もしも3馬鹿常夏トリオが種死に出てたら・・・・04
2だニダ
乙。
乙!!
アウル「こういうときってさぁ、なんか感謝するらしいよ?」
シャニ「・・・・?はぁ〜>>1うz(ry」
スティング「ちょwwwwおまwww、なんてこといいだしやがんだ!」
ステラ「・・・・?・・・・!・・・>>1うぇ〜い?」
オルガ「ステラ!お前も違う!」
ムルタ「はぁ〜、もう、だめだめです」
クロト「なんだか知らねーが、とりあえず>>1!乙!」
ここって即死判定ってあったっけ?
__
‖ふぁ~"ー 、,,__
| ‖ んとむぺいん,>
\ | / ‖ _,-―−''´~
‖/~ ヽ | /
, ィ‖-‐'" ̄`ヽノi ))
>>1乙!
,ノ'"^``''^` |ヽ' ll ィ フ
iイ,,、 レ,イ<_ 、||/iノ|/ヽイ ヽ ,,r"`⌒)ヽ、
!ミj ``'"´゙< ノ´‖ー/ ` |/ヽ>ロ 人ノ''ヽノ )
/ ´ 、__, `|/| | ‖∨ !/ ||ヽi´l--l `) ヽ
_l ∨ |// ̄)( ̄ ̄`"::ノ (⌒ヽ,..ヽノ ノ人ノ
( ヽ_ / /ll `'ー、....::ノ ∀\/ー- /`l ヽ
ヽ、 ,ヽ:..:ノ ‖ '::::|⊃ iー- l (_〕i__ノ
l : :::Y ‖ ::| |ー-,| |(
\ │ /
,ゝ⌒〜, / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ソ~~ヾミ─ < ドミニオンドミニオン!
d `∀´) \_____
/ │ \
_i|_i|_
_i|_ 二|__|二 _|i___
/ | | | | \
/ | /| ̄ ̄ ̄ ̄ヽ \
// ̄ ̄| | | ̄| ̄ ̄ ̄| ̄| \ ̄ ̄ ̄\
// | | __| |. | |/\ \ \──────
_// || ̄ | | | |  ̄\ \ \─ ̄ ̄
..__二二=// | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \ \
//. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,.-ーーー、\ \ \
// .|| ∩ i "((`"^)∩\ \ \
// ||∩,'((ヾ、ヽ〉∩ \(ニ7 ゚Д゚)7 \ \ / |
|| ||ヽ〉(゚∀Y i / | / \  ̄ ̄ /
\\___// | 〈 | |  ̄ ̄ ̄
\___/ / /\_」 / /\」
 ̄ / /
/|  ̄ |\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄\ / ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アークエンジェル級2番艦〜!| | ドミニオンドミニオンドミニオン!
________/ \__________
>>1スレ立て乙!!
前スレ梅終わったモヨン
12 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 21:12:02 ID:iGehvPQS
サザエ「買い物に行くわよっ」
波平「ついでにマロ茶」
わかめ「ついでにアクエリアス」
マスオ「ついでに爽健美茶」
かつお「ついでにステーキっ!!」
波平「どこがついでなんだかつおっ!!!」
タラオ「ですねっ」
これをこのスレ用に改造したらどんな感じになるだろう
>>12 ナタル「補給に行くぞっ!」
オルガ「ついでに小説」
シャニ「ついでにCD]
アウル「ついでにボール」
アズラエル「ついでにイイィヤッタァ―――ッ!!!」
オルガ「どこがついでなんだよおっさんっ!!!」
クロト「ですね」
やっつけてみた。反省はしない。
盟主に何があったんだw
イイィヤッタァーッ!=NJC=核
確かについでじゃねーわな
ナタル「あー…このスレにはルールがあるので一ついっておくぞ職人様…まず第一に……」
アウル「兄さん…」
オクレ「ニダ…」
アウル「シュークリームがホッペに(ペロ…」
オクレ「や、やめろよ…」
ナタル「などの801行為の禁止、次に…」
クロト「告・白!」
ステラ「うぇ…?」
クロト「交・際!」
ステラ「嬉しい…」
ナタル「などのカプ話を禁止する、これがやりてたい職人は(チョンチョン)?」
アズ「やらないk(ry」…
(゜∀゜#)
…
ナタル「あぁそうだエロもこのスレではお断りだ。
それでは職人様健闘を祈る!」
終
舞台裏
アウル「何で俺がオクレ兄さんのホッペを舐めなきゃいけないんだyo!謝罪と賠償(略」
オクレ「オクレ言うな」
クロト「シャニぃそれなんだ?」
シャニ「ビデオカメラ…」
クロト「何が入ってんの?」
シャニ「おっさんがメッタメタにって…おい!」
クロト「ウヒョー艦長怖!…ん!?」
シャニ「うざーい(ピュ〜」
クロト「待て何撮ってやがる!撃・滅!」
ステラ「?」
>>16 めっちゃワラタwww
いやあいいね。みんな可愛い
18 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/25(土) 18:16:02 ID:3+BIP5XG
もし常夏三人組が種死のED(3代目除く)に出てたらどんな位置にいたんだろう
19 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/25(土) 22:23:15 ID:3+BIP5XG
逆に種のEDに(DESTINYの)連合三人組が出てたらどの位置にいたんだろう
自分で考えろ
フレイ「何か寝苦しいなぁ・・・(隣を見る)・・・ってステラ!!何でここに。」
ステラ「スピョスピョ・・・」
フレイ「すっかり寝ているわね。」
ステラ「ムニャ・・・シン、みんな仲良しステラ嬉しい、楽しい。」
フレイ「フフフ、いい夢を見ているみたい。(頭をそっと撫でる)」
ステラ「・・・暖かい。」
フレイ「全くしょうがない子ね。でもいい夢見れそうだからおやすみなさい。」
フレイ「これがのこの前の出来事で・・・」
シン「ウォォォォォォォォォ!!ウラヤマスィ!!」
>21
シンwwww
でも正直俺も羨ましい
オルガ「えー。ここがかつて大政奉還が行われた、二条城…っと」
スティング「ふんふん。結局専制としては変わらないけど、体制が変わる歴史的事件ね」
オルガ「朱雀大路が横幅85Mのメインストリートで…左京と右京に分かれる…」
スティング「左京…つまり東側に東寺があり、今はないが右京に西寺があって…」
オルガ「…なぁ、なんで俺らまじめに修学旅行生してるんだ?」
スティング「…そうだな……まぁでもこういうのも良いんじゃないか?」
オルガ「まぁな。こういう本も読んでて面白いし…趣がある…っていうんだろうが…古風な建物もいい感じだが…」
スティング「…やっぱり他の連中が気になるか?」
オルガ「ああ……薬局が見えるが…寄ってくか?」
スティング「そうだな…おごるよ。胃薬」
オルガ「せめて折半で良いよ…」
スティング「何処行くよ。次…」
オルガ「…こうなったら最後まで修学旅行生を続けよう。次は嵐山か!?それとも平安京を体験してみるか!?」
スティング「おお。博物館にお寺めぐり。五条大橋も捨てがたい」
オルガ「修学旅行に来てる女生徒でも引っ掛け…おっと。これはやめておこう」
スティング「同感…向こうにも迷惑だろうし…何より第一人者を知ってるから…」
オルガ「…ふぅ。これが俗に言う、テンションの低下。ってやつか」
スティング「ああ…お前の場合、薬切れより厳しいんじゃないか」
オルガ「…土産屋にでも行くか?」
スティング「…誰に土産渡すんだ?」
オルガ「……なんか凄い落ち込んできた…」
スティング「…ハトに餌でもやろうぜ…」
オルガ「そうだな…熱い玉露とか、抹茶とか飲んだり…」
スティング「団子とか…和菓子!!」
オルガ「よっしゃ!!食べ歩き、見歩き。修学旅行を堪能だ」
スティング「幸い、大食いキャラは居ない。ここが押しどころだ。さぁ、パーティの始まりだ」
オルガ「おら、行くぜ。俺の食い物に邪魔するなよ」
ステラ「うえ〜い。お土産がたくさんある」
フレイ「そうねぇ。まぁ、渡すような人もいないけど…「八つ橋」とか有名だからねぇ」
ステラ「お守り…?」
フレイ「縁結びのお守りね…好きな人と一緒に入れる時間が増えるかもよ」
ステラ「買ってくる!!」
フレイ「やれやれ…ほんと、手のかかる妹。って感じね」
男子A「うっわー。めっちゃかわいい女の子や」
男子B「声かけにゃあかんな。ねぇ、君。一人?」
ステラ「戻ったよ〜…あれ?知り合い?」
男子C「こっちの娘もかわいい!!ねぇねぇ。修学旅行だろ?俺たちと一緒に行こうよ」
フレイ「な、なんなのよ。あなた達」
男子D「いいなぁ…おら。行こうぜ」
フレイ「ちょっ!!触らないでよ」
男子A「おいおい。別に良いだろ。なんか文句あるのかよ」
男子B「そうそう。ほら行こうぜ」
ステラ「(腕つかまれる)何すんのよ!!この」
男子B「うわっ。わぁー!!」
フレイ&ステラ「…ひとーつ。か弱き乙女を無理やり腕ずくで誘おうとする不埒な雄は…鉄拳制裁!!」
男子A,B,C,D「ちょ…この娘たち何者!?…強すぎ!!」
男子E「ふっ。この空手五段、柔道四段、少林寺七段の俺が…ぼはっ!!」
フレイ「弱い…この程度でこの私を口説こうというの?安く見られたわね!!」
ステラ「次目の前にきたらただじゃ済ませない」
男子ALL「ご、ごめんなさーい」
ステラ「あ、逃げた。…何?あれ」
フレイ「いわゆるナンパね。軟弱な奴は好みじゃないし。変な仮面思い出すし。さ、気にしないで行きましょう」
ステラ「うえ〜い♪」
シャニ「………」
クロト「………」
シャニ「……なぁ…」
クロト「……何だ?」
シャニ「いつまでここに居るんだ?」
クロト「…どこか行きたいとこでもあるか?」
シャニ「…ない」
クロト「じゃあ良いんじゃない?幸い空気は良いみたいだし」
シャニ「…ゲームばっかで飽きないか?」
クロト「…音楽聴き続けってのも飽きるだろ」
シャニ「……せっかくだし、お寺にでも行くか?」
クロト「別に。僕はどっちでもいいけど」
シャニ「ちっ。せっかく少しまじめな振りしてやったのに」
クロト「…惰性で動いてる気がするからなぁ…」
シャニ「真面目なオルガたちにでもついていけばよかったかなぁ」
クロト「面・倒!!だろ…」
シャニ「っていうか、鹿と言いハトと言い…何で集まってくるのかな」
クロト「知らないよ。餌でもくれると思ってるんじゃない?」
シャニ「…あー疲れた」
クロト「人生単位で…」
オルガ「………じじいかお前ら…」
アウル「…地味なところばかりだなぁ…僕は派手なのが好きなのに」
ネオ「まぁ、こういうのも良いぞ」
アウル「あんたは女の子が居れば何でも良いんでしょ」
ネオ「ほぅ…そう思うかね?まだまだ甘いな」
アウル「あ…制服っ娘」
ネオ「…ふっ。その程度の誘惑では…ほら、ここがかの有名な五条大橋だぞ」
アウル「あー。あの有名な作家が自殺した…」
ネオ「違う!!よく覚えてないけどそれは違う!!」
アウル「春のーうららのー隅田川ー」
ネオ「全く違う!!」
アウル「ああ…わかった。大佐は橋の下で拾われた子供なんだ!!」
ネオ「だーかーらー…しかし、よくそんなこと知ってるなぁ…」
アウル「…つか、仮面とってよ。目立ってるんだからさぁ」
ネオ「…生まれたときの呪いでこの仮面をはずすと祟りが!!」
アウル「あるあ…ねーよ!!」
ムルタ「…すばらしい。流石は和の都。こう、知識欲が満たされます」
ジブリ「ふふん…私もこれでもなかなかに歴史の知識はあるのだよ」
ムルタ「ほぅ…それは初耳です。さぁ…公金で旅行を楽しみますか」
ジブリ「ふっ。越後屋…おぬしも悪じゃのう」
ムルタ「へっへっ。お代官様こそ…」
ジブリ「まぁ、そんなことやっていると、あの鬼艦長に怒られるからやめようか」
ムルタ「そうですね。……ん?ずいぶんとゴミが目立ちますね。こういう文化を残そうという気が無いんですかね」
ジブリ「若者はなぁ…いや、ここは大人として我々が率先して立ち上がるべきだ!!」
ムルタ「そうです。次の世代へとつなぐんです!!」
ジブリ「ごめんください。ゴミ袋と軍手と鉄の…つかむ奴。ください」
ムルタ「買えたら一気にゴミ拾い。どちらがより多くのゴミを拾えるか…勝負しますか?」
ジブリ「望むところ!!…レディ…ゴー!!」
ナタル「抹茶ソフトクリーム…良いですねぇ」
リー「ふむ…流石にお茶が美味しい…」
ナタル「引率としては他のグループが気になりますが…」
リー「おや。向こうからたくさん歩いてきますよ」
オルガ「あー。先に飲んでやがる、食ってやがる!!」
ネオ「我々も休憩しよう」
シャニ「はー。歩きつかれた」
フレイ「私も抹茶アイス!!」
ナタル「…あとの二人は?」
スティング「俺たちも結構歩いたけど、見てないなぁ」
ステラ「さっきちらっと見たよ。凄い勢いで…」
リー「凄い勢い?また口げんかでもしてるんですかね」
…どどどどどどど
ムルタ「うぉー!!この街のゴミを全て拾うんだぁ!!」
ジブリ「貴様には負けん!!タバコ、空き缶、お菓子のゴミ!!」
理事×2「青き清浄なる世界のためにぃぃぃ!!!!」
どどどどどどど…ぴたっ
ムルタ「艦長さん、それからお前達!!この街を綺麗にするのを手伝え!!」
ジブリ「大佐。やってくれ。手は多いほうがいい」
ナタル「…はぁ?」
ネオ「…はい?」
ムルタ「20M先にガムの捨てカス発見!!直ちに確保ぉ」
ジブリ「43M先にペットボトルの蓋。燃えるゴミとして回収に向かう」
クロト「美・化!!」
アウル「どうしちゃったの。あの二人」
ステラ「…ふはぁ〜。お茶が美味しい」
スティング「ふぅん…こっちの団子もよさそうだ」
リー「とりあえず…集合時間には遅れないように。それだけだな」
ナタル「あの二人…熱中して気づかないんじゃないですか?」
オルガ「そのときは…置いてけばいいじゃん」
シャニ「同感。じゃあ。抹茶あんみつ一つ」
ナタル「こいつら…完全に食べ物に集中してるな…」
リー「はぁ…なかなかに充実した三日間でしたね」
ナタル「はは…みんな寝てますよ」
ネオ「結局ゴミ拾いであの二人は市民から拍手されてましたからねぇ」
ムルタ「あ…蒼き…清浄なる…」
ジブリ「世界のため…にぃ…」
ナタル「…寝言ですか…」
ネオ「…逝っちゃってますね。今の内に薬でも撃っておこうか?」
リー「これ以上やばくなったらどうするんですか?」
ナタル「…では我々も休みましょう。まだ目的地まで数時間はありますし」
ネオ「同感…では、いい夢を…」
ムルタ「…いやったぁ…無限の動力の掃除機だぁ…むにゃ」
ジブリ「…デストロイサイズのクリーンロボットぉ…量産だぁ…ぐぅ」
リー「…五月蝿い…」
GJ!!
理事2人、良い味出してるなぁ
GJ!!
むしろブルーコスモスにGJ!!
そういえばブルーコスモスって、元々は緑豆みたいな環境保護団体、って設定でしたねぇ…。
ステラ「ネ〜コ〜。」
子猫「ニィー。」
オルガ「おいおい、この猫どこで拾ってきたんだ?」
スティング「ステラが捨てられていたからって拾ったんだとさドミニオンで飼うのだとさ。」
アウル「でもさぁー、あの堅物のナタルが許可すると思うの?」
クロト「無・理!」
(そしてナタルに飼うことを許してもらうとするステラ達)
ナタル「だめだ!軍艦内でペットなど論・外!だ!」
オルガ「でもさぁ、昔のUボートではネズミ飼っていたぞ(本当)。」
ナタル「それは空気がどれだけ汚れているか図るために飼っていただけだ!」
オルガ「旧日本軍も犬とかオウムとか飼っていたぞ。」
ナタル「それは基地内でマスコットとして飼っていただけで、軍艦内では飼ってない!」
ステラ「ナタル〜駄目?(潤んだ瞳で)」
ナタル「駄目ったら駄目!さっさと捨ててきなさい!」
ステラ「フェェェェェェェェェェ!!ナタルの馬鹿ぁ〜おたんこなす〜、年増ぁ〜、おばさん〜。」
オルガ「おい、ステラ!まてったら。」
ナタル「行ってしまったか・・・まだいたのか。」
子猫「ニィー(ジィーとナタルを見つめる)」
ナタル「見つめても何もしないぞ何も・・・」
子猫「
ttp://plaza.rakuten.co.jp/img/user/39/62/353962/34.jpg」
ナタル「・・・・・・・・・・・・。」
(その後)
スティング「ナタル、何もハッキリとステラあういうに言わなくて・・・」
ナタル「フフフフフフ。(猫じゃらしをパタパタと)」
子猫「ニャ!ニャ!ニャ!」
スティング・アウル・クロト「・・・・・・・・・・。」
ナタル「ハッ!お、お前たち何時からここに・・・」
スティング「いや、さっきからずっと。」
アウル「やっぱり、ナタルの女の人だね。」
クロト「衝・撃!!」
その後その子猫はドミニオン内で飼われる事となったのは言うまでもない
>>31 GJ!!しかし、艦内で猫禁止じゃジブリのぬこは・・・
とりあえず、その猫がイヤッターなんて言い出さない事を祈る
猫…仔猫ちゃんか。でも すぐ大きくなるからなー。 すとらいく と いーじす ピンチ!
MS格納庫にて
オルガ「あーかったりぃ、今日も結局戦闘なしのパトロールごっこだったな。」
オクレ「言うなよ、無駄に面倒臭ぇことになるよりもましだろ?」
クロト「どうしたのステラ?さっきからじっとカオスの頭なんか見つめて?」
ステラ「ドラえもん…。」
シャニ「は?」
ステラ「カオスのお顔…ドラえもん…。」
オクレ「そうか?」
オルガ「あー…でもなんか…言われてみると……。」
シャニ「……。あ。」
オクレ「え、お前らもそう思うか?」
シャニ「うん…なんとなく…。」
クロト「ですね。ヒゲっぽいのとか…。」
アウル「あー、言われてみればどんどん…、ハハ、アハハ。ドラえもん、そーだドラえもんだよコレ!!アハハハハ。」
オルガ「ヒャハハハ超カッコイイじゃんスティング!!ドラえもんのパイロットじゃんよお前。」
クロト「爆・笑!!腹痛ェー。ドラえも〜ん、ザフトの奴がいじめるよ〜。」
シャニ「ピコピコン♪起動兵装ポッド〜♪」
四馬鹿「ハハハハハハハ。」
オクレ「なっ!!テメェら!!」
ステラ「ねぇスティング。」
オクレ「何だよ。」
ステラ「ドラえもんのまねまねして☆」
オクレ「何でだよ!!」
ステラ「スティングはドラえもんの中の人だから…だからドラえもんやって。」
アウル「(あ、一番滑りやすい人に逃げられないフリやっちゃったよ)」
オクレ「………。」
ステラ「やって♪」
オクレ「……。えと、僕ドラえもんです。」
シャニ「……。(予想通り滑ったな)」
オルガ「……。(えとって何だよ、ドラえもんどんだけキョドってんだよw)」
ステラ「違う……、うぅ。」
オクレ「え、ちょっとステラ、なんで泣くんだよ!?」
ステラ「うぅ、違うもん…。ドラえもんそんなダミ声なんかじゃないもん、もっと可愛いもん!!」
オクレ「え?だってドラえもんってこんな(ry…
ステラ「スティングの馬鹿!!角刈り胃潰瘍〜!!うわぁ〜ん!!」
アウル「あー、行っちゃったv」
クロト「確かにスティングのは微妙だったけどドラえもんの声ってダミ声だったっけ?」
オクレ「え、そうじゃなかったか?」
シャニ「前、ステラがチャンネル独占したハメで見ることになったけど普通に可愛い声だった。」
続き
ナタル「おい、さっきステラが泣き喚いてこっち来たけどお前ら一体何をしたんだ!?」
オルガ「や、俺らもよくわかんねえんだけどスティングのものまね見たら泣き出してよ。」
オクレ「あの、ステラまだ怒ってますかね?」
ナタル「いや、なかなか泣き止まなかったんで致仕方なく私の自室にあるドラえもんでモフモフさせておいたから今頃モフモフしているんで大丈夫だ。」
アウル「(後半説明になってねえよ)あぁそのドラえもんのものまねしたら怒ったんだよね。」
ナタル「そうなのか?」
クロト「あぁ、あと聞きたいんだけどドラえもんってダミ声と可愛いのあるらしいんだけどどっちが本当なの?」
ナタル「そうか…、そこから説明しないと始まらんか。」
シャニ「そこから?」
ナタル「お前らちょっとそこ座れ」
五馬鹿「「「「「えv」」」」」
(三時間後)
ネオ 「なぁ、お前ら艦長にきつく絞られたらしいんけど何やらかしたんだ?」
アウル「サー!!ドラえもんとガンダムは初代にかぎるでございます、サー!!」
シャニ「サー!!しかしながら次世代のためにも現在を受け入れる努力も必要だそうです、サー!!」
クロト「サー!!ちなみにドラえもんのしっぽは電源だけではなくて昔は姿を消すスイッチであったそうです!!」
ネオ 「や、聞いてねえし。なぁ艦長さん一体どうしたの?」
ナタル「いえ、ドラえもんの知識が足らないどころか似てないものまねが耐えられなかったので正確に説明しなおしただけです。」
ネオ 「…そうなの?まぁ今度からはこいつらの人格がこれ以上崩壊しない程度にお願いね。」
ナタル「ええ、ですがこればっかりは…。」
アウル「サー!!艦長、質問してもよろしいですか?」
ナタル「何だ?言ってみろ?」
アウル「やっぱり艦長も自室ではドラえもんでモフモフですか?サー!!」
ナタル「………。」
「お菓子食うか?」
全員 「答えろよ。」
途中で普通に似てないって思ったけど気付いたら負けだって思ってる。
>>23-27 相変わらずほののぼ〜。いい腕してますなあ、学園さん。
なんつうか、楽しそうだよみんな。
GJ!!です
>>31 ナタルってなんかそれっぽいなwww
お菓子好きだったりするし。
それにしてもかわええのう、その猫
>>34-35 スティング甘いなあw
乙!
ドミニオン一行の乗った飛行機がハイジャックされた。
オルガ「…ガウルン!」
シャニ「は?」
クロト「何いってんの?」
分かる人にしかわかんない
フルメタ?アニメ見てないからよく分からんが。
アレだよ、オルガは小説ばっか読んでるから。
――クランクアップおめでとうございます。収録を終えて、今のお気持ちは?
オルガ「こんな筈じゃなかった(笑)」
クロト「いきなりそれかよ」
アウル「いや、実際ビックリだって。こんな役だと思ってなかったし」
スティ「というか、途中で変わったというか(笑)」
――というと?
フレイ「私達……っていうか、強化人間達ですね。
最初は全員死ぬ予定だったらしいんですよ」
ムルタ「そう、初めにシャニがやられて、それから順々に死んでく筈だった」
ステラ「ユニウスセブンで、フォビドゥン壊されるじゃないですか。
あれそのまま死んじゃう予定だったんですよね」
シャニ「うん、イザークに殺される筈だった。生き延びたけど(笑)」
――随分な早期退場ですね。
シャニ「ていうか、俺はゲスト出演の予定だったんですよ。
5、6話出てお終いだっていうから、てっきり『町人A』くらいで
顔出すだけだと思ってて。それがいざ始まったらいきなり
レギュラーじゃないですか。これは話が違うぞ、と」
ネオ「かなり嫌がってたよね、アンドラスくん。
これじゃ出る意味ないーって。俺、あれ
監督に喧嘩売ってんのかと思ってひやひやした」
シャニ「や、だってあれは駄目でしょ。あそこで死ぬくらいなら、
どこかで生きてるってことにした方がシャニ的には幸せだと思うし」
クロト「シャニ的ね(笑) まあ、それで彼が監督と事務所に直訴して
シナリオ変更になって。僕らもめでたく生き残ることに」
――役への愛ですね。
シャニ「そうそう、愛(一同笑) でも今日集まった人って、
みんな自分の役とか好きですよね」
オルガ「そうだな。結構どっぷり話に入り込んでたとこはあるかも、俺は」
ナタル「サブナックくんはギャップが凄かったね。一回、
撮り終わった瞬間に涙ぐんでたことありましたよね?」
スティ「あったあった! もう涙で声になってないの」
オルガ「やめてくれ……あれは自分でもやっちゃったと思ったんだ」
――それはいつの話ですか?
ステラ「いつだったっけ?」
アウル「えーと、あれだよ、オーブにドミニオンで殴り込みかけた時。
アズラエルが亡命した先を攻められてさ」
ネオ「ロゴス狩りの時だな。あん時はいくつも同時進行で死にそうだった(笑)」
スティ「ネオは因縁が多すぎなんだよ。レイにAAに……あ、
シンとも一応あったことになるのか」
ネオ「シン? あ、ステラ返却絡みか。そういや俺、
あいつとの約束破ったことになるのか?」
ステラ「結果的にはそうかも。まあ、あれはステラが自分で戦いに行くって
決めたから、シンの立場がなくなったというか(笑)」
ネオ「まあ、オーブはね、ネオの最期だから。
あそこで『ネオ・ロアノーク』は死んじゃいますからね。
俺もあそこは気合い入りましたよ。
マリューが望んでたのは『ムウ』であって『ネオ』じゃないから、
彼女を取るってことは『ネオ』を永久に捨てるってことですからね」
――それで、サブナックさんが泣いたっていうのは?
オルガ「あ、蒸し返された(笑) 折角話がそれてたのに」
フレイ「往生際の悪い(笑) いいじゃない、白状しちゃいなさいよ」
オルガ「あー、分かりましたよ。えーとですね、あれです、
オーブでオルガがアズラエルに怒鳴るシーン。
あれに完全にやられましたね」
シャニ「あー、あんたの命は俺のより重たいんだよ、ってやつ?
あれは俺も好きだなあ」
オルガ「だろ? そう思うだろ? 名シーンだよあれは」
クロト「自画自賛かよ。まあ確かに格好良かったけどさ」
――あれはよく分からなかったという視聴者も居たようですが。
オルガ「つまりですよ、これは監督も言ってたんですけど、
オルガっていうのは群れのリーダーなんですよ。犬とか猿とか、
群れを作る動物に居るやつ。彼は強化人間達のまとめ役でして、
その代わりに彼らの命に責任を負ってます。
でもアズラエルは、ナタルとかもそうですけど、
オルガとは比較にならない程たくさんの命を背負ってる。
それって重たいし、凄いことですよね。オルガはそれを言ってる訳です。
あんたは大勢の人間に必要な人だから死んじゃいけない、死なせない、ってね」
ムルタ「じゃ、あれは話に感動して泣いてたんですか?」
オルガ「ですね。うおーオルガ格好いい!って(笑)」
――他人の命を背負うといえば、ナタルはネオに比べると、
かなり割り切った命令を下しているシーンが目立ちましたが。
ムルタ「ナタルさんはね。軍人さんだからね」
フレイ「何ていうか、怖いとか冷たいとかより、
ああプロってこんな感じなのかなって。私は好きだったな」
ナタル「本当? 嬉しい(笑)
ナタルのキモはですね、軍人としての自分と、人間としての自分が、
繋がってるように見えて離れてる。離れてるように見えて繋がってる。
そういう微妙なラインでのやり取りだと思うんですよ」
ステラ「難しいですね」
ナタル「そうでもないよ? ナタルの考えてることは凄くシンプル。
軍人としては、最低限の犠牲で敵に勝ちたい。
人間としては、ステラ達に幸せでいて欲しい。これだけなんです」
ネオ「幸せ……ですか」
ナタル「そう。でも彼女の中では、時々この二つが分裂してしまうんです。
ステラ達にこんな戦い方させたくない、でもそうしないと勝てない、とかね」
――アンビヴァレンスな状態であると。
ナタル「ええ。だからアズラエルにブロックワード解除と
グリフェプタンの改良を進言する時の彼女は、それまでずっと
対立してきた二人の自分が、初めて矛盾なく主張できたシーンなんです。
辛かったけど、嬉しかったと思いますよ、彼女」
スティ「なるほどね。それであの時のナタルさんは迫力満点だったんだ(笑)」
ナタル「え? なに、どういうこと?」
アウル「なんかですね、あの時のナタルさんってほんと鬼気迫ってて。
監督はいい画撮れたって喜んでたけど、僕らマジでびびっちゃって」
ムルタ「そう、しかも相手してた僕が彼女に呑まれちゃいましてねえ。
もうあんな縛りがなくとも、彼らは貴方を裏切りません!って言われて、
黙って目を逸らさなきゃいけないのに、僕、思わず
『うん、分かった』って言っちゃって、もう台無し(一同笑)」
――それは大変でしたね(笑)
オルガ「結局あれ、後撮りして差し替えたんでしたっけ?」
ムルタ「うん。ナタルの演技が良いから変えたくないって。
確かに僕もあれは効いたね。ミスった後に監督が教えてくれたんですけど、
アズラエルもあの時は『うん、分かった』って思ってたって。
それまで僕はいまいち彼にシンクロし切れてなかったんですが、
そこでやっと、ああこういう奴だったのかなあ、と」
――アズラエルのキャラクターを掴んだと?
ムルタ「と、思いましたけどね、僕は。
要するに彼は度量が深いんだけど狭い人なんです。
口の小さい壺みたいなもんです。本当は全部分かってるんですよ」
ナタル「抽象的すぎて分からない(笑)」
ムルタ「え、分かってよ。素直じゃないってことだよ」
――ブロックワードといえば、パニックになりながら戦っていたアウルが印象的でした。
アウル「え? 僕? パニックっていうと……
ああ、さっきのナタルさんの後のシーンですか?」
ステラ「飛び出していった私(ステラ)を追いかけてきたんだよね。
そしたらザフトの部隊と戦うことになって」
シャニ「あの時はシャニが薬切れで昏睡してたから出番がなくて、
じっくり見させてもらったけど、あれは凄かった」
アウル「そのぶん色々とやばかったけどね。NG出なかったのは奇跡。
あれ、正気じゃないから『母さん』がナタルだったりフレイだったり、
とにかくころころ変わるって状況だったんですよ」
スティ「え? そうだったの?」
アウル「うん。母さんが死んじゃう!って思ったら、次はステラが死んじゃう、とか
オルガが死んじゃう、とか滅茶苦茶パニくってる状態だったの。
だから最初はその辺を押し出した方がいいのかなーと思ったんですけど、
監督がそうじゃないって。何ていうか、
アウルにとって『母さん』っていうのは『大事な人』の象徴で、
だからそれだけ分かってればいいからって」
スティ「大事な人、かあ」
アウル「死なせたくない、守らなきゃ、って気持ちが、
あそこでアウルがブロックワードを押しのけて戦えた原動力なんです。
いやまあ、結局ステラは捕まっちゃう訳なんですけど(笑)」
クロト「でもあのシーンのアウルは男前だったね。ぶっちゃけ泣き叫んでるし、
顔ぐしゃぐしゃだし、見た目はむしろ無様なくらいなのにさ。
ちょっと自分でも演ってみたいと思ったくらい」
――同じシーンでは、クロトも薬切れの状態で戦いましたよね。
クロト「や、あれは駄目です。アウルに及ばない(笑)」
――何故?
クロト「何ていうか、クロトはあれ、意地で戦ってるんですよ。
意地っていうかプライド? ワガママ? まあ似たようなもんか」
ネオ「いや、分からないから(笑) もっと噛み砕いて話そうよ」
クロト「あー、その、何だ。クロトはね、とにかく我が強いんです。
自分が負けるなんて有り得ないし、勝つまで続けないと気が済まない。
一度やると決めたらやり通さないと気持ち悪いし、
自分がこうだと思ったらテコでも動かない。究極の頑固者です」
フレイ「そうなの? 私は良いと思ったけど」
クロト「どうだろうね。裏返せば人の話聞かないガキってことだから(笑)
あの時はオルガもシャニもダウンしてて、
カオスは修理中で戦えない。このままじゃステラとアウルは
ロストしちゃうかも知れない。そんなことさせるかヴァーカ!って、
その程度の動機なんですよ。単純なんです」
オルガ「……? よく分からないんだけど、プライドってのは?」
クロト「だからさ、クロトにしてみると、
この僕と僕の仲間が、こんなつまらないことで死ねるか!
って感じに処理されるんだよ、あの状況は。
だから、プライド」
シャニ「ああ、それで『僕はねえ』なのか。
なんかあの後に続く台詞が分かったような」
クロト「さあ、どうだろ? そこは永遠の秘密だから(笑)」
――秘密といえば、スティングのブロックワードもぎりぎりまで秘密でした。
ネオ「ていうか、俺はこのまま不明で終わるんだと思ってた」
フレイ「流石にそれはないでしょ(笑) でも考えてみれば、
そんなに不思議なことでもなかったのよね。
伏線は結構最初の方から引いてあったみたいだし」
スティ「そうだったのか? 俺は分からなかったよ」
ムルタ「え、何でですか。自分のことでしょ?」
スティ「いえ、エクステンデッドは自分のブロックワードは自覚してないって
ことになってるんで、発動するまでは役者も知らないんですよ。
ニーダくんとルーシェちゃんもそうだったよね?」
ステラ「そうだね。私も知らなかった」
アウル「僕も。でも他の2人のは知ってたから、バラしたくてしょうがなかった(笑)」
ステラ「ああ、だから私に『死ね』って言う時あんなに楽しそうだったんだ(笑)」
――満を持しての発動だったと。
スティ「そうですね。でもそれまでの積み重ねがあったんで、
演技には割とすんなり入っていけました。
大変だったのはむしろその前ですね」
ナタル「前?」
スティ「はい。いや、何ていうか、劇中のスティングって
物凄い『お兄ちゃん属性』持ちじゃないですか。でも、実は
俺自身は一人っ子なんですよ。世話も焼くより焼いてもらうタチで。
だから親戚のとこの娘さんに構ってもらって、
『きょうだいの感覚』を養おうとしたりしましたね」
フレイ「それ、きょうだいっていうか娘を持つ父親の感覚なんじゃ?」
シャニ「スティングお父さーん(一同笑)」
スティ「やめろ、俺はそんな歳じゃねえ(笑)
まあでも、参考にはなりましたよ。やっぱりスティングも
アウルやステラと一緒で、家族を失いたくないって人だったから」
――家族、ですか。ドミニオンの皆が家族?
ステラ「近いかも知れないですね。多分よそでも言われてると思うんですけど、
ドミニオンっていうのは『擬似家族』なんだと思うんですよ」
オルガ「ああ、それは俺も思ってた。強化人間がみんな兄妹で」
クロト「アズラエルがお父さん、ナタルがお母さん」
アウル「んじゃ、フレイはイトコのお姉さんとか?
ネオは歳の近い伯父さんかな」
ネオ「歳が近いのがミソね(笑) でもそんな感じかな」
ステラ「ステラ、私の場合はステラに限った話になっちゃいますけど、
彼女にとってあそこは生まれて初めての『家』なんですよ。
ラボは寝床ではあったけど家じゃあなかった。
お父さんとお母さんに、お兄さんやお姉さんが居て、
みんながステラを大事にしてくれる。凄く幸せだったと思います」
――ドミニオンがステラの居場所だった。
ステラ「勿論ステラも戦うこと自体が好きな訳じゃないんです。
フレイ達とじゃれて遊んでる方が好きですよ。
でも彼女は今まで戦う為の訓練をずっとやってきたから。
そうやって得た力が、大事な家族の為に役立つなら、
彼女は怖くても我慢して戦えるんです。助け合えることが嬉しいんですよ」
フレイ「ステラ、いい子だよね。私あの子は大好きだな……って、
なんだかこれしか言ってないけど(笑)
でも、今時ステラみたいな子はあんまり居ないよね」
ネオ「だな。ああ、俺もあんな子が彼女に欲しい(笑)」
ナタル「ロアノーク大佐、セクハラです」
――ステラは皆のアイドルですね(笑)
オルガ「アイドルって(笑) まあ、アイドルではないけど、
泣く子には勝てないっていうか。その意味じゃ凄く強いかもね」
フレイ「でも、フレイはステラに憧れてたとこあると思うなあ。
妹みたいに思ってるんだけど、尊敬できる友人でもある」
クロト「どういうこと?」
フレイ「これは別にステラに限ったことじゃないけどね。
ほら、フレイは特別に頭がいいとか、戦いが上手いとか、
そういうことってないでしょう?
勿論、出来る範囲で皆の役に立とうとするんだけど、
彼女が本当に望んでるのは、戦場で皆を守ることなんだと思うんです」
――私の想いが貴方を守る、ですか?
フレイ「そうそう。でも、フレイはもともと気が強くて、
アグレッシブなお嬢さんだから。ドミニオンで無事を祈ってるよりは、
MSで戦って皆を、これにはキラとかも入ってきますけど、
守ってやりたかったんじゃないかな、と」
――行動派だと。
フレイ「そうですね。まあこの辺は彼女のダークゾーンですけど、
前作でキラとどうこうなった時も、私はこの子は凄く行動力のある子だと
思ってましたから。やってることはともかくとして」
ナタル「まあ、確かに純粋培養のお嬢様に取れる手段じゃなかったけど」
ステラ「ていうか、あれはもう行動派のお嬢様でも取れる手段じゃないんじゃ」
フレイ「それを言わないでよ(笑)」
――では、皆さん最後に一言どうぞ。
オルガ「まあ、色々あった一年でしたけど、貴重な経験をさせてもらったと思ってます」
クロト「皆さん、やかましくて頑固なクロトを末永く愛してやって下さい」
シャニ「シャニもよろしく。ちょっと陰気で不気味だけどいい奴だから(笑)」
スティ「役の幅が増えたって言われました。スティングには感謝してます」
アウル「皆も母ちゃん孝行しようぜ〜」
ステラ「ていうか、家族孝行しよう。周りの人を大事にして下さい」
ネオ「陽電子砲と女には気を付けよう」
フレイ「そんな無茶な(笑) 皆さん、大切なのは行動ですよ」
ナタル「でも嫌な上司を殴ったりしたら駄目よ」
ムルタ「誰のことかな? それでは皆さん、またどこかでお会いしましょう」
「さようなら〜」
――2005年9月、最終話公開を翌日に控え、終了。
なんで涙が止まらないんだろう.゚.(ノд;).゚.
すまん、俺もだ
なんでこんな切ないんだろう…(つД`)・゚・。
超GJ!
こんな種を見てみたかった・・・。
>48
すいませんこの神種死どこで見れますか?orz
53 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/28(火) 22:17:48 ID:odxya7s/
常夏三人組のOP/ED出演回
第3期・第4期OP、第4期ED、種死3代目ED
連合三人組のOP/ED出演回
初代、2代目、3代目OP、ED全部
ステラ「フレイ、何つけているの?」
フレイ「ああ、これ?香水よ、女の子の身だしなみ。そうだステラもかけてみる?」
ステラ「くんくん・・(いいにおい)・・・ウェーイ!(ゴクゴク)・・・うえ、不味い。」
フレイ「香水は飲むものじゃないのに、全く匂いで判断しちゃうんだから。(でもこの香水結構高かったけどなぁ)」
そんなほのぼのしたドミニオン
ちょwwww鉄の胃袋wwwwww
あらためて種デスは本当につまらないものだったんだと確信した。
>41-48
GJGJGJ!!
>54
さすがステラwwwww醤油とか飲んでも生きてそうだ
アマゾンのDVDのカスタマーレビューを見るとおもしろいぞー。
特に13巻のとこ。
酷評を下す香具師と、必死にそれを覆そうとする工作員だらけだ。
>>41-48 超GJ!!
なんでここは神職人が多いんだ。・゚・(ノД`)・゚・。
種死脚本家のギャラをここの職人に回して欲しいよ・・・
なんであんなので金がもらえるんだよ・・・OTL
「何です? ナタルさん、こんな時間に・・・」
お話があります、そう言って部屋に入ってきたナタルをアズラエルは訝しげに見た。
常日頃は簡潔にテキパキと用件を話す彼女には珍しいことに、ナタルはなかなか
用件を切り出さない。
部屋にはしばし、沈黙が満ちた。
「・・・ナタルさん?」
「失礼しました」
ナタルの問いかけに、ナタルは目を伏せてそう答えた後、決然と顔をあげた。
その瞳に宿った光にアズラエルは気圧されそうになる。
それほどナタルの目は強い光を放っていた。
「理事、自分・・・地球軍少佐・ナタル=バジルールは、ステラ・ルーシェ、アウ
ル・ニーダ、スティング・オークレーのブロックワード解除とグリフェプタンの改
良を具申いたします!」
ナタルの言葉に、アズラエルは顔をしかめた。
「あのですね・・・」
「あの、何でしょうか?」
アズラエルの口から嘆息がもれた。
「ナタルさん・・・あなた、彼らがどういいう経緯で、超人的な力を手に入れパイ
ロットになったか、ご存知ですよねえ?」
「無論です」
「だったら!」
アズラエルは声を荒げた。
少し考えれば分かることではないか?
「ブロックワードも薬も彼らを・・・その」
何故か、アズラエルはその先を言うのをためらう自分に気づいた。
艦内で元気にはしゃぎまわる、6人の笑顔が頭をかすめる。
――馬鹿な
アズラエルは愕然とする。
――一いつから自分はこんな?
「『生体CPU』には『暴走』した際を想定した『機能停止方法』が必要、という
ことでしょうか?」
氷のように冷たい響きのナタルの声。
アズラエルはカッと頭に血が上るのを感じた。
「分かっているなら、わざわざ言う必要はないだろう!」
昔は平然と使っていた『生体CPU』という言葉。
その言葉が、今はとてつもなく不愉快だった。
そして、不愉快だと感じている自分に、アズラエルは更に苛立つ。
「強いやつは・・・強い牙を持つ奴は、ちゃんと閉じこめて おくか、繋いでおくか
しないと危ないんだよ!」
そうだ、それが当然だ。そうしないと、強い奴らは僕らを脅かす。
ましてや、彼ら6人は自分達を恨んでいて当然なのだ。
なのに、何故こんなに自分は・・・
「何を恐れていらっしゃるのですか? 理事」
その声音のあまりの穏やかさに、アズラエルはハッとしてナタルの顔を見た。
だが、その内容が頭に浸透するにつれ、次第にアズラエルの顔は朱に染まる。
「僕が・・・恐れているだって!?」
「はい。あなたは、彼ら6人を解き放てば、6人が自分にあの超人的な力で牙を剥
くと思い、それを恐れていらっしゃる。・・・違いますか?」
激高するアズラエルとは対照的にナタルの表情はどこまでも静かだった。
図星をつかれ、アズラエルは黙り込む。
ナタルは、アズラエルをまっすぐ見据えながら続けた。
「アンドラス少尉・・・いえ、シャニ、そしてオルガが何故、昏睡状態でいるか、
理事はご存知だと思います」
今日のザフト軍の攻撃はすさまじかった。
エクステンデッド三人とは異なり、オルガ達ブーステッドの三人はローテーショ
ンを組み、薬を補給しに戻らなくてはならない
だが、クロトを先に戻した際に、一気に攻勢をかけてきた敵を撃退するために、
シャニとオルガは艦に戻ることができなくなってしまったのだ。
二人が抜ければ一瞬でドミニオンは沈む。それほどの猛攻だった。
薬が切れた後の、地獄のような禁断症状と戦いながら、それでも二人は戦って
艦を守り抜いた。
禁断症状の中で過酷な戦闘を行い――一
敵が引き上げ、艦に戻ると同時に二人は失神した。
そして、未だに彼らの意識は戻っていない。
「何ゆえ、彼らがあれほど戦えたと思いますか? 理事」
「・・・」
「守りたいと思ったからです。艦を、仲間を。――あなたを」
「ぼ、僕を?」
アズラエルを驚愕を隠し切れず、素っ頓狂な声を出してしまう。
まさか・・・
「同じ艦に乗り、ともに戦えば仲間であり、戦友です。戦場で結んだ絆は何より強い。
自分はそう思っております。ましてやあなたは、彼ら6人を人として扱い、一人の
人間として彼らと向き合った数少ない人間です」
ナタルは何かを押さえつけるように一度言葉を切り、下を向いた。
だが、もう一度顔を上げたナタルの顔には、抑えられぬ激情の炎があった。
鬼気迫る、としか形容しようがない表情で、ナタルは口を開く。
「恐れる必要はないのです、理事。いくら強くとも・・・超人的な力を持とうと彼
らは仲間なのです。仲間を・・・戦友を、どうか、信じてくださいませんか?
あんな縛りがなくとも、彼らはもう我々を、貴方を、裏切ったりしません!
私達は、それだけの日々を重ねてきたではありませんか!
あなたにとっては、暇つぶしに、学校ごっこ遊びに付き合っただけかもしれない
店に行くついでに面白半分に連れていっただけかもしれない、雑用をやらせてみただ
けかもしれない・・・。それでも彼らにとっては、『生体CPU』ではなく『人』としてのかけがえのな
い時間だった。私はそう思います。
その時間を、彼らにあたえたのは、あなただ! 理事」
「で・・・でも」
「恐れるな!!」
ナタルの雷鳴のごとき大喝が部屋に轟いた。
「強化人間、ではなくオルガ・サブナックをクロト・ブエルをシャニ・アンドラス
をスティング・オークレーをアウル・ニーダをステラ・ルーシェを・・・
戦友を、仲間を、信じろ!! ムルタ・アズラエル!!」
それは数瞬だったのか、或いは数十分であったのか。
何れにせよ、二人には永遠にも感じられる時間だった。
そして、ブルーコスモスの元盟主、ムルタアズラエルは。
「・・・うん、分かった」
そう、小さく頷いたのだった。
63 :
60-62:2006/03/02(木) 03:14:16 ID:???
やってしまった・・・
>>41-48氏の脚本を文章化してみたいという
欲望に負けてしまった・・・。
だって素晴らしすぎるんだもんなあ。マジで感動しましたよ。
それに、このスレで語られてきたエピソードがあれば
こういう展開は全然ありだ と思ったわけです。
素晴らしきこのスレに栄えあれ。
懺悔します。私はGジェネCEでオルガとシャニに大量の薬を入れました。
GJ
>63のせいで朝飯が異様にしょっぱいんだが…
責任とりやがれこのやろう。・゚・(ノД`)・゚・。
きみのーすがーたはーぼくにーにてーいーるー
これ見終わるのにちょうど合わせてコンポから流れて来た
やばい鳥肌
ああもうこのスレ大好きだ。
GJ!。
フレイ「もう寝る時間か、シャワーも浴びたし、ふぅ今日も疲れた。」
ステラ「フレイ〜。」
フレイ「どうしたのステラ?枕なんか持ってきて。」
ステラ「ステラ、フレイと一緒に寝る。」
フレイ「え?何で?」
ステラ「フレイと一緒に寝る、一緒に寝ると暖かい、気持ちいい。だから駄目?(潤んだ目で)」
フレイ「(うぅ、この目には適わないな)全くしょうがない子ね、いいわよたまには一緒に寝ましょうか。」
ステラ「うん!ステラ、フレイ好き。」
フレイ「(ふぅ、何か妹って感じがするわね。)」
ネオ日記:JP・ジョーンズからドミニオンに移ってから、ステラが俺の布団にもぐってこなくなった
ちょっと寂しい、この前ナタルに「お風呂入らない?一緒に?」と言ったらスフィア・ブレイク喰らった
痛い
>>68 ネオ・・・相変わらず命知らずなw
だが、そんなあんたが好きだ
>>63 GJGJGJ!!!!
本当にこのスレ住人で良かった…あいつらを好きで良かった
71 :
41-48:2006/03/02(木) 20:58:15 ID:???
>>63 俺、もしかしなくてもエビで鯛を釣っちゃったってやつですか?
ひえーすげー…その、あれは実は「いくら何でも連合に夢見すぎじゃねえか自分…」と
思って没にした案の加工品に過ぎんかった訳ですが、まさかこんな熱くリファインされて
帰ってくるとは…いやーこちらこそ感動しました。GJ!
ここは太平洋にあるアズラエルの私有のリゾート地、戦い続けたドミニオンは久々の休暇を味わっている
ナタル「しかしこの時期に休暇なんて。」
ネオ「しょうがないじゃないか、この前はマハムール基地攻略して、ディオキアとガルナハン奪還して
つい最近はポートモレスビーとラエ基地を強襲、いいかげん俺たちも疲れるよ。次取れるかどうかわからない
休暇だ精一杯骨を休めようじゃないかといったのはアズラエルのおかげだぞ。」
ナタル「確かにな。」
フレイ「艦長オイル塗りましょうか?」
ナタル「アルスターか?ああ頼む。」
ネオ「ウヒョー!これはいい光景み・・・ブベラ!」(ナタルによるバーンナックルにより轟沈)
ナタル「全く、相変わらずのドスケベが・・・アルスター、あいつらはどうしている?」
フレイ「みんなビーチバレーやっています。」
ナタル「そうか、彼らも楽しんでいるか。」
ステラ「ねぇーねぇ−、ナタル〜、フレイ〜一緒に遊ぼうよ〜。」
オルガ「そうだぜ!折角の南の島だぜそんあんところで寝ているんじゃねーよ。」
アウル「ここらへんサンゴ礁で魚もいっぱいいるしダイビングしようぜ!」
クロト「皆で潜・航!」
ステラ「ねぇ、ねぇったら。(ナタルとフレイを引っ張る)」
ナタル「(折角の休暇か、彼らと遊ぶのも悪くないことだな)よーし、それじゃ潜るか?」
一同「わーい。」
そして、潜った後、みんなでビーチバレーやったり、フラッグ取ったり、イルカウォッチングしたり
色々と楽しんだ後アビスとフォビドゥンで漁をして取れた魚でバーベキューをしたり久々に書類に囲まれない
楽しいひと時を過ごせた。たまには悪くないことか、また彼らとこういった事ができればいいな。
――――――ナタルの日記
一方
アズラエル「で、こんどはこの書類の山片付けろと・・・畜生!僕も休暇とりてぇぇぇぇ!!」
楽しそうだな〜ww
にしてもドミニオン軍団つええなオイw
そろそろageとく
ageるぜ〜
オルガ・シャニ・クロト
「あっ・・・ゥアア"auAあぁaああ"Aああああーー!!!」
(奇声を発し、小刻みに震える3人)
アウル「ちょっ・・・なんなんだよ3人共!?」
スティング「(インターフォンを取り)おい、衛生兵!衛生兵〜!!」
ステラ「しっかりして〜・・・」
数分後。
アズラエル「もう〜・・・五月蝿いですよ貴方達。」
ステラ「めーしゅ、シャニ達が大変なの〜」
スティング「何とかしてくれよ!あんた責任者だろ!?」
アズラエル「そんな事言われましてもねぇ・・・」
アウル「何だよこの役立たず!!汚物!!」
アズラエル「(汚物!?)グリフェプタンMk-Uの開発には、多少の禁断症状が付き物なんですよ。」
ステラ「じゃあ助けてあげられないの?」
アズラエル「これを乗り越えないと今より強くなれませんからね。」
アウル「でもさぁ・・・」
オルガ「あぁあぁぁやめろぉ!!自転車に乗ったパンダが汗だくで襲って来るぅう!!」
クロト「何か体中が痒いぃいいい・・ぃ・・・・あ、あんな所に豊臣秀吉公が・・・」
シャニ「ただいま語り申す物語、国を申さば、丹後の国、金焼きは地蔵の御本地を、
あらあら説きたてひろめ申すに、これも一度は人間にておわします。人間にて・・・」
スティング「・・・どうすんだよ、これ?特にシャニ。」
アズラエル「う〜ん・・・」
プシュー(←ドアの開く音)
ナタル「お前達、サブナック少尉達がどうかしたのか?」
アズラエル「やばっ・・・MK-Uの事は艦長さんには秘密なんですよ!!」
アウル「えぇええ!?どーすんだよ!!」
後編へつづく。
後編。
ナタル「おや、盟主もいらっしゃったんですか。」
アズラエル「え、えぇ・・・艦長さん。奇遇ですねぇ。」
クロト「はっ・・・ひゃははははは!!」
ナタル「ブエル少尉!?どうした!??」
アズラエル「やっ、やだなぁ。艦長さん。ゲームやってるだけですってば。」
ナタル「ゲーム?」
アウル「うおぉクロトとオルガすっげー!!これで横山やっさんに勝てるぜ!」
ナタル「え・・・何ですかこれ?」
アズラエル「知らないんですか?中世日本のファミコンソフト「さんまの名探偵」じゃないですか!」
ナタル「いや、普通知らないですよ・・・」
アズラエル「ボタンの連打スピードに連動して速くなる訳ですね!いやぁ、僕連打が
苦手だからゲーム好きのクロト君にやってもらおうって思って、そしたら
オルガ君が「俺もやるー」、って言ってきて・・・」
ナタル「わ、わかりました。もういいです・・・ん、そういえばアンドラス少尉は?」
シャニ「太い円柱が処々に立つて、ほの暗い隅をつくつてゐる。安良は音も立てないで
つつましやかに堂のまはりをあるいて見た。ひとまはりして、もとの・・・」
ナタル「こっ、これはまさか・・・!!」
アズラエル「ご存知でしょう、艦長さん。中世日本民俗学の巨匠、折口信夫の
「口ぶえ」からの一文ですよ。」
ナタル「アンドラスが民俗学を暗記するなんて・・・」
アズラエル「いやぁ、彼も学ぶ事の素晴らしさに気付いたんでしょうねぇ。
ただあまりの衝撃にこの子達ってば衛生兵を呼んじゃったみたいで・・・
ほら、君達。艦長さんに謝りなさい。」
アウル・スティング・ステラ「ごめんなさい。」
ナタル「いや・・・お前達のせいではないだろう。私も驚いている。
勘違いの様でしたら、私はこれで・・・。」
(ナタル退室)
アズラエル「何とかごまかせましたねぇ・・・」
数時間後。
オルガ「やああっと治まったぜぇ・・・あー、コーヒーが美味ぇー!!」
クロト「気・分 爽・快!」
アズラエル「良かったですねぇ」
スティング「ただ・・・」
シャニ・ステラ「それ、天地陰陽の理、吉凶、禍福のことは、人の智と・・・」
4人「どうすんだよ、あれ?」
アズラエル「・・・・・」
据わった目でシャニとステラがそんなことをぶつぶついってるの想像して…
ワロタというより怖かったww
ステラにまで移ってるww
続き期待age
80 :
鬱物語:2006/03/05(日) 22:10:18 ID:???
ドミニオンのブリッジで旧連合三人組とこの艦の艦長ナタルが言い争っていた。
「戦争が終わったんなら俺らは必要ねぇだろうが!さっきみてぇな小さないざこざだってスティング達だけで充分だったじゃねぇか!必要ねぇってんなら軍を抜けてもいいだろうが!」
そのオルガの怒声で辺りは水を打ったように静まり返った。だが、まさにオルガの言っていることは正しかった。
戦争が終わった今、このような大きな力は必要無い。現にスティング達、新連合メンバーでもドミニオンは充分すぎる戦力を持っていた。
「軍を抜ける…か。」
その空気を最初に破ったのはナタルだった。
静かだが重い口調で三人に問いかけるように言葉を発した。
「確かにお前達の言っていることは正論だ。だが、だからと言って軍を抜けることは許さん。お前達ほどの大きな力だ。その力はあまりにも危険すぎる。ザフトや他の軍に奪われる危険性もある。」
こちらのナタルの言い分ももっともだった。
彼ら生体CPUは戦争のために生み出された、いわば生きた兵器。それが軍という鎖から解き放たれればどのような事態を生み出すかわからないからだ。
「お前達がここで軍を抜けたいと言うのなら、私はここでお前達を撃たなければならない。」
ナタルは右手に銃を握り締め、三人に向かって構えた。
その手は全く震えておらず目は冷たく三人に向けられていた。
軍の家系に生まれ、小さな頃から軍の規律を学んでいたからであろう。その瞳は真っ直ぐ三人を見据えていた。
「ちょ…なんでさ!僕たちがそんなに信用できないの!?大丈夫だよ!絶対に暴れたり他の軍へ入ったりしないからさ。」
クロトがナタルに向けて自分たちは大丈夫だということをアピールした。
だが、クロトは勘違いをしていた。ナタルが本当に言いたいことはそういうことではなかったのだから。
「…俺らが普通の人間じゃねぇからか?だから普通の人間の人生は送れねえってか?死ぬまで軍で戦い続けろって…そう言いてぇのか!!」
オルガが間違いを正すように銃を構えているナタルに臆する事無く叫んだ。
最も施設では生き残るために毎日殺し合ってきた彼らだ。今更銃ごときでひるむ訳がなかったのだが。
そして、オルガは軍を抜けて自由に生きられない事に腹を立てたのではない。
自分の人生を他人に一生縛られ、使われながら生きていかなければならない。その事実をあらためて再確認させられたのが悔しかったのだ。
それも彼らの数少ない信頼できる人間の口から発せられたことがなによりも悔しかった。
「それはッ…」
ナタルの瞳が揺らいだ。彼女もこんなことを言いたくはなかったであろう。しかし軍人、それも指揮官という立場である以上彼らにはきっちりと言っておかねばならなかった。
81 :
鬱物語:2006/03/05(日) 22:11:04 ID:???
「お前達…強化人間は…戦うことから…逃げられない…!」
長い静寂の後にナタルは喉を振り絞って声を出した。しかしその口から発せられた言葉は三人にとってあまりにも残酷な言葉であった。
「…ッ!!」
今までずっと静かに話を聞いていたシャニが初めてその顔を歪めた。やはり彼もこういうことになるのはわかっていたのだろう。しかしナタルからはシャニの横顔は彼の長い髪に隠れていて表情を判断することはできなかった。
そんな事は知らずにナタルは追い討ちをかけるように三人に向かって残酷な言葉を発した。
「だってそうだろう!お前達生体CPUは戦争のため…戦いのためだけに生まれたんだ!なら戦い続けるしかないだろう!今更普通の人生を歩もうというのが無理なんだよ!!」
やっと声を絞り出したナタルはその目に涙を溜めながら三人を睨み付けた。以前三人に銃を構えたまま。その姿を見たオルガは何かを悟ったように言葉を発した。
「わかった…なら撃てよ…もう戦い続けるのは疲れた…ここで死ぬのも悪くねぇしな…」
オルガはどこか自嘲気味に言った。彼の顔からはもう怒りの表情も消えている。そこにあるのは氷のように冷たく暗い眼光だった。
「そういうことね…わかったよ…今度は僕達が滅・殺!される番なのね…」
得意の二文字熟語を交えてクロトが口を動かしたが、そこにいつものような迫力は無くあるのはただ悲しそうにうつむいた少年の姿だった。
「……俺ら強化人間は戦いのために生まれた…だから戦争が終わったら用無しか…」
シャニが初めて声を発した。変声期前の少年のような声はブリッジによく響いた。
ナタルはそんな三人に向けて問いかけた。
「もう一度聞く。これが最後だ…軍に残る気はないか?」
ナタルはいつもの調子で三人に問いかけた。しかし三人の心はもう決まっていた。
「いや…いい…もしこのまま戦い続けても、俺たちに未来はあるのかなって考えちまうから…いっそここで死んじまったほうがいくらか楽かな。何より俺たち死刑囚だし…ここまで生きられて満足かな。」
オルガが三人を代表して言う。その言葉には不思議と周りを納得させる説得力があった。
「そうか…わかった…サブナック小尉、アンドラス少尉、ブエル少尉今までご苦労だった。」
そう言うとナタルは銃を構えなおし、オルガの頭に向けた。
「もし…本当に平和な世界になれたのなら…お前達も…普通にこの世界で生きられたのかもしれないな…」
ナタルは小さくそう呟くと銃の引き金を引いた。
ドミニオンのブリッジに銃の発砲音だけが響き渡った。
82 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/06(月) 01:16:32 ID:ZQhmin6a
かわいそす
もうだめだ・・・泣いてもいいか?ってか泣くぞ
優しくて…暖かい世界に…っ。゜(゜´Д`゜)゜。ウワァァァン
85 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/06(月) 05:45:07 ID:6RysfDq7
うああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああんmmなんdgもう涙とがtmあないんんだあああああああああああああ
まぁ仕方ないか…
どんな罪で死刑囚になったんだろ?
>>87 福田は最初死刑囚って言ってたけど、
結局最終的には三人共孤児でFAらしいですが
>>88 マジか。
設定集っぽいモノも読んでないから俺は詳しいことはわからないが
三人とも孤児の方が話としては盛り上がっていいかもしれん。
ここで普段使われないマルキオを出して、毎年連合に何人か売り渡していると妄想してみる
オルガは死刑されるまでの事するタイプじゃないよな。
クロトとシャニは怪しいけど
結論:福田の云う事などアテにならない
結論:福田の発言はすべて嘘
監督として最低だな。
今更だけど
95 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/07(火) 00:39:52 ID:2Zm5mG23
この常夏は新三馬鹿とあまり仲良くないんだな。
もし仲良かったらこんなことにはならなかっただろうに・・・
すまんあげちまった
でもロドニアにクロトはいたろ。
ならクロトは連合3人の事知ってたりするんじゃ?
正直俺としては本編の事なぞどうでもいい。
すんません
うはは・・・マジで欝な話が来てたのね・・・
ステラ「この前ね、ナタルの部屋に遊びにいったんだけどナタルいなかった、けどね机の上に置いてた
プリン食べた、とても美味しかった。」
ナタル「犯人はお前だったのかステラ・ルーシェ!(10個限定のプリン、あれ買うのに早朝か並んだのに。トホホ)
全く、人の楽し・・・夜食を勝手に食べるんじゃないぞ!(だめだな、あんな幸せそうな顔見ていると許してしまう。)」
クロト「それで僕が犯人と思われてウェスタンラリアットもろ喰らったけどね。」
ステラ「はーい、でねおとといねアズラエロの部屋に行ったの、そしたらね「ガオガイ○ー」とか「ケロ○軍曹」というDVD
がいっぱいあってね、そのアニメの人形が飾ってあったの。」
五馬鹿「プ・・・(アズラエルの顔見て笑っている)」
アズラエル「う・・・あれは僕の副gy・・・ゴホンじゃなくて立派なビジネスでね。」
ナタル「アズラエル、この年になってまだアニメですか。少しは大人になってください!」
ネオ「・・・・・・・(←じつはFat○とかマジカ○見ている。」
オルガ「・・・・・(←実は仮面ライダーシリーズを全部コンプしたビデオを保有)」
クロト「・・・・(←実はry)」
ステラ「でね、昨日ネオの部屋にいったの、ネオいなかったからねちょっと部屋で待っていたの
ベッドの下から本見つけたの。」
ナタル「ほう、それはどのような内容なのだ?」
ステラ「なんかね、綺麗な女の人の裸とか水着着ている写真だらけの本だったの。」
ネオ「げ!!」
ナタル「ネオ・ロアノーク大佐!あれほど艦内にエロ本持ち込むなとどれだけ忠告したら分かるのですか!
ただちのそのエロ本を没収した上で焼却処分を行います!」
ネオ「あれは俺の宝のコレクションなんだ勘弁してくれよ。」
ナタル「駄目といったら駄目です!」
ネオ「なぁ本当に勘弁してくれよ。」
ナタル「これも艦内の風紀をこれ以上滅茶苦茶にしないためです!サブナック中尉、ブエル中尉
すぐに大佐の部屋に行って没収してこい。」
オルガ・クロト「へーい」
ネオ「orzシクシクシク」
GJ!ほんわかして良いね〜
ネオ…(ノ∀`)
GJ!
やっぱりこういうのっていいよね〜
和んだ…GJ!!
殺伐としたのも個人的に大好きなんだが、
流石に>>80-
>>81氏のは悲し過ぎた
>>104 あのあと常夏が生きながらえても、こういう未来もあったかもしれないね・・・
生体CPUという言葉からしても、人間としてみてない感じ丸出しだし。
もちろんナタルとかは流石にその指令(除隊するなら抹殺)に対して戸惑いを見せて欲しいけどな。
あと
>>101GJ!
和むもよし、半端リアルに考えて鬱になるもよしの三馬鹿常夏の魅力。
一粒で二度も三度も美味しいんだな常夏はww
テスト中の鬱な俺に気力をくれるのはこのスレだけさ…。
(ブラウン管から)〜君のすーがたはー・・・「ブツッ」
アズ・ジブ「・・・」
アズ「どうですか?」
ジブ「どうって何が?」
アズ「今、種・デス種と全100話観て感じたんですが、私達のポジションが
実に中途半端だ!」
ジブ「・・・そうだけど何か?(終了して大分経つのに何言ってんだ?)」
アズ「モロ悪役描写なのに、何か小悪党臭くてショボい!!
どーせ悪役なんだから、もっと徹底しなきゃネ!
そこでワタクシ考えました!!」
ジブ「その考えとは?」
アズ「スケールでっかく!ナチュラルとかコーディとか関係無しで、
バーンと世界滅亡させちゃいましょう!!核があったら大丈夫!!」
ジブ「(それ種の時にウルトラマンみたいな仮面のヤツがやってなかったか?)
まあ私のグロ死も結構インパクト薄かったし・・・いいんじゃないのか?」
アズ「じゃあ早速、核ミサイル局番に電話だ!!」
ジブ「あ、ちょい待ち。」
アズ「あぁ!? 何ですか!!」
ジブ「私達は勿論だが、ついでに強化人間の子等をはじめとするここのクルーも
救ってやれまいか?皆幸福とは程遠かった者達ばかりだろう・・・」
アズ「むっ・・・貴方に言われずともそのつもりでしたよ!」
後編へつづく。
ジブ「では核ミサイル・・・」
アズ「あ、ちょっと待って。」
ジブ「今度は君か、何だ?」
アズ「ここの子達のついでに、世界中の恵まれない子達も一緒に救っちゃいましょう!
あの子達だけってのも何だかねぇ。」
ジブ「そうか・・・。あ、それなら妊婦さんとかもそうだろ。
生まれてくる命に罪はないぞ。」
アズ「そうですね。何か女性殺すのって嫌じゃないですか?」
ジブ「あー、じゃあ女性は除外だな。では男はいいか。」
アズ「えぇー、でも私の父親仕事で殆どいなくて母親とマンツーマンだったけど
寂しくてしょうがなかったですよ!やっぱ父親必要だって!」
ジブ「となると・・・、独身の奴全員か?」
アズ「艦長さんに怒られそうですね・・・」
ジブ「そうすると老人か?」
アズ「弱いお年寄り狙うなんて、それは僕違うと思うー!」
ジブ「んー難しいな・・・よし、逆転の発想だ!まず不要な者から挙げていくと
いうのはどうだ?」
アズ「いい考えですね」
この後、8時間にも及ぶ議論が続いた。
プルルルッ! ガチャ。
社員A「どうもこちら核ミサイル110番です!!」
アズ・ジブ「ゴキブリと世界中の心無い人の頭上限定で核ミサイル一丁!」
まず言えることはゴキブリに謝れ
GJ!
かっこいいぞ小悪党!
ジブ「これで悪者とゴキブリは地球から排除されますね」
???「ちょっと待て!!」
アズ「オルガですか。何です?」
オルガ「あんたたちに言いたい事がある・・・」
ジブ「なにかね?まさか我々のやり方が気に入らないとでも??」
オルガ「そうじゃねえ。・・・けどな、あんた達はなんとも思わねぇのかよ!!」
アズ「なんの事ですか?」
オルガ「心無い奴等なんて死んでも俺には関係ねぇ。
けどな、ゴキブリは?
いくら害虫とはいえ、ただの生物に罪はないだろ??
そいつを捕まえて害虫って枠に分類する人間の方がよっぽど胸糞ワリィんだよ!!」
アズ「・・・私が迂濶でしたよ」
ジブ「もしもーし、さっきの取消ね」
オクレ「オルガ、どうしたんだ・・・!?」アウル「ドン引きなんだけど!」
クロト「あいつ、拾い食いでもしたワケ?」
シャニ「なんかぁ、あの触角見てると・・・他人だと思えないんだって」
フレイ「確かに似てないこともないわね」
ステラ「ごきぶりー!!」
>>108氏、勝手に続き捏造してスマンorz
フレイあたりはゴキブリ見たらステラバリに発狂しそうだなw
まぁオルガの言ってる事は正論だよな
とりあえず、盟主コンビは種の多様性を知るべきだと思うw
おるがかっけー
115 :
108:2006/03/08(水) 14:37:33 ID:???
>>111氏GJ!!
オルガかっこよすぎだよ・・・
このスレのみんなの博愛精神スゴス。
116 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/08(水) 18:29:39 ID:uQ6G+lq9
こんなAA作ってみた。どうかな?
| | | |||. || |.| .|
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| | | ||| // r"`⌒)ヽ 〃⌒`ヽ、
| | | '/ ( 人ノ') ) ≦、__ノノィ,.)
| | | r'⌒`ヽ 从( ゚ヮ゚ノ〈 >リ''`∀´>ゝ /`" ̄´',,
| | | ( ((ヾ、ヽ〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄c□~ ̄ ̄\ lj`''"´l´.l ____
| | |/)(|!゚∀Yハ \ ,.-ーーー、 ,ゝ⌒〜,' \(`ー´ b |\____ヽ
_| | |/( つ旦 |\|====== i "((`"^)====( ソ~~ヾミ =====|0旦と ノ .| |====B=|
/| | |. と_)_) || (ニ7゚Д゚)7 d `∀´) || (_(_つ . |\||___l__◎.|
| l/ || .( つ旦0 ( つ(__;;0 || |. .| ̄ ̄ ̄ |
なんだこの和み一家wGJ!
>>スレ住民と連合軍将兵の皆様へ
お久しぶりです、格納庫です。皆様のご協力には感謝しております。
業務連絡―若干のメンテナンスを行いました。
・トップページを若干修正(初代スレ収録等)
・次スレ対応テンプレを作成
・過去ログ一覧を実装(makimo.to)
右メニューで見られないネタはすべてこちらにありますのでご参照下さい。
ttp://www6.atwiki.jp/trio/?cmd=list
>>111 オルガは本の影響受けたと即座に解釈してしまった俺ガイル
>>118 いつも乙です。TOP見やすくなってたよ這
アリガタイコトデ!
ここはかつてザフト軍が駐留していたマハムール基地・・・しかし基地はたった1隻の戦艦と7機のMSにより壊滅した
「我々はこれよりあなた方に投降するが、捕虜の扱いはちゃんとしてくれますか?」
ヨアヒム・ラドルは疲れきったドス黒い目で目の前にいる軍人とは思えない男に言った。
「安心してください、我々はちゃんとハーグ陸戦協定に従いあなた方を捕虜をきちんと扱います。」
ムルタ・アズラエルは淡々とした口調で言った。
降伏調印を終え、外を見つめながら彼は回想した。
いつから僕は変わり始めたのだろう?かつて「煌く凶星J」とあったときだろうか?
それともブーステッドマンと対面したときだろうか?いや僕の心境の変化は最前線に立っていたことだろう
僕が「コーディネーター憎し」という感情で煽り、数多の若者が死んでゆく光景を見てからだろう
重症を負った戦友に泣きじゃくりながら衛生兵を呼び続ける兵士、「腕が俺の腕が」と腕を吹き飛ばされた兵士が
腕を捜して這いずり回っているところ、死んだ名も無き兵士が持っていた恋人の写真、撃沈された艦から脱出したランチ
から発せられる「助けて」の声、しかし無残にもザフト軍の攻撃に打ち抜かれてあげた絶叫と悲鳴、僕の差し出した手を
握りつつ「母さん、母さん」と言いながら息絶えたまだあどけない顔の新参兵・・・その感触は今でも残っている。
・・・すべては僕のせいだ。僕が煽った為死ななくてもいい人間がたくさん死んだ。連合もプラントも・・・。
戦争というものを映像でしか見たことのない僕は初めてリアルな戦争を知った。かつて戦争を知らないまま最前線にでて
戦った武装親衛隊がナチズムの馬鹿馬鹿しさを実感したように。
だから僕は戦争が終わってから必死にナチュラル、コーディネーターと和解させようと努力した。かつて脱走したソキウスと会い
色々と話した、そして彼らの考えに惹かれ彼らの行動を援助をしている。そしてユニウス事件のさいも僕は戦争に反対し続けた
「また、無駄な破壊と殺戮を繰り返したいのか!」僕は叫んだ。
「無駄な殺戮?彼らコーディネーターは我々を皆殺しにしようとした。討たねばこちらが討たれる!」
と叫ぶのはロード・ジブリール、ああ、彼は昔の僕以上にコーディネーターが嫌いだったんだな・・・
戦争が始まると同時に僕はかつて乗り込んでいたドミニオンにオブサーバーとして再び乗り込む事となった。あの老人達にとって僕は
一番邪魔な存在だったからだろう、そしてドミニオンは天使が舞うごとく戦い続けた、再びやってきた僕を温かく迎えるナタル・・・
「おっさん!元気にしてたか?」と言ってくるブーステッドマン・・・いや僕の愛すべきパイロット達・・・
そしてこの艦にやってきた4人のパイロット、そのうち3人はエクステンデット、彼らは僕が生み出した孤児達だ。
回想を終える
僕はこんな孤児たちを生み出したくはないと思う、だけどそれは当分無理だろう。大西洋連合もユーラシアも
「コーディネーター憎し」の旗本の下で戦っている、融和主義のコープランドですらその後押しをしている。
ザフトもどうだろうか?プラントに潜伏しているソキウスの報告を聞くと中立組織のジャンク組合の崩壊やユニウス事件
裏にはどうやらデュランダル議長の影があるらしい。
誰だよ「戦争は平和を維持するため必要不可欠」とほざいた奴は僕なら
「戦争は若者の未来を奪うものであり、人類世界が生み出した最悪の犯罪行為なのだ」と言う
この先は混沌としている・・・果たしてナチュラルとコーディネーターが手を取り合って未来を見つめることはできないのかと考え・・・
「おい!おっさん!そんなとこでボーと突っ立って何してんだ!」
「ホント、立ってて何が面白いの?」
まったく、人が考えているのにこう邪魔をするのかね彼らは。
「よけいなお世話です、これからくる書類の山をどうすれば早く始末できるか考えていただけです。」
「え〜本当かよ?」
「戦っているだけのあなた達が羨ましいですよ。こっちはこっちで別の戦場がありますからね。」
「そうかもっと別の考えしているように思えたぞ。」
やれやれ相変わらず洞察力は高いですね。
「ま、どっちにしろあなた達には関係ないことです、それと皆さん頑張って頂いたので今度ディオキアで好きなものを
一つ私が買ってあげましょう。」
「うぉぉぉぉぉぉ!!おっさん太っ腹じゃん!」
「おいおい!どっか頭でもぶつけたのか?」
「欲しかった新作のゲームあるんだ!」
「プリン、ケーキ、チョコ・・・どれにしようみんな食べたい。」
「ビトンのサイフ・・ううんエルメスのバッグにしようかな?」
やれやれ、そう呟きながら僕は思う、いつかこの子達のような悲劇を繰り返さないようにと。
そうして僕は喜んではしゃいでいる彼らの元へ向かう・・・。
ネオ「ところで俺にもなんかおごってくれんだろ。」
アズラエル「エロ関係以外なら。」
ネオ「げ!バレバレ。」
アズラエル「懲りない人ですね貴方も。この前ナタルさんにデッドリウェーブ喰らったばっかなのに。」
ネオ「ははははは、いいってことよ。」
アズラエル「僕までとばっちりは食らいたくありませんよ。」
乙!盟主が凄く良い人だw喜ぶやつらがテラカワイスww
ムルター・アズラエル『僕は生きる!そして仲間と生き延びる!』第08MS小隊風に
125 :
終戦:2006/03/10(金) 20:42:17 ID:???
ステラ「何、飲もうかな?」
スティング「俺は緑茶にするかな」
シャニ「オレ、コーラ」
ステラ「じゃあ、ステラはリンゴジュース!」
ここはオーブ軍基地内の休憩室。
スティング、ステラ、シャニの3人が今日の訓練を終えて、自販機の前で飲み物を選んでいる。
普段なら今の時間帯はたくさんの人間がこの休憩室利用するのだが、今はこの3人しかいない。
地球軍とザフトの連合軍との戦闘を4日後に控えた今、正規のオーブ軍の人間は訓練以外にもやるべき事がたくさんあるため今もどこかで働いているのだ。
スティング「オマエらさ、偵察任務のシュミレーションでなんで敵陣に突っ込んだんだ?オレには理解できない」
シャニ「目の前にあんなに敵がウヨウヨしてたら、誰だって手がでるよ」
スティング「普通あの数だったら手は出せねえよ!」
ステラ「だって、敵でしょ?なら、殺す。違うの?」
スティング「可愛らしく小首傾げてそんな恐ろしいこと言うなよ…」
シャニ「でもステラの言うとおりでしょ」
スティング「まぁな。でもさすがに偵察任務の時は大人しくしてくれよ。ったく、あれは俺も流石に疲れたよ」
126 :
終戦:2006/03/10(金) 20:45:25 ID:???
30分前
アスラン「今日のシュミレーションは偵察任務だ。今回の訓練で一番大事なのは、いかに敵に悟られず行動できるか、だ。基本的にこちらから攻撃をかけることはまずない」
スティング「了解」
アスラン「まずは敵陣の中央にある倉庫に注目してくれ。ここには味方の捕虜がたくさん捕まっている設定になっている。どんな事が起こってもここだけは手を出しちゃダメだ」
シャニ「他はいくらやってもいいんでしょ?」
アスラン「基本的に手は出すなと言っただろ!」
スティング「な、なあ。とりあえず今は敵陣からギリギリの場所にいるからいいが、敵陣に侵入したらどうすんだ?」
アスラン「あ、ああ。オレと君はファトゥムに乗って上空から。シャニとステラは地上から少しずつ近づいていく。十分なだけ情報を収集したら撤退だ」
ステラ「つまんな〜い!」
シャニ「全滅させた方が早いじゃん」
アスラン「相手方の戦力はこちら4機を上回っている。数が相当多く設定されている。今回は我慢してくれ」
シャニ「ちっ・・・」
ステラ「うぅ・・・」
スティング「オイ、解散ポイントに着いたぜ。ホラ、シャニとステラもそこら辺にしとけよ」
アスラン「よし、じゃあ訓練開始だ。しっかり頼むぞ」
127 :
終戦:2006/03/10(金) 20:47:29 ID:???
解散してから5分後…
スティング「大丈夫かな、アイツら…」
アスラン「今のところは大丈夫みたいだな。しっかりと任務をやってくれてる」
スティング「だといいんだがな。オイ、シャニ?」
シャニ〈・・・〉
スティング「シャニ?大丈夫か?おい!」
シャニ〈・・ばい〉
スティング「は?」
シャニ〈ステラがやばい・・・〉
アスラン「どうした!ステラに何かあったのか!?ステラ?ステラ!」
ステラ〈うううぅぅぅ!もう!待つのはイヤああぁぁ!〉
アスランのジャスティスとスティングのカオスのモニターに変形するガイアが映る。
アスラン「何ぃ!?」
スティング「はぁ、やっぱりか・・・」
ステラ〈私が、私が全部落としてやる!シャニ!着いてきて!〉
シャニ〈お、おお〉
スティング「(シャニがステラにびびってる!)」
敵陣中央に向けて特攻を仕掛けるガイアとフォビドゥン。
アスラン「こら待て!ステラ、君は今何をしようとしているのかわかっているのか!君に与えられた任務は本当にそんな任務か!?思い出せ、ステラ!君は一体、何が欲しかったんだ!」
ステラ「獲物が欲しいぃ!ウエーイ!」
アスラン「・・・」
スティング「欲しい物を聞いてどうすんだよ・・・。途中まではよかったのに。」
アスランとスティングが話している間に、ステラとシャニは大量の敵機と戦闘を開始した。
スティング「で、俺達はどうすんだ?」
アスラン「こうなってしまった以上、俺達も戦闘に参加するしかないじゃないか!」
スティング「了解。それじゃあ、オレも行きますか」
アスラン「っのバカ野郎ぉ!!」
アスランの雄叫びを合図に上空の2機も敵陣の中へと特攻していった・・・。
128 :
終戦:2006/03/10(金) 20:50:34 ID:???
シャニ「でも、結局勝っちゃったんだよね」
回想を終えて再び場所は休憩室。
ステラ「シュミレーションの敵、弱いよ。ステラ、つまんなかった」
スティング「そう言うなよ。アスランはあの後、疲れきって部屋に戻っちまったんだからな」
シャニ「案外だらしないよね」
こんな感じで三人がしばらく談笑を続けていると、休憩室のドアが開いて誰かが入ってきた。
スティング「お?」
シャニ「あ?」
ステラ「ぅえ?」
マリュー「あら?こんにちは」
AA艦長、マリュー・ラミアス。連合メンバーと初対面の瞬間だった。
お久しぶり&GJ!!
終戦さんいつも乙です。
マリューと連合って関係が全くないだけに
どんな展開になるのかwktkです
昨日このスレ見つけた。
まとめサイトで全部読んだ。
あれ、何だろう目から汁が…・゚・(ノД`)・゚・
暖かい気持ちになれたよ GJ!!
>>131 ようこそ当スレへ。歓迎いたします。つかお前さん、
まとめサイトが一体どれだけの文章量だと思って…
一気読みするその根性に感服した。いや、皮肉とかではなく。
もしも6馬鹿が初期GATシリーズに乗って、無印で襲ってきたら。(単発ネタ)
キラ:自由 凸:正義 ムゥ:スカグラ カガリ:スカグラ(M1)
オルガ:バスター クロト:イージス シャニ:ブリッツ スティング:ストライク アウル:デュエル
ステラ:ドミニオンでお留守番
inオーブ(本当はドミニオン出てないけど)
アズラエル「あー君たち。モルゲンレーテの工場とマスドライバーは以下略」
戦闘
オルガ「おらおらおらぁー!!」(超高インパルス砲(だっけ?))
クロト「でりゃー!!激・殺!!」(スキュラ)
スティング「コイツ!!MSの性能で強さが以下略!!」(アグニ)
アウル「地味だ…まぁ、グレネードでも。ポチッとな」
ステラ「暇〜」
ナタル「…オペレーター。アンドラスは何処へ行った?」
フレイ「確認できません」
ナタル「ミラコロで隠れるなぁ!!」
シャニ「あわてないあわてない…ひとやすみひとやすみ…うざいから」
戦闘終了間近
アズラ「薬もエネルギーも切れますし。一旦休憩ってことですよ」
ナタル「4機の収容を確認」
フレイ「え?あの…ブリッツは…」
ナタル「置いていけぇ!!」
シャニ「た、助けろよぉ!!ぐぅぅぁぁ」
ナタル「あー。見えない聞こえない、見えない聞こえない」
フレイ「…鬼」
>>133 ちょwwwナタルさんwwwwwwwwwwww
>>125-128 GJです。ちょっと挿絵のようなものを描いてみたんですが、
良かったら貰ってやってくれませんか?
136 :
終戦作者:2006/03/12(日) 01:19:07 ID:???
首かしげステラカワイスwwここには絵師さんも多数いらっしゃるのか!本当良スレだwww
俺もパソコンが有ったなら…orz
ステラ「往け往け〜ドミニオ〜ン。どこまでもー」
アウル「何歌ってるのさ」
オルガ「しかもイージスとストライク抱いて……俺も抱きたい!!」
シャニ「オルガが壊れた…いつもラノベ読んでるから…」
スティング「いや、うさぎはいいよなぁ。あったかそうだし…さわりごこちもよさそうだし…」
クロト「しかし…歌ねぇ…」
ネオ「歌…ねぇ…」
ナタル「とりあえず。今日は校歌を作りたいと思います」
ジブリ「じゃあ、そうしようか。意味があるのかどうかは別として」
ムルタ「じゃあ、行きますか」
6馬鹿「校歌?」
ネオ「あー。まぁ、そうだな。気軽に…ああ。だからと言ってパンクやヘビーなものじゃなく、なんていうか…」
ナタル「礼節と基調を重んじた雰囲気だ。まぁ、歌詞だけでも作っておかなくてはな」
スティング「最後は『お〜我らの〜ドミニオン〜が〜くえ〜ん』って感じか?」
ステラ「却下」
クロト「早!!とりあえずみんなで少しずつ言い合っていくのがいい感じ?」
オルガ「だな。『空にそびえる鉄の船〜』みたくな」
シャニ「マ○ンガー?」
アウル「まぁ、まずここは、この4人に自分の母校の校歌を歌ってもらって、参考にしようよ」
フレイ「艦内放送の用意はばっちりです!!」
ムルタ「ちょっとまてぇー!!」
6馬鹿「嫌だとは…いわせない!!」
フレイ「艦内放送の用意はばっちりです!!!!」
ナタル「どうあがいても放送したいのか…」
ナタル「こ、こほん。以上です」
ネオ「あー。恥ずかしかった…」
アウル「仮面かぶって街中まで歩く人がいまさら何を…」
ムルタ「久しぶりですよ。校歌なんて…」
ジブリ「この私が術中にはまるとは…」
シャニ「で、今の4人の経験の歌から参考になったもの…ねぇ」
クロト「とりあえず、出だしは『黒くたたずむ 学び舎に』って感じ?」
オルガ「基本は5・7調だな。『学ぶに励め 若人よ』…今は7・5のリズムか」
スティング「『いざ進み行く この道は』…なんか変な方向になってきてる予感…」
アウル「『何処へも続く 果ては無い』」
シャニ「『例え傷つき 倒れても』」
ステラ「『心にいつも ドミニオ〜ン』」
6馬鹿「これだぁ!!完成だー」
ナタル「……なんだってぇ!?」
ネオ「えーっと。これが一番の歌詞。と。面倒だから一番だけで良いか」
ムルタ「多少言葉を変更させてもらいました…で、こうなったわけですが…
『黒くたたずむ 学び舎で
学ぶに励め 若者よ
いざ進み行く その道は
何処へも続き 果ては無い
例え傷つき 倒れても
心にいつも ドミニオ〜ン』
ドミニオ〜ンって…もう少しまとまりある風になりませんかね」
ジブリ「これで良いんじゃない?問題があるわけじゃないし」
ムルタ「次は音程ですが…まぁ、これはこっちで誰かにお願いしておきましょう。また後で来ますから、
皆さんは自習していてください」
ステラ「こうか〜楽しみ」
アウル「まだこないのか…おっそいなぁ」
シャニ「…あれ覚えるの?」
スティング「…なんなら、戦闘中に合唱するか?」
オルガ「…まぁ、クロトなんかはうっせーからな。戦闘中は」
クロト「叫んでたほうが気分良いだろ。まぁ、合・唱!!もいいけどね」
ナタル「待たせたな。ほら。歌詞と音程表だ。まずは参考にピアノの音を…」
アウル「しつも〜ん。先生達は練習したの?」
ムルタ「…ま、まぁ一応試しにどういった風になったかぐらいはやりましたよ」
オルガ「じゃあ、おっさん達が歌って見せてくれたほうが良いんじゃん」
ジブリ「……正論ではあるが…」
ステラ「ピアノ曲〜スイッチ・おん!!」
シャニ「じゃあ、よろしく」
ネオ「…マジかよ」
(合唱中)
ナタル「……い、以上です。さぁ、貴方達も!!……ん?オークレー。どうした?腹でも痛いのか?」
スティング「あー。現場のアルスターさん?どうぞ」
フレイ「感度良好です。どうぞ」
スティング「では、今の4人の合唱について、クルーにインタビューをお願いします。どうぞ」
フレイ「了解です。まずは副艦長、リー氏にインタビューします。いかがでしょう」
リー「大佐…少し音が外れてますよ」
フレイ「だ、そうです。えー、MSデッキや食堂にも回ってみます。では一旦お返しします。どうぞ」
ネオ「…艦内無線放送?…まさか今の校歌斉唱を…」
オルガ「ばっちり全艦放送で流させてもらったぜ」
クロト「録・音!!」
ジブリ「まさか録音もしたのか!!」
ステラ「これから毎日、朝の起床時間に全艦放送で流す。って」
アウル「これで士気も高まる…かも」
ムルタ「いやぁぁーーーーー!!!」
シャニ「ったぁぁぁ。が抜けてるよ」
次の日…朝06:30
ナタル『黒くたたずむ〜学び舎で〜』
ナタル「!?い、今のはまさか…」
ネオ『学ぶに励め〜若者よ〜』
ネオ「…久しぶりに一瞬で目が冴えたぜ…」
ムルタ『いざ進み行く〜その道は〜』
ムルタ「まさか本当にやるとは…侮れませんね」
ジブリ『何処へも続き〜果ては無い〜』
ジブリ「…この私が…」
4人『例え傷つき倒れても〜心にいつもドミニオ〜ン』
食堂
ステラ「あ。起きて来た」
ナタル「ブエル!!昨日の録音したディスクを没収する!!これは命令だ!!」
クロト「えー。横暴だー」
ネオ「命令だ!!」
アウル「ちぇ。せっかく面白かったのに」
ムルタ「全く…もう少し役立つことにその知恵を使ってくれればいいんですけどねぇ」
シャニ「…いや、そっちに比べればマシだと」
ジブリ「最悪な寝起きだ…」
オルガ「あーあー。大の大人が取り乱して」
スティング「ま、コピーはとってあるけどね」
4大人「まてぇ!!」
フレイ「クルー全員に配布しました。ちなみにかかった費用は経理で落としますね」
4大人「まてまてまてぇ!!!!お前らー」
6馬鹿+フレイ「じゃあ、朝ごはん。いっただっきまーす」
4大人「聞けよぉー!!」
続く…
GJ!あー、腹いてぇw
フレイが確実にレベルアップしてるな
146 :
終戦作者:2006/03/13(月) 01:40:48 ID:???
>>138 ありがとうございます!
セリフが英語な所がかっこいいですね!
>>140 学園作者サン、毎回笑わせてもらってます!GJ!
下がってきてるのでage
どうでもいいけどドミニオン学園ってミッション系っぽい響き
149 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:43:18 ID:???
テントを出た瞬間、照明の強い光がアウルの目を射った。
咄嗟に手をかざしつつ目が慣れるのを待つと、暗闇の中に立つ複数の人影がおぼろげに
見えてくる。正体を見極めるようにアウルが双眸を細めると、直立不動の姿勢でいる
数名の軍人と、一人場違いに清潔な白衣をまとった男が立っていた。
白衣の方には見覚えがあった。何のことはない、自分たちを戦場へ送り出した主である。
「……何か用ですか?」
ちょうどアウルを代弁するようにして、傍らのクロトが平坦な声を出した。
少し離れたところには、先程出て行ったスティングとオルガが立っている。
白衣は顔色一つ変えずに、ああ、とだけ呟いて首肯する。彼が従えている軍人たちは、
全くの無反応だ。恐らく大した故あってこの場に居る訳ではないのだろう。
白衣の男がぼそぼそと続ける。
「お前たちに新しい任務だ。コンディションは万全か?」
特に誰も反応したりはしなかった。この男が現れた時点で、おおよその予測はついていた
からだ。さっと各々で目配せし合った後に、スティングが代表して口を開く。
「2名が未帰還だ。作戦効率は通常の45%ほどに低下して――」
「居ない者のことはいい。お前たちの状態はどうか、と訊いている」
淡々と切り捨てる白衣の言に、瞬間スティングの眉根が寄った、ように見えた。
「……武器弾薬その他の整備、補給は完了。撤退中に各自多少の負傷はあったが、
それぞれ許容範囲にとどまってる。問題はねえよ」
と、これはオルガ。白衣のフラットな視線と、スティングの複雑そうな表情が同時に彼に
向けられるが、オルガは無表情で身じろぎしなかった。
「そうか。維持薬の投与は受けたか?」
150 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:44:40 ID:???
白衣が重ねてオルガに問う。
「舌下投与で2時間前に。血中濃度がやや高めだが、状態は安定してる」
「グリフェプタンのストックは? いくらか持たせていただろう」
「支給された分だけ残ってるよ。昼の作戦では使用してない」
ふむ、と呟いて腕組みし、白衣が考え込むような仕草をするが、アウルには何の話を
しているのかさっぱり分からない。そこの軍人たちはもっと分からないだろう。
ちんぷんかんぷんなのを隠して無表情を保っている様子を想像すると、滑稽だった。
「なら追加分は要らんか。アウル、お前はどうだ」
「へ?」
ぼんやり軍人を眺めていたところへ急に話をふられ、アウルは妙に裏返った声を上げた。
見れば、白衣の陰気な顔がいつの間にかこちらを向いている。
「あー……前回の最適化は約26時間前だけど、これといって問題は出てないよ」
多分向こう54時間くらいは大丈夫、とおざなりに答えると、白衣は「そうか」と
一度頷いて、それまでずっと脇に抱えていたボードに視線を落とした。
「補給のレーションを食べなかった者があったそうだが、これはお前か?」
「ああ、うん。缶詰あけた瞬間にジンマシン出たんで、アレルギーだと思う」
「後で確認しておこう。体質変化かも知れん。クロトもスティングも問題ないな?」
最終確認のように訊ねる白衣に、問われた二人が無言で頷いた。どうでもいいことだが、
この男と相対する際、ラボの人間は皆表情のパターンが圧倒的に少なくなる。
あらかた確認を取ったのか、白衣は手にしたボードに何事か書き込む――このご時世に、
いまだに紙媒体を使うのは贅沢の一種なのかも知れない――と、
「では作戦を説明する。リー大尉、お願いできますかな」
と言って、背後に立つ軍人の一人を振り返った。
151 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:45:57 ID:???
その視線を追ってリーと呼ばれた人物を見たアウルは、おや、と目を瞬いた。
リーはそろそろ40に足を踏み入れようかという、初老の男である。特に印象の強い顔
ではないが、彼が目深にかぶった軍帽がアウルの目を引いたのだ。
(月と星と太陽の華……地球連合のエンブレム?)
よく見れば、その軍服も赤道連合のものではない。間違いなく地球軍の士官である。
怪訝に思うアウルの前で、リーは居ずまいを正して敬礼した。
「大西洋連邦のイアン・リー大尉だ。君たちを指揮することになった。よろしく頼む」
咄嗟に敬礼を返せたのは、訓練の成果というより、単にリーの所作にあまりに非の打ち所
がなかったためだろう。アウルは戸惑いがちに名乗りを返した。
「……アウル・ニーダです。その、よろしくお願いします」
アウルに続いて、残りの3人がおいおい簡潔に自己紹介を済ませると、
リーは敬礼をといて傍らの軍人に何事が耳打ちした。軍人は頷くと、全員がリーを残して
どこかへ駆けて行ってしまった。
その場に6人だけが残されると、リーは鷹揚に口を開いた。
「さて、恐らく察しはついていると思うが、今回のことは色々なところに無茶を通して
ある。無用な心配だとは思うが、他の部隊の人間に他言はせんようにな」
「はあ……分かりました。それで、僕らは一体何をすればいいので?」
釈然としない様子で訊ねたのは、クロトである。リーは手を腰の後ろで組むと、
「大したことではない。敵情視察だ。……ああ、それと、そんなにしゃちほこばって
喋らなくて良いぞ。私は正しく君たちの上官という訳ではないからな」
と、妙な物言いをした。アウルは事態がいまいち呑み込めないまま、
隣で同じように眉を寄せているクロトと視線を交わした。
(こいつ……何だ?)
152 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:47:28 ID:???
結局、この男は一体何者なのだ。
「とりあえず階級を決めておくが、サブナックが軍曹、残りが一等兵の扱いになる。まあ
これも形式的なものだから、君たちの間では気にしなくていい」
「待ってくれ、正規軍がそんなことでいいのか?」
リーの台詞を遮るようにして、スティングが口を挟んだ。
だが、リーは至極あっさりと首肯してみせた。
「構わんさ。さっき無茶を通していると言ったが、ほとんど非公式に近い任務だ。
無論、命令無視をして良いという意味ではないがね」
反応に窮して、アウルは沈黙した。リーはその実直そうな外見に反して、
言っていることはやけに放漫というか型破りである。
そのまま一様に黙りこくっていると、やがてどこからともなく、ガラガラと何か車を
引きずるような音が近付いてきた。リーが肩越しにそちらを向く。
「それと、あれが今回特別に支給される装備だ」
見れば、やって来たのは先程の軍人たちが、数人がかりで押す荷車だった。
アウルは背伸びをして、そこに乗せられている物を確認しようとし――
「――はあ?」
いきなり絶句させられた。
「……何だこりゃ」
信じられない、といった様子のオルガの言葉は、
アウルたち4人の所感をよく表現していたと思われた。
強いて言うなら『大砲』である。だが、初見ではただの鉄塊にしか見えない。
無論それも、迷彩柄に塗装された砲身に、トリガーらしきものが付いていたから砲だと
認識できたに過ぎない。一抱えはある、どころではない。全長は2mに程近い
153 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:48:13 ID:???
(ていうか、普通に僕よりでかい。何だこれ、撃てるのか? それ以前に持てるのか?)
およそ歩兵の装備とも思えない巨体を前に、アウルが言葉を失っていると、
先程から無言で佇んでいた白衣の男が言った。
「150mm対モビルスーツ無反動砲だ。といっても対艦徹甲弾の応用に過ぎんが」
「150!? これが無反動砲だって!?」
ぎょっとしてアウルは叫び声を上げた。白衣はしれっとして頷く。
「ザフトのカーペンタリア降下作戦の折、突貫作業で造られたやつを拝借してきた。
まあ、元々はジープの装備だが、これでも小型化はしてあるぞ」
「いや、それもあるけど、そういう問題じゃねえだろ?」
呆れ果てた様子で言い返すクロトは、今にも頭を抱え出しそうだった。
彼は大仰な動作で腕を振って、件の『無反動砲』を示すと、
「これを持ってどこに行くと思ってんのさ? 森の中だぜ? あんた、草が膝の上を
越えてるような森を歩いたことあるの?」
「というか、それ以前にこれ、何式だ。ガスか? カウンターマスか?」
いつの間にか砲に近寄って砲身に触っていたオルガが、そんなことを言って首をひねる。
すると、白衣がボードに挟んだ紙をぺらぺらとめくった。
「ガス式のようだな」
「ちょっと待て! あんた、俺たちに自殺してこいってのか?」
スティングが顔色を変えて白衣に詰め寄る。
――無反動砲とは、作用反作用の法則を応用し、発射時の反動を殺す兵器である。
発射と同時に砲弾と同質量のバラストか、ガスを後方から噴射して相殺する。
それゆえ、撃つ時は背後にスペースを確保しておく必要があるが、
いかんせんあそこはあの通りの樹海である。加えてモビルスーツの装甲を貫くだけの
反動を殺す物とくれば、その実用性はもはや絶望的だ。
154 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:49:02 ID:???
そんなものを持ち歩くことをさせられる。
早い話が――自分達は、かなり直裁に「死ね」と言われたに等しいのである。
「そんなことは言っていない。スティング、お前は私を誤解していないか?」
言いながら、にやり、と悪辣に口の端を吊り上げた白衣の顔に、
この男が全て分かっていることを確信して、アウルはぎっと歯を食いしばった。
「てめえ――ふざけんのもいい加減にしろよ!」
思わず掴みかかろうとする彼に、白衣が一転して警戒するような視線を向ける。
クロトが舌打ちして制止に入ろうとしたのが見えたが、
その前に一本の腕が伸びてきて、アウルの肩を静かに押し留めた。
「その辺にしておけ。失礼ですが、貴方は少し黙っていていただけますかな?」
虚をつかれて、アウルが振り返って見上げた先に居たのは、リーである。
彼はその少し目じりの垂れた双眸で、じっと白衣の男を見ていた。
「リー大尉、私は何かまずいことをしましたかね?」
おどけるように白衣が肩をすくめるが、対するリーはあくまで淡々としている。
「そうですな。貴方の物言いは、兵の士気を下げるもののように見受けられます」
にべもなくそんなことを言い放つ彼に、アウルは軽い驚きを覚えた。
「兵に、士気ですか。私には分かりかねるものですな」
「ならば私にお任せ下さい。彼らのコンディションチェックが終わったのなら、
もう結構ですので、貴方は先に戻ってお休みになられた方がよろしいかと」
つまり、ここから失せろということだ。
155 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:50:02 ID:???
アウルは、白衣がどんな反応をするのか、半ば好奇心で見守ったが、
期待に反して彼は嘆息と共に頭を振っただけだった。
彼は「では、そうするとしましょう」などと言うなり、至極あっさりと踵を返すと、
そのままテントの向こうへと消えていった。
(……追っ払っちゃったよ)
心持ちこっそりと、アウルはリーの顔色をうかがった。
リーは、どこか冷ややかな目つきで、白衣が消えた方を見ていた。
やがて、不意に溜め息をつくと、リーは無反動砲の傍らに立つ軍人たちを振り返った。
「……お前たちはもう準備にかかれ。後は私がやる」
「了解です、リー大尉」
言われるなり機械的な動作で敬礼し、軍人たちは足早にどこかへと走り去った。
そうして、その場には5人と無反動砲が残される。
リーはくるりと振り返ってアウルたち4人と向き合うと、それぞれの顔を順に見回した。
「さて、そろそろ説明に入ろうと思うが、良いかね?」
「え、ああ……はい」
スティングが、そういうことをする機械のようにかくんと頷く。
するとリーは、砲の荷台から地図の貼ってあるボードを取り出した。
「始めにも言ったように、今作戦の目標は敵保有戦力の確認だ。具体的には、向こうに
何機の、どういう機種のモビルスーツがあるかを把握できれば良い」
「敵の人数や装備はいいのか?」
オルガが訊ねる。リーは腕組みして少し目をふせた。
「それも確認できるに越したことはないが、あくまで二の次だな。いかんせんモビル
スーツの危険性が高すぎる。対抗手段がそこのあれでは」
言いながら、ちらりと彼が目をやったのは、例の無反動砲である。
よく見ると、砲は一番手前の物の向こうに3つ、合計4門が転がっていた。
156 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:50:55 ID:???
「……ていうか、あれ、一人一本抱えて撃てっての?」
いささかうんざりして、アウルはリーに言ってみた。
すると、リーはそこで初めて、困ったように顔を歪めた。そうして、
「いや、そこまでの無茶を聞かせるつもりはない。あの御仁はそうさせたがっている
ようだが、私が許さん。通常通り、二人一組に一門の支給になるだろう」
と、アウルの意表をついた。
買いかぶりではない――買いかぶっているつもりはない――が、あの白衣の男はラボの
実質的な最高権力者であり、その背後にある権力の存在は侮れない。
少なくともアウルは、彼の意向が通らなかった場面を、ラボの内外で見たことはない。
「……大丈夫なのか? あんた、そんなことして」
神妙に押し黙ったアウルの心境を、スティングが控えめに代弁した。
するとリーはかすかに笑って、
「たかが学者ごときに、言いくるめられた腹いせに制裁などさせていては、軍隊の顔が
立たんよ。それに向こうもそれほど短絡的ではあるまい」
ふむ、とオルガが声を漏らして、再び砲身に触れた。
「ならいいが……しかし二人一組っつっても、そもそもこいつは持ち上がるのか?
見たところまともな重量じゃなさそうだが」
リーは腕組みを解くと、先程白衣が去っていった方へ顔を向けた。
「普通なら大きすぎて持ち運びも困難だが、君達ならば使えるそうだ。……話を聞いて
いて思ったが、やはりこのような物を扱うのは初めてなんだな?」
「そりゃあ、まあね。使う意味が無いし、あんたなら分かるだろ?」
クロトがどこか苦笑するように言う。
157 :
シリアス:2006/03/14(火) 00:51:40 ID:???
それを聞いたリーは気重そうに溜め息をつくと、心持ち肩を落としてうめいた。
「……そうだろうな。全く、道楽で戦争をしているのではないというのに」
彼の呟きは、どことなく疲労感のようなものが漂っていて、アウルの胸のうちを複雑に
させた。何と答えたら良いのか、何とも言えない気分だった。
リーはしばらく黙っていたが、そのうち気を取り直したように顔を上げた。
「しかし、まあ、これが一番小型で扱いやすい、というか扱える可能性が高い対モビル
スーツ装備であるのも確かだ。ガスのバックブラストについては――頭を使ってくれと
言わざるを得んのが心苦しいが、そこは理解してくれると助かる」
「了解。まあ、あいつが使えるって言ったんなら、たぶん使えるんだろう。
あんたが気にすることじゃねえさ」
軽い調子でそう言って、オルガが砲身をぱしんと叩いた。そのどこか小気味の良い音に
引き寄せられるようにして、アウルは砲に近寄ってみた。
砲身の脇に腕を差し入れる。
「いや、何度も言うが、使わなければそれに越したことはない。無理はするな。
君たちは優秀な兵士なのだろうが、命は大事にする義務がある」
背後からのリーの声を聞きながら、アウルはぐっと全身に力を込めた。
腕の筋肉が隆起し、無反動砲の砲身が揺れる。
下半身と背筋の力をフルに使うと、存外簡単に砲の巨体が持ち上がった。
アウルは、口の端が自然とつり上がるのを感じた。
砲を肩に担ぎ上げて、身体ごとリーの方を顧みる。
「大丈夫、うまくやるさ。期待してくれていいぜ、大尉」
そうして不敵に笑って見せる。
リーは、一瞬ぽかんとしたような顔をしたが、すぐににっと唇を引いて笑った。
続く。
皆さんマジでお久しぶりです。今回はなるべく科白中心にして地の文を
ダイエットしたつもりなんですが、何か長くてうざくなっただけのよーな…
こんなもので良ければ、これからもお付き合い下さいな(;´Д`)
シリアスの人乙!
こんなものなんていわずにいつまでも付き合いますぜ!!
オルガたちに加えてリーさんが出てるのも嬉しい
シリアス氏乙華麗
原作ですらほぼいなかったことにされてたリーさんが出てくると
本当に嬉しい…_| ̄|○学園とか
そういや学園で服装検査とかあったら大勢引っかかりそうだ。
6馬鹿の改造軍服は言わずもがなだけど
ナタル「アルスター!スカート丈を詰めるな!女子高生かお前は!!」
フレイ「ええ〜〜爪だってこないだ言われたから短くしたのに…マニキュアも落としたし」
ナタル「口ごたえしない!再検査までにちゃんと戻しておけよ。…それから…(ちらり)」
ネオ「……えっ、俺?いや、これはアリでしょ?見逃してよ艦長さぁ〜ん」
ナタル「しかし…」
関俊声「異議あり!!仮面は顔の一部ですッッッッ!!!」
ナタル「!?」
ネオ「(キュピリーン)こッこれは……奴!?」
リー「不審な部外者ですな。」
シリアス氏超乙です
すげぇ面白いです!続き期待してますよ〜
>>160 ちょwwwww仮面はメガネかwwww
もしメサイア攻防戦に6馬鹿がいたら・・・シンは問答無用で裏切りそうなんだが
幾らステラがいるとはいえ、フェイスにまで引き上げてくれた議長を裏切ったりはしないだろう。
クロト「・・・!うげぇぁああ!!!」
シャニ「ぁうぁうぁうぁうわぁああ!!!!」
オルガ「・・・薬切れだぁああ!!!おっさんっっ!!!薬くれよぉおお!!!」
ムルタ「ああ、忘れていましたねーはい!どうぞー」
10分後
クロト「・・・!うぇええふっふっふっ!!!」
シャニ「ちょーーーーーっちょっちょっちょっちょっ!!!!」
オルガ「・・・おい、おっさんっ!!これ全っ然きかねーじゃねーかよー!!」
ムルタ「やっぱりポーションじゃダメですかねぇ?折角コンビニで買ってきたんですけどねぇ」
オルガ「おいこら!ぶっとばすぞテメー!!!」
クロト「・・・僕は・・・僕はねぇ・・・RPGはやらないんだよぉおおお!!!」
シャニ「ちょっ・・・ちょこぼぉおおおおーーーー!!!」
ああ、あれなんかフツーにリポDみたいな味だったな
やっぱハーブとかじゃ落ち着かんかw
ステラ「お魚…見ればいいの…」
6馬鹿を寝かしつけて(とりわけ「一緒に寝て」と駄々こねるステラをあやして)艦橋にあがるフレイ
フレイ「艦長、コーヒーどうぞ。」
ナタル「すまんなアルスター大尉。」
フレイ「艦長も頑張りますね。」
ナタル「これが艦長としての責務だからな、ところでパイロット達は寝たか?」
フレイ「ええ、みんなここの所の戦いで疲れていましたしぐっすりと寝ていますよ。」
当然であった、ドミニオンは独立部隊として各戦線の尻拭いとして戦場を回りつけたからだ。
ナタル「しかし、上層部は何を考えているのだ?守るべき民間人を圧政をしいて押さえつけるなんて全く馬鹿だ。」
フレイ「変わりましたね艦長、2年前はそんな事も言わなかったのに。」
ナタル「そうだな、2年前の私ではまったく考えられなかった。だが一番変わったのはアルスター、あなたではないのか?
あの戦争が終わってからお前は軍をやめることが出来たが拒否した。何故だ?」
フレイ「確かに、軍を辞めることもできましたが、パパもママももいなくて一人ぼっちだった。確かに家はあったけど
私の家はやっぱりここ(ドミニオン)だった。アズラエル理事もパパ代わりになろうとしてくれて私を支えてくれましたし、オルガ
もクロトもシャニも私の事をなんだかんだ言ってくれて支えてくれた、だから私も彼らを支えたかった、だから
私は必死に勉強したし訓練もいっぱい受けた。」
ナタル「そうか、あなたにとってここは家か。それでパイロット達は?」
フレイ「さしずめ手のかかる弟と妹って感じですねふふ。」
ナタル「そうか、随分と強くなったな。」
フレイ「ええ、艦長ほどではありませんが。」
ナタル「では私は何だ母か姉か?」
フレイ「うるさい小姑って所ですかね。」
ナタル「全く、言ってくれるではないか。」
(プシュー)
ステラ「ふぇぇぇぇ、ヒック、ヒックステラ怖い夢見た、フレイ一緒に寝ようよ〜。」
ナタル「やれやれ、アルスター大尉、仮眠時間与えるからしばらく休んでおけ。」
フレイ「艦長?まだ仮眠時間は早いですよ。」
ナタル「しばらくは大丈夫だ、周辺には友軍がいるしな。妹の面倒を見るのも仕事だろ・・・お姉ちゃん?」
フレイ「艦長・・・そうですね。フレイ・アルスター大尉仮眠時間に入ります。」
ナタル「うむ。」
ステラ「フ〜レ〜イ〜、早く一緒に寝ようよ(ギュ〜。」
フレイ「はいはい。」
(プシュ〜)
ナタル「フレイの言うとおりだな、この艦は軍艦だが家のようだな。」
変な時間に起きて保管庫あさってたら、シリアス氏の続きが
すごい読みたくなってきた。最近来てないみたいだったから
本スレの方にそうカキコしとくかな・・・と思ったらうpされてたんで嬉しい
相変わらずGJです。
続き機体age
>>168 ・・・フレイに懐いてるステラが可愛いなあw
フレイもいい感じだ。
乙であります!
『あお〜げば〜とお〜とし〜わが〜師の〜恩〜』
ステラ「うぐ…うぐぅ…うえぇぇ」
フレイ「ほら、泣かないの」
ナタル「卒業生代表!!スティング・オークレー」
スティング「はい…答辞…」
クロト「卒・業!!」
アウル「長かったような…短かったような…」
オルガ「(実質何もやって無い気が…)…ん?こら、シャニ。寝るな」
シャニ「…泣いてるんだよぉ」
ナタル「…では、来賓の方よりお祝いの言葉を…アズラエル財団よりムルタ・アズラエル氏」
オルガ「…何でわざわざ来賓で来るかなぁ」
アウル「来賓の話は長い。これ法則」
ムルタ「卒業おめでとう。あー皆さん。知性と品格だけは壊してはいけませんよ」
クロト「…オーブで似たような台詞を聞いた気が…」
ナタル「えー続いてロゴスより、ロード・ジブリール氏」
ジブリ「まぁ、短く行こう。これからも頑張ってくれたまえ」
ナタル「PTA会長。イアン・リー氏」
スティング「…PTAだったのか?」
リー「卒業して終わりではない。まだまだ高みを目指せ。若者よ」
シャニ「まぁ、確かに若いけど。この体じゃなぁ…」
ナタル「本校教職員、ネオ・ロアノーク大佐」
ステラ「…ネオだけ階級で呼ばれんるんだ…ぐすっ」
ネオ「あー。ステラ、泣くな。クロト、叫ぶな。シャニ、寝るな。アウル、落ち着け。オルガ、スティング、ご苦労だった」
フレイ「…もう少し柔らかい言い方もあるだろうに…」
ナタル「全員起立!!校歌斉唱!!」
遡ること1時間前
ステラ「今日の授業はなんでっしょ〜」
クロト「こら、ステラ。教室にストライクとイージスを持ってくるな」
アウル「ま、ステラだし」
オルガ「しっかしおっせえな。呼びに行くか?」
スティング「…いや、来たようだ」
シャニ「ZZZ…」
ネオ「お?お前らこんなとこにいたのか」
アウル「こんなとこ〜?」
ムルタ「皆さん、すぐに作戦会議室に集まってください」
スティング「敵か!?」
ジブリ「…まぁ、来て見ればわかる」
オルガ「えーと…国立連合ドミニオン学園第一期生 卒業証書授与式……あん?」
ステラ「…卒業…?お別れなの?」
アウル「唐突だなぁ…まだいろいろやって無いじゃん」
ムルタ「まぁ、卒業シーズンですし」
スティング「それだけかよ!!」
ジブリ「ほら、入った入った」
クロト「おい、シャニ起きろよ」
シャニ「………ZZZ」
『黒くたたずむ 学び舎で
学ぶに励め 若者よ
いざ進み行く その道は
何処へも続き 果ては無い
例え傷つき 倒れても
心にいつも ドミニオ〜ン』
オルガ「まさかこのためだけに校歌作ったんじゃないだろうな」
アウル「あるあ……ありうる?」
ステラ「ぐすっ…あ〜ナタルも泣いてる〜」
ナタル「…お前達は…(ぐすっ)…今日、卒業…(ぐすっ)…するわけだが…(ぐすっ)…これからも…(ぐすっ)…
学ぶことを…(ぐすっ)…怠らず…(ぐすっ)………」
クロト「…感・涙!!うええぇ」
ナタル「………大佐、換わってください」
ネオ「…つまりだ、己に恥じること無い行動をとり、他人に模範的となるよう勤めろ。では、卒業証書を授与する」
ネオ→アウル「お前は…もう少し冷静になってもいいな。まぁ、元気なことは良いことだが」
ネオ→オルガ「お前は…よくこいつらの面倒を見たな。大人の本が欲しければ俺のとこに来い」
ネオ→クロト「お前は…ムードメーカーだからな。これからも場を盛り上げていってくれ」
ネオ→シャニ「お前は…もう少し覇気があるといいな。クラシックなら理事が持ってたから借りたらどうだ」
ネオ→スティング「お前は…悪い、一番頼ってたな。リーダーとしてはハナマルあげよう」
ネオ→ステラ「お前は…こら、泣くな、引っ付くな…あーあー…卒業証書が涙と鼻水で…まぁ、素直なことはよろしい」
ムルタ「…では、卒業生退室!!あとは自由時間です」
オルガ「卒業…ねぇ」
ステラ「…カラオケ行って暴飲暴食しよう」
クロト「酸・性!!」
シャニ「…クロトが同音異義語を…」
アウル「シャニこそそんな単語を使うなんて…」
スティング「よしっ!!パーティの始まりだ」
6馬鹿「おー!!」
ステラ「ストライク、イージス、おいで!!」
ムルタ「…ここ、空の上ですよね。どこでカラオケや暴飲暴食を…?」
ジブリ「自分達の部屋でお菓子やジュースで騒ぐんでしょう」
ナタル「差し入れを後でもって行きましょうか」
ネオ「酒は…?」
ナタル「……良いでしょう。ただ、あなた方は彼らのパーティに参加してはだめですよ」
ムルタ「……感無量…ですね」
ジブリ「我々も今日は飲みましょう」
リー「酒もつまみも用意してあります」
フレイ「場所の確保も出来てますよ」
ナタル「…では、今宵はゆるりと…」
次の日
ステラ「…あ。みんな」
アウル「…ステラもかぁ…あとはシャニだけだけど…」
オルガ「ついここに集まっちゃうよな」
クロト「昨日卒業式したばかりなのに…卒業して気づく、学校のよさ」
シャニ「…あれ?何でみんなも居るんだ?」
スティング「全員集合…か。これであの4人の誰かが来て授業を始める。とか今にも起こりそうな雰囲気になったな…」
ステラ「卒業してもみんないっしょだもん!!」
ガラガラガラ
ナタル「おっ。全員そろってるな」
ネオ「遅刻者はなし」
オルガ「!?」
クロト「夢か現実か…」
ムルタ「さて、おはようございます」
ジブリ「んー。今日もいい天気だ」
シャニ「………」
スティング「なぁ、俺たちは昨日卒業したはずだろ…まぁ、教室に集まっておいて言っても説得力無いが…」
ネオ「諸君! ドミニオン学園初等部の卒業おめでとう」
ナタル「そしてドミニオン学園中等部に入学おめでとう」
6馬鹿「な、なんだってー!!!!」
…完
いい話や…ほんとにいい話しや
ところで完とついてますが、まさか終わりですか?
個人的にはまだ続けて欲しいですがダメですかねえ?
176 :
学園作者:2006/03/17(金) 12:54:11 ID:???
えー…唐突ですが、完結です。
今まで駄文で申し訳ありませんでした。
多分、学生は、今日終業式じゃないかと思い、それにあわせました。
中等部はありません。が、もしかしたら小ネタをいつか投下するかも知れませんし、
>>160氏のように学園をネタにしたSSを投下していただくこともうれしいです。
他にも常夏+ふぁんとむぺいん で大小ネタがあれば書かせていただきたいと思っています。
今まで本当にありがとうございました。
終戦氏、シリアス氏、あとDominions(スペルあってたっけ)氏、他長編職人さん。頑張ってください
では、また
177 :
175:2006/03/17(金) 13:29:04 ID:???
学園作者さん
個人的には一番好きな作者さんなので残念ですが仕方ないですね。
こちらこそ、今まで本当にありがとうございました。
また、気が向いたらいつでも投下してください。
学園作者様、お疲れ様でした!また何か投下して下さったら嬉しいです!
179 :
シリアス:2006/03/17(金) 19:29:09 ID:???
遠くで野犬の声がする。
おおん、とどこかで一匹が鳴くと、またおおん、とどこかで違うものが鳴く。
この応酬が、かれこれ一時間近く続いている。
何か密に連絡を取り合う必要があるのか、
しかしステラには彼らの意図までを量ることはできなかった。
(犬が一匹、犬が二匹、犬が……たくさん)
とりとめもなく、遠吠えの主を数えかけて、すぐに数え切れないことに気付く。
もう何度目かになる、思考の停滞に再び没入しつつ、ステラは膝を抱えなおした。
彼女がその身を押し込めているのは、大の男が3人がかりで手を伸ばして、ようやく
周りが囲えるかという巨木のウロである。
シャニは居ない。先刻――数分前かも知れないし、数時間前かも知れない。暗すぎて
時間の感覚が覚束ない――偵察に出て行ったきり、彼はまだ戻ってこない。
とりたてて銃声や、人が騒ぐような音は聞こえないから、無事でいることは分かる。
分かるのだが、他に考えることがない上に、彼女は少し悲観的なたちである。
崖から落ちたかも知れない、声を出せないうちに殺されたかも知れない、ステラのことを
見捨てて行ってしまったかも知れない――などといった不吉な想像を巡らせるうち、
彼女は不毛さのあまり思考を停止することにした。
(……もう少ししたら帰ってくる。まだ、もう少し)
とりわけ最後の可能性は、様々な感情を喚起して彼女の喉を詰まらせた。
置いていかれることは悲しい。敵地にいる不安や、脱出の可能性の高い低いではなく、
あの少し丸まった背中に置いていかれることが悲しかった。
早く、早くと、口の中で小さくステラが呟いた時、
不意に近くで草を踏む音がした。前触れもなく、唐突に。
それが足音を殺すことを止めた待ち人の到来であることを悟り、
ステラは思わずウロから頭を出した。
「――お前、意外と耳いいんだ」
待ち人ことシャニは少し驚いたふうに、紫の隻眼を瞬いていた。
180 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 19:30:08 ID:Zi7IiQWB
笑いもしない彼の姿に、自分はきっと顔を輝かせているに違いないとステラは思った。
「おかえり、おかえりなさい」
「ただいま。……ああ、いいよ出てこなくて」
言いながらステラを手で制し、シャニはのっそりと巨木に近寄ってくる。
出て行った時と変わらない挙動。怪我もしていないようだ、と彼女が安堵していると、
ふと彼はウロに手をかけた体勢で動きを止めた。
「なに?」
不思議に思って見上げるステラに、シャニは意味ありげに笑んでみせた。
その途端、ばらばらと、何か丸いものが沢山ウロの中に落ちてくる。
「土産だよ。食っていいぜ」
うわ、と咄嗟に身を引いた彼女に、シャニがそんなことを言った。
みやげ、の意味が理解できないまま、
反射的に手を伸ばしてステラはその丸い物体を掴み上げた。
「おみやげ……果物?」
見上げると、シャニはウロに入ってくるところだった。
そうして、ステラの向かいに腰を下ろす。
「その辺で取ってきた。蛇ぶちのめして踊り食いするよりマシだろ?」
塩もねえし、火はおこせないし、と果物の一つを手に取る彼に、ステラは首を傾げた。
「蛇、食べるの?」
「食べるよ。食べないの?」
むしろどうして食べないのだ、とでも言いたそうな様子の彼は、服の袖で果実を数回
磨くと、おもむろにそれをステラに投げてよこした。
慌ててそれを受け取ると、彼女は難しい顔をつくってその実を凝視した。
「……食べたことない」
181 :
シリアス:2006/03/17(金) 19:31:30 ID:???
sage損ねた吊ってくるorz
ふうん、とシャニが気の抜けた相槌を打つ。
「不味いよ。ものすごく」
「そうなの?」
「うん」
無表情に首肯して、自らの分と思しき細長い果実を手に取る彼を、
ステラはぼんやりと眺めた。
最初の無口さが嘘のように、彼は多弁だった。
どんな心境の変化だろうと思いつつ、気を取り直して手の中の果実を一かじりする。
意外に柔らかい果肉がはじけて、口の中に甘い汁が広がった。
「……甘い。おいしい」
「そりゃ、良かったね」
そのシャニの声音の苦々しさに、ステラは疑問符を浮かべて顔を上げた。
シャニは口をもぐもぐと動かしながら、苦りきった視線で例の果実をねめつけていた。
「不味いの?」
口にものを入れたままステラは訊ねた。
「味がしない。砂食ってるみたい」
「……ステラの、あげる?」
「……要らない」
嘆息と共に呟いて、シャニは脇へその果実を放り捨てた。
同時に、口の中のものが嚥下される。ごくりと上下する喉仏――これがスティングに
あって、アウルにないことを指摘すると彼は怒る――をステラは見ていた。
そうして彼は足元から新たに楕円形の果物を取り上げると、かぶりついた。
「……おいしい?」
シャニはしばらく果肉を噛み砕いてから、ぼそりと答えた。
「まあまあ」
182 :
シリアス:2006/03/17(金) 19:35:43 ID:???
そうして、残りの半分を一気に口の中に放り込んでしまう。
膨らんだ彼の頬に、ステラは実験用に白衣の一人が飼っていたラットを連想した。
だが口に出してネズミ扱いする訳にもいかないので、とりあえず彼女は
手の中の果実を片付けることに専念した。
「ああ、そういえばさ」
シャニが不明瞭な発音で話し出す。
「一通りまわったけど、目ぼしいものは何もなかったよ」
ステラは果肉を呑み込んでから、首をかしげた。
「目ぼしいもの?」
「敵の本陣とか、本拠地っぽいとことか。流石に暗すぎて分かんなかった」
そんな遠くまで行かなかったけど、とくぐもり声でシャニ。
ステラは最後の一片を口に入れると、少し目を伏せて考え込んだ。
敵との遭遇が多いことから、敵本陣の近傍に居るのではないかと言い出したのは彼だ。
それゆえ、現在位置が分からないならせめて敵との相対位置を、と偵察に出たのだが、
確かにこの暗さでは専用装備がないと厳しいだろう。
「月も隠れたし。しばらくここで動かない方がいい」
そんなことを言うシャニの声に、再び顔を上げた瞬間、
ステラは新たな果実を手に取った彼の姿を目にして声を上げた。
「――あ、待って」
かじりつこうと口を開けた状態で、シャニが動きを止める。
「なに? 欲しいの?」
「違うよ。それ、食べられない。ええと……」
ステラはそこで言葉を切ると、ウロの底に転がったいくつかの果実に目を走らせた。
それから、シャニの手にした物とよく似た一つを取り上げ、差し出す。
183 :
シリアス:2006/03/17(金) 19:36:52 ID:???
「こっちなら大丈夫。よく似てるけど、そっちは甘くないの」
シャニは目を丸くして、まじまじとステラと果実を見ていたが、
やがて果実を受け取った。持っていた物と比較するようにじっと見つめる。
「お前、分かるの?」
「うん。ゆりかごでね、覚えてきたの」
「ゆりかご?」
シャニが素っ頓狂な声を上げる。彼は首をひねって考えるような仕草をしたが、
ややあって足元からもう一つ、果実を取り上げた。
「じゃあこれは? 食える?」
「それは平気。でも、食べ過ぎると消化に悪い」
すると、シャニはその隻眼で真っ直ぐにステラの目を見つめてきた。
ステラは不思議に思って瞬きする。どこか探るような目つきだ、と思った。
「……ねえ、じゃあお前、他にどんなこと覚えてんの?」
ひとしきりそうやって沈黙してから、唐突にシャニは言った。
「他? ……他って?」
「地形とか、その辺の木の名前とか。ゆりかご? で、覚えてきたこと何でも」
ステラは胸の前で手を組んで、俯いた。何でも、と口の中で復唱してみる。
そうして少し記憶を探ってから、ステラは首を横に振った。
「ううん、今度のは、食べ物のことだけ。本当はコンディション・プレーンで
出したいけど、変なもの食べたらいけないからって」
これは白衣の一人の言葉を繰り返しているだけで、ステラもその意図を正しく理解して
いる訳ではないのだが、シャニは何か思うところがあるのか難しい顔をしていた。
やがて、彼は思い出したように果実をほおばった。
「……コンディション・プレーンねえ」
噛みながら喋るのは具合が悪いだろうとステラは思ったが、シャニはそのまま続けた。
184 :
シリアス:2006/03/17(金) 19:38:10 ID:???
「なあ、もしかして、戦ってて気持ち悪くなったらゆりかごに行く?」
「気持ち悪くなる?」
「ていうか、戦ってて気持ち悪くなった時のこと、覚えてる?」
シャニの質問は、内容ではなく単に言葉を変えただけのようで、ステラを戸惑わせた。
夕方に襲われた時も――思えばあれ以降だ、彼の口数が増えたのは――言われたが、
どうも彼の中では戦いとは気持ち悪くなるものであるらしい。
しかし、ステラにはよく分からなかった。
「――分からない。ステラ、覚えてない」
首を振って否定する。シャニは、
「……そっか」
と短く呟くと、それきり果実を咀嚼する作業に戻った。
訳が分からないのは、問われたままのステラだ。
(……なに? ゆりかごが、どうしたの?)
胸に疑問符を浮かべる。察することができれば良いのだが、生憎とステラは元より
他人の考えを汲み取るということは不得手である。
「ねえ……」
躊躇いがちに声をかける。シャニは目だけでこちらを向いた。
「ステラ、何かいけなかった? 戦うと、気持ち悪くなるものなの?」
するとシャニは一瞬、怒っているような、呆れているような、いわく言い難い表情をした。
だがすぐまた無表情に戻って、ふいと隻眼を閉じると顔を俯ける。
そうすると、本格的に彼の表情は読めなくなった。
「さあ。人によるんじゃねえ」
低音で吐き出されたシャニの声は、溜め息に近い。
何か彼の機嫌を損ねるようなことをしただろうかと、ステラは少し不安を覚えた。
185 :
シリアス:2006/03/17(金) 19:39:38 ID:???
「戦うとき、気持ち悪くならないといけないの?」
「そうじゃないと思うけど。お前だってならないんだろ。
感じないものを感じろって言ったって、しょうがねえじゃん」
「……シャニは?」
そこでようやくシャニは顔を上げた。
紫色の隻眼と目が合った瞬間、何故か不意に、ある種の息苦しさがステラを襲った。
それほど、不自然に彼の瞳は冷めていた。
「俺は――気持ち悪いっていうか、怖かった、と思う」
だが彼の言葉はそれ以上の衝撃をもって、ステラに驚愕を与えた。
「怖かった?」
おうむ返しに問い返す。事態がよく呑み込めない。
しかし、シャニは大したことではないように、あっさりと頷いてみせた。
「うん。刺したり、撃ったりする時とか、敵が死ぬ前にこっち向いて、
恨めしそうにこっち見てるのと目が合った時とか、不気味でさ」
ふと、暮れ時の戦闘で、胸を刺し貫いた男の顔がステラの脳裏をよぎった。
充血した双眸と、泥のように倒れた姿を思い出す。
その間にも、シャニは言葉を続けている。
「倒れた相手が、冷たくなって背中に乗ってる気がして、気持ち悪かった。
でも、“気付いたら何も感じなくなって”て、平気になったかな」
記憶を手繰るように、ウロの天井を見上げる彼の話は、
ステラに他人事を更に人づてで聞いているような希薄感を覚えさせた。
「……平気? 今も?」
「うん。今はもう何もないよ」
頷く、シャニ。彼はふとステラを一瞥すると身を乗り出し、
「もうずうっと昔の話」
と言って、ぐい、と指の背でステラの頬を押し込んだ。
186 :
シリアス:2006/03/17(金) 19:41:21 ID:???
結構な力で押しているのか、少し痛みを感じる。更には、そのままごしごしと
顔をこすり始めるので、流石にステラは顔をしかめた。
「何してるの」
咄嗟に相手の手首を掴んで、その暴挙を押し留める。
しかしシャニは特に悪びれる様子もなく、こんなことを言ってきた。
「だって、なんか泣いてるから」
「え?」
反射的に手を触れた先に、確かに水の感触があって、ステラは自分で驚いた。
本当にとめどなく溢れてくるので、拭った先から頬が濡れていく。
何故、とステラは半ば呆気に取られた。
「……あれ?」
唖然とする。その間に、シャニは掴まれていない方の手で――若干、
力加減を緩めて――再びステラの頬をこすり始めた。
ステラはただ、不可解だった。
理由も分からないまま、何故か涙は流れ続けた。
シャニはじっと黙ったまま、指の背でステラの涙を拭い続けた。
続く。
ageちゃってごめんなさいごめんなさいごめんなさいorz orz orz
もう二度と不慣れなナビなんか使いません許して下さい…。
学園氏、お疲れさまでした。いつも楽しく読ませていただいてました。
ほのぼのしたドミニオン学園の面々が好きです。これからもネタと暇の許す限り
投下し続けてもらえると非常に嬉しいです。
あと読んで下さってる皆さん、今回と前回はそれまでの文体を変えて
会話中心にしたつもりなんですが、前のとどちらが読みやすいでしょうか?
よろしければご意見を聞かせていただけるとありがたいっす。
GJ! シャニかっこいい!
続き待ってます!
乙です!シャニがお兄さんしてる…w
自分はずっと楽しんで読ませて頂いてますので、特に挙げられる所がありません。シリアス作者様の文は情景が手に取るように判るのでどちらでも大好きです!
偉そうに言って申し訳ありません。素人意見ですが、参考になれば幸いです。
>>171-174 いやあ・・・完結ですか。
このシリーズ、毎回楽しみにさせていただいておりました。
ほのぼので、楽しそうで、好きだったなあ、学園さんの描写。
お疲れさんでした。
>>179-186 ううむ・・・・これまた良いですな。
ていうか、どんどん面白くなってるのがすげえw
シャニとステラの会話、雰囲気出てていいなあ
今回もGJ! です
受験だ何だで、久々にこのスレを見た。
一言だけ言わせて下さい。
職人さん、マジGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!。・゚・(ノД`)・゚・。
192 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 22:30:27 ID:pxmUWtje
おぉお新作いっぱいきてる
どれもGJです!!
「大体、戦場を駆る戦艦というのは滅多なことでは壊れない様に作られているんです。
そりゃあ戦闘中に母艦が先に壊れてしまっては?戦ってる者達も戦意消失・路頭に迷うホームレス同然。
誰だって一度は荒ぶる大海に出て、立派に成長を遂げ、豊かで穏やかな川に帰るのです。
え?それは鮭だって?結構じゃない、鮭。僕はこういう庶民的な食物だって有難く頂きますよ。
そこのつまらなそうな顔してる大佐に少しは見習ってほしいですねぇ……僕を。」
鮭じゃなくてアンタかよ!と小さく会話の矛先を向けられた男が吠える。
男はネオと名乗っていた。今この艦の中ではそれ以外の名前はない。
隣で平然と長い演説(と、ネオが以前陰口を叩いていた)を聞いていた女がつい、と前に出る。
女はナタルと言った。潔癖そうな雰囲気が凛として美しい大人の女だった。
「理事、話が反れてます。」
「そう?まぁともかく、僕が言いたいのはこうです。」
「ドミニオンはもう駄目だ、と?」
なんで先にアンタが言うんだ!と食ってかかる男、国防産業理事・ムルタ。
(蛇足だが、彼と彼女はいつもこんな小競り合いをしている。決まって勝つのはナタルだ。)
欠伸をかみ殺そうとしていたネオがナタルの言葉に驚き、勢いよく彼女の肩を抱いた。
「駄目って!おいおい、何言ってるんだよ、艦長!」
「幸い、めぼしい戦いは既に幾多もくぐり抜けてきました。この艦も役目を全うした、ということです。」
「言い方変えただけじゃない、ちょっとちょっと。もっと分かりやすく言えよ!」
「まぁ、じゃその続きは再び僕が説明しますよ。」
ムルタは軽くこほんと咳払いをしてからチラリとナタルを見た。
邪魔はするな、という視線を送れば彼女はつんとすました顔をした。
それが彼には憎たらしくもそこが彼女の美しさでもあるのでこれには触れないでおいた。
「いいですか?今まで僕達ドミニオンのクルー一同は沢山の戦場に赴きました。
二年前のヤキン・ドゥーエ戦以降、貴方を初めとする新たなメンバーも加えてこの艦は世界を駆けた。
時には宇宙にも出ましたネ。僕達は生れ変わったかの様に、その使命を、任を、全うしてきた。
慈善活動だってしたし、辛い戦いもありました。その結果、このドミニオンは乗員誰もが誇れる艦になった!
……と、ここまではいい。だが僕達の成功の後ろにも無論、犠牲はある。わかりますね?」
「それが…この艦ってことかよ」
「…そこは敵だった者達の命、と先ずは言うべきでしょうがね。まぁ話の趣旨としてはそういうことです。」
アークエンジェル級二番艦・ドミニオンはムルタの話にあるように、遡ることニ年、新たな産声をあげていた。
その決起と相成ったヤキン・ドゥーエ戦で拾った命を、彼等は今一度世界のために役立てようと立ちあがったのだ。
(言わば「街一番の不良が教師に熱い拳をくらって目が覚める」、の図式である。)
若干遅過ぎる目覚めに、彼等はそれから苦労を散々強いられる様になるが、それでも折れはしなかった。
時に不器用に世界を駆けずり回り、新たな仲間を得て、ようやく社会に居場所を見つけたのだ。
そこへ、今回の演説の三日前。ドミニオン整備班の会話より。
【どういうことだ、これはっ?!コントロールパネルが作動しない!そっちはどうだ!!】
【ニ曹!駄目です、先ほどからどうやっても艦が立ち上がらないのですっ!】
【そんなはずはない、第一、我々は二日前から補給や修理作業に取り掛かっているのだぞ?!】
【昨日の1600の時点では正常に作動していました…整備記録にもあります。】
【もう一度だ、艦長達に知れる前に、この艦を元に!元に戻すんだ!!】
知らされる事のなかった予兆。その後出来る限りのあらゆる技術を投入したが結果は変わらなかった。
艦を買い替えればいい、そう新たな仲間のジブリールはムルタに提案したが、それは土台無理な話だった。
人は力がなければ何もできない、とはよくいうが、同時に金もなければそれなりにはなれないのだ。
私財もプライドも捨てて生れ変わったドミニオン、彼達にはとても戦艦一つ買う様な金は残っていなかった。
この緊急事態を、ムルタとジブリールは一部のクルー達にしか知らせなかった。
こんなことを告げればきっと皆路頭に迷ってでも、身銭を切るだろう。それが彼等には心苦しかった。
疲れきった戦艦はひっそりと息を引取った、彼等ははそんな言い回しで一部のクルー達を慰めてまわった。
それ以外のクルーには一言「ドミニオンは引退する」と告げ、新たな道を出来る限り斡旋した。
「そっか……今まで、随分お世話になった…し、なぁ?こいつには…」
瞼が熱くなるのをネオは耐えながら、誰に発した訳でもない言葉を噛み締めた。
隣でナタルは静かに涙を零していた。表情を一つも変えなかったが、その涙は熱いだろう。
ムルタは前髪を少し弄り、床をじっと見つめていた。静か過ぎる艦は悲しみを膨らますばかりだった。
「それで…」
彼等の重たい沈黙を破ったのは、今まで席を外していたジブリールだった。
暗い空気を吹き飛ばそうと、彼は敢えて床にコツコツと音を立てながら彼等に近付いた。
それを汲み取ってかムルタが哀しそうに微笑んだ。
「嘆き、悲しむ、それだけで…よいのですか?大佐。」
「……俺だって!できることなら、とっくにどうにかしている!!」
「フ、そんな怒らないで下さい。悲しいのは…私も一緒ですよ。だが、それだけで果してよいのでしょうか。」
回りくどいいい方にネオは憤慨を隠せずにいるが、ナタルが間に入ってそれを自然に嗜めた。
一度敬礼をしてから、ジブリールに向き直る。
「どういう意味か、解る様に仰っていただけますか。」
「それは、彼が教えてくれるでしょう。いや、賢い貴女達はもう気付いているはずだ。」
「…………これは私の推測、ですが。貴方方が杞憂しているのは…子供、達…のことでは?」
憂いを帯びた笑みで、ジブリールは深く頷いた。後ろでネオが苦痛に顔を顰める。
ムルタは目の前の大型艦を見つめて、そっと眼を閉じた。そして深呼吸を一回。
「言ってません、彼等には……何も。」
絶望した様な表情をネオはした。ナタルは徐に顔を顰めて、やはり筆舌にしがたい表情をしていた。
ムルタは言葉を続ける。
彼等にこの事を告げるのは酷すぎるということ
彼等(エクステンデット・ブーステッドマン)の万全ではない身体を考えて、のこと
今後の自分達を含め、彼等の生活の手配は済んでいること
今後もこのことは彼等に教えるつもりはないこと…
言葉の一つ一つ、ゆっくりと抑揚をつけてムルタは発した。教えを説く父のように。
その場にいた三人の男女はそれを真摯に受け止めた。
泣けもしない子供達のために、大人が泣く訳にはいかなかった。
「彼等は多くを失いました、その中には僕達大人の都合で奪った物も沢山あります。
その罪から逃げることは、もうしたくはない!……そのためにつく嘘もあるでしょう。
彼等は、僕を恨んで当然です。ここまでついてきてくれたこと…いや、ついてこざるを得なかったのか…。
……………僕は父と呼ばれるつもりはない、でも、彼等には父が、母が、必要なんです。
その役を僕は無理矢理彼等から得ました、それを全うしなければ僕は…僕は…」
「……理事、恨まれ役は私もですよ。」
「私もです、この艦の長として立った私こそ、彼等の忌むべき存在でしょう。」
脚を震わせ、よろけるムルタをジブリールとナタルがしかと支えた。
二人とも眼には水滴が溜まり、少しの揺らぎでもそれは弾けてしまいそうだ。
真っ直ぐ、天に向かってしゃんと背筋を伸ばしたネオはそれぞれの肩を抱いて、得意の笑顔をみせた。
皆酷い顔だ、そう彼は心でそれを誇りに思いながら。
「やれやれ、一気に子供が七人もできちまったな!」
「フ、大佐。それはセクハラですね。」
「えっ、そりゃないっしょ、美人なママさん!」
「フフ…ハハハハ、貴方達は新婚さながらですな。我々は祖父、ということになりますかな?」
「ジブリール、僕はまだ老人扱いはごめんですよ。」
動かなくなった戦艦の傍で、四人の男女がささやかに微笑み合っていた。
やがて壊れた艦を前にムルタが敬礼をし、三人もそれに従って厳かに礼をした。
その後、艦がおいてある格納庫は彼の手によって厳重に鍵をしめられた。
この世で恐らく一番大きな墓を後に、子供達の元へ向かう四人が振り返ることはもうなかった。
“プロローグ”
198 :
ホームry:2006/03/18(土) 03:59:02 ID:???
初めまして、先ずは読み辛い文をすみません…
このスレが以前から好きでずっとROMらせてもらってましたが勢い余って、参加させて頂きました。
歴代の職人さん達を前にこんな駄文で恐縮ですが
六馬鹿が好き!ってだけで書いてます。
一応コメディ路線でかこうと思っていますので、お付き合い頂けたら嬉しいです。
>>学園氏
お疲れ様です…!毎回生徒陣・教師陣とも笑わせて頂いてましたw
是非また作品を読ませて頂きたい所ですが、今は本当にお疲れ様でしたと言いたいです!
>>シリアス氏
シャニが男らしくて人間らしくて、表現の素晴らしさに感動しました!
ステラのズレっぷりも可愛く、素直さが全面に出ていて萌えてしまいました…
続きを楽しみにしています!
GJ!新作だ!何かワクワクする始まり方ですね。続きを楽しみにお待ちしてます!
おお、新しき風が・・・
ひどく眩しい朝だった。
半分寝ぼけていた頭を動かすには丁度良かったが、それでもきつい。
だが、一つ言えるのはそれが別段不快なものでもなかったと言うことだ。
オルガ、スティングは朝の艦長からの挨拶で本日のドミニオン出発が無くなってから熟睡している。
クロトとアウルも眠ったままだ。
その中、俺は目覚めてしまったので、フラフラと宿舎から出て行った。
「おはよ〜シャニ〜」
宿舎から出たところにいたのは金髪の少女。
普段着でいつも通り危なっかしい足取りで、こちらにやってくる。
「・・・おはよ」
「みんな寝てるね。シャニは早起きさんだね」
「・・・そうでも無いよ」
そう言って歩き出す。
目指すは門兵の所。街までの脚を借りるためだ。
ここから街までは結構遠い。どうやらブルーコスモスの息がかかった所らしく、市街地から可能な限り離れていた。
ムルタ・アズラエルらしい配慮だと、俺は思う。
「・・・なんか脚、ある?」
若い、とはいっても30代だろう、門兵は残念そうに首を振る。
「すまないね。今使える分は全て出払ってるんだ」
「全部?」
「ああ、遠征演習だよ。MS戦だけじゃなく歩兵の訓練も絶やさないようにってね。で、大がかりな訓練があるんで全部使ってるんだ」
「まあ、最後に基地を制圧するのはMSじゃなくて歩兵だからね」
「そうなんだ。ごめんな」
「いいよ、謝らなくても。歩いていくから・・・・ん?」
そう言って歩き出そうとした矢先、宿舎の方から一人の男が走ってきた。
しかも全力で。
「そ、そこの君ィッ!」
「ア、アズラエル理事!? どうしたんですか!?」
「使える車はないか!? 今僕は生命の危機に直面しているんだ!」
相変わらず大げさだな、と思ってしまう。
しかしこれも彼、ムルタ・アズラエルの良い一面だ。
これで彼に親近感を覚えるものは少なくない。
「も、申し訳ありません。本日は歩兵の遠征訓練の為、全部出払っているんです」
「なんて事だー! ・・・待てよ、もしかしてそれって」
「はい、理事が提案なさったことだと私たちは聞いておりますが・・・」
「しまったァァァ!」
馬鹿だ。と思わず口に出しそうになるがそこは我慢する。
というより、一体何をやらかしたのかこの男。
「このままでは艦長に・・・・考えろ考えろ。何か手があるはずだ・・・」
「あずらえろ〜、ナタルが呼んでるよー」
「速ッ!? ヌゥッ!?」
・・・うるさいオッサンだ。
「思い出しましたよぉ・・・君!」
「はい!」
「三番倉庫の鍵は預かっているね!?」
「はい、理事専用の倉庫だと伺っておりますが・・・」
「そこの鍵を!」
「は、はい! これです!」
「ありがとう! ではさらばだ!」
・・・待てよ?
「・・・何でついてくるんですか? 2人とも」
「おっさん、アンタ逃げるための脚があるんだろ? 俺も街に行きたいから」
「何かおもしろそー☆」
「ええい、この非常時に。まあ良いでしょうついてきなさいッ! この逃げ足のムルタと呼ばれる私に!」
三番倉庫。そこにあったのはサイドカー付きのバイク。排気量は明らかに1000ccをバイク。
クラシックな雰囲気が漂っていて、俺にもその凄さが分かる。ステラにも分かるのか、まじまじと見つめている。
「これ、オッサンの?」
「いかにも! 三十年前に製造されたもので、とある島国で職人に作られた逸品です。その気になれば時速300qまで出ます」
「じゃーこれで逃亡だー」
「うむ、これなら艦長も追いつけないでしょう。では乗り込みますよ!」
というとアズラエルはそこにおいてあったフルフェイスのヘルメットを被ると、俺達にジェットタイプのヘルメットを
手渡した。ゴーグルもついてるのが憎い。
「では免許を持ってるのは私だけですから私が運転します」
「ステラこっちに乗る〜」
「じゃ、俺はオッサンの後ろか・・・」
「では・・・」
各々が乗り込むとオッサンがキーを差し込みエンジンをかける。そして身を震わせ鋼鉄の馬が目を覚ます。
アクセルを回せば「いななき」をあげ、自らの存在を大気に刻み込んだ。
「行きますよ!」
オッサンの声。その瞬間、景色は真横に流れ大気が身体から次々と引きはがされていく。
一瞬で倉庫を抜け出し驚く門兵を尻目に、そして背後から聞こえてくるナタル・バジルールの声を置き去りにして、
俺達は街へと走り出した。
「ここまで来れば流石の艦長も追って来れないでしょう。速度を落としますね」
「え〜つまんなーい」
ステラはいたく不満そうだ。まあ気持ちは分かる。このスピードが生み出す爽快感はそうそう味わえない。
「で、どこまで行くつもりだったんですか? 今なら送りますよ」
「俺は・・・CDショップ、と思ったけどもういいや」
「どうしてです? 新しいのが出たとか言ってませんでしたか?」
どうして、と聞かれると困る。まだ乗っていたい、だなんて言えないからだ。
言ったものなら明日明後日にはドミニオンの中に七台のバイクが鎮座在している事だろう。
まあステラはそれでいいのかもしれないけど。
「ステラ、もっと乗りたーい」
やっぱりね。
「分かりました分かりました。では海岸線を走って行きましょうか。天気も良いですし気持ちいいですよ」
「わーい!」
アズラエルの右手がアクセルを握りしめ、左手がタイミング良くクラッチを握り、左足が器用にギアを変える。
瞬く間に1から2へ。そして2秒の加速で3、4へ。
慣れた手つきでカチカチとギアを上げる様は、まるでMSパイロットのようだった。
「なあオッサン」
「何です?」
驚いた。
この速度で走行しているのに声が届くとは思わなかったからだ。しかもフルフェイスで。
そして自分もそれが聞こえたと言うことだ。まあ俺は強化人間だから出来てるのかもしれないけど。
「・・・何でブルーコスモスにまだいんの?」
「なぜそう思いますか?」
「ジブリールだっけ? アイツに奪われたんだろ? 総帥」
「そうですね。ロード・ジブリールが今ではブルーコスモス総帥です」
「国防産業連合理事はまだ続けてるんだっけ?」
「名前は隠してますけどね」
「連合の中にはジブリール派が増えた?」
「そうですねぇ。サザーランドも死んじゃいましたし、連合の中ではアズラエル派はいませんねぇ」
「・・・・ロゴスだっけ? アイツらも結構デカイんだろ?」
「ははは、ブルーコスモスもロゴスの力を借りて存続させてたものですから。
そうでも無ければ核ミサイルを早急に用意することは出来ませんよ」
「・・・・・」
「それでも、私はブルーコスモスにいますよ」
「コーディネーター殲滅のためー?」
どうやらステラにも聞こえているらしい。結構なスピードなんだけどな。
「それはもう諦めました。彼らを滅ぼしたところで、何も変わりません。まあそれよりも・・・」
そこでゆっくりと速度を落としだす。
一体何なのか?
そんな事を考えている内にバイクは完全に停止し、海が良く見える場所で止まった。
「海はキレイですよね」
「うんッ!」
「・・・はぁ?」
相も変わらずすっとぼけたオッサンだ。やりづらいことこの上ない。
「ステラに質問です。海は地球の一部ですか?」
「一部でーす!」
「正解。では続けて、シャニ。今の地球はキレイですか?」
「ここから見える分にはキレイだよね。でも戦争してるし本当は汚いんじゃない?」
「正解です。では2人に質問。地球を汚くしてる戦争をしているのは誰ですか?」
「・・・人間?」
「だよな」
「はい、そうです。では、誰が地球をキレイにするべきでしょう?」
「人間ー! 汚くしてるの人間なんだからー!」
「・・・・・」
「そうですよね・・・。シャニ、それが私がブルーコスモスに残った理由です」
「・・・クサ」
「ヒドイですねぇ」
肩をすくめて苦笑するオッサン。
でもクサイ事には変わりない。今時、こんな事を言えるオッサンなんて、世界広しといえどもコイツだけだろう。
「世界は、地球は人間に力をくれました。成長する力です。それが例え悪い方向であろうとも大事なことです。
成長し学ぶことで人は強くなるのです。ですから、私はこの地球が大好きなんです」
いつの間にかステラがオッサンの話に聞き入っていた。
そして、俺も。
「ですから私は戦うんです。青き、清浄なる世界のために・・・」
その時が初めてだった。
目を細めて、とても穏やかに、そしてとても暖かな顔で、オッサンは、ムルタ・アズラエルは、笑っていた。
それはとても、とても、優しかった。
「あずらえろ・・・ステラ頑張るよ! 青き清浄なる世界のためにー!」
飛び回るステラ。その顔にもまた、笑みがあった。
この男の、こんな顔を見たのは初めてだった。
戦場でも、ドミニオンでも、基地でも、いつでも、こんな顔はしなかった。
いつもしかめっ面で、皮肉ばっかりで、艦長に怒られていたあの男が。
今は穏やかに笑っていた。
だから、言葉が出てきたのだと思う。
「・・・じゃあ死ぬなよ」
「はい?」
「青き清浄なる世界のために、死ぬなよ。オッサンがいなくちゃ出来ないだろ・・・」
その言葉に驚いたのか、ムルタ・アズラエルは一瞬黙った。
しかし、
「・・・分かりました。その時まで頼みますよ」
またあの笑顔に戻っていた。
「あずらえろー、ナタルが追いかけてきたよー」
「はいィッ!?」
「あ、ホントだ」
海岸線の道路を走ってくる一台のジープ。そこにナタル・バジルールは乗っていた。
・・・相当お怒りのご様子で。
「ま、マズイですよこれは! さ、速く2人とも乗ってください!」
「うぇーい!」
「・・・はいはい」
大急ぎでヘルメットを被る。
そしてエンジンに火が灯り、タイヤは大地を踏みしめ、鉄の馬は走り出す。
ムルタ・アズラエルの脚の動きに合わせてギアが上がり、風が俺達を包み込んだ。
「さて! 街まで走りますよー!」
「やっほー!」
「・・・・・・」
俺達は走る。
それは青き清浄なる世界のために。
俺達は信じる。
この男の目指す世界のために・・・。
(終)
どうも前にも三人の夜を書かせて頂いた者です。
前回皆様にお褒め頂いて調子乗ってシャニ+ステラ+アズラエルで書いてみました。
流れ的には前のオルガ+スティング+フレイの後の話です。
今回も改行、会話が非常に多くなって読みづらくなっているかも知れませんがご容赦ください。
>>学園氏
お疲れ様です。学園はとても楽しく読ませていただいておりました。
アットホームな感じで大好きでしたよ。
>>シリアス氏
もう、スゴイ「シリアス」ですよねー。
シャニとステラの似ている部分と違う部分がしっかり描かれていて面白いです。
>>ホーム・ドミニオン氏
今までとはまた違うタッチの文体で読んでいてとても楽しいです。
続きを期待しております。
最近アズラエルの株が上がってるなー乙!
どうやったらそんなに上手く文が書けるんですかね。また暇があったら書いて頂けると嬉しいです。
このスレの作者様全員にGJ!
ライダーあずらえろ… テラカッコヨス… 職人さんGJ
「フフフ……ハハハハハハハハ!!!僕は、僕はねぇっ!!!!」
「うるせーぞ、クロトォ!!」
「うざ〜い」
「一つ包んでは父のため〜二つ包んでは母の………母……か、かあさーーーんっ!!!!」
「アウル!自爆はよせ、自爆は!!!!」
「ステラ…ガムテープ……はるの……すきだから……」
時は師走、師匠も走るとかく何かと忙しいこの季節。六人の子供達は錯乱していた。
「ちょっとぉ!誰よ、あたしの基礎化粧品ポーチ勝手にしまった奴は!!」
「馬鹿っ、フレイ!!何お前…包んだ段ボールあけてんだよっ!!!」
「うるさいわね、あれがないと今日のシャワーの後どうするのよ!!」
「僕は…僕はねぇ…全部詰め込むんだよぉおお!!!」
大人達は彼等の新生活を迎えるにあたって、例のドミニオンの件を上手く誤摩化し、こう告げた。
【君達の自立心を養う訓練を行います、唯戦うだけではこれからの世の中生きて行けませんからネ。】
【これは我々が話し合って決めたことだ、上官命令と受け取ってくれてかまわない。】
【必要なものはこちらで全て揃える。世間知らずなお前等にこの任務ができるかな〜?】
【よし、では今から各自私物や用意された家財を荷造りしろっ!まずはそれからだ!】
…と、ちなみに上からムルタ・ジブリール・ネオ・ナタルである。
これに対し子供達の反応は様々で、その任に大旨従ったものとみなされるが、最終的にはこれである。
引っ越しとは新居を思い描いている時が楽しく、その準備は苦痛以外の何物でもない。
ドミニオンから運んできたとされる様々な物はそれこそ山の様に彼等に映った。
「ちょっ、段ボール100個じゃきかないんですけど!!アハハハハ」
「笑うとこじゃないぞ、アウル!戻ってこい!!」
「おい、シャニ。クロトどーした?やけに静かになったな。」
「うざいから詰めといたよ」
「そうか……って!!!!!出せ!お前は二丁目のヤクザか?!!オノゴロに沈める気かよッ!!!」
「ステラ……ガムテープ……はったの…」
「いいから!ステラいいからっ!!!早く出せっつーのォッ!!!」
一方、その隣室ではナタルとネオが子供達同様荷造りをしていた。
主にネオが荷物を段ボールにつめ、ナタルがそれを閉じ内容物の記入を行っていた。
「それにしても、何故私達まで…」
「いやーなんでも引っ越し先には俺達の部屋も用意してあるんだと。」
「その言い方では…私達が同室だと誤解を受けます、言い直して下さい。」
「え」
「早くする!!」
ドアの開く音と共に、夫婦漫才ですか?と笑いながらムルタが部屋に入ってきた。
ナタルは耳を真っ赤にして言い返してきたが、ちっとも怖くないというポーズをして珍しく彼は優位に立った。
そして胸ポケットから小さな見取り図と建物の全貌を映した写真を取り出した。
「こ、これは……」
「なんとも、まぁ……」
「いやぁ、今の僕の財力ではこれぐらいしか買い取れなかったんですよ…我慢してください。」
「コズミックイラにこんな物件がまだ…MSが傍飛んだだけで倒れそうじゃない??」
「大佐、折角ご用意して頂いたのだ。その辺にしておきましょう…」
旧式のアパートは二階建て、薄汚れたブロックがせいぜい家賃3万といったところだろう。
見取り図によれば風呂トイレ付きだからまだ良いが、それでも1Kしかない。
「……でもこのアパート6部屋しかないぜ?部屋割りはどーなのよ。」
「ああ、それはですね…」
ニ階手前(階段より)→オルガ・クロト・シャニ
ニ階中→アウル・ステラ・スティング
ニ階奥→フレイ
一階手前→空き部屋
一階中→ネオ
一階奥→ナタル
「…といった具合に。」
「あ、なんだそりゃあ??1Kに3人だとか、空き部屋とか、俺とナタルは別部屋とか問題が…」
「最後のはまったく問題ではありませんっ!!!」
「まぁ色々あるんですよ、」
ふぅ、と悩まし気な溜息を一度ついてムルタは荷造られた段ボールのによりかかった。
彼曰く、一部屋3人なのは自立心と協調性とを同時に養わせるため(特にオルガ達を指す)
フレイが一人部屋なのは年頃の娘であることとお嬢様体質を改善させるため
ムルタとジブリールは資金繰りをするため一緒には住めない、ということ。
「で、空き部屋は?なんなわけ?」
「……………聞かない方がいいと思いますよ…」
「ちょ、理事!やめてくださいそういう……出る…みたいな口ぶりはっっ!!!」
「……………僕にはとても…昔あそこで……やっぱ無理」
「答えろぉおお!!!」
錯乱しだしたナタルを上手く交わし、ムルタはドアの方へ逃げて行った。
これから資金繰りのために又出かけなくてはならないのだ。
ドアの所まできて、彼は小さく微笑んでから彼女達の方へ向き直した。
「すみませんねぇ、彼等の学校等の資金も含めたら曰く付きのアパートくらいしか手に入らなかったんですよ。」
「い、曰くつき…!!」
「て、学校?あいつら学校に行かせてやれるの??」
「ええ、貴方達にも就職先いくつか探しておきましたヨ。後は任せます。では!」
ドミニオンで養った不屈の精神で、ムルタは苦境にもめげなかった。
その証拠に、去り際のあの頬の色といったらない。自然と残された二人に活力が沸き出す。
「ん、肩の力抜いていきますかっ!」
「それは困ります、大佐。それ以上抜かれては。」
「きっついなー、ま…のんびりとやろうや。アイツ等だって、ずっとそうしてやりたかったんだ。」
「ええ、でも私は違います。力は抜きません、やり方を少し、変えるだけですから。」
笑い合う大人二人を覗き見ながら、うごめく影3つ。
「ふーん、何かいい感じだね、あの二人。」
「チェ、こっちも荷造りかよ。手伝わせようと思ったのに!」
「無理言うなクロト、又自立心が〜とか言われるのが仕舞いだ。」
チェッ、ともう一度舌打をして赤毛の少年クロトは頭の後ろで手を組んだ。
メロンソーダを片手に同じ様な髪色のシャニはだるーいと言った。
そんな二人を金髪のオルガが煩わしそうに見て、3人は揃って大きく息を吐いた。
「でもさ、何でいきなりこんなことになったんだろ?」
「確かに、戦わなくていいなんて言われてもな。まぁ薬はくれるらしいし、楽でいいけど。」
「それ。しかも抗体とか月一で投入したり、なんか本格的に治療してくれるらしいよ。」
「ま、言いたかねぇが……今更、だよな。」
だね、とクロトが相槌をうって、オルガは又溜息をついた。
黙りこくっていたシャニはう〜ん?と頭を捻って、やがてポンと手を叩いた。
「ねぇ、ドミニオン、壊れちゃったんじゃない?」
気怠そうな表情と声で発された言葉に、二人はげらげらと笑った。
心底呆れたような、そんな笑いだった。
「ヴァ〜カ!!撃・滅されたならともかく、攻撃すら当たってねーじゃねーか!」
「仮にそうだったとして、あのおっさん達がそれを放っておくかよ?」
「僕達の治療なんてそっちのけで直すよ、きっとね!」
そうか、とこれにはシャニも納得した様子でこっくりと頷いた。
彼は密かにドミニオン一・洞察力に優れている男であったが、それが戦闘以外に認められたことはなかった。
もっとも彼は少し感情表現が乏しく、物事への関心がこれといってなかった。
そんな彼が「俺達よりもドミニオンのが大事だもんな」と呟いたことは、他の二人を多少なりとも傷つけた。
あくまでシャニはクロトとオルガの言葉をくり返しただけだったのだけれど。
一方休憩所にて、フレイは硬貨を入れた自販機の前で飲み物をどれにするか悩んでいた。
悩んでいるのはそんなちっぽけなことだけではなかったが、極力考えない様にしていた。
この艦に残るとずっと昔に決めたときから、そんな癖が彼女にはついていたのだ。
(なんなの…いきなり、課外訓練だなんて。胡散臭すぎるわよ)
一言だって事前に相談もしてくれなくて!と、怒りの矛先はレモンティのボタンに向けられた。
紙コップが機械の中で落とされ、しばらくすると温かいレモンティができあがる。
苛々した手先でそれを取れば、案の定、フレイは熱過ぎるそれに文字通り手を焼いた。
(学校を用意するとか、アパートに入れとか、そんな普通の生活)
ふと、サングラスがよく似合う少年や外ハネの髪の少女だとかがフレイの脳裏を過った。
昔のことだ。思い出さない様にして今まで生きてきた。なるべくなら、と。
新しい仲間達との生活が楽しければ楽しい程、あの時ああしていれば…こうしていれば…と彼女は思うのだ。
少女特有の癖だ。これを「もやもやのかたまり」と彼女は密かに名付けていた。
(確か、オーブにあるのよね……新しい家は。)
(……あえるかしら)
(オーブには旧い私の家もある、もう朽ちてしまったかもしれないけれど…)
(……あえる、気がする。すぐじゃなくても……きっと。)
(戦争と言う戦争はもうないのだから、戻ってもいいかもしれないわ。あの温く優しかった生活に。)
どこかで、ステラがフレイを呼ぶ声がした。
ハッとして、幾分か温くなったレモンティを流し込む様に飲んだ。甘くて苦くて、少しだけ泣いた。
飲み干す頃にはもういつものフレイに戻れるだろう、そう自分に言い聞かしながら。
「ステラ、何か用?そんな大きな声で探さなくても私はここにいるわよ。」
「フレイ……ガムテープ…はっちゃだめ?」
「え?そうねぇ…じゃああっちのブランドバック詰めた段ボールにお願いしようかしら。」
はぁい、と嬉しそうな顔のステラを見れば、幸せな気持ちがもやもやを追いやっているのに気付いた。
過去あってこその今・なのよねぇ、との呟きはステラを困惑させたがそれがフレイにはとても愉快だった。
「ちょ、どこ行ったんだよアイツ等ァ!!僕とスティングだけじゃんか真面目にやってんの!!!」
「まぁ、そう言うなアウル。実質やってんのは俺だけだから。」
「ごめんねぇ、今念覚えるのに夢中でさぁ!!」
大量に出てきた漫画本を進んで仕分けだしたアウルに、スティングはこうなることを予測していた。
先ほどから一冊一冊ぱらりと読み返しては「要る、これも要る」と段ボールは着実に増えるばかり。
途中、「ハンター試験に受かるんだよ!」とか「親父にだってぶたれたことないのにぃ!」とか騒々しい。
「ったく、お前は気楽でいいな。毎度毎度。」
「なんだと!このショコラが熱くなかったのを幸いに思え!!」
「うるせーな、ベルばらはいいんだよ!!!」
まぁ、これでも一応荷造りをしているからいいかとスティングは諦めの境地に入った。
問題はステラだ。ガムテープはいいから、と私物の仕分けをさせたら箱に生物を詰めだした。
魚死ぬぞ!とも言えず、「大事な物は手で持って行こうな?」と言ったらすごい量の手荷物が錬成された。
仕方無くフレイの手伝いをさせに出したため、スティングは実質3人分の荷造りをしていた。
「戦ってた方が楽だぜ、これじゃあな。」
「そうかな?いいんじゃない、たまにはこういうのもさぁ。嫌いじゃないよ。」
「………いつまでだろーなぁ」
こういうことしていられるのは、とは続けなかった。
アウルは大人びたスティングの瞳をじっと見てから、わざと戯けた声を出した。
「いいじゃん、いつまでだって。」
「ん?」
「いつまで、のために生きてるんだからさぁ。場所とか何するかなんてコロコロ変わったって。」
「それも……そうか。」
そうだな、とスティングが笑う、その顔は少年だった。アウルはホッと胸を撫で下ろす。
そしていけない!と漫画の続きを読み始めた。日本に帰るんだ!とかなんとか呟きながら。
兄弟そのものの二人は背を合わせながら、穏やかな気持ちで引っ越しの準備を再開した。
「あ、そういえば引っ越し当日っていつだっけ?」
「明日の25日ですが何か?」
「「………終わらねぇよ」」
“ドミニオンの引っ越し前夜”
六馬鹿を早く出さなければ…!と思い早々とやってきました。
読んで下さった方々ありがとうございます!
前回送信して早速誤字脱字を見つけたりと不具合や疑問点も多いと思いますが、
のんびりとお付き合い頂けたら嬉しいです。
>>三人の朝氏
今朝(昼)目覚めと共に読ませて頂いてとても爽やかな気持ちになりました!
疾走感のある、それでいてほのぼのとした雰囲気が素敵です。
前作もしっとりと味わい深くてこっそりファンでしたw
次回作楽しみにしていますね〜
215 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 15:43:22 ID:f65ZaGV6
>>208-213 投下直後から読めたw
GJ!!!
切なさやギャグがいい塩梅に散らばってる!
続きも期待してますよっ
―――スティングが死んだ。
カオスで空中に静止し、油断していたところを三機のムラサメに両断されて死んだ。
ネオはアウルとステラにはスティングのことは精神操作で忘れさせることにし、オルガ・シャニ・クロト・フレイにはスティングのことを口に出すことを禁止した。
それから一週間後。
自室のソファに横になりながらイヤホンを耳に装着し、音楽を聴いている男が一人。
目にはアイマスクをつけ眠っているのか音楽を聴いているのかわからない状態だった。
すると突然自室のドアが開いた。
ドアの入り口には軍には不相応なミニスカートを穿いた金髪の少女が立っていた。
「シャニ〜?」という掛け声と共に部屋に入ってきたが、ステラに呼ばれた肝心のシャニは返事が無かった。
「また寝てる…」
ステラはそう呟くと、シャニの寝ているソファに近づいた。
―――パキッ
何かプラスチックの板が割れるような音が足元で響いた。
と同時に軍人の習慣が身についているシャニは自分に近づく人の気配とその物音で目を覚ました。
シャニがアイマスクを外し、蛍光灯の光に目を細める。
だんだん光の感覚に慣れ、周りの風景がはっきりしていくとそこに飛び込んできたものは割れたシャニのCDケースを手に持っているステラの姿だった。
「あー、そのCD…」
床に無造作に置かれていたCDの一つがステラによって割られたのだ。
「しかも初回限定版…」
少々きつい目つきでステラの方を見る。
その目つきを向けられたステラは叱られた子供のようにしゅんとなる。
「ごめんなさい…ステラ気づかなくて…」
この姿を見て怒る気が失せたシャニだったが、何分大切にしていたCDだったため少しステラをいじめてやろうと思った。
「普通のCDなら別にいいけど…これ限定品だからなぁ…」
わざとらしくCDの方を見ながらステラに言う。
「げんてい…ひん…?」
「とても大切で二度と手に入らない物ってことだよ」
シャニは割れたCDの破片を集めて机の上に置いた。
「ごめんなさい…ステラ…シャニの大切なもの壊しちゃって…」
ステラがみるみる涙目になっていく。
「壊れたものはもう二度と元には戻らないんだぜ?」
シャニがその言葉を言った瞬間、ステラの目が大きく見開かれどこか見知らぬ恐怖におびえているような状態になった。
「壊れる…戻らない…ヤダ…だめ…」
ステラは両腕で自分を抱きしめ、その場にうずくまってしまった。
その光景を目の当たりにしたシャニはちょっとやりすぎたか…と思い、ステラに向かってCDのことはもういいからと言おうとしたその瞬間、ステラはシャニに抱きついてきた。
「なっ…!お前、何して…」
その行動に関して文句を言おうとしたシャニだったが。
「スティングいなくなっちゃだめ…いや…」
シャニの言葉に反応して消されたはずの記憶がよみがえってしまったのだろう。
大粒の涙をとめどなく零しながら自分の胸にすがり付いてくるその姿を見るとそんなことは言えなくなってしまった。
「大丈夫だよ…俺は死なないし…お前も絶対守るから…なんかこのセリフ死亡フラグっぽいけど、絶対守るから…」
シャニは開いている両の手をステラの背中に回すとその腕で抱きしめた。
あぁ、人間ってこんなに温かいんだな。とシャニは思った。
幼いころから親がいなくて施設育ち。あげくには軍の実験施設に送り込まれて自分と同い年の人間まで殺してきた。
今まで殺し、奪い続けてきた人間が今度は守る側になるなんて思ってもいなかった。
「絶対…絶対だよ?これ以上いなくなるのはいや…」
涙目でシャニを見つめるその瞳をシャニは無言で抱きしめた。
同じような施設で育ったはずなのに、それを微塵も感じさせないようなこの純真さ。
この娘は死なせてはならない…生きていなきゃいけない。
シャニはステラのぬくもりに触れながらそう思った。
「……ZZZ」
いつの間にかステラは寝息を立てて寝てしまっていた。
「泣き疲れたらすぐ居眠りかよ…ほんと子供だな…」
シャニはその流れる金色の髪を無言で撫でた。
「うぇい…絶対だよ…約束…」
おまけ1
シャニ(抱き中)「………」
フレイ「(・∀・)ニヤニヤ」
シャニ「うぇ!?な…なんで!?」
ステラ「うぇーい…むにゃむにゃ…」
フレイ「みんな〜ちょっと聞いて〜シャニがね〜」
シャニ「ちょっと待て!!」
フレイ「あら?何かしら」
シャニ「黙っててくれ…」
フレイ「お昼ご飯一週間分デザート付きでどう?」
シャニ「…うざい」
フレイ「私は別にいいけど〜」
シャニ「すんません…おごらせて下さい…」
フレイ「ウフフ…いい子ね」
シャニ「買いたいアルバムあったのに…はぁ…」
小ネタ1
シャニ「ぐぅぁああああああ!死亡フラグは俺の方だったのかぁああ…」
???「…ニ…シャニ…」
シャニ「誰…?」
オクレ(裸)「兄さんね…明日をもらったの」
シャニ「キモい…」
小ネタ2
シャニ(守る立場になるとはな…)
天道「お婆ちゃんが言ってた。人は守る物ができると弱くなる。」
シャニ「…」
天道「しかし、安心しろ。それは本当の弱さじゃない。弱さを知っている人間こそが本当に強くなれるんだ。」
シャニ「出てけ」
ごめんなさい…可愛いステラが書きたかっただけなんです…
痛っ!石投げないで!
>>221 初めましての人かな? 乙です。
ただ、ここは一応カプネタ禁止なので、あまり露骨な表現は
どうかと思います。そういう意図ではなかったならすみません。
>>216 乙です!
可愛い…可愛すぎるよ。癒されますな
224 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/19(日) 14:21:03 ID:tPgsm+YR
>>222 ステラとシャニを同時にだして仲良くしてNGなら
男女のペアは禁止になってしまうよ。多分。
読んでてキスまでいくのか?とにやにやした自分が言える台詞ではないが・・・
あと
>>216乙です。
最近人が増えたね!学生多いみたいだし皆FF12やってスレに来ないのかと思ってたけどそうでもないみたい。
六馬鹿で大きなテレビ囲んで皆でFFやってたら(一部見てたら)煩いだろうなw
>>226 すまん、ここんとこ春真っ盛りであちこちのSSスレが荒れてるもんだから、
ちょっと神経過敏になってた。カプなんて好きにすればいいとは思うんだが、
荒らしに付け入られる口実を与えたくなかったんだ…自治厨ですまんかった。
デストロイの広いコックピットが爆発の衝撃で身動きが出来なくなった。
身体の半分が千切れているのに、意識だけはっきりしているのが不快だった。
ああ、やっと”死ねる”んだ。
死にゆくスティングの中にあるのは、恐怖でも、憎悪でも、憎しみでもなく
ただ解放感に満たされた自分がいるだけだった。
これで自分を縛り付けるものは何もないのだから。
実験動物と同じに見る研究員も、露骨に気味悪がる軍人も、
普段は綺麗事しか言わない癖に、俺に薄汚い罵声を浴びせてくる敵も。
唯一自分の環境で幸福だと思った事は”家族”というものがいない事。
”家族”は煩わしく、弱くなる最大の原因だと教えられた。
そんなものいらない。強くなって敵を殺さなきゃいけないのに。
敵の奴等が母親や子供の名前を呼んで死んでいくのが無様で、
おかしくてたまらなかった。馬鹿にして嘲笑った。
自分はそんな奴等とは違う。解放感に満たされて死ねるのだ。
自分はきっと幸福だったのだ。
デストロイは轟音を上げて爆散した。
スティングは消える刹那、自分の頬に涙が伝っていた事に気付かなかった。
スティング「・・・あれ?」
シャニ「起きた? お前唸っててうざかった。」
ステラ「スティング、こわいゆめ見たの?」
スティング「ああ・・・悪い夢だ。」
ステラ「じゃあ、今日はステラが一緒に寝てあげるね。」
スティング「はぁ!?」
アウル「添い寝〜?スティングえろいー!!」
スティング「うっせーよ!・・・ばーか。」
230 :
229:2006/03/19(日) 21:47:30 ID:???
>>218とスティング死にネタがかぶってて、すいません。
ちょっとシリアスっぽいのがやってみたかっただけなんです、
改行もっとしときゃよかった。
>>21書いたのだが・・・
>>216さんGJ!
こんな小さなネタの為に絵描いていくれるなんて・・・もちろん保存しますた
「あ〜君達ィ、随分遅かったですね?僕達30分前にはついてましたよ。」
「途中渋滞でもあったのか大佐?」
「……いや〜〜…それがですねぇ…なんといいますか」
引っ越し当日、25日の午前零時からその言い訳は始めなければいけなかった。
まず、着々と作業をしていたナタル・ネオコンビだが彼等の荷造りが終わったのが午前零時過ぎ。
かなり時間をくってしまったがある種の達成感を覚えた二人は子供達の様子を窺うべく隣室へ。
【終わったか、お前r…………!】
【こ、これは………!!!】
【クロト…行かないでっ!】
【アウル……男同士の約束は命より重いのかもしれないな………】
【来たな!赤い彗星のシャニィ!!!】
【坊やd……安彦先生ごめんなさい】
【(なんでシャニは素なんだ?)で、ステラ。俺はいつまでバレリーナの役を?】
【スティング…恐ろしい子ッ!!!!】
部屋は床に散らばった多くの名作と共に、極限のカオスと化していた。
言葉すら失ったナタルの代わりにネオがフレイを探せば、彼女はちゃっかり毛布にくるまって寝ている。
そんなこんなで大量の未使用段ボールと共に、もうまもなく午前一時を迎えようとしていた…
「で、それからコイツ等の眼を覚まさせて荷造りさせて…結局寝たのが午前六時ってわけ。」
「あ〜もうだめだめです…」
「ま、終わり良ければ…ってね!ちゃっちゃと部屋に荷物運びますか、理事。」
「それもそうですね、トラックもいつまでも停めておいちゃ迷惑でしょうから。」
人手だけは十分足りているので、引っ越し作業は全て自分達で行う事になっていた。
男が9人(内5人は強化人間)もいるのだから…と高をくくっていたが作業はかなり押していた。
夕刻からアパートの最終手続きを控えていたジブリールとムルタは早々に引き上げ、
最終的に荷物を全部運び終えたのは夜の八時だった。
「っは〜〜、やっと終わったぁ?!疲・労!!」
「全くもうっ、業者ぐらい雇いなさいよね!筋肉痛になっちゃうわよ…はぁ」
「フレイなんもしてねーじゃん…」
「何か言った?トラックの中で音楽聴いてたシャニさん?」
何だよ、何よ、と歪み合う二人を他所に一同はひとまずネオの部屋に集まった。
室内は積み込まれた段ボールで占領されており、半ば無理矢理入り込んだ状態だ。
アウルやクロトは早々に、高々と積まれた段ボールの上でくつろいではいたものの。
「よし、皆いるな!じゃあ今から理事より預かった指示書を読むぞ。」
「指示書?」
「部屋割りとかはもう聞いてるし…何のことですかぁ」
「さぁ、俺も知らされてない…ま、ナタルの話を聞くしかないかな。」
指示書とはムルタが去り際にナタルに手渡した物で、A4サイズの用紙が3枚茶筒の封筒に入っていた。
「本当は僕が言おうと思っていたんですけどねぇ」と少し残念そうな彼の顔が思い出される。
ナタル自身も作業に携わっていたため何の指示書かとは聞く暇がなかった。
「まず1枚目、このアパートでの生活について、だ。理事の言葉そのまま読む。
『皆さん、まずは自立への第一歩、引っ越し作業お疲れ様です。
後で引っ越し蕎麦とローストチキン、ケーキ、シャンパンはそちらに送ります。
今日はなんといってもクリスマスですからね。それくらいは手配してありますよ、どうぞ賞味してください。』」
ケーキと聞いてステラの顔がみるみる明るくなる。
隣に座っていたスティングが、咳払いをするナタルとステラの顔を交互に見て小さく息を吐いた。
「やったぁ、ケーキ…ステラすき…」
「しっ…ステラ今は静かに聞こうな?後で食えるらしいから。」
「うんっ、ケーキ…静かにする」
「よし、では続きを読む。ここからが本題だ、よく聞くように。
『まず、このアパートは君達の新しい家となります。大切にしてください。
ご近所の皆さんへの挨拶は僕とジブリールで済ませておきましたが、ご迷惑をかけないように。
掃除洗濯、家事、整理整頓、これからは自分でするんですよ?艦長さんや大佐を頼ってはいけません。
お金はある程度仕送りをしますが、慣れたらアルバイトをして稼いでほしいものですね。
……とまぁ、ここまでは皆さんに共通していることです。きちんと従うようにお願いしますよ。』」
さりげなくムルタの声色を真似ている芸の細かいナタルに、笑いそうになるのを一同はこらえていた。
ここまでの話はそれほど特殊なことを言っている様にも聞こえないので皆リラックスして聞いている。
シャニに至ってはもう半分レム睡眠に入りかけている。
「こら、アンドラス!寝るな!まだ1枚目が終わったところだぞ。」
「……なが〜い、うざ〜い」
「貴様…このスレの誰もが口に出さないで耐えていることを!」
「スレ?なんのことだよナタル」
首を傾げるネオを無視してナタルは2枚目の紙を捲る。
これには事細かに彼等個々の生活指導が書き記されてあった。
「『まず、オルガ・クロト・シャニの3人。
君達は職を探してもらいます。高等学校の年は過ぎてしまいましたからね、学校はちょっと難しいでしょう。
でも遅かれ早かれ、人は職につくものです。職安の手配はしてありますので後日向かって下さい。
それから、薬は定期的に送ります。安心して下さい。毎月第三木曜日は通院治療の日です、忘れない様に。
くれぐれも無茶はしないこと、暴れないこと、だれないこと。これが当面の君達の課題です。』」
「な〜んか面倒そうだねぇ、僕達の。」
「ま、仕方ねぇだろ。おっさんの命令なら。」
「命令にしては細か過ぎ。」
ぶつぶつと文句を垂れだす3人を一喝し、ナタルはアウル・スティング・ステラの項目を読み出した。
「『次に、アウル・スティング・ステラの3人。
貴方達には学校に通ってもらいます、アパートから3駅先の【私立連合学院】です。
一応編入と言うことになっていますが、正直授業についていくのは厳しいでしょう。
何せ貴方達は今までまともな学習を受けてませんから……でもその点については対策済みです。
学校とは勉学を学ぶだけの場所ではありません、中で友達を作ったり部活動をしたりしてみてくださいね。
遊んで、学んで、多くの人と触れあう。これが貴方達3人の課題です、いいですね?』」
「わぁ…ともだちだって…」
「部活動〜?なんか青春って感じじゃね??」
「そうだな、でもこれはこれで案外難しいかもしれないぞ。」
わいわいと、先ほどの3人とは対象的に騒ぐファントム・ペイン3人組。
残されたフレイが少し緊張気味にナタルに先を読む様促した。
「『そして、フレイ。
貴女も学校の手配をしました、高校3年からのスタートとなりますが貴女なら大丈夫でしょう。
オーブに暮らしていた時と同じ学校に通ってもらいます。ここからそう遠くはないでしょう。
貴女は素敵な女性です、でも、今ぐらいの歳ならもっと輝いてはしゃいでいいはずです。
過去を清算するのではなく、心許せる環境を取り戻そうと躍起になってください。
なぁに、失敗してもいいんです。困ったときは艦長さんや大佐、大人を頼っても構いませんよ。』」
「………!」
フレイはそれを聞いて、思わず肩の力をすとんと抜いた。抜けてしまったという方が正しい。
こんなにも観察されていたのかと、改めてムルタの顔を思い出し彼女なりに尊敬の念を抱いた。
要約すれば「子供になれ」というのだろう。それは本当に肩の力をいい意味で抜いてくれた。
「3枚目は、私と大佐宛のようだ。一応読む。
『最後に、艦長さんと大佐へ。
貴方達にあれこれ言うことは特にありません。子供達の良きサポーターになってください。
就職先は以前にも申した通り、幾つかご用意しました。合いそうなものを選んでみてください。
あ、それからこれは大佐にですが、子供達に如何わしいことを教えてはいけませんよ。
艦長さんの部屋に夜半訪ねるのは禁止とします、女性を連れてくるのもいけません。
ま、このアパートでのことですから…それ以外はお止めしませんがネ。』」
「……ネオ最低だな」
「信・頼、皆・無!!」
「不潔よね…」
「な、お前等!俺をそんな眼で見るなッ!!」
そこまで読み上げた所で玄関の呼び鈴が鳴った。蕎麦とチキンやらが届いたのだ。
食べ合わせのいいとは言えないメニューだったが各々喜んでそれを口にし出した。
新しい生活での初めての食事は味わい深く、ものの一時間もすれば皆残さず食べ終わっていた。
「あ〜お腹いっぱい!ステラ頬にクリームついてるわよ?」
「ケーキ…おいしかったの」
「理事もなかなか粋なことをなさる…」
女性陣も華やかに聖なる夜はそのまま楽しく深けて行く……わけもなく。
「あれ、この手紙……3枚目の裏も書いてあるぜ?」
「あ?読んで見ろよシャニ。」
「ええと…
『追伸です、このアパート(命名・ドミニオン荘)のことについて補足があります。
万が一の時のために、このアパートはMS変形機能がついています。フォルムはデストロイを参考にしました。
ちなみにニ階手前の部屋から順に、リフター・頭部・コクピット。一階中央から順に、腕・脚、となります。
つまり各部屋が各部署担当となりますのでマニュアル読んでおいてください。
一階手前の空き部屋にある非常スイッチを押すと1分後に変形が始まります、洗濯物に注意して下さいね。
いざって時には力を合わせて頑張って下さい、合い言葉は【絶対無敵ドミニオンー】で…」
「「「「「「「「「…………言うかよ」」」」」」」」」
“変形!ドミニオン荘より”
237 :
ホーry:2006/03/20(月) 01:59:30 ID:???
何だか各方面に謝らなければいけないネタをすみません…平謝りです。
変形は絶対無敵ライジンオーという学校が変形するアニメが好きで…!
明日来れたら常夏編投下します。感想下さった方々有難うございました!
>>216 ステラとフレイの仲良しっぷりがたまりませんね…!!ほのぼのGJ!!
絵師さんもいらっしゃるなんてホント良スレだなぁ…
>>218-220 スティング…!ステラ同様悲しみにくれていたらおまけの兄さんで吹きました…!
ここの職人さん方の書かれるシャニはほんまかっこいい…
>>229 スティング…!!悲しみよこんにちわ、してさようならしました!
ファントムペイン(+常夏)の家族っぷりはいいですね…癒された。
>>232-
>>237 ホームドミニオン氏、GJ!!!
常夏のバイトとファントムペインの学校、どちらも面白そうだww
そしてフレイに対する理事の優しさにグッときた・・・
元ネタ分からないのもあるけど面白いので続き期待してます
閑話・「変・形!しちゃいました。」
【頭部にて、ファントム・ペイン】
「で?俺達はどーすればいいわけ??」
「さーなぁ……デストロイって口からビーム吐くよな、確か。」
「何だ……お前っはぁああああああ!!!!!(ビーム作動)」
「「電柱のカラス向かって撃つなぁあああああ!!!!」」
【腕・脚部分にて、ナタル・ネオ】
「ふむ…腕部分と言えども、現在位置的にはコクピットの真下になるわけだな。」
(俺はその下ってわけね、位置的には股間……)
「い、嫌なことを言わないで下さい!!」
(おっ、足下にナタルの下着が落ちてるっ!うひょう!!)
「お金落とした子供みたいに脚でキープするなぁあああああ!!!!!」
【コクピットにて、フレイ】
「あーもう、やんなっちゃう。なんで私がこんなこと…」
(カタカタ…グイーン………ポチポチ)
「…やだ、意外と面白いじゃない!あは!飛んでる!飛んでるわぁ!!!」
*実際のデストロイは飛びません、イメージ映像です。
【リフターにて、常夏】
「リフターってビーム曲げるとこだろ?防戦一方ってのもつまんねーなぁ!」
「そうだねぇ、なーんかカメムシみたいだし。」
「こっち向いて言うのうざーい……あ、ビーム(練習砲撃)きたよ。」
ぐいーん(回転)、ぐーいん(回転)、ガガガガガガガガガガ(回避不可)!!!
「「「…………ビームよりも世界が曲がる!!!!」」」
【地上にて、ジブリ―ル・ムルタ】
「……なぜあれは空中でシェーのポーズをとりながらゴミ捨て場のカラスを砲撃しビームを直撃してるんだ?」
「あーもうダメダメです……僕の絶対無敵ドミn」
「言わせねーぞ」
241 :
ホーry:2006/03/21(火) 02:24:56 ID:???
又しても変な時間になりましたが、閑話と常夏編投下します。
ネタ解りにくくてすみません!他にも色々解りにくいとこ多いんですが…
一応彼等の過去はそのままで、一部改変したりしてます。
それからここはカプ禁止なのは解っているのですが、公式で関わりのあったキャラの軽い交流はどうですかね?
キャラ名出せば、ステラとシンを少し関わらせたいな…と思っているんですが。
(あと、フレイとキラやマリューとネオ等…)
恋愛沙汰には勿論しませんが、少しでもそういうものが嫌いな方がいたら迷惑をかけてしまうので…
基準等を教えて頂けたら嬉しいです。
引っ越し翌日、ドミニオン荘ニ階の手前一室は死んだ様に静かだった。
ファントム・ペイン3人組は学校案内とかで朝早くからいなかったし、フレイも懐かしい街を堪能していた。
では残りの3人も出かけたのか、というとそうではない。
彼等は段ボールの間に挟まる様にして各々の趣味に没頭していた。絵的には連なった「めざし」の様である。
「………なんかさぁ」
「なんだよ、クロト」
「……こういうの、さ、ニートっていうのかなぁってふと思っただけ。」
「「「……」」」
戦闘はない、が、薬はある。その安息が彼等から元々希薄だった活力を奪った。
枕元のペットボトルを手にとり、その水を飲んだ後オルガがのそりと身を起した。
けれどそれ以上は段ボールと他二人に阻まれ動くことができない。
「職、探しに行くか。このまま段ボールの一部にはなりたくねぇし…」
「ですね。仕送りだけじゃ、とてもゲーム買ったりしてる余裕ないし。」
「……うざいけど、ipod…欲しいし。」
「(そのためにはまずパソコンがなきゃいけないことに気付いてねぇな…コイツ)」
クロトが勝手台に無造作に置いてある綺麗なファイルを脚で器用に取った。
ムルタが彼等のために、と言っていた例の職安のパンフレットのようだ。
律儀に3セット入っているので、皆身体を起こしそれに眼をやる。
「えーと……なにこれ、『フロムAA』?」
「就職情報誌じゃん、何が案内だよ……こっから探せってことぉ?」
「いや、なんか中身は違うな。簡素な就職データと地図だ。」
「なになに…『我が社は路頭に迷う子羊を見捨てたりはしません』…胡散臭い宗教かよ。」
「ま、しゃあない。着替えて行ってみるか!」
着替えるのめんどくさいとごねるシャニとクロトに、オルガはムルタが送ってきたスーツを無理矢理着させた。
自分も一番サイズの大きいそれに袖を通すと、どこか背筋がしゃんとする感じが悪くないと彼は思う。
シャニは満更でもないがホストまがいの胡散臭さで、クロトに至っては少々七五三というイメージが拭えない。
彼等はもう成人しているというのに。かく言うオルガもお世辞にも似合っているとは言い難った。
地図には最寄り駅より徒歩五分とあったが、彼等は猶に三十分は歩き通しだった。
慣れないスーツはその軽さにも関わらず防寒性に優れていたため寒くはなかったのが救いだ。
それでも慣れぬ街をだらだらと歩いているのは彼等にとって苦痛だった。
「オイコラァ!!!駅から五分は実は十五分♪、の法則はどうしたぁあ!!!」
「もう三十分は歩いてるぜ……迷子うざ〜い」
「うっせーよ、お前等!この馬鹿地図、縮小しすぎでわけがわかんねぇんだよ!!」
「あの…失礼ですけど、どうかしましたか?」
手にした地図を破り捨てんばかりの勢いで握りしめていたら、後ろから茶髪の青年に声をかけられた。
見た目は幼く感じるがその風格が、どこか同年代くらいなのだろうという空気を出していた。
3人は少し身構えて、それから多少きつい目つきでオルガが口をきき出した。
「何だよ、お前。見りゃわかんだろ、道に迷ってんだよ!」
「(あ、街頭漫才じゃないんだ…)あ、そうでしたか…良かったら教えましょうか?僕この辺多少詳しいので。」
「マジで!やったね、僕達もう探すのも面倒になってきてさぁ!」
「待てよ、クロト。おっさん前言ってた…怪しい奴にはついて行くな、って…」
シャニがキッと茶髪の青年を睨むと、困ったなと彼は呟いて胸ポケットを漁りだした。
中から小さいメモリースティックのようなものを取り出すと暗証番号を打ち込む。
ピピっという電子音と共に3人の前にはがきサイズくらいのホログラムがあらわれた。
そこには、「フロムAA(株)特別審査係員 キラ=ヤマト」とあった。
「僕、職業安定所に所属しているんです。今もお店とかの下調べをしていて…」
「フロムAAって、まさしく僕達が行こうとしてたとこじゃん!」
「え…じゃあ貴方達…ですか?ムルタ=アズラエルさんの手紙にあった3人って…」
「ああ、おっさんは俺達の……なんだ?」
「さぁ、薬くれるひと。」
「いい様にこき使ってくれちゃう人、じゃないの?」
「(なんなんだろう…この人達)じゃ、まぁ…とりあえず会社に行きましょうか。社長も待ってましたよ。」
それから五分もかからないで「フロムAA(株)」についた一同は眼をまるくした。
「はぁ??これが会社????」
「これって……アークエンジェル…じゃん」
「おいおい、本当にここでいいのかよ?!俺達を騙す気か??」
「アハハ、そんなことしませんよ。でもちょっと、お灸を据えられるかもしれませんね…遅くなったから。」
ドミニオン同型艦、アークエンジェルは海に面した今は使われていない基地の中にひっそりとあった。
戦争がなくなってめぼしい兵器は放棄されたときくが、それでも威圧感のある艦だ。
かつての怨敵ともあって、どことなく3人は身構えていた。
「……本当言うと、貴方達のことは知ってました。昔手こずらされましたからね。」
「そうかよ、こっちは死にものぐるいだったっつーのに。」
「僕達も、ですよ。オルガさん。」
「名前……って、おっさんが手配済み、だったな。」
キラは憂う様な笑みを3人に寄越して、もう今は敵じゃないですと告げた。
それを聞いても直ぐに肩の力を抜くことはできないが、幾分かは楽になった。
艦内はドミニオンとほぼ一緒なので特にキラが指示する事もなく四人はメインブリッジへ向かっていた。
「しがない職安ですけど、結構人来たりするんですよ。ここは。」
「最強のコーディネーターさんが他人の仕事の斡旋かよ、つまらなくねぇか?」
「……貴方の言いたいことも、わかります。けれど僕はこの仕事好きですよ。」
皮肉ったつもりが爽やかに翻されてしまった。これにはオルガも身を引き締める。
バツの悪い思いをして、彼には珍しく、素直に言葉を訂正し謝った。
後ろで二人のやり取りを見ていたシャニとクロトもこれをみて驚く。
「さ、着きましたよ。後は中で社長と話してみて下さい、僕は外回り残ってるんで。」
「あ、あのよ……その、ありがとな。」
「感・謝!!」
「怪しい奴とか言って…悪かったよ」
今度はキラが眼をまるくして驚いた。
昔の彼等(といっても戦闘時にしか相見えなかったが)からはとてもこんなしおらしい姿、想像つかなかった。
けれどそれを彼は笑顔で受け止めて、またね、と言った。
それはオルガ達が初めて受け取った、他人からの再開の意思で、3人はそれが少し誇らしかった。
「あ〜ら、いらっしゃい!さ、かけてかけて。寒い所ご苦労様です、今お茶煎れるわね。」
メインブリッジは多少、というか結構改造が施されていて客室としては十分な機能を備えていた。
明るく美しい女性がハキハキと3人を席に促す。大人の女性のパワーに押されながらもそれに従った。
奥の給湯室らしき場所から、紅茶の砂糖とミルクは何個〜?と声をかけられる。
ここでもやはり年長者のオルガが先頭に立って、一つずつお願いしますと多少上擦った声で返した。
「ええと、左からオルガ=サブナックさん、クロト=ブエルさん、シャニ=アンドラスさんでOK?」
「O・K!!」
「馬鹿クロトっ、あ、それで合ってます。続けて下さい。」
「フフ、いいのよ。ここでは肩の力抜いて、ね?じゃないと仕事見つからないわよ〜」
「あ、ハイ…すいません」
「(……オルガ年増&巨乳好きだったんだ、えろーい)」
「年増じゃないわよ〜?シャニくん?バリアントくらいたい??」
「!!!!!」
読心術を心得ているのか、目の前の女性の眼は真剣(とかいてマジと読ませるくらい)だったので素直に謝った。
余談だが、シャニは密かに彼女のことを「師匠」と呼ぶことにした。
「あ、言い忘れてた、私はマリュー=ラミアスです。ここの社長です、一応ね。」
「じゃあ、ラミアス社長。早速ですが俺達の職のことで…」
「マリューでいいわ、オルガくん。で、仕事よね?ちょっと待ってね〜」
マリュ―はよいしょ、と分厚いファイルを3種類引き出しから取り出し一つ一つ3人の前に置いた。
各ファイルは3人の髪の色と何故か共通していたのは、きっと彼女の細かな配慮あってのことだろう。
そしてまずはオルガの前にある黄色いファイルを開いた。
「アズラエルさんから手紙を頂いたのが…そうね、もう一週間くらいになるかしら?
それから貴方達個人のデータなんかを拝見させて頂いて私達が集めた就職先よ。どう、多いでしょ?
まぁ…先に言っておくケド、楽な仕事なんてないわ。どれもやりごたえのある仕事よ。
貴方達を自立させたいって、依頼だったから腕に依りをかけて探したの。クロトくんもシャニくんも開いてみて?」
クロトとシャニも一緒にパラパラとファイルを捲れば事細かな情報が記載されたデータが目に入った。
これを一週間で集めたのなら相当な苦労だっただろう、先ほどのキラの顔が脳裏に浮かんだ。
「これ!って仕事を一つやり通すのも仕事だし、色々試してやってみることも仕事よ。
ただ責任だけはこれから貴方達について回るってことだけは忘れちゃダメよ?
店長が気に食わないとか三日くらいで見切りをつけたりとか、そういうのは感心しないわね。
でも我慢することは決してないの、不当なことには断固毅然とした姿勢をとるべきよ!
このピンクのマーカーで囲ってある各契約内容をよく読んで、条件を把握しておいてね。」
「あ、あの…」
「何?クロトくん、質問かしら?」
「時・給、ってなんですか…」
「あら…そうね、ごめんなさい。説明するわね?これは一時間の労働に対するお給金のことを指すのよ。」
へ〜、と感心するクロトを見てマリュ―はゆっくりと眼を細めた。
この子達は今までこんな簡単なことも教わってこなかったのだ、と切ない胸の軋みを感じた。
それと同時に母性本能が沸き上がってくるのを彼女は感じていた。
「ようし、良いこと思いついたわ!貴方達、しばらく此処にいらっしゃい。」
「え?どういうことですか?」
「働く前にはね、下準備ってものが必要なのよ。それは単純に衣類等の準備だったり、心の準備だったり…」
「でも…俺達自立しろって、言われてきたんだぜ。」
「自立っていうのもね、そのための準備っているのよ。それには一人じゃできないことだってあるわ。」
引っ越し、全部一人で出来たの?というマリューの優しい意地悪に3人は顔を見合わせた。
自立というのは誰かの支えがあって、その中で成長していくことだと彼女は彼等に説いた。
それを3人は珍しく真剣に聞き入り、諸々の話が終わる頃には出された紅茶が冷め切っていた。
マリュ―が用意した大きな紙袋に先ほどのファイルを詰めて、3人は冷えた紅茶を一気に飲み干した。
煎れ直すと彼女は言ったが、もう帰らなきゃと遠慮して彼等はぺこりと頭を下げた。
彼女はキラと知り合ったばかりの頃をふと思い出していた。
「じゃあ、明日もいらっしゃいね。他の応援も呼んで、就職前の勉強会よ!」
「はい、宜しくお願いします。マリューさん。」
「僕、ファイルちゃんと読・破しておきます。」
「俺は……写真だけでも見とく、きます…」
「(くきます?フフ)ええ、約束ね?それじゃあ。」
もう外は大きな陽が落ち、橙の夕焼けが綺麗に街を照らしていた。
3人は同じ紙袋を手にしながら、今日出会った二人のことを各々思い返していた。
そして彼等がかつて怨敵だったことなんて、本当にどうでもいいことのように感じ直していた。
「…………おい、巨乳好き」
「………それは俺のことか、シャニ」
「ついでに言えば年増s…」
【てぇーーーーーーーーーーーー!!!!!!】
「「??!!!!!!」」
「ファイルが弁・慶にぶつかって激・痛!!!!」
「「…お前かよっ!!!!」」
“仕事探すならフロムAA”
おお!仕事が早いですな!乙です!
不覚にもフロムAAで笑ったww
>241
基準とかはよく分からないけど、
公式でそういう(恋愛?)要素があった人達なら、
軽い交流くらいはオッケーなんじゃないかな?
過去にもシンとステラとかあった気がするし。
キラとフレイや大人組はギャグタッチが多かったような気がするがw
キラ達が登場したときも、メインはあくまで六馬鹿(+保護者)で、
ということで落ち着いてたし。
個人的には、あまりカプ臭のしない
ほのぼのとしたふれあいなら大歓迎。
で、さっき死種30話(シンがステラを返す回)見ててぼろ泣きしてしまった。
艦長やドクター達が「あれ」とか「あんなの」「エクステンデット」って言ってる中で
レイはステラを「彼女」って言ってるのがなんか嬉しかった。
職人さん乙です!
やっぱこいつら好きだわ…
キラフレとフレステはデフォ
>>241 >>249の言う通り、六馬鹿が主役で恋愛要素がなければかまわないと思う。
終戦氏の作品とかは六馬鹿以外もたくさん出てるし。
253 :
ホーry:2006/03/23(木) 15:29:14 ID:???
>>241の回答下さった方々
レスありがとうございます!参考になりました。
一応シン&ステラとキラ&フレイはこれから少し入れてみようと思うので、
もし読んで頂いて駄目だと思ったら仰って頂けると嬉しいです。
六馬鹿に余り関わった事のないキャラも交流を持たせてみたいと思ってます。
(終戦氏はじめ、ここのスレの職人さんを見習いたいものです…!)
じゃあ、ファントム・ペイン編投下します
「ったく、まっじいい加減だよなぁ!ネオの奴!!」
「学校……だれもいない」
「ま、うっかり今がいつだか忘れてた俺等にも非はあるけどな。まさか冬休み中とは…」
がらんとした校庭に立つ影が三つ、ファントム・ペイン3人組だ。
大きなグラウンドにもバスケットコートにも人っ子一人いやしない、ここは【私立連合学院】である。
学校の下見かつ校内見学をば、と思って出向いた先は見事に休業中であった。
これにはいつも元気な3人組も揃って肩を落とす。
「どーする?」
「どーもこーも、帰るしかないだろ。」
「……ともだち…いないの?」
「ステラ、友達は今皆学校をお休みしてるんだ、又1月になったら来ような?」
「皆…オヤスミ……してるの?……わかった」
わかってないだろうな、とスティングは思ったがそれ以上は言わないでおいた。
しかし今から家に帰って段ボールを整理するのも嫌気がさした。一昨夜詰めたものを又出すのは面倒だ。
(こう考えてしまう奴は大抵向こう一ヶ月は荷物が片付かないのである。彼も例外ではないだろう。)
と、グラウンドの隅に終い忘れたのであろうバスケットボールが転がっていた。
「アウル、あれやるか。折角ここまできたんだし。」
「おっ、負けないよー!ステラはその辺で砂遊びでもしてなっ!!」
「うん……わかった」
わかってないだろうな、とアウルは決めつけていたのでそれ以上は言わなかった。
そうだ部活はバスケ部にしようかな等と、彼の頭の中はそんなことでいっぱいだったからだ。
耳触りの良いバスケットボールの弾む音を少し遠くで聞きながらステラは校舎を眺める。
ここにともだちがあるんだ、と多少間違った言葉を発してはにっこりと笑った。
北風が吹いている。砂埃が軽く舞う。でもどれもステラはいいな、と思っていた。
3人が校庭に訪れたのとほぼ同時刻、
学院からおよそ50mしか離れていないマンションから一人の少年が出てきた。赤い瞳の少年だ。
大きなスポーツバックを肩からかけて、中に入った弁当を横にしないよう気を遣いながら通りを歩く。
途中のコンビニで適当にチョコレートやスポーツドリンクを買って、学院の正門の前で止まった。
待ち合わせをしているのか、携帯電話を上着から取り出し時刻を確認している。
「おっそいだろうなー、ルナのやつ。レイ、それを知って先に現地入り希望したんだろうな…」
あーあ、と手を頭の後ろで組んで通りの眺めに眼をおいた。
通学路指定されている通りなのでさすがに車はあまり通らないが、他に惹かれるものがあるわけでもない。
仕方なく少年は通り行く車のナンバープレートの番号を足して合計を出す、というつまらない遊びを始めた。
まぁ、これも一種の動態視力のトレーニングだと思えばそこまで無駄でもないという気もする。
「27、35、7、11…えー、41」
「いち、ご、たべ、たい…?」
「え」
少年が思わず横を向くと、待人ではない少女が小首を傾げてこちらを見ていた。
金髪で、上着を羽織っているけれどちょっと寒そうな格好をしていて……頼りな気な瞳をしていた。
君は?と聞けばもっと首を傾げだした。言葉が通じていないのだろうか?
「あ、あのね?俺はシン=アスカっていうんだけど、君は…誰?」
「……ステラ」
「そう、ステラ……で、ステラは俺に何の用なの?」
「用…ない。ともだち……いないから…皆……オヤスミ…してるって…スティング」
「(ど、どうしよう…さっぱりわからないぞ!)」
少ない情報を目一杯頭を働かせて整理するとシンの中ではこうまとまった。
彼女は、ステラという名前でこの連学(連合学院の通称)に通っている、かもしれない。
少し身なりが貧相なので、もしかしたら家が貧しく、そのせいで友達がいない。
スティングって人が多分身寄りで、オヤスミしてる(?)、って彼女に教えてやった。
……そして今彼女は苺が食べたい、と。
「ステラ……ここ…すき……こわいのない…」
「(……友達がいない上に苛められているのかな……可哀想に、こんな…)」
可愛い子を、とまで頭の中で考えてシンは赤面した。彼は昨今珍しく純情なのだ。
そして正義感にあつく、曲がったことは大嫌いだったのでなんとかステラの助けになりたいと考えた。
「ね、ねぇ!ステラ、俺と友達になろうよ。」
「え………ステラと……ともだち?」
「うん、って!別に変な意味じゃなくてさ!その……俺っ…」
「うん……シン……ともだち…!」
しどろもどろしているシンの手をさっとステラがとった。女の子に触れられ、又頬が紅くなる。
シンは友達など、言い方は悪いが掃いて捨てる程いた。それでもこの手の持ち主のような子はいなかった。
ステラはぴょんぴょんとくるくると、不思議な踊りを始めた。
対路を歩いていた老人がすこし眼をまるくして彼女をみていたが、シンはそれがいいなと思った。
「(マユに似てる…けど全然違くて…ルナは…もっと違うな。ううん…)」
「シン……あげる」
「え?これ…石??」
石は少しいびつなハートの形をしていて、シンの掌にコロンとステラが落とした。
シンは背の中心辺りがむずむずするような、不思議な感覚に襲われながらありがとうと言ってそれを受け取った。
ステラは本当ににこにこと微笑んでいる。友達になれてよかった、ということなのだろう。
シンは急に思い出した様に鞄の中を探り出した。そうして先ほど買ったばかりのチョコを取り出す。
「じゃあ、俺はこれあげる。本物じゃないけどさ、苺味だからそれ!」
「……わぁ…!ステラ、ケーキすき……チョコ…もっとすき…」
そっか、と満足気に微笑むと遠くから赤い髪の少女が駆けてくるのが眼に入った。
待人のルナマリアだ。シンはこれからバスケットの試合を控えていたのだ。
「あ、やっと来た。じゃあ…ステラ、俺行かなくちゃ…」
「シン…ともだち……」
「うん、又、絶対逢いにくるからね!!ホント、絶対!約束するから!!」
あ…とステラが思う頃にはシンは遠くに駆けて行ってしまっていた。
しばらく「ともだち…」と呟いてから、彼女もふらりとバスケットコートに向かって戻って行った。
「あ、ステラ!お前どこ行ってたんだよ!!無茶苦茶探したじゃんか!」
「……ともだち……シン…」
「はぁー?ま、いっか。スティングゥーーー!!ステラいーたーぞーーーー!!!」
アウルの呼び掛けに飼育小屋の辺りを探していたスティングが息を切らせて戻ってきた。
心底心配した、という面持ちにステラも罪悪感を覚えたのかごめんねと謝った。
「ま、いい汗かいたしそろそろ帰るー?」
「うーん…まだ昼なんだよなぁ、困ったことに。」
「おなかすいた…」
「…うん、そうくるよな。今から帰ってもどーせ何も家にないし、マックでも行きますか。」
学院からさほど離れていない駅前はそこそこ栄えており、飲食店や雑貨屋に溢れていた。
中でも一際わかりやすいマック・ドナルドに3人は入っていった。平日なのでさほど混んではいない。
てりたまとフィレオとチーズバーガーのセットをポテトにコーラで三つ頼んで、席に座る。
「に、してもだ。なんで今更学校、なのかねぇ。……ステラ、ケチャップ、口の横」
「さーね、ネオ達のやることはわっかんないよ。……ステラ、玉ねぎ、服に落ちた」
「うぇ……でも、ステラ…たのしい…ともだちできた」
相変わらずボロボロと食べ零しながらステラがはにかんだ笑みを見せる。
それにアウルとスティングは二人して顔を見合わせ首を傾げた。
「あ?なんのことだ?」
「さー?さっきからこんな調子なんだよね、どーせ蟻にでも名前つけたんだろー?」
「違う、ありじゃない…シン」
「シン………シン、ってお前!!!!」
「何だアウル!もしかして俺達が記憶を操作されてなかったことにされている、
怨敵ザフトのエースパイロットで種死の本当にお前主人公?シン=アスカのことだって言うのか?!!」
「はぁあ??なんだよ、そのわけわからん説明口調は。知らねーよそんなやつ!!
俺が言いたいのはエリア88という外人部隊所属のシン=カザマのことなのか、ってね!!!」
「………うざーい」
「「……ステラがシャニに早変わりっ!!!!」」
「してたまるか」
“今日からお前も友達だ!編”
258 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/23(木) 15:53:39 ID:TAsW+r4Z
シンカザマわらた
保守
強化人間計画第163次報告書
「強化人間の思想および思考調査実験」の全記録を以下に記す。
お題:コーディネイターについて
シャニ「どうでもいい」
ステラ「うん」
オルガ「だな」
クロト「終・了!」
スティ「待て待て待て。それじゃ調査にならねえだろうが。
もっと他に言うことないのかよ」
アウル「ンなこと言われてもねえ。これ、どういう主旨の実験なの?」
クロト「つかさ、そもそも『お題:コーディネイターについて』って何?
調査ったって何を喋ったらいいわけ?」
オルガ「連中をどう思うかっていうんなら、さっきので終わりだしな。
それともあれか、『コーディネイターの定義』でもしろってか?」
シャニ「えー……遺伝子組み換え人間?」
ステラ「『宇宙のばけもの』、『新人類』、『間違った生き物』、
『進化した種』、『生命倫理の冒涜』、『来るべき橋渡し』……」
クロト「あと『連合の敵』とか?」
アウル「とも限らないんじゃね? 連合にもコーディ居るらしいし」
オルガ「見たことねえけどな」
スティ「まあ、連合の敵ってのは、コーディネイターっていうより、
プラントの連中がそうってことだな」
シャニ「でもさあ、たまに居るじゃん。
プラント=コーディ、コーディ=プラントみたいな奴」
ステラ「……? コーディネイター、地球にもいるよ。
ナタルが言ってた。昔、一緒にいたって」
クロト「そんな単純な構図なら苦労しないってね。
まあ、それだけ地球のコーディネイターが少ないってことだろ」
オルガ「結局は声が大きい奴の勝ちだからな。
数が少ないってのは、それだけで弱いことの条件だ」
スティ「圧倒的マイノリティの強化人間(おれたち)が言うのも
変な感じだけどな。まあ、だからプラントに集まるんだろうが」
アウル「行き損なった連中は不幸だけどねえ。この上、
一芸でも無けりゃ、それこそブルーコスモスのいいカモ」
ステラ「ブルーコスモス……アズラエル?」
オルガ「あのオッサンはー……またちょっと別口だろう」
クロト「でも一応、あいつも嫌ってはいるよね。コーディネイター」
アウル「そうでなきゃ盟主なんて引き受けないっしょ。
あれ? そういや何で盟主やめたんだっけ」
シャニ「やめたっていうか……やめさせられた?
あいつはあいつでタカ派だけど、それでも生ぬるいからって」
スティ「ユニウスセブンのテロの後は、ブルーコスモスはタカ派を通り越して
過激派になっちまったからな。しょうがねえよ」
クロト「情報統制仕込む暇もなく全面戦争ムードだからね。
やれやれ、全く恐ろしいことで」
ステラ「『再構築戦争の再来』、だし。あれは、いくらなんでも、やり過ぎ」
スティ「各国主要都市に加えてエルサレムにメッカ、ヴァチカンまで
狙いすましたように壊滅だからな。そりゃ殲滅したくもなるだろうさ」
アウル「あ、それ僕ちょっと驚いた。旧宗教勢力ってこんな残ってたのかって」
オルガ「宗教が衰退したなんてのは政府のプロパガンダだよ。
組織としては確かに無力だが、個人レベルじゃ宗教はまだまだ元気だ」
シャニ「ていうか、ニュートロンジャマーとかぶち込まれた所為で、
中東じゃますます仕事が無くなって宗教以外やることねえってのに、
これで衰退とか言われてもね。あそこは環節社会に絶賛・逆行中だよ」
オルガ「そもそも、現代の思想に宗教が与えた影響を度外視して
話をしてる時点で妙だと思うけどな、俺は」
スティ「どうだろうな。その辺は証明が難しい。一概にどうとも言えんだろ」
オルガ「そんなもんかねえ」
アウル「で、話戻すけどさ。結局、
コーディネイターってのは嫌われてんだよね」
シャニ「能力格差で下地を作って、S2インフルエンザで生地をこねて、
NJと前の戦争で具を乗せて……ブレイク・ザ・ワールドでとどめ」
クロト「単に『あいつらは“できる”から妬ましい』ってだけじゃなくて、
コーディネイター犯罪の被害とかもね。目立つから、あいつら」
スティ「コーディに限って言えば、犯罪率はむしろ低いくらいなのにな。
コーディネイション処理自体が富裕層の特権みたいなもんだから」
オルガ「まあ、貧しいからって犯罪に走る訳でもねえけどな。
何つうか、そこはほら、あれだ、」
ステラ「……結局は、声が大きい奴の勝ち。些細なことでも、
マスコミにクローズアップされれば、大きなことに見えてくる」
オルガ「まあ、そういうことだな。にしても、デュランダルの
ナチュ・コーディ融和策は成功してるように見えたんだけどな」
アウル「本質的なところは何も変わってなかったってことだろ。
オーブ辺りはいい感じだったかも知れねえけど、肝心の対大西洋・ユーラシアの
外交策は失敗。まあ、これは悪因が多すぎたんだけどさ」
クロト「何せ『青き清浄なる世界の為に』っつって本気で銃を撃つような連中が
うようよ居ますから。それこそ、政府が振り回されるくらいに」
スティ「ロード・ジブリールのコーディ嫌いは理屈じゃねえからな。
けど、こいつはあくまできっかけに過ぎないんじゃねえかと思う」
シャニ「そもそも世論が開戦を支持してたし、溜まりに溜まった鬱憤のはけ口を
探してた。ある意味、ユニウスセブンだって単なるきっかけだよ。
先にアーモリーワンに手を出した俺らが言えた義理じゃないけど」
ステラ「……コーディネイター=プラントじゃ、ないのにね。
溜まったものは、いつか吹き出すけど、それがいつ、どんな形で
吹き出すかは分からない。こういう時『もしも』は言ったら駄目だけど……」
オルガ「まあ、戦争が回避できたかどうかなんてのは、50年後の歴史家にでも
考えてもらえばいいさ。何せ俺たちは戦いが仕事だ」
クロト「始まったからには勝たなきゃならねえ。けど、
皆殺しは最悪だ。きりがないし、勝っても何にもならないから」
スティ「それ、上層部の絶滅論者に言ってやれよ。
あいつらマジで殲滅戦を展開する気だぜ。頭おかしいんじゃねえのか」
アウル「言うのは勝手さ。実際にやらされる方の身にもなれってね。
ていうか、今の連合は完全に暴走してるよ」
ステラ「違う、と思う。暴走してるのは一部だけ。ブルーコスモス過激派と、
ジブリール閥の奴らだけ。それを国民が後押ししてる……」
シャニ「それを暴走って言うのさ。まあ、後はもう、アズラエルのオッサンが
ストップかけてくれるのを期待するしかないんじゃねえの」
クロト「ああ、明後日だっけ。オッサンが上と交渉しに行くの」
シャニ「望み薄だって言ってたけどね」
スティ「ジブリールとガチで対決する訳か……旗色は悪そうだな」
オルガ「けどよ、コープランドが講和派に転身したって噂だぜ。
上手くやればあいつを味方に引き込めるかも知れねえ」
ステラ「講和は……今の戦況じゃ、ちょっと厳しいかも。
ユーラシアからザフトを追い出さないと」
アウル「最低でも6:4……いや、7:3に持ち込まないと
納得させんのは難しいだろうね。国民感情的にもそこらへんが限界だろ。
むしろ8:2だって良いくらいだし」
スティ「てことは、ますます明日は俺たちもしくじる訳にいかねえな。
それが俺たちにできる最大限のバックアップだろう」
クロト「カーペンタリア陥落とくれば、ユーラシアのザフトだって
ただじゃ済まない。状況は一気にこっちに転ぶ筈だ。そうすれば……」
オルガ「プラントも交渉のテーブルにつかない訳にゃいかねえな。
8:2の講和ってのもあながち夢物語じゃなくなるぜ」
シャニ「政治のことは手が出せない。オッサンに任せるしかない。
だから、俺たちは戦って何とかしないと」
アウル「負けられないってんじゃね? こういうの」
ステラ「ステラ、戦う。戦ってあいつらを追い出す。
そうしたら、きっとアズラエルの為になる」
ここで実験終了。各員、明日の作戦に備えての準備作業に復帰する。
なお、以下にステラ・ルーシェよりアズラエル理事にあてた伝言を追記する。
ステラ「あのね、アズラエル、ステラたち頑張るから。
だから、アズラエルも、頑張ってね」
――大戦の趨勢を決定したと言われる「アトランタ会談」にて、
ムルタ・アズラエルが「お守り」と称してポケットに忍ばせていた紙片より。
終わり。
格納庫を編集してたら
>>205氏の前作にリンクを貼り忘れてたことに気付きました。
すみませんでした。他はないと思いますが、もし「俺のがうpされてねえぞゴルァ!」という方が
いらっしゃいましたら仰っていただけると助かります。
格納庫管理人さん乙です 誰か本当に「オレのがうpされてねえぞゴラァ」って言ってくれる職人に期待
age
このスレGJ!
グーンスレのためだけにこの板に来ていたが…
まさかこんな良スレに出会えるとは思わなかった。
記念にHGフォビドゥンとレイダー買ってくるぜ。
カラミは〜?
270 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/27(月) 00:37:53 ID:71ns45gt
もう持ってるんじゃないのか?
>>269 >>270 カラミはもう持ってる事を書き忘れたorz
だが、そのカラミもソードカラミ用に買ったやつだから、もう一個買ってくるか。
カオス、ガイア、アビスは既に持ってるからな。
そのカオスをいくらで買ったのかが微妙に気になる
>>263 超GJ!!
ステラいいなぁ。最後のフレーズも最高でした!
盟主王の株、急上昇中
>>272 HGだから1000円は越えてる。
確か2か3割引だったはず。
カオスをいらない子とか言わないで下さい シクシク
>>276 俺が初めて加工・塗装したガンプラはHGカオスだ。
PS2版連ザでは使用率がダントツでトップ。
連合新旧3人組が夢の競演できるのが嬉しいしな。
>>277 なんせマトモに使える機体少ないけどね・・・orz
>>278 カラミティなんて乱射しているだけでも結構
使えると思うんだが・・・・・・。
職人の皆様お疲れさまです。また性懲りも無く絵とか描いてしまいました。
三人の朝氏のSSをエセ漫画風にしてみたんですが、
良ければ貰ってやってくれませんか?
>>281 マジですか!
見たいですよー! お願いします。
>>283 うわースッッゲェ!
よもや自分の書いた文が絵になるとは思いもしませんでした。
もう三十回保存します!
本当にありがとうございます。
>>283 GJ!!
_ ∩
( ゚∀゚)彡
( ⊂彡 アズラエル!!アズラエル!!
| |
し ⌒J
しかし、今度からは予告なしでうpしてくらはい。いつもGJなので
286 :
283:2006/03/28(火) 00:57:15 ID:???
あ、すみません。勿体ぶってるつもりとかは無かったんですが、
作者さんの許可は取った方が良いかと思って…次からは気をつけます。
三人の朝氏の次回作に期待。
>283
ちょ、アズ公テラ男前www
ステラもシャニも可愛いしカッコイイし
3人それぞれの雰囲気が出ててすごいよ
ぐわ〜
携帯厨の漏れには見れない
orz
>>288 見れる様にするツールは幾等でも有るぞ。他板で探しておいで。
職人様GJ!
アズラエルが一瞬オルガに見えた。
ステラよりもあずらえろとシャニの格好が何かセクシーと思ってしまったorz
293 :
288:2006/03/28(火) 18:01:23 ID:???
ちょっとお聞きしたんですが、皆さんはオリキャラって嫌いですかね?
いや、話考えててふと読み返したらえらいオリ傾向激しいなあ、と思いまして。
展開上の駒扱いに過ぎんつもりなのですが、名無しの人物が
よく喋るの嫌いな人って居ますでしょうか。
今は特にそういうのを叩きたがるのが沸いている時期だから気をつけて
俺は特に気にしないなあ。
シリアス氏の連合は特に本編の前という場合だし、
オリキャラでるのは普通の流れかとオモタ
逆にいきなり既存のキャラが出てきたらビビるw
モブが喋るのはいっこうに構わないです。
俺もオリキャラはOKな人
298 :
シリアス:2006/03/29(水) 19:26:09 ID:???
偵察は、二手に分かれて行われることとなった。
目標は、敵モビルスーツの根拠地と思わしき、廃棄火力発電所である。
第一陣はスティングとオルガ。それに遅れること暫し、別ルートでアウルとクロト。
この各班にそれぞれ大西洋連邦の軍人と、案内役の赤道連合軍兵が加わり、
あわせて4名の陣容となる。
(とはいえ、大西洋の奴はお目付け役だろうな……)
黙々と草を踏み分けながらスティングは思った。
前方には、やや離れて案内役の男が先頭を行っている。その後ろに自分、
連邦軍人と続き、そして例の無反動砲を装備したオルガがしんがりをつとめる。
この連邦軍人に、スティングは見覚えがあった。
いつぞや、ラボに団体で見学に来ていた軍関係者のうちの一人だ。恐らく何者かの
息がかかっているのだろう。毎度ながら周到なことだ。
(無理を通している、か。言い得て妙だ)
うすら寒い心地で振り返ってみると、連邦軍人を飛び越えてオルガと目が合った。
彼は砲を担いだまま肩をすくめるという器用な真似をして、小さく笑った。
何とはなしにそれを眺めていると、不意に連邦軍人が立ち止まった。
「おい、まだ着かないのか。さっきから同じところを歩いているようだぞ」
妙に裏返っただみ声。共通語ではなかった。
案内の男が困惑したように首を傾げるのを見て、スティングは声を割り込ませた。
「How long does it take to reach the destination?(目的地までどれくらいかかる?)」
ほとんど意訳して通訳する。男が安堵したように表情をゆるめた。
「Yes, it takes about 2 or 3 hours.(はい、およそ2時間から3時間の予定です)」
居ずまいを正して答える男の語尾を、
「おい、何と言っている? 通訳しろ」
と、連邦軍人が割り込んで遮った。スティングはむっとして顔をしかめたが、
仕方なしに彼に男の言葉を伝えてやった。
299 :
シリアス:2006/03/29(水) 19:27:19 ID:???
すると、連邦軍人はさも不満そうな呼気を漏らした。
「何だと? まだそんなにかかるのか。もうかなり歩いたのに」
およそ兵隊のものとも思えない科白だった。
どん、と砲を地面に降ろしたオルガと、スティングは顔を見合わせた。
「……まだ半分くらいしか来てないぞ。あんたも地図は見ただろ?」
呆れてスティングは言った。連邦軍人が頷く。
「見たさ。大体20キロくらいだったじゃないか。もう3時間は歩いたぞ」
だからあと1時間で着くと思っていた、などと言う彼に、
オルガが軽蔑したような視線を向けた。彼は嘲笑のように鼻を鳴らすと、
「少尉、そりゃ直線距離の話だぜ。それにこの状況じゃ、
20キロを4時間で行くのは無謀ってもんだ」
と指摘して、無反動砲にもたれかかった。
連邦軍人は一瞬、まなじりを吊り上げて険しい顔をしたが、それだけだった。
そうして一度ふんと鼻を鳴らし、再び歩みを再開する。
(なんだ、こいつ。あんたがチンタラ歩くのに合わせてやってんだろうが)
流石に不愉快になって、スティングは控えめに舌打ちした。また同時に、慌てたように
歩き出した案内役に申し訳ないような気がして、彼はこっそりと男に近付いた。
「…Sorry, don’t take offence.(……すまん、気を悪くしないでくれ)」
控えめに声をかける。男は驚いたように顔を上げた。
「Ah…yeah, OK. And――(ああ、いや、大丈夫です。それに――)」
そこで言葉を区切ると、彼はにやりと笑って見せた。よく見れば男はまだ若く、
ちょうどオルガやクロトたちと同年代くらいに見えた。
「実は、言葉、分かります」
300 :
シリアス:2006/03/29(水) 19:28:52 ID:???
スティングは少し目を見張った。咄嗟に背後の連邦軍人を顧みる。
特に彼が気付いた様子がないことに安堵し、スティングは男に向き直った。
「……人が悪い。じゃあ、全部分かってたのか?」
「人の話す、分かります。でも、話すこと、苦手です」
たどたどしい物言いに、なるほど、とスティングは頷いた。
男はちらりと連邦軍人を横目にすると、声をひそめるように口に手を添えた。
「あの人、正しい訓練ないです。あの人と話する、嫌でした」
話になりそうにないから、という言葉が暗に聞こえてくるようで、
スティングは小声で笑った。
「まあ、ただの下っ端なんだろう。構ってやることもねえさ」
「Exactly!(おっしゃるとおり!)」
男も破顔する。と、そこでようやくこちらの動きに気付いたのか、
連邦軍人の声が割り込んできた。
「おい、何をこそこそ話してる。敵に気付かれたらどうするんだ」
やたらと高慢な口調が鼻についたが、相手が少尉であり、
自分がいま二等兵であることを思い出して、スティングは表情を押し殺した。
(口数と実力は反比例するもんだったっけな)
最初に口を開いたのが向こうであることは、言わない方が賢明だろう。
やる気もなくスティングは背筋を伸ばした。
「は、少尉どの。申し訳ございませんでした」
言いながら、ふと視界に入った男とオルガが、示し合わせたように同じ仕草で舌を出して
いるのに気付き、彼は笑いを堪えるのに苦心しなければならなかった。
ふん、と不機嫌そうな顔で黙り込んだ連邦軍人を後目に、オルガが近寄ってくる。
「よお、なんか楽しそうな話してるな」
「楽しそうっていうか……」
301 :
シリアス:2006/03/29(水) 19:30:27 ID:???
尻すぼみに口ごもり、スティングは男と顔を見合わせた。オルガは妙に楽しそうに
にやにやと笑って、「交代だ」と無反動砲を差し出してきた。
「いや、いいんじゃねえか、そういうのも。正義と和解についての話し合いってやつだ」
「はあ?」
芝居がかった調子で意味不明なことを言うオルガに、スティングは頓狂な声を上げた。
首をひねりつつ、冗談のような重量の砲を抱え直す。
男はといえば、不思議そうに双眸を瞬いていた。
「セイギ? Justice?」
「Yes, it means a justice.(そう、正義)……まあ短い間だが、よろしく頼むぜ」
オルガはそう言ってくつくつと笑った。
男はしばらくそんな彼を見ていたが、やがて右手を差し出して握手を交わした。
訳が分からないまま打ち解ける二人に、スティングは首を傾げた。
「……よく分からん」
オルガはといえば、1人で分かっているような笑みを浮かべたままだ。
「いいや、こっちの話だ。気にすんな。ほら、足がふらついてるぜ」
言うなり、軽くこちらの肩を押してくるので、スティングは本気で体勢を崩して
ふらついた。うわ、と思わず声を上げて踏みとどまる。
「な、何するんだ、危ないだろ」
小声で抗議するが、オルガは少しも本気ではない様子で「悪い、悪い」と
答えるだけだった。更には、隣で男が忍び笑いに肩を震わせているのに気付いて、
スティングはがくりとうなだれて嘆息した。
「……何だってんだよ。くそ、何でこいつこんなに重いんだ」
言って八つ当たりのように砲を抱えなおすと、オルガがきょとんとした顔で
目を瞬いた。彼は当然のことを指摘する時の軽さで、
「は? そりゃあ、そういうテストだからに決まってんじゃねえか」
こんなことを断言した。
302 :
シリアス:2006/03/29(水) 19:32:06 ID:???
「は?」
「そうだろ。何だ、分かってなかったのか?」
意外だ、というふうに言うオルガ。
思わず、スティングは腕の中の無反動砲をじっと見つめた。
テスト。この状況で、テストを行う。自分たちの立場を勘案して考えれば、
推し量られる意味合いは一つしかない。つまり、
(実験だっていうのか……いや、ちょっと待て)
はたと気付いてスティングは顔を上げた。オルガの言っていることは機密事項だ。
慌てて顧みた男は、ただ不思議そうにこちらを見返していた。
「……私ですか? 聞くこと、いけないですか?」
一瞬口ごもったスティングの代わりに、オルガが男の問いに答える。
「いや、聞いてても分からねえと思うから、別に構わねえよ。まあ他言はしねえ方が
いいだろうが。お前も、いちいち慌てんなって」
科白の最後は、スティングに向けられたものだ。
それにいささか憮然としつつ、気を取り直してスティングは口を開いた。
「……いや、しかし、何で今頃? この環境下でか?」
「この環境下だからだろ。ある意味、滅多にあるもんじゃねえからな」
「そりゃそうだが……」
スティングは語尾を濁した。納得しがたいのは、あまりにナンセンスだったからだ。
戦場はラボとは違う。消費されるのは実験器具ではなく人命なのだ。
同時に、それをあの白衣が気にするとも思えなかったが――
「お前、意外といい奴だな。アウルだったか? あいつは分かってたみたいだぜ」
見透かしたようなオルガの物言いに、スティングは唇を引き結んで黙った。
オルガは軽く嘆息すると肩をすくめ、独り言のように言葉を続けた。
「まあ、まともに考えりゃ、歩兵がモビルスーツに勝てる訳ねえしな。
こんなもん気休めにもなりゃしねえ。まあ、強いて言えば鈍器くらいにはなるか……」
そうして、砲身をつっと指でひと撫でする。
303 :
シリアス:2006/03/29(水) 19:34:03 ID:???
オルガの言っていることくらいは、スティングにも分かっていた。
元よりモビルスーツとはそういう兵器だ。戦車の正面装甲に匹敵する防御力と、
戦闘機に匹敵する機動力を兼ね備える悪鬼。歩兵がどうのという以前に、そもそも
従来の兵器で太刀打ちできる存在ではないのだ。
(出遭ったら死ぬ。なら、少しでも身軽な方がいい……)
だというのにこんな物を持たせた白衣の意図に思い当たり、スティングは顔を俯けて
眉を寄せた。いつものことではあった。だが、気は重かった。
「Ah...uh, sorry, I don’t know well your circumstances, but...
(ええと、その、事情はよく分かりませんが……)」
男が困ったように瞬きして、どこか曖昧に口を開く。
「任務が嫌なことです、私もです。頑張ること、してください」
崩壊した文法。滅茶苦茶なイントネーション。
その中から、とにかくフォローをしようという意思を汲み取って、
スティングは返答に詰まった。とりあえず、ああ、とだけ頷いておく。
その時、唐突に背後で「ばきん」と何かが折れる音がした。
「うわあああああ……!」
悲鳴が続く。驚いて振り返った先で、スティングは開いた口が塞がらなくなった。
「……何やってんだ、あれ」
オルガが、全力疾走後の疲労感に似たものを滲ませて呟いた。
そこには、スティングたちと5メートルほどの間隔をあけて、
木の根に必死でしがみついて崖下への落下を堪えている連邦軍人の姿があった。
「……な、何をしている……! 早く助けんか、貴様!」
全力で力んでいる時に特有の詰まった声に、男が弾かれたように駆け出した。
大慌てで救助に向かう後姿を眺めつつ、スティングは頬を掻いた。
ふう、とオルガが大仰に溜め息をついた。
304 :
シリアス:2006/03/29(水) 19:35:24 ID:???
「まあ……お前も、あんまりラボの連中を信用しねえことだな」
急に話を戻す彼に、スティングは少し戸惑った。
「え? ああ……さっきの話か」
おう、とオルガが頷く。薄い笑みを顔に貼り付けた彼は、親指で襟元のあたりを
ざっくりとかき切るような仕草をした。
「あの連中はな、隙あらば俺たちを解剖したくてうずうずしてるような気狂いどもだ。
作戦効率なんざ考えてる訳がねえ。まともに相手しねえ方が身の為だぜ」
「身も蓋もねえな」
「だが嘘じゃねえ。こういう時あてにしていいのは、ああいう奴さ」
言いながらオルガは視線だけで、連邦軍人を引き上げようと苦心している男を示した。
スティングはぼんやりとそれを眺めてから、砲を緩慢に持ち直した。
「……そうかも知れんな」
ぽつりと呟くと同時に、耳元の無線がじじ、と耳障りな音をたてた。
一度オルガと目配せして、聴覚に意識を集中する。ニュートロンジャマーの影響で、
以前よりもずっと多い雑音の中から、耳が一つの声を拾い上げる。
『――グリーン1、こちらイエロー2。
今悲鳴が聞こえたけど何かあったの? どうぞ』
途切れがちに聞こえてくるのは、クロトの甲高い声だった。
オルガが盛大に溜め息をついて、がりがりと撫で付けた金髪を掻いた。
「……こちらグリーン1。大丈夫、無線切り忘れた馬鹿が転んだだけだ」
『はい?』
間の抜けた調子で聞き返すクロトに、スティングは控えめに苦笑した。
続く。
オリについてレスくれた人d。なんかモブ喋りまくりですが、
あくまでメインは6馬鹿なので、大目に見ていただけると助かります。
キタ━(゜∀゜)━!
ラボの人間とか、本編で殆ど描写がなかったから新鮮に感じるな
いやいや、良いよ。
俺はこういうの大好き
308 :
鬱物語:2006/03/31(金) 10:45:09 ID:???
名前消すの忘れた…スマソ。
そりゃぁぁぁ!a・ge
オルガ「おい、日にちが32日だとよぉwwばっかじゃねぇwwwうぇっへへへへ」
シャニ「ほーんとバカだよねぇ、32日まであるのは12月とか1月とかの大の月だけなんだよ〜」
クロシ「馬・鹿!な2ちゃんの運・営!に通・報!」
オクレ「おい、あいつらに今日がエイプリイルフールだって事教えてやった方がいいんじゃねーか?」
アウル「面白いからもうちょっと見てよーぜ」
ステラ「明日は33日うぇーい!!」
>>311さんGJ!
よく見たらすごい所から間違ってるよシャニw
シャニwww
ドミニオン西遊記 配役編 その1
フレイ「だーかーらー、夏目雅子の昔から、三蔵役は美人がやると相場が決まってるの!」
ナタル「聞き捨てならんなアルスター、その理論ならお前だけ該当とも限らん。無論私もだが」
ステラ「ぜぇーったいステラ!フレイやナタルがなんといおうとゆずれない!」
ムルタ「一体何なんです、この事態は」
シャニ「あ、おっさんいい所に来た」
オクレ「何でもフレイとステラがドラマの『西遊記』見てて、三蔵役をやるならどっちだってことで
ケンカおっ始めちゃって」
オルガ「俺達じゃ埒明かないんで、艦長さんに仲裁頼んだら」
アウル「ミイラ取りがミイラ、てヤツ? そんで」
クロト「三つ巴の膠・着!状態になっちゃったって訳」
ネオ「このままだと艦の運行にも支障が出ますし、理事からも何か言ってやってくださいよ」
ムルタ「はぁ、どうしたものだか…」
ムルタ「えー皆さん、少し私の話を…」
フレイ「どーせあのヘタレ男共に頼まれたんでしょ、口挟まないで!」
ナタル「お言葉ですが理事、私とてここまで来た以上、意地でも後には引けません」
ステラ「『さんぞー』やくはステラだよね、あずらえろー?」
三人「「「理事にお尋ねします。この中で『三蔵』に最も相応しいのは!」」」
ムルタ「困りましたねぇ、私の口からはどうにも…(下手な事を言うと後が怖いですし…)
どうでしょう、恨みっこ無しのくじ引きというのは。他の相応しい役も考えておきますので」
ドミニオン西遊記 配役編 その2
はたして…
ステラ「うぇ〜い♪『さんぞー』げっとー!」
ナタル「一行を導く『観世音菩薩』か、悪くは無いな」
フレイ「で残った私は、って何で『羅刹女』なのよ!」
ムルタ「いいじゃありませんか、絶世の美女にして稀代の悪女、ぴったりだと思いますが。
それとも、『木っ端妖怪A』の方がよろしかったですか?」
フレイ「前半は認めるとして、後半は何よ! 悪女だったらもっと適役が(トントン)何?」
ナタル「どういう意味かな、アルスター」(アルカイック・スマイル)
ステラ「ふ〜れ〜い〜」(同じくアルカイック・スマイル)
フレイ「スミマセン……orz」
オルガ「おい見たか、二人の背後」ボソボソ
オクレ「俺にも見えた、憤怒の炎をまとった不動明王が…」ボソボソ
ナタル・ステラ「「そこの二人、何か?」」(とどめのアルカイック・スマイル)
オルガ・オクレ「「な、何でもないッス」」ガクガクブルブル
ステラ「どーせだからみんなもやろー!」
てなわけで…
クロト「よっしゃー、『悟・空』!」
アウル「『悟浄』って、僕ってどこまでもオミズ系?」
オルガ「『八戒』ね…こんなとこかよ」
オクレ「『玉龍』ってあの馬? 俺オヒョイさんかよ!」
ネオ「『紅孩児』、こりゃ又微妙だねぇ…」
ムルタ「『牛魔王』、フレイが妻でネオが息子、クロトと義兄弟ですか…」
ネオ「ま、何つーか、予定調和と言うか出来レースと言うか」
ムルタ「なるべくしてなっちゃった、みたいな配役ですねぇ…」
オルガ「そ言やシャニ、さっきから静かだけどお前何だった?」
シャニ「………………………『釈迦』」
西遊記さんGJ!
オチバロスwシャニwww
318 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 01:07:34 ID:qWpCL4KH
ファイター「さぁ〜始まりました!第一回ドミニオンズカップ!栄光ある初代チャンピオンには誰がなるのか!?出場者はこいつらだぁ!」
ファ「1枠、自分以外はすべて敵!オルガ!
2枠、勝利を強奪する黒い悪魔!クロト!
3枠、怪しく笑うその顔はまさに顔面凶器!シャニ!
4枠、いつもは面倒見のいいお兄さん!しかし本当は…モゴゴ…オクレ!
5枠、いつも強気の走りを見せる、生粋のいじめっ子アウル!
6枠、いつもはぼーっとしてるが走りはどうなのか?ステラ!
7枠、頼りになる部隊長!不可能を可能にするのか?ネオ!
8枠、特別出演!本編ではカスだったが今回は!?サイ、トール、カズィ!
以上の8組で行なわれるぜ!グレィトォォォ!!!」
320 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 20:49:57 ID:qWpCL4KH
いやここは2-8
いや、大穴で8-6
3と7が要注意
>>324 7は基本不可能を可能にしようとしてアクシデントリタイアがデフォだから……
327 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/06(木) 07:09:46 ID:GNXwwSWc
ファイター=ディアッカ?
ともかく1ー4
3−6に10ドル
アウルとクロトは息を殺していた。
彼らは実感していた。恐怖こそが、己を殺すのだと。
2人は多少のことでは恐れなど感じない。
アウルは精神操作を受けてきた強化人間であるし、クロトは薬物投与などを受けてきたブーステッドマンだ。
数多の戦場を駆け、命を奪うことで生きてきた。故に、恐怖を感じたことは少ない。
だが、あることに関しては別だ。そして彼らはその「あること」に直面していた。
「僕はステラが泣いた時はビビるね」
「僕はフレイだな。あとオッサンがマジな時も」
「じゃあネオがマジな時もビビる」
「なら・・・」
そっと壁から顔を出す。しかし、その顔は次の瞬間鷲づかみにされていた。
「ブエル! ニーダ! ・・・何故逃げる!」
そう、我らが艦長ナタル=バジルールによって。
「これは無理だな」
「僕も無理」
事の始まりはこうだ。
ドミニオンに下された指令。それによって近くの基地に一泊することとなった。
しかし、その指令は直前になってから撤回され、別の命令が彼らには与えられたのである。
問題はアウルとクロトがその作戦を居眠りで聞き逃したという事であった。
当初「スティングかオルガに聞けばいーや。シャニとステラも聞いてるし。イザとなったらオッサンかネオに聞けばいいよね」と思っていた。
だが、スティング+オルガ+フレイは熟睡して目覚める気配もない。
シャニ+ステラ+オッサンはいない。何故かネオは医務室でうなされていた。
頼るべき相手はいない・・・。
で、怒りの形相のナタルを見つけたのだ。逃げる以外の選択肢があったろうか。
いや、無いだろう。
その結果、数多の戦場を駆け生き抜いてきた2人はその能力をまったく活かすことなく捕まってしまったのである。
「とゆーことです」
「ゴメンナサイ、ホントにゴメンナサイ」
2人はとりあえず頭を下げた。これで駄目なら土下座でもしよう。とにかく、怒ったナタルは存在そのものが恐怖なのだ。
つまり、艦長室の中でナタルを前にする羽目になった2人にとって今こそが地獄なのである。
「・・・まあ、作戦会議を居眠りしていたのは確かに悪いことだ。だが今回怒っているのはそういうことではない」
2人の予想に反してナタルはその事実に怒りを向けなかった。つまり怒りの標的は彼らではないのだ。
では、今回の不幸な怒りの対象は誰だろうか?
またネオが軽口を叩いたのか? アズラエルが変なことを言い出したのか? オルガ達が起きないから? それとも・・・
2人の頭には様々な過去が蘇る。その都度脳内で再生されるナタルの怒りは未だに恐ろしい。
「まあお前達を呼び止めた理由を話すついでにもう一度今回の作戦を説明する。今回の標的はここから南西に位置するザフト軍基地だ」
「ザフトかぁ・・・」
「とは言っても軍の基地としての機能はほとんど成していない。戦場は宇宙へと戻ったからな」
そういえば、とクロトは思い出す。
ヘブンズベースは陥落し、ジブリールとかいう名前だけが大層なオッサンが宇宙へ上がったことを。
確か今はレクイエムとかいうトンデモ兵器で大暴れをしているらしい。
「地球上には義勇軍アークエンジェルもザフトの切り札ミネルバ隊もいない。皆の目が宇宙にいっている間、悪さをする者が出てくる。
連合側としても、戦後の復興のことを考え余計な犯罪の温床を今の内に叩いておきたい。故に今回はこの基地を攻撃することとなった」
ナタルはそこで地図を広げた。そこにあったのは小さな島を一つ丸ごと基地に改造したものが描かれている。
そして周りの島々との距離から、この島が物資運搬の要であることは2人にも一目で理解できた。
「2人ともこの基地の役目は理解できているようだな。この基地はその役割上、多数の物資が行き来する。
しかし性格の悪いジャンク屋組合や犯罪組織がここを利用しないハズがない。
実際ここには多数の麻薬や異様なまでの火器、そして連合やオーブのMSパーツがあることが諜報部員の調査によって判明している。
これらは戦後、犯罪の温床になりうる可能性を秘めている。我々としてもここを放置するわけにはいかない」
そこでナタルは一度息を吸い、吐いた。
「しかし、当然ながらザフト兵達も熾烈な反抗を行うだろう。・・・ザフト軍が戦後兵士の引き上げ作業を順調に行えなかった場合を想定して、
コーディネーター達も何らかの拠点を地球上に残しておきたいだろうからな。そこで我々の出番というわけだ」
ナタルの指がこの島の真っ正面を指さす。そしてそれをゆっくりと動かしながら話を続けた。
「とにかく、相手に反撃の暇を与えたくない。その為、今回はMSと空軍、陸軍、歩兵部隊を動員した電撃作戦を行う。
まずはガイアとレイダーの高機動形態による急襲し敵航空戦力をおよび通信施設を破壊する。この際、レイダーの背にガイアを乗せることとなる。
ブエル、お前の責任は重いぞ」
「了・解!」
「そして間髪を入れず航空戦力を投入し爆撃を行う。これで敵を混乱させる。次にフォビドゥンとアビスは敵基地港にある海上戦力を叩いてくれ。
敵水中用MSも哨戒しているだろうがレイダー、ガイアが突入後なら混乱の隙を突ける。ニーダ、アビスには海中地図を入れてある。しくじるなよ」
「まかせて!」
「そうしてこの隙にこちらの艦で歩兵と陸上戦力を上陸させる。その間にMS等の戦力が出てきた場合、それはカオス、カラミティに担当してもらう。
ジャンク屋組合が絡んでいる以上、想定外の兵器が出てきてもおかしくない。
この二機に関しては明日合流するガーティ・ルーに艦載し敵の反撃に対する切り札として運用する。
なおガーティ・ルーは大気圏戦用に改造されているので航行に問題はない。
あとは陸上戦力と歩兵による基地占領を行い、作戦の終了とする。
とにかくこの作戦は最初の一撃から速やかに軍を展開する必要がある。防衛に徹されると面倒だからな。質問は?」
一気に話し終えたナタルはゆっくりと2人を見た。そしてその2人は納得したように頷く。
「作戦については問題なし」
「でもまだ何かあるんでしょ?」
問題が、と付け加えるクロト。ナタルはそれを聞いて溜息をついた。
「ああ、面倒なことに基地内に保護の名目で囚われている島民が数十名いる事が判明した。彼らに罪はない。
そこで彼らを脱出させてから攻撃と言うこととなった。担当は大西洋連合軍諜報部。腕は確かだ。既に脱出ルートの割り出しまで完了している。
だが・・・」
そこでナタルは一時忘れかけていた怒りを噴出させる。
「理事がその部隊と共に行動すると言い出したのだ! 敵司令官と交渉し脱出時間を稼ぐと! いくらあの人が交渉上手とは言っても
訓練も受けていない一般人だ! そんな人間が行ったところで足手まといに過ぎない!」
ダン! とナタルの拳が机を叩く。相当、お怒りだ。
「あの人に何かあればドミニオン隊は勿論、連合の中に多数存在する穏健派ブルーコスモスの人間もその行動を制限されるだろう。
ファントムペインやブーステッドマンの保護を行っている団体もあの人の息がかかったところだ。
研究施設もあの人が今は保護している。つまり軽率な行動で大多数の人間が迷惑を被るということだ!」
「でもオッサンは話を聞かなかったんでしょ?」
「うむ、逃げられた。しかもロアノーク大佐までその案に反対しなかったのでな。口論になってしまった」
その結果が医務室でうなされるネオである。
「ともかく! 今は理事ともう一度話し合い、潜入を諦めて貰わねばならない。
しかしここの基地で理事に意見が出来るのは私と大佐、リー艦長くらいだ。仕方がないので追いかけたのだが・・・
逃げられた。しかもどこにあったのかバイクでな」
2人は顔を見合わせた。その表情には「あー、アレね」と書かれている。
ムルタ・アズラエルはどこか子供な人間だ。
悪さを思いつけばすぐに実行するし、悪びれた様子もなく悪戯を繰り返す。
そうかと思えば優れた経営手腕を発揮し、卓越した交渉術を持って戦闘以外の交渉を一手に引き受けている。
要は・・・「困った大人」なのである。
「で、追いかけるの?」
「そうだ。というわけで車を出すぞ。2人とも手伝え」
あ、そういう事で探されたのか・・・と2人は納得した。
この人も、なかなかに「困った大人」である。
「いってらっしゃいませ!」
門兵は敬礼をする前を一台のジープが走り出す。三番倉庫にあったヤツだ。
運転はクロトが行っている。アウルが助手席でナタルは後ろに乗っていた。
「で、この道まっすぐで良いの?」
「街まではこの道しかない。海に落ちない程度で飛ばしてくれ」
「直・進!」
ぐっ、と踏み込まれるアクセル。こちらはAT車であり、アクセルを踏み込むだけでドンドンと速度が出る。
「で、正直オッサンが時間稼ぎしないとマズイの?」
「そんなことはない」
アウルの問いにナタルは即答した。
「大西洋連合軍諜報部の腕は確かなものだ。ザフトの潜入部隊のような慢心がないからな。
彼らだけでも十分だ。それなのに理事は何故・・・」
「あの島って・・・」
そこでクロトが口を開いた。
珍しく、落ち着いた口調で。
「オッサンにとって何かあるのかなぁ」
「かもね」
アウルがすぐに答えた。
「僕はオッサンとは付き合いが長いんだけどさ。オッサンって負ける勝負しないっぽいけど違うんだよね」
クロトの声。前をまっすぐに見据えながらも、懐かしむように目を細めた。
「レイダーくれた時も結構適当だったし。君に使って貰いましょう!っていきなり指さしてきただけしね」
「なんと適当な・・・」
「あのオッサンにはまず目的があって、その過程は実力と勢いで突・破するような所があるんだよ」
確かに、とナタルは頷いた。
三隻同盟との戦いの時も核ミサイルを使用した時も、過程はすでにすっ飛ばされている感じがしていた。
ジェネシスを目の前にした時もそうだった。
彼の目には「地球を狙う悪魔」しか映らなくて、その他の判断はどこかへと飛んでいた。
「ホントは熱い男なんだよ。ムルタ・アズラエルはね」
だから許してやってよ、とクロトは笑った。それに釣られてアウルも笑う。
「だってさ、艦長」
「・・・知っている。そんなことは」
すう、と息を吸いナタルは前を見た。
「あの人がどれだけ無鉄砲で、無計画で、直情的で、自分勝手で・・・思いの外に思慮深いのは知っている。
故に、あの人の支えを必要とする人間が大勢いるんだ。だから、私は今回のことが許せない」
死んでは何にもならない、と続ける。
だが、そこにアウルが笑って言った。
「死なないよ。あのオッサンはね」
「・・・何を根拠に?」
「僕たちがいるからさ。なあクロト」
「そうだね。僕たちがいれば大丈夫さ」
「・・・お前達は何を」
言っているのか、と言葉が出る前にクロトが続けた。
「あのオッサンはね、周りの人間に恵まれてるから。
あのヤキン・ドゥーエの戦いだって、俺達と艦長がいたからあのオッサンは生きて帰れたんだよ?
いつだってそうだよ。あのオッサンは、周りがフォローしてやればそれだけ仕事が出来るオッサンなのさ」
ふぅ、とナタルは溜息をついた。
クロトは前を見ながら満足げな顔をしているし、アウルはこちらを見ながらニヤニヤしている。
腹立たしい奴らだ、と思いながらも空を見上げた。そして、言葉がこぼれ出る。
「知っているさ、そんなこと」
あの人は我々が助けようとすればするほど、力を発揮し生きて帰ってくるだろう。
だが、だが、
「そうやっていつも振り回されるのが気に入らないんだ!」
少し顔を赤らめながらナタルはそう叫んだ。久しぶりの、本音が外へ吐き出されたように思える。
前の2人も、笑いながら前を見て気付いた。
「あ、前にバイクとオッサン達がいる」
「何!? ブエル! 速度を上げろ!」
「ひゃっほー!」
「加・速!」
アクセルが踏み込まれ、車が加速する。
大慌てでバイクに乗り込み逃げ出す三人を追いかけながら、クロトとアウルは笑った。
そいてナタルが立ち上がり、叫ぶ。
そう、ありったけの本音を詰め込んで。
ありったけの想いを詰め込んで。
「理事ぃっ! 貴方の思い通りには、させませんよぉッ!!」
(完)
えー、長々しく続けてしまいました三人シリーズはこれにて終わりです。
会話と改行が多すぎて読みづらいかと思いますがお許しください。
ここはドミニオンの6馬鹿の部屋、本来は個室だったはずが壁をぶちぬいて巨大な
6人部屋としたのだ(ダメコン?知るか)
アウル「うーん?なんか寝づらいよな。」
オクレ「ん?まぁな、ここの所戦いにでてねぇし、あんま体動かせてねぇしな。」
アウル「んじゃ体動かさないか?」
アウルはニヤッと笑うとマクラを持ち上げた
オクレ「おい、それってまさか。」
アウル「そのまさかだよぉ〜(枕を投げる)」
オクレ「(ボフ)うお!やりあがったなアウル!(枕を投げ返す)」
アウル「(ボフ)やったな!お返しだぁ!」
オクレ「見える!(ヒョイ)」
オルガ「おい!てめぇら静かにしろよ寝れねぇ(ボフ)・・・・やりあがったな!」
クロト「お、楽しい事してるじゃん俺も加えろよ!」
シャニ「寝れない・・・(ボフ)・・・誰だよ俺に当てたのは!」
ステラ「ステラもやるウェーイ!」
かくして枕投げが始まった、そして最高潮を迎えたころ
ドン!という音と共に凄まじい速さでドアが開いた
6馬鹿「ビク!」
フレイ「あぁんたぁちぃ〜!今何時だと思っているの〜?んん?こっちはようやく激務から
解放されて仮眠取れそうなのに?これっていじめ?ん?答えなさいよ?ええぇ!!」
クロト「お、お、お、お、お、お俺悪くねぇよ枕投げたオルガが悪いんだ!」
オルガ「俺じゃない!もとはといえばアウルが!」
アウル「オルガ!あんたぁ!」
フレイ「(ドン!と壁を殴る!)そんなことはどうでもいい!早く寝なさい!いい?次こんなまね
やったらどうなるかわかる?んん?(腕をポキポキ鳴らす)」
5馬鹿「はは、はい(ビクビク)」
ステラ「うぇーい、ステラフレイと寝る〜。」
フレイ「ステラ・・・あんたって子は・・・しかたないわねそれじゃ私の部屋で一緒に寝る?」
ステラ「うぇーい。」
いやぁ、まじあん時はまぢびびりましたよ。フレイが切れたとき、鶴来屋の経営主のオーラがたってましたよ
ああいや本当に怖かった ―――――クロトの回想
いやいつもは温厚なフレイがきれると本当ああなるとは思わなかった、いや今までインパルスやフリーダムに単独で
立ち向かうよりも怖かったです ――――――アウルの回想
いあやぁあれほどびびったのは初めてだな、あの壁へこんでいるところあるよなあれフレイがやったんだぜ?
信じられるか?聞いたけどこのドミニオンは最高の素材を使っているんだぜ?信じられるか?
まぁ案時のフレイは怖かったな ――――オルガの回想
フレイ様最強伝説の始まりかw
>>333 GJ! アウルとクロトの掛け合いがいい感じだ。
そうさ、僕らの盟主王は負けないさ…ただ本編ではちょっと
誤解を解く機会と人に恵まれなかっただけさ…orz
第二次地球圏戦争において連合はアズラエル率いるドミニオンの大活躍により
見事メサイアを陥落させとザフトの停戦条約を結んだ(ラクシズ?知るか!)、ムルタ・アズラエルは
大西洋連合の大統領選挙に出馬して人徳から熱烈な歓迎を受け見事大統領に選ばれることとなった
彼は従来どおり、ナチュラルとコーディネーターの融和のために努力した、しかしこれを快く思わない
人物がいた。ロード・ジブリール副大統領、彼は猛烈なコーディネーター嫌いの上に小学校時代から
アズラエルより下という成績に深い劣等感を抱いていたのだ。彼は「遺伝子改造人間なんてもってのほか
奴らは滅びるべきでそして残ったナチュラルは我ら優秀人種ロゴスによって管理されるべきだ」と・・・
そして・・・ジブリール率いる大西洋連合軍150万によるクーデターが勃発、ホワイトハウスに迫るクーデター軍!
ああ自由は奪われるのか?断じて否!ホワイトハウス前の池が割れると同時に出現するストライクフリーダム!
そうこれは一人で全大西洋連合軍にたった6機のMSと1隻の戦艦で挑む大統領と7(+20)人の仲間の物語である!
すべては自由の為に!正義の為に!平和の為に!融和の為に!未来の為に!
アズラエル「何故なら僕は大西洋連合大統領だからだ!」
出撃僕らの盟主王! メタルストライクフリーダムカオス
アズラエル「レェェェェツパァァァァティィィィィィ!!」
>>338 レッツパーティーか・・・ww
そういえば大統領が「レッツパーティー!」っていうゲームあったな・・・それを思い出した。
つーかそれから持ってきたんじゃないのか?
つかアレしかないよな。
故にgj!
あの素敵秘書は誰がやるんだろw
いっその事選択できるってのもありかww
オチはアズラエルの乗るストライクフリーダムとジブリールの乗るインフィニットジャスティスのサシ
この良スレをageますが構いませんねッ!
344 :
終戦作者:2006/04/11(火) 23:05:43 ID:???
他の職人さん達が来るまでの暇つぶしにどうぞ
345 :
終戦:2006/04/11(火) 23:07:32 ID:???
マリュー「こんにちは」
ステラ「こ、こんにちは!!」
スティング「・・・どうも」
シャニ「・・・」
マリューは一旦3人を通り過ぎて自販機で飲み物を買うと、改めて3人に近づき声をかけた。
マリュー「はじめまして、でよかったかしら?マリュー・ラミアスよ、よろしくね」
優しい笑顔と共に3人に手を差し出すマリュー。
ステラ「え?え?何?何なの?」
シャニ「!!!」
その差し出された手の意味がわからず、うろたえるステラとシャニ。
六馬鹿の中でもズバ抜けて常識のない2人には、彼女の差し出した手の意味が分かっていない。
シャニは最初は怯んだものの、今は警戒心をむき出しにしてマリューの手を見つめている。
ステラの方はビクリと肩をふるわせて、ビクビクしている。
マリュー「・・・」
さすがのマリューもこれには笑顔が少しひきつっている。
スティング「あ、いや、すいません。こちらこそよろしく。」
マリュー「え?あ、ああ、よろしくね」
そんな仲間の様子を見るに見かねたのか、スティングが代表してマリューと握手を交わす。
スティング「ただの握手だよ。そんな警戒すんなよ」
マリュー「フフフッ」
マリューから手を離し、スティングが怯える2人に声をかける。
346 :
終戦:2006/04/11(火) 23:11:36 ID:???
シャニ「知らないよ、そんなの。したことないし」
ステラ「あくしゅ?それは現世で悪事をした結果、行かなければならない苦しみの世界で、地獄・餓鬼・畜生の三趣、またはそれに修羅を加えた四趣、あるいは三趣に人間・天を加えた五趣のこと、だよね?」
シャニ「ああ、それか。悪道とも漢訳するヤツだっけ?」
ステラ「うん!!スティング、最初から言ってくれれば、ステラだって・・・」
スティング「待て待て、オレはお前らが言ってるアクシュは知らないぞ。オレが言ったのは、手を握りあう方の握手だ。」
どんなアクシュと勘違いしていたのかはわからないが、握手の説明を受けたステラはしばらく自分の手のひらとにらみ合った後に、おずおずとマリューに向かって手を出した。
ステラ「握手・・・?」
マリュー「ハイ、握手」
やはり優しい笑顔でステラと握手をするマリュー。
ステラの顔から怯えが消える。
ステラ「わぁ、あったかい・・・」
マリュー「フフ、ありがとう」
はにかんだ笑顔でマリューの手を握りつづけるステラ
347 :
終戦:2006/04/11(火) 23:17:09 ID:???
ステラ「握手・・・エヘヘ」
スティング「お、おい、ステラ」
初めての握手に感動したのか、一向に手を離さないステラ
スティング「ステラ、握手ってのはそんなに長くするもんじゃないんだよ」
ステラ「そうなの?」
マリュー「そうね、確かにちょっと長すぎるかしらね」
怒られると思ったのか、ステラは慌てて手を引っ込める。
ステラ「ご、ごめんなさい・・・」
マリュー「いいのよ、別に謝らなくても。私もあったかかったしね」
ステラ「う、うん!!」
ステラ「もう1回、握手していい?」
マリュー「ええ、いいわよ」
ステラ「へへ、やっぱりあったかい・・・」
女性の知り合いが異常に少ないステラ(他の六馬鹿の連中もそうだが)には、マリューのような全てを優しさで包み込むような暖かさを持った女性は初めてだった。
元地球軍である自分に気兼ねなく話しかけてくるカガリを友とするならば。
いつも自分のことを心配してくれて、世話を焼いてくれるフレイを姉とするならば。
時に厳しく、時に優しく、自分のことを守ってくれたナタルを母とするならば。
ステラにとってマリューは・・・
ステラ「おばあちゃん・・・」
ス・シ「!!!」
マリュー「そ、それはちょっと嫌かもしれないわ・・・」
ステラの手を握りながら、力ない笑顔でしか答えられないマリューだった。
続く
終戦氏GJ!
349 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 23:28:10 ID:JOhBVAq/
最高ですよ終戦作者様GJ
偶然、フレイとキラの写真を見たステラ
ステラ「ねぇねぇ、フレイそのフレイと一緒に移っている男の人って誰?」
フレイ「ああ、その人は私の初恋の人だった。」
ステラ「初恋?」
フレイ「そう初恋かな・・・キラ・ヤマトっていうんだその人・・・
最初は・・・ただパパを殺したコーディネーターが憎くて憎くて彼を利用しようとした
私が戦えない分彼がコーディネーターを殺し続けてみんな殺してしまえばいいと思った
だけど・・・トールが死んでキラがいなくなって急に寂しくなった。利用しているのもかかわらず
追い詰められた時にもいつも笑顔で声をかけてくれたんだ・・・丸で子供みたいな顔で
そして手を握ってくれた暖かったんだ。そのぬくもりは今でも忘れられない。
だけど私はキラに何もしてあげられなかった、心から言う「いってらっしゃい」と「おかえり」・・・
そして「ごめんね」が言えなかった。」
ステラ「ねぇー、フレイ、キラと言う人とはどうなったの?」
フレイ「彼にはふさわしい人が出来た。私よりずっと立派な・・・キラのすべてを受け止めれる人が。報いよね・・・」
ステラ「フレイ・・・泣いている?」
フレイ「・・・そうかも泣いているかもね、でも今度キラにあったときに「ごめんね」ってちゃんと言いたいな。」
ステラ「うん。・・・ねぇフレイ?フレイはステラのこと好き?」
フレイ「ええ、ステラもオルガもナタルもアズラエルも皆好きだよ。ステラは?」
ステラ「うん。ステラ、フレイの事好きだよ、アズラエロもナタルもみんな。」
フレイ「そう、ありがとう、そうだこの前モ美味しいプリン買ってきたんだ!ステラ食べる?」
ステラ「うん食べる。ステラ、プリン好き。」
再び共闘することになったラクシズとドミニオン
マリュー「マリュー・ラミアスよ、よろしくね。」
ステラ「うん。・・・(ジィ〜)」
マリュー「あら?どうしたの?」
ステラ「ガシ(マリューの胸を掴む)」
マリュー「えッ!ちょあの〜。」
ステラ「(モミモミモミモミモミ)・・・」
マリュー「あふぅ、ちょやめ・・・」
ステラ「ナタルより大きい。」
ナタル「・・・・・orz(結構気にしていた)」
マリュー「ところで、ナタル、ドミニオンにムゥがいたときはどうだった?」
ナタル「エンデミオンの鷹の名は伊達ではありませんでした、それでよくオルガ達をまとめてくれていい人です。」
ステラ「うん、だけどね、よく「艦内にエロ本持ち込むな」ってナタルにぶん殴られていたの、でね
さっきネオ(AA内)の部屋にいったら、きれいな女の人の裸の写真ばかりの本が。」
ムゥ「げ!ステラなんで隠し場所をすぐ掘り当てる・・・。」
マリュー「ムゥ〜。(ボキボキ」
ナタル「フラガ少佐・・・まだ懲りてないようですね。(ボキボキ」
ムゥ「いや、これはノイマンの・・・。」
二人「すぐばれる嘘をつくなぁぁぁぁぁぁ!」
ムゥ「ギャァァァァァァァァァ!!!」
マードック「お前たち!格納庫でバスケットするなぁぁ!!」
オルガ「だってドミニオンの格納庫狭いだよ。」
アウル「固いこと言わないって!」
何故スレが消えている・・・
無理やり書き込むなや
ん?何があったのギコ使ってると到って普通なんだが
>>355 一時的にスレ一覧が消えて、閲覧できなくなってた。
自治スレの中の人?が復旧申請したんでもう直ったみたい。
hosyu
どうも。シリアスを書かせてもらってる者です。
ここ最近、実生活にちょっとした変化がありまして、端的に言ってしまうと、
書く時間が全くもって取れなくなってしまいましたorz ゴメンナサイ
そのため投下が超遅くなるか、ワンシーンを小出しにするような格好になって
しまいそうなのですが、やはり時間かかってもまとめて投下する方が良いでしょうか?
>>358 どぞどぞ。ゆっくりでもいいので投下してくだされ。
スイッチON→START
ナタル「サブナック起きろ、今日は王様に会う日だぞ」
オルガ「ぁあ!?王様?なんだよそりゃ!」
ナタル「ここを出て北にまっすぐ進むと城がある、早くしろ!」
オルガ「んだよ、まったく・・・行きゃあいいんだろ行きゃ!」
ムルタ「勇者オルガよ、よく来ましたね。見ての通り僕は王様です」
オルガ「合コンじゃあるまいし何が王様だよおっさん!それに俺が勇者ってなんなんだよ!」
ムルタ「早速ですが君にはこの世界の悪い魔王をやっつけてもらいます」
オルガ「あんたが一番ワルそうに見えるぞ、おい!」
ムルタ「とりあえずこの『ひのきのカラミティ』を差し上げますからさっさと魔物退治に向かっちゃってください」
*オルガは『ひのきのカラミティ』をてにいれた!
オルガ「ちょっと待てこら!ヒトの話を・・・」
ムルタ「イベントが進めば黄色いダチョウと飛空挺も差し上げますよ!」
オルガ「ちょwww黄色いダチョウって・・・ドラ○エじゃねぇのかよ!!」
ムルタ「途中仲間を108人集めるのも忘れないで下さいね」
オルガ「・・・ソレも出してきたか・・・」
ムルタ「それでは最初の目的地は『仙台』です!はきりって参りましょう!」
オルガ「それはジャンル違いだろ!オラ!」
ワロタw
ぜひ続けてくれ
ひのきのカラミティから鉄のカラミティに買い替える日を楽しみにしています。
ドラクエと桃鉄とあとなんだ?ディスガイア?
FFじゃね
水滸伝・・・とか言う仲間が108人いるゲームがあったような
ステラ「イヤーッ!」
ナタル「ルーシェ、いい加減にしろ!」
ステラ「イヤッたらイヤッ!」
ナタル「イヤじゃない!ルーシェ、お前は今日から一週間艦内の掃除当番なんだ!これは艦長命令だ!」
ステラ「ヤダーッ!助けて、ネオーッ!」
???「待てェーい!」
ステラ「ネオ!?」
スティング「レッド・ロアノーク!」
クロト「イエロー・ロアノーク!」
シャニ「レッド・ロアノーク・・・」
アウル「レッド・ロアノーク!」
オルガ「イエロー・ロアノーク!」
(レッドはネオの仮面を赤く塗装したものを着用。イエローはネオのではないが、誰かの仮面を黄色に塗装したものを着用)
オルガ「5人そろって!」
5人「ロアノーク・ファイブ!!」
ステラ「・・・」
ナタル「・・・」
スティング「さあ、今の内に逃げるんだ!」
ステラ「え?あ、ありがとう」
クロト「至・急、逃・亡!」
ステラ「う、うん」ステラ、逃走
ナタル「違う」
オルガ「あ?」
ナタル「お前達、おかしいぞ・・・」
5人「???」
ナタル「何?何だって?お前達、何と言った?」
オルガ「ロアノーク・ファイブ」
ナタル「ロアノーク・ファイブじゃないだろう。サブナック、お前は何色だ?」
オルガ「イエロー・ロアノーク!」
アウル「5人そろって!」
5人「ロアノーク・ファイブ!」
ナタル「待てぇ!ちょ、待て待て!おかしいではないか!な、何だって?サブナック、何色だって?」
オルガ「イエロー・ロアノーク!」
ナタル「ブエル、お前は?」
クロト「イエロー・ロアノーク!」
ナタル「やっぱりおかしいぞ!何で黄色が2人いるんだ!」
5人+ナタル「・・・」
シャニ「レッド・ロアノーク」
ナタル「そ、そうだな。では、ニーダ、お前は?」
アウル「レッド・ロアノーク!」
ナタル「・・・オークレー、お前は?」
スティング「レッド・ロアノーク!」
オルガ「5人そろって!」
5人「ロアノーク・ファイブ!」
ナタル「違う違う、違ああぁぁう!どう考えてもおかしいぞ!何で赤が3人で、黄色が2人なんだ!」
5人「・・・」
ナタル「どうなんだ?」
オルガ「えぇとだな・・・だからオレらはその、色とかそういうんじゃねえんだよ」
ナタル「いや、色じゃ・・・」
オルガ「オレらは1人1人の個性を見てもらいたいからさ」
ナタル「そんなのわかるはずないだろう!それにお前達、そんなこと言ってもだな、人は見た目が九割というぞ?」
オルガ「それはまあ、努力でなんとかなっていくと思うし」
シャニ「うん」
オルガ「それに同じ赤に見えるかもしんねえけど、(アウルを指差して)コイツはスゴいお母さん想いなところもあって。1つスゴい例があるんだが・・・ホラ」
アウル「か、母さん!?う、うわあああぁぁぁ!!!!!!」
ナタル「そんなことはどうでもいい!」
アウル「そんなことって・・・」
スティング(お、落ち着いた!)
ナタル「今は見た目の事を言っているんだ!ガミガミガミガミ・・・」
フレイ「またアイツらがバカなことやってますね」
ネオ「アイツら、人の仮面を勝手に・・・」
ムルタ(あんなに予備があったんですねぇ・・・)
フレイ「でも、オルガとクロトがつけてるのは、大佐のじゃないですよね?」
ネオ「いや、オレのだぞ」
ムルタ「はい?あなた、あんな仮面持ってましたっけ?」
ネオ「あれはですね、かつてオレが『ライトニング・カウント』などと呼ばれていた頃の・・・」
フレイ「はいはい、わかりましたわかりました」
ネオ「あ、嬢ちゃん信じてないだろう。本当なんだってば」
ごっつええ感じのゴレンジャイかw
改変つまらん
いや普通に面白かった
『ライトニング・カウント』バロスwww
MADよりワロタw
オルガ「ところでおっさん、これコックピットどこにあんだよ!」
ムルタ「コックピットはありませんよ、それに僕は『王様』です」
オルガ「ああ!?じゃあどうやって操縦すんだよ!このMS!!」
ムルタ「それはモビルスーツじゃありません、『武器』です!!」
オルガ「どうやって使う『武器』なんだよ!!」
ムルタ ▼はい
いいえ
オルガ「訳わかんねぇ返答してんじゃねぇ!!ぶっ飛ばすぞ!!オラ!!」
ムルタ「それでモンスターを叩いて下さい。まあ、打撃系の武器ですから」
オルガ「全 長 1 8 メ ー ト ル を ブ ン 回 す の か よ !!」
ムルタ「安心して下さい。次の町に行ったら『鉄のカラミティ』も売っていますよ!」
オルガ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・orz・・・・・」
>>376 ナイス一発ギャグwww
めっちゃワラタ
ムルタ「そろそろ次の町を目指してもらえませんかね、プレイヤーもそろそろ飽きてきてますし」
オルガ「ああ!?コレ持ってか?」
ムルタ「もちろんですよ、次の町は東にあります。とっとと逝かないとお仕置きですよ」
オルガ「くそっ行きゃいいんだろー行きゃあ!!!!」
(フィールド)
オルガ「ちっくしょー!!なんでこんな重いモン担いで歩かなきゃなんねぇんだよ!!」
オルガ「あっ、捨てちまえばいいんじゃねぇかコレ!俺ってあたまイイ!!」
ぶき → 『ひのきのカラミティ』 → すてる ▼はい
ゆうしゃオルガ は 『ひのきのカラミティ』 をすてた
(デロデロデロデロデーデン♪)
*それをすてるなんてとんでもない!!
オルガ「なんで捨てられないんだよー!!!それにその効果音はなんなんだよー!!」
続くのか!?コレ!?
>>379 最初から最後までワロタww
是非とも続きキボン
ふむふむ。
仲間も増えていくわけですな
やはり伝説の武防具はロゴス系?
ク・ロトのつるぎ
ク・ロトのたて
ク・ロトのよろい
ク・ロトのかぶと
身につけると呪われて二字熟語でしか話せなくなるらしい。
>>369 …月の武人の御大のズラも隠し持ってませんか、この仮面の人?w
ゲーム編ワロタほす
保守っとこう
387 :
荒らし:2006/04/26(水) 11:37:19 ID:Hw1++Vij
こんなスレ、俺の駄作で潰してやる
388 :
荒らし:2006/04/26(水) 11:42:06 ID:Hw1++Vij
深夜、ドミニオン食堂内。
「・・・来た」
言うと同時に扉が開く。
「ごめん!遅くなっちゃった!」
「うるさい。静かにしろよ」
「あ、うん、ごめんなさい・・・」
「別に。それよりほら、こっち来なよ」
「うん!」
すぐに笑顔に戻った彼女はパタパタと彼に駆け寄り、その膝の上に座る。
「えへへ」
「軽い・・・」
「ステラ、女の子だから」
膝の上に座った彼女を彼が後ろから抱きしめる。
「それに細い・・・」
「うん。だからステラ、女の子」
「そういえばそうだったね」
彼女も後ろから回された彼の腕を握りしめる。
「ねぇ、シャニ」
「ん?」
「ステラ、お昼もシャニとこうしてたい・・・」
「無理だよ。あいつらにバレたら絶対問題が起こる」
「うぅ・・・」
彼女は不満なのか、頬を膨らませる。
「拗ねんなよ。ステラ、こっち向いて」
「何・・・んっ!」
首だけを動かして後ろを向いた彼女の口を、彼が同じく口で塞ぐ。
「んむっ・・・っはぁ」
「うまい」
「ステラは食べ物じゃないよ?」
「わかってるよ。でもうまそう」
389 :
荒らし:2006/04/26(水) 11:44:43 ID:Hw1++Vij
今度は彼女の首筋に吸い付く。
「ひぃん!」
「ここ、弱いの?」
「わかんない。でもゾクゾクして、変な感じ・・・」
彼女は息を荒くしながら彼の問いに答える。
「じゃあ、ここは?」
「へ?」
彼は腕を彼女の胸に回し、優しく揉み始める。
「ふふ、くすぐったいよ」
「・・・。なんかムカつく」
「だって、本当にくすぐったいよ?」
「・・・」
彼は答えない。
「シャニ?」
「・・・」
彼は無言で片方の手を彼女のスカートの中に侵入させる。
「そ、そこは・・・」
「何?」
「・・・シャニの変態」
「言ってな」
彼の手は止まらず、彼女の下着の中まで入り込む。
クチュリ
「ひゃん!!シャ、シャニ」
「この音、何かわかる?」
「そんなの・・・」
彼女の耳にそっと顔を近づけて、彼は言う。
「ステラの・・・変態」
「ち、違う!」
「違わない」
「お、お前達!何をやっている!!」
「「!!!」」
彼と彼女の上官が入ってきた。
↓
クロト「以下何事もなかったように再・開!」
ステラ「ステラ、この場所……守る……」
過疎が・・
>>389 ハァハァ・・・・・・はっ!?
いかんいかん
>392
危なかったな!!
オルガ「くっそーっっ!!いったいいつになったら町に着くんだよー!!この武器はありえねーくらい重いしよー!!」
「ヘンな無敵ニートにゃボコられるわ、赤いハゲには後ろから斬られそーになるわ、このへんで仲間見つけとかねーと町着く前に死ぬぞマジで!!」
オルガ「おっ!なんかいるぞ!!おいっ!そこのワカメ!!てめーとりあえず仲間になれ!!」
ワカメ「・・・・・・・・・・・・・」
*へんじがない。 ただのしかばねのようだ
オルガ「おいコラ!!シカトぶっこいてんじゃねー!!俺様の仲間にしてやるって言ってんだよ!!!」
ワカメ「・・・・・・・・・・・・・」
オルガ「なんかしゃべれよ!!オラ!!」
ワカメ「・・・・・・・・・・・・・」
*へんじがない。 ただのひきこもりのようだ
オルガ「・・・・今日はいい天気ですね!」
ワカメ「そうですね!・・・あ・・・」
オルガ「うぇっへっへっへへひっかかったなバカが!!強制イベントだ、仲間になれ!!」
ワカメ「・・・仲間とかうざ〜い・・・魔物退治とかめんど〜い・・・」
オルガ「・・・・・・・・・・・・・」
オルガ「いっしょに来てくれるかな!?」
ワカメ「いいとも〜・・・・・・・・・・・・・・あ」
(チャンチャンチャンチャーチャーチャーチャーンチャラララチャチャチャチャチャーン♪)
*シャニ が なかまになった
しょくぎょう:まほうつかい
ゲーム編テラワロスw
マジで声出して笑ってしまったw
シャニwww
GJ!
フレイ「どうも司会を務めさせて頂きます、フレイ・アルスターです。
今回はドミニオンに艦載されているMSの方々に話を伺いたいと思います」
カラミティ「どうも災禍、疫病神のカラミティです」
レイダー「強奪ことレイダーでーす」
フォビドゥン「禁忌のフォビドゥンだよー」
フレイ「・・・何かイメージと違うような」
フォビドゥン「気にしない気にしない」
フレイ「・・・まあいいでしょ。では今回はお題を出しますのでそれについて語り合ってください」
カラミティ「俺達だけで?」
フレイ「ツッコミも入れますよ?」
レイダー「そりゃ安心だね」
フレイ「それでは最初のお題はこちらです」
『自身の性能について』
カラミティ「無難なところだな」
フォビドゥン「僕らはかなり特徴的な性能を持っているMSだからねー」
レイダー「えー、ハンマーにゲロビームに変な盾に鎌で全身砲台だもんね」
フレイ「あっさりゲロ言ってますけど・・・」
カラミティ「登場当初は結構痛い批判で困ったよな」
フォビドゥン「僕はビグロって言われたよ。似てないけどなぁ」
レイダー「僕はジオングもどきって言われた」
カラミティ「俺は特撮の世界に帰れって言われたぞ」
フレイ「結構言われてますねぇ」
レイダー「元々色物MSだからね」
カラミティ「笑われてナンボ、ってヤツだ」
フレイ「ドライねぇ・・・大人だわ」
フォビドゥン「本編が戦争物というよりも少年少女の恋物語だったからねー。
MSもこれぐらいやらないと目立たないの」
レイダー「その割には良い役所だったけど」
カラミティ「一応主役のMSに一撃入れられたしな」
レイダー「そういう点では美味しいところは持って行けたかな?
あ、お題について何も語ってない事に気付いた(笑)」
フレイ「私も忘れてた・・・
フォビドゥン「アッハッハ(膝を叩いて笑う)」
フレイ「で、ではカラミティさん総括で一言っ!」
カラミティ「まあ客寄せピエロ的な性能だったが満足はしてるな。
デザインも悪くない。俺達は満足してるよ」
レイダー「おー、流石リーダー。指揮能力特化型頭部の持ち主だー」
フレイ「ありがとうございます! では次のお題です!」
『連合VSザフトでの性能について』
フレイ「未だ絶賛稼働中連合VSザフトでもお三方は出演なさってますがそれでの性能についてお願いします」
カラミティ「総じて援護向きだよな」
フォビドゥン「メインは張れないねー。ウザイと言われることはあっても強いとは言われないよー」
レイダー「ウザイ言うヤツらを乗せてた僕らがウザイってのも面白いね」
フレイ「でも使いこなせば強いんでしょ?」
カラミティ「それはどの機体でも言えるな。ジンオーカーでも極めれば強いぞ」
レイダー「レバー操作が忙しいけどね」
フォビドゥン「まあ最初の五機のガンダムが特徴的なポジションは占めてるから仕方ないかなー」
レイダー「ネタっぽく言われてるけどバスターとか強いよね」
カラミティ「羨ましい限りだ」
フォビドゥン「ブースト移動が主の僕とレイダーはQG(クイックグゥレイトォ。超追尾性能を持つ)が脅威だね。
気を抜くと撃ち抜かれてる」
レイダー「まあ本編でもやられてるから慣れてるけど」
フォビドゥン「まとめちゃうと『弱いけど使いこなせば嫌われるぐらいにはなれる』って感じで。
間違えてもメイン張ろうなんて考えないことー」
フレイ「なんだかドライなMSだなぁ・・・とりあえず次のお題です」
『劇中の散り様について』
レイダー「お、来た!」
カラミティ「これはレイダーの独壇場だな」
フォビドゥン「いやいや僕も負けてないよぉ」
フレイ「皆さん自分の散り様ですよ・・・?」
レイダー「敵方MSだから死ぬのは当たり前なんだから気にしないの。
むしろ楽しむ方向で」
フレイ「はぁ・・・」
カラミティ「俺は斬られて終わりだから語ることナシだな。つまらんことこの上ない。
ミーティアの性能の為に斬られたとしても微妙な感じだったしな。脚本家の都合だろうが気に食わんな」
フレイ「ですよね。アレはヒドイと思います」
カラミティ「だがこの2人のやられどころは見物だったな」
フレイ「フォビドゥンさんはルージュを追いつめたんですよね?」
フォビドゥン「そーだねー。良い感じで凶悪さが出て喜ばしい限りの演出だったよ。
やられるところも良かったでしょ?」
レイダー「バスターの援護+デュエルのアーマーパージ二刀流特攻!」
フォビドゥン「くぅー! 燃えるね! アレでやられるってのは悪役MS冥利に尽きるよ!」
カラミティ「で、レイダーだな」
レイダー「パイロット錯乱特攻&デュエル+バスターの合体技! もう最高ッ!」
フォビドゥン「で、スペシャルディスクではバスターに撃ち抜かれる!」
レイダー「一粒で二度美味しいねッ!」
フレイ「なんて前向きなんだ・・・」
レイダー「まー、散り際の美しさ的には僕らを超える種MSはいないねー」
『パイロットについて』
フレイ「時間の都合もありますが最後のお題になりました。最後は自らのパイロットについてです」
フォビドゥン「いや、良い奴らだったよね」
カラミティ「俺達を思う存分振り回してくれたな」
レイダー「僕の上にカラミティが乗るっていうアクションだけでキャラ作りがしっかり出来てるもんね。
エライエライ」
フレイ「では皆さん一人ずつ御自身のパイロットについて語ってください」
カラミティ「では俺から。オルガへ。思う存分戦場で暴れられて俺は楽しかった。
お前もそう言うのは好きだったろうからなかなか良いコンビだったと思う。
これからも色々なゲームに出演になるがよろしく頼む」
レイダー「クロトー、元気ー? いやー僕は最初うるさいヤツだな、って思ってたんだけど、これがなかなか。
熱いヤツだったね君は。全員の心を代弁してた君が僕は大好きだよ。
これからの舞台はG GENERATIONに移っていくだろうけど僕らのコンビは不滅だ!」
フォビドゥン「シャニは死ぬ時まで無言だったねぇ、というより声が小さいよー。
でも僕はそんな君が好きさー。鎌持ちMSとして、デスサイズ先輩に負けないように頑張ろーね。
じゃーこれからもよろしくーぅ」
フレイ「ありがとうございます!
あ(カンペ見る)、何かこれから出演なさるゲームで実現出来たら嬉しいこととかありますか?」
カラミティ「とりあえず連携したいな」
レイダー「合体攻撃したいねぇ」
フォビドゥン「連合VSザフトUの家庭版に期待ってところかなー」
フレイ「はい、ありがとうございました! 長い時間お疲れ様です!」
カラミティ「お疲れ」
レイダー「お疲れ様ー」
フォビドゥン「おつー」
フレイ「えー、fromMSレポートではこれから対談が見てみたいMSや戦艦、兵器などを募集しています。
他にもお題や是非聞きたいことなど大募集。なお私の相方も募集しております。
よろしければお願いします。では、」
一人+三機『お疲れ様でしたー』
新しい風ktkr
まさに新しい流れだなw
是非ともこの勢いで新三馬鹿のMSもインタビューして欲しいな。
保守
MSいい奴らだな〜GJ!
ほしゅ
>>402 せめて連ザUが出るまで待とうぜ。
ほら、本編がアレすぎるし・・・
>>406 ガイア→インパに胸斬られてフェードアウト…かと思いきやいつの間にか虎専用でお蔵入り
アビス→同じくインパに串刺し。でも実は一番マトモな退場
カオス→ぽっと出のムラサメ三機にあぼーん
……なんて不憫なorz
インタ拒否されてもおかしくないな
>>400 とりあえず自由・正義と旧三馬鹿MSの対談を希望。
なんか腹割って話し合えそうな気がする。
ドタマかち割るんだろ
オルガ「ところでワカメ、お前の武器はなんなんだよ?」
シャニ「・・・フォビドゥン・・・」
オルガ「テメーなんにも持ってねーじゃねーかよ」
シャニ「・・・俺まほうつかいっつったじゃん」
オルガ「おーそーか!じゃあれか!火飛ばしたり雷おとしたりできるのか」
シャニ「・・・曲げる・・・」
オルガ「は?何をだ?」
シャニ「・・・ビームを曲げる・・・」
オルガ「・・・・・それから・・・?」
シャニ「それだけ」
オルガ「なんだコイツ!?チョー使えねーじゃねーか!!やっぱお前仲間にすんのはヤメだ!!」
なかま → 『まほうつかい』 → すてる ▼はい
ゆうしゃオルガ は 『まほうつかい』 をすてた
(デロデロデロデロデーデン♪)
*それをすてるなんてとんでもない!!
オルガ「またかよー!!!中のやつもそろそろネタ切れなんじゃねーのか!?」
アズラエル「お久しぶりでございます。fromMSレポートの時間です」
フレイ「ちょっと待ったァァァッ!」
アズラエル「どうしました? お腹でも痛いんですか? やっぱり夜中にアイスなんて食べるから」
フレイ「どこの母親だーッ!? それはともかく理事がなんでいるのよ!」
アズラエル「フレイさんだけでは大変だろうと思いやってきました。艦長の許可もこの通り」
フレイ「ホントだ・・・。で、でも私がメインの司会者だからね!」
アズラエル「分かりました。ではゲストをお呼びしましょうか。ほらお呼びして」
フレイ「分かってねーッ! とと、紹介しないと。今回はゲストを二組お呼びしております!
では一組目フリーダムさん&ジャスティスさんです!」
ジャスティス(以下正義)「どうも、ジャスティスです」
フリーダム(以下自由)「ど、どうもフリーダムです・・・」
正義「ビクビクするなよ」
自由「いやしてるつもりは無いんだけどね・・・」
アズラエル「大丈夫ですか?」
自由「大丈夫です・・・」
フレイ「あー、この対談はMS同士の対談を目的としたものであって別段パイロットの責任を問うものではありません。
別に怯える必要はないんですよ」
正義「そうだぞ。俺達は別に何もやましいことはしてないんだから胸を張れ」
自由「う、うん」
アズラエル「ではフレイさん、次のゲストを」
フレイ「だーかーらッ! ・・・ともかく前回も来て頂きました連合軍試作G! このスレの主役!
火力のカラミティ! 速さのレイダー! 防御のフォビドゥンさんですッ!」
3馬鹿『どもー』
アズラエル「どうも、お三方」
カラミティ(以下災禍)「よお、オッサン」
レイダー(以下強奪)「元気してた?」
フォビドゥン(以下禁忌)「お、何か懐かしい奴らもいるじゃーん」
自由(ビクビク)
正義(ドキドキ)
フレイ「今回はこちらの五機のMSの方々に様々なことを語って頂きまーす」
五機+2人『よろしくおねがいしまーす』
フレイ「では最初のテーマはこちら!」
『お互いの第一印象について』
アズラエル「物語の都合上、敵同士という立場の方々ですが最初の印象はどうだったんですか?」
災禍「最初は豪華なMSだと思ったな」
禁忌「いーよねー。羽根羨ましー」
強奪「飛び回れる機動力はいいよね」
正義「こちらとしては俺達とは対照的な色彩でかなり印象的だった」
自由「最初から3対1はどうかと思いました・・・」
強奪「そんな事言うなよー。自由は強い子だから大丈夫だろー(鉄球でグリグリ)」
自由「や、やめてくださいぃー」
災禍「まあ実際強かったわけだ」
正義「まあザフトの最新鋭機だからな」
禁忌「ま、主人公機な訳だから強くないと困るよー」
正義「それもそうか・・・」
災禍「俺達はやられる為に出てきたんだから深いことは考えなくても良いが、
お前達は最後まで生き延びて物語をまとめなくちゃいけないからな」
アズラエル「責任重大ですねぇ」
自由「だから主人公機なんて大変だっていったのに・・・」
正義「これだけ大仰な名前を貰った以上はやらなくちゃならんだろう」
フレイ「名前ならこちらもスゴイですよね」
強奪「悪役になるべくして生まれた、って感じ?」
禁忌「むしろ悪魔だよな」
正義「たしかパイロット名も悪魔の名前に由来してたんだろう?」
災禍「そうだな。良い雰囲気出てたろう」
正義「・・・そうだな」
フレイ「では次のテーマです!」
『それぞれの方から個別質問』
アズラエル「えー、ここからは各々より出された質問に答えて頂くという形式です。
他の皆さんはあんまり口を出さないようお願いします」
フレイ「では、まずは災禍さんより自由さんへ。
『ハイマットフルバーストの気分はどのようなものか?』です。では自由さん!」
自由「・・・まあ、一斉射撃ですから別段変な名前を付ける必要はないかなー、って思いました」
災禍「気分の問題を聞いてるんだが」
自由「す、すみません。気分は・・・脱力感ですね。ジェネレーターから引き抜かれる感じで。
あんまり気持ちの良いものではないですよ」
災禍「マルチロックはどうなんだ?」
自由「目が痛いです。本編ではやりすぎなんで、頭部の調整を度々してました。
個人的にはバスターさんとか羨ましいんですけどねぇ・・・」
災禍「色々と苦労しているようだな」
自由「核動力って言ったって動力は無限じゃないんですよ。ただ戦闘中の移動に関してはバッテリーを気にしなくてもいい、
ってだけで」
災禍「そうか。貴重な意見をありがとう(手を差し出す)」
自由「ど、どうも(握手をする)」
アズラエル「美しくまとまったところでフレイさん、次お願いします」
フレイ「・・・はーい。禁忌さんから正義さんへ。
『ファトゥムください』ってオイ! 質問書いてくださいって言ったでしょー!」
禁忌「だってさだってさ、あの背中に背負うのって何か僕のと似てない? だったら欲しいじゃん」
正義「やらん!」
禁忌「えー、ケチー。いいじゃーん格闘主体のMSなんだからそれ邪魔でしょ?」
正義「・・・まあ邪魔と言えば邪魔だが。しかしこれがなくなると俺はイージスそっくりになってしまうからな」
フレイ「アイデンティティだったんですかソレ」
正義「・・・まあな」
禁忌「じゃあ僕のと交換しない? 一応どっちも空飛べるわけだし」
正義「まあ、今だけならいいが・・・」
(交換中)
禁忌「おー・・・羽根邪魔ー」
フレイ「まあニーズヘグ(鎌)が大きいですから」
正義「・・・意外と使いやすいかもしれん」
アズラエル「あ、意外な反応ですね。いっそ交換します?」
禁忌「僕はいらないやー」
正義「今はいい。後でまた貸してくれ」
禁忌「いいよー」
フレイ「なんだかよく分からない結果が出ましたが次に行きまーす」
アズラエル「では強奪さんより自由さんへ。
『変形してみない?』ってだから質問書けやーッ!」
強奪「その羽根なら出来る! 一度やってみるんだ!」
フレイ「人の話を聞けーッ!」
自由「ど、どうやってですか?」
強奪「うーん、羽根を生かしたいからエピオンみたいなのは嫌なんだよね。
よーしうつ伏せになって腕を折りたたんで胸の前に。で、脚を前にやって・・・よし爪先に爪を付けて」
自由「スゴイ窮屈なんですが・・・」
強奪「背中に先に鳥の顔したパーツを付けた尻尾を付けよう、で、変形時に前に持ってくれば・・・」
アズラエル「・・・ダチョウですね」
フレイ「脚が長いのが裏目に出てますよ。あとどうみてもこれスーパーロボットですよ」
強奪「失敗失敗。まあこういう事もあるよね」
自由「元に戻してーッ!?」
(修理中)
自由「酷い目にあった・・・」
フレイ「では自由さんからお三方へ質問です。
『どうしたらそれぐらいタフに生きていけますか?』」
災禍「まず死ぬのを恐れないことだな」
強奪「あとは自分を好きになることだね。人になんと言われようと」
禁忌「最後に少しのことにでも感謝することー。
連ザ出演に感謝、GジェネSEEDでのムービーに感謝、後継機の登場に感謝。とにかく全部だね」
フレイ「深いですね」
自由「ありがとうございます。僕も負けないよう、頑張ります!」
アズラエル「いいですねぇ。では正義さんからお三方へ。
『俺の顔はかなり凶悪だと言われるのだが実際どうか?』」
正義「アンタ達なら遠慮無く言ってくれるだろうから、よろしく頼む」
強奪「凶悪面。つかこっち側?」
禁忌「むしろ・・・こっちのリーダーじゃない?」
災禍「色合い的にもこちら側だろう。連合に寝返った深紅のMSという触れ込みでどうだ?」
正義「・・・・いいかもしれん」
フレイ「納得しちゃ駄目だーッ!」
『第三次SRWについて』
アズラエル「皆様色々のゲームにご出演なさっているわけですが、こちらではどうでしたか?」
正義「少々活躍するには尺が足りなかったな」
自由「あれで十分だと思うけどね・・・」
強奪「というより周りの方々の方が個性が強かったし仕方なかったんじゃない?
僕らはハンブラビさんと競演できて嬉しい限り」
災禍「ガンダムWの方々にも冥土の土産台詞ももらったしな」
禁忌「だよねー。嬉しかったなあアレは」
正義「いや、俺も自由の合体攻撃はかなり嬉しかったがミーティアの性能が・・・」
アズラエル「仕方ないですよ」
自由「だって共演者の方々は
『機嫌次第で宇宙滅亡イデオン』さん
『全長200mで亜光速移動ガンバスター』さん
『生きてて進化する兵器真ゲッター』さん
『魔神マジンカイザー』さん
『機動力の長バルキリー』さん
がいるんだよ?」
正義「う、うむ」
自由「UCガンダム系列だけでも
『未だ最強と誉れ高いνガンダム』さん
『超高出力ZZガンダム』さん
『ハイパー化の始祖Zガンダム』さん
がそろい踏みしてる時点で勝てるわけ無いじゃない」
禁忌「あそこは異種格闘技の世界だからねー」
災禍「高望みはしないことだ、正義」
正義「・・・そうだな。相手が悪いな」
強奪「これから歴史を歩む僕らの偉大なる先輩方だからね。
低いハードルじゃ困るって事さ!」
『最後に』
アズラエル「皆様長い間お疲れ様です。どうでしたか、今回の対談は」
強奪「楽しかったよー」
禁忌「久しぶりに二機に会えたしね」
災禍「まあ良くも悪くも印象的な奴らだからな」
正義「思ったより率直な意見を聞けて嬉しかった。参考にしよう」
自由「最初はどうなるかと思ったけど・・・楽しかったですよ」
フレイ「皆様にご満足頂けたところで連絡事項です!
fromMSレポートでは対談希望のMSを募集してます」
アズラエル「兵器であろうとも戦艦であろうとも構いません。何が何でも対談させます」
フレイ「またテーマも募集しております! このMSにこれを聞いてくれ、というのでも構いません」
アズラエル「では最後に連合三機より自由さん正義さんにお願いがあるそうで」
二機『?』
連合三機『ミーティアくれ』
正義「やるかッ!」
自由「あっはっは」
アズラエル「それでは皆様」
フレイ「お疲れ様でしたー!」
五機『お疲れ様でしたー!』
GJ!
せっかくだからおれは、
ドミニオン&アークエンジェルをリクエストするぜ
カラミ&ソードカラミ、フォビドゥン&ブルー・ディープ・ヴォーテクス、レイダー&正式
も見てみたいな
明らかに出番は違うが同じ回に散っていったアストレイ3機なんかどうよ?
>>412GJ
M1隊はキャラ付けが難しそうだな
個人的にはネオ専用のウインダム見てみたいなぁ。
ジェネシスやレクイエムは駄目?
シャニ「・・・あそこ、なんかいるよ。アイツに話しかけてみれば」
オルガ「おーっ!いかにもって感じの棒立ちだな!おい、そこのチビ!」
*「プルプル、僕は悪いスライムじゃないよー」
オルガ「・・・赤毛のチビのどこをどーすれば青いゼリーに見えるんだよバカが!」
クロト「僕にそんな暴・言!吐いてていーのかよ!せっかく町まで案内してやろーと思ってんのに!」
オルガ「町はどちらにありますか?」
クロト「
ttp://news18.2ch.net/test/read.cgi/editorial/1145018490/l50」
オルガ「・・・・・・・・・・・」
クロト「ハハハハハ、騙されてんの!!ヴァーーーーーーカ!!!」
オルガ「テメェ!たった今回線切って首釣って氏ね!!!っつーか死ね!!」
クロト「あれぇ?町行きたいんじゃないのぉ?」
オルガ「親切な旅の坊ちゃん!教えてください><・・・・・町にはどうやったら行けますか?」
クロト「ほらよ、
ttp://game10.2ch.net/gameover/」
オルガ「・・・・・・・・・・・自分で調べろってか・・・」
クロト「人に聞くときはまず検・索!でもお前、ヴァカそうだからしょうがないから付いてってよるよーうぇwwwwうぇwwwwwwwwww」
オルガ「・・・コイツ町ついたら殺す!!・・・ぜーったいブッ殺す!!!」
(チャンチャンチャンチャーチャーチャーチャーンチャラララチャチャチャチャチャーン♪)
*クロト が なかまになった
しょくぎょう:あそびにん
MS対談さんGJ!!テンポ良くて凄く楽しいです。全機ナイスキャラ!!
ゲーム編さんもGJです!!俺もクロトに騙されたw塚クロトがうぇwって言っててバロスw
425 :
sage:2006/05/07(日) 00:53:17 ID:ZPawLe+y
ゲーム編さん乙!
クロトの「ぱふぱふ」にwktk
やっちまった・・・
吊ってくるorz
(ミンミンミンミンミンミンミンミーーーーン♪)
*まもののむれ が あらわれた!
オルガ「初のバトルシーンか!?長かったな!オイ!」
オクレ「まものが現れたぞ!いくぞ!みんな!」
オルガ「!・・・ちょっとまてやおい!テメーらまものだろー?」
オクレ「こっちはイケメン二人に女がひとり、どうみたって俺達の方が勇者様ご一行だろ」
シャニ・クロト「うんうん」
オルガ「うんうん、じゃねぇー!!た、確かに悪人面でむさくるしいし、根性は悪いし、チームワークとか無いし・・・」
アウル「んで?」
オルガ「・・・で、出番は少なかったし、ファンも少ないし、スーツCDとか出して貰えなかったし・・・」
オクレ「それから?」
オルガ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・orz」
*(ベシッ!)オルガは2575のダメージをうけた!
ステラ「泣いちゃったよ、コイツ」
クロト「自・爆!」
シャニ「ダメじゃん・・・」
>>427 オクレ達キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
GJ!!次回も楽しみにしてます
ステラこえええええ
フレイ「はーい、ゲストはこのお二方です」
アークエンジェル(以下AA)「はーい、みんなのアイドルアークエンジェルよ!」
ドミニオン(以下DM)「・・・えー、ドミニオンです、よろしく」
フレイ「のっけからテンションがえらく違いますが進めましょー!」
アズラエル「では最初のテーマです」
『自身の武装と劇中での運用方法について』
アズラエル「お二方は同じAA級強襲機動特装艦ですね」
AA「そうですねー」
DM「というよりその名前おかしいと思うんですけどね」
AA「あー、またそう言うこというー。細かい事いう妹は嫌いダゾ☆」
DM「死ね(ゴットフリート撃つ)」
AA「グファ!?」
フレイ「ということで兵器解説係のプロをお呼びしております。どうぞ!」
アズラエル「どうも軍事産業連合理事ムルタ・アズラエルです」
フレイ「って理事かい!」
アズラエル「ツッコミはともかくまず解説をしましょう。
強襲とは『進入路を確保した後、大軍で一気に攻略する』戦い方を指す言葉です。
機動は『交戦の前後や交戦中に軍隊が行う戦略上・戦術上の移動又は運動』。
特装・・・はそんな言葉はありません。しかし自動車メーカーなどで特殊な装置や設備を
持った車を特装呼んでいるようです。また本の特別なカバーを指すこともあるようです」
DM「つまり『進入路を確保しながらも他の艦やMSとも同調した動きを取る特殊な装備を持った戦艦』
という訳なんです」
フレイ「わー、贅沢」
DM「でしょ?というよりこんな都合の良い戦艦作れるわけ無いじゃないですか。しかもAA級ですよ?
出来たばっかりの無理戦艦の等級与えられても嬉しくないですね」
アズラエル「なお等級とは様々な基準によって分けられた戦艦の類別の事です。
艦隊を組む際の基準になります」
フレイ「あれ? 一度も艦隊組んだこと無いですよね?」
AA「私はあるよー」
アズラエル「貴方の場合は所属はありますが艦隊に一時的に組み込まれるか愚連隊のような無理矢理艦隊に所属していただけです」
フレイ「三隻同盟は艦隊とは言えないからなぁ・・・」
AA「えー、そんなこと無いよー」
DM「艦隊とは『艦隊は軍艦二隻以上を以って編成し必要に応し
之に駆逐隊、潜水隊、海防隊、水雷隊、掃海隊、駆潜隊、航空隊
又は駆逐艦、潜水艦、海防艦、輸送艦、水雷艇、掃海艇、駆潜艇、敷設艇哨戒艇を編入し
港務部、防備隊、航空隊、特務艦及び必要なる機関等を附属す』るものです」
フレイ「昭和19年頃の『艦隊令』より抜粋です」
アズラエル「資料がないのでC.E.の世界では厳密に艦隊とは何を指すのかは分かりませんが・・・
あ、この艦隊の基準は海上でのものであることも考慮に入れてですよ?
一応第8艦隊が劇中で出てきましたか同じ艦ばかりで艦隊行動が出てきませんでしたね」
DM「福田監督は『最強の兵器MSを運用するには戦艦が必須であり、戦艦を撃破するにはMSが最適である、
戦艦は対MS用に防御を充実させるというぐあいにMSと戦艦は一体不可分の関係です』と言ってるのに」
フレイ「なんだかなー」
アズラエル「さて劇中描写叩きもここまでにしておきましょう。では武装ですが」
AA「ふふふー、ここで名誉挽回だッ!
陽電子砲ローエングリン! リニアガン、バリアント! 大型ビーム砲ゴットフリート!
その他諸々豪華装備にラミネート装甲! もう、無敵最強ビューティホー!」
DM「細かいことは突っ込まなくていいですよね理事」
アズラエル「構いません。これは兵器解説SSではないですし描写にツッコミを入れるSSでもありません」
フレイ「まあ火力は充実してますよね」
AA「でしょー? ミサイルも充実してるから対MS戦でも活躍できるわよー。
ラミネート装甲があるからGとの戦いにも備えてるしね」
DM「Gとの戦いって、元々姉さんはGを運用するために造られたんでしょう・・・
まあともかくこの火力は劇中では十分に発揮されているとは思います。
あまりMSを寄せ付けた経験もないですし」
アズラエル「戦艦としての仕事は十分なさってるということですね」
AA「いえーい!」
フレイ「元気だなぁ・・・では次のテーマはこちら!」
『艦長について』
AA「乳がスゴイ」
DM「黙れ(バリアント撃つ)」
AA「ゲボグハァ!?」
アズラエル「まあウチにもいましたね」
フレイ「・・・私のこと?」
アズラエル「御明察。良いポジションだと思いますが」
DM「そんな事言ってると艦長に撃たれますよ」
アズラエル「私は胸が大きければいいとは思いません。大きければ大きいほど女性の負担は大きくなります。
何事もほどほどですよ」
フレイ「そんな粛々と答えられても」
DM「ウチの艦長はなかなか優秀ですよ。宇宙戦艦同士の戦いをしてましたよね」
アズラエル「同型艦同士の戦いながら圧倒してましたよね」
DM「大混戦の中、相手は三隻+一隻。そしてMS同士の戦闘も交えながら被害を最小限に戦う」
AA「私はやられなかったけどねー」
DM「そういうのはクサナギとエターナルと別れてから言いなさい」
AA「えー、自由と正義いないじゃん」
フレイ「頼りっぱなしですね・・・」
アズラエル「まあバスターとストライクがいますけどね。結句頼りにあると思いますが」
DM「最終的にはデュエルも来ますし」
フレイ「DMさんはあの三機がいますからね」
DM「子供みたいなものです・・・ああ、艦長のこと忘れてませんか?」
フレイ「あ」
AA「ともかく艦長は胸と飾りって事で!」
アズラエル「ウチのは違いますけどね・・・では次のテーマです」
『クルー達について』
DM「と言われてもこちら側のクルーの資料がありません。一応名前はあるようですが」
アズラエル「一部メディアには出ているようですが一般的ではありませんね」
フレイ「本編でも死んじゃったし」
AA「ふっふーん、こればっかりは私の出番のようね!」
DM「まあ主役の船ですから」
AA「最強の操舵手ノイマン、良くわかんない名前のチャンドラ、そして最強のメカニックマードック!
その他サイ・アーガイル、ミリアリア・ハウと粒ぞろいよー!」
DM「・・・でも民間人が乗り続けるのもどうかと思いますけどね」
アズラエル「長い間乗ってましたよね。なんだかんだ言って戦争終結まで乗ってましたから」
AA「まあ彼らには元々それだけの資質があったという事ねー」
フレイ「しかしあのノイマンとかいう操舵手はスゴイですよね。ビーム回避できますから」
アズラエル「ビームはいろんな定義がありますから速度が速いと言うことは一概には言えませんが、
AAさんを不沈艦と言わしめたのは彼の実力でしょう。
ラミネート装甲とアンチビーム爆雷の恩恵を差し引いたとしても」
DM「ぶっちゃけ艦長がいらないくらいスゴイですよね」
フレイ「というより戦艦があんなに動くくらいの戦闘ってどうなんでしょう?」
アズラエル「海上の戦闘でもそうですがあれはやりすぎです。
というよりも戦艦が前線に出るのならMSはもちろん、現代でも艦載機は不要になってしまいます。
あくまでもMSの機動力を生かすのであれば戦艦は後ろに下がるべきでしょう。
そういう点でも単艦行動はせずに艦隊を組んでMS担当のMS搭載の母艦を造り、
護衛艦を配して戦うべきでしょう。MSは兵器ですから故障なんて日常茶飯事でしょうから、
素早く帰還し補給し戦いに戻る。これが継続できれば宙間戦闘における艦隊の意義というものを、
見出せたのはないでしょうか」
DM「なるほど・・・」
フレイ「つか理事がこんなに真面目なの久しぶり」
AA「むずかしいなぁ・・・」
アズラエル「本編に出てくるのは航空戦艦ばかりで、こちらは現実世界の方では実現していません。
まあお二方両方に言えることですが戦争で単艦行動、単艦戦闘は死を意味します。
戦争、戦闘共に基本的に資源を消費して戦うものですから継続的な運用は不可能ですからね」
AA+DM『肝に銘じます』
『終わりに』
フレイ「今気付いたけど理事が一番喋ってるじゃん!」
アズラエル「本当ですねえ。本当はゲストの方々に対談して貰う予定だったのですが。
兵器の運用やらを語り出すと長くなる癖がありまして」
DM「私たちは前々から絡みが多いですから構いませんよ」
AA「似たもの同士ですからー」
フレイ「気を遣わせて申し訳ないです。
で、いきなりですが結局どちらが強かったんでしょうかねぇ?」
DM「時と場合によりますね」
AA「まあ基本は私の方が強いのよー。なんたって主役級!」
DM「ストライクと自由に助けて貰わなきゃ駄目駄目のくせに・・・」
AA「そんな事言うからアンタは友達が少ないのよー!」
DM「あんなピンクと青白戦艦の友達なんてこっちから願い下げじゃーッ!」
AA「あー、人の友達を馬鹿にしたなーッ!?」
DM「というより私は連合の戦艦と一応艦隊行動取ってるわよ!」
AA「・・・どうやらちゃんとここいらで決着を付ける必要があるようね(全武装起動)」
DM「望むところです。一度はっきりさせておきたかったので(全武装起動)」
AA「姉より優れた妹なぞ存在しねぇー!」
DM「場所を選べ! そこが姉さんの死に場所だーッ!」
フレイ「後ろで戦艦同士が撃ち合いを始めたんですが・・・ともかく今回の対談はここまでです!」
アズラエル「fromMSレポートでは引き続き対談希望MSを募集しております。
無論、今回のような戦艦同士、そして兵器同士でも構いません」
フレイ「スレでいただきました組み合わせの対談は鋭意執筆中でございます」
アズラエル「細かい資料が入り次第、完成させてUPしたいと思っておりますので少々お待ちください」
フレイ「では!」
フレイ+アズラエル『お疲れ様でしたー!』
>>430-433 り、理事カッコヨス…流石は軍需産業連合のトップ。
そうだよなあ、あれだけ弾頭がデカいんだから回避しないで撃墜すりゃいいのにな…
非常に楽しませてもらった。GJ! 続きに期待。
>>433 AAとDMのキャラがw GJでした。
いつかでいいが究極の似た者(物?)同士、ストライクとインパの対談を希望。
>433
いつも楽しみにしてますw
>アズラエル「どうも軍事産業連合理事ムルタ・アズラエルです」
この公式設定をすっかり忘れていた。
自分はガーティ・ルーの話聞きたいな。
戦闘も良かったけど、三馬鹿を筆頭に仮面・渋艦長・イケメンクルーと
乗ってる人々も濃かったし。
そしてご臨終の際にジブリールのぬこが乗っていたのかどうかを
知りたい…ヘブンズベース脱出時・オーブ潜伏時には
ぬこを抱えて走る「ぬこ係」の存在を確認しているんだが…。
>>433 北斗ネタが混じってて吹いたw
あのまま続くとDMが勝ちますな
直リンはどうかと
440 :
終戦作者:2006/05/12(金) 00:58:19 ID:???
久しぶりの投下です。
文体、変えてみました。以前よりさらに変なものになっちゃってますが、それでもよければ他の職人さんたちが来るまでの暇つぶしにどうぞ。
441 :
終戦:2006/05/12(金) 00:59:33 ID:???
「いよいよ明日ですか…」
先ほどまでいじっていたノートパソコンを閉じ、アズラエルはイスの背もたれに体重を預ける。
地球、ザフトの連合によるオーブ侵攻は明日に迫っている。ここ1週間、この愚かな戦闘を回避しようと彼なりに精一杯動いたのだが、結局事態は回避できなかった。
どうやら地球軍本部の根回しはかなりの域にまで及んでおり、今では一端の議員でしかない彼にはどうすることもできなかった。前々ブルーコスモス代表の肩書きなど、ないに等しいものだ。
「キラくんの話を聞く限りでは、そう簡単に落ちることはないと思うんですけどね」
先日、オーブのキラからの報告によれば、今のところ問題はないらしい。
例のカラミティとオルガの件も問題なく進んでいるようだし、他の5人達も鈍っていた強化人間としての勘も取り戻してきているそうだ。せっかく彼らを戦闘から開放するために艦から降ろしたというのに、これだ。所詮、強化人間は戦闘からは逃れられない運命だということか。
「気づくのが遅かったですね…」
「理事、いらっしゃいますか?」
自分が今までやってきたこと後悔し始めたとき、部屋の扉がノックされ、同時にこの艦の艦長らしき人物の声が聞こえてきた。
「いますよ。どうぞ、入ってください」
「はっ、失礼します」
礼儀正しい返事と共に扉が開く。
扉の向こうには予想通り、艦長のナタル・バジルールが敬礼をしていた。
「別に敬礼なんかいりませんよ」
「いえ、規則ですから…」
「相変わらずですねえ。……おや?」
敬礼をとく彼女の向こうにもうひとつ影が見える。
「理事にお話がある、ということでしたので」
長いピンクの髪に着物のような衣装を身にまとった人物がナタルの後ろから姿を現す。
「これはこれは、クライン嬢。どんなご用件ですか?」
「もちろん明日のことですわ、アズラエルさん」
「…。まあ、とりあえず入って適当なとこに掛けてください」
442 :
終戦:2006/05/12(金) 01:01:09 ID:???
「明日はどうするか、もうお決まりですか?」
ソファーに腰をかけて一息つくと、ラクスはアズラエルに問いかけた。
ナタルも黙ってアズラエルの方を見ている。
「いきなりですねえ…」
「あまり時間は、ございませんから…」
いつも優しい笑顔を絶やさないラクスの顔も今は曇っている。
彼女も先の二度の大戦以後、ナチュラルとコーディネーターの共存に力を入れてきた人間だ。明日の戦闘がどんなに愚かなものかは重々承知している。
だから、こうしてドミニオンに同乗してアズラエル同様、戦闘を避けようとしていたのだ。
結局、彼女の力を持ってしても避けることはできなかったのだが。
「正直言わせてもらうとですね、迷ってるんですよ、まだ。」
「迷ってる、ですか?」
アズラエルの回答にナタルが反応する。
彼は背もたれから体を起こし、一つ大きなため息をついてから話出した。
「僕の地球軍の議員という立場からすると、一応上から戦闘に参加するよう命令は出ています。まあ、まだ宇宙にいるんですけどね」
「理事、私はそんな指示は…」
「そりゃそうですよ。僕のとこで止めてましたから」
「…」
ナタルはその回答に何か言いたそうな顔をしていたが、あきらめて言葉にの代わりにため息をつくことで、アズラエルの話の続きを待った。
「でも、僕個人としては彼らの味方についてあげたいんですよ」
「クロトさんやアウルさん達ですね?」
「ええ。残念ながら明日の戦闘はオーブ側が圧倒的に不利なものです。いくらAAやフリーダムがいるとはいえ、あの数で攻められればいずれ落とされます。戦争は「質より量」ですから。
だから、僕達が彼らに協力して少しでも彼らの負担が減るなら、僕は彼らオーブ側につきたいんです」
443 :
終戦:2006/05/12(金) 01:01:59 ID:???
「理事…」
アズラエルから出た意外な本音にナタルは正直驚いた。出会った当初の彼からはこんな言葉は絶対に聞けなかった。
彼らと出会った事で、彼の中の何かが変わったのだろう。
(おそらく一番の原因はルーシェだな…)
今はオーブにいる金の髪の少女を思い出して、ナタルの顔から自然と笑みがこぼれた。
「ならば、それでいいではありませんか」
向かいに座っているラクス・クラインの声に、緩んだ顔を引き締める。
「アズラエルさんがそう思うのなら、そうなさるべきですわ」
「そうは言いますけど、そんな簡単な話じゃないんですよ」
理事の言うとおりだ。
敵側につくというのは、そう簡単にできることではない。
そんな簡単にできるのであれば、理事だってこんなに悩むこともないだろう。
「確かに簡単な話ではありませんわ。ですが、私はアズラエルさんには後悔しない方を選んでほしいのです」
ラクスの言葉がナタルの胸に響く。
後悔しない道。
思えば自分は、後悔ばかりする道を選んできた気がする。AAのラミアス艦長と戦場で再会した時がいい例だ。あの時、もし別の選択肢を選んでいれば。今の状況も少しは変わっていたのかもしれない。
後悔しない道。
今がまた道の分かれ目だというのなら、今回は道を誤るわけにはいかない。
「理事、私もクライン嬢の意見に賛成です。もし彼らと敵対関係になってしまえば、理事も私も必ず後悔してしまいます」
444 :
終戦:2006/05/12(金) 01:04:33 ID:???
アズラエルもまた驚いていた。
まさか彼女がこんなことを言い出すとは。
これも彼らとの出会いの賜物というやつだろう。
(人間、出会いによって変わるもんなんですねえ…)
真剣な眼差しでこちらを見つめる彼女を見て思う。
「理事!!」
「あ〜、ハイハイ」
いつまでも黙っていたことに業を煮やしたのか、彼女が声を上げる。
後悔しない道。
さっき自分の今までの事を後悔しようとするところだったのだ。
(今からでも遅くはない……と、いいんですけど)
自分の意思を固めて答えを伝える。
「そこまで言われてもまだ連合につきましょうと言うほど、僕も愚かではありません。」
「では、理事」
「ええ、今からオーブに向かいましょう。今からでは着くのが明日になってしまいますし、戦闘開始時刻に間に合うかどうかもわかりませんが、後悔はしたくありませんからね。艦長さん、クルーの皆さんに伝えてください。
……もし反対するものがいれば、そうですね、牢屋にぶち込んでおいてください」
「この艦にそんなクルーはいません。では、私は今のことを艦全体に連絡してきます」
「お願いします」
そう告げると、彼女は珍しく走って部屋を出て行った。
「では、私もオーブの方に連絡してきますわ」
「ああ、ちょっといいですか」
「何ですか?」
「あの子達にはこの事は黙っておいてもらってください。そっちのほうが面白そうですからね」
「うふふ、わかりましたわ。そのように…」
「どうもありがとうございます」
入ってきた時の曇り顔も元の笑顔に戻ったラクスも、ナタルに続いて部屋を後にした。
「まさか僕がコーディネーターの歌姫とこんな会話をするとは…。僕も少しは変わったんですねえ」
一人残ったアズラエルは天井に向かって呟いた。
GJ! 理事イイ!
446 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/12(金) 16:06:27 ID:FVLiStOY
すんげー面白い!続き読みたい!!
447 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/12(金) 17:18:58 ID:IIVsFdRf
終戦さん
是非続きをおねがいします!!
オクレ「さて!エセ勇者も落ちたみたいだし、そろそろ〆させてもらうぜ!」
シャニ「ふん!そ〜簡単にはやられないよ〜」
クロト「こっちも反・撃!」
シャニ「ミラクルミラクルくるりんぱ〜☆」
オクレ「・・・・・・・・・・・・・・・」
アウル「・・・・・・・・・・・・・・・」
ステラ「・・・・・・・・・・・・・・・それ、なんて魔法少女?」
クロト「シャニ!テメェ!!やる気あんのか!イオナズンとかメテオとかなんか出せ!コノヤロー!!」
シャニ「俺そんなまほう知らないし〜」(
>>410参照)
オルガ「メテオなんてやメテオー!!」
*(ベシッ!)ぜんいんは9999のダメージをうけた!
オクレ「・・・・・・・・・・・・・・・」
ステラ「・・・・・・・・・・・・・・・」
アウル「・・・死ぬかとおもったぜ・・・こんな奴らかまってっとバス行っちゃうぜ!」
オルガ「バスガスがつばす・・・」
クロト「噛むくらいなら言うなこのボケがぁあああ!!!!」
終戦さい最高でした!
これで種時代の勇者が揃うwww
M1アストレイ・アサギ機(以下A)「M!」
M1アストレイ・ジュリ機(以下J)「1!」
M1アストレイ・マユラ機(以下M)「アストレイ!」
三機『オーブのアイドル! M1アストレイ3人娘でぇーすッ!』
A「では今回のfromMSレポートを始めたいと思いますッ!」
J「今回はいつもに増してテンション高めだけど皆様お付き合いくださいね!」
M「では最初のテーマはこちらです!」
フレイ「・・・理事」
アズラエル「何でしょう?」
フレイ「殺れ」
アズラエル「・・・ピースメーカー隊出動」
A「ちょっと待ったぁー! それは酷すぎですよ!」
M「そうですよ! ちょっと台詞が被っただけで核攻撃は駄目です!」
J「周りの被害も甚大じゃありませんし!」
フレイ「・・・理事」
アズラエル「はい?」
フレイ「殺れ」
アズラエル「あー、艦長? 私の私物のガオーマシンを射出していただけませんか?」
『本編での活躍について』
フレイ「はい! 今回も始まりましたfromMSレポート! 今回はテーマから導入するという斬新なスタイル
で開始となりました!」
アズラエル「今回のゲストはオーブの三機組で有名なM1隊の方々です」
A「・・・えー、ゴルディオンネイルでしばかれたM1アストレイ・アサギ機です」
J「・・・同じくウィルナイフで小突かれたM1アストレイ・ジュリ機です」
M「・・・ドリルニーで吹っ飛ばされたM1アストレイ・マユラ機です」
フレイ「よろしくお願いしまーす(笑顔)」
アズラエル「今回は初の量産型MSゲストと言うことで略称を勝手に付けさせてもらいました。
ご了承ください」
フレイ「という訳で・・・お三方はオーブで開発されたんですよね?」
A「そうですね。原型となったMSはヘリオポリスで造られてましたが」
J「レッドフレームって奴です」
アズラエル「意外と馴染みが深いと聞いていますが」
M「外伝では面識がありますよ。日本刀を持った不思議なMSですね」
フレイ「確か・・・ビームも切り裂く刀ですよね」
J「スゴイですよね。まあ私たちはあんなの持ってませんけど・・・」
アズラエル「いやいや、本編でも量産型としては高性能で素晴らしい戦果を挙げてましたよ」
A「ありがとうございます。ガンダムヘッドは伊達じゃないですよ」
J「ジンやゲイツ、ストライクダガーとライバルも多いですから負けてられません!」
フレイ「デスティニーでもご活躍なさってたんですよね?」
M「ええ、大変でした」
A「浦島太郎な気分でしたよー」
J「これって結構すごいことなんですよね?」
アズラエル「ええ、兵器開発とはイタチごっこと奇天烈兵器の実用化です。
つまりあの後にカオス、アビス、ガイア、インパルスと予算食いの奇天烈兵器が造られている中、
未だ現役を果たせるM1アストレイの設計は素晴らしいと言うことです。
可変機であるムラサメがあってもなお使用されると言うことは、空戦以外ではアストレイで間に合うのでしょう。
これは二年のブランクすら埋め合わせるという天才設計の証明です」
フレイ「設計がスゴイと後でも使えるんですか?」
アズラエル「兵器とは機能を向上させようとすると当然大きくなり重量が増します。
逆に戦場では弾が飛び交う故、極力回避せねばなりませんので無駄なものは載せたくないのです。
ですから兵器とは無駄なくその機能に即した形状や内部が設計されるのです」
M「ふむふむ」
アズラエル「結果、新技術により出力の増した駆動系統や力のあるフレームなどを搭載する場合は
外面も造り直さなくてはなりません。つまり完全な新品を造らねばなりません。
ですがアストレイは外面に変化がない。つまりこれは新技術が搭載されても余裕があるというデザインだったのです。
このMSを開発した人物には先見の明があったのでしょう」
J「いやー、そこまで褒められると照れますねー」
フレイ「では、次のテーマに参りたいと思いまーす」
『連ザの性能について』
フレイ「すっかり恒例になりましたこのテーマ。ネタ切れとの声もありますがまだまだ。
では語って頂きましょう」
アズラエル「M1アストレイはゲーム中でも屈指の性能を誇りますね」
A「とにかく格闘が強いんです!」
M「拳で語るッ! って感じで」
J「機動性も高いんですよ。でもそのせいで厨機体と言われる日々でしたけど・・・」
フレイ「資料によりますと・・・ゲッ、フリーダムとも渡り合えるんですか?」
A「格闘の性能が良いんです。どの格闘からでも追い打ちが入るので・・・」
J「コンスタントにダメージをたたき出せます」
M「前格闘が強い強い」
アズラエル「普通はどこか武装の一つぐらい封印されるものなんですがM1アストレイには無駄な装備がありません。
しかもエールストライクやフリーダムのようにアクのない動きも出来ます」
A「一応弱点は装甲が薄いということなんですけど・・・」
J「コストが軽いので何度も出撃できるんです」
M「フリーダムがコスト4で、私たちが2.5ですから・・・」
フレイ「約二分の一のコストで同じ働きされちゃあなあ・・・」
M「そのせいで未だに一対一では禁じ手扱いですよ」
J「CPUが使うと強くなるのも問題ですね・・・」
アズラエル「さて、M1アストレイは困るほど強い、という結論が出てしまいましたので次のテーマです」
『Impression of MS』
フレイ「新企画というかこのfromMSレポートで出演なさったゲスト様に対しての印象を聞くコーナーです!」
アズラエル「では今回は当SS常連さんである旧連合三機についての印象をお聞きしたいと思います」
フレイ「まずはカラミティさんからどうぞ!」
A「正直怖いわね・・・」
J「火力の差が圧倒的よね。後ろを取ればどうにかなるかも」
M「でもよくよく考えればカラミティさんと一番戦う危険性があったって事よね?」
三機『・・・・(妄想中)』
オルガ「ああん? こんなところにMSかぁ?」
アサギ「あのMS・・・まずいわ!」
マユラ「連合のGじゃない!」
ジュリ「早くキラ君達と合流しないと・・・」
オルガ「逃がしゃあしねえよ! オラオラァッ!」
3人『きゃあぁぁぁぁっ!?』
三機『あり得る・・・』
フレイ「意外でしたね・・・」
アズラエル「三機で囲めばどうにかなったかも知れませんけどね。では次はレイダーさんです」
M「レイダーさんといえば変形だよね?」
J「そうそう。速くて強い」
A「というよりも制空権を取られてる時点で私たちには勝ち目無いんじゃ・・・」
J「TP装甲の前じゃあビームライフルとビームサーベルしか効かないし・・・」
三機『・・・』
フレイ「なんか凹んでますけど・・・」
アズラエル「ここは戦力を比較するテーマではないのですが。
・・・まあ一度ならず何度も対峙した相手ですから仕方ないかもしれませんけど」
フレイ「じゃあ最後です。フォビドゥンさんは?」
M「では戦闘能力は置いておいて・・・意外と面白い方でした」
J「冗談が多くてカラミティさんが困ってたくらいでしたよ」
A「どこか天然な部分もあって連合MSの中でもレイダーさんと並んで良いムードメーカーね」
M「三隻同盟MSはメインの2人が真面目だからなぁ」
A「他の方々は・・・っとと今までゲストでお越しになった方々だけでしたね」
J「でもお三方はとてもバランスの取れた方々だったと思います」
M「連携を取れば最強クラスだったかも・・・」
A「いずれにしろ悪役をしっかり果たされた方々だと思います。尊敬します」
『終わりに』
アズラエル「今回のfromMSレポートももうすぐ終わりです。では最後にスレの方々にメッセージをどうぞ」
M「アストレイは永遠に不滅です! 外伝とも合わせて可愛がってくださーい」
J「ゲームセンターでは邪険にせずに使ってみてくださいね」
A「量産型としての本分をこれからも全うしたいと思います。応援お願いします!」
フレイ「ありがとうございます!
えー、fromMSレポートでは対談希望のMSを募集しております」
アズラエル「MS、戦艦、大量虐殺兵器でも何でも構いません。何が何でも対談させます」
フレイ+アズラエル『それでは皆様、お疲れ様でしたー!』
三機『お疲れ様でしたー!』
hosyu
おお、まさか…それがしがリクエストしたM1が使われるとは…GJです
盟主王のMS理論、ストフリに聞かせてやりたいくらいだ。
人は少ないけど良スレだな、ここは。
458 :
終戦:2006/05/15(月) 17:01:51 ID:???
「すごいね、やっぱり。もうだいぶ使いこなしてるじゃない」
「ここ一週間、地獄だったからな。嫌でも体が覚えちまうさ」
カラミティのコクピットから降りてきたオルガにキラが声をかける。
明日のために強化されたカラミティ。1週間という短い期間ではあったものの、そこは強化人間のオルガ、キラの予想を遥かに上回るスピードで機体を使いこなすようになった。
今では以前の倍近くの敵機に同時に対応できるようになり、キラのフリーダムと並んでオーブの大事なザコ掃討要員となっていた。
「掃討って、僕は、そんな…」
「ホントの事だろ、何を今さら。そういや、不殺だか何だか知らねえけど、そんな甘いことばっかやってると今度ばかりは落とされちまうぜ。相手の頭やら腕やら狙ってる合い間にドカンだ」
そう言ってオルガは親指を下に向けて、キラに示す。
しかし、彼はその差し向けられた手を自分の腕で払いのけると、少し顔に笑みを含んでオルガに言い返す。
「僕は自分の戦い方を変えるつもりはないよ」
言いながらキラはカラミティの隣にそびえるストライクフリーダムを見上げて続ける。
「それにこれはラクスがそのためにくれた剣なんだ。僕はラクスに・・・」
「だああ!わかった、わかった。もう頭でも手でもいいから、とにかくザコを落としてくれよ」
「え? あ、うん」
459 :
終戦:2006/05/15(月) 17:03:37 ID:???
(ラクス、ラクスって、うっせーよ…)
二年前はあの白い機体にこんな奴が乗っているとは思わなかった。自分、クロト、シャニを相手に、赤いのと組んで互角に渡り合っていたあのフリーダムのパイロットがこんな野郎だったとは。
自分と大して年が離れているわけでもないのでそこに関して文句は言わないが、同じ少年にしてももっとパイロットらしい奴に乗っていて欲しかった。例えば、常時ランニングシャツで無口な少年とか、己の正義や他人の正義を問うために戦う武闘派少年とか。
(ま、一番かっこわりいのはそれに勝てなかった俺達なんだけどな)
くだらない考えを払うために、オルガは大きく体を伸ばす。同時に欠伸も出てきた。
「今日の訓練はこの午前ので終わりだから、午後は明日に備えてゆっくり休むといいよ」
「ああ、そうさせてもらうぜ。じゃ、俺は」
行くぜ、とオルガが続けようとした時、彼とキラの二人しかいなかったはずの倉庫に何種類かの声が響く。
「うわあぁ!! からみてぃーの背中、何かついてる!!」
「どうだ、すごいだろ? オーブの技術力をなめるなよ?」
「っていうか、オルガのだけってズルくない?」
少年一人に、少女が二人。
「シャニと、ステラか…」
「カガリじゃないか」
二人が彼女達の名を呼ぶと、彼女達も二人に気づいたらしい。二人の方に歩いてくる。
「おう、キラか。それにオルガもいたのか。訓練してたのか?」
金の髪を揺らしながら、オーブ代表カガリ・ユラ・アスハはいつものように明るく問いかける。
「うん、今さっき終わったとこ。って、それよりカガリ、駄目じゃないか。二人をここに連れてきちゃ」
「え?あ、やば、そういえばそうだったっけ」
460 :
終戦:2006/05/15(月) 17:05:20 ID:???
この新型カラミティ、実は知っているのはキラ、カガリ、オルガの三人と携わった技術者だけだった。この1週間の間、オルガはキラとひたすら模擬戦という事になっていて、当然現在ここにいるシャニとステラもそう思っていた。
「オルガ、ズルい…」
「…」
パイロットにとって自機がパワーアップするということは相当な喜びであり、それはシャニやステラにとっても例外ではない。
仲間であるオルガが自分達に黙ってこのような恩恵を受けていようとは。
二人とも全身から憎しみのオーラを出しながら、オルガをにらみつける。
「な、何だよ。別に俺は隠そうと思ってたわけじゃねえぞ?」
「うそ…」
「うそだね…」
二人の視線に気づき、オルガは少し慌てて弁明する。
シャニとステラのコンビは普段は大人しいのだが、一旦キレるとしばらくは手がつけられなくなる。ましてや二人同時にキレられれば、無傷でこの倉庫を出られるかどうかも怪しくなってくる。
そのことはオルガだけでなく、キラやカガリも既に学習済みだ。
「う、うそじゃねえよ! 一応みんなには伏せておこう、って言い出したのはコイツだぜ?」
オルガは自分に向けられた殺意を逸らそうと、キラを指差す。
「え? ぼ、僕?」
急に話しを振られ、その上二人の殺意まで向けられて、キラも慌てだす。
461 :
終戦:2006/05/15(月) 17:07:05 ID:???
(まずい!! このままじゃ確実に僕のせいになってしまうぞ。クソッ、どうしたら……)
「きら…」
「おまえぇぇ…」
時間がない。今にも二人は自分目がけて飛びかかろうとしている。
やめてよね、本気で喧嘩したらシャニとステラが僕に敵うはず……あるんだな、これが。
こうなったら彼女には悪いけど、ここは身代わりになってもらう他ない。
(ゴメン!! カガリ!!)
「ちょっと待って!」
シャニとステラの二人がキラ目がけて飛びかかろうと身を屈めたその時、キラが声を出し、二人に両手を突き出して「STOP」のポーズをする。
「?」
「…」
「確かにオルガには僕がそう言ったけど、僕も、その、カガリに言われてさ…」
「んなっ!! キラ、お前!!」
私は蚊帳の外と言わんばかりに、ボーっとフリーダムとカラミティを眺めていたカガリがキラの行動に驚愕する。
「いや、ほら、オーブのお姫様に言われたら、さすがに反論できないじゃない?」
「かがり…」
「おまえか、俺を欺こうとしたヤツは…」
標的を変えて、ジリジリとカガリに近寄っていく二人。
「僕もオルガも隠し事はよくないと思ったんだけど。ね、オルガ?」
「ん?まあ、そういうことだ」
462 :
終戦:2006/05/15(月) 17:08:43 ID:???
「お前ら…」
自分に近寄ってくるシャニとステラの向こう側に、笑いをこらえるオルガと手を合わせて「ゴメン」のポーズをとっているキラをにらみ付ける。
(後で覚えてろよ…。でも今はそんな場合じゃないよな。こいつらを大人しくさせるには……そうだ!!)
カガリは脳を活性化させて、この状況の打開策を思いつく。
「ステラ、それにシャニ!い、今は我慢しろ!」
「何を…」
「はっ…」
「今ここで暴れてみろ。構想中のお前らの機体のパワーアップ計画も廃案にしてやるからな!!」
「それはダメ!!」
「ちっ…」
自機のパワーアップと聞いて、二人もすぐに大人しくなる。
そんな二人をみて、カガリもここぞとばかりに二人を言いくるめにかかる。
「オルガの場合は新型とはいえ、まだまだ実験段階なんだ。オルガが明日、よく戦ってくれればお前たちの機体もその内に…」
「そうだったんだ。大丈夫、ステラ、我慢する」
さっきの殺気はどこへ行ったのか。ステラはいつもの大人しいステラに戻る。
それどころか、カガリの話を聞いて機嫌をよくしたのか、カガリに抱きつき始めた。
「そのうちっていつ?」
一方シャニは殺気を放つのはやめたが、今度は疑いの眼差しをカガリに向ける。
「う!!その内は……その内だ!」
「…」
「…」
冷たい空気が当たりに漂う。
怒るか?と、キラ、オルガ、カガリが不安に思ったとき、シャニもため息を一つついて
「わかったよ…」
と、とりあえず納得した。
「わ、わかってくれればいいんだ。隠しててすまなかったな」
463 :
終戦:2006/05/15(月) 17:10:24 ID:???
「おい、今の話、本当か?」
「たぶん、カガリのでたらめだと思う…」
「だろうな」
オルガは鼻で笑うと改めて自分のカラミティを見上げた。
少し外見は変わってしまったが、見慣れた鮮やかなグリーンのボディは変わらない。
(明日もまた、頼むぜ。この、バカMS)
心にもない思いで、自機を皮肉る。
その瞬間に倉庫のライトに反射してカラミティがキラリと光る。
「はん、まさかな…」
「おるが〜、食堂行こう!!」
視線を戻すと自分以外は既に倉庫の出口に向かっている。
「置いてくぞ!!」
「さっさとしろよ、ノロマ」
「一緒に行こう」
孤独だった昔には考えられなかった光景。
(仲間ってのも、案外いいモンかもしれねえな……!!)
そう思った直後に、自分の考えにビックリする。それと同時に自分の甘さに恥ずかしくなる。
「っるせえ、シャニ!!」
その恥ずかしさを隠すため、オルガは仲間の方へと駆け出した。
終戦さん相変わらずのGJ!!
そして、乙!!
次回も期待しています!!(*´∀`)ノシ
終戦さん最高です
歴戦の戦士たちが協力している姿に感動w
466 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/17(水) 00:38:42 ID:/m316LD0
終戦さんの作品は、ホント最高です!!
次回も期待してるんで頑張ってください!!
終戦さんGJ!!&乙!!
オーブ戦がとっても楽しみだな。
MSレポさんも終戦さんも激しくGJそして乙です
インパルスって全部くっついて一人(?)なのかな。
チェストとレッグが別人格だったら戦闘中えらいことなるかw
終戦さんの次回作も期待して待ってますwww
インパルスはコアスプレンダーが本体でチェスト・レッグは鎧みたいな物だと思ってる。
神職人さんの多いスレですね
良スレ保守
インパルスもそうだけど、ストライクって兵装替えると人格変わりそうだな
ほ
確か文末についてるwwwって、(笑)って意味だよね?
じゃあ、「期待して待ってますwww」って…
気にするな気にしない方が戦いだ
混・濁!
保・守!
ハゲワロタwww
480 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/24(水) 01:54:12 ID:EB0KAWEo
カズイにわらた。
トール違和感なかった
カズイ見て噴いたがサイもなかなかのもんだ。
トールは……普通すぎてなあ……。
サイがもう元の性格とどめてないくらい強化されてそうだwwwwwww
このサイからフレイ寝取るのは至難の業wwwwww
そもそも好きになれそうにないぞ、これじゃwwww
でも全員薬がないとダメだな。
ブロックワードあんのかな?
>>487 サイ=寝取られ
トール=首チョンパ
カズィ=例えあっても、判明する前に退場
でも紅一点なカズィ
常夏にブロックワードあったとしたら何だろう
オルガ=弱い?
オルガ:焚書
クロト:四字熟語
シャニ:アニソン
他の場合
アズラエル:勇気
フレイ:サイ
ナタル:独身
ネオ:ローエングリン
保守
>>493 ローエングリンよりおっさんじゃないか?
おっさんはどんなに落ち込んでても元気が沸き出る魔法の言葉さ
悲しくったって、辛くったって、「おっさん」の言葉で元気を取り戻すネオ
でもダメージは確実に精神を蝕んでいるのです
え?ネオのブロックワードって巨乳ちゃうの?
ウヒョーーーーーー!!
ドミニオンに火災が発生した。ナタルは、クルーをスムーズに脱出させるために、
オルガには 「あっ!!○○(オルガの愛読書)の新刊が!!」
スティングには 「この船で一番強いパイロットは一番早く出撃するんだ」
クロトには 「外に赤いMSと白いMSがいる。今なら油断しているぞ」
アウルには 「さっきオークレーがバスケを外でやらないか。と」
シャニには 「お前のCDは船外放棄した。今なら間に合うが…」
ステラには 「おや?あそこに例のザフトの赤服がいるぞ」
ジブリールには 「大変です。猫が船外に逃げました!!」
アズラエルには 「軍の世界ではここは速やかに船外へ出るのが常識ですよ?」と伝えた。
フレイ「船長!まだネオ・ロアノーク大佐が残っていますが!」
ナタル「ほっておけ。」
フレイ「なぜですか!」
ナタル「殺しても死なないからな」
ウ… ウヒョー!!!
艦長、テラヒドスw
ま、陽電子砲の直撃食らって、
宇宙でヘルメット取れていても生きていたヤツだから大丈夫だろうwww
バロスwww
つーか、ジブリ
ドミニオンに乗ってんのかよwwww
オッサンwwww
常夏と聞いてスクライドの常夏三姉妹を思い浮かべた俺は邪道ですかそうですか
常夏の由来ってそれだろ?>スクライド
初めはそうだったんだけどいつの間にか
旧連合三馬鹿が常夏になっていたんだなこれが。
>>509 アホセルさんロボゲ板からの出張&解説乙でした
Q.オルガ・クロト・シャニの3人はどうして常夏3兄弟っていうの?
A.「スクライド」に登場する常夏3姉妹から。ちなみにキャラデザの人が一緒。
八アススレで3人の呼びかたを決めようとなり、この名称に決定。
質問スレより転載
って…兄弟までつくのか…?
俺は種で常夏と聞くと、アサギ、マユラ、ジュリが思い浮かぶな。
俺はサイにカズイとトールだな。
え、えと、俺はモラシム、バルドフェルド、ムウでいいや
515 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/29(月) 02:35:21 ID:+RoUcMyN
ラスティ、ミゲル、ハイネ
>>515 女にウケそうだな
3馬鹿で1番モテる奴は誰だろう
言動とか背で考えると
オルガ>>シャニ>>クロト
という感じか。
しかしこいつら異性を異性と意識しなさそう
>>518 人気はシャニ、オルガ、クロトの順じゃなかったか?
::::::::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ./;;;;;;;;;;;;;;;;
:::::::::::::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : :/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::::::ヽ: : : : : : : : : : : : : :/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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::::::::::::::::::::::ヽ: : : : : : : : /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:::::::::::::::::::::::::ヽ: : : : : /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.-'´ヽ:
:::::::::::::::::::::::::::ヽ: : :./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.-,'、ヽ l
ヽ::::::::::::::::::::::::::ヽ/;;;;;;;;,.-i'´´,ヽ!´'`'´!, !、 /
ヽ:::::::::::::::::::::/;,.-‐'、´ レ‐', o /j il ヽ,'!
--->::::::::,.-'´-'´__ノ )- ;::、‐ニニ ' l! !
,./ヽ/ニ- ' ´`ヽ、_,. ` 、 !l l
、 l i' / o /,;'´ ヽ / l l
ヽ、!、ゝ'ヽ、_,. ' ';:' u 〉 u,/ / l
ヽ、 `ー /,. 'l ,'j l l
`ヽ、`ヽヽ、 u __,. - ,','´ ! ,'// l
ヽ、 ヽ ヽヽ、. {ー---‐'´ i´! l j l / どっちにしても僕が最下位なのかよぉぉお!!!
ヽ、 ヽ .ヽヽ、 l l l,.-' ,-'/
ヽヽ、__ヽ、___,. -'‐'/´/
常夏使いなのに哀れなことだ
523 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/30(火) 15:45:00 ID:3uLtRKdA
しかし、クロト、アドバンスゲームではアストレイ娘たちに囲まれた件
ハーレムだしね
エロゲーやってるクロト君にとってはいいシチュだったろう
525 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/30(火) 15:48:28 ID:otPT2XMA
526 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/30(火) 17:27:20 ID:3uLtRKdA
>>525 やってみる事をオススメする。なかなか画像もきれいだお。
書き下ろしだったし。
アストレイ娘+クロトで書いて見たいけど、アストレイ娘だったら
常夏じゃないから駄目かな?
>>526 スレが過疎るぐらいならお前が盛り上げてくれ!!!頼む!!
529 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/30(火) 17:39:42 ID:3uLtRKdA
わーい。じゃあ、書いて見るよ。今日の夜中か明日あげにくる。
一応、オフオンで同人やってる。常夏ではないのだが。
530 :
527:2006/05/30(火) 17:41:47 ID:???
>>529俺もやってる、しかも常夏でwwwwwwww
>>531ところが俺はメールできない罠orz
HPならいいけどねwwwwwwww
つかBL?
533 :
531:2006/05/30(火) 17:56:41 ID:???
>>532 アド晒したからURLお願いします
うん、BL
534 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/30(火) 17:59:07 ID:3uLtRKdA
>>530,531
おおお、スゲエ。
とりあえず、書いたら上げに来るわー
書いてくるー
535 :
532:2006/05/30(火) 18:00:49 ID:???
>>533よしさらした
これからどうもよろしく!!
カプは何?
HP荒れるかもねWW(え)
536 :
532:2006/05/30(火) 18:06:07 ID:???
とりあえず頑張れお前ら
荒らすような奴はこのスレこないだろう
538 :
533:2006/05/30(火) 18:33:28 ID:???
>>535 どうも。ここではこの会話もスレ違いなので、サイトからメールさせてもらった。
他の住人の方すみません
539 :
534:2006/05/30(火) 18:49:39 ID:???
俺もスレ違いすまんかった
ここの住人しんじるよ
がんばれ!!
今週のファクトファイルはデストロイ、カオス、アビス、ステラ、スティング、アウルな件
でも、カオスをクレタ沖でバラバラにしたのはインパルスじゃないよね(´・ω・`)
本来ならインパルスの役目だったと思うけど(´・ω・`)
保守
急に過疎ってきたな・・・
まあ、ともかく保守だ
>>540に誰か答えろよ!
これはトップであるあんたたちの怠慢だよ!!
誰が上手いこと言えと(ry
547 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/02(金) 23:21:49 ID:Y3ujq5Lz
ほ げ
し
ゅ
あ
この三人が主役のナンセンスコメディが見たい
いつも髪を気にしてるミュージシャンなシャニと
神経質で掃除魔なオルガと
コメディアンなクロトと
オルガと死んだ奥さんの双子の子供のフレイとステラが繰り広げる
アットホームコメディが……
って書いててこのネタ解る奴居るのか不安になったので、ヒント:NHK教育
オルガと死んだ奥さんの娘の
長女→オクレ
次女→アウル
実は双子三女→フレステ
そのうちシャニが結婚して息子アズラエロが生まれる。
ああ、そういやもう二人娘居たかスマン
息子がアズラエロはやだな
………フルハウス?
555 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 10:25:12 ID:yvugcJlP
555
保守
むしろ配役はこうだ
父(職業アナウンサー)→アズ公(親馬鹿)
義弟でミュージシャン→ネオ
義弟の(将来の)妻→ナタル
友人でコメディアン→ジブリ
長女→フレイ
次女→ステラ
三女→残りの男ども(日替わりキャスティング)
ネオとナタルのベビー→ジブ猫
(五馬鹿)「おいたん遊んでー」
(#ネオ)「おいたんじゃない!」
保守
559 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/10(土) 02:07:00 ID:w6sWeHwK
「種」
トリオとキラが何度か戦闘していてキラまたは
ラクスが、あれのパイロットは普通のナチュラルじゃないんじゃないかと気付く。
不殺をするキラもあれを殺さず相手にするのは難しい。
「仕方ないじゃん。割り切るのも必要だぜ」
みたいなことをディアッカが言うがキラの決意は固い。
話し合った結果「捕獲できなきゃ殺す。でないと沢山犠牲がでる」
つーことでラクシズ再び出撃。→シャニ?だっけかはイザークが殺して他、捕獲成功!
薬中であること判明。苦しむクロトオルガ
560 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/10(土) 02:09:54 ID:w6sWeHwK
(続き)
「殺してくれ」てんで見兼ねたディアッカがジュウを向ける。
→キラは止めるが二人は苦しむ。
→・・・飽きたわ。電波とばしすぎたーデス種まで思い付かん。
>>560 ちょwww肝心なとこ投げっぱなしwww
投げっぱなし放置プレイヒドスwww
ほしゅ
保守
捕手
保守
SSスレでアズラエルVSジブリール書きたいなぁ、と思ってるものなんですけど
アイデアについて助言戴けませんか?
一応、今考えてるのは、
・アズラエル(コーディ利用派)VSジブリール(コーディ抹殺派)の内乱。
・主人公はシャニ、機体は涼平氏のプラモのフォビドゥンエグザ。
・三馬鹿は死んでない、シャニはステラ達の為の実験代。
オルガは療養後、軟禁。
クロトは脱走。
・アズラエルは「生温い」とロゴスからブルコス盟主の座を終われる。
・本編のIFエンドから、
アスランはザフト残党を率いてエゥーゴ。
キラはクルーゼとの戦いで精神がボロボロ。
オーブ、ラクスはそのまま。
・プラントは前大戦で敗北したため、連合の言いなり。
570 :
568:2006/06/17(土) 23:09:28 ID:???
ヤキン前後
・ムウはアークエンジェルをクルーゼから庇ってMIA
・ドミニオンは帰還。
・アスランはジェネシス内部で自爆(したが脱出)
・イザーク戦死(ザフト側のキャラは減らしたいので)
・アズラエルが生きていた為、戦後の処理が連合優勢に
・シャニ廃人に(そのためエクステンデットの実験代にされ復活)
開始時
・レイ、シンはアスランのザフト残党に所属(連合を怨んでるため)
・新型はジブ派とプラントの共同開発。
・アスラン達によって、セイバー、インパルス、ミネルバは奪取。
・ガーティー・ルーが追う
・アズラエル動く
携帯からなんで長文が打てない・・・。
スレ汚し、すいません、よければアドバイスお願いします。
ああ、ここもしも常夏が〜スレだったか…
てっきりSS諸君相談スレだと思ってた。てなわけで遠慮なく。
まず整理すると?
勢力
・ブルコス(ジブ)…最大勢力。連合を動かすことは容易
・アズラエル軍…ある意味小規模武装勢力?財団で軍備は整えれそうだが…大義や基地とかが問題だな。
・ザフト残党…凸、シン他、種死(元)主人公チーム。ほぼテ○リスト?
・オーブ…一応中立。ラクスは一般人A?
・プラント…連合の植民地(語弊はあるが)?
くらいか。
とりあえず。
・プラントがあぼーんしてるのにラクスはオーブ入りできる?
・連合勝利(に近い)状態からオーブがどこまで復興できている?
・アズラエルの拠点及びジブ軍との明確な戦力差は?
・ネオがいる?ついでにナタルは生きてるみたいだが、登場する?
・種死同様、CE.0073?その時技術、世界、思想は?
>>571 果たしてここで答えて良いのかな…と思ったが、一応ここは元々
3馬鹿生存種死のIFを考えるスレなんだから、アリかな?
ジブが単にコーディ皆殺しを唱えてるだけなら比較的容易かと。
というのは、設定に元々ある「プラント(コーディ)利権」を狙ってる、
もしくは取り戻したがってる連中がどこかしら国内に居る筈だから。
そいつらをアズラエルに取り込ませて、政治的にジブを包囲しつつ、
敵勢力の切り崩しを狙うとか。大西洋連邦vsユーラシアのガチバトルにして、
それぞれがトップで影響力を行使するとか。ザフトは各地でゲリラ活動か?
…ってか主人公シャニ!? おお、新しい。wktkして待ってます。
>>573 レスありがとうございます。
原作通りやるなら、ロゴスが敵になるわけで、
アズラエル側が圧倒的に不利かなーと思っていたので
その構図はかなりいいと思います、どうも。
シャニ主役は、一番戦闘マシーン然としていて動かしやすい事と
涼平版フォビドゥンがあったことと、
オルガとクロトがもう一度アズラエルの元で
戦う理由が思い付かなかったのが大きな原因です・・・。
ぶっちゃけまだぜんぜん煮詰まってないんですわ。
>>572 プラントは現在デュランダル議長の元で、地球との融和政策を行っています。
連合優勢で終戦を迎えた為、立場はかなり弱くなってしまいましたが、
今もなお力を秘めており、連合側も大きな打撃を受けた為、
いまいち強行的な態度に出ることが出来ない感じです。
また連合内部利権等の対立も対プラント政策を膠着させています。
ジブリール側としては、一刻も早いプラントの解体。
アズラエル側としてはガス抜きしつつ、戦前のような、資源、技術の享受が目標です。
ちなみにプラントの世論は穏健派と強行派が6:4くらいかなと考えてます
576 :
571:2006/06/18(日) 01:20:14 ID:???
ザフトは一時解体され、技術の殆どは連合側に流れています。
その為インパルスやミネルバも、連合・プラントの共同開発です
オーブは連合の傘下にいますが、
一応の復興は遂げています。
世界的にコーディネイターとナチュラルの共存が叫ばれていますが、
実際はブルコスが政治的、社会的に台頭してきています。
ラクスは現在はカガリの元で匿われています。
キラやヘリオ組も生存者はオーブに帰国しました。
三馬鹿は恩赦で静かに死を待つ生活を送ることを許されました。
(シャニはヤキン戦で薬切れが原因で廃人に)
577 :
571:2006/06/18(日) 01:42:55 ID:???
ナタルはやはり軍人で、功績が讃えられ昇進してるかと
アズラエルの本拠地は月かなと考えてます。
月で新興勢力を育てつつ、地球では反ジブリール勢力への懐柔等も行うと。
ザフト残党はアスランを中心にした反ブルコス・連合の組織です。
デュランダルやプラントは彼等をテロリストとしていますが、
プラントでは彼等を支持する声も大きいです。
アスランは原作と変えて、
最後までプラントに忠実でしたが、
ジェネシスは間違っていると自爆した設定です。
カガリはアスランが死んだと思っていたので驚きます。
一応の世界観である、コーディとナチュの対立を考えると、議長が鍵になりそう。
ネオジェネシス(だっけ?あれ、ジェネシス3?α?)をひそかに建造してるとか、アズラエルもしくはジブと
手を組む&裏切る等でコーディ全体の動きが大きく出来そう。
主力は、ジブ:ザク ムルタ:ウィンダム オーブ:ムラサメ 凸:ワンオフ機以外は最高でゲイツ プラント:?
になるのかな。アズラエルとジブリールだから政経の面でも話を進められるが、
戦略面でどう動くかが問題になりそう。
議長の真意を考えつつ、最初はシャニと凸たちを干渉させずにジブ軍を攻撃。
とかでいってみるとか…?違うか。
しかし、そこまで構想出来てるなら後は大まかに筋を定めて、最終的な勝者(もしくは主題)を決めれば
いものがかけるのでは?
>>568 デス種の方をろくに見てないから助言できないが、
今職人さんが過疎ってるみたいだからぜひガンガってくれ!
それと酉つけたほうが分かりやすいかも
シャニ主人公って想像できないからこそ楽しみだw
シャニ主人公age
581 :
クロトの日記:2006/06/20(火) 22:33:29 ID:+oE7KuTp
今日、欲しかったソフトの発・売!日なので都内に出ることにした。
皆を誘おうとして部屋から出ると、言ってもいないのにアウルとシャニが付いてきた。
白い布団が六つ干された庭に目をやると、おねしょの証拠隠滅のつもりなのか
半泣きで喚きながら布団にホースの水を撒くステラと、それを止めようとするも
ただ水を被ってるだけのスティングとが、必死且つ無意味な攻防をしていたので、
とりあえず見なかったことにした。
ダイニングで小説を読んでいたオルガにも声をかけてみたが、疲れてるからと断られた。
けれど、代わりにコレの作者の書き下ろし小説が出るので買ってきてくれと
僕たちに、手にしている小説の気持ち悪い妖怪が描かれた表紙を見せてきた。
僕は作者の名前が読めなかったが、知らないと馬鹿にされるのも悔しかったので
わかったと言って強がってしまった。
玄関から出たあと、やっぱ聞きなおそうかなと思ったけど、シャニが
「新刊コーナーでドロドロした絵の表紙があればきっとそうだし大丈夫だよ」というし、
アウルも「ジャケ買いってんじゃねぇそういうの?」と余裕そうだったので
とりあえず安心してテンションをあげながらお目当てのゲーム屋に直・行!した。
ゲームもすんなり買えたので、三人でしばらくお試しコーナーで遊びこんでしまった。
シャニはウイニングイレヴン操作以前にまずサッカーのルールからだと気付いた時、
やっとオルガの頼まれ物を思い出して慌てて本屋さんに向かったはいいが買う本が
どんなものだったかすっかり忘れてしまった。
しかも僕らから見たら新刊コーナーはどれも似たり寄ったりのものばかりで、
僕とシャニはおろおろするばかりだったけどアウルは自信満々にまかせろと言うと
カウンターに向かって「筆下ろし小説下さい。」と頼んでくれた。
店員さんは満面の笑みのアウルともじもじする僕らを交互に見やると
「おじさんも写真とか買う勇気なくて最初はコレだったな」と優しく呟き、
本を一つ取り出すと丁寧にカバーで包み更に紙袋に入れてくれた。
優しい店員さんでホント感・謝した。
フランス書院なんてオルガはすごい本読んでるなと思う。
ちなみに今その本はオルガでなく、何故かネオが熱心に読みふけっている。
582 :
↑書いた奴:2006/06/20(火) 22:36:00 ID:???
つまんないとか改行読みづらいとか
空気的にこういうネタ不要っぽい以前に
上げてスイマセン。
かまわんぜよ。ガンガンやってくれ!
>581
ハゲワラ
GJ!
オルガのリアクションが気になる。
もしもインパルスが本当に合体ロボで常夏がかかわっていたら……
整備兵が叫ぶ。誰がどう見てもこれは一大事であった。
「大変だ!!ガイア、カオス、アビスが…連合…の…!!」
最後まで言い切る前に絶息する、まだ老齢にまで達していない兵士。
彼の後方では、3機のMSが起動を開始していた。
ガイア、カオス、アビスと名づけられたMSはガレージの外へと強引に道を作りながら躍り出る。
後は脱出し、母艦と合流する。そんなときだった。
上空に一つの機影が見えたのは。
「戦闘機!?」
声を発したのはカオスを強奪したスティング。シルエットはどう見てもMSではない。
そこにさらに2つの機影。一見しただけでは何なのかわからない。しかし、全てが終わったとき、彼らは分かる。
彼らの前に立ちはだかるだろうMSを。そしてその性能を…
「っていうか、何でオルガがコアスプレンダーなんだよ!!ものすごく不・満!」
「俺は上半身…さっさとドッキングしてよ。落とされたら話にならないし」
「うっせーよ!!てめーらさっさとポジションに着け。第一話から合体シーンの前に落とされるかよ!!」
クロト、シャニ、オルガの3人は通信を使い口げんかをしていた。
「お前たち!!さっさと合体しろ!!シルエットがあるんだぞ。時間を無駄にするなと(ry」
遠にいる母艦の艦長の声。そしてその後ろに落ち着いた男の声。
「やれやれ。何やってるんでしょうね。だから出撃前にそういうことは。と(ry」
「はーい。ソードシルエット射出しまーす」
アズラエルの話の途中で通信に強引に割り込む少女。
「でりゃー!!合・体!」
レッグを操るクロトは威勢よく叫ぶ。他の二人は黙々と作業をする。
空中でレッグ、チェスト、コア、シルエットはそれぞれの動きを見せ、合体を完了する。
そうして、地面に降り立った。
「で、交代しようぜ。攻・撃!したい」
「ああ?俺なんか通信やデータ、それから盾やバルカンでの防御だぜ?地味…」
「だから、うっせーっての!!足に乗った奴が機動、上半身に乗った奴が防御と通信、コアが攻撃。なんだからしゃーねーだろ!!」
「だから交・代!」
「俺だって攻撃やりたいし」
「て、てめぇら…」
「何やってんだ?うごかねーぞ」
アビスに乗る、アウルの発言である。
地面に降りたインパルスはそのまま全く動かずにただ立っていた。
「…っと。通信傍受完了。………?」
スティングは冷静に通信回線をあわせ、彼らの通信を盗み聞きすることに成功する。
「……けんか?」
紅一点、ステラは簡略にそう口にする。
「シャニのばーかばーか。音楽ばっか聞いてるから融通がきかねーんだよ!!」
「オルガみたいに本読んでるだけの奴よりはマシ!!」
「クロトみたいにゲーム中毒が一番やべーよ!!」
「お前ら!!何をやっている。早く敵を倒せ!!」
「………ビームライフル、ばっきゅ〜ん」
「「「みぎゃー!!」」」 残念、常夏の冒険はこれで終わってしまった
どうせならシルエットにも人を乗せろよ
パイロットがいません!
リーあたりでいいか?
しまったリーは新連合だった…
フレイかな・・・
ここで盟主王の登場…なのか?
なんか調子に乗ってたらシルエットフライヤーが隕石に衝突してあぼんみたいなカツみたいな最期が・・・
ムルタがいるじゃんw
ファイナルフュージョンさせる気かw
序盤の勢力を考えてみました。
ザフト残党・・・ミネルバを用いてユニウス落としを決行
・アスラン、シン、レイ、サトー
ジブリール派・・・コーディ狩りの特殊部隊、ファントムペインにミネルバを追跡させる。
・ネオ、スティング、アウル、ステラ
アズラエル派・・・混乱に乗じて画策、ユニウス7残骸にシャニ派遣。
・シャニ
プラント・・・ジブリール派に協力?
オーブ・・・ユニウス落としの際には連合に協力。
・カガリ、三人娘
兵器関連
ジブリール派・・・新ガンダム系、ウィンダム、ダガーL、ガーティー・ルー
ザフト残党・・・ザク、高機動ジンU、奪取したミネルバ、ガンダム。
アズラエル派・・・フォビドゥンエグザ、ビーストカラミティ(バクミティ)、新型GAT
プラント・・・ゲイツR、ジン等
オーブ・・・ムラサメ、M1
旧キャラの現在
連合
シャニ
廃人だったがエクステンデットの実験台にされ復活、戦闘マシーン。
アズラエル
ロゴスに盟主の座を奪われるが地球での台頭を目指し、月で暗躍。
ナタル
大佐に昇進、戦後はアークエンジェル隊の面々の救済に尽力した。
フレイ
クルーゼの駒となった後、連合に救助される。
クルーゼの過去を知る数少ない人間となる。
オルガ・クロト
戦後は連合によって軟禁。
主人公組
アスラン
ジェネシス内部で自爆したため、死んだと思われていた。
ザフトの残党を率いて、地球とブルコスに宣戦布告。
キラ
自分が人外の出生であることを知り、
クルーゼと共にキラの心は砕けてしまう。
心神喪失となった戦後は自宅でラクスの看病を受ける。
ラクス
戦況が長引くことになっても、虐殺や怨恨を防ぐ。
その為、第三勢力を率いて戦った彼女ではあったが、
出来たのはジェネシス発射を防ぐ事だけであった。
プロパガンダに利用されないよう、戦後はオーブへ。
戦いに巻き込んでしまったキラへ献身的に尽くす
オーブ
カガリ
オーブにて連合の傀儡政権の代表、飾りとして扱われている。
ラクスやキラ達を連合に渡さないのが精一杯。
三人娘
帰還後はモルゲンレーテでテストパイロットを勤める傍ら、
カガリの護衛として働く。
だが、最近はユウナを追い払うのが主な仕事。
長々とすいません、PCが復帰次第書こうと思いますが、
ガンダムのSSはノリで書くと後でつまり、
設定を詰めたいので、よければご意見お願いします。
>>568 うん、いいんじゃないか
あの馬鹿達が活躍してくれるんなら住人も嬉しいと思われ
>>600 設定は悪くないぜ。後は君の腕次第だ、期待する。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i|
レ!小l● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ がんばってにょろ
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
>>600 ぶっちゃけ、ザフトが壊滅しているというのが
なかなか面白いw
国というバックボーンを持たないアスラン側が、どう戦うのか
そっちの方が興味あるかも。その点から考えても、イザークやら
ザフト側はある程度残しておけば?
テロリストとはいえ、こいつらがある程度引っ掻き回さないと
話が動かないし。
後、シャニの動機付けが難しそうだなあとは思う
バクミティVSガイアキボン
あー、なんかさ急に過疎ってきたよねこのスレ・・・・
保管庫の更新も止まっているし・・・
607 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/29(木) 03:22:45 ID:gwgxidC4
>>607 暮模型誌でオルガの中の人が作ったオリジナルカラミティで正式名称『ビーストカラミティ』
バクゥのようなMAに変形可能、ガイアが発表されたときには「どう見てもパクリです、本当に(ry」だった
609 :
608:2006/06/29(木) 08:00:14 ID:???
暮ってなんだ…某な
うぇーいまいりまーす
↑ステラがエレベーターガールワロスww
そうきたかwwww
613 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/01(土) 14:15:20 ID:vHugb1Zt
上昇♪♪
ブーステッドマンとエクステンデッドって
どっちが強い?
制限時間アリとかの試合形式っぽいのなら
経験と個人の技量等で旧三馬鹿≧新三馬鹿
無制限のガチバトルなら薬のネックと
チームで連携が取れるかどうかで新三馬鹿≧旧三馬鹿
個人対個人だとワカンネ
シャニ対ステラ
クロト対アウル
オルガ対スティング見てみてー
MS戦なのか肉弾戦なのか銃撃戦なのか
シャニVSステラ:双方座り込んだまま、いつまでも始まらず時間切れ
クロトVSアウル:途中でアイス食いに行ってしまい試合中断
スティング「ちょ…あいつらどこ行ってんだ!おい!」
オルガ「よそ見すんな!隙ありまくりだオラァ!」
>>617 連ザ(2)戦
シャニ・ステラ:初めはシャニ。次第にステラが切れ始め、力任せにコントローラー大破
クロト・アウル:慣れもあってクロト優勢。アウルもなかなか。決着つかず。
オルガ・スティング:コントローラーに苦戦。ゲームに苦戦。両者のいらいらが最高潮に達し、オルガが
『この馬鹿ゲーム機!!』と言って本体を大破。両者の自腹で弁償された
ネオ・ナタル:ネオがMSよりもキャラ(♀)に集中し、それにより普段の素行をナタルが説教。おとなしくなりナタル勝利
ムルタ・ジブリ:両者の合意により核ウィンダムを選択。味方CPUも入れ、4機による核祭りが始まる
実力は拮抗し、およそ丸一日過ぎたあたりで、睡眠不足と疲労と空腹により両者ダウン
>>619 いやあのゲームでなら味方もサーチ出来るから同士討ちにも出来るぞw
621 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/05(水) 02:05:06 ID:rikdvXyU
え?連ザやったことある?
>>621 2は味方もサーチできるようになったんだよ。
俺も昨日知った
どうやってすんだ?ゲーセンのインスコにゃ書いてなかったと思うが
>>623 乱入された時にだけサーチボタン長押しで味方ロックオン可能。
ダメージは4分の1になってるがな。
625 :
終戦:2006/07/08(土) 16:43:32 ID:???
地球軍、ザフト軍によるオーブ侵攻当日。
開戦の時間は刻一刻と迫っていた。もう10分を切っている。
オーブ軍の一般兵達は既に防衛線を張り、運命の瞬間をただ黙って待っていた。平和の国であったはずのオーブが、三度戦場と化すその瞬間を。
「やはりあっちは話し合いに応じる気はないか…。クソッ!結局私には何もできないのか!結局またアイツ等に、キラ達に頼るしかできないのか!」
オーブ国防本部の中でカガリは自分の無力を嘆き、叫んでいた。周りにいた兵士達も突然叫びだしたカガリに驚き、一瞬その場にいる全員の視線がカガリに集まる。
「す、すまない。みんな、続けてくれ…。」
兵士達は代表首長の言葉に従い、視線を戻し自分達の仕事に戻る。
それを見届けてから、大きく深呼吸をするカガリ。弱音を吐いている場合ではない。
(そうだ。私はどんなに無力でも、この国の代表なんだ。「オーブの獅子」と呼ばれた前代お父様、ウズミ・ナラ・アスハの娘なんだ。私が、私がしっかりしないと!)
ぴしゃりと自分で自分の頬を叩き、気合を入れる。再び兵士達の視線が集まるが、今度は気にしない。
「キサカ、国民達の避難状況は?」
「既に国に残っていた住民全ての避難が完了している。」
いつの間にか隣にいたキサカに、街と国民の状況を確認する。一般人を戦火に巻き込むわけにはいかない。
「本当か?」
「本当だ。」
「本当に本当か!」
「本当に大丈夫だ。防衛線につく兵士達が配置に着く際、逃げ遅れた者がいないかしっかりと確認させた。」
「そうか…。しつこく聞いてすまなかった。二度とシンのような人間を出すわけにはいかないから、つい…。」
そう言って一旦俯くカガリ。しかし、すぐにまた顔を上げる。
「キラ達やアークエンジェル、それにオルガ達は?」
「アークエンジェルは既に配置についてもらっている。パイロットの皆も既に機体に搭乗して、配置につくところだ。相手は島を囲むのではなく、島の南部に戦力をを集中して展開している。そのおかげで、こちらも少ない戦力を分割されずに済んだ。」
「わかった、ありがとう。」
丁寧に説明してくれたキサカに礼を言い、正面のモニターに視線を移す。
モニターには水平線上に展開された地球軍とザフト軍の戦艦やMS、MAがズラリと映し出されている。幸いな事に、以前ベルリンで遭遇したあの化け物のようなMS・デストロイは今のところ見えない。しかし展開しているちょうど中央辺りに見知ったザフトの戦艦が確認できる。
(ミネルヴァ・・・。シン・・・。)
かつて父の決断を非難された時の事が脳裏をよぎる。だがカガリはブンブンと首を振り、それを振り払う。
「時間まであとどの位だ!」
複雑な気持ちをごまかす様に、運命の瞬間までの残り時間を聞く。それに対して兵士の一人が答える。
「あと6分です!」
626 :
終戦:2006/07/08(土) 16:46:26 ID:???
「あと6分か…」
薄暗いコクピットの中で呟くスティング。
あと6分で、モニターに映っているあの大群が攻めてくる。かつて所属していた地球軍、かつて倒すべきだったザフト軍、その両方が。
しかし、「恐怖」という感情はない。これだけ大量の敵が相手でも、これっぽっちも怖くない。なぜなら、こちらには信頼できる仲間がいる。信頼はしてないけれど、頼もしい味方もいる。恐れを抱く要素は全くない。
「おい、もうすぐ時間だ。お前ら、用意はいいか?」
『ああ、問題ねぇよ』
『準備、完・了!』
『・・・まだ始まんないの?』
『僕は大丈夫だよ、全然問題ナシ!』
『・・・いいよ』
スピーカーの向こうにいるはずの信頼できる仲間達に声をかけると、一気に5人分の声が返ってきた。それを全て聞き取れたのは、やはり長年の付き合いがあるからかもしれない。
「俺達は始まったら各自勝手に動いて、敵を島に侵入させないように潰せばいいそうだ。ただし絶対的な条件が1つ。友軍には攻撃しないこと、だそうだ。」
『当然のことじゃん、それってさ。』
『・・・知ってるよ』
アウルとステラはそんなものが条件に含まれているのが不思議なようだ。一方・・・
『チッ!』
『僕にはつらいなぁ、それ。』
『・・・は?何で?』
オルガ、クロト、シャ二の3人には相当つらい条件らしかった。
思い出してみれば、この条件は作戦を伝えに来たカガリから提示されたものではなく、キラとアスランから出されたものだ。
言われた当初はスティングも「言うまでもないだろ」と軽く流していたのだが、キラが「ダメ!絶対みんなに伝えておいて!特にオルガ、クロト、シャ二の3人には!」と鬼気迫る表情で言ってくるので、今こうして伝えたのだが…。
『何言ってるのさ、クロト。味方落とした方がつらくなるに決まってんじゃん。戦力少ないんだぜ、こっち。』
『邪魔なんだよね。戦闘が激しくなればなるほど、全部が敵に見えてくるんだよ。』
『薬中かよ!』
(キラやアスランが必死だった理由がわかったぜ…。)
自然と苦笑してしまうスティング。
627 :
終戦:2006/07/08(土) 16:48:15 ID:???
『じゃあ、味方がダメなら他はどんだけやってもいいんでしょ?』
『ですね!』
『うっせーよ、お前ら!』
スピーカーの向こうではオルガ達が騒いでいる。
仲間と交わすやり取りは変わらなくとも、自分達は確実に以前より変わっている。
身体は『γ−グリフェプタン』や『ゆりかご』を必要としなくなった。
周りの環境は自分達に戦いを強要しなくなった。
そして何より、「何かを守るため」に戦いたいと思うようになった。
アズラエルのおっさんが提供してくれた場所を守りたい。その場所で過ごした仲間達との楽しかった日々を守りたい。
他の5人はどうだかわからないが、スティングは確実にそう思っていた。
『みんな、時間だ』
『そろそろ発進だよ』
コクピット内にキラとアスランの声が響く。騒いでいた5人も黙る。
時計を見れば時間まであと3分。おしゃべりや物思いに耽る時間もない。
緊張が走る。レバーを握る手の力も強くなる。おそらくほかの5人も一緒だろう。
『よぉし!それじゃあ、お前達!慎ましくな!』
それに気がついたのか、発進間際にネオが懐かしい台詞を言ってくれた。緊張がほぐれ、体も軽くなる。これなら十分戦闘に集中できる。
(よし!行くぜ!)
『キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!』
『アスラン・ザラ、ジャスティス、出る!』
『ムウ・ラ・フラガ、アカツキ、出るぞ!』
『オルガ・サブナック、カラミティ、行くぜぇ!』
『クロト・ブエル、レイダー、発・進!』
『シャ二・アンドラス…、フォビドゥン…、出るよ…』
『アウル・ニーダ、アビス、行くよ!』
『ステラ・ルーシェ、ガイア、行ってくるね…』
「スティング・オークレー、カオス、発進する!」
9機の様々な機体が大空へ飛び出した。
628 :
終戦:2006/07/08(土) 16:50:58 ID:???
「アーサー、時間まであとどのくらい?」
「えーと・・・あと3分ですね」
ザフト軍惑星強襲揚陸艦・ミネルヴァのブリッジで艦長のタリア・グラディスは副艦長のアーサー・トラインに時間を聞きつつ、モニターに映るオーブとアークエンジェルの様子をじっと見ていた。
(またこの国と、ラミアス艦長と争う事になるだなんて…。)
「艦長!」
「何?どうしたの?」
ブリッジ要員の一人、バート・ハイムが声をあげる。彼は主に索敵を担当している。
その彼がこうして声をあげたという事は、敵に増援というところだろう。アークエンジェルはもう出ているのだ。大方、今は姿の見えていないフリーダムとジャスティス、それにメサイアでタンホイザーを防いだ黄金のMSだろう。
「オーブ本島から、MS! これはフリーダム、ジャスティス! それに黄金のMSです!」
「ええぇぇっっ!!」
アーサーがいつもどおりに過剰な反応をする。
「アーサー、落ち着きなさい。予測はできていたことでしょう。」
「はぁ、まぁ…」
彼女の声で大人しくなるアーサー。これも普段と変わらない。ただ、そこから先がいつもと違っていた。
「・・・ん? か、艦長! まだ出てきます! こ、これは・・・!?」
「モニターに出して!」
「は、はい!」
モニターがオーブ上空を拡大する。そこにはフリーダム、ジャスティス、黄金のMSの他に6機ものMSが映っている。
「か、艦長!」
アーサーが泣きそうな声で呼んでいるが、構っていられるほど彼女も落ち着いてはいられなかった。
「なぜオーブにあんなものが…?」
「艦長、時間です!」
オペレーターのアビー・ウインザーが運命の瞬間が来たことを告げる。
(考えている暇を与えないつもりね・・・)
時間ぎりぎりに出てきて、相手の混乱を誘うつもりだったのだろう。事実、あれらが出てきてからこちらにいくつもの通信の呼び出しが来ている。悔しい事に効果は覿面のようだ。
(だけど、相手の思惑通りに行くわけにはいかないわね!)
「全軍に伝えて!予定通り攻撃を開始!シンとレイ、それにルナマリアたちも発進させて!」
戦いの火蓋は切って落とされた。
終戦さん、おひさ!。相変わらずGJだ。
GJ!
終戦さんお久しぶりです!
GJ!!
終戦さん乙であります!!
終戦様キターー(゚∀゚)ーー!!
相変わらずのGJ&乙です!!
CE71年、地球・プラント間の武力衝突は、ヤキンドゥーエ宙域戦を持って集結した。
プラントは、その全権利を地球政府に譲渡し、ザフトは解体。
事実上、地球連合軍の勝利であった。
1
――プラント アーモリー1
ゲート潜り、宇宙港をでる。
プラントの中は、進水式のため物々しさに包まれていた。
が、以外に穏やかなものだとナタルは思った。
「連合もまだまだ手出しはできんということか」
あれだけ不利な条件で戦争を終えたのに、プラントはさほど衰えていない。
勝利に酔う連合との組織力の差であろうか。
「……」
淡いグリーンの髪をした少年が、ナタルの後ろに追いつく。
「行くぞ、アンドラス」
「……」
少年は軽くうなずき、ナタルの後についた。
以前は長く伸ばしっきりになって乱れていた髪も、
現在は幾分か整えられ、すっきりとした長髪になっていた。
少しばかり、目つきが大人びていた。
だが、餓えたようなオッドアイの眼光は変わっていなかった。
迎えの車に乗り込み、基地へと向かう。
シャニはヘッドホンを装着し、窓を流れる景色を眺めた。
「ん……」
「少尉、どうかしたか?」
「……」
ナタルが尋ねたが、シャニは大音量で音楽を聞いている為か聞こえていないようだった。
(……アレ…)
シャニが向けた視線の先には、ステップを踏むように街を歩く少女がいた。
2
ステラも少女であった。
ドレスの色が気に入ったのか、ショーウィンドーに写る自分の姿に少し見とれた。
「なにやってんだ?」
アウルが呆れるようにスティングに言った。
「さあ? 一丁前に浮かれてるんじゃないか?」
「あんなもの買ったって、着る時ないだろ?」
「ネオに見せるってさ」
「ふぅん」
ステラは童女のような所がある。
つい浮かれて人目をはばからず、軽くステップを踏んでしまった。
前の角から人が現れる。
「――わッ!?」
「きゃっ!」
ステラと出会いがしらにぶつかった。
同じくらいの年の少年だった。
「……あ、あの、大丈夫?」
「……」
ステラは軽く礼をすると、少年から離れた。
「なにやってんだか……、あ、悪いね」
「いや……」
アウルはステラの手を引いて歩き出した。
「ハッハッハッ…」
アーモリー1の市街地をシン・アスカは駆けていた。
(まったく、ルナのヤツ! 約束破ったからって何もこんな日に……!)
親しい女友達への文句ばかり頭に浮ぶ。
だが……。
「シン、シンったら! シン・アスカ!」
「あーもうっ!」
シンは立ち止まって、後ろから追いかけてくるルナを待った。
「何よ! 人の顔見るなり急に走り出して」
「急いでるって言ってるだろ?」
「だから何をそんなに急いでるのよ」
「新しい戦艦の進水式、もうすぐ始まっちゃうから」
「……まだ時間はあるじゃない」
「いろいろと、あるんだよ」
シンは苛立ちながら言った。
「別に私といったってシンに不都合は無いじゃない?」
「ぐ、軍艦を二人で見に行くのは変だろ!」
ルナマリアが訝しげにシンの顔を見る。
「……シン、やっぱり何か隠してる。 あなた最近変よ?」
見透かされてるのか、とシンは心の奥で無意識に感じていた。
が、シンのうわべの意識はそうは思わなかった。
「何も隠しちゃいないよ、本当に急いでるんだ!」
シンは再び走り出した。
「あ、ちょっとシン!」
「――わッ!?」
前を見ていなかったので、出会い頭に、女の子にぶつかった。
シンは女の子をとっさに支えた。
「……あ、あの、大丈夫?」
「……」
(あ……)
シンは自分が、女の子の胸元に触れているのに気がついた。
女の子は軽く礼をすると、シンから離れた。
「なにやってんだか……、あ、悪いね」
「あ……」
女の子は連れに手を引かれていってしまった。
「あの子の胸触ってたでしょ」
「え……」
ルナが棘のある口調で言った。
「変態!」
ルナはそうシンに言うとどこかへ行ってしまった。
「なんだよ……」
ルナを追い払えたことにホッとする反面、シンの胸中は複雑だった。
「議長、カガリ・ユラ・アスハ代表と、アズラエル理事の代理の方が」
「やれやれ、忙しいことだな……来客がこうもまとめて来ると」
ギルバート・デュランダルは苦笑した。
「……デュランダル議長」
「これはこれは、ロード・ジブリール、お待ちしておりました」
議長室のドアが開き、ブルーコスモスの盟主、ジブリールが現れた。
「今回の新型艦には大変満足している、君らの技術がもたらす力は、我々に取って大きな利益となるだろう」
「ええ、お褒めいただき、光栄です」
ニヤリと、ジブリールが笑った。
「プラントと地球は、やはりかくあるべきと、思わないかね……」
デュランダルは立ったまま、デスクに座るデュランダルに言った。
デュランダルは何も言わず、笑みで返した。
「では、また進水式で……失礼するよ」
ジブリールは満足気に立ち去った。
「……フ……」
デュランダルは静かに笑った。
「やれやれ……まるでヘリオポリスだな」
男は苦笑した。
「ミネルバの班から通信、準備完了だそうです」
「各員、配置につきました」
「了解した……では、行くぞ」
宇宙空間に、一瞬、靄のような、陽炎のような揺らめきが起こった。
すると、ぼやけた輪郭が、すっきりとした線に変わるように――。
何も無かった宇宙空間に、突然モビルスーツが現れた。
モノアイの機体が三機、二機は緑色で、片方は肩のみが白く塗られている。
もう一機は、他の二機とは違い、全身が赤くカラーリングされており、額には一角の角が生えていた。
「ミラージュコロイド、解除」
「ステルスユニット、パージ」
緑の二機が合図する
「……作戦、開始!」
赤い機体がビーム砲を構え、アーモリー1の外壁に向けて、引き金を引いた。
「カガリ様、議長の方からこちらに出向いてくださるそうです」
「そうか……」
マユラがカガリに伝えた。
これでジブリールに会わずにすむ、とカガリは内心ホッとしていた。
オーブを思うがままに蹂躙したブルーコスモスの盟主など、会うと何をしてしまうかわからなかった。
ジブリールは連合の重役についていた。
オーブと連合で条約を結ぶ際の会議にも、彼の姿はあった。
そのときの屈辱的な振る舞いのすべてを、カガリはすべて細かく覚えていた。
ユウナやウナトがいなければ、罵声のひとつは浴びせていたかもわからない。
「基地を見学したいと……」
軍の施設やモビルスーツを眺めていたカガリをデュランダルが迎える。
「久しぶりです、デュランダル議長。こんな所で話すことになってしまって失礼する」
「いえ、その事ならばこちらの事情もありますので、姫」
デュランダルとカガリは握手を交わした。
「忙しい時に申し訳ないが、早速本題に移らせてもらおう」
「……戦時の際にプラントに渡った、貴国のコーディネイターの帰還のことでしょうか?」
「いや、それならば先日の会合の際の決定で構わない。今回、私が言いたいのは……」
カガリは基地のモビルスーツを見渡しながら言った。
「オーブの技術の軍事利用と、その軍事技術の連合への流出を直ちにやめてもらいたい」
「なるほど、先日の連合政府との会談でも、話題に上がっていましたね」
「我々の力は自衛の為だけにあるのだ、頼む」
「その理念貫く姿勢は国家としてあるべき姿です。 先日も、オーブはモルゲンレーテの譲渡だけはお譲りにならなかった」
「力は、戦いを生む、だが我々の生む力だけはそうあってはならいのだ」
カガリはデュランダルに言った。
「ですが、彼らはオーブ防衛戦の折に難民となった。その彼らがコーディネイターとして生きるためにその技術を使うのは仕方の無いことです」
「だが……!」
「オーブもそうでありましょう、連合に従い大幅な軍縮とか……理念と国益は常には一致しません、どこかでゆずらなければならない」
「……彼らも、そしてあなた方も、そうであるとおっしゃりたいのか?」
「そうでは、ありませんか?」
「……」
「それに姫、力が戦いを生むわけではありません」
「え……?」
「戦いが、力を生むのです」
「アークエンジェル級をベースにプラントを技術を流入か……しかし君がプラントの申し出を受けるとわな」
「……われらの敵はコーディネイターだけではありませんからね、力は必要です」
ジブリールは、アズラエルの代理にそう告げた。
ブルーノ・アズラエル……前盟主、ムルタ・アズラエルの父親である。
「それに、油は絞るだけ絞りきってしまったほうがいい」
「コーディネイターから力を奪うと、そういう意味もあるということかね」
ジブリールは鼻をならした。
「コーディネイターは生かしておけば、必ずやまた我らナチュラルの前に立ちはだかるでしょう。
彼らは利用するだけ利用した後、すぐに排除してしまうべきです」
ジブリールはブルーノをにらんだ。
「前盟主はそうは思わなかったようで……」
「……」
「さあ、進水式です、行きましょうか」
「ナタル・バジルール大佐、ご苦労だったな息子の代わりにプラントまで」
「いえ…」
セレモニー会場に着いたブルーノが、先に会場に着いていたナタルに話しかけた。
「息子の下で再編される部隊の指揮官、受けてくれるそうだな」
「はい」
「……コーディネイター狩りのファントムペインに対抗しうる戦力が必要だな」
「同じ地球で戦うことになると?」
「皆、欲深いからな、だから今はコーディネイターの力を得るのに必死だ」
盛大なファンファーレが鳴り響いた。
ジブリール、デュランダルがミネルヴァの前にいる。
セレモニーが始まった。
「……あ?」
「……なんだ、アンドラス少尉?」
「……空が、割れる?」
「何?」
シャニは人工の空を見上げた。
「時間だ、行くか」
シン・アスカはトイレに置かれていたスポーツバッグから銃を取り出した。
「マユ……」
安全装置をはずし、マガジンをつめる。
「連合の好きになんかさせない!」
シンはミネルバのドッグに向かって走った。
空が、割れた。
セレモニーはパニックになった。
割れた空から、モビルスーツが三機降下してくる。
「な! モビルスーツだと!」
「守備は何をしていた!?」
「わかりません、恐らくミラージュコロイドを!」
「迎撃! 早くモビルスーツを出せ!」
「一つ目のザク……まさか、ザフトの残党か!」
「ジブリール閣下、こちらへ!」
「くっ……どういうことだ! デュランダル!」
「閣下、落ち着いてください! 今は避難を!」
「……だからコーディネイターは!」
「カガリ様!」
セレモニーに参加していたカガリをキサカがかばった。
「な、なんだ……モビルスーツだと!」
「アサギ、ジュリ、マユラ、カガリ様を!」
「まるでヘリオポリスじゃないか……!」
「カガリ様、早く!」
「……あれ、赤いモビルスーツ?」
カガリは、空から降ってきたモビルスーツに、なぜか妙なモノを感じた。
期待の新作、終戦さんの再来!
過疎ってたココも再び栄えるか!?
ってことで、期待age
――アーモリー1、軍用ドッグ内、地球連合軍外部独立部隊ファントムペイン所属艦、ガーティ・ルー
「コロニー内部にザフトの残党が侵入?」
「隊長! いかがなさいますか?」
連合の士官が、仮面の男に尋ねた。
「コロニーの中に大部隊仕掛けてドンパチはやれないでしょう」
「では!」
「スティング達につなげ、中にいるんだろ?」
「は……ですが?」
「……あるじゃないか、あそこには新型機が」
「し、しかし、テストもまだ終わっては」
「盟主だって盗まれるよりは壊されたほうがいいだろ俺が責任を持つ」
「りょ、了解しました!」
644 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/09(日) 15:52:59 ID:waCMHSL7
――アーモリー1内部、旧ザフト軍施設
「ネオのヤツ! 今日は休んでていいって!」
「ブツクサ言うなよ」
「ステラは戦う……」
「……しかし、数が多いな」
スティングは物陰から基地を覗き込んだ。
十数名の武装した侵入者達――服装は普通だが、動きはよく訓練された兵だ。
「ザフトの残党だな……セレモニーにまぎれてたんだろ、あのモビルスーツも陽動だな」
「ステラ……行く」
「ま、それしかないよな」
自分たちの機体を取り囲む侵入者に向かって、三人は跳んだ。
「あ!?」
ステラが一人に飛び掛って手元を蹴る。
と、同時に男が落とした銃をすばやく広い、続けざまに男の頭部めがけて引き金を引いた。
「うぐっ!」
「ステラ!」
ステラは振り返り様に男を二人撃った。
スティングが崩れ落ちる男からすぐに銃を奪い、一丁をアウルに渡す。
「へへっ!」
突然の襲来に面食らった侵入者達が、態勢を整えようとする。
が、アウルがそれを許さず銃を乱射した。
「あっ!」
「そらスティング後ろにいるぜ!」
「チッ!」
振り返り様に的確に撃ち抜く。
人間離れした反射で、反撃を許さずに侵入者を一人残らず射殺していった、
ガイアのコクピットにステラがよじ登る。
「血……服汚れちゃった……」
「うわっ!」
旧ザフトのパイロットスーツを着込んだ兵士が居た。
「邪魔……」
コクピットから兵を引き摺り下ろし、投げ飛ばした。
そして、兵士が起き上がる前に眉間を打ち抜いた。
「やれやれ、……ステラ、どうした!」
「服……」
「洗えば落ちるんじゃねーの」
「……」
「……行くぞ、ネオの命令だろ?」
「……わかった」
三人はそれぞれの機体に乗り込んだ。
「パワーフロー良好。」
「全兵装アクティブ。オールウェポンズ、フリー」
「システム、戦闘ステータスで起動」
三体のガンダムが大地に立つ。
トリ付け忘れ
うわ、読みづらいっすね……がんばります。
おお・・・。ついに来たか。
さて、ザフト残党VS地球軍
どうなっていくか楽しみにさせていただきます
ザフト解体された世界の作品キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
思惑色々な世界ってのは良いですね。
続きに期待していますよ。
>>649 空が落ちるはUC系強化人間のお約束だけど、
コロニー生まれの強化人間が空が割れるって言うのも悪くないかも。
hosyu
遅くなったが>568GJ!!
hosyu
654 :
終戦:2006/07/17(月) 02:15:06 ID:???
水平線上に浮かぶ戦艦の群れから、多くのMSがこちらへと向かってくる。さらにその頭上を越えて数多のミサイルが自分達の方へと発射されている。
発射されたミサイルは一定の距離と高さまで到達すると、放物線を描くように今度はこちらへと進んでくる。
『迎撃を開始してくれ!』
カガリが意を決してオーブ全軍に指示を出す。
その瞬間、配置されていたムラサメやM1アストレイ、そしてオルガ達やキラ達が、ミサイルの迎撃を開始した。
「僕、地味だなぁ…」
ミサイルを迎撃しつつ、GAT−X370・レイダーのパイロットであるクロトは呟いた。
仲間であるオルガのカラミティやアウルのアビス、ネオの乗るアカツキ、それにフリーダムは初っ端から最大火力のフルバーストで次々とミサイルを破壊している。
フルバーストは威力はもちろんの事、見た目も相当派手なので、圧倒されて動きを止める敵も少なくない。見た目で言えば、シャ二のフォビドゥンが放っている曲がるビーム、フレスベルグも相当なインパクトがある。
逆にそこまで火力や見た目に富んでない、つまり別の面で秀でている機体だと、片手をミサイルに向けて掲げて迎撃するしかないのだ。
しかし、その中でもクロトのレイダーは一際地味だった。なぜなら・・・
「何で僕だけ実弾兵器なんだよ…」
そう、先にあげた以外の機体のほとんどは、ビームライフルを空のミサイルに向けて放っている。しかし、クロトのレイダーだけが右腕の超高初速防盾砲、つまり実弾を空にばらまいているのだ。
アスランのジャスティス、スティングのカオス、ステラのガイアはもちろん、量産機であるムラサメやM1アストレイでさえビームを放てるというのに。
「あ〜あ、何か弾が勿体無い気がしてきたよ。」
そう言って一足先に撃つのをやめる。
すると同時に周りのビームライフル組も次々と撃つのをやめていく。
モニター越しに空を見るともうミサイルは残っていない。どうやらフルバースト組がかたづけてくれたようだ。
655 :
終戦:2006/07/17(月) 02:16:42 ID:???
しかし、戦いはこれからだ。まだ疎らだが、接近してきた敵のMS群がこちらに向けて攻撃を開始してきている。味方の連中も散開を開始している。
自分達は「敵を片付ければ、自由に動いていい」と出撃前に言われているので、独断で動いても構わないだろう。
(かといって、僕一人で突っ込んでもなぁ…)
敵の数を見れば、一人でどうにかなるレベルじゃない事は一目瞭然。
(ここは少しザコの相手でもして、しばらく様子見かな・・・)
と、クロトが珍しく冷静な判断をした時、スピーカーから聞きなれた声が聞こえてきた。
『僕はあのミネルヴァって艦に行って来るよ!あの艦はいろいろと厄介だしね!』
アウルの声だ。どうもアウルは久しぶりの戦闘からくる興奮と自分の力の過信から、単身で敵方主力の一つに向かうつもりらしい。気持ちはわからないでもないが。
(バカだね…)
『んなっ!!止せ、アウル!いくらお前でも、あの数じゃ無理だ!もう少し様子を見ろ!』
この声はネオだろう。本気で反対しているようだ。まあ、当然のこと。
しかし、アウルはその声に耳を貸すつもりはない様で、
『大丈夫大丈夫、おまかせってね!』
と言って、アビスと共に海中に飛び込み、さっさとMA形態となりミネルヴァの方へと行ってしまった。
『こっちの海中用のMSはアイツのアビスしかいないんだろ?誰かついて行った方がいいんじゃねぇか?』
「僕が行くよ」
オルガの提案に真っ先に名乗りを上げる。
アウルがいれば戦闘の効率も上がるだろうし、敵に落とされる確率もグッと下がる。それにこれなら『味方の援護』という立派な大義名分がある。敵陣に突っ込むチャンスだ。
「二人で空と海から行けば、やられはしないでしょ。ま、一人でも僕はやられないけどね!」
『そうだな。スマン、クロト。頼む。』
「はいはい」
レイダーをMA形態に変えてアウルの後を追う。
656 :
終戦:2006/07/17(月) 02:18:15 ID:???
海岸の仲間達から少し離れると、近づいて来ていた敵方のMS群が、一人単身で突撃しているクロトに照準を合わせ始めた。
レイダーのコクピット内にアラームが響き渡る。
「うひょー!」
機体を上昇させて、ビームライフルやミサイル、機関砲など様々な攻撃をかわす。
「ザコのクセに武装は多いね。」
ザフトが誇る航空攻撃型MS、AMA−953・バビ。今、クロトが相手をしているこのバビは、クロトの言うとおり、量産期ながらも多数の火器を装備しながらも、かなりの運動性を持つ高性能機だ。
「だからってこの僕にそんなもんが当たるわけないだろ、バーカ!」
バビ達の遥か上空まで上昇していたレイダーの向きを変えて、一気に下降するクロト。
「はああ、抹・殺!」
高速で下降しながら、両肩部内に装備させているM2M3・76mm機関砲を乱射する。
急な方向転換と凄まじい速さに対応できないバビが次々とそれによって落とされていく。
虫けらのように海へと落ちていく仲間のバビ達に気を取られたのか、それとも上空から襲い掛かる漆黒の襲撃者に恐れをなしたのか、他のバビ達の動きが鈍る。
その隙にクロトはレイダーをMA形態からMS形態へと戻し、破砕球・ミョルニルを取り出して、動きを止めているバビを片っ端からスクラップに変えていく。
「撃・滅!・・・んん?」
再びレイダーのコクピット内にアラームが響き渡る。見れば前方からやはり先程と同じようにビームやらミサイルやらが飛んでくる。
「だから当たんないって言ってるだろうが!」
ミョルニルを振り回してそれらを防ぐ。万能すぎるミョルニル。
しかし、いくらミョルニルを振り回しても敵の攻撃は止まない。
「やば……。やっぱ数が多すぎだよ」
ミョルニルをこうやって振り回していれば敵の攻撃が当たる事はないが、同時にこちらが攻撃する事もできない。相手の方が数は多いのだ。囲まれて後ろからも攻撃されれば、ミョルニルでも防ぎきれない。戦争はやはり「質より量」だ。
「コンテニューはできないしなぁ…。」
クロトが打開策を練っていたその時、レイダーのさらに上空、そして海中から無数の閃光がバビ達を貫き、海へと沈めていった。
657 :
終戦:2006/07/17(月) 02:19:44 ID:???
『何やってんのさ、クロト。だらしないなぁ。』
『間に合った。大丈夫?』
海中からレイダーの右方に飛び出してきたのはクロトが追いかけてきたはずのアウルが駆るアビス。
上空からレイダーの左方に舞い降りてきたのは海岸に残ったはずのキラが操るストライクフリーダムだった。
「お前を追っかけてきたんだよ、アウル」
『え?何で?』
『アウルが心配だったからだよ。オーブには君のアビスしか水中用MSがないのに対して、あっちはグーンやゾノとか結構充実してるから。』
「だから僕がわざわざ後を追ってきたんだろ。」
『別にまだ何とも交戦してないけどね。あっちの第1波は地上だけみたいだよ。』
「で、アウルはともかく何でお前までいるんだよ、白いの」
ナチュラルに会話に溶け込んでいたキラに、クロトが問いかける。
『同じだよ、やっぱり心配だったから。海岸の方はオルガやムウさんを中心に何とかなったから。』
「それはわざわざどうも」
以前は敵でしかなかったキラとフリーダムに助けられた事は、クロトにとって少し複雑だった。
2年前にオーブを襲った自分達を紆余曲折あったとはいえ、オーブ軍に入隊させてくれたカガリやキラの心は未だ理解のできるものではなかった。
『ま、ここら辺はあらかた片付けたからいいんじゃない?次は・・・お?』
アウルが何か声を上げたのでクロトもレーダーを見る。
敵機の反応がある。しかも三つだけ。
『これは大物の予感がするよ!』
「ですね!」
あれだけのバビの大群に対して今度は三機だけとはどういうことか。少数でもかなり腕の立つパイロット、そして特機であることを意味する。
相手はザフトと地球軍の連合だ。一体どんな相手が出てくるのか。
『来たよ!』
キラが声を上げる。
クロトはモニター越しにその3機の姿を見た。
658 :
終戦:2006/07/17(月) 02:21:17 ID:???
「ルナマリア・ホーク、コアスプレンダ−、行くわよ!」
ミネルヴァからルナマリアが乗ったコアスプレンダーが発進する。
シンのデスティニーとレイのレジェンドは彼女よりも先に発進して別行動をとっている。
ミネルヴァから出るとチェストフライヤー、レッグフライヤー、フォースシルエットが次々と射出される。
それらはコアスプレンダーを中心に合体し、ZGMF−X56S/α・フォースインパルスガンダムとなる。
『ルナマリア、聞こえる?』
「はい、艦長。聞こえてます。」
インパルスのコクピット内にミネルヴァ艦長、タリア・グラディスの声が響く。
『あなた、今回の戦闘で始めての小隊長・・・といってもあなたを含めてたった3機だけど、油断はしないでね』
「はい」
『数が少ない分、彼らもあなたに劣らず腕が立つわ。それじゃあ、頼んだわよ。』
通信が切れる。
「・・・隊長って言っても、ホント、名前ばっかりな気がするんだけど。」
あのメサイア攻防戦の後も引き続き、インパルスのパイロットとしてミネルヴァに残る事となったルナマリア。恋人であるシンや、メサイアの中から救出されたレイも引き続きパイロットとして同じくミネルヴァに乗艦している。
今回の戦闘、発進5分前まではルナマリアはこの戦闘の意味が見出せなかった。彼女もオーブの人間が条約拒否する気持ちはよくわかったし、彼女自身も地球に二度とこれなくなってしまうのは嫌だったからだ。
しかし軍人という立場上、上からの命令に逆らう事はできず、言われるがままに戦闘に参加するしかなかった。
「でも、あんなもの持ってたんじゃ話は違ってくるわよ…」
だが、そのオーブへの攻撃に対する躊躇いは今はもうない。あの6機を見たからだ。
かつてオーブを襲撃したというフォビドゥン、レイダー、カラミティという地球軍の3機。そしてアーモリーワンで強奪されたカオス、アビス、ガイアの3機。
なぜあんなものがオーブにあるのか。新しく製造されたのか、はたまた自分の知らない裏のルートから手に入れたのか。どっちにせよアスハ代表の気が知れない。
「あれは今回の条約には関係なく、とにかく破壊しなきゃ、ダメなんだから!」
その時、インパルスのレーダーが機体の接近を告げる。数は二つ。どちらも味方の識別信号を出している。
「来たわね」
『コートニー・ヒエロニムス、ソードインパルス。お待たせしました。』
『同じくリーカ・シェダー、ブラストインパルス。合流します。』
659 :
終戦:2006/07/17(月) 02:22:30 ID:???
「よし、これで3人揃ったわね。」
ルナマリアのインパルスに赤いインパルスと緑のインパルスが接近する。
この3機が今回の戦闘で配備された「インパルス部隊」だ。
近距離に強いソード、遠距離に強いブラスト、そして中距離に強い(可もなく不可もない)フォースインパルス。理屈上、どんな相手が来ても対応できるはずなのがこの部隊の特徴である。
ルナマリア以外のパイロット。かつてコートニーはカオスの、リーカはアビスのテストパイロットを務めていた。
『でもまさかオーブがあんなものを出してくるなんて思わなかったわ』
『ああ。フリーダムやジャスティスぐらいなら予測はしていたんだが。』
「いったいどういうつもりなのかしらね、オーブは。」
コートニーもリーカもやはりアレは予想外だったようだ。発進数分前にあんなものに出て来られては誰でも戸惑ってしまう。予測できていたものがいるなら、会ってみたいくらいだ。
『わからないが、少なくともあれらは破壊した方がいいんだろうな』
「そうよね。フリーダムやジャスティスと違って、アレは戦争を悪化させた奴らなんだから。」
『見て!』
突然リーカが叫ぶ。
ルナマリアも慌ててモニターを確認する。
「うわ、いきなり大当たりってとこかしら」
『そのようだな…』
彼女達のモニターに映ったのは友軍のバビ達を次々に落としてゆくフリーダム、アビス、そしてレイダーの姿だった。
ルナマリアはフリーダムやアビスは以前から何度も目にしていたが、レイダーは実際に目にするのは今回が初めてだ。
データによれば可変機構を持つ機体らしいが、今はMS形態をとっている。果たしてどのような機体なのか。
『隊長、どうするの?』
リーカが問いかけてくる。相手も接近はしてこないものの、こちらに気づいたようだ。迷っている時間はない。
「仕掛けるわよ! リーカ、援護は頼んだわよ。」
『OK! 任せて!』
言うが早いかリーカは上空に上がり、ケルベロスの照準を3機に合わせる。
「コートニーは私と一緒に前に出るわよ!」
『了解した!』
ルナマリアのフォースインパルスはビームライフルを、コートニーのソードインパルスは対艦刀・エクスカリバーを構えて、3機へと向かっていく。
「ええい!」
掛け声と共にルナマリアはビームライフルのトリガーを引いた。
660 :
終戦:2006/07/17(月) 02:27:46 ID:???
『赤もいる! 緑もいる! ハハッ、今日は気前がいいじゃん!』
『へえ、アレがアウルたちが戦ってたインパルスって奴?』
『そうだよ。合体とか分離とかするんだぜ。』
『マジ!? 楽しそうじゃん、それ!』
向かってくる機体にアウルとクロトは大はしゃぎしている。
「でもあの機体が3機ってのは初めてじゃない?」
キラは以前介入した幾つかの戦闘を思い出す。
いつもあの機体は1つのコアを中心に、他のパーツを切り捨てて別のパーツを換装していた。一気に3機で全種類が出てくるのは初めてだ。
『言われてみればそうだね。ま、全部落とせば問題ないでしょ!』
アウルのその台詞と同時に、フォースインパルスがビームライフルを放ってくる。
『おお!あっちもやる気じゃん。』
アウルもクロトも攻撃を仕掛けようとしている。
「二人とも、気をつけてね。油断は、しないで。」
『わかってるよ。行くぜぇ!』
『そりゃあ!滅・殺!』
アビスとレイダーがブースと全開で前に出てきたフォースとソードへと向かう。
キラはそれから目を離し、視線をやや上空にむける。
その視線の先には突撃する二人に照準を合わせていると思しきブラストがいる。
「二人の邪魔はしない方がいいし、させない方がいいよね…」
キラはそう言ってブラストの方へと機体を向けた。
オーブ・オノゴロ島付近海上
キラ・ヤマト、ストライクフリーダム
クロト・ブエル、レイダー
アウル・ニーダ、アビス
VS
ルナマリア・ホーク、フォースインパルス
コートニー・ヒエロニムス、ソードインパルス
リーカ・シェダー、ブラストインパルス
・・・戦闘開始
こんなにたくさんの良作が・・・目移りしちまうぜ!
GJだ!終戦の人!
盛り上がってきたー!!GJ!!
終戦様キターーー!!
乙&GJ!!
GJ!!
ちなみにリーカ・シェダーはアビスではなくガイアのテストパイロット
終戦さんGJ!!
関係ないけど、確かアビスのテストパイロットはマーレ・ストロード
本当はインパルスのパイロットになりたかったらしく
事故に見せかけインパルスの正式パイロットだったシンを殺そうと企むが失敗
その後、アーモリーワン3機強奪の際にステラに銃で撃たれてしまい(本編に足だけ出演)
アウルに自分が乗る予定だったアビスを強奪されてしまった
更に、シンがディスティニーに乗り換えた後、強奪事件で重傷を負い軍に復帰することができず
最終的に念願のインパルスをルナマリアにとられてしまった
本当に可愛そうな人
マーレテラカワイソス・・・(´・ω・`)
連合とプラントの複合軍が、降下しているザクに襲い掛かった。
敵は二十機ほどのMS中隊である。
「数はあっても……性能が違う!」
赤いザクは回旋するようにして地表からの迎撃を回避していく。
空中のザクの背後にディンが三機せまる。
「落ちろ!」
ディンのライフルがザクに向けて放たれる。
「……!」
しかし、ザクはそのゴツゴツとした巨体に似合わぬ速度でそれを回避していく。
「速い! ……ままならば、ザフトの次期主力機になった機体か!」
「!」
肩を白く塗ったザクが、ライフルを連射して反撃する。
そして、三機のディンを確実に一撃ずつでしとめていった。
「やるな……レイ!」
「……地面にはタンク4、ダガー3、ジンが6!」
「ハイネ、ガザウートを!」
「了解!」
砲戦用のガザウートを、ザクのライフルが打ち抜いていく。
「く……!」
地表のモビルスーツも応戦するが、ザクの性能に翻弄されていた。
ビームの威力、装甲、機動性、全てにおいてザクが勝っていた。
「……悪く思うなよ!」
ハイネのザクが迎撃をかいくぐり、最後のガザウートを踏みつける。
「レイ、ハイネ、敵を抑えててくれ。 ……突入隊が失敗した。」
「……!」
「まだ搬送が終わってない機体がもう一機、それを破壊してくる!」
「了解! さっさとすませてこいよ!」
赤い機体は応戦しつつ、目標地点へと向かった。
「あれか!」
赤いザクが格納庫へとたどり着く、
「ガンダムだな……」
ZGMF−X23Sセイバー……報告にあった機体だ。
アスランがグレネードをセイバーに向けたその時、
「!?」
レーダーに反応、コクピットにアラートが鳴る。
「やらせないよ!」
「な!?」
頭上に青い機体が飛び出してきた。
「新型!?」
「ウェーハッハッハ!」
青い機体――ZGMF−X31S、アビスガンダムである。
「そら!」
アウル・ニーダはアビスの両手を広げるようにした。
羽が開くように、アビスの肩シールドが開く。
内側にビーム砲が連想されているのだ。
「!?」
雨のようなビームが降る。
赤いザクはとっさに両肩のシールドで防いだが、防ぎきれず左腕部にビームが命中した。
左腕が肩シールドごと腕が吹き飛ぶ。
「そらあああ!!」
すぐさまアビスはビームランスを装備し、ザクに襲い掛かった。
「チィ!」
ザクも肩シールドからビームアクスをパージし、構える。
「!」
ザクがビームアクスでアビスのビームランスを受け止めた。
二機が組み合う。
「フフ!」
が、アビスはそのまま胸につけられたMGX-2235カリドゥス 複相ビーム砲を放とうとした。
「く……そんな戦法!」
ザクは腰を落とし、アビスにタックルした。
「――うわっ!?」
あやうく転倒しそうになる、アビス。
ザクのパイロットはその瞬間を見逃さなかった。
「奪取できないなら、ここで撃破する!」
「な……敵!?」」
アビスを攻撃しようとしたザクに、またも新手が現れる。
「バクゥ!?」
黒い四足のモビルスーツがザクに飛び掛った。
ザクは後ろへ飛び、突撃を回避する。
そのフォルムは確かにザフトのバクゥに酷似していた。
が、その機体は跳躍したかと思うと、
狼のような、グリフォンのようなそのフォルムから、人型変形した。
ZGMF−X88S、ガイアであった。
「アウル……やらせない」
「おせーよ、ステラ!」
ガイアがアビスをかばうように立つ。
ザクにジリジリと迫る。
「新型二機が相手……分が悪い、離脱したほうが賢明か……」
ザクはアビスとガイアをビームで威嚇すると、身を翻し、全速力で飛んだ。
「あっ……逃げる!?」
「チィ!」
ガイアとアビスが追撃する。
ザクのコクピットがゆれた。
「なッ!?」
二機はまだ追いついていない、にもかかわらず、ザクは爆発した。
足と背中にに被弾したようだ。
「どこから!?」
ザクのレーダーに小さな反応があった。
「……ガンバレル!?」
二機の武装ポッドが、赤いザクを囲んでいた。
武装ポッドが、火を放った。
「わぁあッ!」
四肢をもがれる様に、ザクは撃墜された。
ザクが、地面に墜落する。
「……ネオが捕らえられるなら、捕らえろとさ」
「スティング!」
上空から、緑の機体が降り立つ。
アーモリー1で開発された五機の機体のうちの一つ、
ZGMF−X24S、カオスだった。
「く……こんなにも……」
カオス、ガイア、アビスの三機が、だるま状態にされたザクを見下ろす。
「チィ……」
「アーサー・トライン副艦長! どうした!」
『あ、あの……』
「応答しろ!」
『せ、占拠されました……』
「なに!?」
『ミ、ミネルバは、き、旧、ザフトにの、乗っ取られて、わ、き、きたあ!』
それきり通信は途絶えた。
「馬鹿な……!」
ジブリールは激昂した。
「こんな馬鹿げた話があるか!」
ジブリールはデュランダルに怒鳴りつけた。
「この責任、どう取るおつもりか!」
ミネルバが、浮上を始める。
ミネルバの甲板では、捕らえられたプラント・連合の兵が、ヘリに詰めこめられ退去させられていた。
連合の兵の中には銃殺されたものもいるらしく、そういった遺体も無理やりヘリに詰め込まれた。
「隊長が!? 新型に囲まれた!?」
モビルスーツドッグの兵士が叫んだ
「インパルスで俺が行きます!」
一人の少年が叫んだ。
――シン・アスカだった。
シンは持っていた銃を仲間に預けると、血の着いた私服のまま、小型の戦闘機……コア・スプレンダーに乗り込んだ。
「お、おい、シン!」
「勝手なまねをするな!」
「機体はこれしかないんです! シミュレーターはやりました、サトーさんよりはうまく使えますよ!」
「シン!」
「……早く!」
「く、落とされるんじゃないぞ!」
「了解! シン・アスカ、コア・スプレンダー行きます!」
「新造戦艦が? ……わかりました。私たちはシャトルではなくメルヴィルに向かいます」
ナタルが内線の受話器を置いた。
「アンドラス少尉、我々は連合の戦艦に向かう」
「また、戦争?」
「そうだ、お前の積荷の出番かもしれん」
「……ふぅん」
シャニは無表情な顔で言った。
「……大丈夫か?」
「……」
シャニは何も言わなかった。
が、笑っているのかもしれない。
とナタルは思った。
「捕獲する……ん!?」
カオスがザクを捕獲しようとしたとき、高速で飛来する物体があった。
小型の戦闘機、シンの乗るコア・スプレンダーだ。
「な!?」
すれ違いざまにカオスへミサイルを放つ。
「ぐ!?」
続いて、反応が二つ。
「三機!?」
「いや、アレだ!」
コア・スプレンダーを中心に、三つの機体が重なって一つになる。
一つになった機体は、モビルスーツの形を現した。
――ZGMF−X56S、インパルス。
五機の新型モビルスーツの内の最後の一機だった。
「なにやってんですか隊長!」
「シンか!」
「早く、脱出を!」
シンが、敵をひきつけるように飛ぶ。
「すまない!」
アスランはコクピットから這い出て、ロケットベルトを装着した。
「ちぃ! 一機は取られちまったって事か!」
「どうすんの! コイツはやっちゃっていいわけ!?」
「壊しても文句はいわれんさ!」
三機がインパルスに迫る。
「……戦争は、」
シンはインパルスにビームサーベルを握らせた。
「戦争は終わっちゃいないんだ!!」
シンは叫び、インパルスを駆った。
カオスにインパルスが迫る。
「速い!?」
カオスがサーベルをサーベルで受けた。
「どけ! スティング! 邪魔だよ!」
アビスが肩の連装砲を展開した、カオスが跳躍して回避すると同時に斉射した。
「く!」
シールドで防ぎつつ、インパルスも飛び、攻撃を回避する。
――インパルスのコクピットのアラートが鳴る。
「後ろ!?」
ガイアが四足形態に変形し、インパルスに迫った。
グリフォンのような背中の羽に、ビームの刃が輝いている。
「チィ!」
シールドでガイアの体を真正面から受けた。
サーベルの斬撃は受けてないが、ショックで吹き飛ばされる。
「もらったあ!」
インパルスがバランスを戻さぬ内に、アビスがインパルス目掛けランスを振りかざす。
受けようとしたインパルスのビームサーベルが払い落とされた。
「終わりだ!」
「フン!」
アビスがランスを振りかぶった瞬間、インパルスは腰からナイフを取り出した。
「え!?」
ナイフでランスを受け止めた。
「……コイツ!?」
「強い!」
「アスラン……」
カガリは墜落したザクからパイロットスーツが出てくるのを見ていた。
顔はバイザーで良くは見えなかったが、あれはアスラン・ザラだと確信した。
「アスラン! アスラン!」
カガリは、その影を追った。
「カガリ様! 無理です! モビルスーツが……いるんですよ!」
熱い爆風の熱を感じる。
ジュリの呼びかけで、カガリは我に返った。
「あ……すまない、わかった、逃げよう」
カガリはアスランの影が消えていった場所をもう一度振り返ると、
ジュリやアサギに導かれるままに、安全な場所へ走った。
>>676 ありがとうございます
本当は早いとこクロトやオルガを出したいのですが。
やはり序盤は原作に沿わせないといけないので
なんだかアスランやスティングばかり目立ちますね。
>>蒼星の覇者
気にされる必要はないかと。今の展開でも充分GJ!ですよ。
逆にオルガの後からの活躍にwktkですよ。
>>675 いやいやおもしれえよ、マジで。
その調子で頑張っておくんなさい。
兆GJ!
シャニがどうゆう風に絡んで どう暴れるのか期待ッスよ〜
>680
シャニがジャニに見えて焦ったぜ
今日も今日とて過疎の風。 明日も明日とて過疎の風。
だから保守するのさ!
保管庫管理人様、更新乙
しかし、歯抜け多いな・・・
歯抜け?
hosyu
上・昇!
このスレ初めて見たが下手したら新シャア1の良スレだな!特に
>>81に 涙した…
この時期はみんな忙しいからね
ただでさえ過疎なのに
690 :
シリアス:2006/07/28(金) 23:06:17 ID:???
「訳分かんねえ」
そう呟いてクロトは無線を切った。その彼に押し付けられた大砲を担いで、
アウルは横合いから相手を覗き込んだ。
「何だって?」
「馬鹿が無線を切り忘れて転んだんだって。まあとにかく無事らしいよ」
そう言いつつクロトは無線を切る。
ふうん、と適当に相槌を打ち、アウルは前に居る二人組に視線を戻した。
背の高い方が大西洋で、低い方が赤道連合の兵隊である。
ふと、背の高い方が振り返ってきた。
「どうだ」
「一応、問題なさそうです。何かあるようなら、また何か言われるでしょ」
淡々とクロトが答える。大西洋の表情は目深にかぶった帽に隠れてうかがえない。
彼は一言「そうか」と頷くと、軽く手を振って再出発を促した。
アウルはしんがりからそれに続く。
「もう少しで道が二手に分かれます。まずないとは思いますが、外れると
発電所の正面に出るルートになるので注意してください」
先頭を行く赤道連合が、流暢な共通語で言った。訛はアウルをして一切感じさせない。
恐らくワシントンのバー辺りに混じっていても気付かれないだろう。
(どっちも普通の軍人じゃないよなあ。何でこんなのばっか出てくんのかね)
およそただの偵察――アウル達にこの砲を渡した男は威力偵察のつもりだろうが――に
借り出される人材ではない。あのリーという男にしてもだ。
「……なあなあ」
小声でアウルはクロトに声をかけた。クロトが顔半分だけ振り返る。
「なに?」
彼の声は音になっていない。読唇しろと言いたいらしい。
691 :
シリアス:2006/07/28(金) 23:07:49 ID:???
「あいつらさ、どの筋の人間だと思う? やっぱブルーコスモスかな」
「じゃねえの。『陰謀』ってやつだね」
ふざけたような物言いとは裏腹に、クロトは少しも楽しそうでない。
だがアウルがそのまま黙ってしまうと流石に気になったのか、問い返してきた。
「……にしても、なに? いきなり」
アウルは砲を担ぎ直しながら肩をすくめた。
「別に。ただどこにでもブルーコスモスは居るんだと思ってさ」
「はあ。まあ今の盟主が国家権力とがっちり癒着しちゃってるし。ロゴスとしてだけど」
クロトがそんなふうに返してくる。アウルは写真でしか見たことのない、
服装センスの悪い白人男性を思い浮かべた。
「ムルタ・アズラエル?」
「そう、それ。いけ好かない奴だけど頭だけは死ぬほど切れる。
逆らわない方が身の為だろうね」
音もなく吐き捨てるクロトは、そこで少し不機嫌になったようだった。
その、話題の男と顔見知りであるような物言いに、アウルは首をひねった。
「あれ、知ってんの?」
「2、3回だけ会わされたことがあってね。話したことないけど。
……まあ、結局、あの白衣とかの無茶が通るのも大抵はあいつの力だから。
あんまりありがたい男じゃないことは確か。痛い目みるのは僕らだし」
と、クロトは小さく嘆息した。気付けばいつの間にか彼はアウルの真横まで
下がってきており、こちらに歩調を合わせていた。
「ふうん……」
ぼそりと小さく声に出し、アウルはふと手にした無反動砲に目を落とした。
馬鹿のように図体だけ膨れた大砲だ。
692 :
シリアス:2006/07/28(金) 23:10:02 ID:???
(……でも、分かんないんだよね)
あの白衣の男の、白いシルエットを思い出しながらアウルは考えた。
彼らはやたらとこの種の「実験」をしたがるが、それでどんな結果が出したいのかと。
そういう意味ではあの白衣は単なる趣味人だ。やりたいからやる。
それがあの男の真相だろうが、金を出しているムルタ・アズラエルはそうではなかろう。
(あんまり考えたこともなかったけど……)
自問する。自分たち強化人間を、彼らはどこへもって行きたいのか。
つまるところ自分が「どうあるべき」と期待されているのか、ということだ。
「――結構切実じゃね? そういうの」
「はい?」
知らず声に出していたアウルに、クロトが頓狂な声を上げた。
あ、しまった、とアウルはばつの悪い気分になる。彼は少しだけ考えてから、
「あー、その。顔色うかがい続けるのも面倒だなって話」
と誤魔化した。
クロトは怪訝そうに顔を歪めていたが、
しばらくすると「しょうがねえだろ」と言って肩をすくめた。
恐らく、話の流れから、ムルタ・アズラエルのことだと思ったのだろう。
別に間違いではないが、特に訂正する気にもなれなくてアウルが黙っていると、
クロトはまた口だけぱくぱくと動かし始めた。
「まあ、このご時世じゃ、一日3食メシにありつけるだけでも恵まれて――ん?」
かと思えば、唐突に彼は動きを止めた。
その視線が固定されている方に目を向けると、大西洋がこちらへ戻ってくるのが見えた。
「ブエル一等兵」
大西洋はクロトを呼ぶと、自分の耳につけた無線機を指差した。
693 :
シリアス:2006/07/28(金) 23:11:41 ID:???
「本部がさっきから君に呼びかけているようだが、応答がないと言っている。
無線が壊れたなら私のを貸すが?」
声が単調な所為で分かりにくいが、台詞の後半は「ちゃんと聞いていろ」という
意味の皮肉だろうとアウルは思った。クロトが決まり悪そうな顔をする。
「……壊れてません。申し訳ありません。
――本部、こちらイエロー2。聞こえてる。どうぞ」
すると、待ち構えていたかのように、アウルの無線がじじ、と音をたてた。
『もう少し早く気付いて欲しかったぞ。まあ、私は構わんが』
続いて飛び出したのが予想外の声だったので、アウルは咄嗟に耳を押さえて目を丸くした。
彼はリーが喋り出すものと思っていたのだが、声の主は例の白衣だったのである。
嫌悪のようなものにクロトの顔が歪んでいくのを、アウルは見た。
「……そこで何してんの、あんた」
ここへきて、彼の機嫌は一気にどん底へ落ち込んだようだった。そんな声色である。
『聞いての通り無線を使わせてもらっているのさ、イエロー2。
アウ――いや、イエロー1も聞こえているな?』
だが白衣は意に介した様子もなく、それどころか妙に楽しそうでさえあった。
いささかげんなりしてアウルは答えた。
「聞こえてるけど……なあ、大尉は?」
本来、今白衣が居るところには、リーの姿がなければならない筈である。だが、
『彼なら別件で少し席を外された。こんな時でもないと私は入れてもらえんからな』
白衣は事もなげに言い放った。
思わずぽかんと呆気に取られて、アウルはクロトと顔を見合わせた。
694 :
シリアス:2006/07/28(金) 23:12:52 ID:???
少しばかり荒らげた声で無線先を問いただす。
「は!? ちょっと待った、じゃあアンタ勝手に忍び込んでる訳?」
『そうだな。そういうことになる』
アウルは絶句した。前々から頭のおかしい男だとは思っていたが、
まさかこうも常識がないとは。いやこれは分かっていてやっているのかも知れないが。
「……銃殺くらいは覚悟しときなよ。で、なに?」
長い嘆息の後に、クロトがぞんざいに白衣に訊ねる。
すると、マイクの側で白衣が少し笑ったのが分かった。
『いや、作戦内容を聞いてみたら、どうも話が違うようなのでな』
これでは重い物を持たせた意味がない、と独り言のように吐き出される白衣の言葉。
(……相っ変わらず話だけ長いやつ……)
嫌いな人間の話を聞くことは苦痛だ。辟易しながらそう思う。
アウルはいつもの無駄口だと思って聞き流していたが、
次の瞬間その油断は粉々に吹き飛ばされた。
『お前たち、目標地点に着いて、敵が居るようなら建物に突入して制圧しろ』
目の前でクロトの表情が凍りつく。
アウルも口元が引きつるのを感じた。白衣の声は自分たちにしか聞こえていないのか、
揃って顔色を変えたこちらに大西洋と赤道連合が怪訝そうな顔をする。
(――や、待て、落ち着け僕。こいつが馬鹿なのは分かってただろ?)
衝動的に怒鳴り出しそうになる唇を噛んで、アウルは深呼吸を一つした。
そうして、唸るように低音を出す。
「たった4人で拠点制圧? 真面目に仕事してろよ、てめえ」
口調がいささか乱暴になるが、白衣は特に気に留めなかったようだった。
『私は至って大真面目だ。心配いらん、お前たちは優秀だ。何とでもなる』
695 :
シリアス:2006/07/28(金) 23:14:03 ID:???
「……ええと」
流石についていけず、アウルは目眩のようなものを覚えて眉間を押さえた。
白衣の言っていることは、無茶苦茶である。そもそも人員が足りないし、
敵の数も分からない。発電所の構造はテロリストの増改築で変わっている可能性があり、
古い図面はあてにならない。加えて、制圧用の装備も持っていないのだ。
断言してもいい、不可能である。
「ちょっと、ねえ……どうする、これ」
マイクを口から離して、アウルはクロトに助けを求めた。
クロトは唇を固く結んで黙っていたが、やがて無線に向かって反論を始めた。
「一応、訊くけどさあ。一度始まった作戦を、途中で勝手に変更する権限が
アンタにあんの? 大尉の許可は? 今の指揮官はあの人だろ」
『彼か。彼なら問題ない』
「問題ない?」
妙に自信たっぷりに断言する白衣に、クロトが目を丸くした。
作戦変更と聞いて目の色を変えた大西洋が、説明しろとばかりにアウルの肩を
小突いてきたが、とりあえず手で制しておく。
ああ、と白衣が頷いた、ような気がした。
『彼のことなら“気にしなくていい”。
プライバシーに関わるから詳しくは言わんが、あの男はどうせ私には――』
そこまで白衣が言った時、不意に無線の奥で、ガタン、と大きな音がした。
続いて大勢がざわめく気配。だが、それも水を打ったようにすぐかき消える。
一瞬、アウルは驚いて息を止めていた。
『そこで何をしておられるのですか』
マイクが抑揚のない声を拾う。リーだった。
続く。
ぬおっ、久しぶり。そしてGJ!!
697 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/29(土) 02:25:20 ID:8VbDOLOJ
うほっいい作品
神々の降臨に涙が止まらない
素晴らしい・・・。
いまだかつてこれほどリーに期待したことはない
「よし……行ける」
セイバーのコクピットに着いたアスランが早々と機体の起動処理をすませた。
セイバーをそのまま立ち上げる。
「……え?」
そのとき、モニターの隅に、逃げ惑う女の姿が映った。
……カガリ?
来ていたのか? アーモリー1に!?
しかし、カガリ・ユラ・アスハの姿は、瓦礫の影に入り見えなくなった。
「アスラン!」
シンの呼びかけにハッと我にかえる。
「ミネルバがもう出ます!」
「わかった、退く! レイ! ハイネ!」
アスランのセイバーが飛び立つ。
「チッ! いつの間に!」
「させるか!」
セイバー追わんとするスティング達をインパルスが牽制する。
「アウル、スティング、増援が来た!」
「え!」
ハイネとレイのザク、アスランの機体と共に突入してきた機体であった。
「チ……面倒な!」
身構えるスティング、だが……
『スティング、深追いするな! ……新造戦艦も動いている! 一旦戻れ!』
彼らの部隊長、ネオ・ロアノークからの通信指令であった。
『ここでお前たちの機体まで失うわけにはいかん』
「チィ……!」
「ミネルバ、陽電子砲を発射します!」
「グ……!」
連合の将校が悔しさのあまり唇を噛んだ。
新造戦艦――ミネルバは艦首に備え付けられた陽電子砲、タンホイザーを放った。
宇宙港に停泊していたかなりの数の防衛戦力が成す術も無く破壊されていった。
ミネルバが、プラントの中心から宇宙へと飛び出した。
ドッグにはハイネとレイのザク、インパルス、セイバーの姿があった。
「あれだけ守りを固めても、中から撃たれちゃひとたまりもないか」
「ロアノーク大佐! スティング・オークレー、アウル・ニーダ、ステラ・ルーシェ、帰還しました」
「……よーし、行こうか」
「ロアノーク隊のガーティー・ルーを出せ! 」
ジブリールは激昂しながらも、ザフトの残党の動きに考えを巡らせていた。
(……人的に乏しい奴らが、ここまで多くの犠牲を覚悟してやったのだ……必ず裏がある……)
「月面の本隊にも連絡しろ! いつでも動けるようにしておけとな!」
「ハッ!」
「アスラン・ザラが帰還しました!」
ミネルバのドックに大勢の兵が詰め掛ける。
「冷や冷やさせてくれたな、アスラン」
アスランを、サトーが出迎えた。
「申し訳ない……が、敵の新型、予想以上でした」
「……恐らく、強化人間でも乗せているのであろう」
「……コーディネイター狩りのファントムペインならやりそうな事です」
アスランはパイロットスーツのままにブリッジへ向かった。
「お見事でした」
アスランはキャプテンシートに座る女性に話しかけた。
「このたび成功はあなたのお陰です、感謝する、タリア・グラディス」
タリア・グラディス、ザフト古参の名将の一人である。
先のヤキン・ドゥーエ防衛線において、その戦線を最後まで維持した一人であった。
「いえ、戦いはまだ始まったばかり、その言葉はまた後でいただきます」
タリアは微笑を浮かべ、アスランに敬礼した。
「さあ、リーダーの仕事だ」
サトーはアスランをブリッジの奥に通して、マイクを差し出した。
アスランは、真剣な面持ちでそれを受け取った。
「諸君、アスラン・ザラだ!」
ミネルバの艦内全域に、アスランの声が響き渡る。
「我々は、連合の新型戦艦とモビルスーツ奪取に成功した、これは計画の大きな一歩である」
艦内がアスランの声で沸く。
「本当の戦いはこれからだ! だが、成就の日は近い!」
兵たち――まだ若い少年が多い――が拳を振り上げて答える。
「それまで諸君らの命、俺に預からせてほしい!」
オオオオオ!
ひときわ大きい歓声がなった。
「……」
歓声の中、シン・アスカだけはただ拳を握り締めてじっとしているだけだった。
(マユ……仇はとるからな)
その瞳には憎しみが燃えていた。
放送を終えたアスランは、少し自己嫌悪に陥っていた。
(今やっている事も、これからやろうとしている事も、父と同じことだ……)
「……そこまで気負うな」
アスランが険しい顔をしていたせいか、サトーが言った。
「いや、大丈夫だ、わかってるさ」
(カガリ……俺にはこういうやり方しか出来ない……)
かつて触れ合った人に、アスランは思いを巡らせた。
「……アスランが?」
「ああ、間違いないと思う」
カガリの側近で護衛である、マユラ、ジュリ、アサギの顔を見合わせた。
「でも、生きていたなんて……」
アスラン・ザラ、かつてのザフトのエースであり、当時のプラント最高評議会議長、
パトリック・ザラの息子。
ジェネシスをとめるためにその内部で搭乗機と共に自爆したはずだった。
カガリにとって、アスランは数奇な縁で幾度と無くめぐり会い、心を通わせた友であった。
男女である分、それは恋に近い思いであったのかもしれない。
二人が初めて出会ったのは、無人島であった。
互いに漂流して、敵と味方として出会ったにも関わらず、お互いなぜか打ち解けてしまった。
二度目に会ったときは、オーブの代表として、ザフトの軍人としてであった。
三度目に会ったときは、共に戦う仲間となった。
だが、思えば、二人は戦場でしか会う機会がなかった。
そして、それは、四度目もだった。
また、戦場で会うことになるのだろうか。
「機体はどうだ」
ネオ・ロアノークがガーティ・ルーのモビルスーツドッグを見て回っている。
工員がアビス、ガイア、カオスの三機のコンディションをPCに映し、ネオに見せる。
「最終調整無しに動かしましたからね、多少時間がかかります」
「変形機構か……便利なんだがねぇ」
変形機構、ガイアらセカンドステージと呼ばれる新機体の特徴でもある。
変形によって機体特性を特化させる。
それは単機の戦術の幅を大きく広げることとなった。
しかし、その複雑な機構を内蔵することによって、
メンテナンスにかかる時間が激増してしまうのがネックだった。
「それと、エクステンデット達にもかなり負担が」
「そうか……あいつらは?」
「まだ、待機室にいるはずです」
「わかった……恐らく、また直ぐに実戦になる、動かせる状態でかまわない、早急に頼む」
「了解しました」
「あーっ……」
「……」
「……」
アウル、ステラ、スティングの三人は、待機室のソファーに倒れこんでいた。
疲労で三人ともぐったりとしている。
「三人とも、ご苦労だったな」
ネオが待機室に入る。
「あっ……」
ステラが慌ててソファーの陰に陰に隠れた。
「……どうなってんだ?」
「服を買ったんだよ……血とか汗で汚れてるから見せたくないんだと」
スティングが口を開いた。
「……へぇ、それじゃあ、後の楽しみにしておこうか」
ネオが苦笑した。
「それよか、一体どうなってるわけ?」
アウルが荒い息のままネオに聞く。
「内通者がミネルバに居たらしい、俺達はこれから、ミネルバの追撃任務に入る事になる」
「理事!」
「ん……?」
白いスーツの男に、連合の将校が何か耳打ちした。
「フーン……」
面白そうに、その男は頷いた。
「バジルール大佐が行ってるはずですよね」
「はい、アンドラス少尉と共に」
「じゃあ、僕も……盟主、に宜しく言わないとね」
「ハ……」
「……場合によっては月も動くかもしれないな」
「今回の事は、我々にとっても予想外の出来事でした」
「……奴らはずいぶんとこちらの事情を理解していたようだが」
「よもや、タリア・グラディスが離反するなどとは……」
デュランダルが肩落としていった。
それを見るジブリールの目は冷たい。
思えば、敵の思う通りに事は進んだ。
少数精鋭のモビルスーツによる、式典中という一番混乱する時狙った強行陽動作戦。
民間人に偽装した工作員よるモビルスーツの強奪。
そして、内通者によるミネルバの奪取。
まんまとしてやられたというわけである。
「我々としても、地球との融和を妨げる彼らの行動を見逃すわけには行きません」
「……では、奴らは連合だけでもなく、プラントの敵でもあるということだな」
「もちろんです」
(……フン)
「わかった、プラントの誠意ある行動を期待する」
ジブリールはもう一度デュランダルを睨み、議長室を出た。
「……さて、アスラン・ザラ、やってくれたものだ……」
デュランダルは、これから起こることを一つ一つ思案していった。
「応援?」
「はい、まもなく、第七機動艦隊所属の……」
「おいおい、第七って……」
ネオが苦笑した。
第七機動艦隊は、アズラエルの息がかかったサザーランドの艦隊ではないか。
「……まぁ、あそこの戦力なら咽喉から手が出るほど欲しいけどさ」
先の大戦においてその力を急激に伸ばした組織、ブルーコスモス。
元は単なる自然保護団体であったが、コーディネイターに対する民衆の反感が募ると共に、
やがてその内様は反コーディネイター組織へと変化していった。
さらに、ブルーコスモスはコーディネイターの台頭を善しとしない財界の大勢力と結びつき、
連合軍をも影から支配する強力な威力団体と化していった。
ブルーコスモスを影から支えている財界の組織は、ロゴスといった。
CEの契機となった世界戦争、いわゆる再構築戦争においてその力をつけ、
軍事産業複合体として、CEの歴史の影で暗躍し、伸し上がった勢力である。
そのブルーコスモス、果てはロゴスまでもが割れていた。
前ブルーコスモスの盟主であり、ロゴスの一端を担うアズラエル財閥の総帥でもある、ムルタ・アズラエル。
そして、現ブルーコスモスの盟主であるロード・ジブリール。
この二人を筆頭に、組織は真っ二つに割れていたのである。
そして、ネオの所属するファントムペインはジブリール派の戦力で、
第七機動艦隊は敵対するアズラエル派の戦力であった。
「どういうつもりなのかねぇ」
「我々にたいする探り、でしょうか?」
ガーティ・ルーの艦長、イアン・リー少佐が言った。
「ふむ……まあ、ありがたく受けさせてはもらうが」
ガーティ・ルーのブリッジのドアが開いた。
「第七機動艦隊所属、ナタル・バジルール大佐です」
「……へぇ、ずいぶんと若い」
「ドミニオンの艦長だったそうだ」
ブリッジ・クルーが小声で囁いた。
「……?」
ナタルがネオの顔をじっと見た。
「ん? どうかしたかな、大佐?」
「……いえ……」
「ファントムペインは特殊部隊だ、……指揮官は味方に対しても顔を隠さねばならない。……君が知らないことは無いと思うが?」
ネオは、ナタルが仮面のことを気にしているのかと思った。
「いえ……どこかでお会いしたような気が……」
「おやおや……、参ったな……、残念だが、君と会った覚えは無いな」
やはり探られているのか? とネオは思った。
実際にはナタルは全く別の事を考えていたのだが。
「それに、君のような女性は一度会ったら忘れないと思うな」
(やはり似ている……)
ナタルは思った、背格好、立ち振る舞い、全てがよく知る人物に似ている。
「……じゃあ、本題に入ろうか」
ネオが言った、ナタルが説明を始める。
「……現在の状況を鑑みるに、アーモリー1の戦力は大打撃を受けており、追撃任務につける戦力はわずかです」
「ふむ」
「そのため、多少例外的ではありますが、我々も今回のザフト残党の追撃に関して協力すべきと判断いたしました。
貴下の部隊は特殊部隊ということであり、我々の部隊と所属と形態も大きく違いますが、非常時です。
本追撃任務を合同任務とし、我々の部隊は貴下の指揮下に入ります」
「……なるほど、了解した。 我々の部隊は基本的に他の隊と組むことは無い、
その為の若干の問題が生じるかもしれんが互いに対処したい、協力を頼む」
「了解しました」
ナタルはネオに敬礼すると、ブリッジを後にした。
「いい女だな……そうは思わないかリー?」
「……ハ」
(……記憶は安定しているようだ……)
ネオを見ながら、イアンは密かに思った。
シャニはヘッドフォンを着けたまま、ガーティ・ルーのドックでナタルを待っていた。
「……」
ヘッドフォンから鳴り響く轟音で外界の音は聞こえない筈だが、
なぜかシャニは後方に気配を感じて、振り返った。
連合の制服に身を包んだ少女が居た。ステラだった。
「……だれ?」
「……」
シャニはステラをじっと見つめた。
「……?」
ステラは不思議そうにシャニの顔を見た。
(うざいな……)
シャニはステラが少し気になったが、かまわないことにした。
気づかない振りをして、ヘッドフォンから流れてくる音に耳を傾ける。
ステラはシャニ近づくと、そっと手を伸ばした。
「……!? 触んじゃねーよ!!」
ステラがシャニのヘッドフォンを外そうとした。
それがシャニの癇に障った。 シャニはステラの手を乱暴に振り払った。
「あ!?」
ステラが驚いた目でシャニを見る。
「……」
「……なんだよ」
ステラは一瞬、険しい目になったが、すぐにまたじっとシャニの目を見つめ始めた。
「あん……?」
シャニは擦り落ちたヘッドフォンをもう一度耳に掛けようとした。
「きれい……」
そんなシャニの顔を覗き込んで、ステラがいった。
「……あ?」
「目の色が違う……きれい」
ステラはシャニの左右色が違うオッドアイに見入っているようだった。
シャニはそこで初めてステラの顔をじっと見た。
「オマエ……」
「……?」
「アンドラス少尉! どこだ! 戻るぞ!」
シャニが何か言いかけた時、ナタルの呼ぶ声が聞こえた。
「あ……」
シャニはステラを一瞥すると、ナタルの呼ぶ方へ向かった。
「アンドラス?」
ステラがいった。
「……シャニ」
なんとなく、シャニは答えた。
「シャニ……シャニ・アンドラス」
ステラは口の中で繰り返してみた。
「似てるね、シャニ・アンドラス」
「あ……?」
シャニは不思議に思ったが、かまわずナタルの元へ向かった。
「ステラと……似てるね」
ステラは呟いた。
キター
さり気なくサザーランドが生き残ってるのが嬉しい。
ネオについて何か知ってそうなリーもいいなあ。こういうのを待ってた。
何はともあれGJ! 続き期待してます。
シリアス氏乙です
連合だけじゃなくて、他の軍人とかの描写がカコイイのも(・∀・)イイ!
蒼星の〜氏も乙
場面がクルクル変わるから、読んでてワクワクする。
期待してます
職人さん方すごくGJ!
本編とは比べ物にならないな・・・。
不才は何をやってるんだ?
まぁ、このくらいで言うのはあれだけど
本編叩きとかは荒れるもとだよ。
ほす
浮・上
もしもCE73が平和で6馬鹿が小学生でブルーコスモスが軍需に手を出してなくて
ロドニアのラボがただの学校で社会見学したら…
ムルタ「はーい。これがかの有名なオーブ軍のアークエンジェルですよ」
スティング「せんせー。AAって連合軍のじゃ…」
ジブリ「大人の都合さ。さ、艦長さんに挨拶しなさい」
6馬鹿「よろしくお願いしまーす」
マリュー「艦長のマリュー・ラミアスです。よく勉強して帰ってね」
ナタル「では艦内見学だ」
ネオ「遅れるなよ」
マリュー(…あれ?あの二人…どこかで?)
ムルタ「ここがかの有名な『天使湯』です。さ、ちゃっちゃと入りましょう」
クロト「温・泉!」
アウル「でも空も飛べる戦艦にこんな施設ってあり?」
ジブリ「大人の都合(ry」
ステラ「おんせん……いい…」
シャニ「ステラは女湯!!」
ムルタ「ここがMSデッキです。こっちから、ストフリ、隠者、暁です」
オルガ「よっしゃぁ!!とりあえず10円傷を…」
シャニ「ラッカーならあるぜ。これで落書きしようよ」
ステラ「『ステラ三乗』……できた」
スティング「参上の漢字が…まぁ、いいか」
キラ「…あああ…やめてよね。僕のストライクフリーダムに」
アウル「飽きた。次あっちの金色のド派手なMSぅ!!」
ムルタ「最後に艦橋です。何度か死線を潜り抜けた場所ですよ」
オルガ「バリアント…ゴットフリート…ローエングリン……燃え」
シャニ「このCIC席…何か落ち着く…」
ステラ「………」
クロト「どうした?操縦桿なんか見て」
ステラ「…………ール」
アウル「はぁ?」
ステラ「…バレルロール!!うぇ〜い!!」
全員「や め ろ ス テ ラ … 」
ナタル「これで終わりだ。最後に艦のクルーのみなさんにお礼をいいなさい」
6馬鹿「ありがとーございましたー」
マリュー「……先生って大変な職業なのね…」
テラホノボノスwww
オクレでさえステラに注意しない、
そんな六馬鹿ヒドスw
最近はこういう短編も少なかったし、GJです
>マリュー「……先生って大変な職業なのね…」
大変の一言でかたずけていいものか・・・・・・・・・・・・・・
>ステラ三乗
バロスww
>>721 大丈夫!アズラエル先生なら、連中が暴れだしたら変・神!して必殺のゲンコで修正してくれるさ!!
フォビドゥンのゲシュマイティッヒ・パンツァー(ビーム曲げるヤツ)で、ミネルヴァやAAの陽電子砲(タンホイザーやローエングリン)は曲げられる?
ゲシュマイ“デ”ィッヒ・パンツァーの原理が分からんので何とも言えんが、
陽電子リフレクターと差別化されてるところを見る限り曲げられないんじゃない?
727 :
シリアス:2006/08/07(月) 21:48:31 ID:???
前回の冒頭に誤った表現がありました…orz 格納庫のは修正しましたので。
ふ、とかすかに白衣が笑う声を無線が伝えた。
『見ての通り、彼らに指示を出していました』
『馬鹿にしないでいただきましょう か』
リーの言葉には、爆発寸前の怒りの空気が漂っていた。次いで、がたがたと、
何かを蹴り飛ばすような足音がマイクに近付いてくる。
『……そんなに怖い顔をしないで下さい。誰も逃げはしませんよ』
『当たり前です。――おい、何故ここへ入れた。誰も通すなと言っておいただろう』
『そ、それが――は、理事の――』
『入れないと……だと――が――すると仰って……』
大勢の声が、小さなスピーカーから漏れ出して錯綜する。聞き分けることが困難になり、
アウルは顔をしかめた。神経を耳に集中する。
ややあって慌しいのがおさまると、今度は無線がリーの声を吐き出した。
『……私だ。さっきの「指示」とやらを復唱してもらえるか』
「え、ああ……はい」
いささか気後れしながら、アウルは言われた通りに白衣の言ったことをリーに伝えた。
すると案の定リーは言葉を失ったようで、暫し沈黙が落ちる。
だが彼は思ったより早くその状態を脱すると、軽蔑したような声を白衣にぶつけた。
『何を考えておられるのです。何も分からぬなら何も言わぬがよろしい』
『心外ですな。私ほど彼らのことを知る者はおりませんよ』
対する白衣は飄々と、どこか的外れた感のある反論をする。
『彼らなら可能です。そういうふうに作りましたから』
『可能不可能の問題ではありません』
『可能ならした方が良いではないですか。……ああ、勿論、
貴方がたを巻き込むつもりはありませんよ。制圧は奴らだけにやらせますから』
うげ、とアウルは舌を出した。最早ほとんど罰ゲームの域である。
ただし、ゲームの種類は弾が全て詰まったロシアンルーレットであるのだが。
ふと、誰かが――恐らくリーが――呆れたような溜め息を吐いた。
728 :
シリアス:2006/08/07(月) 21:50:15 ID:???
『だから何です。なおさら彼らが危険でしょう』
『……ふむ。どうやら、話が噛み合っていないようですな』
『は?』
意表をつかれたらしく、リーがそんな声をあげる。
そうですねえ、と白衣がどこか楽しそうに言い淀む。適切な言い方を探すように。
少しだけ、嫌な予感をアウルは覚えた。自分に対することではない。
ただ経験上、白衣が次に言うであろう言葉は、リーの逆鱗に触れる気がしたのだ。
『彼らは強化兵ですよ、大尉。一体何を躊躇なさっておられるのですか』
無線機の向こうで、軽いどよめきが起こった。下衆野郎め、と
アウルは胸中で舌打ちする。あの男のいつもの言い分だが、良い気分はしない。
『……兵士は消耗品ではありません、人間です』
リーの反論からは、感情らしい感情が読み取れない。
だが、白衣は薄く笑って、こんなふうに言葉を替えた。
『ではこうしましょう。あれらは生体兵器ですよ、大尉』
無線機のスピーカーを、「がしゃん」と何か派手に物が落ちる音が割った。
鼓膜に痛みが走り、反射的にアウルは無線を耳からむしり取りかけた。
『大尉!』
誰かの叫び声。そこへ更に、何か物が倒れるような音が続く。
(え、ちょっと……なに? 何が起こったの?)
アウルは思わずクロトと顔を見合わせた。状況がのみ込めない。
ふと、取り残されていた大西洋が、痺れを切らしたようにこちらの肩を掴んでくる。
「おい、結局どうしたんだ。作戦は変更されるのか?」
「知らないよ! 聞こえないからちょっと黙っててくれよ」
その手を振り払ってアウルは語気を荒くした。スピーカーを耳に押し当てる。
騒音に混じって、不明瞭なリーの声が聞こえてくる。
729 :
シリアス:2006/08/07(月) 21:52:19 ID:???
『毎度、強化兵だの、兵器だのと――世迷言を! 今は私の部下で、
私が責任を負うべき者です。どうして、そんな無用の危険を強いることができましょうか。
いい加減にしないと、ここままここから出て行っていただきますぞ!』
軽い驚きを覚えて、アウルは動きを止めた。
無線の繋がる先は、それきり急に静かになる。アウルは耳をそばだてた。
『……ふふ、ふ――』
白衣が笑う。何かに喉が圧迫されている時の発音だ。
『さて、貴方にそれが、出来ますかね?』
背筋に冷たいものが走るのをアウルは感じた。
何か、とにかく良くない類の感情に、それまで単調だった白衣の声が粘つく。
無線越しに聞いているだけのアウルでさえそう感じる、ひどく嫌らしい言い方だった。
『なにを……!』
リーは声がほとんど殺気立っており、尋常ではないものを感じさせる。
数キロ彼方の緊張が、電磁波を伝わってアウルの動悸まで速めるようだった。
白衣がねっとりと口を開く――
『貴方に、私は裁けない。“上”は、貴方より、私の方を重視している』
――複数の人間が息を呑んだのが分かった。
(……え?)
咄嗟にアウルはクロトの方をうかがった。
クロトはただ無表情に目を伏せているだけだった。
『何が言いたいのです』
何かを押し殺したような口調でリーが問う。対する白衣は笑っていた。
彼の声からは、既に圧迫の気配が取れていた。
730 :
シリアス:2006/08/07(月) 21:54:29 ID:???
『おや。貴方ならお分かりかと思っていましたが。
……それとも今度は大尉ではなく、下士官にでも降格してみますか?』
指先から血の気が引くような錯覚をアウルは覚えた。
白衣の言葉から、大したことが分かった訳ではない。詳しい事情は全く知れない。
ただその陰気な声音が、何より雄弁に発言の趣旨を伝えていた。
何故なら、その声は、アウル達に「ゆりかご」での生命維持を盾に
無理難題を押し付ける時のそれと、まるきり同じトーンをしていたからである。
(……何だよ。あんたも脅されてたって訳?)
失望とも落胆ともつかぬ感情にアウルが硬直していたのは、実際1秒にも満たなかった。
『貴――様ぁああ!』
若い男の怒号がした。再び盛大な物音と共に、無線の向こうが騒ぎ出す。
ガラスらしきものが砕け、硬いものが落下するような音がスピーカーを震わせる。
『止せ、ハミルトン! 落ち着け!』
女の悲鳴まで聞こえてくる中、リーが鋭く制止を叫ぶ。
ハミルトンと呼ばれた男の反応は、悲鳴を通り越して、ほとんど絶叫だった。
『放してください大尉! こいつがッ、俺たちは、こんな奴らが居るから……!』
語尾は無線のノイズに呑み込まれ、アウルには聞こえない。
ただ何となく想像はついた。
白衣が、首でも絞められていたのか、咳き込みながらぼそぼそと喋り出す。
『……ジョン・ハミルトン少尉……』
聞き取り辛い発声とは裏腹に、そこには妙な自信が――何か、圧倒的優位な立場に
あるという確信のようなものが――滲んでいた。
そこでアウルも確信した。この男は、リーたちを「見下して」いる。
731 :
シリアス:2006/08/07(月) 21:56:38 ID:???
『こんな方をご存知ですか。
クリス・ジョーンズ、当時23歳。大西洋連邦軍、元南米方面軍所属。
68年9月、現地武装勢力との戦闘中に戦域離脱、
敵前逃亡のうえ大洋州連合に亡命を求めるも、難民申請は却下。
12月には本国に強制送還され、脱走兵として軍法会議で死刑判決を受けるも、
刑の執行前に行方不明――現在も消息は知れず』
履歴書をそのまま読み上げるように、一息でそこまで言った白衣は、
そこでいったん言葉を切った。そして更に、こんなことをぽつりと付け加える。
『ふむ。少尉、貴方はこのジョーンズ氏によく似ていらっしゃいますね』
ひっ、と細い悲鳴が上がった。
『……何がしたいのです。こんなことをして、何になるというのですか』
感情を慎重に隠すようにして、リーが白衣を問いただす。
白衣は楽しげに答えた。
『実験ですよ。始めからそういう話だったでしょう』
ふっ、とアウルの視界が一瞬揺らいだ。目眩がしたのだ。
胃から額まで一気に熱いものがこみ上げ、頭に血がのぼるのを自覚する。
(――待てよ、コラ)
握り締めた拳が震える。それに気付いたのか、クロトが少し眉を寄せたのが見えた。
『――大西洋連邦もお終いだな。貴様のような輩が、我が祖国を腐らせた!』
唾棄するように言い捨てるリーは悔しげだった。
後悔を感じている声だった。己の無力を噛み締めている声だった。
だが対する白衣の男は、そんなリーを明らかにあざ笑っていた。
『腐るのを容認したのは貴方がたです。
ならば最早そこに順応して行くしかない。……そうでしょう?』
その瞬間、アウルは、ある種の「メーター」の針が振り切れるのを感じた。
732 :
シリアス:2006/08/07(月) 21:58:16 ID:???
どくんと大きく心臓が脈打ち、顔面の毛細血管が一瞬で膨張する。そうして喉の奥から
せり出してくる、先程からずっと感じているこれは猛烈な――
「いい――ッ加減にしやがれ!!」
怒りだった。
突然叫び出した――傍目にはそう見える――アウルに、大西洋と赤道連合が
ぎょっとした様子で目を丸くする。構わずアウルは怒鳴り散らした。
「もういい! 僕らが行きゃいいんだろ、それでてめえは満足なんだろ!
分かったから今すぐ大尉の言う通りそっから出てけ!!」
ノンブレスで一気に言い放ち、そこで大きく息をつく。
気付けば本部は静まり返っていた。ぽかんと口を開けて、呆然としたように
固まっていたクロトが、我に返ったのか溜め息をつく。
呆れたのだろう。そんな仕草だった。
『……おお。聞こえていたのか、イエロー1』
若干の驚きと共に、白衣が冗談めかしてそんなことを言う。
「丸聞こえだったね。性能の良い耳に“作ってくれて”ありがとよ!」
言いながら、恐らくこの皮肉は相手を喜ばせるだけだろう、とアウルは思った。
案の定、ほう、と白衣が漏らした声は弾んでいた。
『それは素晴らしい。精神操作(エクステンディング)でも知覚精度の向上があるのか。
ラボに戻ったら詳しく調べて――』
「うっさい黙れ! 長話はもう聞き飽きたってんだよ!」
強引に言葉を叩きつけて、アウルは相手の言葉を打ち切った。
これ以上話に付き合っていると、本気で彼を殺しに行きたくなりそうだったからだ。
存外素直に黙った白衣に向けて、興奮気味にアウルは続けた。
733 :
シリアス:2006/08/07(月) 22:00:16 ID:???
「いいさ……やってやるよ。敵の制圧だって? 上等じゃんか」
「お、おい……」
事態についていけない様子の大西洋が、焦って声をかけてくる。
アウルはそちらを一瞥してから、無線に更に問いかけた。
「で、他に何か条件は? 注文があるなら早く言えよ」
『いや、いや……』
何がおかしいのか、白衣はしきりにくつくつと忍び笑いを漏らしていた。
『さっきのが聞こえていたなら、私からは特に言うことはない。
……大尉、大尉からは何かありますかな?』
芝居がかった調子で、白衣がリーに話を振る。
クソ野郎、とアウルは口の中で呟いた。
ややあって、リーがマイクに近寄ったのが分かった。
『ニーダ、無茶をするな。冷静になれ』
「――」
アウルは反射的に言い返しかけて、
しかしこの通信は本部の全員に聞こえている筈だと思い至り、口を閉ざした。
代わりに少し考えて、こんな言葉を返してみる。
「……大丈夫、今はちょっとあれだけど、すぐ落ち着くって。
なあ、やらせてよ大尉。そういうことするように出来てるみたいだからさ」
そんなつもりはなかったのだが、どこか自虐的な言い方になってしまったことを、
アウルは少しだけ後悔した。哀れまれたくはなかったのだ。
リーはかなり長い間黙していたが、やがて一言、分かった、とだけ呟いた。
アウルはほっと息をつくと、「じゃあ通信終わり」と言って無線を切った。
そして、その場には沈黙だけが残る。
734 :
シリアス:2006/08/07(月) 22:01:51 ID:???
「ばぁーか」
気の抜けた調子で、クロトがごく簡潔な罵りを口にした。
「いきなりそれかよ」
アウルはむっとして彼を睨んだが、相手は軽く肩をすくめただけだった。
気に食わない態度だったが、暴走した自覚がある手前、アウルも強くは出られない。
だが、クロトはそれきり何も言わず、そのまま大西洋たちの方へ体ごと振り返った。
「あー、あんたらは気にしなくていいよ。あんたらの仕事に変更はないから。
まあ事情はさっぱり分かんないと思うけど、追求しない方が安全だろうね」
軍人二人は不思議そうにしていたが、クロトが安全と言ったあたりで少し顔色を変えた。
そのまま二人で顔を見合わせ、二人揃って首肯してみせる。
クロトはそれに頷き返すと、さっと腕を振って「行け」と彼らを促した。
再び最後尾から、無言でアウルはそれに続いた。
暫く黙々と歩き続けていると、不意にくるりとクロトが振り返った。
「……ったく、無茶なことにしてくれたね」
後ろ向きに進み続けながら、ごく小さく呟いた彼の顔には、皮肉っぽい笑みがあった。
てっきり彼が怒るものと思っていたアウルは、少し面食らって首を傾げた。
「あー……悪かったよ。でも、だってあれ、むかつくじゃん」
「まあね。それは認める」
クズだゴミだと思ってたけどまさかあんなにクソだったとはね、と早口で言い切ると、
クロトは「やれやれ」というふうに頭を振った。
アウルはまじまじと彼の顔を見つめた。
「……? 怒ってるんじゃなかったの?」
「別にぃ」
クロトはあっさりと否定する。先程まで暗い顔をしていたのが嘘のように、
彼は妙に上機嫌だった。そのまま愉快げにこんなことを言う。
735 :
シリアス:2006/08/07(月) 22:03:38 ID:???
「あの白衣にあれ以上変な注文つけられずに済んだんだから、上出来じゃねえの?
どうせお前が言わなきゃ、そのうち僕がキレてただろうしね」
アウルは思わず目を丸くした。
「え……何それ、お前も同罪じゃんかよ!」
そんなふうに不満を叫ぶが、クロトは飄々と顔を背けてしまった。
そして勝ち誇ったように唇を吊り上げると、
「ばぁーか。僕のは未遂、お前のは事後。こういうのは貧乏くじって言うんだよ」
と、駄目押しをした。アウルはがっくりと肩を落として、深い溜め息をついた。
「……ちょっともう、僕この後ぜったいブロックワードの刑なんですけど……」
ブロックワード、の意味はクロトには分からない筈だったが、
何となくニュアンスが伝わったのだろう。彼は軽く肩をすくめてみせた。
「そりゃご愁傷様。ま、何かヘマした訳じゃねえし、堂々としてれば?」
「は! 人事だと思ってさあ。たまったもんじゃねえんだか――ら?」
言葉尻を疑問系に吊り上げて、咄嗟にアウルは動きを止めた。
ん、とずっと後ろ向きに歩き続けていたのをやめて、クロトが怪訝な顔をする。
アウルは彼の背後を指差して、ぽつりと呟いた。
「……何あれ?」
そこでは、先頭を歩いていた筈の軍人二人が、全速力で駆け戻ってくる姿があった。
ああ、いつの間にか二人に離されていたのだな、とアウルが思ったのも束の間――
「ブエル! ニーダ! 変更もクソもない、作戦失敗だ!」
やけくそのように大西洋が叫んだ瞬間、
轟音と共に眼前の林を鋼鉄の巨人――モビルスーツ――が割って現れるのを目撃し、
アウルはクロトと揃って意味のない叫び声をあげた。
>>726 一応電場を調整して受け流す代物だから、電子である以上ローエングリン等も
曲げることは出来るかも試練が、あんな出力と照射時間の攻撃を受けていたら
バッテリーが持たないか、拡散した陽電子を受けて発生器以外の部分が先に
逝って確実にあぼんぬ
737 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/08(火) 09:55:10 ID:np8KRhun
うほっいい作品
おっと、新作乙。
陸戦は後ろから撃たれる場所だってのを解ってない博士殿がどうなることか、ニヤニヤワクワク
(余談だけど、だからイジメとかの話は海のが陰湿らしいね)
ストライクの対ビーム盾やアカツキで受け止められるんだからいけるだろ。
そろそろスレ違い
過疎はごめんだ。
シリアス氏乙です
いつも通りこまやかな描写と展開(´∀`)
リーカコイイ
シリアス氏GJ!!
待ち続けてた甲斐がありました〜
>>739 粒子ではあるが、電荷を帯びてる以上防げる可能性はある罠
このスレが過疎ろうとも!!俺は保守してやる!!何度でも!スレは絶対に堕ちさせない!!
絶 対 に だ !
常夏ってあんま人気無いんだな〜…
俺は好きなんだけどな…
常夏好きなヤシ、挙手! ノシ
ついでに保守
( ・∀・)ノシ
750 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 17:46:01 ID:brji7V2u
常夏にメロメロになったキラとアスランが言われるままに戦闘を繰り返すが途中西瓜畑を踏み荒らす
そこで某西瓜男の逆鱗に触れ自由と正義は木っ端微塵にされ畑再興を手伝う事に。
結局キラ、アスは西瓜栽培業者となり赤銅色に焼けた肌に白い歯で笑みを浮かべながら幸せな一生を送ったとさ。
751 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 20:19:45 ID:cDOK9q1R
ノシ
ノ
ノシ
ノ
ノシ
ノシ
ノシ
ノシシ
ノシ
760 :
終戦:2006/08/16(水) 23:04:26 ID:???
「止まりなさいよ!このぉ!」
フォースインパルスのコクピット内でルナマリアは、自分の周囲を飛び回っているレイダーに向けてひたすらビームライフルを撃ち続けていた。
以前、ルナマリアは軍のデータベースで今目の前にいるレイダーや、それと同時期に地球軍がロールアウトしたカラミティやフォビドゥンの戦闘記録などを見たことがあった。
「フリーダム、ジャスティスと互角に渡り合い、我が軍や三隻同盟を再三にわたって苦しめた。」とそこには書いてあった。
「レイダーには可変機構、カラミティには異常なまでの火力、フォビドゥンにはエネルギー偏向装甲『ゲシュマイディッヒ・パンツァー』」という各々の特徴もしっかりと書いてあった。
そしてしっかりと「第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて全3機を破壊」とも書いてあった。
「なのに!何でアレがわたしの目の前を飛んでるのよ!」
愚痴を言う口も、ビームライフルのトリガーを引く指もどちらも止まらない。
このまま乱射を続けていれば、必ずエネルギー切れに陥る。かといって撃つのを止めれば、今度はレイダーの砲撃が襲ってくる。
レイダーの武装のほとんどは実弾兵器なので、インパルス自体にはあまりダメージはない。
しかし、機関砲の雨を受ければパイロットには相当の衝撃が来る。コクピット付近に連射を喰らえば、ヘルメットをかぶっているとはいえ気絶してしまう可能性もある。そうなってしまったら一巻の終わりだ。
「ルナマリア! 大丈夫か!」
彼女自身の声しか響いていなかったコクピットにコートニーの声が響き渡る。
「コートニー? こっちはそんなにダメージはないわ。まあ、あっちにもないけど。そっちは?」
答えながらも、やはりトリガーを引く指が止まる事はない。
「海中に潜られてしまってな。一応あっちの位置だけはレーダーでわかるんだが、この装備で海中に飛び込んでも自殺行為に等しいからな。」
海中ではビーム系統の武装は使えない。一応コートニーのソードインパルスのエクスカリバーをビームを展開させずに使って勝負を挑む事もできるが、相手は水中戦に特化したアビス。あまりにも分が悪すぎる。
「リーカはフリーダムに捕まってるし、どうしろっていうのよ・・・」
「そうだな、ここは一旦・・・!! ルナマリア、来るぞ!」
「え?」
インパルスのコクピット内にアラームが鳴り響く。
761 :
終戦:2006/08/16(水) 23:08:00 ID:???
ソードインパルスとの接近戦は不利と判断し、戦闘開始早々に海中へと潜り込んだアウルはクロトと共にフォース、ソード両機の合流を待っていた。
接近戦では分が悪いアビス、今一決定打にかけるレイダー。1対1の戦闘を挑むより、2対2で挑んだ方が有利に戦闘を進められると判断したのだ。
「ハッハー!青も赤も両方とも沈めぇー!」
2機のインパルスとは少し離れた海上から、アビスが勢いよく飛び出し、両機めがけて装備された大小全ての火器が一斉に火を噴く。
アビスから放たれた鮮やかな光線はルナマリアとコートニーめがけて一直線に奔る。
しかし、この攻撃はコートニーが予測してルナマリアに知らせたため、少々反応の遅れたルナマリアのフォースインパルスの右肩を掠めるだけという結果になった。コートニーのソードインパルスは未だ無傷のままで、フォースの肩のダメージも気にしなくてもいいくらいのものだ。
「やっと出てきたか!喰らえっ!」
アビスの攻撃を避けたコートニーは、海中に息を潜めていたアビスが姿を現したこのチャンスを逃さず、背部に備えられた2本のフラッシュエッジ・ビームブーメランを投げつける。
「おっと! 残念!」
凄まじい速さで回転するブーメランをあっさりと回避するアウル。
「この泥棒めぇ!」
コートニーの攻撃に乗じてルナマリアもアビスへとビームライフルの銃口を向ける。が、
「お前の相手は僕だろうが!青いの!」
アビスの奇襲に紛れていつの間にかインパルスたちの後ろへと回り込んでいたレイダーが、
ルナマリアのインパルスに向けてエネルギー砲・ツォーンを発射する。
ビームライフルよりも遥かに強力な光がインパルスを襲う。
再度コクピット内に響き渡ったアラームによってそれを察知したルナマリアは、左手のシールドを構えて後ろへと機体を振り向かせる。
振り向いた途端に、ツォーンがシールドに直撃する。機体にダメージはないものの、その衝撃によってコクピット内が激しく揺れる。
「きゃあああ!」
フォースインパルスはそのせいでバランスを崩し、大きな隙ができる。
それをクロトが見落とすハズもなく、機体をMS形態に戻し一気に詰め寄ろうとする。
そしてミョルニルを取り出し、インパルスのコクピットめがけて投擲する。
「はああぁぁ! 抹・殺!」
「させるか!」
「何!」
しかしミョルニルがインパルスのコクピットを砕く前に、レイダーとインパルスの間にコートニーのソードインパルスが割って入り、ミョルニルをエクスカリバーで切り払う。
「ちぃっ!」
「僕の事忘れんなよ!」
レイダーに気をとられ、アビスに背を向けている2機に対して、アウルは今度は魚雷の発射体勢をとる。たったこれだけの距離、外すわけがない。
「はああっ、落ち・・・ん!?」
アビスのコクピット内にアラームが響き渡る。
「後ろ!?」
慌てて機体をターンさせると、先程のコートニーのブーメランがアビスめがけて一直線に向かってくる。いや、戻ってくる。
「うわっ!」
反射的にブースターのペダルを踏み込み、回避するアウル。
「危なかった!あの赤いヤツ!」
762 :
終戦:2006/08/16(水) 23:09:24 ID:???
「ルナマリア!」
「もう大丈夫!」
コートニーがルナマリアの状態を確認すると、彼女の声がしっかりと返ってきた。
「てめえ!邪魔すんなよ!」
仕留めたと思ったところを邪魔されたことに腹を立てたクロトはソードインパルスに向けて右手の防循砲を乱射する。
コートニーはそれを予測していたのか、
「ルナマリア、上昇しろ!上だ!」
「え?わ、わかった!」
ルナマリアと共に上空へと退避する。
「逃げんじゃねえよ!」
と、そのままクロトは防循砲を乱射する。
しかし、そこにどこかにいるはずのキラからの通信が入る。
「クロト!前だ!」
「は?」
クロトは言われたとおりにモニターで前方を確認する。
「げっ!」
モニターには勢いよくこちらへと猛進してくるビームブーメランが映っていた。
このブーメランは本来、アウルを2度襲った後にコートニーの元へと戻るはずだったのだが、そのコートニーが寸前で上昇してしまったため、そのまま延長線上にいたクロトのレイダーめがけて向かってきたのだ。
「くっ!」
ミョルニルでそれらをはじき返すと、それらはコートニーの元へと戻っていく。
ソードインパルスとフォースインパルスは上空からアビスとレイダーを見下ろしている。
「・・・なかなかやるじゃん!」
「・・・絶対に落とぉす!」
強化人間としての、戦闘狂としての本能を刺激され、二人は上空の両機に向かっていった。
ブーメランってそんな使い方できないよね。
有線式ならできるけど。
まあGJ!
764 :
終戦作者:2006/08/17(木) 05:38:50 ID:???
>>763 そんなに都合よくブーメランが動くワケないですよね…。
自分の勉強不足でした。スミマセン…
乙&Gj!
終戦さんそんな些細なことぐらいで気にすんな
次回も期待していますよ。(0゚・∀・)ワクワクテカテカ
hosyu
767 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 06:21:16 ID:h53X7lFx
保守。
なんかネタ考えようと思ってる今日この頃
3馬鹿の装甲て特殊だよな
トランスなんとかって、ビームが撥ねるんだろ
暁の旧型になるのかなw
撥ねねーよw
PS装甲の改良版。電池の持ちがいい。
電池切れしても見た目は変わらずと・・・・
そういえば今日で解禁か・・・
カラミティ 相変わらず
レイダー 強化
フォビドゥン 若干強化
ガイア 強機体
アビス 強機体
カオス (´;ω;`)
終戦さんGJ!!最近忙しいぜ、チクショー
…投下。とりあえずドミニオンズは傭兵ってことで。
激しく長くなりそう。つまらんかったらすまん。
戦士たちの休息(ムル太の趣味押し付け編)
〜プロローグ〜
話は前日の夜にさかのぼる。
自室で仕事の事後処理を行っていたナタルの部屋にノックの音が響く。
ナタル「どうぞ。」
という声と同時に自動ドアが開き青いスーツを着た男、アズラエルが入ってくる。
ムル太「失礼します。」
ナタルは椅子を回転させアズラエルのほうを向きつつ立ち上がり
ナタル「お疲れ様です。理事。」
ムル太「はい、お疲れ様です。艦長さん。」
他愛も無い業務上の挨拶を済ませ、アズラエルは応接用のソファに腰掛けた。
ムル太「こんな時間までお仕事ですか、大変ですねぇ」
ナタル「ええ、まあ。あらかた済ませておきませんとなんとなく眠れませんもので…」
ムル太「ま、仕事熱心な女性も大変魅力的ですが、夜更かしはお肌の天敵ですよ?」
少しカチンときたナタルはぶっきらぼうに
ナタル「で、その夜更かしの時間にどのようなご用件で?」
皮肉をこめるがアズラエルは気にもせず続ける。
ムル太「え〜艦長さんにおねがいがありまして…」
ナタル「はぁ…」
ムル太「艦長さん、明日お休みでしたよねぇ?もしお暇なら少しお時間をいただきたいのですが。」
ナタル「はぁ、予定はありませんがしかし…」
なぜ?と聞こうとしたところでナタルははっとする。
(休みに暇かどうか男の人に聞かれる→誘われている?→デート?)
そんな考えをしているうちに頬が少し赤くなった。それに気づいたアズラエルは意地悪く笑いながら
ムル太「残念ですがデートのお誘いではありませんよ、艦長さんw」
考えを読まれ恥ずかしいのと意地悪な笑いで怒り心頭のナタルは顔全体を真っ赤にして
ナタル「わ、私はそんな!!ち、ちがっ…そんなっ」
何を言ってるかわからない。
ムル太「まあまあ、落ち着いてください。」
さらに神経を逆なでする言動をする。危うくナタルは理性が無くなりそうになるが
ナタル「で!!お願いとはいったい何なんです?」
精一杯こらえて聞き返す。
ムル太「あの子達のことなんですが…」
ちょっと真面目でやさしい笑みを浮かべ、アズラエルは本題に入った。
まだまだ続く。
シャニ「うぜぇ」
クロト「滅殺!」
オルガ「死ね!」
アズラエル「いいかげんにしなさい君たち!
もうケンカしないとお父さんと指切りしなさい!」
シャニ「…」
クロト「…」
オルガ「…」
ゴゴゴゴゴ……
ナタル「なんだぁっ、この振動は!?」
兵士「理事たちが仲間割れしてますっ!」
フレイ「よそでやりなさいよ! ヤク中!」
>>773 乙!
まあなんか良く分からんが(失礼)
新しい職人は大歓迎なので、頑張ってくれい!
>>773の続き
ムル太「あの子達のことなんですが…」
ちょっと真面目でやさしい笑みを浮かべ、アズラエルは本題に入った。
ムル太「最近あの子達を見ていると前と比べずいぶん普通の人間っぽくなんてきたと思うことが多くなってきたと思いませんか?」
ナタル「ええ。薬やメンテナンスベッドが必要だったころに比べ見違えるほどです。」
冷静さを取り戻したナタルが答える。
ムル太「ですが、僕は前々から何か足りていないんじゃないかと思うことがしばしばあったのですが…やっと何が足りないかに気づいたんです。」
ナタル「足りていなかった…?ちなみにそれは?」
ムル太「”何か形に残るものを作る”ということです。」
ナタル「形に残るもの…ですか?」
ムル太「ロドニアのラボにいたころから僕らは彼らに人を殺したり、物を壊したりと”物を作る”という行為と最も対照的なことしか教えていませんでした。
そこでです。彼らに何かを作る喜びというものを味わってほしいわけです。」
ナタル「それは大いに結構だと思います…が、それと私に頼みたいことと何の関係が?」
ムル太「艦長さんには彼らが作る”物”を買ってきて頂きたいのです。」
ナタル「そういうことでしたら是非協力させていただきます。何を買ってくればよろしいので?」
ムル太「プラモデルです。」
ナタル「は?」
ムル太「プラモデルですよ、艦長さん。ま、厳密にいうとガンプラです。」
ナタル「ガンプラ?ですか?」
少しナタルがたじろぐ。
ムル太「そうです。幸い彼らの乗っている機体はすべてプラモ化されています。自分の乗っている機体のプラモだったら完成したときの喜びも大きいんじゃあないかと。」
ナタル「理事がそうおっしゃるのであれば…しかし私は今までプラモデルなど買った経験がありません。理事が頼まれてもそれを買ってくることができるかどうか…」
ムル太「心配ご無用です。」
そういってアズラエルは胸元のポケットから紙切れを取り出しナタルに渡した。
ムル太「このメモに必要な物は全て書いてあります。従業員にこれを見せてあげればそろえてくれますよ。そうそう艦長さん一人では大変でしょうからもう一人…といっても
あの子達には秘密にしておきたいので、アルスター君を連れて行ってはいかがです?」
ナタル「わかりました。明朝、アルスターには話してみます。」
アズラエルは立ち上がり出口に向かいながら
ムル太「よろしくお願いします…ああ、艦長さんも欲しい物があったら買って来ても結構ですよ。」
といいつつ部屋を出て行った…
>>771 カオス十分強いだろ。扱いにくいけど。
つか6馬鹿機体は全部強いぜ
>>780 人のネタを解説するのは激しく野暮なれど致し方あるまい。
>>774 の元ネタがマジックとハーレムとサービスの会話なのですよ。
hosyu
783 :
シリアス:2006/08/27(日) 02:55:50 ID:???
その時、ステラはまさしく覚醒の寸前だった。
意識が浮上するのにほんの刹那先んじて、怒号が空気を震わせる。
「起きろ! 走れ!」
変声期の少年のような声をからして、シャニがこちらの肩を掴んで無理矢理起こそうと
するのがステラには分かった。その指先を強ばらせる緊張は尋常ではない。
瞼を開く間もなく緊急事態を悟らされたステラが瞠目した瞬間、
爆音にも似た音を立ててうろの天蓋が吹っ飛んだ。
「――っああああああ!?」
ただ驚いてステラは絶叫した。何が起こったのか分からない。
全身に衝撃が――ちょうどラボの訓練で高圧の放水を受けた時のような――
叩きつけられ、身体が浮き上がり、そして地面に投げ出される。
(……痛い! なに!?)
混乱しながらも、とにかく足元に地面の感触を見つけると、ステラは方向も確認せずに
駆け出した。そしてそれは全くもって正しかった。
物体が高速移動する際の奇妙な音と共に、
ステラの背をかすめて巨大な金属が大地に打ち下ろされる。
次いで起こった地震に足元をすくわれながらも、
ステラはその金属塊の「振り下ろしたもの」を見た。
(……なにこれ)
そこに居たのは、あまりにナンセンスな金遣いの産物だった。
まず全高がありすぎた。優に15メートルを超える巨体は、ステルス性をというものを
力いっぱい殺していた。被弾面積も大きく、砲撃の的にしか見えなかった。
加えてあちこちに可動部分が見受けられた。それはむしろ人間の「関節」と呼んだ方が
適切な代物であり、構造上の弱点を少なくとも11個は持っていた。
更に、最悪なのがその「手」だった。それはたった今振り下ろした金属塊――馬鹿の
ように巨大なサーベル――を「握って」いたのである。
784 :
シリアス:2006/08/27(日) 02:57:30 ID:???
実に無駄だらけの物体だ。少なくともそれが兵器として運用されるものである以上、
それは至るところに設計思想から始まる欠陥を抱えていた。
しかし、その無駄だらけの物体が、こんなにも脅威的に見えるのは何故だろうか。
「走れっつってんだろ! 早く行け!」
ガガガガガ、とサブマシンガンの銃弾を撒き散らしながらシャニが叫んだ。
どうしてそんなところに牽制を、と思ってステラが顔を向けると、木々の間から例の
国籍不定の集団が突撃してくるのが見えた。テロリスト。
もう一度、ステラは眼前の無駄の塊を見上げた。塊は地面にめり込んだサーベルを
引き抜こうと、両手でその柄を握ったところだった。
ようやくステラは事態を正しく認識した。
目の前にあるのは、モビルスーツ・ジンに他ならなかった。
「――ひっ」
喉が勝手に変な音を出す。
無駄だらけであろうとなかろうと、目の前の鉄細工が脅威に見えるのは当たり前だ。
何故なら事実としてモビルスーツとは現在この世で
最も確実に任務を果たす兵器であり、そしてその任務とは、
(あ、無理……ころされる)
この自分の抹殺に他ならないからだ。
ジンがサーベルを引き抜いた瞬間、ステラの緊張は恐怖になって爆発した。
「あ……ああああああああ! あああっ! いやあああああああ!!」
滅茶苦茶な叫び声を上げて、ステラはもつれる足で駆け出した。
785 :
シリアス:2006/08/27(日) 03:00:21 ID:???
背後のテロリストが、散発的な銃撃を放ってくる。狙いをつけずとも当たりそうな
距離だが、木が邪魔をしているのか着弾の音は遠い。
ふとすぐ側で、ちっ、という舌打ちが聞こえた。シャニがいつの間にか併走していた。
「嘘ばっか! この装備でどこがテロリストだって……!?」
言うなりステラの背中に腕を回すと、こちらを半ば抱えるようにして加速する。
人間に出せる速度ではなかったし、エクステンデッドに出せる速度でもなかった。
勢いに押されて、ステラはほとんど宙を踏むように疾走した。
どん、どん、と1秒ごとに地鳴りを響かせ、ジンが不気味に追ってくる。
(い、嫌――やだ、やだ、来ないで、こっち来ないでよ!)
肩越しに振り返った先に、装甲に覆われた巨大な「足」を見つけ、
ステラは泣きたいような気分になった。あの冗談のようなサイズは、何なのだ。
そう思ったのも束の間、ジンが走りながらサーベルを振り上げた。
咄嗟に、ステラは傍らのシャニの胴に飛びついた。
「シャニ避けてぇ!!」
「!?」
たまらず横転するシャニとステラの頭上を、暴風を撒き散らしてジンがなぎ払う。
ステラは必死でシャニにしがみ付いたまま、ごろごろと地面を転がり、そのまま側に
あった樹木に激突して停止した。
ステラは即座に起き上がろうとし――
――ガガガガガガガガガガガ!!
「ぐっ……あああ!?」
銃声と共に、突然ステラの頬と左肩がかっと熱くなった。
思わず肩を手で押さえて前のめりに倒れると、途端に熱さは痛みに変わる。
痛い。撃たれたのだろうか。反射的に悲鳴をかみ殺す。
786 :
シリアス:2006/08/27(日) 03:01:56 ID:???
「――!」
シャニが何事か、言葉にならない声を発する。
彼は片手でサブマシンガンを構えると、大きく腕を振って弾丸をばら撒いた。
そのまま残った手でステラを抱き起こし、肩を貸しながらまた走り出そうとする。
だが、それはいささか性急な動作だった。
「あっ!」
踏みしめようとした地面が滑り、がくんとステラの膝が落ちる。
右腕がシャニの肩からずり落ち、胸からステラは地面に倒れた。一瞬息が詰まる。
目を見張って振り返るシャニの顔は、焦燥に引きつって少し歪んでいた。
そして更に、駄目押しの追い討ちがくる。
ぼと、ともっさりした音がして、ステラの鼻先に何かが落ちてきた。
濃いカーキ色をした、女の握り拳くらいの球体である。表面にはくっきりと凹凸が
刻まれており、ちょうど“パイナップルにそっくり”だった。
(……手榴弾(ハンドグレネード)!)
ステラは悲鳴を上げようとしたが、そんな暇はなかった。
シャニが、何か叫びながらパイナップルもどきを蹴り飛ばした。
そうして、倒れ込むようにステラの上に覆いかぶさってくる。
炸裂音と共に閃光が瞬き、逆行で彼の表情は見えなかった。
彼女の意識はそこで断絶した。
続く。
シリアスさん乙
戦闘の状況がありありと伝わって来るようだ
シャニとステラ…大丈夫かな
シリアスさん乙です!!
ドキドキしながら読ませて頂きました…シャニカコイイ
789 :
クロト:2006/08/29(火) 23:01:06 ID:???
てりゃああああぁ!
浮・上!!!
age
保守
792 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 10:27:11 ID:Btp9uebO
保守
スレタイ通りに
1.アーモリーワン、強奪前、市街地にて。
ステラ「あはは…」
アウル「何やってんの?あれ」
スティング「浮かれてる馬鹿のふりだろ。お前も馬鹿をやれよ。馬鹿をな」
クロト「すっげー!おい、コーディネーター用の弾幕ゲーだぜ!」
オルガ「あ、あのコーディネーターの小説…地球では絶版になったやつ!すっげーじゃんか!」
シャニ「こ、これは伝説のコーディネーターのバンドのCD……じーーーーーーー」
アウル「あ、あれは…?」
スティング「ば、馬鹿のふりだ…きっと…」
クロト「こらスティング!俺に語らせろ!」
スティング「他人のふり他人のふり……」
ネオ「………こいつは俺のミスかな…っていうかむしろラボのミスだろ……人選おかしすぎ…」
2.ユニウス7にて
アウル「お前らのせーかよ!こいつが動き出したのはー!!」
クロト「駄目だよ!こいつが落ちると綺麗なんだから!」
スティング「いや、落としちゃ駄目なんだからな…」
オルガ「すげぇじゃんか!あはははは!」
スティング「だから落としちゃ…」
シャニ「何か、前よりいっぱい壊れそうだね」
スティング「ごめんなさい、言うこと聞いてください…」
3.ディオキア、ミーアライブ後
ステラ「………(海……)」
アウル「なんかたのしそーじゃん」
オルガ「あんなんより読書のほうが有意義だぜ」
クロト「ちっ。大音量でやりやがって。BGMが聞こえねーだろ。バーカ」
シャニ「………俺、ファンになっちゃったかも。プラントに住もうかな…」
4馬鹿「えええええええええ!!!!???」
シャニまてぇ!w
シャニは何となく、ミーアとラクス 聞き分けられそうだよな
>>795 ミーアのライブ映像を見て……
シャニ「・・・」
スティング「シャニ、どうした? ボーっとして」
クロト「ラクス・クラインに見とれてるんじゃないの?」
シャニ「・・・声が違う」
アウル「え? そう?」
オルガ「別に前と変わっちゃいねぇと思うが…」
シャニ「似てるけど、別人」
ステラ「ん〜…。ステラには、わからない」
シャニ「・・・。ちょっと行ってくる」
シャニ、走り出す
オルガ「おい、何しに行くんってんだよ!」
シャニ「本物探し」
オルガ「・・・と言って、シャニがフォビドゥンで出ていってから相当な日数が経ったわけだが……」
アウル「もう1ヶ月以上は経ったね」
スティング「今はザフトも俺達よりもオーブと戦争してるしな。アイツは今どこで何やってんだか……」
スイッチの入っていたテレビから、カガリの声明が流れる。
カガリ『今日私は全世界のメディアを通じ・・・』
クロト「大変だよね、ここも。前は僕達に、今回はザフトに攻められてるんだから」
スティング「セイランの失態の尻拭いやら何やらで、この代表さんも大変だな」
カガリ『・・・一個人として確かに魅力を感じざるを得ません。ですがそれが―――』
画面が乱れてミーアが現れる
ミーア『わたくしはラクス・クラインです』
ステラ「あ」
アウル「シャニはこれが偽物だと思ってるんでしょ? 確かに衣装とかは派手にはなってるけどさぁ」
オルガ「その他は別に何も違和感ないけどな」
ミーア『―――不要で邪悪なものです。わたくし達はそれを―――』
画面が再び乱れる。
ステラ「また?」
クロト「今度は何だろ」
シャニ『ソイツ、偽物だから』
5馬鹿「!!!!!!!!」
画面に移ったのはカガリの隣に立つシャニとラクス。
シャニ『こっちが本物。わかる?』
ラクス『わたくしはラクス・クラインですわ』
スティング「な、何故シャニがオーブに……!?」
ステラ「シャニ、本物、見つけたんだ」
アウル「そういう問題じゃないでしょ」
オルガ「オ、オーブに連絡とれ! 「スミマセン、今テレビに映ってるワカメはウチのなんです」って謝罪とワカメの返却を要求しろ! 今すぐにだ!」
ちょwシャニwww執念でラクス探し出したのか!!
アウル「ステラ、お前は左」
ステラ「わかった…」
オルガ「俺は?」
クロト「僕は?」
シャニ「俺は?」
スティング「………」
アウル「あー、えー、前、後ろ、下!!」
ステラ「6人そろって!!」
6馬鹿「ファンペン(ファントムペイン)ジャー!!」
スティング「じゃねぇ!!」
デュランダル「…リークする先を間違えたかな…」
そういえば昔映画を皆で見ているネタでシャニはハリポタの杖とかも
捜しに行ってたな。あれもこんな感じで見つけたのだろうかw
800 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 00:22:41 ID:bw2iQdqG
見つけたに違いない
シャニは執念の子だな
怨念ぽい
保守
保守
805 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 23:41:07 ID:MSVSmNpq
ほす
そろっと蒼星書きます
wktk
808 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/17(日) 21:16:56 ID:QwQ0LCOp
ほしゅあげ
保守っとこう
810 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:02:05 ID:???
一般的には誤解されがちだが、
手榴弾は本来、炸薬の爆発によって標的を殺傷する訳ではない。
『……か?』
というのは、これは元々、爆発の際に方々へ四散する金属片によって、
目標を「切り裂く」兵器なのである。
有効範囲は環境にもよるが、大抵は周囲およそ15メートル。
『分からん。ぎりぎりで蹴飛ばしたように見えた』
レバーを引き抜いてから爆発するまでが数秒しかないことを考えると、
効果範囲外へ逃げるのはなかなか難しい。
しかし、実はこの兵器には「抜け穴」が存在する。
『男の方は? あいつが銃を持ってただろう』
『さて……ああ、小さい方は生きてる。気絶してるみたいだ』
これの炸裂範囲は真上から見ると円形をしているが、水平に眺めると扇状をしている――
つまり、地面ぎりぎりのところで身を伏せていれば、意外と避けてしまえるのだ。
ゆえにステラも、もし手榴弾による攻撃を受けた場合、
必ず3メートル以上離れてから地面に這いつくばれ、と教わっていた。
『肩の傷は……さっき俺が撃ったやつか。ふうん、泣かせるねえ、こいつも』
『おい、止せ。まだ生きてたらどうする』
そう、“必ず、3メートル以上離れてから”、である。
『なに、この状態じゃどうしようもあるまい』
――誰かが話している声がする。
ざくざくと不規則に草を踏み分ける音が聞こえる。4人、いや5人ほどいる。
そのうち1人は足を引きずっており、手傷を負っているのが分かる。
『ふん……手こずらせやがって。こいつら本当にナチュラルか?』
そのびっこを引いている1人が、そう呟きながらステラの側に身をかがめた。
811 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:04:03 ID:???
先程から彼らが使っているのはどこのものとも知れない外国語なのだが、
何故だかステラには理解できた。どこで聞いたものかは覚えていない。
『そりゃそうだろ。オーブじゃあるまいし』
『馬鹿馬鹿しい。そうやっていつまでもこだわってるから』
忌々しそうに吐き捨て、手傷の男が再び腰を上げる。
彼はやりづらそうに数歩進むと、じゃり、と恐らく何かを踏みつけた。
『こんなことになるのさ。世話ねえよ』
『止せと言ってる、チャニス』
リーダー格らしき1人が、咎めるような口調で言った。チャニスと呼ばれた男が、
ふん、と不満そうに鼻を鳴らす。傷を受けて気が立っているのだろう。
『まあまあ、いいじゃないか、何とかなったんだから。
そう苛々しなさんな、チャニス。隊長も』
そんなふうに苦笑しながら、1人が立ち込めかけた険悪な空気を打ち払う。
言い方がスティングに似ている、とステラは思った。彼はいつもこんなふうに仲裁する。
そう思った途端、ステラはぴくりと指先が不随意に痙攣するのを感じた。
『……そうだな。時間も惜しい。各自、速やかにこの場を処理せよ。
通信機の類はあれば潰せ。偵察かも知れん』
急速に意識が浮上する。
『了解』
4人の声が唱和し、次いで誰かがステラの肩に手をかけた。
そのまま仰向けに転がされる。すると、うわ、と驚いたように誰かが呻いた。
『おいおい、勘弁してくれ、子供じゃないか』
『何だって?』
虚をつかれた様子で、「隊長」らしき者が呻いた男を問いただす。
812 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:05:49 ID:???
頭の近くに居る男が、両手でステラの頬を挟み込んで、無理矢理ぐりぐりと首を回す。
ステラの顔を確認しようとしているらしい。夢うつつにステラは眉を寄せた。
『子供だよ、女の子。赤道連合は少年兵を使ってるのか?』
『そんな筈は……ちょっと、どうします、隊長。捕虜にしますか?』
困惑したような空気が、男達の間に広がりつつあった。予想外の出来事に
戸惑ったような、どこか怖気づいたような物腰だ。
『いや、捕虜を取るような余裕はないぞ……本当に子供なのか?』
「隊長」の口調にもためらいが混じる。
何を躊躇しているのだろう、とステラは顔を横に倒されたまま、薄く目を開けた。
男達のものらしき電灯の光に照らされ、ぼんやりと何かの陰影が浮き上がる。
『本当ですよ。可哀相に、だからこんなに小さかったんだ』
『待てよ、お前ら、変な気を起こしたんじゃないだろうな。そいつは敵だぞ』
とんでもない、というような「チャニス」の声。
不鮮明な視界の中に、その「チャニス」のものらしき、大きく血のしみが広がった
ズボンが立っているのが見える。ズボンは、どん、と傍らのものを蹴飛ばした。
『こいつに何人やられたと思ってる? 子供だから何だ。関係あるか』
喉が引き攣れるような、攻撃的なトーンだった。
男達が沈黙する。場の緊張を反映してか、ゆらゆらと不安定に揺れる電灯の中で、
ステラはじっと目の前にある影に目を凝らした。
「――」
そしてすぐに理解した。
今まで「チャニス」が踏みつけ、蹴り飛ばしていたものが何だったのかを。
(あ……)
ステラは声が出なかった。
813 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:07:36 ID:???
うつ伏せに倒れた背中は、いつ背嚢を落としたのか、衣服が破れてあちこち地肌が
露出していた。そして露になった部分からは、ぱっくり裂傷が走って血が流れている。
肩の周辺が特に酷い。手足も所々に直線的な傷が入っていて、そこからも出血している。
(あああああああああああ……)
思考の言語化が困難になり、頭の中がその音で埋め尽くされる。
ステラは恐怖した。歯の根が合わなくなる。四肢の先が瘧のように震えだす。
シャニ、とステラは唇だけ戦慄かせて呼びかけた。返事などない。
全身を脱力させた彼は、完全に意識を喪失している。
ちっ、と「チャニス」が腹立たしげに舌打ちした。
『……ええい、これのどこが可哀相な子供だ! 見ろ、敵の顔をしているだろうが!』
言うなり彼は足元に手をやると、乱雑にシャニの長い前髪を鷲づかみにした。
そのまま勢いよく腕を引き、仲間に持ち上げた頭を見せようとする。
実は存在したらしいシャニの左目の、閉じた瞼のふちをつっと一筋血が流れ、
ステラは総身の肌があわ立つのを感じた。
「――おまえェエ!」
腰からナイフを抜き放ち、ステラは腹筋だけで飛び起きた。
呆気に取られて固まっている「チャニス」に突進し、勢いを乗せた刀身をその腹に
叩き込む。苦痛の絶叫。どさりと再びシャニの身体が地面に沈む。
刃を引き抜きながら振り返り、ステラは敵の陣容の見た。
右手に2人。正面に1人。左手に早くもライフルを構えかけたものが1人。
「うわあああああ!」
ステラは迷わず左に踏み込んだ。
二足で距離を詰め、水平に伸びた銃身を左脇で挟み込み、腕を巻きつける。
ナイフの柄で相手の親指を殴り、力が緩んだ隙にステラはそのまま銃をもぎ取った。
(構えて撃ってたら間に合わない……!)
814 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:09:06 ID:???
今度は正面の1人が発砲寸前であることに気付き、ステラは銃身を握ったまま
その男に突っ込んだ。細長いライフルを振り上げ、相手の頭に打ち下ろす。
がつんという音。男が倒れる。
銃身の状態を確認している暇はない。ステラはチアリーディングのように掌で
くるりとライフルを回すと、両腕で構えて引き金を引いた。
先程右手側に立っていた2人が、硬直して何もできないまま連なって倒れた。
中腰のまま、ステラは最後の1人に半身で向き直った。
ひたりと銃口を突きつけると、慌てたように男が両手を掲げる。
『ま、待ってくれ、俺はお前を殺すつもりは――』
知ったことではない。
(うるさい、お前は、敵だ!)
たんたんたん、と存外軽い銃声と共に、最後の1人にも銃弾が食い込む。
その男が転倒するのも確認せず、ステラはシャニの側に駆け寄った。
「シャニ……!」
彼の傍らに膝をつき、縋るように手を伸ばしかけて、咄嗟に思いとどまる。
裂傷は至るところにあった。抱き起こしたいのに、どこを持って良いか分からない。
止血をしなければならない。何か巻くものが欲しい。清潔な布が。
いや、それより早くこの場を離れた方が良いのだろうか?
「シャニ、シャニ……起きて、逃げなきゃ、シャニ!」
唯一目立った外傷のない彼の頬を叩いて言うが、それが無理な注文であることは
分かっていた。この深手では覚醒しても歩けまい。
(連れてってあげなきゃ――)
そうステラが思った時、すぐ近くで何かスピーカーが発する雑音がした。
815 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:10:51 ID:???
『――隊長、隊長? どうしたんです、何があったんですか?』
はっとしてステラが振り向くと、先程倒した男の側に、随分アナクロなトランシーバー
らしきものが転がっていて、ちかちかと光を点滅させていた。
(しまった、まだモビルスーツが!)
忘れていた。要するにこの男達は随伴歩兵なのだ。本尊がまだ控えている。
ステラは急いで転がったままの電灯を消すと、トランシーバーを明後日の方向に投げた。
『ほ、ほら、見ろ……これのどこか、可哀相な、こ、ど、も……』
途端に舞い戻ってきた暗がりに、誰かの断末魔が消え入っていく。
ステラが目が慣れるのを待っていると、やや遠くでジンが動き出したのが聞こえた。
(落ち着け……落ち着け。怖くない、怖くない、怖くない……)
胸に拳を当て、ステラは大きく肩を上下させて深呼吸した。
倒れている男達の横にひざまずく。全員がバックパックを背負っていることを確認すると、
ステラはその中を探り始めた。そして、探りながら自問した。
何をする? 何をすればいい?
自答する。
(ジンの、足止めを、しないと)
破壊は無理だ。ならばせめて安全圏に逃走するまでの時間を稼がなくてはならない。
ステラは必死に考えを巡らす。ふと、男のバックパックから手榴弾が転げ出た。
一つ二つではない。別の男の背嚢を開けると、そこにもあった。
(こいつも持ってる。こいつも。いっぱいある)
ステラは手榴弾を握り締めて凝視した。
ふと、瞼の裏にブドウの房の映像が浮かぶ。
(――そうだ。あいつだって、人の形をしてるんだから)
ステラは先程見咎めた、ジンの「構造上の弱点」を脳裏に思い描いた。
816 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:12:40 ID:???
地鳴りが近付いてきていた。仲間を探しているらしく、鈍重な歩みではあったが。
迷っている暇はもうなかった。ステラは手当たり次第に手榴弾をかき集めると、
それを両手で抱えて手近の木の陰に身を隠した。
(確か、パックの中に……あった!)
自分の背嚢をひっくり返し、目当ての物を見つけ出す。
金属製のワイヤー。それが2本。ステラは1本でピンを、もう1本で手榴弾本体を
全て繋ぎ合わせると、木陰からジンの方をうかがった。
(遠すぎる……そっちじゃない!)
舌打ちしながらステラはジンを罵った。
草陰に紛れつつ、ジンの側面へ回り込む。ジンはゆっくりとだが、確実にシャニの方
――もとい、男達が倒れている方へ近付いていく。
(!)
不意に、かっと目の前が明るくなった。
ジンが照明を点けたのだ。スポットライトのような明かりが、うろうろと
手探りするように地面をさ迷う。
ステラは絶叫して逃げ出したくなる衝動に、歯を食いしばって耐えた。
(あと少し)
まだ早い。まだ遠い。
不規則に蠢いていたライトの動きが、ふと止まる。ステラはワイヤーを握り締めた。
円形に照らされた光の中に、倒れている男の足先が浮き上がる。
(あと少し――)
ジンが、それをよく見ようとしたのか、片足を踏み出して身をかがめた。
817 :
シリアス:2006/09/20(水) 11:14:24 ID:???
「……あああっ!」
ステラは木陰から飛び出した。ピンごと巻いたワイヤーを引き抜く。
一瞬、ジンのカメラアイがこちらを向いたように見えたが、定かではない。
ステラは野球のピッチャーのように腕を引くと、渾身の力で手榴弾の塊を投擲した。
狙い違わず――
(当たれ!)
投擲物は、ジンが踏み出した膝関節に吸い込まれた。
閃光が弾ける。
金属同士が滅茶苦茶にぶつかり合う、筆舌に尽くし難い轟音が続く。
ジンの巨体ががくんと揺らぎ、膝がおかしな方向へ湾曲する。
体勢を崩し、ジンはそのまま横倒しになった。
「くっ」
粉塵が巻き起こり、ステラは腕で顔を覆った。
人の形をしている以上、骨格の弱点は人のそれに準ずる。
ジンは自分の体重で、それが圧し掛かった膝を破砕させたのだ。
しばし虚脱して、ステラは肩で荒い呼吸を繰り返した。
だが、すぐにはっとなって顔を上げる。
「……シャニ!」
ステラはシャニの元へ駆け戻った。
ジンを横転させたところで、時間稼ぎに過ぎない。
恐らく今の音が他の敵にも聞こえている。すぐに仲間が集まってくる。
一刻も早くこの場から脱出しなければならなかった。
続く。
ところでそろそろ次スレの季節でしょうか。容量が…
おんもしれぇー!
シリアス作者さんGJ!!
フレイ「今日は気分を変えて、柑橘系の香水でもつけてみようかしら?・・・フフ。みんな、気づくかしら?」
常識コンビの場合
スティング「・・・ん? この匂い、フレイ、お前か?」
フレイ「あら、やっぱりわかる?」
オルガ「そんだけ匂いさせてりゃあな。」
スティング「柑橘系、ってヤツか? 詳しくは知らないが」
フレイ「そ。オレンジのいい香りでしょ?」
オルガ「まぁな。けどよ、オマエのイメージとは合わねえ気がするけどな」
スティング「確かに。フレイはもっと鼻につくような匂いをプンプンと振りまいてそうだ。」
フレイ「どういう意味よ、それ!!」
不思議コンビの場合
ステラ「フレイからみかんの匂いがする〜」
フレイ「きゃぁっ!ちょっと、ステラ。急に抱きつかないでよ…」
ステラ「ん〜、いい匂い〜。ステラ、みかん、好き!」
シャニ「・・・」
フレイ「・・・」
フレイ、シャニに一歩近づく
シャニ「・・・」
シャニ、フレイから一歩離れる
フレイ「・・・」
フレイ、また近づく
シャニ「・・・やめろよ」
フレイ「わかったわよ。アンタはこの匂い、嫌い?」
シャニ「あんま好きじゃない」
ステラ「えー! いい匂いだよ、みかん」
フレイ「ステラ、オレンジって言って」
シャニ「目にしみる・・・ような気がする」
フレイ「みかんの皮から出る汁じゃないんだから…。って、アンタも「みかん」っていう認識なのね…」
子供コンビの場合
アウル「あれ? 何か匂いしない?」
クロト「するね。どっかで嗅いだことは歩きがするけど」
フレイ「ふふ、気づいた?」
クロト「フレイからしてたんだ」
アウル「でも何の匂いだっけ? つい最近嗅いだ気がするんだけど…」
フレイ(そういえば一昨日みんなでみかんを食べたわね)
クロト「あ、わかった!」
アウル「僕も思い出した!」
フレイ(きっとこの2人も「みかん」の認識なのね…)
ク・ア「トイレの匂い!」
フレイ「ふ…」
クロト「ついさっき嗅いだよね!」
アウル「キレイなトイレの匂いだよね」
フレイ「ふざけんじゃないわよ!」
アウル「・・・てな感じで、いきなりビンタ喰らったんだけど!」
クロト「激・痛!」
オルガ「当然だろ。アイツ、みんなに感想とか聞いてたからな。何だかんだで結構自慢の一品だったんじゃねぇの?」
シャニ「何だよ、トイレって…」
アウル「何ってそのままの意味だけど…」
クロト「この艦でもするじゃん」
スティング「ああ、芳香剤のことか」
ア・ク「ほーこーざい?」
スティング「簡単に言えば、トイレ自体がいい匂いを出してるんじゃないんだよ。その芳香剤がトイレの嫌な匂いを吸って、代わりにいい匂いを出してるんだ」
クロト「衝・撃!」
スティング「で、今フレイはその匂いと同じ香水つけてるんだよ。柑橘系のな」
アウル「知らなかった…」
ステラ「フレイ、怒ってたよ? 謝った方が、いいと思うよ…」
ア・ク「謝ってくるー!!」
フレイ「何よ、トイレって! ったく…」
ア・ク「おーい!フレーイ!」
フレイ「・・・何よ」
アウル「さっきの事、謝ろうと思ってさ!」
フレイ「別にいいわよ。どうせアタシはトイレ女よ」
クロト「・・・。いや、聞いたんだよ。スティング達から。」
アウル「僕達、ちょっと勘違いしててたさ。トイレの匂いじゃなくて、トイレみたいな匂いってワケで…」
フレイ「結局トイレじゃない」
クロト「いやいや、そうじゃなくて。つまり、今フレイはアレつけてるんでしょ?」
フレイ「アレ?」
アウル「えーと、何だっけ?」
クロト「アレだよ、アレ。ほら?」
フレイ「・・・」
ア・ク「思い出した!」
ア・ク「暴行罪!」
フレイ「勝手にアタシに前科つけてんじゃないわよ!!」
ア・ク「痛ぇ!」
GJ!!!
オチワロタwww
GJ!
子供コンビの子供っぷりに和ましていただきましたw
シリアス氏乙です!
緊張しながら読ませてもらいました。
マジで応援してます
>>819-
>>820 みかんのにおいワロタw
和みましたww
アウルとクロトは本気で言っているから困るw
まだみかんと言ってくれるステラシャニのほうがいいねぇ
>どうせ私はトイレ女よ
フレイwww
連ザフ2をプレイ中「アウル」が思い切り「アナル」と読めたのは俺だけでいい。
保守
って、容量がマジでやべぇな…
これ、短いの一本やっても埋まってしまう…
で、無理だったから悪い↓ヨロ
>>829 乙。
埋めの意味もこめて
6馬鹿がオンラインゲームのキャラだったら。
スティング「今日こそあのレアモンスターの首、もらおうぜ」
アウル「僕は別にいらないけど」
(天の声)「あー。君達。他の人が攻撃しているモンスターに攻撃してはいけません。わかってるね」
シャニ「それ以外はいくらやってもいいんだろ?」
クロト「ですね」
アウル「モンスター発見!ステラ。お前は左」
ステラ「わかった…」
スティング「ステラー!どこまで行く!回復が追いつかんだろ!」
オルガ「オラオラオラァ!!!」
クロト「邪魔すんなオルガ!僕の獲物だぞ」
スティング「協力しあえ。それからクロト。つ『回復魔法』」
オルガ「ん?ちっ!もうMPがねぇ…この馬鹿魔法!!」
クロト「お前はドカドカ撃ちすぎなんだよバーカ!……うわっ!!」
オルガ「へっ。馬鹿はテメーだろ。突っ込みすぎなんだよ。いいから回復するために待機するぞ」
シャニ「♪♪」
アウル「爆音で聞くなよ。休憩になんねーじゃんか。で?なんか向こうに強そうなのいるけど。
あんなん予定にないぜ」
スティング「どうも聞いた奴の情報では不十分だったみたいだな」
アウル「何やってんだよ。ボケ!マジ使えねー。闘っちゃう?」
シャニ「戦闘?」
ステラ「………」
オルガ「前に出すぎだ!」
ステラ「だって…あいつ…」
アウル「じゃあ、お前はここで死ぬんだな」
ステラ「!!!!!」
スティング「アウル!」
ステラ「…死ぬのは嫌。死ぬのは嫌。死ぬのは……嫌ぁぁぁ!」
クロト「ちょ。相手がちげーよ!こっちくんな!」
ステラ「(゚д゚)」
シャニ「チャットでこっちみんな!」
オルガ「何だかんだで目的の奴は倒せたか…」
スティング「少しはレアアイテムも入ったしな。街で何か買えるかもしれんな」
シャニ「………」 クロト「………」
ステラ「………」 アウル「………」
オルガ「………」
スティング「…言っておくが。武器、防具、戦闘アイテム以外は買うの、禁止な」
5馬鹿「!!!!!!!」