歴代主人公が兄弟だったらpart7【ブラザー】
シーブック「ココは、」
ウッソ 「アムロ以下13名の兄弟(映像化作品限定)の、」
シロー 「家、職場、学校、外等での生活を書いてみるネタスレです。」
キラ 「以上、影の薄い人達からでした。」
3人 「お前らも最初のころは薄かっただろ!!」
キラ 「今では濃いですが何か?」
アル 「負け惜しみ、イクナイ!!」
3人 「クッ・・・。」
ドモン「このスレのルールを説明する。
1 年齢はある程度無視OK、
2 原作にある程度乗っ取ったキャラ設定、他の作品を崩さない作品推奨
(ただしあくまでも推奨。これに反すると思った作品も叩いてはイケナイ!)
3 自分がウザイと感じた作品とそれを煽った奴は無視
4 作品叩き禁止、公序良俗に反するような事は禁止、職人叩きは特に厳禁
5 議論は、議論スレで。このスレで議論はしない
守らない奴はゴットフィンガーが待っているぞ。」
アムロ「過去スレの倉庫は
http://members.tripod.co.jp/ybuewrei/brotherindex.htmlだ。
過去の雰囲気を掴みたい者は見ていくといいだろう。」
ガロード「参考までに、今までに出たネタでの各キャラの設定等については
>>2-10辺りにあるぜ。」
ジュドー「別にこの設定を絶対守れって訳じゃないぜ。でも読み手が入りやすくはなるかも。」
ヒイロ「…議論スレは
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1042456798&ls=50だ。」
コウ「後、職人さんにお願いです。自分で続けるネタについては終りに「続く」と書いてください。
続くと書かれてる作品は他の方は書くのを自粛推奨。書かれていないものは自由にリレーしてください。」
カミーユ(コウ兄さん、目立とうと長台詞取ったな…)」
長男アムロ・レイ(29)
一家の大黒柱にして纏め役。個性の強い弟達を相手に四苦八苦している。
株式会社ラーカイラム所属
次男シロー・アマダ(24)
まじめで基本的に善良な次男。だが、たまに暴走するのが玉に瑕。
三男ドモン・カッシュ(20)
無骨で不器用な三男。武術オタクでやや協調性に欠けるのが欠点。
一般常識に著しく欠けている
四男コウ・ウラキ(19)
お坊ちゃん気質の強い、無邪気な性格。まだまだガキっぽいところあり。
五男カミーユ・ビダン(17)
名前にコンプレックスを持っていて粘着質。なぜか女にもてる。
六男シーブック・アノー(17)
性格は割とまとも。しかしそれが仇になって目立たない。
口癖はなんとー
七男ロラン・セアック(17)
一家の主夫。いい意味で優等生タイプ。女装は趣味ではない。(本人談)
本人の預かり知らぬ所でかなり有名らしい
八男キラ・ヤマト(16)
優等生。しかし裏では盗撮画像の販売もやっていた。(現在は足を洗っている)
彼女のラクスや友人のアスランと平和にやっていたいのだが学校ではフレイに虐めを受けている。かなり哀れな役回り。
九男ヒイロ・ユイ(15)
無口でなにを考えているかいまいちわからない。
何も考えていないのかもしれないが。彼女はリリーナ
十男ガロード・ラン(15)
行動力にあふれた、脳天気な奴。どちらかというとかき回すタイプ。
彼女はティファ
十一男ジュドー・アーシタ(14)
おおらかで一家のムードメーカー的存在。結構周囲に気が回るマメな性格。
だが、かなりお茶目な餓鬼大将的性格ではある。彼女はルー
十二男ウッソ・エヴィン(13)
こいつも優等生タイプ。周囲におもちゃにされて、引っ張り回される役割。
でも裏では盗撮行為をしている。
十三男アルフレッド・イズルハ(11)
末弟。一家の中ではマスコット的存在。
家内でのそれぞれの部屋の状況
ジュドー+ガロード(2F)(荒れまくり、ヤヴァい)
キラ+ウッソ(3F) (PC器具で埋め尽くされている。位置は計算し尽くされている)
シーブック+シロー(1F) (まぁまぁ綺麗。セシリーとアイナの写真が所々)
コウ、アル(2F) (特筆する点はない)
ドモン、ヒイロ(1F) (銃器にダンベルなどがずらりと揃っている。)
カミーユ、ロラン(2F) (埃一つ落ちていない。写真はフォウとディアナ)
アムロ(1F) (PC機器で埋め尽くされている(文字通りの意味で)
台所、居間、風呂等は1階、地階に。
2回に少し広い庭がある
ジュドーは庭に離れを勝手に建設。
ヒイロは地下に個室を勝手に作成。
なお皆の通う学園は中高一貫校で、授業は大学のような単位制、学年はない。
一応担任はいるが授業は各個人で自由に選択できる
(年齢が違うキャラを一緒に出せるようにとの一案。参考程度に。)
部屋のわりふり
┌───┬──┬──┬─────┬──┐- - - - - - - - - - - - -
│ 風 │WC. │ │台所│ │
│ 呂 ├──┤ │ |___.... │ ウッソの畑
│ 脱衣室. リビング. │ |
├┬┬┬┼┬┬┘ & .│
│┼┼┼┼┼┼┐ │ ダイニング. │- - - - - - - - - - - - ┘
├┴┴┴┴┴┴┤ └──── ─┬┘
│ シーブック 玄関
│ & ├─── ┬─ ───┴┐
│シローの部屋 │.アムロ ..│. ドモン ..│
│ │ の部屋 │ & │
└──────┤ │ ヒイロ. │
└────┤ │ △ ドモンのテントとか
└──────┘
┌──────┬─┬─────┬───┐
│ カミーユ& │ │ .│ │
│. ロランの . │ │ │ │
│. 部屋 . . │.ガロード&..│ │
│._ _ _ _ _ _ _ _ _. | ジュドーの │ . ベ .│
│┬┬┬┬┬┬┘ │ 部屋 . . ラ │
├┼┼┼┼┼┼ ├─────┤ . ン |
│┼┼┼┼┼┼┐ . ダ │
├┴┴┴┴┴┴┤ │ コウ& | │
│ 洗面台等 │ アルの . | │
│ .│ │ 部屋 │ │
└──────┴─┴─────┴───┘
┌─────────────┐
│ │
│ ベランダ・・? │
│ │
├─────┬ ┬─────┤
│┬┬┬┬┬┘ │ .│
├┴┴┴┴┴┐ . キラ& │
│ 納戸 │ ウッソの .│
│ │ │ 部屋 │
└─────┴─┴─────┘
新スレおつー
11 :
ろらん:03/03/22 22:21 ID:???
実は8スレ目なんですよー!
1乙
8スレなだけに、影が薄かったのかね。なあキラ。
保守上げっと。
アムロたんとドモンたんは仲が悪そう
キラ「アムロ達からはぐれて暗い洞窟をさまよっていたら、仮面のような顔をした不気味な奴が現れたんだ。
そいつこそが、その洞窟の主の「変態仮面」だったんだ。
変態仮面は僕を見つけると、なぞなぞでの勝負を挑んできてね、
勝負に僕が勝てば出口までの道を教えてくれるけど、負けたら食べてしまうと脅かしてきたんだよ」
パーティーもたけなわになって、キラは村の子供達にせがまれて昔の冒険談を披露していた。
子供キッカ「食べゆって?」
子供レツ「父ちゃんたちが豚を焼くみたいに、口からケツの穴まで棒で通して丸焼きにするんだぜ」
子供カツ「ガクガク (((((;゚д゚)))))ブルブル」
子供キッカ「そんなの怖くないもん(TдT)」
キラ(負けてたら本当に挿されて食べられてたかも (((((;゚д゚)))))ブルブル)
その頃、庭師のロランは、ソシエたちにダンスで引っ張り回されてへばっていた。
アルの方はまだ色気より食い気なので、鴨の丸焼きやローストビーフやサラダや蜂蜜パンに続けざまに手を伸ばしている。
そして、アムロは花火を盗もうとしたイタズラ小僧を捕まえていた。
||
||.,.,.ヽv,,..
'^⌒⌒ヽ/ ヽ、 ガロード「魔法使いの先生、この通り反省してるから下ろしてくれよ」
(,(,( r'ノr /W〈 W从 ジュドー「大人は横暴だな」
(・∀・; )| リ;゚д゚リ ガロード「ジュドー、余計なこと言うな」
ミ≡≡≡≡≡j
ミ≡≡≡≡≡j
ミ≡≡≡≡≡j ,r'⌒⌒^'、 ハー忙シイ!
(_/(_/ ヽ)ヽ) ( rνyy'ソ =3
ε=ヽヾ# ゚ー゚ノ
丿 ヽ~ノ ヾ
ん T )
仲悪いって言ったらウッソとアルはどうなんだろうね?
前スレにウッソがアルに嫉妬しているようなのが有ったから
アルさえ居なきゃ自分が・・・と考えが腹にいちもつ有ってもおかしくないかと
>16
Good Job!!
>>17 ウッソは優等生「ぶってる」匂いがあるから、
わりとジュドーやガロードとかに嫌われる可能性があるかも。
もてないコウに妬まれるとか>ウッソ
保守age!!
>>19 いや。ウッソは天然で優等生だから嫌われる(w
ふと思いついたので、兄弟の中で泳ぎのうまい下手を見てみる。
見てない作品も多いので、フォローお願いします。
アムロは上手。Zでは香港でベン・ウッダーの部隊に拘束されながらも海に落ちたハサウェイを救助している。
ロランは下手。初っ端から川でおぼれたのは地球に慣れてないせいもあったろうけど。
ドモンとヒイロは泳げて当然。過酷な戦場を渡り歩いたシローも泳げるはず。
キラはコーディだから泳げるんでしょうね。心肺機能も強化されてそうだし。
ウッソは泳ぎも教育されてそうだし、されてなくても地球の自然で育ってるから泳ぐ機会はあったと思う。
ガロードは、X本編は見てないけど、泳げると思う。コウも最低、軍の訓練で泳ぐことがあっただろう。
カミーユはキリマンジャロ基地に潜入する時に水中から潜って進入してた記憶がある。
コロニー育ちのシーブック、ジュドー、アルは泳ぐ機会が少なかったと思われるし、
特に判断する材料もない。
>24
ガロードは16話で泳いでた
シーブックとアルは学校で水泳の授業を受けてる可能性がなきにしもあらず
>>24 ロランは運河人だったから、泳げないとまずいのでは?
>>26 やっぱり、降りてきたばかりで地球の重力に体が適応していなかった、ということになるのかな。
それに地球行きの献体に選ばれたのは選りすぐりのメンバーだろうしね。
>>24 ヒイロは設定上泳げて当然なんだけど、本編では1話と2話で溺れてる…
>>24 ウッソは内陸に住んでて海を見たことがなかったね。
でも、川で泳いだだろうけど。
ある日の午後、ウッソがほんの少しだが思いつめた顔をして、カミーユのもとにやって
きた。カミーユ兄さんには悪いけれど、本当は他の年長の兄弟がよかったなぁ。でも、ア
ムロ兄さんやロラン兄さんは忙しそうだし、それにこういう事はカミーユ兄さんのほうが
気が利くってこともあるかもしれない。
ウッソ「カミーユ兄さん、シャクティのことでちょっと相談があるんだ。この頃今ぐらい
の時間になると、シャクティがいつもどこかに出かけてるんだ。たいしたことな
いかもしれないけど、僕、何だか心配で……それで今日、シャクティの後を付け
てみようと思うんだけど、ついてきてくれないかな。」
カミーユ「心配なのは分かるけどさ、付けるなんて良くないんじゃないか。」
ウッソ「だからさ、やましい気持ちじゃないって証明のためにも、カミーユ兄さんについ
てきてほしいんだよ。」
カミーユ「うーん、まぁ、いいけどさ。今日暇だし。」
ウッソ「ありがとう。シャクティ、いったい何してるんだろ。」
と、そこにジュドーが口を挟んだ。
ジュドー「なんか面白そうだな、俺もついてこうっと。」
ウッソ「僕は真剣なんですよ。シャクティに悪い虫がついてたらどうしようとか。」
カミーユ「いいじゃないか、ウッソ。ジュドーだってお前を手伝ってやりたいんだよ。」
そんな会話の結果、シャクティの後を付けることになった3人は、シャクティが家を出
た後を慎重に尾行した。シャクティは20分ほど歩いたのち、ある建物の中に消えていった。
兄弟たちは建物の表札に目をやった。
ウッソ「『保育所ジュピトリス』?……ジュピター……木星……木星帰りの男!」
カミーユ「この感じ……間違いない、シロッコだ。」
シャクティが中に消えた建物、それは「保育所ジュピトリス」という表札を掲げていた。
ウッソ「シロッコさんが保育所をやってる?そしてそこにシャクティが入っていったの?」
カミーユ「シロッコが保育所なんて普通にやってるわけがない!あんなこととか、こんな
こととか、色々やってるんだ!」
ジュドー「色々ってなんだよ、カミーユ兄。エッチなんだからさ〜」
保育所の門の前でそんなことを兄弟達が話していると、中から子供達の声が聞こえて来
た。それは兄弟達にも聞き覚えのある声だった。
プル「プルプルプルプルプルプルプルプルプルプル〜〜〜〜」
プルツー「やめろ、プル!はずかしいだろうが!」
ジュドー「今の声はプルにプルツー!この中にいるのか?二人がシロッコのところいるって、
なんか心配だ〜〜〜」
そう叫ぶやいなや、ジュドーは保育所の建物に全速力で走っていった。追いかけながら
カミーユが呟く。
カミーユ「妹っぽい女の子に弱いよな、ジュドーは。」
ウッソ「自分だって、サラさんとかレコアさんが心配なくせに。ファさんとかフォウさん
とかのこと真面目に考えてるの?」
カミーユ「お前が言うなよ。普段は年上の女の人を追っかけまわしてるくせに、こんな時
だけシャクティの心配しやがって。」
結局ウチの兄弟はこんな感じなのが多いよな。気が多いんだよ。それはともかく、サラ
とレコアさんが心配だ。シロッコの奴、ふたりになにやらせてるんだ。
ジュドー、ウッソ、カミーユが保育所の建物の中に飛び込むと、そこには幼い子供をあ
やすシャクティと、エプロンを身に着けて保母さんそのものの格好をしたサラとレコアが
いた。ふたりともやはり幼い子供の面倒を見ている。
ウッソ「シャクティ、こんなところで何してるのさ。」
シャクティ「何って、この保育所に預けられた子供達の面倒を見てるのよ。ウッソこそいきなり飛び
込んできてどうしたの?」
カミーユ「サラもレコアさんも、保母さんにでもなったんですか?何でこんなことやってるんです!」
レコア「カミーユ!私が保母をやってるのはシロッコが望んだからよ。資格も取ったわ。」
サラ「私はお手伝いだけどね。パプティマス様の理想を実現するためにやってるのよ。」
ジュドー「理想?何か裏でもあるのか、見たところ普通の保育所だけど。」
そこまで話したところで、ジュドーはいきなり少女に抱きつかれた。ジュドーにとって
知っている香りがする。う、俺、これじゃあなんか変態っぽいよ。
プル「ジュド〜、私と遊んでよ〜!」
そういうなりプルはジュドーにまとわりついて離れない。ジュドーのほうも困った顔は
しているものの、なんだかんだでプルとじゃれあっている。その光景をみたプルツーは唇を
尖らせた。
プルツー「よせ、プル!そんな子供っぽいの恥ずかしくないのか。」
プル「だって子供だも〜ん。ね、ジュドー。」
ジュドー「ああ、そうだな。でもそろそろ離れなさい、プル。」
プル「え〜、もっとジュドーと遊ぶ〜」
プルツーは、じゃれあっているジュドーとプルを恨めしそうに一瞥すると、部屋の外に
出ようとした。するとそこにちょうどシロッコがやってきた。手にはチェスの道具を抱えている。
シロッコ「どうした、プルツー。怒ったような顔をしているが。」
プルツー「あんたには関係ないよ、パプティマス・シロッコ。」
シロッコ「そうか。ところで退屈しているようだが、チェスでもやらないか?」
プルツー「チェスなんてつまらない遊びだろ。」
シロッコ「そうだな。そして相手がいないとできない遊びだ。お前とやりたいと思っているのだが、嫌か?」
プルツー「……あんたがそんなに頼むんなら相手してやってもいいよ。ありがたく思うんだな。」
シロッコ「ああ、感謝しているよ、プルツー。」
そう言うとシロッコはチェスの準備をし始めた。プルツーは表情こそ怒ったままだが、
先ほどの言葉とは裏腹に、瞳を輝かせてチェスの駒を並べている。と、そこにヴァイオリ
ンを抱えた少女がやってきた。
ミネバ「パプティマス・シロッコ。わらわのヴァイオリンを聴いておくれ。」
プルツー「今チェスを始めるとこなんだよ。あっち行ってろ。」
ミネバ「パプティマスはわらわに忠誠を誓ったのだから、わらわのヴァイオリンを聴くの
だ。お前こそどこかに行くがよい。」
シロッコ「ふたりとも仲良くしてほしいものだな。チェスをやりながらでもヴァイオリン
は聴けるだろう。ミネバ様、プルツーにも聞かせて上げればよいのでは。」
ミネバ「パプティマスがそう言うから、特別にお前にも聞かせてやる。」
プルツー「えらそーに。おい始めるぞ、パプティマス。」
カミーユはシロッコがこの部屋に入ってきたときからずっと、彼のことを観察していた。
カミーユ「……シロッコだよな、あれ。何か企んでるのか。それに何でプルやミネバがこ
こにいるんだよ。」
サラ「パプティマス様はお優しい方。それに理想を実現なさろうとしているだけよ。」
理想?シロッコの奴、真性のロリコンにでもなったのか?カミーユにはシロッコの考え
がさっぱり分からなかった。
続く…これが4で、前のレスは3です。間違えてしまいました。
カミーユは直接シロッコに問いただすことにした。チェスをやりながらヴァイオリンを
聴いているところに乱入すると、当然プルツーとミネバから非難の声が上がる。それを抑えてシロッコはカミーユの話にも耳を傾けた。
シロッコ「なんだ、カミーユ。いきなり私の保育所に乗り込んでくるとは、相変わらず品性の
ないやつだ。ほお、プルツー、なかなかいい手だな。」
プルツー「へん、どうだ。返せるものなら返してみな。」
カミーユ「何を企んでいるんだ、シロッコ。お前が保育所なんておかしいんだよ!」
シロッコ「私は何も企んでいないよ。私はただ自らの理想に基づいて行動しているだけだ。」
カミーユ「理想だと?」
シロッコ「そう、私は常々言っているはずだ。これからの世界を動かしていくのは女性だ
と。それはディアナ・ソレルが月を治めていることや、リリ・ボルジャーノの
活躍によって証明されている。」
カミーユ「それとお前が保育所をやってることと何の関わりがあるんだ。」
シロッコ「女性は今まで家事や子供の世話に追われてきた。しかし今、家庭の外で働きた
がっている女性がたくさんいる。時代は変わったのだよ。そしてここで問題が
起こった。女性達に変わって家事や育児をするものがいないということだ。共
働きの家庭も多く、シングルマザーの女性も少なくない。ならば、世界を女性
が導く手助けとして、このパプティマス・シロッコがせめて彼女たちの育児の
負担を減らすために、保育所を開いているということだ。」
ミネバ「ハマーンも仕事が忙しいからわらわを預けていったのだ。ヴァイオリン、聴いて
くれる雰囲気ではないではないか。」
シロッコ「すみません、ミネバ様。あとでゆっくり聴かせていただきたく存じます。」
ミネバ「そうか、絶対だぞ。それとパプティマス、わらわはお前が気に入ったから敬語を
使わずともよい。他の子供達の示しもあろう。」
ミネバに微笑みかけながら、シロッコはふっと部屋の奥にある時計を見やった。
シロッコ「もうこんな時間か、奴が来るな。サラ、レコア、警戒しておけよ。シャクティ、
君は隠れていろ。奴の狙いは君の可能性が高い。」
シロッコがカミーユに対して、保育所を開いた理由を偉そうに開陳している間、ウッソ
はシャクティに何故ここで働いているのか尋ねていた。
ウッソ「シャクティ、何でこんなところで働いてるんだよ。」
シャクティ「ウッソ。だって生活費が必要だし、たまにはまともにお金を稼ぐことにした
のよ。」
ウッソ「それは立派な心がけだけど、シャクティはまだ小さいじゃないか。働くなんてお
かしいよ!労働基準法違反とかそういうやつだよ。」
シャクティ「そうよ、だからどこも私を雇ってくれないのよ。ここでお手伝いしてるのが
一番なの。シロッコさんは色々優しいの。ご飯奢ってくれるから食費が浮く
し、服だってプレゼントしてくれるからお金がかからないし。お給料だって
ちゃんとくれるのよ。」
ウッソ「ご飯ぐらいウチで食べればいいだろ。それに僕だってなんかプレゼントするよ。」
シャクティ「ウッソのおうちだって苦しいでしょ。ギンガナムさんだって居ついちゃって。
それにウッソがプレゼントする相手は、綺麗なお姉さんでしょ。綺麗な女の
人を見るとすぐ幸せになるじゃない。」
ウッソ「それはそうだけど、いや、そうじゃなくて……」
ウッソとシャクティがそうやって痴話げんかをしていると、シロッコのシャクティは隠れ
ていろという指示が飛び込んできた。
ウッソ「どうしてかくれてなきゃならないのさ、シャクティ?」
シャクティ「あの人が来たのよ、通常の三倍ロリコンでマザコンのあの人が。」
続く…コピペに失敗して見にくくなってますね。欝だ。すいません。
36 :
通常の名無しさんの3倍:03/03/25 04:17 ID:NjYDmN69
期待age
保育所か、盲点だったな。そうして幼女と母性本能豊かな女性を集めればよかったのか。
しかしレコアは向いてないからな、こういうことは。よほどストレスをためているだろう。
もしかしたら幼女に当り散らしているかもしれん。それは許せんな、む、出てきたなシロッコ。
わざわざ庭で待ち構えているのはわけがあるのだよ。
シロッコ「もうどうしようもないほど道を誤ったな、シャア!貴様のような大人の成り損な
いは粛清される運命なのだよ!」
言ってくれる。相変わらずムカつく男だ。しかしそれも今日までだ。まだ幼いのに私の母
になってくれるかもしれない女性、シャクティを頂き、ついでにプルもプルツーもミネバも、
お前のお気に入りのサラももらっていってやる。レコアは要らん。新しい時代をつくるのは
老人ではないからな。
それにしてもまだか、カツが行動を起こすのは。私と同時に動けといってあるはずだが。
む、あの無性に苛立つ声はカツのものか。
カツ「サラ、君はシロッコに騙されているんだよ!僕と一緒においでよ!さぁ、ハァハァ」
相変わらず気持ち悪い口説き方をする。あれでは落ちるものも落ちんな。第一サラはお前
にはやらないのだが。せいぜいタダ働きしてくれよ、ジャガイモ。
サラ「私はあなたより先にパプティマス様に出会ったのよ。それにパプティマス様は優しい
わ。……色々と。」
色々と、か。やはり侮れん男だ、パプティマス・シロッコ。
カツ「僕だって優しいさ。それに本やビデオなんかで勉強もしたよ。さぁ、サラ僕と一緒に、
一緒にィイイーーハァハァハァアア」
最低だ、どうして私はあんな奴を協力者に選んだのだろう。認めたくないものだな、自分自身
の若さゆえの過ちというものを。
シロッコ「シャア、小ざかしい真似を!サラ、大丈夫か!?」
シャア「よし、隙が出来たなシロッコ!NTとしての力の差が、戦力の決定的差ではないことを
教えてやる!」
続く…シャアとカツがめちゃくちゃになってるし、シロッコの保育所の時点でおかしいのでパラレルで。
キラ「…で、何で又こう命知らずな事をしようと思った訳?」
アスラン「…俺に聞くな…。」
イザーク「決まってるだろう。アルスター社の作ってると噂されている新型ガンダムを奪取しに行くためさ。」
二コル「別に…僕は今のままでもいいんですけど…。」
ディアッカ「何を言ってるんだ?カラミティ、フォビトゥン、レイダー。響きからしてグゥレイトじゃないか。」
イザーク「フォビトゥンなんて最高だろうな。」
ディアッカ「いや、お勧めはカラミティさ。」
(小声)
キラ「ねぇ…あのエセアメリカン、意味理解して言ってるのかな?」
二コル「そんな訳無いですよ。災厄、急襲、禁断…ろくでもない名前ばっかり。」
アスラン「同じコーディとして恥かしくなってきたな…。」
(続く)
5人は作られている孤島に上陸しようとしていた。
キラ「…で、何でこんな格好をしてるの?僕達。」
アスラン「何故判らない?キラ!上陸といえば全身タイツのような格好がセオリーだという事を!」
二コル「というか僕がブリッツで先にこっちで待っていて4人がきたと同時に工場破壊、持ち逃げの方が確実だったんじゃないですか?」
イザーク「そんな腰抜けな作戦、出来るかぁ!」
ディアッカ「…グゥレイトなガンダムは手に入れるときもグゥレイトにてに入れるのさ。」
(小声)
キラ「馬鹿ばっか…。」
二コル「…言わないで下さい。何か悲しくなってきますから。」
その頃、逆側で…。
トロワ「ガンダム奪取作戦、開始する。」
デュオ「…災厄、急襲、禁断…俺たちのためにあるような名前だからな。」
ヒイロ「任務了解…作戦開始する。」
その頃、社の応接間では…。
カガリ「よっ…。」
ラクス「こんばんわ、フレイ様。」
フレイ「あ、2人とも来たのね。…あ、サイ。長くなるけどあんまり広められない話だから
別室で護衛の人達にもお茶出してあげといて。」
サイ「判ったよ。フレイ。」
カガリ(何時の間にかサイがこき使われてる…。)
ラクス(あらあら、仲がよろしいんですのね。)
フレイ「…早速本題に入るわよ。私たち3人、本編ではかなり扱いが酷いじゃない。」
カガリ「フレイは出番はあっても扱いそのものが酷い、ラクスは怒涛の放置ラッシュ、」
ラクス「カガリ様は1クール放置の上、又放置の噂…ですわね。」
フレイ「…そういう事。私もあんた達と手は組みたくはかったけど、この際だし仕方ない…と言う事で、」
カガリ「私とラクスで先にフリーダムとジャスティスを試作して、」
フレイ「そのデータを元にあの3機を作ったのよね。名前が禍禍しいのは私たち3人の怨念が篭ってるから。」
ラクス「で、それがやっと完成したんですわね。…ハロシステムに引っかかりました。侵入者ですわ。それも、北と南から同時に。」
フレイ「私は南、ラクスは北のほうの見張りの指揮をお願い。カガリはイザという時の為に1機だけでも乗り込んでおいて。」
ラクス「判りましたわ。」
カガリ「判った。」
フレイ「そう…」
3人「種ヒロインの扱い向上の為に!」
二コル「あれ、こんな所にハロが…。」
ハロ「ミトメタクナーイ、ミトメタクナーイ。」
キラ「ハロ?…さわっちゃ駄目だ!」
アスラン「別にハロ位、どうって事ないじゃないか。ほら。」
イザーク「ハロ如きに怯えるな腰ぬけぇ!」
ハロ「シンニュウシャ、シンニュウシャ、ハケーン、ハケーン。」
キラ「…だから言ったのに…。前、アムロ兄さんに頼んでラクスのハロを高性能にしてもらったんだ。
データリンク、警報システムその他もつけて。」
アスラン「…って事は…。」
二コル「急ぎますよ。」
ディアッカ「あそこの五人を撃ったぜグゥレイト。さっさと制服奪おうぜ。」
二コル「そうですね。」
(小声)
アスラン「それにしても、ディアッカ…あの五人の味方になって俺たちを狙うつもりで撃てっていったら向こうの五人に…。」
キラ「……流石伝説の誤爆王…。」
ラクス「…アスラン達にキラ様…例え貴方達でも今日だけは邪魔はさせませんわ…。
新しく東から侵入者が来ていますので、お願いしますわ。そちらは。」
オルバ「判ったよ。ね。兄さん。」
シャギア「勿論だ。」
トロワ「…なんだ?この物体は…。」
ハロ「シンニュウシャ シンニュウシャ ハケーン ハケーン」
ヒイロ「クライン家の警報ロボだ。それ自体に害はない。」
デュオ「じゃ、急ぐぜ。とりあえずあそこの3人を気絶させてくれ。」
ヒイロ「任務了解。」
フレイ「させないわ…絶対に。何があってもね…。」
東では…。
ジュドー「ここだったな。新型ガンダム作ってる所ってのは。」
ガロード「そういう事だな。さ、さっさと奪取しようぜ。」
ハロ「シンニュウシャ、シンニュウシャ、ハケーン、ハケーン」
ジュドー「ハロ?又敵が増えそうだぜ…。」
ガロード「…参ったな…。」
二コル「…まだばれてませんよね…。」
ディアッカ「ほんと、グゥレイトだぜ…。」
アスラン「待て…あそこから歩いてくるの、ラクスじゃないか?」
キラ「ラクス?…そんな…。」
ラクス「あらあら、皆さんおそろいで不法侵入してどうなさいましたの?」
アスラン「少し遊びにきただけです。ラクス…。」
ラクス「嘘をつかないでも良いですわ。…わたくし達、出番の無さを補う為にこっそり機体を作っていましたのに…皆様そろって邪魔なさるんですのね…。」
キラ「そ…そんなことは無いよ…ラクス…。」
ラクス「なら、私たちを手伝ってくださいますの?嬉しいですわ。キラ様。」
キラ「……という訳で御免。…ここは通さないよ…。」
イザーク「裏切るか、ストライクゥゥゥ」
ディアッカ「俺たちのグゥレイトな野望はどうした!」
キラ「…御免。」
(小声)
二コル「キラらしいというかなんと言うか」
アスラン「ラクスもあれが作戦じゃなくて素だからな…。俺がキラを足止めするから後は任せた。」
二コル「判りました。先にあの2人を連れて行っています。」(乗り気じゃないですけどね…。)
フレイ(この3人が侵入者ね…。)「あの…。」
ヒイロ「何か用事か?」(社員の振り…。)
デュオ(馬鹿!口調が…!)
トロワ「…何か用事でしょうか?」(攻めて俺だけでも…。)
フレイ「あなた方がGを奪いに来た侵入者だという事は判ってるの。…で、彼らに協力してもらうことにしたの。」
五飛「……俺が正義だ!俺が間違っているというのなら力でそれを示して見せろ!」
カトル「…行くよ…。彼女の邪魔をする者は皆倒すんだ…。」
フレイ(ちょろいものね。五飛は、相手を全員始末した場合の成功報酬でジャスティスG、カトル君は垂らしこんで…。)
ヒイロ「…この場は任せてもらおうか…。」
デュオ「トロワは先に行ってな。」
トロワ「了解した。」
アスラン「キラ、何故なんだ!何故お前が裏切らなけれなならない!」
キラ「…ごめん。でも…負けない。」
アスランとキラが常識外れの身体能力で飛び回っている。只アスランがキラを圧していた。
焦ったキラの拳をアスランが受け止め、そのままアスランが投げ飛ばす。かろうじてアスランも巻き込み、
転倒させたが依然アスランの優位である。
キラ「…くそっ…。」
アスラン「…負けるわけには…いかない。」
そこでアスランの肩に手がおかれる。何故か傍観に徹していたラクスの手が。
ラクス「あらあら、アスラン…おつよいんですのね。」
アスラン「すみません…ラクス。でも…あいつらも出番が少ないんです。貴方が邪魔をなさるなら…
あいつらの為に貴方を倒します。」
ラクス「あら、そうですの。判りましたわ。つまり、貴方は元婚約者の私を捨ててカガリ様に流れただけでは飽き足らず、
更に私とカガリ様よりあの三人を選ぶと…そういう事ですのね。」
アスラン「…え……?そういうわけでは…。」
ラクス「…では、私とカガリ様に 協 力 し て い た だ け ま す か ?」
アスラン(こうなったら仕方ない…。)「…わかりました。ラクス…。」
ラクス「判っていただけて嬉しいですわ。」
キラ(気のせいかな…。今…一瞬だけラクスからフレイ以上に強烈な威圧感が…。)
カトル「さぁ…負けないよ。」
五飛「さぁ、盗みが正義だというのならその正義を俺に見せろ!」
デュオ(実も蓋も無い言い方だな…。)
ヒイロ「…正義…悪…今は関係ない。お前を倒す。」
2箇所で一対一でやっていたが、突如五飛とカトルが同時にデュオに殴りかかってくる。
デュオはそこでノックダウンしてしまった。
ヒイロ「任務失敗…爆破する。」
その付近が爆砕、焦げたミンチが酷くなった状態の四人状態が残される。それを少し離れてみていたフレイ。
フレイ「ミンチより酷いわね…。これは。さ、次いくわよ。」
ガロードの方は、フロスト兄弟が現れて苦戦していた。
オルバ「MSならともかく、素手で僕らには勝てないよ。」
ガロード「くっ…。」
シャギア「さあ…死ね!」
ジュドー「ガロード、あれを使うぞ!」
ガロード「おう!」
…催涙ガスが散布され、周り一面白い煙で塗れるが…。
ジュドー「くっ…!弓?」
ガロード「おいおい、何でこの中で正確に狙えるんだよ?・・・あぶね。」
ジュドー「そんなこといってる場合?さっさと撤退するよ。」
ガロード「そうだな。チャンスは幾らでもある。」
キサカ「…2人。」
>>34 >シロッコ「そう、私は常々言っているはずだ。これからの世界を動かしていくのは女性だ
>と。それはディアナ・ソレルが月を治めていることや、リリ・ボルジャーノの
>活躍によって証明されている。」
マリア・ピア・アーモニアを無視するシロッコ様。
>>48 マリア女王のことも考えたのですが、このスレだと、
ディアナ=本編どうり月の女王
リリ=シローの勤めてる警察署の署長
という立派な地位、役職なのに対して、
マリア=電波な会社の電波な社長
なので、一応、上の二人を例えとして使わせてもらったのです。
続きは今日の夜のうちに完成させようと思ってます。
50
>>49 期待して待ってマス
しかし、他のネタ全部をフォローするのも大変だよね。
読む人それぞれのツッコミも入るけど
(敢えて書いて無い場合と、忘れてる場合。二通りあるから
書いて無い場合の省いた説明を書くのは作者のサービスとしてご苦労様です)
がんがれ
叫ぶなりシャアは懐から携帯用催眠ガスボンベを取り出し、シロッコの顔に躊躇なく
吹き付けた。
シロッコ「シャ、シャア、貴様……」
シロッコは呻きと共に昏倒した。満足げな表情でそれを見下すシャア。
シャア「ふっ、戦いは非情さ。これぐらいのことは考えてある。」
シャアがわざわざシロッコを庭におびき出したのは、何かが間違って、彼の愛する少女
や幼女に被害が及ばないようにするためだった。一気に保育所の中に飛び込む。ここまで
は計画どおりだ。一番の強敵はすでに眠りの世界へ旅立っている。
しかし順調だったシャアの潜入はいきなり頓挫した。カミーユ、ジュドー、ウッソ。アムロ
の弟たちが保育所の中にいたからだ。いきなり飛び込んできたシャアに懐疑の視線を
向けている。ええぃ、一芝居打たなくてはな。幸い兄弟の連中はこの事態を上手く飲み込めて
いない。
シャア「カミーユ、カツを取り押さえろ!様子がおかしいから後を追ってきてみればこれ
だ!」
カツ「そんな、あんたから話を持ちかけてきたんじゃないか!」
カミーユ「黙れ、この変態!サラから離れろ!ジュドー、ウッソも手伝え!」
シャアの計略にはまり、カツに飛びつく兄弟達。サラ、カツ、3人の兄弟が揉みくちゃ
になっている。その隙にシャアはシャクティの姿を捜し求めた。あの兄弟がいるという予
想外の事態にあえば、連れ出すのは彼女だけにするほうが懸命だ。すばやくあたりを見回
すが見当たらない。どこだ、シロッコめ、隠したな。その時、シャアの前に因縁浅からぬ
女性が立ちふさがった。
レコア「シャクティを探しているのでしょう、シャア。あなたには渡せないわね。」
シャア「レコア、幼いうえに男を包んでくれる大いなる母性を持ったシャクティこそ、我
が父ジオンの言った人類の核心、本当のニュータイプなのだ!私はただそれを誤
った方向に持っていきたくないだけだ!」
レコア「都合のいいことを!それは単にあなたの趣味でしょう!」
シャア「ええぃ、レコア、そこをどけ!」
シャアは素早くレコアの後ろに回りこみ、彼女の延髄に手刀を打ち込んだ。少々手荒だが
時間がないのだ。崩れ落ちるレコアは完全に視界から除外して、シャアの鋭い眼はシャク
ティの居場所だけを追いかけた。
シャア「私とてニュータイプのはずだ。シャクティの気配を感じ取れれば……そこか!」
手近にあるクローゼットを思いきり押し開く。するとそこには怯えるプルやプルツーを
庇いながら震えているシャクティの姿があった。恐怖に身をすくませている少女ふたり、
そしてそれを健気に庇っている少女もまだ幼い。
そのような彼にとって素晴らしすぎる光景を見たシャアは、一瞬事態を忘れて、生まれて
初めて神とこの地上のありとあらゆる生命に感謝した。
おっと、感激している場合ではないな。ここからはスマートかつジェントルに行かなけ
ればな。そうなるとあの言葉しかあるまい。
シャア「シャクティ……来るかい?」
あわれよのうジャガイモ
幾多の障害を乗り越えてついにシャクティのもとにたどり着いたシャアは、必殺の口説
き文句(自称)、来るかい?をシャクティの可憐な耳に投げかけた。これでシャクティは私
の母になってくれる。冷静を装うシャアの胸は、柄にもなく高鳴っていた。
やがてシャクティは意を決したように顔を上げた。その瞬間、シャアは自らの勝利を確
信した。心臓の鼓動が一段と大きくなる。
シャクティ「来るかいって、私にあなたと一緒に来てくれってことですか?」
シャア「ああ、そうしてくれると嬉しい。」
シャクティ「では、いくつか聞かせてほしいことがあるのですが。」
シャア「今は時間がないのでな。後でいくらでも答えてあげるよ。」
シャクティ「いいえ、今じゃないと駄目なんです。手短にまとめましたから大丈夫です。
まず、貯金はどれくらいあるんですか?
それと資産総額はおいくらですか?
ギャンブルとかで浪費してしまう癖はありませんよね?
大口の生命保険に入ってらっしゃいますか?これから入るおつもりですよね?
私があなたについていった場合は生命保険の受取人はもちろん私でしょう?
これぐらいです。時間がないのでしたら、早くお答えください。」
ええぃ、私にプレッシャーをかけるこの少女はいったい何者なんだ?先ほどまでの胸の
高鳴りは消え、シャアは背中に冷たい汗を感じた。あの可愛らしい唇からこんな恐ろしい
質問が飛び出してくるとは……冗談ではない!
シャアがシャクティの言葉に戸惑っているその時、そこには確かな隙が生まれていた。
プルとプルツーは目ざとくそれを見抜くと、瞳を見合わせて頷き、二人同時に思いっきり
シャアに体をぶつけた。予期していなかった二人の阿吽の呼吸による反撃に、シャアの体
が大きくよろめく。
プルとプルツーはシャアがよろめいた間隙を縫って、シャクティを引っ張って狭いクロ
ーゼットから抜け出した。それをカミーユやジュドーたちが迎える。カミーユ、ジュドー、
ウッソは顔を怒りに染めてシャアと向き合った。
カミーユ「クワトロ、いやシャア・アズナブル、これはいったいどういうことなんです!」
ジュドー「ぜ〜んぶそこのジャガイモ君から聞いちゃったもんね〜」
ウッソ「シャクティがあなたの母親をやってくれるって考えるのは、おかしいんだよ!」
シャアから見て兄弟達の向こう側に、カツのはずだった物体が転がっている。相当修正
されたようだ。よってたかって殴られてしまったものだから、顔面がまるでいびつな小惑
星みたいになってしまっている。ルナツーだな、あれは。今度からカツじゃなくてルナツ
ーと呼ぼう。もともとジャガイモ顔だしピッタリだな。しかし、このままでは私の端正な
顔立ちも小惑星にされてしまう。それだけは避けなければならん。シャアの心臓は今や、
先ほどとは違った理由で大きな鼓動を刻んでいた。
私は今追いつめられている。それは認めよう。だがこの私を簡単に捕らえられると思って
もらっては困る。必ずここを無傷で脱出してみせる。
シャア「まだだ、まだ終わらんよ!」
カミーユはシャアの行動を注意深く見守っていた。何をする気なんだ。この人の逃げ足
は、いや、逃げ足だけは侮れないからな。ん、動いた!
シャア「悪く思うなよ、カミーユ!」
そういうなりシャアは懐に手をやったが、それきり服の内ポケットを必死でまさぐって
いる。もしやと思い、カミーユがシャアから右に3メートルほど離れたところの床に目を
やると、案の定、携帯用の催眠ガスボンベが転がっている。さっきのプルたちの体当たり
で落としたようだ。自分達の中でボンベに最も近いのはサラだ。カミーユは叫んだ。
カミーユ「サラ、そのボンベを拾うんだ、はやく!」
シャア「そこか、やらせん!私のほうが近い!」
しかしシャアとサラがボンベに飛びつこうとしたその時、シャアの行動は無邪気な小さ
な手によって阻害された。
ミネバ「シャア・アズナブルだろ。遊んでくれたの、おぼえているよ。」
ジュドーとウッソが、危ないというように慌ててミネバを引き寄せる。しかしこのミネバ
の行動こそが、彼らの勝敗を決めた。
シャアはミネバに気を取られたほんの少しの間、動きを止めてしまった。そのため彼が
手に出来るはずだったボンベは今、サラによって拾い上げられようとしている。焦ったシ
ャアが目を見開きながら手を伸ばしたその瞬間、サラはすばやくボンベを持ち替え、シャ
アの顔面に思いっきり吹き付けた。
サラ「パプティマス様の仇!」
至近距離から思いっきりガスを浴びせられたシャアは呻き声ひとつ立てずに突っ伏した。
そんなシャアを見てカミーユは先ほどまでの怒りよりも、哀れみを感じていた。保育所に
侵入してきた挙句、自分の持ってきたガスで捕まえられてしまうなんて。やっぱりシャア・
アズナブルは馬鹿な人なんだな。
カミーユはシャアに哀れみを感じたが、今回の行動を許すかどうかは、また別の話だ。
ジュドーの提案により、シャアはアムロの勤めている会社の正面玄関に全裸で吊るされる
ことになった。
これはライバルが全裸で吊るされていたら、アムロやブライトがどんな顔をするか見て
みたいという、ジュドーやカミーユのいたずら心がもたらした結論だった。
カミーユ「どうせこのまま寝続けるんだろうし、深夜になったら計画実行だな。」
ジュドー「やっぱりついてきてよかったな。面白くなってきた〜」
プル「ねぇ、ジュドー、私も仲間にいれてよ〜」
ジュドー「だめ、子供は帰って寝なさい。グレミーが迎えに来るんだろ。」
プルツー「よく言うよ、自分だって子供の癖にさ。」
サラは眠ってしまっているシロッコに膝枕をしてやっている。それをみたカミーユは胸
のうちに苦々しいものを感じた。嫉妬しているというより、基本的にシロッコがいい目に
会っているのが気に食わないのだ。つい、サラに対して嫌なことを言ってしまう。
カミーユ「カツじゃないけどさ、サラは騙されているんだよ。」
それには答えず、サラはシロッコの髪をなでながら、カミーユを見つめて言った。
サラ「パプティマス様はいつも自信に満ちている様に見えるけど、それなりに傷つくこと
だってあるのよ。今日だってそうなると思う。シャアにやられてしまったから。」
カミーユ「ほっとけばいいだろ、そんな奴。」
サラ「そうはいかないわ。レコアは基本的にパプティマス様に依存してるだけだし、私が
支えてあげなきゃならないのよ。」
サラの言葉を聞きながら、正直カミーユはこりゃ重症だな、と思った。俺がシロッコの
ことを嫌いだからそう思うのかもしれない。サラはシロッコを理解しているのかもしれな
い。でも俺には騙されて泥沼にはまっているようにしか見えないよ。
カミーユはさすがにそこまでは口に出さなかった。鮮やかな夕日を眺めながら、胸のも
やもやを吹き飛ばすため、ルナツーになってしまったカツもシャアの横に全裸で吊るすこ
とに決めた。
終わり。アムロやブライトのリアクションはご想像におまかせします。
カミーユ、なにげに鬼だな
景気はペースダウンして、若者達の就職活動は冬の時代を迎えていた。
青年「うう、50社目も不採用だったニィ」
田舎から出てきたこの青年には誇るべき学歴も職歴もなかった。
生まれて初めて出てきた都会の風は、南国育ちの彼にはひたすら冷たかった。
そんなある日、都会に知り合いなど居ない彼のボロアパートに珍客が現れた。
青年「スウィートウォーター Inc. 社長秘書 キグナン・ラムザ?」
珍客が差し出した名刺にはそう書かれていた。
キグナン「はい、実は私の上司が貴方に興味をお持ちになられて。貴方をスカウトしたいとのことなのです」
キグナンの話は青年にとって実に有利な取引だと思えた。青年はキグナンの上司の社長との面談に応じることを決めた。
青年はキグナンに連れられ、「スウィートウォーター Inc.」本社を訪ねた。
キグナン曰く「社長は御多忙」なので、社長との面会は終業時間を過ぎてからだった。
シャア「よく来てくれた。まあ楽にしたまえ、アフランシ・シャア」
そしてアフランシは、シャア・アズナブルが自分に瓜二つの顔をしていることに気づいた。
シャア「実物を見ると、本当にそっくりだと実感できる。単なるハトコだと思えんな」
アフランシ「ハトコ?初めて聞いたニィ」
シャア「君は自分のことをよく知った方が良い。君は私の実家のダイクン家の血縁なのだよ」
アフランシ「……知らなかったニィ」
シャア「さて、君をここに呼んだのは他でもない。君にしか頼めない仕事があるのだ…」
キグナン「アフランシ君、君はしゃべらなくて良い。南国訛りが強すぎるからな」
アフランシ「…わかったニィ」
キグナン「だから黙ってるんだよ」
シャア・アズナブルに二人目の個人秘書として雇われたアフランシ・シャア。
シャアが仕事場を抜け出した時には、こうしてアフランシが影武者を務めているのだった…。
(とりあえず終わり)
「ガイアギア」で主演したアフランシ・シャアはシャア・アズナブルの記憶を移植されたクローンだけど、
ここではハトコということにしました。
なんかシャクティがカネに意地汚いキャラになってきてるなw
ガイアギアと聞くと・・
昔、文化放送開局うん十周年企画とかのラジオドラマを
雑音交じりの中、チューナーを合わせていた日々が懐かしいなぁ(T_T)
あの頃はアニメ用ラジオ番組って片手ほどしか無くてそれ程、迷わずチェックしてた。
日曜日の夜だった。全て懐かしい。阿呆だった厨房時代を思い出すよ
危険域につきネタもないのにageますよしなに。
ho
ある日、シーブックとセシリーはいちゃつきながら街を歩いていた。
(「いちゃついて」というのは本人達は否定するが)
シーブックがセシリーの手を引っ張って、自分の知っている店がある裏通りに入ろうとしたが、
突然「貴様、僕の妹をどうする気だ!」と叫んで駆け寄ってきた男に突き飛ばされた。
受身を取れたので尻餅をつくだけで済んだが、シーブックは事態がつかめない。
シーブック「セシリーの…お兄さん?」
シーブックは、彼を突き飛ばした青年を見上げた。美男子だが、セシリーとはあまり似ていないように見える。
(続く)
呆然としているシーブックの傍らで、セシリーが怒りの表情で青年にかみついた。
セシリー「ドレル兄さん、シーブックに何するの!?」
ドレル「セシリーの友達なのか?僕はてっきりチンピラが絡んでいたのかと…」
シーブックは「どこがチンピラなんだよ」と口の中でぼやいたが、
セシリー「彼のどこがチンピラに見えるのよ!!」
その傍らでセシリーは激しい剣幕で彼の気持ちを代弁した。
ドレル「う…悪かった。それはそうと今日帰るってメールを入れてただろう?」
セシリー「話をそらさないで、シーブックに謝って」
ドレル「わかったわかった、セシリーの言う通りだ。君、いきなり突き飛ばして済まなかった。
僕はセシリーの兄のドレルだ」
シーブック「…シーブックです」
セシリー「兄さんは遠くの大学に行ってて、休暇で帰省してきたのよ」
ドレル「君のことはセシリーがメールでよく書いてくるよ。これからも良い友達でいてやってくれ」
ドレルは友好的な態度で言った。
(続く)
その夜の自宅で。
シーブック「…セシリーに兄さんがいるなんて知らなかったよ。
セシリーもカロッゾさんも教えてくれなかったんだ」
カミーユ「うちって付き合う女の子に兄貴がいること多いよな。しかも大なり小なりどれもシスコンで」
アムロ「セイラさんとシャアとか」
シロー「アイナとギニアス」
ヒイロ「…リリーナとゼクス」
シーブック「なんとぉー!どの兄貴も筋金入りの変態じゃないか」
カミーユ「ドレルとやらがこのパターンにはまってなきゃ良いな、シーブック?」
反論できるだけの材料がなく、シーブックは悔しそうに下唇をかんだ。
(おわり)
待ってました、ドレル・ロナ!
もっと続けてくれ!!
72 :
通常の名無しさんの3倍:03/03/28 00:00 ID:gPjdNPEX
ドレルがどんな男だったか全く印象に無いw
F91二回も見たのに
>>72 主要キャラの割には何気に登場回数少な目で
どっちかと言うとサビーネとか、アンナマリーとかの方が印象強いよ。俺は
実際に名前見ただけで誰だか瞬時に判別できなかった(藁
あいつは勝手に戦闘を続けて
傲慢が綻びを生むのかって言っただけのキャラだしな
75 :
68:03/03/28 00:51 ID:???
ドレルの見せ場は序盤のフロンティア襲撃〜セシリー奪取だけだったからねぇ。
その後はF91に乗ったシーブックのかませ犬にされちゃって。
こいつはロナ家の婿養子になったカロッゾの連れ子で、セシリーの異母兄。
姓はロナだがロナ家の血統ではないので、セシリーのように後継者の資格はなかったと。
なかなか有能な軍人で、ザビーネをライバル視。
TVシリーズ化してたら活躍できたんだろうけどね。
「異母」兄という設定はこっちで明言させるか曖昧にするか考え中。
新しいネタを書いたんですが、ちょっと趣向を変えて小説っぽくしてみました。
そのため地の文がほとんどなんで、読みにくいかもしれませんがご容赦ください。
加えてヒップヘビーをネタに使ったんですが、俺はあんまり飛行機に詳しくない
んで、誤りがあるかもしれないんですが、大目に見ていただけるとありがたいです。
ヒップヘビーそのものの描写も間違っているかもしれませんし。
そういう点での突っ込みはどうぞよかったらやってください。じゃ、いきます。
初春の暖かな日差しを浴びながら、3機の複葉機が颯爽と風を切って飛んでいる。機体
後方に二枚の優雅な翼を持つクラシックなスタイルのプロペラ機、ヒップヘビーだ。3機
のヒップヘビーはまるでそれ自体が意思を持ち、飛行を楽しんでいるかのようにエンジン
を唸らせ、鮮やかな青空を力強く舞う。
そのうちの一機の前部座席には、ガンダム兄弟の末っ子、アルが乗っている。もちろん
アルが操縦を担当しているわけではない。ヒップヘビーには二つの座席があり、操縦桿が
あるのは後部座席だ。そこに乗り込んでいるアルの兄、ロランがこの機体を操っているの
である。
前部座席のアルは、風よけのゴーグルの中で茶色の瞳をいっぱいに見開いて、初めて飛
ぶ空に心躍らせていた。兄弟のモビルスーツに乗せてもらったことはあるものの、それと
はまったく違う種類の新しい感動と興奮が、今アルの全身を快く震わせている。自分が大
気を割っている感覚、体に響くエンジンの振動、他のどんなことでも得られないであろう
格別の開放感。
「ロラン兄ちゃん、なんかすごいよ!とにかくすごい!」
とにかく伝えようとした感動は、風を切るプロペラの音にかき消されたように思えたが、
なんとか兄に届いたようだ。唸る機体と空気の合間をぬって、ロランの返事が返ってきた。
「今からもっとすごいことをするから、しっかりつかまってるんですよ!」
もっとすごいこと。それが何なのかアルにはっきりと分かるまえに、機体は急上昇を掛
けた。上がっている、アルがそう思った次の瞬間、目の前の天と地が逆転しており、さら
に地上に垂直な視界に変わる。心臓が大きく一拍を刻み、すぐに先ほどまでと同じような
光景が広がる。ことが終わって、ようやくアルにも何が起こったのか分かった。ロランは
ヒップヘビーを宙返りさせたのだ。
「どうです〜、びっくりしたでしょう〜〜〜」
大声を出そうとしたせいか、やけに間延びしたロランの声が耳に入ったとたん、アルは
思いっきり叫び返した。
「宙返りやるんなら、やるって言ってよ! でも最高だよ、最高!ほんとにすごいや!」
宙返りの興奮醒めやらぬまま、しばらく気ままに大空を旋回していたアルとロランの
機体の左手に、一機のヒップヘビーが近づいてきた。操っているのはロランが使用人として
仕えているハイム家の次女、ソシエだ。こちらのほうを向いて、大声で呼びかけてくる。
「ロラーン、3機で競争しなーい?」
ソシエ機の向こうには、ソシエの親友のメシェーの機体も伺える。メシェーはアルと
ロランに向けて右手の親指を立ててみせた。アルも左手を大きく振って答える。
そもそも今回アルが空を飛ぶことができたのは、もともとはソシエとメシェーのふたり
のおかげだった。
メシェーの家はヒップヘビーのようなクラシックな飛行機の整備工場と、その飛行場を
経営している。そこに飛行機の操縦技術を習いに通い始めたのがソシエ。彼女は自分だけ
では寂しかったのか、お気に入りの使用人であるロランにも同じように操縦を習うように
勧めた。その結果ヒップヘビーやブルワンといった機体を操縦できるようになったロラン
が、学校が春休みで退屈していたアルを飛行場に連れてきてくれたのだった。
空中であらためてそのことを二人に感謝しながら、アルはソシエの競争の
申し出を受けるよう、ロランに頼んだ。
「競争か、楽しそうだね。ロラン兄ちゃん、やろうよ」
「よーし、いいですよ」
ロランはそれを受けて軽やかに機体をソシエ機と完全に並行な位置まで滑らせ、速度を
合わせた。ソシエ機を挟んで向こう側のメシェーも、鮮やかにロラン機と同じ動作をして
みせる。
3機のヒップヘビーが横一直線に並び、準備は整った。アルの胸も期待に高鳴る。ソシエ
が左前方に見える、街で一番高いビルを見やりながら叫んだ。
「あと7秒で通過するあのビルがスタートラインだからね! そこから一番早く工場に着
いたものが勝ち。いくわよ!」
「了解!」
ソシエ以外の三人が一斉に答えを返してすぐ、スタートの瞬間が訪れた。ビルから工場
までは一直線で距離もあまりない。エンジンを全開にふかして、3機のヒップヘビーは一
気に空を駆け抜けようとする。同じ機体であるから基本的に性能の差は無いし、調子の良
し悪しも3機とも似たような具合だった。また、単純な競争なので操縦技術の差もあまり
関係ないだろうとアルは考える。
そうなると勝敗を分けるものは重さだ。すこしでも軽い機体が勝つことになる。二人乗
りのアルとロランの機は当然不利なのだ。かすかではあるが他の二人との差が開いたよう
に見えて、アルは自分の体重が今この時だけでも消えてほしいと願った。
するとアルの願いが届いたのか自分達の機体が加速して、ソシエとメシェーに追いつき、
さらにはほんの少しだが前に出た。当然体重が消えてなくなるなんてことがあるわけもな
い。ロランが何とかしてスピードを上げたのだ。横目でそれを確認したのか、メシェーが
叫ぶ。
「やるねぇ、ロラン。でもあたしが負けるわけにはいかないでしょうが!」
そう叫んだのは、飛行機屋の娘であり、自分が一番ヒップヘビーに触れていると言う自
負があるからだろう。メシェー機が即座にロラン機に追いつき、二機による激しいデッド
ヒートが開始される。唯一ソシエ機だけがスピードを上げることができずに、徐々に置い
ていかれてゆく。
短い間だが抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げたロラン機とメシェー機の勝敗は、結局は
わずかな差でメシェーに軍配があがった。二機がスピードを増した理由は同じだったため、
重量の軽いメシェー機がほんのわずかではあるが先にゴール地点に到達したのだ。
すこしの差で苦渋をなめたアルとロランに対して、メシェーは勝利のVサインをしてみせる。
敗者はそれを甘んじて受け入れねばならない。アルはがっかりしながら弱々しく手を振り返した。
続いてすぐにソシエ機もゴールしたところで、三人は空で遊ぶことをやめ、それぞれの
機体を着陸させた。地上ではメシェーの父、ラダラムが缶コーラをもって4人を迎えてく
れている。ラダラムはアルにコーラを手渡しながら訊いた。
「どうだ、空は楽しかったか?」
「うん、もう最高だよ」
満面の笑みでアルがそう答えると、ラダラムは満足したようで、笑いながら飛行帽をか
ぶったアルの頭をポンと叩いた。しかし今回のことは特別で、そうそう飛行機に乗せてく
れないだろうことぐらいアルにも分かっている。
そう思ってアルはすこし寂しい気持ちにはなったが、飛行後の爽快な気分を打ち消すま
でにはもちろん至らない。コーラを口にしながら、アルとロランはふたりで微笑みあった。
飛んだ後に飲むこのコーラは、最高にうまい。
ふたりが飛行帽とゴーグルを外してひと息つくと、メシェーとソシエがそばにやってき
た。二人とも左手にゴーグルと飛行帽を持ち、右手でコーラを飲み下しているが、表情は
対照的だ。すがすがしく微笑むメシェーと不満顔のソシエ。白い綿毛のような髪をかきな
がら、メシェーがロランに話しかけた。
「やっぱりあんたの機械のセンスは特別だね。一番飛行時間が短いのに、もうあたしと同
じことされちゃたまんないよ」
「同じことって何よ?あんたたちどうやったの?」
すかさず隣のソシエが訊く。まだ自分だけが置いていかれた理由が分からないようだ。
アルにも分からない。なぜあの時自分達とメシェーさんの機体だけ速くなったんだろう。
アルは傍らの兄を見やった。
するとロランは相変わらず不機嫌そうなソシエの顔を見てから、すこし遠慮するような
声音で答えた。
「機体の制御を繊細にやったんですよ。エンジンを全開にした分、機体のブレも大きくな
ったんです。だからそれを小さくしてすこしでも空気抵抗を減らそうと」
「そっか。だからあの時僕とロラン兄ちゃんのヒップヘビーが速くなったんだ」
「そーゆうこと。まぁ、分かったところでソシエにはまだ無理だろうけどね」
からかうようなメシェーの口調に、何よ、私だってやればできるわよ。とソシエが噛み
付く。そもそも気付かないのが致命的なんだよねぇ〜。悪びれずそう返したメシェーの言
葉に、アルとロランは顔を見合わせて笑った。とたんにボブカットの栗毛を躍らせてソシエが
鋭くロランを睨む。
あ、聞かれちゃったみたいだ。そうアルが思ったときには、すでにソシエのロランに対
する八つ当たりが始まっていた。あんたはウチの使用人のくせに生意気なのよ。とか、分
かったなら私にも教えなさいよね。だとか、とにかくめちゃくちゃなことばかり言ってい
る。
そんなソシエとロランの光景を見ながら、アルは子供なりにそうやってソシエがロラン
に甘えていることが分かった。
「でも、ロラン兄ちゃん鈍いからな。多分気付いてないや。でも今日のロラン兄ちゃんは
かっこよかったな」
「あの鈍ささえなきゃいいんだけどね〜。やるときゃやるおとこだし。まぁ、あんたはい
い兄貴を持ったんじゃないの」
アルとしては独り言のつもりだったのだが、いつの間にか隣にいたメシェーに聞かれてし
まったらしい。
メシェーにくしゃくしゃと髪をなでられながら、アルは優秀な飛行機乗りでもある兄を
誇らしく思い、自分が褒められたように嬉しくなった。その自慢の兄は、今は悪くもない
のに女主人に謝っているけれども。
終わり。
>76-81
リアルタイムで乙! 久しぶりに男やってるロランも見られて満足。
83 :
通常の名無しさんの3倍:03/03/28 09:18 ID:PAT+EPJB
ええな〜。なごむな〜。
ティファ「貧乳友の会…ですか…?」
シャクティ「そうです。貧乳友の会です。」
ティファ「……?」
シャクティ「最近世の男性達はオパーイの大きい女の人に夢中になりすぎるきらいが有ります。」
ティファ(それは…ウッソ君だけでは……?)
シャクティ「…と、言う訳でここに貧乳友の会を結成しようと思います。」
ティファ「あの…」
シャクティ「ナンですか?会員番号二番のティファ・アディールさん。」
ティファ「…え?」
シャクティ「私が会長兼会員番号一番ですから、ティファさんは二番です。それともティファさんは会長をやりたいんですか?」
ふるふるふる
思いっきりクビを横に振るティファ
シャクティ「そうですか。では早速活動を開始といきましょう。」
ティファ「あの…まだ入会するとは…」
シャクティ「先ずは貧乳友の会の会員募集から始めましょうね。」
ティファ「……あの……」
シャクティ「では、しゅっぱーつ!!」
シャクティ「かくかくしかじか…と言う訳で貧乳友の会に入会しませんか?」
ティファ「……しません…か?」
プル「あたし入ってもイイよ〜何だか面白そうだしw」
プルツー「ふん、確かにな。胸なんぞ戦闘の邪魔になるだけなのにそれがワカラン男共のなんと多い事か…」
リィナ「私は…最近ちょっとずつだけどおおきくなってるもん…」
リィズ「わ、私だって最近ブラがきつくなってきたんだから!」
マリーメイア「惨めな女ね。私は将来レディのように素敵なプロポーションになるのが約束されてますから…勝者は私です。」
リリーナ「現代の女性に求められているモノは胸の大きさではありません。キャリアです。」
ヒルデ「デュオが『ヒルデはそのままで素敵だ』って言ってくれてるし…(照」
スージー「シャクティが入ってるンなら私も入っていいよ」
ミネバ「シャアは『ミネバのつるぺた萌え〜』といつも褒めてくれるぞ……ところで『つるぺた』とはなんだ?ハマーン。」
ハマーン「さぁ、私には何の事なのか私には判りかねます…(シャア…後でぬっ殺す!!)」
シャクティ「結局集まったのはプルさんとプルツーさんとスージーの三人だけですか…」
ティファ「私たちより…年下…ばかりですね…(´・ω・`)ショボーン 」
シャクティ「そうですね(これじゃあ会費を集めるのは無理ですね…残念ですが)」
取り敢えず続くかも
捜査官の職務は肉体的にも精神的にも負担が大きいため、捜査官は全員が委託された専門医の定期的なカウンセリングを義務付けられていた。
セイラがローテーションでシロー以下08捜査班のカウンセリングを担当したことがあり、
その結果のレポートは新任の署長のリリ・ボルジャーノのもとに届けられた
リリ「『カウンセリングレポートまとめ。08捜査班は以上のような極めて個性的な隊員で構成されている。
独断専行、傍若無人、勧善懲悪、大胆不敵、直情径行、猪突猛進!
戦々恐々、自暴自棄、抱腹絶倒、荒唐無稽、本末転倒、空前絶後、近所迷惑、厳重注意!支離滅裂!!』※
面白そうじゃない」
ギャバン「ハッハッハ、俺たちと気が合いそうだ」
リリと特別機動隊「スエサイド隊」の新任隊長のギャバンは医者の報告を大胆不敵に笑い飛ばした。
※…元ネタは「パトレイバー」の香貫花(かぬか)レポート。香貫花はセイラと中の人が同じ。
中の人など(自粛
中の人はもういないんだ・・・
89 :
86:03/03/29 01:45 ID:???
そうだよ……
ノД`)・゚・゚・゚・
セイラさん(T_T)
ヤベエ、未だ傷が癒えてないや…
自分には直接関係ないけど、好きだった有名な人が死んでここまで残るのは珍しいyo
>>85 >シャクティ「結局集まったのはプルさんとプルツーさんとスージーの三人だけですか…」
これはティファを覗くと、シャクティも低学年だし
貧乳友の会ちゅーか、幼女の会な雰囲気が(藁
歴代で誰かツルペタさんは居ないもんかな?
Zのマウアー・ファラオ、サラ・ザビアロフ・・・
意外とハマーン様が貧乳だと萌かも<俺的に
あとはソシエ・ハイムとか貧乳の香りが
ロランとか
貧乳少女見つけた!
第08MS小隊のキキ・ロジータは洗濯板だった筈
>92
そうだった!>キキ・ロジータ
我らに惜しげもなく見せてくれた洗濯板を忘れるとは……迂闊でした
陽気なパーティも終わりが近づき、主催者のキラが挨拶に立った。
キラ「村の皆さん、今日は僕の誕生パーティに出席してくれて本当にありがとうございます。
そしてこれでお別れです。僕は行かなければなりません。行かなきゃいけないんだ…」
最後の方の言葉を口の中でつぶやきながら、キラは隠し持っていた指輪を指にはめ、
指輪の魔力は、昔キラが変態仮面から逃げるのに使った時のように、彼の姿を村人達の前からかき消した。
村人達のパニックは言うまでもない。彼らが大騒ぎする中を通り抜け、指輪の力で姿を見えなくしたキラは、ゆうゆうと屋敷に帰ってきた。
キラ「これで指輪は僕と一緒に村から消える。指輪は僕だけの物だ…」
ほくそ笑むキラ。その背後の闇から声がした。
アムロ「指輪の魔力をもてあそぶのは感心できないな、キラ。その指輪は置いていったほうが良い」
キラ「この指輪を狙っていたんですね、アムロ」
アムロ「そんな指輪はいらない。その指輪は人の精神をねじ曲げてしまう呪いの指輪だ」
キラ「そう言って脅すんだ。指輪は誰にも渡しはしない。僕の『いとしいしと』なんだ!!」
アムロ「『いとしいしと』。変態仮面も指輪のことをそう言っていた。キラ、お前も変態仮面のようになりたいのか?」
キラ「……(次のレス参照)」
アムロ「君がああやって堕ちていくのを見過ごすことは出来ない。外してくれ」
キラ「わかりました。指輪は置いていきます。この箱に入れて、厳重に封印をすれば誰も開けないでしょう」
キラは古い宝石箱を持ってくると、指輪を入れてアムロに渡した。渡されたアムロはキラを鋭い眼光でにらんで、
アムロ「……宝石箱に入れた振りをして右ポケットに隠した指輪を出せ」
キラ「お、おかしいな。入れたはずだったのに」
弁解するように言うキラからアムロは鋭い視線を外さない。気圧されて、やっとキラは脂汗を流して指輪を床に転がした。
そして指輪を手放したキラは憑き物が落ちたような表情でアムロに別れを告げ、住み慣れた家を立ち去っていった。
指輪の呪いに毒されたキラの図。
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,. -‐''" 、 くゝソノリ~i | - 、 , -‐'7ハ ヾニト- ~` ー- 、_
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貧乳
ラクス
カガリ
カガリは割とあるんじゃないか?>乳
98 :
祭りの後:03/03/29 17:15 ID:???
アル「今日の夜は見る番組がないなぁ…」
ギンガナム「案ずることは無いぞぉ少年!今日(3月29日)は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」があるからなぁ!!」
アル「ただのクレしんの映画じゃないか」
ギンガナム「クレしんはなぁ、御大に楽しいテレビまんがのインスピレーションを与えたんだよ!」
その夜の兄弟宅。
ギンガナム「(クレしんの)実況中である!!」
ガトー「すばらしい、まるでサムライムービーの魂が形となったようだ」
カミーユ「人の家に上がりこんで何が実況中だ!そんな奴、修正してやる!!」
99 :
98:03/03/29 17:20 ID:???
上の補足。
>ギンガナム「クレしんはなぁ、御大に楽しいテレビまんがのインスピレーションを与えたんだよ!」
富野御大は、キングゲイナーの仮想敵(目標)はクレヨンしんちゃん、と発言しているので、
ギンガナムにそう言わせました。
100
>96-97
種のキャラで貧乳ってピンと来ないんだよな〜
しかしティファ、シャクティ、プル、プルツー、スージーって幼女隊+1ってカンジだなぁ〜
芸能界デビューでもさせようか(w
ティファとシャクティで第二のオセロというのも捨てがたいが
>>98 キラ「総集編だって立派な番組だよ!
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
>>99 クレしんの劇場版。途中から見たけどいいね。
リリ様の中身の人の姫役が際立ってたYO!
>>103 ひろし・みさえ登場直前、廉姫の気持ちに応えられない又兵衛。
シーブック「ハハッ、又兵衛の不器用ぶりはドモン兄さん並みだな」
アムロ「何でそこで行かないんだ!全く、これだからチェリーは…」
ガトー「貴公は武士道を理解していなぁい!私が「葉隠」に基づく武士道を小一時間…」
グエン「ローラがいれば私もいささか武士道の例を示すことが出来ましょう」
ガトー「笑止!衆道即武士道だとは片腹痛いわぁ!」
カミーユ「どうせ聞こえるなら聞かせてやるさ!サラ、好きだー!!(以下略)」
アル「カミーユ兄ちゃんがまた変な電波受信してるよーガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル」
エンディング。
アル「・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ 」
ガトー「・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ 」
ギンガナム「・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ 」
年の小さい兄弟はもう寝てしまっただろう時刻、カミーユはベッドに身を横たえて部屋
の天井を見つめながら、自分の名前を小さく呟いてみた。
「カミーユ、か」
やっぱり、女の名前に聞こえる。「カミーユ」という名前が、男女どちらに名付けられて
もおかしくないものであることは、カミーユ自身だって知っている。そうとわかってはい
ても、どうしても女の名前だと感じてしまうのだ。
どうして俺はカミーユなんて名前なんだ。考えてみても仕方のないことだと分かっては
いるが、いったん始まってしまった思考は主人を無視して先に先に進もうとする。どうせ
まともな結論の出ない考えを振り切ろうと、カミーユは部屋の反対側にいるロランに視線
を向けてみた。
同じ部屋を使っている同い年の兄弟は、今日も嬉々として日課に励んでいる。ディアナ・
ソレルの写真の入ったスタンドを布で磨いているのだ。使っている布も古くなった服やタ
オルの切れ端ではなく、メガネや写真立てを拭くためのきちんとしたものである。節約家
のロランにしては珍しいことだ。
ロランは写真をほこりで汚したくないだけではないだろう。あの様子は、ディアナの写
真を磨くということそのものに意義を感じているようなところがある。いや、あれは意義
というより喜びだな。カミーユは自分の考えをそう訂正した。自分と同じ中性的という特
質をもったロランの顔には、穏やかで楽しそうな微笑が、いつものように刻まれている。
そんなロランの姿を見ながら、カミーユはあることに思い至った。考えてみればロラン
は、自分以上に性的なコンプレックスを抱えていてもおかしくないのではないか、と。家
の中でも母親的な役割をこなしているし、女装させられたことさえある。名前だって一部
の人間からは「ロラン」ではなく「ローラ」と、まるで女の子のように呼ばれているのだ。
それでもロランは、カミーユからは自分と違って性的なコンプレックスに悩まされては
いないようにみえる。苛立ちを抱えこみ、ふとしたことで怒りがちな自分とは対照的に、
ロランはいつも笑みを絶やさない。そこまで考えたところで、カミーユの胸にある推論が
生まれた。
自分がロランに比べてコンプレックスが強いのは、ロランよりも精神的に弱いからなの
ではないだろうか。ロランは自分より強いから、コンプレックスなど簡単に克服してしま
ったのだ。カミーユは認めたくなかった。弱い心を抱えて苦しんでいるなんて女々しい。
男らしくない。この考えは単なる思い過ごしだ。そう強く念じて、カミーユはこれまでの
推理にふたを押しかぶせた。
気付くとカミーユは、フォウの写真を入れたスタンドを手に取っていた。ロランほどで
はないが気を遣って磨いている写真立てには、やはりほこりひとつついていない。指が彼
女のエメラルドグリーンの髪をなでるように動く。写真の中でも輝いてみえるフォウの瞳
を見つめながら、カミーユは彼女のことに思いをはせた。
フォウはカミーユという名前を、優しくて好きだと言ってくれた。あの瞬間、カミーユ
はいままで抱いたことのなかった気持ちが胸に生まれるのを感じた。優しさも切なさも、
苦しみも憎しみさえも、ありとあらゆる感情が暖かな祝福につつまれたような、幸せな気
持ちだった。カミーユにとってその時の記憶は、何よりも大切なもののひとつだ。
「フォウ……」
つい、声に出して名前を呼んでしまった。こちらを振り向いたロランと、カミーユの目
があう。聞いちゃいけなかったかな、といったふうにすぐ顔をそむけたロランに、ほおが
熱くなっているのを感じながら、カミーユは呼びかけた。
「ロラン、その写真立てをふくクロス、後で俺にも貸してくれないか」
「もう一枚あるから、それを貸しますよ。」
ロランは彼の机の引き出しからもう一枚同じクロスを引っ張り出して、カミーユに向け
て放った。それを受け取ってカミーユは、照れを隠すような気持ちで微笑んだ。
「ありがとな。」
カミーユとロランは、それぞれが大切に思っている人の写真を入れたスタンドを、汚れ
が完全に取れているにもかかわらず磨き続けた。「こんなところ他の兄弟に見られたら、変
にしか思われないでしょうね」というロランの言葉に、カミーユは「そうだろうな」と心
地好く苦笑して、写真のフォウの顔をそっとさすった。
終わり。二人の部屋にあるフォウとディアナの写真を使ってみました。
109 :
ガロードとティファ(映画鑑賞編):03/03/30 09:14 ID:vH05d3C/
ガロード「ティファが見たい映画ってこれ?」
ティファ「……はい(こくり)」
ガロード「『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』ってこれクレしんだろ?子供向けじゃん」
ティファ「駄目で…しょうか…?」
ガロード「いや、駄目じゃない、駄目じゃないけど…ホントにコレで良いの?他にも面白そうな映画あると思うけど…」
ティファ「私はガロードと一緒に…この映画を見たい…」
ガロード「わかった、ティファが其処まで言うんなら…おばちゃん、中学生二枚ちょうだい!」
ガロード「はい、ティファ。コーラとポッポコーン買ってきたよ」
ティファ「ありがとう…ガロード」
ガロード「売店もガキでごったがえしていて参ったよ〜」
ティファ「うふふ…そろそろ始まりますね」
−2時間後−
ガロード「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
ティファ「ガロード…そんなに泣かないで…」
ガロード「でも…愛し合う二人が…うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
ティファ「私は…いつまでもガロードのそばにいるから…」
ガロード「ティファ…・゚・(´Д⊂ヽ・゚・グスン」
周りのどの子供より顔をぐしゃぐしゃにして泣くガロードとその手を引いて歩くティファの姿があったという
(終)
何か非常に簡単に情景が頭に浮かんだな(w
>>109 乙です。こちらもほのぼのしててイイ!!
感激屋のガロードと、それをなぐさめるティファ。
やはりこの二人はナイスカップルですね。
指輪を外したキラだが、旅装は解かなかった。
キラ「何か、さっきまで自分の中の違う誰かがささやいているようでした」
アムロ「違う誰か?」
キラ「ここ最近、その声が強くなってきていました。指輪を持ってモルドールへ行けって言うんです」
アムロ「…それで旅に出ようとしたのか。しかしモルドールは危険過ぎる」
キラ「モルドールに行くのは止めますよ。でもここは出ます。指輪の近くにいるとおかしくなっていきそうなんだ」
アムロ「行くあてはあるのか?」
キラ「フロンティア・サイド。昔行ったでしょう?妖精(エルフ)の領地なら安全じゃないですか」
アムロ「そうだな、それが良いだろう…。道中気をつけて」
キラ「さよなら、古い友人。魔術師アムロ」
キラが去った後、アムロは床に落ちた指輪を拾い上げようとした。しかし指輪をつまみあげた瞬間。
|:::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |::::::|
| =ロ -=・=- |, | -=・=- ロ=::::|
|:::/ヽ /ノ ヽ / ヽ|ヽ
|/ `─── / ` ─── | |
アムロ「!!」
悪意に満ちた二つの眼のビジョンが彼の脳裏に映り、思わず指輪を取り落としてしまった。
アムロ「あの眼の発するプレッシャー…あれがキラの精神を蝕んでいたのか…?」
そしてアムロもこの指輪の魔力に支配されていたかも知れなかった。冷や汗が流れる。
外ではアムロの不安に応じたように雷雨が突然降り出し、村人は大慌てでパーティの後片付けを始めた。
悪意に満ちた二つの眼の図。
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! |, / /'、.,レ/∧ ,ィ+tイ! !、!
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イイ!んだが………。
これ最後まで続けれるのかな?
暗く寒くなった部屋で指輪のことを考えているアムロの耳にドアがきしむ音が聞こえた。
アムロ「アルか?」
アル「ここにいたんだ。キラも見つからないし、どうしたのかと思っちゃったよ」
アムロ「ああ…。雨でずぶ濡れになってしまったな。今部屋を暖めるから、体をよく拭いて着替えてくるんだ」
暖炉にあたってホットミルクを飲みながら、二人は話していた。
アル「ねえ、やっぱり、キラは行ってしまったんだね…」
アムロ「知ってたのか?」
アル「キラは何も言わなかったけど、そんな気がしてた。だって、家族だよ?
……最近様子が変だったんだ。ずっと寝不足っぽいし、元気もなかったし。病気だったのかなぁ。
そのくせこの指輪だけは何時間もあきずに眺めてうれしそうに笑ってたけど」
アルがアムロに差し出したのはキラが置いていった魔法の指輪だった。
アムロ「指輪?!触って何ともなかったのか?」
顔色を変えて聞くアムロにアルは面食らったが、正直に何もなかったと答えた。
アル「これ、魔法の指輪でしょ?僕要らないからアムロが持っていってよ。アムロが魔法使いだからキラはあげるつもりだったんでしょ?」
アムロ「違う。僕も要らない。その指輪は使わないんだ」
声を振り絞って言った。自分のものにしたいという欲望を抑えるのに必死だった。指輪にはそういう魔力があるらしい。
アル「それじゃあどうしよう、この指輪」
アムロ「そこにある宝石箱に入れて鍵をかけて」
アルが箱に鍵をかけると、アムロは魔法でもう一度鍵をかけた。アルの前で魔法を使ったのはこれが初めてだ。
アムロ「僕は急用があるから行かなきゃならないが、2ヶ月以内に戻るから、この宝石箱はそれまで誰も知らないところに隠すんだ。誰にも秘密だよ」
雨も上がって翌朝。アムロはアルにしつこく指輪のことの念を押して村を去って行った。
才色兼備のセシリーといえば惚れる男も多いわけで、生徒会長のドワイトもその一人だった。
兄がいると聞いたので、彼はさっそく見に行くことにした。将を射るにはまず馬からだ。
人気取りの派手なパフォーマンスはお手の物だが、こういう念入りな根回しなどの地味な努力も怠らない。
それが奇人変人NTコーディ揃いのこの学園で凡人のドワイトが生徒会長の座をつかんだ理由だ。
パン屋にて。
ドワイト「このパン実に美味ですよ!さすがセシリーのお兄様!!」
ドレル「美味いだろう?実はそのパンを焼いたのは、バイトのシーブック君だ。セシリーも良い才能を見つけてくるな」
ドワイト「な、なんとーっ!!」
ドロシー「( ´,_ゝ`)プッ(・∀・)ニヤニヤ」
ゴマをするつもりが思い切り狙いを外した上に、その様子をショーウインドウの向こうにいるクラスメイトの
ドロシー・ムーアに見られ、格好の悪いことこの上ないドワイトだった。
議論スレにもあったけど、正直指輪ってスレち(ry
指輪つま(ry
対シャア戦(スパロボにて)
アムロ 「シャア!俺達と戦った男が何故地球つぶしを!?」
カミーユ 「クワトロ大尉・・・あなたが本気で地球を潰すというのなら!」
ジュドー 「ほ、本気かよクワトロ大尉!」
キンケドゥ 「クワトロ大尉!地球を潰すことに何の意味がっ!?」
ヒイロ 「赤いモビルスーツ・・・シャアか・・・!」
シャア「アムロとヒイロに嫌われました…。(つД▼)゜。
ディアッカ「頼もー!今日はデュエルを申し込みに来たぜー」
新しいゲームを買ったけど対戦相手が見つからなかったらしい。
来るのは良いけど、いつもこの家の兄弟には負けてるんじゃなかったのかディアッカ?
ドモン「デュエル?決闘か、面白い。相手になってやるからどこからでもかかって来い」
ディアッカ「ィェ、ゲームデショウブデス」
ドモン「何だ。俺はそのゲームはやらんから他の奴に言え」
ディアッカの挑戦を受けたのはシーブック、ガロード、一番チビのアルだった。
ディアッカ「何でいつも勝てないんだ、ホワイ?」
一本も取れないお前は、はっきり言って下手なんだよ。ブラフやフェイントに釣られ過ぎ。
ディアッカ「他に相手いないの?」
いたって負けるだろう。
初代ハロ「ハロ、ハロ、ショウブショウブ!」
旧型のハロが転がってきて、手をにゅっと伸ばした。
ディアッカ「このオールドファッションなロボに出来るのかぁ?」
さあね。やってみれば?
パーフェクト負け。秒殺。このロボット強過ぎ。
ディアッカ「チートだチート。あんな無茶なボタン連射、指にバネを入れてないとインポッシブルに決まってる!」
……あのさディアッカ、ロボットだったら指を動かすのにバネとかの機械仕掛け入れてて普通じゃないか?うん、そんだけ。
初代ハロ「バカジャネーノ?」
age
キャッチャー
ピッチャー
最近このスレを見にきた新参者なんだが、
…アスランは主人公じゃないんだな?
>127
種の設定上ではそうなってるが、
本編を見た限りではどう考えてもただの脇や(ry
417 名前:名無しさん@非公式ガイド :03/04/01 12:27 ID:???
第二羽で種が出たら、他作品のヒロインも片っ端から寝取られます
もちろん、プルとプルツーも寝取られます
その後、キラ君はクワトロさんにぬっころされますが
429 名前:名無しさん@非公式ガイド :03/04/01 12:30 ID:???
>>417 キラ「やめてよ、クワトロさんと僕が喧嘩したら
僕に勝てるわけないだろ」
ワロタ
>>127 まあ、あなたが出したいなら別に良いんじゃ?
パラレルってことで。
アスランだって、一応名目上は仮にも主人公ってなっているはずだったようなニュアンスなわけだしw
アスランはパラレル止まりか。哀れ(w
キラより人気は有るのに、「一応」主人公って
言われるアスランには涙を誘う物があるなぁ…(w
最初は完全にスルーされてて、でもどっかで一応議論になったよな>アスラン
ただそのときには既に設定が立ちまくっていたから、流れでそのままスルーされちまった。
もう随分マターリしてるし、新ネタを振ってもいいんじゃないかと自分は思う。>127
アスランの話を書くのは勝手だが、兄弟に入れるのは面倒だ。
>>134 別に他の人の話においてまで兄弟に入れる必要も無かろうて。
書きたい人が書きたいものを書けばよろし。
主人公が兄弟と言うはんいで。
歴代主人公(映像化作品)の一人であることは間違い無いからな
>127
とりあえずこれ嫁
www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1042456798&st=950&to=950&nofirst=true
つーかこういう話は避難所でしる
ジュドー「…アスランさんが新たに兄弟となった訳だね。よろしくね。」
ガロード「キラ兄さんみたいに局地的なOSじゃなくて汎用性の高いOS作るのが得意らしいけど…」
アスラン「…うん。サンプルがここに…」
キラ(アスラン、僕にだけは口うるさいんだよな…はぁ…。)
ウッソ(これでネット方面では敵無しだね。)
カミーユ「イージスももう運びこんだんだって?」
アスラン「ええ…そうです。」
アムロ(これで…うちの会社の周囲の同盟関係がより強固に……。ザラカンパニーは崩れ去った今…(・∀・)ニヤニヤ)
ロラン「キラ、確か彼は身体能力もキラ以上でしたよね。」
キラ「ええ。ドモン兄さんの次くらいだと思いますけど…」
ロラン「じゃあ、これ…開けてくれませんか?今まで、ドモン兄さん以外の誰も開けられなくて、
ドモン兄さんに任せると壊されるんで…。」
アスラン「あ…ああ…わかった。」(易々開ける。)
シーブック(ますます影が…)
コウ(薄くなる…。)
シロー(しょぼーん。)
(何となく。拙いならスルーしてください。)
兄弟になるにも成り行きなどを説得力のあるネタにしないと
楽しめもしないしどうすればいいのか読者も職人も困るだろう。
ネタフリにしてももう少し考えた書き込みをしましょうよ。
(議論スレに書くべき内容だったかな?個人的には微妙なところだと思っているのだが)
>>127 んなこといったらWはガンダムパイロットの5人とも主人公だったんじゃないの?
0080のバーニィとクリスも主役だったようだし。
142 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/03 22:03 ID:2nEHmMp1
保守?
>>138 単品としてワロタ。ラス3行が特に涙を誘う。
とある日の深夜、カミーユとロランの寝室
カミーユ「・・・フォウ・・・」
カミーユは月明かりの中フォウが写っている写真立てを手に持ち眺めていた。
深夜2時過ぎ月明かりが雲に隠れたのを機会にカミーユは写真立てを元の位置
に戻し眠りに付こうとしていた。
バサッ
カミーユはふとした物音に気づき音の方に振り向いた。
そこには、人影は無くただ静かに寝息をたてて眠りに付いてるロランの姿し
かなかった。
カミーユ「さっきの物音は・・・?」
暗がりの中、物音の正体が気になるカミーユは暗がりの中辺りを見回した。
カミーユ「確かロランの方から聞こえた気が・・・」
カミーユはロランを起こさないよう静かに立ち上がりロランの方に歩いて行
った。ロランの寝ているベッドの側にロランが掛けているはずの毛布が落ち
ていた。さっきの物音はロランが寝返りをうった時に毛布がはだけて床に落
ちた音のようだ。
カミーユ「何だ・・・ロランか。ロラン、風邪ひくぞ」
カミーユは、そう言いながら床に落ちた毛布を拾い上げるとロランに掛けよ
うとした。
その時、雲に隠れた月が姿を現しロランの寝姿を照らし出した。
ドキンッ!
カミーユはロランの少女の様な寝姿を見て顔を赤くし手に持っていた毛布を
床に落としただ呆然とロランに見入っていた。
月明かりに照らされたロランの寝姿はうなじから始まり、背中、腰、お尻と
美しく見事な曲線を描いたまま、すやすやと寝入っていた。
ドキドキ・・・
カミーユ「ロッ・・・ロラン・・・」
続く
アムロ兄ちゃんは人の名前が書かれたカードを一杯持ってる。
アムロ「仕事柄、こういうことは多いからね。名刺は便利だよ」
これは旧世紀から続く習慣で、仕事で他の会社の人に会ったりする時は自分のカードと相手のカードを交換するんだって。
このカードはえーと、「クラブ酒楽 ジュンコ・ジェンコ」。仕事でこういうところも行くの?
アムロ「あ、ああ。そうさ。仕事だよ」
ウッソ「どこが仕事なんですか、おかしいですよアムロ兄さん!」
ウッソ兄ちゃん、何怒ってるのさ…。
シロー兄ちゃんは名刺って使うんだろうか?
シロー「名刺?俺はアムロ兄さんとは仕事が全く違うから、ああいうのは使わないな。俺はこれが名刺代わりだ!」
そう言ってシロー兄ちゃんは警察手帳を見せてくれた。IDカードにいろんなハイテク装置が組み合わされたスグレモノだって。
これを見せれば、乗用車もリニア鉄道も飛行機も堂々とハイジャックできるんだって!
シロー「アル、それは刑事ドラマだ…」
ドモン兄ちゃんは…、
ドモン「名刺?俺はこのキングオブハートの拳が名刺代わりだぁッ!!」
そう言うと思ったよ…。
ドモン「くっ…修行に行ってくる!」
悔しそうな顔をしてドモン兄ちゃんは荷物をまとめて出て行っちゃった。
ドモン兄ちゃんが家を飛び出してから何日か経って家に電話がかかってきた。
ロラン「はい、ああこんにちはグエンさん」
グエン「ローラか!助けてくれローラ、ローラァぁぁぁ!!」
ロラン「い、一体何があったんですか?!」
……
ロラン「ああ、そうですかわかりました。それではしばらくお願いします。それじゃ」
グエン「ローラァぁぁぁ!!!」
ねえ、何て電話かかってきたの?
ロラン「ドモン兄さんがグエンさんのところに弟子入りさせろって押しかけてるんですよ」
ドモン兄ちゃんが何であの人に弟子入りするのさ?
ロラン「しれっとした顔で嘘をつく方法を教えてくれって言ってるんですよ」
困ってみるみたいだけど良いのかなぁ。
ロラン「ええ、だからこれもグエンさんの手の込んだ嘘なんでしょ。フフフ」
通称ガンダム兄弟達は今、非常に騒がしくなっていた。
もしかしたら家の経済事情が好転するかもしれないのだった。
ことの起こりは一枚のハガキ、そしてその後舞い込んだニュースだった。
ガロードは地方のゲームセンターで行われた予選を勝ち抜き、
見事決勝トーナメントへの出場を果たし、その旨を伝えるハガキが届いたのだ。
これは別にこの兄弟達にとって驚くべきことではなかった。
ガロードは得点ランクでも対戦でも全国で常に上位に位置するつわもので、
かなりのゲーマーなら誰でも知ってるほどの腕前の持ち主だったからである。
しかし所詮遊びは遊び、学校の人気者にはなれても家庭内ではたいして騒がれもしなかった。
だが・・・・・・それを一変させるニュースが舞い込んだのである。
「一千万円!!?本当にか!!?」
「ああ、間違いないみたいだよ。アムロ兄さん」
「もしも上手く行けば俺以上の高給取・・・・・
まじめに公務員やってるのが馬鹿みたいだなぁ・・・・・・」
始まりはネットで飛び交ったうわさだった。
「某ゲーム会社が今度の大会の優勝者をプロゲーマーとして向かい入れる準備をしている。
それも契約金は年間1000万円以上を予定しているらしい」
最初は一笑にふされた。プロゲーマー、それはまだ世間的にはまだまだ認知されていない職業である。
特にこの国ではまだ一人もいないのが現状だ。
しかし・・・・・隣の国で実際に1000万円並の給金を受け取っているプロゲーマーの存在の事実、
その会社のそのゲームに対する入れ込み具合、等など様々なニュースソースが
ネットで飛び交うたびに「もしかして?」と皆が思い始めていた。
しかも今回の大会の規模は今までのゲームの全国大会の比ではなく、
そのことが更に期待を膨らませていたのだ。
「1000万、もしも入れば兄弟はあと10年は食いつなげる!」
「1000万・・・・・大型任務10回分か、やるな、ガロード」
「1000万・・・・・それだけ入ればご飯をもう少し豪華に出来ますね」
「なんとぉぉぉぉ!!1000万といえばアンパン分!!」
「ゲームしただけで1000万なんて・・・・・世の中おかしいですよ!!ガロード兄さん!!」
「給料が入ったら少し貸して欲しいな・・・・・最近はガンプラも高いから」
「ほう!その若さで1000万とはな!貴様ギンガナム隊に入らんか!?」
どんどん兄弟のボルテージが上がっていく、まるで確定事項のような話し方にすらなってきた。
「お前らちょっとは落ちつけよ、それとギムのおっさんは相変わらず言ってることわけわかんねーよ」
一方当の本人のガロードは周りが騒ぎ立てることで逆に冷静になっていた。
「その噂が本当かどうか全然わかんねだろ」
「いや、結構信用できる『ニュースサイト』でも扱ってるし本当な可能性がかなり高いと思うよ」
PCの鬼のキラが『信用できるニュースサイト』と言う以上ただのニュースサイトではない。
一般人など立ち入るどころかその存在すら知らない裏サイトである。
「いや、でも優勝出来るかどうかわからんねーだろ、自信がないわけじゃねーけど・・・・」
「勝算は何割程度?」
シローの質問にガロードはしばし考えるとこう答えた。
「3割強ってとこかな・・・・・格ゲーは流れの要素が強いし」
「3割強・・・・・・それではダメだ!!
いいか、皆!!これから俺達の力を総動員して勝率を9割、否、10割まで上げるんだ!!」
「ええ!?それはちょっと無「「「「「「「「「「「おう(はい)!!」」」」」」」」」」」
後にガロードはこう語りました。
「皆目がいってました、あんな兄弟達を見たのはあれが始めてだぜ・・・・・」
(続く)
さっきまで毛布を持っていたカミーユの手はいつの間にかロランのベッドに手
をかけ、もう一方の手はロランの髪を触っていた。ほのかに香るリンスの甘い
匂いがカミーユの鼻を擽る。
カミーユの心の声「カミーユ!何をしてるんだ?そこで寝ているのは、弟のロ
ランなんだぞ!!毛布を掛けてさっさと自分のベッドに戻るんだ!」
カミーユの心の声とは逆に行為はエスカレートして行く。カミーユの手はロラ
ンの髪を離れ頬を撫でながら唇に進んで行く。
心の声「止めろ!止めるんだカミーユ!!そんなことをしたらどうなるか解っ
ているのか!?グエンやシャアと同類になるんだぞッ!!」
カミーユは心の中で葛藤していた。ロランは自分の弟!。でも、可愛い。自分
はロランのお兄さん!。ハァハァ。それに男同士!。でもイイ。禁断の行為を
行う訳にはいかない!。
ロラン「んふぅ・・・ディアナ様ァ・・・」
突然の寝言にカミーユは驚いたが行為は止まらなかった。
ロランの唇を撫でた手は、そのままロランのパジャマのボタンに伸びていく。
カミーユ「ロッ・・・ローラァ・・・」
心の声「だめだ!止めるんだ!!ローラじゃない!ロランだ!!弟なんだぞ
!!」
ポンッ!
ふいに肩をを叩かれたカミーユは我に返り後ろを振り向いた。
グエン「やあ、カミーユ君。頑張ってるかね。」
唖然としているカミーユの前にニヤニヤしているグエンが立っていた。
グエン「ああ、私の事は気にしなくていい。それよりも続きを行いたまえ。
新たな同士の誕生だ。口惜しいが私は2番でいいよ。」
カミーユ「こんな時間にあんたは、なんなんだ!?あんた達がこの世に存在し
てるからッ!!修正してやる!!!」
カミーユはグエンをボコボコにし窓から捨てた。あまりの騒がしさにロランが
目を覚ました。
ロラン「兄さん・・・こんな夜中にどうしたの?」
カミーユ「うあぁぁぁーーッ!!ロランッ!俺を修正してくれぇ!!」
終わり
>>151 >カミーユ「うあぁぁぁーーッ!!ロランッ!俺を修正してくれぇ!!」
それはそれで誤解を招くと思うがw
アスランが兄弟に追加(と言うよりは居候)された日の夜も、
相変わらずキラ達は経営する違法サイトを開きつつ、に関する立案をしていた。
キラ「…だから、鯖屋さんから負荷の問題が…」
ウッソ「…でも、チャットルームと掲示板は欠かせませんよ…。」
ジュドー「…そうだよな…。でも、掲示板に利用料取るわけにもいかないし…。」
ガロード「広告ももう限界だしな…。いっそ、掲示板とチャット、レンタルにするか?」
キラ「そうはいかないよ。ああいったところは大概18禁は禁止だし。」
アスラン「キラ〜」
アスランの声は話し合いに熱中しているキラに届く事はない。
ウッソ「…でも…このままだと、今月で…。」
ジュドー「……だからといって、チャットを無くすのもな…。」
アスラン「…キラ…いるのか?入るぞ。」
アスランが部屋の扉を開ける。因みに、PCではモロにエロサイトが開かれている。
四人(シマッター(汗))
アスラン「…ん?…エロサイトか?……まだお前達喪18歳にはなってないだろ…。」
ガロード「そうじゃなくて、管理してるんだよ。」
3人(ガロードのバカヤロー!!!)
アスラン「…あ、なるほど、そうなのか…。それにしても、キラは相変わらず無駄に負荷が高いプログラムの仕方するんだな。直してあげるよ。」
キラ「…あ…ありがとう…。」
ジュドー(感応)「…キラ兄さんの友人だけあって…。」
ウッソ(感応)「早いですね…。」
ガロード(コーディネーター…こういう分野では完全にNT以上だな…。)
アスラン「でも、18歳になっても無いのに18禁サイトの管理っていいのか?」
キラ「サイトを覗くのは18歳以上からだけど管理するのは別に制限ないしね。」
アスラン「なるほど…。それはそうと、キラ…明日の課題、やったのか?…やってないじゃないか。こんな(以下、小三時間ほど説教。)」
キラ(アスラン…相変わらず僕にだけは口うるさい…。)
三人(説教の方向がちがく無いか?後…怒らせると厄介すぎるほど厄介なタイプだな…。)
>>157 まちがえて物凄い初期スレを覗いたのかと思ってしまった。
なんだか新鮮な気分だ。
>>157 見ていて笑った。
そうそう、アスランてズレてんだよな、と(w
>>150 おもしろかったでつ
ガロ主役の話は少ないんで新鮮
がんがってくだちぃ
>>150の続き
その1・ドモン・カッシュの特訓
「格闘を扱ったゲームなら格闘のことを学ぶべきだ、
まずは軽くマシンガンの弾を手で受け止める練習だ!!」
「ぎょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うわぁ。こりゃミンチより酷いや」
その2・ウッソ・エヴィンの特訓
「左手も右手も同じ様に使える訓練をしましょう。
これで事故や何かで片手を怪我しても安心です」
「いや、ゲームは両手使うし意味無いんじゃ・・・・・」
「口答えをしないでください!!まずは箸を左手のみで使って
こっちのお米一合分をこっちの器に移してください。終わるまでここを離れさせませんよ!」
「・・・・・・・・」
その3・カミーユ・ビダンの特訓
「お前の技術とNTの感が合わされば絶対に勝てる!!」
「それはいいけど・・・・・なんで地上にいるのにノーマルスーツを着させるんだ?
しかもなんだ?この足元の機械は・・・・・・・」
「ノーマルスーツのみで宇宙を放流すれば『宇宙の心』がわかるようになる!」
「いや、それはあまりに無茶苦茶・・・・」
「幸いここには物資を宇宙に送るためのカタパルトがある!!では早速・・・・・射出!!」
「ぎょわあああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
・
・
・
・
・
「なんだろう、あれは。ゲーム画面かな?いや、違うな。
ゲーム画面はもっとこうぶわぁぁと音がするもんな・・・・」
「良し、見事に成功だ!」
「そうか?」
その4・シロー・アマダの特訓
「ボタンが潰れるまで打ち続けろぉぉ!!!」
「今更連打の練習かよ!!俺がやるのはファミコンか!!?
今時連射力なんてゲームの腕に関係するかよ!!」
「目標は秒間16連打だ!!」
「俺は高橋名人かよ!!」
その5・ヒイロ・ユイの特訓
「目標をしとめるにはまず目標の観察を怠らないことだ」
「うん、まぁ基本だな」
「幸い敵はお前のキャラを倒すことに集中している。その時が最大のチャンスだ」
「攻撃してくる時の隙をつく、か。これまた基本だな」
「敵がゲームに集中している隙にこの極小の毒吹き矢で相手を・・・・」
「敵って対戦相手そのものかよ!!ただの反則じゃねーか!!」
「心配するな、この矢は特殊な素材で出来ていて人間の体液で溶ける。
毒は体内で完全に分解されてしまうから証拠は何も残らん」
「そういう問題じゃねー!!」
その6・キラ・ヤマトの特訓
「大丈夫!僕に良い考えがあるんだ」
「どんな?」
「そのゲーム向けに遺伝子改造すればどんな大会でも優勝間違い無し!」
「・・・・・・・・帰れ、お前はもう」
163 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/05 23:15 ID:IX9EmBdA
(又、大分間が空いてしまいましたが良かったら読んでください)
ピンポーン
チャイムが鳴るや否や、返事も待たずにズカズカと家にあがり込んで食卓に来る者がいた。
シャクティだった。
ウッソ「なんだよシャクティ、朝っぱらから人ん家に無断であがりこんで!しかも左手に引きづってるの誰!?」
シャクティ「この人、畑にいたの。何やらこの家を見張っていたようだから怪しいと思って連れてきたの。」
アムロ「貴様、昨夜シャアの屋敷でミンチにされていた・・・」
カクリコンだった。あれから体勢を立て直し、一家を監視していたのだ。
シロー「コイツには後で聞きたい事が山ほどあるから俺が預かろう。しかしシャクティちゃん、ありがとう。こんな凶悪な男を連行するとは
大手柄だよ。たいしたもんだ!」
シャクテイ「いつものように畑の作物を無断で引っこ抜いてたら、この人が出てきたんです。暴れるし怒鳴るから、神にこの人が静かになるよう祈りを捧げたら、このように大人しくなりました。」
当のカクリコン、大人しくなったというより完全にノビてしまっている様子だった。
ウッソ「サイキッカーのパワーでねじ伏せたんでしょう、彼女には造作もないことです・・って又僕の畑で勝手な事を!」
その時シャクティはある者を見つめていた。それはロランだった。
シャクティ「そこの私と同じクロンボげな女の方、ロランさんですね。なんというお姿に変わられてしまって・・・」
ロラン「え、いや、実は・・・」
シャクティ「経緯や事情はどう在れ、お困りでしょう。私の祈りが届けば皆様の苦痛も一時は掬い取る事ができましょう。
わかりました、それでは・・・」
自分勝手に納得すると、シャクティはその場にひざまずき、黙祷し始めた。すると・・・
ロラン「あ、胸が引っ込みはじめた、体が元に戻ってゆく!」
一同「す、すごい!」
164 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/05 23:16 ID:IX9EmBdA
気を失っていたカクリコンが目を覚ました時、自分は見張っていた家に運び込まれて簀巻きにされていたのに気づいた。
監視していた家族が全員ここにいて自分を見下ろしている。
アムロ「おい、貴様が何のつもりで我々を見張っていたかは知らないが、これに懲りて2度と着け回すような事はするな。今度は昨日のようなミンチではすまないぞ。それと、誰かを探しているのならお門違いだ、ここにはお前の探している人間は居ない。例えば・・・」
そういってロランを振り向く。するとロランは上着を脱いで上半身裸になった。
シロー「ロランは見ての通り俺達の弟だ。ローラ・ローラなる女性は俺達の身内にはいないからお前の雇い主にそう伝えろ!それで今後何もしてこなかったらお前の犯行は不問にしてやる。だがそうならない時は、警視庁捜査08課が問答無用の家宅捜査を行うからそう思え!」
カクリコン「08課・・・貴様まさかあのシロー警視!」
震え上がるカクリコン。
アムロ「そういう訳だからお引取り願おう、ドモン、やれ。」
ドモン「おうっ!」
そういうと台所の勝手口を開け、ドモンはごみ袋を掴むようにカクリコンを持ち上げ、ひょいっと投げた。体は一気に5,600M先まで飛んでいった。
とある日の日曜日・・・ガンダム家の家、午前10時半
この家に住んでいる兄弟達は、皆それぞれに休日を過ごしていた。長男のアムロは緊急の社内会議。次男のシローは久々の休暇でアイナとデートに。
三男のドモンは「俺より強いやつに、会いに行く」と言い家を出た。五男のカミーユはアルバイトに、六男のシーブックは一人でふらふらと町に、
七男のロランはソシエに呼ばれハイム家へ、八男のキラは憂鬱な表情を浮かべフレイの下へ、九男のヒイロはいつの間にか家を出ていた。十男のガロードは十一男のジュドーと共に出かけ、十二男のウッソはデジカメを手に町へ、十三男のアルはクリスと遊園地に。
そして家には、コウだけが取り残されていた。
コウは部屋の中で昨日買った、ジオニック出版「ジオニックMS大全集」という分厚い本を見ていた。実はこの本には魅力的なノイエ・ジールの精巧なおまけフィギアが付いておりコウはそのフィギア欲しさに19800円の本を大枚をはたいて買ったのだった。
コウ「う〜〜ん・・・やっぱりジムやガンダムもいいけどジオニック社のMSは格別だなァ・・・ォおッ!これは!?新型MSの設計図面!!こんな企業秘密まで載せていいのかぁ!?さすがジオニック社が出版した雑誌だ。」
コウは目をキラキラと輝かせながら本を見入っていた。
プルプルプルプルプルプルプル〜
コウ「ん?・・・電話か?」
コウは「ジオニックMS大全集」を机の上に置き電話を取りにリビングに降りていった。
コウ「もしもし」
ニナ「もしもし?あっ、コウ!?あたしよ!ニナよ。」
コウ「・・・現在、この電話は使われておりません・・・番号をお確かめになってもう一度おかけ直し下さい」
ニナ「ちょっと!コウなんでしょ!ねえ!」
ガチャン!
コウはニナからの電話を澄ました顔で切りさっきの続きを読もうと二階の自室に戻ろうとした。コウはニナとの関係を兄弟達の協力の下、別れるのに成功したばかりだった。
コウ「ニナとは性格が合わないんだよなぁ・・・どこかに趣味が合って性格がいい、かわいい女の子が落ちてないかな・・・」
プルプルプルプルプルプル〜
コウ「また、ニナか!?性懲りもなくッ!」
コウは、多少頭に血を上らせ勢いよく受話器を取りそして叫んだ。
コウ「またかッ!しつこいぞ!俺とお前の関係はもう終わったんだ!二度と電話をかけないでくれ!!」
?「言ってくれるねェ・・・いつからそんな大きな言葉が吐ける様になったのかねェ・・・子兎ちゃん?」
コウ「ハアぁぁぁぁぁ〜ッ?・・・シっ・・・シーマ・・・」
シーマ「まあ、いいさね。たまには感情も吐き出さなきゃねェ・・・あっちの方も吐き出させてあげるよ・・・子兎ちゃん・・・ジュルッ!!」
ゾクゾクゾクッ!!コウの背筋に快感とも不快感とも言えない感触が走った。
コウ「・・・申し訳御座いませんでした・・・今日はどういったご用件でしょうか・・・」(泣)
シーマ「そんなにかしこまらなくてもいいさね。さっきのあんたはイカしてたよォ。いつもあのくらいの度量があればねェ。ところで、今、暇なようだねェ・・・どうせ一人で本でも読んでるんだろ?」
ドキィッ!
コウ(な、なんで知ってるんだ?)
コウ「いやぁ・・・こ、これから弟達と町へ買い物に・・・」
シーマ「・・・嘘はいけないねェ・・・二度は聞かないよ・・・暇なんだろ?」
コウ「ッ!・・・ハイ・・・暇です・・・」(泣)
シーマ「おお、そうかい!暇かい!いやぁ私も暇だったんだよ!お互い暇人同士、ちょっとドライブにでも行かないかい?」
コウ「ドッ!ドライブ・・・ですか?」
シーマ「ん〜〜そうさねェ・・・今11時になるところだから・・・12時に迎えに行くよ。それまでしっかり男を磨いておくんだよ。」
ガチャン!・・・プー・・・プー・・・プー・・・
コウ「に、逃げなきゃ!」
コウは、自分の手荷物を持って逃げようと慌てて階段を上ろうとした。ところが足を滑らせ階段の角に頭を打ちつけその場で気絶してしまった。
シーマ宅
コッセル「姐さん!クルトから通信が入りましたぜ!」
コッセルは無線機を手に持ちシーマに駆け寄った。
そわそわ
シーマ「あ、焦るんじゃないよ!で、守備はどうだい?」
そわそわ
コッセル「ちょっとお待ちください・・・どうやらコウのやつは家から出る気配は無いみたいですぜ!」
シーマ「!そッ!そうかい!やっとコウも覚悟を決めたんだねェ!嬉しいよ!」
コッセル「姐さん!やりましたね!!後は、姐さん!決めるだけですぜ!!」
シーマ「コッセル!それ以上言うんじゃないよ!」
シーマは顔を耳まで真っ赤にさせ照れ隠しにコッセルの腕を思いっきり抓り上げた。
コッセル「イタタ、姐さん、痛いですよ!・・・姐さん?痛ッ!痛い!姐さん!痛い!あッ、俺の腕から血が!!姐さん放して下さい!」
シーマ(コウ、待っていな。前回は逃げられて聞けなかったけど、今日こそはお前の口から告白の言葉を聞くまで・・・放さないよ)
コッセルの言葉が聞こえていないシーマはさらに強くコッセルの腕を抓り上げながら決意の炎を立ち上がらせていた。
昼、12時ちょっと前
キキィーッ!
ガンダム家の家の前にシーマカラーのオープンスポーツカーが止まった。シーマは車の中で無線を手に持ち、
シーマ「クルト、その後の守備は?」
クルト「姐さん。変わりなしです。家からは一歩も出ていませんぜ!」
シーマ「ご苦労。・・・クルト・・・迷惑をかけるな・・・」
クルト「姐さん。それは、言わない約束ですぜ!あっしは、姐さんの幸せな姿が見たいだけですぜ・・・じゃあ姐さん、あっしはこれにてしつれい致しますぜ!・・・姐さん!頑張ってくだせェ!!」
シーマ(クルト・・・嬉しいこと言ってくれるねェ)
シーマは部下達の励ましの言葉に感激し少し目を潤ませながら車から降り、玄関まで歩いて行った。
ピンポーン・・・
シーマ(出てこないねェ)
ピンポーン・・・ピンポーン・・・
シーマ(まさか、クルトの監視の中・・・逃げられた?)
シーマはドアノブに手をかけた。・・・ガチャ・・・ギイィィ・・・
シーマ(開いてる?じゃあ家にいる?)
シーマ「邪魔するよ。コウは居るかい?」
しかし帰ってくるのは静寂だけだった。
シーマ「本当に誰も居ない?・・・また・・・逃げられたかねェ・・・」
シーマはそう言うと少し悲しそうに玄関を出ようとした。その時、不意にシーマの視界に階段の近くで倒れてるコウの姿が入った。
シーマ「ッ!?・・・コウっ!!」
シーマはコウの側に駆け寄りコウを抱き上げるとリビングのソファーに寝かせた。そしてコウの頭の怪我の具合を見るとシーマのバッグに常備してある熊さんの絆創膏を出しコウの額に貼り付けた。
シーマ(コウ・・・これからは、どんな時でも・・・アタシが付いているからねぇ・・・)
シーマはコウの頭を自分の膝の上に置き誰にも見せなた事のない優しい表情を浮かべていた。
数時間後
コウ「ッ!痛!イタタ・・・」
コウが気が付いたようだ。シーマは嬉しそうな表情を殺しながらコウに問いかけた。
シーマ「ッ!コウ!・・・気が付いたかい?」
コウは、なぜここにシーマが居るのか判らなかった。そしてなぜシーマがコウを膝枕しているのか判らなかった。コウは少し錯乱状態にあった。
シーマは(コウ・・・頭は痛むかい?)と言いかけたその時だった。コウは突然起き上がりシーマに向かってとんでもない事を口走った。
コウ「なにしてるんだ、あんたは!なんで家に上がりこんでいるんだ!」
シーマはコウの突然の叫びに唖然としていた。
シーマ「なにを言ってるんだい?12時に迎えに来て(ちょと強制的だけど)・・・出てこなくて・・・家の中でお前さんが倒れていて・・・」
コウ「帰れ!迷惑なんだよ!!いつも付きまといやがって!!誰がお前に頼んだ!!」
コウはシーマを玄関に突き飛ばし二度と来ないでくれと言い放ち扉に鍵をかけた
シーマは玄関先に突き飛ばされた格好のまま茫然自失としていた。そしてしばらくたった後よろよろと車に乗り込み、行く当ても無く走り出した・・・行く当ても無く・・・。
171 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/05 23:41 ID:IX9EmBdA
ほっとする一同。ロランが男に戻り、賊も追い払った事で、ロランをはじめ兄弟は安堵の空気に包まれた。
シーブック「いやぁ、いきなり事態が好転して良かったぁ!」
アル「ロラン兄ちゃん、男に戻れてよかった。」
カミーユ「これで変な奴等もロランには手を出さなくなるしな。」
ジュド・ガロ「(まだ写真とか撮ってなかったのに・・・)」
ウッソ「今度ばかりは本当に助かったよ、ありがとう。何よりも兄さんを元に戻してくれて・・・君は本当にすごい力の持ち主だ。」
だがシャクティは怪訝そうな表情を見せた。
シャクティ「皆さん、私は先ほど申しました、一時と。残念ながら神はロランさんにまだ試練を与え給うお考えです。ほら、見てください。」
ロラン「あぁ、また胸が膨らみ出した、ワ、何イタタタ、胸が張るー、痛ーい!」
ヒイロ「・・・何だか先ほどより大きくなっているぞ。」
シャクティ「私の祈りは反動があるんです。いつも効き目が無くなると前よりひどい事になってしまって…」
アムロ「そういう事はやる前に言ってくれ!ロラン、とにかく服を着ろ!早くしないと」
ブシューッ!!
一同「うわーっ!!」
台所はコウの鼻血の豪雨に見まわれた。
172 :
1/3:03/04/05 23:45 ID:???
ガロード「うーん……アーデモナイコーデモナイ……こんなもんかな」
コウ「お前、さっきから何唸ってるんだ?」
ガロード「それがさぁ、国語で俺だけ宿題出されちゃってさ〜。
ちょっとぐらい授業中に居眠りしたっていいと思わねぇ?」
カミーユ「どうせ『ちょっと』じゃなくて毎回寝てたんだろ」
ガロード「ぐっ…(←図星)。と、とにかく!
自分で物語を考えて提出しろって言われたんだよ」
カミーユ「へー。ちょっと見せてみろよ」
コウ「あ、俺にも見せろよ」
ガロード「あっ! 2人とも勝手に見るなよっ!!」
コウ・カミーユ「どれどれ…」
シーマは海辺へ来ていた。
シーマ「・・・何が・・・いけなっかたのかねぇ」
シーマは悲しそうな表情を浮かべ水平線に隠れつつある太陽を見ていた。うっすらと涙を流しながら・・・
?(ん?あれは、シーマじゃないか?・・・一体何をしているのだ?)
夕陽を眺めているシーマに男が近付いて来る。シーマは気づいていない。
男「シーマ!そこで何をしている!また下らぬ策略でも練っているのか!?」
シーマは男の問いかけに我に返り後ろを振り返った。そこにはガトーの姿が夕焼けに照らされていた。
ガトー(ん?泣いているのか?)
シーマは涙を堪えながら気丈に振舞った。あくまで自然に・・・そして、いつも通りに。
シーマ「なんだい、ガトーじゃないか。お前みたいな男でもこんな所に来るんだねぇ」
シーマ(ちッ!見られたか?)
ガトー「それはこちらの台詞!貴様のような輩でも夕陽を見に来るとはな。どういう風の吹き回しかな」
シーマ「フンッ!いちいち癪に障るねぇ!あんたなんかにかまってる暇は無いんだよ!」
シーマはそう言うとガトーの前から消えようとしていた。
174 :
2/3:03/04/05 23:46 ID:???
ティファのためにできること
格好良くて男前で(略)気のきくガロードくんは、
可愛くて物静かで(略)可憐なティファちゃんがだいすき。
寒いフォートセバーンではマフラーを作ってティファの肩にそっとかけ、
ティファのお腹が空いた時は食事を作って部屋まで運び、
変な奴らにティファが誘拐されたらコロニーまで追いかけて取り戻す。
そんなガロードくんの行動にティファちゃんは何も言わず見つめるばかり。
ある時、いきなりティファに「会いたく、ないの…」と言われたうえ、
怪我をしたジャミルを見舞っているのを見てしまい、ガロードくんは
「もしかして、俺のこと、キライなのか…? なら…」
…と、何も言い残さず、フリーデンから出ていってしまいました。
ティファの前から、姿を消してしまいました。
ガロードくんがいなくなり、ティファちゃんの目からは大粒の涙がぽろり、ぽろり。
その涙は、雨となり、フリーデンがお色気ねーちゃん率いるバルチャー一味に
襲われていることを知ったガロードくんの上に降り注ぎます。
「雨が降るのはこの後のシーンだったはず…。…ティファの力、か…?」
慌ててティファちゃんの元に帰るガロードくん。
そんなガロードくんに、ティファちゃんは一生懸命想いを言います。
「あのね、ガロード……私を見て……そして、約束して。私とずっと一緒にいるって…」
ガロードくんが、ティファちゃんのためにできること。
とても簡単過ぎてわからなかったよ。
ティファのためにできること。
それは、俺が側にいることだったんだ……
カミーユ「思いっきりパクリじゃないか! こんな原稿用紙、修正してやる!(ビリビリビリッッ)」
ガロード「ひっでー!! せっかくここまで書いたのに!!」
コウ「…あのさ、どうせならティファちゃんとの思い出を物語っぽく書いたらどうだ?
いくらなんでもパクリは良くないぞ」
ガロード「さっすがコウ兄貴! 影が薄くても年の功だね!」
コウ「『影が薄い』は余計だ!」
翌朝
ガロード「…うぅっ…(顔面蒼白)」
コウ「お前、まさか全然思い出せない…わけはないか」
ガロード「当たり前だろ…。そうじゃなくって、ティファとの思い出を書いてたら
書いても書いても終わらなくってさ…。原稿用紙も何度買い足したか…」
他兄弟「アホか」
(参照:www.big.or.jp/~monadowa/dowa5/kiminotame.htm)
ガトー「待て!シーマ!こちらの話は終わっていない!!」
シーマはガトーの声に立ち止まった。
シーマ「なんだい?あたしはあんたに用はないよ!」
ガトー「まあ、そのまま聞け!・・・私と貴様は犬猿の仲だ。・・・だが犬猿の仲だからこそ判ることもある・・・今の貴様はいつもと違う!・・・一体何があった?」
シーマ「ハッ!いつもと違うだと?・・・バカバカしい・・・」
シーマは体を震わせながら再び歩き出そうとした。
ガトー「シーマ・・・たまには感情の赴くまま行動してもいいんだぞ・・・お前は自らの感情を殺す癖がある・・・」
シーマの心の中で何かが弾けた。シーマの眼から涙が止めど無く流れる。そしてガトーに向かい叫んだ。
シーマ「なんだい!!お前に言われたくない!!なんでいつも通りあたしに罵声を浴びせない!?なんで・・・優しく・・・する・・・癪だねぇ・・・」
シーマはそう言うとその場に崩れ泣きじゃくった。その初めて目にするシーマの姿にガトーは驚きシーマの側に駆け寄った。そして泣きじゃくるシーマの肩を摑みガトーは聞いた。
ガトー「一体・・・何があったんだ?・・・シーマ・・・」
事の詳細な事情を聞きガトーはシーマに自分の着ていたコートを掛けると静かに歩き出した・・・ガンダム家に向かい・・・
夕刻、ガンダム家
ロラン「遅くなりました!今から夕ご飯の支度します!」
ロランは慌てて家に駆け込み台所に向かった。そこにはシローとアイナが仲良く夕ご飯を作ってる姿があった。
ロラン「シロー兄さん、それにアイナさんまで!」
シロー「おッ!ロランおかえり!」
アイナ「お帰りなさい。ロラン君。勝手にお台所お借りしていますよ」
ロラン「いいですよォ。後は僕がやりますからリビングでお茶飲んでゆっくりしてて下さい!」
シロー「まあまあ、ロラン、たまにはお前がリビングでゆっくりお茶飲んでな」
アイナ「そうですよ、ロラン君。今日は私がおいしいコロッケとスープを作ってあげますから・・・あッでも、ロラン君のお口に合うかしら?」
ロラン「そんなぁ、・・・アイナさんの手作り料理が食べられるなんて・・・夢にも思わなくて・・・」
シロー「そうだぞ!アイナの手作りだぞ!さッ、こっちにきてお茶飲め!お茶!」
ロラン「わかりました・・・アイナさん、よろしくお願いします。・・・ところでシロー兄さん、今ここにいるの僕らだけですか?」
シロー「ああ、アムロ兄さんは遅くなりそうだから会社に泊まるって、ドモンとシーブック、ヒイロ、キラ、ガロード、ジュドーは連絡が取れずわからん。
アルはクリスさんの所で夕食をご馳走になるって言ってたし、カミーユは部屋に居る・・・コウも部屋に居るんだが何があったのか解らないが返事もしないし、出てこない」
ロラン「ふ〜ん・・・どうしたんだろ・・・僕、見てきます」
シロー「やめておけ・・・腹が減ったら降りてくるだろ」
そうですか?と言うロランを横にシローはアイナの後姿をニヤニヤしながら見ていました。
ピンポーン
夕食が出来上がるころ玄関の呼び鈴が鳴った。僕が出ますよ、とロランが玄関に走っていった。
ガチャ
ロラン「ハイ、どちら様ですか?」
ロランがドアを開けるとそこには静かながらも全身に殺気をみなぎらせた男が立っていた。
ロラン「あ、あなたは、ガトー・・・アナベル・ガトー・・・さん・・・ですよね?」
いつも、ロランが見ているのとは違うガトーがそこには居た。
ガトー「やあ、ロラン君・・・コウ・・・コウ・ウラキは居るかね?」
ガトーの物静かな対応と殺気に気圧されてロランの背筋に冷たい汗が流れた。
ロラン「どうしたんですか?・・・ガトーさん・・・なんか・・・いつもと違いますよ?」
ガトー「フッ!いつもと違う、か・・・確かにな・・・なぜなんだろうな・・・私でも解らんよ・・・」
ガトーはそう言うと静かに息を吐き、そして大きく吸った。
ガトー「コウ・ウラキッ!!居るのは解っている!!出て来いッ!!」
家の中だけでない、半径500メートルまで届くような大声量でガトーは叫んだ。その声に驚いたシロー、アイナ、カミーユは玄関に駆けつけた。
シロー「どうしたロラン!今の声は?」
シロー達が駆けつけるとそこには殺気をみなぎらせたガトーと突然の大声で気絶しているロランの姿があった
シロー「ッ!ガトー!」
カミーユ「貴様ぁ!・・・ロランに何をした!」
カミーユは拳を作り感情に任せてガトーに殴りかかろうとしたが、ガトーの尋常ならぬ殺気に動けずにいた。
カミーユ(なッ!何だ!このすざまじいプレッシャーは!?)
ガトー「貴様等には関係の無い事だ・・・コウを出してもらおうか」
シロー「ちょっと待ってくれ!コウがいったい何をしたんだ?」
シローが話しかけている隙にアイナは気絶しているロランを抱き抱え奥に下がっていく。
ガトー「言ったはずだ・・・貴様等には関係の無い事!・・・出せぬと言うなら・・・」
ガトーは身を低くし臨戦態勢をとる。シローとカミーユもそれに気づき少し後方に下がり身を低くする。
ガトー「出せぬと言うなら・・・力ずくよォッ!!」
コウ「待てっ!!」
ガトーが動こうとした瞬間、コウが二階から降りてきた。
コウ「俺に用なんだろ・・・なんだ?」
コウの姿を見るとガトーはより一層表情を険しくした。
ガトー「何の様だと!貴様、態度が太くなったようだな・・・貴様が今日、何をしたのかよく思い出せ!!」
ガトーはそう叫ぶとコウとの間合いを一瞬で詰めコウの胸倉を掴むと外に向かい投げた。庭に投げ出されたコウは受身を取れずもがいていた。
ガトー「立てィ!貴様の口から償いの言葉を聴くまでは許しはしない!!」
ガトーはコウに向かい歩き出した。コウは、まだもがいている。そこへシローが駆け寄った。
シロー「待ってくれ!ガトー!一体コウが何をしたと言うのだ!?」
ガトー「フンッ!何をしただと!!コウが一番知っているわ!!」
シロー「コウ・・・一体なにが・・・話してくれないか?・・・」
コウは静かに口を開き今日有った事を自分の知る限り話した。
シロー「コウ・・・そんなことが・・・」
コウ「うるさい!!第一なんで俺に付きまとう!!みんなほっといてくれ!!」
ガトー「貴様!まだそのようなことを!!・・・貴様は解ってない!!シーマがどんな気持ちなのかを!!・・・」
ガトーはコウの子供のような言い訳を許せなかった・・・同じ男として・・・
ガトー「シーマは確かに他人の事を考えない・・・確かに年も経っている・・・傲慢で、勝気かもしれない・・・しかし!それでも女なのだ!!
心の中は誰よりも純真なのだ!!・・・純真すぎるゆえいつも損な役回りを・・・貴様はそんなシーマの心を傷つけた!誰よりも純真な心を・・・解っているのか!?」
コウは自分の行った愚かな行為に始めて気が付いた。そうだった、相手の事をよく知りもせず迷惑だからという理由だけで一人の女性を傷つけた・・・
コウ「ガトー・・・教えてくれ・・・俺は・・・どうしたらいいんだ?」
ガトー「そこまでは、面倒見切れん!・・・お前が男として自分で考えろ!」
シロー「コウ・・・シーマさんのところに行け・・・あやまるんだ・・・きっと解ってくれる」
アイナ「そうよ。シーマさんは悪い人ではないわ・・・あなたの傷ついたおでこにこんな可愛い絆創膏を貼ってくれたのよ・・・」
コウ「でも・・・どうやって・・・」
ガトー「えぇ〜い!!もどかしいッ!!さっさとシーマの所に行けィ!!お前の顔を見せるだけでいい!!」
ガトーはそう言うとコウを立たせコウの尻を引っ叩いた。
ガトー「シーマは海にいる!貴様も男なら男を見せろ!!」
コウはガトーの叫びに従い海に向かって走っていった。
シロー「すまない、ガトー。俺がもっとしっかり教育してやれば・・・」
ガトー「いや、いい・・・俺も自分でらしくない事をした・・・」
アイナ「いいえ、そんな事はありません。私からも礼を言います」
ガトー「フン!今思うと恥ずかしい!・・・此方こそ世話をかけた・・・」
ガトーはそう言い放つと夜の街に消えていった。
静かな海辺にシーマは一人で水平線を眺めていた。
シーマ(そろそろ・・・家に帰ろうかねぇ・・・)
シーマはそう思いながらも家には帰れずにいた。一歩でもその場を動くとまた涙が止まらなく流れそうだから・・・
コウ「シーマぁ!!」
シーマは聞えるはずの無い声を聞いた・・・シーマは慌てて周りを見回した・・・しかしそこには暗闇の浜辺しかなかった。
シーマ(空耳・・・かねぇ・・・)
コウ「シーマ!!」
今度ははっきり聞こえた!コウだ!コウの声だった!
シーマ「コウ?・・・コウかい!?」
シーマは暗がりの中、コウの姿を捉えた!コウがシーマに向かって走ってくるではないか!シーマもコウに向かって走り出した。
コウ「シーマ!」
シーマ「コウ!」
暗闇の浜辺で二人は走った・・・そして抱き合った・・・
コウ「シーマ・・・俺は、シーマの事を・・・傷つけて・・・」
シーマ「気にしちゃいないさぁ・・・あたしこそ・・・あんたに謝らなきゃいけないのに・・・」
コウ「誤らなきゃいけないのは・・俺の方だ!シーマの心を判らなくて・・・俺が一方的に・・・」
シーマ「一方的なのはあたしの方さ・・・やめてくれよォ・・・あたしの為に涙を流すのは・・・」
コウ「シーマこそ・・・俺の為に・・・」
暗闇の浜辺で二人は・・・泣いた・・・お互いの気持ちが通じ合った瞬間だった
END
都合の悪い部分はパラレルで宜しく御願いします
ガトー…… 変態軍団と一緒にローラに萌えていたと思ったらこんなにかっこよくなって……
シーマ、イイ!ガトーもイイ!ああ、オレの83像が良い意味で
崩壊してゆくw
ローラ騒ぎ、待ってました。マイペースで今後も頼みますぜ。
>>172 挟まれちゃってもキニシナイ!ガロティファ好きなんで
>>174でニヤニヤ
しちゃったよ〜つかXってこういう話だよなw
ところで、いつも電話の音に使われる
「プルプルプルプルプルプル〜」
というのは、やっぱりプルの声が録音再生?
今日(というか昨日の夜?)はネタ大豊作だな。議論の反動か?
連作系が4種も同じに書かれるなんて初期以来じゃないか?
まぁともかく、感動&藁いをありがとう!!
(ただ、シーマ→コウ(ガクガクブルブル)はちょっと現在保留中のがあり、
パラレル化して何本か書くかも知れない・・・・・・)
ロランローラネタ期待age
192 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/06 23:45 ID:4+Ns1/sU
一時的にとはいえ、敵に対してかなり有効な欺瞞情報を植え付ける事に成功した兄弟たち。
だが、最早巨乳美少女と成り果てたロランをこの家にこのまま置いていてはまずいとアムロは判断し、
しばらくはハイム家に匿ってもらう事を考えついた。電話での連絡は盗聴の恐れがある為、直接当家にお願いに窺う事にするとして、
それよりはまず、ロランはもとより家族全員がかぶった鼻血を何とかする事が先決となり、取りあえず朝から風呂に入る事になった。
最初はロランとアルが入浴し、続いてアムロとシロー、ドモンとコウ、シーブックとカミーユ、ヒイロとキラ、ジュドーとガロード、
といった具合で2人一組で入浴を済ませていった。そして最後は一人残ったウッソであった。
ウッソ「はぁ〜まいったまいった、僕が一番最後だからあちこちに血が固まって落ちないや。それにしてもロラン兄さんの胸、でかかったなぁ。
生巨乳なんてはじめて見た。」
シャクティ「ほんと、男の人ってあんな巨大げな乳が好きなのかしら。」
ウッソ「う〜んやっぱそうだね…っていつの間に!?こんな狭い湯船に裸で2人っきりなんて!第一君は僕を盾にして鼻血を浴びなかったから風呂に入らなくてもいいはずだろ!?」
シャクティ「今日は沐浴をしそびれたの。だからいまここでやってるの、私は気にしないからそのまま入浴を続けて。」
193 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/06 23:52 ID:4+Ns1/sU
ウッソ「僕が気にするんだよ、もう上がる…って、腕掴まないで!ちょ、胸、当たってるよ駄目だろそんなことしちゃ!抱きつかないで、うわ、わかったわかりました心行くまで浸かりますから離れてよもう!!」
シャクティ「そう、心を乱しては駄目。遥かなるインダスの流れに身を任せて気持ちを穏やかにすれば、老若男女の区別など瑣末な事です。瑣末といえば、貴方にもカルルと同じ物がついているのね。」
ウッソ「こら、平然とした顔でどこ見て言ってんだ!瑣末って言うな!」
シャクティ「隠さなくてもいいわ、見なれてるから。カルルより大きいけどちょっと形が…」
ウッソ「そこまで言うな−ッ!!」
バッシャバッシャ
照れるあまりお湯をシャクティにかけまくるウッソ。シャクティも負けじとしぶきを立てる。
ウッソ「うわっぷ、やったなぁそれぇっ!」
シャクティ「きゃぁ、ウッソええいっ!」
ロラン「何だか賑やかに入浴してますね。最初はどうしたものかと思いましたけど。」
アムロ「ませガキと思ってたけどまだまだ子供だな。シャクティも妙な子だと思ってたけど、なかなかどうしてウッソにお似合いだな。」
ガロード「いいなぁ、俺もティファと一緒に入りてぇ。」
ドモン「俺がレインにそんな事をお願いしたら…ガクガクブルブル!」
キラ「(…仮にも中学生の男女が一緒に風呂に入ってるのを、何もとがめないのはいかがなものだろうか…)」
そう考えていたのは彼一人だけだった。
乙
シャクティがさらに変なキャラになってきてるな
ワラタ
今まとめ読みしました、職人の皆様乙です
どれもイイ!!
シーマタン、、、イィ!
ジュドー「読書感想文?」
ヒイロ「…学校の宿題か」
アル「うん。それで本を探してるんだけど読んで役に立つ本の方が面白いし感想文書くのも楽かなあって。なんかないかなぁ?」
ジュドー「とはいっても俺本なんか読まないしなぁ。昔出た読書感想文の宿題も押入れからキラ兄が書いた奴引っ張り出して丸写ししただけだし」
ヒイロ「実用的な本ならカルロス・マリゲーラの『都市ゲリラ教程』はどうだ。様々な組織でゲリラ戦の教科書にも使われた事もあり、ゲリラ理論を学ぶならうってつけの本だ」
アル「さすがにそういうのは…」
ジュドー「あのなヒイロ、お前の『実用的』が役に立つのはお前ぐらいのものだからな、だから間違ってもそういうのは人に勧めるな」
ヒイロ「む…そうか。なら他の奴に聞いてみよう。おいギンガナム、お前は何かあるか?」
ギンガナム「(煎餅を齧りながら)ひょうへいがひふほうへひほほほふふぉんはへ?(訳:小生が実用的と思える本かね?)」
ヒイロ「そうだ。毎朝家に上がりこんで当然のように朝食を食べているのだからこれぐらいは役に立て。それから物を食いながら喋るな」
ジュドー(そういえばそうなんだよな、あの人…今も当たり前のようにお茶飲んで煎餅齧ってたから気付かなかった……)
アル(ギンガナムさんがお茶入れて飲んでる湯飲み誰のだろう…持参してきたのかな……)
ギンガナム「(煎餅を飲み込んで)大体の話は聞いていたから話さんでもいいぞ。確か『役に立つ本は無いか』であったな。では小生からはこの本を薦めよう!(懐から本を取り出してアルに渡す)」
アル「え〜と、『この方法で生き延びろ』……サバイバルかなんかの本ですか?」
ギンガナム「うむ、様々な状況下において生き残る術が記されている。なかなかに役に立つ本であるぞ!」
アル「はぁそうですか。じゃあちょっと読んでみます……あの、すいません。なんかいきなり最初っから『流砂に足を取られた時』とかあるんですが……」
ギンガナム「それがどうかしたかね?」
アル「いくらなんでも流砂に足を取られる事は無いんじゃないかなぁ、って思うんですけど」
ジュドー「あるよ」
アル「えっ!?」
ジュドー「前カトルの紹介で砂漠に油田堀りに行った時(Part2 425-426参照)、流砂に足取られて飲み込まれそうになったんだよ。今度そういう目にあった時の為に覚えておいてもいいんじゃない?」
ヒイロ「(アルから借りて流し読みして)この『小包爆弾が送られてきたとき』の内容はなかなか実用的なものだな。覚えておいて損は無い」
ギンガナム「彼らの言う通りである!第一一番荒事と縁が遠そうなロランでさえコヨーテに襲われたという経験があるからなぁ!長い人生一瞬先には何が待っているかわからないもの!これを読んで勉強すると良いぞ少年!!」
アル「なにか違う気がするんだけどなぁ……」
199 :
:03/04/08 10:57 ID:???
それは少し前の話…
シーブック「カミーユ…今、いいかな?」
カミーユ「なにさ?改まって」
カミーユが話を聞いてみると…
色恋沙汰に関してウブなシーブックにとって、初めて彼女が出来たらしい。
その相談をカミーユにしに来たのだった。
「カミーユは色々と経験があるだろう?ファとか、フォウとか、ロザミアとか…」
「ま、まぁね……」カミーユは少し得意げになった。
「で、誰なんだよ?相手は」
「…セシリー」
「セシリーって…あの、セシリーフェアチャイルド?」
「……ああ」シーブックの顔は真っ赤になっている。
(や、やるなぁ、シーブック…初めての彼女で金星GETかよ…侮れない奴)
カミーユは内心焦っていたが、虚勢を張りつつ
「ふ、ふ〜ん…セシリーかぁ……」
「今度、初めてのデートなんだけど…何処に行けばいいかな?」
「そうだね…彼女の趣味にもよるだろうけど……」
それから何かの度に、カミーユはシーブックから相談を受ける事になった。
カミーユのアドバイスが効いたのか?シーブックとセシリーの交際は順調に進んでいた。
そんなある日…
カミーユの部屋にシーブックが訪れて、毎度の恋愛相談をしていたのだが
シーブック「あ、あのさ…普通〜…何回目のデートでキスするもんなんだろう?」
カミーユ「え?……そ、そりゃ、人によって…色々…って、もう、セシリーとはしちゃったのかよ?」
「ま、未だだけど…」
「未だだけど?」
「……昨日、そんな雰囲気になり掛けたんだ…けど、俺、キスの仕方とか…知らないし…
躊躇っちゃって……どうすればいいか分らないんだよ!」
「ふ〜ん…」
(シーブックの奴…上手い事やってるじゃないか、あのセシリーと…くぅ〜〜羨ましい奴)
「カミーユは経験あるだろ?」
「え?…ま、まぁねぇ……」
「じゃあさ…教えて欲しいんだ……キスの仕方」
「(;゚Д゚) はぁ?」
「そ〜ゆ〜時は男がリードしないといけないんだろ?俺、今までキスなんかした事ないし…
いざって時に失敗して、セシリーと駄目になるのが怖いんだ…頼む。カミーユ。練習させてくれ!」
「(;゚ -゚) 練習!?…って」
シーブック「何も本当に唇と唇を合わせる必要はないんだよ!その…キスに入るまでの動作とか…
それまでの持っていき方とか…練習しときたいんだ」
カミーユ「………。」
「頼む!」シーブックは深々と頭を下げたまま、その場を動かなかった。
(……正直、兄弟とキスの練習なんて嫌だけど、シーブックは本気っぽいし…
今まで相談に乗ってきた手前、断る訳にも…本当にキスする訳でもないし…こうなりゃ仕方ないか?)
「いいよ、分った…練習相手になるから」
「本当?カミーユありがとう!!」
二人は早速、キスの練習をする事に…
「じゃ…俺が男性役で、シーブックが女性役な」
「うん、分った」
カミーユは左手でシーブックの髪を撫でると、右手を腰に回して、シーブックを引き寄せる。
「ほ、本格的だな…」
「ああ…」
二人共、顔が真っ赤になる。
「こ、こうやって…徐々に雰囲気を高める事も必要なんだぜ?」
「うん…」シーブックは息を呑んだ。カミーユの顔が段々と迫ってくる…
練習とは言え、妙な高揚感が二人を包んでいた。
…突然、ドアが開き
「カミーユ、お風呂空きましたよ〜」タオルで頭を拭きながらロランが部屋へ入ってくる。
カミーユ「な!?……」
シーブック「なんとぉ!?……」
ロラン「……(゚Д゚) 」
ロランは二人の姿を見ると、すぐさま部屋のドアを閉めて、廊下に出てしまった。
ロランは心臓が飛び出しそうな位に、動揺している。
カミーユとシーブックが部屋で抱き合っているのを見てしまったからだ。
(ハァハァ…なんで…二人が?…ハァハァ……男同士で抱き合ってた?…同性愛者なの?……
や、その前に兄弟じゃないか!イケナイ!こんな事、イケナイ事なんだ!!……ハァハァ…けど、家族としては
カミーユとシーブックの性癖を理解してあげる事も必要?……そうだ!アムロ兄さん、
アムロ兄さんには話しておかないと……って、何て話そう?……ああ、僕はどうしたらいいんだよぉ!!)
ロランは廊下に立ち尽くしたまま、様々な思考を思い巡らせていると…
キラが来た「ロラン兄さん、辞書貸してよ…勝手に貰っていくからね〜」
「あ〜!!…今は駄目です!」ロランはキラが部屋に入ろうとするのを必死に止める。
キラ「何で?」
ロラン「つ、都合が悪いんですよ!今は…その……あ、そうそう!部屋の模様替えをしてるから……
探すの大変なんです!明日じゃ駄目ですか?」
「今、必要なんだけどな…シーブック兄さんも居なかったし…ま、いいや…
ジュドー達の部屋を探してみるよ」キラはジュドー達の部屋に入っていく。
「ふ〜ぅ…」キラを追い返したロランは、
今度は自分が部屋に入ろうかどうか?躊躇っていた。
部屋の中の二人。
カミーユ「今のロランに見られた…よな?」
シーブック「多分ね……」
再びドアが開くと何食わぬ顔でロランが部屋に入って来る。
カミーユ「ロ、ロラン?…あのさ…」
ロラン「なんです?」
シーブック「さっきの…事なんだけど…」
ロラン「…ぼ、僕は何も見てませんからね!タ、タオル邪魔してて何も見えなかったんです!
…カミーユ、お風呂空いてますよ。早く入ってきて下さい」
明らかに怪しいロランの言い分だったが、場の空気が気まず過ぎて
二人はそれ以上、言い返し様も無かった。
ロランは二人の事を他の兄弟には話さなかった。
(僕が二人の事はなんとかしないと!…)と、一人で問題?を抱え込むつもりだったからで
誤解が溶けないまま、シーブックとカミーユとは気まずい関係が暫く続いたとか…
(や、続きませんよ…)
>>200〜204
あんた・・・いい仕事してるよ!
禿げしくワロターヨ
シーブック家出 偽名使う
旬のスパロボネタ キボン
200-204、激しく面白かた。
感謝age。
>>206 過去スレのどっかに怪盗キンケドゥネタがあったよ。
割と最近の話。
>208
前スレ574
途中で送信するわクッキー残ってるわ…(´・ω・`)
前スレの574からキンケドゥネタがあります
>>210 >>208だが、正確なフォローに心より感謝。
ついでだが、ガロードの宿題可愛らしくてとても好きだぞ。
212 :
お花見:03/04/09 19:48 ID:???
ガンダム一家では、お花見の企画が為されていた。
アムロ「場所取りは大量殺戮ガンダムのウィングに任せる。後、買出しは…だな。じゃ、明日の為にも早く寝なさい。」
アスラン「一機で大丈夫ですか?数で押されたら…」
ウッソ「兄さん、ヒイロ兄さんなら大丈夫ですよ。」
ガロード「後は皆を誘うだけだな。楽しみだぜ。」
居候のアスランも兄弟に溶け込んでいる風で、既に兄弟同然に扱われている。
そして、次の日、学校で…。
アスラン「〜…と言う訳なんだけど…どうする?」
二コル「……(´・ω・`)」
キラ「…二コル、どうしたの?」
二コル「…本編で死亡フラグ確定…キラに殺される事に決まったんですよ。」
<キラ、赤色反転中。>
二コル「…でも、気にしてはしょうがないですよね。こっちはこっち。勿論お花見には行きますけど……キラ、どうしました?」
キラ「……(´・ω・`)」
ラクス「…あらあら、キラ様どうなさったんですの?」
キラ「いや…何でも無いよ。」
アスラン(操られてるよな…ある意味。)
二コル(…。)
213 :
お花見:03/04/09 19:59 ID:???
ディアッカ「…お花見か。俺も行くぜ。なぁミリィちゃん。」
ミリアリア「私も行くわよ。トールとね。」
トール(…なんか、最近ディアッカが妙にミリィに接近してきているような…。)
サイ「フレイも行く?」
フレイ「勿論よ。桜、私達に似あうもの。ねぇキラ…」
キラ「…で、食品類はどれくらい持っていく?」(聞いてない)
イザーク「勿論山ほどさ…折角のお花見だ。」
フレイ「……##…。」
サイ(一応婚約者なのに…。)
ジュドー「…という訳だけどどうする?」
トピア「勿論行きますよ。ねぇ、ブリナデット。」
ブリナデット「ええ…。」
ガロード「そう言えば、トピアと会うのも久しぶりだな。」
トピア「そうですね。かなりの間木星にホームステイしてましたから。」
ビーチャ「で、帰り際にこんな良い彼女ゲットしてきやがった訳だな。」
トピア「…へへへ…。」
214 :
お花見:03/04/09 20:13 ID:???
ガロード「…それはそうと、油忘れんじゃねぇぞ。薪もな。」
ビーチャ「勿論さ。もう場所取りしてるあの人に渡してある。」
エル「じゃ、5時ごろからは祭りね。」
モンド「そういう事。」
ルー「祭り?楽しそうねぇ。」
ハマーン「……授業中にお花見の話をするとは何事か!大体…薪とか、何を企んでいる!」
ジュドー「…いや…別に…何も…。」
ハマーン「…ジュドー…私にそんな嘘が通じるとでも思っているのか!」
ジュドー(まず…)
ハマーン「後で教員室に来い!」
ジュドー「…やっぱり…。」
因みに、教員室でジュドーは散々叱られた後で、場所を白状させられたという。
215 :
お花見:03/04/09 20:27 ID:???
時は暫く早まり、早朝…ヒイロはウィングゼロカスで場所取りをしていると…。
ヒイロ「………。」
カガリ(こいつ、確かアスランが居候してる家の…)「…お、何してるんだ?こんな朝からMS持ち出して。」
ヒイロ(こいつは確か…)「そういうお前は何をしている?」
カガリ「射撃訓練さ。こうやって…な。中々当たらないけど。」
落ちてくる桜の花びらを狙って撃つが、中々当たらない。まぁ、弾の風圧のせいもある為当たり前だが。
ヒイロ(任務における友軍増加の可能性のために…)「…それでは当たらん。こうやって2連射しない限り風圧に負ける。」
ヒイロは2連射する。1発目で花びらは浮き上がり、そこに2発目が命中する。
カガリ「…凄いな…。所でお前、此処で何しているんだ?」
ヒイロ「花見の場所取りだ。他の皆も友人を呼んで来るらしい。」
カガリ「へぇ…。じゃあ、知り合い呼んで手伝わせるか?」
ヒイロ(任務成功…。)「……頼む。」
1時間後…
ジュリ「ここでいいんだったな。」
アサギ「仕事ってことで学校サボる口実も出来る上お花見できるなんて、やっぱり持つべき物はともだちよね〜」
マユラ「そうね〜。(通信toヒイロ)あ、私達カガリさんに頼まれて場所取りの援軍に着たんです。宜しくお願いします。」
ヒイロ「…了解した。」(女三人か・・・落ち着かん。)
正午付近…ガンダム4機で場所取りをしつつも、食事が始まった。
ヒイロ「…任務中に酒なんて…いいのか?」
マユラ「気にしない気にしない。ガンダム4機もおいときゃ皆びびって近寄ってこないって。」
ジュリ「それに、腹が減っては戦は出来ないと言うし。」
アサギ「そうですよ〜。私の手料理も持ってきましたし、そうです?」
ヒイロ(リリーナ並に終わった味でないならいいが…)「すまない。頂く……」(これは…旨い。ロラン並に…。)
ジュリ「アサギの手料理は旨いからな〜」
アサギ「ありがとう御座います〜。」
その頃、遠方では…
バーニィ「…あれは…ガンダム!しかも4機も!」
アル「止めてよバーニィ、無茶だよ。」
バーニィ「前回の負けで学んで、再戦の為にあれを用意したんだ。次は勝つ!
でも…僕が負けたときの為に片方は君が持って行ってくれ。」
バーニィの指し示す先にはザク3改が2つ。
アル「…え?あんな高い物をどうやって…」
ヤザン「ガンダムに悔しい思いをさせられた者は多数いる。」
マシュマー「そして、何度負けてもひたすらガンダムに挑む彼の姿勢はジオンの魂の結晶ともいえる。」
アル「でも、それなら尚更僕が持って行っていいものじゃないんじゃないの?」
カラス「彼が認めた君なら構わんよ。しかも、君の身近にはガンダムが多い。
鍛えて、君がガンダムスレイヤーになってくれることを祈っているよ。」
アル(ガンダムスレイヤー?意味はよくわからいけど、良いんなら貰っていこう。)
217 :
お花見:03/04/09 21:06 ID:???
続きは後ほど。
カラス先生まで御登場かよ!!
こちらもお花見ネタで一本。
>>212とはパラレルで。
ニコル「あれ、イザークとディアッカじゃないですか。こんな所で何穴なんか掘っているんですか?」
イザーク「何だニコルか。なに、ここの桜の根元に何か埋めたような跡があってな」
ディアッカ「ひょっとしたら何かグゥレイトな物が埋まってるかもしれないと思ってな、こうして掘り出してるって訳だ」
イザーク「実は埋まってたのは死体だったりしてな。よく『満開の桜の下には死体が埋まってる』っていうし」
ニコル「ははは、そんなバカな……」
ドモン「どうせする事も無いからと花見の場所取りを任せられたもののどうにも退屈だな…ん、こっちに走ってくるのはキラの友達か……?おい、何をそんなに慌ててるんだ??」
ディアッカ「で、でででで出た出た出た出た出た本当に出た」
ドモン「おい落ち着け、酔っ払いでも出たのか」
ニコル「そんなんじゃないです!二人が桜の根元を掘ってたらいきなり地中から…うわこっちに来たぁ!」
ドモン「!」
ミイラ「GUWOOOOOOOOOO!」
イザーク「桜の下に死体が埋まっているのならともかく、なんでミイラが埋まってるんだよおい!」
ドモン「あの包帯の下の顔…、まさか第三回ガンダムファイト優勝者、ダハール・ムハンマド!化けて出たか!」
ニコル「あ、あ、あのミイラとし、知り合いなんですか!?」
ドモン「いや、俺も直接の面識は無いが…しかし奴がガンダムファイターである以上、成仏させる方法は知っている!出ろォォォッ!ガンダァァァァムッ!」
この後ドモンのシャイニングガンダムとダハールが呼び出したファラオガンダムIV世との間でガンダムファイトが勃発。
結果はファイト開始後8分でドモンが放ったシャイニングフィンガーソードによりファラオガンダムが頭部を破壊されてシャイニングガンダムの勝ちとなったが、
取っていた場所を離れたせいで他の花見客に場所をとられたドモンは兄弟の怒りを買い、一週間夕食はホーロームシのみの刑に処された。
オルバ「なりきりスレが終わりそうだから久々にこっちでゲスト出演したいね、兄さん。」
シャギア「ああ、職人さんに期待しよう、オルバよ。」
保守
sageながらも保守
>>162の続き
「もうやってられっか!!なんでこんな無意味な特訓に付き合わなきゃいけないんだよ!!
これならディアッカとかの下手糞相手にゲームしてたほうがよっぽど上達するぜ!!」
それだけ言うとガロードは家から逃げ出した。
「なんとぉぉぉぉぉぉ!!ガロードが逃げてしまうなんて!!」
「流石にちょっと無茶しすぎたんじゃないかなぁ・・・・・」
「アル、お前は1000万という数字の意味をわかっていない!!」
「連れ戻せ!!!」
「ガンダムで出ます!!」
「第8課!!シロー・アマダだ!!緊急出動!目的は手配犯の捜索だ!!」
「ヒイロ、お前の友人達にも力を借りるんだ!」
「任務了解」
なんかもう、戦争でも起きそうな雰囲気である。
「皆待ってください!落ちついてください!!」
「ロ、ロラン・・・?」
「無理強いして連れ帰っても逆効果です、見つけたら僕に教えてください。
何とか説得して見ますから・・・・・・」
「こちらシャギア&オルバだ、目標を発見した」
「目標は現在○○公園のベンチに座っているよ」
『了解した、こちらが向かうまで見張っていてくれ。
しかし良くこんなに早く見つけられたな・・・・』
「ふ・・・・ライバルの行動パターンなどとっくに把握済みだ、なぁオルバ」
「そうだね、兄さん。僕らにかかればこれぐらいは容易いね」
「ガロード・・・・あの程度で逃げ出すとは根性の無い奴だ!
やはりここは俺が拳で・・・・・」
「だからまずはロランが説得する手筈だろ、ドモンはしばらく下がってろ」
「では・・・・頼むぞ、ロラン」
「はい、任せてください」
「皆!俺はやるぜ!!どんな辛い特訓でもこなして見せる!!
そして・・・・・必ず優勝の二文字を掴んで見せるぜ!!!」
「おお!良くやる気を出してくれた!!さぁ、早速帰って特訓だ!!」
そして駆け出していったガロード達を見送った後、シーブックはロランに尋ねた。
「凄いな、前とは180度態度が変わってるじゃいないか。
一体なんて言って説得したんだい?」
「簡単なことですよ、もしも年収1000万円なんてことになれば・・・・・」
「なれば?」
「ティファさんが絶対に惚れ直しますって・・・・・・
それにそれだけ安定した収入があれば、高校卒業後に即結婚だって可能ですって。
家の兄弟は皆結構単純だからこれぐらいの誘導は楽なものですよ。
特にガロードなんてティファさんの名前さえ出せばイチコロです」
シーブックは笑顔で話すロランを見ながら思った。
絶対敵には回したくないタイプだな、と・・・・・・・
乙!!
下がりすぎなので保守age。
今のうちにネタ考えるか。
227 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/12 17:15 ID:cWspKnez
ようやく準備が整い、厳重な警備の元(上空よりガンダムウィングで監視)アムロはロランを連れて
ハイム家に向け出発した。因みにお供としてアルも同行している。
残った兄弟たちはそれぞれの役職を果たす準備を行い、あわただしく働きながら時を過ごした。
取りあえずの段取りが済むと、兄弟は鼻血の拭き掃除が済んだ台所に介し、静かにお茶をすすっていた。
いつもは話題に事欠かない兄弟たちのティーブレイクだが、実に口数が少ない。
カミーユ「ロラン、大丈夫かな…」
しーん
シーブック「…キエルさんとこなら心配ないだろ?」
しーん
ウッソ「胸、大きかったですね…」
しーん
ジュドー「…そうそう、俺なんか兄貴じゃなかったら顔埋めてみて−な、な〜んて…ア、これ冗談!」
しーん…
シロー「・・・何か、会話が弾まんな。」
ドモン「俺達はともかく、あの光景はやはり、コウや下の者たちにはな…」
皆の脳裏にはロランのあのデカ乳が焼き付いているのだ。それを邂逅する度なんとも言えない気分になるのだった。
シャクティ「いいえ、嘘ね。ここにいる全員がロランさんの巨乳にメロメロなのよ。」
ギクゥッ!!
コウ「シャクティまたもやいつの間に!って言うよりそんな事あるもんか!」
ガロード「止めなよ、コウ兄さん。鼻血拭きなよ。」
228 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/12 17:49 ID:cWspKnez
シャクティ「私にはわかります、皆さんの意中の人とロランさんを、首を挿げ替えたらどの様になるかと想像したり・・・」
ギクゥッ
シャクティ「お風呂の中でロランさんの入浴の痕跡、例えば髪の毛やそれ以外の体毛が残っていないかなんとなく探してみたり…」
ギクゥッ!
シャクティ「あまつさえロランさんの使ったバスタオルの匂いをかいでみたり…皆さん、顔色が悪いですよ。」
ウッソ「・・・君は良くそんな悪い想像ができるね。」
シャクティ「皆さんの心の色がみえるの。それを言葉に変えたらこうなったの」
ウッソ「そんな馬鹿な!ふざけないでよ、兄さん達も何か言ってください!」
だが、ウッソを除いて全員が伏し目がちに下を向くだけだった。
ウッソ「・・・そんな、おかしいですよ、みんな!」
シャクティ「本当に、チェリーばっかりね。」
キラ「だって、ローラ姉さんは優しかったんだ…」
ウッソ「・・・その台詞は追い討ちですよ。」
229 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/04/12 18:34 ID:cWspKnez
ウッソ「そもそも何でここに君がいるんだ、用も済んだし早く帰ってよ!」
シャクティ「そうはいかないわ、私、ロランさんに今後の一家の家事を任されているから。」
一同「何ぃっ!!」
シャクティ「ロランさんの他に誰が料理とお洗濯を?これからも忙しくなるというのに」
一同「確かに・・・」
シャクティ「アムロさんからも了解をえています。皆さんと共に生活をする事で、私自身も相手の脅威から身を守る事になりますし
私どもの生活費も浮きます。持ちつ持たれつですから、お気にせずに。」
カミーユ「そんな事、いつの間に・・・これから俺達は・・・」
ガロード「シャクティの作った飯を食べ・・・」
コウ「シャクティの洗濯した服を着るのか・・・」
シャクティ「私、口も硬いですから、先ほどの事は絶対に誰にも話しません。」
一言も返せず、無言で了承せざるを得ない兄弟たちだった。
このロランローラネタのシャクティは怖えなw
この借茶だと激しく食生活が貧相になりそうだ。
朝 ご飯・みそ汁(具無し)・梅干し
昼 お弁当(塩むすび・たくわん数枚)
おやつ パンの耳(シーブックのおみやげ)を揚げて砂糖まぶしたやつ
夜 ご飯・もやしいため・みそ汁(ネギのみ)
兄弟『ロラ〜ン、早く帰ってきてくれーー!!』
>>231 ドモン「食生活が単調なので、料理自慢を約3名連れて来た」
ジェリド「カミーユ、貴様の兄貴はぶん殴って拉致することを「連れて来る」って言うのか!」
朝 サイサイシー特製炒飯
昼 ディアッカ特製チャーハン
おやつ シャクティ特製バターライス
夜 ジェリド特製焼き飯
ただし、ドモンだけは3食ホーロームシになった。
233 :
お花見:03/04/13 05:26 ID:???
そして、バーニィが来る。
バーニィ「そこの四人、誰でも良いから俺とさしで勝負してくれ!」
ヒイロ「…ザク3改か…了…」
アサギ「ちょっと待って。ここは私達の出番よ。」
マユラ「そうそう、本編で散々なこと言ってくれたカガリ様の目に物見せてやるんですからぁ。」
ジュリ「じゃ、最初はマユラからにしようか。」
ヒイロ「…了解した。MSに乗って待機する。」
そして、公園横の野球グラウンドでMS戦闘が始まった。
マユラ「…えい!」
バーニィ「…動きが遅い?これなら…!」
マユラのガンダムアストレイの動きは、旧ザク顔負けのトロさである。
ビームライフルで散発的に攻撃をしているが、ザク3改には一発も当たらない。
そして、どんどん接近されていく。
マユラ「…うわぁぁぁっ…!」
まぁ、わざわざ言うほどの事でもないが、数秒後、ビームサーベルに四肢を切り裂かれた無残なアストレイ
と無傷のザク3改がのこされた。
(続く)
胸焼けしそう…w
保守
κ
☆ チン r'⌒⌒`ヽ ☆ チン ξξξξ
☆ チン 〃 ( ミ""メ""ミ) 〃ξξ・米・ξ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___\ \▼∀▼ノ ___\ξ\仁lソξ< ネタ投下まだー?
\_/⊂ ⊂_ノ \_/⊂ ⊂_)__ \____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| :|/
期待
カミーユネタに期待
240 :
220:03/04/15 14:06 ID:???
オルバ「兄さん、次スレ立ったみたいだよ」
シャギア「ああ、分かっている、オルバよ。ここは一時撤退だ。」
オルバが帰ろうとしていると・・・
シャギア「あの銀髪の少女は誰だ?」
オルバ「でも確か、あの家は男ばかりのはず…」
ギンガナム「何だ、貴様ら!人の家をのぞきおって!」
シャギア「いや、道に迷ってしまって…」
オルバ(テレパシー)「兄さん、ちょっとベタ過ぎない?」
シャギア(テレパシー)「大丈夫だオルバよ、こいつはただのバカだ。」
ギンガナム「そうか、ん、貴様らいい面しているな、ギンガナム隊に入らんか?」
シャギア「あなたはもしや、あのギンガナム公でございますか?」
このあと、1分の交渉の後フロスト兄弟はギンガナム隊に入隊が決定した。
ギンガナム「では、我輩は食事があるので。いつでも我輩の家にきて構わんぞ。」
立ち去るギンガナム。
オルバ「兄さん、上手くやったね。」
シャギア「オルバよ。ここから我々の新たなステージが始まるのだよ。」
シャギア(心の声)「あの美しい銀髪の少女が気になる、明日の偵察は私一人で行くか。」
オルバ「兄さん、聞こえてるよ。」
シャギア「………、こっ、ここは一時撤退だ!!」
オルバ「兄さん………」
(とりあえず終了)
すません、兄弟が出てこなくて、
フロスト兄弟スレのファンの者です。
機会があったら兄弟とのからみを考えてみます。
どなたか使ってくれたら光栄です。
>240
>こいつはただのバカだ
ワロタ
>>240 面白かった。乙。
ロランはこういうのに使われやすいキャラだなw
ラクス「…はぁ…。鬱ですわ…。」
カガリ「…どうしたんだ?」
ラクス「雇っていたフロスト兄弟の方が辞めてしまわれたんです。」
カガリ「…別に良いんじゃないか?又雇えば…。こっちはこっちで性格はいい奴なんだけど、MS操縦がな…。」
ジュリ「あ〜。」
アサギ「カガリ様、そういう考え方は止めてくださいよぉ。」
マユラ「私達は物じゃないんですよぉ?それに、操縦の問題はOSが悪いからですよぉ。」
カガリ「…あ、すまない。」
フレイ「あの二人は長続きしないから、仕方ないわよ。私も代わりに面白いパイロット3人組やとってみたんだけど…」
??1「ふふふふふ…」
??2「ガンダムハンマー…くくく…。」
??3「釜で刈り取って…ヒヒヒ…。」
フレイ「御覧の通り、性格に問題があるのよ…。」
ラクス「私のほうも新しく3人ばかり雇ってみたんですが…」
デュオ「…死ぬぜぇ、俺の姿を見た奴は皆しんじまうぜぇ。」
五飛「……この女に組する事こそ正義!」
トロワ「…名前は無い。どうしても呼びたければトロワとでも呼んでくれ。」
フレイ「…性格に難あり…と言う訳ね…。」
ラクス「…そうですの…。」
カガリ「お前らのところので何時の間にか戦ってるぞ。」
3人「はぁ…。」
シーブックのバイトしているカロッゾパンに、今年も一年で最も重要な季節がやってき
た。春は商店街主催のお花見会が開かれる季節である。カロッゾパンは毎年このお花見会
で出店を出してパンを売っており、それは地元の人々に対する重要な宣伝なのだ。
天気予報によると今度の日曜に迫っているお花見会当日は晴天らしい。店が終わった後
の話し合いの場で、シーブックたちはほっと胸をなでおろした。晴れてくれることに越し
たことはない。
「良かったですね、カロッゾさん」
「ああ。しかし今年は去年までと比べて簡単な話ではないな。今年はドンキーも出店をだ
すようだ」
店主のカロッゾは深刻な顔をした。正確には、鉄仮面に遮られてシーブックには表情を
見ることはできないが、仮面のしたではそういう顔色をしているはずだ。職人として雇わ
れているザビーネが、冷静な声音で後を引き継ぐ。
「なるほど、ドンキーベーカリーとの決戦ですか」
「決戦?どういう意味です、ザビーネ?」
カロッゾの娘でシーブックの彼女でもあるセシリーが訊く。声のしたほうを向いたシー
ブックは、今日はいままでそう気にもしなかった、セシリーが店を手伝うときの髪をまと
めてエプロンをつけたスタイルに、なぜか今になって気を取られた。
「いいか、セシリー。今回のお花見会に来る人たちの多くは常日頃からこの商店街を利用
している者たちだ。うちのパンよりドンキーのパンのほうがおいしいとなれば、客はあち
らに流れるだろう。逆に、我々のパンのほうがおいしいという評価を得れば、うちが
向こうの客をいただくことができるのだ」
淡々とした口調の中にも力がこもっているカロッゾの言葉は、いかに今回のお花見会が
重要なことかをあらわしている。同じ商店街で、同じように地元の人々を相手に商売をし
ているドンキーベーカリーとカロッゾパンは、当然客を取り合う形になっており、今回の
お花見会は直接対決の場なのだ。決戦という表現はすこし大げさだが、地域密着型の商売
をしている両店にとって、地元のお客さんの評判ほど大事なものは無い。
「諸君には図らずも設けられた今回の決戦に向けて、なおいっそうの精進を期待したい。
この戦いに勝利せずして、カロッゾパンの未来は無いのだ!」
カロッゾの台詞は芝居がかりすぎていて苦笑ものだったが、シーブックは気付けば拳を
軽く握っていた。バイトに過ぎないとはいえ、シーブックはカロッゾパンに愛着を感じ始
めていたし、何より彼女であるセシリーの家がやっている店なのだ。
商売が上手くいかなくなって、セシリーが苦労するようなことにはなって欲しくない。
そんな自分の思いは、店主でセシリーの父であるカロッゾにしてみれば、余計なお世話だ
ということぐらいシーブック自身分かっている。しかしそれがシーブックの偽らざる本音
だ。
横を向いたシーブックはセシリーと目が合った。何か用、と訊くようなセシリーの顔に、
なんでもない、とこっそり手を振ってから、シーブックは再び拳を握った。
いっぽう3時間ほど時間をさかのぼったドンキーベーカリーでは、ロランが親友のキース
に捕まっていた。夕飯の買い物に商店街にやってきたところを、半ば強引に店の中に連れ込
まれたのだ。
「ロラン、頼む、ドンキーを手伝ってくれ。出店の売り子をやって欲しいんだ。なあ、頼
むよ。さっきから言ってるように親方は怪我しちまってて、親方の奥さんはその面倒を
見なきゃいけない。手伝ってくれるのがベルレーヌだけじゃ人手不足なんだよ。」
弱りきった表情で頼み込んでくる親友の態度に、ロランは心苦しいものを感じながらも、
この頼みは断ろうと決めていた。
同じ日に勤め先のハイム家でも、主人家族を中心としたささやかなお花見パーティーが
あり、ロランは使用人の身ながらパーティーに招待してもらっている。なかなか言い出せ
なくて悪かったけど、もう予定が入っているとなれば、キースだってあきらめるしかない
だろう。
「キース、僕はその日はハイムの旦那様やお嬢さん方と一緒にお花見をすることになって
いて、だからお前の手伝いは出来なくて……」
しかしキースは諦めなかった。むしろ何か勝算でもつかめたのか、瞳が鋭い光を放つ。
「なあ、ロラン。ハイム家のお花見どこでやるんだよ。ビシニティ公園か?」
「そうだけど……」
そうロランが答えた瞬間に、キースの顔がゴールを狙うストライカーのようになった。
その理由がわからず困惑しているロランを尻目に、キースは一気に畳み掛けてくる。
「商店街のお花見会もビシニティ公園なんだよ。パンを売る時間だけ抜け出てくればいい
だろ。な、それなら両方やれるじゃないか。頼むよ、ロラン。お花見会はドンキーの将来
を決めるかもしれない大事なイベントなんだ。俺はベルレーヌを幸せにしなくちゃな
らない。お前の助けが必要なんだよ、頼む!」
話の途中からどんどん必死になっていったキースは、ついに頭を下げて頼み込んできた。
キースの論理は乱暴もいいところだが、頭を下げて必死に頼み続けるその姿は、ロランに
とってもはや断ることのできないものだった。
「わかったよ、キース。出店の売り子、やってもいいよ」
キースは満面の笑みを浮かべてロランの右手を両手で握った。「ありがとな、ロラン。給
料はずむから。ホントにありがとう!」というキースの言葉を聞きながら、ロランはハイム家
のお花見をどうしようかということが頭を掠めて、弱々しく微笑んだ。
その日の夜、シーブックはロランからドンキーの手伝いをすることを伝えられた。ロラン
の態度がすこし遠慮がちなのは、自分にいらぬ気を遣っているからだろう。
「そうか、ドンキーのキースはお前の親友だもんな」
「うん。すごい勢いで頼み込まれちゃって、断りきれなかったんだ。シーブックのお店と
は客を取り合うことになっちゃうけど……」
別に気にすることはないだろ、と返しながらもシーブックは、内心ではまずいなと呟い
ていた。ロランは人当たりもいいし、健康的で見栄えのいい容姿をしている。お客の受け
はいいだろうから、自分達カロッゾパンから見れば思わぬ強敵の誕生であることは間違い
ない。
本心をいえばシーブックはロランにドンキーの売り子をして欲しくないのだが、もちろ
んロランにはロランの立場があり、自分がどうこう言えるものではないことだ。
翌日、ロランはハイム家の長であり、キエルとソシエの父親であるディラン・ハイムに
仕事の都合で呼び出された際、お花見パーティーに参加するのが中途半端な形になってし
まうことと、その事情を話した。
話を聞いたディランは軽い感じでそうか、と呟くと、笑ってロランの肩を叩いてくれた。
「そういうことなら仕方ないだろう。友人は大事にするものだからな」
「は、はい。ありがとうございます」
ロランはかしこまって頭を下げ、退出した。使用人が主人の誘いをおろそかにしたのだ
から、自分はなじられたりしても当たり前の立場なのだ。そんな失礼を笑って片付けてく
れた主人に対して、ロランは改めて尊敬と感謝の念を感じ、部屋のドアを開けて廊下に出
たときには、晴れがましい気持ちになっていた。
しかしロランの身近な主人は、使用人のそんな勝手を許すほど甘くはない。ロランが廊
下に出たとたん、聞きなれた少女の声が「どういうことよ」と飛び込んできた。
ロランがあわてて声の方を向くと、小さな女主人ソシエ・ハイムが、目の前でえさをか
っさらわれた猫みたいな顔で自分を睨み付けている。今にも爪をたてて飛び掛ってきそう
だ。どうやら話を立ち聞きしていたらしい。
「ソ、ソシエお嬢さん、聞いていたんですか」
答えの分かりきった質問は無視して、ソシエが牙をむく。
「使用人のくせに主人の誘いを袖に振るなんて、偉くなったものね」
「立ち聞きなんて、趣味が悪いですよ。それにキースのとことの掛け持ちにはなりますけ
ど、お嬢さんたちのお花見にも顔を出させて頂きますし……」
「あんたみたいな恩知らずな使用人になんか、来て欲しくないわよ!」
恩知らず。その言葉にロランは絶句した。これまで自分は精一杯ハイム家で働いてきた
つもりだし、尊敬や感謝の気持ちを忘れたこともない。それをまるっきり無視されたようで、
ロランは胸に痛みと寂しさを同時に覚えていた。
ソシエは黙りこくってしまったロランを何秒か見つめた後、顔をそらして去っていった。
一人残されたロランに、ハイム家の廊下がやけにがらんどうに見える。
その日はずっと仕事に手がつかず、ロランは使用人仲間のサムやジェシカからもどやさ
れたりして、散々な一日を過ごすことになった。主人の誘いをむげにした報いだろうか。
そんなことを思いながら帰り支度を終えたロランは、庭を横切っている際に自分を呼び止める声を聞いた。
華やかな金髪が夕日を受けて鮮やかに輝く立ち姿は、ひとめで誰なのか分かる。ハイム
家の長女、キエルだ。なんとなくあわせる顔がない気分になってしまっているロランは一
礼して立ち去ろうとしたが、キエルの「どうしたのです」という優しい声に、足が前へ進
もうとしない。
自分の顔を覗き込みながら、「元気がないようだけれど……」と尋ねるキエルの青い瞳に
見つめられて、ロランは自分でもどうしたいのか分からぬまま、「恩知らず」の一件につい
て全てをしゃべってしまいたくなった。
手近なベンチに腰を下ろし、ロランはキエルを相手に思いついたこと何もかもを話した。
ロランの独白が終わったところでキエルは、「ソシエったら」の言葉とともに姉の顔で微笑
むと、ロランの肩に手を置いてロラン自身にも微笑みかけた。西日を受けてオレンジに染まった白い顔が、ただ美しい。
「わたしはロランは良くやっていると思いますよ」
「キエルお嬢様……ありがとうございます……」
キエルの静かだけれど確信を感じさせる言葉に、ロランは胸につかえていたものが溶け
て無くなっていくのを感じた。キエルの手が添えられている肩が温かい。甘酸っぱい感情
が体中を包み、自分の顔が熱を持っていることが分かる。
ロランの沈んだ感情がなくなったのを知ってか、キエルは立ち上がって夕暮れのひと時
がおしまいであることを告げた。ロランは一抹の寂しさを感じたが、それをかき消しては
るかに、憧れているキエルに励ましてもらったことで全身が弾むようだ。今なら百メート
ル走の世界新記録だって出せそうな気がする。
キエルに元気良く別れの挨拶をして、ロランは軽やかに歩き出した。浮かれるロランの
後頭部にいきなり鋭い痛みが走ったのは、鼻歌を歌いながらハイム家の正門をくぐろうとしたその瞬間だった。
何かをぶつけられたようだ。周囲を見回してみると、不自然に小石が一個転がっている。
こんないたずらをするのはまずソシエお嬢さんだ。なんで今になって石をぶつけられたんだろう。ロランは頭にそっと手をやりつつソシエの行動を疑問に思ったものの、自然とキ
エルの微笑みを思い出して、あかね色の空に引き写していた。
後編に続く 長くなってしまって申し訳ありません。
乙。
ちょっと長ッ!と思って根性無しの自分は読む気が無くなりかけたが、
読んでみると非常に面白かった。
続編期待age
>253
グットなんだな〜
シーマ様…
256 :
お花見:03/04/16 21:27 ID:???
バーニィ「やった、無傷で勝てた!」
アサギ「…何…?凄く早い…。」
ジュリ「…滅茶苦茶よ…。」
ヒイロ「(この2人、まさに役立たずだな。)…次の相手は俺だ。…これ、借りるぞ。」
ジュリ「…いいけど…。」
バーニィ「…望む所だ!」
……因みに、バーニィは開始2秒で、ヒイロのゼロが使ったアストレイのビームライフルでミンチになった。
3人娘(声を合わせて)「すっご〜い。一瞬じゃないですかぁ。」
ヒイロ「…これくらい…当然だ。任務続行するぞ。」
その時、ヒイロは致命的過ちを犯した。なんと、後にリリーナの姿があったのだ。
リリーナ「…久しぶりに時間があいてひいろにあいにいこうとおもいましたら家にはおらず、
ご兄弟の方にお聞きしたらここで場所取りをしていると。そして差し入れを持ってきてみれば
何故か3人の女性をはべらして…」
ヒイロ「…これには訳が…」
3人娘「あ、もしかしてリリーナ様ですか?サイン下さい〜。」
リリーナ「…ええ。いいですよ。………ヒイロ、私を殺しにいらっしゃい?」
(妙な威圧感で。)
ヒイロ「……(滝汗)」
(続く)
因みに数日後、ヒイロはリリーナの家の前で36時間待たされて、更に応接間で24時間待たされた上で許してもらえたが、
その後出されたリリーナ製魔の料理によってヒイロは地獄を垣間見たというがそれは別の話。
キラ「何だこれはぁぁぁぁぁあ!……もう…ヤダ…。」
アスラン「どうした?キラ…。」
キラ「…こ…これ…。」
アスラン「ん…?ニュータイプ雑誌がどうかしたのか?」
キラ「福田、何であんな悪魔を贔屓するんだ!そんなに僕を虐めるのが好きかぁァァ!!
ダメだ…このままだとあの悪魔に人生を食いつぶされる…。」
アスラン「…キラ…まだ3クールOPがあるからさ。そう絶望するな。」
キラ「…でも…でも…。」
…そして次の土曜日
ロラン「…もうすぐですね。キラが無事だといいですけど…」
アムロ「…そうだな…。」
ガロード「大丈夫。キラ兄さんなら大丈夫さ。」
コウ「彼女がいるだけで十分じゃないか・・・羨ましい…」
キラ「 コ ウ 兄 さ ん 、 何 か 言 っ た ?」
ジュドー(迫力ありすぎ…。)
ウッソ(怖すぎですよ、キラ兄さん。)
カミーユ(このプレッシャー!危険だ…。)
コウ「…いや、なんでもない…。」
キラ「…始まった…。…追っかけてくるな、悪魔!そんな清純そうな顔をしても騙されないぞ!」
アスラン「……。」
アムロ「…これは少し安心できるな。」
ジュドー「そうだな、確かに。」
キラ「…手?まさかあの悪…じゃなくてラクス!来た来た来たキター」
アスラン「よかったじゃないか。キラ。」
キラ「…さらに繋がる瞬間キター」
ウッソ「フレイ様一人身キター。ゲット狙える〜。」
アスラン「…キラの2の鉄をふむ犠牲者が…」
アムロ「…又一人…か。」
キラ「やった…やったよ…。」
因みに、この日は盛大なパーティーが開かれた。
ただ一人を除いてみんな心から幸せそうだった。ただ一人を除いて…。
コウ「神よ、俺にもまともな彼女を…!」
某新作ドラマを見て。
シーブック「こういう恋愛もありなのかなあ」
アムロ「いい女に弄ばれるというのも一種の理想なんだろう」
ドモン「だが、男として情けなすぎるッ!!」
ジュドー「でもあれで拾う女って本当にいるのかな」
ヒイロ「…うちには素材が十分いる。試す価値はある」
翌朝、適齢期の女性たちは自宅前に大きなダンボールがあるのを見つけた。
シーマ宅前では。
r'⌒⌒ヽ、ショボーン
(リW,vW、v____
/ヾ ・ω・ノ /\
/| ̄ ̄∪∪ ̄|\/
| 産直チェリー |/
ハマーン宅では。
'⌒⌒ヽ
(,(,( r'ノr )
(・∀・; )__ 俺って…
/ミ≡≡≡/\
/| ̄ ̄ ̄ ̄|\/
|寝技OK. |/
魔乳先生宅には何故かウッソが。
'⌒⌒ヽ
〈 _l」ハ_l」)_ マヘリアさんと比べてみたい…
/(・∀・* )/\
/| ̄∪∪ ̄|\/
| デバガメ |/
>デバガメ
ワロタw
キラじゃないのかよw…あ、下手したら[悪魔]に回収されるかw
本編では、アムロはドアンに、ロランはハイム家に拾われとるな。
今日はこの日記の原点に戻り、俺達五人を「覚悟のススメ」に例えてみた。
1「まずはお」
2「覚悟だな」
3「ああ、覚悟だ」
4「覚悟ですね」
5「悔しいが、貴様には正義の男・覚悟がお似合いだ!!」
1「問題ない」
わずか10秒で決定だ。
5「次は俺だ!!正義たる俺に似合うのは当然正義の証!!
強化外骨格零と3千の英霊だ!!」
1「ああ、そうだな」
3「お前以外には無理だ」
2「全くもってその通り」
4「ですね」
「「「「あの輝きはお前以外には出せないな」
5「くぅ!!俺は零だぁぁぁ!!」
思い通りのキャラに成れたが、その理由がアレなので、5は号泣してしまった。
お陰で涙と額の相乗効果で通常の三倍くらい奴は光り輝いていた。
2「次は俺だぜぃ」
3「む、これは難しいな・・・・・」
1「貧乏籤を良く引く奴・・・・・葉岡か?」
4「微妙ですけど・・・・その辺りですね」
2「歯ぁ磨いてやろうか?」
5「俺は零だぁ!!」
265 :
264:03/04/18 18:28 ID:???
ああ!誤爆したぁぁ!!すいませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!
2人して同じ部屋で自前のパソコンを猛スピードでタイプっている。
キラ「……。」
アスラン「……。」
ウッソ「…はいるよ、兄さん達…ん、なにやってるの?」
キラ「……。」
アスラン「……。」
ウッソ「…ねぇ…。」
キラ「…負けた…。」
アスラン「ほら、キラはプログラムが特殊だから適応する対処が楽な分弱いんだよ。」
キラ「……そうみたいだね…。」
ウッソ「…一体何を…。」
キラ「ハッキング合戦だよ。互いに1時間で防護プログラム組んで、それをハッキングしあうの。」
アスラン「ウッソもやる?」
ウッソ(ある意味化け物だ…2人とも。)
あっはっは。まあ気にすんな。本来のスレでガンガレ。何処だか知らんが。
花見ネタです…読んでやって下さい
久々の日曜日…ロランは家で洗濯をしている所をハイム姉妹に呼ばれ公園に花見に来ていた。
ロラン「うわぁー、きれいですね…なかなか家から出られないから桜を見るのは2年ぶりですよ」
ソシエ「そうでしょうね。ロランはいっつもバタバタしてるから…」
キエル「そんなロランに今日一日ぐらいはゆっくり桜でも見て…って、ソシエが私に相談をしていたのですよ」
ソシエ「わ、私はそんな事言っていませんよ!お姉さまが…」
ソシエが顔を赤くしながら少しむくれる
ロラン「ありがとうございます。キエルお嬢様…ソシエお嬢様」
ソシエ「そうそう、感謝しなさいよ…そうだ、私、お団子作ってきたのよ。ほら食べて!」
ソシエがバスケットから可愛い弁当箱を取り出すと蓋を開けた。その中には団子と言う名の無骨なぼた餅が串に刺さっていた。
ロラン「うわぁ……美味しそう…」(団子?…ぼた餅?)
キエル「あら……とても美味しそうね…」(朝から何を作っていると思ったらこんな物を…)
ソシエ「そうでしょ!気合を入れて作ったんだから!」
キエル「でも、お団子にしてはちょっと大きいような…それにアンコも、漉しアンじゃなく粒アン…」
ソシエ「大は小を兼ねる!って言うでしょ!…それにアンコにも歯応えがほしいと思ってね…あ、それとこのみたらし団子、自信作よ!」
ソシエは自信満々で話している。そこにはみたらし団子と言うより醤油のような黒い液体に漬けられた団子があった。
キエルがロランに向かい貴方が先に食べなさいと目で合図を送る。ロランはその合図に少し戸惑いながら団子を手にする
ロラン「じゃあ、アンコの方から、いただきます……モグモグ…!?」
ソシエ「どお?美味しいでしょ!?」
ロラン(しょっぱい?なんだこれ!?塩?)「いやぁ…アンコにしてはちょっと塩辛いかな…」
(絶対塩だ!砂糖と塩を間違えているんだ!)
ソシエ「まさか……甘〜くしたはずだよ」
ソシエがそう言いながらアンコの団子?を口にする
ソシエ「しょっぱッ!?なにこれ?…ちゃんと砂糖を入れたはずよ!?何で?」
キエル「塩と砂糖を間違えたんじゃないの…ソシエ、ちゃんと味見した?」(よかった…ロランに味見させて)
ソシエ「そういえば、味見してない…」
ロラン「でも、美味しいですよ…初めての味って言うか、なんと言うか…ソシエお嬢様らしさが出てていいですよ」
ソシエ「なに、ロラン!それって嫌み?」
ロラン「ちがいますよ…本当に…美味しいですよ…」
ロランの背中に大量の脂汗が流れている。我慢をして次の団子に手を伸ばす…みたらし団子?に…
キエル(ロラン!それも食べる気!?勇気あるわね…さすがはハイム家の召使、ホワイト・ドールのパイロット…)
ロランがみたらし団子?を口に入れる
ロラン「ッ!?ユニヴァ―――………………」
ロランがみたらし団子?を食べた瞬間、絶叫を上げ、泡を吹いてその場に倒れた
ソシエ「ロラン!?」
キエル「ロラン!どうしたの!?…ソシエ、あなた何を仕込んだの!?」
ソシエ「ちゃんと、醤油と砂糖とオイスターソース、とろみを付けるために山芋それに香り付けにハーブ数種類、
隠し味に鷹の爪…甘味を出すため黒砂糖とチョコレートも少し…」
キエル「そんな、兵器に近いものを…なんてこと……ロランしっかりしなさい!」
ロラン「ん……あぁ…キエルお嬢様?…」
キエル「大丈夫ですか?ロラン」
ソシエ「うわ――ん(泣)!ロランごめんね…あたしが…あたしがお団子作ったばっかりに…」
ロラン「大丈びゅですよ…(あれ?ちょっと舌が痺れている?)ショシエお嬢さん…僕こう見えて結構丈夫でしゅから…」
キエル「(うぅ…なんて健気で不憫な子なんでしょう)ロラン、お茶で口の中を潤しなさい」
春の日差しが注ぐ中、ロランはキエルとソシエに介抱してもらっていました
ロラン(ああ、なんかこ〜ゆ〜のもいいなぁ…有難う御座います。キエルお嬢様、ソシエお嬢様………それと、ソシエお嬢様…
お願いですから料理は作らないでください…)
そらからしばらくして…ロラン達のいる公園の反対側では
ロアビー・ロイ「ハァイ彼女!俺のポッカリと空いた心の穴埋めてくれない?」
女の子「冗談じゃないわよ…あたし、ナンパは嫌いなの」
ロアビー「あ〜らら、つれないねぇ…(俺、ナンパの腕落ちたのかな)」
ウィッツ・スー「ロアビー、テメー腕落ちたんじゃねえか?撃墜王の名が泣くぜ?」
ロアビー「そ〜んな事言わないの…いくら撃墜王でも打ち逃す時くらいあるの!気楽に行かなきゃだめなのよ」
ウィッツ「けッ!かってに言ってろよ!…それよりオメー、エニルに見っかたら殺されっぞ」
ロアビー「そんな、悲しい事言ってたらだめでしょ。俺は恋をしないと生きられないの。わかる?」
ウィッツ「わかるか、んな事!」
ロアビー(!可愛い子がいる!?向こうの方角だ!!)
ウィッツ「おい!どこ行くんだ!?」
ロアビー「俺のレーダーに反応有りなんだよね!向こうの方に!」
ウィッツ「ど〜ゆ〜レーダーなんだよこいつは!…ある意味、ニュータイプだぜ本当によぉ」
ロアビーとウィッツが走るその先にはロラン、キエル、ソシエの3人がいた。
ロアビー「ビンゴ!俺のレーダーは正確なのよね」
ウィッツ「げッ!?本当にいる!!マジで可愛いし…(こいつ本当に、ニュータイプだ!)」
ロアビーとウィッツは木陰からロラン達を観察している
ロアビー(ん〜、マジでポイント高いね…富豪のお嬢さんとその妹…姉さんの方はなんかいかにも高嶺の花って感じだし…ただ、想い人あり!って感じもするね。
妹さんの方は今の生活に飽きて刺激を求めているって感じ……あの銀髪のお嬢さんはエプロンなんかしちゃったりして、いかにも家庭的って感じ…顔も柔らかいし……いいねえ、よりどりみどりだよ)
ウィッツ「おい、珍しいな。お前がこんなに慎重になるなんて…」
ロアビー「焦らないの。あんなポイントの高い子、なかなかいないよ……って言っても行動を起こさなきゃ進展しないのも事実…一丁、当たって来ますか」
ウィッツ「おおよ!」
ロアビー「え?…お前も来るの?」
ウィッツ「わりーかよ!俺だって男なんだよ!」
ロアビー「いや、別にいいけど…トニヤに見つかるとやばいんじゃないの?」
ウィッツ「む!………だ、大丈夫だよ!死なば諸共だ!オメーに付き合う!」
ロアビー「そうそう、分かってくれた?ハンターは獲物を取らなきゃ死んじゃうのよね。俺もまだ、ハンターでいたいしさ…と、言うことで行きますか!」
ロラン達にロアビーとウィッツが近づいてくる
ロアビー「ハ〜イ!お嬢さん達、何してんの?暇なら僕たちとここよりもっと景色のいい所にドライブに行かない?」
ソシエ「はあ?別に暇はしてません!邪魔なんで向こうに行ってください!」
ロアビー「そんな事言わないでよ……(ソシエ達に近寄って小声で)実はさ、そこにいる俺の連れウィッツって言うんだけど明後日、
戦場に行っちゃうのよ。だから少しでもいい思い出を作ってあげたくて…協力してくれない?だめ?」
ソシエ「そんな見え透いた嘘を…」
キエル「いいじゃない、ソシエ。協力してあげましょう」
ロラン「そうですよ!…戦場に行ったら…もしかしたら死んじゃうかもしれないんですよ!?そんなの…悲しすぎますよ(泣)!」
ソシエ「そんな、キエルお姉様?ロランまで!?」(なんでロラン泣いてるの?べたべたのナンパじゃない!)
ロアビー(ふ〜ん…キエルちゃんにソシエちゃん、それにロランちゃん…ね。)
ウィッツ(小声で)「おい、ロアビー…俺、戦場に行くのか?聞いてねーぞ!いつ、召集掛けられたんだ?それに…俺、死ぬの?」
ロアビー(小声で)「(これだから実直馬鹿は…)違うよ、作戦だよ…こう言っておけば同情を誘えるんだよ…ほら、そこのロランちゃんなんかもう目ウルウルだぜ」
ウィッツ(小声で)「おお、そうか!オメーすげぇな!関心するよ」
ロアビー「それじゃあ、お嬢さん達…思い出を作りに行こうか!」
キエル「エスコート、よろしく御願いします」
ソシエ「お姉様、本当に行く気!?」
ロアビー「大丈夫だよ。ただ、僕達はいい思い出がほしいだけだから…ね、ロランちゃん!」
ロラン「あの〜…僕も一緒に行ってもいいんですか?」
ロアビー「大丈夫、大丈夫!気にしないよ、一緒に行こうよ……え?…僕…って、もしかして…男なの?」
ロラン「そうですよ」
ロアビー「!!?」
ウィッツ(マジで!?気づかなかった!…って言うよりロアビーがこんなミスしたの始めて見た!)
ロアビーは瞳孔を開いたままその場から動けなかった…まさか男女の区別も付かないとは、何たる失態!
最近ナンパの腕が落ちつつあるとは思っていたがまさかこれほどとはロアビーは信じられずにいた
すいません…さっきは5じゃなく6でした
キエル「あの…そちらの方、大丈夫ですか?」
ウィッツ「だめかも…当分立ち直れないな……実は俺とロアビーは君たちをナンパしてたんだよ…まさかそこのロランちゃん…いや、ロラン君が男の子とは思わず…
ロアビーのやつ、かなりショックだったみたいだな…」(俺もショックだよ…まさかこんな可愛い子が男とは…)
キエル「まあ、あれがナンパと言うものでしたの!?」
ソシエ「姉さん、鈍すぎるよ…それにしてもいい気味だわ!こんなナンパな男にはいい薬よ!気合が入ってない男は本当に駄目駄目ね!」
ロラン「(うわあ、ソシエお嬢さん結構きついなあ…そういえば最近、ギャバンさんと交流があるって言ってたからその影響かな)あの、本当に大丈夫ですか?ロアビーさん」
ウィッツ「そっとしておいたほうがいいなこりゃ…なんか、ごめんな」
それから数分後、ロアビーが我に返り自分の行った無様な行為に落ち込んでいた。それに見かねたロランが慰めるがロアビーはさらに落ち込んでいった。
トニヤ・マーム「ねえ、エニル…あれって、ウィッツじゃない?」
エニル・エル「本当だ…ロアビーもいる…なにしてるんだろ?」
トニヤ「?ちょっと待ってよ!なにあれ!?若い女の子達に囲まれて!今日はロアビーと海に釣り行くって言ってたのに…まさか、女の子を釣りに行ってた訳!?」
エニル「トニヤ…それ、笑えないよ……それにしてもやってくれるわね…私達という物があるのに、懲りもせず……トニヤ…私、きれそう…やっちゃっていい?」
トニヤ「エニル…やっちゃって!」
エニルはトニヤのその声を聞くと自分の愛機、エスペランサの下に走っていく
ウィッツ「おい、落ち着いたか?」
キエル「大丈夫ですか?ロアビーさん」
ロアビー「ああ、ありがとう…だいぶ落ち着いたよ…」
ソシエ「ふんっ!ロランを女の子と勘違いするなんて、かなりの馬鹿じゃない!?」
グサッ!…ロアビーの心にまた一つ傷が増えた
ロラン「ソシエお嬢様、言葉が過ぎますよ!…大丈夫ですか?ロアビーさん…気にしないでください。僕ってよく女の子に間違えられるんですよ……それに、ロアビーさんのナンパのテクニックよかったですよ…」
ウィッツ「そうそう、俺も関心したもんな…こいつスゲーって」
ロアビー「そ…そうか?」
ロラン「そうですよ…僕、今まで何度もナンパされましたけどロアビーさんのが一番でしたよ」
ロアビー「そうか?…そうだよな!そうさ、俺は落ちぶれてないよ!今日はちょっと調子が悪かっただけだよ!」
キエル「そうですよ、私も始めてナンパされて少し嬉しかったんですよ…ああ、これがナンパかって」
ソシエ(なに?キエルお姉様もロランも…なに慰めてんの?このロアビーっていう人も慰めてもらって嬉しいの?って言うか、そんな慰め方ある?なによ、ナンパされて嬉しいとか、
よかったって…分からない…お姉様もロランもこいつらも分からない……こいつら馬鹿じゃなかろうか…そうだ!こいつら馬鹿だ!!)
トニヤ「それまでよ!!」
ウィッツ「げッ!?ト…トニヤ!」
エニル「私をお忘れかい?」
ロアビー「エ…エニルも…!?」
そこにはエスペランサに乗って殺気を漲らせているエニルとエスペランサの手に仁王立ちしているトニヤの姿があった…エニルの顔は無表情だが、切れる寸前だ…トニヤも顔は笑っているが、逆にそれが恐ろしい
エニル「殺すのはいつでも出来る…今でも…後でも…」
トニヤ「とりあえず…言い訳を聞きましょう…ね、エニル」
ロアビー「ちょ、ちょっと、待ってくれ!…別にナンパとかじゃなく…」
エニル「ナンパは…確か止めたんだよね…ロアビー?」
ロアビー「そ、そうさ!止めたんだよ!」
ウィッツ「そ、そうだよ!…ほら、なんて言うか……ハンターは獲物を取らなきゃ死んじゃうんだよ…俺もまだ、ハンターでいたいしさ」
ロアビー(こ…こいつ、いきなり何言うんだ!?馬鹿かテメー!こっちはちゃんと言い訳考えてたのに…これだから実直馬鹿は…もう口開くな!)
トニヤ「へ〜……そうなんだぁ…」
ロアビー「いや、違うんだよ!聞いてくれ!」
ウィッツ「男は恋をしなきゃ死んじゃうんだぜ…だよな、ロアビー!?」
ロアビー(もう…だめだぁ…こいつ、馬鹿だ…正真正銘の馬鹿だ…ある意味、馬鹿のニュータイプだよ…こいつ)
トニヤ「救いようがないね…」
エニル「…じゃあ、死にな…」
ロラン達の目の前ですざまじい惨劇か起きていました…エニルの操るエスペランサは非情にもロアビーとウィッツを肉の塊に変えていく…ロランは必死で止めようとしましたが、ぶち切れたエニルとトニヤを止める事は出来ませんでした…
キエルは何が起こっているのか分からず、おろおろしていました…ソシエはいい気味よ、と腹を抱え大笑いしています
それから1時間後…生ゴミを入れるゴミ箱にミンチになったロアビーとウィッツが捨てられていましたが、どうやら今日は粗大ゴミの日らしく業者の人に引き取ってもらえませんでした
終了
基本的にパラレル扱いで
ウィッツ藁他
激しく細かいツッコミだけど
誤)ロアビー
正)ロアビィ
>ロラン「そうですよ…僕、今まで何度もナンパされましたけどロアビーさんのが一番でしたよ」
慰めるためとはいえ、言ってて哀しくなりそうなセリフだw
>>287 激しく細かいツッコミだけど
誤)ロアビー
正)ロアビィ
修行不足でした…
よく見たらいくつか誤字も…
修行し直します
>>281 取りあえず、種のOPを見ましょう。全てわかりますw
日曜日。天気は予報どうりに晴天であり、桜も満開とみていい見事な咲きっぷりだ。そんな
お花見会当日の朝に、シーブックとロランは二人連れで会場であるビシニティ公園にやってきた。
それぞれ自分の店の売店を準備するためなのだが、二人の作業はお互いの目の前で行われる。
商店街のお花見会実行委員が、カロッゾパンとドンキーベーカリーの出張販売所を、道を挟んで
正面から相対する形で配置したからだ。なにか含みがあるわけでもないだろうが、シーブックと
ロランはまさに真っ向から客を取り合うことになってしまった。
「ま、ロラン。仲良くやろうぜ」
「ああ。じゃあまずシーブックの方から売店を作っちゃおうか」
二人はカロッゾパンの売店の準備を始めた。それぞれが勝手にやるよりも、二人で協力して順番に
売店を組み立てた方が早く作業が終わるからだ。周りを見回すと、他にも沢山の人が各々の準備に
忙しくしている。
二人の作っているカロッゾパンとドンキーの売店は似たようなもので、売店といってもテーブルを
並べたその上にパンを種類別に区分けしたケースを置き、商品のほこりよけとしてパラソルを立て
かけるだけのシンプルなものだ。
シーブックとロランは手早く二つの売店を作り終えると、家から持ってきたおにぎりとお茶で
朝食をとることにした。
「ドンキーは出店をやるのはロランだけか?」
「うん、シーブックのとこは?」
「セシリーが一緒にやってくれる。うちは看板娘つきだ」
「ふーん、じゃあそっちの方が有利だね」
売店ではパンが焼けないのはもちろん、お花見会があろうとも二つの店とも通常通り開店するため、
本店を留守にするわけにはいかない。ロランが臨時に雇われたのもそのためだ。
おにぎりを食べ終わった二人がお茶を飲んで一息ついていると、ドンキーのトラックが公園の入り口
に現れた。すぐ後に続いてカロッゾパンのトラックも姿を見せる。運ばれてきたパンを降ろして売店に
並べるため、ロランとシーブックは駆け足でトラックの止まった駐車場へ向った。
二つの店はそれぞれ売店にパンを運んで並べ始めた。ドンキーはキースが、カロッゾパンはザビーネと
セシリーが応援に来ている。焼きたてのパンが並んでいく売店には、鼻を心地よくくすぐるおいしそうな
匂いが生まれていく。
パンをすべて並べ終えた両店の周りには、先程からお花見会の準備をしていた人々がパンの匂いに
引かれて群がってきた。午前9時の開場まではまだ30分ほどある。パンを売ってもいいんだろうか、
と迷ったシーブックがザビーネの方をちらりと伺うと、ザビーネはいつものようにやや高慢な態度で
答えた。
「売ってもかまわん。そのぶん私とカロッゾさんが焼けばいいことだからな」
それを聞いたドンキーのキースも、負けていられないとばかりにロランに販売を促す。
「ロラン、こっちだって今から売ってもらってかまわない。頼んだぞ」
こうしてカロッゾパン対ドンキーベーカリーの決戦の幕が上がった。
午前9時に始まった商店街主催お花見会から一時間が経過し、序盤の勝負はややカロッゾパン有利に
進んでいた。シーブックが対ロラン用に考案した作戦が功を奏し、セシリー目当ての男性客を多く
獲得している。しかしセシリーはすこし気に入らないようだ。
「ねえシーブック、この服すこしスカートが短すぎない?」
「そこがいい……じゃなくて、そんなことないし、ミニスカートって嫌いかい?」
「あんまり好きじゃないわ。それに家族連れの受けは良くないんじゃないの、この格好」
「基本的には白いブラウスを基調とした上品なスタイルだから問題ないよ、うん。子供づれの人たち
だって買ってくれてるし。お父さんの受けがいいんだよな。」
シーブックもそこらへんには気を配ったつもりだ。家族層に嫌われてしまっては男性客が増えても
仕方がない。今のところはそんなに問題ないようだし、セシリーチラリズム作戦は成功といっていい
だろう。これはあくまで商売のためだからな。そうシーブックは自分に言い聞かせながら、黒のミニ
スカートから覗くセシリーの太ももをちらりと盗み見た。
「このブラウス、上品というよりはひらひらした細かいフリルがついているだけに思えるのだけど……」
一方ドンキーの出店を預かるロランは、なんとかしてこちらに客をひきつけようと考えているのだが、
なかなか妙案が浮かばず頭を悩ませていた。客が来た雰囲気に顔をそちらに向けると、見
知った優雅な
立ち姿の青年がそこにいた。
「やあ、ローラ。調子はどうだい?」
ラインフォード家の御曹司、グエン・サード・ラインフォードだ。お花見の場にはやや不似合いな
はずの上品なスーツを着ているが、さほど不自然にも見えないのはグエンだからだろう。思わぬ人の
登場に、ロランはすこし面食らってしまった。
「何でグエン様がこんなところにいるんですか?」
「ローラのことなら、私は何でも知っているさ」
グエンは当たり前のようにさらりと言って、端正な顔に微笑を浮かべた。右耳辺りの金髪を褐色の
指でさっとかきあげる。ロランは、どうして自分がここにいることを知っているのか、まさか盗聴だ
とか盗撮だとかじゃないだろうな、と思い至って、不安が背中をなぞるのを感じた。そんなロランの
気持ちを知ってか知らずか、グエンは背をかがめてロランの顔を覗き込んだ。
「おすすめのパンをひとつくれないか、ローラ」
ロランは一歩引いてから、すぐそばにあったクロワッサンアマンドを紙のシートにのせて手渡した。
「120円です。グエン様」
「ありがとう。ローラ、パンを売ることに苦労しているようだけど、私が来たからには、ドンキーの
本店にあるパンも含めて全部買い取ってあげてもいい。別に何も代償として要求しないよ。私はただ
ローラの役に立ちたいんだ」
クロワッサンを口に運ぶ仕草さえ優雅に、グエンが言う。突然の申し出にロランは困惑して、しどろ
もどろになってしまった。
「あ、あのグエン様、ここでパンを売っているのは、宣伝のためでもあるんです。だ、だからその、
お気持ちは嬉しいんですけど、それはむしろ困ります」
ロランのその言葉を聞いても、グエンはさほど落胆することなく、上着を脱ぎながら続けた。
「なら、ここで一肌脱ぐとするか。ローラにも一肌脱いでもらえると嬉しいのだが、いや冗談だよ」
一瞬表情が固まったロランに、軽くウィンクしてグエンは微笑んだ。
続く……ここまでで都合の悪いことはスルーしてください。
御曹司キタ−!!
期待age
保守age
290 :
山崎渉:03/04/19 22:58 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
291 :
山崎渉:03/04/20 00:22 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
292 :
山崎渉:03/04/20 02:05 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
なんだか、本編ではフレイのキャラが変わってきたみたいだけど、
このスレはこのまま行くのか?
勿論。
豹変じゃ困るけど、職人次第だろ。
強引な展開に圧倒されたロランが呆然と眺めていると、グエンは二人連れの中年女性になにやら
話しかけている。客引きをやってくれるようだ。早速話しかけていた二人組みを店にエスコートし
てきた。
二人はグエンと適当に話したあと、何個かのパンを買っていった。グエンは手を振って二人を見送る
と、また他の客を捕まえてドンキーに誘っている。今度は子供連れだ。そんなふうにしてグエンは次か
ら次へと巧みにお客をドンキーへ連れてきてくれた。
考えてみればグエン卿は、容姿端麗なうえ物腰は柔らかで話術は巧み。頼りになる人だ。ロランは
あらためてグエンの顔をまじまじと見つめてしまった。
「ローラ、そんなに見つめられると、さすがの私も恥ずかしいよ」
全く恥ずかしがる様子もなくグエンは微笑む。見直しはしても、油断はするな。ロランは自分自身に
念を押して、グエンの絡みつく様な視線から顔をそらした。
そのときロランの目にふと時計が目に入った。時刻はもうすぐ12時だ。ハイム家のお花見ももう
始まっているだろう。後で参加してもいいんだろうか。ロランはソシエのことを思い浮かべた。
あの「恩知らず」と罵られた日以来、ロランはソシエに口をきいてもらっていない。よく晴れた
空から落ちる日差しが、すこし憂鬱に見える。
「ローラ、どうしたんだい。何か悩みがあるのなら、いつでも私の胸にとびこんでくれてかまわないぞ」
ロランの心情を察したのか、グエンが優しく肩に手を置いた。
「なんでもありません。心配してくださってありがとうございます」
ロランはキエルのときのように、グエンに相談することはしなかった。微笑みながらグエンの手を
やんわり肩から下ろして、ロランはハイム家がお花見をやっている方角に目をやった。
時刻は12時を回り、ビシニティ公園の一角で行われているハイム家のお花見も、のんびりとした
家庭的雰囲気の中、ゆったりと盛り上がっている。
そんなハイム家の面々の中で一人だけ、ソシエの胸は弾まなかった。原因はソシエ自身わかって
いる。
ロランだ。あの日、ロランがドンキーの売り子をやることを耳にした瞬間、無性に寂しくなった。
そのせいでソシエはロランにきつく当たってしまい、おまけに謝ろうかと思ったときには、ロランは
姉に慰められて浮かれていた。そのときつい石をぶつけてしまったことでますます謝れなくなり、
ソシエはこの日曜日までロランと口をきいてやっていない。すまなそうに話しかけてくるロランを
無視し続けてきた。悪いのは自分のほうなのに、引け目を感じているようなロランの態度がソシエ
には辛く、余計頑なに口を紡いでしまったのだ。
ソシエが浮かない顔を上げると、いつのまにか横には姉のキエルがいた。姉はソシエに体重を預
けるように肩を寄せると、そっと耳元でささやいた。
「ロランのことが気になるのでしょ」
そんなことないわよ、とソシエが反射的に口を動かそうとすると、それも十分予測していたのか、
キエルはソシエの唇に指を当ててふさいでしまった。
反論するタイミングを奪われて、ソシエはうつむいた。どんな顔をしてロランに会いにいけばいいん
だろう。あの日、すぐ謝ることができていたら、こんなに苦しくなかったのに。
「お姉さまが悪いのよ。あの時お姉さまがロランを慰めちゃったから、私が……」
姉に甘えるつぶやきをソシエが漏らしたとき、意外な客が姿を見せた。
「失礼、ハイム家のお花見はここでよろしいのかな」
顔を上げたソシエが見たのは、いつもの赤いゴーグルと親衛隊長の制服姿ではないけれど、確かに
ハリー・オード大尉だ。すぐ後ろには姉そっくりの月の女王様が微笑んでいる。
「言ったでしょう。特別ゲストを呼んでおいたって」
血のつながっている方の姉が笑いながら全員に二人を紹介した。両親はびっくりして口をあんぐり
あけている。月の女王がやってくるとは思いもしなかっただろうし、その女王は自分達の娘とそっくり
なのだ。話には聞いていたはずだが、実際に目の前に現れれば、口のひとつも開けっ放しにしてしまう
だろう。
ディアナはキエルそっくりに見える格好をしていて、唯一見分けがつくのは銀色のヘアリングを
していることぐらいだ。ハリーはアイビーっぽいスタイルで、ピンクのシャツの上に黄色と黒の
ベストを着ている。
ディアナはひとしきり皆に挨拶をしたあとで、周囲を見渡して訊いた。
「ロランもいるということでしたが、今はいないようですね」
「ロランは親友のパン屋の手伝いをしてるのよ。そうだ、ハリーさん、一緒に見にいかな
い?」
ソシエはロランのところに行くことを決心して、ハリーを誘ってみた。自分ひとりでは上手く
ロランに話しかけられないだろうから、ハリーにダシになってもらうつもりだ。
「しかし私はディアナ様の元を離れるわけには……」
渋るハリーを、ディアナが説得してくれた。
「ハリー、私ならここで皆さんとお話しているだけなのですから大丈夫です。それともあなたは、
わたくしの親衛隊長が女性の誘いをむげに断る失礼な者だとして、わたくしに恥をかかせるつもり
ですか」
そういわれたハリーは滑稽に見えるほどかしこまった後、柔らかくソシエに微笑みかけた。
「ではソシエ嬢、あらためて御同行願えますかな」
ええ、こちらこそ。とおどけてソシエが答えて、ロランのところへ向おうとしたとき、ディアナが
さらにハリーを呼び止めた。
「ハリー、ロランの手伝いをするのなら、自慢の『応援グッズ』を忘れていますよ」
そう言ってディアナはあるバッグをハリーに手渡した。ハリーが持参したものらしい。
「なにそれ?」
とソシエが聞くと、ハリーは「これはいいものだ」と答えてにやりとした。
「そうそう、あれをわすれてはいけないな」
キエルに30cmぐらいの黒い長方形の箱のようなものを取ってもらって、「これで準備万端だ」と言った
ハリーを連れて、ソシエはロランの元へ向った。
続く……
299 :
山崎渉:03/04/20 07:09 ID:???
(^^)
なんとなくグッズの中身が予想できたような気がするw
何をする気だハリー・オード。
彼の場合、善意で大真面目にとんでもないことをかましそうで……楽しみw
保守age
| あなた達は愚行の数々を繰り広げる低脳で無知で強欲な生物です(^^; . |
| しかしこのFLASHを見ればきっと神は御救いになられるでしょう(^^) |
\ (^^)
http://f2.aaacafe.ne.jp/~eagle/flash/flash.htm (^^) /
\ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ^^ )
(っ) ,,,,l ` γ l,,,,,
\ \/~~.... |。 ~~ヽ
\,,/ | |。田}}\ \
| |。 | ヽ_ヽ
_ | |。 | ゝつ
|\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
< 山 崎 ! 山 崎 ! 山 崎 ! >
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
、 、 、 、 、
/っノ /っノ /っノ /っノ /っノ
/ / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧
\\( )\\( )\\( )\\( )\\( )
304 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/21 21:42 ID:r+6HCQ4H
>>296 >微笑みながらグエンの手を
>やんわり肩から下ろして、
なんか客あしらいに慣れた水商売のお姉さんみたいだw
>>305 実際ロランは「酒楽」(シュラク隊の店)でバイトホステスに雇われる話があったしな。
シーブックたちカロッゾパンは、ドンキーにグエンが現れてから苦戦を強いられていた。
「セシリー、ロランのほうにグエン卿が来てから、男性だけの客以外を向こうにとられっぱなしだな」
「あの人、『ランラン』の抱かれたい有名人男性で4位に入ってるものね」
セシリーの答えにシーブックは思わず彼女の顔を見返した。あのグエン卿が世間の女性にはそう見ら
れているとは。ウチに来てはローラ、ローラと騒動を巻き起こしているのに。シーブックにしてみれば
まさに意外だ。
「どういうところが人気なんだ?」
「名門の御曹司だし、野心家的な雰囲気も受けているみたい。見た目だっていいし、笑顔がさわやかで
魅力的だって」
「セシリーも、ああいう人が好きなのか?」
シーブックはつい聞いてしまった。「え、私はそうでもないけど……」と答えようとしたセシリーを、
自分が尋ねたにもかかわらず、シーブックはさえぎってしまった。
「いや、いいんだ。変なこと聞いて悪かったな。そ、それよりザビーネさんに新しいパンを運んで
もらうよう、頼みに行ってくれないか」
客足は向こうに傾いているとはいえ、セシリーの格好のおかげもあってパンはそれなりに売れている。
それに焼きたてのパンで挽回をはかりたい。やはり正攻法で行く、とシーブックは今更ながら考え直す
ことにしたのだ。
「わかったわ。シーブック、その、この格好着替えてきてもいい?」
セシリーは自分の着ているフリルのついた白のブラウスと、黒のミニスカートを見回しながら答えた。
やっぱりあまりいい気分ではないようだ。
「もちろん。もう充分堪能した……じゃなくて、これからは正攻法で行くからさ」
頭にかぶっている帽子を触りながら笑ってごまかそうとしたシーブックに、綺麗な顔をすまして、
セシリーは冷たく目を細めた。
「シーブック、私変にいやらしい人よりは、グエン卿みたいにさわやかな人のほうがいいと思うわ」
シーブックは「え?」というのが精一杯で、笑顔のまま固まってしまった。冗談だろ。
セシリーが本店に向った後、シーブックはあらためて道の反対側にいるグエンを観察してみた。
ロランに話しかけるグエンの態度は、やはり妖しい。しかしそれは、自分たち兄弟のような一部の人間
にしかわからないものなのか。
確かに、見た目だけは爽やかだなw
本編でも、ローラって呼ぶのさえなければ
ガノタには爽やかキャラと認識されてたはずだし。
「グエン様のおかげでお客さんがたくさん来てくれましたね」
「そうだな。しかしローラ、あっちには看板娘がいるのに、こちらにはいない。これはやはり不利では
ないかな」
瞳を輝かせるグエンの様子に、嫌な予感がロランの胸をよぎる。というより、やはり来たか、という
思いだ。
「グエン様、僕は女になりませんよ!」
「親友のためだろう、ローラ。女になってお客をたらしこむんだ!君がやるしかない!」
ロランの腕をぐっと掴んで迫るグエンに押されたとき、不意に足が絡まってしまい、ロランは地面に
倒れこんでしまった。自然とグエンがロランの上にのしかかるような姿勢になる。ロランが目を開ける
とすぐそこにグエンの瞳があり、二人は見つめあう形になった。
「グエン様、早く離して、立ち上がってください」
「ローラ、私は……」
グエンがそのままの姿勢で耳元にささやいて、ロランの全身に悪寒が走ったとき、救いの女神は
従者を連れて現れた。
「なにやってんのよ、あんた達!みんな見てるのよ!」
登場と同時にソシエはグエンをロランから引き剥がした。グエンが「ちょっとしたアクシデントだよ」
と、ほこりを払いながら微笑む。
「いいところを邪魔してしまったかな」
従者のハリーはからかいながらロランのほこりを払ってくれた。「いえ、助かりました」と答えて、
ロランはソシエのほうに向き直った。どうして自分のところにやってきてくれたのだろう。
二人の間にすこし気まずい空気が流れた。どちらから話しかけていいのかわからないのだ。それを
見て取ったのかハリーが、「ソシエ嬢は君が気になって仕方なかったのだよ」と、気が利いているのか
利いてないのかわからない一言を投げる。
「このところ口をきいてやらなかったから、悪かったかなって思ってただけよ」
ハリーの言葉を受けて、ソシエがぶっきらぼうに、ロランの顔を見ずに言う。ロランは胸を重くして
いた塊が消え去ったのを感じた。
「じゃあ、お許しいただけるんですね」
ロランは心底安心して深い溜め息をついた。さりげなくグエンが「よかったな、ローラ」と肩に手を回す。
続く……
ソシエはそんなグエンからロランを引き離して自分のほうに引き寄せると、売店に立って「せっかく
だから手伝ってあげるわ」と、パンを見回した。ロランは意外に思ってソシエの方に顔を向けたが、照れ
でもあるのか、なかなかソシエはロランの顔を見てくれない。
「結構売れてるのね」
「ええ、そろそろキースが新しいパンを持ってきてくれると思います」
「じゃあ、私もそのときには手伝わせてもらおうかな」
いつのまにか隣にいたハリーがバッグをごそごそとかき回している。ロランが「何です、それ?」と覗き
込むと、縦縞の野球のユニフォームがちらりと見えたが、そのほかはわからなかった。ハリーは小さな長方
形の箱をいじ繰り回してもいたが、「よし」とつぶやくと、勢いよく立ち上がった。
「すこし練習するかな」
そう宣言するとハリーはバッグから阪神タイガースのユニフォームとメガホンを取り出した。素早くさっと
身につけたユニフォームの「HOSHINO 77」の文字が陽に輝く。同時に小さな長方形から音楽が流れ出した。オー
ディオ機器だったようで、小さなボディからは想像しがたいほどの音量を誇っている。ロランにも聞き覚えの
ある前奏だ。たしかプロ野球の中継で、そうロランが思っていると、隣のハリーが勢いよく息を吸い込み、黄
色いメガホンを構えた。
「六甲おろしに〜♪颯爽と〜蒼天翔〜ける〜 日輪の〜〜〜♪」
「ハリーさんなに歌ってるの!?」
ソシエの制止も完全に無視、というより聞こえていない様子でハリーが歌い続ける。
「青春の覇気 うるわ〜し〜く♪輝く我が名ぞ ドンキーベ〜カリ〜〜♪オゥオゥオゥオゥドンキ〜べ〜カリ〜♪
フレフレフレフレ〜〜っ♪」
ロランは頭を抱えた。一難さってまた一難。
「阪神タイガースの部分をドンキーベーカリーに変えただけじゃないですか」
「即興でやってみたのだが、なかなかいいだろ。これを今からこの店のテーマソングにする」
ハリーは歌いきった満足感でいっぱいのようだ。ソシエが可愛らしい頭を左右に振って、せめて
私の曲『AFTER ALL』にしましょうと、こちらも的外れな提案をしだした。
「『AFTER ALL』って別にソシエお嬢さんの曲ってわけでもないんじゃ……」
続く……
グッズの内容、予想通りw
しかしこのグエン様、なにげにカッコいいと感じてしまう。
ほしゅ
ハリーが六甲おろしを歌ってから客が引いてしまい、ロランたちは何とか店の雰囲気を良くしようと、
それぞれに意見を言い合った。
「とにかく歌を歌うのはだめよ、ハリーさん」
「いい手だと思ったんだがなあ」
「選曲がわるかったのだ。私が『傷だらけのローラ』を歌えば何とかなるさ」
「グエン様、お願いだからやめてください。キースの店の評判に関わるんですよ」
4人の会議の結果は、ハリーとグエンが「六甲おろし」と「傷だらけのローラ」、どちらのほうが名曲か
で言い争いを始めただけだった。さすがのロランもこれには頭にきて、二人を思いっきり怒鳴りつける。
「二人とも何やってるんです!喧嘩なんかするなら、もうここからいなくなってくださいよ!」
この言葉はそれなりの効力を発揮した。グエンはロラン、いやローラのそばに居たかったし、ハリーは
ハリーで名誉挽回の機会を求めていたからだ。二人が論争の決着を後回しにして仲直りの握手をした
とき、ちょうどドンキーのトラックが、新しいパンを載せて姿を現した。グエンとハリーをソシエが促す。
「せっかくきちんとした大人が二人もいるんだから、役に立ってよね」
そんなソシエの口調に苦笑いしながら、二人はトラックのほうへパンを受け取りにいった。
ロランたちの騒動を横目で見ていたシーブックは少し寂しかった。セシリーが本店に向ってから
シーブックはずっと独りだ。ロランは苦労しているだろうが、ドンキーの賑やかさがうらやましくも
ある。
当然ながらこの時点でシーブックは、自分にも変わった協力者が現れるとは全く思っていない。
そんなカロッゾパンにある一組の男女が近づいてきた。客かもしれないから表情にだすことはして
いないが、シーブックはその二人からある匂いを感じ取っていた。
一家に騒動を巻き起こして去っていく連中や、もしくは兄のドモンや居ついてしまったギンガナムと
同種の、何か「一般の人」というカテゴリーから大きく外れているであろう匂い。だいいち、二人とも
服装からして何かおかしい。まるで「勘違いされたヨーロッパ貴族+軍服」みたいな格好だ。しかし顔
立ちとスタイルに限って言えば、男の方も女の方もかなり良い部類に入る。そのせいか、二人のことを
振り返る人が多い。
シーブックがそう二人のことを観察していると、店の目の前で男の方が口を開いた。
「レディ、気まぐれに関して、君はどう考えるかね?」
「悪い気まぐれと良いきまぐれとがあると思います。トレーズ様ならきっと、いえ間違いなく良い方の
気まぐれでしょう」
男の方が立場が上らしい。二人とも一見素敵に見える微笑、シーブックにはやっぱり怪しい人種だな、
と感じさせる微笑みを浮かべている。
「ではレディ、私の気まぐれに付き合ってくれるか。このパン屋を手伝おうと思うのだが」
「はい。喜んで」
二人の会話をシーブックは理解しかねた。勝手にカロッゾパンを手伝う話をしているのだ。シーブック
が眉根を寄せて疑問を表してしていると、トレーズと呼ばれた男が話しかけてきた。
「私はトレーズ・クシュリナーダ。念願かなって歯医者をやっている者だ。いきなりだが、君、私が君の
パン屋を手伝ってあげよう。この女性はレディ・アン。私の助手だ」
トレーズに紹介された女性が頭を下げる。しかしこの二人、いきなりやってきて手伝いをすると
言い出すなんてどういうつもりなんだ。シーブックは二人に怪しみの視線を向けた。
「私たちはただ君のパン屋を手伝いたいだけだよ」
シーブックの視線を受けてトレーズが答えた。何か悪いたくらみがあるわけではないようだ。そう
感じさせるものがある。シーブックはつい、ひとりで退屈してたとこだし、手伝ってもらうのもいい
か、と考えてしまった。
「じゃあ、手伝ってもらおうかな」
シーブックの了承を得ると、二人はいきなりどこからかバラの花を持ち込んで、店を飾り始めた。
急に華やかにというよりは、けばけばしくなっていくカロッゾパンの売店。驚くシーブックにトレーズ
が笑いかける。
「何事もエレガントにいかなくてはな」
シーブックは自分がミスを犯したことを痛感しながら、心の中でひとりごちた。あんた、エレガント
の意味わかってるのかよ、と。
続く・・・
hosyu
ほしゅしゅ
ho
syu
κ
☆ チン r'⌒⌒`ヽ ☆ チン ξξξξ
☆ チン 〃 ( ミ""メ""ミ) 〃ξξ・米・ξ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___\ \▼∀▼ノ ___\ξ\仁lソξ< ネタ投下まだー?
\_/⊂ ⊂_ノ \_/⊂ ⊂_)__ \____________
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| :|/
トレーズたちにより真っ赤なバラで鮮やかに彩られてしまったカロッゾパンだったが、意外にも客が
ひっきりなしに訪れている。そのほとんどが女性、しかも主婦層といったところだ。シーブックが訳を
知りたがっているのを見て取ったのか、レディ・アンが説明してやろう、と少し傲慢な態度で言った。
「トレーズ様は話題の歯医者として、少しだけテレビや雑誌で紹介されたことがあるのです。その結果、
ごく少しの露出にもかかわらず、『ランラン』の抱かれたい男ランキングで2位にはいられたのです」
「私としてはあまり嬉しくないのだがな。一位ではないということではない。ランキング自体があまりエレ
ガントではないからな」
トレーズがレディの言葉に付け加えた。投票の多くは、昼のワイドショーや女性週刊誌の主な視聴層、
購読層である主婦の人達からのもののようだ。
つまり、今カロッゾパンを手伝ってくれているこの勘違い男は、そのキャラも含めて主婦のカリスマ
なのか。シーブックはそう納得した。
トレーズの登場によるいきなりの大人気は、新しいパンを補給しに来たザビーネとセシリーを凍りつか
せるのにも十分なものだった。自分達の売店がバラに埋もれている惨状と、主婦による熱狂的盛況が
理解を超えたものだったからだろう。ようやくといった感じでザビーネが問う。
「なんなのだ、これは」
「あの二人のせいだよ。手伝いたいっていうから、ついオーケーしちゃって、このざまに」
シーブックは親指をトレーズとレディ・アンの二人に向け、この混沌の元凶を二人に説明した。もっとも
彼らのおかげでパン自体は売れている。すぐにでも補充しなければならなかったので、ザビーネたちが
やって来てくれたのはシーブックにとってはありがたかった。
パンのケースを下げて、補充を行いながらセシリーがシーブックの耳元で囁く。
「あのトレーズっていうひと、有名な歯医者なのよ。タレントみたいな感じでだけど」
「ああ、そうらしいな。さっき説明してもらったよ。おかげでさっきからおばさんがたが寄ってきてさ」
「シーブック、貴様カロッゾパンをイロモノにしたいのか」
ザビーネは客が沢山来ているとはいえ、今の状況が気に入らないようだ。それはシーブックも同感だ。
何か納得できない。客がパンを買いに来ているのではなく、トレーズに会いにきているからだろ
うか。
「この責任をどう取るつもりだ、シーブック。連中に手伝いをさせたのは貴様だろう」
ザビーネが更にシーブックを問い詰めようとしたとき、いきなりトレーズとレディが割り込んできた。
「悪くない素質を持っていると思います、トレーズ様」
「うむ。レディの思うようにやってもらってかまわんよ。私も君に同感だ」
二人の会話は何を指しているのだろうか。シーブックの頭に疑問が浮かんだときには、二人は
ザビーネを捕まえて、無理やり引っ張っていってしまった。そして数分後、トレーズとレディと同じ
ような形の、つまり偽貴族風の黒い洋服をきたザビーネが現れた。シーブックとセシリーは思わ
ず視線を交わす。
「ザビーネ、あなた、何故そんな格好に……」
「パンを売るためです。感情を処理できん人類はゴミですし、私も恥をしのんで……」
口外に明らかな怒りと屈辱を滲ませながらザビーネが答えた。顔が紅潮している。
続く・・・番号が間違いすぎですいません。これが14です。
いったい何を言い含めたんだ、あの二人は。慄然としてシーブックがトレーズとレディを振り返ると、
二人はセシリーのほうを見て何やらささやきあっている。セシリーにまであんな格好をさせられるか。
シーブックがトレーズを睨み付けると、それに気付いたトレーズは柔和な微笑みを浮かべてシーブック
に話しかけた。
「彼女、セシリーさんは非常に優れた素質を持っているが、君の心配していることはせんよ。ザビーネ
君との約束だからな」
「約束?じゃあザビーネがあんな格好をしているのは……」
「見た目同様なかなか貴族的な精神を持っているようだな、彼は。しかし何故、よりエレガントになる
ことをそんなに拒むのかね」
シーブックはもはやトレーズに答えることはせず、黙ってザビーネの背中をみた。レディが主婦連中に
ザビーネを紹介すると、ちょっとした拍手とたいして黄色くもない声が飛んだ。なかなか評判が良いようだ。
シーブックは、アクシズみたいなものを地球に落としたいと考える馬鹿の気持ちが、一万分の一ぐらいは
理解できたように思った。
続く・・・ホントにすいません。14の番号も間違ってました。専用ブラウザに慣れないもので、使いにくいんです。
お花見会の決戦の職人さん。
ここ暫くは単身のネタ投下、乙です。
自分もそろそろネタを書いておかなきゃ…と、思うこの頃。書きかけのネタが進まず(苦笑
今の内に思いついたネタを投下しておかないとGW空けには
超キツイ設定の板規制やら鯖転移の予感があるので
このスレもどうなるか分ったもんじゃないし…
>>324 朝パン主義を啓蒙しているサビーネも、パンを売る為にはやもうえず?
密かにサビーネの部下、アンナマリー登場を希望
ドンキー勢に加勢する裏切り行為なんか有ったら楽しいかなと、今、思いつき
俺もネタ考えよう
久々に見たが、伸びてるな・・・もう7とは
あげ。
こういうときだからこそ、こまめに保守しようっと。
age
ロラン女体化期待age
ニィコォルゥゥゥゥage
333 :
__:03/04/30 19:45 ID:???
目の前のカロッゾパンがとんでもない様変わりをして、同時にお客というよりタレントの追っかけの
ような人だかりが出来るのを、ソシエとロランはただ呆然と見ていた。
「なんなんでしょうね、ソシエお嬢さん」
「トレーズのせいよ、トレーズ・クシュリナーダ。なんであっちにいるのかしら」
ソシエがぶっきらぼうに答えたとき、グエンとハリーが新しいパンを持って帰ってきた。二人ともライ
バル店の変貌に目を見張っている。とはいっても二人のことだから、それほど大きなリアクションは
しない。小さく「ほぉ」とか「これは」とか呟いただけだ。ソシエは「あっちにトレーズがいるのよ」
と、人だかりの原因と思われることを二人にも教えてやった。
「トレーズ・クシュリナーダがいるのかい?何で向こうを手伝っているんだ?」
「分かりません。そんなに有名な人なんですか?僕はそういうの疎くて……」
ソシエにとって気に食わないことに、グエンは尋ねるのを口実にロランの瞳を強引に覗き込んでいる。
ロランを魔の手から救うため、ソシエは強引に二人の間に割り込んだ。
「あんた何も知らないのね。いますごい人気じゃない。『ランラン』の抱かれたい男で2位なんだから」
照れもあってかやや乱暴な言い方になってしまう。ソシエはいつも、もう少し優しい言葉を選んで
ロランと話してみようと思うのだが、今回も例によって失敗だ。ロランは知らなくて悪いですか、と
でも言いたげな表情を見せている。
「……でも、そういうランキングで2位になるなんてすごいですね」
ロランがそう言ったとたん、今度はグエンが二人の間に割り込んできた。
「私だって4位に入ったよ、ローラ」
「本当ですか。すごいじゃないですか」
根が素直なロランは単純に感心している。ソシエはグエンに負けないように、ハリーを使うことに
した。親衛隊長だってこの話なら、自分に順番が回ってくるのを待っているはずだ。
「ハリーさんも9位に入ったのよね」
ソシエが話を振ってやると案の定、何の必要があるのか胸を大きくそらしたハリーが、大げさに頷く。
「そ、そうなんですか!?」
ロランの興味関心メーターの針は一気にハリーへ傾いた。あのハリーさんがランキングに入って
いると聞けば、必ず注意を引けるはずだと考えたソシエの作戦は成功した。ソシエ自身、今月の
『ランラン』でグエンに加えてハリーまでランクインしていたのを目にしたときには、驚きのあまり
に飲んでいた紅茶を吹き出して、母と姉からひんしゅくをかったほどの破壊力をもつ事実だから、
当然といえば当然かもしれない。
しかしハリーにとってみれば、ロランが今見せたような反応や、ソシエが紅茶を吹いてしまった
事件はあまり快くないみたいだ。
「そんなに疑問かね、ロラン君。これでも私は月では男女問わず市民に人気があるんだが」
疑問に決まってんじゃない!とソシエは胸のうちで突っ込みを入れつつも、ダシに使ったことも
あるし、ハリーの名誉のために『ランラン』に寄せられたコメントを紹介してやることにした。
「出来る男はやっぱり素敵。あの若さでディアナ様の親衛隊長だなんて凄すぎ。私のことも護って〜」
「お嬢さん。なんです、それ」
「私に寄せられたコメントだよ。他にもあるだろう、ソシエ嬢」
あたしはあんたのマネージャーじゃないのよ!と再び突っ込みつつもせっかくだからと、ソシエは
もうひとつ紹介してやった。
「あのゴーグルの下の素顔が気になる〜。ミステリアスな魅力です。だって。バッカじゃないの」
「ソシエ嬢、私の顔はそんなにまずくないだろう」
「コメントがおかしいのよ。素顔の問題じゃないの、ハリーさん」
「至極真っ当かつ正確な意見じゃないか」
「お二人ともそんなことで言い合ってどうするんですか」
どうしようもない言い合いを見かねたのか、自分も仲間に入れて欲しかったのか、グエンまで口を挟む。
「まあ、所詮ローラには敵わないけどね」
「え、どういう意味です?」
「グエン様、だめよ」
ソシエはグエンを止めようとした。あれはロランにとって知らない方がいいことに違いないはずだ。しかしグエンはしゃべってしまった。
「《シルバークィーン》ローラ・ローラは『ランラン』の抱いてみたい女性第一位だよ。ローラ」
「ぼ、僕女装してテレビに出たりしてませんよ」
「月でも大人気だ。どこからか出てきた映像なり写真なりが一人歩きして、架空のアイドルとして
話題になっているのだよ。まあ一時的なものだろうし、あまり気にするな、ロラン君」
ソシエは大きく溜め息をついた。いくらロランでも自分が女としてアイドルになっていることに
いい気分ではないだろう。からかってやろうとも思ったが気の毒すぎるし、ロランには秘密にして
おこうとソシエは思っていた。ソシエの考えたとおり、ロランは表情を失くして棒立ちになっている。
「ロランはそういうの疎いから知らずにすむかと思ってたのに……グエン様、何で言っちゃうのよ!ロランは男なんだから!」
義憤のような感情が胸の中で燃え上がるままに、ソシエはグエンに噛み付いた。激しい剣幕に押さ
れたのか一歩後ずさったグエンに、すかさず詰め寄ろうとしたとき、ソシエは後ろから両肩を掴ま
れた。
「お嬢さん、いいんです。グエン様だって悪気があったわけじゃないと思いますし、僕はお嬢さんが
そうやって心配していてくださったことだけで充分ですから」
そうやってロランに止められると、ソシエとしてはもう何も出来ない。さっきまでの怒りが急速に
しぼんでいき、ソシエがうなだれて後ろを振り返ると、ロランは黙って微笑んだ。やや力ないその
笑顔が、ソシエをやけに切ない気分にさせる。
「ロラン、でも……」
言うべき言葉が見つからず、ソシエは口ごもった。ロランのエメラルド色の瞳を見つめていると、
ソシエの左胸に、ロランの腕の中に飛び込んでいきたい想いが生まれ、鼓動のたびに大きく息づいた。
足がその熱に従って動こうとしたその刹那、無慈悲にもハリーが余計な一言を口にした。
「ディアナ様も心配なさっていらっしゃったよ。ロランは男の子なのに、これではひど過ぎる、と」
「ディアナ様が、僕を心配してくださったんですか」
ロランはディアナがこの場に居るわけでもないのに、顔を真っ赤に染め抜いた。それを見た瞬間、
ソシエの足はほんの少し前とはまったく違った動きをして、ソシエはロランの足を思いっきり踏み
つけた。
続く…
>>326さん、アンナマリーは出来たらやってみます。
あと一人で色々やりすぎてしまった感もあるので、他の職人さんはこのネタが不都合なら
スルーしてくださって結構です。もう心から。
ていうか、俺も元々は読者だったので、他の方のネタが単純に読みたいです。
だれかネタ書いてください。おねがいします。
アムロの同僚にカムラン・ブルームという男がいる。
ブライトやアムロと並ぶラーカイラム社の設立メンバーだ。
10年ほど前、彼の兄の一家がフランチェスカ・コロニーに行った際、宇宙船の事故にあった。
兄夫婦は漂流の末救助されたが、長期の漂流の影響で夫婦ともども酸素欠乏症にかかり、
その長男トリトンは消息を絶った。無事だったのははしかにかかって留守番だった長女のキャサリンだけだった。
幼キャサリン「カムラン叔父さん、トリトンはまだ見つからないの?」
若カムラン「まだだよ。今はたくさんの人に捜してもらってる。見つけるために僕も必死だよ」
幼キャサリン「必死で?」
若カムラン「ああ、必死で捜させてもらってる。いくらお金がかかろうと、トリトンは見つけるさ」
幼キャサリン「カムラン叔父さんは自分では捜してくれないの?」
若カムラン「ぼ、僕には仕事があって忙しいんだ。それに人捜しの専門の人の方が早く見つけられるさ」
事実、彼は忙しい。ラーカイラム社を立ち上げたばかりで、経営を軌道に乗せるのに必死だ。
幼キャサリン「自分の子供じゃないからどうでも良いんだ!私だって警察の人にお願いしたりいろいろ頑張ってるのに、
カムラン叔父さんは人にやらせるだけで!」
若カムラン「そんなことは無い、キャサリンの誤解だよ…」
カムランはなだめようとしたが、キャサリンはそのまま無視して行ってしまった。
その後もカムランは八方手を尽くしたが、トリトンは見つからなかった。
そしてカムランに失望したキャサリンは、10年経っても彼のことを許してくれそうには無い。
339 :
338:03/05/01 02:45 ID:???
1stでミライにふられたカムランと、Wのサーカス少女のキャサリンが同じ名字なので、
ここでは無理矢理親戚ということにしてしまいました。
>>338-339乙です。久々に自分以外の方のネタが読めた……こんなに嬉しいことはない……
1レスで終わるシンプルさ。心、洗われました……
>>340そんなにローラが好きかぁああ!!
特別
>>331に影響を受けたわけではないんですが、ローラはやっぱり使いやすいから
入れてしまったかな。俺もロランが女になっちゃったネタの続きをまってます。
ある日の放課後…
ガロード「…でな、そしたらキッドの奴がさ〜」
(ビュウゥゥゥッッ)
ティファ「キャッ!」
ガロード「うわっ! す、すごい風だったな。
(かっ、風でスカートの下が…っ! 風さんありがとうッ!)」
ティファ「(#゚Д゚) ガロード…鼻血が…」
ガロード「げっ!! ……その、何の話をしてたんだっけ?」
ティファ「…知りませんっ!」
シャクティ「…でね、そしたらスージィがね…」
(ビュウゥゥゥッッ)
シャクティ「キャッ!」
ウッソ「うわっ! 今の、すごい風だったね」
シャクティ「(#゚Д゚) ウッソ…」
ウッソ「ん、何?」
シャクティ「(#゚Д゚) あなた、私のスカートの下を見なかった…?」
ウッソ「さっきの風で? そんなの見てない見てない!
僕が見てたのはフレイさ…ハッΣ(゚Д゚ ;)」
フレイ「……そう、見てたの……」
シャクティ「……『そんなの』ね……」
ウッソ「(((((((((;゚Д゚))))))))) ガクガクブルブルザクグフゲルググ」
ガロード「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
ウッソ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
アムロ「ただいま…。2人の泣き声、5件先から聞こえてきたぞ。
何かあったのか?」
ロラン「ガロードはティファさんに嫌われたらしくて…。
ウッソにも尋ねてみたんですが、何があったのか教えてくれないんですよ。
なにか恐ろしい目に遭ったのは間違いないと思うんですが…」
アムロ「…後でご近所に謝りに行かないとな」
>342-343
Good Job!!!
トリトン・・・・・小説ネタかYO!!
正直トリトンが何かわかんない
最初トリントン基地かとおもた
347 :
338:03/05/01 17:22 ID:???
>トリトン
W本編ではキャサリン・ブルームには戦災で生き別れになった弟がいて、
サーカス団に転がり込んできたトロワをそのいなくなった弟のように思って面倒を見ていると設定されています。
その弟の名前がトリトンといったらしいです。
| 九回裏ツーアウト満塁、OZエレガンツ最後の攻撃です。
| ここで一発が出れば逆転サヨナラとなりますが…、
| トレーズ監督はどう出るのか!? お茶の間の皆さんも注目です!
\_ ______________
/ /
|/
コウ アムロ ロラン カミーユ
( 'A) ( ´ー) (´ヮ` ) (Д´ )
ノ( ヘヘ ( ヽヽ ノノ ) ノ( )ヽ
∨ ^^ //
[l二l]
/ ワーワー ドンドン\
| おっと、トレーズ監督動きました!
| 次の打席は…、
| 安打製造男爵こと、ゼクス!!
\_ ______________
/ /
|/
キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━!!
コウ アムロ ロラン カミーユ
( ゚A) ( ゚ー) (´ヮ` ) (Д´;) …マズイナ
ノ( ヘヘ ( ヽヽ ノノ ) ノ( )ヽ
∨ ^^ //
[l二l]
/ゼクスー!! ワーワー\
| やはりこの一番はゼクスの出番でしょう!
| しかもゼクスにとってはこの打席、
| 3000本安打もかかっています!
\_ ______________
/ /
|/
コウ アムロ ロラン カミーユ
( 'A) ( ´ー) (´ヮ` ) (Д´ )
ノ( ヘヘ ( ヽヽ ノノ ) ノ( )ヽ
∨ ^^ //
[l二l]
/ ワーワー ドンドン\
| さぁマグアナックス、ここが正念場!
| ピッチャーラシード、振り被って…、
| 投げたッ!!
\_ ______________
/ /
|/
コウ アムロ ロラン カミーユ
( 'A) ( ´ー) (´ヮ` ) (Д´ )
ノ( ヘヘ ( ヽヽ ノノ ) ノ( )ヽ
∨ ^^ //
[l二l]
/ ワーワー カットバセー\
|
| カキイイィィィィー─────ン!!
|
\_ ______________
/ /
|/
ホムーランキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━!!
コウ アムロ ロラン カミーユ
( ゚A) ( ゚ー) (∀` ) (Д´;) ウタレタ!
ノ( ヘヘ ( ヽヽ ノノ ) ノ( )ヽ
∨ ^^ //
[l二l]
/ウヲー!! ヤッター!! \
| やりましたー!
| OZエレガンツ、満塁サヨナラホームラン!!
| そしてゼクス、見事3000本安打達成ー!!
\_ ______________
/ /
|/
ヤッタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━!!
コウ アムロ ロラン
ヽ*'A)ノ゙ (ノ´ー)ノ ヾ(´∀`*)ノ゙ ミ モウダメポ
( ヘヘ ( ヽヽ ( ) ノ( )ヽ)
∨ ^^ //
[l二l]
/ワーワー ドンドン \
ヤッタナァ、3000本安打ダゾ♪
サスガ安打製造男爵デスネェ
エレガンツサヨナラダー
コウ アムロ ロラン カミーユ
ヽ*'A)ノ゙ (ノ´ー)ノ ヾ(´∀`*)ノ゙ ……。
( ヘヘ ( ヽヽ ( ) :ノ( )ヽ):
∨ ^^ :/::/: プルプル
[l二l]
/ワーワー ドンドン \
コウ ┐>
ヽ('A`;)ノ _
ノ , '´,'
i! i!カミーユ ロラン
i! i!`Д) \ |(゜ワ゜;)ノ
< > i! i! ノL (__ノ
( ) i! | >
ノ(; )ヽ
アムロ i|!
i!
! ∨
[_l二l]
< ひいきのチームが負けたからといって >
< 暴れるんじゃないっ!! >
∨∨∨∨∨\ /∨∨∨∨∨∨∨∨∨
∨ _,-'' ) 。゚・ 。 。
∧アムロ , -' (.__,-'' , , , 。゜
, - ´Д`)_ .,-'~ ,- ' / / i〜i /, 。
/ )ヽ(w i .,-'~ ,-'~ // , /// 〜 //,
.,/ / ヽヽヽ ,-/'~ ,ノ / ////@ @// '/
/ ^)' _ l ゝ _)-'~ ,-'~ //, ' ⌒/∨ ̄∨ ⌒ヽ
/ /' ヽ ^ ̄ ,-'~ / / ヽ ゚ ・
(iiiiリ∫ ヽ ./ (⌒`〜〜' /i ノ カ ノ\ ヽ
ヽ─|〜' ノ/ ゙〜〜〜〜 | ミ ./ `- '
|| ||l、_ / ,,, | | / ゚ 。
|.| _|.|_,,,| | __-'',,-~ / ユ /
.|.| ニ─、─''''| | =-''' / 、 ヽ
.|.| |.| .| | | l l
|.| |.| .| '、 _ _.| / ノ
.|.| ,,== ==.| l .|.| ,_,,-'',,,-| / | /
|.| ||_ノノ | | i、`''',,-'''' | / .| .|
.|.レ `-- ' | |  ̄ | .ノ | )
,- | | ..... | .| ||
`ヽ );;;::::::::''''' | | | .|
゙ - ''''''' ,- 、| | ,,,,,;;;;;;;;と__)''
\__);;;;;;;''''''
乙w
禿ワロタ>348-356
>>348-356 シンプルなAAながら表情選びのセンスが良い。グッジョブ!
あと、ロランの座り方が微笑ましい。
13人も兄弟がいるから、全員でスポーツ観戦したらとんでもない事態になりそうだな。
子供のくせに選手の趣味が渋いアルとか、当然のようにトトカルチョを始めるジュドーとガロードとか、
(このスレではラグビー部員ゆえに)ラグビーになると誰よりも饒舌でうるさいコウとか、
いちいち解説しないと気が済まなさそうなアムロとか。
で、解説者面して当然のように座っている例の人たち。
>>360 「陽だまりのグラウンド」を元ネタにバーニィを監督にして
アルを少年野球の選手にしてSS作ってみたくなったw
362 :
361:03/05/01 19:27 ID:???
野球観戦藁他
野球観戦のロランかわいい・・・
>>364 それをいうなら、週末に公開されるX−MEN2にもロランっぽいのが出るぞ。
>>366 もしかしてストーム役のハルベリーの事を言ってる?
あの人はアカデミー女優なんだぜ。しかも地毛は黒だから
白毛カツラは似合ってない罠
368 :
366:03/05/01 22:15 ID:???
ああ、似合っちゃいないよ>ストーム。
しかしいろんな人種が混ざり合った未来人ロランの再現がそもそも困難なわけだし。
スレ違いの話題はこの辺にしましょ。
ロランがソシエに足を踏みつけられている頃、キエルとディアナはある女性の恋の悩みを聞いて
いた。
アンナマリーという名のその女性は、酒によった使用人がどこからか連れてきてしまったようで、
放っておくわけにもいかず、二人が話し相手になっていたのだ。
「それで、その人は私のことなんか、どうせ考えたこともないんです。きっと。」
「そんなこと、分からないじゃないですか」
キエルとしてはそう無難に答えるしかない。そんなに人生や恋愛の経験が豊富なわけではないし、
アンナマリーの好きなザビーネという男性のことだってよく知らないのだ。こういうときは隣のディアナ
に力になってほしいのだが、ディアナは先ほどからうつむき、黙りこくっている。
結局キエルは当り障りのない返答や、相槌をうちながら、話を聞いてあげることそのものが大切な
のだと、都合よく考えるしかなかった。
最もそれは間違いではなかったようだ。アンナマリーは自分の中にたまっていた思いを吐き出した
かったのだろう。ひとしきり話をしてしまうと、アンナマリーは来たときよりも明るい表情を浮かべて、
キエル達に話を聴いてくれた礼を言って去っていった。
ほっと一息ついてキエルが横をみると、ディアナは先ほどよりも沈み込んだ顔色を浮かべていた。
まるでアンナマリーの暗い思いを吸い取ったかのように。
「ディアナ様、どうなされたのです。お体の調子を崩されてしまったのですか?」
「そうではないのです……」
そっくりな顔をした女王は憂いをたたえた顔を力なく左右に振った。キエルは一瞬、同じ女性である
にもかかわらず、美しい、とただ思ってしまった。顔立ちではなく、表情にそう感じたのだろう。同じ顔を
していても、自分にはどうしても現すことの出来ない美しき憂い。けれどそんな表情を浮かべることの
出来るディアナは、とても哀しい人なのかもしれない。
「ウィル・ゲイム……わたくしは……」
「ディアナ様……昔を想われているのですね」
ディアナの呟きにキエルが応じると、ディアナは力なく頷いた。
「アンナマリーさんの話を聞いていたら、あのひとのことを思い出してしまって……」
ディアナはそれきり自らの憂いの中にとらわれてしまった。
キエルはそのディアナを見て、ロランに来てもらうしかない、と結論付けた。ディアナはあの無邪気な
ロランに、どこか心慰められるものを感じているはずだ。キエルにもそれは分かる気がする。ロランは
そういう特別な温かさを持っている少年だから。
「ジェシカ、ディアナ様をお願いね」
信用の置ける年配の女性使用人に言付けて、キエルはロランを呼びに出た。
kitaiAGE
トレーズとレディ・アンのおかげで、カロッゾパンのパンは飛ぶように売れていった。
だからシーブックの胸は少しも弾まなかった。パンを買っていくのはみなトレーズに
会って、少しでも会話を持ちたいだけの人々だ。パンそのものなど、どうでもいいに
違いない。
加えてザビーネのことがある。ザビーネはトレーズたちに「エレガント」に改造されて、
お客のちょっとした人気者になっている。ザビーネの本意じゃなく、セシリーをかばって
のことだろう。連中にそういう交換条件を持ち出したことぐらい、シーブックにも分かる。
シーブックはザビーネに済まない気持ちだった。トレーズたちの手伝いを許可したの
は自分なのに、そのツケを払わせられているのはザビーネなのだ。
同時に悔しかった。もしセシリーに危機が迫ったら自分が守ってやる妄想ぐらい、何度
かしたことがある。しかし実際に何かするべきときには、自分は全くの役立たずどころか、
疫病神を呼び込むことまでして、セシリーを守ったのはザビーネだった。
「シーブック、これでいいのかしら。たしかにパンは売れてるけど……」
シーブック同様、セシリーもこの状況を良くは思っていないようだ。
「いいんじゃないか。パンは売れてるんだし、あの中から、ウチのパンを好きになってく
れる人だって出てくるさ」
「それはそうかもしれないわね。私も前向きに考えることにするわ」
セシリーはそう言って微笑んでくれたが、シーブックの胸中は情けなさでいっぱいに
埋まった。前向きに考えての発言ではなく、自己弁護のような気持ちにせきたてられて、
ああ言っただけだったからだ。
シーブックはセシリーの顔を見ているのが辛く、目をそらした。視線の先に人だかりを
越えて、片足で飛び上がっているロランと、ひねくれた顔をしているソシエの姿がある。
相変わらず楽しそうでうらやましい。シーブックの口から疲れた笑みが滑り落ちた。
続く…もう少しで終わると、多分。今日はネタがいっぱいあって嬉しい。
俺も嬉しい。
職人さん、がんがれ&サンクス。
お花見会シリーズの尻馬に乗って一つ書いてみました。
お花見会の半ば、アムロは会社仲間の席にも顔を出した。
社長のブライトと同僚のリュウ、カムランが一座にそろっていた。
r'⌒⌒^'、 /⌒⌒ヽ 〆⌒⌒'、 ,r'`^^`^丶
( rνyy'ソ (γ〜〜Y (yノ^^,,^^ミ (ツyyyy, )
ヾ ゚ー゚ノ. ヾ@台@ソ ヾ `_ゝ´ノ (・ε・ζノ
アムロ カムラン ブライト リュウ
しばらく飲んでいるうちに、気分の乗ってきたリュウが十八番のウクレレを弾きだしたが、
アムロはこの光景に妙なデジャヴを感じていた。考え込んでいると、
ブライト「リュウ、もう一曲だ、次行ってみよぉぉ!」
ブライトの一言でアムロの疑問は氷解した。
そ A A A A A A
r'⌒⌒^'、 て ,/⌒⌒ヽ 〆⌒⌒'、 ,r'`^^`^丶
( rνyy'ソ (γ〜〜Y (yノ^^^^^ミ (ツyyyy, )
ヾ;゚Д゚ノ ヾ@台@ソ ヾ.`,_ゝ´ノ (・ε・ζノ
V ]Y[ Y ♪ / ̄ヽ,--、゙ヽ o。。。 ♪
| |Ε●)三mnΕ∃
(_彡_へ-イ ノl ゚ ゚ ゚
リーダーと太っちょ、眼鏡の並んだその光景は、雷様コントそっくりだったのだ。
じゃ…ワタシも…黄金休みなので午前中からネタを
それはある春の日、日曜日の午後、
ウッソがようやく10歳になった頃の話。
居間でTVを観ていたシローの、何気ない一言がキッカケだった。
シロー「ウッソ、髪伸びたな…」
ウッソ「そうですか?」
シロー「コウはどう思う?」
( Σ(゚д゚lll)ギクッ!? )
「ぼ、僕は…未だ、大丈夫だよ!も、もう少し伸ばそうと思ってるんだ!」
コウの顔付きが一瞬にして青ざめる。
シロー「お前の事じゃないよ……ウッソの頭が伸びてきてないかな?って聞いてんだろ……?」
「あ、ああ……僕じゃないの…」
コウは深い溜息が出た後、言葉を続ける
「確かにウッソは髪の毛伸びてるかもね……って……まさか……散髪する気じゃ?」
コウの顔が再度、青ざめる。
シロー「ウッソの髪、俺が切ってるやるよ」
ウッソ「え?いいんですか」
シロー「新聞紙と椅子を持って庭で待ってろ。俺も直ぐ行くから」
「分りました〜」ウッソは部屋を急いで出た。
ドモン「兄さん、ハサミなんか持ち出して…もしかして……散髪するのか?」
シロー「ああ、久し振りにな。ウッソの髪が長くなったから俺が切ってやろうと思ってさ〜」
ドモン「…ロランに任せた方がいいんじゃないか?ウッソはロランがいつも髪の毛切ってるだろう…」
「リクリエーションだよ。リクリエーション♪…偶には俺がウッソの髪を切ってもいいだろう?」
シローはウキウキ顔でハサミとバリカンを持ち、ウッソが待つ庭へと出る。
ドモンが慌てた様子で居間に入ると、コウがお茶を啜っていた。
「おい、シロー兄さんがウッソを散髪するって言ってるぞ!!」
「知ってるよ……僕には止める勇気が無かった……シロー兄さんはあれで頑固だから」
暫くして、ガロードも上の部屋から降りて来た。
「あれ?居間に居ないや……兄さん、ウッソ知らない?」
コウ「……散髪中」
ガロードの隣りから顔を出すジュドー
「散髪……あれ?ロラン兄さん帰ってきたんだ。今日はハイム家の用事があるから帰りは夜遅くなるって言ってなかった?」
ドモン「……いや、ロランは未だ帰ってない」
ジュドー「もしかして… (゚Д゚;) 」
ガロード「シロー兄さんが… (゚Д゚;) 」
コウはお茶を啜ると
「……その通り。シロー兄さんの腕が疼いたらしいよ」
その表情は諦めきっていた。
庭では新聞紙を敷いた上に、椅子にウッソが座っている。
シローがウッソの首に散髪用のカバーを巻きつけていた。
「首、苦しくないか?」
「大丈夫です」
「前はさ、俺がガロードやジュドーとかの髪の毛を切ってやってたんだぜ!」
「へ〜そうなんですか、僕はロラン兄さんにしか、切って貰ってないや」
シローはハサミを取り出してウッソの頭を眺めている
「頭、どんな感じにするんだよ?」
「短くして下さい、あ、前髪は少し残して…」
「なんだよ、色気づきやがって」
「いけませんか?」
シローはウッソの髪に触りながらおどけた調子で
「了解、オーダーお受けしましょ〜♪」
と言い終わるとシローはウッソの髪にハサミを入れた。
チョキ、チョキ、チョキ、チョキ
小気味良いハサミの音が庭に響く…
チョキ、チョキ、チョキ、チョキ……
(あれ……?おかしいなぁ……)
チョキ、チョキ、チョキ……
(あ、ヤベ……左切りすぎたか?じゃ〜それに合わせる形で、右をもうちょい切れば…)
チョキ、チョキ、チョキ、チョキ、チョキ……
(ううっ……左右のバランスはまぁ…後回しだ……後ろの襟足を先にバリカンで刈っちゃうか?)
ブィィィィイイイイイン、ブィィィィイイイイイン…
「Σ(゚д゚lll)あ!?」
「え?ど、どうしたんですか!?」
「いや、なんでもない。なんでもない。ははははっ…いいから、じっとしてろよ。動くと怪我するぞ」
(ふぅ〜……バリカンを深く入れ過ぎたな……こりゃ、目立つよ……仕方ない。全体的に短く刈上げるしかないな……)
ブィィィィイイイイイン、ブィィィィイイイイイン、ブィィィィイイイイイン…
(で、前髪とサイドは残すんだよな……)
チョキ、チョキ、チョキ……
散髪を終えたウッソの髪型は、みっともないオカッパ頭になっていた。
シロー「……………」
ウッソ「あ、終わったんですか?」
シロー(糞!完全な失敗だ!俺の腕が鈍ったか?…我ながら凄い髪型になっちゃったよ……)
「どんな感じなんだろ…」
ウッソが下に置いてある鏡を取ろうとすると
「おおっと!!」
シローはウッソから鏡を取り上げると庭の塀に投げつけて
ガシャーン!!
鏡が粉々に砕けちった。
ウッソ「……シ、シロー兄さん?」
シロー「え?え〜っと……あ、毒蜘蛛!毒蜘蛛が塀にいたんだよ。
春は変な虫が湧いて出るからな〜ウッソも気をつけろよ…ははははっ」
シローが散髪の後片付けをしている中、ウッソは自分の頭を撫でて感触を確かめてみた。
「わぁ〜頭、サッパリしましたね」
シロー「そ、そうだろ〜……(´∀`;)」
(ま、ウッソが後でぐちゃぐちゃ文句言うようなら最後は丸刈りにしちゃえばいいか……)
居間ではドモン、コウ、ガロード、ジュドー等がTVの『笑点』見ていた。
ガロード「シロー兄さんには何度、虎刈りにされたかな……?」
ジュドー「俺なんか、毎回坊主だったもんな。シロー兄さんの『髪伸びたな』を聞くと、未だに背筋がぞくぞくするよ……」
ドモン「分ってるだろうが……ウッソの髪型を茶化すような事はするなよ!
お前等も昔はシロー兄さんの散髪のおかげで学校で散々からかわれただろ?」
ガロード「分ってるって」
ジュドー「俺らが1番身に染みてるからね」
今でこそ各々が床屋に行ったり、ロランに散髪して貰っている兄弟達だが
昔はシローが弟達(コウ以下のジュドーまで)全員の散髪を行っていた。
散髪代を浮かす為…と言うのは建前であり、本当のところはシローが好き好んで弟達の散髪をしていた。
と、言うのが正しかった。
シローの自己満足な散髪行為の被害に1番逢っていたのはガロード、ジュドーだった。
「あ、笑点始まってたんですね」
散髪を終えたウッソが居間に姿を表すと、場の空気が一瞬にして凍りついた。
一同「……………………」
ドモン(こ、これは…)
コウ(なんて、こっけいな…オカッパ頭とは!)
ガロード(幾らシロー兄さんでもこれは酷過ぎるぜ)
ジュドー(坊主の方が千倍マシだよ……正直、どうリアクション取ればいいか分んないや…)
ウッソ(何時は五月蝿いのに…なんて静かな居間なんだ……)
「……あの、シロー兄さんに切って貰った僕の頭どんな感じです……?未だ、鏡で見てないんだけど…」
ピンポ〜ン♪ピンポ〜ン♪……気まずい静寂の中、玄関の呼び鈴の音が鳴る。
コウ「あ!僕。出るよ」
玄関の外には近所に住んでいるマーベットが立っていた。
コウ「…あ、マーベットさん。こんばんわ」
マーベット「ウッソ君に貰った大根でべったら漬けを作ったから、お裾分けを…と思って、持ってきたの」
コウ「わぁ、ありがとうございます」
「マーベットさん来てるんですかぁ!?」
家の中からウッソの声がすると、廊下を走る音がして……ウッソが玄関に来た。
コウ「Σ(゚Д゚;) あ!ウッソ…」(出て来ちゃったよぉ……)
「……………」マーベットはウッソの髪型を見て絶句し
コウに手渡す筈だった、べったら漬けを入れたタッパを床に落としてしまった。
ウッソ「……マーベットさん?」
マーベット(ウッソの髪型……なんて滑稽なおかっぱ頭……笑いをとる為のモノ……?私、笑っていいの?
……や、この子はスペシャルなのよ!!伊達や酔狂でこんな妙ちきりんな髪型に、している筈ない!!)
ウッソ「あの…この髪型、どうです?」
マーベット(やっぱりそうよ!この子は私を試しているんだわ……
ウッソの髪型はキッズの間で最先端を行くモードなのよ!そう!そうに違いない!!
危うく笑って恥をかくところだった……危ない、危ない。なんて油断のならない子…)
「うん、ウッソに……よく似合ってると思うわ」
ウッソ「本当ですか!?」
マーベットは引き攣る顔を取り繕って、ウッソに最上級の微笑みを見せる。
「え、ええ……ほ・ん・と・う・にカッコ良いわよ」
ウッソは以後、マーベットのその言葉を信じ続ける事になる。
翌日、兄弟達の暖かい眼差しを感じながらもウッソは学校に向かった。
ウッソ「シャクティおはよう!」
シャクティ「(;゚ -゚) おは……ウッソ、その頭?」
ウッソ「昨日、シロー兄さんに切って貰ったんだ。自分じゃ、似合ってると思うんだけど?」
シャクティ「………」
ウッソ「シャクティ?」
校舎の中では、
ウォレン「おわっ!ウッソ……その頭さぁ…」
ウッソ「何?」
「う……上手く言えないけど…少し…」ウォレンが何をどう言ったらいいのか途惑っていると
オデロ「よう!って二人とも……って、ウッソ?なんだよ、そのキノコみたいな髪型は?(;゚Д゚)」
ウォレン「オデロ、それ言い過ぎだよぉ……」
ウッソ「キノコ?……オ、オデロさんにはこのヘアスタイルのカッコ良さが分んないんですよ!ヽ(`Д´)ノ」
オデロ「だって……どうみてもキノコだぜ?」
ウッソ「ウォレンもそう思うの?」
ウォレン「………( #・∀・)」
ウッソ「あ、エマ先生!」
エマ「あらウッソ君、おはよう……髪型変えたの?カッコ良いわね」
ウッソ「……そ、そうですか ( *´D`)ヾ 」
エマ「ええ、素敵よ」
オデロ(おい、あの二人…キノコ頭同士、気が合ってるようだぜ…)
ウォレン(そうだね。美的感覚が似てるのかも?…)
ウッソ(エマ先生もマーベットさんも良いと言ってくれている!
やっぱりこの髪型は大人のお姉さん達にウケがいいんだ ( ̄ー ̄)ニヤリ )
ウッソは以後、髪型に関して笑い者にされても平気だったし
暫くすると回りも馴れてしまいウッソの髪型を馬鹿にする者は居なくなったとさ 終
>>375-382 謙遜でもなんでもなくて、落ちが弱い(もしくは無いに等しい)んで
このネタは書きかけたまま、改定するまで暫く放っておいたんですが
少し前までほぼ一人でネタ投下して奮闘していた
>>337さんが
>他の方のネタが単純に読みたいです。
のような事を言われているのでそれじゃ、小生の不粋なのでも良ければと
投下させて貰った訳です。今週の土曜日の鯖負荷の結果次第で
どうなるのか?先行き不明な板の未来を思うと、君は!
最近、富野過ぎて困ります。
おかしい、何かが変だ。
悩み多き青年、コウ・ウラキは今日も悩んでいた。
しかし今日は「MGシリーズを全て集めるにはあとこれだけの資金が・・・・・」とか
「俺にも(まともな)彼女が欲しい」とか「もう少し兄弟達にまともになって欲しい」などといった何時もの悩みではなかった。
何故か縁の多い変な女性(ニナ、シーマ、ドロシー等)に追い回される可能性が低く、
兄弟達のゴタゴタに巻き込まれる心配の無い、コウの心のオアシス、アルビオン大学が変なのだ。
コウはラグビー部に所属している、全国でも有名な強豪でその分、練習は厳しい。
普段ならちょっとしたミスや遅刻に対しても罵声は勿論、竹刀が飛ぶことすらある。
しかし数日前から何故かそのしごきが無くなってしまったのだ。
それが部員全員というのならまだ理解できる、しかし明らかにコウだけが特別扱いされているのだ。
(まぁモンシア先輩やバニング監督と言った扱いの変わらない人も一部いたが)
お陰で同じラグビー部の一年からは白い目で見られているし・・・・・・・
それだけならまだ良い、しかし講師の態度も明らかに数日前とは豹変している。
コウは自分の興味のある、工学系、特にMS系の講義の受講態度はとても良く、
テストもトップクラスを常にキープしているが、外国語など、自分の興味無い分野は
お世辞にも良い学生とは言い難い、よって講師にどやされるなど日常茶飯事なのだが・・・・・
それがパタッとやんでしまったのだ、コウの態度はまるで改まっていないにも関らずである。
「なぁ、キースはどう思う?」
コウは兄弟達に相談すると何を起こすかわからないので、一番の親友、チャック・キースに相談してみた。
「そうだなぁ・・・・お前のところの兄弟はVIPと付き合いあるのが多いし、
お前にゴマすって覚えを良くしてもらおう、なんて可能性は?」
「それは違うと思うな、だってここ数日でいきなり豹変したんだぜ?」
「そっか」
「それに・・・・・僕に対してゴマをすってるというより腫れ物を障るような扱いのような気がするんだ」
「確かに、ゴマするんなら積極的に近寄るよな、けど離れたがってるって感じだし」
しばし悩んでいた二人だったが答えが出る筈も無い。
「まぁ悩んでてもしょうがないさ、そろそろ講堂に行こうぜ」
「人事だからって・・・・・でも確かにもう直ぐ時間だな。新理事長の挨拶だっけ?」
「そう、何でも財界の有名人で、かなりの金を使ったらしいぜ」
「何でわざわざ大学の理事長なんかに・・・・・・」
「さぁ?金は得たから社会的地位でも欲しくなったんじゃねーの?」
「では本日よりこの大学の理事長に就任されたシーマ・ガラハウ氏に就任のご挨拶を・・・・・」
その日の新理事長のお披露目は滞りなく行われたそうな。
「お前が原因かぁぁぁぁぁ!!」と学生の一人が叫んで、
新理事長お付きの黒服の男たちに取り押さえられ連れて行かれた以外は。
(続く)
でもシーマってそういうの似合いそうな顔だw
>>374 カムランが体操のやつ着てバク転するの想像しました。
>>383 ウカツにも笑った?ええ、笑ってしまいましたよ。
マーベットさんという方、彼女、なかなか出てこないし、そこもよかったかな、と。
結局何が言いたいか、というとね、これからもネタ頑張りなさいよ、と、言うことです。
で、あの『富野過ぎる』スレ?ですか?僭越ながら小生も覗かせていただいているんですが、
実際やるのは小生には無理、レスがやたら長くなっちゃうし、これじゃ長島さんじゃないの!と!
>>384 続き期待。ネタのタイトルつけてくれると助かります。
おかしい、何かが変だ。
悩み多き青年、コウ・ウラキは今日も悩んでいた。
しかし今日は「ガンプラコンテストに出す改造のアイディアが浮かばない・・・・」とか
「俺は何時までチェリーと言われるんだろう」とか
「アルは何でガンダムを好きにならないんだ」などといった何時もの悩みではなかった。
講師達の態度が変化したことにも大分なれ、
理事長・シーマ&黒服部隊の執拗なモーション&追跡にもなれてきて、
問題が無くなった(?)かと思われた大学生活にまたしても異変が起こったのだ。
前回態度が豹変したのは講師が殆どだった(クラブの先輩など、一部学生が含まれていたが)
しかし今回は学生が中心でしかも前回のように腫れ物を触るような態度ではなく、
何か不穏な視線を、簡単に言えば殺気を感じるのだ。
「なぁ、キースはどう思う?」
殺気なんて物が絡むと、前よりもっと兄弟達が何を起こすかわからないので、
やっぱりここは一番の親友、チャック・キースに相談してみた。
「すまないけどコウ、今回は俺は何も言えないんだ」
「何だって!?ということは原因は知ってるんだな!?」
「俺は口止めをされているし、奴らを敵に回したくない、だからすまいない・・・・・・
だけど少し忠告させてくれ」
「・・・・・何だ?」
「奴らは既に学生の6割以上を取り込んでいる、誰も味方だとは思うな。
そして常に警戒を怠るなよ、何をするかわからない、恐ろしい奴らだ・・・・・・・」
キースの言う「奴ら」の正体が掴めないまま三日が過ぎた。
学生の6割以上・・・・・・このキースの言葉が正しいとするなら大学の半分以上が敵になったことになる。
しかしわからないのは敵の目的だ、コウはアルビオン大学でもどちらかというと有名人だが、
他の兄弟のように抱かれたい女でトップになったり、VIPと深い付き合いがあったり、そういった特別なことは何も無い。
ラグビー部では期待の新人ではあるがまだ一年、
練習試合で実験的にスタメンになることはあってもレギュラーにすらなっていない。
(だけど6割ともなれば何か強烈な理由があるはずだ・・・・・・・)
ガラに合わず考え込んでいたのが拙かったのだろうか?気付いた時には既に遅かった。
(!?囲まれている!?この駆動音はおそらくGM系・・・・・それもGMカスタムとGMキャノン!!
これは・・・・・・大学の教習用MSか!!?しかも予備のザク改やドムトローベンまで!)
『コウ・ウラキ!!お前は既に完全に包囲されている!!
生身の人間にこのMSの大隊から逃れる術は無い!!
しかもMSだけでなく、その周りは武装した歩兵で囲まれている、大人しく投降しろ!!』
「くっ・・・・・お前達は何だ!!何故こんなことをする!!」
『ふっふっふ・・・・自分を殺す者の正体ぐらいは知っておきたいか・・・・・・
ならば心して聞くが良い!!』
『コウ・ウラキ、ならびにアルビオン大学の学生に告ぐ。我々はシーマ様親衛隊!
シーマ様を崇拝し、愛するものである。
コウはシーマ様親衛隊の最大の禁忌であるシーマ様の独占を、
兄弟の軍事力を行使してささやかなるその鉄則を破り取ろうとしている。
栄光あるシーマ様親衛隊の法を守らねば我らシーマ様の奴隷に永遠に光がもたらされる事はない。
愛の業火に焼かれていった同胞達の気高き魂を我が魂として、
今ここに改めて私はコウ・ウラキに対し、宣戦を布告するものである!』
その日、アルビオン大学は一人の青年の指パッチンと呼びかけ一つで何故か現われた
GP-03デンドロビウムとMS大隊の戦闘の炎に包まれた。
世に言う『人の屑』事件である。
この事件に対する理事長のお言葉。
「魅力があり過ぎるってのも罪だねぇ・・・・・あたしはそりゃ、恋の相手としちゃ難しいかもしれないよ?
奴隷根性ってのはどんな男も大なり小な(以下自主規制)
392 :
384:03/05/02 12:42 ID:???
感覚が開きましたが一発ネタのつもりなのでタイトルは無しということで、
この設定を使いたければお好きにどうぞ、嫌ならパラレルで。
まぁようするにこのスレの何時ものやりかたで処理してください(w
私自身は望まれたらこの設定でまた書くかも・・・・・・
>>392 乙かれ。コウもシーマが出てきてから出番が増えたね〜。
次も書いて欲しいと思ってます。
さげ
ホッシュ
(シャア板黄泉帰りマンセーage)
ハイム家邸宅表玄関。
アムロ、ロラン、アルの3人をソシエ・ハイムが迎えに出た事で一騒動起きてしまった。
ソシエ「ちょっとなによロラン、女装はまだしもその大きな胸!?一体どういうつもり?」
ロラン「ソシエお嬢様、これには訳が…」
ソシエ「一使用人が、偽物とはいえ主人より胸大きくしてどうするのよ、取りなさい!」
何も知らずにロランの乳房を乱暴に鷲掴みするソシエ。
ロラン「痛ーっ!!!」
道中、胸が張って張って苦しんでいたロランは、今まで味わった事のない痛みを見舞われ、そのまま悶えて気絶した。
アル「ローラお姉ちゃんしっかりしてっ!」
ソシエ「え、やだ・・・本物・・・」
アムロ「ロランを介抱したい。色々込み入った事情がありまして、説明するにもここでは何ですので早く中にいれて頂きたい!」
ソシエ「・・・え、あ、はい!」
何が起きたか解らぬ体たらくのソシエだったが、アムロに強く促されるとすぐ、3人を応接間に通して姉達を呼びにいった。
ロランはアムロにお姫様抱っこで運ばれてソファに寝かされた。
やがてキエルにディアナも駆けつけて、気を失っているロランをくるりと囲んで一同に介した。
キエル「妹が大変な粗相を致しまして本当に申し訳ありません。深くお詫び致します。」
アムロ「故意ではないのです、そうお気になさらずに…」
ディアナ「女性にしかわからない痛みですので、気にせずにはおられませんわ。」
ソシエ「本当にごめんなさい。ご免ね、ロラン。」
ソシエなどはすっかりしょげてしまい、寝ているロランに何度も謝っていた。
アムロ「とにかく、事の起こりと現状については更に深く説明したいと思いますので、聞いていただきたい。できれば御協力もお願いしたくはせ参じましたもので・・」
キエル「解りました。ロランの事で、私どもにできることでしたら尽力惜しまぬつもりですので、どうぞお聞かせ下さい。」
その後、場所を接見室に変えてアムロ、ディアナ、キエルの三者の間で話し合いが持たれ、ロランはしばらくハイム家で面倒を見てもらうことに決まった。
彼女の今後の身の振り方、ロランを狙う不貞な輩への対応が議論される中、ロランを看ているソシエがアルを巻き込んで又もやプチ騒動を起こすのだが、これは、
別の講釈にて。
鉄仮面目覚まし「フハハハハ怖かろう!怖かろう?フハハハハ怖かろう!怖かろう?」
今日も気だるい朝が始まると思うと・・・「いや 今日も美味しいパンを作ってすっきりさせんとな」
着け始めて何年経っただろうか?所々錆始めた鉄仮面を被りながら
カ口ッゾ・口ナはベッドを抜け出し、工房へ足を進めた、
工房の扉に手をかけた瞬間 中から妙な気配が・・
「化け物か!?」
おっかなびっくり扉を開けると そこには薄汚れたジオンの制服を着た一人の男が
パンを貪っていた!
「誰だ!貴様は!」すっとんきょうな声で叫ぶカ口ッゾ
男は その声に振り返り叫んだ
「このパンは貰って逝く!空腹を満たす為に!」
「プライドを捨てたソロモンの悪夢とでも言うのか!」叫ぶが早いか飛び掛るカ口ッゾ
しかし男の方が一枚上手だった、猫騙し→諸手狩り→ジャイアントスウィングの三連コンボを受け
窓を突き破り 店外の道路まで投げ出されるカ口ッゾ
道路の真ん中で意識朦朧となっている所にすごい勢いでフリーデンが!
男「 あ 」 ど ぐ し ゃ !
・・・と言う事があったのだよ、フハハハハ怖かったろう?
セシリー「・・・・・(機械のいう事か)」
アムロとカミーユは穴兄弟(かもしれない)
サイ・サイシーとディアッカは、ストリートチャーハンファイトの三番勝負を繰り広げていた。
通行人を適当に捕まえて二人のチャーハンを試食させ、評価してもらうこの勝負、
初戦では、ディアッカのチャーハンが食通で知られるアルビオン大学のシナプス教授をうならせた。
普段は徹底的に欠点をこき下ろすシナプス教授が何も言えなかったのだ。
第二戦では、シローの上司でこれまたグルメのコジマ警部がサイシーのチャーハンを食べて、
「う・ま・い・ぞぉぉぉ!!」と叫んだ。二人はしょぼくれたおっさん風情のコジマ警部が巨大化してボストニア城を破壊し、
口からビームを発射する幻影を見た気がした。
ドモンが第三戦はどうなっただろうと二人を見に行くと、二人とも打ちひしがれた様子で慟哭していた。
ドモン「お前ら、男がいい年して何を泣いているんだ?」
サイシー「うっさいやい、ドモンの兄貴みたいな泣き虫に言われたくないや!」
ディアッカ「落ち着けブラザー。とにかく今日はグゥレイトにサッドでメランコリックだぜ」
ドモン「だから何があったっていうんだ?」
サイシー「実は今日は女の人にも判定してもらおうとしたんだ。そしたらカガリってのが来て…」
(続く)
とりあえずチリソースで・・・・・・・・
ドモン「カガリ?…それで?」
キラの友達にそんな名前のがいたなと思いつつ、ドモンは続きをうながした。
ディアッカ「違いのわかる奴には見えなかったから、頼みたくなかったんだけどね…」
(以下回想シーン)
カガリは二人のチャーハンを一口ずつ食べた。
カガリ「何だよコレ、全然味がついてないじゃないか。食えたモンじゃない」
二人ともチャーハンの調理に手抜きはしない。完全な手順で作って味がついていないはずがない。
しかしカガリは、
カガリ「やっぱりMyチリソースがないとな」
ふところから赤いチューブを取り出すと、中身をドボドボとチャーハンにぶちまけ、グジャグジャとかき混ぜた。
サイシー「俺のチャーハンに何すんだよ。せっかくの味が台無しじゃないか!」
ディアッカ「Nooooo!!!」
もはや皿の中身は「チリソースで味にアクセントを加えたチャーハン」ではなく「チリソースのチャーハン和え」と化していた。
それを口に入れ、
カガリ「やっぱ、んめぇぇぇ!!」
(回想終了)
ドモン「…そりゃ、つまり何だ、画家だとしたら自信作の油絵にいきなり赤いペンキをぶちまけられて、
前衛芸術だって言い張られるようなものか」
ディアッカ「グゥレイトに当たってる表現だぜ」
サイシー「もう自信なくなっちゃったよ…。いくら頑張っても理解する人がいないんじゃ無意味だ」
ドモンは二人に鉄拳を叩き込んだ。
ドモン「この馬鹿が!そんなことでへこたれてどうする!男なら信念を貫いてみせろぉぉ!」
ディアッカ「それ、「こけの一念、岩をも通す」ってやつ?グゥレイト!HAHAHA」
ドモンはディアッカにもう一つ鉄拳をプレゼントしてやった。
虎呼んでください。虎を。
エレガントなたたずまいの高級フランス料理店にて。
カガリとウズミのアスハ親子がディナーをとっていた。
給仕「こちら、前菜の帆立貝のカルパッチョでございます」
ウズミ「うむ」
そして二人は給仕の目の前でふところからMyチリソースのチューブを取り出し、中身をドボドボぶちまけた。
給仕「Non,Noooonnnn!!!」
ウズミ「うんまぁぁぁい!!」
カガリ「んめぇぇぇぇぇ!!」
それからアスハ親子はスープ、魚料理、肉料理、サラダにデザートと、
全ての料理にチリソースをまんべんなくぶちまけて食したのだった。
トレーズ(副業)「…エレガントから程遠いな。いや、あれはもはや外道と言うべきか…。
来る者はばまずと行きたかったが、あちらの客は次からは予約があっても断りたまえ。
ただし断るにしてもエレガントに」
>>396 もんでみたいハァハァ
ヾ#゚ー゚ノ≡⊃))Д▼;)
>>397 素顔の鉄仮面!?
>>400 誰で穴兄弟になるんです?
>>403 「我が夫となる者は更におぞましいモノを食わされるだろう」なカガリ?
キラの女装ぐらいしか絡みが無かったカガリのキャラがいきなり立ちまくってますねw
じゃあ今日からカガリ一家の苗字はチリソースってことで(w
一方、ガンダム家宅。
時刻が正午に近づくにつれ、兄弟たちの緊張は高まっていた。
あのシャクティの初のまかないである昼食を食べる嵌めとなったのだ。
何を食わされるのか…
彼等の心配は募る。
カミーユ「ほら皆、胃薬だ、今のうちに飲んでおけ。」
シロー「いいか、絶対に無理はするな。腹が痛かったら、シャクティに気を使わずに正直に言うんだ。」
ガロード「ドモン兄さん、あんただけが頼りだ、兄さんの強靭な胃袋が・・・」
ドモン「俺一人でシャクティの大皿料理を平らげるのは無理だぞ!」
シーブック「でもこれからずっと俺達の食事をまかなってくれるわけだから、
いつまでも逃げるわけにはいかないよ。」
コウ「ドブ川のカラス貝を美味い美味いと言って食ってる人間の料理だしな…」
キラ「フレイに怪しい薬入りのチョコを食べさせられそうになるは、カガリにはチリソースまみれの
ピタサンドを食わされるは、そして今シャクティに得体の知れない食物を食べさせられそうになるは・・・」
ジュドー「ラクスさんに何とかして貰えよ、ったく!・・・あれ、ウッソは?」
ウッソ「兄さん達、用意ができました、台所に来て下さい。」
シャクティの手伝いをしていたウッソが血の間、もとい茶のまでたむろする兄達を呼びに来たが、
何故か彼の表情は明るかった。
一同「こ、これは!」
恐る恐る台所に来て皆驚いた。テーブルの上に並べてあるのは、誰もが思いもしなかった、実に
まともな料理が並べてあった。
チシャに玉ねぎのスライスのサラダ、おからの小鉢、身欠き鰊の甘辛煮、豆腐ステーキ、
ワカメと麩の味噌汁。メニュー自体は地味なのだが、シャクティの知られざるオーバースキルにより
盛り付け、彩りが端整で゙美しく、その沸き立つ香りが彼等の食欲を刺激せずにはいられぬ、
正に逸品ぞろいの食卓であった。
一同「シャクティ・・・」
彼等の瞳が彼女に対して感謝と友愛のまなざしを放ち、シャクティの笑顔がこの時は天使の微笑みに
映って見えた。
30分後。
ウッソ「ちょっとドモン兄さん、そんなに食べないで下さい、もうご飯のお代わりないですよ!ちょっと、
シーブック兄さん、人のおかず取らないで、あ、コウ兄さん僕のをあげるからしょげないで・・・
キラ兄さん嬉しいからって食事しながら泣かないで、ガロード兄さんジュドー兄さん茶碗を箸で叩くの止めて!
恥ずかしいでしょもう・…シャクティ、くせになるからもうこれ以上何か作らなくて良いよ、君が食事できない。
お願い兄さん達、美味しいのはわかりましたから静かに食べて。」
>ガロード兄さんジュドー兄さん茶碗を箸で叩くの止めて!
なんとなく光景が目に浮かんでワロタw
所変わってハイム家邸宅。
協議を終え、ロランとアルを3人の女性に預けると、昼食の誘いを丁重に断り、
一人邸宅を後にした。向かう先はシャアの勤めるジオニック社。
程なくして本社ビルに到着、地下駐車場に誘導され、停車するとそこには
妙齢の美しい女性が待っていた。
「ラーカイラム社からお越しのアムロさんでいらっしゃいますわね。私、秘書の
ナナイと申します。お迎えに参りました、こちらへ。」
アムロ「シャアは今…」
ナナイ「社長はラボにてアムロさんをお待ちです。さ、どうぞ。」
ナナイに促されエレベータに乗りこむアムロ。彼女のボタン操作から、向かう研究所は
この更に地階であることを知った。
エレベーターの中で美人と2人きり。だからといってどきどきするような彼でもないが、
さりとて悪い気はしない。
噂でも良く耳にするシャアの美人専属秘書、ナナイ。
何か心に悪戯にも似たうずきが沸く。
アムロ「聞いちゃ失礼だろうけど君は、奴とは長いのか。」
ナナイ「もう4年ほど、公私に渡りまして・・・」
アムロ「おせっかいだろうけど、奴と付き合う女性は必ず不幸になる。」
ナナイ「彼が私を不幸にするなら、私が彼と幸せになるようにすればいいのですわ。」
アムロ「自信だね。まぁ、奴の幸せは兎も角、君が奴を繋ぎ止めてくれれば、僕としても
非常にありがたい。」
ナナイ「ですから今回の貴社への技術の提供と公開は、わが社として本来はしたくもない事でしたが
社長のたっての要望でありますし、私としても社長に余所見などしないで戴きたいものですから。」
アムロは彼女の言に、自分に対して刺があることを感知した。
アムロ「ひょっとして、僕が少なからず憎いかい?ロランの兄だから。」
ナナイ「男のままだったら、それでも何とかなっていたのに…
何で女になるんです!しかもララァ・スンに良く似た!」
さすがにアムロもドキッとした。心の中でわだかまっていた、言葉にしまいと
無理に忘却していたこの一言・・・
アムロは息苦しさを覚えてネクタイを緩めた。
ナナイ「彼女の名前を寝言で何度も聞きました。でも耐えたわ。シャアの目の前にいるのは
結局私だけなのだから…彼が手を伸ばして届くのは私だけだから・・・」
アムロ「・・・」
ナナイ「この頃やっとあの名前を聞かなくなって、時折遠くを見る癖も治っていたのに・・・
彼はまた4年前に戻ってしまったんです、ローラ・ローラのせいで!
彼は臆面もなく私に言ったわ、『彼女は私の母ともなれる女性だ』って・・・」
アムロ「シャアは・・・まだそんな事を・・・」
ナナイはアムロをきつく見据えて涙ぐんでいた。今にも胸にむしゃぶりついて
慟哭するのではないかとさえ思えた。
ナナイ「でも、私は彼の目を覚ましてやるんです、絶対に!どんな事をしても・・・」
アムロ「僕がシャアとやろうとしている事は、結果として君にもプラスになる。
第一僕は弟を、普通の男の子の生活に戻したいだけだし、たとえ性別を無視してでも
シャアがロランを我が物にしようなどと黙認など到底できない!
君は僕が、シャアとロランが仲睦まじくする姿を見て喜ぶ兄だとでも思っているのか!」
ナナイ「・・・」
アムロ「君がこんな馬鹿げた事で心配する事などないようきっちりかたをつけてやる。
だがそこからは君と奴との事だから知らないが、ここまで僕に公言したからには
シャアのしつけをしっかりやれ!ロランにこれ以上迷惑かけないように!」
ナナイ「・・・ええ、言われなくとも。」
アムロ「・・・」
俯いて黙り込む2人。微かな機械の音が耳障りに響く。
女性を面と向かって罵倒するなど早々した事もなかったアムロには、
とても悲しかった。
ナナイ「・・・すみません、遂感情的になってしまって・・・」
アムロ「いや、こちらこそひどく言いすぎた。元はこちらに非があるのだし・・・」
ナナイ「実は誰かに自分の気持ちを聞いてほしかったんです。鬱屈した気分を払いたくて・・・
でも、事が事ですし誰にも言えなくて・・・それに私、これといって信頼できる友人もいなくて。」
アムロ「胸の痞えはとれたかい?」
ナナイ「ええ、おかげさまで。あの、あんなひどい事を言った後では信じてもらえないかも知れませんけど
損得抜きでロラン君を男の子に戻してあげたいと本気で思っているんです。だって、もし彼を
好きな女の子がいたらと思うと、とても可愛そうで・・・勿論、彼自身も。」
アムロ「それは僕も気がつかなかった・・・確かに、その通りですよ、ミス・ナナイ。」
ナナイ「私みたいな気持ちを味わうのは私だけで充分です。今この時、これからずっと・・・」
アムロはこの麗人に激しく好意を抱いた。それは恋愛でなく、全くの友情であった。
アムロ「ミス・ナナイ、先ほどの無礼をお詫びします。そしてお願いします。ロランの為に力を貸してください。」
ナナイ「ナナイで結構です。こちらこそ、よろしくお願いします。」
アムロは戸惑った。ナナイが右手を差し出してきたのだ。だがしっかりと我が手に取り、握手した。
ナナイがふと微笑んだ。そしてこう言った。
「やはり2人は友人ですのね。どことなくシャアに雰囲気が似てますわ。」
むっとするアムロ。
「あんな奴と似ているなんて、いつぞやの貴社とのプレゼンに負けたときより不愉快ですよ。」
その顔を見てくすくす笑うナナイ。そんな姿を見て、何か言い返す事ができず、
又むくれるアムロ。そしてエレベーターはいつ止まったかわからぬうちにドアを開いた。
415 :
通常の名無しさんの三倍:03/05/06 23:39 ID:7eORiOil
ナナイがいい!こういう微妙な関係がたまらなく好きだ!
続きを期待してます。
うむ、オモロイ。
オソレスだけど
>>384-385 >>389-391 グッジョブ!!
上のSSを見てたら、なんかダムAのトニーたけざき漫画を
想像してしまって、思い切りワロタヨ!
で、思わず下のような事を考えてしまった(w
(ホムーランスレからテンプレ流用しますた。すまそ)
_, - ,ヘ ←コウと(ryな関係になったシーマ様
TL |_ ) ___ r'⌒ヽ_
`レ>〈 / l、__,/}::\ ← シーマ様親衛隊の方々
⊂イノ) (T´ | ゝ_ィ>};;_」
ゝ、ノニ7 ! `''ァ、. \__}
_〉{ 〈`^`¬ノ . :〔 シーマ様に精気を吸い取られたコウ
 ̄ . __,,,... -- |__イ-、_j|_: . ヽ、 -- ...,,,__ ↓
_,, -‐ ´ rニト, フ ゝ __ 〉 ` ‐- ,,_ ⊂(。Д。⊂⌒`つ
rー、
」´ ̄`lー) \ 逃げるコウ
T¨L |_/⌒/ ← 「なんで俺ばっかりこんな目にー!!」
`レ ̄`ヽ〈
| i__1 」´ ̄`l 三 二 ─ ── ───
_ゝ_/ ノ T¨L | ←シーマ様親衛隊
L__jイ´_ ) `レ ̄`ヽ 「コウ・ウラキ 許さん!!!」
| イ | i |
| ノ--、 _ゝ_/ ノ |. 三 二 ─ ── ───
ゝ、___ノ二7 ∠工工工lL_j=イ´_ )工工工工工 ── ───
|ーi | l_/ | イ
__〉 { | ノ--、 三 二 ─ ─── (´´
'ー‐┘ ゝ、___ノ二7 三 二 ─ ─── (´´
|ーi | l_/ (´⌒(´⌒;;
__〉 { 三 二 ─ (´⌒(´⌒;;
'ー‐┘
419 :
同じく:03/05/07 07:11 ID:???
_, - ,ヘ ←キラと(ryな関係になったラクス
TL |_ ) ___ r'⌒ヽ_
`レ>〈 / l、__,/}::\ ← 捨てられたフレイとラクス寝取られたアスラン
⊂イノ) (T´ | ゝ_ィ>};;_」
ゝ、ノニ7 ! `''ァ、. \__}
_〉{ 〈`^`¬ノ . :〔 腹いせでフレイに強姦されたキラ
 ̄ . __,,,... -- |__イ-、_j|_: . ヽ、 -- ...,,,__ ↓
_,, -‐ ´ rニト, フ ゝ __ 〉 ` ‐- ,,_ ⊂(。Д。⊂⌒`つ
420 :
同じく:03/05/07 07:13 ID:???
rー、
」´ ̄`lー) \ 逃げるキラ
T¨L |_/⌒/ ← 「いくらサイ相手でも武器は厳しいよ、武器は!ー!!」
`レ ̄`ヽ〈
| i__1 」´ ̄`l 三 二 ─ ── ───
_ゝ_/ ノ T¨L | ←サイ
L__jイ´_ ) `レ ̄`ヽ 「キラ・ヤマト 許さん!!!」
| イ | i |
| ノ--、 _ゝ_/ ノ |. 三 二 ─ ── ───
ゝ、___ノ二7 ∠工工工lL_j=イ´_ )工工工工工 ── ───
|ーi | l_/ | イ
__〉 { | ノ--、 三 二 ─ ─── (´´
'ー‐┘ ゝ、___ノ二7 三 二 ─ ─── (´´
|ーi | l_/ (´⌒(´⌒;;
__〉 { 三 二 ─ (´⌒(´⌒;;
'ー‐┘
ロランが片足で飛び上がっていると、キエルが道の向こうから走ってくるのが見えた。
長い金髪を
揺らして走る姿に、何か急ぎの用事でもあるのだろうか、と頭を傾げたロランの横に滑り込んでくる
なり、キエルは少し荒い息のままささやいた。
「ロラン、ディアナ様に会ってきなさい」
「ディアナ様、にですか!?」
つい大声で応じてしまったロランに、キエルがハリーと一緒にディアナもこの場に来ていることを
教えてくれた。ロランはディアナの来訪を知って心躍らせたが、キエルの表情を見ると、良い知らせ
を持ってきたというわけでもないようだ。ロランが疑問に思っていると、
「ディアナ様に何かあったのか!?」
と、ハリーが二人の間に割って入った。
「少し憂鬱になられてしまって。いえ、少しではなくてかなり……だから、ロランがそばにいてあげ
たら少しでも良くなられるのでは、と思って、呼びに来たのです」
キエルが声をひそめて言う。ロランは少し前の喜びもかき消えて、心配の黒雲が胸を覆うのを感じた。
すぐにでもディアナのもとに駆けつけたい衝動がロランを襲ったが、キースに店を任されてもいる。
どうしたらよいのだろう、と頭を抱えると、キエルがロランに提案してくれた。
「私がこのお店を手伝うから、あなたはすぐにディアナ様のそばに行きなさい。あなたの力が必要
なのです」
キエルの凛とした声につき動かされるまま、ロランがディアナのもとへ走り出そうとしたそのとき、
ロランは不意に左腕を掴まれた。
「ローラは私と来るんだ!」
瞳を妄執に輝かせたグエンが強い力でロランを引き寄せようとする。ロランは無理やり振り切ろう
としたが、なかなか離れない。
遊んでいるヒマはないのに。そう念じてロランがもう一度強く引っ張ったとき、ハリーが
加勢して
くれた。素早くグエンの手をロランの腕から切り離す。
「ディアナの犬が!」
「悪いか!早く行け、ロラン君」
取っ組み合う二人の声を背中に聞きながら、ロランは駆けた。もはや踏まれた足の痛みなど感じない。
一刻も早くディアナ様のそばに、ということだけがロランの頭にある。
その思いを止めたかったのか、それともつい口からこぼれたのか、ロランを呼び止めるようなソシエ
の声が、ロランの背中を打った。
「ロラン、行っちゃうの」
ソシエの声が後ろ髪を引く力は決して弱くなかったが、それでもロランは振り返らなかった。
キエルの目の前で、ハリーはグエンを押さえ込んだ。貴族のたしなみとしてグエンもそれなりに体を
鍛えているが、ディアナの親衛隊長であるハリーには、もちろんかなうわけがない。
「放したまえ、ハリー大尉」
「ええ、もうかまいません。ロラン君はいってしまいましたから」
ハリーは余裕を見せて微笑んだ。
その顔からは眼鏡が外れている。先ほどのもみ合いの中で落として、壊してしまったらしい。眼鏡も
ゴーグルもしていないハリーは、キエルにとっても珍しい光景だ。素顔を見られるのを嫌ったのか、
ハリーはすぐにいつもの赤いゴーグルをかけた。予備として持ってきていたようだ。もともと珍妙
だった服装が、さらにおかしくなる。
もっともハリー自身は何も気にしていない様子で、キエルに話を向けた。
「ディアナ様は、どのようなご様子でしたか?」
「とても憂鬱になられてしまって、ウィルさんのことを思い出していらっしゃいました」
「そうですか。ディアナ様はこの頃、そのほかにもなにか思われることがあったようでした。それも
あるのかもしれません」
「ディアナ様が、ほかに気になされていたことがあるのですか?」
キエルの質問にハリーは頷いたが、その理由まではわからない、と首を振った。
「なんだっていいわよ、そんなもの」
ロランを盗られてしまったソシエが、横から割って入り、唇を尖らせる。
「私も深刻に悩んでいるふりでもしてみようかしら」
「ソシエ!」
キエルは妹の無礼を嗜めたが、ソシエは顔を背けて、完全にすねてしまった。もっとも
そう振舞う
ソシエの気持ちはキエルにもわかる。ハリーも同様なのか、ソシエを責めるような言葉も口にせず、
ただ黙ってくれていた。
トレーズはカロッゾパンの全てのパンを売りきったが、それでも当然トレーズ目当ての人だかりは
消えることがない。シーブックはもはや、もうどうにでもしてくれ、という気分になってしまって
いた。
そんな中、トレーズは人だかりの向こうをみて、愕然とした様子を見せた。
「あちらのパン屋のあの女性は……」
シーブックがその視線を追うと、ドンキーベーカリーの売店に、ハイム家の長女であるキエルがいた。
トレーズが気を引かれたのは、彼女らしい。
「長く美しい金の髪を、縦ロールに巻いている。なんというエレガントな……」
トレーズにとってキエルの姿はすさまじい衝撃だったようだ。傍らのレディ・アンも目を見張って
いる。
「あの者、ただ者とは思えません」
「レディ、隣の男を見てみるんだ」
トレーズはキエルの隣にいるハリーを指し示した。シーブックもハリーを観察してみる。この二人は
あれもエレガントだというのだろうか。まあ、個性的な格好ではあるが。
「アイビースタイルの服装のうえに、縦じまの野球ユニフォーム。そして爬虫類を思わせる真っ赤な
ゴーグルの、あの男ですか」
「ああ。あの男の格好はまさに道化。昔、高貴なる身分のものはその身辺に道化を置いたという。彼女
はそれをしているのだよ」
トレーズは低く感嘆の声を漏らしたあと、「彼女が何者だか知っているかね」とシーブックに訊いた。
「キエル・ハイムさんですよ。俺の兄弟が使用人として勤めているハイム家のお嬢さんです」
シーブックの答えを聞くと、トレーズは静かに立ち上がった。そして隣のレディ・アンに語った。
「良家の息女とはいえ、あのキエルという女性は一介の市井の人にすぎない。その彼女があれほどの
エレガントを誇っている。……レディ、私はまだまだ修行が足りなかったようだ」
「トレーズ様……」
「『エレガント道』を極めるには、私はすこし浮つきすぎていた。急ぎ帰り、道を究めるための鍛錬に
望みたい。レディ、付き合ってくれるか」
「はい。喜んで」
その会話を最後に、トレーズとレディ・アンはカロッゾパンを去っていった。
ロランがハイム家のお花見の場へ駆けつけると、頬をほんのり赤く染めたディアナがそれを迎えた。
「あら、ロランじゃないですか」
「ディアナ様、お酒をいただかれているんですか」
「いけませんか」
ディアナはふふっと微笑んだ。ロランは、その微笑みに色気を感じて頬を赤く染めながらも、そばに
いるジェシカに目で尋ねた。
「落ち込まれているようだから、少し差し上げたら……」
独特のなまりのある声でジェシカが答えた。キエルの様子から考えて、大ごとかと心配して走って
きたロランは、ほっとしながらも、妙に釈然と行かない気分だ。と、急に何かを思い出したかのよう
に、ディアナがロランの袖を引っ張った。
「そうです。わたくしはロランに話があったのです」
酒が回っているのかケラケラした感じの軽い声で、ディアナがロランをすこし離れたところにある
ベンチへと誘った。
「でも、まだハイムのだんな様にも挨拶していませんし……」
「わたくしの誘いを断るのですか」
心底尊敬し、慕っているディアナにそう言われてしまうと、ロランとしてはついていかざるを得ない。
いつもの、ロランが知っているディアナとは違う雰囲気がするが、それはたんにお酒だけのせいなの
だろうか。ロランがちらりと盗み見たディアナの顔は、美しくもどこか不穏なものを感じさせる。
ロランがディアナと並んでベンチに腰を下ろすと、ディアナはロランの目をじっと見つめてきた。
「な、なんで、しょう、ディアナ、様」
神秘的な青い瞳に見つめられて、ロランは声がギクシャクとしかでてこない。
「ロラン、いえ、《シルバークィーン ローラ・ローラ》、よくもわたくしのひそかな自慢を打ち砕いて
くれましたね」
ディアナは常に無いきつい口調でロランに詰め寄った。しかしロランは、すぐには何を言われたのか
分からなかった。
「あの、ディアナ様、しるばーくぃーん? ってなんですか」
「とぼけるとはなんです、ロラン! あなたがローラ・ローラとして、『ランラン』の恋人にしたい女性
と抱いてみたい女性の一位を、わたくしから取り上げたことです!」
ディアナに怒鳴りつけられた衝撃の中、ロランは、自分が架空のアイドルとして、望んではいない
人気を得ていることを思い出した。
「わたくしはいつも『ランラン』の女性ランキングでは3冠だったのです。それがロラン、今年はあなた
のせいで、好感度の高い女性でしか一番になれなかったじゃないですか!それはわたくしだって、
抱いてみたい女性で一位は恥ずかしくて、嫌でした。でも恋人にしたい女性まで失うなど、ロラン
は男の子なのにこれではひどすぎます」
ロランは男の子なのにこれではひどすぎます。ハリーはロランに、ディアナ様がそう心配していら
した、と教えてくれた。それはよく覚えている。しかし、どうやらそれはハリーの読み間違いだった
ようだ。
ロランは、軽いめまいと共に真実に突き当たった。
憧れのディアナ様はロランのことを心配してくださったのではなく、男のロランがディアナ様を下
して『ランラン』のランキングで一位になったことを、ひどすぎる、と言ったのだ。
「ソシエお嬢さんに失礼をしてまで駆けつけたのに……こんなのって……」
ロランは天を仰いだ。美しい桜の花びらが、風に揺れて散った。それがひどく、悲しかった。
ほんと、長くしまって申し訳ございません。
一応続きます。次で終わると思うので。
ランラン・・・・・雑誌の属性なのかランキング上位が偏ってるな(w
なんかワロタ。ディアナひでえw
ディアナ様さりげに悪魔だな(w
ていうか、酷い人すぎだ
ここはひどくロランが乙女で801なインタネッツですね
キラ「ロラン兄さん」
ロラン「なんです?夕飯にはまだ早いですよ」
キラ「後で用事があるから来るって、ディア(ロランの声でかき消される)」
ロラン「ディアナ様クル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
キラ「いや、そうじゃなくて・・・」
ロラン「さっそく居間の掃除!ほらそこどいて下さい!」
アムロ「ありゃ−、こうなったら事が収まるまで元には戻らないぞ。」
キラ「実は(ゴニョゴニョ」
アムロ「む、それは精神ダメージが強いな・・・」
30分後
ピンポーン
ロラン「お待ちしてました・・・って、珍しい格好ですねグエン様」
ディアッカ「NO!俺はディアッカ。
キラの兄貴がグゥレイトな料理を作るって噂を聞いたんでコツを教えて貰いきたぜ。
毎日チャーハンじゃ流石に飽きるんでね、HAHAHA」
ロラン「・・・ユニヴァぁぁぁぁぁぁぁス!」
>>431 ワロタワロタ。ディアッカは確かにグエンまんまだしな。
しかし、こういうロランも良いな。