2
===============終了================
4 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/28 11:01 ID:KIK2f+MF
まんこ その1
クリス「アルは筆おろし、まだだったわね」
アル「クリスぅ、ふでおろしって何?」
クリス「アルったらまだ子供ね。いいわ、私が教えてあげる」
アル「うん、いいよ。クリスにだったら教えてもらいたい」
クリス「じゃあアル、私の部屋に行きましょう」
アル「うわぁ、クリスの部屋なんて久しぶりだ」
クリスの部屋にて
アル「今まであんまり気づかなかったけど、クリスの部屋っていいにおいがするんだね」
クリス「あら、私だって女ですもの。それよりアル、こっちへいらっしゃい」
アル「うんわかった」
6 :
通常の名無しさんの3倍:02/10/28 11:14 ID:4H6+oAym
まんこ その2
>7
次スレとしてふさわしくないので再開
ーーーーーーーーーーーーーー終了ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おーさかカモン!!
おーさかカモン!!
13 :
林家ペー子:02/10/28 15:34 ID:3WsG1/hC
キャハハハハハーーー
1サンおつかれ。
職人カモーン
どうも、機動戦士ガンダム0080〜ポケットの中の真実〜の作者です。
なにやら、スレが重複しているようですが、
僕はこちらのスレに小説をUPしていこうと思います。
向こうはスレタイがちょっとアレなので。
ではこっちでも
続きが楽しみ(´Д`;)ハァハァ
17 :
22:02/10/28 21:28 ID:???
1さんへ!
ちょっと荒れたけど、おめでとう!!
>>15 小説大変いいです!期待してます!
/ ̄ ̄``ヽ/|
/::::::::::__;;:''-'"´ ̄ ̄``''-.、 やった!新スレやいび〜ん!
/::::::::::::\/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
>>1乙〜胸一杯の愛を送るで〜
/:::::::::::::::/ .......::::::::::::;;::::ハ:::::::::....ヽ
>>2今時2ゲトなんて流行らんのや〜
,':::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::://:/ |゙、ト;:::::::::i
>>3>>10が終了
i::::::::::::::::i:::::::::/:::::::/i::/_l:/ |. i:!゙、::::::::!
>>4>>6逝ってよしや〜
!::::::::::::::/l:::::::l:::::::/ レ'r‐、. ,=,、''i::::|
>>7はあぼ〜ん
i:::::::::::::/ i::::::l:::::::| i゙ l:::::::| |::::!.}.l::::!
>>8正解や!
l::/l:/:/ i::(l::::::::l-「 ̄ ̄|-―-「 ̄`i:::|
>>9>>14>>17その通りや!
l/ |!レ' ヽ:|::::::::| L__」 , L_」:::|
>>11-12 2度も言わへんでも来たで〜
|:::::::::| r‐-; ,l:::::|
>>13その名前はどうかと思うで〜
|:::::::::|、 i,,.ノ ,.イ:::::::|
>>15心待ちにさせてもらいます〜
,|::::::::::! `''‐.、._,,.. -''" |:::::::l
>>16ハゲドーやいび〜ん!
スレ立て最初は荒れるからな、適当に様子見て再会キボン。
…前回の「引き」が激しく狂おしいw
21 :
般若の面:02/10/29 03:13 ID:???
ageときます!
まだかなまだかな(´Д`;)ハァハァ
だれもいないのかい!?
いません
|::::::::::::::::``''‐、
|ヘ:::ト;::::::::::::::::::ヽ
| ヽ;T'、:i'、:::::::::::::゙:,
| .r=,ヽ';::::::::::::::! ・・・・・。
| l:::::::::i. i!::::::::::::::!
|. ':O::ノ '|:::::::::::::::i
|__ |:::::::::::::::',
|、 l ,.!:::::::::::::::::!
|,_'''"_,..イ:::::::::::::::::::::|
|;;r!~ i`ヽ:::::::::i;::::ハ::!
|ヽl-// !::/リ !:i リ
|,.ィ'" ''"゙! レ゙
'"`'゙}.l.l _,. -‐'' i
-‐''|''T゙! i
|. | | i
マターリ待ってます。
機動戦士ガンダム0080〜ポケットの中の真実〜
第6話
「ふう〜とえあえず必要なものは買ったかな・・・。」
クリスに頼まれたものを買い終えたアルは、自転車に乗り込んだ。
「さて・・・公園にでも行って考えるか・・・。」
考え事はもちろんクリスの事である。
アルは公園に向かって自転車を走らせた。
「キィ!」
自転車のブレーキ音が公園に鳴り響いた。
「よし・・・ここで、これからの事を考えよう・・・。」
そう言ってベンチに腰掛けた。
(考える前に、これまでの事を整理してみよう・・・。
クリスはバーニィに会うために、地球からわざわざサイド6まで来たんだ。
クリスの気持ちは、きっと本当なんだろうな・・・。
でも、もうバーニィはいないんだ。いったい、どうしたらいいんだろう。
「別のコロニーに行った」っていうのは、もうムリだし・・・それに、
クリスならホントに追いかけかねないからなぁ・・・。
・・・ん?そういえば一週間くらいで地球に帰るって言ってたな、よし!
それなら、一週間バーニィは仕事の出張に行ったって事にすれば・・・!)
「いける!」
アルは確信していた。クリスがバーニィに会えない理由として最適な選択
だと判断したのである。
「後は親の問題だな・・・。」
確かに、いくらアルが策を練ろうとも親とクリスが会ってしまったら、
すべては水泡に帰してしまう。
「クリスと親を会わせない為には、早く地球に帰ってもらうしかないな。」
(う〜ん、クリスがすぐに地球に帰らなきゃならない理由かぁ・・・。
バーニィに会えないからって、さっさと帰るワケないしなぁ。
・・・そうだ・・・おじさんが危篤ってことにすれば・・・クリスなら
飛んで地球に帰るだろうな。コスモメールの偽物を作って家のポストに
入れておけば、それっぽく見えそうだぞ・・・肝心の偽メールは、確か
テルコットの兄ちゃんが郵便局に勤めているから、なんとかなりそうだし、
あの兄ちゃんイタズラ好きだから付き合ってくれそうだ。)
「よぅし、この作戦でいこう。」
アルは郵便局に向かった。
「ウィィン」
郵便局の自動ドアを開け、アルはテルコットの兄の前にたった。
「テルコットの兄ちゃん!ちょっと頼みがあるんだけど・・・。」
アルはテルコットの兄の顔色を覗きながら言った。
「ん?おお、アルじゃないか。どうしたんだ?」
「ここじゃ、ちょっとアレだからさ。外で話したいんだけど。」
あたりを見渡しながら、小声でアルは喋る。
「外で?まぁ別にいいけどよ・・・」
そう言って二人は外に歩いていった。
「で?なんだよ、頼みって。」
「実はね、コスモメールの偽物を作って欲しいんだ。」
アルはさっぱりした感じで頼んだ。
「コスモメール?そりゃいいけどよ、なんに使うんだ?」
「イ・タ・ズ・ラに、決まってんじゃん。」
得意満面の笑みである。
「イタズラかぁ・・・よし!作ってやろう。俺に感謝しろよ。」
「うん!さすが、テルコットの兄者。話がわかるなぁ。」
アルはできるだけ、テルコットの兄を乗せようと必死だった。
「地球経由でいいんだな?・・・ようし、完璧だ。絶対にばれないぜ。」
「さっすがぁ!ありがとう!ホント最高だよ。」
気を変えられたら困るので、できるかぎり持ち上げておく。
「おう。今度、話聞かせろよな。」
「わかってるって。じゃーね。」
アルは文を書くため、郵便局の脇にあるワープロに偽メールを入れた。
「父さんが危篤です。すぐに帰ってきて。 母より。」
「こんな感じかな?あんまり長く書くとボロがでそうだし・・・。」
実際、偽メールとしては充分すぎるほどの出来だった。
いくらクリスが軍人だといってもこのメールを見破る事は出来ないだろう。
「よし・・・作戦は完璧だ・・・家に帰るか。」
自信に満ち溢れた表情のアルが、自転車をこぎ始めた。
ふと、自転車をこぎながらアルは思った。
(僕のやっている事は本当に正しいのかな?・・・クリスにとっては、
本当のことを言ったほうが、いいんじゃないかな?
今回はゴマかす事が出来ても、クリスはまたサイド6に来るかもしれない。
いない人をいつまでも思い続ける。それは悲しい事だな・・・・)
自己嫌悪に陥ってしまった。
これから一生クリスを騙す事になるのだから、無理もなかった。
「それでもいいさ。真実を言うよりは、ずっといいはずだよ。」
アルは自分に言い聞かせて、自転車のペダルを力いっぱい踏んだ。
人を思いやるウソならついてもいい、と勇気をだして家路を走った。
家では、クリスが床にビデオを落とした瞬間であった。
つづく・・・お待たせしました!今回、ほとんどクリスが出てきませんので
みなさんガッカリしたでしょうか?
しかし、次回はバッチリ活躍?しますんで。ご期待ください。
あっコスモメールっていうのは僕の造語です。
まぁエアメールの宇宙版だと思ってください。
う〜ん、じれった〜い。いいです!
ビデオをおとしたってことは見たのね?クリスは。
次も楽しみにしてますよ。
33 :
般若の面:02/10/30 05:16 ID:???
職人さんご苦労様です!あぁ〜マジでじれったい!
でも、これがまたいいんですよね〜。いや〜次の話が
とてもまちどうしいです。
私も楽しみにしてます。
34 :
:02/10/30 08:35 ID:???
悶々としながら待ってみましょう
35 :
般若の面:02/10/30 14:58 ID:???
age
>>1 お疲れさま、ありがとう。
>>2 迂闊な改行は死に繋がるわ!
>>3-7 >>10 グワラゴワガキィィィィィン!!!(金属バットで+激しく+殴打)
>>11-12 おおさかさんも来てくれたみたいよ!
>>13 面白い笑い方するのね
>>15 ワクワク、ハラハラしながら読ませてもらっています。
いつまででも待ってるから、続きお願いするわね。
>>18 おおさかさんも嬉しそうね!
>>19 嬉しいことはみんなで喜ばなくっちゃね!
>>20 そうね、でもみんなのお陰で落ち着いたみたいね。ありがとう!
>>21 般若の面さんも来てくれたのね!
>>23 いるわよ♪
>>24 もうっ!意地悪なのね
>>25 ちょっと怖いわよ?
>>34 そうね
>>35 いつも、お疲れ様
ほぜんage
機動戦士ガンダム0080〜ポケットの中の真実〜
第7話
家の前に立ったアルは深呼吸をして、これからの作戦の事を考えた。
「さて・・・まずポストから郵便物を取って・・・メールを入れて・・・。」
ポストから夕刊、チラシ等を出し、その中に偽メールを紛れ込ませた。
「よし・・・これをさりげなくクリスに渡すんだ、メール来てたよって。」
(最後に作戦の流れをもう一度復習しよう。
家に入ったら、バーニィは仕事の出張でいなかったと言う。
そして、親が帰ってくる前に偽メールを見せて地球に帰らせる。
・・・よし、大丈夫だな。)
頭の中でこれからの事をイメージしたアルは、覚悟を決めたように歩き始めた。
「ガチャ・・・。」
静かにドア開ける。覗き込むように、顔だけを伸ばした。
(あれ・・・?やけに静かだな。・・・寝ちゃったのかな?)
少し疑問に思ったようだが、深くは考えずそのまま声を出した。
「ただいまぁ!」
「・・・・・・・・・。」
返事が無い。
「あれ?・・・まさか、どっかに行っちゃったのかな、でも靴はあるしな・・・
やっぱり寝ちゃったのか。疲れてたんだろうなぁ。」
アルはそのままリビングに向かった。
「・・・いない?・・・ねぇ、クリス?。」
「トイレかな?・・・違うか・・・まさかシャワー?・・・でもないか。」
一階のどこにも、クリスの姿は無かった。
しかし、靴はあるのだ。この家のどこかにクリスがいるのは確かだった。
「まさか二階か?・・・僕の部屋にでも入ってるのかな・・・?」
そのまま階段を登ろうとした瞬間、頭にビデオの事がよぎった。
「マズイ!!!」
手に持っていた新聞やチラシ、そして偽メールを撒き散らした。
物凄い勢いで階段を登り始めたアルは、一直線に自分の部屋へ向かった。
「バタン!」
クリスが何をしてるか、などお構いなしにドアを開けた。
そこには床に落ちたビデオ。
窓にたたずむクリスの姿が会った。
(見ら・・・れた?・・・あぁ・・・どうして・・・こんな・・・事に。)
実際、仕方の無いミスだった。クリスが来たのがあまりにも急だったのだ。
しばらく沈黙が続いたが、クリスの問いかけによって、それは破られた。
「ねぇ・・・アル。」
その声はわずかに震えていた。
「バーニィは・・・本当に今日パーティに・・・来るの・・・?」
クリスはずっと後姿で窓の外を見ていた。
アルにはクリスがどんな表情をしてるいるのか、わからなかった。
「な、なに、言ってるんだよ、クリス・・・く、来るに決まってるじゃない。」
アルはもう、涙声で返す事しか出来ない。
自分が綿密に立てた計画など、どうでもよかった。
今にも壊れてしまいそうなクリスを、ただ支えようと必死だった。
「アル・・・アルはやっぱり、ウソのつけない、いい子ね・・・。」
クリスはアルの方へ歩きながら言った。そして、アルの目線までしゃがんだ。
「ねぇ・・・アル、・・・私に何か隠してる事ない・・・?」
クリスは笑顔で言った。しかし、その笑顔は哀しみに満ち溢れていた。
「私が・・・地球に下りる時もバーニィはいなかった・・・
今日、アルと再会してからも、あなたはずっとソワソワしてたわね。
・・・・・ビデオも・・・見たわ。」
アルは首をゆっくりと横に振った。その目は涙にあふれていた。
「ぎゅ。」
クリスはアルを抱きしめ、言った。
「何か隠してる事があるんだったら、私、アルの口から聞きたいな・・・。」
アルは首筋に暖かいモノが流れるのを感じた。
それは、紛れも無くクリスの涙であった。
「バーニィはね・・・ジオンの・・・・。」
つづく・・・お待たせです!みなさん、どしどし感想書いてください。
あと、僕の小説をコピペしてる人にお願いなんですが、
コピペするならコメントもコピペして下さい、お願いします。
(つД`)・゚・。セツナイヨウ
ちきしょう、モニターが霞んで見えやがるぜ・・・(つД`)・゚・
うわぁ、、すっげーせつない。
泣けてきたよ。
44 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/01 21:47 ID:d8qoC1qN
秀作。
アルがやりそうなこととか、クリスが言いそうなこととか、
すごくよく描写されてる。二人ともすごく優しいんだよな・・・(つД`)・゚・。
そろそろクライマックスだな・・・引き続き期待大!
クリトリスチーナスレが削除されたね。
つーか、後から立てたくせにこれが本スレだと騒いで削除依頼出した汚い香具師が居るんだよ。このスレの1か?
別に俺はあのスレを応援してた訳じゃないがクリスの小説を最初からコピペしてたんだよな。
筆者さんならその意味判るよね?前スレがTHML化されるまで、コピペ続けてくれる香具師のお陰で全部見れるって事。
クリトリススレの香具師はPart2と言う事でコピペしたんだろうか?とにかく最初から読めてたあっちはある意味貴重だった。
ってかレスもあっちは結構伸びてたのに...
削除依頼出した薄汚い香具師は糞垂れ流して死ねや!
このスレはじめて見たんだけど…
すげぇ…言葉がでねえよ…
拭っても拭っても涙が頬を濡らすぜ…
どうも、機動戦士ガンダム0080〜ポケットの中の真実〜の作者です。
小説1〜5話は保存してあります。UPして欲しい、という声があるなら、
UPしたいと思います。
うpきぼんぬ
>>45 お前あのスレの1か?お前が死にな。
だいたいあんなんで次スレになると思ってんのか!
50 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/02 22:30 ID:AbUwTfTI
45が削除依頼出した香具師か。藁
45は死んだほうが良いよ。
>>45 >これ本スレだと騒いで
騒ぐもなにも、あんなふざけたタイトルのスレのどこが前スレ
の続きなんだよ
おまいが死ね
以上
52 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/02 23:58 ID:jrfujVvV
ひさびさに0080をみたよ。
さいごのバーニィのことば、、、なける(つД`)・゚・
小説では死ななくて良かったねバーニィ…
うひ、今頃作者さんは次の内容を考えてるんでしょうね。
次の話を楽しみにしてます☆
>>45 ブヒッ
56 :
般若の面:02/11/04 03:09 ID:???
>>38>>39>>40 小説読みながら、0080のラスト思い出してました。
くぅ〜(つД`)・゚・せつねぇ〜なぁ・・・
酒でも飲まねぇ〜とやってらんね〜ぜ、
ちきしょう!酒や!酒もてこい!って
言うぐらいせつねぇ〜。次回も期待してます!
機動戦士ガンダム0080〜ポケットの中の真実〜
第8話
「バーニィはね・・・ジオンの・・・。」
アルは「真実」を話す決意をした。
「ジオンの・・・ザクのパイロットだったんだ・・・。」
アルはすべてを話した。
最初のバーニィとの出会い、サイクロプス隊との出会い、傷ついたザクの修理、
そして、最後の作戦。
サイド6を守るため、命を賭けたバーニィの戦いを、今初めて人に話した。
「そう・・・わかってはいたわ・・・ビデオで・・・」
クリスは目を逸らして言った。
「クリス・・・やっぱり、僕は死刑・・・かな・・・」
アルは下を向きながら尋ねた。
「いいえ、あなたは悪くないわ・・・もし騒ぎでもしたら、殺されてたわよ。
最後の修理だってサイド6を救うためでしょう?・・・悪くなんかないわ。」
クリスは両手でアルの顔を包みながら答えた。
「でも・・・この事は、誰にも言っちゃダメよ。私達だけの秘密、いいわね?」
「うん・・・わかった・・・。」
アルはクリスの目を見ながら言った。
「そう・・・ねぇアル、私なんだか疲れちゃった・・・一緒に寝ましょう。」
ベッドを下げながら、サラっと言う。
「えぇ!・・・それは・・・うん・・・べ、別にいいけど・・・。」
一瞬ビックリしたが、今のクリスの心境を思うと断る事ができなかった。
もそもそ、と二人がベッドの中に入る。アルは壁のほうを向いていた。
クリスはアルの後ろから、抱きかかえるようにして横になっていた。
「私ね・・・バーニィが初めて好きになった人だったんだ・・・。」
「・・・・。」
アルは何も答えず、ただ壁のほうを見ていた。
「前にも、ちょっといいなって思った人は何人かいたけど・・・本気で
好きになった人は、バーニィだけよ・・・。」
「・・・・。」
アルはまだ、何も答えない。
「それが・・・どうしてこんな事に・・・ごめんなさい、あなた一人に
つらい思いをさせて・・・ごめんなさい・・・」
クリスはアルの手を握り、体を震わせ、ただ泣いていた。
「・・・・。」
アルは終始無言だった。自分には何もできない事を知っていたからであった。
そうしているうちに睡魔に襲われ、アルは寝てしまった。
今日は色々な事が起こり過ぎて、疲労は極限に達していた。
「あ・・・寝ちゃった・・・何時だ?」
時計の針は八時を指していた。
「う〜ん二時間以上寝ちゃったのか・・・クリス?」
「がば!!」
アルは布団を跳ね飛ばして、部屋を見回した。・・・・・クリスがいない。
「バタン!!」
部屋のドアを開け、家中を探し回った。
「クリスー!おーい、クリス!」
「・・・・・。」
返事が無い。急いで玄関に向かった・・・靴が無い。
「外に・・・出た?・・・マズイ!!」
アルは物凄い勢いで外に出て、自転車に乗り、走り出した。
(クリスの行った場所は大体見当がついてる・・・森だ・・・
バーニィの所に行ったんだ・・・。)
「まさか・・・自殺・・・なんてしないよな・・・。」
アルが「マズイ!!」と思った理由がこれであった。
今のクリスの精神状態では、充分考えられる事だとアルは思っていた。
「と、とにかく急がなきゃ・・・。」
全速力で自転車をこぎ続けるアルの視界に、緑の大きな物体が通った。
「ザク!?・・・そんな・・・どうしてザクが・・・まさか・・・。」
それを目にしたクリスは、連邦の地下基地に走っていた。
つづく・・・お待たせです。ちょっと今回は急展開です。ビックリした方も
いるかと思います。予定では後1話か2話で最終話です。
アル、いいかい?よく聞いてくれ。
この包みの中には、俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。
このコロニーが核ミサイルの目標になった訳を知る限り喋った。
もし、俺が死んだら、これを警察に届けてくれ。
大人が本当だと信じてくれたら、このコロニーは救われると思う。
俺が直接警察に自首しようかと思ったんだがなんていうか、そうするのは逃げるみたいに思えて。
ここで戦うのをやめると自分が自分で無くなるような。
連邦が憎いとか、隊長達の仇を討ちたいとかいうんじゃないんだ。
うまく言えないけど、あいつと、ガンダムと戦いたくなってみたくなったんだ。
俺が兵士だからなのか、理由は自分でもよくわからない。
アル、俺はたぶん死ぬだろうな。
その事で連邦軍の兵士やガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。
彼らだって、俺と同じで自分がやるべきだと思った事をやってるだけなんだ。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり、自分の事を責めたりしないでくれ。
これは俺の最後の頼みだ。
もし、運良く生き延びて戦争が終わったらさ、必ずこのコロニーに帰ってくるよ。
会いにくる。約束だ。
これでお別れだ。じゃあなアル、元気で暮らせよ。
クリスによろしくな!
>>57-59 あぁスレが落ち気味だったからついでにあげてみたら、
続きを書いてたんですね。すんません。
クリスが切ない・・・泣ける(ノД`)・゚・
作者さんお疲れ!
非常に(・∀・)イイ!っす!
そして、振り返って
>>60 のビデオレター。やっぱり、泣ける・・・・。
63 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/05 00:55 ID:nXmmFKRR
最高です。
本当に泣けます。誰か書いてくれないかなとずっと思ってました。
作者様、せめてHNをくだされ。
他に類を見ない無い稀代の名スレだ…
漏れ…2ちゃんねらーでよかった…
,. -- 、
,:',ィ;ノ、!;::':,
i::l'O Oi::i
l::ト、.ヮ,.ノ::!
>ポケットの中の作者様
クリス、バーニィ、アルへの愛がひしひしと伝わってきます〜
それにしても、引き(次回へ続く部分)の見事さは、匠の業やいび〜ん!
クリスに毎日会うために、GジェネDA買ってみたで〜
うちのデスクトップにはクリス常駐やいび〜ん!
>>53-54タン そのとおりやで〜故に評価も二分やけどな〜
┌─────────────────────────┐
| │
| ___ │
| ,,..r'''"::::::::::::::::::``''ヽ、, / / |
| や .え や ク . / .......::..:;、::::;:::::::::::::::::::::::\ / │
| ○ え っ リ /..:::::::::::/!:/ ';:::i`;:::::;:::::::::::::::::::`、 │
| .9 も ぱ ス /:::::::/:::/_|/ ';::i__;;;;_';::::::::::::::::::::`、. |
| 点 ん り. は. .,':::::::/'''ナ_l` '_L.ヽ_i`、:::::::::::::::::::', |
| i:::::::/ //;;;;'i` "/;;;;;ヽ`、\::::::::::::::::',... |
| .!:::::::', | io;;;;;i io;;;;;;i. | |:::::::::::::::::::i . |
| i::::::::::!.`.`ー' .`ー'' ' .|::::::::::::::::::::!. |
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| |:::::::::', ー---┐ .|:::::::::::::::::::::! |
| |:::::::::::`ヽ、 '、:::::::::ノ ,,.r'|:::::::::::::::::::::i. |
| i:::::::::::i::i::::::`'ヽ、,'''''",,..r''" |::::::::::;;:::::::::i. |
| ';:::::::::i';:|';:::::;;rイ  ̄,,i i::::::::/ `ヽ;;;i_ . │
| '、::::::! ヽr'"/.i' ! ' i:::::;/ /,,-ヽ│
| `、::レ' l. | iヽ ,r'''"レ' ,r',r'" . |
| / 'i ーァ !ヽ-‐/ / / │
└─────────────────────────┘
/⌒ヽ
| |
l .l
l {
.__l__,.. ヽ
/ `ー、 ヽ_ __
/`-、 ×. `) _,..-‐  ̄  ̄`ー-、_
〉 \_(ヽJ,.-/ / \
(`ー-、_,~ ̄._/ / ∧ \
ヽ__ノ ` ノ/) ./ ∧ /| / l ヽ
>-、 _./__ノ/ 〉/ / l / | ./ | .∧ l
ヽヽ-‐―' ./ /Y //~VヽV V l , |
(-‐'二ニ-‐' 〉 // l l /⌒ヽ|Vヽ l
ヽ~ / .l l |〇 / / lヽ .〉 /
ヽ l | `ー―' l 〇 / .|./ /
\ | ! i ヽ_/_ノ/ / 保全あげやいび〜ん!
< | \ ┌――┐ / ./
ヽ l. |\ ヽ、__ノ ノ /l
) l l> |`ー-、____,..-‐'/ K/
/ ) /\ .| / ._/ / ヽ
/ レ ヽl/ ,..-^ / / |
ヽ 只 ̄ ̄ レ' |
〉 / | // |
/ヽ_ /|~⌒ヽ-‐'二〉、
~ヽ し-‐'⌒ヽ、,--、/ | `i~~ /
ヽ-‐、_,、_,、__,..-‐'~ `〜ー'
>-、ノ|,.-、/
/ー-|.|ー-.l
lー_/ l..._|
 ̄ `ー '
バーニィはカコ(・∀・)イイね!
普通の強さで強敵に立ち向かっていくところとか
ある意味最も人間らしいキャラクターだと思う!
>>69 ,,. - ''" '' - .,
,,. - ''" "'' - .,
,,. - ''" "'' - .,
<., >
/ "'' - ., ,,. - ''" |
/_,. -─- 、"'' - ., ,,. - ''" |
/ \ "'' =''" \
/ /| /| ヽ _)
| /⌒レ | ∧ | | ,.-''"
,. -''"./ |\ レ⌒\_ ! \_. | ,.-''"
/∠))/ 〈 -─ | | ヽ i ! ,.-''"
/ ヽ、ー / 人_ }\_ _/
l ノ "ー─ / 、/ ) "''''''"
>>60にバーニィのビデオレターあるから、それ見て泣いとき〜
ノ < ))ノ あと、このスレのSSは泣けるんでせっかくやから見ていきや〜!
 ̄  ̄
>>70 小説版でほんとにないた!
ガンダムで泣いたのは多分アレだけだと思う!
んがんぐ!
>70
チェーンのSS書いて、クリスのは人任せなんだな
>>65 >雄男叉華タン
クリスの壁紙うpきぼん。
,. -──- 、
/ , \
. / ,.ィ /ヽ i、 ヽ
i ,イ+|/ ヽl'ヽト、 .i
. i /!r;=. r ;=:.、ヽ l
| l { h;」 h;;} ! | .| うわぁっ!青いで〜
|. } 、 | |
| ヽ. ー-‐' | | かっこええな〜
| ` 、. ___,. '´| │
| | ト、 } .| .|
! !!. |i‐ラ'' ´ .| ,ィ |
>>71 賛否分かれる小説版やけど、うちは結構好きやで〜!
,.ヽ| ヽ! ├‐-、 /|ノノ \リ
>>72 ここには神がおられるので、うちのような厨房の出番はあらへんねん
/ ヽ. ヽ. __..二ニ=- '´):、
>>73 探してくるんで、待っててナー
, ' |' ` ー-------一 '´ ヽ ちなみに、GジェネDAのポケ戦の壁紙は、
, ' ヽ.| ヽ MSだけでクリスおらへんかった・・・鬱
/ ヽ.! i
. / {:/| ./ ヽl,/ ゙、
{ ー=k !/  ̄!V. 、 ヽ
\ { | ヽ/ ヽ
. \ │ ー- ニ._」 ‘y=ニ:ー !
\! ___...二{ / シ
}_________,}'´ , ‐'
ナイス!
そうかDAはクリスの壁紙は無しかぁ。回避ケテーイ?
>76タン
,. -- 、
,:',ィ;ノ、!;::':,
i::l'O Oi::i < カテ公はセクシー壁紙あるのにナーでも、クリスの声を
l::ト、.ヮ,.ノ::! システムヴォイスにできるでー!・・・まあ、安いし
>>60 (TДT)・・・・・・バーニィはミソチになった・・・・・・・と見せかけて実は生きている、と脳内補完
>>77 >カテ公はセクシー壁紙
……………買おうかな?w
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::/| /ヽ::::::::::::::::::::ヽ
|::::/|/‐|/ ヽ|‐\:::::::::::|
.|:::::| /i´!' '|´ |ヽ |:::::::.::|
|:::::.| ! !;;;! !;;;,! .l |:::::::::::|
|:::::| _ |:::::::::::|
|:::::ヽ ヽ 丿 _,, |::::::::::|
|::::_:::` ──/| _:::::::::.:|
ヽ:__,,.ニ /= `'-‐''/:/
⊂ニニ/ ι ニヽ /´
( \ __ /ヽ
>>78 あ、お久〜!
/ \ /'! !ニ__| ̄_丿 小説版では死んだと思われてたけど、
| ``´.  ̄| |~ 実は生きてたとブン屋の話で語られてるで〜
//ヽ /|ノ|
>>79 ただの胸開きノーマルスーツやけどなー
//| ̄| |.| ・・・・さて、バンダイと
>>79タンを頃しに逝くか・・・
!'|_|__|__|_|_|
| | | |
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機動戦士ガンダム0080〜ポケットの中の真実〜
第9話
「ザク!?・・・そんな・・・どうして・・・まさか・・・。」
ジオンがサイド6に襲撃に来る理由など、一つしか考えられなかった。
そう、アレックスである。
「ガ、ガンダムがまだこのコロニーに置いてあるのか・・・?」
アルは急遽進路を変え、連邦の地下基地に自転車を走らせた。
アルの予想どうり、クリスは森へ足を運ぼうとしていた。今は町の中である。
そこに突如、三機のザクが上空を駆け抜けた。
「ジオンの残党・・・!アレックスを奪いに来たんだわ・・・。」
息を切らせながら、クリスはパニックになっている町の中を走り抜ける。
「でも・・・どうして?アレックスは修理した後、連邦のコロニーに
輸送する事になってたはず・・・クッ!連邦議会のやりそうな事ね!」
連邦はサイド6の市長を抱え込んでいた。
メディアをを操作し、警察を押さえ込み、市民に偽りの情報を流していた。
サイド6にある、研究施設、優秀な研究者、そして中立という立場。
どれも連邦にとって魅力的なモノであり、引き下がるワケにはいかなかった。
新兵器の開発にはこれ以上ない、という環境だったのだ。
「大人しくガンダムタイプを渡せ。さもなくば、コロニーを撃破する。」
ジオンからの通信が連邦に入っていた。
ジオン側にはザクが三機、コロニー破壊には充分すぎる戦力がある。
「待て!サイド6は中立だ、そんな事が許されると思っているのか!?」
「ふざけるな。その中立の立場を利用して、新MSを開発していたのは
貴様ら連邦じゃないか。どうせ市長も連邦の人間だろう?
もうこのコロニーは中立などではない、連邦のコロニーだ。」
これが彼らの正義であった。少なからずとはいえ、一理はあった。
「ぐう・・・・・おのれジオンめ・・・!」
連邦軍少佐の顔が怒りに歪んだ。
「・・・アレックスは最重要機密だ。ジオンに渡すわけにはいかん、応戦だ。」
決意したかのように、少佐が口を開く。
「しかし・・・アレックスのパイロットがいません!
他の兵器ではMSに対抗する事は不可能です。コロニーを撃破されます。」
オペレーターが後ろを向きながら、少佐に答えた。
「ぬう・・・・・どうするか・・・・・。」
「渡してください!」
突然、女性の声がブリッジに響き渡った。
「マッケンジー中尉!?ど、どうしてここに?確か地球に転任したはずでは?」
少佐はクリスが現れた事に、驚きを隠しきれなかった。
「細かい事は後です!とにかく早くアレックスをジオンに渡してください!」
クリスも何故アレックスがここにあるのか?など聞きたい事は山ほどあった。
しかし、今はそんな事を聞いている状況ではない事も、よくわかっていた。
「何をバカな事を!アレックスは渡せない!それよりもパイロットがいない、
マッケンジー中尉、アレックスで出撃してくれないか?」
アレックスを渡す事など微塵も考えてない少佐は、クリスに出撃を依頼した。
「できません。これ以上サイド6の住民に迷惑はかけられません。」
以前はクリスもどちらかと言えば、少佐の考え方に近い思考をもっていた。
刑事に職務質問された時など、その思考が垣間見える。
しかし今は違う。サイド6救うため、打算など働かなかった。
それはバーニィに教えてもらった事だったのだ。
「ハァ、ハァ、」
アルは連邦の地下基地に向かうため、町の中を自転車で走っていた。
「止まりなさい!」
突然、バーテンの格好をした老人がアルに声をかけた。
「なんだよ、おじいさん。僕、今急いでるんだ!」
急ブレーキをかけ、老人の前に止まった。
「君、・・・確かアルフレッド君だったね?こんな所で何をしてるんだ?」
「ちょっちょっと待って、おじいさん誰だっけ?」
アルには見覚えない顔だったようだ。
「私かい?私はチャーリー。君の事はバーニィから聞いているよ。」
チャーリー。ピンクエレファントの店主で、シュタイナーの親友。
そして、ジオンのスパイでもある人物。
「え!?おじいさん、バーニィの事知ってるの?」
今の状況ならたいていの返答は無視して進むのだが、
バーニィの事を知っているとなれば話は別だった。
「あぁ、知っているとも。私はジオンのスパイだからね。
他にもシュタイナー、ガルシア、ミーシャも知っているよ。」
「スパイ!?・・・・じゃあ、どうしてザクがサイド6に!?」
ここまで知っているのだ。チャーリーは本物のスパイだと、アルは確信した。
「連邦が懲りずに新MSの開発をしているからさ。ガンダムもまだ残ってる。」
「やっぱり・・・僕、今それを確かめに行こうと思ってたんだ。」
「無茶をする子だ・・・・・アルフレッド君、今すぐ宇宙船でこのコロニー
から脱出しなさい。奴らはアレックスを渡せば、大人しく引き下がると
言っているが、どう転んでも奴らはサイド6を破壊するつもりだ。」
チャーリーはアルの肩を抱き、真剣な眼差しで言った。
「えぇ!?どういう事!?」
アルは物凄い勢いでチャーリーに食いかかった。
「奴らはサイド6そのモノが邪魔なのさ。今アレックスを奪取しても、
またここで新兵器の開発がされてしまっては意味が無い。
ここで、元を断っとこういう事なのさ・・・・。
戦争はもう終わった事なのに・・・・・バカな奴らだ。」
チャーリーは遠くにいるザクを見ながら言った。
「で、でも・・・チャーリーは逃げないの・・・・?」
不思議そうにアルは尋ねた。
「このコロニーが好きだからな・・・・。とにかく、君は逃げなさい。
今ならまだ間に合うだろう。」
港を指差し、チャーリーはアルに指示した。
「ありがとう・・・・・でもね、逃げる事も一つの生き方だけど、
戦う事も一つの生き方だって、教えてくれた人が二人いるんだ。
きっとクリスは基地にいる。この事を知らせにいかなくちゃ。」
アルは自転車に乗って、もう一度基地に向かい始めた。
「・・・・・シュタイナー、バーニィ、このコロニーはいい所だな。」
チャーリーは空を見上げていた。
「ねぇ!クリスチーナ・マッケンジーはここに来た!?」
アルは門にいる兵士に話し掛けた。
「マッケンジー中尉?あぁ、さっき走っていったぞ、そんな事より
早く避難しろ!ここはもうすぐ戦場になるかもしれない!」
「僕はアルフレッド・イズルハ。クリスにどうしても伝えなきゃならない事が
あるんだ!お願い、中に入れて!」
アルは大人に何を言っても、信じてもらえない事を知っていた。
しかし、クリスだったら信じてもらえる。そう信じて、兵士に訴えた。
「・・・・・チッ、ここからシェルターはかなり離れているな・・・・。
しかたない、基地に入れ。マッケンジー中尉に言う事もあるんだろ?」
兵士は門を開けた。
「ありがとう!」
そう言って、凄い勢いでアルはブリッジに向かった。
「まだそんな事を言うつもりかね!マッケンジー中尉!」
怒りに震えた少佐が怒鳴った。
「誰がなんと言おうと私は絶対に出撃しません。
アレックスを渡せばジオンの連中は引き下がると
言っているんだから、大人しくそれに従うべきです。」
クリスの決意は硬く、テコでも動きそうになかった。
「クリス!」
アルが叫んだ。
「アル!?どうしたの?」
ブリッジが少しザワめく。
「いいから!ちょっと来て!」
無理矢理クリスをブリッジの外に出し、二人だけになったのを確認してから、
チャーリーの事をクリスに説明した。
「本当・・・・・なのね?」
クリスはあるの目を見ながら、言った。
「本当だよ!ザクを倒さなきゃ、このコロニーは壊されちゃう!
クリス、偉い人に説明してよ!」
「わかったわ・・・・・私が何とかする。アルはここで待ってて。」
クリスはブリッジに歩き出した。
「少佐、クリスチーナ・マッケンジー出撃します。」
敬礼をしながら、クリスは言った。
「おぉ、出撃してくれるか!・・・・しかし、どういう風の吹き回しだね?
それに、さっきの子供は・・・・?」
「・・・・・・・。」
クリスは敬礼したまま、何も答えない。
「・・・・・まぁいい。マッケンジー中尉、出撃だ!」
少佐としても波風は立てたくないので、深くは追求しなかった。
「はっ!了解しました!」
そういってクリスはブリッジの外に出た。
「クリス・・・・・出撃するの?」
ブリッジのドアに隠れて話を聞いていたアルは、恐る恐る尋ねた。
「ええ、でも大丈夫よ。アルはここで待っててね。
・・・・・終わったら、パーティをしましょうね。
私とアルの新しい門出を祝って乾杯よ!せっかく材料も買ったんだし!」
クリスは空元気を出して、最高の笑顔でアルに答えた。
「うん・・・・きっと帰ってきてよ!あんな思いはもう、したくないよ。」
アルの心の底からの願いだった。
「大丈夫よ・・・・必ず帰ってくるわ・・・・。」
クリスはアルを抱きしめ、言った。
そしてアルから離れると、MSデッキに走っていった。
「スタンバイ、出来てる!?」
「いつでもいけます!」
その言葉を聞いて、アレックスに乗り込もうとした、その時。
「うぇ、えぇ」
クリスは突然嘔吐した。バーニィの命を奪ってしまった機体に乗る事を、
体が無意識に拒否したのであった。
「ゴホ、ゲホ!・・・・こんな事で・・・・泣き言は言ってられない・・・!」
そう言って、アレックスに乗り込んだ。
「いいですか?直結のレーンがあります。先の襲撃で建設したものです。
これを使えばスムーズに外に出られます。外には三機のザクがいます。
これを撃破して下さい。」
オペレーターの指示を聞き、アレックスを起動させ、レーンの入り口に立った。
(バーニィ・・・・あなたが守ろうとしたサイド6、絶対に守ってみせる!)
「クリスチーナ・マッケンジー、ガンダムアレックス、行きます!」
サイド6の大地に、再びアレックスが立った。
つづく・・・・どうだったでしょうか?たぶん次で最終回です、たぶん(w
,,. -‐,''';;" ̄;゙;''',、,,
/;;;;;;;;;;wi;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
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i/!;;/|/,,__ i_|ヽ_|ヽ;;i;;;;;;;;;;|
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|;;i、,,__,,ノ !,,__,ノ" i/< i
,, -‐──-、,, .i;;i _;ノ
/,,, -──- 、,,`ヽ|;;ヽ、 __ /;;;;;;| 乙〜!リアルタイム、感動やいび〜ん!
,,/''"- '' 二二 '' ー-`''|;;;;;;;;;ヽ`ー-',,,, イ;;;;;;;;;;;;! 急展開にビックリや〜!
r ''" .r'/|;;/|;;/ヽ|ヽ|ヾ゙;;'''i;;;;;;;;;;;/ ̄ (;;;;;;;;;;;;;;;| 一体、どんな結末が?
.`ー---|;;i !/ i/ ! ヽ;;;/ -<''\ T''i 、;;;;| ああ、いつもながら、先生にはドキドキさせられ通しやで!
|;;| > < r" ヽ \ ! | `i 続き、楽しみにさせてもらいます〜
|;;i r‐r─-、 i ヽ \,,,/ ヽ, |
'!ヽ i/ .i. | i \! ,,
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90 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/07 23:57 ID:XRUPRHz9
本当に泣きそうになりました。作者さん、本当にいいタッチで書いてらっしゃいますね。最終回も楽しみにしてます。
終わってしまうのは寂しいですがガンガレ>職人サン
92 :
79:02/11/08 00:13 ID:???
>>80 え〜っと、頃すなら終るまで待ってくれまへんか?(藁
ところで、今のアレックスはチョバムアーマー付けてるんでしょうか?
>>92=79タン まあ、ええやろ。モチ、うちのアレックスはチョバム付きやで〜でも弱い(w
/ / / i / `、 i ヽ i `、 `、 ; ; ; ; ; ;!
i // / i / `、 i ヽ i ヽ、 `、 ; ; ; ; ;!
i / i /__ i / `、 i ヽ i ヽ、 i ; ; ;!
i /∠ i `、i `、i ̄ ̄\iー 、\i _ - 、 ; ;!
/ ̄ヽ、__/-、`i i/ ̄ヽ~i , rヽ_二 - 二ー-、_i----'` `、 ;!
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職人殿、あんたはエライ。
95 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/08 20:08 ID:ZPWvs7Al
0080
96 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/09 00:45 ID:mHEuTb7A
97 :
通常の名無しさんの3倍:02/11/10 06:10 ID:X2dsuJdZ
TIGAU
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