特撮板では最近あまり見られないウルトラ系SSはどうでしょう?
怪獣・宇宙人が主役でもOK、オリジナルウルトラマンもOK
自由度の高いSSを職人さんに発表してもらうスレです。
ウルトラマンのアナザーストーリー、夢の共演、
バルタン星人サーガ、あの怪獣のその後、ウルトラQっぽいの、
とりあえずいろいろやってみましょう。
批評は良いけど煽りは勘弁
読者の方も感想、激励等どんどんカキコして行きましょう
2 :
名無しより愛をこめて:03/07/20 02:33 ID:8aovgOY8
うっさいげは
SSってなーに?
本当にしらないの。
サービスステーションのことだよお
5 :
1:03/07/20 23:39 ID:3df0PiR/
とりあえず1としては、
オリジナルウルトラマンのSSの構想があるのでそれを出したい。
後、怪獣主役の短編とか考えている。
今ライダーSS書いているので終わるまでちょっと待っててね(汗
6 :
保守を兼ねて:03/07/21 22:00 ID:59w7ce2v
またやってもーたと舌打ちしつつ、かざしたスプーンを投げ捨てて変身するハヤタ。
バット片手にハヤタはどこだと探す、頭にコブのできてるイデ。
7 :
名無しより愛をこめて:03/07/21 22:54 ID:P1ufWbe+
レオと80の間の話書いていいか?
>7
個人的にはオッケーです。
書きなされ
10 :
1:03/07/21 23:06 ID:GEj1Sm/m
>>7 どんどんやっちゃってくれ
防衛組織が主役の話とかもいいな
ティガ、ダイナ以外の光りの巨人の話とか
11 :
7:03/07/21 23:11 ID:P1ufWbe+
ちと待って。別んとこで書いてるジャスティス書き終わったら書くから。
13 :
1:03/07/21 23:15 ID:GEj1Sm/m
で俺が考えているのは子供が主人公で、
主人公がウルトラマンに変身するわけじゃないのだが。
ぶっちゃけ勇者シリーズみたいなウルトラマンをイメージしてもらえれば(汗
敵役宇宙人はバルタンとかメフィラスとか馴染みがあるのが出てくるんだが。
スレ立てたはいいが、叩かれそうなので出すには勇気がいるな(藁
俺は応援するからどんどん書いてくれ。
ただしある程度の設定無視には目をつぶるが、
SSとして面白くなければ容赦なくそう言う
15 :
1:03/07/22 01:01 ID:SXSqgLUS
よく考えるとあながち掟破りでもないことに気づいた
そう、コスモスの最初の映画みたいなの、って書けば良かったんだよね
内容も似ているかも?(汗
1さんもがんばってね。
期待してます
17 :
1:03/07/23 00:18 ID:pi0iL6sH
遅れてすまぬ。もったいぶっている訳ではないのだが、
宇宙人・怪獣やら隊員のネーミングやらに結構手間取っている。
その辺は適当に名前つけるので、あんま深くは突っ込まないでいただきたい。
後、ガイア放送終了後ぐらいに思いついた構想なので、
記憶を取り戻すのに時間がかかってます(汗
<某SSよりかなり先に考えついた作品です
18 :
1:03/07/23 00:59 ID:JvePqQWe
とりあえず予告編だけでも
【ウルトラマン はーと(仮題)】
全宇宙を制する力を持つという伝説の光のクリスタル。
その光のクリスタルの守護者・ウルトラマンと呼ばれる者。
光のクリスタルを狙う宇宙人に追われるウルトラマンは、交戦中、青き星・地球に不時着する。
偶然、その場に居合わせた少年・光太は、光のクリスタルに選ばれ、
少年の胸には光のクリスタルが融合してしまう。
地球では実体を維持出来ないウルトラマンは、
光太少年のハートに感応して光のクリスタルが光り輝く時、
光のクリスタルから発せられるエネルギーを浴びて、実体化・巨大化する。
光のクリスタルを狙い次々と地球に飛来する宇宙人達。
ウルトラマンと一緒に宇宙人達から光のクリスタルを守ることになった光太少年。
馴染みのあるピット星人・エレキング、バルタン星人、メフィラス星人、ナックル星人など出演予定。
何処か懐かしい感じのする、癒し系(?)ウルトラマンのお話を予定。
つーかこれほとんど第1話の内容だな(汗
ゴスロリ娘が変身するウルトラマン考えてました。欝死。
迫るバルタン軍団!
立ち向かうのは、光の巨人。
出演
長野博
つるの剛士
吉岡毅志
高野八誠
高槻純
杉浦太陽
他・・・・
空想特撮シリーズ「ウルトラマン伝説」
ご期待下さい!
>>18 そのはーとって昭和ウルトラと世界がつながってるの?
>>20 これはまた豪勢なメンバーですな
>20
山崎勝之タンは?
オリジナルウルトラですか。
自分はレスキュー系装着ユニットのウルトラマンでネタ考えたことあります。
(三タイプチェンジ(ノーマル・ストライカー・ディフェンダー)によってオペ
レーターが変更。ノーマルはオペレーター無し。)
ライダーでそれやってるから、ウルトラでも出来ませんかね?
(でもグリッドマンがあるか。)
オープニングテーマ「ウルトラマンの歌 リメイクバージョン」
エンディングテーマ「ウルトラマンコスモス〜君にできるなにか〜」
ちなみにオープニングは新たに作成した平成ウルトラマン達の影絵が本物に
変わっていくというもの。
歴代ウルトラマンに変身した人物達が毎回ゲスト出演、バルタン刺客(歴代ウルトラ怪獣)
の弱点等を教えてくれたり、変身して助けてくれたりする。
24 :
1:03/07/23 22:06 ID:YZ3kQ8gE
私以外にも2,3人書いてくれそうな人がいるのでひと安心。
タイトルの「ウルトラマンはーと」は「らいおんはーと」のパクリなので、
ラブリーな方の「はーと」ではないですよ(汗
>>21 ネオスのように昭和ウルトラと明確につながっているという訳ではありません。
ですがゾフィーや帰マンが客演で出てくる可能性はあります。
(このお話の中でのゾフィーと帰マンということになるでしょうが)
書いているうちに設定変わるかもしれないし、
ハッキリさせないで自由度高くしておきたいってのが正直な所でしょうか。
>>22 レスキュー系ウルトラですか、面白そうですね。
試しに短編でも書かれてみてはいかがでしょう?
もっとイメージが広がれば、いろいろ話が出てくるかもしれませんよ。
25 :
22:03/07/24 09:40 ID:csu4SxxE
>1
このスレが立たなかったら、一生日の目も見なかったし、企画だけでほった
らかしにしてたネタなので、ありがたいです。
一応、概略だけ載せておきます。話は後々になりそうなんで。
(レスキュー系の話は怪獣だけじゃなくて人間がらみだから難しいし・泣)
26 :
概略1:03/07/24 09:43 ID:csu4SxxE
宇宙線の影響により起こる<トラップ現象>。それは時空を突き抜け異次元の悪
魔を呼び寄せた。設立された防衛軍は、それらから地球を守るべく奮闘する。
だが、戦いはそれだけで済むものではなかった。
消滅する異次元の悪魔は、死の間際に光となって拡散し、近くにいる民間人の
身体へ取り込まれるのだ。そして取り込まれた人間は突如極度の睡魔に襲われ
永久に眠り続ける。
某九州の医大教授<近藤>は、この現象をナイトメア<ヒュプノス=トラップ>と
呼び、対処法が見つかるまで、民間人は戦闘の際に避難をするよう呼びかけら
れた。
だが、戦いはますます激しくなる一方でありヒュプノス=トラップにかかる民
間人も増加した。近藤の呼びかけによる迅速な対処によってヒュプノス=トラ
ップにかかったばかりの人間は<ヒュプノダイブシステム>の呼びかけにより
覚醒できるようになった。
(ヒュプノダイブシステムとは、近藤を中心とした開発チームによって設計さ
れたものであり、α波に酷似した波動を利用、脳への外部からの呼びかけによ
って睡魔から覚醒させるシステムである。)
しかし、重度のヒュプノス=トラップに取り込まれた人々は、一生目覚めるこ
となく眠り続ける。寿命の尽きるまで、夢の中へ幽閉され続けた。
27 :
概略2:03/07/24 09:45 ID:csu4SxxE
近藤のいる某九州医大の院生<沖田>と<芹沢>。
偶然にも、重度のヒュプノス=トラップ患者に遭遇した二人は、それに対応す
る強力なダイブシステムの存在を知った。
だがそれは、外部から干渉する従来のシステムとは違い、実際に患者の意識
の中へ入り込み、内部から干渉するものであった。失敗をすれば、内部から
干渉を行った者もヒュプノス=トラップにはまる危険性を秘めているのだ。
眠り続ける患者を前に、沖田は言った。
「誰だって夢の中へ住み続けたいと思うだろう。すさんだ現実よりも夢の方が
何倍も楽しいから。だからヒュプノダイブシステムによって助けられた人々が
必ずしも<現実へ戻るための助けを望んで>いないかもしれない。
だけど、人は他人が思うほどそんなに弱いもんでもない。現実に戻っても今を
受け止めて強く生きられる。それを信じる心があれば、悪夢を取り払うために
戦える。」
沖田は自ら高機動ヒュプノダイブシステムの適正を受け<ウルトラマン・ヒュプ
ノダイバー>として戦うことを決意した。
二人の若者は、こうしてヒュプノス=トラップとの戦いに臨むのであった。
29 :
1:03/07/24 19:57 ID:EyB3UJJz
非常に面白いです、SF要素もバッチリですし。
<私は科学的考察が得意ではないので要素低いです(汗
レスキュー系というからマシンロボレスキューみたいなの想像してしまった(汗
怪獣という形態で現れる悪夢と戦うことになるんでしょうか?
ストライカーとディフェンダーの使い分けが面白そうですね。
私の作品もウルトラマンは精神文明的な世界の使者なんです。
偶然なんでしょうが、精神的なものに着目したってところが通じるものがあるのかな、と思いました。
30 :
22:03/07/25 12:56 ID:bRwJlIgg
>1
ありがとうございます。
正直うpするのは冷や汗もんでした。SF部分はほとんどハッタリみたいなもん
で、詳しい人が見るとイチャモン付けられます。
ちなみにレスキュー系はイコール東映のレスキューポリスです。
(隊長はやっぱり円谷所属のあの人をイメージで。)
>ウルトラマンはーと
NHKの少年ドラマ的なほのぼのとした展開もありでしょうか。
結構そういった話も今は少ないので楽しみです。
(結構殺伐としてるからなぁ。)
土方駿蔵<ヒジカタ=シュンゾウ>年齢35歳。
防衛隊陸戦部隊参謀にしてダイバー隊隊長。
元々現場主義の叩き上げであり、冷静沈着でなおかつ状況の把握も素早く、柔
軟な思考の持ち主。沖田と芹沢をスカウトした人物で、三度の飯より焼酎が好
きなオヤジだが、実は二天一流の免許皆伝者であり、肝の据わった好人物。
ちなみに未だ独身である。
旋風寺隼人<センプウジ=ハヤト>年齢30歳。
ダイバー隊副隊長で防衛隊陸戦部隊戦略担当。ほのぼのとした雰囲気と小動物
のような愛くるしい童顔の持ち主。その実、ダイバー隊のトラップマップ解析
担当として現場での冷静な指示を行う、土方の優秀な片腕でもある。
考えが煮詰まったときは<いきなり団子>を作り出すという変わった癖を持つ。
沖田修慈<オキタ=シュウジ>年齢27歳。
某九州医科大学院生。真面目一徹で実直な性格で、何でも自分で背負い込んで
しまい、それが精神的ネックになりかねない一面がある。それにも関わらず任
務に対する強い信念で窮地を乗り越えていく。好きな言葉は努力と根性。若い
癖に今時珍しいタイプではある。
ヒュプノダイバーとして、ヒュプノス=トラップとの闘いに挑む。
芹沢一磨<セリザワ=カズマ>年齢27歳。
沖田と同じく某九州医科大学院生。強面に似合わず、人当たりがよく繊細で優
しい性格で、他人にもついつい世話を焼いてしまう。ゆえに世話女房とからか
われることもしばしば。但し、実戦における集中力は常人よりも優れている。
ヒュプノダイバーのモード・ダイバーディフェンダーのオペレート担当で、
沖田のバックアップに回る。
桐生院零夏<キリュウイン=レイカ>年齢32歳。
紅一点にして実戦経験も豊富な防衛隊陸戦部隊軍曹。凛々しくも少々きつい雰
囲気を持つ美女だが、結構姉御肌で面倒見も良く、ダイバー隊の頼れるお母さ
んである。土方との付き合いも長いためか、大抵タメ口を聞くようである。
射撃の腕も抜群に優れており、ヒュプノダイバーのモード・ダイバーストライ
カーのオペレートを担当している。
33 :
1:03/07/26 00:41 ID:MYpHV2oo
22さん、キャラも既にかなり細かい設定組まれてますね。
私は行き当たりばったりです(汗
ウルトラは防衛組織とか入れると結構大所帯になるんですよね
その辺がSSでは手間がかかると言えばかかります
34 :
7:03/07/26 02:11 ID:UuISsbO/
ジャスティス13話も書き終わったんでようやく作業にかかれる。
えっとぶっちゃけて言うと短編です。シリーズものではないのです。
1ですが、とりあえずオリジナルの方がまだなので短編掲載させてもらいます
まぁありがちなんだけど、まずは様子見でこの辺から。
【リベンジ】
宇宙船内の大ホールに集められた数千の人々。
ホール中央に立つ彼らを統率する長老。
「諸君、諸君らに悲しい報せがある、、、」長老の言葉にざわめくホール内の人々。
「地球へと向かった我らが同胞、我らの英雄が帰らぬ者となった、、、我らは多くの同胞を失ってしまったのだ、、、」
落胆と驚嘆と悲しみの声がホール内に満ち溢れる。
悲しみに涙を流し、その場に崩れ落ちる者の姿もあった。
「すべてはこの決断を下した私の責任である、、、
我らの多くの同胞を死なせてしまった責任はすべてこの私にある」
「長老っ!!」悲しみの中にあり、長老を慕う声。
「長老の責任ではありませんっ!この決断は我らが一族の総意、悲願でもあったのですっ!」
「しかし、たかが地球人如きに我らが同胞が、あの我らの英雄である彼が遅れを取るはずがありませんっ!!」
「我らが同胞、我らの英雄を倒したのは地球人ではないっ。
地球人にウルトラマンと呼ばれる者、その者が我らの同胞を倒したのだ。
その者は、M78星雲から地球に行き、何故かはわからぬがずっと地球に滞在しておるらしい。」
「クッ、ウルトラ族の奴らかっ!」
「奴らはウルトラ警備隊などと抜かして、自らの勢力拡大に力を入れているというではないかっ!」
「ではっ地球は既にウルトラ族の勢力圏下にあるというのか?」
ウルトラ族の名を聞き、彼らは明らかに興奮していた。
「今、宇宙でその名をとどろかす勢いのあるウルトラ族が相手では、
我らが一族の悲願、断念せねばならぬのかもしれぬ、、」長老は一族の民にこれ以上犠牲者を出したくはなかった。
「長老、長老がそのような弱気なことでいかがなされます」そう声をかけたのは軍の最高責任者であった。
「我らが同士よ、まずはこれをご覧いただきたい」
ホールのスクリーンに映し出される映像。
そこには彼らの同胞がウルトラマンのスペシュウム光線により絶命する瞬間の映像が流れる。
「おおっ何と惨たらしいことだっ!!」人々の間には悲しみと怒りと憎しみが万延する。
「このような残虐行為が、許される者なのかっ!?」
「奴は命を何とも思っていないのかっ!?」
「我らの敵は憎っきウルトラマン!!」
「そなたいたずらに民の怒りと憎しみを煽動させる気ではあるまいなっ?」慎重になっている長老は軍責任者に言う。
「もちろんでございます、長老」
「この映像をお見せしたのは、みなさまに我らが同胞の恨みを忘れないで欲しかった為だけではありません。
この映像のようにウルトラマンは我が弱点でもあるスペシュウム光線を放つのです。」
「それでは我らが奴に勝つことは不可能だと言うのかっ!?」
「そう結論を急ぐことはありません、軍部ではすでにその対策を用意しております」
「我らの胸に反射鏡を取り付け、その光線を弾き返すのです」ホール内にざわめきが起る。
「まさかそなたは、、肉体改造を行ってまで奴と闘おうというのか!?
奴と戦う為だけに、そのような非道の行為にまで及ばねばならぬというのかっ!?」長老はその発言を聞きうろたえる。
「しかし長老、我が多くの同胞を惨殺された恨み、晴らさねば、、、絶対晴らさねばなりませんっ!!」
その軍責任者の言葉に人々は歓声を上げ、同調する。
「そうですっ長老、我が同胞の無念晴らさねば、同胞が浮かばれませんっ!!」
ホールに集まったみなの頭には「打倒ウルトラマン」そのこと以外にはなかった。
その熱気と興奮はヒートアップし最高潮に達しようとしていた。
「しかし、、誰にそのようなことを、、」長老のその言葉で一瞬その熱気は静まり返った。
確かに肉体改造は必ずしも成功するものではない、
もし成功してもその後の肉体への影響がどうなるかは誰にもわからなかった。
改造手術を受ければもう自分は普通の宇宙人ではなくなってしまう、みなの脳裏にそのことがよぎった。
「自分がっ!!自分がやりますっ!!」静けさの中で面長の青年が大きな声で名乗りを上げた。
「地球に向かった我らが英雄、あの方は軍の中で私の師でありました。
未熟な自分をここまで鍛え上げてくれ、何度も私の窮地を救ってくださいました。
あの方なくして今の自分はありえません。長老、どうかその役目自分にやらせてくださいっ!!」
面長の青年は軍の中でも若き英雄と呼ばれる程の勇士であった。
その青年の言葉に、そこに集うみなの熱気と興奮、そのボルテージは再び最高潮を迎える。
「俺もやるっ!!」「例えこの身が砕けようとも、同胞の恨み晴らしてみせるっ!!」
「我らが同胞の弔い合戦だっ!!」その場のみなが一致団結して声を張上げる。
「長老どうかご決断をっ!!」軍の最高責任者は長老に決断を迫る。
「うむむっ、私とて同胞の恨みを晴らしたいのはやまやま、、」
「、、仕方あるまい、ここで我らが一族の意地と誇りをウルトラマンと地球人に見せつけようぞっ!!」
長老の言葉にその場にいた数千人は大歓声を上げる。
こうして彼らの地球侵攻が再び行われるのであった。
38 :
1:03/07/26 13:31 ID:7+HgeFip
という訳で、名前はあえて書かなかったけどすぐみんなわかってくれると思う。
短編なんだが、どなたか続きを書いてくださってもよいです。
彼らの戦いの歴史は長いからねぇ。
アンドロメロスぐらいになると肉体の大半は改造されてますし(藁
んでコスモスあたりで和解したりしちゃったりするんだろうか(汗
「グドン、あなたはまた私を食べようとするの?
さっきも一緒になって巨人を倒したじゃない。
あなたと一緒に戦い、あなたの役に立つことが出来たという満足感、それだけで私の胸は熱くなるわ。
私はあなたのことを・・・
それでもまだあなたは私を食べようというの?随分な仕打ちね・・・」
「やめろっ!そんなことを考えるなっ!奴は俺らの天敵なんだぞっ。
奴は遥か太古の昔から俺らの仲間を喰らい続けて来たんだぞっ!」
「男性的な脳であるあなたにはわからないわ。
彼はその太古の昔から今迄一緒に生き残って来たのよ。
彼は私達の世界の仲間の一人でもあるのよ。
その彼に特別な感情を抱いたって不思議じなことじゃないわ。」
「このままじゃ俺達は奴に喰われちまうんだぞっ!?
それなのに何でそんなこと考えていられるんだっ!?
そんなことはどうでもいい、とりあえず今は逃げるんだっ!」
「私はこのまま彼に食べられてもいいと思っているわ。
彼に食べられることで私は彼の肉体の一部になれるのだもの。
彼だって今のこの世界じゃきっとロクに食べ物にはありつけないでしょう。
彼が餓死してしまったら、私に生きる意味はないもの。
それよりも私は彼の血肉の一部として彼の中でいつまでも生き続けることを選ぶは。」
「女って奴はどうしてこう、、なんで俺達は脳が2つもあるんだっ」
「ぐはっ!!」「痛いっ、痛いっ、止めてくれっぇぇぇぇ、、、、」
「この痛みこそが私の喜び。あなたがこれで満足するなら、私はすべてを受け入れましょう。」
「どう?私は美味しい?」
漏れが読みたいSS
・レオのライバルキャラとして死闘の末決着をつけるマグマ星人
・ウルトラファイト
・コメットさん(大場久美子)とタロウ、レオの関係を明らかにするSS
・内山まもるっぽい話のSS
42 :
名無しより愛をこめて:03/07/26 23:17 ID:WsqkbCux
ヲタのおなにーはなしは
やめろ。しね。
今、この地球に一人のウルトラ戦士が降り立った。彼の名はウルトラマン80。
彼は近い将来に現れるであろう怪獣と戦うというM78星雲からの任務を帯びて
この地球にやってきたのだ。
(ここが地球か。何て美しい星なんだ。)
80は地球のある海岸に降り立ち感慨に耽っていた。だがそんな彼に襲い掛かってきた者が
いた。80はその者の攻撃をかわした。それは円盤状の生物だった。
(何だ、こいつは!?怪獣!?いや違う!!円盤生物だ!)
円盤生物の事はウルトラの星で聞かされていた。かつてこの地球に存在した防衛組織
MACを全滅させ、この地球に幾度となく襲いかかってきた奴である。
4年半前にウルトラマンレオによりブラックスターを破壊され、全滅したとされている。
(生き残りがいたのか!?)
その円盤生物は何らかの事故により宇宙空間を漂っていた宇宙金属にブラックスターの
怨念が取り付いてできたものである。名を『デスゲイズ』という。
デスゲイズは円盤状の姿でミサイルを発射してきた。狙いは自分達一族を滅ぼした
ウルトラマン達の抹殺だ。
80はその攻撃をバック転を駆使してかわした。
「地球に来ていきなりこれか。よし、相手になってやる!!」
80は向かってくるデスゲイズを思い切り殴った。後方にのけぞるデスゲイズ。すると奴は円盤形態から戦闘形態に変化した。
ドロドロと溶けたかと思うとその姿は中世騎士を思わせる姿となった、
甲冑を身にまとっており、顔も目以外はマスクで覆い隠していた。
不気味に光る黄色い目。
両肩にはビームの発射口と思われるものがあった。
たあっ!!」
80は空高くジャンプして、そこから急降下蹴りをくらわせた。
デスゲイズはそれをくらい後ろに転倒する。
すぐに起き上がり殴りかかってくるデスゲイズを80は投げ飛ばした。
そして追い討ちをかけるべく、馬乗りになって相手を殴打しまくる。
「てやっ!」
80は相手を起き上がらせそのまま巴投げをした。
一気にたたみかけようとする80だがデスゲイズは肩の発射口からビームを発射してきた。
それを側転でかわす80だったが、次の目からの光線はかわす事が出来ずくらってしまった。
「う!!」
苦悶の声をあげ地面に倒れる80。デスゲイズはさらに80を蹴り上げる。
そして80を持ち上げそのまま地面に叩きつけた。
「うわぁっ!!」
80のカラータイマーが点滅を始める。デスゲイズがカラータイマーの辺りを踏みつける。
そして右腕を剣に変化させた。『デスブレード』と呼ばれるそれを80に突きつける。
80絶体絶命のピンチのその時、赤い光球が現れた。それは高速で接近してきて
やがて一人の真紅の巨人に姿を変えた。
巨人は右足を赤く光らせデスゲイズの顔面に蹴りを入れる。
デスゲイズはそれにより後ろの海に倒れ込んだ。
「ウルトラマンレオ・・・」
80は現れた真紅の巨人をそう呼んだ。そうこの巨人こそかつて地球を
幾度となく守ってきた獅子座L77星の戦士ウルトラマンレオだった。
「えいやっ!!」
レオは80に頷いた後、敢然とデスゲイズに向かっていく。
デスゲイズはデスブレードを振り回してレオに襲い掛かってきた。
対してレオはそれを右腕で掴みそのままブレーンバスターを見舞った。
海面に叩きつけられるデスゲイズ。
目からの光線も肩からのミサイルはすべてかわし、レオはデスゲイズの
顔面にパンチの連打を浴びせる。後ろにゆっくり倒れるデスゲイズにレオが
追い討ちをかけようとした時、デスゲイズはデスブレードを引っ込め、両手
から発射口を出現させ、ビームを撃った。
奥の手の『イレイザーキャノン』である。
予期していなかった攻撃の為、レオはそれをまともにくらい地面を滑りながら
吹き飛ばされた。
ここぞとばかりにミサイルを連射するデスゲイズの攻撃を
地面を転がりながらレオだがカラータイマーが点滅を始めた。
「えやぁぁぁ!!」
レオは後ろに飛び退き、必殺技である『エネルギー光球』を発射する。
レオの右手から赤い光球が放たれデスゲイズのボディに当たり、爆発を起こした。
よほど効いたらしくデスゲイズは地面に膝をついた。
そして、円盤形態になり逃げようとする。
その時にはすでに80も立ち上がっていた。
「行くぞ!!」
レオが80に声をかける。80は頷き、直後に80はサクシウム光線を、レオは
シューティングビームを発射した。
それは寸分違わずデスゲイズに命中し、デスゲイズが空中で大爆発を起こした。
それを見上げた後、二人の戦士は固く握手する。
そして二人は人間の姿となった。
「ありがとうございます。あなたのおかげで助かりました。ウルトラマンレオ。」
「いやここではおおとりゲンだよ。それに大した事はしてないよ。」
「そうですか。」
「そういう君は?」
「はい!!ウルトラマン80です!!ここでは・・・矢的猛です!!」
再び握手する二人。
「君がここに来たという事は・・・」
「はい、近いうちにこの地球に怪獣が現れます。」
「そうか。でも君のような戦士がいるなら安心だな。この地球を任せる事が出来るよ。」
「え?」
ゲンの言葉に猛は耳を疑った。まるで地球を去るような言い方だからだ。
「それは一体どういう事ですか?」
「僕はまた宇宙の旅に出るという事だ。」
「何故です!?あなたがいてくれれば地球の守りもより完璧なものとなるのに!?」
「かつて僕に闘い方やこの地球でどう生きていくかを教えてくれた人がいた。
でもその人は円盤生物との戦いで行方不明になってしまったんだ。円盤生物と
戦ってる時はその人はもう死んだと思っていた。でもこの広く美しい地球を旅
しているうちに段々とこう思えてきたんだ。あの人は生きてるんじゃないか?とね。
この広い宇宙のどこかでね。」
ゲンの言葉を猛は黙って聞いていた。
「だから僕は確かめたいんだ。その人が今何処にいるのかを?もちろんそれだけ
じゃなくこの広い宇宙をもっと知りたいというのもある。もちろん地球には戻って
くるつもりだ。この地球は僕の故郷でもある訳だし。」
「見つかるといいですね。その人が。」
猛はモロボシダンがウルトラセブンである事までは知らなかった。
「ありがとう。それとこれは僕からの君への頼みだ。この地球を第二の故郷と
して暮らす以上は地球人らしく生きてほしい。地球人と共に笑い共に泣き共に
走ったりする。それで初めて地球人の事が分かるからだ。僕はそうして生きて
たくさんの地球の仲間達に出会えたから。そしてこの地球が僕の本当の故郷に
なったんだ。」
「分かりました。それをモットーに頑張ります。」
「ああ、頑張れ。じゃあ僕はもう行く。レオ〜〜〜〜!!」
ゲンはレオに変身して宇宙へと飛んでいった。
(さようなら、ウルトラマンレオ。あなたや他のウルトラ戦士が命がけで守って
きたこの星を今度は僕が守ってみせます!!)
レオを見送った後、猛は自分の進む道へと歩き出していった。
彼が中学校教師をしながらUGMに入隊し、怪獣や宇宙人と戦う事になるのは
それから半年後の事だった。
48 :
7:03/07/27 03:47 ID:1UhD7VyZ
つー訳で終わりです。コメットさんはあまりよく知らないんで何で80の時にレオ
が助けに来なかったのかを自分なりに考えたらこうなりました。
本当はオオヤマ隊長のエピソードも入れたかったんですが、話の広がりようが
ない為削りました。
他の人と違ってしょぼくてすいません。
?
>>48 もう少し状況説明をしないと、この板の住人でも話についてゆけないぞ。
文章はまぁまぁなので、次回作に期待。
51 :
ウルトラマン全員集合:03/07/27 14:31 ID:L46bGEG1
注:このストーリーは、初代マン〜80、G、パワード、ネオスは世界観が同じと考えています。
ティガ&ダイナの世界、ガイアの世界 コスモスの世界と、4つのウルトラ世界が存在すると仮定します。
ここは深夜の東京。ウルトラセブンのビデオを見る1人の特オタの青年。
青年「くうう、史上最大の侵略は泣けるよなあ・・・」
(TVの中)
ダン「明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙に飛んでいく・・・それがぼk」
ビイイイイイイイイバキバキ!!
青年「な、なんだ!?このボロテレビ!!ちゃんと動け!!」
しかし画面のノイズは収まらない。そして、突然TVが光り始めた!!
青年「うわっ!!」
TVから突然赤い球が現れた。赤い球は青年に話しかけた。
赤い球「お前の望みは何だ・・・」
青年「えっ!?な、なんで球が喋ってるんだ!?」
赤い球「答えよ。お前の望みは何だ・・・」
青年は怖くなり、適当に答えることにした。
青年「ウ、ウルトラマンや隊員達、登場人物に全部会いたい!!」
赤い球は光り輝きだし空の彼方に飛んでいった。
その頃、地球防衛組織HEARATのレーダーが、謎の2つの波動をキャッチしていた。
ミナト隊長「なんだこれは・・・」
ヒノ「またダークマターか?」
アユミ「いや違う・・・ダークマターじゃない」
その頃、地球平和連合TPC、スーパーGUTSでも同じ波動をキャッチしていた。
アスカ「なんだよこれ・・・!!!」
ナカジマ「なんか、何かと何かがくっつき合うような・・・」
ヒビキ隊長「一体どうなっとるんだ!!」
さらにアルケミースターズ、そしてチームEYESでも、同じ波動が見つかり、早急に調査が進められたが、原因は未だに不明だった。
そして、2つの波動が、一つに合わさり消えた。何事も無かったかの様に日々が進んでいったが、
史上最大の大事件が起こるとは誰も思っていなかった。
各防衛組織のレーダーに前日まで無かったはずの地域に突然施設が出来ていた。
ヒウラ「SRCの施設でも、防衛軍の組織でもないのか・・・」
ムサシ「秘密裏に何か作られていたんでしょうか」
シノブ「そんなはず無いわ。もしそうだとしても、1日でこんな巨大な施設を作るなんて不可能よ。」
フブキ「キャップ。もしかしたら宇宙人の秘密基地かも知れませんね」
ヒウラ「よしムサシ!フブキ!お前達で調査に行ってくれ!」
アヤノ「待ってください!太平洋上にカオスヘッダー反応が!!」
ヒウラ「なにぃ!?」
その頃、太平洋上を通過中のジャンボジェット。その中に乗っているのは東光太郎だった。
光太郎「久しぶりだな、日本は。健一くんや、さおりさん元気にしてるかな」
丁度その時、機長室では
機長「な、なんだあれは!!鳥だ・・・巨大な鳥だァァァ・・・・!!!」
客「おい、あれ怪獣じゃないか!?」
客「うわああ助けてくれ!!」機内は大パニックになった。
その時、機長室に向かう2人の人がいた。元TACの隊員、山中と吉村である。
機長「な、なんだね君たちは!!」
山中「元TACの隊員です!!あの怪獣は任せてください!お客達を落ち着かせてください」
機長「わかりました!!」
吉村「山中さん、あの怪獣はヒドラですよ。けどおかしいな。ヒドラは飛行機ではなく、車を襲う怪獣なんだけど・・・」
山中「ヒドラか、話はあとだ、とにかく逃げなければ!!」
TACのエースパイロットだった山中は、何とかヒドラから逃げようとしたが、追いつかれるのは時間の問題だ!
光太郎「くそ、何か武器があれば・・・」
その光太郎の目の前を走り去った1人の青年。青年は飛行機の最後尾のハッチを開けると、そこから飛び降りた。
光太郎「あ、危ない!!」
青年は落下中左手の薬指を見た。そこには獅子の形をした指輪がはめられていた。
???「(再びこの力を使う時が来たか・・・)よ〜し・・・レオオォォォォォォ!!」
獅子の瞳が輝く。
ピイイィィィィピィンクァ!!
ギュインギュインギュイン・・・
青年は、おおとりゲン、ウルトラマンレオだった。
ヒドラをレオは押さえ込み、地上に投げ飛ばした。
レオ「リャアアアア!!」
ヒドラは地面スレスレの所で旋回し、再び上空のレオに襲いかかってきた。
ヒドラ「キイィィィィ!!」
レオ「ダアァッ」
ヒドラと組み合いながら地上に落下するレオ。地上に落ちた両者は距離を置いて再び立ち上がった。
ヒドラがレオに突っ込んできた。レオはジャンプして避け、さらにキックでダメージを与える。
さらにレオは、得意の空手でヒドラにダメージを浴びせていく。
レオ「ウェィ!デェィ!イリャ!」
ヒドラが倒れるのは時間の問題だ。その時、EYESのテックサンダーが到着した。
ドイガキ「あのヒドラからカオスヘッダー反応が出ています」
フブキ「あれはコスモスか?」
ムサシ「いや、違う・・・でも止めなきゃ!!ヒドラは悪くない!!コスモース!!」
ムサシはコスモプラッグを取り出して変身した。
(シュイイイイイイン)コスモス「シャア!」
レオは、突然現れた巨人に驚いたが、コスモスがテレパシーで話しかけた。
コスモス「あの怪獣は悪くない。悪いのは、あの怪獣に取り憑いているカオスヘッダーなのだ。」
レオ「よしわかった!!」
コスモス「ハアァァァァ・・・フウゥゥゥゥゥ・・・」
コスモスはフルムーンレクトでヒドラからカオスヘッダーを切り離した。
カオスヘッダーはカオスヒドラとして実体化した。レオはエネルギー光球を放つ。
大爆発して倒れるカオスヒドラ。レオとコスモスは、空に飛びたっていった。
レオ「ダアァ!!」
コスモス「シュワ!!」
続きはまたあとで
54 :
1:03/07/27 23:12 ID:SemdQojD
7さん「受け継がれる意思」面白かったですよ。
レオと80のツーショットってほとんど見たことないですもんね。
猛が教師になった理由もゲンのセリフの影響なのかなと思うと、なかなか感慨深いですね。
是非またSS書いて載せてくださいね。
ウルトラマン全員集合さん、これはまた壮大なスケールのSSがはじまりましたね。
ウルトラ共闘SSですね。防衛組織もあわせるとかなりの大人数のSSになるでしょうが、敢えてそこに挑む勇気おそれいります。
どのウルトラマンが共闘して行くのかこの先も楽しみですね。
このスレ、レオの話題が意外に多いので驚きです。
俺も最近レオいいなと思っていたのでなおさら驚きです。
1さんありがとうございます。
今は眠いのでこれ1つを。
コスモスとレオは、人目につかないところで、それぞれの人間の姿に戻った。
ゲン「君は・・・」
ムサシ「春野ムサシ、そしてウルトラマンコスモス。SRCの隊員です。」
ゲン「SRC?」
ムサシ「はい。チームEYESとして、怪獣達を保護するチームなんです。」
ゲン「怪獣を保護?」
ムサシ「そうですよ。あなたもウルトラマンなんですね。」
ゲン「あぁ僕はウルトラマンレオ、おおとりゲンだ。君はウルトラマンなのに怪獣を倒さないのか?」
ムサシ「何言ってるんですか!!怪獣とは共存できるんです!必ずしも悪意を持って暴れている訳じゃないんです。」
ゲンは思い出していた。怪獣達にも心優しい者がいたことを・・・ロン、レンボラー、タイショー。
ゲン「しかし、怪獣には、悪意を持って暴れる者もいる。星人が操る怪獣はなおさらだ。」
ムサシ「・・・・・!!!」
ゲン「僕はね、L77星というところに住んでいたんだ。しかし、マグマ星人という悪魔のような星人が、2大怪獣を使って僕の故郷を滅ぼした!!」
ムサシ「それで地球にきたんですか?」
ゲン「うん。地球に来て平和に暮らしていたんだ。しかしまたマグマ星人がやってきた。僕はこの第2の故郷を滅ぼされたくない。だから戦ったんだ。」
ムサシ「それで、怪獣や星人達と。」
ゲン「地球は絶対に守りたかった。地球でも、数々の友人が出来たしね・・・」
モロボシダンやMAC隊員達、百子や大村さんと猛、トオルとカオル、美山家の人々などを思い出した。
ゲン「でも、その大事な人もまた、星人に殺されてしまった。」
ムサシ「そうだったんですか」
ゲン「僕は君の考えを肯定しようとも思わないし、否定しようともしない。君は君なりに努力して考えついたのが怪獣保護という考えなんだろ?」
ムサシ「はい!ありがとうございます。」
ゲン「あ、ムサシくん悪いんだけど、僕の正体を・・・」
ムサシ「わかってますって。誰にも言いませんよ」
ゲン「ありがとう!!」
ムサシ「こちらこそ!」
二人のウルトラマンが、夕陽の中で手をつないだ。かつてのダンとゲンのように。
56 :
7:03/07/28 01:23 ID:xzrLrfDh
>>50 申し訳ないです。精進あるのみです。
1さんどうもありがとうございます。1さんの話も期待して待ってますよ。
>>55 まさかレオとコスモスの共演が見られるなんて。ラストシーン1話の
ダンとゲンのあのシーンが蘇ってきました。
再度の地球侵攻を試みた彼らだが、彼らの血の滲む様な努力と執念が結果となって現れることはなかった。
彼らはその同胞の大半を失い、生き残った一族で細々と生をつなぐだけの暮らしを余儀なくされていた。
そんな彼らの一族の唯一の心の支えは、最初に地球に向かいウルトラマンと戦った偉大なる英雄、その息子の存在であった。
彼はみなからJr.と呼ばれ愛されていた。彼は過酷な生活を強いられる人々にとって心の拠り所だったのだ。
彼が将来一族を導いて行く者になることは誰も疑う余地のないところであった。
Jr.には彼の父、偉大なる英雄にも仕えていた老齢の世話役がいた。
Jr.はその世話役のことを「じっちゃん」と呼んで慕っていたし、じっちゃんもまたJr.のことを「若」と呼び、
実の息子か孫のように可愛がり、その面倒をずっと見続けて来ていた。
Jr.は小さい頃から機械いじりが好きで、子供の頃はよく、機械人形をつくって遊んでいたものであった。
時には、ハンドメイドで武器をつくり、じっちゃんに怒られ、
宇宙船をつくって試験飛行をしてはじっちゃんをハラハラさせたものであった。
彼らの一族はそうした無邪気で純真なJr.のことが大好きで、暖かい目で見守っていた。
そのJr.も今や立派な若者に成長していた。
「また若には困ったもんじゃの。最近ではいつも部屋に閉じ篭って機械いじりばかりしなさっている。
若にはこの先我らが一族を率いて行かねばならんという自覚がないんじゃ。」
じっちゃんはいつものように若のことで愚痴っていた。だがそれも若を愛するが故の苦言であった。
じっちゃんは一人でブツブツ言いながら、Jr.の部屋に入って行った。
「若っ!若はおられぬかっ!!」Jr.のことを探しに来たじっちゃん、だが部屋にはJr.の姿はなかった。
「おやおや珍しく若は部屋におられぬようだわい」
じっちゃんは部屋を出ようとするが、Jr.の机の上に置いてあったデータに思わず目を止める。
「最近の若はわしには何も話してくださらんようになってしもうた。
子供の頃はわしに何でも話して聞かせてくれたもんじゃが、、、」じっちゃんはJr.の成長を少し寂しく感じていた。
「いやいや、お目付け役としては若の行動を監視さねばならんっ」
じっちゃんは気を取り直し、改めてJr.の机の上にあるデータに目をやる。
「こっ、これはっ!!」
Jr.は宇宙船の窓から青き星・地球の姿をじっと眺めていた。
多くの同胞達が地球に移住することを望み、その志半ばで果てていった。
一族の悲願でもある地球への移住、そしてウルトラマンの打倒。
Jr.はその因縁深き惑星を見つめて果たして何を思うのか?
「こんなところにおいでなすったのか、若」Jr.の背後にはじっちゃんが立っていた。
「ああ、地球を見ていろいろなことを考えていたんだっ」
「若、もしかして地球に行くつもりなのかなっ?」
「・・・」じっちゃんの言葉にJr.は黙っていた。
「隠しても無駄ですぞ、既に若の計画は見させてもらいました」
「あはは、じっちゃんには隠し事は出来ないね」
「そうですとも」
「そうだよ、じっちゃん。俺は地球に行こうと思っている。」
「一族の悲願を達成したいという気持ちもある。俺は一族の期待を一身に背負っているからね。」
Jr.にとって一族の期待を一身に背負うこと、それは大きな重圧であり負担であった。
Jr.は決してそのことは口に出さなかったが、じっちゃんにはそれが痛い程良くわかっていた。
「地球で倒された父上の仇を取りたいという気持ちもある。」
それは先代にも仕えていたじっちゃんもまた同じ気持ちであった。
「でもね、じっちゃん。俺は何より地球に行って自分の力を試したいんだっ。
俺がつくったあのロボットを使って、俺は地球で俺自身の能力を試したいんだよ。
あのロボットは俺がつくったものだから、それを使っても俺の能力ってことには変わらないだろ?
俺はあのロボットと一緒に、地球で俺が出来る事をやり、そしてウルトラ族を倒したいんだっ」
Jr.は自分の気持ちを正直に熱く語るのであった。
「じっちゃんは止めるだろうけど、俺は決めたんだよ、
ここで過酷な生活を送っている人々の為にも、そして自分自身の為にも、地球に行こうって。」
「若、、、」
「若がそう決めたのなら、この老いぼれに若を止めることは出来ませぬ。
若も大人になられたのですね、いや男になられたのか」じっちゃんは少し寂しそうに言う。
「若者は誰しも、己の中の可能性を知りたくて、夢や希望を持って、一人旅立つ時が来るものです。
今の若のように。それを止めることは誰にも出来ません。いや止めてはならないのです。」
「若のお父上もそうだった。一族の夢と希望を背負い、そして自分自身の夢と希望を背負い、
地球に向かわれたのです。今の若を見ているとその時のことが思い出されます。若はお父上によく似ていらっしゃる。」
「若、お行きなさい。若が信じた道を進めばいいのです、道は必ず拓けます。」
「、、じっちゃん、ありがとう、、」
「この老いぼれは、ただ若の成功を祈って、我が一族の英雄達の霊のご加護があらんことをお祈りするばかりです。」
「じっちゃん、今迄ずっとありがとう」
「俺、じっちゃんのこと、ずっと本当の家族だと思ってきたよ。俺のもう一人の父上だとずっと思っていたんだ。」
「若、、この老いぼれにはもったいのうお言葉です、、」泣きながら手を取り合うJr.とじっちゃん。
こうしてJr.は地球へと旅立つことになる、自らがつくったロボットを連れて。
61 :
↑:03/07/28 02:48 ID:240mM3QD
やりすぎっぽいけど、書いている本人的には楽しんで書いている。
この「実は宇宙人にも事情があった」というパターン、叩かれなければいろいろやってみたい。
次は「ダダはなぜ人間標本をつくろうとしていたのか?」あたりを考えている。
空想特撮長編
ウ ル ト ラ マ ン 伝 説
第1話「集結!平成ウルトラ戦士」
部下「将軍、数時間後に地球に到着します。」
将軍「そうか、分かった、地球、懐かしい星だ・・・待っておれ、ウルトラ戦士と共。」
一方、光の国では。
ダイナ「つまり、バルタン星人が地球に到着するのを阻止すればいいんですね。
ウルトラの父「そう言う事だ。」
ダイナ「よっしゃ!」
ネオス「うかれるなよ、絶対成功するとは限らないんだ。」
ウルトラの父「もし失敗したら地球侵略を阻止しろ、分かったな。」
ダイナ&ネオス「はい。」
こうして、ダイナ=アスカ・シンとネオスは地球へ向かった。
そして、バルタン軍団の宇宙船内に進入し、部下を次々に倒していくダイナとネオス。
ダイナ「とりゃ!」
ネオス「てやっ!」
しかし、トラップにはまり宇宙空間に投げ出される二人。
ダイナ&ネオス「うわぁぁぁぁ〜」
だが、コスモスに救出され、地球へと向かった。
変身を解くダイナとコスモス、変身するネオス、そこへハートビーターとテックサンダー
1号がやって来た、姿を消すネオス、テックサンダー1号からヒウラが降りて来る。
ヒウラ「ムサシ!大丈夫か?」
ムサシ「ええ、怪我もありません。」
ヒウラ「そうか、そちらの方は。」
アスカ「スーパーGUTSの隊員、アスカ・シンです。」
ヒウラ「スーパーGUTS?TPCの伝説のチームの?」
アスカ「えっ、ど、どういうことですか?」
話によると、スーパーGUTSは数年前に解散したと言うのだ。
そして、ハートビータ内。
ネオス「ゲンキ、またよろしく・・・・・・」
ゲンキ「?」
カグラの胸ポケットには、エストレーラーが入っていた。
フブキ「ムサシ!!てめえどこに行ってたんだ!!」
カオスヒドラとの戦闘後、行方不明になっていたムサシとようやく合流し、
フブキが喜びのヘッドロックをかました。
ムサシ「痛てて、やめてくださいよフブキさん。」
フブキ「なんでお前はいつもコスモスが出てくるといなく・・・あれ?誰だこの人。」
ゲンの姿を見て、フブキは言った。
ムサシ「あ、ああ逃げ遅れていた人ですよ。この人を助けに行ってたんです。」
ドイガキ「へええ。ダイジョブですか?」
ゲン「ええ、ムサシ隊員が勇敢に助けてくれましたから。」
そこに、ジャンボジェットを操縦していた山中と吉村が現れた。
ヒウラ「君たちは・・・?」
山中「俺たちは、元TACの隊員です。」
シノブ「TAC?」
吉村「え?知らないんですか?」
山中「異次元人ヤプールの送り込んでくる超獣と戦っていたんですよ!!」
ドイガキ「超獣?怪獣じゃなくて?」
山中「おいデブ!!わかんねーのか!!」
ドイガキ「で、で、デブだとおおお!!ユカリちゃんにも言われた事無いのに!!くうううう(泣」
吉村「山中さん言いすぎですよ。それにこの人達、本当にTACのこと知らないみたいですよ。」
黙りかねて、ゲンが言った。
ゲン「僕は知ってますよ。超獣攻撃隊TAC。隊長は確か竜五郎という人で・・・」
山中「そう!そうだよ。なんで一般人が知っていてこの防衛隊みたいな奴らは知らないんだ?」
フブキ「俺たちは防衛隊じゃない。怪獣を保護するんだ。名はチームEYES。」
山中「はあ?今地球防衛しているのはHEARATじゃないのか?」
飛行機に乗っていた乗客達も騒ぎ始めた。
山中達は乗客にHEARATやTACを知っているか訪ねた。
しかし、人々の答えは全てバラバラ。
吉村「うーん。GUTSだのXIGだの、いったい何の事なんでしょう?」
通信機「キャップ!」
基地に残っていたアヤノからの通信が入った。
謎の施設から次々と飛行物体が離陸して、そっちに向かっています。
ヒウラ「なんだとぉ。」フブキ「あ、あれか!!」
HEARATのハートウィナーが飛んできた。さらにシグファイターSSやファイターEX、
そしてガッツイーグルが着陸した。
リョウ「謎の飛行物体の正体ってあんた達?」
アスカ「どう見てもただの人間だよな?しかも何故か俺たちについてきた奴らも人間ぽいし。」
梶尾「それはこっちのセリフだ。お前、宇宙人か何かが化けてるんじゃないのか?」
我夢「梶尾さん違います。ここにいる人達はみんな人間です。(ん?)」
XIGの高山我夢の持っている人間探知機に、1人だけ別の反応があったが、すぐに消えてしまった。
何を隠そうそれはレオことおおとりゲンだったのだが。
我夢「気のせいか・・・」
その時、遅れてビースキャリーが到着した。
ヒビキ「一体何がどうなっとるんだ!!」
アスカ「ボソ(さっきから隊長同じ事しか言ってないなw)」
ヒビキ「アスカ・・・」
アスカ「げ!!聞こえた?」
ヒビキ「バカモーーーン!!」
とりあえず集まった各防衛組織の隊員達。話をすると、どこも出撃前のEYESと同じ状況になっていたようだ。
ミナト「なるほど・・・つまり突然現れた基地は、あなた達の基地だと言うんですな。」
コウダ「おそらく。このB地点にあるのが我々スーパーGUTSの基地。」
シノブ「このSー57ポイントにあるのがSRCね。」
ミナト「我々の基地は・・・このLー06か・・・」
宇梶「するとこの空にあるのが、我々のエリアルベースか・・・なあ我夢。我夢?」
我夢「あ、ああ、はい。」
宇梶「どうした?」
我夢「はい、なんか前にも同じような事があったような気がして・・・」
ヒウラ「ほ、本当か君!」
我夢「あれは確か・・・」
我夢は、赤い石を持った少年の願いで、別次元の世界に飛ばされた事を話した。
ナカジマ「ん?待てよ?もしかして!!」
ドイガキ「そうか!!そうだったのか!!」
我夢「うーん、やっぱりそうとした考えられない!」
3人の科学者系の隊員が出ていった。が、HEARATのヒノだけはわからなかった。
ナナ「ヒノ隊員?あなただけ行かないんですね?」
ヒノ「お、なんで?うーんわからないな。ははははは!!」
ミナト隊長が睨みをきかしてるのをよそに、3人の科学者による説明が行われることになった。
宇梶「まあここじゃ何ですから。とりあえずエリアルベースに来てください。」
各飛行機は出発体制に入った。
ゲン「じゃあムサシくん。僕はこれで・・・」
ムサシ「え?でもあなたはウルトラマンなんでしょ?僕らの力になれるかも知れないじゃないですか。一緒に行きましょうよ。」
ゲン「いや、僕が実際にこの日本に帰ってきたのは、戦うためでなく、ある人に会いに来たんだ。」
ムサシ「大切な、友達ですか?」
ゲンは黙ってうなずいた。ムサシも黙って、敬礼ポーズをとってテックサンダー4号に乗り込んだ。
各機一斉に発射して、エリアルベースに向かっていった。
ゲンもその場を立ち去ろうとしたが、1人の男がゲンに近づいてきた。東光太郎である。
光太郎「君は?ウルトラマンなのか?」
ゲンは黙って光太郎を見る。
光太郎「君が飛行機から飛び降りた時変身したのを見てしまったんだ。」
ゲン「それで?」
光太郎「僕も昔はウルトラマンだったんだ。」
ゲン「え!!もしかして、君がウルトラマンタロウ。東光太郎か?」
光太郎「君の噂は聞いていたよ。セブン兄さんを助けて、地球の平和を守った戦士だってね。おおとりゲン。」
ゲン「君は確か、地球人として生きていくと言って、ウルトラの力を自ら捨てたって・・・」
光太郎「うん。地球は、人間自身の手で守り抜かなければならないと思ったんだ。」
ゲン「僕も同感だ。だから僕も君のように旅に出たんだ。」
光太郎「もしかして、日本に戻ってきたのはある人に会うためじゃ?」
ゲン「君もかい?」
ゲンは美山家に、光太郎は白鳥家に行く予定なのだ。意気投合した二人のウルトラ兄弟は、一緒に行動する事になった。
丁度その頃、M78星雲でも、地球の異変をキャッチしていた。
ゾフィー「地球の危機だ。エース、80、ウルトラマン。至急地球へ向かってくれ。他の戦士もすぐに行かせる。」
ウルトラマン「わかった。」
エース「わかりました。兄さん。」
80「ゾフィーさん。任せてください!」
3人はウルトラの星を飛びたち、地球へと向かった。
同じ頃、月の周りをパトロールしていた帰ってきたウルトラマンにも、ゾフィーからのウルトラサインが届いた。
新マン「地球へ迎え、か。よし!」
地球を目指して飛んでいたウルトラマン達三人だったが、突然の奇襲攻撃にあった。
宇宙球体スフィアである。
(ウルトラマン達の喋る声は、劇中に会わせると良いかも知れません。エースだったら納屋悟朗みたいな)
スフィアは、かなりの大群でやってきた。
80「どうしても、地球には入れたくないって事か。」
エース「ならば力ずくでいくまでだ!」
ウルトラマン「いくぞ!」
ウルトラマンは、スフィアに、スラッシュ光線を放ち次々に撃墜していく。
エースもスター光線、80もウルトラダブルアローで攻撃に加わる。
スフィアの全滅は時間の問題だ。しかしそこに、突然光線が放たれた。
エース「誰だ!」そこにいたのは、グロテス星人だった。
グロテス星人「辞めろウルトラ戦士。今の地球は、我々にとって侵略しやすい絶好のチャンスなのだよ。」
エースはスフィアを、ウルトラマンと80に任せて、グロテス星人と戦い始めた。
月に降り立った両者。グロテス星人の手から弾丸が発射される。
エース母は得意のジャンプで避け、星人に掴みかかる。しかし、月の寒さは高い。
エースはすぐにエネルギーを消耗し始めた。カラータイマーが点滅を始める。
グロテス星人が優勢に立った。
エース「グウゥゥン・・・グォイャァァ・・・」
グロテス星人「ふふ、苦しめエース。そして死ぬのだ。」
しかしグロテス星人に一瞬スキが出来た。そのスキをついてエースはジャンプキックを放った。
倒れ伏す星人に、エースはメタリウム光線を放った。
エース「テェェェェェィ!!」
グロテス星人を倒したエース。
ウルトラマン「シュア!!」
80「タァァ!」
スフィアも、ダブル八つ裂き光輪の前に全滅した。
エース「ウルトラマン兄さん、80。」
ウルトラマン「エース、早く地球へいこう。君のエネルギーも足りない。」
80「地球へ行って、人間に変身しなければ・・・」
3戦士は地球へ急いだ。
すげえ、どんどん新作が来るな
今年のウルフェス、ライブステージのメインはコスモスとレオだったな。
ここ読んでから行ったから思わず感動しちまったよ。
SSですが、ウルトラマン不在の隊員共闘は駄目でしょうか?
駄目でしたら、別のSSスレにあげようかと思うんですが。
(宇宙人は敵役で出しますけど。)
>>70さん
良いんじゃないの?ダンが去った直後のウルトラ警備隊なんてのも良いですね。
では本編
3戦士は地球に着くと、それぞれの人間の姿になった。
矢的「う〜んやはり地球はいいなあ〜♪」
ハヤタ「おい80・・・いや、地球での呼び名で呼ぼう。矢的!遊びに来たんじゃないんだぞ。」
北斗「いいんじゃないですか?別に怪獣もまだいないようだし。」
ハヤタ「我々の仕事は、怪獣が出てからする事もあるが、怪獣が出ないようにするのも我々の役目だ。」
矢的「僕も同じような事してたな。」
ハヤタ「わかったか北斗。」
北斗「ちぇ・・・は〜い・・・」
3人は、身の回りに不審な点がないか調べた。
矢的「あの時と同じだ。僕が地球に初めて来た時と・・・」
ハヤタ「やはり近いうちに怪獣がでる。」
北斗「それもかなりの数だな」
矢的はもっと不振な者はないか下を見てバックしながら見ていた。その時、誰かとぶつかった。
矢的「あ、すいません。だいじょう・・・あ、キャップ!!」
ぶつかった相手は、元UGM隊長オオヤマだった。さらに奥には、イトウチーフもいる。
オオヤマ「や、矢的・・・」
イトウ「何、矢的!?おい矢的!!」
矢的「お久しぶりです!」
北斗「矢的、これがお前の・・・」
矢的「はい!元上司です!」
オオヤマ「そうか・・・そこにいるもう2人の人もウルトラマンなのか・・・」
オオヤマとイトウも、再び起こりそうな怪事件を調査していたのだ。
オオヤマ「またウルトラマンが地球に来たとなると・・・」
イトウ「やはり怪獣が復活するのか・・・」
矢的「残念ながら、当たっています。」
オオヤマ「俺はもう防衛隊の職務から離れた。だが、俺も1人の地球人として戦い続けるつもりだ。出来る事なら、君たちの力を借りないでやりたいものだが・・・」
イトウ「今回ばかりはそううまくいかないだろうな」
ハヤタ「どうしてですか?」
イトウ「もうすぐ発表があるらしいが、どうも大変な事になってるらしい。」
ゲン「どうしたんだ?早くいけよ。」
ここは白鳥家。光太郎とゲンは、白鳥家に着いたのだが、光太郎はいざ家を目の前にすると入れないのだった。
光太郎「わかってるけど・・・なんかなあ・・・」
ゲン「久しぶりなのはわかるけど、早く言ってあげろよ。」
光太郎「そういうゲンはどうなんだ?お前も美山さん所にいきなり入れるのか?」
ゲン「いまは関係ないだろ!」
小競り合いが始まった時、白鳥家の中。
健一「森山さ〜んご飯まだですか〜?お腹空いてもう・・・」
森山「ちょっと待っててよ。もう片づけはしないくせに。」
父親が死に、光太郎もいなくなった白鳥家、仕事に就いたさおりが健一の面倒を見る事が出来ないため、
朝比奈隊長が光太郎の責任を取って森山いずみ隊員を使わせたのだった。
健一「でも森山さんは、姉ちゃんよりご飯だけはうまいな。」
森山「一言余計なの・・・あら・・・」
健一「外に誰かいるよ。」
光太郎「行くよ行くよ!!行けば良いんだろ!!」
ゲン「さあはやく。」
光太郎は玄関に来た。ドアを開けようとしたその時、ドアは開いた!
森山「誰で・・・東さん!!」
光太郎「森山くんじゃないか!」
健一「こ、光太郎さん!!」
感動の再会だった。
科学の少年-stage1
どこかで見た空間。大理石の柱が幾つも連なっている広間で、一人の男が倒れ
ている。男は少々小太りで、真っ白な革製の制服を身につけていた。
「どこなんや、ここは・・・」
重い頭をもたげ辺りを見回す。夕べは夜勤で一人モニターとにらめっこを続け
ていた男<ホリイ=マサミ>はゆっくりと身体を起こし、昨夜の記憶を反芻した。
アラートランプの点滅。駆けつける隊員らの靴音。突如広がる次元の扉。
そして。
だが記憶の反芻は、突如広間を覆う低い唸りにうち消された。
「今度はなんやぁ・・!?」
唸りが近づくにつれ、地響きのような物も近づいてくる。
ホリイはGUTSハイパーを構え、外敵に備えた。
突如轟き渡る爆音。ホリイは風に舞う木葉のように吹っ飛ばされた。
何とか受け身をとり怪我はしなかったものの、瓦礫の山に身を潜めつつ爆音の
主、巨大な銀色の柱らしき物を見つめていた。よくよく見ると柱には対になっ
ている手足があり、まるで幼少の頃に見たSFのロボットによく似ていた。
だが柱の胸部にある、円形のガラス質に似通った部分に、うっすらと人の影ら
しき物が浮かんでいた。
<あれは・・人間か!?>
再び轟く爆音。ホリイは巨大な柱相手に退くしかなかった。その時、突如PDI
に向けて何者かがアクセスを行ってきた。電波は微弱ではあるが、あきらかに
巨大な柱<ロボット>の内部からである。
「こちらは地球防衛軍TPC所属、特捜チームGUTSのホリイ=マサミ!あんたは何
もんや!」
<僕は・・地球防衛軍TDF所属、ウルトラ警備隊のミズノ=タクマです・・今・
この大鉄塊の中に囚われています・・。>
「何やて!?じゃあ、このロボットの中にいるのはあんたか!」
<・・本部で時空のひずみをキャッチして・・そして気づいたらこの中に・・。
なんとか内部からコントロールが出来ればいいのですが、今は空間に固定され
て自由が・・通信機で連絡を取れるのがやっとの状態で・・>
「ちょっと待てよ!外部からの通信が可能っちゅうことは・・・」
<そうか・・!ホリイさん、僕があらかじめ解析した大鉄塊の内部データをシ
ーバーの周波数を通して読みとれますか?>
「ああ、十分可能や!しばらくまっとれよ!」
PDIのコンソールを操り、ホリイは小型モニターに大鉄塊内部のデータを写し
だした。
「このデータからすると、ウイークポイントは胸部にある制御装置やな。位置
は、あんたが乗っている部分の丁度裏側にある。よっしゃ!久々に腕を振るわ
せてもらうでぇ!」
75 :
ウルトラマン全員集合(12):03/07/29 15:23 ID:BAzdQrOn
ゲンは光太郎に目で合図した。
ゲン「(しっかりやれよ)」
そういうと、ゲンは美山家に向かっていった。
健一「光太郎さん!帰ってきてくれたんだね。」
光太郎「ああ!」
健一「また一緒に暮らせるの?」
光太郎は黙り込んだ。一緒に暮らせないのだ。
健一「そう・・・」
光太郎「まだ僕は、旅をしていてまだ足りないものがあると思っている。それを見つけるまでは・・・」
健一「そうか・・・でも今日ぐらいは良いでしょ!」
光太郎「もちろん!!で、森山くんはどうしてここに?」
森山「実はね〜・・・」
白鳥家からは笑い声が響いていた。
その頃ゲンは、美山家に向かう途中だった。その時、目の前の交差点を子供が飛び出した。
???「郷さ〜ん!!あっ!」 車が迫っている。
ゲン「とりゃ〜!!」ゲンはとっさにジャンプし、子供を拾い上げ救った。
ゲン「ダメじゃないか!飛び出したりしちゃ!」
するとその子供は、ゲンに向かって 「郷さん?」と聞いた。
ゲン「いや、違うけど・・・」
???「そうだよね。郷さんは・・・」
???「次郎ちゃ〜ん!」
次郎「あ、ルミ子姉ちゃん!」
次郎と呼ばれた少年は、ルミ子と呼ばれた女の元へ走っていった。
ルミ子「ダメじゃない!勝手に出ていって!もう少しで車に引かれるところだったのよ」
次郎「俺、あの交差点の先に、郷さんを見たような気がしたんだ!」
ルミ子「次郎ちゃん。郷さんは遠い遠いところに行ったのよ。こんな所にいるはず無いわ。」
しょげかえる次郎。
ルミ子「本当にありがとうございました。」
ゲン「あ、いやぁ・・・」
ルミ子「さ、帰りましょ。」
次郎「うん」
すいませんageてしまいました。
ゲンは、帰っていく2人を見届けたあと考えた。
ゲン(郷・・・この名前どこかで聞いた事があるような・・・)
郷秀樹、帰ってきたウルトラマンの事を思い出せないゲン。
ゲン(まあいいか。とにかく家に急ごう)
その頃、エリアルベースでは、我夢、ドイガキ、ナカジマ、そしてついでのヒノの協力の下、怪現象の謎がついに証されようとしていた。
我夢「つまり、今のこの地球は、いろいろな時空が集まって出来ている不定形空間なんです。」
ドイガキ「例えば、我々がいる世界をAとして、スーパーGUTSが居る世界をB。」
ヒノ「我々の世界をC、我夢達がいる世界をDとします・・・ボソ(これでいいんですよね?ナカジマさん)」
ナカジマ「ボソ(完璧!!)そしてそれら4つの世界が合わさって出来たのが、今我々がいるこの世界、通称Eとでもしておきましょう。」
宇梶「つまり、その4つの時空が合わさっているのがこの世界なのか。」
ナカジマ「そういう事です♪」
カリヤ「しかしどういう原理でそれが起こったんだ?」
我夢「僕の時と同じです。僕は、かつて僕らの住む世界とは違う次元に飛ばされた事があります。」
オペレーター席の敦子とジョジーが喋っていた。
敦子「そんな事あったっけ?」
ジョジー「ほら、実験段階の機械を使ってどっかに行っちゃったやつよ。」
我夢「その原因は、赤い石でした。」
フブキ「赤い石?」
我夢「人の欲望を吸い取る事が出来る石です。」
ムサシ「誰かが僕らをこの世界に集めたというのか!?」
我夢「そういう事です。」
ヒノ「まずい事になったな。ダークマターの影響が強くなるかも知れないし・・・」
ミナト「ヒノ、至急本部のウエマツとカグラを呼べ!これは人類最大の大事件になるかもしれん。」
ヒノ「は、はい!」
シノブ「そのダークマターってやつだけでなく、カオスヘッダーも・・・」
梶尾「根元的破滅招来体も完全に倒した訳じゃない。ヤバイかも知れない・・・」
その時、敦子が叫んだ。
敦子「カオスヘッダーと思われる光の浮遊体が、東京上空に!」
ジョジー「その上には、ダークマターと思われるものも、え?これは、ワームホール!?」
宇梶「ワームホールから何か来るのか?」
開いたワームホールから出てきたのは、カイザードビシだった。
我夢「ドビシ!!」
敦子「以前登場したドビシとは違う反応があります。」
ナナ「もしかして、ダークマターの影響を受けたのかしら?」
アユミ「その可能性はあるよ。」
ムサシ「あ、カオスヘッダーが!!」
カオスヘッダーはカイザードビシに取り憑いた。
カオスドビシは、街を破壊し始めた。
石室コマンダーがやってきた。
石室「初めまして、XIGのコマンダーの石室です。この地球最大の危機は、我が人類の存亡をかけた戦いなのです。」
ヒビキ「それはわかってますが・・・」
石室「あの怪獣を一刻も早く倒さなければ・・・もうウルトラマンはいない。我々しかいない。」
アスカ&ムサシ「ウルトラマン!!??」
ヒウラ「この世界にもウルトラマンがいるんですか?」
石室「それはもう過去の事です。」石室は、我夢を見ながら言った。
ムサシ(まさか、あいつは・・・)
アスカ(ウルトラマンなのか?)
敦子「大変です!日本中に怪獣が現れました!」
宇梶「なにい!?」
ヒビキ「どうやら、我らで一気にドビシを倒すというわけにはいかないらしいですな。スーパーGUTS!大阪へ出動!」
アスカ&カリヤ&コウダ&ナカジマ&リョウ「ラジャー!」
ヒウラ「よし!俺たちは札幌に飛ぶ!コンディションLvレッド!EYES出動」
ムサシ&シノブ&フブキ&ドイガキ「了解!」
ミナト「我々は名古屋だ・・・アユミ隊員、カグラ達に名古屋に向かえといってくれ。HEARAT出動!」
ヒノ&ナナ「了解!」
石室「我々は東京か・・・チームライトニング!そして我夢。出撃しろ。」
梶尾&我夢「了解!」
梶尾「北田!大河原!出撃だ!」
北田「了解!実戦は久しぶりだぜ。」
大河原「よっしゃー!」
カオスドビシは、白鳥家の近くからも確認できた。
光太郎「怪獣だ!くそ!」
健一「光太郎さん!」
光太郎「健一くん。僕は行かなければならないんだ。例えウルトラマンでなくても、戦わなければならないんだ!」
健一「うん!」
光太郎は、カオスドビシの方へ向かっていった。
ゲンは、美山家の方に行ったが、留守だった。東京に怪獣が現れたと聞いて、嫌な予感が頭をよぎった。
ゲン「まさかみんな東京に?」ゲンは怪獣の元へ向かった!
山中「くそう!また怪獣かよ!」
吉村「でも山中さん。本当に大丈夫なんですか?」
山中「何がだ?」
吉村「交番に勝手に入り込んで拳銃持ち出したりして・・・」
山中「緊急事態だ!俺は行くぜ!」
山中は、拳銃片手にドビシに向かっていった。
ハヤタ「どうやら各地に怪獣が現れたようだ。俺は札幌の方に行ってみようと思うんだが・・・」
矢的「じゃあ僕は名古屋に。」
北斗「俺はここの怪獣を!」
ハヤタと矢的は、放置されていた車とバイクにそれぞれ乗り、各場所に向かおうとした。
オオヤマ「まて2人とも!俺達がのせてってやる!飛行機の方が早いからな。」
矢的「え?ジェット機でも持ってるんですか?」
イトウ「な〜にこの近くの倉庫には防衛軍用のジェット機があるから余裕さ!」
ハヤタ&矢的「ありがとう!」
4人は倉庫へ向かっていった。
山中はピンチに陥っていた。弾丸が底を尽きたのだ。
山中「くそう!なんてこった!!」
怪獣の踏みつけられそうになる山中。
山中「も、もうダメだ・・・」
死を覚悟した山中。そこへ人影が・・・
山中を掴むと、ジャンプして安全なところに非難した。
山中「うう、お、お前は・・・北斗!!」
北斗「山中さん、久しぶりです。後は俺に任せて!」
山中「バカりゃろう!!あの野郎・・・また戻ってきやがった・・・」
北斗はジャンプして指のウルトラリングを合わせた。
北斗「てやああああ!!」
ピイィィィィィィン・・・シェワアァァァァン
エース「テェェェェィ!」
エースはカオスドビシを蹴り、殴り、叩きつける。エースが有利だ。
しかしカオスドビシは、身体から無数の小型ドビシを繰り出した。
エース「フゥゥゥゥゥゥン・・・」
ピンチに陥るエース。その様子を街から見る1人の男。藤宮博也である。
藤宮「くそ・・・!!」
81 :
名無しより愛をこめて:03/07/29 18:01 ID:Q+J3kGvM
山中隊員……犯罪は犯罪です。
この人絶対いらん波風起こしそうだよな。
「怪獣保護?そんな必要あるか!!」とか言ってEYESと激突とかならなきゃ良いけど…
82 :
1:03/07/29 18:22 ID:wy+bXhY6
>>70さん
全然OKっす
個人的にはそういう脇にスポット当てた話大好きなんで
ウルトラ不在でも隊員共闘の話がんがんやちゃってください
<ウルトラQがOKですしね
>>ウルトラマン全員集合さん
最終回をきちんと踏まえた上で、というのがいいですね
再会シーンがほろりときます
力をなくしたメンバーがどうやって再びウルトラマンになるのかも楽しみです
ウルトラマン全員集合(15)は欠番ですか? 凝った造りですね
つーか(13)(14)が2回続いたりしてるんですね。
もう少し落ち着かれてはいかがでしょうか?
せっかくの力作なんですから
その星の人類は種の絶滅の危機に瀕していた。
地球よりも遥かに高度な文明を持ちながら、進化し続けた彼らが辿り着いた未来は絶望であった。
高度な文明を背景により優れた種へと進化を繰り返し、人為的に遺伝子操作を行ってきた彼ら、
その種の進化の行末は、生命力が弱く、病原体等への抗体が激減し、自然治癒能力が著しく劣る、弱々しき種への進化でもあった。
生命力が乏しい為、子孫を繁栄させることもままならず、その惑星の人類は今まさに絶滅するのを待つばかりであった。
その母星の現状を憂いた数人の科学者は、自らの星を再建する為のプロジェクトを考案していた。
「もう我らの星には生命力に溢れる生命体は存在しない。
我ら以外の種もすべて進化を繰り返した挙句、絶滅していったというのが現状だ。」
「我らの星にいないというのであれば、他星系に存在する生命体を参考にしてみてはどうだ?」
「根本的な肉体の構造が違う生命体が参考になるかどうかは疑わしいものだが、、」
「だがこのままでは我らの星は滅び行くのを待つばかりではないか」
「当ても無く他星系を放浪して探し続けるつもりか?それでは一体いつになるかわからんぞ。
我々にはもう左程時間が残されてはいないのだ」
「その点は問題ないわ。私達の超光速船に物質転送システムを応用すれば、
他星系をまわる旅もそれほどの時間を必要とはしないわ。
我々の種が絶滅するまでには充分に間に合うだけの時間だわ。」
彼らは進化の果てに限りなく無限とも思える寿命を手にしていた。
だがそれが故に種を残すという子孫繁栄の能力が低下していたとも言えた。
彼らの星の数人の科学者は、自らの種の生残りを賭け、他星系へと旅立って行った。
長い旅の果てに彼らが辿り着いた星、それが地球であった。
「見ろ、この星の人間をっ!我らが進化する前の肉体に構造が酷似しているぞっ
厳密に言うならば、我らの星の先祖によく似た生命体だっ」
「ではこの星の人間をサンプルとして研究すればっ!?」
「彼らの生命力、自然治癒能力、病原体への抗体、これらを解析すれば、おそらく、、」
「我らは以前のように生命力溢れる種へと戻れるということかっ!?」
「その可能性は非常に高いっ」長きに渡る旅を続けて来た科学者一同は歓喜に湧いた。
「だがその為にはこの星の人間を実験材料としなければならない」
「・・・・・」ひとりのその言葉に静まり返る一同。
「我らの種の為に他星系の人間の命を犠牲にしなけらばならないのか、、、」
「心苦しいことではあるが、、、」
「だが、我らの先祖に酷似しているということは、所詮蛮族なのであろう?
蛮族の命を数十人モルモットとして利用してもそれ程気にすることはないのではないか?」
「その考えこそが蛮族であるのだよ。我らはまがりなりにも進化の末に辿り着いた高度な種だ。
あらゆる者に対して無闇にその命を奪うことは本来であれば控えなければならんのだ。」
「だがこの星の人間の数十人の命があれば、我らの種は絶滅から免れることが出来る。」
科学者一同は討論の末、ひとつの結論を出した。
「彼らには申し訳ないが、これも我らの種を守る為だ、、」
彼らはこうして人間標本、そのサンプルとなる人間を狩りに出かけるのだった。
一人宇宙船に残った(留守番)科学者は、地球のデータを再度確認していた。
その時彼は驚くべき事実に気づく。
「こっ、これはどういうことだっ!?」
「この星の座標データは、我らが母星の座標データにそっくりではないか!?」
彼は地球のデータ、地球人のデータすべてを再度検証する。
「ここは、、もしかして、、!?」
「ここは、この星は我らの母星そのものだというのかっ!?」
「我らは、長き旅路の果てに何万年も前の母星に辿り着いたというのかっ!?」
ちょうどその頃彼の仲間はウルトラマンと遭遇していた。
彼らの星の人類、その種がその後どうなったのか、それは誰にもわからなかった。
87 :
↑:03/07/29 20:44 ID:7Rn5Ac/h
私がもうちょっと科学が得意であれば(汗
よく考えたらセブンに似たような話があったなぁ
まぁちょっとした遊びなので怒らないでちょうだい
>>83>>84すいません。間違っちゃうんですよね。
でも力作と言われてなんかウレシイ!これから頑張ります。とりあえず今から風呂なんで出てからカキコします。
正確に数えてみたところ今回が18回目でした。
失礼しました。では本編。
チームライトニングがカオスドビシとエースの元へ到着した。
北田「ウルトラマンガイア?」
梶尾「いや、違うな・・・」
大河原「いずれにしてもドビシと戦っている事は確かですね。」
ビートキャリーから宇梶が指示を出す。
宇梶「あのウルトラマンを援護しろ。」
梶尾「了解!」
ファイター3機からミサイル攻撃が放たれた。エースの回りを旋回していた小型ドビシの群れを次々と撃墜していく。
エースは自由を取り戻したが、カラータイマーは点滅を始めていた。
ファイターEXも到着した。我夢はエースを見て思った。
我夢「僕に、僕に力があれば・・・」
地上にいる藤宮も同じ事を考えていた。
藤宮「アグルの、力・・・」
その頃光太郎は、逃げ遅れた人を助けていた。そこに、恐怖におびえている男がいた。男は
青年「赤い石のせいだ・・・赤い石のせいだ・・・俺は悪くない!!」
光太郎が事情を聞くと、怪獣を呼び出したのは自分だという。(
>>51を見てください)
男は、赤い石を光太郎に渡すとどっかに逃げていった。
光太郎はエースを見て思った。
光太郎「エース兄さんが死ぬ・・・僕は、僕は何もしてやれない・・・」
我夢や藤宮と同じく自分の力不足を悔しがった。
エースは、最後の力を振り絞って、ギロチンショットを放った!
エース「デァァ!」
カオスドビシは、それをはじき返した。
吉村「そんな。エースの技が通用しないなんて・・・」
もうエースに立ち上がる力は残っていない。危うしエース!!
光太郎「兄さん!!」
山中「北斗ーーーーーー!!」
吉村「北斗立て!立つんだ!」
梶尾「どうした!ウルトラマン!がんばれ!」
梶尾はミサイルを乱射し、エースを助けようとする。
我夢「僕は、今ウルトラマンになれないけど・・・君を助けるくらいなら出来る!!」
我夢もミサイルを発射。
カオスドビシはひるんだ。
エースは、バーチカルギロチンを放った。
カオスドビシは真っ二つにされ没した。
山中「やったー!!北斗!」
しかし喜ぶのは早かった。ドビシに取り憑いたカオスヘッダーはまだ生きていた。
カオスドビシのデータをコピーし、再びカオスドビシになった。
宇梶「ば、バカな・・・」
光太郎「ちくしょう!俺にはどうする事も出来ないのか!」
その時、光太郎に呼びかける声があった。
光太郎「父さん、母さん!!」
ウルトラの母「光太郎さん。また力が必要になったのですね。」
ウルトラの父「お前にまた、力を授けよう。」
光太郎「じゃあ、また俺は!!よし!タローウ!」
光太郎はジャンプするとどこからかウルトラバッジが現れ、光り輝いた。そしてウルトラマンタロウに変身した。
得意のスワローキックでカオスドビシに攻撃を喰らわす。
北田「リーダー、またウルトラマンが!!」
梶尾「一体どうなってるんだ!」
ウルトラ兄弟1といわれるパワーの持ち主タロウの前に、カオスドビシは劣勢だ。
目の部分に、アトミックパンチを連続攻撃する。そしてカオスドビシを持ち上げ投げつける。
地面に叩きつけられたカオスドビシ。
タロウ「フン!」タロウの身体が真っ赤に燃え上がる。ウルトラダイナマイトをカオスドビシに喰らわした。
さすがのカオスドビシも、ウルトラダイナマイトの破壊力の前には歯が立たなかった。
タロウは、傷ついたエースにエネルギーを分け与えると、一緒に空へ飛びたっていった。
エース「シュア!!」
タロウ「ショアァァ!」
光太郎に抱きかかえられた北斗は、山中と吉村の所に運ばれた。
山中「北斗!しっかりしろ!」
吉村「北斗!」
北斗「・・・や、山中さん、吉村さん。」
山中「バカ野郎!お前は1人で無茶しすぎなんだよ!」
山中の目から涙が出てくる。
北斗「す、すいません。でも、もうだい・・・グ!!」
吉村「だめだ!お前ケガしてるんだろ?」
光太郎「兄さん、動いちゃダメだ!」
山中「お前、飛行機に乗ってた・・・」
光太郎「そんな事よりも、早く病院へ」
吉村「しかし、そう簡単に動けないし・・・」
???「俺に任せろ」
藤宮だった。
藤宮「応急手当ぐらいは出来る」
山中「おお、ありがとう!!」
北斗の手と胸に包帯が巻かれていく。
藤宮「これで大丈夫だろう。あとの手当は病院でやった方が良いな」
山中「なにか移動に使えるものはないか?」
藤宮「俺の知り合いに頼んでやる。」
光太郎「知り合い?」
藤宮「あれだ」藤宮が指さす方向には、ファイターEXが飛んでいた。
そのころ名古屋では、怪獣アーストロンと、ハートウィナーの戦いが始まっていた。
カグラ「ダークマターの影響でかなりパワーアップしている・・・」
ミナト「カグラ気を付けろ!なにをしてくるかわからんぞ!」
アーストロンは、口からマグマ光線を放つ。ハートウィナーは直撃を受け、墜落する。
カグラ「くそ!ネオース」
ピイイイイン!シュイシュイシュイン・・・
ナナ「ネオス!」
アーストロン「グァァァァ!」
ネオス「ヘア!」
後転でアーストロンの吐くマグマ光線を避けるネオス。
アーストロンは攻撃が当たらないのにイライラしてきたか、体当たり戦法に出た。
しめたとばかりにネオスはジャンプして避け、尻尾を掴んで振り回した。
ネオス「フェァァァァァ!!」
その時、イトウと矢的の乗った戦闘機が到着していた。
矢的「あれはネオス!?」
イトウ「どうやら、俺たちの出番はなさそうだな・・・」
敵わないと思ったのか、アーストロンは地底へ潜って逃げようとするが、ネオスが許すはずがない。
ネオスにまた尻尾を捕まれ引きずり出される。
そして、ネオスは必殺のネオマグニウム光線を放った。
ネオス「フェア!」アーストロンは木っ端みじんに爆発した。
ネオス「シャアーーーー!!」ネオスは空を飛んでいった。
矢的「やるな後輩!!」
即座に判断したホリイは、驚異的な早さでPDIのコンソールを操った。
「駆動部分に直結している各所の信号をキーに記憶させて、周波数をシーバー
に併せて調節して・・よっしゃ!これでOKや!・・ミズノ!今助けてやるか
ら辛抱しとれよ!」
言うが早くホリイは、ミズノの通信機を通して内部から大鉄塊のコントロール
を行った。試しに一つのキーを押すと、大鉄塊は急に動きを留めた。
「よっしゃ!そのまま、このキーを押して・・・」
ホリイのキーに反応して、徐々に膝を折り屈むような姿勢をとる大鉄塊。
やはりGUTS一の発明家だけあり、コントロールになれるのにそう時間も掛から
なかった。
内部ハッチを展開し、大鉄塊の胸部から助け出された警備隊員ミズノ。
彼はホリイよりもはるかに若い、少年のような男だった。
「ホリイさん、助かりました。」
「いや、制御装置が後ろにあったから運がよかったんや。それにしたってこの
状態かぁ〜。よう通信できたなぁ!」
大鉄塊胸部の中。ホリイはミズノから受け取ったデータと見比べながら、未知
の宇宙生命体が作り上げた科学の結晶を興味深く見つめていた。
「最初は空間内での自由が効いていたんです。だからすぐにこのスキャニング
マシンで内部を把握して。この僕たちがいる空間内だけは地球と同じ環境であ
ることも分かったんです。」
「スキャニングマシン!?ちゅうことは何か、お前もわしと同じ科学者か!?」
「はい。僕は装備開発と科学分析を担当しています。」
「なるほどなぁ、それはまぁ心強いわ!それにしてもや、何者かが何の目的で
わしらをけったいな場所に閉じこめたか。」
腕を組み唸るホリイ。何かを思いだしたのか、不意にミズノは声を挙げた。
「そういえば!・・あの時、変な声が聞こえましたよ!」
「変な声ぇ?」
「確か<環境に適応し、より強い種だけを残す。我々どちらかの種族が残り繁栄
しうるのだ>って。はっきりそう聞こえたました。」
「どちらかの種族、そして異星人を連れ去り身代わりに戦わせる。まさか、あ
いつじゃなかろうな?」
「あいつって、ホリイさん、ご存知なんですか?」
「まて、断定はできんが・・」
その言葉が言い終わらないうちに、空間から陽炎のように出現する赤と青二人
の対の宇宙人。それはかつてGUTSが遭遇したあの宇宙人である。
「スタンデル人やな。」
ティガ全集と平成ウルトラビデオ全集引っぱり出したけど、誰々が作ったとか
の装備に関する説明がほとんどなくて辛いです。もう半分以上ハッタリですね。
>90
ツッコミも何ですが、宇梶→堤チーフじゃなかったですか?
>>95うわああ。致命的ミスをしてしまった。逝ってきまつ・・・
今後から堤にします。(泣
ウエマツ「ネオスにまた助けられたな・・・」
カグラ「(変身を解いて)ふう・・・他の地域はどうなったんでしょうか?」
アユミ「東京の方はどうやら無事に片ついたみたい。ウルトラマンが2人出てきて倒したって。」
カグラ(他のウルトラマンも地球に来たのか・・・)
ミナト「札幌と大阪は・・・」
〜札幌〜
TVリポーター「いくら日本で一番寒い北海道でも、この8月に吹雪が舞うなんて、一体どうなってしまったのでしょう!!やはりあの怪物がなにか関係あるのでしょうか!?」
札幌の街は冷凍されていた。テックスピナー1、2と、テックサンダー4が到着した。
ドイガキ「あちゃー!フブキ!お前が来たせいで吹雪になってるじゃないか!」
フブキ「冗談逝ってる場合か!!」
ヒウラ「やはりあの星人がこの雪をおこしているのか?」そこにいたのは、雪男星人の異名を持つバルダック星人だった。
ムサシ「今の不安定な地球は、侵略するには絶好のチャンスという訳か。そんな事させるか!」
ヒウラ「よし!シノブ、フブキ、攻撃開始!」
シノブ「了解!」テックスピナーからミサイルが飛ぶ。回りが燃えて苦しむバルダック星人。
ドイガキ「そうか!あの星人、暑さに弱いんだ!」
ヒウラ「星人の回りにミサイルを撃ち込むんだ。そうすれば爆風の暑さでやつも倒れるはずだ!まずは市街地から遠ざけるんだ!」
フブキ「了解!」
街から小高い丘へと星人を追い込んだ。
そして全マシンからの一斉射撃でものすごい爆発が起こる。
バルダック星人「グォォォォォォォ!!」
ムサシ「やったか!?」
バルダック星人は倒れている。勝利と思いきや、カオスヘッダーが取り憑いた!
シノブ「またカオスヘッダー!」
フブキ「くそ!星人がよみがえっちまう!」
カオスバルダック星人は、市街地を目指して再び進み始めた。
ヒウラ「絶対街に入れるな!攻撃開始!」再びミサイルを放つが、カオスバルダック星人は平然としている。
逆に口から炎を吐く。
ムサシ「もう火は通用しないと言うのか・・・こうなったら!」
ムサシはコスモプラッグに手をかけた。
フブキ「あ、あれは何だ!?」
ムサシは変身を辞め、フブキの指した方向を見た。
ジェット機が飛んでくる。オオヤマとハヤタの乗ったジェット機だった。
ハヤタ「オオヤマさん、ありがとう。僕はこれで。」
オオヤマ「頼むぞ・・・」
ハヤタは脱出ボタンを押した。飛行機から飛び出したハヤタはベーターカプセルに手をかけた。
ビィン!シェワアァァァァン・・・
ヒウラ「あれは・・・ウルトラマン。」
フブキ「別の世界に存在するウルトラマンか・・・」
ウルトラマン「ヘァ!」
カオスバルダック星人と向かい合うウルトラマン。
ウルトラマン「へッ!シュワッチ!」
バルダック星人に飛びかかるウルトラマン。馬乗りになり、連続パンチを繰り出す。
カオスバルダック星人は、口から炎を吐き、ウルトラマンを退かせる。
ウルトラマン「ヌゥォァ!ヘァ!」
火炎攻撃にバルダック星人に近づけないウルトラマンだったが、リバウンド光線で火炎をはじき返した。
ウルトラマン「シュア!イョァァァ・・・」
カオスバルダック星人の身体を持ち上げる。
ウルトラマン「ヘァァァァァァ!」
地面に叩きつけられたカオスバルダック星人はそのまま絶命した。そして、中から出てきたカオスヘッダー。
ウルトラマン「ヘァ!」スペシウム光線を放つウルトラマン。
カオスヘッダーはそのまま消滅した。
ウルトラマンのカラータイマーが赤く点滅し始めた。
ウルトラマン「シュワッチュ!」
ウルトラマンは飛び去っていった。
失礼、↑22ね。
途中で横槍失礼します。
どうやらタイトルを後から書き込んでいるように見えますが、
連続投稿で焦ってる時は よく間違いが起きやすいですよね。
数え間違いを防ぐ為、章ごとに適当に区切りを入れて、
そこの区切りの1行目にタイトルと番号を書いてから内容を書きだし、
書き込みの時にそのタイトルもコピペしていけば
番号の間違いは減ると思いますがどうでしょうか?
----
たいとる(17)
内容
----
たいとる(18)
内容
----
たいとる(19)
:
:
こんな感じです。
それでは失礼しました。続きを楽しみにしてますので頑張ってください。
かつて地球に降り立った二人の宇宙人。彼らは自らの種の存続という名目のた
めに、他方の惑星から自らの手駒として異星人を連れ去り戦わせていた。
「お前ら、またしょうこりもなく他の星に迷惑をかけよって!」
<彼ら−レドルとアボルバス−は闘争本能のある種を選択し、自滅した。
だが我々は違う。所詮武力等という野蛮な物は我々には無用。よりすぐれた知
能そして技術さえあれば侵略は可能となる。>
「ケンカの次はアタマで勝負?ほんまに懲りんやっちゃなぁ。」
「お前達が知らないはずの大鉄塊は、どうやって創り出したんだ?」
<お前の記憶から読みとり、我々の技術で創り出した。記憶がイメージのみで
あろうとも同じ星の住人が作りだした物だ。我々には創り出すことなど容易。>
指揮官らしきスタンデル人が片手をさっと挙げると、複数のスタンデル人が空
間から滲み出るように立て続けに何人も出現した。
「おいおいおい!大勢様とは卑怯やないか!」
<我々の指示に従い、戦いを続けるならば手出しはしない。逆らうというのな
らば・・・>
じわじわと二人を囲んでせまるスタンデル人。徐々に追いつめられ大理石の壁
に背をついた。
「くっそ〜!ほんの四十分、時間があったら反撃のチャンスがつかめるっちゅ
うのに・・」
ホリイの言葉を聞いたミズノ。スタンデル人らの方を向いて、こう言いきった。
「同じ科学者として、僕はホリイさんの言葉を信じます。だから四十分間だけ、
僕があいつ等を引きつけます。」
「何やて?」
「僕、こっちも結構得意ですから。」
ミズノはホリイの方に向き直り、ぐっと力強く拳を握りしめ掲げてみせた。
初対面であるにもかかわらず、科学を愛する者としての志を共にする同志には
既に強い絆が生まれていた。
「よっしゃ、そっちはお前に任せる!その代わり手を抜いたら承知せぇへんで!」
「了解っ!」
無邪気な笑顔とともに、スタンデル人の衛兵に向かって、勢いよく駆け出す
ミズノ。
行く手を阻むスタンデル人の間をすり抜けると、一体を回し蹴りで吹っ飛ばし
振り向きざまに後ろの一体に向けて拳を二、三発喰らわせた。
さらにスタンデル人の目のような部分から発する怪光線をかいくぐり、素早い
動きで翻弄した。
信じられない話ではあるが、彼はたった一人で複数の宇宙人相手に互角の戦い
を見せていた。
隙をついてホリイがスタンデル人の輪の中から抜け出し、大鉄塊へ向かって駆
け出した。
「お前が一緒でほんまによかったわ〜!」
ホリイは大鉄塊の内部に乗り込むと、再びPDIのコンソールを操り、制御装置
に何か仕掛けを施し始めた。
彼は父も母もいないみなし子だった。
第一次地球侵攻作戦の折、ウルトラマンのスペシュウム光線により、
彼の父も母も宇宙船ごとその命を絶たれてしまった。
偶然、別の宇宙船に搭乗していた為にまだ幼い彼だけが生き残ったのだった。
彼はその後孤児として養護施設に引き取られそこで育った。
父も母もいない身寄りのない彼を、それを理由に学校の同級生達はいじめていた。
彼ら一族にとってこの時代、身寄りのない子供達は少なくなかったが、
それでもこうした差別的ないじめはよくあることであった。
彼は彼の父を母を殺したウルトラマンを憎み続けた。
そんな彼の心の拠り所は、彼の唯一の友の存在であった。
彼の友もまたウルトラマンにより父を亡くしており、母一人子一人の生活を送っていた。
似たような境遇の二人は、いつも一緒にいる親友だった。
身寄りのない彼と、母がいる友とでは、本当は雲泥の差があり、彼は内心、母がいる友を羨んだこともあった。
だが友の母は自分達と同じ境遇の彼にも優しくしてくれた。
それは母を知らない彼に、母親への淡い幻想を抱かせるには充分な優しさであった。
二人はいつも、大きくなったら戦士となって仇であるウルトラマンを倒そう、
親の復讐を果たそう、そう誓いあっていた。その誓いこそが彼らの心の支えでもあったのだ。
二人の友情はずっと変わらなかった。
彼とその友は成長し、軍に籍を置き、本当に戦士となった。
彼らはそこでウルトラマンを倒す為のプロジェクトに携わるようになっていた。
一族の悲願であるウルトラ族を倒す為、彼らはその肉体の大半を改造するプロジェクトを進めていた。
二人はその被検体の候補者でもあった。
先代がその胸に反射板を備え付けるという肉体改造を行って迄、ウルトラマンを倒そうとしたように、
一族の積年の怨みが、彼らの肉体の大半を改造するという決断をさせていたのだ。
肉体をサイボーグ化するプロジェクト、その被検体の最終候補者に彼と友の二人が選ばれた。
そのどちらか一人が被検体としてサイボーグ化手術を行うことになるのだ。
友は「これで俺とお前のどちらかが幼い時の誓いを果たすことが出来る」と喜んでいた。
だが彼自身は浮かない顔をしていた。
最終選考も終わり、被検体が決定される。選ばれたのは彼であった。
だがそれは公正なジャッジのもと下された選抜ではなかった。
彼はあらゆる手段を用いて、自分が選ばれるように水面下で工作を行っていたのだった。
そのことを知った友は彼に罵声を浴びせる。
「俺はお前を心の底から真の友だと思っていたんだぞっ!」
「だがお前は俺を裏切ったっ!お前は自分が英雄になりたいが為に、
卑怯な手まで使って、俺を裏切ったのだっ!
お前は幼き頃共に復讐を誓った俺を裏切ったのだっ!」友は彼を言葉の限り罵った。
だが彼は何も言わず、無言でそれをずっと聞いていた。
「お前がそんな奴だとは思わなかったっ!お前はもう俺の友ではないっ!絶交だっ!!」
友はそう吐き捨て彼の下から去っていった。
サイボーグ化手術が行われる直前、彼は麻酔により薄れ行く意識の中で友のことを思い出していた。
友よ、これでいいのだっ。俺には父も母もいないが、お前には母がいる。
お前の母上にサイボーグ化した醜い姿のお前を見せる訳にはいかない。
それにウルトラ族との戦いで無事に帰って来られる保証などないのだ。
俺には父も母も身寄りもない、悲しんでくれる者など誰もいないが、お前は違う。
母上を悲しませるようなことはするな。
お前の復讐の心、いや一族みなの怨みは、俺がしかっと受け継いだ。
絶交は俺には良かったのだ。復讐の為とは言え、醜い俺の姿をお前には見られたくはなかった。だからこれでいいのだ。
俺が再び目を開けた時、俺はもう普通の宇宙人ではなくなっているだろう。だがそれでいいんだ。
普通の宇宙人である俺は今この時を以って死ぬのだ。
そして俺は復讐鬼として生まれ変わる。
そうお前との楽しかった思い出も、優しさも愛もすべて捨て、
ウルトラ族を倒す為だけに存在する復讐鬼に。
彼の意識はやがて完全になくなる。そしてサイボーグ化の手術ははじまった。
106 :
↑:03/07/30 22:05 ID:rT3KHppb
80のバルタンの話が飛んだね(汗
短編だから時系列は気にしないでくれ
次はレオの熱い短編でもやろうかな
>全員集合作者さん
カオスヘッダーは最終回で浄化されたはず…?ですが、
B〜D世界は各最終回後、コスモスのA世界だけはTV版の途中という
時間軸でよろしいんでしょうか。
いや、「地球とウルトラマンの新たな危機にカオスヘッダーゼロが助けにくる」
というシチュエーションもアリかなと考えた事がありますんで。
そうです。最終回後だとムサシは変身能力を失ってますしね。
あとダイナとネオスも途中です。
だから最終回後なのはガイアだけですね。
約束の時間まで、あと数分。四十分間ものあいだ、ずっと動き通しのミズノ。
だが幾ら倒してもスタンデル人は次から次へと立ち上がり、きりがなかった。
微かな疲労でミズノが膝を付きかけたときである。
「ミズノ!こっちへ走ってこい!」
ホリイの声に素早く反応するミズノ。言うやいなや力を振り絞って床を蹴り上
げ走り出す。それを追って滑るように走るスタンデル人。
(うまく引きつけてくれよ・・)
ホリイは大鉄塊のある部分に直結されたPDIのコンソールを手に、向かってく
る一団を見据えていた。そして一団がある距離まで近づいたときである。
ホリイが叫んだ。
「ミズノ!横に飛べ!」
急ブレーキをかけ、咄嗟に横に跳ぶミズノ。
「いったれー!!」
ホリイがPDIのキーを入れた。
その瞬間、大鉄塊の目から多量のエネルギーが溢れ出し、スタンデル人らに降
り注いだ。降り注ぐ光を浴びると溶け出すようにスタンデル人は一人ずつ消え
ていった。
「制御装置を引き金にして、あいつらに量子変換エネルギーをお見舞いしたん
や。ついでに大鉄塊は二人乗りに改造しといた!脱出するぞミズノ、はよ来い!脱出するぞ!」
「はいっ!」
胸部の簡易コクピットに乗り込む二人。操作は全てPDIのコンソールから賄わ
れるよう短時間でホリイが作り上げた。ミズノが乗り込むのを確認し、ハッチ
を閉じる。スタンデル人らの住処である空間を大鉄塊であらかた打ち壊した。
空間の割れたところからは漆黒の空が覗いており、大鉄塊は漆黒の空へ吸い込
まれるように昇っていった。
「地球人をなめたらあかんで!」
どれくらいの間であろうか。ホリイはTPC医療施設のベッドで眠りについていた。
同僚の妹である看護婦のシンジョウ=マユミが花瓶の水を取り替えながら笑顔
を見せた。
「やっと気がつきましたね。さっきお兄ちゃんがお見舞いに来て帰った所なん
ですよ。」
「ここは・・そうや!あの後スタンデル人から逃げて、ミズノと一緒に大鉄塊
で脱出して・・それから・・・」
それから、と呟きながら、その後の記憶が曖昧のままであることに気づき、
ホリイはがっくりと肩を落とした。
「夢にしちゃリアルすぎやな・・・」
マユミは黙ってホリイの肩に手を置いた。そしてホリイの隣にあるもう一つの
ベッドへ向かった。
「気分の方はどうですか?あなたの緊急信号のおかげでホリイさん、助かった
んですよ。・・ねぇホリイさん?」
「はぁ?」
ホリイはタダでさえ丸い目をさらに丸くした。マユミの陰にいるベッドの男。
それはあの無邪気な笑顔の、少年のような男であった。
「仲間が迎えに来るまで、しばらくお世話になります。」
「・・やっぱり、夢やなかったんか!!」
大喜びでミズノの頭をどつき回すホリイ。一瞬困った顔をするも嬉しそうな笑
顔を見せるミズノ。慌てて留めるマユミ。
ホリイとミズノ。同じ科学者として少年のような純粋な心を持つ二人は、科学
という名の下に、今回に限らずいつかまた新たなる物語を紡ぎだすであろう。
(おしまい)
その23
飛び去るウルトラマンを見送るムサシ。
ムサシ「すごい・・・あの星人を一撃で・・・」
フブキ「下手したらコスモスより強いぜ・・・」
その時、本部のアヤノから連絡が入った。
アヤノ「大阪のヒビキ隊長から緊急通信です。SOSとの事です。」
ヒウラ「苦戦しているらしいな。我々も全速力で大阪へ飛ぶぞ!」
ムサシ「了解!」
ヒウラ「あ、ムサシ。お前はいったんトレジャーベースに戻ってくれ。アヤノと一緒に、カオスヘッダーの状況を調べるんだ。」
ムサシ「え?で、でも・・・」
ムサシはコスモスにならなくても、他のウルトラマンに何とかしてもらおうと思った。
ムサシ「わかりました!」
ヒウラ「よし、他のものは私に続け!」
オオヤマ「ちょっと良いかな?ムサシ隊員の代わりは私たちに任せてくれ」
ジェット機からオオヤマとハヤタが声をかけた。
ハヤタ「我々も元防衛隊の隊員です。」
ヒウラ「協力ありがとう!では行くぞ!」
チームEYESは大阪に向かっていった。
その24
ほぼ半分廃墟と化した東京。ゲンは、行方がわからないトオルと美山一家を捜していた。
ゲン「おばさ〜ん!トオル!いずみさん!あゆみちゃ〜ん!」
そこに1人の男が現れた。その顔は、元ウルトラ警備隊員のソガだった。しかしもちろんゲンはソガの事を知らない。
ソガ「誰か探しているのか?」
ゲン「あ、はい」
ソガ「もうここには誰もいないと思うぞ」
ゲン「なぜ!?」
ソガ「この地域は、どっからどこまでXIGとか言うやつらが調査し尽くしたからな。」
ゲン「生存者は、みんな救出されたんですか?」
ソガ「ああ。だからいるとしたら病院だと思うが・・・行くんなら乗せてってやろうか?」
ゲン「お願いします!」
ソガの車に乗り込み、病院へ向かう事になった。
その頃大阪では、まさに死闘が繰り広げられていた。かつて帰ってきたウルトラマンを1度は倒した宇宙大怪獣ベムスターが、
なんと10匹暴れているのだ。それでもスーパーGUTSは、5匹を倒した。
ヒビキ「なんて奴らだ!」
コウダ「倒しても倒してもキリがない。」
アスカ「もういっちょトルネードサンダー!」
ガッツイーグルからトルネードサンダーが放たれるが、ベムスターに致命傷を与える事は出来ない。
リョウ「こんなにいたんじゃキリがない!」
アスカ「なにコウダ隊員と同じ事いってんだ!」
もう一発放とうとしたその時!
113 :
1:03/07/31 22:26 ID:9bpWptL9
科学の少年様
乙です、科学者が知力を振り絞って戦う話好きなんで面白かったです。
ウルトラマンが出なくても充分ウルトラ的な話でしたよ。
次回も期待しております。
俺も頑張って早く長編出さないと(汗
今日は遅くなってしまった。申し訳ない
その25
ヒビキ「なんだあれは!」
カリヤ「見たこともない戦闘機だ・・・」
赤く、ステルス機のようなフォームの戦闘機は、ベムスターと交戦している。
リョウ「どうやら私たちと同じ目的のようね」
コウダ「しかしいったい何のために・・・」
石室「ヒビキ隊長。聞こえるか?」
エリアルベースの石室から通信が入った。
ヒビキ「は、なんでありますか!」
石室「どうやら赤い石の影響を受けていたのは日本だけではなかったらしい。アメリカやオーストラリアでも同じような時空が選出されている。」
我夢「その反応はCの世界と同じものです。」
ヒビキ「と言うことは、ミナト隊長の所と同じ世界なのか・・・」
我夢「ジョジーが通信した所によると、彼らはオーストラリアのUMAと言う組織らしいです。」
ヒビキ「UMA?」
我夢「まあ我々と似たようなものですよ。じゃあジョジー。UMAの人に協力感謝すると伝えて。」
ジョジー「O・K我夢。」
敦子「我夢?あんた英語話せたんじゃないの?」
我夢「いやそれは作者の都合で・・・」
石室「とにかく、今はあの怪獣軍団を倒すことだ・・・」
注:ジャック・シンドーなどのUMAの隊員は英語で喋ってますので・・・
まあ凶本声で我慢してください(w
UMAの戦闘機ハマーに乗っているのは、ジャック・シンドーである。
ジャック「協力せよか・・・よし」
ジャックは、ハマーの光信号で、ガッツイーグルに合図した。
アスカ「あ?なんかチカチカ光ってるぞ?」
ヒビキ「協力感謝みたいな事いってるのだな?よーし、各自一斉攻撃だ!」
ベムスターはガッツイーグルとハマーの攻撃の前に壊滅寸前。残りは三匹。
さらに、名古屋からカグラの乗るハートウィナーと、イトウ、矢的が乗る戦闘機も到着し、形勢逆転した。
ヒビキ「よし!分離して一気に片を付けるぞ!」
各隊員「ラジャー!」
分離したガッツイーグルはベムスターに向かう。
丁度その頃、TPCでは、世界レベルの危機に、元GUTS隊長、イルマメグミが、行動を開始しようとしていた。
ムナカタ「行くつもりですか・・・」
イルマ「一線から引いても、私の仕事は終わらなくってよ?」
ムナカタ「止めはしません・・・ですが、私も連れてってください!」
???「ワイらもな!」
声のする方には、シンジョウ、ホリイ、ヤズミの姿が。
シンジョウ「まだ実線の感覚は残っていますよ。」
ヤズミ「この前大阪でジオモスを倒しましたからね」
ホリイ「頑張りますねん!」
全員で「お願いします!”隊長”!」
イルマ「隊長・・・わかったわ。仕方ない子達ね・・・」
???「私もいます!」
シンジョウ「レナ!ダイゴは?、子供はどうした。」
レナ「ダイゴは今月にいるわ。子供も非難させた。私もこのまま指をくわえて見ているのは嫌です!」
イルマ「GUTSほぼ全員集合ね・・・。出動!!」
全員「了解!」
その頃、帰ってきたウルトラマンが、ようやく地球に到着しようとしていた。
116 :
山崎 渉:03/08/02 01:36 ID:1Ofe/qod
(^^)
>>105 【復讐鬼】・・・・・・渋めでなかなか良い短編ですた。
でも
> 俺が再び目を開けた時、俺はもう普通の宇宙人ではなくなっているだろう。だがそれでい
>いんだ。
> 普通の宇宙人である俺は今この時を以って死ぬのだ。
宇宙人が自分で「宇宙人」って言うのはヘンですよ(w
申し訳ないけど、しばし笑い転げてしまいました。
118 :
ウルトラマン全員集合:03/08/02 15:46 ID:9eMbF3QP
その26
しかし新マンの目に飛び込んできたのは、月に向かう怪獣ギコギラーであった。
月の人工基地でも怪獣接近の情報は入っていた。
今その人工基地にいるのは、マドカダイゴ、かつてウルトラマンティガとして、地球の危機を救った男である。
ダイゴ「脱出用のカプセルはまだ準備できないんですか!?」
隊員「ダメです!最低でもあと5分かかります。」
ギコギラーはついに月面基地に到着した。
ギコギラー「ギュオオオオオオ!!」
ダイゴ「レナ・・・すまない・・・僕は死ぬかも知れない・・・」
月面基地に向かってギコギラーの光線が直撃しようとしたその時、奇跡が起きた!
新マンの放ったウルトラブレスレットが、バリヤーボールへと変化し、基地を守った。
ダイゴ「ウルトラマンティガ!?いや違う・・・でも巨人だ・・・光の巨人だ。」
新マン「ヘヤァ!」
ギコギラーの羽からおこす強風に、新マンは近づく事が出来ない。
やがて、ギコギラーの光線により、大ダメージを受けていく。
新マン「アァ!!(だめだ、ウルトラブレスレットが使えない・・・)」
基地を守るために使用しているブレスレットを使用できない。新マンはスペシウム光線を放ったが、ギコギラーにはビクともしない。
カラータイマーが赤く点滅を始めた。
ダイゴ「巨人が・・・ウルトラマンがまた死ぬ・・・」
しかし、またしても奇跡が起きたのである!
ギコギラーに光線が直撃した。そこに立っているのは、ウルトラマンジャスティス!
新マン「君は誰だ!」
ジャスティス「今はそんなことを行っている場合ではない。」
ギコギラーに向かっていく2大ウルトラマン。
119 :
ウルトラマン全員集合:03/08/02 16:02 ID:9eMbF3QP
ジャスティスは、超高速キックをギコギラーに炸裂させる。
ジャスティス「ジャー!!」
ギコギラーは地面に伏す。新マンも、必殺流星キックを放つ。
新マン「ヘヤァァ!」
そして、連続でスピンキックも放つ。
新マン「デァデァデァデァデァ・・・!」
倒れるギコギラー。
ジャスティスは、ビクトリューム光線を放った。
ギコギラーは爆死した。
新マンは、基地からブレスレットを外した。そして、ジャスティスに礼を言おうとしたが、既にジャスティスはいなかった。
新マン「あのウルトラマンは一体何者だろうか・・・」
その頃基地では、大変なことが起きていた。
隊員「だめだ・・・脱出用ハッチが開かない。このままじゃ、基地が爆発します。」
ダイゴ「そんな・・・くそお!」
新マンは、とっさに基地に入った。そして、郷秀樹の姿となり、基地へ入っていった。
ダイゴ「あなたがさっきのウルトラマンですか!?」
郷「時間がない!俺がウルトラマンに変身して、脱出用のカプセルを運ぶ。だから早く、カプセルに乗ってくれ!」
ダイゴ「はい!」
郷「ここにいるのは何人だ?」
ダイゴ「僕を含めて、隊員3名と、あと1人います。」
郷「4人か・・・よし、早くカプセルへ!」
ダイゴ「はい!」
ダイゴは、隊員達と、病室にいる1人の男と共にカプセルに乗り込んだ。
爆発まであと少しと言うところで、新マンがカプセルを持って脱出した。
その様子を、ジャスティスが遠くから見ていた。
ジャスティス「地球人・・・彼らのせいで自分の星が危機にさらされるなんて、皮肉なものだ・・・」
そう言うとジャスティスは、再びどこかへ飛び去っていったのだった。
所変わって大阪では、ベムスターの逆襲で、ハマーが撃墜された。
ジャック「くそ・・・」
しかしジャックは、胸から三角形のペンダントを取り出した。ペンダントの中央が点滅を始めた。
ジャックは、天に祈るように目を閉じた。点滅の光が、ジャックの身体を包む。
ジャックの姿は、やがて銀色の巨人の姿に変わっていく。
ジュオォォォォォォ・・・・
グレート「シュア!!」
ジャックはウルトラマングレートへと変身した。
ヒビキ「あれが別世界のウルトラマンか!」
ベムスター「ギィィ!」
空を飛ぶベムスターが、グレートの背中目がけて突進してきた。
グレート「ジュァ!」グレートは間一髪それを避けた。
グレートは手からフィンガービームでベムスターに攻撃していく。
しかし、もう一匹のベムスターが後ろから攻撃してきた。
グレート「デァァ!!」2大ベムスターの角からの光線に、グレートは完全に動きを封じられた。
アスカ「リョウ!しっかり捕まっていろ!もう我慢できねえ!」
リョウ「ちょ、ちょっとアスカ!!?」
ガッツイーグルのα号が攻撃しようとしたが、さらにもう1匹のベムスターに撃墜されてしまう。
不時着したα号。リョウは気絶していた。
アスカ「あい、リョウ!くそお・・・」アスカはリーフラッシャーを取り出した。
ピィィン・・・ピイィィィィギュオォォォォォンン・・・
ウルトラマンダイナが現れた!。
121 :
1:03/08/02 22:17 ID:WD4Tifp0
>>117様
私の短編は他の方と作風がかなり違うので、レスいただいてホッとしております(藁
私自身「普通の宇宙人ってどんなやねんっ!」と突っ込み入れました(自分で書いてて)
でもまぁそれもまたよしかと思ってそのままにしておいたんです
ですので、そこは突っ込むところです、突っ込みありがとうございます
実は出来るだけバルタン星人ってネーミングは話の中に入れたくないんですね。
バルタン星人って書くとどうしてもTVのバルタン星人のイメージがダイレクトに出てくるじゃないですか。
だからバルタン星人とは書かないで話を進めようとしたらそうなりました(汗
122 :
ウルトラマン全員集合:03/08/03 22:06 ID:siQLW3mx
その27
ヒビキ「ウルトラマン・・・」
カリヤ「ダイナ・・・!!!」
ダイナ「ヘッ!ウヌゥゥゥ・・・ダァ!」ダイナは、ミラクルタイプへタイプチェンジした。
そしてダイナは、4つに分身した。
ナカジマ「これで怪獣とは5対5だ!」
4人のダイナ+グレートVS5匹のベムスターの戦いが始まった。
ゲン「トオルー!みんなー!」
ゲンは、ソガと共に病院へ来ていた。
ソガ「おいおい、ここは病院だぜ?大声出すなよ。」
ゲン「あ、はい・・・すいません」
ソガ「知り合いが大事なのはわかるがな。俺も同じように戦友を失った。」
ゲン「え?」
ソガ「そいつは、この地球のために、自らの命を削りながら最後の最後まで戦ってくれた。そいつの命は、もうわずかだった。そいつは、最後の戦いが終わったあと、死んだまま帰っていった。」
ゲン「・・・・・・・」
ソガ「けど、俺の先輩が行ってたんだけど、またいつか元気な姿で帰ってくる!って。そう言われると、俺もそんな気がしてきたんだ・・・」
ゲン「へえ・・・僕にも同じような上司がいましてね・・・」
2人が話す人物が、共にモロボシダンの話だと言うことを、お互い知るよしもなかった。
2人が話していると、そこに東光太郎がやってきた。
光太郎「ゲン!」
ゲン「光太郎さん!君もこの病院へ!?」
光太郎「ああ、北斗さんが・・・大変なんだ!」
ゲン「北斗さん?」
光太郎は、ソガがいるので耳打ちしてゲンに話した。
光太郎「ボソ(北斗さんというのは、エース兄さんの事だ・・・)」
ゲン「えっ!そんな!!」
123 :
ウルトラマン全員集合:03/08/03 22:21 ID:4+lesaaA
ゲンは思った。あのウルトラマンエースをここまで追いつめるとは、今度の怪獣はかなり手強い。
もしかすると・・・ついに地球が、L77星のように滅びてしまうかも知れないと・・・
光太郎「とにかく病室に来てくれ!」
ゲン「うん!」
病室では、山中と吉村が、北斗の身を案じていた。
山中「北斗・・・お前はエースとして立派に戦った・・・でも、でも・・・命まで失うことはないだろう!!」
吉村「山中さん!まだ死んだ訳じゃないですよ!」
山中「あの東光太郎とか言うやつ、自分がウルトラマンタロウだとかいってたが、もしかすると、治療方法とか知ってるかも!」
光太郎「あの、何か呼びました?」
山中「おい!北斗を、エースを蘇らせるにはどうしたら良いんだ!!」
光太郎「そんなこと言われても・・・」
山中「お前もウルトラマンなんだろ!?何とかしろよ!!」
ゲンはこの様子を見て思った」。この美しい心を持った地球人。絶対に地球を滅亡させてはいけない!と。
月面基地からの脱出カプセルによって宇宙空間を飛んでいるダイゴ。
隊員「そろそろ手動操縦にしても良いでしょう・・・」
ダイゴ「そうですか・・・」
カプセルを運んでいた新ウルトラマンは、郷秀樹の姿に戻り、カプセルに入った。
ダイゴ「あ、ありがとうございます。お陰で助かりました・・・」
郷「いや、みんな無事で何よりだ。あ、病人がいたんだっけ?」
ダイゴ「はい。」
郷「それはここの隊員かい?」
ダイゴ「いや、それがちょっと説明しなきゃならないんですよ。」
ダイゴの説明によると、男は、生死の境をさまよっていたらしく、非常に衰弱しており瀕死状態だと言うことである。
さらに、その男を助けたのは、謎の女だったと言う。
ダイゴ「女の人が、突然男を抱えて基地に入ってきて、この人をよろしくと言うと消えて行ってしまって・・・」
郷「その病人に合わせてくれないかな・・・」
ダイゴ「あ、はい!」
郷の心の中には、ある確信があった。
郷「もしかしたら・・・」郷は、服の内ポケットに入った”ある物”を握りしめた。
ここはトレジャーベース、今、ここの第2会議室では、チームEYESとHEARAT
会議が行われていた。
ヒウラ「バルタン星人の襲来か・・・・」
フブキ「しかし、何で今頃になって・・・・」
ミナト「今の地球は、科学力も発達していて、奴隷にすれば役に立つ、それに、
ウルトラマンもいない・・・・・」
ヒウラ「確かに、1992年初頭、各地に怪獣出現等の怪事件が発生し、その翌年、
今の我々の様にそれらを調査する組織、科学特別捜査隊、通称科特隊が完成した。
そしてそれからウルトラ警備隊、怪獣攻撃隊MAT、超獣攻撃隊TAC等の防衛
組織が誕生した、そして、その中には必ず一人ウルトラマンが存在した。」
ムサシが口を開いた。
ムサシ「ですが、地球は自分達の手で守り抜かなければいけません。」
フブキ「ああ、いつまでもウルトラマンに頼っていても仕方が無い。」
ミナト「確かに、科特隊のムラマツキャップも、『地球は我々の手で守り抜いて
行こう。』という名言を残したのですから・・・・・」
次の瞬間、緊急事態発生の音が鳴った。
ヒウラ「何事だ!」
ヒウラ達が司令室へ行ってみると、東京で怪獣が暴れていた。
ヒウラ「こいつは1993年に現れた怪獣レッドキング!」
ドイガキ「1匹目は多々良島に、2匹目はヒマラヤ山脈に出現、か。」
ヒウラ「コンディションLV、レッド!EYES出動!」
ミナト「HEARAT出動!」
2人の隊長除く全員「了解!!」
ハートウィナーが、そしてテックサンダーが飛んで行く。
東京、レッドキングによって半壊された街、やって来るEYESとHEARAT。
衛星中継でそれを見ているバルタン将軍。
バルタン将軍「ええい、こざかしい!やれ、メカレッドキング!」
腕からミサイルを放つメカレッドキング。
フブキ「こいつ、ロボットか!」
ミサイルがフブキのテックサンダーを直撃する。
フブキ「うわぁぁぁぁぁぁ!」
その時、輝石がコスモプラックに変わった。
ムサシ「ようし、コスモース!」
現れるコスモス。
バルタン将軍「ふん、貴様のデータは取ってある、行け!メカレッドキング!」
メカレッドキング「ンギャ〜オ!」
コスモス「シェャッ!」
司令室、それを見ているアスカ、ドイガキ、アヤノの3人。
ドイガキ「ん?こ、これは!」
ドイガキの見たレーダーには、2匹の怪獣の反応があった。
メカレッドキングと取っ組み合うコスモス、その後ろから切りかかる影。
ドラコマーク2「キェェッ!」
コスモス「シェアアアァッ!」
膝を着くコスモス、今度は蹴りを喰らわす影が。
メタルギガス「フゴオオッ!!」
コスモス「ジュワアアッ!!」
アヤノ「コスモスが・・・・」
ゲンキ「!!」
胸ポケットからエストレーラーを取り出すゲンキ。
ゲンキ「ネオース!!」
ドラコマーク2を蹴り倒すネオス。
ネオス「シェァァァァッ!!!」
ドラコマーク2「ギャァァァッ!!」
ミナト「ネオス!!」
ヒウラ「あれがウルトラマンネオス・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・」
司令室を飛び出すアスカ、そして、トレジャーベース、バルコニー。
アスカ「俺だけ除け者にされちゃあ、嫌だからな。」
誰もいない事を確認すると、胸ポケットからリーフラッシャーを取り出すアスカ。
アスカ「ダイナーーーーー!」
光がアスカを包む、そして・・・・・・
そういえば前に仮面ライダーSPIRITSみたいなのをウルトラでやったら面白いだろうなとか考えたな
dive1 トラップ輪舞/ディフェンダー出撃
外宇宙からの侵略者。そう呼称された異次元の怪物らと交戦し早三ヶ月、戦況
は厳しさを増す一方であった。だがそれにも関わらず、周囲に及ぶ損壊の状況
は比較的少数であり、住民の被害に関する苦情はあまりなかったと言える。
一部の被害を除いては。
「前線で戦う俺達に比べりゃあ、あいつらの方がよっぽど簡単な仕事じゃねぇ
か。」
「それなのにあの待遇だ。ほとんど差別だぜ全く、上層部も何考えてんだか。」
防衛軍陸戦部隊・九州駐屯所。
実際に前線に出ている防衛隊員達は、外敵らと戦い負傷する者も出ている。
装備の搬入が間に合わないという危機に駆られながも戦い抜いた隊員達は、精
神的にも疲れが生じていた。文句を言いながらも着替えをすませ戦いに備える
彼らの中で、それは起こった。
崩れ落ちるように倒れる一人の隊員。先ほどまで前線におり、何の異常も見受
けられなかった。
軍の医療機関は直ちに患者を運び込み解析を行った。そしてヒュプノダイバー
隊隊長・土方が連絡を受け施設に到着。集中治療室にて眠り続ける患者との面
会を果たした。集中治療室で目を閉じたままの患者。死後特有の紫斑等も見ら
れず、健康そのものである。
「やはりヒュプノス=トラップか。」
同時刻、九州某所のスーパー。周囲の人の目も気にせず(格好が格好だけに、気
にしたらきりがないので)買い物を黙々と行う一人の男。長身で少々強面だが、
側で転んだ子供にすぐ手をさしのべる優しい男である。子供に笑顔で手を振り
返しているとき、突如通信が入った。軍の医療施設にいるダイバー隊の隊長・
土方からの連絡である。
「夜食の買い出し中、済まないな芹沢。今、軍の医療施設にいるんだが、防衛
隊員の一人が重度のヒュプノス=トラップ症と診断された。」
「そうですか。やはり、軍の内部でも出てきましたね隊長。」
「ああ。旋風寺が現在、医療スタッフと共に患者を輸送中だ。芹沢、至急ダイ
ブシステムの起動準備を頼む。」
「了解。」
一旦通信を切る芹沢は、買い物もそこそこに済ませ、ダイバー隊本部・ダイバ
ードックへと向かった。
向かった先は九州医大の私設グラウンド。普段は二、三時間だけ学生達が部活
と称して使用するのみである。ダイバードックはその地下おおよそ八百メート
ルの位置に建設された。体育用具置き場としてカモフラージュされているエレ
ベーターに乗り込むと、徐々にドック内の中心にある巨大な円筒状の機械<精
神エネルギー炉・アストラルドライブ>が見えてくる。機械を挟んで対になっ
たカプセル(片方はヒュプノス=トラップ患者用、もう片方は救助に当たるダ
イバー用)があり、これらがヒュプノダイブシステムの要となる。
到着した旋風寺が、芹沢・沖田らと協力して患者を早速カプセルに乗せる。
アストラルチューブを脳の神経系に当たる部分に数カ所張り付け、カプセルの
蓋を閉じる。
司令室に戻った旋風寺がコンソールから患者の乗ったカプセルを操作し、トラ
ップ症状レベルの解析を行った。
夢のメカニズムは、人間の深層心理や無意識下に沈んだ潜在意識によって作ら
れる。それぞれの正や負の感情が深層意識の中で蓄積され、眠りについたとき
初めてそのタガが外れる。トラップの症状レベル1は、その深層意識を読みと
り一つの空間を作り出すことである。
「β波動によるトラップ現象の浸食が進んでいます。トラップの状態をバーチャ
ルマップとしてモニターに写します。」
X.Y座標曲線によって描き出される、精神空間の地形図。それは現実世界の物
と思えるほどの緻密な空間である。
解析が終わり、ちょうど芹沢と同じく土方から呼び出しを受けた桐生院も、司
令室に入った。
「ねぇ、このマップ、この前の戦局そのままじゃない?ビル街も人通りも、全部
あの町の景色だわ。」
「僕もそう思ったよ。トラップ患者である防衛隊員の深層意識に、この前の戦
況がはっきりと残っているんだ。患者に影響を及ぼすほどの強い要因がトラッ
プマップの中に潜んでいる。それが何か推測し判断するのは、沖田君たちに任
せるけど。」
「分かりました。それで旋風寺さん、ダイバーのモードは?」
「ダイバーストライカー・・と言いたいところだけど、今回はディフェンダー
だね。」
そう言うと、おおよそ軍人とは思えぬほどの穏和な笑顔で、旋風寺は芹沢の肩
に手を置いた。
「初出動、おめでとう。」
「えっ!?」
(次回に続く。)
↑
なるほど。
「グリッドマン」の電脳世界を精神世界に置き換えた感じのSSでしょうか?
とりあえず、続きを読みたいです。
その28
郷が病室の男に会おうとしたその時、カプセルが、金属生命体アパテーに襲われた。
ダイゴ「地球に入れないってことか・・・」
郷「くそお。俺が奴を引きつける!その間にはやく!!」
ダイゴ「はい!」
郷はウルトラマンへ変身しようとするが、アパテーが、カプセルの機体に傷を付けた。
隊員1「大変です!メインエンジンがやられました!!」
隊員2「早く修理しないと、大気圏を通過する推進力がない状態で、大気圏に突っ込むことになります」
ダイゴ「もしそうなったら・・・突入する途中で燃え尽きてしまう。修理は僕1人じゃ無理だ・・・」
他の3隊員も、操縦桿から手を離せない。郷は仕方なく、修理を手伝うことにした。
カプセルは、アパテーの攻撃をなんとか避けながら地球に向かっていた。郷とダイゴは、エンジンを必死に修理した。
その時、アパテーが急に襲ってこなくなった。
隊員1「どうしたんだ?」
隊員2「あ、あれを見ろ!!ウルトラマンだ!」
ダイゴと郷もその姿を見る。その姿は、かつて地球の髪になろうとしたが、闇の心に負けて暴れ回ったイーヴィルティガだった。
ダイゴ「イーヴィルティガ・・・マサキケイゴか!?」
イーヴィルティガはアパテーと激しい空中戦を繰り広げる。
アパテーの剣がイーヴィルティガを襲う!
イーヴィルティガ「グァァァ!!ディヤ!!」
アパテーの剣をはじき返し、イーヴィルショットを放つ。
アパテーは、形勢不利と感じたのか、地球に向かって逃げ出した。
イーヴィルティガは、マサキケイゴの姿になり、カプセルに入った。
↑訂正、髪〜神ね。
マサキ「ダイゴくん久しぶりだね。」
ダイゴ「マサキさん・・・またティガに変身できるようになったんですか?」
マサキ「君は知らないだろうが、今地球は、あの邪神ガタノゾーアが地球を闇で覆い尽くした時以上に、危機に瀕しているんだ。」
ダイゴ「そ、それで・・・」
マサキ「私も力になれることはないかと思ってね。光遺伝子コンバーターはまだあった。そして君のスパークレンスのデータも登録してある。だから巨人になることが出来たのさ。もっとも、本当ならもうこんな機械使いたくなかったけどね・・・」
ダイゴ「みんな、戦っているんですか?」
マサキ「スーパーGUTSのみんなは今大阪に出た怪獣軍団と戦っている。」
ダイゴは悔いだ。みんな戦っているのに、僕は何も役に立たないと。やはり僕は、ティガの力がないと、ただの無力な人間なのだと・・・
マサキ「ところで、彼は?見慣れない顔だね。もしかして・・・君が別次元のウルトラマンとか?」
郷を見てマサキが話した。
その頃大阪では、グレートが、グレ−トスライサーで、ベムスターを真っ二つに、
ダイナは、ミラクルタイプの最強技、レボリウムウェーブで残りのベムスターを全て吸い込んでしまった。
ヒビキ「やった!!」
ナカジマ「ダブルウルトラマンの勝利だ!!」
グレート「ジュァジュ!」
ダイナ「シュワ!」
元の姿に戻った2人。
ジャック「君もウルトラマンか?手助けしてくれてどうもありがとう。(英語です)
アスカ「ん?センキューしか聞き取れねえな?何いってんだよコイツ・・・」
話しについて行けないアスカであった。
133 :
1:03/08/05 00:26 ID:yJKb089q
>ヒュプノダイバー様
メチャメチャ本格派じゃないですか。
文章も上手ですし、これは私もかなり期待大です。
いやぁ書いてくださいとお願いして本当に良かった。
>ウルトラマン全員集合様
毎晩投稿でこのスレを盛り上げていただきありがとうございます。
>ウルトラマン伝説様
バルタン星人いいですよね。
私も只今ビデオでバルタン星人の歴史を勉強中です(藁
戦えない自分に、何が出来るのか。沖田修慈についてダイバー隊に入隊した自
分に出来ることは何なのか。突如下った出撃要請に芹沢一磨は一人、司令室前
の通路に寄りかかりながら物思いに耽っていた。芹沢はストライカーモードの
オペレーターである桐生院零夏の鮮やかなる手並みを実戦の折りに何度も見て
いる。あんな風に自分も戦えるのか。不安をただ感じていた。
「芹沢君・・」
一人司令室を出た芹沢を案じ、様子を見に来た桐生院だった。
「不安・・でしょうね。まぁ、最初の出撃だしね。ねぇ、少し気分転換にちょ
っとした話でも・・いい?」
芹沢は何を言うわけでもなく、黙ったままうなずいた。
「ダイバー隊が編成されたときの話だけど・・上層部の提案でね、ヒュプノダ
イブシステムを防衛隊の管轄下に置き、優秀な防衛隊員に全て一任した上で、
従来の防衛用兵器とは別の即戦力として使用する。そういう考えだったの。
でもね、既に隊長として就任していた土方君と、開発者である近藤さんは断固
反対したの。どうしてか解る?」
「夢は本来、人間の喜怒哀楽、深層意識の中にある感情が具現化した物であり、
それがその人間本来の存在意義だからでしょうね。ヒュプノス=トラップを単純
に駆逐すれば済むという問題ではありませんから。」
「そう。本来は人の持つ精神の問題ね。あたしは思うんだけど、それは現実世界
での戦いよりもかなり厄介だと思うの。だから、私や旋風寺君みたいな防衛隊
員だけでは、きっと・・」
はっと顔を上げる芹沢。桐生院の言葉に、芹沢自身の答えは出ていた。
「出撃します。」
しっかりとした足取りで司令室に向かう芹沢。その背中を見つめ、桐生院は安
心したように微笑んだ。司令室では、隊長の土方が旋風寺と共にトラップマッ
プの状況を確認していた。戻ってきた芹沢は立ち止まり、土方と旋風寺の顔を
黙ったまま見つめている。
「隊長、自分は・・」
「今回、出撃に際しての指示は一切しない。ただ、気合い入れて行けよ。」
土方はそう言うと会心の笑みを浮かべた。
硬い表情のまま芹沢は頷き返し、素早くダイブシステム用の外部コクピットに
滑り込む。アストラルチューブが接続されているヘルメットを装着し、上半身
各所にあるプラグにチューブを接続した。
「ディフェンダーモード、スタンバイします。」
コンソールのキーを押し、操縦桿を模したマニュピレーターをしっかりと掴む。
コクピット前面にあるスクリーンにトラップマップが表示される。
「アストラルドライブ起動!ダイブゲートオープン!」
旋風寺がコンソールで操作を行うと、カプセルを通して患者とダイバーの精神
がアストラルドライブへと転送された。そして旋風寺があるスイッチを叩き押
すと、コンソール横から銃のような物とターゲットがせり出し、旋風寺が一定
の位置に銃身をあわせた。
「ポイントロック!シュート!」
旋風寺が引き金を引くと、アストラルドライブから眩い光が発し、カプセル内
を光の粒子が包んだ。
同時に外部コクピットのモニターには、トラップマップの奥に吸い込まれるよ
うに、光の粒子が加速し映し出される。実際に重力が掛かっているわけではな
いが、まるで戦闘機にでも乗せられたような圧迫感が全身に伝わる。光の粒子
がゆっくりと消えた次の瞬間、仮想空間が芹沢の目の前に広がっていた。
「これが・・ヒュプノストラップの世界か。」
(次回に続く)
>1
ありがとうございます!正直、ここまで考えるのに今精一杯です。
もう、それなりの描写が出来るか正直心配でたまりません!時々誤字があった
り、表現がおかしかったりすると、気が滅入ったりしまして。
とりあえず続きは気が乗ったときに頑張ってあげます。
>130
そうですね。正直グリッドマンテイストな話ではあります。
但し面子がオヤジばっかりですが、正直今のウルトラにはオヤジ度数が少ない
ので、こういった面子も良いかと。
>1今日も書きますよ!
その29
マサキは、カプセルのエンジンの修理を手伝ってくれた。
いや、ほとんど1人で直したといった方が良いだろう。
大気圏を無事に越え、郷が口を開いた。
郷「なるほど、じゃあ君とそこのダイゴくんが、ウルトラマンだったのか・・・」
ダイゴ「そうです。」
マサキ「我々の世界では、今また新たなるウルトラマンが戦っている。人々は”ダイナ”と呼んでいる」
郷「ダイナ・・・」
マサキ「とにかく今はその時空がゆがんで、いろいろな世界の物が混じってしまった。だから僕が郷くんと会えたわけだ」
郷「地球に向かった他の兄弟達は無事だろうか・・・それに次郎は・・・」
一方、各地の怪獣を倒した防衛チームは、再びエリアルベースに集合した。今度は、矢的猛、イトウ、オオヤマ、ハヤタも一緒である。さらに、
石室「また、我らに仲間が加わった。堤チーフ、通してくれ」
堤「はい。」堤が開けたドアから出てきたのは、GUTSのメンバー達だった。
コウダ「GUTSの皆さん!!」
イルマ「私たちも、手をこばめいて見ているわけにはいきません!」
ヒノ「これで戦力はかなり整ったぜ!」
リョウ「ええ、これでまさに百人力よ」
コウダ「どうかな・・・今回の敵はかなりの巨大戦力だ。スフィアだけでもすごいのに、ダークマターとかカオスヘッダーとかが力を結集すれば、世界は一気に・・・」
全員が黙ってしまった。石室が、最初に口を開いた。
石室「そのために、ウルトラマンがいる・・・か・・・ハヤタくん、矢的くん」
ハヤタ「我々ウルトラ戦士も、全力を尽くします。」
フブキ「石室さん!すると彼らが・・・」
石室「うむ。別次元のウルトラマンだ・・・」
ヒビキ「よし!ウルトラマンと人類の、命をかけた戦いだ!」
その様子を、微妙な感じで見つめる我夢がいた。
ウエマツ「そういえば、EYESのムサシ隊員はどこにいるんだ」
フブキ「ムサシはちょっと本部に用があるんですよ。大事なね・・・」
ハヤタ「他の兄弟達も呼びます」
石室「お願いします。では、今後の戦いに備えて、各自待機してください」
みんなが別れた後、ハヤタ、矢的はネオスであるカグラと話していた。
矢的「どうだ怪獣の手応えは・・・」
カグラ「大ありですよ。このままじゃ、ウルトラマンと人類の力を結集しても勝てない・・・」
ハヤタ「気持ちがそれではダメだ!勝てると思っていけ。」
我夢がそこに来た。
ハヤタ「君は・・・」
我夢「実は、僕もウルトラマンだったんです。」
3人「え!?」
我夢は自分がどういう経緯でガイアになったか、そして藤宮、アグルの存在も、そして、自分はいま力を持っていないことも。
我夢「すいません。みなさんのお役に立てなくて・・・」
矢的「いや、そんなことはないと思うけどな」
カグラ「そうですよ。」
ハヤタ「高山くん。ウルトラマンは、人間としてやるべき事をした時に来てくれるんだ。君は今ウルトラマンでなくても、人間として戦ってくれればそれで良いんだ」
我夢は思い出した。自分がなぜガイアとして根元的破滅招来体と戦ったか、人類を守るため、力を振り絞って怪獣とも協力して戦ったことを。
我夢「わかりました。僕も人として・・・戦います!」
みんなでうなずくハヤタ達。
その後、病院にいる東光太郎に、ハヤタからのウルトラサインが届いた。光太郎は、ゲンと共に赤い石を持ってエリアルベースへと向かった。
一方ここはトレジャーベース。
コスモス「ハァァァッ!」
コロナモードへチェンジするコスモス。
ネオス「ダァァァッ!」
連続パンチをドラコマーク2に浴びせるネオス、そこへダイナが現れた。
ダイナ「ジェァッ!」
ミナト「あれはウルトラマンダイナ!」
ネオス「(なにをやっていた!)」
ダイナ「(悪いな。)」
コスモス「(さあ、もう時間が少ない、今です!)ハァァァッ、ジェァァァ!」
ネイバスター光線をメカレッドキングに浴びせるコスモス。
メカレッドキング「ギェャァァァァァァ!!」
ネオス「ハァァァァァァァァッ、ジェァァァァァァァ!」
ネオマグニウム光線をドラコマーク2に喰らわすネオス。
ドラコマーク2「ギャァァァァァッ!」
ダイナ「ジェァッ!」
ソルジェント光線をメタルギガスに放つダイナ。
メタルギガス「ゴォォォォォォォォォ!!」
大爆発を起こす3匹の人造怪獣。
コスモス&ダイナ&ネオス「シュワッ!」
飛び去る3人、そして、トレジャーベース、バルコニー。
ムサシ「バルタン軍団、恐ろしい敵だ。」
カグラ「確かに・・・・それにしても、夕日が綺麗だ・・・・・」
アスカ「ああ・・・・・・」
ナレーション(以下石坂)「こうして、ウルトラ戦士とバルタン軍団の戦いは
始まりました、頑張れ、ウルトラ戦士!」
続
>だいぶ遅くなりましたけど科学の少年:コメント。
かなり変化球な話で申し訳ありませんでした。ホリイとミズノの組合せは一見
妙な感じがしますが、少年のような心を持つ科学者同士、科学を心から愛する
このコンビなら良さそうだなーと思いました。
平成ウルトラ警備隊員をちゃんと取り扱いたいという主旨もありましたけどね。
>1さん、ちなみに自分は現在、ヒュプノダイバー担当しております。
科学の少年はちょっと横道にそれましたが、スレの皆さんに触発されて書き
たくなりました。
今日は都合によりかきません。
半円のシールド装備・ヴェルガードを両肩に装着したディフェンダーモードの
初出動。
芹沢の眼前に広がる、精神の結晶とも言えるべき世界。実際に手が触れられる
ほどの緻密さと鮮やかな色彩に彩られた不思議な空間に投げ出された芹沢は、
ヒュプノダイバー頭部カメラを介し映し出された光景に魅入られていた。
「芹沢!」
沖田の声に我に返った芹沢は、操縦桿を握り直しモニターを見やった。
ひときわそびえ立つ近代的なビルに覆い被さる、赤黒い怪物。血を連想させる
ような赤黒い色の巨大な蝙蝠に似た怪物は、爬虫類独特の不気味な羽を広げ、
頭をもたげた。
「沖田、あの怪物の色は・・」
「さしおりナイトメア・クリムゾンといったところだな。赤の色彩は、怒りや
狂気、不安を暗示させる。トラップマップの主が前線に出た防衛隊員ならば、
攻撃による炎の赤も連想される。・・そろそろ仕掛けて来るぞ芹沢、気を締め
ろよ!」
「ああ!」
言うやいなやナイトメア・クリムゾンは、巨大なビルを蹴り付けヒュプノダイ
バー目掛けて襲いかかった。初出動の芹沢がオペレートに慣れぬ為、ダイバー
本体である沖田が咄嗟に身をかわした。執拗に襲いかかるクリムゾン。
死の使いを連想させる不気味な赤い怪物は、素早い羽ばたきで徐々にヒュプノ
ダイバーを圧していった。
「・・あれは?」
ほんの一時モニターにかすめただけであるが、芹沢が目に留めたもの。
クリムゾンの前足にある鈎爪に掴まれている、白磁器のような半透明のカプセ
ル。そこにはトラップマップの主(患者)の姿が微かではあるが映し出されてい
た。
カプセルから聞こえる患者の弱々しい声。
<すまない・・俺は・・助けてやれなかった・・>
そしてじわじわと朧気ながらに投影される、幻灯のような影。
空を覆い尽くす怪物の群に逃げまどう人々。人並みに押されつまづき、取り残
される一人の子供。はぐれた子供は、古ぼけたぬいぐるみを抱いて両親の名を
呼びながら泣き続けていた。寂しく泣き続ける子供の姿を見、芹沢は無意識に
下唇を噛みしめ身体を振るわせていた。
「ずっと苦しんでいたのか。前線に出て戦い続ける防衛隊員として・・大きな
戦いの中で失われていく命を守ってやれなかった罪の意識が、疲労と共に無意
識のうちに蓄積されて・・・。」
戦いによって起こる悲しみを思い、瞳に涙を浮かべる芹沢。そして思いは夢を
無情にもてあそぶヒュプノス=トラップへの怒りに変わった。
「旋風寺さん、ダイバーディフェンダーのシステムを患者のカプセルにダイレ
クトで接続出来ますか?」
「それは可能だけど・・どうするつもりだ?」
「通常のヒュプノス=トラップならば、α波に酷似した波動を利用し、脳への外
部からの呼びかけによって睡魔から覚醒させますよね。ですが患者は、いつも
のようにヒュプノス=トラップの束縛を受けているわけではないんです。まだ
自らの潜在意識が残っているんですよ。あの殻が患者の潜在意識が創り出した
<罪の意識>が具現化した物だとしたならば辻褄が合います。」
「わかった、こっちからやってみる。」
芹沢はそう言うと、通信をヒュプノダイバーに切り換えた。
「沖田、無茶な頼みですまないが・・ギリギリまであいつに近づいてくれ。」
「無茶だなんて余計だよ芹沢。そっぐらいはどぎゃんかなって!」
軽く両拳を握り締め、ヒュプノダイバーはクリムゾンに向かって真っ直ぐに飛
翔した。眼前に迫るクリムゾンの鋭い牙を喰らいながらも耐えるヒュプノダイ
バー。
「アストラルチューブを介し、ダイバーディフェンダーのシステムに接続。」
接続完了の連絡を受け、芹沢は慎重にコンソールを操る。そしてメットに付属
された小型マイクをONにし、ヴェルガードを前方に来るように操作した。
「あの子を救いたい意志があるなら・・あの子に償う意志があるなら!・・この
偽りの夢から目覚めてくれ!」
システムを通してヴェルガードから発する、芹沢の叫び。それは患者に<正を
司る覚醒>の意識を目覚めさせるもの。叫びは淡い蒼の光を帯びて拡散し、カ
プセルを包み込んだ。
<・・償えるなら・・あの子に笑顔を取り戻せるなら・・俺は・・>
自らの殻に束縛されていた患者の意識が覚醒し、ひび割れるカプセル。
そこから純粋さをもつ白き光が溢れ出す。光に触れたクリムゾンは微かに動き
を留めた。
「いまだ!・・ヴェルガード展開!」
両肩にある半円形のシールドが展開し、肩から正面へ向けて突出した。
トラップマップに浮遊する本来の<夢>の意識が光の粒子となり、ヴェルガード
に吸い込まれる。
「ターゲットロック!」
オペレーターコクピット上部からマニュピレーターが降下する。
同時にヒュプノダイバーの胸部が展開、突出した両肩のヴェルガードから光の
粒子を吸収し、胸部のアストラルシステムへ循環される。
マニュピレーターを装着した芹沢、そして呼応するようにヒュプノダイバーが
両掌を前方に向けて叩きつけた。
「たぁっ!」
瞬間、ヴェルガード・胸部システムから蒼いバリア状の光が広がり、クリムゾ
ンに向けて打ち出された。そしてバリヤ状の光はクリムゾンを包み込む。
「サークル=プレッシャー!」
広げた掌を重ね、ゆっくり握りしめると、バリア状の蒼き光がクリムゾンを包
むように押しつぶした。
そしてクリムゾンは断末魔の叫びをあげながら弾けるように消滅。
同時に沈静と浄化を司る蒼の光は拡散し、ヒュプノス=トラップも消滅した。
ヒュプノス=トラップの消滅と供に、患者は無事、意識を取り戻した。
オペレーション終了後、給湯室にて大きく息を付きどっかりと椅子に横たわる
芹沢。不意に、芹沢の頬に冷たいものが押し当てられた。芹沢が思わず顔を上
げると、そこにはスポーツドリンクの缶を手にした桐生院、そして旋風寺が笑
顔で立っていた。
「初出動はどうだった?」
「正直、緊張しました。」
給湯室の小さな椅子に腰掛ける、芹沢と桐生院。切れかかった蛍光灯をぼんや
り眺めながら芹沢はスポーツドリンクを一息に流し込んだ。壁により掛かりな
がら息を付く旋風寺は不意に芹沢の手を取った。
「君には・・本当に感謝してるよ。」
「あの・・旋風寺さん、どういう意味ですか?」
「僕は戦略の一つとしてマップを読むことは出来るけど、心のマップを読みと
りケアをすることは出来ない。そして同じ防衛隊員として戦いの中で心を痛
めていた彼の気持ちも分かる。だから・・・心の痛みを汲み取ることができ
る君に、どうしても彼を救って欲しかった。彼がヒュプノス=トラップから目
覚めたとき、本当に嬉しかったよ。」
「そうだったんですか。」
「それと・・君にはあやまっておかないとね。あの時、余計なプレッシャーを
かけてしまったから。」
「プレッシャーだなんてそんな!」
二人の会話を聞きつけ給湯室へひょっこりと顔を出した土方と沖田。
土方はにんまりと笑みを浮かべながら二人の頭をガシガシなでつけた。
「どっちゃんでん結果オーライ!そっでよかろお前ら!いいか芹沢、俺達は単
純にヒュプノス=トラップをぶっ潰せばいい訳じゃない。人間の心が引き金と
なって創り出した怪物。そいつに閉じこめられた、本来人が持っている心、
まぁなんつうか優しさとか思いやりを忘れない心って言うのか、そいつを助
け出すことが一番重要なんだ。・・ってちょっと臭いか?」
「いいえ。俺、正直自信を無くしていたんです。沖田みたいに自分がヒュプノ
ス=トラップ相手に戦えるのか。だけど桐生院さんやみんなが、俺に出来るこ
とが何かを教えてくれました。」
照れくさそうに言う芹沢に、沖田がすっとぼけたような顔を突きつけた。
「芹沢、普段からこまかい雑用をこなしているだけでも却って大助かりだけど
な?」
「おい、沖田!!」
「冗談だよ!これからも、よろしく頼むな。」
やっと笑顔を取り戻した芹沢らダイバー隊の面々であった。
数日後、芹沢は小さな子供を引き連れた防衛隊員を見送るために某九州の駅に
いた。
防衛隊員は既に辞表を提出し、子供とともに田舎に帰省しのんびり暮らすのだ
と、笑顔で語ったとのことである。
悪夢のような現実、現実のような悪夢。夢の定義が少しずつ壊れていく今の世
の中、しっかりと前を向いて明るく生きるものがいる。
芹沢は防衛隊員だった男と子供の幸せを願い、晴れやかな笑顔で彼ら二つの背
中を見送るのだった。
(NEXTtoDIVE→→→)
うわーしんどい!正直しばらくは続きなんて書けません!!
何とか話を作り終えたはいいのですが、この小難しさを維持するのはきつい!
正直、素人で良かったと思うばかりです。プロは締切に追われるから、遅筆
でスローなアタマの自分はきつさ倍増です。
>1さん
あらためてありがとうございました。
きちんとした形でオリジナルウルトラマンを発表できるなんて、本当に嬉しい
限りです。
(九州某所のウルトラマンランドをこよなく愛する自分なもんで、思い入れが
尚更倍増です。)
1さんも頑張って作品をうpしてくださいね!
その30
トレジャーベースでは、ムサシとアヤノがカオスヘッダーの行動を調査していた。
アヤノ「今のところ動く気配はないわね」
ムサシ「うん。それどころか、怪獣達も動きを潜めている。ダークマターや根元的破滅招来体も。」
アヤノ「もしそれみんなが協力して襲ってきたら・・・想像もつかないわ・・・」
ムサシ「きっと地上は、地獄と化すだろう・・・」
アヤノ「でもキャップはどうしてカオスヘッダーを見張らせたのかしら」
ムサシ「あ、それは・・・」
それは、カオスヘッダーとダークマター、根元的破滅招来体が手を組まない内に、それぞれを一度に倒すというせん滅作戦だった。
EYESがカオスヘッダー、HEARATがダークマター、XIGが根元的破滅招来体を迎え撃つことになっていた。
アヤノ「3つが手を組もうと動き出したら攻撃するわけ?」
ムサシ「そう。」
???「ようお二人さん。仲良くなにやってんだ?」
二人が振り向くと、カワヤ医師が立っていた。
カワヤ「シノブちゃんもいないし・・・結構暇だったんだよ」
ムサシ「普通の仕事もあるんじゃないですか?」
カワヤ「いやね。女の子達のこと考えると、集中できなくて(w」
思わずため息をつくムサシとアヤノだった。
154 :
1:03/08/08 18:23 ID:+bHNwnQi
>>ダイバーさん
大変面白かったです。
そしてダイバーさんの構想がひとつの形になったことおめでとうございます。
ひとつの世界観を構築し提示することに成功してますね。
SS書いていると確かにしんどくなってくること多いですけど(藁
でも書き終えるとまた次が書きたくなって来たりするんですよね
やみつきになるかもしれませんよ(藁
また気が向いたら是非ストライカーモードの話もお願いしますね
>>全員集合さん
無理なさらずに自分のやりやすいペースで頑張ってくださいね。
自分のペースでやります>1さん(w
その31
ホリイ「これがこの事件の原因の赤い石か!」
我夢「やっぱり、僕が見た物と同じだ・・・」
シンジョウ「これが全ての元だって訳だ。」
ナナ「ねえ、何もこれからせん滅しようとしないで、この石に今までの消してくれって言えば良いんじゃないの?」
我夢「それがダメなんです。大きすぎる願いはもう消せはしないと・・・もうこの石は、あの時と違ってもはや邪悪一色にそまっている。」
光太郎「人間の邪悪な意思を吸い込んで、自分で動き出したって訳か・・・」
矢的「僕も以前に似たようなことを経験していますが、人々の邪悪な心によって怪獣が生まれるって自分は思っています。」
オオヤマ「彼の、昔の経験からそう言うことが起こる可能性は否定できません。」
フブキ「全ての事件は人間の欲望が生み出しているって事か・・・」
その時、オペレートルームの敦子が叫んだ。
敦子「大変です!東京緊急病院の前に怪獣が!!」
ゲン「そんな、そこには北斗さんが!!」
イルマ「あの怪獣はゴルザ!!」
ヒビキ「病院が危ない!!」
レナ「この怪獣は私たちにやらせてください!」
シンジョウ「おう、前に倒した怪獣だ。余裕だぜ。」
石室「わかりました・・・お願いします・・・」
エリアルベースに格納されていたガッツウィング1号2号EXの3機が出動した。
病院の目の前に現れたゴルザ。病院からは、たくさんの人々が逃げ出していた。
山中と吉村は、北斗を抱きながら逃げた。
ソガ「ちくしょう・・・俺がまだウルトラ警備隊の隊員だったらあんな奴!!」
逃げながらソガは悔しがる。
その32
ダイゴと郷、マサキの乗ったカプセルは地球に到着しようとしていた。
郷は驚きを隠せなかった。カプセルで一緒に運んできた怪我人が、郷のよく知る人物だったからだ。
郷「まさか”あの人”だったなんて・・・」
その時、マサキの携帯が鳴った。
マサキ「はい・・・なに!?・・・わかった。東京に怪獣が出たらしい。ゴルザだ」
ダイゴ「ゴルザ!?」その時、ダイゴの近くの通信機も鳴った。
レナ「ダイゴ!今どこにいるの?」
ダイゴ「レナか・・・もうすぐ熊本だ。」
レナ「熊本って、まさかダイゴ・・・」
ダイゴ「巨人の力がもう一度手に入るかも知れない・・・そしてら、また人類を救うために戦う・・・」
レナ「・・・そう。でも鳴る辺くんらあなたの力を使わないようにやってみるわ。私たちはGUTSの隊員よ!」
ダイゴ「うん!がんばれよ。」
通信が終わった。
マサキ「さ、着いたぞ」
マサキコーポレーションの頭上だった。
中に入る3人。
マサキ「これだ。光遺伝子コンバーターを出来るだけ軽量化してこの室内に持ってきた。だが性能は前とほぼ同じだ。」
ダイゴ「よし・・・」
マサキ「ただ光を得るのに少し時間がかかる。それまでずっとコンバーターの中で待っていてほしいんだ。」
ダイゴ「わかりました。」しかし、熊本にも怪獣が現れた。暴君怪獣タイラントである。
タイラントはコーポレーションの直前に姿を現し進み始めた。
マサキ「え?怪獣!くそ、こんな時に・・・あと1分あれば・・・」
郷「俺に任せてくれ!」郷は外に飛び出した。
そして郷は走りながら両手を開いてジャンプ!すると身体の回りが光り輝き始めた。
シイィィィィィィィィ・・・・シェワアァァァァン・・・
新ウルトラマンがタイラントの前に立ちふさがった!
>ウルトラマン全員集合様
毎回楽しく拝見させていただいています。
これからもがんばってください。 一ファンより。
>>157 ありがとうございます。応援されるとやる気もでるものです。(w
あと訂正↑
鳴る辺くん〜なるべくです。失礼しました。
その33
タイラントは、新マンを見るや、左手のムチを振り回して襲ってきた。
新マンはその攻撃を避けながら、すこしずつコーポレーションから離れていった。
マサキ「郷君・・・あと少しだ・・・」
しかしタイラントは、徐々に新マンを圧倒していった。
新マン「イョァァァァ・・・」タイラントのムチは、新マンの手を絡みとった。
コーポレーションの方に投げ飛ばそうとするタイラント、そうはさせるかと必死に耐える新マン。
マサキ「くそ・・・あと少し・・・」
ダイゴ「間に合ってくれ!!」
しかしついに新マンは投げ飛ばされてしまう。崩れ落ちるコーポレーション。しかし、その崩れた中から光が輝いている。
新マン「・・・ウルトラマンティガ・・・か?いや違う・・・」爆炎の中に1人のウルトラ戦士が立っていた。
その胸のカラータイマーは、星形の形をしている。
新マン「その形は・・・U40の!!お前は・・・」
そこに立っていたのは、U40のウルトラ戦士、ウルトラマンジョーニアスだった。その手の内にはダイゴとマサキがしっかりと握られていた。
ジョーニアス「この怪獣は私に任せてください。」
新マンは、ジョーニアスからダイゴとマサキを受け取った。ダイゴには、もちろん光遺伝子コンバーターが装着されている。
ジョーニアスは、得意の空中戦法でタイラントを圧倒する。その間に新マンは、東京に向かって飛びたった。
タイラントは、ムチで捕まえようとするが、ジョーニアスの急降下キックが脳天に決まった。
倒れ伏すタイラント。そこに、必殺技、プラニウム光線を放った。
爆発四散するタイラント。ジョーニアスは、再び宇宙へ飛びたっていった。
159 :
ウルトラマン全員集合:03/08/12 11:57 ID:0Wnksf/l
その34
ゴルザの進撃は、一向に止まらなかった。
ガッツウィングの攻撃にもびくともしない。
やがて、2号機が撃墜された。
シンジョウ「くそっ!実戦感覚は完璧なはずだったのによ・・・」
ホリイ「あほ、そんな事いう暇あったらはよ脱出せえ!」
ウィング1号のレナと、EXのムナカタとヤズミの攻撃も全く通用しない。
ムナカタ「人間とは、これほど無力なのか・・・」
レナ「あきらめては駄目です!人間だって光になれたんだから・・・」
GUTSによる必死の攻防が続く中、負傷している北斗が、無謀にもゴルザに向かおうとしていた。
吉村「やめろ北斗!その体じゃ無理だ!」
北斗「俺はいかなきゃならないんです!」
吉村を突き飛ばして、ゴルザに向かう北斗。
山中「馬鹿野郎!そこまでして何で戦うんだーーーー!!」
よろめきながらゴルザに向かう北斗。そこに逃げ遅れた子供がいた。
トオルと次郎だった。
トオル「うわあああ!助けて!!」
次郎「大丈夫さ、きっと郷さんが助けてくれる。」
トオル「おおとりさんだって来てくれるさ!」
しかし、ゴルザの火炎放射によって、周りが炎に包まれた。完全に逃げ場を失った。次郎とトオル。
次郎「も、もうだめだ・・・」
北斗「畜生・・・体が動かない・・・」
しかしそこに間一髪、帰ってきたウルトラマンが颯爽と登場した!
みんな、どうしたんだ
161 :
山崎 渉:03/08/15 13:29 ID:7PYp5ChP
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
お盆休みで逆に忙しいということもあるだろう
マターリいくべ
旅行行ってたんです。すいませんね。
今日は疲れたので明日からまた再開します!!
164 :
名無しより愛をこめて:03/08/18 00:56 ID:UQDxqlbc
今日初めてこのスレに来ました。
力作揃いで感激です。皆さんがんばって下さい。
1ファンより
以前作っていた平成セブンの話が一本ありまして(1999最終章後日談)なのです
が、まさか続編作られるなんて思ってもいませんでした。
(見てはいないんですが、内容はさておく。)
そんなもんですから一応、ifという形で掲載させていただきます。
オチは賛否両論かもしれんけど。では、以下どうぞ。
一話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
第二のノンマルト事件から二ヶ月が過ぎた頃、地球防衛軍極東基地では、オ
メガファイルを全宇宙に公開したことにより緊張した毎日が続いた。
春の陽気が訪れようとしていたある日、その事件に関わった人物が、近日に
防衛軍の医療施設に収容されることとなった。関係者の話によると、一時期は
自宅療養をさせていたが一向に回復の兆しは見られず、やむなくということで
あった。施設特有の真っ白な部屋に収容を終えた後、普段着姿の好青年が一人
だけ部屋に残った。彼は衣類等の整理を終えた後、空気を入れ換えるために部
屋の窓に歩み寄った。
「今日もだいぶ天気がいいみたいですよ。天気予報だと最高気温が二十度だっ
ていってましたし。」
ベッドにいる人物の方を振り返りながら、締め切ったカーテンを開け窓を開
くと、春特有の心地よい風が入り込んできた。澄み切った外の空気が室内を満
たし、清々しい気分になる。
「うわあー!気持ちいいなあ!」
外を眺めながら彼は、うん、と一つ伸びをした。こぢんまりとした小さな庭
に、どこまでも広がる澄んだ青空。小さな鳥が時折囀り、たくさんの花が咲き
乱れたのどかな景色である。あの事件が起こったとは到底思えないほど穏やか
でのどかな季節。
真っ白な一室も春の暖かな日に照らされ、壁やらベッドのシーツが際立って
白く輝いていた。
そんな穏やかな光景のなかであるにも係わらず、ベッドから上半身だけを起
こしていた人物は、ずっと空を見据えたままであった。過激な軍事構想を楯に
取り、人類を守り通そうとした、あの人物である。
彼は精神的なショックにより、喜怒哀楽すべての感情を失っていた。そのシ
ョックの要因となったのが、やはり件の事件である。
二話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
青年<ウルトラ警備隊員カザモリ・マサキ>は、ヴァルキューレの事件で一
度は死んだはずであった。だが彼のよく知っている人物によって数カ月の時を
経て、再び生命を与えられたのだ。そして一連の事件の経緯を<ウルトラ警備
隊長シラガネ・サンシロウ>から聞き、その後すぐに<地球防衛軍極東本部参
謀フルハシ・シゲル>直々の任務<フレンドシップ計画の中心人物であったカ
ジ参謀の身辺警護>を受けることとなったのだ。
カザモリは傍らにあった椅子をベッドに寄せ、腰掛けながら、誰にとも言わ
ずのんびりとした口調で話しかけた。
「俺がここに戻ってくるまでいろいろと大変なことがあったって、隊長から聞
きました。でも、何か変な感じですよね。フルハシ参謀だけじゃなくて、俺ま
で浦島太郎になったみたいで。本部に戻ってみたら防衛軍の中の空気も、何も
かも変わってた。」
カザモリはふとため息をつきながら視線を落とした。数カ月の間の極端な変
化、そして、カジ参謀の豹変。カザモリ自身にとってはあまりにも極端な出来
事ばかりで、少なからずも戸惑っていた。
<考えても見ればなぁ、あいつもあいつなりに人間を守りたいと思ってたんだ。
ただ、そいつが極端すぎただけなんだよなあ。いつだったか、ダンが地球に戻
ってきたときもそうだった。あいつは極端に根が真っ直ぐすぎるんだよ・・>
放心状態のカジ参謀を前に、フルハシ参謀の言葉がカザモリの頭の中で何度
もリフレインした。
<・・誰も・・宇宙の仲間を傷つけないで人間を守る方法はあったんでしょう
か?カジ参謀・・>
その時、手首につけていたビデオシーバーから通信が入り、一瞬惚けていた
カザモリは慌ててビデオシーバーを開いた。
「こちらカザモリ!」
ビデオシーバーの小さいモニターには、緊迫した表情のホンジョウ・ルミが
写っていた。
三話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「カザモリくん、任務遂行中のところ悪いんですけど。」
「何かあったんですが?」
ルミの傍らから急にミズノ・タクマの顔が現れ、緊迫した面もちで捲し立て
た。
「荒尾市に巨大な生命反応が確認されたんだ。隊長やシマ隊員、サトミ隊員が
ホーク一号で現場に向かっている。お前のいる医療施設からそう遠くはないは
ずだから、すぐにポインターで向かってくれ!」
「了解!」
カザモリはビデオシーバーを閉じ椅子から立ち上がると、ベッドのカジを見
つめた。
「また来ます。」
振り切るようにカジ一人を部屋に残し、急いでポインターに戻った。
その頃荒尾市では、一大レジャー施設である<三井グリーンランド>のど真
ん中に、巨大な観音像を思わせる美しい彫像が突如出現した。春ののどかな日
差しを受け、それは白磁器を思わせるかのように白く輝いている。
だが、周辺一帯は不気味な静寂に包まれていた。三井グリーンランド内にて
避難誘導を行う防衛隊の面々を含めた人々の上を、ウルトラホーク一号がゆっ
くりと旋回していた。
コクピット内のモニターにて確認をするハヤカワ・サトミ。
「避難は完了したようです。」
ホーク一号は続いてゆっくりと彫像の周りを旋回する。
コクピットのモニターからサトミ、シマ・ケイスケ、そしてシラガネ隊長は
不気味な沈黙を続ける彫像を見つめていた。
「まるで観音様だな。」
隊長の言葉を受けて呆れたようにシマ隊員が形容する。
「久留米にもあんなのがありましたね、そういや。」
その時、突然本部からミズノの通信が入った。
「シマ隊員、ホーク一号であの巨大な生命体の内部構造をスキャンして下さい。」
「了解。」
四話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
彫像に無用な刺激を与えぬようにゆっくりと近づく。隊長がモニターを凝視
したまま呟いた。
「慎重にな、シマ。」
シマの操縦管を握る手が、心なしか緊張する。ホーク一号は旋回する幅を徐
々に縮めたが、ほんの数メートル近づいたとき、それは起こった。
「何だぁ!」
突如、彫像の口が裂けたように不気味に開き、無数の触手が地面を割って出
現した。無数の触手がホーク一号に襲いかかる。
「くそぉっ!」
操縦桿を力一杯引き、かろうじて触手を交わしつつ張り巡らされた触手の中
をかいくぐった。だが執拗にも触手はホーク一号の後を追い続ける。
「これじゃあスキャンどころじゃねえよ!」
状況を察した隊長が指示を出す。
「シマ、遠慮することはない!攻撃に移れ!サトミはベータ号に移りアルファ
号を援護してくれ。私はガンマ号に移る」
「了解!」
ホーク一号は三機に分離しビームを怪物めがけて着弾させた。
そんな戦闘の最中、ポインターが三井グリーンランドの駐車場に到着した。
ポインター降り立ったカザモリは既に隊員服に着替えを済ませており、降り
立った足で三井グリーンランド内で地元の防衛隊員と合流し、共に付近の住民
の避難誘導を行った。誘導を行いながらも上空の様子にしきりに目を凝らして
いたカザモリ。上空の三機は縦横無尽に襲いかかる触手に、未だ苦戦を強いら
れていた。
「どうして本体は動かないわけ?」
サトミの乗るベータ号が迂闊にも彫像本体に近づこうとした時、突然ミズノ
から通信が割り込んできた。
「近づいちゃ駄目だ!」
「えっ!?」
突如、彫像を模した上部がロケットのように突出し、爬虫類の如き羽を広げ
た不気味なハーピィを模した怪物と化した。怪物はホーク二機に襲いかかり、
口から赤黒い光弾をベータ号に向けて発射した。
五話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「一旦不時着します!」
被弾したベータ号は、轟音と共に一般道路へ不時着した。モニターを見なが
ら怪物相手になすすべもなく歯がみするシマは腹立ち紛れにモニターをぶっ叩
いた。
「ちくしょうっ!一体どういうことだ!」
「あれは一個の共生生命体です。上部だけではなく下部にも別の個体が存在し
ています。万が一上部を攻撃したとしても、下部に存在するもう一つの個体
によって、上部の個体は再生が可能なんです。」
そして地上。カザモリがサトミの身を案じビデオシーバーで連絡を取った。
「サトミ隊員!怪我は・・!」
モニターにはサトミの何とも複雑な表情が映し出された。
「なんとか大丈夫。」
ふとカザモリは怪物の方に目を遣る。ゆっくりと移動する怪物の後ろ姿を見
送るカザモリだが、怪物の進んでいく方向を見た瞬間、何らかの強い不安を覚
えた。
「あの方向は・・」
彼には怪物の進む方向に覚えがあったのだ。そしてサトミ隊員の言葉が、そ
れを強く確信づけた。
「あのまま行けば、防衛軍の医療施設にぶつかるわ!」
カザモリの脳裏に、白い部屋に取り残された人物の姿が浮かぶ。
「サトミ隊員!僕は医療施設へ急行し避難誘導に当たる!君も後から合流して
くれ!」
「わかったわ!」
通信を切り、カザモリはポインターを全速力で飛ばした。
>164
温かいお言葉、嬉しい限りです。
しかし、今このスレでカキコしてるのって、1さんと全員集合さんと自分と、
あと誰ですかね?
その35
ウルトラマンは人目につかない所で郷の姿に戻ると、ダイゴに声をかけた。
郷「君の光・・・見せてもらうよ。」
笑顔の郷に、ダイゴも笑顔で答える。
ダイゴ「戦いが終わったら、地球の人みんなが笑顔になれる用にしたいです。」
そう言ってダイゴはゴルザの元へ向かった。
マサキ「僕たちも行きましょう。人を非難させないと」
郷「うん、逃げ遅れた人も居そうだからな・・・」
その逃げ遅れたトオルと次郎を、手負いの北斗が助け、ゴルザから逃げているのは、丁度その頃だった。
次郎「北斗さん!ケガしてるみたいだけど・・・」
北斗「な〜に、これくらい・・・!!!(とは言ったものの、限界に近いぜ・・・)」
トオル「くっそ〜どうすれば・・・」
しかしそこに突然閃光が走った。なんと、邪悪生命体ワロガが、北斗達を挟み撃ちにしているのだ。
次郎&トオル「うわああああ!」
北斗「こ、これまでか・・・」
一方ゴルザの近くに到着したダイゴ。光輝くスパークレンスを取り出した。
ダイゴ「僕は、また光にならなければならないんだ・・・!!!」
スパークレンスを前に突き出し、両腕を組んでスパークレンスを上に構える。そして、カタパルトを開いた。
ピシィィィィィ!シュオオォォォォ・・・・
光の中から現れたのは、ウルトラマンティガだ!
レナ「ダイゴ!!」
シンジョウ「ダイゴがまた光になった!」
六話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
疾走するポインターの中。カザモリは突如として出現した怪獣の経緯、そして
全宇宙へ飛ばしたオメガファイルに記録されている「人間の罪」、それら常に繰
り返された心の葛藤に想いを馳せていた。
(あの怪物が・・・どういった経緯で姿を現したのかは分からない。けど、た
とえカジ参謀が惑星を滅ぼした張本人であったにしろ、守らなければならない
んだ。)
「君は・・彼を救うのか?」
カザモリは傍らの声に硬直する。
ポインターに乗り込んだのは、間違いなく彼一人だけである。
助手席の方を見るカザモリ。そこには、カザモリのよく知っている人物が厳か
な面もちで座っていた。
「やっぱり、あなたでしたか・・。」
彼こそ、カザモリの命を救った男である。
しかし、全てとは言えないが彼のことを理解していたカザモリは何事もなかっ
たように前に向き直り、少し照れたように隣の人物に告げた。
「・・・きっと、理解できないかもしれませんね。でも俺は信じてるんです。
生きていればこそ、人は全てを償える・・。」
それは、カザモリ自身に言い聞かせる響きを持っていた。
そして、隣の男もこう考える。
(この後々も、人は何度となく繰り返すだろう。血を吐き続ける悲しいマラソ
ンを。そして私自身も。だが、いつかゴールは見えてくるだろう。彼のよう
に、大きな罪を優しく包み込む心があるなら、人間の優しさを忘れない限り
は。)
「・・・馬鹿みたいですよね?」
再び振り返るカザモリ。
「・・あれ?」
先程まで隣に座っていたはずの<モロボシ・ダン>の姿はなかった。
彼はカザモリの意志を確信し、これから起こる未来の全てを託したのだ。
「優しき罪人」である人類の未来を・・。
七話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ポインターが到着した頃、怪獣によって施設は大半が崩壊していた。ホーク一
号(アルファ)も駆けつけ、被害を抑えるために怪獣を迎え打つ。
地上では、隊長の処置のおかげで施設にいた人々の多くは防衛隊によってなん
とか無事救助されていた。地元の防衛隊員と合流したカザモリ。
「奥に何人か、とり残されてます!我々はこれから救助に向かいますが・・」
「俺も行きます・・!」
カザモリは防衛隊の救助班とともに、倒壊しかけている施設の中へ突入した。
やはり逃げ遅れたものが、何名か部屋の中に閉じこめられていた。たどり着い
た一室には、彼のよく知っている人物が取り残されていた。ドアの前の瓦磯を
取り払い、ドアを開ける。
部屋の奥には、未だに感情を失ったままのカジの姿があった。
「カジ参謀!」
カザモリはべッドに歩み寄り、カジを抱え部屋から離れた。
人形のように無気力なカジを抱えての脱出は困難を極めた。さらに崩れ落ちた
瓦礫が通路に散在し、行く手を阻んでいる。
出口へ向けて、進もうとするカザモリ。
だが突如、天井の一部が落下し、巨大な破片が二人の頭上に迫った。
「・・あぶないっ!」
何者かがカザモリを庇い、二メートルほど離れた場所に転がった。
離れたと同時に、天井がゆっくりと士煙を揚げて崩れ落ちた。
何とか下敷きにならずに済んだカザモリだが、呆然と自分を救ってくれた人物
の顔を見上げていた。
「カジ参謀・・?」
窮地によって、寸での所で意識を取り戻したのだ。
八話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
意識を取り戻したカジ参謀は、周りの状況を判断し何が起こっているのかすぐ
に理解した。そして、しっかりとした口調でカザモリに告げた。
「私のことは心配ない。君は引き続き、残された人々の救助に当たってくれ。」
いきなりカジ参謀にこう告げられ、一瞬呆然とするカザモリだが、自分が今す
べきことが何なのかを思い返し、再び気を引き締めた。
「了解!」
カジ参謀を残し、しっかりとした足どりで再びカザモリは残された人々の救助
に向かうのだった。
数日後。
復帰を果たしたカジ参謀が、警備隊司令室を訪れた。事務的な態度を崩さず、
感謝の意を表す。
「自分は、再び防衛軍の職務に復帰できました。あなた方の活躍に、あらため
て敬意を表します。」
カジ参謀を迎え、やりとりを終えた数分後、シラガネ隊長は防衛隊本部へ、
サトミは夜勤のため仮眠室へ、カザモリは「たまには缶コーヒーが飲みたいん
だぁ!」と言うよく分からないシマの要望で、みんなの分のコーヒーを買いに
司令室を後にした。
残った三人は何事もなくのんびりとしていたが、しばらくして、前回の事件の
資料を観ながら、シマがため息を付いた。
「全く・・。こんときは危なかったぜ・・あの怪獣の触手が、タコみたいにか
らみついてきやがるんだもんなあ!それで、触手にとっつかまって、もうダ
メだ!・・って思ったときに!来てくれたんだよなあ・・!ウルトラセブン
が!」
感慨深げなシマの顔を見て、データを整理していたオペレーターのルミ隊員
が会話に加わった。
「でも、あとは結構あっけなかったんですよね?」
九話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
それを受けてミズノも資料から顔を上げた。
「そうですね。僕が、ホーク三号で現場に来たときは、もう怪獣が倒されてた
し。」
ふとミズノの方に向き直るシマは、のんびりとした口調でツッコミを入れた。
「それにしてもお前・・何のために駆けつけて来たんだろうな?」
「ひどいなあ!シマ隊員!」
図星を指され、苦笑いするミズノ。一同もつられて、しばらく笑っていたが、
シマが再び話を戻した。
「でよ、やっぱり・・あの怪物はあれか?フレンドシップ計画を恨んで、中心
人物であるカジ参謀を・・・」
全部を言う前に、ミズノはシマの言葉をあっさりと否定した。
「違いますよ、シマ隊員。」
ルミが、興味深そうにミズノの方を向いた。
「違うって・・何がですか?」
「今回の荒尾市での事件は、フレンドシップ計画やオメガファイルとは全く関
係ありません。なぜなら、あの怪獣が出現した場所の近くには、古墳の発掘
現場があったからなんです。
いいですか?熊本県には数多くの古墳が点在していて、まあ代表的な物と言
えば山鹿市のチブサン古墳や江田船山古墳などがあるんです。そして、ここ
が重要なんですけど、古墳の造られた意味というのは、豪族の墓という説が
最も一般的と言われているんですが、中には呪術や信仰に係わるものもある
んです。そして古墳にある壁画や石碑はどれも抽象的ですが、それが何らか
の記号であったりと、全てに重要な意味が込められています。もちろん、石
碑の配置などにも見られているんです。」
石碑と聞いて、ルミが言葉を加えた。
「ラハカムストーンの事件も、そうですよね・・?」
「そのとおり!あれも石碑には、ちゃんとした意味があったんだよ。」
十話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ミズノの見解が続けて説明される。
「それで、今回のケースなんですけど、古墳の発掘現場にあった装飾品や石像
の数々から分析した結果、怪獣を封印するためのものだと分かったんです。
古墳を発掘したことによって怪獣の封印が解け、地上に出現したとしか考え
られないんです。」
ミズノの力説をしばらくの間黙って聞いているシマ。表情にも理解の色が伺
えた。
「・・・まあ、一連の事件と関係がないことは分かった。だがなあ、どういう
経緯であんな怪獣が、あんな場所で封印されていたんだ・・?」
正直、重要な点である。
ルミも、興味津々でミズノの言葉を待っている。
だが。
ミズノは二人の顔を見回し、申し訳なさそうに、こう答えた。
「それが・・現在解析中です。」
十一話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
休憩所。
あまり人気のない場所にある自動販売機の前で、コーヒーを幾つも買っている
カザモリ。表示ランプのぼんやりとした明かりを見つめながら、のんびりとし
た時に浸っていた。そんな心地よい空気に包まれた中、こちらにむかって歩い
てくる人影に目が止まった。ゆっくりとした歩調で向かってくる人物。
カザモリが、その人物が何者であるかを認識した瞬間。
心地よさが一気に吹っ飛び、全身に緊張が走った。
そこには、防衛隊本部へ戻ったはずのカジ参謀の姿があった。
カジ参謀はカザモリの前で歩みを止め、コーヒーの缶を抱えたままのカザモリ
を、事務的な態度で見つめた。
いきなり仏滅が来たかのように、少し不安なカザモリ。
(・・まいったなあ・・。こんなところで会っちゃうなんて・・。)
だが。
カジ参謀はカザモリを見つめたまま、静かに口を開いた。
「カザモリ隊員。」
「はい!」
いきなり名前を呼ばれ、緊張した面もちのカザモリ。カジ参謀がそばまで歩み
寄る。何か小言でも言われるのではないかと緊張していたカザモリだが、カジ
参謀は不意に事務的な表情を崩し、こう呟いた。
「少し、持ってやろうか。」
「・・はい!」
これが、ほんの少しだけカジ参謀がウルトラ警備隊に歩み寄る、ごく小さなき
っかけとなったのは言うまでもない話である。
最終話−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
それから数カ月が過ぎ、フルハシ参謀の指揮下で、再び防衛軍の宇宙船が空へ
向かって飛んだ。カザモリとサトミ、二人は舞い上がる宇宙船を眩しそうに見
つめていた。
「本当の・・友達でいられるようにという意味で実行されたんでしょうね。」
「フレンドシップ計画・・例え罪は大きくても、時間をかけてでも互いに分か
り合える関係になって、地球人が他の惑星と良い関係を結べたらいいわね。」
カザモリは微かに姿を留める宇宙船を見つめながら、小さく呟いた。
「きっとゴールは見えてくる・・か。」
「なにそれ?」
「いいえ!行きましょう。」
罪を幾つも積み重ねながらも、人は前に向かって進んでいく。いつか解り合え
る日が来ることを願って。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
オマケ。
サトミと夜勤を交代したミズノは、うとうとしながらも突如鳴り響く警報に慌
てて顔を上げた。
「この反応は!?」
ミズノはコンソールに指を滑らせる。そして隊員達の駆けつける靴音が鳴る中
司令室は溶けるように歪み始め・・・・・
(以下、科学の少年へ続く。)
その36
ゴルザは、ティガを見ると過剰に反応し、突然突進してきた。
ティガは、素早く攻撃をかわす。
すると、額に両手をかざした。
ティガ「フウゥゥゥゥン・・・ジャッ!」
ティガは、赤いパワータイプにチェンジした。
ゴルザ「ギャアアアアア!!」
今度はゴルザの突進を素手で受け止めると、そのまま振り回して投げ飛ばした。
ゴルザの頭からの光線も、ティガにはビクともしない。
ムナカタ「よし、ダイゴを援護しろ!」
レナ「了解!!」
ガッツウィングからの攻撃もあってゴルザはひるんだ。
ティガはその間にデラシウム光流を放った。
ティガ「ジャアァァァァ・・・ハァッ!」
爆発四散するゴルザ。かに見えたがゴルザは生きていた。そのままゴルザは地中に潜って逃げ出した。
ティガは、すかさずスカイタイプにチェンジすると、ゴルザを追いかけた。
しかしまだ地上にはワロガに追われる北斗と二人の子供が居るのだ。
しかし、壁に挟まれもう逃げ場はなくなった。
北斗「くそお・・・エースに変身できれば・・・」
北斗は、子供達だけでも逃がそうと、自ら囮になった。
次郎「北斗さん、大丈夫かな・・・」
トオル「速く逃げよう!」
しかしワロガはなんと分身した。
トオル「そんな、卑怯だぞ!」
北斗「ば、馬鹿な・・・」
トオルと次郎が手で踏みつぶされそうになった。
トオル&次郎「うわあああああ!!」
間一髪で二人を救った男がいた。
郷「次郎大丈夫か?」
次郎「郷さん、帰ってきたんだね。」 郷はうなずいた。
郷「さあ、早く急ごう!」
トオル「あ、でも北斗さんが・・・」北斗も踏みつぶされそうになる。しかし、またも奇跡が起こったのであった。
急に北斗の回りの時間が止まった。北斗が目を開けると、そこには白い衣を身にまとった女が立っていた。
北斗「夕子・・・」
夕子「星司さん、久しぶりね。また、私たちの力を合わせてエースに変身しましょう。」
北斗「そんなこと出来るのか・・・??」
夕子「さあ早く!時間がないわ!」
北斗は、夕子にもう片方のウルトラリングを渡した。そして二人は空高く飛び上がった。
「ウルトラタッチ!!」
二人のウルトラリングが光り輝き、ウルトラマンエースに変身した。
エース「テェェェェェィ!」
ワロガの分身による2段攻撃を必死にかわしていくエース。しかし2対1は不利だ。
その戦いの様子を見ていた郷は、ウルトラマンに変身しようとしたが、次郎達を守るためここを離れるわけにはいかなかった。
郷「ここは危険だ。次郎、そして君、どこかに隠れる場所はないか・・・」
そこに白鳥健一とさおり、そして森山が来た。
森山「あの〜!ここに隠れる所がありますから早く来てください!」
郷「ありがとう!よし行くぞみんな!」
エースは分身攻撃を破る事が出来ず苦戦する。その様子を藤宮が見ていた。
藤宮「俺には今巨人の力はない・・・だが、人として、やるべき事がある!」
するとそばに落ちていた金属製の棒を持ってワロガに突っ込んでいった。
藤宮はワロガの足に飛びついた。そして足に棒を刺した。
ワロガは足から藤宮を落とそうと揺らした。そしてとうとう藤宮は東京湾に吹っ飛ばされた。
沈みながら、薄れ行く意識に中で藤宮は、光が再び自分の中に入っていくのを感じた。
藤宮「・・・俺にまた、力をくれるというのか・・・ありがとう・・・」
そして藤宮は手を上に上げた。その手にはしっかりとアグレイターが。
藤宮「行くぞおぉぉ!!アグルー!!」
182 :
1:03/08/20 22:37 ID:i7VamddK
>>DivineDesign様
いつもながらウルトラマンを取り巻く人々のお話お見事です
ウルトラでありながら主役が人間達というスタンスが、
他の方たちとまた一味違うSSで面白いです。
>>ウルトラマン全員集合様
もう37まで来ましたか、短期間で凄いですね。
ファンの方も多いですし、
このスレ全部使い切るぐらいのつもりでどんどんやちゃってくださいね
たまにはageてみます
1さん毎度どうも♪ では本編その38
海が光り輝いたと同時に、空も青く光り輝いた。
そこから光が地上へ降りてきた。土しぶきを上げそこから姿を現したのはウルトラマンアグルV2であった。身体をかがめて肘で顔を覆う得意のポーズである。
ゲン「青いウルトラマン?と言うことはコスモスか?」
フブキ「いや、ちょっと違うな・・・」
我夢「アグル・・・藤宮!!」
堤「我夢!どこへ行く!?」我夢は突然エリアルベースから出ていった。
ゲン「俺が一緒に行きます!」
アグル「俺が向こうの奴と戦う。お前はあっちだ。」
エース「協力感謝する!デァァァァ!」
エースはワロガの喉元に連続チョップを打ち込む。
アグルは、手からリキデイターを発射した。
アグル「お前にはさっき海にたたき落とされた。その恨みは深いぞ!」
アグルは手からアグルセイバーを出し、接近戦へと入った。
ヤズミ「ここにもウルトラマンが!!」
レナ「これが時空の歪みの影響?」
ムナカタ「いずれにしても、ティガの巨人は1人じゃない、か・・・」
地上の郷達は。
郷「今のうちだ、こっちに逃げるぞ!」
森山「そっちに何が?」
郷「俺の仲間がいるんだ。ほら、近づいてきただろ?」
するとファイターEXがやってきた。我夢とゲンがそこから出てきた。
トオル「おおとりさん!!」
ゲン「トオルじゃないか!それに郷さんも!健一くんや森山さん、それにさっきの・・・次郎くんだっけ?」
我夢は1人何がなんだかわからなかった。
炎の特攻魂/ストライカー出撃
今回の話は、沖田修慈と芹沢一磨の両人がヒュプノダイバー隊に入隊した最初
の頃に遡る。
九州某所の一風変わった巨大な建築物。それは某会社社長で阿漕な商売をし稼
いでいる傲慢な男の所有する物である。そして九州では元自由業として名が通
っている結構恐い人物でもある。いつものようにその男がゴルフのコースを回
っていたとき、例によってそれは起こった。ふっと力が抜けるように意識を失
う男。その日は日差しが強く、キャディーやコースを回っていた接客相手が熱
射病であろうと思い、それなりの応急処置をした。しかし数時間経っても意識
が戻らず、結局病院に連絡を取り検査を行ったのだが、検査の結果、何も異常
は見られなかったという。よくある話ではある。
だが一人の男だけは、その異変に気付いていた。九州医大の教授連中で、かな
り異色の存在とされる男。その名は近藤俊哉。あのヒュプノダイブシステムの
開発責任者である。
「ヒュプノス=トラップ。それも重度のものだ。」
近藤はすぐにダイバードックに連絡を取り、そのすぐ後、二人の院生を呼びだ
した。
一人は近代日本画に出てくるような古風でクールな顔立ちの青年<沖田修慈>。
もう一人は強面で頬が削げ、ギョロッとした目をもつ青年<芹沢一磨>。
二人は医療の専門家としてヒュプノダイバー隊の入隊を許可された唯一の民間
人である。
共に百八十もあろう長身である二人を見上げながら、近藤はこう告げた。
「ある程度の準備期間も終わったことだし、君たちにはそろそろ実際の救助活
動に入って貰わねばならない。」
「重度のヒュプノス=トラップ感染者が現れたんですね、先生。」
「そうだ。君たちには早速ダイバー隊の本部に向かって貰う。患者を輸送する
際に案内するから一緒について来なさい。」
数時間後、近藤に案内されダイバードックに初めて降り立った二人。カモフラ
ージュされた入口と内部の広大さに驚きを隠せぬまま地下八百メートルをエレ
ベーターで下り、ドック内の司令室へと進んだ。緊張の面もちで二人が司令室
に足を踏み入れると、そこには意外な光景があった。
ネービーカラーに統一された、割と整然としたフロアー。壁に沿ってせり出し
ている制御パネルやコクピット二対、操作盤の数々。そして司令室の入口の側
。一つばかり高い段にある制御パネルと座席には、上着を脱いだブレザー姿の
高校生が座っていた。二人に気付くと高校生は席を立ち、アイフル犬のような
黒目がちの可愛らしい笑顔で二人を迎え入れた。
「ダイバードックへようこそ。君たちが、近藤さんから紹介された二人だね。」
ちっちゃい(百七十センチくらい)癖に随分偉そうな高校生だ、と口に出さず二
人は思った。
「早速だけどダイブスーツの装着は訓練したよね?」
「ええ。」
「それではダイブスーツの装着を完了次第、芹沢君は前方の青いコクピットに、
沖田君はダイバードック外のアストラル=ドライブで待機。」
高校生に促された二人は、納得行かないと思いながらもダイブスーツを手に取
った。ダイブスーツの装着に苦戦する芹沢とは対照的に、沖田は黙々とダイブ
スーツに着替えた。
「ところで、アストラル=ドライブというのは?」
「さっき、エレベーターから見えた溶鉱炉みたいな奴だよ。ほら、アストラル=
ドライブを中心とした両端に紡錘型のカプセルがついてるだろ?一つはヒュプ
ノス=トラップに感染した患者用、もう一つは実際に救助に当たるダイバー用
なんだ。」
「あれが本物の、ダイブシステム・・・」
着替えを終えた沖田は、司令室の外で仄かに輝く溶鉱炉<アストラル=ドライブ>
を見つめていた。片や持ち場に着いた芹沢は、傍らにある赤いコクピットの存
在に気づいた。そこには、最近のSF物にありがちの、腕部胸部にごてごてした
装飾、ぴったりとしたスーツといういでたち(要はダイブスーツ姿)の目鼻立ち
のはっきりとした気の強そうな美人が座っていた。芹沢と目が合うと、美人は
気のよい笑顔を返した。
「初めまして。防衛隊陸戦部隊軍曹・桐生院零夏よ。よろしくね、芹沢君。」
「・・は、はい!こちらこそ・・」
高校生と沖田は患者をカプセルに乗せアストラルチューブを取り付ける作業を
一通り終えた。司令室に戻ってから高校生は席についてコンソールを操り、シ
ステムによって患者の意識を読み取りマップを作成する作業を行っている。か
なり正確にコンソールを操る高校生の手並みを眺めながら、沖田は思わず声を
挙げた。
「随分手際がいいんだな。」
高校生は、コンソール基盤上のモニターから目を離さずに、簡潔に答えた。
「慣れって奴だよ。前に陸戦部隊でも地球外生命体の潜伏ポイントの割り出し
をよくやったから。」
「まさか・・中学の頃から?」
沖田の言葉に高校生の手が一瞬止まった。高校生は一瞬考えてから、再び手を
動かし始めた。
「そんなに前からじゃないよ。高校卒業して防衛隊に入ってからだから、十三
年くらい。」
高校生卒業してから十三年。その言葉の矛盾に一瞬眉をひそめる沖田。
「解析完了、トラップマップをモニターに転送します。」
二つのコクピットからさらに上のスクリーンに投影される、精密な鳥瞰図。
よくあるランドサットからの映像をそのまま映し出したように見えるほどの、
精密な地形図である。
桐生院が表示されているモニターをのぞき込んだ。
「ちょっとばかり古い町並みね。」
「この町並みに該当するのは、おおよそ昭和四十年代頃だね。それにしても、
どうしてそんな昔の町並みが・・」
「夢の意識とか言うのに関しては、専門家の意見を聞いた方がいいんじゃない?
ねぇ芹沢君、専門的に考えてこのマップが投影された、大元の原因は何だと思
う?」
「精神世界の創り出したマップという観点から行けば、これは脳内で最も安定
した記憶の蓄積が前面に出ていますね。」
「安定した記憶?」
「幼少期からの過去の記憶の蓄積というのは脳内に強く残っているもんなんで
す。その中でも一番印象に残っている時代がマップに投影された、と見ていい
でしょうね。」
「流石は専門家ね、きいといてよかったわ。ところで今回初めての出撃になる
わけだけど。旋風寺リーダーの判断を聞きたいわね。」
「リーダー!?」
芹沢と沖田は、リーダーと呼ばれた高校生を凝視した。しかも高校の制服と思
っていたのはよく見ると軍服である。何となく気まずい空気が流れ、旋風寺は
照れくさそうな笑顔を返した。
「・・・防衛隊にいた頃も、未だに高校生と勘違いされたよ。」
お久しぶりです。
出来たとこまで入れようと思ったら、連続投稿でエラーしました。
欲張っちゃだめって事でしょうね。すいません。
入れるなら一日、3コか4コ位に決めておきます。
191 :
ウルトラマン全員集合:03/08/24 17:30 ID:EPZ8ILgD
その39
マサキ「おい、感動の再会しているところ悪いが、はやく逃げないと大変なことになりそうだぜ」
後ろからは、異次元超人エースキラーが突然現れたのである。
トオル「おおとりさん!」
ゲン「トオル、わかっているな。僕は戦わなければいけないんだ!君と約束しただろう?一人でがんばるって。」
トオル「うん!」
ゲンは静かにうなずくと、エースキラーに向かっていった。
ゲン「レオオオオオオ!!」
ピイィィィィィ!ピンクァ!
エースキラーの前にレオが立ちふさがった。
そのころエースとアグルは、ワロガを追い込んでいた。
ワロガの分身はもはや破れ、現在は2対1という状況であった。
アグルは額に手を伸ばした。
アグル「ルアアァァァァァァァ!」
エースもカラータイマーにエネルギーを集め始めた。
アグルのフォトンクラッシャーとエースのタイマーショットがワロガに直撃した。
木っ端微塵にワロガは吹っ飛んだ。
192 :
ウルトラマン全員集合:03/08/24 17:48 ID:cBf+ooMs
人間の姿に戻ったエースとアグル。
北斗「君が別次元のウルトラマンか?」
藤宮「・・・そういうことだ。それより向こうにまだ人がいる。」
北斗「助けにいかなければ!夕子!君も着てくれ!」
夕子「わかってるわ!」
レオはエースキラーとの死闘を繰り広げていた。レオの格闘技も、ヤプールの作り出した対ウルトラマン用兵器に通用しない。
エースキラーは、かつてコピーしたウルトラ兄弟たちの技を駆使してレオと戦っている。
エースキラーのエメリウム光線がレオに直撃した。エメリウム光線は、かつて自分の恩師の技。レオは怒る。
レオ「リャアアアア!」エースキラーをつかみ、レオリフトで投げる。そして、トドメとばかりにシューティングビームを放った。
爆炎の中にエースキラーが消えた。がエースキラーは生きていた。レオは今度はエネルギー光球を放った。
しかしまたしてもエースキラーに跳ね返されてしまう。
レオのカラータイマーが激しく点滅を始める。
トオル「おおとりさん!」
次郎「郷さん!おおとりさんを助けてあげて!」
郷「よし、わかった!」
郷は変身しようとエースキラーに走っていった。
郷は変身しようとした。そこに人がやってきた。
郷「あ、あぶない!え?もう動けるのかい?・・・」
??「さあ早く!」
郷「うん!はやくレオを助けるんだ!」
郷はポケットからある物を取り出しその人物に渡した。それはウルトラアイ。
その人物はモロボシダン。円盤生物に襲われて行方不明となっていたダンである。
ダン「ゲン・・・待っていろ!ジュア!!」
ギュゥゥゥゥゥゥン!
ウルトラセブン「ジャア!」
その40
レオとエースキラーが組み合っている間にセブンが割って入る。
レオ「!!セブン!」
セブン「レオ。エースキラーは私が倒す。ジャア!!」
エースキラーに体当たりをしたセブン。エースキラーはスペシウム光線を放った。
セブンは手をクロスして受け止める。そして、両者ともエメリウム光線を同時に放った。
白い閃光が走った後、倒れているのはエースキラーだ。しかしセブンのビームランプも点滅している。
郷「そうか・・・まだ、エネルギーが十分でないのに変身したのか。」
レオはセブンに駆け寄った。
レオ「セブン!もう大丈夫です!とどめは僕が刺します!」
エースキラーはふらふらと立ち上がった。レオは、足先に渾身の力を入れてジャンプした。
レオ「リャアァァァァ!」
1000mの高さから繰り出されるレオの必殺キック、レオキックがエースキラーの頭部に直撃した。
倒れるエースキラー。レオは振り向かずに立っている。やがてエースキラーは木っ端微塵に爆死した。
ダンとゲンの姿に戻った二人!
ゲン「セブン!隊長!!」
ダン「オイオイもう隊長はよせ。」
ゲン「・・・じゃあモロボシさん!生きていたんですね!でもあの状況でどうやって・・・」
トオル「そうだよ。円盤生物に基地ごと飲み込まれたって・・・」
そこに集まってきた人達。
夕子「私が助けたんです」
ウルトラマン全員集合様
その40はウルトラセブンの歌PART2・カラオケ
〜ウルトラマンレオ・インストゥメンタルM4を
BGMにして読んでいて、とても燃えました(w
このスレは夢があって本当にたのしいです。
>>195 ありがとうございます。僕も
「この場面ならこんなBGMだろうな」とか想像しながら書いてます。
これからも是非御愛読をw
物語は、いよいよクライマックスへ突入します。
その41
森山「あなたが助けた?」
次郎「どういう事?確かお姉ちゃんは、ウルトラマンエースだよね?」
夕子「ええ。でも・・・」
北斗「夕子は実は宇宙人だった。ある超獣を倒すためエースの力を借りた。そしてその超獣を倒し、帰っていったんだ。」
代わりに北斗が説明した。そこに、ダイゴが帰ってきた。
マサキ「ダイゴくん!!大丈夫か!?」
ダイゴ「ええ。でも、ゴルザは逃がしちゃいました。時間が無くて・・・」
地底に潜ったゴルザを追いかけていたティガだったが、ゴルザのスピードは、スカイタイプを上回った。
やがてカラータイマーが点滅を始めたので、地上にいったん戻ることにしたのだ。
ダイゴは、ダンの姿を見て、
ダイゴ「あ!気がついたんですか?ウルトラセブン」
郷から全ての事情を聞いていたダイゴはセブンと呼んだ。
円盤生物シルバーブルーメ来襲によって全滅したMAC基地。
ダン「ゲン!お前も早くここから脱出するんだ!」
ゲン「隊長は!!」
ダン「MACの最期は私が見届ける!さあ行くんだ!」
ゲン「嫌です!」
ダン「馬鹿!!」ダンはゲンを押し倒した。基地は暗闇へ閉ざされた。
ゲン「隊長!!どこに居るんですか!!」
ダン「ゲン、お前はレオだ。全ての命を守る、ウルトラマンレオだ!お前の命は、お前1人のものでないことを忘れるな!行けー!!」
基地が飲み込まれると同時にゲンはレオに変身。地球に向かうシルバーブルーメを追っていった。
このとき、実はダンは辛くも脱出していたのである。しかし、変身できないダンは人間の姿のまま、宇宙を漂う事しかできなかった。
それから何年たっただろう・・・漂い続けるダンを救ったのは、月星人、南夕子だった。
夕子はダン=セブンを助けると、月に運んでいった。その頃、丁度時空の歪みが始まり、月にダイゴ達の研究チームがやってきた。
そこで、ダンをいったんダイゴ達に預けることにしたのだ。
ゲン「そうだったんですか・・・」
その42
そのころ、ティガから逃げきったゴルザは、桜ヶ丘中学近くに出現した。
突然出現したゴルザに生徒達は逃げる。教師である相原京子は、生徒達を非難させる。
相原「早く逃げて!うん、大丈夫だから落ち着いて!」
生徒だけでなく、教諭達も大騒ぎである。特に校長は大慌てで逃げ出す。
校長「あわわわわ・・・学校に怪獣が出るなんて〜!」
教頭「そんなこと行ってる場合じゃありませんわよ校長先生!」
ゴルザは学校に近づいてくる。
ノンちゃん「相原先生!速く逃げましょうよ!」
相原「でも、子供がまだ非難終わってないのよ!」
逃げ遅れた子供達にゴルザが迫る。しかし、矢的猛が子供を救った。
ノンちゃん「あれは!」
相原「矢的先生!?」
矢的「久しぶりですね!さ、速く逃げるんだ!」矢的はゴルザに向かっていった。
矢的は、ブライトスティックを空に掲げた。
矢的「エイティッ!!」
ギュイイイイイン!
ウルトラマン80が颯爽と現れた。
その43
相原「矢的先生が・・・ウルトラマン!!?」
そこに、かつての矢的の教え子、スーパー、博士、ファッションが来た。
ファッション「80が、矢的先生だったなんて・・・」
博士「うーん・・・うそのようなことが起こってしまったなあ・・・」
スーパー「先生!がんばれ!!」
80は得意のスピード攻撃でゴルザを翻弄する。
必殺のムーンサルトキックも決まった。
80「タァ!」
ゴルザの尻尾を掴んで、ジャイアントスウィング!
必殺技のサクシウム光線を放った!
しかしゴルザは、サクシウム光線をエネルギーに変えてしまった。
ゴルザの頭からの光線が、もろに80のカラータイマーに直撃した。
これにはさすがの80もかなりのダメージを喰らった。
しかし80はゴルザを持ち上げ、空に投げ飛ばした。
エネルギーを吸収できない状況に陥ったゴルザ。そこに80のバックルビームが炸裂。
ゴルザはとうとう倒れた。
80「シュワ!」80は飛び去っていった。
博士「先生!」
80は下を向いた。かつての教え子達。
80「みんな、僕が居なくても、立派に出来たな。何事も・・・何だスーパー?」
スーパー「何事も・・・一所懸命!!」
80「そうだ。この星の未来は、君たちにかかっている。さらばだ!シュア!」
生徒達「先生ーーーーーー!!」
相原は、矢的をそっと見送った。
その頃、各防衛隊は、殲滅作戦をいよいよ開始しようとしていた。
カオスヘッダーはEYES、ダークマターはHEARAT、根元的破滅招来体はXIG。
また、スーパーGUTSは、バックアップ的な立場についていた。
しかし、その編隊の反応が突如消えた。連絡も途絶えた。
エリアルベースの石室が信じられないといった表情をしていた。千葉参謀もやってきたがうろたえまくっていた。
千葉「まさかみんな侵略者にやられたというのか!」
石室「しかしこんな短時間で・・・」
ジョジー「緊急事態!何かがこっちに来ます!」
まぶしいような光の固まりが、エリアルベースに突っ込んできた。そして、光に取り込まれた後、トレジャーベースは消えた。もちろん中の人達も・・・
トレジャーベースでも同様の事件が起こっていた。ムサシのみ残し、カワヤ医師もアヤノも消えてしまった。
テックサンダーもスピナーも、全機消えた。
ムサシ「一体どうなってるんだ?アヤノ!キャップ!こちらムサシ!応答してください!」
応答があるわけなく、ムサシは途方に暮れていた。その時、空に謎の文字が浮かび上がった。
コスモス「ムサシ、あれは、ウルトラ文字だ。」
ムサシ「ウルトラ文字?」
コスモス「我々が使う文字によく似ている。”すぐに、東京に集まれ レオ”」
ムサシ「おおとりさんが呼んでいる。何かあったんだ!いこうコスモス!」
コスモスに変身し、東京へ向かった。
>>全員集合さん
レオ40話からのダンの生還劇は、一文字隼人の脳改造寸前の救出と並んで
裏設定としては知れ渡っているものの実際のシーンはないものです。
それだけにSSとか同人とかで読むのが面白いのですが、夕子を持ってくるのは
ありそうでなかったもので楽しませてもらいました。
(しかし,救助や看病をモチロンやキララも手伝ったのかもと思うと…
あと、この手がOKならできればもう一人、ファイヤーマン岬大介も…(コラコラ))
クライマックスも楽しみにしています。
202 :
名無しより愛をこめて:03/09/03 14:54 ID:L6qrWFYm
レオのウルトラサイン…なんか罠っぽい気がする。
203 :
名無しより愛をこめて:03/09/03 22:17 ID:VyFwEi3X
ウルトラサインの罠・・・ヤ○ー○かな?
>>201ファイヤーマンあまり見たこと無いです(w
>>202ネタバレすると罠ではないよ。まあレオがサイン使うの見たこと無いからね。
アストラが使ってたからレオも使えると言う前提の元書きました。
その44
東京のレオの元へ着いたコスモス=ムサシは、ゲンの所に向かった。全ての事情を聞いたムサシは驚愕した。
ムサシ「じゃあさっき僕を残してトレジャーベースが消えたのは・・・」
ゲン「おそらく何者かが罠に陥れたんだ。僕たちウルトラ戦士だけ残して・・・」
そう、消えた防衛隊のウルトラマンに変身する能力を持つものだけはなぜか消えなかったのである。
藤宮「しかし、我夢は消えた。奴にはウルトラマンの能力は今はない・・・」
ハヤタ「おそらくアスカ君は無事だろう。彼もウルトラマンダイナらしいし・・・」
するとそこにガッツイーグルα号が着陸した。アスカが降りてきた。
北斗「オイ!一体何があったんだ!おい!返事しろ!」
夕子「星司さん落ち着いて!」
アスカ「ったく!いきなり掴みかかってくるなよなァ。何が起こったかというと・・・突然光がやってきて、みんな取り込まれて、気がついたら俺だけ残っていたって・・・」
ダイゴ「君がダイナなのか・・・」
アスカ「あ、ああ・・・あんたがティガなのか?」
ダイゴ「うん。GUTSを救うため僕たちは戦わなければならない。わかるよね」
アスカ「当たり前だろ!?」
郷「俺たちも、他の人質を救出しなければ。」
ゲン「でも一体誰が・・・」
ダン「おそらく、何者かが俺たちウルトラ戦士に挑戦してきたんだ。この地球をかけてな・・・」
???「久しぶりだな諸君!」
その時、ビルのスクリーンに何かが写った!!
光太郎「お、お前は!!」
健一「光太郎さん・・・あれは確か・・・」
夕子「悪魔のような異次元人・・・」
北斗「ヤプール・・・」
スクリーンに映し出されたヤプールの姿をみて、街の人が騒ぎ始めた。
ヤプール「どうだね、防衛軍をすべて人質に取られた気分は・・・いつも怪獣にやられていても、これだけありがたいものとは思わなかっただろう」
森山「まあ、失礼しちゃうわね!ZATはあんたの超獣を倒したでしょ!」
ヤプール「ふふふ、あの程度の兵器で喜んでいちゃ困る・・・」
カグラ「でも、殆ど全滅したはずのお前が、今頃になって復活したのはなぜだ!」
ヤプール「ウルトラマンタロウ!貴様が見つけた赤い石は、このヤプールが送り込んでやったのだ!」
光太郎「なに!?」
ヤプール「エースに負け、タロウにも負け、戦力を失った我らの残党は、異次元を放浪しながら、再び侵略のチャンスをうかがっていた。そして、あの赤い石を異次元で見つけたのだ。
赤い石を我々の命令を聞くようにすることなどたやすいことよ!そしてその石をこの世界に送り込んでやったのさ」
ハヤタ「なんて事だ!」
遠くでそれを聞いていた山中&吉村&ソガは
山中「ふざけんな!好き勝手なこと言いやがって!」と怒っていた。
ヤプール「防衛隊の人々を助けたければ、このバトルステージへ来い!」
ゲン「バトルステージ?」
ヤプール「石のお陰でいろいろ出来たよ。お前らが苦しめられた怪獣達が待ってるぞ!」
すると空が割れ、その隙間に何かがうごめいている!
次郎「あ、あれは!」
まず最初に出てきたのは、宇宙恐竜ゼットン。
ゼットン「ゼットォォン・・・ピポピポピポピポピポ・・・」
次は宇宙ロボットキングジョー。
キングジョー「グァッシュ・・・グァッシュ・・・」
次は暗殺宇宙人ナックル星人とブラックキング。
さらに、地獄星人ヒッポリト星人、暴君怪獣タイラント。
マグマ星人と双子怪獣レッドギラス、ブラックギラス。
吸血怪獣ギマイラもいた。
そして、炎魔戦士キリエロイド、電脳魔神デスフェイサー。
宇宙戦闘獣コッヴ、奇獣ガンQ、ザムリベンジャー。
カオスウルトラマンカラミティの姿もある。みんな、ウルトラ戦士達を苦しめた強敵ばかりである。
ヤプール「この怪獣軍団に勝てるかな・・・ふふふふ・・・」
その45
とりあえず、白鳥家に集まったウルトラ戦士達。
ハヤタ「ヤプールの戦力は、我々の全力を結集しても勝てるかどうかわからん」
カグラ「頼みの防衛チームも、全部囚われちゃったし・・・」
アスカ「何いってんだよ!あんな奴ら、俺が片っ端から・・・」
北斗「お前はヤプールの怖さを知らないからそんなことが言えるんだ!あいつは、何を仕掛けてくるかわからない!」
光太郎「しかも、今ヤプールには赤い石とカオスヘッダーなどがついている。油断はならないぞ。」
みんな黙り込んでしまった。しかし、突然矢的が叫んだ!
矢的「そうだ!まだ防衛隊が居るぞ!」
ゲン「え!?」
矢的「イトウチーフやオオヤマキャップは居るぞ!」
光太郎「あ、そうか!森山君!隊長や他のみんなに連絡取れるかな?」
森山「もちろんオッケーよ。」
北斗「山中さん達に会えば、他のみんなの協力が得られるかも知れない!」
ゲン「そういえば、さっきソガという人にあったな・・・あの人は防衛隊の・・・」
ダン「ああ、ウルトラ警備隊の同僚だ。警備隊も収集可能だ!」
ハヤタ「あとは科特隊とMATだが・・・郷、行けるよな?」
郷「任しておいてください!」
藤宮「じゃあ俺たちは東京タワー近くで待つ。そこで落ち合おう。」
アスカ「頼んだぜ!先輩!」
ダイゴ「お願いします!」
その46
ハヤタはウルトラマンに変身すると、とある場所に向かっていった。
そこにいたのは、ハヤタである。地球で初めてウルトラマンに会った地球人。
ハヤタの目の前にウルトラマンが姿を現した。
ウルトラマン「ハヤタ・・・久しぶりだな・・・と言っても記憶はないはずだが。」
ハヤタ「ウルトラマン・・・僕は、君と何かやっていたような気がするが・・・」
ウルトラマン「私は君を一度殺してしまった。そして私の命を君に預けて、一緒に戦ったのだ。」
ハヤタは全てを思い出した。
ハヤタ「君が地球に来たということは、とてつもない危機が起こるのか!?」
ウルトラマン「そうだ。異次元人ヤプールの陰謀で、地球防衛軍は全て囚われてしまった。残っているのは君たちかつて地球を守った者だけなんだ。」
ハヤタ「だから又僕らと戦えと・・・」
ウルトラマン「そうだ・・・君たちが頼りなのだ・・・」
ハヤタ「わかった。他のみんなにもいっておこう」
ウルトラマン「感謝する・・・」
その47
一方の郷秀樹は、ある寺院に入っていった。すると突然。
??「郷!!」と呼び止められた。
郷「久しぶりですね。伊吹隊長。」
寺の住職になっていた元MAT隊長、伊吹であった。
??「何!?郷だって!?郷〜〜〜〜!」
こう叫びながら現れたのは、郷の元同僚、上野である。二人は、MAT解散後、仏の道を歩むことにしたのである。
上野「やっぱり生きていやがったんだな!」
郷「ああ。心配かけたな。」
上野「やっぱりお前はウルトラマンだったのか!」
郷「気づいてたのか!?」
上野「隊長が・・・いや和尚がそう言ってたんだ。」
郷「隊長、僕のことを・・・」
伊吹「ああ、途中からわかってきたよ。君がウルトラマンだとな。」
伊吹はゆっくりと話した。
郷「なら話は早い・・・地球は今、大変なことになっているんです。防衛軍は捕まり
我らウルトラマンの力を使っても勝てるかどうか・・・そこでMATの力を借りたいんです」
上野「なるほど!和尚やりましょう!俺たちももう一度戦うんだ!」
しかし伊吹は
「いや駄目だ・・・」
伊吹「いや駄目だ・・・」
郷「なぜです!!」
伊吹はゆっくりと口を開いた。
伊吹「郷・・・私はMATの隊長として戦ってきてわかったのだ。なぜ、怪獣は暴れるのか・・・」
黙って話を聞く郷と上野。
伊吹「海獣や宇宙人にも、必ずしも絶対悪というのは居なかったはずだ。ましてや人間が悪い例もあったはずだ。」
郷は、いや新マンは、今まで地球で戦ったことを思い出していた。
伊吹「人間が蘇らせたステゴン。人間が攻撃した所為で暴れたシーモンスとシーゴラス。そして宇宙人と仲良くする良少年を殺そうとしたのも人間だ。」
他にも思い当たることはたくさんあった。夢の島から出現したゴキネズラ。人間が生み出したキングストロン、レオゴン。
伊吹「怪獣よりも悪いことをしているかも知れない人間が、今滅びようとしているのも仕方ないのかも知れない。」
郷「そんな!!」
伊吹「ましてや地球を守ってきているのは郷、いやウルトラマンではないか!我々の犯した罪を第3者によって解決されるなんて、虫が良すぎるのではないか?」
上野「・・・」
伊吹「だから今回地球が滅びようとしているのも、運命(さだめ)なのかも知れない。だったらその運命に素直に乗る方が良い。」
郷「だからといって、僕は・・・僕は・・・!この星が侵略されるなんて嫌です!」
郷は寺を飛び出した。
上野「和尚・・・いや隊長!郷は・・・郷は地球人であり、ウルトラマンなんです!運命は、変えるためにあるんじゃないですか?」
伊吹「!!」
郷はウルトラマンに変身し、飛び上がった。
伊吹「(郷・・・私は・・・私は・・・!!)」
東京タワーの下で、科特隊、ウルトラ警備隊、TAC、ZAT、UGMらの元隊員達が集合した。
アスカ「これが歴戦の勇者たちか・・・貫禄ある〜♪」
山中「TACは結成時のメンバーだな!南隊員もいるし。」
竜「北斗・・・南、君たちの代わりに、今度は我々が頑張る番だ。いつまでもエースに頼りたくはないしな」
今野「そうそう!でも頑張りすぎて俺たちはお陀仏なんて嫌だぜ?」
美川「あら、そんな事いう物じゃないわ。」
全員集合したTAC。一方ZATは。
荒垣「東〜まさかお前がウルトラマンタロウだったとはな〜。さすがの俺でも見抜けなかったよ、ガハハハハ」
北島「森山君から連絡が来た時はビックリしたぜ。釣りの途中だったのに。」
南原「北島さんまだ釣りしてたんですか?好きッスねえ・・・」
朝比奈「東、俺たちが着いている。頑張ってくれよ!」
光太郎「はい!!」
一方、ウルトラ警備隊。
フルハシ「ダン久しぶりだな。お前、MAC隊長になったのなら俺に報告しろよ!」
アマギ「そうだぞ。」
ソガ「しかしおおとり君がお前の元部下だったとは驚きだ。お前も人を指導する立場になっていたなんて・・・」
隊員達と雑談するダン。しかしそこにアンヌは居ない・・・
ダン「(やはりウリンガの時のアンヌは本物だったのだろうか・・・)」
キリヤマ「いいか!この地球を守るのは我々しか居ない!全力で戦ってほしい!」
アンヌ以外の警備隊隊員は気合いを入れていた。
科学特捜隊は、全隊員が集まったのだが、ハヤタがかつてウルトラマンだったことに衝撃を受けていた。
イデ「まあ僕は途中で気がついていましたけどね。」
フジ「またまたそんな事いっちゃって」
アラシ「そうだぞ!嘘っぱちをいうな!」
ムラマツ「ハヤタ・・・いやウルトラマン。頼むぞ!」
ハヤタ(人間)「ウルトラマン。僕達も頑張るよ」
ハヤタ(マン)「よろしく!」
UGMは、オオヤマとイトウの他、タジマ、ハラダがやってきた。
イトウ「お前ら!久々の実戦で鈍っていないだろうな?」
ハラダ「任せてください!80の援護にはなりますよ!」
ゲン「あとはMATだが・・・」
ムサシ「遅いですね・・・」
郷「やはり来ないのか。」
しかし、伊吹は来た!全隊員を引き連れて。
南「郷!俺も居るぞ!」
丘「まだまだ現役で行けるわよ」
岸田「ウルトラマンであるお前を援護するのは俺たちだ!」
郷は嬉しくて涙が出そうになった。
ダイゴ「これで全員ですね。」
次郎「でもマットアローとかはどうするの?それがないと駄目じゃない?」
カグラ「大丈夫だよ!ほら」
カグラの指す方にはジェットビートル、ウルトラホーク1号、マットアロー1号
タックスペース、スカイホエール、マッキー2号、スカイハイヤーの姿があった。
カグラ「フジワラ秘書官が、保管庫から持ってきてくれたんだよ」
フジワラ「我々の力で、みんなを救い出しましょう!ユニフォームもあります。」
全員が、それぞれのユニフォームに着替えて出動した。
213 :
名無しより愛をこめて:03/09/10 23:08 ID:2mDs8EGK
「ウルトラマン全員集合」とても楽しいです。
実写が一番だがキャスト的に不可能だし、
何ならアニメでもいいから、こんなストーリーで映画化してほしいものです。
映画がダメなら、誰かマンガでも良い。
Qの3人、V3のクラタ隊長、MAT加藤元隊長らのゲスト出演も期待します。
214 :
1:03/09/11 23:34 ID:sFMRCc7P
アクセス禁止喰らったり、プライベートが忙しかったりで
ご無沙汰してしまいました
>diveXXさん
ストライカーはどういう活躍を見せてくれるんでしょうか、続き楽しみにしてますよ
>全員集合さん
これだけの大人数をきちんと動かしてるなんて凄いですね
これからもますます期待してます
いい加減俺も…頑張らないと(汗
>>213クラタ&加藤も出ます!!Q3人はリクエストということで出してみます。
>>2141さん久しぶりです。
僕も最近疲れがたまっていて書く気になれない(爆
でも後のストーリーもきっちりと考えているので明日はまたカキコします。
ではでは・・・
正直人間ハヤタも出たのは驚いた
その48
ダイゴはティガに、アスカはダイナに、藤宮はアグルに、ムサシはコスモスに変身した。
そして、割れた空の裂け目=異次元の扉に入っていった。
ムラマツ「よし、我々も行こう!」
フジワラ「もう一つの保管庫には別の戦闘機もあるわ。そこにも行きましょう」
キリヤマ「よし!我々は先に行く!アマギ。お前は第2保管庫に行け」
定員割れした隊員が、第2保管庫に行くことになった。
フルハシ「ダン!早くホーク1号に乗ろうぜ!」
ダン「申し訳ありませんフルハシ隊員。僕は、このマッキー2号に乗ります。」
キリヤマ「・・・ダン・・・」
ダン「僕は、死んだMACの隊員の意志を継ぎたいんです。ゲンと一緒に・・・」
キリヤマ「・・・よし。ダン、いやダン隊長!一緒に戦おう!」
ダン「ありがとうございます!行くぞゲン!」
それぞれの戦闘機が異次元に向かって飛びたつ中、人間のハヤタと、ウルトラマンのハヤタは、
ハヤタ(マン)「君には本当に住まなかったと思っている・・・君は私を恨んではいないか?」
ハヤタ(人間)「恨む?そんなこと無いよ。僕が事故に遭わなかったら、君に会うこともなかっただろうし。今こうして地球の危機に力を合わせて戦う事も出来なかっただろ?」
ハヤタ(マン)「ハヤタ・・・ありがとう・・・では私は行くよ。」
ベーターカプセルを点火させてウルトラマンに変身した。
ウルトラマン「行くぞ!ゼットン!」
異次元のゼットンの元に向かっていったウルトラマン。
そのころ、異次元に閉じこめられた防衛隊は・・・
ホリイ「なんで来ないな所に来てしまったんだ」
レナ「私に聞かないでよ!落ち着いて!」
ドイガキ「くっそ〜!どうやらこの間に地球を攻めるらしい!」
ヒノ「見事に罠にかかってしまったぜ・・・」
リョウ「でも一体なぜアスカは捕まらなかったのかしら?」
アヤノ「そう言えばムサシも・・・」
シンジョウ「そんなことより、今はどうやってここを出るかだ!」
我夢は、自分の力の無さを嘆いていた。
我夢「僕にはどうすることも出来ない・・・」
その時突然ナカジマが叫んだ。
ナカジマ「出来た出来た!!」
フブキ「何が出来たんだ?」
ナカジマ「壊れた部品を集めて小型TVを作ったんですよ。これで外の様子が見れますよ。」
マイ「すっごーい!はやくやってみましょうよ!!」
電源を入れるとウルトラホーク1号と、ティガなどのウルトラマン達の姿が。
イルマ「光の巨人が全員揃ったの?」
我夢「みんな頑張っているのに僕は・・・」
219 :
ヲタ6:03/09/14 08:40 ID:H1Fc6qWH
おおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
久しぶりに燃える展開なのに俺と言う人間はーーーーーーーー!!
皆さん!来週土曜日放送再開の「ウルトラマン伝説」お楽しみ下さい!!
その49
下を向きうつむく我夢。
石室がうつむく我夢にこう言い放った。
石室「我夢・・・ウルトラマンは、人間自身の心が生み出すんだ・・・お前自身が今試される時がきたのだ。」
我夢は、その言葉を聞いて、意を決して走り出した。ジェクターガンを取りだして、異次元の扉を攻撃し始めた。
それを見ていた隊員達も、扉に攻撃し始める。
ヤプール「そんなことをしても、扉は開かないぞ・・・愚かな人間共め・・・!!」
アヤノ「ムサシがいつも言ってるわ!奇跡を信じるって!」
フブキ「その奇跡を起こすのが、俺たちの努力次第だってのもな!」
ヒウラ「人間は!そんなに弱くない!」
ラウンダーショットで攻撃するEYES隊員達。シノブリーダーとドイガキは、テックスピナー2号から攻撃する。
シノブ「1人1人の力は弱くても」
ドイガキ「僕たちみんなの力があれば奇跡は起こる!」
その攻撃の様子を見て、ヒビキも
ヒビキ「俺たちも、扉に向かって攻撃するんだ!」
コウダ「ラジャー!!」
ガッツイーグルのトルネードサンダーで攻撃するスーパーGUTS。
リョウ「あんたの好きにはさせない!」
ナカジマ「人間様を舐めるなよ〜!」
カリヤ「くらえ!」
マイ「トルネードサンダー!」
少しずつだが、異次元空間が歪んできた。
イルマ「我々もいるわよ!」
シンジョウ「外でダイゴ1人が頑張っているなんて性に合わないしな!」
ムナカタ「よし、ヤズミ!テキサスビーム発射!」
ヤズミ「発射!」
ガッツウィング2号のテキサスビームが発射された。
ホリイ「よっしゃーーー!」
レナ「私たちも続くよ!」
ウィング1号の攻撃も始まった・
ハートウィナーも攻撃態勢に入っていた。
ウエマツ「早く脱出してカグラを捜さなくちゃな!」
ヒノ「この扉!以外とモロいんじゃねーの?」
ナナ「うだうだ言う暇会ったら攻撃なさい!」
ミナト「アユミ!サポートを頼む!」
アユミ「了解!」
そして、XIG。
石室「チームライトニング!チームクロウ!チームファルコン!出動せよ!」
梶尾「了解!」
稲城「了解!ようやく出番ね・・・」
米田「了解!」
XIGファイター全機が攻撃を開始した。
異次元の様子は、外からでもはっきり見えた。
キリヤマ「中から攻撃している・・・」マッキー2号からの通信が入った。
ダン「隊長、我々もこれに乗じて攻撃しましょう。一刻も早く中の人を救出しないと」
キリヤマ「・・・・よしっ!全機に次ぐ!直ちにあの異次元の扉を攻撃せよ!」
ムラマツ「了解!」
伊吹「了解!」
竜「了解!」
朝比奈「了解!」
オオヤマ「了解!」
異次元の中では、
ナカジマ「外の防衛軍が、扉を攻撃し始めました。」
千葉「こんなチャンスは滅多にないぞ!」
イルマ「我々も攻撃よ!」
ヒビキ「合体攻撃だ!」
こうして徐々に扉が開かれていった。
我夢(ここで僕がウルトラマンになれないからって何もしなくて良いわけがないんだ。僕は人として何かするべきだったんだ!)
そう我夢が気付いた瞬間、我夢の身体が赤く光り始めた。
我夢「こ、これは・・・まさか・・・」
フブキ「あの光は・・・」
石室「我夢!!」
敦子「まさか!」
我夢の手には、いつの間にかエスプレンダーが。
我夢「うおおおおおおおお!ガイアーーーー!!」
ピカ!キュウウウウウウ!ギュインギュインギュイン・・・
赤き光の巨人、ウルトラマンガイアが復活した。
ガイアは、手を十字に組んで、L字型に組み直した。
必殺技クァンタムストリームの発射だ。
ガイア「ジュアァァァァ・・・ジャア!」
防衛隊のマシンも一斉攻撃をした。そしてついに異次元の扉に穴があいた。
ガイア、防衛隊とも脱出した。
アグル「ガイア!」
ガイア「アグル。行くぞ!」
ガイアとアグルは地上へ向かった。
そうだ。異次元から人質に脱出されたヤプールは、復活怪獣達を地上に送り出したのだ。
地上で暴れるゼットンの元へウルトラマンが颯爽と姿を現した。
ゼットン「ゼェットン・・・」
ウルトラマン「シュア!」
ウルトラマンは前回対戦した時と違う技で対決することにした。まず、ウルトラアタック光線を放った。
しかし、ゼットンに通用しない。
その50
ゼットンは逆に高熱火球をウルトラマンにはなった。
ウルトラマン「デァ!」
何とか避けるウルトラマン。もし当たったら、前回と同じようにカラータイマーを破壊されてしまうかも知れない。
ウルトラマンはスラッシュ光線を放った。
ウルトラマン「ヘァ!」
ゼットンに攻撃は当たるものの、致命傷は与えられない。
ジェットビートルが応援に来た。
ハヤタ「このままではウルトラマンが・・・!!」
イデ「くっそ〜!無重力弾があれば・・・」
アラシ「なんとかゼットンを倒す方法はないのか!?」
しかしウルトラマンの前回のようにはいかない。戦いは防戦一方となった。
その時ウルトラマンは思い出した。帰ってきたウルトラマンがゼットンと戦った時、
ゼットンのバリアーを張れない状態にして倒したことを。ウルトラマンは最後の力を振り絞ってゼットンに立ち向かった。
しかし、カラータイマーが点滅を始めた。
ウルトラマンを支える太陽エネルギーは、地球上では急激に消耗する。
もしカラータイマーが消えてしまったら、ウルトラマンは二度と立ち上がる力を失ってしまうのだ。
ウルトラマン!立て!
ウルトラマンはウルトラサイコキネシスを放った。
とぐろ状の光線がゼットンに向かって飛んでいく。ゼットンは当然のようにバリヤーを張る。
その瞬間ウルトラマンは、ゼットンの背後に回って至近距離からスラッシュ光線を放った。
ゼットン「ゼェットン・・・」
フジ「いいわよ!ウルトラマン!」
ムラマツ「いまだ!我々も攻撃!ロケット弾発射!」
ジェットビートルからの攻撃も相まって、ゼットンはダメージを受けた。
ウルトラマンは至近距離からのチョップやキックなどでゼットンを確実に追いつめていく。
そして、ゼットンがひるんだその一瞬を着いて、ウルトラマンはゼットンを高々と持ち上げた。
ウルトラマン「ノォァ・・・デェァデェ・・・イヨァァァァ・・・!!」
そして、地面に叩きつけた。ウルトラ岩石落としだ!
ウルトラマン「ヘァァァァァ!」
ゼットンの動きがとまった。スペシウム光線をウルトラマンは放った。ゼットンは粉々に爆発した。
イデ「やったー!!やったやった!!」
ウルトラマン「シュワッチュ!」ウルトラマンは空へ飛び上がった。太陽エネルギーを吸収するためだ。
保守
その51
その頃別の場所では、ウルトラセブンが、宿敵キングジョーと一戦交えていた。
ダンとゲンの乗ったマッキー2号の分離攻撃によってダメージを受けていたキングジョーだが、
ダンの乗る方のマッキーを攻撃、墜落させた。しかしダンはセブンに変身した。しかしセブンはキングジョーを確実にしとめることが出来ない。
ソガ「くそ・・・ライトンR30爆弾があれば・・・」
アマギ「あれがないとセブンが・・・いやダンがやられてしまう!!」
キリヤマ「まてっ!我々も出来る限りセブンを援護しろ!地球は我々人類自らの手で守り抜くんだ!おおとり君、行くぞ!」
ゲン「はい!」
キングジョーの破壊光線を何とか避けるセブン。エメリウム光線を放ったが、跳ね返される。
セブン「デュア!」今度はアイスラッガーだ。
しかしまたも跳ね返されてしまう。ウルトラホークとマッキー2号の攻撃にもひるまない。
セブンは思った。キングジョーを倒すには、もろい場所に強大なエネルギーを撃ち込むしかないと。
セブンは、キングジョーの胸の発光体の部分にアイスラッガーを連続して撃ち込んだ。
乾いた音と共に跳ね返されるアイスラッガーを、また反転させて撃ち込む。
しばらく撃ち込むと、キングジョーがひるんだ。その隙にセブンはアイスラッガーを空中に固定した。
そしてそこにハンディショットを撃ち込んだ!
ノック戦法で加速化したアイスラッガーが胸部を直撃した。 そこは少し装甲がかけていた。
キリヤマ「よしっ!あそこを狙い撃て!」
フルハシ「了解!」
レーザーの攻撃を受けるキングジョーは確実にダメージを受けている。
セブンは、最強技ワイドショットを欠けた部分に放った。
セブン「ジャァァァァ!」
キングジョーは動きを止めた。そして、後ろにばったりと倒れた。
ダンの姿に戻ったセブン。
ヤプール「ま、まさかゼットンとキングジョーが負けてしまうとは・・・!!」
そのヤプールに石室が語った。
石室「命あるものは、常に前へ進んでいる。以前までのデータとは違う!ウルトラマンだって成長しているんだ・・・」
ヤプール「そんな事があるか!!これでどうだ!?」
ヤプールは、ブラックキング、ヒッポリト星人、タイラント、マグマ星人と双子怪獣を一気に送り込んだ。
ゲン「どうやら僕の出番のようですね。」
ダン「ゲン、お前の力を、本当の力を見せてくれ!」
ゲン「もちろん!」 敵に向かおうとするゲンに、トオルが呼びかけた。そこには、美山家のみんながいた。
ゲン「咲子さん!いずみさん!あゆみちゃん!」
咲子「おおとりさん・・・あなたやっぱり・・・」
いずみ「宇宙人だったの・・・」
あゆみ「本当にレオだったのね!」
ゲン「みなさん、僕はこの地球が大好きです。中身は宇宙人でも、地球の平和を乱す悪をほっとくわけに行かないんです。」
いずみ「それはわかっているわ!だから・・・頑張ってね!」
ゲン「・・・ありがとう・・・じゃあ、いくよ・・・」
トオル「おおとりさん!・・・僕らは、頑張って応援するから!今度も必ず勝ってよ!」
ゲン「任せておけ!」
マグマ星人の元に向かうゲン。郷、北斗、夕子、光太郎の姿もあった。
郷「次郎・・・俺は負けない!」
夕子「これがウルトラマンエースとしての私の最後の戦いになりそうね・・・」
北斗「だったら、絶対勝って終わろうぜ!」
夕子「ええ!」
光太郎「もちろん!」
空想特撮長編
ウ ル ト ラ マ ン 伝 説
第2話「光の巨人」
石坂「平和な東京湾、しかし、そんなある日、物凄い事件が起こりました。」
釣り人A「おい、なんだありゃ?」
釣り人B「戦艦じゃねえのは確かだがなぁ。」
釣り人C「一応HEARTに連絡するか。」
そして・・・・数分後 トレジャーベース
ミナト「と言うわけなのですが・・・・・・」
ドイガキ「あれは、戦艦でも、氷山でもありません、島です。」
ドイガキ除く全員「島ぁ?」
ドイガキ「はい。」
モニターに映し出される映像。
ドイガキ「この島は、勝手に流れてきたのではありません、何かに引かれて
来たんです。」
ヒウラ「・・・・では、早速行ってみましょう。」
頷くミナト。
さらに数分後・・・・・・
島へ向けて飛んで行くテックサンダー、ハートウィナー。
ムサシ「一体、この島には何があるんだ・・・・・・」
ドイガキ「ここは売春で有名な島なんだよ。可愛い子がいっぱいいるよ」
ドイガキは股間を膨らましながら言った
その52
怪獣軍団の前に新マン、エース、タロウ、レオが登場した。
リーダー格のヒッポリト星人が喋った。
ヒッポリト星人「ウルトラ兄弟達よ!今こそ我らの復讐を受けるがいい!」
まずブラックキングが新マンに体当たりを仕掛ける。後ろに吹っ飛ばされる新マン。
タイラントも、手の鎖でタロウを縛り上げてしまった。マグマ星人は、ギラス兄弟のギラススピンを繰り出した。
そしてヒッポリト星人は頭の突起からのフラッシュ光でエースを苦しめる。ウルトラ戦士達の大ピンチだ!
しかし上空からマットアロー1,2号、タックスペース、タックファルコン、スカイホエールが登場した!
次郎「ウルトラマンだけじゃなくて、MATだって負けてないぞ!」
伊吹「ウルトラマンを、いや、郷を援護する!ブラックキングを攻撃しろ!」
上野「了解!よっしゃ!」
南「いくぞ!発射!」
ミサイル弾がブラックキングに突き刺さる。
TACのヒッポリト星人への攻撃も始まった。
山中「ようやく本気が出せるぜ!いくぞ!」
竜「各機一斉攻撃!」
ZATも攻撃開始した。
北島「東!待ってろよ!」
森山「怪獣の背中を狙うわ!」
荒垣「よし!エネルギー爆弾を使用してみよう!ベムスターの腹を持つ奴だ。効果はあるはずだ!」
朝比奈「わかった。発射!」
エネルギーA爆弾はタイラントの胸に突き刺さった。おしてタイラントは急に苦しみだした。
苦しみだしたタイラントの鎖から解放されたタロウは反撃を開始した。
アトミックパンチでタコ殴りにし、火炎攻撃をジャンプして交わす。
そして、空中で回転、スワローキックをタイラントに決める。
健一「いまだ!光太郎さん!」タロウはうなずくと、右手を上に上げた。
タロウ「ストリウム光線!」溜めたエネルギーを、Tの字に組んだ手から発射した。
タイラントはそのまま地面に倒れ伏した。
ヒッポリト星人も、エースとTACの猛攻の前に劣勢に立っていた。
エース「テーーーーン!」上空からのキック、パンチ、投げ技で連続で攻撃する。
ヒッポリト星人は両手からのミサイルで攻撃してきた。
エース「ヘア!」エースはパンチレーザーでミサイルを破壊した。もうこうなると、ヒッポリト星人に打つ手はない。
エースは、必殺のウルトラギロチンを放った。バラバラに砕け散ったヒッポリト星人。やがて爆死した。
一方のウルトラマンレオは、ギラススピンに苦戦していた。マグマ星人がうまく攻撃し、きりもみキックを使えなくしているのだ。
あゆみ「おおとりさん・・・」
トオル「おおとりさ〜ん!レオ〜!負けるな!!」
しかし、ギラススピンに完全にはまってしまった。回転の衝撃で倒れるレオ。
トオル「レオ!レオ〜!おおとりさ〜ん!」
薄れ行く意識の中、レオは考えた。
レオ「俺が負けたら、地球が滅ぼされてしまう・・・俺の星のように・・・その前に、地球人が殺される。百子さん、カオルちゃん、猛!誰かが死んで・・・悲しむのは俺1人でいい!」
レオは勢いよく飛び上がった!
マグマ星人に空手技を決めるレオ。その脳裏には、死んでいったMACの仲間達が・・・
白土「おおとり!頑張るんだ!」
梶田「おおとり!行け!」
佐藤「怯むなよおおとり!」
白川「おおとりさん!勝って!」
松木「頑張って!おおとりさん」
レオ「みんな・・・」さらには・・・
百子「おおとりさん・・・私はおおとりさんが好きよ。例え悪い宇宙人でも。」
カオル「ゲンお兄ちゃん!頑張って!」
猛「おおとりさん!大丈夫ですか!」
レオ「百子さん達!!・・・セブン・・・僕はやっぱり、この地球に住めて良かった・・・イリャァァ」
レオの勢いに怯んだマグマ成人の隙をついて、レオはジャンプした。そして空中で回転し、そのままギラス兄弟の頭上へ。
きりもみキックが炸裂した。ギラス兄弟の首が転げ落ちた。
マグマ星人「くそ!こうなれば、俺1人で!」
レオ「エイヤ!」しかし、気合いの入ったレオに勝てるはずがなかった。マグマ星人のサーベルも、ウルトラマントの前に通用しない。
そしてマグマ星人に向かって必殺のシューティングビームを放った。グロッキー状態のマグマ星人。
レオ「ダアァァ!リャアアアア!」とどめのレオキックでマグマ星人は滅んだ。
その53
マットアロ−1号に新たに2号、ジャイロが合流。ブラックキングを攻撃する。
しかしさすがはブラックキング。ミサイルを跳ね返してしまう。
新マンもスペシウム光線を放ったが、やはり通用しない。
逆に超パワーで新マンを追いつめる。連続の尻尾攻撃、口からの破壊光線。
そして倒れた新マンを足で踏みつける。カラータイマーが青から赤に変わった。ウルトラマンが危ない。
あと30秒で動けなくなってしまうのだ。その時丁度日が沈み始めた。夕陽の中での戦い。
丘「ウルトラマンが負けた時とそっくり・・・」
岸田「馬鹿な!また、負けるのか!」
地上で応援する次郎、ルミ子。
次郎「郷さ〜ん!がんばれ〜」
新マン、いや、人間郷秀樹の脳裏に、坂田健と坂田アキの姿が。
郷「俺は、負けるわけにはいかない・・・このような犠牲者を、出さないためにも!」
そうだ!ウルトラマンは負けない!ブラックキングの足を持ち上げ倒す。
ブラックキング「グオォォォォ・・・」
ブラックキングはうなり声をあげながら体当たりを仕掛ける。新マンは真っ向からそれを受け止めた。
新マン「リヤァァ・・・ヘア!」
ブラックキングを逆に投げ飛ばす。そしてジャンプしてウルトラスピンキック!
スピンキックでブラックキングの角を破壊した。
上野「いいぞ!今だ!」
腕のブレスレットを変形させた、ウルトラスパークカッターが炸裂した。
首を切断され、倒れるブラックキング。
ヤプール「ま、まさか!!こんな事が!!」
別の場所では、ティガとキリエロイド、ダイナとデスフェイサー
ネオスとザムリベンジャー、コスモスとカオスウルトラマンカラミティが戦い始めた。
ザムリベンジャーの超パワーは、再びネオスをピンチに追いやった。
ネオス「シュア!ヘャ!」
パンチやキックでザムリベンジャーにダメージを与える。
そして、ネオマキシマ砲を持つ超ロボット、デスフェイサーも、ダイナを苦戦させていた。
スマソ、ちょっと急用があって途中になってしまった。
コスモスは、ルナモードからコロナモードへチェンジした。
コスモス「ジャァ!」
力と力がぶつかり合う展開の中、ティガとキリエロイドは、スピード勝負となっていた。
ティガはスカイタイプで攻撃、キリエロイドも飛行形態で応戦していた。
さらに別の場所では、ガイアとガンQ、アグルとコッヴ、80とギマイラの戦いが始まっていた。
ヒビキ「まさに、今ここは地獄だ・・・」
大苦戦するウルトラマン達。しかし、他の戦士同様に負けるわけにはいかないと言う信念の元、立ち上がった。
ネオスは、ザムリベンジャーの腕を力任せに引っ張り引きちぎった。
その破壊された腕の切れ目にネオマグニウム光線を放った。
ネオス「ヘアッ!」爆発炎上したザムリベンジャー。
デスフェイサーはネオマキシマ砲をダイナに封じられて、思うように戦うことが出来ない。
そしてストロングタイプにチェンジしたダイナに、マキシマ砲を破壊された。
ダイナ「ジュア!ディア!」ダイナのストロングパンチに吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられてしまった。
ダイナは拳にエネルギーを溜めて、ガルネイトボンバーを放った。協力パンチがデスフェイサーに炸裂し、デスフェイサーは爆発四散した。
アグルは、スピードを生かした攻撃でコッヴを圧倒。
やられそうになったコッヴは、とりあえずガンQと手を組むことにした。
しかし、そのせいでガイア&アグルという最強タッグを敵に回してしまった。
ガイア「ジュワ!」
アグル「ディア!」
2人の息はぴったりで、ガンQとコッヴを寄せ付けない。ガイアのパンチが決まれば、アグルのパンチも決まるという具合だ。
そしてアグルは、リキデイターをコッヴに放ちこれを倒した。
アグル「我夢!後は任せた!」
ガイアはガンQにトドメを刺すべく攻撃した。ガンQを軽々と持ち上げ、投げ飛ばす。
そしてガイアは決め技のポーズに入った。
ガイア「ジャアァァァァァ!ジュワ!」
額から真紅のビームが放たれた。フォトンエッジを受けたガンQもまた倒れた。
UGMはギマイラに攻撃していた。
イトウ「俺はあの野郎に怪獣にされたんだ!畜生!」
ハラダ「俺たちも続け。」
タジマ「おう!」
スカイはイヤーとシルバーガルの攻撃。さらに80の16文キックが決まった。
80は、サクシウム光線のエネルギーを使用したウルトラレイランスをギマイラにはなった。
ギマイラの胸に刺さったビームはそこでバラバラに爆発した。
イトウ「よっしゃ!!」
全員集合の名通り、本当にALLウルトラマン集合でしたね。
個人的に大好きなブラックキング・ヒッポリト星人の登場が
嬉しかったです。頑張って下さい。
あの、バルタン星人一族の悲劇を書いてみたいんですがよろしいですか?
>>238 頑張ってください。
その54
カオスウルトラマンカラミティと戦うコスモスコロナモード。
コスモスのブレージングウェーブをカラミティは余裕でかわした。
逆のそこからの急降下キックでコスモスを倒す。
コスモス「ウガァァァァ・・・!!!」
カラータイマーが点滅を始める。
フブキ「やばい!コスモスが。」
シノブ「このままでは・・・」
一方ティガもキリエロイドに大苦戦していた。
スカイタイプから、パワータイプへとチェンジしたティガの、デラシウム光流が通用しなかった。
逆に、キリエロイドの超パワーの前に追いつめられていった。
それを見ていたガッツウィング1号が、再び異次元へ向かっていった。
イルマ「レナ隊員?何をするつもり?」
レナは、キリエロイド達を操っているヤプール自体を倒しにいったのである。
レナ「さっき捕まっていた時、声が聞こえたのは・・・あの中心核!」
ウィングはそこに入っていった。
レナ「戦ってるのは、ダイゴや他のウルトラマンだけじゃないわ!」
異次元に進入してきたウィングに、円盤生物サタンモアの小型サタンモアが襲ってきた。
レナ「こんな奴らに負けない!」
ウィングのレーザーに撃墜されていくサタンモア。しかし背後から攻撃されそうになる。
しかし、それを救ったのは、ガッツイーグルのα号だった。
???「先輩大丈夫ッスか?」スピーカーから聞こえてきたのはアスカの声だった。
ダイナの変身を解いた後、いそいでここに来たのだ。
アスカ「先輩、こいつらは俺に任せとけ!」
レナ「頼むわよ!」
ヤプールの元に近づいたウィング1号。
怪獣達を操っているらしき機械があった。そこにビームを放った。
ヤプール「何事だ!?」
機械が破壊され、カラミティとキリエロイドの動きが弱まった。
コスモスは、カラミティにコロナキックを浴びせる。
倒れているスキにエクリプスモードにチェンジした。
エクリプスモードになれば、弱体化したカラミティなど敵ではない。
エクリプスパンチ、キックの連続攻撃!
そして、必殺のエクリプスカッターで勝負を決めた。
キリエロイドは、力は弱まった物の、考える力はまだ残っているらしく、ティガの苦戦は続いていた。
しかし、ティガは立ち上がった。スカイタイプのキリエロイドが素早く追いかけてくる。
しかし、再びスカイタイプにチェンジしたティガは、ランバルト光弾でキリエロイドの羽を切り落とした。
すすとティガはマルチタイプへ。
ティガ「ジャッ!」
チョップやキックがキリエロイドに決まる。キリエロイドの手からの光弾も避ける。
そして、腰に手をあて、手を前に伸ばしクロスさせ、左右に広げた。必殺のゼペリオン光線の構えだ。
ティガ「ジャア!」
L字に組んだ手から発せられる光の光線にキリエロイドは倒れた。
ヤプール「お、おのれえ・・・地球人の分際で!!」
レナ「私たちを甘く見るからこうなるのよ。」
ヤプール「もう許さん!我の本当の恐ろしさ見せてやる!!」
そう言うと、ヤプールは地上に姿を現した。そして、倒された怪獣達の亡骸を取り込んでいった。
異次元から脱出したレナとアスカも見ていた。
キリヤマ「これは・・・!」
イルマ「また、闇が・・・」
ヤプール「見よ!これが最強獣、デスキラーだ!!」
島に上陸し、森の中を彷徨うムサシ達、そこへバルタン将軍の片腕、ブラックバルタン
のホログラムが現れた。
ブラックバルタン(以下BB)「待っていたぞ、HEART、EYES、そして・・・アスカ・シン!」
ヒウラ「何者だ!」
BB「私の名は、バルタン将軍の片腕、ブラックバルタン!」
ミナト「ブラック・・・バルタン・・・」
BB「貴様等がいるこの島は、メカレッドキングが破壊されたと同時に東京湾
に向かって衝突するように細工した、怪獣無法地帯・・・多々良島だ!」
ヒウラ「何ぃ!?」
そこへメカレッドキング改、タンクマグラー、ステルスチャンドラーが現れた。
BB「やれ!ステルスチャンドラー!」
Sチャンドラー「ゲヤァァァッ!」
突風で散り散りになるムサシ達、その時。
ティガ「ジェアッ!」
ステルスチャンドラーに跳び蹴りを喰らわすティガ。
アスカ「ウルトラマンティガ!」
ティガ(ダイゴ)「(久しぶりだな、アスカ君)
その55
北島「な、なんて巨大な奴だ!」
竜「ヤプールは、自身の怨念が消えない限り・・・いくらでもパワーアップするのか・・・!!!」
ムラマツ「みんなあきらめるな!地球は、我々の手にかかっている。絶対に奴を倒すんだ!」
その時、ウルトラホーク1号に通信が入った。
キリヤマ「キリヤマだ・・・クラタ!!」通信は、宇宙ステーションV5のクラタだった。
新たに設立された宇宙ステーションV5の参謀として未だに活躍しているクラタである。
クラタ「キリヤマ、宇宙からとんでもない援軍だぜ。そっちにもうすぐ着くと思うが」
キリヤマ「一体何が来るんだ?」
その時、空の彼方から光が降り注いだ。
今野「あ、あれは!?」
宇宙警備隊隊長で、ウルトラ兄弟の長兄ゾフィー。
宇宙警備隊大隊長。ウルトラの父。そして母。
エース「ゾフィー兄さん!」
タロウ「お父さん!お母さん!」
さらに、稲妻が走ったと思いきや、伝説の超人が現れた。
セブン「ウルトラマンキング!」
そして、空から赤い球体が飛来した。その中から登場したのは、レオの弟アストラだ。
アストラ「レオ兄さん!僕らも来たよ!」
レオ「アストラ!!」
そしてさらには、ウルトラの女戦士ユリアンが。
80「ユリアン!」
ユリアン「私だってウルトラ戦士の1人じゃない!」
さらにはウルトラマンゼアスとウルトラマンナイスも登場した。
ゼアス「僕らだって!」
ナイス「ウルトラマンですよ!」
そしてU40のウルトラマンジョーニアスも再び地球に飛来した。
キリヤマ「すごい・・・こんなにもウルトラ戦士が・・・」
クラタ「驚くのは早いぜ。加藤隊長!後は任せた。」
加藤「はい!」元MAT隊長の加藤勝一郎は、宇宙ステーションV5で活動していた。
ベムスターに殺されたカジ隊員に似た雰囲気を持つクラタに惹かれてここに来たのだ。
上野「加藤隊長!」
加藤「実はな、ニューヨーク防衛支部からの通信なんだが、そこからもウルトラマンが向かっているそうだ」
そのウルトラマンとは、ウルトラマンG、ウルトラマンパワード、ウルトラマンUSAだった。
アスカ「す・・・すげ〜こんなにウルトラマンが!よーし俺も・・・」
アスカはダイナに変身した。
これで全員揃った。
父「さあ戦士達よ!これが最後の決戦だ!ゆくぞ!」
ウルトラ戦士「おう!」
デスキラー「させるか!」
そう言うとデスキラーの体内から、無数の小型怪鳥が飛んできた。
ウルトラマン達はデスキラーに近づけない。
石室「あの怪獣をやっつける。それが我々の仕事だ。」
ヒビキ「みんな!気合い入れて行けよ!ウルトラマン達には指一本触れさせんなよ!」
防衛隊も最後の決戦に出撃した!
次回最終回
245 :
1:03/09/29 00:13 ID:qmjYiE51
またアクセス規制が…(汗
>>238 全然OKっすよ、期待してます
>>全員集合さん
次回最終回ですか、ちょっと寂しいですね
最後迄パワフルに頑張ってくださいね
最終回
デスキラーは体中から無数の光線を放った。
またもやウルトラ戦士達は近づくことは出来ない。
しかし新マンが、ウルトラバリヤーを使った。
シーゴラスの津波を跳ね返した事もある大型バリヤーは
ウルトラ戦士や地上の街を光線から救った。
小型怪鳥も、防衛隊によって次々に撃退していく。
アラシ「いくぞ!スパイダーショットを受けてみやがれ!!」
フルハシ「おお、あいつなかなかやるじゃねえか!よし俺も!!」
アラシとフルハシの連係攻撃も地上で行われていた。
女性隊員達は、人々の非難を行っていた。その中には、なぜかカワヤ医師の姿も。
目当てはどうやら好みのタイプを捜そうとしていたらしいが、そんなことどうでも良くなっていた。
カワヤ「怪我した奴は俺が治してやる。怪我人はいないか?」
空で様子を見ていたウルトラマンキングは、
キング「見よデスキラー。地球人のあの頑張りの姿を。お前は絶対に勝てない。」
デスキラー「黙れ!!」デスキラーの身体から無数の触手が伸びてきた。
ゾフィー「みんな!みんなのそれぞれの最強技を奴に一気に撃ち込むんだ。いくぞ!シュア!」
デスキラーの回りを取り囲んだウルトラ戦士達。
まずゾフィーが右腕を伸ばしM87光線を、
ウルトラマンが手を十字に組み膝を折りスペシウム光線を、
セブンは両手を広げてL字型に組みワイドショットを、
新マンは、セブンと同じくL字型に手を組みシネラマショットを、
エースは大きく後ろに振りかぶってL字型に組みメタリウム光線を、
タロウは手を頭の上で合わせ手を腰に会わせ、T字型に組んでストリウム光線を、
レオは、アストラと手を上下に合わせて合体技、ウルトラダブルフラッシャーを、
80は、ユリアンと共にサクシウム光線を、
ウルトラの父はファザーショットを、母はマザー破壊光線を、
キングはキングフラッシャーを、
ジョーニアスはプラニウム光線を、USA3人はグラニウム光線を、
グレートはバーニングプラズマを、パワードはメガスペシウム光線を、
ゼアスがクロススペシュッシュラ光線を、ナイスがベリーナイス光線を、
ティガが、両手を左右にクロスさせてゼペリオン光線を、
ダイナが十字に組んで、ソルジェント光線を、
ガイアはスプリームバージョンでフォトンストリームを、アグルはアグルストリームを、
ネオスはネオマグニウム光線を、そして後から来たセブン21もレジアショットを、
最後にコスモスがコズミューム光線を撃ち込んだ。
合体光線はデスキラーに命中した。しかし
デスキラー「この私がこの程度でやられるとでも思ったのか!?」
デスキラーの頭部から黒い破壊光線が発射された。
ウルトラ合体光線は破壊光線に徐々に押されていく。
次郎「ウルトラマン!郷さん!みんながんばれ!!」
健一「光太郎さ〜ん!タロウ!!」
トオル&あゆみ「おおとりさん!!」
レナは、子供達に言った。
レナ「みんな、ウルトラマンに光をあげて!みんなの頑張りが!きっと光を呼ぶ!」
桜ヶ丘中学の生徒達も集まってきた。
メガネ「矢的先生ががんばっているなら、僕たちにも出来ることがあるはずです!」
スーパー「俺も、光になってやる!」
ファッション「私だって!」
落語「僕も!」
校長「私も信じてますぞ。光を!」
教頭「この際何でも良いわ!あいつを早くやっつけたい!」
トオル「よ〜し!光よぉぉぉぉぉぉぉ!!」
子供達が輝いた。いや、子供だけではなく、世界中の人々が光り輝いた。
マサキ「これは、あの時(ガタノゾーア)よりもでっかくて、暖かい光だ・・・」
光は、ウルトラ戦士の光線と交わった。威力はデスキラーの光線よりも遥かに高かった。
デスキラー「ば、ばかな!!人間が、これほどまで強い力を持っていたとは・・・う、う、うああああああああ!!」
デスキラーは消滅した・・・そこに残っていたのは、赤い石だけだった。
伊吹「よし!あの石を破壊するんだ!もう2度と悪用されないようにな!」
ヒウラ「うむ。」
オオヤマ「一斉に攻撃だ!」
防衛隊からの一斉攻撃が赤い石を完全に破壊した。
イデ「我々の勝利だ!」
ハヤタ(人間)「これで終わったか・・・」
ウルトラマン達は、人間の姿に戻った。
ムサシ「これで別次元の僕たちはあなた達とお別れですね」
我夢「ウルトラマンは、本当に1人じゃなかったんですね」
藤宮「お前達と戦ったことを、俺は誇りに思う。地球を守ることを使命とするお前達と・・・」
アスカ「先輩達と出会えて、本当に楽しかったぜ!」
ダイゴ「これからも、もう会えないかも知れないけど、僕たちを見守ってください」
そう言い終えた所で、みんなは消えていった。もちろん防衛隊も。
カグラ「じゃあ僕も本部に戻らないと・・・」
光太郎「がんばれよ!ネオス、いやカグラくん!」
カグラはうなずくとハートウィナーで去っていった。
ムラマツ「では我々も去るとするか・・・ウルトラマン、ありがとう!!」
ハヤタ(ウルトラマン)「ムラマツキャップ・・・ありがとう!!ハヤタ・・・また会う日まで・・・」
ハヤタ(人間)「ありがとう・・・」
ウルトラ警備隊も・・・
ダン「僕はまた、故郷に帰ります。」
フルハシ「そうか・・・達者でやれよ・・・」
キリヤマ「ダン、ありがとう!」
アマギ「アンヌにあったら、お前のこと言っておいてやるからな!」
ダン「ハイ!!・・・ゲン、お前もM78星雲に行くか?」
ゲン「・・・すいません。僕は、まだこの地球を旅してみたいんです」
ダン「そう言うと思ったよ。しっかりやるんだぞ!」
ゲン「ハイ!」
伊吹「おい!郷はどこだ!?」
上野「あれ・・・さっきまでいたのに・・・」
上野が素っ頓狂な声を挙げた。
次郎「郷さん・・・またウルトラの星に帰っていったんだ・・・」
そんな次郎に北斗は
北斗「次郎くん・・・我慢できるよな?約束したんだろ?」
次郎は空に向かって叫んだ!
次郎「ウルトラ5つの誓い!1,腹ぺこのまま学校へ行かぬ事!
1,天気の良い日に布団を干すこと!1、道を歩く時は車に気を付けること!
1,他人の力を頼りにしないこと!1,土の上を裸足で走り回って遊ぶこと!
郷さんありがとう!!」
夕子「星司さん、私も、冥王星に行きます」
北斗「夕子・・・俺も男だ!次郎くんみたいにお前を見送るぜ!」
夕子「さようなら星司さん、ウルトラマンエース、そしてTACのみんな。」
南夕子は消えていった。
山中「北斗・・・お前も行くんだろ?」
北斗「・・・僕は、さよならは言いません!!」
竜「私もだ北斗!さよならはいわん!」
北斗はエースに変身、空へ飛び上がった。
竜「北斗・・・地球人はお前の言う優しさを徐々に取り戻しつつある・・・お前の願いはもうじき叶う・・・」
ZATの隊員達は、また旅に出るという東に別れを告げた。
朝比奈「お前の頑張りが、また実を結ぶ。さらばだ・・・」
光太郎「さようなら皆さん・・・健一くん!さおりさん!」
さおり「光太郎さん・・・」
健一「さようなら・・・」
こうしてこの長い一日が終わった。
そして、ここ美山家。ゲンは久しぶりに一泊した。
トオル「おおとりさん!」
トオルは幸せの絶頂だった。
しかし次の朝、ゲンはベットから消えていた。手紙を残して・・・
トオルは泣かなかった。また帰ってくる。そしてまた会えると信じていたからだ。
また、静かな一日が始まろうとしている。
矢的と星涼子も、その日の朝M78星雲へ帰っていった。
涼子「地球は大丈夫かしら・・・」
矢的「大丈夫さ。昨日みたいに光があれば・・・ね?」
涼子に笑顔が戻った。
矢的「そろそろ行くか・・・エイティ!」
涼子「ユリアン!」空を二人のウルトラマンが飛んでいく。それをオオヤマが見送る。
オオヤマ「いつか・・・君たちがいなくても平和な地球にしてみせる・・・その日も遠くないだろう・・・」
その事件から2日後。
由利子「以上が今度記事にする内容よ。どう淳ちゃん?」
万城目「さすがだな。でもお前記事なんて書けたのか?」
由利子「ちょっと手伝ったもらったけどね?この写真もいいでしょ?」
写真にはウルトラ戦士全員が写っていた。
一平「凄い写真だなあ・・・どうやってとったんだろう?」
由利子「秘密♪」
地球は再び静かになった。しかし、
アスカはスーパーGUTSとして、ウルトラマンダイナとして今も戦い続けている。
カグラもネオスとして戦い続けている。
平和をつかみ取るまで、彼らの戦いは続くだろう・・・
完
252 :
ウルトラマン全員集合:03/09/29 13:00 ID:6jopnrYs
とりあえず最後だからageておきます。
セブン21をすっかり忘れていたんですが・・・登場が唐突になってしまいましたね(w
次回からは、オリジナルウルトラマンを連載しようと思いますのでよろしく!
253 :
1:03/09/29 21:23 ID:qmjYiE51
全員集合さん、お疲れ様でした!
本当にいい夢をありがとうございました
↓全員集合さんの次回作迄私がつないでおきますね(笑
<ちょっとづつの掲載で申し訳ないですが
無限に広がる宇宙 …
漆黒の海原に、数多の星々が光り輝く。
この広大なる宇宙に流れる一筋の閃光。
その速度は光の速さを優に越え、白い輝きを放ちながら大海原を駆け抜ける。
更にその後に続く幾つもの赤き閃光。
それは白き閃光に追跡しているかのようでもある。
やがて白き閃光は、赤き閃光に追いつかれ、
白と赤の閃光は激しくぶつかり合い、
火花を散らすかの如く、その膨大なエネルギーをオーラとして放出する。
数本の赤き閃光に弾き飛ばされた白き閃光は、
その進路を制御出来なくなり、とある惑星に向かって落下して行く。
その星の重力に引かれた白き閃光は、そのまま大気圏に突入し、高熱により赤く燃え上がりはじめる。
そして白き閃光は高熱の大気圏で忽然とその姿を消す。
それは決して燃え尽きた訳ではなかった。
膨大の質量が一瞬の内にその場から消え去ったのであった。
白き閃光が落下した惑星、
人はそれを青き星・地球と呼んでいた。
【ウルトラマンはーと】
第1話「光のクリスタル」
−オリジナル宇宙人・アルファ星人登場−
255 :
全員集合:03/09/30 10:25 ID:jfdkVqo5
オリジナルウルトラマンの設定を紹介します。
タイトル「ウルトラマンX(エックス)」
プロローグ
遥かなる未来・・・人類はついに平和をつかみ取ろうとしていた。
世界平和連合通称「WDF」誕生により、国ごとの戦争はなくなり、
さらに科学の発達によって環境問題などを次々に解決していった。
もはや平和を乱すものはいないといった状況下だった。
しかし、科学力によって無理に生態系を変えてしまった事が原因か、
巨大生物が登場してきた。人は、これを怪獣と呼んだ。
さらに、この美しい地球を狙って宇宙人が侵略しに来ることも多くなった。
事態を重く見たWDFは、地球防衛隊を設立した。その中でも特に突出したメンバーを集めて作られた
MAZ(マーズ)も同時に発足。怪獣や宇宙人を撃退していった。
256 :
全員集合:03/09/30 10:38 ID:jfdkVqo5
主な登場人物紹介(ネタバレあり?)
キサラギ リョーマ
主人公。20歳。幼い頃に両親を怪獣に襲われ亡くしており、怪獣を倒すために
マーズに入隊する決意をする。マーズ入隊テストをトップクラスの成績で合格。日本支部へ入隊する。
両親と共に怪獣に襲われた時に自分を護ってくれた謎の赤い輝石をお守りとして持っている。
性格は物静かだが、心に秘める熱い思いを持つ。
フジタ トシオ
マーズの隊長。35歳。入隊テストに初めてやってきたリョーマを一目見て惚れ込んだ。
物静かに語るが、言っていることはものすごく正論で、発言力は非常に高い。
娘のヒロエはメディカルセンターで働いている。
カジワラコウヘイ
マーズの副隊長格の隊員。29歳。エースパイロットで、操縦の腕前はマーズ1。
リョーマの教育係を任されている。頼りになる先輩。
257 :
全員集合:03/09/30 10:50 ID:jfdkVqo5
ジンノ シロウ
マーズ隊員。27歳。関西出身でコテコテの関西弁を喋る。
兵器開発の権威でマーズの武器や兵器は彼中心の兵器開発班が作った。
チームのムードメーカー的存在。
オカノ マナミ
リョーマと同期入隊の隊員。18歳。
コンピューターの天才。オペレーターをこなす。しかし戦闘に出ることもある。
その戦いにかける思いは、リョーマも一目を置くほど。
アキモリ ゴウタロウ
WDF最高司令官。56歳。
WDF隊員達を信頼している。常識的で、感情にとらわれないタイプ。
ナリタ シノブ
WDF防衛部隊隊長。35歳。マーズをサポートする。WDF防衛部隊の指揮をとる。
フジタとは旧知の仲で、なぜか密かにマーズ隊長も狙っている。結構お茶目な人。
キサラギ カナ
リョーマの妹。17歳。両親を失ったリョーマにとって唯一の肉親。
家事全般をこなし、学業も両立するという忙しい毎日を過ごしている。
258 :
全員集合:03/09/30 10:54 ID:jfdkVqo5
最後に第1話予告を。
怪獣、宇宙人の侵攻に対処すべく誕生したMAZ。
その新隊員、リョーマの身に危険が迫った時、
伝説の赤き戦士が今復活する!
次回ウルトラマンX第1話。
「赤き巨人光臨」
さあみんなで見よう!!
四方を海に囲まれた島国のとある地域。
美しい緑に溢れる、豊かな自然に恵まれたその地域を、人々は『光の国』と呼んでいた。
内陸部に向かってそびえる山々、その山間を幾つもの清流が走り、山の麓には湖が並ぶ。
平野部には長閑な田園風景が広がり、そこから少し離れた所に街があり、
人々が集いその地域の経済の拠点として栄えていた。
都市を挟んで山間部との真反対には、海洋を臨む海岸が広がっており、漁業なども盛んに行われている。
様々な農産物に適したその肥沃なる大地は、
毎年美味しい季節の収穫物をそこに住む人々に大いなる恵みとして与えていた。
太陽の恵みにも溢れ、気候も過ごしやすく、それでいて四季を感じさせる風物が良く見られた。
そこに住む人々はその土地柄であろうか、みな気さくで温厚で、優しく暖かく、笑顔の良く似合う人々ばかりであった。
そこは、東京から左程離れていないにも関わらず、豊かな自然と人を街が、無理なく共生する理想的な土地であった。
だからこそ人々はそこを『光の国』と呼ぶのであった。
だがそんな理想卿にも先達て迄、ちょっとした騒動が起っていた。
この『光の国』に、地球連邦政府の極東支部に所属する、
地球外生命体対策チームであるNOA(Negotiater Of Alien)の拠点が置かれることになった為である。
当初、この地域の人々は拠点構想に猛反発し、抗議行動などが盛んに行われたが、
政府が『自然環境との調和・共生』を重んじるということを地域住民に約束した事で、
この騒動もひとまずの決着を見たのであった。
そしてそれから1年という時間が経過し、地球外生命体対策チーム・NOAの拠点がこの『光の国』に誕生した。
そして時は四月。この物語の主人公である、小学四年生・10歳の少年・光太は、
NOAの職員である父の転勤により、家族揃ってこの地へと引っ越して来る。
光太は地元の『光の小学校』に転校して来て、その生来も明るさと優しさからか、
すぐにクラスメイトとも馴染み、友達とも仲良くなった。
この物語は光太がこの『光の小学校』に転校して来て半月が過ぎた所よりはじまる …。
260 :
↑:03/10/01 23:07 ID:dmRFT4cc
全然進まない上に、どこがウルトラマンなのかよくわからないと思うが(汗
長い目で見てやってください
1さん頑張ってください!!俺も負けじと頑張りますよw
古代怪獣エルガイヤ登場
その1
東京某所。この近未来的な建物の中では異色のボロアパート。
80〜90年代によくありそうな木造2階建ての建物から、1人の青年が勢いよく飛び出してきた。
カナ「兄貴!早くしないと遅刻よ!」窓から顔を出した学制服姿の女の子が叫んだ。
兄貴と呼ばれた男はぶっきらぼうに答えた。
リョーマ「わかったわかった・・・じゃあ行ってくるよ。」
カナ「ほら、立ち止まらないで走って走って!!(まったく、初日から遅刻したら大恥よ)」
キサラギリョーマ、彼がこの物語の主人公である。彼は地球防衛組織MAZの入隊テストに合格し、本日めでたく初出勤となったわけだが、
ごらんの通り遅刻している。迎えが来る約束の9時までに羽田空港に行かなければならない。
AM8時58分=羽田空港
リョーマ「ふう・・・やっと着いた・・・ぎりぎりだな・・・あ、いたいた。おーい!!」
呼ばれた先にはこれも1人の女が。
マナミ「遅ーい!寝坊でもしたの?これがMAZの隊員ですか・・・」
リョーマ「おいマナミ!そこまで言わなくても良いだろ?」
マナミ「だって本当のことでしょ?それに私は年下でも入隊は同期なの。だから呼び捨てじゃなくてちゃんと”隊員”て呼びなさい!」
リョーマ「へいへい分かりましたよ。マナミ隊員!」
このオカノマナミ隊員も、本日付でMAZ日本支部の新入隊員となる。
少し待つと、9時丁度に黒服の男がやってきた。
黒服の男「キサラギリョーマ隊員と、オカノマナミ隊員ですね。私、WDF(世界防衛軍)の使いの者です。あちらに専用機を用意してあるのでどうぞこちらに。」
専用機に乗り込んだ2人は、MAZの基地がある東京湾に向かって出発した。
リョーマは手に赤い輝石を持っていた。その赤い輝石を持ちながら思った。
リョーマ(父さん、母さん、見ていてよ。僕はMAZ隊員になって、悪い怪獣を全てやっつけてやる!)
実は、リョーマは幼い頃怪獣によって両親を殺されていた。
その時、自分も死にかけていたのだが、
赤い光が現れ、助けてくれたのだった。
その光は、すぐに消え、幼いリョーマも気を失ってしまった。
気がつくと、手にその赤い輝石が握られていたのだった。
それ以降、輝石をお守り代わりに持っているのだ。
そう回想している間に、基地に到着した。
MAZ基地。東京湾と小笠原諸島の丁度中間に位置する場所にある、島型の大型基地である。
海底にもつながっており、パイプラインを使用してそこから基地内に入る。
リョーマ「うわあ!すげーーー!」基地内には、整備されているMAZ主力戦闘機
「マーズジェッター」「マーズブレイダー」が大量に配備されていた。
264 :
名無しより愛をこめて:03/10/03 22:09 ID:d/NRks4B
265 :
半裸厨:03/10/03 22:12 ID:A7/q5SMO
下も脱ぎたい。
服から解放されたい。
お前らだってそう思っているはず。
エレベーターらしき物で上に上がる。
今度はいろいろな部屋があった。その中央部分に当たる所に司令室があった。
司令室の自動ドアがあくと、中には3人の隊員達がいた。
黒服の男「リョーマ、マナミ両隊員を連れて参りました!」
隊長らしき男が口を開いた。
フジタ「よし、下がれ。」黒服は無言で司令室から出て行った。
フジタ「さて・・・君たちか。入隊テストをTOPの成績で合格したというのは・・・」
マナミ「は、はい!私、オペレート専門のオカノマナミです!よろしくお願いします!!」
リョーマ「戦闘班配備のキサラギリョーマです!よろしくお願いします」
マナミの後に、遅れてリョーマも自己紹介した。
フジタ「うん。俺が隊長のフジタトシオだ。もうすぐじいさんだがよろしくな!」
フジタはそう言ったが、どう見てもまだまだ盛りの男である。やがて、奥の2人も紹介し始めた。
カジワラ「僕はカジワラコウヘイ。自分で言うのもなんだけど、操縦テクニックは誰にも負けない。よろしく!」
ジンノ「ワイはジンノシロウや。まあ、よろしゅうたのんますわ。メカニック担当やがな。」
自己紹介が終わった後、フジタが再び口を開いた。
フジタ「では早速だが、二人に仕事についてもらう。リョーマはカジワラと一緒に行動しろ。彼がお前の教育係だ。」
リョーマ「は、はい!!」
フジタ「なーに緊張するな。練習通りにやれば良いんだよ」
リョーマ「は、はぁ・・・」少し緊張がほぐれた感じがした。
整備場では、たくさんの一般隊員達が整備に営んでいた。
MAZの隊員になれるのは各国5〜6人程度で、他の隊員は防衛隊員と呼ばれる。
カジワラ「戦闘の時は彼らのサポートがあるから勝てるんだ。決して格が違うからと言って威張っては行けない。相手が先輩なら礼儀正しくしろよ」
リョーマ「それは解っていますよ。」その時だった。ヴーヴーと、基地内のブザーが鳴った。
2人は司令室へ向かった。司令室の大型モニターに、噴火する山が映し出されていた。
フジタ「松尾山が噴火した。松尾山は活火山でもないしなぜ噴火したかは原因不明だ」
ジンノ「松尾山のふもとにはキャンプ場がある。避難が遅れたら大変や・・・」
フジタ「MAZ出動!リョーマ、君は地上から出動してくれ。」
隊員「了解!」
MAZ専用車「アクセル」の格納庫に向かうリョーマ。
そのころフジタ、カジワラ、ジンノはマーズジェッター、ブレイダーに乗って出撃体制に入った。
マナミがオペレートする。
マナミ「マーズジェッター、マーズブレイダー、発進準備完了。レディ、ゴー!」
海底から海面に続くパイプラインを通って水面に出たジェッターは、超高速で松尾山へと急ぐ。
アクセルも地下のトンネルを通って急行した。
松尾山の噴火は止まらない。
地上にはマグマが流れだしキャンプ場を飲み込まんとしていた。
フジタ「マナミ、逃げ遅れた人は居ないのか?」
マナミ「はい、キャンプ場の管理人の話では・・・え?」
フジタ「どうした?」
マナミ「山の中に、生命反応が!!」
フジタ「なんだと!?」
ジンノ「でもこの噴火なら生物は絶対に死ぬぜ?心配ないやろ」
カジワラ「いや・・・見ろ!」松尾山の噴火口から巨大生物が姿を現した。
フジタ「怪獣か・・・よし、攻撃態勢に入れ!」
マーズジェッターのミサイルが怪獣に直撃した。しかし効いていない。
カジワラ「なんて奴だ。」
ジンノ「マグマのエネルギーにも耐えた奴や。これくらいかゆいとしかおもわんわい!」
フジタ「くそ・・・もう一度攻撃を・・・」
リョーマ「待ってください隊長!逃げ遅れた人がいます!」
フジタ「なんだって!?」
実はこのキャンプ場には、リョーマの妹カナも来ていた。
そのカナの連絡で、子供が二人行方不明になっていることが分かったのだ。
リョーマは急いでアクセルを走らせた。
リョーマ(頼む・・・無事でいてくれ・・・)
子供を自分の姿にダブらせて、絶対に救おうとしているリョーマ。
マグマの中も、アクセルのバリヤー機能で平気だった。
やがて、岩の上に乗って身動きが取れなくなっている子供2人を発見した。
リョーマ「さあ、このなかに入って。」バリヤー機能のアクセルに入れて走らせる。
しかし、怪獣エルガイヤはそれに気がついた。アクセルを追いかけ始めた。
口からの火炎でアクセルを攻撃する。
リョーマ「くそう・・・このままじゃ逃げる前にやられてしまう・・・よし!君たちはここにいてくれ!」
リョーマは囮になって子供達からエルガイヤを引き離し作戦に出た。
フジタ「リョーマ無理するな!」
隊長の忠告も聞かずに携帯銃「スコーピオンショット」を持ち飛び出したリョーマ。
エルガイヤは徐々にアクセルから遠ざかっていき、逆にリョーマを追いつめた。
リョーマはスコーピオンショットで応戦していたが、ついにエネルギーが切れてしまった。
エルガイヤの炎がリョーマのいる辺り一面を焼き払った。
カジワラ「リョーマ!」
ジンノ「あ、あいつ・・・初出動で殉職なんて・・・」
フジタ「なんだ?あれは・・・」
リョーマの死んだ場所で赤い光が舞っている。
リョーマは赤い光の空間にいた。
リョーマ「この感じ・・・あの時と同じだ・・・子供の頃の赤い光と・・・」
光の奥に、巨人が立っているのが見えた。
リョーマ「君はあの石の守り神だろ。僕はもう駄目だ・・・ただ、あの子供達を救ってほしいんだ・・・」
力無くリョーマが答えた。しかし
巨人「リョーマよ。お前はまだ死んでは行けない。君のような勇敢が心があれば、光となり、私と共に戦える」
リョーマ「君と戦う?どうやって・・・」
すると巨人がリョーマの中に入っていったように感じた。その瞬間。リョーマの身体は光となり、巨大化した。
外から見れば、小さく舞っていた光が巨大化し、中から巨人が現れたという事だ。
ジンノ「新しい敵か!?」
カジワラ「なんだあの巨人は・・・」
巨人はおろおろと体の回りを見た。
リョーマ(うわ・・・俺、こんなになっちゃったよ・・・)
巨人(さあ、あの怪獣と戦うんだ!)
巨人の心の中でリョーマと巨人が会話している。
リョーマはとにかくエルガイヤに蹴りを入れてやろうとキックした。
するとエルガイヤは大きなダメージを受けた。
リョーマ(そう言うことか、よーし!)
巨人「シャアァ!」
巨人は調子を取り戻した。エルガイヤはいとも簡単に追いつめられていく。
フジタ「なんて強さだ・・・」
エルガイヤは火炎攻撃で応戦するが、巨人は手をクロスさせて火炎を防いだ。
その時。胸に着いていた青いランプが赤く点滅を始めた。
ピコーンピコーンピコーンピコーン・・・
巨人(リョーマよ。必殺技を。奴にトドメを刺すんだ)
リョーマ(必殺技って、どうやって・・・)
巨人(頭でイメージするんだ・・・そうすればすぐ使える)
言われるままにするリョーマ。すると、手をエックス字に組んで、
その手を身体の回りを回転させて右側に大きく振りかぶった。
そして、L字型に組み直した手からは光り輝く破壊光線が発せられた。
エルガイヤは木っ端微塵に。巨人はそれを見届けると、空の彼方へ飛んでいった。
フジタ「なんてパワーだ・・・一体何者なんだ?」
東の空がうっすらと明るくなってきた時、リョーマが地上に降り立った。
リョーマ「はあはあ・・・いったい何だったんだ・・・???」
その時、
カナ「・・・・・兄貴・・・・・?」
妹のカナが突然現れた。
カナ「何?今の・・・」
リョーマが巨人から戻る所を見ていたのだった。
第1話完。
次回予告
怪獣ザルドリスの進撃を食い止めるべく出撃したMAZ。
しかしリョーマは致命的なミスを犯してしまう。
自分は巨人として、どうあればいいのか?その答えが今証される。
次回ウルトラマンX第2話
「リョーマは光」
さあみんなで見よう!
>ウルトラマンX
「輝石」はコスモスとかぶっちゃうんじゃないの?
野暮なことはいいっこなしだけどね。
お久しぶりです。最近カナリさぼり気味で、すいません。
>1さん
「光の国」のとらえ方がものすごく面白いです!
地球外云々より土地に根付いた感のある世界観って好きなので、楽しみです。
>261さん
おっ!オリジナル始動ですか。楽しみにしてますよ。
>>273 まあその辺は勘弁してください(ォィ
第2話もウルトラシリーズによくある主人公の失敗話なんで・・・
>>274 新作かなり期待してます!頑張ってください!
私も一応ウル伝の後番的作品の予告を・・・・
空想特撮ハードボイルドシリーズ
「超・凱(ウルトラ・ガイ)」
ウルトラ・ガイ、それは、宇宙警備隊になれなかったウルトラ戦士達の名である・・・
ブロウ「俺の名はブロウ、宇宙警備隊養成学校不合格生徒だ、ひょんなことから、
宇宙保安庁の第三課に配属された、俺の活躍、期待しててくれよ。」
11月中旬連載開始!
dive2のご無沙汰あらすじ
九州のとあるゴルフ場で、阿漕な商売ぶりで有名な某会社社長が突如意識を失
った。
日射病であろうと思われたがそれは「夢の意識を喰らうヒュプノス=トラップ」
によるものだった。
そんな最中、九州医大の院生である沖田修慈と芹沢一磨は、教授の近藤俊哉に
呼び出され、ヒュプノダイバー隊員としての初出動を命じられた。
九州医大の私設グラウンド地下に配備された広大な施設「ダイバードック」へ向
かった二人は、副隊長の旋風寺隼人とオペレーター桐生院零夏とともに、初の
実戦となったわけだが・・・
前述の勘違いで少々気まずくなった物の、すぐに出動の準備となった。
「今回は隊長が不在だから、僕が代わりに指示をする。それでいいかな?」
「問題ありません。指示に従います。」
結局、初の実戦であることから、戦役での経験が豊富である桐生院がオペレー
トに付いている<ストライカーモード>での出撃となった。
流石に訓練を受けているだけあり、桐生院は鮮やかな手つきで出撃準備をこな
した。ダイブシステム用の外部コクピット前方に置かれている、アストラルチ
ューブが接続されているヘルメットを装着し、上半身各所にあるプラグにチュ
ーブを接続。
「ストライカーモード、スタンバイ。」
コンソールのキーを押し、操縦桿を模したマニュピレーターをしっかりと掴む。
コクピット前面にあるスクリーンにトラップマップが表示された。
「アストラルドライブ起動!ダイブゲートオープン!」
旋風寺がコンソールで操作を行うと、カプセルを通して患者とダイバーの精神
がアストラルドライブへと転送された。そして旋風寺があるスイッチを叩き押
すと、コンソール横から銃のような物とターゲットがせり出し、旋風寺が一定
の位置に銃身をあわせた。
「ポイントロック!シュート!」
旋風寺が引き金を引くと、アストラルドライブから眩い光が発し、カプセル内
を光の粒子が包んだ。
同時に外部コクピットのモニターには、トラップマップの奥に吸い込まれるよ
うに、光の粒子が加速し映し出される。実際に重力が掛かっているわけではな
いが、まるで戦闘機にでも乗せられたような圧迫感が全身に伝わる。光の粒子
がゆっくりと消えた次の瞬間、仮想空間が目の前に広がっていた。
ゆっくりと意識を取り戻した沖田は、自分が広い空間に浮いている事に気づい
た。精神体であるにも拘わらず五感もはっきりしている事に、沖田は妙な感覚
にとらわれる。
「沖田君、高度を落とすわよ。」
「はい。・・いや、了解。」
外部からの指示を受けて、ふっと身体が空間の下方に沈む。そして宙を浮いた
まま、ゆっくりと一定の方向に進みだした。ヒュプノダイバーの身体に装着さ
れたバーニアやスタビライザー等の方向や進行を司る装備は、外部のオペレー
ターを通じて操作されるのだ。勿論、片腕に装備された長距離攻撃型バスター
ライフル<M78式スペシウムバスター>もそうである。
「下方向に強力なトラップ反応!くるわよ沖田君!」
緊迫感漂う静寂。その時、下方向から突如突き上げる蒼い柱がダイバーに向か
って襲いかかる。
「・・くっ!」
ダイバーは咄嗟に柱の間を縫って滑空した。ある程度の高度を上げ、改めて反
応のあった下方向へ視線を落とす。整地されていない土の上に浮かんでいた物
は、平べったく半透明のぶよぶよとした、紺碧の物体だった。
「紺・・青から連想されるイメージは孤独と冷淡。ある有名な画家は人生の終
焉として青を使用したとも言われています。」
「ナイトメアの色彩イメージが、患者の夢によって影響されるってわけね。」
「さしおりナイトメア・ターコイズか・・。」
迫り来る紺碧の海月を模したナイトメア・ターコイズは、触手を揺らしながら
ヒュプノダイバーに迫る。桐生院は操縦桿脇のスイッチを押し、ターゲットス
コープに照準を合わせた。
先手必勝とばかりに、ダイバーの両肩に装備されているエメリウムバルカンで
威嚇射撃を行うが、突如ターコイズの身体が溶け込むようにかき消えた。
桐生院は咄嗟に外部通信へ回線を繋いだ。
「旋風寺君、ナイトメアの位置は?」
「今ポイントを割り出す。移動したナイトメアの出現ポイントは・・」
旋風寺がマップから移動位置の軌道をスキャンしている間、ヒュプノダイバー
が位置する背後の空間が微かに揺らぎだす。
水面のように揺れ出す空間に気付いた沖田は咄嗟に叫んだ。
「桐生院さん、後ろだ!」
振り返るダイバーと同時に、言われるや否やターゲットスコープに照準を合わ
せる桐生院だが、それよりも早く、突如背後からの触手に咄嗟に身をかわした
ヒュプノダイバー。
だがスタビライザーの一部に触手が被弾、爆発の衝撃で僅かにバランスを崩し
た。
「沖田君!」
「俺は大丈夫です。それよりも・・」
再び体制を整え攻撃に移るが、ナイトメアは再び姿を消した。
ひらひらと揺らめきながら、立て続けに瞬間移動を繰り返すターコイズ。
被弾したスタビライザーのせいで動きが鈍る物の、ヒュプノダイバーはエメリ
ウムバルカンで応戦しながら何とか牽制を続けていた。
旋風寺は即座に位置の予測を切り替えた。
ナイトメアの移動位置を追わず、先ほど出現した位置の記録から確率を割り出
す手法を取った。
「次の移動位置は・・左前方!」
「待ってたわよ旋風寺!」
バスターを構えるダイバーと同時に、<スペシウム=バスター>のロックを外す
桐生院。ターゲットスコープ内に写るナイトメアに照準を合わせ、気合いと共
に一撃を見舞った。
赤き閃光が一直線にターコイズに向かって走り、着弾。
硝子が割れるように砕けるターコイズの触手。断末魔の悲鳴を上げながら、タ
ーコイズは再び姿を消した。
「バスター弾倉内はあと五発・・沖田君、追尾できる?」
「スタビライザーを切り離せばいけますよ。」
「頼んだわよ、沖田。」
スタビライザーを切り離し、バーニアのみで何とかバランスを取りながらター
コイズを追尾するヒュプノダイバー。
空間内を飛翔する中、沖田はあるものを見つけた。
「あれは?」
ターコイズが静止し、突如ゆっくりと回り出す。
半透明の身体の表面に投影される幾多の映像。
よくあるセールスの騙しやら、自らの手の内にあるとされる組同士の抗争だっ
た。
モニターを見ていた芹沢はぼんやりと映像を見つめながら呟いた。
「患者の精神・・その中の負の部分を喰らい共生している?」
>2つの脳
面白いです。このスレの作品で一番好きかも。
>ヒュプノダイバー
ウルトラマンでなくてオリジナルのヒーローでいけますね。
敵は怪獣というよりモンスター? 何かクリーチャーというか龍騎のミラーモンスター
を連想しました。
敵の描写がもっとくっきりすればより良くなるんではないかと思います。
龍騎のミラーモンスターもそれ単体ではそれほど魅力ないですしね。
龍騎は13ライダーの魅力あってこその作品でした。
魅力的な敵が必要だと思います。
第2話の「阿漕な社長」、この人物描写ができればいいと思いますよ。
「阿漕な」だけでは流してしまいますから。
>ウルトラマン全員集合
とにかくウルトラマンを全キャラクター集合させた事に拍手。
実写ではもう不可能ですしね。
次回作ではドラマに重点をおくといいと思います。主人公が葛藤し、障害を乗り越えて
成長する。SSの限られたボリュームでは難しいかもしれませんがチャレンジしてください。
・・・とかとか批判めいたことを書いてしまいましたが、気にしないでください。
私もウルトラの二次創作やってますけど、書いたものを読み返すと怪獣の魅力が
描写されてなかったり、主人公がただイベントをクリアーするだけでドラマが
なかったりするんですね。そういうのがあるので敢えて書きました。
>>282 お言葉ありがとうございます。
全員集合は結構前の登場人物が盛り上げてくれたので性格とか分かって楽でしたが
オリジナルは自分で決めなくてはならないですから大変です。
(よく武上氏や井上氏などの批判を見ていてなぜか脚本家の方々に同情してしまうw)
発光怪獣ザルドリス登場
MAZの本部では、前回現れた謎の赤い巨人についての話し合いがもたれていた。
WDF司令官のアキモリや、参謀達、防衛軍隊長のナリタ、
そしてMAZ隊長のフジタ、そしてジンノが出席していた。
ジンノ「仮にこの巨人を”エックス”と呼ぶことにします。マーズジェッターがとらえた映像や、本部の衛星からのデータによると
身長は50メートル、体重は4万5千トン。ほぼ怪獣などと同じくらいです」
参謀A「するとエックスも怪獣と言うことか?」
ジンノ「いえ、あの姿形を見て、宇宙人だと思われます。また、思考能力も持っていそうです」
アキモリ「彼は、我々の味方なのか?」
ジンノ「いえ、まだそこまでは・・・ただ、彼が我々とリョーマ隊員を助けるために現れた様な気がするんです。だから奇跡的にもリョーマ隊員は無事だったわけだし」
参謀B「なるほど。じゃあ彼は宇宙から来たのか?と言うよりなぜ我々の前から姿を消したんだ?」
ジンノ「それについては、これを見てください」
スクリーンには、赤き閃光と共に現れたエックスの姿が映し出された。
ジンノ「このように登場してから、怪獣を倒して飛び去り、レーダーから消えるまで約3分間。つまりエックスは、この地球上では3分程度しか活動できないと言うことなんです
このように、胸の発光体が青から赤に変わり、点滅を始めたら、エネルギーが尽きてきたと考えるのが妥当でしょう。点滅の後エックスはすぐに光線で敵を倒しましたから」
この会話は、MAZ司令室にも伝わってきた。
リョーマ(あの巨人は宇宙人・・・いや、違う・・・少なくとも15年はこの地球に止まっていたはずだ。俺の子供の頃、怪獣に襲われた時から)
マナミ「リョーマ・・・さっきから何ぶつぶつ言っているの?」
リョーマ「あ、いや、なんでもないよ」
カジワラ「それにしても運が良いな君は。あの巨人が来なかったら、君はあの世行きだったな」
リョーマ「って、言うか俺があの巨人・・・」
リョーマが言いかけたその時通信が入った。
マナミ「はいこちらMAZ日本支部・・・はい・・・分かりました!」すると、緊急招集のスイッチを押した。
ブザーが鳴り響く本部内。すぐにフジタとジンノはやってきた。
マナミ「伊豆沖で怪獣を見たとの通報がありました。人が怪我しているようです」
フジタ「よし、カジワラはジェッター2号、リョーマはジェッター1号、ジンノは私とブレイダーだ。出動!」
パイプラインのカタパルトが開き、そこから3つの戦闘機が出撃した。
リョーマの乗るマーズジェッター1号は、MAZ戦闘機の中でも一番の推進力とパワーを兼ね備えている。
操縦者にもかなりの技術が用いられるマシンである。
一方、カジワラが乗るジェッター2号はスピード重視のマシン。テクニックセンスがなければ乗りこなせない。
最後にマーズブレイダーは最大4人乗りの大型戦闘機。「飛ぶ武器倉庫」の異名を持つ。
伊豆の海岸に到着したMAZ。そこには、4人の被害者がいた。幸い命には別状はなかったのだが、全員が、一時的に失明状態になっていた。
聞き込みを始めると「海が光った」「怪獣の角が・・・」としか言わなかった。
ジンノ「話がゴッチャになってようわからんわ」
カジワラ「でも一応怪獣は、海に潜んでいるという事は分かりましたね」
フジタ「いや、既に地中に移動しているかもしれん。油断は禁物だぞ」
その時、海が光った。本当に光ったのだ。
フジタ「ゴーグルを下げろ!!」
リョーマ「この光でみんな目が見えなくなっていたのか!!」
海中から怪獣が姿を現した。よく見ると一本角が光っている。
フジタ「よし、攻撃開始!」
4人は戦闘機に乗り込んだ。
フジタ「よし、そのまま奴の頭部を狙って撃つんだ」
ジンノ「了解!」
カジワラ「了解!リョーマ、分かったか?」
リョーマ「は、はい!!」
攻撃が始まった。しかしリョーマは
リョーマ(こんな攻撃しなくたって、俺が巨人に変身すればあんな奴一発で倒せるのに・・・)
ジェッター1号は、怪獣に近づいていった。
フジタ「リョーマ、何している!?そんな命令出していないぞ!」
リョーマ「見ていてくださいよ皆さん、俺の本当の力を見せてやる!」
赤い輝石をとりだして、変身しようとしたが、反応がない。
リョーマ「どうしたんだ・・・おい!巨人!光の巨人!どうしたんだ!?」
カジワラ「リョーマ危ない!!」
怪獣は頭部の角から破壊光線を出した。リョーマを庇って、カジワラのジェッター2号に直撃。墜落した。
リョーマ「カジワラさん!!(赤い輝石を見て)おい、まだわからねえのか!変身しろ〜!!」
しかし、リョーマは変身することが出来なかった。そこへ防衛軍が援軍に来た。
ナリタ「ひどい有様だな。フジタ、俺たちが来たからにはもう安心だぜ?」
フジタ「ああ、何とか頼む!」
ナリタ「よし、オダとスズキは墜落したジェッター2号とカジワラ隊員の捜索、他の者は攻撃開始だ!」
防衛軍のジェット機とマーズジェッター、ブレイダーの活躍で、何とか怪獣を追い払うことが出来た。
〜本部〜
ジンノ「バカ野郎!!」
怒鳴り声が本部内に届いた。
ジンノ「なんで命令を無視したんや!?おんどれの勝手な行動がどれだけ大変なことか分かっているんか!?」
リョーマはうつむいていただけだった。その時、フジタがやってきた。
フジタ「リョーマ、アキモリ司令官がお呼びだ」
アキモリ司令官のいる総監室。この部屋の中でもまたリョーマは攻められた。
フジタ「君はチームワークを無視した。それだけならまだ良い。それで怪獣を倒せるかも知れないからな。だが・・・」
一瞬口ごもった後、こう言い放った。
フジタ「お前が自分で無茶をして怪我したり死ぬのは勝手だが、その行為で他人を怪我させて良いとは思わないな」
アキモリ「そこでだ。リョーマ君。私たちで話し合った結果君を1週間の謹慎処分にしようと思うんだが・・・」
リョーマは黙っていた。
フジタ「これでも軽い方だぞ。リョーマ」
リョーマ「お言葉ですが・・・その処分は取り消させていただきます」
フジタ「なっ!?」
言葉を失う2人。
リョーマ「なぜなら俺は今日限りでMAZを辞めるからです!」
そう言うと、胸のMAZのロゴのピンバッチをはずした。
リョーマ「これはお返しします!」
そう言うと、リョーマは1礼して、総監室を出ていった。
続きは後ほど・・・(つまりAパート終了って解釈で・・・良いのかなァw)
Bパート開始って解釈で(ry
空港まで飛ぶ専用機に乗り込もうとするリョーマの前にマナミが現れた。
マナミ「本当に辞めるのね・・・」
リョーマ「ああ、俺なんかいなくても、なんの変わりもないさ」
マナミ「そ〜お?私なんかはあなたがいた方が良いかなとか思っていたけど、見込み違いだったようね」
リョーマ「・・・・じゃあ・・・」
リョーマは立ち去ろうとした。早くMAZとの関わりを消したいと思っていた。
マナミ「リョーマは、自分のような犠牲者を出さないようにMAZに入ったんでしょ?」
リョーマは、一瞬足を止めたが、黙って飛行機に乗り込んでしまった。
マナミ「リョーマのバカ・・・」
〜総監室〜
アキモリ「フジタ君、リョーマ君をこれからどうするつもりだ?」
フジタ「・・・彼は知らないと思いますが、私は一度訓練生時代会っているんです。彼はその時から抜群の素質を持っていました。
体力、筋力、射撃、パイロットとしての腕前、どれをとっても超一流でした。」
アキモリ「それは私も知っている」
フジタ「それよりも驚いたのは、彼の小学校の頃の成績です。病気がちで体力なんてとても無いじゃないですか。それが今なぜこうなったか・・・」
アキモリは黙ってフジタの話を聞いた。
フジタ「それは、他の誰よりも強い意思を持っている事なんです。彼は小学生の頃両親を怪獣に殺されているんです。それでこう友人に漏らしていたそうです
”俺は俺のような犠牲者を出さないために戦うんだ”って」
アキモリ「つまりそんな夢をそう簡単にあきらめる者ではない、と言うことか」
フジタ「ハイ!」
少し考えてからアキモリは言った。
アキモリ「フジタ君、君にあのリョーマ君のことは任せたよ。しっかり見てやりなさい」
フジタ「はっ!」
敬礼して、フジタは去っていった。
アキモリ「キサラギリョーマか・・・」
にこやかに外の景色、海を見つめるアキモリ司令官であった。
東京某所のボロアパート。
高校から下校途中のキサラギカナは以前の出来事を思い出していた。
自分の兄、リョーマが、巨人として戦った事を。そのことはまだ誰にも話していない。
そのカナが家のドアを見ると、鍵がなぜか開いている。
家の中には、リョーマがいたのだ。
カナ「兄貴?なんでいるの?」
リョーマ「おうカナ、帰ってきたのか!?」
カナ「だからなんでいるのよ?」
リョーマ「悪い悪い、彼氏でも連れてきたのか?」
カナ「違うわよ!!だいたい私そんな人いないわよ!」
リョーマは冗談を言いながら笑っていたが、カナにはその笑いが逆に不気味に見えた。
カナ「一体どうしたのよ?」
リョーマ「俺・・・MAZ辞めてきたんだ」
カナ「え?」
リョーマ「それでさあどうしようか?俺ここなんか収入良いみたいだから良いんだけ・・・」
カナ「なんで辞めたの!?」
言い終わらないうちにカナが叫んだ。
リョーマはしばらく黙っていたが話し始めた。自分が巨人になれなかったことを。
リョーマ「俺はもう見放されたんだよ。どうせお前に平和を守るのは無理だって・・・だからさ・・・」
カナ「兄貴・・・」
そのころ、東京湾に怪獣が出現した。
マナミ「いずに出現した怪獣と同種と判定」
フジタ「出動準備!マナミ、君も出動だ」
マナミ「ハイ!」
MAZは怪獣をザルドリスと名付け、出動した。
その頃リョーマの家では・・・
カナ「大変よ兄貴!怪獣が出たって!」
リョーマ「へ〜・・・」
カナ「ねえ行かなくて良いの?」
リョーマ「俺はもう辞めたんだ!それにここは東京湾からかなり離れているし、進行方向は逆の方だから大丈夫さ」
TVの怪獣出現のシュースを見ながらリョーマは呑気に言った。カナはついに叫んだ。
カナ「ねえ!私は兄貴がそんな奴だとは思っていなかった!言ってなかった?俺みたいな犠牲者を出さないために戦うって・・・」
マナミと同じ事を言われて、リョーマはドキッとした。
カナ「前の兄貴ならすぐに怪獣の所に飛んでいったでしょ?どうしてこんな風になっちゃったの・・・」
リョーマは赤い輝石を見つめた。
カナ「確かに兄貴は光になったよ。でもさっきなれなかったのは、人として何もやっていないからじゃない?”光”って言うのは人が誰も持っているのよ。
でも、兄貴の光は巨人まで呼び出したのよ?そんな兄貴がこんな所で油売っていてどうするのよ!?」
リョーマは家を飛び出した。そして、自分のバイクに乗って怪獣の元へ向かった。
カナ「兄貴・・・」
そんな兄を見つめるカナであった。
東京に上陸したザルドリスは、街を破壊し始めた。
地上に降り立ったフジタ、マナミは人々の非難を誘導していた。
その時マナミは、屋上に上っている子供を発見した。屋上に向かうマナミ。
マナミ「何してるの?速く逃げなきゃ!!」
子供「怪獣をやっつけてやるんだ!僕の父さんは、怪獣にやられたんだ!ちくしょー!」
道路には、男性が倒れている。子供の言う父親である。
屋上から怪獣に石を投げつけている子供だったが、ザルドリスは角からの光線を放った。
幸いビルには当たらなかったが、爆炎と地響きで子供はビルから落ちそうになる。
マナミは間一髪で子供の手を掴んだが持ち上げることが出来ない。
ザルドリスは、ビルの方向に近づいてくる。
マナミ(くっ・・・もう駄目なの・・・??)
しかし、急に腕が軽くなった。リョーマが駆けつけたのだ。
リョーマ「手を離すなよ・・・絶対あきらめんなよ!?そう教えてくれたのはお前だろ?」
マナミに笑みがこぼれた。
リョーマ「その子を連れて早く!」
マナミは子供を安全な場所に避難させに行った。リョーマは道路に倒れている父親の元に向かった。
リョーマ「おい!大丈夫か!?おい!」
男性は既に虫の息だった・・・
男性「子供は・・・子供は・・・」
リョーマ「安心しろ!保護したよ・・・」
男性は一瞬笑ったように見えたが、すぐに息絶えた。
リョーマ「おい!おい!!・・・」
男性の手はリョーマの手を握っていた。
リョーマ「・・・俺は・・・お前が憎い・・・怪獣・・・人々の夢や希望をなんだと思ってるんだアーーーー!!」
その時、赤い輝石がまた輝いた。
テレパシーで、巨人の声が聞こえた。
巨人「リョーマよ・・・」
リョーマ「俺は戦う・・・人間を・・・人の命を・・・守るために!!」
巨人「君にそのような強い心があれば、いつでも君は光になれる・・・」
赤い輝石はリョーマの右腕に取り付いた。それは、スパークブレスレッドと化した。
巨人「それで変身するのだ・・・」
リョーマはブレスレッドの中央部を押した。ブレスレットが光り輝く。
リョーマ「光よォーーーーーー!」
赤い光の巨人が現れた。
ジンノ「隊長・・・巨人が・・・エックスが!!」
フジタ「うん・・・」
エックスはザルドリスに飛びかかり、。ジャンプキックを決めた。
倒れた所に馬乗りになるエックス。
マナミに保護された子供は
子供「いいぞいいぞもっとやれ!」
声援を受けてエックスは馬乗りで連続チョップを決める。
ザルドリスは角を光らせて反撃。エックスの目をくらませた。その隙にエックスを逆に蹴りつける。
カラータイマーが点滅を始めた。エックスは倒れながら足払いでザルドリスを倒し脱出する。
そして角に向かって小型エネルギー弾「エックスフラッシュ光線」を放った。
フジタ「ジンノ今だ!」
ブレイダーからのレーザーも角に当たり、角は吹き飛ばされた。
ジンノ「いけーーーー!!」
エックスは猛反撃、最後はザルドリスを持ち上げて空中に投げつけた。
そして、L字に組んで放つ「バルニウム光線」でザルドリスを倒したのだった。
飛び去っていくエックスを見ながら
フジタ「・・・彼は・・・本当に平和の使者なのかも知れない・・・」
1週間後
謹慎が終わったリョーマと、怪我が治ったカジワラが揃って仕事に復帰した。
ジンノ「いや〜良かった良かった。これも巨人様々やな」
マナミ「ジンノさん?エックスって名前じゃなかったですか?」
ジンノ「おお、そやそや!!でも、怪獣やあるまいし、ただのエックスって言うのもな・・・」
カジワラ「俺たちのヒーローだもんな」
リョーマ「あの・・・」
みんながリョーマを見た。
リョーマ「ヒーロー・・・超人って事で、”ウルトラマンエックス”ってのはどうでしょう?」
みんな黙ったが、フジタが拍手した。
フジタ「リョーマの意見に賛成だな」みんなも納得した。
リョーマはブレスレットに向かい言った。
「これからよろしくな・・・ウルトラマンエックス・・・」
みんな納得した中で納得していないジンノ・・・
ジンノ「超人やったら”ウルトラマン”だけでええのに、なんでわざわざエックスをつけるんやろ?」
ああ、それは、ウルトラマンだけだったら初代・・・
ジンノ「何言ってるんや?」
ああい、いやジンノさんが考えた”エックス”と言う語呂がとても良かったからじゃ・・・
ジンノ「ああ、そうかそうか・・・ははははは!!」
ふう・・・やれやれ・・・
ジンノ「ん!?今ワイ、誰と話していたんや?」ちゃんちゃん♪
次回予告
行方不明になった多田野島調査団に侵略者の影が。
彼らは何者だろうか?
そして、MAZ隊員達の運命は。
次回 ウルトラマンX第3話
「原人達の地球(ほし)」
さあ、みんなで見よう!!
295 :
1:03/10/07 21:26 ID:kVbDKGC9
>diveXXさん
diveさんの続き楽しみにしておりました。
私の方は、土着のウルトラマンにしようかというアイデアもありました
北海道ならウルトラマンアイヌとか、
そういうのもいずれやってみたいんですよね
>エックスさん
オリジナルの方もパワー炸裂ですね
確かにオリジナルはキャラ立たせるまでが結構大変ですねよ
今の所、3人は書き手がいるようで良かったです
そのうち避難所みたいなものをつくりましょうか。
とりあえず今の所、ご意見・ご感想はここに書いていただければ
勉強させていただきます
四月、野に花が咲き、心地良い春風が舞う。
新緑が眩いばかりに鮮やかな緑に色づく。
毎朝恒例の集団登校で『光の小学校』の校門をくぐる光太。
いくら理想的な土地『光の国』とは言え、そこは某島国の一部にしか過ぎず、
この島国で幼い子供達を対象にした卑劣な犯罪が後を絶たない現状の中、
『光の国』でも万一の事態に備えて、学童の集団登校は止むを得ないことでもあった。
光太の家の近所に住む小学校六年生のミエねえちゃんを筆頭に、
1年生のおチビさん迄の6人の集団の中に光太の姿はあった。
光太が校門をくぐると、やはり集団登校で登校して来た
クラスメイトのタクヤが光太に声を掛けた。
「おうっ!光太、おはよっ」
「あっ、おはよう、タクヤ君っ」
タクヤは光太のクラス・4年2組のリーダー的存在であり、
スポーツ万能で将来はサッカー選手になることを夢見る少年である。
東京から転校して来たばかりの光太に最初に声を掛けたのもタクヤであった。
タクヤは勉強の方はそれ程得意ではなかったが、
スポーツ万能で熱血タイプ、クラスメイトの面倒見も良く、
友達からも信頼されており、クラスのムードメーカーでもあり人気者でもあった。
校門から校舎迄の道程を楽しそうに話しながら歩く光太とタクヤ。
それは宿題がどうとか、昨日の遊びがどうとか、
そうした類の話題であったが、それが2人にはとても楽しかった。
タクヤは光太にとって『光の小学校』ではじめて出来た友達でもあったのだ。
「なあっ、光太はまだ学校の裏山に行った事ないだろ?」
タクヤはふと思い出したかのように光太に尋ねた。
「うん、そう言えばまだ行ったことないね」
「じゃぁ今日学校の帰りに裏山に行ってみようぜ」
「いいけど、何かあるの?裏山に」
「それがさぁ、うちの爺ちゃんが、昨夜学校の裏山に流れ星が落ちるのを見たって言うんだよ」
「流れ星?」
「そうそう、白く輝く光の球みたいなのが、裏山に落ちて行ったんだって」
「爺ちゃんは流れ星だって言ってたけど、もしかしたら、宇宙人の円盤かもしれないぜ」
「えぇっ!?宇宙人??」光太はタクヤの言葉に驚いた。
確かに現在、地球外生命体は存在すると言われている。
この『光の国』に移転して来たNOA(Negotiater Of Alien)が、
地球外生命体対策チームであることからして、その存在は明白であるのだが、
だが一般の人々にはその事実の多くが重要極秘事項として隠されていたままになっていた。
それは人々の混乱を避ける為であったのかもしれないし、また別の理由があったのかもしれない。
兎に角、今の人々の認識では、地球外生命体の存在の可能性が非常に高い、
その程度のレベルにしか過ぎなかった。
光太もまた父親がNOAの職員ではあったが、光太の父親は仕事の事は一切喋らなかった為、
宇宙人という者を漠然と遠い存在にしか感じていなかった。
だからタクヤが突然切り出した宇宙人という言葉に驚いていた。
「いいよ、僕、一度裏山に行ってみたいと思ってたし、裏山に連れてってよ」
光太はタクヤの言う宇宙人よりも裏山に興味を持っていた。
「よしっ、じゃぁ、今日は学校が終わったら裏山探検だっ」
光太とタクヤは放課後、裏山探検に行くという約束を交わす。
2人にとってはそれは軽い遊び程度に過ぎなかったが、
それがこの後とんでもない大事件につながることになるのであった。
地球連邦政府・極東支部所属の地球外生命体対策チーム・NOAは、
この『光の国』の山の高い頂きにその基地を置いていた。
周囲の環境との調和に配慮してということで、その外観は基地とはとても似つかわしくなく、
まるで古代ギリシャの神殿のようでもあった。
その基地の地上に出ている部分は左程大きくはなかったが、
NOAの基地は山の内部や地下に迄続いており、
山の麓の人口湖などもすべてNOAの基地施設となっている。
そのNOA基地に一機のジェットヘリが舞い降りる。
ジェットヘリの機体の側面には地球連邦軍・極東支部・防衛軍のマークがペイントされている。
その模様を司令室のモニタで無言で眺めているNOAの隊員達。
NOAの基地内を2人の側近を従えて闊歩する軍服の男性。
痩せた頬に顎鬚を蓄え、サングラスを掛け、帽子を脇に抱えカツカツと靴音をさせ廊下を歩いて行く。
やがてその男はある部屋の前で立ち止まり、その部屋の自動ドアが開く。
その部屋こそがNOAの司令室であった。
「防衛軍の総司令殿にお越しいただくとは、何か大事件でもありましたかな?」
事実上NOAを指揮する斑鳩(いかるが)GM(ジェネラルマネージャー)がその男を出迎える。
「ぬるいな。大気圏で正体不明の膨大なる質量を持ったエネルギー体が確認された。
これを大事件だとは言わないのかな? 斑鳩GM」
その男は斑鳩GMの言葉にそう鋭い口調で切り替えし、俯き加減ながらサングラスを指先で押した。
その男は地球連邦軍・極東支部・防衛軍、総司令の石動(いするぎ)司令であった。
まだ30代後半という若さながらその能力を高く評価されて、防衛軍総司令の座に就いたと言われている。
そして一方、石動(防衛軍)総司令は有名な武闘派でもあった。
地球防衛に関しても好戦的な発言が多く、
地球外生命体に関しては和解よりも寧ろ、武力による解決を、と常々言っていた。
つまり『地球外生命体との交渉人』であるNOA(Negotiater Of Alien)とは対立する立場の人間なのである。
普段は優秀な司令官でもあるNOAのGM・斑鳩もこの石動総司令だけは苦手としていた。
さらに言えばNOAと防衛軍では、組織内では防衛軍の方が上位に位置することが事態を余計に複雑なものとしていた。
「確認されたエネルギー体は、大気圏内に突入後、突然その反応を消しました」
NOAオペレーターチームのリーダー・エリスが石動総司令に状況を説明する。
「大気圏で燃え尽きたということか?」石動はエリスに問う。
「いえ、そうではありません」
「燃え尽きたというよりも、寧ろ一瞬の内に姿を消したという反応です」
石動総司令はその時のデータを見ながら再び問う。
「これだけの膨大の質量を持ったエネルギー体が、燃え尽きた訳でもなく、一瞬で消失したというのか?」
「そういうことになります」
斑鳩GMは石動総司令に現在迄の調査結果を報告する。
「エネルギー体のデータを分析した結果、あくまで現状からの推測ではありますが、
地球上で解明されているエネルギーではないらしいということです。
それは寧ろDr.ゼペットが常日頃言っておられた『精神波エネルギー』に近い反応だそうです。」
「精神波エネルギー … 認定第一号か …」石動は嫌な顔をして見せた。
「それと、大気圏内に突入したエネルギー体はひとつですが、
その他にも幾つかの高エネルギー体の反応が大気圏外で確認されています」
斑鳩GMの横にいた如月サブGM(女性)がその隙に補足する。
「認定第一号はどうした?」
「石動総司令、その呼び方はいかがなものかと … 彼はもう既に我々の仲間です」
斑鳩隊長は石動総司令に進言する。
「現在、この件の調査にウィングチームとサイエンティストチームが出ています。
Dr.ゼペットにはその調査に同行してもらっています」
斑鳩GMが石動総司令にそう説明する。
NOAでは各専門分野でのスペシャリストを集めたチーム制度が敷かれており、
NOAは多くのチームで構成され、運営されている。
NOAウィング(戦闘機)のパイロットによるウィングチーム、
オペレーターによるオペレーターチーム、
科学者達によるサイエンティストチーム、
その他、海洋チーム、救護班チーム、医療班チーム、
挙句の果てには、総務チーム、事務チームなども存在していた。
これらを総じたNOAの責任者がジェネラルマネージャーである、斑鳩GMであり、
そのGMを補佐する役割としてサブGMの如月(きさらぎ)がいた。
そして地球連邦政府から派遣されている、組織を監察する事をその使命とするデビッド監察官。
NOAはこれらの大勢の人々により成り立っていた。
また光太の父はNOAの職員として総務チームに所属しており、
光太の従兄弟に当る向島健太がNOAウィングのパイロットからなるウィングチームに属していた。
(この辺の設定はまたおいおい)
303 :
↑:03/10/07 23:50 ID:kVbDKGC9
防衛組織の設定がオリジナルウルトラSS最大の難所のような気がする(汗
とりあえず私の場合はガイアと同じチーム制度にしております
その為、登場人物が多いのはご勘弁
<何度も説明するつもりではおりますが
『認定第一号』の正体は第2話で明らかになります
別の所でウルトラマンジャスティスの物語を書いている者ですが、
(コスモス以外にも二人のオリジナルウルトラマンが登場します)
私の場合、オリジナル怪獣が中々思いつかずほとんどが過去に登場した怪獣
(主に昭和の)になってしまうのですが、やはりこういうのを書く以上怪獣は
全てオリジナルにした方がいいんでしょうか?
あと、防衛組織は基本的に従来ウルトラシリーズがベースになってます。
>282さん
そうなんです。
東映レスキューポリスっぽいものをウルトラでやりたかったので、オリジナル
と言えばそうなってしまいます。
(変身するのではなくて装着型のウルトラマン、という設定なので。)
阿漕な社長・・言われてみると確かに。あまり長く書くのは苦手なので、短く
きちんと納めようと考えたのが徒になりました。
次回の参考にいたします。
>304
いろいろと、こだわることはないですよ。
描写はそれぞれあると思うので<自分が一番書きたい物>で書いて良いと思いま
す。物語を書くのは結構長丁場ですから、自分がノって書けるのが一番じゃな
いかと。
(いかん、自分、早く続きかかんと・・)
今回はウルトラマンエックスの設定紹介です。
身長 50メートル
体重 4万5千トン
空中飛行速度 マッハ7
宇宙空間飛行速度 最大で光の5倍の速さ
出身 宇宙?
備考 キサラギリョーマの右腕に装着されているスパークブレスレットが光った時、
その光のエネルギーと、リョーマの光のエネルギーを一体化させて実体化する。
光線技
バルニウム光線 エックス最大の光線。謎のバルニウムエネルギーを右腕にチャージして放つ。
エッジブラスター エックスの額の発光体「コスモスポット」からのエネルギーをX字に組んだ手から発射する。
エックスフラッシュ光線 小型エネルギー弾を連続で発射する。
スパイラルアロー ドリル状のエネルギー弾。これで地底を掘り進むことも。
メテオフレム 胸の前で火球を作り出し放つ技。
スパークショット 電気エネルギーを相手に浴びせる。
他にもいろいろあり・・・
↑のはまだ現段階で分かっているものであり
新たなデータが判明次第UPする予定である。
MAZのコンピュータより(w
>>304 オリジナルでなくてもいいと思いますよ。TVに登場した怪獣だと読者が
イメージしやすいメリットがありますから。
オリジナルだと逆に自分のイメージ通りにできるメリットがありますね。
どちらにしても、どうやって怪獣の魅力を伝えるか、ですね。
ちょっとした描写で全然違ってくると思いますから。
>>303 別に防衛組織がなくてもいいじゃないですか。学生のウルトラマンがいたっていいし、
サラリーマンのウルトラマンだって不可能ではないかもしれません。
あるいは思い切りこだわって自衛隊や警察みたいなリアルな組織にするのもありですね。
皆さんウルトラマンのフォーマットに無意識に囚われていませんか?
オリジナルなんだからいろんな実験ができるじゃないですか
(エログロナンセンスは嫌ですよ)。
予算の制約はないんだから舞台が現代の地球である必要もないんですよ。
別に1年分50話分のストーリー考えなきゃいけない義務なんてないし
1話30分に収めなきゃいけない義務もない。
一読者としてはウルトラマンの決め事に囚われてない実験的な作品を読んでみたい
と思います。もちろん王道的展開もOKですけどね。その方が話が作りやすいですしね。
>ウルトラマンエックス
>リョーマはしばらく黙っていたが話し始めた。自分が巨人になれなかったことを。
ここの部分はしっかり描写するべきだと思います。ドラマとして盛り上がる部分だし
後の伏線にもなる。例えば唐突に「自分がウルトラマンだ」って告白されたら、
どんなリアクションがあるか想像してみてください。「まさか」とか「あっそう」
といろんなパターンが考えられるでしょう。
それから現実の組織では自分から机をひっくり返して去っていった人間には冷たい
ですよ。簡単に組織復帰なんてありえない。ましてリョーマって新人でしょう。
いくらでも代わりはいるはずなんですよ。才能があるから許されるなんて甘い考えです。
まあフジタが怒る総監を必死でなだめてフジタのところで辞表預かりにしてたとかなら
考えられますが。
それとリョーマと他の隊員たちとの和解が抜け落ちてますね。きちんと落ちはつける
べきです。
タイトルの「リョーマは光」、これを見てすぐに「ダイゴは光」を思い出しました。
個人的には平成3部作で何かというとすぐ「光、光」と連発するのは好きじゃありません。
それはいいとして、平成3部作ではきちんとしたコンセプトがあって「光」という
キーワードを使っているわけです。ウルトラマンエックスにはそういう話の背骨に
なるものはありますか? オリジナルのウルトラマンの話を書いていながら話の核
となるコンセプトを既存の作品に依存するというのは安易に感じられます。
ということで厳しいことも書きましたが、がんばってください。
310 :
304:03/10/08 23:41 ID:qs8m0CFq
>>305、
>>308 アドバイスありがとうございます。これを励みに続きを書いてみたいと思います。
ちなみに次に登場する怪獣はリドリアスとブリッツブロッツを予定してたりします。
芹沢の言葉に、旋風寺が顔を上げた。
「共生しているって・・どういうことだ?」
「負の意識自体がナイトメアと完全に同化しているとしか思えませんよ。患者
があの有名な某会社の社長ならば、当然今までの行いに対する精神的な<負の
部分>が蓄積されているでしょうし・・。」
地元でも名を馳せ有名だった患者は、自社の商品を売り上げるために暴力団と
手を結ぶことを辞さなかった。賄賂で手を結んだ議員を利用して裏から手を回
し、他社を蹴落とすことも幾度かあった。
そうやって勝ち取ってきた権力財力全て。
<現実>では象徴し得るものだが、<精神>はその反動を受け、悲鳴を上げていた。
孤独と冷淡を象徴する紺碧の海月。
それは患者自身であり<強固にこびりついた負の塊>でもあった。
紺壁の巨大な海月がへらへらと不気味に蠢く様を見つめながら、桐生院は凛と
言い放つ。
「患者自身でも抜け出せない精神の負を完全に消去する。その為にストライカー
はある。」
強い意志の光を秘めた瞳。桐生院はオペレーター用の操縦桿を握り直した。
突如制止したターコイズは、触手を数本伸ばしヒュプノダイバーに絡みついた。
「バスターロック解除。」
紅い羽根の様な光が八方へ走り、スペシウム=バスターを中心に周囲の空間を
固定した。そして砲身脇に伸びたゲージが赤く発光する。
「全エネルギー充填完了。」
その間、ぎりぎりと全身を締め上げる触手に耐えながらも、砲身をターコイズ
に向けて構えるダイバー。桐生院はバスターのトリガーを引いた。
「スパイラルブリッド!」
銃口からあふれる、太陽のような目映い光。バスターのエネルギーが放射され、
ダイバーの全身へ衝撃が走る。
スパイラルの名の如く、渦状の紅い光がブレード状の紅い光弾の周囲を包み真
っ直ぐに走った。
悪夢を滅ぼす赤い閃光がトラップマップを包み、そしてターコイズの身体を貫
く。
マップを包む閃光は赤から白へ、ゆっくりと空間が染め上げられる。
ターコイズの消滅と供に白の空間があふれ、そして夢は再び静寂を取り戻した。
ヒュプノス=トラップの消滅と供に、患者は無事、意識を取り戻した。
芹沢は大学病院の医療班とともに患者を病院まで送っていった。
旋風寺は、既に何も表示されていないマップのモニターに顔を伏せながら仮眠
を取っていた。
すっかり日の沈んだ、星の明るい夜空の下で、誰もいなくなったグラウンドの
真ん中、桐生院と沖田は心地よい疲れと共に夜空を眺めていた。
「あたしが・・・前の戦役で外宇宙生命体<ディストクリーチャー>と戦ってい
たとき、先発隊の隊長に抜擢された事があったの。」
ぽつりと呟く桐生院。沖田は静かに耳を傾けながら夜空を眺めている。
「数人の部下を引き連れて、前線に赴いた。本当は分かってたの。いくら職務
内での男女差別がなくなったと言っても、戦場の真っ只中、女に命を預けたり
助けられたりするのは癪だったんじゃないかって・・・。だから・・」
呟きながら桐生院は、ふう、と大きく溜息を付き夜空に視線を移した。
桐生院の言葉。今度は沖田が夜空から視線を外し、微かに俯いた。
「桐生院さんのサポートが無かったら、こうやって呑気に話なんてしてられな
かった。それに・・この戦いは桐生院さん達が経験した従来の戦いとは違って
特殊な戦いではあると思うんです。人間の精神がもたらす負の部分。それを支
配するヒュプノストラップという精神体との戦い。」
「たとえ夢の砦から助け出されたとしても、患者に感謝されるとは限らないわ
ね。」
「それでも、夢の本当を知って貰うために俺たちが戦っていかなければならな
いんです。」
「おっ?民間人、格好いい事言うじゃない。もう完全なヒーローに目覚めちゃ
った?」
「そんなわけないですよ。」
笑顔で軽く沖田の肩をこづく桐生院。
「おーい、沖田ー!」
患者を病院へ運び終えた芹沢が、慌てて走ってくる。互いに笑顔を返しながら
二人は転びそうになる芹沢を助け起こすのだった。
更に数日後の、少し離れた場所にある古びた小さなラーメン屋。
労をねぎらうために隊長の土方が旋風寺を伴って、とんこつラーメンで祝杯を
挙げていた。
「悪かったな。俺のいない間、大変だったろ?」
「いいえ・・。ところで土方さん、上層部と話は付いたんですか?」
ラーメンのどんぶりを手にしながら、旋風寺が心配そうな表情を浮かべた。
前回を参考にして頂ければ解るのだが、防衛隊内部では未だにダイバー隊の位
置づけに関しての反対派が多数いる。戦闘経験もない素人二人を隊に導入した
時点で、防衛隊に対する民間人の信頼云々などの建前を並べ連ねる上層部。
それらを相手にダイバー隊のあり方を尊重する隊長・土方。
あまり多くは語らないが、裏では近藤と供に東奔西走しているのだ。
「無理矢理話はつけさせた。建前よりもトラップ患者の迅速な救出が最優先だ
からな。要はアレだ・・・事件は会議室で起きているんじゃないっ!・・てな。」
にんまりと笑いながら卵を齧る土方に、旋風寺も思わず笑みをこぼした。
「さすがは土方さんですね。桐生院さんも、いざというときは本当に強いし・・
立つ瀬無いかな。」
陸戦歴の長い桐生院の気迫を思い出し、苦笑いする旋風寺。
土方も思わず笑顔を返した。
「亀の甲は年の功、というだろ。気にすっことはにゃあよ。それこそ誰の胸を
借りても文句はいわれん。ばんばん借りりゃええ。」
「はい。」
旨そうにラーメンをすすりながら、古ぼけたテレビを眺める土方。
年季の入ったテレビの画面には、トラップ患者であった社長の辞任会見の模様
が映し出されていた。
記者の執拗な質問に黙ったままの社長だが、ただ一言何かを呟き、会場をあと
にした。
社長の言葉<・・初心に帰ろう>。聞き慣れた、それでも重みのある言葉を感じ
取った土方は、テレビを眺めながら呟いた。
「・・いまからが俺たちの、始めの一歩、だな。」
(NEXTtoDIVE→→→)
dive2反省。
エピローグで防衛隊内のダイバー隊の位置づけについて、前述で記した、と書
いていましたが、書いてなかったようです。すいません。
ネタバレになりますが、後々はdive1で語られた桐生院の言葉「ヒュプノダイブ
システムを防衛隊の管轄下に置き、優秀な防衛隊員に全て一任した上で、従来
の防衛用兵器とは別の即戦力として使用」と思案する上層部の面子とダイバー
隊が衝突します。
あとは指摘のあった<ヒュプノス=トラップ及びナイトメア>についてですが、
トラップの<神官>らしき存在が登場します。しかも地球人の姿を借りて。
(あんまり風呂敷を広げると後がきついかな・・)
■常時、隊長と副隊長は軍服で、あとの三人はダイブスーツ着用。
ダイバードック内でも同じ。
もちろん主人公がウルトラマンであることは隊員全員に面が割れている。
(ちなみにウルトラマンという呼称はしない。)
ダイブスーツ
ダイバー隊の三人(沖田、芹沢、桐生院)がヒュプノス=トラップとの交戦時に
装着する特殊戦闘服。
沖田だけは、ヘルメット着用と身体の数ヶ所にダイブシステムとアクセスを行
うためのプラグがある。勿論デザインはウルトラマンと酷似。
・ダイバー
通常形態。バックアップオペレーターの介入は無いが、オペレーターとのリン
クが無い分、機動性における負担が少ない。
ナックルとニーアームを装着しており、フルコンタクトを主とした格闘系スタ
イルとも言える。
(ちなみに沖田は、普段から格闘技をやっているわけではない。ダイバーには
並はずれた潜在意識・精神力の強さが重要となるのである。)
・ダイバーストライカー
高機動長短距離攻撃型のスタイル。
ヒュプノス=トラップに作り出される凶悪なナイトメアに対抗する為のタイプ
であり、両肩に装備されたエメリウムバルカンとM78型スペシウム=バスターを
装備している。
(射撃の名手である防衛隊員・桐生院零夏がバックアップを担当)
・ダイバーディフェンダー
高機動ディフェンス型のスタイル。特殊円形シールド・ヴェルガードを装備し
ている。シールドにはパラボラ機能もあり、通常行われるダイブシステムによ
る覚醒をより強力に行うことが出来る。
(芹沢一磨がバックアップを担当)
※ダイバー不在の際はスペシウムバスターとヴェルガードが単体で活動できるビークル形態になる。
>ヒュプノダイバー
楽しく読めました。世界観が固まってきましたね。
「阿漕な」社長が「初心」に戻るところなど良かったと思います。
ドラマって心情の変化を描いていくものですから。
>トラップの<神官>らしき存在が登場します。しかも地球人の姿を借りて。
戦隊やライダーの敵幹部みたいな存在でしょうか。とにかくこの「神官」
を魅力的に描写してください。また一味違ったウルトラの魅力が発揮さ
れると思います。
>ウルトラマンエックス
>リョーマ「・・・俺は・・・お前が憎い・・・怪獣・・・人々の夢や
>希望をなんだと思ってるんだアーーーー!!」
怪獣に憎しみを抱いている主人公は史上初です。憎しみを抱いて果たして
光になれるのか疑問もありますが、この主人公の感情を丁寧に描写してく
ださい。物語の最後まで主人公は怪獣を憎んだままなのか、それとも
怪獣をいつしか許していく様になるのか、それは分かりませんが、主人公
の感情は丁寧に描写してください。
昨日はちょっと批判だけだったので、褒めるところも書いておきましょう。
冒頭シーン、海から現れる怪獣、光る角の描写は良かったと思いますよ。
具体的な感じでイメージできました。
それでは。がんばってください。
>>319さんは
>>309さんと同じ人ですよね。
一応構想あるんでかきます。
こう書くと完全に言い訳ですね。すいません。
リョーマ「お前・・・俺が巨人から戻った時・・・どう思った?」
単刀直入に聞かれ最初は何も言わないカナだった。しかし
カナ「最初は驚いた・・・でも、確かになと思った。だって戦い方が兄貴って感じだったし」
リョーマ「え?」
カナ「怪獣を、とにかく目の前の怪獣を倒して、みんなを守りたい。ってあの巨人の姿が言ってた」
リョーマ「そうか・・・でも、やっぱりあの巨人は俺とは関係なかったみたいだ。俺もう変身できなかったんだ」
カナは黙って聞いた。
リョーマ「俺・・・そのせいでカジワラさんを怪我させて・・・人を守る義務を持った俺が人を怪我させてしまったんだ。
自分のミスで・・・巨人の力に溺れた俺が・・・」
カナ「人に間違いは絶対にあるじゃない!!それに誰かを傷つけることも仕方な・・・」
リョーマ「うるさい!!とにかくそんな俺が光の巨人になれるはずがなかったんだ!!巨人も俺を見放したのさ・・・」
このセリフの後「平和を守れるはずがなかったんだ」と言うリョーマのセリフに続く
後付見たくなってしまいましたが・・・(汗
後マーズ隊員との和解はまだ完全に成立していません。
人の良いカジワラ、フジタ、マナミは大丈夫ですが、ジンノが・・・
ジンノは第3話で活躍予定ですので・・・
しばらくはリョーマはあまり目立たずサブ隊員の模写が中心になりますので・・・
感想や批評は、見ると良 い刺激になり嬉しいです。 勿論書き手さんの存在も。 で… 続き入れようかと思ったら アクセス規制で弾かれまし た(;_;) (今、携帯からです) 次回を待ちます。
規制解除されたかな?
沖田修慈はその日、県立体育館に来ていた。
必ずしも必要であるとは言い切れないのだが、沖田自身が桐生院零夏に稽古を
つけて貰うよう志願したのである。
陸戦部隊で実戦経験を積んでいる桐生院は、実戦さながらで沖田相手に組み手
を行った。
めずらしく隊長がダイバードックで留守番のため、旋風寺隼人が芹沢一磨と肩
を並べながら座って稽古を見ている。
が、芹沢は稽古よりも別の事の方に熱心になっていた。
「芹沢君、それは?」
「提出する博士論文の為の資料です。早く良をとらないとまずいんですよ。」
「えっ?ダイバー隊配属の時点で博士課程はスキップしたんじゃないの?」
「ただの休学扱いですよ。もう今年で博士課程は終了ですから、ちゃんと筋は
通したいし。」
苦笑する芹沢。合間を縫って資料に目を通しながらも、やはり視線は親友の方
に向けられる。
「沖田・・どうするつもりなんだろうな。」
「考えてなかったな。」
九州医大の学食にて。
白を基調とした壁にサロンを模したガラスの張り出したフロア。
学生達がのんびりとくつろぐには、清潔で明るい食堂である。
博士論文の件。沖田を心配するあまり何げに話を持ち出した芹沢だが、沖田の
返答はあっさりとした物だった。
「考えてなかった、ってお前・・・・・」
「心配するな芹沢。今から二ヶ月後だよな?博士論文の提出。」
「ああ・・・まさか?」
芹沢の背筋に冷たい物が伝い落ちる。沖田の目には、炎のような光がメラメラ
と燃えていた。
「徹夜で一週間だ。それなら充分間に合う。」
今時の若者にしてはめずらしく、努力と根性を尊ぶ沖田である。
何事においても真面目に取り組み、全力投球がモットーの人間には<手抜き>
という単語は存在し得なかった。
「なぁ沖田、今はもう自分だけの身体じゃないんだぞ?少しは静養するとか、
待機の間でも少しだけ睡眠をとれ。博士論文なら、俺がお前の分まで面倒を
見る。」
「相変わらず心配性だな、芹沢。大体、そんな事をしたら意味がないだろ?」
一見強面でも他人のことに対し親身になって心配する芹沢一磨である。
入学をした頃からまったく変わりのない友人に、思わず苦笑する沖田だった。
そして翌日、ダイバードック。
待機の間、桐生院と給湯室でお茶を飲みながら会話を交わしつつも・・
「最近・・・無理してない?」
桐生院が心配そうに沖田の顔をのぞき込んだ。
「旋風寺君から聞いたけど、博士課程の件なら近藤さんや土方君と相談して取
りはからえるようにするから。」
「その必要はありませんよ。博士課程もきちんと終えますし、ダイバーとして
も今以上に職務をこなしますよ。」
「ねぇ沖田君・・今はもう自分だけの身体じゃないんだし、少しは静養すると
か、待機の間でも少しだけ睡眠をとるとかした方がいいと思うんだけど。」
「俺は、今自分が出来る事を精一杯やりたいんです。無理とか無茶とか、そう
いう風に考えた事はありませんよ。」
笑顔で言ってのける沖田に対して、桐生院が言葉を返そうと何か言いかけるが。
「沖田!急患だ!手を貸してくれ!」
近くの地域医療施設から連絡を受けた芹沢が、ヒュプノス=トラップの患者を
つれてダイバードックに戻ってきた。
3/2→3/3でした。すいません。(初歩的なミスだ。)
アスカ「よっしゃ!ダイナー!」
ダイナに変身するアスカ。
ヒウラ「あれは!」
ストロングタイプに変身し、タンクマグラーを持ち上げるダイナ。
スカイタイプに変身し、ステルスチャンドラーに連続チョップを叩き込むティガ。
ムサシ「カグラさん!」
ゲンキ「おう!」
二人が変身しようとしたその時。
BB「お前たちが探しているのはこれかな?」
ムサシ「それは!」
そこには、エストレーラーとコスモプラックが。
ゲンキ「返せ!」
BB「ふん、そう簡単に返してなるものか。」
そこへ。
ハヤタ「それを返せ。」
BB「ん?」
そこには、メガネをかけた一人の男性がいた。
BB「き、貴様はハヤタ!」
ゲンキ「ハヤタ?科特隊ムラマツ斑のハヤタ隊員?」
ハヤタ「その通り。」
ムサシ「ハヤタ・・・・又の名を・・・・」
ベータカプセルを取り出し、スイッチを押すハヤタ。
ハヤタは光に包まれ、そこには・・・・
ウルトラマン「又の名をウルトラマン!」
BB「ぐう・・・」
シャドー「何を手間取っている。」
BB「おおシャドー、丁度良い、このウルトラマンを手を貸してくれ。」
シャドー「こんな奴口ほどにも無い。」
セブン「それはどうかな?」
シャドーめがけて飛んで来るアイスラッガー、間一髪でかわすシャドー。
>ウルトラマン伝説
話はまとめてアップした方がいいと思いますよ。バラバラになるとどうしても印象が
散漫になりますから。損です。
329 :
原稿作法:03/10/11 03:08 ID:le3sc+yY
★点線や実線は二文字分です。
×私はどうも・・・・・・
×私はどうも…………
○私はどうも……
★?や!等の記号の後に文章が続く場合、一文字分の空白を入れます。
×なんだって?本当なんでしょうね。
○なんだって? 本当なんでしょうね。
★各段落の文頭は必ず一文字分下げます。ただし、「 」や( )等のカッコの場合は下げません。
×小説の原稿には、書き方があるのです。
「へえ、そうなんだ」
× 小説の原稿には、書き方があるのです。
「へえ、そうなんだ」
○ 小説の原稿には、書き方があるのです。
「へえ、そうなんだ」
330 :
原稿作法:03/10/11 03:10 ID:le3sc+yY
★カッコ内の最後の文の文末には句読点をつけません。
×「ふふん、原稿作法なんて簡単だ。」
○「ふふん、原稿作法なんて簡単だ」
★句読点やカッコとじ記号が行の頭にくることがないようにしましょう。例えば、1行20文字の場合、ワープロソフト等の禁則処理機能をONにすれば、自動的にはみ出す行を21〜22文字として修正してくれます。
×「ワープロソフトを使えば、禁則処理は簡単
」
○「ワープロソフトを使えば、禁則処理は簡単」
荒らし?
うんにゃ。余計なおせっかいだけど一応知ってた方がいいかなって思ったの。
別にこれでとやかく言うつもりなんかないよ。
前のうpした作品を、原稿
作法で修正したら読みやす
かったです。
334 :
名無しより愛をこめて:03/10/12 06:02 ID:ai41TpcJ
「( ´-`)。o○(★各段落の文頭は必ず一文字分下げますはSSスレに書く時は
やらんなぁ。あっ、シナリオ形式になるからか)
地底原人ジェネタール人登場
オホーツク海の上空をマーズブレイダーが超高速で飛んでいた。
事件の発端は今から一ヶ月前にさかのぼる。
無人島「多田野島」にロケに行ったTV局の一団が行方不明となった。
警察はすぐさま多田野島調査団を結成、捜索に向かったが、
これもまた行方不明となってしまった。警察はついにWDFに調査を依頼した。
リョーマ「でも警察も警察ですよね。人がなかなか見つからないからって我々に押しつけることはないじゃないですか!」
フジタ「まあそう言うな。人命救助は我々の最大の目的だろ?」
リョーマ「それはそうですけど・・・」
カジワラ「怪獣事件でもないのに、なぜ我々が出動することになったんですか?」
フジタ「実はな・・・TV局から最後の連絡があった時”怪物を見た”という通信があったらしい・・・」
ジンノ「それは初耳ですわ」
フジタ「怪物を見たって証拠はないし、証人もいない。さらには調査に行った警察が全員行方不明じゃ、我々に回ってくるだろうよ」
カジワラ「そろそろ着きますよ」
多田野島に到着した一行は、早速調査を開始した。
リョーマ「北側にしては暖かい季候ですね」
フジタ「うん。なにか異常な物を感じる」
ジンノは、何かをいじっている。
カジワラ「なんだ?それ」
ジンノ「これは生命反応感知器ですわ。これさえあれば、どこに人がいてもすぐ分かります」
フジタ「で、どうだ?」
感知器には、何も反応はない。
ジンノ「もっと奥の方へ行ってみましょう」
一行は森の中へ入っていった。
森の中に入って1時間が経過した。
しかし感知器には何も反応がなかった。
カジワラ「この辺にはいないのか?」
ジンノ「そうみたいやな・・・仕方あらへん、ここよりもっと奥の所に行きましょ!」
フジタ「よし」
リョーマ「待ってください!!」
突然リョーマが叫んだ。
リョーマ「この近くに人がいます!」
ジンノ「アホ抜かせ!わいのこの感知器が狂っとるとでも言いたいんか!?」
リョーマ「いえ・・・でも俺には解るんです!この近くに人がいる!」
ジンノ「それが間違っているんや!」
2人はいっこうに引こうとしない。見かねてフジタが言った。
フジタ「よし、みんなでこの辺りを捜索するんだ」
この言葉に驚いたのはジンノだった。
ジンノ「隊長!!」
フジタ「お前を信用しないわけではない。だが、少しでも可能性があれば調査する。それが我々の仕事だ」
ジンノは渋々捜索を始めた。
1時間が経過した。まだ何も見つからない。
さらに1時間が経過した。しかし証拠すら見つからない。
リョーマ(おかしい・・・誰もいないはずがない・・・俺は確かに聞いたんだ・・・助けを呼ぶ声を・・・)
これは、ウルトラマンエックスと一体化したリョーマにしか解らない超能力であった。
結局、日没まで調査していたがなんの手がかりも見つけることは出来なかった。
フジタ「仕方がない。今日はここで野宿だ。暗くなってからの行動は命取りになる」
ジンノはリョーマを責めた。
ジンノ「お前が余計なこと言わなけりゃ今日中に帰れたかもしれへんのによ!」
リョーマ「すいません・・・」
内心ムッとしながらも、次の日の捜索に備えて寝ることになった。
寝ながらリョーマはエックスとの会話を思い出していた。
エックス「良いかリョーマ。お前と一体化したことで、お前は人間の姿のままでも超能力が使える。
でも、お前が人間の言う私の名、すなわちウルトラマンエックスに変身すると言うことも秘密だ」
リョーマ「え?どうして」
エックス「地球人は必ず私に頼るだろう・・・努力することを辞めた者は必ず滅ぶ・・・私はそんな星をいくつも見てきた」
リョーマ「解ったよ。エックス」
リョーマ(地球もエックスに頼るだけじゃ滅びる、か・・・そんなことさせない!)
決意を新たにするリョーマだった。
次の日、再び捜索が開始された。
フジタ「今日は2班に別れて行動しようと思う。私はカジワラと組む。ジンノはリョーマとだ。いいな」
ジンノ「ちょっと待ってください!」
ジンノ「ワイはコイツと組むのは嫌です!カジワラと交換させてください」
フジタ「これは隊長命令だ」
フジタの威圧で、ジンノは渋々命令を受けた。
二手に分かれたあと、カジワラが言った。
カジワラ「あの二人で大丈夫なんですか?犬猿の仲って感じですけど」
フジタ「なに、心配ないさ」
しかしまったくと言っていい程ジンノはリョーマを嫌っていた。
リョーマ「ジンノさん、これ見てください」
そこは、木が一本だけ枯れていた。
ジンノ「そんなもんただ枯れとるだけや!」まったく無関心なジンノ
リョーマ「ジンノさん!どうして俺を信用してくれないんですか!?俺は何かしましたか!?」
ジンノ「ああ!したとも!この際だから言うよ!お前は優遇されすぎなんや!」
リョーマ「え?」
ジンノ「普通なら強制退団になる所を一週間の謹慎だけになったり、ワイの発明に難癖付けた。なんでそんなことするんや!?」
リョーマ「なんでって・・・」
自分の超能力で解ったなど言えるはず無く、黙った。
ジンノ「お前は信用できへん。この感知器は完璧や!ワイに着いてくればいいんや!」
リョーマはうつむいた。うつむいた時に枯れた木の根本に金属が取り付けられていることに気がついた。
リョーマ「ま、まさか!!」
腰からスコーピオンショットを取り出すと、木の根本に発砲した。
ジンノ「何してんねん!!・・・え?」
感知器が反応を示した。この枯れた木の下からである。
ジンノ「何故や!何故さっきは反応しなかったんや!?」
リョーマ「この木に着いていた金属からおそらくバリヤのような物が出ていたんです」
ジンノ「そ、そうか、それで反応しなかったんや!」
リョーマ「この一つだけ枯れている木、この辺りが非常に怪しいですね・・・」
ジンノ「この近くに洞窟はないか?そこがおそらく地下への出入り口や」
2人は洞窟を探しに行った。それを影から見つめる謎の影が・・・
>・・・努力することを辞めた者は必ず滅ぶ・・・私はそんな星をいくつも見てきた
エックスって地球を守るふりをして実は地球を滅ぼしにきたんじゃ???
いくつも星を滅ぼした極悪宇宙人???
洞窟を見つけたリョーマ達は、そこに入っていった。すると
調査員「うう・・・助けてくれ・・・」
壁に貼り付けにされている調査員がいた。
ジンノ「ま、待ってろや!すぐ助けたるさかいに!」
しかし、リョーマは再び感じていた。
リョーマ「(この空気・・・怪しい・・・まさか!)ジンノさん伏せて!」
ジンノ「え?」
リョーマは貼り付けになった男を撃った。調査員の姿は、異形の形をした怪人となった。
怪人は、その場で息を引き取った。
ジンノ「どういう事や・・・」
リョーマ「こういう事ですよ」
落ちていた石を拾って、壁に向かって投げると、石は電流で粉々になった。
ジンノ「罠だったのか・・・」
その時、洞窟の中から先ほど倒したのと同種の怪人が数十人出てきた。
ジンノ「あ、あかん!!」
リョーマ「こんなに大勢いたら・・・とにかく、ここから逃げましょう!」
ジンノ「よ、よし・・・隊長・・・怪人の隠れ家を発見しましたが取り囲まれました。至急応援頼みます」
ジンノの通信が終わった頃にはリョーマは怪人を3体倒していた。
リョーマの射撃の腕前は元から抜群である。
さらにエックスと一体化して飛躍的に腕が上がった。
格闘技も身に付いていた。等身大の怪物程度なら何とか撃退できるぐらいの能力を得ていた。
リョーマ「ジンノさん!今のうちに!奴らは死んだ訳じゃないです!」
ジンノ「よっしゃ!」
森の中を逃げる2人。それを追う怪人達。
ジンノ「リョーマ・・・すまんかった。ワイがお前の言うことを信用しなかったばっかりに」
リョーマは意外と言った表情をしたが、すぐに笑顔になり
リョーマ「今はそんな事いっている場合じゃないですよ。ジンノ隊員」
ジンノ「・・・おう!!」
スコーピオンショットで敵を撃退していく。
リョーマ(これなんだ・・・これが信頼という物なんだ)
そこにフジタとカジワラがやってきた。
カジワラ「2人共、大丈夫か!?」
リョーマ「なんとか・・・」
カジワラ「よし!、俺も加勢するぞ」
フジタ「待て。様子が変だぞ」
怪人の中の1人が近づいてきた。
怪人は、なんと日本語でしゃべり出した。
怪人「我々はジェネタール人。我々は、君たちに危害を加えるつもりはない」
一同は驚いていたが、フジタがしゃべった。
フジタ「危害を加えないと言ったが、自分達以前にここに来た人間はどうした?」
ジェネタール人「彼らは我々の住処を荒らし、我々を殺そうとした。この世界では”正当防衛”と言うことだろ?」
ジンノ「じゃあワイ達を罠にかけたのはなんだったんだ!?」
ジェネタール人「君たちも、我々を殺そうとしたからだ。まあ既に1人殺しているがな」
みんなはギョッとしてジェネタール人を見た。
リョーマ「お前達の目的はなんだ!?そしてどこから来た!?」
ジェネタール人「我々の故郷は宇宙だ。そして目的はこの地球を取り返すことだ」
フジタ「取り返す?」
ジェネタ−ル人「地球人の文明の基礎を作り上げたのは我々だ。そして、地球人を支配していたのも我々だ」
カジワラ「なんだって!?」
ジェネタール人「しかし、氷河時代が訪れた。我々は寒さに弱い。だから我々の故郷へ一時帰還していた。するとどうだろう。
地球人は自らの力で文明を発達させた。我々以上に力が強くなってしまった。」
ジンノ「そうか!それで地底に潜んで、密かに自分達の文明を発達させていたんやな!」
ジェネタール人「そうだ。そして解っただろう?我々の強さを。再びあの時のように、地球人は我々を”神”として崇めるのだ」
リョーマ「ふざけんな!今地球は俺たちの物だ!お前らの好きにはさせない!」
リョーマはスコーピオンショットを放った。
フジタ「待てリョーマ!」
フジタが制したがもう遅かった。
ジェネタール人「どうやら力で押さえ込まなきゃ解らないらしいな・・・」
すると、全ジェネタール人が合体し、巨大化した。
フジタ「怪人を4方向から攻撃するんだ!散れ」
4方向からのスコーピオンショットを受け流したジェネタール人は
狙いをリョーマ1人に絞った。
リョーマは逃げながら攻撃するが、後ろは崖になっていた。
ジェネタール人が光線を放った。
リョーマ「うわああああああああ!!」
崖から落下する途中、スパークブレスレットが光り輝いた。
リョーマ「ウルトラマン・・・エックス!!」
赤き閃光からウルトラマンエックスが姿を現した。
フジタ「やはり来たか・・・」
カジワラ「ウルトラマン・・・」
ジンノ「エックス・・・」
両者は睨み合う。
エックス「ジェネタール人、話し合おう・・・地球人と共存出来るかも知れない」
ジェネタール人「黙れ!もはや地球人を支配できないなら、この地球を頂く!地球人に味方するなら、お前も死ね!」
パンチで、エックスは吹っ飛ばされた。
リョーマ(エックス、もう戦うしかないよ!)
エックス(うむ・・・やむをえん!シュア!!)
エックスはジェネタール人に飛びかかると地面に押しつけた。
しかし、ジェネタール人はそれを跳ね返す。動きはほぼ互角だ。
エックス「ヘア!シュア!ジュア!デァァ!」
パンチ、キック、チョップなどを連続で攻撃する戦法にジェネタール人は倒れた。
しかし、そこでエックスのカラータイマーも点滅し始めた。
立ち上がったジェネタール人は、身軽な動きでエックスの攻撃を今度はかわす。
動きに翻弄されるエックス。エネルギーは後わずかだ。
エックス「ヘア!」
エックスは、空中で回転し落下する途中で近づいてくるジェネタール人を捕らえた。
そしてそのまま空中から地面に叩きつけた。
地面に降りたエックスは、バルニウム光線でジェネタール人を倒した。
エックス「シュワ!」
飛び去るエックスを見送った隊員達。
カジワラ「そう言えばリョーマは?」
ジンノ「まさかあいつ・・・崖から落ちたんじゃ・・・」
その時、遠くからリョーマが走ってきた。
リョーマ「おーーーーーーい!!」
ジンノ「あの野郎!おーーーーーい!」
ジンノもリョーマの方へ走っていく。
カジワラ「あいつら、すっかり仲良しですね」
笑顔でフジタは2人を見ていた。
カジワラ「それにしても・・・地球の神になるとか言っていましたが・・・」
フジタ「うん・・・奴らの攻撃もまだ終わりそうにないな・・・」
次回予告
空をかける大怪鳥クローキオ。
自身の仇の怪獣を前にカジワラは、そしてエックスは?
次回ウルトラマンエックス第4話
「飛び越えろ!」
さあ!みんなでみよう!
いつものように患者をカプセルまで運び込み、アストラルチューブに接続す
る作業を終える。
そして沖田らが司令室まで戻ると、土方と供に初老の男が並んで座っていた。
茶汲み坊主も兼ねている旋風寺が出したであろう、お茶が出されていたよう
だが、全く減っている様子もなかった。
「隊長、そちらの方は?」
「ヒュプノス=トラップに感染した杉森幸恵さんの旦那さんだ。奥様の付き添
いでどうしても、と仰ってな」
「杉森良三と申します。この度はどうも…」
丁寧に席を立ち、会釈する杉森老人。
頭はすっかり禿げ上がったものの、幾筋もの年輪を感じさせる何とも穏やか
な人物だった。
沖田らも軽く挨拶を交わし、杉森老人が席に着くと同時にそれぞれの準備を
進めた。
「かかりつけの病院に見て貰ったのですが…何ですか、その家内は<ひふのと
らふぐ>とかの重い病気だと言われまして。隊長さん、家内は大丈夫でしょ
うか……」
「救出活動については隊員達も大分慣れていますし、実績も幾つか積んでい
ます。ただ…」
「ただ…何でしょうか?」
「ひふの…いや、ヒュプノス=トラップは心の病気です。杉森さんの奥様が普
段、何か気になっていた事や強く影響を受けた事。それが引き金となり、無
意識の中で症状が現れるんです」
土方が説明するその間、旋風寺がいつものようにコンソールを操り、システ
ムによって患者の意識を読み取りマップを作成する作業を行っている。
「解析完了、トラップマップをモニターに転送します」
二つのコクピットからさらに上のスクリーンに投影される、精密な鳥瞰図。
よくあるランドサットからの映像をそのまま映し出したように見えるほどの
精密な地形図である。
ヒュプノストラップのマップが表示された時、杉森氏は大きく目を見開いた。
「どうかしましたか?」
モニターを見つめる杉森氏の脳裏にかすめる、懐かしき思い出。
妻・幸恵と共に暮らした、忘れもしない思い出の場所が、美しくも淡い色彩
で鮮明に甦った。
「幸恵は…忘れなかったんだな、ずっと……」
杉森氏の話によると、二人には息子がいたという。
今日が丁度息子の命日に当たるらしく、しかも息子は幼くして身体を壊し亡
くなったそうだ。
誰よりも心を痛めていたであろう妻の幸恵が、ヒュプノス=トラップに感染
した。
そして投影されたトラップマップというのが、唯一楽しかった息子との思い
出の場所であった。
「今回は患者に負担を掛けないよう、ダイバーのみの出動になる。急な事態
が起きた場合はオペレーターの補助が無い分、自分自身で身を守るしかない。
だが、何かあった時は旋風寺がバックアップする。いいな?」
「了解」
隊長の土方が告げたヒュプノダイバー単体での出動。
オペレーターとのリンクが外れている為、比較的行動しやすいタイプではあ
る。
沖田はアストラルドライブに付属するカプセルへと入った。
「アストラルドライブ起動! ダイブゲートオープン!」
旋風寺がコンソールで操作を行うと、カプセルを通して患者とダイバーの精
神がアストラルドライブへと転送された。
そして旋風寺があるスイッチを叩き押すと、コンソール横から銃のような物
とターゲットがせり出し、旋風寺が一定の位置に銃身をあわせた。
「ポイントロック! シュート!」
旋風寺が引き金を引くと、アストラルドライブから眩い光が発し、カプセル
内を光の粒子が包んだ。
同時にカプセル内からは、トラップマップの奥に吸い込まれるように、光の
粒子が加速し映し出される。
実際に重力が掛かっているわけではないが、まるで戦闘機にでも乗せられた
ような圧迫感が全身に伝わる。
光の粒子がゆっくりと消えた次の瞬間、仮想空間が目の前に広がっていた。
モード無しのダイブは、沖田にとって妙に負担が軽く違和感があった。
精神体なので装備云々の重量を感じる事はないのだろうが、他のモードの場
合、やはり何らかの圧迫感はあった。
それはさておき、ヒュプノダイバーが降り立った場所。
それは真っ白な砂浜がどこまでも続く、小さな村であった。
「幸恵さんが住んでいた漁村か…」
飛翔しながら空中から街を探索したあと路地に降り立ち、どこかで見た懐か
しい石段をゆっくりと昇る。
石段を登り終えると、眼前には忘れかけていた漁村の風景がそこにあった。
蒼い海がきらきらと照りつける太陽に反射して輝き、小さな破片のように見
える船が何艘も横切る。
「どこかに幸恵さんの精神があるはずだ…。早く探し出さないと」
民家のひしめき合う狭い路地を通り抜ける沖田。
島ののんびりとした土地柄であろうか、全ての家は吹き抜けばかりで中の様
子が容易にうかがえた。
丁度数メートル先の家を通り過ぎた辺りであろうか、沖田の視界に、ある親
子の姿がよぎった。
「幸恵さん…?」
路地を引き返し、一軒の家の前に立つ沖田。
家の中では、かつて死んでしまった子供を嬉しそうに抱きかかえながら、畳
の上にゆったりと腰掛ける幸恵の姿があった。
膝の上で甘える子供を見つめながら、幸恵は穏やかに微笑んだ。
「ここには…私の場所がある。子供もいる。懐かしい潮の香り、色褪せない
町の思い出…」
「幸恵さん、それはあなたの心が作り出した、ただの幻です」
「わかっています。裕樹も本当は……でも、ここから醒めて……失われてし
まった場所に戻る事なんて出来ますか?」
「えっ?」
「あなたは若いわ…まだ、いくらでもやり直せる。楽しいことだってきっと
見つかる。でもね……私くらいになるとね……寂しくなるもんなのよ。ずっ
と楽しかった過去の思い出に囚われて、楽しかった日を夢見ながら……」
沖田は黙って幸恵を見つめていた。
だがその視線は抱きかかえられた幼い息子・裕樹に写った。
(黄色い服…黄色は子供が好む色だ。幸せだった頃への憧憬が強く色に現れて
いる。それが幸恵さんにとっての裕樹君と重なったのか。)
幸恵の人生にとって一番の悔い。
現実世界で幾らか薄らいだとはいえ、ヒュプノス=トラップに取り付かれた
今となっては、悔いが強い形(息子の姿)となって現れたのである。
だがこのままにしておけば、幸恵は永遠に夢の中へ閉じこめられる。
例えそれが彼女にとっての幸せであるにしろ、現実世界では彼女を必要とし
ている者はいるのだ。
沖田は幸恵の幸せそうな姿を見つめながら、ただ静かに佇んでいた。
上記は3/9です。
またやっちゃったよ。(今回も戦闘シーン少なめですいません。)
「隊長、沖田君は大丈夫でしょうか…」
モニターを見つめながら心配そうに呟く旋風寺。
通常のヒュプノス=トラップ相手の戦闘ならばアドバイスは出来るものの、
今回は勝手が違う。
人間の、精神的な面での問題である。
勿論、その場にいた誰もが同じ思いだった。
土方は、ダイバー隊に入隊した時の沖田の決意、その言葉を心の中で反芻し
ながら、静かに旋風寺の肩の上に手を置いた。
「ここは、ヒュプノダイバーとして…医者としての、あいつの判断に任せよ
う」
ヒュプノス=トラップ内。
沖田は、自らの決心と幸恵の心との葛藤に立ちつくしていた。
裕樹を抱きかかえながらも穏やかな笑みを浮かべる幸恵。
だがいつかは…偽りの夢から人は醒めなくてはならない時が来る。
沖田修慈は自分に言い聞かせるように、自分の思いを静かに吐露した。
「俺は…無理をしてでもがむしゃらに頑張って…気づかないうちに、また自
分で無理を重ねて…それで損をしていました。だけどがむしゃらに頑張って
無理をしてでも精一杯出来る事は、今じゃないと駄目なんです。夢じゃない
現実の中で」
沖田の言葉に、微かに顔を上げる幸恵。
「夢を見る事、夢を持つ事は確かに素晴らしいとは思います。でも夢に囚わ
れてばかりじゃ何も変わらないんです。幸恵さんにとっての現実は…確かに
辛いでしょう。だけどあなたを必要としている人…ご主人がいてくれたから
辛い現実を乗り越えられたんじゃありませんか。だから、もう一度あなたの
待っている人の事を、いま必要としてくれている人の事をもう一度考えてく
ださい」
静かな面もちだが、胸の中に秘めた沖田の思いは情熱とも言えるべき熱い思
いである。
自分との葛藤の中で発せられた沖田の言葉。
その言葉をきっかけに、幸恵は現実世界で帰りを待っている夫の姿をはっき
りと思い出そうとしていた。
だが。
「おかあさん、どこにいくの?」
裕樹のあどけない笑顔に、微かに気持ちが揺らぐ。
だが幸恵は、悲しそうな瞳で裕樹を膝から下ろし「ごめんね…」と小さく呟き
ながら部屋を出ようとした。
その瞬間、裕樹−−−ナイトメア・タンジェリン−−−は、グリズリーのご
とく凶暴な姿へと変貌した。
タンジェリンがショベルの如き巨大な爪をゆっくりと振り上げる。
その爪は幸恵の背中に迫ろうとしていた。
「幸恵さん!」
沖田が咄嗟に幸恵を後ろ手にかばい、振り下ろされたタンジェリンの爪を受
け止めた。
タンジェリンの剛力が激しい衝撃を伴い、全身を突き抜ける。
「幸恵さん! 早くここから離れてください!」
「裕樹……」
変貌した息子の姿に、恐怖のあまりに立ちつくす幸恵。
沖田の身体を鋭い蹴爪で吹っ飛ばし、タンジェリンはトラップの主・幸恵に
追いすがろうとする。
だが咄嗟に身体を翻し、幸恵を抱えて飛翔するヒュプノダイバー。
宙を舞う二人を睨み付け、タンジェリンは怒りの咆吼を挙げた。
そしてその姿は徐々に膨らみ、民家を押しつぶし巨大な山の如き身体へと変
化を遂げた。
巨大化したタンジェリンの足下には、破壊された民家と荒らされた砂浜、そ
してただの木片と化した船の残骸だけが残っていた。
「裕樹は、あの子は…」
ナイトメアへ変貌した息子へ向ける、悲しみに暮れる幸恵の顔。
そして純粋だった息子との思い出を弄び悪夢に変えてしまったヒュプノス=
トラップ。
沖田の中で、強い怒りの炎が宿った。
「本当の夢は…眠りは悪夢を呼び覚ます物ではないんだ!」
その瞬間。
沖田の怒りと呼応し、胸部中心に付属したコアユニット<エンディミタイド>
が強く発光した。
赤から青へとグラデーションを帯びた光のオーラが、ヒュプノダイバーの身
体から拡散されていく。
拡散された光は徐々にはっきりとした形を帯びていく。
そして。
巨大化したタンジェリンと対峙する姿は、まさしく<光の巨人>であった。
皆さん忙しいのか、アクセス規制かなぁ?
だーれも書き込まないから寂しいよー。
古代怪鳥クローキオ登場
3機のマーズジェッターが空を駆け抜けていた。
それぞれにカジワラ、ジンノ、そしてリョーマが搭乗していた。
これは週に1回行われるカジワラによる特別訓練なのであるが、ジンノはあまりついていけない。
ジンノ「なんやねんホンマ。カジワラはん速すぎるで!これじゃ撃つことも、追いつくことさえできへんて!」
カジワラ「文句があるなら辞めた方が良いぞ。行くぞリョーマ!」
リョーマ「はい!」
この二人はものすごい操縦テクで飛行する。
ジンノ「ホンマ・・・かなわんわ」
二人の一騎打ちが始まった。さきにカジワラをリョーマがとらえた。
リョーマ「いきますよ〜!」
リョーマの乗るジェッターから、赤外線のレーザーが放たれた。
これに当たれば、破壊はされないものの、ブザー音が鳴り、狙撃されたことになる。
カジワラはこれを華麗にかわした。そしてかわしながらリョーマにレーザーを放った。
ブーブーブーブー
リョーマ「くそお!またやられた!!」
基地に帰還した3人。
リョーマ「カジワラさんすごいですね。あんな操縦テクを一体どうやって・・・」
ジンノ「あれじゃあ誰も勝てへんわな」
カジワラ「いや・・・俺にも、たった1人だけ勝てない人がいた」
そう言うと、感極深げに上を見上げた。
その時、本部内のブザーが鳴り響いた。
マナミ「太平洋上空に謎の飛行物体です」
フジタ「ものすごいスピードだな・・・進行方向は?」
マナミ「このまま行くと・・・東京です!」
フジタ「よし、東京には絶対入れるな。出動!」
隊員「了解!!」
出動したマーズジェッター1,2号&ブレイダーは、太平洋上空に到着した。
リョーマ「マナミ、ここに本当に来るのか?」
マナミ「ええ、このスピードだとあと3分で到着するわ」
本部のマナミの分析は正しかった。3分後、その怪物はものすごいスピードで飛んできた。
カジワラ「あ、あれは!!」
カジワラの顔が曇った。
フジタ「クローキオだったのか・・・」
リョーマ「クローキオ?」
フジタ「あのスピードにはついていけない・・・いったん引き上げた方が良いな」
ジンノ「解りました」
リョーマ「了解・・・あ、カジワラさん!」
マーズジェッター2号はクローキオに向かっていった。
カジワラ「あいつは・・・あいつは・・・!!」
カジワラの頭には、ある1人の男の顔が浮かんできた。
ミサイル攻撃を放つも素早い動きをするクローキオはヒラリとかわす。
フジタ「カジワラ!引き上げろ!!」
フジタは珍しく叫んだ。
カジワラ「・・・・了解・・・・」
本部に帰還したMAZは、クローキオ対策会議に出席した。
アキモリ「クローキオは3年前にも出現して、隊員1名の命と引き替えにようやく倒した相手だ。油断は禁物だ」
ジンノ「あのクローキオのスピードにはジェッターでは追いつけません。そこでジェッター1機を改造して、新たにブースター装置を付けたいんですが」
アキモリ「それは構わない。だが、それに誰が搭乗するんだ?」
カジワラ「私にやらせてください!!」
突然カジワラが叫んだ。
カジワラ「スピードが速ければ速い程身体にかかる重圧は大きい。適任なのは、キャリアのある私が適任です!お願いします!」
カジワラがこんなに積極的に、自ら志願することは初めてだった。
フジタ「・・・よし、やってくれ・・・」
リョーマは、カジワラの元へ向かった。
リョーマ「カジワラさん!」
カジワラ「どうしたんだ?そんな不安そうな顔して・・・」
リョーマ「あの時、いつも冷静なカジワラさんがどうして熱くなったんですか?」
カジワラは黙った。しばらく黙った後、リョーマに話した。
カジワラ「昔の俺は操縦も下手でいつも先輩にしかられてばかりで、MAZを辞めようと思った事もあった。
そんな時、俺に飛行訓練をしてくれるって人が現れたんだ。ナカニシっていう人なんだけど、
ナカニシさんは俺のセンスを見つけてくれて今のような優秀なパイロットに育ててくれたんだ。
でも俺はナカニシさんには勝てなかった。そしてそのまま死んじまった」
リョーマ「え?」
ここからは、カジワラの回想シーン。
3年前の防衛軍飛行訓練場。
ナカニシ「カジワラ!お前ももう一人前のパイロットだな。今度からお前も出動するんだ」
カジワラ「え?本当ですか!?」
ナカニシ「ああ、お前は俺が見た所、日本で一番うまい操縦センスを持っている。まあ俺は世界一の操縦センスだがな!」
カジワラ「じゃあ俺は、宇宙で一番のパイロットになってみますよ」
ナカニシ「言ってくれるじゃねえか!よし、やってみろ!」
カジワラ「はい!!」
その夜、怪獣クローキオが現れた。
MAZと防衛軍は出動した。しかし、スピードのあるクローキオに攻撃は当たらず、苦戦するばかりだ。
カジワラ「くそ!」
カジワラの乗る戦闘機がスピードを上げてクローキオを追った。
しかしクローキオは雲に隠れた。夜の闇と相あって、姿を見失ってしまった。
カジワラ「どこだ・・・どこにいるんだ?」
クローキオは上から攻撃してきた。
カジワラ「しまった!!」
そこにレーザーが飛んできてカジワラを助けた。ナカニシだ。
それで中西の乗るマーズジェッター2目掛けて、クローキオは方向を変えた。ナカニシはカジワラに通信を入れた。
ナカニシ「いいか?奴は俺に向かって一直線に飛んでいる。後ろから狙えば必ず当たるはずだ。一発で射止めろ。じゃあな」
カジワラ「ナカニシさん?ナカニシさん!!」
カジワラは、後ろからレーザーを最高出力で放った。
クローキオの羽に直撃すると共に、ナカニシの乗るジェッター2もクローキオと共に墜落した。
カジワラ「ナカニシさーーーーーーーん!!」
リョーマ「じゃあ、1人死んだ隊員って・・・そのナカニシさんだったんですか・・・」
カジワラ「ああそうだ。彼は自分を犠牲にする変わりに俺に奴を倒させてくれたんだ。結局、俺は勝ち逃げされてしまったんだ」
カジワラは苦笑していたが、悲しい笑顔にリョーマは見えた。
カジワラ「あの怪獣はナカニシさんの仇なのさ。俺はあの怪獣に絶対に勝ちたいんだ」
フジタ「がんばれ・・・」
リョーマ「隊長!!見ていたんですか?」
フジタ「ナカニシの思いを・・・無駄にするなよ。カジワラ」
カジワラ「・・・・はい!!」
クローキオは、防衛隊によってなんとか東京上陸を避けていた。しかし
ナリタ「本部!本部!これ以上の阻止は不可能。作戦はまだか!?」
フジタ「ナリタ!もう少し待ってくれ」
その時、ジンノが飛びこんできた!
ジンノ「出来ました!マーズジェッター3!!」
フジタ「よし!出動!!」
ブースターを取り付けた、マーズジェッター3号。
カジワラ(俺は・・・勝つ・・・奴を倒さなければいけないんだ・・・)
リョーマ「カジワラさん!」
通信機でリョーマが言った。
リョーマ「落ち着いていきましょう・・・そうしないと、ナカニシさんには勝てませんよ」
カジワラはホッとしたような表情をした。
クローキオは、東京湾上空を飛んでいた。
ナリタ「・・・来たか!!」
マーズジェッター1号と3号、そしてブレイダーが到着した。
ジェッター3はそのスピードでクローキオにドンドン追いついていった。
マナミ「すごいわ。あれなら余裕じゃない!」
ジェッター3はレーザーを放った。
クローキオは平気な様子でカジワラに突っ込んでいく。
しかし、それをいとも簡単にさける。
ナリタ「ものすごいスピードだ・・・さすがカジワラ」
しかし中のカジワラは、その重圧に耐えて苦しんでいた。
その一瞬の隙をついてクローキオが攻撃してきた。
リョーマ「やめろーーー!!」
ジェッター1号の誘導ミサイルが当たった。
フジタ「奴が直進していたからミサイルが当たったのか・・・」
怒ったクローキオはジェッター1を、羽から出す強風で吹き飛そうとした。
リョーマ「く、・・・操縦桿が・・・」
ジェッターはそのまま墜落しかかっていた。その時、スパークブレスレットが光り輝いた。
リョーマ「ウルトラマン、エックス!」
リョーマはウルトラマンエックスに変身した。
エックスは、ジェッター1を抱えながら地上に着地、ジェッター1を地面に置いた。
クローキオはエックスに向かって直進してくる。
エックス「ジュェ!シュア!」手からのエックスフラッシュ光線で攻撃するもクローキオは素早くかわす。
クローキオは、足の爪でエックスに襲いかかる。
爪で肩を掴まれ、上空に持ち上げられる。
ジンノ「あかん!あのままでは・・・」
エックス「ジュ、ジュァァ!!」
カラータイマーが赤く点滅を始めた。
その時、エネルギー弾がクローキオを直撃、エックスを救ったのはカジワラだった。
カジワラ「クローキオを倒す方法はただ一つ・・・ナカニシさんのように俺が囮になり、後ろからエックスが攻撃するしかない・・・」
クローキオの前を飛ぶカジワラ。それを追うクローキオ。
エックスはカジワラを止めようと追いかける。
カジワラ「エックス、早く攻撃しろ!」
エックスは躊躇っていた。リョーマの意思、エックスの意思とも同じだった。
カジワラを死なせては行けない。しかし・・・しかし!
カジワラ「速く撃てェェェェ!!」
エックスは意を決してフラッシュ光線を放った。
羽を直撃したクローキオはそのままジェッター3の頭上から落下してくる。
カジワラは操縦桿を動かそうともしない。”これで良かったのだ”
その時、カジワラの手を握って操縦桿を動かした者がいた。
カジワラの目には、ナカニシがいたように見えた。クローキオを避けたジェッター3は無事だった。
落ちていくクローキオに、エックスは上からバルニウム光線を放ち、撃破した。
==数日後==
ジンノ「あのジェッター3は人にかかる重圧が大きすぎる。もっと改良せんとなあ・・・」
リョーマ「それにしてもカジワラさん。よく避けられましたね。俺はカジワラさんが死のうとしていたと思いましたよ」
カジワラは笑っていた。今度は正真正銘の笑顔である。
リョーマ「まあ機体がパワーアップしていたとはいえ、カジワラさんはナカニシさんを越えたんですよね!」
カジワラ「いや、俺はあの人に助けられた・・・あの時もな・・・」
そう言うと、カジワラは司令室から出て行った。
マナミ「一体何があったのかしら?」
カジワラは、屋上で空を見上げながら訓練をするジェッターを見つめるのであった。
次回予告
怪獣を友と呼ぶ少女。その友と呼ばれた怪獣は破壊の限りを尽くす。
その正体は一体?
次回ウルトラマンエックス第5話
「友達」
次回もみんなで見よう!!
タンジェリンを迎え撃つ沖田修慈−−−ヒュプノダイバー。
エンディミタイドを中心に両手をかざした瞬間、エンディミタイドから放た
れた光が、ダイバーの周囲に金色に輝く光のリングを作りだし、ダイバーを囲
むように二本、球を描くような形でランダムにゆっくりと回り始めた。
再び怒りの咆吼を挙げ巨大な爪を振り上げるタンジェリン。
だがタンジェリンの爪は空を切り、次の瞬間にはタンジェリンの身体ごと金
色の輪の中へと封じられていた。
タンジェリンを固定する金色の輪。
ダイバーが両腕を広げると、タンジェリンの周囲から外側に、もう一本の光
の輪が輝きだし、その光はトラップマップ全体も覆い尽くした。
マップ内の光全てが黄金に輝き出す。
その瞬間、全方向から黄金の帯が一直線にタンジェリンめがけて幾重にも集
中し突き刺さった。
突如ガラスのような光の欠片となって粉々に砕け散るタンジェリン。
そして砕けた欠片は光の粉となってマップ世界に拡散し、消えた。
黄金の光から再び白の光へ。
浄化されたマップに降り立つ沖田は言った。
「これが、ヒュプノダイバーの最終装備・ジャスティ=エンドだ…」
ヒュプノス=トラップの消滅と共に、患者は無事に意識を取り戻した。
そして司令室内テーブルにおかれた冷めたお茶も、既に無くなっていた。
盆を抱えた旋風寺が呟いた。
「気が気で仕方なかったんでしょうね、杉森さん」
「そうだな。あとは、幸恵さんがヒュプノス=トラップで受けた心の傷は…
杉森氏に任せるしかない」
芹沢と供に、連絡を受けた医療班は患者を運び、医療施設へと戻っていく。
それを見届けた沖田は司令室へ戻り、今回の出撃での葛藤を土方に吐露した。
「隊長…俺は、幸恵さんに改めて教えられました。夢の中に囚われず、現実
世界で前を向いて生きることが…どんなに辛いものなのか。あの時、俺は…」
沖田の中にあった葛藤。
幸恵の亡くなった息子への思いと、ヒュプノダイバーである自分の決意。
土方はその気持ちを察し、ぽん、と肩に手を置いた。
「確かに人間ってのは気持ち的に弱い部分もあるよな。なぁ沖田、入隊が決
まってからお前を防衛隊の研修に突っ込んだのも、別に由緒正しい軍隊教育
をしてお前を兵士にしようって訳じゃない。偉そうになっちまうが、規律や
規則を重んじる事の重要さを認識すると同時に、精神を鍛えるためだ。それ
からこいつは隊長としての忠告だ…」
言いかけたと同時に桐生院が横やりを入れた。
「お前、少しゃあ肩ん力抜いてくばい!…でしょ?」
「おい零夏! …ったく俺が最後にビシッ!てキメようとおもっとった台詞
ば…」
「言ったもん勝ち。めめしかよ土方君!」
桐生院に言われ子供のようにむくれる土方に、旋風寺が思わず吹き出した。
お茶を一気に飲み干し、気を取り直した土方は突如にんまりと笑みを浮かべ
た。
「ところで沖田、旋風寺から聞いた博士論文の件だが、手っ取り早い方法が
ある。…まぁ、ちょい耳かせ」
脊椎反射とも言えるひらめきの男・土方駿蔵が沖田修慈に授けた方法。
それは…沖田修慈の、今の実生活をそのまま生かす簡単な方法であった。
二日後。
小さな菓子包みを持って沖田が訪れたのは、幸恵の家だった。
縁側で穏やかな笑みを浮かべながら寄り添いあう老夫婦。
沖田の姿に気づくと杉森氏が丁寧に頭を下げ迎え入れてくれた。
縁側で三人が座り込み湯飲みを片手にのんびりとするのどかな光景。
「毎日のように、すいませんね沖田さん」
「いいえ、出動以外は結構暇ですから。研究の方も大分落ち着いたし。肩の
力を抜いたおかげで…博士論文も何とか出来ましたから」
「がむしゃらに頑張ろうとなさらずに、自分のペースでゆっくりと…それが
大事ですよ。沖田さん」
「はい」
沖田修慈にとって転機ともいえる今回の出撃は、緩やかな日差しに包まれた
縁側で幕を閉じるのだった。
そして、土方のアドバイスで沖田の提出した博士論文。
「夢内部における色彩の象徴性」が見事に良を得たのは後々の話である。
(NEXTtoDIVE→→→)
>ヒュプノダイバー
段々ウルトラマンらしくなってきましたね。作風が安定してきたと思います。
次回を楽しみにしてます。ところで新撰組ネタはあるんですか?
>ウルトラマンエックス
関西弁の科学者というのはティガのホリイをどうしても連想してしまいますね。
キャラは違いますが。例えば関西弁でなく博多弁とかに変えるだけでも印象が
違ってくると思いますよ。できれば同じモチーフの繰り返しは避けたいものです。
実際に住んでいない地方の方言を会話で書くのは難しいと思いますけどね。
>エックス「地球人は必ず私に頼るだろう・・・努力することを辞めた者は必ず滅ぶ
>・・・私はそんな星をいくつも見てきた」
私はこれを読んでエックスというのは頼まれもしないのに異星の文明に干渉して
挙句の果ては骨抜きにしてしまうのか? と思いました。まあそんな意図はない
のでしょうが、そう読む人間もいるという事です。文章はどんなに気をつけて
書いても、思ってもみなかった解釈をされることがあります。
第3話はプロットでいうと、リョーマの超能力がジンノの科学力を上回った結果
事件解決に導かれた、という風に読めます。つまり 超能力 > 科学力 と
受け取られかねない。ウルトラマンではしばしば主人公が超能力を発揮する場面
が登場しますが、ストーリー上は人間の努力が事件解決に結びつくとした方が
ポジティブでいいでしょう。超能力はむしろ否定されるためにあるくらいで
ちょうどいいのでは?
>適任なのは、キャリアのある私が適任です!
凡ミスですね。作品を書いてすぐアップするのでなく一日くらい寝かせた方が
いいですよ。ここのログは削除できないし半永久的に残りますからね。
>ナカニシさんは俺のセンスを見つけてくれて今のような優秀なパイロットに育ててくれたんだ。
自分で自分の事を優秀という人間はいないでしょう。いるとしたら
よほど鼻持ちならない人間です。ここは「一人前」くらいで十分でしょう。
>>371 手厳しいお言葉どうもありがとう。
それしか書けません。今書くとどうも言い訳に捉えられるので。
エックスの正体については今後描く予定です。
3話の超能力>科学力の件ですが、それは人類の科学を持ってしても
解決できない事件が発生したと解釈してもらおうと書いたのです。
カジワラのセリフは、どちらも完全にミスですね。失礼しました。
でもこう書いてみると、本当に言い訳ですね(汗
>>372 まあ、あんまり気にしないでくらはい。じゃあお前は面白い作品書いてるのか?
と言われると返答につまりますから。
どこが面白かったかも書けるといいんですけど、良い点を書くのより批判する
方が楽なんですよ。
そうですね。まあショートショートだから別にいいんだけど、このスレで
今までに発表された作品って映像化すると多分10分くらいに収まっちゃう
んじゃないかな。30分番組だとAパートで終わっちゃう。
オリジナルの作品はシナリオ形式だけど、大体ペラ(200字詰め原稿用紙)
で60枚くらい、つまり400字詰め原稿用紙で30枚前後くらいのボリューム
なんですね。つまり20分弱の中にそれだけのドラマが込められてる訳です。
この10分(Bパート分)の差は大きいですよ。これが書けるとグンとドラマが
引き立ちます。バトルだけじゃ物語は面白くなりません。無理にとは言わないけど
チャレンジしてみてください。
シナリオの書き方なんかは創作文芸板で調べてみてください。
375 :
1:03/10/19 01:54 ID:VoHOCoe/
みなさまお疲れ様です
最近仕事が激忙しくて、全然続きがうP出来なくてすいません
忘れている訳じゃありませんので(汗
>>374 自分には無理です(爆
時間がない。僕は学生なんで・・・
>374
自分は根っからの素人ですが、知り合いはシナリオ学校通ってました。
長坂秀桂氏(だっけ?)の主催する学校に通っていた知り合いもいます。
(今はみんな普通の社会人ですけどね。)
自分としてはシナリオには興味ありますから、前回あげてみた作品をシナリオ
にしてみるのも面白いでしょうね。
今はとりあえず手持ちの話を先にあげたいです。
(最終回を書くかは謎として・藁)
>1
お久しぶりです。仕事は仕事ですから、無理せんで自分のペースで頑張ってく
ださい。
自分は十二月頃と来年初めの四ヶ月間は少なくとも地獄・泣。
やれるときに、話ばあぐっばい!
dive4 偶像的存在に関する考察
深夜、某九州市内の小さな会社。
目の前に積まれた積算書類の山を前に、一人の女性はうんざりとした表情を向
けた。
去年入社したばかりの営業・川村英美(22)は、社内の現状にいささか辟易とし
ていた。
バブル崩壊でもう数年経ち、テレビでは経営回復云々と唱えてはいるものの、
やはり現状は何も変わってはいない。
儲かるところは儲かり、儲からないところはとことん儲からない。
おまけに英美の勤める会社ではとうとう残業手当も付かなくなり、一人暮らし
にとっては過酷な状況といえた。
幸い英美は家族と暮らしているのでそれは免れてはいるが、なんと言っても新
入社員の安月給で手取り十一万円なのだから結構きつい。
だが、そんな英美にとって幸せだったのは九州某所にある<あの場所>の存在だ
った。
携帯での友人との会話で、英美の声は心なしか弾んでいた。
「今回のイベントは絶対行く価値有りだよね?」
(そうそう、今回はウルトラマン・ヴァルガーの主演俳優が来るしねー!)
「リリカ隊員役の子も来るって?」
(生リリカだよ、生リリカ!あー早く拝みてー!)
九州某所−−ウルトラマンランド−−のイベントを前に心を弾ませる英美であ
った。
一方、ダイバードック内。
子供の頃、誰しもが聞いたであろうヒーローの名。
芹沢が発したその単語に、沖田修慈が不意に顔を上げた。
「ウルトラマン?」
「そう、ウルトラマンだ。今度、従弟を連れてウルトラマンランドに行くんだ
が、気分転換にお前も…」
いっしょにどうだ、言いかけたが言葉を切る芹沢。
いまいちピンと来ない沖田の表情に、思わず納得の色を浮かべた。
「そういや沖田…お前のヒーローって風の新十郎に新撰組だったよな」
ちなみに沖田は、活動写真家であった祖父に、時代活劇の話をたくさん聞かさ
れて大きくなった。
そして幼少時代から渋い趣味に走ってしまったために、変身してどうだの光線
がどうだのには全く免疫がなかった。
それゆえに訓練を受けていた当初は、かなりのカルチャーショックだったらし
い。
「ところで、ウルトラマンって…どんなんだ?」
その単語に、まってましたと会話に加わったのは旋風寺隼人と土方駿蔵だった。
「ウルトラマンなら任せて!隊長も僕も大好きだよ」
「俺はなんと言ってもレッドキングだなー。怪獣無法地帯でのあばれっぷりは
最高だった!」
妙に会話が弾み嬉しそうな隊長とリーダー。
懐かしいウルトラマンの話はきっちりと網羅しており、怪獣やら装備の名やら
がばんばん飛び交っている。
本当にこの人達は、地球外生命体と接戦した防衛隊員なのだろうか?と思うく
らいに会話が弾みまくっている異様な光景に、芹沢は頭を抱えていた。
「嫌な予感がする…」
そして翌日。
結局ダイバー隊一同は<気分転換>と称してウルトラマンランド行きを決行する
のであった。
待ち合わせ場所である九州市内某所・駐車場で近藤俊哉の所有する四角いワン
ボックスカーに、すし詰め状態に乗る一同(ちなみに運転手は旋風寺)。
芹沢は叔父一家を乗せなければならないので別の車である。
たまの骨休めとは言え、この光景に沖田は冷静なツッコミを入れた。
「流れでこうなりましたけど隊長、もし出動要請あったらどうするんですか?」
「意外とわからんぞ?トラップ患者はここの市内だけとはかぎらんからな…」
「そんなご都合主義でいいんですか?」
「ええも何もここまで来て今更引きかえせんど?気にすっこたにゃあて」
「はぁ…」
一方。
「ごめんねー玉木、付き合わせちゃって」
「気にすんな、えーちゃん。瀬名さん達も、リリカ目当てで陣取ってるからっ
て、連絡あったよ」
「あたしリリカは別に良いんだけど…」
友達と一緒にウルトラマンランドで楽しむ事が一番の気晴らしである英美にと
っては、イベントは只のきっかけに過ぎなかった。
ついでに、主演俳優もさして興味はない。
一部のファンには、こういったあまのじゃく的な人間もいるわけであるが、そ
れはさておき。
市内からおよそ二時間後、某市にあるウルトラマンランドに到着した英美ら二
人。
九州某市最大のレジャー施設である大型遊園地・三井グリーンランドに隣接し
たウルトラマンランドは、半円形の倉庫型メイン施設を奥に控え、前方左には
屋根の上のジェットビートルが目印のウルトラ=デ=レストラン、右側には科
学特捜隊本部を模した土産物屋がある。
そして中央エントランス広場には、常にウルトラマンが子供達とふれあってい
る。
早速到着した玉木と英美だが、玉木がトイレに駆け込んでしまったために待ち
ぼうけを喰らう英美。
仕方なしに券を二人分買い、土産物屋まで戻ろうとした時である。
土産物屋の傍らにある小さなメリーゴーランド。
メルヘンな馬やら馬車ではなく、全てウルトラマンやらそれに登場した車が乗
り物となっている。
そして、それを物珍しそうに眺めている、いかにも取っつきやすそうな小柄の
兄ちゃん。
たまたまぽつんと立っていたので、英美は声を掛けた。
「あの…」
「えっ?」
声を掛けられ振り向いた顔が、妙に柴犬の子犬を連想させた。
英美は思わず<しまった>と心の中で呟いた。
さらに、ほのぼのとした笑顔を返された日には、自然と英美は後じさりもして
しまうのである。
「え、と、今日はヴァルガーのイベントだから、やっぱり女性客が多いですよ
ねー(心なしか早口)」
「…あー、それで女の子が目立つんだねー。ところで、ヴァルガーって何です
か?」
「今放映されているウルトラマンです」
「えっ?ウルトラ兄弟ってまだ増えてるの?」
「厳密には兄弟って訳じゃないんですけど…」
ウルトラ大好きな英美はここぞとばかりに、知っている限りのウルトラマンの
基礎知識を披露した。
そして取っつきやすそうな兄ちゃんは、にこにこしながら英美の話に、うんう
んと嬉しそうに相づちを打っていた。
そこへ。
「えーちゃん!ごめーん!」
「おーい!」
玉木とやたら長身の男がそれぞれ二人を呼んでいたので、二人は軽く挨拶を交
わし、それぞれの友人と一緒にめいめいの場所へと別れていった。
しかし、英美は何とはなしに、先ほどの男の連れ二人を振り返る。
一方は長身(183cm)で精悍な顔立ちの、濃いい男前。
もう一方は小柄(170cm)でほのぼのとした印象を受ける男。
英美は素早く妙な質問を玉木にぶつけた。
「あの二人さぁ、あたしが好きだったウルトラ隊員とイメージそっくりなんだ
けど」
「はぁ?似てはいるけど、偶然っしょ?」
玉木の興味は既に件の二人連れではなく、土産物屋へと向いていた。
少々気がかりではあるが、英美は仕方なく玉木のあとについて土産物屋へと入
っていった。
英美らと別れた男二人はと言うと、メイン施設の入口で実物大のウルトラマン
の顔を眺めながら立ち話をしていた。
その時、何げに長身の男が手にしていたチケットとは別に、小さな色つきの紙
片が目に付いた。
「それは?」
「握手の抽選券だと。チケット一枚につき抽選券が一枚もらえるとか…」
「握手って、ウルトラマンとですか?」
「いや、何かタクト隊員とリリカ隊員とかいう…」
「ああ、もしかして新しいウルトラマンに出演している隊員ですか?」
「何だ?知ってるのか?」
「さっき、メリーゴーランドの前にいた子に教えて貰って」
「ははぁ、これか?」
長身の男がくい、と親指で指さしたのは<タクト隊員・リリカ隊員がやってく
る!>と表記された看板である。
「リリカちゃんってのは結構かわいいな。たとえて言うなら若い頃の西郷輝彦
って感じか?」
「いや、あの…」
小柄な男が何か言いかける。
何となく察した長身の男が看板を見直す。
男が見ていたのは、茶髪でショートカットのいまどきの若者の方であった。
「…おお、こっちか!いやー、わりいわりい」
「ボケるには早いですよー」
漫才のような相づちで看板を眺める二人の男。
一見年季の入ったウルトラファンと勘違いされそうな二人連れ。
土方駿蔵と旋風寺隼人だった。
そんなこんなで時刻は昼の一時半。
「タクト隊員!」
「たくとー!!」
メイン施設の目玉とも言えるライブステージ上。
主人公ハムラ=タクト役の俳優がステージに立つと、会場から黄色い声援があ
ちこちに飛んだ。
子供ら(勿論芹沢の従弟も)は大喜びでヴァルガーの人形やら変身アイテムを振
り回して喜んでいる。
そして最近ある傾向で、女性客(子供の母親しかり俳優のファンしかり)の視線
が一挙に俳優一人に集中するも、一部の女性は冷ややかな視線を送っていた。
もちろん、ステージの後方で沖田と共に見物していた桐生院零夏もその一人で
ある。
「ただの子供じゃない」
「まぁ…俺たちから見ればそうでしょうね」
何気なくステージを見る沖田を一瞥する桐生院。
じーっと見つめながら、はっきりと言い放った。
「あんたの方がよっぽどいい男じゃない?」
沖田修慈は、その言葉に一瞬絶句した。
「え?」
「背も十分に高いし、顔立ちもクールで…あの子に充分ひけを取らないわよ」
「……ちょっと年が違いすぎますよ」
あまりいい男だの格好いいだのと言われるのが照れくさい沖田は、すごすごと
その場を離れた。
そしてディスプレイされた撮影用小道具に興味を示しつつ、うん年前の<コセ
イダー>のスーツ(というよりは剣)を眺めている、古風な顔立ちの長身の青年
に、桐生院は呟いた。
「ウルトラマンと言うよりも…時代劇の方があってるわね」
興味本位で付いてきたのはいいが、沖田も桐生院も少し退屈気味の様子である。
ディスプレイを一通り眺めると、沖田は風のテーマを口ずさみながら建物を出
た。
そんなこんなで。
それから三十分が過ぎ、ウルトラマンヴァルガーの午前の部のイベントが終わ
った後に、英美と玉木は再び土産物屋を散策していた。
そして、喉が渇いたからと英美が自販機の方へ行こうとした瞬間である。
先ほどは何ともなかった英美が、突如立ちくらみに襲われたように倒れた。
「英美!」
いきなりエントランス中央で倒れた英美に、何事かと人々が駆け寄る。
その中で、人だかりをすり抜け駆け寄る一人の青年が、手早く手持ちのタオル
で頭部を保護し安静な状態に保った。
「あなたは?」
「九州医大の学生です…救護が駆けつけるまでの応急処置ならできます」
医大生はそう言いつつ、英美の脈を測り瞳孔を確認すると、ある事に気づいた。
「呼吸も安定しているし脈も正常だ。貧血気味というわけでもなく顔の血色も
いい」
「どういうことですか?」
「とにかく、付近の医療施設に連絡を取りましょう」
総合案内所に駆け込んだ医大生の連絡により、患者は市内の病院に運び込まれ
検査を受けた。
ほんの数時間前まで、一緒にイベントを見て楽しんでいた英美が気が気でなく
胸がつぶれそうになる玉木。
だが、件の医大生は黙って玉木を宥めつつ傍らで待っていてくれた。
いくらか気持ちの負担が軽くなり、玉木は傍らの医大生に礼を言った。
数分後、医師から検査の結果が報告された。
「クランケ・川村英美は重度のヒュプノス=トラップに感染しています」
「ヒュプノス=トラップ…」
「ええ。軽度の物なら、この医療施設にある簡易ダイブシステムで治療は可能
ですが、重度のトラップ症となると…」
ごく一部のマスコミで取り沙汰されている、対岸の火事ともいうべきトラップ
症。
だが現実に身近に降りかかるとなると、これほど衝撃的な物はなく、勿論玉木
も呆然としていた。
だが、玉木の傍らにいる医大生は言い切った。
「重度のトラップ症なら、ダイバードックで治療は出来ます」
「君は?」
「九州医大の沖田修慈です。ダイバー隊になら僕が連絡を取ります」
「しかし…」
「九州医大の近藤先生とは懇意にしておりますので、ご心配は無用です」
「わかりました、では…」
ダイブシステムの親である近藤俊哉の名は、やはり医療業界で知る人ぞ知る存
在である。
知り合いだと名乗った医大生は医師と綿密な相談を交わした後、病院内の公衆
電話(病院内での携帯電話は使用禁止なので)でダイバー隊と連絡を取った。
今回は地元話です。
ウルトラマンランドも結構頻繁に行っているので、舞台設定が書きやすいのな
んの。
(勿論、この手の話は今回限りと言う事でご勘弁願います。あまりにも不真面
目すぎですから)
冷凍怪獣ダフリザー登場
カナ「はあ、眠いなあ・・・」ここは、リョーマの妹カナの通う高等学校。
カナはとても眠たかった。友達が話しかけた。
友達「カナ?凄く眠そうだね?」
カナ「うん。実はね・・・兄貴が夜遅く急に帰ってきてさ。世話するしかないのよ」
リョーマは、隊員就任以来初の休暇を取ったのであったが、手違いで飛行機に乗り遅れてしまい、期間時刻が大幅に遅れてしまったのである。
カナ「それにしても、夜中の2時に起こされるとは思ってなかったわ!」眠い所為もあるだろうがカナは不機嫌だった。
その時、チャイムが鳴り担任が教室に入ってきた。無精ひげを生やした体育教師である。
生徒達の間では「ゴリ」とあだ名で呼ばれている。
生徒「起立!礼!着席」
担任「ええ〜今日から転校生が来ました。どうぞ」ドアから1人の女の子が入ってきた。見た目的に大人しそうな子である。
担任「ええと、コンノ=ユリエさんだ。今日からクラスの一員だ。みんな仲良くしてやってくれ!」
カナ(ふうん・・・転校生か・・・)
休み時間。早速サユリに話しかけようとカナは近づいていった。
カナ「サユリちゃん?私、キサラギカナっていうの。よろしくね」
サユリ「・・・よ、よろしく・・・」
それっきり彼女は黙ってしまった。彼女はそれから3日間生徒とも、何も話さなかった。
カナ(何よあいつ。せっかく仲良くしようとしているのに!!)
カナはまたもいらだっていた。
カナ「はい!」
リョーマの住むボロアパート。カナが机に勢いよく置いたのは、カップラーメンだった。
リョーマ「・・・なんだ!?お前最近手抜き料理ばっかだな!?」
3日前からリョーマはコンビニ弁当とカップ麺しか食べていなかった。
リョーマ「どういうこった?お前最近いらだってないか?何かあったんだろう」
カナ「別に〜。転校生が全然話してくれないんだもん」
リョーマ「ふ〜ん。だからって手抜き料理はないだろ?俺は後2日しか休めないんだぞ!」
カナ「うるさいうるさい!!」
リョーマ「そんなに怒るなって!!なあ、そのお前のイライラの原因になっている女の子ってどんな子だ?」
次の日、リョーマはカナの学校の校門前にいた。
昨夜カナから聞いたサヨリという子に会おうとしていた。
妹の苛立ちの原因であるサヨリにカナと喋ってほしいとお願いしに来たのだが・・・
教室の窓からカナはリョーマを見ていた。
カナ(げええ?兄貴の奴本当に来たよ!あれじゃストーカーと変わらないじゃない!!)
学校の事務員に白い目で見られながらも、リョーマは下校時刻まで待った。
下校時刻、サユリより先にカナが来た。
カナ「兄貴。恥ずかしいからやめなよ!」
リョーマ「うるさいなあ。俺はお前のためを思ってやっているんだぞ?お前が悩んでいるから。妹のために頑張らない兄がどこにいる!」
ちょっと危険なセリフを言いながら、リョーマはサユリを待った。しばらくして、ようやくサユリが出てきた。
リョーマ「よし!」
カナ「待って。まず私が行くから」
カナがサユリの元へいってまた喋りかけた。
カナ「サユリちゃん?私ね、サユリちゃんと友達になりたいの。だからお話ししてほしいなあ・・・なんて」
サユリ「悪いけど・・・私急ぐから・・・」
カナ「え゛?」
喋ったのは良いがあっさり断られてしまった。立ち去るサヨリをリョーマが止めた。
リョーマ「おい!失礼じゃないか!別に友達になりたくないなら良いけど、あんな言い方はないだろ?」
サユリ「・・・友達なら・・・私を守ってくれるの?」
リョーマ「え?」
サユリ「私を守ってくれる人しか友達と呼ばないの。それ以外の人は私に近づかない方が良いよ・・・」
そう言うと、彼女は立ち去っていった。
リョーマ「一体どういう事だ?」
カナ「何か裏があるわね・・・」
タイトル書き忘れた(汗
上の2つも同タイトルですよ〜
リョーマは職員室でサユリのことをカナの担任に聞いた。
担任「ああ、あの子はちょっと可哀想な子ですよね。まさかひとりぼっちになってしまうとは・・・」
リョーマ「どういう事です?」
担任「実はあのサユリと言う子の住んでいた村は、2週間前に怪獣によって壊滅されているんです。彼女以外の住民は全て死んでしまったんですよ」
リョーマ「2週間前・・・まさか長野県の山奥の村に出現した怪獣が!?」
カナ「そんな・・・」
サユリは今、施設に預けられている。両親も、友人も全て怪獣に殺されてしまった。住む場所さえも失ってしまった。
その頃、MAZ本部では、東京に近づいてくる巨大な影を発見していた。
マナミ「上空1万メートルを飛行中の物体は、まっすぐ東京に向かっています」
フジタ「前に長野を襲った奴と同じ奴か・・・もしかしたら東京が狙いなのかもしれない・・・警戒態勢に入れ!」
カジワラ&ジンノ「了解!」
フジタ「後でリョーマにも連絡しておけ」
次の休日、リョーマはサユリのいる施設に向かった。怪獣が東京に来ると聞いて、休日返上で調査をしていた。
怪獣の事を一番知っているサユリに話を聞きに来たのだが・・・
サユリ「キサラギさんのお兄さんですっけ?」
リョーマ「そうだよ。今日は君に話を聞きに来たんだ。実は俺はMAZの隊員なんだ」
MAZと言う言葉を聞いて、サユリはかなり驚いた。明らかに動揺している。
リョーマ「そんなに驚かなくて良いよ。君の村を襲った怪獣がね・・・」
サユリ「・・・来るのね・・・ここに・・・」
リョーマ「え?なんで解ったんだ?」
サユリ「あの怪獣は・・・ダフリザーは私の友達だもの!」
リョーマ「なんだって!?」
その時、後ろからガチャンという音がした。カナが密かにリョーマを尾行していたのだ。
リョーマ「カナ・・・」
カナ「・・・ごめん。ついて来ちゃって。でも、サユリちゃん本当なの?怪獣が友達だって・・・」
サユリ「そうよ。ダフリザーは私の唯一と言っていい友達」
リョーマ「・・・詳しく聞かせてくれないかな?」
その頃、やはりダフリザーは東京に着地しようとしていた。
サユリ「私は小さい頃から友達にいじめられて、いつも1人で雪で遊んでた。
でも他の子がうらやましくて、仲良くしてくれる友達がほしいと神様にお願いした。
そしたら雪の化身、ダフリザーが出てきて私と遊んでくれた。
ダフリザーは親友だった。でも私がいじめられて、
あいつらを懲らしめてって言ったら、ダフリザーが村を襲って・・・
私のせいで、みんな死んじゃって・・・」
リョーマ「なるほど・・・それで怪獣は君を追ってここに来る訳か・・・」
カナ「大丈夫よ!兄貴達が怪獣なんて簡単にやっつけちゃうよ!」
サユリ「駄目!ダフリザーを殺さないで!」
二人はかなり驚いた。
カナ「どうして!?怪獣はあなたの村の人をみんな殺しちゃったのよ?」
サユリ「で・・・でもダフリザーは、私が望んだ友達よ。私の願いを聞いてくれて、強いし、私を守ってくれる」
カナ「そんな・・・でも・・・」
その時、ダフリザーがついに東京に上陸した。
リョーマ「俺は、行く!」
サユリ「リョーマさん!駄目!!」
サユリの叫びを無視して、リョーマはダフリザーの元へ走っていった。
リョーマは走りながら考えていた。
リョーマ(俺とサユリちゃんの境遇は同じようなものだ。怪獣に親を殺された俺と・・・
なのに、彼女はそれでも怪獣は友達だという。俺は逆に怪獣を倒したいと思っている。
どっちが正しいんだ?俺は怪獣を倒すためだけに今まで生きていたが、本当にそれは正しかったのだろうか・・・)
カナ「兄貴危ない!!」
ダフリザーは口から冷凍光線を吐いて街を凍らせている。その光線がリョーマにも。
リョーマ「く!くそおお。どうすれば」
マーズジェッター&ブレイダーが到着。ダフリザーに攻撃を開始した。
サユリ「やめてえええ!ダフリザーを殺さないで!」
サユリの悲痛な叫びと、逃げまどう人々の悲鳴。ダフリザーの鳴き声と爆音が響き会う中リョーマは・・・
リョーマ「エックス・・・俺はどうすれば良いんだ?確か君は、いろいろな星を見てきたと言っていたが・・・」
エックス「リョーマよ。それは君自身の選択に懸かっている」
リョーマ「そんな・・・全人類に懸かっているんだ。俺1人でそんな事はできない」
エックス「リョーマ・・・君はもう人間を越えた存在なんだ」
リョーマ「人間を越えた存在?」
エックス「そうだ・・・私と同じ力を持った特別な存在だ。しかし、それでも人間でもある」
リョーマ「どっちなんだ?」
エックス「それも自分自身で見つける事が大事なんだ」
会話がとぎれた。リョーマは決断した。
リョーマ「俺は、人々の夢や希望を奪う怪獣を倒すと誓った。」
腕のスパークブレスレットが光り輝く。
リョーマ「ダフリザーはサユリちゃんの唯一の希望なのかも知れない。
でも!もっと希望を見いだせるはずだ!人間として生きていれば!
新しい希望・・・それは新しい友達だ!!ウルトラマンエックス!!」
赤き光と共にウルトラマンエックスが登場した。
カナ「エックス・・・兄貴!」
対峙するエックスとダフリザー。
サユリ「・・・エックス・・・」
ダフリザーは冷凍光線でエックスを凍らせようとしていた。
しかし逆にエックスはその攻撃を全て受け流す。すると不思議な事に街の氷が溶け始めてきた。
ジンノ「すごい・・・エックスの体温が上昇しておる。その熱で街の氷が溶けているんや!」
フジタ「人に無害なエネルギーで氷を溶かしているのか・・・なんて素晴らしいんだ!」
エックスは身体を発光させた。ウルトラ全身発光は熱に弱いダフリザーに大ダメージを与えていた。
サユリ「やめて!ダフリザーを殺さないで!!」
エックスはダフリザーに向けてバルニウム光線を放とうとしたが、その声を聞いて止めた。
カナ「兄貴・・・いやウルトラマンエックス!撃つのよ!」
サユリ「嫌!ダフリザーを殺さないで!私の友達を殺さないで!」
カナ「バカ!!」カナはサユリの頬にビンタした。
サユリは突然の事で呆然としていた。
カナ「何言ってんのよ!いくら友達のためだって、
人を平気で殺すなんて・・・そんなの友達じゃないわ!ただの怪獣よ!」
サユリは、涙を浮かべながら、しばらくしてこういった。
サユリ「さよなら・・・ダフリザー・・・」
戦いながら一部始終を見ていたエックスは、ダフリザーを遠くに投げ飛ばした。
エックス「フウゥゥゥゥゥ・・・へァァ!!」
胸の前で火球を造り、ダフリザーに放った。必殺のメテオフレムである。
ダフリザーは、まるで溶けてしまったかのように消えた。
数日後、サユリはカナと一番の親友になっていた。
リョーマはパトロールのついでに、マナミと一緒に二人の所に来た。
マナミ「こんにちは〜♪」
リョーマ「サユリちゃん。その後どう?」
サユリ「ええ、カナちゃんの御陰で、私の事を考えてくれる人こそ本当の友達なんだと気づいたんです」
カナ「サユリちゃんもすっごく明るくなったしね!、マナミさん、兄貴の事頼みましたよ!」
リョーマ「ちょっとまてそれどういう事だよ!?」
マナミ「つまりあんたは私の下っ端って事よ♪」
リョーマ「そりゃないぜ・・・」
マナミ「でも・・・」
急に雰囲気が暗くなった。
マナミ「あの怪獣が、本当に私たちと解り合えたとしたら・・・
怪獣が本気でサユリちゃんと解り合って、人を殺さなかったら・・・」
リョーマ「・・・その時はその時さ!俺は、あの二人の未来を守る!」
笑顔で二人を見送るリョーマだった。
次回予告
新物質シネマニウムを襲う怪獣デクストラ。
研究所が危ない。さらにもう一つの影が・・・
次回ウルトラマンエックス第6話
「2大怪獣襲来(前編)」
今度もみんなで見よう〜
数分後、病院に駆けつけた数名の男女。
私服姿ではあるが、どうやら彼らがダイバー隊らしかった。
しかしその中で、玉木が一度見た事のある人物の姿があった。
「初めまして、ヒュプノダイバー隊隊長・土方駿蔵です」
「え!?隊長って…」
にんまりと笑みを浮かべる長身の濃い男・土方。
「偶然もあるもんだな。と、呑気に立ち話もしていられん。患者をダイバード
ックに輸送するぞ。トラップ症の進行が早まらないうちにケリを付ける!」
「了解!」
土方の指示に従い、迅速に作業を行う面々。
ヘリで患者を輸送し、ほんの十分後にダイバードックに到着した。
ドック内の中心にある巨大な円筒状の機械<精神エネルギー炉・アストラル
ドライブ>を挟んで対になったカプセル(片方はヒュプノス=トラップ患者用、
もう片方は救助に当たるダイバー用)に、桐生院・沖田らが患者を乗せた。
手早くアストラルチューブを脳の神経系に当たる部分に数カ所張り付け、カ
プセルの蓋を閉じると、すぐにダイバースーツに着替えた。
旋風寺はコンソールから患者の乗ったカプセルを操作し、トラップ症状レベ
ルの解析を行った。
「トラップの状態をモニターに転送します。」
X.Y座標曲線によって描き出される、精神空間の地形図。それは現実世界の
物と思えるほどの緻密な空間である。
一連の作業を終え、玉木にお茶を勧めた旋風寺(ちなみに軍服姿)。
にこっと笑顔で会釈する旋風寺に、玉木はさらに驚いた様子で湯飲みを抱え
てぽかーんとしていた。
再び定位置に戻った旋風寺の傍らで、土方(まだ私服)はモニターを見つめな
がら呟いた。
「こいつぁ…怪獣映画のセットそのまんまだな」
「ウルトラマンが好きな子なら、こういうイメージもあるでしょうね。それで
隊長、モード変換は…?」
「ダイバーのみで行こう。患者の精神的な負担を考慮してな」
沖田は早速アストラルドライブに付属するカプセルへと入った。
「アストラルドライブ起動! ダイブゲートオープン!」
旋風寺がコンソールで操作を行うと、カプセルを通して患者とダイバーの精
神がアストラルドライブへと転送された。
そして旋風寺があるスイッチを叩き押すと、コンソール横から銃のような物
とターゲットがせり出し、旋風寺が一定の位置に銃身をあわせた。
「ポイントロック! シュート!」
旋風寺が引き金を引くと、アストラルドライブから眩い光が発し、カプセル
内を光の粒子が包んだ。
同時にカプセル内からは、トラップマップの奥に吸い込まれるように、光の
粒子が加速し映し出される。
実際に重力が掛かっているわけではないが、まるで戦闘機にでも乗せられた
ような圧迫感が全身に伝わる。
光の粒子がゆっくりと消えた次の瞬間、仮想空間が目の前に広がっていた。
「ウルトラマンって、こんな感じなのかな…」
ダイバーの足下に広がる、可愛らしいおもちゃのようなセット。
そしてその中でうずくまっている、半透明の明るいグリーンの身体がまるで
ガラス細工のように美しい、明らかに恐竜<ブラキオサウルス>とも言うべき形
のナイトメア。
「緑は本来、安心感を与える色だ。新入社員でまだ若いなら、未熟、青二才の
イメージともとれる。子供のストレス発散にも使われる色だが、これは…」
ナイトメアはゆっくりと起きあがると、おもちゃのビル街を悠々と闊歩し始
めた。
まるでその姿は怪獣映画さながらで、妙なかわいらしささえ感じられる。
「あの色はさしおり…ナイトメア・ライムか」
沖田はライムの前へと降り立ったが、次の瞬間、ライムは恐竜形態から、突
如後ろ足で立つ人型形態へと変貌する。
そして背中と両腕、両足から鋭い鰭が突出した。
「!?」
ヒュプノス=トラップの番人である本性を現したライムは、鋭い鰭を振り上
げヒュプノダイバーに突進した。
防御する物の、鋭い鰭に微かに切り裂かれダメージをおうダイバー。
そのとき、ビルの一角に英美の姿を見つけた。
ライムの第二弾の突進が来る前に、ヒュプノダイバーは素早く建物の中へ身
を潜め、英美の下へ駆けつけた。
「川村英美さんですね。玉木さんが現実世界で待っています、早く戻りましょ
う」
「でも、ここ凄く楽しいよ?」
うつろに笑みを浮かべる英美の肩をつかみ、沖田はきっぱりと言った。
「たとえ楽しくても、ここにはあなたと一緒に楽しんでくれる友達は居ません。
居るのは、あの怪獣だけです」
振り仰ぐ沖田の視線をたどり、英美はおもちゃの町を破壊し尽くすライムを
見た。
淡い色彩の可愛らしい建物がことごとく崩されていく様に、英美は強く悲し
みを覚えた。
壊されていく夢の空間。
沖田の瞳に怒りの炎が宿った。
「もうこれ以上…夢を弄ぶな!」
沖田の怒りと呼応し、胸部中心に付属したコアユニット<エンディミタイド>
が強く発光した。
赤から青へとグラデーションを帯びた光のオーラが、ヒュプノダイバーの身
体から拡散されていく。
拡散された光は徐々にはっきりとした形を帯びていく。
そして。
巨大化したライムと対峙する<光の巨人>ヒュプノダイバー。
エンディミタイドを中心に両手をかざした瞬間、エンディミタイドから放た
れた光が、ダイバーの周囲に金色に輝く光のリングを作りだし、ダイバーを囲
むように二本、球を描くような形でランダムにゆっくりと回り始めた。
再び鰭を構えて突進するライム。
だがライムの身体は空を切り、次の瞬間には金色の輪の中へと封じられてい
た。
ライムを固定する金色の輪。
ダイバーが両腕を広げると、ライムの周囲から外側に、もう一本の光の輪が
輝きだし、その光はトラップマップ全体も覆い尽くした。
マップ内の光全てが黄金に輝き出す。
「ジャスティ=エンド!」
その瞬間、全方向から黄金の帯が一直線にライムめがけて幾重にも集中し突
き刺さった。
突如ガラスのような光の欠片となって粉々に砕け散るライム。
そして砕けた欠片は光の粉となってマップ世界に拡散し、消えた。
黄金の光から再び白の光へ。
浄化されたマップに只一人、ヒュプノダイバーは降り立った。
ヒュプノス=トラップの消滅と共に、患者は無事に意識を取り戻した。
「英美ー!!」
九州市内(中心部)の医療施設にて。
こぢんまりとした病室で目を覚ました英美はぼんやりと身体を起こすのだが
突然玉木が泣きそうな顔で英美の手を取った。
「え…どうしたの?」
「ヒュプノス=トラップだったってー!あんた!」
「はぁ?」
訳が分からずぽかんとする英美は、玉木の傍らにいる青年に目をやった。
これまた長身で古風な顔立ちの、しかも身体にぴったりとした装飾物付きの
近未来的なスーツを身につけた青年である。
「最終的な検査もしましたが、治療後の後遺症もありませんね」
安堵する青年の笑顔に、英美は思わず言葉を失った。
夢の中で怪獣と戦っていたウルトラマンらしき人物と青年の衣裳は見事に合
致していたのである。
礼を言うのも忘れ、英美はその姿をぼんやりと見つめていた。
ふっ、と笑顔を浮かべながら青年はベッドの傍らに腰を下ろした。
「精神的に極度の疲労、または心に何らかの傷を持っている人間には強く発病
する恐れがあるにしても、ヒュプノス=トラップは必ずしも恐い病気とは限り
ません。どちらにしても自分の気の持ちようですから、心配する事はありませ
んよ」
「はぁ…」
格好が格好であるにしろ、ヒーローと言うよりはまるで患者に処方箋を与え
る医者のような口調であった。
(実際、沖田は医大生だから似たような物であるが)
後日。
九州市内のスターバッグスにて友人・玉木ととりとめのない会話をしている
のは、件の川村英美である。
キャラメルマキアートを一気に飲み干しながら、ぽつりと呟いた。
「あたし…ダイバー隊にはまったよ」
「マジ?」
「悪いけどヴァルガーよりずっと格好いいわ」
「確かにねー、映像よりもやっぱり本物の方が強いと言えば…」
ウルトラマンランド好きだった川村英美は、結局ダイバー隊との遭遇が尾を
引いてしまい、友人共にすっかりファンになってしまったという。
ちなみに、この話はフィクションです……多分。
(NEXTtoDIVE→→→おそまつさまでした)
関係ないとは思うのですが、一応ウルトラマンランドの話を書いたのでちょっ
と私信。
友人がいろいろと世話になった、ウルトラマンランドの方が退職されたそうで
す。96年完成からずっと携わってきた方らしく、自分も世話になったので何か
寂しい感じがします。
今回の話が、その餞代わりになるとは思いませんでした。
双頭怪獣デクストラ 宇宙大怪獣キングアネモス登場
ある日、全国の新聞の一面にこんな記事が載った。
「世紀の大発見!新元素シネマニウム」
シネマニウム。今まで確認されていなかった新元素は、霧門岳という山の噴火口近くで大量に見つかった。
それを見つけたのはミヤノ教授率いる研究チームだった。
マナミ「え〜何々?”偶然霧門岳を調べていたら発見してしまった。神様に感謝したいです。とミヤノ教授は話し、研究チームのメンバーと共に祝福していた。この発見はノーベル賞もほぼ確実と言えよう”だって!」
MAZ基地内のロビーで新聞を読んでいたマナミが話した。
ジンノ「ミヤノ教授はワイの憧れの人やからな〜。めでたいねえ〜♪」
子供のように喜んでいるジンノ。
カジワラ「しかし、そのシネマニウムは一体何に使えるんだ?」
リョーマ「もし有害物質だったらどうするんですか?」
マナミ「え〜と・・・大丈夫よ。凄いわよ。うまく利用すればどんなエネルギー源にも有効利用出来るみたい!」
ナリタ「”うまく利用すれば”か・・・」
カジワラ「ナリタさん!」
防衛隊隊長のナリタが言った。
ナリタ「俺が心配なのはこの物質を狙って世界各国が戦争とかに使うかも知れないって事だ。平和連合にやり方が気に入らない国があるだろうしさ・・・」
リョーマ「それに、もし宇宙人の標的にされたりしたら・・・」
不穏な空気が流れたロビーだったが、発見されてから既に2週間。何事もなく日々が続いていた。
研究チームは、霧門岳のふもとに研究所を設立し、シネマニウムの研究、実験が日々行われていた。
ミヤノ「うーむ・・・やはりそうか・・・」
白髪混じりの頭をかきながら、ミヤノが言った。
オオワダ「教授・・・やっぱりそうなんですね?」
部下のリーダー格、オオワダが言った。
ミヤノ「ああそうだ。この霧門岳は、宇宙から振ってきた隕石の可能性がある!」
このニュースもすぐに放送され、人々の衝撃を誘った。
ミヤノ「霧門岳の地質は、隕石と同じ地質だったのです。そのため山の部分は昔地球に落ちてきた隕石だった可能性があります
よってシネマニウムも、宇宙の物質だった可能性があります。」
ザワザワと記者達は騒ぎ始めた。カメラのフラッシュが叩かれる。
記者「それにしても霧門岳の様子に誰も気がつかなかったんですか?」
ミヤノ「それは仕方ありません。現在は霧門岳の地質は地球の地質と殆ど混ざってしまっていて、我が研究所の最新式のコンピューターの御陰で解ったんですから」
ますますフラッシュが強くなった。
その日の夜。
ミヤノ「みんな良くやってくれた。これもみんなの協力があったからだ。ありがとう」
オオワダ「それは我々のコメントですよ。教授は本当に素晴らしい・・・」
その時・・・急に地鳴りがした。
オオワダ「どうした!?」
研究員「解りません!!地震でもないし・・・」
それは、霧門岳の中から現れた怪獣の仕業だった。
ミヤノ「怪獣だと・・・おい!すぐにMAZに連絡するんだ!」
研究員「は、はい!!」
出動したMAZ隊員だったが、怪獣デクストラは研究所を狙っていた。
フジタ「だめだ。攻撃できない」
リョーマ「え・・・何故です!!」
フジタ「あそこには、発見された全てのシネマニウムがあるんだ。よし、一旦着陸して、研究員達を救出するぞ」
カジワラ「了解」
フジタ「ナリタ、防衛隊の出動を頼む。至急、”例の物”を持ってきてくれ」
ナリタ「わかった。今すぐ行く」
ジンノ「大丈夫ですか〜!!」
研究員達の救出は早急に行わなければならない。
カジワラ「さ、こっちだ!早く!」
その時、研究所についにデクストラが近付こうとしていた。
リョーマ「ヤバイ!研究所が・・・」
なんとしても食い止めなければ。リョーマはスコーピオンショットを発射した。
オオワダ「MAZの奴何やってんだ!!研究所に行く前に食い止めろよ!」
攻撃で何とか動きを封じている。その時
フジタ「ん?来たな・・・」
1機のマーズジェッターが飛んできた。
防衛軍が主に使用するマーズジェッター0(ゼロ)が、デクストラに接近していく。
フジタ「ナリタ!良く狙えよ」
ナリタ「任せておけ。外すなんてヘマはしないさ」
すると、下のカタパルトからミサイルが顔を出した。
リョーマ「隊長。ナリタさんが持ってきたのは一体・・・」
ジンノ「ワイが説明しましょ」
神野が話に割り込んできた。
ジンノ「あれはワイが開発した超協力麻酔弾、”ハイパーS(スリープ)”や!どんな怪獣でも24時間眠り続けるで!」
なんて安直なネーミングだと思いつつリョーマとカジワラは、ジェッター0の行く末を見守った。
ナリタ「よし、くらえ怪獣!!」
ハイパーSはそのままデクストラの背中に突き刺さった。
デクストラ「グオオオオオオオオ!!」
一回雄叫びをあげると、デクストラは倒れて寝てしまった。
カジワラ「よし!ひとまず作戦は成功だな」
フジタ「よし、奴を人のいない山奥に運ぶぞ。そこで改めて攻撃開始だ」
リョーマ「了解」
ジェッター1,2とブレイダーから発せられたワイヤーでデクストラを掴み持ち上げ始めた。
フジタと共にその場に残った研究チームメンバーは喜んだ。
ミヤノ「ありがとうございます」
オオワダ「シネマニウムは、我がチームの誇りのような物。それを壊されたりしたら・・・」
フジタ「ええ、とりあえずこれで安心かと思いますが・・・」
その頃、WDFの宇宙ステーション「スペースドーム」が、謎の怪獣に襲われていた。
しかしスペースドームは、本部に連絡を入れる前に壊滅してしまった。
ジェッターでデクストラを山奥へ運ぶMAZ。
ナリタ「やれやれ、怪獣もこのままおとなしく永遠に寝ていてくれたらいいのにな」
カジワラ「そんなに甘い物じゃないですよ」
ジンノ「まあこの怪獣も、寝ながらワイ達の攻撃受けたんじゃひとたまりもありませんなあ〜♪」
全員大笑い。リョーマも笑っていた。しかし、
リョーマ(なんだ?この胸騒ぎは・・・何か・・・何か嫌な予感がする)
研究員「な、なんだこれは?」研究所の中で待機していた研究員が叫んだ。
フジタ「どうしたんです?」
研究員「さっきの怪獣の熱エネルギーがどんどん上昇しているんです!」
ミヤノ「なに?・・・!!こ、これは!!」
ミヤノの顔が青ざめていく。
フジタ「どうしたんですか教授?」
ミヤノ「・・・怪獣の体の中に・・・シネマニウムが・・・」
オオワダ「何ですって!!」
フジタ「・・・・」
体温の上昇に伴い目覚めたデクストラは、ワイヤーに噛みついた。
ジンノ「んなアホな!!まだ2時間もたってないで!!」
ナリタ「ともかく、ワイヤーを切り離すんだ!」
ジェッター2とブレイダーは切り離した。しかし、リョーマの乗るジェッター1は噛みつかれたままだった。
リョーマ「くそう・・・離せよ!!うわああ!」
バランスを崩し、墜落するジェッター1
カジワラ「この怪獣め!」
ミサイル攻撃を開始するMAZ。しかし、デクストラはそんなのに目もくれず、研究所の方向に進んでいった。
ジンノ「あかん!このままやと隊長達が!!」
その時、研究所の前に赤き光が光臨した。閃光の中から現れたのは、もちろんウルトラマンエックスである。
エックスはデクストラに飛びかかった。まずは研究所から怪獣を引き離す事だ。
しかしデクストラも負けてはいない。エックスとそのまま押し合いになった。
エックス「デァァァ!!」
そのままエックスはデクストラの巨体を持ち上げて投げ飛ばす。
エックス「ヘァァァ!」
そのままデクストラに馬乗りになり、背中にパンチを撃ち込む。その時、
大蛇のようなデクストラの二つの長い首がムチのようにしなり
エックスの脇腹を攻撃した。打ち倒され逆に馬乗りされるエックス。
そのまま怪獣はエックスを踏みつけながら研究所に進む。
ナリタ「何故だ?どうして奴はそこまでして研究所を狙うんだ!?」
立ち上がったエックスはデクストラの背中にエックスフラッシュ光線を撃ち込んだ。
怒ったデクストラは口から青白い光線を吐いた。
ミヤノ「あ、あれは!あの独特の青白い色・・・間違いない。奴はシネマニウムをエネルギーにしている!!」
フジタ「なんですって!?」
シネマニウム光線を何とか避けたエックスだが、その後ろの山が一瞬にして炎の海と化した。
カジワラ「凄い威力だ。あんなのまともに喰らったら・・・」
その時、MAZ本部はようやく宇宙から猛スピードで飛んでくる謎の怪獣の影を捉えていた。
さらにその怪獣はデクストラの方向へ向かっているのだ。
フジタ「なんだと、!?マナミ本当か?」
マナミ「本当です!後1分で到着します!」
その言葉通り、凶悪そうな顔をした、いかにもな怪獣が現れた。
エックスのカラータイマーが点滅を始めた。
2大怪獣に挟まれ苦戦するエックス。
突然現れたこの宇宙怪獣の目的はなにか!?
デクストラとの関係は!?
そして、果たしてエックスは勝てるのか!?
続く
次回予告
シネマニウムを中心に、怪獣、人間、そしてエックスの死闘が始まる。
次回ウルトラマンエックス第7話「2大怪獣襲来(後編)」
さあみんなで見よう!!
414 :
名無しより愛をこめて:03/11/04 23:47 ID:Q5TLWIf8
hoshu
最近誰も来ないですね。
1さん他の方々どうしたのかな?
すいません!
別のネタ書いてて横道それました。あと、ちょっと忙しいのも重なってます。
5と6は考えてはいるけど。
双頭怪獣デクストラ 宇宙大怪獣キングアネモス登場
フジタ「なんて事だ!一度に2匹の怪獣がエックスを襲っているとは・・・」
シネマニウム研究所近くに現れた怪獣デクストラと戦うエックスの前に、もう一匹の怪獣が現れた。
その場所に導かれるかのようにやってきた宇宙怪獣キングアネモスは、空を飛びながらエックスに向かってきた。
エックスはそれを正面から受け止めたが、逆にエックスは押されてしまう。
さらに、後ろにいたデクストラがその長い首を伸ばしてエックスの足に噛みついた。
ジンノ「アカン!このままやとエックスが・・・」
エックスはついに倒された。
カジワラ「だめだ!トドメを刺される!」
しかし、2大怪獣はなんとそのまま取っ組み合いを始めたのだ。
よろよろと立ち上がったエックスは、光と共に消えた。
小さくなった光は、墜落したマーズジェッターのそばに飛んでいき、リョーマの姿に戻って倒れた。
一方戦いを続けるキングアネモスとデクストラ。
ジンノ「こりゃ好都合だぜ。このままどっちか・・・いや相打ちしてくれればええんやけど・・・」
カジワラ「そううまくはいかないだろ。今のうちに隊長達を脱出させよう。ナリタさん、ここはよろしく」
ナリタ「わかった!」
研究所内部では、ミヤノが青い顔をしていた。
ミヤノ「このままでは・・・恐ろしい事が起こるぞ・・・」
フジタ「教授・・・どういう事ですか?恐ろしい事って・・・」
ミヤノ「・・・・」
ミヤノは黙ってしまった。
その時、ジンノとカジワラが来た。
ジンノ「隊長!助けに来ましたで〜!!」
カジワラ「さ、他の皆さんも・・・早く!さ、教授!」
ミヤノ以下研究員が逃げた。しかし、1人だけそこに残っていた。オオワダである。
オオワダ「ここにはシネマニウムがあるんだぞ!ここを動くわけにはいかないんだ!」
ミヤノ「オオワダ君!そんな事いってる場合ではないぞ!速く逃げるんだ!」
オオワダ「いやです!俺は、教授以上にこの研究に命を賭けてきたんだ!この研究所が壊されたら、
シネマニウムの資料が全て無くなってしまうのと同じだ!俺はこの研究所から離れるのは嫌だ!」
ミヤノ「そんな事いってる場合ではない!怪獣は、怪獣自体がシネマニウムを持っているかも知れないんだぞ!」
一同は驚愕した。
フジタ「・・・今は逃げる事が先決です。さあオオワダ君はやく!」
オオワダは渋々逃げる。
その時も、2大怪獣はなおも戦い続けていた。デクストラがシネマニウム光線を放った。
その光線を、キングアネモスは吸収してしまった。デクストラはそれを見て形勢不利と見るや、地中に潜ってしまった。
キングアネモスには、地中に潜る能力はないようだ。再び宇宙へと舞い上がっていった。
アクセス規制かかってました(w
420 :
名無しより愛をこめて:03/11/13 10:10 ID:/lGWiYp9
ウルトラマンはーと
続きが気になります。子供たちが主役とか言うとウルトラマン自体も
ウルトラマンボーイみたいにイメージしてしまいますよw
ヒュプノダイバー
全く新しいウルトラマンですね。円谷もこういうのやってもいいんじゃないですか?
龍騎やファイズでライダーが成功しているんだから尚更ですね。
ウルトラマンX
こちらは正統波ウルトラマンって感じです。主人公の苦悩とかが詳しくかかれれば
第2期ウルトラでも見られたような展開になりそうです。
この上記3作品テレビ放映しろって円谷に言うかな・・・w
がんばってください
>420
ありがとうございます!
ヒュプノダイバー俺もお気に入りですw
1さんも出てきてくださいよ!
では本編
宇宙へ向かうキングアネモスを見て
フジタ「やつは、再び来るだろう・・・あの地底怪獣と何か関係がある」
カジワラ「ええ。あの怪獣は、この場所に一直線に飛んできた。何かある!」
フジタ「それより、リョーマはどうした?」
ジンノ「それが・・・ジェッターが墜落して、行方不明に・・・」
フジタ「何だって!」
不穏な空気が流れ始めた。そこへ
ナリタ「安心しろ。リョーマはここだ」リョーマを抱えながらやってきた。
ナリタ「傷は深いが、死にはしない。はやくWDFメディカルセンターに運ぶんだ」
カジワラ「よし。皆さんも一応検査などを受けてもらいます。よろしいですか?」
ミヤノ「は、はい」
フジタ「あ、それとミヤノさん。あとで詳しく話を聞かせてもらいますよ」
ミヤノ「・・・わかりました」
マーズブレイダーに乗り込んだ研究員一同と共に、基地へ帰路を急いだ。
>420ってどうやら俺の弟ですね。
知らないうちにカキコしてやがる。別に自作自演していたわけではないですよ。
ジンノ「これは、シネマニウムや・・・」
本部で分析を行っていたジンノが言った。
カジワラ「シネマニウムって、この地底怪獣が何故・・・」
デクストラの体内から大量のシネマニウムエネルギーが検出されたのである。
ジンノ「それだけじゃないで。見てください。宇宙怪獣からもシネマニウムが」
マナミ「どういう事かしら・・・」
カジワラ「マナミ。お前メディカルセンターに行ってたんじゃないのか?」
マナミ「今帰ってきたんです」
ジンノ「それで、リョーマは?」
マナミ「まだ寝ています。カナちゃんも見舞いに来てるんですが・・・」
カジワラ「そうか。大丈夫かな・・・」
皆黙り込んだ。
マナミ「リョーマ・・・」
メディカルセンター。WDFの隊員が主に通院や、入院をする専用病院である。
WDFの施設としては珍しく一般人が見舞いなどで入れる唯一の所である。
カナ「兄貴・・・いつになったら目覚ますのかな・・・」
ヒロエ「大丈夫よ。薬が効いて眠ってるだけ。そろそろ目が覚めるんじゃない?」
メディカルセンター看護婦の、フジタヒロエが話した。
カナ「じゃあ私、そろそろ帰らなくちゃ。ヒロエさん、あとはお願いします」
ヒロエ「わかったわ。心配しなくても、お兄さんは絶対良くなるから」
カナ「は、はい」
WDFの会議室。WDFの重役達が集まり、2大怪獣対策会議が開かれた。
そこには、ミヤノ博士の姿もあった。怪獣を倒すヒントとして、ミヤノの意見を聞こうという魂胆だった。
ミヤノ「これは、既に解っている方もいるでしょうし、いずれ調べればすぐに解る事です。いいましょう
あの2匹の怪獣は、シネマニウムをエネルギー源として常食しているんです!」
室内がザワザワと色めき立った。
ミヤノ「これは紛れもない事実です。シネマニウムの反応が、あの怪獣からでたんです」
フジタ(やはりそうだったのか・・・)
>ウルトラマンエックス
いまは「看護婦」って呼ばないよ。「看護師」だよ。
>>424 あ、やっぱり?書いた後そう思いました。失礼しました。
その頃、リョーマはゆっくりと目を覚ました。
リョーマ(ここはどこだ・・・)
ドアに書いてあった、WDFのロゴを見て、ここがWDFの施設である事を察知した。
ヒロエ「気がつかれました?リョーマさん」
リョーマ「・・・君は?何故俺の名前を知っているんだ?」
ヒロエ「知ってて当然です。だって、患者さんの名前ぐらい確認するでしょ?」
リョーマ「そうだけど・・・何か前から知っているような、そんな感じがしたんだ」
ヒロエ「へえ〜!よく解りましたね〜!、私、フジタヒロエって言います」
リョーマ「フジタ・・・じゃあ君は隊長の!?」
ヒロエ「はい」
リョーマ「お、おおお、奥さん!?」
ヒロエ「ウフフフフ。違いますよ。娘です!」
リョーマ「あ、やっぱり?」
マナミ「てことはシネマニウムって、宇宙に有るって事?」
ミヤノ「そう言う事です。いや、正確には”有った”といった方が良いかな?」
カジワラ「どういう事です!?」
会議で話した事を、再び隊員達に説明するミヤノ博士。
ミヤノ「シネマニウムをエネルギー源にしている宇宙怪獣だったが、長い年月をかけて宇宙には無くなってしまったんだろう」
ジンノ「それで、シネマニウムのある地球に来たと言う訳や」
カジワラ「シネマニウムのある霧門岳や、同じくシネマニウムがある研究所と地底怪獣の方へ行った訳は分かった」
ミヤノ「おそらく地底から現れた怪獣は、シネマニウムの影響で、あの容姿から想像すると、蛇かトカゲが変化した姿でしょう」
マナミ「シネマニウムを持っている地底怪獣を、宇宙怪獣が狙ってるのね。だからエックスそっちのけであの怪獣を襲っていたのね」
ジンノ「なら、シネマニウムを全て破壊する事が出来れば・・・怪獣のシネマニウムの身体ごと破壊できる薬みたいなのが出来れば・・・どうですミヤノ教授?協力してもらえませんか?」
ミヤノ「・・・解りました。人類のためになるなら何でも!」
その時、警報が鳴り響いた。
フジタ「また2大怪獣が出たらしい。ジンノはシネマニウム用兵器が出来次第出動せよ!」
ジンノ「了解!」
フジタ「マナミ。防衛隊にも出動を要請しろ。出動!」
カジワラ&マナミ「了解!」
その会話を密かに聞いていたのは、オオワダであった。
基地からマーズブレイダー、マーズジェッター2、3機のマーズジェッター0が出動した。
霧門岳の研究所には既にシネマニウムはない。キングアネモスは、デクストラを追って住宅地にやってきたのだ。
フジタ「いかん。このままでは大惨事になるぞ。怪獣を住宅地に近づけるな!」
リョーマ「え?出動した!?」
マナミ「ええ。またあの2大怪獣が現れて・・・」
無線機で本部に連絡したリョーマは、この事実を聞かされた。
リョーマ「俺も行かなければ・・・」
ヒロエ「駄目です!まだ安静にしていないと」
リョーマ「俺がこうしている間に、罪のない人々が苦しんでいる。そう言う風になるのは嫌だ」
ヒロエ「・・・・」
リョーマ「隊長の娘さんなら・・・解るよね・・・?」
ヒロエ「気を付けて・・・」
リョーマは、ヘルメットとスコーピオンショットを持って本部へ向かった。
その頃、
ジンノ「出来た!」ついに、シネマニウムエネルギーを破壊する、シネマニウムワクチンが完成した。
ミヤノ「・・・これで、あの怪獣を倒す事が出来る」
その時、ジンノの通信機が鳴り響いた。
ジンノ「こちらジンノ・・・リョーマ!?」
リョーマ「ジンノさん。俺も行きます!連れて行ってください!」
ジンノ「お前は止めても無駄みたいやな。戦場へ出たら泣き言は許されへんで!」
リョーマ「解ってますよ!」
住宅地へ徐々に侵攻してくるデクストラ。それを追うキングアネモス。
マーズジェッター0が、一機、デクストラに近付いていった。
攻撃を受けても全く通用しないデクストラ。さらに、キングアネモスも、自分の獲物を横取りされると思ったのか
シネマニウムエネルギーの破壊光線を放つ。撃墜されたジェッター0。
ナリタ「くそ!俺の同報になんて事を!カトウ!早く脱出しろ」
その時、レーザー弾がキングアネモスに直撃した。
マーズジェッター1と、マーズジェッター0がやってきた。
フジタ「ジンノと・・・リョーマか!」
ジェッターはその後着陸。
ミヤノ「リョーマ君。そのワクチンミサイルを怪獣に撃ち込むんだ!」
リョーマ「よし!」その時
オオワダ「撃つな!撃つんじゃねえ!」
ミヤノ「オオワダ君!!」
オオワダ「あの怪獣を殺すな。あの怪獣を殺さず生け捕りにするんだ。シネマニウムが有るんだからな」
ミヤノ「オオワダ君何言ってるのだ!?シネマニウムが有るからって、このまま奴を放っておく訳にはいかないだろ!」
オオワダ「教授!教授は、あの研究に、命を賭けていたじゃないですか!まだ見つかっていない元素があるはずだといって、命を賭けて研究してたじゃないですか!
俺だってそうだ!この研究で、地位と名誉がもらえる!そのために研究してきたんだ!シネマニウムを消すなんてそんな事させるか!」
リョーマ「何言ってんだ!今地位とか名誉とかそんな事言ってる場合じゃないだろ!?・・・あ!」
ジンノ「どうしたんや!?」
リョーマには聞こえていた。ウルトラマンとしての超能力で、逃げ遅れた住民がまだいる事を。
リョーマ「やばい!」
ジンノ「リョーマ!どこ行くんだ!?あ、あれは、人だ!」
上空で攻撃を続けるジェッターにも通信が入った。
カジワラ「なに!リョーマが人を助けに行った!?」
住民の所へ向かうリョーマ。しかし、怪獣は刻一刻と迫ってくる
リョーマ「逃げろ〜!早く逃げろ〜!」
フジタ「い、いかん!」
リョーマ「くっ!ウルトラマン、エックス!」
リョーマはウルトラマンエックスの変身した。
429 :
1:03/11/16 23:09 ID:iiDUtldt
皆様おひさしです・・・
仕事忙しくてヘロヘロでご無沙汰しちゃってごめんなさい(涙
今しばらくお待ちいただければ
最初の2話だけは必ずUPしますので
1さんお元気でしたか。
かく言う僕もテスト期間中と言う事でなかなか一度にカキコできませんでした・・・
>430
僕も知ってます。かなり凄いですよね。テレビでやっても普通に通用するでしょうね。
あんな風なのを目指したいです。
本編
エックスはデクストラの前に立ちふさがる。住民はその間に逃げる。
キングアネモスにジャンプキックを食らわす。キングアネモスは怒りに振るえていた。
さらに、マーズブレイダーの攻撃と、シネマニウムを食べていない空腹感による苛立ちも相まって、
さっきから自分を邪魔するエックスに攻撃を開始した。いきなり強烈な破壊光線をはなつ。
オオワダ「ヤバイ!早く避けろ!」
しかしエックスは避けない。もちろん直撃する。
オオワダ「なぜ、なぜエックスは避けなかったんだ・・・」
ミヤノ「・・・後ろにあるのは住宅地だ。避けたら駄目だったんだよ」
オオワダ「あ!・・・」
倒れ伏すエックス。さらに後ろからデクストラも攻撃してくる。
どうやら、邪魔なエックスを一緒に始末しようという事らしい。
ジンノ「あんた!地位と名誉がほしい抜かしよったけど、シネマニウム残してたらこうなりまっせ?
人類の驚異になりますわ!そしたらあんたは誉められるどころか、加害者になりまんな!」
オオワダ「・・・・」
エックス「グワァァ・・・!!」
再び二大怪獣に挟まれ大ピンチのエックス。
カジワラ「エックスを援護します!」
フジタ「よし、ロケット弾発射!」
デクストラの背中にロケットが直撃する。その隙にエックスは中心から脱出した。
その頃地上では、なかなかシネマニウムワクチンミサイルを発射出来ずにいた。
ジンノ「怪獣の動きが素早くて捕捉できないんです」
ミヤノ「怪獣にギリギリまで近付くしかないですよこれは・・・」
ジンノ「しかしそれは危険すぎるで。命がなんぼ合ってもたりんくらいや。ましてやエックス含めて3体も巨大生物が居るってのに・・・」
オオワダ「・・・あの・・・良い方法があります」
一同「え?」
オオワダ「実は、少量ですが少しだけシネマニウムをサンプル用に隠し持っていたんです。それを利用すれば・・・」
ジンノ「ええのか?つこうたら確実に研究はできなくなるで・・・」
オオワダ「はい・・・」
ミヤノ「オオワダ君・・・」
ジンノ「よっしゃ!」
MAZスーツのベルトの腰に付いた
特殊アタッチメントをスコーピオンショットに取り付け
その中にオオワダのシネマニウムを入れた。
そして、デクストラの後方200メートルの所に飛ばした。
シネマニウムに気がついたデクストラは住宅地から離れていった。そして動きを止めた。
ジンノ「今や!」シネマニウムワクチンミサイルを発射した。
デクストラ「グオォォォォォォォォォ!!」
この世の物とは思えない叫び声を挙げてデクストラは倒れた。
辛うじて意識はあるものの、絶対に動けない状態であった。
カジワラ「よし!ウルトラマンエックス今だ!」
エックスはキングアネモスをパンチで殴り倒す。
怒ったキングアネモスは再び破壊光線を放った。
しかし、エックスはそれを避ける。そして破壊光線はデクストラに直撃した。
デクストラは爆死した。キングアネモスは再び光線を出そうとしたが、エネルギーが無くなっていた。
フジタ「そうか!シネマニウムエネルギーを無くした訳だ。これで一石二鳥だ!」
エックスはキングアネモスを完膚無きまでに叩きつける。
形勢は一気にエックス有利になった。そして、尻尾を持つと、おおきく振り回し、投げ飛ばした。
エックス「シュァァァァ!」
空中に投げ飛ばされたデクストラに、バルニウム光線が炸裂した。
空中で閃光が走った。
カジワラ「我々の勝利だ!」
笑顔でうなづくフジタ。そしてはしゃぎまくるジンノ。
エックスは赤き閃光と共に去っていく。
ミヤノ「みなさんありがとう」
フジタ「しかし、シネマニウム自体は守れませんでした」
ミヤノ「いえ、良いんです。なあオオワダ君」
オオワダ「はい。僕は、研究を成功させる事よりももっと大事な事を、MAZとウルトラマンエックスに教えてもらいました」
リョーマ「いえいえそんなあw」
ジンノ「なんでお前が照れんねん?」
数日後、ミヤノ教授はオオワダらと共に、研究所の再建、そして新しい研究を始めようとしていた。
しかし、人類は新しい物を生み出す事によって、新たな驚異を自ら作ってしまうのかも知れない。
次回予告
地震が連続して起こるという怪現象が発生。
奇しくも、休暇中のマナミとカナが巻き込まれてしまう。
怪獣の魔の手が迫る中、総力を上げて救出活動を進めるWDF。
次回ウルトラマンエックス第8話
「マグニチュードの恐怖」
みんなでみよう!
435 :
名無しより愛をこめて:03/11/24 21:03 ID:391j59by
age
あげんな知障
作品を誰でもアクセスできるネットで公開してるのだから、ある程度の
批評・批判はあってもやむを得ない。知○なんてのは論外だが。
でもね、敢えて言わせてもらうとウルトラマン以外の引き出しを感じない
作品があるよ。書き手の人はまだ若いんだろうけど、だからといってウル
トラマン(特撮)ばかり観てていい歳じゃないはず。過去の作品の焼き直
しでいいならしょうがないけど、もっと普通の小説やノンフィクションを
読んで、それから普通の映画・ドラマを観なさい。すぐに作品に反映はで
きなくてもいずれ必ず作品のレベルが上がってくるから。
久しぶりに来ました。
訳あってまだカキコできないけど。
ありがたい批評ありがとうございます。
地震怪獣ネイドラー登場
日本は、各国の中でも選りすぐりの地震多発国である。
この日も小さな地震が起きていた。
ジンノ「あ、またや。最近多くあらへんか?地震」
カジワラ「まあな」
飛行訓練に勤しむリョーマの乗るジェッター1号を見ながら二人は会話していた。
やがて、リョーマも降りてきた。
リョーマ「どうでした?今日の調子」
ジンノ「調子って?」
リョーマ「だから、挙の練習はどうでした?」
カジワラ「あ、スマン。実はあまり見ていなかった。地震の話していたからな」
リョーマ「地震?飛んでたから気が付かなかったですよ」
ジンノ「まあそうやろな」
リョーマ「地震くらいでそんなに話す事なんですか?」
カジワラ「おいおい・・・地震を舐めるなよ」
フジタ「そうだぞ」
突然フジタがやってきた。
リョーマ「隊長!!」
フジタ「昔から”地震、雷、火事、親父”と言ってな、地震は自然災害の中で一番怖い現象なんだ」
リョーマ「へえ〜」
カジワラ「確かに過去日本では、関東や神戸で地震が大きな被害をもたらしている。海獣より危険かもな」
その時、ずっと考え込んでいたジンノが喋った。
ジンノ「親父って・・・自然災害かいな・・・???」
440 :
名無しより愛をこめて:03/12/08 16:46 ID:JnC0zKVV
age
441 :
名無しより愛をこめて:03/12/25 09:48 ID:1sk09v79
保守を兼ねてage
続きを待っていますよ
ここにいる皆さんと龍騎オリキャラスレの常連はお願いですから早く氏んで下さい
つーか死ね
>>442 どうした? 龍騎スレで叩かれてこっちに逃げてきたのか? 修行不足だな。
まあ二次創作はどこまでいっても二次創作でしかないから、創作意欲のある人は
オリジナル作品を考えた方が生産的だと思うけどね。でも二次創作が創作のきっかけ
になることもあるだろうし、それはそれで別に構わないと思うよ。
ウルトラマン伝説は唐突に考えついたネタなので打ち切りにしようかと思います。
超・凱については検討しようかと・・・・一応各話のあらすじを(3話〜9話)
第3話 光線を使うな!
光線を吸収し、エネルギーに変えるメカべムスターを光線を使わず倒す為に特訓を
始めるムサシ達、そこへハヤタ、ダン、そして郷秀樹がやってくる・・・・
第4話 機械ゆえに・・・
バルタン将軍の側近ウルトラマンシャドー、彼はかつてベンゼン星人につかえていた
が・・・・・
第5話 立ち上がれ!ムサシ!
ヤプールと契約し、手に入れた超獣を送り込むブラックバルタン、超獣に勝てるのは
コスモスだけだが、ムサシは超獣も怪獣と一緒だと言い変身しようとしない、そんな
中一人の男がムサシの元に現れた。
第6話 速さと拳法
高速で動き回るキリエロイドに苦戦する4人のウルトラ戦士、自分の宿敵だと言い、
特訓を始めるダイゴ、そこにタロウとレオがやってくる。
第7話 合体攻撃!
息の合った攻撃を仕掛けてくるウェポナイザー1号2号、ガロン、リットル、プラズマ
、マイナズマの攻撃に苦戦するウルトラ戦士、そこへガイア、アグルが現れるも敗れて
しまう、そして合体技の特訓する為に、80とユリアン、レオとアストラがやってくる・・・
第8話 4人のウルトラ戦士
ブラックバルタンの放ったソーキン・モンスターを倒す為にU40最強の戦士と3人の
ウルトラ戦士、スコット、チャック、べスがやって来た!果たして、彼らの実力は・・
第9話 外国から来た戦士
失敗続きのブラックバルタンに行を煮やしたバルタン将軍は、アメリカ帰りのブルー
バルタンに指揮を命じる、そしてついにパワードとグレート登場!