1 :
名無しより愛をこめて:
もしも天道がハルヒ達SOS団の通う高校にいたらどうなるか
クソスレ2GET!
3 :
名無しより愛をこめて:2006/11/14(火) 23:29:18 ID:rnNhqf1BO
ぶい!すりゃああああああ!!
たぐいまれなるクソスレ!!
強烈なエネルギー(電波)同士がハウリングを起こす
6 :
名無しより愛をこめて:2006/11/14(火) 23:56:34 ID:GUti49E5O
天道「ただの人間に興味はない。この中に宇宙人(ワーム)、未来人(GSL天道)、超能力者(ネイティブ)がいたら俺のところへ来い。以上」
水嶋ヒロの歌唱力次第で文化祭エピの有無が決まる。
>>1 ハルヒ厨乙
と言う俺、生粋のハルヒ厨
>>7 思ったんだが、God knows…の1番の歌詞、GSL天道にぴったりだな
またつまりもせんバカスレなんかを・・
稀に見ぬ良スレですね。
11 :
名無しより愛をこめて:2006/11/15(水) 00:48:30 ID:Yd+25YEGO
>>8 God Knowsの1番の歌詞ってどんなだっけ?
12 :
名無しより愛をこめて:2006/11/15(水) 00:48:51 ID:dlyod6eNO
>>11 とりあえず天道っぽいところをピックアップするとだな
「どんな辛い世界の闇の中でさえ、きっとあなたは輝いて」
とか
「超える未来の果て、弱さ故に魂壊されぬように」
とか
14 :
名無しより愛をこめて:2006/11/15(水) 10:50:31 ID:Yd+25YEGO
とりあえず屋上でなんか売ってるんじゃない?
最近のアニメスレ乱立は酷いな
アニメ板に帰れよ…キモい
16 :
名無しより愛をこめて:2006/11/15(水) 10:56:15 ID:nnU5Tf0r0
もしも天道総司が涼宮ハルヒの通う高校にいたら。
キョンが過労死する。
あんまり板違いなアニメスレを立ててるとまたアニメキラースレが立つよ?
18 :
345:2006/11/15(水) 14:09:44 ID:O/htlI2m0
やっぱりハルヒに選ばれて来たんだろうか?
宇宙人、未来人、超能力者、ヒーロー?
19 :
名無しより愛をこめて:2006/11/15(水) 16:21:25 ID:Yd+25YEGO
>>18 剣以外の資格者達は超能力者の部類に入るんじゃない?
しかも剣はマジモノの宇宙人。完璧だな。
氏ね人類のクズが
自分のキモさを棚に上げてアニヲタを叩くのが特オタ
俺?
自他ともに認めるキモヲタですが何か?
23 :
名無しより愛をこめて:2006/11/15(水) 20:27:52 ID:O/htlI2m0
これで天道が未来人とかなら・・・
天道は俺様なところが目立つが割と常識人だからキョンと一緒にハルヒの突っ込み役だな
25 :
名無しより愛をこめて:2006/11/15(水) 20:53:23 ID:nPEwHarb0
じゃあ剣はボケ役だな
影山はキョンの妹誘拐
ここで少し前にカブトスレに投下されたネタを転載
神代「イギリスの名門ディスカビル家の末裔たる神代家の財政を立て直すための神代剣の団だ!」
加賀美「神代の奴、また妙なことを思い付きやがって…いざとなったらまた天道に助けてもらうか」
天道「ユニークな奴らだな。…加賀美の奴がまた妙なことに巻き込まれているな。助けてやるか」
風間「神代剣は文字通り『神』というわけですよ。それよりも貴方もどうですか、アルティメットメイクアップ」
影山「お、おい!ここはどこだ!俺を監禁してどうするつもりだ!」
加賀美はハルヒにかきまわされるな。
>>22 ココ最近のアニメスレ乱立を見ればそう思っても仕方ないな
節度の無い奴はどこでも嫌われる
おばあちゃんが言っていた、俺には自分の都合の良いように周囲の環境情報を操作する力がある、ってな
>>29 あるよな、どう見ても。
つまり天道とハルヒはほとんど同類だ。
矢車やら三島とかは?
32 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 00:04:07 ID:nPEwHarb0
ってかアレだろ
俺が望みさえすれば運命は絶えず俺に味方する
って奴だろ
もしくは
世界は俺を中心に回ってる
かな
33 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 02:46:43 ID:jekddX36O
妄想なんだけど、
・普段天道は屋上でパンを売ってる
・ハルヒの高校はワームに狙われてる(ハルヒがいるから)
・学校に現れたワームを天道が倒す
・キョン、古泉あたりがそれを目撃する
・それから天道達とSOS団が絡む
なんてどうだろう
前提として
・ZECTは古泉の属する機関と裏で繋がってる
・ワームは長門の親玉の亜種
・朝日奈は実は未来で時間を越えられる技術を開発したZECTの回し者
これで全員カブトの設定と絡めるじゃん
ハイパーゼクターは時間を越える技術の試作品みたいな感じで
まぁ…ただの妄想だけどね
わざわざ絡ませる必要性を微塵も感じない
>>26 影山「お、おい!ここはどこだ!俺を監禁してどうするつもりだ!」
ハルヒ「黙りなさい」
キョン「誰だそいつ」
ハルヒ「影山瞬。暇そうにしてたから拉致ってきたの」
キョン「は?」
ハルヒ「それにほら!」
影山「ひえっ?!」
ハルヒ「若いのにこんなにおでこ広いのよ!きっと宇宙人か何かが化けてるに違いないわ!」
こうですか?わかりm(ry
36 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 12:02:48 ID:buH7NPDi0
影山っていっても前期と後期で全然性格が変わるからな・・・
こんな所で影山の名前が瞬だと知った
>>33朝比奈だろう
38 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 16:20:57 ID:aMCECde5O
天道「ザビーゼクターを渡してもらおう」
影山「うん、それ無理」
39 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 16:59:27 ID:Yn4HodGs0
「無くしてしまった過去は、変えることができない。だから・・・現在を戦って、未来を変える!」
とある魔砲少女アニメに出てきた糞真面目少年の台詞。
そしてこれの逆をやってのけた天道(映画版)…
その強引さにしびれる憧れるゥ!
40 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 17:05:29 ID:jekddX36O
クロノ「無くしてしまった過去は、変えることができない。だから・・・現在を戦って、未来を変える!」
天道「おばあちゃんが言っていた。ちゃぶ台をひっくり返していいのは飯が本当にまずかった時だけだ…ってな。さぁ、一緒にドライブだ!」
41 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 17:09:51 ID:v5gZoJ2ZO
糞スレ
なら下げろよ
ディ・ディ・ディスカリ・ツルギ・ギンギン♪
ザビーゼクターに選ばれたキョン
45 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 17:29:23 ID:Yn4HodGs0
糞スレ以下だね。
47 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 18:59:12 ID:buH7NPDi0
ハルヒ「この中に宇宙人(ry」
神代「俺は名乗りにおいても頂点に立つ男だ」
49 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 19:41:57 ID:jekddX36O
>>48 剣「俺と共に学べることを誇りに思え」
剣「うれしすぎて言葉もないか。可愛い奴らだ」
これでハルヒに勝ったか?
神代。
51 :
名無しより愛をこめて:2006/11/16(木) 20:57:08 ID:aMCECde5O
ひより「眼鏡の再構築を忘れた」
田所「wawawaわっすれもの〜」
53 :
名無しより愛をこめて:2006/11/17(金) 15:50:25 ID:fiUBWYI/0
「あなたを殺して、涼宮ハルヒの出方を見る!」
と、ケタロスに変身する朝倉。
キョン「!」
>>26の後をさらに転載
「神代剣の憂鬱」
天道「俺や神代剣は普通の人間ではない」
加賀美「いや、そんなのは最初からわかってるよ…どうみてもお前らは普通じゃない」
天道「そういう意味じゃない。神代剣はワームだ」
加賀美「ワーム?」
天道「宇宙から隕石に乗ってやって来た未知の生物だ。奴らは人間の姿に擬態する」
加賀美「…お前、頭大丈夫か?」
天道「俺はいたって大真面目だ。とにかく話を聞け。…そして俺も普通の人間ではない」
加賀美「何だよ、お前も宇宙人だって言うのか?」
天道「俺は天の道を往き、総てを司る男…お前は太陽に宇宙人だと尋ねるか?」
加賀美「…星だ」
天道「そうだ。しかし確かに俺は宇宙から時間を超えて超能力的な力を使ってここに来た。
そういう意味では、俺は宇宙人であり未来人であり超能力者であると言えるかもしれない」
加賀美「もう、わけわかんね…」
後日
影山「禁則事項で詳しくは言えないんだが、俺はゼクトの特殊部隊シャドウの隊長なんだ」
加賀美「へー(鼻ホジホジ)」
転載
「…何をしているんだ、神代?」
俺は部室のドアを開けてビックリした。
影山が頭に変な三角帽子を着けて歌を歌っているのだ。
笑顔がぎこちない。
というか、気持ち悪い。
「ふん、見てわからないのか?今日は俺の誕生日だからな。光栄にもこの男に俺の誕生日を祝う歌を歌わせている」
…またか。影山も気の毒だ。
見ると天道は自分は関係なさそうに部屋の隅で新聞を呼んでいる。
まぁ、それもいつもの日常風景なのだが。
「…今日は、素敵な、誕生日(怒)。みんなの、好きな、坊ちゃま、おめでとー(怒)。」
「もっと笑顔で」
何故かいるじいやさんにダメ出しされている。
「…坊ちゃま♪おめでとー♪」
「気持ち悪い」
「もっとマイルドに」
容赦ないな、こいつら…。あ、影山がプルプルしてる。
「中間管理職も辛いな…」
天道がボソッとつぶやいた。
だったらお前、助けてやれよ。俺はやだけど。
「ハッピー♪バースデー♪ワックワック(ry 」
それにしても影山、今日はお前マシな方だぞ。
前に神代の思い付きでお前がメイド服を着させられた時なんか…
正直、溜まりません。別の意味で。
ああ、こうして今日という日も無駄に費やされていくんだな、と俺は思った…。
あの日、矢車さんに放課後の教室に呼び出されるまでは。
溶け合うココロがワタシを壊す
ハルヒ一味を登場させてほしかった・・・
ハルヒ達の通う高校にワームがいると聞いて、例によって屋上で焼きそばパン屋を始める天道。
そこを運悪くハルヒに捕まり、知らない間にSOS団の顧問にされてしまう。
すぐに出て行こうと思ったが部室の妙な空気に気付いて、
「まさか、この中にワームがいるのでは」と思い、顧問を承諾。そこに神代が入ってきて…
という感じだろうか?
見せ場はカブトVS朝倉だなw
60 :
名無しより愛をこめて:2006/11/17(金) 22:23:28 ID:Zzj/cKeZO
>>59 朝倉VS天道
朝倉に呼び出されたキョン。例によって殺されかけたところに乱入してきた天道。
天道「お前を倒す」
朝倉「やってみる?ここでは私の方が有利よ。この教室は私の情報制御空間。」
天道「お前は俺の力を侮っている。俺が来いと思いさえすれば…奴は…来る」
天道「何故なら…俺は選ばれし男だからだ…!」
言うが早いか天道はカブトゼクターをベルトに装填した。天道の姿が変わって行く。
朝倉「!」
こんなかんじでどうだろう?
てかこれ以上ネタが思い付かない…orz
イイヨ。イイヨ。
起こしている異常現象は極大だが根は常識人なハルヒと
さほどとんでもない能力は(本人は)持っていないが
世界と自分に関する認識は群を抜いておかしい天道。
よい組み合わせです。
加賀美パパ「君は、白雪姫を…知っているかね…?」
64 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 00:43:53 ID:AzPZ+RfGO
ズバーン「世界で1番偉いのは、涼宮ハルヒ様!」
キョン「ハルヒ!?」
ズバーン「NO!リピートアフタミー!涼宮様!」
キョン「す、涼宮様…」
ハルヒ「(よしッッ!)」
「メイドと執事が出てくる話なら俺に任せろ」とばかりに
孤島症候群のシナリオをリライトする井上敏鬼。
66 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 13:17:01 ID:8OQS9NWf0
糞スレ
このスレの意味が分からん。
69 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 13:46:19 ID:iXd9Xv6j0
ハルヒワームなんかクロックアップからライダーキックで一撃だし
ハルヒは最近読み始めたからなんとなく意味はわかる。
74 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 16:05:29 ID:getU6DmT0
ようつべでのハルヒカブト
ハルヒ(カブト)天道
キョン(ガタック)加賀美
朝比奈(ドレイク)風間
長門(サソード)神代
古泉(ザビー)影山(矢車)
75 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 16:11:18 ID:getU6DmT0
カブトとは関係ないが初代からXまでのライダーたちだったらこんな感じ。
ハルヒ(仮面ライダー1号)本郷
キョン(仮面ライダー2号)隼人
長門(仮面ライダーV3)志郎
朝比奈(ライダーマン)結城
古泉(仮面ライダーX)敬介
76 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 16:19:06 ID:getU6DmT0
マサルさんとハルヒがカブトキャラの配置だったらこんな感じ。
ハルヒ=マサル=天道
キョン=フーミン=カガーミン
長門=アフロ君=剣坊ちゃま
みくる=キャシャリン=だいすけ
古泉=マチャ彦=初期版矢車さん
77 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 16:43:40 ID:getU6DmT0
朝倉と間宮麗奈が対決、その対決を止めようとする朝比奈と風間。
78 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 16:51:12 ID:getU6DmT0
ハルヒと天道が対決、それを止めようとするキョンと加賀美。
長門と剣が対決、それを止めようとするキョンと加賀美。
アニオタも特オタもキモさはたいして変わらん
80 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 19:28:25 ID:AzPZ+RfGO
ハルヒ=?
キョン=一般人
みくる=未来人
長門=ワーム
古泉=ネイティブ
ハルヒが天道のおばあちゃんなんだよ
82 :
名無しより愛をこめて:2006/11/18(土) 23:47:39 ID:AzPZ+RfGO
巨大隕石が太平洋に落ちたのはハルヒが望んだから。
理由はシャアみたいなノリで
83 :
名無しより愛をこめて:2006/11/19(日) 01:19:01 ID:GwbEIBoG0
朝倉「やってみる?ここでは私の方が有利よ。この教室は私の情報制御空間…」
光太郎「弱点を探すんだッ!」
すべてをーきりさくーくらやみぃーの底にぃー♪
光太郎「よし!奴の有機情報連結を解除するんだ!」
ラーブ アン ピース ラーブ アン ピース フォーエバァー♪
84 :
名無しより愛をこめて:2006/11/19(日) 02:44:36 ID:IcWtUnEi0
光太郎って誰だよ、南それとも東
>>1 アニメの話題は板違い
そもそもアニメなど観ないラノベなど読まないのが真の特撮ファン
ラノベ読むくらいなら香山滋や南洋一郎の冒険小説を読みなさい
>>86 この程度でぶーたれてたら、
この板の他のスレなんぞ読めないと思うけどなぁ・・・
91 :
名無しより愛をこめて:2006/11/19(日) 17:30:28 ID:bM3+sLX3O
92 :
名無しより愛をこめて:2006/11/19(日) 19:54:59 ID:4kdYM2KNO
ハルヒ=天道
キョン=乾
長門=村雨
古泉=響鬼さん
みくる=木戸
○○=○○
とかよくね?
なんか冷めるわ
94 :
名無しより愛をこめて:2006/11/20(月) 16:27:59 ID:/vr4OE5F0
もしも天道総司と花中島マサルが涼宮ハルヒの通う高校にいたら。
キョンとカガーミンとフーミンが過労死する。
「ハレ晴れユカイ」(天道総司Ver.)
まだ〜
96 :
名無しより愛をこめて:2006/11/20(月) 18:46:10 ID:Fx5b1C3/0
天道「やはりそういうことか。おそらく35年前にも隕石が落ちていた。」
キョン「35年前に…隕石が」
天道「情報統合思念体はその隕石から生まれた。彼らと接触した人類は、奴らと取引をした。」
古泉「取引、ですか?」
天道「情報統合思念体はマスクドライダーシステムを作り、人類はワームから情報統合思念体を守る。そのための組織が機関だ。」
キョン「ライダーまで、長門の親玉のものだって言うのか?」
天道「そうだ。俺にベルトを託したのも、情報統合思念体だった。」
キョン「でも長門の親玉と言ってもワームはワームだぞ」
天道「それがどうした。機関が胡散臭い組織だということは分かっていたはずだ。だがワームを倒すという目的に変わりはない。今更さわぐな」
古泉「これはこれは…なかなか手厳しいですね」
97 :
名無しより愛をこめて:2006/11/20(月) 19:26:29 ID:Qd1cmXSDO
ドレイク「ライダーシューティングをくらえっ!」
「つ、強い…」
「こんな相手と戦っていたのか!」
「悔しいっ!・・でも感じちゃう・・!!」
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
うぜー
>>1「フハハハ、荒らせ、荒らせ!特撮板をアニヲタ臭でうめつくすのだ!」
ラディン「そこまでだ
>>1!!」構えを取りターバンを脱ぐラディン!
ラディン「赤射ッ!」ラディンが赤い光に包まれた!タリバン「宇宙刑事、タリバンッ!」 宇宙刑事タリバンは1_秒で赤射蒸着を完了する。では、そのプロセスをもう一度見てみよう!
ラディン「赤射ッ!」ラディンの敬虔な信仰心がスパークする。増幅されたアッラーの奇跡の力は赤いソーラーメタルに変換され、タリバンに赤射蒸着されるのだ!
>>1「おのれ、タリバンッ!秋葉原に引きずり込め!」秋葉原とは一種のホワイトホールである。アニヲタの悪臭と毒電波の渦巻く悪魔の空間である。
>>1は萌えエネルギーを得て地上の4倍の体臭を放つ事ができるのだ!
アニヲタの悪臭と毒電波に苦戦するタリバン! タリバン「ボーイングーーッ!」タリバンの呼び掛けに応え、超次元旅客機ボーイングが姿を現す!「バトルボーイング・フォーメーション!グランドバスターッ!」次々とアニヲタ
>>1の聖地である秋葉原のアニメ専門店に特攻するボーイング!
>>1「グワァーッ!」
タリバン「トドメだ!タリバン・クラッシュッ!」爆散する
>>1!タリバンの活躍によってイスラムの教えは守られた!だがアニヲタの偶像信仰は続いている。頑張れラディン!頑張れ、宇宙刑事タリバン!
テス
104 :
名無しより愛をこめて:2006/11/21(火) 13:40:51 ID:KSUXNoeb0
岬さん「今日はナース服で潜入操作!
どうだいめがっさ似合ってると思わないっかな〜?どうにょろ?」
106 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 00:21:55 ID:vJvgK+0iO
107 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 06:49:07 ID:nM+f+ZtsO
>>100 一番右端の影山(?)が国木田にしか見えないんだが。
108 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 13:11:48 ID:8dRzhKRH0
ガタックゼクターに選ばれたキョン。
>>108 だから何だよ
くだらないネタで糞スレ上げるなゴミ野郎
110 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 17:23:54 ID:8dRzhKRH0
通報しといたぜ
113 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 18:10:44 ID:nM+f+ZtsO
でも、矢車さん(?)はそのまんまな気がする。
天道に「ある晴れた日の事〜♪」って歌って欲しい。
115 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 19:21:12 ID:hOSpTMP+O
天道にはスクランの天満ちゃんの通う学校に入学して欲しい。播磨におばあちゃん語録を言って欲しい。
涼宮ハルヒ → 一番病
天道総司 → 棺桶職人
117 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 23:16:20 ID:vJvgK+0iO
天道の後ろの二人って影山と加賀美だと思ってた…
矢車だったんだ…
>>113矢車さんはコンピ研の部長。ハルヒにパソコン盗られて、やさぐれる。
119 :
名無しより愛をこめて:2006/11/22(水) 23:48:01 ID:8dRzhKRH0
虫ケラ糞高校スレッドめ。
>>119 「返してよぉパソコン返してくれよぉ〜」
みたいな?
122 :
名無しより愛をこめて:2006/11/23(木) 08:27:17 ID:Wrw2k2rSO
もうパソコンもノーパソもないんだよ…
123 :
名無しより愛をこめて:2006/11/23(木) 17:51:44 ID:QpS7VF3U0
黄緑えみりは間宮麗奈の立ち位置でFA?
124 :
名無しより愛をこめて:2006/11/23(木) 19:29:19 ID:TZjW+GRVO
女子更衣室をクロックアップっで覗きまくる
キョンが変身するならドレイクが一番、ぴったりだと思うのは漏れだけか?
128 :
名無しより愛をこめて:2006/11/23(木) 23:59:13 ID:sPeNErz+0
>>127 キョンはガタックだろw。ドレイクはみくるだ。
>>128 あと、古泉はザビーかな。組織所属だし。
長門は・・・・
ダークカブトとかどう?
130 :
名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 02:24:46 ID:8TMlSqKdO
俺はいつものように放課後文芸部室に行く。
そして文芸部室のドアを開けてみるが、誰もいないじゃねぇか−文芸部室の付属品みたいになってる長門を除いて−
どうせ暇だし、最近屋上で売ってるって評判の焼きそばパンでも買いに行くとするか
焼きそばパンなんて食うのは久々じゃなかろうか?なんて考えながら歩を進めていると、5分もしない内に屋上に到着した。だがそこには、世界を変えちまうとか変な巨人を呼び出すとか妙なアビリティばかり持ち合わせた女−そう、ハルヒだ−がいた
あろうことかハルヒの奴他の団員を引き連れて、焼きそばパン売りのおじさん−と言うにはまだ若いか、20代前半くらいの男だ−をSOS団に引き込もうとしてるじゃねぇか
「あなたをSOS団の名誉顧問に認定するわ!もっと喜びなさい!」
「まったくしつこい奴だ。何度も言うが、俺はどの組織にも属するつもりはない。俺の器が大きすぎるからな。狭い風呂には入れないということだ」
…。なんだこの男は。
ハルヒに目をつけられたってことはどうせまともな人種じゃあないんだろうが…ん?何かわらべうたが聞こえるような…
途端に焼きそばパン売りの男と古泉の表情が変わった
おい、ハルヒ。またお前か。今度は何が始まるって言うんだ…
こう言うアニメもんは板違いでしょうが。
てかこれの実写版なんてあんのやら・・・
133 :
名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 12:52:23 ID:aWZW8xr4O
>>130 文章でやられるとまるで違和感がないなw
映像化不可能な状況だというのにすんなり読めてしまう。
135 :
名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 16:44:10 ID:uhbSb5il0
136 :
名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 17:07:08 ID:jXpSHdS90
1ヶ月前のあの日、担任の岡部がちっぽけな提案をしたせいで、おれはあいつに出会った。
クラス全員の目が点になり、おれの心にもちっぽけな「?」が浮かんだ。
……でも、あいつの破天荒ぶりはそれだけじゃなかったんだ……
なぁ巣に帰ろうや
流行らそうとしてるのか知らんが自分らで自分らが好きなアニメ嫌わしてないか?
>>132 BS-iで実写化ってガセ情報はあった
こんな配役でw
涼宮ハルヒ:新垣結衣
キョン:松山ケンイチ
朝比奈みくる:戸田恵梨香
長門有希:黒川芽以
古泉一樹:石垣佑磨
139 :
名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 22:15:20 ID:BOwFWGtB0
うんこ
140 :
名無しより愛をこめて:2006/11/24(金) 22:49:52 ID:SOVA/5/50
レインボーマンの死ね死ね団の着うたとれるサイト教えてください。
たのんます。
涼宮ハルヒの憂鬱が新垣結衣主演で実写ドラマ化
ttp://suzumiyaharuhi.seesaa.net/article/21336615.html 話題沸騰中の角川スニーカー文庫「涼宮ハルヒの憂鬱」が
アニメ化に続いてBS−i系でドラマ化される事が14日、分かった。
涼宮ハルヒ役は「ドラゴン桜」「ギャルサー」で人気急上昇中の女優、新垣結衣(18)
また物語の語り部的存在であり、ハルヒを見守る青年、キョンには
映画「デスノート」で注目される若手俳優、松山ケンイチ(21)を起用。
全6話構成で、今秋下旬の放送を予定している。
原作ではキョンの視点から物語が語られていたが、ドラマではハルヒの視点から ストーリーを進行させていくという新たな試みで原作ファン、アニメファン共に 楽しめる内容になるとのこと。監督は「ケータイ刑事 銭形泪」の田沢幸治(39)
ライトノベルとしては異例の出版数を次々と叩き出し
アニメで使用された楽曲が、オリコンチャート上位に食い込んだりと
とどまることを知らないハルヒ人気だが、この秋にはドラマ業界にも旋風を巻き起こしそうだ。
出演
キョン:松山ケンイチ(21)
涼宮ハルヒ:新垣結衣(18)
朝比奈みくる:戸田恵梨香(17)
長門有希:黒川芽以(18)
古泉一樹:石垣佑磨(23)
うぅ〜ん、最近コミックやアニメでちょっと流行るとすぐに実写版をやる傾向にありますな!
この業界は柳の下に二匹三匹とどじょうがいるんかいな(´・ω・`)
黒川芽以は劇場版555に登場した
キョンはハルヒとセットならガタックだが、単体だと何故かリュウガンオーのイメージがある。狂ってるな、ちょっと不動サンに撃たれに逝って来る。
しかしリュウケンドーもいよいよクライマックスか・・。
まさか来週で終わりなのか・・?
48回目とは言え・・・。
話題違いスマソ
148 :
名無しより愛をこめて:2006/11/26(日) 22:10:45 ID:lX1m5ZUkO
ハルヒドラマ化はガセだよね?
151 :
名無しより愛をこめて:2006/11/27(月) 00:56:08 ID:pwNfnLltO
ガセで良かった
古泉役が石垣ってのはあわないとオモ…
あとハルヒ役も
152 :
名無しより愛をこめて:2006/11/27(月) 16:13:56 ID:98qtMrGM0
>>151 仮にドラマ化しても
キョン役は松山ケンイチじゃなくて佐藤祐基の方がいいと思う。
>>152 このスレにおいての話だろ?
ガチで佐藤君を希望するとは思えないな。
154 :
名無しより愛をこめて:2006/11/28(火) 16:38:46 ID:u/mEMc1j0
>>153 出来れば佐藤氏で、駄目だったら水嶋ヒロで
キョンが佐藤だったらうるさそうで嫌だwww
キョンの魅力は、あのシュールなツッコミだからな
古泉は加藤和樹しかいないな。
158 :
名無しより愛をこめて:2006/11/29(水) 00:17:25 ID:Vrgl92Ju0
>>157 加藤が多忙で出られなかったら、徳山さんで。
キョンは背が高いイメージがあるんだよなぁ…
ぼっちゃまにはそのままぼっちゃま役で出てほしいw
160 :
名無しより愛をこめて:2006/11/29(水) 11:04:13 ID:okTEfxYOO
>>158 古泉は大介より矢車さんの方が近いと思う。最初から徳山でいい。
>>159 けど、キョンは古泉より背が低いよ。
>>160 いやぁ、徳山さんでも悪くないけど、加藤くんの方がハマってるって。
>>159 「安心してくれたまえ、ス・ズーミヤ!
俺は世界を大いに盛り上げることにおいても頂点に立つ男だ」
163 :
名無しより愛をこめて:2006/11/30(木) 08:54:42 ID:ibQ7Iu4KO
何だこのキモいスレ
165 :
名無しより愛をこめて:2006/11/30(木) 20:08:32 ID:XmqHP6RJ0
逆にカブトをアニメ化したら、加賀美の声は杉田智和で、
矢車さんと大介の声は小野大輔さんでいいかもしれない。
杉田は熱血ドヘタだから駄目だろ
167 :
名無しより愛をこめて:2006/11/30(木) 20:26:01 ID:XmqHP6RJ0
>>166 一応ブリットっていう熱血キャラ演ってるんですけどね>杉田
シシオウブレードの柄の部分に洞爺湖…
ハルヒネタのスレは板違いなクソスレばっかだったが、珍しく面白いネタだな。
乗り遅れたのが悔しい。
とりあえず朝倉はイライラしておけ
キックホッパー・パンチホッパーは谷口と国木田もしくは朝倉と喜緑か?
谷口と国木田の場合
「キョン…お前はいいよな…」
「どうせ僕たちなんか…」
朝倉と喜緑の場合
「有希…あなたはいいよね…出番があって」
「どうせ私たちなんか…」
こんな感じ?
172 :
名無しより愛をこめて:2006/12/01(金) 11:59:39 ID:cLuAliSs0
>>171 朝倉と喜緑はグルではなかった感じがするのだが。
ageんなキチガイ
ageんなキチガイ
175 :
171:2006/12/01(金) 17:47:24 ID:NiJ0EUGd0
>>172 そうでした。てかあの2人本編で関わっている所が見たこと無い。
>>172 アニメでは語られてなかったと思うけど、
一応は喜緑もヒューマノイドインターフェイスなんだよな。
朝倉みたいな急進派ではないみたいだけど
鶴屋さんのことも思い出してあげてください。
178 :
名無しより愛をこめて:2006/12/01(金) 23:49:54 ID:cLuAliSs0
>>177 鶴屋さんは蓮華かミサキーヌの位置かも。
>>178 「やあかがみくん、かけそばはあるかい?」
「もうさっき食べたでしょ」
にょろーん
田所さんとミサキーヌは執事の新川さんとメイドの森さんかも。
田所執事「『機関』の命令は絶対だ!」
185 :
名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 13:02:19 ID:1oyfjRSj0
>>181 鶴屋さんは機関のサポーターらしいので、やはり蓮華で。
多丸さん兄弟はどうなるのかな
まさか意表を突いてアホッパーズの・・・
187 :
名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 21:35:28 ID:1oyfjRSj0
188 :
名無しより愛をこめて:2006/12/02(土) 23:12:48 ID:950RUFXIO
なんか本題からズレてない?w
白ランで坊ちゃま乱入とか
白ランで坊ちゃま乱入とか
ヘラクス=「陰謀」に登場した未来人
ケタロス=生徒会長
かな?
コーサカスは・・・あれ?
この中にワームが居るな。
教えろ……俺が……倒す……。
195 :
192:2006/12/03(日) 18:52:05 ID:8H32MRE00
>>193 考えたんだけど該当する人物が全く思いつかない。
197 :
名無しより愛をこめて:2006/12/04(月) 21:53:58 ID:6DIPH9EuO
巨大隕石の落下はハルヒが望んだ事なのさw
age
荒川、森はシャドウ
200 :
名無しより愛をこめて:2006/12/06(水) 21:04:23 ID:W6ZaHEXO0
201 :
名無しより愛をこめて:2006/12/06(水) 22:28:13 ID:bmrtBiAMO
>>130 「どうやら合唱部の練習が始まったようですね。そういえば涼宮さん、ラグビー部のコーチの方が貴女を読んでいましたよ。ここは僕達にまかせて、涼宮さんはそちらに向かわれてはいかがです?」
そう言って古泉は上手くハルヒだ立ち去らせやがった。
ん?そういや焼きそばパンの男がいないな…
「彼なら下ですよ」
古泉に言われ下を見てみると何やら緑色の化け物が…ってなんだあれ!?
おい、どういうことだ古泉!?
「アレは僕の管轄外ですが?」
ムカつく程の爽やかスマイルで古泉が言いやがった
そうこうしてるうちにパン男の姿は赤い角の生えた奴になっていた
やれやれ。流石ハルヒというべきか…やはり奴もまともな人種じゃなさそうだ…
みたいなかんじでどうよw
sageろつまらんゴミオタク
こんなスレがあったんだな。今更だが読んだ中で
>>181が意外とはまってると思った。
鶴屋さんくらい図太い神経の人でないと、味にうるさいニートや働かないバイト、
厨房を使って奇妙な料理を作る女、秘宝を守る戦隊のチーフや
大剣人等々が入り浸る店を切り盛りするなんてできない。
スレ違いかもせんけど長門が肩に刺さった槍を引き抜いて、槍が机に戻るくだりクウガを彷彿とさせね?
206 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 00:51:00 ID:NjzBEu3SO
>>205 長門は眼鏡を注射器や銃に変えた事もあった。なるほど、クウガが棒っきれを剣や槍に変えるのに通じるかもな。
キョン「究極の闇に変身できないか?」
長門「可能だが推奨はできない」
こうか。
長門アルティメットフォーム
ハルヒがなんだっつーの。
210 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 12:56:36 ID:pDe8vBEmO
最強フォームが最終回だけの長門
長門「……キャストオフ」
>>211に便乗して
キョン「キャストオフ!」
ハルヒ「キャストオフ!」
みくる「キ・キャストオフ!」
古泉「キャストオフ」
こんな感じ?
214 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 19:15:48 ID:XjaCVRyA0
>>213 ガタック(キョン)「チェンジ!スタッグビートル!」
カブト(ハルヒ)「チェンジ!ビートル!」
サソード(長門)「チェンジ!スコーピオン!」
ドレイク(みくる)「チェンジ!ドラゴンフライ!」
ザビー(古泉)「チェンジ!ワスプ!」
>>214 更に考えてみました。
ガタック(キョン)「ライダーカッティング!」
カブト(ハルヒ)「ライダーキック!」
サソード(長門)「ライダースラッシュ…」
ドレイク(みくる)「ラ・ライダーシューティング!」
ザビー(古泉)「ライダースティング!」
216 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 20:18:04 ID:XDxMhP0gO
アニオタきもい
217 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 20:25:02 ID:XjaCVRyA0
>>213 >>214 >>215 谷口と国木田は朝倉にダマされやさぐれる。
そして、谷口はキックホッパー、国木田はパンチホッパーになる。
谷口「涼宮・・・お前はいいよなァ〜、どーせ俺なんか。」てのはどう?
>>217 なんか谷口がハルヒを羨ましがるとは思えないなぁ…
どうせなら「キョン…お前はいいよなぁ…」とか
219 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 20:36:25 ID:XjaCVRyA0
>>218 谷口はハルヒに振られたという因縁もあるため、その復讐でハルヒを襲う。
だから下げろよ
後面白いと思ってんなら病院にいけカス
221 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 20:40:09 ID:XjaCVRyA0
222 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 20:49:02 ID:XjaCVRyA0
>>215 ドレイク(みくる)はミクルビームをしたあとライダーシューティングをする。
223 :
名無しより愛をこめて:2006/12/08(金) 20:55:52 ID:XjaCVRyA0
変身
↑
こいつキモ過ぎ。氏ねよ
このスレは好きだけど、確かに下げたほうがいいと思うよ。
メール欄にsageっていれるだけなんだから。
下げてさえいれば文句が付くことも少ないから。
朝倉「イライラすんだよ」
このスレで語られているライダーの位置まとめてみた
仮面ライダーガタック=キョン
仮面ライダーカブト=ハルヒ
仮面ライダーサソード=長門
仮面ライダードレイク=みくる
仮面ライダーザビー=古泉
仮面ライダーキックホッパー=谷口
仮面ライダーパンチホッパー=国木田
仮面ライダーダークカブト=不明
仮面ライダーコーカサス=不明
仮面ライダーヘラクス=「陰謀」に登場した未来人
仮面ライダーケタロス=生徒会長
俺個人として「ハルヒ=」とかより天道達とハルヒ達の絡みが見たいw
そういうSSは読んでて楽しいし
みくる「ハイパークロックアップ!」
ごめん・・言ってみたかっただけ
ダークカブト=擬態ハルヒ
うわ やめ、ふじ(ry
ハ「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
ガタッ
天「俺は宇宙人でも異世界人でも未来人でもないが、天の道を行く男だ。」
ハ「興味ないわ。」
天「あぁ、そう。」
剣「俺はウチュウジーンでもイセカイジーンでもミライジーンでもないが、高貴なる男だ、ハルヒーヌ!」
ハ「うるさいわ。」
加「でも、神代は・・・い、いや(言ってはダメだ)。」
ハ「何よ、アンタあれよね、一回爆発して死んだわよね。それ以降、変な力が身についたりしなかったの?」
加「な・・・無い。」
ハ「つかえないわね。で、そこのナルシストが何だっての?」
剣「俺がどうした、カガーミ!」
加「い、いや、とてもじゃないが言えない!」
ハ「何よ!アタシともあろう人に言えないの!?」
天「そいつはワームだ。」
ハ・剣「な・・・!!?」
ハ「そんなの許されないわ!みくるちゃーん!!!!」
加「な、何だ!?」
ガラッ
み「み、みくるビーム!!」
剣「アアアアアアアアアァァァァァ!!!!!」
キ「(何だ何だ!!??)」
神代死亡・・・残り 13人
つか、ふつーにハルヒと天道が似た者同士ってことじゃろが。
んだったら「アギト」の北条とか「555」の琢磨あたりも
剣は「神に代わって剣を振るう男」じゃない?
そして加賀美は剣のことを名前で呼んでたとオモ…
でもネタは結構面白いw
>>232 全然違うと思うけど。深い部分では。
ハルヒは薄っぺらなキャラだろかなり
カブトに変身して戦う天道を加賀美は
イアソンに裏切られた女王メデイアのような目で見つめていた
236 :
名無しより愛をこめて:2006/12/11(月) 12:16:00 ID:2A1jkbILO
朝倉はワームでFA?
240 :
名無しより愛をこめて:2006/12/12(火) 18:14:21 ID:as0LmlDa0
>>230 擬態ハルヒだったら、性格は正反対とか?
>>201 出来れば続きが読みたいよ
yuotubeのコラボもかなり良かったからこういうカブトとのコラボSSも読みたいね
パチンコにハルヒって出てる?
>>244 そういうネタ動画なら、ようつべにあったな
246 :
名無しより愛をこめて:2006/12/13(水) 19:42:22 ID:/cvTemBv0
>>241 いや、間宮は朝倉並みに残酷な性格だからキャラ的にはウカワーム。
特撮板でアニメネタをやられても、
おもしろくも、なんともないね。
>>246 三輪ひとみほどの魅力がないから雑魚で十分
自分は小説しか読んでないからアニメってイメージはないが。
>>245 ようつべ?
ああ、You tubeの事か。
特撮とアニメ絡めてるスレってここだけか?
255 :
名無しより愛をこめて:2006/12/16(土) 02:03:26 ID:3xrnzPAT0
>>230 どうせなら擬態ハルヒじゃなくて子供の頃のハルヒってのはどう?
樹花はキョンの妹。
じいやは喜緑 江美里かね?
257 :
名無しより愛をこめて:2006/12/16(土) 12:17:47 ID:3xrnzPAT0
蓮華はどうなる?
黒崎(コーカサス)はひろゆき(2ch管理人)と言ってみる
261 :
名無しより愛をこめて:2006/12/17(日) 01:20:54 ID:FXN7gnGV0
太鼓の達人の新作でハレ晴レユカイとNEXT LEVELが収録されているらしい。
>>260 矢車さんと影山が初めてザビーの変身シーン見せたのって同じ時刻8:21なんだな
>>261 ハレ晴レのフルコンボ動画があったぞ
軽く感動できる
涼宮ハルヒの仮面ライダーカブト
勝手に
>>201の続き
おいおい、何だよこの親玉みたいなヤツは。動きが早すぎだろうが・・・。
「どうやら、僕達人間の目では捉えられない速度で動く事が可能なようですね。」
「タキオン粒子による周囲の時間速度を遅らせる移動能力と考えられる。この移動に
着いていくのはほぼ無理。」
俺の隣で古泉と長門は冷静に分析している。こういう状況には慣れてるんだな、こいつら。
そうこうしているうちに、屋上の扉をぶち破って黒い戦闘服とアリみたいなヘルメット
を纏った連中が現れ、緑の怪物に向けて発砲した。後からラグビー部のコーチもやってきた。
しかも腰に変なベルトを巻いて。
「変身!」
ラグビー部のコーチ・・・名前は加賀美とか言ったな、そいつは飛んできた青いクワガタ
みたいな物をそのベルトにセットした。
『henshin!』
加賀美の身体が銀と青の装甲に包まれていく。おいおい、どんな特撮ヒーローモノだこりゃ?
そんなことを思ってるうち、加賀美はあっと言う間に緑の怪物を全滅させちまった。と思いきや、
あの親玉が加賀美に向かってきた。すると加賀美は、ベルトにセットしたクワガタみたいな物の
角を動かし始めた。
「キャストオフ!」
『cast off!!』
銀の装甲が吹き飛び、親玉っぽいヤツを吹っ飛ばしたかと思うと、中から青い、それこそクワガタを
彷彿とさせる姿の加賀美が現れた。
『change! stagbeatle!』
「なるほど、二段変身ですか。どちらかと言うと、僕のタイプなんですけどね。」
お前、それシリーズが違うだろうが。
「ただし原作者は同じ。それに超能力による自己の遺伝子変換が出来なければ、変身は無理。」
そ、そうなのか・・・。そんなことを話していると、あの親玉っぽいのはまた光速移動を始めた。
色々なところ見ていると
「仮面ライダーナガト」や「涼宮ハルヒの仮面ライダーカブト」とか言う
小説があった。
DVD3巻のメイキングクリップにでてくる学校、樹花の学校だったりする
>>237 一番下の奴使われてる曲があまりにもいい曲だったんでググってみたらエロゲの曲だったorz
278 :
274:2006/12/19(火) 09:19:26 ID:UX/I4bCoO
ハルヒの3巻、憂鬱XY収録のヤツ。
映像特典に中の人御三方のグラビア(?)撮影風景があるんだけど、そこは天道がパンを売っていた場所だったり
>>277 先入観外して見ればどうということはない
つか今はあれアニメの曲なんで無問題だ
>>266 そんなこんなで親玉は加賀美、もといガタックとやらに倒され、俺達はひとまず助かったわけで。
しかし、俺の予想した通りそれで終わるわけは無かった。あの化け物・・・ワームは前々から噂
されていた呪いの鏡を隠れ蓑にして人を襲っていたらしく、それを突き止めた屋上のパン売り―名前
は天道と言ったな―や加賀美達ZECTとかいう組織の奴等は本格的に動き出した。そして今、
俺は危機的状況に陥っている。お察しの通り、ワームの大群に囲まれているのだ。ヤバい、朝倉
の時よりヤバい。人の形を留めていた朝倉とは違い、こいつらは明らかに人外の化け物だ。
まともに話すことも出来んだろう。いや、こいつらが話せないんじゃない、俺が話せないんだ。
自分の事だからよく分かる。体がガッチガチに震えている。正直、立っているだけでも奇跡だ。
このまま俺は死ぬのか?そしてワームは俺に成り代わり・・・どうするんだ?まさか、こいつらも
ハルヒを狙っているのか?だとしたら、俺に成り代わる目的はハルヒに近づく為・・・?
じゃあ、俺がここで死ぬ・・・奴等に成り代わられれば、ハルヒは、SOS団は・・・どうにか
したいが、俺にはどうにもできない。非力にも程があるよな。自分でも笑っちまうぜ。そして、
ワームの爪が俺に迫った。その時、一陣の風が吹いた。と思うと、目の前にいたワームは全て緑の
炎と消えた。そして、そこに立っていたのは、黄色い、どこか蜂を思わせるライダーだった。
「怪我はありませんか?」
その声は・・・古泉?
「ええ。何でも、このザビーというライダーシステム、今適合者がいないそうなんです。そこで、長門
さんに手伝ってもらって、僕を適合者にしてもらったんです。」
長門が・・・そう言えば、その長門は何処に?
『私はここ。』
長門の声がしたと思うと、俺の目の前に黒い物体が現れた。あれ?これ何となく加賀美の持ってた
ガタックゼクターとかいうのに似てる気が・・・
「それが彼女・・・最も、今の状態では、ケタックゼクターと言うのが彼女の名前なんですけど。」
これが長門?お前、冗談も時と場所を選んで・・・
『冗談ではない。ZECTが製作中だった新型システムに欠落していたAIに私自らがなる事でこのシステムは
完成した。よって、適合者は私が選定できる。』
・・・長門、お前、本当に便利な奴だな・・・。
「彼女はあなたを適合者に選んでいます。その気があるなら、これを腰に装着してください。」
そう言って古泉は、俺に加賀美が着けていたのと同じベルトをよこした。
これをつければ、天道や加賀美、そして今目の前にいる古泉のように戦える。だが、本当にそれが出来るのか・・・?
『あなたなら大丈夫。私が付いてる。』
やっぱり、やるしかないのか・・・・。俺は覚悟を決め、目の前に浮遊しているケタックゼクターを掴み取った。
『システム機動の動作は全てガタックのものと同じ、一度見ていたあなたなら分かるはず。』
そうか、なら・・・話は早い!
「変身!」
俺はそう叫んで、長門・・・ケタックゼクターをベルトにセットした。
『henshin.』
長門の声をしたエコーがかかり、俺の体は黒と赤の装甲に包まれていく、そして・・・
うん、有り。
いや〜ちょっと意外な展開になってきたなw
どこまでも痛い奴だな
ニヤニヤしながら書いてるんだろうな〜
キモッ
天道とハルヒに似たものを感じ取っていた俺にはたまらんスレだ
職人さん頑張ってください
>>280 >>281 一方物影では
影山「あいつッッ…!!俺のザビーに…」
矢車「まだそんなこと言ってんのか…?相棒…」
影山「あ…兄貴!?…ち、違うよ!…待ってよ兄貴…!」
矢車「正義の味方の燃えカス…か。いいよなぁ…お前は…」
影山「あ…兄貴…」
ところで長門は、元に戻れるんだろうな?w
ふと気付いた、この設定だと樹花とハルヒ達が同級生ってことにならね?
じゃあ
「樹花の学校はまた別。これは北高の呪いの鏡」
ってことでいいんじゃない?
天道は樹花に「友達の学校で神隠し事件があったの」みたいな感じで相談する。
不審に思った天道は樹花を安心させ、事件の真相を説き明かすために動き出した。みたいに
>>280のSS、やっぱりおいしいとこだけ天道に持って行って欲しい…
あとザビーに変身したからには地獄兄弟と絡んでほしいw
まぁ今のままでも結構面白いけどw
>>288 ミスったorz
×相談する。
○相談される。
むしろ樹花を高校生にしちゃって
ハルヒたちと同級生設定にした方が面白そうじゃね?
と言ってみる。
>>290 今考えてみれば確かにそっちの方が手っ取り早いなw
黒崎(コーカサス)、織田(ヘラクス)、大和(ケタロス)が登場するかと思ってた時期がありました
今このスレで投稿されてるSSとは別の奴も思いついたんですけど
それの投稿ってあり?
295 :
293:2006/12/23(土) 18:16:39 ID:EjDAP37J0
ではお言葉に甘えて投稿させてもらいます。
本家のカブトやハルヒとは離れているかもしれませんがそこはご勘弁を。
プロローグ
俺は一体何をしているのか。ふと目を開けてみるとそこは真っ白な壁に包まれていた。
自分の姿を見下ろしていると、青いパジャマを着ていた。
それならば、自分の部屋で寝ている所を起きたのかと思ったのだが部屋の様子を見てるとそうではない。
真っ白なカーテンに真っ白いベッド、更に備え付けられたTV。ここは病室だった。
だがそれよりも俺は一番思い出さなければならないことがある。それは
…俺は一体誰なんだ?
自分の周りを確認した。何か自分を証明する物はないか。財布、携帯電話、何でも良かった。しかしそれらしき物は一切ない。おいおいこれがまさか俗に言う『記憶喪失』ってやつなのか?
ふとカレンダーを見た、海辺の絵が描いてあるカレンダーは8月を示している。ってことは今は夏休みか。今頃の時期俺は一体何をしていたのだろうか。
296 :
293:2006/12/23(土) 18:19:36 ID:EjDAP37J0
ああ誰でもいいから来て欲しい、俺は何故ここにいるのか。そんなことを思っていると病室のドアが開き誰かが入ってきた。
「おや、気がついていたのかね」
俺が不安に駆られていると病室に20代前半に見える好青年風の男が入ってきた。
「あ…あの…俺は一体何でこんな所に…」
「君は海岸に倒れていたんだ、そこを私が通りかかって病院に運んだんだ、いや驚いたよ散歩の途中で人が倒れてるなんて」
そんなことがあったのか。ってことはこの人は俺の命の恩人なのか。
「おっと申し遅れた私の名前は立川大吾、君は?」
「あ、あの……俺自分のことが全くわからないんです。自分の名前も、一体今まで何をしていたのかも」
俺は真実を全て話した。それを本当だと見抜いたのか
「何だって?つまり記憶喪失という訳か、それは大変だ」
すると立川さんは少し間を開けて
「…実は大変失礼なのだが君の持ち物を拝借させてもらった」
そう言うと立川さんはカーテンの陰からプレートに乗せた俺の所持品らしき物を持ってきた。そこにあったのは携帯電話、財布だけだった。
「残念だが携帯電話はもう使い物にならない、手帳とかそう言った物は見なかった」
おいおい自分を証明するための手がかりとかは一切なしなのか?
「すまない、私もあれから海岸付近を何度か探したんだが君の手がかりになるような物は見なかった」
その途端、一気に孤独感が強くなっていった。自分は一体誰なのか…どこかに帰る場所はあるのか…誰か待っている人がいるのか…
そう言った物が一気に駆けめぐっていった。
297 :
293:2006/12/23(土) 18:24:55 ID:EjDAP37J0
その後、俺は一週間近く入院したあと退院した。そして俺の身元は全くわからないから身元は立川さんが引き取ってくれている。
何かもの凄く悪いぞ……
ちなみに俺は四日間ぐらい寝ていたらしい。立川さんは仕事がある中毎日お見舞いに来てくれていたという。
今、八月の半ばである。立川さんはマンションの一室で一人暮らしをしているので話し相手ができて楽しいと言っていた。しかし俺は特にすることもないので暇だ……
やることと言ったら立川さんが俺のために買ってくれた新しい携帯でゲームをするまたは買ってきてくれた問題集をやるだけだ、しかし問題集はそんなに手に着けていない。
それにしてもあの人はどうして見ず知らずの俺にここまでしてくれるのだろうか。
その立川さんは今買い物に出ている、俺も行けばよかったかな。
……何かこんな時は大抵誰かから電話がかかってくるのが当たり前のような気がする。
ふと俺は備え付けられた戸棚にあるベルトに目が行った。そういえば俺がここに来てからずっとあるけど何なのだろう。普通のベルトとは違って金属質でえらくゴツいベルトだ。
298 :
293:2006/12/23(土) 18:26:35 ID:EjDAP37J0
ふと俺はそれを手に取った。すると玄関のドアが開いて立川さんが帰ってきた。
「ふう、ただいま」
「あ…お帰りなさい」
立川さんは買い物袋をテーブルに置いた。俺がこのベルトに触れているのに気になったのか。
「おや?君はそのベルトが気になるのかね?」
「え…あ、はい何か普通のベルトとは妙に違うな〜って思っただけで」
すると立川さんは少し間をあけて
「良かったら着けてみるかい?」
「え、いいんですか?じゃあ遠慮なく」
そして俺はベルトを着けてみた、鏡で見てみた。
何か微妙だ。
「……このベルトって一体何なんですか?」
俺は何気なく訪ねる。
「まあ、あえて言うならお守りのような物だな」
「お守り……ですか」
数秒の間が空いた後立川さんは
「そうだ、いつまでも『君』と呼ぶのは何だから呼ぶための名前を考えた」
「呼ぶための名前…ですか」
この人はそんなものまでも考えてくれるとは。
「そうだな、加賀美新……というのはどうだろうか?」
何か微妙だ、しかも自分の名字は『立川』なのに何で俺は『加賀美』なんだ?でもせっかく考えてくれたんだから使わせてもらおう。
「そうですか、それでは使わせてもらいます」
「そうかよろしくな、新くん」
「こちらこそ、立川さん」
こうして俺は『加賀美新』となって新しい生活がスタートした。
299 :
293:2006/12/23(土) 18:27:50 ID:EjDAP37J0
一旦ここで投下を止めます。
続きは晩飯を食ってからまた投下します。
GJ!
キョンかと思いきや加賀美ときたかw
続きが気になる!ガンガレ!
301 :
293:2006/12/23(土) 22:04:21 ID:EjDAP37J0
上の続きを投下します
しかし新しい生活といったが何と今度引っ越すらしい、どうも引っ越し先で新しい仕事があるからだという。
そんなわけで今夜はこの街での最後の一日だから外で外食しようと立川さんは言ってきたのでそうした。
ちなみに立川さんはあのベルトをほとんど腰に巻いて歩いてるらしい。お守りだからか?
俺達は今とあるレストランで食事をしている。俺はずっと気になっていたことを立川さんに尋ねる。
「あの、立川さんどうしてあなたは見ず知らずの俺にここまで良くしてくれるのですか?」
すると立川さんはグラタンを食べる手を止めた。
「昔から困ってる人は助けたくなる性分だからね」
「それだけなんですか?」
「ああ、それだけだ」
普通それだけの理由でここまでしてくれるだろうか?
まあそれはそれとして俺達は再びそれぞれの料理を食べることにした。
晩飯も食い終わったのでマンションへ帰るとする、いつも通りの道だ。
急に立川さんは立ち止まって驚いている。その先を見ると人が七、八人いるだけだった。
「見つけたぞ、立川大吾」
向こうにいる人の一人がそう言うと信じられないことが起こった。
突如その体は妖しい光に覆われ、そして緑色の甲虫のサナギみたいな奴になった。
俺は絶句した。
すると立川さんはいつも腰に巻いてあるあのベルトを外し、俺に渡してきた。
「新くん、君はこのベルトを持って逃げるんだ」
「え?あなたはどうするんですか?」
「私は奴等を食い止める、君はその間にどこか遠くへ逃げるんだ」
なんだって!?
「そんな!俺はあなたにまだ恩返しをしていない!」
「恩返しをしたいと思うのならこれを恩返しと思って欲しい!さあ行くんだ!」
立川さんは俺を押す。俺は立川さんの言う通りにベルトを着けて逃げた。
302 :
293:2006/12/23(土) 22:18:30 ID:EjDAP37J0
俺は走る。そんな中俺の頭に言葉が駆けめぐる。
…………このまま逃げてもいいのか?立川さんは見ず知らずの俺に対してここまでしてくれた。それなのにその恩人を見捨ててこのまま逃げろってか?
俺は立ち止まり、そこら辺に捨ててあった金属の棒二本を持った。
立川さんはああ言ったけど………いい訳ない!
俺はこの短い間に立川さんに何をしてもらった!?見ず知らずの俺に対して色々な事をしてくれただろうが!住むための場所を提供してもらった!
新しい携帯電話も買ってもらった!飯も食わせてもらった!呼ぶための名前も考えてもらった!今日レストランにも連れてってもらった!
逃げるのが恩返しといったが俺は嫌だ!ここで逃げたら一生後悔が残る上に
俺は親切にしてもらった人を見捨てるような最低の人間になっちまう!
ここで立川さんを助ける――――――それが本当の恩返しだ!
俺は立川さんの元へ急ぐ。
――――――立川さん、待っててください。
303 :
293:2006/12/23(土) 22:27:46 ID:EjDAP37J0
俺は急いで戻った。
立川さんはあのサナギの化け物どもに集られていた。
俺は金属の棒を使って化け物サナギどもを振り払った。
「大丈夫ですか!?」
見ると立川さんはひどく殴られていたのかアザがいくつかあった。
「あ…新くん…どうして…」
「恩返しのためです!あなたは逃げることが恩返しと言いましたよね、でも俺はそんなやり方で恩を返しても後悔が残るだけです。ですからもっと他の方法で恩を返したいんです!」
「新くん……しかし……」
そして俺はあの化け物サナギどもと金属の棒で戦う。しかしほとんど通じていない。俺は何発か殴られる、けど諦めるわけにはいかない。
「や、やめろ…私はどうなってもいい…でも新くんは助けてくれ…」
しかしこいつらは立川さんの言葉を無視し、俺を殴り続ける。
負けてたまるか、こいつらは俺が何としてでも倒す。
俺は棒で何発か叩く。
「も、もういい新くん逃げるんだ…」
俺は立川さんの言葉を無視し化け物どもを叩きまくる、しかしこいつらは全く動じない。
そして俺は吹っ飛ばされた、やばい死ぬかも。
化け物サナギどもは迫ってくる。畜生…恩を返せないまま死ぬのかよ…
もう諦めかけた、その時だった。
どこからか流星のように何かが飛んできてそれはあのサナギどもに当たっていき俺の方に向かってきた。―――青い…クワガタムシ?
「あれは、ガタックゼクター…もしや…新くんが…!」
立川さんは何か知っているのか?俺はふとそれを手に取った。
「新くん!それをベルトに着けるんだ!」
「それは、どういう…?」
「時間がない!変身と言いながらそれを着けるんだ!早く!」
「は、はい!」
立川さんは真剣な表情で言っている。俺は言われる通りにやることにした。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
ベルトに青いクワガタを着けた。その瞬間信じられないことが起こった。
304 :
293:2006/12/23(土) 22:32:47 ID:EjDAP37J0
やけにエコーのかかった電子音がした後俺の体は徐々に何かに包まれていき、それは少し重い青と銀が中心のアーマーとなった。これはどんな変身ヒーローだ?
そしてあのサナギどもが向かってきた、考えても仕方がない。俺は再び戦うことにした。
俺はサナギ共を殴りまくる。するとどうだろうか、さっき苦戦していたのがまるで嘘のようで反則的なパワーでどんどん押していく。
「新くん、人差し指にスイッチがあるはずだ!それを押すんだ!」
立川さんに言われた通りにやる。すると両肩のあるバルカン砲から光弾がどんどん出てきた、反動がすごい。俺は吹き飛ばされないように踏ん張っている。
その光弾は一匹一匹当たっていき、当たった奴等はどんどん消滅していった。その効果か七匹位いた奴らはもう残り一体しか残っていない。
またまた信じられないことが起こった。
残った奴の体から突如湯気が出てきてドロドロ溶けていく、何ともグロテスクな光景だ。こういうのは甲虫で言う脱皮ってやつだろうか。ってそんな事はどうでもいい。
そしてそいつの体からこれまた厳つい顔のした蜘蛛の化け物と化した。
「新くん、今度はクワガタの角を反対側に倒しながらキャストオフと言うんだ!」
言われたとおりに二本の角を反対に倒す。するとアーマーの重い部分が音を立てて外れていく。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
完全に倒すとまたエコーのかかった電子音がした。するとアーマーの重い部分は吹っ飛んであの蜘蛛野郎に当たっていった。
305 :
293:2006/12/23(土) 22:34:58 ID:EjDAP37J0
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
またまたやかましい電子音がした、これはどうにかならんのか?それはそれとして無駄なアーマーが吹っ飛んだのかえらく軽くなっていく感じがした。この姿は青いクワガタを彷彿とさせる。
見てみると両肩に何かあるようだ、それを手に取ってみると二本の刀のようだった。これを使って戦えって事か?
俺はそれを持って向かっていった、途中蜘蛛の糸みたいなのを吐いてきたがそんな物片方の刀で弾き落としてやった。どうやら動体視力も反則的に上がっているようである。
俺は斬って斬って斬りまくる。蜘蛛野郎は怯んでいった。
「新くん、必殺技を使うんだ!」
どうやって、てかそんな物まであるんですか?
「まずその刀を元の位置に戻すんだ、そしてクワガタに付いているスイッチを三回押してから角を反対側に倒すんだ」
いっぺんに言われてもそんなに飲み込めませんが。とにかく俺は言われたとおりに刀を元の位置に戻し、スイッチを押す事にした。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
三回押す、やはりこの電子音はやかましい。だがこんな事考えても仕方がないから言われたとおりに角を倒す。
「それをもう一度反対に倒してからライダーキックと言う、そして奴に飛び蹴りをやるんだ」
俺は再び角を反対に倒す。
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
エコーのかかった音がまたした。あの蜘蛛野郎は向かってくるのでとっさに跳び蹴りを食らわした。
当たったそいつは爆発し、跡形もなく消滅した。
306 :
293:2006/12/23(土) 22:37:07 ID:EjDAP37J0
俺達は助かったのか……そしてあの青いクワガタはベルトから外れてどこかに飛び去っていった。
その途端身につけていたアーマーは分解されて元の姿に戻った。
それより立川さんは大丈夫なのか!?俺は立川さんの所へ駆け寄る。
「立川さん、大丈夫ですか!?」
「あ、ああ大丈夫だ新くん」
俺は肩を貸した。
「新くん、どうやら君に話さなければならないことがあるようだ」
「俺も聞こうと思ってたところです、一旦部屋に戻りましょう」
俺は立川さんに肩を貸しながらマンションへと戻った。
307 :
293:2006/12/23(土) 22:38:01 ID:EjDAP37J0
ここで一旦投下を止めます。
続きは明日で。
308 :
名無しより愛を込めて:2006/12/24(日) 00:46:52 ID:R0d0KYIy0
GJ!
それにしてもこの『加賀美』、いい味出してるな。
なげーわつまんねーわイタイわいい加減にしろ。
テメエのHPでも立ち上げてオナニーしろよ
GJ!
全部読んでみたがかなり続きが気になる。
これから一体この加賀美がどうハルヒや天道達と絡んでいくのか…
311 :
293:2006/12/24(日) 12:21:58 ID:CJjkVKVy0
>>306の続きです。
現在立川さんの部屋である。俺はテーブルに備えられた椅子に座り立川さんと向き合っている。
何かこれと似たようなシチュエーションずっと前にもあった気がする……
「これから話が長くなるが一つ一つ話そう。まず君が戦ったあの怪物についてあれはワームと呼ばれるモンスターだ」
虫みたいだからワームなのか?安易な気がする。そう思っていると向こうは話を続けた。
「実は君が眠っている間にとある街で謎の大爆発が起こったんだ、あまり表には知られていないが真相は隕石が落下したという説があり奴等はそこから湧いて出てきたと言われている」
何とも突飛な話だ、しかし実際にこの目で見たから真実と思うしかない。けれどもそんなに驚かないのはどうしてだろう。
「奴らワームは人間を襲い、その人間の姿と記憶をコピーして人間社会で生活している。ただそれをやって何がしたいのかはわかっていないが」
それじゃあ人間はただそいつらに怯えてろって言うんですか。
「もちろんこのまま黙って殺されるって訳じゃない、奴らと戦うためにZECTという組織もいる。ただそれだけではどうも足りないらしく奴らと戦うために作られた機能マスクドライダーシステム、君がさっき使った奴だ」
あんな化け物と戦うことを仕事としている人がいるとは何とも命がけの仕事だ。
「ライダーには二つのパターンがある、一つはマスクドフォーム。君が変身したときに最初になる形態だ、これは攻撃力や防御に特化されているが装甲が重い分動きが鈍い、故に運動能力の優れているワームの成虫体、つまりさっき脱皮奴と戦うのには適さない」
どうりで少し重かった訳だ。
「もう一つはライダーフォーム。これはライダーがキャストオフをした後になる形態だ、マスクドフォームに比べて攻守劣るがその分スピードや運動能力が格段に上がっている、これによりあのワーム成虫体とも互角に戦えるようになり必殺技も使えるようになる」
さっき俺が使ったライダーキックという奴ですか。
312 :
293:2006/12/24(日) 12:23:16 ID:CJjkVKVy0
「そう、そしてライダーにも名前がある。君が先ほど使ったのはクワガタをモチーフにしたガタックだ」
名前があったんですか、そう言えばさっきそれらしき言葉を言ってたな。
「ちなみにライダーは君の使った物だけではなく他にもいくつか存在する。現在活動してるのは蜂のライダーザビーだ」
俺以外にもあんな化け物達と戦っている奴がいるのか。
「そして君にはやって欲しいことがある」
あのガタックとか言うのに変身してワームという奴らと戦えって事ですか。
「そうだ、ただこれは決して強制ではない嫌なら抜けても構わない。命に関わるからな」
確かにそうだ。俺は黙って聞く。
「ただ……君には人ごとに考えて欲しくないんだ、もしも君の記憶がなくなる前大切な人がいたとする。その人までもワームの犠牲になってしまう恐れがあるんだ。その事をよく考えて欲しい」
黙って聞くしかなかった。
「君の答えは明日聞こう。今日はゆっくり寝てくれ」
そして立川さんは自分の部屋に向かった。
313 :
293:2006/12/24(日) 12:31:38 ID:CJjkVKVy0
俺は布団の中で考えている。
宇宙から来た謎の怪物と戦う?そんなことをやって何になる?正義のヒーロー気取りか?
立川さんは決して強制しないと言っていた、だったらやらなくてもいいじゃないか?くだらないヒーロー気分で命がなくなったらどうなる。
『君には人ごとに考えて欲しくないんだ、もしも君の記憶がなくなる前大切な人がいたとする。その人までもワームの犠牲になってしまう恐れがあるんだ』
立川さんのあの言葉が俺の中に回ってくる。
………俺の大切な人か、記憶を失うまでのね……
そう言えば俺、さっき何で立川さんを助けたっけな。恩返しのため?
俺は立川さんに色々なことをしてもらった。それにあれだけのことを話してくれた。
じゃあその立川さんの望みを叶えてやるってのが筋って物じゃないのか?
それなら俺の答えはただ一つだ。
314 :
293:2006/12/24(日) 12:36:10 ID:CJjkVKVy0
翌日俺は立川さんに答えを話すことにした
「立川さん、俺は自分の答えを出してきました!」
「言ってみてくれ」
「俺、あのワームとか言う奴らと戦います!」
立川さんは驚いているようだ。
「……引き返すのなら今のうちだぞ、格好いいとかそんな気持ちでやってもらっても困るだけだ」
深刻な表情で言う。
「そんな気持ちは微塵もありません、俺は自分の気持ちでやるんです立川さんは俺の世話をしてくれました、だったらその立川さんの望みを叶えるためにやるんです!」
「新くん……!」
立川さんは嬉しそうだった。
「新くん、君の答えはよくわかった。よろしく頼むぞ」
「はい!」
俺達は固く握手を交わした。
「おっとそろそろ引っ越し屋が来る時間だ、引っ越しの準備はすませたかね?」
「はい、いつでもできます」
俺は新たな決意を固め、引っ越し屋が来るのを待った。
プロローグ 終わり
315 :
293:2006/12/24(日) 12:37:10 ID:CJjkVKVy0
プロローグ終わった・・・
続きは現在製作中です。
続きが楽しみだw
大長編の予感
楽しみにしてます∝
無関係かもしれんけど
今日のジャンプにワンピースとドラゴンボールのコラボ漫画があったけど
このスレで言えばハルヒとカブトに該当するね。
見事に。
ハルヒダンスを踊る天道……
>>319 見事に無関係な上に板違いです。
マキシマムハイパータイフーンで消し飛んでください。
322 :
名無しより愛をこめて:2006/12/25(月) 14:49:32 ID:my8bEhGc0
>>320 てれびくんのハイパーバトルDVDですか?
>>319 しねえよアニヲタ
板違いネタをいけしゃあしゃあと
もはやカブトでもハルヒでも無くなったな…
sage
ならば無理矢理カブトの話でも…w
とりあえず思うんだけど、ちょっと前まで「さらなる暗闇を取り戻す」とか言って自分を縛ってた奴がたった1話で「もう一度光を求める」とか言ってしっかりカッシス倒しちゃう意味が分かんない。
何がしたかったんだよ地獄兄弟w
あとちょっと上に書きかけのSSがいくつかあるけど、続きが気になる。続きキボンヌw
329 :
293:2006/12/26(火) 07:32:42 ID:OHSWd0+M0
>>314の続きです
01
「どうもありがとうございます」
立川さんは引っ越し屋の人に別れの挨拶を交わした。ここは現在引っ越し先の新しいマンションの一室である。
立川さんはこの町に引っ越した本当の理由はワームはこの街を中心に活動しているからその様子を見るためだという。
ちなみに俺はあのベルトをいつも着けているようにと立川さんから言われているので常に着けている。
荷物も全部置いたので立川さんは昼飯を作ってくれた、実は言うと立川さんはけっこう料理が上手だ。今日は焼きそばである。
やはり今日も美味い、俺は立川さんの作ってくれた焼きそばを完食した。
ふと俺はぼんやりとベランダからこの街の様子を確認した、何か見覚えがある気がする。
「どうかしたのかね?新くん」
台所で食器を洗っていた立川さんは俺に話しかけてきた。
「いやちょっと町を見てただけです」
「そうか、まあこれからこの町で生活するのだからな」
立川さんは数秒間を空けて。
「新くん、あとでちょっと行くところがある。そこに付き合って欲しいのだがいいかね?」
「いいですよ」
俺は再びベランダから外を眺めた。
330 :
293:2006/12/26(火) 07:34:00 ID:OHSWd0+M0
今俺は立川さんの行くところに付き合っている。
しかし俺はその場所を疑っている。なぜならその場所は
「あの・・立川さん・・ここバイクの教習所ですよね?」
「そう、バイクの教習所だ」
俺は再び立川さんに尋ねる。
「あなたはバイクの免許でも取るつもりなのですか?」
「いや、君のバイクの免許を取るために来たのだが」
何故ですか。俺はバイクの運転なんかには興味ないんですが。
「すまないがライダーにはバイクが支給されるようになっている。ワームのいる場所にすぐに駆けつける為にだ」
そういう訳なら仕方がないですね。でも俺はバイクに関してほとんど知識はありませんよ。
「私が教えよう」
そうですか。
この数日間俺は立川さんによりバイクの基本知識を叩き込まれた。教え方が美味いのか俺はどんどん飲み込んでいった。
そして試験当日。俺は見事に受かった。バイクを試験運転してみたのだが割とうまくいった。やはり立川さんの教えがよいのだろうか。
俺は教習所の廊下で待っている人の元へ行く、誰なのかは言うまでもない。
「合格しましたよ、立川さん」
「おお、新くんよくやったなほら」
そう喜び立川さんは俺にスポーツ飲料水を渡してくる。俺はそれを受け取ってお礼を言った。
俺達は現在廊下に備え付けられた椅子に座って一服している。
「さて、そろそろ行こうか」
「はい」
俺達は帰ることにした。その瞬間どこからか女性の悲鳴らしき声が聞こえた。
「な、なんだ!?」
「バイクのコースからのようだ、行くぞ新くん!」
俺達は悲鳴の聞こえる方に向かった。
331 :
293:2006/12/26(火) 07:36:02 ID:OHSWd0+M0
俺達はバイクが走るコースへ出た。すると女の人が一人壁に追い込まれていた。そこにいたのはこの前俺が戦ったあの緑色のサナギの化け物が数匹いて、そいつらを率いていると思われる青いテントウ虫の化け物もいる。
俺はとっさに緑色のサナギワームに体当たりして、女の人を逃がした。
「立川さん、あなたはその人を安全なところへ!俺はこいつらを倒します!」
「わかった、気をつけてくれ新くん」
立川さんは女の人と共に建物の中に入った。そして空の彼方から流星のように青い機械質のクワガタ――――ガタックゼクターが飛んできて俺はそれを掴んだ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はベルトにガタックゼクターを着けた。
あのエコーのかかった電子音がした後俺の体は徐々に何かに包まれていく。それは少し重い青と銀が中心のアーマーとなった。
俺は戦うことにした。奴らは徒党を組んで向かってくるがたいしたことはなかった。俺は一匹一匹肉弾戦で戦う。
しかしどこからか援軍と思われるあのサナギワームが五匹くらい現れた、これじゃこの形態てやってもきりがない。
俺はガタックゼクターの角を90度の角度に倒す。するとアーマーの重い部分が少し外れた。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
そしてそこから更に90度の角度に倒す。あの電子音が待た鳴った後重い部分は完全に吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
俺はあの二本の刀を使って戦う。一匹一匹どんどん斬って行った、するとあのサナギ野郎はあっけなくやられて爆発していった。
332 :
293:2006/12/26(火) 07:38:23 ID:OHSWd0+M0
残るは青いテントウ虫野郎だけである。しかし奴は追いつめられたと思ったのかふっと消えていった。
「クロックアップ!」
『Clock Up (クロックアップ)』
俺は奴を追うためにベルトの脇のスイッチを押しクロックアップした。
俺も奴もとてつもないスピードで動いている。そのスピードはまるで物が落ちる一瞬のスピードがまるでとんでもなくスローモーションに見えるくらいに。
立川さんはこの機能を長時間使うと体に負担がかかると言っていた、だったらとっとと決着をつけよう。
俺は二本の刀で斬って斬って斬りまくる、テントウ虫野郎は怯んでいった。
俺は必殺技の準備をした。
『Rider Cutting (ライダーカッティング)』
二本の刀をハサミのような形にする、すると電気のような物を帯びていった。俺の必殺技は敵を蹴るライダーキックの他にこれから使うライダーカッティングと二種類ある。
あのテントウ虫野郎は飛びかかってくる。俺はそいつをハサミで挟んだ、どうやら効いているようである。
渾身の力を込めて挟んだ。するとそいつは爆発していき跡形もなく消滅した。
『Clock Over(クロックオーバー)』
俺が奴を倒すと同時に元の速さに戻ったクロックオーバーというのはクロックアップの状態が解けたサインだ。
それと同時にベルトからガタックゼクターが離れた。身につけていたアーマーが分解して消滅し俺は元の姿に戻る。立川さんの言う通り少し疲れたな。
333 :
293:2006/12/26(火) 07:42:07 ID:OHSWd0+M0
教習所の入り口に立川さんはいた。俺は結果を報告するとする。
「立川さん、やりましたよ!」
「そうか、よくやったな」
そういえばあの女の人は?
「もう帰したよ」
そうですか、まあその方が良かったのですけど。
「それにしても君は強いね、あれだけの数を一人で倒すなんて」
立川さんは嬉しそうに言う。しかし俺は言う。
「いえ、立川さん。俺はガタックの力があるから戦えるんです。力がなければ俺はただの弱い人間です現にこの前も……」
立川さんは自身のない俺の言葉を遮るように
「いや、君はこの前私を助けようとした、そしてライダーの力を悪用しようとしない、それだけでも十分な強さを持っている。その証拠にガタックゼクターは君を選んだ」
立川さんは続ける。
「ガタックゼクターは資格者と認めない者に対しては容赦なく攻撃を仕掛ける。だから長年資格者が現れなかった」
更に続ける。
「しかしガタックゼクターから来たと言うことは君のその強さをガタックゼクターが認めたと言うことだ。それは君の強さは本物と言うことだ、だから自信を持つといい」
俺はそれを聞いて嬉しくなった。
「はい!、俺頑張ります!」
「頑張るといい、まあたまには勝利の感覚に酔いしれるのもいいかもしれないがあまり調子に乗らないように」
334 :
293:2006/12/26(火) 07:43:28 ID:OHSWd0+M0
今俺達は町を歩いている。理由は昼飯までまだ時間があるのでせっかくだからこの町を見ようと言うことだ。
この町に来てから俺は不思議な感じがしている。始めて来た感じがしない、なくしていた大切な何かが出てきそうな感じだった。
歩いている内にとある坂道の前に来た。俺はふと立ち止まった。
「どうかしたのかね?新くん」
「俺は…ここを知ってる……!」
そして俺はこの坂道を走っていった立川さんの呼ぶ声がするが無視して走り続ける。
この坂道は見覚えがある気がする、ハイキングコースみたいな坂道だったが何故かきついとは感じなかった。
335 :
293:2006/12/26(火) 07:44:32 ID:OHSWd0+M0
そして登り切った先には学校があった。
俺は少し息を切らしていた、俺の後を追ってきた立川さんも追いつき息を切らしている。
「ハァ…ハァ…新くん、一体どうしたのだね?」
「この学校は…!」
「ここがどうかしたのかね?県立北高等学校というところで今度君の転入の手続きを取ろうとしているのだが…」
「立川さん!確信を持って言えます!俺はこの学校に通っていました!」
「なんだって?」
立川さんは驚いている。
「それじゃあ記憶が少しずつ戻りつつあるのか!?」
「まだ何かが足りない気がするんです、何かが…」
何だこの気持ち、心臓が張り裂けそうだ。欠けていた何かが何かが出てくる気がする……!
俺はふと倒れそうになった、それを立川さんが支える。
「新くん、しっかりするんだ!」
「たち……かわさん」
「とにかく落ち着くんだ、少し休もう」
俺はその場に座り込んだ、それに立川さんは付き添ってくれた。
十分くらい経ってようやく落ち着いた。
「もう大丈夫です」
「そうか、それは良かった。そろそろ昼食の時間だから街で何か食べよう」
俺達は昼食のために坂を下った。
336 :
293:2006/12/26(火) 07:46:51 ID:OHSWd0+M0
一旦ここで投下を止めます。
続きは朝飯食ってからで。
337 :
293:2006/12/26(火) 08:02:37 ID:OHSWd0+M0
朝飯食ったので続き書きます。
今街の駅前にある喫茶店で軽く昼食を取っているやはりこの場所も、駅前にも覚えがある。俺達の他には親子連れ数組や俺と同じ歳くらいの高校生グループがいる。
そして俺はテーブルに立川さんと向き合っている。
「立川さん、俺やっぱりこの街を知っています。この喫茶店も」
「そうか、まあ焦らずにゆっくりと一つずつ思い出すといい。無理に思い出そうとしても逆効果だ」
立川さんはサラダを食べている、俺も昼食のパスタを食べている。
数分後俺達は完食したので店を出ることにした。
立川さんは会計を払っている、俺は何故かそれに違和感があった。
「新くん?」
「え?いやなんか俺が払うのが当たり前のような気がして…」
「気持ちは嬉しいがもともと私に付き合ってもらってるのだからこれくらい当然だ」
いや親切心とかそんな気持ちではなくそれが習慣となっているような気がする。って何だその習慣は、我ながら変だ。
338 :
293:2006/12/26(火) 08:03:39 ID:OHSWd0+M0
翌日俺はあの喫茶店に再び来ている。理由は立川さんから「君に会わせたい人がいる」と言われ、その人の写真を渡された。
一人は二十代前半のキャリアウーマン風の女性。もう一人は企業戦士と言った感じの三十代半ばの強面な男性である。
俺は立川さんから渡された千円で適当に紅茶を飲むことにした。それにしてもいつ来るのだろうか。
「君が加賀美新くんかね?」
ふと声がしたので俺はハッと顔を上げた。
見ると写真の男性と女性がいた。
「その名前を知ってるって事はあなた方が立川さんの言ってた…」
男性は俺の言葉を遮るように
「そう、俺が田所修一だよろしく」
「私は岬 祐月、よろしくね加賀美くん」
「よろしくお願いします田所さん、岬さん」
俺達は初対面の挨拶を交わした。
そして今テーブルで向き合っている。
「それで、俺に何の用で?」
「君には我々ZECTに協力して欲しい」
……そう来たか。
339 :
293:2006/12/26(火) 08:04:45 ID:OHSWd0+M0
「あのですね、俺はまだ高校生ですよ。そんな組織にいても足手まといになるだけでは」
俺は疑問を田所さんにぶつける
「直接的な協力ではない、時々こちらから指令を出すからそれに従って欲しいんだ」
「それにあなたはガタックの資格者。ライダーはZECTに協力する者なの」
俺はそんな組織に協力するためにライダーになったわけではないのだが。
「さっそくだが君には一緒について来てもらおう」
田所さんは言う。まさか協力しなければこうなるぞとか言って拷問する気ですか。
「そんな野蛮なことしないわ、……まあ時と場合によるだろうけど」
一瞬この人にとてつもない恐怖を感じた。
「岬、変なことを言うな。すまない加賀美くん、ついて来てほしい」
俺は覚悟を決めて一緒に行くことにした。立川さん、どうか俺の無事を祈っててください。
340 :
293:2006/12/26(火) 08:07:55 ID:OHSWd0+M0
俺は今とある廃ビルにいる。2人に連れられて乗った車には何かを分析するような感じの機械がかなりあった。
ここに来た理由はワーム退治と俺の力を見るためだという。
「で、もう行くんですか?」
「いや、まずは彼らが戦っている所を見てくれ」
田所さんの言っている彼らというのは今ワームと戦っている人達のことである。彼らはゼクトルーパーと呼ばれている。普段は俺みたいに一般市民として生活しているらしい。
活動するときは黒のヘルメットに同じ色の特殊部隊が来ていそうなプロテクターを身につけていて数人で活動し、丸っこいマシンガンを持って戦うという。
俺は車の中から様子を見ている、あの人達はチームワークを取りマシンガンを撃って戦っているがあまり通用していない。立川さんが嘆くのもわかる。
「田所さん、脱皮します!」
岬さんが車に備え付けられたモニターを確認している。見てみるとあのサナギワームの形のしたポリゴン画像がどんどん赤くなっていく。
ゼクトルーパーはそいつに攻撃を集中している。脱皮を防ぐためかもしれないが。
しかしゼクトルーパーの努力空しくそいつは脱皮し右手に丸っこい球をつけたホタルの怪物と化した。
そしてそいつはクロックアップし、あいつらを一掃していった。
「お前達!一時撤退だ!」
『はっ!撤退だ!』
田所さんはマイクを使って命令を出す。それに従うようにあいつらは撤退していった。
「……で、俺の出番というわけですか」
「そうよ、加賀美くんがんばって」
俺の質問に岬さんが返す。俺は「やれやれ」と溜息をつけながら車を降りた。
「加賀美くん、命の危険を感じたら真っ先に逃げるんだ」
田所さんは俺に念を押す。俺はビルの中に進んでいった。
341 :
293:2006/12/26(火) 08:09:20 ID:OHSWd0+M0
ビルの中を進んでいく、さてどこから出てくるのやら。
『加賀美くん、そろそろ来るぞ』
俺は耳に付けられたイヤホンから田所さんの言葉を聞く。すると向こうからあのサナギワーム数体とホタル野郎が姿を現した。お出ましかい。
それに反応するようにガラス窓を破ってガタックゼクターが飛んできた。俺はそれを掴みガタックに変身する。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はベルトに着ける。すると俺の体は青と銀のアーマーに包まれた。
俺は人差し指についているスイッチを押し肩に乗ってるバルカン砲を発射する、俺は吹っ飛ばされないように踏ん張る。その弾に当たった奴らは爆発した。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を反対側に倒し、キャストオフをする。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
アーマーの重い部分は全部吹き飛んで電子音がした。俺はライダーフォームで戦うことにした。
そして俺は二本の刀、ガタックダブルカリバーで戦う。これ名前あったんだな実は。
俺はホタル野郎を斬りまくる、奴も攻撃してくるがそれを弾いていく。
必殺技、ライダーキックの使用のために刀を元の位置に戻し、ガタックゼクターのスイッチを押す。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
俺はガタックゼクターの角を反対側に倒す
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
もう一度反対側に倒し、回し蹴りを放つ。見事にヒットし、ホタル野郎は爆発した。
そして役目を終えたからなのかガタックゼクターは自分からベルトに外れていってどこかに去っていった。そのせいか俺のアーマーは消滅した。
342 :
293:2006/12/26(火) 08:12:02 ID:OHSWd0+M0
俺は外へ出る、すると田所さんと岬さんがいた。
「やるじゃないか、加賀美くん」
「あなたにならガタックを任せても平気そうね」
「どういたしまして」
俺は適当に返事を返す。
「そういえば加賀美くん、立川さんから聞いたんだけどあなた記憶喪失なの?」
今の俺にとって最も重要なことを岬さんが話しかけてくる。
「はい、その通りです。立川さんはそんな俺に『加賀美新』という名前をくれたんです」
「大変ね」
岬さんはもっともらしい答えを返してくる。
「でも、最近少しずつ思い出してきたんです。俺はこの街を知っているって言うのが何よりの証拠です」
「そうか、記憶が一日も早く戻るといいな何か困ったことがあったら遠慮無く言うと言い。できる限り相談に乗ろう」
「私もそうするわ」
「ありがとうございます、田所さん、岬さん」
俺は田所さんと岬さんに握手をした。
「俺もこれからはできる限り協力させてもらいます」
「そうか、そうしてもらうとありがたい」
「これからもよろしくね、加賀美くん」
「はい!」
そして田所さんは俺を車に乗せて駅前の喫茶店まで送ってくれた。
「田所さん、岬さんすみませんこんな事させてもらって……」
「いや、いいんだ加賀美くん、協力させてもらったせめてものお礼だ」
「加賀美くん、これからもよろしくね」
「はい、それではさようなら」
「それじゃあまたね、加賀美くん」
俺は2人に手を振る、2人も俺に手を振ってくれた。
そして車は去っていった。何だ2人ともけっこういい人じゃないか。あんな風に疑った俺は馬鹿か。ああさっきの俺がとんでもなく恥ずかしい。
343 :
293:2006/12/26(火) 08:13:00 ID:OHSWd0+M0
軽く後悔の気持ちに打たれているとむこうにいる人物が手を振ってくれた。立川さんである。
俺は走る。
「新くん、どうだったかね」
「田所さんも岬さんもとってもいい人でした」
立川さんは少し自慢げに「そうだろう」と言う。
「俺、初めて会ったときあの2人を疑ってました。これから何かされるんじゃないのかって思ったりして……でも実際話してみるととてもいい人で……疑ってた自分がとんでもなく恥ずかしく思えたんです」
「そうか、まあ人間初めて会う人に対しては何らかの警戒を持つ物だ。しかし互いに関わっていくにつれて信頼が生まれてくるんだ」
立川さんは言葉を続ける。
「しかしワームはその信頼を利用しようとする。人と人との信頼は築き上げていくことはとても素晴らしいことなんだ。でもワームはそれを邪魔しようとする。私はそれが許すことができないだからZECTに協力しているんだ」
俺は立川さんの話を聞いている。
「君もこれからもZECTに協力して欲しい」
「はい!俺、田所さんや岬さんみたいな人がいて嬉しく思いました。だから俺、これからも協力します!」
「ありがとう!新くん」
お互いに語り合い帰ることにした。
344 :
293:2006/12/26(火) 08:13:33 ID:OHSWd0+M0
一旦ここで投下を止めます。
続きはまた後で。
「ハレ晴れユカイ」を天道に歌って欲しい。
佐藤雄基氏も歌出したし、水嶋ヒロ氏もCDデビューして欲しい。
346 :
293:2006/12/26(火) 12:17:16 ID:OHSWd0+M0
>>343の続きです。
「キョン!?」
ふと後ろから大きい声がしたので俺達は振り返った。するとリーダー格と思われるの黄色いカチューシャを着けた割とかわいい女の子一人、無表情で人形のような顔つきで髪の整った女の子一人
少し幼くもけっこうかわいい顔して髪が肩にまで届くくらいの長さの女の子一人、割とイケメンな顔をした奴一人がいた。全員歳は俺とほぼ同じに見える。
何故かみんな俺を見て驚いている。
「あ…あんた…キョンよね!?」
カチューシャを着けた女の子が俺に話しかけてきた。すると突如泣き出してきた。
「あ…あたし…あんたが……キョンが生きていてくれて……本当に……!」
涙を一粒一粒地面に落としていく。おいおい俺はこんな女の子を泣かせるほどの男なのか?
「君は一体誰なんだ?」
「え?」
女の子は驚いている。
「俺は君のことは知らない、君がどうして俺に話しかけてきたのかも俺は知らない」
「なっ……!」
「もういいですか?俺達は帰ります」
俺達は帰ろうとする。しかしその道を他の三人が塞ぐ。
「待って下さい!キョンくん!」
「……待って」
「涼宮さんの話を聞いて下さい」
三人は俺を止めようとする、一体なんだというんだ。てかキョンって誰なんだ?
「あなた達は俺に何の用があるんですか?」
「ふざけんなっ!」
あのカチューシャの着けた女の子が怒鳴ってくる。振り返ると俺の胸ぐらを掴んできた。
347 :
293:2006/12/26(火) 12:22:12 ID:OHSWd0+M0
「あんたね!あたし達がどんな気持ちでいたかわかってんの!?このアホキョン!」
女の子は俺の首をガクガク揺らす。俺はその腕を払う。
「あのですねさっきからキョンと言われてますけど一体それは誰のことですか?俺の名前は加賀美新です」
「何訳のわかんないこと言ってるのよ!」
「それはこっちの台詞です!」
「落ち着くんだ2人とも」
喧嘩になりそうな俺達を立川さんはなだめる。
「誰よあんた!」
おいおい何でこの子は初対面の人間に対してタメ口で話すんだ?
「君たちは彼の知り合いなのか?彼は今記憶喪失なんだ」
四人は驚いていた。
「う…嘘……よね」
「いや、その人の言う通りです。俺は昔のことをこれっぽっちも覚えていないんです」 驚いている女の子に俺は答える。
「じゃああんた、あたし達のことまるっきり覚えていないの!?」
「はい、すみませんが」
「なんと言うことでしょう」
「まさか……キョンくんが……!」
「い…嫌…!」
少しイケメンの男、やや幼く見える女の子、無表情の女の子は順に驚いていた。
「そんなのダメよ!有希やみくるちゃんに古泉くんそしてあたし達SOS団の長い歴史を忘れるなんてあってはならないのよ!」
「SOS団……?」
「そうよ!世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団。略してSOS団よ!」
その言葉に俺は聞き覚えがあった。その瞬間俺の頭に何かが駆けめぐっていく。何だ?俺は一体何者なんだ?俺は頭を抱えた。
ふと俺はその場を走り去っていった。途中立川さんやあの四人が俺のことを呼んでいた気がするがそれを無視して無我夢中で走った。
348 :
293:2006/12/26(火) 12:24:34 ID:OHSWd0+M0
ここがどこかはわからない。俺はとにかく走ったから周りの光景を見てる余裕はなかった。
この感じ……昨日も体験したぞ。欠けていた何かが出てくるような……そんな感じ。
俺は冷たく汚いコンクリートの上に倒れ込んだ。昨日は立川さんが支えてくれたが今、周りには誰もいない。
俺の頭の中にあの四人が出てくる。あの四人は俺とどんな関係なんだ?あの四人は俺の何を知ってるんだ?
あの四人は俺と何をしたんだ?あの四人は………誰なんだ?
俺は……あの四人を知ってるのか?
いろいろな考えが頭に浮かぶ中、俺の意識はそこで消えていった。
01 終わり
349 :
293:2006/12/26(火) 12:27:50 ID:OHSWd0+M0
上の続きは今制作中です。
とりあえずちょっと休みます。
こう来たかw
ちょっと予想外だなぁ。
がんばって!
あんた凄いよ!w
続き頑張れ!
ついにハルヒがでてきたけど、天道や剣も登場するのかな
ハルヒと天道の絡みが見せ場だねw
>>293 いい加減、学校行くなり、働くなりしたら?
イブにクリスマスにゴミを書き続ける腐れニート乙
353 :
293:2006/12/27(水) 13:05:07 ID:Rxs1pyuc0
>>348の続きです。
02
俺の体は冷たい感覚ではなく何かに包まれていて暖かかった。
ここは立川さんの部屋なのか?そう思い目を開けてみるがどうも違うようだ。えらく広い部屋で植物がいくつかある。
窓から明るい日の光が差し込んでくる。
向こうから何かを焼くような音が聞こえてくる、誰か朝食でも作ってるのか?
俺はその方向に向かっていった、リビングに出た。
俺は音の聞こえる方向に更に近づく、そこは台所だった。そこには灰色の和服を着た二十代前半の男がいた。
「おお、起きていたのか」
「あなたが俺を?」
「ああ、家の前にお前が倒れていたんだ。そこを俺が通りかかって運んだんだ」
男は魚をフライパンで焼いているようだった。いい匂いである。
「お兄ちゃん、おっはよ〜」
「おお、樹花おはよう」
向こうのドアからバタンと勢いを出して中学生に見える女の子が入ってきた。「お兄ちゃん」と言っている限りでは彼の妹なのだろう。
「あれ?起きてたんだ」
「え、あ…はい」
年下かと思われるのに何故か敬語を使ってしまった。
女の子が俺に話しかけていると男が焼いた魚を白い皿に乗せ、それをテーブルまで運ぶ。そして女の子は椅子に座った。
354 :
293:2006/12/27(水) 13:06:58 ID:Rxs1pyuc0
「お前も食うか?」
男は俺に食事を勧める、どうやら俺の分まで用意してくれたようである。そういえば腹が減ってきたな。
「ありがたく頂戴させてもらいます」
俺は椅子に座った。
「いっただっきま〜す」
女の子は元気よく食事の挨拶した。それにつられて俺も軽く挨拶をした。
「おいしい〜〜!今日もグー!」
女の子は魚を食べて親指を立てている、そんなに聞くと俺も食いたくなってきたので卵焼きを食べることにする。
「美味い!」
俺は思わず声に出してしまう。
「でっしょ〜〜?」
女の子は俺の反応を面白がるように答える。
俺は焼き魚も食べる、これもかなり美味い。まるで世界一のように思える。
「そういえばお前、何であんな所に倒れていたんだ?」
「あたしもそれ気になってたの、なんで?」
2人は俺に疑問をぶつけて来る。やはり来ると思った。
俺は自分のことは話した、記憶喪失と言うことを。そして立川さんから『加賀美新』という名前をもらったことを。まあZECTやライダー、ワームについては話していないが。
355 :
293:2006/12/27(水) 13:07:45 ID:Rxs1pyuc0
俺は記憶喪失で記憶を思い出しかけて急に苦しくなって倒れたと話した。
「そうか、大変なんだな加賀美」
いきなり呼び捨てかこの人は。
「まあ元気出しなよ加賀美さん、きっと記憶も戻ってくるよ」
この子は見ず知らずの俺に対してこんなにも警戒しないでいてくれるとは。
「そういえばあなた方の名は?せっかくなのでお聞きしようと」
俺は名前を尋ねると男は突如左腕を太陽の方に指した。
「俺は天の道を往き、総てを司る男」
男は続ける。
「天道 総司」
へ?何ですかその名乗る前の自称は。
「あたしは天の道を往き、樹と花を慈しむ少女」
女の子は兄の真似をしているかのように左腕を太陽の方に指し。
「天道 樹花」
あの……ここは笑うとこですか?俺はこれをあえて心の中にしまっておく。
「天道さんに……樹花ちゃん……でいいですか?」
「構わない」
「いいですよ、加賀美さん」
そうですか。俺達は朝食の食事を再開する、やはり美味いな。
356 :
293:2006/12/27(水) 13:09:12 ID:Rxs1pyuc0
俺は世界一かと思われる朝食を食べ終えのんびりとソファーに座り一服していた。天道さんは食器を洗っている。
そういやあれから立川さんに電話してないな。って携帯はマンションに充電したまま忘れてきたんだったな。
今持っているのは財布だけで中身は四千円ちょっとである。
「加賀美さん、どうしたの?」
樹花ちゃんが俺に話しかけてくる。
「いや、これからどうしようかな〜っておもっただけで」
樹花ちゃんは「そう」って返事を返す。
「ねえ、天道さんはどんな仕事に就いてるの?」
俺は何気ない質問をする。
「いや、お兄ちゃんはいっつも家で家事をしてるの。『私も仕事や大学に通ったら?』と言ってるんだけどそのたび『準備が忙しい』って言うの」
どういう意味で?
「あたしにもよくわかんないのよね〜この前見てるとサンドバッグ使ってトレーニングしてたのよ」
格闘技にでも出るつもりなのか。
「よくわかんないわ」
「でも樹花ちゃんは天道さんのこと大好きでしょ」
「うん!あたしお兄ちゃんだーいすき!」
樹花ちゃんは健全そのもののような笑顔を浮かべる。眩しいな。
そして樹下ちゃんは廊下へと行った。
今部屋には食器洗いを終えて新聞を読んでいる天道さんと2人である。
357 :
293:2006/12/27(水) 13:11:06 ID:Rxs1pyuc0
「あの、天道さん」
「なんだ?」
「その…見ず知らずの俺に対してここまでしてくれたお礼に何か出来ますか?」
俺は天道さんに尋ねる。
「そうか、だったらあとで外についてきて貰おう」
天道さんは言う。似たような台詞を立川さんから聞いた気がするが今は問題ではない。
「お兄ちゃん、遊びに行ってくるね〜」
見ると樹花ちゃんが私服に着替えていて荷物を持っていた。
「ああ、樹花行ってらっしゃい」
「いってきま〜す」
そして樹花ちゃんは外に出て行った、たぶん友達の所に遊びにでも行くのだろう。
「じゃあ俺は着替えてくるから門で待ってろ」
俺は言われるとおりに外に出て門で待った。
この家は……とんでもないデカさだ、しかもかなり豪華に見える。金持ちなんだな。
358 :
293:2006/12/27(水) 13:11:59 ID:Rxs1pyuc0
ここで一旦投下を止めます。
続きは掃除が終わった後で。
天道はもうちょっと冷たい気が…もっと電波なキャラにした方が…
でもやっぱ面白い!続き頑張ってください!
360 :
293:2006/12/27(水) 15:24:15 ID:Rxs1pyuc0
>>357の続きです。
俺は今天道さんと一緒に外を歩いている。これから一体どこに行くのだろう。
「あの、天道さんこれからどこに行くのですか?」
「黙ってついてこい」
俺の質問に天道さんは答えようとしない。
「天道さんって働いていないんですか?」
「まあな、俺の器は大きすぎる。世界中のどの組織も俺の器には収まらない」
何という無茶苦茶な理屈だ。
「着いたぞ、ここだ」
歩いて話している内に目的の場所に着いたようだ。
ここはレストランか?看板を見る。ビストロ・ラ・サル…ね……
「入るぞ」
天道さんはドアを開け、店に入る。
店は広くはなく、テーブルや椅子が数個あるだけだった。
「………いらっしゃい」
「あら、天道くんいらっしゃい」
店の中には俺と同い年くらいの女の子一人と店長かと思われる三十代半ばに見えるおばちゃん一人がいた。
「あれ、天道くんその子は?」
「こいつは加賀美新、今日からバイトとして使って下さい」
おいおいそのために俺を連れてきたのか。
「加賀美くんね?あたしは竹宮弓子、よろしくね!」
「あ、よろしくお願いします」
俺は竹宮さんに挨拶をした。
俺はテーブルを拭いている女の子に目が行った。元気に挨拶する竹宮さんとは対照的にあまり感情を出そうとしない。
361 :
293:2006/12/27(水) 15:27:18 ID:Rxs1pyuc0
「俺、加賀美新と言います。君は?」
立川さんから貰った名前で挨拶するとする。
「……日下部ひより」
「日下部さんで、よろしく!」
「……よろしく」
何かとっつきにくいな、でもがんばろう。
「こいつがサボろうとしたら言ってくれ、俺が即座に連れ戻す」
天道さんは竹宮さんにそう言うと外に出て行った。
今店には俺と日下部さんと竹宮さんだけである。
「あの、俺…何すればいいのでしょうか」
「それじゃあ加賀美くん、はい」
竹宮さんは俺にバケツとぞうきんを渡す。
「窓拭き、お願いね!」
俺の初めてのバイト、窓拭きが始まった。
362 :
293:2006/12/27(水) 15:28:16 ID:Rxs1pyuc0
聞くところによると天道さんはよくこの店を訪れサバを持ってきて料理を作ってもらってるらしい。
「終わりました」
俺はバケツとぞうきんを返した。
「あら、ありがとね〜」
ふと俺は日下部さんに目が行った、休憩時間を使っての娯楽なのか絵を描いているようだ。
「ひよりちゃんのこと気になるの?」
竹宮さんはからかい気味に言う。
「いえ、そんなんではありませんよ」
俺は言い返す。
「実はね、ひよりちゃん家族がいないのよ……」
竹宮さんは落ち込み気味に言う。
「え?それどういうことですか?」
「ずっと前に、事故で死んじゃったみたい……そこであたしが引き取ったんだけどどうも人となじめないみたいで」
そうだったのか……だからあんな感情がでないのか。
「加賀美くん、ひよりちゃん本当は寂しいと思うの。だから話し相手になってあげてね」
「わかりました、できる限りやってみます」
363 :
293:2006/12/27(水) 15:30:30 ID:Rxs1pyuc0
日下部さんはテーブルで一人ポツンと絵を描いている。横から見てみるとそれは妖精同士が抱き合っているように見える。
「大丈夫………ボクがそばにいる」
小さな声でそう呟いたのを確かに聞こえた。その瞬間俺が絵を見ているのに気がついたのか振り向いて顔を見上げてきた。
「………何だ?」
「いや、絵が上手いな〜って思っただけで」
「よせ……ヘタだ……」
俺が褒めると照れ隠しのようにまた絵を描き続ける。
「俺、実のことを言うと『加賀美新』っていうのは本当の名前じゃないんですよ」
日下部さんも竹宮さんも不思議そうな顔で見ている。
「俺、記憶喪失なんですよ」
「記憶喪失……?」
「はい、目が覚めたらとある病院で目覚めて俺はその時何も覚えていなかったんです。自分の名前も、家族のことも。俺を病院に運んでくれた人からこの名前を付けて貰ったんです」
俺は続ける。何かこの子と似たようなタイプの子をずっと前に見た気がする。
「しかもその人はこんな身元のわからない俺を引き取ってくれて新しい携帯とかも買ってもらいました」
更に続ける。
「ですから俺はその人がいなかったら俺は今頃どうなっていたかわかりません、仮に助かったとしてもずっと一人だったと思います」
話を終わらした。
「と、俺のつまらない独り言はこれで終わりです」
「その気持ち……わかる気がする」
え?てっきり「がんばれ」とか言われるような気がしたのだが。
「ボクも……両親が死んだんだ」
俺は話を聞く。
「ずっと前のある日……ここから少し離れたある街で隕石が降ってきたんだ」
一瞬ワームを連想させてしまった。隕石と言えばワームを連想させてしまうのは俺だけか?
364 :
293:2006/12/27(水) 15:32:01 ID:Rxs1pyuc0
「その時に…ボクの両親が死んだ……」
日下部さんは続ける。
「加賀美はまだその引き取ってくれた人がいる、でもボクはひとりぼっちだ……」
「それは違うと思います」
「え?」
俺は日下部さんの言葉を遮る。
「あなたには竹宮さんがいるじゃないですか、それに聞いたところによると天道さんはよくこの店に食べに来てると言います」
俺は不思議そうに見る日下部さんの前で話す。
「ですからあなたは一人ではないと思いますよ」
「そうか……」
そう言うと日下部さんは再び絵を描き始めた。
俺は店のキッチンへ行く。
「加賀美くん、あなた記憶喪失だったの?」
「まあ、そうですね」
「もしも将来働くところに困ったらウチに来なよ、大歓迎するわ!」
竹宮さんは俺に勧誘をしている、まあ考えさせて貰います。
「それと、ひよりちゃんのこと、これからもよろしくね!」
竹宮さんはそう言うと鼻歌を歌いながら食器を洗う。
365 :
293:2006/12/27(水) 15:56:38 ID:Rxs1pyuc0
その数分後、天道さんは再び店にやってきた。なにやら大きな発泡スチロール製の箱をを抱えている。
「加賀美はしっかりやってますか」
俺はあなたの息子ですか。天道さんは箱をテーブルに置く。
「ええ、もちろん!ひよりちゃんの話し相手にもなってあげてるし」
「ひよりの?」
そう言うと天道さんは俺を店の外へと連れ込んだ。
「何ですか?天道さん」
「加賀美、一つ言っておく。もしもひよりを悲しませるようなことをしてみろ、その時は俺はお前を殴る」
真剣な顔で言う。
「何でですか?」
「何でもだ!」
従わなきゃ殴ると言った感じだったので俺は了承した。
「それでいい」
天道さんは店へと戻っていった何なんだ一体、日下部さんのこと狙ってるのか?
まあ俺はあの人を悲しませるような機会はないかもしれないけど。
俺は店に入る。
日下部さんがキッチンで料理を作ってるようだった。
さばを調理している。あの発泡スチロールの箱には氷が入っていたのでその中身だろう。
「あの、日下部さんも料理するんですか?」
「いや、料理は基本的にはおばさんがするんだ。ボクはレジや食器洗い」
「じゃあなんで?」
「俺はさば味噌が食いたいんだ」
天道さんは言う、そうですか。その側で日下部さんが料理をする。
ちなみにこの店のメニューにさば味噌は無い。と言うことはまかないか?俺も今度頼んでみようかな。
366 :
293:2006/12/27(水) 15:57:52 ID:Rxs1pyuc0
俺は店でバイトを続ける。天道さんはさば味噌を食べたあと「美味い」と言いまたどこかへ行ってしまった。日下部さんは買い物らしい。
店には竹宮さんと2人である。にしても日下部さん遅いな。
「ねえ加賀美くん、ひよりちゃんの様子見てきてくれる?いつもならこんなに時間かかるはずはないんだけど……」
「わかりました」
「ありがとう、加賀美くん!」
俺は店を出て日下部さんを捜した。
367 :
293:2006/12/27(水) 16:04:41 ID:Rxs1pyuc0
ここで一旦投下を止めます。
とりあえず天道とひよりはいくつか面識があったという設定です。
GJ!
でもやっぱり天道に違和感が…
まず一つ、天道が敬語を使う相手はじいやだけかと…
でも続きにはかなり期待してます!頑張ってください!!
GJ!!
ストーリーはかなりイイ!
でも確かに言われてみれば天道が何か違う…かな?
オレ様系で滅茶苦茶な奴なんだけど実はいい奴で、もうちょっとギャグチックにしてもいいとオモw
とりあえずこれからおいしい所は全部天道が持っていく展開キボンヌw
370 :
ぬるぽ:2006/12/28(木) 00:02:09 ID:88QCB4x0O
ハルヒをソープに連れて行かしたい。
371 :
ガッ:2006/12/28(木) 09:35:45 ID:nW9wDgA40
373 :
名無しより愛をこめて:2006/12/28(木) 20:44:49 ID:tqZd3Gwz0
乙彼!続行よろ!
まあ、言われれば天道に違和感あるが
今回の加賀美は高校生(キョン)だから天道より年下だから
それは許容範囲内
んでもって加賀美(キョン)が天道に弟子入り・・・
っと、これじゃ響鬼だな
今、誰かあたしを笑ったにょろ?
376 :
ぬるぽん:2006/12/30(土) 08:17:22 ID:qJdpswPjO
キョンキョン(笑)
次回作電王の敵イマジンってのは、
次回作電王の敵イマジンってのは、「過去からの時の流れを変え、未来を変える」のが目的なんだろ。で、電王がそれを阻止して「規定事項です」って言うわけだ。
>>377は失敗です。ゴメンナサイ。
>>378 つ ハイパークロックアップ
イマジンの正体はハイパーカブトなんだな
このスレ過疎ってるなあ
アニメと結びつけてる時点で、楽しんでる奴らは少ないだろ 常識的に考えて・・・
382 :
293:2007/01/05(金) 12:29:28 ID:M/cWvALA0 BE:1530779099-2BP(0)
>>366の続きです。
俺は道を歩いている、すると向こうに昨日田所さんに乗せてって貰ったあの車がある。
その先にはあのゼクトルーパーとか言う奴らがビルの上にいるサナギワーム数体をマシンガンで撃っている。
俺は駆け寄る、車の中から岬さんが出てきた。
「加賀美くん!?」
岬さんは俺を見て驚いている。
「あなたどこ行ってたの!?携帯に連絡しても出ないし」
「すみません、家に充電したまま忘れて来ちゃって」
「呑気なこと言ってないで乗る!」
岬さんは俺を車の中に乗せる、田所さんがいた。
「加賀美くん、昨日はどこに行ってたんだ?」
「すいません、ちょっと倒れちゃって……」
「立川は心配してたぞ、連絡を入れろ」
田所さんは俺に携帯を渡す。てっきり怒鳴られるかと思ったが。
俺は立川さんの番号を入れ、連絡を待つ。
『もしもし』
「俺です、新です」
『新くん!?どこに行ってたんだね!?』
立川さんは向こうで怒っていそうである。
「すみません、立川さんあれからちょっと倒れちゃって……」
『全く君は何をやっているんだか…』
呆れているようだ、当然か。
「すみません、続きは後で聞きます。今ワームがいるので」
それだけではない、電話を使っての謝罪は何故かやる気になれなかった。
『わかった、じゃあ終わったら電話を入れてくれその時に迎えに行く。それじゃあな』
立川さんは電話を切った。俺は電話を田所さんに返す。
383 :
293:2007/01/05(金) 12:31:43 ID:M/cWvALA0 BE:302375982-2BP(0)
ふとモニター画面を見た、階段の上に誰かいる。
あれは……日下部さん!?何でこんな所に!?
日下部さんを気づいていないのかゼクトルーパーはマシンガンをワームを狙って撃つ、おいおい当たったらどうするんだ。
俺は車から出る。
「待ってくれ、上に人がいる!」
しかし俺の言葉を全く聞いていないのか攻撃を続ける。
「脱皮します!」
あのサナギワーム数体の内二匹の体はどんどん赤くなっていく、彼らはマシンガンで脱皮しようとしてる奴らを撃ちまくる、しかし全く動じない。
そして脱皮してしまった。一匹は黄色い蜘蛛のような奴、もう一匹は灰色の同じような蜘蛛の化け物と化していった。
ゼクトルーパーは階段に登って接近戦で戦うが全く歯が立たず、数人階段から落とされていった。
『加賀美くん!このままでは全滅してしまう!』
「わかりました、俺行きます!」
俺は助けるために階段を登っていった。
「あなた達は俺が助けます、逃げて下さい!」
俺の正体を知っているのか全員階段から下りた。
そして空の彼方からガタックゼクターが飛んできたので俺はそれを掴む。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はガタックゼクターをベルトに着けガタックに変身する、すると俺の体は青と銀のアーマーに包まれた。
俺はサナギワーム数体と蜘蛛ワーム二匹と戦う、援軍が来ない内にとっとと片づけた方がいいな。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を倒し、キャストオフをして敵を吹き飛ばす。当たったサナギワームは吹っ飛んで爆発した。
384 :
293:2007/01/05(金) 12:41:21 ID:M/cWvALA0 BE:340174229-2BP(0)
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
俺はライダーフォームになり、残った二匹の蜘蛛ワームと戦う。
肉弾戦ではこっちが押していた、そろそろ片を付けよう。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
俺はガタックゼクターのスイッチを押し、角を反対側に倒す。
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
もう一度角を反対側に倒す。必殺技、ライダーキックを黄色の蜘蛛野郎に命中させる。見事に命中し、爆発していった。
残った奴は灰色の蜘蛛野郎だけである。しかしどこからか援軍と思われるサナギワームが五匹現れた。
今度はガタックダブルカリバー二本で戦う。残った奴らを斬りまくる。
灰色の蜘蛛野郎を斬ろうとするが―――
「た、助けてくれぇ!」
え?
俺が一瞬怯んだ瞬間蜘蛛野郎は殴ってくる。一体何なんだ。
『加賀美くん、何をしている!』
田所さんは俺を怒鳴ってくる、俺は再び戦うことにするが。
「や、やめてくれよ!俺、元は人間なんだ!」
あの灰色ワームは人間の声で俺に話しかけてくる。一体どういうことなんだ。
『加賀美くん、ワームは擬態した人間の記憶を使ってその隙をつくの!だからそれは罠よ!』
岬さんは言っている。そうだ、立川さんも言ってたがワームは人間に擬態してその隙をつく、でも元は人間だった、それなら生きてるってことか?
いや、ダメだ!やらなきゃこっちがやられるんだ。岬さんの言うようにこれは罠にすぎない。
でも……ああっ、畜生俺はどうすればいいんだ。
「お前は甘い奴だ」
385 :
293:2007/01/05(金) 12:47:46 ID:M/cWvALA0 BE:226782443-2BP(0)
上から聞き覚えのある声が聞こえたのでその方向を向いた、そこにいたのは天道さんだった。
「天道さん、何やってるんですか!?」
「お前、加賀美か?」
どうやら俺の正体に気づいたようだが今はそんなことどうでもいい。
「天道さん、逃げて下さい!こいつらは俺が倒します!」
「俺の行く道は俺が決める、誰にも指図されない」
この人はこんな時まで何を無茶苦茶なことを言ってるんだ。
「それにお前に任せたら逃げられてしまう、だから俺がやる」
すると空の彼方から流星のように何かが飛んできて天道さんはそれを掴んだ。
あれは―――カブトムシ?
「俺は今この時、未来を掴んだ!」
天道さんはあの機械質の赤いカブトムシを掴み、決め台詞のようなことを言っている。
ふと俺は天道さんの腰に巻いてあるベルトに目が行った。あのベルトはまさか!
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
天道さんはベルトにカブトムシを着けた。すると俺のより低い音の電子音がした後、天道さんの体は銀色の重そうなアーマーに包まれた。
俺は驚いた。まさか天道さんはライダーだったのか!?
あの灰色の蜘蛛野郎は三匹のサナギワームと共に天道さんに襲いかかる、しかしそれを難なく圧倒している。なんて強さなんだ。
残りの二匹のサナギワームは俺に襲いかかってくる、俺はそいつらを二本の刀で斬りまくる。そいつらは爆発していった。
天道さんはどうなってるんだろう、俺は後を追うことにする。
386 :
293:2007/01/05(金) 13:00:57 ID:M/cWvALA0 BE:226782634-2BP(0)
俺は建物の中に入った。
天道さんはどこから出したのか手に持った斧で敵を斬っている。サナギワーム三匹は一瞬で蹴散らされていった。
残るはあの灰色の蜘蛛一匹だけである。劣勢と見たかあいつはクロックアップをした。 天道さんは奴の連続攻撃を食らっていく、しかし斧を出し見事に当てていき、そいつは爆発した。
なんて強いんだ、俺ではあんなこととてもできん。
今、この部屋には俺と天道さん2人だけである。
「天道さん、あなたライダーだったんですか!?」
俺は天道さんに尋ねる。しかし天道さんは
「加賀美、ワームは人間の隙をついてくる。そんなことでは生き残れんぞ」
そう言うと、天道さんは去っていった。何だって言うんだ?
俺は後を追おうとするが、すぐに見失ってしまった。
387 :
293:2007/01/05(金) 13:03:58 ID:M/cWvALA0 BE:680347049-2BP(0)
外に出て、俺は岬さんと田所さんに赤いカブトムシを持ち銀色のアーマーのしたライダーについて話した。
「まさかカブトか?」
田所さんは言う、カブトって俺以外にもライダーがまだいるんですか。そう言えば立川さんはザビーとか言うのもいるって言ってたな。
「カブトは本部が選んだライダー資格者がいるはず、それなのに何でその天道とか言う人がベルトを持っていてカブトに変身出来るのかしら……」
俺が聞きたいですよ。
「加賀美くん、立川に連絡を入れた。スーパーで待ち合わせをするようにと言った」
田所さんはそんなことまでわざわざしてくれるのか。
「加賀美くん、あなたはZECTの一員に等しいんだから携帯は常に持っておくこと。わかった?」
わかりました。
「俺達は本部に報告する、だからお前は帰れ」
俺は車から降りた、そして車は去っていった。
ってそう言えば日下部さんはどうなったんだ!?俺は探そうとするが向こうからやって来た。
「日下部さん、大丈夫ですか!?」
「加賀美、ボクなら大丈夫だ」
それは良かった……
「そう言えば、さっき変な奴らにあったんだ。銀色の奴と青いクワガタみたいな奴」
それは俺と天道さんのことだろう。まあ端から見れば『変な奴』かもしれないが。
「加賀美……それ、何だ?」
日下部さんは俺の着けているベルトを指す、これは人から見れば変な物に見えるのだろうか。
「これは、あえて言うならお守りです」
「お守り?」
「はい、俺に『加賀美新』と言う名前を付けて貰った人からもらったんです。まあ効果があるかどうかはわかりませんが」
俺は適当に返事を返す。『お守り』というのある意味当たってるかもしれない。
そして俺達は店に帰ることにした。
388 :
293:2007/01/05(金) 13:05:55 ID:M/cWvALA0 BE:1209504588-2BP(0)
こうして俺のバイト一日目は終えた。竹宮さんからは「また来てね!」と言われたので暇なとき行こうと思う。
俺は待ち合わせのスーパーに向かった。すると入り口に立川さんがいた。
俺は急ぐ。
「新くん……全く君は……」
「すみません!本当にすみません!」
呆れる立川さんに俺は必死に謝る。
「……反省しているようだしもういいよ」
立川さんは許してくれたようだ。
「本当にすみません……」
俺はもう一度謝る。
今俺達は帰り道を歩いている。その途中俺は今日あったことを話した。バイトを始めたことを、カブトというライダーがいることを。
「選ばれし者がもう……」
「立川さん?」
「いや、何でもないこっちの話だ」
立川さんは独り言を確かに言っていた、しかし俺はそれを詮索しないことにする。
「そういえば立川さん、昨日のあの四人はあれからどうなったんですか」
あの四人は俺の記憶の何らかの鍵であるはずだ、しかし立川さんは。
「すまないがあの四人は私が君を捜している最中にはぐれてしまった」
あの四人は俺の記憶の手がかりなことには間違いない、しかしそれが離れていく―――か。
どうやら、俺の記憶が戻るのはまだまだ遠そうだ。
しかし謎がいろいろとあるな、ワームの目的、俺の記憶、天道総司という人間について、そしてあの人はどうしてベルトを持っていてライダーに選ばれたのか、といろいろありすぎる。
まああまり深く考えるのはよそう、頭がこんがらがるからな。
02 終わり
389 :
293:2007/01/05(金) 13:07:29 ID:M/cWvALA0 BE:151188342-2BP(0)
待ってました!
結構丁寧に戦闘シーン書いてるよね。
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
天道がおいしい!
ただまだちょっと違うような…?説明的すぎるっていうか…
「お前がやったら逃げられてしまう。だから俺がやる」とかよりも「黙って見てろ」みたいに冷たく一言とか、「お前は帰って昼寝でもしてろ」みたいに役立たず扱いしてる方がしっくりくるんじゃないかな?
天道は謎キャラで、訳のわからない言葉が多くて、この時点ではまだ加賀美のこと信用してないはずだから。
テレ朝公式の天道語録とかを参考にすればいいと思う。
キョンの方は上出来!続きガンガレ!
クロス・エポック。
新年早々懲りない馬鹿がいるなー
いい加減やめろよつまんねーし
394 :
293:2007/01/06(土) 16:16:45 ID:RNzOUrTK0
>>388の続きです。
03
俺は現在天道さんから昨日無理矢理連れてこられた洋食店、ビストロ・ラ・サルでバイトをしている。現在そこでテーブルを拭いている。
日下部さんは手に持ったカードを見ながら英単語を喋っているので勉強なのだろう。
一方店長である竹宮さんは皿洗いをしているようだがどうやらそれも終えたようで現在一休みしているようである。
俺達は客を待っている。するとドアが開き誰かが入ってきた。俺達はそれに反応するかのように挨拶をする。
入ってきたのは俺をここに連れてきた張本人、自称「天の道を往き、総てを司る男」天道総司さんだった。
天道さんはテーブルに備え付けられた椅子に腰掛ける。
「加賀美、お前に聞くことがある」
注文もせずに天道さんは俺に質問してくる。
「ZECTという組織について……」
俺は咄嗟に咳を出してごまかした、日下部さんや竹宮さんにZECTの存在をバレる訳にはいかないからな。
天道さんさんの耳元で言う。
「天道さん、その話は外で……」
俺は天道さんを連れ、店の外へ出た。
395 :
293:2007/01/06(土) 16:19:07 ID:RNzOUrTK0
今俺と天道さんは店から少し離れた公園にいる。俺はZECTに協力していることやライダーであることは店には秘密だと天道さんに言う。
「そうか、お前がZECTのメンバーというのは店には秘密なのか」
「まあそうですね。メンバーと言っても正確に言えば、ZECTに外部から協力してるだけですが」
天道さんは「そうか」と軽く俯いた。
「そういえば、樹花ちゃんはあなたがライダーだと言うことを知っているのですか?」
「いや、樹花には一切伝えていない。もしもワームとか言う化け物が社会に潜伏していると言うことを知ってしまったら樹花が怖がって家から一歩も出なくなる可能性がある。最悪の場合人間不信になってしまうかもしれない」
俺の疑問に対して天道さんは続ける。
「俺はそんな人生を樹花に送らせたくない。そうなるくらいなら、いっそ俺がワームを倒し続け、樹花は何も知らないまま終わらせるつもりだ」
兄が妹を思う心から来ているのかそれは。
そして天道さんは俺に知っている限りのZECTの情報を聞き出そうとした,しかし俺は正式なメンバーではないので大して知らなかった。
それでも俺の知っている限りを伝えた。前に助けて貰った恩があるからな。基本的にはゼクトルーパーという奴らがワームと戦っていることをライダーはZECTに協力するものだと言うことを。
「俺はあなたにZECTに入っていただきたいのですがいいでしょうか?」
天道さんに尋ねる、すると少し間を空けて。
「いいだろう、ただし条件がある」
俺は心の中で喜んだが、何か嫌な予感がする。
「お前らは俺の下について貰おうか」
そう来たか。
「なんでですか?」
俺は疑問をぶつける。
396 :
293:2007/01/06(土) 16:21:43 ID:RNzOUrTK0
「当然だろう?俺はこの世界で一番強く、宝でもある。その位の地位でなければ俺の器は収まらない、いやそれでもなお器は収まらないだろう」
この人はまた無茶苦茶なことを言う。
「あのですね、俺はあなたの為を思っていってるんです。入ってもらえないでしょうか?」
俺は頭を下げる。
「よくわかった」
俺は頭を上げた、わかってくれたのか。
「お前のその態度からすると、ZECTという組織に協力しなければ俺の身に危険が起こり命が狙われる、そういうことか」
言うことは当たってるかもしれない、しかし俺にはその事実をあまり認めたくなかった。
「加賀美、一つ言っておく、俺はよくわからん物を決して信用したりはしない。お前のこともな」
まあそれは正論かもしれない、天道さんは曖昧なことしか言えない俺を信用する気は無いのだろうな。
そして天道さんはどこかに去っていった。
俺は仕方がないので店に戻ることにした。
397 :
293:2007/01/06(土) 16:23:19 ID:RNzOUrTK0
それからサルへ戻り、そこでのバイトが終わって俺はすることもなくなったのでマンションへと帰ることにした。
道を歩いていると向こうに見覚えのある人がいた、スーツを着たその女性はZECTの正メンバー岬さんである。
俺は挨拶をすることにした。
「岬さんじゃないですか、奇遇ですね」
「いいえ、私はあなたを待ってたの」
なんですかそれは。
「いいから付いてきてほしいの」
俺は岬さんに言われる通りに付いて行くことにした。
398 :
293:2007/01/06(土) 16:25:18 ID:RNzOUrTK0
岬さんに付いてきて向かった先は人気のない駐車場だった。そこには車数台と布に包まれて中の見えない物が一つあっただけだった。
「岬さん、こんな所に何の用があるんですか?」
「加賀美くん、これを見て欲しいの」
岬さんはそう言うと布を払った。中から出てきたのはメタリックブルーが中心で先端にはクワガタの角みたいな物が付いているバイクである。けっこう格好いいな。
「あの、岬さんこれは一体なんですか?」
「これはガタックエクステンダー、あなたのバイクよ」
へ?いきなりなんですか。見知らぬ物を見せられてそれを何の説明もなくもらうことはできないのですが。
「あなたは立川さんから聞いたでしょ?ライダーにはワームと戦うためにバイクが支給されるって。その為に免許も取ったんじゃないの?」
そういえばそうでした。
「ではこれは俺の物で?」
「そう、これはガタックの意志により例え人がいなくてもあなたの元に来るようになってるわ」
すごく便利な物ですね。
「ところでこれの燃料費は誰が出すんですか、まさか俺が自腹で?」
「いいえ、あなたがワームを倒すたびに私達が燃料を補給するからその点は安心して」
命がけでワームを倒す給料がこれですか、割に合うんだか合わないんだか。
すると突然携帯の着信音が鳴った。どうやら岬さんのようである。
岬さんは電話に出た。
「はい。あ、田所さん」
どうやら相手は田所さんのようだがあまり聞かないようにしよう。
「……はい…はい、わかりました。すぐに向かいます」
岬さんは電話を切った。
そして岬さんは自分の物と思われるバイクに乗り、黒いヘルメットを被った。
「加賀美くん、田所さんから連絡が入ったから着いてきて頂戴」
俺も向かうのか。俺はハンドルに乗ってあった青のヘルメットを被り、バイクに乗った。
そして俺はハンドルを握り運転し岬さんに付いて行った。事故を起こさないように頑張ろう。
399 :
293:2007/01/06(土) 16:29:44 ID:RNzOUrTK0
そして俺は事故を起こさずに岬さんに付いて行きながら目的地に行くことができた,正直かなりヒヤヒヤした。バイクを実際に運転するのはこれで初めてだからな。
岬さんと一緒に向かった先はどこにでもありそうなビルだった。
岬さんはヘルメットを取り、バイクに鍵をかけて降りた。俺もバイクから降りてヘルメットをハンドルに置いた。
俺は岬さんの後を付いていった、そこはただのトイレだが事件でもあったのか警察官二人が道を塞いでいる、岬さんが言うにはZECTは警察にもいくらかの権力があるという。
「加賀美くん、これ」
岬さんが差し出してきたのは刑事ドラマに良く出てきそうな真っ白の手袋だった。こりゃ本気で何か事件でも捜査するってのか。
俺はそれを両手に着け、岬さんと一緒に中に入った。
中は掃除中だったのか壁はビニールに覆われていてダンボール箱や脚立もあった。床には踏むと変な感触のするゲル状の液体があった。
向こうには田所さんがいた。
「岬、加賀美くんこれを見てくれ」
トイレの一室を見てると二十代半ばと思われる男性が倒れていた 。その体には床にあったあのゲル状の液体もかかっていた。
俺は正直気分が悪くなった。
「あの、田所さんこの人は一体……?」
「この男は本部に選ばれたカブトの資格者だ、ライダーになればかなりの戦闘力を誇っているはずだが」
この人が前言ってたカブトの資格者ですか、でも今こうして倒れていますが。
「ライダーも生身の状態ではワームと戦えないのかしら……」
ってことは俺ももう少し体を鍛えた方がいいのかな。
「あの、田所さん、この様子を見る限りではワームの奴らはそれなりの組織力を持ってるってことですよね?」
「それがどうしたんだ?」
「その、なんというか……ワームはすでにZECTの内部に進入している可能性もあるってことでしょうか?」
俺は田所さんに尋ねる、すると田所さんは数秒間を開いて口を開いた。
400 :
293:2007/01/06(土) 16:31:23 ID:RNzOUrTK0
「その可能性は十分にある、恐らく兵士の中にも既にワームに擬態されている奴らがいるかもしれない」
じゃあヘタすりゃそこからZECTの重要な秘密も敵にばれてしまう可能性があるのでは。
「その事についてだがそういう事態に備えてメンバーは組織について詳しくは説明されていない。現に俺や岬も詳しいところまではわからない」
そこまで厳重なのですか。
「私達の仕事はそれだけ重要ってことよ、あなたもZECTの一員としての自覚を持ちなさい」
俺は完全に一員にされている、もう諦めるしかないようだ。
突如携帯の音が鳴った。どうやら田所さんの物のようである。
「もしもし………………わかった、すぐに向かう」
そして田所さんは電話を切り、ズボンのポケットにしまった。
「岬、加賀美くん、ワームが現れたすぐに向かうぞ」
「ここはどうするんですか?」
「警察の方でどうにかする」
ZECTはそこまですごい組織なのか。
俺達はトイレから出て外に行き、田所さんと岬さんはあの車に乗り込んで俺はヘルメットを被り、ガタックエクステンダーと言う名前の付いたバイクを運転することにした。
俺は田所さんの車の後を追った。
401 :
293:2007/01/06(土) 16:43:05 ID:RNzOUrTK0
向かった先はとある大きい倉庫だった。
あのサナギワームが十体くらいとムカデみたいな外見のしたリーダーかと思われる茶色のワーム一匹がいた。あのゼクトルーパーとか言う奴らはまだいないようだ。
俺はバイクから降りてヘルメットを外した。
そしてどこからか青いクワガタ。ガタックゼクターが飛んできたので俺はそれを掴んだ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はベルトにガタックゼクターを付ける、すると俺の体は少し重い青と銀のアーマーに身を包まれた。
ガタックのマスクドフォームとなった俺はワーム達と戦うことにする。
一匹一匹サナギ野郎共を殴っていく、こっちが圧倒していた。
とりあえずこの前見たく増援が来る可能性があるので戦いやすい方で戦った方がいいな。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を反対側に倒し、キャストオフをする。アーマーの重い部分は吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
第二形態のライダーフォームとなり俺の体は青いクワガタを彷彿させる姿になった。
俺はガタックダブルカリバーでワーム共と戦う、一匹一匹サナギワームを斬りまくった。その効果かサナギワームは徐々に爆発して、青い炎と消えた。
残ったのはムカデワーム一匹とサナギワーム六匹だったがサナギワームの内一匹の体が突如赤くなっていき、体がドロドロと溶けて脱皮した。その体はあの茶色いムカデ野郎と瓜二つの体となった。
俺は残ったサナギワームの内三体とムカデワーム一体と戦うことにした。二本の刀で斬りまくる、そのおかげかサナギワームは爆発し残ったのはムカデワーム二体とサナギワーム三体だけだった。
402 :
293:2007/01/06(土) 16:45:08 ID:RNzOUrTK0
ムカデワーム二体の内一体が突如消えた、恐らくクロックアップだろう。
俺は後を追うことにした。
「クロックアップ!」
『Clock Up (クロックアップ)』
俺はベルトの脇のスイッチを押しクロックアップをした。
俺はガタックダブルカリバーでムカデワームを斬りまくる、奴は徐々に怯んでいった。
さっさとこいつを倒して他の奴らも倒さないとな。俺は刀をハサミのような形にした。
『Rider Cutting (ライダーカッティング)』
必殺技、ライダーカッティングの準備をした、刀は電気を帯びている。
そして奴は飛びかかってきた、俺はそいつの胴を挟んで力を込めた。
効いているのかそいつは爆発して跡形もなく消滅した。
『Clock Over(クロックオーバー)』
クロックアップの状態が解けて俺は元の速さに戻った。
俺は残ったワームと戦おうとする、しかし見失ってしまった。
『加賀美くん!奴らは倉庫の外の広場だ!』
田所さんの声が聞こえる。俺は言われるところに向かった。
403 :
293:2007/01/06(土) 16:51:18 ID:RNzOUrTK0
俺は広場へと向かった、幸いここには誰もいない。あんな化け物が町中に現れたら大パニックだぞ。
そして奴らを見つけた、しかしサナギワームの数が八体に増えている。援軍が来てしまったようだ。
だがワーム達の向こうに見覚えのある人がいた。
俺を無理矢理バイトに出した人物。そう、カブトの資格者となり自称「天の道を往き、総てを司る男」天道総司さんである。
あの人はワーム達の前で仁王立ちをしている。おいおい戦わなくていいのか?
「お前達、変身前の時に大人数で攻めれば俺に勝てるとでも思ったのか?」
天道さんは余裕たっぷりのようだ。その余裕はどこから来るんだ?
「おばあちゃんが言ってた」
ワーム達が天道さんに迫ってくる、しかし向こうは全く動じない。
「俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する!」
その瞬間、空の彼方から赤いカブトムシが流星の如く飛んできた。立川さんが言うにはあれはカブトゼクターという物らしい。
そして天道さんはそれを掴んだ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
天道さんはカブトゼクターをベルトに着ける、するとその体は銀色が中心のアーマーに身を包まれた。恐らくマスクドフォームだろう。
そして天道さんはどこから出したのか手に銃のような物を出してそれでサナギワーム達を撃っていく、効いているようだ。
すると今度はその銃を斧のような形にしてサナギワーム達を斬っていく、その戦い方には無駄がないようで一瞬のうちにサナギワーム達を葬っていった。
残った奴はリーダー格のムカデワーム一匹だけだった。追いつめられたと思ったのか奴はクロックアップをした。
404 :
293:2007/01/06(土) 16:53:16 ID:RNzOUrTK0
あのムカデ野郎は天道さんにクロックアップの連続攻撃を仕掛けてくる天道さんはそれをただ食らっていくだけだ、このままではまずい。
「天道さん!クロックアップに対抗するためのシステムがあるはずです!」
「知ってるよ」
へ、知ってたんですか?じゃあ何でそれを使わないんですか?
「この姿でどこまでやれるか試してみたかった」
その理由からすると前の戦いでもキャストオフをしなかった理由は実験ですか。
「加賀美一つ言っておく。俺はベルトとは長いつきあいだ、少なくとも俺の方がお前よりベルトのことに詳しい」
ああそうですか。
「それにお前みたいな子供の出る幕はもう無い、家に帰って勉強でもしてるんだな」
この言葉で少しムッと来た。
そして天道さんはカブトゼクターの角を少し反対側に倒した、すると銀色のアーマーは少し外れた音がした。
「キャストオフ」
『Cast Off (キャスト オフ)』
カブトゼクターの角を完全に倒すと俺のとは違う電子音がした後、銀色のアーマーは吹き飛んだ。俺は咄嗟に身を守った、サナギワーム達にそれが当たりそいつらは爆発していった。
『Change Beetle (チェンジ ビートル)』
俺のとは違う電子音がしたので天道さんの方を向いた。見るとその姿はさっきまでの銀色のアーマーではなく赤いカブトムシを連想させた。ああ、だからカブトなのか。
「クロックアップ」
『Clock Up (クロックアップ)』
天道さんはベルトの脇のスイッチを押すと見えなくなった、どうやらクロックアップだろう。
『加賀美くん、君も追うんだ!』
「は、はい!」
俺がただそこに立っているところに田所さんの連絡が入った。俺もクロックアップすることにする。
「クロックアップ!」
『Clock Up (クロックアップ)』
俺はクロックアップをし、天道さん達の後を追う。
405 :
293:2007/01/06(土) 16:55:26 ID:RNzOUrTK0
現在クロックアップをしている、天道さんはいた。とあるビルの屋上であのムカデ野郎と戦っている。
天道さんの戦い方は一切無駄がないように見える。ムカデ野郎のボディに強烈なパンチを繰り出している。ムカデ野郎は天道さんに攻撃を仕掛けるが天道さんはそれを軽くよけて攻撃する。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
天道さんはカブトゼクターに付いている三つのスイッチを左から順に押す。それをやってから天道さんはカブトゼクターの角を反対側に倒した。
「ライダーキック」
『Rider Kick (ライダーキック)』
天道さんはもう一度角を反対側に倒した。あのムカデ野郎は後ろから飛びかかってくるが天道さんは振り向くと同時に回し蹴りを食らわした。
するとそいつは爆発し青い炎と化した後、跡形もなく消滅した。
天道さんは何がやりたいのか奴が消滅するのと同時に右腕を上げ、人差し指を空の方に指した。
『Clock Over(クロックオーバー)』
『Clock Over(クロックオーバー)』
俺と天道さんはそれぞれ異なる電子音がしてクロックアップの状態が解けて元の速さに戻った。
406 :
293:2007/01/06(土) 16:57:56 ID:RNzOUrTK0
俺は天道さんに駆け寄る。聞きたいことがあるからな。
「何だ加賀美、まだいたのか?」
「あの、天道さん何故あなたがライダーベルトを持っているんですか?あれの存在はZECTの人間しか知らないはずです」
「それを聞いてどうする?」
痛いところを突かれた。
「いや、別にどうもしませんけど……ただちょっと気になっただけで」
「だったら聞こうとするな」
確かにそうかもしれない、しかしその態度にはやはりムッと来る。
「天道さん、あなた少し自分中心じゃないですか?」
いや、少しどころではないかもしれない。俺がそう言うと天道さんは再び右腕の人差し指を空に指した。
「おばあちゃんが言ってた」
さっきワーム達に言ったことをまた口に出す。
「世界は自分を中心に回ってる。そう思った方が楽しい……ってな」
そして天道さんはどこかに去っていた。何なんだ一体?
確かにそう思った方が楽しいかもしれない。しかしそう考えるのはとてつもなく難しい、でもあの人はそれができる。
………あの人の性格がある意味羨ましいよ。
407 :
293:2007/01/06(土) 17:13:58 ID:RNzOUrTK0
俺は車に戻り、田所さんに結果を報告した。途中カブトの助けがあったことを。
「加賀美くん、どうやらカブトの資格者はその天道とか言う奴にさせるしか無いようだ」
やっぱりそうなるんですか。
「加賀美くん、あなたはその天道とか言う人をZECTに勧誘したの?」
「したんですけど向こうは条件に『俺の下についてこい』とか言ってくるんですよ」
「なんて無茶苦茶なことを言う人なのかしら」
全くその通りです。
「とにかくカブトの対策は本部が決める、加賀美くん君はもう帰るんだ」
田所さんは俺に言う。俺の体はバイトやワーム達との戦いで疲れているから立川さんのマンションに帰ってゆっくり寝よう。
そして俺はマンションに戻り晩飯を食いながら立川さんに今日あったことを話した。バイクを手に入れたこと、ワームと戦ったこと、天道さんについて。
「新くん、その天道とか言う人はちょっと変わっていないか?」
立川さんは軽く笑いながら言う。
「ちょっとどころではありませんよ、何せ『俺は世界で一番強い』とか言ってくるんです」
「それだけ自分に自身があると言うことなんだろう」
俺はその自身がどこから来るのかを知りたいですよ。
そして俺は晩飯も食べ終わったので特にすることもなくなったので風呂に入って歯を磨いて寝ることにした。
にしても今日は疲れた。アルバイト、バイクの運転、ワームと戦う……
俺は今ベッドの中で考え事をしていた。天道総司という人間について。
あの人はZECTの重要な秘密であるマスクドライダーシステムのベルトを持っている。
一般にはZECTやライダーの存在は知られていないはずなのに何であの人はライダーのことを知っているんだ、あの人はZECTのメンバーと何か関わりを持っているのか?
いや、それはないそれなら俺にZECTについて聞き出したりしないはずだ。あるいは天道さん自身ZECTのメンバーだったりも……ってこれはもっとありえない。
難しいことを考えている内に段々眠くなってきた。
続きを考えるのはまた今度にしよう。
03 終わり
408 :
293:2007/01/06(土) 17:15:26 ID:RNzOUrTK0
続きは気まぐれに作っています。
疲れたので一旦休みます。
うん、だいぶ天道らしくなってきた!
続きに期待するよ
410 :
281:2007/01/06(土) 22:02:28 ID:qGYFHang0
う〜むGJ。何かと睨まれがちなスレっぽいがやっぱり良スレだと思う。流れからいくとキョンは
天道を見てハルヒを思い出していくのかな?個人的にはTHE FIRSTの如くワームに捕まったハルヒ
をキョンが助け出して「抱きしめてい〜たい〜♪」なオチが良いな〜。
さて、こんなこと言ってないでさっさと話の続き考えるか・・・
>>410 キョンがケタックに変身したやつですね!
まだ続きを書く気があるなんてうれしいです。
>>410 こんな板違いの糞SS投下スレのどこが良スレなのか教えてくれ
>>410 天道見てるだけでハルヒのこと思いだすわけじゃねぇだろw
途中でハルヒ出てるんだから絡むだろ。ハルヒも天道も。
あとお前の想像してるオチキモい
雰囲気が違うだろwww
>>413 お前随分デカイ口叩いてるが聞く。「お前はこれよりスゴいのを書けるのか?」
書けないくせにデカイ口叩くなネット弁慶。
だよなぁ。
それに続きが載るたびいちいちケチをつけるのも気にくわない。
粘着してないで好きなスレに専念した方がいいよ。
反論したいのはわかるけど
じゃあお前がやれよ
ってのは小学生レベルだからやめとけ
板違いなのは確かなんだし
なんら板違いではありませんよ。
カブトスレですから。
なんか伸びてると思ったらこんな言い争いしてたのかw
アンチの連中はスルーすればいいだけ。
はい、これにてこの言い争いは終了。
以降アンチレスや荒れる用なレスはスルーすること
420 :
293:2007/01/08(月) 19:02:28 ID:8lOdwjPM0
>>407の続きです。
04
俺は今とある使われていない工場でゼクトルーパー達と一緒に数体いるサナギワーム達と戦っている。
理由はマンションでのんびりしているところに田所さんから突然「ワームが現れたから来て欲しい」という連絡が入ったので俺は大至急向かった。
俺はガタックダブルカリバー二本で一匹一匹サナギワーム共を斬りまくる。
ゼクトルーパーの人達も銃でワームと戦っている。
『A、B小隊は左右より攻撃、C小隊はガタックの援護だ』
田所さんの指示が入る、それに従うように「了解」と言い、配置に付いて、攻撃した。
左右から攻撃する人や俺を援護するように攻撃する人達もいる、俺はワーム達に攻撃を続ける。
するとサナギワームの奴らの内六体くらいの体が突如赤くなっていく、どうやら脱皮のようだ。おいおいこれだけ脱皮されたら俺一人ではさすがに勝てないぞ。
「脱皮します!」
『加賀美くん、クロックアップで一掃するんだ』
田所さんは俺に指示を出す。「わかりました」と俯く、俺はその通りにクロックアップをすることにした。
「クロックアップ!」
『Clock Up (クロックアップ)』
ベルトの脇のスイッチを押し、クロックアップをした。
現在クロックアップ中でとてつもないスピードで動いている。
サナギワームの体がドロドロ溶けていくスピードがとんでもなくスローに見える、あまり良い光景じゃないな。俺の後ろでゼクトルーパー達が弾丸を放っているがそのスピードもかなりゆっくりだ。
421 :
293:2007/01/08(月) 19:04:04 ID:8lOdwjPM0
俺はそんな中、脱皮しそうな奴を優先的に斬りまくる、脱皮でもされたら嫌だからな。
弾丸が放たれる中、俺は一匹一匹どんどん斬っていく。けっこう斬っていったのでこのくらいでいいだろう。
『Clock Over(クロックオーバー)』
クロックアップの状態が解けて、元の速さに戻った。そして俺が斬りまくった効果か奴らは全て爆発し、青い炎と消えていった。
ゼクトルーパー達も田所さんからの指示とチームワークの勝利かサナギワームを二体撃破した。
こうしてここにいるワーム達は全て倒された。役目を終えたからか俺のベルトからガタックゼクターが外れて、俺のアーマーは分解されて消滅した。
ケガ人が何人かいるみたいなので俺は肩を貸す。
422 :
293:2007/01/08(月) 19:05:53 ID:8lOdwjPM0
戦いが終わりゼクトルーパーの人達はヘルメットを外した。
ある人は疲れているのかその辺に座り、ある人はケガをした人の肩を貸した。
「負傷者7………死者0」
ゼクトルーパーのリーダーらしき男が戦闘に参加した人達の状態を田所さんに告げる。
田所さんは「そうか」と言う。
岬さんは俺の肩を軽く叩く。
「加賀美くん、あなたが入ってくれたお陰でワームも倒せてるし、被害も減らせることができたわ」
「俺が入ったお陰って……前はどれくらいだったんですか?」
俺が訪ねると岬さんは少し顔を苦くする。
「あなたが入る前はワームに逃げられるわ、負傷者は普通に出る、死者は十人を超すのが当たり前……とまあ散々だったわ」
そんな酷かったのですか。
「私達のチームはまだ良い方よ、他には戦闘で全滅したりワームに進入されてそこから壊滅したチームがいくつかあるんだから」
そうなんですか、酷い状況ですね。
「あなたにはガタックとしてもっと頑張って貰いたいの。あなたがもし抜けたらまた被害が増えるのだからこれからも頑張りなさい」
えらく真剣に言っていたので俺は素直に従うことにする。
「わかりました、これからも頑張ります」
「そう、頑張ってね」
そして岬さんは向こうにいる負傷した人達の元へと行った。
俺は少し気になることがあるのでそれを田所さんに尋ねる。
「田所さん、カブトの件はどうなってるんですか?」
そう、カブトの資格者は現在天道さんである。そんな一般人がライダーであることにZECTは黙っているわけがない。
すると田所さんは。
「その件は現在本部も検討中のようだ、指示が来るのはもう少し先になりそうだ」
俺は「そうですか」と返す。どうにせよ、あまり良い結論は期待しない方が良いかもな。
「岬、そろそろ戻るぞ。加賀美くん、君はもう帰るんだ」
話を終えた田所さんは岬さんと車に乗った。ゼクトルーパーの方達も専用の車に乗り始めた、どうやら帰るのだろう。
俺もヘルメットを被り、自分専用のバイク。ガタックエクステンダーに乗りマンションに帰ることにした。
423 :
293:2007/01/08(月) 19:07:32 ID:8lOdwjPM0
次の日、俺は洋食店ビストロ・ラ・サルでバイト中である。こう呼ぶのは面倒なのでこれからビストロ・サルと呼ぶことにしよう。
俺は今日、やってみたいことがあった。そう、日下部さんや竹宮さんに俺の作った料理を食べて貰うことだった。
俺はこの前天道さんも絶賛するという日下部さんの作ったサバ味噌を食べた、その味はかなりの物だった。何故レシピに加えないのかと思うくらいに。
俺は店の厨房で食材を借りて料理を作っている、それは卵焼きにキャベツ炒めである。作り方は立川さんから教わったのでそんなに難しい物ではなかった。
完成したのでそれを食べて貰うことにした、俺は料理をテーブルに置く。
「なあ加賀美、お前どうして急に料理を作ると言い出したんだ?」
「いや、もしも日下部さんや竹宮さんが何かの事情でいなかったときに誰がここを任せるのかと思ったので、その時にバイトの俺がしっかりしないとな〜〜と思ったからです」
俺は日下部さんの質問に答える。
「それにこの前あなたは俺にサバ味噌を作ってくれました、その恩返しも兼ねてるんです」
俺が話し終えると二人は箸を使って料理を食べ始めた。数秒間の間が開く。
そして二人は箸を置いた。
「味が濃い」
日下部さんはストレートに言う。
「調味料を使いすぎだ」
更にストレートに言う、確かにキャベツ炒めにコショウを使いすぎたな。
「そうね…それに卵焼きもちょっと焼き加減が足りないかな?」
竹宮さんは言う。そうか、俺には修行が足りないのか。
しかしそんな俺の料理を二人はちゃんと完食してくれた。
「俺、出直してきます」
そして俺は二人の使った食器や箸を片づけた。
424 :
293:2007/01/08(月) 19:08:36 ID:8lOdwjPM0
こうして今日のバイトが終わったので俺は帰った、どうやらもっと頑張らなければ店には出せないようだ。
とある公園で空を見上げながらそう考えていて静かな気分に浸っているところだった。
突如ポケットにしまってる携帯がすごい勢いで震えてきた。
俺はビックリして飛び上がった、幸い誰もいないようだ。俺は電話に出た。
「もしもし」
「俺だ、田所だ」
どうやら相手は田所さんのようである。
「ワームが四番倉庫に現れた、至急向かうように」
こうして会話が終了し、向こうは電話を切った。四番倉庫というのは人気の少ない所にある倉庫のことである。
俺は大至急向かうことにする、すると向こうに俺のバイクガタックエクステンダーがあった。そういえば岬さんは勝手に来るって行ってたな。
俺はそれに備え付けられてるヘルメットを被り、バイクに乗って四番倉庫に向かった。
425 :
293:2007/01/08(月) 19:09:46 ID:8lOdwjPM0
俺はようやくたどり着いた。見ると倉庫の前でゼクトルーパーの人達がサナギワーム達と戦っている、しかし少し苦戦しているようだ。
どこからかガタックゼクターが飛んできた、ワームと戦う為に俺はそれを掴む。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はベルトにそれを着ける、すると俺の体は青と銀のアーマーに包まれマスクドフォームの状態となった。
『加賀美くん、ワーム達が脱皮する前に倒すんだ』
田所さんの指令が入る中、俺はワーム達と戦うことにする、一匹一匹殴りまくる。向こうも似たようなことをやって来るがそんなに問題ではなかった。
『A小隊は接近戦で、B、C小隊は左右からの攻撃で戦うんだ』
田所さんは指令を出す、すると向こうはその通りに動いた。
俺は殴るだけでは足りないかもしれないので俺は肩のバルカン砲使うことにする。
俺はそれの弾丸をサナギワーム達に当てていく、すると当たった奴らは数発だけで爆発して、青い炎と消えていった。
こうしてここにいるワームは全て倒された。
426 :
293:2007/01/08(月) 19:11:22 ID:8lOdwjPM0
「負傷者4……死者0です」
ゼクトルーパーのリーダーの男が昨日みたいに参加している人達の状態を田所さんに告げる。
それにしても岬さんいないな、今日はどうしたのだろう。
俺はゼクトルーパーの一人に聞いてみる。
「あの、今日岬さん来てませんけどどうしたんですか?」
「ん、知らないのか?岬さんはカブトの尋問で今日はいないぞ」
なんだって!?
「それどういう事なんですか!?」
「今日岬さんはカブトを捕らえたらしく何でもベルトも奪ったそうだ。まあどこで尋問してるかは知らないけどな」
その話を聞いた俺は田所さんの所に駆け寄る。
「田所さん、岬さんがカブトを捕らえたって本当なんですか!?」
「……本当だ」
田所さんは俺の質問に答えた。
「岬さんはどこにいるんですか」
「聞いてどうする」
「止めるんです、尋問がそもそも間違っていると」
俺は思ったことを田所さんに言う。
「ダメだ、本部が場所を極秘にするようにと言っている」
俺はそれが納得行かなった。
「田所さん、カブトは一体どうなるんですか?」
田所さんは少し黙って口を開く。
427 :
293:2007/01/08(月) 19:12:42 ID:8lOdwjPM0
「本部の決定次第では抹殺されるだろう」
やはりそれが納得いかなかった。
「本部のやることに逆らうわけにはいかない」
「本部本部って俺達は本部の操り人形ですか!?」
すると田所さんは数秒間を空けた後、口を開いた。
「加賀美くん、世の中にはそういったことが山ほど有る」
「俺はそんな話を聞いてるんじゃありません、やっぱり間違ってると思うんです!間違いを正すのもチームのやる事じゃないんですか!?」
田所さんは俺に顔を背けている、この人も本当は間違いだと気づいているのか…?
「新くん、岬さんならこの場所だ」
聞き覚えのある声がしたので俺は振り向いた、そこにいたのは立川さんだった。
「立川さん、どうしてここに!?」
「そんなことより君は彼女を探しているんだろう?場所に印を付けておいた」
立川さんは俺にこのあたりの図を表した紙を渡してきた、それを見ると右下に印が付いてあった。そこは最近建てられたビルのようだった。
428 :
293:2007/01/08(月) 19:13:31 ID:8lOdwjPM0
「立川、どういうつもりだ?」
「彼の言う天道総司という人間について興味を持ったからです」
すると田所さんは
「……責任はどうする気だ」
「私が負います。新くん、行きなさい」
「はい、ありがとうございます!」
俺が行こうとした、その時
「待つんだ、これを」
立川さんが渡してきたのは小型の銃らしき物とゼンマイで動く車のオモチャだった。
「これは一体……?」
「入り口には警備がいる、それで何とかするといい」
「まあ、ありがとうございます」
俺はそれをポケットに入れ、ヘルメットを被り、ガタックエクステンダーに乗って天道さんを助けるためにビルに向かった。
429 :
293:2007/01/08(月) 19:16:05 ID:8lOdwjPM0
今俺はビルにある地下の駐車場である。俺は目立たない場所に自分のバイクを置き、ヘルメットを外した。天道さん、酷い目にあってなきゃいいけど。
入り口まで行った、中に入ろうとするが警備兵らしき奴が一人いる。
立川さんの言う通りだ、突撃するわけにはいかないし……さてどうしよう。
俺はさっき立川さんから貰った奴をポケットから出した。そうか、これを使うのか。
物陰から車のゼンマイを回して、走らせた。おお、動く動く。
すると警備の奴はそれに気づいたのか車の方に向かってきた。俺はその隙をついて背後を取って銃を突きつけた。
「静かにしないと撃つぞ」
もちろんこれは脅しである。しかしそれを向こうは本気と取っているのか「やめてくれ!」と言っている。
これ以上脅すのは可哀想なので俺はよく使われると思う気絶させる方法、相手の首を手刀で叩いた。
すると本当に気絶してしまった、俺にそんな力があったとは。どうやらガタックとして戦っている内に自然に力が付いてしまったようだ。
この人をそのままにするのはさすがに後ろめたいのですぐ近くにある更衣室にある椅子の上に寝かせた。
ってこのままの格好でうろつくわけにはいかないな。俺はその辺にあったゼクトルーパーの制服やヘルメットを着けた。制服は着替えている暇はないので上から重ね着である。
俺は上の階に行き、天道さんを捜す。それにしても人の気配がない。
もし天道さんに何かあったら樹花ちゃんが悲しむからな。
430 :
293:2007/01/08(月) 19:17:01 ID:8lOdwjPM0
「岬さん、あなたには失望しました」
向こうから人の声が聞こえる、俺はその部屋をのぞき込んだ。
その部屋には黒いビジネススーツを着た男二人と岬さんがいた。
「あなたのやり方は甘過ぎです、彼がカブトの資格者と言うことはわかってるはずです」
天道さんのことか?見ていると男が天道さんの物と思われるベルトを持っている。
「向こうは一切話そうとしない……言葉による尋問がダメなら体に被害が及ぶやり方でやります」
おいおいそれって拷問じゃないか、この現代社会に拷問なんて許されるのかよ。ZECTってのはそんな行為をも合法にできてしまう組織なのか?
こうしちゃいられない、俺はそこから離れて天道さんを捜した。無事であることを祈ろう。
431 :
293:2007/01/08(月) 19:18:34 ID:8lOdwjPM0
俺は階段を登りまくる、途中ゼクトルーパーの人達が急いでいるように階段を下っていたので俺は上に登った。天道さんは上なのか?俺はヘルメットを外した。
階段をとにかく登っている途中、ゼクトルーパーの一人が立っていた。
「捕らえた男はどこだ?」
俺は天道さんの場所を聞こうとした、しかし向こうは。
「名前は?」
「え…えっと…杉田だ」
向こうは何故か名前を聞いてくる、俺は何故か咄嗟にその名前が浮かんだので使った、何故だろう。
「サバか?」
「え?」
「言え!」
すると向こうは突如銃を構えてきた。おいおい一体なんだと言うんだ。
「サバとカツオ、どっちが好きだ!?」
向こうは何を言ってるんだ?俺はサバの方が好きだ、そう思ってると向こうはヘルメットを外してきた。
「俺だ」
「天道さん!」
そこにいたのは探していた人物、天道さんだった。
「無事だったんですか!」
「お前とは違うからな」
「とにかく急ぎましょう!」
天道さんらしい台詞を聞いた後、俺達は急いで地下の駐車場へ向かった。
432 :
293:2007/01/08(月) 19:19:52 ID:8lOdwjPM0
地下の駐車場へと戻った、途中俺は更衣室にヘルメットや隊員服を戻した。
そこで見た光景は信じられなかった。ゼクトルーパーの人達が倒れていて、そんな中岬さんが乗っていると思われる車が外へと向かっていった。
「一体何があったのでしょう?」
「ワームがZECTの本部に目を付けたのだろう」
本部に?でも本部の場所なんて誰も知りませんが。
「いや、ZECTのメンバーに擬態すれば不可能ではない」
そういえばそうだ、ん?向こうに誰か倒れているぞ。
俺はその人物の元に駆け寄る、それはさっき岬さんと話していた二人だった。まさかあの車にいるのはこの二人に擬態したワームか!?
俺は携帯を出し、岬さんに連絡を入れる。
携帯の着信音が鳴る、岬さん無事でいて下さいよ。
『もしもし』
岬さんの声だ、どうやら無事のようだ。
「岬さんですか!?俺です、加賀美です」
『どうしたの、加賀美くん』
「落ち着いて聞いて下さい、そこにいる二人はワームです」
岬さんは驚いてるかもしれないが電話では確認しようがない。
「今からライダーベルトを持って車から逃げて下さい、何とかしてくれる人がいますから」
『わかったわ』
岬さんはできるだけ小さい声で言う、そして電話を切った。
433 :
293:2007/01/08(月) 19:20:23 ID:8lOdwjPM0
天道さんはそこにあった赤いバイクに乗り、ヘルメットを被った。
「天道さん、あなたは何をしてるんですか?」
「車を追うためだ」
そのまま乗り逃げする気ですか、言っても聞きそうにないので俺は目をつぶる。
俺もヘルメットを被ってガタックエクステンダーに乗り、車を追うことにした。
岬さん、どうか無事でいて下さいよ。
434 :
293:2007/01/08(月) 19:22:49 ID:8lOdwjPM0
俺と天道さんはバイクに乗って車の後を追っている。この辺りはそんなに複雑な道ではないはずだ。
やっと車を見つけた、あそこに岬さんがいるのか。
すると天道さんは信じられないことをやった。どこから出したのかあのゼクトルーパーの使うマシンガンで車のナンバープレートあたりを撃ってきたのだ。
車が大きく揺れる。
「何やってるんですか、天道さん!?」
「こうでもしなければ脱出出来ないだろう」
いや、よけい脱出が困難な気がする。
しかし車から岬さんがケースを持ったまま脱出した、すげえな。
俺達は急いで岬さんの元へ行く。
「岬さん、大丈夫ですか?」
俺はバイクを一旦止めて、岬さんに肩を貸す。
「え、ええ大丈夫よ」
すると岬さんはケースを開けてその中から天道さんのベルトを出した。
「加賀美くん、あなたは奴らを追って」
「わかりました」
俺は奴らを追うために、再びエンジンを動かした。
435 :
293:2007/01/08(月) 19:25:17 ID:8lOdwjPM0
あの車は港へと行っている、俺は追い抜いて止めるためにスピードを上げた。
そして俺は車の前に回った。車は進行を止めた。
中からあの二人が出てくる、俺は戦うためにヘルメットを外し、バイクから降りた。
「ほう、噂に聞いていたガタックの資格者が君のような坊やだとはね」
「その坊やにあんたらの仲間がやられてるんですよ?」
すると向こうは気味悪い笑みを浮かべた後、その体は妖しい光りに包まれて一人は灰色であちこちにトゲの生えたノミみたいなワームとなり、もう一人は羽根がいくつか生えたスズムシみたいなワームとなった。
そいつらを助けるためかあのサナギワームも向こうから五体くらいやって来た。
そして空の彼方から俺に変身させるためかガタックゼクターが飛んできたので俺はそれを掴む。
436 :
293:2007/01/08(月) 19:26:56 ID:8lOdwjPM0
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はそれをベルトに付けた、いつものように体は青と銀のアーマーに包まれた。
俺は向かってくるサナギワーム三体を投げ飛ばして、起きあがってきたところに肩のバルカン砲を踏ん張りながら数発打ち込んだ、そのお陰かそいつらは消滅した。
マスクドフォームの形態でこのまま戦おうと思うが援軍が来ないとも限らないので早く決着を付けよう。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を反対側に倒してキャストオフをし、アーマーの重い部分は吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
ライダーフォームとなり、クワガタを彷彿させる姿となり、俺は残ったワーム達と再び戦おうとした。
しかし向こうからバイクのエンジン音がした、その方向を向くとあの赤いバイクに乗った天道さんがいた。
天道さんはヘルメットを外し、バイクから降りた。
437 :
293:2007/01/08(月) 19:28:24 ID:8lOdwjPM0
「お前達に太陽の輝きを見せてやろう」
天道さんがそう言うとカブトゼクターが飛んできて、それを掴んだ。天道さんらしい言葉だ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
天道さんはそれをベルトに着ける、するとその体は銀色のアーマーとなっていった。
天道さんはいつも使っていると思われるあの斧を使ってサナギワーム二体を斬る、すると数回斬られただけでそいつらは爆発した。
残ったのはスズムシのワームとノミのワームだけである。
天道さんはキャストオフのためにカブトゼクターの角を少し反対側に倒した。
「キャストオフ」
『Cast Off (キャスト オフ)』
天道さんの銀色のアーマーは吹っ飛んで、それはあいつら二体に当たった。
『Change Beetle (チェンジ ビートル)』
天道さんの体は赤いカブトムシを彷彿させる姿となった。
しかしあいつら二体は突如消えていった、クロックアップだろう。
「クロックアップ!」
「クロックアップ」
『Clock Up (クロックアップ)』
『Clock Up (クロックアップ)』
俺達は奴らと戦うためにクロックアップをした。
438 :
293:2007/01/08(月) 19:30:32 ID:8lOdwjPM0
クロックアップをしている中、あのノミワームは遠く離れた船の上へと跳んで逃げていった、天道さんはそいつを跳んで追う。
俺は残ったスズムシワームと戦う、ガタックダブルカリバーで斬りまくる、奴は怯んでいるようなのでどうやら効いているようだ。
さて、早く決着を付けよう。俺は刀を元の位置に戻しライダーキックの準備をした。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
俺はガタックゼクターのスイッチを三回押し、角を反対側に倒す。
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
もう一度角を反対側に倒して必殺技、ライダーキックを奴に当てる。するとそいつは爆発し、青い炎と消えた。
天道さんはどうしてるんだろう。
向こうの船を見ると、天道さんはかなり有利に戦っていた。
重そうなパンチやキックで敵を押している。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
天道さんはカブトゼクターに付いている三つのスイッチを左から順に押す、そしてカブトゼクターの角を反対側に倒した。
「ライダーキック」
『Rider Kick (ライダーキック)』
天道さんはもう一度倒し、ライダーキックを奴に当てた。そいつは爆発し、青い炎となって消えていった。
『Clock Over(クロックオーバー)』
『Clock Over(クロックオーバー)』
俺達のスピードは元に戻った、って天道さんは船に乗ったままだ。あのまま逃げるつもりか?
439 :
293:2007/01/08(月) 19:31:24 ID:8lOdwjPM0
すると向こうから立川さん、田所さん、岬さんの三人がやってきた。
俺のベルトからガタックゼクターが外れ、元の姿に戻った。
俺は三人の元へ駆け寄る。
「あの、岬さんやっぱり本部に報告するんですか?」
「もちろんよ」
やっぱり逃げられたことをか?
「でも、こう言うわ」
岬さんは続ける。
「私が追っていた人物はカブトではなかった、そう報告するわ」
岬さんは微笑みながら言う、よかった……
ふと天道さんの方を向くと、天に右腕の人差し指を指していた。
440 :
293:2007/01/08(月) 19:41:21 ID:8lOdwjPM0
「そういえば加賀美くん、あなた何であのビルにいたの?」
岬さんは言う、まさか俺がビルに侵入していたのをバレていたのか!?
「いや、これはその……」
「私が言ったのです」
「立川さん!?」
俺の言葉を遮るように立川さんは言う、俺は驚いた。
「私が彼に場所を教えました。だから私が教えなければ彼はビルに行かなかっ……」
「待って下さい!」
俺は立川さんの言葉を遮るように叫ぶ。
「確かに立川さんは俺に場所を教えてくれました、でも元はと言えば俺がしつこく場所を迫ったから立川さんは言ってしまったんです!だから悪いのは俺です!」
立川さんは俺を手伝ってくれた。俺はどうしても立川さんに責任を負わせたくなかった。
「そう言うなら俺にも責任がある」
田所さん!?
「加賀美くんが向かうのを俺は止めなかった、俺が止めれば行かなかったかもしれない。だから俺にも監督責任を怠った責任がある」
「そんな、あなたは悪くありません!悪いのは俺です!」
「もういいわ」
岬さんは話を止めた。
「加賀美くん、あなたが本当に自分に責任があると思うのならこれを約束しなさい」
約束……?
「これからも、ワームを倒すことに力を入れること、手抜きは許されないわ。良いわね?」
「それなら、お安いご用です!」
441 :
293:2007/01/08(月) 19:43:07 ID:8lOdwjPM0
「加賀美くん、私はあなたがビルに侵入したことは最初から攻めるつもりはなかったわ、あなたが連絡をくれなければ今頃ワームに本部の場所がばれていたかもしれないから」
そうですか。
「これからも頑張りなさいよ、加賀美くん」
「はい!」
俺は嬉しかった。これを見ていた立川さんと田所さんも嬉しそうだった。
そして岬さんと田所さんはいつもの車に乗って帰っていった。
気がつくと俺のバイク、ガタックエクステンダーや天道さんの赤いバイクが無くなっていた。
なお、あの赤いバイクはカブトエクステンダーという物らしく今は天道さんの物で良いという。
「あの二つはどこに行ったんですか?」
「ZECTの方で燃料補給をしているだろう。でも安心してくれ、必要と思ったときには向こうから勝手に来る仕組みだ」
そうですか、今更ですがけっこう便利ですね。
「さて、何か食べに行って帰ろうか」
「はい!」
俺と立川さんはどこか飲食店でも探すことにした、さて何が良いかな?
04 終わり
442 :
293:2007/01/08(月) 19:45:06 ID:8lOdwjPM0
続きは後で書くつもりです。
次回新キャラを出す予定です。
こういうネタバレは書かない方が良いですか?
待ってました!
ただ今回のはオリジナル感少ないな・・・
ただ単にカブトのストーリーにガタックが入っただけだし・・・
まあ次に期待するよ
そういえばそろそろ矢車がでる時期だね
ハルヒキャラはいつ出てくるんですか?
カブトスレッドだから出ないよ
446 :
名無しより愛をこめて:2007/01/09(火) 01:37:31 ID:qQhZMrJW0
高校生視点のガタック資格者としていいかもね
あと、加賀美 弟のワーム擬態とか
でも、この場合は妹の擬態になるのか
447 :
名無しより愛をこめて:2007/01/10(水) 07:07:24 ID:53b6gU480
448 :
293:2007/01/11(木) 15:13:44 ID:9qc7Iv6A0
学校から帰ってきたので
>>441の続きを少し書きます。
05
現在俺はとある公園でベンチに座りながらのんびりとしている、理由はビストロサルでのバイトの時間までまだけっこう時間があるからである。
俺はなんとなく空を見上げて風に流れる自由な雲を見る、静かだなぁ。
ワームと戦わないつかの間の休息と言ったところか、のんびりとできる時間がこんなにも大切とは思わなかった。
俺が暇と言うことはそれだけワームも活動していないと言うことだろうか、そういえば田所さんや岬さんって休日ののんびりした時間はどんな風に過ごしてるんだろうか。
岬さんはアパートとかの自分の部屋で音楽を聴きながらファッション雑誌でも読んで紅茶を飲む、あるいは犬と飼っていて一緒に散歩する。田所さんは実は結婚していて家族もいて息子と公園でキャッチボールをしている。
それが俺に浮かぶあの二人の休日の過ごし方のイメージだ。根拠は一切無い。
まあ誰にでも少しくらいはこういう息抜きも必要だろう。いつもいつもワームと戦ってばかりではこっちの身が持たない。
「……お前さあ、いつまで俺について来るわけ?」
「何、こんな可哀想な女の子を見捨てるわけ?」
ふと話し声が聞こえたので暇だから俺は見てみることにした。一人は二十代前半に見え、茶色い帽子が特徴的と思われるイケメンの男だ。もう一人は歳は二桁にも達していそうにもない黒い帽子を被った女の子である。
親子ではなさそうだし…妹が社会に出てきた兄の元へと暮らしているのか?女の子はジャングルジムの上から、男はそれに寄りかかっていた。
男の近くには表面がカラフルで裏が黒いギターを入れるケースがある、ってことはあの人はミュージシャンか?あの女の子は宣伝なんだろうな。
449 :
293:2007/01/11(木) 15:14:35 ID:9qc7Iv6A0
「だいたい柄じゃないんだよね、ガキと一緒にいるの。別に俺じゃなくても良いんじゃないの?」
「何言ってるの?あんたみたいな奴、私みたいなしっかりとした保護者がいないとダメになるじゃない、あんたのためについてきてるのよ、わかってる?」
お兄さん、ずいぶん酷い言われようですね。
「じゃあそんな奴についていくよりもっと充実したところに行ったらどうだ?あいつの孤児院だったらお前のことを引き取ってくれるはずだ」
「だ〜か〜ら〜私はあんたのために……」
女の子が話していると、どこからかパトカーのサイレン音が鳴っていた。
女の子はジャングルジムの上から様子を見るが男は微動だにしない。俺はその方向を見てみる。
見るとゲームセンターにパトカーが入り口を並べていた、入り口から刃物を持った男がそれを振り回しながら店員と思われる男性を人質にしている。
「大介、大変だ!強盗がいて人質を取ってる!」
「女か!?」
「男だよ!」
「ほっとけ」
大介と呼ばれるそのお兄さんは強盗の話を聞いて反応したが人質が男だと言うことがわかると再びジャングルジムに寄りかかった。
俺は男の元に駆け寄る。
「あのですね、あなた助けようとは思わないのですか!?」
「何ですかあなたは?俺がどうしようと勝手じゃないですか」
男は俺に返事を返す。
「あ、人質が変わった今度は女だ!」
「なに!?」
450 :
293:2007/01/11(木) 15:16:07 ID:9qc7Iv6A0
それを聞いた途端男は女の子の方に向きあのギターのバッグを持った。
「ゴン、行くぞ!」
ゴンと呼ばれるその女の子は「うん」と言った後、男と一緒に電光石火のスピードでゲームセンターに行くのに近道になる階段を下った。てか女の子に「ゴン」とかいう名前で呼ぶのはどうかと思うぞ。
一体なんだと言うんだ?さっきは無関心だったのに人質が女だとわかると急にやる気が出てくるし…………もしや女好き、フェミニストって奴なのか?
ってこうしちゃいられない、俺もその階段を下り、向かうことにした。
451 :
293:2007/01/11(木) 15:16:48 ID:9qc7Iv6A0
のんびりとした時間から一転、強盗を追うことにした俺。
強盗はあれから車を使って逃走した、走っても追いつきそうにないので先回りをした。この辺りの道路はそんなに複雑ではないからな。
俺は道に出た、するとあのお兄さんがギターを入れるような形のケースをすぐ横に置いて道路の真ん中で突っ立っていてその少し後ろにあの女の子がいる、おいおい危ないだろうが。
そして強盗が乗ったあの車がやってくる。それでもあの人は動こうとしない、一体何をしようとしているんだ?
車があの人の横を通りすぎようとした、その時だった。
一体どこから出したのか、細い筆のような物を三本手に取った。
するとあの人はとんでもないことをやったのだ。その三本の筆を車の運転席の空いている窓ガラスに投げつけてきたのだ。一体何がしたいんだ?
その筆の毛先は眼鏡をかけている強盗の視界を遮った。それに強盗が驚いて急ブレーキをした。
女の子は開いている窓ガラスから車のキーを抜いて、その辺に捨ててしまった。
俺は車に駆け寄る。
強盗は眼鏡を外してベルトを外し、車から出てきて俺を睨んできた。
「こんな舐めた真似してくれたのはお前か!?」
強盗は俺に筆を突きつける。
「だとしたらどうするんです?」
「んだと、ガキ!これがわかんねぇのか!?」
すると強盗は筆を地面に叩き付け、右手でナイフを俺に突きつける。
しかし俺は手刀で犯人の腕を叩き、ナイフを落とさせた。俺はそれを拾い、犯人に見せつける。ワーム達と命がけの戦いを何回かしているから今更ナイフの一本や二本ではごときではどうと言うことも無かった。
452 :
293:2007/01/11(木) 15:17:43 ID:9qc7Iv6A0
「これがどうかしたんですか?」
「んだとこの……」
「スペシャルメイクを始めます、ちょっと痛いですよ〜」
強盗が俺の挑発に激怒しかけたその時、あのお兄さんが後ろから両手で強盗の顔を握り始める。鈍い音がしているのでけっこう痛そうだ。
それが数秒間続いた後強盗は気絶して、道路に倒れ込んでしまった。まぁ自業自得か、同情の余地は一切無い。
するとお兄さんは車に乗り込んで人質にされた女の人の隣に座る。女の人は酷く泣いている。
「ああ、可哀想にもう泣かないで下さい。涙で崩れたあなたの顔は私が直してあげますから……ゴン!」
お兄さんが女の子の名前を呼ぶと女の子はあのケースを持ってきた。何だ?「あなたのために歌を捧げます」とか言って歌で慰めるのか?
しかしそのケースから出してきた物は信じられない物だった。
化粧水の瓶や筆みたいな物がいくつかあった、そこにあったのはメイクに使うと思われる道具がいくつかあった。
「あのさ、あの人ってどんな仕事に就いてるの?」
「メイクアップアーティストとして現在活躍してるわ、私はアシスタント」
ミュージシャンじゃなかったんだ。にしてもこんな小さい子がアシスタントだとは、世の中はよくわからん物だ。
お兄さんは車の中で女の人にメイクをしているようだ、しかし女の子はどこかつまんなそうだった。
453 :
293:2007/01/11(木) 15:22:35 ID:9qc7Iv6A0
数分後、メイクが終わったのかお兄さんは先に車から出た後、女の人も車から出た。
「さあ、あなたの顔を見て下さい」
お兄さんは女の人に車の窓ガラスを使って自分の顔を見るように勧める。
「これが…私ですか…?」
「その通りです」
女の人は自分の顔を確認した後、お兄さんに顔を向けた。俺はふと女の人の顔を見た。
一瞬、心を奪われた。あの人のメイクの腕が良いからなのか女の人の顔はまるでヒマワリのように輝いているような感じがした。
「うん!今のあなたはまさしく………」
お兄さんの言葉は突如止まった。あの〜続きはどうしたんですか?
「えっと……え〜っと……」
「ダイヤモンドより輝いている?」
「そうそうそれそれ!」
女の子に指摘されてお兄さんは急に元気になった。端から見ると何か面白い気がする。
「さあ、行きましょう」
そしてお兄さんは女の人を抱え上げ、俗に言う「お姫様抱っこ」という奴でどこかへ去っていった。女の子はそれについて行く。
「じゃあね〜」
女の子は俺に手を振ったあとお兄さんについていった。俺もとりあえず手を振ることにした。
そして犯人を追うために来たのかパトカーに乗った警察の人がやってきて、犯人の両手に手錠をかけた。
「き、君が犯人を捕まえたのか!?」
「いや俺は何もしてません、向こうにいる人が……」
俺は活躍した人を指そうとしたがお兄さんとあの女の子はいつの間にか、かなり遠くに行っていた。
「向こうにいる人達が犯人を倒したんです。あ、これは犯人が使ってた凶器です、では」
俺は警察の人にナイフを渡した、近くにある時計を見るとバイトの時間まで後三十分しかない。
遅れないように警察の人の横を通り、急いでビストロサルへと向かった。
454 :
293:2007/01/11(木) 15:23:21 ID:9qc7Iv6A0
一旦ここで投下を止めます。
とりあえず大介とゴンを出してみました。
455 :
293:2007/01/11(木) 17:09:42 ID:9qc7Iv6A0
>>448の訂正
あるいは犬と飼っていて一緒に散歩する。→あるいは犬とかペットを飼っていて一緒に散歩する。
矢車より先に大介を出すとは…w
面白くなってきたじゃんw
>>453の続きです。
俺は何とか遅刻せずに五分前にビストロサルに着いた、現在灰色のエプロンを身につけながら竹宮さんから渡された雑巾でテーブルを拭いている。
しかしさっきの人は一体何だったのだろう。男が人質に取られているときは動じないで女が人質に取られたら急に活動的になって助けに向かい、メイクをする。まあ腕は一流かもしれないが。
あの女の子はどうしてアシスタントとしてやっているのだろうか。親に捨てられたところをあの人に拾われたのか?えもあの人は孤児院に行けとかどうとか言っていた気がするがそれをしない、ってことはあの子はあのお兄さんと一緒にいるのが楽しくてついてきてるのか。
まあ向こうはどこか嫌がってるように思えたが。
さっきのことを考えてみるドアが開き、本日一人目の客がやってきた。
俺達はその人に対し「いらっしゃいませ」と挨拶をする。しかし俺はその人に見覚えがある、いやよく知る人物であった。
俺の命の恩人であり『加賀美新』という名前を付けてくれる、新しい携帯を買ってくれたり更には俺がガタックとして戦うための主な理由である人。
そう、立川大吾さんである。
「頑張っているようだね、新くん」
「立川さん、何でここへ!?」
「君が働いているところを見たくなってね、来てしまった」
微笑みながら言っている、そう言うと立川さんはテーブルに備え付けられた椅子に座った。俺はとりあえずメニューを渡す。
水とおしぼりを渡すために厨房へ行きコップに水と氷を入れ、おしぼりを取ってきてそれらをおぼんに乗せた。
「加賀美、あいつ誰だ」
「あの人は俺に『加賀美新』という名前を付けてくれた人です」
「じゃああいつがお前が前言っていた世話になった人か?」
「はい、そうです」
俺は食器洗いをしながら話しかけてくる日下部さんの返事に答え、コップが乗ったおぼんをテーブルに運ぶ。
「どうぞ」
「ありがとう」
コップとおしぼりを立川さんに渡し、厨房に戻った。
立川さんはナポリタンを注文した。竹宮さんは現在鍋を使ってパスタを茹でている。
俺はとりあえず食器洗いをすることにした。
「加賀美、ちょっと来てくれ」
俺が食器洗いをちょうど終えたところ日下部さんが店の奥から俺を呼んでくるので俺はそこに行く。
今、店の裏である。ギリギリ太陽の光が当たるくらいのせいかやけにジメジメしている。側には青いゴミ箱が二個ある。
こんな所で何の用があるというんだ。
「なあ加賀美、お前ここで働く事をどう思ってるんだ」
日下部さんは俺に真面目な顔で聞いてくる。
「いきなり何を言ってるんですか」
「お前、本当はここで働くことが嫌じゃないのか?」
何を言っているのだろうかこの人は。
「もともと天道につれて来られてここで働くように言われた、それを断れば酷い目に遭わされる。それが嫌だから働いてるんじゃないのか」
俺は黙って聞く。
「嫌なら嫌とはっきり言ってくれ、天道やおばさんにはボクから言っておく」
「別に嫌じゃありませんよ」
「え?」
日下部さんは軽く驚いているようだった。
「ここで働くことによって日下部さんや竹宮さんに会うことができました。あなた達は俺の美味しくない料理を正直に感想くれて最後まで食べてくれましたし、感謝しています。ああ、そう言う意味では天道さんにも」
向こうが驚いている中俺は続ける。
「それに俺には記憶がありません。ですからあなたは今の俺にとって初めての友達みたいな物です」
「友達………?」
「はい、まだ会って数日しか経っていませんが俺はそう思っています。図々しいのはわかってますが」
この気持ちは本当である。日下部さんは今の俺にとって初めての友達と思っている、現に初めてあった日に本音で話したから。
立川さんや竹宮さん、それに岬さんに田所さんは頼れる相談相手みたいな人、天道さんと樹花ちゃんは知り合いといった感じだ。
461 :
293:2007/01/13(土) 20:49:25 ID:zuQ7DNJ50
数秒間静けさが広がる、向こうは心の中で呆れているのだろうか。
「……ありがとう」
へ、ありがとう?てっきり「お前何を言ってるんだ?」とでも言われるかと思ったが。
「お前がそう言ってくれてボクは嬉しい、ボクもお前のことは友達と思いたかった」
そうだったのか、日下部さんが俺のことをそう思ってくれたなんて。
「同い年の奴と話したのはお前が初めてだ、ボクはこれまで友達と呼べる存在がいなかった。それに両親が死んでいるし独りぼっちだった」
日下部さんは語り続ける。
「だから……これからも友達としていてくれるか…?」
「もちろんです!」
「ありがとう……」
その瞬間、日下部さんはどこか微笑んでいるように見えた。
こうして俺と日下部さんは『友達』となった。
462 :
293:2007/01/13(土) 20:50:43 ID:zuQ7DNJ50
「おっとそろそろ戻ります、店の仕事をおろそかにするわけにはいかないので」
俺がドアノブに手を握ろうとした瞬間。
「待ってくれ」
突如呼び止めてくる日下部さん。
「それと、もう一つ」
なんでしょうか?
「敬語はやめないか?ボクたちは友達になったんだ。友達相手に敬語というのは変だろう」
言われてみればそうだな、やっぱりまだ他人行儀の感じが抜けないからだろうか。
「『ひより』って呼び捨てにしても構わない、天道やおばさんにそう呼ばれてるから。それにボクもお前のことを『加賀美』って呼び捨てにしてるからな」
そっちは名字なのに何で俺は下の名前でOKするんだ?まあ細かいことは気にしないでおこう。
「わかった、よろしくなひより」
「よろしく」
俺達は仕事のために厨房に戻った。
463 :
293:2007/01/13(土) 20:51:26 ID:zuQ7DNJ50
一旦投下を止めます。
一部名前が書いていませんでしたがちゃんと同一人物です。
このへんからまたオリジナルな展開になると予想。
続きが気になる
それと俺個人の意見としては、スレタイも「もしも天道がハルヒの学校にいたら」な訳だし一応ハルヒとカブトのクロスオーバーなんだから、もっと積極的にお互いのキャラを絡ませた方がいいと思うんだ。
機関という組織・未来人・宇宙人なんて最高に絡ませ安いわけだしな。
特に長門とワーム・機関とゼクトとかを絡ませない手は無いと思う。
つまり、カブトストーリーを再現してるだけじゃなくもっとオリジナル要素を入れた方がいいということだ。
実際最初の頃は完全オリジナルな展開で、誰も先が予想できなかった。だから続きが気になって皆たくさんコメントしていた。
ひどい事を言うようかも知れんが最近のはただカブトストーリーを再現してるだけ。だからその先の展開も簡単に予想できる。そのせいで読者は減り、コメントも減る。
原作を元に手を加えていくのは別にいいと思うが、ほぼ原作通りでは楽しみが減る
だからこれからの「あんただけのシナリオ」に期待してるよ。
ろくにSSを書ける訳でもないのにでしゃばってすまないな。
だがそう思っているのは俺だけじゃないハズ。最近コメントが少ないのもそういうことだと思う
まあ俺個人の意見だから聞き流してくれて構わないが。
これからも続き頑張ってくれ
名もない読者より
「カブトをノベライズ化するスレ」って感じだが、面白いので良し。
466 :
w:2007/01/14(日) 14:32:57 ID:buq0UW9s0
467 :
293:2007/01/15(月) 18:15:07 ID:+tic+ds+0
>>462の続きをちょっと書きます。
店の裏での話を終えて現在、ビストロサルでバイト中である。ただ一人の客である立川さんは注文して出されたナポリタンを食べている。
今俺達は客を待っている。この店は来る客が多かったり少なかったりと異なったりする。この店の経営は大丈夫なのか?
それにしても暇だ。
そんなときドアが開いて、俺は入ってきた人に「いらっしゃいませ」と頭を下げて挨拶をした。
ふとその人の顔を見た、さっき話に出ていた人、天道さんである。
天道さんはいつも通りにテーブルに備え付けられた椅子に座る。
するとナポリタンを完食した立川さんは天道さんが来た途端妙に真剣な表情となった。
468 :
293:2007/01/15(月) 18:16:09 ID:+tic+ds+0
「…あなたがカブトの資格者、天道総司ですね」
立川さんは天道さんに話しかける、すると天道さんはそっちに振り向いた。
「ほう、俺の正体を知っているのか」
何かやばい感じになりそうだ、俺は二人に小さい声で言う。
「二人とも、その話はここでしないで下さい」
立川さんはテーブルから立ち、ナポリタンの料金980円を払って天道さんと店を出た。
俺はひよりに「ちょっと客引きをする」と言い、二人の後を追った。
469 :
293:2007/01/15(月) 18:17:25 ID:+tic+ds+0
今、俺達は店の外にいる。俺は体に店のエプロンを巻いたままだ。どうも天道さんは立川さんに聞くことがあるという。
「立川とやら、俺の正体を知っていると言うことはお前はZECTのメンバーか?」
「だとしたらどうします?」
天道さんと立川さんは向き合って会話している。
「ZECTについて話して貰おうか」
そう来たか。
「私はZECTについて語ることはできません」
やっぱりそうだろうな、言ったら何が起こるかわかったもんじゃない。
「これだけは言っておきます。人間がライダーとなってワームを倒してくれなければ我々ネイティブは困るんです」
「「ネイティブ?」」
俺と天道さんは同時にその言葉を口から出した。
470 :
293:2007/01/15(月) 18:19:27 ID:+tic+ds+0
天道さんは俺も今できた疑問を立川さんにぶつける。
「今はまだ何も言えません、ただこれだけは言っておきましょう」
立川さんは何か理由でもあるのか天道さんの疑問に答えない。
「我々はZECTの協力者であり、平和のために活動していることを。そして人間がライダーとなって戦うことがあなたにとって大切な人の為になることを、では」
「待て、どういうことだ!?お前の言う大切な人というのは……!」
天道さんが聞いている中立川さんはどこかに去っていった、天道さんは後を追うがすぐに見失ってしまったようだ。
一体立川さんは何が言いたいんだ、普段の立川さんはあんな煙に巻くようなことは言わないはず。
それにネイティブとか言う組織も何なんだ、ZECT以外にもあのワーム達と戦う組織がいるのか?でもこんな所で考えていても仕方がない。
「天道さん、店に戻りましょう」
俺は天道さんを連れて、店に戻ることにした。
それにしても立川さんの言っていた天道さんの大切な人とはどういう意味なんだ。たった一人の肉親である樹花ちゃんのことなのか?
471 :
293:2007/01/15(月) 18:22:45 ID:+tic+ds+0
あれから天道さんはひよりの作ったサバ味噌を食べたあとその代金を払って帰っていった。
俺の方はいろいろな謎を抱えたまま、今日のバイトは終わった。
マンションへ帰る途中だがちょっと寄り道をしてみたくなったのでその辺をぼんやりと歩いている。
しかし今日はいろいろなことがあった。女の人を強盗から救いその人をメイクする男とそれについていく女の子。バイト先で新しい友達ができる、ZECT以外の謎の組織『ネイティブ』と言うのについて。
今日はもうこれ以上何も起こって欲しくないと願ったがその願いはこれから見事に打ち砕かれることとなる。
472 :
293:2007/01/15(月) 18:27:41 ID:+tic+ds+0
ここで一旦投下を止めます。
ちょっと勉強してからまた書くのでそれから投下します。
>>464 ご指摘どうもありがとうございます。
現在の段階は天道、ひより、大介といったメインキャラを出している段階です。
天道達とハルヒ達の絡みは七話からを予定しています。
乙。
このスレの所為で、今までスルーしてきたハルヒに手を出しそうだ…
タイムグリーンは宇宙人であり未来人
476 :
293:2007/01/15(月) 21:41:05 ID:+tic+ds+0
>>470の文の一番上にこれを付け加えて下さい。
「ネイティブとは何だ」
もうすぐハルヒーヌが出るのかwww
続きに期待!
GJ。いい感じだね。
地獄兄弟溺愛の俺としては矢車や影山のストーリーも画いて欲しいなw
にしても、
>>464の言う通りハルヒが出るって聞いてレスだいぶ増えたなw
>>33 >>48 今更だが今思えばこんなのもなかなかいいネタになると思うんで参考程度にどうぞw
そして
>>285の続きも気になる今日この頃…
つーか完全に私物化してるよ
481 :
293:2007/01/16(火) 06:39:11 ID:ULS1dVWd0
>>471の続きをちょっと書きます。
何気なく歩いている人気のない公園、朝みたいで静かなものだ。虫の鳴き声、静かに聞こえる風の音、噴水から勢いよく出る水、いやあ平和だねぇ。
俺は何気なくベンチに座り朝みたいに空を見上げる、鳥が何羽か飛んでいた。
とりあえず強盗とかが現れて騒動が起こりませんように、ぼんやりと空を見上げながら俺は願った。
そう思った瞬間突如どこからか悲鳴が聞こえた。俺はビックリして気を取り戻す。
向こうの広場を見てるとサナギワーム十体とそれぞれ黒、茶色、だいだい色の異なる同じ姿のしたコガネムシのような成虫体ワーム三体が女の人数人を襲っていた。
俺はベンチから急いで広場に向かった。
サナギワーム一体を突き飛ばし、女の人達に駆け寄る。
「逃げて下さい、こいつらは俺が片づけます!」
そして女の人達はここから逃げ出した。
空の彼方からガタックゼクターが飛んでくるので俺はそれを掴んで変身する。
やれやれ静かな感じに浸っていたのにそれをぶち壊されるとは。っとこんなこと考えている場合じゃない。
482 :
293:2007/01/16(火) 06:41:50 ID:ULS1dVWd0
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
ベルトにそれを付けた。体は青と銀のアーマーに包まれる。
ワーム達は大人数で向かってくる、しかし俺はそいつらを難なく蹴散らした。
コガネムシのワームは三体で左腕に付いている巨大な鉤爪で俺を攻撃してくるがそんなもの軽く避けて逆にパンチを一発お見舞いしてやった。どうやら効いているようである。
さて、これだけのワーム相手だと例えライダーフォームで戦っても逃げられる可能性がある。どうすればいいのだろう。
その時だった。
向こうから誰かがやって来たので俺はその方向に向いた……ってあれはさっき女の人を強盗から助けたお兄さんじゃないか、しかも側にはギターケースを持ったあの女の子もいる。
何でこんな所に来ているんだ!?
「女は花、俺がこの世で許せないのは花を傷つけることだ!」
それを言うとお兄さんはどこから出したのか水色の機械質のグリップを出してきて、手に持った。
それの上に付いていると思われる蓋が開くと高い音のような物が響いてどこからか機械でできた水色のトンボのようなものが飛んできてそれはグリップの上に止まる。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
その瞬間、信じられないことが起こった。
483 :
293:2007/01/16(火) 06:43:39 ID:ULS1dVWd0
お兄さんの体は天道さんのと似ている電子音が鳴った後、手に持ったがグリップから徐々に体が金属質のアーマーに包まれていき、完全に包まれたあとそれは胸の中央部分が赤いのを除くと水色と銀色のアーマーとなった。
そしてあのグリップは銃のような形になってそれを使ってサナギワームを撃っている、てかあの人はライダーだったのか!?
あの女の子はワームとの戦いに巻き込まれないようにギターケースを持って離れた。
お兄さんはワームの攻撃を避けながら銃で撃っていく、おっと俺も戦わないとな。
俺達は背中を合わせている。俺は聞きたいことがあった。
「あなたはライダーだったのですか!?」
「お前はさっきのあいつか?」
どうやら向こうは俺の正体に気づいたようである。
「とにかく戦いましょう、話はそれからです!」
「言われなくともわかっている!」
俺達は再び戦い始めた。
484 :
293:2007/01/16(火) 06:45:31 ID:ULS1dVWd0
援軍が来てくれて助かった、この分だと逃げられずに済むかもしれない。
俺は格闘技と肩のバルカン砲を使う、お兄さんは銃を使って必死で戦う、そのお陰か俺はサナギワームを二体撃破、お兄さんは三体撃破してサナギワームは五体だけになった。
しかしどこから来たのか援軍と思われるあのサナギワーム七体と成虫体のハエみたいなワームが一体やってきたのだ。
これで敵はサナギワームは十二体、成虫体は四体だ。
おいおい、これじゃキリがないぞどうすりゃいいんだ。
さすがにやばくなってきそうだったがその時、向こうに車が止まる音が聞こえてきたので俺とお兄さんはそっちを向く。
それは大統領とか偉い人がよく乗っていそうな黒いリムジンだった。
その後ろの席からドアが開いて誰かが降りてきた、今度は何なんだ。
降りてきたのは俺と歳が似ていそうな茶髪で白いスーツを着た男だった。
485 :
293:2007/01/16(火) 06:47:32 ID:ULS1dVWd0
「そこのお前達、手を引け!」
リムジンから降りてきていきなり大声で怒鳴ってくる、何なんだ?
そいつは持つところが紫色の剣のようなものを左手に持っている。
「全てのワームは俺の獲物だ、誰にも邪魔はさせん!」
いきなり現れて何を言ってるんだこの人は?
「なんだあいつは?」
お兄さんは俺と同じ疑問を口に出す。
『Standby(スタンバイ)』
突如謎の音がすると突如地中から何かが出てきてそれは突然出てきたあいつの元へと向かい、ホバリングみたいな機能を使って浮いた。
あいつはそれを右手に掴む。よく見るとそれは機械質で尻尾の紫色の部分以外銀と黒が中心のサソリのようだった。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
そいつは剣の凹んでいる部分にサソリをはめる、するとそいつの体は手に持った剣から徐々に体がアーマーに包まれていく。
それは頭にアンテナみたいなのがついていて胸の紅色の部分以外紫色が中心のアーマーとなった。肩から腕、腹の部分には黄色いチューブの束もある。
486 :
293:2007/01/16(火) 06:49:05 ID:ULS1dVWd0
そしてそいつは戦うためかワームに向かっていった、おいおいまたライダーかよ。手に持っている剣を使ってワームを斬っている。
俺は再び肉弾戦で戦うことにする、お兄さんも銃でワーム達を撃ち続けている。
徐々に蹴散らしていった。突如乱入してきたあいつも剣でワームを斬りまくっている、その効果か一瞬でサナギワームを五体も倒してそいつらは爆発した。すげえな。
しかしこのままではワーム成虫体にクロックアップで逃げられてしまう恐れがある。俺はキャストオフしようとした。
「二人とも、キャストオフで一掃しましょう!」
二人に頼む、しかし
「俺に指図するな!」
「お前に言われるまでもない!」
お兄さんと乱入してきたあいつは俺に怒鳴る、ああそうですか。
487 :
293:2007/01/16(火) 06:53:59 ID:ULS1dVWd0
「キャストオフ!」
「キャストオフ!」
「キャストオフ!」
俺はガタックゼクターの角を、お兄さんはグリップに付いてあるレバーを、乱入してきたあいつはサソリの尻尾の部分を本体まで押し込んでいる。キャストオフだろう。
『Cast Off (キャスト オフ)』
『Cast Off (キャスト オフ)』
『Cast Off (キャスト オフ)』
俺だけ異なる電子音が鳴った後アーマーは吹っ飛んでそれは残ったサナギワーム達にぶつかってそいつらは爆発した。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル) 』
『Change Dragonfly (チェンジ ドラゴンフライ)』
『Change Scorpion (チェンジ スコーピオン) 』
俺達の重いアーマーが吹き飛んで俺はライダーフォームの形態になった。
俺はいつも通りの青いクワガタを彷彿とさせる姿、お兄さんは胸に左肩の方までに偏った羽根のような形のしたプロテクターが付いている水色のトンボのような姿、乱入してきたあいつは紫色のサソリのような姿になった。
あの二人も恐らくライダーフォームの形態だろう、やっぱりこの二人はライダーか。
488 :
293:2007/01/16(火) 06:55:53 ID:ULS1dVWd0
俺達は残ったワーム成虫体と戦う。俺は茶色のコガネムシみたいなワームと、お兄さんは同じ姿のだいだい色のコガネムシワームと、乱入してきたあいつは残った黒いコガネムシとハエみたいなワーム二体と戦う。
おいおい二対一で大丈夫なのか?まあまずはこっちの敵を始末しよう。
俺はこいつの皮膚はなんとなく硬そうに見えたのでガタックダブルカリバーを使って戦うことにする、奴の攻撃を避けながらその度にどんどん硬そうな皮膚を斬っていく。どうやら効いているみたいだ。
お兄さんの方は軽い身のこなしでワームの爪を避けながら銃で撃っている、ワームに効いているように思える。
そして二対一の状況下で戦っているあいつはその状況にも関わらずかなり有利に戦っていた。ワームの攻撃を剣ではじき返してそこからまた斬っている、いや強いな。
しかしワーム達は不利と見たのか少し後ろに跳んだあとクロックアップをした。俺達はその後を追う。
「クロックアップ!」
「クロックアップ!」
「クロックアップ!」
俺達三人はベルトの脇側に付いてあるスイッチを押し、ワームを追うためにクロックアップをした。
489 :
293:2007/01/16(火) 06:57:46 ID:ULS1dVWd0
ここで一回投下を止めます。
剣も出したのでそろそろハルヒ達、矢車、影山を出す予定です。
490 :
293:2007/01/16(火) 20:49:00 ID:ULS1dVWd0
2ちゃんねるが閉鎖されるという話を聞くけど本当に閉鎖されるんですか?
あといつ閉鎖するの?
まあもしも閉鎖されたら上の続きは別の掲示板に持っているブログでひっそりと書きますが。
2ちゃん閉鎖なんて年に一回は騒がれてるよw
それより続きかなり楽しみだwww
もうすぐハルヒ達と絡むんだなぁ
矢車・影山と剣・ハルヒ達との絡みが楽しみだwww
天道のちょっとかっこいい台詞
・いいか、過去、現在、未来、全ての時代において俺は最も完璧な人間だ
・何人たりとも俺のコーヒータイムを邪魔することはできない
・ひよりはおろか、全人類は俺が救っている
・ならば、地球上のあらゆる生き物を護るのが俺の仕事だ。人間からアメンボまでな。
・安心しろ。春のやってこない冬はない…
・俺を誰だと思っている。俺様だぞ。
・星がどれだけ輝いても、太陽にはかなわんぞ
・だが、これだけは覚えておけ。例えどんな敵が相手でも、俺はおまえを守る!永遠にな
・究極か。俺にふさわしい言葉だな
・そんなに顔を近づけるな…ツバが飛ぶ…
・やはりおまえは腐っている!放っておくわけにはいかん!
天道のちょっとかっこいい台詞
・いいか、過去、現在、未来、全ての時代において俺は最も完璧な人間だ
・何人たりとも俺のコーヒータイムを邪魔することはできない
・ひよりはおろか、全人類は俺が救っている
・ならば、地球上のあらゆる生き物を護るのが俺の仕事だ。人間からアメンボまでな。
・安心しろ。春のやってこない冬はない…
・俺を誰だと思っている。俺様だぞ。
・星がどれだけ輝いても、太陽にはかなわんぞ
・だが、これだけは覚えておけ。例えどんな敵が相手でも、俺はおまえを守る!永遠にな
・究極か。俺にふさわしい言葉だな
・そんなに顔を近づけるな…ツバが飛ぶ…
・やはりおまえは腐っている!放っておくわけにはいかん!
>>493 続き
・真実を知るのは天の道を往く者だけだ。雑魚は黙ってろ
・ひよりを守るためなら俺はワームも人間もすべて倒す!それだけのことだ。
・どっちを選ぶ!俺の言うことを聞くか、それとも今ここで俺に倒されるか!
・キミはぁ…誰だったかな?
・奴等がいては、ひよりはひよりとして生きていけない!
・ライダーは俺一人でいい
・無茶をしやがって。俺がなんとかするからそこを動くな!
・俺はすでに未来をつかんでいる。そしてこれからも、つかみ続ける
・よく見ておけ。本物の太陽の輝きがどんなものか
・ほぉう…何故俺がキミごときの了解を得なければならない?
・とぼけるな!言っておくが、俺が今その気になればゼクトを潰すこともできる!
・次元の違う旨さだ…!
・お前達…俺の力を侮っているな…
・ここじゃあ店に迷惑をかける。表に出ろ
・お前がいたら俺に迷惑をかける
・とぼけるな!お前は俺が倒す!
・野暮なことはやめておけ…お前の出る幕はない
>>494 続き
・それがどうしたゼクトが胡散臭い組織だという事はわかっていたはずだ。だがワームを倒すという目的に変わりはない。今更騒ぐな。
・あんたもその道を往くというのなら、俺はあんたを信じよう
・言っておくが俺は負けた借りは必ず返す
・なぜ父親の投げたボールを息子のお前が受け止めてやらない
・父親の想い、お前が受け止めてやれ
・豆腐は醤油に限る。豆腐はヨーグルトでもチーズでもない。豆腐は豆腐だということだ。
・お前を倒し、ひよりも助けてやる!
・やるな。だが所詮お前は過去の俺に擬態しただけ…俺はすでに未来を掴んでいる
・俺に擬態するのは一万年早い
・俺たちが力を合わせればだれにも負けない…
・安心しろ。俺がいればすべてうまくいく
・のぼる太陽に勝てる奴などいない…
・好きにするがいい…
496 :
名無しより愛をこめて:2007/01/17(水) 00:25:51 ID:SCWKKLci0
今度は剣です
・歩きたいときに歩く。車が避ければいいだけの話だ
・同情は…最大の侮辱だ!
・作法を知らない男め…
・それが俺のノブレスオブリージュ
・バカな…うちはイギリスの名門ディスカビル家の末裔。金なら近所におすそわけするほどある。
・死ね!ワーム!
・どんな調味料にも勝る俺の愛情がたっぷり入ってる。食べてくれ
・ショ・ミーンの服をくれ
・ショ・ミーンもなかなかやる…だが腹が減っていなければ俺が勝っていた…
・友達の友達は、エヴリバーディ友達だ!だから、俺と君とも、友達だ!
・俺と共に学べることを、誇りに思え
・ヤキ・ソーバ?それは、カケ・ソーバの親戚か?
・何でもあるぞ〜!俺のサソードゼクターを勝手に使うとは、許し難い!
>>497 さらに続きです
・おい!どういうつもりだ!?世界で一番大事な恋人をおいてどこへ行く!
・そうか!すべては、俺と、ミサキーヌとの、愛の試練だったんだな!
・傷つき…捨てられたゴミの山…ブロウクンハートの俺にぴったりだ…。このまま錆びて朽ち果てよう…
・ゴゥ…トゥ…ヘェルッ!!
・これは遠慮なく貰ってゆく!
・うまぁ〜い!今度、いばり寿司も食してみたい
・その汚らわしい手をはなせ!
・じいや!俺は退院するぞ!俺は、完璧に回復したぁ!
・今日、ここに、ミサキーヌを守る会の結成を、宣言する!
・我々はミサキーヌを守る会だ!
・喜んでくれミサキーヌ、これで、君の安全は、より強固なものとなったぁ〜
・ハハッ…勝手にするがいい!
こうして見ると剣はどんどんバカキャラになってましねぇ。
今後SSを書く方の役にたてばと思います。
500 :
名無しより愛をこめて:2007/01/17(水) 00:55:53 ID:VahwWzf60
今までを読む限り
天道、大介
|
加賀美(キョン)、坊ちゃま、ひより
ときたか、天道ではなく
加賀美(キョン)とひよりと剣を同年代にしたか
おもしろいじゃない〜
坊ちゃまと加賀美(キョン)の友情も気になるな
次はキャラ同士の絡みを書きます。
剣「天ぷらそば。540円だ」
大介「ごくろうさま」
渡した千円を持っていく剣
大介「ちょ、ちょっと、待って下さい!おつりは」
剣「寄付金として貰っておく!何しろ俺は、名門ディスカビル家の財政を、この手づ立て直さなければならないのだからな」
大介「はぁ?」
剣「寄付金が足らん!もっとよこせ!貰ってやる!」
大介「ちょっ…ちょっと!」
剣「はぁ〜い、ハハ、はぁ〜い、はぁ〜い、はぁぁい!ハハ、はぁ〜い、はぁ〜い!」
岬「じゃあ…神代君…」
剣「はい!」
剣「諸君に名誉を与える。この問題、俺に変わって解く者はいないか」
じいや「はい!」
剣「では、じいや!」
剣「家臣が答えれば、俺が答えたも同然!そうだな、ミサキーヌ?」
樹花「好きな人ができたから…」
天道「なぁにぃぃぃ〜…!?」
天道「つ、ついに…この日が来たのか…」
天道「どこの誰だ!どんな奴だ!えぇい面倒だ!今すぐここに…連れてこい!!」
504 :
名無しより愛をこめて:2007/01/17(水) 01:12:48 ID:cbUYIGOk0
キャラの絡みが出てくるなら、各キャラの戦闘力の
設定がこのSSの流れを決めるのだろうね
ガタックになったキョンと長門の戦闘力が
ほぼ同じであれば、キョンも男を上げるのだろうけど
どうなることやら〜
矢車「いいよなぁ…おまえは…」
影山「全くねぇ…俺も一度でいいからお坊ちゃまクンって呼ばれてみたい…」
剣「勝手にクンをつけるな…」
矢車「笑え」
剣「なんだ、おまえは…」
矢車「失恋は…最高の暗闇だ…」
影山「地獄に墜ちようよ…」
そして
剣「最悪だぁ…」
影山「最悪は、最高なんだよ剣クン」
矢車「お前も俺の弟になれ…」
剣「兄さん…」
そういえば長門さえいれば簡単にキョンの記憶を取り戻せそうですねぇ。
記憶を取り戻したらまたキョンはみくるちゃんにベタベタするのでしょうか…w
加賀美になってからこのキョンちょっと固いですからねぇ
とりあえず地獄兄弟投下
矢車「お前はいいよなぁ…正義の味方の燃えカスがまだあって…」
影山「でも、兄貴だって昔は…」
矢車「そんなモン、蛆虫にでも喰わせちまえ!…生きてるって虚しいよなぁ」
矢車セリフ投下
・どうせ俺達は、日なたの道を歩けない…
・闇に身を任せればいい…
・相棒…お前まだそんな事言ってんのか…
・俺の相棒を笑ったのはお前か…俺も笑って貰おう
影山セリフ投下
・裏切り者め…抹殺する!
・返せ!俺のザビーゼクター返してくれよぉ!返せよ!返してくれよ俺のザビ…ぐえぇ!
・じゃあお前…俺と友達になってくれよぉ…
・うわぁぁん…だって俺、天道さんと友達になりたかったんだもん
・フン!お前なんか元々大嫌いだったんだ!それをわざわざ弟子になってやろうとしたのに…何さ!
・これ以上の地獄がどこにあるというのさ…
・へっへっへ…
・汚してやるぅ!太陽なんてぇ!
・それは俺だ…俺も粉々に砕けてしまった…
・すごいよぉ、兄貴すごすぎるよぉ
とりあえず色んなキャラのセリフや絡みを投下したので、今後SSを書く方に参考にしてもらえれば幸いです。
誰も求めてないことを得意げに連投すんなよ
蓮華タンはどうなんのやら・・・
キョン(というか杉田)の歌う「俺の青春」・・・・
言ってみただけ
ブラックのキャラソンのようなもの。
映画の終わりに突然歌いだして何それwwwwwww
と大爆笑。
2番目の映画もシャドームーンがやたらと夕張をほめちぎってたのがワロス。
こんなんシャドームーンじゃねぇ!とも思ったがw
ああ、あのBLACKの最終回で歌ってた曲?
それじゃキョンがバイクに乗る時は建物を破って外に出るのか。
517 :
293:2007/01/19(金) 19:33:53 ID:yuDI6qXS0
>>516じゃないけどいいんじゃない?
続き楽しみにしてるよ!www
ライダーブレイクか〜それいいかも
君は見たか ●が真っ赤に燃えるのを〜♪
この流れはつまりSSにブラックも参戦させろということだね。
それもゴルゴムの仕業か!
523 :
293:2007/01/20(土) 07:51:03 ID:6qubk2Xy0
>>488の続きを少しだけ書きます。
俺達は今、クロックアップによる高速移動をしている。
俺は二本の刀で茶色のコガネムシワームの硬そうな皮膚を斬り続ける。お兄さんは銃を撃ちまくってだいだい色のワームと戦っている。
乱入してきたあいつはハエと黒いコガネムシワームの皮膚を剣で斬りまくっている。
俺の方はこんなもので良いだろう。刀を元の位置に戻してライダーキックの準備をした。
『One(ワン)、Two(ツー)、Three(スリー)』
ガタックゼクターのスイッチを三回押して角を反対側に倒した。
「ライダーキック!」
『Rider Kick(ライダーキック)』
もう一度角を反対に倒してワームに跳び蹴りを食らわした。それでそいつは爆発し、青い炎と消えていった。
524 :
293:2007/01/20(土) 07:52:13 ID:6qubk2Xy0
他の二人の戦っている所を見てみた。お兄さんはワームの爪を避けてそこから一発蹴りを入れてそいつは倒れた。乱入してきたあいつは相変わらず剣を使ってワームの皮膚を斬り続ける。
そしてお兄さんはトンボの羽根の部分を数回倒して、後ろのグリップを一回引いた。
「ライダーシューティング」
『Rider Shooting (ライダーシューティング)』
お兄さんは銃を構えて、銃口をワームに向けた。
銃口からは青い光の玉が出てきてそれはどんどん大きくなっていく、多分チャージでもしてるかもしれないがどうも時間が掛かるように見える。
ワームはその隙をついてお兄さんを襲おうとするので俺は手伝う、ワームの爪を避けながらそこにパンチやキックを入れてダメージを与える。
「おい、避けろ!」
お兄さんが怒鳴ってくるので振り向くとあの光の弾が発射されたので俺は咄嗟に避ける。
そしてそれはワームに当たってワームは爆発して青い炎となって消えていった。
525 :
293:2007/01/20(土) 07:52:51 ID:6qubk2Xy0
残っているのはあいつと戦っている黒いコガネムシとハエのワーム成虫体だけだった。
あいつは刃で黒いコガネムシの皮膚を斬り続ける、斬られまくった結果そいつは倒れた。
「ライダースラッシュ」
『Rider Slash(ライダースラッシュ)』
剣に付いているサソリの尻尾に付いている針の部分を押し込む。
そして構えに入った。
コガネムシワームは飛びかかってきたのでそいつはワームをメッタ斬りにする。
トドメの一発が終わったあと、ワームは爆発した。あいつの持つ剣はよく見ると毒みたいな液体が滴り落ちてるように見える、ちょっと怖いぞ……
斬られまくったワームは爆発して跡形もなく消滅した。
『Clock Over(クロックオーバー)』
『Clock Over(クロックオーバー)』
526 :
293:2007/01/20(土) 07:53:24 ID:6qubk2Xy0
『Clock Over(クロックオーバー)』
俺達はクロックアップの状態が解けて元の速さに戻った、残る奴はあのハエワーム一体だけである。
しかしそいつはこの状況の中で不利と見たのか再びクロックアップをして公園の近くにある森の中へと逃走した。
まずい、逃げられてしまう。
そう思った瞬間、奴が逃げた先から爆発音がした。
俺達は森の中へと走ると誰かいた、赤いカブトムシのライダーカブト、もとい天道さんである。
527 :
293:2007/01/20(土) 07:55:05 ID:6qubk2Xy0
天道さんは逃げようとしたあいつを倒してくれたのか。
こうしてワームは全滅した。
俺と天道さんのベルトからはガタックゼクターとカブトゼクター、お兄さんのグリップからはあの水色のトンボ、乱入してきたあいつの持っている剣からはサソリが、それぞれ外れてアーマーが消滅し、俺達は元の姿に戻った。
そして向こうからはお兄さんに付き添っているギターケースを持ったあの女の子、更に黒いスーツを着た六十代くらいの老人が白い服を着たあいつの元に駆け寄る。
「お見事でございます、坊ちゃま」
老人はあいつに言う、てかあれで坊ちゃまかよ。あいつは金持ちなのか?
「ほう、見かけない顔だな。お前達はZECTのメンバーか?」
天道さんはお兄さんとあいつに訪ねる。
528 :
293:2007/01/20(土) 10:23:02 ID:6qubk2Xy0
「残念ですが違いますね」
お兄さんは天道さんの質問に答える。
「お前達、一つ言っておく」
白い服を着たあいつがお兄さんが質問に答えたあと話を出してくる。
「全てのワームは俺の獲物、それを覚えておけ」
あいつはさっきも言ったことをまた口に出してくる。
「お前は一体何者だ?」
天道さんは名前を聞いてくる。
「俺は神に代わって剣を振るう男………神代剣だ」
神代とやらは天道さんみたいな自己紹介をする、こいつも自分にかなりの自信を持っているのか?
「俺は天の道を行き総てを司る男………天道総司」
天道さんは以前俺に言ってきた自己紹介をそのまま返してくる。
529 :
293:2007/01/20(土) 10:24:32 ID:6qubk2Xy0
「お前達は何者だ」
神代は俺とお兄さんに名前を聞いてくる、俺は答えることにする。
「加賀美新だ」
「風間大介」
俺は立川さんから貰った仮の名前で答える。そしてお兄さん、いや風間さんは嫌々ながら答えているように見える。
「お前達、もう一度言う。全てのワームは俺の獲物だ、誰にも邪魔はさせん」
神代はそう言うと車の中に戻っていった、老人も車の運転席に行く。
そして車は去っていった、一体あいつは何だったのだろう。
530 :
293:2007/01/20(土) 10:27:12 ID:6qubk2Xy0
今、この森の中には俺、天道さん、風間さん、そして風間さんに付き添っている女の子がいる。
「風間さん……ですね、手伝ってくれてありがとうございます」
俺は手伝って貰った風間さんに礼を言う、しかし向こうは
「俺はお前のためにやった訳じゃない、花を守るために戦ったんだ」
花ってさっきの女の人達のことですか?
「そうだ、女は花だ。俺は全ての女性を守るために戦うんだ」
そうですか、そういえばさっきの人達は見えないがどうしたのだろう。
「ってそう言えばゴン、あの方達はどうしたんだ!?」
風間さんは俺も思っていたことをゴンと呼ばれるあの女の子に聞く。
531 :
293:2007/01/20(土) 10:29:18 ID:6qubk2Xy0
「もう帰っちゃったよ」
ゴンは風間さんの質問に答える。もう『女の子』と呼ぶのは面倒なのでゴンと呼ぼう。
それを聞いた風間さんは頭を抱え
「なんてことだ、あのまま待っていれば俺がメイクなり何なりできたというのに」
それを聞いたゴンは呆れている、俺もだけど。
そして天道さんはそんな風間さんを見ている。
「……お前は全ての女性を守るために戦っていると言うな?」
「そうですが何か?」
「俺は地球上のあらゆる生き物を守るために戦う、人間からアメンボまでのな」
天道さんは偉くスケールのでかいことを言う、何故かは知らないが本当にやってしまいそうな予感がする。
532 :
293:2007/01/20(土) 10:29:56 ID:6qubk2Xy0
「あなた、ちょっとおかしいんじゃないですか?」
「それはお前だろう?」
いや俺にはどっちもどっちに見えるのだが。
そして風間さんはあのギターケースを持ったゴンと一緒にどこかに去っていった。
それから天道さんはどうも買い物に行く途中だったらしいので買い物のためにスーパーへと向かった。
ここにいても仕方がないので俺はマンションへと戻ることにした。
533 :
293:2007/01/20(土) 10:33:18 ID:6qubk2Xy0
一旦ここで投下を止めます。
続きはまた後で書くつもりです。
534 :
名無しより愛をこめて:2007/01/20(土) 23:00:20 ID:D56e38by0
BLACK=キョン
シャドームーン=ハルヒ
ダロム=長門
バラオム=みくる
ビシュム=古泉
ビルゲニア=朝倉
創世王=情報統合思念体
バトルホッパー=シャミセン
信彦の妹=キョンの妹
信彦の恋人=ミヨキチ
大門親子=谷口、国木田
藤堂先輩=鶴屋さん
EP党=コンピ研の皆さん
黒松教授=新川さん
うん、上手い事当てはまるね
535 :
293:2007/01/21(日) 08:29:47 ID:JAv7fJtU0
いや〜カブト終わっちゃったよ。
でもここの文章は書くつもりです。
いやもういいから本当に
続きは気になります
続き楽しみに待ってます。
あんたもしつこいな。
こなきゃいいのに。何かレスするたびにきてるよね。
粘着なんて百害あって一利なしだよ。
>>539 アンチはスルー。わざわざレス返ししなくていい
何か言われたからといっていちいち返していては言い争いになるだけです
大人の対応を心掛けましょう。
はい、この話はここで終了
以後アンチレスを見つけてもスルーするように
541 :
293:2007/01/21(日) 14:59:42 ID:JAv7fJtU0
>>532の続きです。
森から出て、公園の噴水辺りへと出た俺の前にいたのは立川さんだった。
ちょうどいい、俺はどうしても立川さんに聞きたいことがあった。
「立川さん、俺はあなたに聞くことがあります」
「……まずは座ろう、話はそれからだ」
俺達はそこに備え付けられていた木製のベンチに座った。
「……それはドレイクとサソードだろう、ドレイクの方はZECTに協力していないから動きは読めない、サソードは君のようにZECTに間接的に協力している」
俺は立川さんにさっき見たトンボとサソリのライダーについて話した。
お兄さんが変身したトンボの方を『ドレイク』、神代とやらが変身したサソリの方を『サソード』とそれぞれ呼ぶらしい。しかしそれより俺は気になることがあった。
542 :
293:2007/01/21(日) 15:00:58 ID:JAv7fJtU0
「立川さん、あなたさっき何を言いたかったのですか?それに『ネイティブ』って何なんですか?」
俺はさっき立川さんが言ったことがどうしても理解出来なかった、普段の立川さんはあんな謎めいたことは言わずにしっかりと説明するはずだ。
しかし立川さんは
「すまない新くん、ネイティブについては今は説明出来ない。でもこれだけは覚えて欲しい」
立川さんは続ける。
「我々ネイティブは人類と共に活動していることを、そしてマスクドライダーシステムの多くはネイティブが関与していること。それを覚えて欲しい」
立川さんは偉く真面目な顔をしていたので俺は覚えることにした。
543 :
293:2007/01/21(日) 15:03:47 ID:JAv7fJtU0
「わかりました、これ以上は聞かないことにします。必要以上に詮索しようとするとロクな事にならないですから」
「ありがとう……新くん」
「そろそろ帰りましょう」
強盗を捕まえる、アルバイト、ワームとの戦いとかいろいろなことがあったから今日はもう休みたい。
「わかった、そろそろ帰ろう」
俺達はベンチから立ってマンションに向かった。
544 :
293:2007/01/21(日) 15:05:35 ID:JAv7fJtU0
公園から出ようとしたその時だった。
「やっと…やっと見つけた……!」
聞き覚えのあった声がしたので俺達は振り向いた。
見るとそこにはこの前の四人、いや今度は腰に届くくらいに長い髪をして俺より一つ年上に見える頼れるお姉さんみたいな人がもう一人いた。
五人は俺を見て驚いている、俺も向こうには用があった。俺の記憶にとって重要な鍵であることに間違いないはずだからな。
「ほ、本当にキョンくんなのかい!?」
あのお姉さんは何か特徴のある喋り方をしている。
「……見つけた」
「キョンくん……!」
「ようやく見つけましたよ」
無表情フェイスの女の子、幼い顔のした女の子、ハンサムスマイルのした奴は俺に話してくる。
545 :
293:2007/01/21(日) 15:06:18 ID:JAv7fJtU0
「あんたねぇ、今までどこをほっつき歩いてたのよ!?」
カチューシャを付けた女の子は俺に怒鳴ってくる、ああそういえばこの前話している途中に消えちゃったっけなぁ。
って今回はそんなことないだろうな、また思い出しかけて意識を失うのか勘弁したい。
「キョン、ついてきて貰うわよ」
そんなことを考えていると女の子は俺についてくるように言ってくるのでそれに従う。てかやっぱりキョンって誰なんだよ……
546 :
293:2007/01/21(日) 15:08:09 ID:JAv7fJtU0
俺と立川さんがついていった先はどこにでもありそうだけど何か見覚えのある一軒家だった、何でもここは俺の家らしい。
立川さんも来た理由は「監督責任」らしい。
「入りなさいよ」
女の子がインターホンを鳴らして家の中の人と話したあとドアを開ける、俺と立川さんは玄関へと入る。
中に入ると玄関に歳が樹花ちゃんと近く見えるような女の子が一人いた。女の子は俺を見て驚いている。
「お父さん、お母さん!キョンくんが、キョンくんが帰ってきたよ!」
女の子が喜んだような声をですと家の奥へと走っていった、てかこの女の子も俺のことを『キョン』って呼ぶのか。
すると奥からあの女の子が連れてきたのか中年の男の人と女の人がやってきた。
「本当に……本当に生きていたのね……!」
「お、おお………」
二人は俺を見て驚いているようだった。
547 :
293:2007/01/21(日) 15:11:00 ID:JAv7fJtU0
その後、聞くところによるとあの人達は俺の両親らしく女の子は俺の妹らしい。ちなみにあの五人はもう帰ったようだ。
立川さんはリビングで俺の両親に今の俺についていろいろと話している、俺が記憶喪失になったこと、そして『加賀美新』という名を付けたことを。
まあさすがにライダーとかについては話していないだろうが。
俺は今、自分の部屋にいる。この部屋もどこか見覚えがある。
備え付けられた学習机にベッド、通学鞄など初めて見た感じがしない。ふと俺はリビングに戻ることにした。
リビングに行くが立川さんの姿はない。俺はどこに行ったのかと夕食を作ってる母さんに尋ねる。
「あの、立川さんはどこに?」
実の親を前にしているのに敬語になってしまう、これをどうにかしないとな。
「あの人ならもう帰ったわよ、あんたのことを任せるって言って」
何だって……!
俺は家を飛び出して立川さんの後を追った、途中家の人が俺のことを呼んでいたが俺はそれを無視する。
548 :
293:2007/01/21(日) 15:14:34 ID:JAv7fJtU0
家の外に出て、走って立川さんを捜した。
そして数分走ったあと、ようやく立川さんを見つけた。
「立川さん、待って下さい!」
俺の呼びかけに答えるためか、立川さんは振り向いた。
「新くん……」
「どうして急にいなくなるんですか?」
「これだけ言っておく、ZECTやライダー、ワームについては秘密にしておくように」
立川さんは俺の質問に答えようとしない。
「俺はそんなことが聞きたいんじゃありません!どうして急にいなくなったんですか!?」
立川さんは数秒間が開いたあと、口を開く。
549 :
293:2007/01/21(日) 15:15:46 ID:JAv7fJtU0
「…すまない、君はもう本当の家族と再会出来たんだ、だからもう私は必要ないと……」
「そんなこと言わないで下さい!」
立川さんの言葉を遮る、向こうは驚いているようだ。
「俺は立川さんが必要ないと思ったことは一度もありません、立川さんはこんな俺の世話をしくれたんです」
俺は続ける。
「それに立川さんに出会わなかったら俺は自分のことがわからず独りぼっちのまま死んでいたかもしれません、だからそんなことは言わないで下さい」
「新くん……!」
立川さんは嬉しそうだった。
550 :
293:2007/01/21(日) 15:18:30 ID:JAv7fJtU0
「そうか、まあそうは言っても君には本当の家族がいる、だから私は時々遊びに来てくれるペースで良い、家族の方達を心配させないように」
「はい、俺も行こうと思います!」
立川さんは微笑みを浮かべた。
「おっと、私はそろそろ帰ろうと思う。君も今日は家族と一緒に過ごすと良い」
「はい!」
そして立川さんは去っていった。俺も家に戻ることにした。
今日は家族みんなで過ごそうと思う、だって俺は今まで実の家族を心配させてきたから。
そのせめてもの罪滅ぼしのつもりで今日はいっぱい語り合うつもりだ。
思い出はないかもしれない、でもこれからそれを取り戻せばいいだけの話だ。
05 終わり
551 :
293:2007/01/21(日) 15:20:32 ID:JAv7fJtU0
これで五話は終わりです。
次回はハルヒ達がメインの話の予定です、でも天道はちゃんと出ます。
気がつくとこのスレも550を突破したので2スレ目を目指して頑張ります。
今までで1番続きが楽しみですねw
天道とハルヒ、お互い世界の中心系キャラなのでどう絡むのかワクワクします
ここまで来たらこのスレはいいけど2スレ目はどうなんだ?
やっぱ板違いだしネタ雑談とかに移るべきだろ
カブトのキャラが出てるんだから別にいいんじゃない?
他に移られても面倒だし。
電王ネタになってしまうがだが・・・
野上良太郎の紹介が・・・
----------------------------------------------
とてつもなく不運つづきの人生を送る男。
毎日が不運のオンパレードであり、
ほとんどの時間は何かに巻きこまれて翻弄されている。
そんな彼の最大の武器は、アンラッキーな人生を
送りすぎ、並大抵の事態には動じなくなっていること。
ある意味肝が据わっているとも言える。
----------------------------------------------
キョンだね、こりゃ、つまり・・・
キョン=野上良太郎
その他団員=イマジン
となるか
南光太郎とも絡ませてくれ。あいつの思い込みはハルヒ並みだ
加賀美(キョン)「教えてくれ〜っ!俺は誰だ!?」
加賀美(キョン)「これもハルヒの仕業に違いない、おのれハルヒ!」
ハルヒ厨、こんなところにまで沸いて来てるのか
なんだかんだ愚痴りながらも美人に囲まれてちやほやされてるぬるま湯にいるキョンと加賀美は違いすぎ
なんつーかこのキョン固いんだよな。
キョンはもっと口悪いし、回りくどい言い方するし、
つまりこのキョンはただのオリジナルキャラクターなんだよ
天道もなんかおかしいがそれ以前に加賀美がおかしいんだよ。
文章も子供っぽいし。
まあストーリーは面白いんだけどね。
563 :
名無しより愛をこめて:2007/01/24(水) 02:00:32 ID:LDu/PBsD0
ハルヒと関わり記憶が戻るにつれ
キョンの口も悪くなるかとw
カブト+ハルヒな時点で無理は出る
その無理をいい意味で楽しんでみるのも一興
天道は古泉から「いい男」と看做されて狙われないことを願う
565 :
293:2007/01/24(水) 19:38:19 ID:nAVH6vtm0
>>562 ご指摘ありがとうございます。
言われてみれば確かにおかしい点がたくさんありました。
次回からはもう少し考えてから書き込みます。
ハルヒを読んだことも観たことも無い俺にとっては、このスレのSSに出てくるキョンが全て。
567 :
名無しより愛をこめて:2007/01/26(金) 20:26:33 ID:Puqqyd3s0
俺は今古泉と一緒に町の工場にいる。
今行けば面白い者が見れるとか言われ半ば無理矢理つれてこられたのだ。
それにしても…何だこいつら…?
そこには緑色の気持ちの悪い化け物がいた。
「7年前の渋谷隕石に乗り地球にやってきた地球外生命体。我々はワームと呼称しています。」
これもハルヒのせいなのか?
「彼らの目的はまだ不明ですが、おそらくそうでしょうね」
俺はこんなときにでも爽やかスマイルで説明する古泉を無性に殴りたくなったが、今はそんな場合ではない。
クソ、古泉め。俺はこんな奴らがいることをできれば知りたく無かったぞ。
と、そうこうしてる内にワームとかいう連中が迫って来た。
おい!どうするんだ古泉!
「大丈夫です。もうすぐ彼らがきてくれます」
彼ら?こいつらと戦ってくれるヒーローでもいるのだろうか?
その時、白い服を来たなかなかハンサムな男がバッタみたいな変なバイクに乗って工場に乗り込んで来た。
「ゴルゴムの仕業かッ!!」
男は登場するや否やいきなり訳のわからん事を言いやがった…
おい、お前の言う彼らってのはあの男のことか?
「はて?あのような人物は私の知り合いにはいませんがね…」
じゃあ誰なんだよ…
570 :
293:2007/01/28(日) 19:40:43 ID:LOzlgLSJ0 BE:510260639-2BP(0)
>>550の続きがまだ当分出来上がりそうにないので
その間を埋める外伝のような物を投下します。
EX 01
「樹花の好きな人は加賀美(キョン)!?」
今日はバイトの日ではないのだが俺は洋食店ビストロサルへの道を何気なく歩いている。何故かって?それはひよりが店を掃除するみたいでその手伝いのためだ。
ワームと戦わない平和な一日、いつもあんな化け物甲虫共の害虫駆除をやってばかりではこっちの身が持たない。戦士のつかの間の休息と言ったところだろうか。
しかしまああのゼクトルーパーの人達も大変だな、あんな化け物甲虫達相手に命がけの戦いをしなきゃいけないなんて。
これで命を落としたら死んでも死にきれないな、俺だったら未来永劫成仏出来ずに自爆霊となってこの世を永遠に彷徨うかもしれん。
571 :
293:2007/01/28(日) 19:41:42 ID:LOzlgLSJ0 BE:680346094-2BP(0)
ってそう言えば前に岬さんは俺が入る前は死者が普通に出ていたとか言っていたな、だったらあんな化け物相手になぶり殺しにされた奴らもいるってのか?
考えてみるとそれで犠牲になった人達はとんでもなく可哀想だ、ワーム相手に犠牲になった人達へ、あなた達が成仏出来るようにこの俺が今ここで心の中でお祈りを捧げてあげます。
そしてこれからもあなた達の分までガタックとなったこの俺が頑張りますから安心して成仏して下さい南無。
我ながら不謹慎なことを考えているといつの間にかバイト先の店の前にたどり着いていた。
俺は扉を開いて中に入った。
その瞬間、先にこの店に着いていたと思われる俺をこの店に連れ込んでバイトをさせた張本人、天道さんに突如首を捕まれブレーキの壊れた暴走機関車のような勢いで俺は壁に追い込まれた。
572 :
293:2007/01/28(日) 19:42:36 ID:LOzlgLSJ0
「いきなり何するんですか!?」
俺は天道さんに怒鳴る、しかし向こうは
「加賀美、お前はどんな風に死にたい?」
天道さんはまるで般若(よくお面になっている鬼のことである)を連想させるような怖い顔で俺に迫ってくる。おいおいこの人は人の話を聞いているのか?
「な、何を言ってるんですか!?」
「お前の死に方についてだ、さあどう死にたい?生身でワーム相手に神風特攻、ヒモ無しバンジーで高層ビルの屋上から飛び降りる、体中に肉を巻き付けて動物園のライオンの檻に放り込まれる、サハラ砂漠のど真ん中に放り出される、背中に漬け物石を背負い太平洋にダイビング、
それとも俺の手で加賀美の丸焼き、加賀美和風ステーキ、加賀美天ぷら定食、加賀美シチューのうちいずれかに料理されるさあこのどれかから選んでみろ」
天道さんは真顔で右手に持った包丁を俺に突きつけながら訳のわからないことを機関銃のような勢いで言っている、おいおい危ないだろうが。
573 :
293:2007/01/28(日) 19:43:13 ID:LOzlgLSJ0
「お前ら何やってるんだ」
店の厨房から不思議そうな顔をしたひよりが来る、助かった今のお前は俺の救いのエンジェル様いや、救いの女神様だ。早くブレーキの壊れた暴走機関車のようなこの人をどうにかしてくれ。
「ひより、葬式の準備をしてくれ今日は加賀美の命日だからな」
厨房から出てきたひよりの方を向いてとんでもないことを言ってくる、何を酷いことを言ってるんだこの人は。
これはさっきワーム相手に死んでしまったゼクトルーパーの人達に対して成仏して下さいとか不謹慎なことを考えたバチが当たったのか?
ってこんなことを考えている場合じゃない、俺は包丁を持った天道さんの手を払う。
574 :
293:2007/01/28(日) 19:43:50 ID:LOzlgLSJ0
「天道さん、さっきから何を言ってるんですか?俺にはあなたが何を言っているのか全く理解出来ないのですが」
すると天道さんは俺の方を振り向いて
「ほう?お前は樹花を傷物にしておいて良くそんなことが言えるな」
樹花ちゃんを傷物に?何を言ってるんだ
「あなたはさっきから一体何を言ってるんですか、」
「加賀美、お前はどこまでシラを切るつもりだ」
天道さんはなおも俺のことを般若のような怖い顔で睨み付けてくる、これじゃあ話が終わらないぞ。
「天道さん、とりあえず何があったか話してくれませんか?これじゃあ話に収拾がつきそうにないのですが」
すると天道さんは数秒間を開いてから口を開いた。
「いいだろう、冥土のみやげとして聞かせてやる」
天道さんの一人語りが始まる。
あれは昨日の晩飯の時だ――――
575 :
293:2007/01/28(日) 19:46:53 ID:LOzlgLSJ0
天道の家にて
いつものようにリビングのテーブルで樹花と晩飯を食べていた俺、今日はうな重である。
これに使われている魚。ウナギは高タンパクで消化もよく、日本料理の食材としても重要で、ウナギ屋と呼ばれるウナギ料理の専門店も多い。
よく夏バテ予防に食べているかもしれないが実際のウナギの旬は冬で、秋から春に比べても夏のものは味が落ちてしまう。
作り方としては皮に生息地の水の臭いやエサの臭いが残ってるため、天然もの、養殖もの、問わずきれいな水に1日〜2日いれて、臭みを抜いたものを料理するといいぞ。
なおウナギの血液にはイクシオトキシンという毒が含まれるため、生で食べることはできない。ただし熱を加えると変性し毒性が消えるので、加熱調理した分には危険はない。
ちなみに生で食べたい場合は血液を完全に抜いて酢でしめれば刺身で食べることができるぞ。
576 :
293:2007/01/28(日) 19:48:33 ID:LOzlgLSJ0
「お兄ちゃん、今日も美味しいね!」
樹花は嬉しそうに食べている、この笑顔を見ることができれば作った甲斐がある。樹花にはいつまでも笑顔でいて欲しいからな。
ちなみにウナギを食材とする料理はうな重だけでなく次の料理も存在する。
まずもっともポピュラーな物は魚を切り裂いて中の骨を取り除きタレをつけて焼く料理をかば焼き、これはよくご飯の上に乗せてうな重に使われる。
ちなみにタレをつけない白焼きというのもありこれは炭火で焼いてワサビ、おろし大根またはショウガ醤油などをつけて食べるぞ。
次にウナギ巻き。う巻きとも言う、これはウナギの白焼きまたはかば焼きを芯にして卵を巻いた卵焼きのことだ。作り方としてはとき卵に出汁を入れて出汁巻き卵をつくる要領でウナギを巻く。
更に「ウナギのゴボウ巻き」というのもありそれをう巻きと呼ぶこともある。
とまあ他にもウナギを使った料理はあるがキリがないのでこの辺で止めておこう。
577 :
293:2007/01/28(日) 19:49:23 ID:LOzlgLSJ0
俺がうな重を食べていると突如携帯電話の音が鳴った。どうあら樹花の携帯のようだ。
樹花はそれに出る。
「もしもし?……うん………うん……え!本当!?」
「コラ、食事中に電話をするんじゃない」
行儀の悪い行動をしているので俺は一旦食事を中断し、小さな声を出してそれを止める。すると樹花は俺の言うことを聞いてくれたのか「食事中だからあとでかけ直すね」と言って電話を切った。
俺達は再び晩飯のうな重を食べている。すると樹花が突然箸を止めて
「そういえば、さっき電話してたの好きな人ができたから……」
578 :
293:2007/01/28(日) 19:50:46 ID:LOzlgLSJ0
その瞬間、俺は箸を落としてしまい一瞬頭の中が真っ白になった。
「な…な…な…なぁにぃぃぃ〜…!?」
そして俺は椅子から立ってしまい右手で頭を抱えながら左手を壁に押し込んだ。
樹花に好きな人ができた、つ、つ、つ、ついにこの日が来てしまったのか…い、一体どこの誰だ!?どんな奴なんだ!?えぇい面倒だ樹花に直接聞く!
いや待て、俺の間違いかもしれないそうだ落ち着くんだ俺。おばあちゃんも言ってたじゃないか、男はクールであるべき………沸騰したお湯は蒸発するだけだって。
ここは落ち着いて樹花に聞いてみよう。
俺は再び椅子に座り、水を飲んで平静を取り戻す。
「すまない樹花、変なところを見せてしまって」
「いいよいいよ、いつものことだし」
「ところでさっき言ってた好きな人ってのはどんな奴なんだ?」
俺が棒読みで話していると樹花は数秒間を空けてから話した。
579 :
293:2007/01/28(日) 19:51:48 ID:LOzlgLSJ0
「ん〜まあ加賀美さんにもいっ……」
か、か、か、か、か、加賀美〜!?加賀美ってあの加賀美か!?まず記憶喪失でZECTの協力者でもあり、あの日家の近くで倒れているところを樹花が見つけて俺と樹花で協力して適当な部屋に寝かせて
次の日俺がそいつに朝飯を作り、その恩返しのために俺がサルへと連れ込んでそこでバイトとして使わせた、そしてガタックの資格者でもあるあの加賀美か!?
俺は再び樹花に聞く。
「樹花、一つ聞くが加賀美というのはあの加賀美なのか!?」
「そ、あの加賀美さんよ」
なんと言うことだ……樹花の好きな人があの加賀美だとは……
「あ、続きを言うけど何かこの前公園に呼び出したの、そこで『俺には君しかいないんだ』って告白したの!」
こ、こ、こ、告白〜!?『俺には君しかいない』〜!?
580 :
293:2007/01/28(日) 19:52:30 ID:LOzlgLSJ0
「それにね、チューもしたんだって!」
ちゅ、ちゅ、ちゅ、チュー!?チューってあれか!?あの男と女が唇同士を重ねるっていうあれですか!?おばあちゃん!?
その瞬間、俺の脳中に公園の広場にいる加賀美と樹花が映ってくる。
『樹花ちゃん、今だから言う、俺には君しかいないんだ』
待て…待て……止めろ加賀美、何を言ってるんだ。
『加賀美さん……ありがとう……』
樹花もそれ以上は止めるんだ、止めろと言っている。太陽であるこの俺が許さんぞ。
それから二人は抱き合い……って待て一体何をしているんだ二人とも止めろと言うのがわからないのか。
そして二人の唇が近づいて……
うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ…………………(エコー)
581 :
293:2007/01/28(日) 19:53:42 ID:LOzlgLSJ0
そして俺は床に倒れ、意識はそこで消えた……
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!?どうしちゃったの!?ねぇ起きてよ!」
ああ、樹花の呼ぶ声が聞こえる。でもね樹花、お兄ちゃんはもう天に行くんだ。
何故かって?だってお兄ちゃんは天の道を行き、総てを司る男だから……
「お兄ちゃん!?お兄ちゃーん!?」
数分後俺は蘇った、樹花は驚いているようだ。
「お、お兄ちゃん!?」
「樹花、心配かけたな。さあ食事の再会をしよう」
「う、うん……」
そして俺達は再びうな重を食べ始めた、幸いにも冷めていないようだ。
その晩、樹花が寝たあと俺は台所で包丁を研いでいた、え?何故かって?決まっているだろう加賀美への制裁のためだ。
「加賀美、覚悟しろ〜樹花を傷物にした罪は重い、明日はお前の命日だからな〜」
よし、こんな物で良いだろう。さて明日は奴をどんな風に料理しよう?和風ステーキ?ラーメン?シチュー?天ぷら定食?
ってそれは明日決めればいい、俺は包丁を研ぎ終わったあと、ベッドで眠り明日を待った。
582 :
293:2007/01/28(日) 19:55:54 ID:LOzlgLSJ0
天道さんの話をまとめるとこうだ、なんでも樹花ちゃんの好きな人が俺のようである日俺が樹花ちゃんに公園に呼び出して『俺には君しかいない』と告白をしそれからキスをしてしまったという。
とりあえず一言言う
そんなことは絶対していない。てかそれ以前にここ一週間樹花ちゃんとは一切会ったことがないしもし仮に告白するとしても俺はそんなことは言わないはずだ。てかそれ以前に俺は年下には興味ない。
「加賀美、お前樹花ちゃんに対してそんなことをしたのか!?」
ひよりは驚いた顔で言ってくる。
「してない、してない!神や仏様そしてキリスト様に誓って絶対してない!もしも宇宙の彼方に放り出されたとしてもこの意見は百パーセント変えない!」
「ほう、ならば昨日言っていた樹花の話はどう説明つけるつもりだ?」
天道さんは俺が必死に否定しているところをお構いなしに蛇のような目で睨みつけてくる。てか昨日言ってた樹花ちゃんの話なんか俺は一切知らんぞ。
583 :
293:2007/01/28(日) 19:56:59 ID:LOzlgLSJ0
「加賀美、天道、このままじゃ話が終わりそうにないから樹花ちゃんに直接聞くのはどうだ?その方が一番早い」
ひよりはそんな中提案を出してくる。おお、考えてみれば確かにその通りだひよりよお前は良いこと言うな〜ってちょっと考えてみれば単に俺の頭が悪いからそんな考えが浮かばないだけかもしれん。
「ひより、確かにその通りだな。よし、二人とも今から俺の家に来い。樹花は家にいるはずだ」
店の掃除はどうするんですか。
「そんな物後回しにしろ」
この人は相変わらず無茶苦茶なことを言う。
そして俺達は天道さんの家に向かった。
584 :
293:2007/01/28(日) 19:58:00 ID:LOzlgLSJ0
現在俺は天道さんの家のリビングにあるテーブルに備え付けられた椅子に座っている、理由は言わなくてもわかると思うが俺が本当に樹花ちゃんに告白をしてキスをしてしまったのかと。
天道さんは俺の隣に座っていてこの騒動の鍵である自称「天の道を往き、樹と花を慈しむ少女」天道樹花ちゃんは現在二階で勉強しているのだという。
ひよりはテーブルには座っていない、理由はホットケーキを作っているからだ。
何故作っているのかというと俺達が家に着いてからいきなり天道さんが「樹花にホットケーキを作ってくれ」とひよりに言ってきたからキッチンでフライパンを上手に使ってホットケーキを作っている。
文句を言いながら作っているがその割には俺や天道さんの分も作ってくれている、よくやるねぇこの方は。
585 :
293:2007/01/28(日) 19:59:22 ID:LOzlgLSJ0
「加賀美、これから出るホットケーキはじっくり味わった方が良いぞ、何せそれはお前の最後の晩餐だからな」
酷いことを言ってくれるなこの人は、まるで俺がこれから処刑されるような言い方じゃないか。
ちなみに最後の晩餐とはイエス・キリストが処刑される前夜、十二使徒とかいう連中と共に摂った夕食、またその夕食の席で起こったことをいうらしい。
とまあ俺がそんなどうでもいいことを考えているとひよりの作ったホットケーキが白い皿に乗ってやって来た、湯気が出ていてあったかそうだ。
ホットケーキの作り方としては小麦粉に卵やベーキングパウダー・砂糖、牛乳、水などを混ぜ、フライパンで両面を焼くのが一般的な作り方だ。
ホットケーキという名前は料理の日本での通称で英語圏では一般にパンケーキと呼ばれるらしい。まあ詳しくは知らないが。
586 :
293:2007/01/28(日) 20:00:38 ID:LOzlgLSJ0
天道さんは二階にいる樹花ちゃんを呼び出してくる。それに反応した樹花ちゃんはドタドタと音を立てて二階から降りてくる。
そして樹花ちゃんは椅子に座りナイフとフォークを使ってホットケーキを食べ始めた。そしてひよりも自分の分のホットケーキを備え付けられたナイフとフォーク二点を使って食べ始めた。
俺と天道さんもこの二点セットを使ってホットケーキを食べることにした、おお結構美味いな。その辺のレストランに出る物よりも美味いかもしれない。
「そういえばひよりさんに加賀美さんは何でウチに来たの?」
樹花ちゃんは俺達に尋ねてくる。
「樹花、お前の好きな奴というのは加賀美なのか!?」
天道さんはストレートに聞く、樹花ちゃんは驚いているようだ。
「え、お兄ちゃん何言ってるの?」
「お前の好きな人はこの加賀美じゃないのか!?昨日言っていたはずだ!」
天道さんは叫んでいる、俺とひよりはその様子を驚きながら見ている。
すると樹花ちゃんは軽く笑い始めた。
587 :
293:2007/01/28(日) 20:01:36 ID:LOzlgLSJ0
「え〜お兄ちゃん、もしかしてあれを私の話だと思ってたの!?」
「へ?」
天道さんは呆気にとられていた。
「昨日の話は私の友達のこと!友達は私に好きな人ができたのを教えてくれたの」
「じゃああの加賀美というのは……」
「加賀美さんにこの前この話をしたってこと!前聞いたでしょ?」
天道さんが動揺している中樹花ちゃんは答える。ああ、確かにこの前聞いたような気がするな〜たまたま街を歩いているところを樹花ちゃんと会って友達に好きな人ができたって聞いたな。
まあ俺にとっては他愛のない世間話にもならないくらいにどうでもよかったが。
「もう、お兄ちゃんっておっちょこちょいなんだから〜」
天道さんは驚いた顔をしている、そして樹花ちゃんはジュースを取りにキッチンへと向かった。
「じゃあ加賀美のあの告白とかそう言うのは……」
「全くの誤解と言うことになるな」
俺とひよりは向き合いながら言う。
588 :
293:2007/01/28(日) 20:02:24 ID:LOzlgLSJ0
そして俺達は驚いている顔のした天道さんを凝視した、向こうは未だ驚いた顔をしている。
数秒間その状態が続いたあと信じられないことが起こった。
何と、天道さんが突如パッと消えてしまったのである。
俺とひよりは驚いて周りをキョロキョロ振り向いた、するとその数秒後同じように向こうのドアの近くにパッとその姿を現したのだ。
「樹花、買い物に行ってくる。そのホットケーキは食べても良いぞ」
「ありがとう!お兄ちゃん行ってらっしゃ〜い」
そして天道さんは部屋から出て行った。てか樹花ちゃんはこの異常事態を何で驚かないんだ?
「じゅ樹花ちゃん、あれは一体……」
「ああ、あれ?天道マジックって言うの」
て、天道マジック!?
589 :
293:2007/01/28(日) 20:03:15 ID:LOzlgLSJ0
「そうよ、お兄ちゃんが最近開発したマジックなの、多分マジシャンを目指してると思うから自分で開発してるの。最近よく練習してるから」
そ、そうなんだ……
「それでね、それが完成したらあたしにも教えてくれるの!私はその日を待ってるから!」
で、ではあれは
「その中の一つ、天道テレポーテーションって言う技なの!」
樹花ちゃんは自慢げに話す。
「テレポーテーションってことは……」
「逃げたな、あいつ」
俺とひよりは向かい合いながら話す。
「まぁ誤解が解けてよかったじゃないか、冷めない内に食べよう」
「あ、ああ……」
どこかスッキリしない気持ちを抱えながら俺はひよりの作ったホットケーキを蜂蜜やシロップをスプーン一杯分の量をかけて再び食べることにした。
うん、美味いな。
おしまい
590 :
293:2007/01/28(日) 20:06:46 ID:LOzlgLSJ0
上の外伝「天道マジックシリーズ」は気まぐれに制作をしています。
>>550の続きも現在作っています。
今回は天道をちょっとギャグに走らせてみました。
GJ!
相変わらず天道は妹の事となると暴走するよなw
592 :
名無しより愛をこめて:2007/01/29(月) 02:38:05 ID:xACg8Pg50
「兄貴ぃ、俺達の出番は無いのかなぁ〜?」
「どうせ俺なんか・・・・・」
>>592 地獄兄弟はハルヒに汚されたくない
既に加賀美は293にレイープされてるし
>>285で地獄兄弟出てるけどね。
ってかこれの続き書く人いないのかよ
ゴルゴムって…www
hosu
誰でもいいからなんか書こうぜー
597 :
293:2007/02/03(土) 16:02:33 ID:VyEyxWc+0
>>550の続きは現在製作中です。
まだ当分かかると思います。
能率の悪いリア厨の書く文章でゴメンナサイ・・
正直俺はちょっと前のゴルゴムネタのが1番気になるwwww
>>597 期待しとるぜ!
関係あるのかないのか知らんが、今日初めてアニメのキョンを観た。
声が想像してたより格好良くてワロタ
あげついでにいらん知識
キョンの声の人は結構歌がヘタらしい。聞いた事無いから分からんが。
601 :
名無しより愛をこめて:2007/02/03(土) 20:01:43 ID:n/aXyePY0
あげられなかったのでもっかい
602 :
名無しより愛をこめて:2007/02/04(日) 03:44:59 ID:GWPFIqGk0
朝倉「私たちの出番、なさそうね・・・・・」
喜緑「どうせ、私なんか・・・・・・」
カブトとキモオタアニメを繋げんなよ見ていて吐き気がするスレだな
つかどっちも知らん新参大杉。最低限どちらも原作なりDVDなり買ってからこのスレ見ればいいのに。
自分は前からちょっと気になってたから小説を読んでからこのスレ見つけた。
やっぱり元ネタがわかると面白さが増すよね。
>>568 誰なんだよあいつは…
「お前達、ゴルゴム怪人か!?」
いきなり現れた男はこれまたできれば関わりたくない事を言い出す。
この手の奴に関わったらろくな事にならんからな。
「ふむ…。彼はもしかして…」
ん?何か言ったか古泉…?「いえ、何でもありません。ほら、彼、何かするみたいですよ」
何だと?こんなところに現れた時点でまともな人種じゃないのは分かるが今度は何をするっていうんだ。
「変、身!」
次の瞬間、男はどこぞで見たことがあるような変身ポーズをとり、体がみるみる内に黒いボディに変わって行く。
まぁ今更何を見ても驚かんが…まったくこれもハルヒが望んだ事なのかよ…
「仮面ライダー、ブラァックッッ!」
…おいおい…。
男は仮面ライダーブラックと名乗りまたしてもポーズを決める。
「ふむ…どうやら彼は改造人間のようですね。」
改造人間?やれやれ…。勘弁してくれよ。
で、なんなんだよ改造人間って?
「詳しい経緯は僕にはわかり兼ねますが、恐らく何らかの組織に拉致られ、改造手術を受けるのですが、脳改造をされる直前に逃げ出し組織と戦っているクチでしょう。」
古泉は何かのストーリー的な事を語り出す。そういやこいつ、こういうの好きなんだっけ。
何でお前にそこまでわかるんだ?
「フフ、定番ですよ」
楽しそうな表情でムカつくスマイルを浮かべながら言う。だいたい何だよ定番って…
>>606 そんな話をしてる間にブラックは肉弾戦でワーム共を蹴散らして行く。いやぁ強いなぁ
「さすがブラックサンですね…!」
横で古泉が何故か熱くなって見入っている。
つか、サンって何だよ。
「敬意を表してのさん付けです。僕は皆さんのこともさん付けで呼んでいるつもりですが?」
いや、お前のは別なニュアンスのサンな気がするが…。
まぁいい。で、どうするんだよ?身動きが取れないぞ。
今俺達は工場の物陰に隠れている。当然今出ていけばワームの餌食になるわけだ…
「さて…どうしましょうか…。大幅に予定が変わってしまいましたね…」
予定?一体何を考えているんだこいつは…
そして調度ワーム連中も全滅しそうな頃、一匹のワームが赤くなり、個性的な姿へと変貌を遂げる。これまた気色悪い映像だ。
次の瞬間そのワームは俺の視界から消え失せる。
そして見えない攻撃を受けるブラック。おいおい、これはヤバイんじゃないか?
「ク…!ゴルゴムめ!こんな恐ろしい怪人を生み出していたのか!」
…何を言っとるんだあいつは。
「これは、まずいですね…彼では敵いませんよ」
どういうことだ?状況を分かりやすく解説してくれ
「あれはワームの成虫の超高速移動。通称クロックアップです。ただの改造人間では太刀打ちできません」
ほぅ…つまりやっぱりヤバイことは間違いないんだな…
>>603 特撮板でハルヒをしってる必要は皆無
カブトは見とけ
>>607 続きかな
ブラックは今も俺の目の前で見えないワームの攻撃を受け続けている。
そろそろ本格的にヤバいんじゃなかろうか?ゲームで言うならばHPゲージがレッドゾーンへ突入した感じだろう。
そしてついに変身が解け、膝をつきそのまま倒れてしまった。
おーい。ブラックさーん。
ヤバい…。ブラックが居なくなったらどうやってあんな化け物倒せって言うんだよ
と、その時一人の男が工場内へ入ってくる。入口から堂々と歩いて入って。
誰なんだあいつは。
「ようやく到着ですか。これでもう大丈夫ですよ」
古泉が笑顔で言う。ーーまぁこいつはいつも笑顔だがーー
「おばあちゃんが言っていた。天の道を往き総てを司どる男。俺の名前は天道総司。」
おいおい。また電波キャラかよ。
言うが早いか男は赤いカブトムシをベルトに装填し銀のアーマーに包まれていく。
そして変身が終わった瞬間今度は銀のアーマーが弾け飛び、その姿は消えた。
古泉、解説を頼む。
「彼は天道総司。このエリアの司令官で、カブトの資格者です。」
カブト?
「ええ。ZECTが対ワーム用に開発したマスクドライダーシステム。その第1号です。最初に変身したのはマスクドフォーム。今クロックアップしているのがライダーフォームと呼ばれています。まぁ、その辺はおいおい分かって行くでしょう」
なるほど。つまり今カブトはワームと戦っているんだな。速過ぎて全く見えんが。
「はい。ワームはカブトに任せておけば大丈夫です。それより今はブラックさんを…!」
そういえばブラックの事忘れてたな…
どうするんだよそいつ。
酷いな…
人気は勘違いだからやめれ
>>609 GJ!
俺は結構おもしろいと思うぞwww
どうせ暇なんだしこういうSSがあってもいいと思う
続きに期待するよwww
>>609 乙!
ブラックとカブトの共演ってだけでも、充分面白いぜ。
俺的にはイマイチだった
一発限りだったらシュールでなかなかよかったのだが・・・・
>>609 俺は好きだぜ?こういうの。
まあ確かに一発目よりシュールさは無くなったがこれはこれで楽しいジャマイカ
だから俺は賛成派だな
果たして光太郎が天道やハルヒ達とどう絡むのか…
>>609 うわぁ…賛否両論だなぁwwww
一応続き書いてみるわ
こいつどうするんだよ、古泉。
「今のうちに運び出しましょう。長門さんならなんとかしてくれるはずです」
困った時の長門頼みか。確かに長門ならなんとかしてくれそうだな。
でもどうやって運ぶんだよ?結構デカいぞこの人。
「背負って行きましょう。疲れたら交代です。」
やっぱりそれしかないか。
あのバッタバイクはどうするんだ?
「あのバイクなら置いて行っても後で勝手に来てくれるでしょう」
勝手に来るだって?そんなバカな。バイクが勝手に動き出す訳が無い。
何か根拠でもあるのか?
「カンですよ」
またしても笑顔で爽やかに答えやがった。
まぁいいだろう。今はバイクどころじゃないしな。
ワームが戻って来る前にとっとと立ち去ろう。
俺はブラックを背負って古泉と共に歩き始める。結構重いぞ。
「長門さんの家まで頑張りましょう!」
古泉はいつも通りのハンサムスマイルのまま俺を励ますかのようなガッツポーズで言う。クソ…なんかムカつくな…
「…大丈夫ですよ。途中で交代しますから」
本当に信用していいのかよ。
まぁいい。俺は古泉と共にブラックを背負って工場を出た。
ブラックコケにしすぎ
>>609 俺は好きだぜ?こういうの。
まあ確かに一発目よりシュールさは無くなったがこれはこれで楽しいジャマイカ
だから俺は賛成派だな
果たして光太郎が天道やハルヒ達とどう絡むのか…
>>618 めんどくさいからブラウザの戻るで書こうとしたらミスったorz
まぁまだ始めだし相手はクロックアップ使えるんだから仕方無い。
これから活躍することを期待しようwww
とりあえず続き楽しみにしてるぜ
ブラックをコケにしてる感じがするのも
イマイチ好きになれない理由だ
なのでRXにしてパワーアップして
アクロバッターやライドロンに乗せましょう
おいおい仮にも次期創世王候補でキングストーン搭載型なのにBLACK弱すぎるぞ。
わかりにくいから次からトリ付けることにするよ。
確かにちょっとコケにしすぎたなぁ…
とりあえず復活後はもうちっと映えるようにするわ
それとも
>>620の言う用にRXにした方がいいかな?
ただそれだとRXの原作好きな人に叩かれそうな気がするが…
623 :
名無しより愛をこめて:2007/02/06(火) 00:42:41 ID:f2XIxp870
しっかし、カブトにブラックにハルヒ、ここまでくるとカオスだな(w
いっそ、オンドルァとかイライラする浅倉とか俺参上もアリだな
シリアスなブラックを一気にコメディ化・・・・ってそれはRXで間に合ってるがな。
どうせ突っ走るなら
キョンと古泉にキングストーンを搭載汁
>>623 あんま出し過ぎるとよけい収拾つかなくなるし、俺は今のでいっぱいいっぱいなんだ。
そんだけまとめる自信がないorz
>>624 結局RXは出した方がいいのかな?
元々カブトメインでブラックはゲスト出演みたいな感じのつもりだったからあんまり考えてなかったんだorz
俺はBLACKのままがいい。ゴルゴムも出来れば残党で良いから出して欲しい。
>>1 どうでもいいが、ハルヒハルヒウゼェーよあんなキモイアニメを特撮にまでもってくるなアホ
じゃあBLACKのままで行くかな。
でもメインカブトで行くつもりだからあんま出番無いかも…
とりあえずあんまコケにしないように気をつけるわ
ブラックは馬鹿でゼクトル扱い
天道は聞かれてもいないのにワームに名乗る阿呆
酷すぎるな本当に
ハルヒだけ好きなら他を巻き込んで駄文を書くなよ
俺は結構面白いと思うんだけどなぁ
せっかく誰も書かない間にSS書いてくれてるんだから、そういうのも全部ひっくるめて楽しもうや。過疎るよりはマシだと思うぜ?
俺はとにかく光太郎がハルヒや天道とどう絡むのかが楽しみでならん
面白いじゃん!!
俺は
>>632の意見に賛成だなwww
これからさらに面白くなることに期待だwwwww
天道はワームじゃなくて古泉とキョンに名乗ったんじゃね?俺は勝手にそう思っとく。
ってか、ブラックとカブトじゃパワーバランスが違うだろ…
クロックアップできないんだし
そこらへんは多めに見て楽しもうぜwwwww
クロックアップという、ある種反則な能力があるから
ブラックがカワイソス
555ならアクセルフォームで対抗できるのだが
クロスオーバーで特定の作品をかませにするのはクズの所業
結局ハルヒは誰とも結ばれざるを得ないか・・・。
>>635 そう思うならもう読むなよwwwwww
せっかく書いてくれてんだから黙って読もうぜwww
きっとこれから活躍するんだよ。
638 :
名無しより愛をこめて:2007/02/06(火) 23:49:42 ID:f2XIxp870
個人的には293の続きが気になるな
なので、293の設定を少し借りて落としてみよう
---------
今日は神代剣の誕生会に呼ばれた
あいつは俺のノブレスなんたらに感動したとか言って勝手に友にされた
剣曰く、”俺は友情においても頂点に立つ男”なんだそうだ、なんだそりゃ?
まあ、悪いやつではないんだよな。ゼクターの資格者同士でもあり、
何より俺をキョンと呼ばない数少ない友人だしな。
・・・まあ、そんなわけで、俺もあいつを友人と認めている。
そして、今日は剣の世話をしているじいやさんが料理を作ってくれるらしい!
あの人の料理は、あの天道さんすら敬意を払うくらい至高な絶品だ。
その至高な料理を食える俺はまさにラッキーだ!
もちろん、剣の誕生日を祝う気持ちだって忘れちゃいないぞ
祝いの品だって、ちゃんと用意してる。安物だがな。
しっかし、なぜ会場がビストロサルなんだ?
自分のバイト先の事を言うのもなんだが、庶民様ご用達のビストロサルで
何で貸切の開催なのだ?あいつんちは金持ちじゃねえのか?
金持ちのする事はよくわからん、ということにしておこう。
ま、あれこれ思ううちにビストロサルについてしまったのさ。
>>637 ブラックやカブト馬鹿にしような話だけなら書いてくれなくてもいいや
ハルヒなんてすれ違い作品ばっか好きな奴にはわかんねーよな
640 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 00:05:51 ID:++r1YTOY0
俺はドアを開け
「こんちはー」と声をかける。
こちらに気がついた剣が俺に駆け寄り
「おお!よく来てくれた、我が友カ・ガーミ!」
ええぃ、抱きつくな、変な名前で呼ぶな、俺はカ・ガーミじゃない、加賀見だ。
まあ、加賀見という名前も偽名みたいなものだが。
そして、俺ごときに深々と紳士然と頭を下げるじいやさん。
良い人とは、こういう人のことを言うのだろうな。
「さあ、カ・ガーミ!今日は俺の誕生日を盛大に盛り上げよう!」
だから俺の名前は・・・・もういいや。
しっかしな、盛大に盛り上げようったって、ここにいるのは
俺と剣とじいやさん、ひよりはここの店員だから居るのはいい、天道さんまで居るし、さらに・・・
「おいハルヒ、何でお前がここにる?」
普段、まず学校でしか会わないハズの涼宮ハルヒが目の前に居た
「べ、べつにどこに居ようとあたしの勝手でしょ!」
そりゃそうだが
「それに、団長として団員のバイトの勤務態度を見たどけるのは義務なのよ!」
わかったわかった、だが俺はこのバイト先をお前たちに教えた覚えはないんだがな
「団員の生活実態は全て把握してるわ!」
そうか、お前の情報網はZECTに匹敵するな、以後気をつけるよ
とまあ、ハルヒと他愛もないやりとりをする俺だった
641 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 00:14:23 ID:++r1YTOY0
だがな!どうしても気になる事が一つだけある!
そして、それはひよりにも言える事であるのだが
「ハルヒ、ひより、そのコスプレな衣装は何なんだ?」
二人ともメイド服を着てた
はっきり言おう、ふたり共とてもカワイイ、
この姿が見れただけで今日の運を使い果たしたと言っても過言でないくらいにな
「それはこっちが聞きたいわよ!この店に入ったら、こんな服着させられて!」
はいはい、そんな大きな声で叫ぶなハルヒ
「そうだよ、なんで僕までこんな格好しなきゃいけないんだよ・・・」
不満タラタラだな、ひより
「だいたい、なんであたしがあんたや、あのじいさんの言う事聞いてこんな服着なきゃなんないのよ!」
初対面の人をじいさん呼ばわりするな、
「ここに居れば加賀見に会える、俺がそう教えたら着替えるの了承したのはお前じゃないのか?」
おーい、顔が真っ赤になってるぞハルヒ、それに対して意味ありげな笑みをする天道さん
はっきりいって、天道さんのほうが3枚も4枚も上手だから、
これ以上の口答えは墓穴掘るだけだぞ、な、ハルヒ?
「それに、これはあの人たってのお願いだ、俺が世界の宝なら、あの人は人類の宝・・・・
いかに俺でも、その願いは断れない・・・・・・そうとでも言っておこう」
自分の事を世界と宝と言い切る天道さん、あなたは何様ですか?
そして、その天道さんに人類の宝まで言われ敬意を払われるるじいやさん、ほんとに何者なんだ?
642 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 00:24:09 ID:++r1YTOY0
「ちょっとちょっとキョン、こいつ本当に偉そうな態度とって、何様のつもりよ?」
俺の耳元でつぶやくハルヒ、偉そうな態度は人の事言えんだろうが
まあなんだ、天道さんそういう人なんだよと俺が答える、いや、今の俺にはこの答えが精一杯だ
おれに天道さんの思考パターンを理解出来るわけない、おそらく凡人には一生不可能だろう
「何よそれ・・・・・」
いぶかしげな表情をするハルヒ、その気持ちもわからなくはないがな
「そうだ!この賑やかさこそ、俺の誕生日にふさわしいぞ!さあ、今日は盛大に祝ってくれ」
笑顔全快だな?剣? 今までの会話を聞いていたか?空気を読んでるか?きっと読んでないだろうな・・・
「ささ、どうぞこちらへ」
紳士然とした笑顔で席へ案内するじいやさん、この中でまとな人はじいやさんだけかもしれない
まあいい、ここはおいしい料理を食って気を取り直そう
机に広がるは、見ただけで旨いと表現できる料理達が整然とならんでいる、どれどれ、まず前菜から・・
「うまい!」
思わず口に出たよ。
「そうだろう、カ・ガーミ!じいやの作る料理は世界でも至高の料理さ!」
その言葉に偽りはない、この時ばかりは剣、お前が本当にうらやましく思えたぞ
次の料理を!と思っていたその時ときに
ドアが開き、招かれざる客がやってきたよ・・・・・
643 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 00:31:10 ID:++r1YTOY0
ZECT精鋭部隊シャドウの隊長、影山さんその人である。
まあ、ZECTに関わったので多少面識はあるのだが、どうも俺はこの人が
好きになれない、それなりの地位にはいるのであろうが嫌味な事この上ない
とはこの人の為にある言葉だろう。
「よう」
声を掛ける天道さん、影山さんを知ってるんですか?
「貴様はっ・・・」
そう言って一瞬驚き、すぐさま目をそらす影山さん
何か因縁があるらしいが、どうみても天道さんに分があるのは一目瞭然だ
で、俺と剣のもとに影山さんが来て
「おい、お前たち、仕事だ」
天道さんとは別の意味で偉そうに命令する影山さん、気分が害されるとはまさにこの事
まあ、ここでいう仕事ってのはワーム絡みなんだろうな
ハルヒやひよりの前でZECTやライダーの事はおおっぴらに出来ないし
この場は適当にごまかしてワーム退治にいざ出陣しますか・・・とおもいきや
644 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 00:34:36 ID:++r1YTOY0
「だめだ」
おい、剣?
「まだ歌を聴いてない」
何の歌だよ?!
「俺の誕生日を祝う歌だ」
いやいや、ワームが出たんだってば!
「ちょうどいい、お前が歌え!」
そう言って何か閃いた顔で影山さんに命令する剣、っておい!
お前は事態を理解してるのか?
「じゃないと俺は動かない」
そう言いながら食事を進める剣、って
今動かないでどうするんだよ!
最近、心の中で叫びっぱなしだな、俺
「ふざけるな!」
影山さんが叫ぶ、うん、あんたが正しいよ
すると、じいやさんが影山さんを店の隅へ呼び何やら懇願してるようだが・・・
「おい、影山」
静かな、かつ威嚇する声で影山さんを呼ぶ天道さんが
「その人の願いを断ることは俺が許さん・・・・歌え」
というと、悔しそうな顔で天道さんを睨む影山さん
だが、既に勝敗は決していた
影山さんは渋々ながら歌うはめになった
645 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 00:42:24 ID:++r1YTOY0
本当に嫌そうな顔で歌う影山さん、赤い三角帽子がシュールです
半分、ざまあみろと思ったのはいうまでもない
「きょ・う・は、すってきなたんじょうび〜」
カ〜ン、と、のど自慢の鐘のごとくじいやさんがグラスを鳴らし、歌を中断させる
「なんか、つまんなそうだな」
剣がぼやいたそ、りゃそうだろうよ
「もっと笑顔で、どうかひとつ」
と、じいやさんの注文
「・・・・・・・・・・・・・・・#」
影山さん、無理やり笑顔って感じで
「・・・・・み・ん・なのすっきな、ぼっちゃま、おめでとう!」
カ〜ン、また中断ですか
「・・・気持ち悪い」
ストレートに言い過ぎだ、剣
「もっと、マイルドに、どうかひとつ」
じいやさん、今の影山さんには無理な注文かと思いますが
「・・・・・・・・#・・・・#・・・#・・・・#・・・・#・・・・・・・・」
お〜い、影山さ〜ん、引きつった笑顔が全開ですよ
肩が震えてるよ、耐えてる耐えてる、よほど屈辱なんだろうな、
ま、大の大人が年下のおぼっちゃまに指図される構図は確かにシュールな光景である
それでも耐える影山さん、あんたは偉いよ
「・・・・・み・ん・なのすっきな、ぼっちゃま、おめでとう!」
もうヤケになってるのが見え見えですよ影山さん
うなだれて呆れる剣と困り果てた顔をするじいやさん
というか、ここで影山さんに歌わせたこと自体が人選ミスな気もするが・・・
「余計、気持ち悪くなってる・・・・・」
一目瞭然ってやつだな、ひより
「聞くに耐えられないわね・・・・・」
一番耐えられないのは、歌ってる本人だろうよ、ハルヒ
「中間管理職は辛いな・・・・・」
社会なんて、こんなものなんですよ、天道さん
646 :
名無しより愛をこめて:2007/02/07(水) 00:45:48 ID:++r1YTOY0
こうして、剣の誕生日は、
じいやさんの超絶至高な料理、
ひよりやハルヒのレアでかわいいメイド姿
この2大特典があったにもかかわらず
影山さんの誕生日の歌によって、全てがぶち壊されたのさ
「はっぴーはっぴーばーすでい〜」
影山さんの虚しい歌声が響くビストロサルだった・・・・・
影山さんの歌で気力大幅ダウンした状態でワーム退治に向かう俺は
今日の運は本当に使い果たしたようだった、やれやれ
--------------------------------
やはり、天道は強く、影山はヘタレで、坊ちゃまは天然であってほしい
そう願う
GJ!!!
ここらへんの影山が一番好きなんだよねw
本編だと加賀美はいなかったからなかなか新鮮な感じ。
そういや、この世界の加賀美はキョンの加賀美しかいないのかなぁ。
他にいたら加賀美って名乗ったら気にするハズだし。
>>627 ぬるま湯にどっぷりつかってるハーレム男のキョンごときに加賀美の状況は耐えられないからやっぱ本物出ないと
>>616 続き
俺と古泉はなんとかブラックを長門のマンションまで運ぶ
「長門、俺だ。また頼みがあるんだが」
長門は黙って扉を開けてくれ、俺と古泉は中へ入り事情を説明する。
長門はわかってくれたようで、ブラックを布団に寝かせる。
またいつかみたいにウイルスを注入するんじゃないのか?
「彼は大丈夫」
長門は無表情で言う。さすが改造人間ってところか。これだけダメージを受けていても一晩寝れば回復するそうだ。
「それにしても、今のままの彼ではワームのクロックアップに対抗できません。弱りましたね…」
ZECTとやらに頼んでクロックアップできるようにしてもらえないのか?
「ZECTは謎の多い組織です。上層部は何を考えているのか僕にもさっぱりです」
お前の組織も十分謎だが。まあ確かにそんな組織にブラックを預けるわけにもいかんな…
「ええ。下手をすれば実験台にされかねませんからね。」
むう。じゃあどうすればいいんだ…
「光速に限りなく近い高速移動能力なら、情報統合思念体のデータベースに存在する。彼の遺伝子情報を少し書き換えることにより、それは可能」
長門が突然喋り出す。毎度の事ながらびっくりするなぁ…
つまり、ブラックにもクロックアップが使える用になるってのか?
長門は無表情のまま俺にしかわからないような角度で頷く。ーーさすが長門だ。何でもアリなんだな。ーー
「彼にもクロックアップが使えれば心強い味方になってくれるかもしれません。」
古泉は嬉しそうな笑顔で言う。いつもとあまり変わらないが心なしか嬉しそうだ。
ふと時計を見れば、すでに10時を回っていた。学校から家に帰る途中に連れて来られたからな。
親も心配する頃だ。ブラックは長門に任せて俺は帰って寝ることにしよう…
古泉はタクシーで家まで送ってくれ、ようやく帰宅する。無事に帰宅するのがこんなに幸せに感じたのは久々だ。
長門の話では明日までにブラックにクロックアップシステムを追加できるそうだ。
まぁ長門ならブラックを任せておいても大丈夫だろう。
さて、晩飯食って寝るとするかな…
ヒデエ!!!
長門がスパロボのグランゾンみたいになってやがるww
キングストーンフラッシュだのなんだの色々あんのによww
安直過ぎて笑える
まあ、長門はドラえもん的な役割だから
何でもありかと思う、けどさ・・・・・
なんか釈然としないね・・・
グランゾンワロスwww
まあ実際今までも長門は何でもありだったもんな
だがそれでも続きが気になるwww
つか、キングストーンフラッシュってどんなのだっけ?
攻撃じゃないの?
とりあえず第2話
翌日
今日も授業が終わり、いつも通り部室に行く。
そこにいたのは部室の置物状態の長門と、メイド服姿の朝比奈さんだった。
ブラックはどうなった?
俺は小声で長門に質問する。
「擬似クロックアップは可能となった」
そうか。そりゃ良かった。で、今はどうしてるんだ?
「行った」
行った?そりゃ帰ったってことか?…まぁいい。また会う機会は来るだろう。
と、そこへ勢いよく扉を開けSOS団団長、ハルヒが飛び込んでくる。
今日はいつになく元気だな…
「屋上に行くわよ!」
はぁ?なんでまたそんなとこに…
「うるさいわね!いいから行くわよ!」
俺達はしぶしぶハルヒについて行くことに。
一体なんだってんだよ…
ハルヒに言われるがままに屋上へ行く俺達…って何だこりゃ!?
そこにはもの凄い数の人だかりができていた。
何かイベントでも開いているのだろうか。
「ここの焼きそばパンは、次元の違う美味しさらしいわよ!」
ハルヒが楽しい物を見つけた時の輝いた瞳で言う。こうなったハルヒはもう止められない。
ハルヒ、お前パン好きだったのか?
「違うわよ!バカキョン!これだけ人が集まるなんて絶対何かあるわ!SOS団としてはこれを調査しない手はないわ!」
なるほどね。
「と、いうわけでキョン。並んで買って来なさい!」
やはりそうきたか…。想像はしてたからあまり驚かないけどな。
どうせ反論しても無駄だろう。さっさと買ってくるか。
俺はこのばかばかしい程の長蛇の列に並び始める。
なんだよコレ…ここまでして食いたいモンなのかね?
いよいよ後一人でやきそばパンが買える。並ぶのも結構辛かったぞ。
こんなにも人が集まる焼きそばパンの味、俺もどんなものか食べてみたいな。
そしてようやく俺が焼きそばパンを買う順番が回ってきた。俺は待ってましたとばかりに前へ進む。
が、
「今日は売切れだ!また明日来てくれ!」
その言葉を聞き屋上の生徒の数は一気に減っていく。
マジかよ。まさか俺の目の前で売切れるとは、思いもよらなかった。
そしてついに屋上に残ったのは店員達とSOS団メンバーのみとなった。
「お前達は帰らないのか?」
店員の横にいるラグビー部のコーチが問い掛けてくる。
いや、俺も帰りたいんですけどね…
「パンならもう無い。食べたければまた明日来るんだな。」
さらに店員が割り込んでくる。ん?この声…どこかで聞いた覚えがあるような…まぁ、気のせいか。
「私達は世の中の不思議を追い求めるSOS団よ。ズバリ、このパンはただのパンじゃないわね!?」
ハルヒは突然店員に質問する。
「当たり前だ。なにせ俺が作ったパンだからな。次元の違う上手さだ」
店員も冷静に言い返す。
この男、どれだけ自分に自信があるんだ。
「アンタ、相当自信あんのね。一体何使ったらこんなに人があつまるのよ?このパンの美味しさの裏には何かあるんでしょ?」
いきなり何失礼な事言ってんだよ…
「…バカバカしい。おばあちゃんが言っていた。『どんな調味料にも食材にも勝るものがある。それは料理を作る人の愛情だ』ってな。」
なるほど。上手い事言うな。
「ふーん。じゃあますます食べてみたくなったわね、そのパン。」
ハルヒが挑戦的な笑顔で言う。もう何がなんでもパンを食べるつもりだろうな、ハルヒは。
「ならば明日来い。俺は暇じゃない。そこをどけ」
そう言って店員は立ち去ろうとする。
「待って下さい、師匠ー!」
後から一緒にいた女の人もついて行く。ラグビー部のコーチは…いつの間にか消えていた。まぁラグビーの練習もあるしな。当然っちゃ当然か。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!…何よ、あの偉そうな態度!」
お前も初対面なのにいきなり失礼すぎだ。人の事言えんだろ。
「フン、まぁいいわ!部室に戻るわよ!」
ハルヒはそう言いズンズン歩いて行く。屋上の入口あたりでずっとハルヒと店員のやりとりを眺めていた朝比奈さんと長門もハルヒについて行く。
やれやれ。俺はハルヒ達の後を追った。
俺達が部室へ戻ると、古泉が待っていた。
古泉はまた一人でツメ将棋をしている。よく飽きないな。
「おかえりなさい。どこへ行ってたんです?」
ちょっと屋上にな。
俺は一々古泉に説明するのも面倒なので適当に返事を返す。
そしてしばらく沈黙が流れ、
「私、帰るわ。」
ハルヒはパンを食べそこなったことに腹を立てたのか先に帰ってしまう。
残ったのは他のメンバーのみ。することもないので解散することになった。
着替えるから最後に部室を出るという朝比奈さんをおいて、俺達は外に向かって歩き始めた。
ん?校門に誰かいるな。
そう思いながら歩き続けていると、校門に立っていた男が突然話かけてきた。
「やあ。」
誰ですかあなた…ってよく見たらブラックさんじゃないですか。
「南光太郎だよ。昨日はどうもありがとう。」
ありがとう?ああ、長門のマンションまで運んだことか。
南さんこそ、ワームに襲われそうなところを助けてくれてありがとうございました。
「光太郎でいいよ。ちょっと話たいことがあるんだけど、いいかい?そこの彼女も一緒に」
光太郎さんは俺と古泉、それに長門と話したい事があるらしい。
まぁ何を話すかはだいたいわかるが。断る訳にも行かなさそうだからついて行くことにしよう。
わかりました。
「駅前の喫茶店でいいかい?」
やはりあそこか。もはやSOS団行きつけとなった喫茶店だ。
「はい。僕たちなら構いませんよ。」
「じゃあ先にいってるよ」
光太郎さんはバイクにまたがりながら言う。
バイク、本当に勝手に戻ってきたんだな…
>>657 GJ!
また面白そうな流れになってきたね。
続行よろしく!
659 :
293:2007/02/07(水) 19:27:30 ID:poDH6Wn/0
>>646 GJです!
設定を使ってくれてまことにありがとうございます。
見ている限りではそれはキョンの記憶が戻ったあとの話でしょうか?
あと
>>550の続きは作っている最中です。
>やはり、天道は強く、影山はヘタレで、坊ちゃまは天然であってほしい
そう願う
できる限りそうするように頑張ります。
まあ加賀美(キョン)がガタックとなって戦っているところを
横からいきなり天道が出てきておいしいところだけを取っていく・・・
なんてのがパターン化する時期を作るかどうか検討中です。
あと
>>373氏の言うように加賀美(キョン)が天道に弟子入りさせるかどうかも考えています。
GJの嵐だwwwww
>>659 いや、弟子入りはどうかと思うよ?
とりあえずブラックの方も293の方も続きガンガレwwww
楽しみにしてるぜ!
661 :
646:2007/02/08(木) 01:12:33 ID:BONy2xOz0
>>293 というわけで設定を拝借したよm◎m
まあ、記憶にはあえて触れずにいたのでアバウトに(w
強いて言うなら思い出す寸前ってとこかな
んなわけで影山の活躍を書きたくSSを書いてみた
影山の活躍といえば誕生日の歌とかワームと組んだりとかゴン誘拐とか・・・・
ほんとにロクデナシだったが、誰も影山を書きそうにないので
書いた次第だったりする
そんな影山が大好きです(w
正直言おう…
このスレが好きだ!\(゚∀゚)/
>>663 ごめんハルヒ一話しか見たことない…('A`)
南光太郎が好きなだけさ…
ほす
イージャン!イージャンスゲージャン!
>>664 よく完全に馬鹿にされたブラックの描写が我慢できるな
>>667 楽しみ方は人それぞれだからね。このSSを不快に思う人もいれば気に入る人もいるのさ。
かくいう俺は割と楽しんだ方だ
669 :
293:2007/02/11(日) 22:35:19 ID:ny9Kc85o0
>>550の続きをちょっと投下します。
06
昨日はいろいろなことがあった。
公園で空を見上げながらのんびりしているところにゲームセンターで強盗騒ぎが起こり凄腕メイクアップアーティストと協力して人質を取ったゲームセンター強盗を捕まえる。
その後そのメイクアップアーティストは人質にされた女の店員さんが酷く泣いていたのでその人にメイクをしたあと自称アシスタントの少女と共にどこかに去っていってしまう。
それからバイト先に向かい仕事中に一緒に働いている同い年の異性の人から店の裏に呼び出されてそれがきっかけとなって今の俺にとって初めての友達ができる。
次に店に来た立川さんからは俺と天道さんにZECT以外の謎の組織『ネイティブ』とか言うのについて話してその後訳のわからないことを言われる。
その後ワームが大勢現れて俺が一人で戦っているところをさっきも言った凄腕メイクアップアーティストや自称「神に代わって剣を振るう男」とか言う「坊ちゃま」と呼ばれる奴が変身する新たなるライダー、
それぞれトンボのライダー『ドレイク』、サソリのライダー『サソード』が途中から乱入してきて共にワームと戦う……まあそいつらは俺みたいに正式なZECTのメンバーではないようだけど。
でも結局は一匹ハエワームが姿を消して逃げ出しそうになった、まあそいつは途中から出てきた天道さんが倒したわけだが。
そして最後は俺の記憶の鍵となる人達と再会し、俺の家に案内されて本当の家族と出会う。
670 :
293:2007/02/11(日) 22:37:29 ID:ny9Kc85o0
昨日晩飯を食べて家族から聞いた話だがこの数週間俺は行方不明扱いにされていたという、まあ当然か。
俺がいなくなってた間もうみんな心配していたという。親父は会社にいても仕事が手につかない、お袋は食事の用意でしょっちゅう指を切ったり食器を落として割ってしまう、妹は寝るときによく俺に何か悪いことが起こってしまう夢を見ていたという。
例えば俺が崖から落ちてしまう夢、猛獣に襲われて食べられてしまう夢とかを見てしまったと言う、そんな夢を見るくらいだとはずいぶん愛されているんだな、俺。
俺は今俺の物と言われている自転車のペダルを必死に足を動かしてこぎながら駅前を目指している。何故かって?昨日会ったあの五人に呼ばれて「明日駅前に来てくれ」と言われたからだ。
ってそういえば今日、朝早くからまだもう一つあったんだった。
それはあの化け物甲虫ワームの軍団と戦ったことである、早朝からやる運動にしてはあまりにもハードすぎたな。
671 :
293:2007/02/11(日) 22:39:04 ID:ny9Kc85o0
化け物甲虫共の害虫駆除をしただけ……と言ったら嘘になるな、まあZECTの新しい部隊と出会ったとでも言っておこうか。
そいつらはパーフェクトなんたらとか言う偉くでかいことを目標にしてると言っていたな。
っとこんなことを言ってもわからないと思うので今から説明するためにちょっと過去に遡ることにする。
では、回想シーンスタート。
――――――――――――
――――――――
――――
672 :
293:2007/02/11(日) 22:40:28 ID:ny9Kc85o0
早朝午前六時、眩しい日の光が大して登っていない下で俺はとある公園でいつものようにあの青いクワガタのライダーガタックに変身してあの化け物甲虫ワーム軍団を相手に命がけの害虫駆除をしている。
何で朝っぱらからこんなことをしているのかというともともと俺はどういう訳か午前五時半というとんでもなく早い時間に目が覚めてしまった。
その時ちょっと喉が渇いたので台所で水を一杯飲んでベッドに入り再び幸せな眠りの世界に入ろうとした、その時だったのだ。
突如とんでもない音が響いたのであまりの驚きで俺はベッドから飛び上がってしまった。
一瞬世界が崩壊するのかと思ったが落ち着いて聞いてみるとそれは携帯のバイブレータ機能が振動している音だった。
誰かが俺にかけているようなので眠い中携帯電話に出た。
673 :
293:2007/02/11(日) 22:41:51 ID:ny9Kc85o0
「もしもし?」
『もしもし加賀美くん、岬よ』
電話の相手は岬さんのようだ、向こうは急いでいるような口調で言葉を発している。
こんな朝っぱらから何の用だ?
『ワームが現れたわ、至急向かって』
どうやらあの緑色のサナギの化け物共が現れたようである。
「どこに出てきたんですか?」
『駅の近くにある公園の広場に現れたわ、急いで来るように』
そして岬さんは一方的に電話を切っていった、あの〜岬さん俺は行くとは一言も言ってないのですが。
こんなことを考えていても岬さんに伝わる訳じゃないしもしもサボったらどんな目に遭うかわかったもんじゃない。
最悪拷問関係のお仕置きを喰らってしまいその後俺の行方を知るものは誰もいなかった状態また運がよくても廃人ににされかねない。
面白いんだけど…
なんかなぁ…
悪くは無いんだけど意見言わせてもらえるならちと加賀美の真剣さと言うか真面目さが足りないかな?
まぁオリジナルと違ってこっちは素体がキョンだから面倒くさがりやな部分が記憶失っても内面にあるからしょうがないと言えばしょうがないけど
ストーリーは面白いけど文章をもうちっとまとめて欲しいね。
なんつーか全体的に子供っぽい。
例を一つ挙げると、頻繁に「〜ので」とか使いすぎてるとか。
まぁガンガレ
677 :
名無しより愛をこめて:2007/02/12(月) 06:21:23 ID:h3FR8OzF0 BE:226782634-2BP(0)
hosyu
678 :
293:2007/02/12(月) 06:29:30 ID:h3FR8OzF0
上のは間違いです。
>>673の続きです。
ZECTとかいう組織は今の日本の法律からして非合法的なことすらも無理矢理合法にできてしまう組織と聞いた。一体バックにどんな組織がついていると言うんだ?警察?それとも国ですか?
考えてみれば少しばかり怖くなってきた。酷い目に遭うくらいなら無理に刃向かわずになるべく言うことを聞いた方が俺の身のためにもなるし何より聞いた話によるとワームをたくさん倒すとその分特別ボーナスが出るという噂も聞いた。
まあこんな物所詮噂でしかないしそれに期待してそのまま死んでしまった人達も何人かいるかもしれない、ってこんなこと考えていないでさっさと行かないと岬さんと田所さんのタッグでどやされるぞ。
俺は急いで普段着に着替えて家族のみんなが起きないように静かにドアを開けて家の外に出た、冷たい風が身に染みてくる。畜生一体俺は何の因果でこんな朝っぱらから害虫駆除まがいのことをしなきゃならないんだよ。
俺専用の青いバイク、ガタックエクステンダーは無いようである。まあこんな体が動かない状態でバイクなんか運転したら居眠り運転とかで事故を起こしかねないから当然か。
俺は寝起きで体もロクに動かずだるい状態で走ってあの緑色の化け物甲虫ワームが現れたという公園に向かう、ああっ体がガチガチに固まって満足に動かない。
679 :
293:2007/02/12(月) 06:33:49 ID:h3FR8OzF0
体がガチガチに固まってる中俺はどうにか公園にたどり着くことができた、この辺でようやく体が満足に動けるようになったがまだ眠気とだるさは軽く残っている。
ふと向こうを見ているといつものあの岬さんと田所さん専用の銀色のワゴン車があったのだった。
俺は扉を開いて中に入った。
ワゴン車の中にはビジネススーツらしき物を来ているZECT正メンバーの岬さん、田所さん、そしてどういう訳か正メンバーではない立川さんもいたのだった。
中にあるモニターを見てるとあの緑色のサナギワーム十体ぐらいと黒い蟻をモチーフにした戦闘集団ゼクトルーパー達が三十人近い人数で広場で戦っていた。
不幸中の幸いなのか通行人とかそう言うのは誰一人いないようである。もしもあんな化け物を目撃してしまったらあまりの恐怖で気が動転するかもしれない、現にこの俺も初めて見たときはパニックに陥っていたからな。
ゼクトルーパーは手に持ったマシンガンを使って緑色のサナギワーム達に弾丸を撃ち込んでいるがそんなに通用しているとは思えない。
「加賀美くん、遅い!」
岬さんは俺に怒鳴ってくる。
「加賀美くん、ゼクトルーパー達は不利な状況だ、ガタックとなって彼らを助けてくれ」
田所さんはいつもの強面で言ってくる、心配しなくてもちゃんとあの化け物甲虫たちの害虫駆除はしますよ。
680 :
293:2007/02/12(月) 06:36:02 ID:h3FR8OzF0
「新くん、ちょっと」
車から出ようとした俺を立川さんは手招きをして引き留めてくる。
「何ですか?俺は急いでいるので早めにしていただきたいのですが」
「すまない、すぐ終わるからちょっと右手を貸してくれ」
俺は言われるままに右手を差し出した。
すると立川さんは手の中指の爪、人差し指側の爪の生え際から2mmほど下を親指と人差し指で挟み込んで強くもみ初めてきた。
俺はこの行動の意味が全くわからなかった。
「あの〜これは一体……」
「よし、これでいいだろう」
そして立川さんは手を離した。
「すまない、今やったのは眠気覚ましに効く特効のツボだ。君は眠い中だろう?そんな中でワームと戦っても勝てるわけがないからその為の物だ、こんな効果があるかどうかわからないもので時間を取らせてすまない」
そうですか、まあここは立川さんなりのせめてもの善意として受け取っておこう。
モニター画面を見てるとあのゼクトルーパー達が緑色の化け物サナギワーム相手にかなり不利な状況になっている。
こうしちゃいられない、俺は車から急いで出てワーム達と戦うために広場に向かった。
広場に出ると一般兵士ゼクトルーパーの人達が大の字や俯せの体勢で全員倒れている、おいおい十対三十の割合でも勝てないのかよせめて一体くらいは倒そうぜ。
681 :
293:2007/02/12(月) 06:37:13 ID:h3FR8OzF0
そんな愚痴っぽいことを考えているとあのワーム達が一斉に俺の方を向いてきた。
よくよく考えてみればこいつらが勝手に出てきたおかげで俺の幸せな眠りの時間を潰されたんだよな、だったらそれ相応の報いをしてやろうじゃないか。
いつものように青いクワガタ、ガタックゼクターが俺の下に飛んできたので俺はそれを掴んだ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はベルトにガタックゼクターをつけてガタックに変身する、すると俺の体は青と銀の重いアーマーに包まれていった。
あいつらが向かってくるので俺は眠い中無理矢理起こされたストレス解消みたいな憂さ晴らし気分で戦うことにする。
682 :
293:2007/02/12(月) 06:42:16 ID:h3FR8OzF0
と、まあこんなわけでこれが俺が朝早くから戦っている理由だ。
あいつらは鋭そうな爪を俺に振り下ろそうとするがそんな物パンチ一発で軽く弾き飛ばしてやった。
三十体ぐらいいるサナギの化け物共が俺に迫ってくる、お前らサナギごときが徒党を組んだところで甲虫の王者であるクワガタの俺に勝てるとでも思うのか?
俺は一匹一匹の攻撃を避けながらその度パンチを入れていく、どうやら効いているようだ。
今回はいつもの両肩に乗ってるバルカン砲は使わない方が良いな。
何故かって?こんな朝っぱらから大砲みたいな爆音を連発したら寝ている街の人達を起こしてしまうしそれが原因でワームを目撃してしまい大パニックになりかねない。
一体どこから湧いてくるのだろうか。あのサナギの化け物が更に十体いやもっと姿を現してしまいこれで四十体位の数である、このままじゃキリがないからこんなことをしていないでさっさと終わらせるか。
俺はガタックゼクターの角に手をかけてキャストオフの準備をする。
九十度の角度に倒れるとアーマーが少し外れた。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
それから更に反対方向に九十度倒すと偉くエコーのかかった電子音がして突風のような勢いで重いアーマーが吹き飛んでそれはワーム共に当たった。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル) 』
いつものようにやかましいエコーのかかった音がしたあと俺は青いクワガタを連想させる姿となった、こんな喧しい音が響いて町の人が起きる心配はないのか?
683 :
293:2007/02/12(月) 06:45:39 ID:h3FR8OzF0
ライダーフォームの状態となって肩に乗ってる二本の刀、ガタックダブルカリバーを手に取って戦うことにする。
ワーム共が俺に群がってくる、人気者は辛いんだねぇ。
来るなら来い緑色サナギ野郎共、お前らごときに甲虫の王者クワガタが相手をしてやることを光栄に思え。
俺は二本の刀を持ってワームの緑色の硬そうな皮膚をいつものように斬りまくる、向こうは斬られるたびに怯んでいく。サナギごときが甲虫の王者クワガタに勝とうなんざ百年早いんだよ。
それを続けていく内に俺に斬られた奴の内七体のワームが爆発して青い炎となって消えた。
しかし、突如サナギワーム三体の体が赤くなってドロドロ溶け始めた。おいおい脱皮かよ。
俺はそいつらに攻撃を仕掛けてグロテスクな光景を食い止めようとしたが他の奴らが群がってきて邪魔をしてくる。おいサナギ共、お前らごときが王様の進行を止めるな。
そう思った瞬間その脱皮しようとしている奴らに突如左の方向当たりから何か弾丸のような物が数発当たってそいつらは爆発していった、一体何が起こったんだ。
684 :
293:2007/02/12(月) 06:48:42 ID:h3FR8OzF0
俺が左を向くとそこにいるのは俺とはまた別の甲虫の王者カブトムシを連想させる姿の赤いプロテクターを身につけたライダーがいた。
あれは自称『天の道を行き、総てを司る男』天道さん、もといカブトだった。
ライダーフォームの状態で天道さんはいきなり現れたかと思ったら手に持った銃をクナイのような形にして軽やかなステップでワーム達に蹴りを入れながら持っているクナイで奴らの皮膚を斬りまくって戦いあいつらを圧倒していく。
相変わらず阿修羅みたいな強さで戦っているんだなあの人は。援軍が来てくれたおかげで脱皮される心配はなくなったなかな。
そして一瞬のうちに天道さんはクナイを使ってあのサナギワームを十体以上の奴らを斬っていき斬られた奴らは一瞬で爆発してやがてそいつらは跡形もなく消滅していった。
いや相変わらずすごい強さだなあの人は、あの人がいればもう俺いらないんじゃないのか?
そんな自分を過小評価しているようなことを考えていると他のワーム達が俺に群がってくるおいおいお前らは俺にまだ用があるのかよ、しょうがない相手をしてやるか。
685 :
293:2007/02/12(月) 06:52:01 ID:h3FR8OzF0
さっきと同じように刀を使ってワーム達の緑色の皮膚を斬りまくって戦う。
天道さんみたいにワームの皮膚を何度も斬っていくと斬られた奴らはあっという間に爆発して消えてしまった。
残ったワームの数は反則的な強さを持つ天道さんが突如乱入してきてくれたおかげでもう八体くらいにまで減っていった。
俺は残ったワームを天道さんと協力して倒そうと思った。
その時だった
誰もいない公園の道路側から突如バイクのエンジン音のような物が響いてそこから銀色が中心のバイクに乗った何者かがやってきた、今度は何だ
バイクが止まり、降りてきた奴は肩や胴の銀色のプロテクター以外黄色い部分が多く蜂をイメージさせる姿をしていた。
「カブト、ガタック手伝うぞ」
やって来たそいつはどうやら俺達のことを知っているようだ。
ちなみにライダーに付けられているこの名前は変身中に呼ぶコードネームのような物で戦闘中はそう呼ぶようにと岬さんや田所さんから言われている、まあ俺は当たり前のことのようにそれを無視しているが。
686 :
293:2007/02/12(月) 06:54:38 ID:h3FR8OzF0
声の調子からして変身しているのは二十代の男性かもしれない。
そしてどこからか蟻をモチーフにしたあのゼクトルーパーの増援……いや今度は服に体中から足にかけて金色のラインが入っている、おお援軍が来てくれたのか。
「D小隊は負傷者の救護を、A小隊は前方より射撃用意、BC小隊は左右より射撃だ」
蜂みたいな姿をしたそいつは援護に来たゼクトルーパー達に指示を出している。
指示を受けた奴らは「了解」と肯くと一チーム六人の割合で四チーム組んで分かれ始める、でも何か秒殺されてしまいそうな予感がする。
687 :
293:2007/02/12(月) 06:57:05 ID:h3FR8OzF0
我ながら失礼なことを考えているとあるチームは倒れているゼクトルーパーに肩を貸して安全なところへと避難させている。
他の三チームはまるで精密に作られて与えられた命令を忠実にこなすロボットの如く残ったワーム達を前方と左右の三方向からマシンガンで連射している。
俺はその様子をただ茫然と見ているしかなかった。
ほとんどの割合でやられているゼクトルーパー達の方が有利な状況で戦っているというのは俺にとって公園のベンチに座って休んでいると
ベンチの下に革のバッグがあってその中に一億を超す大金が発見されて交番に届けてからも落とし主が現れずそれが全額俺の物になるくらいに予想のつかない状況である。
と、まあそんなどうでもいいことを考えていると銃弾の攻撃を受けているあのサナギワーム共の内半分の奴らが爆発して青い炎となって消えてしまった。
しかし残った半分の奴らの体から湯気が出てきて突如ドロドロと溶けだしてきた。
また脱皮かよ、やはりこんな光景はグロテスクとしか言いようがないな。
「脱皮します!」
「砲撃止め、俺に任せろ」
その間コンマ1秒あるかないかの差で連絡を取り合うとあの蜂の姿をした奴がワーム相手に攻撃を仕掛けてきた。
688 :
293:2007/02/12(月) 06:59:18 ID:h3FR8OzF0
するとどうだろう、そいつは天道さんほどではないがなかなかの強さを誇っていてあれだけの数のワームを一匹一匹に何発かパンチを食らわせて一瞬のうちに葬り去ってしまったのである。
すげえな俺には殴って倒すなんてこととても出来るわけがない。
こうしてあれだけいたワームは一匹残らずいなくなった。
ワームがいなくなったからか俺のベルトからガタックゼクターが外れて流星の如くどこかへ飛んでい行って俺のアーマーは分解して消滅し、元の姿に戻った。
それにしてもあいつらは一体何者なんだ。蜂みたいな奴が指揮して蟻みたいなゼクトルーパーが指令をこなし抜群のチームワームでワームを倒していく。
「本部直轄の精鋭部隊、シャドウ」
いきなり後ろから聞き覚えのある太い声がしたので振り返るとそこには車の中にいた岬さん、田所さん、立川さんがいたのだった。
「そしてあれがシャドウのリーダーザビーだ」
田所さんは聞いてもいないのに解説してくれている、あの蜂みたいなのが立川さんの言っていたザビーですか。
689 :
293:2007/02/12(月) 07:03:48 ID:h3FR8OzF0
「彼らは捜査活動はせず主にワームとの戦いを専門としている、一般の部隊より最前列で戦いそしてチームワークが求められる」
長々と解説を続けてくれる田所さん、俺のために解説してくれているのかもしれないですけどすみません。そんな長い文章みたいな台詞家に帰ってしまったら
せいぜいシャドウとか言う名前ぐらいしか覚えていないでしょう。
あいつらはザビーとやらを先頭に総員でシャドウとか言う連中は蟻の如くゾロゾロとこっちにやってくる。
ザビーとか言う奴は左手に付けてある機械質の蜂を右手で反対方向に回してからクリアイエローの羽根も反対に倒す。
すると蜂は止まっているブレスレットから外れて羽根を羽ばたかせて俺のと同じように流星の如くどこかに飛び去っていった。
機械質の蜂が飛び去っていくのと同時に蜂をイメージした黄色のアーマーも分解されて消滅した。
中から姿を現したのは茶色と黒が7:3の割合で混ざって見える髪の色のして紺色のスーツに身を包んだ割と格好良く見える二十代の男だった。
天道さんより少し年上に見える、ってそういえば天道さんの姿が見えない。ここにいるワームが全部倒されたからもう帰っちゃったのか?
考えてみればあの人もこんな朝早くからよくやるこった、そんなに暇だったらもう少し就職活動に力を入れた方が良いと思うぞ。あの人位の腕だったら料理関係の仕事ですぐに活躍しそうだが。
690 :
293:2007/02/12(月) 07:06:51 ID:h3FR8OzF0
「ごぶさたしております、岬さん、田所さん、立川さん」
現れた男は軽く頭を下げながら三人に挨拶している。
「矢車、やはり本部でのエリートであったお前がザビーに選ばれたか」
現れた男は矢車と呼ばれている。
俺は立川さんの耳元で囁く。
「あの、立川さんありゃ一体誰ですか?」
「矢車想、彼はザビーの資格者でありシャドウの隊長でもある。本部にいた頃戦闘力、指導力、判断力と三つの分野での総合力において常にトップランクの成績を残していた」
そうですか。
「シャドウには完全調和、パーフェクトーハーモニーが求められる。ザビーは資格者が選ばれるのと同時にその人間がシャドウの隊長と任命されてその点から評価すると彼がザビーの資格者にふさわしいと本部は判断した」
完全調和とは偉くでかいスローガンですね、俺には程遠い言葉だ。
そう思っていると矢車とかいう男は俺の方を振り向いてきた。
「田所さん、先程戦いが終わったあとに彼のベルトからガタックゼクターが外れたと言うことはもしや彼が…?」
「そう、ガタックの資格者である加賀美新だ」
それを聞くと矢車という男は軽く驚いた顔をしながら「そうですか…彼が…」と呟く。
そして不敵な笑みを浮かべながら俺の方に近づいてくる、何なんだよ一体。
691 :
293:2007/02/12(月) 07:08:43 ID:h3FR8OzF0
「君が加賀美新くんか?」
矢車とやらは俺に名前を聞いてくるので俺は適当に「そうですが」と返す。
まあ本当はこの名前は偽名みたいな物だが。
「俺の名前は矢車想、君のことは前からよく聞いている」
そうですか、それはご丁寧にどうも。
「カブトの姿が見えないようだが」
もう帰っちゃったのでしょう。
「君はその若さでガタックの資格者として認められて我々の中では噂になっている。どんな人物なのか一目見てみたいという奴も何人かいる。まあ俺もその一人だが」
迷惑極まりない話だ、俺は一体いつから見せ物になったんだ。
「ZECTの一部では君は有名人となっている」
そんな謎の組織で有名人になっても全然嬉しくないぞ。
「俺は君に頼みたいことがある」
何ですか、まさかあなたたちの部隊に協力しろとか言うんじゃないんでしょうね。
「ご名答だ」
見事に当たってしまった。
692 :
293:2007/02/12(月) 07:12:43 ID:h3FR8OzF0
「我々は人類のためにワームと戦う、その為の第一歩としてパーフェクトハーモニーすなわち完全調和が求められる」
矢車さんとやらは突如政治家がやってそうなスピーチみたいな事を言ってくる。
「その為にはライダーの力が必要だ、今こうしている間にもワームは人を襲っているかもしれない。だから君には完全調和のためにその力を貸して欲しい」
スピーチみたいな台詞が終わった。
正直俺は出会ってすぐの団体に協力する気はないので答えは決まっている、てかいつから俺はそんなに期待されるほどの人材になったんだ。
「矢車さんでしたっけ……?すみませんがその話、飲めませんな」
「何?」
俺の答えに矢車さんは驚いている。
「チームの完全調和とか言いましたっけ、そんなデカイ目標俺みたいな子供がいたら邪魔になってしまいますよ」
「謙遜が上手だな」
いや謙遜とかそんなんじゃなくて。
693 :
293:2007/02/12(月) 07:15:10 ID:h3FR8OzF0
「おい、貴様!隊長の申し入れを断る気か!」
いきなり横柄な多度で食ってかかってきたのはあのシャドウとか言う隊員の一人でそいつはまとまっている真っ黒な髪を持ち歳は二十行くか行かないかの男だった。
そいつは蛇の如く俺を睨んでくる。
「落ち着け影山、すまない加賀美くんこいつは影山瞬。俺の部隊の副隊長的な役割を果たしている」
いきなり出てきた影山とか言う男は矢車さんに宥められてから頭を冷やされたかのように冷静さを取り戻す。
「君が受け入れないならそれはそれでも構わない無理に引き入れたとしても完全調和は保てない」
向こうは俺の勧誘の拒否を素直に受け入れてくれたのか、その答えになんの含みも無ければいいが。
「最後に一言言っておく」
まだ続くのか、早く帰って休みたいというのに。
「君の先程の戦いを見る限り戦闘経験を積んでそこそこの強さを持つようだがまだ致命的な欠点がある」
何ですか、もったいぶらないで早く言って下さいよ。
694 :
293:2007/02/12(月) 07:19:06 ID:h3FR8OzF0
「ワームとの戦闘の途中でどこか躊躇うような感じがあった。君は攻撃するときに人を傷つけているとでも思っているのか?」
へ、躊躇う?人を傷つける?あんな甲虫相手に?
「まさか、そんな訳ないじゃないですか」
「だといいがな、君が自覚していないだけで実はどこか躊躇っているところがあるかもしれない、それを忘れぬように」
そして矢車さんは影山さんとか言う人とシャドウのメンバー全員を連れてどこかに去っていった。何なんだ一体?
「加賀美くん、君はもう帰るんだ。これから俺達は報告に向かう」
「それじゃあね、加賀美くん」
「新くん、朝早くからありがとう」
それからあの三人はここに来るために使ったと思われる銀色のワゴン車に乗り込んでどこかに走り去っていった。
俺は誰もいなくなった公園にただ一人ポツンと取り残された、あの〜岬さん俺を家に送ってくれないのですか。
695 :
293:2007/02/12(月) 07:23:07 ID:h3FR8OzF0
気がつくと俺の眠気やだるさが完全に覚めていた。どうでもいいがあの人達は毎日ちゃんと寝てるのか?こんな朝早くから害虫駆除みたいな事をやるなんて。
人間にとって睡眠は必要不可欠な物だ。必要な睡眠量には個体差があり、基本的には6〜8時間の場合が多い。
寝不足だと集中力が持続しないと言う、でも計算能力、記憶能力、連想能力などはあまり低下しないらしいが。
まあこんなどうでもいいことを考えても仕方がないから家に帰ることにしよう。
公園から出ようとしたとき、ふと道端に落ちているある物が目に入った。
一体何なのかと近づいてみる、見るとそれはあの緑色のサナギワームの爪のようだった。
なんで残ってるんだ跡形もなく消滅したはずなのに、まあ後で岬さんに届ければいいか。
俺はそれを拾おうとしたその時だった。
696 :
293:2007/02/12(月) 07:26:05 ID:h3FR8OzF0
視界の陰からいきなり腕が出てきてその手がワームの爪を拾ったのである。
俺は何だと思い、その腕の先を見た。見るとそこには紺色のシャツを着た二十代の男がいたのだった。
通りすがりの通行人か……?ってまさかさっきの戦闘を見られたってのか!?まずいじゃねえかよ!
俺が心の中で焦っていると突如向こうはにこやかに笑い始めた。
「これ、食っても良いかな?」
は?
「だから、これ食っても良いかな?」
何を言ってるんだこの男は。
「え…えっと……いいんじゃないですか」
戸惑いながら俺は適当に答えた。
「本当か、ありがとう!」
そう言うと謎の男は左手にそれを持ってどこかに去っていった。まさかあの人はZECTのメンバーか?てかあんな物食べて大丈夫なのか、腹痛や食中毒を起こしても俺は知らないぞ。
ってそんなことどうでもいいや、こんな事していないでとっとと家に帰ろう。
朝日が昇り始めた頃、俺は家への道を歩いた。
697 :
293:2007/02/12(月) 07:33:11 ID:h3FR8OzF0
一旦ここで投下を止めます。
これで初期の五人ライダーは全員登場しました。
当分新しいライダーは出ないと思います。
何かとんでもないことをしちゃった気がしますが後悔はしてません。
>>674 >>676 ご指摘どうもありがとうございます。
文章力の悪いリア厨ですみません、今度からはもっと国語力を付けてきます。
>>675 その点ですが加賀美(キョン)はストーリーが進むにつれて
ワーム退治を真面目に取り組むようにするつもりです。
698 :
293:2007/02/12(月) 07:37:33 ID:h3FR8OzF0
どうでもいいかもしれませんが現時点のライダー達のランクみたいなのを付けてみました。
カブト『天道』>ザビー『矢車』=ドレイク『大介』>ガタック『加賀美(キョン)』=サソード『剣』
とまあこんな所です。
やはりカブトを一番強くさせました。
現在この作品のタイトルみたいな物も考えています。
>>293 「仮面ライダーGATACK―LOST MEMORIES―」でどう?
700 :
293:2007/02/12(月) 12:30:48 ID:h3FR8OzF0
>>699 いいですね!ではそれを使わせてもらおうと思います。
ワームの爪食おうとしてる奴って誰?
なんかこんな終わり方すると続きが気になるな
加賀美がいないとカブトは駄目だってのと
ハルヒと天道は似てるようでハルヒの登場人物はぬるま湯につかってるだけだってと
場末のSSにおいても最低限の文章力は必須
ってことがよくわかった
>>701 >>696の5行目と7行目
>「これ、食ってもいいかな?」
>「だから、これ食ってもいいかな?」
こんなこと言う奴は世界に一人しかいねぇだろうが!!・・・ってハッ!
|Hヽ
壁|MO)
|⊂
ナ、ナズェミテルンディス!!
まさか…!?
ワームの爪を食う剣崎…
ってそんなバカなwww
おいおいそんなわけないだろ!
ある意味最強のダディに決まってんだろう
…た…橘さん…!?
ってことはどっちにしろブレイド出るのか!?
つか、もしブレイドまでちょっと前のブラックみたいな扱いしやがったら…
707 :
646:2007/02/13(火) 01:10:12 ID:WuCyznbp0
>>293 乙彼!まずはGJ!
しっかし、かったるそうなガタックだ(w
これはこれでよしwww
ただ、この戦闘力ランクは読んだ限りでは感じれなかった
>>カブト『天道』>ザビー『矢車』=ドレイク『大介』>ガタック『加賀美(キョン)』=サソード『剣』
ドレイク『大介』>ガタック『加賀美(キョン)』=サソード『剣』というより
(遠距離)ドレイク、(遠近両用)ガタック、(近接型)サソードと読んで感じたヨ
で、剣崎だと!
でも、ブレイドには高校生ライダーの睦月がいるから
キョンと同世代でいいかもしれない。
それにブレイドにはラウズカード
があるから、クロックアップに対抗できる素材がある、期待しましょう!
でもやっぱり、オンドォルゥなのはお約束なんだろうな(w
まあ、まわりの意見はほどほどに聞いて楽しみましょう(^^)
ブレイド出して面白くなればいいけどバカにするような描写だけは止めてくれよな…
ちょっと前のブラックSSがその典型だ。
オンドゥル語はあくまでもアクセント程度にしてね。
使いすぎるとうざいから。
そういや、ブレイドにはクロックアップどころか乃木のフリーズにも対抗出来そうなタイムスカラベがあるしな。
で、ちょっと前に別の板でも言ったんだが…
キョンはハルヒとセットだとガタック、長門とセットだとリュウガンオー、単体だとギャレン(ダディではなくギャレン)
のイメージがある。何故だ…?
昔あったクロスオーバースレが今もあればもっと登場作品増やして好き放題に書けるんだけどなぁ(ゼ○魔、F○te、etc…)。
ハルヒだけに限定されるとちょっと……。
>>710 いろいろクロスオーバーさせるのも面白そうだけど、特撮板でやる内容ではないな。
ま、当分は新しいライダー出ないとの事だから
オンドゥルは出てもかなり先だろうね
んでもって、せっかくのクロスオーバーなんだから
誰か、異種対決でも書いてくれんかのう
例えば、天道 VS 朝倉(浅倉にあらず)とか
>>712 だいぶ前に朝倉vs天道あったよ
キョンが朝倉に殺されそうなときに長門じゃなくて天道が助けにくる、みたいな
テラカッコいいやつだよwww
714 :
名無しより愛をこめて :2007/02/15(木) 01:54:47 ID:acIpfrKp0
>>703 ずれてますよ
|Hヽ
壁|MO)
|⊂
>713
あったあった〜
ただ、誰も結果は書いてないな〜
まあ、ここのSSなら天道の圧勝は
間違い無いだろうが
ワームと違って見た目普通の女子高生(しかも結構美少女)の朝倉に
天道はライダーキックをかませるだろうか・・・
天道なら
「人形ごときが、この俺に敵うとでも思ってるのか?」
と、軽く言うような気がする・・・・
718 :
名無しより愛をこめて :2007/02/17(土) 01:46:19 ID:5YW50Ue+0
>>646 ∧
/ ',
/ ○★',
/★ o ☆ :i
/ ☆ ○ ★o l
ミ彡ミ三三ヾ三バミ彡ミヾ
ミ彡〃〃/ハヾヾヾ、ヾミミ
///////ハ!ヽヽ、ヾ ヾ、
l/////_,リハ!ヽ`,'_二ヾヾト
ハノ// ィ=ァ‐ノ ヽ ̄´ `ilリ
ヽil|  ̄/{ r}`ヽ、 lリ 皆のすっきな、ぼっちゃま!おめでとう!ハッピーハッピーバースデー
リヾ { _`ニ-=ァ-} ハ! わっくわっく♪
ノノ}ヾ ヽ` '='" /リ
リハリヾ、ー /i | ` ‐----、__
/ |{ヽ `ー‐' /イ! \ ///|
l< _三三三三三三ヾヽ\/ /// |
| \ヾ Y //// /⌒}
/ | | ̄ ̄ ̄| / , - ヽ
| | | | にノ 〉 {
| | | | { / 〉
天道は人間の姿をした戦う意志の無いワームでも容赦なく殺したんだから、朝倉とも戦えるはず
天道が「人形ごとき」とか言うとは思えないんだよな…
天道が他者の存在を否定するようなことは無いと思われ
敵であるはずの擬態天道にも「世界はお前の敵じゃない」とか言ったくらいだし。
擬態天道は明確に自分の意思と感情を持っていたからであり、
形は違えどひよりには優しく接していた。
対して表では笑顔でも上の命令で機械的にキョン抹殺を試み
命の概念を持たない朝倉とでは違うだろ
ただ、同族とはいえある程度の意思持ちはじめた
長門には人形とは言わないと思う
>>720 つまりだいたいは俺と同意見でFA?
擬態天道は確かにちょっと違うかったな
>>721 FAです
天道や坊ちゃまなら朝倉倒せそう
坊ちゃまには擬態岬を倒した実績あるし
大介や影山は返り討ちな気がする…
>>696の続きがまだ結構かかりそうなので
「天道マジックシリーズ」とは別の穴埋めの外伝を投下します。
7年前のあの日──
宇宙がちっぽけな落し物をしたせいで
僕は ひとりぼっちになった
僕の街は 瓦礫の山になって
僕の心にも ちっぽけな穴が空いた
でも 宇宙の落し物は
それだけじゃなかったんだ──
EX 02
『僕の空いた穴 その1』
大丈夫……僕が側にいる………
瓦礫に埋もれた中で、僕が聞いたたった一つの言葉。
誰が言ったのかはわからない、けどはっきりと心の中に刻んである。たった一筋の光しか見えなかった中聞いた覚えがある。
そう、忘れもしないあの日────
ここは、どこ…?
お父さんは、どこ?
お母さんは、どこ?
「お父さん…お母さん…ひよりは、ひよりはここだよ……」
助けて…
「ううっ…」
え?
「だ、誰か…」
向こうから聞こえるこの声は…お父さん!?それに、お母さん!?
でも…あの人は…誰?
ベルトをつけているあの人は誰?
お父さんとお母さんをどうするの?
まさか…殺すの…?
嫌、そんなの嫌!
「やめて!」
あの人は私を見てくる。
「殺さないで、殺さないで!」
お願いだから、お父さんとお母さんを殺さないで!
ここからはよく覚えていない、今となって考えてみればあれはただの幻想だったのかもしれない。
あの時天使が舞い降りてきたんだ。
僕が瓦礫に埋もれてしまいそうになったとき、どこからかそいつはやって来た。
姿はよく覚えていない。
でもそいつは、光る羽根を持っていた。
僕の描いている絵はそいつをイメージした物だ。
暗い瓦礫の山の中、そいつは光り輝いていた。
そいつは僕を埋めていた瓦礫をどかしてくれた。
そしてそいつはベルトをつけているあの少年に何かを囁いた。
「……を、守るんだ」
守る、何を守るの?
それからそいつは光の粒に包まれながら消えてしまった。
その後、僕は瓦礫の山の中から救助された。
救助された後、お父さんとお母さんが死んだと聞かされた。
二人は亡骸すら見つからなかったらしい。
僕は泣いてしまった。
誰もいない暗い部屋の中でたった一人。
僕は一人になってしまった。
ひとりぼっちに……
この日から、僕の心に穴が空いてしまった。
この時、一つの確信ができた。
一緒にいたあのベルトの少年。
あいつは僕の両親を殺した。
あいつは僕の両親の敵。
あいつは僕をひとりぼっちにした。
あいつだけは絶対に許さない。
絶対に……
それから僕の身元はあのおばさん、竹宮弓子さんが引き取ってくれた。
おばさんは僕の両親の友達だったらしい。
僕はあれからビストロサルという店で働きながら暮らしている。
あの人は僕の世話をしてくれた。
僕はその恩返しに店の手伝いをしている。
僕は主にレジや皿洗いを任されている。
そして数年経ったある日、天道とか言う奴が店にやってきた。
そいつは自分のことを『天の道を行き、総てを司る男』と訳のわからない自己紹介をしてきた。
天道は働いていないらしくその理由は『準備が忙しい』とか言ってくる。
あいつは無茶苦茶な奴だ。店のメニューにないのにサバ味噌を作れとか言ってきたり作れないと言うと店に大量のサバを持ってきてそれを使って作れと言ってくる。
しかも妹のために料理を作ってくれと言ってきたり……まったくあいつは何を考えているんだ。
でもあいつは僕の作る料理を美味いといっている。
あとマナーの悪い客とかを追い出していたりもした。
あいつはよく僕の側にいるが一体何をしたいんだ?
僕を見て笑いたいのか?
僕のことを馬鹿にしたいのか?
僕はそんなに滑稽なのか?
それから何ヶ月か経ったある日、天道が知らない奴を連れてきた。
そいつは加賀美新とか言ってバイトのために連れてきたという。
何でも加賀美は記憶喪失らしい。
加賀美は無理矢理連れてこられたにも関わらず仕事をしっかりやっている。
どうしてそんなことされたのにこんなに真面目にやってくれるんだ?
確かにウチは働き手がいなくて困っている。
でも本当はあいつここで働くのが嫌じゃないのか。
僕はある日、バイトで働いている加賀美を店の裏に呼び出した。
本当はここで働くことが嫌じゃないのかと。
でもあいつは違った。
あいつは僕のことを友達としてみてくれた。
僕はそれが嬉しかった。
僕はひとりぼっちだった、そんな僕に初めての友達ができた。
加賀美が友達となってくれたあの日、僕は部屋の中で父さんと母さんの写真を手に取った。
「父さん、母さん…今日、僕に初めての友達ができた。そいつは加賀美って言うんだ」
加賀美はあの少年が身に着けていたのと似たようなベルトをつけていた。
でもあいつは違う、あいつは僕の両親を殺しているわけがない。
僕はそれを信じたい。
だってあいつは僕の空いた穴を埋めてくれるはずだから────
続く
今回の外伝はひよりの視点から書いてみました。
>>696の続きも書いています。
まあひよりは加賀美(キョン)に恋愛感情を持つことはないと思います。
GJ!!
ひよりと長門は気が合いそうだな。
おなじ根暗同士。
天道「ただの人間に興味はない。この中に宇宙人(ワーム)、未来人(イマジン)、超能力者(アギト)がいたら俺のところへ来い。以上」
加賀美(ここ……笑うところ…?)
734 :
646 :2007/02/20(火) 21:28:50 ID:lcewKeBt0
>>718 遅レスだけど、すばらしい笑顔サンクス!!
やはり、カブトも終わったせいか、ここも少しさびしくなったなぁ・・・
久しぶりにSS落としてみるのもいいかもしれない
天道x朝倉をネタにするのもいいかも
3/23の単発TVドラマにて水嶋ヒロが主役級でドラマに出るそうだ、
“わがままな女の子に振り回される高校生・恭史で
幼なじみの“家来”という役”だそうだ・・・
(ハルヒxキョン、みたいなものか?)
天道のイメージが強いので、どこまで見れるのどうか(汗
ちなみに、脚本は新人賞受賞の方で”朝倉”という方らしい(w
>>732 なるほど、ピッタリだw
ホント怪人とかのバリエーションって豊富だよね。
毎年毎年感心しっぱなし。
>>734 元々板違いだし今あるのを終わらせて消えていけばそれでいいよ
>>696の続きを少し投下します。
と、まあそんな流れがあって今に至ったわけだ。
家に帰ると既に両親が目を覚ましていて何処に行ってたのかと訪ねられたので俺は適当に早朝ジョギングと答えた。
そして朝食を食べて一休みをした後俺は駅への道を目指している。
自転車のペダルをこいで駅前へと向かう、こんな時でも腰にライダーベルトを巻いているぞ。
必死でこぎまくったお陰かようやく駅が見えてきた。
不法駐輪するのは気が引けるので最近できたという近くの自転車置き場に止めることにする。
俺はこの前昼食を食べた喫茶店へと向かう、そこが待ち合わせの場所だからだ。
見るとあの五人がそこにいた。
「遅い、罰金!」
俺が到着すると同時に黄色いカチューシャを着けた女の子、涼宮ハルヒは怒鳴ってくる。
「罰金とは?」
「遅刻した奴は罰金っていうルールがあるのよ」
そうですか、ってそういえば何かこの前ここに来たとき俺が代金払うのが自然に思えたのはこのことだったのか。
「まああんた自分のこと覚えていないとか言うから今日はサービスよ」
涼宮の話を聞きながら俺は他の四人の顔を見る、四人は俺のことを少し心配そうな顔で見ていた。
この団体『SOS団』と言うのはこの世の不思議探しをする団体だという。
まあ俺は既に宇宙から来た怪物やそれと戦う謎の組織と関わっているが言う訳にはいかないので極秘にしておこう。
今俺達は喫茶店の中で六人まで座れるテーブルに座っている。
あとこの団体に参加している五人について説明しよう。
まず一人目が一見かわいく見えて黄色いカチューシャを着けた女の子、涼宮ハルヒ。
こいつはこの団体のリーダーらしく『団長』らしい。
俺から見ればスタイルはそれなりによくてどんな服でも着こなしそうだ。
二人目の無表情で人形みたいな顔つきの女の子は長門有希。
この子はこのSOS団とか言う団体の活動場所を提供してくれたらしい。
個人的にはどこか雰囲気がひよりと似ている気がする。そのせいか彼女に悪い印象は抱かなかった。
三人目は思わず見とれてしまいそうな幼くかわいらしい表情のした小柄な体型の朝比奈みくるさん。
彼女はこのSOS団の『副々団長』でもあり『萌えマスコット』でもあるという、何だそりゃ?
こう見えて彼女は俺達より上の歳で先輩なんだという、人は見かけによらないんだな。
四人目は不敵なハンサムスマイルを浮かべている古泉一樹。
こいつはこの団体の『副団長』らしい。
彼はもともと別の学校の生徒だったらしいが転校でここに来たという。
やたらとニヤケ面を浮かべているがこいつは一体何を考えているんだ。
最後の五人目はやたらに髪が長い鶴屋さん。
彼女は正式に言うとこの団体のメンバーではないらしく『名誉顧問』という。
この人は本来そんなにこの団体の活動に参加するわけではないらしいが俺がいなくなってしまったためその穴埋めのために活動しているという。迷惑かけてすみません。
なんとなくだが雰囲気がバイト先のレストラン、ビストロサルの店長竹宮弓子さんに似ている気がする。俺の気のせいかもしれないが。
ちなみに俺のこの団体での所属は『雑用』らしい、雑用なら別にいらないんじゃないのか?
まあ向こうは俺の記憶を取り戻すためにやってくれているのだからここは素直にその好意を受け取ろう。
涼宮が持ってきたそれぞれ二本ずつある印なし、赤、青の爪楊枝を引いた。
それを元にして二人一組のペアを作って街の中をぶらぶらと歩いて不思議なことを探すという。
その結果は鶴屋さんと古泉、長門さんと涼宮、俺と朝比奈さんで決定だ。
このような人と組めたならこんな朝早くから起こされたあげく害虫駆除をやらされた憂鬱な気分が吹き飛ばせそうだ。
俺と朝比奈さんは川沿いの並木道をブラブラと歩く。
ワームよ、お前達に気を利かせる心が少しでもあるならこんな時にまで来ないでくれ。お前らにもプライベートって物があるはずだ。
「あの、キョンくん」
朝比奈さんは俺がポーっと考えているとかわいい声で話しかけてきた。
どうやらこの団体に置いて俺は『キョン』と言うあだ名で通っているという。
何でそんなマヌケなあだ名で呼ばれなきゃならないんだ。まあそれはともかくとして
「何でしょうか」
「本当に…何も覚えていないんですか?」
覚えていないとは俺の記憶のことなのか。
「はい、すみませんが」
「そうですか…」
朝比奈さんは少し悲しそうな顔をする。
「あ、何か買ってきます」
俺はこの気まずい状況をなんとかするために向こうの自販機で飲み物を買うことにした。
俺は紅茶二本を自販機で買ってきて戻ることにした。
戻ろうとした途端、俺は隣の自販機にいる人物に目がいった。
その人は見覚えがあった。
茶色の帽子を被っていて片手に黒のギターケースを持ち幼い女の子を連れている男性。
そう、トンボのライダードレイクでありカリスマメイクアップアーティスト風間大介さんである。
向こうも俺の方に振り向いてきた。
「これはこれは誰かと思えば」
「こんにちは」
皮肉っぽい挨拶をしている風間さんとは対照的にゴンという女の子は元気に挨拶をしている。
「奇遇ですね」
俺は適当に返事を返す、しかし向こうは顔をしかめた。
「どうせ会うなら花と出会いたかったですよ」
今の一言はかなりムカついた。ああそうですか、俺みたいな野郎には用はないって事ですか。
俺は腹が立ってここから離れたくなった。
「俺は向こうに待っている人がいるのでもう行きます」
俺は缶二本を持って朝比奈さんの元に向かおうとしたその時だった。
突如後ろから俺の肩を誰かが掴んできたのだ。
「待っている人というのはあの人の事か」
俺の肩を掴んでるのは風間さんである、何なんですか一体。
「お前、あの人を待たせているのか」
俺の肩をもの凄い力で絞めてくる。
このままじゃ肩が潰れてしまう。
「ええ、そうですが」
俺が答えると風間さんは「そうか!」と言って電光石火の如く飛び出していった。
その後を追うようにゴンもついて行く。
一体あの人は何がしたいんだ、まあどうでもいいけど。
俺は朝比奈さんの所へと向かった。
俺が戻ると朝比奈さんは公園のベンチに腰掛けている、しかし彼女は戸惑っていた。
それもそのはず、風間さんが朝比奈さんの顔を真顔で見つめているのだ。
「あ〜あ、また始まった」
その傍らでゴンはぼやきながらそれを見ている。
「あ、あの…なんですか…?」
朝比奈さんは子犬のように戸惑った表情をしている。
「美しい……」
「へ?」
突然の言葉に朝比奈さんは眼をパチクリさせた。
「いえ、あなたの美しさに見とれてしまいまして」
何を言ってるんだこの人は、まあそう言いたくなる気持ちもわかるが。
「私は花から花へと渡る風……どうでしょう?あなたの美しさを磨くためにメイクをしてあげますが」
訳のわからん自称を言ってナンパかと思えば自分の商売かよ。
「あの、結構です…今そんなにお金ありませんし……」
朝比奈さんはもっともらしい理由で断っていく。
「ご心配なく、そういう方のためには無料のお試し数分コースがあります」
無料体験コースとか言って何が何でも売り込みをしたいのかこの人は。
「じゃあそれで……」
朝比奈さんは肯く、あの〜無理にやらなくていいんですよ。
風間さんは「わかりました」と肯いてギターケースの蓋を開いてその中からメイクの道具を取り出す。
………どうでもいいがメイクというのはこんな外でやる物なのか?普通室内でやると思うのだが。
まあメイクを知らない俺にはよくわからんが。
「メイクアップ、完了!」
数分後、お試しメイクが終わったようである。
「さあ、あなたの顔を見て下さい」
風間さんは手鏡を開いてそれを朝比奈さんに見せる。
するとそれを見た朝比奈さんは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
「これが…私ですか……」
俺はどんな顔なのかと思い横から見てみる。
俺は驚いた。
少量の化粧品しか使っていないはずなのに色白くて彼女の美しさを最大限に引き立ているといった感じである。
「今のあなたはまさしく!……」
風間さんは何か言おうとしたが突如止まってしまう。あの〜続きは?
「えっと…え〜っと……」
「ひまわりのように生き生きしている?」
「そうそうそれそれ!」
この前みたいにゴンに決め台詞のフォローを入れてもらう。
この人は子供にフォローされて何とも思わないのか?
「これをどうぞ」
風間さんは朝比奈さんに名詞みたいなのを渡す、それにはあの人の名前と電話番号みたいなのが書いてある。
「私は花から花へと渡る風……あなたが私を必要としているとき私という風はあなたに吹きます」
訳のわからない事を言うとあの二人は去っていった、結局は自分の宣伝をしたかっただけなのか。
二人が見えなくなったあと俺はふと朝比奈さんの顔を見た。
色白い肌をしていながらも健康であることを感じさせるような顔でこの人のかわいらしさが更に引き出ているような感じである。
これを見て正直俺がさっきあの人に感じた怒りが一気に吹き飛んだ気がした。
ここで一旦投下を止めます。
このスレを見ていると大介ってほとんど絡んでいないのでみくると絡ませてみました。
続きは現在作っています。
今回のは素直に面白かったwww
普通にGJ!!
さすが大介
だけどアルティメットメイクじゃないんね(’・ω・`)
>>747 乳を揺らすのが仕事の駄キャラにアルティメットは無用の長物
>>747 まあこれは『お試し』ですから
正式な仕事だったらアルティメットメイクをすると思って下さい。
大介は朝比奈さん程の美人が相手なら無料でアルティメットメイクしそうじゃないかい?
まぁどっちでも話の進行に変わりは無いからいいけどwww
ウカに惚れたり岬に絡む辺り大介は童顔巨乳の媚びた奴には惹かれないだろう
なんにせよ乳揺らすだけの女
言われてみれば確かに大介って大人っぽい人が好みだったなwww
そうでしたか…もう少し気をつけます。
ひよりにもメイクしたし天道との勝負の時にもたくさん…
っていうか大介は女性なら誰でも声かけてるから大丈夫w
朝比奈さんにメイクするのは普通の流れだと思うよ
もちろん、大人っぽい人が好みなのも確かだが
大介最大の必殺技アルティメットメイクは次回持ち越しということで
756 :
名無しより愛をこめて:2007/02/25(日) 16:29:38 ID:Q/6C71h50
まぁ大介だしなぁw
んじゃ、ガタックなキョンの設定借りて一つ
=================================
これは、後で剣と長門から聞いた、ビストロサルでのやりとりだが・・・・
剣 「カ・ガーミはまだ来ないのか?人がせっかく
遊びにきてやったというのに」
長門 「・・・彼は補習の為に居残り中、出席日数不足、
及びテスト結果が芳しくない」
剣 「おお!カ・ガーミ!なんと不憫な、我が親友ながら情けない!」
長門 「私は彼の依頼を受け、この店の留守番を任された・・・」
剣 「仕方ない、カ・ガーミが来るまで待たせてもらうぞ」
長門 「彼がここに来るのは1時間2分25秒後・・・・」
剣 「気にするな、俺は待つ事においても頂点に立つ男だ」
長門 「・・・そう・・・・」
・
・
・約30分経過
・
・
剣 「そういえば朝から何も食べていないな、おい、ナ・ガート
何か食べるものは無いのか?」
また、変な名前で呼ぶのか、剣よ・・・・
剣の注文を受け、黙って厨房で何か作る長門だったが・・・
長門に食事を作らせるとは、お前も無謀だな、剣よ・・・
長門 「これ・・・カレイの煮付け、はじめての手作り、
情報操作は一切行っていない・・・」
剣 「はじめてか、いいだろう、上場などしなくとも
俺は味見においても頂点に立つ男だ」
微妙に会話が成り立ってないが、まあ、長門と剣だから無視
剣 「ほう、これがショミーンの味か・・・何かくせになりそうな
・・・感動的な味だ!」
ガチャ!
キョン「遅れてすまん、留守番ありがとな長門、って剣もいたのか」
剣 「カ・ガーミ、お前も食ってみろ、ナ・ガートとの作った
カレイの煮付けは中々の感動的なショミーンの味だぞ」
って、長門に作らせたのか!?って、それって・・・
キョン「それじゃ、”カレイの煮付け”じゃなく”カレーに漬け物”だぞ”
長門に剣よ・・・・・」
そりゃ、長門といえばカレーかもしれんが・・・・
言っちゃ悪いが、見ただけで食欲が減退する代物だ・・・・
剣よ、お前はこれを本当に食ったようだな、しかも満足そうに(汗)
このコンビにだけは間違ってもビストロサルは任せられない
そう心に誓った俺だったorz
GJです!設定を使ってくれてありがとうございます。
やっぱり剣は長門と絡ませるんですか。
>>744の続きは現在作っています。
特撮を餌にやりたい放題食い潰すコーヒー崩れの儲共がいる痛いオナスレはここですか?
761 :
名無しより愛をこめて:2007/03/01(木) 22:43:08 ID:vhZ5fnF10
よいしょ
762 :
名無しより愛をこめて:2007/03/03(土) 14:32:12 ID:/SGBDc+y0
What's going on?
Where is this place?
Why did you bring me here?
>>744の続きです。
それから適当に街をうろついていたらもう昼の時刻になっていた。
朝比奈さんが言うには昼の時刻に喫茶店で集合して結果報告をするのだという。
今喫茶店で結果報告とやらをしている。
そして午後も不思議探索とやらをするという。
ちなみにあのメイクはどうなったのかというと集合してから涼宮が問いただしてきて朝比奈さんは事情をしっかり説明した。
その後昼食を食べてから(どういう訳か俺の奢りで)午後の行動のチーム決めを行った。
その結果は俺と涼宮、長門さんと古泉、朝比奈さんと鶴屋さんである。
現在俺と涼宮はその辺をぶらついている。
「あのさ、キョン」
涼宮は俺のことをあのマヌケなあだ名で呼んでくる、今の俺の名は『加賀美』だぞ。
「何ですか」
「本当にあたし達のこと覚えていないの?」
涼宮は俺のことを睨みながらさっき朝比奈さんが俺に聞いたことと全く同じ事を聞いてくる。
「だから覚えていないって……」
「ふざけんじゃないわよ!」
涼宮は鼓膜が破れそうな勢いで怒鳴ってくる。
「あんたがいない間あたし達がどんな思いだったかわかってるの!?みんな心配してたのよ!」
俺はその話をただ立ちすくんで聞くしかなかった。
「……ごめん」
「謝るくらいだったら思い出しなさいよ、馬鹿!」
無茶を言う、それができるのなら苦労はない。
まあ向こうがそう言いたくなる気持ちもよくわかる。
自分が情けない、突如いなくなり人を心配させておいてひょっこり帰ってきたと思ったら『何も覚えていない』だ。
今の俺をヘタレと呼ばずに何と呼べばいいんだ。
「すまない、俺は自分のことを一日も早く思い出すように努力している」
「当たり前よ、思い出さなかったら死刑だからね!」
そして涼宮はそっぽ向きながら向こうへと行く。
俺は涼宮の後を追った。
俺と涼宮はあてもなく街を歩いている。
歩きながらふとその辺を見渡すが何事もない、これは平和なことの証なのだろうか。
でもその平和な陰であのワーム達は人を襲って人間社会で生活している、しかしあいつらは何のためにそんなことをやっているのだろうか。
まあそんなことはどうだっていい、向こうが来るなら俺が返り討ちにしてやればいいだけの話だ。
ライダーとはその為に……
「あ────!」
俺がぼんやりと考え事をしていると突如鼓膜が破れそうな叫びが響いて我に返る。
どうやらそれは涼宮の声のようだった。
いきなり何だよこんな町中でサバンナに生息していそうな猛獣をも逃げ出しそうな叫び声を出すんじゃねえよ。
まあここは住宅街なので周りに人がいないことが唯一の救いか。
「あたしの財布!」
はい?
「あたしの財布がスラれたのよ!」
へえそうですか、それは大変ですね。
「何いってんのよ!あいつよ、あいつが犯人だわ!」
涼宮は向こうに指を指す、その先には左手に涼宮の財布と思う物を持った奴が走っていた。
「このあたしから財布を盗もうなんていい度胸してるじゃないの。キョン、行くわよ!」
何故俺まで行かなきゃならん、お前の財布だろう。
「ごちゃごちゃ言ってないでとっとと行くわよ!」
そして涼宮はとんでもない速さでひったくりを追う。
一体あいつは何様のつもりなんだ。まあ考えていても仕方がない、しょうがないから俺も行こう。
俺は「やれやれ」と軽く溜息をついてから走った。
涼宮とひったくり犯の距離は縮まっていく。
「こら──!待ちなさ──い!」
引ったくり犯はそれに驚いたのか突如すっころんで財布を落とした。
しかし犯人は起きあがって財布を拾う、犯人は顔にマスクやサングラスを付けていていかにも強盗を連想させてしまいそうな姿をしている。
向こうは逆上したのかどこからかよく料理に使いそうなナイフを出してきた。
「刺すぞ、おい!」
犯人はナイフを構えて脅してくる、それに涼宮は怯んで立ち止まった。
向こうはその隙をついて逃げ出していった。
「ってあ──!」
涼宮は再びやかましい声を出す、その元気は一体どこから出てくるのやら。
その時、犯人が逃げ出している方向からカラカラと音を立てながら誰かがやってくる。
俺はその人を知っている、ネズミ色の作務衣を着ていて今はほとんど見かけない下駄を履き、片手に銀色の調理ボウルを手に持っているその人物。
そう、カブトムシのライダーカブトであり天道さんである。
天道さんはナイフを持った犯人が近づいてくるにもかかわらず進行を続ける。
おいおいあの人はこの状況を理解出来ないのか?
「そこをどけ──!」
「ちょっとそこのあんた、危ないわよ!」
引ったくり犯と涼宮は天道さんに怒鳴り声を挙げる、しかし向こうは全く動じない。
犯人に追いついた涼宮は強烈な飛び蹴りをお見舞いする、その拍子に犯人は倒れて打ち所が悪かったのか気を失っている。
そんな中天道さんは何事もなかったかのように歩いている。
一歩間違えば刺されてあの世行きだってのにあの人は何を考えているんだ。
俺は天道さんの元に駆け寄る。
「あの、天道さん何故逃げようとしなかったんですか?危ないじゃないですか」
「誰かと思えば加賀美か、俺は誰からの指図も受けない」
相変わらずこの人は無茶苦茶なことを言う。
「ちょっとあんた、あいつナイフ持っていたのに何で逃げなかったのよ!」
涼宮はこっちに来て天道さんを睨む、てか初対面の人に対して無礼すぎる挨拶だなおい。
「俺の行く道は俺が決める。そしてもう一つ……下手にかわせば、折角の豆腐が崩れる」
そう言う天道さんが持つ調理ボウルの中には確かに水に浸っている豆腐がある。
ずいぶんと見事な形だ。
「こんな物のために死んじゃったらどうするのよ、運が良かったか……」
「運が良いなんて言葉は俺にはない、第一そんなナマクラごときでは俺の命を奪えない、いや触れることすら出来る訳がない」
天道さんは涼宮の言葉を遮る。
また無茶苦茶な事を言うな、この人の辞書には恐怖心という物がないのだろうか。
そして天道さんはどこかへと行く。
「ってちょっと、あんた一体何なのよ!」
涼宮は当然かもしれない疑問をぶつける、向こうはそれに反応したのか足を止める。
「俺は天の道を行き、総てを司る男──」
こっちに振り向いて右手で天を指差す。
「天道 総司」
「はぁ!?」
俺にも言った自己紹介を言うと調理ボウルを持つ天道さんは去っていった。
「あいつ一体何なの?」
「俺の知り合いだ」
「ふ〜ん、あんた知らない内に変な知り合いが出来たのね。一体あいつ何様なのよ?」
それはお前も同じだろうが、てか初対面の人に対して変とか言うな。まあ気持ちはわからんでもないが。
しかしまああの人は相変わらず無茶苦茶なことばかり言ってるな、あの人の思考パターンはどんな物なんだ?分かる奴がいるなら三行以内で俺に詳しく教えて欲しい。
まあもっともそんな風に教えられたってあの人の考えは俺みたいな凡人には一生理解出来ないだろうな。
その後、俺達は再び駅前の喫茶店に集合した。
あれからあの引ったくり犯はあれから涼宮が警察に連絡してパトカーが到着したあと警察に連行された。
集合した時に結果報告をしたが俺達のペアはもちろん他の二ペアも何も見つけられなかったという。
こうしてこの日は解散となった。
俺は自転車置き場に置いてある自転車に乗りペダルをこいで家へと向かう。
しかしまあ今日は早朝からいろいろとあったな。
朝早くから害虫退治に精を出す、町中で不思議探しとやらを昼過ぎまでやって結果何も得られずに時間と金を浪費しただけ……
まあ唯一の救いがカリスマメイクアップアーティストのスペシャルメイクによって生まれた朝比奈さんの輝いている顔を見れたことかな。
数日後、俺はとある廃工場でクワガタのライダーガタックに変身してワーム達と戦っている。
理由は家でのんびりとしているところに突如岬さんから「ワームが現れた」と言う連絡が入ったからである。
俺はちょうど暇だったしワームと戦う為に工場へと向かった。
今回はあのゼクトルーパー達は俺が付くまでに全員やられてしまい今は外でお休み中だ。
俺はライダーフォームの形態でワーム達と戦う、その数は約五体だ。
二本の刀を持ってサナギ体ワームを斬りまくる、奴らは相変わらず何とかの一つ覚えのように単純な攻撃を仕掛けてくる。
しかしまあこいつらも暇だなぁ、人間に化けられるんだったら化けたままで普通に生活してればいいのに。
ってこんなことを考えても仕方がないからとっとと終わらせよう。
俺はワームの皮膚を二本の刀で斬りまくった、その結果そいつらは爆発して緑色の炎となって消えていった。
残ったのはリーダー格の紫色の蜘蛛ワームだけである。
さてこいつを倒してさっさと終わらせるか。
俺は残った蜘蛛野郎を滅多斬りにする、向こうは怯んでいく。
そしてもう一回斬ったら吹っ飛ばされた、もうこの位で良いだろう。
奴は起きあがった。俺はここでトドメの一発を────
『た、助けてぇ!』
へ?
その言葉で俺は攻撃の手を止めてしまい逆に向こうの一撃を食らってしまう。
『加賀美くん、何やってるの!?』
岬さんは怒鳴ってくる、そうだこいつらの行動は全て俺を騙すための罠にすぎない。
だから戸惑う必要なんて無いんだ。
俺は再び攻撃に入ろうとするが。
『や、やめてくれよ!俺が一体何をしたって言うんだ!?』
ワームは命乞いをしてくる、おい止めろよな。
『ま、まさか俺を殺すつもりなのかよ!?この人殺し!』
ひ、人殺しって…何だよそれ。俺はただ人間の生活を脅かしている奴らと戦っているだけだというのに。
第一お前ら自身人を殺して今の姿になったんだろうが。
でも、あいつらは人の記憶を持っている…だったら生きて……
いやダメだ!前にもあったようにこれは罠だろうが。
いや、でも…ああっ畜生、俺は一体どうすれば……
「やはりお前は甘い奴だな」
後ろから突如聞き覚えのある声がしたので俺は振り返った。
そこにはカブトムシを連想させる赤いライダー、カブトに変身した天道さんが立っていた。
俺が呆気にとられている中蜘蛛野郎は突然フッと消えてしまった。
それは高速移動クロックアップだ、奴は二対一ではキツイと思ったから逃げるつもりなのか。
「クロックアップ」
『Clock Up(クロックアップ)』
考え事をしていると天道さんもクロックアップをして消えてしまった。
俺はただそこにぼんやりと立っているしかできなかった。
『何やってるの加賀美くん、カブトが外で戦ってるわよ!』
岬さんの怒鳴り声が耳に響く、わかりました今から外に行きますよ。
俺は急いで工場の外へと出た、外では天道さんがあの蜘蛛野郎と戦っている。
天道さんは威力のありそうなパンチを何発も当てている、蜘蛛野郎の方も同じように攻撃を仕掛けるが全く当たることはない。
蜘蛛野郎は天道さんの一発を食らって吹っ飛ばされていった。
あいつはさっき俺に何回も斬られた上に今こうして天道さんに何度も殴られてるからもう体力は残っていないはず。
この勝負、見えたな。
そう思った時だった。
『や、やめてくれ!俺が悪かったから!』
蜘蛛野郎は今度は天道さんに命乞いをしてきた、しかし天道さんはお構いなしに前進する。
『One(ワン)、Two(ツー)、Three(スリー)』
天道さんは前進しながらベルトに付いているカブトゼクターにある三つのスイッチを押して角を反対側に倒す。
「ライダーキック」
『Rider Kick(ライダーキック)』
もう一度角を反対側に倒して必殺のキックを蜘蛛野郎が命乞いをしている中天道さんは何のためらいも無く命中させた。
蜘蛛野郎は爆発して緑の炎と消えていった。
こうしてここにいるワームは一匹もいなくなった。
俺のベルトからガタックゼクター、天道さんのベルトからカブトゼクターが外れて俺達のアーマーはそれぞれ分解消滅して元の姿に戻った。
しかし天道さんは殺すことに何の抵抗もないのだろうか、いくらワームでも人間としての意志を持っているはずなのに…
俺は天道さんに駆け寄って訪ねてみる。
「あの〜天道さん、あなたはワームを倒すことに抵抗はないのですか?」
「何故抵抗する必要がある?」
サラリと言われてしまった。
「いや……何というか、可哀想じゃないのかなと…」
「相手はワームだ、やらなければこっちがやられてしまう」
俺の言葉を遮って天道さんはハッキリと答える。
これ以上聞いても同じ答えしか返ってこないだろうな。
「もういいです、俺はもう行きます」
俺は天道さんに背を向けて岬さんの元へ行こうとした。
「……加賀美、お前はもう少し非常になることを覚えたらどうだ?」
突然出てきた天道さんの言葉を聞いて俺は立ち止まった。
「お前ごときにワームと戦うことなど出来る訳がない」
「何故ですか」
「お前など所詮ぬるま湯につかっているただの子供すぎん」
この言葉でムッと来た。
「どういう意味ですか、それ」
「この前は可愛い女の子に囲まれちやほやされてて楽しそうだったな」
今の一言はまるで鋭い針のように俺の心に突き刺さった。
それはまさかこの前涼宮達とやった町内の不思議探索という奴のことか。
「そんなんだからお前は大事なことを忘れるんだ」
さっきのは理解できたがこの一言は全く意味不明だった。
「何なんですか、その大事な事って」
「自分で考えてみろ」
そう言うと天道さんは去っていった、あの〜まだ話は終わっていない気がするんですが。
あの人はこの前のあれをどっかから見ていたのか?
それに大事な事とは何だと言うんだ、そのくらい教えてくれても良いじゃないか。
まあこんな事を考えていてもしょうがないから岬さんの所に行こう。
俺は岬さんに結果報告をした。
あの蜘蛛野郎はカブトが倒したというのは岬さん達も知っているようである。
「しかしまあ大変ですねワームと戦うのは」
「何言ってるの、それはあなただって分かってるはずじゃないの?」
まあそれはそうですが。
「こっちもこっちで大変なんですよ、それに天道さんからは大事なことを忘れているとかよく分からないことも言われますし……」
俺は不満を岬さんに漏らす。
それに対して向こうは少し間を空けてから口を開く。
「何となくだけど…それ分かる気がする」
へ、あなたはあの人の思考パターンを読みとれるとでも言うんですか?
「いい加賀美くん、あなたはそもそもどんな気持ちでワームと戦ってるの?」
え、どんな気持ちでワームと戦ってるかって……
「まさか格好いいからとか思ってないでしょうね?」
今の一言は勘弁ならなかった。
「まさか、そんな訳無いじゃないですか。そんな気持ちで戦っているのなら今頃とっくに墓の下です」
「そう、だったらいいわ。でもこれだけは言っておくわよ」
何でしょうか
「一つ、ワーム相手に憂さ晴らしや退屈しのぎ気分で戦っても勝てるわけがないと肝に銘じておきなさい」
今の一言はグサリと来た。
この人はさっき俺がどんな気持ちで戦っていたのかを分かっていたのか。
「そしてもう一つ、あなたさっきワームとの戦いでためらいがあったわ」
それは俺も分かっております。
ってこれと似たような話を前に矢車さんから聞いたな。
「ワームは擬態した人間の記憶を使って命乞いをしてくるけどそれは嘘でしかないと言うことを……そしてそれはただのタチの悪い芝居でしかないって事を忘れないように、わかった?」
わかりましたよ。
しかしワームの奴らは記憶を自由に利用出来るなんてとっても羨ましいですよ、今の俺には利用される記憶すらないのですから。
「加賀美くん、今言ったことを決して忘れないように」
そして岬さんはいつものように田所さんの乗る銀色のワゴン車に乗って去っていった。
俺は廃工場の前にただ一人ポツンと取り残された。
ここにいても仕方がないので俺は家に帰ることにする。
俺はさっきの岬さんの言葉を考えてみる。俺はどんな気持ちでワームを戦っているか?
そりゃまあさっき言われたように少しくらいは憂さ晴らし気分や退屈しのぎ気分で戦っていることもある。
ってこんな所で考えていても仕方がない、さっさと家に帰ろう。
いろいろと考え事をしながら俺は家への道を目指した。
06 終わり
これで6話は終わりです。
続きは明日から作ります。
次回からキョンは再び学校に通うようになります。
こういう独りよがりな奴ってきもいな…
天道が酷いことになってんな…
いつからもてないひがみ男になったんだか
もう本当にやめろというかテメエでHPでも作れよ
781 :
名無しより愛をこめて:2007/03/06(火) 00:04:54 ID:aPhFNhrf0
面白い! こういうコラボは二次創作ならではですね!
平成ライダーでは当たり前になってしまった『正体バレ無し』がハルヒキャラに対して秘密になってるのがイイ!
まあ、長門朝比奈古泉辺りはすぐ解りそうな気もしますが……(独自のコネで)
今後を期待しています!
おもしろいと思うけどな。
個人的にはもっと続けてもらいたい。
確かに天道やその他のキャラがおかしいこともよくあるな。
問題点としては
>>293が天道というキャラをちゃんと理解してないってこともあると思う
でもまあ最初と比べるとだいぶマシになったし、これからまだ上手くなるかもしれないってことでいいんじゃないか?
なんだかんだ言ってこのスレも783までいってますよホント。
大したもの。
>>783 そうですか…次回からもう少し気を付け考えながら書きます。
>>785 今読ませてもらいました。
天道ってもともと変なキャラだから、個人的には気にならんかったな。
兎に角、完結まで頑張ってくださいな!(`・ω・´)
天道がイヤミなこと言う奴になってるあたりどうしようもねーな
ま、次スレは立てるのどうかと思うしこのスレッドで終わらせろ
>>787 確かにこの天道のイヤミっぷりはおかしいが、本編のギャグシーンとかでも加賀美に対してイヤミを言うシーンは稀にあった。
まあ天道がこんなひがみみたいなイヤミを言うのはおかしいって点では同意だが
だいたい、ハルヒらが住んでる所ってさ、天道らと違って、東京都ではなしに兵庫県でしょ。
そこら辺はどうなんだか。
ハルヒらは旅行で東京にでも来てるっていうの?
>>789 「ハルヒたちも東京に住んでる」って事に改変されてるんじゃね?
てか、ハルヒの舞台って兵庫県だったのか…
791 :
789:2007/03/08(木) 12:55:53 ID:gNk18NHZO
もともとあれは兵庫県立西宮北高等学校をモデルにしたんだけどね。ハルヒの舞台は。
ついでに言えば、兵庫県は理央様(の中の人)の出身地でもあります。
俺はハルヒの舞台が兵庫県ってロボゲ板のおっさんが質問答えるスレで知った
スパ厨もいるのか
牙狼スレッドで暴れてたなあ
>>790 原作者さんが兵庫県出身。
アニメ制作会社も関西だからか、背景とか
実際の風景そのまんまだったりするね。
アニメ放映中に、用事で舞台となったとこ(西宮北口)に行ったら、
「聖地巡礼」っぽい人が結構いたよ。
ギブアップせい!
もうこうなったらガオレンジャーについて語ればいいじゃねぇか
798 :
名無しより愛をこめて:2007/03/11(日) 23:50:45 ID:LBKDlV760
俺は!キョンはダディやオッサンのようなガンナー向きだと!信じるのをやめないっっっっ!!
そしてっ!キョン×ハルヒを愛するのを!やめないっっっ!!
エヴァンゲリオン 涼宮ハルヒ
放映開始から10年経ってもファンがいるのがエヴァ 放映前から2chにスレを乱立して騒ぐ工作員がいるのがハルヒ
人類補完計画など物語に数多くのミステリーがあるのがエヴァ DVDの予約数が5万あったのに発売日の売上が2万というミステリーがあるのがハルヒ
ペンギンという一風変わったマスコットがいるのがエヴァ 女性キャラクターの顔が一風変わった爬虫類なのがハルヒ
セカイ系、無口系ヒロインのブームに火をつけたのがエヴァ アフェリエイトで稼いでいたブログ連合が炎上したきっかけがハルヒ
映画で監督がファンを突き放したのがエヴァ 2ちゃん中に宣伝のマルチポストしまくりですっかり嫌われ突き放されているのがハルヒ
悩み苦しみ弱音を吐き怒られる等身大の少年が主人公のエヴァ 人に迷惑をかけても実は悩んでいたからと罰をうけないのが涼宮ハルヒ
14歳の内気な若者の不安定な感情を赤裸々に流したのがエヴァ 文化祭ライブと称して声優のCD歌を垂れ流ししたのがハルヒ
2chで話題が尽きないせいで専用板ができたのがエヴァ 2chで専用板がほしくて雑談やサッカー実況でスレを伸ばし、さくら板を乗っ取ろうという荒らし行為などをしたのがハルヒ
個性的なヒロイン達が魅力的に動くのがエヴァ 使い古されたテンプレキャラ達が主人公の気を引くために動くのがハルヒ
物語の印象的な断片を次々カットインするかっこいいOPがエヴァ Berryz工房の踊りを真似た振り付けをバレるまでオリジナルと言い張っていたEDがハルヒ
監督の好きなロボットアニメの影響が大きく出ているのがエヴァ 逆転裁判やガンダムの映像を丸パクリ、モザイク処理して喜んでいるのがハルヒ
主人公が自分の殻の世界から脱出するのがエヴァ 主人公がハーレム世界に戻っていったのが涼宮ハルヒ
セル画節約の演出が大ウケして製作者が困惑したのがエヴァ これといった理由もないのに「厨ウケするから」と話数シャッフルをし視聴者が困惑したのがハルヒ
こんな予想をした俺
ダークカブトがキョンだったら
影山がハイパーカブトだったら
>>800 サナギよりも簡単にカブトに殺されて終わり
もうすぐこのスレも終わりだね
>>776の続きをちょっと書きます。
07
俺は現在学校にいる。
担任教師の話を憂鬱な気持ちを抱えながら聞いている。
何故そんな気持ちなのかというと昨日、夏休み最後の一日に両親からとんでもないことを聞いてしまったのだ。
何と、俺は本来高校三年で大学受験を控えている身なんだという。
その話を聞いたとき、俺は憂鬱になった。
この夏休み期間宇宙から来た怪物退治をしてる謎の組織ZECTに協力し、
俺はその怪物退治をするヒーローみたいな事をやってたからな、勉強とはほぼ無縁だった。
まあもしそれで困ったとしてもその時はその時として考えようどうにかなるかもしれん、根拠は1oたりとも無いが。
俺は学校に行くとき困らなかったのかというとビックリするほどスムーズに進んだ、どうやら体が学校までの道をインプットしているのだろうな、全く大助かりだ。
運が良かったのか遅刻することなく学校にたどり着いた。
学校に着いたらすぐに職員室へと向かった。
俺が記憶を失ってしまったというのはおふくろが事前に教えてくれたのだが俺の口からも事情を説明するために職員室の扉を叩いた。
職員室の場所も学校に向かうときと同じように体がインプットしているのか大して苦労しなかった。
職員室で教員達に事情を説明してる時に宿題の話をされた。
どうやら生徒全員に夏休みの宿題が出ていたようだがそんな物俺は全く知らん。
その時に教員達は俺にお小言の連続放射をしてきたが事情が事情なので今回は許してくれるという、全くと言っていいほど大助かりだ。
状況説明から解放されると少しの疲労を感じながら教室へと向かった。
担任教師から俺の通うクラスを案内されて、教師から聞いた俺の愛しの机を確認しそこに座る。
それから見覚えのある体育館へ行き、催眠音波が出てそうな新学期の挨拶が終わったあと、
クラスで夏休み中に出された課題を(当然ながら俺はやっていない)提出した。
挨拶のあとに担任が俺の記憶喪失について話を出してきたときにはクラス中が驚いていた。
今日は午前中に下校だったので早い時間に終わった。
俺の友達だという谷口と国木田が、見舞いという名目で俺に話しかけてきた。
そいつらは話しているとなかなか気持ちのいい連中なんだがやはり俺のことを『キョン』と呼ぶ。
どうやらクラスの連中の大半が俺のことを『キョン』と呼んでいるようだ。
誰も俺のことを本名で呼んでくれないのか、偽名みたいなのでもいいからせめて『加賀美』と呼んでくれよ。
俺がそんな悲しい気分に浸っていると後ろの席にいる涼宮が待ってましたと言わんばかりに俺の腕を掴んで引っ張ってくる。
「おい、何処へ行くつもりだ」
「SOS団の部室よ、そこに行けばあんたの記憶も少しずつ戻ってくると思うから」
そして俺をアタッシェケースのように引っ張りながら廊下を凄いスピードで進んでいく。
頼むからもう少しスピードを落としてくれよ。
涼宮は俺をこの学校にある旧校舎に無理矢理連れてきて、三階にあるとある部屋の前にと立ち止まると、
ここがSOS団とかいうこの世の不思議探しをする団体の部室だと言っていた。
この部屋はもともと文芸部室だったらしく、涼宮が活動のために文芸部室を使っているのだという。
だとしたら乗っ取られたのか?しかし唯一の文芸部員である長門さんは「構わない」と言っていたそうだ。あの人は寛大なんだねぇ。
部室に入った途端長門さん、朝比奈さん、古泉の三人が俺を少し心配そうな顔で見てた。
まず朝比奈さんはどういう訳かメイド服を着ている。一体これには何の意味があるんだ?
俺は涼宮に訪ねる。
「おい涼宮、朝比奈さんのあの格好は一体……?」
「みくるちゃんは我がSOS団の萌えマスコットなの、だからその為の衣装よ」
何だそりゃ、意味がわからんぞ。まあ可愛いからいいか。
ちなみに朝比奈さんは大学通いなのだがそれにも関わらずこのトンチキな団体に参加してくれている。この人はそんなに暇なのか?
次に長門さんは少し俺を見てから、顔を下げて淡々とやたらに分厚い本を読んでいた。
その表情や瞳は一切変化が見られずにまるで人形のようだ。
変化と言えばページをめくるときに見せるわずかな指の動きだけだった。
残る一人の古泉は何を考えているかわからないにこやかなハンサムスマイルを浮かべながらこっちを見ている。
どうやら古泉はオセロの準備をしているようだった。
当然一日やそこらで俺の記憶が戻るわけがなく、古泉が用意したオセロをやって時間を潰すだけだった。
しかし俺の連勝だ、まるでゲームの最初ら辺に出てくる雑魚敵を倒すかのような勢いで勝ち続けている。
「どうぞ」
朝比奈さんがお茶を入れてくれたので、俺は湯飲みを手にとってそれを飲むことにする。
うん、味は絶品だ。こんなのを飲めただけでも来た甲斐があったのかもしれない。
『お前ごときにワームと戦うことなど出来る訳がない』
俺がそんな幸せな気分に浸っている所に、突如この前の天道さんの言葉が蘇ってくる。
って何なんですかいきなり
『お前など所詮ただのぬるま湯につかっているだけの子供にすぎん』
その言葉を思い出して、急にやるせない思いが強くなった。
俺がこうしている間にもあの怪物共は今もどこかで人を襲っているかもしれない。
俺達ライダーは本来そいつらを倒すためにいるとZECTの人間は言っていた。
でもそのライダーである俺はこんな所でのほほんとお茶を飲んでオセロをしている。
それじゃあぬるま湯につかっていると言われてもしょうがないか、天道さんは人を見る目があるのかな。
まだ時間が大して経っていないが通院という理由で俺は帰ることにした。
「通院があるから俺は帰るわ」
「キョン、あんたまだ正常じゃないんだから一緒に付き合うけど」
「いや大丈夫、自分のことは自分でやるからそっちはそっちのことをやってくれ」
俺は部室から出て、帰ることにした。
俺は下駄箱で上履きから靴に履き替えて、学校の外へと向かう。
しかしこれからどうしよう、実際に通院があるわけではないしワームが現れたとの連絡もない、ビストロサルでバイトをするわけでも無し。
今更戻るわけにも行かないから家に帰ろう。
「ねえ、キョンくん」
これからどうしようかと考えているときに俺のことをあのマヌケなあだ名で呼ぶ奴がいる。
「何だ」
「ちょっと向こうで話があるんだけどいいかな?」
「ここじゃダメなのか」
俺はそいつに訪ねる。
「ん〜出来れば向こうで話をしたいんだけど」
何故だ、まあどうせ暇だしちょっとくらいならいいか。
俺は今誰もいない学校のグラウンドにいる。
ここには俺と俺を呼んだそいつ、朝倉涼子しかいない。
こいつは俺とは別のクラスの委員長らしい。
一年の時は俺と同じクラスでそこでも委員長をやっていたという。
途中、両親の仕事の都合でカナダへと転校したらしいが詳しくは知らん、てか覚えとらん。
こいつはこんな所に呼び出して一体何の用なんだ。
「キョンくんって記憶を失ってるんだって?」
呼び出してきて何かと思えばそんなことかよ。
「それがどうした」
「人間の記憶って不便な物なのかなって思うの」
笑顔で言う、いきなり何を言い出すんだこいつは。
「だって今のキョンくんみたいに全部丸ごと忘れちゃったりするじゃない、それを簡単に思え出せないし。
逆にとっても辛いことでも簡単に忘れることは出来ないじゃない」
……何を言っているんだ。
そうか、俺をはめようとしているんだな、新学期早々。誰かが朝倉と一緒に俺のことを驚かして笑い物にしようという魂胆だな。
俺は周りを見回した、しかしこんなグラウンドでは隠れるための場所などあるわけがない。
俺は再び朝倉に顔を向けた、その時だった。
どこから出してきたのか朝倉の右手から一閃、俺の首を切り裂こうとしていた。
とっさにそれを避けて、地面に激しく転がった。日頃ワームと戦っている結果からだろうか。
朝倉の右手には刃の部分が妖しく光るサバイバルナイフを持っていた。
俺はこの状況がまったく読めなかった。
「おい、朝倉何のマネだ!?」
朝倉は答えない。
「何のマネかと聞いているんだ!」
「そんなに死ぬのがいや?有機生命体の死の概念ってどんなのなの?」
朝倉はわからないことを親に聞く子供のような顔で訳のわからないことを聞いてくる。
その右手にはサバイバルナイフが太陽に照らされて妖しい光を放っている。
何が何だか全くわからん、わかる奴がいたらここに来て俺に三行以内で教えてくれ。
このままでは殺されてしまう。
俺は脱兎の如く逃げだそうとしたが、突如目の前が壁となってしまった。
目の前だけではない、周りは灰色に染まっていてドーム状に壁が包んでいる。
燦々と輝いていた太陽の光はここには一切届いてこない。
何故かはわからないが一つの確信がある、この妙な空間を作り出したのは朝倉だと言うことを。
「この空間には外からは誰にも見えないし音も届かないから」
朝倉はそう言うと、俺の体は突如金縛りが掛かったかのように動かなくなってしまった。これもあいつの仕業か。
朝倉はナイフを右手に持って、無邪気な笑顔を浮かべながら迫ってくる。
このままじゃ殺されちまう……頼む来てくれ、来てくれよ!
朝倉の右手のナイフが俺に刺さろうとした、その時だった。
突如ドームの天井から流星の如く機械質の青いクワガタが飛んできてそいつは朝倉に体当たりをしている。
その衝撃で朝倉は怯んでそれと同時に俺の体は金縛りが解けて動けるようになった。
やっぱり来てくれたか、ガタックゼクター。
説明しておくと俺は学校に行くときにもあのベルトを腰に巻いているぞ。
ZECTの方から万が一の時に備えてベルトは常に所持しておくようにと言われているのである。
普段は誰にも見えないように一番下のボタンを留めて隠している。
俺はそのボタンを外してベルトを曝して、こっちに飛んできたガタックゼクターを手に取って変身することにする。
こいつに対してはライダーとして戦っても構わないような気がする、いやむしろ変身しないと殺されてしまうかもしれないのでさっさと変身しよう。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
ベルトにセットして、エコーの掛かった電子音声が響いたあといつものように俺の体は青と銀色の重いアーマーに身を包まれて、ガタックに変身した。
朝倉はまさに驚愕と言った感じの表情をしている。
「どういう事?」
「お前が俺の何を知っているかは知らん、だが一つ言っておく、今の俺はお前が知っているかつての俺ではないと言うことを」
朝倉は不敵な笑みを浮かべて「へぇ……」と言う。
「やってみる?ここでは私の方が有利よ」
「お前はやるつもりだろう、何にせよやらなきゃこっちがやられる」
「だったらこれでどう?」
朝倉の周りから突如大量のナイフが出てきて、俺をターゲットに風を切るように飛んできた。
俺はそれを両肩に乗ってるバルカン砲からの砲弾を使い全て破壊する。
ワーム達との戦いに比べればナイフが飛んでくるくらい今更どうって事も無かった。
まだまだだ
そう思って、勢いに乗ってしまい朝倉に命中させた。
俺は連射を止める。
見ると朝倉の体は片手、片足が吹っ飛んでいてそれぞれ血液が滴り落ちていた。
しかし信じられないことが起きた、朝倉の体を光の粒が包んだと思ったら何と吹っ飛んだはずの片手片足が見事なまでに再生していった。
俺は一体何と戦ってるんだ。
「キョンくんって案外やるのね、でもこの程度の損傷はすぐに修復出来るのよ」
そうかい、だったら直る前に倒せばいいだけのことだ。
朝倉の傷が完全に治る前に俺は再び連射を続けた。
しかし今度は朝倉の周りをバリアみたいなのが囲っていて砲弾を通さない。
だが俺は踏ん張りながら連射を続ける、塵も積もれば山となる。こうしていればいつかあのバリアが破壊出来るかもしれない。
花火みたいな爆音を放ちながら連射を続ける。
予想は見事に的中した。
朝倉の周りを覆ったバリアは窓ガラスのように割れ砕けて、砲弾は目的に命中した。
その衝撃で朝倉はグラウンドの土に叩き付けられた、そしてこの妙なドーム状の灰色空間も消滅する。
ドームが消滅すると同時に穏やかな風が吹いてきた。
ふと周りを見ると結構時間が経っているようでもう夕日が出てきている。
朝倉は予想外の出来事に直面した感じの表情をしている。
「そ、そんな……この空間が破られるなんて……それに情報連結の解除もできないってどういう事……?」
いきなり何を言い出すんだこいつは。
まあさっきの空間は朝倉が有利になるための条件らしくそれが無くなった、だったらこれで同じ土俵で戦うことが出来るという話だ。
「どうやらあなたのことをちょっと見くびっていたみたいね、こんな所で最後の切り札を使うことになるなんて」
最後の切り札って、まだ手があるのかよ。
「長門さんに対して用意してたんだけど……この場合はしょうがないか」
へ、長門ってあの長門さんか?あのSOS団とか言う謎の団体の活動場所を提供してくれたあいつか?
俺の頭の中にクエスチョンマークが広がっている中、朝倉の体は突然不気味な光に覆われた。
朝倉の体は徐々に形状を変えていき、全身に棘が生えて両肩にそれぞれ四本の蜘蛛の足みたいなのが生えた
所々に紫色のしみみたいなのがある白い蜘蛛の怪物と変化していった。
これを見て一つの確信ができた、こいつの正体はワームと言うことを。
「お前、ワームだったのか!?」
『あら、私達のことまで知ってるとはね』
おいおい、こんな所にまでワームは潜伏しているって言うのか。
目的は知らん、だがワームがやって来るならば倒せばいいだけの話だ。
最後の切り札と聞いてどんな物かと思えばこんなのだったとは。
朝倉はこっちに向かってきてパンチなどの打撃を仕掛けてくる。
あの力を使わないと言うと、どうやらワームの形態になるとさっきの妙な力は使えないようだな、そいつは好都合。
向こうの攻撃を避けてその度に打撃を命中させその衝撃で吹っ飛ばす。
「朝倉、お前は最後の切り札があるとか言ったな。それを使って今の俺を倒せるとでも思ったのか」
朝倉と顔を向き合わせながら言う。
「こっちにだってまだ策はあるんだぞ」
俺はガタックゼクターの角を九十度の角度に倒す、するとガチャンと何かが外れる音がした。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
そこから更に同じ角度で倒すと、重いアーマーは吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル) 』
完全に吹き飛んで、ライダーフォームの形態となった。その姿は青くてクワガタを連想させる。
重いアーマーが吹き飛んだ分、体が軽くなっていく。
両肩にそれぞれ乗っている二本の刀を手に取った。
朝倉が向かってくるので俺は双剣を使ってワームとなった朝倉の皮膚を斬る。
そのまま斬りまくる、斬って斬って斬りまくる、無茶苦茶に斬りまくる、もう自分でもよくわからないくらい斬りまくる。
どれだけ斬ったかはわからないがもうこの位でいいだろう。
トドメの一発を食らわす為にもう一度腕を振るが──
『やめてキョンくん、私のことを消したりしないで!』
今の朝倉の言葉で腕を止めてしまった。
『私を消したら朝倉涼子の記憶だって消えてしまうのよ……?』
おい、止めろよ
『キョンくんはそれでもいいの……?』
止めろって言ってんだよ
『もし、私がいなくなったらクラスのみんなは悲しむだろうなぁ……』
止めろと言っているのが聞こえないのか!
でも、もしここで朝倉を殺したら朝倉のクラスの奴らは……って何を考えてるんだよこいつはワームだ。
いや、でもこいつはクラスのために委員長として……っておい!
頭の中で怒りと迷いが交錯している中、突如足音が聞こえた。
振り返るとそこにはカブトムシを連想させる赤いライダー、カブトに変身した天道さんがそこにいた。
「そこをどけ、俺がトドメを刺す」
『キョンくん、助けて!』
天道さんが一歩一歩近づいていく中、朝倉は命乞いを続ける。
「加賀美、子供は子供らしく家に帰って勉強でもしてるんだな」
さっきの朝倉の言葉もムカツクが今の天道さんの言葉も俺を不快な気持ちにさせた。
「お前みたいに半端な気持ちでワームと戦う奴にこの状況が耐えられるはずがない」
「それどういう意味ですか!?」
「そもそも、お前はどんな覚悟でワームと戦ってるんだ?」
言い争いをしている中、俺がこの前岬さんから聞かれたことをそのままの形で言われた。
どんな覚悟でワームと戦ってる……?
『ワーム相手に憂さ晴らしや退屈しのぎ気分で戦っても勝てるわけがないと
肝に銘じておきなさい』
この前の岬さんの言葉がフラッシュバックのように俺の頭の中を駆けめぐっていく。
『ワームは擬態した人間の記憶を使って命乞いをしてくるけどそれは嘘でしかないと言うことを……
そしてそれはただのタチの悪い芝居でしかないって事を忘れないように』
岬さんの言葉がまた俺の頭の中に駆けめぐる、これらの言葉で俺はハッと気づいた。
俺は今までどんな気持ちでワームと戦っていたか、ここ最近は退屈しのぎやそんな気持ちで戦っていた。
これじゃあただ単に『格好いいから』と言うので戦っているのと同レベルじゃないか。
そしてワームは擬態した人間の記憶を使っているがそれは単なるお芝居……擬態した人間に似ているだけなんだ。
するとここにいるこいつは……!そう考えるなら、やるべき事はただ一つだ。
全力でそこにいるワームを横一閃でたたっ斬った。
奴はそのダメージでふらつく。
『きょ、キョンくん……何で……』
「ようやく気がついたよ、お前は朝倉じゃない」
『どうして? 私は朝倉りょ……』
「いや、お前は朝倉じゃない……お前はただの化け物だ!」
俺は朝倉に擬態したワームの言葉を遮って、たった今確信したことをそのままぶちまけた。
『ひ、酷い……』
今の一言で俺の怒りのゲージが一気に上昇していく。
「酷いだと? お前は都合のいいことほざいてくれるんだな、さっき俺のこと殺そうとしたくせに」
我ながら信じられないくらいの冷たい声で言う。
そして俺は怒りを戦うエネルギーに変換させて双剣を使い、ワームの皮膚を数回斬る。
斬られるごとにそいつは怯む、どうやら通用しているようだ。そろそろ必殺技でトドメを刺そう。
しかしそう思った瞬間、奴は逃げだそうとする。勝てないとでも思ったのか。
後を追おうとするが、その道をどこからか現れた緑色のサナギワームの群れが塞いでくる。
ええいこんな時に現れるな、誰もお前らなんかお呼びじゃないんだよ。とっとと自分の持ち場へ帰れ。
邪魔をしてくるので俺は双剣を使い、群れの半分と戦う。残り半分は天道さんの元に群がってくる。
俺はいつものようにサナギワーム共の皮膚を斬る、向こうもいつものように単調な攻撃を仕掛けるがそんな物簡単に避けれる。
天道さんもどこからか出したクナイを手に持ってワームの皮膚を斬る。
そうしている内に俺や天道さんと戦っていたサナギワーム共は爆発し、緑の炎となって消えていった。
それぞれのベルトからガタックゼクター、カブトゼクターが外れてどっかに飛び去っていく。
それと同時に身に着けていたアーマーも分解消滅していった。
俺達がサナギワーム共と戦っている隙をついて、朝倉に擬態したワームが逃げ出してしまった。
多分この学校にはもう現れないだろう。
しかしまあ天道さんは俺を助けてくれたみたいだな、礼の一言くらい言っておくか。
「天道さん、礼を言いますよ」
あの人は無言のまま俺に背を向ける。
「どうやら俺はあなたに助けられたみたいですね」
「お前は何を言いたいんだ」
スパッと返された。
「あなたはこの前俺はぬるま湯につかっている子供と言いましたよね」
「それがどうした」
「確かに俺はその程度の子供にすぎないかもしれません、でもそんな奴でも
そんな奴なりに案外やるもんなんですよ」
言いたいことを全て言うと天道さんは俺に背を向けたまま夕日へ向かうように去っていった。
不思議だ、さっきあの人に対して抱いた苛立ちが一切無くなっていた。
天道さんの背中がとてつもなく大きく見えてしまう、まるで親子が入浴しているときに子供が見る父の背中みたいだ。
あの人はもと来たと思われる方向から去っていく、俺もそろそろ帰りたいのでその方向に行きたいのだが不思議と体が動く気になれない。
そして天道さんは夕日の中へと消えていくように去っていった。
ここで一旦投下を止めます。
今回のキョン対朝倉は前にあった天道対朝倉を元に作ってみました(勝手に使ってすみません・・)
朝倉は本来命の概念を持たないとのことですが今回はワームに擬態されているので
ちとマコトくんみたいに原作の22話に出てきたタランテスワーム バーブラとして作りました。
今度朝倉が出る予定があれば天道と戦わせるつもりです、まあ天道の圧勝は間違いないですが。
書き忘れましたが念のためもう一つ、長門はワームではありませんので。
あと前回の天道のイヤミっぽい台詞は上のシーンに繋げるために書いた物ですがちょっと不評でした。
続きは少し休んでから書きます。
訂正
書きます→作ります。
ワームが情報統合思念体としての朝倉に擬態したから元々の朝倉の能力が使えるってこと?
それともワームと情報統合思念体に何らかの関係があって、同列の組織みたいになってるから朝倉の能力が使えたのかな?
能力が使えるってことは後者で考えるのが普通だろうけど、そうだとしたらかなり面白くなりそうだよね
ワームと情報統合思念体が手を組んだオリジナルストーリーとかならかなりテンションあがるっスw
ただそれならワームが情報統合思念体の力を使ったってより情報統合思念体がワームとしての能力も使ったって設定の方が良くないかな?
情報統合思念体の朝倉派の連中がワームの能力を分析してキョンの記憶が無くなったのをいいことに朝倉を強化復活させて送り込んだ…とか
その辺をただ擬態させるだけじゃなく、ちょっと捻ったらもっと面白そうな気がする
案外やるものなんですよ
だせぇぇぇ!!!!!!
このSSでのキョンは
加賀美 新
じゃなくて
加賀 美新
なんだよ
もしも野上良太郎が涼宮ハルヒの通う高校にいたら
すたんでぃんぐばーい
826 :
名無しより愛をこめて:2007/03/15(木) 23:27:51 ID:mVALKO3B0
乙! 久々の投稿ご苦労さん!
朝倉がワームだったとは意外だった。ここで逃げられたってことはやはり長門にトドメ刺させる為の布石かな?
ってことは長門もライダー……はないか。ライダー枠埋まってるしな。
とにかく次回も楽しみ!
827 :
名無しより愛をこめて:2007/03/15(木) 23:36:14 ID:wWcEKwl60
人間体は容赦なく撃てるくせに
命乞いは聞くと・・・
>>826 よく読め
天道にトドメささせるって書いてるぞ
そういやガタックバルカンって弾切れあるよな?
>>829 カブト本編ではそんな描写は無かった気がします。
ウィキペディアによると『無制限に転送・チャージされるイオンビーム光弾を毎分5000発連射することが可能』
とあります。
まあ毎分5000連発も何か怪しいですが。
>>821 朝倉がワームだった点は特に深く考えずに作ったのです。
最後の一文みたいな発想はありませんでした。
>>826 当初は上に貼ってあるYouTubeの映像のようにSOS団の面子が
ライダーとして戦う話も考えていましたがそれだと何か面白みに欠けてしまいそうなので
今の形にしました。
まあどっちにしろキョンはガタックとなって戦うのですが。
>>830 じゃあ両肩で5000発なら、片方につき2500発か。
両肩同時に連写して、1分以内に2500発撃ったらリロードが必要ってことか…
つまりほぼ無制限だけど理論的に弾切れは有るんだな。
まあ多分弾切れとかならんと思うが…
あと俺もワームと長門の親玉の関係はちょっとひねった方が面白いと思うぞ。
情報なんたらっていうくらいなんだからワームの存在は知ってるだろうし
放映開始から10年経ってもファンがいるのがエヴァ 放映前から2chにスレを乱立して騒ぐ工作員がいるのがハルヒ
10年経って続編情報が出てファンを複雑にさせてるのがエヴァ 放送後1年未満で風化がはじまり工作員が焦ってニセ続編情報のスレを乱立したのがハルヒ
人類補完計画など物語に数多くのミステリーがあるのがエヴァ DVDの予約数が5万あったのに発売日の売上が2万というミステリーがあったのがハルヒ
ペンギンという一風変わったマスコットがいるのがエヴァ 女性キャラクターの顔が一風変わった爬虫類なのがハルヒ
映画で監督がファンを突き放したのがエヴァ 2ちゃん中に宣伝のマルチポストしまくりで嫌われ突き放されているのがハルヒ
14歳の内気な若者の不安定な感情を赤裸々に流したのがエヴァ 文化祭ライブと称して声優のCD歌を垂れ流ししたのがハルヒ
2chで話題が尽きないせいで専用板ができたのがエヴァ 2chで専用板がほしくて雑談やサッカー実況でスレを伸ばし、さくら板を乗っ取ろうと荒らすも失敗したのがハルヒ
個性的なヒロイン達が魅力的に動くのがエヴァ エロゲやライトノベルで既に使い古されたテンプレキャラ達が主人公の気を引くために動くのがハルヒ
物語の印象的な断片を次々カットインするかっこいいOPがエヴァ Berryz工房の踊りをパクッた振り付けをバレるまでオリジナルと言い張っていたEDがハルヒ
強烈なOP曲がアニメCD売上の常識を超えたのがエヴァ 偽物のチャートでED曲がオリコン1位になったと捏造する常識外れのファンがいるのがハルヒ
監督の好きなロボットアニメの影響が大きく出ているのがエヴァ 逆転裁判やガンダムの映像を丸パクリ、モザイク処理して喜んでいるのがハルヒ
主人公が自分の殻の世界から脱出するのがエヴァ 主人公にキスされてハーレム世界に戻っていったのがハルヒ
833 :
名無しより愛をこめて:2007/03/20(火) 19:40:33 ID:givyKOSq0
age
>>834 俺ここのSS好きなんだ
だから勝手に上げた事は謝る
俺もここのSS好きだが、間違いなくこのスレだけじゃ完結しないだろうな
2スレ目はどうする?
出てるのはカブトのライダーならずBLACKも出てきてるね。
電王は出てないけど。
そういやBLACKは続きどうなったんだろうな。
まぁ俺はBLACKあんま知らないけど…
>>838 BLACKはっていうのはBLACKとカブトのクロスSSのこと
>>817の続きです。
翌日、俺は席に座っている。
現在この学年では朝倉が学校に来れなくなった話題で持ちきりである。
昨日、朝倉の両親と名乗る人物が学校に現れ「娘が病気で学校に来れなくなった」と言ったそうだ。
どうせワームの芝居だろう、昨日俺があれだけダメージを与えたんだ。そのまま学校にいたら消されてしまうと考えたんだろうな。
おっと、もう一つ話題があったんだった。
何と今日、このクラスに転入生が来るらしい。
どういういきさつでこのクラスに来ることになったかは知らんが今朝、担任からそういう連絡が入ったのだ。
こんな時期に転入してくるとは、運が悪い奴だな。残り半年くらいしかこの学校で過ごすことが出来ないとは。
俺から見て、前と左の席がそれぞれ二つ空いているから、そのどちらかに座るんだろう。
後ろにいる涼宮は、長時間並んでようやく買える限定ブランド商品をもうすぐ手に入れることが出来るような期待の眼差しをしている。
まあ俺の方は適当に挨拶をして、適当に交流すればいいか。
……とりあえず、最低限ワームではないことを祈ろう。
そうこうしている内に時間が朝のホームルームの時間になっていた、どうもその時間に転入生の紹介をするという。
「これから、転入生の紹介をします。では、入ってきて下さい」
担任が廊下にいる転入生に声をかける、そいつは教室に入ってくる。
そいつは教壇の横に立ち自己紹介を……?
「は、始めまして……」
転入生の姿を見たとき、俺は自分の目を疑った。もう今度眼科に行った方がいいんじゃないかってくらいだ。
念のため目を擦るが、やはりその光景は変わらない。
そいつは俺の知っている人物だった。とある夏の日にバイトをすることになって、そのバイト先で出来た今の俺や向こうにとって初めての友達
「ぼ、僕の名前は日下部ひより……よ、よろしくお願いします……」
そう、生まれたての赤ん坊に等しい俺にとって初めての友達、ひよりだった。
ひよりは人の前に出るのが苦手なのか、どうも戸惑っているように見える。
俺は驚いたって物じゃなかった、ひよりにはバイトがあるはず、それなのに何故?
「ひ、ひ、ひより!?」
俺は驚きのあまりに立ち上がって名前を呼んでしまった、クラスの連中は俺に視線を向ける。
ひよりは俺に気づいたのか鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする。
「お、お前……加賀美か……?」
こいつは俺のことを『キョン』とは呼ばずに『加賀美』と呼んでくれる唯一の友人だ。まあ俺としては本名で呼んで欲しいのだが向こうは知らないだろうし贅沢は言わないでおこう。
周りの奴らは「加賀美、誰そいつ?」、「キョンはあの子知ってるの?」、「あの二人ってどういう関係?」 と騒がしくなったが担任教師が「静かに」と言い、それを止める。
「キョン、あんたあの子知ってるの?」
後ろで俺のことをマヌケなあだ名で呼ぶ涼宮が何か言っていた気がするが、今はそんなことどうでもいい。
教師からの誘導でひよりは俺の前の席に座ることになった。
「ひより、とりあえずよろしく……」
「ああ……」
俺は新入生に対して挨拶を交わし、席に座った。
その日の昼休み、俺は一人学校の屋上で、これ以上ないかと思うくらい青い空をぼんやりと眺めている。
ホームルームが終わったあと、俺はひよりに何故この学校に転入したのか聞いてみた。
何とビストロサルの店長、竹宮弓子さんからの推薦なんだという。
『世の中を知っておいた方がいい、店の経営のためには人とのふれあいも必要だ』と言われたのでこの学校に転入することになったという。
学費に関しては『将来この店を立派にしてくれればそれでいい』との事だ、あの人は懐が宇宙のように広いんだな。まったく尊敬してしまう。
で、学力についてだがひよりはそこそこの学力を持っていたらしく、大して問題にはならなかったらしい。
交流に関してはひよりは人見知りが強いかもしれない、多分クラスにはとけ込めないだろうな。
入学当初は男子から注目されるかもしれんが、それは流行り物を見るような物だ。一ヶ月も経てば大して気に留めなくなる、転入生の扱いなんてそんな物だ。
まあでも、せめて俺だけはあいつに構ってやるか。ひよりは友達どころか知り合いも少ないとのことだからな。
ちなみに何故俺がここにいるのかというと、呼び出されたからである。
朝、席に座ると机の中に手紙があったのだ。
その内容は『昼休み、屋上へ来い』と筆書きであった。
差出人の名前は書いてはいないが文章の最後に『天』と同じく筆書きで書いてあった。
とりあえずワーム関連は勘弁してもらいたい、そう願う。
「か、加賀美……」
空を眺めながら考え事をしてると、あの名前を呼ぶ奴がいた。
そこにいたのは転入生であり、この学校の制服を着たひよりだった。
「ひより、こんな所で何をやってるんだ」
「お前こそ、何でここに……」
俺はここにいる理由をひよりに言う。
「そうなのか、僕にも変な手紙が来たんだ」
そう言うと、ひよりは手紙と思われし紙を俺に見せる。
その内容は『昼休み、屋上へ来い』と俺のと全く同じだったのだ。
しかし、差出人の名前が『道』と書いてあったのだ。
「加賀美、これは一体どういう意味なんだ……?」
それぞれの差出人の名前をもう一度確認しよう、俺のが『天』、ひよりのが『道』
『天』と『道』
っておい、これはもしや……
俺はひよりと共に屋上をもう少し探してみる。
すると、予想的中だ。
なにやら多数のダンボール箱がそこにあり、それを運んでいる人物。
向こうは俺達に気づいたのかこっちに振り向く。
「おお、来たか」
そう、天道さんだ。
「て、天道……!」
「あの〜天道さん、あなたは一体何をやってるんですか」
「商売だ」
何の
「これを見てみろ」
白いエプロンを着ている天道さんの手にあるのは焼きそばパンである。
「まさかこれをここで売るつもりですか」
「そうだ、お前達は手伝いのために呼んだ」
天道さんは即答する。
「何故俺達が手伝わなきゃいかんのですか」
「そうだよ、何でだよ」
俺とひよりはタッグで質問する。
「社会勉強の一種と思え」
何だそりゃ
文句を言いつつも、結局手伝うことになった俺達。
俺と天道さんはパンを客に渡す、ひよりは精算係だ。
「来ないな……」
「来る」
ひよりのぼやきに対して天道さんはあっさりと返す。
そもそも、開店して早々客は来るものなのか?宣伝の張り紙をしたと天道さんは言っていたが、そんなものだけで客は簡単に来るとは思えないが。
ま、来るにしてもせいぜい二、三人だろう、これら五百円の天道さん特製焼きそばパンは大量の在庫を抱えたまま、この店は無くなるだろう。
「お前達、来るぞ……」
天道さんはこれから獲物でも捕らえるハンターのような眼をしながら呟く。
「来るって、客ですか?」
「他に何が来ると言うんだ」
天道さんはキツイ口調で返す。
北高の生徒がグループでやってくる、その手にはチラシみたいなのがある。
生徒達が「あ、ここじゃない?」、「この焼きそばパン美味いんだよな」、「この前の試食でここに来ようかなって思ったんだ」と言っている。
そしてそれに繋がるようにここのパンを買いに来たのか、屋上にどんどん生徒が増えていった、一部教員も含む。
こんなに客が来るとは、天道さんは何をやったんだ?
生徒達は雪崩のような勢いでやって来る、おいおい落ち着けそんな勢いで来られても訳がわからんから。
とりあえず並べよ、そのくらいのマナーは守ろうぜ。
生徒達は何が何でも手に入れたいのか、金を出してパンを買おうとする、俺と天道さんは生徒達にパンを渡し、ひよりはテキパキと精算している。
何が何だか全くわからなかったが、俺と天道さんはパンを買いに来た生徒や教員にとりあえずパンを渡し、そんな中ひよりはおつりを渡した。
それだけは覚えている。
五分後、チャイムの鳴る中俺は塵と化した。
天道さんの作った焼きそばパンはすぐに完売となり『売り切れだ、また今度来てくれ!』と言っていた。
おいおいこれからも続くのかよ、勘弁して欲しいぜ。ワーム退治とまではいかないが、ほぼ重労働じゃないか。
「加賀美、午後の授業はどうした」
俺が汚いコンクリートの上にへたり込んでる中、天道さんは俺のことを見下ろしてくる。
「今日は午前授業でもう終わりです」
天道さんは「そうか」と返す。
……どうでもいいが、この人は就職活動をしないのか?
こんな所で商売じゃなく、もっと広い社会に羽ばたく気はないのか?
仮に何処にも就職しないとしても、その気になれば独立で成功しそうだが。
てか俺はこれからも天道さんの商売を手伝わなければいけないのか。
まあ断らない俺も俺だ、それに何か悪い気がしないのは何故だろう、こういうのは早く直した方がいいのだろうか。
今日は通院があるし、そろそろ帰ろう。
「おい、加賀美」
俺が立ち上がると、天道さんは声をかけてくる。
駄文一つ載せるだけのスレになってるしやっぱハルヒは板違いだし次はいらん
「受け取れ」
天道さんは俺に封筒を渡す。
「何ですか、これは」
「見ればわかる」
俺は封筒を開けた、中に入っているのは……!
中身を見た途端、俺からまさに驚愕と言った感じの表情が生まれた。
「い、いいんですか!?」
「お前が協力するのなら、週一回で考えてやってもいいぞ」
天道さんが不敵な笑みを浮かべる中、俺はもう一度中身を確認する、中身は野口さんが三人もいる。
ちょっと待てよ、完売までの時間が平均五分だとする、それが月曜から金曜の五回あるとなると……
約二十五分働いて収入が三千円か、これはおいしいかもしれない。
まあ多少疲れるかもしれんが、そんな物一日経てばどうってこともないだろう。
そして店の方もパンが一つ五百円、どれだけ売ってたかは知らないが少なくとも三十個はあった。
それが完売するとなると、結構な売り上げのはずだ。
あの人は商売の才能があるな、ってそんなことはどうでもいい、こんな確実でうまい話に乗らない手はないな。
「お手伝いさせていただきます」
「素直でよろしい」
天道さんはダンボール箱を片づけ始めた。
「おい、加賀美」
ひよりが俺のことを呼ぶ、その手には給料が入っていると思われる封筒がある。
「お前、金に目がくらんだのか」
今の一言は鋭い槍のように俺の心に突き刺さった。
……それは言わないでくれよ。
数分後、俺は学校の外へと向かう。
涼宮には昨日と同じく通院という理由で部活を休んでいる。
ひよりはあれからすぐに帰ってしまった、多分店の仕事のためだろう。
昇降口から外へ出たその時、俺は足を止めた。
……何だあれは。
学校の隅にある森から白い煙みたいなのが流れてくる、あそこは夏休みに理科の授業で生物観察のために作られたと言われるビオトープだ。
まさか火事……いやそれだったらとっくに消防隊が出動してるはずだ。
霧でもなさそうだ、こんな所に霧なんかが出てくるとは到底思えないし。
まあ実際にこの目で確かめればわかることだ、多分焚き火とかそんな物だろう。どこのどいつだ学校で焚き火なんかしてる馬鹿は。
真相を確かめるため、そこに向かった。
現在、森の入り口にいる。
ここは生徒の憩いや環境の大切さを教えるためにために学校が作った場所だが、とても憩いの場になるとは思えず、まるで亡霊でも出てきそうな雰囲気だ。
場所が場所なのか、生徒や教員の気配はない。
白い煙は濃くなっていく、もはや霧だ。黒煙が出ていないから、誰かが焚き火をしているとは到底思えない。
俺は一歩一歩奥へと進む。さて、鬼が出るか蛇が出るか、はたまたワームか。
「おい、加賀美」
後ろから突然聞き覚えのある声が聞こえた、天道さんである。
この人は何でこんな所にいるんだ。
「来るぞ」
さっきのパン売りの時とは違う意味で真剣な眼をしている。
来るってまさか……
前を見ると、森の中から黒装束を着た女と、あのサナギワームの大群がやってくる。
それに反応するかのように、カブトゼクターとガタックゼクターが流星のような勢いでワーム達に体当たりをし、こっちに向かってくる。
俺達はそれぞれのゼクターを掴む。
「「変身!」」
『『Hensin(ヘンシン)』』
俺達はベルトにそれぞれのゼクターを装着すると異なる電子音が鳴り、俺はガタックへと変身し、天道さんはカブトに変身した。
俺はすぐさま森の中へと突入し、ワームと戦う。例え罠が仕掛けられていようが関係ない。
天道さんは天道さんで勝手にやらせておこう。
サナギワームの大群は俺に群がって殴りかかってくるが、そんなの軽く避けて一体一体殴る蹴るの打撃で対応する。いつものことだからもう慣れた。
でも昨日みたいに援軍を呼ばれるかもしれないから、それに備えた方がいいな。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を反対側に倒すと、青と銀の重いアーマーが吹き飛んで、それはサナギワーム共に命中する。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル) 』
アーマーは吹き飛んで、攻守重視のマスクドフォームからスピード重視のライダーフォームへと形態を変える。
重いアーマーが吹き飛んで体が軽くなり、ワームの攻撃が更に避けやすくなる。
奴らの爪を軽々と避けながら、我が自慢となった拳で徒党を組んでやって来るワームの腹や頭を殴っていく。
って、こんな事してないでさっさと倒そう。
『One(ワン)、Two(ツー)、Three(スリー)』
ガタックゼクターのスイッチを三回押して、角を反対側に倒す。
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
角をもう一度反対側に倒して、必殺技のライダーキックを回し蹴りでワームを束で命中させる。すると集ってきた奴らは全員爆発し、緑の炎と消えていく。
しかし、これで終わりではないはずだ。まだあの黒装束を着ている女がどこかにいるはずだ。
どこから出てくるのかと周りを見回す、すると太陽の光すらも遮ってしまう霧の中からあの女が現れた。
俺の前に現れた瞬間、そいつの体は妖しく光り出し、両腕に触角の生え、両肩に渦巻き模様のある殻を乗せたカタツムリの怪物となった。
真打ち登場か、こいつを叩けば、リーダーを失った群れは間違いなく戦闘力がガタ落ちするだろう。
でもこいつはリーダーだ、その分戦闘力が高いかもしれない、別に武器を使ったって文句は言われないはずだ。
もしも言う奴がいるなら今すぐ出てこい、俺がこの手でたたっ斬ってやるから。
両肩から刀を手に取り、戦おうとしたが──
『……見覚えがあると思えば、お前はもしやあいつか』
何だ?
『お前はあの時私が海に突き落としたはず、何故生きていた?』
刀を手に取って戦おうとすると、奴は突然意味のわからないことを口に出してきた。
少なくとも昨日の朝倉みたいに命乞いではなさそうだ。
「お前は何を言ってるんだ」
『何?あれだけの事をされておきながら……そうか、お前頭でも打ったのか』
あれだけの事?こいつは俺のことを何か知っているのか。
「お前は俺の何を知ってるんだ」
『やはり頭を打ったのか、ならば知る必要はない』
「答えろ!」
カタツムリワームに斬りかかろうとするが、どこからか援軍と思われるサナギワームが大勢俺の元へと群がってくる。
おいコラ邪魔をするな、俺はあいつに用があるんだ、お前らはとっとと帰れ。
そいつらを突破しようとするがどうにもならず、あのカタツムリワームはどこかへ去ってしまった。
こいつらは徒党を組んで戦えばライダーなんて怖くないとでも思ってるのか、それとも戦時中の軍隊のように神風特攻で散っていくのが名誉とでも考えているのか?
だったら、その通りにしてやろうじゃねえか。
ワームの群れ相手に刀で奴らの皮膚を斬って倒す、しかし数が数でなかなか減ってるようには見えない。いくら何でも俺一人では辛いぞ。
そんな時、向こうから天道さんが来てくれた。
ライダーフォームの形態で戦う天道さんは、手に持った斧を使い、ワームの皮膚を斬っていく。その効果かワーム共は爆発し、緑色の炎と消える。
しかしワーム共はどんどん出てくる、数で攻める捨て身の戦法か。こんな事をしてもラチが明かないぞ。
「加賀美、クロックアップで一掃するぞ」
天道さんは言う。
そうだよ、その手があったんだった。何で俺は自分の便利な能力に気づかなかったんだ、俺はアホか。
ってこんな事考えても仕方がない、さっさと一掃しよう。
ベルトの脇についてあるスイッチを押そうとした、その時だった。
突如、衝撃波のような物が発生したと思ったら、全てが反転した。天と地、青い空と地面。
俺は空中に投げ出された、その瞬間はあっという間で、すぐに地面に叩き付けられた。
天道さんも同じように地面に叩き付けられる。
そしてあのサナギワーム共が一瞬の内に消滅し、緑色の炎と消えていった。
一体この森に何が起こってるのかはわからないが、とりあえずワームはいなくなった。
何事かと思い、辺りを見渡すと、そこに誰かが立っていた気がするが、すぐに消えてしまった。
俺達は起きあがる。俺のベルトからガタックゼクター、天道さんのベルトからカブトゼクターが外れて、それぞれのアーマーが分解消滅し、元の姿に戻った。
しかし何が起こったんだ、あれだけの数のワームが一瞬で消えてしまうとは。
天道さんは真顔で考え事をしているように見える。
「……やはり、この学校にはワームが関与しているのか」
今の一言は、俺の耳を疑った。
「やはりって……あなたはこの学校にワームがいることを知っていたのですか!?」
「昨日の一件もあっただろうが、俺はこの学校にワームが進入したのを目撃した」
この学校にワームが潜入って……何のために
「そんなこと知るか、だがワームはこの学校を狙い、何かを企んでると言うことは確かだ」
そう言うと、天道さんは去っていった。
ふと気がつくと、この森を覆っていた謎の霧は晴れて、太陽の光が差し込んできた。
昨日の朝倉や今日のワーム共を見ると、ワームはこの学校にも潜伏しているようだ。
奴らが何を企んでいようが関係無い、向こうが来るなら返り討ちにしてやればいい話だ。
こりゃうかうかしてたら、いつかワームに隙をつかれて殺されるって可能性も十分にあり得る。
……どうやら、この状況を呑気に考えていると命が百個、いや千個あっても全然足りないな、真面目にやるしかなさそうだ。
さて、通院もあるしそろそろ帰るか。
07 終わり
これで7話は終わりです。
この話から加賀美(キョン)はワーム退治を真面目に取り組むようにさせます。
あと今回から天道は加賀美(キョン)の事を少しずつ認めていくようになります。
おもしろいよ〜
キョンの秘密とか気になるし。
訂正
取り組むようにさせます→取り組むようになります
今続いてるSSとは別でSS投下してみたいんだけどいいかな?
ごめん
やっぱり別のスレで投下することにます。
ハルヒ出なさそうなんで…
保守
保守の必要も無い糞スレあげんなカス
862 :
名無しより愛をこめて:2007/03/26(月) 23:35:48 ID:cEvn+xXO0
カブトの登場人物と似てるって言われてるから
ハルヒ観たんだけどさ
ハルヒと天道は似てなくもないけど
キョン=加賀美は無理があると思う
ちょいと思ったんだが
>>285や
>>657の続きって一体どうなっとるの?
もう随分書かれていない気がするけど。
864 :
名無しより愛をこめて:2007/03/27(火) 21:58:49 ID:F9KJlhBt0
天道、彼女との正しい遊び方ってドラマで黒川智花の家来役やってたな
>>863 俺もどちらかというとそっちのSSの続きの方が気になるな
まあブラックのは叩かれまくりだったが
打ち切りか……
v-、___,,,,,,,,..........r-----‐‐‐‐‐‐‐‐‐、
r'´ ""'''''"\
( _,,,, >
_|`''┘ /`-、 / /
}\ / / ヘ / /\ /
_r' ゙'''┴</ィ'⌒ヽ,,,,,,,,,,_____ 〃⌒ヽ//))) y
_| `ヽ,;;;ノ;;;;;;;;_,,____ '''‐-、,,\;;;ノ/〉///
) / ̄\ ゙'''‐、,,_゙'''‐、,,_゙'''‐-、,,_゙'''‐-、,,)//
/ //ヽ、| _,,-''~_,,,,二_,_‐、,,>∨/''‐-、 ~\〕
/^ 〈 ( /( |_,,,/ `ヽ、`ヾ、ッヾ、_ ゞソ_,,,,_〕~\ ヽ
| \\ > _ , ,,二二 -'´ ノ_=;;-‐''( ヽヾヽ、
,ノ゙ 〉、oノ| / |`='/ )ノ \\ 更 紗 は
r' / ' ::::::| / ,,_,,___| / 〃 ::::)
,ノ゙ /( :::| ' \,::''"/`'‐‐‐(--- --- '´ こ の 俺 が
_∠-‐'''""~ ̄~"~ ̄ ̄~`ヽ _,.......、_,.. /
/"~ ̄ _,-‐-,_,ィ'⌒ヽ // ‐''''''-==-`/ 直 々 に ぶ ち の め す
〉 ./ { | //\ "''ー-‐''/
./ { `-''' 人`-'''ノ :|:| ::::\ r' /
| `''‐''´ `''''´ |:| :::::::゙'''‐-、,,__/
加賀美 積極的 きょん 嫌嫌 加、悩む き、どうでもいい 加、自分は自分 き、成り行き 正反対だー!
>>862 >>868 そうですか、無理がありますか。
当初は深く考えずにこの話を作ったのですが、今考えるとやはり無理が出てるような気がします。
まあでも
>>854の続きは現在作っている最中です。
あと最終話までの流れも作りました。
age
だからageるんじゃなくてsage進行で行けっつーの。
872 :
名無しより愛をこめて:2007/04/04(水) 21:34:55 ID:HTj9poOC0
>>854の続きです。
08
休日の朝、岬さんから携帯で呼ばれて、町外れの廃工場でガタックとなってワーム共と戦う俺。
後ろには蟻をモチーフにした兵士、ゼクトルーパー数人がワーム相手に弾丸を放っている。効いているようには見えないが。
奴らは何とかの一つ覚えのように爪で攻撃してくるが、俺はそれを避けていき、その度双剣を使って、ワームの皮膚を斬る。
ワームの攻撃パターンなど何度か戦っている内にもう読めてしまった。
ゼクトルーパーの方々は左右からワームに無数の弾丸を撃ち込んでいる。しかしワームはそれを全く動じていない。それどころか、増援と思われるサナギワーム数匹が駆けつけてきた。
それが原因なのか、ゼクトルーパーの人達が横や背後から攻撃を受けてしまう。
「た、助けて……」
「い、痛ぇ……」
ワームの奴らはゼクトルーパーの人達を弄んでいるのか、爪を使ってヘルメットごと頭を叩き割ったり、壁に叩き付けたりする。
俺はそれを見て頭に血が上ってきた、この害虫共が。
ゼクトルーパーの人達を弄んでるワームを背中から滅多斬りにする、そのお陰か、爆発して緑色の炎と消えていった。
こいつらはこの地球に存在する害虫の中でも、一番タチの悪い奴らだ。早いところ駆除しないと、被害がネズミ算の勢いで増していくぞ。
『各小隊は一時撤退、救援を要請したのでガタックは戦闘を続けろ』
通信機から田所さんの声が聞こえる、それに従うようにゼクトルーパーの人達は逃げ出していくように、次々と工場から脱出していく。
全員いなくなったのと同時に、ワーム共は俺の方に振り向く。お前らのような害虫が徒党を組んだところで、俺に勝てるとでも思っているのか。
しかし、十体くらいいるワームの皮膚は赤く染まり、ドロドロと溶けだしてくる。相変わらず気色悪い映像だがもう慣れてしまった。
そいつらは集団で個性的な姿に変貌する、さてどうしたものかねぇ。まぁ何でも救援が来るとのことだ、そいつが来るまで持ちこたえるとするか。
奴らは向かってくる、俺はそいつらの攻撃を避けながら、双剣を使ってワームの皮膚を斬る。奴らは怯んでいるから多分効いていると思う。
しかし向こうは集団で俺に集ってくる、その数ざっと十体だ。サナギ体なら大して問題にはならないが、奴らは成虫体だ。いくら何でも無理があるかもしれん。
まあ俺の方も経験値を積み重ねたんだ、そう易々と殺させるつもりはない。
こちらから更に攻撃を仕掛けようとした、その時だった。
突如、衝撃波が発生したと思ったら十体ほどいたワームの内半数が爆発し、緑の炎と消えていった。
一体何が起こったのか、ふと辺りを見渡すと、天道さんの使っているクナイのような物を持ち、ケンタウルスオオカブトを連想させる、銅色のライダーがそこに立っていた。
そいつは俺のことを見つめてくる。多分こいつがクロックアップを使ってワームを一掃したのだろう。田所さんの言っていた救援とはこいつのことか?
残った半分は、そいつが登場するとたじろいだ。
『おい、あいつはケタロスか!?』
『何で戦闘部隊隊長がこんな所にいるんだ!?』
『間宮殿や神代殿が言うには、奴は相手をするなとのことだ、逃げるぞ!』
ワーム共は擬態したと思われる人間の声を使って、集団で焦っている。ケタロスというのはこのライダーの事か?
そして、奴らは俺の視界から消えた。クロックアップで逃げるつもりか。
しかし、それと同じように突如現れたケタロスとやらも俺の視界から消えてしまった。
って俺もクロックアップして戦うべきだろうか。まあ向こうは救援に駆けつけてくれたというから、ここは手伝うべきだろう。
「クロックアップ!」
『Clock Up(クロックアップ)』
ベルトの脇のスイッチを押し、クロックアップをした。
クロックアップによる高速移動をしながら、工場の外へ逃げたワーム一体と戦っている。
向こうは口から危なそうな液体を吐き出してくるが、俺はそれを軽く避ける。
両手に持った双剣を使い、ワームの皮膚を斬る。とにかく斬る、無茶苦茶に斬る、斬って斬って斬りまくる。
向こうはそのダメージでふらついている、そろそろ終わらせるか。
双剣を元の位置に戻し、必殺技の準備をする。
『One(ワン)、Two(ツー)、Three(スリー)』
ガタックゼクターのスイッチを三回押し、角を反対側に倒す。
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
もう一度角を反対側に倒し、必殺技のライダーキックの準備をする。
ワームがふらついている中、俺はそいつに強烈な回し蹴りを食らわせる。するとそいつは爆発し、緑色の炎と消えていった。
『Clock Over (クロックオーバー)』
ワームを倒すのと同時に、クロックアップの状態が解けて、元の速さに戻った。
ってそういえば、ケタロスはどうなったんだ。まさかやられたんじゃないだろうな。
そう思った途端、突如爆発音が響き、ケタロスがそこに現れた。
あいつの周りには緑色の炎が広がっている。おいおい、あれだけの数のワームをたった一人で倒したというのか。なんて強さなんだ。
俺のベルトからガタックゼクターが外れて、流星の如くどこかへ飛び去っていく。それと同時に俺の身に着けている青いアーマーも消滅し、元の姿に戻った。
ワームがいなくなったので俺達は一休みをしている。
あれから、ZECT医療部隊とやらが来てくれて、傷ついたゼクトルーパーの方々の手当てをしてくれている。
俺を助けに来てくれたライダー、ケタロスは矢車さんと同じくZECTに所属しているライダーだ。
資格者は大和鉄騎さんという人で、ラウンド髭を生やした三十代に見えるおじさん……と呼ぶのは早いような、当たり前のような人である。
この人の役職はZECT戦闘部隊隊長で、ZECTのあらゆる部隊は全てこの人の元に付いているという。当然ながら、あの精鋭部隊シャドウも例外ではない。
矢車さんと同じく、俺がガタックの資格者という理由で、一度俺の顔を拝んでみたかったという。
迷惑極まりない、俺は観光地の名所じゃないぞ。
そして、駆けつけてきてくれたZECT医療部隊というのは最近結成されたものらしい。
この部隊は、その名の通りにZECTに存在している医者の軍団で、普通の部隊と同じく、ゼクトルーパーを元に結成されている。
制服は他の奴らと同じく、蟻をモチーフとしている姿だ。
ただ、その役目からか、ワームに狙われる割合が他と比べて高いらしい。まあ、当然か。
この部隊を率いているのは、北斗修羅さんという名の女性だ。名前からして暑苦しい男を連想させるかもしれないが、二十代前半の女性である。
この人は、ZECTに所属している人間だが、俺や天道さんが使っている、マスクドライダーの力を持たずにワームと戦うことが出来るといわれている。恐ろしい。
「加賀美と言ったな」
考え事をしていると、後ろから俺のことを呼ぶ人がいる。ZECT戦闘部隊隊長大和さんだ。
この人は悪い人間では無いはずだが、どうもイヤミっぽくて好きになれない。
「先程の戦闘についてだが、あの状況下で死者を一人も出さなかったことは評価する」
そうですか、それはどうも。
「矢車や田所から貴様の話を聞いていたが、どうもデタラメではないようだ」
話って、どんな話なんだ。まさか俺を褒めている内容か。あの二人は俺のことを過大評価しすぎじゃないのか。
「一つ忠告する」
大和さんは言う。
「何でしょうか」
「我々ZECTに対して反逆体勢を取らない方が良いぞ、いくら貴様がガタックに選ばれたとはいえ、排除することなど造作もないことだ」
何かと思って聞いてみれば、そんな分かりきったことかよ。
正直、ZECTという組織とはそれなりに付き合っているつもりだ。あんな組織は深いところを一つ知るだけで、十の恐ろしさが分かる。
仮に国外逃亡を行ったとしても、ZECTにかかれば見つけることなど屁でもないはずだ。
俺は大和さんの話をYESで返す。
「それでいい、賢明だな」
「おい、ちょっと待てよ」
話が終わろうとしている中、横から割り込んでくる人がいる。北斗さんだ。
「大和、お前こいつのことを信用するつもりか」
この人は不良が使ってそうな言葉遣いで話す。
「俺は信用しないぞ、第一こんな何処の誰かも分からない奴がライダーになること自体、間違ってるんじゃねえのか」
酷い言われようだ、まあその気持ちは分からなくもないが。
「北斗、貴様の言うことにも一理ある」
あなたもそうなんですか。
「だがそれはそれとして、これから後始末を始める。加賀美、貴様はもう帰るんだ」
それはそれって、無理矢理話を終わらせてしまったよこの人は。
まあでも、もう帰って良いとのことだ。
俺は家に帰ることにした。
しかし、ZECT戦闘部隊隊長とは、これまた偉そうな奴が出てきたな。
あの人はあれだけのワームを一瞬で倒した、なんて強さなんだ。
その戦闘力は恐らくあの天道さんと互角、いやそれすらも上回るかもしれん。
今更だが、ZECTという組織の恐ろしさを噛み締める必要があるかもしれん。軽く考えていると命がいくつあっても足りないだろう。
まあ、それはそれとして帰るとするか……
ここで一旦投下を止めます。
前に「当分新しいライダーは出ない」と言いましたが
変更してこの話から劇場版キャラクターの大和(ケタロス)と修羅が登場することになりました。
ヘラクスとコーカサスも出す予定です。
少なくとも劇場版みたいに宇宙から落下する最後は送らせませんので、ちゃんと活躍します。
次回は織田(ヘラクス)を出す予定です。
あと、今回の織田はNEO ZECTと言う組織は作っていませんので。
さらにもう一つ、ザビーの資格者は当分矢車に勤めさせるつもりです。
まあ最悪ホッパーが出ないなんて事態は避けるつもりです。
GJ!!
ここで劇場ライダーが出るかww
予想してなかったからワロタww
>>少なくとも劇場版みたいに宇宙から落下する最後は送らせませんので、ちゃんと活躍します。
何様だこのハルヒ厨
>>836 遅レスだけと、2スレ目は他の板に移ったほうがいいと思う。
その方がアンチや荒らしは減るかもしれないし。
そりゃ面倒かもしれないけど、アニメネタを嫌がってる人もいるだろうし
ここは特撮版だから、純特オタの気持ちを尊重させようよ。
壁板とかどう?
885 :
名無しより愛をこめて:2007/04/08(日) 09:36:51 ID:uhJ8bLFe0
ふむ、なかなかいい味が出ているSSだな
hosyu
888 :
名無しより愛をこめて:2007/04/19(木) 15:30:58 ID:zSmiUKZFO
もうこのスレとっとと埋めようぜw
ここって特撮板ですよね?
とりあえず、自分は
>>878の続きは作ってる最中です。
2スレ目はどうしましょうか?
やはりここはアニメ板に移るべきでしょうか。
まあ自分はこんな事言える立場ではないかもしれませんが…
移ったほうがいいんじゃねーの、特撮板でハルヒはやっぱねーよ
ま、1番いいのは駄文投下してる人が個人のHP作ってそこでやることだけどな
どうせ一人しか書いてないし今
892 :
名無しより愛をこめて:2007/04/19(木) 23:23:31 ID:2pvKHLhF0
そうですね……。確かにアンチや荒らし多いですからね。
移るほうが無難かもしれませんね。次スレ立てていただければ変わらず応援していきますので。
続きも気になりますし^^
ちょっと気になったんですが、こういうクロスオーバーSSを投下するのに1番適した板ってどこなんですかね?
まあ、次スレをアニメ板に立てるのはいいですけど
次スレのタイトルはどうしましょうか?
やっぱ「もしも天道総司が涼宮ハルヒの通う高校にいたら 2スレ目」でしょうか?
>>896 スレタイは普通自分で考えるモンっスよ?
>>897 >>898 そうですか、失礼しました。
では次スレは「もしも仮面ライダーが涼宮ハルヒの世界にいたら」でどうでしょうか?
何となくですが、カブト以外のライダーが登場するSSが投稿されそうな気がします。
まあただの推測でしかありませんが。
いや、やっぱ訂正します。
「仮面ライダーとSOS団を共演させるスレ」でどうでしょうか?
>>900 だから知らんがな
好きなように立てればいいだろ。別に誰も否定はしない
902 :
名無しより愛をこめて:2007/04/21(土) 20:09:32 ID:X5ZpK/pt0
>>900 それでいいと思うよ。
今までにSS読んでた人がすぐ解るスレタイなら問題無しかと。
アニメ板に立てた方が良いかと
続きを楽しみにしている俺からしたら
出来れば誘導して欲しい
立てたらよろしく
>>905 言われてみればそうでした、すいません……
新しいスレ立てるのはいいけど、このスレはなくなるよね?
そしたら今続いてるSSは読めなくなるから、まとめサイトとか作っといた方がいいんでない?
次スレに繋げるって意味でも
俺も何か書いてみようかな?1人だけじゃ寂しいでしょ
枯れ木も山の賑わいって事で
ハルヒ+カブト=ハルヒともカブトとも違うものが出来るだろうけど
正直この二つは食い合うよ
ロスメモ以外にも2つくらいSSあった気がする
長門がケタックゼクターになってキョンが変身するやつとかなー
あれちょっと楽しみだったのに。
911 :
908:2007/04/28(土) 01:43:52 ID:EZN3I0CW0
書いてみた
言い訳はしない
「お兄ちゃん! 行ってきます! 」
「あぁ、夕飯前には帰ってくるんだぞ。」
「わかってるって、じゃぁ行ってきます! 」
「気をつけてな。」
11月の日曜の朝、部活のために元気いっぱいで家を出た妹を俺は笑顔で見送った。
それから、掃除洗濯、一通りの家事を終えて夕飯の買い物に出ようとしたとき財布の中にBistro la Salleの50%OFF優待券を見つけてハッとした。
「今日までじゃないか・・・久々にひよりのサバ味噌でも食いにいくとするか。」
思い立ったら即座に行動する主義の俺はいつもの作務衣のまま家を出た。
912 :
908:2007/04/28(土) 01:45:02 ID:EZN3I0CW0
山沿いの住宅地を抜ける長い坂道を登り、la Salleへと入っていった。
少し前までは別の場所にあったんだが、しばらく前にこの場所に移転してきた。その時の記念パーティー以来、来る機会が無かった。
「いらっしゃいませ。」
昔に比べて少しは愛想のよくなったひよりが他の客にするのと同じように挨拶をしてきたが、俺の顔を見るなり前の様な表情になった。
「なんだ、天道か」
「何だとは何だ、久々にお前のサバ味噌を食いに来たというのに。」
「見てのとおり満席だ。」
「ほう、珍しいこともあるんだな。」
「そんな言い方無いんじゃないの天道くん。」
俺とひよりとのやり取りを聞いてカウンターから顔を覗かせたのはオーナーシェフの弓子さんだった。
「思った以上にHIYORIMIランチの評判がよくってね。」
弓子さんは嬉しそうにひよりの顔を見て言った。それを見た俺も嬉しくなったがそれを顔には出さなかった。
「なら、待たせてもらうぞ優待券の期限は今日までだ。」
「天道…それ平日だけだぞ。」
ひよりは笑っていた。
(なに!?俺としたことが…)
俺が取り乱しているのに気づいたのか新しい優待券を2枚差し出した。
「今日は無理でもまた店が暇なときに来こい。ちなみに今度も平日限定だからな。」
確かにこの盛況ぶりではゆっくり話す暇も無さそうだ。
「そうさせてもらおう。」
俺は新しい券を受け取った。
「悪いな、ひより。それにしても暇が出来たな。」
913 :
908:2007/04/28(土) 01:49:00 ID:EZN3I0CW0
「ならここにでも行けば?」
壁のポスターを指差した。
「県立北高校…文化祭か」
「少し前に置いていったんだ。暇つぶしにはなるんじゃないか? 」
(北高…誰か知り合いが居たか? そういえば谷口が居たか…それにアイツも…)
少し昔のことを思い出して答えた。
「それならここに来る途中見た気がしたな。悪くない提案だ。また来る。」
「うん。」
簡単に別れの挨拶を済ませて店を出た。
そして、しばらく店から見える景色を見ることにした。
「相変わらずの絶景だな。」
そこから見えるのは山沿いの住宅地から海へと続くパノラマだ。多少不便でも弓子さんが一目惚れをしてこの場所に移転を決めた気持ちがわかった。
「おばあちゃんが言っていた。最高の料理は最高の環境で食べるとその美味しさが2倍にも3倍にもなる。」
続き頑張って下さい、期待します。
見るとそれは本編で言うエンディング後の世界でしょうか?
まあ
>>878の続きは作っている途中です。
915 :
908:2007/04/28(土) 14:45:35 ID:EZN3I0CW0
「ほう、結構派手にやっているな。」
初めて見る文化祭の感想をつぶやいた。俺は高校というものに行っていない。
(ろくな料理は期待できないだろうが暇つぶしにはいいだろう)
門をくぐって辺りを見回した。
「はいーい! いらっしゃい! いらっしゃい! 」
「うちのは世界で一番美味しいよー!! 」
中では外観どおりの賑わいが伝わってきた。輪投げにヨーヨー釣り、りんご飴様々な模擬店とそれの呼び込みの声。楽しげな祭りの雰囲気を感じながら散策してみることにした。
そして、校舎の中を見ようと玄関の前に来たとき素っ頓狂な声が聞こえてきた。
「これが最後の北高祭なのよ! 」
俺は声のする方向に目を向けた。
「ボーカルが居ないんじゃバンドとして成り立たないだろ。」
「それでも! せめて演奏だけでも! 」
「そんな事言ったってこれ以上怪我が悪くなっちゃったらどうするの? 」
長い髪を後ろで束ねた女が食って掛かる手に包帯を巻いた女をいさめた。
「そうですよ中西先輩、私たちも残念ですけど怪我だけはどうしようも無いじゃないですか。諦めましょう。」
「あなたたちは今までの練習を無駄に出来るの? 」
「でも! 」
ショートヘアの女は反論しようにも言葉が浮かばないという感じだった。
「じゃぁ、せめてこの2人だけでもステージに立たせてあげてください! 」
「無茶言わないでよ。」
髪を後ろで束ねた女は困った表情でジェスチャーを交えながら包帯の女に言った。
「祭りの席で揉め事か? 無粋な奴だ。」
俺はその連中に声を掛けた。
916 :
908:2007/04/28(土) 14:46:47 ID:EZN3I0CW0
「何ですか? あなたは」
そこに居た男はいぶかしげに質問してきた。
「話を聞こう。」
質問には答えなかった。
「私がライブ当日に怪我しちゃって、ボーカルのコも扁桃炎で昨日から入院しちゃってて。」
「それでライブに出てないという事か。」
「そうです、だからせめて二人だけでもステージに上がらせてもらえるようにって。」
「無理ですよ先輩。私たちだけじゃステージに立てません。」
もう一人の茶髪の女が言った。
相当切羽詰った状態なのは容易に理解が出来た。
「お前パートは何だ?」
「ギターです。」
「ならば俺がお前の代わりをしよう。それでお前は病院にでも行って怪我を見てもらうんだな。」
アンサンブルは苦手だがそれも仕方ないな。
「ホンとですか!?」
包帯の女−中西といったか−は目を輝かせて俺を見た。ほかの二人も同じだ。
「あぁ。」
「ありがとうございます! 」
三人一緒に礼を言って頭を下げた。
「おいちょっと待てよ。」
そこに男が割り込んできた。どこまでも無粋なやつだ。
「見たところココの学生じゃないな。部外者をステージに上げるなんて問題行為は許可できない! 」
「それなら問題ない。俺は今日からココの生徒だ。それにココの制服を着れば誰も気づかない。」
制服は谷口にでも借りればいいだろう、見つからなかったらその辺にごまんと居る奴らで何とかする。
「そんな無茶苦茶な。」
「俺の言ったことが理解できないのか? それともお前はこいつ等が積み重ねてきた今日までの時間を踏みにじる気か? 」
「それは…」
口ごもって髪を束ねた女に目線を送った。
(情けない奴だ。)
917 :
908:2007/04/28(土) 14:48:49 ID:EZN3I0CW0
「決まりだな! 俺は制服を借りてくる。それで借りた後はどこに行けばいい? それと何時開演だ? 」
「あそこに見える階段を上って…」
簡単に集合場所の部室の位置と、開演時間の説明を聞いた。
「わかった、制服が調達出来なくても一時間前にはそこへ行く。 そうだ、出来ればギターの代わりも見つけられるなら見つけておいてくれ。俺がステージに立った瞬間引き摺り下ろされる可能性もあるからな。まぁ、そんな事はさせはしないが。」
練習時間は少しでも欲しい事は一刻を争う。それだけ言うとその場を後にしようとした。
「待ってください! 」
ショートヘアの女が俺を引き止めてきた。
「なんだ? 」
「私、ベースの財前 舞といいます。こっちが」
「ギターの中西。」
「そうです。下の名前は貴子さんです。最後にドラムの岡島 瑞樹。」
財前はメンバーの紹介をした後で俺に聞いてきた。
「名前なんていうんですか?」
いつもの様に俺は右人差し指で天を差した。
「おばあちゃんが言っていた。天の道を往き、総てを司る男………天道総司」
918 :
名無しより愛をこめて:2007/04/29(日) 21:21:36 ID:KZsug9W+0
新SS乙!
ハルヒの代わりに天道が参戦とは意外。確かに彼なら普通に歌うのもこなしそうですねぇ。
天道が谷口を知っているっていうのもかなーり意外。谷口って『あの』谷口だよね?
続き楽しみに待ってます。
919 :
908:2007/04/29(日) 22:42:44 ID:Wfw+2G7A0
財前 舞は戸惑っていた。確かにギターの代役が決まったことは確かに幸運だ。しかし、それ以外にもボーカルの代役も必要となったからだ。今からボーカルの代役なんて見つかるのか彼女は不安だった。
「どうしましょうか? 先輩。」
「どうしましょうって、演奏できるチャンスなのよ? 臨時のボーカルが見つかるまで私も手伝うから、そんな顔しないで。」
「もうたいして時間が無いのにホンとに見つかるのか? 」
男が横槍を入れてきた。バンドメンバーは不快に思ったが男の言う事ももっともだった。
「どうかしたの? 折角の文化祭なのにもめたりして。無粋ね。」
後ろから聞こえた声にハッとしてその場にいた5人は振り帰ると、そこには涼宮ハルヒが立っていた。
「あなたは…涼宮さん、ボーカルの榎本さんが昨日扁桃炎で急に入院しちゃって。情けないけど私も転んじゃって見てのとおりなの。」
戸惑いながら事のあらましを説明した。
「ギターはさっき代役をやってくれるって人が居たからよかったんだけど、ボーカルの代役も探さないといけなくなって… そうだ! あなたやってみない? 」
「あなたなら! 」
中西の問いかけに他の二人が同調した。ハルヒの能力の高さはこの春の仮入部ときから知っていたからだった。
「歌だけなら何とかなるかも…」
彼女たちの話を聞いたハルヒは困惑しながらも彼女たちの申し出に同意した。
「ありがとう! 涼宮さん。」
三人は御礼の後少し申し訳なさそうに言った。
「で、そのギターの代理に人なんだけど実は校外の人だから出来れば他に代理を探しておいたほうがいいっていうの、涼宮さん誰か出来そうな人心当たりない? 」
「ギターなんて…あ! もしかしたら! 急いで軽音部の部室のまで連れてくから部室でまってて! 」
何かを思いつきその場をいそいそとその場を離れていった。
「これで取り敢えずは一安心ね。先輩も早く病院に行ってください。」
岡島はホッとしたが中西が遮るように言った。
「まだ気を抜くのは早い。まだ練習する時間はあるわ。それに、4人の演奏にもちょっと興味があるの。」
二人に笑いかけた。
920 :
908:2007/04/30(月) 19:27:02 ID:FrrNhePv0
>>914 そのとーりなんだが
この話の過去はカブト本編とは違って
ワームやネイティブは秘密裏に倒されて
存在は公にはなっていないって設定
921 :
908:2007/04/30(月) 23:33:32 ID:FrrNhePv0
思ったほど簡単には谷口は見つけられなかった。
(仕方ない誰かに聞くとするか…)
そのとき目に入ったのは、店の客引きをやっているやたら髪の長い女だ。
(あれを伸ばすのには何年かかるんだ? 手入れなんか何時間使うんだ? …おっと、そんなことを考えている暇はない。)
時間が無いことを再確認して女に声を掛けた。
「少しいいか? 」
「なんだい? 列ならあそこが最後尾だよ。」
隣の教室のドアの前を指差した。列を見ると文化祭の待ち行列にしては随分と多かった。
「いや違う。人を探しているんだ。谷口という奴なんだが…」
「谷口? どこのさ? 」
この女の疑問ももっともだ。いったん頭の整理をしてもう一度聞いた。
「1年生で、髪型を変えてなければオールバックっぽい髪形をした、女好きだ。」
「その谷口くんなら、今丁度中で焼きそば食べるよ。」
「それはありがたい。」
922 :
908:2007/04/30(月) 23:34:03 ID:FrrNhePv0
それだけ言うと教室の中に入るとすぐ教室の中ほどの席に座っている谷口を見つけた。
どうやら友達と一緒らしい。そのうちの一人は何処かで見た気がするが… 今はまぁいい。
「久しぶりだな。」
久々に会ってもたいして代わり映えのしないそいつの肩に後ろから手を置いた。
「…うぉ! 天道じゃねえか! 」
そいつは、最初は俺が誰だか分らなかったのかしばらくの沈黙の後驚いた。
「再会を喜ぶ…様な間柄でもないな。」
再会を喜ぶ暇はないと言おうとしたが止めた。そこまで俺と谷口は親しい仲ではなかったからだ。そんな事より早く制服を借りなければ。
「時間が無い単刀直入に言う服を脱げ。」
「はぁ!? 」
困惑した顔で俺を見た。
「そうだな、ココではさすがに無理か、ならばトイレに来い。」
谷口の二の腕を掴んで立たせようとしたが、テーブルにしがみ付いていた。
「お、お前そーゆー趣味だったのか!? どーりてあれだけ女の子が言い寄って来ても相手にしねーはずだぜ! 」
「何を勘違いしているんだ? お前は馬鹿か? …今必要なのはお前じゃないお前の着ている制服が必要なんだ。」
「制服ぅ〜? 突然現れていったいなんなんだよ? 」
「今は時間が無い、理由は着替えながら話す。」
納得したのか谷口は立ち上がった。
「こいつは借りていくぞ。」
呆気に取られていた同じ席の2人に言うと谷口を連れ出した。
923 :
名無しより愛をこめて:2007/05/01(火) 01:40:20 ID:HIaP1nMwO
922さんお願いします加賀美や地獄兄弟とキョンの絡みつきを出して下さい。
924 :
908:2007/05/01(火) 01:55:30 ID:p+hr5jTb0
>>923 加賀美とキョンは可能かもしれんが
地獄兄弟は扱いにくいから出すきなかった
「いいよなお前は…」
地獄兄弟とキョンの絡みがぜんぜん思いつかん
あえて朝比奈みくるを地獄兄妹にしてみるとか
「いいですよねあなた達は・・・便利な力があって・・・私なんか・・・禁則事項です。」
流れをぶった切るようですみませんが
>>878の続きを少し投下します。
数日後、俺はビストロサルへと向かっている。別にバイトではない、掃除の手伝いだ。
ここ最近ライダーとなって戦い詰めだったから、たまにはこういうのんびりできる仕事も悪くないかもな。
でも、万一の時に備えてライダーベルトは腰に巻いているぞ。
あの店は雰囲気が好きだ、ああいう静かで落ち着ける店はそんなに無いだろう。
そうこう思ううちに、ビストロサルへと着いていた。
俺はドアを開けて
「こんにちは〜」と挨拶する。
店の中に入る、なにやら厨房から音がするぞ。
俺はそこを覗く、そこにはひよりや店長の竹宮さん、常連の天道さんがいる。
それはわかるが、意外な人物が一人いる……
それは、蜂のライダーザビーの資格者でありZECTの精鋭部隊シャドウの隊長でもあるその人
「おお、加賀美くんか」
そう、矢車さんである。
見ると、調味料数個と豆腐が置いてある。どうやら天道さんと矢車さんは料理を作っているようだ。
何故この二人は厨房を独占しているんだ。
「あの〜竹宮さん、何故あの二人はここを使って何をやってるんですか」
「料理対決」
はい?
「あいつらが突然店に来たと思ったら、うちの厨房を使って料理対決をするとか言い出したんだ」
ひよりが解説する。
「何故」
「豆腐を巡ってだ」
俺のツッコミに料理をしている矢車さんが答える。
「俺達は豆腐屋で買い物をしていた、だが残り一つしか売っていなかった」
そんなの二人で分ければいいじゃないですか
「おばあちゃんが言っていた」
天道さんの手が止まり、右腕を天にかざす。
「二兎を追う者は二兔とも取れ……ってな」
それってただの欲張りじゃないですか。こんな事を教える天道さんのおばあちゃんはロクでもない人かもしれん。
そんな中、天道さんと矢車さんの二人は料理を続ける。見ると二人とも凄い軽やかに包丁を操る、俺なんかとはえらい違いだ。
こりゃ、もの凄い料理が出来るかもしれん。
俺達三人はそれをぼんやりと見るしかなかった。
「どっちかウチで働いてくれないかな?」
竹宮さんがぼやく。
「じゃあ、加賀美はクビか?」
今の一言は俺の心に深く突き刺さった。
おいおいひよりよ、俺はサボらないで真面目に働いているはずだ。それなのにクビと言われる筋合いはこれっぽっちもないぞ。
そうこうしている内に、互いの料理が完成した。
二人の作った料理は麻婆豆腐だった、湯気が出ていて美味そうだ。
それらはテーブルに備え付けられている。
「で、誰が判定するんですか?」
「そろそろ来る……」
天道さんが呟いた。
「誰が来ると言うんだ?」
矢車さんは言う。
「人類の宝だ」
はい?
「これから来る方……俺が世界の宝ならば、その方は人類の宝だ」
何を言ってるんだこの人は
「君は何を言っているのか、俺にはさっぱり理解できん」
矢車さん、その発言には全面的に同意します。
「全世界の中でこの役が務まるのはその方だけだ……」
……相変わらずこの人は訳のわからん事を言うな。
しかしまあ誰なんだ?その『人類の宝』と言うのは。こんな電波の固まりのような人を認めさせるなんて、相当の凄腕としか言いようがない。
天道さんは自分の事を『世界の宝』と言っている、何様なんだか。
そしてそんな人から『人類の宝』と呼ばれる人、何者なんだ?
「まったく、君の言うことはどれも理解できん」
矢車さんは軽く溜息をつきながら、そんなことを言う。
って、そう言えばこの人は仕事は大丈夫なのか。
この人は俺とは違ってZECTの正メンバー、こんな所で料理を作ってると組織の一員にバレたらただじゃ済まないぞ。
「矢車さん、ちょっと」
俺は矢車さんを厨房へ連れて行き、耳元で囁く。
「何だ?」
「あなたはこんな所で料理なんか作って仕事は大丈夫なんですか」
もちろん仕事というのはワーム退治のことだ、天道さんになら聞かれてもまだ大丈夫かもしれないが、ひよりとかに聞かれるわけにはいかない。
「心配はいらない、その時には連絡が来る。君だってそうじゃないのか?」
そうですか
その時、携帯の着信音が聞こえた。矢車さんのである。
矢車さんはそれに出る。
「もしもし………わかった、すぐに向かう」
ポケットにそれをしまう。
「加賀美くん、仕事だ、ついてきてくれ」
仕事というのはワーム関連のことだろう、天道さんとは違ってこの人は謙虚に言ってくれるんだな。
矢車さんは外へと向かう。
「天道、俺は用事が出来た、失礼する」
「勝負はどうするつもりだ」
「豆腐はくれてやる」
そう言って矢車さんは店の外へと出て行った。
「あ、ちょっと忘れ物したみたいなので、家に取りに戻っていきます」
俺は適当にごまかして、矢車さんの後を追うように店の外へと向かった。
現在、とある廃ビルの前にいる。
何でもここにワームが現れたらしい。
さて、いざ出陣と行きますか……
「加賀美くん、一つ聞く」
俺が突入しようとしたその瞬間、矢車さんは声をかける。
「何ですか?」
「あの天道とか言う男は、カブトなのか」
えらく真面目な顔で言う。
「どうなんだ」
矢車さんは口を歪めている、それは笑みと陰謀が混ざっているようだった。
「聞いてどうするつもりですか」
「別にどうしようというわけではない、ただ個人的に気になるだけだ」
そうですか、ZECTに告げ口しようと言うわけではないのですね。
「さあ、俺なんかに聞くより本人に直接聞いた方が確実なんじゃないですか」
俺は適当に答える。
「なるほど、それはもっともだ」
矢車さんは納得したような顔で言う。
「まあそれはそれとして、行くぞ」
話を終えた途端、空の彼方から蜂が飛んできて、矢車さんの元へ向かう。
同じように、俺の元へ青いクワガタ、ガタックゼクターが飛んできたので、俺はそれを掴む。
「変身」
『Hensin』
「変身!」
『Hensin』
矢車さんは飛んできた蜂を掴み取って、それを左手首についているブレスレットに装着する。俺の方はベルトにガタックゼクターをセットする。
すると、それぞれ異なる電子音が響いて、重量感のあるアーマーに身を包まれた。
俺の方はいつも通りに青と銀が中心のアーマーで、矢車さんは黄色と銀のアーマーだ。
「行くぞ」
「はい」
俺達は、ビルの中へと突入した。
ビルの中をひたすら進む、ワームは奥にいるらしい。
中は荒れていて、照明はついておらず、全体的に薄暗い。
いかにもドラマの撮影現場に使われそうな感じだ。
向こうには、あのシャドウとか言う連中がマシンガンを構えている。
だが、攻撃しようとしない。
一体何をやっているんだこいつらは。
「お前達、何をやっている」
矢車さんはシャドウの一人に声をかける。
「隊長、あれを見て下さい」
変声機でも使っているような機械的な声で話し、指を指す。
言われるとおりに、俺と矢車さんは指された方向を見る。
見るとそこには、斧みたいな物を持ち、ヘラクレスオオカブトを連想させる銀色のライダーが、その数およそ十体はいくサナギワームと戦っていた。
「あれは……!」
矢車さんは呟く、マスクで見えないが、その表情は驚いている物と思われる。
そいつは手に持った斧を使い、奴らの皮膚を斬る。かなり乱暴に振っているように見える。
俺達はただそれを見ているだけだった。って何で矢車さんは指示を出して戦おうとしないんだ。
「あの、矢車さん、あの人を手伝わなくていいんですか」
俺は何もしない矢車さんに話しかける。
「奴はZECTの人間ではない」
へ、そうなんですか
呆気に取られている中、あのライダーと戦っているワームは爆発し、緑色の炎と消えた。
このビルの潜伏したと思われるワームがあのライダーによって全て倒された。
俺達に気づいたのか、奴はこっちに振り向く。
向こうが振り向いた途端、矢車さんが近づいていく。
「これはこれは裏切り者のヘラクス殿、ここでお会いするとは意外ですな」
矢車さんは嫌味っぽく言う、ヘラクスというのはこいつのことか。
「そのしゃべり方は相変わらずなんだな、ZECTの犬が」
ヘラクスとやらは低い声で喋る。
顔は確認出来ないが、声からして中身は二十代の男性だろうな。
つか、犬とは何だ犬とは。
「どうやら、犬が一匹増えているようだな」
ヘラクスは俺の方を向いて言う。
今の言葉はかなりムッと来た。何で初対面の相手から犬呼ばわりされなきゃいかんのだ。
「ZECTに戻ろうという気は、無いのですか?」
俺の怒りが増してきている中、矢車さんは言う。
「てめえらZECTの犬に戻る気なんざ、これっぽっちも無いね」
ヘラクスがそう言うと、矢車さんは溜息をつく。
「我々を裏切った人間に、ライダーになる資格はない」
さっきは敬語を使っていたのだが、急に口が悪くなった。
「君をここで始末する」
「上等だ、やってみろよ」
そのやりとりが終わると、二十人近くいるシャドウの連中は、ヘラクスを取り囲むような体勢を取り、マシンガンを構える。
そんな中、ヘラクスは斧を構え、矢車さんはファイティングポーズを取る。
多勢に無勢とはまさしくこの事だ。
勝負が見えていそうな戦いが始まろうとしたその時、背後から足音が聞こえた。
振り返るとそこには、いつものサナギワームが三体と、それを率いていると思われるバイオリンムシを連想させる姿をした怪物が一体いた。
恐らく、いや百パーセントの確率で援軍だろう。まあ、助ける奴はみんな始末されたが。
「矢車さん、ワームが出てきたんですけど」
俺は矢車さんに言う。
「我々はこいつを始末するから、君はそいつらと戦ってくれ」
ちょっと待って下さい、俺一人であいつらと戦えとあなたは言うのですか。
「君なら大丈夫、できるはずだ」
「その根拠は何ですか」
「今君がそこにいることが、その理由にならないかね?」
何を言ってるんだこの人は、クイズなんか出している場合か。
しょうがないから増援のワーム共と戦うか、別に大して問題でもないし。
キャストオフのためにガタックゼクターの角を少し動かす。ガチャンとアーマーが外れる音がした。
「キャストオフ!」
『Cast Off』
ガタックゼクターの角を反対側に倒す、すると重いアーマーは吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle』
アーマーが吹き飛び、ライダーフォームの形態に変化して、体が軽くなる。
俺はいつものように、両肩に乗ってる剣を手に取る。
こっちから奴らの方に向かい、援軍でやって来たと思われるワームの皮膚を斬る。
ワームの奴らも爪を使って攻撃を仕掛けてくるが、そんな物軽く避けて皮膚を斬る。
まず、サナギワームの連中を斬りまくる。雑魚の害虫が三体群がってきたところで、別にどうと言うこともない。
奴らの皮膚を斬りまくる。その結果からかサナギワームは爆発し、緑の炎を消えた。
残るはリーダー格のバイオリンムシワームだけである。
しかし、そいつの姿は突然俺の視界から消え失せた。クロックアップで逃亡する気か。
まあ、矢車さんから頼まれているし、ここは俺もクロックアップをして、奴を追うか。
「クロックアップ!」
『Clock Up』
ベルトの脇のスイッチを押し、ワームを追うための高速移動、クロックアップをした。
ここで一旦投下を止めます。
今回から、ヘラクスが登場します。
この時点の天道は大介との勝負や、剣とのスポーツ勝負を既にやったという設定です。
コーカサスもいつかは登場させるつもりです。
次回は劇場版みたいにザビー対ヘラクスの戦いを書くつもりです。
935 :
294:2007/05/01(火) 21:25:59 ID:p+hr5jTb0
久々に続ききた
今度はヘラクレスかなんか続々登場だな
俺的には矢車がぐれるのかきなる
矢車のしゃべり方が酷い
これはこれは裏切り者のヘラクス殿、ここでお会いするとは意外ですな」
「今君がそこにいることが、その理由にならないかね?」
どこの親父だよコイツ
あと、誤字脱字とかさあ。推敲くらいしろよ
>>936 そうですか、確かに矢車のしゃべり方が何か変でした。
一応推敲もしています。
>>935 その件に関してですが、矢車はぐれるのか考えている最中です。
もしもぐれるのなら、大和と地獄兄弟を絡ませるつもりです。
938 :
908:2007/05/02(水) 16:46:49 ID:gmXoYfXi0
「なんだよ、そーゆーことか…ビックリさせやがって。それにしても天道お前に代役なんて務まんのかよ? 」
服を脱ぎながら聞いてきた。
「愚問だな、この俺を誰だと思っている? 俺様だぞ。」
「はいはい、お前はそーゆー奴だったな。でも、そんな事じゃ友達なんて出来ねーぞ。」
「友達なんてものはたった一人でも十分だ。」
加賀美の事をお思い出しながら言った。当の谷口はいつもの軽口に答えを返されて驚いていた。
「おい、それって…」
そう言って自分の事を指差さす行動を見て、俺は目を見開いてしばらく呆然としてしまった。
「何を言っているんだ…? お前は。」
その後、数秒で我に返って聞き返した。それを聞いて谷口はうなだれた。
「いや…何でもない気にすんなって! 」
939 :
908:2007/05/02(水) 17:03:24 ID:gmXoYfXi0
「それにしても服が小さいな。」
このまま続けても時間の無駄だと思い話題を変えた。
「それはお前がデカいんだ。」
「確かにそうだ。5pは開きがあるな」
昔はたいして背丈も変わらなかったはずだが。これは誤算だった。
「手はあるぜ。ズボンは少し下ではいて、シャツの腕をまくればたいして気にならなくなるぜ。」
「妙案だな。だが少し動きにくい。」
「そのへんは我慢しろよ。俺なんてしばらくはこれだぜ。」
作務衣を着て愚痴を言ったがそれはどうしようにもない事だ。
「だが似合っているぞ、夏祭りの的屋の様だ。」
その風貌とあいまって独特の怪しさを醸していた。
「そうか!? 似合ってるか! 」
妙に嬉しそうだった。
(あぁ…ある意味な。)
「えっ? 何だって。」
間の抜けた顔で聞き返してくる。
(コイツ心でも読めるのか? )
「もう、時間が無いな。すまないがしばらく借りていくぞ。」
そう言い残して急いでバンドの練習に向かった。
940 :
908:2007/05/02(水) 18:16:40 ID:gmXoYfXi0
「待たせたな。」
約束の時間は過ぎていたがゆっくり楽器が鳴り響く部室のドアを開けて入っていった。俺に焦っている姿は似合わないからな。
「丁度よかった。今編曲終わったばっかりなんです。あ、みんなは今配ったやつ練習してて。」
中西は他のメンバーに指示を出した後、満面の笑みで書き込みだらけの譜面を見せてきた。
「編曲? 時間も残り少ないのにわざわざそんなことを? 」
「ギターの代役見つかっちゃって… でも、せっかく代役務めてくれるって言ってもらったのに、見つかったからバイバイって言うのは寂しい気がして。」
きつく言ったつもりはないが中西は不安げな顔になっていた。
(それにして玄関で分かれた時から30分も立っていないのによくやる。いや、新しい代役を見つけてからならそれ以下か…普通じゃないな。)
ガラにもなく感心した。
「それに長門さんはキーボードも出来るって事だったから…」
その長門の顔を見ようと部室を見渡したとき思いがけない顔を見て驚いた。それは相手も同じらしい。
「天道総司、何であんたが居るのよ!? 」
キンキンした声で怒鳴りつけられた。
それは俺の質問だ、と言いたくなったがコイツもこの学校の生徒だ代役を頼まれた可能性は十分にあると考え止めた。
それよりも着ている服のほうが気にはなったがそんな事で驚く俺じゃない。
(しかし偶然にしては出来すぎだな。)
「説明する時間は無い練習に戻れ、俺は話の最中だ。それに、ろくに弾けないならそれを下ろして歌に集中しろ。」
ハルヒの質問を切り捨てると追及から逃げるため譜面を取りキーボードの前に立った。
941 :
908:2007/05/02(水) 18:19:25 ID:gmXoYfXi0
「えっ? キーボードですか? 」
中西は驚いて聞いてきた。他の奴等も不思議そうに俺に顔を向けた。
「あぁ、俺もどちらも出来るんだ。それに折角の厚意を無駄にするのは惜しいからな。」
ギターには慣れていなかった。しかし、キーボードはピアノとほぼ同じ、その点こっちのほうが自身は有った。ギターでも問題は無いだろうが。
「だが1度合わせるだけだぞ。もう俺がステージに立つ必要は無いからな。」
「私達にはお遊びをやってる時間は無いのアンタそれ分ってる? 」
もっともなことを言って睨み付けてきたハルヒはギターを下ろしていた。
「1度だけだから、ね? 」
中西にそう言われるとさすがのハルヒも頷いた。
「じゃぁ、天道さんが譜読みし終わったら始めましょうか。」
「もう終わっている。なかなかいい曲だ、それにあの短時間でここまでやるとはな。」
そう言うと目を丸くして驚いた。
「えっ? 」
「時間が無いんじゃなかったのか。」
俺が言うと中西は気を取り直してみんなに合図をして練習は始まった。
942 :
908:2007/05/02(水) 18:19:59 ID:gmXoYfXi0
「ストップ! 」
演奏は中断された。
「天道さんに長門さん、確かに譜面どおりに演奏できてるけどもう少しみんなの音を聞いて。」
「わかった。」
「善処しよう。」
だからアンサンブルは苦手なんだが、ココは素直に忠告を受けるところだ。
この後も1度合わせるだけの話にもかかわらず、中西からの指導が続いた。
「OK! これなら何とかなりそうね。」
そう中西が言うと皆からは笑みがこぼれた。
「では、俺は行くぞ…」
「ちょっと待って! 」
俺の腕を掴んで中西は言った。
「ホンとに出ないんですか? 」
「俺が出たら何かと問題になるだろ? それに俺も忙しいんだ。」
何かいやな予感がして早く立ち去りたかったが、素直に行かせてくれる様子は無かった。
「そうですけど5人で練習したんで天道さんが居ないと成り立ちませんよ。」
演奏を何回も中断したのはそれが狙いか、思った以上に頭が回るらしいが俺のほうが上だ。
「そうは思えないな。外から練習を聞いた限りじゃ4人でも十分成り立っていた気がしたが? 」
「じゃあ、忙しくても演奏ぐらいは聴いてくださいよ。」
「約束は出来しない。」
部室を出て外を見ると辺りは雲で薄暗くなっていた。
「一雨来そうだな…」
943 :
908:2007/05/02(水) 18:54:09 ID:gmXoYfXi0
「振りだしてきたな。」
雨はすぐに雨脚を強めて土砂降りになった、濡れないように体育館に何人もが駆け込んでいくのが見えた。
「続いては軽音楽部ENOZの演奏です。」
そろそろ始まるようだな。ここからならそう距離も離れていない間に合いそうだ。体育館へと足を向けた。
「あいつは…」
体育館に入っていこうとしていたのは、さっきバンドのやつらと玄関先でもめていた男だったが、何か異様な雰囲気を感じた。
「おい、無粋なのは死なないと直らないのか? 」
男の右肩に手を置いて、振り向かせ右膝で鳩尾を蹴り飛ばした。その瞬間、ドラムの音が聞こえ演奏にはもう間に合いそうになかった。
「いつから気づいていた? 」
階段の下に吹き飛ばされたワームの擬態はすでに解けていた。蝉形のシガルワームといったところか。
(さっきからの嫌な予感はこいつだったのか。それにしてもなぜベルトが反応しなかった? )
「確信に変わったのは今だ。」
ここまで殺意剥き出し奴はたとえ人間でも入れるつもりは無かった。
「邪魔はさせん。」
シガルワームは叫んで1歩引くと、他の客や生徒に擬態したワームはそれを解いてシガルワームと俺との間に立ちはだかった。その姿はネイティブだった。
944 :
908:2007/05/02(水) 18:54:52 ID:gmXoYfXi0
『渇いた心で駆け抜ける ごめんね何もできなくて』
演奏が続いているということは中にワームは居ないらしい。ならば目の前のワームを1歩も中に入れなければいい事だ。
「やっぱりおばぁちゃんの言うとおりだ、俺が望みさえすれば絶えず運命は俺に味方する。」
『痛みを分かち合うことさえ あなたは許してくれない』
飛来したカブトゼクターは襲い掛かるサナギ体を吹き飛ばし俺の手の中に納まった。
「変身」
「HENSHIN」
その直後、襲い掛かるサナギ体をパンチで吹き飛ばした。
『無垢に生きるため振り向かず背中向けて 去ってしまうon the lonely rail
私ついていくよどんな辛い世界の闇の中でさえきっと あなたは輝いて
超える未来の果て弱さ故に 魂こわされぬようにmy way
重なるよいま ふたりに God bless...』
それに続いて次々と襲い掛かるサナギもマスクドフォームのまま素手で薙ぎ払った。数も多いこのペースではライブに間に合いそうにない。
「キャストオフ」
「Cast Off」
「change beetle」
アーマーでワームの数を減らしてライダーフォームのスピードで素早く殲滅する作戦に出た。それでもクロックアップは使わなかったシガルワームの出方を見るためだ。
残ったサナギ体を殲滅してシガルワームと一対一の戦いにもつれ込んだ。
945 :
908:2007/05/02(水) 18:55:57 ID:gmXoYfXi0
『あなたがいて 私がいて ほかの人は消えてしまった』
殴りかかってきた手を左に払い向かって右脇にボディフックを叩き込むがシガルワームは即座に体勢を立て直そうとしたが、それよりも先に俺のほうが攻撃態勢に入った。
『淡い夢の美しさを描きな』
しかし、俺の攻撃はクロックアップで回避された。
「クロックアップ」
「Clock up」
クロックアップと同時にハイキックが背中に回りこんだシガルワームの顔面を捉えていた。
「one two three」
「どめの前に聞くがなぜここを狙った? それになぜネイティブはまた動き出した? 」
「お前には関りの無い事だ。」
もとより有益な話が聞けるなどという甘い考えは持ってなかった。
「ならば、消えろ。ライダーキック」
戻したゼクターホーンをもう一度引いた。
「rider kick」
シガルワームに後回し蹴りを叩き込んだ。
「Clock Over」
946 :
908:2007/05/02(水) 18:56:59 ID:gmXoYfXi0
『ぁがら 傷跡なぞる』
少しの間消えていた演奏の音がまた聞こえ始め、雨はもう上がりかけていた。
体育館の外には誰一人残っていなかった。
ベルトから外し空中に投げたゼクターはジョウントにより姿を消した。
『だから 私
ついていくよどんな辛い世界の闇の中でさえ
きっとあなたは輝いて 超える未来の果て
弱さ故に魂こわされぬようにmy way
重なるよいま ふたりに God bless...』
「今日は妙な日だ。」
そう言いながら体育館へ入っていった。2曲目なら落ち着いて聞けるだろう。
947 :
908:2007/05/02(水) 19:14:02 ID:gmXoYfXi0
最初に言い訳はしないと書いたが
1つだけさせてくれ
文章じゃ歌をバックにして戦ってる表現はキツイ
次回予告
ハルヒ風(シャッフル? )
天「次回仮面ライダーカブトの憂鬱第7話」
加「ややこしいぞ天道!
次回仮面ライダーカブトの憂鬱第2話 涼宮ハルヒの退屈」
加「意外と早く出番回ってきたな。野球なら任せろ! 」
カブト風(時系列? )
仮面ライダーカブトの憂鬱
長「ライブの時校庭に居た23名が忽然と姿を消した。」
岡「転校生の天道総司君だ。」
古「彼が転向してきてから閉鎖空間の発生数が極端に増加しています。」
天の道を往き、総てを司る
GJww
ロスメモの読みすぎてキョン=加賀美のイメージが強くなりすぎてるんだが
この話では別人でFA?
>>948 ・・・正解!!
加賀美=実直で熱い男
キョン=どこか無気力で冷めた男?
でも、この話進めてくとどんどんキョンの影が薄くなる
うえに存在意義すら無くなりそうだから
ちょっとデカイどんでん返しを考え中
950 :
908:2007/05/03(木) 01:09:52 ID:Cf/cS6V50
観客の歓声でふと我に帰ったとき演奏は終わっていた。必死に演奏して残ったのは不思議な高揚感だった。
(悪くないな…)
歓声を背に俺たちはステージの脇に退場していった。
「みんな、おつかれ! 」
最初に声をかけたのはステージ脇に待機していた中西だった。その声を聞いたメンバーはおのおのにねぎらいの言葉をかけた。
「天道さん、涼宮さん、長門さんありがとう。」
他の三人が臨時のメンバーにお礼を言った。
「いいのよ、お礼を言われるほど働けたかどうか不安だもの。」
ハルヒは謙遜した。長門は無表情に頷いただけだった。
「俺を入れたことで実力以上に評判が上がっても知らんぞ? 」
そういうと3人は笑っていた。
「うちの学校の生徒なら絶対勧誘するのにね。 」
メンバー2人に笑いかけながら中西が言った。
951 :
908:2007/05/03(木) 01:10:29 ID:Cf/cS6V50
「俺はもう行くぞ。」
立ち去ろうとしたときハルヒが声をかけた。
「ちょっと待ちなさいよ! 」
振り返ると俺を睨んでいた。
「今なら時間はあるわ。何であんたがここに居るの? 」
何が何でも聞きたいらしい。
「この服を返し終わったらいくらでも話してやる。」
早く立ち去ろうとステージ脇の部屋を出て行ったとき声をかけられた。
「ちょっと君。」
この学校の教員らしい。何を言われるかは予想がついているが、この場を離れる口実にはなると思いその中年教員の指示に従って職員室までいった。
952 :
908:2007/05/03(木) 01:12:19 ID:Cf/cS6V50
予想しなかったのは校長が直に出て来た事だった。
しかし、相手が校長だろうと平の教員だろうと俺には何のかかわりも無い、今回俺がライブに立たなければいけなかった理由を簡潔に説明した。
「そういうことなら今回は見逃しましょう。ですが今後はこの様な事が無いように。」
「見逃す? お前にこの俺を裁くような権利は無い。それに、俺は同じことがあれば同じように助ける。それが天の道だ。」
「分りました。なら貴方は貴方の道を進んでください。」
校長は気圧されていた。
「当然だ、俺は天の道を往き、総てを司る男、天道総司。」
立ち去ろうとしたとき1つの案が思いついた。
「聞きたいことがある。」
953 :
908:2007/05/03(木) 01:15:15 ID:Cf/cS6V50
「よぉ! キョン」
体育館から出て行くキョンを見かけた谷口は声をかけた。
「谷口なんだぁ、その格好は? さっきのあいつか?」
キョンはコスプレ喫茶で谷口をさらっていき、ハルヒと一緒にステージに上がっていたそこかで見たような男を思い出した。
「あいつに制服貸しちまってよ。まだ見つからねぇんだ。」
困った顔をして答えた。
「誰なんだあいつ? 」
「誰って… 天の道を往き、総てを司る男、天道総司。」
谷口は訝しげな質問に対しまったく似ていない物まねで返したが、それで伝わるわけはなかった。
「名前はもう知ってる。だからどんなやつなんだ? 」
それ以外に天道のことを分りやすく伝える言葉が谷口には無かった。いや、有ったと谷口は気がついた
「男版涼宮だ。」
「あんなやつがそうゴロゴロいつかよ! 」
キョンは驚きながらもさっきの事を思い出し納得した。
「居るんだからしかたねぇだろ?」
「で、あいつとどんな関係なんだよ? 友達か? 」
「いや、あいつにしてみれば友達なんかじゃないらしい。強いて言うなら中学の同級生かな? 」
うんざりした表情で外人のように両手を上げて言った。
「お前のところの中学は凄い所だなまったく。」
キョンは呆れていた。
「おう! そー言えば涼宮と1週間続けられたってのはあいつらしいぜ。まぁ、その記録はお前に大幅に更新されたけどな。」
谷口は肩をたたいて言ったが、即座に否定された。
「俺はそうゆーんじゃねぇって。」
「まぁそー照れんなって。」
サムスアップでウィンクしながら笑いかけたが、キョンは確実に引いていた。
「俺はこれからあいつ探すんだけど一緒に来るか? 」
「いや、遠慮しとくよ。」
軽く手を振って場を去って行った。
955 :
908:2007/05/03(木) 22:37:34 ID:Cf/cS6V50
「加賀美か? 少し頼みたいことがあるんだが」
俺は加賀美に電話をかけた。俺からの頼みという事もあってか嬉しそうに答えた。
「久しぶりだな天道! でも、お前からの頼みって何だ珍しい。」
「今、うちの近くの北高校にいるんだが。」
「高校なんでそんなところに? 」
「ワームだ。」
「ワームだって!!? 」
さっきまで笑っていた加賀美の口調が一変したが、無理も無いことだ。
「どうやらこの学校には何かが有るらしい。」
「何かって何だよ? 」
「俺にも分からん。だからここを調べるんだ。幸いここはSalleから近いお前は警官を辞めてまたバイトを始めろ。俺はこの学校に潜入する。」
「無茶言うなよ。」
不満げに反論してきたが、そんなことは許されない。
「よく聞け。警官の代わりはいくらでも居るが仮面ライダーの代わりは居ないんだぞ。」
用件だけ伝えるとすぐに電話を切った。
「天道! やっと見つけたぜ。」
声の主は谷口だった。どうやら俺を探していたらしい。
「服はすぐに返す。」
「そーしてくれ。」
そういって着替えるために谷口と一緒にトイレに向かった。
956 :
908:2007/05/03(木) 22:40:54 ID:Cf/cS6V50
「なかなか良かったぞあの演奏」
「聞いていたのか? 」
「まぁな、俺が衣装貸したんだ気になって当然だろ? 」
少なからず俺は嬉しいと思った。
「ところで何でお前がウチの文化祭なんかに来たんだ? まさか、涼宮に会いにとか? 」
「今更? 同じステージに立ったのも偶然だ。」
少し考えて答えた。
「確かにあれは偶然かもしらねぇけど、それが火種になって…」
「相変わらず好きだな。それにお前が思っているような関係でも無かった。」
軽口を遮った。
「だが、確かに今アイツが何をしているのかは気にはなるな。」
それから谷口は高校に入ってからのハルヒの行動を聞くこと聞かないこといろいろしゃべった、その時にはすでに着替えが全部終わっていた。
「アイツらしいと言えばらしいな。」
「それも、これも、キョンのせいだな。」
「キョン? 誰だそれは? 」
さっきから話に上る人物の事を聞いてみた。
「ごら、居ただろ一緒に焼きそば食ってた。上着を着たほうだよ。」
「あいつか…そういえば俺はあいつと会ったことがあるな。」
落ち着いてそのキョンとかの顔を思い出すと昔の記憶もおぼろげながら思い出してきた。
957 :
908:2007/05/03(木) 22:41:25 ID:Cf/cS6V50
「どこで? 」
トイレを出ながら谷口は聞いてきた。
「3年前の七夕の…」
答えようとしたとき噂のキョンはそこには居た。
「おい、キョン」
「着替え終わったみたいだな。」
谷口の姿を見ながら返事をした。
「今ちょうどお前の話しをしてたんだよ。」
「話? いったい何の? 」
「いや、こいつがさお前と会ったことがあるって言うんだよ。お前覚えてるか?」
「いや、俺もそんな気がするんだが。思い出せん。」
キョンは頭に手を当てていた。
「3年前の七夕だ。」
「いや、勘違いかだろう…」
何か切っ掛けになればと思い俺が思い出したことを教えた時、明らかにその表情が変わったのが見て取れた。
(やはり俺の勘違いなんかじゃない、何か有る…)
「じゃあ、俺まだやることがあるから。」
そそくさとキョンは退散していった。
(キョン…?違うな確かジョン・スミスとか名乗っていたな。)
その後すぐ谷口とわかれ、今日の出来事を反芻しながら家路についた。
俺は樹花を送り出し、ワームの殲滅以降は毎朝のランニング以外おざなりになっていたトレーニングを再開した。
ワームが出現した以上常に最高の戦いが出来るよう自己管理をするのは当然のことだ。その間も昨日の事は頭から離さず考え続けた。
(ワームはいったい何が狙いで学校を襲ったんだ? 学校を見て回った限りでは何も気になる物はなかった。
それに、3年経っても容姿の変わらないジョン・スミスという男…間違いなくワームだろう。 )
直に潜入をしないと答えは出ないという結論に至り、天井から吊り下がるサンドバッグに蹴りを入れた。
その時タイミングよく電話が鳴る、加賀美からのようだ。
「天道か」
思いつめた声だった。俺はタオルで汗を拭いながら言った。
「あぁ、それで決心はついたか? 」
「俺たちの代わりは居ないからな。」
聞く前から答えは分っていたが、自然と笑顔がこぼれた。
「その事なんだが天道。ゼクトが再結成されることになった。」
「当然だな。これで生徒の監視がしやすくなった。」
「それに、岬さんはじいやに、田所さんはまた弟に会社や店を任せて加わってくれることになった。でも、他のライダーの資格者には連絡がつかないらしい。」
「それは仕方ない。矢車と風間はどこかでふらついているのだろう。」
「だから戦力は俺とお前以外期待できないな。それにゼクトを再結成するのに少し時間がかかるみたいだ。」
残念そうに加賀美は言った。
「例えゼクトが居なくても俺は俺で動く。」
「そうだな、俺もなるべく早くに合流できるようにするけど、3日は掛かりそうだ。」
「わかった、急げよ。」
そういって電話を切った。俺はシャワーを浴びて着替えると編入試験を受けるため学校に向かった。
959 :
908:2007/05/03(木) 23:48:06 ID:Cf/cS6V50
その朝の学校は昨日の文化祭の事件について持ちきりだった。
それも当然の事で何の痕跡も無く23人もの生徒、教員、文化祭の客が消えたのだった。
「おい、聞いたかよ?」
スミスはなるべくいつもの様に後ろの席のハルヒに声をかけた。
いくら不思議なことには慣れているとはいえこれまでに実際に人的な被害が出たのは初めてだった。
「知ってるわよ当然でしょ。」
不機嫌そうに顔を近づけながら答えた。
「そりゃ当然だよな。」
愛想笑いをしながらが返したが笑顔が引きつっていたのは言うまでも無い。
その後も何かを言おうとするが何も思いつかずにしばらくの沈黙が続いた。
「ねぇ、キョン失踪したのって私たちのライブだったってホンとかしら? 」
その沈黙を破ったのは不安げなハルヒだった。
「そりゃ噂だろ? 誰もライブ中に人が消えたのを見たわけでもないし…」
フォローをしようとしたが、それに次ぐ言葉は無かった。
その後すぐに授業が始まった。その間もハルヒはなにを考えているのかずっと机に肘をつき窓の外を見ているだけだった。それはスミスも同じだ。
「よし! 」
何かを思い立った彼は昼食の弁当も食べずにSOS団の部室へ向かった。こんな時に彼が頼るのは彼女しか居なかった。
コメント
ちなみに、キョンがスミスになってるのは笹の葉ラプソディより
個人的にキョンってあだ名が気に食わなかった。
細かい疑問
天道は二曲目から舞台に上がったのかな?
てか天道は高一なん?
961 :
908:2007/05/04(金) 00:47:30 ID:pG9WvEp10
>>960 わぁ!言われて気づいた。ありがとう
946-950の間が抜けてた・・・
これがホンとの間抜け
天道16ですでも16には見えません
962 :
908:2007/05/04(金) 00:50:06 ID:pG9WvEp10
946-950の間
「今日は妙な日だ。」
そう言いながら体育館へ入っていった。2曲目なら落ち着いて聞けるだろう。
体育館に入るとメンバーの紹介に入っていた。
俺は2曲目のLost my musicが聞きながらさっきの事を落ち着いて考えるために入り口そばの壁にもたれかかった。
その時、誰かが俺に声をかけてきた。
「天道さん! 早く! 練習無駄になっちゃいますよ。」
中西は俺の手を掴んだ。こいつは意地でも俺をステージに上げる気なんだろう言っていることも分る。
「俺の往く道は俺が決める。」
手を振り解くと自分の足でステージに向かった俺に中西はついてきた。
その間もハルヒがオリジナルの音源をMDか何かで渡すというような事を満員の観客に伝えていた。
(久しぶりに見るなあんな顔は、いや…初めてかもな…)
ハルヒの笑顔を見て思いながらステージに向かった。
ステージの脇に近づいたとき中西はまた俺の腕を掴み大きな声で言った。
「キーボーの天道総司さんです! 」
「天道さん! 」
観客の注目を一気に集めた。財前と岡島もこっちを向いて呼びかけたが、ハルヒとギターの長門はこっちを向いただけだった。
もう、引く気も無かった俺はステージに飛び上がりギターの上に都合よくセットされた―中西の仕業だろうが―キーボードについた。
「もう一人、臨時のキーボード総司! 」
ハルヒは俺の紹介もしてくれた。
(妙なところで律儀なやつだ。)
俺もそれに答えるためにふと思い出したショパンの幻想ポロネーズのさわりを弾いた。
「それじゃ、もう1曲。時間が無くて2曲しか用意できなったの…だからこれがラスト、物足りないかもしれないけど、みんな思いっきり演奏するから聴いてね。
じゃあ、いきますLost my music。」
あの時間で2曲は大変だが、俺は時間を言い訳にするつもりは無い。
ドラムの音が聞こえて演奏が始まった。
963 :
908:2007/05/04(金) 17:18:34 ID:pG9WvEp10
>>959 の続き
「長門居るか? 」
扉を開けたときいつものように彼女はそこで分厚い本を読んでいた。彼女の名前は長戸有希、昨日のライブでギターの代役を当然のようにこなしENOZのメンバーを驚かせた女だった。
「居る…」
彼女は問いかけに本を読んだままいつもの無表情で、いつものように淡白に簡潔に回答した。
「お前に聞きたいことがある。」
そう言いながらスミスは話が長くなってはいけないと思い長門の前に椅子を置いた。長門もその時には本を閉じて彼のほうを向いていた。
「昨日の失踪事件…」
大方の予想はついていたが確認の為に声に出して確かめた。
「それだ。」
彼は長門を指差して語を次いだ。
「お前なら何か分るんじゃないのか? 」
「ライブの時校庭に居た23名が忽然と姿を消した…」
「あのさー、長門。そんな事は皆知ってんだよ。まぁ、正確な人数は今初めて聞いたけどな。」
思ったほど有意義な情報ではなかったので彼は呆れた外人の様なジェスチャーをしながら言った。
「その件については情報統合思念体も判断をしかねている… 今のところ涼宮ハルヒとの関係も不明… それに現在情報が少なすぎる。」
言い終わると彼女はフッと窓の外に目をやった。
「今のところ確実な情報はライブの最中23人が姿を消したって事だけか? 」
彼は言い知れぬ不安に頭を抱えていた。
「そう…」
964 :
908:2007/05/04(金) 17:20:06 ID:pG9WvEp10
「…それで、また今回みたいなことが起こる可能性は? 」
彼はしばらくの沈黙を破り一番気になっている質問をぶつけた。
「それも、不明…」
「それじゃあ、また誰か消えることになるのか!? 」
ある程度予想していた答えだったが、こうまでキッパリ言い切られると動揺せずには居られなかった。
「原因が分らない以上今後の予測を立てることは不可能…」
肩を落とした。彼にとっては完全な手詰まりだった。彼女にも分らない事が自分で分るはずが無いと考えていたからだった。
「あなたは死なない… 私が守るもの…」
彼女は肩に手を置き励ますが、彼にツッコミを入れるだけの気力は無かった。
「有希いる!? 」
その時部室のドアを思いっきり開けて入ってきたのはハルヒだった。
「キョンも一緒なの? 丁度いいわ、今日放課後にSOS団緊急会議! 欠席したら大変なことになるわよ! 」
「おい、待てよ。いったいなんだ緊急会議って? 」
ハルヒの元気のよさに少し気を取り直したのか、質問をした。
「決まってるでしょ、失踪事件よ! こんな不思議なこと我がSOS団が放っておく手は無いわ! 」
ハルヒは2人に近づいた。
「そんな事は警察に任せるべきだろ? 俺たちの出る幕はねぇよ。」
呆れたふうではあるが内心不安だった。また誰かが消えるかもしれない、もしかしたら自分かもしれない。そんな不安は人間であれば当然の感情だった。
「それじゃつまんないでしょ。学校で起きた事件は学校の生徒が解決すべきよ。」
いつもの彼ならいやいやでも参加させられることになるのだが、今日はちがった。もし、情報が無くて今後の予測が立てられないなら、こっちから情報を集めればそう考えたのだった。
「ま、ハルヒのいう事にも一理あるな。」
「今日はやけに素直じゃない。何企んでるのよ?」
今まで見たことの無い彼の行動をいぶかったが、彼は愛想笑いを返すだけだった。
今更ながら思う
次スレのタイトルはハルヒとカブトは入れてた
ほうがよかったんじゃないか?
966 :
908:2007/05/04(金) 23:17:16 ID:pG9WvEp10
放課後、SOS団緊急会議が開かれた。
「当然議題はこれよ! 」
ハルヒは勢いよくホワイトボードを叩き、そこにテーブルに着いたSOS団のメンバー全員が注目した。
そこには「アブダクション!!??文化祭謎の失踪事件! 」とデカデカと書いてあった。
「で、何を話すんだよ? 」
スミスは自分は何も考え付かないのでとりあえずハルヒに話を振った。
「基本は情報よ! みんな何か今回の事件について知ってることはないの? 」
全員の顔を見渡しながらSOS団団長は聞いが、全員何も言わないのに業を煮やして一人ずつ話を振っていくことにした。
「じゃあ、最初はキョン! 」
不機嫌そうな顔で指を指した。
「お、俺か? あの時はずっと体育館に居たから何も」
「使えないわね。 今度はみくるちゃん」
「えぇ~っと、私はずっとクラスの方に居ましたから…」
「古泉くんは? 」
呆れて腕組みしながら次に話を振った。
「僕は、演奏が始まる少し前に体育館のほうに行きましたが、その時はまだ駆け込んで行く人が居ましたし…その時はまだ居なくなる前か、誰も気が付いてなかったんじゃないでしょうか?」
「そんな事は噂でもう知ってるわ。」
質問を重ねるたびに不機嫌になっていった。
「有希はずっと私と一緒に居たから聞く必要は無いわね。」
数秒腕組みのままで悩んでいる様子だった。
967 :
908:2007/05/04(金) 23:18:02 ID:pG9WvEp10
「ぜんぜんまともな情報が無いじゃないの。あんたたちせめて聞き込みぐらいして来たんでしょうね? 」
口元をヒクつかせながら聞くが、そんな奴はどこにもいなかった。
「聞き込み? そんな事やるかよ? 」
その答えはさらに彼女の機嫌を損ねた。
「捜査の基本は聞き込みでしょ? あんたやる気あるの? 」
呆れてそれ以上の追求は止める事にした。
「じゃあ、私が調べた限りだと…」
ホワイトボードに書きながら、気落ちしたように話を続けた。
「初めて人がいないのに気がついたのはライブの終わった直後、外に出た人が店番が誰もいないのに気がついたの。
その事から失踪事件が起こったのは私たちのライブ中の可能性が高いわ。」
その話を誰もが真剣に聞き続けた。
「居なくなった人だけど、学校関係者で16人外部の人も居るとすればさらに増えるわ。」
長門、スミス両名は正確な人数を知っていたがあえてココではそれを伏せて聞き手に回っていた。
「最後に重要な手がかりになる話があるわ。」
それだけ言うと意味ありげにためてみせた、その時つばを飲む音が聞こえた気がするが誰のものかはわからない。
「おい、じらすなよ。」
たまりかねてスミスは聞いた。それを待っていたかのように皆に顔を近づけてにやけた。
「ENOZの正式メンバーの中西さんの話なんだけど。あの時中西さんは2曲目の少し前まで入り口のところに居たの。
その話によると、演奏が始まる前までは駆け込んでくる人が居たのに演奏が始まったとたん人の出入りがパッタリ無くなって、1曲目が終わった後最後に入ってきたのが…天道総司だったって。」
「つまりその天道総司に話を聞けば何か分るかもしれないと言う事ですね。」
古泉はハルヒの話を引き取った。
皆は顔を見合わせるが、天道総司が誰か分らない朝比奈は皆の顔を窺っているだけだった。
「そうなんだけど…」
何か言いづらそうに口ごもった。
968 :
908:2007/05/04(金) 23:19:07 ID:pG9WvEp10
「同じ中学だったんだろ? 家ぐらい知ってるんじゃないか? 」
「でも…あまり会いたい相手じゃない…って! キョンなんでアンタがそんな事知ってるわけ!? 」
さっきまでの複雑な顔が嘘のように吹き飛んで、彼のネクタイを掴み上げ詰め寄った。
それを見た古泉はなだめようと声をかけるがその声はまったく届いていなかった。
他のメンバーは他のメンバーでただオロオロしていたり、ただじっと事の成り行きを見ているだけだった。
「誰に聞いたの!? 」
「た、谷口から…」
その形相に彼もたじたじに答えながら、さっきの発言を後悔していた。
「で、同じ中学校だった以外に何を聞いたの? 」
「いや、それ以外は…」
他にも聞いたことはあったがそれはとても恐ろしくて言い出せなかった。
「あの、おしゃべり。」
そう言って押し倒す様にネクタイを放すとカバンを取って帰り支度を始めた。
「もう帰るわ。じゃあね。」
それだけ言い残すと力いっぱいドアを閉めて帰っていった。それを見た皆は唖然とするより無かった。
「あまりよくないですね。」
うんざりだという顔で古泉はスミスに話しかけた。
「どーいう事だ。」
「閉鎖空間が発生しました。」
「嘘だろ…」
彼は天道総司という名前がそこまでの地雷になるとは思ってもみなかった。
「嘘ならいいですけどね。僕はバイトが有りますので。それと、天道総司のほうはこちらで調べてみます。」
古泉はさわやかな笑顔で、怪しげなバイトに向かった。部室にはスミス含め長門、朝比奈の3人が残った。
「そうだ、朝比奈さん天道総司なんですけど? 」
神妙な面持ちで話を切り出した。それに答えるように朝比奈も姿勢を整えた。
「涼宮さんの中学時代の同級生ですね? 」
「そうです、それが俺あいつと会ったことがあるんです。3年前のあの日です。」
「あの、七夕の…」
のだめカンタービレの音大でもいいな
970 :
名無しより愛をこめて :2007/05/05(土) 05:15:53 ID:idntZjfT0
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ハルヒが鬼になってキョンを導く、のは?
972 :
名無しより愛をこめて:2007/05/05(土) 12:57:26 ID:JiMggwDk0
>>971 どー考えてもハルヒが人を導ける人間には見えんがな
最近はハルヒが電王に変身するやつが好きだなぁ
974 :
908:2007/05/05(土) 20:08:35 ID:JiMggwDk0
タイムスリップして行った3年前の七夕
校門で中学1年のハルヒに出会い、眠りこける朝比奈を背負いその後を付いていった真っ暗なグラウンドのど真ん中に居た天道総司に出会った。
「不法侵入か? いい度胸をしているな。」
突然真っ暗で何も無いと思っていたグラウンドが声をかけてきた事に二人は驚いて立ち止まった。
「誰!? 隠れてないで出てきなさい! 」
ハルヒは虚勢を張って謎の声の主に怒鳴りつけた。
「別に隠れているつもりは無い、ただお前らが俺を見つけられないだけの事だ。」
その後で聞こえてきた足音は無音の校内を木霊してどこから聞こえて来るのか2人には判断できなかった。さすがのハルヒも怖いのかスミスに近づいた。
そして、足音は徐々に大きくなっていった。それが人だと分った時にはもう10mも離れていなかった。
「総司あんたなんでこんな所に居るのよ!? 」
ハルヒはその影に近づいていった。
「俺がどこに居ようとお前らには関係ない。」
暗闇から現れた天道総司は3年後と違って背も低くこの暗闇では同一人物と思えなかった。それは彼も同じことだった。ましてや文化祭に日にチラッと顔を見ただけの相手である。
「突然現れるんだから気になって当然でしょ。不法侵入で訴えるわよ」
ハルヒも負けじと言い返す
「お互い様だな。」
確かにそのとおりだった。
975 :
908:2007/05/05(土) 20:09:08 ID:JiMggwDk0
「いいわ、じゃあ2人ともついてきて。」
早く事を終わらせたいハルヒは2人をせっついて体育倉庫の裏にまわった。そこには使い古されたリアカーと幾つかの石灰袋、白線引き、が置いてあった。
「夕方に倉庫から出して隠しておいたのよ。いいアイデアでしょ」
自信満々のハルヒを遮って天道総司がいった。
「何がいいアイデアなのかは知らんが、いったい何をする気だ? 」
「黙って見てれば分るわ、だから邪魔しないでちょうだい。」
水を差されて不機嫌そうにリアカーに石灰の袋を積み始めた。
「それよこせ。代わってやるから。」
不憫に思ったのだろうか彼はさっきまで背中に背負っていた朝比奈を降ろしてハルヒに声を掛けた。
「総司も何ボーっと突っ立ってんの? 」
「邪魔はしてない。 何だ手伝ってほしいのか? それじゃあ言い方があるだろう。」
「もういい! 」
不機嫌になったハルヒは今まで以上にスミスを酷使し始めた。不憫になった天道総司はいった。
「おばぁちゃんが言っていた。若いころから人を使うことを覚えるとろくな大人にならないってな。」
手に2つ白線引きを引きずりながらハルヒの前まで来た。
「俺も手伝う、だからお前もだ。丁度白線引きは3つある」
片方を差し出した。
「でも、私の指示はちゃんと聞くのよ。」
「わかった。」
976 :
908:2007/05/05(土) 20:09:46 ID:JiMggwDk0
その後3人はハルヒの指示に従いながら白線引きを持ってグラウンドを縦横に駆け回ってしばらくすると細かい修正のために一人作業を続けた。
「ねぇ、あんた。宇宙人、居ると思う」
ハルヒはスミスのほうを向いて聞いた。
「いるんじゃねーの」
彼は長門の顔を思い浮かべながら答えた。
「その宇宙人とやらは人を襲うと思うか? 」
これは隣に座っている天道総司の質問だった。
「いや、襲わねーな」
「そうか。」
天道総司は笑っていた。
「じゃあ未来人は? 」
作業を再開して聞いた。
「いてもおかしくはないな。」
「超能力者なら? 」
「配り歩くほどいるだろうよ。」
「異世界人は?」
「それはまだ知り合ってないな。」
「ふーん」
白線引きを投げ出した。
「ま、いっか」
スミスは何かまずいことでも言ったかと思い不安になった。
「それ、北高の制服よね。」
「まあな。」
「あんた、名前は? 」
「ジョン・スミス」
「…バッカじゃないの」
「匿名希望って事にしてくれ。」
「あの娘は誰?」
「俺のお姉ちゃんだ。突発性眠り病にかかっていてな。持病なんだ。所かまわず居眠りをするので、かついで歩いていたのさ」
「ふん」
977 :
908:2007/05/05(土) 20:10:40 ID:JiMggwDk0
信じてないふうで下を向いた。これ以上突っ込んだ話をされたくないのであからさまに話題を変えていった。
「それで、これはいったい何だ 」
「確かに俺も気になるな。これじゃ見ていても理解できん。」
スミスの質問にかぶせて天道総司も質問した。
「見て解らないの。メッセージよ。」
「どこ宛だ? まさか織姫と彦星じゃねえだろうな。」
ハルヒは驚いていた。
「どうして解ったの? 」
「よく解ったものだな。」
天道総司も感心した。
「…まあ、七夕だしな。似たようなことをしている奴に覚えがあっただけさ。」
「へぇ? ぜひ知り合いになりたいわね。北高にはそんな人がいるわけ? 」
「まぁな。」
「それにしても意外にロマンチストなんだな。ココまで大掛かりなメッセージを書くぐらいだ、絶対に叶えたい夢でも有るのか? 」
天道総司は立ち上がって聞いた。
「関係ないでしょ。それより総司は願掛けしたい夢とかないわけ? 」
「ない。夢や願いは有るがそれは叶えてもらうもんじゃない、自分で叶えるもんだ。」
「そう、総司ならどんな夢でも自分の力だけで叶えられるかもね。」
「あぁ、なんたって俺は天の道を往き」
「総てを司る男なんでしょ? 」
名乗りを奪い取ったハルヒは笑いながら言った。
「まぁ、そういう事だ。そうだ、まだ俺たちの名を名乗ってなかったな俺は天道総司、こいつは涼宮ハルヒ。」
それからすぐに2人とは分かれて、その間色々あって現代に戻ってきた。
978 :
名無しより愛をこめて:2007/05/05(土) 20:11:26 ID:JiMggwDk0
>>973 興味が湧いたので何処か教えてくれ。
もしくはぐぐるヒントをくれ。
お願いします