ぴんぽーん
おや、誰か来たな。・・・うっ、艦長のとこのおいなり隊長が玄関に立ってた。
俺は急いで艦長を呼んだ。
「これは隊長、どうなさいましたか?」
「突然すまんが、アデスの家の庭に生息するあのかんきつ類、あれは甘夏でもなく
八朔でもなく、夏みかんと見たが・・・」
「はあ、おっしゃるとおりですが・・・」
「やはりな。ふふふ。あの実をいくつか分けてもらえないだろうか。礼はしよう」
「かまいませんよ。いくつでも持っていってください。でもお礼は謹んで
ご遠慮させて・・・」
「まあそう言うな、アデス。では遠慮なくいただいていくとしよう。」
「ただ、隊長。その夏みかん、ものすごくすっぱくて毎年誰も食べんのですよ。」
「ほう。それはもったいないことだな。酸味は強ければ強いほどよいのだよ。」
「はぁ」
おいなり隊長は夏みかんを次々ともいでは、持参の風呂敷に包んでいった。
「では、いただいていく。礼を言うぞアデス。」
「はい。そんなものでお役に立つのでしたらいつなりと。」
艦長、なんだったんだろう?
「私に聞かんでくれ」
まるぼうずになった夏みかんの木をぼんやりと見つめる艦長を見て
俺は泣いた。
その日の夕方、再び艦長のとこのおいなり隊長がやってきた。
俺はまた急いで艦長を呼んだ。
「これは隊長。また、どうなさったので?」
「これを進呈しよう、アデス。先程の夏みかんで作ったものだ。最近は夏みかんが
市場に出ていないため大変助かった。」
おいなり隊長は手に持っていた風呂敷包みを艦長に手渡した。
艦長が不安げに受け取る。
「はぁ、恐れ入ります・・・。」
「ではまた来年のこの時期に、よろしく頼む。」
そう言っておいなり隊長は帰って行った。
艦長、それ、なんだろう?
「私に聞かんでくれ。」
恐る恐る風呂敷を開いてみる。箱を開けると・・・・やっぱりいなり寿司だった。
「ははは。想像はしていたのだよ。想像はしていたが・・・」
艦長は力なく笑った。
もうひとつ、新聞紙にくるまれている瓶があった。虚脱している艦長に代わって
俺があけてみると、マーマレードが入っていた。
艦長、見てみて、ほら。いなり寿司じゃないのも入ってた!
でも俺の声は虚脱した艦長の耳には届かないみたいだ。俺は急いでテーブルの上に
あった食パンにまだあたたかさの残る出来立てらしいマーマレードを塗って
艦長に食べさせた。
「おぉっ!?これは、美味いな。君も食べてみるといい。」
俺も食べた。うん。確かに美味い。いなり寿司もほのかに夏みかんの匂いがする。
艦長、いなり寿司もいつもと少し違うみたいだ。
「うむ。柑橘系のさわやかな味だな。」
美味いお礼で、よかったね、艦長。
「うむ。・・・・隊長・・・・」
たまには報われなきゃあね。マーマレード付き食パンと夏みかん稲荷を
ほおばりながら遠い目で虚空を見つめる艦長を見て、俺はほろりと泣いた。
俺はクルーゼ隊に所属するパイロットだ。
だから変態かめ・・もとい、クルーゼ隊長の恐ろしさはよく知っている。
今日もアデス艦長と商店街を歩いていると、隊長が奇声を発しながら
走っていった。艦長が悲しい目をしていた。すると後ろから
「お互い大変ですな・・・」
振りかえると貴族風の格好をした男が立っていた。
その後ろで鉄の仮面を付けた体のでかい男が
「ふはははは!!怖かろう!!」
と叫んでは、子供達を泣かして面白がっていた。
その後三人で艦長のラーメン屋で酒を飲みながら泣いた。
保守
艦長が、餃子の仕込みにいそしんでいる。
僅かだが景気も上向きのため、ラーメンのついでに餃子を頼む人が増えている。
その分、作る量も増えているわけで。
俺も、皮に具を包む作業を手伝っている。
「いつも、すまないな」
「それは言わない約束ですよ」
「こういう猫の手も借りたいときに限って、隊長たちは来ないな」
「来られても困りますけどね。特に隊長」
隊長が来た場合をシミュレイトした俺は、ちょっと怖くなって泣いた。
おや?玄関に誰か来たようだ。
出てみると金髪のガタイのいい男が立っていた。
「やあ、はじめまして。アデス艦長さんちってここ?なんか餃子作るのに人手が
足りないって聞いて来たんだけど・・・おれ、雇ってもらえるかな。」
俺は急いで艦長を呼んだ。
餃子作成のバイト希望者が来てるよ艦長。
「やっ、こ、これは・・・えぇ、たしか、ムウ=ル=・・・」
「ムウ=ラ=フラガだ」
どちらさんですか?艦長
「うむ。クルーゼ隊長のご子息だ。」
げっ。
「そ。遺伝子上な、そういうことになっちまうんだ。まあ、よろしく」
こ、こちらこそ。
で、艦長、雇うのか?あの隊長のゴシソクを。
俺は一抹の不安に泣いた。
艦長が隊長のゴシソクと、ギャラについて話し合っている。
「猫の手も借りたいほど人手は欲しいのだが、残念ながらバイト代を
捻出することがかなわんのだ。現物支給ということでいかがなものだろう」
「うっひょー!マジ?それって、ラーメン、餃子喰い放題ってこと!?」
「い、いや、喰い放題と言う訳では・・・」
「いよっしゃー!!この話、のったぜ!そうと決まれば、じゃんじゃん包むぞー!
やり方おしえてくれよ!」
こいつも人の話をあまりきかない。まさにあの隊長の遺伝子上ゴシソクだ。
やる気満々のゴシソクを伴って調理場へ戻る。餃子の包み方を教えると
意外と器用に大きな手で餃子を包んでいった。結構ハイペースだ。
これならまあ戦力になる。使えそうなバイト君でやれやれだね、艦長。
「うむ。さすがはエンデュミオンの鷹、いや、鷲だったかな。しかし・・・」
「喰い放題♪ 喰い放題♪おっれ〜は喰い放題♪なんで〜も喰い放題♪」
ゴシソクはずうっと自作らしい食い放題ソングを歌いながら作業している。
俺は心の中に一抹の不安がさらに広がっていくのを感じ、泣いた。
艦長と俺は黙々と、ゴシソクは喰い放題ソングを歌いながら
餃子を包んでいった。
次々と餃子の並べられた木箱が積み重ねられていく。
ゴシソクはそれをうれしそうに見上げながら、さらに声を張り上げて
喰い放題ソングを歌うのだった。
「喰っいっ放っ題〜♪」
果たして、全ての餃子は包まれた。
「ありがとう。おかげで予定より随分と早く作業が終了したよ。さて、君の
バイト代の現物支給なのだが・・・。」
「うっひょー!まってました喰い放題!」
「いや、だから喰い放題と言う訳では・・・」
「いいよいいよどんどん持ってきて!」
だからひとの話をきけよ。まったく親子でそっくりだ。
結局ゴシソクは作った餃子の1/3をあらかた食いつくし、ラーメンを4杯食って
ご機嫌で帰っていった。
どういう胃袋をしてるんだろう。
「いや、いいんだ。餃子もなんとか足りるだろうから。はははは。」
力なく笑いながら夕日を見つめる艦長の背中を見て、俺は泣いた。
今日は今の時期にしては珍しく外が冷え込んでいたため、客の入りも多かった。
それでも、ディアッカや通りすがりの楽綿の手を借りてなんとか裁くことができた。
しかし、艦長はとても落ち込んでいる。
それというのも、楽綿を見た常連客のとび職のおっちゃんが、
「あんたの娘さんは偉いねぇ。うちの娘なんて、親の手伝いなんてしやしねぇ。
見習って欲しいもんだぜまったく」
などと言ったからだ。
「・・・やはり、それくらいの子供がいる歳にみえるのかな、私は・・・」
そう呟いた艦長の心中を察して、俺は泣いた。
〜市民の皆様へ運動会のお知らせ〜
春まさにたけなわ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、来たる5月3日、○○市の市民の皆様で毎年恒例の運動会を開催いたします。
開会は午前9時、閉会予定は午後3時といたします。
競技種目は以下の予定になっております。なお、競技に男女の区別は ご ざ い ま せ ん (特例除く)。
・短距離走(200m)
・大玉転がし
・玉入れ
・綱引き(五人一組)
・トライアスロン
・騎馬戦(四人一組)
・ 障 害 物 競走
・4×100mリレー
現在上記8種目を予定しておりますが、追加の希望があればお申し出ください。
時間的には余裕がありますので随時対応いたします。
なお、組は以下の三組の予定です。
・ザフトの赤組とその他(旧ザフトの方々) 組リーダー:ラウ・ル・クルーゼさん
・青き清浄なる組(旧連合の方々) 組リーダー:ムルタ・アズラエルさん
・ピンク(ラクス嬢とその手下) 組リーダー:ラクス・クラインさん
また、以下の方々は組み分けの都合上、次の組で参加してください。
・アスラン・ザラさん→赤組
・ディアッカ・エルスマンさん→赤組
・キラ・ヤマトさん以下アークエンジェルの方々→桃組
・アンドリュー・バルトフェルドさん→桃組
・フレイ・アルスターさん→ここにいたほうがおもしろそうなので桃組
・ナタル・バジルールさん→青組
以上が大会の要項でございます。皆様ふるってご参加ください。
ところで、ここの俺って、
艦俺
でいいんですか?
>108
艦俺でいんじゃね?
というか、ここの艦長の店の店名の方が気になります。
ラーメン アデス
とか、そんなんでしょうかね?
>107
艦長は、フレイが自分のところに来ないので心底ほっとしていた。
「でも、ナチュラルにしてはかわいいじゃないスか?彼女」
「何?!
そういえば、あの頃は君はヴェザリウスに乗っていなかったな・・・」
その後艦長は、フレイがヴェザリウス艦内でやらかした事について説明してくれた。
俺は泣いた。
111ゲトc
>>110 「ところで私は何に出るんだろう?玉入れとかか?」
さあ?でもさあ、青組のサザーランドのおっさんやら桃組の虎さんとやってみたら?
時間あるらしいし、なんか種目のリクエストでもしたら?
「それはおもしろそうだな。虎とは私が艦長として格上だと教えてやろうじゃないか。」
で、何で?
「それが問題。まあまだ日にちがあるし気長に考えるか。」
俺は艦長のマイペースに泣いた。
艦長が、電撃某を見てうなっている。
「私がこれに出るとしたら、コメントは何だと思うかね?」
そう言って艦長の指差したページには、ちまこれシード2の一覧が出ていた。
艦長が出るのはその・・・無理かと・・・
それを言えずに、俺は心で泣いた。
艦長が、冷やし中華をいつ始めるべきかで悩んでいる。
それだけだ。
115 :
通常の名無しさんの3倍:04/05/01 14:46 ID:W8adF6ZO
うちの近くの店ではもうやってたぞ?
それだけだ。
「これは・・・急ぐべきだろうか?」
「そうしましょう。俺もグゥレイトゥな伝家の宝刀・キムチチャーハンを出しますから」
「そうか。では、明後日、月曜日からスタートということで決まりだ」
張り紙作んなきゃ・・・
それだけだ。
117 :
通常の名無しさんの3倍:04/05/02 19:48 ID:gTN2N7Rl
艦長保守
さて、屋台とともに運動会の会場にやってきた。
奇しくも今日は冷やし中華の販売と重なった。
で、競技が二つ終わり、艦長の出番となった。
結局何をやるかと思えば、借り物ゲームだそうだ。
「いったい何を借りて来いというんだろうな・・・・・」
さあ・・・今までの経過からして、ろくなものがなさそうな気が・・・
ちなみに相手は当然虎さんとサザーランドのおっさん。
大丈夫なんかねぇ、本当に。
で、競技開始。三人とも自分の封筒に入っているカードを見た。
・・・青ざめている。三人とも青ざめている。何を借りて来いというのだろうか?
アデス艦長「・・・・・『クルーゼの生仮面』・・・・・隊長は貸してくれるのか・・・・?」
「隊長、すいませんが今つけている仮面をちょっと貸してくれませんか?」
「アデス、これは私にとって命よりも大事なものだというのを分かっていっているのかね?」
「いや、ですからそこをなんとか・・・」
「だめなものはだめだ、他をあたれ。」
「ですから借り物競争でその仮面が借り物になっていて・・・」
「主催者に抗議に行け、他のものにしろといってこい。」
「そんなムチャな・・・」
「何がムチャなものか、さあさっさと戻って変えてもらえ。」
「わがままを言わないでくださいお願いしますよ。」
「くどいなお前も、何度いえば気が済むんだ、さあ」
「 う っ さ い ボ ケ !とっととその仮面を取りやがれこの変態仮面がァ!!」
艦長キレる。二人して取っ組み合いを始めやがりました・・・・・。
その間に桃組の虎さんが指定の品を持ってゴール。いったいなんだったんだろうか?借り物。
ああ、まだこっちは喧嘩してる。
俺は二人の幼稚さを嘆いて泣いた。
騎馬戦の時間らしい。艦長、出るのか?
「ああ、私が騎手で、イザークとディアッカとニコルが台になるんだそうだ。」
なんか10騎ずつで3組一緒にバトロワだそうだが。
「フッ、こういうときのためにもう密約を結んであるんだよ」
艦長の邪悪な笑みを初めて見た。怖い。
「艦長重いぞ腰抜け!ダイエットしろ!」
「重グレイト!こ、腰が・・・」
「なんだお前たち失礼な奴だな、こう見えても私は体脂肪率19%で・・・」
いや、重いと思う。そりゃあ毎日ラーメンばかりの偏食生活じゃあな・・・
しかし、青組はもっと悲惨なことに。
常夏の三人が顔をボコボコにされていた。
「お前達、今度『重い』なんて言ったら殺すからな。」
「「「はい。」」」
上に乗っているのはナタルさんらしい。なるほど。
して、競技開始だが、赤組・青組ともに桃組へ突進。
なるほど、密約とはそういう事か。あっという間に桃組は殲滅される。
まあそりゃあフリーダムもジャスティスもミーティアも騎馬戦にはないからなw。
そして残った二組で潰しあいが始まった。しかしまあ、見事な包囲・逆包囲の繰り返しだことで。
さすがはお二人とも艦長なだけのことはある。
結果、赤:4、青:3、桃:0で赤組の勝ち。
「グゥレイト!さすが艦長だぜ!やれば出来るじゃないか!」
「やりましたねアデス艦長!僕は艦長をただの無駄飯食いだと思ってました!」
「すごいぞ腰抜け艦長!見なおしたぞ!」
「・・・・・・・。」
俺は今までこの三人に艦長がどう思われていたかを知って心の底から泣いた。
(楽綿455より)
さて、運動会で優勝したその日の屋台での営業中の話。
隊長がラーメンを食いにきた。
「冷やし中華一つ。あと生中。」
「はい、あれ、今日は顔がいまいち優れませんね。」
「そうかね?実はな、優勝してもぜんっぜんうれしくないんだよ、私は。」
どういうことで?
「いや、ここだけの話、賞金があったのだよ、100万円。で、金を取るか名目を取るかで
ラクスとジャンケンして・・・負けた。」
ガシャン
あっ、か、艦長、どんぶり落しちゃあ・・・・・・
「ふ ざ け ん な お 前 ! ! お前が私の借り物競争のときに素直に仮面を渡してりゃあ
金も優勝も手に入ったんだろうが!!今日という今日は許さん!!私が今日どれだけ苦労したかわかってんのかぁ!!」
艦長、隊長の胸倉を掴み怒り狂うの図。
「あう・・だから、こうして詫びを入れに・・くっ、苦しい、手を放せアデス・・・」
この後艦長の説教は小一時間続いた。
俺は艦長の大人気なさに泣いた。
8月上旬並みの暑さだった今日。
スタートしたばかりの冷やし中華もキムチチャーハンも大成功。
上機嫌で俺と艦長は缶ビールを飲んでいた。
「それにしてもすごかったですね、今日。
多めに仕込んでいた冷やし中華もチャーハンも7時には完売でしたから」
「読みが当たったようで良かったよ。正に僥倖」
二人でビールを飲み、大声で笑う。
「しかし、今日の運動会、競技中はどうしてたんです?艦長」
「うむ、こんなこともあろうかと楽綿君に頼んでおいた。
彼女もディアッカ君も良くやってくれたよ。
もちろん、君もな」
「でも、あの人ラクス様と暮らしてますよね?
今頃絞られてたりして。裏切りものー、とかいって」
「いや、それはないだろう。いくらなんでも・・・」
はうー?!
「い、今楽綿の叫びが聞こえたような・・・」
「き、気のせいだ。さ、の、飲みなおそう」
俺と艦長はビール2本目に手をかけた。
そして、少しだけ星空を見上げて泣いた。
そういえば、うちの店ってやらないんですか?
『制限時間内にラーメン何杯食べきったらタダ』
っていうの。
「食べきった上に、さらにオカワリを要求してくるような客がいるじゃないか」
そうでした・・・某ゴシソクとか・・・
それだけだ!
「んじゃ艦長、ちょっと出てきます」
「あ、ああ。できるだけ早く戻ってきてくれよ・・・」
「大丈夫ですよ。それじゃ」
艦長、ディアッカどうしたんですか?
「ああ、常俺君たちのところへチャーハンを作りに行くそうだ」
へぇ。一体どういう風の吹き回しなんです?
「何でも、常俺くんのところが金欠で大変だという話だったが・・・」
いいとこありますね、ディアッカ。
「・・・ディアッカ君な、
「近々、運動会の賞金も入りますからね」
と言っていたよ・・・」
?!まさか、仮面、まだみんなに言っていないんですか?
賞金が桃組にいったこと!!
「そうらしい。そろそろみんなが気づくかもしれないな」
・・・なんとなく、逃げ出したくなってきた。
それだけだ。
ディアッカが冷やし中華に対抗して、冷やし炒飯を開発し始めた。
しかし、油やご飯が冷えた状態の問題点が片付かず、成功には至っていない。
俺が食べた時は、ただの冷えた炒飯としか思えないようなモノが来た。
「できれば、ウチの客で試すのは止めて欲しいのだが・・・」
艦長も泣きそうだ。
俺も泣きたい。
「ああ、ヴェザリウスも大気圏内で行動できたらな・・・」
GBAの種ゲーをやりながら、艦長が言った。
俺は泣いた。
保守カキコっと…
後ろを振り返ったら艦長が泣いていた
そろそろ涙も枯れてきた
誰もいないか・・・
128 :
通常の名無しさんの3倍:04/06/17 16:04 ID:0ORA4YsM
いることはいるんだがネタが思いつかない。
「そんなに私は扱いにくいかね・・・。」
・・・・・まあ。
それだけだ。
実はただ
ま た 〜 り
してるだけですよね。艦長?
「君は、本気でそんなこと言っているのかね?」
いえ、この場の状況を取り繕ってみただけです。
それだけだ。
(*゚∀゚)=3ハァハァ
今日本屋にふと立ち寄ったら、ホビージャパンに艦長の本名が載っていた。
で、ネタにしようと思って帰ってきたら、名前を忘れてしまっていた。
背中が泣いている紫と黒の軍服を着た中年男性の姿が痛々しかった。
それだけだ。
ある日、散歩しているとザコが
「お家がわからないザコ〜」
と泣いていた
俺はスレが落ちた事を教えてやったが、
「何のことかわからないザコ〜。え〜んえ〜ん」
と泣いたままだった
艦長、俺らもああならないように頑張りましょう
それだけだ
このスレの存在意義がわからない
それだけだ
137 :
通常の名無しさんの3倍:04/07/04 18:05 ID:PQ5uAD+P
/ (___ ___) ヽ
./ ノ 人 ヽ ヽ
__ ./ // ヽ ヽ .ヽ / ̄\
./ ○ ヽ、 / (__) (_) ヽ/ ○ \
/ \,,,--―――''''''''''''''''''''――-/ ヽ
..⌒‐-,,,,_ /:/ヽー―――-、,,__,,,,-―――:|| _,,;-‐''"⌒~~~
.ヽ/::||:::::::::: (●) (●) ||/ヽ
く ::||::::::::::::::::: \___/ ||:::::::::ヽ
ヽヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ_/
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
/ (___ ___) ヽ
./ ノ 人 ヽ ヽ
__ ./ // ヽ ヽ .ヽ / ̄\
./ ○ ヽ、 / (__) (_) ヽ/ ○ \
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く ::||::::::::::::::::: \___/ ||:::::::::ヽ
ヽヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ_/
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
艦長が↑をコピペして回っているのを見てしまった。
必死だった。
それだけだ
浣腸
それだけだ
常俺の二の舞にならぬよう保守。
常俺のご冥福をお祈り申し上げます。
それだけだ。
ある日家でマターリ…そう、飽くまでマターリ過ごしていた日、誰かが玄関の扉をノックした
ハイハイどちら様?
「あ、新しく出来たスレの者です。よろしくお願いします」
カナードと俺の関係
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/shar/1089450183/l50 ああそう。あそうだ。今暇だしお茶でも飲んできなよ
「いえ、まだ挨拶回りの途中なんで…」
いいからいいから、ついでに艦長から関係スレで気をつけるところとか聞いておけば何かの役に立つだろ?
「は、はぁ…」
その後、たっぷり3時間艦長の愚痴を聞かされた仮名俺はげっそりした顔で出て行った
これで艦長の気が晴れていると良いけどな
それだけだ
てゆーか向こうの持ち料理もラーメンみたいっスよ?
「なにっ!?ではウチのライバルではないか!!」
でもあまり美味しくないみたいです。
「・・・不味いラーメンを出すなどラーメン職人の風上にも置けん!」
艦長?なに荷物纏めてんの?
「奴を鍛えなおしてくる・・・」
え?ちょ、ちょっと艦長?かんちょおおおぉぉお!!?
一時間後、艦長がボロボロになって帰ってきた。
「拒否された・・・・。」
・・・そうですか・・・。
それだけだ。
「・・・なんつーか、ここは、激しいな、もう九日も・・・・・」
なんだ、オルガか。何か用か?
「いや、今度海へ行くんだ。8/3(火)9:00。そこで冷やし中華でも・・・・」
「おお、私の出番か!」
艦長やる気を出す。
「そうなんだよ、艦長、一つうまいの食わせてくれよ、現地の海の家の冷麺とかと張り合ってくれよ。」
「任せておけ!これからスペシャルなメニューを考えておく!期待していいぞ!アーハッハッハッハッハ・・・・」
「・・・・・なあ、大丈夫か、この人?」
さあ。最近来客が少なくて暇をもてあましていたみたいだから・・・・・・
それだけだ。
「そうと決まればラーメン修行の旅だ!」
ちょっと艦長!店は!?
「お前に任せた!落ちないように守っててくれ!!」
無茶言うな━━━━━━━━っっ!!
というわけで旅に付いて行く事にしました。
「さ〜て、まずは北からだ〜!!」
・・・そっちは西です。
それだけだ。
ヴェサリウス、機関全速!艦首上げ30!
直ちにこの宙域より離脱する!!
残念ながら彼はEDです。
でもいい男
旅を始めて間もない俺達の元を、誰かが尋ねてきた。
「はぁ、はぁ、やっと追いついたザコ・・・・これを・・・・ザコ」
まさか郵便配達か?
もう未来はそこまできてるんだなあ。
しかし、これは手紙にしては小さすぎるなあ・・・・。
どれどれ・・・。
ザコソルジャー達の僕の関係
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/shar/1090999986/l50 それを渡すと、そのロボットはまたどこかへ走り去ってしまっていた。
あの・・艦長、これ。
「次は南だー!南国料理だ〜!!」
か、艦長ぉ!
それだけだ。
保守
age
保守
保守
保守
艦長・・・
「保守、保守、保守…右を向いても左を向いても保守…フフフ、とうとうこのスレも終わる時がきたか・・・」
保守されてるって事はまだ艦長を望んでいる人がいるって事ですよ!頑張ってくださいよ!
「いいんだぁ…私なんて続編にも出れないし…なんだよあの御稲荷+ゼクス仮面はよぉ・・・ここでもセーフティシャッターかよぉ・・・ヴェサリウスにもつけろよぉ・・・」
正直、艦長のキャラがつかめん
それだけだ
艦長・・・゚・(ノД`)・゚・
「俺の名前を言ってみろ」
ど、どうしたんですか艦長?
「俺の名前を言ってみろ。種MSV戦記で出たから知っているはずだな」
いえあの「俺の名前を言ってみろ」
艦長がジャギ様になってしまいました
それだけだ
俺は意を決して艦長に提案してみた。
「――艦長、この際加勢を頼んでみてはどうでしょう」
「……加勢?」
「関係スレ元祖の『関羽と俺の関係』だって関羽さん一人で盛り立てた訳じゃないじゃないですか。
だからここは一つ初心に帰ると思って、人生を語れるZAFTの隊長さん達やプラントの議員の方々に御出演願うんですよ!」
「……」
艦長は答えない。久しく忘れていた沈黙の重さと気まずさを俺は後悔と共に噛み締めた。重い沈黙は暫く続く。
…黙っているのが辛い。ここはやはり謝るべきかと思い始めた頃、艦長が重い沈黙を破って尋ねてきた。
「――バルトフェルト隊長とかシーゲル前議長とかパトリック議長とか?」
「…皆さんあっちこっちの関係スレに出演されていますが…そこを何とか!」
「――ハルバートン提督とかガルシア少将とかキサカ一佐とか?」
「まあ、『関羽と俺の関係』にも魏や呉の武将は出てきてましたし…」
「マルキオ導師とかホムラ代表とかユウキ隊長とか?」
「(また微妙に解り難いラインアップを持って来たなと思いつつ)それもまた何とか…」
「シモンズ主任とかバジルール艦長とか?」
このまま続くと妙な方向に行きそうなので俺は沈黙で誤魔化した。
取敢えず艦長は、スレ住人の意見を聞こうと言ってくれた。
俺は改めて、こんな身勝手で無茶な提案をした事を、心の底から艦長に詫びた。
このまま寂れるかもしれないと言う危機感の前に居ても立っても居られずにこんな行動に走ってしまいました。
無論、スレ違いとの批難・後指摘、ごもっともです。しかし、それを覚悟の上でスレ住民に尋ねます。
皆様、この件如何でしょう。真面目に。
艦長がポツリと呟いた。
「…居るのかな、住民なんて」
いや、何不吉な事言ってるんですか艦長!居ますって!絶対居ますってば!
それだけだ。
いますヨ艦長!(敬礼
たださ、あの板に三国志の関係スレって、「関羽〜」だけだったろ?(認識不足だったらスマソ)
ここではキャラそれぞれの関係スレがあるからなあ。
仮に専用関係スレのない方々の居住区になったとして、また艦長の影がさらに薄くなっちゃったりしたら
ちょっと寂しい気も・・・って、なにげにすんげえ失礼なこと言ってるおれを許してください艦長!!
諸葛のこと忘れてるぞ?
それだけだ。
艦長もその辺りを心配していると思います。
自分の少ないネタの半分位は艦長ネタなのですが、自分一人のネタでは質も量も高が知れています。
それでも自分は、バリエーションの多いであろう「通りすがりの中年コーディネーターネタ」を敢行してでも、スレの過疎化進行を食い止めたかったのです。
ネタ作りの敷居が、これで少しでも低くなればと思っての次第です。(それでも艦長以上に描写の薄いキャラが多くて苦戦しそうですが)
近々、俺の中の人がネットの出来ない環境に旅立たねばならないので、やれるだけの事を今の内にやっておきたかったのです。
身勝手な理由による、見方によっては失礼な提案にレスを下さり、ありがとうございました。
それだけだ。
艦長、俺もガンダムファイトに出そうな予感なんだが。
「おう、私の分まで頑張ってくれ」
・・・・それでですね・・・私めにもMSを・・・・。
「そうだね、じゃあちょっとアズラエルさんのところに問い合わせてみよう」
お願いします。
はあ・・・デスアーミーだけは勘弁してほしいな。
それだけだ。
>>160 お気持ち・・・お察し致します。
なのに「自分も協力します!」と確約も、言い切ることもできない、
ふがいないおれを許してください。
マジレススマソ
それだけだ。
近所に新しく出来たラーメン屋に友人と昼飯を食いに行った。
道すがらアデス艦長はコーディネーターか否かという話題になった。
艦長の容貌はコーディネーターに見えないと言う友人に、俺は必死で反論を試みるが、形勢は今一つ俺の方が不利だった。
目的地のラーメン屋に入るとアデス艦長がカウンターの中から「いらっしゃい」と声を掛けてきた。
俺達はなぜ艦長がラーメン屋をやっているのかといぶかしんだが、取敢えずラーメンを二つ注文した。
注文を受けた艦長は凄まじく見事な手際で立ち回り、何が起こっているのか把握できない俺達が呆気に取られる暇も無く、あっという間にラーメンが目の前に現れた。
艦長の作ったラーメンはとても美味かった。
「またどうぞ」と言う艦長の声を背に店を出た俺達は暫く無言だった。
友人が静かに「…艦長、やっぱりコーディネーターだったんだな…」と呟いた。
そうだ。俺達は今日コーディネーターとラーメンの真髄を味わったんだ。
それだけだ。
艦長は今日、早めに店を閉めて明日の仕込をしている。俺も明日の分の器や箸の準備を手伝った。
「そう言えば艦長…ザフトの戦艦のMS最大搭載数って六機ぐらいじゃありませんでしたっけ?ナスカ級も…ローラシア級も…」
一瞬、仕込みの手が止まる艦長。
「――最悪、係留索で艦外に繋ぎ止めればいい訳だし…」
俺は統一性の無いラインナップのMSの列を、金魚の糞のように引き連れ、宇宙を行くヴェサリウスを想像した。涙が出てきた。
それだけだ。
もう〆の言葉は、「俺は泣いた」じゃないんだ?
「それだけだ」になったんだ?
どっちでもいいんだ?
>>166 それだけ泣くようなことが少なくなったってことさ。
「涙も枯れた、とも取れるがな。ふっ…」
久し振りに俺は泣いた。まだ枯れてなかった。
「・・・
>>161・・・どうしたんでしょうね・・・」
「彼にも色々事情が有るんだろう・・・面倒な事に巻き込まれてないと良いが・・・」
『アズラエルさんの所に問い合わせてくる』と行ったきり音沙汰の無い
>>161の心配をしている艦長。
だが俺にはもう一つ心配事があった。このままだと俺は一体何の機体に乗ればいいんだ?
「あら、あるじゃない。良い機体が」
はあ、そうですか・・・って うああぁあああぁあ!!フレイ・アルスター嬢!何でココに!
てーか気配を消して後ろからいきなり声を掛けるのはやめて下さい!あーびっくりした・・・
「何よ、人がせっかく親切で教えてやろうってのに」
あ、それはどうもご丁寧に。で、早速ですがそれは何処に・・・。
「ヴェサリウスの中よ。備え付けてあるから行けば判るわ」
ヴェサリウスの中?俺は艦長を見た。が、艦長も怪訝な顔をしている。心当たりは無いらしい。
ラーメンの仕込みと食器の類をヴェサリウスに運び込んだ俺達はフレイ嬢の案内で件の機体の所へ行った。(因みに作業中、フレイ嬢は見ているだけで一切手伝ってはくれなかった)
「ね、良い機体でしょ」
と満面の笑顔(確信犯)のフレイ嬢。
なるほど、確かにこれならモビルスーツの操縦の苦手な俺でも動かせる。設計理念上長時間のサバイバルにも耐えられる。だが・・・しかし・・・
俺達の前にある機体(?)は、かつてフレイ・アルスター嬢をドミニオンに引き渡す際に使用した脱出ポッドだった。
一体これでどう戦えというのか。俺と艦長はしばし語る言葉を失って立ち尽くした・・・
それだけだ。
「あーもしもし。やっと完成しましたよ。あなたのは特注ですので…」
アズラエルさんから電話がきたと思うと家の前でもの凄い地響きがした。
「おや、届いたようですねぇ?では健闘を祈りますよ…ガチャ」
一体何が届いたっていうんだ?
俺と艦長は急いで家の前に出てみた
そこにはよくあるラーメンの器の赤い模様が施されたジン廃魔乳が立っていた。
「アズラエル氏って連合ですよね…なんでジンHMを…」
きっと鹵獲した奴だろ…けどこの柄は・・・・
俺と艦長を思ってのことだろうが明らかに実戦向きじゃない。
まぁ届いたからいいか…。
それだけだ
>168
途方に暮れる俺達。そんな時、突如ドアベルが鳴った。
こんな夜更けに誰だと開けてみたら皆がいた。
「HAHAHA、そんなポンコツじゃ憐グゥレイト!俺のバスターの余剰パーツをプレゼンツするぜ!」
「俺からも通販で衝動買いしたアレのミサイルを進呈。使ってくれ。」
「ソードカラミティの換装パーツだ。苦しい思いはさせたくないからな。」
「俺らのスレの黒歴史の残骸だ。好きにしてくれ。」
「私からは特別にNJCを提供しましょう。」
「ふん!偶然ビームライフルが一丁余った。感謝しろ腰抜け!」
「える、ろしんもってきたよ。がんばってね!」
「ガンバレル、お前に使いこなせるか?」
「私からはシグーの重斬刀を提供しよう。アデスには苦労をかけてるからな。」
「拙者はこの青龍円月刀を貸そう。武運を祈る!」
「ピッチャーデニー!」
「私からはこの羽扇を・・・」
「馬鹿めが!既に私のを貸してあるわ!」
「予測済みです・・・策を授けましょう。力になるはずです。」
「魔剣ザコ!気を付けて使うザコ!」
「アグニを・・・」
「ハロですわ。」
「トリィだ。」
「青ペプシだ、飲め。」
俺は泣いた。泣いた。
171 :
170:04/08/30 23:58 ID:???
スマソ被った。
それだけだ。
173 :
168:04/08/31 00:50 ID:???
すいません。脱出ポッドなんて書いた張本人です。
さらに
>>161で問い合わせたのは艦長であって「俺」では有りませんでした。重ね重ねすいませんでした。
そして
>>169、
>>170の職人さん、グッジョブ!心の底からグッジョブ!!
そんな訳で滂沱の涙に暮れる俺の肩に艦長が手を置いて静かに言った。
「・・・時間が無い。徹夜で組み上げるぞ。」
俺はようやく頷いて涙声で応えた。
「でも、どうやるんですか?これだけのパーツを・・・」
その時俺が見た艦長の笑顔はこれまでに無いほど優しく、しかし力強い笑顔だった。
「決まっているだろう・・・全部使うんだ!!」
艦長はそう言うと率先して
>>170のパーツを
>>169の機体に組み込み始めた。
俺は涙を袖で拭って艦長の後を追いかけた。拭った筈の視界はまだ涙でぼやけていた。
それだけだ。
すごいな。関羽と孔明まで!
これも艦長の人徳のなせるわざですね!!
俺も泣きました。
それだけだ。
東の空が白み始める頃。
色々組み込みすぎたジンHMは、最早MSと呼称するのも躊躇われるほど原形を留めておらず、
何だか宇宙世紀の登録抹消された某三号機を彷彿とさせる外観に仕上がってしまっていた。
俺と艦長は隈の浮かんだ顔で、組み上がった機体を見上げていた。脱出ポッドから一晩でエライ違いだ。
「まるでみんなの善意が形となったよう・・・だな」
「素人が組み上げたにしてはまずまずの出来でしょう・・・厨MSとか言われそうですけど」
俺達は一仕事終えた後の充実した疲労感に浸っていた。
「しかし本当に問題なのはここからだな」「動くかどうか・・・ですね」
戦闘がぶっつけ本番なのは仕方がない。だが俺達は皆より先にヴェサリウスに着いて食堂の準備もしなければならないのだ。
移動時間を考えるともう起動テストをしている時間も無い。
「NJCやゲッタータイプの炉心まで積んだ機体です。最悪の場合、暴走して炉心融解なんて事態にも・・・
OSだってまともに動くかどうか・・・」
と不安の残る俺を制して艦長曰く。
「きっと大丈夫。みんなの善意が形になったMSなんだから」
そう言って艦長は大きく伸びをすると自分の顔を叩いて気合を入れた。
「よし、今日も一日働くか!!」
自分の事でもないのに、こんなに一生懸命になってくれた艦長に何と御礼をしたものかと思い、俺の胸に熱いものが込み上げて来た。
それだけだ。
ガンダムファイトから帰って来た俺達は、食料庫の整理を行った。
食料庫の中にはこの間のラーメン修行の戦利品(食材)も揃っていた。
ようやく各地のご当地ラーメンも再現できると意気込む艦長に、俺はかねてからの疑問を尋ねてみた。
機嫌の良かった艦長は少し気恥ずかしそうに話してくれた。
先人達の苦労によってようやく人間の生活できる環境になったプラントだったが、土壌等の環境を100%再現できる訳ではなかった。
収穫物等もやはり地球のそれと比べてどうしても味が落ちるのだそうだ。
「でもラーメンに料理すれば魔法を使ったみたいに美味しくなる」
「それでラーメン職人の道を…?」
「…まあね」
思わず涙ぐんでしまう俺に艦長は、保存期間やスペースの都合上保存できない薬味や具材の類を帰り際に持たせてくれた。
その夜、銭湯の湯船に浸っていた俺は、艦長の話がどっかで聞いたような話である事にようやく気付いた。
それだけだ。
アルスター事務次官とクライン前議長とアスハ元代表首長が連れ立って店に来た。
それぞれ熊本ラーメン、函館ラーメン、尾道ラーメンを注文した。
三人は「最近娘と会話が成り立たない」と言って溜息をついていた。
出てきたラーメンには餃子が一皿付いて来た。
艦長は小さな声で三人に「ウチにも娘がいましてね」と言っていた。
俺は泣いた。
>>157、
>>158の意見を参考に作ってみましたが、いかがでしょう。
それだけだ。
イイ!
泣ける話が似合う漢だ>艦長
それだけだ
最後の客を送り出し、暖簾を下ろして店内を掃除していた俺は、さりげなく艦長に聞いてみた。
「先日の話ですけど…本当の所はどうなんですか?」
艦長は作り話だった事をあっさり認め、静かな口調で本当の話をしてくれた。
「本当の話はね…。……。重くて明るくない話だから…。」
地球とプラントが戦争を始めて間もない頃、死にかけていた若い兵士が艦長に頼んだそうだ。『最後に飛騨高山ラーメンが食べたい』と。
その頃の艦長はラーメンの基本を研究中だった。艦長の作った醤油ラーメンの出来損ないのような物を食べて彼は微笑んだ。
『ありがとう、おいしかった。でもママの味とは違う。』そしてその兵士は死んだ。
「…私は飛騨高山ラーメンの名前も、麺が縮れ麺である事もダシに鶏ガラや鰹節を使う事も知らなかった。」
「命懸けの戦争だから、最期くらいはせめて、本物の飛騨高山ラーメンを…その気持ちがあの食料庫の食材さ。」
俺は何時しか大粒の涙を零していた。そんな俺に艦長は飛騨高山ラーメンを作ってくれた。
普通に食べれば美味いのだろうが、俺には涙の味しかしなかった。
その夜、布団の中で寝つこうとしていた俺は、今度の艦長の話もやっぱりどっかで聞いたような話である事にようやく気付いた。
それだけだ。
180 :
177 :04/09/09 00:12 ID:???
お褒めの言葉、ありがとうゴザイマス。ついでにもう一丁。
夕方の稼ぎ時が始まろうとする頃、ザラ議長とエルスマン議員が連れ立って店に入って来た。
揃って喜多方ラーメンを注文する二人。
「重要機密を息子に預けたら、電波に洗脳されて持ち逃げされた」
と嘆くザラ議長をエルスマン議員は
「女の尻を追い駆けて軍を抜け出し、音信不通になるよりはマシだよ」
と言って励ましていた。
艦長の作った喜多方ラーメンは心持ち、いつもより多めに見えた。
俺は丼を洗いながら泣いた。
それだけだ。
珍しくラーメンを食べに来ていたバルトフェルド隊長がふとこぼした。
「僕が生き返って何か意味があったのかな…」
隣でチャーシュー麺を食べていたキサカ一佐が、何も言わずに自分の丼からチャーシューを一枚取り出し、
バルトフェルド隊長の丼に入れてあげた。
二人が勘定を済ませて店を出ると、少し離れた所でタンメンを食べていたモラシム隊長が呟いた。
「自分が復活してエターナルの艦長になってたら種の評価はどうなっていただろう…」
艦長は何も言わずに餃子を差し出した。
俺は二人分の丼を片付けながら泣いた。
それだけだ。
クルーゼ隊長がタンタンメンを食べながら呟いた
「結局あの程度の皺ならこんな仮面つける必要なかったんじゃ・・・」
艦長は無言で替え玉を入れていた
「あ、いらないから」
断られた
俺と艦長は泣いた
ピンクの姫の所から逃げ出してきた赤毛の青年が
「彼女のやり方にはもうついていけない」と言って泣いていた。
艦長が出したラーメンに横から煮玉子を入れながら
「まだ最悪の関係になった訳じゃないだろう?」
と、どこか寂しそうな目をした特務隊のレイ・ユウキ隊長。
隣で難しい顔をしていたサザーランド大佐も、定食に付いていた餃子の皿を差し出しながら言った。
「苦労をした分だけ人は他人に優しく出来るのだよ」
既に食べ終えて、分ける物のなくなっていたゼルマン艦長も、青年の肩に手を置いて無言で励ましていた。
赤毛の青年の流す涙は今や、さっきまでとは違った涙だった。
少し元気を取り戻した赤毛の青年は、その後迎えに来た黒スーツの人達と帰っていった。
彼の行く末を案じて俺は泣いた。
それだけだ。
店内で酔ったサラリーマンが騒いでいる。
上司と上手く行ってないらしく「明日は課長の鼻っ面に辞表叩き付けてやる」等と大声で叫んでいる。
何度も注意したが一向に聞く気配はない。とその時、彼の前に誰かが立った。
荻窪ラーメンを完食したバジルール少佐だった。
「職場が変ったからと言って、新しい上司との折り合いが、必ずしも良くなると言う物でもないがな」
少佐は静かに、しかしきっぱりとそう言うと、勘定を済ませて店を出て行った。
静かになったサラリーマンに艦長は「そういう気分になる時も有りますよ」と小皿に盛った炒飯を差し出した。
サラリーマンは泣いていた。俺も泣いた。
それだけだ。
泣ける・・・(つд`)
ミゲルがシャニを伴って店に来た。
「美味いんだぜ、ここのラーメンは。遠慮せずに食ってけよ、俺が奢るから。
あ、艦長、醤油ラーメン二つ。一番安い奴。」
久しぶりのミゲルは相変わらずだった。聞いているのかいないのか分らないシャニはそのままに、
ライブの打ち合わせとやらで一人だけ喋り続けていた。
醤油ラーメンはあっという間に出来上がる。
「さすが艦長!速いっスね!」とか「艦長のラーメンは最高っスよ!」とおだてながら割り箸を割るミゲル。
「おだてても何も出ないよ」と言いながら満更でもなさそうな艦長。
今しがた使用した平ざるを戻しながらどこか嬉しそうだ。
ここに来てこれまで一言も発しなかったシャニが一言。
「・・・・・・ヨーグルトソースは?」
・・・・・・・・・何?俺の聞き間違いか?・・・シャニ、今何て言った?
「・・・醤油ラーメンにはヨーグルトソースじゃないの?」
カウンターに背を向けて調理器具を戻していた艦長の手が、空中で停止していた。
・・・・・・ヤヴァイ。非常にヤヴァイ。凄まじくヤヴァイ。
さっきまで調子の良かったミゲルも今や、蒼白になって固まっていた。
艦長のラーメンに対する思いは尋常ではない。それはクルーゼ隊で艦長と一緒だったミゲルが良く知っている。
普段余り感情を表に出さない艦長に、今のような状況でその一途さを発揮されると・・・
・・・俺達には何がどうなるのか想像もつかない。
「・・・ま、いいけど」
シャニは何事も無かったかの様にラーメンをすすり始めた。俺達は生きた心地がしなかった。
ミゲルと俺は、勘定の時にラーメンの値段も釣銭も間違っている事をシャニに指摘されるまで気付かなかった。それ程取り乱していたのだ。
精神的にボロボロになったミゲルと普段通りのシャニが店を出た後も、艦長は暫く停止したままだった。
188 :
2/3:04/09/12 04:49:18 ID:???
結局艦長はその日爆発するような事も無く、一日中、俺の予想に反して元気の無いままだった。
艦長の好きな中島みゆきが主題歌を歌う「プロジェクトX」が店内のテレビで流れ始めても上の空だ。
客足も途切れて誰もいなくなった頃、ようやく艦長が話し掛けてきた。
「・・・今日の・・・シャニ君の言葉をどう思う?」
艦長の言葉には元気がない。
「そりゃあ、醤油ラーメンにヨーグルトソースは有り得ないだろう、と思いましたけど・・・」
俺は慎重に言葉を選んで答えた。
「私もね、最初はそう思ったんだ。だけどね・・・本当にそれだけで良いんだろうか。
私は彼の言葉で気が付いたんだ。ラーメンを作ると言っておきながら、私自身がラーメンの可能性を狭めてはいなかったかと。
有り得ない組み合わせのラーメンを、食べもせずに否定するのは、ラーメンの道を志す者の在り方として正しいのだろうかと。」
艦長の言葉には何時しか力強さが戻っていた。
俺は泣いている自分自身に気が付いた。
そうだ。ヨーグルトソースがかかっていて何が悪い。
そんなラーメンが有ったって良いじゃないか。
189 :
2/3:04/09/12 04:56:26 ID:???
「俺、ひとっ走り行ってヨーグルトソース貰って来ます!」
俺は純喫茶「砂漠の虎」に走った。
目当ての店は既に看板を下げていたが、店内の電気はまだ消えていなかった。
中に居た赤毛の人に事情を話すと、奥の倉庫の一角を占めていた段ボール箱の山(中身は全てヨーグルトソース)から一箱丸ごと渡してくれた。
本当は二、三本で良いと言ったが「この間の一件もあるし、艦長とはイケメンスレのよしみだから」と半ば無理矢理持たされた。
その表情は、とても清々しい(厄介払いが出来て嬉しいというような感じの)笑顔だった。
「この人も苦労してるんだな」と思って涙ぐんでしまったが、御礼はちゃんと丁寧に述べておいた。
俺が帰って来ると、丁度醤油ラーメンが二つ出来上がったところだった。
貰ってきたヨーグルトソースをたっぷりかけて俺達は盛大に麺をすする。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
正直、・・・微妙だった。
シャニ、お前はいつもこんなもん食ってるのか?
それだけだ。
>187
グッジョブ。
2/3が2つあっても気にならないほどグッジョブ。
このスレの登場人物たちを見ていると
「明日があるさ」を歌っていた昔の某缶コーヒーCMを思い出す
それだけだ
ザフトの白仮面と連合の黒仮面が店内で鉢合わせした。
俺も艦長も一時はどうなる事かと冷や冷やしたが、
二人とも、知らない仲でもないだろうにお互いよそよそしくしていた。
なんだか微笑ましかった。
それだけだ。
閉店間際にべろべろに酔ったシモンズ主任が店に入って来た。
「…何よ、1stだってGだって、Vも、F91も、主人公はガンダム関連の技師の子供だったじゃない…」
酔った勢いでアレな事を愚痴る主任に、艦長は静かに応じていた。
「でも良かったかもしれませんよ?主人公の親ってロクな目に会ってませんからね…
…私もあまり人様の事は言えませんが」
その後、寝入ってしまった主任をご主人に迎えに来てもらった。
シモンズ主任を乗せた車を見送ると艦長が言った。
「生き残ったら生き残ったで大変な事がたくさん有るんだろうなあ…」
俺には街灯と星空が涙でにじんで見えた。
それだけだ。
店の前の掃除を終えて店内に戻ろうとすると、入口の扉に紙が挟み込まれていた。
手に取るとそれは一枚の手紙だった。
このスレの「俺」達へ
この手紙をもって、俺のネタ師としての最後の仕事とする。
まず、当スレの存在を知らしめる為、ageを検討する事をお願いしたい。(必ずしもageる必要はない。住民の意思に任せる)
以下に、艦長ネタについての愚見を述べる。
艦長のネタを考える際、第一選択はあくまで涙モノであるという考えは、今も変わらない。
しかしながら、現実には少し以前の場合がそうであるように、
ネタ切れした時点でエクソダスや過疎化をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
その場合には時事ネタや、スレ内で特定の位置を占めるキャラクター(例:痔俺のミリィ嬢、常俺の盟主、ムウクルのアンディ隊長等)が必要となるが、
残念ながら当スレでは未だ満足のいく成果には至っていない。
これからのネタは、以上のネタに加え、種キャラの他にデス種キャラ、UCキャラ他(旧板との合流?後)の出演、
そして「俺」の行動範囲の拡大(例:店の前の掃除中、出前の行き帰りに遭遇する出来事等)にかかっている。
俺は、諸君がその一翼を担える数少ないネタ師であると信じている。
ネタを持った者には、それを正しく投下する責務がある。
諸君には艦長スレの存続に挑んでもらいたい。
近からずとも、当スレが板内で良スレと認知される事を信じている。
ひいては、これまでのレスを読み返したのち、諸君の研究材料の一石として役立ててほしい。
アデス艦長は永遠に不滅なり。
なお、自らネタ投下の第一線にある者が、一身上の都合でネットできなくなり、脱落することを心より恥じる。
とある「俺」
「どうかしたかい?」
艦長が外に出てきた。俺はとっさに手紙を隠す。
「いや…いい天気だなって思ってたんですよ」
「本当だ。…綺麗に晴れたもんだね…。…そろそろ始めようか」
“準備中”の看板を“営業中”にひっくり返して俺達は店に入った。
艦長と俺の一日が今日も始まろうとしている。
それだけだ。
195 :
通常の名無しさんの3倍:04/09/14 03:40:16 ID:UF34baY9
>>194 去り行くスレに心を残しつつ、ついにこの日を迎えてしまった 『とある「俺」』に
艦長と俺は泣いた。
今まで、乙でした!
いつか、再び『とある「俺」』にまみえることができる日の来ることを心から祈りつつ
敬 礼 ! !
乙であります!!
艦長。俺、良いこと思い付いた。
「何だね?」
俺の名前をさ、
『艦俺』から『艶俺(あでおれ)』に変えてみたらどうだろう?
何か大人の色気を感じませんこと?
それだけでございます。
「正直オカマバーみたいになりそうだが・・・」
それだけだ。