900
901 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/03 18:56 ID:OvgGKell
ついにこのスレも900越えか・・・
次スレを本気で考えないとな。
だれかテンプレ作る香具師いない?
え?しるかよ!多田は氏んだ!
はい!小説終わり!!
904 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/03 21:17 ID:OvgGKell
/^`~", :\ ,ィ":::::::::::::::::::;;;;;iii>;,、
,.-", /......:::::i::l /:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" ::ヤi、
,.i .| :キ:::::::::::|::V::::::::::::;:"~ ̄ ::i||li
/ 、 | ,;:::::l:::::::::::マ,.-‐-、j'_,.ィ>、、 .:::iii》
i、 ヘ :\:::::::キ;:::::::(:::j::):...) `‐-‐"^{"^ヾノ"
ヤ、 \:::::\,::::\:;;;:iゞ:-:;ィ ,.,li`~~i / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.,;iiλ\.,,ィ^-‐'`ー",:::|::;X'::7、 ・=-_、, .:/ < この
>>903をさっさとつまみ出せ!!
";ii::i`ゝ、::;;;:、-‐-;;;;i‐'''| .}'.ヘ '' ./ \__________________
.;ill;;:\::::::::::::::::;ノノl} ィ|、./:ー-`=‐-、、ノ
iilllllli;;:::`:‐-‐'":;ノ │丶=‐-、,,_`l, ,.へ
llllllllllllii;;,,___;;;iill|||( `Д´) \ー=、7^ヾ'‐-、、
||||||||||||||||||||j'::::(U
>>903U‐"、:::::\..::/ \ `ヽ
U U
てゆーか、定期的にくるけど何者なんだ?
そう言えば今日は師匠キャラの投票だったような・・・
ニシに一票
906 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/03 21:29 ID:OvgGKell
ウィィィン・・・ガガガガガがガガガ!!!
「むっ!イーゲルシュテルンか!?しかしそんなものが
このワシらに通じるものか!」
タダのシグー、スズキ、アベのジンは難なくこれを避けた。
クロカワたちはイーゲルシュテルン起動前に既に要塞に取り付いていた。
「要塞内部に侵入する前にこの邪魔なモノを破壊しとくか」
ヨコヤマは独断でイーゲルシュテルンとモビルチョッパーに攻撃を始めた。
「ヨコヤマ、何をやっている!そんなものには構うな!
俺たちは要塞内部に侵入し、内部から攻撃するのが使命なんだぞ!?」
クロカワが制止するもヨコヤマは聞く耳を持たなかった・・・
「これさえ破壊すれば・・・俺だって出来ることを証明できるんだぁぁぁ!!!」
バババババッ
ヨコヤマのジンの重突撃機銃が火を吹く。
正確な射撃だ。要塞に設置されていたモビルチョッパー六基中三基と
イーゲルシュテルン数基が爆光を上げた。
その直後一基のモビルチョッパーが動き始め、
ヨコヤマのジンにチョッパーを発射してきた!
ついに故障を起こしていたモビルチョッパーが第二射攻撃を始めたのである。
「あっ・・」
ヨコヤマは突然の事に硬直した。そこにニシのジンがヨコヤマのジンの
盾となる形で庇ったのだ。
「ヨコヤマさん、危ないっ!」
ドガシャァァァン!!!
ニシはヨコヤマを庇うと同時に重斬刀でチョッパーを弾き落とそうとしたが、
タイミングがずれてしまいチョッパーの勢いは落としたが、
直撃を受けてしまった・・・
チョッパーは丁度ニシのジンのコクピット周辺で回転を止めた。
チョッパーは血で滲んでいた。
隊員達に衝撃が走った・・・
907 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/03 21:32 ID:OvgGKell
ヨコヤマは目の前の惨劇に唖然としていた・・・
「あ・・・・ああ・・・」
「二シーーーー二シーーーーーー!!!
返事をするんじゃァーーーーー!!!
二シーーーーーーーーーーーーー!!!!」
タダが呼びかけるもニシのジンからはノイズ音しか聞こえてこなかった。
「ヨコヤマ・・・お前が・・・お前が身勝手な行動に
出たりしなければニシは・・・」
クロカワの目には涙が滲んでいた。
「あいつはイイ奴だったのに・・・お人好しで・・・優しくて・・・
人に頼まれた事はキッチリこなして・・・
仲の悪い俺とお前の間を仲裁してくれたりもしたのに!!うう・・・」
スズキはやり切れない思いだった。
しかし、彼らがゆっくりとニシの死を悲しんでる暇は無かった。
すぐに残ったイーゲルシュテルンとモビルチョッパー、
さらには破壊寸前のハッチからメビウスがわらわらと出てきて
攻撃を開始してきたのである。
908 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/03 21:33 ID:OvgGKell
「ニシの死を悲しんでる暇はないわいっ!
戦争じゃ・・・仕方がないんじゃ!今は目の前の敵を倒す事に
集中するんじゃああ!!!」
タダシグーは重金棒を振り回しながら突撃をかけた。
「作戦変更!スズキ、アベ、クロカワは我が隊に抵抗してくる全ての
敵兵器を破壊するんじゃ!ヨコヤマはオリオンにて待機、
ニシの死を無駄にしてはならん!行くぞ。」
タダ隊はニシの死の悲しみを振り払うかのように必死で戦った・・・・
本気を出したタダのシグーが鬼の如く暴れまわり、スズキ、アベ、
クロカワのジンがメビウスや要塞に設置されたイーゲルシュテルン、
モビルチョッパーを次々と撃破していった・・・
ヨコヤマはタダの命令通りオリオンのMSデッキで待機していた。
「ああ・・・俺のせいだ・・・俺のせいでニシは死んだんだ・・・・」
そして数十分後、タダ隊との戦いでメビウス中隊は全滅寸前に追い込まれた。
「くっ、タダ隊め!予想以上の強さだ・・・んっ?あれは!!」
その時つい救援信号を受けとったムスカのテンペスト隊が
姿を現したのだった・・・・
これ仙人のとこからのやつだな
もっともっと
910 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/03 21:36 ID:OvgGKell
以上、
>>417のHPで見つけた先生の作品の続編。
もう数日前からできてるのに、先生が載せてくれなかったので
僕がかわりに載せておきましたよ。
ニシ・・・合掌。
911 :
ちよ:03/07/03 21:37 ID:???
912 :
酔狂先生と弟子さんと仙人さんのファン:03/07/03 21:38 ID:OvgGKell
このスレの1000は僕が頂きますよ・・・二ヤリ。
1000の前にテンプレを!
914 :
仙人:03/07/03 23:50 ID:???
テンプレねえ。用意できればしたいと思います。それとも俺のHPにテンプレスレ立てますか?
915 :
仙人:03/07/03 23:57 ID:???
ところで弟子が戻ったら俺の小説はどうしましょう?
好評なら書きますが。
>>915 書いた方がいいんじゃない?
つーか書いて
917 :
_:03/07/04 06:48 ID:???
試験終わったんで今日からがんばりま〜す
18話完成しました。
8時にうpします。
都合があるので明日からは9時にうpすることにします。
過去レス見てみたら凄いことになってるなあ。
仙人さんと通りすがりのリメーク改めリファインさん、ありがとうございました。
突然だけど土日は定休日にします
色々忙しいんですいません
嘘つけ!!弱者め!!!
ナニいってんのあんた?
馬鹿じゃなーい?氏ね!!
>>923 どうもありがとうございます
では今からいきます
第18話「復讐のナカタース」
ムスカ「やれ、ミウラー!」
ミウラー「・・・・・・。」
サトー「くそ、なんだあいつは・・・?」
ヤマダ「紫色のストライクダガー?」
コバヤシ「へっ、色が違うだけだろ、ぶっ潰してやるさ!」
そう言ってコバヤシはダガーSPに突っ込んでいった。
ミウラー「・・・ふん。」
ドシュゥゥン!!
ミウラーの撃ったビームがコバヤシのジンの右腕を吹き飛ばした。
コバヤシ「ぐっ・・・。」
サトー「コバヤシ、お前は艦のブリッジを破壊しろ! 奴は俺達で食い止める!」
ヤマダ(なんで俺まで・・・。)
コバヤシ「ちっ、分かったよ。」
コバヤシはムスカの母艦、ナイトメアに向かっていった。
ムスカ「馬鹿が、虫けらニ匹で何ができる。 やれ、ミウラー。」
ミウラー「・・・・・・。」
ドシュゥ、ドシュゥ!
ミウラーはジンの腕、脚を性格に撃ち抜き、コバヤシのいる方に向かった。
ヤマダ「何っ!? つ、強すぎる・・・。」
サトー「くっ、コバヤシが危険だ!」
しかし、武器を失ったジンには成す術は無かった。
コバヤシ「よし、こいつを沈めれば・・・ん?」
コバヤシはブリッジのすぐ前までたどりついたが、その後から、サーベルを抜いたダガーSPが
猛スピードで接近してきた。
コバヤシ「ちっ、あいつら、もうやられたのかよ!?」
ズバァァッ!!
コバヤシのジンが後を向いた瞬間、左腕が切り落とされた。
コバヤシ「くぅっ・・・。」
ミウラー「・・・これでもう害は無い・・・。 だが、一機残しとけば、後はやっても
構わんだろう?」
ムスカ「そう焦るな、ミウラー。 タダを殺してからゆっくりやればいい。
それとも、おまえではタダをやるのは無理か?」
ミウラー「・・・了解。」
ムスカ(シグーがこちらへ来ているようだな・・・。 ロング・ダガーの信号は途絶えていない。
アレは私の大事な下僕だ。 そう簡単に死んでもらっては困る・・・。)
ムスカはモニターを見ながら妙な笑みを浮かべていた。
サトー「コバヤシ、帰還するぞ!」
コバヤシ「ああ、分かったよ。」
ヤマダ「コバヤシにしては素直だなぁ。」
コバヤシ「・・・もう懲りたんでな。」
三機のジンはギコアの方へ戻っていった。
タダ「よし、あそこじゃな。」
タダはダガーSPを見つけてそう言った。
ムスカ「来たか・・・やれ。」
ドシュゥ、ドシュゥ!
タダ「くっ、なんて正確な射撃じゃ!」
タダは間一髪でビームを避けた。
ピピッ
タダのシグーに通信が入った。 敵のMSからだ。
ムスカ「タダ君、ムスカだ。 長い間ごくろうだったな。
だが、そろそろ死んでもらうよ。」
タダ「ちっ、ムスカが乗っていたのか・・・。
死んでもらう!」
ズガァァァ!!
オーガアックスでダガーのシールドを叩き割った。
だが、それ以上は破壊することは出来ない。
それは、ダガーSPがPS装甲を採用しているためだ。
ムスカ「ふん、実弾兵装しか持たない時代遅れのシグーで!」
ドシュッ、ドシュッ!
タダ「くっ・・・。」
ミウラー「・・・仕留める!」
ダガーSPはビームサーベルを抜いて突進してきた。
タダ「なんのっ!」
ズバァァァ!!
次の瞬間、ダガーの右腕が無くなっていた。
タダ「ふん、油断しおったな。 装甲が駄目なら、関節部分を狙えばいいまでじゃ。」
口で言うのはたやすいものだが、実際に成し遂げるのはかなり難しい。
だが、タダはいとも簡単にそれをやってのけたのだ。
ミウラー「くっ・・・。」
ムスカ「ちっ、使えんパイロットだ。 帰還するぞ。」
タダ「ふん、逃げたか・・・。」
ナカタース「うおぉぉぉ!」
そこへナカタースのロング・ダガーが突撃してきた。
タダ「ちっ、まだ来るのか。」
ムスカ「ナカタース、戻れ!」
先に母艦に戻ったムスカが叫んだ。
ナカタース「うるさい、好きにやらせてもらう!」
ムスカ「ちっ、勝手にするがいい・・・。」
いつものナカタースなら命令に背くことはないだろう。
だが、ナカタースはムスカ自身の手によって、戦闘中に凶暴化するようにされているのだ。
ナカタース「死ねぇぇぇ!!」
タダ「くっ、脚が無いというのにここまで動けるとは・・・。」
脚部が切断されているとは言え、ロング・ダガーの動きは素晴らしいものだった。
姿勢制御が難しくなっているこのロング・ダガーをここまで操れるのは
流石コーディネイターの強化人間、といったところだろう。
ナカタース「タダめ、今日こそ恨みを晴らす!」
ロング・ダガーがビームサーベルを抜いた。
タダ「このぉぉ!!」
ドドドドドド!!!
ナカタース「そんなもの!」
ロング・ダガーがオーガガトリングを避けつつ接近してくる。
タダ「くっ、わしのオーガガトリングを避けるとは・・・。」
タダもオーガアックスを手に取り、接近戦に臨んだ。
ナカタース「喰らえぇ!!」
ガシィィィッ!!
シグーの斧がサーベルによって斬られた。 だが、タダはシグーのコクピットに蹴りを入れていた。
ナカタース「ぐっ!!」
ムスカ「そろそろ薬が切れる、帰還しろ! 薬が切れたらもう貴様はもう生きられんぞ。
恨みは次に取って置くんだな。」
ナカタース「分かった。」
タダは、ギコアのブリッジに戻っていた。
タダ「月面基地の破壊はひとまず成功した。 補給を済ませるぞ。」
隊員「はっ!」
月面基地破壊に成功したタダ隊。 これからもまだまだ宇宙の敵を相手に戦うことになるだろう・・・。
19話予告
地球軍の大艦隊と戦うことになったタダ隊。
パイロットが四人しかいないタダ隊は新兵器で応戦する・・・
第19話「連合大艦隊」
よし、age
933 :
通常の名無しさんの3倍:03/07/04 21:04 ID:V+Psapfl
弟子は知識不足だ・・・
PS装甲って間接にも施されt(ry
てゆーかリメイクしないといけないじゃん・・・
マジで誰かソースくださ〜い!
937 :
通りすがりのリメーク改めリファイン:03/07/04 21:27 ID:5byVv6Vb
まあ、間接が弱いのは間違いないのだから別にいいんじゃない?
938 :
_:03/07/04 21:28 ID:???
>>937 いやぁ、でもなぁ・・・小説とかに載ってるのかな?
PSは装甲だけだと思うんだがなぁ・・・
いや、ダガーSPは急いで造った為装甲だけにしか採用されてないっていう俺設定で問題なし
オリメカで良かったぁ・・・
なにここ?オタクゥのあつまりぃ?
きもーーーい!!氏ね!ってゆーか逝ってこい!みたいな★
まずは弟子から氏ね
本編キター!ということで、行きます。
第18話 復讐のナカタース
ダガーの放ったビームはサトー機の右腕を直撃した。被弾した衝撃で機体は右に
ロールを始めた。
「大丈夫か、サトー!」コバヤシはサトー機の援護に向かおうとするが、ムスカ艦の
対空砲火がそれを阻んだ。
「うわー!」機体の姿勢を立て直そうともがくサトーだったが、左腕、右脚、左脚と
次々と被弾していく。
「このパープル野郎!」ヤマダ機のランチャーがダガーを捉えていた。しかし、ダガーは
機体をわずかに傾けてそれを回避、今度はヤマダ機へと肉薄してくる。
白兵レンジに侵入されたかと思った次の瞬間、ビームサーベルがヤマダ機のジンの、
腰から下を切り裂いていた。
「...!」ヤマダ機を包む閃光が周りを明るく照らした。
「速いっ!」ようやく対空砲火を振り切ったコバヤシであったが、ダガーのビームを
交わすのが精一杯で、攻撃を仕掛けることができなかった。
「さしものタダ隊も、このダガーの前には新兵同然だな。」
このダガーとナカタース、2機のMSでザフトのタダ隊を圧倒できる。予想よりも大き
な戦果に、ムスカはいつもの引きつった微笑を浮かべていた。
「それにしてもうるさい蠅だな。ミウラー、あいつは落としてかまわん。」
既にコバヤシ機は右脚を失い、推力を落としていた。対艦刀をはじめとして比較的
質量の大きい装備のコバヤシ機は、一度推力を失うとたてなおしがきかない。
「くそっ!」ビームサーベルを抜いたダガーに、苦し紛れにシールドを投げつけたものの、
ダメージを与えることなど出来るはずもなかった。
コバヤシは覚悟を決めて対艦刀を構えた。肉薄してくる敵機が、モニターに大写しになる。
次の瞬間、辺りは強い光に包まれた。
「おまえの相手は、このわしじゃあ!」ムスカの耳にタダの声が聞こえてきた。間一髪、
タダのシグーがコバヤシとダガーとの間に割って入ったのだ。シグーは一気にダガーを
味方機の側から向こうへと押し戻すと、蹴りを見舞って間合いを取った。
「遅かったね、タダ君。もう少しで大事な君の部下が残らず死んでしまうところだったじゃ
ないか。君も随分と残酷な隊長なんだねえ。」
「ふん、その減らず口も今のうちだ。」タダの右手が頭上のスイッチへと延びた。
「どうしたというのだ、ミウラー!」ダガーは立て続けに強い衝撃に見舞われていた。右、
左、上下、前後、あらゆる方向から揺さぶりを掛けられている。計器類は明滅し、モニター
には緊急事態を告げるメッセージが表示されていた。
ひときわ強い衝撃が機体にはしった。ムスカはめまいに続いて猛烈な吐き気を感じて、前か
がみとなったまま、動けなくなった。
「うーん、ミウラー、何とかしろ、おい、聞いているのか。」
ようやく振動が収まり、ムスカは体を起こして問いかけたのだが、ミウラーは既に気絶して
いた。ちっ、使えんパイロットだ、そう思いながらコンソールを自席へと切り替えた。
「どうだね、少しは応えただろうが、ムスカ!」タダの勝ち誇った声が聞こえてきた。
既にダガーのバッテリーゲージは危険域の手前を差していた。やつは、このことを知っていた
のだ。3機のMSを相手にビームを使い続けていれば、いずれバッテリーダウンでPS装甲が
解除されるということを。
「糞!やむをえん、撤退する。ナイトメア、援護射撃を!」
形ばかりの援護射撃のなか、ストライクダガーはシグーの視界から遠ざかっていった。
「ふん、まあ今は3人の救助が先だからな。見逃してやるわ。」タダはそう呟いて、モニター
を見つめた。そこには2つの救難信号が表示されていた。後一つ、ヤマダの信号を見つけることが
できないでいた。
「うん?」モニター上に新しく点が現れた。しかし、それはヤマダのものではなかった。
次の瞬間、ロングダガーのビームサーベルがシグーの右肩へと振り下ろされた。タダはかろうじて
それを交わすと、すかさずアックスを抜いて構えた。
「貴様!」続けてガトリングを放っていったん間合いを取ると、今度は前方加速してロングダガーに
体当たりをかけた。しかし、それは宙を切った。ロングダガーはタダの渾身の一撃を易々と交わしたのだ。
「うほおおおおおおお!タダああああああああ!死ねええええええええっ!」
常気を逸したようなナカタースの声が、シグーの操縦席に伝わってきた。既にシグーの右腕は切り落
とされていて、ない。
タダはかろうじて回避しつづけていたが、ロングダガーの攻撃は執拗を極めた。このままでは、バッ
テリーがもたない。さらに、相手のMSが脚部を失っているにもかかわらず機動力が衰えていない
ことも、タダの焦りを強くした。
「このわしにプレッシャーを与えるパイロットは、いったい何者なんだ!」
ギコアのブリッジでは、オペレータのよどみない声が流れていた。
「タダ機、敵モビルスーツと交戦中。3回目のスポットオーガシステムを発動しています。バッテリー残量、
危険域まで残り2分。サトー、コバヤシの救難信号を確認。タダ機との距離、離されています。」
「よし。」留守を預かる副官が声を上げた。あのダルマのパイロットである。
「特装砲、射撃用意。目標、敵モビルスーツ。但し直撃は避ける。オペレータ、射線上に味方はい
ないな?」
「味方なし。特装砲、準備ヨシ。」
間髪をいれず、副官の声が響いた。
「特装砲、撃てー!」一条の光線が前方に延びていくのが、ブリッジからよく見えた。
ヤマダの脱出ポッドを回収したのは、戦闘終了後から2時間以上経過してからであった。発見した
のはタダだった。いったん帰投した後、バッテリーを換装してすぐに捜索に出たのであった。
「まあ、ともかく、作戦は成功じゃ。味方の損失も最小限に済んだしな。」
目の前で落ち込んでいるヤマダの肩を叩いた後、隊長室に引き揚げたタダは、深々と椅子に座って
目を閉じた。
ギコアの射撃は敵モビルスーツの肩をかすめていっただけであった。それでも特装砲の破壊力は
すさまじく、肩部を破壊、PS装甲も一気に解除されてしまった。ヤツがあと一息のところまで
わしを追いつめていながら撤退したのは、それが原因だろう。
「しかしな...」とタダは思った。ヤツが撤退する直前に聞こえてきた、あの悲鳴ともいえる叫び
声ははいったいなんだったのだろうと。それまでの、奇妙な雄叫びとは異なる、あの叫び声は。
18話 完
※例によってジンの脱出ポッドの設定は造りです。
948 :
通りすがりのリメーク改めリファイン:03/07/04 23:10 ID:5byVv6Vb
19話予告
吹き荒れる砲火。砕け散る装甲板。迫り来る驚異の前に人は木の葉のようにもてあそばれる。
誘われる彼らの行方に待ち受けるものとは。
次回「連合大艦隊」Not even justice, I want to get truth. 真実は見えるか
>>944 うーん、訳わかんない。オーガシステム発動中のタダ機が、いたる方向から
アックスを打ち込んでいる情景なんだけど。書いている本人がムスカ状態(w