>778-780
深夜に笑っちまったよww
メイリン大変だなwwww
最後のターン、ドラクエだったなw
あげ
>>605の続き
ミリアリア「それにしても何の用なんでしょうね、AAに、アメノミハシラから来航要請が来るなんて」
マリュー「ええ、私達は形の上ではカガリさんの下にいることになっているから、クーデターを起こしているサハク家の
人間から接触を求めてくるなんてことは普通なら考えにくいんだけど…」
ネオ「な〜に辛気臭い顔しちゃってんの〜?いざとなったら不可能を可能とする俺がいるじゃないの〜」
チャンドラ「おそらくは我々を抱きこむために何らかの手を打ってくるか、はたまた罠なんでしょうが…」
ノイマン「誘導ビーコン確認。……・・・アークエンジェル入港完了」
ミリアリア「…アメノミハシラから通信入ります」
ソキウス「ようこそアメノミハシラへ。早速だがミナ様がお待ちなので代表者の方、こちらへお越し願えますか」
マリュー「そうね、じゃあ私がいk…」
ネオ「いや、俺が行こう。階級上では問題ないし、艦長が艦を空けるのはよくないしな。ノイマン、チャンドラ、一緒に来てくれるか?」
ノイマン「了解です。いざとなったら白兵戦もありえますからね」
チャンドラ「え…オメガメンドクサス…」
ミリアリア「あ、じゃあ私も行きま〜す。ナイフ捌きには自信あるし」
ネオ「おっしゃー!じゃあ行くぜ〜!」
一同「「「お〜!!!」」」
マリュー「…あれ、ブリッジクルーは私だけ置いてきぼり?」
レイ「シン、改めて言うのもなんだが見事だったな」
シン「サンキュー!でも俺だって少しは成長しないといけないし、勝てたのもみんなのおかげだよ」
ステラ「シン、かっこよかった、うえぃ!」
シン「ホ、ホント、ステラ?へへ…そういえばなんでアビーはオーブでお見合いなんだ?」
ルナ「確かにね。私たちがジブリールを追ってオーブに攻め込んでから両国の関係は最悪なはずなのに」
議長「それについては私が説明しよう」
レイ「ギル!」
シン「議長!無事到着されてたんですね」
議長「ああ、君たちのおかげだよ。ありがとう」
ドモン「見事だったぞ、シン。囚われていた過去をよく克服できたな。俺も師匠として鼻が高いぞ」
シン「へへ…あ、議長、お見合いの理由、教えてくれるんですか?」
議長「そうだったね。コーディネーターの出生率が年々減少傾向にあることは君たちも知っているね。
つまり我々は種としての存亡の危機に瀕しているといえなくもないわけだ。
私もその対策の一環デスティニープラン等の提唱や遺伝子情報を活かした対応策の検討をしているのだが、
それらの政策の即効性には疑問の声もある。だから、同じ宇宙に住まうオーブの宇宙勢力、つまり
アメノミハシラとの友好関係を築いて両国間の人材交流を盛んにし、
最終的には今もなおナチュラルや第1世代のコーディネーターと我々プラントの民が交わることで、
出生率の問題解決を図ろうと思ったわけだよ」
ステラ「うぇ〜い…zzz」
シン「ステラ、寝るときは布団でパジャマに着替えて寝ないとだめだよ」
議長「簡単にいうと、アビー君のお見合いで宇宙のオーブと仲直りしてプラントも救おう、というイベントだよ」
レイ「さすがギルの政策。ワンダフォーーー」
ルナ「へ〜じゃあ今回のアビーのお見合い相手は誰なんですか?」
議長「それはだね…」
ネオ「そういえばロンド・ミナ・サハクってどんなやつなんだ?」
ノイマン「情報によると理念を重視するのがアスハ家なら、民のことを第一に考えるのがサハク家のようですが…」
ミリアリア「(キュピ〜ン)…ちょっとごめんなさい、不穏な気配がしますので私、ちょっと調べてきます」
チャンドラ「単独行動イクナイ!」
ソキウス「こちらがミナ様のおわす部屋です。失礼のないように」
ミナ「アメノミハシラへよく来てくれた、待っていたぞ」
ネオ「ウヒョ〜!結構なべっぴんさんだぜ〜」
ノイマン「大佐、鼻毛出てます、鼻毛」
ミナ「用件はもう分かっていると思うので率直に言わせてもらう。どうだろう、我々の側につかないか?」
チャンドラ「いきなり直球キタ――(゚∀゚)――」
ミナ「私が目指すのは国民のための新国家だ。もし私がそれに違おうものなら背後から撃ってくれても構わない。
それに君たちの相応の地位、補給などのバックアップも約束する。どうだろう?」
チャンドラ「かつてのオーブ本国での戦闘で住む場所を失ったオーブの民の多くが、サハク家を頼りアメノミハシラに移住してきており、
その中に含まれていた技術者達の手でアメノミハシラのファクトリーはより優れた生産能力を有するに
至っていることを考えると魅力的な話でつね」
ネオ「ウヒョ〜やるね〜お嬢ちゃん!ウヒョ〜ウヒョ〜ウヒョ〜ウヒョ〜ウヒョ〜やるね〜お嬢ちゃん
まあ俺たちはあのピンクのお姫さん達の野望なんて知ったこっちゃないしな…ならば…」
ミナ「ならば?」
ネオ「お風呂入んない?一緒に。ウヒョ〜ウヒョ〜ウヒョ〜」
ノイマン「そうじゃないでしょ、大佐」
ネオ「そ、そうだったな。ならば巨乳美人秘書官の配備と」
ノイマン「全女性用軍服のミニスカ化を」
チャンドラ「約束してもらえまつか?」
ミナ「き、巨乳…ミニスカ…?そ、それはちょっと待ってくれないk・・・」
ネオ「ウヒョ〜い〜や、これは今すぐきっちりお答えいただかないと…ウヒョ〜
お国元をも含めて…ウヒョ〜ウヒョ〜色々と面倒なことになりそうですが?」
ミナ「…」
ネオ「ウヒョ〜ウヒョ〜ウヒョ〜ウヒョ〜ウヒョ〜」
ミナ「………わかった。約束しよう…」
ノイマン「(泣きそうだな、この人。可哀想に…)」
ミナ「そこでなんだが、今は宇宙に住まう我々としては今後、プラントとの良好な関係が欠かせない。
しかし、セイランやアスハ、それにカガリお抱えのテロリスト達のせいでオーブとプラントの関係はズタズタだ。
そこでだ。宇宙におけるオーブとプラントとの友好関係構築のために両国から代表をだしてお見合いをしよう、という運びになったのだが、
君たちに代表を頼みたい。つまりは両国の架け橋になって欲しいというわけだ。」
ネオ「ウヒョ〜!こりゃ壮大だね〜ならばここは俺が…」
ノイマン「エンディミオンの鷹が出てってどうすんですか。それじゃ世間は連合のイメージを持ってしまいますよ」
ネオ「ま、ま〜な。じゃあ…」
アビーのお見合いってかなり重要なもんだったのねw
もう465kbか・・まぁ大丈夫だけど
誤植です…
×最終的には今もなおナチュラルや第1世代のコーディネーターと我々プラントの民が交わることで、
○最終的には今もなおナチュラルや第1世代のコーディネーターの多いアメノミハシラの民と
と我々プラントの民が交わることで、
ということでお願いします。んで、アビーのお見合い相手なんですが、
バレルロール大佐とチャンドラどっちがいいですかね?
希望の多いほうのキャラクターで書こうと思いますのでみなさんの意見を募集しまっすノシ
チャンドラの方がいいんじゃね?
いやバレルロール大佐はドミニオンの艦長とくっついてほしいので
同じくチャンドラがいい
チャンドラに一票
チャンドラに一票。
しかしここまでの言動を見ていると、
果たしてまともな会話が成立するやらw
どうでもいいが東方不敗先生は次かその次に成功するとか予言しているぞ。
イライジャは何回めなんだろうか……?
チャンドラ「(>>790-
>>793を見て)我が世の春がキター!!」
ムネオ「それ俺のセリフ・・・」
ほす
>>787 多分だがケンコウな生活のファンだろ、お前w
やっと誰か突っ込んでくれてほっとした
あそこ一応全部見てるハズなのにサッパリツッコミポイント分からんorz
東方不敗流奥技!
石破!保守天驚拳!!!
>>801 ウヒョ〜!ウヒョ〜!ウヒョ〜!ウヒョ〜!ウヒョ〜!ウヒョ〜!ウヒョ〜!
を見て何か感じないか?
ストUのバルログ?
「電話」だろ?
806 :
801:2006/05/02(火) 02:59:36 ID:???
>803
>805
dクス!すっきりしたよ
>807
筋金入りの二次コンな俺様が現実の女如きにクリックするわけがねぇ。
age
ほしゅ?
過疎ってるなー。
まあ種自体が過疎ってるから仕方ないが。
GWなのに全体的に停滞してるな
既に過去の作品ということか…
腐は常に旬を求めて動くものよ。
そも腐成分は求めていないがな…
話は変わるがこのペースだと今度こそ1000取りファイトできそうだな
アーサー「やぁアラン、久しぶりだね。ところで実はすごくいい高級カメラがあるんだ。道具に頼るのも愚かだが、蔑ろにするのもまた愚か。欲しいんだが手持ちが無くてねぇ」
アスラン「そういうことなら今日もらったばかりの俺の給料を全額あげましょう!」
アーサー「悪いねぇアランくん、いつもいつも。君のような男が友人で本当に助かるよ」
アスラン「ゆ、ゆうじん……トモダチ……ハァハァ。ああ、もっと言ってもっと言って!」
メイリン「こら〜〜〜〜〜っ! 友情を餌にアスランさんから金を騙し取るな――――っ!」
アーサー「ちっ、メイリンか! この場はこれまでだな、とうっ!」
アスラン「ああっ、友達がいなくなった!? なんてことするんだメイリン!」
メイリン「いいかげんに気づいてくださいよ! あれは友情を騙った詐欺なんですってば!」
シン「…………」
レイ「どうしたシン、浮かない顔だな」
シン「ああ……実は前から薄々思ってはいたんだが」
ルナ「何々、どうかしたの?」
シン「アスランって……このスレ的に、キャラとして俺より目立ってないか?」
レイ「!? お、お前……誰もが心に封じ込めていた禁忌に触れるつもりか!?」
ルナ「な、なんてことをっ……言わなければ幸せなことも世の中にはあるのにっ!」
シン「や、やっぱりか!? やっぱりみんなそう思ってたんだな!? くそおお、人気投票じゃ俺より下だったくせにぃっ!」
ステラ「うぇーい! ステラのアイボ直してくれてありがとーっ♪」
アスラン「ふっ、このくらいお安い御用さ(ニッコリサワヤカ白い歯キラーン!)」
シン「って言ってる側からお前はああああっ! こっそりステラとフラグを立てるなんて、さすが人の彼女を奪うのはスーパーコーディー(の友人っぽいもの)のお家芸だな!」
アスラン「ぶぐわあああああ!? ひ、光が……広がっていく……」
メイリン「ああああ!? アスランさんしっかり! ちょっと何するのよ、シン!」
シン「うるさい、みんなソイツが悪いんだあ! うわああああんっ!」
レイ「泣きながら暴行を続けているな」
ルナ「見苦しいというかなんというか、見てて果てしなく痛いわねぇ」
ドモン「ふむ、どうやら簡単には収まらんようだな。となれば、決着をつけねばるまい!」
ステラ「うぇーい……ガンダムファイト?」
レイ「いや、拳で蹴りがつく問題というわけでもない。もっと多角的な検討が必要だろう。となれば、ここは……」
ぱんぱかぱ〜ん ぱんぱんぱんぱんぱかぱ〜ん
ミーア「れっでぃーす、あんどじぇんとるめん! 第一回! 『種死の主人公は誰だ!?』検討会のお時間がやって参りました!」
観客「「わーわー」」
ミーア「シン・アスカ氏とアスラン・ザラ氏を比較検討することで、種ドモスレ真の主人公が誰かを決めたいと思います! なお司会進行は私ミーアがお送りします」
観客「「わーわー」」
ミーア「そしてこちらが、今回検討をなさってくださる方々です! 一人ずつ自己紹介していただきましょう!」
アズラエル「いやぁどうも、ムルタ・アズラエルです。人を見る目が無ければ、商売人ってのは務まりませんからねぇ」
デュランダル「ギルバート・デュランダルだ。遺伝子のことなら任せてくれたまえ」
東方不敗「東方不敗じゃ。拳を極めれば、その者の資質を見抜くなど容易いことよ」
シン「ふ、ふふ。いよいよだ。いよいよ俺が主人公であることが白日の下に証明される時が来たんだ……」
ステラ「うぇい……シン、どうしたの? 震えてるよ?」
レイ「それはそうだろう。これで勝てばいいが、負ければシンはとてつもなく大きなものを失うことになる。自分が主人公だというアイデンティティをな」
ルナ「ゼロか百か……正念場って感じね。同僚として、勝利を祈ってるわ」
ステラ「……シン、やめようよ! なんか悪い予感がするの。シンはカッコいいよ。私、シンが大好き。今のままのシンで何がいけないの?」
シン「心配すんなよステラ。勝つのは俺に決まってる……師匠に鍛えられた日々は伊達じゃない! 伊達じゃないんだ!」
アスラン「よくわからないが、なんだか向こうは盛り上がっているな」
メイリン「もし万が一勝っちゃったら、またアスランさんへの風当たりが強くなるのかなぁ」
キラ「それはそれでいいんじゃない? アスランが弄られるの、見てておもしろいし」
ラクス「最近SSの投下があんまりなくて、退屈で死にそうですわ。アスラン、飛びっきりのボケとオチを期待します。その毛全部毟るくらいの覚悟で臨むのです」
アスラン「二人とも俺を応援してくれるのか!? 任せろ、今ここに勝利を友に誓おう!」
メイリン「だからあんたはいいかげん友情を餌にされてることに気づけ――――っ!」
ミーア「では第一の項目です。ガンダム主人公たるもの、まずは戦ってなんぼ。二人の戦闘力を比較検討したいと思います!」
アズラエル「まずは二人の力を整理してみましょう。シンの方は、赤服の評価を受けるMSの操縦テクニック、流派東方不敗、そして僕が授けた盟主王の力……こんなところですか」
デュランダル「対してアスランは、シン同様に赤服と評価されるMS操縦テクニック、白兵戦最強の実力、そして応援されることによってのパワーアップ……といったところかね」
東方不敗「ふむ、簡単にどちらが上とは言い切れんが……アスランの力は不安定過ぎる。はっきり言って未熟よのう」
アズラエル「そうですねぇ。僕なら、兵士として使うのならシンですね」
デュランダル「余計なことを考え過ぎるのだよ、彼は。戦士としては、今のシンの方が優れていると思うね」
シン「よ、よし! やった!」
レイ「待て、話は続いているぞ」
東方不敗「じゃが……主人公として見た場合、どうかのう?」
シン「ええっ? つ、強くてなんか悪いのかよ!?」
アズラエル「確かに、この場合それは考慮すべき点でしょう。主人公たるもの、ただ強いだけではいけません。弱点の一つも持っていないと」
デュランダル「それを抱えながらも戦い、克服する様に、見る者は感動と興奮を覚えるというわけだな。その視点で見ると、アスランは充実しているね」
東方不敗「うむ。我がバカ弟子も、最初は困ったちゃんであったものよ。実力はあるが弱点だらけでそれを発揮できないというのは、主人公としてはなかなか魅力的じゃな」
アズラエル「彼の場合、それを応援で克服できるというのも見逃せないポイントですねぇ。対してシンはというと、我武者羅に強さを求めているように見える」
デュランダル「明確なライバルがいないのもマイナスだな。アスランはどちらかというと目標だろう。強いこと自体は悪くないが、それだけでは反感を集めることになりかねない」
東方不敗・アズラエル・デュランダル「「ジーッ……」」
キラ(ん? なんか僕、あの三人に注目されてる?)
東方不敗「とはいえ、あそこまでヘタレだとちょっとのう」
アズラエル「ええ、あれに共感する人は少ないでしょう。せめてもう少し脱ヘタレが進めば」
デュランダル「ふむ。現状では、シンの方がやや上といったところかな」
シン「か、勝った。まさかこんなギリギリの勝負になるなんて……」
レイ「なかなかやるな、アスランも。検討する項目は三つだったか?」
ルナ「ええ、そうよ。つまりあと一つ勝てば、シンの勝利は確定する……!」
ミーア「それでは次いってみましょう! 主人公たるもの、やはり彼女がいてなんぼ。お二人の恋人を、比較検討していただきます! まずはご登場いただきましょう!」
ステラ「うぇーい! シン、ステラがんばるーっ♪」
メイリン「あ、あはははは。どうも、こんにちわ」
アスラン「メイリン? どうして君が……カガリはどうしたんだ?」
メイリン「そ、その。仕事で忙しくて来れないそうなので、私が代わりに、と思いまして」
デュランダル「最初に断っておくが、これは彼女たち自身を比較するのではない。共に魅力的な女性であることは間違いないのだからね」
東方不敗「うむ、主人公の恋人として見た場合どうか……ということじゃな」
アズラエル「そういうことです。さて、まずステラ嬢ですが、エクステンデットとしての戦闘力、良好なスタイル、やや天然気味な性格……ヒロインとしての素質は十分ですね」
ステラ「うぇーい♪」
シン「すごいぞステラ! 完璧だ!」
デュランダル「対してメイリンの方は、オペレーターからハッキングまで情報戦はお手の物。しかしスタイルはというと……ステラ嬢と比べて、ちょっと物足りないのは否めないね」
東方不敗「同じ戦場に立てんのでは、主人公の恋人としては少々地味じゃの」
メイリン「わ、私はまだ発育中なんですよっ! ていうかこれセクハラじゃないの!?」
アスラン「気にするなメイリン! よくわからないがきっとその内多分もしかしたら報われるかもしれないような気がしないでもないぞ!」
メイリン「どっちだああああああああっ!」
アズラエル「ですが、メイリン嬢にはそれに代わる強烈な武器がある。そう今のあれですよ、ツッコミという武器がね」
デュランダル「それだ。無数のMSが行き交い、ともすればそれぞれの影が薄くなりがちな戦場において、まったく別の立場から強烈な自己主張ができるのは大きい」
東方不敗「一途な性格も評価したいのう。今もホレ、カガリ代表宛の手紙をこっそり握り潰してあの場に立つなど、いじらしいではないか」
メイリン(気づかれてる――――っ!?)
アズラエル「ステラ嬢も十分魅力的ではありますが、主人公の恋人として考えると……」
デュランダル「ああ。このスレではメイリンに一歩及ばないというのが妥当だろうね」
東方不敗「ヒロイン対決はアスランの勝ちかのう」
シン「な、なにいいいいい!? お前らどこに目ぇつけてんだ、ステラのどこがメイリンに劣ってるっていうんだコラ――――ッ!」
レイ「落ち着けシン、失格になってしまうぞ!」
シン「だって、だって……う、うわあああああんっ」
ステラ(うぇい!? シンが泣いてる……ステラ、がんばんなきゃ!)
ステラ「はうっ、急に禁断症状復活!? ああ、もう、ダメ……ばたんきゅう」
シン「ステラ!? ステラ、おい、しっかりしろーっ!」
ミーア「た、大変……! 救急車呼んで救急車!」
アズラエル「あ、そういえばメンテフリーになったせいですっかり忘れていましたが、ステラ嬢には禁断症状という苦難がありましたね」
デュランダル「そうだったね。戦友ヒロインというのはよくあるが、加えて薄幸のヒロインという顔も持っているわけだ」
東方不敗「ふむ。メイリンがギャグ系少女マンガタイプのヒロインならば、ステラはシリアス系少女マンガタイプのヒロインといったところかの」
アズラエル「おや東方先生、詳しいですね」
東方不敗「スティングが好きでのう。ワシにはよくわからんが、まぁなんであれ生き甲斐を見つけられたのであれば良いことよ」
デュランダル「話を進めていいかな? ステラ君にはまだ潜在的な魅力がある。その点を考慮すれば、メインヒロインとしてメイリンに劣らない人物だと思うのだが」
アズラエル「そうですね、異議ありません。見落としに気づけてよかったですねぇ」
東方不敗「個々人で評価は分かれるじゃろうが、客観的な評価とすればそんなところじゃろうの。恋人対決は引き分け、と」
シン「ステラ、ステラ! 聞いたかステラ……君のお陰で、盛り返すことができたよ!」
ステラ「うぇい……シン、がんばって。素敵な主人公になってね……ガクッ」
シン「ああっ!? ステラ、ステラ――――ッ!?」
ステラ「Zzzzz……」
ミーア「さぁ、今のところ一勝一分でシン・アスカ氏が微妙にリード! それでは最後の項目です。主人公たるもの目立ってなんぼ! 出番の多さと目立ち度を検討します!」
レイ「目立ち度か。ここで勝てば文句無く、最悪引き分けでもシンの勝利。負けても評価は並ぶことになるが……」
シン「勝てるさ、俺の勝ちに決まってる! ステラが体を張ってくれたんだ……このスレで過ごした時間は無駄じゃないはずだ!」
ルナ「でも、アスランはヘタレとしてキャラ立ちして以来、職人にいいように使われてきたから出番かなり多いし……安心はできないわよね」
東方不敗「……で……じゃから……」
アズラエル「……なるほど……ということは……」
デュランダル「……ふむ……ならば……」
ミーア「何やら議論が白熱している様子……あ、結果が出たようです! これより、種ドモスレ真の主人公が発表されますっ!」
シン(ステラ、マユ……っ! どうか、どうか俺に力を貸してくれ! アスランにだけは負けたくないんだっ……!)
アスラン(新しいペットロボット作ろうかな。今度はメイリンにてもプレゼントするかぁ)
アズラエル「こほん。それでは発表します」
デュランダル「文句無く、全員一致で決まりました」
東方不敗「種ドモスレ真の主人公、その者の名は……!」
アズラエル・デュランダル・東方不敗「「メイリン・ホーク嬢です」」
メイリン「………………えぇ?」
ミーア「意外です、意外な結果です! とにかく説明していただきましょう!」
アズラエル「主人公とは、つまり見る者が感情移入する対象のことです。だから出番の多さとインパクトの強さ、そして見る者と近しい感性の持ち主であることが要求されます」
デュランダル「このスレのほとんどのSSに、メイリン君は登場している。出番の多さはいうまでもなく、ツッコミによりインパクトもまた非常に大きい」
東方不敗「何より変わり者が多いこのスレにおいて比較的常識人だしの。皆も自分自身を投影していたのは我がバカ弟子やシンではなく、彼らにツッコむメイリンじゃろう?」
アズラエル「例えば天驚拳を放つ整備兵を見て、読者が内心そのことにツッコむ。同じタイミングでメイリンもツッコむ。その瞬間、あなたと彼女はシンクロしているのですよ」
デュランダル「つまり読者はメイリンと同じ視点でSSを読んでいたわけだ。すべてのSSがそうではないが、そういう形式の物が非常に多い」
東方不敗「よって、このスレの主人公はメイリンじゃ。おめでとう」
メイリン「ええ? ああ、はい……どうも」
アスラン「すごいじゃないかメイリン! ロボット物で主人公になったオペレーターなんて、きっと君が初めてだぞ!」
キラ「よかったね、メイリン。つまり非常識な僕らに振り回される常識人の君という図式はこのスレ的に正しいわけで、これからも頼りにさせまくってもらうよ」
ラクス「ぷっ、クスクス。なかなかおもしろかったですわ、メイリンさん。これからもその調子でがんばってくださいな」
メイリン「あ、あはははは。ありがとうございます……って、これでよかったのかなぁ?」
ルナ「……で、シンは?」
レイ「ああ、話の途中で泣きながら走り去った」
…………
シン「師ぃぃ匠ぉぉぉぉぉぉ! 俺に、俺に常識を教えてくださあああああああいっ!」
ドモン「そんなもん自分で勉強しろおおおおおお!!」
シン「ぐはあああ!? じょ、常識は自分で学ぶもの……確かに常識だ。ありがとうございました、ガクッ」
完
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!!!!
メイリン流石だな、シンせつな過ぎwwwww
アレンビー「そもそもドモンに常識を学ぶことが間違っている気がするんだけど」
シン「え? そうなの!?」
レイン「そうねえ、いまだに空気は読めないし、勘違いとか良くするし、そもそも人と話すの苦手だし」
ドモン「…うぐっ」
レイン「でも十数年間も修行に明け暮れていたら当然かもね」
アレンビー「そうそう、おかげで常識のない所も師匠に似ちゃったんだよね」
東方不敗「ええい! 失礼なことをいうな!」
レイン「まあそんなんでも立派に主人公できるんだから気にすることはないわよ? シン君」
シン「は、はあ…」
ドモン「そ、そんなん…orz」
東方不敗「無視をするんじゃない!」
アレンビー「でも…そんなちょっと不器用なドモンの方が…ワタシハスキカナ?」
レイン「ちょっと…アレンビー、あなた人の連れ合い相手に何言っているの!」
アレンビー「いいじゃない! どちらを選ぼうがドモンの自由だよ! ねードモン!」
レイン「ドモン…?」
ドモン「い、いやおれはそのあの」
アレンビー「はっきり言ってよドモン!」
レイン「そうよはっきりしなさいよドモン!」
東方不敗「いやちょっと待てワシの話を」
アレンビー「う る さ い わ ね っ!!」
東方不敗「ぎゃあああぁっ!!?」
レイン「いいドモン! そんな態度じゃアレンビーが新しい恋にいけな……ケンケンガクガク」
シン「ガクガクブルブル」
久しぶりに新作が!!!!!マジ職人さんGJです!!!!!!
GJ…と言いたいが、師匠は常識人なんだぞ
まあ、常識人ではあっても色々と非常識な人だし
あげ
デートって奴を成功させるには、男はたった一つの事に努めればいい、と風花は言う。
楽しませようとする事。相手の女性に思い切り楽しんでもらえる様に、精一杯考えて、精一杯実行する事。
意志さえあれば、気持ちは常に相手に伝わる。俺はそれを経験則から知っていたが、風花も同じ事を言って
いた。結局、基本は同じで、ただ誠心誠意尽くせばいい、という事か。
まあ、そういう原理かどうかはともかく、俺はどうしたらアビーさんに楽しんでもらえるのかを考えに考え抜き、
俺は彼女をショッピングに誘った。無論、ショッピングと言っても、俺の買い物なんかどうだっていい。女性の買
い物というのは、まるで売り場に犯人が潜伏していて、俺達はその張り込みでもしているのかってくらい、時間
がかかるものなのだ。これも、風花とロレッタという身近な女性からの経験則だ。
荷物持ちに徹し、奴隷の如くアビーさんに付き従う。俺に出来る事と言えば、このくらいだろうと思われた。
全ては、アビーさんの為だ。
ところで、俺がアビーさんを誘ったのはお見合いをしてから3日後で、そしてデートの日がその一週間後。
デートの為に着ていく服などを調達するには十分すぎる時間だが、不運にも、俺はデートの三日前、急に仕事
が出来てしまった。今度は声優業やバイトの類ではなく、傭兵としての仕事だ。
ザフトからの依頼で、とあるコロニーへ向かう輸送船の護衛任務である。
簡単に言えば、ヤバいものを運ぶから、それを誰かに奪われたりしない様に守って欲しい、という事だ。その
積み荷について詳しくは知らされなかったが、下手すりゃプラントは勿論地球まで滅ぼしかねない、とにかく危
険極まりないものだという。地上でミネルバが回収したまではいいものの、ザフトもその扱いに窮し、太陽への
廃棄が決定されたらしい。わざわざ目的地であるコロニーへ立ち寄るのは、それを太陽に放り込む為のロケット
に積み替えるからだそうだ。
ここで俺が不運だと思ったのは、アビーさんとのデートの約束を反故にしてしまう……という事ではない。とい
うか、何たる偶然だろう、その目的地のコロニーというのが、俺がアビーさんとのデートの場所に選んだ所であ
り、到達予定時刻がアビーさんとの待ち合わせの2時間前だった。不運なのは、そのまま港に着いてザクを置
いてアビーさんに会いに行くとしても、俺のザクに隠蔽工作を施す時間がない事だった。
『趣味:MS操縦』と書いたくらいだし、俺はアビーさんに一緒にMSに乗る事を提案する気でいたのだ。MSの
コクピットは外部スピーカーのスイッチを切れば完全に外界から遮断され、二人っきりになるには絶好の空間な
のだ。俺はそこで……告白というか、何と言えばいいんだろう……とにかく、そういう事を言うつもりだった。
いや、決して、こう……やらしい事をするつもりはないからな。誤解するなよ。
だが、その護衛任務が終わって、細々とした手続きなんかを済ませる頃には、デートの待ち合わせ時間ギリ
ギリになってしまい、シールドにペイントされたサーペントテールのマークを消したりとか、そういう類の俺が傭兵
である証拠を隠蔽する時間がなくなってしまったのだ。俺の嘘がアビーさんに露呈すれば……多分、嘘吐きは
嫌われてしまうだろう。
『MSの中で告白作戦』は開始前から頓挫する事を決定づけられ、無念な気持ちになる俺だった。
ドシュゥゥゥゥッ!
俺のザクのビーム突撃銃が光を噴き、黒く塗装されたダガーLのコクピットを狙い過たず撃ち抜く。数秒の後、
バックパックの推進剤に誘爆して機体が爆発四散する。
ザクのビーム突撃銃に特有の円形の弾倉を素早く交換し、すかさず次のダガーLを撃墜する。
護衛任務の最中の出来事だった。
3日間輸送船に揺られて(宇宙だから『揺られて』はいないと思うが)、いよいよ目的地のコロニーのあるL5宙
域に入ろうというそんな時だった。突如、ダガーLの部隊が輸送船を襲撃したのだ。
輸送船に乗り込んでいた3機の護衛機は勿論、俺も輸送船に持ち込んだザクで出撃したが、敵の数は多く、
苦戦を強いられている。ダガーLとザクでは基本的なスペックに差があるし、背中に装着する装備パックの性能
差も歴然だ。だが、結局のところ、戦いを決するのは数に他ならない。俺は、ザフトの緑服の一般兵連中よりは
戦えるという自負があるが、それでも、俺一人対緑服のザク50機……という話になれば、キッパリごめん被る。
俺の撃墜数は既に6機を数え、ザフトからの護衛機の援護もあり、敵の数も半分近くに減ってきた。母艦の姿
は見えないが、ひょっとすると、噂のミラージュコロイド・システム搭載艦かも知れない。
だが、それにしても敵の数が多すぎる。敵MSの数は18機、つまり6小隊だ。輸送船一つ墜とすのに、これは
どう考えて過剰な戦力だった。
「クソッ! 何だってこうも数を出してくる?!」
無駄弾を撃たない様に注意して戦っているが、弾倉3つだけで18機を相手にするのは少々苦しい。目的地の
コロニーまであと僅かだが、ここでしくじる訳にはいかない。
輸送船に接近しようとするダガーに、シールドから引き抜いたビームトマホークを投擲する。ビーム刃を展開し
たトマホークがダガーLの背中に突き立ち、装甲を融解しながらコクピットをも焼き尽くす。沈黙したそのダガーL
に構わず、俺は感覚全てで更なる敵を求める。対艦パックを背負ったダガーLが、後方に控えているのが見え
た。遠距離から狙い撃ちするつもりなのだろう。俺はビーム突撃銃を単発モードに切り替え、ビームの減衰率も
計算に入れて、撃った。ビーム突撃銃は、マシンガンなどと同じく、弾を『バラ撒く』ものだが、光速で進むビーム
はその性質上、狙って『当てる』事も不可能ではない。
一条のビームが、また一つ敵を貫く。残りのダガーLは、友軍の3分の2ほどを倒されたと見るや、引き返して
行った。戦闘の継続は、部隊の全滅に繋がると判断したのだろう。1機、また1機と、踵を返して逃げていく。
「やっと終わったか……全く、アビーさんとの待ち合わせに遅れたら、どうしてくれるんだ」
ヘルメットを外して毒づき、俺はスティックとペダルを繰ってザクを輸送船へと向かわせる。
こちらは、護衛機が1機撃墜された他に損害はない。輸送船には傷一つついていないし、俺も、俺のザクも健
在だ。無論、整備と補給は絶対に必要だが。
まあ、その辺は港のドックに預ける時に頼めばいい。民間企業ってのは、良くも悪くも、金さえ積めば仕事は
キッチリとやってくれる。資本主義って奴は自由競争だし、手を抜いたら信用を失うだけだ。
あ、そうそう……金と言えば、今回の報酬がやたらと良かったのも、少し気になっていた事だ。
依頼主は『輸送船の護衛をして欲しい』と言い、俺はそれを承諾した。が、その時に提示された報酬の額は、
俺が想像していたそれよりも遥かに上だった。有り体に言えば、依頼主が書類に書くべき0の数を間違えてい
るんじゃないか、と疑ったくらいの、文字通り、桁外れの大金だったのだ。
そして、依頼主の隠された意志を疑った矢先、連合の差し向けたものと思しきダガーL部隊だ。
「美味い話には裏がある……そういう事か」
俺はこうして生き残って、任務を遂行した。しかし俺は、この輸送船の貨物室に、どんな災厄が詰め込まれた
パンドラの箱があるのか……想像するだに、神経が凍りつく様な緊張を感じるのだった。
「そう、美味い話には裏があるんだ……」
そして、嫌な予感とは、望んでもいないのに当たるものなのだ。
港の管理局は思ったより空いていたが、ドックの預かり手続きはやはり煩雑で、時間がかかった。
ついさっき報酬を得たところだから、金には困らない。整備と補給を最優先でやってくれる様に整備班に金を
掴ませても尚、アビーさんと高級中華料理店で満漢全席を堪能するくらいの金は手元に残った。
俺のザクと、念の為に持ち込んでおいた数種類の武器が港の倉庫に搬入され、俺自身も全ての手続きを終
えた時、もう約束の時間まで30分と迫っていた。港から遠いところではないが、こんな時にギリギリに来るなど
という愚挙が許されるのは女性だけだ。というか、女性の特権と言うべきか。
急いで着替えて髪型も整えて、俺は待ち合わせ場所――中央の大通りの、時計台の下まで駆け出した。
途中で花束を買ったり、うっかり地図を逆さまに持っていたり、旧世紀の少女マンガの如く今時セーラー服を着
た女の子とぶつかったり、だからと言って恋が始まったりはせずに訴訟沙汰になりかけたりして、思った以上に
時間がかかってしまい、時計台の下に着いた時には、もう残り時間3分を切っているギリギリぶりだった。
ドッと疲れが出て、時計台のベンチに沈み込む様に座る。何でこんなに疲れないといけないんだ……。
「そういえば……アビーさん、来てるかな」
ゆるゆると頭だけ動かして周囲を見渡し、アビーさんが来ていないか、その姿を探す。事前に調査しておいた
ところ、待ち合わせスポットとしては人気だそうだが、休日の真昼間だというのにあまり人はいない。
アビーさんの姿も、ざっと見渡した限り、見つからなかった。
「あれ? 来てないのか……もう待ち合わせの時間じゃ」
「イライジャさんっ」
「え?」
時間を確認すべく腕時計を見やったその時、突然頭上から降ってきた声に誘導されて、俺は上を見る。逆さま
のアビーさんと視線がぶつかった。いつの間に俺の後ろに回ったのだろう、アビーさんはベンチに沈んでいる俺
の顔を覗き込んで、ニコッと微笑んだ。
「ア、アビーさん!」
「お久しぶりです。待たせちゃいましたか?」
「い、いえっ! 俺も今来たトコですから」
慌ててベンチから立つ。清楚な佇まいはそのままに、白のノースリーブワンピースに薄い水色のカーディガン
を羽織ったアビーさんの姿は、俺の目には網膜を焼き尽くす宇宙空間の太陽光の様だった。かと言って、ヘル
メットのサンバイザーを下ろすのも勿体無いし、こうなったら盲になるまで視神経と脳に焼き付けようと思う。
因みに、俺は風花の見立てで、ワイシャツにダークブルーのジャケットスーツというカッチリしたスタイルだ。風
花によると『自信を持っていい』らしい。まあ、俺の服装なんてどうでもいいか。
「今日は、ショッピングに付き合ってくれるんですよね」
アビーさんが俺を見上げ、上目遣いに確認した。
「あ、はい。早速ですけど、行きましょうか?」
「そうしましょう。このコロニーのメインストリートって、結構穴場のお店があるんですよ」
……ああ、やっぱり致命的なまでに麗しい。
色気のない例えだが、アビーさん以外の女性とアビーさんとでは、MSが携行するサイズのビーム兵器と、ザ
フトのガンマ線レーザー兵器ジェネシスくらい、そのインパクトに差がある。威力の違いは歴然だ。
そんな地球を滅亡させかねないくらいの微笑を受け、俺も限界一杯まで高鳴りまくる鼓動を押さえつけながら
微笑み返した。というか、傍から見れば、これはカップルの行動だよな?
何はともあれ、俺はアビーさんと一緒に、コロニーのメインストリートへと足を運んだ。
トンネルを抜けると雪国……なんて事はなく、普通に人通りが多く、活気に溢れるメインストリートだ。
数多くの店が軒を連ねるそこでなら、恐らくこのコロニーで生活する上で必要なものは全て揃うだろう。駐留し
ているザフト軍の兵士達の事も考えられているのか、書店や模型屋等は本国の直営店なんかも出ていた。
俺とアビーさんは、お互いの方が触れるか触れないかの距離を保ちつつ、メインストリートを闊歩した。俺の右
隣で歩いているアビーさんを常に気にして、ちょっと肩が触れたくらいでも驚いて、そんな微妙な距離を感じつつ
もっと先へと踏み込みたいとも思っている。傭兵としては物事に対して慎重すぎるくらいが丁度いいんだが、俺
はいつになく積極的な気持ちになっていた。だが、その反面、彼女が俺に対してどこまで踏み込んでくるのか、
その事が気になって、俺の心を途方もなく揺らすのだった。
いやしかし、それは今は置いとこう。今は、アビーさんに楽しんでもらう事を考えて……
……いるのはいいんだが、俺はどうも、女性の買い物というのを過小評価していたらしい。
どうしてこんなに時間がかかる上、荷物が多いんだ? メインストリートに繰り出してから2時間足らず、既に俺
の両腕は買い物袋で塞がっており、5つぶら下がっているその中で、俺の買った物は一番小さい袋に入ってい
るミュージック・ディスク数枚とヘッドホンだけだ。他の4つは服とか、アクセサリーとか……。
重さは大した事ない。が、物が物なので意外と嵩張り、実際の重さ以上に疲れる。普段からザフトの改造軍服
を着ている俺は私服というものに縁遠いので、久しぶりに衣服の厄介さを思い知らされていた。
……でもまあ、味も素っ気も色気もないだろう俺の話を熱心に聞いて相槌を打ってくれたり、途中で立ち寄った
アイスクリームの屋台で、バニラの上にストロベリーとミントを乗せてもらって嬉しそうに笑うアビーさんを見てい
れば、疲れなど100万光年の彼方へ吹っ飛んでいく思いだった。
自分が安上がりな奴などとは思わない。何故って、俺にとってアビーさんの笑顔は、それくらいの価値を感じて
余りあるものに違いないからさ。
昼食は、巷で美味いと評判の洋食屋だ。下調べの時点で目をつけ、既に予約をとってある。
俺は『店長の自信作』と宣伝されていた『赤くて3倍なエビフライランチ』、アビーさんは『ザクとは違うオムハヤ
シ』だ。このメニューのセンスはともかくとして、味の方は、雑誌やTVに取り上げられるだけあって美味かった。
いや、傭兵家業で口に糊する筋金入りの貧乏人である俺だが、そこまで悪食の味オンチじゃないからな。
ただ、こうしてアビーさんと楽しく喋りながら食べられるのなら、場末の大衆食堂の定食だって高級レストランの
フルコースくらい美味しく思えるんじゃないか、と思った。アビーさんと二人で、ずっとこうしていられるなら。
(……俺が結婚するとか言ったら、みんなはどんな顔するだろうな)
そう考えてから、俺は自分の飛躍しまくった思考に内心で激しく赤面し、食事の手が止まったのを不審に思っ
たアビーさんに気遣われるまで、その場で硬直してしまった。
余りにも自然に湧いたそのビジョンは……いや、やっぱり恥ずかしいからやめておこう。
その後の帰り道、俺とアビーさんは港の近くの公園のベンチに腰掛けて休んでいた。
荷物をベンチの上に置いて、俺はアビーさんにさっき自販機で買ったスポーツドリンクを差し出した。
「飲みます?」
「あっ、ありがとうございます」
アビーさんは俺から受け取ったドリンクのボトルを傾け、小さな喉を鳴らしながらスポーツドリンクを嚥下する。そ
んな仕草でさえ、眩しいくらい様になっていた。
全く、今までアビーさんとお見合いしたって奴は、アビーさんのどこを見てたんだ? こんな魅力的な人を。俺
は人を見る目のない野郎連中に対し義憤を感じた。
それから、また俺とアビーさんは雑談を交わして、気づけば時刻は3時を過ぎていた。
少し汗ばんだ額を白いレースのハンカチで拭って、アビーさんは俺に向き直る。
「あの、今日は本当にありがとうございました。とても楽しかったです」
「い、いえっ。俺も楽しかったです」
面と向かって言われると、やっぱり嬉しいし、顔が赤くなる。
そして、俺はそろそろ『あの話』を切り出さなくては、と直感し、アビーさんの目を見つめ返した。ここで言わね
ばいつ言う? タイミングを逃したら俺の負けだ。
「あ、あの……アビーさん」
「はい?」
「あの、その……もし、アビーさんが俺の事、嫌いじゃなかったら……」
俺は心の奥から勇気を、喉の奥から声を絞り出した。
「俺の」
ドゴォォォォォォォォォォン!!!
その刹那、轟音と爆音。
続けて出した筈の言葉はすっかりかき消され、代わりに響き渡ったのは耳を劈くサイレンの音だった。
音のした方向を見やれば、断続的に爆炎と黒煙が舞い上がり、コロニーのホリゾントの空が黒く染まりつつあ
る。煙はそのうち緊急換気機能が作動して宇宙空間にでも放たれるだろうが、問題はそんな事じゃない。
その爆発は、俺とアビーさんのいる場所の、割と近場で起こっているのだ。
立ち上る炎を訳も分からぬまま呆然と眺めながら、俺は、俺自身の意図しない目的でのMSの使用を余儀なく
されるだろうという事を、所謂『傭兵の勘』という奴で、驚くほどハッキリと予感していた。