ここは新キャラ達に優しくて暖かい学園モノの世界を用意するスレです。
SS職人大歓迎。文章の良し悪しなんて気にするな。俺は気にしない。
「もし種が学園モノだったら」というテーマで語り合うのもOK。
優しくて暖かい世界で、新キャラ達を幸せにしてあげてください。
・入学資格
@新キャラは問題なく全員入学を許可。
A旧キャラでも、前作で不幸な最期を迎えてしまった人は入学を許可。
例:ニコル、ミゲルなど。
BAA組はオーブ学園に隔離して、できるだけ話に絡まないようにする。
Cアスラン、イザーク、ディアッカはAA組。
Dアストレイを含むMSVキャラは禁止。
・校則
@アンチお断り。荒らし・煽りは完全スルー。 生徒の皆さんは、理性ある行動を心がけてください。
A基本的に恋愛は禁止とします。 ただし、ごく一部の例外は除く。
BSS職人に文句を言わない。文句を言うくらいなら自分で書きましょう。
C厨同士の争いは厳禁です。
Dキャラの蔑称は使用禁止です。
Eあくまでも新キャラがメイン。
F主人公はシン・アスカ。このスレで女難が許されるのは彼のみです。
前スレ
新キャラメインでDESTINY学園開校7
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1152585230/l50 過去ログ倉庫
http://shippo-chu.hp.infoseek.co.jp/destenygak.htm テンプレキャラ紹介は
>>2以降で
ザフト学園
@シン・アスカ(一年生)
ザフト学園に通う少年。
短気ですぐキレるけど、根はいいヤツ。最近ルナ、ステラ、マユ、コニール、猫という女難に悩まされている。
単純な上に思い込みも激しいので、人の言うことにすぐコロッと騙されるところも有るが、その辺りもご愛嬌。
多くの友人に囲まれ、騒がしいながらも平穏な日々を送っている。
Aルナマリア・ホーク(二年生)
シンの幼馴染。シンよりも一つ年上の姉貴分でシン達の仲良しグループのリーダー格。
以前は単なる弟分としか思っていなかったが、最近シンが気になる存在になり始めている。
普段の明るく勝気な姿からは想像できないが、意外なほど寂しがりやだったりする。
さいきんでは愛情過多なのか、妄想が暴走したあげく空回りして涙を流すことも。
Bレイ・ザ・バレル(一年生)
シンの友人。シンとは同級生。
無口でクールなので、何を考えているのかわからないところもあり。
根はいいヤツだが、最近の密かな楽しみはシンを弄って遊ぶこと。
保護者のラウ、デュランダル理事長を慕っている。ラウの元で家事を修行中。
実はザフト学園裏番という影の顔も併せ持つ。
Cメイリン・ホーク(一年生)
ルナマリアの妹。シンたちの同級生。ツインテールがトレードマークのかわいらしい娘。
人なつこく優しい性格で、友達も多い。最近何かとヴィーノが気にかかるようだ。
何事にも要領の良い姉に対してコンプレックスを抱いたり、シンに対する暴走っぷりに呆れたりもするが
本質的には大のお姉ちゃんっ子。また、普段は大人しいが、いざという時には大胆な行動に出る度胸もあり。
Dタリア・グラディス
シン達のクラスの担任。未亡人で一児の母。
厳しい先生だが、それは生徒を想ってのこと。
元スケ番で元ザフト学園表番という驚愕の過去を持つ。
デュランダルらとは古い付き合い。
Eアーサー・トライン
ザフト学園の教師。
何事にも「えええぇぇぇっ!?」と大げさに驚く学園のリアクション王。 生徒からの人気は高い。
彼女がいないので、密かにエロゲーにハマっているとの噂。
最近、教育実習生のアビー先生にアプローチをかけているが全く相手にされない様子。
学生時代はタリア先生の舎弟だった。
Fギルバート・デュランダル
ザフト学園の理事長。うねった黒い長髪が特徴(別名:わかめ)。
教育熱心で、近年進行する学力低下に悩み、密かに様々な学力向上のためのプランを考えている。
以前、タリアと付き合っていたが、その後なぜか別れたらしい。
現在、未亡人となったタリアに再びアプローチを仕掛けているが、いまひとつ相手にされていない。
レイの保護者であるラウとは旧知の仲。
Gヨウラン・ケント(二年生)
ルナの同級生。シンやヴィーノたちとよくつるんでいる。
どこか悟ったような一面があり、 友人達を茶化し・冷やかす、女性の豊満なバストをこよなく愛する男。
自らを「カップル仕置き人」と名乗り、仲間たちの色事に制裁を下さんと奔走することもしばしば。
デュランダル理事長、トライン教諭と共にザフトの「スリー・ピンク」に数えられる。
Hヴィーノ・デュプレ(一年生)
シンたちの同級生で、ヨウランの弟分。
天真爛漫な性格をして、ほんわかとした性格。
秘かにメイリンのことが好きだが、気持ちをなかなか伝えられずにいる。
まだこれからだ。
Iミーア・キャンベル(二年生)
ミーハーな今どきの女の子。 ルナマリアと同じクラス。
ステラたちと同じアパートに住み、ステラを妹のように可愛がっている。
声が某国民的アイドルに似ているので、モノマネ大会では人気者。
実はタリア先生の後継でザフト学園表番をやっている
Jニコル・アマルフィ(二年生)
体が弱く、ザフト学園のガラスの貴公子とも呼ばれる。趣味はピアノ。
いつも楽譜を持ち歩くほどであり、音楽でザフトと連合の学園抗争を終わらせようと願っている。
ミーアからはバンドの仲間に引き込もうと狙われているが、
ニコル本人はミーアの派手な衣装と音楽にとまどい気味。
Kアデス
イザークのクラスの担任……だったが、当のイザークたちはまたしても問題を起こし、ついにオーブに転校。
クラスの問題は減ったが、ちょっと寂しい毎日を送っている。
Lマッド・エイブス
ザフト学園の教師で、生徒指導を担当する。熱血漢の頑固者。
不正は無いかと校内を徘徊していることが多いが、とりわけ髪型が奇抜なヴィーノや、
某国民的アイドルのグッズを校内で売りさばこうとするヨウランは、付け狙われているような節がある。
Mサトー
ザフト学園の体育教師。エイブスと共に生活指導を担当。
エイブス以上の熱血漢で、80年代の学園青春ドラマを好んで視聴。
常に竹刀を携帯している。
Nマルコ・モラシム
ザフト学園の体育教師。水泳の授業を担当している。
学生時代も水泳部に所属し、全国制覇も成し遂げたほどの人。
当時は「ザフトのゾノ」と呼ばれ、恐れられたらしい。
Oアビー・ウィンザー
教育実習生。
真面目な性格のため冗談が通じないところがある。
毎度繰り返されるアーサーのアプローチに参っている。
Pユーリ・アマルフィ
ニコルの父親。ザフト学園では物理を教えている。
ニコルを愛して止まない。そんなニコルの姿が見えないと
心配でたまらなくなり、性格が暗黒面に傾くこともある。
工学(技術)系、数学、物理、電波工学関係に精通しており、
ザフトの発明王の異名をとる。
だが、その発明を勝手に理事長たちに利用されることも多々あり、
頭を悩ませている。
Qラスティ・マッケンジー(三年)
成績優秀で運動もでき、顔も良い
ただ素晴らしく運が悪く、大ケガを繰り返す為にめったに学校にいない
逆に病院に行くと高確率で彼に会うことができる。
実は不死身だという噂
Rサラ (ザフト学園 教職員)
最近採用された保険の先生。
プライベートで何をしているか全くわからないが、デュランダル理事長とは親しい間柄らしい。
チャームポイントはバイザー。
Sパトリック・ザラ (ザフト学園 元理事長)
ザフト学園の前々理事長。(前理事長はアイリーン・カナーバ)
自由放任な現在の学園の状況に嘆いており、一度クーデターを企てたが失敗。
その後も、あの手この手で理事への返り咲きを狙っているようだ
連合高校
@ステラ・ルーシェ(一年生)
天然系の女の子。いつもぽけ〜っとしているが、そういうところも可愛い。
幼い性格には似合わず、スタイル(特に胸)は抜群。
普段は大人しいが、キレるととんでもなく強い。
クラス担任のネオにやたらと懐いている。
身体能力に優れており実は連合高校の裏番である。
アウル、スティングと一緒にアパートの一室に住んでいる。
スティング、アウルの妹、時に娘的存在。
Aスティング・オークレー(三年生)
連合高校の番長。後輩からは「オクレ兄さん」と呼ばれて慕われている。
目つきが悪かったり、乱暴な言葉遣いをして、他人からは怖がられることも多いが、意外なほど面倒見がいい。
近所の食堂『牙留茄飯』でバイトをしつつ、家に帰れば、家事を一手に引き受けている苦労人。
アウル、ステラにとって父親又は長兄的存在。
Bアウル・ニーダ(二年生)
照れ屋なため、口にはなかなか出さないが
同じ孤児院出身で、同居中のスティングとステラのことをとても大事に想っている。
スティングにとっては親友又は弟であり、ステラにとっては兄のような存在。
苦労性の兄と、天然な妹のフォローをする影の大黒柱。
辛党で好物はキムチ。
Cフレイ・アルスター (二年生)
お嬢様にして連合高校の表番。無理をして一人暮らしを始めた為に、
時折「パパ…パパ!」と叫びながらホームシックに陥ることも。
ご近所のミーア、スティング達3人との仲は非常に良好で朝食や夕食を供にすることもしばしば。
前の彼氏のことをひきずっていたようだが、色々あってそちらはふっきれたようだ。
今はオルガ達3人の女王様として君臨しつつ、騒がしくも楽しい日々を送っている。
Dネオ・ロアノーク
ステラのクラスの担任。
陽気で気さくな先生で、生徒からは人気がある。特に、ステラはまるで父親のようにネオを慕っている。
自称「不可能を可能にする男」
校長からはクラスのレベルを上げるように言われているが、最近失敗続きで給料が下がっている。
Eロード・ジブリール
連合大学付属高校の校長。生物博士(特に、猫の生態学が研究分野)。
「青き清浄なる世界のために!」を合言葉にする危ない環境保護団体、ブルーコスモスの盟主。
傲慢で嫌味の多い男だが、ネコを可愛がるという意外過ぎる一面も。
Fユウナ・ロマ・セイラン
オーブ学園主席卒業の教育実習生。豊富なエロゲーの知識を実社会において
実践しては手痛いしっぺ返しを受け、周囲を困らせる自称大人な優男。
アーサーとは"属性"の違いで対立しているとの噂・・・。
Gムルタ・アズラエル
連合大学付属高校の元校長だったが問題を起こし解雇される。
現在はおでん屋『むる太』を経営し質素倹約の道を歩んでいる。
Hイアン・リー
連合高校の教師。
自宅にネオが居候しており、好き勝手しているが滅多に意見したりしない寡黙なナイスミドル。
Iトダカ
オーブ学園の経営を巡る騒動により尊敬していた前理事長が辞職に追い込まれ、
それに反発して連合高校に赴任してきた元オーブ学園教師。
ユウナの起こした様々な問題の始末書に追われる日々を過ごす。
中学時代のシンが進路を相談した人物。
Jオルガ・サブナック(三年生)
当時から今でも最強世代と呼ばれる学年で、中でもボス扱いであった三人のリーダー格。
いまは『むる太』にたむろったり、フレイにパシられたり奢られたり、穏やかに過ごしている。
趣味は読書。現在留年中。
Kクロト・ブエル(三年生)
オルガ同様、留年生。
「必・殺!」など二次熟語を区切って叫ぶという特徴的なクセを持つ。
趣味はゲーム。シューティングから多人数で遊べるバラエティまで幅広い。
Lシャニ・アンドラス(三年生)
「うざ〜い」が口癖の、つねに気怠げで酷薄な印象の少年。喧嘩は強い。
音楽鑑賞(ヘッドホンつけてメタルを大音量で聞くこと)が趣味。
時折、正体を隠したニコルとライブをしている。
Mナタル・バジルール
連合大学付属高校の数学教師。
凛とした姿勢、整然としてとっつきやすい授業、意外に照れ屋な一面があるなど
これに萌えないはずがない生徒らにより「ナタル先生に萌える会」が設立。
そしてハイネ・ミゲルには数年来の濃厚な愛を送られる、密かな人気者。
その他
@コニール・アルメダ
学生に優しいと評判の定食屋『牙瑠茄飯』の看板娘。
耐えない苦労のなか、シンたちという心強い味方のおかげで笑顔を見せるようになり
最近ではスピニングバードキックや百烈脚を習得し、たくましく成長している。
シンとスティングが気になるようだが、本人は否定
Aトール・ケーニヒ
大学生アルバイター。
よく働くが、何故かすぐに『クビ』になるためバイトを転々としているかわいそうな人
Bラウ・ル・クルーゼ
レイの保護者。何の仕事をしているのかよく分からない人。ただ、時折いろんな店の食べ歩きをしているらしい。
ザフト学園のOBでデュランダル、タリアたちとは昔からの知り合いで過去は裏番をしていた。
変な形の仮面をいつも着けており、怪しい事この上ないが、レイには慕われている。
Cマユ・アスカ
シンの妹
幼くして頭脳明晰で、同年代の子と比べて著しく大人びている。時折黒い一面も見え隠れする。
兄に対する独占欲が極度に強く、水面下でルナマリアやステラと仁義無き戦いをたびたび繰り広げている
少々妄想癖もある。
Dハイネ・ヴェステンフルス
ザフト学園のOB。卒業生のくせに、なぜか頻繁に学園を訪れる。
陽気で爽やかな好青年。常にフレンドリーな雰囲気を好むため、
うっかり「ヴェステンフルスさん……」と呼びかけると、「ハ・イ・ネ」と直される。
バイクが好きで、よくオレンジ色に塗った愛車を乗り回している。愛車はFUKUDA社製ZGMF−X2000“GOUF”
ステラ、フレイ、ナタルに執拗に迫るが悉く跳ね返される毎日を送っている
Eミゲル・アイマン
ザフト学園のOB。気さくで明るい美青年。愛車はZGMF-1017“GINN”。
オレンジ色の機体を駆ることから付いた二つ名が「黄昏の魔弾」。
ハイネ同様ステラたちにアタックを繰り返すが、ラジオ番組に出演するなど多忙のため
少々遅れをとっている。(その多忙は、年の離れた病気の弟の治療費の為らしい)
Fねこ
連合高校校長ロード・ジブリールの愛猫。(むしろ伴侶、あるいはジブリールのほうが飼われている説もある)
金の瞳と艶やかな黒毛、高貴にして妖絶な佇まいのノルウェージャンフォレストキャット。
ジブリの寵愛を受けつつも、シンに好意を持つ。そのアプローチは他の女子とは違い、余裕たっぷり。
G“かあさん”
オルガやステラたちが幼少時代を過ごした孤児院「ロドニア院」で子供の世話をしている、金髪の美しい女性。
持ち前の明るさと優しさで孤児たちから実母のように慕われる存在である。
特に幼き日のアウルは並々ならぬ独占欲と甘えん坊ぶりで、
月日が流れた現在でも親離れ・子離れしきれていない様子。
Hアサギ・コードウェル
サスライのアルバイター。アルバイトなら数しれない程こなしてきている。
マユラ・ジュリとは仲が良く三人の中でリーダー的存在。
一人でいる事は滅多にないので、一人でいる所を見ると幸運になるというジンクスも…
看護婦が本職という噂もある
Iマユラ・ラバッツ
アサギ・ジュリと共にサスライのアルバイター。二人とは非常に仲が良い。
アサギと同じく看護婦が本職という噂がある。
Jジュリ・ウー・ニェン
マユラ・アサギと同じくサスライのアルバイター。二人とは非常に仲が良い
時に、偽名を名乗り男を誘惑したとか(主任E談)
本職に関してはラスティ・マッケンジーと仲が良いので看護婦で間違いないかと思われる。
>1乙!
>1激しく乙!!
>>1 乙!
ついに9スレめか・・・。何か感慨深いな
>>1 乙!
いっつも思うが、まとめサイト(?)の反応早いな〜。
作ってくれてる人本当に乙です。
1スレ目が去年の9月3日に立ってるから、こないだ1周年を迎えたんだな
9スレ目&1周年おめでとう!
そっか・・・もう一周年ですか
長かったような短かったような
それでは、一周年目を祝して投下行きまーす!
世の中大事なのは勢いということでv
ステラ「フレイ、シンの赤ちゃん欲しい……」
それまで騒がしかった連合高校の屋上が急に静まりかえった。
本日は晴天、気温も風も穏やかというわけで、新連合3人組とフレイとそのお供達は、お弁当がてら屋上にたむろしていた。
穏やかな喧騒に包まれた昼下がりに「それ」は突然起こった。それはもう前触れもなく唐突に。
その場にいた何人かが彼女の読んでいる本のタイトルを確認する。……ただのファッション雑誌だ。
すぐ横に座っているスティングとアウルが本のページを覗き込んだ。別にベビー服とか、ウェディングドレスの類は載っていない。
アウル「ステラ……急にどうしたよ」
ステラ「うん・・・・あのね・・・・ステラ・・・夢見たの」
シャニ「夢ぇ?」
ステラ「うん、さっきの授業中・・・・・・・・・お昼寝してたらね、シンの赤ちゃん抱いてる夢みたの」
スティング「だ、だから自分で、そのぉぉぉ(汗)」
クロト「産んでみようと思ったんだね」
スティング「黙れぇ――!! 」
スティング、右拳にオーラを溜めた。
照準OK。発……
ステラ「フレイ・・・・手伝って」
スティングのオーラが掻き消えた。
スティング「ス、ステラ……(脱力)」
フレイ「OK!(手を打ち鳴らす)ウェディングドレスはあたしに任せなさい、ステラ!子ども子どもと思っていたけど、やっぱり女の子ね」
花嫁の父(スティング。仮)の思いを他所に、賛同の姿勢のフレイ様。
ハイネ「お――――しゃっ!!ならば父親はやはりこの俺で!!」
ミゲル「いやいや、ここは俺が」
フレイ&ステラ「どっから湧きやがった、ボウフラ共――――――――――――!!!!!!!」
フレイとステラの肘鉄が突如現れたハイネとミゲルの横っ面を打ち、その身体を地に付けた。
フレイ、涼しい顔でステラに尋ねる。
フレイ「ステラ、結婚式はどうするの」
ステラ「うん・・・・・あげたい・・・・・・・」
ハイネ「ちょい待ち! 花婿が決まってねぇゼ」
スティングがハイネに銃の照準を合わせた。
ステラ「花婿・・・・・シンだもん」
瞬間、スティングはザフト高校の方向にバズーカ砲を向けた。
フレイ「そりゃそうね。じゃ、まずシンをザフトから攫って、それから指輪を買うために宝石店にも行かなくちゃね」
フレイとステラはスティングを無視して地図を広げだした。なにやら不穏な計画が始まろうとしている。
オルガ「おい、ステラ考えなおせ。まだ若いうちから、子持ちになることはねぇ」
ステラ「ふぇ?オルガ・・・・なにか言った?」
ステラの必殺技『天然ボケ』が発動した。この場合、オルガの科白はなかったことになる。オルガはそれ以上喋る気がなくなった。
つーか、ステラさん、それ計算?
ステラ「じゃ、いってきまーす」
フレイ「とびっきりのドレス、楽しみにしていなさい! (後で皆から料金カンパしてもらおう)」
満面の笑顔で手を振るフレイ。
フレイ「さ、 あたしたちで式場も探すのよ、忙しくなるわ!あ、ついでにあの暇人連中も巻き込みましょう」
シャニ「暇人連中?」
スティング「だぁ――!! なんっでそんなに協力的なんですか。止めてください!!」
フレイ「だってねぇ……」
フレイちょっと頬を赤く染めて。
フレイ「やっぱり、結婚って女の子の夢だし」
オルガ「暇だっただけだろ」
フレイの膝がオルガの顔面に直撃した。オルガ、沈黙。
スティング「なら自分で行って止めるしかねぇ!行くぞ、アウル!!」
アウル「お、おう!」
二人(花嫁父と花嫁兄)は屋上を飛び出した。
ミゲル「くうう、シンなんぞにステラちゃんを盗られてたまるか!!」
ハイネ「ククク、覚悟しとけよぉ、シン。ただじゃ済ませねぇ」
続いて屋上を飛び出そうとする花婿立候補。だがそこに待ったがかかった。
ネオ「ちょっとまったあ!ステラを追いかけたけりゃ、このオレと勝負だ! 」
これまたいつの間に涌いたのか、ネオ=ロアノーク。
ネオの大声は学校全体を揺らした。
ミゲル「手前ぇ、花嫁の父親その2か」
ネオ「てめぇ等に可愛いステラは渡さん!!」
ネオ、ミゲル戦闘開始。
ハイネ「よし、ミゲル!後は任せた!!俺は先に行ってるぜ!!」」
ハイネ、追跡参加。
オルガ「その一:見事ステラとシンがゴールインする。
その二:マユとルナマリアが邪魔して街半壊。
その三:ハイネがステラを奪って愛の逃避行。(以下略)。
さあ、どれだ! 」
クロト&シャニ「そのニに一万円!!
どうしようもないので状況を楽しんでいる留年トリオ。
どーなるステラ!
どーなるシン!(本人まだ何も知りません)
花嫁は誰の手に!
つ・づ・くv
俺はアンダーカバー10枚をその三に賭けるぜ!
よし、意表をついて、「いつのまにかルナが花婿になる」に10ペリカだ。
>花嫁ステラ愛の逃避行
元ネタは↓のAAでしょうか?
__) ((_
r´ `ヽ 〃´ `ヽ
リ ノノ人,,) ( (( )) ).i
从*゚ ヮ゚ノリ Σ (゚д゚; W
/ ヽつ /つ つ
し ) (つ ノ
しー-、ノ し
ルナ「ねぇ…シン、あたし、子供が出来ちゃったみたい…」
シン「(;゜Д゜)エッ」
__) マァ ステラモ? ((_
r´ `ヽ 〃´ `ヽ て r"`⌒)ヽ
リ ノノ人,,) .i .( (( ))ノ そ ( 人ノ') )
从*゚ ヮ゚ノリ Σ W ;゚д゚ノ (゚∀゚*ノ从
/ ヽつ と と| と つ
し ) (つ ノ ( |
しー-、ノ し しー-J
ステラ「シン……ステラの中に赤ちゃん、出来た…」
シン「((;゜Д゜))エエッッ」
__) ((_
r´ `ヽ ,r"`⌒)ヽ 〃´ `ヽ
リ ノノ人,,)( 人ノ') ) i . ( (( ))ノ モウイヤダァァァァァァ!!!
从*゚∀゚ノリ从(*゚∀゚ノ〈 W ;´д⊂)
/ ヽつ/ ヽつ |つ ノ
し )し ) 人 Y
しー-、ノ しー-、ノ し (_)
ルナステ「シン、責任取ってね♪」
シン「そ、そんな…俺は……ヴワァァァァァァァーー・゜・WノД`)・゜・ーーーーーン」
26 :
25つづき:2006/09/17(日) 00:50:30 ID:???
現実
ナニナイテルノヨアンタ?
__)
r´ `ヽ ((_ r"`⌒)ヽ
リ ノノ人,,)´ `ヽ( 人ノ') ) シン・・ダイジョウブ・・?
._ノ从从;゚ノi .( (( ))ノ(゚;ノ从从
|__) つと)iW;´Д`ノ と ヽ
|\ノ〜⌒〜ヘ⊇-⌒と )〜⌒〜\
| |\ ::. ヴワァァアァ :::::: :::::::::::\
\| \:::::.......,,,,,,,............. :::::::::::::::::::::::\
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\ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
\||____________|
ルナ「ちょっと、何泣いてるのよ…」
ステラ「シン…泣いてる……」
シン(寝言)「うーんうーん、俺はぁぁっ」
>>275 どうでもいいが、なんか自然に布団の中にもぐりこもうとしていないか?
ルナとステラ?
28 :
25:2006/09/17(日) 01:30:41 ID:???
マユは?!
マユを忘れたらいかん!!!
関係ないが
>>25の妊娠AAの元はシンスティスレだったな…なつかしい…
編み物入門の指南書。
かぎ針を何本か。
買ったのは女。
荷物持ちは男。
女の子だらけの手芸屋さんは、駅前ビルの二階の片隅。
「え〜〜〜っと、毛糸は何色にしようかなー」
「さっさと決めろよ。冬に間に合わねーだろ?」
目移りして迷う女。
はやく帰りたい男。
棚に並んだモヘアの束から、
「……ピンクにしとけ」
「なんで?」
「オマエは肌白いから、ピンクとか赤とか、似合う」
頬が毛糸の色とおんなじになった女。
髪の色とも合うよな、と平然と言う男。
「コレに決めたわ」
会計を済ませる女。
さっさと店を出る男。
「ピンクで良かったのかな……」
足早に離れる姿を追い、わざと腕をくんでつぶやく女。
腕をなんとか振りほどこうとしながら、今更なんだと男。
「オルガたちの分もコレでつくるんだけど」
「ちょ、おま」
笑顔で駆けだしていく女。
がっくり…、うなだれた男。
後日。
「バカバカッ、なにすんのよバカァッ!」
「だってピンクなんかつけたくねーし!」
青汁で染められた元ピンク色の毛糸玉と男が、ゴミ捨て場に放られた。
ちょwwww青汁わねーだろwwwwww
思わずお茶吹いたwwwwwwwwwwwww
フレイかわいいフレイかわいいフレイかわいい
男はオルガでいいのかな?
ピンクと聞いてアレを連想してしまいました、ごめんなさい
ところでピンク×青汁って何色?
IN大商店街の一角。
スティング「ステラァ〜。どこだぁぁぁ! 」
アウル「スティング、ちょっとうるさい……」
正午を少し回った通りは人で溢れかえっている。大声を上げるスティングを誰も見ようとしないのは、
勿論その気迫ゆえだ。
アウル「こんなところで叫んでないで、さっさとザフト行ったほうが早くない?」
スティング「くそ、暴走した時のステラの足には豹でも追いつけないか」
アウル「そういやオレ・・・・・弁当まだ半分しか食ってねぇ」
スティング「ステラと弁当、どっちが大事だ?!」
アウル「そりゃ、べんと・・・・」
スティング「ステラ―――――――――――――――――――――――――!!」
INザフト学園の屋上
こちらもお天気良好、気温も風も良好ということで、シン、レイ、ルナマリア、メイリン、ヨウラン、
ヴィーノ、ミーアといつものメンバーがお弁当を広げていた。
シン「レイ、ラウさんがつくったこのから揚げうまいわ」
レイ「ああ、それは隠し味に、処女の生き血を・・・・・・」
シン「へ・・・・・・・・・・・・・・・?」
ステラ「シィィィィィィィィィィィィィン!!」
穏やかな昼休みの時間に、嵐は突如やってきた。
シン「ステラ・・・・・・?」
ミーア「あらら、どうしたの?」
本来ザフト学園の生徒でないステラが、唐突にやって来るのはいつものことだが、それでも一応驚いてみせる。
ステラはシンの目の前に座ると、その手を取って、そして言った。
ステラ「シン、結婚しよう!!」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
ステラ「シン!!・・・・・・ステラ、嬉しい!・・・・・幸せにするね」
ステラはシンに抱きついた。訳がわからず、固まるザフトの皆さん。
どうやら、ステラはシンの「はい?」の「?」の部分を都合よく取り除いて、肯定の「はい」と受け取ったようだ。
そういえば、悪質な教材販売業者は、電話で商品を勧めて、お客が拒否の意味を込めた「結構です」「いいです」
を無理矢理肯定の意味に捉えて、教材を送って料金を請求するそうで。あれに近いものがあるな。
ステラ「じゃあね・・・・・まず、フレイの教えてくれたお店で・・・・・浮き輪買って・・・・・・」
ヨウラン「・・・・・・・・・・・・・・浮き輪?」
ステラ「ドレスは・・・・・フレイが用意してくれるって!・・・・それから・・・・・・」
スティング「――――って、ちょぉぉぉぉぉぉぉぉと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
嵐その2、スティング登場。と、その後ろにアウル。
ステラ「ちっ・・・・・・・・・・来たか・・・・」
ステラの舌打ちは運良く誰にも届かなかった。
スティング「ステラ、いけません!!この結婚、お父さんは許しません!!」
ステラ「スティング・・・・・・・・・大丈夫、ステラ、幸せになる」
スティング「そういう問題じゃない!!!」
ステラ「じゃあ・・・・・・・・どういう・・・・・問題?」
スティング「こんなガノタの甲斐性無し、ステラには相応しくない!それにステラはまだ未成年でしょうが!!」
ステラ「・・・スティングの・・・・・・・ケチ」
スティング「・・・睨んでも駄目だ!泣いても駄目だ!!ナイフで脅しても絶対駄目だ―――――!!」
シン「あの――――――・・・もしもし・・・?」
スティング「今は取り込み中!!」
シン「あ、はい・・・・・・・すいません」
スティング「いいか、結婚と言うのは責任が伴なうんだ。まだ社会に出ていない学生が軽軽しくするもんじゃない!!」
ステラ「でも・・・・、ステラ、結婚したい・・・・・」
アウル「女の子の結婚は16歳からいいんだっけ?」
スティング「例え法律が許しても、未成年での結婚は俺が許さん」
ステラ「じゃあ・・・・・ステラ・・・・・今日から20歳になる・・・・・・・・・・」
スティング「なれるわけないだろうが!!」
ステラ「でも、・・・・・・・シンに赤ちゃん・・・できちゃったし(夢の中で)」
・・・・・・・・・・・・。
スティング「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
シン「ええええええええええええええええ?!」
?「待ぁぁぁぁぁぁぁたんかいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、おのれらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
屋上に再び乱入者登場。
シン「マ、マユ?」
マユ「さっきから黙って話しを聞いてれば、ちょっとそこの金髪!!」
ヴィーノ「さっきから・・・・・・ていつから?」
ヨウラン「ていうか、皆学校は・・・・・・・・・・・・・?」
マユ「結婚?!赤ちゃん?!なに一人で妄想膨らませてんのよ!!お兄ちゃんと結婚するのは私と前世から決まってんのよ!!」
ステラ「うぇぇぇぇぇぇい、マユも妄想してる・・・・・・・・・」
マユ「だまらっしゃい!!」
メイリン「・・・・・お姉ちゃん」
ルナマリア「え?」
メイリン「参加しなくていいの?」
ルナマリア「え?・・・・・・・て、そ、そうよ!呆然としてたら完全に乗り遅れたわ!ちょっとあんた達、
この私を差し置いて、なに結婚まで話しが進んでんのよ!!」
レイ「・・・・・・・・・・・火に油を注いだぞ?」
メイリン「えへへ、なんかスパイスがちょっと足りない気がして」
ステラ「ステラ・・・・・・・シンと結婚するの」
マユ「馬鹿言ってんじゃないわよ!お兄ちゃんは私のものだって決まってるの!」
ルナマリア「ふざけんな、シンの妻になるのに相応しいのはこの私!」
スティング「そもそも、結婚なんて認めんと言っとるだろうが!」
ハイネ「ステラちゃ―ん!お待たせ!さ、俺とオレンジロードを!」
マユ&ルナ&スティ「「「バージンロードだ!!」」」
ミーア「うーん、ステラとマユが突然訪れたり、シンを三人が取り合ってるのはいつもの光景だけど、
ステラってば何で急に結婚とか言い出したわけ?」
レイ「スティングも尋常じゃない剣幕だしな」
ヨウラン「俺達完全に置いてけぼり状態なんだが」
ヴィーノ「そろそろ説明を求めたい」
アウル「あー、話せば長い事ながら・・・・・・・」
アウルが長くも無い説明をしかけたところで、突如屋上に風が吹き荒れた。
?「はーはっはっは!待たせたね、諸君!!」
上を見上げると、上空にヘリコプターが一機止まっていた。
ヘリコプターから垂れ下げられた梯子に掴まっているのは、連合高校の校長、ロード・ジブリールであった。
ジブリール「ステラ・ルーシェ君、話しはフレイ・アルスターから聞いている!君の愛の逃避行、私も微力ながら応援しよう!」
スティング「なっ!教育者の風上にも置けねェ!!!」
ジブリール「さぁ、こちらに来たまえ!!」
ステラ「うぇぇぇぇぇぇぇい!!シン・・・・・・・・行こう!!」
シン「いや・・・・・・・へ?・・・・何が起こって・・・・・ええ?」
シン、ステラの勢いに引っ張られる。
スティング「行かせねぇ!!!」
マユ「お兄ちゃんは渡さない!!」
ルナマリア「シンもステラも私のもの!!」
ハイネ「L・O・V・E!ステラちゃーん!」
ジブリール「邪魔はさせんぞぉぉぉぉ!!」
手の届くところまで梯子は降ろされ、ステラと状況が理解できず流されるままにシンは梯子を掴んだ。
その後をスティング達が追う。
ジブリールは追ってくるスティング達に向けて、催涙弾を投げ込んだ。
辺りに白い煙が撒布され、むせ返るスティング達。
スティング「く・・・くそっ!ゲホっ!!あ・・・・あの、ゲホっ・・・・ヤロー・・・」
マユ「ゲホッゲホッ・・・・・・・お、おにいちゃーん・・・・・・・・」
ジブリール「はーはっはっはっは!!さらばだ、諸君!!!シン・アスカは貰っていく!!!」
ステラ「うぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
シン「え?え?・・・・・・ええええ?!」
ルナマリア「シ・・・・シン――――――――!!ゲホッ」
ヘリコプターの高度が上がっていく。
ルナマリアが手を伸ばすのも空しく、ヘリコプターの姿は次第に小さくなっていった。
メイリン「え―――と・・・・・・・今の、ジブリール校長・・・?」
ヴィーノ「だったな・・・・・・・・連合の・・・・・」
一連の出来事を、屋上の片隅で傍観に徹していたメイリン達。なぜか常備している防護マスクを付けながら、
意外すぎる登場人物と展開に、どう反応すべきか困っていた。
ミーア「なんで・・・・・・いるの?」
?「それについては、私が説明しよう」
レイ「ギル!」
ヨウラン「うぉぉぉぉお!びっくりした!!」
アウル「どいつもこいつも、一体いつもどこから涌いてくるんだ?」
本当にいつの間にやらレイ達と並んで座っていた(防護マスク装着済)デュランダル。
デュランダル「細かい事は気にしないように。それよりも、何故今ジブリール氏が現れたか、だが」
レイ「ええ・・・・あの方は基本的に我々ザフトを毛嫌いしているはずなのに・・・何故わざわざヘリに乗ってまでシンを
浚いに来たのか、皆目見当がつきません」
デュランダル「ふふふ、それについては簡単だよ、レイ。・・・・・愛の逃避行の為、さ」
アウル「あいのとうひこうぅぅぅ?」
デュランダル「そう!彼は今、昼の連続ドラマ『愛の逃避行』にハマッていてね。家が敵同士の為結ばれない宿命の二人が、
ある日決意して駆け落ちするという」
ミーア「捻りもなんも無く、そのまんまロミオとジュリエットですね」
デュランダル「ヒロインが親の決めた相手と結婚するその日、主人公が象に乗って駆け付け」
ヨウラン「象?!」
デュランダル「逃げる二人を、幾多のモビルスーツが邪魔をし!」
ヴィーノ「モビルスーツ?!」
デュランダル「だが、主人公を助ける仲間もいてね、亀に宇宙鯨に金魚にフンコロガシにアブラムシ、そしてヘリコプター!」
アウル「人間が一人もいねぇ・・・・・・・、ていうか、何故に最後だけ無機物?」
デュランダル「感動的だったよ、巨大ハロの襲撃に傷つけられながらも、愛する二人を守る仲間たちの姿は」
メイリン「巨大ハロ?!あれ?モビルスーツは?」
デュランダル「恐らくジブリール氏も、シン達を主人公に重ねたのだろう。そして、彼自身の手で結ばれない二人を幸せに
させたいのだろうね。全く、困ったお人だ」
ヨウラン「あの〜、別にシンとステラの家は敵対しているわけじゃありませんけど。ついでに、スティングの言い分は至極
もっともな事で、全くもって正しいかと」
デュランダル「さぁ、ジブリール氏に遅れをとってはならない!!引き裂かれる運命の二人を、
我々もアブラムシとなって助けようじゃないか!!!!!」
ヴィーノ「アブラムシでどうやって?つーか、要約すると、ただのドラマの影響なだけね」
メイリン「これだから、テレビと現実の区別がつかない大人は・・・・・・」
ヨウラン「でも、さっきのあれ、なんかジブリールとステラが悪役だったような・・・・。シンが魔王に浚われるヒロインに見えた」
ミーア「私、ステラがシンに盗られるの絶対反対なんだけど・・・・・」
アウル「おっさん、完全にやる気になってるが・・・・」
レイ「もしもし、ラウ?すみません、ギルがまた暴走しているようで・・・・・助けてください」
ヨウラン(そういや、さっきステラが変なこと言ってなかったか?シン『に』赤ちゃんが・・・・?)
INその頃の連合高校の屋上。
ミゲル「うるぁぁぁぁーっ」
ネオ「ちょらぁぁぁぁ」
ミゲル「どゅらぁぁぁーっ」
ネオ「でリゃぁぁぁぁ」
まだ戦ってる二人。
INザフト学園の屋上。
スティング「クソッ、まだ目に染みる」
マユ「ケホッ、あんたの所の校長、ヤバイのは見た目だけじゃないわ」
ルナマリア「おのれ、ロード・ジブリール・・・・・どうやらこの私を本気にさせたようね」
ハイネ「ククク、このハイネ・ヴェステンフルス、この程度のことじゃあヘコタレねぇぜぇ」
スティング「フレイさん・・・・・・ジブリールまで巻き込んで、マジでシンとステラを結婚させるつもりなのか?」
マユ「なんですって?!何で連合の表番が協力してんのよ?!」
スティング「わからねぇ・・・・、何でか今回やたらステラに協力的でよ」
ルナマリア「暇だったんじゃないの?」
スティング「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女って鋭い。
マユ「冗談じゃないわよ!暇つぶしでお兄ちゃん盗られてなるもんですか!!」
ハイネ「だが、かなり相手は強力だぜ?なにせ連合の表番裏番に校長まで協力してるって事は、
連合高校全てを敵に回したってことだ」
スティング「それに、フレイさんのことだからムルタ・アズラエルにも連絡していることだろうし」
ハイネ「あの謎のおでん屋か?!こりゃあ、思った以上に手強くなりそうだ」
ルナマリア「なに弱気になってんのよ!連合が敵っていうなら、こっちはザフトを味方につけりゃいいのよ!!」
マユ「そう・・・そうよ!さぁ、出番よっ、レイ!ミーアさん!!――――――――――――――――て、
何やってんの、あんた達?」
見れば、屋上の片隅にて、簀巻きにされてのたうち回っている謎の黒い物体を囲んでいるレイ達。
何故か、レイの保護者、ラウ=ル=クルーゼもいたりする。
ルナマリア「ラウさん?・・・・その黒い物体は?」
ラウ「いつまでも大人になれない子供の慣れの果てだ。気にすることは無いさ」
マユ「いや、すっごい気になるんですが」
レイ「気にするな、俺は気にしない」
ラウ「さて、私はこの粗大ゴミを処理してくるか。レイ、君はこれからどうする気かね?」
レイ「はい、愛し合う二人を引き離すのは大変心苦しいのですが」
マユ「愛し合ってない愛し合ってない愛し合ってない!!」
レイ「やはり、年齢的に見てもまだ幼い二人に結婚は早いかと。友人として、シンが道を踏み誤まろうとしているならば
身体を張って止めようと思います」
ラウ「そうか」
ミーア「私もよ!可愛いステラが、こんなに早く人生の墓場に入るなんて絶対反対!!」
ヨウラン「俺も手伝うぜ!今回はスティングの言い分が正しい訳だし」
ヴィーノ「午後の授業が潰れてラッキーとか、思ってるだろ」
メイリン「んー、皆がそういうなら・・・・・」
アウル「だってよ!スティング、ザフトの連中が協力してくれるってさ!!」
スティング「ありがてぇ・・・、レイ、ミーア、皆感謝する!」
マユ「ふふふ、これで百人力ね」
ルナマリア「血沸き肉踊るわぁっ!!!」
ハイネ「クク、こんな興奮、何年振りかねェ」
ラウ「よろしい、ならば行くが良い!!友の為に!己の為に!!その手を敵の血で染めるが良い!!」
レイ「打倒!連合!!」
ミーア「行くわよ!!!」
全員「オ――――――――――!!」
簀巻きにされた謎の黒い物体「ウーウー!ウウウウウウウウウウウウウウッ!!」
のた打ち回ってます。
ピンポンパンポーン
ミーア『勇敢なるザフトの皆さ――――――――――――ん!!ミーア・キャンベルと』
レイ『レイ・ザ・バレルです』
ミーア『この度、我が校の生徒であり、友人でもあるシン・アスカ君が連合高校に連れ去られました』
レイ『愛の為とはいえ、許されることでしょうか。いいえ、許されません』
ミーア『確かに結婚は乙女の夢。しかし、彼等はまだ学生なのです』
レイ『友人として、またザフトの番長として見過ごすことはできない由々しき事態です』
ミーア『ですが、連合が私達の前に立ち塞がっている今、私達だけでは力が足りません。どうか皆さんの力を貸してください!!』
レイ『シン・アスカの健全な学生生活を取り戻すために、連合と戦うことを、我々はここに宣言します!!』
ウォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
男子生徒の皆さん「ミーアさんのためにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
女子生徒の皆さん「レイ様のためにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
全員合唱「「「「ザフトのために!ザフトのために!ザフトのために!!!!」」」」」
IN連合高校
フレイ「うふふ、どうやらザフトは完全に敵に回ったようね」
オルガ「誰が敵だろうと問題ねぇ。俺達が勝つだけだ!」
クロト「撃・滅!!」
シャニ「ウラァァァァァァァァァ!!」
フレイ「落ち着きなさい、あんた達。向こうにスティングとアウルがついたのよ?穴が空いた分、こちらも戦力を補充しないといけないわ」
オルガ「何か当てでもあるのか?」
フレイ「その辺抜かりは無いわ。さぁ、同志よ!!!!」
?「いいですねぇ、結ばれぬと分っていても愛さずに入られない禁断の二人。僕も大好きですよ、愛の逃避行」
?「ああ、退屈な病室で、俺も一緒に燃え上がらせてもらったぜ!」
オルガ「なっ、お前等は?!」
シャニ「ニコル!!」
クロト「と、・・・・・・・・・誰?」
ラスティ「うぉぉぉい!ラスティだ!」
ニコル「僭越ながら、協力させてもらいますよ。僕のモットーは、人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られてあの世行き、ですからね」
ラスティ「俺もだ。こんな感動的なドラマ、自分が通う学校と言えども邪魔はさせない!」
オルガ「おお、言ってる意味はよくわからんが、とにかく凄い気合だ!!!」
クロト「打倒!ザフト!!」
シャニ「行くぜぇ!!」
全員「オ――――――――――!!」
ピンポンパンポーン
『フレイ様による演説のお時間です』
フレイ『さぁ、皆時は来たわ!!私の・・・じゃない、愛の為に戦って戦って戦いなさい!!
最高のショーを私に見せるのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ウォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
男子生徒の皆さん「くぅぅぅぅっ!!悔しいが、ステラさんの幸せのためならば!!!!」
女子生徒の皆さん「フレイの姐御のご要望ならばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
全員合唱「「「「「「青き清浄なる世界の為に!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
その日何年ぶりかの連合とザフトによる全面戦争が勃発した。
INどっかのビルの屋上
男一人、女三人の謎の四人組みがいた。
男「なんか、思った以上に大事になってないか?」
女@「本当ね。まさか、あの御方もここまでとは、思ってなかったんじゃない?」
女A「いいえ、あの御方のことだわ。これもきっと計算の内よ」
女B「どっちにしろ、私達は与えられた仕事をやるだけよ」
男「そうだな。せいぜい稼がせてもらおう」
女@「ええ、そうね。皆気をつけてね。失敗は許されないわ」
女A「そっちこそ、気張りなさいよ」
女B「それでは、検討を祈る。解散!!」
全員「「「了解!」」」
つづく
どうでもいいが、皆さん授業は?
連合VSザフト
書いた本人が一番びっくりwww
あれ?なんでこんな大事になってんでしょう?
めっちゃおもろいwwwww
ど、どっちに味方しようか本気で悩むんですがw
GJ!!
そういや、裏番のレイって身分明かしてよかったんだろうか?
面白いからいいか!
ジムもどきに乗れるから漏れ連合〜
<<作戦領域に到達、これよりACを投下。領域を離脱する>>
…あれ?AC?
花嫁ステラ愛の逃避行の裏側
5間目の授業に来ていたウィラード先生は、
誰一人いなくなった教室を見て、ただ一人
orz していたとかいなかったとか。
先生方はどう対応するんだろうか
久々に来て見たら力作が・・・
GJ!!
とりあえず、グラディス先生はギルをボコる
・・・・・・あおった罰として
さてさて、連合VSザフトの全面戦争に、暗躍する謎の四人組み、
そして四人組みの背後にいるあの御方とは――――――――――?
なんだか知らんが大事になっている頃、我等が主人公達というと・・・・・・・・・・・・。
INその頃の連合高校の屋上。
ミゲル「おんどりゃ―――――――!」
ネオ「せりゃあ――――――――!!」
ミゲル「みゅら―――――――――!」
ネオ「ちゃねら――――――――――!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・間違えました。
まだ戦ってたのか、この二人。
IN上空
ステラ「シン―――!!見て見て、お空飛んでるの――――!!」
シン「うんうん、よかったね。それで、俺達は一体どこに向かってるんですか、ジブリール校長」
ジブリール「まぁ、そう急くな。もうすぐ着く」
シン「ていうか、なんでジブリール校長がわざわざヘリ使って、俺達を浚ったんです?」
ジブリール「ふふ・・・・・愛の為さ」
シン「はぁ?」
赤ワインの注がれたグラスを片手に、ジブリールが恍惚とした表情で言う。足を組んでふんぞり返っている姿を見ると、
まるで悪の組織のボスのようだ。どうせなら、夜景を見ながら、「ふふ、人がゴミのようだ」とか言って欲しい思うシンだった。
ジブリール「愛!それは我等人類が持つ至高の感情。愛は人を優しく包み込み、癒し、幸福をもたらす。
しかし、時には激しさの余り人を傷つけ、無茶をさせる。全く困ったものだ」
シン「・・・・・・いや、答えになってないんですけど」
ジブリール「だが、それでも人は求めて止まぬ。何故?人を愛さずにはいられぬ者達。愚かと思いながらも、止まらぬ激情よ!!」
シン「聞けよ、人の話。どっかの桃色電波真理教かよ」
ジブリール「うむ、どうやら着いた様だ」
自己陶酔に浸っているかと思いきや、急に現実に戻ってきた。どこまでもマイペース。
シンはどっと疲れが押し寄せるのを感じた。
ヘリコプターは、とっても高級そうな(シンのような一般庶民には入ることも憚られるような)店の前に着陸した。
店の名前は『zodiac』。扉の前には屈強な警備員が立ち構えている。
シン「え――――と、ここは・・・・・?」
ヘリから降りたシンは、顔を引き攣らせている。ステラが降りる時は、手を差し伸べてしっかりエスコートは忘れない。
ジブリール「この店は、私が懇意にしている宝石店だよ」
シン「宝石店?」
ジブリール「話しは既に通してあるから、後は注文の品を取りに行けばいい」
ステラ「うぇぇぇぇい!」
ジブリール「大丈夫。ドラマ同様、指輪はフェイズシフト装甲だ」
シン「なんですか、それ?ていうか、え?指輪って?」
ジブリール「ああ、指輪のサイズも、やっぱりドラマ同様一回り大きくしてあるから、指輪と一緒に鎖も貰っときなさい。
それを首に下げて、ここに行けば完璧だ!」
シン「だから、少しは人の話を・・・・・・・て、ここは?」
ジブリールから差し出された紙には、簡単な地図が描いてあった。なんか教会らしき絵が描かれてますが。
シン「え――――――――――――――――・・・・・・・・・?」
ジブリール「では、私は先に行っているよ。二人とも健闘を祈る!!!」
先程から「えー?」しか言っていないシンを置き去りにして、ジブリールは再びヘリに乗り込もうとした。
そこへ、謎の一団が現れた。
?「あっ―――――――――――はっはっはっ!!駄目駄目ですねぇ、ロード・ジブリール!!」
ジブリール「なにぃ?!その鼻につくような高笑いは、ムルタ・アズラエルか!!」
ジブリールが叫んだ通り、現れたのはおでん屋「むる太」の店主。その後ろには、あからさまに怪しい黒服にサングラスを
かけた男と外では浮くだけのメイド姿の女性が十人ほど並んでいる。
うわー、また濃いキャラが来たよ、とシンは頭を抱えた。
ジブリール「私が、駄目とはどういうことだ?アズラエル」
ムルタ「駄目だから、駄目といっているんですよ。分りませんか?自分が冒した失敗を!」
ジブリール「な、なんだと!?私の何がいけないと・・・・・!」
ムルタ「いいですか!彼等の姿をよっっっく見なさい!!」
ジブリール「ぬぅ・・・・!」
いきなりムルタに指差されて、シンは咄嗟にステラを背後に庇って身構えた。
数秒、沈黙の後、ジブリールは何に気付いたのか、驚愕に目を見開いた。
ジブリール「ま、まさか・・・・・・!」
よろめくジブリール。
ジブリール「そんな、私としたことが・・・・!」
ムルタ「ふふふ、お気づきになりましたか」
ジブリール「こんな、・・・愛の会員bPの私が、なんということをっ!!」
ムルタ「そう、愛の逃避行で主人公とヒロインはタキシードとウェディングドレスの姿のまま駆け落ちを続けた。だが、
彼等の姿はどうですか?学生服のままです!これでは、駆け落ちどころか、ただの学校をエスケープしてデートして
いるだけのバカップル!!君の書くシナリオはコメディですか?!」
ジブリール「くぅぅぅぅぅぅっ!!」
シン「うわっ、マジで血の涙流してる?!怖っ!」
映像でお見せできないのが残念です。
ムルタ「だが、安心しなさい!!君の失敗は、僕がここにいることで、止められました!」
ジブリール「なんだと?!」
ムルタ「こんなことだろうと、フレイ嬢からタキシードとドレス一式預かってきました」
ジブリール「ほ、本当か?!」
ムルタ「さぁ、アルスター家の使用人の皆さん!着替えをお願いしますよ!!」
黒服&メイド「「「「「はっ!!」」」」」
シン「え・・・ええ?ちょっ、何する・・・・・・!」
一斉に黒服がシンに、メイドがステラに群がる。
ステラ「うぇぇぇ?シン――――!!」
シン「ステラ――――――!!」
メイド「さぁ、ステラ様はこちらに」
メイド達はステラをヘリの中に押しこめると、何やらゴソゴソゴソゴソ。
一方シンもステラの心配をしている暇もなく、黒服達の手によって、制服を脱がされる。
シン「うわ―――、いや――――、何すんだよ!ちょっ、ヘンタイ!!誰か、助けてぇっ!!!」
ムルタ「いやー、少年の悲鳴を聞きながらワインというのも中々乙ですねぇ」
ジブリール「はっはっは!この映像売ったら、高値つきますかね?主に女性に」
シン「このエセ教育者どもが――――――――!!」
ムルタ「僕はもう教育者じゃないから、OKです」
シンの悲鳴は青い青い空に吸いこまれていった。
数十分後、ようやく黒服&メイドに解放されたシンとステラ。シンは白いタキシード、ステラは白いドレスに薄桃色の
フリルの付いたもの。ドレスは膝丈5cmの長さで、これならおっちょこちょいのステラが裾を踏ん付けて転ぶことはな
いだろう。頭には色取り取りの生花が飾られ、手にも同じ種類の花のブーケがあった。
ステラと向き合ったシンは、思わず顔を赤らめて立ち尽くす。
ステラ「シン・・・・・・?」
シン「え・・・?あ、いや、あの・・・・」
口を開けて呆けているシンに、ステラは心配そうに顔を傾げた。
ステラ「シン?ステラ、どこか変?」
シン「そ、そんなことない!すっごく綺麗!!」
シンは慌てて顔を横に振った。
ステラ「本当?!」
シン「うん、まるでお姫様みたい」
ステラ「えへへ・・・お姫様ぁ!!シンも!シンもかっこいいよ!!!」
シン「ありがとう」
見ている方が恥かしくなるようなバカップル振りに、周囲の人間は身悶えていた。なんていうかこう、背中が痒いのに手が
届かないもどかしさというか、歯がゆさというか、とにかく皆さん悶え苦しんでいます。
ちなみに、周囲の人間とはジブリールにムルタに、黒服とメイド、『zodiac』の警備員さん、ヘリの操縦士の他に、何事かと
集まってきて通行人の人々と、同じく何事かと店から出てきた『zodiac』の店員さんとお客さん、軽く50人は超えている。
「若いねェ」
「うふふ、私達にもあんな頃があったわよね」
なんて会話をしているのは、店から出てきた老夫婦。
INザフト学園
マユ&ルナマリア(キュピーン!)「「はぁ!!」」
レイ「どうした、二人とも?」
マユ「感じる、感じるわ!!」
ルナマリア「ええ、あっちの方向から善からぬ気配が・・・・!」
メイリン「あっち?どっち?」
ルナマリア「私のアンテナが指してる方向よ!」
スティング「アンテナって、・・・・え?そのアホ毛?ピコピコ動いてる?!」
マユ「いる。あちらの方向にお兄ちゃんと金髪が!」
ヨウラン「・・・・・・どうやらそのようだな」
ハイネ「ヨウランも分るのか?」
ヨウラン「ああ、カップルお仕置き人の血が騒ぐんだ。あっちから善からぬピンクの気配がっ!」
(注:ラ〇スじゃありません)
ルナマリア「コンディション・レッド発令!!総員戦闘配置につけ――――――!」
ヨウラン&マユ&ハイネ「「「オ―――――――――――――――!!」」」
アウル「おいおい・・・・・・」
IN宝石店『zodiac』前にて
で、その善からぬピンクの気配の元はというと・・・・・・・。
集まった観客をものともせず、まだお互いを見詰め合っていた。
ムルタ「あ―――・・・・、ちょっといい加減にしてくれませんかね?」
ジブリール「一人身には、きついなぁ、なんて」
元を正せば諸悪の根源二人も、いささかうんざりとした表情で声を掛ける。
シン「え?わっ、す、すみません!!」
ようやく正気に返ったシンは赤かった顔をさらに赤くさせて慌てて二人に頭を下げた。
ムルタ「別にいいんですけどね・・・、まぁ、これが若さということで・・・・」
ジブリール「ただ、話しが進まないんで・・・・」
シン「はい!はい、本当にすみません!」
ムルタ「じゃ、丁度いいところにいる、そこの店員さん」
呼ばれた『zodiac』の店員が、自分を指差す。
ムルタ「電話でお願いしていた、アルスターの知人の者です。例のモノ、持ってきていただけませんかね」
店員「は、はい!ただいま!」
一度店に中に入って、数分経たずに戻ってきた。重々しく木箱を両手に抱えて。
木箱を開けると、指輪が二つ入っていた。ジブリールが先程言っていてように、サイズが大きく、試しにシンが指に嵌めてみると、
ぶかぶかだった。店員は何も言わずネックレス用の鎖を取り出して、それぞれの指輪に通した。
そして、シンとステラはその指輪を首に下げる。
ジブリール「よし、これで今度こそ、完璧だ!!」
シン「はぁ・・・・それで、結局これには何の意味が・・・・・・・・・・」
ムルタ「後はこの教会に行くだけです。結構距離ありますけど、自力で頑張ってくださいね」
シン「いや、自力って・・・・」
ムルタ「それでは、僕達は先に行って待ってますから」
シン「どうして俺の周りの人間って人の話聞かない奴が多いんだろ・・・・」
シンの呟きは、綺麗に無視され、ジブリールとムルタはヘリコプターに乗り込むと、さっさと去っていった。
去っていくヘリをしばらく途方に暮れながら見つめていたシン。ステラが心配そうに見ているのに気付いて、
無理矢理笑って見せた。
シン「ここで、立っていてもしょうがないか。ステラ、とりあえず、言われた場所に行こう」
ステラ「うん!」
シン「ええと、この教会って、近くに海がある?ああ、海鳴り公園のところか」
ステラ「海?ステラ、海好き―――――――――!!」
シン「よし、それじゃあ、さっそくって・・・・・・・・・・・・・・・、あれ?この格好で?」
今更ながら気付いた事実に、固まる。二人を見守る観客に、助けを求める視線を送ったが、誰も返してくれない。
それどころか、皆何か納得したように頷いている。
通行人A「そうか、なんのイベントかと思ったら、愛の逃避行か」
通行人B「若いっていいわねぇ。私もあと十年若かったら同じ事したのに」
通行人C「おい、坊主!ぼさっとしてないで、さっさか嬢ちゃん連れて行け!」
通行人D「頑張れよ――――――!」
何故か声援を送られている。つーか、いつの間にこんなに人が集まっている?
いやいや、それより、愛の逃避行って何よ?
そんなことを考えていると、
「「「「「見つけた――――――――――――――――――――!!」」」」」
聞き覚えのある声×5。
声のした方向を見れば、そこにはやはりルナマリア、マユ、スティング、ヨウラン、ハイネの姿があった。
シン「おー、ルナ、マユ、よくここが分かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
シンは台詞を最後まで言うことができなかった。何故なら、5人の雰囲気が異様。背後にドス黒いオーラが見えるのは気のせいか。
ステラ「シン・・・・・・・なんか、怖い・・・・・・」
シン「うん、俺も怖い・・・・・・・・・」
マユ「・・・・・・んて・・・・・こう・・・し・・・・・のよ」
シン「ん?マユ、何か言ったか?」
マユ「なんっっっっっっって、格好してんのよ、お兄ちゃ―――――――――――ん!!!!」
ルナマリア「ウ、ウェディングドレス?!あんた達、一体いつの間にそんな仲に??!!」
スティング「うおぉぉぉぉぉ!!!ステラが!ステラがぁ!!!許せねぇ、シン!三途の川渡らしてやる!」
ヨウラン「やはり、善からぬピンクの気配はお前か、シン!!この裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ハイネ「ククク、結婚式での花嫁の略奪は、男の華ってもんよ。なぁ、シン?」
シン「うぇ?!ちょ・・・待て・・・・誤解だ!!」
マユ「何が誤解よ!!お兄ちゃんでも許せない!修正してやる!!」
ヨウラン「ルナマリアの姐さん、鞭と蝋燭をどうぞ」
ルナマリア「うっふっふ、お・し・お・き・ターイム!!」
シン「ヨウラン、なんてモノをルナに!!なんか生き生きしてるぞ、ルナ!!!」
ヨウラン「うるせぇ!貴様は敵だ敵!!」
5人から少し遅れて、レイ達が追いついた。・・・・・・・だけじゃない。
レイ達の後ろに、さらに大勢、ザフト学園の制服を着た者達が。
シン「え?え?何?何が起こってるわけ?!」
思いも寄らない事態に、シンは目を白黒させる。
レイ「・・・・・・・・・シン」
シン「レイ!一体何が起こってるんだ?説明を・・・・・・・・」
ミーア「きゃー、ステラ可愛い!!」
メイリン「うわー、素敵なウェディングドレス!ステラさん、いいなー」
ヴィーノ「えええ?!シン、マジで結婚するわけ?!」
シン「いや、・・・だから、これはジブリール校長に無理矢理・・・・・・・」
アウル「言い訳は見苦しいぜ、シン。男なら腹括れよ」
シン「だから!人の話を・・・・!」
レイ「シン、俺はお前の親友だ。それはお前も同じだな?」
シン「ああ、それは勿論・・・・・て、今そんな話してる場合じゃ・・・・」
レイ「ならば、だ!それならば、尚の事、俺はお前とステラの結婚に反対する!」
シン「ちょっ、違うんだって!これは・・・・」
レイ「今のまま結婚すれば、お前達は決して幸せにはなれない!考え直せ!!お前達は、まだ未成年なんだぞ!!
結婚という責任を背負うには、お前達はまだ若すぎる!!」
シン「だぁぁぁぁぁっ!この世界もピンク電波に洗脳されとるんかい??!!」
人の話を聞かない人が多すぎる。
レイ「全員、シンとステラを捕らえ――・・・」
ニコル「おおっと、皆さん。そこまでですよ」
ラスティ「若い二人の旅立ちを、快く見送ってやるのが、友達だろ?」
レイがザフト学園の生徒に指令をだそうとしたその時、ニコルとラスティが現れた。
その後ろに何故か連合の制服を着た人間が数十人いる。
シンとレイ達の間に割って入る。
レイ「先輩方?そこを退いていただけますか?」
ニコル「それは、出来ない相談ですねェ」
レイ「何故です?」
ニコル「何故?決まっているじゃないですか?この二人の門出を祝うためですよ!」
マユ「なんですって?!」
ニコル「愛の会員bP0にして、連合の臨時学生ニコル・アマルフィ!」
ラスティ「同じく愛の会員bP2にして、連合の臨時学生ラスティ・マッケンジー、
命に代えてでもこの二人の行く末は守ってみせる!!」
うおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!
連合の学生が吼える。
レイ「・・・・・・・・・・・・つまり、御二方とも、ザフトを裏切ったのですね」
ラスティ「愛の為だ。許せ」
ニコル「それに、そちら側にいるスティングとアウルも連合を裏切っているじゃないですか。お相子ですよ」
アウル「ぐっ!」
スティング「それじゃあ、やはり連合は・・・・」
ラスティ「フレイ嬢指揮の元、全面的にシンとステラの結婚式をバックアップだ」
スティング「クソッ!予想通りの最悪の事態だぜ」
ニコル「さぁ、シン、ステラ!ザフトの連中は僕達が引き留めます。早く行って下さい!」
シン「で、でも・・・・・・・・なんか俺達完全に置いてけぼりなんスけど・・・・聞いてます?」
レイ「逃がすか!!」
通行人E「おっとぉ、そうはさねぇぜ、坊主ども」
レイ「なんだ?!」
通行人F「愛の逃避行とあっては、黙って見過ごせないわ」
通行人G「ここは、静かにあの二人を見送っておやり?」
通行人H「そうそう、修羅の道を歩むのも、あの二人には覚悟の上さ」
ルナマリア「何ですか・・・・あんた達は?」
通行人I「通りすがりのお節介共さ」
通行人J「あの二人を邪魔するってんなら、オレ達が相手だ」
通行人K「やめてよね。あの二人の邪魔するなんて、許せないじゃない?」
ニコル達連合軍に、通行人が加勢した。
ザフト勢、やや怯む。しかし、すぐに気を取り直した。
スティング「ええい!あんた等も人の親だろ!自分の子供が未成年で結婚したら反対するクセに!!」
通行人L「当たり前だろ!だから、見ず知らずの他人で楽しむんだ!!」
ヨウラン「うーむ・・・・一理あるな」
ヴィーノ「納得するなよ・・・・」
ハイネ「しゃらくせぇ!邪魔するってんなら、掛かって来い!!このハイネ様が相手をするぜ!!」
ニコル「相手に不足はありません!行きますよ!!!」
うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!
ザフトVS連合+通行人の戦いが開始した。
すさまじい攻防の末、両者一歩も引かず。後にこの戦いは『街中の傍迷惑な戦い』として長く語り続けられることとなる。
ラスティ「シン!ステラ!何をしてる!早く行け!!」
シン「あの・・・・だから・・・・」
通行人M「俺達のことは気にするなぁ!!」
通行人N「幸せになれよぉ!!」
幸せになれと言われても・・・・・・・、未だに置いてけぼり状態のシン。そこで、ステラが先に行動を起こした。
ステラ「シン・・・・・・大人しくしててね」
シン「え?」
言うが早いか、シンはステラに軽々と横抱きに抱えられ・・・・・・・・まぁ、要するに、あれだ。
タキシード姿のシンがウェディングドレスを着たステラに、乙女の憧れ お姫様抱っこ をされている。
(ちなみに、ブーケはシンの手の中だ)
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
現実を理解した途端、シンの思考は現実から剥離された。
ステラ「シン・・・・行こう・・・・」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ステラ「ステラ・・・・・・シン、守る・・・・・・・!」
通行人O「おう!頑張ってこいやぁ!!」
通行人の熱い声援を背に、ステラとシンは旅立っていった。
その時、シンとステラは一つのミスをした。
逃げ去る際、ジブリールから渡された目的地の地図を落としてしまったのだ。
地図は風に乗ってふわりと舞い上がり、マユの目の前に落ちた。
マユ「こ、これは・・・・・・・・・・!」
敵を蹴り倒して、その地図を拾う。
マユ「レイ!ちょっと、これ見て!!」
レイ「なんだ?・・・・・・・・これは、地図?」
マユ「教会が描いてある。つまり、この教会が二人の目的地ってこと!!」
レイ「海鳴り公園か!よし!ザフト学園生徒に告ぐ!!二人の目的地が判明した!二手に分かれて、
片方はここで通行人の足止め、もう一方は海鳴り公園に行け!!」
ザフトの生徒達の行動は素早かった。まるで、訓練を受けた軍人の如く、動きに無駄がない。
レイ「ミーア、通行人の足止めは任せていいか?」
ミーア「OK!こっちが片付いたら、私達もそっちに向かうわ!!」
レイ「頼む!!」
戦いは、まだ始まったばかり。
INその頃の連合高校の屋上。
ミゲル「じゅげむじゅげむぅ―――――――!!」
ネオ「ごこうのすりきりぃ―――――!!!!」
ミゲル「サンマのしっぽ――――――――!!」
ネオ「ゴリラのむすめ―――――――――!!」
ミゲル「菜っ葉葉っぱ腐った豆腐――――――!!」
ネオ「豆腐は白い!」
ミゲル「白いはウサギ!ウサギは跳ねる!!」
ネオ「跳ねるはカエル!カエルは緑!!」
ミゲル「緑はへーび!へーびは怖い!!」
ネオ「怖いは幽霊!幽霊は消える!!」
ミゲル「消えるは電気!電気は光る!!」
ネオ「・・・・・・・」
ミゲル「・・・・・・」
ネオ&ミゲル「光るはハイネの広い凸―――――――――――――――――!!」
ネオ「やるな・・・お前」
ミゲル「そっちこそ・・・・・」
何やってんだ、この二人?
IN同時刻のハイネ
ハイネ「はぁ――――――――――――――くしょん!!!」
レイ「風邪か?」
ハイネ「いや、なんか今無性に連合の屋上にテポドンを落としたい衝動に駆られた・・・・・・・・」
つづく
>>64でミゲルとネオが歌っていた歌、小学校か中学校で流行ってたような気がしたんですけど
どなたか知りません?
あと、レイが裏番だってこと、あれ秘密だったんですか?!
あ―――――、だから『裏』なんですね!今気付いた!!
やばい・・・・どうしましょう・・・・・・・。
>>66 歌の前半こそ覚えていないが、後半知ってるのと違うなあ。
「緑はキュウリ、キュウリは長い、長いは廊下、廊下は滑る、
滑るは親父のハゲ頭!」
だった。
物語も後半に期待。
なぁとんでもないことになってるじゃないかw
市民まで巻き込んだ大騒動になると誰が予想出来たであろうか
続きに期待が高まりますね
街ぐるみで変人のスクツかよw
保守
INおまけの牙瑠茄飯店
(フレイ、レイ&ミーアによる放送演説が終わった直後くらい)
コニール「なぁ、親父。今日って何かあったか?」
コニール父「何かって、何がだ?」
コニール「なんか、外が妙に騒々しい。ザフトと連合の奴等がなんか走り回ってる」
コニール父「運動会かなんかおっぱじめてんじゃねぇのか?」
コニール「いや、そんな話しは聞いてないけど・・・・・・」
コニール父「おう、いらっしゃい!!」
4、5人のザフトの制服を着た生徒が入ってきた。
ザフトA「おっちゃん、ラーメン3つと、定食2つね」
コニール父「あいよ!!」
コニール「なぁ、お前等ザフトの連中、今日運動会でもやってるのか?」
ザフトB「違うぜ。運動家はまだだ」
コニール「ふーん?あ、いらっしゃい!!」
4、5人の連合の制服を着た生徒が入ってきた。
連合A「コニールちゃん、定食3つとラーメン2つね」
コニール「はいよ!!」
コニール父「なぁ、連合の人達、随分騒がしいが、運動会でもやってんのかい?」
連合B「いんや、運動会なんてまだ先さ」
コニール父「んじゃあ、何やってんだ?」
連合C「戦争さ、戦争!!」
コニール「戦争?連合とザフトがかい?」
ザフトC「おう!ウチの大将達が、ついにやる気になってな!」
連合D「へへへ、この戦いはきっと歴史に残るぜー」
ザフトD「なんか連合に誰か浚われて、そいつを無理矢理悪の道に引きずり込もうとしてんだってよ。ヒドイ話さ。
それで、俺達も正義に火が付いたんだ」
連合E「なんか、ザフトの連中、ある恋人達を無理矢理引き離そうとしているらしくてな。血も涙もない連中だよ。
それで、俺達も愛の為に戦おうと思ってよ」
ザフトE「ああ、連合の連中に目にモノ見せてやるんだ!」
連合A「このままザフトの好きにはさせとかねぇさ!」
ザフトA「連合の連中は、色々気に食わなかったんだ」
連合B「ザフト連中のお高くとまった顔に、思いっきり泥塗ってやるさ!!」
ザフトB「容赦はしねぇ!オレの拳で正義を貫いてやる!!」
連合C「俺達が、本当の愛ってもんを叩き込んでやる!!」
ザフトC「勝利を我等が手に!!」
ザフトの皆さん「「「「「ザフトの為に!!」」」」」
連合の皆さん「「「「「青き清浄なる世界の為に!!」」」」」
連合&ザフト「「「「「はぁ―――――――はっはっはっはっはっは!!!!!」」」」」
コニール父「なんかよう分らんが」
コニール「とりあえず、楽しそうでいいな」
ところで、コニールさん。学校は?
コニール「昼頃急にマユの奴が『お兄ちゃんが汚されるー!』とか叫んで学校飛び出して、それを知った担任が遂に
胃に穴あけて倒れて救急車で運ばれてさ、午後の授業全部自習になったから帰って来た。自習にかこつけて遊ん
でるよりは、ここで親父の手伝いしてるほうが有意義だろ?」
IN海鳴り公園・・・に行く途中
ステラは走っていた。
ひたすら走っていた。
ウェディングドレスを着て、走っていた。
その姿を、通行人達が驚いて表情で見ている。当然だろう。ウェディングドレスをきた少女が街中を走っていて、
さらにその腕にはタキシードを着てブーケを持った少年が抱えられている。逆ならまだしも、一体何が起こっているのか、
平穏な生活を送る一般市民には予想の範疇外だ。
ステラは走っていた。
ひたすら走っていた。
海ってどこだろう、と思いながら走っていた。
INザフト学園職員室
タリア「まったくもう!!一体何考えてるのかしら、あの子達は!!」
額に青筋浮かべながら、アーサーの机を思いっきり殴った。アーサーはタリアの理不尽な行動に何も言えず、
縮こまって怯えていた。
タリアの怒りの原因は、言うまでもなく生徒達の集団エスケープである。
昼にいきなりレイとミーアが校内放送をかけたかと思うと、一斉に学校を出ていってしまった。現在校内には教師しかおらず、
平日にもかかわらず閑散としている。
ラウ「まぁ、これが若さという奴さ」
生徒が出ていって呆然としていたところ、謎の黒い物体を担いで職員室に現れ、一人優雅にコーヒー飲んで寛いでるクルーゼ。
事情は全て彼から聞いた。聞いた途端、黒い物体を屋上から投げ飛ばそうとして、アビーに慌てて止められた。
タリア「あんたねぇ!!すこしは止めるなりしなさいよ!!」
鬼の形相をしたタリアを目の前にしても動じないあたり、さすがデュランダルの長年の友人といったところか。
アビー「ま、まぁまぁ、タリア先生、落ち着いて」
モラシム「そうです。この場合、真面目に怒ってるほうが馬鹿を見ます」
サトー「どうせ今日の授業は、日曜を返上して補講するから良いとして」
アーサー「ええっ?日曜はハルヒのイベントが・・・・・」
アデス「いい機会です。これを機に、ザフト連合のガキ共の息の根を止めて、我々教師の実力をみせてやりましょう!!」
アビー「へ?」
ユーリ「連合の先生方とはすでに連絡がとってあります。もう間もなく到着するでしょう」
校庭に数台の車が止まる。そして、連合の教師陣が姿を現し、校内に入り込んでいく。
トダカ「どうも、お待たせ致しました」
ナタル「全く・・・うちの校長がまたも馬鹿をやったようで」
イアン「お互い、苦労が耐えませんなぁ」
エイブス「本当に。・・・・おや?ロアノ―ク先生の姿が見えないようですが?」
イアン「はっはっは、あの方ならば・・・・・・・・・・・・ 痔 になったんで病院に行っていますよ」
ウィラード「痔、ですか。そりゃあ、お気の毒に」
イアン「ええ、痔、です。本当に可哀相ですよ・・・・はっはっはっはっはっは」
トダカ&ナタル「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
黒い謎の物体「うーうーうーうううううーうーうーうー!!」
ナタル「なっ!なんですか、これは?!」
黒い物体に気付いて怯えるナタル。
クルーゼ「お気になさらずに、美しいお嬢さん。ただのゴミです。焼却炉で燃やそうとしたんですが、
用務員さんに怒られましてね。仕方ないので、後で直接夢の島まで捨てに行こうかと」
ナタル「は、はぁ・・・・」
サラ「先生方、武器の用意は整いました」
タリア「よおっし!日頃のストレス解消の意味も込めて、いっちょ暴れてやるかぁ!!」
アビー「え?」
アーサー「タリア先生が・・・・・・・昔に戻りつつある・・・・」
アビー「ええ?」
昔って言いますと、スケ番だった頃の?
なんか謎の黒い物体から人間の手らしきモノが出て、ハートマークが描かれた旗振ってます。
サトー「一度本気で殴ってやらねば、生徒どもは変わらぬ!」
モラシム「戦争がどうした!教師の底力、見せてやるぞ!」
トダカ「今こそ志を一つに!!」
アデス「ガキどもに、天誅を!!!!!」
タリア「行くぞ!!野郎どもっ!!」
先生方「「「「オオ――――――――――――――――!!」」」」」
アビー「え?・・・・・・ちょっ、待っ!!一緒に暴走するんですか?!生徒を止めるとかじゃなく?
教育委員会に知られないよう工作するとか!マスコミとか、近隣住民の苦情の対応とか!
いえ、ストレスが溜まってるのは分るんですが、教育者としての対応が・・・・!え?木刀?釘バット?マシンガン?!
何しにいくんですか?!本当に何を?!生徒と一緒に暴走しちゃマズイですって!皆さ――――ん!!」
そして職員室には、クルーゼと謎の黒い物体だけが残された。
黒い物体は、陸に打ち上げられた魚の如くのた打ち回り。
クルーゼはひたすら優雅にコーヒーを飲んで寛いでいた。
平和だった。
IN海鳴り公園・・・・に行く途中A
困ったことにステラは迷っていた。
幾ら走っても海に辿り着かないのだ。
気がつくと知らない街にいた。右を向いても左を向いても、見覚えのないものばかり。
なんだか怖くなって、ステラは立ち止まった。立ち止まって、途方に暮れた。
ステラ「どうしよう・・・・、迷子になっちゃった・・・・」
迷子になった不安と焦りから、ステラは泣きそうになった。
ステラ「・・・・・・ふぇ・・・」
ステラが顔を歪めると、その声にようやくシンが正気を取り戻した。
シン「・・・あれ?ステラ・・・・・?」
正気を取り戻したシンがステラの名前を呼ぶ。ステラと目が合うと、その顔が泣きそうになっていることに気付いて慌てた。
シン「え?ステラ、泣いてるの?!」
ステラ「うぇぇぇぇぇい・・・・シン・・・・・・・・」
シン「どうしたの?・・・て、わーっ、ちょ、その前に降ろして!!」
まだお姫様抱っこされたままであることに気付いて、急いでステラから離れると、胸ポケットのハンカチを取り出す。
シン「ほら、泣かない泣かない。なにがあったのか話してごらん」
ステラを落ち着かせようと、出きるだけ優しい声で問いかけた。
ステラ「うぇ・・・・あのね・・・・・街・・・・・・・・シン・・・・・迷って・・・・・」
シン「うんうん」
ステラ「そしたらね・・・・・・走ってたら・・・海・・・知らない場所・・・どこかわかんなくなった・・・・・」
シン「・・・・・ようするに、海目指して走ってたら道に迷ったわけね」
意味不明な単語だけの台詞を、即座に文章として繋げたのは、それなりに付き合いが続いているからか。
シンの言葉に、ステラは頷いた。
シン「そっか・・・・俺がぼーっとしてたから、ステラに不安な思いさせちゃったか。ごめんな」
ステラ「ううん、シン、悪くない。・・・・ステラ・・・・大丈夫・・・・」
強がるステラの頭をシンが撫でる。
シン「よしよし、ステラは偉い!」
ステラ「えへへ」
完全に父親と幼い娘の図です。
ステラ「でも、シン・・・・・海・・・どうしよう・・・」
シン「大丈夫だよ、どっかその辺の人に道聞けば分るから。それに、いざとなったらどこかで電話借りて、
誰かに迎えに来てもらえばいい」
はたして、ウェディングドレス着て走り回ってる怪しいカップルに電話を貸してくれる人間がいるかどうか。
周囲の善良な人々は不審そうに囁き合い、携帯で写真撮ったり、シン達を遠巻きに見てなるべく関わらないように
していたりする。
ようやくステラが笑顔を取り戻して、シンがホッとしている時、僅かに地面が揺れた。
シン「?」
最初は気のせいかと思ったが、地面の揺れは断続的に続いた。それに、伴なって、ズシーンズシーンと
腹に響く音が聞こえてくる。
シンとステラは互いに顔を見合わせてから、辺りをキョロキョロ見回す。
音はどんどん大きくなっていく。
と、通行人の一人が、ある一方を指差して叫んだ。
通行人P「お、おい、あれは・・・・・・・・!」
シン達もつられて見た。そして、目を大きく見開いた。
指差した先には・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、象がいた。
象だ。
お鼻が長い象さんだ。
ぞ〜うさん、ぞ〜うさんお〜はながながいのねぇ〜?そ〜よかあさんもなぁがいのよ〜♪なんて歌が一瞬頭の中に
流れたのも仕方のないことだ。
象さんが、車とかが走ってる道路の真中をゆったりと歩いている。わぁ、通行の邪魔、とか行ってる場合じゃない。
車もバイクも自転車も人も、皆象を避けて固まってしまっている。
そりゃそうだろうな。
ステラ「ゾウさんだー!!」
普段動物園か、テレビの中でしか見たことのない動物に、ステラが喜ぶ。
?「やっほー!ステラ、シン、元気かーい!!」
象の上で手を振ってる人物がいた。見覚えのある紫色の変な髪型、・・・なんて言ったらユウナ・ロマ・セイラン一人しかいない。
ユウナはひたすら大声でシンとステラの名前を呼ぶ。
知らない他人のフリして逃げよう、とシンが思っていたかどうかは定かではないが、ステラが象に向かって走っていたので、
とりあえずシンは頭を抱えてから溜息を吐いた後、歩いてステラを追っかけた。
ステラ「うぇい、ユウナ・・・・なんでいるの?」
ユウナ「君達が目的地とはあさっての方向に行ってるから、慌てて迎えにきたんじゃないか」
シン「?どうして、俺達が迷ってること知ってんです?それと、ここにいることも・・・・」
ユウナ「それは勿論!!君達が今着てる服にそれぞれ発信機をつけてあるからさ!」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サヨウデゴザイマスカ」
なんかもうどんどんすべてがどうでもよくなってきたシンだった。
ステラ「・・・・ステラも・・・・・象さんに、乗りたい」
ユウナ「勿論乗せてあげるよ。言っただろう?迎えにきたって」
シン「ていうか、なんで象?」
激しく有り得ないんですが。普通車だろう?この際ヘリでも可。
ユウナ「んー、最初は戦車にしようかとも思ったんだけど」
戦争でも始める気ですか?
ユウナ「やっぱり、愛の逃避行に象は欠かせないからねェ」
シン「だから、その愛の逃避行ってなんですか?」
ユウナ「あれ?知らないのかい?今大人気の昼の連続ドラマ」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・ドラマ?」
ユウナ「うん、平日の午後1時から放送してるんだけど。激しい愛憎劇の中に、泣ける友情やスポコン、SF、ホラー、
お笑いが入っていてね、これが面白いから毎日欠かさず見てんだ」
シン「へぇ・・・・・・」
ユウナ「ボクやジブリール校長にアズラエルさん、と確かザフトの理事長もファン倶楽部に入ってるし・・・」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ユウナ「あれ、シン?どうしたんだい?なんか黄昏てるようだけど」
シン「・・・・・・・いえ、別に、お気になさらずに」
ジブリール達の意味不明な言動が、これでようやく解明した。
ようするに自分達は、ジブリール達の暇つぶしも兼ねた、金の掛かった「ごっこ」遊びに突き合わされていたいうことか。
大の大人が揃いも揃って。
どいつもこいつも。
色々思い起こすと沸々と沸き上がってくるもの、それは・・・・・・・・
シン「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!俺はあの人達の玩具じゃねェぞっこんちくしょ――――――!!」
ステラ「うぇっ、シン?!」
ユウナ「ど、どうしたの・・・・?」
いきなり叫び出したシンに、怯えるステラとユウナ。
シン「学生の平和な時間滅茶苦茶にしやがって!なんか俺に恨みでもあんのか?!俺前世でなんかした
か?!戦争で家族が目の前で爆死して死んだつーのに腐って物乞いや強盗、薬に走らず真面目に学校
行って軍人なって、たった2年で余所の国のトップエリートに仲間入りしただけなのに!!その後も役に立
たない上司の尻拭いしながらきちんと守るもん守って戦ってたのに責められ怒られ終いにはニートや蝙蝠に
電波に主役も活躍も奪われ、考えなしの馬鹿扱い!三流悪役に格下げ!!ふざけんなっ!おまけに俺をこ
んな扱いしたくせに、俺のことが好きだ?!てめぇの脳味噌は犬の糞でできてんのか、この素人以下のド
三流脚本家が――――――――!!俺に謝れ!!鈴村さんに謝れ!!監督共々土下座して謝りやがれ
―――――――――――――――――――――――――――――――――っ!!!!!!!!」
・・・・・・以上、少年の主張でした。
言いたいこと言い切って、肩で息してるシンに、ユウナは恐る恐る尋ねた。
ユウナ「す、すっきりした・・・・・・・・・・?」
シン「はい・・・・、ちょっとだけ」
と、爽やかに笑って言った。
鬱憤、溜まってたんだねェ・・・・・・・・(泣)
ユウナ「じゃあ、この象が海鳴り公園までの道のりを知っているから」
シン「へぇ、頭良いんですね」
ユウナ「ふふ、動物を馬鹿にしちゃあ、いけないよ」
なんとか怒りの収まったシンは、苦情を言うためにも目的地である教会に行くことは承諾した。
ユウナが象の背から降り、代わりにシンとステラが乗った。ここでユウナとはお別れだ。
ステラ「一緒に行かないの?」
ユウナ「ごっこ遊びとは言え、せっかく用意したんだからね。象の背に花嫁と花婿以外が乗っていたら台無しだよ。
だから、一緒にはいけない」
本当はちょっとシンが恐いから、というのは内緒だ。
シン「せっかく迎えに来てもらったのに、すみません」
ユウナ「いいんだよ。じゃ、頑張っておいで」
シン&ステラ「「はい」」
象に揺られながら、シンとステラの背は遠くなっていく。その光景は、まさに愛の逃避行で主人公とヒロインが
結婚式場を去っていく場面だ。この場面に立ち会えた事を、ユウナは感慨にひたっていた。
そんなこんなで数分後、我に返ったユウナはある事に気付いた。
ユウナ「ん?そういえば、ボクどうやって帰ればいいんだ?ていうか、ここどこ?あ、地図はシン達に渡しちゃった。
そういや携帯と財布が入った鞄は教会に預けてあるや。あれぇ・・・・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うわ――――――――ん!!トダカ――――――――――――――!!」
迷子で泣く20過ぎの男に、それまで事態を見守っていた通行人達は、関わりたくないからと、
そそくさとその場を立ち去っていった。
IN海鳴り公園近くの海岸
絶え間なく聞こえる波の音。
風に運ばれてくる潮の香り。
ステラ「海――――――――――――――――!!」
象の背中の上で、ステラは両手を広げて喜んだ。
ステラ「シン、見てっ、海だよ海!」
シン「うわ、ステラ、落ちる落ちる!!」
海を見てはしゃぐステラをシンが後ろで支える。
ユウナと別れてから20分ほどして、象は迷うこともなく本当に海に辿り着いた。
シンはひたすら象に感心し、象から降りると、別れる前にユウナから貰ったリンゴを数個、象にあげる。
象は美味しそうにリンゴを食べると、お礼でも言っているのか長い鼻を二人にすり寄せてくる。
ステラもシンも擽ったそうに笑いながら、象を撫でた。
ステラ「象さん・・・・行っちゃうの?」
しばらくすると、ステラが象の目を見て悲しげに言った
ステラ「そっか・・・・・・気をつけて・・・・」
シン「ステラ?象がなにか言ってるの・・・・分るのか?」
ステラ「うん・・・・ちょっとだけだけど」
・・・・・・ステラだとそれもおかしくない気がするから不思議だ。
ステラ「象さんね、ユウナが道に迷って泣いてるから・・・・・もう一回迎えに行くんだって・・・・・」
シン「わ――――――・・・・、本当、人間より賢いやぁ・・・・・」
感動の余り乾いた笑いが止まらない。
象は二人に背を向けて、元来た道を戻っていく。
二人は象の姿が見えなくなるまで手を振って見送った。
ステラ「象さん・・・・大丈夫かな?」
シン「大丈夫だろう・・・・・少なくともユウナさんよりは頼りになる」
ステラ「うん・・・・・、そうだね」
ステラにまで肯定されました、ユウナさん。
シンとステラは連れたって、砂浜を歩いた。
シーズンの終わった海は寂しいもので、人っ子一人いやしない。
シン「ステラ、海の中入っちゃ駄目だぞ」
ステラ「うぇぇぇぇぇい?」
シン「せっかくのドレスが濡れちゃうだろ。我慢しなさい」
ステラ「えぇ―――――・・・・・・」
せっかく海に来たのに遊べないとステラが拗ねる。それに苦笑をしながら、シンはステラに手を差し伸べて先を急ぐ。
シン「そういや、ステラさ。ずっと聞きたかったんだけど、なんで今日いきなり結婚しようと言い出したの?」
ステラ「うぇい?」
シン「ジブリール校長達に、そう言えって言われた?」
ステラ「違う・・・・・、夢・・・見たの・・・・」
シン「夢?」
ステラ「うん・・・・シンと赤ちゃんと・・・・一緒にいたの」
シン「そっか・・・」
ステラ「楽しかったの・・・・シンもステラも・・・・・赤ちゃんと一緒に笑ってて・・・・・、いいなぁって・・・・」
シン「・・・・・・・・・・・」
ステラ「ステラ・・・・・、シンと家族になりたい・・・・・・シンが赤ちゃん生んで・・・ステラ、スティングみたいな・・・・お父さんになる」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだって?」
今、ステラはなんか凄く微妙なこと言わなかったか?誰が赤ちゃん生むって?
ふと、疑問に思ったこと。聞くのが怖くて、出来れば絶対何が何でもどうしても聞きたくないのだが、
ステラの性教育ってどうなってるのだろう。外見は発達していても、中身は驚くくらい幼いこの少女。
ステラの周りで教える人間・・・・・、授業は聞いてなさそう。ネオ、猥談は得意そうだがステラみたいな純粋な
人間相手には出来なさそう。スティング・・・・・は絶対無理。顔を赤くして泣いて逃げ出す。
アウル・・・・・、間違った知識をわざと教えるか。
ミーアとフレイ・・・・・が一番可能性的には有りだが、あの二人もなんだかんだでステラには純真無垢なままでいてほしそう。
うん、絶望的だ。
シン(・・・・・・・・て、どうすんだよ!俺?俺が教えるの?ステラに?何を?!無理だろ!絶対無理!下手に教えたら、
スティング達に殺されかねん!ただでさえ今命狙われてんのに!!でも、せめて赤ちゃんは女の子が生むんだったことくらいは、
教えておくべきか?でも・・・・そっから色々聞かれ始めると・・・・)
ステラ「・・・・・・・ン・・・・シン・・・・・・」
シン「ええと・・・・・ちょっと待って・・・・、こういうことはやっぱり大人の役目だから・・・・・・」
ステラ「シン・・・・・・赤ちゃん・・・・・泣いてる」
シン「そう・・・・・やっぱ赤ちゃんはコウノトリが運んでくるのが・・・・・・」
ステラ「シン?・・・・・・・赤ちゃん・・・・・あそこで・・・・一人で泣いてる」
シン「いや、キャベツだっけこういう場合・・・・・・・て、え?」
ステラがシンの袖を、くいくい引っ張ってる。我に返って、ステラが何かを指差しているのに気付いた。
赤ん坊の泣き声。
指差す先には雑木林があり、その内の一本の木の下に、赤い乳母車がポツンと置かれていた。
つづく
象さんの名前募集中・・・。
>>84 リアルタイムで読ませてもらった!GJ!!
なぜだか無性にタリア姐さんとユウナに萌えたwww
つムラサメ
なんでMSの名前なんだよww
運命さんとか
デスティニーさんとか
デニーさんとか
衝撃さんとか
ショーさんとか
ヴァンガードとか
麗しの逃避行号とか
ン? ミネルバさんとか?
>>86 なんとなくこのスレでは動物にMSの名前がつけられることが多い。
ま、象という、大型の動物ということなので「タケミカヅチ」を推すな。俺は。
ああそうか、ユウナが持ってきたんだったなw
ガーティ・ルーは荘の名前だっけか?
だがそれがいい
>84GJ!
でかいからデストロイ
タケミカヅチで通称タケちゃんマン
メスならタケミ
花嫁ステラ面白かったwwユウナと象微笑ましい
昔、どっかの動物園だかでホワイトタイガーの赤ちゃんの名前公募した時
一部の人間のなかで"白炎"って応募するしないの話があったのを思い出した。
読む前に注意
:これから先の話では、サイとカズイ『もどき』のキャラが出てきます
サイは優しくて、かっこいい!フレイの恋人はサイしかいない!
カズイ様かっこいい!桃色電波真理教を倒すのはカズイ様だけだ!
と、信じて止まない人は読まない方がいいです。
つーか、読まないで下さい。
あと、冗談が通じない人も読んじゃ駄目です。
本当に、お願いします!ギャグですから!!
IN教会前の広場
フレイ「シンもステラも、おっそいわねー」
ジブリール「ユウナ君もどうしたのかな?シン達を迎えに行っただけなのに」
ムルタ「彼のことだから、道に迷ってんじゃないですかね?」
フレイ「それは幾らなんでもないでしょ。地図、渡してるのよ?」
実はムルタの言う通りだったりする。
たった今、ユウナが道端で膝を抱えてしょげていたところを、象が迎えに来たところだ。
差し出された長い鼻。見詰め合う二人に、種族を超えた友情(象にとっては母性愛。雌なんだ、あの象)が芽生えようとしている。
オルガ「ザフトの連中も攻めてこねぇし」
クロト「なぁに梃子摺ってんだか」
シャニ「暇〜。ヒマヒマヒマ〜」
?「ふんっ、随分だらけているな」
ムルタ「おや?貴方まで来ていらしたんですか、パトリック・ザラ」
パトリック「貴様等と一緒にするなよ。私は、学生が結婚しようとしているから止めにきただけだ」
ムルタ「あらら〜、それはまた無粋なことを」
フレイ「なぁ〜んて言ってて、ザラさんもしっかり愛の会員だったりするんですよねぇ〜」
パトリック「ぬっ?!」
ムルタ「あれまぁ、そうなんですか」
パトリック「よ、余計なことを口にするな、小娘!あれは・・・・・つ、妻が好きだから仕方なく、だな!」
フレイ「はいはい、愛妻家でいらっしゃること。そういえば、ザラさんも奥様と大変熱烈な恋愛結婚をなさったとか。
確か百本の赤い薔薇を抱えて、奥様のお見合いに乗り込んでプロポーズされたそうですねぇ」
ムルタ&ジブリール「「ほほぅ・・・・」」
パトリック「なっ、なぜ貴様が知って・・・・・・?!」
フレイ「うふふ・・・、情報は財産ですから。それにしても、本当に遅いわねェ、ステラ達。そのうち日が暮れちゃうわよ。
シャニ、あの二人今どこにいる?」
シャニ「ん〜・・・?あれ、ここからすぐ近くだ」
モニターを見ながら、シャニがいった。二人の位置を示す赤い点が、すぐ傍の浜辺の所で点滅してる。
クロト「あ〜らら、なーにやってんだか」
オルガ「しゃあねぇ・・・・迎えに行くか?」
フレイ「そうねぇ・・・・、でも、その前に大掃除が先かしら?」
フレイのその言葉に、連合の雰囲気がガラリと変わる。
腰に手を当てて、ゆっくりとフレイが振りかえった。オルガ、クロト、シャニがフレイを守る形で前に出る。
彼等の先に、複数の人影が近付いて来る。
「ひと〜つ!人の世の生き血をすすり」と、スティングの声。
「ふた〜つ!不埒な悪行三昧」と、ルナマリアの声。
「み〜っつ!醜い浮世の鬼を」と、マユの声。
「よ〜っつ!よ・・・・・、あれ?これって3つまでしかなくね?」と、ヨウラン。
「退治してくれよう!!ほーこちゃんを追っかけ隊参上!!!!」と、ハイネが叫ぶ。
「ザフト学園だ。勝手に妙な部隊を作るな」
ハイネの後ろでレイが冷静に突っ込んだ。そのやりとりを、フレイはクスクス笑って見ている。
フレイ「ず〜いぶん、遅いご登場ね、ザフトの皆さん?私、待ちくたびれちゃったわ」
レイ「シンとステラは?」
フレイ「さぁ?どこかしらね?」
そう言いながら、フレイは少し体を横にずらした。レイ達に教会をよく見せるために。
マユ「ま・・・・・まさか・・・・・・・?!」
マユがフレイの意図に気付いて戦慄く。
フレイ「どうしたの、マユちゃん?随分顔色が悪いようだけど?」
マユ「ぐわぁぁぁぁぁ!!なんだ、その意味ありげな笑みは?!遅かった?!遅かったって言うの?!
二人はもう教会で永遠の愛を誓って、新婚初夜の真っ最中?!!!!」
ルナマリア「なぁぁぁぁんですってぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ハイネ「俺のステラちゃんが汚された――――――――――――――!!!!!」
スティング「あんのガキャ――――――――――!!」
フレイ「・・・・・・・・・・いや、そこまでは流石に考えすぎ」
アウル「落ち着けよ・・・・・・、初夜もなにも、まだ昼だから」
マユ「はっ!そ、それもそうか!」
ヨウラン「ヤルのは別に夜じゃなくてもいいよな・・・・」
マユ&ルナ&ハイネ&スティ「NO――――――――――――――――――――――――――ぉ!!」
ヴィーノ「煽るな、ヨウラン!」
メイリン「ああ、なんかお姉ちゃん達がショックのあまり風化していく!!」
オルガ「なんつーか、・・・・・・・・・・リアクション激しいな、おい」
ルナマリア「くっ、初っ端から凄まじい攻撃だわ!」
ムルタ「ボク達、まだ何もしてませんが・・・・?」
スティング「なんで・・・・フレイさん、なんでそこまでシンとステラをくっつけたがるんだ!?いくら暇つぶしとはいえ限度ってもんがある!!」
フレイ「さぁ、なんでかしらね?」
ハイネ「はっ!まさか、フレイちゃんとステラちゃん、二人して俺の気を引きたいが為に??!!」
レイ「あんたはちょっと、黙ってろ」
ごすっ!
ハイネの頭にレイの踵落としが炸裂。ハイネ、沈黙。
ヴィーノ「レイ・・・・・、それ、一応先輩・・・・」
レイ「話しが進まん。俺もこの連中ほどではないが、けっして気の長いほうじゃない」
そう言って、チラリとルナマリア達を見る。
レイ「茶番劇にいつまでも付き合う気はない。フレイさん、貴方が何を考えているかは知りませんが、
さっさとシン達は返してもらいます。そして、結婚話はなかったことに」
フレイ「できるものならば?」
レイ「力尽くでも」
フレイが右手を高く掲げて、指を鳴らした。
戦闘開始の、合図だ。
IN海鳴り公園近くの砂浜
さて、どうしたものか。
すぐ近くで連合ザフトの戦争が始まっていることなど知る由もなく、シンは一人頭を悩ませていた。
今日は本当に色々ある。ステラが昼にザフトにやってくるまでは至って平穏な日常だったというのに。
いきなりプロポーズされたかと思ったら、連合の校長に浚われ、ウェディングドレスとタキシード着せられ、
ザフトと連合と一般市民が何故か喧嘩を始め、ステラにはお姫様抱っこされ、象に乗って海にまで来たと思えば、
今のこの状態だ。振りかえってみると、なんだこの一日。神様、今日の俺の星の巡りはそんなに悪いのでしょうか。
今朝、テレビの星座占いをきちんと見てこなかったことを、シンは今心底後悔していた。
見てたからといって、なにが変わるわけでもないと思うが。
目の前の現実から逃げられるわけでもない。
ステラ「・・・シン・・・・・、赤ちゃん・・・」
シン「・・・・・・・・・・・・そうだね、ステラ」
ステラ「シンが・・・・・産んだの?」
ステラが目を輝かせて尋ねてくるものだから、シンは思いっきり首を横に振った。
シン「ないないないないない!!産んでない!つーか、産めないから!ステラ、男はどう頑張って逆立ちしても赤ちゃん生めないから!!」
ステラ「・・・・・え?シン、産めない?」
いい機会だ。ステラの間違いを訂正しておこう。
シン「そう!男の俺には赤ちゃんが産めません!」
ステラ「でも・・・・・、マユが見せてくれた本・・・・男の人が赤ちゃん産んでた」
シン「原因はマユかい!」
ステラ「あと、メイリンの・・・・。本の中でシン、レイと結婚してて・・・・赤ちゃん産んでたよ・・・・」
シン「・・・・・・・・・ほほう。(あとで、二人の恥かしい写真、アーサー先生に売っちゃる!)・・・・・・・・・・・・ステラ、
マユとメイリンには後で俺からよ〜〜く言い聞かせておくから、そんな一部の脳内暴走が引き起こした特殊設定は綺麗さっぱり忘れなさい。
一般常識として、赤ちゃんは女の子が産むんだよ」
ステラ「女の子・・・・ステラが?」
シン「そう!あー、赤ちゃんがどうやって出来るかは、これも後で・・・・・そうだな、
タリア先生辺りに教えてもらうよう頼むから、しっかり聞いときなさい」
ステラ「うぇぇぇぇい!」
シン「よし、良い子良い子。さて、問題は一個解決したわけだが・・・・・」
素直に返事をしたステラの頭を撫でながら、シンはできれば逸らしていたかった現実にようやっと目を向けた。
赤い乳母車。その中で、生後半年くらいと思われる赤ん坊がいた。薄い青色の産着に包まれて、今はすやすや眠っている。
乳母車には、ご丁寧にもオムツと粉ミルク、哺乳瓶までが用意されていた。
シン「どうするよ・・・・、これ・・・・・・・?」
赤ん坊がいつからここにいるのかは知らない。赤ん坊を見つけてしばらく経つが、親らしき人が戻ってくる様子はない。
なんらかの理由でここに赤ん坊が置き去りにされているのは明白だった。
シン(誘拐されて犯人に置き去りならいいんだけど・・・・・・・・もし、親に・・・・・・・とかだと・・・・・・・・・・)
今までのギャグ展開から一転、若干16歳の少年が直面するにはちょっとばかり重い現実に、頭痛すら覚えた。
本気で俺何かしましたかと、神様の胸倉掴んで問い詰めたくなる。
ステラ「シン・・・・・・、赤ちゃん・・・・一人?」
それまで、赤ん坊の小さな手を突付いて遊んでいたステラが、不意に顔を上げた。
ステラ「赤ちゃん、捨てられた・・・・?」
シン「!」
シンができるだけ考えないようにしていたことを、ステラはあっさりと言ってのける。
シンはステラを見た。ステラはシンから目を逸らさない。
ああ、とシンは分った。
考えたくはなかった、乳母車の中で何も知らず眠るもう一人のステラ。
ステラは、重い現実を逃げることなく受け止めている。
いつもは幼く、どこか頼りない感じのする少女。その少女が隠し持っていた強さを、シンは見せ付けられた。
シン(俺も・・・、嫌だからって、逃げていられない)
確かにこの赤ん坊は捨てられたのかもしれない。それは現実で、変わることはない。だが、変わらないからといって、
逃げていていいわけじゃない。
逃げるよりも、シンにできることをまずしなくてはいけない。
できることが、例え小さくて取るに足らないことだとしても。
シン「ステラ、この赤ん坊が捨てられたかどうかは、俺には分からない。ひょっとすると、何か事件に巻き込まれて、
今必死に両親が探しているかもしれない」
ステラ「・・・・・うん」
シン「だから、俺達はこの赤ちゃんをつれて、まず警察に行かなくちゃいけないんだ」
ステラ「事件じゃ・・・・なかったら?」
シン「それでも同じ。この子は犬猫じゃなく、人の子だからね。可哀相だからって、勝手に連れ帰ってしまうわけにはいかないんだ。
それと、俺達は、まだ未成年で学生だ。悔しいけど、この子を育てる力はないよ」
ステラ「・・・・・・・・・・」
シン「ステラ、そんな悲しい顔をしないで」
ステラ「シン・・・・・、駄目、なの」
シン「子供が、子供を育てることはできないよ」
傷つけると分っていても、シンはきっぱりと言った。
ステラが一瞬泣きそうな顔になる。今度はシンがステラから目を逸らさなかった。
ステラは静かに目を閉じて首を振った。シンは何も言わない。
黙って、ステラが答えを出すのを待つ。
打ち寄せる波の音だけが、二人を包む。
ステラ「シン・・・・・・警察に、行こう」
ステラは、涙を堪えた瞳をシンに向けて言った。
シンは頷くと、優しく笑ってステラの髪を撫でる。
二人は赤い乳母車を押して、交番を探そうと歩きかけた。
と、その時。
?「あの、ちょっと待ってください」
聞き覚えのない声に、二人は同時に振り返った。
IN教会前の広場
連合生徒「でりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ザフト生徒「どりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
教会前の広場は、文字通り戦場と化していた。
殴るは蹴るは、物を投げるは。
ムルタ「ちょっと、ボクは関係ありませんよ!」
スティング「やかましい!!ここにいるって事は皆同罪なんだよ!覚悟!!」
ムルタ「なんの!」
スティングが繰出した拳を、ムルタは交わした。意外に出来る。その横で、クロトがザフト生徒に飛び蹴りを喰らわせていた。
クロト「撃・滅!!」
ザフト生徒「おかーさーん!!」
メイリン「ていうか、なんで私がこんな目にあってるの?か弱い女の子なのに!こんちくしょ―――っ!」
連合生徒「ぐはぁ!」
ヴィーノ「メイリン、ナイスパンチ!!」
メイリン「え?ちょ、これは違うの!!」
ヨウラン「喰らえ!カップルお仕置き人奥義チョ――――プ!!」
シャニ「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
ザフト生徒「ヒィィィ!!」
マユ「ホーホッホッホッホ!!今時の小学生を舐めんじゃないわよ!」
アウル「ごめんねぇっ!強くってさぁ!!!!」
連合生徒「そりゃ――――――!!」
ハイネ「ザ〇とは違うんだよ、〇クとはぁ――――!!」
ジブリール「必殺!レクイエム―――――――――!!」
ザフト生徒「ぎゃ―――――――――!」
オルガ「何やってんだよっお前らぁ!!」
ルナマリア「私の嫉妬が真っ赤に燃える!結婚潰せと轟き叫ぶ!!」
連合生徒「みぎゃ―――――――――――――!」
怒声悲鳴哄笑喧騒。大地は揺れ、砂は舞い上がる。
その中で、一際レベルの高い戦闘を繰り広げる二人がいた。レイとフレイだ。
レイの回し蹴りをフレイは腕をガードして受け止め、そのまま足首を掴んでレイのバランスを崩させる。
レイもそれを予想していたのか、わざと地面に倒れ両手で身体を支え勢いつけてフレイの手を払った。
フレイは一旦レイから手を離すも、身を屈めて、レイの腹めがけて拳を繰出した。
レイはなんとか交わすも、僅かに受けた衝撃に、顔を顰める。
レイ「やるな」
フレイ「女だからって、舐めないでよ」
レイ「さすが、連合の表番と言ったところか」
フレイ「あんたこそ。いいわね、久しぶりに楽しめそう!」
レイ「俺もだ・・・・・・・・、ん?」
フレイ「え?何?」
互いに火花を散らしていたところ、数台の車が広場に近づいてくるのに気付いた。
戦闘中の生徒も何人かが何事かと手を止める。
車から人が降りる。砂塵がやや収まり、車から出てきた人物達の顔が分ると、生徒達は皆一様に驚いて見せた。
スティング「ナタル先生?!」
メイリン「タリア先生!ええ、サトー先生!アマルフィ先生も!何で?!」
モラシム「クックック・・・・、楽しそうだなぁ、お前等・・・・」
サトー「こっちは少ない給料で、色々頑張ってるってのにな」
イアン「授業そっちのけでやってれば、それは楽しかろう・・・・・」
トダカ「おかげでこちらのストレスは溜まる一方だ」
アーサー「ハルヒのイベントの恨み晴らさずにおくべきか」
ヴィーノ「せ、せんせい・・・?」
アビー「私達は、戦っても良いのです」
ナタル「・・・・・・と、いうことでだ」
タリア「あたしらも混ぜろっ、クソガキどもがぁ!!!」
ヨウラン「わ――――――、先生達が乱入してきたぁっ!!」
オルガ「で、どっちの味方だよ?!」
アデス「どっちもあるか!!どっちも潰す!!」
マユ「やれるもんなら、やってみな!!!!」
ウィラード「教師を舐めるな!!」
クロト「上・等!」
パトリック「ぬぅぅぅぅ!!教師まで?!最近の学校教育はなにをやっとるんだ!!」
スティング「あんたもここにいる時点で大差ねぇよ!」
ハイネ「ナタル先生―――――――――――――――wwwww」
ナタル「寄るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
アーサー「こうなったらヤケだ!ヤケ!!」
レイ「先生といえど、容赦はしません!」
タリア「どっからでもかかってきやがれ!!」
フレイ「・・・・・・・・うーん、さすがにこうなるとは」
冷や汗流しながら、フレイがポツリと呟く。
後にこの戦いは三者懇談・・・・・じゃなかった、三者混濁の戦いと呼ばれた。
アビー「・・・・・・・戦っても良いのです」
IN海鳴り公園近くの砂浜
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一応ロングスカートを履いているから女性なのだろう)
その人は、カズイ子・バス〇―クと名乗った。
赤ん坊の母親だと言う。
シン「母親だという証拠は?」
事件の可能性が捨てきれないので、シンは尋ねた。
カズイ子「写真がある。その子と二人で写ってるやつ。今はそれ以上の証拠はないな。
どうしてもって言うなら、今から一緒に病院行って血液検査してこようか?」
差し出された写真を二人は覗きこんだ。確かに、赤ん坊とカズイ子が写っている。
シン「・・・・分かった、信じる」
カズイ子に写真を返す。
シン「でも、だったらどうして、赤ちゃんを置き去りになんかしたんですか?」
カズイ子「それは・・・・・・・・」
カズイ子が俯く。プライバシーに関わることだ。できることなら、なにも話したくないのだろう。
それはシンにも分かっている。だが、シン達としても、他人事とはいえ関わってしまった以上、
ハイそうですかと簡単に赤ん坊を返す気にはなれなかった。
カズイ子「実はオレ・・・、じゃない私、好きな人がいるんだけど」
諦めたように溜息を吐くと、カズイ子は少しづつ話し始めた。
カズイ子「でも彼の両親と私の両親が凄く仲悪くて、彼のことも両親にずっと反対されててさ・・・・。
それでも、彼のことが好きでこっそり子供作ったんだ。当然親に怒られて、捨てて来いって言われたんだ」
ステラ「ひどい・・・・・・」
カズイ子「本当、我が親ながら最低だよ。だから、あまり人の来ないここにこっそり隠して、
捨てたフリだけして、家出の準備をしてきたんだ」
ステラ「じゃあ・・・別に、この子のことが、嫌いになったんじゃないの?」
カズイ子「自分が産んだ子供を嫌いになれる親なんかいるわけないだろ!!」
カズイ子はきっぱりと言い切った。
カズイ子は知らない。その言葉が、どれだけステラにとって救いとなるかなど。
シンはそっとステラの顔を盗み見た。
ステラは、笑いながら静かに泣いていた。
ステラ「よかった・・・・、赤ちゃん・・・よかった・・・・・・」
カズイ子「え・・・君・・・?」
ステラ「赤ちゃん・・・一人じゃない・・・・・・・」
戸惑うカズイ子に、シンは黙って目配せた。カズイ子もそれで何かを悟ったように、笑って頷く。
ステラは、カズイ子の前に乳母車を押した。
乳母車の中で、赤ん坊は眠っている。
その安らかな寝顔に、三人の顔は自然と優しい笑みが零れた。
シン「これから・・・・・、どうするんですか?」
カズイ子「わからない。とりあえずは友人の家に転がり込んで、仕事を見つけようかと。
大変だろうけど、この子と二人なら、大丈夫。絶対に、守ってみせる」
カズイ子の顔は、親の顔をしていた。
子供のためなら、なんでも耐えてみせると決意した顔。
この親子ならば大丈夫だと、シンにもステラにも思わせる、そんな力強い目をしていた。
ステラ「がんばって・・・・ください」
こんなことしか言えないのが歯痒いけれど、それでもカズイ子は嬉しそうに笑ってくれた。
カズイ子「ありがとう」
?「・・・・・・ズイ・・・・・・カ・・・・・・・イ・・子ぉ――――!」
カズイ子「え?」
?「カズイ子―――――――――!!」
遠くから、男の声が聞こえてきた。その声に、カズイ子は驚いて振りかえった。
カズイ子「サイ男さん?!」
カズイ子が男の名を叫んだ。男もカズイ子の姿に気付いたのか、こちらに向かって走ってきた。
サイ男「カズイ子!」
カズイ子「サイ男さん!どうして?!」
オレンジのサングラスをかけた男――恐らく、彼が件のカズイ子の好きな人で、赤ん坊の父親なのだろう――
サイ男は走ってきた勢いのままカズイ子を抱き締めた。
(一瞬二人の口の端が引き攣ったように見えたのは、たぶんシンの見間違い)
サイ男「どうしてじゃない!凄い心配したんだぞ!」
カズイ子「ご、ごめん・・・・でも・・・・」
サイ男「友達から全部聞いた。俺、本当に何も知らなくて。君がこんな・・・大変なことになってるなんて」
カズイ子「それは、オレ・・・私が全部黙ってしたことだから・・・・」
サイ男「それでも、・・・・・・これは俺にも関係のあることだから。怒られたよ、大事な恋人なら、ちゃんと見て知っておけって」
カズイ子「ごめん・・・」
サイ男「謝るなよ。俺こそ・・・・、君が苦しんでる時に助けてあげられなくて、ごめんな?」
カズイ子は黙って首を横に振った。
サイ男「俺、これからカズイ子の家に行って、もう一度ご両親にお願いしてくるよ」
カズイ子「でも・・・私の親は・・・・・・・・」
サイ男「駄目でも、お願いする。何度も行って、何度でも土下座する。俺の両親にもきちんと話しをする。
なんとしてでも、俺達のことを認めさせてみせる!だから・・・・・・・・」
カズイ子「サイ男さん・・・・」
サイ男「子供と一緒に、俺の傍にいてくれ、カズイ子!!!」
カズイ子「サイ男さん―――――――――――!!」
サイ男「カズイ子―――――――――――――!!」
ひしっと、力強く抱き締め合うサイ男とカズイ子。
(なんだか半ば自棄になってるように見えるのは、やっぱりシンの見間違いだ)
ステラ「よかったね・・・・ハッピーエンド?」
シン「う、うん、そうだね・・・・・・。・・・・・・・・・?」
先程までのカズイ子の悲壮な姿から一転、幸せそうな二人をシンとステラは、温かく見守る。
それから少しして、サイ男はカズイ子から身体を離し、ようやっとシン達の姿に気がついたらしく、
二人の姿を見止めると、目を丸くして呟いた。
サイ男「・・・・・・なんでこんな所でウエディングドレス?」
シン「ほっとけ」
IN教会前の広場
もう矢でも鉄砲でも持って来い。
そんな感じの教会前広場。
教会の中では、神父が恐ろしさの余り引き篭もって神様にお祈りを捧げている。
ルナマリア「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
タリア「甘いわぁ!!ルナマリア・ホーク!!」
大の男も昏倒するルナマリアのパンチを軽く受け止め、高笑いするタリア。その後ろではサトーが竹刀を使って、
連合・ザフトの生徒を薙ぎ払っていた。人数こそ少ないが、中々に手強い教師陣。
サトー「クハハハハ!!まだまだ若い者に引けはとらんわぁ!!」
アウル「やかましいわ!!」
メイリン「もう、なんなのよこれ!なんでこんなにややこしいことになってんの?!」
オルガ「連合はザフトと教師陣。ザフトは連合と教師陣。教師は連合とザフトの生徒全員!!」
クロト「見事に三つ巴だねぇ!!」
ヨウラン「まずはどっちをか片付けるか、だけどぉ!!」
連合生徒「うおっ、やられたぁ!」
ヴィーノ「くっそ!先生達本気だぞ!!」
ハイネ「ナタル先生とフレイちゃんはどこだ―――――――――――――――!?」
アーサー「負けられない・・・ハルヒとボクの為に、負けられないんだよ―――――――!!」
ザフト生徒「先生のバカ―――――!!」
ウィラード「許せ・・・これが愛の鞭だぁ――――――!!」
シャニ「うざーい・・・・・・・・」
イアン「ふん!日頃の恨みぃ!!」
スティング「・・・・・根に持ってたのか」
ナタル「これを機会に・・・・・・ハイネ・ヴェステンフルスを・・・・・・・・・殺るか・・・?」
フレイ「手伝いますよ?こう・・・・後ろからぐっさりと・・・・」
混戦の中、なにやらひっそりと恐ろしい計画が練られてる。
一応今は敵同士なのだが、利害は一致しているし。
なにより、ナタルとフレイの目は、本気と書いてマジだ。
探している場合じゃないぞ、ハイネ。逃げろ。
などと余計な心配をしていると、不意に地面が揺れた。ズシン、ズシンと腹に響く音が近づいてくる。
何人かが振りかえって口を開けた。
モラシム「象が来たぞぅ―――――――――――!!」
うわ、寒!
ユウナ「やっほー!ちょっと遅くなりました――――――――!!」
象の上で、ユウナが機嫌良く手を振っている。それを見たトダカが駆け寄ってきた。
トダカ「ユウナ様!ご無事で!!」
ユウナ「あ、トダカだー!君も来てたんだね!見て見て、ボク、象のタケミカヅチ、略してタケミさんと仲良くなったんだ!」
トダカ「それはよかった。ところで、我々は今少し窮地に立たされていましてな」
ユウナ「え、そうなの?あれ、そういえば随分騒がしいね。ステラとシンの結婚式は?」
トダカ「それどころではありません!どうか我々に協力を!!」
ユウナ「うぇっ、わ、わかったよ!」
トダカ「ありがとうございます!!それでは、その象さんで連合、ザフトの生徒を薙ぎ払ってください!!」
ユウナ「OK!」
ジブリール「こらぁ、ユウナ・ロマ!貴様は連合を裏切る気か?!」
ユウナ「え?!」
トダカ「ユウナ様、お早く!!」
ユウナ「ええ?!」
オルガ「あんたはこっちの陣営だろう、ユウナ・ロマ!!」
ユウナ「う・・・・・!!」
ナタル「ユウナ先生、何をしているのですか!」
ユウナ「はい・・・・!」
マユ「ちょっとユウナ、ザフトには味方しないつもり?!」
ユウナ「えっと・・・」
トダカ「ユウナ様!」
ジブリール「ユウナ・ロマ!」
ユウナ「うぇ・・・・・・・・・」
ナタル「ユウナ先生!」
ユウナ「・・・・・・・・・」
マユ「ユウナ!」
全員「「「「「おい、ユウナ・ロマ!!!!!!」」」」」
ユウナ「うわ――――――――――!!タケミさ―――――――――――ん!!」
象(ホホホホホ、仕方のない子ね)
ユウナが来た方向とは逆の方向から、なにやら土煙を立ててやってくる集団があった。
ミーア「は――――――い!勇敢なるザフト生徒の皆、お待たせ――――――!!」
ザフト生徒「ミーアちゃ――――――――ん!!」
レイ「よし、こっちも加勢が来たぞ!!」
ニコル「甘いですよ!!」
ラスティ「俺達を振りきれると思うなぁ!!!」
フレイ「遅いわよ、心配したじゃない!!」
宝石店前で既に衝突していた連合、ザフトの生徒一団が来た。
ミーア「ステラはどうなったの―――――?!」
ルナマリア「それどころじゃないわ、ミーア!今は連合の他に、先生達も敵よ!!」
ミーア「ええ、なんでぇ?!」
スティング「なんでもだ!!死にたくなけりゃ、戦え!!!」
ニコル「フフフ、血が燃え滾っています!!ラスティ、行きますよ!!」
ラスティ「ラジャー!!!」
ザフト生徒「うぉおおおおおお!!」
連合生徒「ぜらぁあああああ!!」
?「ふはははは!そこまでだ、連合、ザフト、教師諸君!!愚かな戦いは、このワカメ・アブラムシ仮面が許さん!!」
全身黒尽くめ、黒い仮面を着けた黒い長い髪の男が、突如現れた。
シャニ「うらぁああああああああああああ!!」
サトー「なんの――――――――――!!」
だが黒仮面男の存在に誰も気付いていない。
?「友の裏切りに遭い、簀巻き地獄に落とされ、危うく夢の島に捨てられそうになったところを、隙をみて脱出!
正義と愛の為に私は戻ってきた!!」
連合生徒「とりゃぁああああああああああ!!」
ヨウラン「くっ、やるなぁ!!」
?「皆、このワカメ・アブラムシ仮面の力を見よ!とう・・・・・・・・・・・・・!!」
タリア「邪魔だぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!」
?「のおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・・・・・!!」
誰にも気付かれぬまま、タリアの渾身の蹴りによって、謎のワカメ・アブラムシ仮面は星となった。
一体・・・誰だったのだろう?つーか、何しに来たんだろう?
パトリック「情けない・・・・まったく情けない・・・・・・」
戦闘から少し離れたところで、パトリック・ザラは頭を抱えていた。
パトリック「これが、今の教育か・・・。生徒が生徒なら、教師も教師・・・・・・・・。教育の荒廃・・・」
怒りの余り、身体を奮わせる。
パトリック「許せん・・・許せんぞ、この事態は・・・・。例えデュランダル、ジブリールが許そうとも、この真の教育者、
パトリック・ザラは許さんぞ!!エザリア・ジュール!!」
エザリア「お呼びになりましたか、パトリック」
パトリック「ああ、あれを出せ!!」
エザリア「えっ、あれを?!しかし・・・・、あれは!」
パトリック「躊躇うな!今の教育、根底から叩きなおさねば、全てが終わる!!」
エザリア「確かに、一理はありますな!では、アレを出撃させます!!!!」
パトリック「行けェ―――――――――!!」
パトリックが叫ぶと、その足もとの地面が割れた。
轟音と、土煙が巻き起こる。
ニコル「くっ、今度はなんですかぁ?!」
ヨウラン「あ、アレを見ろ――――――――!!!」
丸い。
巨大な丸い物体が。
ムルタ「なっ・・・・・・・・・・!」
ヴィーノ「なんつーか・・・・・・・・・・・」
地面から、丸い、大きな、ピンクが鮮やかに出てきた。
パトリック「ふはははははははははははは!!!愚民共が、思い知るがいい!!
そして、見ろ!!!我が巨大ピンクハロの力を―――――――――――――――――――!!!!」
巨大ピンクハロ『ミィトメタクナ―――――――――――――イ!!』
全員「「「「「「「オマエモナ―――――――――――――――――――――――!!」」」」」」」」」」
思わず全員で突っ込んでみた。
つづく
サイファン並びにカズイファンの方、ほんとーに、すみませんでした
象さんの名前、ユウナが乗ってるので、タケミカヅチでv
それと実は女の子なので、タケミさんに決定しましたw
ご協力感謝!!
サイはそのまんまで相手はヴィア・ヒビキとかで声優ネタに走って欲しかったな........
ま、何はともあれGJ!
わらかして頂きました。
にしてもアビーがどんどん壊れていく……
ヴィア・ヒビキって誰ですか・・・?
ああ、某Kさんの産みの親か!
118 :
116:2006/09/24(日) 23:12:55 ID:???
>>117 当り。つっても産んだ訳じゃなくて卵子つーか遺伝子データの提供者みたいなもんらしいですが
序にこのスレでネタに登場してない唯一の桑島で某"無限の〜〜"でサイやってる白鳥さん演じる主人公と桑島が肉体か…←へんじがない、ただのしかばねのようだ
↑西川ブラザーズに襲撃されたとでもおもいなせぇ
面白いな、完全なギャグ路線ってのは純粋に面白いから良いw
まぁ、取りあえず落ち着け。
これだけは言わせておいてくれ。
超GJ!!
あーまじおもろいwwww
うわはははw
こんだけネタを連発されると何個かかぶっちゃって投下できねぇw
でもいいや
GJ
だが正直カズイ子とサイ男はやめてホスイ
名無しでいいだろ
牛子さんと馬男さんを思い出しました・・・・・・・・・
>>122 わー、そんなこと言わないで投下してください!!
心よりお待ちしてます!!!
>>123 一度思い立ったら書かずにいられなかったものですから
一発ネタキャラなんで、笑って許してください
IN海鳴り公園近くの砂浜
カズイ子「それじゃあ、もう行くね」
ステラ「はい・・・・、赤ちゃん・・・バイバイ」
サイ男「色々、迷惑かけて悪かったな」
シン「いえ、俺達何もしてませんし。サイ男さん達こそ、頑張ってくださいね」
サイ男「ああ、何があっても、この二人は俺が守るよ」
シンとサイ男は硬い握手をかわした。
サイ男「シンも、ステラちゃんと仲良くな」
シン「えっ?あ、いや、これは・・・・・・・・えと、・・・はい」
顔を赤くしながらも頷く、シン。正直、サイ男達が考えているような関係ではないのだが、まぁ説明するにも色々ややこしい、
ついでに信じてもらえるとは思えないので、誤解させたままにしておこう。
サイ男とカズイ子はシン達に深々と頭を下げて、退場。
去っていく後姿を、シンとステラは見送る。
ステラ「赤ちゃん、よかったね、シン」
シン「本当にね。一時はどうしようかと思ったけど・・・」
ジブリール校長達は待ちくたびれて怒っているだろうか。想像するのも怖い。
シン「さぁ、そろそろ俺達も行こう。予想外に時間食っちゃったな」
ステラ「うん・・・・・・・、ねぇ、シン・・・」
シン「ん―?」
ステラが動こうとしない。カズイ子達が去った方向をじっと見つめている。
ステラ「カズイ子さん・・・言ってた。子供を嫌いになる親・・・いないって。じゃあ、ステラは?ステラのお母さん、
なんで、ステラ捨てたの?」
シン「・・・ステラ」
ステラ「・・・・ステラのこと、嫌いじゃない?それならなんで、ステラのこと、捨てたのかなぁ・・・」
ステラはシンを見ていない。
シンに答えを求めているわけではないのだろう。
ただ、考えたことを口にしただけ。
それが、シンには痛かった。
ここにスティングかアウルがいれば。
大事なところで、シンはステラを支えてやれない。
シン「・・・・ごめんな、ステラ。俺には、分からない」
ステラ「うん・・・」
シン「カズイ子さんやサイ男さんみたいな特別な事情抱えていたのかもしれない。何か事件、事故に巻き込まれたとか、
経済的な理由で、子育てが出来ない人は沢山いるから・・・」
違う。
シンは、自分で自分が腹立たしくて仕方がなかった。
こんな在り来たりなことしか言いたいわけではないのに。
悔しくて、シンは無意識に唇を噛んだ。
ステラ「シン・・・、シン、駄目!」
それに気付いたステラが慌てる。
ステラ「シン・・・・、ごめんなさい・・・・ステラ・・・シン、困らせた」
シン「え?違うよ、ステラは悪くない。ただ、俺がバカなだけ・・・・」
ステラ「シン・・・・・」
シン「でも、ステラ、これだけは言わせて。きっとステラの両親は、ステラの嫌ったわけじゃない。それだけは、絶対に断言ができる」
ステラ「どうして?」
シン「だって、ステラは凄く優しくて良い子だもん。こんな良い子嫌いになる訳ないじゃん!その証拠に俺ステラのこと好きだよ。
ううん、俺だけじゃない。スティングやアウル、レイにルナにミーアさんやフレイさん・・・・、他にも沢山ステラのことが好きな人沢山いる!」
ステラ「好き?・・・ステラ、良い子?」
シン「うん!俺、ステラに嘘言ったことある?」
ステラ「ううん、ない・・・。えへへ、ステラもシン、好きだよ!スティングも、アウルも、レイも、ルナも、ミーアも、フレイも、
マユも!それから、ネオとコニールとユウナと象さん・・・・・それから、それから・・・・・・・・」
一人一人、指を折りながら数えていく。
ステラ「あ、でも・・・・・・オレンジ凸と黄色は苦手・・・・・・・」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは二人に内緒にしとこうね」
きっと泣く。絶対泣くから。
ステラ「あのね・・・シン、ステラお願いがあるの・・・・」
教会への道すがら、少し俯きながら、ステラは言った。
シン「俺にできることなら、いいけど・・・」
ステラ「あのね・・・えっとね・・・・、結婚の話・・・・・やっぱり・・・・無し、ダメ?」
ステラの言葉にシンは目を丸くした。
ステラ「違うの!ステラ、シンが嫌いになった・・・違うから!!」
シン「ああ、うん。それは分かってるけど・・・・でも、どうしたわけ?急に」
ステラ「だって・・・、ステラ、子供・・・・だから・・・・まだ、ダメ」
シン「え?」
ステラ「シン、言った。子供に、子供は育てられないって・・・・・・・・・」
確かに言った。
捨てられた赤ん坊を育てようとしたステラに、シンが言った。
ステラ「ステラ・・・子供・・・・それは本当、だから・・・ステラ、大人になる・・・・・、大人になるから・・・・シン、今結婚、
ダメ。少し・・・・待って・・・・?」
驚いた。自分が言った言葉が、これほどステラに影響を与えているとは思わなかったから。
真剣に言うステラの顔は、いつもより少しだけ大人びて見えた。
シンは、そっとステラの頭を撫でる。
シン「いいよ。俺も子供なのは同じ。今は結婚なんて、できないから」
ステラ「シンも・・・・子供?」
シン「そう子供も子供!身体だけ大きい、甘ったれのクソガキです!背伸びばっかして、そのクセ周りに振りまわされて、
肝心な時には右往左往しかできやしない・・・・」
ステラ「そんなこと・・・ない・・・」
シン「あるよ。今日一日で身に染みました。それに・・・・・・・・」
ステラ「?」
シン「俺、ステラと同じ所で、ステラと同じ位ルナも好きなんだ。どっちも大事で、どっちも守りたくて、傷付けるのが怖くて、
どちらも選べない。そういう中途半端なの、ステラにもルナにも失礼だろう?」
ステラ「よく・・・・わかんない」
?マークを浮かべて首を傾げるステラに、シンは苦笑する。
ステラが大人になるのは、なかなかに前途多難なようだ。
シン「うん・・・・、卑怯かもしれないけど、ステラはまだそれでいいよ」
ステラ「うぇい?いいの?」
シン「一朝一夕で変わるものじゃない。ゆっくり、大人になっていこう?これから、一杯一杯悲しいことや悔しいことに
ぶつかるだろうけど、・・・俺も頑張るから。嫌なことからも逃げ出さないように、強くなる」
ステラ「うん」
シン「まずは・・・・、そうだな。早く教会に行って、フレイさんやジブリール校長達に謝ってこよう。結婚式はできませんってさ」
ステラ「フレイ・・・・・・、怒るかな」
シン「怒ったら、・・・土下座してでも謝ろう!きっと皆わかってくれるよ!!・・・・・・・・・・・(小声)ていうか、
俺今回巻き込まれただけだから、別に怒られる筋合いはないんだけどさ」
ステラ「シン・・・・なにか言った?」
シン「なんでもなーい!さてと、・・・走るか?ステラ」
ステラ「うぇ?!シン、ズルイ!待って!!」
二人は無邪気に、夕陽に染まる砂浜を駆け回った。
――――――――――――――――――――――――――――――――で、だ。
IN教会前の広場
ズドドドドドドドドドドド!!
巨大ピンクハロ『テヤンデーイ!!』
ヨウラン「げ、こいつ機関銃も効かねぇぞ!!」
オルガ「貸せ!!このっ、ふざけやがって!!!!」
アビー「私達、人は・・・恐らく戦わなくてもよかった存在・・・」
ムルタ「ピンクっていうのが、またなんとも不吉な・・・・」
巨大ピンクハロ『オマエモナ――――――――――――!!』
ハイネ「誰か戦車持って来い!戦車!!」
アビー「なのに戦ってしまった者達・・・」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ステラ「・・・・・・・・・・・・・・」
トダカ「逃げないで下さい、ユウナ様!!」
マユ「待たんかい!!コラ――――――!!」
アビー「何の為に・・・守るために・・・何を?自らを・・・未来を・・・・」
ジブリール「私を裏切ったら、減給するぞ!いいのか?いいんだな?!知らんぞ、私は!!」
ユウナ「うぇ――――ん!!怖いよ、タケミさ――――――――――――ん!!」
象(ホホホホ・・・・、私の可愛い坊やは渡さなくってよ)
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ステラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
?「ふはははは!ワカメ・アブラムシ仮面、再びふっか――――――つ!!」
タリア「邪魔だっつってんだろ―――――――――が!!」
?「あれぇ―――――――――――――――!!」
アビー「誰かを撃たねば守れぬ未来・・・自分・・・・・、それは何?何故?」
パトリック「おい!私の巨大ピンクハロの制御が効かんぞ?!」
エザリア「あ――――――・・・・、設計ミス・・・です・・・・・・・」
パトリック「なにぃ?!」
ラスティ「わぁぁぁ!!ちょ、あれ、こっち!こっち来るよ!!ぎゃ――――!!」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ステラ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ミーア「よーし!連合生徒諸君!!ミーアの歌を聴いて大人しく洗脳されなさい!!」
連合生徒「「「「イェ―――――――――――――ィ!!」」」」
ニコル「そうはいきませんよ!!シャニ、僕達も歌います!!!」
シャニ「しゃらくせ―――――――――――――!!」
ザフト生徒「「「「ウォォォオオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」
アビー「そして、撃たれた者にはない未来・・・・・・・では、撃った者達は?」
ルナマリア「爆ぁぁック熱ッッゴッッッド・フィィンガァァァァ――――!!」
クロト「あはははは!!ボクはねぇ!!」
アーサー「タンホイザー・・・、撃てええええええええ!!」
レイ「れい・ざ・ビ――――――――――ム!!!」
サトー「落として焼かねば、世界は変わらぬ!!!!!!」
シン「・・・・・・・・・・・・・えーと、なに?」
ステラ「皆・・・・・・・楽しそう・・・・・・」
シン「楽しそうなのかな?・・・・・・・・これって・・・・・・・」
ステラ「お祭り・・・」
シン「うーん?・・・・・・・判断が難しいところだなぁ・・・・・」
紆余曲折の末、ようやっと辿り着いた教会前の広場。
なんとも形容しがたい戦場と化していた。
ザフトと連合の生徒が喧嘩しているとかと思えば、ピンクの丸い巨大物体が飛んだり転がったり、タリアが黒い仮面の人を
星にしてたり、象に乗ったユウナをトダカ達が追い掛け回していたり、レイが目からビームを放っていたり(えー?)、
ミーアとニコルとシャニがコンサートを開いていたり・・・・・。
ステラの言う通り、楽しそうと言えば楽しそうなのか。
事態の把握が出来ず呆然としているシンとステラの傍に、赤い髪の少女が近づいてきた。
フレイ「あ、シン!ステラ!やっと来たの?遅かったじゃない」
ステラ「あー、フレイだ!」
シン「遅くなってすみません。ちょっと・・・色々ありまして・・・・。ところで、これは一体?」
フレイ「あはは・・・・、こっちも色々あったのよ」
シン「色々が・・・・・、あり過ぎですよ、コレ」
戦場を指差して半眼で呻くシンに、フレイは乾いた笑いをあげる。
フレイ「途中までは計画通りで問題無かったんだけどねぇ・・・まさか先生達まで乱入してくるとは・・・・」
シン「計画?・・・・・計画ってなんですか?」
フレイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
シン「目、逸らさないで下さい」
フレイ「えーと、・・・まぁシンならいいかな?巻き込んじゃったし・・・。実は、もうすぐ文化祭の時期じゃない?」
シン「ええ、そうですね」
フレイ「でね、今年の文化祭で、なにか目玉になる企画ないかなぁー、てずっと考えてて」
シン「・・・・・・考えてて?」
フレイ「そしたら、今日いきなりステラが結婚したいなんて言い出すじゃない?あ、これはチャンスって思ったわけよ。
ステラを焚き付けてシンとくっ付ければ、当然の如くマユちゃんとルナマリアが暴れるし、レイやスティングが止めに入って、
あとは芋づる式に皆が騒ぎを大きくしてくれる。それをこっそり撮影して、映画として上映したらきっと受けるかなー、って!」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フレイ「裏情報で、ウチの校長やザフトの理事長が、愛の逃避行ってドラマのファンクラブに入ってることは前々から掴んでたから、
こいつらに愛の逃避行手伝ってみませんか?吹き込んで巻き込めば、より騒ぎを派手にしてくれる。私とジブリール校長が動けば、
当然連合が相手になると予想して、ステラが可愛いミーアやルナマリア達の頼みを断われないレイがザフトを動かしてくれる。
ここまでは、簡単に予想できたんだけどねェ」
クルーゼ「ほほう・・・、それではギルバート達は見事に、君の掌の上で踊っていた訳か」
いつの間にか、白仮面・・・もとい、クルーゼがシンの後ろに立っていた。
シン「ラウさん?!ど、どうしてここに・・・?」
クルーゼ「ん?いや、ちょっと目を離した隙に逃げ出した馬鹿の回収に来たんだが・・・・」
クルーゼが指差す先に、黒仮面がいた。またもタリアの手によって、空高く飛ばされている。
何故か嬉しそうに笑いながら。
クルーゼ「それより、面白い話を聞かせてもらったよ。中々将来が有望なお嬢さんじゃないか」
フレイ「ありがとうございます。・・・・・ただ、先生達まで一緒に暴れ出すとは予想できなくて、まだまだ修行が足りないわ」
いやいや、充分でしょう。既に、ぐうの音も出ないシン。言いたかった文句も忘れて、固まっている。
ステラ「フレイ・・・、よくわかんないけど・・・凄いねー」
フレイ「ステラも、悪かったわね。あんたの夢、ダシに使っちゃって・・・・」
ステラ「ううん、いいの・・・・・、今日、一杯シンと一緒にいられて、ステラ楽しかった!ね、シン?」
シン「・・・・・・・・・あ、うん・・・・そうだね」
フレイ「それはよかったわ。それだけが、ちょっと気懸りだったのよ」
シン「それだけ?なんかもうちょっと、こう・・・・なんかありません?」
フレイ「ないわよ?じゃあ、そろそろ暗くなってきたし、終わりにしましょ。アサギさん達も、
撮影終わっていいですよー!」
シンの後ろにある茂みに向かってフレイが叫ぶと、男一人、女三人の四人組みが出てきた。
シン「ええ?!アサギさん?マユラさん?ジュリさん?それに、トールさんまで?!」
アサギ「はーい!お久しぶり!」
マユラ「シン君、元気だった?」
シン「え?ちょ・・・なんで・・・・?」
トール「いやぁ、またバイト首になって困ってたところ、フレイから電話で頼まれてさ。シン君達の逃避行や、
連合vsザフトの戦いを撮影してくれって」
アサギ「で、実はずっとシン君達の後、つけてたんだよね」
トール「今日のバイトは中々ハードだった」
ジュリ「走り通しだったもんねー。でも、おかげで良い絵が撮れたわ」
フレイ「ご苦労様ー。お給料は、後日口座に振りこんでおきますね」
和やかに話し込むフレイ達を見ながら、シンはどっと疲れを覚えた。
つまりあれだ、自分達を使って遊んでいたジブリール達ですら、フレイの駒に過ぎなかったわけか。
連合もザフトも、一般市民すら巻き込んだ今日一日の出来事は、全て文化祭の映画の為だけ。
それもたった一人の少女の思惑で。
こんな事実知ったら、もう怒る気にもなれない。泣くにも泣けない。
シンは今、心の底から、今も何も知らず戦っている諸々の人達に同情した。
ヴィーノ「わー!ピンハロから煙出てる!!!」
パトリック「私の巨大ピンクハロになにするか!!」
ナタル「あんな制御の効かないもの、破壊するしかないでしょう!!」
マユ「ちょっと、いつまで逃げる気ー?!」
ユウナ「わーん、まだ追っ駆けてくるー!」
象(ほほほほ、やるわね、小娘!)
?「私は何度でも復活するぞ―――!!」
タリア「ええい!いい加減、地獄に落ちんかぁ―――――!!」
ルナマリア「オーホホホホホ!!!このルナマリア様を倒すのは、誰かしらー?!」
メイリン「お姉ちゃ――――――ん!」
アビー「その手に掴むこの果ての未来は・・・・・幸福?・・・・・本当に?」
ミーア「ミーアの十八番!『静か〇夜にぃ!!』いっきまーす!!」
ニコル「俺の歌を聞けぇぇええええええ!!!」
シャニ「うらぁぁあああああああああ!!」
レイ「こしゃくなぁ!!」
モラシム「なんの、まだまだぁ!!」
シン「どう収拾つけんですか?この騒ぎ・・・・」
フレイ「えー?大丈夫よ、三日三晩続ければ、流石に疲れて止めるでしょ」
シン「・・・・・・・・・いーですけどね」
フレイ「それより、お寿司食べに行かない?奢るわよ。クルーゼさんも、アサギさん達も行きませんか?」
クルーゼ「ふむ、私が美味しいところを知っている。そこに行こう」
ステラ「わーい!お寿司お寿司ー!!」
トール「ゴチになりまーす!」
アサギ「お寿司なんて、何年振りかしら?」
ジュリ「え?回転寿司じゃないの?」
マユラ「お金大丈夫?」
クルーゼ「私も出すから、心配しなくていい」
マユラ「わぁ、あ、ありがとうございます!」
クルーゼ「それより、レイは・・・・・・・・・・・・、楽しそうだな。よし、思う存分遊んできなさい、私の可愛いレイ」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・」
疲れきって座り込んでいるシンの肩を、クルーゼが軽く叩いた。
シン「ラウさん・・・・・・・・」
クルーゼ「シン君、覚えておきなさい。世の中には・・・・・・・・、上には上がいる」
シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・広いですよね、世界って。あれ?涙で前が見えないや」
フレイ「あ、行く前に、シンとステラ着替えなきゃね。まずはあそこの教会寄りましょ」
ステラ「はーい!」
シン「・・・はーい」
こうして、シンとステラは苦労して教会に辿り着き、そして後にしたのだった。
シンは、自分が大人の階段を一つ登った気がした。
人として大事な色々なことを置き去りにして。
アビー「私達は、戦っても良いのです」
巨大ピンクハロ『ミトメタクナ――――――――――――イ!!』
〜エピローグ〜
その後、フレイの予言した通り、三者混濁の戦いは三日三晩続けられ、
最後まで立っていたアビーが地に臥して、ようやく終焉の幕が降りたのだった。
これだけ派手に騒いだ割りに、重傷者一名(勿論ラスティ)を出したのみ。
後は概ね平和だった。
この事件以降、
宝石店『zodiac』の前でプロポーズするとそのカップルは永遠に結ばれるというジンクスが生まれた、とか
三者混濁の戦いと同様、皆に忘れられながらも連合の屋上で三日三晩戦い続けたネオとミゲルの間に暑苦しい友情が生まれた、とか
スティングが「ステラは嫁にいかせん!」と言い出し、シンを始めとする男達を威嚇するようになった、とか
シンの要注意警戒人物リストに、フレイの名前がデュランダルをぶっちぎって堂々の一位に輝いた、とか
シンに対するマユとルナマリアの猛攻がより一層過激になった、とか
ユウナと象のタケミさんが、新婚カップルよろしくハートを飛ばしながら毎朝学校に登校するようになった、とか
タリア先生がしばらくスケ番モードから戻れなかった、とか
宝石店『zodiac』の前で行われたシンの着替えシーンを実はこっそりトールが撮影していて、
その映像を一部の特殊なお嬢さん達に売ったところ、大変な高値がついた、とか
アビー先生が、新たな宗教団体を設立した、とか
「「「「「「「「「なんっじゃこりゃぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」」」」」」」
連合高校の文化祭で上映された映画を見て、連合とザフトの生徒さん達のあげた絶叫が、
遠く離れたオーブ学園まで届いた、とか
その映画がかなり好評で、毎年連合の文化祭で上映されることになった、とか
そういった些細なことはあったが、後は概ね平和だった。平和だったのだ。
ステラ「ねぇねぇ、フレイ!ステラ、今度は忍者になりたい!!」
フレイ「あらー、それも面白そうね。また、シン達も巻き込みましょうか」
ステラ「うん!」
ただし、平和がいつまで続くのか、それは誰にも分からない。
完
終わりましたー。
長々とお付き合いいただきまして、大変ありがとうございました。
駄文ですが、少しでも楽しんでいただければと思います。
それでは、逃走!
GJ!
きっとこのスレのハイネとオクレならステラのために肘からミサイル出したりロケットパンチしてくれると言ってみるテスト
おまいら元ネタわかるか?
バロスwwwGJ!!
今まで乙ー
カズイ子とサイ男って結局変装とかじゃなかったんか。
良いな、某翼の影響でフレイスキーの俺にはたまらん内容だ
>140GJwww後象の名前のタケミって奴使ってくれてありがと
タケミさんって語呂良いな
久々の大作乙です!
面白かったな〜ww
みんななんだかんだで生き生きしてるなw
頭の良さは、
ヌコタンとか、タケミさんとかの動物キャラ>>>(越えられない知性と理性の壁)>>>人間キャラ
でFA?
それはそうと、デュランダル以上の危険人物フレイワロス。
>>147 この胸に打ち込んでよ
歌詞が最後まで行ったら魔弾をネタにSS書くお
温もりだけがききわけなく 君のもとへ行く前に
狭い世界で君しかいない、他の名前が出てこない
移る街並、置き去られた空の声が宙を舞う
無理矢理終わりの方にしてしまった。まだ少し残ってるけど(´・ω・`)
>>150に対抗して、俺も西川ネタで何か書いてみるか
といってみる
是非に!!
IN ある日の連合
――本当に、今日は良いお天気ですこと
―――ええ、日差しも柔らかくなり、過ごしやすくなりましたわ
――つい先日まで、暑い暑いと言っていたのが嘘のようですわね
―――ホホホ、これからの季節、貴方の毛皮が羨ましいですわ
――お恥かしい。そんな羨ましがられるほどのものではありませんのに
―――ご謙遜を
ジブリ―ル「さぁ、美しいお嬢さん、紅茶のお代わりはいかがかな?」
――まぁ、ジブリールありがとう
ジブリール「貴方の為に、わざわざイギリスから取り寄せた最高級の茶葉だよ」
――美味しい。それにとても良い香りだわ
ユウナ「このスコーンも食べてね。貴方の為に、特注で作らせたんだ」
―――ええ、いただくわ。可愛いユウナ
ユウナ「貴方の嬉しそうな顔を見るだけで、ボクはとても幸せだよ」
―――私もよ。ああ、本当に美味しいわ
オルガ「おい・・・、なんか猫と象がジブリールとユウナを侍らせて、優雅に紅茶飲んでるぞ・・・・・」
シャニ「それよりもあっちだよ。フレイがナタル先生とステラとミーアとルナマリアとメイリンとマユとコニール侍らせてる」
アウル「なにそのドリームキャスト」
クロト「一体どうなってんだよ、この学校は・・・・!」
スティング「ていうか、ステラァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
INある日のザフト
デュランダル「なにぃ?!今連合ではそんな羨ましい事態になっているのか!!くっ、こうしてはおれん!!
私もザフトの理事長として、タリアとアビー先生を侍らせ・・・・・」
タリア「あら、こんなところに、ゴキブリが」
ゴスッ!
(暗転)
デュランダル「うう・・・・、今・・・マジで・・・お花畑が・・・・・、川の向こうで別世界のもう一人の私がにこやかに手を
振っていたような・・・・。いや、深くは考えるまい。それよりも、考えねば・・・、タリアとアビー先生が駄目となると・・・
・・・・・・・・・・・、よし!レイとシンを呼びなさい!!」
シン「で、呼ばれてきたんですが」
レイ「何の用でしょうか?」
デュランダル「うむ、君達を呼んだのは他でもない。コレを着なさい」
シン「何です?・・・・・・・・・・・・・・・・メイド服?」
レイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チャイナドレス?」
デュランダル「古来権力者というものは、美少年を周りに侍らせていたものさ。さらに、女装した少年という背徳的な
オプションをつければ、勝てる!間違いなく連合に勝てる!!さぁ、早くその服を・・・・・・・!」
シン「あ、蝿」
ガスッ!
レイ「百科事典か。しかも角で、思いっきりやったな」
シン「大きかったから」
レイ「反応がない。ただの屍のようだ」
シン「レイこそ、謎の黒い物体グルグル巻きにして何やってるの?」
レイ「簀巻きという。日本の伝統的なゴミの捨て方だ」
シン「捨てるんだ?」
レイ「ああ、ゴミだからな」
世界は本日も平和だった。
お粗末!!
156 :
冬休み温泉編:2006/09/28(木) 01:11:09 ID:oBnDMhFr
半年以上間あけてすみません。
いまさらですが続きを投下したいと思います。
PM5:49 温泉前廊下
シン「あ〜…頭痛い…」
シンが頭をさすりながら男湯脱衣所から出てきた。温泉宿なので服装は浴衣である。
ステラ「シ〜ン!」
ステラが女湯脱衣所から駆け出してきた。もちろん浴衣である。
シン「あ…ステラ、浴衣の着かたが違うよ」
ステラ「どこ?」
シン「浴衣は左側が前にこなきゃいけないんだ」
ステラ「右じゃダメ?」
シン「右が前だとs…どうしてもダメなんだよ(危なかった…あと少し口が滑ってたらステラが暴走してた)」
ステラ「わかった…直す」
そう言うとステラはその場で帯を外して浴衣を着直し始めた。
シン「(な、なんで今この場で!?つーかステラ、なんで下着つけてないんだ!?)うっ!!(鼻血微量流出)」
シンはあわててステラに背を向けた。
ステラ「直した…シン、どうしたの?」
シン「な、なんでもないよ(ここは撤退だ)」
そう言ってシンはその場から逃げ出した。
ステラ「シン行っちゃった…部屋戻ろ」
ハイネ「部屋なら是非俺のh」ガシッ!
スティングが電光石火でハイネをつかんで男湯脱衣所に引きずりこんだ。
ステラ「今の声、オレンジ凸!?…あれ?いない」
ステラは周辺を気にしつつ部屋に戻った。
一方、一連のやりとりを女湯脱衣所入り口から見ていた2人。
ルナマリア「むう…あんな方法があったなんて…私もまだまだ勉強不足ね」
マユ「パクリはカッコ悪いし、金髪の後じゃ効果は望めないか…」
ルナマリア「シンにフレイさんから教わったポーズでもとってみようかな…でも、この時間帯に使用するのは得策じゃないし…」
マユ「結局オクレ兄さんを排除する方法も思いつかなかったし…」
ルナマリア マユ「「はぁ…」」
2人が同時にため息をついた時だった。
大将「このバカ弟子がぁっ!!」
ドガァッ!
マユ「な、何なの!?今の声と打撃音!」
ルナマリア「向こうの方からよ!」
声のした方へ急ぐ。たどり着いた場所は厨房だった。そこで2人の男が対峙していた。1人はさっきの大将、もう1人は板前のようだ。
大将「貴様はキムチの何たるかをまるで理解しておらん!何だこの酸味は!あれほど言ったであろうが!酸味はキムチには無用の存在!
消し去るべき物だと!」
板前「大将!あんたは間違ってる!なぜならば、お前が抹殺しようとする酸味もまたキムチの中から生まれたもの!いわばキムチの一部!
それを忘れてなにが最高のキムチだっ!そう!共に存在する酸味を抹殺してのキムチなど・・・愚の骨頂!」
大将「ならば貴様が正しいかワシが正しいか、このキムチを持って教えてくれるッ!」
板前「望むところだ!俺のとっておきのキムチを喰らえ!」
2人はそれぞれキムチを皿に盛って相手に渡した。無論白米も用意されている。
板前 大将「「いただきます!」」
板前(たしかに美味い…だがやはり…)
大将「ふふふ…美味すぎて言葉も出んか…では、お前のとっておきとやらをいただくとしよう」
大将はキムチの匂いを嗅ぐ。そして口に運ぶ。最後に白米をかき込んだ。
大将「こ…これは!!キムチの酸味と辛味が白米の甘味に絶妙にマッチしておる!…まさか、貴様この組み合わせのために酸味を!?」
板前「そうだ…俺のキムチは単品で食べるためではない!他の食材と合わせることによって最大の旨味を引き出すキムチだ!」
しばし厨房に静寂が流れる。
大将「…お前には教えられたよ」
そう言って大将は微笑みをこぼす。
大将「酸味もまたキムチの一部。それを抹殺するなどキムチを破壊するも同じ…ワシはそんな事すら忘れていたよ…」
板前「大将…」
大将「キムチはこの先お前に任せる!」
板前「ありがとうございます!」
大将「だが、他の料理はまだまだ未熟!それを忘れるでないぞ!」
板前「はい!」
それらのやり取りを観察していた2人の反応は…
ルナマリア「た…たかがキムチでここまで熱くならなくても…」
マユ「ほんと…あきれるというか何というか…」
けっこう冷ややかだった。
アウル「今の発言に謝罪と賠償を要求するニダ!」
マユ「うわっ!どこからボソンジャンプしてきたの!?」
アウル「キムチって単語と匂いに反応しないはずがないっての」
シーゲル「おや、キムチに世代交代が発生しましたか」
マユ「世代交代?」
シーゲル「この旅館は大将が弟子を雇って修行させるのです。そしてお互いの考え方が違う料理は、大将をその料理で打ち負かすことが
できたら旅館で使用する品をそちらに変更するのです」
ルナマリア「ふ〜ん…」
アウル「…アイツ、強いな」
マユ「え?誰が?」
アウル「あの板前。闘志がハンパじゃないよ、隠してるつもりだろうけど僕の目はお見通しさ」
シーゲル「すごいですね、一目見ただけで彼の力を読み取るとは。たしかに彼は強いですが、それ故に問題を起こすことが多いのです」
ルナマリア「問題って?」
シーゲル「先日、この旅館で男性がプロポーズをしようとしていたら酔っ払いが女性に絡んできたのです」
マユ「ま…まさか酔っ払いを?」
シーゲル「はい、完膚無きまでに叩きのめしたのです」
ルナマリア「そ…そこまでしなくても…」
シーゲル「私もそう思いまして、彼になぜあそこまで叩きのめしたのか聞きました」
アウル「何て答えたんだ?」
シーゲル「『ヒトの恋路を邪魔するヤツは、馬に蹴られて地獄に落ちろっ!!』とのことでした」
マユとルナマリアは目を合わせた。
マユ「どうやら…」
ルナマリア「ヤツを排除する方法が見つかったわね」
不気味な微笑みをうかべる2人。
アウル「うわっ!怖っ!」
シーゲル「ゆ…夕食の時間は6時からとなっております。それでは…」
シーゲルはその場を立ち去った。
PM5:54 温泉前廊下
ハイネを始末したスティングが男湯脱衣所から出てきた。
スティング「アウルのやつどこに行きやがったんだ?…お」
同じタイミングでコニールが女湯脱衣所から出てきた。
コニール「…飲むか?」
そう言ってコニールはフルーツ牛乳を差し出した。
スティング「お、悪いな」
フルーツ牛乳を受け取り、2人は近くの椅子に腰掛けた。
コニールはスティングをチラチラ見ている。
スティング「…ん?どうした?」
コニール「いや、別に…(こういう場合浴衣が似合うとか言うのが普通だろ!気づけよ!)」
スティング「…やっぱりな」
コニール「何がだ?(お、もしかして気づいたか?)」
スティング「お前…」
コニール(ドキドキ)
スティング「けっこう筋肉ついたな。ずいぶんとたくまs」
コニール「馬鹿野郎ーッ!!」バキャッ!!
コニールはスティングを殴り倒してそのまま走り去った。
スティング「…なんで殴られなきゃいけないんだよ」
椅子ごと倒れたままつぶやくスティング。
フレイ「アンタが乙女心を理解してないからよ」
フレイがスティングを覗き込んでいる。
スティング「俺は男なんだから乙女心なんてわかるわけねえだろ」
フレイ「それでも女の子に対して筋肉がついたってのが失礼ってことくらい予想がつくでしょ」
スティング「そういうお前は脂肪がt」ゲシッ!
倒れたまま問答してたためスティングは顔面を踏みつけられた。
フレイ「そういうのがダメだって言ってんのよ!」
スティング「わかったから足どけろ(つーか下着見えてるぞ)」
ハイネ「フレイちゃ〜〜〜ん!!」バッ!←フレイにダイブ
ガッ!←落ちてたビンでハイネの頭を殴打。
フレイ「ミーアとの話が終わった途端それか!」
スティング「珍しいな、こいつがミーアとの話を優先するなんて。恋愛対象変更か?つーか、いいかげん足どけろ」
ハイネ「んなわけないって、俺はステラちゃんとフレイちゃんとナタルちゃん一筋さ!」
スティング「筋が3つあるじゃねーか!…おい、足どけないと下着の色と形、発表するぞ」
それを聞いてフレイは足をどけた。
ハイネ(残念…)
フレイ「アンタ、ミーアと何話してたの?」
ハイネ「今夜のライブにゲストで参加して欲しいって頼んだのさ」
スティング「OKしてもらえたのか?つーか勝手にそんな事して大丈夫か?」
ハイネ「そりゃもうバッチリ!すごく喜んでたぜ。それにスタッフに連絡して許可もらっておいたから大丈夫♪」
フレイ「あの子歌うのが大好きだからね」
スティング「ファンが暴走した時はお前が優先して迎撃しろよ(ミーアが戦闘態勢になるとかなりヤバイからな…)」
ハイネ「まかせとけって(でもミーアちゃんは俺の後継者だからそこまで心配しなくてもいいと思うけどな〜)」
アウル「おーい、スティング!」
アウルが駆け寄ってきた。
スティング「お前どこに行ってたんだ?」
アウル「別にどこだっていいじゃん。それより、もうすぐ6時だからみんな呼んで夕飯食べようよ」
フレイ「賛成、私は部屋にいる人呼んでくるわ」
スティング「俺は男湯に残ってるやつに声かけてくる」
ハイネ「俺もフレイちゃんと一緒に部屋n」
フレイ「アンタは来なくていいわよ。ステラが暴れるのが目に見えてるから」
ハイネ「そんな固いこと言わないで」
フレイ「他の宿泊者に迷惑がかかるでしょ」
ハイネ「う〜ん…他の人の迷惑になるのは避けるべきかもな」
スティング「いつも俺らに迷惑かけてるだろうが!」
ハイネ「まあ、そこはステラちゃんの保護者ってことで勘弁してくれよ」
スティング「保護者か…まあ、否定はできないな。…つーか保護者には余計迷惑かけんな。大家に頼んでアパート出入り禁止にするぞ」
アウル「グダグダ言ってないで夕飯!」
PM6:04 旅館食事処
畳敷きの食事処には時間が時間なため多くの宿泊客が集まっている。
席は6人用の物が2つ並んだ状態でセットしてあった。(事前にスティングがたのんでおいた)
席割りはこのようになっている。無論決定時に多少のいざこざはあったが…
アウル ルナマリア シン マユ スティング コニール
フレイ ミーア ステラ ヨウラン ヴィーノ メイリン
ヨウラン「うはっ!凄く豪華だな!」
メイリン「おいしそ〜」
ヴィーノ「ホントにうまそう!(それよりメイリンの浴衣姿最高!来てよかった!)」
フレイ「有名な旅館だけあってレベルが高いわね」
ミーア「わ〜、すっご〜い!」
アウル「うひゃ〜!こんな贅沢な料理は始めてだよ!」
スティング「……」
コニール「気分でも悪いのか?」
スティング「いや、よくわかんないが罪悪感が…」
コニール「まあ、普段の食生活からかけ離れた料理ばっかりだからそう思うんだろうな」
ルナマリア「シン、口開けて、あ〜ん」
マユ「ちょっとアホ毛!抜け駆けは許さないわよ!お兄ちゃん!ほら、あ〜ん」
シン「たのむから夕飯くらい普通に食わせてくれ…」
ステラ「シン…」
シン「ん、何?」
ステラは口を大きく開けてシンを見つめている。
シン「え〜っと…つまり俺に食べさせて欲しいってこと?」
ステラ「うん」
マユ(あえてここで受けに回ったか!やるわね!)
ルナマリア「はい、ステラ(させない!つーか私が食べさせたい!)」
ステラは少し戸惑ったがルナマリアが差し出した刺身を口へ運んだ。
シン「なんでルナが食べさせるんだ?」
メイリン(お姉ちゃんってやっぱり両刀使い?妹の立場としては否定したいよぉ…)
ヴィーノ「…メ、メイリンどうしたの?」
メイリン「え?あ、ううん、なんでもないよ…」
ヨウラン(お、ちょっとはメイリンとの会話にも慣れてきたな。とりあえず一歩成長ってとこか)
フレイ「う〜ん…」
ミーア「どうしたの?口に合わないモノでもあった?」
フレイ「そうじゃなくて、ちょっとした組み合わせの問題よ」
ミーア「組み合わせ?」
フレイ「こういう食事の場合、箸休めの意味で漬物を置くのが普通なのよ」
ミーア「でもキムチって漬物だよ」
フレイ「キムチは味が強すぎて箸休めには向かないわ」
ミーア「あ〜、それは言えてるね」
アウル「ジーッ…(フレイとミーアを睨んでる)」
フレイ「先に言っておくけど謝罪も賠償もしないからね」
アウル「じゃあ何要求すればいいんだよ」
フレイ「だまってキムチ食べてなさい」
ミーア「あ、ここのキムチすっごくおいしい!」
アウル「うま〜〜い!!おかわりを要求するニダ!」
フレイ「あら、ホントにおいしいわ」
スティング「こいつはレベルが違うなんてもんじゃねぇ」
ヨウラン「市販のヤツと比べるのが失礼なくらい美味いな」
メイリン「どれどれ…うわ〜おいし〜!」
コニール「いい仕事してるな」
ヴィーノ「これが格の違いなのか…」
シン「たしかに美味いんだけど酸味があるのがなあ…」
アウル「お前にこのキムチを食べる資k(ルナマリアに口を塞がれた)」
ルナマリア「そういう時はご飯と一緒に食べるといいって聞いたわよ」
シン「ふ〜ん、じゃあ試してみるか」
そう言ってシンはキムチとご飯を口へ運んだ。
シン「ウンまああ〜いっ!こっこれは〜っ!この味わあぁ〜っ!
酸味のあるキムチにご飯の甘味がからみつくうまさだ!!
キムチがご飯を!ご飯がキムチを引き立てるッ!
“ハーモニー”っつーんですかあ〜、“味の調和”っつーんですか〜っ!
例えるならアナベル・ガトーとエギーユ・デラーズの名コンビ!
シロー・アマダに対するアイナ・サハリン!
富野由悠季の原作に対するサンライズの“機動戦士ガンダム”!」
ヨウラン「美味くてテンションが上がるのはわかるが落ち着け」
マユ「お兄ちゃん、暴走は禁止事項だよ」
コニール「マユ、お前が言っても説得力ゼロだぞ」
シン「今気づいたんだけど、ルナはそのこと誰に聞いたんだ?」
ルナマリア「厨房で騒ぎがあった時にちょっとね…フフフ…」
不気味な微笑みに殺気が混じり対象を襲った。
スティング「うおっ!?」
コニール「ど、どうした!?いきなり大声出して!」
スティング「なんか、急に寒気がしてな」
コニール「湯冷めしたのか?それとも風邪か?」
シン「どれどれ…」
シンはマユをどかせてスティングの額と自分の額をあわせた。
シン以外全員「!!!!!」
無論、シン以外の人間は時が止まったのは言うまでもないが。
…そして時は動き出す。
シン「熱はないから風邪じゃないと思うけど…ん?」
視線が弾幕シューティングのようにシンに注がれる。
スティング「離れろ!恥ずかしいだろーが!」
そう言ってスティングはシンを突き飛ばした。
ヨウラン「お前、ただでさえ狙われてるんだから火に油を注ぐようなマネはよせよ」
メイリン「それはBLって言われてもしかたのない行動だよ」
ヴィーノ「せめて額に手を当てる程度にじゃないとマジで関係を疑われるぞ」
ミーア「今のはBLゲームのイベントCGにつかえる光景だったよ」
フレイ「スティングもそんな反応したらマズイわよ」
アウル「あ〜あ、せっかくの(コニールの)チャンスをつぶしちゃった」
コニール「……(しまった!あんなことできるチャンスがあったのか!)」
ステラ「よかったねスティング、風邪引いてないって」
マユ「いや、問題はそこじゃないって。つーかお兄ちゃん…」オオオオオオ…
ルナマリア「アンタ達はいったいいくつBLフラグを立てるつもりなの?もしかして確信犯?」ドドドドドド…
シン スティング「「俺はホモじゃない!!」」
ヴィーノ「お、ハモった」
ヨウラン「本人達が思ってなくても深層心理は既に…」
シン スティング「「煽るなー!!」」
アウル「またハモった」
ミーア「シンクロ率100%ね」
ヨウラン「今なら合体攻撃もできそうだな」
マユ ルナマリア「「が…合体!?本格的にBL!?」」
2人の耳には「攻撃」が聞こえなかったようだ。
フレイ「とりあえずみんな落ち着いて。今は食事中よ」
コニール「騒ぐのは飯を食い終わってからにしろ」
スティング「すまん、取り乱した」
シン「気を取り直して食べるか(今夜は何としても逃げ延びなければ!この純潔はまだ渡せない!)」ゴゴゴゴゴゴ…
マユ「そうだね(夜食はなんとしてもお兄ちゃんをいただいてやる!)」ゴゴゴゴゴゴ…
ルナマリア「今は食事に専念しますか(今夜はシンを抱くことに専念するけどね!)」ゴゴゴゴゴゴ…
メイリン「凄いプレッシャーがこの部屋に充満してるよ…」
ヨウラン「これは戦士が決闘前に放つオーラだな」
ヴィーノ「捕食者2人、天然1人、逃亡者1人による大スペクタクルが今夜アナタの目の前で!」
フレイ「なんでテレビ番組風の煽りなの?って言うか下手したら巻き込まれて参加するハメになっちゃうわね」
アウル「絶対巻き込まれたくないね!」
コニール「お前も気をつけろよ。巻き込まれる確率が一番高いんだからな」
スティング「ああ…十分警戒する」
ミーア「今夜もそうとう眠れない♪…シャレになってないよ、この歌詞」
続く
また大作がキタwGJ!
おお、待ってました!!
待ちに待ってましたとも!!
面白かったっす!!!
(小声)
・・・・で、フレイの下着は何色なのかこっそり教え・・・・・・・・あれ?殺気?
169 :
145:2006/09/29(金) 00:56:17 ID:???
新作乙。GJ!
シンが旨さのあまり億康化してるwww
続編逃避行も良かったよう
こういうノリは好きだ
171 :
169:2006/09/29(金) 23:17:21 ID:???
名前欄は別のスレに書いたときのやつで、このスレの145さんとは関係ないです
空気を読まずに投下。
某日夜、「むる太のおでん」にて、連合高校のフレイ・アルスターとオルガ・サブナックが話していた。
もちろん、店主のムルタ・アズラエルも一緒だ。
フレイ「あんたってさぁ」
オルガ「ん?」
フレイ「リーダーのくせにカリスマ性ゼロよね」
ムルタ「ですねぇ、やる気もあまりないみたいですし」
オルガ「ちょ…、あのなぁ、俺は別にリーダーじゃないし、やりたくもねぇ!勝手に決めて、その上評価してんじゃねーよ!」
フレイ「ってことはあんた、スティングとかザフトのレイ・ザ・バレルとかに負けたってことを認めるのよね?」
オルガ「何ィ!?」
フレイ「じゃ、少なくともあの二人よりは上だと自負してるってこと?」
オルガ「当たり前だ!」
フレイ「ですって。あとは先生、お願いしますね〜」
オルガ「は?」
不審に思ったオルガが後ろを振り向いた先には、連合高校数学教師のナタル・バジルールがいた。
ナタル「ふむ…アルスターの言い方はかなり説明不足だな」
オルガ「いや、だから何を…」
ナタル「ちょっと黙っていろサブナック。今から説明する」
そういうとナタルは一枚の紙をオルガに手渡した。
オルガ「なんだこれ?「高校生最強リーダーコンテスト 主催:ロード・ジブリール」?…思いっきり嫌なんだが」
ナタル「…サブナック、断るというならお前の数学の成績…1にしたっていいんだぞ?」
オルガ「き、汚ぇぞ!成績を盾に脅すなんて教師のすることかよ!」
ナタル「このコンテストの結果次第では、成績を5にすることも考えているが」
オルガ「………」
ナタル「………」
かくしてオルガは謎のコンテストに出ることになった。
続く?
〜舞台裏〜
ムルタ「お疲れ様です、バジルール先生。これは約束の報酬です…」
ナタル「…100円ほど足りませんが」
ムルタ「(´・ω・`)」
おおっ、またも大作の予感!!
オルガ・・・・(ノ∀`)・゚+。
そんな君がすきだよv
さすが数学教師、確実な計算だ!
ナタルwwwww
オルガとナタル、どっちに萌えればいいか迷うなぁ
両方に萌えるんだ(*´Д`)
>>172(この時半分寝てて文章おかしかった。スマソ)の続き
次の日の放課後。
オルガ「…で、こいつは一体何の真似だ?」
オルガは目の前に積まれた大量のノートを見て言った。
フレイ「あんたが優勝できるように、競りそうな奴を調べてきてあげたのよ!ったく、感謝しなさいよ?」
オルガ「いや、俺は別に出る気は…」
ナタル「どうしたサブナック、やる気がないのか?」
フレイ「そうなんですよ〜、オルガってばずっと愚痴ばっかりで〜」
オルガ「(うるせぇ〜…)」
しばらくすると、ステラがやってきた。おそらくフレイに会いに来たのだろう。
だが、スティングがオルガのライバルになりうる以上、彼と仲のいいステラに本当のことは話せない。
ステラ「オルガ…居残り?また留年するの…?」
フレイ「そ、そうなのよ!オルガがね、バジルール先生のテストで赤点取っちゃって…」
ナタル「あ、ああ!そ、そうだルーシェ、お前も、サブナックと一緒に勉強してみたらどうだ?な、なぁ、アルスター?」
フレイ「そうね、ステラ、一緒に宿題やろうか?」
ステラ「うぇ?ステラも…一緒?」
ナタル「そうだな、1年の教科書を取ってこよう。ルーシェ、いい子にしてるんだぞ」
ところが、微妙な盛り上がりを見せる3人をよそに、オルガのストレスは限界まで来ていた。
彼は携帯を手に取ると、この窮地を救ってくれる人物のところに電話をかけた。
オルガ「…あぁ、うん。3人揃ってるから今すぐ来い!」
そして5分後。
オルガ「ちょっと便所行ってくるぜ」
フレイ「まさかあんた、逃げようなんて考えてないでしょうね!」
オルガ「俺は逃げねーよ、オ・レ・は!」
フレイ「ふ〜ん、なら…いいけど」
そしてさらに何分かの時間が過ぎた。
ステラ「…来る」
ナタル「ん?ルーシェ、どうした?」
ハイネ&ミゲル「「ステラちゃ〜〜〜〜ん!」」
ステラ「オレンジ凸…来る!」
ハイネ「おぉっ!?ミゲル、フレイちゃんも一緒だぜ?」
ミゲル「隣にはナタル先生も!」
ステラ&フレイ&ナタル「「「来るなあぁ〜〜〜っ!!!」」」
オルガは、この光景を物陰から見て、3人がハイネ&ミゲル駆除のため教室を飛び出したのを確認して戻った。
オルガ「よし、誰もいねぇから帰ったって文句はねぇよな!」
こうして、オルガは悠々と帰っていった。
続く
(*^ー゚)b グッジョブ!!
何か神職人が多くて戸惑うのだが…
ここは素人の僕でも投下して構わないだろうか…
職人さん歓迎ですよん
職人GJ!連合キャラ微笑ましいわ
新しい職人さん歓迎!
まず書けることが凄いと思うよ…
ありがたい…バイトが終わったから書こうと思う
素人だができるだけ気にしないで欲しい
おk!気軽に投下してもらいたい
サバゲーは終わったんだっけ?
187 :
181:2006/10/06(金) 02:50:01 ID:???
こういうところに投下するのは実は初めてだったりする…
うす暗い理事長室…そこにギルバードデュランダル理事長はいた。
一人きりで…何をするでもなく、ただ閉まっている扉を見つめていた。
その扉を開く誰かを待つように…
―コンコン
不意にその扉が叩かれた。
「入りたまえ。」
ギルがそう言うと扉が開き、理事長室にレイが入ってきた。
「失礼します。」
レイはそう言うと後ろ手に扉を閉めてギルの前に立った。
「急な呼び出しをして悪かったね。」
「いえ、それよりギルから直々の頼みとは一体?」
ギルの口元に僅かな笑みが広がる。その変化をレイが見逃すは無かった。
「ギル?」
「ああ、すまない。」
ギルは顔から笑みを消すとレイに言った。
「今度タリアにプレゼントをしようと思うのだが、忙しくてプレゼントする品を取りにいけなくてね。」
「なるほど。」
そこまで聞くとおう用件は分かる。簡単に言えばお使いを頼まれたようなものだ。
「何を取りに行けば宜しいのでしょうか?」
「流石、話が早い。では………に行き…………を……」
レイはそれを聞いたときに驚愕した。そんな物をプレゼントすれば蹴られるどころではすまない
セクハラも良いところなプレゼントだった…
188 :
181:2006/10/06(金) 02:53:07 ID:???
教室
「やれやれ…なんで毎日授業なんて受けないといけないんだろう…」
シンは眠そうな目をこすりながら誰に言うわけでもなく文句を言った。
「それは寝ないでちゃんと授業受けてる人が言うセリフじゃないの?」
…ルナにたしなめられた…
「眠かったから寝た。今は反省している。」
「まあ、私も寝ることあるし…良いけどね。それより一緒に帰ろう。」
―ドドドドド…バンッ
けたたましい音を立てて教室の戸が開け放たれた。
「お兄ちゃ〜ん!一緒に帰ろう!!」
「ちっ! 毎日お出迎えなんてしなくても良いのに。」
「アホ毛の方こそ帰る時に寄り道とか良いながらホテルにでも寄ろうと考えてたんじゃないの?」
「って通学路にホテルがあるわけ無いでしょ!」
いつもの事ながらルナとマユは口喧嘩を始めた。
でも、喧嘩ばかりしながらもほとんど毎日のように一緒にいる。
喧嘩するほど仲が良いって奴だな、うん。
「シン〜〜〜〜♪」
そして、ステラもやってきた。ザフトの生徒じゃないのだが、それを気にする彼女たちではない。
俺が荷物をまとめ終わってから教室を見ると、ちらほらと残っている生徒がいた。
そういえば中間テストが近い…しかし実際に勉強を始めるのはまだ先である。少なくとも俺は。
勉強をしている人の邪魔をするのも良くないと思い、皆を促して教室を出た。
「レイと合流して帰ろうぜ。」
この三人を相手にする時…レイがいても放置されることが多いがいた方が心強い。
…死ぬ直前ぐらいには助けてくれるからな…
189 :
181:2006/10/06(金) 02:54:39 ID:???
「失礼しました。」
理事長室の扉を閉める。
「とんでもないことを頼まれてしまった…」
レイは理事長室の前で一人呟いた。
ギルがやることには無茶なことが多い。よく言えば自由奔放
悪く言えばただの常識知らずか傍若無人である。
「あら、良いところにいたわね。」
突然の声に振り向くとタリア教諭がいた。
「ちょっと頼み事としても良いかしら?それとも忙しい?」
「あ、いえ…」
先ほどギルに仕事を頼まれえいるが、仕事の内容が内容だけに言えない。
「いえ、大丈夫です。」
目的の物は五時までに行けば取りに行くことができる。現在の時刻は三時半だ。
タリア教諭からの頼まれ事を済ませてからでも…
「生徒会の決算についての資料を提出して欲しいのだけど。」
一応言っておくが、俺は会計ではない。
しかし、俺ぐらいにしかその仕事が出来ないのも事実である。
シンが生徒会の金で多数のがんぷらを入手しているためでっちあげないといけない事はいくらでもある…
「分かりました。」
「ありがと、今日中にお願いね。」
「今日中ですか?」
「ええ、本当はもっと早く言うべきだったのだけど…レシートや請求書をまとめるだけだから今日中に出来るわよね?」
まいった…確かに生徒会の資金で買い物をした場合のレシートは取って置いてあるが
ほとんどがガンプラか武器である。正直にそのような会計書など作れるはずが無い。多少なりとも時間を稼ぐべくレイは言った。
「資料の整理がされていないために時間がかかると思いますがよろしいでしょうか?」
「ええ、今日中に出来るなら問題ないわ。お願いね。」
そう言い、タリア教諭は職員室に向かっていった。
一応時間は稼げた。最終下校の六時半までにはでっち上げることが出来るだろう。
しかし、議長の頼みを別の誰かに頼まなければならない…
俺でもあの仕事を誰かに頼むのは恥ずかしすぎる。
頼める相手は最も信頼している少年…あいつ一人しかいないな。
「レイ〜!」
ちょうどその時、最も信頼している少年…シンがルナやマユ、ステラを引き連れて近づいてきた。
今日はここまでです。
シンいつもレイを巻き込んでるからな仕方ないw
GJ!新しい職人さん
大作な予感!
ていうか、生徒会の予算を何に使ってんだよ、シンwwwwwwwww
ああ、ある意味立派な政治家になれるぞ
新しい職人さん、面白かったです
GJ!
192 :
181:2006/10/07(土) 04:10:28 ID:???
都合が良いと言えば都合が良い。
だが、都合が悪いと言えば都合が悪い…そういう状況だ。
「レイ、一緒に帰ろうぜ。」
シン以外に頼めない仕事がある状況でシンがやって来た。
だが、いつもシンにくっついているギャラリーが三人…ルナマリア、ステラ、マユ…これは都合が悪い。
更に、これから頼む物は彼女達をガソリンとするならマッチのような物だ。
どんな爆発をするか分からない…厄介な奴だよ!君は!
マッチとガソリンは引き離すに限る。
「シン、実は二人だけで話したいことがあるのだが…」
言った瞬間、軽い爆発が起きたようだった。
「ちょ、ちょっとレイ!いきなりシンと二人きりになりたいってどう言う事よ!?」
「お、お兄ちゃんをどうするつもり!?」
「ステラ…いたら…だめ?」
言い方が悪かったのか?理由は分からないが、怒らせてしまったようだ。
「頼み事があるだけだ。生徒会の用事があるために理事長から引き受けた仕事が出来なくなったからシンに頼もうとしているだけだ。」
こういう時は理事長という肩書きは非常に役に立つ。ギルの名前を出しても誰も納得はしてくれないだろう。
マユはまだ訝しげな目でこちらを見ていたが、それ以上の追求は無かった。
ルナマリアは長い年月での信頼関係がある。こちらの言う事を信じてくれたようだ。
ステラは…何も分かってなさそうだった…
「シン、取り合えず生徒会室に来てくれ。」
「分かった。ルナ達は先に帰ってて良いぞ。」
シンは納得して、俺について来てくれた。あの三人はその場でから動こうとはしていなかった。
一応…マッチとガソリンを離すことは出来たようだ…
193 :
181:2006/10/07(土) 04:11:48 ID:???
生徒会室
ガラッ、バタン
レイと俺は生徒会室に入った。生徒会室と言いながらあるのはガンプラや武器だ。
私物を学校に持ち込んだように見えるが、生徒会の備品だ。だって生徒会の資金で買ったんだもん。
まあ、ガンプラは俺の観賞用になっているけどな。
「どうしたんだよ?二人だけで話って?」
「人に聞かれたくない話だ。」
レイはそう言ったが…それぐらいは俺でも予想がつく。
人に聞かれていい話ならさっきルナ達と一緒のときに言えばいい話だ。
「実はギルから頼まれごとをしていてな。」
「デュランダル理事長からね。」
今レイは理事長と言わずにギルと言った。つまり、個人的な頼みなんだな。
「この町の市役所は五時に閉まってしまうが、俺は会計の仕事があるからいけない。
市役所が閉まる前に取りに行って欲しい物がある。」
「別にそれぐらい気軽に頼んでくれれば良いのに…」
難しい仕事かとも思ったが、聞いたところによると簡単そうだ。市役所ぐらい行った事はある。
「それで取って来て欲しい物は…」
194 :
181:2006/10/07(土) 04:12:38 ID:???
廊下
「お兄ちゃん、まさか掘られてないよね?」
廊下で待ちぼうけを喰らっているマユが言った。
先に帰っていいと言われているにもかかわらずに彼女たち三人はその場で待っていた。
「掘るって…どういう事?」
ステラは意味が分からずに聞いたが、『何でもないよ。』とマユははぐらかした。
「あ〜折角お兄ちゃんに会いに来たのに〜ってアホ毛、何やってるの?」
ルナマリアは鞄の中から大きめのラジオレコーダーのような物を取り出し、ダイヤルやアンテナをいじりだした。
『ザザーー』や『ピーー』と言った雑音が聞こえてきて五月蝿い事この上ない。
「ふっふっふ…忘れてた?私も生徒会なのよ?」
「だから何よ?アホ毛で電波でも受信してるの?」
「生徒会室には盗聴器が仕掛けてあるのよね〜」
自信満々に答えながら、ルナはレコーダーのダイヤルを回した。どうやら周波数を合わせているらしい。
「ちょっとアホ毛!自分だけで聞くつもり!?私にも聞かせなさいよ!!」
「うるさいわね!ちょっと今調整してるんだから…」
『実は…して…な…』
『デュランダル理事長からね。』
「出来た!」
ルナマリアが歓喜の声を上げる。
「これ…シンの声…」
「そうよ。シン達の会話を盗聴しているのよ♪」
ステラだけは理解できていなかったが、レコーダーからはシンとレイの会話が聞こえてきた。
『この町の市役所は五時に閉まってしまうから、それまでに取りに行って欲しい物がある。』
『別にそれぐらい気軽に頼んでくれれば良いのに…』
会話を聞きながらルナマリアは言った。
「普通の会話ね…」
マユも安堵した様子で言った。
「お兄ちゃんがウホッってなるかと思ったよ〜」
彼女達はレイの頼み事が『や ら な い か ?』とでも思っていたのだろうか…
『それで取って来て欲しい物は…』
彼女達は気を抜いていた。シンの貞操に関わる問題も起こらなかったし、シンの腕力なら荷物運びぐらい楽だ。
ここで手伝ってあげて高感度UPでも狙おうか?とかしか考えていなかったが…
『婚姻届だ。』
ぶちまけられたガソリンのど真ん中に…火のついたマッチが放り投げられた…
「うぇ?こんいんとどけって…何?」
書くのを忘れたけど
>>189の続きです。
今日はここまでっす。
市役所ときたから何かと思ったら
なるほどw議長早いだろ
>ぶちまけられたガソリンのど真ん中に…火のついたマッチが放り投げられた…
シン:これからがほんとうの地獄だ……
197 :
181:2006/10/08(日) 05:52:41 ID:???
>>194の続きです。
「婚姻届だ。」
「………」
今…俺は…自分の中の時間が止まった感じがした…
レイの顔は大真面目だった。嘘を言っているようには見えない。
そもそもレイは冗談を言ったりする奴じゃない…じゃあ、俺の前の前に広がる現実を信じろと?
すべて真実であり、それが俺に突きつけられていると…?
「市役所に行き、婚姻届をもらって来てくれ。」
俺がレイの言葉を聞き取れなかったと思ったのか、レイは繰り返し言ってくれた。
気を利かせたつもりだろうが、もう少し時間を与えて欲しかった。
すべてを理解したとき…俺は叫んだ。
「デュランダル理事長が…そんな…何で!?」
確かレイはギルから頼まれたと言っていた…つまり、理事長が必要としているはずだ。
婚姻届…yaho○辞書より抜粋
結婚したときに、戸籍法・民法によって行う届け出。また、その書類。結婚届。
「第一…おかしいだろ!?」
「シン、人が結婚するのがおかしいか?」
レイはあくまで冷静に、正論を述べていた。
だが、他の誰にも分からないだろうが、シンやルナマリアだけに分かる程度に…レイの表情に動揺が見えた。
レイもおかしいと思っているのが見て取れた…だからシンはレイに言った。
「デュランダル理事長が結婚するわけが無い。あの人は馬鹿だ!
アホだ!理不尽だ!常識も無い!傍若無人だ!唯我独尊だ!ワカメだ!
だけど…あの人は誰かを裏切ったりはしない!タリア先生に一途だ!!
目の前に別の女を吊るされたところで…そっちに走るほどヘタレでもない!」
後半の褒め言葉で打ち消せないほど悪口の詰めた物言いだったが、理事長を信頼しているからの言葉だ。
「理事長は一途だ!そしてタリア先生は告白を受けない!絶対にだ!!」
これはこれで嫌な信頼である。
「だから…理事長が婚姻届を必要とする事はありえない!」
完璧な名推理だった…一部の隙も無いはずだ。
「シン、お前の言うとおりだ。」
レイはシンの推理を肯定した。その言葉を聞いて、シンは自分の推理を確信する。
だが、理事長…いやギルバード・デュランダルはシンやレイの予想を越えた存在だったのだ。
「ギルはタリア先生にそれをプレゼントすると言っていた。彼なりの…愛情表現だ…」
シンはすべてを理解した。結婚をするから婚姻届を取りにいく…?
否!それは俺たちの常識だ!ギルバード・デュランダルは違う!
(あんたって人はーー!!)
シンの心の中で叫び声をあげた。
198 :
181:2006/10/08(日) 05:54:01 ID:???
廊下
「はぁ…」
ため息を付きながら、シンは生徒会室を後にした。
レイがあの三人から俺を離した理由が分かったな…
嫌な仕事を頼まれたが、あの三人と一緒に行くよりはマシだ。
そもそも婚姻届は女の子を三人引き連れてもらいに行く物でもない。
「恥ずかしいな〜」
この年で婚姻届を取りに行くことになるとは思わなかった。
「シン〜!」
ステラの声にシンが振り向くと、よりによってあの三人が来た。
―ドドドドドドド…
…しかも何故かものすごい速度で…
「はぁ…ぜぇ…シ、シン…レイに何を頼まれたの?」
ルナマリアは事情を知っていたが、あえて知らない振りをしてシンに話しかけた。
数分前の廊下
『婚姻届だ。』
市役所を訪れる二つの影…シンとルナマリアだ。二人は並んで受付の前に立った。
「えっと…すいません。」
シンが恥ずかしそうに受付の人に声を掛けた。
「その…こ…こん…」
恥ずかしそうに言い淀んでいる。顔を赤くしちゃって…シンったら可愛い。
「婚姻届を…その…ください…」
シンは恥ずかしそうに顔を赤くしながら、受付の人から顔を背けて言う。
受付の人はそんなシンを見ながらクスクス笑って言うのだ。
「お二人用ですか?」
それを聞いて私とシンは顔を赤くして否定する。
「ち、違う!人に頼まれただけです!」
「わ、私達まだ学生ですよ!」
受付の人はそんなのお見通しというように笑いながら婚姻届の紙を出して言う。
「一枚でよろしいですか?」
「いえ、二枚お願いします。」
シンとお受付の人が驚いたような顔をしてその声のほうを振り向いた。
「え、ル、ルナ…?」
シンは動揺しながら私のほうを見る。
受付の人は驚いた様子だが、事務的にもう一枚婚姻届を出す。
「ルナどうして…?」
「もう…全部言わせないでよ…」
「…え?」
恥ずかしそうにもじもじとしながら…私は動揺するシンの方を見て…
「私達も…いつか必要になるでしょ…?」
シンは顔を赤く染めながら私を見つめて…
「ルナ…」
「シン…」
199 :
181:2006/10/08(日) 05:55:08 ID:???
「フラグ!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!」
「ルナ…何言ってるの…?」
はっ!うっかり妄想の領域に入り込んでしまっていた。
現実に戻り盗聴した音を聞くと、シンが生徒会室から出て行こうとしているところのようだ。
必要無くなった機材を片付けながらキモウトの方を見ると…何だかニヤニヤしていて不気味だった…
「あれ…マユも…ルナマリアみたい…」
「え゛!?」
って事は…この子も同じ妄想しているって事…!?なら…
ダッ!機材をしまうと同時に、ルナマリアは走り出した。
「あ、アホ毛!?まさか…!?」
「?ルナ、シンのところ行くの?」
後ろから二人も追いかけて来た。だが…走り出したのは私の方が早い!
「シン〜!」
まあ、結果はステラが一番早くシンの所に着いたけど…あの子の足…速すぎる…
「はぁ…ぜぇ…シ、シン…レイに何を頼まれたの?」
「い、いや大した事無いよ…」
明らかに動揺した様子を見せながら…シンは言った。嘘をつけないタイプというのが見て取れる。
「俺は仕事があるからさ、皆は先に帰ってくれよ。」
「うぇ?シン…大変なお仕事…?」
「いや別に…まあ…(精神的な意味で)大変な仕事だけど…」
「じゃあステラが手伝ってあげる!」
「「んな!?」」
ルナマリアとマユが同じタイミングで声を上げる。先を越された…
「「いや、わたしが…」」
ルナマリアとマユが同時に声を上げ…互いを睨み付けた。
200 :
181:2006/10/08(日) 05:56:45 ID:???
「アホ毛!あんたお兄ちゃんと何しようとしてるのよ!?」
「あんただって!同じ事でしょ!」
「大方もう一枚余分に貰って…将来必要でしょ…とでも言うつもりだったんでしょ!?」
うっ…鋭い…思考回路がまったく同じ…ん?って事はやっぱり…
「あんたも同じ事考えていたでしょ!?」
「いけないの!?」
「良いわけないでしょうが!」
ルナマリアとマユは二人だけの言い争いに発展していった。
「い、いや…一人で大丈夫だからさ…」
「ステラの力ね。強いよ。重い物とか持てるよ。」
「本当に大丈夫だから!紙一枚だから一人でも余裕だから!」
ステラの純粋で真っ直ぐな目を見ていると…断ったり、嘘を付いたりするのが難しくなってくる。
「だからさ…」
「じゃあ、ステラが代わりに取りに行く。」
「ええ!?」
な、何のために…?俺の頼まれたことなんだからステラが行く必要は…
そんな事を考えているとステラは悲しそうにうつむいてしまった。
「ステラ…何の役にも立てない…?」
「え…いや…」
「ステラね…ずっとそうなの…スティングがいつもご飯作ってくれるのに…
ステラはおつかいももちゃんとできない。お掃除とか洗濯とかも出来ない…いつも迷惑ばっかり…」
「ステラ…」
俺…ステラの事小さな子供みたいに見てた…
ちゃんとステラもステラなりに成長しているのに…
「だからね…ステラ…色んな事出来るようになりたいの。
紙を一枚持ってくることぐらい、ステラも…」
そこまで言われてしまっては、俺には断る理由は無かった。
むしろ断るほうがステラに対して失礼に当たる…馬鹿な俺だけど、それぐらいは分かった。
俺の右手が当たり前のように動き、ステラの頭を撫でる。
「分かった。ステラ…お願いするよ。」
その時、ステラは満面の笑みを浮かべた。
認めてあげる事も大切なのに…気付かなかったな…
「うん♪シンはゆっくり休んでて。」
満面の笑みでステラはそう言った…これでは俺が着いて行く事もできないな。
「じゃあお願いするよ。市役所に婚姻届って言う紙を取りに行って欲しいんだ。」
「うぇ?…市役所って…どこ?」
でも、一人で行かせるのは…非常に不安だ…迷子になるかも…
不安を打ち消せ無いシンは言った。
「誰か一緒に行ってくれないかな…」
201 :
181:2006/10/08(日) 05:57:37 ID:???
「大体キモウトはね…はっ…妹…?」
「な、何よ…?」
ふっふっふ…見つけた…そう世の中の事にはメリットとデメリットの二つが存在する。
妹には確かにメリットが多いかもしれない。特に特定の趣味の人には…
だが、この場合において重大な欠点がある!
「あんたみたいな子と一緒に行って、婚姻届がもらえると思ってるの!?」
「っ…あ…!」
そう、そのロリな体では婚姻届をもらえるか怪しい…更にシンと兄妹という事がばれたら尚更…!
「あんたはただの足手まといにしかならないのよ…シンを困らせたいだけなの?」
「くっ…妹に…そんな弱点があるなんて…!」
マユは絶望したように両膝を地面に付いて言った。
そう…初めから勝負は決まっていた…
他の国ならまだしも、日本において兄妹で愛し合うことは出来ても結婚は出来ない!
ルナマリアが完全な勝利に心を躍らせているところに、シンの一言が聞こえた。
「誰か一緒に行ってくれないかな…」
その言葉で…心が歓喜に満ちる。
今日は完璧だと思った。キモウトも完全に打ち負かした。今日の私は完璧…あと一言私が言えば…!
「シン!私が一緒に行くわ!」
言えた!頭の中に、二枚の婚姻届を貰う私とシンの姿が浮かぶ…
「ルナ、頼んで良いか?」
「もちろんよ。」
私はとびっきりの笑顔をシンに向けた。
しかし…その後シンが言った言葉は…想定外だった…
「じゃあステラ、ルナが市役所の場所を知ってるから一緒にな。」
「うん。ステラ頑張る♪」
…へ?
状況が理解できないでいると…ステラが私の手を握った…
「行こっ♪」
私はステラに引きずられるようにシンから遠ざかって行く…
「俺はレイの方を手伝うから、おつかいが終わった後で、一緒に帰ろうな〜」
…え?
「うんっ!ステラ…ちゃんと取ってくるから〜…」
シンとステラが楽しそうに会話をしている…私は事情が分からずにステラに引きずられて…
…何でよ〜〜!?
終わり
202 :
181:2006/10/08(日) 06:02:58 ID:???
少々中途半端ですが、ここで終わりです。
落ちはルナマリアに担当してもらいました〜
この落ちのために、一番はっちゃけさせたw
素人の文章に付き合ってもらってどうもです。
181さんGJ
GJ!初めてとは思えない!面白かったよ
議長とタリアがどうなったのかが非常に気になるところだがw
シンが起きたらネコになってたっていうやつの続きはまだ出てないんだっけ?
207 :
181:2006/10/09(月) 01:24:43 ID:???
あれで落ちにしようかと思ったけど…少しだけ後日談
市役所
アサギ「受付のバイト退屈〜誰も来ないし…」
マユラ「そりゃバイトに任せること少ないからね…仮にも市役所だし。」
そこに二人の少女が歩いてきた。一人は元気いっぱいと言った様子できれいな金髪が印象的だが…
何故かもう一人は意気消沈と言った様子で、撥ねた髪(アホ毛)が疲れているようにしぼんでいる。
ステラ「えっと…あの…あのね…」
アサギ「はい、何か御用でしょうか?」
ステラ「こんいんとどけが欲しいんですけど…」
アサギ「え゛!?」
ステラ「…」
マユラ「…」
ルナ「…」
マユラ「(アサギ…一応マニュアル通りの対応を…)」
アサギ「(わ、分かったわ…)お二人用ですか?」
ルナ「違う!」
生徒会室
一人でせっせと会計書を作っているレイの元にシンがやって来た。
レイ「ん?シン、もう行ってきたのか?」
シン「いや、仕事をステラ達に話してさ。」
わざわざ引き離したガソリンにマッチを放り込んだのか…!?
レイ「ガソリンはどうなった?」
シン「は?ガソリン?」
シンの様子を見てみるが、シンに身体的及び精神的外傷は無い。
レイ「いや、爆発に巻き込まれてなければ良い。」
シン「???…取り合えず手伝うよ。」
一人の少年が知らないうちに爆発を回避していた頃…
理事長室
薄暗い部屋の中で静かな微笑を浮かべた男がいた。
ギル「(おそらくもうすぐだ…もうすぐ私の元に婚姻届が…タリア!今日こそわが気持ちを!)」
敢えて爆発に飛び込もうとする男がいた。
208 :
181:2006/10/09(月) 01:26:55 ID:???
>>201の後日談でした〜
今度こそ本当に終わりです。
後日談GJ
笑った笑った!!
職人さんと・・・デュランダル理事長に、乾杯!!
後日談ナイスです!
そういう時は臨機応変で行こうぜ!3人娘!
ところで
>>502さん、それいつのでしたっけ?
「俺は絶対にスティング達より下なんかじゃねぇ!」と主張するオルガを、
「じゃあそれを証明してみなさいよ」的な感じに誘導するフレイ。
その策謀(?)によりジブリール主催の「リーダー選手権」に否応なく参加を余儀なくされたオルガだが、
まったくやる気を見せないまま当日を迎えてしまった。
フレイ「さぁ、気合い入れていきなさいよ!なんせこの大会に優勝した暁にはしょ…」
オルガ「あん?」
フレイ「な、なんでもないわよ!」
オルガ「ふ〜ん…」
ネオ(司会)「ウヒョー!よく集まったなリーダー志望の諸君!
ルールを説明しよう、トーナメント形式で敵を倒して、敵を自分の部下にすること!そして、最後に残った奴が勝ちだぁ!」
オルガ「それじゃただの格闘大会じゃねぇかよ!」
ネオ「じゃあ始めるぞ!」
一回戦、オルガの相手は誰だ!?
しょ?
良作揃いのスレでこのようなSSを投稿して良いかどうか分からんが
特攻してみる。
↓
「うートイレ、トイレ」
俺の名前はシン・アスカ
ザフト学園のいたって普通の学生さ
俺は今、突然の尿意を感じて学園の校庭の便所を探しているんだ
シン「えっと、確かこの辺にあったはずなんだが」
校庭の便所は少し変な作りだ、何故か便所の付近にベンチがあったりする
シン「って、俺はいったい誰に説明してるんだ?」
お、あったあった、間一髪もう漏れそうだぜ
ん?ベンチに誰か座ってる
ウホッ!いい理事長・・・・・
俺は理事長を数秒見つめていた、すると理事長はおもむろにジッパーを下ろして
ネオジェネシスを露出させた
そして、何か俺に向かって話し掛けてきたんだ
変態理事「やらないか?」
俺の胸は高鳴った。それこそドキーン!!とかズキューン!!とか
擬音が聞こえそうなぐらいに!!
(中略)
マユ「ん・・・・ぐぉぉぉ・・・だめ!お兄ちゃん」
???「フフ、予想通りうなされてるわねー」
マユ「ああ・・・お兄ちゃんが汚されていく・・・いやぁ・・」
???「むふふ、通販で買った『嫌いな人に飲ませよう!飲んだ人は悪夢を見る不思議な薬』
を買ったかいがあったわね。これであの子には邪魔されない、・・・・ふはははは!勝った!勝ったぞ!!」
シン「なにやってんだルナ?勝手にひとんちに入って。しかもマユの部屋の前で高笑いなんかして」
ルナ「ぇ!?シン・・・なんで起きてるのよ!」
シン「あれだけうるさくされれば俺でも起きるよ、それよりお前、その手にもってる
トイレットペーパーの芯はなんだ?」
ルナ「あ・・・えっとー・・・これは・・・その」
シン「まぁ、いいや。折角だからマユ起こしてくれないか?いっつも起こされてるから
たまには俺が起こしたいけど、(いきなりマユに抱きつかれたりしたら困るしな)ルナに頼むよ。俺はメシ食ってくるからさ」
ルナ「ちょっと、シン・・・って、あーいっちゃったか」
ルナ(ック!!これじゃあ折角の作戦が台無しじゃない!
昨日わざわざシンの家に忍び込んで冷蔵庫に薬入りのジュース入れてたのに!!)
ルナ「そうよ!次はシンの分に睡眠薬を入れればいいのよ!
ふはははははは!!完璧だ!!」
マユ「ぬおおおお!この変態理事め!お兄ちゃんを犯らせはせん!犯らせはせんぞ!!」
シン「うわぁ!なんだ!?今ルナの高笑いとマユの叫び声が聞こえたような・・・
しかし今日は変な夢を見たな・・・・・なんで俺がレイと!!」
シン「うう・・・思い出しただけで寒気が、おかげでこんなに早くおきちまった!」
ウホネタ+夢ネタと安易なネタを書いてしまった自分のボキャ貧
にちょっと凹み
次はもっとがんばってレベルの高い作品を書きます!
いやいやなかなかおもしろいよ!Gj!!
あのネコ化のやつの続き、出ないんだったら自分が書いてもいいだろうか
どのネタもGJッス!
>>216 それ書いた人じゃないから簡単にOK言えないけど、
個人的にはとても読みたいです。
>>213 フレイひでえ。
それが金持ちのすることか!きっさま――――――!!
>>215 考えが足りないのはルナ姉のお家芸だな。
無差別爆撃になるじゃねえか……
>>214 しょ…「食堂フリーパス」!
まじめなパパにおこづかいを制限されてしまったが
いままで通り3馬鹿に餌付けできないと一人になってしまうかもという強迫観念による
実は寂しがりやフレイ様の苦肉の策なのであろう。
221 :
通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 12:04:57 ID:4b6+mCgR
あげ
保守
223 :
食欲の秋:2006/10/16(月) 22:36:58 ID:???
フレイ「うーん、パパが送ってくれた柿大分余っちゃったわ……。
普段視界に入る奴には大体配っちゃったし、こうなったらザフトの連中にでも
あげてこようかしら」
レイ「ラウは毎年庭の栗で栗ご飯を作ってくれるのは嬉しいんだが、
必ず作り過ぎるのは何故なんだろう……。……いや、もしかするとこうして俺が
親しい相手に配りに行けるように配慮してくれているのかも知れないな」
メイリン「あー、家族でお芋掘りは良かったんだけど、食べても食べても全然
なくならない……。美味しいんだけど、これ以上は流石に女の子として色々
辛いものがある……。そうだ、こういうときこそご近所にお裾分けだわ」
シンの家の前
ルナ「こおおらああああ!! 退きなさいよあんたら、シンは私の「秋の味覚スペシャル
愛妻弁当w」を食べるんだったら食べるのよ!!」
マユ「人の家来てまで何寝言言ってんのよアホ毛女! お兄ちゃんの今日のご飯は
ほかほか新米ご飯とかわいい妹って決まってるの! 寧ろ私が主食でオールオッケー!!」
ステラ「うえええええい!! ステラシンにご奉仕、シン、スティングのカボチャプリン
食べる!」
フレイレイメイリン「……………………」
シン「なんだよお前らー! 美味いもの配ってたって皆から聞いたぞ、なんで俺だけ
蚊帳の外だったんだよ!」
フレイレイメイリン(だってあの三人に狙撃されたくないし……)
三人の力はシンを孤独にする・・・
GJー!
どうでも良いけどフレイレイメイリンに吹いたw
フレイリンと綺麗に縮められそうで更に吹いたwww
究極合体するんですか?
229 :
天誅 種:2006/10/19(木) 23:23:04 ID:???
時は戦国?
ザフト学園藩当主、ギルバートデュランダルの側近タリアがパトリックにさらわれた事件で傷つきながらもタリア奪還に成功した、ザフ学忍流忍者OBラスティとルナマリア
しかし帰還の際に降り注ぐ落石に身を投じ、タリアを助けたラスティは行方しらずになっていた…
そのパトリックの騒乱の後ザフト学園藩はつかの間の平和が流れていた。
ルナマリアは騒乱後すぐに出立。不穏な影が差さぬようにザフト学園藩の周辺を
巡り歩いていた…
周辺を巡る道中ルナマリアは襲撃を受けた学園を目のあたりにする
そこは忍の集落「連合の里」
瀕死の学生を助けようとする学生を助けようとするルナマリアだったが
皆『黒屋』と言い残し絶命する
情報を把握できないままその場を後にしようとするルナマリアだったが
そこへ行く手を阻む一人の少女が現われる
少女の名は「ステラ」
修業から帰りついたステラを待っていたのは焼き討ちされた故郷だった
対峙するルナマリアとステラ
二人の運命が幕をあける!
230 :
天誅 種:2006/10/20(金) 00:09:38 ID:???
『仇は討つから…』
天涯孤独━━ステラ
『忘れてた?私もザフ学の忍なのよ!』
ザフ学忍流忍者━━ルナマリア
この世を黒く染める『黒屋』
『役に立たないなら…消えろ』
黒屋元締め(リーダー)━━スティング
『甘いねぇ…』
裏切りの忍━━フレイ
『行くぜぇフレイ!』
フレイのお供━━オルガ
『とっておきの曲だぜ?』
鎮魂歌━━だんまりのハイネ
『やっぱり女は良いもんだw』
女専門始末━━すけこましのネオ
『始末をするだけで気が晴れるんだよ…』
剣豪━━アウル
この世の悪は紅に散れ!
______天誅 種_____
調子に乗って書いてみた、スレの設定がorz
もし許しが出るなら続きをちまちま書いていきたいです
ここで臨時ニュースです
ザフト学園のある場所にある
ワカメ王国が何者かにより襲撃された模様です。
>>230、すごい!ぜひ読ましていただきたく思う
>>230 あれ、シンがいねぇw?
どんどん書いてください!!是非是非読みたい!!
ザフ学離れいく日か…
不穏な影が差さぬよう間者を放ち諸国を巡る
数えた塚は三百余り
絶えぬ煙、はせる炎、焼きうちされた朽ちた里
ルナマリアは今ここにいる━━
世は戦国。滅びる里は数多とある
道中、些事だと過ぎる気が眼にとらえた亡骸は
忍、忍、忍また忍
直感あるいは胸騒ぎか
わからぬままに掻き立てられて
中へ、中へ
次回 天誅 種 第一話
【 忍の里の少女】
ちょっとみないうちにいっぱいネタキテタ!
続き楽しみだw
>>223 メイリン……ヴィーノにも分けてやれよ……
ルナ「これはひどいわね…」
今ルナの目の前にて一つの里が滅びようとしていた
里が滅びているのを見るのは始めてではない。
しかし
ルナ「何か匂うわ…女の勘って奴かしらねw。とりあえず探険してみましょうか」
ルナは歩きだす。しかし歩くといっても普通の歩き方とは違う足音を一切立てずに歩くのだ。
なぜなら彼女は忍、気付かれた時は己が死ぬ時か相手が死ぬ時のみ
ルナ「しかし、本当に厄介な里ね…」
一人愚痴をつぶやきながら忍道具、鉤縄を使いながら段差、崖をのぼっていく
ルナ「あれは、忍?」
いくつの崖を登ったであろう。やっと崖の下に忍を見つけた
忍A「作戦は順調か?」
忍B「問題無い。まさか里の奴らも身内にやられるとは思っておるまい」
ルナ「はい、重要な情報ありがと♪」
二人が対話している間に飛び降りるルナ
忍A「何だきさ……ぐぇ!」忍B「あべっ!」
右足を相手の首に首に掛け全体重をかけ地面に頭をぶつけ、そのまま空中を回りながら、腰に掛けている二つの短刀の一本を迅速に右手持ち勢いよくもう一人の額を刺す
敵に死ぬ事を感じさす前に殺す
忍びつつ殺す
これぞ忍殺である
ルナ「身内か…一体何があったんだろ?」
先に民家を見つけるルナマリア
この里の人間がいるかもしれない。わずかな希望を持ち民家へ足を運ぶ
鈍い音が響く凶器が人体に刺さる音
長老「なぜじゃ…フレイ」
フレイ「悪いけどこれも元締めの命令でねぇ…ん」
人が来る気配を感じたフレイ
フレイ「とりあえず…死んだ振り」
腰元の小刀で自分の首をかっきるフレイ
フレイ「うぁ…」
もちろん急所は外してあるそして地面に伏せる。これもまた忍びの技である。
常人が真似すれば間違いなく即死であろう
そこへ、ルナマリア到着。彼女の目に移ったのは男女の亡骸
ルナ「まだ新しい血の匂いがする…一歩遅かったみたいね」
長老「あ…あ」
ルナ「え…この人まだ生きてる」
駆け寄り長老を抱える。まだ息はある
ルナ「誰がこんな事をしたの?」
長老「く、くろや…」
ルナ「黒屋?」
それが長老の遺言となった。
ルナ「・・・黒屋」
ルナはこの時気付かなかった背後より走ってくる影に
???「長老!」
ルナ「!?」
???「おまえぇぇぇぇぇぇ!」
鞘から刀を抜き襲い掛かっくる黄髪の少女。
それをバック転で避けるルナ
ルナ「里の生き残り!?」
着地と同時に二本の短刀を構えるルナマリア。相手も負けずに刀を両手で握りしめる
???「そうだ!」
謎の少女の言葉に殺気がこもっていた。
ナ「(やれやれ…)どうせ私がやってないっていっても信じないんでしょ…いいよ、かかってきなさいよ!」
???「うぇぇぇぇい!」
少女の行動は単純であった。ただ怒りに身を任せ刀を大きく振る。そんな刀に当たるわけもなくルナはしゃがみ…
ルナ「せやっ!」
掛け声と共に足で満月を描くように蹴りあげる。
???「あうっ!」
蹴は少女の顎に直撃 その衝撃で空を舞い…
???「あがっ!」
醜く地面に落ちた。そこへすかさず駆け寄り短刀を首元へ向けるルナマリア。
しかしその短刀が首をめがけ振り下ろされる事は無かった
???「くっ…」
ルナ「黒屋って名に聞き覚えは?」
???「無い!あってもあんたみたいなアホ毛に教えるもんか!」
ルナ「あぁそう…でも口の聞き方には気を付けなさいよ!」
ルナマリアの手が振り落とされる。そして少女の視界は真っ白になった
第一話END
240 :
天誅作者:2006/10/22(日) 22:03:20 ID:???
文才しょぼくてスマヌorz
前は一レスぐらいのミニSSしか書いてなかったが
長編が書きたくなった
まぁこんな俺ですが暖かい目で(ry
GJ!
続き待ってるよ!
GJ!
時代劇な感じの文章がすごい好みだ〜続きに期待してます
髪黄色でカガリ想像したからうぇぇぇぇいでびっくりした
ルナとうぇぇぇぇいだから当然シンからむよな?
友も、家も、里も、心も焼かれ立ち尽くす
脱け殻はいらぬ少女をすりぬけ炎ははばたく
頬をなでる風。熱を帯びて降り注ぐは有情の雨ならぬ、嘲笑の煙。
やがては空も焼かれ、焦がされ黒く染まる。
少女は見上げる事しかできぬ
たたじっと黒く染まる空を望しかできぬ
煤を流すは悔恨の涙。心に宿すは誓いは復讐。
それも全ては別れの後で
今はただ友の前に向かう…
次回【巣立ち】
この世の悪は紅に散れ!
シン+このスレの主要キャラ達「出番…(´・ω・`)」
、、、、
ミ・д・ミ<ほっしゅ
""""
保守
過疎ってるな・・・保守
下がり杉
2ちゃんのぞく暇が最近ない…
他住人も忙しいのでしょう
250 :
天誅作者:2006/10/28(土) 22:08:03 ID:???
投下行きます
「フレェェイ!」
少女の声が里全体に響き渡る。 そりゃそうさ何故なら彼女こそ里の生き残りの一人。
フレイ「あぁステラ…」
栗毛の少女はステラと言った。 この里の優秀なくノ一
フレイの元に駆け寄るステラ。
ステラ「フレイ、フレイ!起きてよ!」
フレイを必死で揺さ振るステラ目には涙を浮かべている
フレイ「ステラ…私はもう駄目よ…」
ステラ「そんな…フレイ…そんな」
フレイ「いい?ステラよく聞きなさい…」
そう言い斜め右を指を差すフレイ。 そこには里の抜け道があった
フレイ「あそこから里を抜ければ船着場があるわ…早く行きなさい。」
ステラ「そんな…フレイも一緒に行こうよ!」
フレイ「私も里も…もう駄目よ…」
ステラ「嫌だ!私が背負って…」
フレイ「割り切れよ出ないと死ぬぜ?」
ステラ「……」
ペーン
里に琴の音が響く
ステラ「な、何!?」
フレイ(あの馬鹿…!)
フレイ「さぁステラ早く行くのよ…私の想いがステラを守るから…」
そういい目を閉じたフレイ
ステラ「フレイ」
ステラは無言で抜け道へ…
フレイ「やっぱりステラは…甘いねぇ」
己に背を向け走っていくステラに自分のボウガンの照準を合わせるフレイ
フレイ「私も黒屋の一人なのよ」
一人呟くフレイ。そして…
???「待て…」
突如フレイの視界を傘が遮る
傘は黒く、白い文字で黒屋と書かれていた
フレイ「なんでよ?スティング。あんたが皆殺しの命令を…」
右目に眼帯。 左手に黒い傘。薄緑色の頭髪。
この男こそ黒屋元締めスティング・オークレーである
オクレ「あいつはまだ使えそうだろ…」
不適に笑みを浮かべるオクレ
フレイ「チッ…」
フレイはステラが嫌いだった。 年下の癖に自分より技術が上回っていて皆から人気あって…
フレイ「そこぉ!そんなこそこそしない!」
突如叫び民家の裏に回り込むフレイ
???「そんな怒らないでもいいじゃん…でも怒ったフレイも…」
オレンジ色の髪。独特な声。腰に掛けるは琴。
フレイ「あんたが琴を引いたせいで、寿命縮んだわよ!ハイネ!」
ハイネ「フレイが俺の名言を使ってくれたから嬉しくてついつい…
ハイネの両頬を目一杯引っ張るフレイ。
ハイネ「痛い痛い痛い…やめて、歌手は顔が命…」
フレイ「二度と歌えないようにしてあげるわ☆」
さらに両手に力を入れるフレイ
ハイネ「ちょっwwマジかwwギャース!」
オクレ「何があった…」
スティングの目の前には両頬が真っ赤に晴れたハイネと微笑を浮かべているフレイがつったっていた
ハイネ「ちょっと…」
フレイ「ふふふ…」
呆れるオクレ。 きっと民家の裏で惨劇があったのであろう…
オクレ「俺はこれからブルコスの宿に向かうがお前らはどうする?」
ハイネ「俺は明日、中立街で恵比寿の舞台があるんでね。さっさと帰って調整するよ」
フレイ(中立街ね…)
中立街。 この里から最も近い城下町である
ハイネ「フレイちゃんも来る?」
フレイ「断る。」
即答。
ハイネ「だよね…それじゃ俺は失礼するよ。」
抜け道に向かうハイネ。 どこか寂しげである
フレイ「待って!」
呼び止めるフレイ。 希望に満ちあふれた顔で振り替えるハイネ
ハイネ「チケットなら…」
フレイ「いや多分船着場にある船はさっきいった子が…」
ハイネ「(´・ω・`)どうしよう…」
フレイ・スティング(;^д^)9m
フレイ「私帰るわ…」
スティング「では俺も…」
そそくさに去っていく二人。取り残されたハイネ
ハイネ「とりあえず行こうか…」
抜け道に向かうハイネ
そして…
ルナ「ブルコスの宿ね…」
オクレの尾行を開始するルナマリア
━━━フレイ
━━長老
━みんな
林道を走り抜ける中、様々な思い出が頭をよぎる
楽しかった事
辛かった事
もぅここには戻らないだろう…
私はもぅ泣いたりしない。全てを焼かれた悲しみは復讐の怒りへと変わっていった
ズサー
勢い良くコケたステラ
それでもすぐに立ち上がり
走った。走った。走った。
そして着いた船着場。
運良く小舟が一隻あった
乗り込み漕いで、後は川の流れのままに━━━
ステラ「仇は取るからね…」
第二話。【巣立ち】完
ハイネ「泳ぎきって見せるぜ!」
同時にハイネの無謀な挑戦が始まった
まぶしい…
あれから川の流れに沿い数時間、 ステラの目は日の出をとらえていた。
ステラ(久しぶり…朝日…)
耳をすませば聞こえてくる。 魚が跳ねる音、小鳥のさえずり、風の音、そして…
ハイネ「一人では♪遠い明日を夜明けのままで♪越えそうで〜」
歌いながら泳いで来る人の声
ステラ「!」
しかしステラに歌声が届く事はなかった。 何故なら…
ステラ「やっと見えた!」
やっと中立街の船着場が見えたのだった。 ステラはオールを手に持ち、船を加速させた。
ハイネ「もっと先まで見たいんだ♪君とこのままどーかしてぇ♪」
ハイネの視界が中立街をとらえるのはもう少し先の事である
そしてステラは船着場につき港を歩いていた。 まだ朝ということで色々な漁船が港に入ってきていた。
ステラ「眠…」
昨日は色々な事があり、 そして船に徹夜で乗ってきたのだ。 そりゃ眠くもなるだろうさ
ステラ「あぅあぅ…」
おぼつかない足で向かうは何処であろうか…?
その頃ハイネもやっと港に着き…
ハイネ「到着…」
???A「リーダー!」
???B「おそーい」
リーダーと呼ばれたハイネ 迎えには恐らく恵比寿のメンバーの二人の少年。
ハイネ「おぅ。おまえら迎えに来てくれたのか…」
???A「3時間程待ちましたけどね…」
???B「ねむーい」
???A「深夜の三時に来るなんて言うから…何やってたんですか?」
ハイネ「筋トレだ。 あの〜トライアスロンて奴だ」
メンバーに始末屋に入ってる事は秘密である
ハイネ「俺疲れたから楽屋で少し寝るわ。調整はお前達二人で適当にやっといてくれ」
熱い、痛い、苦しい、助けて
ステラ私を置いていかないで
待ってよステラ!ステラ!
ステラ「いやぁぁぁぁぁぁ!」
悪夢から目覚めたステラ
ステラ「はぁはぁ…夢…」
額には凄い量の汗をかき、オールを漕いだ両手がまだ痛かった
ステラ(これからどうしよう?)
仇をうちたいといっても手がかりが一つも無く、どう動けばわからない さらには家もなく友もなく今日をどう過ごせばわからなかった。
ステラ「お腹すいた…」
腹が減っては戦はできぬ。 街に出ることにしたステラ因みに寝た場所は橋の下
忍者は寝る場所を問わない
街はフレイと何度か行ったことがあるが、一人で来るのは初めてである。
道を行く人がステラをちらちら見てくる。 服は小汚く汚れた忍者用の服。 皆珍しがっていた
ステラ「うぇ…」
ステラは逃げるように掛け蕎麦屋に入っていった
店員「へい、いらっしゃいませー!」
ステラ「一番安い蕎麦を」
店員「かしこまりましたっ」
店の奥の席にどっかり座った。 店の中はステラ一人で、珍しがって見てくる者はいない
ステラ「ふーっ…」
暇だからこれからの事を考えてみて、まず最初に頭に浮かんだのは仇では無く金である
現実、金がなけりゃ始まらない
店員「あざっしたー」
蕎麦を食べ終え外にでるとまた道行く人の視線の的になった。
ステラ「っ…」
逃げ込むように人通りの少ない裏路地へ向かう
裏路地は人通りも少なく どこか薄暗いが不思議と安心できた
ステラ「私は忍…」
改めて己は忍という事を感じるステラ
闇に生き闇に散る。 それが忍の運命。
そんな自分に嫌気が差したそんな時…
DQN1「てんめーっ!」
誰かの怒声を耳にとらえた。 すぐ様、怒声が発された場所に向かう
そこにはDQN6人程に囲まれた女性がいた。
DQNの一人が女性の首を掴んで、女性は苦しみの表情をしていたが
女性「あまり私を怒らせない方がいいわよ…」
と、 口調は強気であり、その口がさらにDQNを怒らせた
DQN1「はぁぁぁぁ…」
さらにDQNは手に力を入れた。
女性「あ…う…」
女性の顔が青ざめていくのをみたステラは、これはただ事じゃないと判断し
ステラ「うぇぇぇぇい!」
DQNに突っ込んでいった
DQN1「ウグハァ!」
強烈なタックルを食らったDQNは派手にこけた。
女性「ありがと…」
やっと首から手を離された女性もいきなりの安堵ゆえに失神した
ステラ「うぇ…」
女性の顔が一瞬フレイと被る、しかし今はそんな事を気にするわけにはいかない
敵は5人。少々無理がありそうだがやるしかなかった
そして男5人は容赦なくステラに襲い掛かった
咄嗟に刀を抜き戦闘態勢をとるが
ステラ「なっ!?」
DQNの一人に背後をとられ両腕をがっちりと固定されてしまった
ステラ「離して…このっ!」
DQN4「何を今更wwお前らやっちまいなw」
DQN達が動けないステラに殴りかかる。 顔、鳩尾、と狙う場所は急所ばかり
DQN3「こいつYOEEEEEE!」
DQN4「ってか俺TUEEEEEE!」
適当に叫びながらDQNは殴る殴る蹴る
ステラ「こんなはずじゃあ…」
意識がもうろうとしてきた時にようやく固定されてた腕を離されるがなす術もなく、地面に四つんばいになった。 今のステラにはそれが限界であった
DQN1「お人好し過ぎたなw」
いつのまにか立ち上がったDQN1の最後のカカト落としが炸裂し…
ステラ「おぅえええ…」
白目になり先程食べた蕎麦を嘔吐。 そのまま失神して倒れてしまった
ピクピク震えていたステラをみてDQN達は(^д^)9mして去っていった
ついに裏路地には失神した二人の女しかいなくなった
雨が降ってきた━━
裏路地に一人の少年が駆け込む。
漆黒な黒い髪。深紅の瞳には焦りを見せ駆けていく
???「元締め!」
二人の女性が倒れているのを発見し駆けよる
先程首を掴まれていた女性は元締めと深紅の瞳の少年に呼ばれた
???「しっかりして下さい元締め!」
必死で元締めを揺さ振る少年。
元締め「げほ!…そんな激しく揺らさなくても生きてるわよ…」
???「良かった無事で…それよりこの子は?」
ズタズタにされたステラを指差す少年。
???「まさか死んで…」
元締め「……」
無言でステラの脈をとる元締め。
元締め「まだ脈はある…急いで連れて帰るわよ!」
???「承知!」
少年と元締めはステラを抱えて裏路地をでていった
第三話【捨てるDQNあれば拾う元締めもあり】完
260 :
181:2006/10/29(日) 17:33:57 ID:???
「ん?…何故?」
夜中の九時…ゲーセンからの帰り道でシンが初めに呟いたのはそんな感想だった。
公園のど真ん中に…何故か…屋台があった。『むる太』と書かれているから…
「あのおでん屋だよな…?」
良く見ると屋台の周囲にはテーブルと椅子がいくつも並べられていた。
増築したのか?いやいや、絶対に売り上げ好調とは思えない。
失礼な感想を思い浮かべながら公園の中に足を踏み入れた。
暗い公園の中で外灯と屋台から漏れる明かりだけが揺らめいている。
「こんばんわ。」
シンが屋台に入り言うと、ムルタ・アズラエルが顔を出した。
…やっぱりこの人か…
「どうしたんですか?こんなに増築して…」
「んっふっふっふっふ…」
「?」
屋台にいるムルタは…今までと雰囲気が全然違っていた。
嬉々とした表情を浮かべ、いつもの何倍ものおでんを用意して笑っていた。
「ああ、シン君…こんばんわ。」
「こ、こんばんわ…」
見えない何かに気圧されて、もう一度挨拶をしてしまった。
取り合えず椅子の一つに腰を下ろそうとすると…
「駄目ですよ。」
「えっ…」
突然止められたので、その場で動きを止めた。
「この店の席は連合高校の人か、青き清浄なる世界のために頑張っている人のための席です。
あなたはザフト高校でしょう?ですから、席に座る資格はありませんよ。」
「なっ…!?」
ザフト高校への完全なる拒絶の言葉だった…
そう言えば、この人はかつて連合とザフトが酷い関係だった頃の理事長でもあった。
ザフト高校への根強い差別精神があると言うのか…
「連合とザフトを差別するんですか!?」
「差別ではありません。区別ですよ。」
…詭弁だと…怒りに任せて叫ぼうとした。
その時に気付いた…
おっしゃあ!!!良作来たぁ!!
GJ!!
痛い━もぅやめて
ステラをいじめないで
いじめられるのは嫌
誰か助けて――
あ!フレイ!
何でそこで見てるだけなの?ステラいじめられてるんだよ?
フレイ「ごめんね…ステラ…私もぅあなたを助けられない…」
あぁ待っていかないでフレイ!フレイ!
DQN「あっひゃひゃひゃW」
私の体が腰から真っ二つに……
いやぁぁぁぁあぁぁ!
ステラ「いやぁぁぁぁ!」
私は恐さに目を瞑った
そして目をあけると周囲は暗かった
…ここは?地獄?ステラ死んじゃったから地獄に落ちたの?
あれ?でも布団があるし、足もあった…夢?
?…布団?
何で私が布団で寝てるの?ステラ「痛…」
起きようとすると、まだ体全体が痛かった。 とてもじゃないけど起きれそうになかった
目が慣れてきてまわりを見渡すとどうやら部屋の一室で
隣でパチパチと音を立ていろりが燃えていた
見渡し終えると妙に視界に違和感を感じた。 不思議に思いながら顔を誘ってみると
ステラ「あ…」
右目に包帯が巻かれていた。あぁそうだ…私は…
ピシャ!
誰か入って来たみたい…
元締め「体の具合はどう?」
私の心配をしてくれた人は気を失う前、私が助けようとした人だった
ステラ「まだ…体が痛くて動けない…」
元締め「さっきは悪かったわね…」
そっと女の人が私の頭を撫でる。 包帯を巻かれていたので変な感触だった
ステラ「え?いや…あれはステラが勝手に…」
元締め「あなたステラって言うの?」
あ…ついつい名前を…
ステラ「す…ステラ・ルーシェ…」
はずかしながらフルネームを伝えた。 するとその人は、微笑を浮かべながら…
元締め「ふふ…駄目じゃない…忍が名前も知らない人に名前を教えちゃ…」
ステラ「!」
何でこの人…私が忍って事を…
元締め「顔が赤いよw図星みたいね」
私の頬を突く。 この人は一体?
ステラ「あなたは一体?」
アサギ「私?私はアサギ。 アサギ・コードウェル」
ステラ「そうじゃ…う…」
ノリで体を動かそうとすると激痛が走る…
アサギ「だ、大丈夫?」
アサギさんが心配そうな顔で私を見つめてきた。 悪い人じゃ無さそう…
ステラ「う、うん…」
アサギ「良かった…」
ステラ「で…」
たくさん聞きたいことがあったが私は一番気になっている事を聞いた
ステラ「何で私が忍って事を?」
するとアサギさんは難なく教えてくれた
アサギ「まず第一に服装ね。私は忍者ですって言ってるような服装だったわ」
ステラ「でも…それだけじゃあ…」
アサギ「待ちなさいよ。忍とみた理由はもぅ一つあるわ」
ここでアサギさんの意外な職が判明した
つづく
書き方かえてみた。色々試していこうと思います
264 :
天誅 作者:2006/11/01(水) 00:46:17 ID:???
スレに活気が戻ることを期待しつつ投下いきます
アサギ「そして第二には目」
ステラ「目?」
アサギ「そうよ。私も始末屋だし色んな忍をみてきたけど百里眼を使う人間の目は常人とは違う…」
ステラ「へ〜」
百里眼ってのは忍の技の極意の一つで常人の数倍もの距離まで遠くまで見えるようになる技。 それを応用した技もあるんだけど私はまだ知らない
目が違う…凄い洞察力、今まで何人も…始末屋
ステラ「!」
ステラ「アサギさんって始末屋!?」
アサギ「いかにも」
ステラ「……!」
まさか、こんな人が始末屋だなんて
ステラ「じゃあ何でさっき男の人達に?」
アサギ「些細な事でもめて舐めてたらあっさり返り討ちに」
ステラ「……」
私の始末屋のイメージは昼は家でずっと武器の整理とかしてて、日を浴びるイメージは無かった
ステラ「始末屋の名前は?」
アサギ「表業は栗屋、裏業は紅屋」
あれ?二つも名前が…
アサギ「わかりやすく言うと昼の顔と夜の顔ってやつ」
なるほど…
ステラ「やっぱり紅屋が始末屋の顔?」
アサギ「そうね。で栗屋が中立街の七不思議の一つの顔。」
ステラ「七不思議?」
アサギ「なんで栗しか売ってないし客もそんなに多くないのに中立街一の老舗なのかw」
ステラ「裏の顔で稼いでいるから…」
アサギ「ふふふ」
アサギさんが冗談混じりに笑う。しかし、始末屋にしては何か…
ステラ「もぅ一つ質問…」
アサギ「ん?」
ステラ「紅屋のメンバーって何人位?」
アサギさんはふっと笑い、右手を出して人指し指と中指と薬指をあげた
ステラ「三十人?」
アサギ「三人よ」
ステラ「少ない…」
アサギ「そう?」
アサギさんは右手を出したまま左手の人指し指で右手の中指を差した
アサギ「これが私。紅屋元締めアサギ・コードウェル」
ステラ「……」
私はアサギさんの指を食い入るように見た。見なければならない何かを感じた
そしてアサギさんは次は薬指を差した
アサギ「そして、これがシン・アスカ」
ステラ「シン?」
アサギ「あんたに包帯つけたのもシンだ。今ステラの後ろで壁によたれ掛かって寝てる」
私はまだ首が痛かったが後ろを振り向いた。 そこには黒髪の私より少し年上の少年がすこやかな顔で寝ていた。 そしてシンさんの横には包帯がぶっきらぼうに転がっていた
ステラ「シンさん…」
アサギ「あいつは呼び捨てで良いよ。それの方が本人も気に入ってるみたいだし」
アサギ「そしてだ…」
アサギさんが最後に人指し指を差した
アサギ「これはステラ。ステラ・ルーシェ」
ステラ「!?」
私は驚いた。 冗談かとアサギさんの目をみるとまじまじと私の目を見ている
アサギ「昨日忍の里が一つ焼き討ちで滅んだ。 里の奴等は皆殺しでひどい有様。 その事はすぐに私達の耳に入ったよ。 あの里は有名だったからね。 そしてその後日に忍が一人中立街に来た…ステラは私の推測が正しければ里の生き残りのはずよ」
ステラ「…うん」
もう『何で』とは聞かなかった。 この人は何でもお見通しのよう
アサギ「やっぱりね…目には目を。始末屋には始末屋を。きっと私達の始末屋にいたら黒屋の情報とかも入ると思うけど… どうするステラ?紅屋に入るかい?」
黒屋…復讐…始末屋…もはよ迷う事はなかった
ステラ「うん……ステラは今日から紅屋のステラになる」
アサギさんが手を差し伸べてきた
アサギ「握手よ」
寝たままだし痛みがまだあったが私も手をだした
ステラ「握手…」
あったかい手だった。 始末屋には思えない程に
シン「新メンバーか…」
後ろから声がした。見ると先程寝てた少年で、瞳は赤かった
ステラ「起きた…?」
シン「いや、ずっと起きてたぜ」
そしてアサギさんが…
アサギ「紅屋に入らないようだったらシンにステラを殺してもらう予定だったのよw」
ステラ「ははは…」
アサギさんが笑顔混じりにブラックな事を言う
シン「ま、俺は絶対入ってくれると思ってたけどな」
そういい天井にシンが何かを素早く投げた
ステラ「小刀…」
寿命が縮まった気がする…
【始末屋】完
GJっす!!
このスレに似合わんくらい、ステラやシンがかっこよかたぁ!!
アサギさんを初めて姉御と呼びたくなりましたwww
ある日の放課後。連合高校の空き教室にネオの呼びかけでいつものメンバーが集められていた。
ネオ『ウヒョー!』
で、今回の事件の元凶となるネオが高らかな叫びとともに現れた。
ステラ「ネオ、うるさい・・・」
オクレ「・・・今日は一体何だ?」
ヨウラン「学校違う俺達まで呼んで、一体何があるんだよ?」
シン「そーだそーだ! 今日はこれからクロスボーンガンダムX1Ver.KaをあぁしてそうしてこうするとこうなるでクロスボーンガンダムX2に改造しようと思ってたのに・・・」
ガンプラに捧げる時間を潰されてシンは少し不満気味なようだ。
ネオ「まぁ、待て待て。今から説明するからよ。・・・ぶっちゃけて言うと、1週間後は連合高校の文化祭だ」
ヴィーノ「・・・はい?」
ネオ「だから文化祭」
・・・しばしの沈黙。
アウル「・・・毎度毎度の事だけど、何なのさ、この唐突なイベント」
ネオ「はっはっは。まぁ、そう言うな。イベントはみんなでやるもんだ」
あきれた顔のメンバーの様子にネオはどこ吹く風。さすが、連合高校教師だ。
レイ「・・・で、出し物は何なんだ?」
ネオ「さすがレイ。話が早いな。俺達がやる事は決まっている」
ネオ『・・・演劇だ!』(ディンっ!)
三味線のような不思議な効果音とともにネオが高らかに宣言する。
『何いぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!??』
さぁ、パーティの始まりだ(違
ネオ『そして、演じる作品はこれだ!』(ディディーンっ!)
更なる効果音と共に、ネオが掲げたものは・・・
つ『Hでキレイなお姉さん』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
・・・2度目の沈黙。
シン「あ、あんたって人はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
マユ「キャーーーーッお兄ちゃん見ちゃダメっ!(めごしっ) お兄ちゃんが見て良いのはいもう・・・」
メイリン「わああぁぁぁぁっ!? 何言ってるのマユちゃん!?」
ステラ「うぇ? それなに・・・?」
そして天然ステラがネオの手に燦然と輝くブツに手を伸ばす!
アウル「ギャーーーーーーーーーーーーッ! やめるんだっ、ステラーーーー?!」
オクレ「ステラ! お前も見ちゃいけません!」
しかしそこは以前激戦を繰り広げた花嫁父と花嫁兄。見事なコンビネーションでステラを止めると、そのまま後ろにすっ飛ばした!
シン「・・・ってて。マユ! いくらなんでもいきなりぶっ飛ばすのはヒド・・・?!」
シン&ステ『うえぇぇぇぇい!?』(どんがらがっしゃ〜ん!)
そしてお約束のようにすっ飛んだ先には先程マユにぶっ飛ばされたシンがいた。そのまま2人は激突し、抱き合うようなカッコで机と椅子の海に沈んでいった!
コニール「うわぁぁ! 大丈夫か、2人とも!?」
メイリン「」
フレイ「助けるわよ!」
コニール(にしてもステラシンにと抱き合って、あぁうらやまし・・・!?いやいや私は何を考えているんだ私はそもそも・・・)
ミーア「コニールちゃん! 手、手止まってる!!」
ハイネ「ふ〜ん、そうか。ネオはこういうのが好きなのか」
ルナ「でも、その、なんだ。エロスはほどほどにしときなさいよ?」
ネオ「ん?どうしたみんな・・・! やぁ、スマンスマン間違えた。え〜っとどこだったかな・・・」(ゴソゴソ)
全員『間違えたのかっ!?』
ネオ『あったあった。ホントはこっちだ!!』(ゾノォォォォォンっ!!)
つ『月姫』
全員『どっちにしろピンク系かこのスリーピンクゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!』
はい、天誅 種という力作が投下される中、下らないですが続きます
271 :
天誅作者:2006/11/02(木) 20:24:09 ID:???
GJ!
ゾノォォォンで吹いたww
>>スレの皆様
えぇと…毎回、俺の小さい脳みそをひねるにひねって考えた天誅種を読んで頂きありがとうございます
どうかこれからもお願いします
因みに時代は銀魂の劣化っぽいのをイメージして頂きたいです
>>271 いやいや劣化してないしてない
天誅シリーズの雰囲気好きwwww
そして
>>270さん
なんだか愉快な雰囲気が今から伝わってきますなwwww
楽しみにしてます。
頑張ってください
久しぶりに来ました
そしたら良作が一杯*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!
元締めとステラはあの後色々話したすえに、二人添い寝してまだ寝てる
元締めが布団無しで寝てたんで俺の部屋から俺の通常の三倍いい夢でみれるはずの布団を掛けといた
もちろん色は赤。
俺は二人の横でぶつからないように寝た
しかし今日はなぜか早く起きてしまった
シン「ふぅ…暇だし開店の準備でもするか」
俺は部屋をステラと元締めが起きないようにそっとを出て
栗屋へ向かう
部屋からでて廊下を左に行ったら栗屋窓口 右は紅屋窓口になってて外見は小さなたばこ屋とか宝くじ売場っぽいかな?常に外をみとける感じ
二階は俺と元締めの部屋がある
そういやステラの部屋はどうなるんだろう?
栗屋の準備はまず表に出ての掃除。
シン「くぅ…」
吸って
シン「ふぅぅ…」
吐いて
右手にほうきをもちゴミを集める。
ゴミを集めてちりとりに入れて一段落
シン「ん〜…」
ふっと空をみるとまだ薄暗く太陽もまだ少ししか顔をだしていない。
客は神様。 元締めの教えだ 客は万全の準備で迎えるってのが店員ってもんだ
俺は栗屋のカウンターを見渡す。 汚れている箇所が無いか念入りにチェック。
カウンター、レジ、ガラスケース、ガラスケースの棚
そして金運upのため俺が作った1/144百式。
カウンターに堂々と飾って俺や元締めと一緒に道行く人を眺めている
シン「よし…」
不備が無いことを確認した俺はガラスケースの棚に品を並べていく
そして俺の顔に掛からない程度にのれんを掛けて準備完了
シン「ふぅ…」
俺はカウンターの椅子に腰掛けた。
シン「さてと…暇でも潰しますか」
俺は客には見えないガラスケースの下からガンプラの箱を取り出した
シン「今日もドム作るかな♪」
以前大人買いしたから数箱ガラスケースの下に隠してる
因みにドムはこれで三機目
これと後ガンダムを作ればトリプルドムのジオラマが作れる
シン「哀〜♪」
俺は鼻歌を歌いながら作業にとりかかった
こんな明け方に聞くのは野良ネコ位だろう
━━━━━
あれから一時間が経過し、町人が歩いていくちらほら見える
出勤する人や、両手の桶に魚をたんまり入れて駆けていく人、水商売が終わったのかはだけた服で帰宅していく人寺子屋に向かう子供
時々で痛い奴を見る目で見てくる奴もいるが気にしない
シン「ん?」
今までずっとドムを作る手先を見ていたので
店の前でガラスケースをじっと見てる少年に気付かなかった
シン「いらっしゃいませ」
とりあえず言っとく。 しかし少年はこちらを見ようともしなかった
シン「?」
奇妙に思った俺は少年の視線の的に目をやると
そこには俺の百式が飾られてあった
ガノタは年齢の壁を破る
そう思った俺は少年に聞いてみた
シン「君もガンダム好きなのかい?」
少年「うん!この百式はお兄ちゃんが作ったの?」
シン「そうだよ」
少年「へー…」
少年が俺の顔をじろじろみてくる
少年「明日僕の百式持ってくるから見せ合いっこしようよ!」
少年はそれだけ言うと寺子屋に走っていった
シン「将来有望なガノタだな…」
俺はそう思い。またドムを作りはじめた
朝の中立街は平和だった
俺たちが悪人を始末してるから
第五話【栗屋の顔は仏の顔】完
ヨウラン「・・・って、おいコラ! このおっさんはスリーピンクじゃないぞ! 俺達と一緒にすんな!」
ネオ「おっさんいうなっ!」
ヴィ「そ、そういえばそうだった!」
ルナ「ピンク系=スリーピンクって感じがするのよね、最早」
ネオ「フっ。俺をそこの三人のようなただのエロスマンと一緒にしないでもらいたい!」
ヨウラン「エ、エロスマン?!」
ヴィ「うわ何かすごい似合ってる!?」
ネオ『俺は真実の愛(エロス)に生きる男・・・ネオ・ロアノークだっ!』(ゾノォォォォンッ!)
謎のキラキラフィルターの中で華麗に舞い踊りネオが高らかに宣言する!
フレイ「つまりは変体仮面ね」(ポイポイポイっと椅子を投げる)
ネオ「ぐふぁっ!?」(ドムドムドムッ)
が、あえなく撃沈!
アウル「・・・で、マジでこれやるの?」
メイリン「そ、それはないでしょ・・・」
ヨウラン『ちょっと待ったぁぁぁっ!』
ヨウランパワー覚醒!
フレイ「あら、どうしたのエロスマン?」
ヨウラン「え〜い、エロスマンでもこの際良い!」
ハイネ「良いのかよ」
レイ「気にするな、俺は気にしない」
ヨウラン「これはエロゲっちゃエロゲだが、ストーリーは物凄く良いんだ! 見ろこれを!」(バビーンッ)
彼の懐から現れたのは
???『D・V・Dっ!』
オクレ「どわっ!? 今赤毛の留年生がっ!?」
マユ「ちょっ。そんなのいつも持ち歩いてるの!?」
ヨウラン「たまたまだ!」
全員『たまたま!?』
ヨウラン「いいからプレイしてみろって!」
全員『えええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?!!?』
ヨウラン「我が同胞みたいな驚き方するなっ!」
アーサー「フォ、フォンドヴォアゥ!」
アビー「それクシャミですか!?」
数時間後・・・
全員『何て良い話なんだ!!』
ヨウラン&ネオ『だろ!?』
ミーア「これ、そっち系なシーンいらないんじゃない?」
レイ「なければ、充分純愛(?)ストーリーとして成り立ちますね。キャラもそれぞれ立っている」
ルナ「案外、やってみるのも悪くないかもね」
オクレ「ああ、悪くないかもな」
マユ(ふふふふ、これで・・・)
ルナ(ヒロインの座を取れば・・・)
ルナ&マユ『大衆の面前でシンとイチャコラ出来る!』
ネオ『それじゃ、早速配役だぜ! ウッヒョーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!』
シン(庇ったステラの上)「・・・この俺にクロスボーンのシールドを使わせるとは・・・・・・」(気絶中)
ステラ(シンの下)「うえぇぇぃ。シン・・・まもってくれた・・・(ぎゅー)」
哀れシンを抜きに話は進む・・・・・
ネオ「といっても、大体は決めてある。まずは主役、脅威の朴念仁こと女泣かせ『遠野 志貴』だが・・・」
全員『シンしかいないだろう』
ルナ「一緒に見たアニメの声優さんと声そっくりだし」
レイ「衣装も眼鏡をかけせさればそれでOKだろう」
ネオ「ウヒョーっ。決定だな。っつーかあの坊主以外がやるのは却下だ」
ヴィーノ「却下!?」
ネオ『面白くないだろう!』(ゾノォォォォォンッ)
ヴィーノ「・・・異議なし」
ネオ「さて次は、メインヒロインあーぱー吸血鬼こと真組の姫君・・・」
ルナ&マユ『『アルクェイド・ブリュンスタッド』をやるのはこの私よ!』(バビーーーーーーーンッ)
ネオ「ウヒョッ!?」
オクレ「変な驚き方するな」
フレイ「駄目よ。アルクェイドやるのはステラ。そうでしょ、変体仮面?」
マユ「な、なにぃ!?」
ルナ「フレイさん! この前の花嫁騒動といい、ステラ贔屓は許しませんよ!」
フレイ「贔屓じゃないわよ。いい? あなた達、これは文化祭なのよ。あまりお金はかけられないわ」
ルナ&マユ『それとこれとどんな関係があるというのだ!?』
レイ「・・・衣装代、それとセリフだな」
フレイ「そう。ステラは元々金髪だからカツラもいらない。衣装どこかから借りてくるだけでOKなのよ。雰囲気も似てるし」
ヨウラン「それに、他のキャラはセリフが多いからステラが他の役は厳しいしな」
ルナ&マユ『ぐっ! ここに来て正論を!』
ネオ「・・・というわけでステラはアルクェイドだ。救助できたら教えてやってくれ・・・で、次だが・・・」
ヨウラン「埋葬機関第7位、優しい先輩シエルだが・・・」
メイリン「優しい先輩・・・・・・」
全員『そんな奴、この中にいない!!!!』
ルナ「ちょ、私シンの先輩よ!? 髪もショートカットだし!」
メイリン「困ったなぁ・・・」
ルナ「だから私h『「さて、誰にしようかしら・・・(byフレイ』・・・・・・」
ハイネ「フレイちゃんはどうよ?」
フレイ「私!?」
アウル「なんだかんだいって優しいもんね、先輩だし」
フレイ「ちょ、おだてても何も出ないわよ!?」
オクレ「そうだな、適任だろう」
ハイネ「だろだろ? 志貴が俺じゃないってのが癪だが・・・」
レイ「そうなったら、誰もやらないと思いますが」
ハイネ「うぉぉぉぉぉっ!?」
ミーア「お願いね! フレイ」
フレイ「わ、分かったわよ。やるわよ! か、勘違いしないでよね! 劇で主役ポジションがやりたかったわけじゃないわよ!」
全員『ハイハイ、ツンデレツンデレ』
ルナ「・・・・・・私って・・・・・・orz」(グゥゥゥゥゥゥン・・・・・)
レイ「気にするな、俺は気にしない」
本日分投下、やぁ、みんなガシガシ動くからどんな風に進むか自分でも分からなくなって来たw
>>272さん
期待に応えられるよう頑張ります!
>>274、
>>275 GJどうもですw
タイトルのセンス良いなぁ〜。見習いたいw
それに3倍見られる『はず』、金運UPの1/144百式にワロタw
そして、最後のカッチョイイ一言。
シンカコイイよ、シン!!!
ああ、分かります
このスレのキャラって動かしやすいというか、暴走しやすいというか
(特に女難軍団)
今回も面白かったwwww
あらゆるキャラに1万円を渡し・・・・・その動きを観察してみたい思う
シン・アスカ 一万でいきなりガンダムFIXのディープストライカーを買い、残りはガンプラへ消える
ルナマリア・ホーク 一万でシンを釣り上げ、卑猥な事をしようとしたので、没・収!
マユ・アスカ 上に同じ、だがこちらは加えてガンプラも付け加えていたので、上の例より上手か
レイ・ザ・バレル いつも世話になってる保護者のクルーゼ氏になにかプレゼントを用意しようとしている、なんていい子だ!!
ヨウラン・ケント エロゲを買おうとしていたので、没・収!
ヴィーノ・デュプレ メイリンになにか送ろうとしている・・・・応援したいが・・・まぁ実るまい
スティング・オークレー 一万を渡したとたん白目を向いて失神、一万の重みにやられた
アウル・ニーダ 一万を全てキムチに・・・・・・
ステラ・ルーシェ 何を思ったのか食べようとうわなにを(ry
記録者・・・・・・・・・・・・・・・オルガ・サブナック及びクロト・ブエル、シャニ・アンドラス
後血がこびりついて読めない・・・・・・
ネオ「さぁ、行くぞ! お次は志貴の妹『遠野 秋葉』だ!」
マユ&ルナ『今度こそ私がぁぁぁぁっ!!!!』
ミーア「これも確定じゃない?」
オクレ「だな」
全員『マユで』
マユ「ぃよっしゃぁ!」(ガッツポーズ!)
アウル「わ〜、どっかのおでん屋と似た声のガッツポーズ」
ヨウラン「・・・何言ってんだお前?」
アウル「いや、な〜にも〜?」
メイリン「この役ばっかりはどうしようもないよ、お姉ちゃん」
レイ「そうだな。SEED覚醒すれば髪の色は変わるし、立場も同じだ。少々小さいのが問だ『マユ『ゲイ・ザ・バレルよ、光になれええええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!』』ぐわぁぁぁぁぁっ!?」
ヴィーノ「レイイィィィィィィッ!?」
オクレ「どっから出したんだその凶悪な金色のピコピコハンマーっ!!!?」
フレイ(レイ、身長の事言おうとしただけだろうに・・・・・・)
ネオ「まぁ、待て待てお譲ちゃん。レイが言おうとしたのは身長の事であって、決して君のむ『マユ『ゴルディオン!クラッシャーーーーーーーーーーーーーーーー!』うぉおわっ!?」
ハイネ「・・・・・・馬鹿だな」
フレイ「アンタに言われちゃお終いね」
ヨウラン(でも実際秋葉もナイチチだしなぁ・・・・・・)
マユ「そこのエロスマン! 今何を考えた!?」(ズビシィッ!っと指差す)
ヨウラン「な、何も!?」
ルナ「・・・いいもんいいもん、私なんて・・・」
レイ「き、気にするな・・・俺は気にし・・・ガハッ」
ネオ「・・・ゼェ、ハァ・・・ったく、死ぬかと思ったぜ」
オクレ「生きてやがったか」
ネオ「当ったり前だ! 俺は不可能を可能にする男だぜ?」
フレオ「どうでもいいから進めなさい変態仮面」
ルナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(グゥゥゥゥゥゥン・・・)
ミーア「・・・・・・アホ毛がたれてる・・・・・・」
ネオ「まぁ、そう落ち込むなって。お前さんにピッタリの役があるんだからよ」
ルナ「え・・・」
ネオ『コイツだッ!!!!』
つ『琥珀』
ヨウラン「・・・なるほど。メイリンが翡翠でメイド姉妹だな」
ネオ「そういう事だ、エロスマン」
ヨウラン「お前に言われたくないわッ!」
ヴィーノ「どっちもどっちじゃ・・・」
ネオ&ヨウラン『やっかましぃ!』
ヴィーノ「ハ、ハイ!?」
ルナ「でも、メインヒロインじゃないじゃない・・・」
メイリン「お、お姉ちゃん、そんなひがまないで・・・」
ネオ「チッチッチ。甘いなぁ。このキャラは他のドイツにもない強力なアドバンテージがあるんだぜ?」
ルナ「な、何ですって!?」
ネオ「ゴニョゴニョ・・・・・・」
ルナ『・・・・・・・・・ソロモンよ、私は帰ってキタァッ!!!!!』
オクレ「復活しやがった!?」
フレイ「何吹き込んだのよ?」
ネオ「な〜に、『琥珀は志貴の初恋の人』て教えてやっただけさ」
アウル「なるほどな〜。それが大きなアドバンテージ・・・って」
全員(ストーリーじゃあんまり関係ないぞ!?)
ルナ「ウフフフフフフフッ」(クルクルクル)
全員「・・・・・・・・・」
一同、教室隅でしゃがみこむ
オクレ「おい、どうするよ・・・」(ヒソ)
コニール「ど、どうするって・・・」(ヒソ)
ミーア「教えてあげた方が良いんじゃない?」(ムニュ)
ネオ「(ウヒョー、いいアングルだぜ、ミーア)今行ったらレイの二の舞だぞ」(ムフ)
ヨウラン「それに、琥珀は秋葉のメイドだから、出番翡翠より少ないって事も言わなきゃならなくなるぜ」(コソ)
フレイ「(変態仮面、後で殺す・・・)・・・自殺行為ね」(ヒソッ)
ミーア「で、でも・・・」(ムニュ)
ハイネ「・・・割り切れよ、出ないと死ぬぜ?」(ヒソ)
ヴィーノ「すごい、名台詞が更なる名台詞になった・・・」(ヒソ)
メイリン「ねぇ、私大丈夫かな・・・・・・」(ヒソ)
全員『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
メイリン(誰か答えてーーーーーーーーーーーーーッ)
マユ「とにかく・・・今だけは勝者でいさせてあげましょうよ」(チマッ)
全員『・・・賛成』
ルナ「あらみんなど〜したの〜? なんか急にローテンションじゃない?」
全員『イエ、ナンデモアリマセン』
ルナ「待ってなさいシーンー? ウフフフフ・・・」
シン(未だ机と椅子の海にて気絶中)「(ビクッ)邪気が来たか!?・・・う〜ん・・・」(ギュ)
ステラ「・・・?! うぇぇぇぇい・・・(*゚ヮ゚)」(ムギュ)
ヨウラン「・・・何故だろう、あの下から良からぬ気配を感じる・・・・・・」
色んな意味で、シンの運命や如何に!?
まだまだ続く女難の運命、流されろ、シン!!
本日分投下〜
このペースで行けたら良いなぁ
>>283 GJ!
つまり、オクレ兄さんは気がつくとキムチにまみれた家、何かに妙に満足したステラに遭うわけだw
カワイソスw
>>283 レイ!本当にエエ子や!一人だけ輝いとる!!!
ヴィーノ・・・オクレ兄さん・・・・・・いや、もうひたすら頑張れ!!!!
>>287 いやぁ、今回も笑わさせていただきましたw
だが、とりあえず一言いわせて下さい
色んな意味で、メイリンの運命や如何に!?
>>283 泣いたよ・・・・スティングに・・・(ノ∀`)・゚+。
>>287 泣いたよ・・・・ルナマリアに・・・(ノ∀`)・゚+。
両作品ともに、超 G J !
なんだかルナマリアがいい具合になっているじゃないかwwww
ステラ・アサギ「ZZZ…」
ステラ「うぅ…フレぇィ…」
アサギ「ぅhh…マyra、ジュリいkわYo…」
どん!
アサギ「うあっ!?」
アサギ「痛つぅぅ…」
柱の頭をぶつけ目覚め…最悪
アサギ「ん?」
よく見るとステラと寝相がシック○ナ○ンっぽくなってる…うほっいい女
アサギ「あぁそうじゃなくて//」
何一人で朝っぱらから妄s…ん?そういや今何時?
アサギ「三時か…」
ふと鳩時計に目をやると三時を差していた
うぁ〜寝坊かぁ〜そういえばなつかしい夢だったわね…あいつら元気かしら…
ステラ「うぇ…んあ〜」
起きる仕草がちょっと可愛く見える
天然っ子だけに許される目覚め方ね
ステラ「ん…アサギ、おはよ」
アサギ?『さん』はどうした『さん』は?
きっとまだ目覚めたから寝呆けてるだけだよ…きっと
アサギ「おはようって時間でも無いわよ?」
私は時計を指差す。
ステラ「三時…」
ステラは眠たい眼をこすりながら時計を見る
因みにこの時計。十二時から十八時までの一時間毎にガンダムの名言が流れるように細工されている
もちろん細工したのはシン
十五時の奴は私たちが起きる前になったんだろうなぁ
アサギ「体の具合はどう?」
ステラ「お腹すいた…」
素直な子…でもそういうのが私のタイp…って何言ってるんだ私
ステラ「アサギ、顔赤いよ?」
アサギ「えぁっ!?」
ちょ…そんなきょとんとした目で見つめないで///
こ、これが萌えっ奴なの?萠じゃなくて萌え?
マユラ、ジュリ…私はアナザーワールドに飛びたってしまいそうです…
って私は何を考えてるんだぁぁぁぁぁ
アサギ「ごめん…」
ステラ「うぇ?アサギもっと顔赤くなってる」
ってか呼び捨て?あぁでもこんな純粋な子なら許せるわ…
アサギ「ちょっと外見てくる…」
とりあえず離脱。 これ以上ここにいたら妄想がとまらないわ…
アサギ「ふぅ…」
廊下で落ち着きを取り戻した私はシンが真面目にやってるか見に行く事にした
アサギ「カウンターにはいるみたいね…」
シン「〜♪」
アサギ「…」
カウンターには座っているがどうみてもガンプラ製作中です本当にありが(ry
私はポンとシンの左肩に手を乗せる
アサギ「何してるのかなシン君☆」
シン「げぇ―――っ!?元締め!?」
アサギ「横山乙。」
私は手に力を入れる。
10%
シン「痛っ!?」
アサギ「臨時ミッション私と会話を続けろ」
シン「何それ?」
20%。 この時点で人差し指をツボをとらえる
シン「ぐあっ!?」
アサギ「またドム作ってたんだぁ☆シン君すごーい☆」
シン「やっぱわかります!?これで黒い三連星完成なんですよww」
40% 反省の色が見えない
シン「ぬあっ!?」
アサギ「ふふふ…」
シン「あ、すいませんすいません!自分ガンプラなんか作ってすいません!」
30%。まだ許す訳にはいかない
アサギ「そんな事より私さっきステラと話してたんだけど…」
シン「あぁタイプなんでしょw元締めああいう子好きですもんね。だから今ちょっと顔赤いんですか?」
60% この時点で両手を使用。
シン「うぁぁぁぁ!?」
アサギ「ステラって本当天然っ子よねぇ〜本当にこの時代の救世主みたいだわ」
シン「そ、そ、そ、そうですよね。 そういえば包帯まく時に…」
アサギ「オ○ーイをみたですって?」
シン「ちょww誰もそんな事言って茄子www」
90% この時点で店のシャッターを下ろす
え?そんなの無かったって?こんな緊急時に働くのはセーフティシャッターしかないでしょ
シン「うががががが…」
アサギ「それでねぇ…あの子私にタメ口使ってくるんだけどぉまた可愛くて許せちゃうんだよね〜」
シン「で、で、でも元締めは公式で年齢が定まってないし…」
0%
シン「っていうかぁ年齢不詳?」
アサギ「アンゴルモア乙」
シン「……」
10%
アサギ「年齢かぁ…」
シン「OK落ち着け元締め」
アサギ「いいわよねぇ主役級は…」
シン「主役級!?俺は主役…」
アサギ「自分の年齢すらわからない気持ちなんかアンタにわかってたまるかぁ――――――!」
シン「母さん僕のガンプラ…」
199% 貴様には地獄すらなまぬるい
シン「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇ぁ!!」←主役級とは思えない程のひどい断末魔
後半につづく
ちょwww
アサギ姐さんがwwwww
アサギが活躍してることに軽い感動が(失礼)
いやいやいやいや、面白かったですwwww
コニール「・・・・・・(じーっ)」
オクレ「何だ、羨ましいのか?」
コニール「な、な、な!? そ、そ、そんなわけないだろう!?」
アウル(わぁ、分かりやすい反応)
オクレ「そうか。ま、俺達は生暖かい目で見てる事にしようぜ」
マユ(そして、それに気づかないオクレ兄さんktkr)
ネオ「おっと、そうは行かないぜお2人さん! お前らにも役があるんだぜ?」
オクレ&コニール『な、なんだってーーーっ!?』
つ『ネロ・カオス』『弓塚 さつき』
全員『あ〜、納得』
オクレ&コニール『何でだよッ!?』
レイ「・・・ネロ・カオスは長身だからな。兄さんでなければ勤まらないだろう」
ハイネ「お、復活した」
フレイ「よく生きてたわね・・・」
レイ「とっさにプロテクトシェードしたからな。でなければ危なかった」
メイリン「え、プロテクトシェードって一体ど『「気にするな、俺は気にしない」』・・・そう;」
ヨウラン「頑張れオクレ兄さん」
オクレ「チッ、しゃーねーな・・・」
コニール「じゃ、じゃあ私は何で?!」
全員『・・・・・・だって、なぁ?』
コニール「だって何だーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」
ネオ「さ、子猫ちゃんはほっといて配役続けるぞ」
・・・数十分後
ミーア「ふぅ、やっとどかし終えた。シンくーん、ステラちゃーん? 無・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!」
シン「う、う〜ん・・・」(ステラを抱いたまま依然気絶中)
ステラ「ZZZ・・・うぇぇぇぃ」(気持ち良くて寝た)
ミーア(な!? これはっ・・・・・!!? 何してるのシン君!?)
シン「う〜ん・・・それが人間のする事か、貴様ー・・・うぐぅ」(うなされ中)
ミーア(それはこっちのセリフよ! どうする、どうする私! 考えるのよ! この状況をあの娘達が見たら・・・・・・)
ミーア『惨・劇 ! が ! ! ! !』
ミーア(とにかく、2人を離さなきゃ・・・)(グイグイ)
ハイネ「ミーア、2人は見つかったかい?」
ミーア「ひゃぁん!?」(ギュム)
ハイネ「・・・なんて声出してんだ。あんまり人前で出すような声じゃないぜ?」
ミーア「ハ、ハイネ!? と、とにかく今みんなに見つかるのはまずいわ、協力して!」(ヒソ)
ハイネ「・・・あ〜、なんとなく事情は分かったぜ。けど・・・」(ヒソ)
ミーア「?」
ハイネ「非常に羨ましい状況だが、そのままじゃシン窒息する」(ヒソ)
シン「・・・・・・」(何かに圧迫されてます)
ミーア「・・・キャー!」(ヒソ)
生命の危機に曝されても止まらぬ女難の運命、そのまま行け、シン!
ということで爆撃です。
これからのホーク姉妹にご期待下さい。
・・あ、やっぱ期待しないで下さい。 どう動くか分かりませんからw
>>291〜
>>293 GJ!
アサギさんが輝いとるw
シン頑張れ、超頑張れ!墓穴掘らないようにw
シン・・・羨ましすぎる・・・・
ん?
ひょっとして、シンは今サンドイッチ状態なのか・・・・・・・・・・?
惨劇のカウントダウンwwww
キュンキュンキュンキュン(ホラー映画のBGM)
ステラ「アサギ!」
その言葉で私は我に帰った。 見ると私の前で可愛い部下が失神しているではないか
年齢の事を言われて熱くなって…ついつい力を入れ過ぎた
アサギ「あ、あのこれは…」
ステラ「アサギ…シン嫌い?」
穴があったら入りたい…ステラにこんなとこ見られたらorz
誤解されるに決まってる(いつもの事なのに)
何でそれを私は…
ん?
アサギ「ステラ…もぅ立てるの?」
昨日は横に向くのも辛かったはずじゃあ
ステラ「うぇ!?」
勢い良く地面に倒れるステラ。
少々無理をしすぎたみたいね
今まで痛みを感じてなかったの?
アサギ「ステラ?大丈夫?」
私はステラに駆け寄る
ステラ「体が痛い…」
まさかこれで一生立てなくなったりしないわよね?
嫌な予感が頭をよぎる
アサギ「そんな…どこが痛い?」
私はステラに痛い所を問う
ステラ「上半身がほとんど…」
……頑張るしかないわね。肉体的にも精神的にも
━━━人間のツボには色々あり、先程のように痛みつけるものもあるが治療用のツボもある。 しかし両方激痛を伴うものである
激痛が無いツボも無いことは無いらしいが私は知らない
アサギ「私の手で…ステラを…」
麻酔があれば楽にできるけどこんな所にあるわけないわよね…
ステラの苦痛に歪む顔を見ることを考えるとやっぱり辛かった
それでもステラの為ならと、 私はステラのツボを突くことにした
アサギ「ス、ステラ」
私はとりあえずステラの承認を取ることにした
ステラ「うぇ…?」
アサギ「今からその痛みを治すためにとても痛い事していい?」
ステラ「うん…」
アサギ「それじゃあ…仰向けになって」
ステラ「うん…」
私はステラの腰に馬乗りをして呼吸を整える
こんな狭い廊下での治療は始めてだわ…でもステラのためにも迅速に済ませる!
アサギ「それじゃあ…」
私はステラの右肩に両手を押さえ
ステラ「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
力を入れる。 ステラの顔が苦痛に歪んでいく。 ちゃんとツボを突いている証拠である
アサギ「ぐぐぐ…」
ステラ「ああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
想像以上にステラの顔を見るのがきつかった
アサギ「これ位かしら?」
私は手を離して…
ステラ「はぁはぁはぁ…」
アサギ「次は左!」
ステラ「え!?ひっ」
左肩のツボを突く
ステラ「ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
アサギ「はぁぁぁ…」
ステラが必死で足をじたばたさせるが見なかった。
そんなのを見る暇があったら一秒でも早く終わらせたかったから
アサギ「そして…アバラ!」
アバラのツボは左右のツボを同時に突いた
ステラ「ぁガハッ…ゲオ…」
ステラの目からは苦痛の涙が大量にありふれていた
先程のシンにした事とは比にならなかった
アサギ「これで…最後」
ステラ「さ、最後?」
私は両手の親指を揃えて…
ステラ「ま、まさか…み」
アサギ「鳩尾ぃ!」
ステラ「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
私の両手がステラの鳩尾を突いた
アサギ「はぁはぁ…終わった」
治療完了。
最後の鳩尾は通常より強く押した
ステラを失神させ、少しでも苦痛を感じている間の意識を無くすためである
アサギ「…よいしょ」
私はステラをお姫さまだっこで抱えて一階の居間に向かった
━━━━━
━━━━
━━━
ステラ「むぅ…あん…うぇ?」
あれ? 何で私ここで寝てるんだろ? 確かシンが凄い叫んでそれが気になって行って…
それでアサギに色々されて…
ステラ「!」
凄い…もぅ体が自由…
私は嬉しくてその場で一回転してみた
体の痛む場所は無かった
ステラ「あはは…はは…」
ステラ「あ!?」
私は何かに足を掛けて派手に…その何かに尻餅をついてしまった
アサギ「ぐあっ!?」
ステラ「お〜…」
またアサギはステラの横で添い寝してたみたい…
アサギ「ステラ重い…」
ステラ「あ…ゴメン…」
私はとりあえずアサギの上からどいた
アサギは体を上げ頭を片手でかいてみせる
ステラ「!」
……
アサギ「何じろじろ見て…」
ステラ「アサギはだk(ry」
アサギ「み、見ないで!」
アサギは自分の手で自分の胸を隠し、後ろを向く
私も見ないように後ろを向く
ステラ「どうして服を…」
アサギ「熱かったからよ…」
アサギって暑がり?
アサギ「予定では私が先に起きて着替えを済ますはずだったの…」
ステラ「アサギ…」
アサギ「何よ?」
ステラ「ありがと」
本心。 この言葉をアサギに伝えたかった
アサギ「どういたしまして…」
そういうとアサギは部屋を出ていった
【ドクターアサギの荒療治】完
>>301 ホラー映画・・・・・・・・・・・「呪怨」っすか?
>>304 ますますアサギがかっこよくなっていくのですが・・・・
つーか、シン。天国(月譚)と地獄(天誅)を行ったり来たりしとるなぁwww
ここ最近、凄いスレ伸びてる
職人さん達、お疲れ様です!
△月×日○曜日
豆腐、シラス、ご飯
キムチは無し
○月△日×曜日
アジの開き、ご飯、味噌汁ステラちゃんはどうやら肉が食いたいようだ
×月○日△曜日
パン、牛乳
△月○日×曜日
・・・・・・・オクレ兄さんに見つかった、おそらく命はあるまい、たが俺ハイネ・ウ゛ェスは
後は血がこびり付いて読めない・・・・・
ハイネェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ?!
ワロスw
オクレ兄さん、ヘ、ヘルシーなメニューですねw
ステラ「お使い?」
アサギ「そうよ紅屋のステラの初仕事ね」
私に最初に任された仕事は人殺しでは無く手紙を渡して来いとの事だった
ステラ「始末屋やってやっぱ人殺し…じゃなくてこの世の悪に天誅を下すみたいなイメージが」
アサギ「ステラはそんなに殺りたい?」
アサギが意地悪な笑みをする。
ステラ「別に…」
アサギ「ふふふ…まぁその内そんな仕事も入れとくわよ」
アサギ「で、これが手紙」
アサギが胸元から一枚の封筒を取り出す。 封筒は茶色く、 いたってシンプルな物である
アサギ「いい?場所は港の防波堤の端よ」
ステラ「うん」
アサギ「誰に渡すの?」
ステラ「ジュリ・ウー・ニェン」
アサギ「特徴は?」
ステラ「ピンクの眼鏡」
アサギ「よし完璧ね」
アサギが封筒を差し出す
私はそれを受け取ろうとするとアサギは手を離さなかった
アサギ「いい?絶対にジュリに渡すのよ」
ステラ「…うん」
アサギが手を離す。 私は封筒を胸元にしまい居間から出て紅屋の表に向かう。 カウンターにはシンが暇そうに座っていた
ステラ「シン」
シン「お、ステラか」
ステラ「これみて〜」
シンに背中を見せてあげた
シン「紅って…元締めの服か」
ステラ「えへへ…アサギが貸してくれたの」
シン「へ〜似合ってるよステラ」
背中に黒く紅と大きく書かれた紫色の服。 この時期に半袖だけど素早く動くのにはもってこいの服だ
ステラ「それじゃ行ってくるね〜」
シン「待ってステラ」
私はシンに背を向けたまま駆け出そうとするとシンが呼び止める
ステラ「うぇ…?」
首にふわっと柔らかいものが巻かれる
シン「シャア専用マフラーw」
ステラ「あったかい…」
シン「よかったらあげるよ」
ステラ「いいの?」
シン「いい、いい、どうせ返品する予定だったから」
ステラ「ありがとう…それじゃ…」
私は深夜の闇に駆け出した
ステラ「寒…」
昼では賑わっていても深夜には人通りが全く無かった
灯りは旅館などの深夜営業している店が頼り。
もっとも忍の身であるから夜目は常人の数倍は効くが…
ステラ「満月…」
ふと空を見上げると月は満月で星が空いっぱいに散らばっていた
ステラ「綺麗…」
駆けながら空を見上げてもこんな深夜に人ぶつかる危険性は無かった
ステラ「?」
今何か聞こえたような…?
ステラ「人の声?」
徐々にその声が近くなる
見ると三人組がこちらに歩いてきていた
「うへへ…もぅ一件行こうぜ…」
「いやですよ。明日も舞台があるんですから…」
「…はぁ」
右端の奴が酔ってるみたいで隣の奴と肩を組んでて、もぅ一人は気にする事無く歩いていた
問題無く通れれば…いいけど
ハイネ「HEY!嬢ちゃん俺たちと一緒に楽しいk(ry」
ステラ「うぇ?」
もぅ…やっぱりか
ニコル「あ〜もぅこんなとこ一般の方に見られたらやばいでしょ!早く帰りますよ!」
ハイネ「うるへ〜!妖精と夏が刺激する限り今日は帰らないんだぜ!」
今は…秋…
シャニ「うざ〜い」
呟きながら酔っ払いの手をズルズル引っ張っていく地味な少年のお陰で被害は無かった ニコル「すいません…うちのリーダーが無礼な事を…」
ステラ「はぁ…」
三人の一人が謝ってきた。 三人の中でまじめっぽい人…
ニコル「あの〜この事は見なかった事に…」
ステラ「う、うん…いいよ」
ニコル「ありがとうございます!では」
その人はそそくさに二人を追った
ステラ「どっちだろ…?」
私は防波堤についたけど道が十字になっていた
さてと…右か左か
ステラ「アサギは端って…」
端を見渡すと右端に提灯の灯りがあった
ステラ「あれだ!」
そして私が駆け出そうとした時に妙に後ろに気配を感じた
ステラ「誰?」
後ろを振り向くと長い髪の人が立っておりどこか冷たい雰囲気をかもち出していた
???「君がステラだね?」
ステラ「…何で知ってるの?」
レイ「昼にシンから聞かせてもらった なんでも紅屋の新メンバーらしいな。 俺はレイ・ザ・バレル」
よかったぁシンの知り合いの人…
ステラ「ジュリさんの知り合い?」
レイ「ジュリさんは俺の元締めに当たる人物だ」
ステラ「成るほど…」
ジュリさんも始末屋だったんだ。 じゃあこの人も…
レイ「それで今、手紙を持ってるだろう?それを渡して欲しいんだが…」
ステラ「ダメ!」
レイ「何?」
ステラ「これは私がジュリさんに渡すから!」
レイ「ふむ…しっかりしたくの一だな。 それでは一緒に行こうか」
ステラ「うん♪」
私達は防波堤の右端に向かった
ステラ「あの〜レイさんも…」
レイ「レイで構わない。 俺もステラと呼ばせてもらってるからな」
ステラ「じゃあレイって何で始末屋をしてるの?」
レイ「そうだな…普通の仕事では少々暇だから、とでも言っておこうか。まぁシンに誘われたというのもあるが」
ステラ「じゃあ何で同じ始末屋の入らなかったの?」
レイ「俺も本来はアサギさんの下で働く予定だったんだがな。 二人も新しいのはいらないと、今の元締めのどこへ移動させられた」ステラ「転勤?」
レイ「まぁそんなとこだ」
色々話している内に防波堤の端に辿り着いた。 海の音は静かだった
提灯片手にビシッと和服を着こなしているピンク眼鏡
間違いない。 この人が…
レイ「元締め。 お待たせしました」
ジュリさんが振り向く。 藍色の髪がよく似合っていた。歳もアサギと同じ位に見える
レイ「紅屋からの使いです」
ステラ「ど、どうも…ステラ・ルーシェです」
ジュリ「見掛けない顔ね…」
ステラ「昨日から紅屋に入らして貰いましたんで」
ジュリ「そう…ご苦労さま」
ステラ「これ…」
私は胸元から封筒を取出しジュリさんに渡した。 丁寧に封を開けてびっしり書かれた紙を開いて
ジュリ「へ〜」
閉じてまた紙を封筒に入れる
その時間わずか6秒
ステラ「もぅ読んだの!?」
ジュリ「えぇ最近速読にはまっててね。 レイ、これをマユラのとこまで届けてきてちょうだい」
レイ「今からですか?」
ジュリ「どーっせまた遊んでるわよ。 届けたらそのまま帰ってていいわよ」
レイ「わかりました」
そういうと軽く会釈をしてレイは封筒を片手に駆けていった
ステラ「何て書かれてたんですか?」
するとジュリさんは冷たく微笑んで
ジュリ「あんたを殺せってさ…」
ステラ「!?」
迅速に胸元からショットガンを取出し私に向けられた
ステラ「…!?…!」
アサギに謀られた!?
私は…
その時私の耳元で銃声が響いた
こんなのって…あり?
一人の断末魔が港に響いた
その声は太く、低かった
ジュリ「なーんちゃって…う・そ☆」
ステラ「う…ぁ…何も撃たなくても!」
私は本気で怒りを感じたが…
ジュリ「ステラ。 う・し・ろ」
ステラ「うしろ?……!?」
後ろには眉と眉の間の空気通りが良くなった男が大の字で寝ていた。 右手には刀、恐らく殺す気だったのだろう
ジュリ「いやぁ私も有名人だなぁw」
銃口にふっと息をかけてみせる
ステラ「…」
ジュリ「いやぁゴメンね〜私も何かと狙われてる身でねぇ恐かった?」
ステラ「(´Д⊂):・,.うわぁぁん」
ジュリ「おーよしよし…忍がこれぐらいで泣いちゃ駄目でしょ〜」
ステラ「だってアサギに騙さ…シン…ひっく…う…思った…ひっく」
ジュリ「アサギはそんな事しないってぇ(少々刺激が強すぎたかなorz)」
ステラ「(´Д⊂):・,.おぉぉぉぉん」
━━━━
━━━
━━
━
シン「で、 ここまで送り届けてくれた訳ですか…」
ジュリ「私が悪かったわよorz アサギは?」
ステラ「…」
シン「元締めならもぅ寝てますよ…」
ジュリ「そう…ならこの事は内密にね…ステラ、あのさっきは」
ステラ「……(シカト)」
シン(うわっ気不味…)
ジュリ「あ、そうだこれ…良かったら」
そういい胸元から取り出したのはぺろぺろキャンディー+回転寿司とか食べた後に貰える飴10本だった
シン「ジュリさん…そんなもので…」
ステラ「うぇぇぇぇぇぇい♪ジュリ大好き〜♪」
シン(゚д゚)…
ジュリ「ステラこういうの好きなんだ〜それじゃまたね〜」
ステラ「うん♪ばいばーい」
そうしてステラはジュリが見えなくなるまで手を振っていた。
シン(ま、結果オーライか…あぁもぅ夜明けか…)
つづく
ハイネ「赤面の青春に暴走はやむおえない〜♪」
シャニ「暴走しすぎてもぅ明け方…ねむーい」
ニコル「僕の明日はどっちだぁぁぁぁ(´д⊂)'.+・;:」
シャニ「どうでもいいけど明日じゃなくて今日じゃん…」
シャア専用マフラーwwwwww
あったかそうwwww
飴でごまかされてるーwww
おもろいw
保守
保守
???「こちらイグナイテッド」
「こちらは黄昏大佐だ」
ハイネ、君に依頼する任務は二つ、一つはステラちゃんのパンツを奪取、もうひとつはステラちゃんの着替えシーンの撮影だ。
ハイネ「パンツもカメラも現地調達・・・・」
ミゲル「犯罪に片足突っ込んだ任務だ、援護は期待するな」
ハイネ「了解、では、これよりバーチャスミッションを開始する!」
スティング「・・プァン」(あの音)
ハイネ「グワァー」
ミゲル「ハイネどうした!?ハイネ・・・・・ハイネェェェェェ!」
チャッチャチャラチャッチャッジャン!
下がりすぎ
323 :
鳩ぽっぽ:2006/11/15(水) 21:06:09 ID:???
R−15指定駄目。
ほ
し
ゅ
過疎ってるな・・・
保守
守ろう
何気に妄想
もし、このスレの連中がC.E世界にいったら。
ガンダムそっちのけでアッガイの量産の必要性を力説するシン
デスティニープランの内容が理事とタリア先生の結婚式
素手でストフリや隠者を破壊するルナマユステラ
と、いうものを想像してしまいました。
>>330 ワロスwww
そーいや何スレか前にそんな感じのSSあったよね。
あっちはかなりシリアスだったけど。
あの話読みたいな、続き
確かアレは話を進めると、どうしても禁忌の連中が出てしまうっていうのがあって
続けるかどうか職人さんも悩んでたんじゃなかったっけ?
それよりヨウランとヴィーノの扱いについて語ろうぜ
そういやこのスレってスターゲイザーのキャラどうするんだ?
あれもMSV扱いで登場無し?
いいんジャマイカ?、禁断のあの連中の味方じゃないし、ただネタが無い上スタゲ見てない人をどうするかが問題
スウェンと他の二人だったら、連合高校のOBとして絡ませられそうだな
スウェンは確実に天文部だったな
339 :
336:2006/11/25(土) 21:54:01 ID:???
よし、では俺がやってみようと思う
その日・・・・・連合校に一人の男がやって来た・・・・・・・
???「久々・・・・だな」
彼は迷わず、校長室へと向かった
コンコン
ジブリール「誰かね?」
???「私です」
ジブリール「おおその声は・・・・入りたまえ」
???「失礼します」
ジブリール「久しぶりだな、君と会うのも、ここへ戻ってきたという事は、どうやら試験には受かったようだね」
???「ええ、新しい教科を担当する事になります」
ジブリール「そうか、君は昔から優秀だったからな、他の2人は元気かね?」
???「ええ、そのうち来ると思いますよ」
ジブリール「うむ、期待しているよ」
続きます
朝の朝礼
アウル「なースティング、今日新しい教育実習生が来るらしいぜ」
スティング「ふ〜ん」
アウル「なんだよその冷めた反応、あ、関係ねーや、とか思ってるんだろ」
スティング「まぁな・・・・・・」
ステラ「きょういくじっしゅうせい?」
スティング「ああ、先生の卵の事さ」
スティング「お・・・・校長だ」
ジブリール「あ〜あ〜テステス、皆さんおはよう、今日から新しく教育実習生が来てくれました
この学校のOBで、天文学を教えてくれます、皆さんからは先輩なので仲良くするように」
スティング「・・・・・・・・・?天文学、え?え?天文学?」
スウェン「どうも・・・・皆さん、新しく教育実習生として入ってきました、スウェン・カル・バヤンです」
まだまだ続きます
スウェン「何か質問は?」
スティング「天文学って高校で教えるものなんでしょーか」
スウェン「そういうものです」
スティング「いや・・・・答えになってない・・・・」
アウル「はーい質問、白髪がすごいですけど」
スウェン「生まれつきです以上」
ステラ「スウェン・・・・・・・・?変わった・・・・お名前」
スウェン「親が付けたからこうなりました以上」
スウェン「はい、ではこれから皆さんと勉強していくのでよろしくお願いします」
スウェン・カル・バヤン
連合校OBにして教育実習生、オルクロシャニとは年代が近いが、無口だったため面識無し
訳あってザフ学嫌い、当時虐められたとか、天文学を教える(何故かは知らない、無論本人も
だが天文学者を目指す彼には丁度よし)連合校屈指の頭のいい生徒でもあった
駄目だ・・・・シャムス・ミューディやDSSDの面々どうやぅって出そうか思いつかねえ
とにかく登場させた・・・・・・・・・・・・・・・・後は頼む!
スタゲ見てないもんでなぁ
でも登場させるのとかおkっす
おもしろくなりそうだし
学園祭【月姫】上演マダ〜?
346 :
通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 17:36:46 ID:3Q7sWlkc
サバゲーまだ〜?
ミーア「シン君、シン君! 気を確かに!! 寝たら死ぬわよ!?」(ヒソ)
ハイネ「や、その状態で凍死はないだろう。それに、だ・・・」(ヒソ)
ミーア「それに?」
ハイネ「シンを起こすにはこれが一番だ。
・・・あ! あんな所にア『シン「ガイたーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!」(グゥンッ)』・・・ほらな」
ミーア「・・・まさか『ア』だけで起きるとは・・・」(ゴソゴソ)
ハイネ「ほら、シン。ばれないうちに今の状況何とか打破しろ。・・・でないと、死ぬぜ?」(ヒソ)
シン「はい?(ムニュ)・・・ムニュ?」(視線を下へ)
ステラ「うぇぇい、くすぐったい・・・ZZZ」
シン「・・・な・・・・・・何だってんだよ、これはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!??」(ゾノォォォォォォォンッ)
ハイネ&ミーア『人の気遣い無駄にしやがったーーーーーーッッ!!!!』
・・・ザシャッ
ハイネ「!!!!!」(ザムッ)
ミーア「・・・マ」(ザザーッ)
シン「・・・・・・マユ・・・・さん?」(ザクザクゲルググ)
マユ「ん〜、何をしてるのかな?、お兄ちゃんは?」(ニッコリ)
シン「え、あ、う、こ、これは・・・ハ、ハイネ先輩、ミーア先輩?! アレ、ドコイッタノ!?」
ハイネ「あぁ、そ、そうだミーア。今度のライブ、出演してみないかい?」(ブロックサイン『スマン、シン』)
ミーア「え、えぇ、喜んで!」(サッサッパ「骨は拾ってあげるわ!」)
シン「う、裏切り者がぁぁぁぁぁっ!」
ハイネ&ミーア『お前状況分かってないだろ!』
マユ「・・・あぁ、そうだった。練習しないとね」
シン「え、れ、練習?」
ネオ「エロスマン!」(ビュッ)
ヨウラン「応!(パシィッ)さ、どうぞ」(つ台本)
マユ「どれどれ・・・『もぅ、兄さんったら・・・オシオキが必要みたいですわね・・・覚悟はよろしくて、兄さん?』」(マユ、覚醒!)
シン「・・・! ち、ちっくしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」(シン、スピード覚醒!)
シン「うおぉぉぉぉぉぉぉっ」
ガラッ ピシャーン!!
ヴィーノ「連続地上ステップで逃げた!!」
アウル「しかもスピード覚醒だから常時ステキャン! 逃げ切れるかもね〜?」
オクレ「あぁ、もしかすると・・・!?」
キュンキュンキュンキュン
コニール「この音は・・・?」
ガタッガタガタガタガタッ!
メイリン「キャアァァァ!? も、物が勝手に!?」
ネオ「ポルターガイストかっ」
ルナ「ポルターガイスト? 違いますよぉ、呪怨覚醒ですよぉ〜だ♪ てやや〜♪」
フレイ「・・・駄目ね、もう」
ミーア「え、それはルナちゃん、それともシン君?」
フレイ「・・・両方よ」
シン「よし、ここまで来れば・・・!」
キュンキュンキュンキュン
シン「な、この感じマユか!? スピード覚醒を上回るなんて、そんな事が・・・」
マユ「私、マユちゃん。今、貴方の後ろにいるの・・・」(檻髪、発動!)
シン「はぅっ!?」
・・・ぎゃあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
ステラ「うぇぇい・・・おあよう、みんな」
全員『・・・・・・・・・・・・・・・おはようございます』
粛清を受けた少年・・・
しかし物語はそんな少年をあざ笑うかのように
文化祭本番へと、『了承無し』で近づいていく・・・
次回、シン月譚 文化祭
『フォースインパルスの特格で射撃避けて斬るのって、カッコよくない?』
終わりを知らぬ受難の運命、突き進め、シン!
はい、どうもゴメンナサイ;
かなーり間が空きましたが爆撃です。
天国と称して頂いた後に恐縮ですが、こちらも地獄になりましたw
出来る限り速くシン達の動きを伝えていきますで、宜しくお願い致します。
いえーい!!キター!
天国→地獄ノンストップ!負けるなシン!ガンバレシン!
保守
ルナマリア「あぁシン、シンシンシン、もうだめ、変になる、もうシンになりたい」
全てはこの一言から、始まる、続きます
すみません……ちょっと思い立って作品落としてみます。初参加です。
キャラ把握し切れてないとかこれまでの設定無視してるとか問題はいろいろあるかもなのですが……
よろしければ読んでやってくださいませ。
では、そういうことで……。
【ステラさんのアルバイト血風録】
『コンディションレッド発令。各スタッフは速やかに持ち場についてください』
なにがコンディションレッドなのかはさておくとして(多分誰かの趣味だろう)、
メイリンの声が響く中。
がしょんがしょんと意外にメカっぽい足音(原理的にはぴこぴこ音が鳴る靴とかと
おんなじようなものなのだろう)を立てながら、何匹(?)もの"それ"が走っていく。
形状を言うならそれは、極限までデフォルメした四本脚のイカという風情だった。
あるいは90度縦回転させたマンボウに手足をくっつけたかのような。
"それ"は、郊外某所の遊園地"でぃおきあ"(仮称)のマスコットキャラで、
名前を"ぐーん"という。全長はだいたい2メートルか、もう少し高い程度。
全般的に白っぽい、というよりクリーム色を基調としたカラーはいかにもやわ
らかそうで、実際、さわってみるとなかなかやわらかい。
なんでそんなものががしょがしょ走っているのかとなれば、有り体に言って
それがきぐるみだからでしかないのだが。
「了解よ。任せなさい」
そのきぐるみの中で、マイクに向かって、中の人もといルナマリアが応答を
返す。
『っていうか、気をつけてね……いろいろ』
「どーいう意味よ、それ」
低くうめくルナマリア。妹からの返答は無かったが、ルナマリアにも思う
ところがないわけではない。
(……まあ、心配してくれてるってことなのかな)
と。隣を走る"ぐーん"をちらりと盗み見る。
そちらの中身はステラだった。きぐるみの中なので表情は当然分からないが、
走る足取りは真剣そのもので、どことなくだが、張り詰めた風船を思わせる
緊張感を漂わせていた。
(悪い子じゃないのは知ってるけど……)
仕事の同僚として見ると、いまいち頼りないのは否めない。ここはやはり、
自分がしっかりしないと。
……何で二人がきぐるみ着込んで走っているのかとなれば、それは二人が
アルバイト中だからだった。
では、何で二人がアルバイトをしているのかとなれば、事の発端は前日、
昼時にまでさかのぼることになる。あるいはもっと前まで。
続き。改行意外に面倒っぽい……
「――アルバイトがしたい?」
昼休み。なんだかステラと一緒にお昼が食べたくなってこっそり連合高校
までやってきたミーアは、屋上でめずらしく一人だったステラと二人、お弁
当をかこんでいた。
その日は天気も晴天。風も穏やかでこの12月も間近なこの時期にはめず
らしく暖かい日よりで、絶好のお弁当日和だった。
そんな中、きょとんとするミーアに対して、コクリとうなずくステラ。
「うん。あるばいと、したい」
「……って、なんで?」
「あのね…………おかね、ほしいの」
「お金かぁ。でも、なんで急に?」
不躾ではあるが、もっともな疑問でもあった。思い当たる節があるとすれば、
あまり潤沢とはいえないだろうステラ達の台所事情だが……それにしても今に
始まったことではないし、一応ながらスティングが稼いでいるバイト代で生計
も成り立ってはいるはずだ。
いろいろ苦労をしょい込んでいるスティングの背中に、何か彼女なりに思う
ところがあったのかもしれないが、なんにせよステラの言葉が唐突であること
は変わりなかった。
「んー……」
一言では言いにくいことなのか、ステラは困ったように眉を垂らして言いよ
どむ。
「わかった。言いにくいなら聞かない。で、スティングは何て言ってるの?」
「…………ステラには早い、ってゆってた」
(まあ……そうかなぁ)
ミーアは苦笑混じりで思う。
「一応、校則違反っぽいしねぇ……」
他校の校則にさほど詳しい訳でもないが、確かそんな話はどこかで聞いた
覚えがあった。
「スティング、がるなはんで、あるばいとしてる」
「彼はほら、許可もらってるから」
実際にはこっそりやっている生徒は当然いるし、半ば黙認されてはいるので
あまり関係はないのだが……なんにせよ、そういう問題でもないのだろう。多
分だが、スティングがそういう事を言い出す理由もそれとは別のところにある。
それにしても……
「うぇ……」
しょぼんと肩を落としているステラ。
その姿を前に、ミーアは思った。
(……かわいいなぁ……)
大きなうるんだ瞳とか、頬にかかったゆるく波打つブロンドとか、頼りなげ
に落ちた肩とかワンコだったら情けなく尻尾を垂らしてそうなしょぼんとした
感じとか、思わずぎゅっと抱きしめたくなるというかもう少しいじめてみたい
なーと思ったりするとかああそれじゃまるでわたし変態じゃないのかわいいっ
ていうかかわいいっていうかステラってやっぱりかわいいぃー! ステラが
いっそザフトに転校してくれたらいいのにああああああまったく連合には罪な
子がいてくれたものだわ……。
「……ミーア?」
「はっ!?」
「ミーアどうしたの? へんなかおしてた」
「ご、ごめんね! ちょっといろいろ考えちゃって!!」
口元のよだれなぞこっそり拭きつつ、仕切り直す。
「と、とにかく、ステラがアルバイトしたいっていうなら、わたしは協力するわ」
「ほんとう?」
「うん。オクレ兄さんやニダにはナイショね」
「うん! ないしょ!」
ぱっ、とステラの顔が明るくなる。
泣いた雀がもう笑った……やっぱりステラってかわいいなぁ。へにゃりと
笑うミーア。
「でも、アルバイトって言ってもどうしようか。近所のアルバイトじゃスティ
ングには速攻でばれそうだし、どっかいいところがあればいいんだけど……」
「よし、俺に任せな!」
「張り切っていこうぜ!」
その時だ。ばーん! と突然現れる二人組。
「ミゲル? それにハイネ」
「おれんじ」
ハイネが、ちっちっちっ、と指を振る。
「ノンノンノン。オレンジじゃなくて、ハ・イ・ネ。もっと愛を込めて♪」
「……ステラ、おれんじに愛ないもん」
ハイネにクリティカルヒット! ハイネは絶望のどん底に落ちた!
まあそれはそれとして。
「何かいいアテがあるの?」
「ああ、こんな事もあろうかとな」
ハイネ復活。驚異的にすばやい。しかし、一体どんなことがあるものと思
っていたのか。
「ふーん……遊園地のスタッフ募集」
ハイネが開いて見せたアルバイト雑誌のページをのぞき込み、ミーアは呟く。
イベント期間のみの短期だが、給料はかなりいい。しかし、
「……大丈夫かなぁ。知らない人ばっかりのところでアルバイトなんて……」
思わず呟くミーアに、ハイネが苦笑する。
「おいおい。ちょっとそりゃ過保護なんじゃないかい?」
「……うーん、でもでも、やっぱり心配なのよぅ」
「割り切れよ。……でないと、死ぬぜ」
「死ぬのはだめ! イヤぁ――――――っ!!!」
「ぐはぁーっ!」
ステラのかいしんのいちげき! ハイネは星になった!
もはや空の彼方に爽やかな笑顔が浮かぶだけとなったハイネに代わり、ミゲ
ルが言葉を添える。
「その辺はぬかりない。ここのチーフとは前に縁があってちょっとした知り合
いだし、バイトには他にも行くやつがいるからな」
「……まさかと思うけど、あなた達が?」
「そうしたいのはやまやまなんだが、俺もハイネも仕事がある」
一瞬だが、割と本気で悔しそうな顔をしつつ、
「代わりって事でもないが、ルナマリアとメイリンが一緒に行く」
……と、いうより、彼女達は既に、そのバイトに行く事が決まっているら
しい。形としては、渡りに船の形で同道させることになるのだろう。
成程。確かにぬかりない。
知り合いの女の子が一緒に行くなら、ステラ一人で行かせるより百倍ほど
安心だ。
協力するといった手前こういう言い方もどうかと思うし、ついでに言えば
子供扱いしているみたいに思われそうだが、やっぱり不安なものは不安なのだ。
……そもそもスティングがステラのアルバイトに反対したのだって、一番の理
由はそれだろうし。
ついでにその他いくつかの細々した点を確認し、ミーアもようやく納得した。
「ハードワークになる可能性はあるんだけどな。ステラちゃん、どうする?」
「やる。ステラ、あるばいと、する」
一秒で決まった。ステラの決意は固いのだった。
「よし、決まり」
ミゲルが笑みを広げて、ぱちんと指を打ち鳴らした。
そんな経緯でステラのアルバイトが確定し、以前から件のアルバイトに予定
を組んでいたルナマリアとメイリンの二人に、ハイネとミゲルが話を持ってい
った。
なにかと鷹揚なルナマリアは、メイリンの心配を余所にバイト中のフォロー
まであっさり了承し、アルバイトそのものに関してはハイネがいろいろやって
ねじこんだらしい。
「へー。それで今日はルナもメイリンも朝から留守だったのか」
日曜日の朝。レイから一連の事情を聞いたシンは、深く納得した顔で頷いた。
「バイトかー。自分で働いてお金を稼ごうなんて、ステラはえらいな」
本人が聞いたら満面の笑顔で喜ぶだろう事を、いともあっさりと言う。
「……俺もバイトしようかなあ」
「やめておけ。仮にも生徒会役員が校則破りは外聞が悪すぎる……しかしどう
した、お前まで。何か欲しいものでもあるのか」
シンは、「よくぞ聞いてくれた!」とでも言わんばかりの輝く笑顔で断言した。
「MGクロスボーンガンダムX1改フルクロス!」
「……またガンプラか?」
自分の小遣い全額を注ぎ込むだけでは飽きたらず生徒会の資金まで使い込ん
で買い漁ってる(生徒会の備品扱いではあるにせよ)くせにまだ足りないのか
とか、そもそも生徒会費をガンプラに使い込むなよ誤魔化すの面倒なんだぞと
か言いたいことはいろいろあったが、レイは溜息一つでもって全てを吐き出した。
よくも悪しくも気心知れた、長い付き合いである。
「でも、ちょっと気になるよな。どこでバイトしてるんだっけ?」
「郊外某所の遊園地"でぃおきあ"(仮称)だ」
「何で(仮称)なんだ?」
「気にするな。俺は気にしてない」
「いいのかよそれ」
思わずツッコんでから、すぐに考え直した顔になる。別にどうでもいいこと
には違いない。
「なぁ、レイ。ちょっと様子見に行ってみないか?」
「こういう事は放っておいてやるのが優しさだと思うが」
別に隠してどうこうという事ではないにせよ、知り合いに見られて気分の
いいものでもあるまい。
レイの控えめな、しかしきっぱりとした言葉に、シンはすぐさま言い返す。
「でも気になるじゃん。それにほら、何かあった時、傍にいれば助けてあげ
られるだろ?」
成程。理屈をつけたものだ。
実際問題、レイの方も、あの三人の様子が全く気にならないのかと言えば、
そんな事はない。
「……分かった、ではこれから行ってみるとしよう。ただし、様子を見るだけ
だ……そうだ、シン。例の件、忘れるなよ」
「分かってる、忘れてないって。ちゃんと覚えてるよ」
……そんな感じで、話題は別の方向へ転がっていくわけだが……。
その話を、偶然耳にしていた者がいた。
「珍しく朝から出掛けたと思ったら……そういう事か、ステラのヤツ……」
口元を引きつらせ、拳を固めて……オクレ兄さんもといスティングは、低く
うめいたのだった。
「ルナ、ルナ」
「ん? なに?」
「あるばいとって、どういうことをするの?」
「んー……」
目の前に立つ"ぐーん"のきぐるみ(ステラ入り)を頭のてっぺんからつま先
まで眺め、ルナマリアは言った。
「やっぱり、風船配ったりするんじゃないのかな。あと、パレードとかやるん
だっけ?」
すると内蔵スピーカーを通じて、メイリンが口を挟んでくる。
『アトラクションの花火を打ち上げるっていうのもあったよ?』
「え? なにそれ」
『腕のところに仕込んであるんだって。ロケット花火』
「うわ、なにそれ。あっぶないなー」
「花火、きれい」
ステラの声が明るくなる。
「花火、見たいな」
(あたし達は見せる方なんだけどなぁ)
ルナマリアは、たはは、と力なく笑う。
そんな感じで小声の会話を交わしながら、二人はてほてほと"でぃおきあ"の
一角を歩いていた。
その時だった。ステラ達の進路を阻むように、やけにまるっこい影が立ちは
だかったのは!
ずんぐりとしたフォルム。両手がでっかい爪のようになった、不釣り合いに
長い二本の腕、まるっこいくせに要所要所は意外にとがったそのフォルム。
それは"でぃおきあ"のきぐるみマスコット二号。その名も高き"ぞの"の姿
だった。
「ルナマリア・ホーク! ステラ・ルーシェ! そこにいるのは分かっている
ぞぉ!!」
スピーカー越しに、大声が"ぐーん"の中を反響する。"でぃおきあ"のきぐる
みシリーズはきぐるみのくせに防音機構が結構しっかりしていて、その分中に
音がこもる構造になっていた。
ともあれ、きぐるみの内側を駆け回る野太い声に、ルナマリアは聞き覚えが
あった。思わず、「あちゃー」と顔を押さえたくなった。
声の主……それは、
私立ザフト学園が教師、"ザフトのゾノ"ことマルコ・モラシム!!
まだ続きです。いい加減長いけど、せめてキリのいいところまで……。
きんきんと大声が耳の奥で反響するのをこらえながら、ルナマリアは仕返し
とばかりに怒鳴り返す。
「先生、わざわざマイクに向かって大声出さなくてもいいでしょ!?
っていうか、この距離なんだから着ぐるみ取って普通に喋りなさいよ!」
「バカを言うな! 教師ともあろう者が子供の夢を壊すわけにいくかあ!」
堂々と断言するモラシム。
ルナマリアは一瞬、状況も忘れて感心してしまう。
「……意外に律儀なのね……」
「そんな事はどうでもいい! 学生のアルバイトは校則で禁じられているのを
忘れたかあ!!」
「えーと……」
正直、困った。
バイトが禁止な事くらい知ってははいたし、絶対バレないなどと慢心して
いた訳でもないが、こうも早く横槍が入るのは予想外のさらに外だったのだ。
「忘れてないですけど……
ええとですね、あたし達にも事情ってものがありまして」
「聞く耳持たん!! どうしても校則破りをするというならば!
『ザフトのゾノ』と呼ばれたこのマルコ・モラシムを倒してからにするがいい!!」
「――そうする」
冷ややかな声が、その場を切り裂いた。
「ステラ、ぜったいにあるばいと、する…………邪魔を、するなぁぁあ――――――っ!!!」
裂帛の気合! ステラが地を蹴った。
きぐるみを着ているとは到底思われない、しなやかな脚力で高く跳躍し、
その拳を振りかぶる。
「――墜ちろ……!」
「なんのお!」
だが、モラシムも黙ってやられる男ではない。両手のクローを盾に、ステラ
の拳を受け止める。
「うぇぇぇい!」
「うおりゃあああ!!」
一撃。また一撃。拳が空を裂き、爪が風を斬る。
急流に打たれる岩石のごとく荒々しくぶつかり合う、力任せの戦いが激しく
繰り広げられる。
……が。きぐるみの防音機能がやたらしっかりしているせいで、傍目からは
きぐるみマスコットが二体、小動物のようにじゃれあっているとしか見えなか
ったりする。
「おかーさん見てー。じゃれてるー」
「きゃー♪ かっわぃーっ」
「すげー。なごむ〜」
実際、横合いのレストランから聞こえてくる観衆の反応はこんな感じだった。
ほのぼのした視線が却って身に痛い。
「わぁー、かわいぃー! ほらほらあんた達も見なさいよ! かわいいわよ!」
「いーよ、俺は。っつーか、飯はまだ来ねーのかよ」
「おれ、腹減った……うざーい」
「空・腹!!」
「ちょっと! 何よあんた達、その態度! 飯メシめしって一体何しにここに
来たと思って――!!」
……ついでになにやら知った声が聞こえた気もするが、それは聞こえなかっ
たことにする。聞こえなかったことにしよう。
聞いてはいけない。忘れるのよ、ルナマリア・ホーク!
(っていうか何でいるのよあの人達!!)
「うぇぇい!」
「ぬおおおっ!!」
ルナマリアが内心でだけ頭を抱えている間にも、"ぐーん"と"ぞの"、ステラ
とモラシムの戦いは加速していた。
繰り出される拳は数を増し、見ようによってはじゃれているのではなく、
かろうじてだだっ子同士のケンカに見えないこともない。
そんな最中、アッパー気味に放たれたステラの拳が見事"ぞの"の真芯を
とらえ、モラシムはたまらず転倒する。
「くっ……なかなかやるな、こわっぱ! だがっ……」
モラシムは即座に立ち上がる。
――かと思われたが、それが叶わず、またもごろんと仰向けに転倒する。
「な、なにぃっ!?」
両腕を振り回してじたばたするモラシム。
……どうやら起き上がろうとしているようなのだが、それも無駄な抵抗で
あった。
「ばっ……ばかなぁあっ……!?」
自分がまったく『起き上がれない』という事実を前に、モラシムは愕然と
うめいた。
そう。極度にデフォルメされた形態の、しかも防音設備ばっちりの着ぐる
みは、非常に動きにくく、そして重く……有り体に言えば、モラシムはひっ
くり返ったカメと同じ状態になっていたのである。まさしくカメの甲羅を思
わせる"ぞの"の背面構造が仇になったものと言えるだろう。
(そういえば"ザフトのゾノ"って、ひょっとしてこのマスコットから由来して
たりするのかしら?)
――などと、そんな事を冷静に考えてしまったのも、あるいはルナマリアの
心が微妙に乾いていたからかもしれない。一言では言い表しがたいが、とにか
くそんな心境ではあった。
「……やった……!」
満足感のにじむ声を残し、てほてほがしょがしょとその場を去っていく"ぐー
ん(ステラ入り)"。
「まっ、待てぇええっ! 待たんかああああっ!!」
もうなんていうかキュートにじたばたじたばたしつつ、起き上がろうと苦闘
する"ぞの(モラシム入り)"。あれの中にひげ面のおじさんが入っているなん
て観客の誰一人として思うまい。
そしていきなりといえばあまりにいきなりな展開に、ルナマリアは呆然と立
ちつくすばかりだった。
(……どうしよう。この状況……)
ひとまずまぶたを下ろして目の前の光景を脳から遮断し……少し考えてから、
ルナマリアはステラの後を追う事に決めた。
(そうよね。ちゃんと面倒見るって約束したしね……)
実は結構律儀なルナさんなのである。べ、別に現実逃避してるわけじゃない
んだからねっ!
……それに第一、ステラをあのまま放っておくと、広い"でぃおきあ"の中で
迷子になるのは目に見えている。どのみち放ってはおけないのだ。
背後から(といっても、声が聞こえてきたのはきぐるみ内部のスピーカーか
らではあるのだが)、助けを求めるモラシムの声が聞こえてきたりもしたのだ
が……ルナマリアは聞こえないふりをして先を急いだ。程なく彼の野太い声が
聞こえなくなったのは、メイリンが気を利かせて何かやってくれたのだろう。
ルナマリアは心の中で、妹に賞賛の言葉を贈った。
ありがとうメイリン。
素晴らしいわメイリン。
今度お姉ちゃんがアイスおごったげるからね!
以上です。唐突に長い話で失礼しました。
そろそろ連合VSザフトもUが出るので、微妙にそれっぽい台詞も混ぜてみたりみなかったり……。
お目汚しだったらすみません。問題なさそうだったら、続き書き溜まった頃にまた来るかも、ということで。
それでは……。
とりあえず、こいつらの採用を決定した
でぃおきあ(仮称)のオーナーに敬礼!
後、前から思っていたんだけど、シンはどこの軍曹さんですか?
>>363 めちゃめちゃ文章上手いですねえ・・・。
人物が生き生きとしてるし、独特の味のある文体もお見事!
超GJ!!
ほっしゅ
保守
保守
過疎ってる
スレを活性化させるために
各人ネタを投下してみよう
メイドステラに対抗して、ルナをバニーにする
というのはどうだ
以前投下しかけた話の続きを書いてはいるんだが、忙しすぎて今年中は無理だ・・・
活性化に協力できなくてすまない。
自分も以前書いてたネタの続きをいまだ書けずにいます
すいません
職人さん頑張って!
名前からして相性いいと思うんだけどな<ルナにバニー
バニーの時代はすぐそこに来ている
ような気もしないでもないのに
しかしどういうシチュエーションでバニーを着せるのか謎だなw
そして俺は今だにスタゲのキャラに期待している…
ミューディとかネタキャラになりそうなんだけどな〜
額とか犬とか…
俺の住んでるところには「ファッション甲子園」なるものがあった
それをネタにできるんジャマイカ?
保守
ほっしゅ
>>365 >こいつらの採用を決定したでぃおきあ(仮称)のオーナー
, ‐ ´ ̄` 、
_/:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
-ォ'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::,、::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::_, ィィ:/´{:::::::::::',
ル|:::::::,〃/´ /"´ ヽ:::::::::i
!lイ_:i'〃ヘ、/´ _, -‐ 、ヽ:::/
〈ク ! ーtュ-ヽ ゙,´fェ-、 |ヘ
, '´ `ヽ ヽj| ´ | ` l}リ
/ i `| ノ ,、 ,ソ
_ / lー‐一 ' ´ /ヘ、 , ____ 、 /`ー、_
ヽ l / i\ ` ̄ `゙\ /,| !  ̄
', ! / ハ ヽ、 __ '゙ , | l
i l / ! ヽ、 / ,| !
,l-‐tつ, l ー‐- {ヽ、 ` x ' ´ / l l
いいんじゃない? そういうのが面白いんだからさ。
連ザUPLUSを買ってきてKと凸をボコボコにしてニヤニヤしてるシン
PLUSモードで自分以外の女キャラを遠ざけるルナとマユ、でもマユは居ないのでルナが勝ち誇った顔をしていたとか
喜んで連ザUを買ってきたスティング、だかPS2が自分の家に無い事に気づいてorzしていたとか
382 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/10(日) 21:00:21 ID:OoOlkfFS
オクレ兄さん・・・;;
ところでだ、連ザUPLUSの説明書及びPLUSモードでシンがちゃんと主役やってた事に泣いたのは俺だけか?
オクレよ猫仮面の家でやれ
スマン、ageちまったorz
連ザUのオクレ兄さんの顔怖いよ…
プラスのサトーが俺的にかなりよかった
何かネタ考えてみる
こんばんはー……十日ばかり前にステラとルナでアルバイトする話書いた輩です。
続き書いたのでまたやってきてしまいました。
>>365 よくよく考えると、ステラが面接通ったこと自体異様ですよね。
ハイネが何かしたんだと思いますが、それを差し引いても採用したひと剛毅ですよね……よくよく考えると。
>>366 ありがとうございます。味のある文体って言われたのはじめてですやw
>>380 こ、この人誰ですか? 元ネタどこですか?w
あー……でも、そういやでぃおきあのオーナーって誰だか考えてなかったっけ……
……えーと、レスはこんな感じで。
以下、続きです。先のこと考えないで書いてるので、ちゃんと最後まで行けるか今から微妙だったりするのですが……
郊外某所の遊園地"でぃおきあ"(仮称)は、『海』をそのテーマに据えた
テーマパークである。
別に海沿いという訳でもないのに何で『海』がテーマなのかという点には
多大な疑問があるものの、とにかくテーマは『海』なのである。
しかし、あるいはその訳のわからなさがいいのか、それともやはり他に理
由があるのか、週末ともなれば話の種に、もしくはデートにと足を向ける人
の数は、思いのほか多いらしい。
そしてその日も"でぃおきあ"(仮称)は盛況だった。
「け、結構人多いな……」
「休日だからな」
その一角に、シン達の姿があった。好奇心を隠すそぶりもない物珍しげな
様子で辺りを見渡しているシンと、静かにパンフレットに目を通している
レイとは実に対照的な様子である。
「海……」
そんな二人と一緒にいるマユが、虚空を仰ぎ見るようにしてぽつりと呟いた。
何故彼女がここにいるのかとなれば、単にシンが「せっかくだし」という
実に単純な理由で妹にも誘いをかけたからなのだが。何気に珍しい兄からの
お誘いを僅か0.05秒で承諾し、かくしてマユも二人と一緒に、この"でぃおき
あ"(仮称)へとやってきたのである。
「……海、かぁ……」
「海がテーマといっても、泳げる訳ではないと思うが」
「いや、そんなこともないんじゃないかな。温水プールもあるっぽいし」
海……それはどこまでもどこまでも広がる青の彼方。
身も心も海の青と共に遠く充ち満ちて、どこまでもどこまでも広がってゆく。
そう、海は恋のカミサマ。夏の陽光と一緒になって、おくてな二人の心も
溶かしてくれる。
秘めた肌を陽光に晒し、熱く焼けた砂浜を駆けて、理性を焦がし、想いを
むき出しにして、どこまでもどこまでも広がった若い二人の心はお互いを求
め肌を重ねていつしか一つに解け合いそして(以下検閲処分)
「こらそこのアスカ妹」
すぱーんっ!
レイのチョップが、見事マユのつむじを直撃した。
「いったぁっ! な、なにすんのよぅいいところだったのにっ! せっかく
おにいちゃんがマユ(16歳)の水着姿にメロメロになってくれたところだ
ったのにっ!! 真夏の太陽が最後の一線だって超えられたのにいいいいい
いいいっ!!!」
「今は秋の暮れというか初冬だお前は16歳ではない日本語がおかしいさっ
きは笑い方が危険だった。そしてさっさと正気に戻れ大声を出すな」
「お。マユもレイも見てみろよあれ! "ぐーん"が水の中歩いてる」
目の前のヴェネツィア風水路を、頭(?)というか顔から上だけ出しつつ
移動している二匹の"ぐーん"を指さすシン。
幸いなのかどうなのか、今の会話はシンには聞こえてなかったらしい。
「ロボットなのかな、あれ」
「いや。きぐるみらしいぞ、あれは」
「え? マジで? 水が入って大変なんじゃないか? それ」
「そこは何か驚異の科学力で、防音、防水、耐圧機能まで備えたマルチなき
ぐるみらしい」
「うわ、すっげぇ! 技術の無駄遣いじゃん!!」
無駄遣いなどといいながら、シンの瞳はきらきらと輝いていた。実に楽し
そうである。
「……そしてマユは、そんな無邪気なお兄ちゃんも大好きです」
「愛情表現はもう少し考えた方がいいと思うが……」
潤んだ瞳でどこかあやしい遠くを見つめるマユに、レイは心の底から忠告
した。
その時である。
「あれ?」
「どうした、シン」
「いや、何か見慣れたワカメが……」
「なんだって? よく聞こえなかった。もう一度言ってくれ」
人混みの騒々しさに紛れた声を聞き逃し、眉をしかめるレイ。
シンは少し考えてから、ゆっくりと首を振った。
「……いや、何でもない。気のせいだろ」
まさか、"あの人"が一人でこんなところに居る理由がない……。シンの理
性はそう判断した。
だがこの時、シンの理性は二つの過ちを犯していた。
"彼"は決して一人ではなく……
そして"彼がそこに居る理由"は、その時確かに存在していたのだ。
一方その頃。"ぞの(モラシム入り)"の追撃を振り切ったステラとルナマ
リアは、人気のない、ちょっとした裏道のようなところへと辿り着いていた。
人の多く集まる場所であっても……時として不可思議なほどに人気の途絶
える"吹きだまり"のような場所が生まれることがある。二人が偶然逃げ込め
たのも、そんな場所の一つだった。
「……ステラ、勝った……」
ぐっ、と拳を固めて、ステラは無闇に満足そうだった。
「シモムラコマルはやっつけた。ステラ、あるばいと、できる」
「マルコ・モラシム先生だからね? シモムラコマルじゃないからね?」
言っても無駄とは思うが、一応言っておく。別に言っておく意味もあまり
ないだろうが。
ついでに背後を振り返って確認してみるが、モラシム先生が追ってくる様
子はない。
倒れている隙になんとか逃げ出したとはいえ……ひとしきりほのぼのした
観客が手伝って、"ぞの"を立ち上がらせる可能性は十分にあった。出来る限
り引き離しておくに越したことはない。
「とにかく、こんなとこにいても仕方ないし、早く出よう」
「うん……あるばいと、しないとね」
二人頷きあって、がしょがしょと歩き出す。
(でも……確かに、これでなんとかなったのかな)
アルバイトといっても、今回はイベント期間だけの臨時である。先ほどの
襲撃はさすがに焦ったが、とにかく今日一日だけ乗り切れば、後は舌先三寸
でどうにかごまかせるだろう。
日頃は優等生で通しているし、殊勝げにしていれば、最悪でも反省文くら
いで済むだろう……という程度の打算はあった。
逃げ切る算段も問題はない。なにせ"でぃおきあ"(仮称)はそこらじゅう
が"ぐーん"や"ぞの"だらけの遊園地である。一旦その中に紛れ込んでしまえ
ば、そうそう簡単に見つけられるものでもないだろう。
(――って、あれ……?)
その事に思い至って、ルナマリアは首をひねる。
といってもきぐるみ着用中なので、傍から見れば不器用に腕を組んでいる
だけにしか見えないわけだが……。
――その時だ。
「――見つけたぜ」
通路の出口に、立ちはだかる人影。
口の端だけ薄くつり上げた笑みの中、その刃物のように鋭い瞳は微塵たり
とも笑っていない。
その姿に、二人はうめく。
「……スティング……」
「……オクレ兄さん……!」
「ってコラ、誰がオクレ兄さんだ」
「――って、ちょっと待った!」
ツッコむスティングに、ルナマリアが思わず声を荒げた。
「何であたしの声が聞こえてんのよ!?」
ルナマリアの疑問は、もっともなものだった。
前述した通り、"ぐーん"の防音機能はきぐるみとしては信じがたい程に高
い。これは、たとえば子供にじゃれつかれた時に思わず声が漏れてしまうな
どという事態が発生しないよう配慮しての防御策として装備された機能なの
だが、その無駄な高性能さ故に、きぐるみを着用した状態で外部と直接会話
を成立させることは非常に困難なものとなっている。
まして、今の自分とスティングのように数メートルの距離を挟んだ状態で、
ルナマリアの発したすりつぶすようなうめきが、スティングにまで届く道理
がないのである。
だがそのルナマリアの疑問に、スティングはあっさりと答えた。
自分の耳元を、コツコツと人差し指で叩いて示す。
「こいつのお陰でな」
はっとするルナマリア。
突然スティングが現れた衝撃でそこまで目がいっていなかったが、スティ
ングが耳につけているのは、オペレータースタッフ用の小型ヘッドセットだ
った。バイトの開始前、メイリンがつけていたのを見たから覚えている。
「さて……ステラ。帰るぞ」
「……いや……」
ステラは短く、しかし断固として拒否の言葉を返した。スティングが僅か
に眉根を寄せる。
「おまえにゃバイトは早すぎる。もうちょっと大人になってからにしろ」
「いや。ステラ、あるばいとするもん」
「絶対するなってんじゃない。今はまだ早いって言ってるんだ」
「いま、したいの」
なおも拒否の言葉を紡ぐステラ。スティングは焦れたような舌打ちを漏ら
す。
「どうしてもってんなら、こっちも力ずくだ。引きずってでも連れて帰るぞ」
「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!」
二人の間に、"ぐーん(ルナマリア入り)"が割って入った。
「どういうつもりか知らないけど、いくらなんでもそれは横暴なんじゃないの!?」
「道理だが、これも保護者の責任ってヤツだ」
「それにしたって、やっていいことと悪いことがあるわよ!!」
「……じゃあ、一つ聞くがな」
挑発的な怒声を張りあげるルナマリアに、頭痛を覚えたようなしかめ面で
スティングが言う。
「……仮にステラがアルバイトをやったとする。働くとかいうより先に……
むしろ他人様の仕事を倍加させそうな気がしているのは俺だけか?」
「うっ……!」
一瞬、言葉に詰まる。
そりゃ確かにステラは始終ぼーっとしてるし舌足らずだしなんか何もない
ところでけっつまづいて転びそうな気配すら擦るし根本的に子供っぽいしつ
いでに言えば微妙に情緒不安定気味だったりするしペアを組んだら人生の苦
労が倍加しそうな気配をひしひしと感じはするけれど…………あ、いや、
それでも!
「今のあたしはステラの同僚よ……彼女の意志を優先するわ」
――彼女のことは頼まれているし……それに、バイト中のフォローを引き
受けると言い出したのも自分だ。
自分の言ったことくらい責任を取れなくてどうするの?
しっかりしなさい、ルナマリア・ホーク!!
「ステラ、先に行きなさい。スティングはあたしがなんとかするわ」
「……ルナマリア……」
「スティング相手じゃ、ステラはモラシム先生相手みたいに殴れないでしょ?
後で落ち合いましょう」
フッ、と。優しい姉の微笑みで。
「――アルバイト、するんでしょ」
その言葉に――ステラは、しっかりと頷いた。
「……うんっ」
きぐるみ越しだから見えた訳じゃないけれど、それでも、その気配は感じ
ることが出来た。
ステラはきびすを返し、元来た道を戻っていく。モラシム先生あたりと鉢
合わせることがなければ、なんとか人の(というより、"ぐーん"の)多いと
ころまで戻ることは出来るだろう。
そして、そんな事よりも問題なのは――
「追いかけなくていいのかしら?」
「追わせてくれるってのかよ?」
「はいそうですか、って訳にはいかないわよ」
そんな事よりも問題なのは――目の前の、彼だ。
「……一つだけ、確認させて貰うわ」
「何だ」
怪訝そうに眉をひそめるスティング。ルナマリアは問うた。
「あなた……本当にオクレ兄さん?」
「その呼び方はやめろ。っつーか、それ以外の誰に見えるってんだよ」
「確かにあなたはオクレ兄さん……スティング以外の何者にも見えないわ。
でもね、オクレ兄さんがこんな場所にいるってことは、それ自体がすごく
おかしなことなんじゃないかしら」
ルナマリアは朗々と、論理の切っ先を突きつける。
「この遊園地に一回入るだけで、一体いくらかかると思ってるの!?
締まり屋のオクレ兄さんがチケット買って普通に正面から堂々とこんなと
ころに入ってくるなんて、そんなのはおかしなこと、ありえないことなのよ!!」
「大きなお世話だこの野郎っ!!」
怒鳴るスティング。
……うん。
たしかに今のはさすがに言い過ぎというか、もう少し言い方を考えてもよ
かったかもしれない。ルナマリアさんちょっと反省。
「まあ……疑問はもっともだがな。俺もいつもだったら来ねぇよ、こんなと
ころにゃな……」
毒づくスティング。
うめく口元が微妙に引きつっていたりする。やっぱり言い過ぎたらしい。
「……だが、今日は状況が違うもんでな……」
そう、前置きして。
――静かに。スティングは語り始めた。
話は少し前にさかのぼる。
その時スティングは、"でぃおきあ"(仮称)のメインゲートを前に、ひた
すら立ち往生を続けていた。
ルナマリアの推理は確かに当たっていた。三人分の食費に換算して二日半
か、使い方次第では三日半ほどをまかなえる費用を、ステラを探す為とはい
えたかだか遊園地だかに入るためだけに費やすなどという愚行を、スティン
グの理性は許すことをしなかったのである。
早く中に入ってステラを探すべきだと訴える自分の心と、だからといって
こんなところで無駄な散財はできないという理性との間で、スティングはひ
たすら葛藤していた。その有様は、周囲の無関係な一般客をして、一体何事
かと思わせしめる凄まじさであった。
もはや鬼気すら漂わせていたスティングに、しかしその時、一人の男が、
もの柔らかな声をかけた。
スティングはその男に、洗いざらい自分の状況と、そして目的を説明した。
すべてを聞き終えた男は、静かな笑みを湛えながら――こう言ったのだった。
「いいだろう。では私が、理事長権限の特例で許可しよう――」
「――とね」
「っていうか、つまりあんたが黒幕ですか!? デュランダル理事長!!!」
スティングの背後から現れたそのワカメ頭を、ルナマリアは力いっぱい怒
鳴りつけた。
優しげなんだかあやしげなんだか紙一重な笑顔を湛えたその男……つまり
はザフト学園理事長である男、ギルバート・デュランダルは、その見事に波
打つ黒髪をいじりながら、微かに笑みを深くした。
その微笑みに意味はあるのかと一瞬勘ぐり――ルナマリアはかぶりを振っ
た。そんな事に意味はない。それは今まで起こってきた、このギルバート・
デュランダルという男が発端となった数多の事件を思えば容易く至れる答え
だった。
「突発的に愉快犯だしね……この人」
「おやおや、随分と酷いことを言われている気がするね」
ワカメ頭に隠れて見えないが、どうやらデュランダル理事長もヘッドセッ
ト着用済みらしい。
ともあれ。
「なんでもいいさ。俺は余所様に迷惑かかる前に、さっさとステラを連れ帰
るだけだ」
スティングが、一歩前に進み出る。
「心配するのはわかるけど、いい加減過保護なんじゃないのかしら……?」
ルナマリアもまた、一歩進み出る。
そしてデュランダル理事長は見事に蚊帳の外だった。なにやら視界の隅っ
こでしょぼくれた顔をしているような気もするが、そんな事は後回しで構う
まい。
対峙の時間。
僅かな隙さえ命取りとなるような……張り詰めた糸のような時間が刻まれ
ていく。
一歩、と呼ぶのすらおこがましい、すり寄るような足取りで、二人は徐々
に徐々に、間合いを詰めていく。
かりっ、と。靴底にへばりついた砂利が、微かに石畳を引っ掻く……
その、刹那。
「――いくわよっ!!」
「来いッ!!」
ルナマリアが地を蹴った。同時にスティングの両肩へ、頭上より舞い降り
る一対の影!
「あれは……!」
ルナマリアが瞠目する。なぜならそれは……
「シマフクロウ!?」
シマフクロウ(島梟、学名:Bubo blakistoniもしくはKetupa blakistoni)。
フクロウ目フクロウ科ウオミミズク属の鳥類。フクロウ科の中でも最大級
のフクロウ。
イギリス人学者トマス・ブラキストンが1883年に函館で採取した標本をも
とにヘンリー・シーボーンが英名と学名をつけた。ただし近年のDNAに基づく
研究でウオミミズク属(Ketupa)はワシミミズク属(Bubo)に統合されつつ
あり、学名を「Bubo blakistoni」とするものもある。
その容貌から「森の哲学者」とも呼ばれ、アイヌ民族からはコタンコルカ
ムイ(「村を司る神」「村を守る神」の意味、コタンクル、コタンコロの表
記もある)、カムイチカプ(「神の鳥」の意味)としてあがめられてきた。
しかし現在生息数が減少し、絶滅が危惧されている(以上、フリー百科事典
『ウィキペディア(Wikipedia)』出典)。
何でそんなものが飛来したのかはもはや推測すらままならないが……そう
いえばいつだったか、スティングの両肩にはなぜかよく動物が乗っかってく
るとかそんな話をどこかで聞いたことがあったような!
「ええいっ……そんなこけおどしをぉっ!」
「さぁ見せてみろ! 力を!!」
スティングの肩から、一対のフクロウが飛び上がった。
力強く優雅な軌道を描きながら、その鋭い爪を開く。
大自然が生んだ凶器を前に、しかし"ぐーん(ルナマリア入り)"は速度を
ゆるめなかった。ここで躊躇することは何らの優位も生みはしない。
相手はケンカ慣れしているスティングに加え、体長約70cm、最大翼開長180cm
に及ぶ世界最大級のフクロウが二羽である。翻ってこちらはバカみたいに重
い着ぐるみ姿。小細工を働かせる余裕など僅かにしかない。ならば自分が取
るべき道は――
(力押しの一点突破……一撃で決めるっ!!)
今回はこんな感じでした……。
続きは……もし出して大丈夫なようでしたら、今度は近いうちに出せるといいな、とか思ってます。
蛇足ですが、【ステラさんのアルバイト血風録】のはずなのにルナマリアさんばっかり活躍してるという状況は目を瞑っておいてください。
それでは。
・・・・・・・面白いよ、うん、シマフクロウってさ、機動兵装ポッドか!?
>>396 GJ!!
いや、おもしれーと思うよ。
非情にこなれてて読みやすい文だし。
399 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/11(月) 20:34:54 ID:NdiXDAnM
丸一日も過ぎてませんが、続き書いたのでもってきました。昨日変なところで終わっちゃいましたし。
今日帰ってきてから気合い入れて書いてみたのですが、ろくに推敲してないからどんなもんかなぁ。
ともあれ、つづきです。
――戦闘とは、一瞬の交錯がすべてを決める。
それは何ということでもなく、ただただ当たり前の事――急所を撃てば人
は倒れる。
腕が折れれば殴るは能わず、足が折れれば立つ事一つもままならない。
苦痛は神経を掻き乱し、出血は意識を切り崩し、半秒の間隙は即座に致命
的な隙へと変わる。
故に"戦闘"は一瞬だ。たとえどれほど激しく殴りあい蹴りあおうとも、真
に"戦闘の正否"を分けるのは、すべてが収束するゼロ時間……その、一瞬の
交錯に他ならない。
――その、瞬間に向けて。迫るフクロウと、駆けるルナマリアの距離が
ゼロへと近づいていく。
「っええええええええいっっ!!」
さらに速度を上げるルナマリア。目の前に迫るフクロウ。
両者が交差したかに見えた次の瞬間、ルナマリアは足下になぜか偶然転が
っていた石ころにけっつまづき、
「えっ?」
「なっ!?」
そのままシマフクロウの下をすり抜け、しかし勢いは殺されることなく、
"ぐーん(ルナマリア入り)"はそのまま前方にすっ飛び、そして……
……おお、瞠目して見るがいい! その凄まじき光景を!!
"ぐーん(ルナマリア入り)"の三角頭は勢いもそのままにスティングの
みぞおちを直撃し、さらにドリルのようにねじり抉ったのである!!
「ぐぁっ……!」
うめき声を漏らし、吹き飛ばされるスティング。
さしものスティングも、人体急所への奇襲はいかんともし難かった。
そして僅かに遅れて、スティングに激突したことで勢いを殺された"ぐー
ん(ルナマリア入り)"が、ぺしゃんと石畳の上に落ちる。
「こいつ……っ。強い……!」
スティングはそれだけ言い残し、がっくりと意識を失った。呆気なく。
スティングが気絶したせいか、シマフクロウ達もルナマリアが起き上がる
ころにはどこかへ飛んでいっていた。
立ち上がって確認してみると、なんともすごい光景ではあった。
目を回して気絶している不良っぽい風情のお兄さんと、その眼前で勝者の
風格を放っている(と思われる)"ぐーん"のきぐるみ。
そしてそれはともかく、何だかよく分からないうちに勝ってしまったルナ
マリアだった。
が、はっと我に返ると、即座に勝利のポーズを決める。そして、
「 計 算 通 り ! ! 」
嘘つけ。
と、つっこむ人間がこの場にいなかったのは、この場合幸福だったのか不
幸だったのか。
だがどちらにせよ、"ぐーん"のきぐるみ姿ではポーズを決めたところで一
片のかっこよさもなく、ただただもふもふしているだけなのは間違いなかっ
た。
そしてルナマリアはデュランダル理事長へ言い放った。
「さぁっ、次は誰!?」
しかし、指を(というよりは"ぐーん"の腕を)突きつけた先から、既にデュ
ランダルの姿は消え失せていた。
気がつけば、そこにいるのはきぐるみ姿のルナマリアと気絶したスティン
グだけとなっていた。
……路地の間を、冷たい晩秋の風が吹き抜ける。
「……逃がした……?」
ルナマリアの頬を、嫌な汗が伝った。
「ゆ、油断してたってわけじゃないんだけどな……」
さすがにちょっと、今のは恥ずかしい。
ともあれ……。
その時、不意にわき上がった疑惑が、ルナマリアの上に重くのしかかった。
……突発的に変態で愉快犯なあの理事長のやることは、経験的に分かって
いる。
モラシムを送り込み、そしてここまでスティングを引きずり込んだ。彼が
それだけの手間をかけておきながら、こんなにあっさりと引き下がるはずが
ない。敵はまだいる。他にも、必ず。
だが、それだけならば特段の問題ではない。恥ずかしいのを誤魔化しつい
でに、小さく、ルナマリアは舌打ちする。
無論、敵がいることも厄介ではある。だが今は、それ以上に危険なことが
あった。それがルナマリアの疑念だった。
モラシム先生は……そして最前の理事長とスティングは、"ぐーん"だらけ
の"でぃおきあ"(仮)の中で、どうやってルナマリアとステラの入っている
きぐるみを他の"ぐーん"と見分けられたのか?
――どうして自分たちの姿を、ああも的確に探し当てることができたのか?
(向こうは、こっちがどこにいるかを分かってる……)
もっと早くに気づくべきだったのだ……そう。"ぞの"のきぐるみをかぶっ
たモラシムが、自分たち二人を狙い澄ましたように怒鳴りつけた、あの時に。
どうやったのかは分からない。だが、何らかの手段で、向こうはこちらの
居場所を知悉している。
「……ステラが、危ない!」
スティングのことをどうするかは少しの間、迷ったが、結局はこの場に置
いていくことにした。
元より頑丈なスティングのことだから回復も早いだろうし……薄情な話だ
とはルナマリア自身も思うことだったが、それでも時間の方が惜しかった。
こうなってしまうと、ステラを先に行かせたのは逆に危険だった。一刻も早
く探し出し、合流しなくてはならない。風邪引かないでねオクレ兄さん!
ルナマリアはきびすを返して元来た道を引き返しながら、オペレータース
タッフの妹へ通信をつなく。
「メイリン。メイリン? 聞こえる?
ちょっと聞きたいことがあるんだけど――」
……今日はこれだけです(汗。
一日じゃこれが限界でしたー。ちょうどキリのいいのがここしかなくて……。
>>397 元ネタはそっちです。でも直接の元ネタは
>>399さんのレス参照です。
前に似たようなことがあったんですよ。それで、せっかくなので使ってみたのです。
……ホントにこんなネタに使って良かったのかなぁとか、今更後悔気味だったりもしてますが。
>>398 ありがとうございますー。
どっちかというと文字がぎちぎちで見にくそうな文面なので、読みやすいと言ってもらえて安心しました。
文面がこなれてる、というよりも、共通理解を期待できる元ネタがあるのが大きいような気もしてますがw
もっと小ネタっぽい話も放り投げてみたいんですが、ネタがまとまらねぇです……(汗)
えーと……とりあえず、連合VSZAFTUも出たし、完結まで頑張ってみたいと思いますー。それではー。
404 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/11(月) 21:40:47 ID:07gX1x0e
特格ダメージ高いよなww
405 :
通常の名無しさんの3倍:2006/12/11(月) 23:27:11 ID:NdiXDAnM
えっ?前格じゃないの?これww
志村ー、sage忘れてる
>>403 お疲れ様。今回も面白かったです、GJ!
保守
乙!スティングのテンプレにまた一つ追加だなw
>>410 またてめーか・・・
何かこのスレに恨みでもあんのか?
こんばんは。バイト話書いてるやつですが……
>>411,
>>412 >>410のリンク先、何かやばいものでも?(汗
というか、見ずにスルーした方が賢明ですか?
ついでなので、書けてる分だけ投下。
一方その頃。
周囲の予測を大きく裏切って、ステラのアルバイトは思いのほか順調だった。
ある時は"ぐーん"のきぐるみにじゃれついてくる子供たちとひとしきり追
いかけっこをして、その光景に子供達のおかあさん達が「あらあら」と微笑
ましげな視線を注いでいたり。
またある時は、親とはぐれて泣いてる女の子をなだめて、迷子センターま
で連れて行ってあげたり。
はぐれた子供が来ているかもしれないと、先んじて迷子センターへやって
きていた両親を見つけた女の子が泣きながら二人の下へ駆け寄っていく様を
見た時は、迷子センターのスタッフ共々、ステラの胸の中にもあったかい気
持ちがわきあがったりしたものだった。
そんな感じでお客さん達とふれあいながらがしょがしょとアルバイトを続
けていたステラだが、ふと、メインストリートを行くパレードを目に留めて、
立ちどまった。
"ざむざざー"や"げるすげー"、"ゆーくりっと"に"めびうす"といったでっ
かい乗り物の上から、"ぐーん"や"ぞの"が沿道のお客さんに向けて手を振っ
たり、花びらをまいたりしている。そんな中である。
「みなさーんっ、こんにちはぁーっ! 楽しんでますかぁーっ!?」
と。ミーアのよく通る声が、めいっぱいに響いていた。
一際大きな"めびうす・ぜろ"の上に立つ彼女は、今日は上品に落ち着いた
冬物でそろえているが、服の上品さと相反する快活さで、いつものようにめ
いっぱいの元気で手を振っている。
降ってわいたアイドルの登場に、沿道からは興奮のざわめきが溢れ、黄色
い声が飛び交い、すごい騒ぎになっていた。なんといっても、予想の外を音
速で突き抜けるが如きサプライズである。
突然知り合いの顔を見つけたことで、ステラも目を丸くする。
『驚いた?』
そんなステラの耳元で、スピーカーから出し抜けにミーアの声がした。
悪戯っぽい問い掛けに、ステラは素直に頷く。
「うん、おどろいた。ミーア、なんでここにいるの?」
『えへへー。ステラちゃんとおんなじ。あのね、コンサートまで時間があっ
たから、あたしもここでアルバイトなのよ』
「そうなんだ。ミーアもあるばいと」
『そうなの♪ パレード乗せてもらっちゃった。すごいでしょ』
「うん。すごい」
とりあえず、沿道はすごい騒ぎである。
『どう? アルバイト、順調?』
ステラは再び、素直に頷いた。
「うん。だいじょうぶ。あるばいと、楽しいよ」
『そっか。よかったぁ』
「でもおしごとだから、ステラのせきにんはじゅうだいなの」
『そうそう! その意気その意気! おたがい頑張ろうね!』
「うん。ステラ、がんばる」
ぐっと意気ごんで答えると、ミーアは不意に"ぐーん(ステラ入り)"の方
を見て手を振った。
ステラも手を振り返そうかと思ったが、それも変かな、と思ってやめてお
いた。代わりに(近くにいた子供に見せるついでに)両手をばたばたと振り
回して、ここにいるよ、とアピールだけしておく。お仕事は大事なので、あ
んまりプライベートをもちこんじゃだめなのだと、いつだったかスティング
が言っていたような気がするステラだった。
それでもステラのことは分かったのか、ミーアは嬉しそうに笑みを深くし
て、もう一度手を振ってきたのだった。
かくしていろんな意味でにぎやかに、パレードは通り過ぎていった。
いきなり人気アイドルの姿を目の当たりにして、沿道のお客さんは満足そ
うだった。
ひとまずステラのアルバイトが順調そうなのが分かって、ミーアも満足だ
った。実はそれを確認するというのが、ミーアがここにやってきた真の目的
だったりする。
……そんな理由でこんな騒ぎを起こしてしまうというのもなんというかす
ごいものだが、降ってわいたサプライズの真の理由がそんなものなのだと知
っているのはミーアと"でぃおきあ"のチーフスタッフくらいしかいないので、
そのことがばれる心配もないのであった。
……ともあれそんな感じでミーアが通り過ぎていくのを、偶然沿道にいた
シン達も目撃していた。
「今のってミーアさんだよな」
「そうだな」
「奇遇だよなー、こんなとこで会うなんてさ」
「……シン、本当に偶然だと思うのか?」
「え? 何が?」
どうやら、本気で偶然だと思っているらしい。
裏の事情がなんとなく察せられるレイは、眉根を寄せてうなるしかできな
かった。
「……そんな素直なお兄ちゃんも、マユは大好きです」
「分かった。もうそれは分かった」
「にしても、ルナもステラも見つからないな……ここ広いし、仕方ないんだ
ろうけどさ」
「無理もない。ルナマリアもステラも、今はきぐるみ姿なんだそうだ」
「え? そうなのか? っていうか、何でそんなこと知ってるんだよ、レイは」
「先程、メイリンにメールを入れて確認を取った。彼女もここでオペレータ
ーをやっていると聞いていたからな」
こういうところで手際がいいのが、レイ・ザ・バレルの長所である。
シンはがっくりした様子で、肩を落とした。
「……それじゃあ、向こうから声かけてくんないと分からないじゃんか」
「そうなるな」
この様子では、アルバイトの様子を確認する――という当初の目的は達成
できそうもない。どうやら、ひとしきり"でぃおきあ"(仮)を楽しんで終わ
りという事になりそうだ。
(もっとも……)
その方がよくはあるのだろう。
いつも頼りなげにぼんやりしているステラと、しっかり者の割にどこかしら
抜けているルナマリア、あの二人が順当にアルバイトをこなせているのか――
という点は確かにレイも気になるが、学校の知り合いにきぐるみ姿なぞ見られ
て面白い女の子はそうそういないだろう。
今は気づかず、見つからず、休み明けの学校で詳細を聞くに留めておくのが
、恐らくは一番穏当で平和だろう。
「そっかぁ……なんか、つきあわせて悪かったな」
実のないことに巻き込んでしまった、と思っているのだろう。
申し訳なさそうな顔をするシンに、レイは微笑んだ。
「気にするな。俺は気にしてない」
「おにいちゃーん! あれ乗ろうよ、あれ!」
何やら絶叫系と思しきアトラクションを指差して、大声を出すマユ。
その様子を示し、レイは笑みを深くしながら、言った。
「折角来たんだ、お前も楽しめ。
――――俺も、今日は楽しむ」
418 :
410:2006/12/16(土) 23:27:47 ID:???
>>413 ヤバくなんかないって(笑)。
まあ見なくても良いけど、見といて損は無いから。
>ステラさんのアルバイト血風録 作者さん
最近の小説・SSで一番はまりました!こういう文章が書ければいいなぁ
って気がするほどGJです。
終わってないようなので、これからもがんばってください。
ってことで軽く保守。
そろそろ期末テストのシーズンかな……ってことで、こんなものを投下。
書き上げたばっかり。推敲してませんので、変なところあったらごめんなさい。
「……ダメだ。さっぱりわかんねぇや」
大きく息を吐いて、シンは数学の教科書を投げ出した。
伸びをするついでにもたれかかったチェアの背もたれが、ぎしっと少しば
かりきしむ音と、背中を押し戻す弾力を返してくる。
――期末試験が近づいていた。
日頃はそれほど勉強に手をつけないシンだが、年に三度ある期末試験の時
期ばかりは、こうして机に向かい、勉学に励んだりもする。
……実際問題、赤点なぞ喰らった日には長期休みに食い込む補習で時間を
食われることになってしまうので、休み前の試験はこれでなかなか切実な問
題なのだった。
「……こんな事なら、やっぱ図書館でレイ達と一緒にやりゃよかったよなぁ……」
机に突っ伏してうめくシン。
いつもなら期末試験の時期になると、レイが中心になって、メイリンとヴ
ィーノを加えた四人で勉強会など開くのが通例となっていた。
しかしシンは今回、「たまには一人でやってみるよ」と言って、一人で家
に戻っていた。
そして今は一人机に向かい、手始めに苦手な物理から手をつけていたのだ
が……
「あー……しくじった。やっぱガンプラ組むのは今度にしときゃよかった……」
うめく机の上には、なんと新品のアッガイ。お手製の毛皮なぞ表面にかぶ
せて、もふもふのかわいらしい一品に仕上げてあったりする。
…………何のことはない。
つまるところ、このもふもふアッガイを一刻も早く仕上げるため、適当に
理由をつけて家に戻った――というのが事の真相だったりする。
だが……しかし、偉そうなことを言ってしまった手前(ついでに言うと、
「珍しく殊勝だな」などとレイに感嘆されたり応援されたりもしてしまった
し)、今更「やっぱり教えて」とは言いにくい。というか、言えそうもなか
った。
「……どーするよ、俺……」
――コンコン。
不意に、窓ガラスを叩く堅い音がした。
――コンコン。
と、再び。ベランダに通じる窓の方から、ノックの音がする。シンは椅子
から立ち上がり、締め切ったカーテンを一息に開いた。
その先は、もはや深夜に等しい真っ暗なベランダ。そこでは、明るいワイ
ンレッドの髪をショートにまとめた女の子が、にっこり笑って手を振ってい
た。
(……何やってんだ……)
鍵を外して窓を開けてやると、彼女――ルナマリアは笑みを深くして、言った。
「こんばんは、シン。あがってもいい?」
「いや、いいけどさ……」
――シンの家とルナマリアの家は隣同士で、二人の部屋はちょうど向かい
合う位置にある。ベランダの間をひょいと飛び越えれば、すぐにお互いの部
屋に遊びに行ける、という位置関係なのである。
小さい頃は面白がってよく行き来したものだが、最近ではそんな事もしな
くなって久しい。
部屋に入って一息つくと、ルナマリアはぐぅっと伸びをした。
「んー……あったかーい。外は寒くってさ」
「そりゃ寒いだろ、その格好じゃ」
呆れ顔で指摘するシンに、「そうよね」と肩をすくめるルナマリア。
ルナマリアはだぼっとしたトレーナーにキュロットという部屋着姿だった。
足下はニーソックスだが、冬場の室外気温にその格好ではルナマリアでなく
とも寒かろう。
「でもこの部屋、ちょっと暖房効きすぎ?」
「……人の部屋に文句つけにきたんなら帰れ。今忙しいんだ」
「あ。なーによぅ、その言い方。せっかくやさしいルナマリアさんが、わざ
わざ勉強教えてあげようと思って来たのにさ」
「えっ……マジで!?」
ぎょっとしてうろたえるシン。
そんな彼を横目で見やって……ルナマリアは、ぺろりと舌を出した。
「なんてね。実はあたしの部屋のエアコンがこわれちゃったから、避難しに
きただけ」
「はぁー!? なんだよ、それー」
「そんな怒らないの。そういう訳で明日暖房買い足しに行くんだけど、今日
はもう無理じゃない? あたしの部屋じゃ寒くて勉強はかどらないし、今日
の勉強時間だけ間借りさせてくれると嬉しいかなー? なーんてね」
……そんな事のためにわざわざベランダつたってここまで来たのか。行動
的というかなんというか。
「……わかったよ、勝手にしろ」
「さーんきゅ。お礼にやさしいルナマリアさんが勉強教えてあげてもいいよ?」
からかうような言い草は引っかかるが――背に腹は代えられない。
今更レイには頼れないし、それに……たまに忘れそうになるが……一歳年
長のルナマリアは去年同じ内容の授業を受けている。教師役としては申し分
なかった。
「……わかった。頼む」
「そうそう。素直が一番よ?」
ぺしぺしと頭を撫でてくるルナマリアの手をのけて、シンは部屋を出る。
「あれ? どこ行くの?」
「コーヒー淹れてくんの。ルナは何か飲む?」
「あたしもコーヒー。砂糖は控えめで牛乳たっぷり入れてね」
「……それ、コーヒーじゃなくてカフェオレって言わねぇ?」
「どっちでもいいじゃない。お願いねー」
クッションを敷いて、部屋の真ん中のローテーブルに陣取ったルナマリア
に見送られながら……シンはなんとも形容しがたい気分で、一階のキッチン
へ降りていった。
「……ルナ、これどう解くか知ってる?」
「ん? あー、これ? この公式使って解くの。でもってこうしてこうして」
「あ、そっか。なるほど……サンキュ」
「ふふん。どーいたしまして」
マユが寝ている時間でよかった、と心底思う。
ルナがシンの部屋に上がり込んでいるとマユが知ったらいつもどおりの口
ゲンカになるのが目に見えているし、大抵それは口だけでは終わらない。
そうなったら最後、勉強どころではないし……正直、大事なガンプラを飾
ってある自室でバタバタ暴れるのは勘弁して欲しいというのがシンの本音で
もあった。
……今のところ実質的な被害はないが、早めに手を打たないと取り返しの
つかない事になりそうな気もする。
「ドップラー効果の式で使ってる速度って、どっちがどっちだっけ」
「分母が音源じゃなかったっけ」
「了解。ありがと」
「いえいえ」
……実際、ルナマリアはいい教師役だった。
疑問点に対して一々答えを返したり、解き方を目の前でやって見せたり――
というのはお世辞にもまともな勉強法とはいえないが、実のところ、シンは
そうやって教えた方が飲み込みが早い。
そうしたシンの特徴をこの上なく理解している――という意味で、ルナマ
リアよりも上手い教師役は、そうそういるものではなく……そういう意味で
は、ルナマリアは、学年随一の秀才であるレイ以上に、シンへの教え方が上
手かった。
時計の針は既に十一時を大きく回って、十二時に近かった。
「……なんか、懐かしいね」
「何が?」
「シンの部屋で勉強会するの。前はよくやったじゃない? あたし達と、
レイと、それからメイリンも一緒になって」
「……ああ、そういえば」
まだ、小学生だった頃の話だ。
「シンってば宿題ため込むからなかなか終わらなくってさ。仕方ないから
レイが帰った後も、あたしがつきっきりで教えてあげたりしたんだよねー。
今と同じ感じでさ」
「ルナは一人だけ学年違うから、誰にも教えてもらえないってぼやいてたっけな」
「……妙なこと覚えてるのね、シン」
「お互い様だろ」
いつしかルナマリアはペンを走らせる手を止めて、ぼんやりと頬杖をつい
ていた。
――そういえば、こんな風にこの部屋にいるのはどれくらいぶりのことだ
ったろう。
今でもシンは相変わらずお隣さんで、毎朝シンを起こしにこの部屋へ入り
込んでは、マユとケンカになったりシンに怒鳴られたりしている。
毎日のように見ている部屋だ。何も珍しいものはない。久方ぶりだなんて
感慨を抱く余地はないはずだ。
――――けれどこれは、そういう類のことではないのだろう……決して。
ルナマリアはぐぅっと伸びをして、それから言った。
「……あたし、そろそろ帰るね。あと一人で大丈夫?」
「ああ。なんとかするよ……っていうかルナ、風邪引くなよ? エアコン壊
れてんだろ」
「ん? うん……そうね、気をつける。それじゃね」
と。ベランダに続くガラス戸に手をかけたところで、ふと振り返り、
「そうそう……早くガンプラ作りたいからって、妙な嘘つかないほうが身の
為よ、シン」
「んなっ!?」
「じゃ、おやすみ」
そしてすばやくベランダにでて、ぴしゃりと戸を閉めた。
一瞬、追いかけて問いただすことすら頭に浮かばず……完璧にルナマリア
を取り逃がしたシンは、がっくりとローテーブルにつっぷした。
「……見てたのか……? ひょっとして」
……そういえば、何でルナはこの部屋に来たんだろう。
エアコンが壊れたにしたって、わざわざ寒い外を通らなくても、メイリン
の部屋なりリビングなりに避難すれば良かったはずだ。まして泊まり込むな
らまだしも、勉強するだけのためなら、尚更……。
「……………………」
カーテンの開けっ放しになった窓を見やると、その向こうにベランダと……
灯りのともったルナマリアの部屋がある。薄紅色のカーテンがかかった部屋
の中は、当然こちらからうかがい知ることは出来ない。が……
「……ちぇっ」
その向こうで彼女がどんな顔をしているのかがなんとなく察せられて、シ
ンは唇をとがらせた。
テストまであと三日。今度は誰にも頼らない……。
――絶対見返してやる。
と。シンはひそかに、心に決めたのだった。
投下乙!
最近このスレも少しずつ賑わってきたな
>>424 青春の甘酸っぱいかほりというやつだなw
GJ! です
「アルビノってやつじゃないかと思うんだ」
「目だけが? そりゃないっしょ。雪焼け隠してんだと思うな、俺は」
「あのねえヴィーノ……それこそありえないわよ。一年中雪焼け?」
「う。夏は日焼け……とか」
「無理があるわ。やっぱりファッションのつもりなんじゃない? けっこう似合ってるし」
「お姉ちゃん、あれをファッションとしてよしとしちゃうセンスは正直どうかと」
「……メイリン。あんたにだけはファッションのことでどうこう言ってほしくないわ」
「……その言葉、そっくりそのままお姉ちゃんに返すよ」
「ルナマリア、メイリン、二人ともつまらん事で姉妹喧嘩をするな。そもそもお前達、他人のやることに一々要らぬ詮索する事自体どうかしていると思わないか?」
「それ言ったらはじまらないじゃん。それより、俺は断然アルビノ説を推すね」
「っていうかもういい加減にしろよおまえら。そんなの本人に聞いてみりゃいいじゃん」
その場の空気にに水を差す、シンの鶴の一声。
「……って、なんだよその溜息はっ!?」
……そして四重奏の溜息は、「シンは分かってないなぁ」と彼ら心の声を代弁していた。
――だが、結局のところ聞いてみなければ分かるものも分からないのである。
放課後、一同の足は保健室に向いた。その流れにシンがいっそう不機嫌になったのはここであらためて言うまでもないことだろう。
ともあれ――
「サラ先生ー、ちょっといいですかー?」
「なあに? 誰かケガでもしたの?」
「いえ、そうじゃないんですけど……」
一同を代表して、ルナマリアが訊ねる。
「ちょっと気になってたんですけど……サラ先生、何でいっつもバイザーかけてるんですか?」
「ああ、これ?」
メタリックレッドのバイザーごしににっこりと微笑んで。
サラは、
「大人の女は秘密が多いのよ」
……と、言った。完全無欠に微笑んで。
「……は?」
「ごめんなさいね。ちょっと先生、これから出なきゃならないの。三十分くらい、保健室お願いしていい?」
「へ? あ、ええ、別にその」
「そう? ありがとう。それじゃあしばらくお願いね」
そう言って、早々に保健室を出て行ってしまうサラ先生。
そして後に取り残される一同。
――みんなの疑問:何故サラ先生はいつもバイザーをかけているのか。
――当人の回答:大人の女は秘密が多い
「えーと……」
「……なるほど?」
「いや、だから何なんだと」
所詮聞いたところで分からないものは分からないのである。
そんなザフト学園のとある一日。放課後の一コマ。
久々にサラ先生・・・やっぱり素敵だw
保守
保守
過疎ってる・・・
保守
保守
こんな夜更けに、闇と風の中に自転車を走らせるのは誰だろう。
それはレイとシンだ。シンはガンプラをひしと抱きかかえている。
レイ 「シン、なぜ顔を隠すんだ」
シン 「レイにはルナが見えないの。アホ毛を伸ばして、ミニスカを着ている・・・」
レイ 「あれは事故ったラスティ先輩だ・・・」
ルナ 「かわいいシン、一緒においで。面白い遊びをしよう。家の中には婚姻届がおいてあるし、嫁入り道具を私の母さんにたくさん用意させて待っているよ。」
シン 「レイ、レイ!きこえないの。ステラが俺になにかいうよ。」
レイ 「落ち着け、アーサー先生がエロゲに興奮しているだけだ。」
ステラ 「シン、ステラと一緒に行こう。スティングたちがもてなすよ。シンをここちよくゆさぶり、蹴り、簀巻きにするんだって。」
シン 「レイ、レイ!見えないの、あの暗いところにオクレ兄さんが!」
レイ 「見えるよ。だが、コニールにぶん殴られてるけどな。」
マユ「愛しているよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんの美しい姿がたまらない。力づくでもつれてゆく!」
シン 「レイ、レイ!マユが俺をつかまえる!マユが俺を手篭めにしようとする!」
レイはぎょっとして、自転車を全力で走らせた。あえぐシンを落ち着かせ、やっとの思いで家に着いた・・・
腕に抱えられたガンプラはすでにカオス。
イライラしてた。ついカッとなってやってしまった。
だが、反省はしてない。
魔王w
こんばんはー。アルバイト血風録の作者です。
お久しぶりです。
>>418 元ネタ確認させていただきました。
……っていうか、そういう事言ってる人だったのですか……。
>>420 ありがとうございます。
……割と読者側との共通理解に助けられてる上に一歩間違えば即座に
ぐだぐだになりそな話ですが、気に入っていただけてるみたいで嬉しいです。
またお気に召すものが書けてりゃいいんですが……どうかな?
ってことで、ひさびさのつづきです。
……ホントはクリスマス前に終わらせるつもりだったのになァ。
『そろそろ休憩だよー』
というメイリンからの連絡を受けたのは、ミーアと偶然の遭遇を果たして
から程なくのことだった。
もうちょっと"あるばいと"していてもいいのだが、休憩はちゃんと取らな
いと仕事にもさしつかえるのだ、というようなことをスティングが言ってい
た気がする。"あるばいと"にさしつかえ(?)が出ても困るので、ステラは
てほてほがしょがしょと休憩所へ向かっていた。
事前に指示されたとおり、人通りのないスタッフ用通路から中央のセンター
に入って、休憩室に向かう。
休憩室でひとまずハイテクなきぐるみを脱ぐと、そこにはどうやら先客が
いたようだった。
「あれ? おまえ、連合のステラ・ルーシェ」
「うぇ?」
首をかしげるステラ。目の前の青年にはちょっと見覚えがない。
オレンジがかった髪をして、どこか猫を思わせる面白がるような目をした
青年である。
「あー……覚えてねぇかなぁ? あんまり顔あわせたことないし。
俺、ラスティ・マッケンジーっていうんだ。シン達の先輩、って言ったら
分かるか?」
「あ」
その名前には聞き覚えがあった。ぽんと手をうちあわせるステラ。
「にゅういんしてるひと」
「……その覚えられかたはちょっと悲しいもんがあるんだけどな……」
ラスティ・マッケンジー――といえば、ザフト学園はおろか、連合高校で
もちょっとした有名人である。
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群……さらには多岐にわたって才能を示
し、それら全てを"器用貧乏でなく"こなしてしまうという、誰もが認めざる
を得ない、それだけで世の中の荒波すべてを渡っていけそうなくらいの天才
ぶり。そして何より――むしろこちらのほうで有名なのだが――それら全て
の長所をまとめてあっさり相殺してしまうような、どうしようもない運の悪
さで知られている。
なぜかはわからないがとにかく不幸な事故に遭遇しやすく、しょっちゅう
入退院を繰り返している。
その有様たるや、「ラスティに会いたいなら学校よりも病院に行ったほう
がいい」とまで言われるほどである。というより、病院の外にいることのほ
うが珍しい。
それでも何故か三年生に進級できているのが謎といえば謎ではあるが、
まあそこは天才だから特別に進級させてもらっているのだろう。
そしてそれだけ特別扱いされても嫉妬や憤懣よりも同情や憐憫が先に立つ
あたりが、ラスティ・マッケンジーがラスティ・マッケンジーたる所以と言
えるかもしれない……当人にとっては非常に不本意なことではあろうが。
「ラスティも、あるばいと?」
「そう。っていうか、久方ぶりに長いこと病院の外にいられてるからさぁ〜。
一度やってみたかったんだよなぁ、アルバイト」
しみじみ語るラスティ。
「ラスティ、ないてる?」
「泣いてないぞ。これは魂の汗だ!」
……よくわからなかった。でも、泣いているとは言わないでおいてあげる
ほうがいいらしい。
きっと、タマネギが目にしみたのと同じようなものなのだろう。
「ステラちゃんもアルバイトだよな? どう、調子」
「じゅんちょう。でも、はたらくのってたいへん」
――とそこまで言って、ふと怪訝に思う。
「どうしてラスティ、ステラがあるばいとだってしってるの?」
「そりゃ見れば分かるさ。ここスタッフルームだし」
「……ラスティはあたまがいい」
「いや、そういうことでもないんだが……いいけどさ、別に」
がっくりと脱力する。
――ともあれ。ステラの短い休憩時間は、そんな案配で過ぎていった。
すぐ外の廊下に置いてある自動販売機で買ってきたコーヒー……というか、
ミルクと砂糖たっぷりの『あったか〜い』コーヒー飲料を飲み干して、ステ
ラは「はぅ」と息をついた。
「きゅうけい、おわり」
「うわ、早っ」
ラスティが、思わずうめいた。
だが、それも無理もないことではあった。ステラがスタッフルームに入っ
てきてから、まだ五分経ったかどうかというところだったのだから。
「ステラあるばいとだもん。がんばらなくっちゃ」
ステラはけろっとした顔でそう言って、"ぐーん"の着ぐるみをもそもそと
身につける。
バイタリティもたいした物だが、それ以上にたいしたやる気だと、ラスティ
は思う。
「よし! それじゃあ俺もがんばるかぁ!」
ラスティもまた、足下に置いておいた自分のきぐるみを身につけはじめる。
「ラスティもぐーん?」
「いや、俺は"ぞの"なんだけどな――」
――そして、その時だった。
突如としてスタッフルームの扉が破壊され、やけにまるっこい"それ"が飛
び込んでくる。それは水中を泳ぐ足のないタコのようにも、あるいは先端が
妙に丸っこいカレイかヒラメのようにも見えた。
……既にきぐるみを着終えていたステラと、着ている最中だったラスティ。
ラスティにとって不幸なことに、その、ほんの少しの時間差が、一瞬後の
両者の明暗を大きく分けてしまった。
それは勢いを微塵も殺さず直進し――とっさによけたステラの鼻先をかす
めて、その背後にいたラスティに直撃した。日頃の彼ならかろうじてよけた
かもしれない――しかし腰から下だけ半端に着込んでいたきぐるみが動きを
制限していたのである。
「ぐほぁっ!?」
丸っこい物体もろとも吹っ飛び、ロッカーに激突するラスティ。だがそれ
だけで済むのなら、まだ幸運であった。
腰から下しかつけていなかったラスティ自身のきぐるみは緩衝材として何
の役にも立たなかったが、ロッカーの扉と、"それ"のもふもふきぐるみボディ
――そう、"それ"はきぐるみだったのだ――が、衝撃の何割かを受け止めて
いてくれたからである。
だが、ラスティの幸運は続かなかった。ラスティと白っぽく丸っこい"物
体"の上に、バランスを崩したロッカーと、そしてその上に積み上げられてい
た段ボール箱がガタガタと倒れ込んだのである!!
「ギャアアアアアアアアアア!!!」
魂消る悲鳴を残してロッカーの下敷きとなるラスティ。入院必至のダメージ
である。
……何が起こったのか訳が分からず、呆然としてしまうステラ。だが、程
なくラスティを掘り起こさなければならないということに思い至った。
重いロッカーに手をかけた――その時。ロッカーがばこんとはじき飛ばさ
れ、その下から最前の物体が姿を現した!
そして物体がはじき飛ばしたロッカーは復活しかけていたラスティの上に
直撃する。合掌。
「………………!」
怪しげな"それ"を前に臨戦態勢のステラ。
ステラの眼前で、物体の左右がぱかりとバインダー状に開き、"ぐーん"や
"ぞの"のそれとはやや趣のことなる両腕がにょっきりと生えた。まるっこさ
のない下の方は、よくみれば足のようになっていた。というより、足だった。
……どうやら変形はそこまでらしい。その姿はどことなくだが、上から見
た三葉虫のように見えなくもなかった。
そして……ステラは"それ"の姿に見覚えがあった。
それこそ"でぃおきあ"(仮)が誇る第三のマスコット! その名も"あびす
・もどき"の姿である!! ていうか誰だこんな形容しがたい中途半端なデザ
イン考えやがったやつは。責任者出てこいこの野郎。
「はっはァ! やぁっと見つけたぜェ、ステラぁッ!!」
やや巻き舌気味のようにも聞こえるその喋りは、ステラの耳に馴染んだもの
だった。
「……アウル……!」
僅かな空間を挟んで、ステラ入りの"ぐーん"と、アウル入りの"あびす・も
どき"が対峙する。
きぐるみに邪魔されてお互いの表情は窺い知れない。だが、お互いどんな
顔で相手を見ているかは理解し合っていた。付き合いの長い家族同然の――
いや、今ではスティングと三人家族であるステラとアウルだ。
ラスティは完全に気絶しているのか、もはやぴくりとも動かない。早く救
急車を呼ぶべきだと思ったが、そういえばステラは"けいたいでんわ"を持っ
ていなかった。
だが、ラスティのことだけでなく、自分のこともまた気にせねばならない
のが今のステラだった。
スティングはステラを連れ戻しに来た……ならば――今の成り行きからし
ても――アウルもまた、同じ目的でここにやってきたのに間違いない。
「……ステラ、まだかえらないよ……」
「あ?」
「ステラ、あるばいと、するもん」
「悪ぃーなステラ……そういう訳にはいかねぇんだ。こっちも仕事だからなぁ」
ステラの脳裏を疑念がよぎった。
アウルは今、『仕事』と言った……スティングと一緒に来たのではなく?
「とにかくっ! 一緒に来いよ、ステラっ!!」
「いやっ!」
ステラはきびすを返し、スタッフルームから逃げ出した。攻めるにせよ守
るにせよ、スタッフルームはあまりに狭い。
「きゃっ」
スタッフルームから飛び出した瞬間、小さな悲鳴がステラの耳を刺した。
困惑半分といった顔で目を丸くしていた悲鳴の主は、メイリンだった。
だが、彼女に「ごめん」と一言謝る間もなく、アウルは即座にステラを捕
まえるべくその両手を伸ばしてくる。
"あびす・もどき"のガンダムっぽい両腕を間一髪回避すると、ステラは大
声を張りあげた。
「メイリン! 救急車よんであげて!」
それだけ言い残すと、後も見ず廊下を駆け出した。すぐさま"あびす・もど
き"も廊下に飛び出し、"ぐーん(ステラ入り)"の後を追いかけてくる。
「えっ?……うわっ、なにこれっ!?」
背後から、メイリンの悲鳴じみた声が聞こえた。
変なことに巻き込んでしまったかもしれない……後で、きちんと謝ったほ
うがいいかも。
(でも……)
それも全ては、この追撃を振り切ってからのことだ。
自分の足音を追跡してくるもう一つの足音を背後に聞きながら、ステラは
メインセンターの廊下をひた走る。
程なく狭い廊下を抜けて、メインセンターの裏口に出る。
スタッフの出入り口、兼、搬入口となっているそこは駐車場のスペースも
兼ねており、それなりに開けた空間となっていた。
ステラはそこで踵を返し、後を追ってきた"あびす・もどき"と向かい合った。
「観念したってか? 結構早かったなァ」
「ちがうもん……」
静かに、ステラは言う。
……一緒に来てくれたルナは、今はいない。
応援してくれたミーアもいない――ここにはもう自分一人。だから、自分
で決着をつけなければならない。
「ステラ、ぜったい、さいごまであるばいとする。じゃまするなら、アウル
もたおしていく」
「なんだよそれ、マジで言ってんの?」
「ステラはほんき」
「はっ。面白そうじゃん……やれるもんならぁっ!」
"あびす・もどき"が地を蹴った。
頭でっかちの――"ぐーん"や"ぞの"と同じ鈍重そうなスタイルであるにも
関わらず、想像を遙かに上回る速度で一気にステラの"ぐーん"へと肉薄する。
「そらァッ!!」
正拳が空を裂く。かわしたと思った瞬間、続けざまに左の拳が唸りを上げ
て襲いかかってくる。
(速いっ……!)
ステラは驚愕する。シモムラコマル(違)の入っていた"ぞの"とは比べも
のにならない速度である。
しかし、ステラには驚愕している暇すら与えられなかった。間髪入れずに
手数を増やしつつ、思い出したように蹴りまで混ぜてくる"あびす・もどき
(アウル入り)"。
嵐のような猛攻――といっても、普通の基準から考えれば十分不自由そう
な動きではあったのだが――に、ステラはいつしか防戦一方に追い込まれて
いた。"あびす・もどき"の攻撃は傍から見たとしても、もはやかわいらしい
子供の喧嘩やじゃれあいのようには見えなかったろう。
無論、元より優れた、アウルの天性の運動神経の賜物ではあるが、理由は
もう一つあった。高防音性を維持しつつ、軽量化による長時間の活動を可能
とした構造……それこそが"あびす・もどき"の真価なのである。
「くっ……てぇえええいっ!!」
「遅い遅い! そんなんでこのぼくとやろうって!?」
がむしゃらに拳を繰り出すが、かろやかなステップでかわされる。
次の瞬間、"ぐーん"の真芯を"あびす・もどき"のタックルがとらえた。
ふきとばされる"ぐーん"。慌てて起き上がろうとするが、ぞの同様ひらべ
ったい背面構造の"ぐーん"である。いかなステラの運動神経が優れていよう
とも、一人で起き上がることは至難の業であった。
跳ね起きようともがいてみても、ひっくり返されたカメのようにじたばた
するのが関の山だ。
その様子に――アウルは小さく、肩をすくめたようだった。
「さぁて……これで終わり、ってね」
「そうはいかないわよっ!!」
「何ぃっ!?」
突如として割り込んだ声に、目を見開くアウル。
声の主を捜してさまよった視線は、程なく、それを見つけた。
メインセンターの表へ回る道……そこへ続く階段の上に、それはいた。
きぐるみではない。きぐるみというにはそれはあまりに巨大すぎ、そして
無骨だった。
その名は"ざむざざー"……三人乗りで操縦する、パレード用の巨大な乗り
物だった。そして、
「ようやく見つけたわ! あなたね? 園内でアルバイトの"ぐーん"を追い
かけ回してる不審者っていうのは!」
"ざむざざー"の操縦席で、波打つ金髪を肩で切りそろえた少女――アサギ
が、浪々と声を張りあげた。
といっても、例によって例のごとく、スピーカーを通じてきぐるみやヘッ
ドセットに対してだけ聞こえる音声ではあるのだが。
「ああ? なんなんだよ、おまえらぁっ」
不審者呼ばわりされたことが癇に障ったのか、アウルは苛立たしげな誰何
を発する。
アサギが、「ふふん」と笑った。
「正義の敏腕アルバイター、M1隊見参よっ!!」
「アサギ、楽しそうだね」
そう言う自分も楽しげな様子で、マユラが口を挟む。その横で、微妙に呆
れたような顔のジュリが呟く。
「……っていうか、M1隊ってネーミングどこから?」
「え? いや、ノリで」
「ノリなんだ……」
なんだかサバイバルゲームの時もその名前がついてたような気がするし、
なんとなくだが、このまま呼称として定着していきそうな気がした。ってい
うか、わたし達って三人一組って感じで見られてる気がするし、確かに一緒
にいること多いけどまとめてひとくくりにされちゃうのってちょっと複雑な
気分なんだけどなぁ……
「とにかくっ!」
会話の流れをその一言で断ち切って、アサギが吼える。
「あなたがここのアルバイターにちょっかい出してることは既に聞いているわ!
罪を認めておとなしくお縄につきなさい!」
「ごめんだね! ってかワケわかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!」
「フッ……どうやら反省の色はないようねっ」
「アサギ、顔がにやけてる」
「誤解よジュリ! ということでマユラ、"ざむざざー"発・進!!」
「オーケェ! 任せてっ!」
何が「ということで」なのかすら謎だが、マユラは熱く頷いてアクセルを
踏みしめた。
「マユラ、ジュリ、行くわよっ!」
「えっ!? ちょっと待っ……」
ジュリが制止する暇もあらばこそ。"ざむざざー"の巨体が階段にさしかか
った、その時である。
……話は変わるが、"ざむざざー"はがしょがしょと足を動かして移動して
いるように見えるが、実は巧妙に隠された車輪で移動しているのである。実
態は巨大な車に近いものなのだ。
そしてもう一つ。たとえばラジコンカーを外で動かしてみたとしよう。そ
れが偶然近くにあった階段にさしかかったとき……それは一体どのようなこ
とになるか。運がよければひっくり返らずに走り続けるだろうが、それ以外
ならばどうか。
……つまり、その時"ざむざざー"に起こったのはそうしたことであり、そ
して彼女らに運は向かなかったようだった。
"ざむざざー"はあっさりとバランスを崩し、階段を転げ落ちた。
「なによこれぇぇぇぇ!?」
「ふぇっ、ふぇああああああああ〜〜〜〜!!」
がこんこがこんがこんがたがたがた
がっしゃーん!
「………………」
「………………なんだぁ。ありゃ」
事の成り行きに呆然とする二人。
……もっとも、いきなり出てきたデカブツが何をするでもなく自滅するな
どという状況を目の当たりにして、何がまともな反応ということもないのだ
ろうが。
「いったた〜……大丈夫二人とも〜」
「なんのこれしきっ……」
「アサギ重い〜っ……どいてぇ〜っ」
……もう何が何なんだか。
きぐるみの中で大きな溜息をついて、アウルはとりあえず三人を無視する
ことにした。
「妙な邪魔が入っちまったな、ステラ……」
……しかし、その場にステラは居なかった。最前の騒ぎの間に立ち上がっ
て、どこかへ移動したらしい。
きぐるみの中で眉間に皺を寄せ、アウルはちっと舌打ちした。
ヴェネツィア風水路の上を、"ぐーん"の漕ぐゴンドラが軽やかに滑っていく。
水の上を進むゴンドラは冬場に乗るには少々寒々しいが、水路から眺める
"でぃおきあ"(仮)園内はそれこそヴェネツィアの街並みを彷彿とさせるつ
くりになっていて、ちょっとした観光気分を手軽に味わうだけならば、十分
過ぎるほどに手の込んだ代物ではあった。
しかし――
「どうしたんだよ、レイ? 難しい顔して」
「……いや……」
と、レイは自分の背後を振り返り、そこの有様に眉間に皺を寄せた。
そもそも、いかに水路や周りの風景がヨーロッパ風であろうと……ゴンド
ラ漕ぎが"ぐーん"であるという時点で、何かが致命的に間違っている気がし
てならない。
しかもその"ぐーん"、周りを確認することひとつまともにできるかあやし
い無骨なきぐるみだというのに、なかなか器用にゴンドラを操って水路を進
んでいる。一体どこからそんな芸当のできる人間を連れてきたのやら……ど
うも時間や労力のかけどころが致命的に間違っているように思えてならない
レイだった。
「ああ、あの"ぐーん"が気になるのか?」
「端的に言えばそういうことだ」
「すごいよなぁ、"ぐーん"がゴンドラ漕ぐなんて。やっぱ、あの"ぐーん"も
人が入ってんだよな」
「……それはそうだろう」
「お兄ちゃんお兄ちゃん。あたし、ゴンドラなんて乗るのはじめてだよ」
横合いから、マユが身を乗り出してくる。その移動でゴンドラが少しばか
り揺れたが、"ぐーん"はバランスを崩すでもなく平然と櫂を水面に滑らせて
いる。
「マユもか? 俺もそうだけどさ」
「念のため言っておくが……普通のゴンドラに乗るつもりがあるなら、次は
ディズニーシーにでも行くことを勧めておくぞ、俺は」
――そう言ってはみたが、まあ、そういう問題でもないのだろう。
ともあれレイのそんな思いなぞ知る由もなく、アスカ兄妹はめいっぱいゴ
ンドラ周遊を楽しんでいるようだった。
「お兄ちゃん見て見て! "ぐーん"が走ってる」
「え? どこ」
「ほら、あそこの橋の上っ」
マユが指さす先を見ると、確かにそこを、ちょうど二匹(?)の"ぐーん"
が走っているところだった。橋の上や沿道の客達は"ぐーん"の走る先の道を
開けたりして、がしょがしょてほてほと走っていく"ぐーん"の様子を緩んだ
顔で眺めていたりする。
そうこうしている間に"ぐーん"達は橋の上を通り過ぎていき、レイ達の乗
ったゴンドラも橋の下にさしかかった。二匹(?)の追いかけっこ観戦は、
ものの数秒で終わりを告げる。
身を乗り出していたシンとマユも座り直す。
「……そういやさ、これどこで降りるんだろうな」
「そろそろ桟橋につく頃だと思うが」
「そうなのか?」
「ああ」
頷くレイ。当初、"でぃおきあ"(仮)を歩いていた際に、この付近に桟橋
があったことは確認済みである。
「そっか……次、何乗る? もう結構いろいろ乗ったよな?」
シンが唐突に言ってくる。
……そろそろ、ゴンドラに揺られているのに飽きてきたのかもしれない。
元々どっちかと言えば自分で何かをやっている方が楽しいのがシンである。
ひとつところでのんびりしているのは必ずしも性に合ったことではないのだ
ろう。
「お兄ちゃん。マユ、あれに乗りたい」
「えぇー? さっき乗ったろ、あれ」
「だからー、もう一回乗りたいの」
「ったく……レイ、どう思う?」
「俺か? そうだな……」
その時、ゆるゆると進んでいたゴンドラがようやく橋の下を抜けた。
そして、そのまま水路に沿って角を曲がる。
――その先の水路にあったものに、レイは絶句した。
「レイ?」
親友の顔色が変わったのに気づいたシンが、その目線の先を追う――そし
てレイと同様に絶句して、表情を引きつらせた。
一言で言えば、そこにあったのは巨大な円盤のようなものだった。
UFOを思わせる円盤の下に、人間のものなんだかなんなんだかわからな
い足のような部分がくっついている。とりあえずそんな代物だった。
だが――黒一色に染められたそれが一体何者であったとしても、レイがそ
こまで顔色を変えることはなかったろう。問題はその上に仁王立ちする、一
人の人物の方だった。
「……嘘だろ……?」
気のせいだと思ったのに……と微かな声でシンが呟いたのを、レイは半ば
麻痺しかかった頭で聞いていた。というかそんなことより、"彼"は一体あん
な場所で何をやっているのか!?
……どうやら、レイ達には気づいていないらしい。
ワカメのようとからかわれることもある優雅な黒髪を冬の寒風にさらしな
がら――その男は、目の前の謎の円盤生物の上に、一人悠然と佇んでいたの
だった。
今日はここまでです。間が空いた上返信まで怠ってたくせにあんまり量無くてごめんなさい。
ひとます折り返しもどーにか越えたと思われますので、次かその次で完結予定です。
……年内には終わらせたいなぁ。
>435
魔王と来たかw
>447
急がずマターリ書いてくださいな
GJ!
続き期待保守
良作の流れにガクブルしながら出遅れ感いっぱいのクリスマスネタ投下します。
暗い空から落ちてくる雪が、容赦なく体に降りかかる。
「くそ……」
上着を真っ白に染めるそれを払いながら、スティングは苦々しく呟いた。
体中の痛みに意識を奪われそうになりながら、それでも少しずつ、体を引きずるように
町の灯りが増える方角を目指して歩き続ける。
――早く帰らなければ。
思いながら、上着の中、懐に抱いた小さな二つの箱を抱き締める。
思わぬことで手間取ってしまった。まさかこんな日に、――よりによってこんな日に
面倒が起こるとは。
だが、今ならまだ間に合う。バイトの後に買い物をして、それで遅くなったのだと言い訳
ができる。
恐らく今日を楽しみにしていたであろう、二人の笑顔を損ねることはない。
(あいつら、メシ食わずに待ってんだろうな……)
脳裏に二つの面影が浮かんだ。共に暮らす狭い部屋の中。事前に少しずつ支度をした
飾り付け。アウルは今日の夕食は自分が作ると譲らなかった。ステラは何日も前から
チラシを集め、ケーキを楽しそうに選んでいたっけ……。
(……うっ……)
視界が霞み、町の灯りが滲んだ。
体が力を失い、足が前に進まなくなる。
頭の中に、支度を終えたテーブルの側で不安そうに待つアウルとステラの姿が浮かんだ。
(馬鹿、今倒れるな……!)
必死に自分へ言い聞かすも、体に続いて頭まで言うことをきかなくなったのか、すぐに
その思考すら覚束なくなり、スティングは雪の中に膝を突いた。
――この路地は人通りが殆どない。こんなところで倒れれば、下手をすれば朝まで見つか
らないだろう。この雪の中では、それは最悪の事態すら意味しかねない。
だが、もう前へ進む力も、叫ぶ力も残っていない。
(……アウル……ステラ)
朦朧とする意識の中、胸の中の小箱を縋るように握り締めた。
悪態をつき、面倒をかけあう仲でも、どれだけ互いにとって互いが大事な存在かは
誰に言われずとも理解している。
――このままでは今日という日を、二人の最悪の日にしてしまうであろうことも。
(くっ……)
空から止め処なく降り続ける雪は、スティングの体を覆い隠していく。
だが、払う力もない。冷たいという感覚すら麻痺していく。
縋るように念じていた二つの面影すら覚束なくなった頃、スティングの意識は静かに
闇へと溶けていった。
「あら、もうこんな時間!」
もう何軒訪れたのか数えることを諦めて久しい、その最後の店を出た直後、隣のルナマリアが
時計を見て通行人も振り返る程の大声をあげた。
「やだ、これじゃうちで支度する時間がなくなっちゃうじゃない! ちょっとレイ、
なんで教えてくれなかったのよ!」
「まさか、今まで全く時間を考えに入れていなかったと」
言いながら見上げた空は既に夜の景色で、灯りを点けていない店はない。それだけでも
冬とはいえ遅い時間であることは明白だった。朝から降る雪もいよいよ本降りとなっている。
「しょうがないじゃない、だって買い物するので頭が一杯だったんだもの!」
「…………」
レイは遠い目でひとつ溜息をつく。その両腕には、ルナが片っ端から商店を回った戦果
である紙袋や箱を大量に抱えさせられていた。
「計画的に回らないから時間がなくなるんだぞ。これ、と思ったものにすぐ手を出すのも
良くない。結果的に似たジャケットを二着買う羽目になっただろう」
「いいのよ、どっちかメイリンに八割で売ることを検討するから。それに、バーゲン品
なんていちいち値段をチェックして回ってたらすぐなくなっちゃうのよ?だからこれ、
って思ったらどんどん攻めることにしてるの! ――狙いは完璧よ!」
「…………」
レイの脳裏に、先の休日にシンの家に集まって遊んだTVゲームの記憶が蘇った。
「でも、今日は本当助かったわ。そろそろ帰って支度をしようかと思うんだけど、いい?」
「支度とは……」
口に出してから後悔した直後、ルナが高らかに声をあげた。
「勿論シンの家に攻め込む支度よ、今日はクリスマスイブだもの! 知ってる?
12月24日の午後9時から翌25日の午前3時までの6時間はね、」
「知っている、なんだか知らんがヨウランに涙ながらに語られた」
流石に町中で女性が爽やかに語ることでもないので、続きは言われる前に封殺した。
「ま、そういうわけだから。今日はステラは家族三人でお祝いするらしいし、ライバルが
一人減ってチャンスなのよね。これから家でスペシャルコーディネートして、シンに
アピールして悩殺してあわよくばそのまま」
「…………」
確かなのは、買い物に付き合わされた挙げ句にこんなことを語られている自分が、
間違いなく男だと思われていないことだ。そんなことを思いながら聞き流していると、
「レイは、今日はラウさんと?」
「ん?」
唐突に話を振られ、思考伝達回路を復活させるのに時間がかかった。
「ああ、今頃家で支度をしてくれている。理事長はグラディス先生を追ってハワイに
旅立ったから、今年は二人でホームパーティにしようと決まった」
「わあ、凄いわ理事長。私もそのぐらい情熱的なことをしてみたい、いえ、してみせる!」
――そこを拾うのか。
内心突っ込んだそのとき、上着のポケットに入れていた携帯電話が震えた。
「……どうしたの?」
「電話だ。……済まない、少し待ってくれるか」
「もしかしたらラウさんかもね。帰りが遅いのを心配してるのかも。私から謝ってたって
伝えてくれる?」
だがルナの言葉を聞きながら見たディスプレイに、ラウの名前はなかった。
「……もしもし」
「あ、レイ!? 良かった出てくれて!」
電話に出た途端、焦燥と安堵の入り混じった声が聞こえた。
「――ミーア先輩? どうしたんです、今日はクリスマスライヴでは……」
レイは異常を察しつつも、努めて冷静な声で話しかける。
着信通知通りの相手――、ザフト学園の先輩にして表番、ミーアは、受話器の向こうから
通りの良い声をさらに張り上げた。
「そうなんだけど! 今フレイから電話があって、大変なことになっちゃったのよ!」
「――大変なこと」
レイは傍にルナがいることも忘れて思わず眉を顰める。
ルナが「どうしたの?」と問いかけたのと、次のミーアの言葉はほぼ同時だった。
「スティングが帰ってこないんですって!」
続く。時期ネタのくせに年跨ぎ確定ですいません……。
クリスマスネタかー……すごい、上手い。GJ。
終了時期なんか気にするな! 続き期待してるからーっ!!
455 :
オレンジ1000% 1/5:2007/01/01(月) 20:41:19 ID:DfXZOMSP
オクレ兄さん、家計簿の計算中。
スティ「だめか…何度計算しても今月は赤だな…。二人には我慢してもらうしか…」
アウルにはキムチ、ステラにはプリン。もしも家計が黒ならば、月末に渡されるプレゼント。
加え、いつも買っているような特売品ではない。
二人が買いたいというモノを買う、言わば苦しい生活をさせてすまないという彼の謝罪の意でもある。
スティ「よし、もう一回だ。もっかいすれば、違うかもしれねぇ」
二人の兄役であり、母であり、父でもあるスティングは指先で1センチあるかないかという短い鉛筆を器用に回していた。
急に止めてノートへと向かう。
スティ「…特売キムチ300グラム198円…プリン4個入り200、俺は食わないから…」
初めから終わりまでの計算を行っても、出てくる答えは以前と一緒。
ため息を一つ、空気と混ぜる。虚しい気持ちになって、何故か申し訳ない気持ちになった。
一家とも言うべきこの部屋に住む住民の生活を保障しているのはほぼ彼一人だ。
学生という身分にもかかわらず、毎日放課後にはとある飲食店で働いている。なのに、生活は苦しいまま。
…自分がもっとしゃきっとすれば、二人にもお腹一杯キムチとプリンを食べさせてあげれるのに。
ステラ「…スティング?」
夢心地に満ちた声が木霊する。
声の主はステラ。
振り返ると、目を擦りながら心配そうな表情でスティングを見ていた。
スティ「聞いてたか?」
ステラ「ふにゃ…よくわからないけど…」
スティ「…まぁ、気にするな。俺がなんとかしてやるから」
ステラ「うん…私も一肌脱ぐね…」
そこまで言って、ステラはパタンと布団に倒れた。
そして、規律正しい呼吸音。
スティングは何も言わず布団をかけてやる。
スティ「お前は努力する必要なんてねぇんだ。俺に任せとけって…」
ニーダ「キ、キムチプリン…」
スティ「?」
ステラと違う声。
寝ている住民、二人目。
ニーダ「かあさん…もうキムチは、ニダニダ…ニダニダ」
スティ「(むにゃむにゃ?)」
ニーダ「えへへ…かあさんとスティングが…作ったキムチ…うまい…うまい…」
スティ「アウル…」
子供のような顔が月明かりに照らされていた。幸せそうな表情。
よし、明日は手をふるって…。
ニーダ「え…?これは…カクテキ…?ウリを騙した…ニダね…謝罪と賠償を(ry」
スティ「…」
何に使うのかも解らない大根が、哀しく冷蔵庫で出番を待っているのであった。
スティ「明日は、おでんでもするか…バカをやろう、バカをさ…」
次の日。
スティ「弁当もったか?」
反カクテキ議長「ニダ…ニダ…キムチは正しい…キムチを信じろ…」
スティ「(区別がつかない)」
ステラ「スティング、ばななちょうだい」
スティ「おう(すまねぇな、ロクなおかずもつけれなくて)」
ステラ「ありがと」
シン「…でさ。それで…」
ルナ「へ〜え。レイがゲーセンで50連勝以上してたと…」
メイ「お姉ちゃんもくればよかったのに。レイってばとっても凄かったんだから」
シン「圧倒的すぎて、対戦相手もしょんぼりしてたっけ」
レイ「気にするな。俺は気にしない」
休日の一コマ。
シンの部屋でいつもの面子はお茶と共に世間話に勤しんでいた。
トタトタトタ。
誰かが階段を駆け上がってくる音がする。
両親はどんな時でも走らないし、マユはここにいる。そもそも母と父いつものごとくいないし、マユはここに(ry
休日に家にやってくるような、友人で家政婦みたいなヒトなんていただろうか?
ステラ「シン!」
ご想像にお任せします「ステラ?」「Bitch!」「いい発音だ」
ステラ「シン、今日はちょっと、相談があって来た」
シン「相談?俺に出来る事なら何でもするけど…」
ステラ「じゃあ、じゃあ…」
お茶の葉っぱが床と垂直に立っていた。
誰もその事実を気にかけたものなどいない。
ステラ「ステラ、シンに犯されたい!」
皆さん「は?」
「ハイハイ俺、俺が…!」「いやぁぁぁぁあ!凸なのに凸する程大きくないぃっ!」「え?なん…いぐないてっど!」
この時の声の重なり具合はコンクールで金賞が取れただろう。
後に音楽に精通したレイは語る。
ステラ「てこきが5000えん、あしこきは8000えん、ふぇらが10000えん…」
その場に居た皆、絶句。
固有結界デステライ、展開中。
ステラ「本番は30000えん…あ、ステラ、しょじょだからぷらす50000円…」
シン「ス、ステラ!?」
ステラ「シンになら、ステラ大丈夫…お金貰うけど…」
シン「学生にはちょっと高いな、ゼロが一つないなら…じゃなくて!」「割り切れよ…でないと、俺の遺物の意味がないぜ。ちなみに俺の財布には札束が(ry」
ステラ「今日の為にがんばって練習した…ばななで練習…」
ルナ「(こいつも!?さき越された!?)」
マユ「(甘い!マユは毎晩最近調子に乗ってる国原産のマツタケで)」
アウル「ニ、ニッ…ニダッ!うう…風邪引いたかな。休日だけど、キムチでも食べて暖かくして寝るか」
シン「ちょ、ちょっとステラ!一度ちゃんと説明して…」
ステラを座らせ、事情聴取し始める。
時間がたつにつれ、状況が明るみになってきた。
その話は、そう。
最近、夜中にスティングが家計簿を見ながら赤だ…と呟いていたらしい。
ステラには理解できなかったようだが、二人には我慢してもらうしかという言葉で掴めたようだった。
ステラ「前に…スティングに一肌脱ぐって言った…スティング、お金がなくて困ってたから…」
シン「ひ、一肌脱ぐって…」
ルナ「そんな意味じゃないっての…」
マユ「ちっ、ビッチが。文字通り身体しか売れないのかよ」
メイ「マ…マユちゃん…」
レイ「残念だが、財政的な問題は俺たちではどうしようもできない」
ステラ「そんな…」
ルナ「なら働けばいいじゃない?バイトとか」
ステラ「ステラ、バイトした事ない…」
シン「あれ?俺の家に勤めてもらってたよね?」
レイ「確かラウから給料が行ってる筈だが」
ステラ「働いた分だけなの…だから、」
メイ「足りないの…なら、バイトするしかないんじゃない?」
ステラ「わかった…なら、ステラやってみる…」
ルナ「…聞くけど。どこでそんなこと覚えたのよ」
ステラ「オレンジ凸がおいてった本に…書いてた」
一度も歩いた事のない道。それは夢か幻か。
儚い少女は、反する者とは交じらず自らその道を選ぶ。
その先で掴むモノは誰が知るというのか。
ちなみにオレンジ凸は頑張って生きてます。少なくとも掴むのは彼じゃありません。掴むほど大きくはないです念のため。
次回、新キャラメインでDESTINY学園、「ニートなんてデストロイ」
金という憎しみを断ち切れ、ステラ・ルーシェ!
次回からバイト編が始まる…かもしれない
ごめ、最初の途中から描写が急に少なくなったのは今日買ったDSをいじりたかったか(ry
急に展開が速くなったのは脳トレをしたかったか(ry
こういうネタは俺が好きだか(ry
久しぶりに小説書いたけど、全然書けなくて絶望した!
sage忘れて絶望した!
まだ過去スレ読んでる途中だから、被った職人さんがいたら本当に申し訳ない。
リハビリついでに書くかもしれないから、その時はよろしくっす。
__,,,,,,
,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
,.-,/ /::::::::::::::::::::::!,, \
( ,' i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7
`''| |:::::::::::::::::::::} ``ー''"
! '、:::::::::::::::::::i
'、 `-=''''フ'ー''ヽ、::::::::::/ヽ、-─-、,,-'''ヽ
\_/ ヽ--く _,,,..--┴-、 ヽ
``" \>
まけましておめでとうございます
保守
お久しぶりです。年内完結はやはり無理でした!
……でも、どーにかこれで終わりです。最後までお楽しみ頂けると……いいなぁ、とか思いつつ。
最前の場所からかなり走ったところで、二匹(?)の"ぐーん"が立ち止ま
った。
「――大丈夫? ステラ」
「うん……」
"ぐーん(ステラ入り)"が首肯し、自分を助け起こしてくれた"ぐーん"を
見やった。
「ありがと……ルナ」
「どーいたしまして」
もう一匹の"ぐーん"……すなわちルナマリアは、きぐるみの中でにっこり
と笑った。
「M1のひとを呼んだのも、ひょっとしてルナ?」
「そゆこと。間に合ってよかったわ」
……と。
えらそうに言ってはみたものの、ルナマリアも目論見通りに事を進められ
た訳ではない。
本当のところを言えば、アルバイトスタッフのチーフ格を務めているあの
三人に事態を収めて貰いたかったのだが……どうも、騒ぎを大きくしてしま
っただけのような気がしなくもない。というか、実際そうなのだろうし。
……アレ、壊しちゃったとかないよねぇ?
一瞬不安になるが……とりあえず考えるのは後回しにしよう。どうせ実害
がこっちに来る可能性は低いのだから。ともあれ……
はぁっ、と溜息をついて、ルナマリアは言った。
「次から次へと、どこから出てくるのかしら? おちおちアルバイトもして
られないわね」
「生徒手帳にきちんと書いてあるはずだがね……学生のアルバイトは禁止だと」
――来た。
風が吹き寄せた。二人が振り向いた先……風の吹いてくる方向には、水路
があった。そこに巨大なものが浮いている。
円盤状のそれは、見ようによってはカレイかヒラメのようにも見えた。
しかしそれとは違う……腹の部分に足が生えているカレイなぞこの世にはい
ない。
風を噴き出しているのは、その円盤のようだった。風を噴き出して、ホバ
ークラフトのように浮いているのだ。
浮揚するカレイもどきの上には、一人の男が立っていた。
手を腰の後ろで組み静かに佇むその男の姿は、城のバルコニーから城下を
睥睨する王のようでも、また神殿より数多なる信徒を見下ろす祭司のようで
もあった。
風は円盤の上へも幾ばくかの余波をもたらし……その男の緩く波打つ黒髪
を、いたずらになびかせていた。
「なんだ……おまえ……」
――何をしに来た。苛立ちの篭もった問いを込めて、ステラの目が剣呑に
輝く。その、真紅の刃物のような輝きをものともせず――というか、きぐる
みが邪魔になってそもそもステラの目が見えていない――デュランダルはそ
の端正な面差しに、もの柔らかな笑みを湛えた。
「私は君を補導に来たのだよ……ステラ・ルーシェ君」
「……ほどう?」
どういう字を書くのか分からなかった。
そんなステラをさておき、理事長が佇む"ですとろい"の下に三々五々集ま
ってくる丸っこい影。
"ぞの"よりもまるっこくはあるが、そのシルエットは部分的にひどくトゲ
トゲとしている。頭がどことなく河童を思わせるそれもまた、"でぃおきあ"
(仮)のマスコットだった。
"ぐーん"、"ぞの"、"あびす・もどき"に続く第四のマスコット……名前を
"あっしゅ"という。
「何よこいつら。ぞろぞろと……」
「君たちを補導するため急遽結成した、理事長直属のエリート部隊……
名を、"FAITH"」
「……"忠誠"、ですか?」
ルナマリアの呟きに、デュランダルは頷いた。
「そう……己の信念に従い、この混迷する教育界をよりよくしていく為に戦
う意志を込めた名だ」
その意志と信念でやることがアルバイトをした生徒の補導というのも、ひ
どく悲しいものがあるような気がしないでもないが。というよりも、何故に
教育界。
だが、気になることはもっと別のところにあった。
「理事長にそんな信念があったとは驚きでした」
「ははは。別に誉めてくれなくても構わんよ」
「別に誉めてないですけど……それに、そんなものを結成できる人員がいた
ことにもびっくりです。どーやって集めたんですかこの人数」
ざっと見た限り、"あっしゅ"の数は十を下らない。教育に対する信念だか
意志だかなんだか知らないが、そんな大層なものを持ってこんな馬鹿げた真
似をする人間はそう多くいるものではないだろう。
いや、中には理事長の口車に乗せられた人間もいるのだろう。根っこが直
情的なモラシム先生などは、恐らくその類だろうと推測できる。
だが、中の人がどこの誰であれ……重いきぐるみと一日のアルバイトで疲
弊した心身で、この人数から逃げ切るのは容易ではない。"あびす・もどき"
と同時期以降にロールアウトされた新作である以上、性能は明らかに向こう
が上。軽くて可動性に長ける。
しかも向こうはこちらの位置を正確に把握している。逃げたところで、追
いつかれるのは時間の問題だ。
……今は時間を稼ぎたかった。打開の手段を考えるための、その、時間。
「無論、教員と生徒の中から有志を募った」
「……有志?」
教師はまだ分かるが……生徒?
デュランダルは、再び頷いた。
「具体的には、日当三万円ほどで有志を募った」
「って、ちょっと待ったあ!!」
思わず怒鳴るルナマリア。
「アンタ自分で生徒にアルバイトさせてどうすんですか!? 校則はどうし
たんです!!」
「無論、理事長権限の特例で許可したとも」
「無論じゃないわよ! 教育に対する信念はどこいった!?」
「私も信念を貫きたいとは思っているのだが……それこそ本当に難しいこと
なのだ」
「だぁーっ! ダメだこの人本気でダメダメだぁー!」
深刻な顔で目を伏せ、かぶりを振る理事長は、もはや目的と手段がゴチャ
ゴチャになっているとしか思えなかった。説得不可能。ある意味で最も性質
が悪い。頭を抱えて絶叫する"ぐーん(ルナマリア入り)"。
一方、そんなぐだぐだの会話を聞きながら……内容の半分くらいは分から
なかったが、それでもステラに理解できたことがいくつかあった。
『悪ぃーなステラ……そういう訳にはいかねぇんだ。こっちも仕事だからなぁ』
三万円……アウルの言葉は、つまりそういうことだったのだ。
さんまんえん。すごい金額である。
そんなお金が手に入ったら、まさしくおくまんちょうじゃというやつだ。
多分、シモムラコマルが出てきた理由もそういうことなのだろう。スティ
ングは……ちょっとよく分からない。
(……怒りにきただけかも)
スティングならありえる。だとしたら、帰ったらまた怒られるんだろうな
ぁとか、ちょっと落ちこみそうになること数秒。そのことについては、考え
るのをやめる。
少なくとも……シモムラコマルとアウルにきぐるみを渡して、ステラ達の
前に送り込んだのは、目の前の、あの男なのだろう。
はっきりしているのは一つ。目の前の男は、ステラの邪魔をする敵だ。
「おや――」
臨戦態勢のステラを見て取ったのだろう。デュランダル理事長は、静かに
告げた。
「私はちゃんと言ったはずだがね……生徒手帳の校則一覧に、『アルバイト
は禁止』と書いてあると」
デュランダルがスッと手を掲げると、居並ぶ"あっしゅ"達が一斉に身構えた。
ステラは眼光鋭く、眼前の敵をにらみ据える。
自分は"あるばいと"をする。"あるばいと"がしたい。それを邪魔するなら……
それはみんな、やっつけなきゃならない。でないと"あるばいと"ができない。
「………………」
別にあるばいとがダメならそれはいい。でも、今やめるのはダメだ。
あるばいとできなくなるから困るだけじゃない。明日、ミーアやルナやお
れんじ達に会ったとき……たくさんたくさん助けてくれたみんなに、何て言
ったらいいか分からなくなる――そんな風に終わってしまう。そんなのは嫌
なのだ。
デュランダルは哀れむように目を細め、掲げた手を振り下ろした。
「――行け」
「やめろぉおっ!!」
――その時。
雷鳴のような一声が、戦場の空気を切り裂いた。
そして、"ぐーん"の前に立ちはだかるように。
一人の少年が、その場へと駆け込んでいた。
よどんだ空気を吹き散らして。今にも襲いかからんとする"あっしゅ"達の
前に見えない壁を打ち立てて。
彼はそこに、ステラを守るように立ちはだかった。
「――シン!」
何でこんなところに? どうやってここに?
いくつもの疑問と一緒に……それらよりもずっと大きな安堵が、ステラの
胸の中に広がった。
「大丈夫か!? ステラ、ルナ……!」
振り向いたシンは、不意に眉根を寄せ、
「…………で、合ってるよな?」
「大丈夫よ、合ってるから」
言いながら……辺りに自分たち以外の誰かがいないことを確認した上で、
きぐるみの頭を外すルナマリア。ついでに、ステラのきぐるみも頭を外して
やる。
人違いでないと分かって、シンはほっと安堵の表情を見せる。
一方、デュランダルは唖然として、事の成り行きを見下ろしていた。
「……何故、ここに」
「あれだけ目立つ代物で水路を渡っていましたからね。あなたの行き先を追
うのは難しくありませんでしたよ」
呆れたような口ぶりで言いながら、レイが姿を見せる。
「レイ。君も来ていたのかね」
「シンに誘われました。そんなことより、ギル……あなたこそ一体全体、こ
んなところで何をやっているんです」
呆れ顔でうめくレイに、デュランダルはフッと微笑んだ。
「レイ……君は頭がいい。君なら私がここにいる理由も、理解できると思っ
ているのだがね」
「そうですね。タリア先生が自宅にいらっしゃることは確認済。タリア先生
絡み以外でギルがこんなところに居る理由などそうそうあるものでもありま
せん」
レイは再び溜息をつく。
「……そうでなくとも、この状況を見ればある程度は予想もつきますが」
「その通り」
柔和な笑みを崩すことなく、デュランダルはもったいぶった風で頷いた。
何はなくとももったいぶってはいた。とりあえず。何がその通りなのか訊ね
たときにまともな回答は返ってくるのだろうかと、一瞬そんなことを訝りそ
うになる。
「理事長……」
ぎっ、と奥歯を噛むシン。
「あんた……何でそんなに邪魔したいんだっ!」
「何でと言われても。
私は理事長であって、君たちに校則を守らせる側の人間だからなのだが」
「う」
シンは言葉を詰まらせた。確かにそれは、これ以上ないほどまっとうな理
由だった。
「だ……だからって! こんなやり方ないだろ!? 邪魔するみたいな!!」
「そうよ! それにあたしはともかく、ステラは連合の生徒だわ! ザフト
学園の理事長がどうこう言うことじゃないでしょ!?」
「だからアルバイトをする権利があると? 人はその欲を振りかざし、規則
を破ってきたのだろう?……今の君たちのようにね」
言い方こそ大仰ではあるが……それを言われると、弱い。
ルナマリアにしても、まさかこんな大事になるとは思わなかったというの
もある。というか、こんないろいろどうしようもない事態になるなんて、予
測する方が難しい気もするけれど。
言葉に詰まった生徒達を前に、デュランダルは静かに目を伏せる。話はこ
れで終わり、という意思表示だった。だが――
「惑わされるな、シン」
「……レイ?」
その時、静かに口を挟んだのはレイだった。深い色合いの瞳で親友を見つ
め、ゆっくりと言葉を紡いでいく。
「思い出せ、シン。理事長は……ギルは、そんなに殊勝な人だったか?」
静かに、レイは言った。熱くなった鉄に冷水を注ぐように。
その言葉は疑念と戸惑いで飽和しかけた頭に、理性という冷水を呼び覚ま
していく。何気にひどいことを言っているということには、その場の誰一人
として気づかないままだったが。
「確かに……!」
シンははっと我に返った。
そして思い出した。理事長が今までさんざっぱら行ってきた奇行、そして
事件のの数々を。
何か校内でサバイバルゲームとかやったりしたこともあった。あれらは思
い返してみれば、なんていうかどれもこれも校則違反とかそういう問題では
済みそうにない。ていうか、何であんな問題だらけの人が普通に理事長とか
やっていられるのやら。
そういえば一度なんか、タリア先生に婚姻届を送るとかなんとかで(別に
結婚する訳でもないくせに)取りに行く仕事を言い渡されたことがあった
――正確には、それを言い渡されたのはレイだったが――あれなんか、もう
校則がどうこうより人としてどうかと思わなくもないし。
「第一……アルバイトをしてる生徒を補導するためにアルバイトを確保する
というのは矛盾しているでしょう、ギル。あなたの言うところの『校則違反』
ですよ、それは」
レイは半眼で、デュランダルをねめつける。
「……これは先程はルナマリアも言っていたことですね。ともかく、今回の
あなたの行動には一貫性というものがありません」
「今この時を逃したら、プランは成立しないのだ」
気さくに見える態度。もの柔らかな声。超然とした論理を持つが如き微笑
み……あるいはそこに、真理を見ることもあるのだろう。
「人は校則を忘れ、繰り返す……その前に断ち切らねば」
――だがレイは知っていた。ギルバート・デュランダルは突発的に愉快犯
だ。そしてろくな考えが無くとも、それらしく見せることはできる。そうい
うことには何故かひどく長けている。
「だからといってこんなアホなことをやっていいという理屈はないと思いま
すが」
一刀両断だった。
ばかでかい"ですとろい"と"あっしゅ"の軍勢を横目に見やりながら、どこ
までも静かに、レイは切り捨てる。
デュランダルは微笑みを崩さない。だが、その頬に一筋の冷や汗が伝って
いることを、レイは見逃さなかった。
「やめたまえ、レイ。せっかくここまで来たのに……そんなことを言い出し
たら、教育界はまた混迷の闇へと逆戻りだ」
「……別にそんなこともないと思いますが」
「……私の言っていることは真実だよ?」
「訳が分かりません。では百歩譲ってそこは認めても構いませんが、そこの
FAITHとやらに関する説明はどうなさるおつもりですか?」
「だから、理事長権限の特例で……」
「では今すぐ、ルナマリアとステラにも理事長権限の特例とやらを下さいま
せんか」
しん、とその場が静まりかえった。
「……そんな事が出来ると思うのかね」
「普通は無理でしょうね」
レイは言う。
「――でしたら今回の騒動、私の見たところを細大漏らさずタリア先生に報
告することに致します」
ぴしり。
何かに亀裂が入った音を、その場の全員が聞いたような気がした。
微笑みを崩さないデュランダルの顔を、滝のような冷や汗が伝い始める。
「タリア先生は常識人ですからね。今回のような件があったとなれば、ギル
は後日さぞやきっつい折檻を」
「分かった。では理事長権限の特例で許可しよう」
「って、おい!?」
あっさりと前言が翻った。思わずツッコむシン。
確かに事態は良い方向に進んだのだろうが、それでも言わずにはおけない。
「いいのかよ!? そんな軽くて!?」
「私も信念を貫きたいとは思っているのだが……」
先程と同じ台詞を、デュランダルは口にする。
「それこそ本当に難しいことなのだ……タリア先生の釘バットは痛いし怖い
のだよ」
「あんたは一体なんなんだああああああああああああああああああっ!!!!」
心の底から叫びながら、シンは"ですろとい"を殴りつけた。
その瞬間。
「おっと」
見た目の割に結構軽いらしい"ですとろい"がぐらりと揺れ、上に乗ってい
るデュランダルはその拍子にバランスを崩し、
ばっしゃーん。
と、水路に落ちた。
「あ」
と呟いたのは、一体その場の誰だったのか……。
完全に気絶してゆらゆらと水路を流れていくデュランダルの姿は、海草の
かたまりが並に揺られている様に似ているような気がした。
そしてその様は、ひとまず全ての終わりを示しているような気が、しない
こともなかった。
明滅するディスプレイを前に、その人物はかすかな安堵の溜息を漏らした。目の前の仕事を忠実に続行しながら……今回の"副業"の成果を反芻する。
――どうやら、デュランダルは失敗したらしい。
人員と手間をかけるだけかけて、結果がこれ……明日、タリア先生に折檻
されるデュランダル理事長の姿が目に浮かぶようだ。いや、失敗成功以前の
問題として、こんな馬鹿馬鹿しい真似をやらかしたデュランダル理事長は、
その時点で折檻確定ではあったろうが。
(でも……これでいい)
だがこれは自分にとって、理想的な終幕ではある。自分は報酬と引き替え
に彼に協力した。だが彼は失敗した。それでいい。そうなればいいと思って
いた。思惑通りに事が運んだことが、自然と口の端に笑みを象らせる。
……仕事は終わりだ。他の同僚は先に出払って、この部屋は自分一人。終
了の報告をして鍵をかければ、仕事は全て完了である。
席を立ち、装置の電源を切った時……不意に、部屋の扉が開いた。
そこに立っていたのは、ワインレッドの髪をした少女だった。
……知っている相手だ。だが、その見慣れたいつもの姿に、今は不穏な気
配をまとっている。
「ちょっと、確かめたいことがあるのよ」
半分だけ目を伏せるようにしながら、彼女……ルナマリアは言った。
「今日ね、あたし達の行く先々で、モラシム先生やらオクレ兄さんやらデュ
ランダル理事長やらとえらく都合悪い感じに出くわしたのよのね。でもこれ
っておかしいでしょ?」
――不穏さが、床を伝う影のように足下まで迫っていた。彼女は、確信を
持って言葉を紡いでいる。
「おかしいわよね? きぐるみであたし達の顔なんか見えないはずなのに、
みんなきぐるみの中身があたし達だって分かってるみたいだったのよ……
あんたならその理由、分かるかしら」
誤魔化しや嘘は許さない。
不機嫌に半分だけ伏せられた瞳が、喉元へと無言の圧迫を突きつけていた。
――気づかれている。
そうなのだ。オペレーター側からなら、きぐるみの位置や、中に入ってい
る人員を把握できる。効率的な人員配置の為に。たとえばミーアに、沿道の
観客の中にいたステラ入り"ぐーん"の場所を教えたときのように。
「……ねぇ? メイリン?」
その、鋭い切っ先を前に――
メイリンは、自分の顔から血の気が引いていくのを自覚していた。
「ほんっとーにごめんなさい!!」
そのまま地面に頭を打ち付けそうな勢いで、メイリンが頭を下げる。
その横には、まだ怒りさめやらぬ様子のルナマリア。
そして、あんまり状況が分かってなさそうなステラと、ルナマリアの剣幕
に口を挟めないシンとマユ、加えてスティング(復活した)やアウルの姿も
そこにはあった。
唯一その場にいないレイは、水路に落ちてしまったデュランダル理事長を
引き上げた後、ずぶぬれの彼を連れて先に帰って行った。
「放っておく訳にはいかんだろう」
そう言ったレイの態度は素っ気なかったが……その横顔には、微かな苦笑
が浮かんでいた。なんのかんの言っても、デュランダル理事長はレイにとっ
ては恩人でもある。それが突発的愉快犯でも騒動屋でも、そういう人を放っ
ておけないのがレイなのだ。
「で? 何でこーいうことになったワケ? あんたも三万円につられたクチ?」
「ち、ちがうよぉ! もらってないよそんなの! 欲しかったけど!」
欲しかったんかい。思わずツッコミかけたが自制する。気持ちは分からな
いでもない。
「じゃあ、何につられたの?」
半眼で問い詰めるルナマリア。
メイリンは居心地悪くつんつんと指をつきあわせながら、蚊の鳴くような
声で答えた。
「期末試験、赤点取っちゃって……」
「理事長権限の特例で、冬休みの補習免除するとか言われたワケね」
「……おねえさまのおっしゃるとおりデス……」
……期末試験後の補習期間は一週間。たかが一週間ではあるが、終業式後
から年末まで一週間の補習は、はっきり言って辛すぎる。
「ったく。日頃からちゃんと勉強してないからそーいうことになる!」
「ごめんなさいぃぃ……」
涙目で、顔も上げられないといった体のメイリン。ルナマリアは盛大に溜
息をついて、妹の頭をぐいと下に押しやった。
「そーいうことらしいんだけど……本当にごめんねステラ。あたしからも謝
るから、今日のところはこの子のこと、許してあげてもらえないかな」
「ん……?」
ステラは一瞬きょとんとして、それから言った。
「うん、いいよ……あるばいと、ちゃんとおわったし」
そう言ったステラの手には、小さな封筒が握られていた。
その中には――銀行の口座を持っていないから、と、直接現金で受け取っ
た、今日一日分の給金が入っている。
怒ってはいないようだ。ひょっとしたら、単によく分かってないだけかも
しれないが……とにかく、こちらに関しては一件落着らしい。ほっと肩の力
を抜いて、ルナマリアは妹の頭を、最後に一度だけ小突いておいた。
張り詰めた空気がほどけ、周囲で見ていた一同の間にも安堵の空気が流れ
る中、ふと思い出して、シンが問う。
「そういえばステラ、ひとつ訊いていい?」
「?」
「たいした事じゃないんだけどさ……なんで急に、アルバイトなんて始めた
のかなって思ってさ」
「あ、それ。実はあたしも気になってた。どうして?」
「ん……」
ステラは一瞬言いよどみ、今度は照れたように頬を染めた。
「らいしゅうのクリスマス会……プレゼントこうかんのプレゼント、買いた
いなっておもって」
「あー……」
シンは手を打って納得した。
ちょうど一週間後に予定されている、みんなで集まってのクリスマス会の
ことである。ここに来る前、レイから「忘れるなよ」と釘を刺されていたこ
とだが……当然ながらシンもそれに向けて、プレゼントの用意は済ませてい
た。
「なるほどねぇ……」
ルナマリアも納得して頷く。彼女が"でぃおきあ"のアルバイトに申し込ん
だのも同じ理由だったのだから、納得は更に速かった。アウルを見やって、
さらに問う。
「ひょっとしてアウルもそれで?」
「ぼくは半分当たりってとこかなぁ。それもあるけどさ、ほら、クリスマス
くらいきれーに飾り付けてさ、いいもん食いたいだろ? がーっと金稼いで
きてやりゃあ、ぱーっと豪勢にできんじゃん」
ルナマリアの言葉に答えて、アウルは肩をすくめる。やはり、こちらは三
万円につられたクチらしい。
その横で、ステラがうんうんと頷いた。
「アウルはおくまんちょうじゃだもんね」
「億万長者?」
訳が分からないという顔をするアウル。だが、すぐにどうでもいいかと思
い直したようだった。実際、あまり深く突っ込むとそれはそれで妙な藪をつ
つきそうな気配でもある。
「スティング……かってにあるばいとしてごめんなさい」
ステラはスティングに向き直り、頭を下げる。まだ痛むらしいみぞおちを
渋面でさすっていたスティングは、言葉に窮した風で頭を掻いた。
「今日のところはもういいけどよ……。
これからは、もうあんまり勝手なことすんなよ」
「うん……ありがとう、スティング」
ほっ、とステラの表情が緩む。
「アウル、お前もだ」
「あーい、わぁってまぁーす」
「ホントにわかってんのか?……ほら、そろそろ帰るぞ、お前等」
「へいへーい」
「わ。まって……
あの、シン、ルナ、またあしたね。今日はほんとうにありがとうっ……」
踵を返して、早足で歩き出すスティング。アウルがその後に続き、ステラ
もぺこりと頭を下げてから、小走りでその後を追った。
前を行く二人の後を追いながら……ステラはこっそり頬を染めて、小さな
封筒を両手で握りしめる。
まだ、二人には子供扱いされてばっかりだけど。今日のアルバイトだって、
ルナやミーアやおれんじに助けられたことばっかりで、自分ひとりでできた
わけじゃないけれど。邪魔もいっぱい入って、なんだかいろいろたいへんだ
ったけれど。
あたたかな満足感が、胸の中をいっぱいにしていた。
本当に大変な一日だったけれど…………それでも今日は、気持ちよく眠れ
そうだった。
……おかねがあまったら、みんなにごちそうしようかな。
と、こっそりそんなことを思いながら。
変哲もない茶封筒を宝物のように大事に抱えて、ステラは心からの微笑み
を浮かべていた。
(終)
……と、いうことで。これにてアルバイト血風録は終了です。
少なからず半端な終わり方になってしまって申し訳ない……放り出した伏線やネタをたたむのにいっぱいっぱいでしたー
しかもこれ、オチがクリスマスネタだったというオマケつき(汗)。
だからクリスマス前に終わらせたかったんですけどね、本当は。終わってみれば、もう年が明けて四日目ですよ。
あと、メイリンには話の都合上で割を食わせちゃってさらにごめん。
レスくださった方々ありがとうございました。どうかほんの少しでもお楽しみ頂けていますように。
……つまんなかったら本当にゴメンナサイ。
それではっ。
いやいや面白かったよ。マジGJ!
ギルに吹いてステラに萌えたw
理事長だめだこの人wwwGJ!
保守
―――視聴覚室
レイ「ルナマリア、これを見てほしいんだが」
ビデオテープを差し出すレイ。
ルナ「何これ?」
レイ「今度の学園祭に出す映画のテスト版だ」
ルナ「あれ?レイたちのクラスって映画上映だっけ?」
レイ「いや・・・。これは理事長が企画したもので俺たちはクラスとは別で手伝わされている」
ルナ「(またあの人か・・・)なんで私に?」
レイ「いや、とりあえず感想を聞きたい。それに・・・知っている人間の方が良い」
ルナ「ふーん。ま、見てみますか」
ルナはビデオデッキにテープを入れる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
gunota note
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルナ「・・・何これ?」
レイ「・・・映画のタイトルだ」
ルナ「・・・ガノタって・・・。それにこれってデ○ノートのパクリじゃ・・・」
レイ「・・・気にするな。俺は気にしない」
ルナ「・・・まあいいわ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―――ガノタ神界―――
「・・・ノート落としちまったからちょっと探してくるぜ」
「探すってどこに落としたんだ?」
「下界」
「えっ!?」
―――このガノタ神が人間界に落とした一冊のノートから
二人の選ばれし者の壮絶な戦いが始まる―――
「ん・・・?ノート?」
道に落ちているノートを拾う少年、シン。
「ガノタノート・・・。直訳でガンダム大好きのノートか」
シンはノートをめくりながら歩いていく。
「これはガノタ神のノートです。このノートに書かれたものはガンダムキャラクターになりきってしまいます・・・くだらない」
と言いつつノートを鞄にしまい帰宅する。
―――シン・アスカ宅 部屋―――
「まったく・・・どうかしてるな」
シンは拾ったノートを机に開いて自嘲する。
「how to use・・・使い方か・・・」
「書く人物の顔が頭に入ってないと効果はないゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない」
「名前の後に人間界単位で40秒以内にキャラ名を書くとそのキャラに性格が変わる」
「キャラ名を書かないと全てアムロ・レイ(1st)となります」
「キャラ名を書くと更に6分40秒詳しいキャラの状況を書くことができます(作品名・第何話など)」
「へぇ・・・いたずらにしてはよく出来てるな・・・」
意外な出来の良さに少し感心するシン。
「・・・名前を書くとガンダムキャラになる、か・・・・・・」
シンは少し考え、そしてペンを取る。
「待てよ。これで本当にガンダムキャラになったら俺は犯罪者か・・・?いや、そんなわけないか」
そしてシンはテレビを点ける。
「近くの人間はやめたほうがいいのかな。知らない人間の方が・・・って何で真面目に考えてんだろ」
こんないたずらのノートに真面目に考えている自分に馬鹿らしくなってきてシンはテレビを消そうとする。
「ここで臨時のニュースをお伝えします。連続ひったくり犯として指名手配をされていた
パトリック・ザラ容疑者が保育士や園児を人質にこの保育園に立て篭もっています。警察は―――」
容疑者の顔写真がテレビに映し出される。
「パトリック・ザラ。42歳、無職か。こいつなら・・・・・・」
================================
パトリック・ザラ
================================
「―――37、38、39、40!!・・・・・・何も起こらない?・・・何を期待してたんだ、俺は」
予想はしていたことだがシンは少しつまらなそうな顔をする。だが―――
パンッ パンッ
「銃声です!!!あっ!!!今、警官隊が突入して行きます!!」
園内に突入していく警官隊。
「犯人が出てきました!!!身柄を拘束されてなにやら叫んでいるようです!」
コートで顔を隠された男が出てくる。
「二度もぶった!?親父にもぶたれたことないのに!!!」
「なっ・・・・・・!?そんな馬鹿な!!」
「えー人質の証言によりますと銃を乱射して当たらないと叫び―――」
「・・・・・・ほ、本物?」
あまりの出来事にシンは動揺する。確かに普通の人間ならこんな馬鹿みたいなことが現実に起これば動揺する。
だがシンは数秒後―――
「・・・・・・この力さえあれば」
ニヤリと微笑む。
「どうやらお気に召したようだな」
「うわっ!!!!」
突如シンの背後にオレンジ色の翼をもった男が現れる。
「何だお前はっっ!?」
「俺の名前はハイネ・ヴェステンフルス。ガノタ神だ」
「ガノタ神・・・?ヴェステンフルス。どいうことだ?このノートはお前の物なのか?」
シンは最初の数秒間は驚いていたがすぐに冷静になってガノタ神に質問し始めた。
「ハ・イ・ネ。いいか、順を追って説明するぜ。ガノタ神ってのはガノタ神界に住んでいるガノタの神様だ」
「ガノタ神界・・・?」
「ガノタ神界ってのは別の世界と考えてくれ。だがガノタ神界からはこっちの世界に干渉できる。その俺の落としたガノタノートでな」
「なるほど・・・。ならハイネ、これを使った人間はどうなる?性格を変えられるのか?」
「いや、別に何もしないさ。あと返さなくてもいいぜ。俺はもう一冊持ってる。もうそのノートはお前の物だ」
「・・・・・・間違って落としたわけじゃないな?丁寧に使い方まで書いて・・・。何がしたいんだ?」
「退屈だったからさ」
「退屈?」
「ああ。今のガノタ神界ってのは腐っていてな。ネタが出尽くしてすることがない。最近じゃカードしかやってない。
だから俺はノートを人間界に落とした。そうした方が面白いと思ったわけよ」
「・・・・・・そうだな、面白い!このノートさえあれば世界を変えられる!!」
「世界?それは無理じゃ・・・」
「無理じゃないさハイネ。有名人、政治家、犯罪者でもいい。性格がガンダムキャラに変わっていけば
どんな馬鹿でも気づく。『性格が何者かによって変えられている』と」
「そんなに都合よくいくか?」
「性格がいきなりガンダムキャラになるんだ。これほど不可解なことはない。そしてそれが当たり前になっていく。
ガンダムを知らない人間が存在しなくなる。その時が新世界の幕開けだ!!」
「だが一般人のお前が使って意味はあるのか?」
「一般人?何を言ってるんだハイネ。俺はガノタだよ」
「えっ!!!マジで!?」
ハイネは部屋を見回すがガンダム関連の物がある気配はない。
「親がうるさくてね、隠してあるんだ。後で見せてやるよ」
ハイネは少し驚いている。
「そして俺は・・・新世界の神となる!!!」
(・・・人間って面白いぜ!!!)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルナ「・・・・・・・・・・・・」
レイ「・・・・・・・・・・・・」
ルナ「・・・すごいわね、色んな意味で」
レイ「・・・・・・そうか」
ルナ「まあ・・・内容はともかくシンは結構いい演技してるんじゃない」
レイ「ああ、シンはこの映画に乗り気で日々演技の練習をしているからな」
ルナ「えーっと、あ、あとザラ理事長出てたじゃない。どうやって出演させたの?」
レイ「あれは本人は出てないぞ。写真を利用させてもらっただけだ」
ルナ「・・・無断で?」
レイ「・・・ああ。理事長がどうしても出したいと言って・・・」
ルナ「(それ嫌がらせじゃ・・・)ねえ・・・これずっとこの調子(パクリ)でいくの?」
レイ「・・・基本はこの路線でいく。理事長とシンが言うにはシリアスな映画らしいが
コメディとして見れば・・・どうしたルナ?急に難しい顔をして」
ルナ「(・・・・・・基本デ○ノートのパクリ・・・。ということは・・・)レイ、ミサの役ってあるの?」
レイ「!!!!!!!!!!!」
ルナ「あるのね!!誰?誰がやるの!!?」
レイ「・・・・・・・・・・・・メイリンだ」
ルナ「な、なんですってー!!!!あの子一言もそんなこと言ってないじゃない!!!!」
レイ「(言ったらどうなるかメイリンはわかっていたのだろう)落ち着けルナマリア、お前は少し錯乱している」
ルナ「ミサって年上でしょ!!!私が適任でしょうが!!私が!!!」
レイ「年上かどうか知らないが外見が似てたメイリンがいいと理事長が・・・」
ルナ「(あのワカメ!!なんというミスキャスティング・・・!!!・・・ん?まてよ・・・あのワカメのことだから・・・)レイ、まさか妹役って・・・?」
レイ「・・・さすがだなルナマリア。妹役はマユだ」
ルナ「くっ・・・ま、まあ妹はほとんど出番ないし・・・」
レイ「・・・マユは自分のシーンの脚本・演出に口出ししている」
ルナ「・・・・・・・・・・・・・・・私も出る」
レイ「ルナマリア・・・・・・なんでマユが出れてお前が呼ばれもしなかったのかわかるか?役がないんだ・・・お前にピッタリの・・・」
ルナ「まだあるでしょ!!!清美とか清美とか清美とか・・・!!」
レイ「・・・清美が活躍するのは第二部だ。そこまで話をやったら2時間という上映時間にまとめられなくなる。だから清美はカットだ」
ルナ「そ、そんな・・・・・・」
レイ「すまない・・・」
つづく
ムシャクシャしてやった今は反省している
こげな時間にGJ!続くのか・・・
GJ!
ガノタ神ってなんだw
今日は〜すってきな、おしょうがつ〜(今は8日だが)
ここは、オクレ兄弟のアパート
スティング「・・・・・・・・・」
アウル「・・・・・・・・・」
ステラ「スティング・・・アウル・・・どうしたの?」
アウル「どうもこうも無いよ、何正月だってのにメザシにご飯って?」
スティング「うるせぇ仕方ないだろ、師走で金が食われ過ぎたんだから」
ステラ「ケンカはダメ・・・」
ピンポン〜
ステラ「びくっ」
スティング「この感覚・・・アイツか!!」
ハイネ「お正月でもステラちゃんを愛するイグナイッデット、ハイ」
ステラ「消えろ!!」
ステラ、テーブルをハイネへ
アウル「ウワチャ〜メザシが・・・」
ステラ「ごめんなさい、スティング、アウル」
スティング「もういいって・・・・」
アウル「星一徹ばりのちゃぶ台、いやテーブル返し」
そこへ・・・・・
おお〜い、三人とも〜
ステラ「シン!」
シン「丁度よかった、呼びに行こうとしていたんだ」
スティング「なんで?」
シン「いやラウさんがもちつきをしようってさそってくれたんだ」
アウル「もちつき〜?、そんな爺くさ」
スティング「是非とも行かせてください!」
アウル「ちょスティング」
スティング「黙れ!正月にはもちを食うのが、人の夢、人の業、人の習慣!!」
アウル「そんなあなたの(ry、ってかなんでそこまでして・・・」
スティング「じゃおまえ、空腹に耐えられるか?」
アウル「無理です」
スティング「ステラは・・・」
ステラ「楽しそう!行きたい!」
スティング「と、言うわけだ、ザ・バレル」
レイ「気にするな俺は(ryていうかザ・バレル言うな」
ラウ「うむ、やはりもちつきなどは大勢でやるべきだ」
マユ「金髪はいらない・・・、せっかく私がウッカリ手を突いたりしたら
(シン「あっマユ!」
マユ「痛たた・・・・・」シン「ほら直ぐみせて!、はっ、マユの綺麗な手が・・・痛そうだ、チュパ」
マユ「あっ、あ、あおおお兄ちゃんちゃあん!」)
マユ「とか・・・・」
ルナ「それはない」
マユ「ちっ、アホ毛もいたか・・・・」
ルナ「甘いわ、ガキンチョ、むしろこう」
(私の突いたもちが偶然最後のオモチになってシンと一つをいっしょに食べたら偶然唇が触れ合って・・・・
ルナ「うん!ううっう、あ、あはぁ」シン「ルナの舌、オモチよりおいしいよ・・・・」ルナ「あっ、だめシぅん!う、うぁはぁん!」)
シン「何しとるか!」
シン「まったく!、正月早々妄想は止めろ!」
ラウ「ちょうどもち米の準備ができたな」
スティング「・・・・プッ・」
アウル「スティング?」
スティング「いや、今年もこんなふうに、騒がしく平和にすぎていくと思うと、おかしくてな」
アウル「ぁあ〜爺くさいな〜スティング〜」
スティング「ウルセェよ」
今年も平和な奴らでした
その頃、ハイネは・・・・・
ハイネ「うぐぐ、次は獅子舞でとつにゅうたな」
こりてなかった
ムシャクシャしてないがやった、反省はしない
>>487 正月からメザシご飯って……オクレ家まじ不憫ww
兄さんなごみ系
保守!
保守
保守
ここは保守だけで1000を目指すスレになってません
ふと思ったが、シンはジオニスト?連邦派?
ふと思った事だが、ここの女性陣って、俺が行っているサイトの女性陣に諸ソックリ。
ネタ待ち保守
シンはジオニストの気がする何となく
連邦・ジオンと言うより「主役機厨」な気がする…
ドムを3機揃えるよりはガンダム作ったしガンキャノンとガンタンクも揃えるかー、みたいな
量産機は所詮やられ役って事か
旧ザクおよびボール好きの俺はどうすれば(ry
気にするな、俺も(ry
シンってアッガイ大好きじゃなかったっけ?
俺妄想
まずは主役機のZ(もしくはマーク2)を作る
↓
ひとりきりじゃ悲し過ぎるから百式やディアス作る
↓
味方だけってのもアレなのでマラサイやギャプランも作る
↓
マヽ( ´∀`)ノZ <ぶぶぅ〜んどどどぅ
ノ ノ
ノ >
↓
遊び過ぎて関節折っちゃってヘコむ
>>507 過去スレでも何度かネタにされてるが
アッガイよりはνガンダムを欲しがってた気がした
シン「う〜んこれはどこに隠すべきか・・・」
今は深夜一時シンの手にある通称エロ本の隠し場所をさがしていた
これは学校の帰り道に拾った物でシンの雄の感情を刺激したのだ。
??「きにいったか?」
シン「うわっ」
シンが振り向くとそこにはなんと、2mほどのデスティニーが立っていた。
シ「何でデスティニーが・・・」
運「私はこのエロ本の精だ!どうした顔色が悪いぞ?」
シ「いや・・正直、縁のあるMSがエロ本に憑いていると知ったらへこむ・・」
運「ふん、そんなことはどうでもいい、それよりもこの本は童貞には刺激が強すぎたようだな。」
シ「どどど童貞ちゃうわ!!」
運「それよりもこれが見つかれば不味い相手がいるんだろ俺が協力してやるよ。」
シ「うっ・・・」
シンの脳裏に妹と幼なじみの姿がよぎる・・・
シ「わかった・・デスティニー、力を貸してくれ。」
この瞬間エロ本をめぐる戦いがはじまる・・・
運「とりあえず、デスノート買ってこい」
シ「やっぱ、パクリかよおおおおお!!」
今までにシンはガンプラ何作ってたかな?
百式くらいしか覚えてないんだが…
あとエウティタでΖ使ってたのは覚えてる
但しシンはディジェとかは余りお気に召さないようだが
つか『主人公より人気がある』のはダメっぽい
ア○ロ似の模型店店長と仲はいいみたいだ
あぁそうだ。そんな設定もあったな>ア〇ロ店長
ルナマリアはシ〇ア似のコスプレ店の店長と仲良いんだっけか?
シャアザクも作ってたな
ギルは歴代主人公機を赤く塗装してたな
あとアッガイも赤く塗装して角付けて…
とりあえず記憶に残ってる分では
アッガイ(ズゴックだった気も)の写真とるのに川辺を回る。
ヴィーノの家でガンプラ(F91だったか)を組む。
親父もガンプラ組んでた。
くらいかな、ジオン系と主役機は割りとでていたがジムとか
連邦の量産機はでてきてないな。
ビーム跳ね返せるマントとかも自作してたな
517 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 15:46:33 ID:8L2Nyo4R
江戸時代に百式作ってナカッタカ?
彼は連合の量産機に興味がないのか?
そういえばアキハバラ@DEEPのドラマの方、最終回に北村一輝のやってた役が
着ぐるみで「俺ザク」っつーの着て出てきたの思い出した
ここのシンが見てたら欲しがったかな
520 :
シン:2007/01/18(木) 14:04:25 ID:???
ふっふっふ・・・・・これぞ「俺アッガイ」
(´・ω・`)
北村一輝は桐生ちゃ〜んになります
523 :
519:2007/01/20(土) 17:30:44 ID:???
結構みんな見てたのね・・・
保守!
保守
保守
シン「う〜ん」
マユ「(あ・・・、お兄ちゃん悩んでる。何について悩んでるんだろう?
それにしてもやっぱり私のお兄ちゃんね、悩んでる姿もかっこいい)」
シン「触手(ぼそっ)」
マユ「えっ(うそ、お兄ちゃんにそんなプレイが好きなの?で、でもお兄ちゃんが好き
なら私の事・・・きゃっ兄妹なのに、いやん)」
シン「(MGのF91に着いてくるラフレシアはいいんだけど、ちょっと短いよなぁ・・・
ここをこう細工して、ああそれだとビギナの方がいいか・・・。
あぁ、考えてたらビギナ欲しくなってきたなぁ。・・・買うか)
よし、決めた!!」
マユ「あ、や、優しくしてね・・・お兄ちゃん」
シン「?、何をだ。」
怖かろう・・・・GJ
保守
ZMC
ザフト・メタル・シティ
ボーカル ヨハネ・ニコルザー三世
ギター ジャニ
ドラム クロミュ
MIRAKORO(ミラコロ)
ミラコロセヨ!!
なんてどうよ
ZMCときくと新素材を思い出す俺はフルカウルミニ四駆世代
ネオトライダガーかw懐かしいな
保守
過疎ってるな・・・
スウェンの出し方を試行錯誤してる間に週末が終わっちまった・・・
来週あたり落とせるよう、がんばってみる。無理だったらごめん。
頑張って!
保守
保守
保守
ほす
学校の帰り道の三人。
シン「すっかり遅くなっちゃったなー」
レイ「冬だから、暗くなるのも早いしな」
ルナ「うう・・・寒い」
シン「じゃあスカート長くすれば?折ってるんだろ?それ」
ルナ「あたしの絶対領域は寒さ程度では譲れないのよ!!(シンったらガキなんだから・・・
でもそれがまたハァハァ)」
シン「レイ、絶対領域って?」
レイ「・・・・・・さあ?(ルナマリア、考えている事が顔に出かかっているぞ)」
ルナ「あら?あの橋の上にいるのって・・・ステラ?」
シン「本当だ。アウルとオクレ兄さんもいる。おーい!ステラー!」
ステラ「あ・・・シーン!!」
シン「こんな時間なのに、何してんの?」
ステラ「星、みてるの。あれ、北斗七星」
アウル「そんで、あれがカシオペア座で、北極星をみつける目印・・・だよな?」
ルナ「すごーい、詳しいのね!」
スティ「いや、必要に迫られてさ」
とある日、連合高校2年生の授業(天文学)にて。
スウェン「というわけで、これからテストを始める」
アウル「ちょ・・・マジでか」
フレイ「抜き打ち?!」
スウェン「今まで授業で扱った内容だから問題ない」
アウル「・・・(適当にさぼろっと。どうせそんなに重要じゃねーだろ、これ?)」
スウェン「なお、一定以下の点数の者は・・・」
フレイ「・・・どうなるんですか?」
スウェン「校庭30周してもらう」
シン「な、なかなか厳しいんだな・・・天文学のテストなのに」
レイ「だから本物の星座でテスト勉強してるのか」
ステラ「星、きれい・・・」
スティ「今度は1年生のテストがあるからな」
アウル「フレイ、80点だって」
ステラ「ステラ、できるかな・・・」
シン「大丈夫だよ。頑張れ、ステラ!」
ステラ「うんっ!」
ルナ「(くっ!二人がいい感じじゃない・・・でも星空を眺めるステラもハァハァ)」
レイ「(ルナマリア、だいぶ本音が顔に出てるぞ)・・・アウルはどうだったんだ?」
スティ「見事に赤点だ。しかもこいつ、校庭30周をサボって帰ろうとしたら、どこからともなく
飛んできた投げ縄に捕獲されてそのまま引きずられていって・・・」
アウル「アィーゴォ・・・思い出したくないニダ・・・ガクガクブルブル(アウルが沈静化するまで
しばらくお待ちください)」
ルナ「でも天文学だなんて面白そう!今度潜り込んでみようかな?」
アウル「ダメダメ。あいつ、すっげーザフト嫌いだからさ」
スティ「学生時代にザフトと何かあったらしいぜ」
ルナ「ふーん・・・つまんないの」
スティ「さてと、勉強の続きだ。ステラ、あれは?」
ステラ「うぇ・・・オリオン座!」
アウル「じゃあ一等星の名前は?」
ステラ「ベテルギウスと・・・えっと・・・」
ミゲル「テレビ収録が終わって俺、参上!・・・って、橋の上にいるのは・・・!」
レイ「(・・・取られた?!)」
ルナ「レイ、どしたの?」
アウル「ステラ、昨日もみたやつ!3文字!」
ステラ「うーん・・・・・・あ!リゲル!!」
ミゲル「え?俺の事呼んでくれたのかい?ステラちゃ」
ステラ「嫌ぁぁぁ!オレンジーーー!!!!」
(ステラの拳が決まる。ミゲル、川に落下)
ミゲル「俺は・・・オレンジじゃない・・・ぐふっ」
シン「あ、ハイネ先輩かと思ったらミゲル先輩じゃないですか!暗かったんで、気が付きませんでしたよ!」
レイ「お久しぶりです」
ルナ「珍しいですねー。今日はオールナイトはいいんですか?」
ミゲル「冬の川・・・凍えそうな季節だぜ」
スティ「んじゃ、そろそろ俺達は帰るわ」
ステラ「シン、明日ね!」
シン「うん、ステラ!」
ルナ「私だって明日こそ・・・あんな事やこんな事をシンに・・・ハァハァ」
レイ「本音が口に出てるぞルナマリア。・・・大丈夫ですか?ミゲル先輩。泳げます?」
ミゲル「あれ?北斗七星の脇に小さな星が見える・・・あんなのあったっけ?」
レイ「・・・ミゲル先輩、死兆星が見えてますよ」
535です。スウェンの出番少ない上に、一週間寝かせてるうちに
話が変な方向にいってしまったorz
キタ〜! 気にするな面白かったよ
GJ!
あらためてすごいメンバーだなっとw
ここでしか読めないよなこれ
GJ!
死兆星ワロスw
死兆星wwww
でもシンとレイがいるしありっちゃありだな
なにげにケン(ヨウランの名字が見えないこともない)に
最近ラオウ伝とやらでリンやった人も居るしな
ハイネ「俺の名前を言ってみろ!!」
シン「西か・・・」
ハイネ「ハ・イ・ネ、ハイネだろ!!」
実況とかでハイネキターよりも西川キターのが多かったりする事実
マユ「妹より優れた萌えなぞ存在しねぇ〜」
フレイ「ミーア!何故変わった!?」
ミーア「私は変わらん、時代が変わったのだ
フレイ〜暴力はいいぞ〜!」
レイ「そいつはミーアではない…」
フレイ「何!?」
レイ「そいつの名は〇〇〇、かつて俺と同じザフトにいた女だ…」
禁「そうとも私は〇〇〇!だが私は天才だ〜!誰も私に勝つことはできん!!」
保守
保守
下げて
保守
保守
保守
保守
バレンタインにネタの一つも投下されないとは
最近は兄弟スレの方は職人増えて元気だけど、こっちはヤバいなあ
バレンタインネタで書いてみた
投下してもいいか?
567 :
565:2007/02/17(土) 01:16:58 ID:AUuvnABN
ギャクテイストにしようとしたんだが
シリアス?テイストになっちまった。
駄文かもしれん
では投下する
568 :
565:2007/02/17(土) 01:18:19 ID:???
ageちまった、すいません
569 :
565:2007/02/17(土) 01:19:30 ID:???
バレンタイン前日の最後の授業終了後
「なぁ、レイ。おまえんちに泊まってもいいか」
「どういうことだ、シン」
「ほら、明日」
レイはカレンダーを確認する。
「なるほどな」
「なっ、いいだろ」
レイは顔をしかめた。
「助けてやりたいのは山々なんだが
泊めることはできない」
シンの顔が少しずつだが確実に青ざめていく。
「すまんな」
そう言うとレイは教室出て行ってしまった。
家に帰るとあの3人が勢ぞろいしている。
ステラ、マユ、ルナだ。
なにやら真剣に話し合いをしている。
「な、なにしてんだ」
シンは恐る恐る聞いた。
「あっ、丁度良い時に帰ってきたわね」
ルナは言った。
「明日のことなんだけどさ、シンにも言っておこうと
思ってね」
「明日のこと・・・」
「そっ、シンが学校に着くまでにチョコを渡せなかったら
そこで終わりってことを話し合ってたの」
「ちょっと待てよ! オレの意見は入ってないぞ」
すると3人はずずーっと寄ってきて
『いいわよね』
そうなればシンは二つ返事するしかなかった。
570 :
通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 01:20:34 ID:AUuvnABN
シンは自室に戻ると去年のことを思い出していた。
ルナからの等身大チョコ。
マユからの大きなハート型のチョコ
今年はそこにステラも入る。
壮絶な戦いが予想されるだろう。
助けはいない。
一人でこなすしかない。
そう決心するシンであった。
そしてバレンタイン当日
時刻は朝5時を指す。
シンは寝ることができなかった。
寝れるはずもない。
今日はいつもより3倍増しで
襲われるに決まっている。
そうだ、考えねば対策を!
シンはベットからガバっと起き上がり
身支度をする。
「どうすればいい・・・。
今のオレは孤立無援だ・・・」
いつもだったらレイが助けてくれるはず・・・。
しかし、今日に限って彼の力を借りることができない。
どうすれば・・・無事に今日一日を過ごすことができる。
学校を休むか・・・。
いや、ヤツラのことだ。
看病、お見舞いという大義名分で乗り込んでくるに
違いない。
じゃあ、どうすれば・・・。
携帯電話からメールの通知音が聞こえた。
誰だ? こんな時間に。
携帯を開いてメールを見る。
レイからだ。
シンは読んでいくうちに段々と顔を白から青に変わる。
内容はこうだ。
今、監禁されている。このメールも直に気づかれるだろう。
早く逃げろ! そして
で、メールは終わっていた。
なんてことだ! ヤツラはすでに抑えていたのだ。
と、いうことはここもすでに危ない!
シンは寒気を感じ、カーテンを少し開き、外の様子を伺う。
いる! 家からすぐの電柱に一人・・・。
どうする! このままでは危ない!
とりあえず、目先の危険を回避することから考えよう。
そういえば、前にくじ引きの景品でもらった等身大人形があったな。
あれに服を着させて、おれの行く反対側に投げよう。
そのあとは全速力で逃げる。
そうなれば善は急げだ。
シンは人形に制服に近い服を着させ、帽子を被らせる。
これで少しは時間を稼げるだろう・・・たぶん。
シンは人形を抱え、1階に下りて玄関の前で一息吸う。
オレはできる!オレはできる!オレは・・・
何回も繰り返し、自分を落ち着かせる。
勝負は1回きり!外せばアウトだ!
シンは玄関を開けた。
572 :
565:2007/02/17(土) 01:23:29 ID:???
玄関が開いた。電柱に隠れていた主は飛び出そうとすると
突然人影が向こうから飛びついてくる!
主は人影とともに倒れこんだ。
「シ、シン?」
ステラは、飛び込んで来た人影をどかして
顔を覗き込む。
残念!ハズレという紙が貼ってあった。
駆けていく音が聞こえ、顔を向けると本物のシンが走っていく。
その差はみるみるうちに開く。
「シン・・・逃げた・・・追いかける」
ステラは素早く立ち上がり、追いかけた。
作戦は成功した。
ステラじゃなかったら成功しなかったなと
成功した余韻に浸る。
とりあえず、家から脱出することには成功した。
まだ、二人残っている。
手ごわい二人だ。一筋縄ではいかないだろ。
学校までまだ距離ある。
今、手持ちの道具は・・・。
ガソゴソとカバンの中を漁ると
何か小さい四角のものが手に当たる。
いや、まさか・・・それは・・・
シンはそのブツを取り出してみた。
発信機だ!まさか、ここまでやるとは!
と、いうことはこの場所がバレている!
早く逃げねば!
シンは発信機をその場に置き、脱兎の如く
逃げ出した。
マユが前日、シンのカバンに発信機を仕掛けているのを
ルナにバレて、二人で使うことで和解した。
私の大好きなお兄ちゃん。
今日こそ私たちは一緒になるのよ。
そう、前世から決まっていたことなの。
だから、魔女さん達、邪魔しないでね
と、マユは妄想し、ルナはルナで
私の大好きなシン。
見ててね、キモウトと天然に打ち勝って
私の愛を届けるわ。そして、二人は永遠の愛を
誓うの。
と妄想していた。シンが発信機の存在に気づき
置いて違う場所に逃げたとは知らずに・・・。
573 :
565:2007/02/17(土) 01:24:50 ID:???
危なかった、もう少し後で気づいていたら確実に
捕まっていただろう。
幸いな事に学校までもう目の前だ。
このまま、逃げ切れるはずだ。
時刻は8時は指す。
ぞろぞろと学校に向かう生徒が増えてきた。
電柱に隠れ、校門の前の様子を伺う。
最後の関門、あそこさえ越えることができれば
オレの戦いも終わる。
そうだ、学校の帰りにレイと喫茶「アビス」に行こう。
そして他愛もない会話をするんだ。
俄然やる気が出てきた。
もう一度時刻を確認する。
8時20分だ。
よし、行こうともう一度校門を確認する。
天はどこまで彼を嫌うのだろう。
校門の前にリボンに巻かれた少女と
異様に全身が茶色く、前髪がピンっと立っている女子高生と
メイドの格好をした天然そうな娘が立っていた。
ぶわっと汗が出る。素早くまた、身を隠す。
体中から脂汗が出る。頭の中で警鐘が鳴り響く。
なぜか、メイリンの声で
コンディションレッド発令!と聞こえた。
どうする、もう他に道はない・・・。
となれば、正面突破しかない。
やれるのか・・・いや、やるしかない!
意を決して電柱から飛び出し、一目散に校門に向かって走り出した。
574 :
565:2007/02/17(土) 01:26:05 ID:???
3人はそれぞれの衣装(?)に着替え
愛する人を待っていた。
誰よりも彼を愛し、誰よりも彼を大事に思い、
一人を除いて誰よりも彼の操がほしいと思う。
「なんなの、その格好」
ルナがマユに言った。
「何って、私がバレンタインチョコよ。
私よりあんたのほうが引くわよ。
やっぱりアホ毛はアホ毛ね」
「去年は等身大チョコだったから
今年は私をチョコにして渡そうと思ったのよ」
ステラが真っ直ぐ指を指して
「シン・・・きた・・・」
「えっ」
二人がハモる。
こちらに向かって猛スピードで走ってくるシン。
ルナは考えた。
校門に入られたら全てが水の泡で終わりだ。
なら、二人と協定を結んだほうがいいんじゃないかしら。
さっそく、協力を取り付けよう。
「ステラ、マユ!協力しなさい」
「今さら何をアホ毛!」
ステラはこちらに顔を向ける。
「もし学校に入られたら全てが終わりよ
わかる? 残るのは虚しさとハズカシさだけよ。
だから、ここは通さないためにも協力するの。いいわね」
ステラとマユはうなづいた。
これで3対1・・・。勝てる。ルナは勝利を確信した。
575 :
565:2007/02/17(土) 01:27:36 ID:???
シンは3人が協力したことは知らない。当たり前のことだが。
それでも、走るのを止めなかった。明日のために・・・。
なによりレイとの他愛のない話をするために。
あと50メートル。3人が視認できる。
人と人のあいだをすり抜けて、校門に近づく。
こちらを確認したのだろう。3人もこちらに向かってくる。
残り20メートル。自分の事に関しては
戦闘のプロに近い3人を抜くことができるのだろうか。
不安がよぎるが、すぐに切り替える。
やれると、自分はやれると!
残り10メートル。
隙は隙はないのかと必死に探す。
横長に展開している3人に隙は見当たらない。
たとえ、どちらかに開いてもすぐに捕まるだろう。
正面突破するしかない。でも・・・どうすれば・・・。
目の前に歩く一人の学生Aがいる。
シンの頭に何かがひらめく。
そうだ!あのシーンを再現すれば3人をかわすことができる。
チャンスは一回!失敗すれば即、餌食だ。
シンは学生Aに向かって言う。
「君、お金落ちてるよ」
すると、前の学生Aは体を前かがみにした。
576 :
565:2007/02/17(土) 01:31:54 ID:???
いまこそ、その操頂くわよ
とルナ。
お兄ちゃん・・・禁断の愛を
とマユ。
シン・・・ステラスキ・・・
とステラ。
3人の思惑が交差し、シンを目指す。
すると、シンが前の学生Aに声をかけた。
学生Aは体を前かがみにする。
シンを跳躍し、学生Aの背中に着地し、もう一度
跳ぶ!
「おああ!俺を踏み台にしたァ!」
と学生Aはお決まりのセリフを言った。
気づいたときにはすでに遅し!シンは彼女たちの
頭上を越えていた。
シンが跳んだ後方であの名セリフが聞こえた。
シンはあの1シーンを再現した気分だった。
成功だ。このままの勢いで行けば校内に入る。
オレの勝ちだ・・・オレはやったんだ・・・。
レイ、どこかで見てるか? 一人でやったぜ。
オレは勝ち取ったんだ!自らの力で・・・。
しかし、天はどこまでも彼に試練を与えるのか。
校内に入ったと思ったら顔面から何かに当たった・・・。
硬い金属みたいなものに・・・。
これは看板・・・。学校の看板・・・。
昨日、帰る時にはなかったのに・・・。
ずるずると真下に落ちていく。
自分の後方からはなにやら声が聞こえてくる。
これは気を失ったほうがいいな・・・。
レイ、やっぱりオレ・・・。
そこでシンの意識はなくなった。
3人はシンの気がないのもかまずに
抱きついたり、服を脱がそうとしている。
シンの教室の窓から一人、校門を見て
「認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを・・・」
と、意味のわからない言葉を残し、消えていった。
577 :
565:2007/02/17(土) 01:33:02 ID:???
すんません、何度もageたりして
これが職人投下に燃料になることを
願って
では、一ROM人に戻りますね、じゃあノ
578 :
565:2007/02/17(土) 01:35:33 ID:???
喫茶「アビス」は自分の中での
設定なので気にしないでください
シリアスタッチなのに笑いがこみ上げる
面白かった
GJ
むしろシリアスというかサスペンスホラーかもしれん
GJ!
バレンタインネタ投下します。
妙なところにスポット当てた上にマターリ話ですが……。
「やあ、遅かったねタリア」
「…………」
夕刻。スーパーに寄り、学校帰りの息子との待ち合わせ場所に辿り着いたタリアは、
そこで我が子の隣でにこやかに微笑む男の姿を見て思わず絶句した。
「……どうして貴方がここにいるのかしら」
「いや、私も夕食の買い物帰りでね。そうしたら偶々彼が立っているのを見かけたから、
少しかまって貰っていたというわけだよ」
笑いながら言うと、男――、ギルバート・デュランダルは隣に立つ息子に「ねえ」などと
同意を求める。息子は屈託ない笑顔で笑い、元気よく首肯した。
「…………」
初めてのことではない。そもそも広いようで狭い街の中、日常の中で知り合いに合うこと
など珍しくない。だがそれでもこの男の場合、どうしてもそこに作為的な何かを感じずに
はいられなかった。
――現に、こうした「偶然」を重ねられた結果、彼は息子に「お母さんのお友達の優しい
おじさん」という認識を植え付けることに成功している。
「そう。うちの子の相手をしてくれたことはお礼を言うわ。最近物騒だしね。……じゃ、
おじさんにさようならして帰りましょうか」
複雑な感情のまま、どうにも無愛想に言うと、タリアは息子の肩に手を伸ばしてこちらに
軽く寄せた。
「おや、もう帰ってしまうのか。残念だ」
ギルバートは意外そうに瞠目などして見せた後、寂しそうな優しい笑顔を見せる。
――これだ。この男は引き際も間違えない。そして誰が見ても本心のような態度で、人の
心を揺さぶってくる。
だからこそ、どこまでが本当なのか分からない――。
「では、また学校で。理事長」
タリアは事務的に頭を下げると、まだギルバートに手を振っている息子を促す。
「うん、また明日」
ギルバートはまだこちらに、二人に向けて手を振ってくる。下手をすると見えなくなるまで
続けているだろう。そういう男だ。
その様子、また名残惜しそうな息子の顔に言葉にし難い罪悪感を感じつつ、タリアはギル
バートを視界から消し、その場を立ち去った。
「……バレンタイン」
ラウは目の前のタリアの言葉を復唱した。
タリアは常より幾らか元気のない様子で紅茶のカップを傾けると、溜息混じりに首肯する。
「ああもう、日に日にあの人のテンションが露骨に上がっていくのがたまらなくてね」
「そういえば、先日は職員室前の廊下をスキップしていたのを目撃したとレイが言って
いたな」
「最後まで見てないわね。その後ターンして目に入った人を指さして「ゲッツ!」」
「…………」
容易にその姿を想像できるのもどうなんだろう。しかも今時ゲッツか。
日も長くなってきた二月も半ばを迎えかけた、ある日曜日。
クルーゼ邸の居間には家主であるラウと、彼の扶養家族であるレイの担任であり、――古く
からの友人でもあるタリアの姿があった。
「しかし、それで私に相談とはな。――こう言っては何だが、君なら奴が何を言って
こようと、三枚におろして吊すぐらいのことは一人でやってのけると思っていた」
「それは、若い頃は私も色々無茶やったわよ」
軽く笑いながら言うラウに、タリアは少々恥ずかしげに肩を竦める。
「でも、彼はそのぐらいじゃへこたれないし。……それに、あの心底期待してます、って
顔見てるとどうもねえ」
「……ほう?」
ラウは仮面の下で微かに表情を揺らした。少々意外なことに、溜息をついたタリアの顔は、
嫌がっているというより、寧ろ困惑。
それを察したのか否か、タリアは気分を切り替えるように顔を上げ、いつもの気丈な表情
でラウを見た。
「だから、貴方に相談しに来たのだけど」
「……普通にチョコレートを渡せばいいのではないか? 他の職場の人間にも同様に
すれば、妙なプレミアが付くこともないだろう」
「……それはそうなんだけど……」
言葉に、タリアは微妙に口篭もりながら視線を泳がせた。
――不思議な反応だった。
この反応は若い頃には見せなかった。いや、そもそも彼女がギルバート・デュランダルと
いう男に対し見せる態度といえば、問答無用のカウンター。それは彼女が当時はいまにも
盗んだバイクで走り出しかねない尖ったナイフだったことも勿論関係あるだろうが、当時の
態度が今で言う「ツンデレ」に当て嵌まったかというと、決してそんなことはないと断言
できる。
タリア、またギルの学生時代については、彼らが何か手が後ろに回るような真似をした
ときには友人Aとして証言せねばらなないのだろうな、と薄々感じていたくらいには
よく知っているつもりだから。
「……ねえ。私にとって、彼って何なのかしら」
「何?」
不意の問いに、ラウは目の上に黒い線が引かれた自分の姿の妄想から引き戻される。
「彼の考えていることが分からない。……信じられない、って言ったら申し訳ないとは思
うのだけれど。学生時代、最初の頃は只の馬鹿だと思ったわ。だって彼の求愛行動は度を
超えていたじゃない。余程の馬鹿じゃないと出来ないと思うの」
「…………」
馬鹿だそうだぞ、ギルバート。いや私も思っていたがな。――ラウは遠い目で学生時代の
友人を想った。
「でも、……実際、あの人は只の馬鹿じゃなかった。だからこそ分からなくなったというか、
……ちょっと怖くも思うのよ。私のことだけじゃない。理事長としてのあの人は、とても
理想に真っ直ぐよ。無茶とも思える計画を口にして、ときにそれを実現すらしてしまう。
――そうしている時のあの人は、とても生き生きした目をしていて」
「二つの姿の隔たりに、違和感を感じるということだろうか?」
「違和感、……いいえ、そうじゃない。きっと両方とも同じなんだわ。その根本が何だか
分からないから不安なんだと思う」
「…………」
ラウはタリアを見ながら、カップにゆっくり口をつけ、ソーサーに戻す。その間タリアは
沈んだ表情で、考え込むように俯いていた。
少し言葉を探してから、ラウは自分でもその適合性を確かめるように、ゆっくりそれを口
にする。
「……つまり、馬鹿、なのだろうな」
「えっ?」
「馬鹿なのだろう、奴は。……私は同性で、レイのこともあって彼との付き合いはブランクの
あった君より多少長い。とはいえ本人ではない以上、客観的な判断を述べるに過ぎないわけだが……」
多少思案に視線を彷徨わせてから、落ち着かない表情のタリアに定める。
「ギルバート・デュランダルは馬鹿だ。馬鹿だから、大抵の大人が馬鹿にし、捨てて
しまう考えに真剣に取り組み、形にしてしまう。目的のために恥も外聞もなく、なりふり
構わない。君に対してのことだってそうだ。……本来それが許されるのは、馬鹿と、
……幼い子供ぐらいだろう」
「つまり、子供だってこと?」
言うと、やっとタリアは軽く笑いを零した。ラウも気を緩め、口元に笑みを浮かべる。
「そう言ってもいいかも知れないな。……思えば、レイがまだ小さい頃、あいつは時々一緒に
遊んでやりながら勝負ごとには本気になっていたな。もしかするとそちらのほうが適当
なのかも知れない」
「……あ、……そうか。そうなのね」
「ん?」
「いえ。ちょっと思い出しただけ。……確かに、子供にも本気だものね、あの人」
何か思い出したことがあるのか、タリアは優しく笑った。
「その点については、生徒の間の覚えも悪くないようだな。理事長は自分の話を真剣に
聞いてくれると、シン君が嬉しそうに話していたこともある」
そのことでタリアが思い当たったのかは分からないが、彼女はそうね、と同意の頷きを
返してくれた。大分和らいだ空気の中、タリアの手が容易した茶菓子のクッキーに伸びる。
「そうか、……子供か」
「まあ、知恵や知識と身体が成人男性なのが質の悪いところだが。……取り繕う訳では
ないが、……悪い男ではない」
「それは、……ね」
言葉を濁しながらも、タリアは笑顔で頷く。
「有り難う。……バレンタイン、何とかしてみるわ。ああ、貴方にもお礼も兼ねて、何か
贈らせて貰うから」
「気を遣わずとも構わないぞ」
「いいの。レイと一緒に楽しんで頂戴」
「……分かった」
最後は彼女らしい気丈な態度で告げられ、ラウは笑って頷いた。
「あれ、ラウ。先生はもう帰ったんですか?」
タリアの帰宅後、何となくまだ居間で寛いでいると、外出していたレイが帰ってきた。
「何のお話だったんですか?」
「ああ、久々に友人同士の話だ。……別にレイの素行がどう、という内容ではない」
「……ラウ」
「冗談だよ」
恨めしそうな顔で睨まれ、軽く笑いながら告げてやる。レイは不服げな顔をしながらも
正面に座ると、いただきます、と余りのクッキーを摘み上げた。
「……レイは、今日はいつもの皆で集まりだったな」
「はい。ヨウランの家でゲーム大会で」
「今日はシン君の家ではないのか」
「……時期が時期なので、家に居るのも恐ろしいそうです」
「成程」
思わず苦笑が漏れた。この時期の苦悩は、今も昔もあの学園の伝統らしい。
おまけ
トゥルル、トゥルル……、ガチャン。
「ああ、やっと繋がったか。もしもし、ラウかい? ああ、私だ。ん? 何? 今何時だと
思ってるんだって、そのぐらい時計を見れば分かるぞ朝の四時だ。ああ、レイは起きなかったか?
こんな時間に起こしては可哀想だからね、って突然電話口で大声で喚かないでくれ鼓膜が
破れてしまう。
ああ、うん。ほら、もうすぐバレンタインだろう? だからここは是非タリアとの愛の
ディステニープランを実行しようと思うんだ。そうだ、バレンタインデーとかけて
「バレンタインデースティニープラン」なんてどうかな。何、くだらない? まあそれは
いい。君に訊きたかったのは、プレイに使うチョコはブラックとホワイト………………」
ガチャン。
「……もしもし、タリアか、私だ。もう学校へ行った後のようだから留守番電話に入れるぞ。
先日話した件だが……、あれは撤回する。あいつは本物の馬鹿だ。当日はチョコなど
渡そうと思わず授業が終わったら逃げろ。寧ろ仕事中も身辺の警戒を怠るな。最悪正当防衛は
成立するだろうし、友人Aとして証言するような事態になったら味方はする。
……ああ、贈ると言ってくれたものは当日レイに預けてくれれば問題ないぞ。それは
楽しみにしている。……では」
ガチャン。
GJ!!
もうね、理事長はとことん突っ走ればいいと思うよw
GJ!
ギルバカスwwwww
GJです!
理事長色々とヤバいwwwww
GJ!
理事長はカワイイヤツと
思ったおれがバカだった
バレンタインネタきた!
やっぱ議長萌えw
保守
突然だが、なんだかんだで今まであまり手をつけられてなかった(と思う)
ラウとレイの過去やってみてもいいだろうか?
これから書くから投下は次スレ以降になると思うけど……。
待ってるぜ!
保守
ヴィーノ「どうしたんだシン?バレンタインはもう終わっただろ?」
シン「終わったけど……!忘れたのか、バレンタインの後にはホワイトデーが来るんだよ!」
ヴィーノ「あー、確かにいつの間にか「3倍返し」なんて言葉が世間に定着したからなあ。
曲解したルナ達がどんな無茶を要求してくるか…」
シン「うわああああ食われるー俺が寝てる間に腕食われるーー!」
ヴィーノ「シン、何かやばい小説でも読んだ……?」
ヨウラン「ん?レイ。浮かない顔して、何かあったのか?」
レイ「……この状況をどう思う(どさどさっ)」
ヨウラン「うは、なんだこれ物凄い量のチョコ!流石もてる奴は違うよなあ」
レイ「違うよく見ろ」
ヨウラン「え?あれ、これって全部ラウさん宛?」
レイ「俺のところに持ち込むのが早いと判断されたのだろう。まあ大体知った相手からだが
渡すときの瞳の輝きが明らかに尋常でなくてな……」
ヨウラン「(ひとつ取り出して)なになに、『りめんばーほわいとでー ばいふれいあるすたー』……」
レイ「(遠い目)ステラに至ってはチ●ルチョコ一つにスティングとアウルと仮面教師の連名だ……」
ちょwファントムペインのみなさん
ラウは料理上手だからな
599 :
球技大会編:2007/02/24(土) 00:10:57 ID:???
ここはザフト高校。いつものメンバーでいつもの教室。ここで一人の少年が疑問の言葉を発する。
シン「なぁ、何でウチのガッコ球技大会ないの?」少年――シン・アスカは最悪のバレンタインの怪我が治り少し退屈だった
レイ「またトラブルを起こしたいのか?」―いつもトラブルの被害者なのだが―と心の中でツッコミつつ、言う。
シン「だって身体を動かすのはいいことだよ」
レイ「単に授業を潰したいだけだろう」―うっ、―鋭いところをつかれひるむシン。
ルナ「でもなんで無いのかしらね〜」―ルナ、ナイスフォロー!― 最近壊れてきたルナのフツーな発言に心から感動するシン。
レイ「今年はギルが色々考えてくれているらしい」
ヨウラン「男女混合ビーチバレーとかかな?」
ウ゛ィーノ「おっ、いいね〜」――理事長の色々って?――不安と期待を抱きながらシンは他愛の無い会話を聞いていた。
>>597 それでヴィーノ、お前のバレンタイン戦跡はどうだったんだ?
>>599 もしかして続く!?
こういうイベントネタ好きなんだよなw
シンとヴィーノとレイが同じクラスにいると
だいぶ大変な騒ぎになると思う>バレンタイン
>>599 球技大会とは新しいイベントですな。続き待ってます!
派手な騒ぎを起こす連中の影に隠れてしまいつつも
ある意味一番地味に切実な男かも知れない>ヴィーノ
>>599 の作者ですが2日に1回ぐらいは書こうと思うので、あまり期待せずお待ちください
待ってます
ゆっくりでいいっすよ
>>599の続き
翌日、ザフト高校では珍しい全校集会が行われていた。退屈な表彰の最中シンはウ゛ィーノにぼやく。
シン「ウチの学校に表彰されるようなヤツいたんだ…」
ウ゛イーノ「割りと、いるんじゃない?あ、ホラ、ルナも」
ルナが表彰されたことに驚いたシンだったが良く考えると自分に関わること以外は優秀なのだ。
レイ「それでは、理事長の話。理事長お願いします。」
生徒会のレイが司会進行をやっている。デュランダル理事長が壇上に上がり、話し始める。
デュランダル「えー、今日、珍しく集会を開いたのは他でもない球技大会についてでね」
シン、ウ゛ィーノ、ヨウラン(キターーー(゜▽°))
デュランダル「でその球技なのだが、男女混合…」ゴクリ、息を呑むヨウラン&ウ゛ィーノ
デュランダル「野球にしようと思う。」ガックリ。するヨウウ゛イ。
デュランダル「そこで、実は私は一部の生徒以外全く名前も性格も知らないのでね。メンバーを厳選して連合高校と試合をすることにした。」――理事長がそんなのでいいのか――とツッコむシン。
デュランダル「そしてそのメンバーなのだが…私の独断と偏見で決めさせてもらう。後で呼ばれた生徒は理事長室にきてくれたまえ。以上。」
レイ「それでは解散してください。」――これはまた一騒動ありそうだ――と、期待より不安の方が上回り、自分がメンバーに選ばれないのを祈るシンだった。 続く。
理事長ヒドスwwwww
そんなんでいいのかよww
地獄に仏みたいなスレだここは!!!
見つけられて良かった♪ヽ(´ヮ`)ノ
ネタが思いついたら自分も書こうと思う
610 :
春告げ:2007/02/27(火) 00:53:53 ID:???
ラウとレイの過去やると言った者です。
形になってきたので投下始めます。次スレに跨ぎそうなのはご容赦ください……。
611 :
春告げ:2007/02/27(火) 00:55:03 ID:???
冬も終わりに近づいた、ある休日。
明るい陽の光が注ぐ並木道。
左右に並ぶ木々は少しずつ冬の眠りから覚め、葉や、或いは花の芽をつけ始めている。もう暫くも
しないうちに、この場所も木々の命の輝きで鮮やかに彩られるだろう。
「でも、本当に暖かくなってきましたね、ラウ」
少し前を行く少年がこちらを振り返った。彼は並木に入ってから暫くその景色を眺めることに気を
取られていたが、今は満足したのか微笑を浮かべて立ち止まり、こちらの足が追いつくのを待っている。
「これならもう少し軽装で来ても良かったな。中は暖房で暖かいのだろうし」
「だが、それで検査の結果が悪くなっても面白くないだろう」
マフラーに厚手のコート。自分の格好に視線を落とすレイに追いつき、通り過ぎながら笑って声を
かけると、彼は少々不服げな表情で歩みを合わせてくる。
「問題ありません。大体、もうずっと悪い結果なんて出ていないし、普段も普通に生活していて何の
支障もない。……大体、シンなんて昨日は上着なしで歩いていました」
それは少々気が早いようにも思うが、やや悔しそうに呟かれた言葉には思わず苦笑が漏れた。やはり
どこかに彼への対抗意識は存在するらしい。
ラウは笑いながら息を吐くと、レイの背中を軽く叩いてやる。
「では、私が過保護を働いたと思っておけばいい。……それに、経験から言っても、多少気を遣って
おいたほうがいい数値が出るのは本当だ。身長を測る前に背骨を伸ばしておくようなもので」
「…………」
「……実際、私も昔はそれで施薬の量を減らしていた」
「……あ」
視界の端に、レイが自分のほうを見るのが映った。ラウは敢えて悪戯めいた笑いを作ると、次に
繋げる言葉を探せない、といった風情のレイを見る。
レイは少々戸惑うような表情を見せたが、やがてそれを緩ませ頷いた。それはまるで悪戯の共犯者を
得たときのような、どこかくすぐったげな笑顔。
ラウはレイの表情を認めると、一度笑顔で頷き、その顔を正面へと向けた。
長い並木道。人通りも少なく、時間の正しい流れすら錯覚させられそうになる道。
気が遠くなるような昔から、自分がずっと通ってきた道。
嘗ての自分にとって、それは苦痛以外の何でもなかった。その度に己の身に負わされた瑕を思い、
体を引きずるように足を進めながら、その宿命を自分に与えた世界を呪いもした。
――だがあるときから、その道の持つ意味は変わった。
612 :
春告げ:2007/02/27(火) 00:56:52 ID:???
「あ、見てラウ、ほらあの枝。もう鳥が来てる」
隣であげられた声に視線を動かすと、レイが並木のひとつの枝を指差していた。
枝の先には小さな鳥。ささやかな、何気なく歩いていたら他愛なく見過ごしてしまいそうな発見
だったが、それを見上げるレイの顔はとても嬉しそうだった。
――あるとき、この道を歩くのは一人でなくなった。
そのときから道の意味――いや、自分がこの道を歩く意味は変わったのだ。
幾つかの動揺と、その先で抱いたひとつの決意。――そうして得たのは何物にも代え難い家族の
存在と、その色彩を変え、生まれ変わった世界だった。
「本当だ。レイはよく見ているな」
示された枝と、それからレイを順に見てラウは笑う。
「もうすぐ春なんですね。その頃にはまた植わってる桜が一斉に咲いて綺麗だろうな」
「何だ、ここに来るのは気が進まないのではないのか?」
「この道は別です。ここをラウと一緒に通ると、――今、自分がどれだけ幸福な生活を送れて
いるのか、確かめられて」
「…………」
「あ、見えてきました」
不意の声に、ラウは顔を上げた。
穏やかな日差し。立ち並ぶ木々。ずっと続くかのように思われたその道の向こうに、塀に囲まれ、
白いコンクリートの建物がひとつ見える。
周囲の木々に幾らか印象を緩和されているが、敷地内を行き交う白い服、日光浴でもするように佇む
私服。また、塀に掲げられた看板の文字が、その建物がどういった存在なのか、どんな人間にも
はっきりと教えてくれる。
――その建物は、広い敷地を持つ病院だった。
その病院は、今彼が住む街からは少し離れた場所にある。
閑静な郊外に、広い敷地。地域の人々には大きな総合病院という認識で親しまれているが、ここには
あまり一般の人間には認識されていない、ある顔があった。
それは、とある難病の研究機関としての顔。
正門から見える本館より少し離れた別棟のひとつで行われているため、一般患者が接する機会はない。
だが、中にはその施設の存在こそが、この病院に足を運ぶ理由になり得る人間もいる。
――ラウ・ル・クルーゼもその一人であった。
「前回からの経過は悪くありません。薬を減らしますから、暫くこれで様子を見てください」
検診が終わり、最後に通された個室で、正面の椅子に座る女医が手元の資料に目を落としながら言う。
横の扉の向こうからは、廊下を行き来する幾つかの足音と、時々話し声の余韻らしいものが聞こえて
きたが、大して関係ない、関係あっても何か出来る訳でもないので、この場所の背景音だと思って
聞き流すのが常だった。
「帰りまでには受け取れるように、……ああ、そういえば、あなたももう高校生だったわね。どう、
お友達は出来た?」
「……まあ」
相手の問いに、ラウは無愛想な答えを返す。
――彼は、この施設の数少ない患者だった。
613 :
春告げ:2007/02/27(火) 00:57:47 ID:???
医師との話が終わると、無機質に一礼し部屋を出た。
この施設に割り当てられた棟は、病院の本館に比べればずっと狭い。だがひとつの研究をするには
十分な広さで、中は常に清潔に保たれている。
廊下を歩き、狭いロビーから外に出、外の空気を大きく吸った。施設の周りには植物が多く植えられ
ているが、今は冬。陽の光を受けるのは剥き出しの枝と、寒々しい植え込み。
薬を受け取るまでは、常の経験から考えてもまだ時間があるだろう。そんなことを考えながら、
花壇の横にあるベンチに腰を降ろす。
自分の体の抱える問題については、ここに来て初めて色々教えられた。実際、あまり数の多いケース
でないので、全国的に見ても本格的な研究機関はここだけらしい。
最終的にこの施設に世話になるまでの経緯は、ここまでの人生も含め、あまり思い出したくはない。
ここに辿り着いた後は入院という扱いで身寄りのない自分の生活を保障してくれたが、同時に日々の
検査や投薬は避けられなかった。
それは患者であれば当たり前だろうし、実際それで大分症状は改善した。だが、どうにも実験動物に
されているような居心地の悪さは禁じ得ない。事実、サンプルケースが少ない為、どうしても研究を
しながらの治療になってしまうのだとは教えられた。
――生活を保障されているのは、モルモットの代償だろうか。
そんなことを考えもした。
そして、高校にあがるのを契機に、離れた土地で一人暮らしをしたいと言った時は、反対はされな
かったが、検査と治療のための定期的な通院を約束させられた。
自分の体を知る以上、生きるために必要なことだとは分かる。――だが、治療費を払うどころか、
「生活の補助に」と毎月振り込まれる補助の度を超した金額を見ると、どうにも複雑な感情を
禁じ得ない。
「……?」
見るともなしに庭の景色を見ていると、不意に、耳に不自然な声が届いた。
(……何だ?)
我に返り、辺りへ視線を巡らせながら耳を澄ます。声は右手の側から聞こえてくる。そちらを見ても
誰もいないということは、建物の陰か。
立ち上がり、声の方角へ足を向けた。声は少しずつ大きくなってくる。序々に鮮明になってくる
それは、考えに間違いがなければ、恐らく泣き声。それも、幼い子供の。
建物の角を曲がり、壁に面した大きな花壇を見る。
――いた。
丁度その花壇の脇に、小さな人影が屈み込んでいた。
自分と同じ金の髪。体の大きさからして、歳は幼稚園にあがるかあがらないかといったところか。
白いパジャマを着ているのは、――恐らく、病院の患者。
思わずはっとして辺りを見た。他の棟から子供が迷い込むには、ここは離れすぎている。
(まさか、この棟の……?)
そこに考えが至ったとほぼ同時、その子が顔を上げた。気配を感じてのことだったのか、涙でぐしゃ
ぐしゃの顔を怪訝そうにこちらへ向けている。
「……あ」
何か言葉をかけねばと逡巡する。と、正面玄関の方角から人の声が聞こえてきた。
「レイ君ー? どこに行ったの、お薬の時間ですよ?」
「!」
声が聞こえた直後、子供が怯えたように身を縮こまらせる。
614 :
春告げ:2007/02/27(火) 00:58:40 ID:???
(……思った通りか)
声の方角、そしてレイという名前らしい再度しゃくりあげ始めたその子を交互に見て、胸に滲んだ
のは、この棟に他に患者が居たことへの驚きと、――恐らく治療が嫌で逃げ出したであろう彼への、
奇妙な共感めいた感情。
考えた時間は殆どなかった。ラウは、目の前の子供の体に手を掛けると、そのまま引き上げて
立ち上がらせる。
「わっ!」
「しっ! ……大声を出すと、先生達に見つかるぞ」
悲鳴めいた声をあげたレイに、ラウは唇の前に指を立てて囁いた。その内容の真意が飲み込めず、
レイは一瞬きょとんとした顔をする。
「え?」
「「お薬の時間」が嫌なのだろう? ――では、先生が居なくなるまで、私と隠れていよう」
「…………」
……何故、そんなことを言う気持ちになったのかは分からない。
同じ痛みを抱えているであろう彼への仲間意識だったのか。同情だったのか。
だが、ともかく泣いているその子を放り出せなかった。ラウは不思議そうな顔をするレイを引き寄せ、
一緒に花壇の陰に――、死角になっているかも怪しいそこへ身を屈める。
案の定自分と同じルートでこちらに気付いた看護婦と目が合ったが、何か声をあげられる前に、手で
止めたり丸くなっているレイを示したりと不器用なジェスチャーで、ともかく「時間をくれ」という
意思表示をしてなんとか引き上げて貰うことに成功した。
軽く安堵の息をつき、俯くレイの肩を叩く。
「――もう大丈夫、行ってしまった」
「…………」
レイは恐る恐る顔を上げる。辺りを見て自分たち以外に誰の姿もないことを確認し、彼はようやく
安心した様子を見せた。
「……こんなところに座っているのも可笑しいな。そこのベンチにでも座るか」
「でも……」
「心配ない。……何か怖いものが来たら、私が守ってやるから」
それは、先程返した看護婦から、他の施設の人間に説明が行っているであろうことを予測しての
言葉であり、それ以上の含みを持たせたつもりはなかった。
だが、レイにはそれ以上の意味に感じられたらしい。
「……うん」
嬉しそうな笑顔で頷き、彼はラウの手を握る。
ラウは予想以上の反応に思わず目を見張るも、その純粋な笑顔につられて笑い、小さな手を
握り返していた。
「そうか、やはりここに入院していたんだな」
「うん」
ラウの言葉に、手を繋いだレイがひとつ頷く。
二人は花壇の側のベンチで、暫く話を続けていた。結局あれから随分経ったが、施設の人間が姿を
見せることはなかった。どうやらラウが宥めることで納得して貰えたらしい。
先程まであれだけ泣いていたレイは、今は機嫌もよく、ラウの話に笑顔で頷く余裕も持てていたが、
それでも心細さは残るのか、握った手は決して離そうとはしなかった。
幼い彼の話は要領を得ない部分もあったが、どうやらやはりラウと同じ病でこの施設で世話をされて
いる様子だった。
615 :
春告げ:2007/02/27(火) 00:59:36 ID:???
「それにしては、これまで顔を合わせなかったな。……まあ、私はあまり周りに関心があったとは
言えないが」
「僕は、ラウを見たことがある」
「何?」
「お部屋の窓から外が見えるから。ラウはいつも前のお庭を通ってくるよね」
「……そういう順路になっているからな」
「いいなあ。あっちの建物には、ここにない木やお花があるでしょう?」
「行けばいいだろう。誰かに頼んで連れて行って貰えば」
「……前に一回行こうとして、途中で具合が悪くなっちゃった。それからもう行かない」
「…………」
寂しく呟かれた言葉に顔を見ると、レイの瞳には諦観めいた陰が落ちていた。それは幼い顔にまるで
不釣り合いな暗い色――。
ラウが繋げる言葉を探せないでいると、レイはその色をすぐ消し、子供らしい笑顔でラウの顔を
見上げた。
「だから、今ラウとお話出来るのはすごく嬉しいな。……ねえ、ラウのお話もっと聞かせて。ラウの
こととか、病院の外のこととか……」
「……ええ、あなたが退院してからそう経たない頃に、ここに引き取られてきました」
「引き取られた?」
なんとか投薬を受けられるまでに落ち着いたレイを送り届けた後、ラウは廊下で施設スタッフを
捕まえ、話を聞くことに成功した。
レイはラウと同じ病でここにいる。それ以前のことについては言葉を濁されたが、ラウ自身の
境遇、また「引き取られた」という状況を考えれば、笑って話せるものでないことは想像がついた。
まだ子供で体力もないため体調を崩すことは多いが、勿論精神の成熟も年相応のため、治療の辛さに
耐えられず、今日のように泣いて逃げ出すことも稀にあるらしい。
「前にあなたのことを話したら、とても興味を持って。人見知りをするから気がつかれないように
見ているだけだったのですけど、……良かったら、今後も遊び相手になってあげてください。話を
聞かせてあげるだけでも、とても喜ぶと思いますから」
帰りの電車に乗り込めた時は、既に空は茜色に染まっていた。
座席で当面の薬を入れた鞄を抱え、ぼんやりと目を閉じる。検査の日はいつも心身共に消耗して家路
につくが、今日、そうして閉じた瞼の裏には、あの幼い少年の顔ばかりが浮かんだ。
薬が嫌で逃げ出した泣き顔。しっかり手を握り、興味深そうに話を聞いてきた笑い顔。――そして、
あの諦観の表情――、
(……次の日曜は、予定は無かったな)
とりとめのない思考で、いつしか自然とそんなことを考えていた。あの騒がしい同級生たちから何か
声がかかるかも知れないが、まあ、そう重大な用事はないだろう。
他者のためにこうもあっさり予定を定めてしまった自分の行動に違和感を感じることもなく、
「土産はシュークリームで良いか」と決めた頃、心地よい電車の揺れに誘われ、ラウの意識は静かに
眠りへと落ちていった。
今回はここまで。
>>610 GJ!
続きをwktkしながら待ってます!
遮るようですいませんが
>>606の続きです。
そして放課後、案の定シンは理事長室に呼ばれていた。周りを見渡せばいつものメンバー。
ルナ「やっぱりシンも選ばれたのね。キモウトはこないわけだから私、シンのためにがんばるわね!」
――頼むから今回は何もおこさんでくれ――
ヨウラン「野球は野球でも野球拳がよかったなー」――お前、男の裸も見たいのか!?――
ハイネ「連合高校と試合なら、ステラちゃんと試合か〜楽しみだなぁ☆」――えっ!?OBも選んじゃったの!?――
ウ゛ィーノ「メイリンは来ないのかな〜?↓(小声&一人言)」――お前は何を求めてここにきた?――
ニコル「いやー、最近出番ないから忘れられてるかと思いましたたよ。」――うわぁひさしぶりー――
ラスティ「このために退院してきたぜ」――それは“脱走”の間違いでは?――
ガチャ
メイリン「あっもうみんないた〜」――ウ゛イーノ、見すぎだぞ――
レイ「あとはギルだけだな」――あぁもう頼れるのは君だけだよ――
ガチャ「おや、皆そろっていたか。それでは早速話を」 ヨウラン「その前になんで野球なんですか?」――まだ言ってんのか―― 続く
シンの突っ込みワロスww
OBにひさしぶりの人にこのために退院して来た人まで、豊かな顔ぶれにwktk!
そしてこちらこそすいません
>>611-615の続きを投下します……。
619 :
春告げ:2007/02/27(火) 22:38:05 ID:???
検査の日から一週間。帰りの電車の中で決めた通り、ラウは再び施設を訪れていた。
「じゃあ、今は学校に行っているんだ」
「ああ。高等学校、ということになるかな。とはいっても、通っている生徒の中身は子供と殆ど
変わらない。私の周りなど変な人間ばかりで」
施設の庭を散歩しながら、隣を歩くレイに話を聞かせてやる。
身の回りの事を話しても、結局はとりとめない内容になってしまうのだが、それでもレイは興味
深そうに頷き、時には質問を重ねてきた。
「変な人間?」
「ああ。……こう、海産物のような髪をした男がいてな。入学してすぐのクラスで男女の数が合わず、
どういうわけか隣の席になって以来妙に縁があるのだが、頭が切れるのだかただの馬鹿なのか、全く
見当がつかん。……で、こいつの追いかけている女性がまた個性的で……」
話を続けながら時々意識的に窺うが、レイは終始楽しそうな表情で話を聞いている。――まるで
楽しい絵本、夢のような物語の一幕を語られているかのように。
そんな優秀な聞き手の存在につい饒舌になっていたラウが我に返ったのは、レイの不意をついた一言。
「その人たちは、ラウのお友達なんだね」
「……何?」
腐れ縁で繋がった同級生たちを指しての言葉に、ラウは思わず目を剥く。
だがラウが繋げる言葉に逡巡するうちに、レイは笑顔で言葉を続けた。
「だって、お話の中で、ラウはその人たちととても楽しそう。……知ってるよ。お友達、っていう
のは、遊んだり力を合わせたり、一緒にいろんなことをする人のことなんだって。ラウとその人たち、
お話に出てくる「お友達」と同じだもの」
「……「お話に」、か」
「うん。先生たちが沢山本をくれるから。お話、沢山知ってる」
言葉を失うラウの様子には何一つ気付かない様子で、レイは笑って頷いた。
「レイは、……「お友達」はいないのか」
口にしてから愚かだと気がついた。はっとしてレイの顔を見ると、笑顔が明らかに寂しげなものに
変わっている。
「……済まない」
「ううん」
レイは軽く首を左右に振る。
「仕方ないんだ。ここには一緒に遊んだり、冒険してくれるような相手はいないし、……それに」
そこで言葉を句切った瞬間、レイの瞳をまたあの陰が過ぎった。
「僕には、それは出来ないから」
620 :
春告げ:2007/02/27(火) 22:41:06 ID:???
「後でね。お昼の検査が終わっても、ちゃんと待っててね」
「ああ。……今日は薬、我慢して飲むんだぞ」
「うん。だって、ラウだって頑張ってるんだから」
施設の職員は、大抵昼食は本館の食堂で取る。食券を一枚譲られたので、ラウはレイの検査の間で
食事を済ませようと、施設を出た。
前庭の景色は先週同様寒々しい。もう暫くもすれば木々が葉や花をつけるのだろうが、それまでは
植物が病院の人間の目を慰めることは期待できないだろう。
――ふと、いつもこの庭に、自分の姿を見ていたというレイの言葉を思い出す。
嘗て自分がいた病室はあの建物の3階。ということは、恐らくレイの部屋もその辺りだろう。
振り返って見上げるが、そこにこちらを見る姿は認められなかった。
――あの辺りから、いつも外を見ているのだろうか。
先週、そして今日と一緒に過ごした感触では、レイの体がそこまで弱っている印象は受けなかった。
病は発症すれば様々な苦痛を受けるが、それは今は薬で鎮められる。現に自分は学校に通い、一応の
日常生活は送れているし、同級生の無茶にも付き合えているのだ。
当然個人差はあるだろうし、まだ幼いレイが自分以上に体調を崩しやすいのは分かる。――だが、
施設から本館までの距離に耐えられないとは、正直思い難い。
(……或いは)
漠然とした考えが、思考の内側でひとつの形を為す。
ラウは再度施設の窓を振り仰いだ。3階の窓は全てカーテンが閉められ、今は人の姿はない。にも
関わらず、そこにはこちらを見下ろすレイの姿があり、――そして今、確かにその表情をはっきりと
見た気がした。
繰り返し見た諦めの瞳。出来ないという言葉。――それはひとつの可能性だが、合致するならば
あまりに悲しい事実。
……あの子は、自分で望むことを諦めている。
「それでね、今日は調子がいいって、先生が褒めてくれたんだ」
昼食の後、施設に戻ったラウは、検査を終えたレイと病室で過ごした。
部屋の場所は思った通り、自分が嘗て過ごした場所と同じ。カーテンの柄が幼い子供の慰めに
なるような可愛らしいものであったり、ちょっとした遊び道具が持ち込まれてはいたが、結局は
白い壁に囲まれた病室には変わりない。
壁際の棚には児童向けの本が並んでいる。絵本や、少し歳が上の子を対象にした物語の本もあったが、
そんなものを読みこなすのも、恐らくは他に遊びようがないためだろう。――ラウは、誰もいない
病室で一人過ごすレイの姿を想い、複雑な気持ちに駆られた。
「……何か、見たい本があるの?」
「あ、……いや」
見るともなしに棚に視線を向けていると、それに気付いたレイが声をかけてくる。
621 :
春告げ:2007/02/27(火) 22:42:38 ID:???
「見たかったら貸してあげる。ラウはどういうのが好き?」
笑顔で言うと、レイはベッドから降りて棚へと向かい、慣れた様子で本を取り出し始めた。その
あまりに楽しげな様子に、ラウは制止に繋がる言葉を発せないまま、ただ小さな背中を見守る。
「……どんな本があるんだ?」
「いろんなのがあるよ。えっと、宝探しするのとか、無人島で暮らすのとか……、」
「…………」
「あ、……じゃあ、僕が好きなの何冊か貸してあげるから、次にラウが来てくれるとき、本のお話
しよう?」
きっとだよ、そう言って無邪気に笑うレイが抱えた数冊の本には、多くの子供たちの瞳を輝かせて
きた作品と同じ題名が印刷されていた。
自室に帰り着くと、ラウはレイから借りた本にざっと目を通した。
題名ぐらいは知っているものから、全く知らないものまで。だがどれも年若い子供が夢を託すには
十分の、冒険や未知の世界、友情が綴られた物語。
何度も読み返された跡のついた頁を繰り、踊る活字や挿絵を眺めながら、いつしか気が塞ぎ、ついに
は指の動きが完全に止まっていた。
――或いは自分の話も、レイにとってはこれらの物語と同じでしかなかったのかも知れない。
本を机に置くと、ラウは溜息と共に上体を伏せていた。
「ん? ラウ、珍しいものを読んでいるじゃないか」
「!」
正面からかかった声に、ラウは思わず机上の本を膝の上に隠した。
動揺に目を剥いて顔を上げると、目の前には見慣れた海産物頭の男の、腹立だしい程の笑顔。
「『海底二万里』。読書感想文……、という訳ではないだろうね。……ああ、さてはようやく自分
という人間の可愛げのなさを自覚して、今から慌てて童心に返ろうとでも思ったのか」
「冗談ならもう少し頭の良い内容を考えろ」
ラウは仏頂面で座り直すと、いつの間にか前の席から勝手に椅子を拝借している正面の男を睨む。
「別に、大人が読んで可笑しい本でもあるまい」
「わざわざ子供向けのハードカバーで?」
「…………」
再度睨み付けてやると、男……ギルバートは食えない微笑を見せた。
「随分遠い場所の本みたいじゃないか。ボランティアにでも行くのかい?」
「何でも構わんだろう。いちいち絡むな」
本を鞄に仕舞おうとして、裏表紙の地名と図書館名の入ったシールが目に入る。
――こんなところまで見ていたのか、こいつは。隠そうともせずに溜息を吐き、ラウは鞄の蓋を
乱暴に閉めると椅子に座り直した。
622 :
春告げ:2007/02/27(火) 22:44:28 ID:???
「私が何をしていようと関係ないだろう。――そんなことより、『彼女』のことにでもエネルギーを
使ったらどうだ」
「冷たいなあ。……まあ、確かにタリアのことは最重要事項だ。もう春休みは目の前だというのに、
まだ何の約束も取り付けられていないのだからね。そういえば結局バレンタインのチョコレートは
貰えていないのだけれど、……ラウ、タリアはバレンタインという日を知らないのか、それとも
極度の恥ずかしがり屋さんなのか、どっちだと思う?」
「知るか」
そして何故こいつはこうも自分に絡むのか。構って欲しいのならつるむのが好きな人間が幾らでも
いるのだし、そちらに行けばいい。第一、彼の懸案事項の一つである恋愛……、学園でも指折りの
不良、タリア・グラディスへの片恋についての助言など、自分に出来る筈もない。
一度そう言ってみたこともあるが、その時は困った笑顔で「誰でもいいというわけでもないからね。
私も」などと言われ、結局のところははぐらかされたと言える。
「仕方ない、ここはやはり男らしくこちらからアプローチだな。春休みといえば新作映画か、
……ああ、春限定スイーツの店に誘うのも良いな。……よし、そうと決まれば早速今日の放課後、
この春の行事をチェックしに行こう!」
「こっち見るな。……言っておくが、私は行かないぞ」
満面の笑顔を向けられ、嫌な予感がこみあげると同時に釘を刺す。
「もう振り回されるのは御免だ。……ああ、ほら、チャイムが鳴った。さっさと席に戻れ」
聞き慣れた鐘の音を聞き、ラウは白々しくひらひらと手を振る。ギルバートはうう、と唸りわざと
らしい拗ねた目を向けながら、それでも素直に占領していた椅子からは立ち上がった。
「つれないなあ。良いプランが立ったらアイスの一つも奢らせて貰うつもりはあるんだが」
「お前に付き合ってアイス一つで割が合う話など有り得ん」
日常となった他愛ない応酬の後、ギルバートは軽く肩を竦めると自分の席に戻った。だが微妙に
不穏な瞳の輝きを見る限り、放課後は気をつけた方がいいかも知れない。
ラウは溜息を吐き、頬杖をついて窓の外を見た。
(――そうか、もうじき春期休暇)
校庭の木々、昇降口から吐き出される体操着の生徒を眺めながら、先程のギルバートの話が蘇った。
自分には試験や行事に追われる間にいつの間にか、という印象だが、思えば確かにこのところの
学内の浮つきは、先程の友人に限った話でもない。
だからといって別段変わったことも――、と、これまでの長期休暇では思ったものだったが、今、
頭に浮かぶのは他でもないレイのことだった。
恐らくあの子は、春休みでもずっとあの施設にいるのだろう。施設のスタッフに相手をして貰うこと
もあるだろうが、行動範囲はせいぜい庭まで。あとは本や玩具を相手に、あの白い部屋で手の
届かない世界の夢を見ながら過ごすに違いない。
教室に入ってきた教師の話を聞き流しながら、ラウは頭の中で春休みの予定を確認していた。
休みに入れば、週末と言わず遊びに行ってやれる。調整は難しくないだろう。あまり往復すると
交通費が痛いが、それなら施設に泊めて貰えないか相談してみるか。
(それに、……可能なら、してやりたいこともある)
しまった書き忘れ。
今回は以上です。
>>623 GJ。シリアスな話も新鮮でいい感じですね
なんかいい話ですね
GJ!
627 :
球技大会編:2007/03/01(木) 18:12:26 ID:???
>>617の続き
デュランダル「なぜ野球なのかというとだね、昨年WBCがあっただろう?」
一同「ハァ」
デュランダル「なのに我が国は出場していない。なぜだかわかるかねシン君」
戸惑うシン。
「えっ、と〜上手い人がいないから?……でありますか?」
デュランダル「うむ。それもあながち間違いではないのだが、もっと言うとチーム自体がないのだ。」
――そりゃ無理だわな――
デュランダル「そこで連合のジブリール校長と相談して我々の手でスターの卵を育てようという話になったのだ」
――野球部、作ればいいじゃん――
ヨウラン「それなら、仕方がないか。」
ウ゛ィーノ「そうだね〜
メイリン「ね〜」
――今の理由で納得しちゃうんだ…――
デュランダル「分かってくれたか。そのかわりといってはなんだが、勝利したチームには賞品がでることになっている。」
――どうせコロッケパン券とかだろ――
デュランダル「なんと一人1万円だ!」
一同「!!!!!」
学生にとっては手が届きそうで届かないリアルな数字に目の色が変わる一同。
――1万円があれば、1/100スケールのプラモを2体買ってもお釣りがくる!!――
シン「理事長!それでその試合はいつなんですか!?」
ようやくやる気を出し期待>>不安になるシン。
デュランダル「ん?ようやくやる気がでてきたか。試合は一週間後だ。皆、武運を祈ってるぞ。では解散!」
ハイネ「こうしちゃいられねぇ!早速練習だ!」
一同「応!!」
部屋を出ていく生徒達。『先輩、病み上がりなんだから無理しちゃ駄目ですよ〜』なんて声も聞こえる。
デュランダル「しっかりやって貰わねば困るのでね…」
続く。
ギル何か企んでそうだな
なんか裏がありそうな…
続き楽しみに待っとります!
シン「なんつーか…なんで球技大会なのにこんな球場立派なの?」
シンの言うとおりシン達の目の前にはプロ球場並のドデカイ球場がそびえていた。
デュランダル「まだ金は払ってないが未来のスーパープレイヤーのために私とジブリール校長で建てたのだよ」
――気イ、早ッッッ――
デュランダル「さぁ時間がない。皆は着替えたらロッカールームに集まっていてくれ。私は銀行にいかねば…」
ブツブツいいながらデュランダルは去っていった。
ウ゛ィーノ「なぜ銀行?」
ヨウラン「例の賞金じゃないか?」
ウ゛ィーノ「ってことはやっぱり賞金、本物なんだ!」
――ってか賞金って理事長のポケットマナーなんだ…――
そんなこんなで球場に入っていく一同。ただレイだけが理事長の行動に不審感を抱いていた…
そしてシン達は言われた通りロッカールームに入った。すると別の部屋で着替えていたルナとメイリンはすでにいた。理事長もいた。しかも何故か息が切れている。
デュランダル「ハァ、失礼。ハァなにしろハァ走ってきたものでねハァ」
――車、使えばいいのに…――
デュランダル「ゴホン!ではポジションと打順を発表する。
一番 センター ハイネ
二番 ショート シン
三番 セカンド ルナ
四番 ファースト ラスティ
五番 レフト レイ
六番 サード ウ゛ィーノ
七番 キャッチャー ヨウラン
八番 ピッチャー ニコル
九番 ライト メイリンだ!みんなしっかりやって来てくれ。」
ハイネ「よっしゃーそれっぽくなってきたぜ!」
メイリン「ボールがとんできたらこわいな〜」
ウ゛ィーノ「ボ、ボクガ、モッテゲル(僕が守ってあげるよ)」
――サードからじゃ無理だろ――
そういうシンも興奮しながらグラウンドにでていった。
続く。(長いかな…)
賞金って大した額じゃないのに…何をしていたんだギル
ヴィーノ可愛いな
保守
633 :
球技大会編:2007/03/06(火) 20:04:51 ID:???
>>630の続き。
シン達がグラウンドに出ると歓声があがる。
シン「なっ、なんだ〜!?」
激しく取り乱すシン。なんと球場のライトスタンドにはザフト高校の生徒が、レフトスタンドには連合高校の生徒がぎっしり座っていた。
――皆ひまなんだな――
ライトスタンドにはミーアの姿もある。何故かある特設ステージで応援歌?を歌っている。よくみるとマユの姿もあった。
マユ「お兄ちゃァァァァん、頑張ってェぇェ〜!!」
恥ずかしいという思いとともに嫌な予感がした。
ルナ「出たなキモウト!!大人しく自分の学校に行ってなさい!」
マユ「アラ、いたのアホ毛。あなたが野球なんかしたらエラーで顔が潰れちゃうんじゃない?」
ルナ「ナメんじゃないわよ!!」
フェンス越しに火花を散らす二人。
――やっぱりか…――
そんな中再び歓声が球場を揺らす。シンが振り替えるとちょうど連合の生徒が入場してきていた。そしてバックスクリーンに連合とザフトのオーダーが光る。
一番 ショート クロト
二番 セカンド アウル
三番 サード コニール
四番 ファースト スティング
五番 ピッチャー オルガ
六番 レフト ステラ
七番 ライト フレイ
八番 センター シャニ
九番 キャッチャー トール
シン「うわぁ、トールさん久しぶりぃ-」
ウ゛ィーノ「っていうかコニールとかいいの?」
ヨウラン「こっちだってハイネ先輩使ってるし…」
ラゥ「えーそれではルール説明をするので選手の人は整列したまえ」
ふてくされた顔(仮面をしているので分からないがおそらくそうなのだろう)で進行をしている。ザフト側のベンチで満足気に微笑む理事長。
――やらされているのか――
ラゥ「ルールは5回裏まで。以上。」
そういうと去っていくラゥ。
シン「なんで5回までなんだろう?」
レイ「恐らく作者側の事情だろう。」
シン「???」
レイ「気にするな俺は気にしない。」
デュランダル&ジブリール「それでは連合高校の先攻で試合を開始する!!」
続く
何このダメダメな人々wwwオモシロスwww
職人様乙です
保守
636 :
球技大会編:2007/03/08(木) 21:07:57 ID:???
>>633の続き。1回表 連合高校の攻撃
アビー「一番 ショート クロト」
ウグイス嬢のアビー先生が告げる。
クロト「よっしゃー!」
バッターBOXに入るクロト。ニコル「では、いきますよ〜」
ビュッ
クロト「必・殺!!」
ブンッ!
ズバン!
ストライ-ク!
ビュッ!
クロト「滅・殺!」
ブンッ!
ズバン!
ストライーク!
あっという間に追い込まれた。
ビュッ!
クロト「惨・滅!」
ブンッ!
ズバン!
ストライーク!バッターアウト!
クロト「アハハー!三・振!」
何故かすっきりした顔でベンチに戻って来るクロト。
オルガ「お前なにしにいったんだ…」
アウル「次は僕だよ!」
アビー「二番 セカンド アウル」
ビュッ
ズバン!
ボール!
ビュッ!
ブンッ!
キーン!
ボールがセンターのハイネに飛ぶ。センター前ヒットだ。
ニコル「あ〜あ。打たれちゃいましたか。」
アウル「アハハ!ゴメンね、上手くってさ〜!」
アビー「三番 サード コニール」
ビュッ!
ブンッ!
キーン!
ショートゴロだ。ショートのシンが捕る。セカンドのルナに投げる。ルナが捕る。ファーストのラスティに投げる。綺麗な6・4・3。ゲッツーだ。
チェンジ!
コニール「アウル、ゴメン…」
アウル「いいってことよ。それにクロトよりはマシだ。」
クロト「なんだとー!!」
続く
クロトかなりワロスwwww
638 :
球技大会編:2007/03/10(土) 19:43:50 ID:???
>>638の続き
アビー「一番 センター ハイネ」
ハイネ「よし!ステラちゃんに俺の勇姿を見せ付けるぜ!!」
オルガ「オラァー、いくぜぇ〜!!」
ビュッ
ブンッ
カキーン!!
打球がライトスタンドに飛ぶ。ホームランか!?しかし打球はそれてファールゾーンへ。
ハイネ「おしいな〜。まぁステラちゃん俺の実力を見て…」
ハイネがステラの方を見るとステラはバックスクリーンの方を見ていた。あの光が気に入ったらしい。
ハイネ「クッ、それなら嫌でも俺の打球を見せてやるぜ…」
ビュッ
ブンッ
カキーン!
打球はすさまじいライナーだった。真っ直ぐにすごい勢いで飛んでいく。レフトのステラに…。ステラは一歩も動かずに無造作にボールをキャッチした。
アウト!
ハイネ「どうだいステラちゃん!見ててくれたー!?」
――あの人は、何を目標に頑張っているんだ――
ヨウラン「あんな正確に狙えるんだったらもっと別のトコ狙えばいいのに」
ヨウランの意見に激しく賛同しながらバッターBOXに入るシン。
シン「二番 ショート シン」
ビュッ
ボール。
ビュッ
ボール
ビュッ
ボール
オルガ「クソ!!」
ビュッ
ブンッ
カキーン!
右中間にボール飛ぶ。ツーベースだ。
マユ「お兄ちゃんカッコE〜〜!!」
――やめてほしい――
アビー「三番 セカンド ルナマリア」
マユ「せいぜいお兄ちゃんの足を引っ張らないようにするのよー」
この言葉にルナの闘志に火がついた。
オルガ「もう打たせないぜ」
ビュッ
ブオン!!
ガギーン゛!!
明らかにホームランだった。しかしルナが狙ったのは、それだけではない。打球はライトスタンドのマユを襲う。
マユ「甘いわ!!」
マユは打球をヒョイっと避けた。
ルナ「チッ…惜しい…」
なにはともあれ2―0。
639 :
球技大会編:2007/03/10(土) 20:17:36 ID:???
アビー「四番 ファースト ラスティ」
ビュッ
ボール
ビュッ
ボール
ビュッ
ボール
オルガ「チクショー、何で入らねぇ!!」
クロト「バーカ!!お前は力いっぱいバカバカ投げすぎなんだよ!!」
オルガ「ウルセーじゃあお前やれよ!」
シャニ「俺がやるよ」
アビー「ピッチャー、代わりましてシャニ」
シャニ「いくよ」
ヒュッ
――遅っッッッ!!――
ククッ!
ブンッ
スパン!
ストライク!
ラスティ「ボールが曲がった!!」
シャニ「魔球“フレスベルグ”だよ」
ヒュッ
ブンッ
スパン!
ストライーク!
ヒュッ
ブンッ
スパン!
ストライーク!
三振!アウト!
続いてレイも三振だった。スリーアウト。チェンジ!!
――急に本格化してきたな――
640 :
通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 21:26:37 ID:AeulRk1M
>>638-639 乙。
最後のシンの感想に同意。
この2点は両方のチームにとって大きい点だな。
GJ
結構熱戦だよなw
642 :
通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 19:00:15 ID:3kPn1rTj
>>639の続き。
スティング「ここは、四番の俺がヒットを打たんとな」
アビー「四番 ファースト スティング」
ビュッ
ボール
ビュッ
ストライーク!
ビュッ
ブンッ
カキーン
打球はサードの脇を抜ける痛烈な当たり。ツーベースヒットだ。
アウル「さすがオクレ兄さん。頼りになるぜ!」
アビー「五番 センター オルガ」
オルガ(ピッチングではダメだったがバッティングで魅せてやる!)
ビュッ
ストライーク
ビュッ
ストライーク
ビュッ
ブンッ
カキーン!
打球はメイリンが守るライトに飛ぶ。フライだ
メイリン「わっわっ、こんなの捕れないよ〜!」
次の瞬間何か素早いものがメイリンの前を横切りボールをとった。その影の正体は…ウ゛ィーノだった。
ウ゛ィーノ「言っただろう。僕が守るって」
――サードからライトまでの距離走ったの!?――さっきサードの当たり捕れなかったくせに…――しかもあの時ちゃんと言えてなかったし――
ツッコミ所が多すぎて混乱するシン。
レイ「気にするな。俺はきにしない」
なにはともあれ1アウト。
アビー「六番 レフト ステラ」
ステラ「シン…見てて…」
ニコル「もう打たせないようにしなきゃ。」
すると今まで指示してこなかったヨウランがミットを動かし場所を支持している。内角高めだ。
ニコル「??」
何だか分からないがそこに投げた。
続く。
643 :
球技大会編:2007/03/13(火) 19:47:29 ID:???
>>642の続き
ステラは胸元に来たボールを素早く避けた。
ボール
ヨウランはもう一度同じ位置に指示した。ステラは素早く避けた。ステラの胸が揺れる。
ボール
ヨウランはもう一度同じ位置に指示した。ステラは素早く避けた。胸が揺れる。ヨウランがニンマリする。ヨウランがまた同じ位置に指示する。ステラは素早く避けた。胸が揺れる。ヨウランがニンマリする。そして(*´∇`*)b
ニコルは訳が分からないままフォアボールをしてしまった。
ステラ「つまんない…」
ランナー一塁二塁。
アビー「七番 ライト フレイ」
また同じ位置に指示した。フレイが避け、胸が揺れた。
ヨウラン「(*´∇`*)b」
フレイはヨウランの意図にきずいた。
フレイ「そういうことね…」
ヨウランがまた指示する。胸が揺れる……ハズだった。
フレイ「ナメんじゃないわよ!!」
フレイの打球が一塁線スレスレを飛んでいく。その間にスティングがホームへ。2―1
ヨウラン「あ〜、バレちゃった」
ニコル「もう、無理な指示はやめて下さいよ」
ヨウラン「気をつけるよ」
アビー「八番 ピッチャー シャニ」
ニコル「もう打たれる訳にはいきませんよ!!」
ビュッ
フッ
ブンッ
バシィ
シャニ「ボールが消えた!!」
ニコル「消える魔球“ミラージュコロイド”です!」
一同「!!!」
――でもそれじゃヨウランも捕れないんじゃ…――
ヨウラン「すごくいいよ!練習したかいがあったな!」
ニコル「そのようですね!」
シャニ三振。そしてトールも地味に三振だった。
スリーアウト!
チェンジ!
続く。
ヴィーノよくわからんが愛の力は凄いって奴?w
愛の奇跡
綺麗に流し打ちをするオルガを想像して吹いたww
つかヨウラン何やってんだw
保守
ホワイトデー前日
DESTINYデパートにて
シン「やっぱりちゃんとお返ししないといけないよな・・・。」
レイ「シンか?こんなところで何をしてる?」
シン「あぁ、レイ。いや明日ホワイトデーだからさ。」
レイ「なるほど、そういうことか。で、誰にあげるんだ?」
シン「えっとーもらった人だからルナ、ステラ、マユ、メイリン、あとミーア先輩とフレイ先輩か。」
レイ「随分いるな、それでその手に持ってるものを買うつもりか?」
シン「うん、値段も手頃だしさ。」
レイ「ちょっと待て、まさか全員に同じものをやるつもりか?」
シン「そうだけど?ダメ?」
レイ「少し気にしろ、俺だって気にする。」
シン「えーなんでだよ、じゃあどうすればいいんだ?」
レイ「少なくともルナ、ステラ、マユは別なほうがいい。」
シン「でもガンプラ買ってお金が・・・。」
レイ「・・・俺に任せておけ。」
ホワイトデー当日
シン「はいこれ、ホワイトデーのお返し。」
ルナ「お、ありがと・・・何これ!?シン自分で作ったの!?」
ステラ「ハート・・・かわいい・・・。」
マユ「しかも味もおいしい・・・お兄ちゃんいつの間に・・・。」
シン「ま、まあたまにはな。」
ルナ(くやしいけどバレタインデーにあげたやつよりおいしい・・・負けてたまるか・・・)
ステラ(うぇぇーーい)
マユ(いったい、いつ作ったんだろ?私もずっと家にいたのにな・・。)
ルナ・ステラ・マユ(ん?)
チョコの中に『一番大切な君へ』と書かれたカード
ルナ(うそ!?やっぱりシン私のこと・・・こうしちゃいられない夢のR18イベントを・・・)
ステラ(シン・・・うぇぇぇーーい!)
マユ(お兄ちゃん・・・勝った・・勝ったわ!!!)
一方
ラウ「レイ、あのチョコレートどうしたんだ?」
レイ「問題ありません、ラウ。」
ラウ「あのカードは・・・。」
レイ「問題ありません、ラウ」
初めて書いてみた。
下手ですまん・・・。
レイ…恐ろしい子!
GJ!!
レイギガコワス
651 :
球技大会編:2007/03/18(日) 18:25:12 ID:???
>>639の続き
二回裏ザフト学園の攻撃
「六番 サード ウ゛ィーノ」
ウ゛ィーノ(ここでメイリンにいいとこ見せてやる!!)
ビュッ
ブンッ
ズバン
ストライーク
ヒュッ
ククッ
ズバン
ストライーク
ビュッ
ウ゛ィーノは渾身の力をこめバットを振る。
コツン
当たり所が悪くボテボテのゴロ。もちろんアウト。まるで負けたかのように落ち込み戻ってくるウ゛ィーノ。しかしメイリンはそんな彼のバッティングさえもみていなかった…
「七番 キャッチャー ヨウラン」
自らカップル仕置人など名乗りつつ、実は彼女がほしいヨウランは密かに観客の前で良いところをみせようと練習していたのだ。
ビュッ
バシィ
ストライーク!
シン「何でど真ん中なのに振らんの?」
レイ「何か狙っているのだろう」
ヨウラン(フッ、そうさ!流石だなレイ!僕が狙っているのは魔球“フレスベルグ”さ!)
ビュッ
ズバン
ストライーク!
シャニ「これで終りだよ」
ビュッ
ズバン
ストライーク!
まさかの直球。
ウ゛ィーノ以上にうなだれて戻ってくるヨウラン。
――ホントに狙いがあったのか?――
珍しくレイの言葉を信じきれないシンであった。
652 :
球技大会編:2007/03/18(日) 19:13:59 ID:???
>>651の続き。
「八番 ピッチャー ニコル」
シン「ニコルさん、ここでヒット打って突き放してください!」
ニコル「任せてください!」(あの曲がる球以外は遅い球ですから!)
ヒュッ
ククッ
ズバン
ストライーク!
ビュッ
ニコル(キタ――――!)
ブンッ
キンッ
ピッチャーの頭上を超え二遊間を抜けるセンター前ヒットだ。
シン「やった!次の打者は…」
「九番 ライト メイリン」
――ダメだ…――
チャンスをあきらめるシンであった。
ビュッ
ズバン
ストライーク!
メイリン「こわーい!!」
ウ゛ィーノ「おいワカメ!!少しは手加減しろ!!」
ワカメと叫ばれ反応する人がベンチにもう一人いた…
ビュッ
メイリン「きゃっ!コワイーーー!!」
カキーン!!
身を守るために振ったバットがジャストミート!!打球はライトに飛ぶ。しかしライトのフレイは動く気配がない。それどころか腕組みをして仁王立ちをしている。
フレイ「オルガ!!」
オルガ「あいよ!!」
ライトに走ってきたセンターのオルガがボールをキャッチした。
フレイ「オルガ達の物は私の物。だけど私の守備範囲はオルガたちの守備範囲なのよ!!」
――そ、そんな…――
心の中で密かに同情するシンであった。
スリーアウト!
チェンジ!
続く
フレイがジャイアン化www
連合のとある教室
ナタル「まだ帰らないのか?」
授業も終わり教室を見回っていると一人で窓の外を眺めている少女にナタルは声をかけた。
ステラ「うん・・・アウルもスティングもまだ来ないから・・・・誰?」
ナタル「誰って・・・ナタル・バジルール。一応教師だ。まあ1年は担当してないから仕方ないだろうが・・・。」
ステラ「うぇ・・・知らない・・ナタル・・・。」
あきれて頭を抱えるナタル。
ナタル「(私の存在感って・・・。)・・まあいい。で、その二人はどうしたんだ?もうかなり遅い時間だぞ?」
時計はすでに5時半を指している。
ステラ「こうはいしどう・・・って言ってた・・・。」
ナタル「また喧嘩かあの二人は・・・。」
あの二人の噂は嫌でも耳に入る、というか知らない者はこの学園にいないのではないだろうか。
ナタル「君はあの二人は怖くないのか?」
ステラ「君じゃなくてステラ・・・怖い?なんで?」
ナタル「下手な不良も怯えてるくらいだからな・・・目つきも怖いし・・・。」
ステラ「アウルもスティングも怖くない・・・面白くて・・・優しくて・・・。」
ナタル「それは意外な・・・ステラは好きか?その二人のこと。」
ステラ「うん・・好き。あ・・でもシンも好き。」
アウル「ステラー帰るぞー。」
一仕事終えた二人が扉の前に立っていた。
ステラ「うん・・・ナタル・・バイバイ・・。」
そういうとステラは二人のもとへと走った。
スティング「あれってナタルだろ、どうかしたのか?」
ステラ「話してた・・アウルとスティングのこと。」
アウル「ハァー?変なこと言ってないだろうな?」
ステラ「大丈夫・・ステラ・・・好きだから。」
アウル「わけわかんねー。」
スティング「ステラ夕飯何がいい?好きなもの言ってみろ」
ステラ「好きなもの?・・・シン!」
スティング「あのな・・・。」
楽しそうに話している三人の後姿を見るナタル。
ナタル(あの子達といい、あいつらといい・・・羨ましいくらい仲が良いな、まったく。)
そのころ。
オルガ「はっくしょい!!」
シャニ「きたなーい、うざーい。」
クロト「風・邪!」
オルガ「うっせーよお前ら!」
フレイ(仲良いっていうかなんというか・・・。)
とても和みました
みんな仲いいんだよなほんとに
議長とタリアは知らないけど
いまさらながら
「花嫁ステラ愛の逃避行」
小説出せるだろWWWWW
マジで言ってます。一種の小説だ
658 :
通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 21:35:33 ID:btCnUe61
連合の職員室
ユウナ「ナタルぅーマイハニー僕と放課後デートを楽しまないかい?」
ナタル「邪魔です、セイラン先生」
ユウナ「ユウナでいいよ、マイハニー」
ナタル「トダカ先生ートダカ先生ーはいませんか!?」
トダカ「さあ、ユウナ先生行きますよ。すみません、ナタル先生。」
ナタル「いえ。」
ユウナ「えぇーナタルーナタルー!!」
トダカに引きずられていくユウナ
更衣室
ナタル(疲れたなぁ・・・。早く着替えて帰ろう・・・。)
ネオ「ウヒョー。ナタル先生じゃないですかー。」
ナタル「ろ、ロワノーク先生!な、何を!?っていうかなんでこんなところに!?」
ネオ「俺は不可能を可能にする男だからね。」
ナタル「せ、説明になってません!出て行ってください!」
ネオ「まあまあ、お、ナタルちゃんって意外と着やせするタイプ?ウヒョー」
スティ「おっさん、消えたと思ったこんなとこに・・・。ほらステラのことで校長に呼ばれてるんだろ」
ネオ「おっさんじゃない!あんな猫好きのおっさんのとこより秘密のはなz」
スティ「いいから行け!そしてステラを学校に残す努力をしろ!」
ネオ「ま、待て!スティングーーーー!!!!!」
スティングに引きずられるネオ
校門前
ハイネ「ナタル先生ー今日もうつくs」
ステラ「オレンジ凸・・・消えろーーー!!!!」
ハイネ「ぐはっ・・・・ステラちゃんいつの間に・・・。」
ナタル「・・・・。」
むる太
ナタル「もう嫌だ・・・心の休まるのはここしか・・・。」
ムルタ「あなたも大変ですねぇー、まあゆっくりしていってください。」
ナタル「はぁ・・・。」
クロト「疲・労!」
シャニ「疲れうざーい。」
オルガ「うっせーよお前ら!逆に疲れるだろ!」
シャニ「オルガ一番うるさーい。」
クロト「騒・音!」
オルガ「てめぇーら!!!」
ムルタ「あぁーもうなんかダメダメです。」
ナタル(もう嫌だ・・変な人ばっか・・・。ザフト行こうかな・・・・。ザフトなら・・・。)
ナタル「アーサー!」
アーサー「フォンドヴァアゥ!」
ギル「まだだ、まだ終わらんよ!やはりスカートを膝上30センチに・・・。」
ナタル(・・・・やめとこ・・・。)
ごめん・・・ageてしまった・・・・。
>>658 GJ!
意外に、ムルタが普通で新鮮だったw
ナタル乙……どんまいw
花嫁ステラかなりすきだ
あれ絵本でもいい
662 :
通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 17:17:37 ID:EmM2xKmu
ザフトの一室。
レイ「待たせたな。さて、そろそろ始めようか。」
ミーア「そうね。」
ステラ「うぇーい」
フレア「なんでこの部屋暗いの?」
レイ「ではここにザフ連番長会議、名づけてレジェンドプランの導入をここに宣言する。」
フレア「導入って・・・今日だけじゃないの?」
こんなんで書いてみようと思う。
最近短編パラパラ書いて面白かったので・・・。
長くなるかどうかはわからんが・・・・。
もうホントごめんなさい・・・orz
ageまくってる・・・。
書き終わるまでROMってる・・・。
放送室にて
ステラ「あばばばばばばばばばば」
モラシム「どうしたんだステラ」
ステラ「ングッギッモ゛ヂィイ」
モラシム「電流でイクとはなハハハ」
ステラ「アッー!アッー!イグッ!!」ドドピュンコ
665 :
通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 20:24:11 ID:Kdpo216q
どんまい
楽しみに待ってます
初めて覗いてみた
なにこの良スレwww
668 :
662:2007/03/22(木) 22:40:18 ID:???
ってかフレイがフレアになってるorz
ムルタ「なんかもうダメダメです。」
669 :
番長会議:2007/03/22(木) 23:26:32 ID:???
電気のスイッチを入れると席に座るザフト裏番レイ。
レイ「さて、では始めよう。」
手を高々と上げるザフト表番ミーア。
ミーア「はいはーい、質問。」
レイ「なんですか?」
ミーア「会議って結局何を話すのさ?」
レイ「現在学園の治安とかですかね。」
フレイ「治安って言っても私そういうのわからないわよ?」
だるそうに目の前に置いてある飲み物を飲む連合表番フレイ。
ステラ「ステラもわかんない・・・スティングなら・・・。」
隣のミーアに頭を撫でられている連合裏番ステラ。
ミーア「実際連合ってオクレ兄さんがまとめてるもんねー。」
フレイ「そうなのよー、あと三馬鹿にまかせてるし。」
レイ「確かに・・・やはりオクレ兄さんに来ていただいたほうがいいかもしれませんね。」
ステラ「じゃあステラ呼ぶー・・・スティング?あのね・・・来てー!・・よしっと。」
フレイ「いやいや、よくないって・・・。」
レイ「まああの人ならそれで来るだろう。」
ミーア「そうね、じゃあそれまで違うこと話し合いましょう。」
ステラ「うぇーい」
フレイ(ダメだ・・・ボケに対してツッコミが少なすぎる・・・オクレ兄さん早く。)
フレイの願いも虚しくスティングは・・・。
スティ「言え!ステラはどこだ!!」
シン「し、知らない、ホントに・・・。」
マユ「やめて!オクレ兄さん首絞めたらお兄ちゃん死んじゃう!」
670 :
番長会議:2007/03/22(木) 23:27:28 ID:???
ミーア「そういえば皆ってなんで番長やってるの?」
フレイ「んーなんとなくかな、そういうアンタは?」
ミーア「私は任命された・・・みたいな?ステラは?」
ステラ「ん・・?いつの間にか・・・スティングが今日から裏番だって・・・私に・・・。」
レイ(まあそのほうがステラは安全か、さすがオクレ兄さん。)
ミーア(オクレ兄さんって案外うまいこと立ち回ってるのね・・・。)
フレイ(行動目的がステラのためって感じだけどね。)
スティ「はくしょい!」
シン「オクレ兄さんかかった!かかった!」
スティ「オクレ兄さん言うな。」
フレイ「そういえばレイは?」
レイ「俺はラウに言われてですね。」
フレイ「パ・・じゃなくクルーゼさんっていったい・・・その学ランも?」
レイの着ている白い学ランを指しながら首を傾げる。
レイ「はい、ラウに譲り受けました。」
ミーア「なんでザフトの裏番だけ特別な制服なんだろ、私もほしいな・・。」
ステラ「ステラも欲しい!色は・・・ピンク!ピンク!」
フレイ「元祖ピンクは私でしょ、やっぱり。」
ミーア「ピンクなら私よ。髪もピンクだし。」
レイ(なんだ?ピンクと聞くと悪寒が・・・。)
挙動不審に背後を確認するレイ。
ステラ「レイ・・・どうしたの・・・?」
レイ「いや、気にするな、俺は気にしない・・・ことにする。」
ステラ「?」
671 :
番長会議:2007/03/22(木) 23:28:29 ID:???
フレイ「でも一応番長って強くなきゃいけないわよね?」
ステラ「ステラ強ーい!うぇーい。」
レイ「俺もまあそれなりに。」
ミーア「じゃあかよわい乙女は私だけかー。」
フレイ「私もいれなさい、デンジャラス巨乳。」
殺気を飛ばしながらミーアをにらむ連合の表番。
ミーア「じょ、冗談よ、冗談。でもそんなんでいいのかしらね?番長って。」
フレイ「まあ私は三馬鹿がなんとかしてくれるし。」
レイ「単純に強さだけではダメでしょう、やはり頭も良くなければ。」
ミーア「それなら問題無いわね。私は。」
フレイ「私もよ、オクレ兄さんには負けるけど・・・。」
レイ「頭もよくなければ学園は守れないでしょう。」
フレイ・ミーア「同・意!」
ステラ「うぇ・・・・。」
不思議そうに三人を見ているステラを見て固まる三人。
フレイ「アンタはいいのよ!ねぇ?」
ミーア「そ、そうよー。誰よ、頭良くなきゃって言ったのは!謝りなさい!」
レイ「ステラすまない・・・その・・独自の感性も必要なはずだ。」
ステラ「かんせい・・・・?うぇーーい!」
ミーア「それは歓声。」
こんなん続けていいのだろうか・・・。
おkおk
おもしろい!レイミーアフレイステラ珍しい四人イイ
原作よりおもしろいと思ってしまった俺は負け組
>>1こいつ・・・できるっ!
675 :
番長会議:2007/03/23(金) 18:48:55 ID:???
ステラ「ヴェヴェヴェブェ・・・。」
虚ろな目で緑色の液体に空気を送るステラ
フレイ「こらストローでメロンソーダぶくぶくしないの。」
ステラ「うぇ・・・ダメなの?」
ミーア「いいじゃない、可愛かったのに。」
レイ(ヴィーノやヨウランがいたらこの空間はハーレムっていうのだろうな。)
フレイ「暇ね、そろそろ解散しない?」
レイ「まだだ、まだ終わらんよ。」
ミーア「だんだん理事長に毒されてない?」
レイ「とにかく番長の共通点を見つけなければ。」
フレイ「あぁ、そうなるんだ。」
ミーア「共通点ねー・・・顔の美しさ?」
フレイ「アンタ・・・それにレイは男よ?」
ミーア「でもレイは顔綺麗よ?そんじょそこらの女子には負けないわ。」
ステラ「レイ・・・きれい・・・。」
フレイ「まあそりゃそうだけど・・・。」
レイ「だがそれだと番長っていったい・・・。」
ミーア「そうねー、あぁ、そうよ、カリスマ性よ!」
ステラ「アウルの好きなやつ!」
フレイ「それはカラスミ、アウルの好きなのはキムチ。」
ステラ「乾電池!」
レイ「それはアルカリだな。ふむ、確かにそれは言えるな・・・。」
フレイ「あんたも言うわね・・・。(番長って自信過剰の人達じゃ・・・。)」
676 :
番長会議:2007/03/23(金) 18:50:54 ID:???
ミーア「私は親衛隊みたいなの出来てるし。ステラもフレイも連合じゃ
人気なんでしょ?追っかけみたいのもいるし」
フレイ「追っかけ?」
ステラ「おっかけ・・・?」
フレイ「オレンジ・・・。」
ステラ「凸・・・嫌ぁぁぁ!!!」
???「だからハ・イ・ぐはっ!」
フレイ「どっから湧いたのよ、あんたは!!」
ステラ「嫌ぁぁ!!!消えろーーー!!!!」
レイ「落ち着け、もう死んでる。」
肉の塊と化したハイネを見て二人を抑えるレイ。
ハイネ「ま・・まだ死んでは・・・ガクッ。」
???「案内ご苦労。」
ハイネが出ていた扉から現れる人影
ミーア「誰?」
レイ「あなたは・・・!?」
フレイ「オクレ兄さんでしょ。」
ステラ「スティング・・・遅い。」
スティ「これでも早いほうだ。どこ行けばいいかわからなかったんだからな。」
ミーア「それでこれを・・・。」
スティ「あぁ、ちょうどうろついてたからな。こいつの特殊能力を利用させてもらった。」
フレイ「こいつはいったい・・・。」
スティ「それより何してんだ?こんなとこで。」
ホワイトボードに書かれた文字を見るスティング
レイ「一応ここまでの流れを・・・・。」
フレイ「別にいいんじゃないかしら・・・。」
一応続きます。
GJ
ハイネ南無
678 :
番長会議:2007/03/24(土) 22:04:30 ID:???
ここまでの会議について説明するレイ
ステラ「必要なのはきれいな美容師なんだよー。」
ミーア「美しさとカリスマ性ね。」
レイ「まあこんな感じです。」
スティ「まあ、わかった。(後半ほとんどわからんが、まあいいだろ。)
で、治安について話すために俺を呼んだと。」
フレイ「そういうこと。」
スティ「だが今更話すこともないだろう?昔ほどひどくないわけだし。」
ミーア「それもそうねー。」
スティ「連合は俺や先輩たちで片つけたし。」
フレイ「そういえば私が1年のころに退学者が大量に出たわね。」
スティ「まあ今残ってるのもすでに暴れる気力もないやつらばかりだ。
今でもなんかあったらすぐに対処してるしな。」
ミーア(なんか仕事人みたい・・・。)
レイ「では連合は安全だと?」
スティ「今はな。まあなんかあっても昔みたいな抗争にはならないだろうよ。」
ミーア「連合はオクレ兄さんと常夏で築きあげられた、っと。」
何故かホワイトボードに絵付きで描いていくミーア
スティ「というかザフトだってそうだろう。」
レイ&ミーア「え?」
スティ「ザフトだってお前たちが入学する前に片つけてあるんだからな。」
ミーア「それってオクレ兄さんが?」
スティ「ちげーよ、こいつが。」
床に転がってる塊もといハイネを指差すスティング
スティング以外「はい?」
ミーア「びっくりしたー真顔でギャク言わないでよー」
レイ「オクレ兄さんが冗談言うなんて・・・明日は雪か、ラウに知らせないと。」
フレイ「びっくりよね、ツッコミ担当だって思ってたけど。」
ステラ「スティング落ちてるもの食べた?」
スティ「あのな・・・別にギャグでも病気でもねぇーよ。」
ミーア「じゃあホントに?」
フレイ「ハイネが?」
レイ「ザフトを?」
ステラ「納めた?」
スティ「字が違うがまあそうだ。正確にはこいつとミゲルだな。
話によるとオルガ先輩たちでも敵わなかったそうだ。」
679 :
番長会議:2007/03/24(土) 22:06:31 ID:???
フレイ「へー・・・こいつが・・・。」
ミーア「ただのストーカーじゃないのね。」
ステラ「うぇ・・・。」
スティ「こいつにやられたやつらは今でもこの髪を見ると怯えるらしい。」
ステラ「ステラも怯える!」
フレイ「まあいろんな意味で怖いしね。」
スティ「今でもちょくちょく学園に来ては見回ってるらしいがな。」
レイ&ミーア(ただの暇つぶしじゃないんだ。)
スティ「最近は連合のほうにも首突っ込んでるみたいだけどな。」
ステラ&フレイ(ただのストーカーじゃないんだ。)
スティ「だから特に話し合うことはないんだよ。」
レイ「ですが、そうすると番長の意義って・・・。」
スティ「まあマスコットみたいなもんだろ。」
ミーア「なるほど・・・ぴったしね。」
レイ(マスコット・・・どちらかというとシンのポジションでは・・・?
ラウ・・・なぜ俺に・・・?)
フレイ「まあ一件落着ね。」
ミーア「あっけないわ・・・。」
レイ「じゃあ終了ということで・・・(この白いのもマスコットとしてか・・・はっ!パンダか!?)」
全員が席を立とうとしたその時
「キャー!!!」 「お前らなんなんだ!」 「フォンドゥヴァオゥ!!?」
レイ「今のは・・・。」
フレイ「悲鳴?」
スティ「とにかく行くぞ!」
校庭へと走る5人
680 :
番長会議:
不良A「ようやく番長さんのお出ましだ。」
不良B「久々だな、えー?スティングよー。」
5人が校庭に出ると20人近くの不良が武器を片手に待ち構えていた。
スティ「俺はもう番長じゃねぇよ・・・。てめーら懲りずにまた・・・。」
不良C「仲間集めるのは大変だったけどな、皆お前に恨みがあるんだと。」
フレイ「ちょっと・・何よこれ!」
スティ「昔俺がやったやつらだ。あんま覚えてねぇけどな。
どうもやられ足りねぇみたいだな・・・。」
不良D「こっちも正々堂々喧嘩つもりはねぇよ、今だやれ!」
不良の一人の合図で隠れていた不良3人がステラを捕まえる。
不良A「そいつはお前の妹なんだろ?動くと大事な妹をだな・・・。」
ミーア「お決まりでつまらないわね」
フレイ「考えが浅はかってやつ?」
レイ「所詮は雑魚キャラというやつだ。」
不良B「こいつら・・・何悠長に話してやがる!」
ステラ「悪いやつら・・・やっつける・・・。デェェストロォォイ!!!」
不良たち「な・・・。」
不良たちをなぎ倒していくステラ
・ ・・のはずだった。
ステラ「?・・・効いてない?なんで?なんだぁぁお前はぁぁぁぁ!!!」
一人の不良に対して突撃するもあっさりとかわされ逆に倒されてしまう
不良K「やめてよね、嫁補正を受けた僕に敵うわけないだろ。」
ステラを上から押さえつける不良K
スティ「な・・・卑怯な・・・。」
ミーア「なんなのよ!?嫁補正って!?」
レイ「すべての元凶であり最悪の力だ。」
フレイ「どうでもいいけどなんかイライラしてきたわ。」
不良K「なんぼのもんじゃーい!」
ミーア「あれ違くない?」
スティ「いや、あれもKであることに変わりはないな。」
レイ「放送する局も同じですね。」
フレイ「気持ち悪い・・・。」
不良A「これで手は出せまい、お前らやっちまえ!!」
武器を片手に4人に向かってくる不良たち
スティ「くそ・・・。」
不良Aがスティングをバットで殴ろうとしたその時
不良K「っ!」
不良Kが背後から何者かに蹴り飛ばされる
不良A「K!なんなんだいったい!」