937 :
935:03/04/10 02:12 ID:???
スレをざっと見たけど無さそうなので貼りますね
938 :
935:03/04/10 02:14 ID:???
F91LDインナーより
──まず監督ご自身、今回のF91を、どう評価されますか。
評価と言われても、一概にどうこう言える物ではないです。
純粋に作品としての評価もありますが、、商業作品としての評価もありますが、
商業作品である以上、まず最初にビジネス・ベースでの評価がありますしね。
しかし当初考えていた目論見の一部、新しいガンダムの流れを作るという点においては、
ある程度の成功は収められたと思います。物語の背景の奥行き。
キャラクターの配置。今後の展開の可能性など。
特に設定の広がりは、とうてい劇場用作品1本で収まる物ではありませんから。
もっとも逆に物語を広げすぎたために、消化不良になったという感も拭えません。
その指摘をご覧になった方から受けたら、これは素直に謝るしかないかなと(笑)。
ですから、今後も商売として成立しうる作品を作った……というビジネス面においては成功。
しかし作品単体として見た場合においては、
反省点が数多くある、という言い方になります。
──では、近いうちにF92なりF93なりという形で、続編がありうると。
このインタビューを受けている段階では、何とも言えない、としか言えません。
もっとも、発売後何年化してこのソフトを購入された方なら、
その解答が分かると思います。
939 :
935:03/04/10 02:15 ID:???
──話題を変えます。今回、エンディングでのラストカットに見られるように、
鉄仮面が主人公以上に重要なキャラクターとして扱われているように感じましたが。
今まで数多くの作品で、キャラクターに様々なセリフを喋らせましたが、
やはり記号の上に成り立つ“絵で描かれた”人物である以上、
言えるセリフには限界があるんです。
いかに生々しい、人間の本音の言葉を語らせても、
絵からそれが放たれた瞬間、途端に絵空事になってしまう。
もちろん、本当に絵なんだから仕方ないだろうと言われればそれまでですが。
ところが今回の鉄仮面は、言わば仮面自体が喋るという、無機質な存在なのです。
アニメのキャラクターの記号論から、はずれた存在とも言えるでしょう。
だからこそ逆に、生々しい言葉を言わせても、何の違和感もなかった。
へんに目鼻がついていない分、セリフがアニメ絵にかき消される事がなかった。
仮にジレなり、マイッツァーなりが鉄仮面のセリフを言えば、
あまりにも現実臭が強すぎて、とても滑稽に聞こえるか、臭くなったでしょう。
素直に言いたいことをそのまま、フィルターを通さずに言えるキャラクター。
それが鉄仮面なんです。だから他のキャラクターはアニメ向きアレンジされていますが、
鉄仮面のセリフには、ぼくの思っていることがそのまま入っています。
それともう一つ。鉄仮面自体、見た目のインパクトが大きいので、
F91と並べるキャラクターとして、エンディングや、
広告などにも出演してもらっています。
940 :
935:03/04/10 02:16 ID:???
──物語のもう一つの主役であるモビルスーツ。
今回も、様々な意表を突く新兵器が登場しますが、その発想は、どこから来る物ですか。
正直、前から何度も言っていますが、ぼくはロボット物が好きではないんです(笑)。
ロボット物を作らせたら、ぼくより遥かにうまい人は大勢いるでしょう。
ただ、様々な周囲の状況やその他もろもろ併せて、
やはりロボット物を作り続けなければならない。
それならばプロとして、他ではやられていないことをやってやれ、
という意識がまずあります。
それにキライな物だからこそ、素直に頭の中に浮かんでこない。
だからこそ、常に一生懸命アイディアを模索しています。
仮にもし、今回の作品のなかで面白いアイディアがあるな、と思っていただけたのなら、
それはロボット以外の所から、アイディアを引っ張って来ているからでしょう。
何度も繰り返すようですが、ぼく自身ロボット物は好きでなく、
仕事でない限り他の人の作った作品は見ません。それはミリタリー物にしてもそうです。
もしこれがロボット物やミリタリー物が好きで、
そこからアイディアを引っ張ってくるのなら、
どうしても既存のワクからはずれた物は生まれてこないでしょう。
同じフィールド内でしか、物事を考えられなくなるからです。
SFの知識、科学知識にしてもそうだと思います。
もっと言えば、ドラマ作劇論にしても。
941 :
935:03/04/10 02:17 ID:???
──別の所から何かを持ち出して来る、懐の深さが必要と言うことでしょうか。
簡単に言えばそうです。
例えば、世の中で大科学者と称される人の多くは、
面白いことに、楽器の趣味があるんです。
ぼくなんかは、正直それがすごくうらやましいんですが。音楽ベタなので(笑)。
それに歴史に名を残した小説家にしても、医者であったり、学者であったり、
すでに別の分野のプロでいて、なおかつその上で小説を書いていたんです。
人としての幅の広さとでも言いましょうか。
別の視点から社会を眺め、それを踏まえた作品を世に送り出しています。
その姿勢は、アニメーションでも必要と痛感しているから、とても意識します。
ぼくは最近、中世ヨーロッパの歴史に凝っているのですが、
今回のF91でも、表だって目につかない所で、その知識が役立っています。
それは軍政の仕組みについてだったり、
軍隊に必要な馬の徴用だったり━━モビルスーツに相当するわけです━━、
城下町の構造だったりするわけです。
もちろん、画面を見て明確にそれだとは、決して判りません。
ただそういう姿勢こそが、作品を作る上で必要だと感じます。
942 :
935:03/04/10 02:18 ID:???
──それは、現在の若手スタッフに対しても言えることですか。
もちろんそうです。
それに、この業界に参加したいと考えている人達にも、同じことが言えます。
もし学生だったら、アニメはその仕事に就けばいやというほど見れるのだから、
とにかく、一般教養を身につけ、スポーツでも恋愛でもなんでもいい、
学生時代にしか出来ないことをやって欲しいですね。
こう言うと、ありがちなお説教のようになってしまいますが、
アニメーションというメディアはそうそうなくなりはしないので、
安心して、その分知識を広げてほしいのです。
知識と言うより、人間の幅を広げるべきです。
そうでないと、最初はそれまで見た作品の焼き直しやアレンジで仕事ができても、
いつかそれが枯渇し、いずれどうにもならなくなる時が来るはずです。
そうならないためにも、という事です。
943 :
935:03/04/10 02:19 ID:???
──では監督ご自身、これからどのような作品を作っていきたいと考えておられますか。
……端的に言うならば、趣味のいい作品を作っていきたいですね。
趣味が良く、えげつなく、なおかつ面白い。
えげつないという意味の捉え方が微妙な所ですが。
別の点で話をすると、ぼくは、自分の過去の作品を、
出来うる限り忘れようと努力しています。
そうでないと同じ人間である以上、必ず感覚が似通ってきてしまいますから。
例えば、作品を作る前の心の決め方、視点の置き方一つで、
構図一つとっても変わってくるはずです。
万人向けの作品なのか、マニア向けの作品なのか、
エッチな作品なのかとかありますよね。
ただしそれを忘れ、慣れで作ってしまうと、
違う主旨の作品なのに、前作と同じになってしまう。
だからこそ、無理強いしてでも過去の作品は忘れないといけない。
そういうスタンスでこれまで仕事をしてきたし、
これからもそうしていきたいと思います。
944 :
935:03/04/10 02:20 ID:???
──では締めくくりの言葉として、このソフトを購入された方になにかありましたら。
繰り返し言います。
もしあなたが、アニメーションの職場につきたいと思うのなら、
まず良い感性を磨くことが大切です。
ですから今は、直ちにこのソフトを封印し、
別の何かを数多く見て、数多くのことを感じて下さい。
そして数年後、この作品を思いだしたように見て、
それでもなお、面白いと言っていただけたなら、
仕事をする者として、これに勝る喜びはありません。
そしてあなた方がこの業界に来て、ガンダムを継ぐ新しい何かを形にするまでは、
ぼくも現役でがんばり、この業界を支えていきたいと考えます。
また、この作品を見て、初めてガンダムという作品に触れた方。
少しでも面白いなと感じて下さった方。
そういう方は、中古ソフト屋なり何なりを探して、
手前みそな話で恐縮ですが、ぜひ最初のガンダムを見てください。
945 :
935:03/04/10 02:20 ID:???
最初のガンダムに参加した、単なる一スタッフ、
単なる一演出家として言っているのです。
あの作品は、個人の著作物などという範疇を越えた所にあると思っています。
最初のガンダムには、作劇上の慣れや妥協は一切なかったし、
それでいて、ロボットアニメというジャンルが完全に確立されて間もない頃の、
勢いが内包されています。
また単なるアニメーションの一作品であることを越えた、何かがあります。
『アルプスの少女ハイジ』や『未来少年コナン』などのように、
その時代そのものに認められる力を持った、何かを秘めていると思います。
事実ぼく自身、当時のファンに意外な所で出会い、
現在の自分を支える糧にもなっています。
制作時から10年以上たち、ようやくそのムーブメントの大きさを、
ぼく自身が実感しているわけで、当事者も気付いていない力があるのではないか、
と想像するからです。
(1991年10月7日、上井草・サンライズスタジオにて収録)
>>937-945 乙彼様。ヨーロッパ中世云々の所が目にとまりますた。確かにF91とVにはそういうテイストが
結構入っている気がするね。
小説版でしか分からないけど、自作グライダー大会や学園祭や
セシリーと話すチャンスを作るのに頑張ったりする高校生の
シーブックは
>>942で言う「学生時代にしか出来ないこと」を
やってる奴の一例なんだろうな。
アニメージュのインタビューとこの間のガンダムAのインタビューを比較してみると面白い。
キンゲ17話(富野的ベストバウトの一つ)がサンライズスタッフ内でメチャ評判が良かったらしく、
どうもサンライズのスタッフは定型的なロボアニメ作りに飽きてるんじゃねえかという感触を感じたそうだ。
____
/∵∴∵∴\
/∵ ≡==、 ,≡|
/∵∴ |‐==・ナ=|==・|
|∵∵/`ー ,(__づ、。|
| ∵ / 三´ : : : :三ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ∵ | _;==、; | < チンとして猥雑に、アン!
\ |  ̄ ̄`ソ \________
| `ー--‐i'´
( ____⌒ヽ
彡,)ノ `J
第17話 あらすじ
難民受け入れで、深刻な食糧不足に陥るヤーパンの天井。そ
んな折、カシマルの新オーバーマン=プラネッタの「心の声を
聞かせる」オーバースキルがヤーパンの天井に向け発せられ
た。人々の本音が解放されたヤーパンの天井では、ヤーパンと
ガンガランのピープル間で抗争が。プラネッタ退治に出撃する
ゲインとゲイナーだったが、心の声を聞かれ、全ての攻撃は先
読みされる。こうなればゲイナーのサラを想う気持ちで勝利を
呼ぶしかない。
ageもいいけど、そろそろ新スレもよろしくね。
保守
『唐沢俊一のB級裏モノ探偵団』
あえて「ガンダム嫌い」の汚名を着て
(前略)1981年。
オタク世代が真剣にアニメとその未来の形について討論を行なった、まず再初期のもので
あると思う。そして、その輪が広がり、最終的に富野善幸、手塚治虫という大物までがコ
メントを付けた、ということでも、オタク史に残るものであろう。
名のみ有名なの論争の経過を、論争の張本人である筆者自身から、ちょっと詳細にドキュ
メントしてみたい。
(中略)
●地雷を踏んだ投稿
ただ、やはり若いということは仕方がない。ここから、私の筆は大きく横すべりをする。
そして、この論争がいつ果てるともないエンドレスに広がっていく原因を作ってしまうの
だ。それは、当時、『宇宙戦艦ヤマト』に代わる、新たなアニメ世代の神話としてオタク
たちに担がれかけていた、ある作品に対する批判であった。
「今度映画化されるという、あの『機動戦士ガンダム』、あれくらい日本のSFファンの
気質を嫌らしく具象化した作品を僕は知りません。日本人の深刻癖はどうしても『ス
ター・ウォーズ』程無邪気には騒げないんだよね。
(中略)
ストーリーはハインラインの『宇宙の戦士』のエピゴーネン、お定まりの美形キャラ、ハ
デハデしいメカの行列、SF用語の羅列、反吐をつきそうなキザったらしいセリフ。小説
版(これがところによってはフォーサイスの新作より売れている)にはベッドシーンまで
出てくるという、ミーハー向けサービスたっぷりの道具立て。これだけなら陳腐というだ
けで別に取り立てて騒ぐ程のものでもありませんが、それを“戦争とは? 人類とは?”
といったいかにもそれらしそうなテーマで飾って高級そうに見せかけているのが中・高生
のSFファンたちにああまで奉られている所以です(それとて、戦争拒否みたいなポーズ
をとっている一方で、戦闘メカのかっこよさを誇示しているんだから衣の下から鎧が透け
て見えます)。
いったい、こういったテーマを番組に持たせることにどれ程の意味があるのでしょうか。
ましてやこれはそれこそ子供向けのアニメーション、マンガ映画です。年少の視聴者には
さっぱりわからないでしょうし、いくらかストーリーを理解出来る年齢の子どもたちに
は、誤った観念を植えつけてしまう可能性すらあるでしょう(いうまでもなく戦争などと
いうものはたんに良い、悪いなどという一面的な定義づけでとらえられる小さな問題では
ありません)。こういった作品にファンが集まることが日本のSFファンの思想好き、
テーマ好き、深刻好みの性癖を如実に表しています。そしてその現況とでもいうものがゴ
ジラであるとするならば、桜井さん、僕がいいたいこともわかっていただけますまいか」
……さあ、ここで地雷を踏んだ。ナンとあの『機動戦士ガンダム』をけなしたのだ。
考えてみると、この当時の私は『ゴジラ』と『ガンダム』をケチョンケチョンに言ってい
るのである。よくまあ18年後のコンニチ、すました顔で“オタク界の大物”なんぞと言
われて鎮座していられるものだ。しかし、当時の私が、このガンダムにどうしようもない
嫌悪感と、“これは僕が好きだったSFアニメとは違う”という違和感を持っていたこと
は事実なのである。
(中略)
●口を開かされた大御所たち
この時期、アニメ同人誌などでこの論争を取り上げていたものもいくつかあったし、某ア
ニメ雑誌では、「アニメ論争を見る」という特集を設けて、各アニメ雑誌の投稿欄におけ
る代表的論争を取り上げて論じていた。
唯一“非アニメ”誌でインタビューされていたのが『ぴあ』で、インタビュアーが「『ぴ
あ』の論争は他のアニメ誌より文章の質が高いと思います」と言ってくれていたのはうれ
しかった。 ただし、当時の編集長の増淵氏が、
「あれは唐沢という人が最初にゴジラとガンダムの比較論を投書してきて、“ゴジラはい
いがガンダムはダメ”ということになっちゃって」
と、すごくいい加減な要約をしていたのがイヤハヤであった。増淵氏は、本当にこのオタ
ク論争の限りもない連続に嫌気がさしていたらしい。
「論争があると、投書の数は増えるが、一般の読者のお便りを載せるスペースがなくなり
ますからね」
と、暗にそろそろ打ち止めにしたい、という意見を漏らしていた。この時の増淵氏に限ら
ず、だいたい、『ぴあ』誌の編集長には優柔不断な人物が就任するように思う。
このインタビューに刺激されたのかどうか、それからすぐ、『ぴあ』誌は8月28日号(8
月14日発売)、9月11日号(8月28日発売)の二号連続で、見開きページを取り、“特
集「YOUとPIA」”と題して、今回の論争を総括する、というコーナーを組んだ。どうい
う特集かというと、プロのアニメ関係者に話を聞いて、『ガンダムは是か非か』という回
答をあおぐ、というものである。
私は、この『ぴあ』の措置に、いくぶんの冷笑を浴びせていた。そんな、ハッキリと回答
できるアニメ関係者がいれば、もともと論争などというものは起きていないはずである。
ことは“日本において、本当に優れたアニメとは何であるのか”という本質論なのだ。
そこにまた登場するのが、パート1では「アニメーション80」代表世話人小出正志、「ぐ
るーぷえびせん」代表片山雅博といった、いわば実験アニメ製作の面々である。彼らにし
ろ、ガンダムをどう思いますかと訊かれるのは迷惑な話だったろう。片山雅博はいまだに
この件を持ち出しては私をからかうし、アニドウ代表のなみきたかしは、『ぴあ』からの
電話に唐沢という名前が出たとたんに、
「ああ、あの男はうるさいですから相手にしないほうがいいです」
と電話を切ったという。
続くパート2はいささかまともで、とうのガンダムの作者富野善幸氏(当時の表記)をは
じめ、手塚治虫、松本零士、大塚康生、森康二、といった商業アニメの大御所たちが、今
回の論争に関して意見を述べていた。
この5人の意見が、まことにそれぞれの性格を表していて面白い。まず、大塚・森のお二
人は、今のテレビアニメは面白くない、と口を揃え、
「ケバケバしいリアリティのないロボットはやりたくない」(大塚)
「ガンダムには悪いけど、血が通っているのかどうかわからない」(森)
と私の意志に賛同してくれている。正反対が手塚・松本のお二人。松本氏は、
「言っていることはわかるけど、アニメを作るのは本当に大変なんだ。文句言うなら自分
で作ってからにして欲しい」
という意見で(まぁ、大学生に言うのも大人げないと思うが)、手塚氏に至っては、
「見る側にあれこれ要求はしたくないが、マニアというのはどうしてあんなに圧力をかけ
たがるのか。こういう場を借りて、自分の意見を押し付けようとしている」
と、ファンの側を批判するような発言をしている(僕は「神様」などと呼ばれている人物
の、あまりに非論理的なこの発言に仰天するあまり、もっと激語で非難されたと思い込ん
でいたが、今回十数年ぶりに読み返すと、それなりに手塚さんも当時のアニメ界の状況に困惑した感想を抱いていたことがわかる。要は、この“状況”を作った元の人物として
「あなたの言うこともわかるが……」という苦衷の発言だったのだろう)。
そして、一番老獪だったのは、やはり当事者の富野氏だった。彼は、
「極端な意見というのは、他人の意見として聞く場合には決して悪いことじゃないと思い
ます。わかりいいからです。私見なんていうのは、独断と偏見という風なまやかしの言葉
で飾るんじゃなくて、当然持ってしかるべきなんじゃないかと。むしろ、状況論は半分以
上は事実でこれは中庸なことなんである、っていう示し方をすることの方がよほど危険だ
と思う」
と、こちらの本当に言いたいことを先取りしてしまっている。このとき、心のどこかで
「待てよ」と踏みとどまらねば、私は大学卒業後、富野氏の門を叩いたかもしれない。
>>953-957 深夜なのに乙カレっす。
やっぱりトミーノの言ってることは一番難しいっすね。
それに比べて松本零士さんは……。
とにかく、昔は色々と熱かったんすねぇ。
959 :
通常の名無しさんの3倍:03/04/13 04:11 ID:DayBIOQz
唐沢俊一ってオタクの大物だったのか・・・。それにしても手塚の意見を好意的に取りすぎ
だ。文字通りの意味だろうに。
富野は半分むかつきつつも、半分言ってくれてスッキリしたって感じだな。
大塚康生、森康二って誰?
アニメーターだよ。宮崎駿の先輩格。
>ガンダムには悪いけど、血が通っているのかどうかわからない
なんかエヴァが出てきたときの否定的な意見と同じような内容だな(w
まぁ確かに唐沢が指摘してるようなロボット物としての「媚び」の部分は
今でも業界に悪い意味で引きずられているとは思うけど。
いまは2ちゃんで気が済むから後で恥かかないで済むな
一番年下の富野が一番大人の発言・・
この唐沢の話は確かSFマガジンで読んだが、
表向き大人な発言をした御大は家に帰って
「唐沢なんて大嫌い、しん(r」
と叫んだに違いないと思ったよ。
こいつのいいたいことって、ハリウッド製の映画はけしからん、優れたハリウッド映画など
無い、ともぎりのねーちゃんが愚痴るのと同レベルじゃん。つまらん。
この男ってよーするに今度のガンダムは俺の求めてたものと違うふざけんな
と置き換えればいいだけだね
トミノはやっぱり攻められるのが好きだね(w
次スレどうする?
ageてみるか
富野 なるほどね、はいはい。
>>973 そこはFSSイシューにも収録されてる。
>>972 うpしてもいいけど、足りるかな・・・
次スレ用意してくれると助かるのだが
富野 できるけど、そういうことをよく平気で言えるなあ(笑)。
ご自分の影響なのでは……
永野は「なんでまたこんな熱いんだろう?」と暑苦しくは感じるけど、
不愉快ではないな。富野には明らかに受け流されてるのに。
富野 なるほどね、はいはい。
979 :
975:03/04/15 23:13 ID:???
新スレに貼ったよ
さてと、こっちはポツポツと小物で埋めますか
哀戦士たち……
私は、映画版の「機動戦士ガンダム」を、アムロ
の乳離れの物語と規定してみました。その第二部。
そんなアムロが、敵対する社会をのぞいていった
が、果たしてどうなるのか? そこは戦場です。ア
ムロは否応なく生と死の境目で戦い、生き残ってゆ
く。それは僥倖(ぎょうこう)によって得た“生”
にすぎないでしょう。それにもかかわらず、それを
単なる僥倖にするも、しないも、彼アムロの自意識
にかかっています。
運かもしれません。たまたま、ニュータイプとし
ての能力がそなわっていたから生きのびてこられた
のであって、アムロの生は、選ばれた者の特権なの
かもしれません。しかし、人の生きざまは、時々の
運と、持ち得る秀れた才能しだいなのでしょうか?
外界の刺激に対していかに反応し、いかに己を示
すのか、という覚悟の所産によって、その“生”へ
の道は拓かれるのではないでしょうか?
でなければ、生き残れるはずがない。
強運を生かすこともできないでしょう。
戦場では、好むと好まざるとにかかわらず、戦士
たることを強要されます。日常生活以上に死と隣り
合わせの渦中に放り込まれるのです。それはアムロ
のみならず、あらゆる兵士にとっても同じことなの
です。
そこで人々は、ただひたすら生きのびようとして
全力を尽し、自分ひとりは生き残りたいと願いま
す。にもかかわらず、時には死を選ぼうとするの
は、そこに彼ら、彼女らが生命にかけて守ろうとす
る“何らかのもの”があるからでしょう。
それは誰しも人類への期待でもありましょう。ひ
とりの愛する人のためなのかもしれません。
それら、ひとりふたりの欲求を、いつしか己の内
なる力へと敷衍(ふえん)しうる力を持つものがい
るとするならば、私はそれをアムロとしたい。口惜
しさと哀しみの中で死んでいかざるを得なかった幾
百幾千の戦士たち。彼らの怨念と希望(夢)とを呑
みこみ、この現実を突破し得る力をアムロに持たせ
たい。
そんなスタッフの願いをかけたアムロ。せめて、
外界の洞察に満ちた人なりへ成長して欲しい。彼こ
そ、現在の我々自身なのですから……。
次への飛翔を期して。
>>982-983 そのアムロがZじゃ半ヒッキー状態になって登場ってのが切ないですな。
当時〜その後のガンダム状況を思いっきり端的に表しちゃってる。
井上大輔 IN GUNDAM RECONSTRUCTION
井上大輔
20周年記念のアルバムだからと云って、思い出
に耽りながらの単なるリメイクアルバムを作るつも
りは初めから無かった。
このアルバムで僕は、かつて、僕等がファースト
ガンダムに抱いたイメージを、プログレッブ・ロッ
クで再構築してみたかった。
だから、このアルバムの主人公は、アムロではな
くあえてシャアにしたし、セイラもマチルダも僕等
が20年前にイメージしたキャラクターとは少し違う。
あえて、別の方向から、彼達、彼女達をとらえて
音にした事で、全く新しいガンダムの世界が作れた
と思うし、書き下した曲達にはさまれて「哀戦士」
も「めぐりあい」も、新しいイメージで聞こえるは
ずだ。
プログレッシブガンダムの世界を体験して下さい。
井上大輔 IN GUNDAM RECONSTRUCTION
富野由悠季
あの彼女たち、あの彼らが飛んだのだ。
ニュータイプという神に見まがう存在が、
身近にあると信じて…。
そのようなものを信じなければ、切なかったのだ
ろう、辛かったのだろう、やり切れなかったのかも
しれない。
青臭いと揶揄されながらも、わかっていてもやっ
てしまったぼくらは、あいつらのなかに生き様のひ
とつを求めたのだ。
それらの物語りのひとつひとつが、記憶のなかに
滞留して、粒立ち、はじけた時、今日という時間の
なかで新しい歌になった。
それらは過去をなつかしむ以上に、あすも生きて
いいと思えるドラマに育ってくれた。