涼宮ハルヒとモモタロスの相性の良さは異常

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105メロン名無しさん:2007/06/01(金) 20:07:30 ID:???O
挙げ
 インターネットメディアは憶測を含め、情報が早いのが売りとされている。トップページの
ニュース欄にはもう、あのイマジンのものと思しき事件がアップされていた。
『謎の怪物、現金輸送車爆破!!』
詳しく見る気も起きない。せめてハルヒがもう少しやる気を出してくれたら、いや、いっそ長
門が・・・と思いながらキョンはエクスプローラを閉じる。ふと思いついたことがあったので、
MIKURUフォルダに手を伸ばしつつ、長門に聞いた。
「そういやお前らのとこの親玉は、イマジンについてどう考えてるんだ?」
「情報統合思念体はイマジンと呼称される異時間跳躍情報体群が涼宮ハルヒに対し重大な影響
 を与えるとは考えていなかった」
「じゃあ今の事態は想定外って事か。大丈夫なのか?」
「現在彼女からは極僅かではあるが恒常的な情報フレアが発生している」良太郎をアイシクル
な目で見据えつつ、
 「恐らくはこの時間跳躍者がモモタロスと呼んでいた個体の影響。情報統合思念体は現状を
 維持し、情報フレアの詳細を分析している」
「じゃああいつはこのままにしておくってことか?」
「それが我々の目的に合致するなら」
 そんな余所見操作が悪かったのだろう。ちょうどお茶を渡しに来たみくるにファイルを見ら
れてしまった。
「あれ、これってわたしの名前ですよね?」
自分の名前のフォルダを見て、中身に興味が湧かないわけがない。
「見せてくださいよぉ」「ちょ、ちょっと待って!」じゃれ合い揉み合い、なんか当たってな
い?って時に限って。

 「あんた達、何してんの」ハルヒがやってきた。瞬間走る冷たい沈黙。
「着替える」「は?」
「着替えるから」はいはい、とキョンがゆるゆる立ち上がろうとすると、
「出てけ!!」男三人まとめて放り出された。
「なんだってんだ」
「あ、ついでだし、じゃあ僕これで・・・」きりがよくなったと判断し、デンライナーに戻ろ
うとする良太郎。それをやれやれという目で見送るキョンと古泉。
「おぅ。昨日みたいに迷うんじゃねーぞ」
 その後。
 部室内ではバニーなハルヒが発生し、みくるの髪でなにやらスタイリングごっこ。長門は黙
々とハードカバーを制覇し、男二人はこれまた一方的なオセロ勝負。なんのことはない。これ
が彼らにとって、当たり前の日常のはずなのだ。変なことはないけど、とりあえず楽しい青春。

    ――それだけでいいの?――


 その日の深夜、山越に夜襲をかけるつもりだった借金取り達はあっけに取られていた。
「たーすけてくれー!」
プールどころではない札束の山の中で、山越は誰彼構わず助けを求める。このままでは金に呑
まれて圧死する!!
 しかし、彼らも次の客に絡め取られ、追い払われてしまった。カメレオンイマジンが戻って
きたのだ。部屋を埋め尽くす札束の山を更に継ぎ足し、カメレオンイマジンが口を開く。
『望みは死ぬほどの金だったな。これで十分、「死ぬほどの金」だ。お前の望みは果たした』
写真に目配せをしたカメレオンイマジンが、山越に手を伸ばしたその時である。
「この首輪野郎!待ってたぜ!」
ハルヒに無視され、一人で山越の家で待ち伏せていたモモタロスが現れる。
「センパイ!」『フン、性懲りも無く』
「俺、参上!」そのまま突撃。考えなしここに極まれり。

 表の路地に飛び出し、状況はモモタロス有利。全身を炎上させ、鞭をかわしながら果敢に攻
め込んでいく。先端部こそ音速に達することもある鞭の一撃だが、その攻撃力は遠心力も大い
に関係している。というより大抵の長物は密着されたら殴った方が早い。両腕を掴み、その角
で頭突きまで披露するモモ。昏倒しかけたカメレオンイマジンに止めの右ストレートを打ち込
んだ瞬間。何かが途切れる感覚と共に、

 「何っ!?』モモタロスの手が、文字通り粉砕した。
108メロン名無しさん:2007/06/02(土) 00:53:53 ID:???0
駄目駄目だな
109メロン名無しさん:2007/06/02(土) 10:37:27 ID:???0
イイヨイイヨー。wktkが止まらない〜
110メロン名無しさん:2007/06/03(日) 00:08:25 ID:???0
ハルヒが望む未来既にin your hand
111メロン名無しさん:2007/06/03(日) 14:31:33 ID:???0
ここ最近の本物の電王の展開ってこのまま行くと、ハルヒのすりあわせと厳しくなっていくかな?

でもそれをどう料理するかは楽しみにしてるガンガレ
112仮面ライダー電王SOS:2007/06/04(月) 22:35:36 ID:???0
すいません、諸事情が重なりに重なり、ひょっとしたら2ヶ月ほど本編が
書き込めなくなるかも知れません・・・閉鎖空間の展開が重い・・・

>>111
正直本編とのすり合わせは殆んど考えず、どのキャラとどのキャラを
どんな展開でかみ合わせたいかを重視して作っています。
最初は「朝倉に引きずり出されて締め上げられるモモにハルヒが飛びつき
ながら変身」をしたくて書き始めましたからね。たぶん九曜の仕事になる
と思います。

何か企画案のネタばらしした方がいいですか?SSも書きたい人がいた時
用にでも
113メロン名無しさん:2007/06/04(月) 23:00:36 ID:???0
作者帰ってくるまでオープニングでもどうぞ

【ハルヒMAD】 涼宮ハルヒの電王
http://www.nicovideo.jp/watch/sm385204

114メロン名無しさん:2007/06/07(木) 10:12:44 ID:???0
あげ
115メロン名無しさん:2007/06/07(木) 13:17:40 ID:HmLPCQ8p0
いまさらですが、>>77のオーナーがすごく謎で且つ、大物ぶりを見せてくれて
GJ!! オーナーのまえでは情報統合思念体も機関も未来人も小物ですな。
帰還をせつに願っております。
心理描写が駄目〃だぁ・・・な後半です。指摘頂ければ修正版をWikiの方に出せていただきますんで

 その頃キョンは長門から借りていた長編小説を読みふけっていたものの、流石にその文章量
に陥落し、惰眠を貪っていた・・・はずだったのだが。
「起きなさい・・・起きろ!」後頭部をコンクリに叩きつけられ、目を覚ます。
「何しやがる!」
ハルヒの罵声と暴力に無理矢理目覚めさせられたキョンは、制服姿で学校にいた。シチュエー
ションがおかしい。それだけではない。街明かりどころか星さえも見えないこの灰色の光景は―
「おいハルヒ。古泉を見なかったか?」
「いいえ。どうして?」
自分の管轄ど真ん中に発生した閉鎖空間にあいつがいないとなると・・・相当、ヤバいのかも
知れない。
 閉鎖空間の展開システムについてキョンはまったく知らないのだが、とりあえず自分たちは
ここから出られないらしいということが、学校を一回りしてわかった。部室で作戦を練ろうと
したが、ハルヒは「少し探検して来る」と出て行ってしまった。まずいお茶を飲みながら待っ
ていると、光。

 「遅かったな。それにもうちょっとまともな姿で登場するものと思っていたが」
慣れた口調で光に語りかけるキョン。相手はわかっている。古泉だ。
「それも込みで、お話することがあります。手間取ったのは他でもありません。正直に言いま
 しょう。これは異常事態です」
どうにか人型の体裁を取った光が語りだす。
 超能力の消失。それはつまり、世界の新たな創造の開始。彼らだけではない。世界は神(ハル
ヒ)に見捨てられたのだ。ここは閉鎖空間どころか、新世界の卵なのかも知れない。古い世界は
残るか、消えるか。全ては彼女次第という。だが不可解なことが一つある。
「俺がここにいるのはどういうわけだ」
「本当にお解りでないんですか?あなたは涼宮さんに選ばれたんですよ。こちらの世界から、
 唯一彼女が共にいたいと思ったのがあなたです。とっくに気付いていたと思いましたが」
だったらせめてモモタロスの方だろう。そう思うキョンだったが、消えていく光に思わず身を
乗り出す。
「そろそろ限界のようです。このままいくともうあなた方とは会えそうにありませんが、神人
 やイマジンの心配をしなくて済むと思うと、ちょっとホッとしているんですよ」
「こんな灰色の世界で、俺はハルヒと二人で暮らさないといかんのか」
「アダムとイブですよ・・・失礼、冗談です。恐らくですが、その内見慣れた世界になると思
 いますよ。ただし、こちらとまったく同じではないでしょうが。真実と閉鎖空間が逆転した
 その世界がどう違うのか、興味はあったのですが・・・そっちに僕が生まれるようなことが
 あったら、教えてあげてください」
人型どころか大きさも維持できなくなった光が、どんどん消えていく。
「俺たちはもうそっちに戻れないのか?」
「涼宮さんが望めば、あるいは。望み薄ですがね。僕としては、お二人ともう少し付き合って
 みたかったので惜しむ気分でもありますが。SOS団の活動はなかなかに楽しかったですよ。
 最後に、朝比奈みくるからは『ごめんなさい、わたしのせいです』と。長門有希は『パソコ
 ンの電源を入れるように』と。では」
光が完全に消えた。望みも一つ薄れた気分。それでも切り札を求め、パソコンを起動する。
それでも切り札を求め、パソコンを起動する。

YUKI.N>みえてる?

 立ち上げロゴが浮かぶことなく、カーソルと文字列だけの会話が始まった。肉体を持たず、
錯誤やノイズから切り離された情報統合思念体ですら、進化には限界があった。だからハルヒ
に注目した。無から情報を生み出すことが出来る彼女が放出し続ける情報フレアには、自律進
化の糸口があるかも知れない。だから時空間が隔たれる前に、キョンに最後の賭けを提案する。
二人に帰ってきてほしいのは、長門有希という個体も同じ。最後のヒントは

YUKI.N> sleeping beauty

そこまで表示したところで、パソコンが起動してしまう。もうカーソルも何もない。これだけ
のヒントで、自分に何が出来るというのだ。
「どうしろってんだよ。長門、古泉」

 唸るキョンの横顔を、不気味な青い光が照らす。思わず窓を埋める青い壁に見入るキョンの
背後から、ハルヒの足音と叫び声が響く。
「キョン!なんか出た!」
 死んだわけではない。相手側から契約を切られることもありえない。だとしたらハルヒは今
どこにいる?あいつが自分の目的を投げ出すなんてことあるとは思えない。電王としての戦い
がつまらなかったはずはない。じゃあ何故あいつの反応がない!!
『馬鹿野郎!どこにいんだよ!俺を呼べよ!!』何も音沙汰が無い相棒(ハルヒ)に、叫び声が悲痛
さを帯びていく。しかし、その声は届かない。崩れ続ける手足のまま、決死でカメレオンイマ
ジンの足止めを続けるモモタロス。しかし健闘空しく未契約態に戻ってしまい、鞭に叩き崩さ
れる。驚愕する山越の背中に、カメレオンイマジンが手をかけた。
『手間を取らせてくれおって。多少時間がずれるかと思ったが、その心配もないようだ』
そのまま左右に押し開く。山越の背中から時間の抜け道が広がっていき、
『契約完了』
道化師が飛び込んでいった。


 「あんただってつまらない世界にウンザリしてたんじゃないの!モモたちに会って、もっと
 面白いことが起きてくれる思ってたんじゃないの!!」
巨人から逃げ回りながら、帰りたいと言い出したキョンを諌めようとするハルヒ。もうSOS
団も必要ないほどの不思議に、自分は興奮を隠せないのに。初めて話しかけられた時に確かに
見た「世の中に飽きた瞳」は嘘だったのか?言葉に出来ない奇妙な確信がある。この先にある
のは、デンライナーさえも必要ないかも知れない「面白い世界」なのに。

 「思ってたさ」
確かにそうだ。SOS団を結成するのを止められなかったのも、度重なる超常現象に巻き込ま
れながらそれから逃げようとしなかったのも、全てキョン自身がそれを待ち望んでいた部分が
あったから。
「なあ、ハルヒ。俺もここ数日でかなり面白い目に遭ってた。イマジンだけじゃない。お前は
 知らないだろうけど、いろんな奴等がお前を中心に動いていたと言ってもいい。皆お前を特
 別な存在だと考えていて、実際そのように行動していた。『お前が知らないだけで、世界は
 確実に面白い方向に向かっている』んだ、よ・・・」
「なあ、ハルヒ。俺もここ数日でかなり面白い目に遭ってた。イマジンだけじゃない。お前は
 知らないだろうけど、いろんな奴等がお前を中心に動いていたと言ってもいい。皆お前を特
 別な存在だと考えていて、実際そのように行動していた。『お前が知らないだけで、世界は
 確実に面白い方向に向かっている』んだ、よ・・・」
決意し説得しようとして、しかし、オーナーの言葉が頭を過ぎった。否、本当に浮かんだのは、
ハルヒのことなど気にもかけなかったその態度。彼はあくまでハルヒに対して中立だった。そ
の能力に関しても。

 では宇宙人や未来人や超能力者は?
 宇宙人は彼女を観察し、未来人は調査し、超能力者は監視する。その対象はあくまで、涼宮
ハルヒに『宿る力』だけ。

 だったら別に、その力は誰に宿っていてもいいんじゃないのか?

 結局あのイマジンのやりたかったことは、他の同族となんら変わりはしない。ただ暴れ回る
為、自分の目的のためにハルヒを利用しただけ。宇宙人も未来人も超能力者もきっと同じだ。
 進化の袋小路に陥った宇宙人は、彼女が放つ情報フレアに進化の鍵を見出した。
 時を渡れなくなった未来人は、彼女が時間を歪めたと考えた。
 突然力を与えられた超能力者は、彼女が世界を創ったのだと言い出した。
 彼らにとって涼宮ハルヒとは、そんな勝手な理屈を証明するための道具なのだとしたら。き
っと出遭ってはいけない。彼女が「普通の少女」なのだというのなら尚更、祭り上げられるの
にも利用されるのにも耐えられないだろう。そして何より、彼女を巡るモノたちは、彼女に死
と言う最悪の結末すら許すまい。そんな現実よりもドロドロした不思議を、彼女が望んで生み
出すはずがない。そうしたのは、創造に巻き込まれながら、それを楽しもうと出来ない彼らの
心の影。

 何もかもを巻き込んだソウゾウが彼女を置き去りにして歪んでいくというのなら、いっそ…

 五体、六体、数える気も湧かない。神人が世界を壊す。形が消える。

           特異点が、時を変える・・・?
 心当たりは一つ。自分が好き勝手暴れまわった挙句、他人の悪事に手を貸そうとしたからだ。
面白いものを見つけて遊びたいだけなら、何故イマジンを倒す必要があった?復活したコウモ
リ野郎と戦おうとした時、あいつはどんな顔をしてた?

 そ う い う こ と が 許 せ な い か ら 、 あ い つ は 電 王 に
 な っ た ん じ ゃ な い の か ? 

イメージすら失うほどに崩れた身体で、モモタロスはありったけの叫びを上げた。
『わかった!!もう泥棒の味方したり、ケーサツ呼ばれるような暴れ方なんてしねぇ!!だから俺
 を呼べ!!ハルヒィィィィッッッ!!!!』

その瞬間、閉鎖空間の中に取り残されたはずのハルヒが感電したかのように動きを止める。突
然モモタロスとの繋がりが回復した。しかし、返答は返ってこない。五秒は待って、ポツリと
ハルヒがこぼした言葉は
「・・・だったら」『・・・へ?』
「謝るつもりがあるのなら、なんて言うのか言いなさい!はっきりと!今すぐに!!」
説教、なのかも知れない。あるいは自分本位で生きている彼に対する、似たもの同士なりの仲
直りの合図。
 それを言えば服従するも同然になる。しかし、それを言わなければ彼は彼でいられなくなる…

 だからモモタロスは、自分≠選んだ。
『ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!!!!』
『ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!!!!』

 突然空間が弾け、キョンは慣れた色の世界へ放り出される。しかしここはいつもの寝床では
ないし、隣にいるのもさっきまでの制服姿のハルヒではない。 一緒になって電王の姿に目を
見張っているのは、モモタロスと盗みに入った男。山越の額に電王がチケットを翳すと、浮か
び上がったのはカメレオンイマジンの姿に[20XY 3/15]の数字。
『お前ぇ、一年前に何があった』
一度ならず二度までも常識外れの変身をしたセンパイにあっけを取られる山越だったが、その
質問に迷わず自分の過去を告白した。
「忘れられるはずねぇっすよ。人生で一番、マヌケな日だ」懐かしく、愚かしいその日を振り
返る。
「売れないバンド活動してた俺たちは、そろそろ決着つけようって、その日のオーディション
 を最後の賭けにした。そん時、ガキが道に迷ってて・・・」
『助けたのかよ』
「――完全にアウトでした。オーディションは受けられず、メンバーも気が抜けて解散。俺だ
 けなんかモヤモヤしたまんまで、金さえあればオーディションなんかしなくたって、とか思
 って、借金までして・・・」
「いい心がけじゃない」
「へ?」突如センパイ≠フ声が変わったことであっけに取られる山越。しかし、ハルヒ
はそれどころではないという表情で、
「行くわよ、キョン、モモ」
デンライナーが駆けつける。[20XY 3/15]には、カメレオンイマジンが既に到着しているはずだ。

 『ハッハァーッ!!』
過去に到着して早々実体化したカメレオンイマジンは、手当たり次第に火球をバラ撒いていた。
家を、木材搬送車を吹き飛ばす。本当は取り憑いたままやりたかったのだが、山越の口が大火
傷しそうになったので止めた。温情ではない。契約が変わってタイムパラドックスを起こすの
が面倒なだけだ。

 そこにデンライナーが到着し二人が降りる。一人は何やら破壊された街の方へ向かうが、も
う一人は・・・電王だ。
『俺、ようやく参上!!』
『今更出て来たところで遅い!』気合の入った口上を鼻で笑い、火球を連発するカメレオンイ
マジン。それだけでなく、鞭、さらに火炎放射で畳み掛けようとする。しかし電王はそれを絶
妙に回避し続け。
『今更もクソもねぇ・・・!
 言ったはずだぜ・・・俺は最初からクライマックスだってな!!』
デンガッシャーを組み上げると、火炎放射すら切り捨てて飛びかかった!!
 「たぶんオーディションには間に合うはずだ!急げ!」その頃キョンは瓦礫がくすぶる街で山
越を送り出し、迷子の子どもと交番に向かおうとしていた。
「ったく・・・これでいいんだろうな、ハルヒ・・・」

 相手の懐に踏み込んで真っ向勝負。単純且つ無謀な戦法だが、それをこの二人がやるとどう
なるか。
「『だりゃぁぁぁぁあああああああっっっっっっっっ!!』」
逆袈裟、打ち下ろし、横薙ぎ。ありとあらゆる太刀筋が迫る。反撃を許さない、否、カウンタ
ーする必要すら無い一方的な攻撃にたじろぐ。吹き飛ばされながらもどうにか立ち上がり、デ
ンガッシャーを鞭で絡め取ろうとするカメレオンイマジン。しかし電王はその渾身の一撃を掴
み取り、
『そら!!』
強引に引き寄せて切り飛ばす!思わず鞭を手放し、ビルの外に投げ出されたカメレオンイマジン
を飛び降りて追いかけ、パスをバックルに。しかし、それはモモタロスの意思によるものでは
なかった。
           <Full Charge>
「今回はあたしが決めさせてもらうわよ!」
『お、おい!』
モモタロスの反応を無視して着地と同時に腰溜めから居合いの構え。それを見たカメレオンイ
マジンは身の危険を感じ、跳躍して離脱を図るが、
「でぇぇぇぃっ!!」抜刀によって加速され、射出された刃がその胴を貫いた!続けて放たれた
袈裟掛けの一閃を受け、イマジンはギガンデス化するだけの想像を編めぬまま消滅した。
「名づけてエクストリームスラッシュ」
『なんだそりゃ』満面の笑みで悦に入るハルヒに対し、モモタロスが微妙そうな返事を返した。
「コーヒーお待たせしました〜♪」ショッキングピンクの泡が浮かぶコーヒーが四杯、食堂車
のハルヒ、キョン、モモタロス、そして良太郎の下へ運ばれてきた。
「そんな大変なことがあったんだ」ため息を漏らす良太郎に、ハルヒが唸る。
「あたしはてっきり夢だと思ってたんだけど。その後を考えると、ちょっとね・・・」
落ち着こうとしているのか、凄いフレーバーを掻き出してコーヒーを啜るハルヒ。居合わせた
オーナーが、炒飯を口にしながら呟いた。
「感心しませんねぇ。確かに男一人がオーディションに行った位で、時の運行は変わりません
 が・・・彼は結局オーディションに落ちて、バンドを解散するんです。ただ、もう一度夢を
 追う決意をしました。お金ではなく、自分の力で。ただ、それだけです。変える意味は無い。
 それに、流れる時は決して戻らないから、美しいんだと思いますよ」

旗が倒れた。「ハイ、ざーんねん♪」
「ま、いいですけどね。あなたに特異点以外の特別な何かがあったとしても、それがあなたを
 特別たらしめるわけではないようにね」
それだけを告げ、真っ青になったキョンを残して、彼は去っていった。

「確かに変えたところで意味は無いかも知れないし間違ってるのかも知れないけど、変えたい
 と思うことは無駄じゃない。それに、絶対に変えさせちゃいけないものもある」
良太郎の励ましにハルヒが思い出したのは、バットイマジンに破壊されようとしていた街。モ
モタロスと一瞬繋がった時に過ぎったあの光景の果てが、あの灰色の世界なのだとしたら。ハ
ルヒは自分が軽率な考えをしていたことを恥じた。
『おい、ハルヒ。お前思ってたより、結構マジで戦おうとしてんだな』モモタロスがゆっくり
と声を上げる。
「当然よ。あたしに出来ることをやらなきゃいけないんなら、もう投げ出すわけにはいかない
 じゃない」
『何が当然よ、だコノヤロー!まぁモモタロスってのはセンスねぇけど、センスねぇよな。セ
 ンスねぇけど・・・呼びたきゃ勝手に呼べよ』嬉しそうな声を上げるモモタロスに思わず三
人も頬を緩めた。
 振り返ることのない毎日を送って、明日の空に浮かんだ夢を追いかけよう・・・

 山越佑は歌っていた。いつもの場所で、いつもの相棒(ギター)と、いつものように、いつも
の歌を。結局バンドは解散したが、最近ではそれは自分達の実力故と割り切れるようになった。
だから自分は、仲間たちの分まで歌おう。皆で追いかけた夢を、後悔しないように。

「思ったんだけどモモ、あんた外に出られんのよね。だったら苗字くらいあった方がいいんじ
 ゃない?特別にあたしが付けてあげるわ」
『マジかよ!?』突然の提案に驚くモモタロス。
「これから外出する時はちゃんと団長に報告して、ちゃんと名前を使うこと。いいわね?
 『鬼更木モモ』」
『わかったよ。そっちが好きにしていいってんなら、俺も暴れない程度には好き勝手させても
 らうぜ。団長さん」
早速実体化して歩き出すモモタロス。自分のことを覚えているとは思わないが、山越に会って
もいいかなと思う。他の団員と待ち合わせに、水を差すのもどうだと思うし。

 三者三様の感謝と激励を受け、キョンはSOS団設立の申請書類を適当にでっち上げて提出
した。生徒会長は呆れ顔で受け取っていたが。その翌日、つまり今日だ。本日の町内不思議探
索兼イマジン捜索パトロールは何故か他の団員が次々欠席してしまい、自分と団長、そしてモ
モタロスくらいしか集まりそうに無い。それでも別にいい。二人だけで話したいことだけでも
山とあるのだから。あいつの奢りの喫茶店で、じっくり話してやるとしよう。
 SOS団の今後の活動方針とか。
 朝比奈さんの次のコスプレとか。
 もう少しクラスの連中になじむようにとか。

 それでもまずは、宇宙人と未来人と超能力者について話してやろう。
 先に待ち合わせ場所に来ていた自分の姿に憮然とした表情のハルヒを見て、キョンはそんな
ことを考えていた。
125仮面ライダー電王SOS:2007/06/08(金) 01:12:21 ID:???0
というわけで第四話『あたしの本気で鬼は外』 でした。
どうにも心理描写が超展開に引きずられ、うまくいきませんでしたナァ。


仮面ライダー電王SOS
「野球大会に出るわよ!!」ハルヒ
「いらっしゃいませ。ご注文は?」桜井侑斗
「俺を働かせてもらおうか」モモタロス
「あんた絶対打ちなさいよ!!」ハルヒ
カコーン!
「キョン君、どこへ行っちゃったのかなぁ?」妹

       『俺様ベースボール』
126メロン名無しさん:2007/06/08(金) 01:20:54 ID:???0
つまんねえよ
127メロン名無しさん:2007/06/08(金) 01:47:47 ID:???0
待ってました!
うまいこと混ぜますね〜
次からはオリジナルですか?
てかもう桜井くん出るんだw
128メロン名無しさん:2007/06/08(金) 07:38:37 ID:JHoIw8x40
GJ!! それにしてもくどいようですがオーナーはホント大物です。良い味出してます。
129仮面ライダー電王SOS:2007/06/08(金) 12:47:18 ID:???0
「デンライナーは時を越える列車。
 だったら江戸時代とかにも行けるのかしら?」ハルヒ
「チケットさえあればね」良太郎
『じれってぇなぁ。もっとパーッと行けねぇのかよ』モモタロス
「誰か次回の話が完成した未来へ連れてってください・・・」
「いや、アンタ誰だよ!?」キョン

やってみたかっただけです
130メロン名無しさん:2007/06/09(土) 11:38:25 ID:???0
上げます
131メロン名無しさん:2007/06/09(土) 21:10:55 ID:m5u0sh/r0
乙!
今回も面白かったよ!うまく両作品を絡められてるね。
次回も期待しています、頑張ってください!
132メロン名無しさん:2007/06/09(土) 22:30:38 ID:qm2F/d8T0
キョンはチケット持ってんのか?
133メロン名無しさん:2007/06/09(土) 22:48:57 ID:???O
ハルヒのパスを共有してるんじゃないか?
ハナさんやタロスが良太郎とパス共有してるみたいに
134メロン名無しさん:2007/06/10(日) 00:16:53 ID:???0
二人っきりの閉鎖空間をここで使ったか

この先、ちゃんとハルヒとキョンのラブイベントも進行するといいなと心配した俺はカプ厨なんだろうか
135仮面ライダー電王SOS:2007/06/10(日) 03:43:20 ID:???0
>>132->>133
寛大な団長さんのことですから乗らないかも知れない古泉の分も
共有していることでしょう、たぶん。元は良太郎のパスなんですが・・・

>>134
正直団長が恋愛感情を自覚するのはまだ遠いと思いまして。
サムデイインザレインを基にした話は書けないと思います。
136メロン名無しさん:2007/06/10(日) 03:56:25 ID:???0
>>134
俺だってそう思ったよ。ちゃんと進行してくれるかなぁ・・・・。
その辺は作者さんなりの考えに任せるけど。
137メロン名無しさん:2007/06/10(日) 08:47:52 ID:???0
>>135
確かに原作は原作で(最初はアレで完結するつもりだったとはいえ)閉鎖空間までの展開は速かったからなー
でも自覚した時には何か価値は違えどひと騒動どうやって欲しいかな

後、今日の『本家』の方見て、こっちにデネブと桜井が出るときが楽しみになってきた
138メロン名無しさん:2007/06/10(日) 17:00:01 ID:qHqhxru0O
おもしろかった
次回も期待してます
139メロン名無しさん:2007/06/13(水) 00:29:36 ID:???0

   |┃ ≡           _____________
   |┃            /
   |┃≡   )、,ノ    <  俺、参上 !
___.|ミ\__(# `w´)    \
   |┃=__    \      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |┃ ≡ )  人 \ ガラ



        三   |┃ 
          ≡ |┃
             |┃ノし1
...  ______≡ |┃⌒)て
             |┃ピシャッ!
         三  |┃
140メロン名無しさん:2007/06/16(土) 21:59:07 ID:???0
age
141仮面ライダー電王SOS『俺様baseball』:2007/06/17(日) 14:08:51 ID:???0
完成分アップ。議論等自由ですのでどなたか保守を頼みます


 「・・・で、あの三人が何ですって?」
喫茶店でキョンの与太話を聞かされながら、ハルヒは自分の内に「正しくない」怒りが湧き上
がってくるのを感じていた。
 偶然部室を借りた元文芸部が宇宙人で適当に選んだ萌える上級生が未来人で突然やってきた
転校生が超能力者?冗談にしても対象を選べ。あの三人は掛け値なしに適当に選んだ団員であ
り、モモタロスのように向こうからやってきた超ラッキー人材とはわけが違う。本来超常現象・
謎の存在なんてものは草の根引っこ抜いてでも探し出さなければ見つからないものであり、繰
り返すがそれを見つけるためのSOS団なのだ。そもそも言いだしっぺがこのバカでは・・・
「ふざけんな!!」
却下以前の問題であった。

 その頃モモタロスは、重大な問題に直面していた。
「金がねぇんだ・・・」
デンライナーはパスを持ってれば待遇されるのだが、現代ではそうもいかない。他人から金を
巻き上げるわけにもいかないし、ハルヒにせびるなんてもっての外。だとすれば・・・
「・・・」
ふと見かけた【milk dipper】と書かれた立て看板を前に、モモタロスは覚悟を決めた。

 財布を忘れたと申したか。
 自分の進言を木っ端微塵に吹き飛ばされ、コーヒーくらいは奢らせてもらおうという僅かな
期待も見事に裏切られた。数える気にもなれない溜息をまた一つ漏らす。まぁ、予想出来たこ
とではある。宇宙人も未来人も、超能力者はどうだったか覚えていないが、とにかく皆口を揃
えて「あなたからの情報を涼宮ハルヒは信用しない」である。薄々そうだろうなとは思ってい
たが、ここまで大当たりだといくらなんでもショックだ。しかもこれから町内探索。今日もま
た惰眠を貪るべき時間が丸一日デートもどき≠ノ費やされ、消えていくのである。なんとい
うか、
「やれやれ」
せめて4月の平穏な日々を、ハルヒに振り回されることのなかったあの頃に戻りたい・・・な
どと、キョンは今更手遅れな願望を思い浮かべるしかなかった。

 さて、死亡フラグというものがある。傍目、特に視聴者から見れば「ああ、ここでこんなこ
とやるからにはこいつ死ぬんだな」と簡単に気付かれてしまう発言や行動を指すのだが。
 果たして自分が死亡フラグを立ててしまったということを、立てた本人は自覚しているもの
なのだろうか?
142メロン名無しさん:2007/06/17(日) 15:20:57 ID:eVKlcGEx0
モモタロスがタマモクロスに見えちまったじゃねーか
143メロン名無しさん:2007/06/18(月) 20:12:17 ID:???0
ふむ、いよいよ序盤終了だな
こっから映画撮影?短編で色々?それともオリジナル編いよいよスタートかな
144仮面ライダー電王SOS:2007/06/19(火) 17:09:30 ID:???0
>>143
ひとまず時系列通りにしようと思っていたのですが、確かにハルヒ的サプライズ
としては、「溜息」の方から入ってもいいかも知れませんね。
ただ、そうなると超展開連発になるので・・・別スレで出したオリジナルイマジン
の出番があるかも?
145メロン名無しさん:2007/06/22(金) 07:55:40 ID:???O
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
146仮面ライダー電王SOS『俺様baseball』:2007/06/22(金) 12:55:11 ID:???0
完成分だけup。これからこんな更新が続きそうです。読んでくれている方には
大変申し訳なく思います。

 それから数日。イマジン達もすっかり鳴りを潜め、キョン以下SOS団のメンバーは部室で
ようやく一息付いていた。みくるは律儀にナース服のままでお茶を用意し、長門はまた新しい
本を読み、キョンは古泉にチェックメイトを決める。嵐の前の静けさ。
 そして、それは唐突にやって来る。足音、ブレーキ音、ドアを叩き開けて
「野球大会に出るわよ!!」
嵐が厄介事を巻き込みながらやって来た。

 あっけに取られる団員一同ではあったが、ハルヒにしてみれば理由はあった。最近モモタロ
スと繋がらないのである。
 分離行動の自由を与えて以来、やけにコソコソしているというか、何をしているのかわから
ないことが増えた。時折ボンヤリと一方的に送ってくるイメージからは、どうも乱闘をしてい
るわけではないようなのだが。たまにまともに会話しても、項垂れているばかりでまともに会
話が通じない。良太郎にデンライナー内での様子を聞いても、「最近あんまり車内にいないん
だ」オーナーに至っては「彼は時の運行を変えていませんよ」と言ったきり無しの礫。やはり
暴れられないのが精神的にキていて放浪中ということか。このままだといつ爆発するかわから
ない。何か気を紛らわすものはないか・・・
と思案していたところで。

 明後日開かれる野球大会のチラシを発見したのだ。
147仮面ライダー電王SOS:2007/06/26(火) 00:58:54 ID:???0
モモ人間態の容姿について、参考になりそうなのを上げときます
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm463664
148仮面ライダー電王SOS『俺様baseball』:2007/06/30(土) 01:13:43 ID:???0
 「で、この野球大会とやらには、一体誰が出るんだ?」
「あたしたちに決まってるじゃない!後二人、メンツを揃える必要があるわね」
どうやらハルヒの考える頭数の中にはSOS団とデンライナーの二人が既に入っているらしい。
・・・誰一人参加する意思を表明してなどいないのだが。
「そもそもお前はルールを知ってるのか?」
「知ってるわよそれくらい。野球部に仮入部したこともあるから、一通りこなしたわ。全然面
 白くなかったからすぐ帰ったけど」
ちょっと待て。
「その面白くなかった野球の大会に、どうして俺たちが参加しなけりゃならんのだ」
もっともな疑問であるが、理由なんて数えるほどもあるまい。
「我々の存在を世に知らしめるチャンスじゃない!この大会で優勝すれば、SOS団の名前が
 この町以外にも広まるかもしれないわ!いい機会よ!」
それは汚名じゃないのか、と言い掛けて、止めた。どうせこいつに通常の価値観なんて通じな
い。大体SOS団の一員です、と名乗ってこっ恥ずかしい目に遭うのは実質キョンとみくるだ
けなのである。団長自ら胸を張って宣言しているしモモタロスはノリノリで受け答えるだろう
し、良太郎は笑って済ませるだろうし長門はガン無視だし古泉に至っては、
「いいんじゃないですか?」
何時も通り、いっそ痛快なまでに爽やかな肯定。骨折り損が増えるだけなキョンとしてはこい
つにだって偶には、というか常日頃からガンガン苦言を呈してくれんと困るのだが、それはそ
れで問題があると言いたいらしい。
「宇宙人やUMAを探して歩くよりは、余程健康的だと思いますが」
毎日毎日ハイキング気分で登校している身としては、どちらも大して変わらんと、声を大にし
て主張したい。
149仮面ライダー電王SOS『俺様baseball』:2007/06/30(土) 01:17:03 ID:???0
「言っとくけど、狙うは優勝よ!一敗も許されないわ。あたしは負けるのなんて大っキライな
 んだから!いいわね!!」
そう言ってみくるに飛びつき、耳にかぶりつく。ハイテンションのまま窓から顔を覗かせるそ
の後姿に、キョンの脳裏を一抹の不安が過ぎった。
「で、その大会とやらはいつなんだ」
「今週の日曜。大丈夫よ。ちゃんとチーム名は『SOS団』で申し込んでおいたから!」
明後日じゃねぇか!?しかもチーム名が尚更安心出来るもんじゃねぇ!!
「わかった。だがせめて後のメンバー二人はこっちでなんとかする。お前は何もするな」
呼ぶならやはり谷口と国木田の二人か・・・そう思っていた矢先、珍しくみくるが手を挙げた。
「あの・・・わたしのお友達でよろしければ・・・」
「じゃあそれ」臆面もなく了承するハルヒ。みくるの友達ならほぼ確実に上級生なのだが、こ
の女は「それ」呼ばわりで済ませてしまった。そもそもこの御方の友達が果たして真人間なの
かどうか。不安に駆られるキョンの顔を見て、安心させるような笑顔が返ってくる。
「あ、大丈夫ですよ。このじか、じゃなかった。このクラスになってからのクラスメイトです
 から」
それなら純粋に興味が湧く。そして古泉も、
「それでしたら僕の友人にも、野球に興味がある方が」「お前は何も言うな。残り一人は俺が
 なんとかする」
本職でも呼ばれたらたまったものではない。さっさと負けて帰るための下準備は、メンバー選
びの段階から始まっているのだから。

ここまで完成
150メロン名無しさん:2007/06/30(土) 04:22:11 ID:???0
普段ラノベしか読んでないの?
151メロン名無しさん:2007/06/30(土) 18:53:36 ID:???0
ラノベを読む時間もありません
152メロン名無しさん:2007/07/04(水) 23:52:32 ID:???0
あげ
153仮面ライダー電王SOS『俺様baseball』:2007/07/08(日) 20:33:29 ID:???0
「それでしたら僕の友人にも、野球に興味がある方が」「お前は何も言うな。残り一人は俺が
 なんとかする」
本職でも呼ばれたらたまったものではない。さっさと負けて帰るための下準備は、メンバー選
びの段階から始まっているのだから。
「そうと決まれば早速特訓よ!」
「今からか!?どこで?」「あそこで!」
指差した先に広がるのは、現在野球部が使用中の運動場。

 結局のところ。未来人(モモタロス)&異世界人(良太郎)と遊べるならば、ハルヒにとっては
それこそペタンクでもゲートボールでも何でもよかったのだろう。目に留まったのが偶々野球
だったに過ぎなかったからそれにした。キョンはそう思うことにした。というか、既に未来人
と異世界人に会えたんだから自分たちを解放してくれてもいいはずだと振ったら、
「冗談じゃないわよ。まだ宇宙人と超能力者が残ってるじゃないの」
・・・だそうである。その辺は解釈の問題で解決してほしいと思うのだが、頑として聞き入れ
そうにないから諦めることにした。そうこうしている間に、野球部とは一日みくるをマネージ
ャーとして貸し出すということで話がついたらしい。晴れて練習開始である。
 「最初は千本ノック!いくわよ!」言うが早いか放たれるボール。その狙いは・・・
「ふぇっ?」
耳元を掠めた何かの正体が再び高速で飛来!
「ひぃやぁぁぁっ!!」全力で伏せるみくる。慌てて滑り込む野球部員!なんとわかりやすい青
春か。情けないと言わんばかりにハルヒが声を上げる。
「そのボールにSOS団の未来がかかっているの!掴み取りなさい!!」
つまらなかったからすぐ止めたの言葉はどこへやら。ノリノリで打球を飛ばしまくるハルヒに、
鶉隠れするみくるを構う余裕も無く振り回されるキョン。一方いつものように笑顔でボールを
捌く古泉。そして長門は、
「・・・」
微動だにせず、自身への直撃コースだけを叩き落としている。動体視力を褒めるべきか、もっ
と動けと喝を入れるべきか。どちらにせよ、今のキョンにそんな余裕はないが。そんな余所見
をしていたら、取りこぼしたイレギュラーバウンドがみくるに当たってしまった。
「わきゃあ!痛いー・・・ですー」
転がってきたも同然の玉だが、それでも泣き出してしまった。見ていられない。
「後を頼む。朝比奈さん負傷退場だ!」
154メロン名無しさん
久々の更新ktkr
やっぱ試合の時のピンチヒッターは妹だろうか?