レイとステラって…もしかして兄妹なんじゃ…
戦争のない平和で暖かい世界に生きる幼い兄妹と周囲の人々の物語
初代スレ1
もしかして兄妹なんじゃ・・・・。
勝手な憶測ですが、ステラは地球軍でありながらザフトのベルトを着用してたり
肩のマークを切り取っていたり、ザフトと何らかの繋がりを臭わせている上に、
今回、新OPでステラだった位置が何故か関係ない筈のレイに替わってます。
前作では、レイ役の関俊彦さんがフレイの父親演じてましたが、特に何を語られるでもなく放送は終了。
今回、その解説を期待しても良いのかな・・・?とか。・・・無理ですかね。
24話辺りからレイとラボの関連性も見えてきてますし、二人とも金髪、
ネオとステラ・議長とレイの関係もなんか似てる気がしま鮮花。
お2。
スレ建て乙、記念age
それじゃ俺も記念age
復活キター
即死阻止
オレも!
今度こそがんがれ!
職人さん来るまでほっしゅ&雑談でも?
これからだと…ハロウィンネタがシーズンですかな?
「レイ」で検索かけてたら偶然発見。
復活してたんだ・・・
最終回がアレなだけに涙出るほど嬉しい。
今度のスレでも保守がてらネタ投稿させてください・・・
从(*゚∀゚ノ< ステラも…「そくしそし」する……うぇーい
職人様降臨祈願保守上げ
ぶっちゃけ記憶の書き替えとか改造人間の技術はザフトよりも
ブルコスの方が進んでた。
寿命を延ばす為に地球のブルコス系の病院に入ったステラが
ファントムペインとして強制連行されたなんて事かな。
↑誤爆?
今日は雨ふりなので、ムネオがアカツキでようちえんに迎えにきてくれた。
ステラは「うぇーいwwwむねおーきたーww」って大きなこえではしゃいでる。
メイリンとミーアはまどぎわで、運動場のアカツキとぼくをちらちら見ながら何かひそひそしゃべっている。
タリア先生はそっぽを向いているけど、あれはぜったいに笑っている。
「ああああっ!!!!町中に金ピカのMSが!!!!」
アーサー先生、おねがいだから大きなこえを出さないで。
仮面のムネオがアカツキからおりてきて、ぼくたちのきょうしつに向かって手をぶんぶんふっている。
ムネオなんかだいっきらいだ。
携帯からだから改行変かもorz
職人様キター――(゚∀゚)―――☆
レイカワイスw
16 :
晩酌:1:2005/10/05(水) 23:43:43 ID:???
ラウ「さて、レイもステラも寝ついたことだし、ムネオの奴はどうせ自分の所業で
残業なのだろう。まったく、連絡もよこさないとは仕方のない奴だ(秘蔵の高級
赤ワインをラウ専用ワインセラーから出す)」
ラウ「この平和な日々がいつ終わるとも限らんな・・・(ワインを注ぐ)」
ムネオ「おっ、うまそうな酒じゃねーか」
ラウ「!・・・貴様、帰ったのなら一言ぐらい何か言え」
ムネオ「まあまあ。どうせステラ達寝てるんだろ?起こしちゃかわいそうじゃないか」
ラウ「それはそうだが・・・って何の断りもなしに私のワインを飲むな!」
ムネオ「ん〜、なかなかうまいぞ、これ」
ラウ「当たり前だ!!貴様に飲ませるなどもったいないくらいだ」
ムネオ「俺的にはビールのほうが好きなんだけどな〜」
ラウ「冷蔵庫の上の棚に缶ビールが入ってるから勝手に飲め」
ムネオ「サンキュー☆」
子ども部屋から物音。
レイ「ん・・・?ムネオ、おかえり・・・」
ステラ「うぇ〜?おかえり〜」
ムネオ「お、悪ぃ、起こしちゃったな」
ラウ「貴様が騒がしいからだ」
レイ「ラウ、何飲んでるの?ぼくも飲んでもいい?」
ラウ「おまえ達にはまだ早いものだ。寝付けないなら、ホットミルクを用意するがね」
レイ「ありがとう・・・ラウ」
ラウ「じゃあステラの分も用意してくるから、ムネオの相手でもしていなさい」
レイ「はーい」
ステラ「あかいの・・・ジュース?」
17 :
晩酌:2:2005/10/05(水) 23:44:37 ID:???
ムネオ「へえ、じゃあ今度幼稚園で遠足があるんだな?」
レイ「うん。ね、ステラ!・・・・・・ステラ?」
ステラ「うぇ〜い・・・ひっく・・・」
レイ「ステラ?顔赤いよ?」
ムネオ「やべっ、ステラの奴、ここのワイン飲んだのか!?」
ラウ「何?ムネオ、これは貴様の監督不行き届きだぞ」
ステラ「ムネオ〜レイ〜ぐるぐる〜〜」
レイ「ねえラウどうしよう・・・」
ラウ「大丈夫だ。おまえまで泣くことはない。飲ませたのはムネオだ。
レイのせいじゃない」
ムネオ「ちょっ・・・俺は別にわざと飲ませたわけじゃないぞ!」
ステラ「のまのまうぇい♪」
ムネオ「誰だ!こんな歌教えたのは!」
レイ「えっと、ハイネさんとミーアちゃんが歌ってたのをまねしてるんだとおもう」
ムネオ「いや、だからどうってわけじゃないんだけど・・・」
ステラ「あ〜ラウもぐるぐる〜・・・うぇーい(パタッ)」
レイ「ステラ?ステラ!!」
ラウ「ステラは寝てるだけだ。このままベッドまで私が運んでいこう」
レイ「ムネオのばかー!!(ムネオを叩く)」
ムネオ「おいおい・・・」
ラウ「そうだな。ムネオは馬鹿だ。小さい子の手の届くところに酒を置いておく方が
悪い」
ムネオ「うっ・・・」
ラウ「貴様のビールはお預けだ。ステラの分のホットミルクをレイと飲んでいろ」
ムネオ「そんな〜!仕事の後の一杯って重要だと思うんだけどなー」
ラウ「やかましい。さっき私のワインを飲んだだろうが!レイも飲んだら早く
寝た方がいいぞ。馬鹿に付き合う必要はない」
レイ「はい」
ムネオ「・・・」
>>16-17 乙!
のまのまステラカワイスv
相変わらずムネオがヘタレで和んだ_| ̄|○ノシ
GJ!
このスレ癒される……
復活キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
>>1乙!
>>16-17 職人さん乙!
ホットミルク飲むムネオ想像したらワロスw
のまのまステラテラカワイスwww
保守!
職人様GJ!ムネオカワイスwwwww
23 :
16:2005/10/07(金) 22:09:34 ID:???
のまネコ問題があったから微妙なのかと思ったけど
そうでもなさそうで良かったです・・・>のまのまステラ
このまま過疎るのも何なんで、以前続きを書きそこねたやつを
保守がてら今度落としても良いですか?
早く以前の職人様が戻ってくる事を願いつつ・・・
ほ
あげ
早く職人さんが帰ってこないかな〜
>>23 楽しみにしています!
28 :
23:2005/10/09(日) 23:03:50 ID:???
はじめてのおつかい
きょうは、ステラとおつかいに行くことになった。
おつかいは初めてだから、ドキドキする。
サイフとメモをなくさないようにしなくちゃ。
さっき、うしろからキュピーンって感じた。もしかしたら、ラウかムネオがうしろの
ほうにいるのかもしれない。でも、ラウやムネオに頼ってばかりいてはだめだと思う。
ちゃんと二人だけでおつかいをするんだ。
今日行くのは、何度か行ったことのあるスーパーだ。ラウが書いてくれた地図を頼り
にぼくたちは歩いていった。
とちゅうでステラがねこやハトをおいかけたり、ぼくも曲がる角をまちがえたりしち
ゃったけど、なんとかたどりつくことができた。
スーパーのとなりにはパチンコやさんがある。きょうは、「りにゅーある・おーぷん」
らしい。どういう意味だろう?
そこでは、うさぎさんやねこさんがふうせんを配っていた。ぼくはパチンコをしにき
たわけじゃないから、まっすぐスーパーに行こうとした。でも、ステラは「ふうせん
〜」と言いながらうさぎさんたちのほうへ行ってしまった。はやく連れもどさない
と・・・。
ぼくが追いつくと、ステラはすでにふうせんをもらっていて、とってもうれしそうだ
った。
ねこさんがぼくにもふうせんをくれたので、もらうことにした。パチンコをしないの
にもらってしまうのはちょっと悪い気がするけど、ぼくは気にしないことにした。
以前同じタイトルで投下したんですが、前スレのどこだったか忘れたせいで
アンカーうてないorz
29 :
23:2005/10/09(日) 23:05:54 ID:???
メモに書かれているのは、豚肉、たまねぎ、じゃがいも、にんじんだ。
メモをもらったとき、ラウに何をつくるのか聞いたら、カレーだって言っていた。カ
レーはぼくもステラも大好きだ。
そういえば、ムネオはこないだ大盛りのカレーを5杯も食べてラウに「食べすぎだ」
って怒られてた気がする。
肉のコーナーでカレー用の肉をさがしてると、ステラが「ステラ、これがいい!」と
何かを持ってきた。
よく見ると、どうみてもステーキ用のぶあつい牛肉だった。「これはちがうと思うよ」
と言っても、ステラは「おっきいの、これにするの〜」ときかない。
とりあえず、肉にはかわりないので、この肉にする事にした。
(食品棚の陰から)
ムネオ「あーあー、その肉は高いのにー」
ラウ「貴様が食べ過ぎなければいいだけの話だ」
ムネオ「でも風船もらってうれしそうだな〜ステラ」
ラウ「話をそらすな!」
ムネオ「レイもえらいなー、ステラのぶんの荷物も持って。やっぱ男はああでなきゃ」
ラウ「・・・しまった!」
ムネオ「?」
ラウ「『レイが持つ』という事をすっかり忘れて自分の買い物と同じ量をメモに
書いてしまった・・・私としたことが」
ムネオ「ちょwwwwおまwwwwww」
30 :
23:2005/10/09(日) 23:08:08 ID:???
買う物はこれでぜんぶだ。ちょっと・・・いや、だいぶ重い。
でも、ラウならこれくらいかんたんに持てるはずだ。ぼくもがんばらなきゃ。
ぼくが買い物カゴをひきずってると、ステラが入り口からもうひとつカゴをもってき
た。
「ステラ、はんぶんもつ!」
ありがとう、ステラ。
「ステラ、これもほしい」
ステラ、おかしはメモに書いてないからダメだよ。それにあの肉があるからお金が足
りなくなるよ。
「うぇ〜い・・・」
ステラは、今度はすなおにきいてくれた。
スーパーから出たら、夕方になっていた。
ステーキ用の肉は思った以上に高かった。あとでラウにあやまらなきゃ。
帰り道は、行きと逆の方向にまがったりしないといけないので、たいへんだ。
行ったりきたりしているうちに、ぼくとステラは迷子になってしまった。
どうしよう。ステラは「うごけない〜」としゃがみこんでしまった。にもつが重いせ
いもあって、ステラもつかれてしまったんだろう。
とはいえ、ぼくもつかれてしまった。そこで、少し休んでから誰かに道をきくことに
した。
31 :
23:2005/10/09(日) 23:10:05 ID:???
ちょっとたってから、歩こうとすると、黒い服を着た知らない人が、やってきた。
??「なにしとるんや?」
ステラ「おうち・・・わからない」
??「ほなお兄さんが連れてってあげるさかい。ちょうど迎えに来たんや」
ステラ「ほんと?うぇ〜い!」
レイ「だめだよ、ステラ!知らないひとに付いてっちゃ」
ムネオ「どうする?あいつら道に迷ってるぜ」
ラウ「仕方ない、出て行くとしようか」
ムネオ「でも、今出てったら俺達がつけてたのバレるぞ?」
ラウ「そんな事言ってる場合か!」
ムネオ「ん?あれは・・・(パチンコ屋にいた着ぐるみを積んだ軽トラックが止まっ
てる)いい事考えた♪」
ラウ「どうせくだらない事だろう・・・(キュピーン)レイ?!」
あやしい人「ぼうやもいっしょに来てくれへんか?」
レイ「ぼくたちは、ちゃんと帰れます!」
あやしい人2「じゃあ仕方ありませんね。私達頼まれてるんですもの。二人を連れて
きてくれって」
すると、もう一人あやしい女の人が来て、ぼくの手をつかんだ。ぼくは、必死にふり
ほどこうとしたけど、だめだった。ステラも抱えられて、車の中に連れて行かれそう
になった。
ラウ・・・ムネオでもいい、助けて・・・(キュピーン)
??「ちょっと待て!!」
32 :
23:2005/10/09(日) 23:11:20 ID:???
あやしい人1「だ、誰や!」
??「プラントにも誘拐犯なんているんだな。さて、その子たちを返してもらおうか。
慎ましくな」
あやしい人1「いや、返すもなにも・・・」
ぼくたちが連れ込まれそうになったそのとき、誰かが来た。この感じ、きっとラウか
ムネオだと思う。でも実際、ぼくの目の前にいるのは・・・パチンコ屋にいた、ねこ
さんだった。
「ねこさーん、うぇーい!!」ステラもあの時のねこさんだって気づいたみたいだ。
ねこ「ほら、お嬢ちゃんも俺のこと知ってるってよ」
あやしい人1「あんた、ただの着ぐるみやないな?」
ねこ「もちろん。俺はかわいい子猫ちゃん♪」
このねこさんって・・・。
あやしい人2「何してるの、逃げるわよ!」
??「そうはいかんな」
この声は!・・・・・・?!
??「子ども達を放してもらおうか」
あやしい人2「こっちも着ぐるみ?!」
ぼくの方に来てくれたのは、うさぎさんのほうだった。
うさぎ「ふん、これも人の業か・・・くだらぬ」
うさぎさんはあやしい人の目の前にピストルをつきつけた。
あやしい人1「うわっ、何て物持ってるんや!」
あやしい人2「ちっ!!」
あやしい人たちはぼくたちを置いて逃げ出した。うさぎさんもねこさんも追いかけな
かった。
33 :
23:2005/10/09(日) 23:16:17 ID:???
ねこ「危なかったな、坊主!」
レイ「あ、ありがとうございます・・・」
ステラ「ねこさん、うさぎさん、ありがとう!」
ねこ「いいって事よ。な、ラ・・・うさぎさん?」
うさぎ「そうだな、ム・・・ねこさん」
レイ「・・・?」
うさぎ「君達の保護者を呼んである。すぐに迎えにくるだろうからここで待っている
といい」
ねこ「おまえたちの荷物も持ってきてもらうからな!じゃ、俺達はここで」
ステラ「ねこさん、いっちゃうの・・・?」
ねこ「ああ、どこかで困ってる人が俺達を待ってるからな〜」
うさぎ「では行くぞ、ム・・・ねこさん」
ねこ「間違えるなよ、ラ・・・うさぎさん」
レイ「中の人もたいへんですね」
ねこ・うさぎ「「中の人などいない!!」」
うさぎさんたちの言ってたとおりステラと待ってたら、ラウとムネオが来てくれた。
急いで来てくれたのかな?二人とも汗ばんでる。
ラウ「まったく・・・着ぐるみを着る必要性なんてないだろうが!」
ムネオ「子どもには夢を見せなきゃ、な?うさぎさん」
ラウ「・・・・・・他にもっとまともなのはなかったのか」
ムネオ「ほら、二人ともこっちに来るから黙ってろって」
ステラ「ムネオー!ラウー!」
ムネオ「おー、ステラ!がんばったな!!」
レイ「ラウ・・・」
ラウは黙ってぼくのあたまをなでてくれた。
34 :
23:2005/10/09(日) 23:26:53 ID:???
家に帰ったあと、ラウがカレーを作ってくれた。
カレーはとってもおいしかった。ステラはおかわりをしてた。
ムネオは4杯目を食べようとしてラウに怒られてた。そのようすがなんだかおかしか
ったからつい笑ってしまったら、ムネオがふくれてた。
カレーを食べおわったあと、ギルから電話があった。
「今日そっちにキングとサラが行ったと思うが、彼らに会わなかったかね?」
だれ?と聞くと、へんなことばを話す男の人と、サングラスみたいなのをかけた女の
人のことらしい。それって今日の・・・。
ラウ「そんな紛らわしい方法でうちの子ども達をどうしようというんだ」
ギル「いや、超極秘ルートで劇場版Zガンダムの新しいのが手に入ったんでね」
ラウ「それを見せようと?」
ギル「なにせ超極秘だからね。それに明日には返さねばならんのだよ」
ラウは無言で電話をきった。そして「ちょっと行ってくる」と言い残して外へ出かけ
てしまった。
ムネオも、「あいつ・・・俺にも見せろー!」とか言いながらラウについていってし
まった。二人ともどうしたんだろう?
35 :
23:2005/10/09(日) 23:28:49 ID:???
これで終わりです。長すぎた・・・スマソ。
これも保守のためだと思ってください。
GJ!!
着ぐるみのとこおもしろすぎる!
また投下してください
おつかい、ほのぼのしますた。神よd(*´∀`*)
GJ!!あのエセ関西弁、キングってんだ…
どうでもいいけどサラってハイネだよね?
キングT@KED@ね。竹田P声当ててるあれ。
サラはミーア撃っちゃった人だぞう。確かにハイネと似てたけど。
ほのぼのしますた。みんなかわいい!
神d!
GJ!!
中の人ワロスw
42 :
23:2005/10/12(水) 00:40:19 ID:???
>>39 補足dです。
議長の部下でなおかつ金髪一家と接点のなさそうな人物といったら
あの辺しか思いつかなかった。やっぱりマイナーすぎたか?
別の話浮かんだけど、微妙に最終回ネタが入ってしまいそう。
苦手な方、スルーしてください。
ほしゅあげする?
45 :
27:2005/10/12(水) 16:51:34 ID:???
>>28〜33
お疲れ様です。
笑いながら読ませてもらいました。
やっぱりほのぼの系はいいですね!
次を楽しみにしています!!
ようちえんでは今、おまじないがはやっている。
はやらせているのはルナマリアだ。
きょうルナマリアが言ってたのは、「夢の中で未来の自分に会えるおまじない」だ。
そんなこと、ほんとうにできるのかな?となりにいたシンも「本当かよ〜?」と、
信じていないようすだった。
ステラがルナマリアに「みらい、ってなに?」と聞いていた。ルナマリアは「あしたの、
あしたの、ずーーーっとあしたのことよ」と説明していた。そしたらステラは「うぇー
い・・・?」と、わかったようなわからないような顔をしていた。
ルナマリアはさっそくためしたみたいだ。
どうやら夢の中で彼女は赤い服を着た未来の自分と会えたらしい。
「赤いザクよ!シャアせんようよ!!」
ルナマリアはとてもうれしそうだった。
ぼくが、「それで、悪いやつをやっつけたの?」と聞くと、彼女は急におとなしくなっ
てしまった。
もしかしたら、ぼくは聞いてはいけないことを聞いてしまったのかもしれない。すぐに
ルナマリアにごめんねって言った。
しばらくムネオといっしょに住んでるせいか、ムネオの悪いところがうつってしまった
のかもしれない。ぼくはラウみたいになりたいのに・・・。
ステラはそのおまじないをやってみたくなったのか、ルナマリアにやり方をおしえて
もらっていた。ステラは今日の夜、ためしてみるつもりらしい。
とりあえず、つづきます。
ステラのにっき
ルナ、おまじない、おしえてくれた。
ステラ、やってみる。
あしたの、あしたの、ずーっとあしたに、ステラ、いる。
ステラ、ステラにあいたい。
・・・あれ?うぇーい?
おまじない、ねるまえに、する。
ステラ、ちゃんとおまじないした。
ちゃんとトイレいった。はみがきした。
レイ、となりでねる。
レイ、おやすみ。うぇーい・・・・・・
ステラ…(ノд;)
>>46-47 うわぁ、せつないのにほのぼのとしてて…
…でもやっぱセツナス
なんかいいもん読ませてもらった、d
めざましどけいがなった。ねむいけど、おきなきゃ。
ぼくは、顔をあらうまえにステラのほうを見た。
ステラはきのう、ルナマリアにおしえてもらったおまじないをやっていた。
ステラは未来の自分に会えたのかな?
ステラはとても楽しそうな顔でねてる。おこすのはかわいそうだけど、早くおきないと
ようちえんにおくれちゃうから、ぼくはステラをおこした。
「また・・・あいにくる・・・うぇーい」
ステラはなんとか起きてくれた。
ぼくはステラに、本当に未来のステラに会えたのかどうか、聞いてみた。
ステラの答えはこうだった。
「ステラ、ステラあえた!ステラ、うぇーいって、いった。ステラも、うぇーい。
それで、ステラ、うぇーい、うぇーい・・・・・・」
とりあえず、会えたことはわかった。
ステラどうし、「うぇーい」でもわかるのかな?
ようちえんでステラは、さっそく昨日の夢のことを話した。
「うぇーい」ばっかりの説明だったけど、ステラが満足していたことはよく伝わって
きた。
昨日あんなに信じてなかったシンまで「ステラがやったんなら、おれも・・・」と、
その気になっていた。
ということで、今日はシンがやってみるらしい。
(翌日)
どうやらシンも会えたらしい。「おれ、スーパーエースだって!!」と、とても
うれしそうだった。でも、「よくわからないりゆうで、アスランになぐられた」らしく、
砂場であそんでた年長組のアスランさんをおもいっきりなぐってしまった。
とうぜんアスランさんは泣いちゃって、シンはタリア先生におこられていた。
ルナマリアは、「こんどは、レイの番よ!」と言った。
いつのまにか、順番になってたみたいだ。
ルナマリアは、おまじないのやり方と注意をおしえてくれた。
このおまじないは、一回やると一しゅうかん使えなくなるらしい。
そして、未来といっても、いつの未来になるのかはわからないらしい。
ねる前、ぼくはおしえてもらったとおりにおまじないをした。
本当に会えるのかな?
なんだかちょっと、どきどきする。
52 :
age:2005/10/15(土) 06:48:54 ID:ycEcIfa1
age
アスランさん泣いちゃったのかw
54 :
きらい:2005/10/15(土) 21:16:49 ID:???
レイ「ラウなんて、きらいです」
ラウ「……そうか」
レイ「……」
ラウ「……」
レイ「……ごめんなさい、うそです」(べそ)
ラウ「……」(なでなで)
レイ「ムネオなんて、きらいです」
ネオ「そういう可愛くないことをいうのはこの口か!」
レイ「だってムネオなんて、むぐっ」
ネオ「こーのーくーちーか!」
レイ「うぅぅぅぅ」
レイ「ギルなんて、だいっきらいです」
ギル「……」
レイ「……?」
ギル「――っ! 。・゜・(ノД`)・゜・。」(だだだだだ)
レイ「ギル? ギル――!」
ぼくたちは今日も元気です
レイは何がしたかったんだwww
ギルだけ「だい」っきらいなんだなw
レイも大人もカワイス
,r"`⌒)ヽ
( 人ノ') ) 「うぇーい♪」
从(゚∀゚ノ〈
/ つ
59 :
51:2005/10/17(月) 00:54:57 ID:???
他の職人様キタ!!
今日は投下できそうにないので保守だけします。
,,,,,,,,,,,,,,,
ミ・Д・ミ ほっしゅほっしゅ!
''''''''''''''
61 :
(1/2):2005/10/17(月) 18:30:22 ID:???
今日は朝からずっと雨。せっかくようちえんにきても、みんなと外であそべなくてざんねんだ。
仕方ないからみんなでお絵描きをしたり、本をよんだりしてすごした。
おむかえの時間になったとき、ふとルナマリアの歌がきこえた。
「雨あめ降れふれかぁさんが〜じゃのめでお迎えうれしいな♪」
「ルナマリア…その歌なに?」
ぼくがきくと、ルナマリアはにっこり笑ってこたえる。
「雨の日はこのうたを歌ってお母さんをまつの。たのしいし、歌ってるうちにすぐむかえにきてくれるのよ…あ、ほら!」
指でさされたほうをみると、ルナマリアのお母さんがてをふっていた。
「…ふうん」
じゃあね、とルナマリアはメイリンを連れてお母さんのほうにかけていく。きがつけば、園のなかにはぼくとステラの二人だけになっていた。
「…ふたりとも、おそいね」
「うん…」
お仕事が忙しいのか、中々おむかえがこない。
ステラの目が、うるうるしてきた。不安なのかな?ぼくも、なんだかずっとこのまま二人ぼっちになりそうな気がしてこわくなってくる。
ふと、さっきのルナマリアの言葉を思い出した。
「……あめあめふれふれかあさんがー…」
「うぇ?」
小さく歌うと、ステラがふしぎそうにぼくをみあげた。
「ステラも歌おう?ルナマリアが教えてくれたお歌」
「うん…」
ぼくたちはどしゃぶりの雨に負けないようになるべく大きなこえで歌った。
ラウに、ネオに、とどくように━━━
「おーい、ステラ!レイ!」
ネオの声がする。ぼくたちはぱっと顔をあげると、かさもささないままでかけよった。
「悪かったな、遅くなってしまって…」
ラウもいる。二人で来てくれたんだ!
「つーかお前ら、風邪引いちまうぞ?」
ネオの大きいカサがぼくたちを雨から守ってくれた。さっきまでの不安がうそみたいに消えて、あったかい気持ちになる。
「本当に済まなかったな。今日の夕飯はお詫びにとびきり美味しいものを作ってあげよう」
「ほんとうっ?」
「うひょ〜!気前がいいねえ!よし、じゃあさっさと帰ろうぜ」
ステラと手をつないだネオが言う。ぼくも、ラウの手をにぎりながらうなずいた。
ルナマリアの言ってたことは本当だったんだね。
むかえに来てくれたのはお母さんじゃないけど、ぼくはお母さんよりもラウとネオが来てくれるほうがしあわせだと思った。
遅ればせながら
>>1乙!復活してたとは嬉しい限り
どしゃ降りの中徒歩でこれ打ちながら家に帰ってきたぜ…
あ、あれ?なんか視界がぼやける・・・
それはそうと、
>>61-62、乙!
風邪引かないように気をつけてな。つ【毛布】
(レイ、夢の中)
気がついたら、ぼくは暗くて静かなところにいた。未来のぼくはどこだろう?
後ろをふりかえってみると、そこにはピアノがあった。おたんじょう日にラウが買ってくれた
白いグランドピアノだ。
ぼくは未来のぼくが来るまで、ピアノをひくことにした。曲は、こないだの発表会で
ひいたのにしよう。名前は・・・えーと、たしか・・・地球の山にさいてる花の名前
だってラウが言ってた。暗いところはちょっとこわかったけど、ピアノをひいてるうちに
だんだんこわくなくなってきた。
曲の後半に入ったとき、ぼくのメロディに伴そうがかさなった。ぼくはとなりを見て
おどろいた。
そこには―――赤い服を着たラウがいた。・・・でもどこかちがう。だれ?
ぼくはよそ見をしていたせいで、まちがえてしまい、曲が止まってしまった。すると
ラウにそっくりな人はぼくの目を見ながら、「一つ前の小節からもう一度やりなおそう」と、
ラウのように笑ってくれた。
ぼくは今度はちゃんとよそ見をしないようにした。
となりでひいてる伴奏は、ぼくのメロディをしっかり支えてくれた。ひくスピードや
音の強さまでおんなじだ。こういうのを「息がぴったりあう」っていうんだって、
こないだムネオが言ってた。ぼくはこのとき、この人はラウじゃなくて、もしかしたら
本当に未来のぼくなのかもしれないって思った。
曲をひきおわったので、ぼくはいすから下りた。でも、となりのぼく(かもしれない人)に
何て言えばいいんだろう?とりあえず何かいわなきゃ。
「は、はじめまして・・・れい・ざ・ばれる、です」
もっとうまく言えるように、寝るまえにちゃんと考えておいたのに・・・。
でも、目の前の人は笑いながら、「俺もレイ・ザ・バレルだ」と言ってくれた。
・・・・・・よかった。ちゃんと会えた。
ぼくは未来のぼくに聞いてみたいことがいっぱいある。でもルナマリアによると、
自分か相手が起きる時間になると夢もおわってしまうらしい。だからぜんぶは無理かも
しれない。
「確かあれは発表会で弾いた曲だったな」
未来のぼくが言った。「うん」ぼくはこたえた。
ぼくも、目の前のぼくも同じことをして同じ思い出をもっている。同じぼくなんだから
あたりまえかもしれないけど、やっぱりふしぎだ。目の前にいるぼくは・・・
ぼくが大好きなラウにそっくりだからだ。
でも、こういうとき、ぼくはぼくなんだって思えて少しうれしかった。
「今は、どんな曲を弾いているんだ」
「えーと・・・『おもかげ』、ってラウが言ってた」
「『面影』、か・・・」
未来のぼくはどこか遠くを見ているみたいだった。そしてそのままいすに座り、『おもかげ』
をひきはじめた。
やっぱり未来のぼくはピアノがじょうずだ。きっとたくさん練習したんだろうな。
ぼくもいっぱいしないと。でも、今のぼくがむずかしくて全然ひけない部分を、
未来のぼくもひきづらそうなのは、何となくおかしかった。
そのとき、どこかとおくのほうで『ピピピ・・・』と音がした。
「済まない、もう時間だ」
どうやら、めざましどけいの音らしい。戦争中で、今は仮眠中だったから、と
未来のぼくが言った。彼(自分に彼っていうのもふしぎだ)も戦ってるらしい。
ぼくは演奏に聞き入ってしまって、聞いてみたいことを全然聞けなかった。
目の前のぼくの姿がだんだんうすくなっていく。ぼくは急いで、質問をした。
「ラウは元気?ステラは?ギルは?ムネオは?」
質問は届いたのかどうかわからなかった。でも、未来のぼくは消えてしまうまえに
ぼくに向かって笑った。でも、その笑顔はどこかさびしそうだった。
起きたとき、ぼくはどこかすっきりしなかった。どうしてだろう?
あの笑顔は、たまにラウがみせる笑顔だ。
それだけじゃない。笑い方のほかにも、しぐさや目つきもラウにそっくりだ。
ぼくはラウが大好きだ。大きくなったらラウみたいになりたいと思っている。
でも、なにかが頭にひっかかっている気がする。これはなんだろう?
ぼくがなやんでいると、ムネオが「どうした?そんなに難しい顔しちゃって」と
話しかけてきた。
ぼくは何て言っていいのかわからなかった。そしたら、「一人前に恋の悩みか?うひょー」
とか言ってきたから、「ちがうもん!」とつい大きな声で言い返してしまった。
先に仕度をすませていたラウがそれを聞いていたのか、「何にせよ、無理をするのは
良くない。お前はお前なんだから。いろいろ経験するのはいいが、あまり背伸び
しすぎてもしょうがない事だ」と言った。
そうだ。ひっかかっていたのはこれなのかもしれない。
「そうそう、この俺がいろいろ教えてやるからさ。相手はどんな子だ?髪の色や目の色は?」
「えっと、金ぱつで、青い目で・・・?・・・・・・ムネオのばか!!」
「あ、おい!待てっ・・・(ラウに腕を捻られる)痛ってえ!!」
一しゅうかん後、ぼくはもう一度、未来のぼくに会いに行った。
あしたの、あしたの、ずっとあしたのぼく。
どうしても、伝えたい。伝えなきゃ。
ピアノの横に未来のぼくはいた。モビルスーツに乗ってたのか、今度は赤い服ではなく、
ラウと同じ色のスーツを着ている。ぼくは急いで走っていった。
もう一人のぼくはずっとこっちをみつめていた。
「あの、ぼく、どうしても言わなきゃって・・・」
「どうした?」
「えっと・・・ぼくは、ぼくだと思うんです」
「・・・?」
ぼくは一しゅうかん前にラウに言われたことを何とか伝えようとした。
「ぼくはラウが大好きで、ラウみたいなすごい人になりたいと思ってて。未来のぼくに
会ったら、実際にラウみたいな、そんな人だったからとてもうれしいんです」
「そうか・・・」
「でも、ぼくはぼくでした。その、ピアノのひきかたとか、同じところがつっかえるとか・・・」
どうしよう。だんだん自分でもよくわからなくなってきた。
「ラウも言ってたんです。おまえはおまえだって。むりをしないでって・・・」
「お前もだ。レイ」
「え?」
大きいぼくは、ぼくの目をふいた。気がつかないうちにぼくは泣いていたらしい。
「その事を言うために、わざわざここへ来たのか?」
「・・・うん」
未来のぼくは笑った。ラウみたいな笑い方じゃなかった。今度はちゃんとぼくだ。
とおくのほうで『ジリリリリ・・・』とめざましどけいの音がする。時間だ。
「ぼく、もっとピアノのれんしゅうをします。またいっしょにひきたいです。」
「ああ」
めざましどけいのほかに、「うぇーい」という声も聞こえてきた。ステラだ。
もう、起きなきゃ。
「生きていることはそれだけで素晴らしいことだ。明日があるのだからな」
未来のぼく、またね。
「うぇーい!レイ、おはよう!」
「へえ、お前がステラより寝てるなんて、めずらしいじゃないか。金髪のお相手とは
うまくいってるんだな?」
「うん!」
70 :
69:2005/10/18(火) 00:01:11 ID:???
>>65 おおう、ありがとう
今日はこれにくるまって暖かくして寝るよノシ
>>66-69 な、泣いた…
完結乙です!本編との絡みもあって凄くきました!!
>>70 やばい、初めて文章読んで泣いた!
いい話をありがとう!!
ちょっともう何なんだこの優しくてあったかい世界は…!
職人さんたちほんとGJ!
泣いたり笑ったりほのぼのしたりできる、ここは良いスレだ…
やさしくてあったかい世界って、名言だよな…
名言というと、レイのばっかり思いつくんだけど、シンのこの言葉は輝いてるよ
シンに感謝したくなる
癒されました…職人さんGJ!!
シンとレイは結構名言言ってくれたからなぁ
「優しくてあったかい世界」は本当にいい言葉だと思う
小さいレイが大きいレイに一生懸命伝えようとするのが…泣けた
もう、とにかくGJ!!!
ありがとう、職人さん達!
……あれ?
なんか目から汁が…
あげます!
>>66-69 感動しました。ありがとう。
大きいレイに、小さいレイの伝えたかったこと、
ちゃんと伝わったんだね・゚・(ノД`)・゚・
保守
保守ほっしゅ
え、何このイイスレ・・・・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
84 :
69:2005/10/21(金) 14:21:37 ID:???
保守。そして感想下さった方々、ありがとうございます!
そして蛇足を承知で書かせてもらいます。
結果的には無意味になったけど、書く前に一応連弾の楽譜を立ち読みしに行った。
そしたらその中の1冊に、以前ラジ種で中の人が笛で吹いてた曲(ソラシドじゃないよ)
があって、それだ!と思った。
ちょっと気になって、楽譜の表紙を見たら「デュオなんとか」って書いてあった。
まあ連弾だし・・・何が言いたいのかわかんない文でごめん。
また近いうちに何か投下できたらと思います。
85 :
69:2005/10/21(金) 14:22:24 ID:???
無駄にあげちゃった・・・ごめんなさい
86 :
ババ抜き:1:2005/10/21(金) 22:32:23 ID:???
1回目
レイ「(キュピーン)・・・これかな?(スッ)・・・ふう」
ムネオ「(キュピーン)これだっ!(スッ)うひょー! 」
ラウ「(キュピーン)これだな(スッ)あがりだ」
ステラ「これ?(スッ)ちがう・・・うぇーい」
レイ「(キュピーン)これだ・・・(スッ)やったぁ!あがり!」
ムネオ「(キュピーン)俺も・・・(スッ)終わりだ!」
ステラ「ステラ・・・びり・・・」
2回目
ムネオ「(キュピーン)あがったぜ!」
ラウ「(キュピーン)私もだ」
レイ「(キュピーン)ぼくも!」
ステラ「ステラ・・・また、さいご。・・・うぇっ・・・(グスッ)」
ラウ「(まずいな)」
ムネオ「(やべっ)」
レイ「(うわっ・・・)ス、ステラ泣かないで。きっと次は勝てるよ」
ステラ「・・・ほんと?」
レイ「うん。だからさ、ね?もう一回やろ?」
ムネオ「そうそう。この俺が言うんだから間違いないさ。な?ラウ」
ラウ「・・・そうだな。」
ステラ「じゃあ、もういっかい・・・」
87 :
ババ抜き:2:2005/10/21(金) 22:33:12 ID:???
3回目
レイ「(キュピーン)あえてこっちを・・・(スッ)・・・やっぱり(ジョーカーだ)」
ムネオ「(キュピーン)ったく、しょうがねえなぁ・・・(スッ)あーあ」
ラウ「(キュピーン)こいつへの手加減は必要なし、と。(スッ)次はステラだ」
ステラ「・・・うぇぇーい!(スッ)(カードを捨てる)あ!ステラ、あといちまい!!」
レイ「次はぼくの番だね(スッ)」
ステラ「(なくなった)ステラ、いちばん!」
ムネオ「よかったなー、ステラ!」
レイ「ぼくも今ので捨ててなくなったから2ばんだ!」
ムネオ「じゃあ俺はラウのを引くわけだな・・・ってあと一枚じゃねーかよ(スッ)」
ラウ「貴様の負けだな」
ムネオ「くそ〜・・・」
ステラ「うぇーい!ステラ、かった!もういっかい、やる!!」
ムネオ「・・・・・・ま、いっか」
みんなでトランプ…いいなあ、和むよ。家族団欒のひととき…
そして、ステラを勝たせつつムネオに容赦ないラウさすがだな
age
なんだかほのぼの
ほしゅします!
落ちるなよ!
運動会ネタできなかった・・・
この時期だとハロウィンとか遠足あたりか?
ステラ「鳥食うと鳥ー!」
レイ「違うよステラ。もう一回言ってみよう?"Trick or Treat!"」
ステラ「うぇ・・・とりくおとりとー!」
レイ「うーん・・・・・・(そっちのが言いづらいんじゃないかな・・・)」
思いついたの書いてみただけです・・・
ラウは手作りのお菓子用意しててくれそうだなーとかは思ってみただけです・・・
>>94 こっちはこの前運動会あったから
運動会ネタでもOK…かな?
97 :
ぬこたん:1:2005/10/27(木) 23:26:53 ID:???
公園からの帰り道、草むらの中にねこがうずくまっていた。
ねこはまっくろで、毛が長かった。
おなかがへっていたみたいだったので、ぼくは持ってたおかしをあげてみた。
ねこはすぐに食べおわってしまった。
ステラのぶんのおかしもあげてみたら、ねこはそれもすぐに食べてしまった。
「ねこさん・・・おなかすいてるの?」
ステラがきいてみると、ねこは小さい声でニャーとないた。
首輪がついてるから、きっとちかくに飼い主が住んでいるのかもしれない。
高そうな首輪だ。
でも、毛なみがちょっと汚れてるから、このねこは迷子なんだろう。
「うぇーい・・・ステラ、おうちかえる。ごはん、もってくる!」
ステラはそう言うと、家に向かって走り出した。
ぼくも、ステラを追いかけて走った。
98 :
ぬこたん:2:2005/10/27(木) 23:28:12 ID:???
「ただいま!ごはん!」
ステラはそういうと、アメやチョコレートを戸棚から出した。
たぶん、ねこはアメを食べないと思ったから、ぼくは何かねこが食べそうな
ものを探してみた。
「何やってんだ、お前ら?夕飯ならまだだぞ」
ぼくたちが食べものを探してると、今日は仕事が休みだったムネオが来た。
「ねこさん、たべるの・・・うぇーい」
「何だって?猫は食えないぞ」
「・・・・・・」
話がかみ合ってないみたいだから、ぼくはムネオに説明した。
「へ〜、猫がねえ・・・猫なら魚とか食うんじゃねーか?」
ムネオは、れいぞうこをあさって、魚の切り身を出した。
「これとかどうだ?」
「うぇ・・・ねこさん、さかな、すき?」
「ああ大好物だとも。んじゃ、そいつの所に行くか」
どうやらムネオも来るらしい。ひまだったんだろうな。
99 :
ぬこたん:3:2005/10/27(木) 23:29:04 ID:???
ぼくたちが行くと、ねこはもういなかった。
「本当にここだったのか?」
「ほんとだもん!ねこさん、いた!ステラ、おかしあげた!」
「ああ、わかったわかった。んで、どんな猫だったんだ?そいつは」
「まっくろで、もこもこで、にゃーって・・・うぇーい」
ニャーってなくのはどのねこも一緒だと思うけど・・・。
「このくらいの大きさで、高そうな首輪がついてて・・・」
ムネオはそれを聞いてちょっと考えこんでいた。
「黒くてもこもこ・・・高そうな・・・もしかしてあいつの・・・いやまさかな」
「知ってるの?」
「ああ、上司にそんな猫を飼ってた奴がいるんだよ。でも今は・・・
どうなったんだろうな、あいつ・・・」
ねこはさがしてもみつからなかった。
夕方になってしまったので、ぼくたちは帰ることにした。
帰り道、やきいも屋さんがいた。ぼくもステラもおかしをねこにあげちゃったから、
おなかがすいてた。そしたらムネオがやきいもを買ってくれた。
「熱いから気を付けろよ、お前ら。・・・ラウには内緒だぞ」
ムネオは自分のぶんを2つも買ってた。
ぼくとステラは1つのやきいもを半ぶんこした。
「やきいも、おいしいね」
「うぇーい!」
あのねこは今ごろどうしてるのかな。ごはん食べてるかな。
家に帰ると、ラウが夕食のしたくをしていた。
「腹へったー、飯!」
やきいもを2つも食べたのに、ムネオはもうおなかがすいてるみたいだ。
「しばらく待っていろ。ところで貴様が手に持ってるのは何だ?」
「え、これは・・・あ・・・やべっ」
魚の切り身は色が変わってしまっていた。長い間れいぞうこから出してたからだ。
「何か言い訳があるのなら聞かせてもらおうか」
「・・・いや、これはだな・・・」
「あのね、ねこさん!」
「おなかがすいてたみたいで、それでムネオが・・・」
ぼくたちは今日のねこの事をラウに話した。きっとラウもわかってくれると
思ったからだ。
「そうか。猫耳同士、気が合うのだろう」
ラウはわかってくれたみたいだ。
ムネオは、すこしほっとしたように見えた。
今日の夕ごはんは煮魚だった。
おわり
ついでに100ゲット
>>97-100 キシャマー! 画面が滲んで見えるじゃないかー!!
まさかまさかと思ってたらやっぱジブぬこかよ…゚・゚(ノД`)゚・゚
>>100 100ゲットが華麗すぎるwwGJwwww
GJ!
ムネオ焼き芋食い過ぎw
ほしゅ
106 :
通常の名無しさんの3倍:2005/10/30(日) 01:57:50 ID:wqVt+PeO
ホシュ
マリュー絡まないのかな・・・?ステラがマリューに飛び付いて「ママ!」というシーンが見たい。
前スレでムネオが他人の振りしたままだいぶたったからなー。
・・・マジでどうしよ
正直、マリューとかいらないんだけど
↑そう思ってるのはお前だけwww
↑なにその決めつけwww
私もまりゅーイラネ。ここでは真剣にイラネ。
マリューがらみ(ちょっとだけ)のネタできちゃった・・・
投下しないほうがいい?
一応ハロウィンネタでもあるんだが
間に合ってる。他に投下すれば?
いいじゃん、私は読みたいな。ハロウィンもあと一時間きっちゃったけどね
マリューの扱いはともかく、嫌なら読まなきゃいいじゃない
116 :
113:2005/10/31(月) 23:45:01 ID:???
じゃあ空気を読まずに投下します。
マリューいらない人、スルーしてください。
(玄関)ピンポーン
ルナ「こんにちはー!!」
ステラ「うぇーい!ルナ!」
レイ「ルナマリアが迎えに来たみたいだから、いってきます」
ラウ「ああ、気を付けてな」
ムネオ「ん?あいつらどっか行くのか?」
ラウ「今日は幼稚園の行事でハロウィンをやるらしい。そのうち仮装したレイ達が
お菓子をもらいに来るだろう」
ムネオ「なるほど〜、ハロウィンか。・・・よーし、俺も!」
ラウ「何をする気だ・・・いい予感はしないがな」
10分後
ムネオ「どうだ?これ」
ラウ「・・・」
ムネオ「なあ、何か反応してくれって」
ラウ「・・・一応聞くが、何の格好だ」
ムネオ「それは見ての通り、ミイラ男!」
ラウ「猫耳仮面のミイラ男は初めて見るな。それに普通ミイラ男はそんな下着を
身に付けないと思うが」
ムネオ「何言ってんだよ。紳士のたしなみ、ってもんだろ?ちゃんと今日に備えて
買ったんだぜ?(カボチャ柄のトランクスを見せつける)」
ラウ「貴様がどうなろうと知ったことではないが、警察に捕まるような真似だけは
するなよ」
ムネオ「わかってるって。んじゃ、俺もステラ達に合流するか。ネオ・ロアノーク、
出るぞ!!(玄関へ向かう)」
一方、玄関では・・・
マリュー「ロアノークさんの家は、ここでいいのよね?表札には『クルーゼ』って
書いてあるけど・・・。あの人・・・やっぱりムウ・・・よね?」
チャイムに手を伸ばしたその時、
ムネオ「(ドアを開ける)・・・」
マリュー「・・・」
ムネオ「(うひょー!何でこんな所にいるんだよ!!)」
マリュー「・・・」
ムネオ「(こういう時は、ええと・・・)一目惚れでもした?美人さん」
マリュー「キャーーー!!!」
ムネオ「え?」
マリュー「痴漢!来ないで!!(逃げる)」
ムネオ「お、おい、待てって!!(追いかける)」
マリュー「(やっぱり違う・・・この人はムウじゃない・・・)」
ムネオ「待てったら!!(全身包帯・カボチャ柄のトランクスについては忘れてる)」
30分後、ラウは身元引受人として警察署へと足を運ぶのであった。
保護者出すぎた・・・orz
保守
120 :
1/2:2005/11/02(水) 23:37:44 ID:???
今日は公園でシンとルナマリアとあそんだ。もちろん、3人とも妹といっしょだ。
ついついあそびに夢中になってたら、ブランコのそばのとけいが5時をすぎてしまっていた。
「おにいちゃん、もうかえらなきゃ」
「そうだな。帰ろうか」
するとルナマリアが歌いだした。
「ぼくもかえーろおうちへかえろ・・・ようちえんで歌ったじゃない?」
ルナマリアがそういうと、マユちゃんやメイリンちゃんも、
「ゆうやけこやけでまたあしたー」
「まーたあーしーたー」
と、習ったばかりの歌を歌いはじめた。
ぼくたちは歌いながら公園から出た。
シンやルナマリアたちとさよならしたあとも、ぼくたちは歌いながら帰った。
「あったかいふとんがまってるだろなー」
ステラはまだ歌詞をおぼえていないらしく、いろいろ混ざっちゃってる。
でも、歌うのがすきなステラはたのしそうだったので、ぼくは気にしないことにして、
ステラといっしょに歌った。
「いいないいなー、にーんげんっていいなー」
121 :
2/2:2005/11/02(水) 23:39:23 ID:???
ムネオ「あいつら、もう帰る時間過ぎてるのにどこまで行ってるんだ?」
ラウ「とりあえず、公園を探してみるか・・・ん?あの声は・・・」
レイ「いいないいなー、にーんげんっていいなー」
ステラ「おいしいごはんにほかほかごはんー・・・うぇ?」
レイ「ぼくもかえーろおうちへかえろ」
ステラ「でんでんでんぐりかえって・・・うぇいうぇいうぇい」
ムネオ「お、いたいた。おーい!!」
ラウ「・・・最高だな、人は」
ムネオ「ん?何か言ったか?」
ラウ「何でもない」
ステラ「うぇーい!ムネオー!!」
レイ「ラウ、おそくなってごめんなさい」
ラウ「今度から気を付けるようにな」
ムネオ「さーて、帰るとするか!」
J○S○AC的にまずそう・・・
なごんだ(*´∀`*)
>うぇいうぇいうぇい
和むなぁ
age
あれ、何だろう目から汗が…
いいねいいね。文句無く可愛い。こういうのを待っていたんだよ。
127 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/03(木) 17:47:48 ID:FOJE0D8O
兄弟あげ
128 :
kurisey:2005/11/03(木) 18:14:49 ID:HoMXFSv2
イイ
保守
ネタ切れにつき保守だけしとく
落ちるなよと
今夜あたり何か投下予定。
やっぱり過疎なのかね、ここは・・・
楽しみに待ってます
うぇーい
ムネオ、おひるねしてる。
ステラ、ムネオのへや、いってみる。
ムネオのへや、ついた。ドア・・・あける。うぇーい・・・(カチャ)。
ムネオのへや・・・きたない。
ラウにおこられちゃう・・・ステラ、かたづける!
ムネオのへや、えほんがたくさん。おんなのひとがいっぱい。
おんなのひと、おようふく、きてない。かぜひいちゃう・・・。
ムネオのふく、あっちにも、こっちにもある。ステラ、きてみる。
・・・・・・あったかい。
・・・ステラ、ねむい・・・うぇーい・・・・・・
休日の昼下がり、俺は居間でつい転寝をしてしまった。
でも、部屋に鍵をかけていなかったのを思い出した俺は、一旦部屋に戻る事にした。
俺のコレクションはまだまだ子どもには早いからな。
あれ?ドアが開けっぱなしじゃねーか。確か閉めたはずなのに・・・ってまさか!
慌ててドアを開けた俺の目に映ったのは、俺の脱ぎっぱなしの服に埋もれたまま、
エロ本コレクションを枕にすやすやと寝入っているステラだった。おいおい・・・。
このままだと風邪をひいちまうから、俺はステラを起こさないようにそっと抱え、
子ども部屋のベッドに運んだ。
カワイイ…
過疎なのは悲しいな。私も近いうちにに投下します
職人乙!!
ラウに知れたら大変そうだなw
結構な過疎っぷりだな・・・落ちんなよ
ここ好きだから落ちたら悲しい
>136
投下待ってます!!
投下しようにもネタが浮かばなくなってきた・・・
でも落としたくはない
投下期待保守
一日一回保守
142 :
冬のある日:2005/11/10(木) 18:19:04 ID:???
ステラと二人で、散歩をした。
ほぅっと息をはくと、真っ白な息が広がって。
「寒いね」
こくり、とステラはうなづいた。
ぼくたちは手をつないで歩いてた。
おそろいのてぶくろは、ギルが買ってくれたもの。
色ちがいのマフラーは、ラウがあんでくれたもの。
そして、
「ステラ、なにかのもうか」
こくん、とステラは首をかしげた。
ぼくのポケットには、100円玉が2枚。
ラウにはナイショだよって、ムネオがくれたもの。
近くのはんばいきで、ココアをひとつ買った。
2人でのんだココアは、とてもあたたかかった。
GJ!!
やさしくてあったかい世界だ・・・
ギル → おそろいの手袋
ラウ → 色違いのマフラー(手編み)
ムネオ → 200円
レイとステラの笑顔 → プライスレス
……それにしても200円て、ムネオせこいよムネオ
手編み…
ラウすげーwwww
GJ(;д;)
ココアが飲みたくなった。
>>144がいいこと言った!
レイとステラの笑顔はプライスレスだよな
ラウがマフラーをあんでくれた。
指先のタンレンになるからな、ってラウは言ってた。
毛糸が安かったんだよな、ってムネオは笑ってた。
ラウがステラとぼくのためにマフラーをあんでくれた。
真っ赤なのと、水色の。
ステラとそうだんして決めなさいってラウは言った。
どっちもキレイだから、どっちにしようかぼくはなやむ。
そしたら、ステラが水色のマフラーを手に取った。
「うみの、いろ・・・すき、だから」
うん、ステラに海の色はにあってるね。
そう言ったら、ステラは笑った。
ステラのマフラーは、水色の。
ぼくのマフラーは、真っ赤なの。
くるくるっと首にまくと、とってもやわらかで。
あそびに来てたギルが、レイには赤がよく似合うね、って。
ラウはぼくらを見て、私の見立てた通りだな、って。
ふんわりしててうれしくて、ぼくとステラはくすくす笑った。
ギルにもらったてぶくろをすると、すごく外へ出たくなって。
散歩にいきたい、って言ったら、ラウは行っておいでって言ってくれた。
コートを着て、マフラーと手袋をちゃんとして、ぼくらは家から飛び出した。
ぼくのポケットの中には、100円玉が2枚。
家を出るときに、ムネオがくれたもの。
ふたりであったかいものでも飲むといい、って。
ラウにはナイショだよ、って。
家の外はすごく寒かったけど、ぼくらはとてもあったかかった。
真っ赤なほっぺたのステラと、手をつないでいっしょに歩く。
ふんわりだね。
あったかいね。
うれしいね。
ぼくが笑うと、ステラも笑う。
ステラが笑うと、ぼくも笑う。
あの日、ぼくたちは、白い冬の中にいた。
乙です。そしてGJ
こんな日もあったんだな・・・
>>148 絵本作家に是非なってください。心がほわっとしましたGJ
心があったかくなった
投下してくれる方々、いつもありがとう
あげるね。
うわ、ageになってなかった・・・前も似たようなことしたな
保守
和むわぁ(*´∀`).。:゚☆
職人さんありがとう
その才能を 世間に広めたい
俺の名前はネオ・ロアノーク。本当の名前はムウ・ラ・フラガなんだが、訳あって
今はこう名乗ってる。何でなのかは、今はまだ誰にも言えない。
しつこいようだが俺はネオ・ロアノーク。なのに・・・
「うぇーい、ムネオー!」
「ムネオ、ようちえんでもらったプリントおいとくねー」
「ちゃんと目を通しておけ、ムネオ。お前にも関係がある内容だからな」
俺はネオ・ロアノーク。改めて言わせてもらうが、ムネオじゃない!
「おっさんよりはマシだろう」
うるさい。おっさんじゃない!!
事の発端は、俺がこの家に来た当初、ラウの奴が「ムウ」と呼ぼうとして「ネオ」と
言ったために「ムゥ・・・ネオ」となったあたりだ。
「ムゥ・・・ネオ」「ム・・・ネオ」「ムネオ」・・・というわけ。
それを聞いていたレイが俺の事を「ムネオ」だと思ったらしく、レイの中では
俺=ムネオとなってしまった。
レイ一人ならまだ修正できると思ってたら、ラウまで「ムネオ」と呼んできやがった。
それに、ステラまで・・・なあ、ここに来るまではお前、ちゃんと「ネオ」って
呼んでたよな?
俺の名前はムネオじゃなくてネオ・ロアノーク。
最近は「ムネオ」と呼ばれてついついうっかり振り向いてしまう俺だが、まだ俺は
認めてない。ミトメタクナーイ!・・・あれ?
・・・よし、決めた。これから「ネオ」呼びを徹底しよう。俺はネオだからな!!
「ラウ、ムネオのへやからひとりごとがきこえるよ」
「放っておきなさい。どうせ散らかった部屋でGにでも遭遇したんだろう」
157 :
156:2005/11/14(月) 23:47:07 ID:???
つづく予定。
でも投下予定は未定。
設定は一部初代スレから拝借いたしました。
Gオソロシス…w
投下期待age
ほしゅ!
・・・というわけだ。今日から俺のことはちゃんと「ネオ」って呼ぶんだぞ。ムネオじゃ
ないからな。いいな?
「うぇ?」
「なんで?」
・・・いまいちレイもステラもわかってないらしい。ぽかんとした顔でこっちを見つめてくる。
何で、ったってなー、レイはレイ、ステラはステラだろ?だから俺もネオなの。わかった?
「うん・・・」
「うぇーい・・・」
なぜか乗り気でなさそうな返事が返ってきた。
「フン、どうせ3日で飽きるさ」お前もだからな、ラウ・ル・クルーゼ!!
さーて、宣言したからには「ネオ」って呼ばれない限り振り向かないようにしないと。
うっかり「ムネオ」で返事しようもんなら・・・
「うぇーい!!」
おっと、いきなりステラが後ろから飛び付いてきた。どうしたんだ、ステラ?
「ムネオ、あそぼ?」
うぅ、さっき言ったばっかりなのに・・・。でもせっかくステラが来たのに無視はかわいそう
だな。
いいか、ステラ。ムネオじゃなくてネ・オ。言ってみ?
「ネ・・・オ?」
んー、そうそう。その調子。
「ステラ、ムネオがいい」だーめ。
夕食の時間になって、部屋にいる俺をステラが呼びにきた。
「ムネオ・・・じゃなくて・・・」ネオだからな。
「・・・2もじ・・・・・・」
うんうん、いい線いってるぞ。
「うぇ・・・ムネ!!」
そうそう、胸は大きいほうが・・・って違ーう!!!
俺は派手にすっころんで、そのせいで棚にぶつかり、上に適当に積んであったエロDVDの
箱が落ちてきて俺の脳天を直撃した。
うひょー、仮面をつけててよかった・・・仮面がなかったら今頃、記憶喪失にでも
なってるんじゃないかと思うぞ、危ない危ない。
な
ムネオ頑張れ
164 :
161:2005/11/19(土) 01:33:45 ID:???
「つづく」って書くの忘れた
もう2・3話ある予定
続く予感はしていた
待ってます!
ガンガレ
保守
168 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/20(日) 21:46:02 ID:lOGLVWwM
またも良スレの悪寒
あれから2日経った。
あのあと俺はステラにみっちりと、俺が「ネオ」だって事を教えた。
その甲斐あってか、ステラは5回に1回は「ネオ」と呼べるようになった。だけどまだ
80%は「ムネ」のままだ。
2文字までは惜しいんだけどなー・・・これは特訓が必要だな。
まあ、この調子ならステラは何とかなりそうだな。
問題はレイだ。
あいつの場合、「ネオ」という呼び方自体は認識してるものの、すっかりムネオが
定着してるらしく「ムネ・・・ネオ」になっちまってる。「胸ネオ」じゃあ俺が完璧に
おっぱい星人みたいじゃねーか!!
「事実なのだから問題あるまい」
うるせー!!
ちなみにラウときたら、俺の宣言を完全無視して「ムネオ」と呼ぶ。
そしてうっかり振り向きそうな俺を見て仮面の下でニヤニヤしてやがる。ったく・・・。
「レイがもらってきたプリントは読んだのか、ムネオ」
「え?プリント?そういやそんな事言ってたような・・・・・・ってしまった!!!」
俺とした事が返事をしただけでなく、ついつい自然な会話までしてしまった。
あの野郎・・・!
どうせ今振り向いても奴はニヤニヤ笑ってるに決まってる。何だか悔しいから
ラウの顔を見ないようにして俺はリビングに向かった。
つづく
うぇーい
ラウがwwwwww
続き期待してます。
ほっしゅ
今日投下予定だったけど、携帯の調子がおかしいので無理ですた
というわけで保守
いいよーマターリと待ってます。
リビングについた俺は、さっそくプリントを探した。
・・・お、あったあった。んーなんだって・・・うひょー!「保護者参観」だと?
なかなか面白そうじゃねーか!・・・そういや、お前は行かないのか、ラウ?
「はずせない仕事が入ってしまった。どうせ明日はヒマなんだろう?」
なんだその言い方は。俺だってちゃんと働いてるんだ。
でも実際明日は暇だし、誰もいなかったら二人がかわいそうだしなー。
・・・って明日かよ?!
明日のシミュレーションをしてみよう。状況は常に悪い方へ予測しとくもんだからな。
まず、幼稚園に行く俺。もちろん、仮面はピカピカに磨かなきゃな。
俺を見つけたレイとステラはきっと、「うぇーい!ムネ!」「ムネ・・・ネオ!」とか言う。
昨日の今日でうまいこと「ネオ」って言えるわけがないからな。
そしてそれを聞いたうるさい母親軍団が「(ヒソヒソ)ムネですって」「どういう教育してるん
でしょうね」「保護者失格ですよね」とか言って、俺を槍玉にあげる。
う・・・いきなりまずい展開だ。
俺はもう少しシミュレーションを続けてみる。
俺はそれから生意気なガキどもに「やーいムネ!」「おっぱい星に帰れ!」とか言われ、
石を投げられたりとか・・・だめだ、ろくな事が浮かばない。
そして事態はどんどん悪化して、地域住民におっぱい星人とみなされた俺のせいで、そのうち
家庭崩壊、一家離散・・・すまない、お前ら。俺のせいで・・・OTZ
「何をさっきからわけのわからないことを言っている。家庭がどうとか・・・」
うるせー!俺はなー、ムネオを甘んじて受け入れるか、ムネ・ムネネオのままで家庭崩壊
バッドエンドを迎えるかの瀬戸際なんだよ。このやさしくてあったかい家族での生活をだな・・
・・・・・・家族?
「そんな事など私は知らない。それより行くのか行かないのか、はっきりしろ。貴様のせいで、
出欠表の提出が遅れてしまったのだぞ。貴様の事はどうでもいいが、レイとステラの事も
考えろ」
どうでもいいって、お前なー。・・・ってオイ、俺を無視して夕食の準備かよ!!
「貴様がムネオだろうがネオだろうが、そんな事は関係ない。レイもステラも、誰もいない
よりは貴様が一人いるだけでも違うだろう。私だって行けるなら行ってやりたいがな」
こいつも・・・・・・家族か。・・・そうだよな。
「で、結局どうするつもりだ。早く自分で幼稚園に電話をかけるんだな」
よし、腹は決まった。俺は今のこの平和な一家での生活を守ることにしたぜ!!
・・・それはいいけど、あいつら二人にはちょっと言いにくいな。
やる気満々であんな宣言しちゃったし・・・。
次でたぶん終わる・・・はず
176 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:50:04 ID:i5YP3MA8
やべ、良スレが落ちそうなのでage
177 :
通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 18:02:03 ID:1s0yW4I/
ほしゅ
保守うひょー
保守
age
訂正
×状況は常に悪い方へ予測しとく
○予測は常に悪い方へしとく
では最後を投下。
「ただいまー」
「うぇーい」
お、公園からかえってきたんだな。ちゃんと手を洗えよー。
・・・さて、あいつらにはどう話を切り出そうか。まさか「幼稚園でムネ呼ばわりだと
家庭崩壊につながる」なんて言うわけにもいかないしなー。
「ねえ、ムネ・・・ネオ、明日きてくれる?」
「ムネ、くる?」
もちろん行くとも。楽しみにしてるぜ!
ああ、それと・・・
「うぇ?」
俺はムネじゃなくてネオだ。でも、どうしても呼びづらいんだったら・・・
・・・・・・ムネオでもいいからな。
うひょー!前言撤回はやっぱ気まずいなー・・・
「え、いいの?!」
「うぇーい!ムネオー!!」
ん?何だこの反応は。お前らどうしてそんなに嬉しそうなんだ?
「ムネオ、ステラといっしょ!」
「あのね、ムネ・・・じゃなくてネオだと2もじでしょ」
2文字?
つまり、こいつらの言いたい事を要約するとこういう事らしい。
ステラは幼稚園で文字の練習をしていて、やっと名前を間違えずに書けるようになった。
そしてステラは自分と同じ3文字の友達を探した。だけど残念なことにレイを始めとした
仲良しグループの中にはいなかったらしい。
そこでステラが目を付けたのが俺だ。ムネオならステラと同じ3文字。
ちなみにレイとラウは2文字、いい感じでバランスが取れててめでたしめでたし、って
わけだ。
だがそこへ、俺がネオと呼べなんて言ったもんだから、二人ともがっかりした。
あの時の二人のイマイチな反応や、ステラが文字数を気にしてたのはこの所為だった、
って事か。
なーんだ、そんなくだらん事で・・・おっと、ステラにとっては一大事か。
「ムネオ、あしたくる!」
「ステラ、よかったね!」
ムネオだったらすんなり言えるのか・・・。
・・・一応聞いておく。俺の正しいフルネームは知ってるよな?
「うん、ええと、ネオ・ロアノーク、だよね。こないだ聞かれたとき、言えたもん」
お前、もしかしてわざと間違えてたのか?
「ううん、とっさに言えないだけ」
それはそれで困るが・・・しょうがないか。
「3日坊主とはこの事を言うのだろうな、ムネオ」
お前は別に言えないわけじゃないだろーが!・・・あいつは愉快犯だ。気にするな。
俺は気にしない・・・。
(保護者参観当日)
俺はネオ・ロアノーク。不可能を可能にする男だ。
ムネオと呼ばれることには抵抗があるが、これも家内安全のためだ。当分は仕方ない。
「園長ー!空から光る飛行物体がこっちに向かってきます!!」
「うぇーい!ムネオ、ぴかぴかー!」
「・・・ムネオのばか」
こんな登場は他の奴らにはできないだろう。ガキどもの視線も集まってるぜ、うひょー!
・・・駐車場にこれ置いていいのか?
「あああー!!金ピカのMSから仮面の長髪が降りてきましたー!!!」
「アーサー・・・いちいち言わないでもわかるから・・・www」
これで終了です。
お目汚し、そして途中ぐだぐだになってしまい失礼しました。
GJ!
アカツキで幼稚園に乗り付けたんだなムネオ……。
前も同じようなことしてレイに泣かれてなかったか?ムネオ…
でも、おもしろGJだからキニシナイ!
187 :
183:2005/11/29(火) 01:33:25 ID:???
最後のは
>>14氏のを無断拝借させていただきました。
勝手にごめんなさい。
そういや今日はムネオ誕生日か…
ステラ達にお祝いとかしてもらったのかな?曖昧だから違ってたらスマソ
え、そうだったの?
てっきり12月生まれとばかり思ってたよムネオ。
でも、なんだかんだでお祝いしてくれてそうだよな。
プレゼントは仮面に寄せ書きだったりして。
ほほえましい字が二人ぶん書いてあって、
でも一つだけ無駄に達筆な字で「三十路」とか書かれてる
ちょwwクルーゼww
達筆三十路ワロスwwwwww
age
,.-──-、
_,,,.ノ i r 、 ,.-、
,/" 、 rー、 ヽ__ |ヽヽ ,/,,/
/ ヽ| _ヽ, 'i `、 |││ ,/ ,/
i __ゝ| "フ丿---t i 丿| し -''" ,/ __
__| r' ∠_| " ∧-='"ノ | / `" -(___,,...-'' _)
,/" _ノ λt__, __ <,_,>  ̄_| f | __,,,,-;;"-'
λ !,─'" i ̄ ^'--' ̄ | <ノ丿 | 丿 / _,,-='→
( `-''" _,,-'')_ ___|-─/jヽ─-|丿 ノ / ,/_,,-''"
ゝ,__,,--'' (!ヾ ,___'_ ゝ-'' -'''")i | / ̄
ノ / / ヽ -- ` ヽ二ノ ヘ-l /
(("二∠-─--,,,,,,,ト ヽ-、 iYォ/ \ ,/ 華麗にage!
`/ ̄ ヽ、 へ =`'─ ''''"// \ |
/ ヽ/^'''-\_|ヽ / \
/ _,,-───-| ヽ | / /
| ,/"/ ̄ ̄ ̄ ヽ / /
| / // _,,.-'' ̄ ̄ | ,,/ ̄ /
そういえばここAAあまりないな
だから
>>194がちょっと新鮮に見えた気がした
そして保守
ほしゅ
良スレだけど過疎地だな
age
〈:::::. :.::::::. :::::}:::::::::::ヽ,.イ ` T´ / .
ヽ:::::::::::::: ::l:::::::;ァ'´ l | /::::.. ::::.
`i:::::::::: .:i:::::/ ', ,l /`ヽ:::::. ::::
l::::::: .::l:l::l::!ー-、_ ', / ', l __j:::;:::::
. ,{::::: .: ::::lヽヾ、 `゙ヾ / ',  ̄ ノ-jル'
/';:::::::: :: '、 ィ`''ー-ヽ 〈 〉 ∠--- 、
/:::ヽト、::. ヽ'、ヽ、 _,ゝ、 ヽ/ イ_ ノ/
`ヽ:::`::ヽ:. :. :', `゙i ̄ |  ̄ ̄, ' / <
>>197だな
i:::::::::';:::.:: :l l | ! l{::
l:::::::::ハ:::::: ,'、 ト 、 | _, イ }::
l::::::::{::::::: { ヽ、l `ヽ、 | _,.- ´ l ,ィ´::
,1::::::::ヽ::. 、ヽ ` `' ‐i‐''´ ´ l/:
. /.:::::::::::/:::::: ',l丶、 ー------一 /!:
ノ.::::::::::::/..:::: l`ヽ、\ __ / _」
゙ヽ、::::::::/.:::::: .:::l`ー-ニヽ、 ∠‐ ニ-1./
_,.-‐':::::::{ :::::::. :::::!  ̄ ヽ、 /‐,彳 _ //::: ::
/イ::::::::::::::ヽ;::::::::... :{ ヽゝ ヽ |~「.「 / ´/彳l::::::
`゙ゝ::::::::::::::ヽ:::lヽ:.ヽ l`゙ヽ ,、l|.|| ̄フ `7 | ::l:::::
復活してたのか…
嬉しいな
保守
「くしゅんっ!」
朝おきて、カーテンをあけたら、外はまっしろだった。
窓をあけたら、つめたい風がひゅーって入ってきた。
そう、ここはプラントじゃないってこと、すっかり忘れてた。
ぼくたちは今、地球にいる。
何日か前、スティングとアウルから手紙がきた。
スティングとアウルは、ステラがここに来る前にいっしょに住んでいた子らしい。
こないだ二人でステラに会いにきたとき、そう言ってた。
スティングの書いた手紙には、地球のこととか、みんな元気だってこととか書いてあった。
アウルの書いた手紙には「ばかすてら あそびにこい」とだけ書いてあった。
ステラはそれを読んで、「アウル・・・ばか・・・」と言ってた。
ちょっとがっかりしたような、それでいて何となくうれしそうだった。
「そうだ、久しぶりに地球にでも行ってくるか!」
スティングたちの手紙を見たムネオがいきなり言いだした。
「レイ、お前も行くか?楽しいぞ〜」
「スティング、アウル、いる。レイもいこう?」
ぼくは、ラウのほうをみた。ラウは笑って、
「レイ、お前も行ってくるといい。いい経験になるだろう」
ラウは最近おしごとが忙しいらしい。ときどき夜おそくに疲れて帰ってくるから、ぼくは
心配している。
「じゃあ、こいつらは連れてくからなー。さてと、旅行の準備だ!」
「うぇーい!!」
「いつ行くの?」
「決まってるだろ?明日だ!」
「シャトルの予約は取れてるのか?」
「あ・・・そ、それならケータイで簡単予約っと・・・・・・キャンセル待ちかよorz」
ニダオクの設定は前スレのを一部拝借。
続きはちょっと遅くなりそうです。
そして200ゲット
ひさしぶりの小説キタ―――(゜∀゜)―――!!
>>200さん 期待してますそして乙です。
200久しぶりの小説乙!
楽しみに待ってる
ボクのいえには、まいとしクリスマスプレゼントが2コとどきます
ラウに「なんでぼくのいえには、プレゼントが2コもとどくのですか?」ときくと
「レイが良い子だから、サンタが2人来るんだよ」と、おしえてくれました。
「レイ、今年は何が欲しいか決めたか?」
まいとしラウにほしいものをいうと、サンタさんにてがみをだしてくれます。
するとクリスマスにちゃんと、ほしいものがいえにとどくんです。
だがらことしも、ラウにおてがみをかいてもらいます。
「ボクはピアノのガクフ。もうひとつはステラにヌイグルミがほしいです」
「今年はサンタが3人来るそうだ。もちろんステラにも来るから、3個ともレイの好きなもので良いんだ」
ぼくはいろいろかんがました。
「ではガクフと、ラウのマフラーと、アメがほしいです」
「レイ、全部レイの欲しい物でいいのだよ」
「でもラウはおしごとにいくとき、さむそうです。ラウがさむいのはいやです」
ボクがそうこたえると、ラウはボクをギュっとだきしめてくれました。
そしてクリスマスイヴのよる、ボクはゆめをみました。
2人のきんぱつのサンタさんと、1人のくろかみのサンタさんがきたゆめを。
あさおきると、ぼくにはガクフと、マフラーとアメ。
ステラにはヌイグルミと、テブクロとオカシがとどいていました。
ボクはラウにマフラーを、ステラはムネオにテブクロをわたしました。
2人はとてもうれしそうでした。
その日ギルもきましたが、なぜかさみしそうでした。
ギルはカゼをひいていて「のどがいたい」っていっていました。
「このアメはギルのぶんです。はやくカゼをなおしてください」とアメをわたすと
ギルはボクをだきしめ、なきだしました。
でもラウに「レイに触るな。このワカメ野郎」となぐられていました。
ボクはステラもラウもムネオもギルもみんなだいすきです。
ワカメ野郎wwww
GJ!!&乙!!
クソ、どうやったらそんなにいい文章が作れるんだ
教えてくれよ・・(´・ω・)
age&保守
やっぱりこのスレいいなあ。
癒されるよ
職人さんたち、ありがとう
200さん、続き楽しみにしてます
208 :
200:2005/12/08(木) 00:52:30 ID:???
続きなんですが・・・
個人的事情につき、早くて週末になりそうです。
他の職人様方、遠慮なくぶったぎって構いません。
>>203 心があったまりました。GJ!!
age
200殿、203殿、激しくGJ
そして保守
こんな良スレなのに過疎地なんて・・・・(´・ω・`)
213 :
通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 18:05:15 ID:ZE/1p6Na
初めて見た…(´・ω・`)
良スレage
ほしゅ
ムネオはどうにかシャトルの予約に成功したらしい。
出発はこんどの日曜日だ。
どれくらいの間、地球に行くのかきいたら、
「成り行きってことでいいんじゃないか?・・・大丈夫、ちゃんとここに戻ってくるから」
だって。
ムネオってテキトウだな、って思った。
地球にいくということは、しばらくのあいだ、ようちえんに行けないってことだ。
ぼくたちが地球に行ってくること、ちょっとのあいだ(かどうかはムネオしだいだけど・・・)
いっしょにあそべないことを、シンとルナマリアに言っておいた。
「地球?!いいなー、たのしそう!!レイ、おみやげ買ってきてね!!」
ルナマリアは一度も地球に行ったことはないらしい。でも、おみやげっていわれても・・・。
「ほら、地球クッキーとか、地球チョコレートとか、そういうの、ないの?」
何でたべものばっかりなんだろう?
でもおみやげか・・・ラウにも何かおみやげをあげたいな。
「地球か・・・」
そういえば、シンはずっと前、今より小さいころ、地球にすんでいたことがあるらしい。
「レイ、地球のどこにいくんだ?」
「んーと、よくわからない。ぼくも、初めてだし・・・」
「そっか。・・・レイ、あのさ、その・・・」
「なに?」
「もし、オーブってところに行ったら・・・・・・どうだったか、おしえてくれないかな?」
シンはちょっと言いにくそうに言った。それって、オーブを見てくればいいのかな?
「えー何なに?オーブって、おかしの名前?」
「バカ!ちがうよ!そういう国があるんだよ!」
「バカって何よー、シンのアホ!」
「・・・わかった。できるだけ、オーブって国にも行けるように、ムネオにたのんでみるね」
念のため、断りを。
オーブの話が出てきてますが、オーブはメインではありません。
むしろ、一話程度の予定です。
オーブキャラもあまり出さない予定ですが、ゲスト程度に
少しだけ出るかもしれないです。
こんな遅くに・・・・
乙!!
hosyu
キター!!GJ!
神スレ 癒しスレ 優良スレ 普通 糞スレ
┝<<越えられない壁>>━━━┿━━━━━┿━━━━━┿━━━━━┥
∩___∩ /)
| ノ ヽ ( i )))
/ ● ● | / /
| ( _●_) |ノ / ここクマ――!!
彡、 |∪| ,/
/__ ヽノ /´
(___) /
ごめん、ずれた orz
「何?オーブだぁ?」
ムネオの反応はあまりよくなかった。
「あそこは・・・いや、何でもない。ただ、ちょっといろいろあってあそこには・・・」
ムネオは昔、あの国で何かやったらしい。
「ねえ、ほんのすこしだけでいいから!」
「でもなあ・・・」
ムネオがごねていると、ラウが来た。
「何をごちゃごちゃ言っている。どうせ貴様の事だ、子供には言えないような事を
しでかしたのだろう?ムネオ」
「その人聞きの悪い言い方はやめろよなー。俺が指名手配されてるみたいじゃねーか」
ぼくは、ムネオがもってるシャトルのチケットにかかれてる文字が気になった。
「あ!『オーブ』ってかいてあるよ!」
「迎えが来れそうな場所はここしかなかったからな・・・じゃあ、ちょっとだけだぞ?」
「やったー!ありがとう、ムネオ!!」
ぼくはうれしくて、ムネオにとびついた。
こうしてぼくは、ちょっとだけオーブに行けるようにしてもらった。
だって、シンとのやくそくだから。
「でも、もしあいつらにバッタリ出くわしたらどうやって・・・」
「どこに行くかは知らんが、何のために貴様は仮面を付けてるんだ」
「!!・・・うひょー、そうだった!サンキュー、ラウ!」
「・・・この馬鹿息子が」
(当日)
「ラウ、いってきます!」
「うぇーい、いってきます!」
「ああ、行っておいで」
「んじゃ、行ってくるからな!」
「貴様は帰ってこなくてもいいのだがな」
「あら? 二人の保護者って必要じゃないのかなー?」
「フン・・・保護者ならそれなりの言動を心がけろ」
「はーいはい」
「返事は一回でよろしい」
「・・・は〜い」
223 :
222:2005/12/13(火) 21:36:51 ID:???
種世界に詳しい人に質問。
ミラコロって地球上で使えるものなんでしょうか?
だいぶ長くなりそう・・・でも、年末SPまでには終わらせる予定です。
>222
GJ!!
続き楽しみ
ミラコロは確かニコルがアスランを助けるために地球上で使ってた
そのせいで死んじゃったけどな…
逆にどうして宇宙で使えるのかさっぱり分からないよミラコロ
どうやって流動する液体が無重力下で船体にはりついてられるんだか全然わからん
しかし初出は宇宙戦。
…とにかく、地球上なら使えますよ>ミラコロ
ミラころって液体だっけ
ガスだと思ってた
ミラコロは粒子ガスらしい
だから時間が経つと、ガスが離散して効果が切れる
詳細はプラモ(ブリッツ)の説明書に載ってる予感
ミラコロのオフィシャルデータ(らしい)を拾ってきた
光・電波等を屈折・吸収する特性を持った0.1〜0.001マイクロメートル程度の非常に微細な粒子を、
電磁力で対象の表面に定着させる事で視覚的にも電波的にも全く不可視の状態にするステルスシステム。
GAT-X207ブリッツに搭載されたもので完成形となった。
但し粒子の総量には限度があり、展開中は常に拡散し続けている為使用時間に制限がある。
更に水中では粒子を定着させられないので、使用不可能となる。
また、定着面の塗装を黒系統にしなければ充分なステルス効果を得られないが、これは後に改善されている。
加えて展開中はスラスターからの熱紋を秘匿出来ないので、慣性移動か低温ガスを用いた潜行用推進装置が別途必要となる。
また、このシステムにはビームサーベルの磁場形成機構、GAT-X252フォビドゥンのゲシュマイディッヒ・パンツァー等派生技術が数多く生まれている。
停戦後はC.E.72年に締結されたユニウス条約によって(名目上は)軍事利用を禁止された。
.,r"`⌒)ヽ
〃"´( 人ノ') ) / ̄ ̄ ̄ ̄
i ノ 从(*゚∀゚ノ< あげ
| リ `⊂ ⊃ \____
人_! つ ノ ノ
|(__)_)
(__)_)
シャトルのまどからは、たくさんの星が見えた。ここは宇宙、っていうんだよね?
テレビで見たことはあるけど、じっさいに見てみるのとはぜんぜんちがう。
「ほし・・・きれい」
ステラもまどの外をずっとながめてる。
「こういうのを『星の海』って言うんだぜ〜」
ムネオがちょっとかっこつけて言った。
ぼくはプラントにすんでるから、あんまり海は見られない。でも、テレビがめんいっぱいに
ひろがっている海と、今シャトルのまどから見てる宇宙は、なんとなく似ているような
気がした。
・・・朝はやくおきたせいか、ちょっとねむくなってきたな・・・・・・。
「うぇーい!レイ、ちきゅう!」
ステラが大きな声をだしたので、ぼくは目がさめた。
ステラのさす方向を見ると、さっきまで、ほかの星よりちょっとだけ大きかった地球が、
まどとおなじ大きさになっていた。
「ちきゅう・・・きれい・・・うみ、みえる・・・」
ぼくとステラはシャトルが地球につくまでずっと、まどのそとをながめていた。
シャトルからおりると、ムネオはタクシーをよんだ。
「迎えが来てるんだ。オーブは帰りに寄るって事で、いいよな?」
ムネオは出発するまえに、れんらくしてたらしい。ぼくもうなずいた。
「うぇーい・・スティング、アウル・・・」
ステラもそわそわしてる。きっと早く二人に会いたいんだろうな。
ぼくたちはタクシーにのった。
ミラコロは次回の予定です。
たくさんの情報、ありがとうございます。
GJ!!
ほのぼのしていいな〜
あ〜癒される (*´∀`)
ほしゅ
ぼくたちをのせたタクシーは海の近くにとまった。
「あれ?そろそろ来てても良さそうなんだけどなー?」
ムネオは何かをさがしてるようだった。
「ムネオ、あそこ!」
と、ステラが空を指さした。
「お、来た来た。遅いぞ、リー!」
ムネオも手をぶんぶん振っている。どういうことだろう?
「ほら、あそこ。見てみ?光ってるのが近づいてくるだろ?」
「え、どこ?・・・・・・あっ!」
空の向こうから、何か大きいものが近づいてくる。これって・・・船?
「うぇーい!!」
ステラは知ってるみたいだ。プラントに来る前に乗ったことがあるのかもしれない。
船はおおきな波をたてて、海におりた。そしてゆっくりと、近づいてきた。
ぼくたちが船に乗ると、船は大きくゆれて、浮かびあがった。
「んじゃ、ちょっと艦長さんに挨拶しに行くか」
ムネオはぼくたちの手をひいて歩きはじめた。
かどを曲がると、向こう側からちょっとこわい顔のおじさんが歩いてきた。
ぼくは、思わずムネオのうしろにかくれてしまった。
おじさんはぼくたちの前で止まった。
「リー!」
ステラはおじさんに手をふった。知り合いかな?
「よう、久しぶりだな、リー」
「お久しぶりです。・・・まったく、何を考えてるんですか、あなたは。オーブまで
ガーティ・ルーで来いだなんて・・・」
「やっぱでかい乗り物のほうが迫力あっていいだろ?それにロドニアまでは
これで行ったほうが早いだろうし」
「それはそうですが、目立ち過ぎます。ミラージュ・コロイドが無かったら・・・」
「まあまあ、お説教はあとで聞くから。ステラ達もいるだろ?」
「そうですね。ではあとでたっぷりと・・・ん?」
リーって呼ばれたおじさんは、ぼくの方をみた。
「この子は?」
「ああ、こいつはプラントで一緒に住んでる同居人ってとこかな。レイって言うんだ」
「レイ、ステラの・・・おにいちゃん!」
あらためて『おにいちゃん』っていわれると、なんだかくすぐったいきもちになる。
「えっと・・・はじめまして。レイです」
おじさんは、しゃがんで、ぼくの手をにぎった。
「初めまして、レイ君。私は艦長のイアン・リー。・・・ガーティ・ルーへようこそ」
ムネオとステラのいたところは、オーブからだいぶはなれているらしい。
ぼくたちはリーさんに、たくさんある部屋のひとつに案内してもらった。
ステラはシャトルで眠れなかったらしく、部屋の中のベッドで寝てしまった。
そんなステラをみてたら、ぼくも眠くなってきちゃった・・・。
俺達にあてがわれた部屋に入ると、ステラはベッドに向かって一直線に走って行った。
そしてジャンプしてベッドに飛び乗ったあとは身動き一つせずにくうくう寝息を立てて
寝ちまった。
レイも「ぼくも・・・」と向かいのベッドにとぼとぼ歩いていって、そのまま
ベッドに倒れこんだ。
シャトルで寝たとはいえ、慣れない旅だ。二人ともよっぽど疲れてたんだろうなー。
風邪をひかないように、俺は二人を布団の中に入れた。
・・・俺も、ガキども二人のお目付け役なんてしてるもんだから、ちょっとばかり疲れたぜ。
こういう時は一緒にお昼寝でも・・・
「ロアノーク大佐はブリッジまでお越しください」
・・・ちっ。説教の続きか。いいじゃねーか、寝てからでも・・・。
俺はブリッジまで半ば連行される形で連れていかれた。
(ブリッジにて)
「・・・そういや、燃料はどうしたんだ?」
「ご心配ありません。あなたの使っていた部屋に散乱していた雑誌・ビデオ・
DVDその他を売りましたから」
「ちょ・・・おま?!」
「『週刊ぼくの子猫ちゃん』のバックナンバー、高く売れましたよ」
「うひょー・・・・・・俺の燃料がガーティの燃料に・・・」
ムネオの悲劇wwww
「おーい、起きろ!着いたぞ〜」
ムネオの声でぼくは目がさめた。だいぶ長いあいだ眠ってしまったみたいだ。
ステラもぐっすり寝られたみたいだけど、ムネオはなぜか疲れたような顔をしていた。
ムネオは眠れなかったのかな?
船から降りると、風がふいてきて、体がひんやりとした。
プラントと違って、地球では強い風がふくこともあるらしい。
どんな風なのかはよくわからないけど、飛ばされないようにしないと。
リーさんは、これからもう一仕事あると言っていたので、いったんお別れだ。
ぼくとステラとムネオの三人は、街のなかを手をつないで歩いた。
少し歩くと、家がひとつ見えてきた。
門の前にいるのは・・・スティングとアウルだ。
「スティング、アウル!」
ステラはうれしそうに、二人のもとへかけていった。
「うぇーい!」
「よっ、バカステラ。本当に来たのか〜」
「こら、アウル!・・・元気だったか、ステラ?」
「うん!」
「風邪ひいたりとか、してないか?」
「うん!」
「スティング心配しすぎ〜」
スティングたちと話すステラはすごく楽しそうだった。
ぼくたちの家に来る前、ステラはこんなふうに、スティングやアウルとなかよく
すごしてたんだな。
・・・と、ぼくの背中をムネオが軽くたたいた。
「行ってこいよ、お前も。ガキ同士、仲良くしてこい!」
そうは言われても・・・楽しそうなステラたち三人の中には、ぼくはちょっと
入りづらかった。なんとなく、入ってはいけないような気がしたから・・・。
するとスティングが「ひさしぶりだな、レイ。おまえも来いよ」と手まねきした。
「レイ、いっしょ!」
「ったく、しょーがねーなー。おまえもいれてやるよ」
「アウル!!」
・・・ぼくは三人のほうへ走っていった。
期待age
「いつまで窓あけてんだよ。さむいだろーがっ!」
「あっ、ごめん!」
ぼくたちが地球にきてから一しゅうかんたった。
ステラはスティングの、ぼくはアウルの部屋にいさせてもらっている。
「あら、あなたたちもう起きてたの?おはよう」
「母さん!!おはよう」
この家には、スティングとアウルのほかに、アウルが「母さん」と呼んでる人がいる。
笑顔がとてもやさしい人だ。アウルはお母さんが大好きみたい。
「朝ごはんできてるわよ」
「はーい!!おい、はやく行こうぜ」
「う、うん」
「ったく、こいつといいステラといい、なんでぼけーっとしてんだか」
そんなつもりはないんだけどな・・・。
テーブルには先にステラとスティングがいた。
ステラはビンに入った魚をテーブルに置いてた。
「さかな・・・ごはん」
「魚はちがうごはんを食べるんだっつーの」
「そんなこと言わないの、アウル。ステラ、お魚には後でごはんあげましょうね?」
「うん・・・」
ステラはこの家に入ったとき、きょろきょろと家の中を見回してた。
「魚ならリビングにいるぞ」
スティングがそう言うと、ステラは目をきらきらさせて、リビングに走っていった。
ぼくたちがリビングにつくと、ステラはビンに入った魚をずっと見ていた。
「さかな・・・げんき・・・うぇーい」
ぼくは、スティングに聞いてみた。
「あの魚、ステラが飼ってたの?」
「ああ。・・・本当は、ステラがいなくなった後、おれがエサやりに失敗したみたいで、
一度ぜんぶ死んじゃったんだ」
「え・・・じゃあ、あのビンの魚は?」
「街のペットショップで似たのをさがしたんだ。アウルのやつ、おれが死なせちゃったのに
『ステラが帰ってきたときにいなかったら泣いちゃうだろ!!』って、たくさんの魚の
中から前のやつにそっくりなのを必死で探してくれてさ。・・・ステラにはないしょな?」
「おいスティング、よけいなこと言うなよ!!あん時はおれも・・・その・・・
エサ入れすぎて、それで」
アウルって・・・・・・ぼくはおもわず、くすって笑ってしまった。
そしたらアウルはまっかになって「なんだよー!笑うなよ!!」って言った。
ほのぼのしてていいわぁ
ステラ愛されてるな(*´∀`*)
みんないい子だな
癒されたよ
243 :
240:2005/12/20(火) 01:07:36 ID:???
今更だけど時間の整合性がおかしい事に気づいたorz
1で手紙が来た「何日か前」というのは無かったことにしてください。
ッツmmmmmmmmmmmmmミッ
ッmmmmm"゙ "゙mmmミッ
ッmmmmm"゙ "゙mmミッ
mmmm;;;| iヽ l,.ヽ,. `゙〈,,,,,,,,,,,...__"゙mミッ
mmm'i;;;;! ゙';, ノ;,.;;l;ノ;,,ヾ,,,.ブ;;' ,,.r.:,==、-、. ミッ
mmミ j;;;! i;,,.;;;;;;;;;;人;;;;;:. l; ;: ,;l.:.:.{ * .} );, ヽ
mm l;;;;;! ,.;;-'ニニヾ;;、:;ヽ;; ヽ, ゙ヽ,:.:`--'.,..//゙ ゙、
mミ ゙i;;;>'",..--、 ゙i;, l;;゙;::i:;) ヽ`'ヽ`゙"゙ヽ;::゙i, l,
m / /.:.{ * } ,./,. l;; :;《;. ゙、 :;:;;;;,. ヾ;;;゙i,. ゙i,
| i |::.:::.:`--'シノ,;'゙ :;l;;::,. ヽ ゙'';;;;;;,.. ゙i;;;:!. l
| l ;;:゙`-==' ,ィ" '゙ :;゙、;;;:;:,., ゙;,`ヽ ゙';;;;;;, l;;:゙i, ゙!
.! `゙゙''''i;;;;:::| :!;;:'゙;;:;,. ;: ,ゾ゙''';;;;;;,.じ'゙.;: |
.| ゙i;;;::| ,;ri;;:,,,;;;;;;;:;:;:;:;;;/;;゙ ,.-、;;;; :;:;:;:;: .!
. !:,:,: ;;;;:;,.. i;;;::| .,/ ヾ:(⌒`-‐'" _,.-'",,._ ヽ,ヽ;:゙:. | だってのんちゃんは練習に来ないじゃないか!
l;';';';:;;;;;;:;:.. |;;:l,. ,. ,. ,:;/ _,,,..--‐''"´ _,..,へ ヾ-〉;!:,:,:.:.!
゙!;;;;::;;;;;;;;;:;:;::;;:;:l;;;:!;;:;:;:;:;/ / ,,;____,,...-''i" l_,.-‐! ||;:;:;:;,'
. ゙、;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;:l;;:!;;;:::;/ / ,,;/`i l ゙!,..-'゙'iY゙i, ゙!;;;;;/
゙、;;;,. ゙'';;;;;;;;,. ゙、;;゙!;: l ,' ;ノ、_ノー‐'^`''" ,..ィ' l`'l .!;;/
ヽ:,:,:,:;;;;;;;;;,. l;;;゙i |i_/∠i゙i'"゙i‐┬‐┬'''i"_,ノ"/ .//
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;,,`'";ヽ`ヽ, `ヽlヽ〜-^ー'^,.-'" .//
\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ゙''ー-‐''" //
゙ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、__,...-‐'",./
゙''-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,...-'"
`゙'''ー------‐‐'''"´
なにここ
ステラに自己投影してるステラ厨の巣ですか?
レイにもアウルにもシンにもネオにもスティングにも愛されちゃうステラたん><って感じか?
朝ごはんを食べおわったあと、ぼくたちは外に出てあそんだ。
外は雪がつもっていたので、雪がっせんというあそびをした。
プラントでも雪がふっていたけど、ラウが「あれは人工雪だ」と言ってたから、今ここに
つもってる雪とはちがうのかもしれない。
それに、プラントではこんなに雪がつもることはないから、雪がっせんなんてできない。
きっとシンやルナマリアならよろこんで雪がっせんをやるんだろうな・・・うわっ!
「おまえ、ぼーっとしすぎ!!」
アウルがぼくの顔に雪玉をなげてきた。そしたらステラが「ステラ、レイ、まもる!」と
言って、アウルに大きな雪玉をなげた。
雪玉はアウルの顔に直撃してしまった。ぼくはステラの「イガイナイチメン」というものを
見た気がした。
雪がっせんをしてると、ムネオが来た。ムネオはリーさんの家に泊めてもらっているらしい。
ムネオとリーさんは、いっしょに仕事をしていたことがあるらしい。
でも、ぼくがその事を聞こうとして、リーさんが「ロアノーク大佐のせいで我々クルー
一同はどれだけ大変な目にあったか・・・」と話し始めたら、ムネオがやってきて、
リーさんの話を無理矢理止めてしまった。
ムネオは一体どんなことをしてたんだろう・・・。
雪合戦をしてたら雪が降ってきた。ふわふわしてて、きらきらしてる。
手のひらに雪をのせたら、すぐにとけてしまった。
とってもきれいだから、ラウにもみせてあげたいな。・・・そうだ、おてがみをかこう!
GJ!!
そして乙!!
ッツmmmmmmミッ
ッmmmmmmmmmミッ
mmmmmmmmmmmm
mmmmmmmmmmmmm
mmmm"゙ ゙"mmm
≡ ≡ mmmミ ・ mmm
〃 ̄ヽ 三 ≡ ≡ mmm 丶/|::/!!! ミ;= mmm
r'-'|.| O | 三 ≡ ≡ mm::::: :r",,ゞィ ヨ ●ヾ mm
`'ーヾ、_ノ 二 ≡ m::::::::: イ●ノ / 、"'ーヘヽ m
| ,| ≡ ≡ ≡ |:::::::::::::::::"" ,.゙・ ・'' ヽ、"" /
| ,| ヽ:::::::: " ( "'-三-''" ) , ‐''"
| ,| ''‐-...,,,,,,,,,,,,,,,,,,....-‐-‐'''~
| ,| / `,
| ,| ./ / l l
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| ,| \\=====/ノ
,-/ ̄|、 (m) (m)
ー---‐' (__)(__)
(プラントにて)
レイ達が地球へと旅立ってから、幾日か過ぎた。
今までの賑やかな生活とはうってかわった静けさがこの家に訪れている。
小さな子ども達二人と、図体のでかい馬鹿息子は今頃何をしているのだろうか・・・。
「速達でーす」
おや、メール全盛の昨今に手紙を、しかも速達で出すとは・・・一体誰だろうか。
手紙を受け取ったあと、差出人の欄を確認すると、そこには汚い字で「レイ・ザ・バレル」
と書きなぐってあった。
わかりきった事だが、レイはこんな字を書かない。おそらく、ムネオ(ムウなのか
ネオなのかわかりづらい奴はムネオでじゅうぶんだ)が代筆したのであろう。もう少し
何とかならなかったのか、この字は!!郵便屋さんを困らせてしまうだろうが!!
・・・この場にいない奴に腹を立てても仕方ない。それより手紙だ。
封を切ると、たどたどしい文字の書かれた、かわいらしい花柄の便箋が入っていた。
<シンアイなるラウへ>
ラウ、お元気ですか。ぼくは元気です。
ぼくたちは地球のロドニアってところにいます。
ロドニアでは、スティングやアウルや、いろんな人に会えました。
このびんせんは、アウルのお母さんにもらいました。
そこまで読んだところで、玄関で物音がした。
もしかしてレイ達が帰ってきたのかと思い、行ってみると、そこにはわかめ・・・もとい、
ギルバートがいた。
「せめてチャイムぐらい押せ」
「ザクッと登場♪」
「・・・」
一瞬でも期待した私が馬鹿だったようだ。
戻ろうとする私を、ギルバートが慌てて呼び止める。
「見たまえ、ラウ!レイからクリスマスカードが届いたのだよ」
・・・優しい子に育ってくれて私も嬉しいよ、レイ。ギルバートにもカードを出すような
思いやりをいつまでも持っていてほしい。
「私を無視しないでくれたまえ」
「それで、他に用は?」
「カードを見たら無性にレイに会いたくなってしまってね。・・・レイはどこかね?」
「レイは今地球に行っている。幼稚園にも行ってないだろうが」
「馬鹿な・・・地球だと?!」
「消印をよく見てみろ。大体お前の仕事はどうした・・・って聞いていないようだな」
「レイ・・・orz」
わかめワロスwww
議長wwwwおもろいです!GJ!
若芽GJ
253 :
ひみつの検疫さん:2025/01/08(水) 23:07:59 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
ごはんの時間になったとき、ステラがいなかった。
スティングがぼくに呼んでくるように言った。
「裏庭のほうにいるはずだ。行けばわかる」・・・らしい。
ぼくは裏庭のほうに行ってみると、スティングの言ってたとおり、ステラがいた。
ステラは地面にすわって、どこかをずっとながめてた。
「なにしてるの、ステラ?」
「うみ、みてるの・・・すき、だから」
ぼくはステラのほうへ近づいた。すると、そこからは大きな海が見えた。
「ステラ、ここ、すき」
ぼくは、ステラのとなりにすわって、いっしょに海をながめた。
この海は、どこまで続いてるんだろう・・・
「おまえら、いつまでそんなとこにいるんだよ!!」
アウルにどなられて、ぼくはここに来た理由を思い出した。
「母さんの作った料理が冷めちゃうだろーが!!二人ともぼけっとしすぎ!!」
・・・アウルには、おこられてばっかりな気がする。でも、ぼくってそんなに
ぼーっとしてるのかな?
今日は、プラントに帰る日だ。
本当はもっとここにいたい気持ちもあったけど、クリスマスはラウが一人になっちゃう
から・・・。どっちかをえらべ、って言われると困るけど、ぼくは、やっぱりラウと
いっしょにすごしたい。
おわかれの日、ぼくたちは家の前でさよならした。
そこにアウルはいなかった。
「ちょっと待ってろ。おれ、呼んでくる」
スティングはそう言って、家に入っていった。
しばらくしてスティングはアウルをつれて出てきた。
アウルの目は、真っ赤になっていた。
「アウル、め、あかい・・・」
「うるせー!泣いてなんか、いないからな!!」
「アウル・・・楽しかった。ありがとう」
するとアウルは、だれもいないほうを向いて、顔を赤くしながら小さい声で言った。
「・・・・・・・・・また来いよな」
ぼくは思わず笑ってしまった。アウルっておもしろいな。
「なんだよ!おまえなんか、やっぱ二度とくるな!!」
それを聞いたみんなも、笑いだした。
乙!!&age!!
(プラントにて)
まったく、思わぬ邪魔が入ってしまった。
ギルバートはというと、玄関でorzの形そのままになって泣き濡れている。
レイ達を迎えるのに床上浸水などあってはならない事だ。
私は玄関のギルバートを引きずり出した後、手紙の続きを読んだ。
・・・地球はとても広いです。そして、プラントにはない、大きな海とか、たくさん
ふってくる雪とか、ひんやりする風があります。
ぼくは地球が大好きになりました。
でもぼくは、地球もいいけど、ラウのいるプラントのほうがいいです。
もう少しで、プラントのおうちに帰ります。なかよくなったみんなとお別れするのは
さみしいけど、ぼくはラウに会いたいです。そして、ラウといっしょにクリスマスを
すごしたいです。
このおてがみが届くのとぼくたちが帰るの、どっちが早いかな?
このおてがみが、クリスマスに間に合いますように。
メリー・クリスマス!!
レイより
どうやらこの手紙は、世話になっている家を発つ前に書いたものらしい。
私は手紙を元のように折り畳み、机の引き出しの奥へ大事にしまった。
「あれ?ギル、どうしてこんなところにいるの?」
「うぇーい!」
「ほらステラ、わかめで遊ぶんじゃない!」
玄関のほうから声が聞こえてきた。
どうやら今度こそレイ達が本当に帰ってきたようだな。賑やかなクリスマスになりそうだ。
私は玄関まで彼らを迎えに行った。
これでひとまず終わりです。
お付き合いくださった方、ありがとうございます。
本当は書ききれなかった部分(シンとの約束)があるんですが、
都合によりSS落とせなくなるため(保守ぐらいはできそう)
1ヵ月後ぐらいにスペシャルエディション(?)として書かせてください。
「本編で書ききれずに追加でスペエディを出す」というと、どこかの誰かが
やってる事と大して変わらないような・・・orz
それ以前にクリスマスSPのスレ乱立でここが落ちないか不安・・・
長文スマソ
GJ、楽しくそして感動しながら拝見していました
ツボは議長でした…
スペエディも楽しみにしています
GJ!一ヵ月後楽しみにしてますよー。
SPに備えてほしゅ
hosyu
保守
それまでホシュ
ほしゅ!
ホシュ!!
レイとステラの兄妹喧嘩ってあったら面白そうと考えながら保守
おやつとか好きなおかずとか……子供の喧嘩って平和だなぁ。
そういや今まで喧嘩したことなかったな、この二人
保護者達は日常茶飯事だが
兄妹喧嘩って・・・
2人ともおとなしいから喧嘩の原因がわからないな
アウルが混ざれば喧嘩も分かるんだけどね
二人だと想像しがたいね
たとえば、レイの大切なもをステラが壊してしまうとか・・・・
駄目か?
>>274を見て
ステラがレイの大切なものを壊してしまい挙句の果てに兄妹喧嘩になってしまい
いつも喧嘩してる保護者仮面の2人が、2人仲直りさせようと呉越同舟となって頑張るが、
結局保護者仮面の2人も喧嘩してしまい、きずいてみたらレイとステラはもう仲直りしていた
っていうストーリーが浮かんだんだが・・・
俺には文才はないしorz
その前にレイはステラに対し何をしても怒らなそうだな・・
レイ優しいからね・・・・兄妹喧嘩なんてありえないだろうな
レイはステラのため、ステラはレイのためを思ってのけんかは有り得そう
具体例が思いつかんが
レイって綾波?
280 :
269:2005/12/30(金) 21:29:22 ID:???
そうだよな・・・
このスレでは2人とも兄妹思いだからな・・・
喧嘩なんてしないよな・・・
俺、何でそんなこと思ってしまったんだろう・・・(ノд;)
泣くなよ別にお前が悪いだけじゃないんだし
これかすよ つ【ハンカチ】
このスレのよりも大きくなったら独立心とかで喧嘩っぽいこともしそうだが…
仲良しちびのままでいてくれ(´・ω・`)
>>280 泣くな
ていうか保守ばかり続くより、久々の雑談ができてよかったよ
まあ、ただ保守ばかりじゃ、いくら良スレでも糞スレになってしまうからな
SPがくるまで待つか
じゃあまずage
気長にSPやSS職人さんでも待ちますか
゜・:*:・。♪☆ヾ(・_・)★A Happy New Year★( ̄ー ̄)ノ☆♪。・:*:・
.,r"`⌒)ヽ
〃"´( 人ノ') ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i ノ 从(*゚∀゚ノ< うぇーい!! あけおめ!!
| リ `⊂ ⊃ \________
人_! つ ノ ノ
|(__)_)
(__)_)
あけ・・・おめ?・・・うぇーい
〈:::::. :.::::::. :::::}:::::::::::ヽ,.イ ` T´ / .
ヽ:::::::::::::: ::l:::::::;ァ'´ l | /::::.. ::::.
`i:::::::::: .:i:::::/ ', ,l /`ヽ:::::. ::::
l::::::: .::l:l::l::!ー-、_ ', / ', l __j:::;:::::
. ,{::::: .: ::::lヽヾ、 `゙ヾ / ',  ̄ ノ-jル'
/';:::::::: :: '、 ィ`''ー-ヽ 〈 〉 ∠--- 、
/:::ヽト、::. ヽ'、ヽ、 _,ゝ、 ヽ/ イ_ ノ/
`ヽ:::`::ヽ:. :. :', `゙i ̄ |  ̄ ̄, ' / <明けましておめれとうだレイ、ステラ とムネオ
i:::::::::';:::.:: :l l | ! l{::
l:::::::::ハ:::::: ,'、 ト 、 | _, イ }::
l::::::::{::::::: { ヽ、l `ヽ、 | _,.- ´ l ,ィ´::
,1::::::::ヽ::. 、ヽ ` `' ‐i‐''´ ´ l/:
. /.:::::::::::/:::::: ',l丶、 ー------一 /!:
ノ.::::::::::::/..:::: l`ヽ、\ __ / _」
゙ヽ、::::::::/.:::::: .:::l`ー-ニヽ、 ∠‐ ニ-1./
_,.-‐':::::::{ :::::::. :::::!  ̄ ヽ、 /‐,彳 _ //::: ::
/イ::::::::::::::ヽ;::::::::... :{ ヽゝ ヽ |~「.「 / ´/彳l::::::
`゙ゝ::::::::::::::ヽ:::lヽ:.ヽ l`゙ヽ ,、l|.|| ̄フ `7 | ::l:::::
_,,,... ---- 、...,,_
,. -‐''",,.. -── __─- 、`、‐ 、
,. '" ,. ‐'" ,. -‐'''"  ̄  ̄``丶 、ヽ 、 \、
`ヽ< .-'" `ヽゝ-‐'" | ィ
.、 _ノ `''!丶、 / .|. l
ヽ``ヾ´ ,.;' `'''- 、 / |i,l
ヽ ...ゝ. ヽ`'' ‐-、_ `'''‐ 、_ _,.. -‐'´ | {
| | | ` ''' ‐-`丶、 __ `丶 、_ /. ',
| | | \\'''‐-、_ `ー-、...._/"ヽ〉
/`/''‐、| ..,,,,,__ \\ `丶 .ゝ'''l i /
// ,.ィ,. / ` '''' ‐- 、..ヽ ヽ_ `ヾゝ〈
∠/| イ〃 / ,.‐'´ ̄ iヽ、 ヽ \
'; i / /,イ'ノ ノ!ノ \ ヽ \
ノ. / _,... -‐ '''' " ̄ ´',´ '´ ´ \ ヽ ,r‐'' ´
,. ‐'ィ,.,. '-''" /´! _`ブ
' イ/'"´ i、{`ヽ、 ´ ノ <クルーゼ人をおまけみたいに言うな!!
'´ ,. -ァ,.. ヾ`ァ-,、_ヽ 、 { ステラ、レイあけましておめれとう!!
''/,ィ / '´‐''´ 丿// / /`).フ' ‐--‐'
' /'´ ,. -‐''´ // / / / `}
,. -''" // / / / r'
ノ `'''丶 、`:‐' / / /
`''‐- 、_/ ,/|
_,.-――-、___
,.-''":::::::::::::::::::´:::::::::::::`''ー- 、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::::ヽ::ヽ、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::`:::ヽ
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::!::::::::::::::::::::::::!
i ,l::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::l::/::::;イ:::::l:!::::::::::::::::l
l'、___ノ:::::::::::::::::::::::/::::::::::::i:::l:!:::/_ ゙;::ノl::/::::::::::::j <私からも言わせてもらおう
__ゝ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::l:::{r;‐;b;!/:/::/;イ:;' レイ、ステラ明けましておめれとうだ
(::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::;:::::;::;:', ̄ !::/、/j/ ll
. }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::;::ヾヾ、 j/::ヽ'、 /
_ノ::::::::::::::::;::ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::;、゙、 , -;=‐;ニァ;-、_
 ̄::::::::::::;:-''´ ヽ、:::::::、:::::::::::::::::::、::、::::、ヾヽr'_ノ_,ノ/ , -‐'、
::::::::::::/ `ヽ、::ヽ:::::::::::`r−;'i"::::∨ ` `"´, -― ヽ_
::::::/ `ヾ、;:::::::::::`ヾ `7´ ̄ ̄`ヽ,  ̄`ヽ ヽヽ
/ _,. ヽ::::i::::::::::∨ ヽ 、 ∨ }
,.−ニ_ ´ l ゙l:::l:::::i:::::j 厂 ̄l゙-' l
 ̄7 `丶、` ー | ハ::l;::::i:::/ j ヽ !
! `ー- 、 lメ j/l:::;::/ // ヽ {
{  ̄`ヾ、`ヽ j;イ/ /´! ヽヽ
ヽ ー- 、 }, /´/ / ヽl } }
/ _ノ ヽ、
, ' / ,.-''´ \
∠-‐''" ̄`丶、 / ヽ
', / ::. . :::',
_ -―‐-、 ! _,.- '´ .:. :::::, . .. :..:::l
_ -‐  ̄ \ l´:l :::::i, ::::/l .::; . :::..:::::l
. / } /:::ハ : :::::ハ.::/7::/l :.:::::::::::l
´ l /ミ、i ヽ ::::::l _l/zミ< lイ ::::::::::::/ <明けましておめれとう!!!
l. ノノ}` ヽ::/ '´{_ノ::jミ、|.::::::/::::{ ステラ!ラウ!ギル!ムネオ!
_,l /ゞ- ' ` ゞ- ' /.: .::/:::::::l
/ | ,∠_\:::::::: ' ::::::::::: ノ_;:-'´:: :::::::!
/フ ̄ ::',`゙` ' ´ /:::::: :::::'、
/ /イ.:: . ::. ヽ、 て ̄`ァ /..::: :..::::::}
/ l/{ :::.. ::::::::::ヽ、 ニ´ ,.ィ´..:::: ..: .::::::::jリ
/ `ヽ、{`ヽl、ト、!`ヽ、,,,...-_´ノ`ーァ:::::;;::-‐::/
ノ _`-'7´`. | ,ニェ'ニ 彡‐1‐<´_
,.-''´ ,.-''" ̄ ,' ! ∧ .∧ / ! `''ー-、
. / / ,' _」,/ ゝ‐1 ヽ/ | ヽ
-'´ { l / l / l y'ヽ l }
゙、 l `y' ', / l / ヽ _ ゝ
.,r"`⌒)ヽ
( 人ノ') )
('(゚∀゚∩从 <レイ!ムネオ!ラウ!ギル!
ヽ 〈 あけおめ!うぇ〜い!!
ヽヽ_)
意外に人いるね
ちょっとうれしい
おしょうがつには『おぞうに』をたべるべきだと、ラウとムネオがつくってくれました
でもムネオは「雑煮は澄まし汁に四角い焼き餅だ」
ラウは「雑煮は白味噌に丸餅だろう」といい、2しゅるいのおぞうにができました
どっちもおいしかったので、ボクとステラはたくさんたべました
でもたべすぎて、ねむたくなってしまい、ボクとステラはコタツでねてしまいました
めがさめると、ラウもムネオもかおをあかくしてねていました
コタツのテーブルのうえには、おさけのからビンと、コップがおいてありました
2人はよっぱらっているんだと、ボクはおもいました
ラウとムネオがおきると「初詣に行こう」といって、じんじゃにつれていってくれました
ラウは「このお金を賽銭箱に入れて、お願いをしたら叶うんだ」とおしえてくれました
ボクはおさいせんばこにおかねをいれ、おねがいをしました
「ステラとラウとムネオとボクの4人で、なかよくくらせますように」
そして「ギルもいっぱいあそびにきてくれますように」
2つもおねがいしたらダメですか?でもね、かみさま
どうしても、かなえてほしいのです。ボクはこころからそうおもいました
かえりみち、ラウは「迷子にならないように」とボクのてをつよくにぎってくれました
ムネオはねむってしまったステラを、おんぶしていました
ラウのてはあったかくて、おっきかったです
ボクはいえについても、ラウのてをはなすのがいやになりました
つないでいたら、ラウはどこにもいかないとおもったからです
そのよる、ボクはラウのベッドでいっしょにねました
そしてゆめをみました。大きくなったボクとステラ
そしてラウとムネオとギルが、なかよくごはんをたべているゆめです
そんなひがくることを、ぼくはこころからいのっています
>>295 すまん、ほのぼの幸せな話なのに、
>つないでいたら、ラウはどこにもいかないとおもったからです
ここでうるっと来てしまった
歳はとりたくないものだな
297 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/01(日) 01:09:54 ID:Mn0UdlNz
新年早々いい話をありがとう・・・目から汗が出そうだよ
GJ!!
元旦からいいSS見せてもらったぜ
レイ・・・ほんとにいい子だな・・・
GJ!!
┏━━━/ |━━━┓
┗┳┳━|_|━┳┳┛
┃┃/ ヽ ┃┃
┏┻┻|======|┻┻┓
┗┳┳ヽ_¶_ノ━┳┳┛
凸┃┃ (/) ┃┃凸
Ш┃┃ (/) ┃┃Ш
‖┃┃ (/) ┃┃‖
`∧_∧ (/) ∧_∧
( ・∀・) (/)(´∀`)<どうか今年もこのスレが
(つ つミ(/)(⊃⊂ ) マターリと続きますように
|_|_|I(/)_|_|_|
////ノノノヽ //|
//////// |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
奉 納 |
301 :
【大吉】 :2006/01/01(日) 18:10:06 ID:???
子供たちよ、新年の風物詩・お年玉ですぞ〜
ごめん、間違えてたよ。こっちのがお年玉だね。(;・∀・)
303 :
正月早々:2006/01/01(日) 22:01:55 ID:???
アズラエル「皆さん、妄想はやってりゃ嬉しいただのコレクションじゃあない。
強力なネタなんですよ。さっさと書いて、さっさと見せてください。君のネタを。」
ナタル「正月早々、何をおっしゃっているのです?院長…」
アズラエル「や、何故だか言わなきゃいけない気がしまして」
ナタル「はぁ、そうですか」
アズラエル「そんな事より、なんで僕たちは元日から病院に詰めてるんです?」
ナタル「正月と言えば、ご老人がモチをつまらせるなんて事、良くありますから」
アズラエル「僕はいなくても良いんじゃないですか?」
ナタル「医者に休みはありません!て言うか、あなたは院長でしょう!!」
フレイ「センセー!急患です!」
ナタル「ほら早速」
ネオ「うーんうーん、苦しいよぅ」
ステラ「ムネオー!死んじゃダメー!!」
レイ「大丈夫だよ、ステラ」
ナタル「どの辺りが苦しいですか?」
ネオ「うぅ、腹が…腹がぁ」
ラウ「朝は元気だったのですが、先ほどから急に苦しみだして」
アズラエル「なるほど…」
ラウ「これはこれは、院長先生まで診て下さるとは」
アズラエル「仕事でしてね、これも…」
ナタル「あ、院長、そこの聴診器取って下さい」
アズラエル「はいはい」
ラウ「どうです?」
アズラエル「盲腸ではないですか?」
ナタル「食べ過ぎでしょう」
アズラエル「ハァ?」
ラウ「やはり」
ナタル「心当たりが?」
ラウ「今朝、オーブ風ゾウニスープを5杯ほど…入っていたモチの数は全部で15個ですが」
ナタル「どうやら、それが原因のようですね」
ラウ「腹も身のうちだと言ったのですがね、私は」
ネオ「うぅっぷ…気持ち悪くなってきた…」
ステラ「ムネオ死んじゃイヤー!!」
レイ「大丈夫、死なないよ」
ナタル「胃薬…出しておきますね」
ラウ「ありがとうございます」
アズラエル「…やっぱり僕はいなくて良いですよね?」
ネオ「おえ〜っぷ!…吐きそ」
ステラ「ムネオーー!!」
304 :
正月早々:2006/01/01(日) 22:04:28 ID:???
ナタルたちに関しては初代〜前スレ参照
冒頭のアズラエルの台詞は某スレ参照
ドミニオン病院だ!
久々だなー
レイとステラ、お年玉だよ。おみくじも引いたよ。
明けましておめでとう。
よい一年でありますように。
ここはいい話ばっかりで、いつ来てもなごむ。
ずっとこうであって欲しいよ。
ラウとムウが、ぼくたちにお年玉をくれた。
遊びに来たギルも「お年玉」って書いてある袋が
いっぱいになるくらいたくさんくれたけど、
「子どもに渡す額じゃない」ってラウがあずかってくれることになった。
みんなからもらった、みたことはあるけど使ったことのないお金。
広げてみて、ぼくはどきどきした。
これ1枚で、なんでも買えそうな気がした。
少しほしいものはあるけど、すごくほしいものはないからぼくは考えた。
このお金で、みんながよろこんでくれるものを買おう。
そう思うと、どきどきしてとても楽しくなった。
部屋に行ってたステラが、ぱたぱたって戻ってきた。
「はい、れい」
「ありがとう」
ステラは手のひらにそれを上からぽんって乗せてくれたけれど
・・・・・・なんで、これなんだろう?
みていると、ステラはラウとギルとムネオにもそれをあげていた。
3人も、ちょっとだけ「あれ?」って顔をしていた。
ステラはにこにこ笑ってた。
「おとしだま。・・・・おとしだま、ね」
ぼくの手のひらには、空色のきれいなビー玉。
ステラがくれたお年玉は、
今年最初のきれいなプレゼントだった。
ステラ可愛いよ
微笑ましいお話、ありがとうございます
310 :
307:2006/01/02(月) 17:38:47 ID:???
いかん、ムネオをムウと書いてしまった…
新年早々申し訳ない
>>303 >>307 GJ
ここの話は何時も安心して読めます
やさしい雰囲気、癒されるよ
職人様たちに感謝
>>310 いいんじゃない?
自分の中ではムネオが定着してしまったけど
とにもかくにもGJです!!
今日は静かみたい・・・
でもこういう賑やかさはいいな
r"`⌒)ヽ
( 人ノ') )〜♪〜♪
.从┃゚ー゚ノ
../ ̄ ゝ⊃)) ̄∪  ̄\ キュッキュッ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ.
r"`⌒)ヽ
( 人ノ') )
从(*゚∀゚ノ
| ̄∪ ̄ ̄∪ ̄| トン
|あけまして │
../ ̄| おめれとう .| ̄\
ステラから年賀状が届いたYO!!
「ねえステラ、ムネオしらない?」
「ムネオ・・・ねんがじょ、おへんじ」
「俺は不可(ry」
「12月中に出すのをさぼり、来た人にのみ返事と称して出すつもりだな」
レイとステラの喧嘩、その書き込みを見てからずっと考えていました
喧嘩と言うよりは、言い争い。もしするとすればこんな感じかなと…
今日はレイとステラの通う幼稚園の遠足。バスを使って公園に行く日だった
レイとステラはラウの作ったお弁当を持ち、仲良く並んでバスの座席に座っている
車窓からは美しい緑の木々が見え、公園に着くまでの楽しい時間を過ごしていた
途中トイレ休憩の為、バスは停車した。だがその時予期せぬ事が起きたのだ
出発しようとした時、一人の男がバスに乗り込んで来た
「貴方は一体誰ですか?」
保母は突然乗り込んできた男に、驚きながらも毅然とした態度で接する
「俺か?俺はバスジャックをしに来たんだよ」
男はそう言うと、ライフルを保母に突きつけた
「大人しくしろよ。良いか今からターミナルへ向かえ
そして幼稚園に電話して、身代金を用意させるんだ」
保母は幼稚園に連絡を入れ、男の要求を伝えた。お金は何とか用意出来たようだ
男は相変わらず保母にライフルを突きつけたままだった
保母は人質は一人で十分な筈だから、園児は解放してと男に詰め寄る
男はその要求を渋々呑むと、バスを停車させた
「センセイをはなして」
男は急に話しかけられ、驚いた様子で声のした方に目をやった
声をかけたのは金髪の綺麗な顔の少年、レイだった
「何だガキ、手前が人質になるって言うのか?」
「ボクがひとじちになります。だからセンセイははなして」
レイは知っていたのだ、保母が妊娠している事を
10日ほど前、新しい命がこのお腹に宿っていると笑顔で話してくれたからだ
「ほう、大した度胸だ。人質など誰でも良いからな」
「何を言っているのレイ君。そんな事出来る訳ないでしょ。先生は大丈夫だから」
「ダメです。センセイはママになるんでしょ?」
「そ、それはそうだけど。レイ君にそんな危険な真似させられない」
「ボクはだいじょうぶです。おとこのこはつよいんです」
レイは、何時も強く正しく生きているラウの背中を見て育っていた。そしてラウに憧れていた
ラウならきっと、こうするだろうと心から思ったのだ
保母はレイの頑なな態度に押されたのか、他の園児を伴ってバスを降りた
レイはもちろん恐かった。だが必死にその恐怖に耐えていた
保母をステラを、そして他の園児を護ってやりたいと思ったからだ
レイは不意に上着を掴まれ、それに目をやれば、小さな手が服を掴んでいる
その手の持ち主は、他ならぬステラだった
「ステラなにをしているの。はやくバスからおりて」
「ステラもここにいる」
「ダメだよステラ。ここはあぶない。ボクのいうことをきいて」
レイはステラに初めて強い口調でいった。ステラはその口調に驚きを見せたが、手は放さなかった
「ステラわかる。レイ、こわい。ステラいっしょにいる。レイ、こわくない」
「ステラ、ボクはへいきだから。おりておねがい」
「いやー、ステラ、レイといる」
ステラはレイにしがみ付き、泣き始めてしまった。レイがステラを泣かせたのはこれが初めてだった
と言うより、喧嘩をしたのもこれが初めてだ。だがそれは互いを思い合っての事
そこに悪意は微塵もなかった
「うるさいガキだな。静かにさせてやろうか?」
男はステラの頭にライフルを押し当てた
レイはステラを庇う様に抱きしめると、男に強い視線を向ける
「ステラにてをださないで」
その時猛スピードで走る車が、バスに並びかけると、あっという間にバスを抜き去った
そしてバスの前にその車体を止めた。バスの運転手は慌ててブレーキを踏んだ
バスの急停車に伴い、レイとステラ、そして男はバランスを失い、車内に倒れてしまった
「な、何が起きたんだ」
男は立ち上がり、起きた事態を確認する
前方に止められた車からは、2人の男、ラウとムネオが降りてきていた
「何なんだあいつ等は」
男が大声で叫ぶバスの中で、レイはステラをしっかりと抱きしめる
ラウは躊躇う事無く、バスの前方の窓から銃で男のライフルを吹き飛ばした
男がその痛みに声をあげている隙に、ムネオはバスのドアから進入した
そして素早く男を拘束し、事件は解決とあいなった
ラウもムネオに続き、バスの中に入ってきた
レイはその姿を確信すると、我慢していた物が一気に噴出してきた
「ラウ」
ラウはレイを優しく抱きしめると、レイはラウの腕の中で涙した
「レイあまり無茶をしないでくれ、心臓が幾つあっても足りないだろう」
「ごめんなさい」
ムネオも又、泣き続けるステラを抱きしめた
家に向かう車中で、レイとステラは手を握ったまま眠っていた
その姿をラウとムネオは暖かく見守っている
その日レイとステラの絆は益々深まったのだった
レイもステラもいい感じだGJ
感動した!! GJ!!
名スレage
感動。うぇーいwww
おっケンカ物だ
そう来たか、GJ
いいですねえ・・・GJ!
「おこたでみかん…うぇ〜い」
もぐもぐ…
「ステラ、そんなに食べたらお腹を壊すよ」
「あといっこだけ…」
「もう終わりにしなさい。明日お腹が痛くなっちまうぞ?」
「うぇ〜い…(´・ω・`)」
それは藻前さんの実話かw
でも、可愛いから許す!GJ!
>おこたでみかん
「おでこみかん」に見えた
age
331 :
1:2006/01/10(火) 02:09:15 ID:???
お久しぶりです。初代1です。
放送終了から長いのに、未だにアホ可愛い4人が見れて幸せです。
今、ふと気付いた事がありまして、
板違いかなと思いつつ書き込んでる次第なんですが。
レイとステラが兄妹じゃないのか、という見解は
2人に多く接点が見られたから、という理由のみで立てたものですが、
実は同じ場所で生まれているかもしれないんですね。
スレ立てた当時は考えてもいなかったので、自分的に1つ、大きな発見でした。
そしてもう1つ、この4人、実は全員ナチュラルなんですね。
特に意識してなかったんですけど、あれ、今まで気付かなかった方がおかしいのか?
え!?
全員ナチュラル!?
ラウとレイってコーディネイターじゃないの?
>>332 ラウとレイはアル・ダ・フラガ(ナチュラル)のクローンだからナチュラル
・・・らしい
今までコーディネイターだと思ってた。
335 :
おふろ金魚:2006/01/10(火) 23:29:35 ID:???
今晩は。コテ付けたとたんに消えた人です。
ロムもままならなかったのですが、このスレが健在で嬉しいです。
今更ですが正月SS書いてたら、長過ぎで終わらないので趣旨変え。
ステラ「うぇ〜い! おもち、みょ〜ん!」
ムネオ「こらステラ、お行儀悪いぞ。」
レイ「………おもち。(びよ〜ん…)」
ラウ「あぁ…レイまで…。」
ギル「可愛いから許そうじゃないか。」
ムネオ「おわっ!? このワカメどっから湧きやがった!!?」
※因みに餅は大晦日にムネオが搗きました。
ttp://rainbow.sakuratan.com/data2/img/rainbow203.jpg レイすら描く前に力尽きました…いつか四人揃って描きたいです。
昨年レス下さった方々、有り難う御座いました。
本年も宜しくお願い致します(´∀`*)
336 :
おふろ金魚:2006/01/10(火) 23:51:39 ID:???
337 :
おふろ金魚:2006/01/10(火) 23:55:31 ID:???
しかも直リン _|\_ (((((○
毎度訂正ばっかり、ごめんなさいごめんなさい…!!
>>335 着物やお椀の柄まで細かく描かれていてすごいです。
もちろんステラもかわいいですwGJ!!
>>336気にしない、気にしない
ステラ可愛すぎ
もうこれは文句なしのGJ!!
ラウが「にゅういん」をした。
びょうきじゃなくて「けんさにゅういん」だから心配いらないよってギルが言ってた。
でも、1しゅうかんもラウと会えないのはさみしい。
そうしたら、ムネオがおみまいに行っておいでって。
あとで迎えに行くから、ステラと先に行ってるといい、って。
だからぼくは、ステラといっしょにラウのおみまいに行った。
ラウがいるのは、ギルのいるびょういん。
ばしょはぼくたちの家からそんなに遠くないところにある。
ぼくもずっと前に住んでいたところだから、すぐに行けると思ったのに。
すぐに、ラウに会えると思ったのに。
「……あ、ねこ」
「ステラ、そっちは人の家だよ」
初めての道がおもしろいのか、ステラはいっぱいきょろきょろしてた。
より道してると、ラウに会えないよ、ステラ。
ほんとうは走ってでもラウのところに行きたかったけど、ステラといっしょに
ラウのところに行くってムネオと約束したから。
「わあ……」
「なにかあったの、ステラ?」
ほら、ステラ、道のまんなかでしゃがみこんじゃだめだよ。
手をひっぱると、ステラはいやいやって首をふるけど、でもぼくは
ステラと手をつないで歩いていった。
ステラ、ステラ、早く行こう?
ぼくはラウに会いたいんだ。
「レイ、あれ」
「ステラ、こっちだってば」
またなにか見つけたみたいで、こんどはステラがぼくの手をひっぱる。
そっちじゃだめだよって、ぼくもステラの手をひっぱったら
手がはなれてステラがころんだ。
ステラは泣いた。
ぼくも泣きたかった。
「うぇぇ〜〜〜」
「ステラ、ごめんね。でも、ほら、早く行こう?」
「いやぁっ!」
ステラがぼくの手をたたいた。
ぼくもステラをたたきそうになって、でもそれはだめだと思った。
ぼくは泣きたくなった。
――ねえ、ステラ。
ステラはラウに会いたくないの?
ぼくはラウに会いたいよ。
「ステラ」
「うぇぇぇ〜〜」
「ステ……」
「や、いやぁっ。うぇ〜」
「……ステラのばかっ、もう知らないっ!」
ぼくは走った。
ステラをおいて、走った。
だってステラがわるいんだ。
ラウのおみまいにいくはずだったのに。
ぼくはラウのところに行きたかったのに。
ラウのびょういんがちかくなったところで、ぼくはふりかえった。
どうしよう、ステラをおいてきちゃった。
ステラはラウのびょういんのばしょを知らない。
家のちかくでだって迷子になっちゃうステラが、知らない道で
迷子にならないわけがない。
どうしよう。どうしよう。
ぼくは泣きたくなった。
さっきとはちがう気持ち。
ステラ、大丈夫かな。
……ぼくのせいだ。
ぼくのせいで、ステラはきっと泣いてる。
そのとき、みおぼえのある車がぼくの横に止まった。
「あれ、どうしたレイ。ひとりか?」
ムネオだ!
車から出てきたのはムネオだった。
ぼくはムネオの足にだきついた。
「ムネオ、ステラが迷子になっちゃった。
ぼくがステラなんか知らないって言っちゃったから。
どうしよう、ステラきっと泣いてる。
おねがい、ムネオ。ステラをさがして。
もうすぐ暗くなっちゃうのに、ぼくのせいで、ステラ……!」
「よし、わかった。いっしょに探そう」
ムネオがぼくをひょいっとだきあげて、ぼくを車のじょしゅせきに座らせてくれた。
ムネオがしめてくれたシートベルトをぎゅっとにぎって、
ぼくは背をのばしてまどの外をがんばって見てた。
おねがいだから。
どうかステラ、ぶじでいて――。
本当は昨年末に上げるつもりだった……出遅れすぎの喧嘩(?)ネタ
元ネタは「となりのト○ロ」
……お約束なので続きません。
GJ!! GJ!! GJ!!
とても続きが楽しみだな
え!?続きなし!!Σ(゚Д゚;)
そんな!!
ここまで書いたんだから最後まで書いてくださいよ・・・(´・ω・`)
GJ!できれば続き希望
GJ!
お約束だからこそ続きが読みたい!
GJ!
だれか続きを書いてくれる者はいないのか!!
保守ついでに続き希望
続き希望に ノ
続きキボン!ノシ
ノシ
仲直りしないまま終わるのもなんか後味悪いしな・・続きにノシ
マジで続きキボン!ノシ
>>340-343を読んで
迷子になってしまい途方になっているステラに猫バスのかわりに
暁に乗ったレイとムネオが空から降りてきて仲直りの後、暁でラウのお見舞いに行く
・・・と言う妄想をしてしまいました。
マジで続きに ノシ
続き期待にノシ
気づいたら、ステラはひとりだった。
ステラが泣いている間にレイはどこかに行ってしまったのだけれど、
泣いていたステラはそんなことをすっかり忘れてしまっていて。
あれ、と思った。
ここはどこだろう。
どうしてステラは、こんなところにいるんだろう。
そういえば、今日はラウのおみまいに行くってレイが言ってた。
・・・・・なのに、どうしてレイがいないんだろう。
周りには誰もいなくて、ここは知らない場所で。
ステラはどうして、ここにいるんだろう。
ステラはどうして、ひとりぼっちなんだろう。
ステラは、ひとり――?
「おや、こんなところでどうしたんだい?
レイやムネオは一緒じゃないのかな?」
覚えのある声がした。
声のした方を振り向いて、そうしてからステラが顔を上げると
ネオと同じくらいの高さの男の人がいた。
あ、と思った。
・・・・・・ステラは、この人を知っている。
「わかめ!」
「……いや、それは流石に……」
男の人は困ったみたいに笑ってた。
ステラはどこか間違っていたのだろうかと思った。
だってこの人の黒くてうねうねしてる髪はわかめみたいだって、
ずっと前にも思った気がするのに。
「ギルバートだよ、ステラ。私の名前はギルバート・デュランダル」
「ぎるばー・・・? でゅら?」
うまく言えなくて、ステラはべろがこんがらがるんじゃないかと思った。
どうやって言ったらいいのかわからなくて首を傾げると、
その人はくすくすと笑ってステラの頭を撫でてくれた。
「ギルで構わないよ、レイにもそう呼ばれているしね。言えるかい?」
「ぎる?」
「そう、ギルだ」
「ぎる!」
ギルの名前を呼べたのが嬉しくてもう一度呼ぶと、
彼も嬉しそうに笑ってステラを抱き上げてくれた。
一気に背が高くなって、ステラはギルの頭に抱きついた。
びっくりした。
だってこんな高いところから見るなんて
ネオに抱き上げられるときくらいだから。
ネオと同じくらいの高さだ。
・・・・・・でも、ネオはここにいない。レイも、いない。
「うぇ・・・・」
「ステラ?」
「うぇぇ〜」
突然泣き出したステラに、ギルはびっくりした顔をした。
でもステラは泣いていた。
どうして泣いているのかわからなかった。
ただ、ここにはネオもレイもラウもいなくて、
ステラはひとりだったから。
「ステラ、一度ラウのいる病院へ行こうか。
そうしたら、車で家まで送ってあげるから」
ギルは優しくそう言ってくれたけれど
ステラにはその言葉は届かなかった。
「うぇぇぇ〜」
「ステラ……」
やれやれ、とギルバートは呟いた。
これだから子どもは苦手なんだ、と。
それでも、レイとは全く違う小さな女の子を抱き上げたまま
どこか寂しげに苦笑するとギルバートは歩き出した。
ギルの頭に抱きついたままステラは泣いていた。
黒い髪に顔をうずめて、ぼろぼろ泣いていた。
そのとき、道の正面から車が曲がってきてギルバートは
道の脇に寄った。
そのまま通り過ぎるかと思った車は、しかしギルバートたちの
すぐ横で止まりギルバートはおや、と思った。
「ステラ!」
「――レイ!」
いつの間にかそこにあった車から飛び出してきたのはレイだった。
レイはステラの名前を呼んで、ステラもレイの名前を呼んだ。
ギルがステラを降ろすと、今度はステラはレイに抱きしめられた。
「ごめんね、ごめんねステラ……!」
なんでレイがごめんねと言うのかステラにはわからなかったけれど
それでもレイがぎゅっとしてくれるのが嬉しくて
ステラもレイをぎゅってした。
ふたりでぎゅぅっとしていたら、突然ふわっと体がういた。
気づいたら、さっきと同じくらいの高さにいて。
「ムネオ?」
「ネオ!」
レイはびっくりした声を。
ステラは嬉しいって声を。
ふたりは同じ人を、ちょっとだけ違う名前で呼んでいて。
ステラとレイをいっぺんに抱き上げて、ネオは笑っていた。
ステラは嬉しくてネオの頭に抱きついて
レイはやっぱりびっくりした顔でネオの首につかまっていた。
「遅かったじゃないか、ムネオ?」
「ムネオ言うな」
でも、せっかくステラがネオに戻したんだから、とギルに向かって
呟いたネオの声に、ステラはふと首をかしげた。
「ネオ、……ムネオ?」
「ネオだ、ステラ」
なにかおかしかったかしらとステラはきょとんとした。
見ると、レイもどこか不思議そうにムネオを見ていた。
「ん、ムネオ」
ステラがやっぱりそう言うと、
ギルは向こう側の壁に手をついて肩が震えていて
ムネオは下を向いて大きくため息をついていた。
どうしたのかな、とステラとレイが思っていると
こっち側に向き直ったギルはちょっと泣きながら笑ってた。
顔を上げたムネオも、笑ってた。
そんなふたりを見てレイも笑っていて、
みんなを見てステラも笑った。
なんだかよくわからなかったけど
みんなが笑ってるならそれでいいと思った。
泣いてたみたいなレイが笑ってて
だからすごく嬉しいからそれがいいと思った。
「よし、じゃあ改めて、ラウんとこ行くぞ!」
みんなで行って驚かせてやろう、とムネオは笑う。
うん、って大きく頷いて、すごく嬉しそうにレイは笑う。
やれやれ大変だな、って困ったみたいに言いながら、ギルは笑う。
おみまいに行ったら、ラウも笑ってくれるかな。
そんな風に思いながら、みんな一緒なのが嬉しくて
ステラもやっぱり笑っていた。
ステラ視点は微妙に3人称なので難しい…
表記や文体がまちまちなのは仕様です
期待に添えられたかはわからないけれど
続きを希望してくれて、ありがとう
待ったかいがありました。ありがとう、GJ
よかったね、みんな
笑ってエンディングを迎えられるのが一番だ・・・
激しくGJです、そして職人さんありがとう!
つ、ついに待ち望んだ続きが・・・
来た着た北木田きたキタ−ヽ(゚)−ヽ(゚∀)ノ−ヽ(゚∀゚)ノ−ヽ(∀゚)ノ−(゚)ノ−!!!!
もうこれは、もう文句なしのGJ!!
感動しちゃったよ・・・ ・゚・(ノд`)・゚・
GJ!!!みんなかわいいなwすごくよかったです。
なによこれ、すんごく可愛い!GJ!
職人さんGJ!!
このスレ(・∀・)イイ!!
私もこのスレ好きだ。雰囲気が堪らなく好き。
レスの暖かさから、キャラを愛してるのが伝わってくる。
職人さん達のSSを拝見して、感動してる。
実は私も何個か投下した。スレ汚しゴメンと思いながら。
でもこのスレが好きだから、書いてしまうんだ。
あの時の皆様のレスは、私の宝物です。ありがとう。
>>270このスレで投下したSSでスレ汚しなんて1つもないぞ、むしろ全て名作
俺も何個かSS書いてたけど、このスレのSSは、作る人が一生懸命になって考え、そして作ってくれた。
だからこそ笑えて、癒されて、感動することができるそこらのスレと違う名スレなんだ。
お前も職人さん達のSSを拝見して感動し、自分も一生懸命になって作りたいと思ったんだろ、
だからもっと自分のSSに自信を持てよ。
その宝物、自分でも作る事が出来るんだからな。
って何マジレスしてんだろ俺は・・・・orz
>>370 >>371 時々長文SS落としてた者です。
皆様のレスはとても嬉しい限りです。
てか、自分のSS投下中に他の職人様が誰一人来ない時とか、自分のせいで
ここの流れ悪くしてしまったかとよく考えてしまいました。
でも、ここのスレだけは落としたくなかった。
放送終盤のスレ乱立で落ちた時は悲しかった。
だから「このスレが好きだから書いてしまう」という370の気持ちはなんとなく
わかるような気がする(だけかもしれないけど・・・)。
自分もマジレスごめんなさい。
そして先月の長文の追加、そろそろ落とせそうです。
あ、そうだ!!思い出した!!
レイ、ステラのオーブ旅行記SPがあるんだった。
それまで保守
>>371 370です。暖かいお言葉ありがとうございます。
又何時かSS投下したいと思っています。
やっぱりこのスレ大好きだ。
>>372 流れを悪くしたなんて事ありませんよ。
372様のSS、楽しみに待っていましたから。
追加のSS楽しみです。
SPまで保守!
保守
「ムネオの憂鬱」
外ではチビたちの声が聞こえる。雪が積もってるから雪合戦でもやってるんだろう。
何だか楽しそうなんで、俺も行ってみるとすっか。
どうせ家ん中にいてもリーに説教くらうだけだし。
・・・プラントではラウ、地球ではリー。どうしてこうも俺の周りには説教好きな奴が
多いんだ?
外に出ると、案の定雪合戦をやっていた。
「うぇーい、ムネオ!!」
ステラが俺に気づいて、こっちにトコトコやってきた。
「なあ、ステラ。なんでネオじゃなくてムネオなんだ?」
スティング、余計な事に気づくな!!
もしかして俺はスティングとアウルにまでムネオ呼ばわりされるのか?
「うぇ・・・・・・わかんない」
あれ?
「ステラ、わすれた」
・・・・・・おい!!
俺の頭の中は一瞬、目の前の雪と同じ色になった。
・・・忘れたってなー、じゃああの時俺がさんざん苦悩したのは何だったんだ?
「えーと・・・」
あ、バカ、思い出させるな!レイはだまっててくれ!!
「(キュピーン)・・・」
ホッ。どうやらレイは俺のボディランゲージ+キュピーンでわかってくれたらしい。
「へんなのー!ムネオだってーあっはは〜」
覚えてろよ、アウル。
オーブネタはもうちょっとかかりそうなんで、先に関係ない小話を投下。
377は9.5あたりのつもりです。
「レイとおてがみ(1)」
ラウにおてがみを書こうと思ったのはいいけど、ぼくはどうやってプラントにおてがみを
とどけたらいいか、わからない。ムネオにきいたら、「住所なら書いてやろうか?」と
言ってくれたので、住所はムネオに書いてもらうことにした。
雪であそんだあと、ぼくとムネオはアウルのお母さんがいる家に入った。
おてがみを書くには・・・あ!
ぼくの荷物には、らくがきちょうしかなかった。しかたないから、1ページやぶって書こう。
リビングでぼくがおてがみを書こうとしていると、アウルのお母さんがきた。
「あら?何してるのかな?」
「おてがみを書いてるんです」
「まあ、えらいわね、レイ君」
「でも、紙がこれしかなくって・・・」
「そうねえ、せっかくお手紙を出すんだったら・・・あ、ちょっと待ってて!」
そう言うと、アウルのお母さんは何かを探しはじめた。
「はい、これ使って!ちょっと古いから色あせちゃってるかな?」
アウルのお母さんは引き出しから、きれいな花がらのびんせんを取り出した。
「男の子だから、花柄は嫌いかしら・・・他の柄探してみる?」
「そんなことないです、ありがとうございます!」
乙!!
「レイとおてがみ(2)」
じつは、ぼくはおてがみを書くのは初めてだ。だから、どうやって書いていいのか
よくわからなかった。
でも、アウルのお母さんはおてがみの書きかたをおしえてくれた。
「そうねえ・・・手紙の最初は『○○ちゃんへ』とか、『親愛なる○○へ(英語でいうと
Dear ○○)』とかで始めるわね。お友達に書くの?」
「ううん、ラウはおともだちじゃなくって・・・えっと・・・」
「ああ、ラウってのはレイの保護者みたいなもんだ。年は俺と同じくらいのやつな」
ムネオが、ふうとうを持ってきた。
「そう、ホゴシャなんです。だから『○○ちゃん』はちょっとちがうかも」
「じゃあ普通に『ラウさんへ』とか、『ラウへ』のほうがいいかな?」
「あの、さっき言ってたシンなんとか・・・」
「『親愛なる』のこと?幼稚園の子にはちょっと難しい気もするけど・・・」
「それがいいです!」
シンアイなる、っていうのは「大好きな」っていうのを大人っぽくした言葉らしい。
ラウはぼくの大好きな人だから、この言葉がぴったりだとぼくは思った。
それに、これはないしょなんだけど。
・・・なんだかちょっとだけ、大人になったつもりになれるから。
そして10につづく。
(予告)次はオーブの話。
>>382 レイってば背伸びして『親愛なる』使ったんだなw
GJ、いつもネタ楽しませてもらってます。
続きも待ってるガンガレ
無理はしないでな〜
乙!!
382です。
続きは週末以降に一気に投下して終わらせる予定ですので、
しばらくお待ちください。
382!乙!楽しみに待ってるぞ!
忙しくてココ見れなかった。見たら可愛いレイがいた。嬉しかった。
つづき待ってます。
age&保守
保守
390 :
382:2006/01/31(火) 00:21:04 ID:???
やばい、当初より量が増えてる
余計な描写を削るか、前言撤回して前半だけでも投下するか・・・
どっちがいいでしょうか?
391 :
382:2006/01/31(火) 00:51:27 ID:???
追加。
当初の予定通り全部一気に投下も選択肢に加えてください。
内容は削らないで下さい。全て読みたいです。
何度に分けるかは、お任せします。
楽しみに待ってます。
自分も全部読みたいです。楽しみにしてます
自分も全部読みたいです
分け方とかタイミングは任せるよ
395 :
394:2006/01/31(火) 20:35:13 ID:???
空港へは、リーさんがまたガーティ・ルーで送ってくれた。
ムネオはさっきから「俺の子猫ちゃん・・・」とかぶつぶつ言ってるけど、ぼくは
気にしないことにした。
ガーティ・ルーにのってる間、ぼくとステラはちょっとだけ、船の中を見学させてもらった。
この中はとってもひろくて、きっと一人だったら、まいごになってるかもしれない。
ぼくはムネオの手をしっかりにぎった。
(リーの独り言)
ロアノーク大佐が連れてきた子供たちを館内見学させることになった。
本来なら軍事機密に関わることだが、現在は有事ではないし、上官からの命令
という形なら仕方ないのではないかと、割り切ることにした。
でも、この二人の子供たちは、大人しくしているから扱いに困らなくていい。
あいつら・・・そう、あいつらに比べたら・・・
「滅・殺!」
「うざーい・・・」
「うっせーよ、お前ら!!」
・・・思い出しただけで頭が痛くなってきた。今頃何をしてるのやら。
「どうしたの、リーさん?」
大丈夫。気にしないでいいからね。君は何も悪くないから。
「リー、次はMS格納庫に行こうぜ!あ、その前にブリッジも面白そうかも」
頭痛の種はここにもいたな・・・。
見学がひととおり終わったころ、スピーカーから声がきこえてきた。
船はそろそろオーブにつくらしい。
ムネオが、「外は暑いからあんまり厚着しないでいいぞ〜」と言った。
来たときもオーブを通ったけど、たしかに半そででちょうどよかった。
ロドニアは雪がふってたのに、オーブは半そで。
地球ってふしぎだな・・・。
オーブの空港に行く前に、ぼくたちはおみやげやさん(メンなんとかっていうところ
らしい)に行った。
ラウには何をえらんだらいいかな?
そしてシンやルナマリアにも・・・地球クッキーなんてあるのかな?
おみやげうりばをながめているとき、ぼくはうしろから何かがせまってくるような
けはいを感じた。
そしてぼくがふりむこうとしたとき・・・
ステラ、シャトル、のる。
おみやげ、うってる。
おかし、たくさん。きらきら、たくさん。
レイは、どれにするの?
「レイ、おみやげ・・・・・・うぇい?」
レイ・・・いない・・・どこ?
俺は土産屋(ていうか免税店。ちなみに1F:土産屋、2F:今話題のスーパー銭湯だ)
でグラビア雑誌を物色していた。
だが、袋がかかっていて中身を確かめられないってどういうことだ?
ここは俺のキュピーンで・・・ん?
下を見ると、ステラが俺の服をくいくい引っ張っている。
どうしたステラ。ここは大人の絵本コーナーだから・・・
「レイ・・・いない・・・」
・・・な、なんだってー!?(AA略
お言葉に甘えて削らないことにしました。
とりあえず最初のほうを投下。
ところで、書いた後でアレですが、種世界では宇宙シャトルも「空港」で
いいんですかね?やっぱり「宇宙港」とかしたほうがよかったかも?
間違ってたらすみません。
キター! 旧三馬鹿とムネオに悩まされるリー艦長カワイソスw
宇宙港がふいんき(ry 的には合ってるかも? でも空港でもニュアンスは伝わるような…? ワカンネ
400get
GJ。続きが気になる。レーイ。
きょうは『せつぶん』です。
ムネオが「巻き寿司を恵方(今年は南南東)を向きながら、家族そろって
無言で願い事をしながら食べきると、幸せになれる」
と、言ってまきずしをかってきました。
だからラウとムネオと、ステラとボク。そしてあそびに来ていたギルで
なかよくまきずしをたべました。ちょっとくるしかったけど、おいしかったです。
「次は豆まきだな」
ラウはそういうと、まめをボクとステラにわたしてくれました。
「まめをどうするんですか?」
「豆を掛け声と共に鬼にぶつけて、厄払いをするんだ。鬼の役はアイツだ」
「おい、クルーゼ。何で俺が鬼の役なんだ」
「既に鬼の扮装をしているではないか。そのお面は鬼じゃないのか?」
「この仮面のどこが鬼に見えるんだ。お前は目がおかしいんじゃないのか?」
ムネオはラウにはんろんしましたが、ラウがムネオのかめんに赤いいろをぬり
ミミのぶぶんを、つのっぽくぬると、ほんとうにおにみたいになりました。
「鏡でよく見てみろ、鬼以外何に見えると言うんだ」
ムネオはじぶんのすがたをかがみでみると、すこしなっとくしているようすでした。
「しかし、豆をぶつけられるのはいい気がしない…」
「お前はレイとステラが可愛くないのか?不幸が降りかかっても良いと
そう言いたいんだな。本当に冷たい奴だな」
「分かった、分かったよ。やればいいんだろ、やれば」
「いいか、レイ。掛け声は鬼は外、福は内だ。そう言いながらあの鬼に
豆をぶつけるんだ。そうすれば厄払いが出来るんだ」
ボクはラウにおしえてもらったとおりに、ムネオおににまめをぶつけました。
「おにはそと、ふくはうち」
「おにはうぇーい。ふくはうぇーい」
ステラもボクとおなじように、まめをムネオおににぶつけました。
「それ位では痛く無いぞ。もっとちゃんとしないと食ってしまうぞ」
はじめはいやがっていたムネオも、だんだんノリノリになってきました。
ムネオがいやそうだったら、やめようとおもっていたのですが、
とてもたのしそうだったので、ボクとステラもたのしくまめまきができました。
「ラウ、あれは節分の鬼というより、ナマハゲではないのかね?」
「ギルバート細かい事は気にするな。ムネオはああいう奴なんだ」
「そうだな。私はあの子達と、君が幸せそうにしているのを見るのが
一番嬉しいのだよ。今年も良い年である事を願っているよ」
「そうか、ならばお前も鬼をやれ。ここに豆の付属品のお面がある」
「な、なぜ私が」
「先程の言葉は嘘だったのか?」
「そ、それは…分かった。レイ達の為だ。任せなさい」
「レイ、ここにも鬼がいるぞ」
ラウたちのほうを見ると、おにのおめんをつけたギルがたっていました。
「おにはうぇーい」
「ステラダメだよ。あれはギルだから、ぶつけちゃダメ」
「レイ、私はギルでは無い。鬼だぞー」
ギルはボクたちのために、おにをえんじてくれているようです。
ボクとステラは、ムネオおにと、ぎるおにとなかよくあそびました。
とてもたのしかったです。
そのあと、としのかずだけまめをたべました。
あそびすぎたのか、ボクとステラはつかれてしまい、すぐにねてしまいました。
「今年の節分は楽しかったな」
「何が楽しかっただ。一人だけ鬼をやらなかったくせに」
「まぁいいではないか。それであの子達が幸せになれるのなら、
これ位なんでもない。私は楽しかったよ」
「本当にバカじゃないのか、このワカメは」
「何か言ったかね」
「いや、別に。俺もステラとレイが楽しそうだったから、それだけで十分だ」
幸せに暮らしたい。ただそれだけを祈って、レイ達の節分の夜は暮れて行くのだった。
GJ、時事ネタイイ。
ムネオも良い奴だ。でもクルーゼ最強だな。
GJ!
だんだんギルがヘタレ化しているwww
ぼくは後ろから誰かにだきつかれた。
「ここにいたんだね、マイハニー♪」
・・・まいはにー?
「オーブに帰ってきたんだったらぼくに知らせてくれなきゃ、カ〜ガリ〜ん!
さあ、おうちにかえろうね〜ん!」
帰ってきた?かがりん?・・・ってちょっと!
だきついてきたのは、ぼくと同じくらいか、ちょっと年上の子で、むらさき色の髪だった。
むらさきの子は、ぼくを強引に引きずっていく。
「何するの?人ちがいだって・・・」
「そんなにはずかしがらなくてもいいじゃない、カガリ〜ん」
ぼくは話を聞いてもらえず、そのまま車に連れていかれた。
こういうのを「なすすべがない」っていうんだろうな・・・
むらさきの子はぼくの手をつかんで、おみやげやさんを出た。そして店の前に
とまっていた白い変なかたちの車のところまで歩いていった。
「トダカ、車出して!ぼくんちまで」
「わかりました、ユウナ様。しかし、そちらは・・・どなたですか?」
トダカと呼ばれたおじさんは、ぼくに気づいたらしい。
「何言ってんのトダカ?しばらく会ってないからってカガリんの事忘れちゃったのん?」
「しかし・・・」
「いーの、さっさと行って!」
「・・・わかりました」
むらさきの子はユウナっていうらしい。
このユウナって子、思い込みがはげしいタイプなのかもしれない。
「カガリんが18になったらハウメアのさいだんでゴージャスな式をあげようね〜」
「式?」
「決まってるじゃな〜い、ぼくとカガリんの結婚式さ!」
け・・・けっこん?!
「そうだ!今から練習しようよ!トダカ、車まわして!」
「ちょ、ちょっとまってよ!ぼくはおとk」
「はじらうカガリんもかわいいよ?もうちょっと髪が長かったら最高なんだけどな♪」
ユウナはぼくの髪をさわりながら言った。
「・・・(男の子なのに)」
「あ、カガリんジュースのむ?」
ちょうど、のどがかわいてたからジュースをもらうことにした。
この車はれいぞうこがついてるらしい。れいぞうこなんて、ギルの車にもついて
なかったのに・・・きっと、ユウナの家はすっごいお金もちなんだろうな。
俺はステラを連れて、急いで店内を探し回った。でも、キュピーンすらなかった。
どこいったんだ、あの坊主?
・・・一通り探して見つからないときは聞き込み調査だ。俺はレジのおばさん
(子猫ちゃんだったら良かったのに・・・おっとそんな事も言ってられないか)に
聞いてみた。
「ああ、その子だったらもう一人の子と手をつないで外に行ったわよ。あの子、
もしかしたらユウナ様じゃないかしら」
ユウナ・・・ユウナだと?!
なんでそんなのがここにいる?
ユウナといえば・・・ロドニアのリーの家で、俺がこたつの中でみかん食いながら
見てた『世界のセレブのお宅訪問・オーブスペシャル』でカメラの前をうろちょろしてた
あの小生意気なガキじゃねーか!
あいつとレイがどうして・・・
・・・・・・ラウにばれたら確実に(俺が)やばいな。
俺はステラを連れて建物の外に出た。受付の美人さん(一緒にお風呂に入りた・・・いや
そんな場合じゃ)曰く、白い変な形の高級車(ロドニアで見たCMであいつが出演して、
ふんぞり返って乗っかってたやつだな、たぶん)に乗って行っちまったらしい。
しょうがない。ここはタクシーでカーチェイスを・・・ヘイ、タクシー!!
・・・うひょー!!??バレルロールした車が目の前でいきなり急ブレーキだ。
流石は不可能を(ry・・・・・・バレルロールだって?
「お客さん、どちらまで・・・あれ、どっかで?」
・・・お前は?!
(つづく)
オーブ編、ということでオーブキャラが何人か出てます。
もう数名出る予定です。
うはwwユウナリンキタ━━(゚∀゚)━━━ !!!!
確かにちっちゃいレイは女の子みたいだがカガリと間違うとは…w
バレルロールキタ――(ry
つか常にエロ仮面なムネオにピコワロタw
ユウナカワユスwwwwwwww
age
何でこんなところでこいつがタクシー運転手なんかしてるんだ?
特に戦争とかないんでバイトでもしてるのか?ていうかタクシーでバレルロールは
まずいでしょ?
・・・いいやだめだ。聞いてみたいけど俺は今、ネオ・ロアノーク。こいつとは
赤の他人で、会ったこともないっていう設定だ。だからあえて聞かないぞ。
・・・これだからオーブには長居したくなかったんだよ・・・。
「その髪の色、その『うひょー』、・・・あ!もしかしてフラガ少佐じゃないですか?
何やってんですか、少佐?艦長には会えました?」
俺はフラガ少佐じゃなくてロアノーク大佐だからな。そこんとこ、間違えないように。
仮面だってかぶってるんだからな(何であっさりバレたんだ?)。
「ムネオ・・・いこ?」
そうそう、俺たちはレイを探さなきゃならないんだ。というわけで乗せてもらうからな、
ノイマン!
「どうして僕の名前知ってるんですか、大佐さん?(ニヤニヤ)」
うっ・・・しまった。いやそれは、そこの免許証を見たからであってだな・・・
「やっぱりフラガ少佐じゃないですか!」
違う!・・・俺は大佐!大佐なの!!大佐がいい!!
「・・・はいはいわかりました。で、どこに行くんです?」
ユウナってガキがうちの坊主をつれてあっちの方向へ行ったんだ。
「ユウナってあの・・・セイラン家の?なんでまた?」
まあいろいろあってだな・・・そんな事より、前の車を追ってくれ!!
「ムネオ・・・まえ、くるまいないよ?」
「「「・・・・・・・・・」」」
気まずい沈黙がタクシー乗り場周辺を包む。確かにもう車の陰も形も見えなくなっていた。
だがその時、俺の後ろから、沈黙を破る声がした。
「わたしものせてくれ」
(つづく)
〉違う!・・・俺は大佐!大佐なの!!大佐がいい!!
ここ噴いたww
保守
「わたしもいっしょにのせてくれ。ユウナ・ロマには話がある」
振り向くと、ステラよりちょい上くらいのチビがいた。今度は何なんだ?
・・・知り合いか?ユウナの。
「ああ。タクシー代なら、おまえらのぶんもはらうから、のせてくれ!」
タクシー代ったって・・・そんな金あるのか?
「おとうたまのカードがあるからだいじょうぶだ!」
そういうと坊主はアカツキ色に輝くカードをポケットから出した。
おお・・・どうみてもゴールドカードです、本当にありがt・・・ってそんなもん、
どうして子供が持ってる?!
「おとうたまがわたしのためにくださったんだ!」
だめだろ幼稚園児にゴールドカードなんか持たせちゃ・・・誰か周りの人間が言ってやれ。
タクシー代はいいから、ノイマン、この偉そうな坊主ものせてくぞ。
「わたしはぼうずではない!女だ!」
「うぇ・・・おんなのこ?ステラもおんなのこ〜」
うそだろ〜?坊主じゃなくてお嬢ちゃんなのか、こいつは。
まあこのくらいのチビは男も女もあったもんじゃないのかもしれないけど。
・・・そういや地球に来てからはステラと同じくらいのお嬢ちゃんはいなかったな。
ロドニアでも坊主ばっかりだし。
ステラはこの腕白坊z・・・じゃないお嬢ちゃんが気になるらしいな。
ところでお嬢ちゃん、名前は?
「おじょうちゃんではない、カガリだ!」
「ステラは・・・ステラ。うぇ〜い」
カガリ・・・カガリ。どっかで聞いたような・・・・・・あ、思い出した。こいつも
『セレブのお宅訪問』に出てたぞ。確か自分の部屋にスポーツジム作ってて、
カメラの前で腕立て伏せ50回してたガキだ。うひょー・・・。
念のため・・・ちょっとだけ、さっきのカード見せてくれないか?取らないから。
「いいぞ」
彼女が見せてくれたゴールドカードの裏の署名には<ウズミ・ナラ・アスハ>と
書いてあった。やっぱり・・・。
こんなガキばっかりいるオーブの将来が少し心配になってきた。
スカイグラスパーか俺専用紫ウィンダムでもあればこんな事にはならなかったんだろう
けど、リーの奴、さっさと帰っちゃったからなー・・・。
車は海ぞいの道を走っている。きっと、ユウナのいってた「ナントカのさいだん」に
向かってるんだと思う。海はきれいだったけど、こんな状態じゃ楽しんではいられない。
となりのユウナを見てみると、なんだかそわそわして、おちつかない様子だった。
「ね、ねえトダカ、この車ってトイレないかな?」
「残念ながらありませんね。・・・この近くに自然公園があるはずだから、そこで
車を止めましょう」
「は、はやくしてよね!」
どうやらユウナはジュースの飲みすぎで、トイレにいきたくなったらしい。
公園の前で車は止まった。
ユウナは車の外に出ると、きょろきょろと何かをさがしてる。
「どうしたの?」
「ここってトイレはないの?」
「トイレだったらあれじゃない?」
ぼくは公衆トイレらしいものを指さした。
「あんなのトイレじゃない」
「?」
「だって、暗くてきたないし、虫とか飛んできそうだし・・・そもそもウォシュレットが
ついてないじゃん。ねえトダカ、ほかにないの?」
トダカさんも困った顔をしていた。
「ここ一帯は街中ではありませんから、セイラン家のような豪華なトイレはありませんよ。
30分ぐらい車で行けばないこともないのですが」
「そ、そんなにまてないよ!がまんできない〜」
ユウナは足ぶみしている。
「じゃあ、そのへんの木のかげとか、草むらでしたら?」
ぼくはユウナに言った。いきなり強引につれてこられた上に、トイレひとつで
わがまま言ってるユウナにつき合わされて、ぼくも少しいらいらしてたのかもしれない。
それにトイレ以外でするのは、ムネオがときどきやってることだから、たぶん大丈夫
なんじゃないかとも思ったからだ。
「わ、わかったよカガリん・・・トダカ、ついてきて」
「ユウナ、ひとりでトイレにいけないの?」
ようちえんでは、みんなひとりでトイレにいける。もちろん、ステラだってひとりで
ちゃんとできる。
「な、何言ってるんだいカガリん、ぼくはひとりでいけるよ?」
「大丈夫なのですか、ユウナ様」
「う、うるさい!ひとりでも行けるんだからな!だからトダカは来なくていいからな!」
ユウナは草むらの中へ、走っていった。
ユウナが帰ってくるまで、ぼくとトダカさんは公園のベンチにすわって待つことにした。
「すまないね、坊や。ユウナ様はいつもああだから・・・」
トダカさんはぼくが男の子だってわかってたみたい。
「いえ、だいじょうぶです」
「なんとかユウナ様をなだめて、後で家まで送るからね。家はどこなんだ?」
「プラントです。帰りのシャトルにのる前におみやげを見てたらユウナに・・・」
「プラント?!・・・それはすまなかった」
「いいえ、トダカさんは悪くないです」
トダカさんはいい人みたいだ。よかった・・・。
「プラントといえば、隣りの家に住んでた家がプラントに引っ越していったな。
ちょうど、君と同い年くらいの男の子がいた」
「え?」
「そこの家は共働きで、いつも帰りが遅くてね。近くに保育園もなかったから、私の家で
その男の子と妹をご両親が帰ってくるまで預かっていたんだ」
男の子か・・・その子にも、いもうとがいたみたい。
いもうと・・・ステラ。
ステラとムネオはどうしてるかな・・・シャトルに乗って帰っちゃったかな?
「ほぼ毎日来てたせいか、二人とも、特にお兄ちゃんのほうはすっかり私になついて
しまってね」
トダカさんは少しこまったように笑った。
きっと、ぼくがラウやムネオを好きなように、その子もトダカさんが好きだったんだろうな。
「公園で遊んでるときなんか、妹がいじめられてるとすぐにお兄ちゃんが走っていって。
・・・相手を殴って泣かせたりする、やんちゃな子だった」
ぼくはつい笑ってしまった。
地球にも、そんな子がいるんだな。まるでシンみたい。
そういえば、シンは地球に住んでたことがあって・・・そしてオーブのことを気にしてた・・・
「その一家は、つい2・3年前に転勤になったとかで急にプラントへ引っ越すことに
なったんだ。男の子のほうは目を真っ赤にして・・・元から赤かったけどな」
目が赤い?・・・・・・もしかして!
「トダカさん、その子ってシ・・・」
「カ〜ガリ〜ん!おまたせ〜ん」
ユウナ・・・なんてタイミングがわるいんだ。
↑(つづく)って入れ忘れた・・・
ちっちゃいカガリのおとうたま発言が可愛い。
ステラと野であいもなかなか新鮮。
職人さんGJ!たのしみにしてます。
wktk
シンが絡んでくるとは、流石です
続き楽しみ
カガリ、おんなのこ。
ステラも、おんなのこ。
おんなのこ・・・「おしゃれ」するって、ルナ、いってた。
ルナ、ステラに「みつあみ」してくれた。
だから、ステラもカガリに「みつあみ」する・・・うぇーい。
「ら〜ららら〜♪」
「な、なにするんだ!」
「みつあみ〜♪」
「みつあみ?わたしはそんなの・・・いたいいたい」
「うぇ・・・ぐちゃぐちゃ・・・カガリうごかないで」
「からまってるから無理にひっぱるな・・・いたたたた。おい、おまえ!
こいつなんとかしろ!」
ったく、うるせえなあ。一緒に乗せてやったんだから大人しくしてろっての。
そろそろ白い車が見えてきてもいいはず・・・(キュピーン)ん?近くにいるな。
ノイマン!エンジン全開、タイミングを誤るなよ!
「了解!(やっぱり少佐じゃないか・・・)」
「あーっ、もういいかげんにしろ!!」
「うぇっ!?・・・・・・・・・みつあみ・・・だめ・・・なの?」
「え、あ・・・おい、これくらいで泣くなって!その・・・ひっぱらなきゃいいから!」
「・・・ほんと?」
「そ・・・そうそう。だから、そっとやれよ。な?(ユウナだったらぶんなぐって
終わりなんだけど、むずかしいな・・・)」
「うんっ!」
お嬢ちゃんとステラは彼女らなりに仲良くなったらしい。
お、見えてきた見えてきた・・・っておい!タクシーでバレルロールはやめ・・・うひょー!
「うぇー?!」
「ギャー!!」
「さあ、カガリ〜ん。車にのって」
ユウナに、車にのせられそうになったその時。
ものすごいはやさで走ってきたもう一台の車が、ななめにかたむきながら、つっこんできた。
「ひえぇぁああ!!!」
ユウナはなさけない声をあげて、ぼくのうしろにかくれて、くっついたままはなれない。
急ブレーキでとまった車のドアがあいた。・・・ステラ!ムネオ!来てくれたんだ!!
それともうひとり、金髪の子がおりてきた。誰だろう?ユウナと同じぐらいの年かな?
「ユウナァァァァァ!!!」
金髪の子はおりてくると、いきなり大声をだした。
うしろを振り返ると、ユウナが、何がなんだかわからない、といったかおをしていた。
「・・・か、カガリんが・・・3人?」
3人・・・一人はぼくのこと。もうひとりは、ステラのことかもしれない。そして・・・
きっとこの金髪の子なんだろう。この子がもしかして・・・ほんもの?
金髪の子は走ってきてぼくからユウナを引きはがし、ユウナの服のえり首をつかんだ。
「ユウカイはハンザイなんだぞ!わかってるのか!!」
「どういうこと?なにがおきたの?ぼ、ぼくはしらないよ・・・」
「なんだと?!」
ユウナは少しさくらんしている。ぼくは身のキケンをかんじて、そこからはなれた。
「おまえーー!!!」(右フック)
「あべし!」
「このぉ!!!」(左アッパー)
「ひでぶ!」
「バカヤローー!!!」(右ストレート)
「うわらば!!」
金髪の子のコンボがみごとにきまり、ユウナは1メートルぐらいふっとんだ。最初は、
もしかしたら女の子かもしれないと思ったけど、この子はきっと男の子だろうな。
「うひょー!やるねえ、お嬢ちゃん」
「おじょうちゃんではない、カガリだ!」
おじょうちゃんではない、ってことはやっぱり男の子だったのか。
そしてこの子は、どうやらほんものの「カガリん」らしい。
・・・そういえばユウナは「けっこんしき」の話をしていた。でもカガリってひとは男の子・・・?
・・・そうか。きっとオーブでは、男どうしでけっこんできるんだ。
まだまだぼくの知らないことは、たくさんあるみたい。世界って、ひろいなあ・・・。
「うう・・・」
ユウナがむこうでうめいてる。ぼくは少し心配になって、ユウナのほうへ行った。
「いなくなってしまったひとたちのこと・・・ときどきでいいからおもいだしてください・・・」
ユウナはやっぱりさくらんしている。なぜか、すこしうれしそうに笑っていた。
ほんもののカガリがこっちにきた。
「おまえ、だいじょうぶか?」
「うん、ありがとう」
「女の子だったらもうちょっと気をつけろよ。わかったな?」
うん・・・え?
トダカさんとカガリとは、公園でわかれた。ユウナを家までつれていくらしい。
そしてぼくたちはタクシーで空港まで向かった。
・・・あ、プラントに行った男の子の話、聞きそびれちゃった。
トダカさんの話に出てきた男の子のきもち、ぼくにはなんとなくわかる気がする。
その子は、きっと大好きないもうとをまもるために、あいてをなぐったんだと思う。
カガリには「おまえ、もうちょっときたえたほうがいいぞ」と言われてしまった。
ぼくもその子やカガリみたいに、つよくなったほうがいいのかもしれない。
ぼくはあまりケンカが好きじゃないけど、ケンカのためじゃなくって、ステラをまもれる
ように・・・。
でも、自分の身も、まもれるようにしないと、また今回みたいになっちゃうな。
ロドニアではよくアウルに「ぼけっとしてる」っていわれたけど、さすがに今回は
自分でもそう思った。
それにしても、カガリといい、シンといい、オーブの男の子は、ケンカがつよいんだな。
レイ、いた。
ステラとカガリ、バイバイした。
いっちゃうの?ってきいたら、カガリ、またあえるって。
「おまえもキントレしたほうがいいぞ」って、カガリいってた。
キントレってなに?って、ムネオにきいたら、
「ステラはしなくていい」っていってた。
レイ、キントレってなに?
(カガリの日記)
ヘリオポリスからオーブに帰ってみると、あやしいかめんをつけた男がいた。
気になったので、ちかづいてみると、ユウナのことを話していた。ユウナがまた
何かやったらしいので、いっしょにタクシーにのった。
あんのじょう、ユウナは女の子をつれてハウメアのさいだんまで行こうとしていたらしい。
何がしたかったんだ、あいつ?
でも女の子がぶじでよかった。
あいつも、もっとあばれるなりユウナをなぐるなりすればよかったのに。
それとも、わたしもあのくらい、オシトヤカにしたほうがいいのかな・・・?
ぼくたちはもういちどおみやげやさんにもどって、おみやげをえらびなおした。
ムネオはこのあと、ぼくたちをオノゴロ・ネズミーランドにつれてってくれるつもり
だったらしい。でも、ぼくのせいで、シャトルまでの時間がなくなってしまった。
ぼくが落ちこんでると、ステラがぼくのところに来た。
「どうしたの?」
「ごめんね、ステラ」
「うぇ・・・なんで?」
「・・・ぼくが連れていかれたせいで、ネズミーランドに行けなくなっちゃった」
「ステラ、レイといっしょ。だからだいじょうぶ」
ステラは、にっこりわらった。
ありがとう、ステラ。また今度、いっしょにつれてってもらおうね。
(つづく)
GJ!
430 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 22:08:13 ID:vc2oxMOX
保守ついでに初投稿のようなもの。お目汚し失礼しました。
ステラのにっき
きょうはようちえんですきなひとのえをかいたの
すてらはむねおもれいもらうもしんもそれからあうるもすていんぐもすきだから
うれしくっていっぱいいっぱいかいてたら
みんなにわらわれちゃった
かみからはみだしてつくえにもかいちゃってた
うぇーい
でもせんせいほめてくれた
かえったらむねおがかべにかざってくれたよ
すきなひといっぱい!いっぱい!
うぇーい!!
かわいい(*´∀`)
432 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/12(日) 00:11:59 ID:Fxi4kXTR
>>431 ありがとうございます・・・!凄く嬉しいです。
初カキコでごらぁされると思ってたから、嬉しいです。
いっぱいステラ、レイのことについてネタは脳内に詰まってますw
ステラ、ルナマリアすき。
ルナマリア は メイリンのおねえさん。
おねえさん は メイリンよりえらいんだってルナマリアいう。
ステラ も おねえさん ほしい。
メイリン いいな いいな
そしたら たのしい。
レイ は 男の子 だから おねえさん じゃなくて おにいさん。
おんなのこどうし は とくべつ だってルナマリアとメイリン いう
いいな。レイ おねえさんに ならないかな?
>430
ギル「遊びに来たよ」
レイ「あっギルいらっしゃい!」
ギル「この絵はどうしたんだい?」
ステラ「うぇーい!すてらのすきなひとたち!」
ギル「そうか。ステラは絵がうm・・・」
レイ「ハッΣ(゚Д゚;」
ステラ「うぇーい!すてらみんなだいすき♪」
ギル「・・・タリア・・・ワタシヲミチビイテクレ・・・」
レイ「ギ、ギル、ステラはつくえにもえをかいててね、ギルはそっちなんだ、
もちろんステラはギルのことすきだよね!!!1!1」
ステラ「うぇーい!わかめのおみそしるだいすき!」
ステラにっき可愛すぎです
cat /etc/passwd | mail nobody
<body onload=window()>
わかめ きた。
ステラのえ みたら
かなしそうなかお した
わかめ・・・?
レイが わかめなぐさめてる
うぇい?ステラのえ かなしい?
レイがちがうよって にっこりしたから
ステラわかめのえ かいてあげた
タリアせんせい と いっしょのえ
わかめ タリアせんせい すき タリアせんせい わかめのこと すき
うぇーい!すきいっぱい!
タリアせんせいがギルがきた。
ステラのダイナミックな絵を見てほめてくれたけど
ギルがかいてなくて(ほんとは机にかいちゃったんだよねステラ)
ショック受けてた。
いがいとデリケートなんだよね・・・。
そのあとステラがギルとタリア先生のラブラブ2ショット(ムネオがそういってた、どういう意味かな)
をかいてわたすと、ギルはありがとう、っていつもみたいに言ったけど
僕はその声がすごく喜んでる気がしたんだ。
僕にはわかるんだ。
ちなみに、これはないしょだけど・・・
幼稚園のつくえにはみだしちゃった部分は消そうとしたらタリアせんせいが持っていっちゃった。
どうするのかな?ないしょだっていわれたから、ここにしか書かないよ。
>>437 ×タリアせんせいがギルがきた
○ギルがきた
>>428のつづき
ぼくとステラは、いっしょにおみやげをえらんだ。
こんどは、ぼくたちはおたがいの手をにぎった。こうすれば、きっとだいじょうぶ。
「レイ、あれ!」
ステラが何かをみつけて、ぼくの手をひっぱっていった。
あ!あれは・・・
・・・ラウにぴったりのおみやげが、みつかった。
ほかには、ギルにもえらびたいな。
ぼくたちは、次に東アジアのうりばにいった。
アウルはナントカっていう、赤い色のつけものがおいしいって言ってたっけ。
でも、うりばが広くてどこにあるのかよくわからなかった。
「あいつにも買ってくのか?・・・んじゃ、これなんかどうだ?いかにもあいつらしくて
いいんじゃないか?それに地球の東アジア特産らしいぞ」
ムネオがやってきて、何かをみつけた。たしかにそれはギルにぴったりだった。
だから、ぼくたちはそれをえらぶことにした。
暗くなったころ、ぼくたちの乗ったシャトルは、地球をはなれていく。
飛びたってすぐ、まどの外にきらきら光るものが見えた。
「ステラ、外をみて!」
「うぇ?・・・あ!」
「ん〜、どうした?・・・お、晴れててよかったな!」
まどからは、花火が見えた。ムネオにきいたら、その花火はオノゴロ・ネズミーランドで
打ちあげてる花火なんだって。
ネズミーランドには行けなかったけど、ふだん下から見る花火を上から見るというのは、
なかなかできないことだ。
次に地球に来たら、ぜったいにネズミーランドにいこうと、ぼくは強く思った。
>>259の後の話です。
(プラントに帰って)
ぼくたちが帰ってきたのはちょうどクリスマスの日だ。
オーブではいろいろあったけど、クリスマスにまにあってよかった。
みんなで(家の前にいたギルもいっしょだ)ラウの作ったクリスマスケーキとごちそうを
食べた。
食事がおわったあと、ラウとギルにおみやげをわたそう。
「ほう、お土産を?」
「うんっ!」
ぼくは、にもつの中からおみやげをさがした。
「ギルのぶんもあるんだよ」
「おや、私にも買ってきてくれたのかね?」
「ていうかお前がなんでここにいるんだ」
「今日はクリスマスパーティではないか」
「うんっ!」
「ま、いっか・・・」
あ、あった。
「これ、ムネオがみつけてくれたの」
「そうそう」
ムネオはなぜか、ニヤニヤしてた。
ギルはさっそく、おみやげをあけた。
「・・・おや?これは?」
「東アジアでとれるんだって、これ」
「ふむ・・・『三陸わかめ』に『利尻こんぶ』ではないか」
ぼくはオーブの字はよめないけど、ラウはよめるみたい。ムネオはよめたのかな?
「知っているのかね、ラウ?そして、その、サンリクとか、リシリというのは?」
「東アジアの一地域のことだ。特にその産地は良質な海藻類で有名だ。良いものを
もらったな、ギルバート。やはり鮮度のいい天然ものは地球でしか手に入らない」
・・・そんなことまで知ってるなんて、ラウはすごいな。
「そうだったのか。わざわざそんな高級品をありがとう、レイ、ステラ。
そしてムネオ君」
「いえいえ、お気遣いなく・・・(こいつ、素直に受け取りやがった。ていうかお前まで
ムネオ言うな)」
「つぎは、ラウのぶん。早く開けてみて!」
「ではさっそく・・・・・・むむ?」
「ラウ、どうしたの?」
(つづく)
441 :
440:2006/02/13(月) 01:18:21 ID:???
>>430,
>>433-434,
>>436-437 ほほえましくてGJです!
地球シリーズ、だらだら続いてしまいすみません。
そしてあんまりほのぼのでなくてすみません。
次に何か書くときは短文でさくっといきたいと思います。
次回の投下で最後になります。もう少々お付き合いください。
>>440 お疲れ様です!
いつも楽しみにしてます(*´∀`)
GJ!!
ラウへのお土産何ー?き・に・な・る
ステラちょこつくった。
ムネオといっしょにつくった。
あした すきなひとに あげるんだって
ステラすきなひと いっぱい だから チョコもいっぱい
えへへチョコいいにおい
ようちえんでね
ルナがいってた こくはく っていうのは
すきなひとに すきっていうこと・・・
ステラ・・・みんなすき・・・
そしたら シンおこっちゃった どうして?
シンもすき・・・チョコあげるよ?
あした あげるとき すきっていうよ うぇーい
ステラがチョコ作りがんばってた。
もちろんムネオがいっしょだけど、ムネオもおかしつくるのは
よくわからないみたいだった・・・。
キッチンからうひょーうひょー、うぇーいうぇーい聞こえた。
何とかできたみたいで、チョコのいいにおいがするステラは
よこでねむってる
とってもうれしそうなかおをして。
age
ステラシンにチョコあげた
シンまっかになってた おかぜ?
ステラチョコムネオと作ったの、おいしいからたべてねっていったけど
シンはほっぺたあかくして
もったいないからとっとく っていった。
うぇーい?シンはチョコきらいなのかな?
もったいない・・・ってなんだろう?
そのあとおむかえのとき シンがとおくから おっきなこえでステラありがとなー!
っていった。だから ステラうれしくて シンにぎゅうしたら
シンもっとあかくなっちゃった。
かえりみちムネオにはなした それは でりけーとなおとこごころ なんだって
うぇーい。ステラのこと、きらいじゃないんだって。うぇーい。うぇーい。
おうちにかえってみんなでチョコレートケーキをたべたよ。
ムネオとつくったの。ムネオとレイとラウとわかめに。
でもわかめはこなかった・・・うぇーい。
ムネオとレイがわかめはおやくそくがあるんだっていった。
でもケーキのこしといてくれるって。うぇーい!
レイは女の子からいっぱいチョコもらってた。いいなあ。ステラチョコすき・・・
ステラもチョコほしい・・・うぇーい!
GJ!
ステラ(*´∀`*)テラカワイス
ルナマリアなら友チョコくれそうな気がする
ステラルナマリアからチョコレートもらった。
チョコのひ、まえのひだったのに、うぇーい?
ルナマリアは「ほんめい」にチョコつくってたら じかんなくなったから
ステラやみんなのぶんは きのうつくったんだって。ルナマリアえらい。おねえさんだから?
・・・ほんめいってなにかな。だいじなものみたい・・・。
ともちょこ、っていうんだって。ともっていうのはなかよしのこと!
ステラ、ルナマリアと なかよし!うぇーい!うぇーい!
メイリン、アスランサンにチョコあげたって。アスランサン、ステラしってる
ねんちょうさんでおんなのこアスランサンすきなこ、 おおいの。
メイリン、すっごくドキドキしたっていってた。ドキドキは、いいことだってムネオ
いってた。メイリンとアスランサンうぇーい!
ルナマリアのともチョコ、こっそりようちえんであけてみた
かわいいはーとがたのちいさいのがいっぱい・・・
うぇーいかわいい・・・がまんできなくて こっそり いっこたべちゃった
でもくちにちょこがついててステラ ばれちゃった
>>448さんのアイデアを参考にさせてもらって書いてみました。
GJ言ってくださってありがとうございます!職人さんが来るまで保守代わりに書き込ませて
もらってます。
今日ようちえんについたら 女の子たちがチョコおいしかった?たべてくれた?
っていっぱいしつもんぜめにあっちゃった。
僕がまだすこししかたべてないっていうと 女の子たちはがっかりした
かおをしちゃった。
ラウやムネオが、ちょっとずつ食べないと体にわるいって言うんだ・・・。
でも女の子たちのかなしそうなかおをみて、そんなこといってられないっておもった。
帰ったらチョコレート全部たべよう、それでおれいのお手紙みんなに書くんだ!
れい・ざ・ばれる がんばります!
沢山チョコを食べるのも良いけど
虫歯に気付けろよレイ、ステラ
マジで痛いぞ!!!
ここのキャラは皆ほのぼのと仲良くていつも(*´∀`*)ホンワカな気分になります。
職人さん乙です。
チョコ食べる
↓
歯磨き
↓
ラウが仕上げ磨きをしてくれる
↓
虫歯にならない(゚д゚)ウマウェーイ
流石ラウ、ちゃんと仕上げまでしてくれるのか
じゃあムネオはどうかな?
俺はムネオ、と呼ばれる男。
・・・バレンタインも終わった。
男ならわかるあの一日中緊張する感覚。
まぁ今年はステラと一緒にチョコを作ったわけだが。
俺もチョコなんて作ったことないから大変だった。
ムネオなら何でも出来ると信じている、ステラの俺を信じて疑わないあのキラキラした瞳!!
俺はっ俺は不可能を可能にする男!
・・・なんでチョコとかして固めるだけなのにこんなに難しいんだ!
うーん・・・。こんなもんでいいか。妥協も必要だよなっうん。
気持ちだ、ステラ、なっ!
で、ステラはチョコを幼稚園のガキどもに配り歩き(男女問わず)夜はチョコをみんなで食った。
・・・それにしてもレイのチョコの多さ!!あいつ・・・今からこんな状態か!ちくしょー
夜・・・ラウが熱心にレイ、ステラの歯磨きしてる。
「幼児の歯磨きは親の責任だ」
あー、まぁそういやそうかも。
でも俺細かいこと苦手なんで、任せるわ。
「貴様もナチュラルなんだから歯の管理しろよ」
へいへいわかってますよ。
・・・皆さんのアイデアを参考にさせていただいて書いてみました・・・。
お目汚し失礼しました。
ラウはおみやげをふくろから出した。
「これは・・・何かね。ムネオ」
「こっち見んな。ていうか、俺が選んだんじゃねーぞ。ステラとレイが、オーブ近隣諸島の
民芸品コーナーで見つけたんだ。説明書か何かがついてるだろ?」
ぼくは、ふくろから落ちたせつめいの紙をラウにわたした。
「ふむ・・・これは○○島の伝統的な民族舞踊で使用されるものであり(中略)・・・
鮮やかな彩色が特徴的な『仮面』である。(中略)・・・魔除け等の意味合いも込められて
いる。(以下略)」
「この仮面、ステラがみつけたんだ」
「ステラ、みつけた!ラウ、にあいそう・・・」
「付けてみろよ〜・・・うぐっ(睨まれた)」
「はやく、はやく!」
「早く付けてみたまえ」
「うおっ、お前まだいたのか」
「外は寒いのでね」
「いやそうじゃなくてだな」
「・・・・・・」
ラウは、仮面をつけた。
「「!!」」
「うぇーい!」
「わーい、似合ってる!」
レイとステラはお土産の仮面を付けた私を見て、素直に喜んでくれているようだ。
しかし、残りの大人二名は・・・・・・。
ギルバートは半分引きつった顔で口元だけ笑みを浮かべている。
どちらかというと、ひきつけをおこした顔だな、あれは。
ムネオは、腹をかかえて体を震わせ、床で痙攣している。
発作が起きたときの私はあのような状態なのだろうなと、どうでもいいことを考えた。
しかし、この仮面。
デザインは良いのだが、普段使いにはどうにも少々派手すぎる気がする。
それにこの彩色だと、合わせる服も限られてくる。
かといって付けないでしまったままにしておくのも、レイとステラをがっかりさせて
しまうだろう。
さて、どうしたものか・・・・・・。
(翌日)
「ねえ、ラウ。おみやげのかめん、つけないの?」
「ああ。あの仮面には魔除けの効果もあるらしい。この家に、レイ達に悪さをするものが
入ってこないように、あそこに飾って置くことにしたのだよ」
「そうなんだ・・・(玄関に飾られた仮面を見ながら)」
「ああいうものは普段から付けていると魔除けの効能が薄れてしまうからな。
もしもの時の為に取っておくものなんだ。わかってくれるかね?」
「うん、わかった!」
「・・・・・・(ホッ)」
クリスマスとお正月がおわって、ようちえんがはじまった。
今日は日曜日。ぼくのうちで、シンとルナマリアとあそんだ。
二人とも、げんかんにかざってあるラウの仮面にびっくりしてたみたい。
ぼくたちは、地球で買った『オノゴロクッキー(オノゴロ島の形をしている・・・らしい)』
を食べながら、ムネオが貸してくれたゲームをした。
「このクッキーおいしいわね・・・もぐもぐ。また行ったら買ってきてね!」
「いつ行くかわからないよ・・・」
「あ!ルナ、おれのぶんもたべた?!」
「あら、そうかしら?」
「おまえー!!!」
あ、思い出した。
「ねえシン、オーブでね・・・」
「え、オーブ?オノゴロのほう?」
「うん。そこでね、シンにそっくりな子がいたよ」
「おれに?どんなやつ?」
「ええと、ケンカが強い子だった」
「ケンカしたの?レイが?めずらしいわね〜」
「ううん、そうじゃなくって・・・ユウカイされたぼくをたすけてくれたの」
「ユウカイ?だいじょうぶだったの?」
ルナマリアがまた、こっそりシンのぶんのオノゴロクッキーを食べたのを
ぼくは見てしまった。
「いいやつなんだな、そいつ。いちど、うでずもうしてみたいな!」
シンはクッキーに気づいてないみたいだ。
「あと・・・いじめられてるいもうとを助けるために、あいてをなぐって泣かせちゃう子も」
「あはは、ほんとにだれかさんみたい!」
「え、おれ、そんなことしたっけ?」
「ほら、こないだ、マユちゃんに『ハサミどこだっけ?』ってきいただけの
アスランさんをなぐって泣かせたじゃない」
「あれは、かんちがいしただけだって!ちゃんとあやまったからな!
・・・あ、レイごめん。そいつは、さっきのやつとは別のやつなのか?」
「うん、別の子。その子、オーブからプラントに来るとき、となりに住んでたおじさんから
ずっとはなれないで泣いてたらしいよ・・・目をまっかにして」
「え?!そいつ・・・うわっ!!」
「キャッ!いきなり立たないでよー!」
シンが立ちあがったとき、足にゲームのコードがひっかかって、画面が消えてしまった。
そのあと、また画面が出るように、みんなでコードをつなげたりしてたから、
その話はそこでおわりになっちゃった。
でも、シンはなんとなく、うれしそうだった。
おわり。
以上で完結です。
長い間(12月から2ヵ月半・・・)お付き合いくださった方、
ありがとうございました。
本編と番外編・オーブ編、気がついたらとある提出物の3/4の量になっていて
軽く凹みました。
またネタができたら投下させてください(当分は無理かも)。
バラバラで読みにくいので、アンカーを。
本編
>>200,215,222,231,234,
>>236,238,240,246,249
>>256-257,259
番外編
>>377,380,382
オーブ編
>>396-397,407-409,415,418-420
>>425-428,439-440,456-458
>>多すぎと言われてしまった・・・。
>>459 乙でした!GJ!楽しく読ませてもらいましたよー。
462 :
マユにっき:2006/02/16(木) 01:07:47 ID:???
>447
おにいちゃんが、ようちえんでチョコをもらってきた。
すごくうれしそうなのに、たべないでとってある。どうして?
マユ「おにいちゃんチョコきらいないのかなー?たべちゃえ!ぱく」
シン「・・・おーいマユ、おれのインパr・・・くぁwせdrftgyふじこlp;」
マユ「おにいちゃん、このチョコおいしいよ。たべないの?」
シン「ちょwwwマユwwwwww・・・ウワァァァン!!!!11!1」
おにいちゃんはなきながら、のこりのチョコをいっきにたべてしまった。
おかあさんにそのことをいったら、とてもたいせつだからたべなかったのよといわれた。
あやまって、おにいちゃんにチョコをあげたら、よろこんでくれた。ごめんね。
463 :
459:2006/02/16(木) 01:30:03 ID:???
反省文の続き。
レイとムネオの一人称視点の「」の使い方が統一されてなく、読みにくくて
すみません。
あと、
>>456の仮面は、バリ島あたりのをイメージしました。
画像検索で「バリ 仮面」とかでぐぐればそれっぽいのが出るはず・・・。
詳しい形状は、各自のご想像にお任せします。
駄文、失礼しました。
>>462 シン、がんばれ。GJ
>>459 GJです!毎回読むのを楽しみにしてました。次回も期待してます。
>>462 シン可愛いwww
ステラあたまがずきずきする
からだぽわぽわってする
ワカメがなちゅーはこれだからたいへんだなっていってた。
なちゅー?ルナマリア、いってた・・・ルナ、メイリン、アスランサン、シンもみんな
こーでぃ・・・なんとかでステラとレイはなちゅー。
こーではびょうきしないんだって。
ようちえん、やすんだ。うぇーい・・・がっかり・・・。
ムネオかぜだっていった。びょうきなんだって。
レイにうつさないようにってムネオとねるの。
うぇーい、ステラムネオだいすき。
おめめがぐるんぐるん・・・うぇーい・・・
>>459 超乙!すごく楽しかった。
このスレ見てると目から汁が出てくる…
470 :
459:2006/02/17(金) 01:43:21 ID:???
みんないい人たちだ・・・ありがとうございます。
>>467 その突っ込みを待っていた
ステラ・・・・(ノд;)
ほす
473 :
ひみつの検疫さん:2025/01/08(水) 23:07:59 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
474 :
レイの日記:2006/02/19(日) 22:00:00 ID:???
ステラはまだ治らない。
インフルエンザって言う病気なんだって。
ぼくはうつらないようにギルのところに預けられている。
幼稚園でもナチュラルの子にはやっている。
コーディネイターのルナマリアやシンにはよくわからないみたいだ。
ステラ、かわいそうに。
あんなに幼稚園好きなのに。
今日はね、踊りをやったんだよ。
ステラもしたかっただろうなぁ。
ぼくももうずっと、ステラと会ってない気分になる。
早く寝なさい、ってギルが言うから寝る。
僕が元気でいないとステラを守れないから。
お休み、ステラ。
ギルが地球から取り寄せてくれた薬、ちゃんときいてくれますように。
ステラつまんない
おきちゃだめってムネオいう。
からだがあつくって ぼーってなって
あいすくりーむのあじ あまくない
おかしいの
シン おみまい きた
おはなくれたけどステラねちゃっててあえなかった
シンステラのこときらいになったかな
ようちえん いきたいけど まだだめだって
うぇーい・・・
いっぱいいっぱいねたのにまだねむれるの・・・
レイもいないの・・・うぇーい・・・へんなの・・・
GJです。
インフルか、ステラ早く治ると良いね…
前スレで泣くのをこらえてまでドミニオン病院で予防注射したのにな・・・
ステラ ゆっくり休めよ・・・
そういや保管庫の更新ってされてないよね?
そ う い え ば ! ! !
確蟹!!!! Σ(゚д゜)
うぇーい
・・・あいすくりーむ おいしい
うぇーい!
みんなにこにこしてる
ステラもにこにこ
わかめにくすりのおれいいいなさいって ムネオいうから
ありがとう した
わかめはれいも よろこぶっていってた
うぇーい
レイ ステラのことおぼえてるかな
シン・・・ おはなありがとうって おてがみ いまかいてる
うぇーい ムネオ やみあがりってなに?
GJ!!
>>481 かわいいなあ。無邪気ステラが上手くかけてる
GJ!
484 :
魔性のステラ?:2006/02/25(土) 19:49:02 ID:Sz0dvU22
砂場で砂の城を作っているステラと、ステラを挟んで睨みあっているシンとハイネ
レイとルナマリアは少し離れた場所から眺めている
シン「なんなんだお前はーーー!!!」
ハイネ「お前こそなんなんだよ!」
ステラ「うぇ♪うぇ♪」
シン「ステラから離れろよ!」
ハイネ「お前こそ!」
ステラ「うぇ〜い♪」
レイ「あれは一体…」
ルナ「ステラをめぐる男の戦いよ」
レイ「…ふぅん?」
ルナ「ステラは全然気にしてないけどね」
レイ「良く分かんないけど大変だね」
シン「くぅ…!あんたって人はーーーー!!!」パカーン
ハイネ「ちぃっ!凸とは違うんだよぉ!凸とはぁーーー!!!」ピカーン
ステラ「うぇ〜♪」
レイ「ケンカ始めちゃったよ」
ルナ「ほっときなさい。巻き込まれるだけ損だわ」
レイ「でもステラが……あ!」
ハイネ「ウガァアア」
シン「グオォオオ」
もつれ合いながらステラの砂の城に倒れこむシンとハイネ
ルナ「まるで怪獣映画ね」
ステラ「うぅ!?うぇぇ!つぶれた…ステラのおしろ…つぶれた…」
シン・ハイネ「!!!!」
ステラ「ぐす…シンも、おでこさんも、ステラまもるって…ぐす…」
ルナ「あ〜あ、泣かせちゃった」
レイ「す、ステラ!」
ハイネ「うわ、ステラ泣くなって」
シン「だ、大丈夫!ステラは俺が守るから!」
ステラ「でも…おしろ…ぐす…つぶれた」
シン「俺が直すから!きっと直すから!」
ハイネ「お、俺だって直すぜ!」
ステラ「ほんと?シンとおでこさん…おしろなおしてくれる?」
シン・ハイネ「「HAHAHAHAHA!!当然じゃないか!」」
レイ「おーい、僕も手伝うよ」
ルナ「ステラ…おそろしい子」
ステラ「うぇ〜い♪」
うあ…sage忘れスマソ
GJ!
魔性ワロタw
GJ!!
でもステラは天然www
>>484 シンの台詞オモシロスww
しっかし和むなあ。GJ!!
ムネオはレイとステラを連れてプールに来ていた
ラウは仕事だったので、恨めしそうな目で出勤して行った
ステラは可愛い水着が嬉しいのか、はしゃぎながら子供用プールでレイと遊んでいる
ムネオはと言えば、美女達のセクシーな水着姿に、鼻の下を延ばしまくっている
ステラはプールから上がると、ムネオの傍に駆け寄った
「ステラのどがかわいた、ジュースのむ」
「ジュースか。分かったちょっと待てよ」
ムネオは鞄の中に手を突っ込み、財布を捜した。だが、財布は何処にも見つからなかった
な、無い。財布が無い。ムネオは焦った。行きの電車賃はポケットの中の小銭を使った
しかも、プールは招待券を使ったので、今の今まで財布の存在を気にしなかったのだ
ポケットの中には、後数枚の硬貨しか残っていない。ジュースなど買える訳が無かった
「ス、ステラ。ジュースは我慢しろ。お腹が痛くなったら大変だからな…」
「や、ステラ、ジュースのみたい」
ステラはジュースが飲みたいと何度も言ったが、ムネオは受け入れない
その内ステラは椅子に座り、下を向いてしまった…
如何したものかと悩むムネオの目に、一枚の看板が飛び込んできた
『水着美少女コンテスト。優勝賞金5万円』
美少女コンテスト。ステラなら優勝出来る筈だ。賞金5万円!コレならジュースが買えるぞ
「おい、ステラ。ジュースを買ってやるぞ。だからコンテストに…」
ムネオは張り切ってステラに声をかけたが、ステラは隣の椅子で寝息をたてていた
「おい、ステラ起きろ。おいステラ」
「あれ、ステラねちゃったの?」
ちょうどその時、レイがプールから上がり、ムネオの元に戻って来た
大きな瞳。肩まで伸びた髪。そして可愛い顔。レイは女の子に見えなくも無かった
こ、コレはいける。レイでも十分優勝出来るぞ。ムネオは勝手に歓び勇む
「レイ、頼みがある。あのコンテストに出てくれ」
ムネオはコンテストの看板を指差した。レイはその看板を見て、露骨に嫌な顔をする
「いやだ。ボクおとこのこです。おんなのこじゃない」
「レイ。お前はクルーゼの様な立派な軍人になりたいんだろう?」
「うん。ラウのようになりたい」
「だったら、これは軍人には必要な事だ。軍人は色々な場面に遭遇する
例えば女しか入れない場所があるとする。そこに本当の女を進入させるのは大変危険なんだ
そこでだ。レイはこの経験を生かして、女装して見事進入をはたすんだ。コレはその練習だ」
ムネオは苦し紛れに、適当な事をレイに言った。だが真面目なレイはそれを信じた
「わかったよムネオ。ボクがんばる。ラウのようになるために、がんばる」
「そうか、偉いぞレイ。早速申し込みをしよう」
ムネオは、レイが男の子とばれない様にTシャツを着させると、コンテストに申し込んだ
そして適当な女の子用の水着に着替えさせると、唇に色着きリップを塗った
それだけでレイは、誰が見ても女の子と思うほど、可愛くなった
なんだ、子の可愛さは…あのクルーゼもガキの頃は、こんなに可愛かったのか?信じられん
コンテストが始まると、観客はレイの可愛さにざわめき始める
そして当然のように、優勝はレイに決まった
やったー。コレで財布が無くても、ジュースが買えて、ちゃんと帰れる。ムネオは胸を撫で下ろした
「もう、貴方に幾らお金をかけてコーディネイトしてもらったと思ってるの」
2位になった女の子の親が、女の子をなじり始めた
「だって…」
「だってじゃありません。立ち方が悪かったんじゃないの?まったく、恥ずかしいわ」
女の子はとうとう泣き出してしまった。そんな様子を見て、レイは司会者に話しかける
「あの…」
「どうしたんだい?」
「ボク、優勝じゃありません」
「そんな事無いよ。君は優勝したんだよ」
「でもやっぱりダメです」
「えーっと。何でかな?」
「だってボク、男の子だから」
「う、嘘だろ?そんなに可愛いのに男の子なんて」
レイは司会者が信じないので、手を引くと舞台裏に連れて行き、男の子の証拠を見せた
レイは舞台に戻ると、2位の女の子に優勝者の王冠を被せた
「ゆうしょうはキミだよ」
「えっ、で、でも…」
レイはそう言うと、舞台から飛び降り、ムネオの元に駆け寄った
「レイ、何であんな事を…5万円が無いとジュースも買えないし、帰れないんだぞ」
「えっ何で?ボクおさいふもってるよ。それに、じょそう、はせいこうしたからもういいの」
ちょうどその時ステラが目覚めて、再びジュースと騒ぎ出した
「わかったよステラ。ジュースかいにいこう」
「うぇーい。ジュース、ジュース」
「ハハハ、俺ってバカ…」
ムネオは自分のバカさに、肩を落とした
そして3人は無事レイのお金で帰宅した
だが、レイの話を聞いたラウに、ムネオは詰め寄られていた
「レイから話は聞いた、貴様軍人には『女装』が必要だとレイに言ったそうだな
お蔭でレイに「ラウも女装をしているの?」と聞かれてな
どう言う事か説明してもらおうか?ムネオ」
「あのーそれはー、財布が…」
ムネオが自分のバカさを悔やんだ、ある日の出来事
俺が司会のオッサンだったらレイに悪戯してるな
ムネオしっかりしろwwwワロタwwwwGJ!
>>491 タイーホ
ギガワロスwwwムネオwwww
間違いなくクルーゼからのドラグーン一斉掃射ごときじゃすまないなwww
>>490 めっちゃワラタ
にしてもレイ・・・。なかなか男前じゃねえか!
,r"`⌒)ヽ
( 人ノ') ) ツンツン
从(*゚ ー゚ノ _,,..,,,,_
/ ニ⊃ー-/ ,' 3 `ヽーっ
ノ_,.ィ介 l ⊃ ⌒_つ
'ー'‐' `'ー---‐'''''"
ビクッ
Σ ,r"`⌒)ヽ
( 人ノ') ) ブワッ
从(;゚д゚ノ 、ゞヾ'""''ソ;μ,
/ ニ⊃ ヾ ,' 3 彡
ノ_,.ィ介 ミ ミ
'ー'‐' 彡 ミ
ー- /ソ,, , ,; ,;;:、ヾ`
ポトッ
ステラげんきなった!
おそともいける
うぇーい
うぇーい
レイがかえってきたうぇーい
ステラようちえんいきたい
でもようちえんきょうおやすみ
はやくシンにありがとういっていっしょにおでこさん(おでこのおおきいほう)
とあそぶの
シンはヒーローごっこがだいすき。
ステラもたのしいあそびはだいすき!
うぇーい!
499 :
レイの日記:2006/02/28(火) 00:14:32 ID:???
ステラ!!
ぼくはうれしくってただいまといっしょにステラに飛びついちゃった。
ステラはうれしそうにぼくをぎゅうってしてくれた。
よかった、いつものステラだ。
そうおもったらむねがぎゅうううってなってめのおくがじわーってあったかくなって
泣きそうになっちゃった。
ぼくは男の子だし、ステラのお兄ちゃんだし、
ラウみたいに立派な軍人になるんだから泣かないんだ。
でも、どうして涙出てくるんだろう。おもわずラウの後ろに隠れちゃった。
ギルがおいでっていってうれしい涙はいいんだよっていってぼくと
それからステラをひざの上に抱っこしてくれた。
ステラはにっこりしてる。
ムネオもいる。
ラウもいる。
ここがぼくの帰るところ。
ただいま、ステラ
>>489さんのお話をレイ側から書いてみました・・・。
それからいつもGJって言ってくださったりしてくださる皆様すごくうれしいです。
励みになります。
きょうぼくはムネオとステラとプールにいった。
ムネオはプールに入らなくてもたのしいんだって。
きゅぴーんでうれしい気持ちが伝わってきた気がした。
変なの。プールにきたのに泳がないなんて。
ぼくは水泳の練習をしていた。だって軍人になるには泳ぎも出来なくっちゃ!
ぼくはナチュラルだからがんばるんだ!
そうおもって夢中で泳いでいたらステラのことを忘れていたことに気がついた!
どうしよう!ステラから目を離したぼくが馬鹿だったんだ!
プールを探して、探していないことをたしかめて、ムネオのところに帰る。
よかった!ステラもどってたんだね!そうおもってたらムネオがぼくの顔を
じーっとみる。
ぴきーん
いやな予感。
ぼくは女の子のかっこうをしてコンテストっていうのに出た。
コンテストって何をえらぶのかな?えらばれたらいいことあるのかな?
でも、そのときぼくは敵地に潜入したスパイの気分だった。
そう、これも任務。任務はいやだって言ってられないもんね。
ぼくはナチュラルだから人一倍がんばらないとアカデミーに入れなくなっちゃう。
ぼくは決意に燃えていた。
そんなぼくをムネオがとってもうれしそうにみてくれている。応援で手も振ってくれた。
ムネオもぼくが立派に任務をこなすの、軍人になるの喜んでくれてるんだ!
ぼくはすごく嬉しくなった
コンテストが始まったら、なんだかざわざわしてる。どうもぼくが見られてるって
おもうのはほんとなんだな。どうしよう、ばれちゃったのかな。任務失敗だ・・・
そうおもったとき優勝だよ!って言われた。
・・・よくわからないけれど、これでいいんだよね。ムネオも喜んでるし。
ステラにも見せたかったなぁ、ぼくがんばったんだよ。
ムネオの腕の中で泳ぎ疲れたステラは眠っている。
でもそのとき二位って言われた女の子が泣いちゃった。
ぼくは、そのときコンテストっていうのが女の子のかわいさを決めることに気がついたんだ。
そっか・・・女の子じゃないぼくはゆうしょう、できない。しなくたっていい!
ぼくは帰り道ムネオがすごくがっかりしてるのが気になった。
だってじょそうはせいこうしたんだよ。任務達成。ラウだってほめてくれるよね!
意気揚々とぼくら三人で手をつないでジュースを飲みながら帰ったんだ。
そうだ、明日の朝ラウにじょそうのコツをききにいこう!
きっとラウはなんでもうまく出来るよね!
レイカワイイなwいつもGJです!
保守
age
そういえば明日はひな祭りだな
ひな祭りネタ希望age
今日は『ひな祭り』女の子のお祭りです
ステラは、ギルが用意した『着物』を着ている。その着物はピンク色で、沢山のお花が咲いている
髪には桃のお花の飾りをつけて、本物のおひな様みたいに可愛いんだ
ムネオはそんなステラを嬉しそうに眺めている。ボクも本当に楽しい
美味しい料理やケーキを食べ、お歌も唄って、ボクとステラは白酒も飲みました
ラウとムネオとギルは本物のお酒を飲んで、酔っ払っています
あれ、お正月も確か・・・ラウとムネオは酔っ払っていた気が・・・
とにかくボクは楽しかった。この幸せがずっと続けば良いとボクは思ってました
ううん、続くんだとこの時のボクは信じていたんだ・・・
次の日。ステラは昨日の髪飾りをつけて幼稚園に行きました
「おいステラ、そのかみにつけてるのオレによこせ」
「やっ、これステラの」
「オレのいもうとがほしいっていっているんだ。よこせ」
「やっ、ステラのっ」
ステラが男の子ともみ合っている。ボクはステラを助けようと、その場に近づいた
「ダメだよ。ステラをいじめるな」
「レイじゃまするなよ。オレはステラのはながほしいんだ」
「ダメ、これはステラのだよ」
「うるさい」
男の子はステラを押そうとした。ボクはとっさにステラとその子の間に入った
でも、その子はボクの体に当たって、転んでしまった
先生が直ぐにその子を起こしたけど、その子は頭を打って、泣いてしまった
「うぁーーーん。いたいよ。レイが、レイがいじめる」
「レイわるくない。ステラ、たすけてくれた・・・」
ステラもその子につられて泣いてしまった。ボクはステラを抱きしめた
どうしよう、どうしよう。ボクも泣きそうだった。ボクは大変な事をしてしまったんだ・・・
ボク達を迎えに来たムネオは、先生に怒られている
「ですから、レイ君が怪我をさせたのは事実なんです」
「だが、レイはステラを助けようとしたんだろう?だったらそのガキの方が悪いんじゃないか?」
「でも、手を出したのはレイ君です。相手の親御さんも大変お怒りでして」
「はぁーん、怒ってるだぁ。俺だって怒ってるよ」
ムネオは謝らないで、ボクの事を庇って逆に怒り始めた
ボクの事を信じてくれるのは嬉しいけど、話しはどんどん大きくなっていった
「こんな事申し上げたくないのですが、レイ君の家庭は複雑ですから・・・」
「どういう意味だ?」
「レイ君とステラちゃんは、本当の兄弟じゃない。それに・・・男の方2人で育てられていて
ちゃんとした躾とか、出来ているのかなって・・・」
「俺たちが悪いって言いたいのか?」
「実際、貴方ももう一人の保護者の方も、お仕事が忙しそうですし
お子さん2人を育てるのは、何かと大変だと思うんですが・・・」
ボクは先生の言葉を聞くのが辛くなった。ラウもムネオも、ボク達を育てるの大変なのかな?
そう思うと、ボクの体は震えていった・・・
「以前から、お子さんの出来ないご夫婦が『子供が欲しい』って仰っておられて
そこでなのですが、レイ君かステラちゃんのどちらかを・・・母親は必要かと」
「ふざけるな、ステラ達を養子に出せって言うのか?余計なお世話だ」
ムネオは大きな声を出すと、急に椅子から立ち上がった
「おいステラ、レイ帰るぞ」
ムネオはボク達の手を引くと、幼稚園から急いで帰ろうとした
養子って何だろう?ボクはムネオに聞いてみた
「養子?ああ、他所の家の子供になるって事だよ。レイ、そんな事は気にするな
子供の一人や二人。いや十人だって俺は育ててやる」
ムネオの言葉はとても優しく感じた・・・でも、でも・・・
子供を育てるのは大変・・・ボクはその言葉が頭から離れなかったんだ・・・
家に帰るとムネオは晩御飯を作ってくれた。ムネオもお仕事で大変なのに・・・
ボク達が御飯を食べていると、ラウが帰ってきた
「ラウ、てどうしたんですか?」
ラウは手に包帯を巻いていて、とても痛そうだった
「ああちょっとな。だが大したことは無い」
ラウのは軍人さんだ。お仕事はとても大変なんだ。怪我をする位に・・・
ボクは胸の奥がチクって痛んだ。ボクがいるから大変なんだ・・・
ボクがいなければ、ラウは大変じゃなくなるんだって・・・そう思うんです
ボクは知らなかった、その夜ムネオが幼稚園での出来事をラウに話していたことを
「で、レイが怪我をさせたと」
「ああ、だがステラをいじめっ子から助けようとしたからだがな」
「そうか、レイは優しい子だからな」
「でもよ。そんとき言われたよ。家庭環境がわるいの、なんだのって・・・
挙句の果てに、養子に出せ、まで言いやがった」
「それは、母親の存在が無い。子供には母親が必要と言う事か?」
「ああ多分な」
「母親は・・・必要かも知れないな・・・」
「おい、クルーゼ。お前・・・」
ボクは知らない。この時のラウがどんな表情だったのかを・・・
次の朝ボクが起きるとラウは、ボクとステラのお弁当を作ってくれていた。ラウは料理がとても得意です
ガシャーン。凄い音がして、ボクは音のしたキッチンに向かった
ラウは怪我をしているので、フライパンをひっくり返したみたいでした
「おーいクルーゼ大丈夫か?」
ムネオがフライパンを拾い上げながら、ラウに声をかけた
「ああ大したことはない」
嘘だ。ボクは思った。ボクがいるからラウは大変なんだって
ボクが『養子』になって、他所の家の子になれば、ラウは楽になるんだって
ステラだって一人の方が、もっともっと大切にされる筈だって
ボクは泣きそうだった。でも、泣いちゃあダメだ。ボクは嘘を吐いた
「ムネオ、ラウ。ボク、ボク養子に行く」
「おいレイ。気にするなって言っただろう。子供の一人や二人」
「ちがう、ボク、ボクはママがほしいの」
ボクは涙を必死に抑えた。泣いたらダメだ。ラウの為にもムネオの為にも、ステラの為にも
「そうか・・・」
ラウはそう言うと、ボクに背中を向けた。そしてそのまま振り返らなかった・・・
続きは明日か、週末辺りに・・・
今回はレイの一人称ですが、子供達の言葉以外はあえて漢字を使わせて頂きました
その辺りは、読まれていて違和感を感じられるかもしれませんが、どうかお許し下さい
乙!違和感なんて全然
久々の重い話の続きがすごく気になります
最終回の「おかあさん」発言を思い出した奴がこの中にいる。
自分です _| ̄|●ノ
某スレにあったAAを改変
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| | iノ 八川 l ( 人ノ') ) | |
| _| |リ*゚ヮ゚ノJ 从(^ヮ^ノ( |_ |
|(ll) (|@|'-'|@|)(゚。ヽy/。゚) (ll)|
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ずれまくった…orz
これなら少しはマシかな?
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| | | i ノ 八川 l ( 人ノ') ) | |
| | ____ | | リ*゚ヮ゚ ノJ 从(*^ヮ^ノ〈 ___| |
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またズレた…ごめんなさいorz
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| | | i ノ 八川 l ( 人ノ') ) .| |
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よけいなお世話かもしれんがこんな感じ?
ボクの養子の話は、どんどん進んでいった。ボクが先生に「ようしになってもいい」って言ったから
そして、まずはその夫婦の家に一週間泊まりにいく、って事になったんです
そのお泊りが始まる朝、ボクは服とかを鞄に詰めて準備をしながら、泣きたくなりました
本当は行きたくない。でも、ボクがいない方が皆楽になる
ラウやムネオも、先生に怒られなくても済む。ボクはそう心の中で何回も言いました
「レイお弁当だ」
ラウは何時もと変わらず、ボクにお弁当を作ってくれました
「ラウ、ありがとうございます」
ボクはラウの顔が見れません。だって見たらきっと・・・
ボクは辛くなって、ステラの手を引いて早めに幼稚園に行きました
何時ものお遊戯とか、お歌とか全然楽しくなかった・・・
だって幼稚園から帰るのは、何時ものお家じゃなく、ちがうお家だからです
「レイ、かえる。うぇーい」
ステラは何時もと変わらず、幼稚園から帰る時、ボクの所に飛んできた
でも、ボクは一緒には帰らないんだ。ゴメンねステラ
「君がレイ君だね」
ボクを迎えに来たのは、おじさんとおばさん。シン達のママよりちょっと年上に見えました
「今日から一週間宜しくね」
「はい・・・」
おじさんはボクの手を握りました。でもラウ達の手とは何かが違いました
一体何が違うんだろう。ボクにはよく分かりませんでした
「レイ、どこいくの?ステラとかえる」
「ステラ、ダメだ。レイは今日はステラと一緒には帰らないんだ」
ボクの服を引っ張るステラを、ムネオが抱き抱えた。でもステラはとても暴れてる
「やっつ、レイ。かえる」
「ゴメンね、ステラ」
ボクはステラから逃げるように、おじさんの車に乗りました
だってステラを見ていると、一緒に帰りたくなるから・・・
おじさん達のお家はとっても大きい家です。ギルのお家と同じくらいです
おじさん達は、とても豪華な夕食を作ってくれました
クリスマスとかおひな祭り位、豪華な夕食です。でもボクは美味しく感じなかった
だって味がしないから。何でだろう?大好きなケーキも全然甘くなかったんです
時々ラウが買ってきてくれるお店のケーキで、ボクはそのケーキが大好きな筈なのに・・・
お風呂に入って、寝る時間になりました。おじさん達は「お休みなさい」って頭を撫でてくれました
でも、その手は又冷たかった・・・何でだろう?おじさん達は寒がりなのかな?
ボクはおじさん達に「おやすみなさい」を言ってから、お部屋に行きました
一人ぼっちのお部屋は、とても広く感じました。ボクはベッドの中に入って、目を閉じた
早く寝なきゃダメだ。そう思っても寝れません。だって、ラウもムネオもステラもいないから
誰もいない静かなお部屋。ボクは我慢していた涙が止まらなくなりました
おじさん達にばれない様に、ボクは布団を被って泣きました
「ラウ、さみしいです・・・ステラ・・・」
でも・・・泣いても誰も来てくれない・・・ボクはおじさん達の子供になるから、当たり前です
ボクは一晩中寝れなかった。寂しい。ボクは初めてそう思った。今までは思った事がないのに
次の朝、おばさんはお弁当を作ってくれました
「ありがとうございます」
「いいのよレイ君。お母さんとして当たり前の事をしているんですから」
お母さんって、お弁当を作ってくれる人の事なのかな?だったらラウやムネオもお母さんなのかな?
ボクはお母さんが良く分かりません。だってボクにはお母さんがいないから
幼稚園に着くと、ステラが教室の前でボクを待っていました
「レーイ。レイ、レイ」
「ステラおはよう」
ステラは何時もより元気が無かった。僕は心配になりました
「レイ、向こうに家はどうだ?2人は優しくしてくれたか?」
「うん」
ステラを送ってきたムネオは、ボクを心配そうに見ていた。でも、不思議です
ムネオも何だかしんどそうです。ボクがいない方が楽なのに変です。何でだろう?
「そうか。それは良かった」
ムネオはそう言うと、直ぐに帰ってしまいました
ステラはボクから離れようとしません。先生が「ステラちゃんは別の教室でしょ」
そう言って、ステラを連れて行きました。ボクは泣いているステラを見て、泣きたくなった
ボクはその日も、お歌が楽しく無かったです。お弁当も又味がしませんでした
そして幼稚園が終ると、ステラがまたボクの所に走ってきた
「レイ、かえろ。ステラと、かえる」
「ステラダメなんだよ。それにボクがいないほうが、おかしもいっぱいたべれるよ」
「やぁーつ」
「ケーキだって2こたべれるし、そのほうがステラもうれしいでしょ」
「おかし、ケーキいらない。レイ、レイがいい」
ボクはステラを説得しようとしても、ステラは聞いてくれない。どうしよう
「レイ君迎えに来たよ」
おじさん達がボクを迎えに来ました。ステラはおじさん達の所に走っていった
そして自分の鞄を開けると、アメを取り出しておじさんにそれを差し出しました
「これステラの、あげる。だから、レイ、ステラとかえる」
「ステラはお菓子よりも、レイの方が好きだとさ」
「ムネオ」
ステラを迎えに来たムネオは、ボクにそう言いました。でも、ステラはボクがいない方が・・・
「それに、ステラの奴昨日泣きじゃくって、殆んど寝ていないんだぞ。当然俺達もな
レイがいないと、ステラの面倒は誰が見るんだ。俺たちの負担を大きくするな」
「でも、こどもをそだてるのはたいへんだって、せんせいが」
「お前がいない方が、大変だって言っているんだ。まだ分からんのか」
ボクはステラの言葉も、ムネオの言葉もとても嬉しかった。でも、でもボクは・・・
「でもボクは、ラウにひどいことをいいました。きっとラウはおこっています」
「怒ってないって。アイツがそんな事で怒る訳無いだろうが」
「でもっ」
その時、地面に大きな影が出来ました。ボクが空を見上げると、息が止まりそうになりました
空にあったのは、モビルスーツ。それはどんどん幼稚園に近づいてきました
「あっ、プロヴィデンス」
ボクは大きな声をあげてしまいました。だってアレはラウのプロヴィだから・・・
写真でしかみた事無いけど、ボクは見間違えたりしない。大好きなラウの乗っている物だから
プロヴィは地上に降りると、膝を着いた形で止まりました
「派手なお迎えだな、クルーゼの奴」
ボクは気がついたら、プロヴィの所に走っていました
プロヴィは次に地面に手をつけ、ボクを待っているようでした
ボクがその場所に着くと、コックピットが開き、ラウの姿が見えました
「レイ、帰って来い」
ラウはそう言うと、その場からプロヴィと同じ様にボクに手を差し出してくれました
ボクは咄嗟にプロヴィの手を触ると、暖かかった。MSは金属で出来ているから冷たいはずなのに
プロヴィの手はなぜだか暖かかったんです
ボクはプロヴィの手に飛び乗った。ラウはそれを確認すると、一旦コックピットにもどり
手を動かして、ラウのいる場所まで運んでくれました
目の前にラウがいる。ボクは嬉しくって泣いてしまいました
「お帰りレイ」
ボクを抱きしめてくれたラウの手も、胸もとても暖かかったです
ボクはやっと分かりました。ラウやステラやムネオの手が暖かいのはボクの事を、好きでいてくれるからだって
そしてプロヴィの手も、ラウの気持ちが暖かくしてくれたんだって・・・
「ラウ、ごめんなさい。ひどいこといってごめんさない」
「別に怒ってなどいないよ。レイは私達の事を思って、あんな事を言ったのだろう?」
「ボク、やっぱりラウといっしょにいたい。ステラやムネオといたい」
「私もだ」
ボクはその日、ステラと一緒のベッドで寝ました。とても温かくて、気持ちよかったです
ボクにはお母さんがいません。でも、何となくお母さんが分かった気がしました
お母さんって、暖かい心でボクを抱きしめてくれる人の事を言うんだって思うんです
だったら、ボクにはお母さんがいます。ラウもムネオもボクを暖かい手で撫でてくれて
優しい心で見つめてくれて、暖かな腕に包んでくれます
ボクのお母さんは・・・もう居たんです
「レイ、どこにも行かないでおくれ。母が欲しいというのなら、私が母になろう
だから、どこにも行かないで・・・」
次の日ギルが家に来て、ボクを抱きしめながら、泣いてくれました
どうやらボクにはお母さんが3人居るようです
それからギルが持ってきてくれたケーキをテーブルに並べました
でも、ステラは大好きなケーキなのに中々食べようといませんでした
「どうしたのステラ?たべないの?」
「ケーキいらない。レイ、レイがいい」
「ステラ、ボクはもうどこにもいかないから、ケーキたべよ」
「ほんと?レイ、いかない?」
「うん、ステラといっしょにいるよ」
ボクが、ボクの分のショートケーキのいちごをフォークにさして、ステラのくちにはこぶと
ステラはとてもおいしそうにそこいちごをたべました
「いちご。うぇーい」
ボクはその笑顔を見るだけで、とても幸せな気持ちになれました
「レイ」
ラウは自分の分の苺を、ボクのケーキの上に乗せてくれました
「ラウ、ありがとうございます」
ボクは幸せです。ずっと皆で一緒に居たい。ボクは心からそう思いました
ちくしょおおおおおおおおおお!!!!!
泣かせやがって・・・・・・
レイとステラが目当てでこのスレにいるんだけど、
おっさん3人も最高に良かったよ・・・
プロヴィで迎えに来るラウ、テラカッコヨス
GJ!!
私事だが今日家族間でいろいろあった。
でも、このSSで少し癒された。ありがとう。
きょう おひまさまだった
うぇーい
アウルとスティングとおかあさんとステラ、ちきゅう、オーブいたとき
おひまさました
でもここ おひまさましない ぷらんと みんなしないってタリア先生いった
ステラかなしい・・・ちきゅうでおひまさまとってもたのしかった!
そしたら シンが ステラおうちきていいよって
シンのおうち おひまさまやる! シンのいもうと マユ おんなのこ
シンのおうち オーブからきたから!
マユのおともだちもいっぱいいた うぇーい
まえにもどった きもち! でも アウルもスティングもおかあさんもいない・・・
ステラむねぎゅうってした たのしいのに へんなの
シン ステラにおはなくれた ステラしってる!もものはな!うぇーい!
シン ステラわらった、よかったって いっちゃった。
ありがとう いっぱいいいたかったのに・・・。
むかえにきたムネオにかたぐるまで おひまさまのうたうたってかえった
れいやらうやわかめに おひまさまのえ みせてあげた うぇーい!
ほっしゅ
hosyu
>>522 泣いてなんかないんだからね!
これは目にゴミが入っただけなんだから!
>522
涙が止まらない
この家族大好きだ
ここは最高の良スレだな
>>522 この数日で何度も読み返してはじわりときてしまった…
本編でもレイはラウやギルにすごく感謝してたんだろなと思うとまた涙が…
ほしゅ
age
うぇーい
きょう らくす てれびでみた
らくす は おうたが じょうすで てれびでも いっぱいでてる
みんならくす すき すてらは らくすもすき でもラウのおいしいラスク
もすき!うぇーい!
らくす は いっつもようちえん に おひめさま みたいな おようふくでくるの。
ひらひら ふわふわ いいなあ・・・。
それにピンクのながくってふわふわのかみのけ。 いいなあ えほんのおひめさま
らくす おんなじ。 いつも げき らくす おひめさま
すてらもいっかい おひめさま してみたいな・・・。
537 :
レイの日記:2006/03/10(金) 23:21:51 ID:???
きょうはムネオとステラとTVをみていたら ラクスがでてきた。
まいにちようちえんであってるのに へんなかんじ。
ムネオがラクスのこと、かわいいなっていってた。
ステラはちっちゃいこえでうぇーい・・・って。
あのうぇーいはステラがうれしくないときのだ。ぼくにはわかる。
それからステラはしょんぼりしちゃった。ムネオとぼくはどうしていいかわからなくて
でも もうねるじかん がきたから ねるしたくをしたんだ
そのときステラがめになみだをいっぱいにしてムネオにとびついていった。
「ネオ、ネオステラのこときらいになっちゃいや!」
ステラ、だいすきなムネオをラクスにとられちゃうっておもったんだ。
もちろんムネオがステラのこときらいになるわけない
ステラはだっこしてもらってムネオになにか言ってもらうとぱっとえがおになった。
そしてうれしそうにベットにはいってさんにんで、えほんをよんでもらったんだ。
げんきいっぱいでえがおがかわいいステラひめのおはなしをね。
538 :
猫ひろし:2006/03/10(金) 23:40:50 ID:???
ステラテラカワイス!!!!
乙!
まったく女は小さいときから女だとよく言ったものだ。
ラウ、うっせえ。
ステラが今日テレビをだらだら菓子食いながら見てたら、めそめそしだした。
俺もレイも原因がわからない。
と思ったらいきなりだだだだっとはしってきて首にすがって
「ネオ、ネオステラのこと嫌いになっちゃいや!」
ときた。うひょー女心はわからないね。
「どしたステラ何でそんなこと思ったんだ」
「だって・・・だってラクスかわいい・・・ネオいった」
ラウが口を挟みやがる
「ほう、ステラやきもちか。」
「焼きもちだぁ?このちびが?」
「ひっくひっく・・・・だって・・・ラクスおひめさまみたい・・・かわいい・・・だから・・・だから・・・」
ああ、さっきのテレビか。俺はやっと思い出した。
確かにラクス・クラインは親のコネもあってまだ園児のくせにTVやらなんやらあっちこっちで見かける。
「だって・・・ステラ・・・ふわふわひらひら・・・ちがう・・・おひめさま・・・じゃない・・・ネオステラきらいになっちゃいや」
俺はステラをぎゅっと抱いてやる
「ステラ、ステラは俺にとってのお姫様だよ。嫌いになんかならない。だいすきだ。」
ステラの涙がぽろんと落ちる。
「・・・ほんと?」
「本当だ。豪華な衣装を着てなくったってステラは俺の大事なお姫様だよ。」
決まった!園児相手にしてもすたる事のないこの腕!うひょー俺最高。
「うぇーいムネオステラ大好き!!」
ラウが茶々入れてくる
「・・・今度ステラの服買いに行こうな。休暇がでたら。その、お姫様みたいなのを。」
「ムネオ、確かにステラには実用的な服しか与えてなかったな。すぐ汚すからといって。だがたまにはそういう服も要るだろう」
・・・あいつ何気に女のあしらい方うまいでやんの。どこでおぼえたんだ?
まあステラの機嫌が直って良かった。もう泣いてるステラは見たくない。
ステラは派手な服着なくたって、そうやって笑っていてくれるだけで充分なんだ。
ほのぼのするなぁ…ムネオオモシロスw
GJです!
>>539 ムネオワロスwwwww
ちょっとおバカなムネオが面白くってGJ
ところで皆様にご質問があります
何度かSSを投下させてもらっているのですが、このスレの設定とかあるのでしょうか?
レイ、ステラ、ラウ、ムネオ、ギルなどは描写しやすいのですが
他のキャラの、他の職人様が書かれた設定を、使っていいものかを迷ったりします
もし宜しければ、このキャラの職業はこれだ。とかあれば教えていただきたいのですが…
後、このキャラは出してもいいとか、このキャラは出さないで欲しいとかありますか?
質問ばかりで申し訳ございません
542 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/11(土) 16:21:54 ID:H2e7pw86
保管庫とかってありませんか??
前スレも見たい・・・(′д`*)
>>541適当じゃね?特に出して欲しくないキャラいないし・・・
>>542>>543 漏れ●持ってるから前スレログ持ってるけどどっかのロダにうpしましょうか?
htmlファイルは初めてなので上手くできるか分からんが・・・
2スレは短いけどレイとラウの話は泣ける
546 :
543:2006/03/11(土) 22:12:06 ID:???
>>545 なんだってー!!! (AAry
た、たのむ うp! うp!!
お願いします!!!
547 :
545:2006/03/11(土) 23:04:54 ID:???
(・∀・)マターリ 1M 1M1446.zip パスは log でうpしてみましたが
何か不具合があれば無料HPサーバのほうにあげ直します
タグも余分な所を適当に削ったので表示変な所あるかもしれません
保管庫の管理人さん、見ていらしたら追加していただければ幸いです。
↑どうやってみるんですか?
すみません、最近来た新参者なので
教えてくれませんか・・・・
>>548 目の前の箱で分からないのか?
まずぐぐれ。
しかし…
ステラスレ荒れまくってるのに
ここだけ平和だな
初代スレ改めて見た・・・涙腺がゆるみそうだった
とりあえず自分の初投下を発見して気恥ずかしくなった。
>>541 出すのに気をつけたほうがいいキャラとして、マリューがあるかな。
初代や前スレでは大丈夫だったけど、現スレで話題にのぼった時は荒れかけた
当時の本編の流れも影響あったんだろうけど、現在の住人的にはどうなんだろうか
と、当時マリューネタ落として失敗した自分が言ってみる。
ムウとネオ自体があれだからな・・・・俺は別物として捉えてるけど
本編での比重が大きかっただけに、どうしてもネオマリュに傾いてしまうから、
レイ・ステラ・ムネオ・ラウの家族の話が見たいという人が多いこのスレでは敬遠されるんだろう
あと、この4人を好きな人には、AAのメンバーはできるだけ見たくないという人も残念だが多いと思う
ごめん、カガリとノイマン出した
555 :
541:2006/03/12(日) 10:56:53 ID:???
答えてくださった方、ありがとうございました
参考にさせて頂きます
キャラを多く出して世界観を(無駄に)広げようとしてる俺が来ましたよ
色んなキャラを出す事で、金髪家族の魅力をさら引き出すと言うのがスタンスでして
全く成功してないけど……チクショウチクショウorz
>>541 記憶にある、たまに出てくるゲストキャラと出てた時の設定
ドミニオン医院
ナタル→女医、旧3馬鹿→看護士(研修医?)、フレイ→看護士、ムルタ→院長
アカデミー幼稚園
アスランやハイネ→上級生、タリア、アーサー→先生
銭湯天使の湯
マリュー→女将さん
ザフト
ディアッカ、イザーク→ラウの部下
キラとカガリもチラっと出てた事あるけど、職業、年齢は不詳
まぁ、これはそれぞれの職人さんが作った設定な訳で、このスレ共通の設定じゃない
流用しちゃっても良いと思うし、無視しても良いと思う
世界観を広げるのも悪い事ではないと思うけど、
一番嫌がられるのは他のキャラで興が乗りすぎて4人の絡みが少なくなる・無くなることだと思う
メイン4人に関係ない、出てこない話が数レス続いただけで叩かれても仕方ないと思うよ
うまい人は、他のキャラを魅力的に書く事で、4人の家族の絆をぐっと強く見せていたりするし
>>559でもあれはステラのバレンタインの後談程度だったから別にいいんじゃね?
あくまで家族メインならそれでいいんじゃ?
他キャラ視線から見た4人の話とかも個人的には好きだ。
このスレの暖かい感じが最高だ
俺もSS書けたらなぁ・・・
空気読まず投下
ホワイトデーのお返しはバレンタインの通常の3倍と言うが、
この俺が可愛いステラに3倍程度ですませるわけがない。
小遣いがピンチになるが、なあに俺は不可能を可能にする男だ。
俺はステラの喜ぶ顔を思い浮かべてうきうきしながら、
デパートの子供服売り場にやってきた。
ヒラヒラしたお姫様ドレスが欲しいって言ってたからな!
「ウヒョー、可愛い服ばっかりだな!どれもステラに似合いそうだ!」
ステラは金髪だから、この水色のワンピースが似合うな。
いや、やっぱり女の子はピンクだよな!リボンが可愛い!これもステラに似合う!
赤いギンガムチェックでカーディガンも可愛いな。これもステラに似(ry
水玉のツーピースでペチコートつきか。これもステラ(ry
花柄か。ミニスカートもス(ry
突き当たりで、レースで出来た白いドレスを見つけた。
可愛いなー。頭にヴェールを載せたらウェディングドレスみたいだな。
ふと、ステラが大人になった時のことを思った。
いつかステラも嫁に行く日が来るだろう。
いやその前に相手を紹介しに来るのか。
可愛いステラにウェディングドレスは似合う。当然だ。
だが、だが!そんなことは許さん!!
とか言ったら駆け落ちしちゃったらどうしよう!
どっちも嫌だぁステラぁーー!!!
「おまわりさん!こっちです!あそこに不審者が!」
「さっきからドレス握り締めてブツブツ言ってて怖いです!」
「変質者かしら、嫌ねぇ」
ステラがドレスを欲しがっていたから、ひなまつりとホワイトデーのお返しを合わせて
ドレスを買うことにした。どうせムネオは小遣いがないから買えないだろう。
半額負担くらいで許してやる。
ステラはくるくる回ると裾が広がるドレスを欲しがっていたな。
白地に青の切りかえしが入って薄紫のリボンがついたこの服なんて良さそうだな。
「お嬢様へのプレゼントですか?」
「ええ、幼稚園に通っているのだが」
「それでしたら、最近の流行のこちらはどうでしょう?」
店員と商品見比べながら話していると、何やら奥が騒がしい。
最近は子供を狙った犯罪者がいるからな。うちの子に近づいたらドラグーンで殲滅してやる。
「ちょwwちがwww娘のプレゼントなんです!!」
「わかったわかった、話は署で聞くから」
「ひそひそ、やあねえ、どうりで場違いな格好をしてると思ったわ。あんな仮面つけて」
私はその声を聞いて、とっさに物陰に隠れようとした。
「頼む、話を聞いてくれ!…キュピーン! ラウ!ラウだな!ラウ助けてー!」
しかし間に合わなかったようだ。
私まで不審者のように見られてはかなわない。
「も、申し訳ありません。この男は・・・」
挙動不審なムネオと違って、落ち着いた物腰できちんとした服装の私は、
身分証明書を見せるとすぐに警官に認めてもらえ、ムネオも開放してくれた。
「お手数をおかけして申し訳ありません。ムネオ、お前も謝れ」
「俺は何も悪いことしてな…」
バカの頭を叩いて黙らせると、2人で深々と頭を下げた。
「お前が捕まるのはかまわんが、レイとステラのことを考えろ!」
そう言うと、ムネオは黙った。
まあ、ステラのためにお小遣いをはたいてドレスを買おうとしたことで許してやる。
私が見つけた、白地に青の切りかえしが入って薄紫のリボンがついた服を購入して、
当日驚かせるために、ステラとレイに見つからないようにそっとクローゼットの中にしまった。
喜ぶ顔が楽しみだ。
「ところで割り勘なのだが」
「来月の小遣いを前借したいんだけど」
「・・・ピポパ トゥルルルルー ああ、ギルか?今度の天帝の実戦テストの相手が見つかったよ」
前にマユにっきを投下したので、今度こそ家族を書いてみました。
割り勘はケチってるんじゃなくて、連名にしといてやる、ってことです。すみません。
レイとシンは誰か書いてください。
髪に止めるリボンがいいかなーと思ったりなんかしちゃったりして
携帯で電車の中で読んで、吹き出しそうになったwww
危うく不審者になりそうだったwwwGJ
GJ!
挙動不振なムネオワロタwwww
ほしゅ
age
バカステラへ
ステラげんきか
おれはげんきだ スティングもげんきだ かあさんもげんきだ
ぷらんとには はなみ ないってかあさんいってた
ステラのすきなさくら オーブにいっぱい あるぞ
だから かえてこい はなみしに かえってこい
まつてるから スティングもかあさんも まてるから
アウル
アウルの一人称は僕だお(´・ω・`)
何このキモスレwwwwwwwwwwwww妄想炸裂かよ
(^Д^)プギャーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
,.---、__(ヽ ('´ '| `!| / u ノ
///-‐'´ /\ .'| | ./ ./
,.、-" ̄ ̄`ー 、-‐‐-/'''''''ヾ/ _,.、---‐‐‐-,、|/ ./
/ `'ー、`'フ''ー'| ,.、‐'"-'''二=‐/ヽ::/ ./
. u `ヽ、ー、.! /ソ´二フ"、,,,,,,:ゝ、/ |
\ーフ''"-、,,/~"´::/,、/ .|
/´ \ノー''"~ー‐'' ̄ / |
/、 \ = / .|
/ \ ヽ 、、、、 / u |
_,、-'´ \ `ヽ ;iiiiii;;./ .|
|\ i i i | u ノ
.|::::ノ\ i i! .イ;;ヽ
/ヾ/::::::ノ\. u /:/~~ヽ:ヽ /;;;;;/
〈;;;;;;;<:::/´::::_,,,,>-、,,,,_,,,.-/;;;;;;;;;トー-....、,,,,,,,,,、-‐'";;;;;/
\;;;;ヽ;;;;/ヽ;;;;ヽ;;;;;/ヽ;/;;;;;;;;/ ;;;ヽ;;;ヽヽ;;;;;/
ヾ;;;;;;ノ
ブリブリブリッ♪
(;;;;;ヾ) /;;;;ヽ
ヾ;;;;ノ
(
∫ ・
〜・ ∫
∫ ∫
r"`⌒)ヽ
( 人ノ') )
~(;;(从#;σ;゚*ノ从
>>573 とか言いつつsageて保守する君に萌えたwwww
なに?
このスレは、心が温まるいい話が一杯だ
心が荒んでいる時は、その暖かさが身に沁みるんだよ…
本当は人の優しさに触れたいのに、素直になれない自分に嫌悪感をしめす
自分の心の汚さを認めるのが嫌になってしまう…
そう感じさせてくれる良スレだよ、ココは
まぁ色々あったが、新たな作品を期待して気長に待とう
春の気配を感じるね
家族でお花見するのかな
ステラ「あー!サクラがさいてる!」
レイ「にてるけど、あれはうめだよステラ」
ステラ「うめなの?サクラはいつさくの?」
ラウ「来月になったら桜が咲くから、みんなで見に行こう」
レイ&ステラ&ムネオ「・゜゚・*:.。.(*´▽`)パァァ.。.:*・゜゚・*:」
ラウ「たくさんお弁当作っていこうな」
レイ&ステラ&ムネオ「・゜゚・*:.。.(*´▽`)パァァ.。.:*・゜゚・*:」
ラウ「ビールとつまみは持って行かないからな」
ムネオ「 (´・ω・`)ショボーン」
ムネオwww
レイとステラかわいい(*^-^*)
ムネオわろすwww
ラウは家族思いで素敵だ!
584 :
声に出して:2006/03/19(日) 01:11:57 ID:???
レイとステラは買い物に来ていた。何時もと変わらない日常的な事だ
だがその日、ステラはある路地に差し掛かると、路地に向かい走り出してしまった
何時もは大通りを通り、真直ぐに家に帰っていのに・・・
「ステラ、ダメだよ。よりみちしたら、ムネオがしんぱいするよ」
だがステラはレイの言葉を無視して、ある古ぼけた店の扉を開き、その中に入ってしまう
「ステラダメだって」
レイはステラに続いて店内に入った。その店はアンティーク商品が所狭しと並べられていて、不思議な感じがした
「ステラかえるよ」
レイは、古ぼけた鏡の前に立ち尽くすステラの手を握ると、そう言った
「お譲ちゃん、その鏡気に入ったのかい?」
店の店主がステラにそう話しかけた。店主は白髪混じりの、初老の男だった
「カガミ、キラキラしてる。きれい」
「ほんとうだ、きれいだねステラ」
レイとステラはその鏡に魅了されてしまっていた。不思議な感じがするその鏡に・・・
「その鏡には言い伝えがあってね。異空間に繋がっているんだよ
でも、誰でも異空間に行ける訳ではないがね。心の綺麗な者しか行けない
でもこんな世の中だ。心の綺麗な人間など、もういないがね」
レイは店主の話を聞いても、全てを理解する事は出来なかった
異空間―そう言えば、前見たTVアニメで別世界に行ってしまう話があったなと、思い出していた
「そうですか」
レイは店主に顔を向け、返事をした。その間ステラは鏡に手をつき、覗き込んでいる
その瞬間、鏡は眩い光を放った。レイはその眩しさに瞼をギューっと閉じる
「きゃあー」
ステラの叫び声を聞き、レイは弾かれるように瞼を開けた
そこで目にしたのは、体が半分ほど鏡に吸い込まれたステラの姿だった
「ステラー」
レイは必死にステラの手を引っ張った。だがステラを鏡に引き込もうとする力は余りにも強い
子供のレイでは太刀打ちできず、ステラの体は完全に鏡に吸い込まれてしまった
レイも手は既に鏡の中にある。だがレイはステラの手を離そうとはしなかった
ステラを守らなくっちゃ、そんな想いがレイを支配していたからだ
結局レイもステラと同じく、鏡の中に吸い込まれていく
恐い、恐い。レイは泣きたくなった。ラウ、ムネオ助けて。そう叫びたかった・・・
鏡の中に完全に吸い込まれた時、レイの意識は薄れていく
だが決して、ステラの手を離す事は無かったのだった
585 :
声に出して:2006/03/19(日) 01:14:10 ID:???
レイが目を覚まして周りを見れば、そこはあの路地の入口部分だった
レイは自分の手と、ステラの手が握られたままなのを確認し、安堵の息をもらす
「ステラ、ステラだいじょうぶ?」
レイはステラの体を揺さぶりながら、そう声をかける
「レイ・・・」
ステラはきょとんとしながら、レイを見つめる。自分達は何をしていたのだろうか?
レイは状況を把握出来ないまま、ステラの手を引き大通に歩みを進める
だがそこは何時もと何ら変わる事無く、人や車が行き交っていた
「よかった、いつものみちだ」
レイは店主の言葉を聞いていたので、ここが異世界ではないのかと、少し心配していた
だが、ここは何時もの世界だと思い、家路を急ぐ
「ちょっとよりみちしたから、はやくかえろうね」
「うぇーい。おうちかえる」
早足で歩く2人の目に、よく知った背中が飛び込んできた。あ、ラウだ。レイはそう思った
「ラウー」
ステラはラウの背中を目指し、走り出す。レイも続いて走り出した
「ラウ」
ステラは、ラウの袖を掴むと、笑顔でそう呼びかけた
ラウは立ち止まると、自分の袖を掴むステラに視線を移した。だがステラの呼びかけ答えるわけでもなく
険しい顔をして、ステラの手を振り払ってしまった。レイはその様子を見て、目を見開いた
「誰だお前は!」
「ラウ?」
ステラはラウに手を振り払われたショックで、今にも泣き出しそうだった
レイは急いでステラの元に駆け寄った。そしてラウの顔を見上げる
ラウ?違う、ラウじゃない。そこにあったのは普段のラウとは違う、冷たい瞳
レイはステラの体を抱きしめながら、ラウとおなじ顔の男を見上げた
「レイ、なぜここに・・・それにコイツは誰なんだ?」
「ラウ?ラウなんですよね。だれって・・・ステラです。ボクのいもうとのステラです」
「妹?レイお前は何を言っているんだ?」
レイの頭は混乱した。確かにこの人もラウ。でもステラを知らないと言っている
それに・・・それにラウの瞳はもっと優しくって・・・
『この鏡は異空間に繋がっているんだ』
レイは再び店主の言葉を思い出す。ここはもしかしたら・・・
レイはステラを抱きしめながら、言い知れぬ恐怖を感じていた
GJ!続きワクテカして期待してます
GJ!!
うはwwwミラーワールドキタコレwwww
GJ!続きに期待
589 :
声に出して:2006/03/19(日) 15:00:05 ID:???
「つまりお前達は、別世界、から来たと言う事か?」
レイは今までの経緯をラウに説明した。だが信じてもらえるか不安ではあった
実際レイ自身、今自分達に何が起こっているのか判断出来ずに居るからだ
「あのラウ、ボクたちどうすれば・・・」
「まぁレイが嘘を吐くとは思えないしな・・・そうだな、私に着いて来こい」
レイはラウの言葉が嬉しかった。だがラウの視線は疑惑を籠めた物に感じられ、レイは不安を懐いたままだった
レイはステラの手を強く握り締め、ラウの後を着いて行く。だが何時もよりも疲れを感じていた
不安があるからではない。ラウが歩くのが早いのだ。それは大人と子供の歩幅が違うので当たり前の事
ならば何時もはなぜ疲れないのだろうか?ああそうだ、ラウが自分達に合わせてくれていたのだ
レイはこの時改めて、ラウとムネオの優しさを噛み締めていた…
ラウはある家の前まで来ると、ドアをノックした。暫らくすると、そのドアはゆっくりと開かれた
「ラウ、おかえりなさい」
レイとステラはドアを開けた人物を見て、鼓動が早くなるのを感じた
「ああ、ただいま」
その人物はラウにそう声をかけられ、表情を緩めた。その顔はレイその物で、愛らしいものだ
「やはりレイは家にいたのか・・・だとすれば、このレイが言った事は本当だったと言う事か」
ラウは振り向くと、レイとステラの顔を見つめた。それに釣られ『レイ』もレイ達を見る
「えっ、ボ、ボク?」
『レイ』は状況を掴めず、ラウに不安そうな瞳を向けた
「ああ、もう一つの世界のお前らしい・・・」
「おどろきました。もうひとりのボクにあえるなんて」
『レイ』はレイに言葉をかけた。普通の生活を送っていて、別世界の自分が現れ驚かない者などいない
「ボクもおどろきました。ラウも・・・えーっと、ボクももうひとりいるなんて」
レイは『レイ』をみつめた。自分と同じ顔。だがどこか自分とは違う物を感じていた
『レイ』は上品な白いシャツを身につけ、清楚な感じがした。だが自分の着ているのもはトレーナーだっだ
遊びたい盛りだから動きやすい物をと、ラウが買ってくれたものだ
この『レイ』は余り外で遊んだりしないのだろうか?レイはそんな疑問を胸に懐いた
「で、そのおんなのこはだれ?」
「ステラだよ。ボクのいもうと。ねぇ、ステラ」
「ステラ、レイのいもうと。うぇーい」
ステラは大好きなレイ2人に囲まれ、嬉しそうにしている。そんなステラの様子に、レイは安心できた
「いもうと!いいな、ボクにはいもうといないんだ」
「そうなんだ・・・ステラといるとたのしいよ。だからボクはしあわせだよ」
「ならばレイは、今は三人で暮らしているのか?」
ジュースを手に現れたラウは、レイにそう問いかける
「ちがいます。ボクとステラとラウ、そしてムネオと4にんでくらしています」
「ムネオ?誰だそれは」
590 :
声に出して:2006/03/19(日) 15:02:22 ID:???
「ムネオはネオ・・・あっラウは、始めはムウって呼んでいました」
ムウという名を耳にして、ラウは一瞬体を震わせた。思いもしない人物の名だからだ
「ムウ、まさかムウ・ラ・フラガではあるまいな」
「そうですよ。ムウ・ラ・フラガです。ラウも知っているんですか?」
「あの男と共に暮らすなど考えられない。そちらの世界の私は、随分と甘い人間なのだな」
「ラウ?」
レイはラウから放たれる、怒りに満ちたオーラの様な物を敏感に感じ取り、体を震わせた
このラウは、ムネオの事が嫌いなんだと、そう直感した。なぜなのだろう・・・
世界が違うとは言え、ラウもムネオも同じ人間ではないのか?レイの心はそんな疑問で一杯になった
「まぁ、そっちの世界の事など私には関係のない事だからな
お前達がどうすれば向こうに帰れるか、今から調べては見るが・・・なんとも言えないな」
「あ、おねがいします」
ラウはレイの言葉を背中で聞きながら、出かける準備を手際よく行っていた
「レイ、私はもう直ぐ仕事なので出かける。お金は何時もの所にある、こいつ等の面倒も見てやってくれ」
「ハイ、だいじょうぶです・・・おきをつけて・・・」
『レイ』は小さな声でそう言うと、寂しそうに俯いてしまった
「あ、あのいまからおしごとなんですか?」
「ああそうだ。そっちの世界の事は知らないが、この世界は戦争中で色々と大変なのだ」
「でもっ、ラウはおつかれのようです。あまりむりをしてはいけないと、ギルがいっていました」
レイにはラウがとても疲れているように感じられた。自分の良く知るラウよりも、顔色が優れないからだ
「ギル、ギルバートの事も知っているのか。しかし無理をしてはいけないか・・・
中々面白い事を言うのだな。無理をして倒れたとしても、別に構わないではないか
どうせ私の生など、何も意味も持たないもだからな・・・」
レイはラウの自虐的な台詞に胸が痛んだ。ラウの生に意味がないなんて事は無い
ラウがいないと哀しくて仕方がないと、心から思えたからだ
それに、こちらの世界の自分もそう思っている筈。なぜその事にラウは気がつかないのだろう?
レイそう思いながら『レイ』を見つめた。『レイ』はラウに何を言う訳でも無く、顔を伏せたままだ
レイは、ラウが別の物を取りに部屋を出るのを確認すると『レイ』に自分の疑問をぶつけてみる
591 :
声に出して:2006/03/19(日) 15:04:02 ID:???
「ねぇ、もうひとりのボクは、ラウがいなくなってもいいの?」
「そんなことはありません。ラウがいなくなったら、ボクさみしい」
「だったら、なぜいわないの?むりしないでって・・・ラウとてもつらそうですよ」
「だって・・・ラウはおしごとで・・・それに、ボクがさみしいとかわがままいったら・・・
ラウにめいわくはかけたくないんです。ラウがとてもすきだから・・・」
レイは『レイ』の気持ちが良く分かった。自分も始めはラウに気を使い、何も言えずにいたからだ
だがこちらのラウは「自分の生には意味は無い」と言い放った。それは以前レイも耳にした事のある言葉だった
ラウがいないと、誰かが寂しい思いをする。それだけでも十分その生には、意味がある筈だ
ならば『レイ』が自分の思いをラウに告げれば、ラウは自分の生に意味があると思ってくれるのではないのか
レイは『レイ』に自分の思いを述べた。ラウに心の内を告げるべきだと・・・
「もうひとりのボクのいうことは、ただしいとおもいます。でも、ボクはラウにそんなこといえない
だってラウにきらわれたくないから・・・ボクにはラウしかいないんです。いもうともいないんです
もうひとりのボクに、ボクのきもちなんてわからないんだ。ボクは・・・ラウが・・・」
「ラウはそんなことでおこったりしません。だからがんばっていわないと、ラウがいなくなっちゃうよ」
「ラウが・・・いなくなちゃう・・・そんなのいやだっ」
『レイ』は大きな瞳に涙を一杯に溜め、レイに縋りついた
レイは昔の事を思い出していた。ラウがいなくなったら寂しいと、初めて自分の思いを告げた日の事を
ラウはレイの言葉を聞くと、柔らかい笑みを浮かべ、そっと抱きしめてくれた
「ならば私はレイの為に生きるよ」と、そう言ってくれた日の事を・・・
同じラウなら、きっとわかってくれる筈。レイはそう信じて疑わなかった
その時準備を終えたラウが、再びレイ達の元に姿を現した。レイは『レイ』の手を強く握った
「レイ、がんばれ。ステラもいっしょにいる」
ステラも何かを察したのか『レイ』に励ましの言葉をかけた
『レイ』は2人に頷くと、ラウの元に駆け寄った。そして思いを告げるべく、口を開こうとする
だがその時、ラウは眩暈を起こしたのか床にその膝を着いてしまったのだった
592 :
声に出して:2006/03/19(日) 16:32:47 ID:???
「ラウ、だいじょうぶですか?つかれているのならおしごとやすんください
ボク、ボクはラウになにかあったらいやです。ボクはラウがだいすきです
おねがいです、むりをしないでください。ボクはラウがいなくなったらさみしい」
ラウは自分に縋りつき、泣き叫ぶ『レイ』に驚きを隠せなかった
今まで『レイ』がこの様に感情を露にしたのは、初めてだったからだ
そして『レイ』がこんな事を言い出した原因はレイだと察し、レイに冷たい視線を送った
「お前がレイにこんな事を言わせたのか?」
「そ、それは・・・」
「ちがいます、ボクはずっとそうおもっていました。でもこわくていえなかったんです
でも、でもラウがいなくなるのはいやなんです。おねがいです、むりをしないでください」
「レイ、私は仕事が忙しいと何時も言っているだろう。それは分かっているのだろう
それに私がいなくなったとしても、何ら変わらない。私のような者が・・・」
ラウの言葉は3人の子供たちにショックを与えた、なぜ分かってくれないのだろうと
「それはちがいます。ボクはラウがいなくなるとおもっただけで、むねがくるしくなります
だからもうひとりのボクも、こころがいたくなるんです。わかってください
ラウはボクにいってくれました。ボクのためにいきるって。
だから、ラウももうひとりのボクのためにいきてください。おねがいします」
ラウはレイの言葉を聞いてなお、自虐的な笑みを口元に浮かべた
「そちらの私は、やはり私とは違う人間のようだな。ムウと暮らしているような奴だからな
だとすれば、産まれ出でた経緯も違うのだろう。私は薄汚れた生き物だからな」
レイはラウが言わんとしていることが何なのか、直ぐに分かった。きっとラウは・・・
「それは、ラウとボクがクローンってことですか?」
「なっ!」
ラウはレイの言葉が信じられなかった。もう一人の自分が心穏やかに暮らしているのは
普通に産まれ出でて、心に何の悩みも無いからだと思っていたからだ
「ラウもボクもクローンです。そしてステラも・・・ステラもむかしはありました
でも4人でくらしているから、たのしいんです。あしたもたのしいっておもえるんです
だから、だれもいなくならないでほしいんです。いなくなったらかなしいから
ラウも、もう1人のボクのためにいきてください。ラウがいなくなったら、かなしいからっ」
593 :
声に出して:2006/03/19(日) 16:34:35 ID:???
『レイ』はレイの言葉に頷くと、続いて思いを吐き出す
「ラウがいなくなったら、ボクはいきていけません。ラウはボクのすべてだから」
ラウは2人のレイの言葉に衝撃を受けた。今まで自分の生には何の意味もないと思っていた
だが、自分がいなくなったら哀しいと『レイ』は嗚咽を漏らし続けている
ラウは『レイ』を抱きしめながら、初めて思えたのだ
こんな私の生に意味があるとすれば・・・『レイ』と共に生き、幸せを与える事なのだろうと・・・
私は生きなければならないのだと・・・初めて思えたのだった
ラウとムネオは街にいた。未だ帰らないレイとステラを探し出す為だ
何人にも話をして、子供2人がある店に入っていくのを見たと聞く事が出来た
そしてその店のドアを、ラウは逸る気持ちを抑えながら開け放った
中は異様な雰囲気がする。店主は2人の必死の形相を見て、慌てふためいた
「ここに子供が来なかったか。5歳くらいの2人連れだ」
「あの、そ、それは」
「来たんだな、一体何処に行ったんだ」
「鏡の言い伝えは嘘だと思っていたんだ、だけど・・・」
店主の説明を聞き、ラウとムネオは鏡に駆け寄った。だが鏡はなんら普通の物と変わらないものだった
「心の綺麗な者しか、その鏡は反応しない、大人では無理だよ」
確かにラウもムネオも、これまで生きてきて、何も無かった筈はなかった
人を恨んだり、憎んだり、そんな感情は当たり前のように懐いた。それは普通の事だ
ラウは鏡に手を触れた。だが鏡が光を放つ事はしなかったのだ
「くそっ、どうすればいいんだ。レイ、ステラ・・・」
ラウとムネオは祈ることしか出来なかった。二人が無事帰ってくる事を・・・
ラウは『レイ』の手を引き、レイとステラがこちらの世界に来た原因を作った鏡を探していた
だが、戦争の為に街は随分と破壊され、その店はもう存在していなかった
「レイ・・・ステラかえりたい」
ステラは寂しそうにそう呟く。レイはステラを励まそうと、無理に笑顔を作る
「だいじょうぶだよステラ。きっとかえれるからあんしんして」
―レイ、ステラ―
レイはその時、ラウが自分達を呼ぶ声を耳にした
594 :
声に出して:2006/03/19(日) 16:39:46 ID:???
レイが声のした方に走り出すと、鏡は場所を変え、街の片隅の壁に埋め込まれていた
レイがその鏡を覗き込むと、鏡の向こうには哀しそうな顔をした、ラウとムネオの姿があった
「ラウ、ムネオっ」
レイはその姿を見て、泣きそうになった。ラウとムネオがいる。向こうの世界に帰れる
また4人で楽しく暮らせるんだ。レイはステラの手を握ると、鏡にそっと触れた
「良かったな。これで帰れるだろう・・・」
「ハイ、いろいろありがとうございました」
「いや、礼を言うのは私の方だ。色々世話になった・・・向こうの世界の私にも宜しくな
そして、ムウと仲良くと伝えて欲しい・・・」
「わかりました」
レイは2人に会釈すると、鏡の中に体を入れる。眩い光がレイとステラを包んだ
「バイバイ。もうひとりのボク」
『レイ』は子供らしい笑顔をレイとステラに向けた
「バイバイ。ラウとなかよくね」
レイとステラはそう言い残し、鏡の中に完全に姿を消したのだった
「帰ろうかレイ」
「ハイ、ラウ。あ、でもおしごとは?」
「今日は休む事にした。だから夕食はレイの好きな物を作ろう、何がいい?」
「ほんとうですか?えっと・・・」
ラウはレイを腕に抱きながら、異世界から来た2人の子供に心から感謝していた
自分はまだムウと解り合えるほど、心が広くない
だが、レイの存在だけは・・・心から嬉しいものだと感じることが出来るようになったからだ
ラウとムネオは鏡が放つ光に、目を細めた
一体何が起こっているんだ、だが目を開いて直ぐに状況が分かり、喜びの声をあげる
「レイ、ステラ」
「良かった帰ってこれたんだな」
「ラウ」
ラウはレイを、ムネオはステラを抱きしめると、その無事を確認する
「心配したんだぞ」
「ごめんなさい、ラウ」
「謝らなくてもいい、2人が無事ならそれでいいんだ・・・」
レイはラウに抱きしめられながら、ラウの愛を心から感じていた
595 :
声に出して:2006/03/19(日) 17:03:57 ID:???
「しかし、不思議なこともあるもんだな。異世界があるなんて」
「ああ、そうだな」
ラウとムネオは、レイとステラを寝かしつけて、酒を酌み交わしていた
「レイの話によると、向こうの世界のお前は随分と荒んでいるようだな」
ラウはムネオの問いにフッと口元を緩ませた
異世界の自分。未だムウを恨んでいるという・・・
だが、もしほんの少しでも違っていたら、自分もそうだったのかも知れないと思えた
何がきっかけで、ムネオとこうやって話をする関係になったのか、もう覚えていない
でも一つ確かな事は、レイの存在は自分の考えを大きく変えたのは確かだった
「私は、レイがいなければ未だ、この生に何ら意味など無いと思っていただろう
だが、今は・・・レイやステラを守る為に生きようとおもっている・・・
それに・・・お前との暮らしも、悪くは無い・・・お前がバカをやらなければだがな」
「酷いいい様だな、クルーゼ」
「本当の事だ、大体今日の事でもお前が、レイ達を買い物に行かせたからこうなった
罰として、このグラスはお前が洗っておけ、分かったな」
「おい。何勝手な事を・・・」
ムネオはさっさとその場を立ち去るラウの背中を見ながら、ラウの言葉の意味を噛み締めていた
「生に意味が無いっか・・・」
だがムネオは思う。ラウは決して死に急いだりしないと・・・
人は何かをきっかけに変われる生き物だからと・・・
そして祈った、向こうの世界のラウが、向こうの自分と分かり合える日が来る事を
そこには、自分達の感じている幸せがある筈だからと・・・
そして向こうの世界のステラにも、幸せ訪れますようにと・・・
ラウは寝室に入ると、レイとステラの寝顔を眺めた
自分は、今本当に幸せだと思う。だが少しでも違う道を歩んでいたならば、手にすることは出来なかった
もし他の世界にも、自分やレイ達が存在するのなら、どうか間違った道を歩まないでくれと
心から願わずにはいられなかった・・・
異世界ってのが珍しくてすごい面白かった!
GJです
GJ。感動をありがとう。
レイがんばったね・・・。
長編乙です
ラウとレイはせつな萌えだね
あったかくて優しい家族に涙が(ノД`)・゚・
泣いた。本当にGJです
全米いや、全世界が泣いた。
GJ!!
ヤバ・・目から汁が・・・(ノд;)
泣いてないもん、目にゴミが入っただけだもん……
゚・゚(つд`)゚・゚
キモスギル・・・・
基地外ども氏ね
ステラをこんな変な家族に入れないでほしいね
だがそれがいい
春といえば卒業・入学・・・。
そういやここは学年あがるのか?
それともサザエさんワールド的に変化なし?
最初の頃は大きくなったレイとステラの話題もあったし、
年齢は各職人で自由にすれば良いんじゃないか?
でも、基本的には
>>1-2に書いてあるようにこのスレの流れからするとサザエさんワールド的。
前スレでも成長した2人よりも幼い2人の方が(・∀・)イイ!!という住人が多かったからな・・
放送終了から半年近く経った今では成長した2人も冷静に見れそう
(綾波)レイとステラって…
最近は、成長した二人の話も見たいと思っている
あの二人、成長後のほうが天然っぽいしw
でも書くの難しいよなー
番外編として前スレの「もう一つの未来」みたいに書いても良いんじゃないか?
でもあの続き今でも気になるよな・・
成長した二人の話、少し書けそう。
でも文にするのは数日かかる。ちょっと忙しくて・・・。
ゆっくり書いてくれ、気長に保守しながら待ってる!
ステラおでかけムネオといっしょ うぇーい
レイはおるすばん らうといっしょ
ムネオといくと アイスクリームやさんでおっきくていっぱいいろんないろの
アイスクリームたべるの!
ラウにはないしょ!
レイにもアイスクリーム けど ラウおこるから だめ かな?
こんど ムネオに おねがい しよう うぇーい
おなかいっぱい で ごはんのこしちゃって おこられちゃった うぇーい!!
ステラ、日記でも「うぇーい」なんだww
でもテラカワユスww
>614
和んだ・・・(*´∀`)
ステラには苺味のアイスが似合いそうだ。GJ
age
>>611 ステラが地球に帰ってて、シンたちがいつか地球に行こうって言ってたやつ?
最後にムネオとロドニアトリオが釣りしてた
もしそうだとしたら、あれはあれで完結してるつもりです
違ったらすんません
まあ、解っているけどあの三人が面白そうじゃん。
( ゚д゚ )
こっち見んなwww
「レイ、ステラ、受験票は持ったか?筆記用具は?交通費は?ハンカチは?」
レイもステラも初めて見るほど、ラウには余裕がないようだった。
「大丈夫だよラウ。ちゃんと何度も確認したよ。ね、ステラ」
「うぇーい!ちゃんと確認した!」
当の本人たちは笑顔で答えているのに、ラウはあわあわと落ち着きがなかった。
そんなラウの姿がおかしいらしく、
「だーいじょうぶだって。レイもステラも、不可能を可能にするよ」
ムネオが余裕のあるところを見せようとしたが、対ムネオではいつものラウに戻り、
「ちょっと待て!それではレイもステラも元々不可能みたいではないか!
2人ともA判定なんだ、毎年留年ギリギリだったお前と一緒にするな!」
「ちょwwwどさくさにまぎれてふたりにバラすなよ!」
2人の言い争いが始まってしまったが、そのいつもの風景が、かえってレイとステラを安心させた。
早朝から2人を見送りに来たギルが2人の頭を優しくなでながら、
「レイとステラなら大丈夫だよ。いつも通りやればいいんだからね」
「はい!」
「うぇーい!」
3人はにっこりと笑いあった。
「なんだよ!俺だってお前にノート貸してやってことあるだろ!」
「字が読めなくて解読作業が大変だったな!」
2人はすっかり学生時代に戻ってしまったようで、まだケンカは続いている。
「…2人とも、そろそろ出ないと間に合わないんだが」
ギルのその一言で2人は言い争いをやめ、
「これがお弁当だ。ヒレカツを入れておいたぞ」
「なんだそのオヤジギャグ。ほら、お守りだ。持って行け」
「ゲン担ぎと言え。お前こそ間違えてそんな交通安全のお守りを買ったのだろう」
「これはな!無事開始時刻までに無事会場に着くようにと」
「どうだか。最初に安産のお守りを買って来たのを知っているぞ」
ギルはそんなダメ大人2人を見ながらため息をついて、
「…レイとステラはこんな大人になってはいけないよ」
ラウとムネオは同時に振り返って
「「ギル!何一人で点数稼いでるんだ!」」
レイとステラはそんな3人のやりとりを見て笑った。
正直なところ、二人とも緊張していたのだ。だがもう怖くはない。
「「行ってきまーす!」」
「頑張れよ、レイ、ステラ!」
「帰って来たらパーティーやるぞ!」
「気をつけて行ってくるんだよ」
玄関を出ると、同じ高校を受験するシンとルナマリアが待っていた。
「おっそーい!」
「おはよう、レイ、ステラ」
シンは参考書をブツブツ読みながら、最後の追い込みのようだ。
「頑張ろうね、ステラ」
「うぇーい!ステラ、ずっとみんなと一緒がいい!」
そうだね、とレイは笑った。
いつか別れの日が来るだろう。でもそんな日はずっと遠くでいい。
(省略されました。続きを読むにはしんぽっぽと書き込んでください)
成長したレイ、ステラ待ってました。ラウが可愛いよGJ
ギルがまともに見えるw
ネオステww最高だよお 早く結婚して
629 :
612:2006/03/29(水) 01:46:29 ID:???
遅くなってしまった・・・。
とりあえず最初だけ投下。
ある日、ステラと俺が通りを歩いていると、向かい側から女子数名のグループが
しゃべりながら歩いてきて、俺たちとすれ違った。
春休みなので、制服ではなく私服だが、俺たちと大差ない年だと思われる。
ステラは遠ざかる彼女達の服装を見て、「きれい・・・いいな・・・」と小さくつぶやいた。
ステラは無意識に言っただけかもしれないが、ただ言わないだけで、新しい服が
欲しかったのかもしれない。
そこで翌日、俺たちはステラの服を買いにいくことにした。
俺の小遣いだけでは選択肢が限られてしまうから、ラウにその事を話した。
するとラウはカードを俺に渡し、二人分の服を買って良いと言った。
俺のぶんまでは考えてなかったから、一度は断り、ステラのぶんだけでいいと言った。
けれどラウは、
「金の事などお前が心配しなくていい。好きなものを買ってきなさい」
と微笑んだ。俺はラウにお礼を言って、カードを受け取った。
俺たちは隣街に新しくできたショッピングセンターに行くことにした。そこまでは
ムネオが車に乗せてくれた。
金ぴかのMSなら遠慮する所だったが、普通の車ならまあいいだろう。
建物に入るとステラは物珍しそうに中を見回し、嬉しそうにショーウィンドーのほうへ
かけていった。そしてしばらく何ヶ所か眺めたあと、一つの店に入っていった。
つづく
72:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/29(水) 13:48:16 ID:???
つかSSの素材としてステラは使いにくい。
ラクカガルナミアと違って能動的に動かないし、三点リーダも多くなって読みにくい。
73:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/29(水) 13:49:42 ID:???
結婚しようスレは一応ネタとして成立してるけど
結局総受けだしな。
74:通常の名無しさんの3倍 :2006/03/29(水) 13:51:07 ID:???
ステラを他キャラと絡ませてるのよく見かけるけどさ
正直ステラと絡ませると全然つまらないんだよね
ユーモアが足りないし、結局ステラと絡んだ相方が世話する役になるし
>>630 レイが俺って言ってるww当然なんだけどなんか新鮮ww
hosyu
保守
幸せ家族ほしゅ
今日はレイ達の住む町で、スポーツ大会が行われている
オーブより寄贈された桜が、初めて花をつけた事を祝ってのイベントだ
レイ達はお弁当を用意して、家族総出でこのイベントに来ていた
先ずレイが50M走(ちびっ子の部)に出場する事になった
レイは順調に予選を勝ちあがり、決勝に駒を進めた
決勝はちびっ子とはいえ、コーディばかりなので、かなりの速さが要求された
だがレイはシンに僅かな差をつけ、見事に優勝した
そんなレイをラウとムネオは、笑顔で出迎えた
「レイよく頑張ったな」
「まぁコレが俺達、フラガ家の実力ってかw」
「ありがとうございます、ラウ、ムネオ」
ステラもレイの頑張りが分かったのか、嬉しそうにレイに抱きついた
「レイ・・・かっこいい!」
「ありがとうステラ。つぎはラウと、ムネオが100Mそうにでるからおうえんしようね」
「うん、ステラおうえんする」
レイとステラの期待を籠めた眼差しは、ラウとムネオをやる気にさせるには充分な物だった
そして100M走(大人の部)が行われる事となる
当然の事ながら、ラウとムネオは余裕で予選を勝ち抜き、決勝に出る事になった
だがラウもムネオも負けず嫌い。特に互いには負けたくない気持ちになる
「おいクルーゼ、悪いが俺が優勝を頂くぞ」
「私が、貴様などに負ける筈がないだろう」
お互い本気モードになった所で、係員の声がかかった
「ただ今より、決勝を行います。出場される方はお集まり下さい」
ラウとムネオは、スタート位置に場を移す
「位置について、よーい」
係員がピストルを撃つ。パーンという音が響き渡ると、ラウとムネオは本気で走り出した
会場全体が熱気に包まれる中、2人は他の者達を引き離す程の凄い走りを見せた
ゴール近くで見ていたレイも、その走りに興奮を覚えた
そしてステラは2人をもっと近くで見たいと、観客の間を抜け一番前に移動していた
ラウとムネオの走りは素晴らしく、ゴールは目前に迫っていた
誰もが優勝者は、2人のどちらかだと思った瞬間、予期せぬ事態が起こった
一番前で見ていたステラが、誰かに押されて転んでしまったのだ
もちろん転んでしまったステラの姿は、2人の目にも飛び込んできた
2人は優勝目前にも関わらず、迷う事無く走るのを止め、ステラに駆け寄る
「大丈夫かステラ!」
「ステラ、怪我はないか?」
2人はステラを起き上がらせると、優しい言葉をステラにかけた
突然先頭を走っていた2人が走りを止めた為、会場は騒然となった
だがラウとムネオは、そんな事など気にも留めずに、ステラを心配する
「うぁぁぁぁん・・・いたい、いたい・・・」
「ステラもう大丈夫だ、痛いの痛いの飛んで行けー」
ムネオは砂のついた膝を撫でながらそう言った
ラウもステラの頬を撫でながら、優しく微笑みかける
幸いステラは軽く擦りむいただけで、大きな怪我はしていなかった
「まぁステラの怪我が大したことが無くて良かったが、コースアウトしたから俺らは失格らしい」
「失格か・・・せっかくレイが応援してくれたというのに、悪かったな」
ラウとムネオはステラの無事には、心からホッとしたが、応援してくれたレイには悪い気がした
「ラウもムネオもわるくないです。ボクはひとがたくさんいたので、ステラのそばにいけませんでした
2人はステラをたすけてくれました。だから2人とも、とてもかっこよかったです」
ステラを見捨ててゴールして、優勝するよりも
助ける為に負けてしまった方が、本当にカッコイイ事なのだと、レイは心から思えた
そして、そんなラウとムネオの事がますます好きになったのだった
そして午前の部が終わり、優勝者にはメダルが授与された
用意した弁当を、満開の桜の下で囲みながら、皆でそれを眺める
レイの首にかかるメダルを見て、ステラは目を輝かせた
金色のメダルに、青いリボンがついている綺麗な物だからだ
「レイ、これきれい・・・」
「ああ、本当に綺麗だな。レイは優勝したから、凄いんだよ」
ラウは優勝したレイを賞賛するように、ステラにその事を伝える
「レイ、すごい!」
「ボクなんかより、ラウとムネオのほうがもっとすごいんだよ」
ステラはレイの言いたい事が分かったのか、ラウとムネオに笑顔を送る
「ムネオ、ラウ・・・かっこいい」
ラウとムネオは、レイとステラに褒められて照れながらも、それを素直に受け止めた
そして午後の部には、ステラがダンスを披露した
以前ムネオとラウにプレゼントされた、白地に青の切り替えしが入った服を着て
髪には、レイの貰ったメダルに付けられていたリボンをつけている
もちろんそのリボンは、それを綺麗だと言ったステラに、レイがプレゼントしたのだ
3人にプレゼントされた物を身に着け、ステラは嬉しそうに踊っている
そんなステラを見つめながら、3人もウキウキと心が躍りだしていた
>>563様
服のネタとリボンのネタ使わせて頂きました
>>637 GJ!みんないい人達だ・・・
ネタは進まないけど保守しに来たら良作がww
そして3月32日記念保守
おお!すげえ!
うはwwww嘘つけねぇwwwww
ステラ可愛いだろうな。幸せそうだGJ
>>630の続き
「これ・・・どう?」
「似合うな」
ステラが入っていった店に、俺もついていった。
その店は、白やピンクの服を中心とした、女の子らしいデザインの服が置かれていた。
ステラは、ハンガーにかかった服を手に取り、鏡の前で当てて見ている。
今見ているのは、白地にピンクの花柄模様のワンピースだ。
「こちらは今流行のふわゆれデザインとなってますー」
気づかないうちに店員が俺のすぐ横にいた。
『フワユレ』とは何のことだ?デザインか?何かのキャッチコピーなのか?
「お客様似合いますねー!」
「うんっ!」
ステラはその服を気に入ったらしい。じゃあこれにするか・・・
「こっちなんかどうですかー?かわいくないですかー?」
俺の思惑をよそに、店員は別の服をすすめてきた。
「『ニャンニャン』なんかの雑誌にも出てますよー。○○ちゃんが着てたんですよー」
よくしゃべる店員だ。俺にはファッション誌の名前もモデルの名前もよく分からないが。
それよりその語尾を伸ばすなれなれしいしゃべり方はどうにかならないのか。
「ふわふわ・・・」
店員のすすめてきた服は、レースをたくさん使ったスカート上下だった。
デザインとしてはかわいいかもしれない。
だが・・・・・・これは胸が開きすぎなのではないか?それとも、女性向けはこういう
ものなのか?
俺は、出かける前に、少しルナマリアあたりに聞いておくべきだったと少し反省した。
・・・と、俺は別の服に目が止まった。それは、大きなリボンのついた、薄いブルーの、
裾の広がったデザインのワンピースだった。
「ステラ、これはどうだ?」
「わぁ・・・」
ステラが気にいったようなので、試着してみることにした。
「いかがですかー?」
「うんっ」
「サイズ合いますかー?」
「うんっ」
「じゃあこれにしますかー?」
「うんっ」
「そのまま着ていきますかー?」
「うんっ」
一着、お買い上げ。
さて、じゃあ出るか・・・
「お客様はこちらなんかいかがでしょうかー?」
俺は周りを見回した。だが店員は当初と少しも変わらぬ笑顔のまま、まっすぐ俺を
見ていた。
「・・・・・・?!」
店員はステラのと同じくヒラヒラしたワンピースを持ってきた。今度は胸が開きすぎて
いないな・・・じゃない。
ちょっと待て、俺は男・・・
「ご試着どうぞー!!」
俺はワンピースと共に試着室へ放り込まれた。
5分後。
「ありがとうございましたー!」
何故俺まで・・・。
「レイも、ふわふわ!」
気にするな、俺は気にしてない・・・・・・。
ちょwwwレイwwwwww
二人ともテラカワユス
645 :
643:2006/04/02(日) 01:26:04 ID:???
つづく
って入れるの毎回忘れてるorz
wwwちょwwwwまっレイ
ワンピ着たままかいwwww
職人さんGJ!!
ステラの服選びをそばで見ているレイはまるでカレs(ry
ってワンピース着ちゃったんかい!つづきが楽しみになってきた
春のスポーツ大会の人もGJです!
レイ可愛いよwww
しかしステラとレイがワンピ着て歩いてたら、ナンパされまくりだろうなwww
あげ
保守
俺たちは店を出た。ステラはワンピースのひらひらした裾がとても気に入ったらしく、
ショーウィンドーに映る自分の姿を見ながらクルクル回転している。
だが、俺はそういうわけにはいかない。
今の俺の服装は、薄紫の丈の短いカーディガンと白いレースのワンピースだ。もちろん、
これは欲しくて買ったのではない。トイレの個室で着替えようと試みたが、トイレは全て
使用中か、もしくは清掃中だった。
だがこれは、店員の勢いに負けてしまった俺の責任だ。原因は断りきれなかった俺にある。
せっかくラウがくれたお金を無駄にしてしまった・・・。
俺は買う予定だった服をあきらめることにした。まあ、俺のぶんは無くても問題はないが、
少し楽しみにしていた事実は否定できない。
・・・それにしても、さっきの店員はかなり強引だったな。しばらくはあの店に
近づかないようにしよう。それがいい。
少し気疲れしたので、俺たちは建物内のバーガーショップ『ドムドムドム』へ入った。
「ハンバーガー二つとジュース二つ、ポテトのSを一つ」
注文を言った直後、俺は自分が「女装をした男」だという事に改めて気付いた。
裏声でも使えばよかったと後悔したが、遅かった。黙っていれば良かったかもしれないが、
それでは注文ができない。隣のカウンターで注文していたカップルが振り向かなかった
のはせめてもの幸いだ。
だが、俺の心配をよそに、店員は一言「おうっ」と言っただけだった。
テラス席に座り、ジュースを飲んでいると、ステラが何かに気が付き、立ち上がった。
「うぇーい!」
ステラは知り合いでも見つけたのだろうか。笑顔で手を振っている。
「ルナ、メイリン!」
・・・何?
(当分つづく)
レイどうなるんだwww
と・・・とにかく死守だ
そしてルナとメイリンが女装レイをおちょくってバカにするんでしょ??
はいはいレイは笑いもの笑いもの
保守隊
疑似姉妹保守
659 :
兄として:2006/04/08(土) 17:51:19 ID:???
「ステラはしったらあぶないよ」
レイは、はしゃいでいるステラを気遣い声をかける
この日レイとステラは、ムネオに連れられ隣町のデパートまで来ていたので、ステラのテンションは上がっていた。
ステラは喉が渇いたのか、喫茶店の中を覗きはじめた。そして誰かを見つけたのか、笑顔になる
「あっ、ワカメ」
ステラはそう言うと店内に入って行き、ワカメと呼んだ男に笑いかける
「うぇーい。ワカメ」
「やぁステラじゃないか。こんな所で会えるとは、思っていなかったよ」
ステラに続いて店内に入ったレイが、ステラの傍に駆け寄り、ステラの手を握る
「ダメだよステラ。かってにおみせにはいったら」
レイはステラに注意をしてから、目の前の人物の顔を見て驚きの声をあげた
「あっ、ギル」
「レイも一緒だったのか。ではラウも来ているのかね?」
「えっ、ラウは・・・」
「残念だなワカメ。クルーゼはいないぜ。今日は俺が子守の番だ」
遅れて現われたムネオが、ギルバートに皮肉を言う。
「ラウが一緒だったら心配する事は無いが、ムネオしかいないのなら、レイがしっかりしないといけないよ」
「ハイ、わかりましたギル。がんばります」
「オイオイ、ワカメ。随分な言い草だな。それとレイ、納得してるんじゃない!」
ムネオとギルバートは互いに牽制しあった。だからと言って、別に2人は仲が悪いと言う訳ではなかった
これがムネオとギルバートの付き合いの仕方だったのだ
「しかしワカメ。こんな天気の良い日に、野郎とお茶とは寂しい奴だな」
「確かに天気はいいな。だが私は仕事をしているのだよ。ムネオのように暇ではないのでね」
ギルバートの言葉に嘘は無かった。ギルバートは、地球から来た医師と、ある研究について話し合いをしているのだ
そして息抜きの場として、この店に来ていただけだった
「君達可愛いね。今日はお父さんとお出かけかい?」
医師はステラの髪を撫でると、笑顔を向けた
「お父さん・・・まぁ似たような物だが・・・おいステラ、ジュースが飲みたいのなら、ちゃんと椅子に座れ」
ムネオは、ステラとレイを隣の席に座らせると、ジュースを頼み2人に飲まさせた
ムネオはギルバートと話している医師を見て、随分顔色が悪い奴だ、疲れが溜まっているんじゃないのか。と思った
ナチュラルはコーディネイターと違い、免疫力が弱い。その為病気を患う事も多かった
ムネオもその事は知っていたが、この時はあまり気にも留めていなかった
660 :
兄として:2006/04/08(土) 17:52:51 ID:???
それから2日後、ステラは朝食時にゴホゴホと2度咳をした
ムネオがステラの顔をみれば、頬が紅くなっていて、熱があるようにも思えた
「おいステラ風邪か?」
ムネオはステラの額に手を当て、熱を測ってみれば、熱があるのがはっきり分かる位熱い
「やっぱり熱があるな。今日は幼稚園を休んで、病院に行くぞ」
「びょういん?」
「ああそうだ、病院だ」
ムネオは、ステラを幼稚園の制服から私服に着替えさせ、病院に連れて行く準備をする
「クルーゼ、レイの事は頼んだぞ」
「ああ、分かった」
ラウはレイの手を引くと、部屋を出ようとした
「あのラウ。ステラだいじょうぶですか?」
レイは心配そうにステラを見た後、ラウを見上げる
「病院に行けば大丈夫だ。薬をもらって飲めば、直ぐによくなる」
ラウはレイに心配をかけさせまいと、そっと髪を撫でながら笑って見せた
レイはラウの言葉に安心したのか、ラウの手を握り返すと玄関に向かったムネオは病院に到着すると、問診表にステラの症状を書いて診察を待った
程なく名が呼ばれ、ステラとムネオは診察室の中に入る
「ハイ、じゃあ口を開けてくれるかな」
担当の医師がステラにそう言うと、ステラは素直にそれに従う
続いて聴診器で胸の音を聞かれても、触診されてもステラは大人しく診察を受けている
その様子を見てムネオは、ホッと胸を撫で下ろした
「念の為血液の検査もします。良いですか?」
担当医師の問いに、ムネオは縦に首を振った。検査は詳しくしてもらった方が、安心できるからだ
検査の結果が出るまで、ステラとムネオはジュースを飲みながら、待合室で時間を潰す
だがその間もステラは全然元気が無く、不安になったムネオは、その小さな体を抱きしめた
何時もは元気過ぎて困まる位のステラが、今はそっと目を閉じ苦しそうにしている
何事も無く、早く元気になってほしいものだと、ムネオは心から思った
そして検査結果が出たので、ムネオとステラは再び診察室に向かった
だがそこで担当の医師が口にした言葉は、ムネオには衝撃的な物だった
「ウイルスに感染しているだと・・・」
「ハイ」
「どうすれば治るんだ?薬か注射か?それとも点滴か?」
ムネオの問いに、担当医師は重い口調で話し始めた
「このウイルスは、プラントには無いものです。今地球で猛威を振るっているものです」
そして医師は続ける、この病気の特効薬は今プラントには無いのだと・・・
「なぜプラントに無いウイルスに、ステラが感染しているんだ。そんな事ありえな・・・」
ムネオはそこまで言って、先日の事を思い出した。ギルバートと共にいた男の事を・・・
まさか、あいつが・・・ムネオは湧き上がってくる怒りを、抑えられずにいた
661 :
兄として:2006/04/08(土) 17:54:43 ID:???
ムネオから連絡を受けたレイとラウ、そしてギルバートが病院に集まった
ムネオは担当医師から受けた説明を、皆に話しながら、ギルバートに冷たい視線を送った
ギルバートもムネオからの電話を受けて、ある程度の事は把握していたので、思い悩んだ表情をしている
「おそらくあの時の医師から、ステラに感染したんだろう。ステラは最近地球に行ってないからな
地球にしかない特攻薬とらは、あの男なら手に入れられるんだろう?どんなんだギルバート」
ステラを心配するあまり、ムネオの口調は何時もよりきつい物だった
ギルバートはムネオの言葉を受け、一層険しい表情となった。そしてゆっくりと口を開いた
「この病気は子供か、免疫力の落ちている大人しか感染しない。だが沢山の子供達が感染してしまっている
だから薬の絶対数が足りなくなっているのだよ。そこで政府は苦肉の策をうっているそうだ
特定の病院で、病気に感染している者を直接診察した場合だけ、薬を手渡すという策をね・・・」
「それはつまり、あんな状態のステラを地球に連れて行かないと、薬が手に入らないと言う事か!
ふざけるな、そんな事できる筈がないだろう。あいつは医者なんだろう。どうにか出来ないのかよ!」
ムネオは怒りのままに、ギルバートの胸元を掴み揺さぶった。ギルバートも又それを黙って受け入れた
「よせムネオ」
ラウは、ギルバートの胸元を掴んでいるムネオの手を外させる
「止めるなよクルーゼ」
「落ち着けムネオ。ギルバートを責めても仕方が無いだろう」
「だがコイツがあの医師といなければ、ステラもあの医師と会う事が無かったんだ!」
ムネオは怒りが治まらないといった様子で、言葉を荒立てる
「良いんだラウ。私に責任があるのは事実なのだから・・・本当に申し訳ない」
ギルバートは、ムネオとラウに深々と頭を下げた
そんなやり取りの中、ラウはレイが居ない事に気がつき、急いでステラの病室に向かった
感染してはいけないからと、レイにはステラに近づかないように言い聞かせてはいた
だがレイの性格を考えると、レイの居場所はステラの病室以外考えられなかったのだ
ステラの病室のドアを開ければ、案の定レイはステラの傍に立っていた
「レイ、ここに来てはいけないと言ってあっただろう。お前まで病気になったらどうするつもりだ」
レイはラウに微笑むと、そっとステラの手を握った
「ボクもステラとおなじびょうきになるんでしょ?だったらボクがちきゅうにいったら、おくすりもらえますか?」
ラウはレイの言葉に衝撃を受けた。だが直ぐにレイらしい選択だと思えて、心が痛んだ
「ああ、恐らく感染してしまっただろうな。だがレイ、無理をし過ぎだ。子供の癖に・・・」
「ボクはこどもだけど、ステラのおにいちゃんです。ボクががんばらないと、ダメなんです」
そんな2人のやり取りを見て、ギルバートは心が押し潰される様な思いがした
GJ!続き待ってます。
age
664 :
兄として:2006/04/09(日) 22:00:46 ID:???
「レイが地球に行くと言うのなら、私も一緒に連れて行ってくれ」
ギルバートは懇願するような目で、ラウを見た。だがラウはギルバートの申し出に、首を横に振った
「ギルバートはここに残って、私達が帰って来るのを待っていろ
薬を持ち帰ったら直ぐにそれと同じものを作れるように、色々準備をしていて欲しい」
ラウの言い分は正しかった。レイがいくら地球に行ったとしても、処方してもらえるのは1人分だ
ならばその薬を元に、もう一人分作る必要があるからだ
「分かったよラウ。レイの事は頼んだよ」
「ああ分かっている」
そんな2人のやり取りを心配げに見ていたレイが、そっとギルバートの手に触れた
「ギル、ステラのことおねがいします」
「レイ・・・ああ、出来るだけの事はさせてもらう。本当に済まないね」
「ギルのせいじゃありません」
ギルバートはレイの笑顔を見て、レイの優しいさを改めて感じていた
レイとラウは直ぐにターミナルへと向かった。地球に行くシャトルに乗る為だ
ターミナルでシャトルを待つ間も、ラウはレイの事が心配で仕方が無かった
病気がどれくらいの潜伏期間を経て、発症するのか分からないからだ
ステラを例に取れば、恐らく2日程の潜伏期間があるはずだが、レイは今までステラの傍にいた
ならば、昨日の時点で感染していても可笑しくないからだ
「レイ、体調が悪くなったら直ぐに言うんだぞ」
ラウはレイにそう諭したが、レイの性格を思えば隠そうとするかも知れないと思えた
だからラウは、レイから片時も目を離すことが出来なかった
やがてシャトルの出発時間となり、2人は地球へと旅立っていった
ムネオは苦しそうに息をするステラを見て、自分が変わってやれればと心を痛めていた
何時も無邪気に笑うステラ。レイのピアノに合わせて楽しそうに歌うステラ
そんな日々当たり前だと思っていた事が、本当は幸せな事だったのだと感じられる
辛そうな表情でステラを見つめるムネオを見て、ギルバートもまた心を痛めていた
「さっきは悪かったな。八つ当たりをして」
ムネオに突然話しかけられ、ギルバートは驚いて顔を上げた
「いや、君の気持ちは良く分かる。大切な者がこんな状態にあるのだから
それに・・・私に会わなければ、ステラも病気になる事は無かったのだからね」
ムネオはギルバートの言葉を聞き「らしくないよな、俺」と頭を掻いた
「ステラ助かるよな」
「ああ、ラウとレイがきっと薬を持ち帰ってくれる。大丈夫だよ」
ギルバートは願いを籠めながら、ムネオに優しく言葉をかけた
665 :
兄として:2006/04/09(日) 22:03:18 ID:???
シャトルが地球に到着した頃、レイは熱の為か視界がぼやけるほど辛かった
足元もおぼつかなくなり、歩く事もままならなかった
だがラウに心配をかけまいと、懸命にそれを隠そうとしている
「レイ大丈夫か?」
「ハイ、だいじょうぶです」
レイはラウに笑いかけようとしたが、どうしても上手くいかない
こんな事ではダメだ。レイがそう思った時、急に体が宙に浮いた
「あの・・・ラウ」
それはラウがレイを抱き上げ、その腕にしっかりと抱きしめたからだった
「辛いのならば言えと、言った筈だろう」
「でもっ、ボクはステラのおにいちゃんだから、しっかりしないといけないんです」
「レイ。確かにお前はステラの兄だが、私にとっては可愛い子供だ。少し位甘えてみてはどうだ」
「ラウ・・・ありがとうございます」
レイはラウの首に手を廻し、その体をラウに預けるのだった
そしてタクシーに乗り、指定の病院に急いだ。病院に到着したが、待合室は病人で溢れかえっていた
順番を待つ間もレイは苦しそうに息をしていて、ラウはそんなレイをしっかりと抱きしめた
早くレイを助けたい。ラウは祈るような思いで、名を呼ばれるのを待った
やっとレイの名が呼ばれ診察室に入り、医師の診察が始まった
医師は一定の手順を踏んだ後、やはり予想していた病名を告げる
「大丈夫だよ。この薬を飲むと、直ぐに治るからね」
医師はそう言うと、カプセルを一錠レイに見せ、紙カップに水を注いだ
「今、飲むのか?」
ラウの問いに、医師は頷くと説明を始める
「この薬は不足しているのです。だからこの場で飲んで頂く事が決まっているのです」
予想していなかった事に、ラウは焦りを覚えた
レイも苦しんでいるので、一刻も早く助けたい。だが、ステラは・・・
レイはその薬をみつめると、医師の手からその薬を取ると、握り締めた
「ここではのめません。これは、ステラにもってかえらないと・・・」
「それはダメだよ君。ここで飲まないと、この薬は渡せないんだよ」
医師は優しい声で、レイにそう諭した。だがレイは首を横に振り、頑としてそれを拒否した
「いえでステラが、いもうとがまっているんです・・・ボクとおなじびょうきのステラが・・・」
医師はレイを見て溜息を吐くと、レイの手から薬を取り上げ、むりやり口を開かせ、薬を飲ませた
レイは抵抗することが出来ず、薬を飲み込んでしまい、そのショックから涙を流し始めた
「ラウ、どうしようボク・・・ボク・・・ステラのくすりを・・・」
医師は悩ましげにレイを見た後、看護師に視線を送り、傍に呼びつける
「薬をもう一錠持ってきてくれないか」
「でも先生。薬は1人一錠と決まっています」
「済まないね。手が滑って床に薬を落としてしまった。落とした物を、患者に飲ます訳にはいかないだろう」
「あの、せんせい?」
状況を掴めないレイが、不思議そうに医師を見つめると、医師はレイの髪を優しく撫でる
「君は優しいお兄ちゃんだね。この薬で、妹さんが早く良くなる事を祈っているよ」
医師はそう言うと、レイの掌に一錠の薬を載せた。レイはそれをしっかりと握り締めた
「有難うございます」
ラウは医師に頭を下げ礼を言った後、レイを抱き上げ診察室を後にした
666 :
兄として:2006/04/09(日) 22:04:51 ID:???
ラウは、安心したのかスヤスヤと寝息をたてるレイを抱いて、ステラの待つプラントへと向かった
地球からの移動時間がとてつも長く感じれたので、病院に着くと足早にステラの病室に急いだ
「待たせたな」
ラウはムネオに声をかけると、抱き上げていたレイをその場に下ろした
レイはポケットにしまっていた薬を、ムネオに手渡す
「レイお前の分はどうするんだ?」
ラウが経緯をムネオに説明すると、ムネオは急いで薬をステラの口元に運んだ
「おいステラ、薬だ。早く飲め」
「・・・くすり?・・・」
「ああそうだ、レイがもらってきてくれた。これを飲めば又元気になる。だから早く飲め」
ステラは震える唇を懸命に開け、ムネオの差し出した薬を飲み込んだ
その様子を見て、その場に居た者は安堵の息を吐いた
「結局私は、何の力にもなれなかったな」
ギルバートは申し訳無さそうに、ムネオとラウに頭を下げた
「そんな事はないぜ。俺が仮眠出来たのも、お前がステラを見ていてくれたからだ」
ムネオは照れくさそうに、ギルバートに感謝の気持ちを伝えた
「そう言ってもらえると嬉しいよ。だが、一番頑張ったのはレイだね」
大人3人は、ステラの寝顔を優しく見つめるレイに視線を送った
レイの背中が少したくましくなったなと感じれて、嬉しさが込み上げてきた
それから2日後、ステラは無事退院する事が出来た
ステラが元気になった事を祝って、その日は豪華な夕食と、ケーキが用意された
ステラは、ムネオとラウとレイ。そしてギルバートと過ごす時間が楽しいのか、何時もよりはしゃいでいた
「ムネオ、ウマ。ウマになって」
ムネオが馬の格好をすると、その背に飛び乗り、パカパカ、と歩くように要求する
ムネオはステラの要求通り、パカパカと歩き始めた
その様子を楽しそうに見つめるレイを見て、ギルバートが声をかける
「レイにもお馬さんをしてあげようか?」
「ギル、ボクはいいです・・・」
「遠慮しなくても良いのだよ」
「えんりょじゃありません」
レイは照れたように、ギルバートを見つめた
「レイ、ケーキを食べるか?」
「ハイたべます、ラウ」
レイがラウの傍に行くと、ラウはレイを抱き膝の上に乗せた
レイはラウの膝の上で、美味しそうにケーキを頬張った
そんな楽しげな4人を見て、ギルバートも幸せな気持ちになれるのだった
>>666 GJ
悪魔の数字なのに暖かいSSだ・・・。
だってレジェンドだもの
>>652のつづき
「ステラ!と・・・レイ?」
できればここでは会いたくなかったが、今更他人の振りをしたところで無駄だな。
ルナマリアは俺の服をじっくりと上から下まで見た。
「あんた・・・」
「何だ」
「値札ついてるわよ」
「・・・取ってくれ」
ルナマリアに値札を取ってもらった。
あの店員、手抜きしたな。
「うわー、これ〇〇の新作じゃない!・・・すごい値段」
ルナマリアは、俺の服を触りながら、興奮ぎみに言った。先程の店は何かのブランドで、
この服はそこの新商品、ということか。
店員としては客に新商品を勧めるのは正しい行為だろう。しかし・・・勧める相手が
間違っている気がするのだが。
「ステラも買ったの・・・ふわふわ・・・」
ステラも話の輪の中に入ってきた。
「あー、ステラのも!おそろいで新作だなんて豪華ねー」
「二人ともいいなー。細いから、服のサイズが合いやすくて」
二人とも・・・そこに疑問の余地はないのか?
「お姉ちゃん、私たちもそこ行かない?」
「そうね!」
「あそこ、ひらひら、いっぱいだったよ・・・」
彼女たちがあの店員相手にどう立ち回るのか、後学のために見ておきたいとも思ったが、
俺は当分あの店には近付きたくない気分だったので、その考えを実行に移すのは
やめにした。その代わりに、さっき疑問に思った事を聞いてみることにした。
「そうねー・・・確かに胸が大きく開いてるのもあるけど、嫌なら下に重ねれば
いいんじゃない?」
「なるほど・・・参考になった」
先ほどから、ルナマリアもメイリンも、俺の服装に対して何も言わないのは何故だろうか。
自分からこの話題を振るのもなんだが、俺はこっちの疑問もぶつけてみた。
「ところで、ルナマリア。その・・・何か不自然ではないか?」
「?・・・なにが?」
ルナマリアは、きょとんとした顔でこっちを見る。
「この服・・・どう見ても男性が着るものではない気がするが」
「そうかしら?私は別にいいと思うけど」
「・・・え?」
そういうものか?
「似合うんだから、それでいいんじゃない?・・・メイリン、レイ似合ってるわよね?」
「うん、レイ全然大丈夫だし。何かダメな事でもあるの?」
「レイ、似合う・・・うぇーい」
二人は、俺がスカートを履いているという事に対し、何ら疑問を抱いていないようだった。
普通はこんな事は常識では・・・・・・もしかしたら俺の常識が間違っているのだろうか?
「ねえ、この服買った店、どっちにあった?」
「突き当たりの柱を左に曲がったところだ」
「ありがと!じゃあシンが来たらまずはそこね。・・・あ、ポテトもらうわね」
・・・シンまで?
「シンも来るのか?」
「ええ、そうよ。あいつ、新しいバイクで行く!なんて言ってたけど、道に迷ってる
みたいなのよ」
「あ、シンからメール来たよ。もうすぐ来るみたい。私もポテトいただきまーす」
「ポテト、おいしい・・・」
シンにも見られることになるのか。
もし、俺の常識が間違っていない場合、シンは俺を見たらどんな反応をするだろうか。
「レイ、どうしたの?ポテトなくなっちゃうわよ?」
「いや、何でもない」
俺の気持ちを察したのか、メイリンが口を開いた。
「シンに見られたくないの?・・・なら、私の帽子でもかぶる?」
「すまない・・・メイリン」
俺はメイリンの帽子を拝借することにした。つばの広い帽子で顔を隠せば、どうにか
ごまかしきれるのではないだろうか。
「おーい、お待たせ!!」
数分後、シンが来た。テラス席だったので、バイクでそのまま乗りつけてきたようだ。
(つづく)
レイ、ある意味ステラ並の天然だなw
そしてなんだか嫌な予感・・・いや、楽しい予感がするw
シンの反応やいかにwww
ホーク姉妹の言い分に素で納得しちまったww
最近忙しくってここ来てなかったが、良作が一杯きてるww
だが以前に比べて、住人減ったか?
俺は話とかかけない。勝手な頼みだが、書ける人頑張ってくれ
俺も時間見つけて、保守くらいはするからさ
いるさ。俺には保守と感動することしかできんがな。
職人さんいつもありがとうございます。
あああ直リンできないの失念してました
>>676さんありがとうございます
>>676GJ!!だが、
>>675のが見られなかった・・・orz(敬称略)
どんなんだった?謝られたからには是非とも拝見させてほしいところ。
>>677 初代スレに比べたらだいぶ減った。でも現スレに限れば、
最近はむしろ増えてると思う。一時期自分だけとかあったから。
681 :
680:2006/04/13(木) 22:09:51 ID:???
うはwwwリロ忘れたwww
直リンしてたかしてないかの違いだったのか・・・。
682 :
680:2006/04/13(木) 22:11:59 ID:???
>>677 ごめんなさい。「住人」と「職人」を読み間違えてました。
週末落ち着いてからまた来ます。
保守
今日は無理、明日以降
だから保守
688 :
碧海:2006/04/16(日) 19:37:58 ID:???
レイは2つのパンフレットを見比べて、溜息を吐いた
一つはアカデミー、そしてもう一つは音楽学校のものだ
レイには昔から、ラウの様な軍人になりたいという夢があった
プラントは平和な状態が続いていて、戦争などは近年起こっていない
だからといって、軍人が危険を伴わない職だという訳ではない
プラント内には、コーディネイターはナチュラルとは異なる優秀な種だと考えるものもいる
その者達が不穏な動きを見せないとも限らない。その様な動きを監視する事も必要だからだ
ラウは時折職務中に負傷する事もあったが、それを悟られまいとしている事を、レイは知っていた
そんなラウを心から尊敬していた。ラウの様になりたい、その気持ちになんら偽りはない
レイは、子供の頃からピアノを弾く事が好きだった。今でもその練習を、欠かした事がない
ピアニストになりたい、人の心を癒すことの出来るようなピアニストに。そんな思いも同時に持ち合わせていた
レイはまだ、自分の進む道に答えを出せないでいる
ラウに軍人にならないといえば、どんな顔をされるのだろうと考えてしまうのだ
レイは子供の頃から、何度もラウに言っていたのだ「ラウの様な軍人になりたいと」
自分の心の変化の過程を、ラウはどう感じるのだろう
軍人に対して嫌悪感を懐いたからだと、誤解されるのではないか。そんな思いがレイを苦しませていた…
レイはパンフレットを机の引き出しにしまうと、部屋を出た
第一次の進路希望の提出日は近かったが、息抜きをしようと思ったからだ
リビングに向かう途中、ステラの部屋のドアが少し開いている事に気付き、その中を覗く
ステラは机に向かい、なにやらしている様子だった
レイは部屋に入ると、ステラの後ろに立ち、そっと声をかける
「ステラ何をしているんだ?」
「あっ、レイ。ステラ…絵…描いてる」
ステラは子供の頃から、絵を描く事が好きだった。時間を見つけては画用紙に絵を描いていたのだ
ステラはかなり絵が上手い。レイは常々そう思っている。それは決して、兄の欲目という訳ではなかった
実際ステラの絵は何度も、校内の賞を受けたり、市の品評会でも高い評価を受けていたのだ
だがステラは、その賞賛に胡坐を掻く事などけっしてなく、ただ純粋に想いを画用紙にぶつけているだけだ
「これはこの前行った、花見の時の絵だね」
「そう、花見…桜…綺麗だった」
画用紙には満開の桜の木が描かれていた。そしてその木の下で、数人がお弁当を広げている、そんな絵だ
ステラの絵は独創的で、ただ絵を描くのではなく、その絵に何かを貼り付けている事が多かった
今回の桜の絵の場合は、桜の花弁だった
落ちていた花弁を集め、押し花のようにし、それを貼り絵の要領で画用紙に貼り付けている
「今回も綺麗だねステラ」
「ありがとう…あのね、これレイだよ」
ステラはそう言うと、画用紙に描かれた一人を指さし、レイに笑顔を向けた
レイがその場所を見ると、4人の人物が描かれたいる。それは大変特徴を掴まえた、絵だったので
ステラが指したのがレイ。その右がラウ。そしてステラと、一緒に花見に行ったシンだと直ぐに分かった
「あれ?ステラ、ムネオは?」
「ムネオは…ここ」
ステラが指差した場所を見ると、手に缶を持った金髪が描かれたいた
そう言えばと、レイはその時の事を想い返していた。あの時ムネオは酔っ払い、1人で踊っていたなと
「凄い手が込んでるんだね」
他の者達は肌色に塗られていたが、ムネオの顔だけは紅色に塗られているのを見て、レイは頬を緩ませた
そしてステラの絵が見たものを惹き付けるのは、ステラの心の美しさが現われているからなのだと、レイは思った
689 :
碧海:2006/04/16(日) 19:40:01 ID:???
次の休みの日、レイがリビングでコーヒーを飲んでいると、ステラが傍に来て何かを言いたげに顔を見てきた
「ステラどうしたんだ?」
「ステラね…行きたい所ある…」
「どこに行きたいの?ボクが連れて行ってやるよ」
「本当に!」
ステラは目を輝かせると、レイに顔を近づけ、行きたい場所を口にする
「ステラ、海に行きたい」
海、ステラは海が好きだった。何度か訪れたオーブでは、一日中砂浜に腰を下ろしていた事もある程に
「海か。分かった行こう」
レイはそそくさと準備をすると、ステラと共に海に向かった
電車を乗り継ぎ、約一時間ほどで海に到着した。ステラは海を目にすると、一目散に砂浜目指して駆け出した
ステラは砂浜を2、3歩歩くと、ミュールを脱ぎ捨て裸足で波打ち際に歩みを進める
春の海の水はまだ冷たく、ステラは波が来ない所まで後退りをする
レイもスニーカーに入る砂を気にしながら、ステラの傍に近づいた
風はまだひんやりとしていたが、寒いと感じるほどではなかった
「潮の香り…しない…」
ステラがそっと呟く
プラントの海は人工的に造られた物で、本物の海ではなかった
地球にある海に似せて造られてはいるが、水は海水ではない
塩水は口に入れば苦いので、嫌悪するものが多く、それを考慮して真水を使ったということだった
「ここの海はオーブと違って造り物だから、潮の香りがしないんだよ」
確かにオーブの海は、潮の香りに満ち溢れていて、心地よさを感じさせる物だ
あの独特の感じを、この海では得ることはできる筈もない
ステラはしゃがみ込むと、砂を少し右手に掴み、それを顔の位置まで持ち上げる
掌の上の砂をじっと見詰めると、指を開いた。すると砂は、サラサラと砂浜に落ちていった
「砂も…オーブとは違う…」
ステラは子供の頃、オーブで暮らしていた。アウルやスティングらと共に、自然に懐かれて
「貝殻も…ない…」
ステラはそう言うと、目に一杯涙を溜める。きっとオーブを懐かしんでいるのだろう
レイは砂浜に腰を下ろすと、そっとステラの肩を引き寄せ、優しく抱きしめた
「オーブが懐かしいかい、ステラ?」
ステラはフルフルと顔を横に振ると、海が好きなだけ、と呟いた
レイはそんなステラを見て、今の生活に満足しているよ、とステラが言っている様に感じた
「また行こう、オーブに。アウル達に会いに行こう」
「本当!レイ、一緒に行ってくれる?」
ステラの顔がパッと明るくなり、レイはホッと胸を撫で下ろす
「ああ、約束する」
レイは小指を差し出すと、ステラはその指に自分の小指を絡める
「ゆ・び・き・り・げ・ん・ま・ん」
ステラは声を弾ませながら、レイに笑顔を向けた。レイも笑顔でそれに答える
まだ幼さが残る兄妹が交わした小さな約束…それが果たされるのは、少し先のお話…
690 :
碧海:2006/04/16(日) 19:42:47 ID:???
ステラは家に帰ると、画用紙に絵を描き始めた
レイが画用紙を覗き込むと、ステラが海を描いているのだと知る事となる
レイの脳裏に、以前見たオーブの海が蘇る
そう、ステラの描いている海は今日見たのもでは泣く、幼い頃に慣れ親しんだオーブの海だった
レイが一目見て分かる位に、ステラの描くそれは、オーブの海岸を忠実に再現していたのだ
ステラは下絵が終ると、困ったような顔をレイに向けた
「ステラどうしたの?」
「砂…貝殻…ない…」
―――貝殻―――レイは、ステラの言わんとしている事が直ぐに分かった
ステラは絵を描く時、必ず何かを貼り付ける。今回は砂や貝殻を貼り付けたいのだ
だがプラントの海にあるのは、人工的な砂と貝殻。ステラは自然のそれらが欲しっている
しかし今すぐオーブに行く事は難しい。ならば…
「ステラ大丈夫だよ。僕に任せて」
「えっ?」
レイは自室に戻ると、端末を立ち上げ、ある人物にメールを送った。ステラの希望を叶える為に…
それから5日後、レイの元に小包が届いた。レイがメールを送った相手、アウルからだ
レイはその小包を抱えると、ステラの部屋へと運ぶ
「ステラ、この中を見てみて」
「これ、なに?」
「良いから早く」
ステラが箱の蓋を開けた瞬間、中身が放つ香りに何かを感じ、驚いたようにレイを見上げた
「レイ…これ…」
「そうだよ。オーブの砂と貝殻。アウルとスティングが送ってくれたんだ」
ステラは砂の入った袋を開けると、その砂を手に取り、その感触を愉しんだ
「オーブの砂…レイ、ありがとう!」
「お礼はアウル達に言ってやって。僕は何もしていないから」
レイは箱の中に紙が入っているのを確認すると、それを手に取り目を通した
レイへ
頼まれた物は送ってやった。このお礼は高くつくぞ
今度オーブに来た時は、こき使ってやる。晩飯はお前が作れ、分かったな
それと、バカステラのこと宜しくな
ステラがこの貝殻でオーブを思い出して泣いたら、慰めてやってくれよ
アウル・スティング
レイはその内容に、思わず噴出しそうになった
そしてあの2人もステラを大切に思っているのだと、改めて実感した
ステラはその砂と貝殻を利用して、素晴らしい絵を描きあげた
砂浜には砂と貝殻を貼り付け、海は何色ものビーズを貼り付け、波まで再現しており
そして青空には毛糸を細かくして貼り付け、雲は毛糸を毛羽立たせて貼り付けていた
一枚の絵の中で、見事なまでに自然を再現していたのだ
そしてその絵が、ステラの将来を決め、そしてレイの将来を決めるきっかけとなるとは
この時は誰も気付いていなかったのだった…
ステラの絵見てー。
続き待ってるよ。
hosyu
694 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/17(月) 18:34:50 ID:EioEOYbd
良い話じゃないか…
「シン!」
シンの姿が見えると、ステラはシンに駆け寄った。
「ステラ!・・・あ、ルナもメイリンも、待たせてごめん!」
「ちょっと、人をおまけみたいに言わないでよね!」
「いつもの道が工事中でさ。・・・あれ、その子」
「・・・(ギクッ)」
声を出したらばれる。俺は帽子を深くかぶりなおし、黙っていることにした。
「もしかして・・・」
もしかしない。こっちを見るな。
「・・・・・・レイコちゃん?!」
・・・は?
「レイコちゃんだよね!久しぶり!俺のこと覚えてる?シンだよ!」
俺は記憶を溯った。そういえば確か小さい頃、ルナマリア達に女装させられたことが
あったような気がする。そしてその時シンは・・・。
「何の事?シン」
ルナマリアは覚えていないらしい。
「何って・・・ルナ達のいとこのレイコちゃんだろ?」
「んー・・・あ!お姉ちゃん、あの事よ!」
「?」
メイリンは何かを思い出したらしく、ルナマリアの耳に何か囁いた。
ルナマリアは、ハッと何かを思い出し、
「そ、そうそう。今日はたまたまこっちに来てるのよアハハハ」
と引きつった笑みを浮かべた。
・・・俺もここは話を合わせるべきだろうか。
「レイコちゃん、俺のこと忘れてるのかなあ・・・」
シンが悲しそうにうつむき出したので、あわてて俺はシンの顔を見て、にっこり笑って
みせた。
「あ!思い出してくれたんだね!」
俺は首を縦に振ることにした。
「良かった〜!」
「・・・(にっこり)」
「・・・うぇ?」
「はいはい、感動の再会中に悪いんだけど。私達お腹空いちゃって。
・・・バーガー買ってきて」
「あ、ポテトはSでいいから!」
「えー?!」
「遅くなったんだからそれぐらいしたっていいじゃない!」
シンは渋々店内のカウンターまで行った。
この隙に俺はこの場を去ることにした。これ以上面倒な事にはしたくない。
「えー、もう行っちゃうの?」
「ああ。帽子も返す」
「あ、帽子は明日でいいよ」
自分で借りておいて無理に返す、というのもおかしな話なので、帽子は翌日に
返すことにした。
俺は席を立ち、ステラの手を引いてテラス席を離れた。
食べ終わった後のゴミを捨てていると、後ろからシンが「ステラー、レイコちゃーん!
またねー!」と大声で叫んだ。
公共の場で、大声で名前を呼ばれる(しかも微妙に違う)のは少し恥ずかしいな。
「シーン!また、明日ー!」
俺は、シンに向かって手を振った。
・・・どうにか切り抜けられたようだ。
(つづく)
レイコのネタは初代スレより拝借。
シンwww
これからの展開にも期待です。GJ!
699 :
碧海:2006/04/18(火) 21:06:32 ID:???
ステラが海の絵を描きあげてから、一ヶ月程経ったある日の事
帰宅したレイがポストを覗くと、ステラ宛に一通の封筒が届いていた
レイは差出人を確認すると、一目散にステラの元に向かった
「ステラ、コンクールから結果が届いたよ」
「えっ!」
レイはステラが描いた海の画を、プラントで行われている中では最高峰のコンクールに応募する事を勧め
ステラはそれを受け入れた。そしてその結果が、今日届いたのだ
レイはその封筒の封を開け、中から結果が書かれている紙を取り出した
「ステラ一緒に見よう」
「うん…」
レイは三つ折になっていた紙を、ゆっくりと開いた。そして書かれている文面を読み上げる
「ステラ・ルーシェ様。この度、当コンクールにご応募下さり、誠にありがとうございます…
…した結果、最優秀賞に選ばさせていただいた事を、ここにご報告申し上げます。って、ステラっ」
レイには珍しく興奮した様子で、ステラをギューっと抱きしめた
ステラはまだ手紙の内容を理解していないのか、レイにその疑問をぶつける
「レイ…どうしたの?…」
レイはステラを抱きしめている腕を緩めると、パチパチと瞬きを繰り返すステラに言葉をかけた
「ステラの絵が最優秀賞に選ばれたんだよ。一番、一番綺麗な絵だと認められたんだ!」
「ステラが一番…」
ステラは一番になれた事が嬉しかった。そしてレイに笑顔を向けて、喜びを伝える
「本当に凄いよステラ。おめでとう」
レイは我が事の様に、ステラの受賞を喜んだ。可愛い妹の喜びは、自分の喜びなのだ
レイはもう一度その通知書に目を通すと、授賞式に招待されている事をしった
「ステラ、今度授賞式があるんだって。ステラの一番をお祝いしてくれるんだよ。参加するだろう?」
「ステラのお祝い…行く…絶対行く!」
「そうか、家族も参加していいって書いているから、僕も行く。ムネオもラウもきっと行くだろうから
4人で行こう。あ、この事早くムネオにも教えてやらないと」
レイはステラの手を引くと、ムネオがテレビを見ているであろうリビングへと駆け出して行った
「ただ今。レイ、あのバカは何を浮かれているんだ?」
仕事を終え帰宅したラウが、缶ビール片手に陽気に笑うムネオを見て、レイに問いかける
「お帰りなさいラウ。実はステラの絵が、コンクールで最優秀賞に選ばれたんです」
「そうか、それは凄いな。で、あのバカが、ああなった訳だ…」
「おークルーゼ。遅かったじゃないか!ステラがな、ステラの絵が一番になったんだぜ
今日はそのお祝いだ。お前も飲め、飲んで共に祝おうぜっ」
ムネオは紅い顔をラウに近づけながら、缶ビールを差し出した
「祝うのは良いが、酔っ払いすぎだ、貴様は」
「そう堅いことを言うな。まったく…あ―――!!!」
ムネオは急に叫び声を上げると、急にリビングを飛び出して行く
レイとラウは呆気に取られて、互いに顔を見合した
「相変わらず落ち着きのない奴だ。一体どうしたというんだ」
「さぁ…僕にも分かりません…」
700 :
碧海:2006/04/18(火) 21:13:52 ID:???
「おめでとうステラ」
ラウは椅子に腰を下ろすと、ステラに祝いを言葉を述べた
「ありがとう、ラウ」
2人がそんな会話をしていると、ドタバタという足音と共に、ムネオが雑誌を片手に戻って来た
「いやぁー、何時か役に立つと思って、買っていて正解だったぜ。やっぱ授賞式はスーツで参加だろう
あ、それともタキシードの方が良いのか?うーん、悩む。まぁ俺は、何を着ても似合うがな」
ムネオがテーブルの置いた本は、フォーマルな服装を特集した雑誌だった
「それにステラのドレスも買わないと行けないよな。なんたって今回の主役なんだし
えーっと、ステラのドレスと、俺とレイのスーツ。それにクルーゼの分もいるだろう…
うぉーっ、凄い出費だ。だがケチってはいけない。うん、祝いの場だ、ゴージャスにしないとな」
ムネオは心底嬉しそうに、1人で喋り続けている
ステラが幼い頃から共に時間を過ごしていたのだ、その喜びは計り知れない
「そうだクルーゼ。今度の休みに、皆で買いに行こう」
「ああ、別に構わんが」
ムネオは、ラウの耳元に口を寄せると、小声で囁いた「…って言うか、お前も少し金出してくれよな…」と
「最初からそのつもりだ」
「あっそうか!中々気が利くじゃないか。流石は俺の親父だっ!」
「誰が親父だ、誰が!」
ラウがそう反論した時には、既に傍にムネオの姿はなく、ムネオはステラの隣に座り話を進めている
「ステラ、今度の休みに服を買いに行こうな。パーティに出るんだ、一番可愛く見える服にしないとな!」
その後もムネオの勢いは止まらず、缶ビールを凄い勢いで開けていき、騒ぎは一晩中続くのだった
701 :
碧海:2006/04/18(火) 21:17:14 ID:???
―そして受賞パーティ当日―
ステラ達4人はラウの運転する車で、パーティ会場に向かっていた
パーティ会場は、プラント屈指の高級ホテルの大広間。家からは車で、30分ほどの所にある
車窓から流れる風景を見ながらレイは、机の引き出しにしまったままのパンフレットの事を考えていた
ステラは絵を描けるという才能を持っている。だが自分は…一体何が出来るというのだろう…
ピアノが好きだといっても、それはただ好きだと言うだけだ
コンクールに出た事もないし、取り立てて自分にピアノを弾く才能があるとは思っていない
ラウの様になりたいと思っても、ラウの様に体力がある訳でもない。軍人としての才能は、果たして…
まだ幼かった頃に聞かされた真実 ―クローン―
ならば自分はラウと同じ様な才能を、持ち合わしているのだろうか?
眺めていた風景が突然変わった。ホテルに到着したからだ
ラウは玄関前に車を止めると「着いたぞ」と肩越しに振り返り、レイとステラに降りるように促した
そうだ、今日はステラのお祝いだ。悩んでいる場合ではない。レイはそう思いなおし車を降りる
ラウは車のキーを係りの者に預けると、最初にホテルの中に入って行く
その背を追うように3人も、ホテル内に歩みを進めた
会場内は沢山の人がいて、熱気に包まれていた。授賞式という事もあり、皆豪華な衣装を着ている
レイはフッと皆の視線が、自分達に集中していると感じる。僕達、何かおかしいのだろうか?
レイはそんな不安に襲われたが、それはまったくの勘違いだった
4人の容姿はかなり整っている。その者達が華やかな衣装を身に纏っているのだ、目立っても不思議ではない
特にステラは白いノースリーブワンピースに、淡い水色のショールを方から掛けている
そして髪をアップにし、花と真珠をあしらったティアラをつけおり、可愛らしさに拍車をかけている
レイとラウは良く似たグレーのスーツを着ていて、より品の良さを増していた
ムネオは…まるで俺が主役だと言わんばかりのタキシードを着ていた…ある意味一番目立っている
「あの、ラウ。僕達見られている気がするんですが…」
「見られているだろうな…恐らくレイの隣にいる男が、怪しいからだ」
「なんだよそれは、目立っているのは貴様のせいだろう。こんな場所にまで仮面をつけて来るなよ、クルーゼ」
「お前にだけは言われたくない」
2人が大人気ない言い争いを始めるものだから、ますます視線は集中していった
レイはそんな2人のやり取りに笑みを浮かべた。本当は仲が良いくせに、と
そして暫らくすると、進行係の声を合図にパーティは開始されるのだった
―続く―
>>699-671 GJ!レイの気持ちわかるな・・・
コンクールに優勝したりする友達見てて複雑だったよ
辛い事があっても、このスレで癒されている。
度々全部読み直して、感動している。
どの話も、暖かい世界で本当に好きだ。
春の下でさんも、碧海さんも続き待ってるよ!!!
hosyu
あがれーーー
706 :
碧海:2006/04/22(土) 23:14:23 ID:???
セッティングされていたテーブルに、温かな料理が次々と並べられていく
立食方式が取られていたので、4人は皿を手に持ち各々好きな料理を取っていく
ムネオはローストビーフを、ワインで流し込むと、ご満悦といった様子で次の料理を取りにかかる
「何だレイ、全然食っていないじゃないか。美味いぞこれ、お前も食え」
ムネオはスモークサーモンをレイの皿に取り分け、自分もそれを口にする
レイは会場の雰囲気にのまれた為か、あまり食欲がなかった
会場内はますます盛り上がり、笑い声や話し声が会場に響き渡る
レイが会場内を見渡していると、会場の隅に置かれたグランドピアノが目に飛び込んできた
そのピアノは大変豪華な物で、煌びやかな者達の傍にあっても、輝いて見えている
弾いたらどんな音がするのだろうか?レイはフッとそう思い、暫らくそのピアノを眺めていた
「綺麗なピアノだな。弾いてみたくなったのか?」
レイはラウに急に話しかけられ、ビクッと体を震わせる
「いえ、そういう訳ではないのですが。ただ綺麗だなと思って」
「家のピアノは、あまり立派な物ではないからな」
「僕はあのピアノが大好きです。まだ上手く弾きこなせなくて、ピアノに申し訳なく思う位に」
レイは自分のピアノが大好きで、手入れを欠かさない。そのかいもあってか、今でも白さを保っている
レイにピアノを買い与え、そして始めに教えてのはラウだった
小さな手では弾ける曲は限られていたので、簡単な曲から始めた。そう『海』という曲だった
レイはラウに「ラウもひいてください」と頼むと、ラウは快く弾いてくれた
ピアノを弾くラウの姿はとても綺麗で、レイはその姿を見るのが好きだった
だがある日、レイが幼稚園から帰宅すると、ラウがピアノを弾いていた
レイはステラと共に、その姿をそっと見ていた。だが鍵盤を叩くラウの指が突然止まってしまった
そしてラウは涙を静かに流した。その時レイは悟ったのだ、ラウはピアノに哀しい想い出があるのだと
その日からレイは、ラウにピアノを弾いてとは頼まなくなった。ラウを哀しませたくないからだ
自分もピアノを弾くべきではないのかもしれない。そんな不安がレイを襲った
だがラウは、レイがピアノを弾くと、嬉しそうに頬を緩ませてくれたのだ
自分がピアノを弾いてもラウは哀しまない。そう思えたからピアノを続けられたのだ
ラウが仕事で家に居ない際も、そのピアノを弾いていれば、ラウの傍にいる様な気になれるのだ
レイは幼かった頃の事を思い出し、今でもピアノを弾ける喜びを、噛み締めた
「レイは随分謙虚だな。私はレイのピアノの優しい音が好きだ。もっと自信を持てばいい」
「ラウ、ありがとうございます」
ラウが好きだと言ってくれる。それはレイにとって、最大の喜びなのだ
707 :
碧海:2006/04/22(土) 23:16:13 ID:???
「それでは今から、賞の授与を行います」
その声と共に、会場に流れていた音楽が止む。招待客達も雑談を止め、ステージに目をやった
優秀賞を受賞した者達の名が呼ばれ、その作品がステージ上で披露される
そして受賞者達に、賞状と賞金などが授与された。その度に拍手が沸き起こり、場を盛り上げる
優秀賞を得た画はどれも素晴らしく、このコンテストのレベルの高さがうかがえる
受賞者達の年齢は、20歳後半から40歳位までと様々であったが、皆画家を志す者ばかりだった
そして最優秀賞を得たステラの名が呼ばれると、ステラは緊張したのか、レイの手を強く握った
「大丈夫だよステラ。僕達ちゃんと見ているから、頑張っておいで」
「うん…ステラ頑張る」
ステラはレイに笑顔を見せると、ゆっくりとステージに歩みを進める
ステラの画が披露され、ステラがステージに上がった瞬間、会場はざわめき立った
それはステラが余りに若い事と、その画が他の物と一線を隔していたからだ
そんな中、受賞者の1人が声をあげた
「何なのその画は、それが本当に最優秀賞なのかしら。珍しい作品だとは思うけど
他の作品よりも優れているとは、とても思えないは。ただ若いってだけで、選んだのではないの?」
その言葉が会場の空気を一変させた。それにつられる様に、他の受賞者達も非難を口にする
「奇抜ではあるが、大した腕ではないな。俺が負けているとは到底思えない」
「まったく、どんな姑息な手を使ったのでしょうね。嫌だわ」
場の空気はどんどん悪くなっていき、ステラは不安からかステージ上で震え始めた
「いやだ…恐い…」
「くそっ、あいつ等勝手なこと言いやがって。俺がぶん殴ってやる」
ムネオは怒りを露にすると、ステラの元に駆け寄ろうとする。だが、その腕をラウに掴まれそれは叶わない
「離せ、俺はステラを助けるんだ」
「落ち着け、ムネオ。ここは祝いの場だ、それを忘れるな」
「だがこのまま、放っておく訳にはいかないだろう」
「放っておくとは言っていない」
ラウはそう言うと、レイの方に顔を向け、そしてレイの肩に手を置いた
「レイ、お前がステラを救ってやれ」
「僕が!でもどうやって救えばいいのですか?僕にはラウの様な力はありません」
「力で押さえつけろという意味ではない
軍人の私が言うのは何だが、力を力で押さえつけるのはいい方法とはいえない
この悪意に満ちた空気を、変えてやれば良いだけの事だ。それが出来るのはレイ、お前だろう」
この空気を変える。そんな事が、はたして自分に出来るのだろうか?
レイはその方法を見つけられず、ラウに救いを求めた
「どうすれば良いのですか?僕には分かりません。ラウ、教えてください」
ラウはレイの問いに答えるように、静かにピアノを指差した
「レイのピアノの音は、人の心を穏やかに出来る。今からピアノを弾いてくれば良いんだ」
「でもっ。僕にそんな力があるとは思えません」
人を癒す事が出来るピアニストに成りたいという夢はあった。だがそれはあくまでも夢でしかない
それにレイには、こんなに沢山の人の前でピアノを弾いた経験がなかった。それが、レイを躊躇させる
「ステラを救ってやりたいのだろう。レイになら出来る、私が保証する」
レイはステージの上で震えるステラを見た。早く助けてやりたい。心からそう思った
そして最も信頼しているラウが、保障してくれたのだ。その事がレイに勇気を与えた
「分かりました。やってみます」
レイはそう言うと、ゆっくりとピアノに向かい歩いていくのだった
―続く―
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
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ARIA
710 :
碧海:2006/04/24(月) 21:30:49 ID:???
レイは椅子に座ると、静かに鍵盤の上に指を置いた
大丈夫だ、上手く弾きこなせなくても、気持ちを籠めればどうにかなる筈。レイは自分に言い聞かせた
そしてゆっくりと指を動かせ、鍵盤を叩く
会場内に柔らかなピアノの音が響き始めると、そこにいた者達がその音を耳にする
「何の音だ、ピアノか?」
「一体誰が弾いているんだ、こんな時に不謹慎な!」
皆は音の発信元であるピアノの方に、視線を集中させた
そこにはまだ年端もいかない少年がいて、優しい表情で音を奏でている
やがて皆は、その優しい音色に耳を傾け始め、心を奪われ始めた
レイが一曲目を引き終える頃、会場の空気は和らぎ、誰もステラへの罵声を発する事はしていなかった
「優しい音色ね。それにあの海の画も、とても優しい感じがして素敵じゃない」
「ああそうだな。心が洗われる様な気がするよ。画はテクニックが全てじゃない
人の心を惹き付け何かを感じさせる。そんな画が本当にいい作品と言えるのだろうな」
そんな声に誘われるように、誰からと言う訳でなく、ステラへの賞賛の拍手が沸き起こった
「おめでとう、これからも頑張ってね」
拍手と、ステラへの暖かい言葉がかかる中、ステラは賞状などを受け取り、舞台を降りた
レイはそれを見届けると、今度は少し明るめの曲を奏で始めた
そうちょうど社交ダンスが踊れるような感じの曲を
ステラは舞台から降りると、人混みを掻き分ける様にして、まっすぐにムネオ達のいる場に戻る
「ステラ、良く頑張ったな。輝いていたぜ」
「ありがとう…ムネオ」
「どうですか姫。一曲踊りませんか?」
ムネオは笑顔でそう言うと、ステラの手を取った
「ステラ、踊れない…」
「大丈夫だ、俺に合わせれば踊れるよ」
「ステラ、それは私が持っておこう。今日の主役はお前だ、踊ってくればいい」
ラウはステラから賞状を受け取ると、その背中を押す
「うん」
ムネオがステラを誘導するように踊り始めると、ステラもその動きに合わせた
そんな姿を見た周り者達も、次々にダンスを始める
そしてレイもその様子を目にして、嬉しそうに微笑むのだった
711 :
碧海:2006/04/24(月) 21:32:05 ID:???
やがてパーティは終わりを告げ、レイ達も帰ろうと出口に向かった
「あの、少し宜しいですか?」
レイがその声に振り向くと、そこにはスーツを着た美しい女性が立っていた
胸元に付けられているバッチから、このコンテストの主催者だと察する事が出来た
「今日は本当にありがとうございます。貴方のお蔭でパーティを無事終えることが出来ました」
「いえ、僕は別に何もしていません」
「いいえ、貴方があそこでピアノを弾いてくれたから、場が和んだのです
一時はどうなる事かと思いましたが、貴方の優しい音色が、皆の心を優しい物に変えたのです」
「僕はただ…ステラを助けたくて、皆の心を変えたとか、そんな大それた事は…」
「いいえ、そんな事ありません。本当に素晴らしい音色でした
きっとステラちゃんを助けたいという優しい思いが、あの音色を奏でさせたのでしょうね」
「あ、ありがとうございます」
レイが頭を下げると、その女性も頭を下げ、笑顔をレイに向けてからその場を立ち去っていった
シャワーを浴び終えたレイが、バスタオルで髪を拭きながらリビングに来ると
そこにはジャスミンティーが用意されていた。ラウが淹れてくれた物だ
「今日は疲れただろう。それを飲んでゆっくりと休めばいい」
「ありがとうございます」
レイがカップを持つといい香りがして、穏やかな気持ちにさせてくれた
「今日のピアノの音はとても良かった。私も気持ちが安らいだよ」
「でも、あまり上手くは弾けませんでした。間違えた所もありましたし」
「上手く弾けたかとかは、別に大した問題ではない。演奏する者が、どの様な想いで弾いたのかが大切なんだ
評価されたいとかではなく、演奏する事を心から楽しいと感じ、そして聴く者達にどの様な感情を抱かせるのか
それが一番大切なのだと、私は思うのだが。レイは違うのか?」
ピアノを弾く事を、楽しく感じているか?それを問われれば、答えは間違える事無く、イエスだ
誰かに評価されたい訳ではない、ただ自分の大切に思っている人が、その音を耳にした時
幸せな気持ちになってくれれば、それだけで嬉しい。だからレイはピアノを弾きたいと思えるのだ
だとすれば、ピアノを弾きながら涙を流していたラウは、どの様な想いで弾いていたのだろう?
それを問うてみたかった、だがレイには聞くことが出来なかった。ラウを哀しませたくないから…
「ラウの仰る通りだと思います。僕はピアノを弾ける事を幸せだと思っています」
幸せ…幸せな日々、そういえば家で何かのイベントをする度、僕はピアノを弾いていた
そこには皆の笑顔があった。この幸せがずっと続けばいい。レイは過去を想い出しながら、そう願っていた
「幸せだと感じるのなら、弾き続ければいい」
「でも…僕はまだ…自信が…なくって…将…来…のこ…と…」
レイは、今日とても緊張した。皆の前で演奏したのだ、当然の事だ
そしてラウが淹れてくれた紅茶と、優しい言葉がレイの緊張を解きほぐし、眠気を誘った
「レイ、自信など後から…ふっ、寝てしまったのか。お疲れ様」
ラウは眠ってしまったレイを抱き上げると、部屋へと運び、ベッドに寝かせた
そしてレイの髪を優しく撫でながら、ある言葉をかけた
レイは夢の中で、とても幸せな言葉をかけられ、幸せな気分になっていた
その言葉は、レイに将来を決めさせる重要な言葉となるのだった
712 :
碧海:2006/04/24(月) 21:33:57 ID:???
それから暫らくの後、ステラの元に一通の手紙が届いた。差出人は、オーブで画家をしている男だ
ステラはその手紙を読んだ後、不安そうな顔でそれをレイに差し出した
「レイ…これ」
「ステラ、この手紙がどうかした?」
「レイに読んで欲しいの…ステラどうしていいのか、分からないから…」
レイはその手紙の内容に、驚きを覚えた。そこにはステラの将来を決めるかもしれない事が書かれてあり
レイ1人では、直ぐに返答しにくい事だった。そこで夕食時に、ムネオとラウに相談しようと思った
「ステラごめん。僕は、直ぐ答えを言ってあげれない。今夜ムネオとラウに相談しよう」
「うん…分かった」
「ステラは画が描きたいのか?」
「うん、描きたい。オーブで一杯…画を描きたい」
「ステラがそう言うなら反対はしないが、一ヶ月もオーブに行くのは大変な事だぞ」
手紙を読み終えたムネオが、少し難しそうな顔をしてステラに言葉をかける
手紙の内容は、オーブで画家をしている男が、半月後展覧会を行うので
オーブの海を描いたステラの画に魅力を感じたので、ぜひとも展覧会でステラの画も飾りたいと言う申し出と
その間、出来る事ならオーブに来て男の元で、画を描いてみないかという誘いだった
「ステラは大丈夫なの?」
「大丈夫。オーブにアウル、スティングいるから」
「俺も一緒に行ってやりたいが、一ヶ月も休み取れるかが心配だ」
「ステラ大丈夫、レイと行く」
「レイとって、ステラ!レイもまだ子供なんだぞ。俺が一緒に行くって」
ステラとレイはもう直ぐ夏休みだった。男の展覧会の期間もちょうどそれに重なっており
日程的には不可能ではなかった。だがムネオは2人の事が心配でならないのだ
「レイと約束した…オーブに一緒に行くって…」
レイもあの海での約束を、当然覚えている。それを伝えるように、ステラの手を握り微笑みかける
ステラが大好きなオーブの海。それを共に見たいと心から思ったから
「ムネオ、僕がステラと一緒にオーブに行くよ。アウル達とも約束したし」
「アウル達と約束って!何時の間に…しかし、そうは言ってもだな…やっぱり心配だ、俺も行く」
「ムネオ本当に大丈夫だって」
レイはムネオと一緒に行きたくない訳ではなかった
ただムネオに仕事を休んでまで、着いて来てもらう事に気が引けるのだ
そして何かをやり遂げる事で、自分に足りない何かを得られるのではないかという思いが、沸き起こってきたのだ
「だが地球は遠いんだぞ」
「ムネオ、レイが折角ああ言っているんだ。レイに任せればいいだろう」
「おいラウ。レイはお前と違って、温室育ちなんだぞ。心配じゃないのかよ」
「この事と、私の事は関係ないだろう」
ラウはムネオの言葉に眉を寄せた。ムネオはそれを見て、ハッとなった
「いや、そういう意味じゃ無いんだ…済まなかった…」
「レイはしっかりしている。安心しろ。それにレイが自分から何かをしたいと、意思表示をしているんだ
それを尊重してやるのが、親、ってもんじゃないのか?」
ムネオはラウの言葉を聞き、溜息を一つ漏らす
「分かったよ。分かりました。今回はレイに任せるとするよ」
「ありがとう、ムネオ、ラウ」
レイは自分の頼みを聞いてくれた二人に、心から感謝していた
ステラが楽しそうに画を描き、大好きな海が見られる日を心待ちにしながら…
―続く―
やっぱりラウはかっこいいな
画家って誰なんだろ?
シーゲルあたりを予想
実は絵画が趣味だったトダカが退役後画家になってたり
hosyu
保守します
保守しつつ・・・
696です。
続きは週末以降になりそうです(連休入るかも)。
作品まち
720 :
碧海:2006/04/30(日) 20:56:29 ID:???
夏休みを迎えたある日、レイとステラはラウの運転する車で、ターミナルへと向かっていた
もちろん、オーブに行く為だ
レイはその車中で、まだ決めかねている己の将来について考えていた
第一次進路希望調査のプリントには『進学希望』とのみ書き、詳しい学校名は書けずにいたからだ
焦りがないといえば嘘になるが、あやふやな気持ちのままで、答えを出す事はできないと思っていた
隣のステラに目をやれば、笑顔で外を眺めている
これから思う存分絵を描ける事を喜んでいるんだな。レイはそう察した
ステラの笑顔は輝くばかりに美しい。それに比べ僕は…
レイはルームミラーに映る自分の顔を見て溜息を吐く
その顔には輝きなど微塵もないと思えたからだ
答えが早く出せますように。レイは祈るような気持ちでターミナルに降り立った
「ここと地球では環境も違う。健康には充分注意を払い、相手先にも失礼のないように…
レイが付いているから大丈夫だとは思うが、何かあったとしても直ぐには行ってやれない、だから…」
ラウはそこまで言って、自嘲の笑いを浮かべる
「これではムネオと大差ないな。とにかく無事に帰ってくる事を祈っている」
どうしても仕事を休めなかったムネオは、朝から何度も2人に注意ごとを述べていた
そんなムネオはラウは「何度も言わなくても良いだろう」と注意を促していたのだ
だがラウもムネオと同じく、レイとステラの事が心配でならないのだ
そんな気持ちが抑えられない自分が、ラウは恥ずかしくて堪らなかった
「ラウありがとうございます。大丈夫です、僕頑張りますから。では、行って来ます」
「行って来ます」
「ああ、行って来い」
レイはステラの手を取ると、搭乗口に向かって行く。そんなレイにラウは声をかける
「レイ、答えが出せると良いな」
レイはその言葉を聞き、弾かれた様に振り返りラウを見る
ラウは自分が悩みを抱えている事を、ちゃんと分かってくれていたのだ。それが嬉しくて堪らない
感謝の念を籠め、レイはラウに笑顔を送る
「はい。ありがとうございます」
ラウもレイに笑顔を送ると、姿が見えなくなるまでその場で2人を見送った
721 :
碧海:2006/04/30(日) 20:58:32 ID:???
オーブに着き、レイとステラは荷物を抱え、到着ロビーのゲートをくぐる
「おーい、ステラ、レイこっちだ、こっち」
レイとステラが声のした方に目をやれば、笑顔で手を振るアウルとスティングの姿があった
オーブではアウル達の家に泊めてもらい、画家の家に通う予定になっていた
だから2人は、レイ達を迎えに来てくれていたのだ
「ごめんね。わざわざ迎えに来てもらって。本当にありがとう」
「別にいいよ。今日は偶然暇だったんだ」
アウルはそう言うと、ステラのおでこを指で弾く
「それにステラはバカだから、迷子になりそうだしな」
「嘘を吐くなよ。本当はステラと会えるのが、嬉しくて堪らなかったくせに」
スティングは悪戯っぽい笑顔を浮かべると、アウルの方を見る
「なっ、別に楽しみになんかしていない」
「こいつさ、昨日も全然寝ていないんだ。遠足の前日のガキみたいに」
「余計な事を言うな。スティングも寝てないくせに」
レイはそんな2人のやり取りを見て、嬉しく感じた。ステラはやはり愛されているのだと、感じられたからだ
「よかったね、ステラ。2人に会えて」
「うん、ステラ嬉しい。アウル、スティング…友達だから…」
ステラは嬉しそうに微笑みながら、2人を見詰める
アウルはステラの視線が恥ずかしいのか、顔を逸らした
「別にステラが来るのが嬉しかった訳じゃない。レイをこき使えるのが嬉しいだけだ」
「本当に素直じゃないな、お前」
4人はそんな会話を繰り広げながら、家へと向かう
その途中でスーパーを見つけ、レイは歩みを止めた
「どうしたんだレイ?」
スティングは、立ち止まったレイが気になり声をかける
「晩御飯の材料買わないと…」
「晩御飯?ああ!そうだ、レイに作ってもらうんだったよな」
スティングは以前ステラに砂を送った時の事を思い出し、大きく頷いた
「ちょっと待ってて、直ぐに買ってくるから」
レイはそう言い残し、スーパーの中に入っていった
「なぁステラ、レイってよく飯とか作るのか?」
「うん、ムネオやラウがいない時…作ってくれる」
「へぇーそうなんだ。それなら期待できるかもな」
アウルは美味い物が食べられそうな予感に、気持ちを高ぶらせた
722 :
碧海:2006/04/30(日) 21:23:15 ID:???
そして家に到着する頃には日も暮れていたので、レイは早速晩御飯の準備に取り掛かった
レイは手際良く料理を作っていき、3人がテレビを見ている間に、何品もの料理がテーブルに並ぶ
「お待たせ、出来たよ」
レイの呼びかけに3人は素早く椅子に座り、その料理を口にする
「上手い、凄いじゃないかレイ。これって高かっただろう。金とか大丈夫か?」
スティングは約束したとはいえ、あまりに美味しい料理をつくってもらい気が引けた
「あ、そんなに高い食材使ってないよ。肉も牛じゃなく、鶏だし。ちょっと工夫しただです」
「でもすっごい美味い。これから毎日、レイが食事当番決定」
「おいアウル、それはダメだ。ちゃんと交代制でやるんだ」
「交代制?チッ、せっかく楽出来ると思ったのに」
「アウル達って、普段は食事とかどうしているの?」
「今は2人で住んでいるから、交代で作ってる
だがアウルの料理は不味いから、自然と俺の方が多く作るようになったけどな」
「不味いとか言うなよな。でもステラより美味い自信はある。ってか、ステラって料理出来るのか?」
ステラはその問いに、首を左右に振り答えた
「ステラの番の時には僕が作る。ステラも料理得意じゃないから」
「流石はステラの兄貴だな」
「今回食材費は、ステラがコンテストで得た賞金から出したんです
僕はお金を出していないから、それ位しないとステラに悪いから」
「えっ、じゃぁこれってステラの奢り…」
アウルは驚いた様に、ステラの顔を見た。そして、自分達と共に暮らしていた頃のステラを思い出す
「ガキの頃のステラって泣き虫で、ネオの後ばっかりついて歩いていたのにな…
まさかステラに奢ってもらえるなんて、思ってもみなかった」
離れていた間にステラは成長している。アウルはそう思うと嬉しくなった
「凄いなステラ。もうバカステラって呼べなくなったな」
アウルはそう言った後で、妙に照れてしまった。そしてそれを隠すために、レイの料理に話を戻す
「レイってやっぱり料理上手いよな。このパスタも最高だ」
「ありがとうアウル。一杯作ったら沢山食べてね」
そして夕食を終えた後も、4人で色々話しながら夜は更けていくのだった
723 :
碧海:2006/04/30(日) 21:28:30 ID:???
次の日ステラとレイは画家の家へと向かった。アウル達の家から程近く、歩いて通える距離だった
レイはその家に到着すると、呼び鈴を鳴らす。すると程なく家の中から声がした
「はい、どちら様ですか?」
「招待状を頂いた、ステラ・ルーシェです」
「直ぐにお開けします」
声と共に戸が少し開かれると、レイとステラの胸は高鳴った。画家はどの様な人物なのだろうと
だが中から物音がした瞬間、レイは何者かに押し倒され、空を見上げた
さらにレイを押し倒した者は、レイの体の上に乗りその顔をペロペロと舐め始めた
レイは自分の身に何が起こったのか理解したのは、自分の顔を舐めている者を肉眼で確認出来てからだった
「い、犬」
「これ、止めなさいパール」
中から出てきた男が犬を静止し、レイの体の上から退けさせた
「申し訳ない、大丈夫ですか?この仔はまだここに来たばかりで、どうも落ち着きがないのです」
レイに飛び掛った犬は、ゴールデンレトリバーで、その尾を愛らしく振りレイを見詰めている
「大丈夫です。少し驚いただけですから…」
と言ったもののレイは、未だ尻餅をついたままだった
「レイ…大丈夫?」
「うん、本当に大丈夫だよ。ステラ心配しなくていいからね」
レイは立ち上がると、ステラに挨拶をするように促した
「ステラ、挨拶をしなくっちゃダメだよ」
「あ。ステラです…よろしく」
「始めまして、ステラの兄のレイです。宜しくお願いします」
「トダカです。こちらこそ宜しく。遠い所をわざわざありがとう」
トダカと名乗った男は、2人を家の中に招き入れた
「私はステラちゃんの画に、とても魅力を感じた。見る者を惹き付ける、とても優しい画だと思う
だからその画を描く者に会ってみたくなったのです。私の我が侭を聞いていただけて、感謝しています」
トダカはそう言うと、2人に頭を下げた
「いえこちらこそ、ステラは画を描くのがとても好きなので、素晴らしい機会を与えて頂けて光栄です」
レイは感謝の言葉を告げた。ステラには絶好の機会だと、心から思えるからだ
レイは部屋の中を見渡し、その画と画材の多さに驚きを覚えた
ステラはテーブルの上に置かれていた画材に興味を持ったのか、それを不思議そうに眺めていた
「それも画を描く道具だよ。使ってみるかい?」
「使いたい…」
「これに描くといい」
ステラはトダカからスケッチブックを受け取ると、嬉しそうに画を描き始めた
レイはその様子に頬を緩ませた。ステラが楽しそうで本当に良かったと
オーブに来て本当に良かったと、心から思えるのだった
―続く―
GJ
トダカさーーーん!!!
725 :
碧海:2006/05/01(月) 19:01:20 ID:???
レイは立ち上がると、部屋に飾られた画を見回った。そしてどれも素晴らしい作品だと思った
「綺麗な画ですね」
「そう思うかい?」
「はい」
するとトダカは一枚の画を指さした。寸分のくるいなく町並みを描いたと思われる画を
「この画はどう思う?」
「写真の様に、忠実に町並みを再現していると思います」
「では、この画は?」
次にトダカが指さした画は、森を描いた物だった。森の緑が心を癒してくれるそんな画だった
「見ているだけで心が癒されそうです」
トダカはレイの言葉を聞き、少し驚いた様な表情を見せた
「君は画を描いた者の、心が読み取れるようだね」
「えっ?」
レイはトダカの言った言葉の真意が掴めず、何も言えないでいた
「その画を描いたのは、両方とも私です」
「随分と印象が違いますが」
「初めて描いたのがこの街の画。そして最近描いたのがこちらの森の画なのです
この2枚の画を描いた時の私の心境は、かなり違う物だったのです
画を描く時に一番必要なのは、テクニックではありません。心なのです
だからこそ、純粋な画を描けるステラちゃんに、画を描き続けてほしいと思い、ここにお呼びしたのです」
「心境が違ったと仰りましたが、一体なにがトダカさんの心境を変えたのですか?」
レイは失礼かとは思ったが、トダカに問うてみた
あの2枚の画を描いたのが、どうしても同一人物だとは思えなかったからだ
トダカは柔らかく微笑むと、今までの事をレイに語り始めた
「私は以前、この国の軍に所属していました。幸い他国との戦争は起こりませんでしたが
クーデターがありました。それを計画した者は、私が友と呼んだ男でした
私は国家を護る為に友を撃ちました。この手で撃ち殺したのです…
ある日私は、鏡に映る自分の顔に背筋が凍りつきました。なぜなら何の感情もない、死人の様だったからです
その時初めて気付いたのです。私が友を亡くしただけでなく、心も失くしたのだと…
その後軍を辞め、この家で画を描き始めました。だがやはりその画には、心が入っていませんでした
ですが私は、ある者達に出会い共に暮らす事により、心を癒されました
すると不思議な事に画にも心を入れる事が出来るようになったのです」
レイはトダカの話しを聞いて思い当たる事があった。ピアノを弾く際にも同じ事が言えるからだ
ラウは言った、ピアノを弾く際に大切なのはテクニックではなく、心なのだと
だとすればトダカも心境が変わる事で、画の印象が一変しても不思議ではない
「トダカさんの心を癒した者とは、一体誰なのです?」
トダカはレイの問いを受け、窓の外に広がる裏庭に視線を送る
そこには先程レイに飛びついた犬。そして猫や鳥、馬といった沢山の動物達がいたのだ
「アニマルセラピーという言葉を聞いたことはあるかい?」
「はい。心が傷ついてしまった人達が、動物に触れる事により心が癒されるのだと聞きました」
「私は画を描く事の他に、アニマルセラピーもやっていてね
ここに沢山の人たちが訪れ、動物達により心を癒され帰って行く
だが人の心を癒してくれる動物達も、人に捨てられて心を痛めていた者達ばかりなのです」
人に捨てられた動物。心が傷ついていた者達。だが他の動物達と触れる事により、心が癒された
そして純粋な心を取り戻し、その心で人々を癒したというのなら、とても素晴らしい事だとレイは思った
この人ならばステラの持っている純粋な心を理解し、才能を引き出してくれるだろう
ステラにとってこの出会いは特別な物なのだと、レイは改めて感じていた
726 :
碧海:2006/05/01(月) 19:02:54 ID:???
それからステラは毎日トダカの元へと通っていた
トダカの家に居る動物達や、行く道で見た風景を画用紙に描き続けている
レイはそんなステラを見守りながら、色々な事を考えていた
ラウはトダカの様に、中間達を撃ったりしたのだろうか。していたとしたら心は傷ついていないのだろうか
ラウは時々暗い表情で帰宅する。その時は決まって、レイにピアノを弾いて欲しいと言うのだった
そしてレイがピアノを弾き終えラウを見ると、少し表情が和らいだと感じる事があった
もしかしたら自分は、ラウを少しでも癒す事が出来ているのではないか、レイはそう思い始めていた
トダカの家にもピアノがあり、レイがピアノを弾いている時、フッと視線を感じ振り向いた
そこには少女がいて、ピアノを弾くレイを静かに眺めている。おそらくセラピーに訪れた少女だろう
「どうしたの?」
「ピアノをきいていたの。おにいちゃんのピアノ、やさしいおとがする」
「ありがとう。君はどんな曲が好きなの?」
「なんでもすき。もっとひいてほしい」
少女はそう言うと、ゆっくりとレイに近づき、その後ろに立った
レイは少女の為に明るめの曲を弾く。少女は始めは静かに聴くのみだったが、やがて手拍子を始めた
そして曲を弾き終えると、少女は初めて笑顔を見せた
「おにいちゃん、ありがとう」
「どういたしまして、これ位なら何時でも弾くよ」
「あしたもきていい?」
「うん、明日もおいで。僕はいるから」
「うん、じゃあ、またあした」
「また明日」
レイは少女の言葉が嬉しかった。自分がピアノを弾く事で少女が喜んでくれたからだ
「少し休憩しないかい?」
トダカはそう声をかけて、レイの傍に寄り手に持った飲み物を差し出した
「ありがとうございます。頂きます」
「綺麗なピアノの音だった。あの子が喜ぶのも頷けます」
「トダカさん。聴いておられたのですか…」
「私も音楽を聴くのは好きなので。レイ君はピアノをよく弾くのかい?」
「はい、子供の頃からずっと弾いています」
「それでは将来は、そちらの道を?」
「そこまでは…まだ自信が無くて…」
レイは思わずグラスを握り締めた。自信が無い、その道に進むのが間違えではないと思える確かな自信が
「自信が無いか…レイ君のピアノは充分上手いと思うよ。あの子も喜んでいた、それが何よりの証拠ですよ」
確かにピアノを弾いて、人に喜んでもらえるのは嬉しかった。だが…レイはまた思い悩む
「でも僕は…」
「ピアニストの道を志したとしても、それがもし間違えていたらと、不安なんだね」
「えっ!」
レイは真相を突かれ、言葉を失ってしまった
727 :
碧海:2006/05/01(月) 19:04:16 ID:???
「やってみない事には分からない、それが正しいのか間違えているのかは…
だが間違いを恐れていては、なにも始められない」
それは分かっている、だが…レイは弱い自分に苛立ちを覚える。間違えを恐れてはいけない…だが…
「例えば、今あそこで子供を背に寄せている馬だが、あの子は以前は競走馬だった
だが大人しい性格ゆえ、全くレースで勝てなかった。そして薬殺処分寸前の所でここに来た
ここではその性格が幸いして、誰が乗っても決して暴れたりしない。だからこそ人は安心して乗れるのです
そして彼に乗った人々は、彼の暖かさに触れ、心の傷を癒されていく…
だがもし彼が、競走馬になる為の訓練を受けていなければ、人を乗せる事は出来なかった筈
彼が歩んできた道は、決して無駄ではなかったと思わないかい?」
歩んできた道は無駄ではない。確かにそうだ、レイは心からそう思った
そしてその事がレイにある言葉を思い出させる。夢の中で聞いた言葉を…
『レイ、やりたい事をやればいい。大切なのは一歩を踏み出すという事なんだ
それが正しいとか、正しくないとかは関係ない。踏み出した一歩は、同じ一歩なのだからな』
その言葉を聞いたのは夢の中だった。だが…レイはこの時初めて気付いたのだ
あれは夢の中で聞いた言葉ではなく、レイが最も尊敬する人物ラウが、実際に言ってくれた言葉だったと
あの日ピアノを弾くようにと言ったのもラウだった。そして思い悩む自分に言葉をかけてくれていたのも
自信が持てないでいる事と、そしてラウに語っていた将来の夢を、変えてしまう事への罪悪感を懐いている事
その両方をラウは知った上で、あの言葉を…
その事に気付いたレイは、心が晴れていく様な気がしていた…
レイは次の日、朝未だきに起き出して海へと向かった
ステラも誘おうと思ったが、気持ち良さそうな顔で寝ていたので、起こさずにいた
海面に眩い光が射し始め、レイはその明るさに思わず目を細める
朝の柔らかな風に髪をなびかせられ、レイは髪を手で押さえながら
その風が運んでくる潮の香りの心地よさを、充分に味わっていた
「なーに青春しているんだよ。海に行くなら声をかけていけって言うの」
「アウル、スティング…それにステラも」
レイは3人はまだ寝ているとばかり思っていたので、その姿を見て驚きの声をあげた
「ステラ…海…好き…」
「ごめんステラ、気持ち良さそうに寝ていたから」
「でも…アウル起こしてくれた…レイいないって…」
「そうだったんだ。アウルが」
レイは、アウル達が自分を探してここまで来てくれたのだと知った。そしてそれをとても嬉しいと感じた
「アウル、スティングありがとう」
「別に礼なんていらないよ。だって僕、海に遊びに来ただけだし」
「そうそう、海に来るのは俺達の日課みたいなものだしな」
728 :
碧海:2006/05/01(月) 19:06:12 ID:???
2人はそう言うと、海に向かって走り出した。夏とはいえ海水はまだ冷たいはずなのにと、レイは心配になる
だがそんな心配を他所に、2人は海の中へと入っていった
「冷たくないの?」
レイは2人に駆け寄り、声をかける
「別に…なれてるし」
「アウルは泳ぐのだけは得意だからな。それよりレイも海に入れよ」
「でも、服濡れてしまうし…」
レイが躊躇していると、ステラが先に海に入り膝辺りまでの深さの所で、その動きを止めた
「ステラ危ないよ」
レイは、ステラが泳ぎが余り得意でない事を知っていたので、注意を促す
「大丈夫だって、溺れたらちゃんと助けてやるからさ。だってステラは妹だからさっ」
ステラはその場でしゃがみ込むと、手を水につける。だがその時波が来て、顔を濡らしてしまった
「ステラ大丈夫!?」
「しょっぱい…でも平気…」
なおも心配そうにステラを見つめるレイの手を、スティングはグィと引っ張った
「お前も来いって、たまにはバカをやれよ、バカをさっ」
「バカをって―」
レイは言葉を返そうとしたが、引っ張られた為に、体がつんのめりそのまま海の中に倒れこんだ
「しょっぱい…」
浅い場所だったとはいえ、服のみならず髪まで海水で濡れてしまった
「レイって真面目すぎる所があるからな。でもここに来た時より、ずっといい表情しているぞ
何か良い事でもあったのか?」
「えっ…」
いい表情をしている。レイはそう言われて、オーブに向かう朝、車の中の鏡に映っていた自分の顔を思い出す
あの時の自分の暗い顔が嫌で仕方がなかった。では今はどの様な表情をしているのだろうか?
レイは海面に映る自分の顔を見てみた。そこには…もう暗い表情をした顔は映っていなかった…
「あった。あったよ良いこと。将来の夢、決める事が出来た…」
「夢?レイの夢って何なんだ?」
「ピアニスト」
「ピアニストかぁ…なんかイメージにピッタリだな。ステラもレイも将来を見つけていて偉いな」
「なんだよスティング、まだ決めてないのか、将来のこと」
「そういうアウルは決めているのかよ」
「決めている、水泳選手になるんだ!」
「お前もピッタリすぎw」
その後トダカの展覧会に飾られていたステラの画を見て、人々は心を惹かれた
『碧海』とタイトルが付けられたその画には、碧い海で遊ぶ少年達と、砂浜で戯れる動物達が描かれていた
少年達の瞳は希望に満ちた光を放っていて、動物達の瞳は優しい光を宿している素晴らしい物だった
そしてあっという間に一ヶ月が過ぎ、レイとステラはプラントに向かうシャトルの中にいた
「ステラ楽しかった?」
「うん…楽しかった…アウル、スティングに会えた…トダカも…動物達も…海も…皆好き…」
「そうか。でもまた暫らく本物の海見れなくなるね」
「いいの…海…碧い海…あるから…レイもムネオもラウも…海と同じ碧い瞳…ステラ…海好き…」
「ステラありがとう。家ではムネオとラウが、首を長くして待っているよ。一杯話しようね」
「うん」
レイは家に帰ったらちゃんと話そうと思った。自分の将来の事を決めれた事を…
そして、ラウにあの言葉を貰ったお礼を言おうと…レイは新たな一歩を踏み出そうとしていた
久しぶりに来て見たら、だいぶスレの形が位変わったな・・・
昔の面影が無いくらいに・・・
そうか?そこまで変わったとは思わんが・・・
最近成長したステラたちが多かったから、そう感じたのかもな。
遅くなったが
>>729長編ご苦労様。GJです。
732 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/02(火) 18:50:47 ID:Gha+Xi73
>>729氏乙です
この文才を少しでも分けてホスィ
いや、初期のほうが成長したステラたち多かったぞ
>>730が言ってるのがいつのことなのかはわからんが
小ネタも好きだし、長編も読み応えあっていい
ここは職人さんに恵まれてるな!GJ!
>>734 いやいや、今と比べるとってことね
幼少時より多いとは言ってないよ
職人に任せているだけさ
二人並んで歩いていると、前後左右からの視線を感じた。こっちをちらちら見ながら、
何やら言っている。
何と言ってるのかは、ここまでは聞こえない。あまり良い事ではなさそうだが、
気にしないことにしよう。彼らの口をふさぐことはできないからな。
(以下、その一例をお送りします)
「二人ともかわいいねー」
「百合ハァハァ」
「モデルさんだったりして?」
「私も昔はあんなだったのよ〜」
「きょうだいかな?」
「姉妹丼ハァハァ」
「妹のほうがかわいいよ!」
「そうだね、でもお姉ちゃんのほうが好みかな。かわいいっていうより、キレイ系?」
帰りは歩いて帰ることにした。隣町とはいっても、それほど距離があるわけでもないし、
何より今日は暖かかった。
「うぇ?」
ステラが急に立ち止まった。
「どうしたんだ、ステラ?」
「声、きこえる・・・」
「声?」
俺は耳を澄ませてみた。しかし、雑踏の中ではどの声を指しているのかわからない。
「女の子・・・泣いてる。ステラ、行く!」
ステラは身を翻し、一直線に走っていった。
「女の子?・・・あ、待って、ステラ!」
俺はステラを追いかけた。
ステラは路地裏に入っていった。あんな方向で何があったんだ?
ステラ、女の子の声、きいた。
女の子、泣いてる。悲しいのはいや・・・。
「ぐすっ・・・」
「どこ見て歩いてたんだ?え?」
「・・・だって、お花が・・・」
「お花ってのはこれか?紙だぜ、これ」
「だめ!つぶさないで!!」
「はは、おもすれーwww」
女の子、いた。泣いてる・・・。
男の人、たくさん。お花、とりあげた。
女の子、かわいそう。
「あ、こいつサイフ持ってる!しかも結構入ってるぞ」
「このお金は・・・!」
「ありがたくもらっとくぜ」
いじめるはだめ・・・ステラ、女の子、守る!
「んじゃ、これでゲーセン行くか・・・ん?何だ、お前」
「その子、泣いてる・・・いじめるはだめ・・・」
「はぁ?何言ってんだこいつwww お前も俺たちと遊ぶか?」
「それ、あそぶ違う・・・女の子、はなして」
「嫌だね。・・・うざいからやっちまおうぜ、こいつ!」
「だな!おらぁぁ!!」
「うぇーーい!!」
俺が現場に着いたときは、すでに乱闘状態だった。
柄の悪い、だいたい俺たちと同年代ぐらいの不良が4・5人。隣町だから知らない顔
ばかりだ。
それとステラ。不良数人相手に互角、いやそれ以上の立ち回りを見せている。
強くなったな、ステラ・・・。
さらに辺りを見回すと、道の端に女の子がしゃがんで泣いていた。ステラの言って
いたのはこの子のことだろう。不良はステラ一人でどうにかなりそうだったので、
俺は女の子の保護に回った。
「もう大丈夫だ」
「ぐすん・・・え?」
女の子は手に紙でできた何かを持っている。形が判別できないが、それに付けられた
靴の跡から想像するに、不良に踏まれたのだろう。
「ここは危ないから、もう少し離れたところに行こう」
「う、うん。ありがとう、おねえちゃ・・・おにいちゃん?」
「・・・」
もうどっちでも良くなった。
「こいつー!」
「ギャン!」
「グフッ!こいつ、強いぞ!」
「うぇーい!!」
「二度もぶったね!」
ステラは不良を次々と片付けていく。あまりやりすぎると過剰防衛にもなりかねないな。
適当なところで止めたほうがいいかもしれない。
だが、不良の一人がステラの背後に回ろうとしていた。
俺は、女の子の安全を確認したあと、乱闘の輪に入ることにした。
「これで終わりね!」
「ジーク・・・ジオン・・・」
不良は全て倒した。
最初は止めるつもりが、つい参戦してしまったのはまずかったかもしれない。
人が来ないうちにここから離れよう。
ステラは、不良の持ち物からサイフを取り出し、女の子に渡した。
「ありがとう、おねえちゃん!」
「うんっ!」
ステラは微笑んだ。
「エルちゃーん、どこなのー?」
「あ、ママ!」
保護者が近くまで来たらしい。
「早く行くといい」
「おかあさん、きた・・・」
「うん・・・あ、ちょっとまって」
エルちゃんは肩から提げていたポシェットから何かを取り出した。
それは、折り紙の花だった。さっき彼女が持っていた紙の原型は花だったのか。
「ひとつだけしかないの。ごめんね」
彼女はそう俺に言ってから、ステラのほうを向いた。
「おねえちゃん、まもってくれて、ありがとう」
ステラは、渡された花をそっと受け取った。
「エルちゃん!心配したのよ」
「ママ!」
「よかったね・・・」
「うん!おねえちゃんたち、バイバイ!!」
「バイバーイ!」
俺たちは再び帰路についた。
「・・・」
「どうした、ステラ」
「服、よごれちゃった・・・」
「あ・・・」
さっきの乱闘のせいで、買ったばかりの服がほこりで汚れてしまっていた。
俺はあまり気にしないが、ステラは少し悲しそうな顔をしていた。
「帰ったらクリーニングに出そう」
「うん・・・」
「・・・」
「・・・」
どうにかステラを元気付ける方法はないだろうか。
いろいろ考えているうちに、俺はステラの持っている花に気が付いた。
「その花、ちょっと貸してくれるか?」
「うぇ?」
俺は花を受け取ると、それをステラの髪に付けた。
「これで、どうだろう・・・?」
ステラはショーウィンドーに映った自分の頭を見た。
「わぁ・・・」
ステラの表情が少し晴れた。
家に帰るまで、服は我慢してもらおう。
書くの忘れたけど
>>696からの続きって事で。
季節ネタが辛いけどまだ続く。
ジークジオンバロスwwwwwww
保守しましょう
hosyu
賑やかな街中を過ぎると、閑静な住宅街に出た。
歩いていると、途中の道に桜並木があった。ちょうど満開の時期だったようだ。
「いっぱい、さいてるね・・・」
ステラの機嫌はさっきに比べるとずっと良くなった。
確かに、満開の桜並木の下にいると、どこか心が安らぐ気がする。
二人で桜を見上げていたその時、突風が吹いた。
俺はあわててスカートを押さえた。まわりに誰もいなくても、こうするべきだろう。
しかし、スカートとは大変な服だな。着る機会がなかったので知らなかったが。
風がおさまった頃に目をそっと開けると視界は花びらでいっぱいだった。
「きれい…」
ステラは愉快そうに笑うと、花吹雪の中で踊り始めた。
俺はステップを踏むステラを追おうとしたが、ふと何かが頭をよぎった。
オーブから贈られたというこの桜・・・名前は何と言ったか。
この品種は、一本の木から挿し木や接ぎ木で増えたため、同じ遺伝子を持っているらしい。
つまりは・・・・・・クローン、ということになる。
また別説では、成長が早く、そのぶん老化も早いとか。
雑誌か何かで知った話だから、俺は詳しくは知らない。これらの説が正しいかどうかも
分からない。
ギルならこの事について、何か知っているかもしれないな。
今度会った時にでも聞いてみようか。
「レーイ、早くー!」
ステラが遠くで呼んでいる。俺はステラの元へ走っていった。
(つづく)
続き楽しみに待ってます。GJ
保守
空気読まずちょっと長めの投下してもいい?
はじめてなもので、不安なんじゃよ…。
どうぞ
750 :
1/5:2006/05/11(木) 23:21:33 ID:???
青い箱は男の子、赤い箱は女の子。
レイの手にもステラの手にも、みんなの手にも、
両手におさまるくらいの箱を、先生は配ってくれました。
タリア先生は、いいですか、とみんなに言いました。
「いいですか、この箱は先生が特別に地球から貰ってきた箱です」
地球からの、という言葉に、みんながわあと顔をほころばせました。
地球は知っているけれど、映像で見たこともあるけれど、
ほんとうに地球に降りたことのある子はちょっとしかいないのです。
先生がくれた箱は、それだけでもとびっきりの特別な箱に思えました。
「ひとりにひとつずつです。ひとりにふたつはありませんよ」
アーサー先生がにこにこして言いました。
やっぱり、この箱ってすごいんだ。
みんながみんな、手のひらの中の箱をうっとりと見つめました。
タリア先生は、もう一度、いいですか、とみんなに言いました。
「この箱の中には、『たいせつなもの』を入れてください。
自分の一番大切なものを入れてください。
そしてね、明日、その一番大切なものを、先生に見せてください」
「せんせい! それって、シュクダイ?」
「ええ、そうよ。この中にはお忘れするひとはいないわよね?」
ルナマリアの質問に、にっこり、タリア先生は笑いました。
ルナマリアの頬は手のひらの箱のように興奮で真っ赤になっています。
どうして真っ赤なんだ、とシンが尋ねると、
シュクダイってもうちょっとオトナにならなきゃできないのよ、って教えました。
するとみんなも、シュクダイってようちえんじにはできないことなんだって思いました。
タリア先生が地球から特別に貰ってきた箱。
シュクダイっていう、ふつうのようちえんじにはできない特別のこと。
それを特別にみんなでシュクダイをするっていうこと。
ねえ、それって、ぼくたちが先生たちの特別ってことでしょう?
特別なようちえんじってことでしょう?
「さあ、明日よ。先生は楽しみに待ってますからね」
なんてどきどきするんでしょう!
特別って、特別って、ああ、なんてどきどきするんでしょう!
751 :
2/5:2006/05/11(木) 23:23:38 ID:???
レイは、ステラはほんとは青色の箱が欲しかったんだろうなと、ちゃんとわかっていました。
海の大好きなステラですから、海の青、大好きな青色、一番のたいせつを入れるのだったら、
レイだって一番好きな色の箱に入れたいと思います。
だからレイは、家に帰ったらこっそり、
「ステラ、あおいろがいいでしょう?」
って、交換してあげようと思っていたのです。
ひとりにひとつって先生は言っていたけれど、交換しちゃいけませんとは言っていませんでした。
男の子が青、女の子は赤とは、言っていたけれど。
(でも、こうかんしたほうがずっとずっといいんだ)
レイはそれが一番いいことだと思うのです。
なんてたって、ステラが笑うのですから。
それが、どうでしょう。
おうちに帰って、幼稚園バッグからステラが取り出した箱は、すでに青色だったのです。
レイはびっくりしました。
「シン、あかいろすき。ステラ、あおいろすき。こうかん!」
ステラはすぐに教えてくれました。
(……ちぇっ!)
舌打ちはやっちゃいけないって、ラウが言っていたけれど、レイは舌打ちしちゃいたい気持ちでした。
(ぼくがステラとこうかんしようって思ってたのに)
シンが悪いわけじゃないけれど、ステラも自分も悪いわけじゃないのだけれど、
自分の間の悪さには舌打ちしたい思いなのです。
いつ交換したんだろう。いいな、いいな、シンとステラ、ふたりのナイショみたいでいいな。
レイがそんなことを考えながら、ステラの青い箱を見つめていると、
ステラは不思議そうな顔をしてレイのお洋服の袖を引っ張りました。
「レイ?」
「あ、うん、そっか。ステラもあおいろなんだね」
「あおいろ。レイといっしょ。おそろいね」
おそろいね。
……うん、おそろいだね。
「とくべつだね」
「うぇーい! とくべつ!」
レイは、舌打ちは、やっぱりするものじゃないなって、思いました。
752 :
3/5:2006/05/11(木) 23:25:19 ID:???
ムネオが帰ってきてすぐに、レイとステラは箱を貰ったんだよ、
特別な箱なんだよって、教えてあげました。
するとムネオは、ウヒョー、と言って、幼稚園、あなどれねえな、って笑いました。
「そうだ、それはとびっきり特別な箱だ」
「ムネオも持っているの?」
「おお、持ってるともさ」
「ラウも?」
「もちろん!」
ソファに座ったムネオはよいしょとステラを抱き上げ、膝に乗せました。
レイは男の子だから、自分でソファに座りました。
「みせてー!」
「うーん、どうしようっかなー」
「ねえ、ムネオ、ぼくもおねがい」
「どーしよっかなー」
「ムーネーオー!」
レイとステラは一緒になって、ムネオの服を掴んでムネオを揺らしました。
ムネオはゆっさゆっさ揺られながら、あはは、と笑っています。
「じゃあ、特別に見せちゃおう。ラウには内緒だぞ」
「うん!」
レイとステラは嬉しくって、ムネオにわあいと抱きつきました。
それじゃあ、どうぞ!
ムネオは右手をぱっと開いて、ふたりに見せてくれました。
「……なあに?」
「んー、すごいだろー」
「ムネオ、みえないよ。ぼくらのこと、からかったの?」
手のひらの上、そこには何にもありません。
大きなおとなの手のひら、それだけなのです。
するとムネオは、にやっと笑って、手のひらをぎゅっと閉じて握り締め、
ムネオ自身の胸の辺りにもってきて、トンっと叩きました。
「特別だって、言っただろ」
「いったけど」
「あの箱はなー、一番大切なものを入れておいてな、自分が大人になると、見えなくなるんだぜ」
ほんとなの?
レイはそう言いそうになりました。けれど、ステラが、
「うぇーい!」
とっても驚いた顔をして、貰ったばかりのステラの青い箱をまじまじと見ているのです。
「きえちゃうの?」
「違うな、ステラ」
「…ムネオのはこ、あるの?」
「あるある、ちゃんとある。ここんところに、ちゃんとある」
トントンっと、ムネオは自分の胸を叩きました。
ステラはムネオの胸に触って、頬っぺたをくっつけて、耳を澄まして、
ここにあるの、ってムネオにもう一度、聞いたのです。
「あるぞ。大人は意外とでっかいんだぞ」
ラウの大きな胸のなかを思い出して、ほんとうなのかもしれない、とレイは思いました。
753 :
4/5:2006/05/11(木) 23:27:57 ID:???
ラウが帰ってくるまで、あと少しという頃に、
ふたりはシュクダイなんだとムネオに打ち明けました。
「あしたまでなんだ」
「そりゃ、急だな」
「ステラね、レイもね、おわすれしないの」
「うんうん、いい子だもんな!」
ムネオはレイとステラを髪がくしゃくしゃになるくらい、
いっぱい、頭を撫でてくれました。
「で、何入れるんだ?」
このムネオの問いかけに、レイもステラも、うーんと悩み始めました。
だって、特別なものも、大切なものも、一番のものも、
レイにもステラにもいっぱいあるんですもの。
全部をあの小さな箱に入れることはできません。
第一、ラウもムネオもギルも入らないのです。
ラウとムネオの靴下くらいなら入るかもしれませんが、
それでも片一方が精一杯でしょう。
では髪の毛を一本ずつ貰って?
ラウとムネオ、どちらも金髪なので、間違って仕舞い込んでしまうかもしれません。
それじゃあ、なんだか変ですし、かわいそうですし、可笑しいっていうものです。
ギルの髪の毛は長いし黒いですから、わかりやすいのですけれど。
特別な箱は、特別なものを入れるにしては、小さすぎるのです。
もしかして先生はぼくらが小さいからって小さい箱を貰ってきてくれたのかな?
(それって、ちょっと、えーと……『よけいなおせっかい』!)
ルナマリアが時々いう言葉をこころのなかで真似してみると、
ちょっとだけすっきりしました。
二人が悩んでいる姿を見て、ムネオはにっこりしていました。
なんて思いやり深い子供たちなんだろう。
なんて優しい子供たちなんだろう。
なんてひろいこころを持った子供たちなんだろう。
レイとステラが悩み続けている顔を見ているだけで、ムネオは、誇らしく思えるのです。
ああ、自分たちも捨てたものじゃないな、なんて思ったりもするのです。
「どうしよう……」
ムネオは自分を見上げるよっつの目のご期待に応えましょうとばかりに、
そーだな、と口を開きました。
「特別の方法を教えてやろう」
「とくべつ!?」
「うぇーい! とくべつ、ステラ、とくべつ、すき!」
「いいか、ぜったい秘密だぞ。俺たちだけの秘密だぞ」
うん、と頷くふたりを見て、ムネオは手を伸ばしてレイの頭、
ステラの頭を自分の顔の近くまで寄せました。
きっとこの秘密は秘密にならないだろう、いいや、
この子たちは自分たちだけのものにしていようとは考えないだろう。
なぜなら、本当に特別のことだからです。
「そういう時はなぁ……」
ラウがただいまという前に、そのとびっきりの秘密は、
おとなのムネオからちいさいレイとステラに手渡されたのでした。
754 :
5/5:2006/05/11(木) 23:31:46 ID:???
次の日の幼稚園に、おわすれした子はいませんでした。
小さな箱いっぱいになにかを詰めている子もいれば、
ほんのちょっとだけなにかの欠片を入れてきた子もいます。
その中で、レイとステラは目立ちました。
なんてったって、箱にはなんにも入っていないのです。
おもちゃのひとつ、リボンの一本、お菓子の欠片、ビー玉も石ころも、ボルトのひとつもないのです。
でも、おわすれなのってふたりに聞くと、ちがうんだよって、くすくす笑いながら言うのです。
いったい、なんだって言うのでしょう。
みんなは、ねえ、どうしてなのって、レイとステラに聞きました。
何度か尋ねていると、我慢ができないというふうにステラが、
あのね、ひみつなの、とこっそりルナマリアに教えてあげました。
レイもステラを見て、じゃあぼくもと、ひみつなんだけど、ってこっそりシンに教えてあげました。
うわあ、うわあ。ルナマリアとシンが、驚きの声を上げました。
しー、ね?
レイとステラが慌てて、人差し指をちいさな口の前に立てて、ダメだよって教えます。
シンとルナマリアも慌てて、自分の口を両手で押さえました。
するとどうでしょう、さらにみんなが、ねえねえおしえてよって言うのです。
「いい?」
シンとルナマリアが、レイとステラを見ます。
レイとステラはお互いの顔を見合わせて、ちょっと考えてから、うん、いいよって言ったのです。
それから「秘密だよ」を合言葉に、レイとステラの秘密が次々に伝わっていきました。
誰もが、うわあ、うそー、ほんとう? って言いながらも、自分の小さな箱を開けて、
じっくりと中身と相談したあと、中身をポケットに入れたり、幼稚園バッグの中に入れ始めました。
その様子といったら、ちょっとどころか、とてもどきどきさせるものがありました。
なんだか、とんでもなくすごいことが起こっているみたいで。
あ、せんせいがきたぞ!
誰かが言いました。
みんなは、きゃあきゃあ言いながら、あわてて箱のふたを閉めたり、
ポケットの中身を先生に見られないようにずっと奥まで押し込めたりしました。
755 :
6/7:2006/05/11(木) 23:38:37 ID:???
「はい、おはようございます」
タリア先生とアーサー先生がやってきました。
みんなでおはようございますと元気よくごあいさつしました。
先生たちはにこにこして、さあ、シュクダイはやってきたかな、
ってみんなに聞きました。
みんな、はぁあい、って元気よくお返事しました。
「じゃあ、いーち、にーの、さーん、で開けて見せてくださーい!」
アーサー先生が言いました。
みんなはにっこにこして、もう一度、はぁあい、とお返事しました。
「さあ、いーち、にーの、さーん!」
ぱっかり開いた小さな箱たち、その中身がすべて空なのだとわかったとき、
先生たちの目は真ん丸くなりました。
その「おとなの、とてつもないびっくり」に満足したみんなは、
うふふふ、と笑いました。
「これは、どういうことかしらね?」
誰に聞けばいいのかわからないので、子供たちみんなを見渡しながら、
タリア先生はいいました。
あのね、と口を開いたのはステラでした。
「ステラ……いっぱいあるの。みんな、たいせつ、みんな、とくべつ」
うんうん、とアーサー先生が頷いてくれました。
「どれかひとつをえらぶのもできないし、どれもおおきくって、
このはこにはいらないんです。ちょっとだけしか」
そうなのね、とタリア先生は言ってくれました。
「だから、とっておきのほうほうをつかったのよ!」
ルナマリアが大きな声で言いました。
「どうするのかしら?」
756 :
7/7:2006/05/11(木) 23:39:44 ID:???
タリア先生の問いに、ステラは目を閉じて見せ、レイは口を開いて箱を手のひらに載せて
、一生懸命に説明しました。
「めを、とじるんです。それで、だいすきな、だいじな、とっておきのとくべつを、こころで、かんがえます。
そうすると、はこになんでもはいります。ラウもはいります。ムネオもはいります。
ギルも、ステラも、ピアノも、シンもルナマリアもヨウランもヴィーノも」
「うみも!」
「マユも!」
「ママも、パパも!」
「ガンダムも!」
子供たちは次々に声を上げて、先生に伝えます。
あら、あら、とこぼしながらも、タリア先生はなんてことでしょう、と思いました。
「すごい、すごい!」
アーサー先生はひとりひとりをたっぷり褒めるくらいの勢いで、
すごい、すごいね、といい続けました。
タリア先生も、すごいわ、って言いました。
すると突然、大事なものの名前の連呼をしていた子供たちが、
ぱったりと黙り、またくすくす笑いになったのです。
あら、なあに?
タリア先生が尋ねると、子供たちはみんな、それぞれ、顔を見合わせました。
「ちがうんです」
「何がかしら?」
「こういうときは」
――いいかあ? こういう時はなあ、すごいね、じゃあ、ちょっと足りないんだぜ。
昨日のムネオはこう、教えてくれたのです。
だから、ムネオが教えてくれた通り、レイは、ステラは、シンは、ルナマリアは、みんなは、
右腕を突き出して、親指をぐっと立てて、おそろいで言うんです。
「『すてきだねって、いうんだぜ』!」
って。
以上です。
ちゃんと番号割り振り出来なくてごめんなさい。
空気読めなくてごめんなさい。
支離滅裂な文でごめんなさい。
レイとステラかわえーしか考えてなかったです。
わー、レイもステラもかわいいけど・・・みんなもかわいい〜♪
ムネオっていいキャラだなー。
このスレでレイとステラと暮らしてる彼、これが本編だったら・・・
超GJ!
粋だなムネオ…!
保守。
「あんまり走ると転ぶから気をつけろ」
「ステラ、へいきだよ」
「本当にそうかな?」
「へいきだもん!」
ステラは少しふくれてそう言った。
「わかったわかった、悪かったな」
「・・・あ」
ステラは何かに気が付いたらしく、俺のほうへ戻ってきた。
「どうした?」
ステラは大きな瞳で俺を、正確には俺の頭を見つめた。
「・・・ステラとおそろい」
「?」
俺は頭を触ってみた。
先ほどの乱闘騒ぎの後、俺は帽子を首にかけていた(ちなみに乱闘中は女の子に
帽子を預けていた。借り物を汚すわけにはいかないからな)。
髪に手を伸ばすと、柔らかいものが触れた。そっとつまんでみると、それは桜の花だった。
さっきの風で飛ばされ、髪にからまったらしい。
そういえば目の前のステラの髪や服にも花びらが何枚かからまっている。
自分の服を見ても、同様だった。
「俺の髪、他にも付いてるのか?」
「うん・・・頭、いっぱいさいてる!」
咲いてるって・・・俺の頭は桜の木じゃない。
「ステラもお花、レイもお花!」
ステラは自分の頭がどうなっているのか知っているのだろうか。
「あははっ・・・お花、いっぱい!」
俺もつられて笑ってしまった。
「ステラ、帰り道はこっちだ」
「うんっ!」
すでに季節外れネタですみません。最近忙しくて。
そろそろエンディングに入る予定。
hosyu
季節はずれでも気にしない〜
目に浮かぶ、二人の暖かな関係・・・いいなぁ。
保守。作品待ち。
支援保守
事情があって2ヶ月くらいここ来れなかったんだけど、
その間もここはずっと、暖かくて優しい時間が流れていたんですね。
さっき一気読みして、涙腺がエライことになっています。
職人さん、ありがとう!そして、ここの住人さんにもついでにありがとう!
保守
\レイ産まれて来てくれてありがとう!!/ アリガトウ!!
ノ"⌒~">、
r"´⌒ミ`、 { rvヘ;)ν) ,r"`⌒)ヽ .o゜*。o 〃"´ ⌒ヽ
(ノ^`ゞ》v) )λ<::>|<:>〉 ( 人ノ') ) /⌒ヽ*゜*( ノ 八川 l
)ゝ´∀`ζ ζ!ト ーノξ 从(゚ ヮ゚ノ〈 /ヽ )。*o (゚ ヮ゚ リ |
/ つ / つ、 / つ ゛ ̄ ̄' ゜ とと 人
〃"´ ⌒ヽ r"`⌒)ヽ
ステラモナ i ノ 八川 l ( 人ノ') ) ウェーイ!
| リ*` ‐´ノJ @ (゚ヮ^ ノ从
人_!∪ つ / と/^/^と )
し、_)_) (__(_)ノ
ずれちゃいましたごめんなさい
ブステラ死ね
゙ミ;;;;;,_
ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
゙ゞy、、;:..、) }
.¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
/;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._ 、}
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/;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ
゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._ .、) 、}
".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
/i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、) 、}
ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
/ `Y ヽー- 、
/ l ヽ
../ | ヽ
i l l /j、 l
! / /_l |! ・ // ヽ l l
l l丶/|::/! | /ミ;= l l
l l :r",,ゞィ ヨ ●ヾ!l j
! l イ●ノ / 、"'ーヘヽj /.
ハ l l "" ,.゙・ ・'' ヽ、"" l j /
! ヽ ヽヽ" ( "'-三-''" ) 7 /イ <VIPの屑どもかかってこいや
| | ヽ / / l i.
ヽヽ ゙゙'''‐-...,,,,,,,,,,,,,,,,,,...ィl_, .く__l/
{ .|__  ̄ ̄ヾ }
i;;',,, r---イ /|,、_,, ,',;:',i
.l;';',;,, } /;\ / ヽ / ,;,;;',;l
.|;;',;, } ./;;;,, \ / ;;;;;;ヽ ,,;;','i
i;',, / /;;,',';; ノ--, ',',;;::',',゙i ,,';';i
i;,'; /./,',',';;" / \ ',',',;;,'i ,;',i
/ / i 、 / ヽ ',;::'、| \
ヽヽヽヾ丿 〈 ヽ'' {////
```` ト, i | 、 i´´´
|',',;; } ! ',',;;i
|,','、 / ヽ',',','|
!;;', / !,',;,;'|
゙i',';;;;i |:::;;;i
>>769-770 気にするな。俺は気にしない
このAAも十分可愛い
てゆうかずれてるの気づかなかった
子どもたちが庭先で遊んでいる
楽しそうな声を上げ、無邪気に走り回っている
レイ、そうしていては汚れてしまうよ
ステラ、そんな風に走ったら転んでしまうよ
そう思いつつも、口に出すことはない
私はただ、子どもたちを見守るだけ
それでも子どもたちは
ふいに振り返り笑顔で手を振ってくるものだから
こんな日も悪くないかもしれない、と
私も小さく微笑んだ
>>761のつづき
歩道は車道よりもわかりやすい道筋だった。
車道は工事中で通行止めの立て看板があったから、シンは迂回した結果、道に迷ったの
だろう。
俺たちは無事、家に帰ることができた。
「うひょー!かわいいじゃないか、ステラ!」
帰るとムネオがいた。
「うぇーい!」
「それと・・・」
ムネオは俺のほうを見た。
「・・・何か?」
「ちょっと待ってろ」
ムネオはそう言うと、自分の部屋まで行ってしまった。
「(キュピーン)・・・嫌な予感がするな」
「うぇ・・・ようかん?」
「何でもない。気にするな」
「うん。ステラ、気にしない」
「・・・・・・」
たまには気にしたほうがいいかもしれない。
玄関で立ち話をしているとムネオが笑みを浮かべて戻って来た。
彼は手に、最近買ったらしいデジタルカメラを持っていた。
「何をするつもりです?」
「決まってるだろ?俺のかわいい桜の妖精さん達を・・・」
「私のアルバムに大事に保存しようと思ってね」
「おわっ!?てめえいつの間に!」
「ギル!?」
「わかめ〜」
なぜギルまで現れたのか、俺にはわからない。しかし、ギルは準備万端とばかりに
赤く塗装された一眼レフを首から下げていた。
「そんなに緊張しないでくれたまえ、レイ、ステラ」
ギルとムネオはそれぞれのカメラを構えた。
「うひょー、いいね〜!次はお互い向き合ってー」
「ムネオ君、君は少し体が前に出過ぎではないかね?」
「うるせーなー、そっちこそ骨董品なんか持って」
「カメラの性能の差が戦力の決定的な差ではない!」
俺たちはひたすら写真を撮られた。
「うぇーい・・・まだ?」
ステラは、最初はモデル気分でいたらしく、言われるままにポーズをとっていた。
しかし、だんだん疲れてきたようだ。
「まあまあ、あとちょっとだからさ」
「そう、そのポーズもいいね」
二人はすっかり夢中になっているらしく、背後の人の気配には気が付いていないらしい。
「どのポーズが?」
「そりゃあもう、二人並んで」
「背中合わせもいいね」
「そうして貴様らは背中合わせで写真を撮っているわけかね」
「どうしようもこうしようも・・・ってレイ、いつのまにラウの真似がうまくなったんだ?」
「そうだね。なかなか上手だよ。流石はレイ」
「俺は何も言ってませんが」
「「・・・・・・( ゚Д゚)」」
二人はゆっくりと後ろを振り返った。
「「( ゚д゚ )」」
週末まで来れないんで、続き(たぶん次で終わり)は週末以降に。
hosyu
hosyu
保守
二人は急にうろたえだした。
「いやなに、その・・・」
「若さ故の過ちで・・・」
「二人とも庭の草むしりでもしていろ」
「「えぇ〜」」
「問答無用だ。せいぜい日が暮れないうちに片付けるんだな」
二人はそのままラウにつまみ出された。
・・・そういえば、さっきまでギルに何か聞きたかった事があったような気がする。
けれどギルは外だし、急ぐ内容でもなかったはずだ。今度にしよう。
「おかえり、二人とも・・・おや?」
ラウは俺たち二人を見て、少し驚いたようだ。それもそのはず、俺たちは新品の服を
着ているわりには、ほこりだらけ・花びらまみれだったからだ。
「まあいい、さあ、入りなさい」
「ラウー!ただいまー」
「ただいま、ラウ。・・・あの、お話があるのですが」
「何かね?」
「ちくしょー、とんだ邪魔が入ったな(ぶちっ)」
「君の父上がいけないのだよ(ぶちっ)」
「まあ父上っちゃ父上だな、ありゃ(ぶちっ)」
ラウの部屋は、整然と片付けられていた。無論、ムネオの部屋のようにあやしげな
雑誌DVDその他が散乱していた事なんて、少なくとも俺の知る限りでは一度もない。
「それで、話とは?」
ラウは紅茶を二人分運んできた。
「ラウ、ごめんなさい。せっかくのお金を無駄遣いしてしまって」
俺は、今日あった事を話した。
店員のせいにする事もできた。しかし、最終的に購入の決断を下したのは俺だ。
ステラは何も悪くないが、俺までワンピースを買ってしまったのは、やはり
俺のミスなのだから。
「話とは、その事か?」
「はい。ラウが稼いだお金なのに・・・」
「気にすることはない。お前に渡したカードに入っているのはデイトレで手に入った
あぶく銭だ」
「?」
ラウによると、先日一日だけ検査入院をした時に「あまりにも暇だった」とかで、
病室に持ち込んだパソコンでデイトレをしていたらしい。
「でも・・・デイトレって一日数十円単位のもうけしかないと聞きましたが」
「確かにそうだな。少ない金額でやれば」
「あのカード、かなりの金額でしたよ?大きく変動があったとか?」
ラウは笑った。微笑んだ、というよりは何かの作戦が成功した、といった笑い方だった。
「私の勘がそう告げていた」
「勘?」
「なんでこんな事やってんだろな、俺たち(ぶちっ)」
「坊やだからさ(ぶちっ)」
「飲みにいくか、お前のおごりで(ぶちっ)」
「いいね。君のおごりで(ぶちっ)」
「そういうわけで、この程度の事なら私は一向に構わないよ。服も似合っている
じゃないか」
ラウまで・・・。
今までの俺の常識は、きっと俺だけのものだったんだろう。そうに違いない。
「そろそろ夕飯にするか」
「はい。外の二人を呼んできます」
「奴等はとっくに逃げ出しているさ」
これも勘、なのだろうか?
「だから三人で美味しいものを食べよう。ステラを呼んできなさい」
「はい!」
(居酒屋にて)
「あー!!『サラリーマンM−NEO』の録画忘れたorz」
「それはおもしろいのかね?」
「毎回録画撮ってる」
「ふむ・・・」
俺たちのワンピースは、翌日さっそくクリーニングに出された。
おしまい。
あとがき(反省文)。
お付き合いいただきありがとうございます。
集中投下できなくてごめんなさい。
春ネタ今まで引きずってごめんなさい。
もう北海道だって桜散ってるんじゃないかと思う。
デイトレ、本来の意味とは違うかも。深くつっこまないでスルー推奨。
そして当分保守要員になります。
>>765 北海道は20日前後が見ごろだと聞きかじった覚えが
まぁ、プラントの話だから良いんじゃないでしょうか
それはともかくGJ!!!
完全におっさん化してるムネオとわかめに乾杯
>>785 GJです。皆が幸せそうでよかった
保守のみと言わず、また何か投下してください
と言いつつ、自分も暫らく保守のみとなりそうですが・・・
さっそく保守!
保守!
保守
ほしゅ!
hosyu
保守〜
待ち
保守!
ほしゅ〜
hosyu
いってらっしゃい、という言葉が好きだ
ここに帰っておいで、と聞こえるから
ぼくには帰る場所があって待ってくれる人がいる
それはなんてあたたかいことなんだろう
だからぼくも欠かさず言うよ
ここに帰ってきてほしいから
ぼくたちはここで待っているから
いってらっしゃい、と
今日も笑顔で
住人のスレ離れをレイが密かに嘆いているようだ…
いやその、ほぼ毎日来てはいるんだが、ネタ落とす余裕がなくて・・・
てなわけで今日も保守します。
ネタはチクチク書いてるけど、完成には程遠いんだよねぇ
出来れば完成するまで保って欲しいですね
保守〜
過疎ってきたし
次スレはいらないな
個人的には続いてほしい。
すまん、ネタ落とせないばっかりに・・・orz
近々何か落とせるかもしれないし落とせないかもしれない。
>>183の後日談(?)
俺の名前はネオ・ロアノーク。ごぞんじ、不可能を可能にする男だ。
本当の名前はムウ・ラ・フラガ。エンデュミオンの鷹と呼ばれたこともあるぞ。
「うぇーい、ムネオー!」
「ムネオ!!」
現在、訳あって俺はムネオと呼ばれている。俺としてはステラとレイ限定のつもりだ。
なぜか、他にも人のことをムネオ呼ばわりしてくる奴が家にいるけどな。
今日は仕事が休みだったから、俺は幼稚園まで、二人を迎えに行った。
二人とも、俺に気が付いたみたいだ。
「シン、マユちゃん、バイバイ」
「シン・・・また、あしたね!」
「うん、あした!バイバイ!」
友達に挨拶する二人。礼儀正しいのはいい事だ。
やはり俺のしつけがいいんだろうな。うん、そうに違いない。
えーと、あいつはうちのステラにいっつもまとわりついてくる・・・シン、だっけ?
「あ、ムネオさんだ!」
・・・あぁ?
今このガキ何て言った?
「うん、ムネオだよ〜」
ステラ・・・いや、あのな・・・。
「どうしたの?ムネオさん」
「あら、レイ君とステラちゃんとこのムネオさんじゃない」
「あ、かあさん!」
ちょ・・・ちょっと待て!親御さんまで、何だってムネオ呼ばわりするんだよ!
「今日はお休みなんですか?」
「ええ、まあ・・・」
って俺も会話してる場合じゃない。俺はムネオじゃなくてネオ・ロアノークなんですって・・・
「まあ、ムネオさんですね。いつもうちのルナマリアとメイリンがお世話になってます」
別の保護者まで登場してきたぞ。
っていうか、どうして「ムネオ」がこんなに定着してるんだ?
「クルーゼさんにもよろしくお伝えくださいね」
「では失礼します、ムネオさん。シン、マユ、帰るわよ」
「はーい!」
・・・何でラウは「クルーゼさん」で俺は「ムネオさん」なんだよー!!
ははははは〜w
そりゃ、レイとステラ経由で話を聞くんだし、ムネオなのは当たり前・・・
と思ったけど、ラウは「クルーゼさん」なのか。確かに謎だw
なごんだ、GJ!
ほ
hosyu
保守!
今日も保守〜
そろそろ七夕か〜
hosyu
ムネオアゲ
817 :
たなばた:2006/07/08(土) 20:23:35 ID:???
今日は七夕だ
庭でムネオと一緒に笹の枝にかざりつけんいたステラが
幼稚園でならった歌を楽しそうに歌ってた
「たーなーばーた、さーらさらっ」
……あれ、たなばたの歌ってそんな感じだったかな?
と、思っていたのはぼくだけじゃなくて
「ステラ、“たなばた”じゃなくて“ささのは”だ」
ムネオもだったみたいだ
「? ささのは? きょうは、ささのは?」
「いや、今日は七夕だけど」
「うんっ」
ステラはうなづくと、また最初から歌いだした
「たーなーばーた、さーらさらっ」
あ、ムネオがなにか落としたみたいな音がした
たなばたの歌は本当は
“ささのは さらさら”なんだけど
ステラにとっては
“たなばた さらさら”になったみたい
最初は少し気になったけど
ステラが楽しそうに歌うから
“たなばたさらさら”でも
いいかなって思った
ぼくたちはいつも一緒で
それは変わらない毎日だけど
でもぼくは
なんでもないいつもの毎日が
一番しあわせだって知ってる
だから、お星様にお願いしよう
みんなとずっと、一緒にいられますように
GJ!
季節ネタいいねー。
無印アイキャッチ レイ・ステラ版
. 。.. .,,r"`⌒)ヽ
''"""" o .( 人ノ') ) ○
. ''"""`` .(゚∀゚*从∩ 。
........,,,. ○ ⊂ ,ノ o
。 O_ .ノ
〃"´ ⌒ヽ ○ (ノ ..,,..
i ノ 八川 l '"""''' 。'""""""''
, | リ ` ‐´ノJ _y━ 。o ○ o
( つ□ノ . ''""""'''
(⌒) (⌒) ''"""''' ..,,...,,,,....
"""""''''
可愛い。GJ
ほしゅ!
またーり
保守
保守
落としたくはない
hosyu
47:通常の名無しさんの3倍 :2006/07/20(木) 23:48:52 ID:??? [sage]
生き恥だっていいじゃない
生きているということはそれだけで価値があるんだから!
49:通常の名無しさんの3倍 :2006/07/22(土) 05:12:13 ID:??? [sage]
>>47 レイのセリフを汚すなカス
50:通常の名無しさんの3倍 :2006/07/22(土) 23:19:35 ID:??? [sage]
死んでしまったレイへの嫌味か?氏ね豚厨
生き恥晒すシンとルナ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1153354231/
気付いたらこのスレ、もう一年経ってたんだね・・・。
保守
831 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/25(火) 22:00:00 ID:ll2AGfWE
ほ
俺も保守するけど、俺はアーツ系だって言ってんだろー!
hosyu
ほしゅ
スペエディ保守
アニメ最萌トーナメント2006投票コード発行所
http://banana236.maido3.com/~bs5114/a06/ 2次予選5組 7月30日(日)
投票時間は01:00:00〜23:00:59です。
<<エマ・シーン@機動戦士Zガンダム A NEW TRANSLATION>>
<<ステラ・ルーシェ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY>>
<<カガリ・ユラ・アスハ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY>>
<<ルナマリア・ホーク@機動戦士ガンダムSEED DESTINY>>
837 :
ともだち:2006/07/30(日) 23:31:26 ID:???
ぼくとステラが、公園から帰ってきたとき、家にギルが来ていた。
ギルはぼくたちをみつけると、にっこり笑った。
「ギル!」
「やあ、二人とも元気そうだね。お友達と遊んできたのかい?」
「うん。シンと、ルナマリアと・・・」
今日は、シンやルナマリアたちと公園でかくれんぼをした。
とちゅう、シンがなかなか見つからなくて、みんなでさがしたりもした。
けっきょくシンは、アスレチックの近くのトンネルの中でねていたのを、ステラが
みつけた。
「マユ、メイリン、ヨウラン、ヴィーノ・・・えっと・・・」
「あ、あとハイネさんも・・・ほかにはミーアちゃんと・・・」
「ず、ずいぶんと大人数だったんだね・・・お友達がいっぱいいて、楽しそうだね」
「うぇーい!」
ぼくたちには、たくさんの友だちがいる。ようちえんで遊んでる友だちもいるし、
ちきゅうには、スティングやアウルもいる。
ぼくは、友だちがいるって、とてもいいことだと思う。
何がいいのか説明するのはむずかしいけど・・・いっしょにいると、楽しいんだ。
・・・・・・そういえば、おとなは友だちがいないのかな?
ラウは・・・そうか。きっとムネオが友だちなんだ。
いつもケンカしてるみたいに見えるけど、きっとあれは、ぼくたちが公園で遊ぶのと
同じなんだ。
そういえば、ケンカしてるはずなのに、ふたりとも、何となく楽しそうだ。
「わかめ、ともだちと、あそばないの?」
ステラがギルにきいた。ステラも同じようなことを考えてたんだろう。
「友達?・・・そうだな・・・」
ギルはどこか遠くを見ているようだった。
「昔はいろいろな事をしたよ。タリアの兄弟でね、良い友人だった・・・・・・。
あの頃は、坊やだったからさ」
ギルの話はときどきむずかしいから、ぼくにはわからなくなる。
ようちえんのタリア先生にきょうだいがいて、その人が友だちなのか・・・。
どんな人なんだろうな。
久々の小さいレイなんで、書き方変かも。その辺はご容赦を。
てなわけで保守しました。
乙!
タリア先生の兄弟…ガルマ様か…
投票数:247レス 03:01:11現在
■第1試合
1位 76票 桂聖奈@極上生徒会
2位 53票 ムックル@うたわれるもの
3位 50票 サラ・アディエマス@スクールランブルシリーズ
4位 40票 廉子@蟲師
■第2試合
1位 129票 蒼星石@ローゼンメイデン トロイメント
2位 48票 柏木優奈@ぱにぽにだっしゅ!
3位 47票 黒須ゆり@マジカノ
4位 0票
■第3試合
1位 107票 三枝みこ@かみちゅ!
2位 66票 日向夏美@ケロロ軍曹
3位 40票 ステラ・ルーシェ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY
4位 0票
最萌本戦でステラがピンチだ!応援頼む!
ムネオ「ステラ、がんばったな」
ラウ 「ステラは俺たちの」
レイ 「一等賞!!」
ステラ「レイとムネオとラウが保守うございます」
そんなステラも、保守してます。
保守、保守
ほしゅします。
夏の祭典なので、保守
最下層あげだワショーイ
保守
保守
保守
保守
852 :
ステラ:2006/08/19(土) 13:06:46 ID:rgnoVsl4
私・・・よく・・ステラに・・性格似てるって・・いわ・・れるんだけど・・
ど・・どうして・・かな?
↑
ば・か
ひとりで言ってろ
基地外乙
ついでに保守
カルピスの夏、保守。
良スレ
保守
職人達はいづこへ・・・
>>857 毎日覗きながら、現状を何とかしたいとは思ってるんだが、暇がなくて・・・
気が付いたら、ここ数ヶ月の投下は月一になってたorz
今度の月末にも、何かできればと思います。
待ってるよ
861 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 07:31:13 ID:tfmk2QRb
624:通常の名無しさんの3倍 :2006/08/21(月) 06:44:06 ID:??? [sage]
レイ「…………スペシャルエディション3の中身が流れた時も、アスラン・ザラ&カガリ・ユラ・アスハやキラ・ヤマト&ラクス・クラインで歓声が上がったのとは対照的に、お前&ルナマリアでは歓声一つあがらなかったな」
625:通常の名無しさんの3倍 :2006/08/21(月) 07:20:09 ID:??? [age]
>>624 ((_
〃´ `ヽ __) なんでステラじゃなくてお前なんだよ!お前のせいで俺の株ガタ落ちだ死ね!
i .( (( ))ノr´ `ヽ
W ´∀`ノリ ノノ人,,)
⊂彡☆))゚Д。ノリ:.,∴
,r"`⌒)ヽ __) 豚のせいでシン嫌われた!ステラと一緒のままならシン人気者だったのに!うぇーい!
( 人ノ') )r´ `ヽ
从(゚∀゚ノ〈リ ノノ人,,)
⊂彡☆))゚Д。ノリ:.,∴
残暑見舞い保守
ぶひぃ! __)
r´ `ヽ r"`⌒)ヽ ぶ、ぶ、豚ぁぁぁぁぁ!!!
. 、 リ ノノ人,,) ( 人ノ') )三
,・。` ・ :从゚:;д(と_三(゚Д゚ ノ从_=
゙ (,, つつ ヽ と,,>三
` _つ Y 人=
し'゙ (_三 J三
__) r"`⌒)ヽ
r´ `ヽ ( 人ノ') ) 豚、豚…
リ ノノ人,,) (`Д´ノ从.')
ノリ*゚'0'゙リ 。∝と /
ミ三三彡。;;'。∝゚ 〈 〈 〈
(~);*;∽∝;:;' (_)_)
ふ、ふぎゃぁぁぁぁ、げえぇぇぇ!
__) r"`⌒)ヽ゚∝∞。
.r´ `ヽ ( 人ノ') )i8。
リ ノノ人,,) (゚Д゚ノ从.') 豚ぁああ!
ノリ*"'0'゙リ ( つo∽゚
ミ三三彡。;;'。∽∞゚(⌒)
(~);*;∽∝゚ (_)
保守
保守
ネタを考えつつ保守
保守
858だけど、投下来週になるかも。
ひとまず保守だけします。
ほしゅほしゅ
wktkしながら待ってます
待ち
ほしゅ
874 :
通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 06:57:22 ID:QYB/TDY5
ほしゅ
_ ,. ―- 、
/ `Y ヽー- 、
/ l ヽ
./ | ヽ
i l l /j、 l
! / / l |! // ヽ l l
l l ヽ ! | / !l j
! l ヽ ! / j /.
..ハ l l ● \| ● l j / ほしゅ!
! ヽ ヽヽ , , , 、、、 7 /イ
.. | | ヽ `l □ / / l i.
.ヽヽ ,ゝ. ! l_, く__l/
/`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''~
./ ___ l __
l ./ / |/ |
`ー-< / ./ ./
`ー‐--{___/ゝ、,ノ
876 :
悪夢?:1:2006/09/02(土) 18:37:46 ID:???
(1)
ふと気が付くと、窓の外に俺がいた。
しかも、一人ではない。何人も。手の指だけでは数え切れない数だ。
そいつらはにこにこ笑みを浮かべながら、窓やドアや庭から家に入ってこようとする。
まさかあのクソ親父、自分のクローンだけでは飽き足らず、俺のクローンまで、
しかもこんなに大量につくりやがったのか・・・。
って、それどころじゃない、やめろ、入ってくるな・・・うわああぁぁぁ!!!
目が覚めた。
どうやら今のは夢だったらしい。少しほっとした。
ため息をついた後、暗い中、隣で寝ているステラを見る。
ステラは、すやすやと気持ちよさそうに寝ている・・・ん?何か言ってる。
寝言か?いや、これは・・・・・・歌?
「たった〜ら〜たった〜ら〜、たらたら〜♪」
ん?この歌は某CMソングの・・・テレビ見てるうちに覚えたのか?
それにしてはフルコーラスなんだが。
「・・・ふと気が付くと、いえのな〜か〜♪」
確かこの次でサビだな。た〜らこ〜。
「ム〜ネオ〜、ム〜ネオ〜、た〜っぷ〜り〜、ムネオ〜♪」
ちょwwwwステラwwww歌詞違うって!!
まあ、こいつはよく歌詞間違えて歌ってるけど・・・さすがに今回のはなあ。
「ム〜ネオ〜、ムネ〜オ〜た〜っぷりム〜ネオ〜がやってく〜る〜・・・うぇい」
まさかこれ、幼稚園で歌ったりしてないよな?
877 :
悪夢?:2:2006/09/02(土) 18:42:38 ID:???
ステラの寝歌(?)に混じって、うめき声が二人分、聞こえてきた。
ステラの隣を見ると、レイが額にじっとりと脂汗を浮かべている。
「おなかがなると・・・やってくる・・・たっぷりつぶつぶ・・・う〜ん」
おそらくは俺と同じような夢を見ているのだろう。うなされるのも仕方がない。
そして、レイの隣で眉間に皴をよせ、青筋を立てている奴はというと・・・。
「うう・・・パスタ・・・皿の中・・・口の中・・・!
プロヴィを・・・くそっ・・・」
こいつ、大量の俺を排除しようとしてるな。
まあ、そうしたい気持ちもわからなくはないけどな・・・一応俺なんだからな?
「ムネオた〜っぷり、た〜っぷりム〜ネオ〜♪」
とりあえず、安眠のためにはこの歌をどうにかしなければ。
俺が毛布をかけなおすと、ステラの歌は止まり、静かに寝始めた。
俺はもう一度、毛布をかぶって横になった。
876の(1)はなかったことにしてください。
他の話の予定が、この曲で急遽変更に・・・。
それはかなりの悪夢だなwwww
レイかステラが一杯だったら可愛いが、
ムネオなら…
久しぶりの作品乙!
保守
保守です
_ ,. ―- 、
/ `Y ヽー- 、
/ l ヽ⌒ヽー-、.,,.-イ''⌒ヽ
/ | ヽ ヽ、 i, ,ノ
i l l /j、 l .... ゙'';;.. Y"
! / / l |! //ヽ l l :::::. '';;... 'i- 、,,
l l ヽ ! | / !l ..j :::::::: :::: 'i! ゙"ヽ、
! l ● ヽ ! / j / ::::::::: ''':;;; ヽ、 ゙)
.ハ l l,::::::: \| ● l j /ヽ '''' 'i,-‐'"
! ヽ /⌒ヽ、 X ::::::::,, 7 /イi ゝ ............. ヽ、
.| | ヽ( ヽ、 ,,.-‐''"l_, ..く__l/ ,) ::::::::: '\,
ヽヽ ,ゝ.ヽ、,, ノ,.-‐''" ノ-‐''"´( ::::::::::: )
"~ ( ,. -'" ヽ、 _,,... -‐─'''"
ム〜ネオ〜、ム〜ネオ〜、た〜っぷ〜り〜、ムネオ〜♪」
ほしゅ
保守!
ほしゅっ
た〜ら〜こ〜☆うぇーい!
保守
みんな同じ夢見てて仲いいな
何時の間にこのスレこんなに寂びれたんだ
なんか、かなしい。昔いた職人は皆種卒業したのか・・・
このスレもそろそろ潮時かな・・・
自分的に1スレ目から見てきたけど、もうほとんど職人さんが旅立ってしまったし・・・
このスレで終わした方がいいと思うし、だから次スレはもう無いな・・・
_______
/ \
/ .\ _,.. --ー-- ..,,
/. 八 ゞ ゞ‐'´ `ヽ、
i l///// `、丶 __ / ヽ
Ll/从/ iヾ .〈〈〈〈 丶 ,! / 人 丶 ',
`.i _.., へ`i Y ⊃ } ( / \ \\ }
l `~i. ´t‘ー b }' [ 二 ] l |_;:;:;ノ、\ ェェ \ /
.| ー'´ 「 .j-イ │ │ (! 丿 _,.ノ | (・.∴
l ヽ二,.\ .」 .| ! ! ヽ ( / ̄ 7 / ゝ,.,
丶└── / / / ,.,・ ,.,・ゝ=-─┘/
_ | ̄ ̄l^T^l/\/ , ’, ∴・.∴ /、//|  ̄ ̄丶
/、//|  ̄ ̄ 丶/ 、・∵.’,∴ / // |// 〉
/ // |/ / / // | / /
つべこべ つべこべと! 暴力は、イケナイ・・・
なぜ素直にゴメンなさい
と言えないのか!
糞アンチ!!!!!!!
このスレで終わらせるなら、今月中にあと一つだけ落とさせて・・・
いつもの如く月末になりそうな予感だがorz
そうだね、プロテインだね
よし、保守だ
ほしゅ
__) ((_
シン誑かした豚許さない!r´ `ヽ 〃´ `ヽ
,r"`⌒)ヽ リ ノノ人,,)';' 俺… ( (( ))ノ i
( 人ノ') )、`二ノ从;;)>Д(:;ノリ二⊃,.゚(゚∀゚#W よし、ステラ!いくぞっ!!
从(#`Д´/^)∴;'|;';.'/.;' '´。 ::;:,( つ
と ´ //`W( ヽ(;;;((⌒ ̄ ̄ ̄_ )
( ノ`´// ノ>ノ、' ''::;;;;::'''"´ ̄ヽ \
(__)彡 レレ ドカッ\\ (__)
__)
r´ `ヽ
リ ノノ人,,)
,.';:, ,,_ ノ从;;)゚゚Д(:;ノリ ぴぎゃーーーーーっ!!!
((_ ';,,/. / ,;;、'。.;;;;;、`;。;`ξ
〃´ `ヽ/ ./ ;;ヾ#丶;;、;。;`
(( ))ノ i X/ ⊂二二二ゞ;、'。◎二⊃
(゚∀゚,,W/) | /
ヽ r' ( ヽノ
| )〜 ノ>ノ
U"\)三 レレ
コンビネーション!!!
r"`⌒)ヽ、
( 人ノ') )
从( ゚Д゚ノアサルトォー!!
( < ⌒) UUU
\\ ││ UUUU│││
/\\/ / ││││‖‖‖ ガッ!
( \!!!!〉 ‖‖‖‖ < ̄ ̄> :
人 )〈!!!!〔━━━━━━)_( ∵
//││ ∵リ ノノ人,,);ゞ
// ││ @∴繁从;;)゚゚Д(:;ノリ∴ブッ :
やさしくてあったかい世界を求めて保守
もうすぐこのスレも1年か・・・
一年か・・・。
早いような遅いような。
((_
〃´ `ヽ __) どーでもいいじゃん、そんなことwww
i .( (( ))ノr´ `ヽ
W ´∀`ノリ ノノ人,,)
⊂彡☆))゚Д。ノリ:.,∴
〃⌒`⌒ヽ __)
i ((`')从ノr´ `ヽ そうだ、とにかく豚を殴るんだ
i,,ゝ ´Д`)リ ノノ人,,)
⊂彡☆))゚Д。ノリ:.,∴
,r"`⌒)ヽ __) うぇーい!
( 人ノ') )r´ `ヽ
从(゚∀゚ノ〈リ ノノ人,,)
⊂彡☆))゚Д。ノリ:.,∴
一年ももったのかこのスレ
,. ‐'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ.
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,. ' ヽ
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| ,. r、 l
| / ,ハ l ヽ l |
| / // ', ! ヽ, | |
| /j 〃 ヽ l ヽ l l
| l / l ∠ミ、 ヽ ! _,.-! ! |
| ! K! iス`ヌ、 ゙! ,.ィ゙ス! ! l
| | l`! ト‐'- ‐ゞ! ,j l !
| ', '、i ! .::::: l ,' /l | |
| ト,、',! 、;‐'ノ j ,' |
| l !`ヾ- _' "´ 〃 / jl
. j! ト!`ゝ、 - ―- ,.彡 /j 〃
,'! .ド、'ヽ、ゝ、  ̄ ,.イZ,.-'´/ ,ィ´
/ ! |::::`゙ー-、`ゝ--イ:-ソー‐グ/!
. / | ト、::::::::::::::::`! | |'´::::::| '"´ l ヽ
. | l 、 ヽ,ゝ::::::r‐'j::! | lfソ:::::! j! |
__,.-‐'―ヽ, '、 \_::::`'"::||!`:::::::レ' ,.ケ ,ノ
_,.-‐'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾハ、___ニ='`ヽ、:!_|_!;:-‐'ー‐‐'´;/'´`ー―- 、_
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,' ! ! |;;;;! ぃ、 l
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/ l `ヽ、 !;;;!. ノ ̄ ̄| ̄ ̄ヽ ,r'´ l '、
((_
〃´ `ヽ
(( ))ノ i
⌒ (´;,) __) ぶひーたすけてー (∀・ W ぶった♪マリアを引きずり回せ♪
;:⌒)´, 、;'ノ r´ `ヽ __( )
' ;´)⌒ (´;;)⌒ ⌒ ´)リ ノノ人,,) ≡ ≡ .r´ γ^ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
≡:三;;' 三(;;`)= ;:⌒')ヾ;,ノ,.),,ノ从li>0<ノリ __,,...v-─'''"" ̄|_( ◎ ,)
≡;:⌒)≡;,三;,⌒);:⌒`)⊂´;,;;メ,_((つっ ̄ ≡ ≡ 三 ヾ_,ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
⌒) ;:⌒)´ (⌒;;`
・・・・っで、次スレはどうする
やっぱりこのスレで終わして次スレは無しか?
その方がいいよ……もうゆっくり眠らせてあげよう……
1 Name: 通常の名無しさんの3倍 [sage] Date: 2006/09/18(月) 23:25:07 ID: ??? Be:
アニメ最萌トーナメント2回戦
唯一の生き残りルナマリアの惨敗をお知らせします
●第一試合
1位 706票 真紅@ローゼンメイデン トロイメント
2位 591票 梨々・ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル
3位 113票 ルナマリア・ホーク@機動戦士ガンダムSEED DESTINY
ぷはwwwwwwwwwwwwwwwww何これwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
100票wwwwwwwwwwwwwwwwww真紅700wwwwwwwwwwwwwwww
テラワロッシュwwwwwwwwwwwwwwwwww随分惨めな糞豚だったなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
よくも種の名に泥を塗ったなwwwwwwww
豚厨が辞退してステラに行かせてたら勝てたのにwwwwwwww豚厨は本当にいつも悪どいですねwwwwww
新シャアの恥として未来永劫語られるよwwwwwっうぇwwwwwwwwwwww
●1回戦ワースト10
. 1.ギター 91
. 2.白壇籠女 94 裏葉状態
. 3.ウルトリィ 124 裏葉状態
. 4.片桐桃 125
. 5.マリア 130
. 6.鈴木由真 132
. 7.ロベルタ 139
. 8.神泉やす菜 142 裏葉状態
. 9.ミユ 144 裏葉状態
10.宝積寺れんげ 146
●2回戦ワースト5(前半戦)
. 1.ルナマリア 113
. 2.芹沢茜 165 裏葉状態
. 3.美墨なぎさ 168
. 4.ユズハ 185
. 5.神宮司奏 197
豚wwwwwwwwwwm9(^Д^)プギャー
我侭を承知で書き込むが
誰かこのスレの2の過去ログを持ってはいないだろうか?
ログをとったはずがどこにも見つからなくて…
最後なればこそ、やさしい世界を見つめなおしたいんだ
いや、もう過疎が止められない位に進んでいる・・・
変なのがいるだけで、職人さんなんかもういないし・・・
このまま眠らせてあげようぜ・・・
朝、ようちえんに行くじゅんびをしているとき、いきなりおなかが痛くなった。
ちょっと痛いだけならガマンしちゃおうと思った。ようちえんを休んじゃうと、
ともだちに会えないし、あそべないからだ。でも、おなかの痛みはだんだんと
強くなってきた。
ぼくはガマンできなくなって、ラウに言った。
ラウは、
「そうか…なら早めに病院へ行かねばな」
と言ってくれた。
こういうとき、ラウはおおげさに心配したり、さわいだりしない。でも、ぼくのことを
とても心配してくれてるっていう気持ちは、ぼくにはしっかりつたわってくる。
「レイ・・・どうしたの?」
ムネオと手をつないだステラが心配そうにこっちを見ている。
「ステラ・・・」
「おなか、いたいの?」
「うん・・・」
ステラは、おなかをおさえてるぼくの顔をのぞきこんだ。
「どれくらい、いたい?」
「えっと・・・きっとすぐなおるよ」
ステラは、少し安心したように見えた。でも、急に何かを思い出したらしい。
「うぇ・・・レイ、しんじゃう?しんじゃうの?!いや!!」
しぬ?
ああ、そうか。ステラはこないだムネオが見てたドラマを思い出したのか。
そのドラマでは主人公の女の人がさいごに死んじゃった。ムネオはステラが見てるのに
気が付いて、あわててステラを部屋につれてった。
・・・たしかにおなかは痛いけど、死ぬほどじゃないから、ぼくは笑いながらステラに
「大丈夫。ぼくは死なないよ」
って言った。
それでもステラは心配そうだった。
つづく
久し振りのお話乙!
続き楽しみにしてます
空気読まずに投下。
このスレで終わるなら、最後に一つだけ。
いつもの如くブツ切れ投下になる予感。
ていうか、容量やばい?
ぼくは、近くのドミニオン病院まで連れてってもらった。
「腹・痛!」
「いた〜い?」
「うっせーよ、お前ら!」
「はいはい、皆さん静かにしてくださいね。診察中なんですよ」
アズラエル先生は、ぼくのおなかにちょうしん器を当てたり、口の中をのぞいたり
した。
「ふむ・・・これは手術が必要ですねー」
黒い髪の看護婦さんが何まいか紙をもってきた。
「ではさっそく転院の手続きを…」
「ここで手術しちゃいましょう」
「なっ・・・しかし院長、あなたが手術をしているのを我々は見たことがありません」
「そうよ。やめといたら?」
赤い髪の看護婦さんもやってきた。
「医師免許は持ってて嬉しいただのコレクションじゃあない」
・・・けっきょく、ぼくは痛み止めのくすりをもらったあと、アズラエル先生が
紹介してくれた『ロゴス総合病院』に転院した。
病院は、とても大きいところだった。
部屋は、ぼく一人だけ。かべはまっしろで、少しもよごれていない。そして
病院の一番上にあるから、外のけしきがとってもいい。
でも、しずかすぎてなんだか落ちつかない。家だと、ステラがうたっておどって、
ムネオが何かやって、ラウが怒って・・・。
「診察の時間だ」
この病院の院長のジブリール先生が来た。初めは、こわそうな人だと思った。けれど、
首からさげてるPHSにねこの写真がはってあって、「かわいいですね」って言ったら、
とてもうれしそうにねこの話をしてくれたんだ。
保守
hosyu
夕方になると、ステラとラウとムネオが来てくれた。
「レイ、しゅーつするの?」
「うん」
「しゅーつ、いたい?しんじゃう?」
「大丈夫だよ。手術すれば元気になるってジブリール先生も言ってたし」
「ほんと?」
「うん。ほんとだよ」
ステラにはそう言ったけど、手術がどうなるかなんて、ぼくにもわからない。
ステラたちは毎日おみまいに来てくれた。
ステラは、ようちえんでどんなことがあったか、話してくれる。
ぼくのいないようちえん。いつもと同じようにみんな来て、みんな帰る。
みんな、ぼくのこと忘れたりしてないよね?
夜になると、部屋にはだれもいなくなる。
いつもなら、となりにステラが寝てるのに。
ときどきラウやムネオもいっしょに寝てくれる。
なんにも音がしない、大きな部屋に一人でいると、世界はぼくひとりぼっちなんじゃ
ないか、って思えてくる。
病院でいろいろな検査をしてるうちに、ついに手術の前の日になった。
ここ何日か、ずっと雨がふっていて、窓の外も遠くまで見えない。
ぼくは、とてもきんちょうしていた。
手術なんて初めてだし、こわかった。
どんなことをするんだろう。ぼく、どうなるんだろう。
・・・ステラの言うとおり、しんじゃうのかな。
そんなことが頭の中をぐるぐるまわってるうちに夕方になった。
いつもなら、この時間にステラたちがくるはずなのに、まだ来ない。
918 :
917:2006/09/25(月) 01:02:51 ID:???
まだつづく。
休みの間に終わらなかったorz
この後まとめて一気に投下する予定なので、もう少しお待ちください。
乙です!かわいいなぁ
続き楽しみにしています。
このスレも、もう本当に終るのですね…このスレには、一杯想い出があります。
本当にいい話を一杯読むことが出来、嬉しかった…
自分にも、最後に何か投下させて下さい。
「クルーゼ正気か?レイ達を置いて、どうして一人で行くと言えるんだ。お前がそんなに冷たい奴だとは、
思っていなかった。見損なったぞ!」
「仕方がないだろう。これも仕事なんだ。お前もそれ位分かるだろう?」
「だが、レイに如何説明するんだ?」
「レイは賢い子だ。分かってくれる」
「幾ら賢くても、レイはまだ子供なんだぞ。お前に置いていかれると知ったら、哀しむ」
「もう決めた事だ。今更変更なんて出来ない」
ボクは聞いてしまった。ラウとムネオのかいわを…
ラウは、ボクたちをおいて、どこかに一人で行ってしまうの?しかたがないって…なんのこと?
ボクは…そのばからにげてしまいました。あのとき、ちゃんとラウにきいていたら、
「おい、どうしたレイ?元気が無いぞ。ちゃんと朝飯食わないと、大きくなれないぞ!」
「…ムネオ…」
「如何したよ?何か、悩み事か?」
「べ、べつに…なんでもないです」
ききたいけど、きけません。ラウがどこかにいってしまうの?なんて…こわくてきけるわけないです。
もし、ラウがどこかにいってしまうのなら、ボクもいっしょにいきたい
でも、そうすると、ステラやムネオや、シンやルナマリアとあえなくなります。
けど、ボクはラウがとてもすきなんです。とても…とてもすきなんです…
「おはようレイ」
「あ、ラウ。おはようございます」
ラウは、ボクを見ても、なにもいってくれませんでした。やっぱり、もうきめてしまったの?
ボクをおいて、ひとりでいくって…ねぇラウ?ボクはもういらない子なの?
「おはよ!レイ。あれ?どうかした?」
「シン…べつに、なんでもないよ」
シンがボクのことをしんぱいしている。だめだ、しっかりしないと。ボクはわらおうとした。
でも、うまくわらえなかったんです。ラウのそばにいたいし、シンたちともはなれたくない…
「お、おい。レイなくなよ…た、たのむからさ。なやみごとがあるなら、はなしてくれよ」
「シン…ボクね…」
ボクはシンにぜんぶはなした。ラウとムネオのかいわも。ラウもシンもだいすきってことも。
おとこのこだから、ないちゃいけない。そうおもっても、なみだはとまってくれませんでした。
「そっか、クルーゼさんが…でも、オレも父さんがとおくにいくっていったら、いやだ。
いっしょにいきたいっておもうぜ。それに、オレとレイはともだちだろう?
レイがとおくにいくのはさみしいけど、はなれていても、ともだちじゃないか!」
「シン」
シンのことばは、うれしかった。はなれていてもともだち。それがとても、うれしかったんです。
でも、やっぱりシンたちとバイバイするのはさみしいし、ラウがボクをつれて行ってくれるとはかぎらない
そうおもうと、とてもかなしくて、ボクはなきつづけてしまいました。
「どうしたの…レイ?」
「ステラ、あ、それは」
「なに、シンにいじめられたの?」
「ルナマリア、ちがうよ。シンはボクの話しをきいてくれただけ」
ボクがないているのをみて、ステラとルナマリアがしんぱいしてくれた。
ボクはステラのおにいちゃんなのに、かっこわるい。ボクはひっしにえがおをつくりました。
「もうだいじょうぶだよ、ステラ。ボクにはみんながいるから…」
ようちえんがおわると、ぼくたちはルナマリアのいえにいきました。
ルナマリアが「いいさくせんがある」と、みんなをさそったからです。
「いい、まず、クルーゼさんにレイのたいせつさをわかってもらうのよ。
レイがいなくなってしまったら、どんなにさみしいかね」
「でも、どうやってわかってもらうんだよ。レイがいなくなるって?」
「バカねシン。家出よ、いえで。レイがいえでをしたら、クルーゼさんはとうぜんしんぱいするでしょ?
そして、レイがいないとどんなにさみしいかわかる。すると、クルーゼさんもどこにもいかなくなるでしょ?」
ルナマリアのけいかくは、すこしかげきだとおもいました。けど、ボクはラウとはなれたくありません。
だから、ボクはそのけいかくにのることにしました。けど、いえでってどうすればいいのでしょう…
「けどルナ。レイがいえでするっていっても、どこにいえでするんだよ?すぐにばれるぜ?」
「いえでするばしょは、わたしの家よ。きょうはパパもママもしごとでいないから、だいじょうぶ」
「けど、クルーゼさんだって、レイがかえってこなかったら、ルナの家にもさがしにくるだろう。
すぐにばれてしまうよ。それじゃあ、いえでのいみないって!」
「それもだいじょうぶ。レイには、へんそうをしてもらうの。レイ子ちゃんになってもらうのよ!」
「レ、レイ子ちゃん!!!!!え、でもレイ子ちゃんは、レイじゃないだろう?????」
シンはあたまになんこも?マークをうかべていました。あ、そうか、シンはしらなかったんだ、
ボクがレイ子ちゃんだって事を…
「レイちょっとこっちきて、わたしがレイを、レイ子ちゃんにしてあげる」
ルナマリアはそう言うと、ボクの手をひいて、となりのへやにつれていきました。
そして、ルナマリアのふくをきせてくれて、けしょうもしてくれました。
男の子なのに、女の子のかっこをするのははずかしいけれど、しかたがありません。
「どう、シン?レイ子ちゃんはかわいいでしょ?」
「えっ…レイがレイ子ちゃん?え…Σ(゚Д゚;エーッ! 」
「ち、ちがうわよ、シンたらいやね。レイとレイ子ちゃんてにてるでしょ。だから、まねしただけよ」
「にてるっていうか、ほんと、そっくりだ…ハハハ…でも、レイがレイ子ちゃんじゃなくて、よかった…」
何がよかったんだろう?ボクにはシンのきもちがわかりませんでした。
シンをだますのはいやですが、てきをだますには、みかたから。といいます。
シンごめんね。ボクがレイ子ちゃんだよ。そのことばをのみこんで、ボクはわらってみた。
「シン、ボク女の子にみえる?」
「え!み、みえるよ。で、でも、レイ子ちゃんのほうがかわいいけど…」
そういったシンのかおは、なぜだかまっ赤でした。やっぱりシンのきもちがわかりません。
「これで、じゅんびはばんたんよ。あとは、クルーゼさんにさみしいおもいをしてもらうだけ」
「うん…」
ほんとうにこんなことをしてもいいのでしょうか?ボクは、ラウをだますのはいやでした。
けど、ラウとはなれるのはぜったいにいやです。だから…ラウ…ごめんなさい、レイはわるいこです。
それから、ルナマリアたちとゆうしょくのじゅんびをしました。
ステラもシンも、ルナマリアもメイリンもいる。だから、ボクはへいきです。
そして、ボクたちの家出だいさくせんは、まくをきったのです。
「おい、ムネオ。レイとステラはまだ帰って来ていないのか?」
「ああ、幼稚園に電話してみたが、とっくに帰ったそうだ」
「帰ったそうだって貴様、捜しに行かなかったのか?」
「もちろん、シンやルナマリアの家には連絡したさ、だが、どちらにも来ていないそうだ。
それに、俺しか家にいないんだぞ。捜しに行けないだろう?お前が帰ってくるの待っていたんだよ!」
「分かった、私が捜しに行く。お前は家で待っていろ、レイ達が帰ったら、直ぐに連絡をくれ」
ラウとムネオがそんな会話をしていたのを、ボクはしりませんでした。
ラウがそのとき、どんな思いをしたのかも…ボクにはわからなかったのです。
「ステラ…へんそうする…」
「そうね、レイはレイ子ちゃんになったから、ステラはステオになってみる?」
「ステオ?うぇーい、ムネオ!」
”オ”しかあってないよ、ステラ。とおもいましたが、ステラがたのしそうだから、べつにいいです。
ルナマリアはじぶんがむかしきていたなかで、いちばん男の子ぽいふくをステラにきせ、
キャップをかぶせました。あまり男の子にはみえなかったけど、ステラはうれしそうだった。
「うぇーい、ムネオ」
「ステラ、ムネオじゃないよ。ステオだよ…」
「うぇ?」
「うん、これでかんぺきね。クルーゼさんも、このへんそうはきづかないはずよ」
「って、ルナ…レイはわかんないけど、ステラは」
「なんかもんくあるの、シン?だったら、ばれないほうほうかんがえなさいよ」
「え、あ…バ、バレナイ。うん、ステラはどっからみてもステオだよ…」
そんなシンとルナマリアのかいわをきいていると、なんだかたのしくなってきました。
やっぱり、ボクはシンたちがだいすきです。だから、ずっといっしょにいたい。
ボクがそうおもったとき、げんかんのベルがなりました。
「あ、クルーゼさんかも。いい、レイ、ステラ。おくにかくれているのよ」
ルナマリアはそういうと、げんかんにむかっていきました。ボクはドアから、そのようすをみていました。
「ハイ」
「済まない、クルーゼだ。レイとステラは来ていないか?」
「き、きていません」
「本当か?」
「ハイ、ほんとうです…」
「だったら、なぜ目を逸らす。私の目を見て、もう一度レイ達が来ていないと言ってみてくれ」
「そ、それは…」
「お邪魔させてもらう」
ラウはそう言うと、いえの中にはいってきました。ボクはきゅうにこわくなって、おくににげようとしました。
けど…ラウは…あっという間に、ボクのいるへやにきてしまったのです。
「レイ、いるんだろう?出てきなさい」
「レイはいません!」
「シン、なぜレイ達を隠そうとするんだ?いくら隠そうとも、私にはあの子達の気がわかるのだよ?」
「そ、それは…」
「レイ、そこにいるのは分かっている。私に言いたい事があるのなら、出てきてはっきり言いなさい」
ラウは、ボクとステラのかくれているソファーに向かって、そういいました。
なぜ、ラウにはボクたちのことがわかるんだろう?とてもふしぎなきもちになりました。
もうかくれていられない。ボクはけっしんして、たち上がりました。
「ボ、わたしは、レイじゃありません。レイ子です…」
「うぇーい、ステラはムネオ…」
「レイ、ステラも…そんな格好をして、私の目を誤魔化せるとでも思ったのか?」
「わ、わたしはレイ子です。ラウは、レイはもういらないんでしょ。だから、レイ子でいいんです」
「私が何時、レイをいらないと言ったんだ?そんな事思う訳無いだろう」
「で、でも…ムネオがラウにいっていました、ラウがボクたちをおいて、どこかにいってしまうって!」
「ムネオが?ああ、あの事か…レイそれは誤解だ。詳しい事は家で話す。兎に角、一緒に家に帰ろう」
ラウはそう言うと、ボクとステラの手をつよくにぎってくれました。
それだけなのに、いままであったこわさが、ぜんぶきえていくきがしました。
きっと、ラウのあたたかなこころを、かんじられたからだとおもいます。
「ルナマリア、そしてシン。詳しい話は、明日レイから聞いてほしい。
だが、レイとステラの事をいらない等とは思っていないので、安心してくれ」
「おこっていないんですか、クルーゼさん?」
「怒ってなどいない。君達はレイとステラの事を思ってこのような事をしてくれたのだろう?
これからもレイとステラの良い友達でいて欲しい」
「ハイ」
「よかったな、レイ」
「うん。シン、ルナマリア、メイリンありがとう」
ボクは、ラウの手とつないでいない方の手で、みんなにバイバイしました。
そのときのボクのかおは、きっとえがおだったと思います。だって、ラウがボクにえがおをむけてくれたから、
ラウがボクをおいていくなんて、そのときはすこしもおもっていなかったからです…
それから、ねむそうにしているステラをラウがおぶって、ボクの手をにぎってまま、いえにかえしました。
ラウの手は、とてもあたたかく、ぜったいにはなしたくないとおもいました。
ぜったいに、どこにもいってほしくないから…ずっといっしょにいたいから…
「ムネオ、貴様がややこしい言い方をするので、レイが誤解してしまっただろう」
「でもよ、クルーゼ。皆で地球に旅行に行こうって約束していたのに、
お前は仕事で先に地球に行くんだろう?そんなのズルイだろう!」
「先に行くといっても、たかだか2日だろう。それ位レイも我慢してくれる、だろう、レイ?」
「ハイ、それくらいだったら、ボクへいきです」
「なんだよ、レイ。いい子ぶりやがって。クルーゼが先に行くと、俺がお前たちの荷物全部持つんだぞ!」
「何だムネオ、荷物を持つのが嫌で、あんな事をいったのか…まったく貴様という奴は!」
ラウとムネオは、それからしばらくケンカしていたけど、ボクはたのしかった。
ボクがきいたかいわが、全部ごかいで、ラウはおしごとで2日だけ先にちきゅうにいくだけだからです。
ラウとはなれないでいいし、シンたちとも、バイバイしないですむ。
ボクはみんなといられるだけで、とてもうれしいんです。
どんなごうかなりょうりより、たくさんのオモチャよりも、みんなのそばがいいんです。
「レイ、笑ってないで俺を助けろ。それになんなんだ、その格好は?また女装か?
そういえば、以前、俺がプールでレイに女装させた時、クルーゼにスッゲー怒られたよな…
そ、そうだ、クルーゼ。レイを女装させて奴、ちゃんと怒ったんだろうな?」
「なぜ怒らねばならん。これはレイを思ってやってくれた事だ。貴様とは違う!」
「うぇーい。ステラはムネオ」
「随分と騒がしいね、この家は」
「あ、ギル。いらっしゃい」
「何の騒ぎかね?」
「あのね、こんどちきゅうにいくんです。で、ムネオがにもつもつのいやだって…」
「そうか。だったら、私も一緒に行っても構わないかね。丁度地球行きのチケットが手に入ってね。
そうだ、どうせなら、シンやルナマリアも誘うといい。私が全部面倒を見るよ」
「ほんとう、ギル。あのね、ちきゅうにはステラの友だちがいるんです」
「ほう、どんな友達かね?」
「あのね、アウルとスティングっていってね、とってもいい子たちなんです」
「そうか、私も逢えるのが楽しみになってきたよ」
ボクは早くちきゅうに行きたいとおもいました。ラウとムネオとステラとギルと。そして大切な友だちと。
ちきゅうにいる、大切な友だちに逢いに行きたいです…
ボクの幸せな日々。これからもずっとつづきそうです。
あたたかくて、幸せな世界…これからもずっと…
某所の絵師さんの画があまりに可愛くて、
どうしてもレイ子を書いてみたくなりました…
>>917様
先に投下していまい、申し訳ありません…
927 :
917:2006/09/26(火) 00:50:00 ID:???
>>926様
GJ!プール事件懐かしい〜。
遠慮せずにどんどん投下してください。
明日以降になりそうですから。
ルナマリアが目立ってますね
彼女主役ですか?
夕日がしずみかけたころ、ドアのむこうから、声がきこえてきた。
「ちょっと、ここは病院ですよ!静かにしなさい!」
「うひょー美人ナーs・・・イタイイタイイタイ」
「この場で入院手続きでもするか?」
「えーと・・・場所は、こっちね!」
「『アレ』はちゃんと持ったか?」
「もちろん!」
「ぬれてないな?」
「うん!」
「よし、じゃあいくぞ!」
何人もいるみたい。でもどっかできいたような・・・?
声はどんどん近づいてくる。
「なあ、ここからはだまってこっそり行こうぜ」
「いいわねー。バレないようにってことね?」
「そうそう」
「じゃあ、しーっ」
「「「しーっ・・・・・・・・・」」」
きこえてるけど、ぼくはきにしない。
だんだん気配がちかづいてくる。その気配は、ドアのまえで止まった。
そしてドアノブがうごいた。
「うぇーい!!」
ステラ!それに・・・・・・
「レイ、げんき?」
「ひさしぶり、レイ!ここ、広いおへやねー!」
「そとのながめ、すっごいなー」
・・・みんな?!
ドアがあいたとき、まっさきにステラが飛びこんできた。つづいて入ってきたのは、
シン、ルナマリア、メイリンちゃん、マユちゃん。
さらにタリアせんせいとギル、ムネオ。さいごにラウが入って、ドアをしめた。
ぼくだけしかいなかった病室が、いきなり人でいっぱいになった。
「みんな、おみまいにきてくれたの?」
「あたりまえだろ!おれたち、ともだちなんだからさ」
「そうよ!ひとりでさみしくなかった?」
シンとルナマリアはそう言うと、大きなビニールぶくろをあけた。
「まずはこれ。お花もってきたの」
「みんなでえらんだんだよー」
マユちゃんとメイリンちゃんが、二人で大きな花たばをくれた。
「ありがとう!・・・うわ、すごいね、これ」
花たばは、大きすぎてぼく一人ではかかえきれないぐらいだ。
ぼくは花にうもれてしまった。
「それにしても、殺風景な部屋ね。でも、これで少しは明るくなるわ」
タリアせんせいが、お花を花びんにかざってくれた。
「なあ、ステラ」
「アレ、わたさないの?」
シンとルナマリアが、ステラにむかってささやいた。
「アレって?」
ぼくがきいても、ふたりはニヤニヤわらってるだけだ。
「ねえ、ステラ。アレって何?」
「うん、えっとね・・・」
ステラはビニールぶくろから何かをとりだした。
「はい、あげる!」
それは、あか、あお、きいろ、みどり、ピンク、むらさき・・・・・・いろんな色の紙で
できていた。
「これ・・・なに?」
「うぇ・・・サンバ・ヅラ!」
「ちがうよ、ステラ。これは千羽づる、っていうんだ」
シンが言いなおした。
「せんばづる?」
「これ、一つ一つおりがみでできた『つる』なんだ」
よく見てみると、それぞれつるのかたちをしていた。
「みんなでいっしょうけんめい、レイのためにつくったの!」
「シンとマユがおしえてくれたんだよ」
「これつくってたら、病院くるのおそくなっちゃった」
「ステラ、いっぱいつくった!」
みんなが一気にしゃべる。
「オーブでね、びょうきの人にこれをあげるんだ。かざっておくと、びょうきが早く
なおるんだって!」
シンがせつめいしてくれた。
「みんなで折ったあと、つるの羽にメッセージをかいたのよ。みてみて!!」
ルナマリアにいわれて、ぼくは羽をみた。
『はやくげんきになって、うたのばんそうひいてね! ミーア』
『ようちえんでまってるぜ ハイネ』
『しゅーつがんがれ ヨウラン』
『ぼくたちもおうえんしてるよ ヴィーノ』・・・・・・
羽には、みんなのことばが、いっぱい書かれていた。メッセージは、どれも
ぼくにむかって書かれている。
ぼくは、次のつるの羽を見た。
『きあいがたらんぞきょしぬけ はやくもどってこい イザーク』
『グゥレイト!かずだけはおおいぜ! ディアッカ』
『しゅじゅつがんばって アスラン』
「これ、ねんちょうぐみの人たち?たしか、きもだめしのときにいた・・・」
「そうよ。ステラとシンとハイネさんが行って、おってもらったの。シンったら、
アスランさんをおどしちゃって」
「そ、そんなことしてないよ。たのんだだけだってばー!」
なんとなく、そのようすがうかんできた。
ほかのつるには、何がかいてあるのかな。
『回・復! クロト』
『おだいじに〜 シャニ』
『入院中は本でも読んどけ オルガ』
『私の思いがあなたを守るから フレイ』
『当病院で治せなくて済まない ナタル』
『退院したら快気祝いにおでんでもどうですか? アズラエル』
これって、ドミニオン病院の人たち?!
「ステラ、かいてもらった!」
「ステラ、けっこういろいろな所に行って、頑張ったんだぜ?」
ムネオがおしえてくれた。
ステラが、ぼくのために、こんなにがんばってたなんて・・・。
いつもは、ぼくがお兄ちゃんでステラがいもうとなのに、このときだけは、
ステラがおねえちゃんでぼくがおとうとみたいに思えた。
『おみまいいけないけど、おだいじに スティング』
『ゆっくり体を休めて、元気になってね かあさん』
『さっさとげんきになれ あうる』
・・・ロドニアのみんなだ!
「ステラ、おねがいした。スティング、アウル、おってくれた!」
「ええ?わざわざ地球まで?!」
「郵便で送ってもらったのさ。速達でね」
ムネオが説明してくれた。
「あれ?アウルのおりがみって、ちょっとかわってる。はだいろで・・・写真?」
「何?!ちょっと見せてみろ・・・ああーー!!アウル!俺の子猫ちゃんを!!!」
次のつるは・・・
『地球で待ってます 元気になったらいつでもおいで トダカ』
『またドライブしようねー こんどはかみのけをのばしてねん ユウナ』
『体をきたえると、びょうきしないぞ げんきになれよ カガリ』
「おれも、オーブに手紙かいたんだ!」
こんどはシンだ。
「トダカさんに、ひさしぶりに手紙かいて、つるをおってもらったんだ。そしたら、
ほかにも入ってたから、ついでに結んどいた」
あのふたり、いまでもぼくのこと、女の子だって思ってるのかな?
「ステラ、がんばった。レイ、これでしゅーつ、しなない!」
「ありがとう、ステラ。ありがとう、みんな・・・・・・」
みんなの顔がかすんでよく見えない。目をこすってみると、ちょっぴりなみだが出てた。
「レイ、どんなことがあったって、おまえはひとりじゃないからな!」
シンがぼくの右手をにぎりながら言うと、
「そうよ!わたしたちがついてるんだから」とルナマリアも左手をにぎった。
「サンバヅラあるから、レイ、しなない!ステラ、レイまもる!」
かおを上げると、みんながぼくをみつめていた。
「レイ、手術を受けるのは確かに一人かもしれない。けれど、私達はもちろん、この
たくさんの鶴を折ってくれた人達もあなたのことをいつも応援してるわ。そのことを、
忘れないでちょうだいね」
タリア先生がゆっくりと言った。
ギルはハンカチで鼻水をかんでた。何か言いたそうだったけど、声が出ないらしい。
ラウをさがすと、部屋のはじっこで、やさしく笑っていた。
「よーし、これで明日の手術は成功したも同然だな!」
「「「おー!!!」」」
ムネオのことばに、みんながのった。
ぼくも、なんだか元気が出てきた。
さっきまではたしかにこわかった。けど、もう手術なんてこわくない。
ぼくには、みんながいるから。みんなが、ついていてくれるんだから。
おなかも、さっきよりいたくない。きっと、みんなのおかげだ。
眠るとき、どこかでピアノがきこえてきた。病院にはピアノがないから、テレビかも
しれない。どこの部屋からだろう?
そのピアノをきいてると、なぜかとてもおちついた気持ちになってきた。だれかが
そばについていてくれるような・・・。
おやすみ、だいすきなひとたち。
また、あした・・・・・・。
あれから、さらに一週間がすぎた。
ぼくは、ぶじに病院を退院することができた。
手術はもちろん成功した。きっと、みんながくれた千羽づるのおかげだ。
今、その千羽づるは、ぼくのベッドにかざってある。これを見ると、ぼくは
ひとりじゃないって思えるんだ。
長いあいだふってた雨も、やっとやんだ。ずっとお外であそべなかったから、今日は
みんなと公園であそぶことにした。
ぼくが退院したばかりだから、あまり走らなくてもいい、かくれんぼをすることになった。
「いーち、にー、さーん・・・・・・」
じゃんけんでまけたのはシンだ。
ぼくは、すべり台のうしろにかくれた。
「…きゅー、じゅう!もういいかーい?」
「「「もういいよー!」」」
ぼくは、シンがはなれていったのをこっそりと見た。これでしばらく大丈夫・・・
「うぇい!」
「うわっ?!・・・ステラ?」
「うん!」
ステラは、今かくれんぼしてるってわかってるのかな?
「あ!レイみて!にじ!」
「え?」
ぼくはステラがゆびをさす方を見た。そしたら、雨あがりだったせいか、大きくて、
とってもきれいなにじが出ていた。
こないだよんだ絵本に、にじの下にはたからものがうまっている、って書いてあった。
たからものって、何だろう? このにじの下にもあるかな?
「うぇーい、にじー!」
「あ、待ってよ、ステラ!」
ステラはにじにむかって走っていった。ぼくも、ステラを追いかけた。
かくれんぼしてるのをすっかりわすれて・・・。
「あー、ステラみーつけた!レイみーつけた!!」
おわり。
以上です。
某折鶴スレが立ってから一周年、最終回から一周年。
思い出深いこのスレも終わるのか・・・。
上のSS以外にもいくつか投下しましたが、
お付き合いいただき、ありがとうございました。
そうか・・・折鶴スレ、懐かしいな
あのときの住人とダブって見えて、感動が更に深まるよ、乙!
>>922-926も乙!
みんな可愛くて、優しくてあったかくて、泣き笑いしながら読ませていただきました!
やっぱりシンは、レイ子ちゃんが初恋なのかなw哀れなw
超乙。GodJob。
目から汁出しちゃったじゃないかー。・゚(ノД`)゚・。
自分も折鶴スレに何度も鶴を貼った
願いは届かなかったが
レイステララウムウみんな好きだ
さよなら、レイ、ステラ、ラウ、ムネオ、ギル、このスレ・・・
時には、腹がよじれるほどの爆笑を
時には、ほのぼのとした和みを
時には、涙を誘う感動を
今まで本当にありがとう。
久しぶりに来たら、良いのが一杯来てた。
ここの雰囲気好きだった・・・
作品落としてくれた全ての職人さんありがとう
終わっちゃうのかこのスレ・・・
俺は、悲しいな・・・
でも仕方ないよな、さようならレイ、ステラ、ラウ、ムネオ、ギル、このスレ・・・
そういや保管庫更新してないよね?
上のほうで言われてた2どころか、1の中盤以降もないけど。
944 :
909:2006/09/29(金) 11:01:28 ID:???
>>943 探しても2のログがなかなか見つからなかったんで助かった
ありがとう!
あの頃からもう丸一年か…
なんだかしんみりしてしまうなぁ
大好きな大好きなスレだった
一時期狂ったように萌えて書いてと楽しんでいたが
書きたいことを書き尽くしてからは静観モードに入っており
けれど終わるとなるとまた書きたくなるから不思議なものだ
自分がここでの彼らを書くのはきっとこれで最後だろう
けれど、私の中で彼らが消えることはないし
これからもずっと愛しい彼らでいることは間違いない
スレを支え盛り上げてくれた住人のみなさん
スレを盛り上げる活力をくれた職人のみなさん
本当に本当に、ありがとう
夢を、見た。
きゅ、と抱きつく。
もうぜったい離さないように。
「レイ?」
「・・・・・」
ラウは知らない。
レイが今日の朝、見た夢のこと。
そこは今よりずっと大きくなったレイがいて。
――けれど、そこにはラウがいなかった。
レイは怖かった。
ラウがいないレイはレイじゃないみたいだった。
だけどレイは息をしていて動いていてたまに笑ってた。
ギルが、いた。シンやルナマリアたちが、いた。
けれどラウはいなかった。
(いやだ)
いやだいやだいやだ。
ラウがいないのがいやだ。
ラウがいないのに平気な顔をしている自分がいやだ。
「レイ? 怖い夢でも見たのか?」
ラウにぎゅっとしがみついてレイは首を横に振る。
だってラウはここにいるんだ。
ステラが起きたとき、ネオがいなかった。
ネオがいない、と思った。
へんなの、ネオはいつも朝ステラが起きるとリビングにいるのに。
だからステラはひとりで起きてぺたぺたと廊下を歩いた。
リビングに行くと、レイとラウがいた。
レイはラウにぎゅってしてた。
ラウは少しだけ困った顔をしてた。
どうしたんだろう、とステラは思った。
レイが泣いてる、と思った。
レイが泣くのはとてもいやだとステラは思った。
だから。――だから。
とてとてとレイたちのところへ行って
ステラはレイの背中に抱きついた。
泣かないで、れい。
背中にあたたかいものが触れる。
きゅっと抱きついてきたのは、ステラだ。
ラウはレイの頭を撫でてくれる。
後ろから抱きつくステラの顔が、背中にくっついてるのがわかる。
「なかないで、れい。
だいじょうぶ、すてら、れい、まもるから」
もごもご、とステラが言う。
泣いてないよ、ステラ。
レイは思った。
泣いてないよ、ただ、少しだけこわかった。
それだけだから。
ステラがあったかいのが嬉しくて
レイは顔だけラウから離すとラウを見た。
ずっとレイの頭を撫でてくれたラウを。
――ラウは、笑っていた。
レイを見て、
レイとステラを見て、
ラウは確かに笑っていた。
ラウはラウにくっついたレイの腕をそっと離して
けれど膝を折ってレイと目を合わせてくれた。
「君は君だ」
そう言うと、ラウはステラと一緒にレイを抱きしめた。
ラウの言葉の意味はわからなかったけれど
ラウとステラのぬくもりが嬉しくてレイは頷いた。
何度も何度も頷いて、ラウの名前を呼んだ。
「なーに朝からひっついてんだ、お前たち」
キッチンからひょっこり顔を出したのは、ムネオだった。
ムネオはお団子みたいに抱きついたレイたちをみて
呆れたような顔をしていた。
「ネオ!」
ラウが腕を少し放すと、ステラが嬉しそうにぴょこんと飛び上がる。
そして、隣にきたムウの足に飛びついた。
ステラを抱っこして、ムネオはレイの頭を撫でた。
「朝っぱらから泣くなよ、レイ」
「・・・・・な、泣いてない!」
ラウの腕の間からレイは言ったけれど、
ムネオはにやにやしてちゃんと聞いてくれてないみたいで。
だけど、
「気にするな、俺は気にしてない。
お前たちはそれだから良いんだ。そうだろ?」
やっぱり頭を撫でながらムネオは嬉しそうに笑ってて
その顔がとても優しかったからレイは少しだけ困ってしまった。
ステラが笑って
ムネオが笑って
ラウも、笑っていた。
だから、笑った。
レイも、笑った。
嬉しかった。
とてもとても、幸せだった。
夢を、見ていました。
あたたたかくてやさしくて、しあわせな、夢。
目覚めたとき、そこには誰もいなかったけれど。
「ラウはいない」
ギルの言葉が胸に痛い。
わかっている、わかっていた。
そんなことは、誰に言われなくともレイが一番わかっていると
レイはそれを知っていた。
だから、レイは首を横に振る。
「いいえ、――いいえ」
ギルは驚いたようにレイを振り返った。
レイは、ギルに微笑んだ。
いつものように。いつもと同じように。
「ラウは生きています。ずっと生きています。ここで。
俺は、そう知っているから」
『ここ』で。レイの心の中で。
ラウは生きている。生き続けている。
だってレイは幸せだった。
ラウはやさしくて、ギルはやさしくて
レイはラウとギルが大好きだった。
そう、夢じゃない。
幸せな記憶も、あたたかな思い出も
全てがレイの心に積み重なる大切なものだから。
ギルは小さく微笑んでレイを抱きしめてくれた。
ギルの胸で、レイはゆっくりと目を閉じた。
ゆりかごの中では夢を見ない。
けれど、忘れたはずのやさしいなにかを覚えてる。
あれは、なに?
――あれは、夢?
目が覚めると、スティングとアウルの背中が見えた。
早くしろよ、行くぞ、って声がした。
入れ替わりに、ネオが部屋に入ってきて、
「・・・・・・ムネオ!」
「ムネオ? なに言ってるんだ、俺はネオだろう、ステラ?」
そう訂正されたけれど、ネオが笑ってくれるのが嬉しくて
ステラはネオに抱きついた。
「なんだ、甘えん坊だな、ステラは」
ネオが笑う。
けれど、それはなぜかどこか寂しそうにも見えた。
「ネオ、まもる」
「ん?」
「まもるから」
だいじょうぶ、そう言うと、ネオはステラをそっと抱きしめた。
ネオが苦しいと、ステラも苦しい。
ネオが嬉しいと、ステラも嬉しい。
微笑みかけるステラに、仮面の下でネオも微笑んだ。
「どんな命でも、生きられるのなら、生きたいだろう」
そう言って送り出した、仲間と連合の強化人間。
黒髪の仲間が大切にしたいのだと目を細めていた
苦しげな表情の、金髪の少女を覚えている。
名は、確か――ステラ?
だれかがいる。
シン、と、もうひとり。
シンが呼ぶ。そのひとの名前。
「レイ!」
……れい?
いつか感じたような光の中で見たものは
愛した女、愛した子どもたち
そして、誰よりも遠く、けれどなによりも近くに感じていた彼らのこと。
――ああ、そうか
やっとわかった。
自分が誰なのか、どこにいて、なにをしてきたのか。
ああ、だから俺は、不可能を可能にする男なんだな。
わかったよ。
ごめん、忘れていて、ごめん。
そして、ありがとう。
ずっとずっと、ありがとう。
みんなみんな
あいしているよ
時代はめぐる、世界は変わる
人も歴史も、大きな流れに飲み込まれていく。
けれど、
たとえ世界がどのように変わろうとしても
変わらないものがきっとあるのだと知っている。
大切な人は、その心は、その想いは、
いつでもそこにあって、
ときには、そこではないどこかにあるのかもしれない。
ぼくたちは生きている。
だからぼくたちは、生きなくてはならない。
生きているから。
明日があると、いうことだから。
ぼくたちの、明日があるから。
だから
ぼくたちはここで、生き続ける。
夢だけど、夢じゃなかった。
GJ!!いい話だ……
GJ!!
涙が止まらない
いい話をありがとう
ずっとこれ位賑わっていたら、次スレもあったのかな?
そう思うと、なんだか…
/ ̄ ̄ ̄フ\ _ ノ^)
// ̄フ / \ .//\ ./ /
// ∠/ ___\___ __// \ / (___
// ̄ ̄ ̄フ /_ .//_ //_ / \./ (_(__)
// ̄フ / ̄//////////// | (_(__)
/∠_/./ ./∠///∠///∠// ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/ (´ー` ( ( (_(___)
\ \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \ _ /⌒ `´ 人___ソ
\ \ \フ / ̄\ \ .//\ //\ / 人 l 彡ノ \
\ _ \//___\/∠_ // < Y ヽ ヽ (. \
//\///_ //_ /// 人├'" ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
// //.////////∠/ ヽ-i ヽ__ ヽ
/∠_//./∠///∠// .\\ `リノ ヽ |\ ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\ c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ
本編にもあった台詞でこんなに泣かされるなんて…(つД`)゚・。
ネ申ありがとう
/ _ノ ヽ、
, ' / ,.-''´ \
∠-‐''" ̄`丶、 / ヽ
', / ::. . :::',
_ -―‐-、 ! _,.- '´ .:. :::::, . .. :..:::l
_ -‐  ̄ \ l´:l :::::i, ::::/l .::; . :::..:::::l
. / } /:::ハ : :::::ハ.::/7::/l :.:::::::::::l
´ l /ミ、i ヽ ::::::l _l/zミ< lイ ::::::::::::/ <あったかくて、優しい世界
l. ノノ}` ヽ::/ '´{_ノ::jミ、|.::::::/::::{
_,l /ゞ- ' ` ゞ- ' /.: .::/:::::::l
/ | ,∠_\:::::::: ' ::::::::::: ノ_;:-'´:: :::::::!
/フ ̄ ::',`゙` ' ´ /:::::: :::::'、
/ /イ.:: . ::. ヽ、 て ̄`ァ /..::: :..::::::}
/ l/{ :::.. ::::::::::ヽ、 ニ´ ,.ィ´..:::: ..: .::::::::jリ
/ `ヽ、{`ヽl、ト、!`ヽ、,,,...-_´ノ`ーァ:::::;;::-‐::/
ノ _`-'7´`. | ,ニェ'ニ 彡‐1‐<´_
,.-''´ ,.-''" ̄ ,' ! ∧ .∧ / ! `''ー-、
. / / ,' _」,/ ゝ‐1 ヽ/ | ヽ
-'´ { l / l / l y'ヽ l }
゙、 l `y' ', / l / ヽ _ ゝ
..◇・。..☆*。
゜゜・*:..。.。★◎@ ○☆。..:*・゜
゜゜・*:..。.。◇@☆*・゜★。。.:*・☆*・。..:*・゜
。..:○★◎☆。∂∇。★◎*・*`Д´ノJ゜゜。◎★
◎☆◇☆。*・.。..☆◎。.:☆◇*.....。
゜゜・*:..。.*・☆◎。__☆◎*・。..:*・゜ ゜
\ /
\ /
. ∧_∧\ /
( ・∀・)..∞
/ つ つ△
〜( ノ 全ての職人さんありがとう!!!!
しし'
,.-──-、
_,,,.ノ i r 、 ,.-、
,/" 、 rー、 ヽ__ |ヽヽ ,/,,/
/ ヽ| _ヽ, 'i `、 |││ ,/ ,/
i __ゝ| "フ丿---t i 丿| し -''" ,/ __
__| r' ∠_| " ∧-='"ノ | / `" -(___,,...-'' _)
,/" _ノ λt__, __ <,_,>  ̄_| f | __,,,,-;;"-'
λ !,─'" i ̄ ^'--' ̄ | <ノ丿 | 丿 / _,,-='→
( `-''" _,,-'')_ ___|-─/jヽ─-|丿 ノ / ,/_,,-''"
ゝ,__,,--'' (!ヾ ,___'_ ゝ-'' -'''")i | / ̄
ノ / / ヽ -- ` ヽ二ノ ヘ-l /
(("二∠-─--,,,,,,,ト ヽ-、 iYォ/ \ ,/
`/ ̄ ヽ、 へ =`'─ ''''"// \ |
/ ヽ/^'''-\_|ヽ / \
/ _,,-───-| ヽ | / /
| ,/"/ ̄ ̄ ̄ ヽ / /
| / // _,,.-'' ̄ ̄ | ,,/ ̄ /
480KBを超えたか・・・
ここ最近の流れを見てると、まだこんなに人がいたんだな、と驚いた。
と同時に、このスレはたくさん愛されてるな、とも思った。
このスレ(初代だけど)でSS書きを始めて良かった。
保守!
「うぇ……らう……れいぃ……」
ネオのあしにしがみついたまま、ステラはぼくの服のすそをつかんで泣いている。
ぼくたちは、はなれなければならなくなったのだ。
ステラとネオはちきゅうに、ぼくとラウはギルのところにいくことになった。
こういうのを『いっかりさん』っていうんだって聞いてはいたけど、自分のみにおきると、とてもつらい。
「――だいじょうぶだよ」
「うぇ?」
はなをグスグスいわせながら、ステラがぼくをみあげる。
すみれ色の目は、なみだでなんだか色が変わっている。
「ぼくもラウも、ネオとステラのこと、ぜったい忘れないよ。
だから、またあえるよ。そうでしょう?ラウ」
ラウを見上げると、ラウはぼくの頭をなでながら、力強くうなずいてくれた。
「ああ、そうだな」
「らうとれい、すてらとねおのこと、わすれない……? わすれなかったら、またあえるの?
すてらも、らうとれいのこと、わすれない。そしたら、もっとあえる?」
「そうだな。俺も、ラウとレイのこと忘れないからな。だから、またいつかちゃんと会える。
な? だからステラ、大丈夫なんだよ」
ムネオは、ステラの頭をなでてあやしながら半泣きで笑っていた。
大人でも泣くことってあるんだな、とばちがいだけどぼくは思った。
ぼくは、ステラのお兄ちゃんだから泣かない、泣くのは我慢するんだ。
でもそう思えば思うほど、目がどんどん熱くなった。
「レイ、泣きたいのなら泣けばいい」
ラウのその言葉に、ぼくは赤ちゃんみたいにわんわん泣いてしまった。
大人のじじょうなんて知らない、ずっとみんないっしょにいたい。
そんなのはただのわがままだってわかってるから、そう言えない分いっぱい泣いた。
ステラも泣いた。「いっしょにいたい」って、いっぱい。
そして、ステラは泣きながら、涙を浮かべたネオに手を引かれて歩いていった。
ずっとぼくたちに向かって手を振りながら。
ぼくはなみだをぬぐわずに、ステラとネオが見えなくなるまでずっと手を振っていた。
二人の姿が見えなくなって、後ろをふりむいたラウの目には、光るものがうかんでいた。
ずっとずっと忘れないよ。四人で過ごした、暖かくて優しい時間は、絶対に。
このスレにいっぱいもらった優しさに、愛情をたくさんこめてお返しします。
___
,.-‐'"´ `''‐-、
/ `丶、
/ ヽ、
. / ',
{. . . !
. }:::. . . ::.. :. ::.. ::.ヽ
,'::::::: ::. :. ::. ト、: :::..:::::.:トl
/:::::::::.::. .::. ト、::..l:: ;:::::: l‐-'、::l::;:::::l '
/:::::::::::r1 . l:.;、:.. l‐へl';:ハ::::/_ ./: l:ハ:/
. /イ::::::::::{ !:.::. l゙ヽ∨ _ - l' ∨=' l: ヾ ′
{::::::::::`l:::::::.. .'、 ==''´ ` /::. rヽ
ヽ、、;:ハ::i;:::::::...:.\ _.' /-‐r`
/ `゙ ヾi:ト、::::::::ヾヽ、 __`_, ヘ l l _ -
. , ' ヽ ヽ` `7て` ,イ ハ| ! / ', _ -‐ ´
/ ヽ └イ ヾ }ヘ| lイ '、 _ -‐ ´
{ l く ヽl ゙l j/ 、 、ヽ _ -‐ ´
. _l l l \ l ノ / !ヽ ー-` ,ュ-‐ ´
-‐''´/ l l / `丶、l/ノ 」 ヽ _ -‐ ´
l ', 7 r'"´ / _ -‐´
保守!
967 :
やくそく:2006/10/03(火) 23:25:55 ID:???
それはきっとただひとつ絶対の
やくそく、ね
――約束だよ
ぼくたちは確かに
そこにいたのだということを
わすれないで
――忘れないよ
輝けるなにかは
いつだってこの胸にあるのだから
あした
――明日?
ほら、また新しい明日が始まるから
さよならは言わない
いつかまた会える日がくると
そう信じる気持ちが力になるのなら
君と会えなくても
想う気持ちがそこにあるのなら
生きていけるよ
生きていくよ
君が、あなたが、確かにそこにいることを
信じているから
信じられるから
あした、ね
――うん、また明日
だから伝えよう
今はこの言葉だけを
ばいばい、またね
>>968 本当に、またねって言いたい。乙!
残りレスもあと30近くになるのか・・・。
最後の最後にGJ!
保守
保守
/ \ \
. / l`ー'⌒`l! │ いリ
{ / | 「 ̄ ̄¨| | |
ヽ│ / | | | / \ヽ
|ハ / | l | | .ハ. ヽヽ
/ | \│ ト、|__ | イ ∧ ト │|
. / | 弍_|-‐─‐`一 |/ r≦ム| ヽ. |/
│ l |ハ ヽ_z=テミ` / ヒリ_,│ l イ
\ N ∧. \ ゞ' ┴ ',\ | │|/ /
ヽ |レ\ \ \`ー-、__ ,.-‐'⌒、ー'7 |/ /
| \__\ \ ヽ ̄ ̄ ノ ,___ \/
| `┬| ヽ-、ヽ ∧ \ |
ノ ./ .| |ハ | 、..._ -‐‐ァ ′ lノ
< | / ! | リ `ニ´∧
.// ヽ | │ | ./ー-、_ / \___ノL
レ'/ /ヽ! .| | / `ー、__ノ`ー──------
| / ` |/ヽ | /
. \ / ` \い /
. レ′ ヾ、 |
/
保守するぞ
なんだよ・・・別れる話読んだせいで再開話書きたくなってきちゃったじゃないか・・・。
こないだ落としたやつで投下終了にしようと思ったのに・・・。
てなわけで今書き始めた。
容量が残ってるようなら投下しようと思います。
職人さんがいっぱいで幸せ
風が、少し冷たくなってきた。
中心街のショーウィンドーを眺めながら石畳の上を歩いていると、風で飛んできた街路樹の
枯葉が髪にからまった。
小さかったころを思い出した。
幼稚園に通っていた頃、みんなで公園の落ち葉を集め、焼き芋を焼いた。
シン、ルナマリア、それに・・・・・・ステラ。
ステラとは、幼稚園の一時期を一緒に過ごした。血は繋がってなかったらしいが、俺達は
兄妹として、暮らしていた。
いや、血が繋がっているかどうかなんて関係無い。俺達は、兄妹だ。
ステラ。俺の妹。別れた当初はメールをやりとりしていたが、ある時を境にぷっつりと音信が
途絶えてしまった。今頃、どこで何をしてるのだろうか・・・。
俺は今、地球・ベルリン近くのさほど大きくない町にいる。
大学の夏休みを利用して、地球で気ままな一人旅をしているところだ。
俺は再びショーウィンドーに目を向ける。
色とりどりの服、ガラス越しに映る人々の往来、踊る金髪の少女。・・・・・・ん?
俺は振り返った。そして偶然にも少女と目が合った。
すみれ色の、大きな瞳だった。
「・・・ステラ?」
まさか、こんな所で会えるとは。
いや、待て。人違いの可能性もある。何しろ、15年近く経っている。俺もステラも外見的には
大きく変わっているだろう。それに、地球の人口を考えると、ありえない確率だ。
「ステラのこと、知ってるの?・・・誰?」
やはりステラだ。間違いない。流石に俺が誰なのかまではステラも分からなかったらしいが。
「レイだ。レイ・ザ・バレル。俺の事を覚えているか、ステラ?」
「れい・・・うぇ・・・・・・レイ!!」
ステラは覚えていてくれたようだ。ステラは、俺に抱き付き、何度も俺の名を呼んだ。
「久しぶりだな、ステラ」
「うん・・・うん!」
ステラの腕の、柔らかい感触が伝わってきた。
町の郊外にある湖のほとりには並木道があった。
俺達は、どこに向かうわけでもなく、並んで歩いた。
「ステラは今、どうしているんだ?」
どこかに就職したのだろうか。それとも・・・進学?あるいは・・・
「ステラ、ネオとスティングとアウルと一緒なの」
「・・・そうか」
期待していた答えとは違った。しかし、ステラが今、大切な人達と一緒にいられる事は、
俺にとっても嬉しい事だった。
「ムネオ達は元気か?」
「ムネオ?」
そういえばさっき、ステラは『ネオ』と呼んでいた。
「あ、ああ・・・あの頃そう呼んでいたから、つい」
「ネオ・・・ムネオ・・・・・・・・・うん、ムネオ」
何が『うん』なのかは分からなかったが、ステラは笑った。
あの頃と変わらない、純粋な笑顔だった。
俺も笑った。あの頃のように。
「ステラは変わらないな」
「ステラ、変わってない?ステラ、大きくなったよ?」
「そういう事じゃないが・・・」
確かにステラはあの頃に比べれば成長した。背も伸びたし、その・・・胸も。
「レイも大きい・・・ムネオと、同じくらい?」
俺の身長は、中学時代まではあまり高いほうではなかったが、高校時代に急に伸びた。
俺に抜かれた(といっても差は数センチだが)シンは、身体測定の時、だいぶ悔しがっていた。
「でも、レイも変わってないよ?」
「そうか?」
「目の色・・・海の色。きれいな色・・・」
ステラが下から、じっと俺の瞳を覗きこんだ。
歩いていると、小さな小屋が見えてきた。
観光客向けと思われる、土産屋のようだ。
「レイ、行ってみよ?」
「そうだな。行ってみるか」
店には、置物を中心とした土産が売られていた。
それらはステラの興味を引くものだったらしく、目を輝かせて店内を見回した。
「レイ、これ、見て!」
ステラが一つの置時計を手に取った。
木彫りで、細かい彫刻がなされている。よく見ると、文字盤に仕掛けがあるのがわかる。
「そろそろ12時か。・・・何かありそうだな、その時計」
「模様、きれい・・・」
ステラが時計を置いた瞬間、針が12時ぴったりに揃い、オルゴールの音が鳴り始めた。
「うぇっ?!時計、なった・・・」
そのまま見ていると、1から12の文字盤が開き、中から様々な地域の民族衣装を着た人形が
出てきて、踊り始めた。
「お人形さん、おどってる!」
踊るといっても、回転したり、左右に揺れたりする程度だが、それにしても、手の混んだ作りだ。
「ねえ、レイ。ラウがいる」
「ラウ?」
ステラが1体の人形を指差した。
その人形は、仮面をかぶっていた。
上半身裸で、腰みのをつけているあたり、オーブ近くの群島の衣装をモチーフにしているのだろう。
腰みのをはいたラウが踊っていると思うと、何だかおかしかった。
「ラウ、元気?けが、してない?」
「心配ない。ラウは元気だ」
以前に比べて忙しくなくなったラウは、趣味の料理に情熱を向けている。
「こっちのは、ステラじゃないか?」
俺は、ヨーロッパのどこかと思われる人形を指さした。フリルのドレスがかわいらしい。
「ステラ、これ?かわいい・・・。じゃあ、レイは・・・これね」
ステラは別の人形を指した。確かに金髪碧眼で、肩まである髪だが・・・これは女の子の人形じゃないか?
「これ、シン!あ、ルナもいた!・・・シン、ルナ、元気?」
「ああ、元気すぎるくらいだ」
俺と同じ大学に合格したシンとルナマリアとは、あの頃と変わらない友人関係が続いている。
「これ、スティング、アウル!・・・あ、これは・・・えーと、オレンジと青のおでこ!」
俺たちは、人形が踊りをやめるまで、ずっと、これは誰だとか、誰は元気だとか、そんな話をしていた。
「ステラはこれからどうするんだ?」
「ホテル、戻る・・・ムネオたち、いる」
ムネオ達はホテルにいるらしい。という事は、彼らはここに住んでいるわけではないのか。
「そうか。・・・久々に彼らにも会いたくなったな」
スティング、アウル。彼らは地球に住んでいているため、滅多に会うことはなかった。
最後に会ったのも、ステラがいる時だった。相当経っている。
「一緒に、いこ?」
ステラが俺の腕を引っ張る。
「ああ。俺もこの後、特に行くあてもなかったんだ。ちょうどいい」
「うぇーい!」
「ステラー!!待ち合わせ時間はとっくに過ぎてるぞー!」
「ステラー、どこだー、このバカー!バス行っちゃうぜ!!」
町に戻ると、ステラを探す声がした。どうやら待ち合わせ時間に遅れてしまったらしい。
緑の髪と水色の髪。あの二人だ。時計台の下で大声を出している。
そして近くにムネオは・・・いた。姿は見えなかったが、俺はムネオの気配を感じ取ることができた。
「スティング!アウル!」
「ステラ、どこ行ってたんだ?」
「遅いっつーの」
「ごめんなさい・・・」
「・・・この人はどちら様で?」
「うぇ?」
遠くから、金髪の男がこちらへ走ってくる。
「おーい、ステラいたかー!」
「あ、ネオだ。いたよー!」
「うぇーい、ムネオー!!」
ムネオは石畳につまずいたのか、派手に転んだ。
「おいおい、懐かしい呼び名だな・・・ん?」
ムネオは俺に気が付いたらしい。
「・・・よ、久しぶり。元気そうだな。しっかしお前、本当、ラウの奴に似てきたよなー」
「光栄です。・・・お久しぶりです、ムネオ。元気そうで何よりです」
「だーかーらー、俺はムネオじゃ・・・」
「ムネオ、行こ?」
「そうだな、行くか!・・・ってうっかり返事しちまったよ俺orz」
その様子がおかしくて、俺は笑ってしまった。つられてステラ達も笑った。
まだ大学が始まるまで、時間はたっぷりある。しばらくは、ステラと一緒にいよう。
そう、あの頃のように。
こんな時間に何してるんだ自分orz
再開話で無駄に容量使ってごめんなさい。これで本当に投下終了。
お付き合いありがとうございました。
980超えると落ちるのが早くなるらしいので、気をつけていきましょう。
目から汁が出たじゃないかー!
GJ!(ノД`)゚・゚
次スレは?
980です。再開じゃなくて再会です。
どうでもいいけど気になったので訂正。