フレイを生存、復活させる為のシナリオ2

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552通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 04:22:54 ID:???
オリジナルキャラを登場させると
話が面白くなるね。
553通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 20:39:53 ID:???
素晴らしくカプ厨腐女子臭い話だな。
フレイ厨の未練がましい怨念が形になった訳だ。
554通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 01:18:08 ID:DB4PaHuh
>>552
面白くなくなるの間違いだろ
555通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:45:02 ID:???
文句付けられるのが嫌ならさあ、次スレのテンプレにはこう追加しておいたらいいと思うよ。

・このスレはフレイが絶対です。
彼女の為なら他のキャラはゴミ以下の扱いです。それが不満なら読まないで下さい。

フレイも好きだが、歪められたり死なされたりしたキャラも好きって人間も、
こうすりゃ最初っから締め出せるだろ。
556通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 00:56:49 ID:???
そんなに煽るなよんw
557通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 07:56:45 ID:???
まあ、キモい妄想と腹立ててる香具師らモチツケ。
ここはお前らが怒ってる通り、キモい妄想恨み節をつらつら書き綴るスレだ。
ここの奴らが幾ら必死で絶望的に下手なSSへ縋り付いたって、ご本尊はもう死んでる訳だ。
負け犬の遠吠えだと思って、生暖かくオチ・・・見守ってやれ。
558通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 11:10:49 ID:???
保守
559通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 06:54:31 ID:???
PHASE-26 「歌姫の六聖騎士」


ついに宣言された"デスティニープラン"。その後の人や世界の運命を左右する計画というらしかった。
「人類はその知恵を使って科学を発展させ、ここまで進化してきました。でも、悲しいことに兵器も進化しました。より強く、より人を殺す兵器が!!」
その演説には人の本質が性悪説というのを前提にしているような内容だったが、言っている事は筋が通っている。
「大洋州連合がたった1機のモビルスーツに壊滅させられました。罪が無い一般市民が、子供達が・・・虫けらの様に殺されたのです。」
デストロイが市街地を吹き飛ばすシーンが流れる。しかし、ヘブンズベース戦の映像ではインパルスがビームサーベルでデストロイを貫いていた。涙を流しながら、悲しみに暮れながら話を続ける。
「そんな事態を引き起こしたのは連合ではなく、ブルーコスモスの母体であるロゴスです。しかし、ロゴスもまた人の醜い負の部分である怒りや憎しみから来ているのです。」
全世界の人々は驚愕する。人の革新の肯定と否定を同時にし、ナチュラル・コーディネーター問わずに引きつけられるカリスマ性を持ったラクスの術中に人類は填まっていた。
「ロゴスはまだ完全には滅んではいません。故に私は"デスティニープラン"を推奨致したいのです。人は自身と役目、行く末を知る事できっと戦争が無い世界を築けると信じています。」

ラクスの瞳の違いに気づいたのはキラとフレイだけだった。その瞳はSEEDを発動させていて、そこから発せられるオーラに引き込まれそうになる。
「ラクスの真意はわからないけどSEEDを使ってまでするんだ、よほど彼女の目的に重要なんだ。」
560通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 06:55:40 ID:???
「デスティニープランは、皆さんのDNA・・・つまり遺伝子を解析し、その人に合った職種や役目を課せ、全うしていただくシステムです。」
ラクスの声と共に説明のための画像が現われる。
「本人に合った仕事ならば失敗も少なくなり効率がよく、失業率も減るでしょう。皆様にそれぞれの役割があるために、余計な事をしなければ争いごとなど起こりません。」
確かに役目だけをすれば戦争が起こることはないだろう。"それだけ"しかしないのだから。しかし、ラクスなら正しい方向へ導いてくれると民衆はすっかり信じ込んでしまっている。
「私達は神に知性を与えられ、進化を許され、地球の第一人者となりました。私達は戦争を繰り返すことで、その素晴らしい生命と英知を犠牲にしているのです。」
地球とプラントに響くラクスの言葉と話術は、既に神の如し。"メシア"と崇める人さえいる。
「くどいようですが、本来戦わなくても良かった筈の存在である私達が真の平和を勝ち取る方法、それは私達自身が本当の自分を知る事です。どうか皆さん、デスティニープランの支援をお願いいたします。」

ラクスが頭を下げると、人々の歓声が到る所で聞こえる。およそ人がいる場所では声を出さない者などいない程に。
561通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 06:56:38 ID:???
オーブ内でも一般市民はもとり、兵の中でも同調してしまう声が上がっている。カガリでも純粋に指導者として引かれる部分がラクスにはある。
「カガリ・・・戸惑っちゃいけないだろ?」
ユウナが声をかける。カガリもハッと気づいて、目の前のパソコンを見る。そこにはデスティニープランの採択の是非を問うための画像があった。
「どうやら、地球にある国全てに送信されてるようだ。」
「・・・」


キラとフレイを含め、オーブ軍人はアークエンジェルがあるドックへ集められていた。
「これから、カガリ様がデスティニープランの採択についての表明をする。」
トダカはその厳しい声を響かせる。
「カガリ様がどんな答えを出しても、ついていく意志があるなら残れ。そのような信念なくば去れ。」
しかし、誰一人動こうとはしない。思いは違えどカガリの答えを聞くまで動かないようにしようとする者もいた。


カガリは会見するために壇上へ上がる。この時、拒否の表明をしていた国はスカンジナビア王国と東アジア共和国にある日本だけであった。
「・・・先程のクライン議長の言葉は、今の私達には神の恵みに等しい程に強くて、新しくて大きい試みだと思います。」
前大戦で尊敬していた父であるウズミ、友であるアフメドやアサギ達を失い、一人で戦っている気でいた。
「お恥ずかしいですが私はまだ未熟で、自身のオーブという国さえ完全に把握してるわけではありません。」
国と理念を守り通そうという父の思いを否定された事がある。その少年には強い憎悪を背負わせてしまったという罪悪感は消えないだろう。
「ですが・・・だからこそ、私は"今"のオーブを愛し、守りたいと思っています。」
562通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 06:58:57 ID:???
会見を行うカガリにメディアは釘づけになっていた。
「デスティニープランは確かに大変素晴らしい計画だと思います。決まっていれば戦いは起きないでしょう。しかし、人の心までは決めてはいけないのではないでしょうか?」
迷い続け、答えを出した途端にまた迷い、ようやく探しだした答え。それはカガリの手を握ってくれた仲間がいたから見つけられたのだ。
「生き方を選べず、死さえ決まっているのなら私達人間は本当に生きているとは言えないでしょう。戦争を無くすためとはいえ、人の未来まで消す事はあってはなりません!!」

もう、カガリは一人じゃない。ユウナは投票された結果を見てつくづく器の差を感じさせられたのだった。

「私達は大きな過ちを犯しました。決して消えることのない罪を負っているのかもしれません。ですが、私達の心はそれを変える事が出来ます。」

各候補の数字はなかった。カガリの支持率は100%で、プラン掲示前だったとはいえ国民全員がカガリに全てを託したのだった。

「戦争を起こすのが私達なら、止められる筈です。私達の心はその先の未来を見るためにあるのだから!!」
迷わないとは言えない。だが、答えは探すことができるのだ。
「・・・よって、オーブ連合首長国はデスティニープランの導入を拒否を表明させていただきます。人類の未来は運命などではなく、心で決めれるのですから・・・」
心のままに、素直に、カガリ・ユラ・アスハとして・・・
563通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:00:42 ID:???
「我々は忘れてはいけません。世界のために人がいるのではなく、人のために世界があるのだから。」

オーブの将兵達は一言も洩らさず聴いている。アマギは涙すら流している。
「過ちは私達自らが、治していけると信じております。それが人が望む、理想の世界と・・・」
静寂が流れる。静かに時の針を刻んでいるのにも関わらず、その瞬間は。

・・・パチパチパチ・・・

一つの拍手は波のように大きくなり、また一人と次々と大きくなっていく。
「あ・・・」
質問攻めになると思っていたが、拍手ばかりでカガリは少し驚く。

放送を聞いていたオーブ国民だけでなく、他国でもカガリコールが起こり始める。

「どう言うことでしょうか?」
マルキオはテレビから流れる音を聴きながら、ナイトの駒を進める。
「彼女もまたSEEDの内の1人さ。出来ないことではないだろう。」
「しかし、彼女のSEED因子は現在見つかってる保有者達の中で最弱だった筈では?」
ギルバートは少し考えた後にルークでナイトを取る。
「やはりフレイ・アルスターなのだよ・・・"JOKER"はSEEDを護ることも、SEEDを滅す事も出来る諸刃の剣だ。カガリ・ユラ・アスハのSEED因子が強くなっている。」
人を惹き、自らと共に進化へと導く存在、SEED。彼らの道はラクスと交わる筈だった。しかし、そんな未来は訪れずに違えるばかりである。
「ラクス様は全てを司る神に選ばれし統治者・・・汚らわしき"血"の持ち主さえいなければ・・・」
564通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:01:44 ID:???
「遥か古の昔、外宇宙に旅立った人類の遺した孤児"JOKER"とは恐ろしいな。エヴィデンス01が運びし、脅威の存在・・・」
「ギルバート、隠さないでいいですよ?恐らくフレイ・アルスターは"あの人"の魂を継いでるのでしょう?」
遥か昔に、今よりもずっと遠い昔にいた"あの人"。忘れる事のない、忌まわしき記憶。
「しかし、清算したいものだな。綺麗な汚点である、あの時を・・・」
いつの間にかチェスは進んでいて、マルキオのキングは獲られていた。

時を同じくして、アカツキ島の地下ドックでは演説を聴きおわった後に戦うか否かの是非を問う。
「カガリ様の演説を聴き、私はあの方のために殉ずる覚悟をさらに強めた。ただ、無理を言うつもりはない。残りたい者のみ・・・」
「トダカ一佐。」
アマギはトダカの前に立つ。その目にはまだ涙が残っていた。
「我々もあなたと同じ思いです。この命と体をカガリ様に預ける所存です。」
トダカはアマギの肩を叩くと、解散してそれぞれの仕事を戻る。マリューも一枚の紙を広げる。
「我々も正式なオーブ軍人となりました。ただし、私達は今まで通りでいいのです。カガリさんの信念と我々の信念を守ることを第一にしたいと思います。」

部屋に戻った後、キラはカナードとアスラン、ディアッカと共に新型機を前にある事を話し合っていた。
「こいつらの名前どうする?」
「フフ・・・俺はもう考えてあるぜ。」
「あ?嘘こくでねぇよ」
「いや、本当なんだ!!」
キラはそんな3人を余所にフリーダムを見ていた。
「新しいフリーダム・・・力を貸してね。」
565通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:02:47 ID:???
「フフフフ・・・所詮は小娘の世迷いごとに付き合う国などごく一部ですわ・・・」
事実、カガリの演説をして多少なり拒否を表明してからも続々とデスティニープランを肯定していた。ラクスは議長室の椅子に腰掛けたまま部屋に入ってきた6人に話をする。
「つまり自己満足のオナ・・・」
タキオンは頭を叩かれ、その場へ倒れてしまう。
「何すんだよ!?」
「議長の目の前なんだぞ、控えろ!!」
「・・・はいはい。」
ラクスは全員にグラスを配り、直々にワインを注ぐ。
「"シックスナイツ"の皆さん、宇宙より追いで頂きありがとうございます。全員が顔を確認するのは初めてでしょうが、皆同じFAITHですから・・・」
共通する翼を模したFAITHのマーク。
「SEEDを持ち、"神の子"のあなた達には倒すべきものを粛正して頂きます。タキオン・クルアーン、ケビン・コーラン。」
2名が一歩ラクスに近づく。
「ハイド・ミスラ、リュ・セト・ヘケド、レイ・ザ・バレル・・・シン・アスカ!!」
全員の眼差しは戦いへ向けて・・・
「聖なる私達に、神が微笑む事を!!」
ワインをシックスナイツのメンバー全員が一気に煽り、ラクスはシンを見つめてひっそり笑った。

予告
出した答え。やはり繰り返すのか、業火はすぐ迫っている。そして暗雲を切り裂き、現われる者は・・・
PHASE-27 「行き着く場所」
憤怒を払い、敵を切り裂け、ジャスティス!!
566通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:06:14 ID:???
ハイド・ミスラ
身長:169cm
体重:58kg
人種:第1世代コーディネーター(SEEDを持つ者)
パイロットスーツ:ミネルバ型・灰色
髪:エメラルドグリーン
年齢:23歳
CV:福山潤

物静かであり、常に冷静を保っている。レイピアを腰に下げており、腕もプラント随一である。
ユニウスセブン落下後のプラント防衛戦で活躍し、FAITHとなる。ユニティガンダムのパイロット。


リュ・セト・ヘケド
身長:186cm
体重:82kg
人種:第2世代コーディネーター(SEEDを持つ者)
パイロットスーツ:ミネルバ型
・朱色
髪:ラベンダー
年齢:21歳
CV:岸尾大輔


K-1から軍に入った。腕は確かなのだが、乱暴な性格である。しかし誰とでも打ち解けれる。
ヤキン・ドゥーエ戦で活躍し、FAITHとなった。クリエイトガンダムのパイロット。
567通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:19:30 ID:???
ラクス死ね!お前なんか悪人にしてやる!
フレイたまの側には美形の原作キャラを侍らせるの♪

まで読んだ。
568通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 11:30:14 ID:???
>>566
乙!

そろそろ次スレの時期なんで、テンプレ案を。

前スレ
フレイを生存、復活させる為のシナリオ2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1144787452/l50
前々スレ
フレイを復活させるためのシナリオ
http://makimo.to/2ch/anime_shar/1132/1132065282.html

ローカルルール
●どうしたらフレイが復活できるのか論議して シナリオ、またはSSを書いてみる。
 その際、どのようなシナリオの設定をするかも出来たら書いてください。
●ヘタレ文章でも可、誰かが修正をしてあげるのも可能、 修正文でも可能
●SSは、種の最終回以降、生きている設定でも可
●SSは、どの時点から開始しても可。(ex.種からの作り直し、種死の終了数年後、何でも可)
●SSは、シリアス系、ギャグ系、何でも可。ただし、801展開だけは不可。
●フレイが主役、又は重要な脇役、普通の脇役の 設定のどちらでも可
●オリジナルキャラの登場は可。オリキャラを主役にしても可(
●その他雑談。ただし、職人、住人への誹謗中傷は避ける。
●下がりそうになったら誰でも良いから保守をする
●誰でも良いですから、まとめページで投稿小説をまとめてみる
●荒らしは通常の5倍スルー
569通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 11:37:12 ID:???
1.フレイ=アルスターとは?
大西洋連邦事務次官、ジョージ・アルスターの一人娘。

*1)大西洋連邦事務次官:各省に一人ずついる官僚のトップが事務次官あり、
大西洋連邦はアメリカが更に領土を拡大したような国で世界の中心。
つまり、ジョージ・アルスターは世界の文官のトップ。

2.フレイを生存、復活させることのメリット。

1.ナチュラルであるということ。
 本編ではあまり触れられなかった、ナチュラル側の視点が増える。
 それにより、強者の論理でない立場で(キラもシンも強者には違いない)
 ナチュラルVSコーディーが描くことができる。
 
2.戦火に翻弄される一般人としても書けるし、コーディネーターとの才能の差を埋めようと
  苦悩する主人公としても書ける。

3.ナチュラルであるが故、主役を張るにしても脇役でいるにしても、
 パイロットになろうが、どこかで保護されていようが、ジャンク屋になっていようが、
 何をどうやったところで、本編ではあまりなかった「努力と根性」、「挫折と成長」
 「埋められない才能にどう対抗するか」いう要素が入ってきて、人間ドラマに深みがでる
 
4.本編では尻切れトンボになった、キラ、ヘリオポリス組との再会、和解を補完できる

5.キラに与える影響が、とにかく絶大なので、キラが本編のような行動をとらなくても
  説得力が出る。

6.フレイが生きているとなると、ドミニオンクルー達が丸ごと生きているという設定もありえるので
  その場合、ザフトのパイロット達、AA組も苦戦必死で余裕こけない。
  シンを主人公として書くとすると、強敵は多いほうが良い。また、シンとフレイは境遇が似ているので
  シンが自分を見つめなおすきっかけとして使えるかもしれない。
570通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 11:49:14 ID:???
>>569は、今のスレの>>247-248をまとめてみました。
それと、スレタイの提案ですが、if系スレだし
「フレイが生存、復活したら」でどうでしょう? 分かりやすいと思うんですが。
571通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 15:38:00 ID:???
「他キャラファン」「立入禁止」とか「妄想全開」「触ると危険」も前後につけとけw
572fuseanasn:2006/09/05(火) 17:28:28 ID:KicFq27q
age
573通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 01:39:15 ID:???
ひさびさに来たら凄いことになってるな。
神はがんがってくれ。
574通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 01:54:55 ID:TABvkW0n
CVまで妄想しはじめたか
575通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:25:04 ID:???
次スレ

はえ〜な
576通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 06:42:40 ID:???
このどことなくドラゴンボールチックな展開がすきだ
がんがってください
577通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 07:01:18 ID:???
作者乙
578通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 07:12:25 ID:???
何この気持ち悪いスレ。
他キャラ厨が叩き合いしてるのをいい事に、無印時代からのお得意の妄想かよ。

きんも〜っ☆
579通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 01:08:17 ID:???
ガンオタなんて皆キモい生き物なんだよ!俺たちフレイ厨に限ったことじゃないざんしょ
580通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 14:08:33 ID:B9fV8Tov
と言うか、ここにいる連中はフレイ厨なのでそのことで罵っても痛くも痒くもないんだが。
581通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 14:38:38 ID:???
そりゃそーでしょ。
もう死んでる人間を必死に主役マンセーしてる負け組だもの。
ただその為に他キャラを歪めたり死なせたり、負債同様の事をするからキモがられるんでしょ?
だから悪いこと言わないから、テンプレに付け足しといたら?
582通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:41:14 ID:???
<第二部 プロローグ>
 
 ザフト軍と地球連合が、カーペンタリア基地の目と鼻の小島において衝突し、
その戦いで「ストライク」が使用された――
 この知らせは、ラクス・クラインが二年の歳月を用いて作り上げた情報網、
「ターミナル」を通じ、北の海のはるか底に身を潜めるアークエンジェルに、
数日をおかずしてもたらされた。

「――その戦いで『ストライク』が使用されたというのは間違いないのか?」
 カガリの問いに、
「おそらく。間違いないかと」
 マーチン・ダコスタが、いつも同様、実直な態度で答えた。
「とりあえず今回は、MSの提供ですんだみたいだが・・・」
 アンドリュー・バルトフェルトが難しい顔をして独白し、
「オーブ軍がザフトとの戦いに駆り出されるのも時間の問題ね」
 マリュー・ラミアスがため息をついた。
 カガリは唇を噛んだ。オーブ軍が連合軍に加わってザフトを攻撃した時、オーブ
の理念は失われる。父が命を賭して守ろうとしたものが失われてしまう。
「どうしたら・・・。どうしたらいいんだ・・・」
 カガリは苦渋に満ちた声を絞り出した。
 その時、
「カガリさんはどうなさりたいのですか?」
 よく通る声がアークエンジェルのブリッジに響いた。
「そんなこと・・・。そんなこと、決まっているじゃないか!」
 カガリは声を荒げた。
「決まっているのですか?」
「当たり前だ! だけど・・・」
 カガリの声は次第に弱まっていく。
 そのために自分はどうしたらいいのか、それが分からない。
 カガリは下を向き、拳を握り締めた。
「やりたいことが決まっていらっしゃるのなら、何故迷っていらっしゃるのですか?
「何故って・・・」
 当惑の表情を浮かべるカガリに、ラクスは美しい笑みを浮かべた。
「まず決める。そしてやり通す。何も出来ないと思って、何もしなかったら、
もっと何もできない。そうではありませんか?」
 言葉に詰まるカガリの肩に手が置かれた。
583通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:43:37 ID:???
「キラ・・・」
 キラは小さく笑うと口を開いた。
「僕達はカガリの味方だよ。カガリは、カガリの思うとおりに、進んでくれればいい」
「キラ!」
 カガリの問いかけるような視線に、キラは微笑んで答えた。
「できるか分からないけど、できるだけやってみる。僕は、カガリの悲しんでる
顔なんてみたくないから」
「私も!」
 アサギ・コードウェルが一歩前に出た。
「及ばずながら、お力添えさせていただきます!」
「私も!」
「私もです! カガリ様!
 ジュリ・ウーニェン、マユラ・ラバッツがアサギに続く。
「お前達・・・」
 カガリは胸が熱くなるのを感じた。
 
 ――私は、一人じゃない

 カガリは顔を上げ、ブリッジにいる面々の顔を一つ一つ見回した。カガリの視線に、
ある者は大きく頷き、ある者は肩をすくめ、ある者は笑みを浮かべて答えた。

 ――自分と共に歩もうとしてくれる仲間達がいる。
 
 カガリはチラリと指輪に目をやった。
 
 ――きっとあいつも・・・
 プラントで頑張っているはず

 カガリは大きく息を吸い込んだ。
「――ついてきて、くれるか?」
 その場にいた全員が大きく頷いた。
「よし! 始めるぞ!!」
「「「「了解!」」」」
 賛同の声がブリッジにこだました。

 あわただしくそれぞれが持ち場に散っていく中、ラクスは一人自室へ戻り
扉に鍵をかけた。
 そして慣れた手でキーを叩き、コードを打ち込んでいく。
 ほどなく画面に一人の男の映像が映り、ラクスはその男に向かって微笑みを
浮かべた。
「お久しぶりですわ、アズラエル理事。お変わりないようで何よりです」

 
 いくつもの運命の車輪が今、大きく動き出そうとしていた。
584第二部 1話:2006/09/09(土) 00:46:40 ID:???
「・・・うん?」
 隣で身づくろいをする気配を感じ、シンは目を覚ました。
「すまない、起こしてしまったようだな。お前はまだ寝ているといい」
 半覚醒の頭にレイの言葉が浸透していく。
「・・・いや、待ってくれ! 俺も! ・・っつ・・・いってぇ」
 ベッドから身を起こすと同時に激痛が走り、シンは顔をしかめた。
「無理はしないほうがいい。いくらコーディネーターでも、昨日の今日で怪我が
治るということはない」
 だが、
「いや・・・行く。俺が無茶したせいで、整備のやつら苦労してるだろうし」
 シンは顔をしかめつつも身支度を始め、それを見て、レイは口の端に小さな
微笑を浮かべた。

 *           *
 
 格納庫に向かう途中、
「おはよ、シン! レイ!」
 後ろから飛んだ快活な声に、二人は振り向いた。
「おはよ。って・・・いいのかよ? ルナ。昨日は精密検査受けてたんだろ?」
「ああ、あれね・・・」
 ルナマリアは苦笑を浮かべた。
「ただの打ち身よ。でも、吹っ飛ばされた時に頭打って気絶したって言ったら、
ちゃんと診てもらわなきゃダメだって、メイリンに無理矢理医務室へ連れてかれて・・・」
「いや、頭部へのダメージは後になって後遺症が出てくることもある。精密検査を
受けたのは懸命だ」
「はいはい。分かりましたですよ。お父さん!」
 思わず噴出しそうになり、シンは慌てて口を抑えた。
(けど、確かにレイってオヤジっぽいとこあるよな)
「父か・・・。良く分からないが、そうなのか?」
 真顔で聞き返すレイに、
「そうよ!」」
 笑いながらルナマリアは答えた。
 その時、
「――違う! そこはそうではない!」
 格納庫の方角から聞こえてきた大声に三人は顔を見合わた。
585通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:48:41 ID:???
 
 ――まさか

 しかし、格納庫にたどり着いてみると、やはりそこにはイザーク・ジュールが
いて、なにやら指示を飛ばしている。アスラン・ザラ、ディアッカ・エルスマンの
姿も見える
「どうしたんだ? 別に休んでいてもいいんだぞ。君達は」
 3人に気づいたアスランがやってきて、労わるように言った。
「自分は問題ありません。遅れて申し訳ありません」
「すいません 遅れまして」
「・・・すいませんでした」
 上司よりも遅れて到着しては部下失格だ。しかしまさか、あの怪我でイザーク
までがこんなに早く仕事にもどっているとは思わなかった。三人は、そろって
バツが悪そうに目を伏せた。
 三人の反応にアスランは困ったように眉を寄せた。
「別に謝る必要はないんだ。体調を整えるのも・・・」
 その時、イザークが歩み寄って来て
「その通りだ。体調を整えるのがパイロットの仕事だろう。戻って今日一日は
休め! これは命令だ!」
 言葉を引き取った。
 すると、シンが直立不動のまま、口を開いた。
「いえ、自分は大丈夫であります。まだ、コアスプレンダーの損傷部位の申告も
行っておりません。それに、パイロットとおっしゃるなら隊長もそうでらっしゃるの
ではないでしょうか?」
「俺は指揮官でもある。それにこの程度の怪我など怪我ではない!」
「隊長の怪我が怪我でないとおっしゃるなら、俺の怪我こそ、まったく怪我の内には
入りません」
 イザークの視線とシンの視線が衝突した。
「・・・それほどまでに言うなら、コキ使ってやる。覚悟はできているんだろうな!?」
「勿論です!」
「よし、ついて来い!」
「はい!」
 そのままシンとイザークはハンガーの奥へと歩いていく。
「お、おい・・・イザーク・・・」
 慌てたアスランが二人を制止しようとした時、声が飛んだ。
586通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:50:48 ID:???
「すいません、できればシンの好きにさせていただけませんか?」
 アスランが振り返ると、そこにはルナマリアの顔があった。
「ジュール隊長と一緒にいるのは、シンにとってプラスになるて思うんです。
お願いします」
「・・・どうしてそう思うんだ?」
 アスランの問いに、ルナマリアは真剣な表情で言葉を続けた。
「私、シンってああいうグイグイ引っ張ってってくれる先輩と、相性がいいんじゃな
いかって思ってたんです。でも、シンってツンケンしてるじゃないですか?
なのに能力は高いから、大抵の人は押さえつけようとするか、離れていくか、どっち
かで・・・。誰もシンに色々教えてくれる人がいなかったんです。だから・・・」
「――君は、彼とは長いのか?」
「ええ。アカデミーの頃からずっと。レイともですけど」
 ルナマリアはチラリとレイの方へ視線を送った。レイもレイで、さっさと整備員
の所へいってしまい、何やら話し込んでいる。
「それでは! 私も損傷部位の申告がまだですので!」
「あ、ああ」
 自分の機体の方へ歩き去るルナマリアを見送りながら、アスランは頭をかいた。
(何というか・・・)
「面白い奴らだよな〜」
 いつの間にか近くに来ていたディアッカが可笑しそうに笑った。
「同感だ。3人とも個性的だな」
「けど、いいチームになりそうじゃん? あいつら」
「ああ。3人とも、現時点のスキルも潜在的な力も高い。特にシンとレイは飛びぬ
けたものをもっている。それに・・・」
「それに?」
「――昔の俺たちと違ってチームワークも良さそうだ」
 お互いに張り合って衝突していたころを思い出し、ディアッカとアスランは
顔を見あわせると、苦笑を浮かべた。
「ま、先輩チームとしては、後輩には負けてらんない、ってことじゃない?」
「まったくだ。老け込むには速すぎる。俺たちも、まだまだ、これからだ」
「じゃ、まずはお仕事といきますか?」
「そうしよう」
 ディアッカとアスランは、それぞれの仕事へと戻っていった。
587通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:53:10 ID:???
「今、何と? 我々は、強制連行された民間人の家族の嘆願を受けたからこそ、
危険をおかして作戦を実行したのですよ?」
 突然カーペンタリア基地司令に呼び出され、司令室でタリアに告げられたのは
驚くべき内容だった。信じられぬという思いを露にし、タリア・グラディスは目の前
の基地司令を凝視した。
 タリアの剣幕に、司令は大きくため息をつき、落ち着くようにと促しつつ、
言葉を続けた。
「君の気持ちは分かるが、事実だ。赤道連合が、我々が『拉致』した民間人の即時解放を
求めてきている。・・・この要請は正式なものだ」
 タリアは歯噛みした。
 おそらく連合が赤道連合に圧力をかけたのだろう。赤道連合とて、決して快く
受け入れたのではあるまい。
 だが、これが現実だ。力を持たぬ国は、大国の無法に立ち向かうこともできない。
自国民の尊厳が踏みにじられてもどうすることもできない。
「しかし、こうも見事に逆利用されるとはな・・・」
 苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながら、司令がリモコンを操作する。
すると、部屋のモニターにニュース映像が映し出された。
 画面の中では、まず、ザフト軍のMSが生身の兵士を殺傷するシーンが映し
出され、その後、驚くべきことに「拉致」された住民の家族が涙ながらに、
住民の「開放」を望むシーンが映り、最後は、大西洋連邦代表・コープランドが
ザフトの民間人を巻き込む行為を強く非難するという内容の演説の模様が映し出
された。
 タリアは眉間の皺が更に濃くなった。
 ザフトは慈善団体ではない。民間人の救出は、連合の無道さとザフトの正しさ
を喧伝するための格好の材料となるであろう、という冷徹な判断に基づくものでも
あった。
 だが、これではザフト方が悪役だ。戦闘ではほぼ勝ちを収めたが、残念ながら
情報戦では先手をとられてしまった。
 仮にザフトがデッチ上げだと発表しても、これでは誰も信じるまい。
 それでも。
「――では、収容した民間人の返還の準備をすすめさせます」
 苦い思いを噛み殺し、タリアは淡々と述べた。
 過ぎたことを悔やんでもいてもどうにもならない。戦いはまだ始まったばかりだ。
「ああ。――くれぐれも丁重に頼むぞ。敵にこれ以上の宣伝材料をくれてやるのは
避けねばならん」
「了解いたしました」
 それにしても、戦闘においても、情報戦においても、地球軍の何と手ごわいことか・・・
 今後の戦いの厳しさを想像し、暗澹たる気持ちになりながら、タリアは司令室を
後にしたのだった。
588通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:54:59 ID:???
今日は以上です。
589通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 17:22:57 ID:???
お疲れ様です!ラクスと理事のコンビにオラ なんだかスッゲェわくわくしてきたぞ!
590通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:39:09 ID:???
PHASE-27 「行き着く場所」

誰かが言っていたらしい。
"広がるは容易く、消すは難しい、それが戦火である"
アスランはそれを思い出しながら、テレビを見ていた。アスランだけではない。世界中の誰しもがテレビを見ていた。
「予想してなかったわけじゃない・・・だが、こんな早くなるとは・・・」

ラクスの発表したデスティニープラン。それに反発し、軍事力が高いオーブを"ロゴス支援国"とみなしたようだった。
「オーブは今大戦の前までは盟友として、アスハ代表は親友として歩み寄っていました。ナチュラルとコーディネーターが共に暮らせる国であり、私もオーブを愛していたのに・・・。」胸に手を当て、まるで懺悔してるようだ。心を痛めてる・・・とでも思わせたいのだろう。
「ですが、友とはいえ世界が私の肩にはかかっています。彼女はロゴスだったのです。その証拠に・・・」
画面にはウナトとジブリールが映っていた。空港と思われる場所で、車に乗り込んでいる。
「!!?」

カガリとユウナは議会室でそれを見ていた。ユウナが一番驚いてるようだったが、ある程度予測していたため素早く対応に出れた。
「ウナトとジブリールを探せ!!。・・・ああ、カグヤは警備を強化しろ。私?私はこれから会見を開くんだよ!!」
カッとなり部下に怒鳴りつけてしまう。落胆していたユウナも立ち上がってカガリに随行した。
「無理しなくていいぞ。お前は頑張ってくれてるんだから・・・」
「ありがとう。だけど、僕は首長代理だしね。それに・・・父さんは僕が止めなきゃ・・・」
591通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:40:24 ID:???
「キラ!!」
ディアッカがモルゲンレーテ(アカツキ島の秘密ドック)を駆け回る。キラは新型フリーダムの開発を進めていた。実はストライクを分解し、再構成したので唯一完成していないのである。
「ディアッカ、ニュースの事でしょ?」
「ああ!!。アスランはミネルバにいる・・・とりあえず行ってみようぜ!!」
「うん。エリカさん、後をお願いします。」


「フレイ、カナード。」
「!!。キラ・・・」
「カガリがロゴスのメンバーって事になってるのは知ってるだろうが、ジブリールがオーブにいるらしい。」
思い出すのは2年前のオーブ解放戦。キラとアスランが和解した代償に、カガリはウズミを失ったのだった。二度と繰り返してはいけない悲劇の内の一つである。
「・・・とにかく、カガリの会見を聴きましょう・・・」
「俺達はただ、カガリを信じるしかないんだからな。」
フレイの言葉をかき消すアスランの言葉。自分が愛したカガリへの気持ちの整理もついてはいないし、ルナマリアとも・・・。
「アスラン・・・」
手を握るルナマリア。アスランの気持ちを察してか、手に触れる程度である。
「・・・心配するな。今は・・・」


「先程のクライン議長の言葉は強ち嘘ではないこともあります。しかし、私はロゴスではありませんし、ロード・ジブリールも総力をあげて捜索しています。ですから・・・」

ジジッ・・・バァァァ・・・ジジッ・・・

ノイズと砂嵐が起こる。どうした事か。
592通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:41:19 ID:???
「フフフ・・・全世界の皆様、お聞きになっていますか?」
その声と顔はジブリールのものだった。
「アスハ代表の援助もあり、巧く逃げ出す事ができます。待っていてくださいよ?コーディネーター共はいずれ・・・」
そこで映像は元に戻った。さらにはラクスの演説も入る。
「お聞きになりましたか?あれがオーブの実態なのです。こんな事もあろうかと、ザフトと協力していただく連合の両軍がオーブに向かっています。もはや、オーブに任せてはおけません。ジブリールを捕らえ、オーブを討たせていただきます。」
軍が向かっている。その言葉はカガリの胸に突き刺さった。会見を中断し、避難勧告を発令する。
「皆様、もう知ってると思いますが、連合・プラント両軍が向かってきています。またもや国を焼く事態・・・残念に思います。」
ウズミが貫いた理念を守りたかった。だが・・・それに付け込まれてしまった。
「私は・・・ロゴスではありません。ジブリールも、逃がしてなどいません。ですが、それよりも皆様の避難が先決・・・。そこで、全国民の皆様に避難をしていただきます。」
驚かない者はいない。前大戦でもオノゴロ島だけで済んだ戦場。なぜまた、こんな事態にするのか?
「オノゴロで家族を失った少年がいました。その子は・・・コーディネーターで、プラントに向かいました。しかし、負った傷は深くてオーブを今だに憎んでおります。」
593通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:42:17 ID:???
シンを襲った悲劇。いや、シンの他にも家族を失った人はいるはずだ。
「もう、そんな事態を引き起こすわけには・・・まいりません。国はまた建て直せます。皆様にはスカンジナビア王国に脱出していただきたい。生命が最も大切だから・・・」
カガリに
「私の未熟故に引き起こしてしまった事態ですが、私達は皆様が帰ってくる場所を守りたいと思います。オーブの理念を信じてくれた皆様に応えるためにも・・・」
民衆からは拍手が挙がる。カガリは立派な獅子になっていた。カガリ・ユラ・アスハとしての、雄々しい獅子に。

避難船は急いで用意された。全国民が脱出など不可能と思われたが、やるしかなかった。旧式の艦も使い、何とか脱出させられそうだ。
「ふ〜・・・なんとか・・・」
「だが、ジブリールさえ見つかれば・・・」
「それは無いよ。」
キラはカガリとユウナの前に立つ。
「あのジブリールは替え玉だ。ラクスが用意した・・・」
「なぜ!?」
「ジブリールの放送の後、すぐにラクスの話が始まったでしょ?。普通あんなタイミングで行えるはずがないからね。」
ユウナはさらにキョトンとしていた。だが、気になることも一つ。
「じゃあ、父さんがジブリールといるのって・・・」
「きっとそれは嘘じゃない。本当にジブリールはオーブに来ている。たとえ見つけて捕らえても、ラクスは退かないよ。」
「戦いは避けれないのか・・・」
594通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:43:31 ID:???
「ウナト・エマ、どういう事だ?」
「私にもわかりません。ただ、これはラクス・クラインが・・・」
「えぇ〜い!!デュランダルより厄介ではないか!!」
オノゴロ島にある民間のシェルターに入っているジブリールは、何とか脱出できないか迷っていた。外にはオーブ軍と避難している民間人が多数いる。
「・・・危険だが戦闘が始まってから脱出したほうが良さそうだ。」


カガリは全国民に避難勧告を出した。それはロドニアからの子供達も例外なく脱出した。
「マユちゃん、行ったらどうするの?」
「ん〜・・・友達の家に止めてもらうかもしれないし、専用の施設かも・・・」
子供達は船に向かう。マユもその中にいたが、立ち止まり反対に走っていく。
「マユちゃん?どこ行くの?」
「大丈夫、先に行って!!」
足が向かう先はリュウタの家。何かを予感していた。リュウタの生命が危ういわけではない。ただ、何かの予感が。
「リュウタ君!!」
「あれ?マユちゃん・・・」
「良かった・・・」
リュウタに抱きつくマユ。突然で、頭が真っ白になっていく。
「え?あの・・・マユちゃん?」
淡い恋心のせいで、妙にドキドキしてしまう。
「リュウタ君のお父さんとお母さんは?」
「えと・・・2人共モルゲンレーテに・・・」
マユはそれを聴くとリュウタの手を掴んで走った。
「あれ?避難船はあっち・・・」
「違うの!!なんか・・・オーブを出たくないの!!」
訳はわからないが、好きなマユのために人肌脱ごうと自転車に乗せる。
「飛ばすよ?」
「うん。」
少年は一歩、大人に近づいたようだ。
595通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:46:00 ID:???
病院でも患者の搬送に手間取っていた。
「この人は心臓・・・」 「脈・・・」 「骨折してるんだぞ!!」
様々な声が飛びかう。その中にはアウルの姿があった。ほぼ全快に近く、健康体そのものだ。
「全く・・・ダリィな・・・。」
「アウル君・・・」
アウルの隣には入院中に仲良くなった少女(CV:松岡由貴)がいた。
「お前、あっちに避難したらどうすんの?」
「・・・死ぬかも・・・」
「!?」
彼女の小児性ガンであり、手術も明日の予定だったが避難があるので延期されるだろう。
「もっと・・・時間を大切に使いたかったなぁ・・・大好きなドーナツたくさん食べたり、友達と遊んだり、アウル君と・・・」
そんな少女にアウルはデコピンをする。
「痛!!」
「・・・お前は死なないって・・・」
「え!?」
「死んでほしくない・・・俺の帰ってくる場所、残しといてほしいんだ。」
少女はその言葉の本当の意味には気づかなかったが、静かに頷いた。
「治るよ、絶対・・・じゃあな・・・」
アウルは走っていく。自分がやれる事が見つかったのだから・・・。守りたい人ができたんだから・・・

「お〜い!!」
「あれ?君は・・・アウル・ニーダ君?」
目の前で死んだニーダさんが鮮明な程に蘇ってくる。
「俺も・・・戦う」
「え?」
「アビスあんだろ?操縦できるんだぜ?」
596通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:47:09 ID:???
アウルがアークエンジェルに編入された。ステラが死んだ事を聴かされたが、涙は浮かべてはいなかった。
「病み上がりだけど、大丈夫?」
「まあ"リハビリ"は必要だけどさ・・・」
ステラの顔を思い浮べながら、自分の機体を見る。
「どんなに苦しくても、俺が助けれる人のために力を使いたいんだ。」
「アウル・・・ああ、戦おう。」
キラとアウルは腕を組んだ。きっとお互いにステラのためにする事が見えてきたのだろう。

リュウタとマユはモルゲンレーテに辿り着き、エリカと面会していた。
「リュウタ・・・あんた、隣のおばさんと一緒に・・・」
「ごめんなさい。でもねお母さん、マユちゃんが行きたくないって・・・」
「はい。私、どうしてもオーブに残ったほうがいい気がするんです。何故かわからないんですけど・・・ここにいたいんです!!」
エリカは散々迷ったが、2人の気迫に押されて了承してしまった。マユはリナウを見つけて駆け寄る。
「リ〜ナウちゃん♪」
「マユちゃん!?久しぶり〜。」
話が弾んで、リュウタはすっかり栢の外である。
「あれ?君、誰?」
「えと・・・僕は・・・」
「私の"友達"のリュウタ・シモンズ君。ほら、エリカさんがお母さんで・・・」
「よろしくね、リュウタ君♪」
「う、うん。よろしく・・・」
ちょっと近寄りがたい雰囲気だったけど、意外に明るい子のようだ。それにしても、当たり前だが友達発言されたリュウタは少しショックだった。
597通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:48:19 ID:???
全国民が脱出を完了した。スカンジナビア王国と赤道連合は受け入れ態勢をとってくれている。後は戦いが避けれるのを祈るばかり・・・
「全将兵達よ、恐らく戦いは避けられない。民間人はいないから、思いっきり戦うんだ。」
否。戦う。避けられないのではなく、ラクスは何かしら理由を付けて戦いを仕掛けると踏んだからだ。
「そして、お願いがある。この戦闘、守るだけではダメだ。勝ってほしい。だが、生命は大切にしてくれ!!」
将兵達の士気は大いに上がっていく。そして、連合・プラント両軍が見えてきた。

「ラミアス艦長。」
「!?。バルトフェルド隊長・・・」
「君にとっては2度目かい?」
「ええ・・・」
あの時はムウと恋仲になった。そんな事を思い出していた。しかし、そのムウはもういない。
「俺じゃ・・・君を守れないかもしれないな・・・」
「え!?」
ミハイルはマリューに会いにいこうとすると、その話を聴いてしまう。
「俺は片腕だし、フラガのように積極的でもない。何より君も嫌だろ?」
「そんな事ないわ。あなたは強いわ。」
「昔は砂漠の虎って恐れられたんだけどなぁ〜」
「あなたならできるわよ・・・」
そんな2人の会話を聴いてると、少しだけ胸が痛む。
「フ・・・」
マリューの顔を少し見ると、医務室ふ戻っていった。

「リナウちゃん、モビルスーツで出撃するの?」
「うん。」
「何で、操縦できるの?」
「・・・私、私は・・・うーん、ナチュラルとコーディネーター、両方だから・・・」
暗そうに話すリナウ。全て話したら友達ではいられないかもしれない。それが恐い。
「すっげぇーー!!いいなぁ、いいなぁ!!操縦できるなんて!!」
598通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:49:22 ID:???
「え?恐くないの?」
「何が?」
「私、モビルスーツを操縦できるんだよ?普通じゃないんだよ?」
「だってさ、格好良いじゃん。小さき勇者って感じでさ。」
「!?」
リュウタもマユも変わることのない笑顔をしてくれている。守りたい。兄のように・・・


「カガリ・・・」
アスランは無理を言って2人にさせてもらった。
「あまり時間がなくて、ちゃんと話せなかったからな・・・俺は・・・」
「わかってる。好きなんだろ?ルナマリアの事・・・彼女だってお前が好きさ・・・」
「いや・・・そうなんだが・・・カガリ・・・」
業を煮やしたカガリの拳が飛んでくる。その場へ倒れこみ、カガリを凝視する。
「わかんないか!?振ったんだよ、お前の事!!幸せものだぞ?オーブ代表主張に振られたなんて・・・」
「カガリ・・・」
「この指輪・・・返すよ。お前は今の幸せを守るんだ。」
薬指から外して手渡す。アスランはカガリの背中に手を掛けようとしたが、思い止まる。
「俺達は"仲間"に戻るんだな・・・」
「ああ、そうだ。さっさとミネルバに戻れよ。」
反対に歩いていく2人。しかし、互いに涙を流している。その絆の深さを訴える程の大粒の涙を・・・

「あのさ・・・ミリアリア・・・」
「何よ?」
「ちょっと・・・キスしてくんねぇ?」
「は!?」
ブラウン仕様のパイロットスーツに身を包んだディアッカが、手を合わせて願い出る。
「あんたねぇ・・・まだ、ダメ・・・」
「そっか・・・」
ヘルメットを被ろうとした。その時、ふと頬に感触が残る。
「まだ、唇は早いわ・・・」
「・・・サンキュな。」
599通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:50:51 ID:???
「本艦はオーブ軍を支援する。」
タリアは未だザフトの軍服を纏いながら、信じるもののために戦おうとしている。
「私達は既に裏切り者扱いよ。遠慮はするな!!」
だからといって、そんな割り切れるものでもないのだが・・・。
「ミネルバ発進!!」

「フリーダムはまだなんですか?」
「まだ最終調整が、終わらないの。あと20分は必要だわ。」
キラはM1に乗り込み、出撃態勢をとる。
「10分でお願いします!!」

外ではもう戦闘が始まっていた。ミネルバはタケミカヅチとともにオノゴロ島南部、アークエンジェルは北部で戦っていた。そして、アークエンジェルから出撃しようとしている2機のモビルスーツがあった。
「気をつけてね・・・」
「ああ。ディアッカ・エルスマン、スレイトゥンバスター、発進する!!」
かつてのバスターとジャスティスを合わせたような勇士を垣間見る姿である。
「続いて、ジャスティス発進どうぞ!!」
「カナード・パルス、インフィニットジャスティス、出すぞ!!」
2機はそれぞれの戦いの地へ向かっていく。

「さすがはカガリさん。ですが・・・」
現われるのはミネルバ級2番艦ヴィーナスと3番艦ヴァルキューレ。ヴァルキューレにはラクスも乗っていた。
「シックスナイツの出撃を!!」
六機のGの目が光る。その姿は悪魔に等しいような・・・そんな・・・。
600通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 09:52:48 ID:???
フレイもストライクがないため地下ドックに残っていたいたが、ムラサメで出撃しようとしているとカガリに呼び止められる。
「フレイ、来てくれないか?お前に渡したいものがある・・・」
「え?」
そこは地下ドックの秘密シャッターがある場所。カガリはそこにパスワード、"ハウメアの護り"と入れて扉を開ける。
「これは・・・」
そこには黄金のモビルスーツがあった。
「ORB-01 アカツキ。お父様が遺してくれた、護りの剣だ。」
「え?それだったら、カガリが使ったほうが・・・」
「お前に使ってほしいんだ。私より、きっと上手く使えるよ。私もフリーダムルージュで出る。」
カガリはそのまま走っていってしまった。


「ヤタノカガミ・・・ビーム反射装甲?。ハイパージェネレーターはイオン精製により、核動力に匹敵する出力を!?」
どれも魅力的な武装ばかりである。
「だけど、これは護りの剣・・・私は守るわ・・・キラと、このオーブを!!」
「フレイ・アルスター、アカツキ、行きます!!」
太陽の光に照らされ、大鷲のように翔んでいくアカツキ。その先の運命に立ち向かうために・・・


予告
交差する運命。日輪の輝きは全ての光を打ち消す。しかし、邪光が迫り、暗雲が漂う。戦火の最中、兄妹の悲しき再会が・・・
PHASE-28 「憎悪の矛先」
黒き影を、照らせ、アカツキ!!
601通常の名無しさんの3倍
二人ともGJ!!