「誰だ、こいつは?」
「ボー・ガルダン。俺の片腕だ。しかし一体何が……まさか!」
カウラーは慌てて円盤内へ駆け込むと、とある場所へと向かった。そこは牢獄のような狭い部屋だった。しかし今は扉が無残にも破壊されている。
「やはり!まさかあの麻酔がもう切れるとは……。迂闊だった」
後ろからガルダンに肩を貸した金居がやって来て尋ねる。
「何事だ。一体そこには何がいたというのだ」
カウラーは苦々しげにこう言った。
「ユニットシリアル04……ゼイラム」
切り札であったゼイラムの逃亡、これはカウラーにとって最大の痛手であった。最早カウラーに残された道は一つしかない。
「……ガルダンの怪我が治り次第、バルカンベースとやらに襲撃をかける」
ケフレンが調べた我々にとって敵となる地球側の勢力。その中にバルカンベースの名があった。なんでも高名な科学者達が集まっている最中だという。
そこから科学者を攫い、各地に眠る邪神どもを調査・復活させ手駒にする。それがカウラーの次なる狙いだった。
「貴様にも働いてもらうぞ。その不死身の体が勝利の鍵だ。……それと、変な気は起こすなよ。こっちはいつでも貴様をカードにすることができるのだからな」
そう言ってカウラーは例の装置を取り出し、見せた。
「分かった。俺としても人間狩りができるのならそれでいい」(あの装置、解放だけでなく封印もできるのか。厄介だな……)
善と悪、2つの勢力がこれからバルカンベースへと向かおうとしていた……。
○剣崎一真/仮面ライダーブレイド、相川始/仮面ライダーカリス、橘朔也/仮面ライダーギャレン、上城睦月/仮面ライダーレンゲル、白井虎太郎、広瀬栞…バルカンベースへ
○嶋昇/タランチュラアンデッド、城光/タイガーアンデッド…カードに再封印される
●サー・カウラー、ボー・ガルダン、金居/ギラファアンデッド…バルカンベースへ
△ゼイラム…消息不明
随分悩んだのですが、結局こんな展開にしてしまいました。上記の通り剣チームとカウラー一味はバルカンベースへと向かいます。
彼らがバルカンベースに登場するタイミングは008編作者様におまかせしてもかまわないでしょうか。
ちなみに上記の彼らも以降はフリーにしておきます。アンデッド解放装置も必要に応じてお使いください。
それとゼイラムは中立です。ヒーロー側だろうがバダム側だろうが一般人だろうが見境無く攻撃してきます。
黒い特凶同様、物語を掻き回すキャラとしてお使いください。というか黒い特凶への唯一の対抗策がこいつかもしれませんね。
なお、橘さんの魂の叫びは日本中の人の心を打ちました。ヒーロー側、バダム側、一般人、それら全てに何らかの影響を与えたはずであることを追記しておきます。
612 :
黒川:05/02/15 18:28:48 ID:ZIkLL+FD
>>603 あっ、書く人がいられたら、弦太郎も指令室に行った事にしといて下さい
>>604 「ラッコ、ラッコ〜。」
ライダー達の元に向かう、ラッコ男達。
プルルルルル
と、そこで、ラッコ男の携帯が鳴った。
「何だ、この大事な時に。」
そう言いつつ、電話をとると
「もしもし?どちら様ですか?」
「こら!明日の朝、寝ている時を襲う計画なのに、なに勝手なことを
してるんだ クェッ、クェッ。」
別班のチョコ玉男の怒鳴り声が耳に飛び込んできた。
「んっ、チョコ玉男か。奴等が油断している今が絶好のチャンスだ、明日まで
待つことはあるまい。」
「ダメだ。我々、一人一人が奴等の力を凌駕していると言え、『万が一』の事が
ある。ちゃんと計画通りに動け クェクェツ。それに、ヒゲゴジラ男は明日にならんと
来ないぞ。」
「うむむ、分かった。」
「よろしく頼むぞ。」
そう言うと、電話は切れた。
「どうした?」
コアラ男がたずねた。
「チョコ玉男に怒られた。しょうがない、当初の計画通り明朝に攻撃だ。」
●ジョッカー超スーパー再生怪人軍団(ラッコ男、カルガモ男、コアラ男、ゾウ男、カニ男、月の輪熊男、ペンギン男、サメ男、ゴキブリ男)
チョコ玉男に怒られ、計画通り明朝攻撃に変更
橘さん物語作者様…。
008編の中の人です。
了解しました、こちらも出来る限りの事を尽くしてサー・カウラーショックの顛末と同時に
新章突入させていただきます…。
サー・カウラー一味の電波ジャックの顛末は、日本全国に様々な波紋を及ぼした…。
暗黒秘密結社連合であるバダムと戦う者達にとっては、4人の仮面ライダーの戦いに
勇気づけられた形になり、バダム側にとっては脳天に水爆を叩き落とされたようなショ
ックを与えるのには十分過ぎる結末であった。こと、バダム側は超時空ネットワークで
各組織が繋がっているため、そのショックの度合いは凄まじいものがあった…。
当然、サー・カウラー一味の醜態は超時空ネットワークを通じて地球各地、果ては月を
含む太陽系は勿論の事、太陽系外の各惑星に散らばるバダムの同志に広まっていた…。
「全く…、何と言うザマだ…!所詮は知能指数100未満の戦バカと言う事か…!!」
今まで、TAC南太平洋国際本部のある人工島でサー・カウラー一味の実況生中継の
一部始終を観戦していたルチ将軍は、割れんばかりの声を上げながら座っていた椅子
を叩き壊した。しかも、自分の提供した超時空ネットワークで日本全国のお茶の間と、
バダムの同志達に自分たちバダムの醜態を晒したと言う、これまでに無い屈辱であっ
たから当然ともいえた…。最も、サー・カウラーが知能指数100未満と言うのは詞の綾
だが、これがルチ将軍をしてそこまでの暴言を吐かせるほどの精神的ショックだったと
言う事である。
勿論、地球各地で…。さらには月や太陽系外で活動しているバダムの同志、そしてこ
れからバダムに参加しようとする者達もルチ将軍と同じ思いを抱いているに違いなかった。
「どうやら決起を早める時が来たようだな…。」
ルチ将軍は眼をギラつかせながら呟いた。
確かに、現在の戦局はバダムに有利である。各地では超時空ネットワークと大いなる
意思の呼びかけで同志達は増えつつあり、地球各国でもメルカ共和国のように国家ぐ
るみでバダムに参加を表明するものまであった…。バラノイアからは緯度0で量産され
ているジャンボー級の万能戦艦を含む超兵器が量産体制を整え、高倉長官とヤプール
の手引きでTAC、TPC、地球防衛軍の各組織は傘下に入り、それらの武器はアクタ王
国でテロ活動を行っているシンパ達やメルカ共和国等に流れており、バダムの地球制
圧は時間の問題とも言えた…。
が、それもサー・カウラー一味のミスと言うアリの穴を通じて、バダムと言う名の巨大な
ダムが崩れようとしているのである…。
このまま放置すれば、いずれバダムが崩壊する…。否、自分の描く地球征服が台無し
になる…。ルチ将軍の頭脳は…、仮面ライダー1号こと本郷猛の2倍強の知能指数の
頭脳はそう判断したのであった…。
「緯度0にいるブルドントと、月の冴島を呼び出せ!」
「イエッサー!」
オペレーターが超時空ネットワークを起動させ、緯度0とムーンタウンを呼び出した。す
ると、緯度0からはカイザーブルドントが、ムーンタウンからは冴島がスクリーンに映し
出される。
ルチ将軍「貴様達も例の放送は見ているだろうな?」
冴島「ええ、全くなんて茶番です…?」
ブルドント「これじゃあいい恥さらしだよ〜。」
冴島もブルドントも、顔をしかめっ面にしている。彼らもまた、例の放送で気分を害した
クチであった。
ルチ将軍「良いか?これより私はあの目障りな砂上の楼閣…。空中都市008に総攻
撃をかける!!」
ブルドント「殺っちゃうの?!」
ルチ将軍「その通りだ!!貴様の方もバルカンベース総攻撃の準備は整っているの
だろうな?」
ブルドント「もっちろ〜ん!キラウエア火山に落としたゴーデス細胞もそろそろ成長して
いるし〜。」
冴島「こちらの方も、将軍の送ったジャンボーが到着次第作戦を開始いたします…。」
ルチ将軍「そうか、後は太陽フレアの方だな…。冴島…、私の送ったジャンボーには
太陽フレア増幅装置が積んである…。場合によってはこれを使っても良いぞ…。」
冴島「有り難うございます、ルチ将軍…。」
そう言うと冴島とブルドントの姿がスクリーンから消えた…。
「008の沖に待機している高倉の奴に暗号文を送れ…!『リンゴハオチタ』とな!!」
「イエッサー!」
●ルチ将軍⇒008並びにバルカンベース総攻撃を指示。
●カイザーブルドント⇒バルカンベース総攻撃へ。
●冴島⇒ジャンボーの到着と共に行動開始。
会議の隙を付いてバルカンベース&008に総攻撃開始にしようと思います…。
よろしいでしょうか?
バルカンベース攻撃とゴーデス復活は予定通り3日にしてもらいたんいん
ですけど。
それと、バラノイアは、放送に便乗するだけで
ルチ将軍とは手を組んでないはずでは?
618 :
008編(将軍決起):05/02/15 21:43:06 ID:yHXNz9GN
>>617様
済みませんでしたm(__)m。
>>614-617をスルーして、将軍単独で008総攻撃に切り換えます…。
よろしいでしょうか?
サー・カウラー一味の電波ジャックの顛末は、日本全国に様々な波紋を及ぼした…。
暗黒秘密結社連合であるバダムと戦う者達にとっては、4人の仮面ライダーの戦いに
勇気づけられた形になり、バダム側にとっては脳天に水爆を叩き落とされたようなショ
ックを与えるのには十分過ぎる結末であった。こと、バダム側は超時空ネットワークで
各組織が繋がっているため、そのショックの度合いは凄まじいものがあった…。
当然、サー・カウラー一味の醜態は超時空ネットワークを通じて地球各地、果ては月を
含む太陽系は勿論の事、太陽系外の各惑星に散らばるバダムの同志に広まっていた…。
「全く…、何と言うザマだ…!所詮は知能指数100未満の戦バカと言う事か…!!」
今まで、TAC南太平洋国際本部のある人工島でサー・カウラー一味の実況生中継の
一部始終を観戦していたルチ将軍は、割れんばかりの声を上げながら座っていた椅子
を叩き壊した。しかも、自分の提供した超時空ネットワークで日本全国のお茶の間と、
バダムの同志達に自分たちバダムの醜態を晒したと言う、これまでに無い屈辱であっ
たから当然ともいえた…。最も、サー・カウラーが知能指数100未満と言うのは詞の綾
だが、これがルチ将軍をしてそこまでの暴言を吐かせるほどの精神的ショックだったと
言う事である。
勿論、地球各地で…。さらには月や太陽系外で活動しているバダムの同志、そしてこ
れからバダムに参加しようとする者達もルチ将軍と同じ思いを抱いているに違いなかっ
た。
「どうやら決起を早める時が来たようだな…。」
ルチ将軍は眼をギラつかせながら呟いた。
確かに、現在の戦局はバダムに有利である。各地では超時空ネットワークと大いなる
意思の呼びかけで同志達は増えつつあり、地球各国でもメルカ共和国のように国家ぐ
るみでバダムに参加を表明するものまであった…。バラノイアからは緯度0で量産され
ているジャンボー級の万能戦艦を含む超兵器が量産体制を整え、高倉長官とヤプール
の手引きでTAC、TPC、地球防衛軍の各組織は傘下に入り、それらの武器はアクタ王
国でテロ活動を行っているシンパ達やメルカ共和国等に流れており、バダムの地球制
圧は時間の問題とも言えた…。
が、それもサー・カウラー一味のミスと言うアリの穴を通じて、バダムと言う名の巨大な
ダムが崩れようとしているのである…。
このまま放置すれば、いずれバダムが崩壊する…。否、自分の描く地球征服が台無し
になる…。ルチ将軍の頭脳は…、仮面ライダー1号こと本郷猛の2倍強の知能指数の
頭脳はそう判断したのであった…。
「月の冴島を呼び出せ!」
「イエッサー!」
オペレーターが超時空ネットワークを起動させ、ムーンタウンに待機している冴島を呼
び出した。すると、冴島の姿がスクリーンに映し出される。
ルチ将軍「貴様も例の放送は見ているだろうな?」
冴島「ええ、全くなんて茶番です…?」
冴島も顔をしかめっ面にしている。彼もまた、例の放送で気分を害したクチであった。
ルチ将軍「良いか?これより私はあの目障りな砂上の楼閣…。空中都市008に総攻
撃をかける!!」
冴島「総攻撃ですか?」
ルチ将軍「その通りだ!!奴らが静かにしている内に宣戦布告を行い、世界中の面
前であの街を消滅させてくれる…!!!」
冴島「こちらの方も、将軍の送ったジャンボーが到着次第作戦を開始いたします…。」
ルチ将軍「そうか、後は太陽フレアの方だな…。冴島…、私の送ったジャンボーには
太陽フレア増幅装置が積んである…。場合によってはこれを使っても良いぞ…。」
冴島「有り難うございます、ルチ将軍…。」
そう言うと冴島の姿がスクリーンから消えた…。
「008の沖に待機している高倉の奴に暗号文を送れ…!『リンゴハオチタ』とな!!」
「イエッサー!」
オペレーターが暗号を、高倉長官のジャンボーに送る。
決起の時来れりと…。
●ルチ将軍⇒008総攻撃を高倉&冴島に指示。
●冴島⇒ジャンボーの到着と共に行動開始。
混乱させてスマソです…。
621 :
617:05/02/15 21:47:33 ID:Z2DQMyi3
はい、こちらの我がままを聞いていただき有り難うございました。m(__)m
CR編作者様。
ルチ将軍が冴島に太陽フレア増幅装置を送りましたので、
良かったら是非使ってやってください。
では冴島は月でムーンサンダーの復活を待ち構えながら
ジャンボーにいますので。
早ければ明日から復帰できますので楽しみにしてください。
前スレ 520の続き
デズモゾーリャに逃げられてしまった戦士たちが自分たちの事とこれからの事を話し合っていた・・・
お互いの自己紹介がすみ、一段落ついたところで竜也の携帯電話が鳴り出した。
竜也「ん、親父から?何だろう?」
浅見渡「竜也か?今何処に居る?」
竜也「いま出先だけど・・・何の用?」
渡「うむ、バルカンベースでバダムに対抗する為の会議が開かれるのだが、残念だが私はまだ動ける状態じゃない・・・
だから私の代理として、バルカンベースに行ってもらえないか?」
竜也「親父の代行で、会議に出ろって?」
渡「シティガーディアンズ内部が混乱していて、建て直しにはまだ時間がかかる。
情報が錯綜しているから、状況をまとめなければならん。
お前たちタイムレンジャーにとっても、情報は必要だろう・・・そしてこの話は浅見家云々の話とは別次元の問題だ」
竜也「わかったよ・・・親父、あんまり無理すんなよ」
会話が終わり、竜也が電話を切る
竜也「俺たちは現状を知るために、バルカンベースでの会議に出席します。
できれば、皆さんも一緒に来てもらいたいんですが・・・」
幸人「そうだな、一度情報をまとめないと動きにくいだろうしな」
走「じゃ、俺たちも着いて行きます」
●タイムレンジャー、ガオレンジャー、アバレンジャー(キラー含む) ⇒ バルカンベースへ向かう
やっつけ仕事気味ですいませんが、タイム・ガオ・アバレの面々に関しては以後フリーです
バルカンベースにそのまま合流もよし、寄り道もよしですw
でも、バルカンベースの話を書く方は動かすキャラが多くて大変そうですね(汗
しばらくはROM専になりますが、タイミング次第でまた執筆できればいいな・・・
他のSSの作者様方、どうもお疲れ様です。
オペレーター「長官、南太平洋国際本部のルチ将軍から暗号電文です!」
高倉「内容は?」
オペレーター「『リンゴハオチタ』です…!」
その内容を聞いた高倉長官は、悪意のこもった薄ら笑いを浮かべた。
高倉「サー・カウラーとやらめ…。奴もバカな事をしてくれたが、こちらにとっては好都合だ…。」
勿論高倉長官も、サー・カウラー一味の放送を視聴していた一人である。
高倉「仮面ライダーギャレンとか言ったな…。奴はまるでTAC時代の北斗星司そっくりだな…。
だからこそ奴のほざいた台詞を、今ここで帳消しにしてくれる!奴の語る正義なぞ、ワシの味わ
った屈辱の怨念で粉砕してくれるわ!!」
高倉長官が吠える。あの時、超光速ミサイルによるゴルゴダ星爆破計画に反対した北斗星司が、
自ら志願したのでミサイルに乗せたのは正しかった。しかし竜隊長は司令官である自分に反抗し、
あまつさえ殴り飛ばすと言う上官侮辱罪を犯した…。
が、結果は超光速ミサイル計画の失敗は高倉長官の責任とされ、竜隊長の上官侮辱罪は不問
に付されたのであった。当然高倉長官は南太平洋国際本部司令長官の役職を首にされ、南極
基地の警備隊長に降格と言うかつてない屈辱を味わったのだ。
そんな彼に手をさしのべたのが、ダッカーの首領Lと異次元人ヤプールであった。
首領L「(貴様…、幸せそうな奴らに復讐したいか?)」
ヤプール「(竜隊長に…、北斗星司と南夕子に復讐したいのだろう?)」
首領Lとヤプールの誘いは、まさに高倉長官にとって天の声であった。たとえ彼らが悪魔だったに
せよ、ダッカーとヤプールは高倉長官の救いの神となったのだ。
そして、晴れてダッカーのバックアップで高倉長官はTAC南太平洋国際本部長官に返り咲き、ヤ
プールが紹介したルチ将軍の協力もあってTPCや地球防衛軍の司令長官の座も得たのであった。
その後は反対勢力の粛清と軟禁で足場を固め、バダムの決起と共に自分をないがしろにした者達
への復讐を遂げようとしていた…。
今、決起の時は来た。
サー・カウラー一味のフライングと言うハプニングはあったにしよ、ついに高倉長官の待ち望んだ戦
いが始まるのだ…。
「艦内に伝えよ!ルチ将軍の宣戦布告放送と共にTAC…。いや、我等『バダム帝国軍』は008公
開虐殺作戦を開始する!いいか?008の連中は何も知らぬ幸せな奴らだ!
幸せそうな奴らは全て皆殺しにし、大いなる意思に選ばれた強者である我等がこの世界を…、そし
てこの宇宙を思いのままにするのだ!!」
「イエッサー!」
高倉長官の吠えまくる姿に、ジャンボーのブリッジクルー達は歓喜の声を上げる。
「ジャンボー浮上準備!放送開始と共に浮上する!!」
「イエッサー!」
オペレーター達がジャンボーの浮上準備を始める。
後は、ルチ将軍の放送を待つだけである…。
一方待機室では、ドクターQと助手のシルビア、孫娘のリタ、ハスラー教授とドクトルオーバー、鉄の
爪ことアイアンクローが008への御礼参りの準備を整えていた。
が、何故かプロフェッサーKとレディMは、その様子を見守っていたのであった…。
ドクターQ「やはり、行かないのか…?」
プロフェッサーK「ああ、余りにも事が大きくなりすぎたのでな…。」
ハスラー教授「いまさら、逃げ出すと言うんじゃないだろうな?!」
ドクターQ「言うな、ハスラー!」
ハスラー教授の暴言をドクターQが諫める。
あくまでもプロフェッサーKとレディMがバダムに参加したのは、星雲仮面マシンマンへの復讐のた
めである。決して世界征服ではない。第一プロフェッサーKとレディMは、世界征服には全く関心が
無いのだ。肝心のマシンマンが008に現れない以上、長居は無用と判断したのだ…。
ドクターQ「それで、これから戦闘アンドロイドを連れて、何処に隠れる?」
プロフェッサーK「とりあえずは、ロボット学校のある御多良市の秘密のアジトに身を潜めようと思う…。
あそこにはワシの嫌いな、いじめ甲斐のある子供たちが大勢おるし、それにアンドロイドの製造と改造
に必要な部品も容易に手に入る…。」
ドクトルオーバー「また、子供いじめか…?あきない奴だな…。」
あきれ返るドクトルオーバー。
プロフェッサーK「じゃが、死人の出るような子供いじめは最早ワシの望むものではない!ドクターQ、
貴様ならワシの気持ちは判るじゃろう?」
ドクターQ「判っている…、貴様はそういう男だからな…。」
レディM「それと、これを持って行って…。」
そう言うとレディMは、ドクターQとハスラー教授、アイアンクローにシャープペンシル状の物を渡した。
鉄の爪「これは…?」
レディM「叔父様が作った物体転送機…。いざという時はこれを使って脱出するといいわ…。」
ドクトルオーバー「物体転送機?」
プロフェッサーK「ワシとレディMがマシンマンから逃れる時に使った物の改良型だ…。ここまで小型化
するには苦労したワイ…。」
苦笑いしながらプロフェッサーKが言う。
すると、ハスラー教授が切り返した。
ハスラー教授「貴様は気に入らない奴だったが…、死ぬんじゃないぞ…。」
そう悪態をつきながらも受け取るハスラー教授。その眼に何故か涙が浮かんでいた。
鉄の爪「確かに受け取ったぞ、プロフェッサーK!」
プロフェッサーK「達者でな…、番場壮吉との決着がつくのを祈っている…。」
そして次はドクターQであった。
プロフェッサーK「ドクターQ…。」
ドクターQ「なんじゃ?」
プロフェッサーK「ゴールデンモンスの奴を、宜しく頼む…。」
そう言いながらプロフェッサーKは、ドクターQと固い握手を交わす。
プロフェッサーK「死ぬんじゃないぞ…。」
ドクターQ「貴様もな…。」
何故か友情の芽生えた2人の老人が、お互いに別れの手を振る。
そして、プロフェッサーKとレディMは小型物体転送機を使ってジャンボーを後にした。
同時にオニ男を除く残存戦闘アンドロイドも、物体転送機でジャンボーを後にする。
すると、入れ違いにブライゾンガーが入ってくる。
ブライゾンガー「ドクターQ…、別れは済ませたのか?」
ドクターQ「ああ、もう既に済ませておる…。」
ブライゾンガー「こちらの方も…。アイアンクローの侵略ロボット共々一切の準備は完了済みだ…。」
鉄の爪「そうか…、ブライゾンガー殿の新型デスターロボも準備は出来ていると言う事か?」
ブライゾンガー「その通りだ…。」
シルビア「ギルハカイダーの方も、ジャイアント・デビルの出撃準備が整っているし…。」
リタ「後はあたし達が突入するだけよね?おじいちゃま…!」
ドクターQ「ドンと呼びなさい!ドンと…!!」
リタの相変わらずなおじいちゃんっ子ぶりに、ドクターQが怒鳴りつける。
「全艦、浮上準備!突入要員は転送室にて待機…!」
オペレーターの艦内放送が響き渡る。
ドクターQ「よし、ワシ等は転送室に向かうぞ!008へ御礼参りじゃ!!」
そう言うとドクターQは、一同を率いて物体転送室に向かって行った。
●高倉長官⇒008攻撃準備完了、ルチ将軍の放送待ち。
●プロフェッサーK、レディM、戦闘アンドロイド軍団(オニ男を除くアンカー男〜ショットガン男)
⇒御多良市に脱出。
●ドクターQ、シルビア、リタ、ハスラー教授、ドクトルオーバー、ゴーラゾンガー/ブライゾンガー
⇒008突入準備完了
●ギルハカイダー⇒ジャイアント・デビルにて待機中?
●新型デスターロボ軍団(カッチュウナイト〜コブラミサイル)
●侵略ロボット軍団(アトミック魔女〜イカルス大王)⇒転送室にて待機中
尚、プロフェッサーKとレディM一味は以後フリーになります
>>603 それでは折角なので書いてみようと思います。5人ライダー&ハリケンジャーvsギア、メカシンカ、ショッカー幹部ですよね?
では……。
両陣営ともに睨み合いが続く中、真っ先に動いたのは前世魔人と化したショッカー幹部達であった。
但し、戦うためではない。逃げるためである。
「何処へ行く!」
「わしらは逃げる!こんな奇妙な姿になってしまって戦闘もへったくれもあるか!」
メイスンの問いに答えたのは地獄大使(だったもの)だ。
……彼らの変身する怪人体だって奇妙といえば奇妙なのだろうが、そんなことおかまいなしである。そのまま4人はその場から撤退してしまった。
「ふん、元々サイボーグごときには期待しておらんわ!」
そうメイスンが毒吐く。
「さてと、そこのカラフルな3人組。悪いがあの連中は俺達に任せてもらえないかな」
2号ライダーの言葉にハリケンジャーは面食らってしまう。
それもそうだろう。4人撤退したとはいえ敵の数は11。それをたった5人で倒そうというのだ。
「でも……」
「心配するな。仮面ライダーは強いんだ。それに……奴らバダムに対する怒りがこのままじゃ引っ込みそうもないんでな」
その言葉の裏に強い気迫を感じ取ったハリケンジャーの3人には何も言えなかった。
「愚かな。たった5人で戦いを挑むとは……。殺れ!」
メイスンが号令をかける。ビッグスリーは戦いをジューノイド達に任せてとりあえず傍観に徹するつもりのようだ。ハリケンジャー達が控えている以上、賢明な策とも言える。
だが彼らは甘く見ていた。今自分達が相手にしているのが、今まで何度も不可能を可能にしてきた剛の者、仮面ライダーであるということを。
まず2号がレインボーカメレオンに向かって速攻を仕掛けた。迎え撃つべく2号へと突撃するレインボーカメレオン。だが……。
「ロープアーム!」
ライダーマンのロープアームがレインボーカメレオンの動きを封じ込めた。そこをすかさず2号が攻撃する。
「ライダァァァァ、パァンチ!」
2号の渾身の一撃がレインボーカメレオンの胴体を貫いた。爆発。
炎と煙の中から2号がその姿を現した。
「まずは、一人」
●レインボーカメレオン…ライダー2号に倒される
「は、速い……」
「嘘……」
「強い……」
ハリケンジャーの3人が口々に感想を述べる。それは本当に一瞬のことだった。
「これで残るは10人。2人ずつ倒せば均等だが、こればかりは早い者勝ちだな」
2号がその漲る闘志をライダーファイトで表現しながら言う。
「やれやれ、このままじゃ全部2号に取られてしまうな。苦汁を舐めていたのはみんな同じなのに」
スカイライダーがぼやく。
コンピュータードラゴンが炎を吹き攻撃してきた。2号との間にスーパー1が割って入る。
「チェーンジ、冷熱ハンド。超低温冷凍ガス!」
スーパー1の緑の腕から放たれた冷凍ガスが、コンピュータードラゴンの炎を相殺する。その隙に2号がコンピュータードラゴンへと跳びかかっていった。
だが、2号の狙いはコンピュータードラゴンではなかった。コンピュータードラゴンの肩を踏み、その後方にいたファイヤースフィンクスの前に着地する。
「油断してただろ。……喰らえ!」
2号はファイヤースフィンクスの両肩に手を置くと同時に、体内も風力エネルギーを全開にした。それとともに彼らを中心に竜巻が巻き起こる。
ファイヤースフィンクスを掴んだまま、その渦に沿うようにして空中へと跳び上がる2号。そして空中でファイヤースフィンクスの体を高速で振り回す。
「ライダァァァァ、錐揉みぃシュゥゥゥトッ!」
高速で回転するファイヤースフィンクスの体を、2号は力一杯地上目がけて投げ捨てた。轟音。後には、巨大な穴とその中で絶命するファイヤースフィンクスの骸だけが残った。
コンピュータードラゴンが着地した2号に向かって炎を吹きつけようとしたが、再びライダーマンがロープアームを使い、今度はコンピュータードラゴンの口を封じる。
不意を衝かれパニックに陥るコンピュータードラゴンに、今度はスーパー1が技をお見舞いした。
「スーパーライダー!閃光キーック!」
その名の通り猛スピードで繰り出されたキックが、コンピュータードラゴンの体を貫いた。爆発。
「もう3人目だぞ。だが今日の我々は今更お前達を許そうとは思わんがな」
2号がビッグスリーに向かって毅然と言い放った。
●ファイヤースフィンクス…ライダー2号に倒される
●コンピュータードラゴン…スーパー1に倒される
CR編復帰ですけど、
>>162を少し書き直させてください。
月面軌道上を周回する一隻の宇宙船、コスミックレスキュー(以下CR)第89師団、通称「南條チーム」の宇宙船であった。
彼らは一年前、月面基地日本区開発庁長官、冴島達郎の乗った連絡船を大量のスペースデブリから
冴島をはじめとする連絡船の乗員を救出し、一躍時の人となった。
彼らの宇宙船のブリッジではリーダーの南條俊の元に一人の青年が突っかかっていた。
「南條さん、何遍言えば信じてもらえるんだよ!」
「沢田、またお前の好きな漫画の話か、もう大いなる意思なんてのは聞き飽きたぞ。」
「この沢田東さまが無事生還できたのは大いなる意思の力だっていうのに!」
南條は青年に少々あきれ気味だった。
南條に沢田と呼ばれた青年は南條に憧れCRに入隊した沢田東であった。
彼は先の冴島救出の際に一人残り仲間達を脱出させて、連絡船と運命を共にしたと思われていたが、
見事に帰還し、CRたちのエース格となった。
沢田本人の証言によると意識を失っているとき、
「大いなる意思」に「お前はまだやるべき事がある」と言われ、意識を取り戻したという。
(大いなる意思・・・こいつの言っている事が本当なら創介も生きているとでもいうのか・・・・?)
南條は三年前の宇宙船事故で命を落としたかっての相棒、千葉創介を思い出していた。
バイオマンのヒーロー側で使われたキャラって居ますか?
いない
3体のメカ進化獣を倒すのに3分もかからなかった。しかも5人の仮面ライダーは皆無傷だった。
これには流石のビッグスリーも驚きの色を隠せなかった。
「おのれぇぇぇ!」
メッサージュウが空へと舞い上がり攻撃を仕掛けてくる。だが……。
「セイリング、ジャンプ!」
掛け声とともにベルトの重力低減装置を作動させたスカイライダーが同じく空へと舞い上がった。
「貴様っ、飛べるのか!?」
「そうだ。覚えておくがいい、俺の名は……スカイライダー!」
一方、地上ではジュウオーがライダー達に向けて胸のバリバリロケットを発射しようとしていた。
「これでも食らえぇぇ!」
発射されるバリバリロケット。だがライダー達は避けようともしない。それどころかスーパー1が一歩前に出た。
「赤心少林拳、梅花!」
スーパー1が目にも留まらぬ速さで、飛んできたバリバリロケットを全て掴み取った。
「な!」
さらにそれを全てジューノイド目がけて投げ返す。大爆発。
「お、おのれぇぇぇぇ」
その隙を衝くかのように、ZXがジュウオー目がけて突撃してきた。
「馬鹿め!正攻法で俺に挑むつもりか!?」
迎え撃つべく同じように突撃をかけるジュウオー。しかし……。
「よせ、ジュウオー!」
異常に気付いたサイゴーンが叫ぶが、すでに遅かった。
「そりゃ、捕まえたぞ。……って、あれ?」
確かにZXを捕らえたはずなのにすり抜けてそのまま消えてしまった。
「馬鹿め、それは立体映像だ」
上空から声がする。見るとZXがジュウオーの真上から電磁ナイフ片手に急降下してきた。
着地と同時に斬りつける。さらに一撃、二撃とジュウオーのボディを斬りつけていく。
「貴様ら、純粋な機械だな」
「そ、それがどうした!」
「ならばほんの僅かな良心の呵責も感じずに貴様らを倒すことができる!」
ZXはさらに複数の立体映像を展開し、ジュウオーの周囲を取り囲む。そして一斉に跳びかかっていった!
「凄い……、まさか分身の術が使えるなんて……」
ZXの戦いぶりを目にしたハリケンレッドが感嘆の声を上げる。
「思った通り頑丈な体だな。だが……」
ZXの本体がジュウオーのボディに衝撃集中爆弾をセットしていく。
「な、何だ、何をした!」
「今に分かる……」
爆発!その衝撃で吹き飛ぶジュウオー。ジュウオーの頑丈なボディに一箇所だけヒビが入った。
「ZXキック!」
その一箇所目がけて、灼熱に燃え上がったZXのキックが寸分の狂いもなく炸裂する!
「ば、馬鹿な!」絶叫とともにジュウオーの体は爆発四散した。
「ジュ……ジュウオー!」
モンスターが子分の死に絶叫する。
その最中、ライダーマンはアクアイガーと戦っていた。元々水中戦用ということもあってかアクアイガーの方が分が悪い。
パワーアームの一撃がとうとうアクアイガーを吹き飛ばした。
「ネットアーム!」
さらにネットアームでアクアイガーの動きを完全に封じるライダーマン。そこへ……。
「マシンガンアーム!」
ライダーマンがマシンガンアームの銃口をアクアイガーの口の中へと突っ込んだ。そして弾丸を発射する。
体内での激しい跳弾により、内部メカを完膚なきまでに破壊されたアクアイガーが地面へと倒れこみ、その直後爆発した。
●ジュウオー…ZXに倒される
●アクアイガー…ライダーマンに倒される
空中ではスカイライダーとメッサージュウが死闘を繰り広げていた。だが、スカイライダーの高度が徐々に下がっていく。
「ははぁ、貴様本当に空を飛べるわけじゃないな?おそらくそのベルトの装置を使って擬似飛行をしているだけにすぎないんだろ」
メッサージュウが勝ち誇ったように言う。
「この勝負、空を征する俺の勝ちだ!」
「おっと、本当に飛べる奴がここにいるぜ」
「何!?」
声のする方を見ると、ZXがジェット噴射で空を猛スピードで飛んでくる。
「ZXパンチ!」
ZXの一撃がメッサージュウの飛行装置を粉砕した。
「ゲェッ!」
「今だ!三点ドロップ!」
体勢を崩したメッサージュウの背にスカイライダーが飛び乗る。そしてメッサージュウの腕を捕らえ、そのまま地面へと降下した。
激しい振動と轟音が起こる。地面に叩きつけられたメッサージュウの体は、その衝撃とスカイライダーの引っ張る力によって両腕はもげ、胴体は真っ二つに千切れてしまった。
「おのれ!ジュウオー、アクアイガーに続いてメッサージュウまで!」
メッツラーがミラージュビームを放ち5人のライダーを攻撃する。さらに腕を伸ばしスカイライダーに?みかかった。だが……。
「マイクロチェーン!」
ZXの手の甲から放たれた鎖が、伸ばされたメッツラーの腕に絡みつく。さらに高圧電流を流し攻撃するZX。そこへスカイライダーが接近し、水平回転チョップをメッツラーに叩き込んだ。
スカイライダーの攻撃を受け、頭部から火を噴くメッツラー。
そしてその背後からスーパー1が跳びかかる!
「スーパーライダー!旋風キーック!」
体を独楽のように高速回転させたスーパー1の必殺キックがメッツラーを打ち砕いた!爆発。
成り行きをポカーンと見守っていたハリケンジャーの3人に、2号が告げる。
「なっ、強いだろ?」
残る敵の数は4。
●メッサージュウ…スカイライダーに倒される
●メッツラー…スーパー1に倒される
訂正
スカイライダーに?みかかった→スカイライダーに掴みかかった
「これでジューノイド五獣士も残るは俺だけとなった。こうなれば俺一人で貴様らを倒す!」
「意地張ってないで後ろの3人に助けを求めたらどうだ?」
「黙れ!サイゴーンフレア!」
サイゴーンが顔面を変えて、口から火炎弾を連続発射してきた。その爆発の中を掻い潜り、5人のライダーが接近してくる。
「サイゴーン駆動念力!」
「何だとっ!」
サイゴーンの強力な念力によって、5人の体は吹き飛ばされてしまった。そこへ再びサイゴーンフレアを放ち攻撃してくる。
「見たか!貴様らはある程度接近しなければ攻撃できないのだろう?近づく前に片付けてやる!」
「ならばこちらも遠くから攻撃すればいいだけのこと。チェーンジ、エレキハンド」
スーパー1の腕が青い腕に換装された。
「何をする気だ?」
「エレキ光線、発射!」
スーパー1の腕から放たれた高圧電流がサイゴーンに直撃する。さらにそこへライダーマンがマシンガンアーム、ZXが十字手裏剣で攻撃を仕掛けた。
「グワァァァァァ!」
「どうだ。仮面ライダーを甘く見たお前の負けだ」
2号とスカイライダーが怯むサイゴーンへと一気に駆け寄る。
「とうっ!」
両者とも高く空へと舞い上がった。そして空中で体を高速回転させる。
「大回転!スカーイキーック!」「ライダァァァァ、回転キィィィック!」
2人のライダーのキックがサイゴーンの体を貫いた!爆発し、砕け散るサイゴーン。
「残るは3人!」
●サイゴーン…ライダー2号、スカイライダーに倒される
立て続けにメカ進化獣、ジューノイド五獣士と倒され、ビッグスリーは機械であるにも係わらず顔色を失った。
「ぬうう……」
メイスンが悔しそうな声を上げる。
「何故俺達が強いか分かるか?」
2号がビッグスリーに向かって言う。
「それはな、正義の二文字を背負っているからだ。お前達悪と違って、こっちは失うものや守るものの重さが違うんだ」
その違いだ、そう2号は強く言い放った。
「おのれぇぇぇ、よくも、よくもジュウオーを!」
今までずっと黙っていたモンスターが、とうとうブチ切れて2号に掴みかかっていった。
「頭に血が上った状態で勝てると思っているのか?」
2号は必要最小限の動きでモンスターの攻撃を全てかわすと、その腕を掴み取った。
「柔よく剛を制す、ってな。ライダァァァァ返し!」
2号がモンスターの巨体をいとも簡単に投げ捨てる。
さらに起き上がったモンスター目がけて怒涛のラッシュを仕掛ける。モンスターも右手を換装して反撃に転じようとするが……、
「ライダァァァァチョォォップ!」
2号の手刀がモンスターの右腕を叩き落した!腕をもがれ悲鳴を上げるモンスター。
そして2号はある程度下がって間合いを取り、トドメの大技を使用した。
「とうっ!ライダァァァァ、卍キィィィック!」
体をまるでドリルのように錐揉み回転させた2号が、モンスターの巨体に穴を開けた。大爆発が起こる。
「ぬうう、モンスターの馬鹿め。ファラ、ここは一旦引くぞ!」
メイスンが吐き捨てるようにそう言った。
「逃がすか!」
「メイスンバルカン!」
メイスンが右腕を換装したメイスンバルカンで攻撃を行う。だが、敵を倒すためではなくあくまで撤退するためだ。
爆発によって起こった炎と煙が消えると、そこにはもうメイスンとファラの姿はなかった。
●モンスター…ライダー2号に倒される
「逃がしたか。だがわざわざ追いかける必要もないだろう」
2号達5人のライダーは改めてハリケンジャーの方に向き直った。
「凄い。本当に5人だけで倒しちゃった……」
「我々は自己紹介がまだだったね。私は仮面ライダー2号」
「ライダーマン」
「俺はスカイライダー」
「仮面ライダースーパー1。よろしく」
「仮面ライダーZXだ」
一通り名乗り終わった後、一同はこれからについて話し合った。
「やはり我々も司令室へ向かった方がいいだろうな」
「よっしゃ、そうと決まれば先を急ごうぜ!」
こうして8人は司令室へと向かって行った。
○忍風戦隊ハリケンジャー、仮面ライダー2号、ライダーマン、スカイライダー、仮面ライダースーパー1、仮面ライダーZX…司令室へ
●ショッカー幹部(前世魔人)、メイスン、ファラ…撤退
黒川温泉編作者様、こんなもんでよろしいでしょうか?
>>630 一方、所変わって空中都市008…。
月から無事008に脱出に成功した北斗星司と南夕子、梅津ダンと加代子の姉弟、ムーンタウンの少年ミーンは、
到着するや否や008最大の総合病院である「スカイ総合病院」に入院していた。
星司の場合は異次元脱出時の怪我の治療、夕子以下ムーンタウン組は身体を地球重力に馴らすために、008
で開発された新治療法=ナノマシン新陳代謝制御治療を受けていた。これは、ナノマシンと呼ばれる細胞サイズ
の分子機械を打ち込んで、新陳代謝機能をコントロールすると言う新しい治療法であった。これを使えば異なる重
力環境に慣れた人間が新陳代謝を狂わせないようにコントロールできるため、宇宙を行き来する者にとって朗報
ともいえる治療法と言えた。
そして、病室には星司&夕子の2人を含む計5人が、見舞いに来ていた大原星夫、月子の兄弟とジュリー・ワイズ
マン、そして大岩マコとネムリンと世間話に興じていた所であった。
「そう…、大変だったのねお二人とも…。」
そしてもう一人、008の街ではごく普通の…。未来風のワンピースを身にまとった主婦が星司と夕子に話をしてした。
彼女の名前は大原冴子、星夫と月子の母であり、大原雄介博士の夫でもある人物であった。星夫と月子が自慢し
てたように、手料理の得意な優しそうな雰囲気の女性であった。自動調理マシンの普及している008では、手料理
の作れる女性はある意味ステイタスシンボル的な存在であり、最近では手料理づくりがブームであるためジュリーも
時たま彼女から手料理のイロハを習っているのだ。
「でも、あそこで寝ている人の方がもっと大変だよ…。」
星夫が向こう側のベッドに顔を向ける。向こう側のベッドには梅津ダンと加代子の姉弟、そしてもう一人の患者が4人
の男女に囲まれるようにしてうなされていた。
「たっくん…、死んじゃダメだ!!」
「巧…!」
「隆…。」
「乾君…。」
加代子の隣の患者の名は乾巧…ウルフオルフェノクであった。
彼は、地の帝王のベルトを入手したホースオルフェノクこと木場勇治とミナと共に、命からがらの思いで008に辿り着
いたのであった。しかも巧の身体は灰化進行が酷くなっており、スマートブレインの目が届きにくく、そしてスマートブ
レイン以上の医療技術を持つ008のスカイ総合病院に木場が入院させたのだ。そしてその事を一番信頼できる2人
の人物…菊地啓太郎と園田真理に知らせたのであった。彼らもまた、スマートブレインの追手を何とか振り切って、
やっとの思いで008に辿り着いたのだ…。
「済みません…、よろしいですか?」
冴子が巧の横たわるベッドに近づいた。
真理「貴女は?」
冴子「私は大原冴子…、ここにいる子供たちの親です。」
啓太郎「北斗星司さんと南夕子さんの知り合い…、です?」
冴子「そう言う事みたいですね…。」
微笑みながら冴子が言う。
冴子「そこの人は…、オルフェノクですね?」
木場「怖く…、無いんですか?」
冴子「この街には人間以外にも、異星人の人やサイボーグ、ロボットやアギト、ギルス、オルフェノクの人達が暮らし
てます…。ですから、安心してください…。」
その詞に木場はホッとする。
冴子「この人も、仮面ライダーだったんですね?」
真理「ええ…。人間とオルフェノク、その双方の橋渡しになるために戦った人です…。」ミナ「でも隆…、巧は…。」
冴子「灰化…、現象ですね?」
科学者である夫からオルフェノクの事を聞いていた冴子は答えた。オルフェノクはその進化が、同じ突然変異進化体
であるアギトやギルスに比べ急激すぎるため、細胞の灰化現象と言う形で身体機能の破壊が急激に進んでしまうの
である。それに関してはスマートブレインでも現在の所どうする事も出来ず、そして008でも同じであった。ナノマシン
治療でも灰化現象は食い止められず、遅らせるだけが精一杯だったのだ。
その時、巧の視線が冴子に向いた。
巧「あんたは…?」
冴子「大原冴子ですわ…。」
真理「この人はね巧…、巧と同じように人々の平和を守るために戦っている人の奥さんなのよ…。」
冴子「夫をご存じですの?」
真理「義父さんが話していました…。出来ればスマートブレインに、大原博士のような人を招きたかったと…。」
冴子「お父さん?」
真理「義理の父です…。スマートブレインの先々代の社長でした…。」
真理が義理の父の事を冴子に話す。
巧「あんたの旦那さんも…、知り合いに仮面ライダーがいるのか?」
冴子「いいえ…。でも、仮面ライダーを導いた人とは知り合いがいるみたいですわ…。」
巧「そうか…、そしたら聴いてくれないか…?」
冴子の顔を見て、苦しそうな声で巧が言う。
巧「俺はあの時…、テレビに映ったギャレンと言う仮面ライダーの詞を聴いた時…。ライダーを応援する奴らの声が聞
こえたんだ…。」
冴子「テレビを見ている人達の声…、ですか?」
巧「ああ、子供や大人の声で『頑張れ』『負けるな』『僕達を護って』と…。」
それを聴いて、星司と夕子もピンと来ていた。そして星司の向かい側にいるダンも同じようであった。
ダン「北斗さん…。」
星司「ダン…、あの時俺も心の中に響く子供たちの声を聴いた…。」
夕子「私もよ…、星司さん…。」
星司も夕子も、そしてダンも、巧と同じように子供たちの声を聴いていた。側に居た星夫たちの声以外の「声」を、彼ら
も聴いていたようだったのだ…。
星司「もしかして…?」
ふと星司は、ウルトラマンエースの遺言を思い出した。
『(君が夕子と再び出会い、そして志を同じくする仲間たちと出会い、この世界の生きとし生ける者たちの『声』を君が
再び聴く事が出来た時……、本当の『大いなる力』が復活する…。)』
夕子「大いなる…、力…?」
ネムリン「何の事っちょ?」
それが何なのであろうかと、夕子は思いを巡らしていた…。
現在の状況
○北斗星司、南夕子、梅津ダン、梅津加代子、ミーン、ウルフオルフェノク/乾巧
⇒スカイ総合病院に入院中。
○ホースオルフェノク/仮面ライダーオーガ/木場勇治、菊地啓太郎、園田真理、ミナ
⇒巧の付き添い。
○大原冴子、大原星夫、大原月子、ジュリー・ワイズマン、大岩マコ、ネムリン
⇒星司と夕子の見舞い。
555組(イヌタク、木場、ケータロー、真理、ミナ)が放置状態でしたので、敢えて使わさせていただきました…m(__)m
649 :
黒川の人:05/02/17 22:13:20 ID:ygmr4wWU
>>642 どうも、書いて下さって有り難うございます。
文章もうまいし、とっても面白かったです。
自分も、もっとがんばんなきゃだめですね。(´・ω・`)
>>642&
>>649 2000ライダー編つーか前にニューラッキークローバーとか出した者です。
誠に勝手な話ですが、自分もちょっとこの件に絡んでもいいすか?
イロイロ書きたい展開が思い浮かんだんで・・・
651 :
黒川の人:05/02/17 23:04:38 ID:ygmr4wWU
>>650 黒川温泉編が終わった後の5人ライダーの行き先は決めているので
それ以外でしたら、どうぞ自由に絡めて下さってけっこうです。
できれば、4幹部は前世魔人のままでお願いします(w
それと、そろそろ容量オーバーになるので誰か新スレをおねがい
>>650 ミレニアムライダー編の作者様ですか?
でしたら同盟に向かっている伊坂とライダーJのこともどうかひとつよろしくお願いしますm(__)m
行き当たりばったりのJと違い、伊坂は確実に場所を知ったうえで動いてますので……。
ミレニアムライダー編を書いてる人はいっぱいいるんだがな(w
お待たせいたしました、CR編二日目スタートです。
>>417 「ムニャ・・・ムニャ・・・見たか、沢田東様の伝説だぞぉ・・・・うわぁ!」
寝ていた沢田が壁に大きく頭をぶつけ目を覚ます。
「うるさいぞ、沢田、また伝説とかっていってんのか!」
「ってって・・・南條さん、いきなりうるさいは無いでしょ!」
「見てみろよ、お前がグーグー寝てる間に江口が扉を開けようとしていたんだぞ。」
南條が指を刺しのはドアの前で寝ていた江口だった。
「え、えぐっちゃん、俺たちの為に寝る間も押しでいたのかよ。」
「それだけじゃないみたいだな。」
「創介さん!」
「創介、いつの間にいたのか!」
二人の後ろにいきなり創介が現れた。
「見てみろよ、江口君が羽織っているの、あれ橘さんの上着だろ。」
「いい関係じゃないですかぁ!」
「相変わらず変な所に目がつくな。」
創介が見ていたのは江口が羽織っていた橘の上着だった。
その横には橘が昨日からのイザコザで疲れていた眠っていた。
「ん・・・ま、まだドアが開いていなかったのか!」
「江口君・・・・。」
江口と橘が同時に目覚めた。
「お二人さん、もうお目覚めかい、それにしてもお二人さん、どんな関係なんだ。」
「そ、創介さん、茶化さないでくださいよ!」
「わ、私たちはそんか関係じゃないわ!」
二人が創介の冗談にあわてる。
「フフフ、創介君も変わっていないようね。」
「創介さん、そんなに茶化さなくてもいいじゃないですか。」
横から香織と弥生が近づいてきた。
「香織、こうやって南條やあいつの仲間と一緒にいられるのは嬉しいが、嫌な事もある。」
「嫌な事?まさか!?」
南條が創介の言葉の意味に気づく。
「あの冴島が我が物顔で帰ってきたって事だ。」
創介の言う嫌な事とは冴島が防衛軍月面支部の長官として表舞台に戻ってきた事であった。
「やはりあの男だけは黙らせるわけにはいかない、何とかして脱出しよう。」
ハヤテ隊長が創介に続いて話す。
「でも、どうやって脱出するのですか?」
キシナガ副隊長がハヤテ隊長に問いかける。
「ああ、その事ですがあの扉は色々と手を尽くしましたが開きません。」
江口が悔しがりながらハヤテ隊長に話す。
その時、ガチャとドアが開いた。
「やはり、管理センターにまだ人がいましたか。」
部屋へ入ってきたのは端正な顔立ちの青年が入ってきた。
「君は!」
市長がその青年が誰か分かった。
「市長!お久しぶりです。」
「郷君、地球に帰ってきていたのか!」
「はい、伊吹長官も無事、地球に戻ってこれました。」
その青年はかって超電子バイオマンのレッドワンであり
現在は防衛軍の外宇宙探査隊に所属している郷史郎だった。
「ところで伊吹長官は会議には間に合ったのかい?」
「はい、会議には無事、間に合いました。
そのあと、俺は昔の仲間たちと一緒に月へ来ました。」
「仲間?」
「はい、心強い奴らです、入っていいぞ!」
郷の合図で4人の若者が現れた。
「君たちは?」
「俺と一緒に悪と戦いました。」
「高杉信吾です、それにしてもかわいい子もいるな。」
高杉の目は綾たち女性陣の方に向いていた。
「僕、南原竜太っていいます!」
「あたしは矢吹ジュン。よろしくお願いします。」
「桂木ひかるです、いい男が多いですね。」
「いい男って俺の事!ねぇ!」
沢田が自分を指差しながらはしゃぐ。
「沢田、よせ。」
結局南條に止められる。
「ここに長居は無用だ、急いで出よう。」
ハヤテ隊長が出ようと促す。
「よし、冴島が何をするか分からない、市民たちを助ける為にも急ごう!」
「OK!」
郷の合図に他の四人も答えた。
そして、一同は部屋を後にした。
○ハヤテ、キシナガ、CR南條チーム(南條俊、江口亮、沢田東)、CR江波チーム(江波香織、中島弥生)、
千葉創介、望月綾、ムーンタウン市長、橘明子、
バイオマン(郷史郎、高杉信吾、南原竜太、矢吹ジュン、桂木ひかる)
→管理センターを脱出