1 :
456:
2 :
突然スマソ:2006/12/25(月) 20:34:34 ID:7p/izZSm0
3get!
>>1 乙
自分も話考えて発表します。
4 :
名無しより愛をこめて:2006/12/25(月) 21:32:08 ID:1J4iMYym0
まあ、頑張れ
5 :
456:2006/12/25(月) 22:52:53 ID:Np1bgPUp0
とりあえず黒子さん多忙な様子なので、前のスレの設定を一通りまとめて来ました。
6 :
蒲生:2006/12/26(火) 03:19:23 ID:JvRMw+K9O
皆さんこれからもこちらでよろしくお願いします。
7 :
オリメタスレ主:2006/12/26(火) 03:40:30 ID:+8Yd2Uw4O
今ロイドの一話制作中、もうちと待ってね。これが書けたらディードの一話も完成させます。
仮面ライダー真といえば、平山Pからすれば子供向けから脱却しているわけではないらしいね。
9 :
オリメタスレ主:2006/12/26(火) 06:50:15 ID:PFJhtZin0
>>9 乙。
とりあえず、地の文に「〜た」で終わるのが連続しすぎて単調な感じがする。
ロイドが素っ裸で歩いているのにはなんか理由があるの?
特に関係の無い作品であるターミネーターのオマージュとかいうなよ。
あと、数人掛りで襲われたら一人では対処できないんじゃないかな。
子猫が殺されるのも後味悪いし、ユカは最初の喧嘩で拘束されてもいいと思う。
ロイドが説明台詞をぼそぼそ喋るのも漫画っぽくて個人的には微妙だった。
この時点でロイドの正体がばれっちゃうってのもなんだかなあ。
11 :
オリメタスレ主:2006/12/26(火) 13:39:39 ID:PFJhtZin0
>>10今書いてますからとりあえず完成した後半を見てみて下さい、後味の悪さとかなぜロイドが冬空の下で裸だったとか全部理由がありますから。
とりあえずヒントはBパート(後半)の怪人、スパイダークリエイトの出現後にあります。
12 :
蒲生:2006/12/26(火) 19:51:39 ID:JvRMw+K9O
456さん
前スレの私の要望についての返事を待ってます。
終わりの方に書き込みしています。
念のため。
14 :
名無しより愛をこめて:2006/12/26(火) 22:08:55 ID:7BUpX1gv0
15 :
オリメタスレ主:2006/12/26(火) 23:27:48 ID:PFJhtZin0
仮面ライダーロイドの第一話中盤まで書きました 何度か修正してるので削除回数が重なってます(苦笑)
とりあえず蜘蛛怪人登場です、蜘蛛怪人の名前はスパイダークリエイト、サム=ライなので元ネタがバレバレですね。
ttp://0bbs.jp/ori_rider/
16 :
蒲生:2006/12/27(水) 01:32:03 ID:LmenlDRdO
>黒子さん
ありがとうございました。
また設定など順次カキコするので、その時はよろしくお願いします。
17 :
オリメタスレ主:2006/12/27(水) 02:43:05 ID:5RTB3YdS0
18 :
オリメタスレ主:2006/12/27(水) 14:07:01 ID:5RTB3YdS0
19 :
名無しより愛をこめて:2006/12/28(木) 09:09:43 ID:JSNKCahxO
ばーか
20 :
オリメタスレ主:2006/12/28(木) 12:28:19 ID:eZMpYMoO0
乙です。何回か改訂を成されてるみたいですが、
まとめへの掲載は一通り改訂し終わってからでよろしいでしょうか?
>>20 オリメタスレ主さん
熱心に改訂なさるのは結構なんですが、書いた後にじっくりチェックされてからアップされた方がよろしいのでは?
ある程度ご自分で納得なさってから批評スレにも落とした方が良いと思いますよ。
23 :
オリメタスレ主:2006/12/29(金) 00:42:00 ID:W4oSYY7rO
すみません、絵の方が中心で今までまともに小説を書いた事なかったんで…m(_ _)mそろそろ完成形にはしたいけど、戦闘シーンとかは見た感じどうでしたか?
age
25 :
名無しより愛をこめて:2006/12/29(金) 05:11:13 ID:NzdNP3MsO
あげ
木更津は何となく気になって、何度か写真を撮りに来たことはあるのだが、いまだにぼくにはよくわからない街である。
わからないというのもヘンだけど、たとえば東京近郊の私鉄の駅前の街などはどこも構造的には似通っていて、
少し歩き回れば商店街や住宅街といった街区の布置が把握できるのだが、木更津のように都心から離れた地方都市は、
そのような街の構造のようなものが異質で、理解しにくいのだ。
木更津の駅前の大通りはずいぶんさびれているのだけど、
むしろ駅から少し離れた国道16号線沿いのほうは郊外型の店舗が建ち並んでおり、見慣れた郊外の景観を見せている。
wikipediaなどで木更津について調べると、江戸時代の昔からバブル期に至るまで、
東京湾や房総半島の交通の要として何度か栄えたものの、現在は不況のあおりで経済的には停滞しているということらしい。
港の近くには、寂れてはいるものの往古の華やかさの名残をしのばせる歓楽街があったり
、駅付近には門前町の趣のある古い町並みが息づいている。
誰が何のために泊まるのだろうと思わされるような観光ホテルが何軒も建っているのだが、
もしかしたら近隣の製鉄所や工場への出張者が利用したりするのかもしれない。
>>23 戦闘描写ですか?そうですね。わかりやすいとは言えないかもしれませんね。
戦闘に限らず、時々「?」ってなるところ、見受けますし。
あと、初めて小説書かれた方にこれは言うのどうかと思うんですが、
やはり段落は付けられた方が文章のリズム感みたいなのは変わってくると思います。
小説書く上での注意点は他にもあるでしょうけど、段落はまず一番に目に付くところだと思いますんで。
アップする前にメモ帳とかで書かれてるんですよね?
その段階で修正してからアップされた方がいいと思います。
結局、年内投下は無理だった…orz
二話は来年ということで
とりあえず保
保守
別スレで小説BBSが使いにくいという意見があったので代わりの掲示板を探してみます。
とりあえず変更完了。
32 :
オリメタスレ主:2007/01/06(土) 08:48:10 ID:SZpHpuYV0
とりあえず今ディードの一話を製作中、どうやっても第一話でライス(蚤)ディモンを倒す事は出来そうに無いです。
ところでロイドのDQNチーマーの虐殺シーンはやはりやりすぎでしたかね?
33 :
名無しより愛をこめて:2007/01/06(土) 15:31:36 ID:QzKjpFs4O
35 :
名無しより愛をこめて:2007/01/06(土) 16:40:57 ID:83Q+rne60
ヴァン作者さん再来希望age
私的意見だが、ロイドは『プルートウ』が心情とかの面で参考になるとオモタ
…私的意見というよりチラ裏かもしれんな
37 :
オリメタスレ主:2007/01/06(土) 20:20:41 ID:SZpHpuYV0
>>34確かに、書いてる時はむごたらしく死んでもらう事ばかり考えてたから…
後で見てみると確かに句読点が変だった。
>>36浦沢直樹(YAWARA)の人の描いてるアトムの漫画だよね。
ゲジヒトサイドからなのかアトムサイドからなのかイプシロンサイドなのかとか
プルートゥサイドなのかで話が全然別ものに変わる感じだけどどうなのかな?
>>37 全体的に、というのが本音
要するにロイドもダークも(もしかしたら敵ロボも)
人間とほとんど変わらない自己を持ってるわけだから
人間の真似事しつつそれでも本物にはなれないジレンマ抱えたり、
あるいは人間の感情をくだらないと思いつつもどこか憧れを持っていたり、
そんな『ロボットなりの苦悩』が描けそうだなと思った次第
まあキカイダーでもあったけど最近読み始めたもんで例えがこっちになった
オリメタスレ主はDQNに恨みでもあるの?
ダークヒーローがギャングを虐殺するってのはよくあるけど、悪の怪人が殺すのが
ただのチンピラってのはちょっとねえ。
これじゃ正義の味方に倒されても不愉快なだけだと思うよ。
40 :
オリメタスレ主:2007/01/08(月) 05:48:46 ID:WRmfb2dAO
恨みってワケじゃないけど因果応報を書きたかったんですよ。でも個人的にはサスペンスとか必殺とかで他人をしいげていたポリシーも何も無いDQNが立場逆転でうろたえて無様な醜態を晒すのを見るのは好きですよ。
それがそれなりの数の人から不愉快って言われちゃってるわけだし、これからは
控えた方がいいんじゃないの?
連投になるが、sageてもらえないかな?
また荒らしに粘着されるのは嫌だし。
43 :
オリメタスレ主:2007/01/08(月) 09:45:55 ID:WRmfb2dAO
本音としては虐殺される犠牲者をあまり出したく無い、でも怪人の恐怖は書きたい。それでコイツラなら氏んでもらっても良い一般人代表かな…と思ったんだけど、犠牲者は出さない方が良いのかな?
特撮で善良な一般人が怪人に殺されるのは、同じく平凡な人間である視聴者に、怪人への恐怖感を植え付け、
ヒーローに倒された時のカタルシスを出すため。
また、殺人者にすることによって、怪人を殺すヒーローの正当性を補強する機能もある。
45 :
オリメタスレ主:2007/01/08(月) 10:45:15 ID:WRmfb2dAO
それだと腐れDQNは一般人代表の人間をやめて怪人サイドの一員になり更に犠牲者を増やして最終的にヒーローにぬっ殺された方が良いのかな?
……?
単にチンピラを善良な一般市民に変更すればええやん。
猫殺すのを止めた上で、チンピラの出番をロイドの登場シーンだけにして。
もしかして
>また、殺人者にすることによって、怪人を殺すヒーローの正当性を補強する機能もある。
ここを曲解したのかな?
主語がないから分かり辛いかったようだ、すまない。
『怪人を、善良な一般市民を殺した悪人にすることによって、ヒーローの正当性を
強調することができる』のほうが分かりやすいな。
あと、余計なお世話だろうが、スレ主は『腐れDQN』とか汚い言葉を使わないほうがいいよ。
そこら辺から粘着して叩いてくる人や、離れていくスレ住人もいるだろうから。
47 :
オリメタスレ主:2007/01/09(火) 02:37:36 ID:kt70LbDK0
小説家になろうっていう小説投稿サイトで仮面ライダーの話がいっぱいありますね。
ちょっと参考までに見てみるといいのでは?
どこがまとめサイトか分からない、アドレス教えてくれますか?
>>49 サイトトップにある検索で「仮面ライダー」って打てば出てくるよ。
いくつか見覚えある名前もチラホラあるねぇ。
でも参考になるかというとちょっと……
基本的に携帯で書かれた作品がほとんどみたいだから
PCで見ると厳しいかもね。
52 :
オリメタスレ主:2007/01/09(火) 21:01:45 ID:M+pxzu7YO
ところで41氏や黒子氏は忙しいのですかね、最近見掛けないので少し心配です。
◆今より数十世紀後、人類が移住した火星コロニー都市"佐賀65"で起こる一大イベント。
衰退の色を見せて久しい、荒涼たる死の火星に吹き荒れる暴風なるものか。
伝説の『仮面ライダー』を模して作られた最強の総合強化戦術衣『Masked Rider Jacket』
および異例の額の賞金争奪レース。
飛び散る血飛沫が塗りたくられた血糊を更に塗り替え、紫電と鉄塊と腹筋と脳漿が
掻き回され爆裂する、めまぐるしいまでの暴力の奔流において、伝説の戦士『仮面ライダー』を
名乗るにふさわしい勇気と能力を備え、人類史上最強の力を手にするのは誰か?
そして、このレースの裏に垣間見える謎の組織と、その真意とは?!
◆佐賀65
西暦2313〜2365年までに建造されたとされる35の各火星移殖コロニーのうち、
『ショ=グァの災厄』を経てもなお、今でも唯一残された高積層型都市。
管理、維持、動作の全て完全に自動化された環境循環機構が半永久的に作動しており、
人類文明の最盛期に比べ技術的にはるかに頽廃した火星移殖民達の生活の基盤であり
最後の命綱でもある。
◆Sonlicson.inc
複合的企業体ソンリクソンは、多様を極める諸企業を傘下に置く、
火星コロニー内で圧倒的なシェアを誇るブランドである。
そのサービス内容はは”食塩から命まで”と呼ばれる程の幅広いもので、
あらゆる資源の生産から、物販、医療、情報メディア産業に至るまで全てを一手に担っており、
"Sonlicsonのロゴのないモノ、モノにあらず"などと言うソンリクソン代表の高慢な発言も、
市民に支持されてしまう程である。
◆総一学会
火星コロニー佐賀65を古くから統治する組織。代表がデブだし不細工だしあやしい。
◆残存する文書による、火星移植民の歴史及び『仮面ライダー』の伝説
西暦2400:第六次最終火星移殖民の移殖完了。この年こそ今は失われた『火星世紀』の始まりとなる。
西暦2713:史上最大規模の人民デモが勃発。これより30年に渡る火星政府と市民軍の戦争となる。
西暦2724:各コロニーで奇病が蔓延。これが後の『ショ=グァ』によるものとは、当時は誰も知らない。
西暦2728:政府は人体に寄生し、徐々にその体を蝕むようにして成長し、宿主の体機能の全てを複写し
宿主の全てに成り代わる未曾有の生命体『ショ=グァ』の存在を確認。
◆この生物は人間そのものとしての肉体を獲得するばかりか、人間の遺伝子に刻まれた進化
過程の情報より、人間のみならず他種の生物の特質も獲得することが可能であり、
ごく一般的な宿主そのものの人間体と、人間と他生物を捏ね合わせた異質なカリカチュア
であるキメラ体の、二つの姿に自身を自由に変化させることが出来る。
この恐るべき生命体は、その人知を超えた身体能力と、人間より奪った技能と知性の限りを
尽くし、もとより政府〜人民間の抗争で乱れに乱れた移殖民達の生活を根底から覆すことになる。
これが今でも語り継がれる『ショ=グァの災厄』である。
西暦2731:火星政府により発射された弾道ミサイルにより、31のコロニーが消滅する。
当初の目的であったレジスタンスである市民軍と、増殖し暗躍するショ=グァらの殲滅は、
数多くの犠牲を払ったにもかかわらず、満足な結果を得ることはできなかった。
西暦2735:火星人口が最盛期の8分の1となる(ロイター通信調べ)
西暦2737:突如地球より漂流してきたとされる男『亀梨頼太』が『ショ=グァ殲滅計画』中の重要項目
『MUBR(=masked undercover body's rider)』試験体に志願。
◆『MUBR』…人間体を保っている間は人間と全く差異のない肉体を備えたショ=ッグァを判別するのは
困難を極めたが、政府は徐々に組織的に動き始めたショ=グァの活動に注目し、ショ=グァ間では
何らかの超自然的感応力により互いを同種と確認しているという事例に着目し、且つキメラ体時の
強靭な戦闘能力をも手に入れる為に、ショ=グァそのものを人間の手で支配することで得ようという試み。
研究により寄生したショ=グァが支配し奪えるのは人間を含む大多数の地球原生種であったが、
一般に下等な無脊椎動物であるとされる各昆虫の遺伝子を取り込んだショ=グァは、その肉体を蝕み
その殆どの部位を成り代わっても、脳を侵す事はないことが発見され、特にそのショ=グァ抑制作用が
強く環境適応力の高い昆虫である殿様バッタ(Locusta migratoria)の遺伝子を被験体に移植し、その後
三世代にわたり継代し人為的に調整を施したショ=グァを被験体の体内に寄生させる試験である。
最終的にこの生体試験は最初で最後の人間の被験者『亀梨頼太』において人体に対する成功を収め、
最終的にはMUBRの真の目的である、『ショ=グァの力でショ=グァを滅ぼす』ことにも完遂することが出来た。
西暦2739:MUBR試験体『コードネーム:仮面ライダー』及び火星治安維持軍の活躍により、ショ=グァ殲滅計画は
大きく前進し、多くのショ=グァ寄生体を処理することに成功。
西暦2740:MUBR試験体『仮面ライダー』が行った『4月広場の演説』により、市民軍と政府の和解が成される。
火星人民の統一された強固な意思の下、ショ=グァの活動は息を潜めてゆく。
西暦2741:ショ=グァ殲滅計画の大きな功労者であるはずの『仮面ライダー』は自らに眠るショ=グァの
因子を滅ぼす為、佐賀65中心炉『永燃機関』に自ら身を投じ自決。
また火星政府の一時解体。市民のうち選抜された識者らによる『総一学会』による統治が始まる。
西暦2766:ショ=グァの残党による核兵器テロル勃発。強力な爆発により火星は大きく地形を変え、
電磁波の暴風雨により脆弱なシールドの市民生活に携わる各電子機器が次々と沈黙。
大気中に常時待機し情報技術の基盤となっていたナノマシンの大多数が沈黙。
各種人体通信技術と、多くの重要な電子文書を失った火星移植民は、この日から文化的にも衰退していく。
ちょっと……長すぎない?
ライダー賞金争奪レースが本編なのかと思ったら
長々と仮面ライダーの伝説とか言ってるしし一体どっちがシナリオなんだ
59 :
456:2007/01/11(木) 09:22:27 ID:j9G7ulIN0
家からじゃ書き込めない。
何故に・・・・・・・?
>>59 やあお帰り。
プロバイダがアクセス規制くらってんじゃないのかな?
俺のDIONが今まさにそうなんだけど。
61 :
456:2007/01/11(木) 10:37:24 ID:j9G7ulIN0
2ch、ドメイン差し押さえられたらいよいよ終わりか?
呑気にライダーライダー言ってる場合じゃなくなってきたような。
ひろゆきが出廷するか、2chドメイン差し押さえ、どっちかだよな?
やばくね?
63 :
突然スマソ:2007/01/12(金) 21:34:03 ID:I9nXT4HH0
釣りっぽいが念のため引っ越し先考えておいたほうがいいな
64 :
オリメタスレ主:2007/01/12(金) 21:53:50 ID:zHtETehHO
ふたばちゃんねるは色的に新参としたら合いそうなのかな?
双葉はスレ主には合わないよ。
多分、総出で叩かれるだけだと思う。
>>66と喪板の方のクレバー振りを見る限り平気そうかな
般若スレ落ちちゃいました。残念です。
規制であげられなかったんです。
現在まとめサイト構築してます
70 :
オリメタスレ主:2007/01/15(月) 00:26:58 ID:0jF87mB6O
一度アゲますよ、黒子氏はまだ行方不明なのでしょうか…?
71 :
456:2007/01/15(月) 20:42:39 ID:S0w3CSrg0
>>70 いらっしゃいませんね。それに41氏も。
やはり年始は忙しいみたいですね。
72 :
renjirou ◆XR0PV40V9s :2007/01/18(木) 21:11:43 ID:juL5UXe10
74 :
456:2007/01/18(木) 23:09:11 ID:E0vKeJBR0
お世話様です。
>>73 お久しぶりです。
お互い頑張って完成させましょう。
>>72 ちなみに般若は新スレ立てないんですか?
75 :
オリメタスレ主:2007/01/23(火) 00:19:30 ID:uto/lnzTO
うぉ〜い?誰もいないの?
12ge
仮面ライダー走覇
神話や昔話など、過去より伝わる空想の物語には多くの乗り物が登場する。
自在に天を駆ける物、現世と冥府を行き来する物、千里の道すら一瞬で駆け抜ける物…
そんな驚異的な機能を持ちながらも、大体は「乗り手のおまけ」でしかないので単体の印象は薄い。
ある民俗学者が唱えた奇説に、
「乗り手が本体ではない。彼らは操られていただけに過ぎない」
というものがある。「乗り物こそが、神であり悪魔であった」というのだ。
常識を超えた力を自らの意思を持つ乗り物。
それは実際に存在し、現代にも生き続けていた…
・モーターモンスター
車などの乗り物の姿をした妖怪的な存在で、近年多発する交通事故の元凶。
自ら意思を持ち、自らをより効率良く動かす「パーツ」として人間に憑依し操る。
・レースモード
モーターモンスターの基本形態で、見た目は歪な乗り物。
「パーツ」となった人間はより運転しやすい形態に姿を変えられていて、仮面を付けているのが特徴。
・ダンスモード
モーターモンスターの戦闘形態。元となったモーターモンスターのサイズに関係無く、
「パーツ」となった人間が鎧を着込んだような外観。
・砕駆龍
最速最凶と謳われたバイク型モーターモンスター。
より速く走る為にパーツを使い潰し続けて最期には自壊したのだが、
モーターモンスターの死神として蘇った。
・辰巳将太郎
砕駆龍の「パーツ」だが、何故か操られていない。無免な上にバイクの才能は皆無の自転車派で、格闘技が趣味。
レースモードでは足を引っ張るが、ダンスモードでは驚異的格闘能力を発揮する。
・仮面ライダー走覇
辰巳将太郎と砕駆龍の通り名。モーターモンスターを狩るモーターモンスター。
必殺技はダンスモードになり、トップスピードから蹴りを叩き込む「クラッシュライダーキック」
81 :
456:2007/01/24(水) 23:00:19 ID:jb4VdsWT0
>>78 王道に忠実にして秀逸なアイディア。
ライダーであることにここまで理由付けがしっかりしている作品は
これまでの仮面ライダーにもなかった。
子供世代にもわかりやすくウケもいいはずだ。
企画書を東映に持ち込むべきw
うしおととらの獣の槍や、仮面ライダーBlackのバトルホパにあったような
主人公と相棒マシンとの萌え展開も容易に想像できてwktk。
砕駆龍と書いてサイクロンと読ませるのか、今気付いた
「さいくりゅー」と読んでしまうと
3歳からの英会話教室みたいになってしまうので注意が必要だ。
ネーミングが全体的にセンスいいよな。
特に「ダンスモード」。
日本だけで毎年数万人規模の犠牲者を出す敵か…
ライダーでもここまでわかりやすく悪なのがわかりやすいのは珍しいかも試練
>>78 「クラッシュライダーキック」を食らったモーターモンスターの中の人はどうなるんだろうか。
1.乗せられた時点で既に死んでいる。(成仏しろよ派)
2.叩き出されるが死なず、モーターモンスターの呪縛から解放される。(荒っぽい人命救助派)
3.モーターモンスターもろとも木っ端微塵。(現実は非情派)
俺が○をつけたいのは2だが確信は持てない……。
書いてるうちに設定とか変わりそうな悪寒…
>>87 4.乗せられた時点で一体化、救うには諸共殺すしかない(現実はもっと非情派)
……ゴメンナサイ
>>88 主人公がモンスターの処刑を割り切れるかが肝になりそうだな。
身内がモンスター化した時とかはかなり悲惨になるね。
まあ、ここで意見もらうよりさっさと書き始めちゃうのもいいんじゃない?
今のシンプルな設定でも十分いけそうだし。
スレイプニルとかゴルディアスの戦車とか出そうだよな。
……やべえ、書きてえ。
偽レビュー(放映終了後)が脳内構築されてるんだが。
おそらく今までの設定の中でも粒物な逸品なのに、なんでまとめに上げないんだ?
黒子氏はまだ行方不明なんでしょか?
敵モーターモンスターを倒してパーツを奪い強化とか色々
付け加えられそうな要素も多くて楽しいな。
パトカーとか消防車とか働く車シリーズでお子様にもうけそうだし
マジで感動した。上手い
今更だけど、仮面ライダーGLOWと電王、少しだけネタ被ったなあ…。ブランク体のデザインも似てるし…。
うーん。まあいいや。
走覇の映画化マダー?
出来がいいから、本家本元の東映にネタを取られんよう注意しないとw
>>94 ライダーの顔以外共通点ないだろ……。
>>95 さすがに何の実績もないネタスレなんてチェックしてないだろう。
とりあえず、走覇は主役と舞台とライバル決めたらさっさと小説書いたほうがいいな。
このシンプルな段階なら話を書いてくれる職人も現れるかもしれないし。
>>78 早速電王からパクっちゃったか。
モンスターが主人公に憑依するのも
主人公だけ操られないのも電王。
レースモードとダンスモード、2タイプあるのはカブトから。
パクるならもっと古いのからやったほうがバレにくいぞ。
>>82 こんなんで持ち込み進めるな。勘違いしたら可哀相だろ。
>>86 書くならちゃんと下まで書けよ。
やる気なさそうに書いてる所が「書いてやってるんだからありがたく思え」的な考えを彷彿させる。
>>96 漏れもちょっと書いてみたいなとか思ったりする。
さしあたって第一話の簡単なプロットと敵モーターモンスターを決めるべきかな
それと、そろそろageる?
>>78 モーターモンスターって、モチーフとなる乗り物に合わせてサイズはまちまちだったりするんかな?
体長2m程度の人間サイズのライダーが、旅客機相手に戦うところ見てみてえww
それもドラゴンボール的な戦い方じゃなくて、もう少しライダーらしい戦い方でだ。
>>78 乗り物は、乗り手を選ぶまで実体は無いっぽい記述だな。
個人的には、乗り手がいようがいまいが実体はあって欲しい。
ある日、あなたの前に不思議な乗り物が……って、演出としてどうでしょう?
主人公が無免許なら、パトカーのモーターモンスターは必須だね。
>>87 2に1票。モーターモンスターはレースモードになってクラッシュ、乗り手は乗った状態で怪我してる、みたいな。
(世間では「奇妙な交通事故」として扱われるだろう)
というか、今更ながらガオガイガーのゾンダーメタルに近い形態だな
ということで2で救出に1票。ただし途中何らかの事情でミスって死なせてしまうとかいう
欝展開はありかとおもう
ここにいるのはライダーを昭和までしか見てないオッサンばっかなんだろうな。
どうりで懐古主義の糞つまらんオナニーライダーばっかり考え出されるわけだ。
昭和までしか見てないのに、電王のまんまパクリライダーに惚れ惚れしてる所とかw
素直に電王見ればいいのに。そうか、電王みちゃったら、電王は俺達のライダーを
パクったんだ!って言えなくなるもんねw
>>94や
>>95みたいな勘違いもいるし。
>>99 ごめん、それ電王がやるから。巨大な敵とのバトル。テレビ見ろ?な?
スルーでいいじゃん、こんなゴミ
ところで書きたい書きたい、っていってる人がいるけど、
みんないつもどこに文章書いてるの?
まとめにあったっけ?
おじん共が沸いてるなw
>>103-105 指摘された点について反論はないんだなw
つまり図星なわけだ。走覇とかいう小便コライダーが
電王のまんまパクリだったって、お前らみたいな
使用期限が切れた加齢臭どもでもわかってるってことか。
じゃあ、やる事は一つだよな?馬鹿を祭り上げるんじゃなく
電王みろ。それでお前らの無駄な妄想は不必要になる。
手間が省けたなゴキブリどもwwww
>>105 どうだろね。
俺はこのスレで書きたいなと思ったのははじめてだからよくわかんねーや。
ホームページで昔書いてたけどね(別ジャンルだが)
>>107 つまり今までの妄想ライダーは魅力がなかったと暗に言ってるわけだなw
さすがおっさん。歳食ってるだけあって皮肉がうまいわw
しかも自分の宣伝も一緒にやってる所がまた最高w
書きたいなら書かせてくださいって言えよwお前を使ってやらんこともないぞw
舞台は冒頭の設定からして現代日本のどこか(東京近辺が無難か?)でいいと思う。
後、ライバルというか、警察関係で主人公の協力者を作ったらどうかと。
敵の情報を入手するにしてもそうだが、設定を説明するために聞き役がほしいし。
それと、主人公は最高速を重視した設計のバイクのようなので
ライバルキャラは機動性重視のオフロードバイクみたいなイメージでどうだろうか
>舞台は冒頭の設定からして現代日本のどこか(東京近辺が無難か?)でいいと思う。
でたー!なぜそこを選んだのか全く説明せずに決めちゃう無駄なリーダーシップw
>後、ライバルというか、警察関係で主人公の協力者を作ったらどうかと。
でたー!こちらも説明なしですwしかもよくあるパターンです!wクウガ、アギトをまんまパクってますw
>敵の情報を入手するにしてもそうだが、設定を説明するために聞き役がほしいし。
なんで聞き役が警察じゃないといけないのかわかりませんww閉鎖思考ここに極めリですw
>それと、主人公は最高速を重視した設計のバイクのようなので
>ライバルキャラは機動性重視のオフロードバイクみたいなイメージでどうだろうか
一話も始まってないのにライバルライダーの登場決定してるみたいですwコイツの中でだけw
勝手に一人でどんどん作っていきますw発案者さん、危ないですよwwすでにコイツ
作品の根底に関わる気満々ですからw
まあ、暇だからレスしてやるか。
<舞台は現代日本のどこか
近年多発する交通事故の元凶が敵のモーターモンスターなんだから下手に近未来世界や海外にするなら
現代日本のどこかの街が妥当だろ。
<警察関係者
そうね。クウガやアギトと似てるな。
しかし交通事故が話の主要テーマなのに警察がからまないのも妙な話ではないかね。
だったら主人公との絡みを入れておけば後半で変身させたりもできるしな。
役所はむじろ加賀美だと思うが。
<情報
超能力で察知するという方法もあるが、交通事故なんらから警察関係者と知り合って情報仕入れるのが一番自然だが
<ライバル
>>96で出たので提案してみたのだが?
つーかこの程度の事を説明しないとわからんかね。
後、19なのにオッサンとか呼ばれるのは心外だネ
まぁ、忙しいからレスしてやるか。
>近年多発する交通事故の元凶が敵のモーターモンスターなんだから下手に近未来世界や海外にするなら
>現代日本のどこかの街が妥当だろ。
アホすぎw妥当なアイデアなら誰でも出せるっちゅうのwなんでお前が言う必要があるの?
しかもほぼ確定ぎみに。そ、れ、に、近未来世界と海外しか思いつかない底の浅さは見せないほうがOKw
>そうね。クウガやアギトと似てるな。
>しかし交通事故が話の主要テーマなのに警察がからまないのも妙な話ではないかね。
>だったら主人公との絡みを入れておけば後半で変身させたりもできるしな。
>役所はむじろ加賀美だと思うが。
警察は絡めばいいじゃん。でも、なんで警察が協力者にならないといけないの?
警察が介入する事と警察が協力者になる事は別の話だよ?勝手に二つで一つって考えないで?
>超能力で察知するという方法もあるが、交通事故なんらから警察関係者と知り合って情報仕入れるのが一番自然だが
だから無理に警察に頼らせようとするなってwなんで交通事故を知る方法が、警察から聞くか超能力しか
ないの?wお前はどんだけ底が浅いんだよw
>>96で出たので提案してみたのだが?
出たら決定かよwアホか。二人の名無しが言ったら登場確定になるなんて誰が決めてんだよw
とりあえずライダーバトルさせたいのはわかったから、少し短絡的思考を正しなさい。
>つーかこの程度の事を説明しないとわからんかね。
>後、19なのにオッサンとか呼ばれるのは心外だネ
お前、本当自分をアピールするのに余念がないよなw脚本経験がある若いアイデアマンさんよ。
次はどんなアピールするんだい?自画像でもアップしてイケメンだって言います?w
何か絵描いてよ偽天道。
具体案も出さずただ文句ばかり言う池沼はスルー、基本だぜ?
暇だったにしてもな
ていうか、俺ヒーローは本質的にオナニーだろ。そこをツッコんだらヌけないじゃないか。
表現者は皆、露出とオナニーを愛する者なんだよ。人の嗜好は尊重してあげよう。
さて、俺も一発オナニーすっか。
この地球に住む者は、人間だけではない。
見えるモノだけが、この世界の全てではない。
遥か空の彼方、成層圏より、波動知性体・ノイズが降りてくる。地上の情報を、人間の感情を食らうため。
だが、この空は、対となる存在、アンチノイズと言うべき波動知性体を生み出していたのだ。
今、新たなるヒーローが地上を駆ける。奴の名は……
「仮面ライダー波斬(仮)」
音速を超え、今、希望への波に乗れ!
・波動知性体
孤立波(ソリトン)を構成要素とする知性体。命を宿した光や音だと思っていただければよい。
物質を構成要素としていないため、我々人類には極めて知覚しにくい存在である。
彼らの本質は情報である。その性質上、彼らは物質に直接影響を及ぼす事ができない。そのため、彼らは人間や機械など、情報によって機能する運動体に憑依し、間接的に物質世界に干渉するのだ。
通常、彼らは大気圏の上層部、成層圏と電離層の境界領域に存在するサウンドストリームに暮らしているが、今回、2体の波動知性体が、サウンドストリームを外れ、地上にまで侵入した。
この2体が、ノイズと波斬である。
・ノイズ
人類文明の生み出す豊富な情報に惹かれ、それを食らうために地上に降りてきた波動知性体。
ノイズは貪欲な個体で、より多くの情報を食らうべく思索を重ね、ついに“人間の感情”という無尽蔵の情報に辿り着いた。
ノイズは人間から最大限の情報を取り出すべく、人間の感情を揺さぶり、そして命を食らう。
そのために使用されるのが、憑依した人間を怪人へと書き換える“怪人体”と残響波により生み出される戦闘員“エコー”である。
ノイズは、最も効率の良い情報子と判断した“恐怖”と“生命”を取り出すために進化を続け、我々の前に幾度も姿を現すのである。
・波斬
ノイズと対を成す波動知性体にして、ノイズの天敵とも言える存在。本編のヒーローだが、主人公ではない。
波斬の特性は、憑依対象を自在に乗り換える“自在転移”である。この能力で次々と人間の感覚系を乗り移りながら、ノイズを追い詰める。そして、ノイズと接触する際に、その意識を表出させ、戦闘体へと変身するのである。
「仮面ライダー波斬」とは、波斬の戦闘体を指す名前である。常人を遥かに上回る身体能力を駆使してノイズと戦い、ノイズの憑依を断ち切る唯一絶対の手段“ソリトンブレイク”でノイズを倒すのである。
“自在転移”は戦闘体の状態でも有効である。戦闘体のまま自在転移を行う事で、常識を超えた移動を行うのだ。
・ライダーベルト
波斬の憑依の証、それがライダーベルトである。
ベルトの第一の機能は、ノイズを知覚するための感覚器官としての機能である。自在転移のたびにベルトが分解・再構成される様は、ベルトが瞬間移動しているようにも見える。
ノイズと接触する段階において、ベルトは第二の機能・変身装置としての能力を発揮する。バックル側面のスイッチを押す事でノイズの分析を開始、「Start UP」のコール音と共に変身が行われる。
ベルト前面のダイヤルメーターが1周し、完全に点灯した時点で分析完了、ソリトンブレイクが使用可能となる。変身からソリトンブレイク解禁までの時間は平均2分程度。
第3の機能はフォームチェンジだ。ベルト前面のカバーを開き、ベルト側面のホルダーに入ったプリズムディスクを装填する事で、ダイヤルメーターの色が変更され、「Form UP」のコール音と共にフォームチェンジが行われる。
悪かった。先に謝っておく。
電王を丸パクリしたんだ。一片の工夫も無く。
精神寄生系は時期的に電王連想させるからなあ。
「夢」を舞台にしたライダー物を考えたりしていたんだが、さあどうしたもんか。
走覇、話が先にすすんでねーけど原案者きてないのかな。
何か、この流れだとぽしゃりそうであれだなぁ
>>119 仮面ライダーを作る
スレだから別にいいんじゃあ。
そんな事いいだしたら電王だってウルトラマンやデビルマンのパクリだし
d
あとはライダーのベルト、バイク以外の装備(なるべく手持ち)に
富士山を絡められればほぼ完成なんだが……
面倒だし名字にすっかなぁ……
パクりだ、いや違う、なんて言い合っても仕方がないだろww
そもそも形になってね〜しww
このスレにはやっぱり映像化狙う人はいないんかな。
仮面ザイバーみたいにおもろい作品つくりたくない?
124 :
119:2007/01/30(火) 18:27:50 ID:ZdoDaoTXO
電王はもとより「波斬」さんともネタが被ってorzったのはさておき。
おれもイッてみたく思う。
夢。それは人が眠りの狭間で出会う幻想。
人の数と夜の数だけ、無限に現れては消えていく、泡のようにはかない世界。
そこにはさまざまな物語がある。
素面では正視できないラブストーリー、剣と魔法のファンタジー。
そして――身の毛もよだつ、悪夢。
そうした幾億にも積み重なった幻想から、彼らは来た。
生ける悪夢、「バイオメア」。彼らの目的は、繁殖と……現実と悪夢の交替。
だがそんな中、彼らに立ち向かう一人の戦士がいた。
その名はレム――仮面ライダー霊夢(REM)!
間違ってたら悪いんだが、
元ネタは甲田学人かそれとも藤原祐か?
78にwktkしながらも、自分も続くか。
永遠なんて有り得ない。生きている限り死は訪れる。
もっと生きていたい。そんな純粋な願いから電脳の楽園は創られた。
しかし、一人ぼっちの楽園は滑稽なものだ。
だから現実で生きている人間をこちらに引き込もう。
そして彼らの中の何人かは生きている人間と楽園を乱す者を狩る狩人となるのだ。
しかし現実に生きる人たちは彼らに対して抵抗する為に狩人を自分達のモノにした。
そして現実に生きる人間を守る狩人は人類の自由と平和を守る為に狩人を狩る存在、
仮面ライダー狩人(ハント)となるのだ!!
・・・何かマトリックスっぽいなぁ
127 :
119:2007/01/30(火) 19:21:49 ID:ZdoDaoTXO
>>125 ああ、やっぱり前例あったか。両方とも知らないんだがな……
バイオメア
悪夢から生まれて悪夢に潜み悪夢を食らう生きた悪夢。
種子「レベルゼロ」→宿主に悪夢を見せて負の感情を摂取「レベル1」
→宿主を乗っ取って怪人化、他の人間から生命力を強奪する「レベル2」
→樹木化して種子を飛ばす「レベル3」→……
というサイクルで生きている精神寄生体。
最終的には生態系の頂点に立とうとしている。
基本的に個々がバラバラに活動しているが、裏で突然変異種「レベル4」による統率が進行中。
仮面ライダーレム
自称フリーターの真蔵恭四郎が眼球を模式化した形状のベルト「レムズアイ」の力で変身。
ローマ神話の眠りの神の名を持つバイク「レイドソムナス」を操り
冷徹にバイオメアを駆る鷹モチーフのライダー。
基本的にレイドソムナスで被害者の夢のなかに乗り込んで隠れているバイオメアを
抹消するのが使命。ただし使命を優先しすぎて幾分思いやりに欠け
被害者の夢の中で被害者の胸ぐらつかんで尋問を開始するタイプ。
飛行能力はないが身軽で、長剣「マウンテンソード」を振るう。
人間とバイオメアを分離させるキック「ビューティフルドリーマー」と
バイオメアを滅ぼす剣技「デイドリームビリーバー」が必殺技。
また、戦闘データを蓄積した「コンタクトディスク」を
レムズアイにセットすることで能力を一時的に特化させられる。
パスは?
申し訳ありません。うっかりです。
パスは123です。
つか、そろそろageね?
132 :
78:2007/01/30(火) 23:46:48 ID:nRjapjwq0
仮面ライダー走覇 詳細設定原案
・モーターモンスター
実体を持った怪物だが、「パーツ」となった人間の腹部に作った門をくぐり体内に潜行する事出来るので姿を消して移動する事が可能。
モーターモンスターが破壊された場合、パーツとなっていた人間はモーターモンスターのダメージに関係なく開放されるが、
長くパーツであり続け、消耗し過ぎた場合は衰弱死する危険性もある。
・レースモード
モーターモンスターの走行形態。
戦車や重機などの武器となりうるものを持っているタイプを除き、基本的に非武装で体当たりくらいしか出来ない。
しかし、時速400kmを優に超える圧倒的速度で行われるソレは一般人に対しては甚大な被害をもたらす。
・仮面ライダー走覇(レースモード)
白い大型バイクである砕駆龍に、黒いレーシングスーツと髑髏の仮面を着用した将太郎が搭乗する。
最高速度は時速500kmを超え、紅く光る車輪「コンカラーホイール」はいかなる悪路も駆け抜ける。
水中や空中を「走行」する事も可能らしいが、詳細は不明。
〜攻撃方法〜
コンカラーブレイク:体当たり。状況によって前輪や後輪を使い踏み潰すという動作も加わる。
133 :
78:2007/01/30(火) 23:48:20 ID:nRjapjwq0
・ダンスモード
モーターモンスターの戦闘形態。
強靭な脚力を持ち、二本の足で時速300km以上の速度を出しながら走り回る。
それぞれ武装を使用出来る様になり攻撃力も格段に上昇するが、
高速移動し続けながらの戦いがメインとなるダンスモードでは命中させる事が困難。
戦闘で重要となるのは「いかに上手く走れるか」……踊るような身のこなしが必須である。
・仮面ライダー走覇(ダンスモード)
他のモーターモンスターのダンスモードと比べると細身で、ヘッドライトを模した昆虫の複眼を思わせる目が特徴。
より速く走る為の軽量化から武装の類を廃し、体術を生かした戦闘を基本とする。
両腿に付いたのコンカラーホイールの回転によって驚異的な脚力を得て、
走行速度は平均時速400km(状況によってはさらに加速)である。
〜攻撃方法〜
ライダーパンチ:とても速いパンチ。
ライダースロー:ただ掴んで投げるだけだが高速移動中には驚異的な効果をもたらす。
スピンシュート:相手を掴んで高速で横回転し勢い良く放り投げる。
ヘルズドライブ:相手を掴んで高速で縦回転し連続で頭を地面に叩き付ける。
クラッシュライダーキック:大概のモーターモンスターは一撃で屠る最強の一撃。
音速を超えてターゲットに急接近するので回避される事は殆ど無いが、
加速するまで一定の距離と時間が必要な為に使い勝手が悪い。
・キャラクター性格等
未定。アイディア求む。
134 :
名無しより愛をこめて:2007/01/31(水) 03:17:55 ID:r3lEat0t0
>>133 ということは仮面ライダースピリットの滝みたいな感じですかね、主人公の格好は。
えーと、イマイチイメージがつかめなかったのでアイディアというか質問です。
・モーターモンスターはどのように会話するのか?
主に主人公と砕駆龍との会話がどんな感じか気になった。
テレパシーなのか、それとも普通に(なんらかの原理で)声で会話するのか。
敵はパーツとして使ってる人間を通してしゃべるんだろうけど。
・クラッシュライダーキック
ダッシュしてからとび蹴りをするのか、格闘ゲームでたまにある片足を上げたまま地面をすべる様につっこんで蹴りを放つのか。
の二点です。
主人公と砕駆龍はどっちも無愛想でやや乱暴。しょっちゅう罵り合ってるが不思議と通じ合ってる腐れ縁
な感じを希望。
さぁて、今夜も一発オナるかね。
「仮面ライダー波斬」設定の続き。
・ソリトンブレイク
ノイズの波動特性を分析し、相反する波動を与える事でノイズの力を打ち消す、いわば必殺技。
ライダーベルト後腰部に装着されたブレイクチャンバーを手足や武器に取り付け、スライドを1回動かす事で1回のソリトンブレイクが使用できる。
ソリトンブレイクによって放出させた情報子は、波斬の欠落を埋める唯一の情報子であるため、波斬はこれを求めるのである。
ソリトンブレイクを受けると、ノイズは一定期間、憑依不可能になるほどのエネルギーを失うものの、決定的に消滅させる事はできない。
ソリトンブレイクは常に進化を続け、最終状態として、ノイズを完全消滅させる“ソリトンバニッシュ”へと昇華される。
ソリトンバニッシュによってノイズを狩る事により、波斬の欠損は完全に消去され、サウンドストリームに帰る事ができる。
いつかサウンドストリームへと帰るため、波斬はノイズを狩るための進化を繰り返すのだ。
・篠崎浩太
平凡な大学生。本編の語り部であり、物語は彼の視点を中心に進められる。
「気楽でお人好し、何の役にも立たないが、好奇心だけは旺盛」という、主人公になるために生まれてきたような男。
第2話にて、波斬の自在転移で体を通りすがられた事から、二つの波動知性体に興味を持ち始める。
好奇心は旺盛なくせに注意力に乏しく、ベルトを見逃す事もしばしば。
謎の解明にばかりかまけているわけではなく、普通に遊んでいたり、テストで四苦八苦していたりする事も多い。
古参がいなくなったと思ったら新規が増えたなー
>>134 ガロのザルバとかみたいに、バイクのカウリングが顎みたく動いて声が出るとか。
>>133 『主役』
・19歳〜20台前半
・非常に生真面目で芯の強い青年。誰にでも優しいが、違反者には厳しく接する。
頑固すぎて融通が利かないなど、欠点も少なくない。暴走族を特に嫌う。
・警察一家の末っ子
・警察学校に入学する予定だったが、モンスターの抗争に巻き込まれてしまう。
モンスターによる被害者(取り込まれた人間も含む)を救うために闘う。
『砕駆龍』
・速さだけを追求する無愛想で傲慢な性格のモンスター。
より高性能なパーツ欲しさに他のモンスターを襲う。
人間には興味を持っていないが、何故かモンスターごと殺そうとはしない。
・かつては友人を運ぶ自転車モドキとして生きることで満ち足りた生活をしていたが、
その友人が病気に罹った時、「速さ」が足りず、医者の下へ連れて行く前に死なせてしまった。
それ以来、二度とそんなことを起こさないようにと、ひたすらに速さを求めるようになったが、
友人を失った彼の心は思い出を失っていき、手段と目的が逆転してしまった。
人物の背景は性格考える上で設定したものなので、好きにして。
レースモードではバランスが取れないので一人で走れず、さりとてダンスモードでは速さが
足りないというのも考えたが、ダンスモードでも十分早いのでボツにしました。
,._,、 ,_、
《,.,ノ|,,_.,,.,(,ヾミ
ノ _, .._ ヽ
ミ " A ` 彡
) ┏━━━┓
ミ., つ 今 ⊂)
"| ┃ 北 ┃
ノ.,,┃ 産 ┃
|’ ┃ 業 ┃
!, ┗━━━┛
`∪"’ ̄``'ヽ∪
誰が話を書くの?
誰もかかんて。
書かれたとしても中途半端なの一話か二話くらいできりゃ上等、
いつものように設定で盛り上がって、ネタが枯れてきたらサヨナラというオチ以外はありえないw
沸騰寸前の怒りを放散するように口を開く。
「……サイク、ダンスモードだ。
あのモンスターを屑鉄にしてやる」
『ハ、我の喰うパーツだけでも残しておけよ?』
応えず、ただ一言。
「―――変身」
同時、傍らのバイクが弾ける。
暴風のペイントが施されたカウリング、その全てが分離し内部構造が露出。
更にそれら全てがパーツ単位で自壊するように飛散し、そして―――
―――俺の全身に突き立っていく。
痛みは無い。ただ、力を得る感覚だけがある。
筋肉血管骨格臓器、鋼鉄と置換されたそれらが伝える微かな違和感。
カウリングは全身を覆う装甲へ。
ヘッドライトは髑髏の仮面を覆い隠し、昆虫の複眼を模す。
ホイールは両腿に装着され、紅い燐光を纏っている。
『舞踏会の開幕だ。踊れ従僕、破砕の舞を、な』
なんとなくリレーっぽくなりそうだな。
そんなリレー族の俺が沸きましたとさ。
――1
全身が脂汗で溢れていた。
俺の手は、ハンドルを絞ることしか機能していなかった。
跨った革のシートの質感は、長年愛した女の柔肌に錯覚してしまう。
『オイオイオイオイ、今さら何ためらってんの?』
エンジンと装飾を大改造した俺の愛車、だった物が俺に語りかけてくる。
タンクの中央には流酸をかけられたように酷く歪んだ顔が浮かび上がる。
峠の下りをコイツと共に爆走する俺は、既に暴走によって得られる快感を忘れている。
今有るのはただ恐怖のみ。コイツに全てを壊される恐れのみ。
『さあさあさあさあ! 今日も楽しもうぜぇ!』
漆黒の闇の中を爆音と共に怪しく輝く車体が疾走。曲りくねる車道を蛇が這うように走る。
『よし、今日はアイツをやろうや』
「ああ、相棒……」
うわごとのように呟く俺を嘲笑うかのように、相棒が今夜の獲物を定める。
目の前には都会から帰省していたと思われる家族が乗った4WD。
相棒にそそのかされるように、俺はアクセルを絞る。通常車ではありえないスピードで車体が4WDに接近。
体重を後方に掛け、大きく車体を起す。ウィリーの状態で4WDの側面に接近。
タイヤのゴムが歪み、大顎となって獲物に喰らい付こうとする。
その時。
対向車線から白い大型の二輪車が、起き上がった車体のエンジンにタイヤを叩き付ける。
車体と共に俺は、カーブのガードレールに叩き付けられた。普通なら即死だが、相棒がくれた力のお陰で、打ち傷程度で済んだ。
白い大型二輪車は俺から距離を取って静止。運転者は俺と違い、仮面のようなメットを被っている。
『なんだ、コイツ!』
相棒が驚愕の声をあげる。俺は吹き飛ばされた相棒を起す。
『久しぶりだな、馬人。俺だよ、覚えてないか?」
白バイのカウルが話しているようにカタカタと動く。対照的に運転者は全く喋らない。
『……馬鹿な! お前は死んだはず!』
相棒が金切り声で叫ぶ。
『なぜお前がここにいる! 砕駆龍!」
相棒が呼んだ白バイは悪鬼の表情を浮かべる。
『決まってるだろ? お前を喰らうためさ」
白バイが接近し始める。
『冗談じゃねえ! 誰がてめえのパーツなんかに!』
そう言うと突然愛車が四散。まるで液体のようになった相棒が、体中にへばり付く。液体が全身を覆い、体を変化させる。
鋼鉄の人馬と変化した俺の脳に相棒が直接語りかけてくる。
『アイツを殺せ! アイツは俺らの邪魔者だ!』
「ああ……、解ってる」
変貌した体で俺は男のバイクに襲い掛かった。
うん、ちと中断。
登場人物と世界観の説明無しに戦闘に入るのは個人的には頂けないが、良い出来だと思う。
次からはまとめサイトに投稿するとやりやすいと思うよ。
まさよし書いてる文豪に書いて頂くとか
149 :
144:2007/02/02(金) 01:41:04 ID:OGMW4LiU0
帰還。
>>147 プロローグ的な感じで書いたけどアカンかったですか。
夜→戦闘 昼→主人公の背景を書いてみようかと。
長い目で見ていただければ幸いです。
ところで、まとめサイトの投稿とはなんですかな?
国内某所にて、自衛隊の戦闘機が飛行訓練を行っていた
訓練を終え、基地へと進路を向けようとした時、異変が起こった。1機がコントロールを失い、編隊を外れたのである。
それを追うように、もう1機の戦闘機が編隊を外れる。
「何をしている!」
「こちらブラヴォー2、本機は現在操縦不能!原因は不明です!」
「チャーリー3、応答しろ!応答しろ!……くそっ!無線が聞こえてないのか!」
後から外れた機体が、先に外れた機体に機首を向ける。先に外れた機体が、それを振り切ろうと急旋回をかける。
現代の戦闘機の最大旋回能力は、既に人間の限界以上に達している。機体の限界ギリギリの機動に、2機のパイロットの意識が振り飛ばされる。
(やべぇ、俺、死ぬのか……?)
闇に閉ざされていく意識の中、先に外れた機体のパイロットは、空対空ミサイルが放たれるのを見た。
『自衛隊機、突然の暴走!?』
その朝、篠崎浩太は、寝ぼけた頭でニュースを見ていた。
「最近は物騒だなぁ……」
正直、ニュースの内容は頭に入っていない。朝に弱い浩太にとっては、TVの音声も子守唄。うつらうつらと舟を漕ぎながらトーストを齧る。
ちゃぶ台に突っ伏しかけたところで目が覚め、体を起こす。視界に目覚まし時計が入る。
「げ、間に合わない!」
朝飯もそこそこに、浩太は鞄を引っ掴み、アパートを飛び出した。
この時、人間の理解を超えた戦いが始まっていたとは、まだ誰も気付いていなかったのである。
151 :
143:2007/02/02(金) 07:17:19 ID:OplWFxS90
何となく変身シーンのビジュアルが思い浮かんだので、ノリで書きました。
『違反者には厳しい』ってことでブチ切れモードの主人公。
『傲慢な性格』って設定で我様口調になったサイクロン。
>>144>>150 GJ!
一人で4クールなんてほとんど不可能だね。
単に才能と引き出しが無いだけかも知れんが、展開が思いつかない。
そりゃ、複数で脚本書かないとやってけないよなぁ。
小説で4クールてどういう意味?
>>154 本家のこと言ってるんじゃないの?
まあ、ドラマとか東映の一年物はスポンサーや視聴者の意見を反映したりするから、
かなりツライだろうな。
玩具販促とか戦闘シーンの挿入とか、面倒だろうし。
その点、オリライダーは気楽だよな。
作風やら何やらの問題は別にして
井上ってとんでもない真似やってたって事だよなぁ
157 :
144:2007/02/02(金) 22:02:35 ID:OGMW4LiU0
>>152 dクス
個人的にはこっちで書くほうが好きだけど、あっちのほうがいいのかね?
サイクロンは喋らない方がいい気がするな〜。
喋った方がストーリーを進行させやすいというのはわかるが。
せいぜいランプが勝手に点滅したり、機嫌を損ねると
エンジンがかからなかったり、急ブレーキがかかったりとか
無言だけど自己主張の強い、そんな相棒のほうが萌えるな。
完全に個人的好みだけど。
で、最終決戦でラスボスを巻き込んでサイクロンが自爆
初めて言葉を発するサイクロン。
『アリガトウ…アリガトウ…仮面ライダーBlack…』
>>158 モンスターがドラマの根幹に食い込んでるからなあ……。
リレー方式だし、描写し辛くするのはまずいんじゃないかな。
どんなに複雑な設定でも、話が書かれなきゃただの文字の羅列に過ぎないし。
161 :
144:2007/02/03(土) 23:40:27 ID:LyRSgYBw0
やっぱこちらの方が居心地いいので、こちらで書かせて。
駄文になったら申し訳ない。
明日の夜ぐらいから再起動。
162 :
144:2007/02/04(日) 21:42:00 ID:78K8KNdP0
起動。
纏わりついた相棒のなれの果てが、再び液状に変化。右腕に車輪のギアを模した刃が現れる。
「ウルアァァ!」
雄叫びを上げながら俺は、白バイに乗る男に襲い掛かる。疾走し、1メートルにも満たない間合いで刃を振るった。
だが手ごたえはない。
いつの間にか、男は右斜め方向に離れていた。
全身に鋼鉄板を纏い、特殊なペイントが施された姿で。
『……ダンスモード、やる気だな』
俺の中で相棒の苦言が響く。
『舞踏会の開幕だ。踊れ従僕、破砕の舞を』
白バイの男が一気に間合いを詰めて突進。回転刃で迎撃する暇も無く、男の肩を鳩尾の貰う。
突進の勢いは死なず、俺と男は思いっきりガードレールに激突。ガードレールは大きくひしゃげ、俺たちは道路を外れて落下。男は俺に掴みかかり、ワルツを踊るようにキリモミ回転しながら峠の森に突っ込んだ。
163 :
144:2007/02/04(日) 22:26:05 ID:78K8KNdP0
遠心力と重力で森の木をなぎ倒しながら、白バイの男は俺を思いっきり放り投げる。
何十本もの樹木を吹き飛ばし、巻き上がる木片が当たって金属音を立てる。
『踊れ、もっと優雅に』
ようやく一本の木に着地した俺に、白バイの男が飛翔接近。直線状に放たれた拳をしゃがんで回避。そのまま拳は樹木に突き刺さり、真っ二つに折る。
そこに俺は右のフックを突き上げる。が、掌がそれを遮る。つづけざまにジャブを二発、それも左腕でガードされる。
と、気付かないうちに相手の左足は俺の頭上にあった。雷の如き速度で踵が落下。
両腕をクロスして防御。だが踵の雷撃はその緩衝を許さない。直撃と同時に幹はへし折れ、俺の体が垂直に急降下。
相棒の体を鞭状に変化させ、遠方の幹に巻きつける。そのまま手繰り寄せるようにその鞭を元に戻す。
急速に樹木を越える俺を、白バイの男は木を跳躍し続けて追走してくる。
164 :
144:2007/02/04(日) 22:48:09 ID:78K8KNdP0
男目掛けて、変化した鞭を放射。男はそれを回避するが、その鞭は俺の思惑通り後ろの木に刺さる。
一気に鞭を引き戻し男に高速接近。男は初めて俺の考えに気付いたようだが、相手も勢いを殺すことが出来ない為、既に遅い。
男とすれ違い様に回転刃が男の右肩を襲う。鋼鉄の部品が抉れ、その下の肉にも喰らいつく。
鮮血を挙げながらバランスを崩した男に、迫撃を掛けようとする。
『将太郎、任せな』
突如、男の面影がブレた。
男の胴体から突如として物体が飛び出る。
いきなりの事態に対応できず、現れた物体、先ほど男が乗っていた白バイを腹部に頂戴する。
そのまま公道に叩き落とされた俺は、そのまま器用に着地した男と白バイを見つけ出した。
男の体は元の姿に戻っていたが、肩には先ほどの傷が深々と残っていた。
165 :
144:2007/02/04(日) 23:02:54 ID:78K8KNdP0
『ザマねえな、無茶するからだぜ』
白バイがカウルを軋ませながら呟く。男は肩を抑えながら俺の方を睨みつける。
俺も睨み返すと、相棒が突如体から抜け出た。そして元の愛車の形に返る。
『馬人よお、場所が場所だけに、あの方法で決めようや』
『上等だ!」
白バイと相棒が会話しているのを男と俺は不審な顔で見守る。すると白バイの元まで男が進み、シートに跨った。
「どっちが早いか、つまりそういうことか」
『おうよ、俺たちが負けるはずもねぇ。あいつらの敗北の顔を見てからでもなぶり殺すのは遅くねえ』
「いいだろう」
相棒の望みに促されるまま、俺は思いっきりアクセルを絞り、エンジンを負荷す。
何度も何度も、ガソリンが爆発する音が、闇に轟く。
それに応じて、白バイの男もエンジンのエイトビートを奏でながら、車体を温めて戦いに備える。
『行くぜ、砕駆龍!」
タイヤスモークを上げながら、二つの金属の塊は一直線の峠下り、ゴールに辿り着くか、どちらかが破壊されるまでのレースを始めた。
166 :
144:2007/02/04(日) 23:05:00 ID:78K8KNdP0
誤字スマソ
負荷す←×
ごめん、遅筆で。
では。
167 :
143:2007/02/04(日) 23:08:05 ID:d+wOQ8o10
話自体は結構良かった。
ただ、全部書き上げて推敲してから投下したほうが良いかと。
>>144の人、乙!
砕駆龍、白バイなのにガラ悪いのが気に入りました。
パートナーが喋るとはいっても、電王よりはガロみたいなテイストになりそう。
こういうテイスト好きだな。ここから先のデッドヒート、楽しみにしちょります。
で。
ライダーはライダーでも、駈斗戦士の二次創作ってこのスレ的にはNGかしら。
コロコロでやってるという漫画は読んでない。
弄ってるうちに世界観が生まれてきたんで、ライダーごとのオムニバスで書いてみたいんだけど……
169 :
143:2007/02/04(日) 23:45:37 ID:d+wOQ8o10
と、偉そうな事だけ言って何もしないのはアレなので、ネタ投下。
「―――ディアス、ダンスモード」
『私は構わんが……良いのか?あそこまで融合している奴では、融合を解かれた瞬間確実に死ぬぞ』
「僕だって構わない、奴は八人も殺してるんだぞ?とっ捕まえても死刑がオチだ」
『―――最もだな。では――――始めよう』
どこまでも厳かな声に、応える。
「ああ―――変身」
皮膚から潜り込む幾多のパーツ。外装は装甲として全身を覆う。
『さあ、武器は何だ?望むのなら応えよう!
剣か?槍か?斧か?弓矢でも良いぞ?私さえ知り得ぬ最強を私から組み上げろ!』
高揚したディアスの声。思考する。
敵はグライダー。投槍や弓矢では届かない。高空を往く敵に相対する最強は、
「―――銃だ!銃を寄越せディアス!」
イメージを自身の内から汲み上げる。
その最強へ、ディアスの記憶から生み出された鋼鉄の部品が次々と組み上がる。
ぎちぎちと悲鳴を上げる鋼、最後にボルトが穿たれたそれは長大な狙撃銃。
銃身は極限まで長く強靭に、そしてそれに見合う弾丸と照準機。
速射性は捨て、有効射程と威力、精度を極限まで跳ね上げる。
『は―――やはりお前は素晴らしい!』
構える。夜空を切り裂く紅い閃光。
レーザーポインターだ。
照準は完璧。六十四口径の銃口が咆哮する。
ディアスは、かつて出会った全ての武器を喰らい尽くした。最速ではなく最強を求める異端のモンスター。
本来の名を―――チャリオット・オブ・ゴルディアス。アレキサンダー大王が誇った神の戦車である。
170 :
144:2007/02/05(月) 00:09:44 ID:NoEoMVR90
>>167>>168 dクス
>>169 燃料投下、乙!
これは、あんまり自分が弄らない方がよさそうですな。
>>168 チェイスシーン、出来ればかなりしっかり書きたいから、遅くなるかも知れないのでお許しを。
で、二次創作の方は自分はよく解りませぬ。
推敲するために出直してきます。
ノシ
>>143 どっどう見てもfate、っつーか奈須きのこ先生です。ほんとうにあざーしたっ!
――の溜め部分とか、もう絶妙すぎで。
ネタってことだけど『英雄を乗り物が生んだ』ってコンセプトからすれば、
幹部クラスはこういう連中が現れて然るべきなのよね。
ラスボスはアレ……ペリーの黒船だったりしたら、嫌だけど……
英雄とは違うけど『スーホの白い馬』とか登場させたら、すげぇ泣けるエピソードになりそうやね。
そういやDDD、まだ最後まで読んでなかったなぁ。
>>144 俺は待ってるぜ! ガッツリ頼んます。
実は新参者で、ちゃんとスレを読み直したのがついさっきだったりするんだけど;
このスレではとりあえず「思いついたら書け!」って解釈でいいのかな?
ネタがネタだけにオリライダーと呼べるものになるかどうか……
ちなみに初期ラインナップの中ではブレイドが一番好きです。ギリギリ次点でファイズ。
173 :
144:2007/02/05(月) 00:39:29 ID:NoEoMVR90
修行に行く前に一つだけ。
モーターモンスターに憑依された人間とライダーの違いをはっきりしたいとオモ。
ライダーになった人間は「パーツ」としてではなく「エンジン」として扱われる、とかじゃダメかな?
>>172 行って来ます。
ノシ
>>173 第1話で良太郎がモモタロスを乗っ取り返したようなもんやね。
単なるネジや歯車やENタンクというより、モンスターのコアそのものとして主導権を掌握する……
こんな感じかな。修行ファイツ!
チェイスシーンで思い出したんですが……
カーアクション映画は数あれど、公道で電車とタンクローリーが火花を散らすのは電王くらいのもんだろうなぁ。
175 :
143:2007/02/05(月) 07:09:41 ID:8YZL3VOZ0
>>171 うわ、やっぱり分かるか。
ゴルディアスの他には、スレイプニルとかを構想中。
サイクロンの本来の名は……みたいな展開とか。
スーホの白い馬ってアレだっけ?馬頭琴。
バイクからギターを作るエピソード?無茶だ……
>>175 さすがにそれは無理w
馬頭琴は、白馬の霊に頼まれてスーホが作った楽器だからなぁ。
そのへんをうまく置き換えて組み込んでみたい希ガス。
これだ!ってのが思いついたら、オイラも短編で書かせていただきたいなぁ。
>>169 通りすがりに誤字指摘
「最も」じゃなくて「尤も」だと思う
178 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 01:11:04 ID:8wrQU+Zp0
お前ら本当にやる気ないな。
本気で作ろうって奴は自分で勝手にやっちゃうだろう。
この手のスレは、余剰妄想力を一発ヌいてスッキリするために使うもんだと思っておいた方が愚痴も出ない。
公開オナニーステージみたいなもんさ。
180 :
\____ ____________________/ :2007/02/08(木) 01:44:55 ID:c3UH+oHU0
__ )ノ_ _
/ ____ヽ /  ̄  ̄ \
| | /, −、, -、l /、 ヽ きみ頭だいじょうぶ?
| _| -|○ | ○|| |・ |―-、 |
, ―-、 (6 _ー っ-´、) q -´ 二 ヽ |
| -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ ノ_ ー | |
| ̄ ̄|/ (_ ∪ ̄ / 、 \ \. ̄` | /
ヽ ` ,.|  ̄ | | O===== |
`− ´ | | _| / |
| (t ) / / |
ちょっとだけマジレス。
走覇にはwktkしている。
走覇作者マダー?
183 :
名無しより愛をこめて:2007/02/09(金) 15:44:26 ID:jjZVby2T0
呼んだ?
誘導ありがとうございます。
オイラもオリジナルのライダー書いてみようか(描く?)と思ってるんですが
「これがないと仮面ライダーじゃない」
っていう事柄ってありますか?
バイクに乗るのは鉄則ですよね・・・w
お久しぶりです
>>188 深く考えることはないと思いますよ
バイクに乗るのはそうですが昭和ライダー・平成ライダーのテイストも人によって印象が違いますし
>昭和ライダー・平成ライダーのテイスト
確かにノリが違うwww
平成ライダーで行こうww
絵久しぶりに描くな。。。。
>>190 ・同族殺し
・最終的に創造主を殺す
・仮面で正体や本心を隠して戦う
昭和ライダーの平山Pの場合は
・妖怪のような怪奇的な演出の怪人
・ショッカーを倒すのは悪事を働くから。ショッカーだからやっつけていいというわけではない。
あと、平成ライダーでは自己中心的な理由で人を殺したキャラは高確率で死ぬな。
もちろん生かされる場合もあるが、蛇フェノクは殺したかどうか曖昧に演出したり、ムカデフェノクは
殺人シーンをカットしたりと、気を使ってる。
・同族殺し
・最終的に創造主を殺す
・仮面で正体や本心を隠して戦う
今考えてるヤツこのへん全部あてはまるよ。よかた
電王の逆バージョン?みたいな話になってきた
未来から現在へ敵がやってくるんじゃなくて
現代から未来へってこっちから殴りこむ話なんだが
がんばるぞー
193 :
名無しより愛をこめて:2007/02/12(月) 11:00:22 ID:RylHdqP90
発案の時点でこんなにgdgdじゃ、更に話が進んだとしてもどっちみち設定だけで終わりだな。
誰も積極的に動こうとせず頭に浮かんだ事を書いてるだけだしな。
黒子も帰ってこないし、全てがgdgdやめちまえこんなスレ。
194 :
名無しより愛をこめて:2007/02/12(月) 11:27:18 ID:L1TopiC6O
書きたければ書けばいいのに、遠慮しあってる空気を感じる。
言い方は悪いけど「書いた者勝ち」なんだよな。
下地を完成させれば良い訳なんだし。
あーだこーだ書き合うぐらいならプロトタイプを書いて主導権を自分の物にすればいいのに。
>>194 その通りだ。だから、自分も勝手に作ってる。
作る過程では相談せず、完成品だけを見せる。
ところでみんな、今日はめでたいバレンタインデーなわけだが。
みんな予定は?チョコ貰えそう?気になる人いる?
あげる側的に今年は微妙。自分の周辺に限ったことだけど。
何故微妙?
去年はいたからもらえたけど今年は・・・
あああああああああ!
設定から先に進めねえええ!
書き出しムズい! 鼻ムズ痒いィイ!
・・・設定厨の気持ち今なら分かるわ。
ああもう本当どうしたもんやら・・・。
200 :
名無しより愛をこめて:2007/02/15(木) 07:13:40 ID:wMHpkPzHO
>>199 そこから抜け出すには設定をなくせばいい。
下手に設定すると、その決まりに準じなければいけないという縛りが発生するタメ。
何話か書いてから、覚え書き程度に設定を纏めるといい。
だが、そこで未登場キャラを設定すると無限ループにハマるので注意。
>>199 あとは話の主題をはっきりさせておくことを薦めます。
「○○が○○する物語」とか、話の主軸がシンプルで明確なほど話を膨らませやすいですからね。
>>199 クライマックスから逆算するとカンタンに話が組める、
とモノの本に書いてあったぜ。
たとえばひとつ、第一話のラストで明かされる真相があるとするよな。
「天道総司が仮面ライダーカブトだったのだ」とか。
ここを「話のクライマックス」として盛り上げる(「転」に置く)ためには、
そこまでの流れ(「起承」)から急激に変化するシーンとして描かなくてはいけない。
加賀美が呼んで飛んできたゼクターが、目の前で方向転換して天道の手に収まるシーンがそれ。
だ か ら カブトの第一話前半部は、
いかにも加賀美があのベルトを使って変身しそうな流れを意図的に作ってある。
冒頭からそこまで書いてきた流れから方向転換させた結果として上のシーンがあるわけ で は な く 、
最初から前提されている上のシーンを「変化した結果」として見せるために
冒頭からここまで、あえて違うオチ(加賀美変身)にたどり着きそうな流れを組み上げている。
考えてる順序が、完成した話の見た目(時系列)とは逆なんだよ。
とりあえず、小説形式で書いてるんなら当面の目標は第一話のラストだろう。
そのシーンは見えてるか?
見えていたらそのシーンを「納得させる」「意外に見せる」「盛り上がらせる」ために必要なシーンを
「最後から冒頭に向かって」配置していくんだ。
(これを「最終回のラストシーン」から開始したものを、「全体のプロット」という。)
>>200 気楽に書きながら設定をつくっていけばいいってことか?
>>201 おっけー。テーマは固めてる。
>>202 よく分かった。
一話二話分くらいまではそれなりに。最終話までの流れも大雑把に決めてはいる。
でも一話では特にどんでん返しは用意してないわ。戦闘を冒頭にして目を引こうかなと思うくらいかな。
どうもこの手の小説って最初から日常シーンを延々やられるとダレる感じがして・・・
それはそれですごく大事なものなんだろうけど。
丁寧にありがとう。もう少し頑張ってみる・・・。
>>202 俺もいっておこ
ありがとう
「全体のプロット」を言葉は知っていたけどいみはしらなんだ。
コピーしておこう
一話できたら公開してみよう
205 :
名無しより愛をこめて:2007/02/16(金) 11:27:02 ID:/5dQb5Vz0
>>203 上ではどんでん返しを例に挙げたが
戦闘シーンにしてもそうだな。
最終的にライダーが勝つのを書き手はもちろん知っている。(ここがゴール。)
知っているが、ただ単にライダーキックだけ書いても盛り上がりはしない。
ではその前にライダーが追い込まれるシーンを置こう。
だが待て、ライダーが怪人に追い込まれるシーンだけだと
「なんだこのよわっちいライダーは」となりはしないか。
一時的にせよ怪人>ライダーとなるシーンを描くなら、
そもそもこの二人の戦いが、常人の対応できる範疇を超えた超バトルであることを描かないといけない。
ということは必然的に、怪人が誰か(あるいはなにか)を殺傷するデモンストレーションが要る。
現実世界に生きている俺たちが、ごく普通に「こんなの殺せる(壊せる)わけないだろ」、というもの。
銃持った警官たちとか自衛隊とかにするか。コンクリートの壁をぶっこわすか。
ところで、この気の毒なおまわりさんたちはなんで出動してきたんだろうな。
怪人が、普通の人を殺してまわったせいだ。(スタート地点。)
……実際には、クライマックスに至るまでに描写されなければならないもの(特に、主人公の動機など)は
他にも数多くあり、また別々のラインで「最後から最初に向かって」配置されることになる。
その、複数のラインを構成するシーンを今度は
「最初から見てきた読者が納得しつつ驚き(全く意外性のないドラマはドラマではない。)、先を気にして読み続ける」ように
順番を変えてみたり、削ったり膨らませたりしつつ流れを整えていくわけだ。
これがラストから逆算方式。
ちなみに、この方式をとってプロットを組むことの
話の最初からダーッと書き始める場合と比較した場合のメリットは、
「別に天才は必要ない」ということだ。
どうやって解決されるのか既に知っていて、
そこから先頭まで戻ってきた道をそのまんま(何も知らない読者を連れて)「帰っていく」のだからたとえば
「敵が強すぎてライダーが勝てない(…のでなんの脈絡もなく新必殺技)」とか、
「議論シーンでどう見ても、敵のほうが正しく見えてしまう(…ので意味不明セリフとともに撲殺)」みたいな
マジメに考えてるやつ(で、なおかつ「最初から最後へ」方式で考えていくやつ)ほど陥りがちな
袋小路に行き当たって、それ以上書くために超ご都合主義を採用せざるをえなくなる危険性は皆無だ。
まあ「最初からダーッと書いちまう」→「そこからまた最初まで逆戻りしつつ点検、おかしい部分を切った貼った」でも
結局のところ同じことにはなるけどな。
ただ単に、いきなりそれで形にできてしまう天才と俺らの才能格差に応じた量の、
労力と気力のロスが発生してしまうだけで。
hoshu
hoshu
210 :
黒子 ◆rMhKuZ3LJY :2007/02/24(土) 16:14:52 ID:j1BHAGCD0
黒子氏復帰キタ―――――――――!
こちらは今リアで12時間労働…以前より書き込みペース落ちるけど少しずつ進めます。
このスレって自分が思いついたライダー及びそのSSをどんどんうpしていっていいのかな?
書きたいけど、スレでの需要が無い物を押し付けちゃ、チラ裏でやれ、って言われちゃうよね。
>>213 需要以前に供給が止まってる現状、スレに一番大切なのは貴方のような作品を書いてくれる人だと思われ
俺も6話まで書いたものを一応続けてみようかと
では、昔あった「仮面ライダー弾」を元にした没案を全文投下してみよう。
好きにツッコムがいい。
【ライダーモチーフ】
・一号〜スーパー1までの昭和ライダーのリファイン(外見、おおまかな能力特性)
・生身の体を覆う筋組織(スーツ)部分と、それを覆う鎧=外骨格。
・異形化しようとする肉体を拘束し「人の姿に押し込めている」イメージ。
【変身ギミック】
・変身ベルト(名称未定)
『ポルモリフ症』による肉体変異を抑制する首輪状の装置『ストレイター』の発展型。
『ストレイター』が、恒久的かつ完璧に変異を抑制し続けるのに対し
このベルトは装着者の任意(バックル部にある調節機の使用)で
段階的に変異(ポルモリフ症の正体である『生体金属組織生成能力』)を開放することができる。
ただし、このベルトのみを使って『変身』した場合
人間としての自意識こそ保たれるものの、肉体的には完全な怪人体(上級変異体)への
不可逆変異となる。
・ライドバレット
変身ベルトと平行して開発された、『生体金属生成能力』操作のための特殊弾頭。
ポルモリフ症の発現(ベルトの開放)と同時に装着者の体内に撃ち込まれることで
弾頭内にチャージされた制御プログラムを生体金属に伝達、
一定時間(生体金属の代謝によりプログラムが飲み込まれるまで)装着者に
任意の『生体金属の能力を使用しつつ、主要器官への侵食を阻止する』形態、
仮面ライダーの姿を維持させることができる。
この『弾丸』それ自体は、
生体金属破壊用弾(インテグレイトバレット)と全く同様のものであり
装填されている特殊拳銃の内部で専用のプログラムをチャージされて発射される。
変身解除用弾(リバースバレット)もこの銃から発射されるため、
「装着者自身がライドバレットを自分に撃ち込む(銃自体も同化される)」のは不可能.
【怪人】
・『ポルモリフ症』(能力の由来)
一般には,体内の微細な結石や皮膚の硬化として発症する新種の病気として知られているが
実際には、人間が周囲の物質(自身の肉体を含む)を取り込み生体金属組織を生成することで
人間ではないモノへと変容してゆく、あるいは接触した他の物質を異形の怪物へと変容させる現象。
『組織』が開発したワクチン及び制御装置(ストレイター)によって進行を食い止めることは可能だが
どちらも飽くまで対症療法に過ぎず、
この『病』に冒された多数の人々は、不安に怯えながらの社会生活(あるいは療養生活)を余儀なくされている。
一旦、変異が目視可能なレベルにまで進行してしまうと
急激かつ連鎖的な変異と、それに対抗する「元々の肉体、精神」の相克によって
下記の変異体(自身が変化)、投射体(体外に追放した変異で他の物質が変化)の
いずれかの怪人/怪物が形成されてしまう。
・変異体(怪人タイプA)
ポルモリフ症の進行による肉体の変異を容認、あるいは抵抗に失敗したことで
「人間ではなくなってしまった」存在。
生体金属組織の生み出すパワーによって常人を圧倒する身体能力と防御力を発揮し、
またその深層心理から呼び起こされたさまざまな能力が『戦闘用の器官』として実体化する。
基本的には「接触している異物→肉体の表面、末端部→中枢」の順で生体金属化が進み、
段階が進むにつれて戦闘能力は高くなってゆくが、
神経中枢が変異した時点で人間としての自我は失われる。
・上級変異体(怪人タイプA‐2)
『組織』から奪取した変身ベルトを使用することで、
「人間としての自我を保持したまま進化を推し進めた」特殊な変異体の一群。
人間としての判断能力と変異体としてのパワーを兼ね備えた超人だが、
もはや人間に戻ることはできない。(外見上「人間に変身」することは可能。)
この一点を除いて上級変異体は、『ライダー』と非常に似通った特性を持つが
人工のプログラムに頼らざるを得ないライダーと比較すると
能力的にもその汎用性においても、「同レベルの変異状態なら明らかに上位」である。
・投射体(怪人タイプB)
ポルモリフ症の患者が、暴走する生体金属組織を体外へ放出することに成功した場合に
直近の物質を変異させて出現させる、一種の「分身」としての怪人体。
純然たる生体金属組織の集合体であるため、基本的なスペック自体は変異体を凌ぐが
自我も知能も持たず、衝動的な行動に終始するため対処は比較的容易である。
ポルモリフ症には伝染性はない(少なくとも、接触感染の前例はない)ので
これら投射体が「自ら増殖してゆく」ことはない。(増殖には必ず『母体となる人間』を必要とする。)
しかし通常、一体の投射体を生み出したポルモリフ症の患者は引き続きこれを生み出し続ける。
(このために、同種の投射体が複数出現するケースが多い。)
また、早期に発見、鎮圧(投射体の分離直後なら、ストレイターやエリミネートバレットでの制御が可能)されない限り
いずれは本人も変異体になる可能性が高い。
なお、上級変異体が生み出す各種の『サーバント』と、
仮面ライダーが『アームドバレット』等によって出現させる武装は
いずれもこの『投射体』の、制御された亜種である。
【登場人物】
・主人公A / 仮面ライダー ヴィサード
重度のポルモリフ症患者として、『組織』の運営する療養施設に収容されていた青年。
発症と、それによって引き起こされた人生の暗転によって
極端に悲観的かつ後ろ向きな性格になってしまっている。
療養施設で起きた事件の最中、ライドバレットver.3をその身に受けることで
仮面ライダー『ヴィサード』に変身するが、
その際の動機も以後しばらくの行動理由も「どうせ死ぬなら何もかも関係ない」という観点から
主人公Bに言われるまま戦うという、非常に受動的なもの。
しかし、変身した際に見せるかすかな苛立ちのそぶりや、無関係な被害者を放置できない様などが
彼の本来持っている人格の、僅かな片鱗をうかがわせる。
・主人公B
『組織』の対怪人特殊機関に所属する男。
かつては『組織』を人類社会の敵と見なし、オリジナルの『仮面ライダー』たちと共に死闘を繰り広げていたが
やがてその真の姿を知り、一転して組織に協力する立場に立ったという過去を持つ。
この「転向」が未だに「かつての自分達への裏切り」という罪悪感となってわだかまっており、
非常に偏屈で孤独を好む性格を生み出す原因となっている。
本業はサイバネティクス技術者で、『ライドバレット』の開発チームの一員でもあるが
かつての戦いの際に培った格闘技術を生かし、銃撃戦から肉弾戦までこなす戦闘のプロフェッショナルでもある。
(主武器は、各種バレットを装填した特殊拳銃と、機械化された右腕。)
警察内に設立された対怪人特殊装備部隊のオブザーバーとして『組織』から出向していたところで
主人公Cに出会い、その際起こった事件の終結寸前に主人公Aと遭遇、彼をヴィサードへと変身させる。
221 :
仮面ライダー BALLET(バレット):2007/02/26(月) 12:00:25 ID:Vq35cgrp0
・主人公C
怪人(ポルモリフ症患者)によって引き起こされた初の大規模な殺傷事件の際、
主人公Bと共に現場に立ち会うこととなった女刑事。
しばしば職務から逸脱してまで事件解決に邁進するほどに正義感の強いタイプで、
それぞれに浮世離れした価値観を持つ主人公AやBと激しく衝突しながらも
怪人による人々(そして当人達)への被害を食い止めようと奔走する。
「仮面ライダー」としての「超人的能力」「戦闘技術」「動機」をバラバラに分担している彼ら主人公三人は、
全員揃って初めて「仮面ライダー ヴィサード」という一個のユニットを形成しているが
その実質的な中核は、なんの特殊能力も持たない凡人である彼女である。
・扇動者
主人公Aと同じ施設の最奥部に収監されていた青年。
極めて高い知性の持ち主で、外界のポルモリフ患者などを計略によって遠隔操作し
多数の死傷者を生み出したテロ活動の末、組織が開発していたベルトを奪取する。
ベルトによって上級変異体に変身、施設を脱出した後はしばらく潜伏しながら「同志」を集め
やがて主人公らの前に最大の敵として姿を現す。
いいんじゃない?
ちょっと設定がゴチャついている感があるけど。
それとも小説でやる分にはこれくらいがちょうどいいのか?
昨日ネタ思いついたけど、
>>218を読んだら自分自身のオリジナリティの無さに失望したw
俺も彼のようにネタをさらに深く練ってから投下しよう。
登場人物同士の絡みって大事だよな。
出直してくるノシ
正直な話、変に拘った設定よりも、しっかりと書かれた本編投稿したほうが評価され
るよ
まとめ更新
>>223 非戦闘要員を話の中核に持ってくる手法として非常に上手いとオモ
ドラマ作りが面白そうです
>>223 お互い頑張りましょう。
ネタ出てきたけど、仮面ライダーそのものが敵ってありか?
>>227 龍騎とか
ハイブリットインセクターとか
別に珍しいネタでもないし
やって問題は無いだろう
仮面ライダーになりたかった戦闘員みたいな感じ??
悪の組織とかではなく、仮面ライダーとしてこの世に生み出された復讐心から社会に牙を向ける主人公という感じ。
怪人は主人公の暴走を止めるための自衛隊からの強化兵士。
………なんかゴジラっぽくなりそう。
なんか、仮面ライダーと怪人の名前を摩り替えただけにも見えるな
233 :
231:2007/02/27(火) 12:01:05 ID:BTtQOJ+m0
>>232 まぁ確かに。
とりあえず設定も投下してみる。
【蝗十三号】
・生物遺伝子改良による新種生産計画の副産物で体長4メートルをこえる巨大飛蝗。
全身をアダマンチウム製外殻で覆われ、体内の幼虫によって自己修復機能を併せ持つ。さらに自らの子供たちを補食することで永久的に活動が可能となっている。
人工妻帯によって『仮面の男』とエネルギーの共有を行う。
【仮面の男】
・人工妻帯ケーブルによって『蝗十三号』と共存関係にある男。
全身をカーボン製の強化プロテクタで覆い、妻帯ケーブルの接続された仮面で素顔を隠す。
政府の身勝手な思惑で作られ、処分されかけた蝗十三号と共存関係を築き、東京の街を暴れ回る。
ごめん、帰ったら肉付けてくる。ノシ
アダマンチウム……ウルヴァリンの爪か?
235 :
名無しより愛をこめて:2007/02/27(火) 17:14:01 ID:ipwdQZYrO
走覇ってどうなった?
236 :
名無しより愛をこめて:2007/02/27(火) 17:29:32 ID:yTDAauwrO
つーか 妻帯じゃなく臍帯だよな
237 :
231:2007/02/27(火) 21:30:16 ID:bpyfTXr+O
>>236 申し訳無い……。
無知過ぎたので出直してくる。
238 :
名無しより愛をこめて:2007/02/27(火) 22:32:32 ID:f9CdtuX30
やっぱり主人公はベルトで変身なんだろーな。
ベルトで変身じゃないのってカブトから?
シートベルトで変身する仮面ライダーというのを思いついた。
思いついただけだが。
240 :
名無しより愛をこめて:2007/02/27(火) 23:03:59 ID:f9CdtuX30
チョイワロタ
そこから離れたら戻るのな。
仮面ライダーセーフティ
飲酒運転とかは絶対許さない
241 :
ばか:2007/02/27(火) 23:09:41 ID:f9CdtuX30
前に起承転結の結から書くと作りやすいということで結を書いてみた。
今書いてるやつ。設定書いてもしょうがないので書かない
A(エース)仮面ライダー
1話(起承転結の結)
「たっ・・・たすけ」
怪物の鋭い手が信彦の腹に刺さった。
直後、ビクンと痙攣し信彦は何が起きたのか察することができず、ただ怪物が刺した手を一点に見つめる
「あ・・・あ・・」
怪物の手をその力のない手でひっかくように腹から離そうとする
苦しいと思うより、ただ、離れようとすることだけを考えた
「もがく姿も面白いが、それを・・・!!」
振り上げた槌のような手を見て信彦は自分がこの後どうなるのか、想像し目をつぶった
何も抵抗なんてできなかった。
ただ、最後に命をかけて守った彼女のことを考え「守った」ことが
自分の中で少しの自慢になった。
しかし自分が死んだあとに彼女が狙われるだろうと考えると
その自慢もやがて無駄だと悟り、そして・・・
242 :
ばか:2007/02/27(火) 23:13:11 ID:f9CdtuX30
「・・・なに!!」
「い・・いやだ・・・そんな・・の・・・」
振り下ろされた槌は信彦の細い手で受け止められていた。
「ば・・・ばかな!!」
「いや・・・だ・・・いやだ・・いやだいやだいやだ!!うわあああああ!!!」
槌を押さえていた手が槌の面を握るように削り
片方の手で刺さった怪物の手を叩き割る
「に・・・人間にこんな力など・・・!!」
よろめくように怪物は自分の砕けた槌の手を見る
「この人外の力・・・ばかな・・・やつらは死んだはず!!」
「うおおおおおおおああああ!!」
信彦の叫びが呼応するように風が吹き荒れる
巻かれたベルトが叫びに呼応するように強い光を放つ
「な・・・なんだありゃあ・・・!!」
「おい!なにがおきてんだ!!
「しらねぇ!!あいつが!麻奈が連れてきたガキが!!
「お・・おい・・・こいつぁ・・・
村人が呆然とみつめる中、老人が静かに口を開いた
「カ・・・カメン・・・ライダー・・・・」
続く
自分でちょっと膨らましてみる。
空飛ぶバイクでの空中戦がメインで、振り落とされないようにシートベルトがある・・・とか
ライダーキックはバイクに付いている巨大な脚型のオブジェに足を突っ込んで突撃
作品のテーマは・・・シートベルトを忘れずに
最近ネタを読んでてなんとなく思うんだがおまいら、
どっちかっていうとダークなのが好きなのか?
俺はそうだな。
ライダーウイルスの感染者であり、それによって異能を得てしまったライダー達、っていうのを思いついた。
ちょっと練ってみる。
246 :
ばか:2007/02/28(水) 00:17:03 ID:RIYlEj4h0
ライダーは悲劇的な要素が強く感じるんだけどなぁ・・・
そう考えると響鬼は重くなくてよかったきがする。
小説になると明るい部分が伝えられなくなってく
書くと自分を追い込んでいくから。
>>244 色々いるんじゃないか
仮面ライダーといえば暗くて重い作風なんだ!(石ノ森版、真、ブラック?など)
子供向けで斬新なデザインのかっちょいいヒーロー(昭和ライダー)
その中間(平成ライダー)
みたいな感じかな
>>246 食事シーンをたまに挿入するのはどうか
人物同士を自然な形で集合させれるし、生活感も出るよ
普通のドラマとかでもけっこうあるしね
249 :
ばか:2007/02/28(水) 00:39:27 ID:RIYlEj4h0
>>248 なるほど、そういや響鬼はそのシーン多かったな
そうするよ。
あと主人公が貧弱厨房なんで学校行事とかで活躍もいいかなと。
書いてて思ったのは、作家ってすごいな、大変だなと思った。
自分は中間(平成ライダー)からはまったのでストーリー展開はそれ風にさせる
がんばろ。
やりすぎるとカブトになるよ〜
たまに妙に献立を丁寧に解説してくれる小説があるよな。悪いとは思わないけど。
テーブルを囲む面々の会話に力を入れて欲しい。
>>249 笑いが欲しいなら学校に潜入した怪人を探すために、主人公が奮闘するみたいな小話も
ありじゃないかな
変身した姿を人に見られて、演劇部の練習ですと誤魔化したり
まあ、とりあえずさっさと1話書くのが一番だよ
誰でも失敗して成長していくものなんだし
料理ネタはアギトぐらいの描写が個人的に好み
>>231、241
お二人ともこのまままとめに保管しておkでしょうか?
タイトル未定、あるいは自分で個人的に作っているものであれば掲載は控えますが…
255 :
ばか:2007/02/28(水) 21:12:19 ID:RIYlEj4h0
>>254 ドゾー
小説表現むずいのでやっぱ絵かこう。。。
>>255 更新しました
ヴァン、シン当たりの作者さんはまだここを見てるのかな
>>256 ノシ
停滞してますがなんとか生きてます
シンの人だっけ?あの人の文章は一番読める。
スラッシュの人位に読みやすく書ければいいと思う。
文章が下手な人だと、普通な状態の描写はともかく、
戦闘や暴力的シーンを書くと真面目にやればやるほどプゲラな文になってしまうからな…
あと、殆ど会話だけで状況を表現するようになったら台本としてはありかもしれないが、
小説としては不満が残る出来になってしまうだろう。
皆がんばれ。俺もがんばる。
スラッシュは批評スレの方では文章とかちょっと評価低かったよ
小説の技法なんかは専門のサイトで調べたほうがいいと思う
260 :
名無しより愛をこめて:2007/03/04(日) 00:38:10 ID:hIa6dgHz0
オリジナルライダー描こうとしてるんだけど
ガンダムみたいになってしまう。
ライダー顔を3,4こ描いてみたが、だめなんでライダースーツをしらべてたら
奴隷・仮面ライダーとかいう小説みっけた。
内容はウホッ・・・・
www5f.biglobe.ne.jp/~ysp/mr2_2.htm
かつては「仮面ライダー」として戦っていた男がいち社会人として所帯を持つも
おやっさんに「おい、また悪の組織が現れやがった!また戦ってくれ」と説得される。
主人公が闇に紛れて人にあだ名す悪を断つ、正義の仮面ライダー!というのは実は単なる誇大妄想。
実は、精神を病んだ主人公を心配したおやッさんこそが、こっそり怪人をやっつけたり弱らせたり
政治家に圧力をかけたりして、悪の創価と戦っていたのだ!
カランカラン…
今日も店のベルが鳴る…
『よっ!おやっさん!昨夜はクモ怪人をぶっ飛ばしてきたぞ。いや〜あれは強かったな〜〜♪』
おやッさんの溜息は、今日も止まらない。
263 :
ばか:2007/03/05(月) 21:19:18 ID:/YpKImPb0
小説を書くにはまずよまなと思って適当に選んで買ったんだが
「市民ヴィンス」てやつ
よく考えたらこれ和訳。
書くなら日本人が書いたやつやらないとダメなんじゃないのかと思ったんだが
(和訳だと本人の思う言葉の表現と訳した人とでは違いがあると思ったから)
とりあえず読むます
ユーモアミステリーは日本じゃなじみが薄いしなぁ
でもどんな本でも読むことで自分の文章力になるとおもうのでぜひ頑張ってください。
小説の投下をお待ちしてます。
当の本人も書いてはいるけど、スラッシュの続きからになりそうです。
某スレに張られてたが、
498 名前:名無しより愛をこめて[] 投稿日:2007/03/04(日) 17:31:49 ID:e44vr5tZ0
これからの課題!
バイクに全く乗らない(真、轟鬼で済)
ベルトがない(ZO、J、真で済)
キックで倒さない(真、響鬼で済)
空を飛ぶ(スカイ、ナイト他で済)
変身をまったくしない・・・これだ!!!!!!!!
変身をしないのに、仮面ライダーと名乗る!
これこそ、新時代のライダーだ!!!!!!!
499 名前:名無しより愛をこめて[sage] 投稿日:2007/03/04(日) 17:42:13 ID:aZXidkZC0
・人の姿をとることが出来ず、常にコート、仮面で全身を覆って正体を隠しているライダー。
なのか、
・何らかの理由で変身出来ず(変身すると数分で死亡/最終回で変身して死亡するフラグ)、
常人よりは高い程度の身体能力、そして人間としてのスキル(バイクその他)を駆使してJOJO風味で敵に立ち向かうライダー。
なのか。
……後者、書いたら面白そうなんだがそれは仮面ライダーとしてどうなんだろう。
>>266 特撮NTかなんかに載ってた坂口拓のインタを思い出した>変身しない仮面ライダー
顔を仮面で隠すのを忘れなければ充分ライダーとして成立しそうだ
どっちかというとスカルマンな感じがするけど
日本・関東の某地方都市。その中心部から外れて人通りの無い、廃ビルの密集している地区の路地裏。
しゅうしゅうという息遣いと、何かを咀嚼・・・というより、無理やり飲み込んで、消化器内で圧縮して
砕いている音。
その音は、普通の人間より中途半端に大きい、中途半端に人の形に近い、異様なものから発されていた。
二本の脚の上にあるのが、人の上半身ではない。
コブラという、長い体の頭周辺の部分が横に丸く膨らんでいる蛇がいるが、あの膨らんだ頭。
人の脚の上の巨大なコブラの頭部が、力なくぐったりとした学生服の少年を頭から既に腰辺りまで、
口でずるずると飲み込んでいく。
周りの路上には、既に事切れている、今飲まれているのと同じ制服の少年達が複数転がっていた。
仮面ライダーパズズ 01 バッタ初陣
怪物は一人を完全に飲み込んだ後も、続けて次々周りの少年達の死体を飲んでいく。
その様子を、物陰から怯えながら見ている別の学生がいた。彼の制服も死体群と同じ。同じ学校の生徒である。
別の学生・田中太(たなか・ふとし)。同年代の平均に比べ、小柄で太っており、赤ら顔で汗臭く、外見的に
余り恵まれていない。今の状況のような猟奇的な光景を見ずとも、普段からおどおどしていてはっきりしない
性格だった。
怪物が死体を一通り平らげた頃、太は、恐る恐る物陰から出てきた。
「・・・だ・・・だ、大丈夫なのかな・・・こんなことして」
「何だよ。やれっていったのは手前だろうが」
怪物は、人語で答えた。太のほうを向いて喋る。
「で・・・でも・・・もし誰かにばれたら・・・」
「済んじまった事をうだうだ言ってんじゃねえよ」
太のおどおどした様子が気に障ったらしい怪物は、巨大な体躯で近付いてきた。
「序でに、手前も食っちまってもいいんだぜ」
ひ、ひいいと太は怯えて後ずさる。
怪物は大きく口を開けて細い舌をちろちろ動かし、太に迫る・・・
「冗談でもその辺にしておけ、ヘビーコブラ」
そこへ、暗色のスーツを纏った長身のサングラスの男が不意に出てきた。
長身といえど、目の前の怪物よりは余程小さい。
「・・・デスコピオかよ」
だが、名を呼ばれたヘビーコブラは、男を見るとかすかに萎縮し、言うことを聞いた。
「仮にも客だ。自制しろ」
「へいへい」
ヘビーコブラは渋々去っていく。路地裏のビルとビルの間の狭い隙間に、器用にずるずると入り込んで。
消えるようにいなくなったのを見届けた男は、まだ怯えている太に、
「今言った通り、君は一応我々の客だ。出来る限りのフォローはする。が」
「が・・・?」
「君はもう、引っ込みの付かないところに足を突っ込んでしまっている。そのことは自覚しておいたほうがいい」
事の起こった廃ビルを、遠くから見ている、又別の青年。
まだ少年とも思える面影が残っている風貌。しかし、その目つきは鋭い。異様に。
青年は、跨っていたバイクを旋回させ、その場から走り去っていった。
無事家に帰っても、太は落ち着かなかった。
半人半蛇の怪物・ヘビーコブラが言っていた通り、少年達を始末するよう指示したのは、太本人である。
成績も悪く運動神経も鈍く気も弱い彼は、格好のいじめの対象になっていた。同級生も担任も薄々そのことは
察していたが、係わり合いになりたくないので見て見ぬ振りをしていた。太は複数の生徒達に連日陰湿な虐待を受け、
金を巻き上げられた。
恨みが募り募った太は、自分の身の安全を確保した上で仕返しする方法は無いか・・・いや、いっそクラスの
嫌な奴らを亡き者にする方法は無いか、色々手段を探った。そうしているうちに、ある情報を耳にした。
多少高額の報酬は取るが、あらゆる汚れ仕事を請け負う非公式のサービス業社。表に出るとまずい情報の隠匿工作、
個人的に消えてほしい相手の始末など。
ネットなどを介して連絡方法を調べ上げた太は、藁にも縋る思いで、その業社『ジェノム』に連絡を取った。
時間を置かず、サングラスの男がやってきて概要をざっと説明し、次に太の依頼内容を聞いた後、報酬の額を
提示した。思ったより良心的な額に太は驚く。確かに高いといえば高いが、元々太の家は裕福なほうで、払えない
額ではない。親は仕事で普段から殆ど家を空けており、小遣いも潤沢に置いてある。いざとなればカードもある。
太は、男に仕事を依頼した。
そして、太をいじめた連中を始末すべく、神出鬼没の異形の化け物、ヘビーコブラが来た。
男と同じジェノムの構成員、『ジェノムメンバー』である。
太は恐怖しながらも一応この化け物が何なのかを尋ねる。ジェノムの構成員は極一部を除き、ほぼ全員が人間以外の
別の生物の特性を取り入れた生体改造を行っている『改造人間』であると、サングラスの男は言った。ヘビーコブラも
その『改造人間』である。
何で、何時の間に『改造人間』などというものが身近に存在しているのか、何のために裏仕事の便利屋などを
やっているのかとか太はじっくり問い詰めたかったが、口を開こうとすると、サングラスの男もヘビーコブラも同時に
ガンを飛ばしてきた。下手をするとヘビーコブラに食われそうなので、それ以上の質問はやめておいた。
ヘビーコブラに全て飲み込まれた学生達の消息は、公には行方不明扱いになっていた。そりゃ普通皆、改造人間
などというものが存在して学生達を食ったなどとは思わない。
しかし、一応警察によって捜索は行われ、その過程で、いなくなった生徒達の学校内での他の生徒との人間関係
等も調べられ、捜査班を率いていた壮年の刑事は、行方不明者達にいじめられていたという太にも目を向け、
聞き込みを行った。かなり執拗に。
太は徹底的に知らぬ存ぜぬで通した。あからさまに汗をかいてどもって挙動不審な様子ではあったが、普段から
対人恐怖症気味で挙動不審っぽいのはいつものことだったし、事件と太を関連付ける決定的な証拠が無い。
後で太は知るのだが、ジェノムが裏で証拠隠滅のために色々手を回しているのもあったらしい。
長い聞き込みの後やっと解放された太だが、刑事は念のためにその後も太の身辺をマークしているようだ。
自宅に帰った太は不愉快だった。あいつらが食われたのは自業自得だ。何で被害者の自分が警察から
あんな目を向けられなければならない? 疑わしい目を向けてきた刑事の顔を思い出して更に腹が立つ。
「食っちまうか?」
突然の声に太はびくついた。部屋の何処にも姿は見えないが・・・ヘビーコブラの声だけが響く。
何処かに隠れながら話しかけている。
「このままじゃ、何かの弾みであの刑事に事実がもれる可能性も無いとは言えねえだろう?」
「・・・それは・・・そうだけど・・・」
「今なら、格安でサービスしてやってもいいんだぜ」
ヘビーコブラは、『デスコピオ』と名を呼ばれたサングラスの男に話を通してはいない。自分だけの判断で太を
誘いに来た。
単に、人間を食って腹を満たしたかったからだ。
太は俯いて顔に深い陰を作り、暫く考えた後。
ヘビーコブラの申し出を受けた。
ヘビーコブラは、問題の刑事が屋外で一人になった隙を物陰から狙い、口を開け、猛毒を仕込んだ針を高速で吐き出し、
刑事の頚動脈に打ち込んだ。助けを呼ぶ間もなく刑事は即死した。
人一人が無理に入り込んでもろくに動けない路地の狭い隙間にヘビーコブラは刑事を引きずり込み、頭から丸呑み
していく。旨そうに。
それを陰から見詰める太も、何時しか、口許に笑みを浮かべていた。
もう人間ではない両者それぞれが、暗い路地裏でくぐもった笑い声をもらし続ける。
こんなことを続けていれば、幾ら行方不明者の死体が発見されずとも、いずれ何かおかしいことに誰かが気づくだろう。
だが、二人はとりあえず己の欲を満たして快楽に浸りたかった。後のことなど知らない。
そんな太が、次の標的の始末をヘビーコブラに依頼した。
ここ暫く、何者かが太の身辺を付回している。又警察関係者かもしれないし、関係ないストーカーか何かかも知れないが、
太はずっといじめられてきた者の勘か、本能的に何者かの存在を確信していた。そして、煩わしいので排除したいと切に
願った。その欲望に素直に従い、ヘビーコブラを呼んだ。
人の少ない郊外の廃ビル一帯に太がヘビーコブラの指示に従って出向き、それによってヘビーコブラは何者かを
おびき出す手を取った。狙いは図に乗り・・・というより、やがて、廃ビルの一棟の大きなフロアの中で、何者かのほうから
ヘビーコブラの前に現れた。
太やヘビーコブラは存ぜぬことだが、最初の依頼でヘビーコブラが学生達を食ったとき、その地点を遠くから
見ていた青年だった。
ヘビーコブラの異形を見ても何の反応も見えない。
「へへへ、そうか、俺様のこの姿に怯えて声も出ねえのか。それとももう観念したのか」
ヘビーコブラはのこのこ近づく。
「一応聞いといてやる。手前、何者だ」
「聞いたってしょうがねえよ」
青年は、小指で耳をほじりながら言った。
「お前、直ぐ死ぬし」
「・・・・・・」
ヘビーコブラは、巨大な口をあんぐりと開けた。
続いて、一帯の空気を震わす声で笑い出した。
「それはひょっとして俺様に言ってるのか!? この俺様に!?」
更に口を開けて素早く襲い掛かる。一思いに丸呑みしようとした瞬間。
何か見えない壁に弾かれ、蛇男の巨体がかなり離れた位置に吹っ飛ばされた。
身を起こしつつ、ヘビーコブラは事態の変化を見る。
青年の腰周りに、何時の間にか、大きなバックルの付いたベルトが現れていた。バックルはメカニカルな外観で、
中心にはジェットエンジンのような円形のタービンがあり、激しく回転している。その回転によって青年を包んで丸い
電磁障壁が形成され、ヘビーコブラを弾いたのだ。
障壁が解ける頃、青年も、只の人間ではないものに変わっていた。
全身を包む、ミリタリールックにも似た濃い緑色のスーツに、長い手袋とブーツ。襟元で結んで垂らした白い
マフラー・・・というか、ネッカチーフ。その上の頭部はヘルメットのような緑色の丸い装甲ですっぽり覆われ、しかし、
メカだけでなく、生体組織のようなディテールも見える。額から二本上に伸びて尖った触角。左右のこめかみ辺りにある
虫の丸い眼のような半透明のパーツ。その位置から、人間の顔なら眼の位置辺りに掛けて黒く太い線が下へ走り、
その黒もヘルメットのシェイドのように半透明。実際にシェイドで奥に青年自身の眼がある、のか? そして、銀色の
金属様の口許も、縦に割れる昆虫の口の如く、ぎざぎざの歯のような割れ目が縦に一本。
何と言うか・・・バッタの頭を持った人間。
ヘビーコブラは、漸く驚いた。隠れて見ている太は言うに及ばず。
「手前も・・・改造人間か!?」
「だとしたら?」
「ジェノムメンバーなのか!?」
「違うよ。寧ろ・・・
お前らジェノムを潰す側」
「ジェノムを・・・潰す!? ははは、面白いことを言う!!」
ヘビーコブラは素早く立ち、もう一度走り迫る。
「そうか。俺は別に面白くない」
噛み付きかかったヘビーコブラをぎりぎりまで引きつけ、バッタ男は驚異的な跳躍力で飛びのいて交わす。
続いての攻撃も次々交わす。大振りな突進を難なく避け、周囲の壁や天井を床と同じ感覚で使いこなして立体的に跳ね回り、
息を切らすヘビーコブラを、まさに虫のように壁にへばりつきながら待っている。
「な・・・なめるなあッ!!」
ヘビーコブラは手を変え、口からおびただしい色の毒液を飛ばし始めた。
吐き掛けられた壁や天井が、忽ちどろどろと溶ける。バッタ男は回避を続けるが、次第に逃げ場がなくなっていく。
太は毒液の被害を避けるため、既に更に遠くへ後退している。
バッタ男の移動範囲を狭めたところで、ヘビーコブラは隠し技を出した。
胴体が出し抜けに長く伸び、バッタ男に迫って周囲を取り巻き、そして巻き付いて強い力で締め上げる。
「手間を取らせやがって・・・これで、終わりだ!」
押さえつけたバッタ男をヘビーコブラは見下ろし、今度こそ口に収めようとした・・・
「エレクトロトラップ!!」
叫びと共にバッタ男のバックルのタービンが再び回り出し、膨大な電荷を発生させ、ヘビーコブラの全身を熱電撃で焼いた。
悲鳴を上げたヘビーコブラはバッタ男からほどけ、長い体を床にのた打ち回らせて苦しむ。
続いてバッタ男は、溶解液で既に天井が溶けてひらけた空へ高く跳び、真下の巨体を照準に捉え、
「パズズクラッシュ!!」
伸ばした片脚の爪先から急降下。加速が空気との摩擦さえも生み、爪先が赤熱。
ダメージを受け、それでも力を振り絞って高く伸ばした長い体を、放たれたキックが脳天から足下まで一気に切り裂き、
ヘビーコブラは真っ二つになり、絶命した。
外の景色に場面が映る。廃ビル群の根元の一角に止めてあった、青年が乗っていたバイクの輪郭が、急にぼやけた。
と思うと、無数の細かいパーツに霧のように分解し、ぶぶぶぶぶと羽音を立ててビルの階上へと飛び、開け放たれた
窓に吸い込まれていく。
パーツの一個一個は、イナゴと化していた。
ヘビーコブラの亡骸にイナゴの霧が群がり、ばりばりと貪って跡形も残さず処分していくのを、バッタの男は見届ける。
そして、不意に、恐怖で全身をわななかせながら物陰で一部始終を見ていた太のほうを、ゆっくりと振り向いた。
「ひいッ!?」
バッタの顔をした男に怯えきった太は、その場から一目散に逃げ出す。
「何で・・・何で急にあんな奴が出てくるんだ!? 訳がわからないよ!! そ、そうだ・・・あのサングラスのおっさんを
もう一度呼ぼう! そしてもっと強い奴を連れてきてもらって、あのお化けバッタをぶっ殺してやるんだ・・・ひひ、
ひひひひひ・・・!!」
だが、その願いはかなわなかった。
ビルの階段を階下へと必死に駆け下りていた太は、うっかり足を踏み外した。
運動神経のない彼はろくに受身も取れなかった。
打ち所が悪く、転がって落ちた拍子に首が変なほうに曲がり、自らの頚椎が折れる音を、太は最後に聞いた。
後日、一人の高校生が街外れのビル内で変死を遂げたという極小さな記事が、地方新聞の片隅に掲載された。
「駄目だったね」
通りの一角で新聞を読んでいる人物に、何処か幼い面立ちの女性、三崎理香(みさき・りか)が言う。
「ああ」
街外れでバッタ男に転じていた青年=緑川一平(みどりかわ・いっぺい)は答える。
「だが、それでも続けなきゃならねえ」
「うん」
一平はバイクの後ろに理香を乗せ、通りの先へ走り去っていく。
続く。
ここでは初めてですが、試しに書いてみました。続きは随時。設定に関しても話の中で直に随時書いていきます。
乙
>>267 ちょっとアイディア投下
・変身に回数制限付き
・回数を経るごとに異形として進化し、強化される。
・回数制限を使い切ると人としての意識、形を完全に失うが、最強。そして数分で絶命する。
・凄腕の傭兵。バイクと軽火器さえあれば、何とか怪人相手でも渡り合えるレベル。
それ故、組織Aに怪人の素体として狙われており、拉致される。
だがトレーラーが組織Aと対立する組織B(Aから離反した一派)に襲撃され、その際瀕死の重傷を負った彼は、組織Bで生命を救う為の改造手術を受けさせられる。
持ち出した技術が不完全だったBは、それを独自のシステムで補っていた為、被改造者は変身の度に少しずつ人の姿を喪っていく。
改造手術を行った代価として、組織への協力を依頼される主人公。
ここまでしか思いつかんな……
投稿乙です。まとめの方に載せておきます。
仮面ライダーパズズ 02 エクスキューション・ジェノム
暗い、大きな広間の中。
「集まってもらったのは他でもない」
薄明かりのあるあたりに歩み出てきた、ダークカラーのスーツにサングラスの男が切り出す。
前回死亡した田中太少年に、自分は『ジェノム』という組織の構成員だと名乗った男。
この暗い広間は、その『ジェノム』という組織の施設の一つである。
ジェノムのメンバーはほぼ全員が、人間以外の生物の特性を取り入れた生体改造によって強化されていると
男は説明したが、これよりこの男も、改造人間としての姿に変貌する。
全身からめきめきという音がし、赤色の外骨格が装甲となって身を包んでいく。有機的なディテールの
鎧の騎士のような姿になり、後頭部から多関節の長い尾のようなものが伸び、その先には毒を持った
尖った針が付いている。
サソリの特性を持ったジェノムメンバー・デスコピオ。
先に登場したヘビーコブラが、強力な戦闘力を持ちながら彼の言葉に渋々ながらも素直に従っていたが、
デスコピオはジェノムメンバーの中でもリーダー格である。
今、彼の言に従い、他の多数のジェノムメンバーがこの暗闇に集まっていた。闇の中で各々の姿は
はっきり見えないが、虫の節足がぎちぎち擦れ合ったり獣の息遣いがしゅうしゅう聞こえたり、
尋常でないものが大勢いるのは感じ取れる。その中でデスコピオは泰然と語る。
「既に伝え聞いている者もいるだろうが、先日ヘビーコブラが、所属不明の一人の改造人間に倒された」
闇の中の一同がそれぞれの反応でどよめく。
「それについて語る前に、今一度確認しておくが」
デスコピオは居住まいを正し、
「改造人間シンジケート『ジェノム』は、表の世界の普通の人間達の依頼により、常人では困難な
非合法活動を請け負い、相応の報酬を受け取り、組織と構成員の最低限の生活を維持するための糧とする。だが、
その範疇を逸脱した活動の予定は、組織自体としては今のところ無い」
そう。
世界征服とか、一般人を駒のように扱う殺人ゲームの類とか、そういうのをやっているわけではない。
そもそもジェノムメンバーはほぼ全員が人外の存在である改造人間であり、普通の人間達とは異質の存在である。
表に出れば排斥されるのは目に見えている。単体それぞれとしてなら常人を凌駕する改造人間の力で逆に蹴散らしても
いいのだが、ジェノムメンバーは一般人に比べれば数自体は圧倒的に少ない。数で勝る人間達が本気を出して
軍事力で抵抗してくれば、最終的に勝利できたとしても多大な犠牲は免れない。実は、組織そのものには
現在そのくらいの力しかない。
余裕が出てくれば世界征服などに手を出す余地も出てくるのだろうが、そんなわけで今のところは水面下に
潜伏し、先ず組織を維持して日々を繋ぐ事に腐心している、そんな組織である。
え? でもヘビーコブラは勝手に独走して個人的な快楽で人間を食い殺してたじゃないかって?
そりゃ、大勢のメンバーが集まっている組織なら何処にでもそういうことはある。組織の方針に従わずに
こっそり甘い汁を吸おうとする者も出てくる。常人以上の力を持つ者なら尚更自制が利かないこともある。
リーダー格のデスコピオは割とマメに各部署を視察して回っているので今のところそれほど大きな破綻は発生して
いないが、この世に100%などというものは存在しない。前回のような事もしばしば起きる。100%にするために
強権でメンバーを無理に引き回したりすると、それはそれで又別の問題も起きてくるのである。
「ヘビーコブラのここ暫くの行動には既に独断先行が目立っていた。どれほど優秀な能力を持っていようと、
節度を守らない者は組織を潤滑に運営する上で障害となる。よって、奴の脱落へのフォローはジェノム全体の
方針としては特に行わない。異議のある者は個人の責任の範囲で行動するように」
誰も異議を唱えない。ヘビーコブラの人望はジェノム内でもその程度だったようだ。
「まあ、奴の働きで多少なりとも報酬が入った。そこについては感謝しておこう」
こういう部分は悪の組織的。
「それよりも問題は、ヘビーコブラを倒した所属不明の改造人間だ・・・スパイデル」
「は、はいッ」
デスコピオの脇に控えていた、高校生くらいの気の弱そうな少女が身をすくませた。かしこまって歩み出てくると、
彼女も改造人間の姿を現す。
これも節足動物・・・クモをベースとした改造。体格は殆ど変わらず華奢な印象さえ受けるが、外骨格の鎧に
細かい毛が生えている。そんな異様な姿で相変わらずおずおずしている。
既にヘビーコブラが組織にとって使えない存在になるであろうことを見越し、デスコピオはスパイデルに命じ、
ヘビーコブラの動向を密かに探らせていた。スパイデルは戦闘力は低いが隠密性に優れ、普段からスパイ活動などを
勤めている。
前回の廃ビル区で、別のビルの壁にへばりつき、ヘビーコブラと謎の改造人間の遭遇戦を真っ先に目撃したのは
スパイデルだった。屈強で重量級のヘビーコブラが完膚なきまでに破壊され、更にイナゴの群れによって食い尽くされる
様を見て彼女は震え上がり、これは一大事と取れるだけのデータを取り、直ぐデスコピオに報告したのである。
暗闇の中空に映される映像を見て一同は感嘆の声を上げる。人外の唸り声を。
「ジェノムの現メンバーのいずれにも該当データはないんだな」
「ええ・・・」
スパイデルも既にその辺は調べている。
「とにかく、情報がまだまだ少なすぎる。何故こいつがヘビーコブラを攻撃したのかは判らないが、放っておけば
又他のメンバーが襲われる可能性がある。スパイデル、お前は続けてこの改造人間についての情報を漁れ。
他のメンバーにも俺の名で協力を要請して構わん」
「了解!」
「後、各部署に警戒するように通達し・・・」
「遅かったようだぞ、デスコピオ」
声と共に、広間の壁の一角がぐにゃりと歪んだ。そして段々人に近い形になって浮き出し、像を結んだときには、
緑色の鱗の様なごつごつざらざらした体表で、眼が大きく飛び出てぎょろぎょろ動く、擬人化されたカメレオンの
ような姿になっていた。
この改造人間も、諜報を主な任務としたメンバーである。
「どういうことだ、メガレオン」
「シックルマンがやられた」
「何・・・?」
数時間前。
ジェノムメンバー・シックルマンは、街の郊外、山中の廃工場を拠点としていた。だが、問題のバッタ人間に
その拠点を急襲された。
「何なんだ、奴は!?」
こいつも昆虫系のシックルマン。カマキリをベースとした彼は両手の大きな鎌を振り回してうろたえる。怪奇な姿ながら
滑稽でさえある。
「ええい、よく判らんが排除しろ!」
余り頭のよくない命令を下すと、拠点に詰めていた彼の配下達が、人間の姿から黒い有機装甲の昆虫系改造人間に
変貌する。改造戦闘員・アリント。
ぎちぎちぎちと鳴きながら、バイクに乗って廃工場に向かってくるバッタ男に集団で掛かっていく。
バッタ男の乗っているバイクは、変身前の青年・緑川一平の乗っていたそれの様相ではない。一回り大きくなっていかつい
装甲で覆われ、出力も相応に増している。
掃射される機銃の弾をバッタ男も戦闘バイクもまともに食らいながら平然と突き進み、アリントを次々跳ね飛ばす。
「おのれ、好きにさせてたまるか!」
戦闘員達では埒が開かないと見たシックルマンは最前線に踏み出し、甲高い奇声を上げて鎌を高速で振り回す。
その勢いで真空の刃が発生して連続で打ち出され、バッタ男を襲う。
ばしばし刃が叩き込まれるが、致命傷程の傷は負わせられない。バイクは勢いでシックルマンに突っ込んでくる。
「う・・・うわっ!?」
気迫負けしたシックルマンは思わず回避し、バイクはそのまま廃工場に激突し、大爆発が起きてアジトは大破。
アリントも次々爆風で吹き飛ばされる。
「・・・!?」
瓦礫の中に転倒しているバイクを見たシックルマンは気付いた。何時の間にか、座席にバッタ男がいない。
バッタ男はシックルマンが回避して身を庇った瞬間、既にジャンプしてバイクから離脱し、シックルマンの真上の
死角に位置していた。
「パズズクラッシュ!!」
今回も、そのまま降下しながら加速。
赤熱する爪先の一撃で、シックルマンを粉々に粉砕した。
壊滅したアジトの中、シックルマンの破片もやられたアリント達もヘビーコブラ同様、イナゴの嵐によって
痕跡残さず食い尽くされた。そのイナゴの嵐は、転倒していた戦闘バイクが前回のバイク同様に細かいパーツ群に
分離することで発生した。
「私が現地に賭け付けたときには、既にその状態になっていた。敵の全貌が判らんので取り合えず保護色で隠れて
事態を見届けるという体たらくに陥ってしまった・・・済まん」
「いや、それはこの際やむを得ないだろう」
詫びるメガレオンにデスコピオはフォローの言葉を掛けた。
「しかし、やはり早急にその謎の改造人間の情報を探り、対策を練る必要があるな。メガレオン、お前も
スパイデルと協力して情報収集に当たってくれ」
「判った」
デスコピオは続いていきり立つメンバー達を見回し、
「他の者はこれまで通り各々の部署での活動を続け、対策が練られて指示が与えられるまで勝手な行動には
出ないこと。くれぐれも命を粗末にするな」
釘をさした。
「いてて・・・」
バッタの男は、エンコ気味の重い戦闘バイクを押してアジト後から去っていく。
シックルマンの真空の刃の連撃で与えられた傷に呻きながら。ダメージを全く受けていなかったという
訳ではなかった。
「とっとと帰って理香に診てもらうか。後、もう少し効率のいいやり方も考えねえとな・・・」
バッタ男は力を絞ってバイクに跨り、エンジンを掛けて進み出す。
山道を走るバイクは、水の中に沈むように、少しずつ路面に沈んでいく。
爆音がふっと消え、後には何も残らなかった。
続く。
黙って電王見とけ。
パズズ、期待できそう。
とりあえず、敵側のかっこよさに興味を惹かれた。
陰鬱で力押しのおバカな組織でなくて、頭の良さそうな(クールな)
ベンチャー企業的な雰囲気がいいです。
クモ女とカメレオン、見てるだけって(^^; でも、それを認める
デスコルピオのクールさがいい。
ネーミングセンスも良いです。シックルマン(ティス)、シックルって何?
ただ、地の文が硬質なんだかしゃべり口調なんだか混じってしまってる
のがちょっと難。
ここって、555の外伝みたいなのもおk?
すまんなくなってたw
パズズ書いた者です。感想有難う。批評スレでも地の文に口語が出すぎるのは
興ざめという評価を受けたので、次からは気をつけていきます。うっかり
やることはあるかもしれませんが、そのときはごめんなさい。
今は3話製作中。暫くは設定説明に絡めて話が続きます。
遅れてごめんなさい、パズズ二話保管しました。
三話も期待してます、がんばってください。
保守
某所、改造人間シンジケート・ジェノムの拠点。
前回、リーダー格の改造指揮官・デスコピオに、突然現れてジェノムの組織活動を妨害し始めた謎の
改造人間について調査せよとの指令を受けた二人の改造諜報員・メガレオンとスパイデルが、早速情報を
持ち帰ってきた。
デスコピオ「早いな」
スパイデル「えへへ〜」
メガレオン「といっても、奴の正体については依然不明のままだが、関連があるのではないかと思しき情報を
見つけてきた」
デスコピオ「ほう」
仮面ライダーパズズ 03 ライダー伝説
ジェノムの構成員がほぼ全員改造人間であり、世界の大半を占める普通の人間の社会の中で自分達の身を
守るために秘密裏に活動していることは前回述べた。だが、普通の人々に排斥されることを恐れるなら、
何故わざわざ改造人間などをやっているのか? 自虐趣味か? そうではない。
彼らは大別して二種の改造人間に分かれる。まず、元は普通の人間で、組織に入ってから改造処置を受けた者。
だが、このタイプの比率は組織全体の中では少ない。そもそも一般に組織の秘密が漏れると面倒だからである。
では、残る一つは何か?
大半の、生まれた時から改造人間だった者達である。
この世に生まれる前に母親の胎内にいる状態でどうやって改造できるのかという疑問が当然出てくるが、
それをなしえた者がいたのである。
その何者かによって、後にジェノムメンバーとなる者達の親の更に前の代、或いはもっと前の段階で、
後の子孫に改造体としての特性が発現するよう、遺伝子レベルで処置が施されていた。彼らの親もその辺は
知らされていなかった。
生まれてから、徐々に人外の能力を発揮したり、明らかに人間でない形質が体に現れたりした者達は、
体裁の悪さゆえに周囲の目から隠されたり、虐げられたり追い出されたり、最悪の場合殺されたりした。
その時点でかなりの数が淘汰されたが、それでも生き残った者は、同じ立場の者を見つけて次第に集まり、
過酷な境遇から身を守って生き延びるために力をあわせていった。その集まりが現在のジェノムの
母体となった。
裏の世界に身を隠しながらもどうにか日々の生活を安定させた彼らは、次に、何故自分達がこのように
生まれてきたのか、各々の能力を駆使して情報を探り始めた。その末に、某所にてとっくの昔に遺棄された
研究施設の跡を見つけ、残されていた資料群を調べ、それにより、漸く自分らの誕生の経緯を知った。
しかし、何のために自分達が生み出されたのかという理由については、詳細な部分は未だに判っていない。
只、僅かな記録文ではあったが、その記載内容でおおよその予測はついた。
研究施設を作り、使っていた連中は、彼らの持っていた優れた科学力を駆使し、世界を支配しようとしていた。
何のために支配しようとしたのかは不明。だが、改造人間としての特殊な力を持った自分達が、その計画の
ための尖兵として使われる予定だったということは判った。
だが、ジェノム一同は、彼らを生み出した者の意図に只従うことはしなかった。それはそうだろう。
理由も判らないことのために勝手に生み出され、辛い思いをして生き延びてきたのだ。恨みこそすれ、
よい感情を持つことはまあない。自分達の能力を使って収入を得て日々を生き延びていくので
精一杯である。中には表で暮らしている普通の人間への憎悪とか、本質的に持っている歪んだ心とかを
以って悪意で動いている者も多々いるが、全体ではない。一部の者達の悪意が過剰に暴走しないよう
抑え、最低限の裏仕事を行うことで現在のジェノムの活動は成り立っている。
前置きが長くなったが、メガレオンとスパイデルが調査に向かったのは、彼らの生み出される
原因となった研究施設跡だった。忌まわしい場であることはさておき、資料的価値があるということで
ジェノムメンバーは研究のためにしばしば施設跡に出入りしている。残された技術を利用できないか
試している、技術方面に特化したメンバーも存在する。
メガレオンとスパイデルは、改造戦闘員アリント達も借り出して大勢で記録資料を漁った結果、
ある記録を発見した。
かつて施設を所持していた者達の世界征服のための活動に対抗し、ずっと阻止し続けてきた改造人間が
存在したのだという。
元々この研究施設の技術によって生み出されながら、どうした経緯か主人達の意志に逆らって脱走し、
ほぼ単独でゲリラ的に出没し、次々と世界征服計画を妨害、阻止してきたのだという。
まさに、今ジェノムの活動を妨害している謎の相手そのものではないか。
その謎の相手の異常な高スペックも気になるが、更に調べた結果、かつて同じ事をしていた改造人間の
ベースとなった生物の素体が、バッタであったという点まで同じである。
スパイデル「じゃ、今私達の邪魔をしているのはその改造人間・・・?」
メガレオン「いや、かなり昔の記録だし、そのまま当人と決め付けるのも早計だが・・・」
尚、伝説とまでされていたらしいかつてのその改造人間の通り名が、二人の目に妙に焼きついた。
『仮面ライダー』と。
一方。
「何故・・・何故貴様は我々の邪魔をする!?」
ジェノムメンバー・ビーネットは憤って叫んだ。
彼女(ハチの特性を備えた女性改造人間)は、ジェノムの通常活動として依頼を受けて非合法活動に協力していた。
依頼者は政府の執政内容に不満があるらしいテロ団体で、彼らの爆破テロに手を貸す予定だった。一般人が
巻き込まれる公算が高い計画だったが、テロ団体の一同によればやむを得ない犠牲らしい。ビーネットも依頼者の意向に
口を出すつもりはないので、その辺については敢えて何も言わなかった。
だが、決行期日、彼らのアジトを、問題のバッタ男が急襲してきた。
バッタの男はテロ団体のアジトに何時の間にか潜入しており、ビーネットを相手にする前に、テロリスト達の
不意を突いて全て倒した。改造人間でない普通の人間相手なら造作も無い。しかも、殺傷せずに全て気絶させ、
最悪でも骨折レベルの軽症で済ませている。
そして、一人残ったビーネットと、アジトのビルの屋上で対峙したバッタ男は、
「手前の胸に聞いてみろ」
「何だと・・・?」
「手前、何をしようとしてやがった? ここのテロリスト共と一緒に爆破テロをやろうとしてたんだろうが。
関係ない奴らも巻き込むこと前提で。まともな神経してる奴がそんなことを見逃すわけねえだろうが」
もっともな話であるが、ビーネットは更に憤った。
「知ったような口を聞くな! 我々ジェノムは人ならぬ異形の改造人間として、表の世界の陰で只生き延びるために
泥水すすり草を食ってきたのだ! 卑しい汚れ仕事でもこなして日々の糧を得なければ生きていけないのだ!
貴様も改造人間らしいが、それならば判るはずだ!」
「判らん」
バッタ男はにべもない。
「どんな弱い立場も悲惨な境遇も、だからと言って他の関係ない奴にその悲しみや苦痛を擦り付けていい理由には
絶対にならん」
「綺麗事をぬかすな!」
バッタ男はその叫びに間髪入れず返した。
「手前らに、綺麗事を現実に出来るだけの度量がねえだけだろうが」
ビーネットは切れた。
憤りに任せ、背中の翅を大きく広げて羽音を立てて飛び、バッタ男に突進。右腕が膨れ上がり、黄色と黒の縞模様の
ハチの腹部に変形し、その先端から長く鋭い針を伸ばして突き立てようとする。
バッタ男はビーネットが激するのを見越しており、跳躍して攻撃を交わす。二撃目三撃目も軽く交わす。
「おのれ!!」
ビーネットは更に激して攻撃を続けるが、怒りで動きが大振りになり、スタミナを無駄に消耗する。
その隙を突かれ、逆に拳の連打を食らう。
大きく仰け反ったところでバッタ男は高くジャンプし、例の必殺キックの照準をビーネットに定め、急降下。
だが、キックは命中せず、既にビーネットのいない屋上のコンクリートの床を砕いた。
そのままの勢いで床を破って直ぐ下のフロアに着地したバッタ男は、何が起こったのかと見回し、
破れた天井の真上の空に、間一髪でビーネットを抱えて空に救い上げた別の改造人間を見出した。
手のような長い指の足でビーネットを掴んでぶら下げ、既にバッタ男の攻撃の届く範囲の外に滞空し、
両腕の下の大きな皮膜の翼を羽ばたかせている、コウモリそのものの異形。
「アクロソバット!?」
「冷静になれ、ビーネット。あのバッタ男には迂闊に手を出すなとデスコピオに言われたろう」
コウモリのジェノムメンバー・アクロソバットはビーネットを諌める。
「しかし・・・奴のほざいたことを私は許せんのだ! 一矢報いねばおさまらん!」
「ならば尚のこと冷静になって機会を待て。確実に奴をしとめたいのなら」
アクロソバットは、ぎりぎりのタイミングでビーネットを救い出すまで陰で静観し、バッタ男の言動や
動向を観察していたのである。
高所からバッタ男に声を掛ける。
「お前は我らジェノムを潰すなどとのたまったそうだが、何のためにだ? 我らと戦うことで何か
お前に益することでもあるのか? 誰かに頼まれたのか?」
ジャンプしても一息ではアクロソバットまで届かないと悟ったバッタ男は、言葉で答える。
「別に益することなんかねえよ。手前らのやってることは見てて気分が悪い。普通に暮らしてる連中にも
迷惑だ。だから邪魔してやる。それだけの話さ」
「ほう・・・何の得もないのにか? いわば正義の味方というわけか。結構だな」
「正義かどうかは俺も判らん」
バッタ男は、正直な心中を吐露した。
「判らんが、とにかく手前らの企みは止める。止め続けてやる」
暫く睨み合いが続いた後。
「判った。今日のところは退こう。だが、ジェノムに楯突いた事をお前は必ず後悔する事になるぞ」
ビーネットを連れ、アクロソバットは去る。その寸前、
「一応聞いておく。お前の名は?」
「・・・・・・」
「散々大言壮語を吐いておいて、匿名等という腰の引けた真似はするまいな」
「・・・それもそうか」
謎の改造人間はファイティングポーズで構え、大声で名乗った。
「仮面ライダー・パズズ!!
手前らジェノムを食い尽くす、風の魔王よ!!」
拠点に帰還したアクロソバットとビーネットから事態を知らされたデスコピオ達は、謎の改造人間が
やはり『仮面ライダー』であったことを認識することになる。
それ以外の詳細はまだ判らず、これからまだまだ調べねばならないのだが。
続く。
303 :
名無しより愛をこめて:2007/03/13(火) 00:46:44 ID:jFnv4mEh0
作成スピードはえぇな。
こっちは1話書くのに4回書き直してるのに。
見習わないと・・・
仮面ライダーパズズ読んだが
デスコピオのかっこよさに惚れたww
>>296 フカーツついでにまとめときました。
一つ皆様に質問。
設定に縛られてるっていうか、設定どおりに話が進められなくて停滞中なのです。
キャラ設定はいいですが、ライダーの設定と世界観弄っても大丈夫でしょうか?
お久しぶりです。パズズの方もGJ!
>>設定
作品として表に出したものが優先されると思うんで、
作劇のためにそれらをいじくることについては無問題だと思う。
問題になるのは一文一句の言い回しとか、伏線をどこまで出していくかの加減なんかの後に響いてくる部分で詰まった場合かも。
自分のことでもありますがorz
私も、無理に設定に縛られた結果流れが停滞するという事態に陥る
恐れがあるなら、思い切って変えてみるのもありと思います。
キャラの言動やポリシーがころころ変わりすぎて前後で矛盾するのとかはどうかと思いますが。
本当は、設定の重要な部分はひた隠しにしておいて、流れが上手く行ったら
実は構想ン十年とか思う様ホラを吹くのが一番賢いですが。
まさにライヴ感。
>>305 やあお帰り。
気にするな、そんなもんプロが書いててすらコロコロ変わるもんだ。
たとえば。
マスクマンK
主人公・九条剛は体育教師。父から教わった世界中の格闘技と人類愛を武器に
日本への経済侵略をたくらむ謎の組織ショッカーと戦う。
↓
仮面天使
主人公本郷猛は、10年前に30万ボルトの電流を浴びたため、筋力を数十倍にパワーアップできる超人。
悪徳実業家・石神大造の罠に嵌められ、恩師緑川教授を殺害したとの汚名を着せられた本郷は
警察から逃亡しつつ石神配下の怪人と戦う。
↓
クロスファイヤー→マスクライダーX
本郷猛は緑川博士の助手。
30万ボルトの電流を浴びる事故で本郷は、緑川博士の捨て身の救助に救われるが
彼に殺人者の汚名を着せた証言者・クロード黒原は、謎の組織ショッカーの一員であった。
緑川教授の秘密を狙い、その娘と息子にせまるショッカーと戦う本郷。
衣装のレーサー仕様、本郷の腹心立花藤兵衛、サイボーグ怪人蜘蛛男が、この時点で登場。
↓
仮面ライダースカルマン
ショッカーとは、世界制服を狙う悪の秘密結社である。
破壊工作、誘拐、犯罪のためにサイボーグを作り出すショッカーの手によって本郷猛が改造され、
サイボーグの仮面の着脱によって変身して戦う。
↓
仮面ライダー
……と、こんだけ変わってるワケだ。
割愛するけどウルトラマンの最初期案「WOO」なんてもっとすげえぞ。
バイオライダーみたいな不定形宇宙人が主人公という。
生物彗星のWooは完全に別物だけどな
>>311 お互い頑張りましょ。
ところで456氏、トリップの◆←コレがなんか違うような
>>311 オリジナリティととってくだされw
一話の敵キャラ設定とか明日までに上げてみます。
春先といえど、まだまだ肌寒さが残る街の外れ。
一軒のコンビニから、厚着に毛糸の帽子にマフラー、サングラスという重装備のいでたちの青年が、
買い込んだ食料品や生活用品を詰めた袋を両手に下げて出てきた。乗ってきたスポーツバイクの荷台に
乗せてロープで固定。そしてバイクに乗って走り出し、街の外へ出て山道に入っていく。
周りに人影も無く一人になったところで、青年・緑川一平は、走らせているバイクごと、ずぶずぶと
路面に沈み出した。そして、消えた。
仮面ライダーパズズ 04 アクロソバットの奸計
下水道やガス管や電線なども通っていない深い地下に、大きな金属製の人工物が静止している。
球体に近い頑丈そうな外観。
それに向かって、地上から沈み込んで高速で進んでくる一平とバイク。
土で汚れたりは全くしていない。それどころか、土を掘ったりしている様子も無い。水中に潜行
するようにスムーズに進んでいる。
一時的に自分自身と、自分に接触している範囲の物体を構成する分子の密度を下げることで、
土の分子の隙間を通り抜けて移動している。
人工物の外壁に到達し、そのまますり抜けて中へ入る。
内部の格納庫に到着した一平は、分子間の密度を元に戻して実体化する。バイクや積荷も元に戻る。
各種センサーのチェックを受け、消毒処理を施された後、居住ブロックへ入っていく。
「お帰り、一平君」
三崎理香が笑顔で出迎えた。
「おう。頼まれたもの買って来たぞ」
居住区内には普通にマンションのように個室やリビングルームや台所があり、一平と理香は
コンビニの袋から食料品や生活用品を出してより分け、次に食事の用意をしていく。
地底移動基地『メトロチャンバー』。一平と理香が改造人間シンジケート・ジェノムの活動を秘密裏に
妨害するに当たっての支援のための拠点である。一平=仮面ライダーパズズが地上と地下を行き来するための
分子間密度調整システムをこの基地も備え、敵に基地の存在を悟られるのを防ぐために定期的に移動して
位置を変えている。何せ、大勢の改造人間の集まりであるジェノムの活動妨害という危険な行動を、
現状で互いに示し合わせてやっているのが一平と理香の二人だけなので(探せば他にもいるかも
知れないが、今のところその存在は不明)、とにかく気を遣う。買い物先も定期的に変える。
理香は通常メトロチャンバーに待機し、主戦力たる仮面ライダーパズズやその支援兵器である
戦闘バイク『ストリーム』のメンテナンス、基地に搭載された高性能レーダーによる情報収集、
更に基地内での掃除や洗濯や食事の用意等の雑務も務めている。パズズの戦いにおいて、理香と
メトロチャンバーによる援護は欠かせない。そして、理香に戦闘以外の雑用を全て押し付けるのも
互いの円満な人間関係に支障が出るので、一平も非戦闘時には雑用の手伝いくらいはせねばならない。
上で名前の出た『ストリーム』だが、2話でシックルマンのアジト攻撃に使用した戦闘バイクがそれである。
それぞれが独立して動ける無数のナノマシンで構成され、1話で登場したり今さっき買い物へ行くのに
使ったりしたスポーツバイクや、倒した敵の残骸を食って処理するあのイナゴの群れ(一匹一匹がイナゴの
機能を再現した小型ロボット)にも瞬時に変形する。
リビングで普通にご飯を食べる二人。食べながら喋る。
「一平君さ」
「何だよ」
「この前、ジェノムとの戦いのとき、名前聞かれて思い切り名乗ったでしょ」
「・・・・・・」
「まずいんじゃない? パズズの名前を知っちゃった向こうさんは、多分これからこっちを明確に敵と認識して
反撃してくるよ。そのための作戦もそれなりに用意してくるよ」
特に激するでもなく理香は言う。
一平はむすっとしてご飯を咀嚼していたが、
「しょうがねえだろ。こっちから啖呵切っといて、名を問われて尻込みするんじゃ男が廃るんだよ」
「命の掛かった戦いに男が廃るもないと思うけど。私は女だし」
理香は淡々と返したが、
「ま、いいけどね。それならそれで又敵への対応策を考えるまでだし。
はぁ、それにしても、ジェノムに対抗するための準備がもう少し早く出来てればねー」
天井を見上げて溜息をつく。
「私達が出遅れてる間に、ジェノムは人間社会の裏にすっかり浸透してしまってる。幾らジェノムの個々の悪事を
潰したところで、彼らに仕事を依頼する困った人達がどうにかならないことには・・・止められるのかなぁ」
「済んだことは言ったって始まらねえ。やれることをやるだけさ」
一平は黙々とご飯をかきこむ。
「そうだね」
理香は笑った。
食器の片付けが終わったところで、ジェノムの動向がキャッチされた。ストリームが変形するものと同じイナゴが
情報収集のために数匹地上を随時巡回しているのだが、そのうちの一匹のカメラアイとセンサーからメトロチャンバーに
情報が来た。
前回パズズによって爆破計画を阻止されて全員のされたテロ団体は、理香が匿名で警察に通報したことによって
捕まり、仮拘留所に留置されているのだが、テロ団体は別料金でジェノムともう一つ契約を交わしていた。万一手違いで
自分達が警察に捕まった際、救出に来させるように。
「ゲゲーーーーーッ!!」
あからさまに怪人な唸り声を上げ、地下から直接穴を掘って、ジェノムの使者が留置所に接近してくる。
ジェノムメンバー・グランゲラ。ケラの改造人間である。外骨格に細かい毛が生えて大きな前足のケラがそのまま
直立した姿。一心不乱に土を掘る。後には戦闘員アリントが複数ついてきており、溜まった土をどけるなどの作業をしている。
グランゲラはジェノムの改造人間ではあるが、これまでに登場したメンバーほど知能は高くない。上司の命令に
従う以外は特に何も考えず、まともに喋ることも出来ない。潜在させられていた改造人間の遺伝子の特性が発現した元人間と
違い、研究施設跡に残された改造技術による手術を実験的に施され、後天的に改造人間となったタイプである。
このタイプは他にも存在するが、殆どの例の知能は低く、大抵の場合先天的改造人間達に鉄砲玉として使役される。
尚、戦闘員のアリントも同様。彼らも補助戦力として雑役に使われるだけの存在である。
一同が、もう後数分で留置所に到達するかと思われたとき、仮面ライダーパズズがそれを止めた。
一平は出撃前に予め変身した。そしてストリームに乗って分子密度を下げてから高速でメトロチャンバーから発進し、
捕捉した目標に到達するタイミングを見計らって実体化し、ストリームで直接グランゲラに衝突。
留置所のある山間の岩肌を破り、跳ね飛ばされたグランゲラやアリント達ごとストリームが飛び出した。
着地し、急旋回して無理やりブレーキを掛けて停車。
「しつこい野郎どもだぜ」
「ゲゲゲゲゲーーーーーッ!!」
アリント達はストリームアタックの一撃で軒並み卒倒したが、グランゲラは知能の低さの代わりにタフネスが上がっており、
この程度では参らない。直ぐ立ち上がり、ストリームを前に身を震わせて吼え猛る。パズズもストリームから降り、身構える。
グランゲラの高速の突進を先ずパズズが交わすと、そのままの勢いでグランゲラは向かいの絶壁に激突。
土煙が湧き起こり、やがて収まった後、パズズは気づく。絶壁に大穴が開き、グランゲラの姿が無い。
激突と同時に絶壁を掘って地に潜ったのだ。
パズズの足下の周りをランダムに掘り回り、隙を狙って突然飛び出しては強力な前足で攻撃を掛けてくる。
パズズは苦も無く交わし続けるが、相手が直ぐ素早く地中に隠れるので反撃がしづらい。
「この野郎が・・・!」
パズズは腰を低くして構える。
グランゲラが再度飛び出してきたところで、今度は避けなかった。
飛んできたグランゲラの大きな前足を、力を込めて両手で受け止める。パズズの全身に激しい衝撃が轟くが、
力任せに腕で押さえつけ、しっかりと捕まえる。もがくグランゲラに、
「エレクトロトラップ!!」
ベルトのバックルのタイフーンエンジンをフル稼働させて電撃を放ち、感電させる。
ヘビーコブラ同様に大ダメージを受けてよろめくグランゲラから離れ、
「パズズブロー!!」
腰だめからの正拳突きで、グランゲラの胴をぶち抜いた。
衝撃が更に響き渡り、グランゲラは木っ端微塵に吹き飛んだ。
だが、今回はそれだけでは終わらなかった。
「ご苦労だったな!」
「!?」
嘲った声と共に、斜め上から強烈な打撃が襲ってきた。咄嗟に両腕でガードして防いだが、ずりずりと後ろに
スリップするほどの威力。
打撃を食わせた相手は即座に空へ退避し、パズズを見下ろしている。
「手前・・・この前のコウモリ野郎!?」
「アクロソバットという。そちらも名前を覚えてもらおうか」
直後、轟音が轟き、遠目に見える留置所から煙が上がり、警報が響く。
グランゲラによる留置所への先行は陽動だった。パズズの妨害が入るだろうと予め見越しておいたアクロソバットは
グランゲラを囮とし、更にグランゲラとの戦闘で消耗したパズズに追い討ちをかけ、足止めする。
その隙に、救出作戦のしんがりであるビーネットが力押しで留置所に突入。外部への連絡用の中枢施設や、内部中継用の
カメラの制御中枢を先ず力押しで破壊し、駆けつけてくる警備員に腕の毒針を連射して片っ端から殺害。毒によるショックで
即死した警備員達は、更に毒の副作用で泡になって溶けて消滅。刺さった針も同時に溶けて消える。
その後に目的の拘留房に堂々と向かい、扉を破壊してテロリスト達を救出。
「アクロソバットの計略が図に乗ったか」
少しは溜飲も下がったビーネット、テロリスト達を連れてまんまと逃げおおせる。
「どけ!」
パズズは叫びながら留置所へ向かおうとするが、アクロソバットの上空からの素早いヒットアンドアウェイの連続が
それを阻む。そしてアクロソバットは頃合を見て、離脱を開始。
「仮面ライダーパズズよ。お前の力がどれほどのものかは知らんが、お前一人で出来ることは所詮こんなものだ。
同時複数攻撃に対してはどうしようもあるまい、ははははは!」
笑いながらアクロソバットは空へ飛び去っていく。
パズズは、見届けるしかなかった・・・
続く。
322 :
オリメタスレ主:2007/03/16(金) 01:31:30 ID:HfczE4xZO
パズスってデザイン考えてるの?もう少しこっちの仕事が落ち着いたらパズス描いてみて良いですか?
>>322 一応スケッチがあります。近いうちに何とかラフ上げます。
あ、でも、もし描いてもらえるならそれはそれで見てみたい。
>>322 人のデザイン考えてるヒマにオリメタを進めなさい。暇になってからでいいけど
327 :
名無しより愛をこめて:2007/03/17(土) 00:36:58 ID:ij+JevVX0
ぽけっといっぱい
パズズカコイイじゃないか!今後も楽しみにしてるぜ
パズズは、表現も内容も段々面白くなっているような気がする。
パズズ読みました。面白いし続きも早く読みたいけど、
現状だとライダー側より、デスコピオ達の方に感情移入してしまうのは自分だけかな?
>>320 すごく面白いです。今やってるライダーものの次に面白いです。
これをテレビ化してほしい。実現しませんか?
>>331 自主制作ならともかく、テレビ化って無理があるだろ
新手の釣りかと思ってた。
テレビ化どころか、自主制作の映画すらこのスレで作ろうなんてヤツはいない。
最近の特撮ヲタは、映画つくるって方向行かないだろ。
いたらいたでまあ別にいいけど。
仮面ライダーパズズは、ジェノムの改造人間・グランゲラを撃破した。
だが、ジェノムの狙いはグランゲラにパズズの目を引き付け、その隙に彼らの依頼人であるテロリスト
集団を留置所から救出することであり、パズズはその狙いにまんまと引っかかってしまった。敵を撃破した
しないに関係なく、ジェノムのミッションは達成されてしまったのである。
仮面ライダーパズズ 05 バッタ反撃
とにかく一度メトロチャンバーに戻ったパズズは、三崎理香によってメンテナンスを受ける。特に大きな
ダメージを受けたわけではないが、何が起こるか判らないので常にチェックはしておく必要がある。
メンテナンスルームで台座に横たわったパズズをスキャンしてモニターのチェックデータに素早く目を通していく
理香。一見普通の若い女性である彼女に、何故これだけのスキルがあるのか?
チェックが終わり、変身を解いて人間の姿となった緑川一平だが、その表情は晴れない。
「まあ、そうむっつりしないで」
理香はのほほんと言う。
「いずれこういう事態が来るのは判ってたことだし。ジェノムも秘密裏に活動している以上そう一度に表立って
派手に戦力を動かすことは無いだろうけど、物量そのものはそりゃ圧倒的にあっちが上なんだから。言ったとおり、
それならそれで私も何か対策を考えるから、一平君は次の戦いに備えてコンディションを整えることに専念して」
「判ってらぁ」
一平は鋭い目を上げる。
「アクロソバット、だったか・・・あのコウモリ野郎にはもう負けねえ」
メトロチャンバー内には、小規模ながらトレーニングルームもある。
一平は黙々と基礎トレーニングを続け、不測の事態に対応するための模擬戦をCPUによるシミュレーションで
何度も繰り返す。気を張りすぎると肝心の実戦のときにへばるので、理香に適当にしておけと注意されて
休んでは、又トレーニングを繰り返す。
それにしても、パズズや戦闘バイク・ストリームだけでなく、オーバーテクノロジーの塊である基地・
メトロチャンバー。これほどの装備を用意できる技術力や資材は何処から来たのか?
テクノロジーの起源そのものは、ジェノムの先天的改造人間達の発祥と同じである。
先天的改造人間達を生み出し、彼らを使って世界の支配を企んでいた(研究施設跡の資料群からそう推測される)
かつての謎の組織は、彼らから離反した一人の改造人間、『仮面ライダー』と呼ばれた者によってその計画を
悉く妨害された。が、仮面ライダーパズズ自体は、その直系に血を連ねる者ではない。かつての『仮面ライダー』と
呼ばれた者が今何処で何をしているのか、そもそもまだ生きているのかどうかさえ、少なくとも今の時点でこの
物語に登場している人物達は誰も知らないのである。だが、存在したらしいという話は、ジェノム側だけでなく、
一平と理香も知っている。
理香の父親・三崎博士は、一連の超テクノロジーを受け継ぐ技術者の一人だった。理香の従兄弟である一平は物心も
つかない時期に交通事故で両親を亡くし、三崎博士が養父として一平を養っていた。三崎の妻=理香の母も、
超技術の実験の失敗による事故により、既にこの世にはいない。
現代社会の常識を覆しかねない超技術を保持していた三崎博士は、超技術の産物を管理しながらもその存在が表に
知れないようにしていたのだが、他の超技術保持者達には自らの理想への狂信や私利私欲のために超技術の悪用を
企む者も多くおり、勢い、秘密裏に彼らの暴走を阻止する行動に出ざるを得なくなった。
そうして次第に敵も増え、普通にやっていては追いつかなくなった三崎博士は、対抗のため、自らを改造人間に
して直接戦闘にまでしばしば及ぶことになる。この改造体がパズズのプロトタイプなのだが、これまで人体改造を
禁忌として自らに課していた三崎にとって初めての試みであり・・・それで改造手術に成功し、ジェノムの後天的
改造人間のように知能低下などの副作用も起きなかったのは凄いというか、受け継いだ才能のなせる業だろうが、
プロトタイプは技術的に未熟な部分が多く、性能的にはやや中途半端であった。それでも戦略でどうにか
しのいでいたが、限界が来た。
手を組んできた複数の超技術保持者達を一度に相手する羽目になった三崎は、嫌がる理香と一平を無理に説き伏せ、
敵の注意を全て自分に引き付けて二人を逃がし、生き延びさせる手に出る。地底移動基地・メトロチャンバーは
既に建造されており、三崎は二人を無理やりメトロチャンバーに乗せて地下の安全域へと自動発進させる。
プロトタイプパズズに変身し、襲い来る超技術保持者達の前に一人立ち塞がる三崎は、願っていた。
理香と一平には自分のような道を辿るのはやめてほしい。仇討ちとか考えなくていい、普通に幸せに生きてほしいと。
そして三崎は、かつての同胞達を一人も残すまいと次々差し違えていき、最後はタイフーンエンジンを暴走させ、
全ての敵を巻き込んで、自爆して散った。
「聞けるか!!」
一平は激怒した。
「そんな最期を見せ付けられて、そんな話を聞けるか!!」
激情といえばそこまでだが、無理も無い話である。理香も同じ想いだった。
三崎が多くの超技術保持者を道連れにしたものの、忌まわしき超技術の残滓はまだ世界の裏にくすぶっている。
実際、後にジェノムという組織が出現し、社会の裏の多くの悪事に手を貸している。放っておくわけには行かないと
二人が考え、阻止するための行動に出たのもやむをえない話であろう。
超技術保持者の一人であった三崎博士の痕跡をジェノムに察させないため、二人はこれまでの外見を捨て、
外科手術で全く別の容姿になった。かつての姿は、メトロチャンバー内に数枚の写真として残っているのみである。
そして表社会でのこれまでの戸籍も抹消、ダミーの戸籍データを用意。
更に、結局父から受け継いでいた超技術のスキルで理香が改めて打ち立てた人体強化改造プログラムにより、
一平は、バイオだけでなくメカ技術も多数投入して性能強化されたパズズへの変身能力を得る。技術方面に
能力が特化している理香は、パズズの実戦のサポートに徹することにした。
「本当にいいんだね・・・一平君。もうまともな生活には戻れないんだよ」
「おうよ、理香。三崎の叔父さんもきっと判ってくれるさ。叔父さんだって、超技術の悪用は周りにとって
迷惑だし、それを止めるには自分が戦うしかないと思って改造人間になったんだろうから・・・
いや・・・叔父さんにかこつけるのは、違うな」
パズズの姿になった一平は、理香の前でぎりぎりと音を立てて拳を握る。
「手前らが生き延びたいだけの話だろうに、自分達の力を利用する表の人間共がいるんだから仕方ないとかいう
ジェノムのせこい言い訳に俺自身がむかつく。仕方なくねえだろうがよ。同じ穴のムジナだろうがよ!」
改造とかと関係ない生来の性分で、一平は普通の人々より多少血の気が多くて柄が悪かった。
理香「言い様は考えたほうがいいと思うよ」
再戦のときが来た。
ジェノムメンバー・ビーネットの援護を得て、テロ団体は活動を再開。各種火器を携えて深夜の市街へ向かう。
雑居ビルの上部の一室に陣取り、官僚施設の集中している区画をロケット砲で撃つための用意をしていく。
ビーネットは部屋の窓際に控え、遠くも見通せる複眼構造の眼で外を見張る。
「ん・・・?」
立ち並ぶビルの一棟の陰に、こそこそと動く影を発見。
仮面ライダーパズズ。
「性懲りもなく出おったな、ふふふ・・・だが、妙な真似をすれば今度こそ私の毒針で・・・」
研究施設跡に遺されたテクノロジーを駆使してビーネットの射出できる針は改造強化され、更に狙いの精密さと
威力を増していた。
別のビルの屋上にはアクロソバットも待機し、ビーネットが見つけたパズズの姿を同時に捉えていた。
「同時複数攻撃には手のうちようがあるまいと警告したのに、ふん、馬鹿なやつめ」
「誰が馬鹿だって?」
「・・・・・・!?」
高性能な器官であるアクロソバットの耳は、聞こえるはずのない声を聞いた。
愕然と振り向いた背後に、仮面ライダーパズズが、もう一人立っていた。
ビーネットとテロリスト達も混乱していた。
「ど・・・どういうことだ!?」
最初にパズズを見つけたビルの陰と又別の地点の物陰に、更に三人目のパズズが隠れているのが見える。
「仮面ライダーパズズは・・・複数いたのか!?」
アクロソバットは、突然現れた二人目のパズズと既に交戦を始めていた。しかし、予想外の事態が起きたことで
狼狽して動きが鈍っている。パズズの方が逆に攻めに周り、攻撃を避けるので精一杯だ。
「相手の戦力を・・・読み違えたのか!? そもそも、仮面ライダーが一人だけと最初に仮定したのが
間違いだったのか!?」
アクロソバットはパズズの攻撃圏から逃れるため、羽を羽ばたかせて一旦上昇を始める。
「落ち着け・・・俺の得意の高空からの連続攻撃に持ち込めば!」
夜空に向かって急速離脱し、パズズの姿が豆粒ほどにしか見えない位置まで来る。
それで逃げ切れたと思って、気を抜いた。
地上のバッタ男は、ビルの屋上の床に異常に低い態勢でうつ伏せになり、手足を踏ん張って力を込めていた。
そして。
「ライダーロケット!!」
床に接する寸前まで近づけたバックルのタイフーンエンジンから、蓄積したエネルギーを最大出力で噴出し、
手と足での反動も加えて空へ跳んだ。アクロソバットが避ける間もないほどの速度で。
何が起こったのかアクロソバットが眼を疑うほど正直不恰好だが、威力とスピードは絶大だ。
激突されたアクロソバットは空中で大きく態勢を崩し、その間に、まだ滞空している状態で姿勢を整えた
パズズは、後ろからアクロソバットを押さえ込み、その羽を両手で掴んで後ろに大きく引っ張って固定する。
アクロソバットは羽ばたけなくなり、落下し始める。体の位置をパズズの足の下にされて。
「な、何をす・・・うわあああああ!!」
パズズが足場にしたビルの屋上に逆落としにされ、アクロソバットは粉砕された。
更に屋上の床が抜け、四、五階貫通してやっと落下は止まった。
ビーネット達は、ビル陰の二人のパズズを前にまだ混乱していた。本拠のデスコピオに通信して指示を仰いだところ、
敵の全貌が判らないうちは突出は危険なので一時撤退せよとの指令が下った。従うしかなかった。
「おのれ・・・又しても!!」
ジェノム側が去った後、瓦礫の積もった部屋に立ち尽くすパズズの下へ、残り二人のパズズが上がってきた。
そして、二人の姿がもやのようにぼやけ、続いて、無数のイナゴの群れになる。
ストリームをナノマシンイナゴに分割したものを、理香による追加モードプログラムでパズズの姿に変え、
ダミーとして使ったのである。
「ご苦労様。じゃ、何時も通り後始末宜しく」
理香が淡々と指示を送る。
アクロソバットの残骸が貪られて処分されていくのを、本物のパズズ=一平は、複雑な心情で見下ろしていた。
しかし、戦いはまだまだこれからなのである。
続く。
色々感想有難うございます。本業が忙しくなれば滞るときもあるでしょうが、
出来るうちは出来る限り。
おたよりコーナー
>>330 理香「うん、書いてるほうもちょっとそう思ってるみたいだね。
今回の5話は敵の殺し方が特にむごいので余計そう思えるね。
まあ、こういうことずっと続けてたらいずれ一平君にも
お鉢が回ってくるだろうから、楽しみにしててね」
一平(・・・お前だってそのむごいやり口に加担してるじゃねえか・・・)
>>331 理香「いやーそう言ってくれるのは有難いけど、作者にも本業があるからねー。
だからせめてこういうので雰囲気だけでもね」
342 :
330:2007/03/18(日) 06:09:58 ID:IP7xm+170
>>341 5話読ませてもらいました。
ライダー側の事情は分かったけどやっぱりジェノム側の方が感情移入できるなあ。
以前、「悪の秘密組織が壊滅しひっそりと生きることを望み、社会に溶け込もうと必死に努力している
(だけど暴走防止の定期メンテナンスに莫大な費用が掛かるから、否応なく悪事に手を染めざるを得ない)怪人達と、
悪の秘密組織と過去のライダーの技術を軍事転用するためのデータ収集として、
情報操作や自作自演を駆使して怪人残党を無理矢理『悪の怪人』に仕立て上げ次々と狩っていく政府、
その実験体にして『正義の味方』気取りの仮面ライダー達」のお話を考えていたのも影響していると思うけど。
でもいずれライダー側にもお鉢が回ってくるのですか。楽しみにしてます。
いや、もちろんジェノム穏健派とどこかで折り合いを付けてくれた方がいいですけど。
>>341 差し出がましいようだが、キャラになりきって返事とかするのは止めた方が無難かと
昔の色々な創作サイトとかであまり人格的によろしくない人たちがあとがきとかで似たようなことやっていたので、
変な先入観を持つ人がいるらしいよ
344 :
パズズ作者:2007/03/18(日) 11:08:40 ID:JjldEvNO0
>>343 忠言有難うございます。次からは自重します。
>>342 感想有難うございます。そちらの考えてられたコンセプトと近いものは
あるかもしれません。多分今後の展開も。両勢力の折り合いのために
第三勢力が出てくる、みたいな予定があります。まだ詳しくはいえませんが。
お疲れ様です、更新しました。
いつもお世話かけます。
保守
348 :
330:2007/03/24(土) 13:56:21 ID:bacFDeoS0
パズズ新作ないけれど、もしかして自分の
>>342のレスのせいでやり辛くなったのかな?
いや、今までの作成スピードが早過ぎで、むしろこのくらいが普通なんだろうけどずっと気になったもので。
349 :
作者:2007/03/24(土) 15:58:36 ID:vLvwujiM0
単に遅れてるだけです。ご心配なく。今6話作成中です。
350 :
アルファ作者:2007/03/26(月) 23:47:29 ID:VWCGC14W0
仮面ライダーパズズ 06 海棲博士
1話よりずっと舞台になっている市街から南下した地点の、海に面した沿岸。その地下にも、ジェノムの
拠点が存在していた。
この拠点は、ジェノム誕生の遠因となったかつての謎の組織の研究施設跡から発見されるテクノロジーを
分析し、利用出来るかどうか研究するための場であり、総合的な科学知識に長けたジェノムメンバーの
一人のリーダー格が、この研究所を統括していた。
名を『イカロケン』という。普段は先天的改造人間ではなく通常の人間の姿をしており、白髪に長い白髭の
老人だが、背筋はまだ曲がっておらずかくしゃくとしており、常に白衣を着ている。見た目にも判りやすく、
組織内では『海棲博士』の通称で通っている。ビーネットの右手の毒針発射機能を強化改造したのも
この老人で、同じように必要に応じての強化改造を他のメンバーにも行っている。
そのイカロケンの研究所に、デスコピオが訪れていた。デスコピオも人間体、黒スーツの男の姿で。
デスコピオはジェノム内でのリーダー格でカリスマもあるが、組織を仕切っているのは彼一人ではない。
イカロケンもリーダー格の一人であり、他にも戦闘力だけでなく統率力の優れた数名のメンバーが各々
各部署を仕切り、又、問題が起きた際には集まって解決法を検討するというシステムによって、
一部の部署が暴走したりするのを防いでいる。
今回デスコピオがイカロケンの下に来たのもそういう理由で、ここ暫くジェノムの活動を妨害してくる
仮面ライダーパズズへの対抗策がないかを相談するためであった。
「メガレオンとスパイデルには引き続き研究施設跡の調査をさせているが、仮面ライダーと呼ばれる
存在への有効な対抗策については一向に見つからない状況だ」
「そうじゃろうな。見つかっとったら過去の組織もとっくに仮面ライダーとやらを倒して世界征服に
成功しとるじゃろうて」
イカロケンもデスコピオ同様泰然としている。
今見たら、オリウルスレのコテが残ってた・・・失礼しました。
では続き。
「お前さんが来る前にも、ビーネットの奴が来て色々ごねおったぞ」
「やはりか」
前回共同作戦を行っていたアクロソバットがパズズに倒され、自身もテロリスト達と共に撤退せざるを
得なくなったビーネットはいらついていた。一刻も早く報復したいのだが、デスコピオは用心のために
早まった真似はするなと釘を刺し、当面機を窺って潜伏する方針となったテロリスト達の護衛を
引き続き行えと指示された。それでも不満は収まらず、ビーネットはこっそりイカロケンの所に来て
パズズを倒せるほどの更なる強化改造を施してくれと要請したが、イカロケンもデスコピオの慎重策には
賛同しており、説き伏せて帰らせた。最後にデスコピオの名を出すと、ビーネットも渋々従った。
「何が起こるか判らん戦局において一点突破だけの強化策は危険ということが中々判らんらしい。あやつだけに
限ったことではないがのう」
「それに、ジェノムの活動は一箇所だけで行われているわけではない。仮面ライダーが一点二点の作戦を
妨害したからといって、いきなり組織の屋台骨が傾くということはない。ライダー対策だけに固執するのも危険だ。
日々の活動は活動でこなさなければならん」
「じゃのう」
「だが、確かに何時までも放っておいていい問題でもない。ライダーだけが不安材料というだけではない。
ビーネット以外にも血気にはやりやすいメンバーは少なからずいる。腰の引けた態度を取り続けるばかりでは、
いずれ辛抱が効かずに突出する者が出かねん。それこそがメンバー同士の不和を招き、屋台骨を傾かせる危険性がある」
「うむ」
イカロケンはデスコピオの懸念を受け、策を講じることにした。
地下、メトロチャンバーでジェノムの動向を観測していた三崎理香の得た情報により、緑川一平はストリーム
(スポーツバイク形態)を駆って海岸へ向かった。
曇り空の下、ストリームを止めて降り、人気のない海岸をうろつく一平。
「理香の奴は、アリント共がこの辺りにこそこそ出入りしていたらしいと言ってたが・・・」
ジェノムのアジトがあるかもしれないと見て、怪しげな辺りを見回る。
高い絶壁に囲まれた、波が打ち寄せる足場の悪い磯辺りまで来たとき。
一平は、何かが迫るのを、目で見る前に感じた。飛びのいて切り立った岩の上に降り立つ。
さっきまでいた場所を、一平より一回り大きいものが高速回転しながら飛んで通過し、崖にぶつかって岩を砕いた。
物体はそのまま水辺に落ちて飛沫を上げ、やがて、もそもそと起き上がる。
巨大なヒトデ。
五本の触足のうち二本で器用に直立し、後三本が腕と頭の位置に来て、一平に向けて人のように構えを取っている。
少々間抜けな図にも見えるが、侮るのは危険だと一平は警戒。
「ジェノムの改造人間か!」
一平も受けて、構えを取って変身。腰周りにベルトが実体化し、タイフーンエンジンが回転してエネルギー
フィールドを張って身を守り、その中でパズズに変わった時点でフィールドが解除される。
変身を終えたパズズが、ヒトデの怪物と対峙していたとき。
もう一体の伏兵が、不意を突いた。
海中から無数の触手が伸び、パズズの体に後ろから巻き付いて動きを封じる。
「何!?」
パズズは踏ん張って抵抗するが、次第に海に引きずりこまれていく。
海中には、これも巨体の改造人間がいた。そのまんまイソギンチャクの体の下から、人間の足が二本生えて立っているだけ。
「ライダーをおびき寄せるための餌としてブラフの情報を巻き、実際に来たのはいいが」
隠しカメラで戦況を捕捉し、イカロケンの研究室でモニターしているデスコピオ。
尚、一平=パズズが調査していた付近には、壊されても痛手でない程度に安普請の、ダミーのアジトも用意してある。
デスコピオ達がいる場所が本物。
「奴が変身する前に攻撃すれば、より大きなダメージを与えられたのではないのか?」
イカロケンに尋ねるデスコピオ。
「意図してか?」
「仮面ライダーはわしら先天的改造人間と違い、元々は普通の人間が後から外科手術を受けて造られた
ものらしいな。グランゲラのような後天的改造人間に相当する」
「そう聞いているが、それが?」
「お前さんも知っての通り、わしらは『かつての組織』の技術を各方面で実験的に取り入れているが、まだ未知の部分が多く、
使いこなせてはおらん。特に後天的改造人間については、殆どが知能の低いけだものそのものになってしまうという点で
大きく遅れを取っておる」
ちなみに、雑役用の後天的改造人間を造るための素体となる人間を、ジェノムが何処から調達しているかというと、
ホームレスや外国人不法侵入者等で行き倒れて死に立てか死に掛けになった者を腐らないうちに密かに回収して
使用している。戦闘員アリント等もほぼこのケースである。
「しかし、あの仮面ライダーは後天的改造人間でありながら人としてのまともな自我を保ち、しかも戦闘性能においても
ジェノムメンバーの中堅クラスをも凌駕するものがある。わしはその仮面ライダーに、サンプルとして大いに興味がある」
「・・・イカロケン、目的は判っているだろうな? 我々の活動を邪魔する仮面ライダーパズズの排除・・・」
「判っておるよ。只、奴のデータを取れるだけ取るのは奴への対策、その後のジェノムの活動において役立てる意味でも
決して無駄ではあるまい」
「程々にしておけよ」
様子を見ることにするデスコピオだが、いい気分ではない。
そもそも、ある日突然人でなくなったことで裏の世界に身をやつさざるを得なくなった先天的改造人間である。
わが身の問題ではないといっても、他の者が改造人間にされることにいい感情を覚えない者もいる。只、イカロケンに
ついては、そうした感情よりも研究欲の方が優先しているということである。
イカロケンのデータ収集という狙いにより、下級の後天的改造人間・イソガインはパズズを海中に引き込んで
尚も攻撃を続ける。しかし、イソガインにもグランゲラ同様高度な判断力はない。指示が入らない限り、己の食欲に素直に
従い、無数の触手の根元の巨大な口でパズズを飲み込んで単に消化する気である。イカロケンにしても、このままパズズが
ろくな反撃も出来ないようであればそのまま食わせるつもりである。
そして、最初はもがいていたパズズだが、やがて、その手足から力が抜けた。そのまま飲まれていく。
静かな小波を立てる海面。
だが、その静寂は突如破られた。
一帯の海面から激しい電撃が迸る。
暫く続いた放電が収まり、煮えた魚が次々浮いてくる。
続いて、イソガインの焼け焦げた破片が大量に浮いてくる。
最後に、全身から湯気とスパークを放つパズズが海から立ち上がった。
途中で下手に抵抗して力を消耗するのをやめ、自らイソガインの体内に飲み込まれ、内部で消化される前に
エレクトロトラップを発動して電撃でイソガインを倒したのである。
水を滴らせて立っているパズズは、続いて、まだ残っているヒトデの怪物を睨む。
(俺がイソギンチャクと戦ってる間、こいつは何もせずに傍観していた・・・アクロソバットのときのように、
又消耗した俺に追い討ちを掛けるつもりか・・・?)
来るなら来い、まだまだやれるぜと身構える。
だが、ヒトデは挑んでくることはせずに後方に跳び、飛沫を上げて海に飛び込む。
そのまま海は静まり返り、攻撃が来る気配はなくなった。
「・・・逃げた・・・?」
「ご苦労じゃったな」
「何と言うことはありません、イカロケン博士」
デスコピオと共にアジト内で待っていたイカロケンの前に帰還したヒトデの怪物が、丁寧な言葉を発して答えた。
五本の触足のうち、真上に伸びた頭に当たる部分の表皮が縦に裂け、臓物のような質感の、目鼻と口のある顔が現れた。
その目には、高い記録・分析性能を持つカメラと計測器が仕込まれている。
水中の戦闘状況までも透視し、間近でパズズの戦いを観測していたのだ。
「取り合えず取れた戦闘データを元に、仮面ライダーパズズに対抗するための強化改造をお前に施す。
矢面に立ってもらうぞ、カイセイ」
「お任せ下さい」
ジェノムメンバー・カイセイは、下位の後天的改造人間ではなく、先天的改造人間の中堅であった。
続く。
お疲れ様です。遅れましたがまとめに掲載させていただきました。
アルファの作者様と知って吹いた俺ROMラー
掛け持ちで連載とは貴方が神か
357 :
名無しより愛をこめて:2007/03/27(火) 21:20:23 ID:dCjnVADA0
ageとこうよあぶねえぞ
>>356 作者です。有難うございます
いえ、あっちのほうは最終回を迎えて一段落ついたので。
流石に同時は無理っす。
ジェノムメンバー・カイセイの活躍に期待します。
面白くなりそうですね。これまとめて同人誌にしてほしいです。
>>331なのか、そういう褒め方が流行りなのか・・・。
保守
ほしゅ
363 :
名無しより愛をこめて:
来たれ新規