる爆弾魔を呼ぶべきだと思った
さらに「そのゴッドガンダムの力はこの世界には過ぎたるものです。
ですが私とともに在れば道を間違えることはないでしょう。私と一緒に世界に平和をもたらしませんか」
とかいいそうだ……・。
ラクスがガンソのカギ爪に見えてきた
ヴァンと化したシンが乱入してくるフラグが立ったわけで
「ステラァー好きだぁ〜!大好きだぁぁぁ〜!!うぉおおおお!!!」
うお、出遅れたっ!
職人さんGJ! そして流れ無視だが叫ばせてもらおう、ついに降臨した我らがツッコミ女帝の名を!
メイリィィ――――――ン!!!
お姉さんへの嫉妬は今後芽吹いてしまうのだろうか? だがそれもまた姉妹の姿!
では以下何事もなかったかのように。
>>939 実は異常なまでに発達した大胸筋だった訳か
富樫マンガのトグロ(弟)やビスケみたいにバンプアップでムキムキになるのか・・・
つまり声が萩野崇になるんだな!
>>942 スレ違いになるのは重々承知の上で言わせてもらう
だったら武力を持たず、言葉のみを武器とし戦争を終わらせる交渉人になれる可能性がある!!
>>943 いやH×Hのビスケは、通常時が樋口智恵子だがマッチョがハギーなんだよ。
あと勇吾さんは殴られすぎです。
945 :
943:2007/01/06(土) 20:34:04 ID:???
ハギーの件は知ってる、知ってる
スレ違いってのは声ネタに走りすぎてドモンとかGガンののりと
まったく関係なくなっちゃうから前置きしたの
ついでに始め樋口だったけど途中で別の人に変わらなかったっけ?
まぁ、それはいい。
大胸筋が圧縮されるまでに鍛えられたラクスの必殺技は何になるか考えよう。
……「あててんのよ」で死ねえ!なラクスブリーカー?
抱きつく(通常モード)
↓
そのままバンプアップ(マッスルモード)
で相手の全身を絞め砕く!
てのはどーよ?
何その天国だと思って食らってみたら実は地獄でしたアタックorz
ガンダムファイト会場
「ここか 祭りの場所は」
抱きつく(通常モード)
↓
触手が生えてくる
↓
相手の全身を締め砕く!(さらにDG細胞に感染)
てのもいいかも
>>947 >>950 スペシャルエディションのキラとラクスが抱き合うシーンでいきなり豹変するラクス想像して吹いたwwwwww
>>950 ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル<何その実は原作でもそうやって洗脳していましたアタック、、!!!
新設定:触手ラクス
そして最終話はキラに愛で救われるのが王道なのだが所詮はラクシズだしなぁ
種死にラクスほどラスボスが似合うキャラはいないな
>>956 それだとラクスの最期はMSに踏まれるということか
デビルガンダムというよりAI1だなぁ……
ある意味極楽浄土だ
悪いが、ここのラクスなら信者になれるよ。
いいのか?触手で体液を吸い取られるんだぞ?
大丈夫、萌えのゼオラクスーだから
……なんだか、今度はTVアニメ鬼神童子ZENKIのカルマになってきた気がする……
あれも体液吸ってたし
逆にGガンの世界に旧三馬鹿がいったら、とてもなじみそうな気がする。
ナチュラルにDG細胞に侵食されてバカ笑いしていそうだ。
…既出だろうけど
久しぶりの過疎だ。懐かしいぜ……
キラやアスランに比べて、怖いくらい確固たる『自分』をお持ちのラクス様。
方向性は間違っていても、決して揺るがない『自分』を持ち続けているのは、
確かに尊敬に値することなんじゃないか……。
まとめサイトを見てたらふと、そんな考えが頭に浮かんだ。
>965
てか、職人の投下待つにしても新スレ立てたがいいんじゃないか?
よそで弾かれたばっかなんで俺は無理だが‥‥
雑談でダラダラ消費するにせよ職人が大物投下するにせよ
どちらにしろいい加減次スレの頃合だからな。
980まで待つってのは流石にリスキーだし。
おっつー
梅
埋まって無かったんだ
梅
うめうめ
埋めのラストはまたラクスなのかなぁ
俺のこの手がまっ赤に埋める!
スレを埋めろと轟き叫ぶ!!
では久しぶりに
1000取りファイト!レディイィィゴォオォォォ!!
ここの1000は…俺が貰う!(主人公だし!)
>>970 「受けよ我が洗礼!ロー乙スクリーマ――!」
うぇーい。1000とりたーい。
981 :
ウルベ:2007/01/14(日) 12:01:24 ID:???
くくく、こんなこともあろうかとぉ!鍛え続けたこの体ぁ!!
かかって来い。ガンダムファイターども。
この無敵の動力炉が1000を守り抜いてくれる。
天に新スレ、地に旧スレ!今こそ見せるわ最終悲願!真!流乙胡蝶剣――――!
983 :
ぬふぅ:2007/01/14(日) 14:54:41 ID:???
ぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅ
ぬふぅ
埋めるなってば。
実況スレとかなら早く.datに落とすのもアリだろうけど、
こういうスレじゃ新しく来た人がこのスレを見にくくなるじゃないか。
埋めませ
どうせ980超えてるんだから落ちるよ。
987 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 22:11:02 ID:cZGfMqpS
987
988 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 22:57:26 ID:xEz0S91s
ゴールドフィンガー!
アルゴ 「激震!ガイアクラッシャ―――――!」
ステラ 「ガイア・・・クラッシャー・・・・・おじちゃん、ガイア・・・壊すの・・・?」
アルゴ 「む・・・」
ステラ 「ねえ壊しちゃうの・・・・?」
アルゴ 「カオスクラッシャ――――――!」
スティング「なんでやねん!」
アスラン達はドラグーンを使うようになるのだろうか?
うめ