オリジナルウルトラマンを創るスレ【オリトラQ】

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502名無しより愛をこめて:2007/09/06(木) 19:39:14 ID:jT1Py4Py0
終了
503名無しより愛をこめて:2007/09/08(土) 19:47:35 ID:VjAq2VK80
あげ
504名無しより愛をこめて:2007/09/14(金) 19:23:29 ID:AzLOeuR30
保守
505名無しより愛をこめて:2007/09/26(水) 00:54:03 ID:Qw0+9qjKO
次スレに移行してるっぽいですけど
一応こちらも
506名無しより愛をこめて:2007/09/29(土) 18:53:12 ID:dtsWV7iH0
何が次スレだただの重複じゃないかよ。
507名無しより愛をこめて:2007/10/08(月) 10:25:14 ID:Hty37pmg0
次は
508名無しより愛をこめて:2007/10/15(月) 00:10:26 ID:5epTv75P0
重複でもどちらかが終われば結果的に残ったほうに統合される
509名無しより愛をこめて:2007/10/15(月) 09:02:11 ID:zwC7okkC0
にしても書き込みが少ないな。
510名無しより愛をこめて:2007/10/16(火) 01:11:44 ID:pETYUjqD0
メビウス終わっちゃったからね。
511名無しより愛をこめて:2007/10/25(木) 02:30:50 ID:dRve7JY+0
オリトラまとめサイトの管理人さん復活しないな。
512名無しより愛をこめて:2007/10/29(月) 17:04:13 ID:84WCpandO
削除依頼出して来ました
513名無しより愛をこめて:2007/11/06(火) 01:12:04 ID:NdpUsqaYO
514名無しより愛をこめて:2007/11/10(土) 17:32:40 ID:D7oQew910
このスレ自体が板違いということで削除依頼でも出してくるかな。
誰かが言ってたが、同人誌の部類に入るスレだろうからな。
515名無しより愛をこめて:2007/11/10(土) 17:41:49 ID:6RCWddXLO
オリジナル何とかを作るスレはすべて板違い
516名無しより愛をこめて:2007/11/11(日) 18:44:23 ID:/pkuiderO
>>515
是非
517名無しより愛をこめて:2007/11/13(火) 18:32:02 ID:ceN6aySw0
>>512
削除依頼スレはここ↓だけど、このスレの削除依頼ないよね。さては君、嘘つきだね。

sfx:特撮![スレッド削除]
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1116237055/

>>514
削除依頼スレはここ↑だけど、まだしないのかな? そんなにむずかしい?
518ウルトラマンガリバー:2007/11/13(火) 21:50:17 ID:Y8YfCyo30
本スレはこちらでいいのでしょうか?
こういうスレはないかなと思っていたら発見したので後の事も考えず
とりあえず書いてみました、ウルトラマンガリバーです。

ウルトラマンガリバー
第1話「帰還した男」

時は近未来、人類の生活は地球環境の悪化と石油燃料の大幅な減少により
大きく変化し、新たなエネルギーの開発や戦争行為の根絶が果たされ
遂には人類の念願であった地球以外の惑星(=火星)に居住するということも
果たされた。そして、更なる人類の宇宙開発の発達のために様々な実験が行われていたが
その実験で、とうとう重大なインシデントが発生してしまった。
国際宇宙センター日本支部、そこから13時間前に発進した光速航行システムの
テストチームとの交信が3時間途絶えていたのだ。
「こちら試験機第3号片桐、只今より光速試験運用に入ります!」
それが、彼らテストチームの最後の言葉だった。
一方、通信が途絶えたのとほぼ同時間に金星付近にある人工衛星にて
かなり大きなエネルギー反応が感知されていた。
「交信はどうだ?」
「まだ発見できないのか!」
「生存率の計算は?」
「エネルギー反応の調査はまだ終わらないのか!」
センターには様々な声の怒号が響く
519名無しより愛をこめて:2007/11/13(火) 21:50:48 ID:Y8YfCyo30
「お昼のニュースをお伝えします、最初のニュースは光速航行システム・・・」
巨大なビルに設置されているモニターからは四六時中光速航行システムテスト事故の件の
ニュースを伝えている。しかし、街を行きかう人々は見向きもせず同じような顔でただ
歩くだけである、そんな様子をどこかの小部屋にいる男が手にしてる小型のモニターで
観察していた。部屋には男女がそれぞれ一人ずつ居る
「関心というものがまったく見受けられないな。」
呆れ顔で言う男
「いいんじゃない?何かと活動しやすそうだし。」
「フン、俺たちに活動しやすそうもへったくれもないだろう。」
「それもそうね。」
「それで、俺たちが動く事になりそうなのか?」
「一名、帰還する男が・・・」
「ほう、それは相当幸運なやつだな」
思わず笑い出しそうな顔で言う
「フフ、幸運であり不幸な男よ」
「まぁどうせ・・・」
「だけど、どうも今回は簡単に終わらないかもしれないわ」
「どうしてだ?」
「エイリアンの勘ってやつかしら?」
「勘?この星に着てから随分と茶目っ気のあること言うようになったんだな」
「これでも今まで私は勘を外した事はないわ」
「ま、この星では女の勘とかいうのもあるようだしな」
「・・・」
「・・・」
フフ・・・フハハハハハハハハハハハハハハハハ
部屋には、怪しい笑い声が響く。
520ガリバー:2007/11/13(火) 21:51:41 ID:Y8YfCyo30
「この機体は今どこに存在するんだ?」
自分は今、光速航行システムが搭載されている航空機を操縦している。
しかし、3時間半前に突然レーダーが現在位置を表示しなくなってしまった。
表示されているものと言ったら脇の小さいモニターに俺の名前片桐彩人と、健康状態だ。
通信機器も使えない、二人の仲間は今どこに居るのだろうか?
目視できる範囲内で飛行するはずだったのだが、今目に見えるものは地上からは
ロマンティックな星に見えるであろう無骨な隕石だけである。
累計飛行時間はまもなく14時間、時計などの時間を記すものは今のところ正常だ・・・
その時突然、対接近物警報が耳に不快な大きな音で鳴り響く。
レーダーが故障しているので確認は出来ないが、目には見えないので恐らく後ろだ。
デブリか何かであろう。
そう思った時、自分は操縦席には居なかった。
ただただ白い空間に浮いている、どこか暖かい。
自分は何故この空間に存在する?航空機は?宇宙は?冷静なのかパニックに陥ってるのか
自分でも分からないような感情を抱いてると声が聞こえた。声とともに空間の色が
海中のようになっていく。
521ガリバー:2007/11/13(火) 21:52:16 ID:Y8YfCyo30
「これは・・・まさか地球人か?」
「・・・?」
どう答えてよいか分からない。
「記憶を読む限り母星は地球のようだ、様々な権限も持っている。丁度よいかもしれない」
「何をしているんだ!」
「!」
「お前・・・何をしている」
神々しく光を放つ巨人の姿がそこにあった。
「落ち着いて聞け、君はもう死んでしまった。」
「何?」
「私はウルティメイドノイド、宇宙の星々の観察者であり、宇宙の正義であり、
宇宙の規律である。今君は、私が地球と言う星に向かう途中発見した
悪意を持つ惑星人を発見し追跡していたが、君が操縦する航空機に惑星人は衝突し
君は死んだ。」
「じゃぁなぜ俺は今お前と対話できている」
「私の空間内にいるからだ」
「空間・・・」
「地球人、いや片桐の名を持つ者よ、頼みがある」
「なんだ?」
「私と同化してくれないか?正直私が地球人に擬態したとしてもごく普通の生活を
送る事しかできないだろう、超能力などを使用するのは出来れば避けたいしな。」
「随分と勝手な話だな、ま、どうせここで生きてたとしてもどっちにしても死んでる
だろうし、いいぜ。宇宙正義っていうのもなかなか面白そうだ。」
「そんなに軽々しい話ではない、それよりも早速同化して先ほどお前の航空機に
衝突した惑星人を追う、あいつは地球侵略の尖兵だ!」
「了解、行くぜ!」
522ウルトラマンガリバー:2007/11/13(火) 21:52:57 ID:Y8YfCyo30
「こちらは国際宇宙センター日本支部、1号機三沼!2号機東峰!3号機片桐!誰でもいい
応答しろ!
「・・・」
「応答なし、真宮チーフぅ!」
センターの職員が若干泣き顔でそう言う。胸につけてるタグには『泰野』と書いてある。
「うろたえてはいけない、これからも3分おきに各機に一斉通信を続行しろ
他の班も交代時間まで各自それぞれの作業を続行!」
「了解です!」
真宮と呼ばれたチーフの力強い掛け声に、部屋中の職員が声をそろえてそう言った。
「しかし、あの航空機はそう簡単に破損はしないはずだ、やはりあの高エネルギーが・・・」
突然、センター内に真宮の独り言をそれ以上語らせぬように警報が鳴り響く。
「真宮チーフ、月面付近に静止してる2号機の機体、並びに未確認飛行物体とそれを追跡
する3号機を確認!」
「一番近い人工衛星は!」
「第8衛星です、メインモニターに映像写します!」
ビジョンが起動し、月面付近の映像を映し出す。そこには宇宙の藻屑と成り果てた2号機と高速で移動する惑星人と3号機が映し出された。
「あれは・・・生物?」
「未確認飛行物体より生命反応を確認、呼称を変更し未確認地球外生物とします!」
「至急と特殊行動部隊に対処の要請、それと各国家機関に連絡。報道機関は
国営放送以外通告するなよ!非常事態ランクAAA体制を敷く!」
「了解!」
523ウルトラマンガリバー:2007/11/13(火) 21:53:32 ID:Y8YfCyo30
夜になりかけている空、街は昼間とは違い人々の様子も少し違い
若い人間が増え、その顔はどこか明るみを持つ。
「ね~え、今日はどこに連れてってくれるのぉ?」
「今日はな・・・ん?あれ何だ?」
「流れ星ぃ?」
人々の注目は都会ではめったに見ることができない流れ星がよく見える歩道橋に集まる。
その流れ星では壮絶な戦いが繰り広げられているとも知らずに・・・


航空機の操縦席では様々な異常を示すランプが光り、警報が鳴り響く。
「ちくしょう!なかなか追いつかない、あいつの攻撃をかわすので精一杯だ!」
「何か攻撃する装備はないのか?」
「試験用の機体だからな、信号弾しかない。」
「・・・あの惑星人の追撃をする。」
「どうやって?」
「私の力を使うんだ、今君は私、つまり宇宙の正義だ。胸に特異な形をした筒状の物があるだろう、その道具を『アストラル・レイ』という、それを天に掲げれば共有している精神の
メインがあの巨人の姿の私となる、あの姿になれば高い戦闘能力が発揮することができる、だからさぁ早く!」
「よし、行けぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
片桐が光の巨人の言うように『アストラル・レイ』を天に掲げると眩い光が辺りを包んだ。
その光に謎の惑星人は目を眩ませ怯んでいる。その時であった。
「デュアッ!」
その掛け声とともに光が収まり始めあの神々しい巨人の姿が見えた。
524ウルトラマンガリバー:2007/11/13(火) 21:54:12 ID:Y8YfCyo30
暫くの沈黙が続く・・・
「片桐、戦闘にもある程度君の考えが影響するが大丈夫か?」
「ああ、問題ない。」
「ならば・・・行くぞ!」
その沈黙を破るように巨人の手から小型の刃状の光線が放つ、惑星人はそれを回避し
地球の方向へまるで逃げ出すようにものすごいスピードで飛び出した。
だが巨人はそれ以上のスピードで追跡する、すると惑星人は飛行しつつ手から光弾を
何発も放ち始めた。それをかわす巨人、するとそれをかわしながら両手を広げ先ほどの
刃の光線よりも大きな刃の光線を何発も放つ、光線技の応戦だ。しかし巨人は
かわしながらも徐々に間合いを詰め惑星人に蹴りを喰らわせる。吹っ飛ぶ惑星人、
スピードが落ちると立ち直り、構える。
見合う巨人と惑星人、すると巨人が腕をクロスしエネルギーを溜め始めた。
それを隙と見て高速で巨人に近づく惑星人、だが惑星人の拳が巨人に届く寸前に巨人の
腕はクロスからL字に組まれ光線(=アストラル・フレア)が放たれ見事惑星人に命中した。
今にも倒れそうな惑星人は最後の力を振り絞り必死で逃げようとするも
巨人は体中を光らせ一瞬の速さで惑星人に体当たりし貫通した。

惑星人は木っ端微塵に爆発し四散した。
525ウルトラマンガリバー:2007/11/13(火) 21:56:11 ID:Y8YfCyo30
流れ星は突如爆発し民衆は不安そうに見つめる。
大きなビジョンのモニターには大気圏上空にて未確認地球外生命が2体確認との
ニュースが慌しく報道されている。
その時爆発の中から光が飛び出し街の中心部へ近づく
「な、何だ?隕石か!?」
「もしかして地球外生命体?」
飛来した光は巨人の姿となり街の中心部へ降り立った。
銀色の体に赤いライン、その神々しく美しい姿の巨人、その姿を見つめる人々、
誰かが瞬きするとその姿は光の粒子となり、巨人がついさっきまで居た場所には、
遭難したはずの試験機3号があった。

先ほどまで小部屋の小型モニターで観察していた男が驚く民衆たちを見て言った
「奇跡の男の帰還・・・フン、俺たちとの壮大なゲームの始まりだぁ!」


次回予告
次回:第2話「希望と恐怖の間」


事前に書いていたので連続で投稿しました。
作品的にはネクサスやSEVENXみたいな方向を目指してみたいです。

感想が聞けると嬉しいです、では。
526ウルトラマンオーバー ◆FTVw.4PYoM :2007/11/14(水) 18:13:53 ID:zKuMYUv30
>ガリバー作者様
ブラックSFな雰囲気の中に、熱血を感じる面白い作品でした

ちなみにここは現行スレの一つ前のスレで、現行スレはこちらです
次回からの書き込みはこちらへ
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1185627623/l50
527ウルトラマンガリバー:2007/11/14(水) 18:53:25 ID:gswRQRO20
>>526
感想ありがとうございました。
了解です!
528名無しより愛をこめて:2007/11/19(月) 06:19:49 ID:/5I8C7y70
皆さん、がんばってください。保守。
529名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 09:10:02 ID:2f36QjRq0
正確には「お2人さんがんばってください」だろ、
他にはだれもいないんだから。ひとりづつが作品書いて感想書いて
交換日記だぜまるで。
530名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 10:57:58 ID:3qbcHRe7O
ageだろ厨キター
531名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 16:31:52 ID:JC5FAG5L0
がんばってくだされ
532名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:01:31 ID:2f36QjRq0
岩肌と洞穴がむき出しになった山中を、エイジは一人歩いていた。
 一時間程歩き回ったとき、谷の方から笑い声が聞こえてきた。
 声のする方へ行ってみると、谷底に巨大な円盤状の宇宙船が停めてあり、そのそばで焚き火を囲んでいる数人の人影が見えた。
 よく見るとそれは地球人ではなかった。巨大な眼をした異星人達である。
 彼らは酒盛りの真っ最中のようであった。皆、茶色い液体の入った紙コップを持ち、それを口に運んでは馬鹿笑いをしている。その様子を、エイジは岩陰から伺っていた。
 「しかしどうするよ?あの赤いヤツのせいで、ノボルの女房の怪獣がやられちまって、もう手も足もでねえ・・・」
 「ケッ!胸糞が悪いぜ、もう飲むしかねえや!」
 「待て、ノボルの話じゃあの女、もう一匹カプセル怪獣を持ってるらしいが・・・」
 「じゃあ、そいつを使わせれば、あの村の奴等を追っ払うことができるな・・・よっしゃー!おい、飲むぞ!」
 異星人の一人が一気飲みを始め、周囲が「エイリアン!エイリアン!エイリアン!」と、わけのわからない一気コールを掛ける。
 彼らの馬鹿騒ぎを遠めに見ながら、エイジはその場を離れた。
 その日の夕方、村に戻ったエイジの目に意外なものが映った。
 〈めし処〉に明かりがついていた。店の中に入ると、ショウタとリクと数人の村人、そして女将がいた。皆笑いあっている。
 「あら、お兄さん。アンタも無事だったんだね!」
 何事もなかったかのような笑顔である。あまりの白々しさに、エイジは呆気にとられてしまった。
 「座りなよ、今日は怪獣がいなくなったお祝いだ!」
 女将いい、周りも座るように薦める。言われるがまま、エイジは席に着き、そのまま大宴会となった。
 が、実はエイジは下戸である。そのため、宴会が始まって早々に潰れてしまった。
 どのくらい時間が経ったのか、エイジは目を覚ました。周りを見ると、皆酔いつぶれて眠っている。
 気分が悪い。エイジは店の裏に出て大きく深呼吸をした。そのとき、背中から声が聞こえた。
 「お目覚めかい?お兄さん、いやウルトラマン!」
 振り返ると、そこには女将が立っていた。とっさに銃を抜いて身構えるが、女将は平然としている。
 「まあそうカッカせずに、ちょっと話さないかい?」
 
533名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:04:06 ID:2f36QjRq0
「まっずいなぁ。こりゃさっさと避難しないと」
バケツをひっくり返したような雨の中、男は近所の川の様子を見に来ていた。川は増水し、既に道路に溢れ始めている。
そんな中、男は溢れ出した水に流されている一本の奇妙な棒を発見した。装飾の施されたその棒を弄っているうちに、突然、棒が閃光を放ち、たちまち現れるウルトラマンデウス。
棒を取り落とし、腰を抜かす男。事態が掴めず周囲を見回しているウルトラマン。その時、風が強くなり、地平の彼方から、銅鐸のような巨大飛行物体が姿を現した。
迫り来る銅鐸に近づこうとするデウスだったが、強烈な暴風が行く手を阻む。一旦距離をとったデウスは、銅鐸の真上の雲が晴れている事に気付いた。
デウスが銅鐸へ光線を撃つと、銅鐸は墜落し、暴風雨が収まった。これをチャンスと接近するデウス。
デウスが近づいたその時、銅鐸から腕が生え、デウスの首を掴む。もがくデウスの目の前で、銅鐸はみるみる形を変えていく。変貌したその姿は、まるで黒いウルトラマン。
その時、スカイテンプルが到着した。スカイテンプルからハヤトとイノリ隊長、その他P.O.S.E.隊員数名が降りてくる。
ハヤトは手にした棍を両手で引き伸ばし、メフィストへと変身した。変身と同時に放った跳び蹴りで、デウスから黒い巨人を引き剥がす。
2大ヒーローから距離を取る黒い巨人。その時、空がガラスの如く割れ、光の粒子が黒い巨人に降り注いだ。巨人の姿が、禍々しく変貌していく。
変貌を遂げた黒い巨人が、全身からミサイルを一斉発射した。降り注ぐミサイルの雨が2大ヒーローを襲う。移動と障壁を駆使し、どうにかやり過ごすも、デウスの変身時間がここで解けてしまう。
一方、メフィストは黒い巨人と格闘戦を繰り広げていた。圧倒的なパワーの差に、苦戦するメフィスト。ついに投げ倒されたメフィストに、黒い巨人が拳を振り上げた。
その時、黒い巨人の足元にトラックが激突、爆発した。変身解除されたリキが運転し、突っ込ませたのだ。
思わず足元を見る黒い巨人。その隙を突き、メフィストが黒い巨人を蹴り飛ばす。よろめく黒い巨人に、メフィストの光線が炸裂し、ついに黒い巨人は倒された。
「円盤生物、黒いウルトラマン、それに、あの光の粒子……一体何が起こっているんだ…」
皆が勝利を喜ぶ中、Dr.クゼは1人、不安な表情を隠せない。
534名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:09:42 ID:2f36QjRq0
輝人は小声で尋ねた。すると、体が輝人より一回り大きい、同じクラスの田口健司が右手にライター、口には煙草を咥えて
ドアの向こうから姿を現した。 「輝人じゃん。お前も吸いに来たの?」
そういいながら、健司は口から白煙を吐き出した。背中越しの便器には、すでに数本の煙草が押し付けられている。
「健司、煙草はやめた方がいいって。体に悪いよ。」
輝人は冷静に言った。健司は小学校の中でもガラスを割ったり、水道の水を出したままどこかに行ったりといったことをする、
“問題児”だったのだ。そんな健司は早くも煙草を吸っていたのだ。
「は?何いってんの?そんなの大人の楽しみを奪われないための脅しだって。現に俺、何一つ病気にもなってないし。それとも何か?
お前は良い子ちゃんだから、俺が吸ってたことを先生にチクろうとか考えてるのか?」
健司は早くも喧嘩腰になり始めた。まずい、健司と喧嘩して勝てるはずがない。健司はだいぶ前から空手を習っていて、習ったことを
暴力に使っているのだ。
「誰もそんなこと言ってない。ただ、将来、健司の体が壊れるかもしれないから、僕は止めているだけなんだ。」
「お前に体の心配される筋合ねぇよ。大体、父親が自衛隊だかなんだか知らねぇけど、お前最近でしゃばってんじゃねぇか?冷静そうな性格に見せて、
実は女子に好かれたいとかそういうこと考えてんだろ?そういう態度ムカつくんだよ。」
そういえば、煙草の副作用で苛立ちやすくなるって先生が昔言っていたな。その副作用で健司は苛立っているのかもしれない。
しかし、この健司の言葉に対して返す言葉がなかった。女子に好かれたいとは思っていなかったが、ここで思ったとおりに言うと、健司を刺激してしまう危険がある。
「別に健司が僕のこと嫌っているからって言って、どうってことはないから。このトイレ煙草臭いから、もう帰るよ。じゃあね。」
トイレは我慢する結果になったが、また別の階に行けばいい。輝人は健司に背を向けトイレから出ようとしたが、
左手を掴まれ、再び健司の方を向かされた。
「そう言って俺から逃げた後に先生にチクろうとか考えてることはお見通しなんだよ!見られたからには
このままじゃ返すわけにはいかないんだよ。」
535名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:14:33 ID:2f36QjRq0
タナカも直接見た事はなかったが、話には聞いていた。ウルトラマンの中でも歴戦の勇士であり、
ウルトラ兄弟達の司令官であり、この地球でも数々の奇跡を起こしているという。
 ウルトラの父が最後に地球に現れたのは、54年前、2006年のクリスマスだ。強敵の前に倒れた
ウルトラマンメビウスを救い、地球の人々に希望を与えたと記録に残っている。
「流石の俺もたまげたし、疑いもした。ウルトラの父を騙る侵略者の罠でないとも限らないしな……
 で、半年間じっくりと連絡を取り合い、ようやく本物のウルトラの父であると確信した」
「ビジャス星人の侵略は覚えているな? 貴様が少佐に昇進し、ムーンベース隊長に任命される
 きっかけとなったあの事件だ」
「はい。大元帥があの時の戦功を評価され、私を推挙して下さったと……」
「あの事件を境に地球には再び怪獣がはびこり、異星人の侵略が始まった。ここ数十年は大きな
 事件もなく、防衛軍も平和ボケし始めていたんだが……それはそうと、ここ数年の地球の変化を
 M78星雲の連中も重く見ている。だからウルトラの父が俺達にコンタクトを取ってきたんだよ」
 ウルトラマンが直接地球人にコンタクトしてくる。この一事をとっても、地球人類には一大事だ。
 今までウルトラマンが積極的に地球人と意思疎通を図ってくる事などなかった。一説には、彼らが
地球人と関わる事で、地球人の心にウルトラマンに依存する気持ちが生まれてしまうから、彼らは
積極的なコミュニケーションを避けたのだとも言われている。
 が、それを曲げて彼らの意思を地球人に伝えてきたのだ。この100年の間に、地球人は相当の
信頼を得たと言っていいだろう。
「ウルトラの父はこう言ってきた。地球を愛する同志として、こちらから優秀な戦士達を派遣したい。
 彼らを地球防衛の役に立てて欲しい……とね」
「そ、それは……我々地球人と、ウルトラマンとが手を取り合って戦うという事ですか?」
「ああ、そういう事だ。ウルトラの父は、新たに派遣する4人のウルトラマン達を、地球を護る組織の
 最高のチームで、最高の指揮官に世話して欲しいとも言っていた」
 それはつまり、その4人をBEATに入れろ、という事だ。
536名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:18:44 ID:2f36QjRq0
「くゥ〜っ、いいねいいねぇ! 初っ端からこんな熱い声援でお出迎え、おいらの人気天井知らずってとこだなぁ!」
「もうっ、いい気になるんじゃないの。よい子たちが見てるんだから、恥ずかしくないよう真面目にやりなさいよっ」
「へいへい、あたりき車力のコンコンチキ、ってね。おぅみんな、今日はおいらからのお年玉だ、日が暮れるまでとこと
 んサービスしちゃうぜいっ!」
 中央に陣取るこの青年、五人の中でもひときわ景気よく喋り、尻上がりにボリュームを上昇させていく。それも赤い
お面の下から直に発しているのだから、どれほどの声量か窺い知れるというものであろう──後追いの説明になるが、
彼ら五人が踏んでいるのは設営された舞台などではなく、町内のスーパーの駐車場をお借りして、ステージショーに
見立てているのだ。
 既に車道にはみ出さんと膨れあがっている人垣の、最後列まで容易く響きわたる大声が、さらにまた人垣を呼び、
新年七日目のスーパーは、前日できたばかりの早朝来店記録をはやくも更新せんとする勢いであった。
「全く、すぐ調子に乗るんだから……」
「まあまあ、そげに言わんでも。なんせ今日でしばらくお別れじゃけぇのう」
「そうは言っても、元日からほとんど毎日あの調子じゃない? いい加減疲れないのかな」
「昨日もお布団に入ったけど全然寝つけなくて、それで朝からコーフンしてるんだってさ」
 周囲の四色のお面からも、流石に赤ほど目立ちはしないものの、いかにも良く通る声が聞こえてくる。台本の一環と
おぼしき台詞の合間に、大げさな身ぶり手ぶりなど挟んでいるのは、経験からくる余裕の成せる業だろう。あくまで真
剣にヒーローたらんとするその姿に、付き添いの大人さえわずかに微笑んでいた。
 無邪気な声援と温かい目に守られて、彼らマツレンジャーの新年ショーが幕を開けようとした、その時だった。
『……ズゴオオオオ〜ォォ !!』
 車道をわずかに離れた場所から、文字通り人垣を掻き分けて、突如として大柄な人影が接近してきたのだ。その体
格に似合わぬ素早さで群衆にまとわりついたかと思うと、林立するギャラリーの足を、ぐいぐいと伸縮するホースで払
い除け、ついには五人の目と鼻の先まで乗りこんでしまった。
537名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:29:18 ID:ysWchhCiO
何これ
538名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:34:35 ID:6rtPSRwuO
>>537
IDを見てください。
539名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:39:25 ID:ysWchhCiO
じゃなくて何がいいたいのか不明
540名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:46:23 ID:2f36QjRq0
 右腕を失ったコングは、体中からドス黒い煙を上げていた。もうまともに歩くことさえ困難なようだった。唯一動く左腕を、ただガムシャラに振り回していた。
 小城はライダーを見て思った。只者ではない。大体、人間かどうかさえも怪しい。
 そんな小城の考えなぞ露とも知らず、ライダーはバイクの方に戻ると、リアカウルに取り付けられていた、平たく長い棒状のものを手に取った。
 小城には最初、それが何かわからなかったが、よく見ると鞘に入った刀(長ドスに近い)であることがわかった。
 ライダーは鞘から刀を抜き、鞘を投げ捨てると、刀を八双に構えた。月明かりに照らされ、刀身が不気味な光を放っていた。
 と、小城が思ったその瞬間、「うおおぉぉーーーーっ!」という凄まじい声を上げて、ライダーがコングに突進していく。コングは、自分の間合いに入ったライダー目掛け、
左腕を大きく振るった。しかしその瞬間、ライダーは勢いよく上方へ跳んだ。コングの左腕は、むなしく宙を切る。ライダーは空中で素早く刀を上段に構えた。
 「ドォリャアアァァ---ッ!!」という掛け声とともに、ライダーは刀を思い切り振り下ろし、コングを頭から唐竹割りに斬った。一瞬の静寂のあと、
コングの体は真っ二つに割れて大爆発を起こした。時間にして、わずか3分足らずの出来事だった。
炎を上げて燃えているコングの残骸を、ライダーはその赤く大きな目でじっと見つめていた。隊員達は皆、物陰から出てきて、ライダーの姿を遠巻きに見つめている。
 ライダーはバイクの方へと戻り、鞘を拾うとそこに刀を納め、再びリアカウルに取り付けた。そして、「コイツは違った。」と、まるでバイクに話しかけるようにぼそりとつぶやくと、
バイクにまたがり、エンジンをふかし始めた。「・・・おい、ちょっと待て!」小城は思わず叫んでいた。ライダーが後ろにいた小城を振り返る。
 「・・・お前は一体、何者なんだ?」この小城の問いかけに、ライダーは答えた。
  「仮面ライダー・・・JUSTICE」ライダーはバイクを発進させ、再び闇の中へと走り去っていった。
「仮面ライダーJUSTICE」 白いマフラーをたなびかせ、闇に消えていったライダーの後姿と、彼が去り際に名乗った名前が、小城の頭の中に焼きつき、いつまでも離れなかった。
( not to be continued ・・・・・・・・ )
541名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 17:50:10 ID:ysWchhCiO
そういうことか、もうすぐ容量オーバーで強制終了か
542名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 18:01:24 ID:2f36QjRq0
「交換、終わりました」
 軍用トレーラーの下から突然、青年が這い出る。青年はドアにもたれ掛かる年上の青年に語りかけると、
既に半分ほど燃えた煙草を敷き詰められた
積雪の大地に投げ捨てた。
 剥き出しのコンクリート片を覆い隠す白の絨毯の一部が、吸い殻の火と融合するかのように音を上げて溶ける。
「しかし災難でしたね、犬養少佐」
 輸送部隊専用のツナギを来た青年に少佐と呼ばれた男、犬養刃少佐は軍人には珍しい端正な顔に苦笑を浮かべ、金色の髪に付いた雪を払い落とす。
「いや、こちらとしては、こんな冬場にトレーラーを出してくれるだけで有り難い」
 犬養少佐と輸送隊員は靴裏の雪を念入りに落とす。
「自衛隊内で我々に反感を覚える人間も多い。この度の強襲作戦で、君ら第七輸送大隊の保護がなければ、千葉の粉雪に瓦礫と共に埋もれていただろう」
 犬養少佐は自虐的に語る。数時間前に稲毛区の反乱活動鎮圧に当たっていた彼は、東京帰還のために手配していた第二輸送大隊が、白井市での負傷者搬送に回ったために立ち往生、
そこに偶然食糧輸送に当たっていた第七輸送大隊が通りかかって、犬養少佐を連れて東京に戻ろうとした。
 しかしそこでも、瓦礫でタイヤがパンクし、今現在まで待ちぼうけを食らっていたのである。
「とりあえず葛飾検問所に着いたら君の上官殿にも御礼を申したい。ところで、まだ名前を聞いていなかったかな?」
 助手席から問い掛ける犬養少佐に、青年は崩した敬礼で応じる。
「第七輸送大隊所属、青木博次軍曹であります。ちなみに失礼ながら少佐の所属は?」
 時計を覗き込む犬養少佐は、青木軍曹に視線を向ける。
「ふむ、では青木軍曹……、伏せたまえ」
「は?」
 いきなり面食らった青木軍曹の頭を、犬養少佐が思いっきり押さえつける。
 次の瞬間、トレーラーを強力な衝撃が襲った。
 パワースライドを降ろし後ろを振り向くと、トレーラーに1メートルほどの大穴が空き、そこから黒煙が上がっていた。
「……一体、なにが?」
 愕然とあたりを見渡すと、ビルの瓦礫から人影がぞろぞろと現れる。
 統率感の無い服装だったが、共通点はあった。どれもアームド・インダストリーの最新型自動小銃を構えており、日の丸の旗を頭に巻いている。
543名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 18:10:36 ID:2f36QjRq0
そのころ、施設に近い地域で複数のゾンビが出現。ゾンビ軍団は日本基地陸戦部隊のエリート、フナト ベニヒト隊員の活躍でほぼ壊滅状態となる。そしてヒスイも、ようやく怪人物の身柄を確保する。
しかし怪人物は生き残ったゾンビ達と融合、巨大なる獣 ギアロと化した。
 ヒスイが倒れたことをカンナは遠くから悟り、彼の救命を強く願う。刹那、カンナの意識は見知らぬ場所に飛んだ。
霞に包まれ、周囲の山や木々が鏡のように写る峡谷の湖…その水面から「龍」が姿を現す。何故かカンナはそれに全く動じず、ヒスイを救うよう願う。
と、瞬時に彼女の意識は現実に戻る。その彼女の体から「龍」が立ち昇った。光が凝縮されて姿を成しているかのように輝く龍はカンナを離れ、ヒスイを包み込む…
だがカンナ自身はまたしても記憶をなくしてしまうのだった。

光に包まれたヒスイは、意識の中で青い龍と対峙していた。
カンナを救おうとするヒスイは龍に助力を願う。人の生死を問題視しないかのような龍だったが、
あくまでカンナを守るため、との理由でヒスイへの助力を約束する。

 記憶を無くし自失するカンナにトドメを刺すべく迫るギアロ、瞬間、ヒスイは「龍」へ変身する。天空へ舞い上がる龍、
その姿は見るまに人型へ転じる…天空へ現れたのは蒼い「巨人」

 ギアロに攻撃を仕掛ける巨人、しかし人間の怨念をスタミナに変えるギアロは強敵だ。
巨人はヒスイの意思で活動しているため闘い方も分かっていない。防戦一方の巨人、更に突如動きが鈍り、膝を突いてしまう。
と同時に胸部中央の発光体が青から赤へ変色し、警戒音とともに点滅を始めた…

 焦る巨人=ヒスイ。だが龍の意思が巨人を動かした。装甲部分に念を集約せよ、との命に従うヒスイ=巨人。
その体に緑色の装甲が、肩に刃が、頭部の「眉」に当たる部位に金色の角が現れる。
これは、怒りの形相だ。
544名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 18:19:38 ID:ysWchhCiO
いつ終わるの?
545名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 18:23:09 ID:UaM4V7kdO
つまんね
546名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 18:23:23 ID:2f36QjRq0
「結果、マミヤは人命救助を生きがいとするようになった。んで、前と同じ仏頂面の一匹狼に戻った。
そしてワタリベ、アンタは自分の軽口を悔やみ、ひたすら生真面目に任務を遂行するようになった。
アンタは真面目な割に物言いが軽いからさ、違和感があったのよね。」
全て正解だった。
「…小宰、オレは、自分がバカな事言ったせいで仲間が死ぬのはもう勘弁です。
だから、任務中はマミヤと同じ仏頂面にさせといてほしい。」
フナトは首を横に振る。
「ワタリベ、兵は仏頂面で良いかもしれない。でもね、兵を笑わせられない指揮官にゃ誰もついてこないのよ。
アタシは大宰みたいに、居るだけで人を和ませることはできない。だからさ、馬鹿な事言うしかないのよね。」
そう言うと車に乗り込む。
「野菜、鼓、下肥。あとは鬼道機関。武具は揃ってるわ。行くわよワタリベ!」

既に応避神社周辺は結界で覆われていた。儀の邪魔をされないようにと。そして、遠目に社の建設が始まっている。
「うし…ワタリベ、まずは結界を解呪するわよ。結界の中心は応避神社で今日は大安。罠その一。北北東に下肥を配置して!」
ワタリベは指示に従い、下肥の入った桶を罠として配置、手を洗った後フナトと共に様子を見る。すると、光の一族の工作員は突如結界を解呪した。
「あの桶の下に地脈が通ってるのよ。しかも鬼門。そこに凶の気を発するものを置けば、神を呼び出すのに不都合すぎる。連中は桶を退かすために結界を解くでしょ。今よ!」

二人は四つの社で形成された四角形の中に突入する。
すでに西の社にはミョウガ、東の社には竹が配置されている。フナトは鬼道機関を発動。
「空間近接の法を使うわ。西の社と八幡、美濃山の竹林を同一座標に存在させる!」
西の社に置くべきはミョウガ。つまり、タクラを復活させる空間においてミョウガと竹は対の存在になる。そこで、多量の「生きている竹」を西に置けばミョウガの霊力を打ち消せる。
美濃山の竹林が西の社を覆い尽くす。
同時にワタリベも、東の社へミョウガを置くことで竹の霊力を相殺した。
次に南の社へ向かい、配置されていた鏡に亀裂を入れる。
そして四つの社が交差するポイントに配置されていた鼓を、五均で買った安物の鼓に入れ替える。
547名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 18:31:10 ID:2f36QjRq0
 ウルトラ戦士の集団・宇宙警備隊は広範囲に渡って宇宙の正義と平和を守っているが、そういう
活動をしているのは彼らだけではない。それなりに戦闘力やそれ以外のスキルを持つ宇宙人達の有志も
協力している。そうでなければ、宇宙警備隊といえど彼らだけではとても手が回らない。80の時に
怪獣専門捜査官・宇宙Gメンなどの存在も見られる。
 キリオスは、本来そうした外部協力者の一人だった。等身大の人間の姿にも変身でき、高い戦闘力の
他にも多岐に渡る超能力を持ち、ウルトラ戦士同様に他の星に就任しては住民を苦しめる怪獣・宇宙人
等を退治したり難事件を解決したりして人々の希望となり、自身もそうした活動に誇りを持っていた。
 が。
 そうしたカリスマ性の強すぎる存在が出てくると、人々がそれに依存するようになるのもよくある
話である。実際、これまで地球に就任した歴代のウルトラ戦士もそういうケースでしばしばジレンマに
陥った。
 なまじキリオスの能力が高く、大抵のことは解決できたために、皆それに頼ることばかり考えて
自分では何もしなくなっていった。キリオスも適当なタイミングで適当に突き放せばよかったのかも
知れないが、そのタイミングを見出せないうちに人々はどんどん堕落し、モラルは低下し・・・

 現在の就任地である惑星、プラネット・フォースを中心にした文明圏に、キリオスは独自の
管理体制を敷いた。実質上の権力の中心は彼となった。誰も自主的に社会を動かすための活動を
率先して行わないので仕方ない。
 キリオス自身の優れた科学知識によって、住民の生活をおはようからおやすみまで監視して
管理するためのアンドロイドが大量に生産され、労働体制の管理も食糧の供給も全部上からの指示で
行われる。住民に与えられる情報も知識も全て、下手に反体制を生み出して社会の円滑な流れを
乱さないための厳重な検閲が行われる。それらの体制に逆らった者は連行され、厳しい体罰や
懲役を強要される。
548名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 18:53:09 ID:2f36QjRq0
 一時間程歩き回ったとき、谷の方から笑い声が聞こえてきた。
 声のする方へ行ってみると、谷底に巨大な円盤状の宇宙船が停めてあり、そのそばで焚き火を囲んでいる数人の人影が見えた。
 よく見るとそれは地球人ではなかった。巨大な眼をした異星人達である。
 彼らは酒盛りの真っ最中のようであった。皆、茶色い液体の入った紙コップを持ち、それを口に運んでは馬鹿笑いをしている。その様子を、エイジは岩陰から伺っていた。
 「しかしどうするよ?あの赤いヤツのせいで、ノボルの女房の怪獣がやられちまって、もう手も足もでねえ・・・」
 「ケッ!胸糞が悪いぜ、もう飲むしかねえや!」
 「待て、ノボルの話じゃあの女、もう一匹カプセル怪獣を持ってるらしいが・・・」
 「じゃあ、そいつを使わせれば、あの村の奴等を追っ払うことができるな・・・よっしゃー!おい、飲むぞ!」
 異星人の一人が一気飲みを始め、周囲が「エイリアン!エイリアン!エイリアン!」と、わけのわからない一気コールを掛ける。
 彼らの馬鹿騒ぎを遠めに見ながら、エイジはその場を離れた。
 その日の夕方、村に戻ったエイジの目に意外なものが映った。
 〈めし処〉に明かりがついていた。店の中に入ると、ショウタとリクと数人の村人、そして女将がいた。皆笑いあっている。
 「あら、お兄さん。アンタも無事だったんだね!」
 何事もなかったかのような笑顔である。あまりの白々しさに、エイジは呆気にとられてしまった。
 「座りなよ、今日は怪獣がいなくなったお祝いだ!」
 女将いい、周りも座るように薦める。言われるがまま、エイジは席に着き、そのまま大宴会となった。
 が、実はエイジは下戸である。そのため、宴会が始まって早々に潰れてしまった。
 どのくらい時間が経ったのか、エイジは目を覚ました。周りを見ると、皆酔いつぶれて眠っている。
 気分が悪い。エイジは店の裏に出て大きく深呼吸をした。そのとき、背中から声が聞こえた。
 「お目覚めかい?お兄さん、いやウルトラマン!」
 振り返ると、そこには女将が立っていた。とっさに銃を抜いて身構えるが、女将は平然としている。
 「まあそうカッカせずに、ちょっと話さないかい?」
 その言葉に落ち着きを取り戻したエイジは、銃をホルスターに収める。
549名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 19:54:44 ID:mc/ZJnBC0
作品名わからない
550名無しより愛をこめて:2007/11/24(土) 20:35:17 ID:2f36QjRq0
 怪獣・宇宙人
等を退治したり難事件を解決したりして人々の希望となり、自身もそうした活動に誇りを持っていた。
 が。 そうしたカリスマ性の強すぎる存在が出てくると、人々がそれに依存するようになるのもよくある
話である。実際、これまで地球に就任した歴代のウルトラ戦士もそういうケースでしばしばジレンマに
陥ったなまじキリオスの能力が高く、大抵のことは解決できたために、皆それに頼ることばかり考えて
自分では何もしなくなっていった。キリオスも適当なタイミングで適当に突き放せばよかったのかも
知れないが、そのタイミングを見出せないうちに人々はどんどん堕落し、モラルは低下し・・・
現在の就任地である惑星、プラネット・フォースを中心にした文明圏に、キリオスは独自の
管理体制を敷いた。実質上の権力の中心は彼となった。誰も自主的に社会を動かすための活動を
率先して行わないので仕方ない。
 キリオス自身の優れた科学知識によって、住民の生活をおはようからおやすみまで監視して
管理するためのアンドロイドが大量に生産され、労働体制の管理も食糧の供給も全部上からの指示で
行われる。住民に与えられる情報も知識も全て、下手に反体制を生み出して社会の円滑な流れを
乱さないための厳重な検閲が行われる。それらの体制に逆らった者は連行され、厳しい体罰や
懲役を強要される。
 最初はそれなりに抵抗した者もいたが、皆長い堕落生活で基本的なバイタリティをそがれており、
というより自分で怠けて衰えさせたのだが、然程間をおかず、誰も支配体制に逆らわなくなった。並みの
人間がどうやってもキリオスには叶わないことを思い知らされている。いや、地球での前例を見れば本来
やりよう次第で叶わなくもないはずなのだが、主導権を取り戻すための方法を考えること自体がだるいという
ところまで来てしまっている。
 管理体制は更にエスカレートし、全員の安定した生活を保証できないほど人口が増加すると、
口減らしを行うため、ランダムに選ばれた一定人数の人々が定期的にプラズマ分解炉に送られて
原子分解され、跡形もなく消滅させられる。
551名無しより愛をこめて
  そこまでの事態になってから分析するのもかなり片手落ちだが、とにかく地球防衛軍・
ガーディアンの分析スタッフにより、黒いしみに見えるものは、実体を持った生体組織であることが
判明した。
 超巨大な恒星の表面という灼熱地獄の中で生き延び、更に高速で繁殖するという、冗談も大概にして欲しい
生命体である。
 このウルトラワールドの遥か黎明期、まだウルトラの戦士達も地球に訪れていなかった頃、あらゆる
エネルギーを吸収して際限なく肥大するという謎の生命体が宇宙から飛来し、膨れ上がったそれが
上空に陣取って東京の都市機能が麻痺状態になったという記録がある。当時は、各防衛隊を統合した
現ガーディアンどころか、対怪獣・侵略者を前提とした防衛隊という概念さえもまだなかった時代であり、
如何にしてこの難敵に対処すればいいのかと人々は恐怖した。しかし、事件は意外な結末を迎えた。
巨大な生命体は、更に膨大なエネルギーを蓄えた頭上の太陽に惹かれ、そのエネルギーをも食らおうと、
浮上して太陽へと消えていったのである。
 謎の生命体と太陽の決着は以下に相成ったのかは、現在も不明。明日の朝、太陽が謎の生命体に
なっているかもしれないとさえ言われたものだが、幸い我々人類は現在も無事であり、さしもの
怪物もやはり太陽を食らい尽くすことはできずに焼き尽くされて消滅したのではないかと、
思われていたのだが・・・  今回の件を見た識者により、死んだと思われた謎の生命体は実は現在まで生き延びており、
太陽の中で仮死状態を保ちながら、その余りに過酷な周辺環境にも適応せんと、僅かずつ、しかし確実に
進化を遂げ、そして遂にその進化の結果が今回発現したのではないか!? と・・・
 まあそういう仮説はさておき、『バルノイド』と呼称を与えられた問題の生ける黒点は、尚も成長を
続けていた。このまま放っておけば遠からず太陽を黒いかさぶたで覆い尽くし、人類に与えられてきた
光の恵みは遮られ、地球は忽ち凍りつき花は枯れ鳥は空を捨て君はシベリア送りだろう。いえー。
 だが、そんなことを許さない存在が、今の地球にはあった。