3
3
新スレ乙!
新ストガンガレ!
6
7 :
943:02/12/09 22:58 ID:???
新ストさん、乙カレーン様です。
急展開ドキドキドキドキ…
続き&サイト立ち上げ期待してマス!
8 :
ミラー係:02/12/09 23:09 ID:???
9 :
ミラー係:02/12/09 23:12 ID:???
個人的には新ストさんの日記もキノンw
>>8 ミラー係さま
わぁびっくら(@@;
まだ見ぬネタがあるのか?と見たら今夜上げたばっかりの
自分のショートが!すっかり眠気が飛んでしまいますた(w
思ったより照れくさいもんですな〜(^^;
おかげさまですっかり出遅れた新参者のワタクシも
このスレの過去のお話も楽しませて頂いております。
勝手とは思いますが、これからもよろしくお願いしまする。
age
しかしあれだよね、ここの話って、結構スジがしっかり通ってるから、
ある意味後付けでもいいから公式化して欲しいよね。
<パート3>がまだ少し残っていたので、そっちに第45話をうpしてきました。
(おいおい、もう45話なのかよ…。前ストでは完結してるペースだよ…)
>>1サン
新スレ立て乙です!
>>2サン
なんで「2」ぢゃないのさ!?すっごい謎。
>>6 。・°°・(≧□≦)・°°・。 サン
「なぜ泣くのです スレが立ったから」♪
>>7 の前スレ943サン
ご期待に添えるサイトが出来るとは思えませんが、やってみます。
>>8 ミラー係サン
ご理解ありがとうございます。
日記ぃ!?ワタシのですかぁ?そんなもん、読みたい人がいるんかな?
>>12サン
いちお、厳密な日にちの設定もプロット時点で組み込んでます。
けど、ハマーン様生存って時点で、公式には絶対なりません!(w
>元祖サン
おぉ〜い!元祖サン、いないんですかぁ!?
以前、絵師サンのサイト上げの話の時に、転記OK出してみえたので、
ワタシの方にもOKって受け取っても良いでしょうか?
<パート3>を過去ログに残すのってどうやってするの?
と人任せにしてみるテスト
毒入りヒ素カレー死刑宣告です。
今日は会社が休みなので一日スパロボ
プライドの高い女にはバックでどーーーーーん!
>>新ストさん乙です。
パート3はそろそろ埋め立て厨の現れそうなレス数なので
落ちない程度に保守してこっちに移った方が良いかと…
漏れへのレスにはシゴトシロが定番になってるような気が
ちゃんと仕事してるってば
あまりに下がりすぎているので機体上げ。
,,-"::::::::::::::ヾ::ヽ、
/:::::::::::::::::::ノノ人:::::::ヽ
ノ:::::::::::::::::::::ノノ ヾ:::::::j
i:::::::::ノノ::ノ,-‐' ー-、|:::::/
/":::::::::ノ -tテ, (テ- ヽ、:|
i ::::::::/ ^ ´ ヽ´ iし/ 1000!!
ヾ:::::ゝ ノ(`_ _) /::/
`r" ノ、_,イ ` jノ
/;;\ ヽ ソ 丿
/;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 、___ ノ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ー――'ヽ __ __
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 、,,-―;";;;;;;;ヽ_/つ |
;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒つ( (ー---""-"). )__|
__ ∠ 1000!!
/:::::::::⌒:)⌒::\
/::::::::::_:::ノ\::::ノ:::) 。/´⌒ヾ 。 σ
|::::::/__ __ \:::( __,o ⌒\ヽヾο
/::/ ,=・/ヽ=・、 ヽ:::\ (⊃/〕 υ\ヾ゜\
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\::l )〜〜( ノ::/ / ))
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/::::::::::_:::ノ\::::ノ:::) 1000!!
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/::/ ,=・/ヽ=・、 ヽ:::\ ヽ二二二フ
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i ::::::::/ ^ ´ ヽ´ iし/ age
ヾ:::::ゝ ノ(`_ _) /::/
`r" ノ、_,イ ` jノ
/;;\ ヽ ソ 丿
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\ │ ハァ? .| ./ /(゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ?/
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(__)_) (__)_) < ハ し >.| (゚Д゚)ハァ? 最 中 .| ./
────────────< な ァ く >────────────────
|o ゝ○ノ| ::/^'ヽヽ:::::::< 予 ? > / ○ _ ○\ /
.ヽ( )_,,ノ |ゝ○_ノ o|:::::< 感 >( ││ )< / \ ア ?
^'' `‐' ヽ..,,_( )ノ ::l< !! > \ 丿 | / \
~~ ( / ̄ ̄ヽ -‐‐‐--l-∨∨∨∨∨. /  ̄ ̄ \ \____
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(:::::}| :| |ll ll !! !.| | ,,,, イ ~''/ Ю)__) \ /
. ~~ | :|!! || ll|| !!:| | {:::::) ::l ./ | ゚Д゚.| ハァ? . \ | |(゚Д゚) ハァ?
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`ー--― 'ノ / \. ) ) |
新スレおめでとうございます。
うわ、変なAAの嵐だけど、こういうのは一個ぽつんとあると面白いんですけどねえ。
新ストーリー書きさん、頑張って萌えさせて下さいね。
こちらにお引越し致します。
いやぁ〜。貧乏性だもんで、残り物も大事にしてしまう癖が…。(w
前スレ975-976サン
ジュドーとアムロが面識があるのは、元祖サンの方のSSですよ。
やはし、どこかで混乱が生じているようですね。(w
ワタシとしてはアニメベースで作業をしているので、面識無しで話を進めるつもりです。
鎖さんとの対面シーンは…。脳内妄想は完成してます。ムフ。
前スレ977サン
ベッドシーン…、この雰囲気ぢゃ無理だべ…。
てか、どこぞに落としたネジを早く拾って来い。
本スレ
>>15サン
どこかにも形跡残してましたね。(w
>>16サン
ど―――――ん!っと、何だよ? いや、説明はいいや…。
>>17 Freshプー太郎 サン
分りました。ってコトで、お引越し♪
ちゃんと仕事していて、なぜこの時間にレスしているのか謎。やっぱり、シゴトシロヨ!
>>19-22 砒素は要らんです。
>>23 職なりさん
も、萌えて頂けますか?
ワタシも萌えさせてもらってます。ポッ。
あ゛〜。このストーリー、どこまで続くんだろうと思ふ今日この頃。
真夏に立てたプロットじゃ、ラストまでサラリと書いてあったのに、
文章にしてみると、恐ろしく膨大な量になっている…。
この調子だと年内完結はチト無理かも…。
<パート4>とも、長いお付き合いになりそうです。よろぴく。
「あぁ!もう、どうすればいいんだよぉ!?」
オクトバーの悲観した嘆き声に、分析官たちは触らぬ神になんとやらで、
そそくさと持ち場に戻っている。
実験室に乗り込んだ時の取り繕った態度は、
ロンド・ベルからの来客と、ジュドーの身勝手な行動で見事に崩れている。
そんなオクトバーに、カミーユは少しでも和らぐ情報をもたらしてやるのだった。
「明日にでも材質開発部から、サイコフレームが届くでしょうから、
それを装備すれば、だいぶマシになりますよ」
「サイコフレーム……?」
涙目に近いオクトバーは、初めて聞く名称にカミーユを怪訝そうに覗いた。
「材質開発部がやってくれたんですよ」
その情報がシャアからもたらされたものである事を、カミーユは咄嗟に伏せた。
どういう理由でか、それがいいと直感したからだ。
「詳しくは材質開発部から説明があると思いますが、
アレを使えば、サイコミュの伝達は格段に早くなります」
「本当か……?」
崩れ落ちそうだった体を持ち直したオクトバーに、笑顔を見せるカミーユは、
アナハイムほどの企業で遣り甲斐のある仕事をするのも、楽ではないと思った。
モビルスーツ1機開発するのに、何人の技術者が心労で倒れるのだろう?
苦労して作り上げた機体、それが戦場では一瞬の判断ミスで宇宙の塵となるのだ。
もちろん、パイロットも命がけだが、このオクトバーの様子を見ていると、
モビルスーツでの戦闘は、パイロットひとりで成り立つものではないと実感出来る。
(僕も、人に生かされていたんだな……)
カミーユの脳裏にかつての愛機Zガンダムの印象が浮かんだ。
「あ、さっきの騒動の数値、取ってありますよね?」
「ん?あ、ああ……」
「いちお、システムの中に組み込んでおいてください」
カミーユに言われなくとも、了解するオクトバーにそのつもりはあった。
ただでさえ、工期が無い状況なのだ。
偶発的な事故のようなものでも、サイコシステムに読み込ませる例示は多い方がいい。
しかし、これが結果的にひとりのパイロットの死につながるとは、
この時、誰も予想だにしていなかった。
ジュドーが去った方向にジッと目を向けたまま黙していたハマーンは、
カミーユとオクトバーの会話など耳に入らず、
「ふっ」と小さなため息をついて実験室の中に戻ろうとしていた。
ジュドーが去った虚脱感――。
ハマーンもまた、ジュドーに拒絶された思いでいたのだった。
(お前も私の前から去るというのか……)
自分にも否がある事は分っている。
しかし、すでに封印した、10代の時の話まで持ち出されて、
相手の機嫌を取って会話が出来るほど、ハマーンも出来てはいないのだ。
「ハマーン」
冷えた箱(実験室)の中に戻ろうとするハマーンの背中をカミーユが呼び止めた。
「なんだ?」
振り返るハマーンの瞳には、虚脱感も悲壮感も表れてはいない。
ジュドー以外の人間に、自分の弱いところを見せるなどという事は、
たとえ、相手がカミーユであろうとも、ハマーンには生理的に出来ない行為なのだ。
しかし、そんなハマーンの態度が、カミーユの修正本能を駆り立てた。
「この際だから、話しておきたい事がある」
言ったカミーユの言葉は本心だ。
前から一度、ハマーンにはジュドーの本音を伝えておきたかった。
「そうか」
カミーユを実験室の中に通したハマーンは、
ご丁寧に分析官が復旧しておいた音声回路を、自らオフに切り換えた。
!!新スレ祝!!
砒素入り彼ーは禿げしく要らないので引越してきますた。
新ストサンZ!!&↑の彼ーは食べちゃダメデスヨ?
n
ヽ(凸)ノ ドクイリカレーハイラナイヨ!! ウワァァァン!!
[Y]
/ ヽ
,,-"::::::::::::::ヾ::ヽ、
/:::::::::::::::::::ノノ人:::::::ヽ
ノ:::::::::::::::::::::ノノ ヾ:::::::j
i:::::::::ノノ::ノ,-‐' ー-、|:::::/
/":::::::::ノ -tテ, (テ- ヽ、:|
i ::::::::/ ^ ´ ヽ´ iし/
>>28さんカレーどぞー
ヾ:::::ゝ ノ(`_ _) /::/
`r" ノ、_,イ ` jノ
/;;\ ヽ ソ 丿
/;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 、___ ノ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ー――'ヽ __ __
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 、,,-―;";;;;;;;ヽ_/つ |
;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒つ( (ー---""-"). )__|
祝新スレ!新ストーリー書きさんがんがって下さい
↑なんだか不思議なことになってる
新ストさん、わーい来年もわくわくしながら読めるんだね。ヨカタ・・・。
もしかしてカミーユ君音声回路切ってハマーンたんにイヤラシイ事を?
ワクワク
修正本能・・・スゴクイイ!!
ハマーンを修正、ハァハァ・・・・・
お、今日は早い時間に続きが…
新ストさん、乙カレ!
・・・新ストーリー書き様、新スレおめでとうございます&いつもお疲れ様です
草葉の陰より応援させていただいております。
底冷えのする季節ですが、お体にお気をつけて頑張ってください。
・・・新スレ祝いはモロゾフのプリンでよろしかったですか?
>>新ストさん乙です。
言ってたそばから前スレ埋め立てられてるし…
前スレ975-976
そだよね!元祖さんだよね!慌てて読み直しちゃったよ。
自営なので暇みて来てるんです。
マダシゴトノコッテル…ウツダシノウ…イヤ、シゴトシヨウ…
新ストさん乙!
まだ続くのか……カミーユ。
ハマーン様の受難は続く……。
age
40 :
:02/12/13 09:17 ID:7WgWlBgz
新スト様、ZプラスZZ時代のカミーユとハマーンの関係の続きみたいで
うれしいです。カミーユにぜひ期待。
>>28柔道、明日。サン
砒素カレーはもちろん食べちゃいけません。
>>30ハマーン カーンサン
ご丁寧にどうも。
>>32サン
キャー!そんな事させたら、カミーユファンが徒党を組んで荒らしに来ますぜ。
てか、音声回線を切り換えたのはハマーン様ね。分りにくい文章でスマソ。
>>33-34サン
修正本能ってなんやねん!?
って自分で突っ込んでいたんですが、お気に召したようで…。
>>35サン
そして今日は遅い時間。
>>36 ・・・・サン
草葉の陰などと言わず、どぞどぞ、暖かい縁側にでも。
あ、モロゾフのプリン、おいしゅうございます。ごちそうさま。
>>37 Freshプー太郎 サン
自営さんでしたか…。
BフレッツのCMの八百屋の奥さんみたいな感じ?
あ、八百屋は午前1時に開いてないか…。 シゴトガンバレヨ!
>>38サン
カミーユさんに否は無い。全てワタシの陰謀です。(w
>>40サン
う〜む。そう期待されると肩透かしかも。スマソです。
「聞こうか、話とやらを」
被験者用の有線がいくつも繋がれたシートに、足を組んで座ったハマーンは、
持ち掛けておきながら、無言のままのカミーユに発破を掛けると、
そんな態度にあからさまにムッとしたカミーユは、
被験者用とは違う、手近にあったただの椅子に腰掛け、ハマーンを見た。
掛けたシートの種類が違うので、位置的に、ハマーンを見上げる格好となるのだが、
カミーユは、それがアクシズの戦艦、グワダンで
初めてハマーンに会った時を思い出させた。
「どうした?」
更に蔑んだようなハマーンの言葉にカミーユの血はふつと沸く。
(この人……、クワトロ大尉と同じ……)
悲しいかなハマーンは、カミーユにもまた、シャアと同じと見られていた。
「ジュドーが悩むのも無理ないな」
カミーユの言葉に、肘置きに付いた片腕の上の頭部を「ん?」と上げる。
やっと人の話を聞く態度になったハマーンに、カミーユは言葉を続けた。
「自分とハマーンは、目隠しでロープを渡っているようなものだ。
ジュドーが僕にそう言っていた」
「目隠しでロープを……?」
ジュドーからその言葉を聞いたのは、グラナダで再会したその日だった。
日にちにしてほんの3、4日前の事なのだが、
ナナイとギュネイの特攻やら、νガンダムの開発、セイラ・マスの来訪と、
ドタバタが続いていたので、随分と前のような気がする。
が、ジュドーとハマーンの姿を見るたび、ずっと気になってはいたのだ。
「ジュドーがどんな想いで、あなたと生きてきたか、考えた事はあるんですか?」
「ふっ、何を言い出すかと思えば……」
真剣なカミーユに対し、ハマーンはやはり、
ジュドーを相手にしている時と同じ、冷めた口調で切り返した。
「そのような事、お前に答える必要があるのか?」
その返答はあまりにも横柄で、カミーユの眉は不機嫌にピクリと動いた。
「僕は、ジュドーに幸せになってもらいたいんですよ。
敵味方を超えて、解り合えることを証明しようとしているジュドーだから……!」
「ほぉ。それで私に説教か……」
揚げ足を取るハマーンに、カミーユの我慢も限界に近い。
が、ハマーンにもハマーンの事情がある。
ジュドーの逃避に、追い討ちを掛けるようなカミーユの言動で、
こんな器の小ささは認めたくはないが、立腹しているのだ。
「誰が貴様に私の腹の内を見せるなどと言った?
ズケズケと人の心に入り込もうとするな」
「なっ……!?」
どうしてこんな女とジュドーは一緒にいるのか理解に苦しむ。
人と人の話の仕方も知らないような高飛車な女の何が魅力なのか……!
カミーユがどんな風に自分を感じようと、
しかしそれは、ハマーンにしてみれば、カミーユの勝手な思いでしかないのだ。
ファや、また、フォウには必要とされるカミーユであっても、
ハマーンが必要としているのは、ジュドー・アーシタただ一人であり、
それ以外の者に、己の心の内を見せるつもりなど毛頭無い。
されど、相手があの、カミーユ・ビダンともなれば、
ハマーンの意志には関係なく、入り込まれた経験もある。
冷たい言葉の数々は、ハマーンにとって、カミーユを牽制する狙いも含んでいるのだ。
「お前は私に、ネオ・ジオンの女でありながら、その命を救い、
共に生きると言うジュドー・アーシタに、
口答えせず、日々感謝して過ごせと言うのか、カミーユ・ビダン?」
「僕は、そんな事は……!」
「どうかな……?男という者は、すぐに女を支配したがる」
本心を見透かしたようなハマーンの言葉に、カミーユは反発の言葉を失った。
「世の中の女が、全てファのような従順な女だと思うなよ」
修正するつもりのカミーユは、ハマーンに見下ろされ、
逆に、ファとの事まで指摘されている。
男にとってこれほどの屈辱は無く、それでも、なんとか、
カミーユは目の前のフェミニストを睨みつけた。
乙です。
ううー、さっさと仲直りしてほしいような、やきもきをもうすこし味わいたいような・・・
ズケズケと人の心に入り込もうとするな…
って、Zの時にも同じような事をカミーユに言ってましたね。
ハマーンとジュドー、仲良くしろよー。
新ストさん乙!
カミーユ的には「自分(達)だけが特別だと思うなー!」と
修正続くと思ったが、黙っちゃったのね。
年月の経過を思いちょっと鬱・・・
やべ、、ハマーンにイラってきてしまった。
ハマーンの言うことを理解してても何か・・
ハヤク、アノハマーンヨ、カエッテコーイ
カミーユはブチ切れてシャアのもとに走る、とみた。
そもそもあんなバカ娘にMSやMAを乗りこなせるわけがないと思ってたんだ。
きっとコックピットの裏でクエスの代わりに操っていたんだろうな。
で最期に持病の酸欠おこしてフラフラとリガズィの前に飛び出したわけだ。
ええい!はっきり言えばストーリーはどうでもいいのだ!
ハマーンとジュドーがラブラブであればそれで良し!!
ハマーン様とカミーユの会話、ステキすぎます!
種圧縮回避age
■□■□■□■□■□■□■□■ 重 要 □■□■□■□■□■□■□■□
最近MXを使っていて、以前に比べてスピードが出なくなったなぁとか思ったことはあり
ませんか? または、1:1の交換なのに相手がやけに遅いと感じたとこはありませんか?
原因として、あなた(もしくは相手)のプロバイダがMXで使用しているポートに帯域制限
をかけていることが考えられます。
具体的には、TCPポート6699、UDPポート6257がそれに当たります。
MXの設定でこれを変更することによって、スピードが回復することが十分に考えられます。
この変更は、本人と交換相手双方が変更することが重要になります。
スピードに変化が感じられない場合でも、ポートを変更することによって相手がプロバ
イダによる帯域制限をかけられている場合にそれを回避して通常の速度で転送し合える
という利点もあります。
変更方法等詳しくはこちらへ
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/download/1039352445/ 尚、これを見た人はできるだけ多くの板・スレにコピペして下さい。
ご協力おながいします。
ほぜ
ハマーンの視点から見たジュドーとカミーユの対比が巧く描かれていて
読んでて納得します。
職人さん、ガンガレ〜 age
そういえば絵師さん最近見ないけど…
好きなんだけどなー、絵師さんの挿し絵。
あ、また作ってもらったんだー。
>60さん、乙カレー。
保守。
ガンガレ職人さん!
64 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/17 15:03 ID:3ywmVhP0
ハマーン・カーンは操縦席で失禁する。
>>45サン
ううー。どっちがいい?ナンチッテ。
>>46サン
>>57サン
前スレで、どうしてハマーン様はカミーユを受け入れられなかったのか…。
てな話題が上った事がありましたよね。
それのワタシなりの考えを組み込んでみました。
自分が選んだ相手ぢゃない人には、心に踏み込まれたくないんぢゃないか。
ただ、それだけなんですけど。
>>47。・°°・(≧□≦)・°°・。 サン
鬱ですか…。それはスマンです。
>>48サン
イラっちゃった!?
てか、本編だとこんなハマーン様ばっかりだったんですが…。
>>49サン
クェスはカミーユが操縦説!?
>>50サン
スマンですなぁ。ワタシもラヴラヴさせたいよぉ!
>>51 職なりさん
ありがとうございます!(赤面!
>>59サン
ワタシもとっても大好きぃです! お暇が出来たらまた描いてけろ。とファンコール。
>>60サン
ありがたう!
遅くなりました。いや、色々と事情がありやして…。
「しかしな……」
カミーユがこれ以上ないというほどの厳しい目つきで見上げた相手の
その声は、一気に戦意を失わせた。
「しかし……、な……」
同じ言葉を繰り返すハマーンの目は、カミーユとは違う、あらぬ方向に向けられ、
実体の無い、どこか遠くの残像を見ようとしていた。
(な、なんだ……?)
先程までの強い女の目と違う、寂しい瞳に、カミーユには
ハマーンが別人になったかのようにすら見える。
「ジュドー・アーシタは違う……」
ポツリと呟く声は、かつて聞いた事の無いハマーンの声だった。
「ジュドー・アーシタは私を利得関係なく愛そうとする……」
去ったジュドーの事を想う時、ハマーンはそこにカミーユの存在を忘れた。
ジュピトリスUで、半ば無理やりにルー・ルカから奪った時――、
ムーン・ムンでお互いの気持ちを確かめ合った時――、
身を隠してコロニーを転々として過ごしていた時――、
出会った記念日だと、柄にもなく薔薇の花束をプレゼントされた事さえあった。
思えば、ジュドーはいつもハマーンの身を案じ、
決してその身と心を支配しようなどとはせず、対等な立場で共に生きてきた。
“戦争犯罪人を庇ってやっている”などという態度は一度たりとも無かった。
それは、シャングリラの面々にも伝染し、
ハマーンはかつて無い、平穏な時を過ごしてきたのだ。
ジュドーがハマーンを愛し、ハマーンも、それに劣らずジュドーを愛していたから。
「ジュドー・アーシタ……」
呟くハマーンを前に、カミーユはただひとり取り残されていた。
ハマーンがジュドーを強く想う時、エレカバイクのグリップを握るジュドーもまた、
ハマーンとの日々を思い出していた。
強気で素直でなく、恐ろしいほどに頭の切れるハマーンを、
ジュドーは誰よりも、何よりも大切に想っていた。
冷たい言葉でジュドーをあしらうのは、何も今日が初めてという訳ではない。
いや、むしろ、毎日がそうなのだ。
しかし、それでも時々、ハマーンは過去の自分を思い出した時、
戦いで死んでいった者たちの事を思う時、
いつも、まるでその場から消えてしまいそうなほど、果かなく、
そんなハマーンをジュドーが労わると、
その時だけは素直にその胸に顔を埋めるのだった。
ハマーンのポーカーフェイスは、
たったひとりでジオンの上に立っていた者の名残であり、
ハマーン・カーンというひとりの女性の本当の姿を、自分だけは知っていたのに、
それをこの、ハマーンが一番微妙な時に限って理解していなかった。
「クソッ……!」
アナハイムの構内はさすがに広く、風を頬に受けるのも気にせずに、
高速運転するジュドーは、自責の思いが声になっていた。
実験室の中、無情にも過去を蒸し返す自分を前にしたハマーンの涙――。
身勝手に頭を冷やすと言って自分が飛び出した後、
ハマーンはどうしているのだろうか。
「あぁ、もう!早く帰ってハマーンの事、抱きしめたい!」
そう願うからこそ、ジュドーのバイクはますますスピードを上げた。
ども。本日は以上です。
>出会った記念日だと、柄にもなく薔薇の花束をプレゼントされた事さえあった。
前スレの短編サンを勝手にシンクロさせちゃいました。
同じスレで、同じカプで、設定にズレが無いストーリーだから、
こんな交わり方もアリかな?と勝手な判断なんですが。
お気に障ったらごめんなさい!
>新ストさん
お疲れ様です。
リアルタイムでUPされてましたよ。
短編とも上手くシンクロ出来てますよ。
これからも機体age
>>新ストさん
おっつ〜かれ!
今回のには何かハマーン様にドキッとしてしまいますた(一体、どっちなんだか中途でスマソ)
>本編だとこんなハマーン様ばっかりだったんですが…。
やっぱり新ストさんや元祖さんのSSでのハマーン様が、
頭の中で本編のハマーン様を超えてしまいあのような結果になりますた。
71 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/17 21:19 ID:H+cWtZVw
新ストさん乙っ!
素直じゃないハマーン様・・・そうなんだよね。素直じゃないんだよ。
そして今回はジュドーの深い愛が感じられますた!
あぁぁっ!このストーリーを正史にしたぁいっ!!
>新ストさま
今回の薔薇のくだりを読んだ時にはびっくりした〜(@@;
ってゆーかムッチャ嬉し恥ずかしなんスけど(w
こ〜ゆ〜風に使って頂けると光栄の行ったり来たりでごじゃりましゅ。
気に触るなんてコトは全くありません♪
それどころか、書いてよかった〜♪って気分になっておりまする。
今後もがんばってくださいませ♪
こちらも何か思い付きましたらこそっと駄文ウプします(w
73 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/18 17:45 ID:AuElvC3/
新ストさん、乙カレさまです!
あぅ、私もハマーン様を抱きしめたい…。
短編サンにも期待!
せっかく新ストさんとシンクロしたんで
新ストさんのSSって感じで期待(w
てゆーか薔薇の話は新ストさんが別ハンで書いてたんだと思ってた
下がりすぎなんでage
76 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/19 17:24 ID:oETzicjM
>>69サン
短編シンクロ…、書き手サン含め、容認して頂きホッとしてます。
>>70サン
ワタシも、つい、自分のイメージで作られたハマーン様を基本にしてしまいがちです。
ですので、たまには正真正銘ハマーン様に経ち帰り!
>>71サン
ジュドーくんの深い愛!! あぁ、ワタシにもホスィ…。
>>72 短編書きサン
勝手な事してすみませんでした。
けど、光栄なんて言って頂いて安堵です。
ワタシの駄文なんてお気にせずに、これからも甘々ストーリー期待してます。(w
>>73サン
あぅ、ワタシはジュドーくんに抱きしめられたい…。
けど、短編サンは短編サンの味で書いて頂きたいので、
>新ストさんのSSって感じで期待(w
ってのは、ちょっち失礼かと…。
>>74サン
いえいえ、ワタシは2ちゃんでは別コテは使いませんよ。
「――ジュドー?」
サイコミュ実験室のハマーンに、
ジュドーの願いはニュータイプ独特の、テレパシーのような形で届いていた。
カミーユへの威嚇すら忘れ、ジュドーへの想いに耽っていたハマーンは、
「ハッ」と周囲を見渡し、
そこにいる気配がジュドーではなく、カミーユ・ビダンである事実で、
やっと、自分がトリップしていた事に気が付いた。
「カミーユ・ビダン……」
「なんですか……?」
素っ気無い、呆れたようなカミーユの声は、ハマーンが感知していたものと同じものを
カミーユもまた、感じていた事を証明していた。
「別に……、夫婦喧嘩は犬も食わないって言いますからね」
「なっ……!?」
飄々としたカミーユの言動に、ハマーンは言い返す言葉を探したが、
耳まで赤くなるだけで、都合の良い台詞を見つけられない。
「あなたとジュドーに何があろうと勝手ですがね、
νガンダムの開発に支障を来たす事だけは、今後一切、やめて下さいよ」
もうしばらく、ハマーンをいたぶってやるのも面白そうだとも思ったが、
カミーユはぐうの音も出ないハマーンに捨て台詞を残して、実験室を後にした。
さすがに、自分の中の紳士的な部分が、退室が最善と警告していたからだ。
しかし、その顔は、実験室に入った時とは別人かのように妙にニヤけ、
それだけで、ハマーンにダメージを与えるには十二分だった。
(くっ……。カミーユ・ビダンめ……)
ハマーンの羞恥心はピークに達していた。
(何だよ、心配して損したってヤツかよ)
ふて腐れながらも、どこか清々しい気分がするのは、
やはり、ふたりの純粋な愛情に触れたからだろうか。
(ジオンだ、シャアだ、なんて言葉が飛び交ってるんだ。揉めるのも無理ないしな……)
カミーユの脳裏にハマーンの寂しげな表情が浮かんだ。
普段とのギャップは余りにも激しく、嫌でも記憶にしばらくは残りそうだ。
(あんな顔見たって言ったら、ジュドーに恨まれるかもな)
材質開発部へ向かおうにも、乗って来たエレカバイクはジュドーに奪取されていた。
とりあえずで、移動用のグリップを握ると、前方からファの接近が目に入った。
「カミーユ!」
手前でグリップから手を離したファは、
軽重力の下、勢いに任せてその身をカミーユに体当たりさせた。
嗅ぎ慣れたシャンプーの香りがカミーユの鼻腔をくすぐる。
「ファ……」
ジュドーとハマーンに当てられた後だからだろうか、
ファの体の温もりがカミーユには心地よかった。
が、ファの口から発せられた言葉は、色めいたものからはかけ離れていた。
「ハマーンの事、虐めてたんですって!?」
「はぁ!?」
誰から聞いたのか、随分湾曲した解釈でヘソを曲げるファに、カミーユの方が驚いた。
「ハマーンはね、今、すっごく辛い想いをしているのよ!
そんな事も分らないなんて、男って、ほんっと、デリカシーが無いんだから!」
どうやら、ファがこの状況下、ハマーンを一番理解していたらしい。
ギュネイの襲撃の前に、カミーユとの事を相談に乗ってもらった事が、
ファにはかなり、ハマーンの深層心理を理解するきっかけになったらしい。
「だいたい、カミーユは、女心ってものをちっとも……!」
キャンキャンと耳元でハマーンを庇う台詞を並べるファに、
カミーユは耳を塞ぎたい思いだが、そんな行為は拍車を掛けるだけだと学習済みだ。
「どこが従順なんだよ……?」
ハマーンの言葉を思い出し、困惑気味に独り言をいうカミーユに、
「なんの話よ!?」
と、ファの罵声が浴びせられた。
>>新ストさん乙です。
俺もカミーユと同じシンパイシテソンシタヨ…って気分です。
俺、学生の事良く知らないんだが、そろそろ冬廚発生時期?
82 :
73:02/12/19 18:18 ID:???
>>77 うぅ、やはり失礼でしたか。
短編さん、無茶な期待をしてすみません。
これからは、短編さんなりの甘々ストーリーを期待させてもらいます。
うぉーっ!
いつのまにかupされてたー!
今後の展開が楽しみー!!
ジサイトデキマスタ。メルランサンショウヨロシコ。
サイト見てきました・・・・・
がんばって、発展させてくださいね。
86 :
短編書き:02/12/19 20:37 ID:???
>>新ストさま
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! ←お約束
いつもながら見事なお話ですなぁ。続きも楽しみっす!
某所もお邪魔してまいりました♪
こちらも仕事をサボサボ、短編次作を脳内妄想しております。
やっぱし甘々話がよろしいでしょうか?(w
新ストさま、乙カレさまー。
顔を赤らめながら悔しがるハマーン様が目に浮かぶ様…。
もうこの話のハマーン様が本当のハマーン様の気分。
そして、期待していたモノがついに某所に…
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
頑張って下さいねー。
89 :
短編書き:02/12/20 01:33 ID:???
そいでは、某所完成記念とゆーことで(w
2時間で書き上げた甘々短編、一挙公開まいります!
みなさま、歯ブラシの用意を(^^;
ぼぉ〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界が回る。視界が歪む。耳に入る全ての音は鼻の穴から抜け落ち、
思考をしても頭の中で形を成さない。ジュドー・アーシタは寝込んでいた。
「どれ、見せてみろ。」
ちゅぽん。
口にくわえていた体温計が引き抜かれる。
「ふむ。38.4度。見事な風邪だな。」
いつもどうり、クールに言い放つハマーン。
宇宙世紀も間もなく1世紀過ぎようかという現在においても、
今だに風邪はポピュラーな病気だった。コロニーや宇宙船が完全無菌だったのは
宇宙進出黎明期だけで、致死性の病原菌はさすがに排除・あるいは
治療法が確立されているが風邪程度の病気は未だに人間の体力で克服するのが
最良の治療法だった。
「しばらく安静にするしかないな。仕事は休むと連絡しておく。おとなしく寝ておれ。」
ジュドーに反論の余地は無い。いや、そもそもそんな気力も無い。
自分のほっぺたがカイロのように熱い。なのに背中が真冬のように寒い。
なのに汗は全身から流れ出ていきパジャマを気持ち悪く湿らせる・・・
人生最悪のまどろみの中、ジュドーの意識は闇へと沈んでいった。
裸で宇宙空間を彷徨うジュドー。そのまわりを無数のモビルスーツが飛び交う。
ピンクのモノアイがこちらを見つけて怪しく輝き、銃口がこちらに向く。
やられる・・・!
ジュドーはとっさに反撃しようとした。使い慣れたZZの操作レバーの
トリガーに指をかけようと、虚空に手を伸ばす。そして、見えないトリガーを
引き絞ると生身のハズの自分の腕から二筋の太いビームが発射され、
相手のMSを直撃する・・・しかし、それが爆発する事はなかった。
そのかわり、胸に穴の開いたそのMSはいつの間にかパイロットスーツ姿の人の形になり、
ジュドーに向かって流れてくる・・・気付けばジュドーは無数のパイロット達に囲まれていた。
ある者は腕が無く、またある者は頭の半分が無い。半身の無い者、腹部を撃ち抜かれた者。
無数の死者が両手を挙げてジュドーに近付いてくる。そして・・・
「ぐっ・・・うぁあ、やめろぉっ・・・やめ・・・うぁ・・・・・・」
「ジュドー!しっかりしろ、ジュドー!!」
うっすらと目を開け、焦点の合わない瞳で部屋を見渡すジュドー。
心配そうに自分を揺さぶるハマーンの姿に気付き、自分が寝込んでいた事を思い出した。
すでに日は落ちたらしく、部屋は薄暗い。
「夢・・・か・・・」
「うなされていたぞ、大丈夫か?」
「あ・・・・なんか、怖い夢を見ていたような・・・」
すでに夢の内容は忘れてしまっていたが、そんなイメージだけがジュドーの脳裏に焼き付いていた。
ふいにジュドーの視界が狭められ、ハマーンの冷たい手が額に触れる。
「熱でうなされていたのだろう。まだ熱は下がっていない。何も心配せずとにかく休め!」
強い語気ではあったが、表情は心の底から心配そうなハマーンを見てジュドーは
精一杯の笑顔を作って応えた。そして再びジュドーの意識は暗闇へと落ち込んでいった・・・
裸で宇宙空間を彷徨うジュドー。そのまわりを無数のモビルスーツが飛び交う。
ピンクのモノアイがこちらを見つけて怪しく輝き、銃口がこちらに向く。
やられる・・・!
ジュドーはとっさに反撃しようとした。使い慣れたZZの操作レバーの
トリガーに指をかけようと、虚空に手を伸ばす。そして、見えないトリガーを
引き絞ろうとした瞬間・・・誰かの両手が自分の手に添えられている事に気付いた。
ひんやりと冷たくて、なのにどこか温かく、優しい手・・・その手の主を探して
ジュドーは目線を上げる。
誰よりも大切なその女性が優しく微笑みながら、ゆっくりと首を横に振る。
ああ、そうか。もう独りで苦しまなくてもいいんだ・・・
トリガーを握りしめようとしていたジュドーの手が、添えられたその華奢な手を
そっと握りしめ・・・・
窓から射すいく筋かの光でジュドーは目を覚ました。
(朝か・・・)
気分爽快とはいかないが、それでも思考はだいぶハッキリしている。
少し温かくなりかけたおデコの濡れタオル。湿り気の無い新しいパジャマ。
そして、自分の右手を両手で包むように、しかししっかりと握ったまま
ベッドに突っ伏して眠っているハマーン。その傍らには溶けかかった氷の入った洗面器。
(ずっと、付いててくれたのか・・・)
静かな朝の空気の中、ハマーンの小さな寝息だけがジュドーの耳に届く。
(この手が・・・)
何を夢見たのか、ハッキリとは思い出せない。が、この小さく細い、でも温かい手が
自分を何かから救い出してくれた事だけは覚えている。
ジュドーがその手を見つめていると、ハマーンも目を覚ました。
「ん・・・うん・・・・おはよう、気分はどうだ、ジュドー?」
ゆっくりと頭を持ち上げながら問う・・・その表情は優しく微笑んでいた。
「うん、大丈夫みたいだ・・・ありがとう、ハマーン。」
「ふふっ、気にするな。まだ無理はするな。ゆっくり寝ていろ。」
「ハマーンこそ、ちゃんと眠ってくれ。俺の事なら後でリィナを呼ぶから。」
「馬鹿を言うな。例えリィナといえども、ジュドーの看病は譲らんよ。」
いたずらっぽく微笑みながらジュドーに語りかけるハマーン。
「じゃあ、甘えちゃおうっかなぁ〜」
「ん?リンゴでも欲しいのか、坊や?」
「熱が下がったかどうか診て欲しいなぁ〜・・・」
ずっと握ったままだった手を軽く握り、ジュドーはハマーンを引き寄せる。
「ふふっ・・・俗物め。」
二人は目を閉じつつ顔を近付け、額では無い場所で熱を比べた。
「・・・愚か者。それで熱が分かるものか。」
「あ、ひっで〜。自分でやったクセに!」
朝日が射し込む中、笑顔の二人はいつまでもベッドの上でじゃれあっていた。
『へくちっ!』
「ほ〜ら、病人はちゃんと寝てるっ!」
ベッドルームに顔を出してきたのはエプロン姿のジュドー。
「馬鹿者、誰のおかげでこうなったと思っているのだ!」
「はいはい。しゃべると体温計を落っことすよ。」
ちゅぽん。
口にくわえていた体温計が引き抜かれる。
「37度か。ま、今日はゆっくり寝てな。もうすぐオートミールができるからさ。」
「それから桃のカンヅメ!すりリンゴもだ!」
「はいはいはい。ただいま用意しますですよ。」
ジュドーは言いながら台所へと帰っていく。
当然、ベッドで寝ているのはすっかりカゼをうつされたハマーン。
宇宙世紀も間もなく1世紀過ぎようかという現在においても、
今だに風邪はポピュラーな病気だった。コロニーや宇宙船が完全無菌だったのは
宇宙進出黎明期だけで、致死性の病原菌はさすがに排除・あるいは
治療法が確立されているが・・・
風邪程度の病気は未だに人間の愛情で克服するのが最良の治療法だった。
「はい、あ〜ん。」「あ〜ん。」
ぱくっ。もぐもぐ。
「もっと!」「はいはい。あ〜ん。」「あ〜ん。」
ぱくっ。もぐもぐ。
「りんごも!」「慌てるなって。はい、あ〜ん。」「あ〜ん。」
ぱくっ。もぐもぐ。
「キスして!」
ちゅっ。
・・・・ま、後は勝手にやっていただきましょう。
fin♪
95 :
短編書き:02/12/20 01:46 ID:???
鋭い人は気付かれるかもしれませんが、某所のコラムで
ちょこっとヒントを得てこのお話を作ってみました。
風邪に関しても、先日経験したばっかりなんですが(w
毎度お目汚し&新ストさんのお話の途中で失礼しました。
それではおやすみなさいませ♪
このスレイイ!!つうかこのストーリーを正史にしろ、ゴルァ!!
>90-95
いやいや、なかなか良いよ。
>97
確かにね。この板にはホント珍しくらいの良スレだしね。
98 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/20 14:21 ID:39u06bR/
新ストさん乙!
ハマーン様=マリアタチバナ
ジュドー=大神君
・・・あの、口の中がアマアマなんですけど。
どうしてくれるんですか!責任、取って下さい!(w
>>96 激しく同意。最近ガンダム本流行りだし、どっかの出版社で
『ファンの望んだガンダム』って売り出してくれないかなぁ(w
>>97 ありがとーございます。嬉しいっす♪
近頃シャア板は少し荒れ気味です。せめてここだけはこのまま
まったりといきたいですね。
>>99 職なりさま
いつも御活躍を拝見させていただいておりました〜。
レス頂けて光栄です。(*^_^*)
最後はちょいとガンバって甘さを通常の3倍まで増やしました(w
歯を大切にしてくださいね(w
>>81 Freshプー太郎 サン
夫婦喧嘩は犬も食わない。心配損させました!
今年の冬は種もありますし、要注意な時期になるやも。ガクガク。
>>83サン
うぉーっ!
神出鬼没でスマソです。
>>85サン
ううぇ〜ん。分らん事ばっかりで、発展出来るかどうかあやすぃ…。
>>87サン
もちろん、毎回ROMってます。(w
パラレルばんざぁ〜い!
>>88サン
このスレのハマーン様、かなり本物からイメチェンされましたね。
でも、CDAからZまでの変化の方が怒涛のごとくと思われ!
>>90-95 短編書きサン
うわぁ〜。早速の短編うp、ありがたうでございます。
短編ならではな表現で、ものすごい完成度ですね。
そして、毎度の事ながら、
>ちゅぽん。
この表現はワタシには出来んです!甘い、甘すぎるぅぅぅ〜。
>>96 RX-93 サン
ゴルァ!!とか言いながらお褒めの言葉…。いいスレでごじゃります。
>>98サン
誰?だれ?ダレ?who?
某所ご来訪ありがとうございました。
脳内妄想容量がオーバーするまで、あっちこっちでうpし続ける所存です。
改めまして、どうぞよろしく。
「ここが正面ゲートねぇ〜」
アナハイムエレクトロニクス社の、正規の通用口に辿り着いたジュドーは、
ようやく着いた安堵感で、「ふうっ」と息を漏らした。
広すぎるほどの構内をエレカバイクを飛ばしたジュドーだが、
考えてみれば、元々、正規ルートで入構していないのだから、
本来の玄関口に来るのは初めての事だった。
その立派過ぎるほどの正面ゲートの脇にある詰め所に、
係の者がたまたま不在だったので、
ジュドーは迷わず隣室の待合所風の部屋に顔を突っ込んだ。
「あれぇ〜?」
数組の応接セットが点在するその部屋はガランとし、
見渡したところ、ひとりの女性の姿しかない。
「もうどっか、行っちゃったのかなぁ?」
独り言をブツブツと呟くジュドーの事を、それまで、
その身にはやや大きそうなファイルに目を落としていた女性の方が気にしている。
「まさか……、んな訳無いしなぁ〜」
いちお、ただひとりの在室者の様子も確認してみるが、
濃紺色したショートカットが似合う女性は、どう見ても、軍属とは程遠い。
せいぜい、納品の確認に来た部品屋の一人娘といった風だ。
「どうしよ。オクトバーさんに聞いてみよっかな……」
せっかくバイクを飛ばして来たというのに、
肝心の来客を連れずして戻るは、男の能力を問われる。
「あ、ちょっと、お邪魔しますよっと……」
いちお、レディーのいる部屋に踏み込む事に断りを入れて、
ジュドーは待合室内の内線電話に取り付こうとした。
「オクトバーさん、まだ実験室にいるかな?」
――と、先程から連呼される知る名前に反応し、
それまで浅くソファーに腰掛けていた、彼女の方が急に立ち上がった。
「あなた……、オクトバーさんの所の方……?」
言われて、手に取りかけた受話器から目を離し、振り向いたジュドーは、
初めて、その女性が、軍服らしい服装でいる事に気が付いた。
ソファーに腰掛けた状態では、
ファイルが邪魔をしてその頭部しか視認出来ていなかったためだ。
ジュドーも初めて見るデザインだが、
部品屋の一人娘と思い込んでいた女性は、軍服を可憐に着こなしている。
「え?あなたがブライトさんのトコから来た……?」
「ロンド・ベル隊所属、チェーン・アギです。よろしく」
スラリと背筋を伸ばした状態で右手を差し出す姿は、確かに、軍人らしい行為だ。
チェーンと名乗った女性の軍属離れした容姿に、一瞬ドギマギとはしたものの、
考えてみれば、アーガマのクルーは軍服すら着ない、子供の集団だったようなものだ。
今更、年若い可愛い女性が軍人だからって、驚いてもいられない。
「あ、俺、ジュドー・アーシタ。νガンダムの開発のお手伝いさせてもらってる」
ハマーンとは違う、苦労を知らなそうなその白い手を、
「へへ。どうも」
ジュドーは愛想笑いで握り返した。
チェーンタン
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
ジュドー、そんなに鼻の下伸ばしてたら、ハマーンに…されるぞい
保全させてくれ
>>新ストさん
おつかれです。
チェーン・チェーン・ちぇーんやー!
これからどんな展開になるのか楽しみ。。
逆シャアだけではチェーンもの良さを知るには足りなかったので、
どうか宜しくおながいします。
107 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/21 22:46 ID:5mx1GoRw
age
ベルの方がよかったな〜〜〜と、いってみる無休であった。
いや、新スト様の書きたいように書いていただいていいので、
スルーしてください。
ただの独り言ですから。
>>108 チェーンはロンド・ベル所属でいいんだろが、ボケ!!
と、とぼけてみるテスト
最近ここの調子が悪い
HPがあるなら、そこでやって欲しい
111 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/22 20:40 ID:AeSQ9KTd
2ちゃんでHPのプロモーション活動?
速攻で荒らされる罠
sage
114 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/23 00:59 ID:vkXvjvC8
ベルトーチカのオマンコの毛はやっぱりプラチナブロンド?
頑張って下さいよ>新ストーリーさん
チェーンの登場〜。
ハマーン&ジュドーとの絡みが楽しみだな。
ハマーンとセイラの絡みもなにげに楽しみだけど…。
我が忠勇なるジオン軍兵士達よ。
今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた。
この輝きこそ我らジオンの正義の証である。
決定的打撃を受けた地球連邦軍にいかほどの戦力が残っていようと、
それはすでに形骸である。
あえて言おうカスであると!
それら軟弱の集団がこのア・バオア・クーを抜くことはできないと
私は断言する。
人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に
管理運営されてはじめて永久に生き延びることができる。
これ以上戦い続けては人類そのものの危機である。
地球連邦の無能なる者どもに思い知らせてやらねばならん。
今こそ人類は明日の未来に向かって立たねばならん時であると。
ジーク・ジオン!
118 :
プル:02/12/24 03:18 ID:???
ジュドーをちょうだい!ちょうだいよ!
あんたはいっぱい幸せだったじゃない!
今度はあたしが幸せになる!
だから……ごめん!
私はお前といるとスラスラと本音を喋ってしまう……不思議なものだ。
私とともに手を携えて、ニュータイプの世作りをしようではないか!
肉体があるから……やれるのさ!
こざかしいことを!少年が言うのか!
強化しすぎたな……。
キライだね、そういうベタベタしたのは!
初めは私に期待を抱かせ、最後の最後に私を裏切る!ジュドー・アーシタ!お前もだ!
女の問題か、俗物め!
帰ってきてよかったよ……強い子に会えて……。
……私はいつも一人だ……。
前田吟
>>104 Freshプー太郎 サン
ハマーン様に何されるんだろう…。くわばらくわばら。
>>106サン
おながいされますた。
>>108 無休サン
ベルは職なりさんの方で堪能してくだしゃい。
ワタシとしては0093時のアムロにはチェーンが合うって思ってるんで。
あの制服姿が好きなんです。(w
>>115サン
頑張ってますよ。ご心配ありがとうございます。
>>116サン
色々な人が色々な事情を抱えて絡んでくれる予定です。
>>117-119 おぉ!名台詞のオンパレード!
ZZには名台詞が少ないって言われるけど、いっぱいあるんだいっ!
とだだっ子のように言ってみる。
クリスマスイヴですなぁ…。そして年末年始…。
ちょっちお仕事業務が忙しくなる予報発令ですので、うpが遅くなるやもしれません。
気長に待ってやってください。すみません。
「えぇ!?コレに乗って行くんですかぁ!?」
エレカバイクに案内したチェーンの顔は地で驚いている。
(やっぱ、バイクはまずかったかなぁ〜?)
あの状況で、手っ取り早く逃げ出すために目に付いたバイクに飛び乗ったのだが、
まさか、ロンド・ベルのメカニックが“女の子”とは思ってもいなかった。
しかし、かといって、この目の前のバイクの他に移動の手段がある訳でもない。
「しっかり掴まってれば大丈夫だから」
不安一杯そうなチェーンに、ジュドーは精一杯の笑顔で無理やりに納得させるのだった。
「ホント、すぐだから。νガンダムの開発エリアは!」
言ってはみるが、ここに辿り着くには結構長かった。
(ったく、どうしてよりによって、一番奥に割り当てたんだよ!)
腹の中とは裏腹に、ジュドーの作り笑いはチェーンを前にヘラヘラとしている。
「そうそう。そこに足を置いて、手は俺の腰を抱いてくれればいいから」
両足を踏ん張り、バランスを取りながら説明するジュドーの後に、
何とかチェーンは跨った。
スタータースイッチで音も無く火が入る。
「こうですか?」
言われたままに腰に腕を回すチェーンに頷くと、
ジュドーはアクセルを回し、発進態勢に入った。
――と、
「お兄ちゃん!?」
ヘルメットを被らないジュドーの耳に直接聞こえたのは、
他ならなぬ、妹、リィナのジュドーを呼び止める声だ。
声の方向に振り向くと、リィナの背後にセイラ・マスもいる。
「なっ、お前っ、こんなところで何やってんだよ!?」
上半身だけで振り向くジュドーに、リィナは何故だか怒り顔で突進して来る。
「お兄ちゃんこそ、ガンダムのお仕事はどうしたのよ!?
こんなところで、女の人とサボってるなんて、どういう事よ!?」
「はぁ?」
“女の人と――”そう言われて初めてジュドーは自分の腰をしっかりと抱く、
チェーンの存在を思い出した。
チェーンの方も、何が起こっているのか分らずにしがみ付いたままだった体を、
リィナに言われて慌てて離した。
「お兄ちゃん!ハマーンさんを泣かせるような事して、平気なの!?」
リィナの目は、完全に浮気現場を取り押さえた小姑になっている。
「な、何言ってんだよ!この人はぁ〜!」
慌てれば慌てるほど言い訳のように見えてしまうのだが、
そんな事は、浮気をごまかした経験など無いジュドーには分らない。
「何よ!?」
問い詰めるリィナの方もまだまだ幼いので、
冷静に見れば何の関係も無いと分りそうなものを誤解し、勝手に怒っている。
「大体、お兄ちゃんはいつもいつも……!」
「いつもって何の話だよ!?」
「さっきだって、ハマーンさんのすっごい悲しそうな波動が!」
ハマーンの辛く悲しい気持ちは、やはり念派となって発信されていたらしい。
それを、感受性の豊かなリィナは敏感にキャッチしていたという訳だ。
「そ、それはぁ……」
言われていることが事実なだけに、ジュドーは蛇に睨まれた蛙だ。
そんなふたり困惑するチェーンに、セイラが手を差し出した。
ジュドーの後から降りようにも、どこを足場にして良いのかも分らず、
オロオロとするチェーンの、支えになるように出したのだ。
「すみません」
ハラリとプリーツスカートを泳がせて降り立ったチェーンは、セイラに礼を言い、
急に崩れたバランスと、その声で、ジュドーとリィナの意味の無い言い争いは終了した。
「いいえ」
セイラはチェーンの軍服に付く、ロンド・ベルのエンブレムを見逃さなかった。
(アムロとブライトのところの子……)
自分とは違うタイプの女性の軍人。
セイラはチェーンの瞳の奥にアムロの面影を見た。
age
‥…………というこの時代にも傑出した偉大なる個性がいたことを、
ボクは忘れはしない。
可能ならばいっしょに手を携えて、この宇宙の混乱を2人で収束させたかったけど、
もはやそれも叶わない願いになってしまったんだね……。
母なる地球に依存しきって、彼女を犯しながら堕落した生活を続けるだけの、
愚かで野蛮な僕たちの愚行は、贖罪として僕たちの子供達が償わされることになる。
その罪を背負って死んでいった多くの将兵の願いも、
政治家となったボクが背負っていかなければならない。
君はこんなにも重い荷をその肩に背負って生きてきたのか……。
……末の息子が今年6歳になるんだけど、不思議とだんだん君に似てくるんだよ。
……君がいなくなって宇宙の火が消えたようだよ。
それでも生きてる僕たちは生きていかなければならない。
ハマーン……ボクは寂しいよ。
もう誰も君を傷つけたりはしないよ。
だからハマーン……また来年も来るからね。
安心して眠ってね、ハマーン。
宇宙戦没者記念墓地にて、ハマーン・カーン享年21歳。
127 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/24 20:50 ID:Y/wjfiCg
AGE
sage
某所で予告しました短編クリスマス編、締めきり1時間半前にようやく完成!
イブに間に合いましたー( ̄▽ ̄;
例によって甘々話ですので、辛党の方は覚悟して下さい。
・・・え、自分はイブの甘い夜は無いのかって?無いっす。(断言)
ジングルベル♪ジングルベル♪
街に陽気な音楽が絶えず流れ、瞬くネオンは普段の3倍。
道ゆく人にミニスカサンタがチラシを配り、ケーキ屋さんは忙しそう。
ジュドーとハマーンは山の手までクリスマスショッピングと洒落こんでいた。
「ふふ、いつ見てもいいものだな。」
通りの人々の笑顔。子供達の笑い声。まばゆい街並。
その全てがハマーンの瞳に眩しく映り、口元に微笑が絶えない。
「ホントホント。平和だねぇってカンジですか。」
買い物袋を持った両手を頭の後ろで組み、商店街の看板のネオンを
眺めながらジュドーもあいづちを打つ。
「後は夕飯の買い物だけだな。七面鳥を丸ごと用意するか。」
「おいおい、いくら俺でも食いきれないよ!」
「バカ者。こんな日にヤツらが来ないわけがないだろう。」
「あははっ!そりゃそーだ!」
こういったイベントの日に二人っきりになれる事は、まず無かった。
ビーチャ。モンド。エル。イーノ。リィナ。
事あるごとに彼らはジュドーたちの元へと集まり、パーティーと称して
乱痴気騒ぎを朝まで繰り返すのが習わしとなっていた。
もちろん、最初は市井の生活に馴染めないハマーンを気づかうつもりも
あったのだろう。そしてハマーンもそれに感謝していた。が、
すでにそれは単なるタテマエとなり果てていた。
「全く、一時も静かにできん連中だからな。」
と、口では言うもののハマーンもいつしかそれを心待ちにしていた。
彼らにも、救われている。
そう口には出さずとも、その微笑の内側に感謝と嬉しさが溢れていた。
「コック長、こちらは準備完了しました!」
「御苦労。間もなくこちらも完成する。次の準備をしておけ。」
「アイアイサー!」
オーブンから七面鳥の焼けるいい香りが立ちのぼる。
鍋ではコトコトと音を立てて野菜シチューが煮込まれている。
テーブルの上にはクリスマスケーキになる予定のスポンジ。
ジュドーが全力でホイップしたクリームはきめ細かく泡立ち、
ハマーンが切っている苺も十分な量になっていた。
クリスマスパーティーの仕込みは順調に進んでいた。
ハマーンは指先でホイップクリームをぺろっと舐めた。
「うむ。上出来だ。」
「でしょでしょ、俺もそう思ったんだー♪」
鼻の下を指で擦りながら、ジュドーが褒めて♪とばかりに胸を張る。
「こればかりは男の力でやった方がいいモノができる・・・ぷっ。」
言いながらジュドーの方に振り返ったハマーンは思わず吹き出し、
スポンジにクリームを塗る手が思わず止まる。
「え?なになに??」
「いや、サンタの出来損ないがな。ふふふっ。」
夢中でホイップしていたジュドーは、ほっぺたに飛んでいたクリームに
気付かぬまま鼻の下を指で擦ってしまったので、中途半端な白ヒゲのように
クリームが伸びていたのだった。
手に付いたクリームに気付き、やっと自分の顔の惨状が想像できたジュドー。
「げ。気付かなかった。」
「じっとしてろ、今とってやる。」
慌てて拭こうとしたジュドーの手を押さえ、ハマーンは手を伸ばす。
が、ふいにその手は逆にジュドーの空いた手によって止められた。
「ジュドー?」
「ほら、とってみてよ。」
ハマーンに向かい、クリームの付いたほっぺたを差し出すジュドー。
その目はいたずらっ子のように輝いている。その眼差しで
ハマーンはジュドーの思惑に気付いた。
「まったく・・・」
頬を赤らめながらも、ジュドーの思惑に乗ってみる。
ぺろっ。
顔を近付け、ジュドーのほっぺたのクリームを舌で拭う。
味見のクリームよりも格段に甘かった。
「・・・俗物が。」
赤らんだ顔で上目遣いにジュドーに抗議の声を上げてみるが、
その表情は決して嫌がってはいない。
「だいたいハマーンだって、顔にクリーム付いてるじゃんか。」
「え?ど、どこだ?」
素直にその言葉を信じ、頬に手を当ててみるがクリームには行きあたらない。
「こ・こ♪」
目をキョロキョロさせているハマーンの唇を奪うジュドー。
突然の事にハマーンの目は丸く見開かれるがやがてそっと閉じられ、
やがて二人は二人だけの世界へと入り込んでいった。
(痛ててっ!ばかっ押すなよエル!)
みしっ。
(しーっ!いいトコなんだから!)
(見えないよビーチャ!)
みしみしっ。
(あいたたた、押さないでよモンドったら!)
みしみしみしっ!
(やめようよ、みんな!)
(もうちょっと詰めろってば!)
(だからそんなに押したら・・・)
がちゃっ。
『うわたっうわわわわわっあ〜ッあ〜っ!!!』
どどどどどどかどかどさっどさっ!!!
二人の世界に突如乱入してきた騒音に我に帰るジュドーとハマーン。
「へへへっ、どうも〜」
「いやぁ〜お盛んで結構ですなぁ〜」
「ごめんねぇ〜、でもジャマしちゃ悪いと思ってさ〜」
「僕は止めようって言ったのにっ」
口々に言い訳をする出歯亀たち。ジュドーとハマーンは、
ケーキの横の苺の様に顔を真っ赤に染めていた。
もじもじとドアの影から頬を赤くしたリィナも顔を出す。
「お兄ちゃんたちが仲がいいのは嬉しいんだけど・・・」
その言葉にジュドーの顔の赤みが3倍増す。
「・・・そろそろ、その手を離してみたら?」
あきれ顔のルーの言葉に、ジュドーとハマーンはばたばたと
つないだままだった手を離し、慌ててお互いそっぽを向いた。
「まったく、何が『面白い物が見れる』よ!ビーチャ!モンド!!
何?!私はシャングリラくんだりまでアテられに呼ばれたってワケ?!」
ルーの捲し立てるような抗議に、愛想笑いをするしかない悪ガキ2人組。
どうやら、彼らが首謀者なようだ。
ジュドーとハマーンは赤い顔のまま、成す術も無く立ち尽くすしかなかった。
そんな喧噪の中、鍋からシチューの香りが漂ってきた。
「ん。いい匂い♪ハマーンが作ったの?」
「あ、ああ。そ、そうだ。」
エルの急な話題の振りにやっと答えるハマーン。
「じゃあこっちの準備は任せて、ケーキを作っちゃって!
早くパーティーやろうよ!みんな、やるよ!」
『おうっ!』
手に手に料理やシャンパン、パーティーグッズをぶら下げながら
どやどやと騒がしく台所を出ていく一行。その声が徐々に遠くなり、
まだ赤い顔のままのジュドーとハマーンだけが静かな台所に取り残された。
突然静けさを取り戻した台所で、天井を見ていたジュドーと床を見ていたハマーンは
同時にそっと視線を絡ませる。
『ぷっ。』
そして二人は同時に吹き出した。
「フフフフフッ、いつもながら飽きない連中だ。」
「ハハっ、成長しないよなアイツら。」
ひとしきり笑い合う二人。
「じゃ、続きを始めますか!」
「ああ、皆が待っている。その前に・・・」
「その前に?」
「仇はとっておかんとな。」
「え?」
目をキョロキョロさせているジュドーの唇を奪うハマーン。
突然の事にジュドーの目は丸く見開かれるが、やがてそっと閉じられ
再び二人は二人だけの世界へと入り込んでいった。
食器を取りに来た、赤い顔のリィナをドアの外に取り残したまま・・・
fin♪
クリスマス+甘いお話=ケーキのお話。
・・・我ながら単純なお脳です(^^;
それではみなさま、メリークリスマス♪
短編書きさん!!
そのうちきっとイイ人が見つかるよ
とりあえず(;´Д`)ハァハァ しときます
ありがとう
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
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ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコがしたい!
おー、短編さんの甘々ストーリーが…。
いいですねー、甘々ハマーン様。
短編サン、楽しみにしてますよ、頑張って下さいね。
>>短カキさん
オツです。
今日は一人でこのSS読んでヤケザケでもいきますか。
age
荒らし対策アゲ
144 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/26 00:08 ID:aBoSOIdh
ハマーン様とジュドー、シャングリラのみんなにメリークリスマス!
このスレのライターの皆さんもメリークリスマス!
俺も協力する。良スレ上げ!
つーか今後はage進行で。
冬休み保守
147 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/26 21:28 ID:yMXDOP7/
hozen
水差し保守
やきもちを焼くハマーン様、なんてのもいいなー。
しかし、冬休みテロが酷いな。
良スレまで落とされてはかなわん。
150 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/26 22:46 ID:EfmGx1eL
夢でハマーンに甘い声かけられて夢精。萌えた・・・
あの声で甘い声って想像できん
>>151 ナナイタンの艶やかな声ををもっと甘くした声だよ
,. -‐- 、
ピンクのくちばし… , '´(°) ヽ
/⌒ヽ. (°) i
, ' i ,,, l
/ / }_ ,ノi
,' , ' ,_'  ̄ ̄ }
; , ' , ':::|_ i ;:::l
l /,.イ::::l:::::ヽ l |‐':::;'
{_r'ィ´ l:::l:::::l:::ヽレ':;'::;'
l:::::l::l::::;'::::;::'
〉、::;;;;:::ィ´
オ 卞
始まったテロ上げ
素人なのであげ保全。
創作保全です。
ハマーン様とセイラさんの会話が楽しみー。
>>137 短編書きサン
甘い、甘いよぉ〜。
でも、安心して読めるジュドハマはいいものだ。
ごちになりました!
>>144サン
おぉ!メリクリ! ってか、もう28日でつ…。
>>150サン
ワタシも夢にハマーン様がご出演なされました!
残念ながら甘い声ぢゃなかったが…。
>>157サン
ハマーン様とセイラさんは、もう会話してますよ。
もっと対話させたいって事でしょうか…?
それはお応え出来るかどうか…。セイラさんには……ゴニョゴニョ……。
遅くなりました。続きです。
「私はロンド・ベル隊所属、チェーン・アギです」
騒がしい兄妹の混乱を静めるため、努めて落ち着きを払って名乗るチェーンに、
「ええー!?ごめんなさい!私ったら!」
と、リィナは真っ赤になって頭を下げた。
が、その横で「ほぉら、みろ」という顔をしているジュドーに
肘鉄を撃つのも忘れてはいない。
「けほっ……、チェーンさん、コレは俺の妹のリィナ」
リィナの不意打ちに腹を押さえながらの紹介に、
チェーンは、にこやかにリィナと握手を交わした。
「それから、こちらはセイラ・マスさん。俺たち兄妹にとっては恩人なん……、だ?」
「――えっ!?あの、セイラ・マスさんでいらっしゃいますか!?」
ジュドーの言葉が終わらぬうちに、チェーンはその名に異様な反応を示していた。
「アムロ大尉から伺ってます。1年戦争の時にはご活躍だったと……!」
「昔のことよ」
興奮するチェーンと、セイラのギャップは激しいが、
チェーンはお構いなしに、かつての英雄を前にして目を輝かせている。
「セイラさんはホワイトベースのクルーにとって、憧れの的だったって!」
「そんな事、なくってよ」
「大尉から一度、お写真を見せてもらった事があるんです。
先程から、似ていらっしゃる方だとは思っていたのですが……、感激です!」
よほど、アムロが美化して話したのかとも考えられるが、
アムロに熱を上げているチェーンだからこそ、アムロが好意的に話す相手の事は、
尊大に見えてしまうという効果も加わり「感激」とまで言わせるらしい。
「えっと、あのぉ〜、お取り込みのところ悪いんだけど……」
一応、オクトバーの下にチェーンを届けるという仕事を忘れていないジュドーが、
臆しながら声をかけると、チェーンは自分の任務を思い出し、
同時に、その任務に就く原因であるシャア・アズナブル――、
そして、彼とセイラ・マスの関係についても思い出した。
「今回の事……、大尉もセイラさんの事を心配されていました」
先程までの高揚した表情から一変し、その顔に影を落としたチェーンは、
アムロのしていたと言う「心配」と同じ表情で、セイラを見た。
その一言で、チェーンの言わんとする事を判断したジュドーとリィナも、
複雑にセイラを見詰めた。
「アムロが……」
「セイラさんは、きっとどこかでシャアを自分が撃つ事を願っているはずだと、
大尉は言ってみえました」
急に硬い顔つきになったチェーンの口から発せられた、
アムロの思いに、セイラは強く頷いた。
「アムロの考えは正しいわ」
セイラの言葉を聞き、チェーンは硬い顔のまま「はい」と短く返事をした。
血を分けた兄を撃って欲しいと願う女性に、掛ける言葉など、自分には見つけられない。
それなのに、目の前のセイラは実に潔い考えをする。
こんな女性だからこそ、アムロはこの人の話をする時、
尊敬と悲観が混じったような顔をするのだとチェーンには分った気がした。
そして、セイラもまた、チェーンという女性の存在にアムロを思い出していた。
随分と長く会ってはいないが、あのアムロ・レイがいくら同僚とはいえ、
ペラペラと自分の事を話すとは思えない。
人よりも一歩進んだ関係を結んだ相手。信頼できる関係。
恋人のチェーンだから、
アムロは自分に対する思いを話したのであろうとセイラは直感した。
こんな、どちらかと言うと、守ってあげなくてはと思ってしまうような女性を、
今のアムロは選んでいるのだ。
かつては、母のように包み込む優しさと強さを持った女性――、
マチルダ中尉のような女性を好んでいた少年は、
今は、自分で守るべき存在を持っている。
ホワイトベースから降り、ふたりの間に流れた年月の長さをセイラは実感した。
お、落ちるな〜
ああ、しっかり、アムロ×セイラさんがある!
ハマーン様メインなのに嬉しいです。
・・・とってもお上手だし、展開が楽しみです。
で、申し訳ないですが、荒らしスレの真ん中にいるので、上昇させて頂きます。
age
埋もれてるのであげ。
だからageろって。荒らしよりdat落ちの方が恐い。
167 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/29 04:21 ID:d/oo0Rc2
ああ・・
>>166 圧縮時に12時間以内にレスがありゃ落ちないよ
ageててもレスがなきゃ同じ
このスレがなくなっても連載には支障はないだろ
日テレの加藤紘一追いかけ取材(3分くらい)
のナレーションが榊原さんだった。そんだけ。
そういやジュドーとハマーン
出会った時はどっちが背が高かったっけ?
>>163 職なりさん
いやぁ〜。そんな、照れますわ。(w
しかし、セイラさんはムズイです。
>>169サン
いえいえ、このスレあってこそです。
大変な時期なようですが、保全活動ありがとうございます。
>>170サン
たまに思いがけずブラウン管から聞こえてくると、感激度が増しますよね。
背筋がピョンと伸びちゃいます。
>>171サン
たぶん、ハマーン様の方が高かったと思ふ。
でも、数年もすればすぐに追い越しちゃいますよ。成長期ですからね。
ああ、そんな過程も激しく萌えシチュですなぁ…。(←妄想が始まっている…
珍しく夜にうpです。
セイラさんって、ハマーン様とは違った感じの姐御で難しい。
お嬢言葉でもないし、ただ丁寧にすればいいってものでもないと思ふ。
力不足ですがお許しください。(涙
「俺、オクトバーさんの所へ、チェーンさんを届けなきゃいけないんだ」
リィナの誤解は既に解けてはいるが、説明するジュドーに、
今度はリィナの方がその行動を制した。
「お兄ちゃんからもセイラさんに言ってちょうだいよ!」
「え?」
「ファさんは、グラナダの家を自由に使ってくれていいって、鍵を貸してくれたし、
ハマーンさんも、私にセイラさんの力になるようにって、
心配してくれているっていうのに……!」
ファとハマーンがセイラに対し、そんな気を使っていたとはジュドーは知らなかった。
女という生き物は、どのような状況においても、
人に気を使うという使命を持っているらしい。
「――セイラさんったら、今から地球に降りるって言うのよ!」
リィナの言葉にジュドーは驚きを隠さずにセイラを見た。
「地球にぃ!?しかも、今から!?」
「地球にですか!?」
それは、ジュドーにも、
ましてや、軍で一般の者よりも多くの情報を持っているチェーンにも信じ難い行動だ。
「セイラさん、地球に降りたら危険だって事ぐらい、分ってるでしょ!?」
「そうですよ。シャア・アズナブルの行動は脅しじゃありません!
現に5thルナが……!」
興奮したチェーンの口から発せられた単語に、ジュドーとセイラの動きが止まった。
「5thルナ?」
その隕石の名前を、ジュドーは宇宙に暮らす者が普通に知る程度に知ってはいる。
「それが……、その石っころが地球に落とされるっていうの?」
「それは……」
チェーンが口ごもるのは、それが軍の機密に触れるからだ。
現段階で民間人に告知出来る情報ではない。
返事はなくとも、それが答えだ。
「ハマーンが言っていた事……、当たったんだ……」
ジュドーは、カミーユの家でシャアの宣戦布告宣言を見た後に、
ハマーンが呟いた言葉を思い出した。
「早急に創った軍が長期戦に耐えうるとは思えん。
地面にへばりつく馬鹿共を恐怖させ、跪かせるには、やはり隕石落しか……」
今までスィート・ウォーターに動きは無かったが、
ここにきて、ロンド・ベルはその情報を掴んだという事なのだろう。
「とにかく、こんな危ない時に、地球になんて降りちゃいけない!」
「大尉だって、セイラさんの身を案じています!」
「セイラさん!」
ジュドーとチェーン、リィナの三人掛かりの言葉にも、セイラは動じはしない。
「はじめから、私は地球に残るつもりだったのよ。例え、兄が地球に何をしようとしても」
「それってどういう事さ?」
勘のいいジュドーが、既にセイラの思惑を分ったような顔をしてわざと聞いた。
「あなたが地球にいる事で、シャアが隕石を落とさなくなるとでも思ってるわけ?」
「兄はそんな事で考えを変えるような人ではないわ」
「だったら、何でセイラさんが地球に降りる必要があるのさ!?」
詰め寄るジュドーに、セイラの言葉は落ち着きを崩さない。
「そうね……」
セイラの身を案じているのは、ジュドー、リィナ、チェーンだけではない。
グラナダに留まれるよう家を提供したファ、
同じ、複雑な立場なのに配慮を怠らないハマーン、更に、アムロの存在もある。
彼らの思いを代弁するよう、熱い視線を向ける三人からセイラは目を反らし、
背中にそれを痛く感じながら淡々と語った。
定期アゲ
177 :
ハマジュ萌えな人:02/12/30 13:20 ID:fENaChvA
はじめまして. 新スト様, 住民の皆様. ここの更なる発展を願っております.
ちなみに, ハマーンの身長は確か168cmだったような…(Zの設定では)
178 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/30 14:32 ID:iM4bhSRh
弟がガチャポンでハマーン様を出しました
>>177 情報ありがとうございます
初期設定(体重を感じさせないほど小さくて軽い、講談社版Ζ
小説の表紙の永野護のイラストが唯一の名残り)とは偉く違う
けど
ジュドーは165くらいって感じだから
新ストさんと同じく、俺もジュドーがいつのまにかハマーン
より背が高くなってる過程を想像すると萌え萌え
保守保守。
落ちたらダメです。
あげますよって!
失敗。再トライ。
今年のネットはこれでおしまい。
新ストさんはじめ皆様、よいお年を!!
あけおめage!
今年もたっぷり萌えさせて頂きます。
新ストさま
みなさま
明 け ま し て お め で と う 御 座 い ま す ! !
今年が皆様にとって良い年であります様に・・・!!
あけおめ!
ジュドーはNT能力でハマーンに勝り、
ハマーンはMS操縦能力でジュドーに勝る。
あけおめ〜
新ストさん今年も期待してます!
ここではハマーンは幸せ物なので安心して読めます・・・!
ハニャーン様のAAだれか貼ってください
はにゃーんスレに行けば?
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1kl5/japanese/
初めてこのスレ来て色々読んだ。
ジュド−との幸せな生活もいいけど、
ハマーン様萌えだからこそネオジオン摂政としての
ケジメをつけて欲しいと思うのは漏れだけだろうか。
_,,.. -─- 、_
//`ー‐r‐^¬ ヽ
ちょこ━l ! 从从 ハノ !━━ん
/ ∨・ ・ } l |
{ハ.ト、( ̄ノ ノ从从
(/ ̄ 、 \
( ̄r─ }ー'
 ゙̄ー─‐'
──────────────
__,,.. -─- 、_
; //`ー‐ r‐^¬ヽ : ぶ
: ,' ! 从从 ハノノ ! ; る
/ ∨= = } ! | : ぶ
' {ハ(;「 ̄l ;ノ从从 ; る
; ,、_/ ̄,、_ \_) ; ぶ
{__{___ノ ; る
保守
age
196 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/03 13:37 ID:fxaMWty1
あけおめです. ところで, 「木星じいさん」ってジュドーですよね? ってことは,
そのときハマーン様が健在ならば…「木星ばあさん」なわけ?(←80代半ば…)
長谷川はいいから…
セイラさん地球に降りちゃうのかー。
お、俺だってセイラさんの身を案じています!
>>196 その話は無視して下さい…
ここって“アクシズからこんにちは”って人が書いてたスレの続編スレでぃすか?
>>199 ちがうわ!!(w
あっちも好きだけどね。
age
彗星じいさん=シャア
204 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/05 23:02 ID:y0sHRkoY
浮上
ジュドーみたいな糞ガキにハマーン様が体を許すわけがないだろうが、ヴォケ!
どっちも年齢合わないな。
>>177 ハマジュ萌えな人サン
はじめましてでございます。
「ハマジュ」ですか〜。ワタシはどちらかというと「ジュドハマ」って響の方が好みです。(w
>>178サン
神棚に飾って、末代まで家宝にするように。(w
>>183サン
よいお年を!って今頃言うのもなんですが…。
>>184サン
こちらもたっぷり萌えて頂ければ幸いです。
>>185 柔道、明日。サン
ありがとうございます。柔道、明日。サンにとっても良い年であるように。(祈り
>>186サン
ハマーン様のMS搭乗シーンはもっと見たかった気もしますがね。
>>187サン
ご期待に添えれるよう、全力でがんがりやす。
>>191サン
言われる事はもっともだとワタシも思います。
本当に戦争を経験した方や、犯罪に巻き込まれた方、
そうでなくても、倫理的道理を重んじる性格の方が、
このように、無責任に戦争犯罪人の幸せを追求するような
物語を読まれたら不快に思われて当然です。
まともな大人はそんな物語をオフィシャルにはしません。
だから、二次的に、同人的に、ファン心理的に、
それらの問題にはあえて目を向けずに、キャラクターの幸せを追求する物語が、
ネット上や、コミケ界には無数に展開しているのではないでしょうか。
これは、中途半端なもの書きの勝手な解釈でしかありませんが、ご理解頂ければと思います。
マジレスすまそ。
>>196サン
あえてノーコメントなワタシをお許しください…。
>>198サン
案じて下さい。案じて下さい。
>>199サン
ごめんなさい。違います。
てか、アクこんサンのスレは継続中でしょ。続編もなにも無いでしょ。
>>203サン
座布団1枚。
>>205サン
すまん。だから、もしも…。なんだってば…。ボゾボゾ…。
送ればさながら明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
「兄妹と言っても、私と兄は一緒に暮らした時期はほんの僅かだったわ。
戦争が始まり、離れ離れになったと思ったら、次に出会った時は敵同士だった」
「セイラさん……」
同じ兄を持つ身のリィナは胸を絞めつけられる思いがした。
「今でも時々、夢に見るの……。兄とアムロが生身の体で戦っている時の事を……」
それは1年戦争の末期、ア・パオア・クーの中でも出来事だった。
チェーンはその話に、アムロの腕にある傷を思い出した。
「シャア・アズナブルとやり合った時のものさ」
訊ねたらアムロはそう言っていた。
ただ、その時の目は相手を憎む目ではなく、
どこか、やるせない古い戦友を思い出すような目をしていた。
そして、今のセイラも同じ目をしている。
憎んでいるのかと思いきや、心の内はそうではない。
ただ、シャア・アズナブルという男は、アムロとセイラ――、
少なくとも、このふたりにとって、消そうにも消せはしない、大きな影を落としている。
チェーンは自分たちが敵にする相手がそんな人物だと思うと、身が震えた。
「私は兄の選んだ道を理解出来ない」
セイラの口調はハッキリとし、その意思の強さを表現したが、
「でも、兄妹なのね……」
と、フッと肩を落とした顔は、言動の裏腹さを現している。
「どこかで兄が改心してくれる事を期待してしまう……」
「セイラさん……」
ジュドーとここで会う前、セイラとふたりきりの時間があったリィナは、
その時、今回セイラが持参したサイコフレームの情報は、
カイ・シデンというホワイトベースの仲間経由で伝わったものであると聞いた。
その情報をもたらされてから、アナハイムのあるグラナダに向けて地球を発つまでの間、
セイラがどれだけ苦悩し、迷ったか――。
セイラは自分を姉のように慕い、心配の眼差しを送るリィナに語ったのだった。
(どうして、セイラさんのお兄さんも、お兄ちゃんのような人じゃなかったんだろう)
子供染みた発想だと分るが、リィナには兄の存在に苦悩するセイラが不憫に見えて仕方ない。
「兄の思想、兄の立場を考えると、僅かな期待でしかないけれど、
私が地球に留まる事で、私の意思を兄に伝えたいのよ」
「セイラさん……」
ジュドーの拳はギュッと握られたままだ。
「もしも、兄の作戦が成功してしまった時……」
「そんなっ!」
思わず声をあげるチェーンだが、セイラの落ち着きはらった態度の前に声を控えた。
「兄の作戦で私が命を落としたとなったら、兄は悲しむわ……。
あの赤い彗星が、って思われるかもしれないけれど、私にはそれだけは分るわ。
兄はまだアルテイシアという妹の存在を捨て切れてはいない。
自分の犯した作戦で、悲しみを感じる事となったら、
その時、兄は何か変わるかもしれない」
断言するセイラに、もはや三人には説得出来る言葉が無い。
「それに、アムロが兄の馬鹿げた行動を止めてくれると、信じているわ」
その部分には、チェーンは頷いた。
彼女の覚悟を理解してはあげたい。がしかし、「分った」とはジュドーには言えない。
シャアの作戦が成功したら……、5thルナが地球に落下した時、
どれだけの規模の被害が起きるかなど、想像もつかないし、
本当に命を落とすかもしれない。
そんな状況下にリィナの命の恩人を送り出す事など、ジュドーには出来ない事だ。
「俺はセイラさんをみすみす殺す事は出来ない」
しかしセイラは表情を変えなかった。
「だから、俺はアムロさんが乗るνガンダムの開発をがんばる」
「お兄ちゃん?」
それは、ジュドーにとってギリギリの発言だった。
手を振って、セイラを地球に送り出せはしない。
しかし、彼女が自分の意志を通す事は自由だ。
そうした時、自分に出来るセイラを守る事が出来る術は……。
ジュドーの心を理解したセイラは「ありがとう」とだけ答えた。
新作キタ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y(。A。)!!!
あれ?
ハマーンたんは?(´Д`三´Д`)
新ストさん、セイラさん(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!
>>212 ハマーンタンは、カミーユタンと、あんなこと、こんなこと・・・・・
キタ(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)━━!!
ふと思った。カミーユ、ジュドー、こいつらアクシズ決戦の時、じっとしてんのかよ。
新ストさんがどうまとめてくれるかワクワク。
age
くっくっくっ…こういう神スレがあるからシャア板は止められないんだよ!くっくっくっ
age
219 :
山崎渉:03/01/07 02:40 ID:???
(^^)
カミーユがハマーンを拉致監禁!
刎ねッ返り女を調教しる!
おーっ、セイラさんらしい展開だ。
それにしても…、ジュドー大人になったね。
やっぱりハマーン様のおかげかな。
age
>>222 ハマーンもまた、ジュドーのおかげで昔より丸く(世間一般の
レベルではまだ尖ってるが)なったのだよ、とマジレス
>>212-213>>220-221サン
ハマーン様は今頃、ひとり寂しく小指に実験用配線を絡めています。
「はぁ」なんてため息ついちゃって。
>>213サン
ワタシもセイラさんは、若くても大人でも好きですぅ。
>>214サン
あんりゃあ、(゚∀゚)がいっぱい!
>>215サン
さて、どう料理しましょう。
ふたりのMS搭乗は無しって最初に宣言してますしね。
しかし、アクシズまで遠いなぁ…。まだ5thルナも落ちてないんですよね…。
やっとこさ、そろそろ「原因はなんですか!?」が書けるって段階。
>>217サン
神スレ!?それはともかく…、ワタシもシャア板は止められません。くっくっくっ。
>>222サン
「セイラさんらしさ」書けてますかね?
>>222-224サン
本編で見れなかった成長した姿を書く時、
ジュドーの少年らしさ、ハマーン様の気高さなどを
どこまで崩してしまっても良いものか悩みますです。
成長したと受け取って下さったなら、ホント、ありがたいです。
今頃だけど…、オクトバーさんって何歳?フルネームは?
アナハイム編になってからレギュラー格なのに、把握していないワタシ…。
シャア・アズナブルという兄を持ってしまったがために、
いや、ジオンの子供に生まれてしまったがために、
たった一人しかいない兄と別々の道を進むしかないセイラ。
そんな女性の姿に、ジュドーは自分とリィナの関係を思った。
複雑な立場は、今の自分たちも同じだ。
ジオンのハマーンと生きる自分を、リィナは理解してくれている。
しかし、これが、もしも違う意見を持っていたらどうなっただろう。
解って欲しいと思いながらも、リィナとは別々の道を歩まなくてはならなくなるだろう。
シャアとセイラの場合とは、全く、規模は違うが、
兄と妹が分かり合えないというのは、とても辛い事だ。
リィナ、セイラと別れ、νガンダムの開発エリアにエレカバイクを走らせるジュドーは、
腰にしっかりと手を回すチェーンの感触に気付く事も無く、
セイラの運命を悲しく思っていた。
恐らく、リィナも、セイラが地球に降りようとすれば最後まで止めようとするだろう。
しかし、それでも、セイラ・マスという女性は、自分の信念を貫くと容易に想像が出来る。
それが分っているからこそ、自分はセイラに宣言した通り、
νガンダムの開発に尽力するしかない。
ジュドーはチェーンの存在も忘れ、バイクをさらに加速させた。
やり切れない思いを抱えた時、一番会いたい人に少しでも早く会うためにも……。
ジュドーのバイクが視界に入ると、オクトバーの心音はますます高鳴った。
モビルスーツの開発に係わって十数年。
これほどアクシデントの多い機体は初めてだ。
サイコミュー搭載機を担当するのは初めてな上、
一年戦争の英雄、アムロ・レイの機体という緊張感。
なんとか、カミーユ・ビダンの手を借りて、まずまずの出来に仕上がりつつはあるが、
彼と同時に開発に携わってもらったジュドー・アーシタは、
よりにもよって、ハマーン・カーンを連れているし、
そのふたりによるトラブルには肝を冷やした。
カミーユの言う、材質開発部がやってのけたというサイコフレームとやらが、
どこまでパイロットの能力を引き出してくれるかは未知数だが、
今はとにかく、それを信用するしか他に、自分自身が落ち着く術が無い。
「しっかし、せめて施主さんは丁重にお迎えしたかったがなぁ……」
今更言っても仕方ないのだが、正規の開発員でもないジュドー・アーシタに、
よりにもよって、バイクにふたり乗りさせて客を迎えさせた事に、
オクトバーの憂鬱度は跳ね上がるのだった。
CCAでサザビーに乗ってるハマーン様を目撃したという兵士の証言もあるが‥‥。
オクトバーさんの年齢は分からないけど
フルネームは「オクトバー・サラン」ですよ。
何もあちこちのスレにageで痛い茶々入れなくても…
ハマジュカミは殆ど不眠不休で働いてるのかな?
20歳を超えたカミーユはともかく、まだ19歳なジュドーくらいなら
途中でハマーンをトイレに誘いだしxxxなことを・・・・なんてどう?新ストさん。
ビーチャ、モンドにも活躍の機会があってもいいなぁ、、、
何気ない一言がMS性能の飛躍的向上のヒントになるとかさ。
そだね、わざわざ歴史改変でカミーユとジュドーを介入させてるのに、
CCAとおんなじ性能じゃ意味無いと思う。
ただしサイコミュハンドは却下で(w
>>234 いや、同じ性能に辿り着く事に意味があると思う。
age
>>234 改変はしてないんじゃない?
隙間を埋めてるだけだと思うのだが。
まあキュベレイの爆発シーンはあってもハマーンが死ぬシーン
はないし
ジュドーのその後についても「公式な」描写はないのだから、
このSSで改変された歴史はないな
改変、、、誰かの名前間違ってなかったか?という粘着書き込みテスト
>>236 >>238 禿同。
完成度を要求される所なんだけど、
すごくうまくまとまってるよね。
最近リアルタイム遭遇できなくて鬱
>>229サン
へぇ〜。そんな証言がねぇ〜。
>>230サン
「オクトバー・サラン」さんですか〜。ありがとうございます。
今頃になって初めて知ったワタシをお許しくだされ。
>>231サン
まあまあ。
>>232サン
はい。不眠不休です。(w
しかし、20歳と19歳で欲求に雲泥の差があるっていうのは、どういう根拠で?(w
当然、そんな事態も予測してカミーユはファの同伴させた。
なんて言ったらおいたが過ぎますかね?
本筋とは関係無いんで触れませんでしたが。ナンチッテ。
>>233-241サン
改変か、隙間埋めか、の議論ですが…。
ワタシとしては改変しているつもりは全く無いです。
ど頭にハマーン様生存っていうパラレルはしちゃっていますが、
それを除けば「ありうる」話を目指して書いているつもりです。
地球圏におけるサイドの位置関係などは、ほとんど把握していないので、
時間的なツッコミどころもあると思いますが、(名前の間違いも!)
あくまで、CCAのサイドストーリーです。
ですから、νガンダムはあくまでνガンダムです。
(
>>233サンのビーチャとモンドの活躍を求める声はとっても嬉しいのですが!)
ま、途中で気が変われば地球に何も落ちないかもしれないし、
シャアが投降するかもしれませんけど。(w
緊張した面持ちを隠し切れないオクトバーの正面に、
ジュドーの駆るエレカバイクは、速度を落とすことなくピタリと横付けされた。
「こ、この度は……!」
「ハマーンは?」
オクトバーの丁重な挨拶が始まるや否や、それはジュドーの声でかき消された。
「はあ?」
勝手に自分からこの場を去っておいて、戻ってみれば、今度はハマーンを探す。
ジュドーの行動はオクトバーには分らない事尽くしだ。
ロンド・ベルからの来客の顔を拝むよりも先に、
ジュドーにはいい加減、ひとこと説教をしたいものだが、
状況が状況なだけに、オクトバーは年寄りくさい言葉は腹の底に引っ込めた。
そんな中間管理職の苦悩など露知らず、
ジュドーはバイクが停止した後も、
腰に強く腕を回し続けるチェーンの存在にやっと気付き、その手をそっと握って解いた。
一刻でも早くこの場に着きたくて、
うしろに女性を乗せている事を忘れていたとは、我ながら不覚だ。
「ごめん。ちょっとスピード出し過ぎたみたい」
素直に謝って、今度はちゃんとバイクから降りるのを補佐してあげる。
「ドキドキしたけど……、大丈夫です」
先程と同じように、プリーツスカートの裾をハラリと舞わせたチェーンは、
若干、青い顔をしながら言い、ジュドーはもう一度「ごめん」と謝った。
が、そんなやり取りを目の前にするオクトバーの顔には、
先程引っ込めたはずの苛立ちが舞い戻っている。
「ジュドー!誰が女の子をナンパして来いなんて言った!」
「何の事だよ!?」
「お前はロンド・ベルの方を迎えに行ったんじゃなかったのか!?」
「だから連れて来ただろ!」
さすがにチェーンにも、オクトバーとジュドーの口論の主旨は分った。
「ロンド・ベル隊所属の、チェーン・アギです!お世話になります!」
ふたりの怒鳴り声に負けないように声を張り上げるチェーンは、
軍人らしくオクトバーに対し敬礼をし、
当然、それに驚いたオクトバーの言動はピタッと停止した。
「ロンド・ベルのチェーンさん!分った!?」
十二分に聞こえていると分っていながら大声で紹介するジュドーを、
オクトバーは恨めしそうに睨むが、
“使い”を終えたジュドーには、そんな事は関係無い。
ブライトの小言を聞き流していた頃と全く同じ態度のジュドーの目は、
キョロキョロとハマーンの姿を探している。
「それならそうとだなぁ!」
オクトバーが言い掛けた時、フッと陰に消える後ろ姿がジュドーの目に入った。
鮮やかなピンク色の髪を見間違うはずは無い。
(ハ、ハマーン・カーン……!?)
それと同じものを目撃したチェーンは、
胸にあった疑心暗鬼が現実であった事実に息を呑んだ。
「じゃ、俺、ハマーンのトコ行くから!」
「あ、おい、コラッ!」
オクトバーの制止など聞くわけも無く、
ジュドーの体はアッという間にふたりの前から消えた。
age
age
新ストさん乙!レコア召還
age
age
age
sage
age
追え、ジュドー!
ハマーン様を放すんじゃない。
sage
>>247サン
何ゆえレコアさんなのか…。
>>253サン
追いますとも!
ageとsageのレスばっか…。一種の荒らし?
うpして良いものかちと不安。でもうpしちゃう。
オクトバーにしてみれば、今はこの、チェーンという女性とふたりきりでは気まずい。
「νガンダムの開発、問題無いんでしょうね?」
“ジュドーがナンパしてきた女の子”から言われる刺のある言葉に、
オクトバーは出来うる限りの愛想笑いを浮かべた。
「長旅でお疲れでしょう。現場へは明日からご案内します」
「明日ですか?」
もちろん、チェーンは今すぐにアムロが乗る機体をチェックしておきたい。
しかし、納期を早めた上に、期日よりも早く自分が訪れているのだ。
アナハイム側の事情も、たまには呑まなければ軍と企業の信頼関係も破たんする。
「書面だけは、先に目を通させてください」
「分りました」
もちろん、その用意は既にしてある。
が、明日までにサイコフレームの装備をし終えるかどうかが、オクトバーにとって勝負だ。
「それから、今の彼……、あの、ジュドー・アーシタですよね?」
本人には触れはしなかったが、軍属のチェーンには、もちろん、
ジュドーがどういう人間なのか分かっていた。
「彼の言う、ハマーンって……」
「はあ……」
否定しないオクトバーの態度で、チェーンは事態を把握した。
宇宙に住む者でハマーン・カーンの容姿を知らない者などいない。
やはり、ジュドーが追いかけた鮮やかなピンク色の髪の持ち主は、
あの、ネオ・ジオンのハマーン・カーンであったのだ。
「この件、報告させて頂きますから」
「しかし、カミーユはロンド・ベルのブライト・ノア艦長は
ふたりの事は認めているって……!」
「カミーユ……!?カミーユ・ビダンもここにいるんですか!?」
そのような報告は受けていないという顔のチェーンに、オクトバーは苦い顔をするだけだ。
「とにかく、隊には報告しておきます」
厳しい表情のチェーンに、オクトバーはただ頷くしかない。
このような事は予測の範囲内であり、チェーンに提出する報告書には、
途中から加勢してもらった民間人4人の功績には、多少色もつけてある。
実際、4人の不眠不休の仕事がなければ、
νガンダムの開発はここまで到達しなかったはずだ。
「報告の義務を怠ったのは私の不足の到るところです。
しかし、彼らも……、ハマーン・カーンも含め、
νガンダムの開発に、必要不可欠なクルーである事はお忘れなく」
ハマーンの名を強調するオクトバーに対し、チェーンは答えなかった。
セイラの地球降下を引き止めるジュドーの姿には感動すらした。
その彼の想いを阻むのには気が引ける。
だが、軍人としては若いチェーンの責任感は、このまま黙止しておく事は出来ず、
上官への報告という形で解決を求めようとしているのだった。
保守
遅延の上司はクリス・マッケンジー!
蜷は嫌よ
ジョブジョンキボン
age
チェーン、まだまだ若いな。
報告するならブライトさんだけにしておいてくれよ…。
ジョンボンジョヴィキボン
>>259サン
蜷は出しませんからご安心を。
>>260サン
どこからジョブジョンが出てきたのか…。
しかし、すごい名前だな。
>>262サン
生真面目そうなタイプに見えますからね。
映画じゃなくてテレビシリーズだったら、もっとパーソナリティが出たと思うんだけど。
>>263サン
昨日、映画で見ましたよ。たぶん。
「ハマーン!」
ジュドーが戻った事を確認しておきながら、その場を去ろうとするハマーンを
ジュドーは俊敏なダッシュで追いかけた。
「待てよ、ハマーン!」
ジュドーの声を振り切るように、顧みもせず走るハマーンにジュドーは焦った。
「さっきの子だったら、ロンド・ベルの子だってば!」
「そのような事、分っている!」
オクトバーと同じ誤解をしているのかもしれないという憶測は即答で返された。
セイラと同じく、ハマーンはチェーンの制服に付くエンブレムを見逃してはいなかった。
どうやら、容姿に惑わされ観察力が鈍るのはリィナを除けば、男という生き物だけらしい。
「だったら、どうして俺を避けるんだよ!?」
「私は避けてなど……!」
駆ける足を止めず答えたハマーンの言葉が終わるよりも、
ジュドーの脚力がハマーンを捕らえる方が素早かった。
「なっ……!?」
ハマーンの短い抵抗の言葉より先に、ジュドーは捕まえたハマーンの肩を引き寄せ、
否応無しに、その体を背後から抱きしめた。
頭で考えるより先に、本能がハマーンを欲しているのだ。
「ごめん」
少し息が切れ、吐息混じりのようなジュドーの声だった。
ハマーンの細い体を力一杯抱きしめる。
力加減を間違えば、どこか折ってしまいそうなほどの、この細い体で、
ハマーンがひとり抱えていた悲しみを思うと、ジュドーの方も辛くなってくる。
「さっきはごめん」
振り解こう思えば振り解けるのに、
ハマーンは、もう一度謝るジュドーの腕から逃げようとはしない。
頬と頬が触れる位置にジュドーを許し、ハマーンはその瞳を閉じた。
(ジュドー・アーシタが私の元に戻ってきた……)
それは、今まで感じた事の無いほどの安堵感だ。
ジュドーが自分の傍らにいるというだけで、これほど安心するとは。
ハマーンの手は、自分の胸の上に合わさるジュドーの手に触れていた。
「ハマーン……?」
無言のままのハマーンの行為に、ジュドーはハマーンの顔を覗き込もうとした。
が、その表情はサラリと下りたハマーンの横髪によって、垣間見る事が出来ない。
しかし、ハマーンのジュドーの手を握る力は緩まるどころか、
しっかりとその存在を確かめるように握られたままだ。
『このまま抱きしめていて欲しい』
それはジュドーの心の中に、湧くように聞こえたハマーンの声だった。
ニュータイプ同士だから、嘘偽りの無い本心だけを感じる事の出来る。
ジュドーはハマーンの体を抱き続けた。
互いに理解をしようとする、純粋な愛情は、
嫉妬に狂ったジュドーの醜さも、想いを上手く伝えられないハマーンの不器用さも、
シャアに翻弄されるセイラの運命、
それに伴うジュドーのνガンダムの開発に対する意気込み、
地球に迫る隕石の脅威、全てまとめてふたりは感情を共有した。
age
age
269 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/14 16:21 ID:mc8rSE1E
あげちゃいます
焼きもちじゃなかったのか・・・残念。
そんなハマーン様も見てみたい気が・・・(w
チョイ役系の人を再発掘するのもいいけどキャラママのような味のあるキャラクターを
創作してよね、ってお願い。
ジョブジョン
終戦後、アナハイムに入社
営業、開発、製造、何でもこなせる男になる。
ジョブ・ジョンはいらない・・・
274 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/14 22:24 ID:HXsULOBP
age
>>264 新ストさん、乙カレ様です!
逆シャアにしても、F91にしても、映画だけでなく
TVかOVAでじっくり見たかった・・・。
映画はなんだか詰め込みすぎてて、キャラ描写も分かりにくかったりしますしね。
age
>新ストさん
>>260でも
>>272でもないけど
なぜジョブジョンの名前が出るかはF90見ればわかるはず
いや、見てもジョブジョンの名前が出る理由にはならないと思われ(w
それにF90のときはアナハイムじゃなくサナリィだし
279 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/15 16:27 ID:fax3mu3M
age
>>270サン
スマソ。焼もちぢゃないけど、数話後にちょっち盛り込むつもり。
>>271サン
オリキャラねぇ…。
オリキャラとは言っても、キャラママのように接点を持たせようとしたら、
中途半端は出来ませんし…。
それに、今のところ、登場人物が多すぎて、投入する隙間が無いって感じです。
>>272サン
兵器開発会社の営業って何するんでしょ?(w
>>275サン
史実(?)上もほんの数日の事なので、あの短さだったんでしょうがね。
その分、スピード感というか、緊迫感はあるので、あれはあれでヨシ。
でも、やっぱり、初登場キャラが貧相にされがち…?
>>277-278サン
ご親切にどうも。
ひと通り鑑賞しただけなので、全く頭に残っていませんでした。
続きです。
初アムロ登場です。
大人アムロはなんかスキィだなぁ〜。と呟いてみる。
「アムロ大尉、アナハイムのチェーンさんから入電が入っています」
ロンド・ベル隊の主要艦ラーカイラムのブリッジにアムロが上がると、
ちょうど良かったと、オペレーターが声を掛けた。
「そうか。着いたのか」
それは恋人、チェーン・アギが無事に月に到着した事に安堵する表情だった。
アムロは器用に床を微妙な力加減で蹴り、オペレーターの席へと体を浮遊させた。
「こちらです」
ディスプレイを示したオペレーターは、
「極秘だそうですよ」と意味ありげな顔でアムロに席を譲り、
「ちょっと」と曖昧な言葉を残してその場を去った。
「ったく……」
その後ろ姿を不満気にアムロが見送るのは、彼の気遣いが気恥ずかしいからだ。
何気なくしているつもりなのだろうが、
“チェーン・アギからアムロ・レイに向けた入電なので席を外します”
という態度がみえみえだ。
同じ艦の中でそういう関係の者がいるのはやり難い。
ベルトーチカ・イルマの時に学習したはずなのに、
また同じ事を繰り返している自分にアムロは苦笑いした。
しかし、だからと言って、それを気にして人は恋愛など出来はしないのだ。
この程度のリスク、チェーンの存在を失うと思えば何という事はない。
「極秘って……?」
アムロはチェーンのはにかんだ笑顔を思い出しながら、暗号解読の作業に入った。
アムロとオペレーターのやり取りを聞いていた艦長席のブライト・ノアもまた、
彼らの行為を黙認するのだった。
軍の通信でラヴレターを送る奴などいはしない。
ましてや、大尉クラスにもなってそんな浮ついた事をしているのなら、
即修正してやるところだ。
同じ艦にあのガンダムのニュータイプ、アムロ・レイが乗っているという事で、
オペレーターだけでなく、クルーが浮ついているというだけだ。
だが、これが戦闘態勢となった時、アムロの存在がひとりひとりの力となればいい。
戦争の歴史が続く以上、英雄の登場に凡人は彼らを羨望の眼差しで見つめ憧れるのだろう。
気付けば、自分にも“ホワイトベースの艦長”という枕詞が付くようになっていた。
(ニュータイプを数多く見てきたというだけなら、私も突出しているがな)
ブライトはキャプテンシートに肘を付き、
ホワイトベース、アーガマで共に戦った若人を思い出していた。
(この戦争をどう見ているだろうか……)
彼らが見ている前で恥かしい戦い方は出来ない。
ブライトは艦隊の進路を示すモニターを睨みつけた。
「艦長!」
急なアムロの声にブライトはオペレーター席のアムロの茶毛の後頭部を見た。
顔も向けずに艦長職を呼べるのは、アムロの特権だ。
「どうした」
「見てくれ」
あくまでも席を立たないアムロに、ブライトはオペレーター席に身を泳がせた。
こうまで言うからには、当然、ラヴレターではないらしい。
ブライトはディスプレー上、外部通信の受信画面に出る、
アムロが暗号解析を済ませた文字を目で追った。
「アナハイムにジュドー、カミーユ、ファ……、ハマーン!?」
当然、声を潜めるブライトに、アムロも小声で聞いた。
「チェーンは、艦長はハマーンの生存を知っていると書いているが……」
「ああ」
アムロはビクリとブライトを見上げた。
「ハマーン・カーンはZZのパイロット、ジュドー・アーシタと暮らしているはずだ」
「なっ……!?」
「私もいちど会った事がある。野心もジオンも捨て、穏やかに暮らしていたさ」
連邦政府がひっくり返るかというような話を、いとも簡単に口にする。
「艦長……」
「驚いたか?軍に飼われて長いんだ。たまにはそっぽ向いてもみせるさ」
呆然とするアムロに、ブライトはらしくない笑みを見せて言ってのけた。
新ストさん乙!
参加者<だからスレは常にage進行だって。
常連のsage進行で下の方にまで落ちてると、
新しい参加者にはなかなか目に止まらないし、
常連が来ないときにdat落ちする可能性は高い。
アムセラなんか見事に落ちてるじゃん。
シャア板のようなレスの早いスレのSSではage進行が原則。
2ch長い人ならわかるだろ。
285 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/15 18:01 ID:82hOOtqZ
アムロやカミーユはジュドーのヒキタテ役なのね
抱きしめられたハマーン様に萌えです。
嫉妬、不器用、翻弄・・・いいな、いいなあ。(w
ステキですね。期待しておりますよ〜
>>284 そんな訳で自分が落ちたアムセラの住人です。
よってage。
>>286 職なりさん乙!
スレの落方が異常に早すぎるんですよ。
名無しの3千倍くらい。
288 :
通常の名無しさんの3倍 :03/01/15 21:38 ID:zK0XgtCk
新ストさん乙かれっす!
ブライトさん大人だな〜さすが!
アムロも大人的行動がみられるか楽しみです。
ハマジュもモトサヤにおさまってホッ。
age
付和雷同age
>チェーンさんから入電が入っています
って変。「チェーンさんから入電!」でいいと思われ。
などという揚げ足とり、ごめん。
>290
「頭痛が痛い」ですな
292 :
山崎渉:03/01/16 07:32 ID:???
(^^)
age
荒らし発生につき、age。
あぼーん
まだあったのか、このキモイスレ・・・
おおー、アムロの登場だ!
逆シャアの頃のアムロっていいですよね。
大人になって落ち着いた部分も見えるんだけど
子供のころの雰囲気も残っている感じがして…。
age
>>284 2ch暦長いなら常時ageしてるとこういう(
>>295とか
>>296)
馬鹿にスレ汚される危険性が高いことくらいわからんか?
特にシャア板ではSSスレとなりきりスレに異常に敵意持ってる
キチガイが多いんだから
age
>299
いちいちそういう奴らをつつくような発言してるお前も死ね。
>シャア板のようなレスの早いスレのSSではage進行が原則。
>2ch長い人ならわかるだろ。
初心者だったから知らなかったよ。
じゃ、ageさせてもらいます。
>299
あ〜あ、やっちゃった・・・
>299
単発の荒らしなんてスルーしてれば問題ないのに・・・
悲 惨 な 2 9 9 が 煽 り と 批 判 を
一 身 に 受 け る ス レ は こ こ で す か ?
クソすれあげんな
と言ってみる
良スレ荒らしてんじゃねーよクソ共が!!
職人さんが来なくなったらどーするんだボケ!!
良スレさげんな
と言ってみる
おわ!?何じゃこりゃ!?
学生の帰宅時間あたりからいきなり荒れ出したな・・・
>308
痛い妄想筆者が自演を繰り返すキモスレだろ?
新ストさん、お疲れです。
・・・なんだか荒れ気味ですが、頑張ってください。
age
荒らしてる奴死ね!!職人さんに対してあんまりじゃないか!
シャア専から職人達がいなくなったらどうすんだよ!!
>314
お前が死んでこい。無視できないのは荒らしと同じだ。
あげてる香具師が荒らしだな
>314
うわ、ここまで厨な奴がこのスレにいたのか・・・
同じ新ストさんのファンだが、正直情け無い。
はぁ!?
なんで荒らしじゃなくて、荒らし追い出そうとしてる俺を叩くんだよ!?
スルーできないのも荒らしだ
俺モナー
・・・・。
何か荒らされてるようですが、新ストさんは気にせずに続きおながいします。
し、真性の厨房だ・・・
319。。お前の言いたいことは分かった。
頼むからしばらくROMれ。
おい299!!
責任取って氏んでこい!!
さて落ち着いたところで問題です
>>299は、「やっちゃった」のか、「うまく、やった」のか
どっちでしょう?
>324
ウザイから消えろ
ただなんとなくに、10000アッガイ
ageちゃった
逝ってきます
>319 :通常の名無しさんの3倍 :03/01/17 16:40 ID:???
>はぁ!?
>なんで荒らしじゃなくて、荒らし追い出そうとしてる俺を叩くんだよ!?
299よりこっちの方が香ばしい・・・
>>299 2ch暦長いなら変なの刺激してるとこういう(
>>314とか
>>319)
厨がしゃしゃり出てスレ汚される危険性が高いことくらいわからんか?
特にシャア板ではヒキヲタと学生層でストレス溜めてる
奴らが多いんだから
しばらく放置しましょう。
暇つぶしでスレ消費されたらかなわん
何じゃこりゃ!!
レス進んでるから新ストさん降臨したかと思ったのに・・・
俺の気に入りのSSスレばっかつぶしやがって。
このスレも終わりか・・・
>>332 何言ってんの!
おとなしく待ってようぜ。
新ストさん、早く来てくれ!
腐臭が漂ってるぞ。
換気age
age荒らしみえみえ
荒らし共が!!お前ら二度と来るな!
今すぐ氏、いや死ね!!!
338 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/17 17:09 ID:O2KLTAbv
ウッソ×ハマーンのスレつぶした因果応報
>337
そういう発言が荒らしを喜ばせるだけだと何故き付かんよ?
自分がカミーユ・・・ってSSスレから大量に流れてきてるんだろうな。
>339
337は荒らしだと思われ
>>338 ここの住人があの神スレ潰したの?
そうは思えんけど・・・・
mage
もう駄目ぽ・・・
落ち着いてきたな。。よかった。
>345 346
そういう無駄なレスでスレ消費するのやめれ。
漏れもこれ以降は自重するから。
>342 ハマジュ以外は認められないので、消えてもらいましたw
>>347 じゃあ仕返しにここ消そっか?
ってのを期待してるの?w
こいつら・・・
人の楽しみを奪っといて、さらにここも潰す気かよ。
>319 :通常の名無しさんの3倍 :03/01/17 16:40 ID:???
>はぁ!?
>なんで荒らしじゃなくて、荒らし追い出そうとしてる俺を叩くんだよ!?
あぼーん
あぼーん
あぼーん
sage
あぼーん
まあ鎮まれよ。
何だ?クソスレか?
頼むからスルーしてくれ・・・
もしもウッソスレ住人の復讐?
やるのは面白かったが、やられると確かにムカツクわな。
随分荒れてきたね、このスレ。
この板じゃトップクラスの良スレだったのに…
新ストさんカムバック!
はぁ!?
マジでこのスレの人があのスレ潰したのか?
んなわきゃないだろ。
同じ奴らが荒らしてるってなっら分かるけど。
>364
ageていうな
も し も ウ ッ ソ ス レ の 亡 霊 か よ
祭りのヨカーン
age
何が楽しくてこんなに荒らすんだ?
ホントにどこに行っても湧いてきやがるな
>362
いろんな良SSスレ潰してきたんだから
トップっつっても大した実力じゃないよねw
嫌だが、ちょっと同意かな。
トップクラスと言うにはおこがましいと思う。
実際ウッソスレのが面白かったし。
新ストさん来ないかな〜。。。
スレ消費しても、荒しに煽られるとしても、
ホントにこのスレや職人さんを守りたいなら職人を守ってやるレスつけてかないと
職人さんはホントに来なくなっちゃうと思う。
それが無かったからウッソスレは潰れたんだと思うよ。
久しぶりに来て、
こんな荒れてるときに言うのもなんですが、
ひどい亀レスでなんですが、
>新ストさん
ホームページへの転載ぜんぜんオッケーなんで自分の駄文でよければ使って下さい。
荒らしはスルー。
新ストさん、がんばれ!
お久しぶりでございます。>みなのしゅう
毎度お馴染み、短編書き・短編書きでございます。
ジュドハマ短編第4弾【雪山編】をお持ち致しました。
ええ、先日行ったスノボ旅行が元ネタでございます(w
今回は比較的甘さ控えめ。カロリーオフでお送りします。
また、もしかしたら若干みなさんのハマーン様のイメージと
差異が生じる表現になっているかもしれません。
お叱り・御意見お待ちしております。
何ごとも無かったように行ってみよう!(w
サイド5。
観光と食料生産のために設置されたコロニー郡である。
1年戦争当時は戦略的価値の薄さの為に放置されていたが、
現在はこのコロニー郡も復旧が進み、再びかつての繁栄を取り戻しつつあった。
『ひゃぁっほう!』
粉雪を辺りにまき散らしながら一陣の風が過ぎる。
刺すような冷たい空気が頬をなでつけ、太陽光と白銀の大地の輝きが
目にも眩しい。雪質は極上のパウダーで、まだ他の誰も踏んでいないバージンスノー。
真新しいアルペンスノーボードを駆るジュドーには、その全てが新鮮な衝撃だった。
「たっっのしいなぁ〜!」
ここはサイド5のコロニー『ガーラ』。気温は常に氷点下に設定され、
完全管理されて降る粉雪によって文字どおり一面の銀世界となっている。
主に観光産業・・・ウインタースポーツや雪遊びを目的として設置されたコロニーなので、
かなり大きな山々がコロニー内に多数存在する事が他に類を見ない特徴となっている。
今回、ジュドー以下シャングリラの一行は「慰安旅行」と称してここを訪れ、
生まれて初めてのウインタースポーツを満喫していた。
「やっだね〜、脳みそまで筋肉なヤロウは。」
「ホント、もう完璧に滑れちゃってるよ。」
ぶつくさと文句を言うビーチャとモンドも、まだ恐る恐るといった感じではあるが
器用にカービングスキーで雪面を滑っている。
「どいてどいてどいて〜〜〜〜〜!!」『うぉっ!』
後方からスノーボードで飛んできたエルは、まだ方向転換を完全には
マスターしきっていないらしい。ビーチャとモンドの間をまっすぐに割り、
斜面を猛スピードで降りていった。
「こらぁ〜!」
「あっぶねーなぁ!」
「ごっめ〜〜〜ん!また後で〜〜〜!」
雪面に倒れこんだ二人の抗議は、かろうじてエルの耳に届いた。
『ひゅうっ!!』
設置されたジャンプ台から空中へ舞い上がり、そのまま伸身宙返りを決める。
「わ〜、ルーさんすっご〜い!」
こちらはショートスキーのルーと、スノースクートのリイナ。
ルーに至っては、すでに持ち前の運動神経で華麗なジャンプまで身に付けていた。
「リイナもやってごらんよ、気持ちいいよ〜!」
「うーん、私はいいや。それよりも・・・」
後ろを振り返るリイナの視線の先には・・・・
「あぅあぅあぅあぁ〜〜ううぅ〜〜〜」
泣きそうな顔で、ストックに寄り掛かってどうにか立っているイーノ。
そして・・・
「な、なんのっ!まだまだっ!こうして、こう・・・うわぁっ!」
堪えきれず、とうとうひっくり返ってしまったハマーン。
一通りのスキーやボードを試したがどれも滑るに至らず、
『杖があるから』という理由で普通のスキーに最後の望みを託す
『ウインタースポーツ向きではない二人』が雪面にうごめいていた。
スノースクートを押し、緩やかな斜面を登って二人の元に戻るリイナ。
「イーノはともかく・・・ハマーンさんは意外だったわねぇ。」
「僕はともかくって何さっ!!・・・うわっうわぁぁ〜!」
「馬鹿っイーノっこっちに来るなっうわぁぁぁっ!」
ボーゲンで動いたはいいが全く制御できず、イーノはハマーンを巻き込み
雪上に倒れ込んだ。
「痛ててて・・・ゴメン、ハマーン・・」
「いい・・・いいからどけ。重い。」
『何やってんだよイーノっ!』
ごんっ。
早くもゲレンデを降りきって再び山頂リフトから下ってきたジュドーが、
ハマーンの身体の上に折り重なるイーノの頭をゲンコツで殴る。
『お兄ちゃんっ!』
リイナの一睨みに怯むジュドー。頭を抱えながら起き上がるイーノ。
ハマーンは自分の頭上で行われる毎度バカバカしい光景に失笑した。
「それにしても、イーノはともかくスポーツ万能っぽいハマーンが
全く滑れないってのは意外だよなぁ、やっぱり。」
「だからそのイーノはともかくっていったい何・・・だぁっ!」
リイナに手を引かれながら抗議の声を上げてまたコケるイーノの声がする。
「・・・うるさい。私にだって苦手なモノの一つや二つはある。」
半ば以上雪に埋もれ、ジュドーの手を借りてやっと立ち上がりながら言うハマーン。
が、その意見は自分も同じだった。まさかここまで出来ないとは・・・。
「・・・トシじゃん?」
ぐっさぁっ。音も無く背後に現れたルーがハマーンの耳もとで露骨に囁く。
そしてその言葉は、ハマーンの心臓に物理的に突き刺さった。クリティカルヒットだった。
ハマーンが鬼のような形相をして振り返った時には、すでにルーは高笑いをしつつ
遠くへと滑り去ってゆく所だった。
「お・・・・おのれぃっ!ルー・ルカ!!許さんっっっ!!!」
「ハ、ハマーンさん?と、とりあえず地道に練習してまいりましょぉ?」
ハマーンの全身から立ちのぼる紫色のオーラにジュドーは完全に気押されている。
「ふっ・・・ふふふふっ・・・!見ていろ、ルー・ルカ!すぐに追い詰めてみせるぞ!!」
その夕方。
「ハマーン・・・とりあえず今日の所は一度休んで・・・」
「ええいっ!手緩いっ!!もう一度!もう一度だっ!ジュドーっ!!」
ジュドーの手を借りて起き上がり、今日だけで何十度目かの
ボーゲン滑走を試みるハマーンの描くシュプールは・・・
斜面に点々と続くお尻の形の凹みで描き出されていた。
「ふっ。ふっふっふっ。ほーっほっほっほっ!」
ルーの勝利の高笑いは夜になっても続いていた。
宿泊先のログハウス風のコテージでリイナ特製の料理が並ぶ楽しいパーティの席。
全身筋肉痛のハマーンはその高笑いを止める術もなく、ぎこちない動作でワインを飲んでいた。
(くっ・・・この借りは必ず返すぞ、ルー・ルカ!)
二人の散らす火花の間に挟まれたジュドーは「生きた心地がしなかった」と
後日語ったとか・・・
翌朝。まだ誰もが眠りから覚めていない時間に、
1人ウェアに着替えてゲレンデに出ているハマーンがいた。
「このハマーン・カーンをなめるなよ・・・!」
軋む身体に鞭を入れ、準備体操で筋肉を暖めてゆく。
身体の痛みを圧して独り朝練で技術を磨こうというのである。
「板よし、ビンディングよし、ブーツよし!ハマーン・カーン、出るぞ!」
ストックを使って反動を付け、ハマーンは滑り出す。ボーゲンで。
ずるずるずる・・・ゆっくりとではあるが、転ばずに前に進める。
「なんだ、簡単じゃないか・・・なぜ昨日はできなかったのだ?」
調子に乗って徐々に速度をあげてみる。体重移動で左右に進行方向を
変える事もできた。
「ふっ!やはり私に出来ぬ事はない!!」
そして調子に乗り過ぎたハマーンは、雪で埋もれたコース案内を
発見できなかった。『←この先、上級者コース』
〔危ないの!危ないの!ハマーン様が危ないの!!〕
「え?!ハマーン?!」
心に響いた女の子の声に飛び起きるジュドー。
カーテンを撥ね除けると、ボーゲンで滑りゆくハマーンの後ろ姿。
そしてその方向は昨日ジュドーは滑って知っているコースだった。
「あっちは上級者コースだ!ハマーンには無理だ!!」
ジュドーは迷わずドアを叩き開け、ウエアや用具のある乾燥室へと急いだ。
「止まれ!」
ずずずずず。
「止まれ!止まらぬか!」
しかし、ボーゲンでどうにか減速はできたものの停止には至らない。
転んで止まろうにも、すでにその方向に身体を動かす筋肉は極度の疲労と
目の前に迫る急斜面への緊張で言う事を聞かなかった。
傾斜42度。数字にすると単なる坂道のように見えるかもしれないが、
実際にスキー場で見下ろす42度の傾斜は、初心者には断崖絶壁と同じである。
そして今。ハマーンは、まさにその急斜面に向かって滑り落ち続けていた。
歯を食いしばり、体重を板の後ろにかけてその場に留まろうとする・・・
が、これはスキーにおいて絶対に停止できないどころかコントロールを
不能にしてしまう、初心者が陥りやすい間違った行動であった。
がんがれ
そして、その時は当然のようにやってきた。
「う・わぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
完全な暴走状態。身体が後傾して自律する事ができず、転ぶ事もできない。
板の後方に移動した重心はエッジに制動力を発生させず、
自由落下と同じように際限なくスキーを加速させてゆく。
MSの操縦技術も、摂政としての才覚も、肉体的な訓練も、
1Gというハマーンにとって絶対的に経験が不足している環境下での
不測の事態ではどれも役に立たなかった。
宇宙空間へパイロットスーツ無しでMSで乗り出した時よりも、
音速を遥かに超える機動戦闘をしていた時よりも、
光の早さで飛び交うビームの群れに立ち向かった時よりも、
自らの肉体が全力で不吉を・・・生命の危険を予感している。
速度と転倒への純粋で単純な、しかしどうしようもない本能的な恐怖が
ハマーンの思考を停止させる。
急斜面は前方で大きくカーブし、コース外には杉林が茂る。もちろん、
ハマーンにそれを避ける術は無い。
生きる為、戦う為、誰にも負けない為に心に被ってきたハマーンの氷の仮面。
常に押し殺し、表に出さないままにしていた感情『恐怖』がその仮面を崩壊させてゆく。
あらゆる知識、あらゆる経験、あらゆる記憶が自らの危険を救う方法が
自分の中には皆無である事を指し示す。なす術なくさらに迫り来る巨木の群れ。
(ダメだ・・・このままでは・・・死・・・!)
〔そうだよ!だから、呼ばなきゃ!〕
耳もとで囁いた言葉は誰のものだったのか?
しかしその声でハマーンを襲う硬直の呪縛が一瞬緩む。
その一瞬に、ハマーンは全身全霊を込めて叫んだ。
どんな時でも自分を救ってくれる、唯一の存在の名を。
『ジュドーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!』
『あいよぅっ!!!』
固く閉じられた瞳の裏の暗闇で、ハマーンは自分の身体がくるくると
回転するのを感じた。断続的な大きな音と振動が耳や全身を揺さぶる。
が、自分の体勢がどうなっているのかはまるで把握できない。
腕に触れた何か大きな物に、一も二もなくしがみつく。
やがて音と振動は徐々に収まり・・・やがて静かになった。
雪面に描かれたスノーボード独特の荒れたブレーキング跡の長さが、
ジュドーの行った追跡とブレーキングの激しさを物語る。
ふぅ・・・と一息ついて、ジュドーはハマーンを両腕に抱えたまま斜面に横になった。
「もう大丈夫ですよ、お姫様。」
まだ必死に目をつぶり身体を小さく硬直させて自分にしがみついているハマーン。
そんな彼女を『お姫様だっこ』で抱え、優しく声をかけるジュドー。
「・・・え?」
ハマーンが恐る恐る開く目に映る、自分を見つめる優しい瞳。
朝日を受けたその笑顔に、必死で追い掛けてきたのだろう額に輝く汗。
それを見た時、ハマーンの中で何かが切れた。
ぽろ。
やっとのことで開いた目から、ふいに大粒の涙がこぼれ落ちる。
(なんで・・・止まれ!涙よ止まれ!)
思いとは裏腹に、涙が止まる事は無かった。
(やめろ!泣くな!これ以上感情を表にするな!)
ぽろぽろぽろ。
しかし、顔の表情がどんどん崩れていき、嗚咽も止められない。
力一杯ジュドーの胸板に顔を埋めて抵抗するが・・・
「うっ・・・うっ・・・うぇぇぇぇぇぇん」
とうとう、声を出して泣き始めてしまった。
(そんな・・・この私が!ハマーン・カーンともあろう者が!)
もはや、泣く自分を止める事はハマーンには叶わなかった。
驚いたのはジュドーである。
今までもハマーンの泣き顔は何度も見た。泣かせてしまった事もある。
が、こんなにも弱さを露呈した少女の様な泣き方をするハマーンは初めてだった。
自分の胸の上でいつまでも泣きじゃくるハマーンの背中をぽんぽん、と叩く。
〔へっへー。〕
〔やーっと素直になれたね、ハマーン様。〕
ふいにジュドーの耳に再び女の子の声が響き、その方向に目を向ける。
〔や。おひさしぶりー。〕
「プル・・・プルツー・・・」
割れた仮面を半分づつ持った二人の女の子の姿が浮かんでいる。
ジュドーにとって忘れられない二人が今、そこにいた。
〔ジュドー。ありがとね。〕
〔ハマーン様を大事にしてね。〕
それだけ言うと、二人の姿は光の粒となって消えていった。
「あ・・・・」
言いたい事は山ほどあったのに、何も言葉を紡げなかった。
二人が消えた方向に手を伸ばすが、もはや何の声も聞こえなかった。
「ありがとう、二人とも・・・」
未だに嗚咽を続けているハマーンを胸に抱きながら、
ジュドーはそっと空へ向かって呟いていた。
「いい〜?手を離すよ?ゆ〜っくり慌てずにね!」
「むっ!おおおおおおっ!」
「力まない!もっとリラックスして!
そう!そう!いいカンジ!そのまま重心を右に!」
「こうか?!おおっ!曲がるっ!」
「そう!そしたら逆!」
「こ、こっちか?!おおおおおおっ!」
「うまいうまい!」
エルコーチはなかなか教え方がいいらしく、ハマーンもどうにか
進む・曲がる・止まるを覚えてきた。いつの間にかルーも手を貸している。
「なんだかんだ言って、仲いいよね。あの3人。」
イーノはとっくにスキーを諦め、プラスチックのソリにまたがっていた。
「ホント、いつもああならねぇ。」
その傍らのリイナもイーノの意見に賛同する。
『あ"・あ"・あ"・あ"〜〜〜っ!』どっしーん。どしゃっ!
接近しすぎた3人はお団子状になって転び、頭から柔らかい雪の中に埋もれてしまった。
『ぷはっ』3人同時に雪から顔を出す。
「ぷーっ。ぷぷぷぷっ!」「あはっ。やだー、もう!」
「ふふっ。はははっ、あーっはっはっは!」
3人とも冷たく柔らかい雪の上で腹の底から笑い転げた。
「あれー?あの笑ってるのはハマーンたち?」
「ルーとエルはともかく、ハマーンがあんなに笑うのは珍しいな。何かあったのか、ジュドー?」
「へへっ、さぁね!」
ジュドーはビーチャとモンドの疑問をサラっと流してとゴーグルをかけ直し、再び嬉しそうに雪面に舞った。
そんな喧噪の届かない誰の足跡も無い雪原の上に、割れた氷の仮面があった。
氷点下のコロニーの中で、その仮面は人知れず緩やかに溶けていった・・・
fin.
ふー、どうにかラストが収まった。(^^;
改行多すぎエラーが多発して、区切るのに苦労してしまいました。(w
相変わらずのお恥ずかしい駄文でございます。
新ストさんや職なりさん、元祖さんの構成力が欲すい。(切実)
感想・御意見・御希望ありましたらぜひお聞かせ下さい。>みなさま
アップ終了した瞬間に消し忘れの文字を発見してちょっと鬱・・・(-_-;
短編さん、お久し乙です。
ハマーン様、運動神経イイと思っていたが…。
でも、こんな感じのハマーン様もイイ!
週末なので
一回、ageときます
>短編サマ
ピンチからの脱出で心の壁が崩壊。その過程もイイ!!(・∀・)ですた。
良SSが読めて良かった・・・throughした甲斐が・・・喜
永遠に書かなくていいよ
うるせー氏ね
短編書き様、今後も良作お待ちしております。
新スト様のお越しもお待ちしております。
はっきりいってクソ。
キモイ
あぼーん
うーん、確かに20年近くも前に終了になったアニメをネタに妄想で続編書いてるんだから
ロクなもんじゃないよな。で、それが面白いってんで毎日このスレ覗いて新作があがるの
楽しみに待ってる俺らも氏んだほうがいいんだろーな。
このスレがキモイと感じる正常な精神の人は脳が腐るから来ないほうがいいよ。
キモ悪がってるうちにこのスレ読むのが楽しくなりだしたら手遅れだからね。
>>短編書きさん乙です。
良いですね。新スト様の居ない間にも
楽しみが増えてうれしいっス
次回も期待してますよ!!
心が病んでる香具師がいるな。嫌ならスルー、これ鉄則。邪魔したら、荒らしに認定だ。アンチはヨソにいけ!
晒しage
あぼーん
>398
お前みたいな奴の反応を楽しんでるンじゃないの?
>396
楽しくなる前に職人気取りの妄想君を潰さないとねw
休日の朝から荒らしかよ。
暇人もいるもんだ。
一回しか言わんぞ
「クズは放置」
もう何回も出てるよ。
いちいちウザイ。
>>405 「一回しか言わん」という言葉の意味がわからんらしいな(W
>406
おいおい、そういう言い方は不親切だよ
「一回しか言わない」と言うのはその一言を肝に命じろという
強調の表現
類似の警告・忠告が何度言われていようと関係ない
ここまで言ってやらんと馬鹿にはわからん(藁)
水差しと一緒で、構ってクンなんだよ。それか、或いは過去にSS書いて、無視されたか。職人さん、後で削除依頼出しておくから、気にせず書いてちょ。
この程度で削除依頼が通るとは思えんけど・・・
>>406-408 煽る奴を刺激するのが荒らしと同じだとわからんか?
お前らも一緒に氏んでこい。
>>408 スルー徹底、何をホザこうと無視して話題を進めりゃいい
ウザくても脳内あぽーんしなきゃなおさら荒れるだけ
>>404 406 407
悔しいのは分かるが構ったら荒らしと同じだねww
全ては
>>284とそれに釣られたアフォが元凶…
ということでsage
ま、このスレを楽しんでいるという点で我々はお仲間だ(ワラ
>404 >406 >407
>「クズは放置」
いきなり放置できてないじゃんか・・・
>>299 お前だよ・・・
マジ二度とレスすんな。
っつーか死ねよ。
敵意持ってるキチガイを煽った299(プ
まあ、あれだな。
もしもウッソスレと同様の運命を辿るわけだ・・・
ここの人が潰したんなら因果応報と思って諦めることだね。
420 :
299:03/01/18 14:58 ID:???
>>417 ずっと黙ってたがここまで粘着されると腹立つな
俺はこのスレを汚されたくないからageるなといいたかった
だけなんだがな
現に俺がレスする前にもうage荒らしは始まってたんだ
人のせいにする前によく見てみろボケ
>>419 むしろ荒しの方が同一かもしれないと思うと腹立つ
俺が見るところ、荒しは多重人格攻撃でお前らを混乱に陥れている。
唯一の手段は、今後の書き込みを停止して、荒しが踊りつかれるまで放置。
たぶん今度は
>>423に煽りをいれるつもりだろうな、とあらかじめ言っておいてやれば出来まい
>423
それが出来る大人はこのスレにはいないんだよ・・・
結局一部の荒らしと大多数の厨によってスレは荒れて逝くんだよね。
マジレスなんだが、書き込み停止と無視して話題を続けて放置し続けるのはどっちが効果あるんだ?
>420
だから構うなっつーの!!
アンタを煽ってるのは荒らしなんだよ!
>>426 通常ならカキコ停止だけど、
ネタスレの場合は荒らしのレスだけだと正直職人さんが消えてしまうと思われ。
299必死だな(ワラ
age荒らし?
人のせい?
俺はお前に煽られたから煽りかえしてみただけだぞ?(プ
>>428 了承、なら自演してでも話題を振っていくか
何が職人さんだよ。キモいんだよカスが。
職人さん
の目に
触れないように
流
し
て
し
ま
お
う
この状況を打開するには新ストさんの降臨が必要です!!
新ストさん期待sage
次はここか?
ネタも煽りもつまらんな(プ
>>438 お前は出てくるな!
どっかで氏んでろ!
あんまりこのスレにこだわらなくてもいいような・・・
ほかの場所に波及するほうが嫌だな
・・・嫌だけどもミライと同意見。
ネタスレって結局アホでも楽しめるようなギャグ系じゃないと、
そのアホ共に荒らされるんだよね・・・
420 :299 :03/01/18 14:58 ID:???
>>417 ずっと黙ってたがここまで粘着されると腹立つな
俺はこのスレを汚されたくないからageるなといいたかった
だけなんだがな
現に俺がレスする前にもうage荒らしは始まってたんだ
人のせいにする前によく見てみろボケ
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
どう贔屓目に見ても299はこの大荒れの元だな。
しかもこの態度がさらなる荒らしを呼び込んだか・・・
とりあえず ミライ ◆9Z5Tt/2MG2 は死ね
二度と来んな
452 :
299:03/01/18 18:38 ID:???
ほんとお前らウザイな!
俺を叩きたいだけならスレ荒らすなボケ!!
299晒しage
保全age
もう駄目歩・・・
どうも職なりです。
ガーラには、ウケました。(w
後、ハマーン・カーン出るぞ、にも。出撃じゃないんだから。(w
短いのに、この寒さが暖まるわ、口の中が甘くなるわで、渋茶を啜っております。(w
お疲れ様でした。
保ge
短編書きさん良かったです。
可愛いですハマーン様。ホノボノとして是非次も書いてくださいね。
新ストさんまってまーす。
新ストさんまってまーす。
死ね
お前が氏ね
オラ!
出て来いや、職人!!
>>ミライ まあ煽られたら「氏ね」とも言いたくなるわな・・・
できれば煽り返して欲しくないのだが
廃墟だ・・・
ミライか・・・
このスレで一番見たくない名前だったよ・・・・
そうか?
よかったな(プ
ここにも来たのか、
だがこのスレは沈まない…そして荒氏にも負けない。
もう終わろうか。
沈めたほうが被害が少ないような
age
ウッソスレ荒らした奴等と同じ奴等が荒らしてるな
そうかもね
sage
sage
保守
マターリ(・∀・)カミタン!
450=452でしょ
他人をかたって自作自演
荒らしや叩きがたくさんいるように見せかける初歩的な手口
お前らも今さら挑発すんなよ
>>480 だからその「お前ら」が住人を装った荒らしなんだってば
さて、新ストさんのSSをそろそろ読みたいわけだが。
今来ても荒れるだけだな
>>483 荒れても載せ続ければ、嵐もあきらめるよ。
俺が心配なのはココが荒れる事だけじゃないんだけど
>>487 まぁ、しょうがないよ。圧縮波はある意味嵐より怖い。
問答無用だからな(w
>>487 いや、age時があるだろうと…
落ちそうになったらageればいいわけで
そうでない時までageなくても。
489 :
482:03/01/19 01:53 ID:???
で、新ストさんのSSをそろそろ読みたいわけだが。
住人に化けた荒らしか?
>>488 いや、今タイミングは選べないよ。3〜4時間目をはなした隙に
スレが消えることもあるしな。正直スレ落ちの基準がよ〜わからん。
下手な煽りだな・・・
新ストさんみてるかな?また続き期待しとります。
そんな短時間で保守らんでもいいよ
>>492 などと馬鹿がほざいてるが、書き込みが12時間以内にあれば
落ちないので不用意なageは不要
本来の住人への一言でした
>>497 ところがそうでもないんだよな〜(w
最後の保守から4時間もたたないうちに消えたスレもあるんだ。
この前の圧縮波はすごかったよ。
最近どうなってんのかな?鯖の負担が大きいのかもしれん。
職人さんイラッシャーイ
五百式
もう、ここもダメポ (無休)
シャア専板ってどんな良スレでもちょっと煽り気味なレス入れてやると
後は勝手にすぐ荒れてくよねw
そう簡単に倒せると思っているのか?
やらせはせん、やらせはせんぞ〜
まあ職人さんに言いたいのは、荒らしてるのはごく小数、ことに
よるとたった一人の自作自演のみで大多数は存続を望んでいると
いうこった
>>498 それは多分スレの最高数自体が600から500に削られた時
だな
滅多にあることじゃない
それに今回ばかりは不適当なageが荒らしを呼ぶことをここの
住人も痛感してるだろ
今はまっとうなファンをやってるけど、
荒らし経験者の俺から言わせて貰うと
正直スレが荒れるか荒れないかは荒らしの気分次第。
いきなり見ず知らずのスレにやってきて荒らすってのは滅多にないよ。
俺のような厨なファンがネタに飽きてくると一気に荒らしに変わるってケースの方が断然多いね。
>>507 な〜る、そういうことか。
とにかく新ストさんにSSを再開してもらいたい。
来なくていいよ
いや、来てもらいたい。
512 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/19 13:46 ID:yTxEe5rC
ってか、ぜひ来てほしい。
とりあえず
>>299、一回ぐらいゴメンナサイって言ってみろ
age
別に、このスレが消えちゃても住民は困らないじゃんw
荒らしやめてくれ…新ストさん落ち着いたらいらしてくれぃ
>>513 もう釣れないってのがわかんないの?
一度うまく行くと何度も同じことするからな知障は
しまった、
>>517の言う通りだ。教えてくれてアリガト。
___
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│ ≡」」」≡=
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│
>>518
お前が釣られてんじゃねーか
新ストさん応援カキコ
来て下さい
なんだ、同じヤシばかり荒らしてるな
はっきりいって新ストさんを褒めちぎってるだけのお前らのレスだって
目障りで邪魔なだけだ。このスレには新ストさんの話と時々出てくる
短編君の話さえあれば十分なわけで荒らしがいようがいまいが飛ばすレスが
増えるだけのことで大差ない。理想を言えばストーリー書きさんだけが
書き込んでくれればいいわけだな。
なわけで新ストさん、早く出て来い!! トオネガイシマス
ある意味正論だったりする
とにかく、荒らしなんて気にしないで新ストさんが来てくれればヨイ。
お前らの新ストさん逃げたんじゃねーの?w
沢山いるように見せかけてるけど、同じ人か極少数なんだろうな。
…保守。
荒らしも住人も、どっちもね。
同意。
住人は多いみたいだけど荒しは同じ奴ばかり。
つうか、それくらい分かるだろ。
新ストさまー!何処にいるのー?
新ストさん書き込んでなくてずいぶんになるな・・・・・
ま、荒しがいくら書き込もうが、それで新ストさんの書き込みが消えるわけじゃなし。
535 :
保守:03/01/19 22:02 ID:???
sage
新ストさんとか新ストさまとか、なんだかスゴイなw
どっかのサイトで書いてる人なのか?
ただ聞いただけだ!ヴォケ!
もはや混乱状態・・・
自サイトでちゃんと続いてるのに何でここにこだわるの?
嫌な思いするだけじゃん。
それはこの板全てのスレに当てはまる…
さて・・・新ストさんのSSを待つとするか・・・
期待age
まだ荒れてるのか・・
新ストさんの耳たぶはかわいい。
新ストさんの耳たぶはかわいい。
新ストさんの耳たぶはかわいい。
>>546=547=548
ああー、やっちゃった。
しかも他でもやってるし。
しーらない(w
550 :
山崎渉:03/01/20 14:36 ID:???
(^^)エヘヘ
もうやけっぱちage
新ストさんの耳たぶはかわいいのか?
自サイト運営してて2CHでも公開か
勇気があるね
shangri-laに引きこもっててください。
お願いします
耳たぶ・・・いかん萌えてきた。
552、553、554はずっとやりたい放題だね。
土曜日の朝からもこいつか?
ま、いいや。削除依頼出しておくから、精々ガンガレ。
お天気のいい日は、外に出ろよな。
そういえば削除依頼は通ったね。ありがと削除人さん。
あぼーんされててもあんまり変わりないな・・・
結局煽りに反応するアフォが多いって事だな。
マジで依頼出したのか?
よけい荒らされるヨカーン。。。。
もう俺はここには来ないから、なんでも好きにしてくれよ。
惨めなもんだ・・・
復帰キノンカキコ
新ストさん、おいでー
向こうに完全移転でもいいんじゃないかな?
もちろん新ストさんの考えが最優先だけど、今回が収まっても同じことがない
とは限らないし、わざわざ危険なことをする必要もないような。
ここにこだわる事もないような気がする。
意地になってる人もいるみたいだけど。俺の意見おかしいかな?
新スレ立てようぜ。このスレもうダメだ。
新ストさんが、あっちで更新してくれれば踏ん切りがつくんだが
景気づけage
新ストさんもこないが住民も来ない
年下の男にすがるハマーン様。
ハアハア
すべてを忘れて溺れるハマーン様。
ハアハア
・・・逝ってきます。
とりあえず保守
シャングリラage
新ストさんの消息が絶えてはや6日・・・・・
われわれには希望はないのか!?
潰してはいい気になってるだけのハゲタカどもに敗れ去るしかないのか!?
・・ハマーン様、われらに希望を・・・(TT)。
hozen
正直、シャア板は荒らしの巣窟だから荒らしは無視するしかないと思うのだが
あげ
あげちゃ駄目だって…
待ってるよー
「ハマーン様は俺のこと好き?」
唐突なジュドーの問いかけに、料理のレシピと睨めっこをしていたハマーンは顔を上げた。
「ね、教えてよ」
にこにこ顔のジュドーである。
一瞬何を言われたのか、ハマーンには理解できず、ハトが豆鉄砲を食らったようになる。
「ね、ねえったら〜」
笑うジュドーは、机の向こうから顔を近づけ迫ってきた。
「バ、バカ者!」
ようやく、さっきジュドーが言った言葉の意味を口で繰り返してみて、その意味が分かったのだ。
ハマーンはレシピを振り上げて、
「貴様、何を言ってるのだ、バカ者」
しかしその手は降りなかった。降ろすより早く、ジュドーが机の向こうから身を乗り出し、ハマーンにくちづけていたからだ。
目を閉じる間もなかった。キスの感触は、ほんの瞬時にして掻き消えてしまったからだ。
「お、お前」
「う〜ん、隙だらけ。ね、教えてよ。ハマーン様。俺のこと好き?」
「ぞ、俗物的なものの言い方をするな」
ようやく片手を降ろして、ハマーンはそっぽを向いた。頬が赤いのが、ジュドーには何とも言えずおかしく、また愛しいのだった。
「好き?」
「まだ言うか」
「ね、好き?」
「・・・」
「好きかどうか教えてよ」
「・・・しかたない。好きだ」
「心がこもってない」
「?!」
「こっちを向いて言ってよ」
ハマーンはもう真っ赤である。
ジュドーを睨むが、以前のように、冷酷かつ氷の仮面を被った女帝のハマーンではないのだから、大して威力はない。
「ああ、好きだ、ジュドー、お前のことが好きだ、愛している」
もうやけである。
「何だか乱暴な言い方だなあ」
ジュドーはえびす顔である。
「何回も言わせるな。もういいだろ?」
「ふふ、この辺で許してあげる」
ジュドーは鞄の中をゴソゴソ探り始めた。
大きな鞄の中は整理整頓されていないらしく、中からゴミを見つけてはポイポイ投げ始める。
「おい、部屋が汚れる」
「あれ、どこだっけ?」
「後で、リィナに叱られるのはこの私だ、散らかすのは・・・」
と言うハマーンの鼻先に、
「はい、これ」
包装紙に包まれた箱が現れた。
箱は大きくない。だが赤いリボンに飾られている。
「な、何だ、いきなり?」
ニコニコ顔のジュドーは、
「過ぎちゃったけど、誕生日プレゼント。高いもんじゃないから、期待しないでね」
「ジュ、ジュドー・・・」
絶句するハマーン。
この間誕生日がきたものの、仕事が忙しいとジュドーは遅くになって帰宅した。
そのままバタンキューで休んでしまい、翌日になっても、誕生日のことなどジュドーは言わなかった。もちろん、ハマーン・カーンたる者、自分から何も言い出したりはしなかったのである。
見る見るうちに、ハマーンの瞳に宝石のような涙があふれ、
「わ、泣かないで、泣かないでよ、ハマーン!」
今度はジュドーが慌てふためく番であった。
ハマーンは何も言わず、ただ嗚咽して、プレゼントに入った箱に顔を押し当てて涙した。
嬉しい。嬉しいのだ。
そんなに高価なものなどいらない。ただ、ジュドーの気づかいが嬉しいのだ。
熱い涙のしずくが自分の手に落ち、ハマーンはジュドーに顔を向けて微笑んだ。
美しい笑みに、ジュドーは魅了される。
(笑うハマーンって、最高に美人だよなあ)
「ありがとう。開けてもいいか?」
「ああ、開けてくれよ」
笑顔のハマーンはリボンを解き始める。
それを見つめるジュドーの胸に、決して裕福な生活をしている訳でもないのに、幸福感がみなぎるのだった。
ところが、無上の幸福感に浸っているジュドーとは裏腹に、ハマーンの顔は曇りつつあった。
「?こ、これは?」
「あ、ごめん。HGしか買えなかったんだ。MGは高くて無理」
「そうではない、これは何かと聞いている」
ハマーンの手の中には、HGキュベレイと書いたプラモデルの箱があった。丁寧にも「ハマーン・カーン専用機」と添え書きがある。
「純白のキュベレイが一番、ハマーンに似合うと思ってさ」
アナハイムエレクトロニクス製のホビー事業部から発売されている、とジュドーは説明した。
「ア、アナハイムはこんなことまでやっているのか・・・」
「喜んでくれると思ったんだよ。買ってよかった〜」
女にプレゼントするのに、プラモデルとは、とハマーンは思った。
(子供子供しているところも、ジュドーらしいと言えば、ジュドーらしいが)
しかし、笑顔のジュドーを見ていると、文句も言えなかった。
「作るの手伝ってくれるか?」
「ああ、もちろん」
良スレage
と、ハマーンは立ち上がって、ジュドーの隣りに座った。
そしてひどく色っぽい声で、
「もう一つ、プレゼントが欲しい」
と言った。
「え、何?もうお金はあんまりないよ」
「違う」
「じゃ何さ?」
「今晩、満足するまで、私を可愛がってくれ」
ハマーンが挑発するように言い、ジュドーは生唾をゴクリと呑んだ。
もう二人の立場は逆転していた。
(おわり)
場繋ぎで失礼。
即興なので間違いあったら、ごめんなさい。
なんだ?なんだ…?
まんだ
キモ!
>>587 どうしたいきなり
鏡 で も 見 た の か (W
キモはジョーサンドー
>>584 別になかなかいいですよ。
むしろ本人がガンプラ買った、てのに激しくワラタ。
>>588 ワラタ
ハマーンに様付けするジュドーに退く。
職人さんキタage
プラモ?
・・・・プッ
普通に糞つまらん。
>588 >590 >592
書いた奴必死だな(ワラ
ついでに晒しage
>>584 心配するな。場つなぎとはいえ面白かたぞ。
とりあえず保守しておこう。
でもまぁ、特筆して面白い訳でも無いよな。
ここの住人みたく信者フィルター通して
読んでる訳では無いのでそれ以上の評価にはならん。
萌えないちゃちゃ丸君でありつづける事は、それはそれで結構だが、
萌えをケナしてもつまらん奴の評価など上がらんよ(笑)。
>>594 IPもみれない奴が適当なこと言わんように(W
age
>>600 IP見れる奴がホントのこと言うと、ドエライことになる。
>>285サン
ワタシの中ではそうです…。すまそ。
>>288サン
ワタシの個人的趣味としては、大人なアムロやブライトの方が好きなんでつ。
>>290-291サン
あっちゃ〜!やってしまった。
リヤ厨時代に作文で国語の先生にも注意されたのを思い出しました。
その時は「馬から落ちて落馬した」のexでした。
>>297サン
おぉ。同志よ。(w
>>373 元祖サン
大変、大変、お久しぶりでございます。そして…。
転記許可ありがとうございます!
大切にジュドハマ宝箱に保管させて頂きます。
>>375-386 短編書きサン
今回の個人的萌えポイント
>『あいよぅっ!!!』
顔のニヤケが止まりません。
>>579-584 職なりさん
ごちそう様です!
ガンプラ落ちには思わずPCの前でコーヒー噴き出しそうになりました。(w
遅くなりましたが続きです。
本当は数話後の話をうpする予定だったのですが、
CCA本編で時間軸をずらす演出がしてあった事に後になって気付いたので、
前後の訂正やらしてました。
ちなみに先回は、
>>281-283です。覚えてますかね?
強制的に場面転換したので、特に前話との絡みはないんですが。
νガンダムの開発エリアの片隅にジュドーとハマーンの声が響いていた。
「だから、なんで走って逃げたりしたのさぁ〜」
「別に、私は逃げてなど……!」
「あっれぇ〜?そんな事言うの?俺の顔見て走り出したくせに」
一時の抱擁の後のジュドーは、ハマーンに対し極めて意地が悪い。
せっかく仲直りしたというのに、ハマーンの気を逆なでするような事を平気で言うのは、
ハマーンの本心を十分過ぎるほどに知った安心感があるからだ。
「サイコミュのテストがまだ終わっていない。行くぞ!」
ハマーンは硬い言葉でその話題を遠ざけようとするが、
こんなチャンスを手にし、ジュドーが引き下がりはしない。
仕事に戻ろうとするハマーンの横を、わざわざ顔を覗き込むようにして付いて来る。
「俺の事、迎えに来てたんでしょ!?」
ニッコニコと満面の笑みを浮かべるジュドーを、
ハマーンは最高に鋭い目つきで睨みつけるものの、
他の誰かならともかく、今のジュドーに対しては効果は皆無だ。
実際、ハマーンがチェーンを連れて戻って来たジュドーを見るなり、
その場から駆け出した理由が、ジュドーの言う通り、
彼が戻るのを待ち切れなくて、様子を窺いに出たところを発見されたので、
気恥ずかしくなり走り去ろうとしたのだから、
ハマーンの凄む睨みも全開とはいかないらしい。
「大丈夫!」
何が大丈夫なのか、上機嫌のジュドーはハマーンの肩を抱き、
反対の手は、子供のように手を振ってムンズムンズと行進の真似をしている。
「俺とハマーンは仲良し!何があっても仲良し!」
「 !? 」
「ね!」
「……っくく」
一瞬あっ気に取られたものの、目の前で快活な口調で言われ、
ハマーンの口元にも笑みが浮かんだ。
今にも戦争が始まろうとしているこの状況で、
しかも兵器開発会社の一角で、笑っている自分が信じられないが、
ジュドーの竹を割ったような性格は、ハマーンにひとりの女として幸福感を与える。
「そうだな……。お前となら、何があっても乗り越えられる気がする」
ハマーンの笑みに、ジュドーはエヘヘッといつもの笑い顔を返すのだった。
(何があっても……。そう、何があってもだ)
ハマーンが心の中で思いを繰り返していた時――。
「始まったらしいぞっ!」
ふたりの横を、既に顔馴染となっているピットクルーのひとりが、声を上げて駆けて行った。
「始まったって、何が!?」
「シャアが動いたって!」
「「 !! 」」
ついに……!
ふたりの顔に浮かんでいた笑顔は一瞬にして消え去った。
「テレビで報道されてるらしい!」
既に随分と先を走っているクルーが、上半身だけ振り向いて言うのに誘発されるように、
ジュドーとハマーンの足もひとりでに走り出していた。
涙。涙。
キモと蔑まれても、ただ涙。自作自演と思われても、涙。
ソロモンよ、私は還ってきた〜のガトーの心境がよく分かるのです。
がんばって下さいね!
ところで、本人を目の前に、
「ハマーンの跳梁・・・」?
あわわわ、キレそうで怖いです。(w
しまった、ageてもうた!!
すいません。逝ってきまつ。
来たよ
帰ってきてくれてよかった・・・・・
みんなに読んでもらいたくて2CHでも連載してるなら常時ageとかなきゃ
祝!新スト降臨age
叩かれに来た女職人・・・
マゾか!?
ハァハァ
また信者が群がりそうだ・・・
荒らしてるバカどもザマミロ、新ストさんは帰ってキタゾ
ちゃちゃ松君たちでは、10000回荒らしてもハマーン様のオーラは圧倒できんよ。
(ふ・・・所詮時も場所も心得ず、他人を不快にして存在感を示す事くらいしか生き甲斐のない哀れな者どもよ)
どんな聖人君子、身奇麗な人の体にもバイキンは付着してるわけだからな。
ノミやダニを住まわしてやるのもボランティアかと。
こんなのがいる限り駄目だ
なんだ、荒しと住人の振りをした荒ししか書き込んでないじゃないか
荒らしのフリしてる住人もいたりして
>617
ノミやダニが居直るなよ(w
粘着君もいるみたいですが、続き読みたいっす
新ストたんがんばって!!
いくら荒らしはスルーとはいっても、やっぱ目障りだな。
新ストさんの更新は嬉しいけど、2CHで更新していくのは考え直してくれないかな?
サイトでの更新となればdat落ちの心配も要らないし、粘着君に付きまとわれる事も無い。
いくら脳内あぽーんしてもログは流されてしまうしイライラする。
どう考えてもココでやってくメリットは少ないよ。
とりあえず正式版が読めるまで待ちましょうよ。新ストさんがむばれ
age
>>623に賛成。他の常連さんなんかはどう思ってんだろ。
今までのアップペースでサイトの更新ってのは
作る側にしてみれば結構大変だと思うぞ。
今までのようにここで少しづつ読んでいきたいな。
俺も正直なとこ圧縮だ、荒らしだ、保全とか気にしなくちゃならないのは面倒くさい、
某所ができてからは、そこで更新してくれないかなと心の中で思ってた。
もうこのスレも4代目だし2ちゃんから卒業してもいいような気がする。
アップペースは落ちても全然かまわない、新ストさんの話が読めればいいだけだから
待つのは苦にはならないよ。場所はシャア専じゃ無くても良い。
でもさ・・・他の人の作品も、このスレには出てくるんだよね。
固まって投稿できる場所でしか維持できないものもあると思うよ。
結局、自サイトがあっても投稿系サイトに投稿するヒトが居るのは、
やはりその方が楽しいこともあるからじゃないのかね。
・・・殿を守りながら、まあ、ハマーン様の光臨をまとうやw。
定期age
新ストさんって自分のホームページもってんの?
だったらアドレスきぼん
正直、新ストさんの話だけでいい
>>631 わかってると思うがみんな相手にするなよ
過去ログくらい読め。
このスレのどこかに有るから、本当に見たいなら探せ
age
まあたまには荒らしにでもなって保全してやるさw
>>631 2ちゃんで人のアドレスを書かせようなんて…
じゃあ、自分のWebなりMailのアドレス公開してみろ。
639 :
山崎渉:03/01/24 23:07 ID:???
(^^;
オレはここで連載していて欲しいね。
職人さんとしても反応がないのは創作意欲の減少になるし。
ここなら、レスがつくからいいと思う。ホームページもいいけど、こっちでもすべきでは?
age
私もここでの連載に賛成です。640サンがおっしゃた様に、簡単にレスがつけられる、といった
メリットもありますし。(中々感想が書けない不躾な私がいうのも可笑しいですが・・・(^_^;)
リアルに忙しくて中々2chを覗く事もままならない中、久し振りに見てみると・・・ゲームセンター嵐!!
このまま暫くは新ストサマもカキコしてくださらないのかと@(´・ェ・`)@ ショボーンしていた処、
・・・ん、SS?!・・・・・キタ━━━(゜∀゜)━━━!!でした。
当一件(ゲーセン)に関しては色々意見もありますが、常時sage・定期ageで宜しいのでしょうか?
今後も新ストサマのカキコを楽しみにしております。m(__)m
が ん が っ て く だ さ い ! ! (・∀・)
>こっちでもすべきでは?
すべきってことは無いだろ、どこに書くか判断するかは職人さんなんだから(w
ちょっと上のアドレス云々の話があるみたいに、このスレを離れるならいいタイミングかなと
個人的には思ったんだけど、向こうまで荒らされて「あ〜あ」とは思いたくなかったんで。
このスレより向こうが育ったほうが良いと思うんだけどなぁ・・・
>職なりサマ
吸い込んでた紫煙を思いっきりモニターに吐きましたw。
以前、二人で造った事がアリマシタ、リアルで・・・しかもHG・・汗
「ハサミとってー」 「ハサミじゃなくてこれで切るんだよ」 「・・これはハサミ・・?」
「・・・これはニッパーっていうんだよ。(・∀・)ニヤニヤ」 「・・ウルサイわねっ!!」
場繋ぎどころか個人的にも面白かったデス。・・・今度ZZねだってみようかな・・? M G で ! !
>643さん
確かに2chを離れてHPのみで続投するには良いタイミングと、私も感じましたが
この場でアドレス晒してHPも「あちゃぁ・・」を想像するとザクグフゲルググ・・かと・・・。
う〜ん、「インターネットの闇」はコワイ・・・
>>643 それこそ職人さんの勝手。
職人さんがここで発表するのなら誰も止める権利はない。
向こうは向こう、こっちはこっちだ。
うるせーよ、お前ら。
職人さん以外が決められないことをガチャガチャ話してんじゃねーよ。
どっちも希望すんのは勝手だけど、あっちだこっちだって決め付けんなよ。
そんなくだらねーこと言ってんなら荒らしと一緒だバカどもが。
荒らされたあげく、今度は仲間割れかよ。おめでたいね。
どっちにしろ決めるのは新ストさんということで・・・
外野はマターリといきましょう。
短編さん、職なりさんのも楽しみにしています。
こっちだ、向こうだって仕切りたがってるヤツ、ウザイから氏んで
もとからの住人はいなくなっちゃったみたいだな。
厨しか残ってないのか・・・
今までROMってた者ですが、ちゃんとまだ残ってますよ。
WWWCで5分毎に更新チェックさせてたり。
こういうのは気長に待つのが一番でしょ。
荒らしで1000いくようなら次スレを立てればいいですし。
dat落ちしない限りカキコで確認取れますから。
age
>>647 移転主張してるのが荒らし扱いなのはわかるが
このスレで続行って言ってるのがなんで荒らし扱いなんだよ。
お前の方こそ物事よく考えてからレスしろや
読んでくれた方ありがとうです。
自分は繋ぎなので、短編書きさん、新スト書きさんに続き希望です。
柔道明日さん、今もって自分はまともに作れません。(涙)
>>654 お前本物の馬鹿か?
647は職人さんが自分で決めることを他人がとやかく言うなって
言ってんだろうが
そういう風にガタガタ言うのは嵐と同じスレ汚しだって
移転希望だろうが続行希望だろうが同じなんだよ
中学校の国語からやり直してから来い
久しぶりに見に来たら。。。
>>ALL
みんな、どうしちゃったんだよ
マターリ逝こうよぉ
age
マターリとハマーン様待ち…
週末を過ぎてみたら…。
色々とご心配して下さるスレ住人の皆様に感謝します。
とりあえず、ワタシの考えを申しますと、
許される事ならば、現在展開中のストーリーについては、
ココにうpさせてもらえればと思います。
勝手・我がまま言って申し訳ありません。
「どうなってるの?」
開発ピットのすぐ脇――、クルーの休息のために設置されている休憩室には、
ジュドーとハマーンが駆け込んだ時、既にテレビを中心に数名の人だかりが出来ていた。
臨時ニュースとして放映されている風のその映像は、トップのキャスターの解説を既に終え、
宇宙(そら)に浮かぶ艦隊のリアルタイム画像と、
『ネオ・ジオン、スィート・ウォーターを発進する』のテロップ、
画面の左隅には先日のテレビ報道と同じ“総帥”の格好をしたシャアが映っている。
『尚、このネオ・ジオンの動きに合わせ、
地球連邦軍所属ロンド・ベル隊は既に追尾の態勢に入っています』
画面が切り替わり、原稿を読むキャスターのバックには相変わらずシャアの艦隊だ。
ロンド・ベルの画像は無く、ネオ・ジオンだけがクローズアップされるのは、
予めジオンはマスコミに情報提供していたのだろうか。
スィート・ウォーターの独立を……、宇宙と地球の政治の分離を訴えるシャアの思想は、
繰り返し様々なキャスター、解説者の口から発せられ、
冷然と見れば、その様子は情報操作によるマインドコントロールにも見える。
「シャアめ……!」
思わずハマーンが口に出すのは、その手口を経験として分るからだ。
地球では地球連邦軍の都合の放送を流しているのだろうからお互い様だが、
人の思想に大いなる影響を及ぼすメディアを制する策は、
知っていて見る身にとっては、気持ちの良いものではない。
「これじゃ、コロニーがシャアに味方しようって気になっちゃう訳だよな」
ジュドーの目にもその放映の矛盾が理解できていた。
「いよいよだな」
「けど、νはまだ未完だぜ」
「だからとっとと造れって、あのチェーンって姉ちゃんが来たんだろ?」
「オクトバーもペコペコしちゃってさ」
「あのアムロ・レイの機体を造ったとなりゃ、ネームバリューが付くからじゃないの?」
苦い表情で画像に見入るジュドーとハマーンの横、
意外にもアナハイムのクルーは、思考が冷めている。
実際、両軍のモビルスーツの開発を一手に担っている企業ともなれば、
戦火が拡大しようとしまいと、ここが危険に晒されるという心配は皆無だからだ。
彼らは、ここアナハイムエレクトロニクス社において、
この安心と、エンジニアとしてのステイタスを得て長くなればなるほど、
画面の中の戦争の風景は自社製品のテレビショッピングかのように見えているのだ。
「νが届かないんじゃ、連邦軍、あっさり負けちゃうんじゃねぇの?」
「けど、あのアムロ・レイだぜ」
「ま、長引けば長引くほど、うちの商品は売れてくれるって訳だ!」
その発言に、ジュドーの目が瞬時に感奮するのをハマーンは見た。
「ちょっとあんた、何言ってんのさ!」
どこまで本気なのかおどけて言うピットクルーのひとりの言葉に、
聞き流そうと努めていたジュドーの我慢の糸が切れたのだ。
「戦争が長引けばいいだと!? あんた戦争がなんだか分ってんのかよ!」
言ったクルーの方は、自分が問題発言をしたという自覚すら無いのだから、
ジュドーの怒り様に度肝を抜かれた。
「人と人が殺し合うんだぞ!それを長引けばなんて……!」
発言の主に勢い任せに詰め寄るジュドーの態度に、
他のクルーも当人も、先程までの威勢はどこへやら、青ざめてすらいる。
「あんた達、自分達の造ってるモビルスーツが、
戦いたくて戦ってるって思ってんのかよ!?」
返答次第では、すぐにも殴り掛かりそうなジュドーの眦を決した顔を前に、
相手はプルプルと頬を小刻みに振るだけだ。
「あのガンダムで戦争を終わらせようってつもりで造ってくれよ!
俺もカミーユさんも、アムロさんだって、
そのつもりでガンダムに乗ってたんだよぉ!あんた達……!」
「ジュドー!」
更に怒鳴り声を上げようとするジュドーの腕を、ハマーンは後からギュッと掴んだ。
振り向いたジュドーに、ハマーンの目は「もうそれ以上言うな」と言っている。
「だけど……!」
「企業とはそういうものだ。全ては戦争を繰り返してきた人類が悪いのだっ」
言い聞かせるようなハマーンの言葉は、ジュドーにも刺さる。
急にシュンとするジュドーの横で、ハマーンはまだ青い顔をするクルー達に言い放った。
「社のためでも名誉のためでも構わぬ、ガンダムここにありという機体を造ってみせよ。
戦場は開発を待ってはくれぬのだぞ!」
躊躇無いハマーンの言葉に連中は背筋をピンッと伸ばした。
「戯れは終わりだ。行けっ!」
その言葉をスタート合図のように、ピットクルーはドタバタと休憩室を飛び出した。
部屋に残ったのは、ジュドーとハマーンだけになっていた。
「俺も……、戦争の残骸を漁って生活してるんだもんな……。説得力、無いよな」
力ない笑顔を向けるジュドーに、ハマーンはフッと息を洩らす。
「説得力の無さは私も同じだ。
ガンダムここにあり。などという言葉が私に似合う訳が無い」
言われてみればその通りのミスキャストだ。
「けど、やらなきゃな」
「ああ」
自分自身で割り切ってしまえば簡単な事だ。
ふたりはいつまでもネオ・ジオン軍の艦隊を映すテレビに踵を返し、持ち場へと急いだ。
666キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
来ちゃった・・・
age
ハマーンに強く言われると
アナハイム社員も何も言えないか。
普通の人だもんな・・・。
「お前に説教される筋合いは無い!」
ってキレるやつがいても良さそうだw
>>669 やはりそこは素人にもビシビシ伝わる
ハマーン様のプレッシャーということで(w
666ダミアン
CDAでは今月はMS6機落とし、
来月はいよいよNT能力爆発で敵旗艦を沈めるような気がするが、
それにしてもハニャーン様強ぇぇええええええええ!!!!
>673
CDAで出てきたラカンって、
ZZのラカン・ダカランのことかな?
カクリコン・カクーラー
ジャマイカン・ダンニガン
さすがに新ストさんの今の展開じゃ甘々は無理か…。
でも凛々しいハマーン様も萌え!
CDAって何?
>>678 ガンダムエースに北爪宏幸が連載してる
Char's Deleted Affair -若き彗星の肖像-
>>679 よく言えたね。
覚えられないんだよ、このタイトル。
>>669-671サン
ハマーン様はハマーン様ですから。(w
あの声で、あの顔で、恫喝されてみたいでつ…。(←アフォ丸出し
けど、ちょっちご都合主義っぽさは反省…。
>>673サン
あ゛〜、読みたい…。コミックス派なので立ち読みに行くべ。
>>677サン
甘々展開は当分無さげ…。すまんです。
ようやくCCA本編との絡みに入りました。
でも、ワタシ、CCAのビデオなりDVDなり持ってないんですよね…。
全台詞集はハケーンしてあるんですが…。
ですので、描写部分に誤差が生じるかと思いますが、
それはワタシの妄想を含んだ記憶がそうなっているという事で、ツッコミ勘弁でお願いしまつ。(ペコリン
その巨体を横たえ、シートに覆われたνガンダムの傍らで資料チェックをするオクトバーは、
徹夜の作業をこなしたクルーにひと時の休息を与え、
施主である、ロンド・ベルのチェーンを待っていた。
昨夜のピットは、ネオ・ジオン軍が動き出したからなのか、
妙にいつもより緊張感が漂っていた。
もちろん、それがジュドーの力説とハマーンの発破によるものだとはオクトバーは知らない。
「サイコフレームねぇ……」
ほんの数分前に装備し終えたこのシステムに、オクトバーは引っかかるものを感じている。
材料開発部が成した仕事だとカミーユは言っていたが、
そんな情報はオクトバーの耳には入っていなかった。
しかし、納入期日が迫った今、そんな事を問題にしている時間はありはしない。
「カミーユ・ビダンか……」
開発リーダーである自分ですら押しやって、
νガンダムの開発の先頭に立つカミーユが言う限り、ミスという事は無いだろう。
オクトバーはチェーンに説明するために、もう一度サイコフレームの資料に目を落とした。
その頭上に制服がミニスカートである事も構わずに、
作業ピットを浮遊してくるチェーンの姿があった。
「原因はなんです?重量が3キロ減った原因は」
挨拶も無しに、いきなり本題に入るチェーンの声に、オクトバーは驚いて顔を上げた。
その急いた態度からすると、昨日のうちに渡してあった資料の内容は、
既に全て頭に入っているといった風だ。
「コックピット周辺のフレームの材質を変えたんです。
強度は上がっていますから、絶対危険じゃありません」
オクトバーは内心慌てて説明を加えた。
「当たり前でしょ、弱くなったらたまらないわ。なんで事前に通知して……!」
言いながらチェーンはややぎこちなくνガンダムに取り付こうとしていた。
「納期を十日も繰り上げられれば……」
思わず出たのはオクトバーの本音だ。
しかし、そんな事はチェーンにも、ロンド・ベルにも関係無い。
「…っと」
短い拍子を付けて、チェーンはνガンダムの頭部に着地した。
「それはネオ・ジオンのシャアに言ってください。
あの人がこんなに早く隕石落としをしなければ、こんな事にはならなかったわ」
それは尤もだが、それこそ、開発会社には関係無い。
「これね?」
「はい」
オクトバーの微苦笑など気にせず、チェーンはそこにあるシートを力一杯剥ぎ取った。
「ん……!」
シートが浮遊する下に、その機体……、νガンダムが姿を現した。
(これが……、νガンダム……!)
資料の中でしか対面し得なかった実物に、チェーンは息を呑んだ。
キタ━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
久しぶりに着ました!ついに絡んできました!!
あの問題台詞の時ハマーン様はいかに?!
あぅ、ハマーン様が出てこなかった・・・
ハマーン様、落ちすぎです。
まだあったのか、この糞スレ
逆シャアに絡んできましたねー。
チェーンとハマーン&ジュドーはもう絡まないのかな?
690 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/01 00:49 ID:GzbK64xK
会費上げ
>>685サン
ハマーン様、いかにしましょうかねぇ・・・。
>>686サン
すまん。ちょっとお預け。
>>687>>690サン
保守サンキューです。
>>689サン
いえいえ、まだアナハイム内にいますから。アムロも交えて絡ませます。(←ッテナンカエッチー!
「ところでチェーンさん」
νガンダムに見蕩れていたチェーンは、オクトバーの問い掛けに視線を向けた。
「ジュドーたちの件、本当に報告されたんですか?」
ピットクルーは全て休ませてはいるが、オクトバーは自然に声を潜めがちに言った。
当のジュドーらにも、半ば無理やりに休息を与えている。
彼らがニュータイプという人種である事を考慮しても、
このところの根の詰めように、さすがにオクトバーも心配しての配慮だ。
それでもカミーユなどは、ギリギリまで粘って現場に残ろうとするのだから、
責任者としては頭が下がる思いだった。
「それね……」
チェーンはその身をνガンダムの頭部から降下させた。
さすがに今度はプリーツスカートが捲くれ上がるのを、
手にした資料でしっかりと押さえながら。
ストンと自分の横に降り立ったチェーンを見るオクトバーの目は、心配の色を隠せない。
「ラーカイラムに入電後、直ぐに回答がありました。
確かに、ブライト艦長は、ハマーン・カーンの生存をご存知でした」
「そうですか!」
オクトバーはホッと息をつき、あからさまに安心した。
「もちろん、これはブライト艦長の一存での事なので、
軍の内部には引き続き極秘にという事で」
「分ってます」
この数日でよほど情が移ったのか、
オクトバーは我が事の様に、チェーンに対し初めて笑顔を見せた。
「それから……」
チェーンは、抱えた資料の中から1枚のメモを取り出した。
「ブライト艦長からの伝言です」
“あの”ブライト・ノアからの伝言に、オクトバーは背筋がピンと伸びた。
それを前に、チェーンは単調にメモを読み上げた。
「ガンダムの開発に最適な人材を選出下さり、ありがとうございます。
多少、跳ね返りな面々ですが、4人の事、よろしく頼みます」
最後に「以上です」と付け加えると、チェーンは顔を上げた。
ブライトはあくまで“4人”と言ってきた。
ハマーン・カーンも、ブライトにとってジュドー、カミーユらと同等なのだ。
アムロからのメッセージが無かったのはチェーンにとっては不満だが、
上官が認める以上、チェーンの頭の切り換えも早かった。
「シャアが動き出した以上、このνガンダム、すぐにも必要なんです」
「分っていますよ。だから彼らにはもうひと頑張りしてもらいます」
今は横たわるνガンダムも、宇宙に飛び立つ日はあと数日後に迫っていた。
ふたりがそれぞれの思いでνガンダムを見つめているその時――、
ネオ・ジオン軍とロンド・ベル隊の戦闘は既に始まっていた。
目の前に止めるべき隕石が浮遊しているのに、
それに取り付く事も、止める事も出来ないのは、
宇宙を駆ける連邦軍のモビルスーツ乗りにとって、屈辱の他、何ものでもない。
そして、両軍の多くの兵士の目の前で、その隕石――、
5thルナの核パルスエンジンは点火され、
嫌な光の塊となって地球に向けて加速したのだった。
もうこうなっては誰も止められない。
それを諦めが早いと思うか、冷静な判断と取るかは、パイロットそれぞれの感性だが、
今回の戦闘に勝ったのがネオ・ジオン軍である事は、
核の力と重力に引かれ、地球に向けて落下する5thルナが、はっきりと示している。
この戦場で、アムロ・レイはミノフスキー粒子による電波障害の中、
あの、シャア・アズナブルと再会していた。
赤いモビルスーツ、サザビーと、自分の乗るリ・ガズィの能力の決定的差を痛感し、
シャアの吐く身勝手なエゴに苛立ちを感じながら。
新ストさん乙!
いいね、連邦兵士の無力感が。
いい加減に死ねよ。
サイトがあるならそこに引きこもってろボケ
おまえも氏ねよ。
みんなイ`
OK、700ゲット。
i⌒i i⌒i
. i ヽ r‐| 〈 | 〈
. | i |/ .フ. / .フ
し ヽ ∧_∧ / | ヽ ∧_∧ / |
\ \( ´_ゝ`)/. ノ \(´<_` ) /. ノ
\ ヽ i | \ ヽ i |
_| ̄ヽ \∩ノ ノ | ̄ヽ \.∩ノ ノ
\ ̄ ̄ ̄ ̄(::)(::) ̄ \ ̄ ̄ ̄ ̄(::)(::) ̄ .\
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.|| || || ||
不覚にも笑っちゃったよ
今後のハマーン様とチェーンの会話が楽しみ・・
アムロとも絡むのか?こっちも期待!
糞スレ晒しage
>>703 来年もあるんだから浪人なんて気にするなよ(w
ブライトがハマーンをジュドーたちと同じに扱ってるってのがいいねー。
>シャアの吐く身勝手なエゴに苛立ちを感じながら。
この一文に萌えますた。(w
ちょっと荒らされたからって必死にレスすんなよ。
スルーすれば保守代わりでよいじゃん。
学習能力の無いバカ晒しage
さあ、どう出るチェーン。
アムロの為にと本当に納得したのか…?
>704
煽りに絡むな、ボケ!!!
>>707,708,710
3匹釣れマスタ・・・。
休息をもらった4人が何してるのか微妙に気になります…。
>「ラーカイラムに入電後、直ぐに回答がありました。
打電かと、、、入電でも間違ってないんだけど状況的に入電は「受けた」って
意味だからラーカイラム外にいる遅延が使うのは今ひとつかと思うです、
と揚げ足鳥
つまらん
ここってsage進行推奨?
age
下がりすぎだ。期待アゲ!
age
age
ジュドーは昔なじみのヒーローだよな。
昔はこんな少年ヒーローがたくさんいた。
それがいまでは碇シンジみたいのばっか……。
種もシンジタイプだしな。
4人はコソーリとνガンのどこか分からないような所に
サインをするというイタズラはしないのでせうか?
>722
俺ならメインカメラのレンズのすみっこだな。
>>724 それコクピットで見たら大写しになるんじゃないか?w
でも、コクピットハッチとかに皆からのメッセージくらい書いても良さそう。
ケーラが捕まった時のフィンファンネルの暴走、、、
誰が関わったバグだろう、、、
>>722 いい!
是非エピソードとして取り入れて欲しい!!
サイン・・・一種の呪いか?
ロリコンめ・・・byハマーン
>>728 アナハイムでサザビーが作られてる間に書かれてたりして(w
サザビーもアナハイム製だったよね?違ったらスマソ。
カミーユが手がけたわりには死んだ人とコミュニケーション出来てないな
>>695サン
朝早くからどうもです。
>>696サン
いいです?本編を略しながら、でも状況を伝えるのって意外と悩むもんですね。
>>702サン
だから絡むって…、なにかヤバク聞こえるのはワタシだけ…?
>>705サン
IF物語ご都合主義の集大成って感じでもありますが…。
>>706 職なりさん
萌え?萌えちゃったんですか!?
>>709サン
チェーンが…、いや、むしろ…。
>>712サン
ワタシも微妙に気になります…。そのうち書きたいネタにピックアップ。
>>713サン
こりゃ、ご指摘どうもです。
>>720-721サン
やはりワタシは、シンジタイプ(アムロタイプ?)より少年ヒーローが好みです。(ジュルソ
>>722サン
おもしろい!使わせてもらうかも!(w
>>726サン
ソレ、すでに…。
>>730サン
死んだ人と…。ララア?チェーン?
遅くなりましたが続きです。
「リ・ガズィ、整備に降ろします」
「頼む、ハンナ軍曹」
着艦するや、アムロの機体に泳ぐメカニックのアンナにアムロはいつもの口調で答えた。
これ以上口を開けば、愚痴がこぼれそうな自分をアムロはよく分かっている。
(シャアの奴……、今になってモビルスーツで出るなんて……!)
5thルナで遭遇したサザビーの真っ赤な機体がアムロには腹立たしい。
総帥を名乗りながら、モビルスーツに乗る奴があるだろうか。
しかし、一方でアムロはシャアがこう出る事を予感していたのだ。
でなければ、自分が宇宙に上がった意味が無い。
モビルスーツデッキには、メカニックのチーフであるアストナージの罵声が飛んでいる。
アムロは久々に戦艦に戦いの匂いを感じながら戦闘ブリッジへと上がった。
白兵戦から艦隊戦へと移行した今、コロニーからの援護があれば、
まだ5thルナの足を止められるかもしれないという、期待を持って。
しかし、アムロがそこで目にしたのは、
ネオ・ジオン側の工作により、予定より数が少なくなったサイド2からのレーザー光線と、
当然、そんなものにはピクリとも進路を変えない5thルナの姿だった。
落ちる先に居るべく地球連邦政府はもぬけの殻。
ついでに、シャアに5thルナの推力まで進呈しているときたもんだ。
忌々しい嫌な光は、アムロを嘲笑うように地球に吸い寄せられてゆく。
それはサザビーの……、シャアの高笑いにも見える。
アムロは思わずブリッジの壁を打ちつけた。
「情けないっ……!シャアにやられるのを見ているだけだった!」
実際には違うものの、アムロにとってはリ・ガズィでの戦闘も含め、
今回の戦闘はそんなものだった。
「月に行くっ」
「アムロ……!」
我がままっ子のようなアムロの言い方にブライトがキャプテン席から発った。
そんな事は構わずに、アムロは自分の道を行く。
「アストナージ、ゲタの用意はどうかっ?」
「外に用意してますっ」
もたつくようなら当り散らしたい気分だが、
経験を積んだアストナージのフォローは完璧だった。
仕方ないのでアムロの苛立ちは、ブライトの眉間のしわに向けられた。
「この2年間、全部のコロニーを調査したんだぞ。
なのに、なぜシャアが軍の準備をしているのが分らなかったんだ」
思わず似合わない早口になった。
「地球連邦軍は地球から宇宙を支配している。
これを嫌っているスペースのイドは山ほどいる。
ロンド・ベルが調査に行けば、一般人がガードしちまうのさ」
ブライトの言う事はアムロとて、熟知している事だ。
別にロンド・ベルが悪いわけでも、ブライトが悪いわけでもない。
「第二波は無いはずだ。行ってくる。
うまくいけば、スウィートウォーターに入る前のシャアを叩ける」
今度は少し自重して言ってみた。
ブライトと対等になった今となって、そのブライトに当り散らすのは子供染みている。
しかし、だからと言って、思った事を言わないというのとは違う。
「νガンダムに取り憑いている女狐に会ってくるさっ」
「女狐……?」
ブライトの疑問に答えるまでもなく、アムロは戦闘ブリッジを後にした。
アムロが再びデッキに下りると、
アストナージの手配は完璧で、カタパルトデッキには火の入ったゲタ――、
モビルスーツの足の役割を果たすベースジャバが待機していた。
「すまないっ」
「あっ、大尉……」
メカニック用のノーマルスーツを着てチェックをしていたアストナージに、
パイロットスーツのアムロはバイザーを接触させて礼を言った。
男同士で気持ちのいいものではないが、声を振動で伝えてくれるので仕方が無い。
バイザーの奥にアストナージのやや垂れた、人の良さそうな目が見える。
「確か……」
「なんです?」
チェックを終えたアストナージもアムロを見た。
「アストナージはアーガマ、ネェル・アーガマと乗艦していたよな」
「ええ。ハンナ軍曹もそうですが」
「ジュドー・アーシタって……」
アムロはチェーンからの入電にあった名前を思い出して言った。
「ZZの……?ジュドーがなんです?」
アムロとジュドーの繋がりなど想像も付かないアストナージは、
今の艦の雰囲気とは全然違う、賑やかなネェル・アーガマを思い出しながら先を急いた。
「いや、どういう子なんだろうかって思って……」
「どういう子って……、騒がしいガキでしたよ」
今頃、アムロ・レイともあろう人が何を言い出すのかと思ったが、
アストナージは素直な所感を述べた。
言い方は雑だが、別にそれが気に入らなかったという訳ではない。
「最初は個人的な理由で戦ってましたが、そのうち、何を倒すべきか、
とか、分ってきたみたいで、子供のくせによく戦ってくれましたよ」
「ハマーン・カーンと……?」
「ええ。最後は一騎打ちでした」
「一騎打ち?」
それはアムロの経験上、戦争という舞台において有りえないシチェーションだ。
「よく分からないんですがね、ハマーンの方がそれを望んだようで……。
尤も、あの時、ネェル・アーガマにはZZと百式しかぐらいしか残ってなかったんで、
こっちとしては助かったって感じもあるんですがね」
「そうか……」
アムロのこんな質問は腑に落ちないアストナージは、
バイザーの中のアムロの顔を覗き込んだ。
「大尉……?」
「いや、ありがとう。行ってくるよ」
軽く手を上げてベースジャバのコックピットに泳ぐアムロの背中を、
アストナージはやはり怪訝そうな顔のまま見送った。
(一騎打ちか……。それじゃ、ハマーンが生き残っていても誰も知らないわけだ)
アムロはジオンの紋章を背負ったハマーンの姿を頭に、ラーカイラムから飛び立った。
新ストさん、乙です!
なんか久しぶりにリアルタイムで読んじゃいました。
とうとうアムロがハマーン様&ジュドーと対面ですか。
どんな展開になるのか楽しみです。
age
ジュドーがアムロやシャアと絡んでいたら
歴史は変わったかもね。
NTに対する価値観が変わったり
739 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/05 09:00 ID:YhVzEtQ5
新ストたんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
>731
萌えましたよ〜
歯噛みするアムロを抱きしめたくなるくらいに可愛く感じましたから。
今回は、アストナージに妬いてます、自分。(w
このあとアストナージは蒸し焼きになるんだよな…
しかもチェーンのポカで…
ZZ派には鬱な展開だった…
新ストさん、いつも乙っす♪盛り上がってますねぇ〜!
で、某所で予告した短編はちょっと構成から見直してるので
少し出番待ちです(^^;
そんなわけで、さっき30分で書き上げた即興SSでお茶濁し!(w
時は深夜。場所はジュドーとハマーンの寝室である。
ベッドの上で、ジュドーはハマーンを攻めたてている。
「へへっ。ここをこうされるとハマーンは弱いよね。」
「うっ・・・そんな所・・・」
ハマーンも反撃を試みるが、ジュドーの優位は変わらない。
「ダメダメ、そんなんじゃ。さらに、ここ!そして、こう!」
ジュドーの指が、ハマーンの弱い部分をすかさず攻める。
「ああっ!そ、そんな・・・」
眉間にシワを寄せ、苦悶の表情を浮かべるハマーン。
圧倒的な優位にジュドーはすっかり上機嫌。調子に乗ってじわりじわりと攻めてゆく。
「さーて!ではいよいよフィニッシュといきますか!」
ジュドーは威圧するかのようにハマーンに向かってずいっ、と腰でにじり寄った。
しかしその時、ハマーンの口元に妖艶な笑みが現れる。
「ふ、バカめ。この私がいつまでもお前ごときの攻めに
蹂躙されたままだと思うか!こうだ!」
先ほどまでの弱気な表情が突如消え失せ、攻勢に移るハマーン。
「おっ?!」
「まだまだ!ここはどうだ?!」
「うひっ!そんなトコ押さえられたら・・・!」
ハマーンの攻め手は休む事を知らない。
「うわっうわわっ!そ、そこは〜!ああっ!」
「さぁ、そろそろ落ちろ!」
「・・・まいりました。」
「ふふっ。これで今夜は5連勝だな。」
「ぢぐじょ〜なんで勝てないんだぁ〜!!」
ジュドーはベッドの上のチェス盤をひっくり返して、自身も仰向けに倒れる。
「バカめ、一対一の戦いはともかく、こと戦略においてお前が
私に勝てるとでも思っていたのか?これで明日の料理当番は交代だな。」
「ぬ"あ"あ"あ"あ"〜ぐやじぃ〜!!!」
ある平和な夜の光景でした。
・・・みんな、何だと思ったの?(・_・)
fin♪
あいがちなオチですんません(w
うむ、食事を交代制でつくってるってのは萌える。
初めての料理に失敗して出来た消し炭をそれでも無理して食べるジュドーとか、
そのわりにジュドーの大雑把な料理に文句をつけるハマーンとか、
結局フォロー役が回ってくるリィナとか(w
748 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/06 08:35 ID:u33wnw/q
>>短編さん
…だまされますた。
ウキーーーーーーー
750 :
名無しさん2号:03/02/06 10:51 ID:eTJtGZtV
復活ッッ!
と言う訳でSS(ショートストーリー)を書き込みたいのですが良いですか…?
18禁のテイストを少し混ぜたものを書きたいですが、ダメなら諦めます。
名無しさん2号さん、わたしはいいと思いますよ
ジュドー×ハマーンのSSなら問題ないですよ。
753 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/07 03:20 ID:ojOt67CS
大佐!たった今、ここに逝ってきました!
大佐のおっしゃる通りの面白いサイトでした!
まっ、まさか連邦が極秘でこんな面白いサイトを運営しているとは・・・
このままではジオンは壊滅ですっ!
連邦はあのようなサイトをどのように開発したのでしょうか?
よほどの力を持った開発者がいるとしか思えません。
大佐!嫁に隠れてコッソリと遊ぶしか無いのでしょうか?
http://www.interq.or.jp/japan/tds/snj-tv/
754 :
名無しさん2号:03/02/07 09:29 ID:uZIckCOx
2人だけの誕生日@
「ただいま」
仕事を終えたジュドーは靴を脱いで上がり、ソファーに腰掛けた。
「ハマーン、リィナは?」
「修学旅行だ」
「そーか」
「リィナから、お前のことを頼まれているからな」
台所で料理を作っているハマーンはそう言うと、ジュドーは「へいへい…」と呟き
、冷蔵庫からコーラを取り出した。
「ジュドー、それより…。今日は何の日かわかるか?」
「今日…?あ、思い出した!オレの誕生日だ!」
「大した物は出来ないが…、15歳の誕生日おめでとう…」
「そんなしみったれた事無しだよ。それより、ハマーンに見せたいものがあるんだ」
ジュドーの口調に彼女は少し戸惑ったが、そんなことお構いなしに「さ、着替えて」
とライダースーツを渡した。
「食事はどうするんだ?」
「オレが容器にいれとくよ」
ジュドーはハマーンが着替えている合間、プラスティックの容器にハマーンが作った
料理を入れた。
2分後、黒いライダースーツに身を包んだハマーンが現れた。
男性用のライダースーツにかかわらず、括れのある体のラインを表していた。
「オレも着替えるよ、容器を外に持っていって待ってて」
「ああ」
ハマーンは料理が入った容器とジュドーから渡されたドイツ降下猟兵のヘルメット
を持って外に出た。
玄関の前には綺麗に磨いたバイクが置いてあった。
755 :
名無しさん2号:03/02/07 14:37 ID:mGQqMUk+
2人だけの誕生日A
しばらくしないうちにライダースーツに身を包んだジュドーが玄関のドアを開けて
玄関から出ると鍵を閉めた。
足元にはリュックサックとドイツ軍のヘルメットとゴーグルが置いてあった。
「じゃあ、行こうか」
「ああ」
そう言うとジュドーとハマーンはヘルメットをかぶり、バイクに跨った。
彼の後ろに彼女が乗っており、背中にリュックを背負っていた。
「しっかりつかまって」
そう言われたハマーンは両腕をジュドーの腰にまわし、しがみ付いた。
ジュドーはバイクのエンジンを入れ、バイクを走らせた。
バイクはジュドーの家の玄関を離れ、夜の道を疾走した。
2人を乗せたバイクは玄関を出てしばらくし、展望台がある山道の中に入った。
市街地に違いジュドーの家の前の道路と違い、展望台のある山道は車が多少通行し
ているだけで、昼間の様相と様変わりしていた。
不安そうなハマーンを安心させようとジュドーは「もうすぐだ」と言うと、バイク
のスピードを増した。
展望台には車一台止まっていなかった。
「秘密の場所…?」
「見て」
ジュドーに言われ、展望台から市街地の様子を覗いた。
展望台から見る夜の市街地は宝石のように輝いており、ハマーンは一瞬心を奪われ
そうになった。
「普段は何とも無いけど、夜になると宝石を見ているような気がするんだ。
親父が小さかったとき、お袋の目を盗んでよくここに行ったんだ…。
小さかったオレはここから見える景色が何かわからなかったけど…」
>黒いライダースーツに身を包んだハマーン
今日19時30分ごろ、○市●町に住む「七市 参」さんが
自宅のパソコンデスクでうつ伏せになって死亡しているのが発見されました。
死因は鼻からの大量出血による失血死で
警察は事件・事故の両面から捜査を行う方針です。
>>756 はなぢで氏ぬな(藁
気持ちは良くわかるが。
758 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/08 10:28 ID:I+UtW/Dg
AGE
・・・オナニーはサイトに隠ってやれよ。
760 :
名無しさん2号:03/02/08 10:59 ID:rb4pGqXC
2人だけの誕生日B
「羨ましいな…」
そう言いながらハマーンはリュックサックから料理の入った容器を出した。
「ハマーンの親父とお袋はどうしたんだ?」
「母は妹を産んで4ヵ月後に病気で…、父も私が摂政になる前に死んだ…
母の記憶だけは抱きかかえられた事だ」
彼女の表情が曇っているのに気づいたジュドーは迂闊な事を聞いたせいか、黙り込
んだが、容器の蓋を開けた。
「さ、食べよ食べよ」
「ああ」
2人はシャングリラの夜景を背に、ハマーンが作った料理を食べた。
「ガツガツ食うな、体が持たんぞ」
ジュドーの早食いを見て、ハマーンは先ほどの曇った表情と裏腹な笑みを浮かべて
言った。
761 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/08 17:15 ID:3wbCvy4x
この話おもしろいか?冷静な感想希望
何処かでみた事あるような気が…
つーか、短編載せるなら全部書いてからうpしろよ
全部読み終わってからの評価が妥当だよん。
浮上
この短編書いてる人、文が微妙に下手
こういうスレって書く人が多くなると変になるんだよな。
あとうpするときにageるのはどうかと
皆様期待しておりますよ〜
age
おもしろくないと思ってるのもいる
771 :
名無しさん2号:03/02/10 10:43 ID:0tnE03gE
2人だけの誕生日C
「さて、帰ろうっと」
そう言い、ジュドーが空の容器をリュックサックに入れてバイクに乗ろうとした
途端、彼の頬にハマーンがキスをした。
彼女の突然の行為にジュドーは呆然としたが、気を取り直した。
2人を乗せたバイクは秘密の展望台を離れ、彼の家へ向かった。
展望台のテーブルには一枚の紙切れが残っていた。
『ジュドー、愛してる
ハマーン』
End
自分の評価で点数にたとえると…0点です…。
文が微妙に下手すぎるし、どこかで見た話に似ているし…。
>>名無しさん2号氏
わーい短編仲間だー(w デビューおめでとーございます。
自己評価はずいぶん低めですが、「文章を書いた」って事でまず加点!
さらに、それを冷静に「どこかで見た話」って分析できるならそこでも加点!
次の文章でその反省を活かせば、きっと次はイイ物が書けますよ♪
そうそう、機種依存文字は控えましょう(w
タイトルのギリシャ数字(I、II、III)はMacでは
表示が(月)(火)(水)です(^^;
>>771,772
お笑い系のSSを何か1つキボーン。
>>772 よくWORDではT、U、Vは使うなと赤文字表記にされる。T,U表記すきなんだけどな、漏れ
マカー イクナイ
出来れば機種依存文字は控えて欲しい。
MacだけじゃなくUNIXでも変になるから…。
つうかWinでもフォントによっては化けるが。
新ストさんガンガレ!
ハマジュ書きの職人さん達もガンガレ!
age
779 :
名無しさん2号:03/02/11 11:21 ID:aiqRpEjq
>>772 ありがとうございます、新参者の僕に優しく指摘してもらえるなんて…。
もうちょっと、勉強して今のより良いストーリーを考えてきます。
頑張ります!!
>>736サン
夜遅い時間にどうもです。
>>738サン
ポズティブパワーを見習ってもらったかったですね。
あぁ、でも、ZZ派のワタシとしては、ZZにシャアが出なかったのは正解かと…。
>>739サン
来ました〜!(w
>>740職なりさん
どうも職なりさんとワタシは萌えのポイントが違うようで…。
ワタシはファーストアムロに禿げしく苛立つタイプでした。
あ、でも、今は冷静に見てますよ。大人になったんでつ。ワタシ。(w
>>741サン
びえ〜ん!ワタシも悲しいです〜!
>>742-745短編書きサン
超々短編なのに、落とされました。(w
ワタシは指圧落ちと踏んでいたのに…。外れた!(涙
>>754-名無しさん2号サン
とりあえず、乙でした。
ココにうpした勇気を忘れずに、次回作の製作に取り掛かっていると期待してます!
>>772短編書きサン
文字化け…、全然考えてなかったけど、ワタシの文章は今まで大丈夫だったのだろうか…。
メモ帳ヤローには関係無いお話?
話違うけど、janeでこのスレを表示するとエラーが多いんだけど、呪い?
>>777サン
おう、ガンガルで!
大変遅くなりました。続きです。
このところ微妙に忙しくて、目を閉じると2秒で眠れる特技を習得しました。(w
装甲の最終チェックを、後輩クルーとしていたミリィは、
「アナハイムはネオ・ジオンのモビルスーツも建造してるんですよ」
という場に合わない華やいだ声に顔を上げた。
ミリィたちが登っているνガンダムの機体の下を歩く三人組の姿がある。
相方の若いクルーも、何事かと手にしていた計器から声の方向に目を向けた。
それが先日からνガンダムの受け取りにやって来ている
チェーン・アギの声である事は分っているが、
「本当か?」
と反応する声の主にふたりとも目を奪われたからだ。
「アムロ・レイ……?」
「そのようですね」
ロンドベルの制服に身を包んだ、
青年と言うには少し年を取ってしまった、大人の雰囲気の男は、
テレビや雑誌で見知っている“ニュータイプのアムロ・レイ”よりも、
だいぶ落ち着いた印象だとミリィは感じた。
とても、パイロットでもないのに当時、
連邦軍にとって最高機密だった兵器に無許可で乗り込んだ少年とは思えない。
「隕石ひとつ、落とされたって割に余裕ですね」
「なにが?」
「いや、だから……、アムロ・レイですよね?わざわざこんな所まで来るなんて……」
アナハイムの閉鎖社会の技術者らしい考え方だ。
「分ってないわね。人に運搬させてる時間も惜しいほど、現場はコレを欲しがってるのよ」
「そうなんです?」
アナハイムの社員でありながら、現場……、
戦艦に乗った経験のあるミリィだから分る、緊張感だ。
アムロ、チェーン、オクトバーの一行はミリィの思った通り、
真っ直ぐにコックピットへ向かう。
「案外、あのチェーンって子、迎えに来ただけかもしれませんよ?」
「ええ?」
後輩の軽口に思わずムッとするミリィだが、タイミング悪く
またチェーンのはしゃいだ声が聞こえてきた。
「ふんっ、何がチャーミングよ!?」
ミリィの地獄耳には断片的にでも会話が聞こえていた。
同じ技術者なのに、この差はどういうことなのか!
「ほら!手は休めないで!仕事なさい!」
クルーの方は八つ当たりされたようなものだ。
ミリィはいつの間にか、故エマリー・オンスの口調に似てきているのだった。
そのミリィに勇敢にも声を掛ける者がいた。
サイコミュ実験室から出てきたカミーユとジュドー、ハマーンだ。
「アムロさん、来てるんだって?」
ミリィに訊ねるカミーユの表情は、ここに来てから一番に浮いている。
「ええ。あちらよ」
不機嫌な声と目で示すミリィの視線の先は、νガンダムのコックピットだ。
「チェーンさんったら、あんなに喜んじゃってさっ」
カミーユのうしろから見るジュドーにすら、チェーンとアムロの関係が一目で分った。
のに、カミーユは「 ? 」という顔をしている。
「そんなに頭固いと、ファさんに嫌われちゃうよ」
「なっ!?」
事情も分らず、ただとにかく、バカにされたとだけ判ったカミーユが放った拳を、
笑いながらジュドーがかわしていられるのは、
今の今までで自分たちが担当したサイコミュに関する開発、実験、調整が終了したからだ。
もちろん、これでνガンダムが直ぐにも実戦に投入出来る訳ではない。
νガンダムが量産機ではない以上、
パイロットであるアムロ・レイ個人の脳波に適合させなければならないし、
実戦装備にまで携わるとなれば、例によってまた夜を徹した作業となる覚悟は出来ている。
しかし、そのアムロ・レイが直接来た以上、作業ペースが格段にアップする事は間違いない。
今はほんの一時の休息だと3人共が分っている。
もちろん手加減はしてのパンチが何発かジュドーの体を撃った後。
「仕事が終わったからって、ジュドーとここで遊んでるつもりはないんだよ!」
最後と決めて撃ち込んだ一撃を、真正面で両手でキャッチされたカミーユは、
ふて腐れ半分で、ブンブンッと手を振ってジュドーから離れた。
「俺は、アムロさんに挨拶するんだ!」
「ちぇっ!」
いい年して遊び相手に去られてジュドーも子供のような膨れっ面を見せている。
「ジュドーもハマーンも来るだろう?」
置いてきぼりかと思いきや、振り向いて聞くカミーユに
「俺たちは後でいい!」
とジュドーは答えた。
理由は言いもしないし、カミーユも聞きはしなかった。
「アムロ・レイ……、か……」
「ハマーン?」
「いや」
ハマーンの独り言だった。
「ひと段落した事だしさ、ちょっと抜けない?」
「 ? 」
カミーユと違いアムロ・レイと面識の無いジュドーにとって、
別段、彼は急いて会わねばならないという人物ではない。
「分った。いいぞ」
アムロに会う事に対し、珍しく緊張感を覚えるハマーンもそれに同意した。
二人の影はそっとνガンダムの傍から消えた。
新ストさん、お久し乙です。
ハマーン様&ジュドーのアムロとの対面はお預けか…。
あぅぅ、どうなるんだろ?楽しみだー。
786 :
新住民:03/02/12 00:42 ID:q2ml8x6I
新ストさんお疲れ様で〜ス!
ついに次回ジュドー&ハマ−ンとアムロが!
カミ−ュ&アムロの会話も気になるところ・・・
目が離せないっす!!
787 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/12 00:42 ID:E/o66WG9
クリスやコウたちは出ないのかな・・・最終決戦はオールスターで出撃とか・・・
ジュドーとハマーンのスレなのにスレ違いか。
逝ってくる。
789 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/12 15:12 ID:bI42Blnm
age
1stでシャアを負かしたアムロと、シャアと訳ありだったハマーン…。
どんな対面になるんだろう。。。ドキドキ
>>788 新入りさんかい?
オリジナル展開はあくまで歴史の「裏」だけなのだよ
そんな寂しいこと言わないで下さい。ショボーン
おお、抜け出して逢引き(w する二人に萌えですよ。
793 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/13 16:31 ID:3PTRQK+p
hosyu
ジュドー、ハマーンと二人になって・・・
ドキドキ。
795 :
新住民:03/02/14 04:02 ID:sCr2Dz0Y
>>791 なるほど。職人さんの意思次第。
神のみぞ知るってことですかね?
ともあれレスが返ってきたことに感動しております!
age
797 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/15 00:15 ID:AbjsOCfL
age
>>795 職人さんの意志次第っていうのは間違っちゃいないが
なぜ
>>791のレスからそういう結論になるのか教えてくれ(W
799 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/16 14:42 ID:/E/nRxBC
hozen
800 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/16 21:49 ID:obD4Dkk9
すべて、うそ800といってみる。
801いただきます。
hosyu
アゲときましょう
>>785サン
お預けです。いつも伸ばし伸ばしでスミマセン。(ペコリ
>>786 新住民サン
おや、新入りさんですか。こんな感じでマターリやってますんで、よろしくです。
で、ジュドーとハマーンのアムロとの対面は、今回はお預けなんです。スミマセン。(ペコリ
>>788サン
ワタシ、お勉強不足なんで、投入するに出来んのです。
「ZZが好き」ってだけのヤツでして。スミマセン。(ペコリ
>>790サン
「訳ありだった」ってなんかエチー響きですね。実際そうなんだろうけど。
>>792 職なりさん
合い挽き!?いや、もとい、逢引き…。ムフ。
このところペースダウンですわ。職なりさんの持続力がうらやましい。
>>794サン
君の感じるそのドキドキは間違ってはいない!?
このところ週刊ペースで申し訳ないです。
「しかし、この技術、君も知らないと言ったな?」
コックピットの中、モニターを起動させたアムロが
問題にしているのは、サイコフレームの事だ。
自分のアイディアが元になっているとはいうものの、
情報源の得体が知れないのでは、乗るものにとっては気持ちが悪い。
ましてや、今のアムロにはここ、アナハイムに引っかかる存在がある。
「材料開発部門から流れてきた情報です」
「だから、部隊に帰ってもフレームのテストはしたいんです」
「分ってますよ」
「まさかこの情報――」
オクトバーとチェーンの会話に割り込むように、アムロは口を開いたが、
「――アムロさん!」
言いかけたアムロの前に現れたのは、カミーユだ。
「カミーユ……?カミーユ・ビダン!」
「お久しぶりです!」
それは男同士……、戦友同士の再会だった。
アムロの顔を見たらホンコン・シティを……、
フォウの事をリアルに思い出し過ぎるのではないかと、
カミーユはこの再会を内心危惧したのだが、
実際にアムロの顔を見ても、カミーユの心に異常な動揺は走らなかった。
フォウの死を受け止めて既に5年が経過している。
アムロがララアを心に住まわせたように、
カミーユもまた、フォウの存在を、彼女との僅かばかりの思い出一緒に心に焼き付け、
そして、確かに自分の中に存在し続けていると感じるようになっていたのだ。
それが出来たのは、カミーユの傍らに常にファがいたからであり、
そしてそれは、同じ経験をしたアムロにとっては、
かつてのベルトーチカであり、チェーンであるのかと、カミーユは今になって思った。
(あぁ、ジュドーの言っていたの……、こういう事か……)
あんな離れた場所から、アムロとチェーンの関係を見抜くなんて、
年下のくせに、ませた奴だとカミーユは腹の中で舌打ちをした。
「これの開発に携わってくれたそうだね」
「オクトバーさんとは元々知り合いだったんです」
アムロの口調はかつての時代の波から埋もれた雰囲気は無く、
宇宙に出て、やるべき事を見つけたからなのか、精気に満ちている。
カミーユがそう感じるのと同じように、
アムロもまた、カミーユが全ての事柄から吹っ切れていると感じ取った。
フォウの事だけではない、宇宙でカミーユの身に何があったのか、
アムロにも情報は入っていた。
「よく完治してくれた」
「つまらない戦争で、人生失うのは馬鹿げてますからね」
「そうだな」
カミーユが経験上から何気に言った言葉にアムロは少しトーンを落として同調した。
自分とシャアはつまらない戦争を舞台に、人生を賭けている。
いつ終わるとも分らずに、今まで来たが、
これで最後にするつもりがアムロには十二分にある。
そして、カミーユもアムロにはそうして欲しいと願っている。
「サイコフレームですね?」
「ああ」
急に話題を変えるカミーユにアムロも驚きもせずに対応した。
「一応、サンプル用に脳波記録が採ってありますが、チェックされます?」
「そうだな。信用してないという訳ではないが」
「分ります」
チェーンやオクトバーと話すよりも、
カミーユの説明にアムロは絶対的な安心を得られる気がした。
同じ立場を経験した者同士のポテンシャルの高さからだろうか。
そしてもちろん、その安心を崩さぬために、
カミーユはこのシステムがシャアの手引きでもたらされたとは、一言も言及しなかった。
「サイコミュ実験室があります。そこで説明させてもらってもいいですか?」
「ああ。もちろんだ」
アムロを促がすカミーユをチェーンは疎ましそうに見た。
同じνガンダムに携わる者同士、技術者としての遅れを感じるのと、
見当違いなアムロを巡る嫉妬の両面による感情だ。
「νガンダム、すぐにも持って帰るぞ」
去り際のアムロの言葉に、オクトバーはまた青くなっている。
「実戦装備にあと3日は必要です」
「駄目だ」
「そうよ、駄目よ」
アムロに強く同調して見せる事で、チェーンは自分の存在をアピールしてみたが、
アムロの姿は既に後ろ姿になっていた。
(何よ、ニュータイプ同士だからって!)
心の中で舌を出すチェーンの目は、今度はアムロ達に近づく女の姿を見た。
「大尉!」
女性特有の神経質な部分に刺激され、チェーンは慌ててアムロの背中を追いかけた。
>>新スト氏・・・キタ━━━(゚∀゚)━!! と思ったら
またお預けですか?
はまーん様ー待ってます!
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
相変わらずいいところで、止めますな〜〜
チョットずるいよ!と、すねておきます。 (不定休)
あぅ・・・ハマーン様とジュドーはお預けか。
でも、新ストさん描写のチェーンもかわいい。
どもども。物語が進行してて何よりですな♪
こちらは少々煮詰まって(謎)ついついこちらに手を付けてしまいました(w
逃避って言わないでー(^^;
それでは短編いってみましょー♪
今、あなたの目の前に、一枚の重厚な扉が在る。
あなたがその扉を開けると、その向こう側には大振りの椅子に座った華奢な男。
その男は、あなたが入ってきた気配に気付くと、にこやかに話し掛けてきた。
『・・・ああ、こんにちは。ようこそ、イーノ・アッパーブです。
あなたは今、その背後の扉を開けてここにいらっしゃいました。
が、それは正しい選択だったのでしょうか?
もしかしたらあなたが開けた扉は、開けなかった方がよい扉だったかもしれません。
今日はこれから、僕が開けてしまったそんな扉のお話をしましょう。
では、こちらへどうぞ・・・』
イーノは立ち上がり、その背後にあった扉のノブを掴む。そして・・・
「だから、そんな事をしてはダメだというのだ!」
ハマーンが声を荒げる。
「でも、それ以外に道はないだろう!」
ジュドーもそれに大声で応える。
「そうだ!ハマーンが言うようなそんなやり方は、人をダメにするだけだ!」
ビーチャがジュドーに賛同すると、
「アンタはいつもそんな事を考えてたの?!ひっどい!私はハマーン派だわ!」」
エルはハマーンを援護する。
「まぁまぁ、みなさんもう少し穏便に・・・」
『モンドは関係ないんだから黙ってろ!』
敵対しているハズの全員が見事にハモると、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい・・・・・。」
モンドは部屋の隅っこで小さくなり、愛想笑いを浮かべる事で被害を被らないようにする事にした。
「だいたいっ!」
バァン、と大きく机を叩きながらジュドーが前置きし、
「そんな方法じゃ十分じゃないんだよ!人が人であるためには、別の要素も必要なんだ!」
「だが、そうやって貪欲に詰め込んでいては事態が複雑化してしまうだけであろう!
もっとシンプルに、しかしその中にも深みが在る方向へと導いていくべきなのだよ!」
ハマーンはジュドーの大声にもマユ一つ動かさず、しかし冷静に持論を展開する。
「そうよ!深みとかは私じゃまだ分からないけど、そういう方向性があるのなら見てみたいわ!」
エルも自分の未熟を十分理解しながらも、ハマーンの示す自分の未知の領域への欲求を隠さない。
「は!だが、そんな資金も余裕も俺達にあるのかよ!今ある物の中で、最大限に努力するのも
人として大事な事なんじゃないのか?!」
「それは堕落だ!」
ビーチャの現実論をハマーンは切り捨てる。が、ビーチャも負けない。
「堕落じゃない!新たな方向性を切り開く、むしろフロンティアスピリットと言って欲しいね!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お茶ですよー・・・・・・・・・」
熱い論戦を繰り広げる4人は無言でモンドの持ってきたお茶を手に取り、
ずずずずず。ごっくん。ふぅ。
全員が同時に一息ついたのも一瞬、戦いは第二ラウンドへと突入する。
「はっ!笑止!フロンティアの名を借りただけの自己満足にすぎっみょ、それは!」
「なんだと?!お前の言う事だって単なる理想論だろう?!それを叶えるのには
どれだけの資金と苦労、手間と時間がかかると思ってるんだよ!」
「それこそ机上の空論にすぎん!日々努力を重ね、鍛練し、来るべき日に備える!そうして
得られた最高の材料で、シンプルな至高の一瞬への試行錯誤を繰り返す!それこそ進歩だ!」
「だが、俺達にそんな余裕は無い!毎日が戦いで、毎日が試行錯誤だ!その中で俺達が出した結論に
何でハマーンやエルの理想主義が入り込まなければいけないんだよ!」
「理想主義じゃないわ!努力をしよう、と言ってるのよ!」
「努力はするさ!でも、その中で示された新しい方向性に目を向けないのは、
少し盲目的過ぎるんじゃないか?!人はその過ちを何度繰り返せば気が済むんだよぉ!!」
「お前達こそ過っている!新しい新しいと言うが、それは全然新しく無い!すでに他の誰かが
行ってきた悪行に過ぎん!それがメジャーになっていないのが、何よりの証拠だ!!」
ぴんぽーん。
これ幸いと熱戦に背を向け、ジュドー邸の玄関に向かうモンド。
「いらっしゃーい・・・あ、イーノ。よく来てくれたねぇ・・・・」
「モ、モンド?どうしたの、泣きそうな顔して??」
「と・・・とにかく中に入ってくれよぉ。俺、肩身が狭くってさぁ。」
今にも泣き出しそうなモンドに背を押され、イーノは勝手知ったるジュドー邸の居間に向かう。
そこには、激しい激論とも渦巻く怒号とも付かない声が漏れる、一枚の扉があった。
「な、なにこれ?ケンカでもしてるの?」
「いいから、早く入って何とかしてくれ〜〜〜」
イーノは扉を開ける事を少し躊躇した。今この扉を開けなければ、無事帰れるかもしれない。
だが、もしケンカなら止めなければ行けない。
気配から察するに中の騒動は2vs2、冷静に対処すれば口論を止める事ぐらいはできるだろう。
ノブを掴むと大きく深呼吸して度胸を決め、思いきってドアを押すイーノ。
がちゃり。
「みんな、とりあえず落ち着いて!どうしたのさ!」
ドアを開くなり、機先を差すつもりで少し大きく声を出すイーノ。
全員が一斉にこちらを向く。みんな真っ赤な顔をして激しく肩を上下させ、
それまでの論戦の激しさを物語る。
『イーノ!お前はどっちだ?!』
全員が鬼のような形相で、なのに声をハモらせイーノに意見を求める。
「え"?」
奇襲攻撃は敢え無く失敗。思わず引いた一歩が、敵に付け込むスキを与えた。
「え?じゃねぇ!どっちの味方だ、って聞いてんだよぉ!」
目を血走らせたビーチャがイーノの襟首を掴み、さらに質問する。
鼻息荒く、答えを待つビーチャは今にもキレそうだ。イーノはツバを飲み込む。
「やめぬかビーチャ!イーノはまだ事情を知らんのだ!」
さすがにハマーンはビーチャの暴挙に非難の声を上げる。が、その声がいつもより
若干厳しい口調なのは、やはりこの口論のせいなのだろうか。
(みんながこんなに興奮する議題っていったい・・・?)
イーノは襟首を掴まれた事よりも、そちらの方が気になった。
流石にやり過ぎたと気付いたのか、ビーチャの目に冷静さが戻りその手を緩める。
「す、すまねぇイーノ。ちっと頭に血が昇っちまった。」
「いや、いいよ、分かってくれれば。それより、どうしてみんなそんなに興奮してたの?」
「うむ。元はと言えばたいした問題ではないのだが、こいつらがあまりにも非道くてな。」
「おいおい、決めつけはやめろよ!イーノにも同じ質問をすれば、どちらが多数派なのか、
わかるじゃないか!」
(しまった!そういう事か!)
来た時の間があまりにも悪すぎた事を、イーノは悔やむ。その質問とやらが何かは分からないが、
今まで均衡していた二つの意見が自分の出現により大きくバランスを崩しかけている。自分の
答え如何によって、ここでの人間関係にもヒビを入れかねない雰囲気になってしまった。
そして、それはイーノの望む所ではない。が、もうジュドーは質問を口に出し始めている。
「イーノ、お前は・・・・・・・」
(ええーい、なるようになれ!)
「イーノ、お前は目玉焼きに何をかける?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
真顔で質問するジュドーに、目が点になってしまったイーノが世にも間抜けな返事をする。
室内の全員が真剣にイーノの表情を見つめ、その答えに注目している。
「・・・・・・・・・目玉焼きに・・・かける・・・デスカ?」
「そう、目玉焼きの味付けだ!何を使う?」
呆然、としたままの表情のイーノは、今にも止まりそうな思考で見つけた答えを告げる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ソースですけど・・・・・・」
『なっ!!!』
室内の4人が一斉に驚愕の声をあげる。
いつも冷静なハマーンですら、驚きの表情を露にしている。
『ふふ・・・フフフ・・・・ふはははははははは!!』
室内の全員が固まる中で、1人廊下で経緯を見守っていたモンドが高笑いをする。
「ホラホラホラホラ!分かってくれる人は分かってるんだよ、やっぱソースだよ!!」
今までの卑屈な態度はどこへやら、とたんに強気な発言をするモンド。
胸を張り、自分よりかなり高い位置にあるイーノの肩に手を伸ばしてガッチリと組む。
「どうだ!これで少数派とは言わせない!ソース同盟結成だ!!」
「か、数で同等だというだけだ!優位に立ったわけではない!」
そう吠えるハマーンは、しかし明らかに動揺している。
「そうよ!目玉焼きには塩よ!シンプルで控えめな味、だけど重要な栄養素なのよ!」
「そう、それが天然の自然塩ならばなお良い!たとえ取り寄せになっても!」
「違う!目玉焼きにはマヨネーズだ!この斬新な味わいが分からないのか?!」
エルとハマーンの共同声明にビーチャがすかさず反論する。
「そうだよ!目玉焼きに七味マヨネーズ!この味は一度知ったら戻れない!」
「な、何ぃっ!ジュドー、今なんて言った?!」
「目玉焼きには七味マヨネーズ!俺達の主張はそうだったろ?!」
「何言ってるんだ、目玉焼きのマヨネーズはプレーンに決まってるだろう!」
「見損なったぜビーチャ!新しい味の追求っていうのは嘘だったのかよ!」
「違う!人はまだその段階じゃないと言っているだけだ!」
「なんだと?!それは偏見だ!人の進化を阻害する!」
マヨネーズ派、あっさり分裂。
「ふはははは、落ちたなジュドー、ビーチャ!内部の意見の統一がなっとらんわ!」
勝ち誇り、再びペースを取り戻すハマーン。
「どっちにしたってマヨネーズはカロリーが高すぎるのよ。女の子には無理だわ・・・」
エルの呟きは内部抗争に打ち込むジュドーとビーチャの耳に届いたのだろうか・・・?
「ということは、実質的に塩派とソース派の一騎討ちだね?マヨネーズ派と違って、
俺達は甘く無いぞハマーン!」
「フン、濃いだけの味付けが何を言うか!何より、身体に悪いわ!!」
「塩だって取りすぎたら身体に悪いだろうに!」
「人は古来より塩と共に生きてきた!そして、地域の数だけ違う味がある!その中に
究極の塩味というロマンを求めて何が悪い?!」
「ソースは人の知恵の結晶だ!時代が求めたからこそ生まれたんだ!それの可能性を認めろ!」
「エゴだよそれは!」
「しかし、正しい物の見方だ!中濃ソースは伊達じゃない!」
再び舌戦を繰り広げるハマーン・エル・モンド。ジュドーとビーチャも決着が付かない。
その光景をただただ眺めるしかなかったイーノだったが、呆然とそっと呟いた。
「・・・・・ゴメン、モンド・・・・・・・僕、目玉焼きには・・・ウスターソースです・・・」
ばたむ。かちゃん。
イーノが再びあなたの前の扉を閉め、カギをかける。
『どうでしたか、みなさん?この扉の向こうは恐ろしかったでしょう。
もちろん、この後もこの騒動は続きます。
ですが決着が付いたわけではありません。
そしてこの話はあなたに無関係なわけではないのです。
朝食の目玉焼きの味付けには気を付けてください、
どこかで誰かが見ているかもしれません。
そして、その後あなたの開く扉はもしかしたら・・・?それでは、今日はこの辺で・・・』
きぃぃぃ・・・ばたむ。 fin・・・・?
イーノって誰だよ
普 通 は 醤 油 だ ろ
短編書きさん、乙です。
イーノにぴったりな災難ストーリーっすね。
・・・で、俺はハマーン&エルと同じ塩派です。
あああすんません。こんなネタですんません。/(_ _;)\
ちょいとヒントを求めてココを読み返してたら、
>>773あたりでお笑い系のリクがあったんでついつい。
次辺りで甘々話も考えますので御容赦ください(w
さて、某所に戻ろう(^_^;
>>822,823
早。(^-^;
レスthxです。で、
>普 通 は 醤 油 だ ろ
その通りなんですが、あまり世界観に合わないような気がしてやめました(w
英語だとソイソースだし、それだとテンポ悪くて分かりにくいし。
ちょっと長くなりすぎたんで今回は展開に入れませんでしたが、
食通のルーと料理好きなリィナが醤油派とゆー事で脳内補完を(w
なお、ここで目玉焼きの味付け談義は避けてください(^-^;
「目玉焼きには醤油だろ!」
・・・とか言ってみるテスト
半熟なら、なお良し
半熟の目玉焼き
↓
周りに広がった白身を食べる
↓
ホカホカご飯の上に残りの黄身をのせる
↓
ハシで真中に穴をあける
↓
醤油かけてウマー
>>829 朝飯をそれにしちゃったよw
ハマーンにも食わせてやりたい
七味マヨも結構美味そうだけど、醤油マヨ(七味入り)も結構好き。
マヨ+ケチャップなんてのもアリかも。
>>809サン
は〜い。スミマセン。
>>810 不定休サン
ずるい?まま、お許しを。(w
>>811サン
なんか、どんどんチェーンは本編のイメージから崩れていく気がワタシはしているんですけど。
可愛さの残るナナイって感じ。
>>812-820 短編書きサン
相変わらず、うっま〜。
短編書きサンの小気味良いテンポって好きでつ。
で、ワタシは塩コショウ。(w
目玉焼き議論の最中、お邪魔します〜。
アムロらと話す女は……、何の事は無い、ファ・ユイリィだった。
たまたま居合わせ、実験室にジュドーとハマーンはまだ居るのかとカミーユに聞かれ、
「あのふたりなら、リィナとセイラさんに会いに行ったわよ」
と答え、アムロを仰天させた。
「セイラさんがここに……、グラナダに来ている!?」
アムロにしてみれば寝耳に水だ。
そんなアムロの態度に、カミーユはファをジロリと睨んだ。
セイラの存在が知れれば、当然、彼女がグラナダに来た理由が問題となる。
サイコフレームの情報源をアムロに知らせるは得策ではないと判断するカミーユにとって、
ファがもたらした情報は余計なこととしか言いようが無い。
「セイラ・マス……、シャアの妹って人は、
ここでνガンダムが開発されてるって聞いて、激励に来てくれたんですよ。
大した肝の据わった人ですね」
「セイラさんが!?」
カミーユの言葉をアムロが鵜呑みにするとは思えない。
それでも、セイラがシャアを抹殺して欲しいと願っている事は伝えなければならない。
「なぜ報告しなかった?」
アムロの視線はチェーンに向けられた。
「報告って……」
チェーンの目が宙を泳ぐ。
アムロがアナハイムに到着して以来、νガンダムの開発に関する報告ばかりで、
個人的な話などする時間は皆無に等しかった。
その状況下でも、シャアの妹であり、アムロにとっても縁のある彼女の事は、
やはり報告しておくべきだったのかもしれない。
非を自覚し、また、内容が内容なだけに、チェーンの声はますます弱まった。
「セイラさん……。彼女は地球に降りたいって……」
「地球に!?この状況でか!?」
「もちろん、私もジュドーも止めました!でも、意志は固そうで……」
まるでチェーンを責めるような勢いのアムロに、ファが慌てて言葉を挟んだ。
「だからジュドーとハマーンが、今、会いに行っているんです!
それにこんな危ない時、シャトルが出るはずは無いし大丈夫ですよ!」
ファが言うように、シャトルが飛ぶはずが無い状況ではある。
しかし、それでも意志を通すのがセイラ・マスという女性なのだ。
アムロにはそれが分っている。
しかし、同時に、今の自分が成さねばならない事も熟知している。
「……分った」
アムロの苦渋の声に、チェーンの胸はギュッと縮んだ。
「サイコフレームの解析サンプル、説明を頼む」
カミーユと再び歩き始めたアムロの背中は、いつもと変らない頼れる上官に戻っている。
が、その心の中に潜むのは寝言で言うララアだけでは無いのだろうか。
(いつも私は大尉の背中を見ている……)
チャーミングと言われ歓喜した直後のだけにチェーンの落胆は激しかった。
ファかよ・・・・・
なんとなく肩透し、あたりまえすぎた気がする〜〜
以前の驚きが、欲しかった・・・・・
しかし、この状況じゃ仕方が無いか・・・・ (不定休)
age
ジュドーとハマーン、セイラさんの所に行ったのか。
ハマーンとセイラさんの会話はあるのかな。
にしてもアムロ、まだセイラさんの事が好きなのか…
Zの時よりZZの時のファが好き〜
俺も目玉焼きは半熟のほうが好き
840 :
新住民:03/02/19 00:39 ID:Jyc654X4
>>798
歴史の裏>主要人物の絡み>もしかしたら表に影響が?>でもやっぱり職人さん次第
という思考でございました。我ながらごういんだな〜。
新ストさん、短編さんお疲れ様です!カミーユの台詞、あまりに自己的カミ−ユ像に近くてクラクラ・・・カミーユかっこいい!!
やっぱり醤油ですねぇ
両面とも焼いてしまう外人さんの気がしれない・・・・
842 :
名無しさん2号:03/02/19 11:07 ID:+QF8Lp/a
懲りずにもう一度、ジュドー×ハマーン短編(18禁入り)つくってみました。
Desire 上編
「ジュドー、早くしろよ」
ソファーに座っているビーチャがコンピューターの電源を入れるジュドーを急かし
たがジュドーは「もうすぐだよ」と言うとディスプレイの電源と本体の電源を入れ
終わった。
「どーれ、どれ」
「まだ、ネットに繋いでないよ」
「早くしろよ!」
「急かすなよ!」
そう言いながらジュドーはマウスを動かしてネットの接続を終わらせると、ビーチ
ャはジュドーの後ろに来ると1枚のMDを渡した。
「俺の知り合いがハッカーやっててさ、役に立つと思わないけど使ってくれよ」
「ああ」
ビーチャからMDを手渡されたジュドーは入れると、ホームページのアドレスを入
力した。
入力し終わると、マウスで移動をクリックし画面が切り替わった。
画面には『会員になれば裏画像10%オフ!』『あのモデルがあんなこと、こんな
こと!』と言うアダルト関係の広告が載っていた。
「ビーチャ、ハマーンが来ないように見張っているよ」
ジュドーがそう言うとビーチャは顔をしかめて言った。
「お前、独り占めする気だろう!」
「べ、別に!」
そう言い終わらないうちに、買い物を終わらせたハマーンとエルが帰ってきた。
843 :
名無しさん2号:03/02/19 13:49 ID:uDXjyCcF
Desire 中編1
「おい、帰ってきたぞ!」
ビーチャが二人の姿を見て、小声でジュドーに言おうとした。
「何やっているの?」
ジュドーのビーチャの姿を見てエルが怪訝そうな口調で言うと、ビーチャは二人の
ほうを見て作り笑いを浮かべた。
「ちょっとな」
「あー!もしかしてHなページ見ているでしょ、あんた達!」
「見てねぇよ、なぁジュドー!」
「ん、ああ!見てないって、見てないよ!」
「だったら、隠す必要は無いだろう」
ハマーンがそう言うと、エルは「ハハーン…」と青筋立てて笑った。
「別に隠すようなホームページなんか見てないよ!」
「だったら、見せなさいよ!」
「ジュドー、電源を落とすぞ!」
「ビーチャ、早くしろ!」
ビーチャがパソコンの電源を切ろうとした途端、果物ナイフが壁に刺さった。
「隠す必要が無いのになぜ隠す?これ以上隠すなら命の保証はしないよ」
果物ナイフを投げたハマーンは笑みを浮かべて言った。
「あ!これ見ていたんだ!」
「エル、見るなよ!」
ジュドーがアダルトページを見たエルに向かって言うと、エルは怒った表情を浮か
べた。
>>841 両面焼き派でソース派の漏れは日本人ではないとでも?
しかし周囲はみんなソース派だったんだが
地方によって違うのかね
>844
んなこたーない。
あくまでも個人の好みの問題。
昔、半熟が嫌いだった俺は両面+ソースだった。
今は半熟+醤油メインだが。
半熟2玉+カリカリベーコン+醤油+胡椒パッパッ+ホカホカご飯
自分の中で最強
目玉焼きの食べ方ネタはガンダム以上に長年討議され続けてるんだから
キリがないんでもうやめとけ…
卵5個スクランブルエッグ、焼きハム&カリカリベーコン5枚
厚さ3cmトースト2枚、コーヒー飲み放題で、500円が、最強のモーニング!!
卵には、塩、マヨネーズ、ケチャップかけて食べまする。
ハマーンもお勧めの塩を、今日の朝試してみたよ
結構おいしかった。
ハマーンとファのやり取りってのもまた見てみたいな…。
もうないのかな?
カミーユの家でハマーン様とファが二人になった時の
やり取りとか結構好きだったかも。
age
ハマーンはえらくファを誤解してるらしいけどな
紙油「どこが従順な女だよ」
857 :
名無しさん2号:03/02/20 08:22 ID:2SZP/zhr
Desire 中編2
「男って最低!」
怒りで興奮したエルはジュドーとビーチャ、ハマーンを無視して外に出た。
「おい、待てよ!エル!」
ビーチャは外に出たエルを追うように外に出て、ジュドーの部屋には彼とハマーン
の2人だけになった。
「何を見ていたのだ?隠すことは…」
「こ、これはね…。」
作り笑いを浮かべジュドーが言うと、ハマーンは再び果物ナイフを壁に向かって投
げた。
果物ナイフはパソコンの壁の近くに刺さり、ジュドーの背中に戦慄が走った。
「外さないと言っただろう?」
「あー、わかりました!見せてあげますよ!」
やけになったジュドーはハマーンに会員制のアダルトページを見せた。
ページには男女のセックスシーンなどが載っており、そのあられもない姿にハマー
ンの目は点になっていたが気を取り直した。
「お前ら男と言う奴は…」
あきれた表情を微かに浮かべながらハマーンはジュドーの唇と自分の唇を合わせた。
「ん!?むぐっ、むぐむぐ!」
彼女の突然の行為にジュドーは慌てるしか術は無かった。
858 :
名無しさん2号:03/02/21 09:24 ID:oWeQ9yaZ
Desire 後編1
「んぐ、はぁはぁ…」
ハマーンの突然の行為から開放されたジュドーは荒く息を吐いて、吸って気分を落
ち着かせた。
「いきなり、キスなんかしたら窒息するよ!」
顔を赤くさせ、ジュドーが彼女の行為に戸惑いながら言ったがハマーンは緑色のシ
ャツと青色のズボンを脱いで黒い下着一枚になった。
「抱いて…ジュドー…」
「こんな昼間から、ビーチャとか…!」
ハマーンに抱きつかれたジュドーはベッドで彼女を押し倒すとジュドーはズボンと
シャツ、下着を脱いだ。
ハマーンの上に来ると、ジュドーは彼女の唇と自分の唇を合わせキスをしたが、彼
の手は彼女のパンティーに隠されている部分を指でかき回していた。
きゃあ〜!!
はやく続き〜!!!!!!
あげちゃう
861 :
名無しさん2号:03/02/22 13:01 ID:8+rmuMTG
Desire 後編2
「あぁ…ん、い、嫌…」
彼の指が彼女の中を荒々しくかき回す度、ハマーンは体をピクリとさせジュドーの
背中に手を回した。
「ジュドー…、あぁ…ん…」
「もう…我慢できない!」
ジュドーは胸のふくらみの突起から口を離すと、ハマーンのパンティに手をかけ、
ゆっくりと羞恥心と快感を煽るかのように下に降ろした。
「嫌なら…やめるよ…」
そう言うジュドーの言葉と裏腹に彼はハマーンの中に自分の一部を入れ、激しく抜
き差しをした。
「あぁっ、あぁぁーっ!ジュドー!!!」
「ハマーン!!!」
彼女の中に生命の滴を放ち、2人は重なるように眠った…。
「ジュドー、ハマーン!おかしいな…」
エルを探しに行ったビーチャがジュドーとハマーンの姿が見かけないことを気にし
て家の中を捜し、彼の部屋のドアを開けた。
部屋のベッドには2人だけの情事を終わらせたジュドーとハマーンは折重なるよう
に眠っていた。
「しょうがないな」
そう言うとビーチャは毛布を出して二人のうえにかぶせた。
862 :
名無しさん2号:03/02/22 16:12 ID:dRszmeFP
ジュドー×ハマーンSS短編(18禁)「Desire」終わりました。
訂正情報は前編、中編、後編ですが間違って上編、中編、後編となってしまいまし
た。
あと、シーンの表現方法ですがちょっとどぎつい内容になって「ここのシーンはあ
っさりしたほうがよかったな」と少し後悔しています。
内容としては1歩前進したところですが、油断は禁物!
精進いたします。
>>862 お疲れ様です。
個人的にはもっとエロがあってもいいと思いました。
というかジュドー逝くの早すぎw
次の作品、期待してます。
864 :
名無しさん2号:03/02/22 22:03 ID:qnjy1hET
>>863 ありがとうございます。
もっと、エロを増やしたかったんですが表現不足が災いして…。
あと、フェラシーンとかクンニシーンを増やしたかったな…。
次の作品はサービスしますので、見てください。
だけど、これ以上エロ増やしたら取り返しのつかないことになりそー。
つうかエロメインならエロパロ板で・・・。
866 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/23 00:49 ID:Hy+48UYP
「ジュドー...ありがとう」
前触れのない突然のハマーンの言動に、ベッドに寝転がりながら
街で取ってきた旅行パンフレットを何気なく読んでいたジュドーは
「へっ?」
と変な声をあげた。上体を起こしてハマーンの方を見ると、彼女は
ダブルベッドの脇に有るドレッサーを見つめながら、乳液を肌にのばしている。
白磁で出来た様な頬に同じ白い色が馴染んでは消える。
「あれ?俺何かしたっけ??」
「ああ、お前は今朝いつも通り朝食を食べ、仕事に出かけた。
私は家に残り、端末でジャンクのデータを調べ軽く仕事を終わらせた」
ハマーンはその瞳と同じ、菫色のガウンから袖を抜きながら尚も続ける。
「陽の高い内にと洗濯をし、お前の投げ捨てた衣服を拾い集めた。
いつも靴下の片方はベッドの下で、片方はトイレの近くに脱ぎ捨ててある」
「たはは」
「そうこうしている間に時は過ぎ、お前の帰る時間に合わせて食事の
用意をした。やはり同じ時間に帰ってきたし、今こうしてベッドに
入るまで、何もかわらずに1日が過ぎた」
867 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/23 00:52 ID:Hy+48UYP
ジュドーは訳が分からないままに、隣にゆっくり滑り込んでくる
ハマーンを見ている。
「ジュドー間抜けな顔をしているぞ」
柔らかな笑みを浮かべて、ハマーンは自分の頬をジュドーの頬に
くっ付けた。ジュドーはハマーンの頬は、先ほどの乳液でいつもより
少ししっとりしていると思った。ひんやりと冷たく、でもとても柔らかな頬が
ゆっくりと同じ体温になってゆく。
「何も変わらない1日に、神に感謝したいと思ったのは...
ジュドーお前のお陰だ。たまには感謝の気持ちを伝えるのも悪くない
ありがとう...愛しているよ」
ハマーンの言葉は優しくジュドーの耳を掠め、心に直にその気持ちが
奔流となって流れこんでくる。
「あぁ、俺も愛してるよ...」
言いながらスタンドの灯りを消し、暗くなったベッドにそっと
ハマーンを押し倒した。
Fin
868 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/23 00:57 ID:Hy+48UYP
ちょう短編
このスレが大好きなんで自分でも書いてみました。
初めてなんでドキドキしてます(^〜^;)
>>868 お疲れさんです。
ちょう短編良かったです。
また是非書いてください。
>>868 エロメインのより全然(・∀・)イイ!!
ショタコンは醜い。
なんだよお前ら、書けっていったり書くなっていたりずいぶん勝手なやつらだな。
特定の職人マンセーかよ。
そんなんだったら個人のサイトでやれや。
いや、868さんのもイイって言ってるけど・・・?
age
876 :
名無しさん2号:03/02/23 17:08 ID:5dpVp+vx
>>868 お互いSS職人として頑張りましょう!
ぜひ書いてください、応援しています!
サービスしますと言っても、内容の過激なものじゃないですよ。
863さんの言う通り、ジュドーがいっちゃうのが早過ぎたです。
質を重視して頑張ります。
>>名無しさん2号
AVぽくって(・∀・)イイ!!
>>86 あなた
879 :
名無しさん2号:03/02/24 17:37 ID:XA7Eflcc
>>877 AVぽくないですよ。
僕はAV見たこと無いです(エロ漫画は見たことあります)。
そんな誉めてもらわなくても…。
何だな。
名無しさん2号は、森優の匂いが香ばしいなあ。
スレストにならない程度にお願いします。
なんだ、スレストか。
一瞬ストレスって読めた。
883 :
名無しさん2号:03/02/25 09:02 ID:t6+wrkEU
>>880 森優さんてAV女優ですか?
ちょっと、気になりますね。
今、ペル2『罪』のOPを聞きながらカキコしています。
1000まであともう少しです、頑張りましょう!
失笑。天然ぽいな。
>名無しさん2号
まあ、なんだ。ちょっと面白いからガンガレ!
ハマーンの生態観察
ハマーンの性態観察
888 :
名無しさん2号:03/02/26 08:39 ID:s7MJN+Dd
>>885 ありがとうございます!
まだ未熟ですが、努力いたします!
今度はカジノネタで書いてみたいのですが、既出だし、今度は何にしましょうかね
。
スレストには注意してよ。
>880
不覚にもワロタ。
892 :
名無しさん2号:03/02/28 10:29 ID:UdvX4A3p
>>887 脳内発想で予想しますた。
ハマーンの性態
7:00 起床
7:10 ジュドーと朝食
7:45〜9:00 朝一番ジュドーとセクース(中出し)
9:15 洗濯・皿洗い・掃除
10:00〜12:10 ジュドーとお出かけ
12:10 昼食
13:00〜15:15 帰宅後、ジュドー×ビーチャ×ハマーンの3P
15:30 ジュドーと休憩
16:00 買い物
17;15 夕食の準備
18:30 夕食
19:00 ジュドーと69
20:00〜22:10 ジュドー×イーノ×モンド×ハマーンの4P
22:45 寝る
おなかいっぱいです。
次スレに移ったの?保守
さー今夜書き上げたインスタント短編行くぞー(w
『へっへっ・・・・・へ〜〜〜〜〜〜〜っくしょいっ!へくしょいっ!へくしょいっ!』
ジュドー・アーシタの立て続けのクシャミが家中に響き渡る。
その目は涙をうるうると流し、真っ赤に充血してまぶたも腫れている。
鼻水は絶えまなく流れ続け、ティッシュがいくらあっても尽きる事はない。
「あ"〜ックソっ。ゼ〜ッゼ〜ッ。ぐしゅしゅっ。」
「全く、やかましいヤツだな。ほら。薬だ。」
ハマーン・カーンが奥からもって来た鼻炎薬をジュドーに投げ渡す。
「ミノ粉症などで悩むヤツなど、今どきおらんぞ。」
ミノ粉症。正式名称、『季節性ミノフスキー粒子アレルギー性鼻炎症候群』。
1年戦争以前に発見・活用され、その電波阻害性からあらゆる地域・空域で散布された
ミノフスキー粒子は、なぜか春先になると一部の人間にアレルギー反応を呼び起こさせた。
発症者は近年爆発的に増え、前年まで何でもなかった人物が翌年に突如症状が現れるなど
不可解な所の多い病気であったが・・・わりとあっさり特効薬が開発され、発症しだい順次
人々に接種されていった。
が。
「ぜ〜〜〜〜ったいイヤだ!」
ハマーンのもって来たカプセル薬で一時症状が緩和されて元気が出たジュドーは言い放つ。
「そうはいっても、一度接種すればもう翌年から悩まなくても済むのだぞ?」
ジュドーがなぜ特効薬の接種をこれほどイヤがるのか、ハマーンには理解できない。
「こんにちは〜。お兄ちゃんの様子、どうですか〜?」
「おおリィナ。見ての通りだ。まるで子供のようだよ。」
背もたれを抱えるように椅子にしがみつき、絶対動かない意思表示を示すジュドーに困惑する
ハマーンは、ジュドーに唯一強権を振るえる人物、ジュドーの実の妹・リィナにSOSを出していた。
「やっぱり・・・こんな事だろうと思ったわ。」
「心当たりがあるのか、リィナ・アーシタ?」
「ええ、そりゃもう。」
「言うなっ!言うなリィナ!へ〜っくしょい!」
声を荒げるが再びくしゃみをする情けない兄。その前に仁王立ちになったリイナは、
怒った顔で叱りつけた。
「お兄ちゃん!いつまでも注射が怖いなんて言わないの!!」
「・・・注射が怖い、だと?」
「ええ。子供の頃、注射で怖い思いをしてからず〜〜〜っと!」
「注射とはあれであろう?腕に当てて、圧力で薬剤を投与する・・・」
宇宙世紀以後、注射といえばハマーンの言うような『無針式注射器』が当たり前であった。
これは痛みが全くないうえ、血管に対する傷もないため感染症の恐れもなかった。
当然、ジュドーも子供の頃からその常識の中で過ごしてきた。
が。
宇宙世紀0079。1年戦争が勃発した。あらゆる産業は軍需に回され、
それはもちろん注射器も例外では無かった。まして無針式注射器は扱いが簡単なうえ
小型だったために、MSや航空機を初めとする乗員を必要とする兵器のサバイバルキットにも
必ず組み込まれる事となり、その需要は生産を上回った。大量生産されるとはいえ、
構造が複雑な無針式注射器は、もちろん生産された物は優先的に軍へと供給され、
一般では品薄状態が続いた。
そこで注目されたのが、旧式の針式注射器である。
構造が単純なその注射器は生産が容易で、使い捨てでも値段が安かった。
常に不衛生な戦場へ清潔な無針式を供給するため、民生品にはこちらを供給したのである。
そんな事は知らない、0079のジュドー6才。その日は小学校で、予防接種の日だった。
『アーシタくーん、ジュドー・アーシタくーん。入ってきださーい。』
苗字でABC順にならばされた少年達の先頭にいたのが、アーシタくん・・・ジュドーである。
呼ばれるままに医務室に入ったジュドーは簡単な問診と診察の後、いよいよ注射となった。
いつもと違う形の注射器にさして疑問も持たなかった少年ジュドーは、注射の様子を
つぶさに見つめている。腕の内側を消毒され、いよいよ注射器があてがわれ・・・
ぷす。
ジュドーが予想もしていなかった痛みが腕を襲う。見た事も無い注射器の信じられないくらい太い針が、
自らの腕に突きたった事への驚きに目を白黒させる少年ジュドー。しかし、さらに信じられない事に、
「あちゃ、失敗した。」
そう、無針式に慣れきっていたのは医者も同じ。はじめての針式注射器は、見事に血管を外した。
「やりなおし・・・えいっ。」
ぷすっ。
「あれ?」
ぷすっ。
「おかしいなぁ・・・」
ぷすっ。
幼いジュドーの、細い腕ににじむ血。
今にも泣きそうなジュドーを他所に、医者は冷たく言い放つ。
「こっちの手はもう無理だ、反対の手を。」
ぷすっ。ぷすっ。ぷすっ。ぷすっ。ぷすっ。
「・・・仕方ない、お尻で。」
ぷすっ。
「ぎゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
ココに来て、ジュドーの堪忍袋の緒が切れた。そりゃもうブッち切れた。
ベッドから飛び上がり、医者の頭を掴んで髪の毛をむんずと掴み引き抜く。
顔を引っ掻く。かみつく。机をひっくり返す。椅子を投げる。
破壊の限りをつくし、フルチンのまま保健室を飛び出したのである。
後の、その担当医の言葉。『まさか、注射があんなに痛いとは思わなかった。』
進み過ぎた技術と戦争によってもたらされた悲劇と言えよう。
「・・・というような事があったんですよ。それ以後、注射は全くダメで・・・」
「そ、そうか・・・それは・・・その・・・なんと言うか・・・」
ハマーンは、どこからツッコんでいいか分からない。
「お兄ちゃん、飲み薬だけじゃ症状が緩和されるだけで治らないのよ?」
「いいんだよっ!ミノ粉症なんて、春さえ過ぎれば収まるんだ!へっくしょい!」
「しょうがないな〜もう〜。」
呆れ果てたリィナは、もう言葉も無い。
「実はな、ジュドー。」
「何だよ?」
ハマーンの声にも、機嫌悪そうに応えるジュドー。
「お前があまりにも苦しそうだったので、知り合いの看護婦に相談してあるのだ。」
「いらんっ!医者や看護婦は敵だっ!」
「まぁそう言うな。お前も知ってる人間だ。久しぶりに会いたいと、夫婦で来るそうだぞ。」
「夫婦?」
ぴんぽーん。
「こんにちはー」
「ああ、来たようだ。こちらだ。よく来てくれたな、二人とも。」
「ハマーン、リィナ、おひさしぶりー!あ、ジュドー!だいぶひどいみたいだね!」
かつてジュドーとアーガマで共に戦い、そして艦を降り看護婦となった女性、
ファ・ユイリィがそこにいた。
「ジュドー、寝込むなんて珍しいじゃないか。君を笑いに来たぞ。」
その後ろから、かつてエゥーゴでエースとして活躍したが負傷が元で退艦して療養暮しの後、
医者となって生計をたてているカミーユ・ビダンが顔を出す。
「笑いに来んなよっ!わざわざっ!他所のコロニーまでっ!」
「ミノ粉症?そんなもの、注射一本で・・・」
「これこれ、こういうわけでな。」
「なるほど・・・」
カミーユはハマーンの説明を聞き、真顔でジュドーの正面に進むと
「ジュドー、水臭いじゃないか!病気の時くらい、頼ってくれよ!」
「カ、カミーユ・・・・・」
元から涙と鼻水でグシャグシャのジュドーの顔が、予想もしなかったカミーユの優しい言葉に
余計に流れた涙で濡れる。
「だからな、ジュドー。」
いまだに逆に座った椅子の背もたれを抱えたままのジュドーの両手を力強く掴むカミーユ。
そして、そのジュドーの手を背もたれにロープで縛り付けるファ。
それが固く結ばれた事を確認してから、カミーユは微笑んでジュドーに語りかけた。
「ちょっとだけ、ガマンしような。」
「まてこらぁ!鬼かアンタわぁ!!」
椅子に縛り付けられたままガタガタと暴れるジュドーに、にこにこと笑顔を振りまくカミーユ&ファ。
「お、鬼だな、カミーユ・ビダン。」
「ファさんもすごい・・・何の打ち合わせもなく、息がぴったり!」
「うふふ。リィナもそのうち分かるようになるわよ。」
「ファ。ミノ粉症解消剤を。」
「はい。」
そういってファが取り出した注射器は・・・とてつも無くでっかい、『針式』注射器だった。
「うぉっ!」
その大きさに、さすがのハマーンも一歩引く。
「ふっふっふ、ジュドーが病気と聞いてね。症状から考えられる病気とその薬を持ってきたんだ。
もちろん、どの病気だったとしてもこの注射器でブチこんでやるつもりだったんだがな!」
「悪魔かあんたはっ!!!」
イスに縛られたままの状態で逃亡しようとしながら非難の声をあげるジュドー。
「注射が苦手とは好都合!積年の恨み、晴らさせてもらう!」
「何だ恨みってぇ!」
注射器を片手に走り出すカミーユ。両手を縛り付けられた椅子にまたがり、
それでも信じられない速度で逃げ出すジュドー。ニコニコと成りゆきを見守るファ。
あまりの風景に固まるハマーン。リイナは台所で何事も無かったように、お茶の準備をしている。
「逃げるなっ!」
「逃げるわっ!!」
「(ぴきぃん)そこだっ!」
カカカカカッ。カミーユが片手を一閃すると、ジュドーの鼻先の壁に数本の小型注射器が
1列に並んで突き刺さる!
「うぉっ!これが医者のすることか!(ぴきぃん)はっ!」
カカカっ。上空から迫る注射器を気配だけで避けるジュドー。
「ふっ。やるなっ!さすがニュータイプ!」
「アンタこそニュータイプ能力の無駄遣いだそれわっ!」
「問答無用!うぉぉっ!」
連続でくり出される太い注射器の針を間一髪で身を翻してかわし続けるジュドー。
その間にもカミーユの腕が一閃、二閃しあらゆる方向からジュドーを襲う。しかしジュドーも
ある時はそれをかわし、ある時は椅子の背もたれで受ける。的確なカミーユの攻め手は
逆に予想しやすかった。が、その回避すらも予想したカミーユの攻撃はやはり天才的だった。
気付けば、ジュドーは逃げ場のない部屋の角に追い詰められていた。
「し、しまった!」
「ふっふっふ、もうこれでジ・エンドだ。」
紫色のオーラを全身から放ちながら、ゆらりとカミーユが一歩近付く。
(くっ・・・こうなったら!)
「死ねぇっ!」
すでに治療なのか殺人なのか分からないセリフを吐きながら、カミーユは最上段に構えた注射器を
ジュドーに向かってふり下ろす!その切っ先を見つめるジュドーはわずかばかり動く両手の指先で
正確にその針先を挟む!
「なにぃっ!」
驚愕するカミーユをその迫る勢いのまま後方にいなし、ジュドーは起死回生の脱出に成功した。
さらに、注射器の先端の針を力任せに叩き折る。
「どうだ!カミーユ!これで注射はできまい!」
ぺろん。ぷしっ。
「あぅっ」
ジュドーのお尻に冷たい感触。
「全く。最初からこうすればよかったのだ。」
ジュドーのズボンを下げ、お尻を露出させたままの格好でハマーンが言う。
「御協力ありがと。こうでもしないと、素直に注射させないでしょうからねー。」
隠し持った無針式注射器をジュドーのお尻に押し付けたまま、ファが微笑む。
「お茶が入りましたよー」
「ありがとう、リィナ。いただくよ。さ、終わったぞジュドー。ごくろうさん。」
カミーユはぽんぽん、とジュドーの肩を叩きリィナがお茶を用意してくれたテーブルへと向かう。
ファ、ハマーンもそれに続く。
「うん、俺は目玉焼きにはケチャップだな。」
「ええもう、シンタとクムも元気よ!」
「ガーラで雪遊びしたのも楽しかったですよ。」
「うむ。今度はファたちも来るといい。教えてやろう。」
「カミーユはちゃんとニンジンを食べなさい!」
「ジュドー、どうしたんだー?おーい。」
和気あいあい、といった感じで和むお茶のテーブルに背を向け、
ジュドーはお尻をさらしたまま、たださめざめと泣いているのであった・・・
fin.
おしまーい。
ほぼ全編ギャグ調です。(^^;
ちょっといろいろ煮詰まって壊れかけたんでこうなりました(w
それではおやすみー。
ニンジンってアンタ何出してんだ(゚д゚)
それはそうと(゚∀゚)イイ!
森優的保守
906 :
868:03/03/01 21:49 ID:vLdVeiPK
>>名無しさん2号
はい、お互い頑張るであります。
そちらも次を楽しみにしています。
>>短編書きさん
いつも楽しく読んでます(^o^)
毎度毎度感服させられます、これからも頑張って下さい。
てなわけで懲りずに書いて見ましたです。
お口汚しかも知れませんがどうぞ
907 :
もしか君が:03/03/01 21:52 ID:vLdVeiPK
「ュドー・・ ジュドー」
何だよ、誰だ俺の名前を呼ぶのは・・まだ眠いんだよ・・っとに。
もう朝なの?もうちょっとこうさせていてよ、ねぇハマーン。
俺は無意識に彼女を抱き寄せようと、腕を隣に伸ばした。
「もうっ!何寝ぼけてんのよっ」
突然誰かが肩を掴み俺を激しく揺する、宇宙に漂うような
ボンヤリとした感覚から、急に現実へと覚醒させられた。
「・・・!? どこっ!ここは!?」
俺の目の前には、無限に広がる漆黒の闇が迫る。
どうして?あれ、今はシャングリラに住んでるはず、それとも又
逃げ出したんだっけ??何か考えがはっきりしないぞ。
酷く頭が混乱する。そうだ
「ハマーン!どこにいるの!」
「何言ってんのよ
もうっ・・・ハマーンは死んだでしょ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?
俺は緩慢な動作で声のする方に顔を上げた。
なんで・・・・その先には見なれた青い髪のルーがいた。
「ジュドーこんなとこで居眠りして頭がおかしくなったんじゃない」
ここ?ここはたしか、ジュピトリスの展望ラウンジだ。
宇宙が見渡せるように作られた窓には、星々が線を引いて遠ざかってゆく。
908 :
もしか君が:03/03/01 21:54 ID:vLdVeiPK
「なんでこんなとこに居んの?」
「ジュドーが星を見たいって言ったから」
「じゃなくて、なんでこの船にのってんの」
「木星に行くからでしょ!?」
・・・そうか・・木星に行くって言ったよな確かに俺。
でも、じゃあハマーンは?何かおかしいぞ
「俺、ハマーンと一緒に居たんだ」
「はぁあ」
ルーはあからさまに、不機嫌で不信な声を俺に浴びせる。
「何変な夢見てんの?!何でよりによってハマーンなのよ
ハマーンはね、ジュドーが最後を獲ったんでしょ?」
ハマーンの最後?
「俺が・・・俺がハマーンを殺したのか・・・?」
「・・んまぁ、そう言うことだけど、でも仕方ないでしょ
ジュドーは正しい事をしたんだから」
正しい事?そうだ・・たしか真っ黒な宇宙にキュベレイが、
まるで太陽のように光ったんだ、キュベレイも光りもハマーン
そのものの様に真っ白で俺の心に焼きついた。
でもそんなこと無い?俺は確かにハマーンと一緒だったんだ。
高慢で高飛車な物言いだけど、酷く儚な気で頼りなかった。
いつだって、ハマーンは俺を愛していてくれたし・・俺は・・
もう二度とハマーンを離しはしないと誓った。
夢だったのか!?
あれは全部・・・
夢だったって言うの?
だったら・・だったらなんで
こんなに胸が苦しいんだよ!
俺は訳が解らなくなってラウンジを飛び出した。
後ろにルーの声が聞こえたけど、気にせず宙を蹴った。
909 :
もしか君が:03/03/01 21:56 ID:vLdVeiPK
嘘だ、夢なんて嘘だ。
思いだせ、ハマーンのこと。
夢中でハマーンのこと考えてるのに、頭の中はモヤモヤとして
少しもまともに彼女を思いだせない。
どこに行った?いつもどんな格好をしていた?何をしてた?
好きな物は?口癖は何だった?得意な料理は?いつも俺に何作ってくれた?
誕生日は何をした?夜はいつもどんなだった?アクセサリは何をしてた?
いろんなことが切れ切れに頭に浮かんで消えてゆく。
何一つ、考えが纏まらないのはどうしてなんだ?!
何時の間にか俺は、格納庫にいた。
どうやって入ったんだろう。何も解らない。
やっぱり、ハマーンは宇宙で俺が殺したのか?
あんなに愛していたのに、俺が殺したのか?
誰より愛しい人を・・・俺が殺したのか・・・
まだ宇宙に居るかも知れない!
今から探しても間に合うかも知れない!
俺はハッチの緊急開閉ボタンを押した。
格納庫から空気が吸い出されてゆく、壁を蹴って俺は宇宙にでる。
生身のままだけど、死んだらハマーンに会えるかも知れない。
そうか・・死んだらハマーンに会えるんだ!!
「ハマーンッ」
「ハマーーーン!!俺、今行くからね!!待っててね」
俺の身体は空気の渦に巻かれ、暗い宇宙に飲み込まれてゆく。
910 :
もしか君が:03/03/01 21:59 ID:vLdVeiPK
「ハマーン」
「・・・・ ・・・・」
「ュドー・・ジュドー・・・」
ハマーン・・聞きなれた声だ。
俺の・・俺の好きな人、世界にたった一人の人。
「ジュドー」
来てくれたんだね。
真っ暗な宇宙に光りの輪が出来、ゆっくりと世界が光りに満たされる。
薄青い光りが視界を照らし、ようやっと俺の求めた者が見えた。
シクラメンの髪が白い輪郭を縁取り、同じ色の細かな睫毛に彩られた
瞳は、見つめていると魂を吸い取られそうになる。
通った鼻筋の後に続く唇は心配そうに自分の名を紡ぐ。
ハマーンの後ろには見なれた風景が見えた。
カーテンの隙間を縫って朝の光りが部屋に射し込み、
柔らかに二人を包んでいた。
「大丈夫か・・?酷くうなされていたが」
まだ眠たそうなハマーンの顔がじんわりとぼやけてゆく。
涙は重力に逆らわず、止め処無くシーツにこぼれていった。
「ジュドー?」
俺は何も言わずにハマーンの胸に顔を埋めた。
昨日のまま何も身に付けていなかったけど、ちょっとびっくりして
そして、何も言わずにゆっくり抱きしめてくれた。
頬に当たる柔らかな弾力、耳に聞こえる確かな心音が、
彼女が本当に生きていて、ここに居る事を証明してくれる。
涙で少しベタベタするけれど、この温もりをしばらく放す気にはなれない。
ト クン ト クン ト クン 彼女の優しい音がする。
ト クン ト クン ト クン
Fin
911 :
868:03/03/01 22:03 ID:vLdVeiPK
前回より少し長くなりますた。
パート5でも頑張りたいです。
>>868 ハラショー
お疲れさんです。
次回も期待してます。
868様
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
甘すぎるくらいゲロ甘好きな漏れには最高の作品だす。
これからもがんがってください!
横ハメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!
>ちょう短編さん
よかったです。短い中にエッセンスがギッシリ!
いいですねえ。
二作目もいいです。相手の脈動音を聞くと安心できますもんね。(w
>短編書きさん
ガンダムの台詞をよくもまあ、こんなに詰め込んで。(w
お疲れ様でした。
917 :
名無しさん2号:03/03/03 12:57 ID:6TqUYt4+
>短編書きさん
予防接種なんて懐かしいです!
小学生のとき、よく泣いてました…。
恥ずかしい…。
しかも、カミーユはいっちゃってるし…。
>ちょう短編さん
うう、シリアスな話です…。
結局ジュドーは…。
僕も何か一つ書きます、負けませんよ!
お久しぶりです、新ストです。
参加者サンが急増で、ワタシのような古株はもはや出番無しですが…。
細々と続きをうpさせていただきます。
>>835 不定休サン
在り来たりですみません。
>>837サン
アムロは…。旧友、戦友、かつての憧れ、複雑な感情でセイラさんを想っているんです。
>>838サン
ZZのファは白衣の天使なんです。(w
>>840 新住民サン
>カミーユの台詞、あまりに自己的カミ−ユ像に近くてクラクラ・・・カミーユかっこいい!!
そうなんだ…。そういう風に取るんだ…。ワタシはやっぱりカミさん派の気持ちはいまいち理解不足。
>>852-855サン
春巻き作ってたあのシーンですか?
お叱り覚悟のマターリ雰囲気だったんですが…。
普通の女していても、姐御雰囲気をかもし出しちゃうハマーン様は素敵です。(w
>>862他 名無しさん2号サン
色々と乙です。若さがみなぎってて老体はクラクラしちゃいます。(w
>>868サン
>ちょう短編
こんなふたりの日常、読んでて幸せになりました。ありがとうございました。
>もしか君が
前作よりも更に切なさがプラスされて、目頭が熱く…。(マジでつ
お口汚しなんてとんでもないですよ。
>>903 短編書きサン
相変わらず小気味良くて面白い。(w
ワタシの花粉症も治してもらいたいよ…。あ、オケツは嫌ッスよ。(w
信用性のあるソースはまだ無いようなのですが、
ごっつタイミング悪いうpになってしまったようです…。はぁ〜。
アムロの来訪を知っていながら、アナハイムを抜け出そうとするジュドーとハマーンは、
真っ直ぐにカミーユの自宅へ向かうつもりでいる。
ファから鍵を渡されたリィナが、そこにセイラを留まらせているはずだった。
しかし、ジュドーはもちろんそれを願いながらも、
そこを訪ねてセイラに会えるという可能性は少ないと覚悟していた。
(あの人、意志が強そうだもんな……)
ほんの数回あっただけの人物だが、ジュドーの動物的勘がそう警告している。
「ジオンの子供ってだけで……。大変だよな」
思わず本音が零れ出た。
「スペースノイドにとって、ジオンの存在は未だ大きい。
彼女はあえてそれを遠ざけて生きようとしていたのにな」
「シャアがまた動いたから……?」
「そういう事だ」
ハマーンの表情にも影が落ちている。ハマーンもまたシャアに翻弄された女なのだ。
「後は、アムロさんに期待するしか」
「ああ」
“逢引き”というには程遠い会話をするふたりは、
ようやく辿り着いたアナハイムの正面ゲートからグラナダ市街へと続く表へと出た。
5thルナが地球に落下したという今をもってしても、
そこには何ら変化のない平穏な光景が広がっている。
同じ地球圏で戦争が起きている事など信じられないような平和がそこにはある。
そして、その平和な光景の中、何故だかリィナの姿があった。
「リィナ!?」
「お兄ちゃん……」
アナハイム社の中に入ろうにも入れなかったのか、
それとも入る決意が出来ていなかったのか、落ち込んだ表情を浮かべるリィナは独りきり。
それがリィナの落ち込みの理由だ。
「……そうか」
ハマーンがひとり呟いた。
「ごめん。あたし、セイラさんを……」
それだけで全て分る。セイラ・マスは地球に降下したのだ。
涙目のリィナの頭をジュドーはそっと引き寄せた。
リィナもラサが壊滅的なダメージを受けた映像をどこかで見たのだろう。
ジュドーの胸の中で涙を抑え切れず震えている。
「大丈夫だよ、リィナ……。地球は広いんだ。
セイラさん、何も危ない所に降りたりなんか……」
言い掛けたジュドーの目に……、いや、脳に、不意にビジョンが浮かんだ。
「 ! 」
思わず見開いた目に、今度は実体のあるリィナの困惑した顔が映る。
「お兄ちゃん……!」
リィナにも“それ”は見えていた。
「あ、ああ……」
ふたりの感じ過ぎる感受性は、
セイラの姿をイメージの中で探し求め、その姿を捕らえていたのだ。
少し意識をすると、ビジョンは輪郭をもハッキリと浮かび上げ、
ジュドーとリィナの心のモニターに鮮明に映し出した。
地球のどこか……。砂嵐が吹き付ける荒野で、セイラは人命救助に加わっている。
セイラは必死に負傷者を吹き荒む強風から守ろうと、実の兄が招いた異常気象と戦っている。
が、その規模は計り知れなく、セイラの目の前で力尽きる者、
子供だけはと胸に大事に抱き命尽きている母親、家族とはぐれ泣き叫ぶ幼子、
軍人でもない、兵士でもない人間が、
ただそこ――、地球連邦軍の本部のあるラサ近郊にいたというだけで、
言いようのない苦しみを感じているのだ。
「くっそぉ……」
「ジュドー」
奥歯を噛み締めるジュドーにハマーンは言葉を探した。
ハマーンにもジュドーとリィナが何を感じているのかは見えている。
が、名前を呼ぶだけで精一杯だ。
そしてそのジュドーは、何かに弾かれるようにリィナを急に引き離した。
「お兄ちゃん……!?」
リィナが見上げたジュドーの目は強い意思を孕んでいる。
「リィナはファさんの家にこのまま世話になってろ」
「ジュドー……?」
ジュドーの言葉と強い瞳にハマーンもたじろいだ。
いつもの瞳とは明らかに違う。
「ファさんのところに……。分ったな?」
「う、うん?」
強く言うジュドーに、思わずリィナは頷いた。
ただ、兄の瞳は何か決意をしている。リィナにはそれが分った。
ジュドーはリィナの涙が乾いているのを見届けると、意を決したようにリィナに背を向けた。
そして、ジュドーの変化に慄くハマーンに短い言葉を言った。
「ごめん」
ハマーンはその一言で、ジュドーの思いの全てを理解した。
924 :
868:03/03/04 00:05 ID:aht6ehB8
>>新スト様
待ってましたーー(゚∀゚)
細々だなんて言わないで下さい!!
私はあなたの小説を読んで書いてみようと
思いました。ハッキリ言って生き甲斐です!
新ストさん、お久し乙です。
ジュドー・・・どうするんだ???
ハマーンは???
う〜っ、先の展開が読めない。
新ストさま、キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
なんとなく、今後のジュドーの動きは、シャアの最後の言葉、
「地球にいるアルテイシアにとっては・・・」
につながる行動に出そうな気がする。
しかし、方法がわからないのよね〜〜〜
と、おもった不定休であった・・・・・
927 :
名無しさん2号:03/03/04 09:42 ID:PaK0Ecna
バスルームパニック Act.1
「お兄ちゃん、次入って!」
風呂から上がったリィナに言われ、着替えを済ませたリィナと入れ替わりで洗面所で
服と下着を脱いで全裸になると、風呂に入った。
「はぁ〜、気持ちいいな…」
ジュドーが親父っぽく呟くと、潜った。
「ブクブクブク…。ブハァ…。何だか、1人だけでは…?」
そう言うとジュドーの表情にいたずらっ子の笑みが浮かんだ。
「へへヘ…、驚かせてやろうっと♪」
そう言うと浴槽の蓋を被せ、ジュドーは蓋をした浴槽の中に隠れた。
隠れてしばらくするうちに風呂場のドアが開く音がした。
(しめた、へへヘ…。)
ドアが閉まる音がしてシャワーの音がした途端、ジュドーは「だぁ!」と大きな声で浴槽
から立ち上がった。
「げ、ハマーン!」
「ジュ、ジュドー!」
驚いた表情で言うと、彼女の視線はジュドーの股間のブツに目が行ってしまった。
「こ、股間ぐらい隠せ!!」
「…、失礼しました〜ブクブクブク…。」
ハマーンに指摘されたジュドーは赤面で風呂の中に潜った。
928 :
名無しさん2号:03/03/04 18:09 ID:j7LN8fPu
バスルームパニック Act.2
「入っているなら入っているって言え、ジュドー」
浴槽であきれた表情を浮かべ、ハマーンが言った。
「ブクブクブク〜」
「何を言っているのか判らぬわ!!」
ジュドーのふざけた態度に腹を立てたハマーンは彼の髪をつかむと浴槽に沈めた。
「ブクブクブクぅ〜、ゴボッ!ゲホゲホ!ふざけただけなのにマジになるなよ!」
「子供でもわかるイタズラを見せられ、腹立つに決まっている!ったく…。」
「体洗うよ。」
「背中こすってやる。」
ハマーンの突然の提案にジュドーはにんまりしたが、彼女のたくらみを知る由はない…。
(イタズラと言う物はこう言う風にやるのだよ…ジュドー♪)
リイナとハマーンの義姉妹(?)喧嘩なんてのを見てみたい気もする。
あの二人じゃなかなか実現しそうにないけどな。
930 :
名無しさん2号:03/03/05 11:17 ID:t9jODAOQ
バスルームパニック Act.3
ハマーンはジュドーの後ろに座ると、乳液の入った容器と金属たわしを手にもち、乳液
を出した。
乳液といっても、辛子や唐辛子、タバスコや青唐辛子を混ぜたものだった。
「早く背中こすってよぉ」
「急かすな」
そう言うとハマーンはニヤリと笑い、乳液をつけた金たわしでジュドーの背中をこすった。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!」
激痛と背中に火をつけられた感触でジュドーは悲鳴をあげた。
「恐くない恐くない、すぅぐしゅみましゅでちゅよ♪」
赤子をあやす口調でハマーンが笑いながら言うと、もう1回金たわしでジュドーの
背中を力いっぱいこすった。
「ギェェェェェェェェェェェェェェェ!」
ジュドーの悲鳴も何処吹く風で、ハマーンはシャワーで彼の背中を流した。
彼の背中は赤くなっており、内出血していた。
「だぁぁあああああぁぁ!」
「悲鳴をあげるほどうれしいか、そうかそうか♪」
そう言うとハマーンは悶絶するジュドーを無理やり浴槽に入らせ、4回目の悲鳴を
あげた。
「いくらなんでもやりすぎよ」
ソファーで横になっているジュドーを見てリィナがあきれた表情で言った。
「そのくらいのことをやらなければ、あいつも二度とバカなイタズラをすることも
無いだろう」
「それもそうね」
そう言うとリィナとハマーンは親指を立てて「グッ」と笑いながら言った。
女2人のたくらみにはまったジュドーは赤くなった背中を氷で冷やしながら、「痛いよ〜
、痛いよ〜」と泣いていた。
the end
イタズラというよりは、拷問に近いと思うのは俺だけか?
ジュドーのイタヅラには愛があっていいじゃないか。
ハマーンのはイタヅラじゃなくて虐めだよw
>「げ、ハマーン!」
ジュドーは誰が来るのを待ってたんだ?
934 :
名無しさん2号:03/03/05 16:33 ID:GGaCzPYW
バスルームパニック完結しました。
出来は10点満点中、4点です。
自分で冷静に評価して、もうちょっとかまぁまぁぐらいと思います。
>「げ、ハマーン!」
>ジュドーは誰が来るのを待ってたんだ?
ジュドーの作戦としては浴槽の中に隠れて、入浴時間が長いことを不審と思った
リィナ嬢が風呂場に入って、ジュドーが驚かすのです。
そこの所がちゃんと入っていなかったです。
拷問…ガクガク((((;゜д゜))))プルプル…。
今日はじめてSDガンダム見たんですけど
SDのハマーン様ってかっこわるいイメージあったんですよ。
けど可愛くて、結構萌えますね(漏れだけ?)
>>名無しさん2号さま
乙です!!
ハマーン様…いえ、当然と言えば当然の報いですが…
((((;゚д゚))))ガクガクブルブル…。
936 :
名無しさん2号:03/03/06 09:02 ID:07h4rIQ0
>>935 SDガンダム、懐かしいです!
宮崎でビデオ借りてよく見ていたです。
佐藤元のハマーンも可愛かったです。
今は熊本から2ちゃんにカキコしています!
バスルームパニック・・・途中までよかったのに。
正直、見直したのに。最後でダメ。
コメントも森優チックになって、香ばしさが増したぞ。
正直さぁ、新ストさん以外の短編書きの人はみんな香ばしいよね…
>938
まあまあ、そんなこと言わずに…
マターリ行きましょうや
940 :
名無しさん2号:03/03/06 16:43 ID:LQrOgI3H
>>937 うーん、途中までイタズラネタを入れ込みましたけど、やはり不評ですた。
反省。
森優って何?
よくわからんけど頑張れ2号さん
>>930 ((((;゚д゚))))ガクガクブルブル…。
943 :
名無しさん2号:03/03/07 16:13 ID:UPnkjBCG
>>941 ありがとうございます!
これからも、未熟ですが精進いたします!
>924 868サン
お待たせしました〜!
てか生き甲斐って…。誉め殺しですか?
ぢゃないのなら、ワタシ、サルスベリにだって登っちゃいますよ。(w
>925サン
どうするんでしょう!ささ、読んでみて下さい。
>926 不定休サン
ハッ!あなたNTでつか…!?でも、ニアピン賞ってトコです。(w
>929サン
妹なのにお姉さん体質のリィナと、天性の姐御ハマーン様。
こりゃ、面白そうですね。ネタ帳にメモメモ…。(コラ
>934 名無しさん2号サン
乙です。4コマ漫画で見てみたいようなポップさで面白かったでつ。
それにしても、ハマーン様…。恐ろしや…。
>935サン
ワタシは、ジェネDAのハマーン様は年相応に見えます。
「待て、ジュドー!お前が動いて何になる!」
ハマーンの前を力強い足取りで通過するジュドーにハマーンは声を上げた。
「ハマーンもファさんの所にでも行ってろ!」
「なっ……!?」
ハマーンはジュドーの前に回りこんだ。
そこで見えたジュドーの目は、
かつて自分を追い詰めたエゥーゴのエースパイロットの目をしている。
「バカも休み休み言え!お前はアムロ・レイに全てを託すつもりで……!」
「そうだよ!けど、あんなの見ちまったんだ、黙っていられるか!」
その体は怒りで震えている。
「シャアのバカにガツンとやってやらなきゃ、気が済まないだろ!」
「だからアムロ・レイに……!」
「俺が怒ってるのをどうして人に預けられるのさ!」
「しかし……!」
ハマーンの説得など聞く耳を持たないジュドーの足は、
元来たνガンダム開発ルームへと着実に向かっている。“それ”を使うつもりなのだ。
周りの警備も、アナハイムの社員も、気にせずに走り出すジュドーを
ハマーンは、ただただ追いかけるしか術は無い。
ジュドーの怒りは分る。
今までおとなしくしていた方が不思議だったのかもしれない。
ハマーンが暴走するかもしれない。そうしたら自分が止めなくては。
そんな思いがジュドーのストッパーになっていた。
しかし、リィナと共にセイラを通して見た、
ラサの惨憺たる光景はジュドーの使命感を再起させた。人に託してなどいられない。
「俺が……!」
この瞬間、ジュドーの頭からハマーンの存在は消えた。
「悲しみの根源は絶たなきゃいけない!」
「ジュドー!」
追うハマーンは、自分が何のためにジュドーを引き止めようとするのか混乱している。
νガンダムはアムロの機体だからか。
一機でジオンに立ち向かっても勝ち目は無いからか。
ジュドーを危険に晒したくないからか……。いや、違う。
(私は私(ワタクシ)の理由でジュドーを手放したくはないのだ)
ハマーンは女の感情でジュドーを行かせまいと叫んでいる。
ジュドーの正義感も、シャアの犯した隕石落しも関係なく、
自分が愛しい人と離れたくはない。
ただそんな、ありふれたつまらない女の感情でジュドーの後を追っている。
それを分るから、ハマーンの足はいつまでもジュドーに追い着けない。
それを口に出来るほど、ハマーンは女に成り切れてはいない。
「ジュドー……!」
ハマーンの何度目かの叫び声がνガンダム開発ピットに響き渡った時、
ジュドーはすでに横たわるニューガンダムのコックピットの真下にいた。
「誰か……!誰かジュドーを止めろ!」
その声に作業を進めていたピットクルーも、
サイコミュ実験室の中にいたカミーユ、ファ、チェーンそしてアムロも飛び出してきた。
「何をしている!」
最初に叫んだのはアムロだ。
「あんたに任せるつもりだった。けど、気が変った。悪いけどコレ、俺が借りるから!」
ジュドーは、手際よくコックピットの開閉装置を操作する。
モビルスーツの扱いはお手の物。もう、Zを盗もうとした時のようなドジは踏まない。
「何を言ってる!?」
「ジュドー!どういう事だ!?」
カミーユにもジュドーの奇怪な行動は理解出来ない。
さっきまでアムロのために仕事をしていたというのに。
「待て!ジュドー!」
ハマーンの再三の叫びも虚しく、
コックピットはプシューッと短くエアを吐き出してパイロットを迎え入れた。
「カミーユさん、ハマーンの事、よろしく!」
ぬけぬけと言うジュドーにカミーユは奥歯を噛んだ。
「ハッチ、絶対に開くなよ!」
「もう!ジュドーったら!」
オクトバーとミリィは構内の開閉装置の電力供給を遮断する指示を素早く出す。
「んなことやったって、吹っ飛ばされるだけでしょうが!」
コックピットのジュドーは、運が良いのか悪いのか、
同じ構内に最終点検を終えて納入してあったライフルに、νガンダムの手を伸ばした。
「どういう子供だ!」
構内でビームライフルを構えるνガンダムの姿に駑馬したアムロは、
音もなく腰の拳銃を手にし、愕然とνガンダムを見上げるハマーンの背後に近づくと、
素早くその両手を羽交い絞め、こめかみに銃口を当てた。
「――っ何を!?」
ジュドーにも匹敵するアムロの奇行に、ハマーンは目を見開いた。
が、目の前にあるアムロ・レイは冷然たる顔で
「奴を止めろ」
と言い放った。
>>948 なるほど・・・・ジュドーにハマーンを見捨てられるわけがない。
撃つ訳がないと思ってても、手足が動くかどうか。
流石はアムロ、総監督なみの気合いの入り方だぜ・・・。
そろそろ次スレよろしく。
女に成り切っていないハマーン様・・・そこがイイんだよね。
ココのハマーンはカワイイね。
何年もそばにいてそれでも成長ないのはいかがなものか。
いいなぁ・・・
保守
956 :
通常の名無しさんの3倍:03/03/09 14:46 ID:RlxHDU1t
やばいので保守しておきます。
957 :
名無しさん2号:03/03/09 16:05 ID:ixP4pM9o
>>955 ショートサイトにデビュー作が…。
次スレでより質の良いSSで皆さんが喜んでもらえるストーリーを考えます!
959 :
955:03/03/09 18:27 ID:???
>>958 スレ立てする方にお任せします。自分はフツーに
「<パート5>もしもジュドーがハマーンに…」って立てようとしました。
もっと捻れよ、自分…(´Д`;)
次スレタイ
<パート5>ジュドーとハマーン様はまだまだ続く
でいいんじゃない。
それとも
<パート5>ジュドーとハマーン様はまだまだ熱く
とか・・・
何かいいのあるかな?
<パート5>ジュドーとハマーン様はまだまだ熱く
にイピョー
963 :
960:03/03/10 22:24 ID:???
<パート5>ジュドーとハマーン様はまだまだ熱く
ってスレタイ候補出しといてなんだけど
うちの環境じゃスレ立て出来ないんでどなたかヨロシク。
新ストさん始め職人さんたちはこのスレタイどうかな?
966 :
名無しさん2号:03/03/11 09:53 ID:irxz3s53
>>962 イイ(°∀°)!
是非、キボンヌ!
次スレ期待しております!
>949サン
>撃つ訳がないと思ってても、
アムロが撃たない…?甘いな。ニヤソ
>950サン
もうそんな時期なんですねぇ。今回は早かったな。
>951-952サン
ハートは女なのに素直になれないハマーン様。
ってつもりだったんですが…。表現力不足ですみません。
>953サン
いい?
>955サン
テンプレ、乙です。
それから…、ミラー係りサン、いつもありがとうございます。
>960サン
「熱く」。いいですね〜。ワタシ的にはOKですよ。
>965サン
わざわざどうも。定期ろむってますよ。
次スレの話題も飛んでいますが、とりあえず続きです。
その行動の異様さに、カミーユらの目もアムロとハマーンに釘付けとなる。
ガスーンガスーンッ!
ライフルを手にしたものの、本当に爆破など出来るわけ無く、
出口の無い構内を意味なく歩き回っていたνガンダムも、
ハマーンの置かれた妙な立場に気付いた。
「ハマーン!?」
ガスーンッ!
νガンダムのメインモニターがアムロとハマーンを正面に捕らえる。
「アムロさん!あんた何を……!」
コックピットの中、思わず身を乗り出すジュドーの目に、
締め上げられたハマーンの腕も、こめかみに接触する銃口も、ハッキリと見える。
「ハマーン・カーン、あなたの指示なんだろう。奴を降ろすんだ」
「 ! 」
その言葉でハマーンは、アムロの行動の意味を悟った。
そしてその低い声は、アムロの行動を凝視していた者のひとりひとりにも聞こえていた。
「大尉……!?」
この時になってチェーンは気が付いた。
ラーカイラムからの回答がアムロからではなく、ブライトからであった理由を。
アムロははじめからハマーンの事を信用してはいなかったのだ。
「お前は、この私がジュドーを利用して決起すると……?」
ハマーンの口調に動揺は見えない。
もちろんアムロも、ハマーン・カーンたる者、
銃口の存在を物ともしない態度は想像していた。だから臆せずに答える。
「あなたは5年前、ネオ・ジオンにはもはや余力が無いと分っていて、
ジュドーとの一騎打ちに出た。
そして感じやすい少年の心に入り込み、世間に戦死を見せかけて生き延びた」
「勝手な推測だな」
「そうかな?」
アムロはハマーンの腕を締め上げる力を緩めはしない。
一方、コックピットのジュドーには、ふたりの会話は聞こえない。
「何やってんのさっ!?」
ジュドーはただモニターの倍率を上げて凝視するだけしか出来ない。
「6年前のエゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴戦の時、
シャアを逃がしたあなたなら、考えつきそうな策だと思うが?」
「私がシャアを逃がした?」
「混乱に乗じて行方不明にさせる……。
あなたはあそこでシャアを無駄死にさせたくはなかった」
「顔に似合わず豊な想像力だな。しかし違うよ」
未だ余裕の表情のハマーンは、アムロの馬鹿げた妄想に嘲笑すら浮かべている。
(これが20歳でジオンを手中に収めた女……!)
この状況下で相手を見下すハマーンの自尊心に、アムロは驚愕した。
が、それを表に出してしまうほどアムロも子供ではない。
「シャアが動いた今、νガンダムを持参すれば迎え入れてもらえると思ったのか」
あくまでも断定的な言葉で責める。が、
「ふん。ニュータイプの先駆けと言われた者が……。
ただの戦闘マシーンに成り下がったかっ!」
逆にハマーンはアムロに威喝する。
しかしその姿が、会話の聞こえないνガンダムの中のジュドーを苛立たせた。
硬直していた巨体がジュドーの心の乱れを表すようにゴトリと動く。
ニヤリ……。僅かにアムロの口元に不敵な笑みが浮かんだ。
その笑みをハマーンは見逃しはしない。
「どうしたジュドー君!君が開発したその機体は、木偶の坊か!?」
「ジュドー!よせっ!」
ハマーンの声を畳み掛けるようにアムロの挑発は続く。
「君が生身の人間を撃てない事は知っている!」
「何をぉ〜!」
「やめろジュドー!挑発に乗るな!」
ハマーンの制止に構わず、ジュドーの手足は動いていた。
970 :
名無しさん2号:03/03/11 17:10 ID:9MxTH4xW
>>969 ハマーン最大の危機!!
ドキドキ((((´Д`))))ドキドキドキ
続きが気になります!
何だか、アムロ恐い…。
971 :
通常の名無しさんの3倍:03/03/11 17:46 ID:k0txXeEH
>>969 いつもいいとこできれてしまう…
早く続きを〜!!
アムロ、貴様NTの癖にハマーンの気持ちが分からないのか!
そんな奴は修正してやる!
なんとなくダークな結末になりそうで鬱だ・・・
アムロ、流石最強のNTかハマーン様を手玉にとっている?
そろそろ次スレの季節
最強厨は逝け
>>949サン
>>撃つ訳がないと思ってても、
>アムロが撃たない…?甘いな。ニヤソ
あ・・甘かった!?・・・だ、だがッ!!
ハマーン様はアムロを読み切りつつあるが、アムロはまだまだハマーン様を読みきっては居ないと観た!
(☆☆)ギラッ
<5th>ジュドーとハマーン様はまだまだ熱く<ルナ>
なんてのは如何でしょうか・・・・・?
>>978はスレ番がちょっと分かり難いかな。
スレ番は今まで通り
<パート5>ジュドーとハマーン様はまだまだ熱く
にイピョー(°∀°)!