さて、カジノといえば、やっぱりスロットマシンだと思った俺は真っ先に向った
とにかく借りた分の金は返さないとかいけないので必死だ
十分後、どうも辺りが悪かったので場所を変えようとしたその時だった
「ええい、なぜ揃わないんだ、腰抜けぇぇぇぇっ!」
右足で椅子を踏みつけながらイライラしている銀髪と遭遇した
またスロットが回りだす・・・・
はずれ
「この腰抜けスロットがあああああ!」
や、やめろぉぉぉぉっ!
俺はイザークを止めようとした・・・・
遅かった
イザークの鉄拳によって・・・・
スロットを庇ったニコルがカジノを舞った
血のアーチを描きながら・・・・
その後、ニコルは病院に搬送
イザークはつまみ出された
ニコル・・・・ラスベガスでもお前のうだつは上がらないな・・・・
いや、それだけなんだけどさ
ちなみに、カジノへ行く前にホテルに荷物を置きにいった。
へっ、どうせ俺達は金がねぇから素泊りの安宿しか泊まれねえよ・・・・・
とか思っていたら、
「君達の宿泊先はここですよ。」
と、おっさんが案内した先は、一泊$10000はしようかという超高級ホテルだった!!
「いやあ、君達にもたまには上流階級の生活というものを味わってもらおうかと思いましてねえ。」
もう一人の上流階級のニコルもさすがに目を丸くしている。
「うひょー!」
「すげー!」
「まぶしー!」
トイレやバスタブは純金製、ベランダにはプール、部屋には50型の大画面テレビが置かれている。
部屋なんかいくつあるかわからん。何しろ丸ごとワンフロア使っているのだから。
しかも最上階。ベランダからは100億$の夜景が一望できる。
おっさん、俺は生まれて初めてあんたに心の底から感謝するぞ!!
そんなこんなで部屋の心配はなくなったが、金を返すという重大な命題が残っている。
目指せギャンブル王!!
クロト、お前スロットの目押しとかできねえのかよ?
「楽勝!!」
ジャッ ジャッ ジャッ チーン!
「「「おおおおおおおおお!!」」」
とりあえず元手は手に入れた。次はでかくカードといこう。
いや、それだけなんだけどさ。
「悲グゥレイトゥ!」
去り際に悲鳴が聞こえた
・・・・・俺はお前を応援しているぞ
ってこりゃニコルか
いや、それだけなんだけどさ
876 :
1/2:03/11/07 22:59 ID:???
さて、いよいよカードゲームのエリアだ
俺は無難にポーカーを選んだ
さて、一回戦目
・・・・・・・・・・一個も揃ってない
絵柄も滅茶苦茶だ、・・・・やっぱり俺って運が悪いな
俺はできるだけの少数金額をかけた
・・・なんか聞き覚えのあるような声が他の席からしたが気のせいとしよう
チェンジの時、俺は適当なカードをチェンジしようとしたが・・・俺も男だ、全部チェンジだ!
・・・・・・・・・・・・・ダメだ
俺に男なんて文字は似合わない、ペケばっかじゃないか
そして俺はそこでダウンすることにした
そこで俺は始めて改めてメンバーを見てみた
877 :
2/2:03/11/07 23:00 ID:???
「スリーカード完・成!!!!」とヤケに嬉しそうなクロト
「ツーペアうざーい」と低めのペアだったためやる気のないシャニ
カード適当に投げつけてるし
「ワンペアだ腰抜けぇぇぇぇ!」となぜかここにいるイザーク
・・・・・そして
「いやったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!フルハウスだぁぁぁ!ははははははは!」
歓喜に踊るおっさん
フルハウスか、うーん、かなりいい札だな、勝ちはこれでおっさんのもの・・・・・ん?
「チュチュチュチュ」
・・・・スズメェ?
うお、フォーカード!?
最後のスズメェがなんとフォーカードだった
結局おっさん達の大量的にかけた金額は全てスズメェのものになった
コインはすべてメカスズメェに預けているらしい、便利だな
ペット集団はそれ以降も勝ち続け、俺達はただただ金を吸い取られた
ああ、ニコルとアスランに返すための金までもが・・・・
ちなみに
「くそぉぉぉぉぉぉっ!」ドカァッ!
ちゃぶ台返しをしたイザークはまたつまみ出された
いや、それだけなんだけどさ
カードゲームがアレなんで今度はダーツを始めた。
・・・・・
ニコルとアスランが圧倒的に強い。
ちくしょう、俺だって・・・
ブスッ
「やったぞ腰抜けぇぇぇ!!」
久しぶりに俺は殺意を覚えた。
いや、それだけなんだけどさ
>>878 ニコル、退院おめでとう
いや、それだけなんだけどさ
「ブラックジャックはそちらのテーブルでやっております」
係員が指さした方向のテーブルを見ると、人がそれなりに集まっていた。
よーし、ブラックジャックなら自信があるからな。バリバリ儲けてやるぜ。
とりあえずさっきクロトが作った元手の半分を賭ける。
ルールは簡単。勝てば二倍になり、負けたら無くなる、只それだけだ。
極意は、儲かった分しか賭けない。これで損はしない!
さて、俺、おっさん、アスラン、ニコル、ディアッカ、三人、…なぜかイザーク。
ディーラーがみんなに二枚ずつカードを分け、皆自分のカードを見る。
おっさんとニコルは馴れているのか、完璧なポーカーフェイスだ。
アスランは何か形容しがたい表情をしている。
三人はニヤニヤしている。
イザークとディアッカは小さく「腰抜け、腰抜け…。」「グゥレィト、グゥレィト」呟いている。
ニコルとシャニとイザークはカードを一枚ずつ要求。
ニコルはあいかわらずポーカーフェイス
イザークは「くっそぉぉぉっ!」と思わず叫ぶ。分かりやすい奴だな。
シャニはニヤッと笑っている。不気味だ。
さて、勝負開始だ。
オッサンは十九、ニコルは二十、アスランも二十、ディアッカは二十二だ。ったく何が「グゥレィト」だよ。イザークは二十五、あいつら三人は全員十九だった。
俺?俺は二十一だ。これでかなり儲かったな。だが、今からが勝負さ。
それから三十分後、クロトからもらったちょっとの元手が、数百倍に膨れあがっていた。
いや、それだけなんだけどさ
いやったあぁぁぁぁ!
と、ホテルの部屋で一人おっさん状態になっていると、オルガが横で本を読んでいた。
ラスベガスまで来ても、本か・・・つくづくお前らしいな。
で、何の本を読んでるんだ?
オルガが見せてきたのは、ラスベガスに関するガイドブックだった。
「後で苦しい思いはしたくないからな。」
確かに、後悔はしたくないな。
それで、何か情報はあったか?
「カジノとショーとスポーツがメインらしいな。」
カジノで儲かったらショーでも行くか。スポーツってのは何があるんだ?
「ゴルフとテニスが一般的だが、射撃場からスケートリンクまで何でもあるみてぇだ。」
流石、ラスベガスだ・・・この街では、遊んだもの勝ちだな。
よし!そうと決まればカジノで稼ぐしかない!
儲かったら、ショーでもゴルフでもどこでも連れてってやるぞ!
いや、それだけなんだけどさ
翌日、再びカジノへと出向いた俺はまずビリヤードを始めた
・・・・・これが始めてだ
緊張するな
「グゥレイトゥ!」
ってボールをスティックで跳ねさせるなディアッカ
炒飯じゃないんだ
「腰抜けぇ!」
・・・・・イザーク、それは絶対に違うと思うぞ
いくらビリヤード知らない俺でもさすがにスティックを穴の中にいれたりはしない
「モグラはでてこないのか腰抜けぇ!」
俺はとりあえずイザークの鼻にビリヤードのスティックをつめてやった
ふう、静かになった
しかし、流石はおっさんとニコル、上手いなあ
俺の入れる領域じゃないけど・・・・よし頑張ろう!
・・・・・・よーく狙いを定めて
おりゃあ!
スカッ
なんだかすごい「死ねばいいな、俺」と思った
いや、それだけなんだけどさ
ビリヤードの棒はスティックとは言わない。キューと言う。
どうでもいいか。
いや、それだけなんだけどさ
無知でゴメソ
吊って来る、被ってくる
いや、それだけなんだけどさ
悪い、気にすんな。イ`。
いや、それだけなんだけどさ
これから一発いきます。ではどうぞ。
887 :
1/2:03/11/08 03:43 ID:???
深夜になってニコルとおっさん、そしてシャニと一緒にカジノからクラブへ移動した。
他の連中は「疲れたぞ腰抜けぇ」「ジャックポットグレイトォ」「もう俺は寝るよ」「楽しい思いをした」「就寝!」といってホテルへ帰った。
連中、結構淡白なんだな。せっかくハウスとヒップホップの本場に来てんのに。
まあ、まだ何日かあるから後日行けばいいか。
そのクラブは珍しくビルの最上階にあった。
ビル自体はいろんなお店がテナントしているショッピングビルみたいなものだ。
5階から上はホテルで、最上階がクラブになっている。
客がトランスし過ぎて落ちないように張られた強化ガラスの窓からはラスベガスの夜景が一望できる。
ボディチェックを受け、場内へ入る。
いい時間に行ったせいでフロアはすごい盛りあがりだった。
今日はハウスのパーティーらしい。
四つ打ちの図太い音が腹の底に響いてくる。
客も相当入っている。
とりあえず踊ってナンボだな。
みんなして適当に踊り始めた。
888 :
2/2:03/11/08 03:48 ID:???
シャニは相変わらずトランス気味だ。
おっさんはというと、相変わらずすごいテクニックなんだが、さすがはアメリカ、ここではそんなに目立たない。
・・・とかいってたらフロアで踊っていた黒人の人とデュエットを始めた。
初見なのにすごく息が合っている。
「HAHAHA!You are so crazy!」
「Ah Hah? You too! HAHAHA!」
いきなり意気投合だ。あの人はあんなに社交的な人間だったろうか?よくわからん。
俺とニコルはフロアのほとりで地味に楽しく踊っている。
しばらくフロアがアガったあと、曲調が落ち着いたので俺達はカウンターに着いてドリンクを頼んだ。
おっさんと例の黒人は肩を組んでビール瓶を掲げて何か叫んでいる。もちろんギャラリーの輪の中で。
「さすがに違いますね、ラスベガスは。ちょっとHですけど。」
ん〜、まあ売春やったりクスリ売ってるやつがいたりするのは世界共通だけど、ここはおおっぴらだもんな。
「ステージのダンサーなんかすごいんだぜ、なにしろトップレスだったもん。」
ああ、確かに日本の普通のクラブではなかなかお目にはかからないな。ストリップショーみたいだ。
ドリンクが出てきた。バカラを一気に飲み下す。
そういやお前らは今日の戦果はどうだったんだ?
「僕はまあ、トントンですね。一応投資分は取り戻しました。」
「俺はちょっと負けた。明日は勝つ〜」
そうか、俺もちょっと負けだ。なかなか運が向かないもんだな。カモられるよりマシだが。
【WARNING】
ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1068230474.lzh【危険ネタ】
そんなこんなでちょっとドタバタしたけどなんとか落ち着いたな。
あしたもがんばって稼ぐぞ!!
いや、それだけなんだけどさ。
889 :
1/2:03/11/08 08:24 ID:???
さてと、今日もカジノに繰り出すか。
でも、昨夜の一件があったからまだ警備員もうろついてるだろうけどな。
しかし、他のメンバーはいなかった。
大方、俺が起きるのが遅かったから先に行ったんだろう。
俺はそそくさとホテルを出た。
町は朝早くだが既に込んでいた。
くそっ、アメリカってのは全部こうなのか?
・・・あれ?
自分の腰にかけていた鞄がない。ない。本当にない。
まさか・・・、スリにやられたのか・・・?
全財産というわけでもないが、昨日手に入れた金はあの鞄の中に全部入れてあった。
しまった・・・、うかつだった・・・!
俺は思い足取りでおっさんに電話をかけた。
『あぁ、もしもし。どうしましたか・・・?』
いや・・・、実は・・・昨日稼いだ金が入った鞄を盗まれちまった。
『・・・!分かりました、すぐそちらへ向かいます』
そして数分後、おっさんが一人で現れた。
890 :
2/2:03/11/08 08:25 ID:???
すまん、おっさん・・・!
「まったく、君は何をやってもだめだめですねぇ」
パァン!
おっさんの手に握られていたのはまぎれもなく拳銃だった。
・・・ど・・・、どういうことだよ・・・、おっさん・・・。
「君に会計を任せたのが誤算でしたね」
パァン!パァン!
おっさんの撃つ弾の一発一発が俺の身体に炸裂する。
俺は血みどろになり倒れた。
「愚かな人間はそこでのたれ死んでいなさい」
・・・く・・・、駄目だ・・・、意識が・・・・。
.
.
.
.
.
というところで目が覚めた。
本当に怖い夢だな。とりあえず鞄から金は抜いておいて保管しとかないと。
・・・あれ?金がない。ない。本当にない。
俺は部屋の中を探しまわったが全然見つからない。
「はっはっは!ぃぃやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と、風呂場から聞こえるおっさんの声・・・。
・・・まさか。
と、俺が風呂場のドアを開けて見たものは、
おっさんが札束風呂に入っているところだった。
「おや、君も入りませんか?」
俺はおっさんを電気スタンドで殴り気絶させておいた。
いや、それだけなんだけどさ
>>890 やべ、すげえワロタ
いや、それだけなんだけどさ
ベガスネタいいな、継続継続!
読み返したらあまりおもしろくなかったな、今回は…
キャラを立てるのは難しいです。
駄文すいません、次は頑張りまつ
いや、それだけなんだけどさ
>>892 そんなコトナイヨー
面白いよ
継続キボン
いや、それだけなんだけどさ
さて、何処にこの金を・・・
「チュチュチュンチュ、チュチュッ」
なんだメカスズメェ、預かってくれるのか。
よし、それじゃあちょっと待ってろ、詰めやすいように今まとめるから。
そういって邪魔なおっさんをバスタブから引きずり出そうと
縁にメカズズメェが留まった。
「チュチュン」
次の瞬間、メカスズメェの口が風呂敷のように広がり、バスタブを包んだ。
札束はおっさん諸共飲み込まれていった。
・・・・・・俺は見なかったことにした。
いや、それだけなんだけどさ
>そういって邪魔なおっさんをバスタブから引きずり出そうと
→そういって邪魔なおっさんをバスタブから引きずり出そうとすると、
だった・・・逝ってくる
いや、それだけなんだけどさ
あれ、おっさん・・・・あれ?
・・・・これで世界が平和になってくれればいいよな
>>895 ドンマイ
いや、それだけなんだけどさ
AGENAIYO
イザークが、コインをスロットの台の下に落として泣いていた。
いや、それだけなんだけどさ
ニコルがカジノにいた貴婦人達に連れて行かれたようだ
いや、それだけなんだけどさ
ふっと後ろを振り返ると
メカスズメェの口からおっさんが顔だけ出していた
俺は満身の力を込めて中に押し戻した
いや、それだけなんだけどさ
「だめだめですねぇ、僕がいないとツアーが進行しないじゃないですか」
俺は力の限り、おっさんの髪の毛をわしづかみにして
メカスズメェの中から出してやった
え?俺の手にある金色の糸は何かって?気にすると体に毒だぞ?
いや、それだけなんだけどさ
誤>金色の糸
姓>金色の糸の束
おっさんに毟り返されてくる
いや、それだけなんだけどさ
話ぶった切るようで申し訳ないけど、ネタ書いていいかな。
ちょっと長いけど。
ドゾー
905 :
1/?:03/11/08 21:58 ID:???
一人暮らししてから一週間後、塾での勉強を終えて家に帰ったら、何故か玄関にクロトがいた。
クロトは、いきなり俺に向って
「おか!えり!」と大声で俺を出迎えてくれた。
俺は、なぜ俺の家の玄関にこいつがいるのかわからずに当惑したが
「た、ただいま」とぎこちなく微笑みかえした。
家の奥にはシャニがいた。
「腹減った、うざ〜い」などとほざきながら人の家で堂々と大の字になって寝ている。
まさかと思ってでかい本棚が置いてある部屋に行くとオルガがいた、奴もまた図々しく「遅ぇ〜んだよ、お前!」といわれた。
困惑する俺にいきなりクロトは。
「支度!!!」とかほざいてきた、何のだよと聞くと。
「夕! 食!」なんていってきた。
誰が作るんだと聞いたら横からシャニがさ。
「お前ぇ、お前ぇ、お前ぇぇぇっ!」なんて俺を指名してきた
「今は夕飯作るんだよ、また苦しい思いをしたいのか!」・・・とりあえず俺は指示に従った
こうしてコイツラとの奇妙な生活が始まった
夜、寝室は無茶苦茶狭く、奴等のシナプス・シンドロームに苦しむ声が聞こえた
眠れなかった
畜生、明日も学校なのに。
906 :
2/?:03/11/08 22:04 ID:???
翌朝。
目覚めるとまたあの三人がいた。
さっさと飯食って学校へ行こう、と思っていると
「朝・食!!」
と、クロトが叫んできた。
………え?ちょっと待てよ、お前等の分も?
仕方なく俺は朝食を4人分製造。久しぶりに遅刻をする羽目になってしまった。
そしてまた学校が終わり、塾に行く。
その塾も終わってやっと家に帰った。
すると……。
「ひもじい思いをしてしまった……。」
「腹の虫ウザーい……。」
「餓・死…寸・前………っ!」
ほぉーう、皆さん思い思いの言葉を呟いて。
俺はまた4人分の夕食を作った。
頼むから自炊してくれ。
907 :
3/?:03/11/08 22:14 ID:???
今日は休み。
だけど、暇だ……とはいえないのが受験生の切ないところだ。
しかも更に4人分の飯を作る苦しみ……畜生、俺は年端も行かない華の15才だぜ?
そして昼。
俺が机に向かっていつものように勉強していると、オルガが横から覗き込んできた。
あ〜っ、ウザいっ!…って、シャニじゃねぇんだから俺。ったく…何考えてんだ!集中集中集中!!
今やってるのは苦手かつ大嫌いな国語だっ!更に古文だから間違えやすいんだろ?だから集中したいのにっ!集中集中!!
俺がかなり混乱し、心の中で自問自答しながら問題集を解いていくと、横からこんな声が聞こえた。
「ここは"矛盾"だろ?苦しい思いをしたいのか?」
俺は反応して解答欄を見る。見ると確かに間違っていた。混乱していたせいか奇妙な間違え方をしていた。
いや…それよりも……。
「お前……古文とか得意なの?」
つい俺はストレートに訪ねた。するとあいつは黙って首を縦に振る。
そういえば……小説を読んでいたな、あいつ。てことは……。
俺は率直に訪ねた。
「あのさ……俺国語苦手なんだけど……教えてくれたりは……しないかな?」
するとアイツは、快く了承してくれた。
なんだ?コイツ。目的がわからない。でもそんな事は抜きにして、俺はこいつの特別授業を受けたのだった。
908 :
4/7:03/11/08 22:24 ID:???
こうして、俺はこいつの特別授業のおかげで古文が少し得意になった気がした。
凄く楽に解ける。すげぇよオルガ。
でも、実はまだ危険地帯がある。
その中の一つが「漢字」だ。
特に書き取りがダメだ。読むのならいいんだけど。
そう考えながら勉強していると、また横から視線が来た。
みると今度はあのゲーム野郎……クロトだ。
「こんな問題もわからないのかよヴァァァァァァァカ!!」
なんかいきなり叫ばれた。
見ると、やっぱ答えが間違っていた。「完璧」を「完壁」って書いてる。
あれ?もしかしてコイツも……と思って、また訊くことに……。
……いや、やっぱり止めた。なんかずうずうしいしな。
と思っていると、クロトが喋りだした。それは……。
「しょうがないな。回・答!!が見苦しいから指・南!!決・定!!」
という言葉だった。
結局俺はコイツの特別授業も受けることになった。
だけどもう一つ、バミューダ海域が存在する。
それは「詩」だ。
でも俺がそれで悩んでいると……え?言わなくて良い?
まぁ予想している通り、シャニが教えてくれたんだ。
コイツも音楽をずっと聴いてるから、感性ってヤツが何かいいほうにあるんだろな。
こうして唯一苦手だった国語は…こんな奇妙な形で「得意」になっていった……。
月日が経つのは早いモンで、もう高校入試の本番の日がやってきた。
俺はいつもどおり4人分の食事を作って、試験場所の学校へと急いだ。
俺が玄関で靴をはいてるときに、あの3人は「頑張れよ」と言ってくれた。
それを思い出すと、なんか敵はいなくなった気がした。合格できる気がした。
ペダルをこぐ脚が軽い。制服の襟が変な形になっちゃったけど、気にせず風を感じた。
試験はやっぱり侮れなかったけど、国語はすんなりとパスできた。
って、まだわからないけどさ。
でも全力を出したんだ。落ちるなんてことはない。
が、嬉々として家に帰ると……ひどいことになっていた。
壁に掛けていた時計とポスター、そしてさらにクロトがPCの前で呆然としてこう呟いていた。
「強・制……終・了………。」
クロト、それは「オチた」って事か?
周りの状況を見ると、滅茶苦茶不安になった。
910 :
6/9:03/11/08 22:42 ID:???
そして、来た。合格発表の日が。
流石に不安だ。あんなこと(>909)があったし……。
もう緊張してガチガチだ。愚痴よりも先にご飯をこぼしてしまう。
そんな俺を見て3人は笑っていた。ったく…人の気も知らないで……。
俺はさっさと片付けて、制服に袖を通し、靴を履いて玄関に立った。
……足が重い。畜生、俺って結構ゲンかつぐタイプだったんだなぁ。
そう思っていると、3人組が声を掛けてくれた。
「そう緊張するな。苦しい思いをしたいのか?」
「緊張しすぎウザーい。」
「走・行!!発・進!!」
クロト、最後のは違う。
でも俺は気にせずに微笑んだ。そして言った。ありがとう、って。
で、掲示板には勿論…俺の名前は書かれていた。
第一志望の高校に合格。入院してる母や単身赴任で会っていない父に電話をかけようと携帯を持った。
…でも、持っただけで特に何もしなかった。ったく、家族より伝えたい相手が出来たなんてどうなんだよ、正味な話。
こうして俺の受験生活は終わったのだった。
911 :
7/9:03/11/08 22:51 ID:???
俺は家の玄関を勢い良く空けて、合格したことを3人に伝えた。
3人は、自分のことのように喜んでくれた。いつもはそんな表情はしなかったのに…。
本当に、これで終わったんだ。これからはこいつ等とゆっくり出来るのか。
そう思っていた。そう思いたかった。
だけどそれは、ショセンゲンソウダッタノカ?
翌朝。
あの3人は俺の隣にはいなかった。
寝ぼけ眼で探すも、どこにもいない。
俺があいつらを必死に探していると、置手紙を見つけた。
見るとオルガの筆跡で、こう書かれていた。
「よう、お前がコレを読む頃には俺達はもうここにはいないんだろうな。
ずっと言ってなかったが、俺達はアズラエルに頼まれた家庭教師みたいな感じの人間なんだ。
最初はさっさと終わらせてさっさと退散する予定だったんだが、
お前の頑張ってる姿見てると、なんか終わらせたくなかったんだよな。
でも、もう用済みだ。これでもう高校生の仲間入りか。よかったじゃないか。
俺も良い夢見させてもらったぜ。ありがとよ。
オルガ・シャニ・クロト」
こう…書かれていた。
俺は、心が空になった感覚を覚えた。
何もない、3人もいない、食事も作る必要がない。
手間がかからなくていいはずなのに、なんでだろう……違う気がする。
そう考えながら……俺は卒業した。
で、卒業式が終わった。そしてぼーっとしながら俺は帰り着いた家のドアを開けた。
すると、何故か玄関にクロトがいた。
クロトは、いきなり俺に向って
「おか!えり!」と大声で俺を出迎えてくれた。
俺は、なぜこいつがいるのかわからずに当惑したが
「た、ただいま」とぎこちなく微笑みかえした。
家の奥にはシャニがいた。
「腹減った、うざ〜い」などとほざきながら人の家で堂々と大の字になって寝ている。
まさかと思ってでかい本棚が置いてある部屋に行くとオルガがいた、奴もまた図々しく「遅ぇ〜んだよ、お前!」といわれた。
……あれ?
なんで……お前等?
「お前が泣いてないかと心配でな。」
「なんか前よりぼーっとしてるねー。」
「どうでもいいよ、来いと言われりゃ来て住むだけさ。」
え?ひょっとして……。
「名・答!!」
「ウザいけど住んでやるよー。」
「苦しい思いはしたくないんだろ?」
俺はその言葉に嬉々とした。
またこいつ等と暮らせるんだ!そう思いながら俺は布団にダイブをした。
が、
「ただ、条件がある。」
というオルガの言葉に、そのまま固まってしまった。
まさか、遊んで暮らす金をよこせとか言うんじゃないだろな。
そう思っていると、答えはすぐ帰ってきた。
「条・件!!は簡・単!!」
「まぁ早い話〜、俺達を買って欲しいわけ。」
「そういうことだ。」
ああ、やっぱり。
要は金なんだろ?俺は泣く泣く貯金箱を取りに行こうとした。
すると、シャニに呼び止められた。なんなんだ?
「フライングウザ〜い。」
「最後まで傍・聴!!」
「じゃ、一度しか言わないからよく聞けよ。」
そう言うと、オルガはいきなりぺらぺらと語りだした。
「え〜っと、まずは俺達のこのIQだな。お前に勉強を教えられる分の知能が3つもある。
そしてMSも動かせるから、俺達の巧みな職人技でトラブルだって簡単に解決だ。
んで、最後に俺達の趣味の経費を考えると………。」
うわぁ……搾り取られそうだ。
そう思っていた。俺はそう思っていた。
そしてそれは現実のものになった。
「俺達がここで生活するための衣食住の保障と食費分の代金を一生分割払い……でどうだ?」
は……ははは。
高いなぁ…高いよ。高すぎる。
衣食住の保障の金?あはは…こりゃあ高い。
じゃあ、言わせて貰わないとな!
俺は高々と叫んだ。
「よしっ!買った!!」
こうして俺は、楽しい高校生活をingで満喫している。
俺はもう色々な無敵だ。国語だって教えてもらえるし、仲もかなりよくなっている。
結構喧嘩もするけど、楽しい生活が続いている。
ありがとう、オルガ、シャニ、クロト。あと……アズロエル…だっけ?忘れた。まぁいいか。
これから俺は、何にも負けない。
ありがとう、ほんとうにありがとう。
そして、これからもよろしく。
いや、それだけなんだけどさ
さて、面白いネタもたまり、900になったところで
そろそろサブタイに決着つけたいと思います
しつこいようですが、ご協力お願いしますよ
場所は「保管庫の雑談・要望板」です
いや、それだけなんだけどさ
終わりました。
すんません、色々と制限してしまって。
実は猫俺とかおばちゃん俺(!?)とか見て、凄い書きたくなったんですよね。
学生俺、無駄に長くしてしまって申し訳ありませんでした。
まぁ気に入らない場合はスルーよろ。
ではまた暫くベガスで笑わせていただきます。
第3セクターでした。
いや、それだけなんだけどさ
続いてもう一つ。
MSトーナメントの職人を募集しています。今のところ俺を合わせて三人です。
避難所にも来て下さい
キラフレ厨いい加減氏ね!!!公式はキララクなんだよ!!!!
勘違いしてんじゃねぇよ!!!カプで一番人気ないくせに!!!
キラはラクスを選んだんだっつの!!!フレイなんて恐怖&トラウマなんだっつの!!!!
この精神異常者の集まりめ!!!キラフレ厨は世界で一番迷惑!!!氏ね!!とっとと刑務所行けや!!!
公式はキララク、雑誌・グッズ・本編・小説・OP・ED・主題歌、何を取ってもキララクなんだよ!!!
キラフレ厨はいい加減滅亡しやがれ!!!!キモイからさっさと氏ね!!!!
キラフレ布教活動うっとうしいんだよ!!!とっとと氏ね!!!消えろ!!無くなれ!!!散れ!!去れ!!!氏ね!!!
シャア板から消えろ!!!みんな迷惑してんだよ、キチガイ軍団ははよ失せろやぁぁぁああああ!!!!
学生俺、オモシロカッタヨー
泣けるね
>>917 MS戦闘がかけない俺を許してくれ・・・・
>>920 アンカー打つな!!
いや、それだけなんだけどさ