●スレを私有化し、日記代わりにする事や、スレ違いの講義なる長文、オリジナルシナリオなる長文などの書き込みは、 ご自身のサイトを作り、そこで行ってください。削除人からも警告されている行為です。 ●未読の人のために、結末部分のネタバレは厳禁とします。 どうしても語りたい人はメール欄を活用してください。
新参で申し訳ないんですがFTとHRってファンタジーとホラーであってますか?
はい。
ありがとう。 今日『犬の力』読んでシティオブゴットのようなリアルな邪悪と腐敗を これでもかと書き綴ったなかに仄かな刹那的悲哀を感じそれに痛く感銘をうけて それを熱く語りたいと思ってですね、 スレチでした。
高等遊民記念に、積んでた本を2冊読みました。 シルヴァーバーグ『いまひとたびの生』1969年 8点 50年代に乱作した作者が質に転換した後の作品。 記憶=人格を記録して移植することで不死が可能になった未来を舞台に、 ある男の人格をめぐって勃発する陰謀を描いた作品。 何か仏教のモチーフは出てくるものの掘り下げることもなく、エンタメに徹する作風には好感。 筋は少し複雑ながら考えぬかれ、ベテランの仕事という印象である。 カゾット『悪魔の恋』1772年 国書刊行会の世界幻想文学大系・第1巻はフランス幻想文学の古典。 召還した悪魔は最初自分のことを風の精シルフだとか何とかいうのだが、最終的には主人公アルヴァーレを陥落させたあと 正体を現す。この本は、悪魔が恋の歌を歌うとき楽譜が付けられているのが面白い。
7 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/07/31(日) 15:32:41.19
ピーター・テラップ「レッドプラネット」 2点 前スレで「『火星縦断』よりも面白い」「隠れたSFの傑作」等の SF者の言に釣られて読んでみたが・・・これ以上の評点は付け難いほどの 凡作であった。 火星の線虫(その正体は最後まで不明、ちゅーか確定はされない)の襲撃とか、 いかに10年以上前のノヴェラに過ぎないとはいえ、60年代B級SFかお(w という感が強い。 主人公である男気溢れるエンジニアとアラサーな美人船長恋愛とかも古く、 かつ、うざく、 緊迫感溢れる人間ドラマが展開してゆく「火星・・・」には遠く 及ばないものである。 何気にPCとか駆使しながら危機を脱してゆくわかり易い展開が、 アホなSF者にはうけた所以であろうか。 ラストもどんでん返しはなく、機知(AMEE=ロボットの電力を利用して ロケットを発射)により危機を脱出した主人公が、女船長に救出されラブラブ・・ 正に典型的な90年代以降のハリウッド映画のお約束展開で、 アホくさ、としか言いようがないわな。
ミステリ板住人の書き込みには必ず結末のネタバレが含まれている。 他人の興を少しでも殺ごうとする、この煮え滾るような悪意には敬服する。
ライク・E・スプアー『グランド・セントラル・アリーナ』 7点 ハラハラワクワク系のスペースオペラ。ただし、広大な宇宙を所狭しと飛び回ったりはしないし、戦闘場面のリアリティーは不足。でも、構想は個性的で異種知性体もいっぱい。日本人も一応好意的扱い。 始まりは怠く、エピソードもとってつけたような感じだが、上巻中盤あたりからおもしろくなり、最後はあっさり。 上下巻800Pほどだが、他書に浮気することなく読むことができた。
10 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/08/01(月) 23:46:42.14
>>8 レス、サンクス。
今後も精進したく思っています。
何かマイナーで面白いSFをご存知でしたらご教示ください。
いずれ機会があれば、僕のマイベストSF選を紹介したく思っています。
>>8 どうせ読む価値なんかないんだからNGワードに放り込んどけよ。
ボルヘス『創造者』1960年 ? 世界幻想文学大系・15巻はアルゼンチンの作家ボルヘスの詩集。 ボルヘスは「伝奇集」も読んだけど、はっきり言って全然面白くない。 ていうかこの人・・・本当にステロタイプな「西洋から見た南米のマジックリアリズム」を 売り物にしてる気がするんだが。日本の音楽で言うと喜太郎みたいな・・・ 成田良悟『デュラララ!!』2004年 6点 ライトノベル。タイトルはデュラハンのことで、ヒロインは首がない。 ちょっと変わった雰囲気の小説だけど、昨今ちょっと変なくらいは普通であるところが辛い。 書いた本人がこれをクールだと思ってそうなのがちょっとイヤだ。
13 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/05(金) 15:03:39.83
アレステア・レナルズ『火星の長城』2007年 8点 短編集だが世界観を著者の他の長編と共有している。レナルズ世界の入門編になりうるかも。 お話はミステリありラブストーリーありと多彩で楽しい SFの華ともいえるガジェットは、インプラントを通じた直接民主制をとる国家や意識・経験を共有する共同体、 近光速船にサイボーグ(脳の機械化含む)にエウロパの海に適応するよう生体改造された人間など。 とてつもなく斬新というわけではないけど押さえるところをきちんと押さえた感じ。 リーダビリティも悪くないので、手軽に楽しめる娯楽SFを求めている人にいいかと思う。
時折、ニュー速でSFスレが立つが その中でも、いつも一押されている「タイタンの妖女」を読んでいる。 2/3ほど読んだんだが・・・・ 漏れにはなかなか良さわからん。
ヴォネガットが合わないんだろう。無理するこたない
そうそう、SFといっても、文体や手法は千差万別。 誰かが推してるからとかはあまり考えないで、自分に合うものを楽しむのがいい。 そして、時々新しい領域に挑戦したり、昔ダメだった本を再読したりとかすればいい。 他人となにかを共有することは悪いことじゃないが、基本的に小説は自分自身のために読むもんだ。 小説の感想に普遍的一律な感想なんて存在しないんだから。
色々アドバイスありがとう
変革への序章 ディビット・ブリン 2001年 9点 やっと読んだー! ヌール可愛いよヌール!クンカクンカしたいハァハァ
19 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/05(金) 21:09:00.17
20 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/08/06(土) 06:09:59.45
ここでかねてお約束した僕のマイ・フェイバリットSF10を紹介して おきましょう。(テーストの違いもあり、一応順不同で) 忌憚の無いご意見をお寄せください。 (個人的なメールも可) 1 「ソラリスの陽のもとに」 S・レム 生命と自己の意思を持った「海」。これはやはり「羊水」のメタファーなので しょうか。哲学の人、才人レムによるクールな幕切れが良しです。 2 「地球幼年期の終わり」 A・C・クラーク 否定する者皆無なSF界のマエストロ、A・Cとはいえ、本作に優る作は遂に 書き得ませんでした。進化ネタのそのスケール感は壮絶の一言。 3 「果しなき流れの果てに」 S・小松 実は偶然にも筆者はこのランキングにある1〜3を同じ夏に読んでいる。 それまでミスオタだった俺は「SFってマジで凄いんじゃ・・・」と思うたが、 後に考えが変わりました。とにかく小松御大描くところの時空を駆け巡る展開に魅了される。 序盤でネタばれ、エピローグで戻る設定はミステリでは 出来ない荒業という感あり。 さて、SF嫌い、偏見の持主にもこの3作は必読と思うが、 4以後は僕の嗜好がダイレクトに反映されたものとなっています。
21 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/08/06(土) 06:10:49.77
4 「人類皆殺し」 トーマス・M・ディッシュ 21世紀に入りやや再評価傾向があるこの作家ですが、なぜかこの長編は 再評価されていないという不思議。 絶望感溢れる一枚の銅版画の如きラストが秀逸。 5 「縮みゆく人間」 R・マシスン 最近も映画がリメイクされた「地球最後の男」も面白いのだが、 やはりマシスンのSFならこれかと思う。 ハッピーエンディング嫌いな俺としてはシニカルな「地球・・・」の方が その点では良しなのだが、ハッピーEちゅーか、前向きなラストの本作にも 強く惹かれるものあり。 6 「大真空」 C・E・メイン 「海が消えた時」も勿論のこと良しなのだが、鬱ムードで更に上回る本作良し。 とにかくサヴァイバル感が凄まじい作である。 7 「結晶世界」 J・G・バラード まあ、単なる破滅ものSF作家には止まらないものがあるこの作者だが、 やはり、SFなら本作でしょ。正に文字どおり「滅びの美学」ここに在りという感あり。
22 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/08/06(土) 06:12:13.42
8 「新世紀エヴァンゲリオン」(テレビアニメ版) 終盤がアレだが、20世紀末に至って、初めて「SF」が持つ哲学的面白さを アニメで表現し得た作とは言えよう。 9 「機動警察パトレイバー」(OVA版) テレビシリーズ版は駄目、映画版はそれなりだが、やはり本シリーズの魅力が 最大限に発揮されたのはOVA版でしょ(特にT期)。 日常世界に登場する巨大ロボ、操縦するはボーイッシュな魅力の婦人警官 という設定が良しです。 10 「涼宮ハルヒの憂鬱」(テレビアニメ版) とにかくミニスカのハルヒ萌えというアホなSF者も多いのでは?(w 実は僕もそんな一人です。 真面目に見ると、相当にSFテースト(時間ネタ等々)があるのも良し。 しかし、今でも気にかかるのは、古泉君はマジでキョン君のことが好きだったのでしょうか?
ボルヘスって要約されたものや書評とかだと面白そうなのに 実際読むと微妙だったな
序文つき序文集とかレムっぽくね
>>20 「果しなき流れの果てに」
期待した割には、あまり面白くなかった
ボルヘルは肉付けをする能力がないから(めんどくさいから) 評論のようにして粗筋を書いてみました、って本人が序文で書いているからな。 あれは面白いけど小説ではないと思う。あそこに出ているアイデアを 盟友カサーレスに提供して共著名義でちゃんとした小説にしてもらったら もっと面白いものになっていたと思うな
アニヲタ板住人が乱入したのかw
28 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/08/07(日) 00:36:13.12
>>25 うーん・・・では聞くけど、あなたが読んだ小松御大のベスト作品は?
>>21 の4、5、6あたりの作品群には、さすがのSF者もついて来れないかという感あり。
アンチアニメという一面も見た気がする。(今時、アンチ漫画だった福島先生の考えに従うこともないと思うのだが)
何巻か忘れちゃったけど、メリルの年刊SFとかにもボルヘスはいってたよな 今思うとすごいところも選んでんな
いちいちアホ住にレスする>> 25も変だと思ったら 自分と異なる意見を必ず罵倒するアホ住が普通に会話しようとしているw 要するに自演だねw
気になったんで確認したら6巻らしいな 円環の廃墟が入ってる
32 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/07(日) 02:59:33.19
昔読んだボルヘスはそれなりに面白かった記憶あるんだけどな 『伝奇集』の「バベルの図書館」なんかSFしてない?
大友の彼女の想いでって円環の廃墟はいってるよね 私もボルヘスはSF者が読んでもおもしろいと思うよ
内容は面白いよもちろん。 ただ小説的脚色がほぼないから ラノベ脳にはつらかろう、ということ。
なるほど 逆にラノベ読みにウケる古典って何なんだ? ちょっと思いつかんわ
ロリコンSFと呼ばれるアレはどうだ。
37 :
100 :2011/08/07(日) 06:38:05.32
ww
38 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/07(日) 07:57:21.52
ミス住のジャンル横断的にSFを追求する姿勢は見習うべきだわな。 活字ばかり追いかけていては良作を見落とすぞ。
ジャンル横断って 活字とアニメしかあがってないんすけど
しかも涼宮ハルヒは原作ラノベじゃなくてアニメだぜ、アニメ。 しかもミニスカートにハァハァするからランクインだとさ。
41 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/07(日) 09:31:17.28
ヲタ向けのサービス精神を本気で受け取るアホがいるらしい(w
要するに嘘なんだなw 嘘をそのまんま信じ込んで 「ミス住のジャンル横断的にSFを追求する姿勢は見習うべきだわな。」 と言い出す馬鹿って恥ずかしいね。
43 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/07(日) 09:58:51.15
虚実を自由自在に往復するのがミス住の論考の真骨頂。 それ位わかれや。
虚をここに書いてどうする うそ感想とかってことだろ それをする目的はなんだ?
つまり 都合が悪くなると、嘘をつくとw
そして嘘つき扱いしてくる名無しには噛みつかず なぜか我々にインネンつけてくるアホ住w 名無しで自演は“虚”かい? w
47 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/07(日) 13:51:37.42
アホしかいないね。
あーよいよい
ん?だから8、9、10が実で1から7が虚(というか嘘)なんだろ
「星を継ぐもの」 いや〜読んで良かった! こないだ読んでいた「タイタンの妖女」とは違って どんどん読み進んでしまった。SFでこんな感覚は久々。 唯一の欠点は文字が小さいこと。オサーンには目が目が・・
>>50 今ビッグコミックで漫画が連載されてますよ
原作破壊と聞いたが。
なんなのこのネガティブさは
55 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/08(月) 16:12:58.15
>>53 ルール違反のコテハン叩きがすべての根源ですよ。
まーたうんこ臭いミステリどうのこうのが来てるのか 最悪板に行けよ自演がうぜぇんだよ即死しろクソが
58 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/08(月) 21:20:07.57
>>57 他所の板の別のコテを取り上げて何を言っているんだか。
バカとしかいいようがないね。
59 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/08(月) 22:16:08.46
SFヲタよ、悪いことは言わないからドストくらい読んでおけ。 人生の滋養になるぞ。
ドストエフスキーをドストって略す男の人って…
ツルゲとか シェーとか ギンズとか ケルアとか ブコウとかは読まなくていいの?
62 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/09(火) 07:37:05.25
>>60 ちゃんとドストで通じているだろ。問題ないね。
センスの問題っす
>>58 同意。
書斎魔塵ってバカとしか言いようがないよね。
>>59 >318 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 投稿日:2011/08/07(日) 00:47:51.78 ID:ZB91LhCq
>カラマはフーダニット、罪と罰は倒叙ミステリ+法廷もの、
>というたところか。
こいつにも言ってやれよw
罪と罰で描写されている法廷なんて文庫本でエピローグ中の数ページに満たないのに
「法廷もの」だとほざく未読君にもさw
>>62 キチガイ、未読=書斎=アホ住で通じているから問題ないね。
名無しで必死に自己弁護している時点でアティ住はダメ人間決定
66 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/09(火) 13:04:53.69
「罪と罰」は法廷モノ。別に間違っていないね。 新しい視点から古典を読み返す。実に意義のある読書だよ。
だったら画太郎先生の方がすごいな
単純にドスト悪文だと思う。 そこがいいってんなら話はわかるけど、考え抜かれた文章とかポリフォニーとか言い出すともうついてけない。
69 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/09(火) 16:47:33.66
原文読んでるのかスゲー
そろそろ板違いと気づけや。
72 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/10(水) 06:22:07.83
>>71 みたいな下衆なレスよりはドストについて語り合うほうがマシ。
66が罪と罰すら読んでいないことがよく分かったw
75 :
100 :2011/08/10(水) 10:00:30.59
この流れ… 嵐ニンマリだな
荒らされ過ぎて書き込みにくいわ
罪と罰の続きは最悪板でどうぞ
78 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/10(水) 16:33:20.89
ドスト読まずして文学を語るなってこった。
ドストさん最近はどんな文学読まれてるんですか? もちろん俺はドスト読んでますよ
>>73 読んだから
>「罪と罰」は法廷モノ。別に間違っていないね。
というのがいかにアホな発言だというのが分かるんだよ。
エピローグ、いわばその後のラスコーリニコフという部分のたった3〜4ページの描写程度で
「法廷モノ」
と言い張るのがいかにアホかということがねw
夏ですね
ドストぐらい知ってるよ ポンデリングとか売ってるところだろ
ドストの小説は最低人間ばかり出てくるよな。 そんでごちゃごちゃ考えて、一人で5ページぐらい平気で喋る。 善人っぽいキャラもみんなどっかおかしい。まともなキャラがほぼ皆無。 たぶん作者が頭おかしかったんだろーな
こいつミス住みたい
くるよ
60がキチガイの地雷踏んだのが悪い
ドストエフスキー語りたきゃ文学板行けばいいだろ。 板違いって言葉も知らんのか屑住は
89 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/12(金) 08:25:22.72
SFみたいなクソ文学に耽溺する前にドストくらい読んでおけということなんだが。
89に「板横断的にコテハンストーカーを続ける話の通じない荒らし」君登場w その糞文学に粘着するアホ住w あいつもドストエフスキーを読んでいないのは明らかだw しかしドストエフスキーレベルで威張り散らすのは恥ずかしいだろ。 「ミステリ板住人」なら探偵小説芸術論から「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」まで繋がっていくんだから 基本図書のはずなんだがな。
ガストいって朝飯くってくるわ
普段本を読まないことを波平さんに叱られて しぶしぶ字ばっかりの本を読むカツオ君。 しかしいざ本を読み終えたらそれを自慢げに語り 「小学生ともなればこのくらいの本は読まなくちゃね」 と言い出すカツオ君。 普段本を読まないものにありがちなこの行動 まさにミス住そのものですねw
残念ながら違うよ。 そのカツオ君は最終的に本を読むのだろ? ミス住は本を全く読まない。 どこかのサイトに書かれている「読んだ人が書いた感想文」をパクッたり、 新聞や雑誌などに載っていた書評をパクッたりして、 読んだふりをしているだけ。 しかも、何年か前にどこからパクッたかを片っ端から指摘されてしまった為に それまでは丸写しにしていたのを現在は止めて、文の一部をいじって 自分が書いたオリジナルであるかのようにしている。 ただ、もともと本を読まないくらいだから、下手にいじった為に文意が 変わってしまうことがしばしばあるし、自分が書き加えた部分は パクッた部分とはあきらかに文章のレベルが異なっている。 (同じことを何度もグダグダ書いたかと思うと、 主題の部分は言葉が足りなかったりしている。)
実際に本を読むだけカツオのほうが偉いな
ドスト厨うせろ!
カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ
>>93
まあまあ。 悪いのはクソ住であってドストエフスキーやその読者じゃないんだからさ
福永武彦「鬼・廃市」ほるぶ出版 9点 「塔」★★★★ 人生において求めるものを、塔の7つの扉にたとえた寓意的な夢幻物語。 無駄を一切そぎ落とし、権力、知見、財産、知恵、愛、勝利、死と、 塔の中の7つの部屋を渡り歩く男の内面を幻想空間の中に 凝縮して語っている。簡潔で流麗な文体がいい。 「鬼」★★★1/2 今昔物語集の一話を現代風にアレンジした作品。 「鬼」にふんしていたのが実は人間だったという話を福永文体で叙述し、 中途に作者の論評が入っている。原典だのみのぶん減点だが、 これはこれで面白いと思う。 「世界の終り」★★★★★ これはすごい。姑と折り合わない神経症の妻にひそむ終末願望と 離人症状を、妻視点、夫視点、客観視点から多角的に描写し、 その妄想世界(妻の自我の分裂)がついには現実(ドッペツゲンガー)と 化して作品世界を覆いつくしてしまう。 バラード的な内宇宙小説の日本的展開といえる。 多義的な結末に至るまで完璧な小説。
「廃市」★★★★★ 現在への執着と、その結果としての死への憧憬(タナトス)を 日常生活の中に見出そうとする福永作品に共通するテーマの、 現実的題材への適用を代表する名作。 日常の中のタナトスを描くという一貫したテーマの質を維持しつつ、 一般性のある恋愛小説としてもきちんと成立している。 町中にはりめぐらされた水路を舟が行き交う風景描写も読みどころ。 「飛ぶ男」★★★★ 死を間近に感じ、飛翔願望を抱く男の日常を、 カタカナ文で差し挟まれるコズミックな造物主物語の空想と 平行して描いた作品。バラードの「夢幻会社」と通ずるものを感じる。 以上5編、さすが幻想短編の名手だけあって絶品がそろっている。 死の願望や存在論・認識論に焦点を当てた精神分析的な 幻想心理小説が多く、簡潔でリズム感のよい文体と 脳の襞にまで分け入ってくるような繊細な心理描写が さすがプロ、といった感じ。
カラマーゾフ読み終わったけどそんなに大したことなかった。 後半はまあまあだったけど前半が酷いので、正直失敗作だと思う。 トルストイに比べると力量的にはかなり下じゃないかな。 ただその思想が後の実存主義を先取りしているから、 実存主義世代の爺さんたちに受けただけという気がする。 今となっては古臭い、淘汰された思想だからあまり心に響かないというか、 幼稚臭くしか見えない。有名らしい大審問官の寓話もそのからみ。 無神論=道徳秩序なしという短絡さがいかにも中学生的。そんなわけないだろ。 共同体維持への集合的本能−道徳秩序の形成− その物語的制度化としての宗教秩序の形成、 っていう積み上げ過程の一番てっぺんが外れるだけなのに、 何でその間の形成過程が全部否定されるのかがさっぱり分からない。 5点。
S・I・ハヤカワ「思考と行動における言語」岩波書店 9点 一般意味論に基づく実践的な解説書。 非Aシリーズで一般意味論が出てきたので読んでみた。 言語の不完全性に起因する不和をいかに回避し、 人類を協和に導くかの処方箋を示している。 本書の叙述自体が、本書が批判する二項的思考、 言語の感化的用法を用いているのではないかという箇所もあるが、 本書はこれらの方法の効用を全否定しているわけではなく、 ただ自覚的であれ、乱用を避けよ、といっているだけだ。 結論を読者に委ねているのを見ても、こういった叙述スタイル自体が まさに多値思考主義の実践なのではないかとも見うる。 本書は日々の会話、読書、創作においても座右に置き 参照するに足る良書だと思うが、特に以下の点は常に 念頭に起きたいと思う。 ・すべての言葉は感化的内包を持つ。 推論と価値判断(断定)の叙述は感化的内包によって歪曲されやすい。 また報告も必ず感化的内包を含み持っている。推 論と断定を報告からできるだけ排除せよ。 ・抽象レベルの混同に注意すべきである。 言葉は二度同じ意味を持つことは絶対にない。 ・真理とは最もよく当該集団の共通の願望を満たす命題にすぎない。 ・必ず実地とつき合わせて地図を修正せよ。内在思考を戒めよ。 ・二値思考を濫用せず、多値思考を基本にせよ。 ・語義は実例で構成せよ。
コンラッド・ウォディントン「エチカルアニマル」8点 発生生物学者ウォディントンが、今でいうミーム論を先取りしたような、 社会文化的な遺伝システムを含む大きな進化システムを観念し、 進化システムそのものの進化の傾向までもあると指摘。 「権威を受容する用意」を媒介として倫理感情が形成される過程を 後生生物学的な構造の中で捉え、自然な既存の倫理規則の需要に委ねるだけでは 科学の発達しすぎた現代の戦争や環境破壊の危険を回避できないから、 倫理規範を選択する超越的基準が必要であり、 倫理が進化に果たした(社会遺伝システム上の)機能に鑑み、 進化促進を倫理の基準に据えるべきと説いている。 獲得遺伝と同視できる現象が存在するという記述は勉強になった。 ミーム論に近い社会文化的遺伝システムの理論構成はやや荒削りながら納得できる。 権威受容という媒介項は微妙だが、発達心理学的な記述は示唆に富んでいた。 超自我が実は他者の人格シミュレーション(ちなみに、私見では、 自我も行動シミュレーション用の他者アバターのコピペ借用にすぎない) だというインスピレーションも得ることができて有難かった。 ただ具体的な「倫理の選択の規則たる英知」の内容についての論述は いささか大雑把なグローバルな人道主義で、ちょっとありきたりなのが減点。 しかし、ま、総じてなかなかいい本だったと思う。
戦争と平和面白かった。血湧き肉踊るキャラ萌え面白アクションミリタリ恋愛青春小説であるだけでなく 作品全体が作者の主張する歴史科学の方法論(民衆の自由意志による諸力の合力を歴史の運動と捉えつつ そこに理性によって必然の法則を見出そうとする試み=歴史科学)の実践になっているのが凄い。 そういう意味でまさに「科学小説」としてのSFだった。10点。
2010年英国協会賞短編部門、Shipmaker(Aliette de Bodard )読了。 中国がコロンブスより前にアメリカを発見し世界を制覇したという設定の 改変歴史シリーズの未来宇宙小説。 風水を「科学的に」活用しながら宇宙船を設計する「船作り」の巨匠の女性が主人公。 詩人の女とレズビアン同棲中。星間宇宙船の頭脳となる機械生物を乗せるための船を作るのが仕事。 で、この機械生物は若い娘の子宮で育てるという設定。 ある日、予定より早くこの機械生物の子を宿した娘が到着し、船の完成を急かされるという話。機 械生物の出産シーンがクライマックスで十分不気味でキモいけれど、 ストーリー自体は可もなく不可もなしといった感じ。 6点。
まとめ トルストイ>福永・ハヤカワ>ウォディントン>Bodard>ドスト ドストは書いてすぐ作者がしんじゃったから しょうがないかな。続編構想あったらしいし 長生きしてたらきっと書き直して無駄をそいで もっといいものになってたんじゃないかな。
105 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/13(土) 04:55:10.99
このドストに対する無理解ぶり。 正直文学読みとして恥を知れといいたくなるね。
きたきた! 大成功
なにしろドストエフスキーは人間を描くのが下手ですからね。 あれが妙に持ち上げられるのは 二次大戦前の、ミステリーの地位が極端に低く、ロシア文学が異常に高く買われていた時代に 「ドストエフスキーもミステリーだ!」とすることで相対的にミステリーの地位を上げようとしただけのこと。 ミステリーの地位も上がり文学の価値も下がった現在では 誰かさんみたいにドストエフスキーをむやみに持ち上げるのは馬鹿のすることですね。
バカハケーン。
バービケーンとバカハケーンはなんか似てんな
110 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/13(土) 10:58:58.46
ドストエフスキーをここまで評価しないとはヲタの限界をまざまざと感じる。 教養の欠如は恐るべきものがある。
私が流れを変えよう! いや礼には及ばぬ! LESSON:1 Ken:うぜぇ、つかマジむかつくわ(困りました) Miki:どうしたのですか? Ken:サイフねーし、マジありえなくね?(サイフを落としてしまいました) Miiki:あなたのサイフなら食堂で見かけました Ken:マジすか?しゃす!(本当ですか?ありがとうございます)
LESSON:2 Kanako:すいません。 Ken:あ?(どうしたのですか?) Kanako:駅へ行くには、どう行けば良いのですか? Ken:は?(この道をまっすぐ行くと花屋があります、そこを右に曲がってください。) Kanako:ありがとうございます。 Ken:舐めてんのかてめぇ(どういたしまして) 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/20(土) 08:20:58.84 ID:hmZgvsUjO ちょっとレベル高すぎやしませんか 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/20(土) 08:21:39.97 ID:SSBsvHZx0 やべぇわからねぇ 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/20(土) 08:29:43.23 ID:g2vUfImQO まだ初級のLesson2でこれか… 上級とか無理すぎる 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/20(土) 08:33:21.66 ID:gHQVweRjO DQN中級になると『あ』のニュアンスだけで会話がなりたつ
LESSON:3
Taro:これやべぇな(このCMの車は格好良いですね)
Ken:マジキてんな(素敵なデザインですね)
Taro:やべぇわー(車を買うなら、こういうのに乗りたいです)
Ken:つかありえなくね?(値段もずいぶんとしますね)
Taro:まじやべぇ(私には高価すぎますね)
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/20(土) 08:36:15.63 ID:JwdNZs320
>>55 主語全部省略して通じるとか相当ハイレベルだわ
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/20(土) 08:37:36.66 ID:LOjMggtFP
>>55 やべぇの使い分けができねえ…
ネイティブすげえな
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/20(土) 08:37:48.16 ID:Tmubh98v0
Taroやべぇしか言ってねぇじゃねーかwwww
おまいらもっとドストsageしろよ。
グレッグ・ベア『女王天使』 9点 ベアのいわゆる「ナノテク/QLシリーズ」第一作。 ナノテクノロジーが極度に発達し、建築物の改装から鉱物資源の採取、武器の作出までなんでもできるようになった一方、 心理的セラピーも発展し、とくに犯罪者が矯正されるようになった時代のお話。 ストーリーは4つの視点が交互に入り混じる重層的・複雑な構成で正直どこまで理解できたか自信ないんだけどとにかく面白い。 孤独をきっかけに自意識を持ち始める人工知能、犯罪者に懲罰を課すことの是非(作中、セラピーを否定し、犯罪には厳罰をもってのぞむべきという 思想に基づいて犯罪者を私刑にかける集団が登場する)、ユングを参考にしたらしい心の理論、それに基づいて展開される亜人格による 首位人格の乗っ取りと他人への憑依という異様な現象の描写など、興味をかきたてるテーマが盛りだくさん。 惜しむらくはそれぞれの踏み込みが比較的浅く、これからというところで話が終わってしまった感がある点か。 特に殺人犯の亜人格に憑依されたある人物についてはまったく解決しておらず、これは次回作への伏線なのかしらん。
カラマーゾフで一番共感できるのはあのスケベオヤジだからな。 息子3人は全員タダのキチガイ。
117 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/13(土) 12:39:58.16
まともにカラマすら読んだことのないSFヲタよ、死ぬ前に一度でいいから目を通しておけ。 人類の財産だ。読まずに死ぬのは勿体無いぞ。
カラマを押しつける奴ってあの次男坊に思考回路そっくりだよなw 長男は女狂いだし3男はKYで地面にキスするようなキチガイだし。 罪罰の主人公も同じタイプの中二病で到底ついて行けない。 あいつらに共感できる奴は規範意識が鈍磨してる証拠だから刑務所に入れて矯正すべき。
ドストの登場人物が時計仕掛けのオレンジ世界に送られたら胸熱だな。
しょうがないから、ドストをNGワードに設定した
瀬尾つかさ『約束の方舟』7点 少年少女冒険スペースオペラ? 「大人は分かってくれない」口調で始まるジュブナイルだが,いつの間にか普通のSFに。 宇宙移民,星間宇宙船,アンドロイド,異種知性体,種族間戦争など,盛りだくさんの内容だが,物語は宇宙船の一部区画で進行。 人類・ベガ−のコンビには様々な可能性が感じられ、続編も期待。 途中でロングナイフの新刊も出たが,浮気せずに読了できた。
122 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/08/13(土) 14:39:59.29
カラマにせよ罪罰にせよ、帝国ロシア下の庶民に愛された文学だからな。 現代SFヲタはそれ以下というこった。
p2のNGワードの設定がわからん・・・(´・ω・`)ショボーン
左にある「設定管理」をクリックするんだ 設定してリロードしたら反映される、はず
シンギュラリティ・コンクェスト 山口優 戦闘シーンが多すぎる、でも事件の原因とか世界観が良かったので良しとしよう
ブルース・スターリング スキズマトリックス 7点 ウィリアム・ギブスンと並ぶサイバーパンクSFの極北。とはいえ今読むとさすがに古さを感じる部分も多い 加えてストーリーがわりと行き当たりばったりな感がいなめず とはいえセロトニンを常時注入して精神を安定させるゼン・セロトニン信者などは今でも通じそうなガジェットかも 特に生体改造を繰り返したあげく人間の姿を捨て、ついには一つの宇宙コロニーを覆い尽くすまでに肉体を拡張した元娼婦の設定はすさまじい ポストヒューマンものSFとして読んでも面白いかも しかしリンジー君、仮にも一度は愛した自分の妻をそんなこと呼ばわりはひどいと思うぞ
>101 最近ミーム論調べてるせいかおもしろそう。今度探してみる
ジョルジュ・ベルナノス『悪魔の陽の下に』(1923) すごく読みにくかった。というか後半はほとんど流し読み。 どうやら神父が悪魔の精神的誘惑に立ち向かっているようだが・・・ これ、20世紀に書かれた小説だよね?
バリントン・J・ベイリー 「禅銃」 何で話題になっていたのかがわからん。 SFファンにはたまらないガジェットがちりばめているらしいが・・・ 漏れにはわからんかった。 倍ぐらいの長さだったら、完全に途中で投げてた
>>128 俺も図書館で幻想文学大系攻略中なので参考になる。
今後ともヨロシク
マイク・シェパード『救出ミッション、始動(海軍士官クリス・ロングナイフ)』9点 大金持ちで王女様で海軍士官のクリス・ロングナイフが、財力と権力と知力を駆使して活躍するスペース・オペラ第2弾。 「銀河おさわがせ中隊」よりもシリアスで、「オナー・ハリントン」よりもお気楽。 今回は、海軍士官ではなく王女様として、敵の罠にあえて飛び込み、戦争の危険を回避するため数々の危機に立ち向かいます。 メイドさんや、ひねくれ者のコンピュータも大活躍。 読み始めたら最後まで、一気に、理屈なしに楽しめました。
ライク・E・スプアー『グランド・セントラル・アリーナ』 ジャパニメーションのマニアがEEスミスに捧げるSFを書くとこんなふうに なるのか、という小説だった。ご都合主義と突っ込みどころにあふれた 世界設定に読み通すに苦戦したが、最後はなぜかほのぼのしてしまった。 どこにほのぼのしたといっても、この作者が出版社のオファーがないのに 続編を用意してるという解説がなんともほのぼの。 自分が創造した世界やキャラクタを愛してるんだなあ。 そんな感じは本編からも受ける。だから許せた。5点。
サマセット・モーム『魔術師』(1908、イギリス) 8点
幻想文学大系9巻は、イギリスの通俗作家が「獣そのもの」と言われた魔人・アレイスター=クロウリーをモデルに書いた怪奇小説。
魔術師というと、森の小屋に篭って薬を調合している痩せた老人を思い浮かべていたので、、その正反対なオリヴァのキャラクターが意外であった。
今まで読んだこのシリーズの中では最も娯楽小説的であり、現代の常人にも感情移入が可能な筋立てがある。
黒魔術や奇形怪物の描写が印象的な、考えずに読める楽しい小説である。
バルベー・ドールヴィイ『魔性の女たち』(1874、フランス) 2点
幻想文学大系8巻。怪談風の短〜中編が6作入っているが、どれも同じような話である。
月報で田辺貞之介氏が、「本格的キリスト者の彼にとっては、女はすべて悪魔にたぶらかされて原罪を犯したイヴの子孫である。したがって
人類・社会の悪の根源である」と書いているが、この作品の要旨が一言でまとめられた名文である。
幻想小説としての味も大してあるとはいえず、はっきり言って二度と読まなくてもいい代物である。
カゾット、バルベー、ベルナノスと、革命を挟んでフランスカトリックが悪魔を扱った小説を3作読んだが、不思議にも一番古いカゾットが悪魔を魅力的に描いて自分には最も面白かった。
>>130 月報は糊付け?時々月報だけなくなってる巻があるんだよな〜
M.Z.ブラッドリー『時空の扉を抜けて(ダーコーヴァ年代記・外伝)』9点 忘れられた植民地、惑星ダーコーヴァ、よく似た惑星ウルフ。再発見後、帝国の影響に抗う現地人と、板挟みの地球人、正体不明の異種知性体。 現地の薄暗く、冷涼な雰囲気をよく伝える文章は、著者、訳者いずれの力量か。 すべてのピースが揃うとき、主人公は昔の恨みを乗り越え、陰謀を砕き、帝国に物質転送機を。気がつけば240P弱を一気に読了。 でも、登場人物と超能力以外は、ダーコーヴァと同じ。
>>133 だいたい糊付けされてるけどたまになくなってるのもある
>>133 へー、モーム面白いんだ。やっぱり文学史に残るような人は
何書いても基本ができてるんだろうな。読んでみよう。
ドールヴィイは創元アンソロジーに載ってた短編は面白かった記憶があるけど
確かに似たようなのが続くなら飽きるかもと思った。
ベイリーの永劫回帰 7点 最後の方で、 実はこの世界って繰り返さないんじゃね?科学者間違ってるんじゃね?気持ちよくなっていいんじゃね? って主人公が思い始めて、いままでの話ってなんだったんだろうって ハット・ブラザーズとか思いつきで書いてんだろうなーって 一級の思いつきSFだなって
>>134 いや〜本当偶然びっくり。
漏れも買って来て読もうとしていたところだったw
139 :
134 :2011/08/24(水) 10:32:31.20
>>138 新刊の端境期なので、古いのを引っ張り出して見ました。
砂漠の惑星(レム)6点 なんだかテンポの悪い重苦しい流れ 悪くは無いんだが船長のウダウダ感やら脇役チョイ役の名前は不要かと思った レム作では普通らしいんだが登場人物オール男で女ゼロ 序盤の探索は息苦しくひたすら怖い 中盤の人類の科学を結集させた最強兵器VS未知の物体は迫力あったけど 核ミサイルを連射できるとかそりゃまずいでしょ 終盤の一人旅は楽しめた 古典SFとか俺には合わないな
それは古典だからじゃなくてレムだからかと。 テンポいいのがすきながらヴォークトとか読んだらいいのに
『TOKYO BLACKOUT』福田和代 真夏のある夜、3つの送電線・鉄塔が一晩に順次爆破、破壊され、関東地方広域に停電が起こる。 30分で復旧させたが、パニック等により少数ながら死者も出る。 猛暑日が続いており、電力が不足することは明らかであったため、全域停電「ブラックアウト」の 発生が懸念された。その対策として、輪番停電を計画するが―― 犯人グループ(というか首謀者)が用意周到かつ、あくまで目的はアレなので、警察も翻弄されっぱなし。 いくら何でも不自然に優秀すぎるが。 世にも不幸な首謀者に、世間も多少は同情するだろうけど、事件収束後、移民排斥運動が起こるのは確実。 二時間ドラマスペシャル的な感じで楽しめた。6/10 あとこれ実に時事ネタだが、2008年刊行の作品なのね。
M.Z.ブラッドリー『惑星救出計画(ダーコーヴァ年代記)』5点 忘れられた植民地、惑星ダーコーヴァ。再発見後、帝国の影響に抗う現地人と、板挟みの地球人、正体不明の異種知性体。 今回は、地球人とダーコーヴァ人との共同作戦。多重人格に苦しむ主人公らは、山脈を越えて辺地ヘラーズへ、異種族トレイルマンとの難しい交渉に臨みます。 しかし、タフな彼らは、あっさり目的地に到着。主人公の熱い演説一発で、トレイルマンとの交渉も成立。よく分からないうちに多重人格も解消。物足りない。 180P程と短いので、一気に読了。
M.Z.ブラッドリー『カリスタの石(ダーコーヴァ年代記)』9点 忘れられた植民地、惑星ダーコーヴァ。再発見後、帝国の影響に抗う現地人と、板挟みの地球人、正体不明の異種知性体。 辺地ヘラーズで遭難した主人公の地球人は、少女の幻に助けられ、少女の救出を誓う。敵は異種族キャットマンの恐るべき超能力者。味方は塔を追放された超能力者。頼みの老剣士はキャットマンとの戦闘で再起不能に。残された途は、主人公自身が超能力に目覚めるしかない。 300P弱、超能力ラランの世界にとっぷり浸かれます。
幸福の科学の世界観設定にも勝てるSF小説を知りたいよねー!?♪。
黙示録でも読んでろよw
幸福の科学の世界観ってのが普通の人にはまずわからないよ。
わかりたくね〜
昔の話だが、統一教会の世界観ならある程度聞いたことあるぞw 友達が一時期信者になっちゃって勧誘されてただけなんだが。 私たちがいるのは、光速以下のターデオンの世界だが 光速以上のタキオンの世界が霊の世界だとか何とか、 もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。 科学の最先端に行くとわからない事だらけで返ってその手の人には つけ込み易いみたい。
Thor:Blood Oath アメリカ 2005 ライターMichael Avon Oeming アーティストScott Kolins MARVEL COMICSより出版された連作シリーズ 先日まで映画も公開されていたヒーロー 雷神ソーとその親友の三戦士たちが 贖罪のための試練を迫られ 世界や時代を超越した冒険へと旅立つ ニューヨークで暴れる巨大化した悪役アブソービング・マンを たやすく退けるも、残された破壊された町並みや傷付いた人々を見て心を痛めるソーから物語が始まる ソーの地球人としての姿であるドナルド・ブレイク医師は同僚のジェーン・フォスターとの語らいで 地上に最初の生命を生み出したのは「雷」であるという話を聞く その後、悪夢にうなされるドナルドはソーとなり地上=ミドガルドを離れ故郷アスガルドへと向かうと そこでは盟友である三戦士が裁きの場に赴いている事を知る オーディンらの決定は三戦士とソーに困難を極める試練を科する事であった
その試練で登場する神話の登場人物たちは 世界樹イグドラシルと樹に住むラタトスク、樹になる林檎(今作の設定ではそうなっている ちなみに女神イドゥンの林檎とは別物という事) デュオニソスとハーキュリーズ それからゼウスたち 現代のアイルランドにてはトゥアハ・デ・ダナーンとクーフリン 日本的世界において天津甕星(作中での表記は“Mikaboshi”)と草薙の剣(作中での表記は“Grasscutter”) そしてエジプトでのトト神と多彩を極めている 冒頭の展開からは裏腹にコミカルな調子で進行していき 過酷な戦闘も殆ど行われないながら ソーと悪酔いしたハーキュリーズとのレスリングや天津甕星の名の元に争う死者たち等 見所は多い 初めて見かける神々や設定も多く天津甕星はMARVELで今作において初めて言及され 後のシリーズChaos Warにおいて改めてソーと激突する事になる そこまでの長編ではないので少々食い足りない所は有るがライティングもアートも非常に好み 「映画と設定が違う」とか「現行シリーズと設定が違う」という人もいるだろうとは思うが ソーと三戦士は高潔で誇り高い事は変わりは無い 最後に付け足す事としては、ジェーンは
>149 >私たちがいるのは、光速以下のターデオンの世界だが >光速以上のタキオンの世界が霊の世界だとか何とか、 >もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ 理系をなめるな
>>149 > もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
> もう忘れちゃったけど、「理系」向けにもよく出来たお話だったよ。
ヒャッハー!
>>149 それ20世紀前半に流行った神秘学の丸パクリだからw
20世紀前半のオカルト小説はそんなのばっかりだよ
155 :
149 :2011/08/30(火) 19:51:24.78
なんか、責められてる気がする わざわざ「 」つけて理系っていってんのに。 でも、疑似科学的な理屈にひっかるやつは結構いるんだよねえ。人間関係で悩む「理系」諸君は特に。 最初の一歩を現在の科学で解明できていないところで捻じ曲げられると、 それが自分の願望と合致してる場合は、簡単にだまされる。というか、積極的にだまされるんだよね。 オウム真理教の上層部に理系の有名大学卒が多数いたのとか知らんかな? あと、神秘学の丸パクリって表現もどうかと思うぞ。一口に神秘学といっても千差万別で幅広すぎだから。 ホラーというか、ゴシックホラーは好きで結構読んだけど、「ばっかり」とかないね。 20世紀前半ってのが何さすか知らんが、どちらかといえば科学的であるより、文字通り神秘的であることを目指してるのが多いよ。
別に責めてる訳じゃないから気にしないで 大学生のころそういうのにはまりやすいってのはよく分かる 理屈にならないものを理屈の中に取り込んで 満足したいっていう年頃だからね
>>151 が不自然な場所で終わっているが、続きはないの?
ジェーンが何なのか言っていけよ
>>155 >>オウム真理教の上層部に理系の有名大学卒が多数いたのとか知らんかな?
そんな当時さんざん嫌というほど報道されたことをドヤ顔で言われてもナw
>>155 案外あなたみたいな人がはまったりするからわからないのが宗教の怖さ
>>157 長文が弾かれるんで分けたら最後の方の書き込みもしくじっておりました
>>150-151 に追記
「ジェーンやロキやフリッガやシフは殆ど登場していない」
>>160 あと1レス分くらいあるのかと思ったら、残り一文だったのか
わざわざありがとう
M.Z.ブラッドリー『はるかなる地球帝国(ダーコーヴァ年代記)』7点 地球人少年ラリーは、ダーコーヴァ貴族の少年ケナードと親しくなり、1ヶ月の予定で山荘に招かれる。二人は超能力ラランを通じて結びつきを強くするが、ラリーはケナードと間違われて山賊に連れ去られる。予定通りにラリーが帰還できなければ地球の干渉が。 ラランに従ってケナードはラリーを救出するが、追求を逃れて帰還を果たすには大きく迂回するしかない。怪物バンシーから逃れ、異種族トレイルマンを説得し、断崖絶壁を越えて、お互いの文化を理解する。そして、異種族チエリに会い、ダーコーヴァ人の起源を知る。 エピソード満載で、個々には物足りない部分もあるが、テンポ良く一気に読了。
ダーコーヴァ年代記の絵師って良いよね
『さよならペンギン』 もっと確率に関するトリビア的なものをどんどこ出しながら進行するのかと思ったら、そうでもなかった 想像するとそれなりに主人公の孤独さを感じるんだけど、 それよりもむしろどうやって戸籍とか取ってんだろうか、とかそんな事ばっかり気になってしまった あとペンギン萌え
>>129 過ぎ去った栄光の歴史を感じさせる斜陽の銀河帝国
異様な常識観
帝国市民の享楽趣味
知性化された動物
何かよう分からん仮想理論
WizにおけるMURAMASA BLADE!的な異物としての和風ガジェット
銃
チャールズ・ブロックデン・ブラウン「ウィーランド」世界幻想文学大系2 ポオの推理小説等に影響を与えた「アメリカ文学の父」のゴシックミステリ。 神秘的な光を放ちながら火傷を負って死んだ父を持つ兄妹とその兄嫁兄妹の計4名が 謎の声を聴き、様々な神秘体験をする話だが、後半に入ると殺人事件が起こり、 合理的な謎解きにいたる。古い作品の割に謎解きもそれなりにしっかりしているし、 人物造形や心理描写も巧みで面白い。オカルト小説としてはやや物足りないが、 娯楽小説としては一定の完成度を持った作品。 他に訳されているのは「エドガー・ハントリー」(絶版)のみのようだが、 未訳のものも含めて読んでみたい。 8点
ウィーランド、後半で謎解きなんてあるんだ 最初の10pくらいだけ読んだ記憶があるけど、合理性とは無縁の話かと思ってたぜ…
スティーブン・キング(浅倉久志訳), 『ゴールデンボーイ』, 新潮文庫 「ゴールデンボーイ」7点 アメリカ的精神の権化のような少年が、その好奇心からナチの残党である老人へと深く関わっていき、 そのことが彼の人生を大きく歪めていくというお話です。 キングの良さは、ある意味ではワンアイディアによる勝負みたいなところはあっても、 それを執拗な書き込みで肉付けしていくことで現実感を持たせ、 しかも論理的な飛躍なしに読者を引っ張っていってくれるようなリーダビリティをもってることだと思います。 サイコスリラーで全体に陰惨ですけど、中盤に出てくる主人公の父親と、その父親のエピソードは とても感動的です。ディック的な感動といってもいい。
169 :
168 :2011/09/10(土) 04:24:57.18
ところで友人に教えてもらったのですが、北村薫は、これが上田秋成の『膽大小心録』に出てくる 「狂乱三兄妹」という話に似ているといったそうな。その理由は「書かれない恐怖」だとか。 確かにそんな側面を見出せないこともないです。 でもキングの意図は、先に述べたように、少年はアメリカの歪な現在を反映してるが故に・・・ ということを表現することにあったとも言えると思います。 もちろんただのエンタメと切り捨てることも出来ますがw ちなみに、最近になって創元SF文庫で復刊したバラードの『殺す』なんかはもろにそのテーマだと思います。
ゴールデンボーイは怖かったねえ。あれはナチスへの恐怖がオーバーラップして 人間精神に潜む悪の底知れない怖さを感じさせる作品。個人的にキングの最高作だと思う 俺の中では10点の作品だ
じゃあキングつながりで。 スティーブン・キング『キャリー』5点 映画では見てたけど原作は初めて。やっぱり登場人物の背景描写多いね。 処女作でグイグイ読ませるのはさすがキング。面白かった。 しかし比喩をはじめ表現の面では若書きに見える。ちょっとくどいし。 映画では分かりにくい部分がよく分かったけど、 正直それ以上の何かはあまり感じられなかったので、筋を辿るのに多少苦痛を感じた。 映画が未見の方は是非。ただこれからキングを読む方にとっては、 技巧的に円熟してからの作品を読むことに時間を割いていく方がもっとキングを好きになれるかも。
ファイアスターターも映画がリメイクされるそうですな ダークタワーの漫画版もその内に読んで感想を挙げようかと思っています キングの小説をそのまま原作にしたエピソードでなくオリジナルに展開された話
長編で言うとシャイニングは好きだな 映画見てから読んだにもかかわらずやっぱり怖かった。 あとSFっぽいのではバックマン名義のレギュレイターズが最高。
今日というか今月 吉里吉里人、放浪惑星、時間封鎖 立て続けに読んだ3作品が、偶然震災を思わせる場面が多かった。 夜の大海の中で 時間封鎖の後だと既視感がすごい。最後アレが出てきたのは… サンダイバー 途中からアシモフを読んでるような気がした。
夢みる宝石/シオドア・スタージョン 8点 途中1/3くらいまでは圧倒的な面白さで突き進んだ 2/3辺りから水晶の存在と人の絡み合いが序盤と違った面白さで引き込まれた 後半は水晶の本質のところで「?」な部分が多く減点 エンディングはファンタジックで◎
>>175 なるほど。じゃあ読んでみるか。
スタージョンは叙情的な短編が好きだけど、
長編はイマイチ合わない感じだったから敬遠してた。
『人間以上』とか『きみの血を』とかあんまりだった。ファンにはごめん。
短編では「孤独の円盤」とか「墓読み」が好きです。普通ですね、きっと。
「万霊節の夜」 チャールズ・ウィリアムズ 世界幻想文学大系 2点 面白くなかったー。 事故で死んだ女二人が夫たちと交流し、魔法使いの神父に食い物にされる友人を助ける 話のようだが、とにかくねちねちと心理描写をする暗い文体と、眼を引くような事件が ほとんど起こらない退屈なストーリーでだらだら300ページ超を読まされて辛かった。 神学関係の純文学筋では高い評価らしいんだがエンタメを期待したら100%裏切られる
幸福の科学の世界観設定ってSF小説ですか!?♪。
>>173 シャイニングは途中で詰んだ
主人公の内面描写がしつこくてうんざり
余分なとこ削れば一冊でまとまるんじゃないかと
キングの小説ってどこれもこんな感じなのかね
映画で補間するかとホラーかと思ったらサイコもんでこれまた駄目だった
嫁さんの顔の方が怖いし
>>179 > キングの小説ってどこれもこんな感じなのかね
そうです。
今更かもしれんけど「異星人の郷」を読み終わった 現代パートのワープ装置とか時間の量子化とかの解説が難しくて解らなくて悔しかったけど、物語としてすげえ面白かった 宗教に抵抗のある人でも信仰心の美しさに共感できると思う はっきりした救いがある訳じゃないけど読後の余韻が凄く良い
>>181 現代人の感情の持ってる論理性みたいなのをいたずらに導き入れないで、
時代考証に基づいて民衆の生活感情を描いていくのも本当に臨場感があっていいよね
「共和国の戦士」スティーヴン・L・ケント ミリタリSFに文句ばっかり言っててもあれなんで実際読んだ感想を。 立派にSFなんだがSFぽくない。端正で、歯切れの良い文章。つい読まされてしまう展開。 しかし全体に陰鬱。主人公の由来に関わるため仕方のないところか。そのせいでカタルシスにも欠ける。 なんか雰囲気の暗い帆船物でも読んでる感じ。そう考えると、 悪名高いファインタックは良くも悪くもハッタリが効いていたなあ、などと思う。 しかし540ページを読みきって、導入部が終わったばかりと感じてしまうのがなんとも。7点くらいかな。
実は「共和国の戦士3」のラストまでがプロローグ。
どんだけよw
それぐらい、3のラストにはビックリしたよ。
『3001年終局への旅』アーサー・C・クラーク まさか人類ごときが作った プログラムでモノリスが機能停止するとは、、、 モノリスを作った全知全能とも思われる種族も 光速の壁は超えられないんだな 最近、ニュートリノが光よりも速いなんてニュースが出ていたので アーサー・C・クラークが存命ならどう思っていただろう 7/10p
>>187 なんか漫画っぽいオチだったな。
ハリウッド映画的な感じもする。
ドラゴンが出てくるあたりも漫画っぽい。
>>187 クラーク「さあ、そろそろ現実に戻ろうか」
4001年まで人類は太陽系から脱出するしか生き残る方法はないわけだね
SF小説はお勧めですよねー。
「共和国の戦士2、3」スティーヴン・L・ケント
>>186 を信じて3まで読んだ素直な俺。ちくちょうめw
まあ、求道的なSF読者でなければ充分楽しめる。ジョン・スコルジーとは違った意味で達者な書き手だ。
宇宙艇にペイロードチェックがなさそうだったり、時折挟まれる比喩が20世紀的事物になぞらえられていたりと、
26世紀のお話にしてはちょっとなあという点もあるが。
主人公の出自にまつわるアイデンティティの行方については、不器用ながら誠実に
盛り込もうとする姿勢が見られたので、3のラストの「驚き」はちと残念。でも楽しんだので8点。
ビレッジブックスの魔女の目覚め(デボラ・ハークネス)とかいうのが AmazonのレビューでSFっぽいことかかれてたから買ってみたが、 魔女とかバンパイアとか染色体の数が違うってとこで萎えてしまったよ。 そういうのは染色体異常としてよく知られてるわけで 所詮ラブロマンス&ファンタジー、SFは期待しちゃいけなかったらしい SFが読みたい人はパスしたほうがいい
>>194 よく頑張った。偉いぞ
> 宇宙艇にペイロードチェックがなさそうだったり
敵船にしょっちゅう乗り込んでるから、気になるよな。
ペイロードチェックを気にしながらSFを読むとは勉強になりますた
日本語の本が手元に有ると どうしても原書より先に読んじゃうね
悪訳でなければね
いつか原文に触れようと思わないほどの名訳といえば・・・。
SF小説の世界観設定の理論は大好きですよねー!?♪。
『人造救世主3』 相変わらずはっきり言ってその辺のラノベくらい適当な内容なんだけど 天然かつ妙に献身的な男の幻想が炸裂したようなヒロインとか ちょび髭が似合いそうな小男の主人公が己の社会的有要性を高める為に頑張る姿を想像したら ちょっと面白かった
「ユービック」たった今読み終えた10点 ジョジョの4部、5部、6部を読んでいるよう 凄いと思った。 未読ならすぐ読むべき 最近は表現が分けわからんSFがはやり?のようだが これは表現はわかりやすいが内容がだんだんめまいのする感じw
ユービックは神。読み終わって、打ちのめされた感じでくらくらした。
復活の日 小松左京 7 死んだし食わず嫌いせずに読んでみようと 分子生物学専攻してるけど書かれた年に驚いた
207 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/10/09(日) 20:51:36.24
ジュール・ヴェルヌ「インド王妃の遺産」を読む。 タイトルからエキゾチックな冒険談かと思いきや、 インドも王妃も登場せず、物語のポイントになるのはその「遺産」(巨額) である。 2人の相続人(良心的なフランス人科学者のサラザン博士、 マッドサイエンティスト風なパン・ゲルマン主義のシュルツ教授)が北米に それぞれに都市国家を建設(悪役シュルツのそれは何とその名も「鋼鉄都市」(w )、 サラザン博士のフランス市破壊を意図した鋼鉄都市からの攻撃が 迫る・・・砲弾が早すぎて衛星化してしまうといった笑えるトンデモSFネタ とかも面白いが、アルザス人の青年マルセルによる007シリーズばりの 潜入捜査とかもあって、冒険小説家としてのジュールの腕前を堪能出来る作 である。敵役のシュルツも、まるでドクター・ノオ、スペクタ―の如き、 逝きっぷりを見せ、それらしい最期(斬新な凍死)を遂げる。 (この趣旨は解説でも触れられている) ジュール作品中では知名度は低く、ボリュームも少ない作だが、 今でも十分に楽しめるエンタメと言い得よう。 「・・・もっともよい政府とは、首相が死んだら、簡単にその代役を見つける ことができて、しかも活動をつづける政府ではなかろうか?なぜならその機構になんらの秘密も存在しないからだよ」 思わず、一体、どこの国のことやろと思わせる、現代にも通じるような 終盤のサラザン博士の台詞。 作家ジュールの慧眼を感じさせるものあり。
「竜の卵」 やっと100ページ読んだわ 一ヶ月以上かかってるし 恐ろしくつまらない 腹足?目が12個? どんな生き物なん だんだん面白くなってきたけど 場面というか風景が全くイメージできん こっから加速を期待
>>208 竜の卵は最後の加速がすごかった(作者が飽きた?)印象がある。
あと印象に残ったのは赤外線だな〜
たった今ジョン・スコルジーの「老人と宇宙1」読み終えた。 宇宙の戦士がつまらんと思っていたのになぜ買ってしまったのだろう・・・? 人それぞれだが、漏れは第一部の老人から超人に変化するまでかな面白いと思ったのは
ねじまき少女ってエロい?
エロ場面はあるがエロくは感じなかった
なんだ…翻訳だからかな
いや、エロ目的で書いてないからだと思う どっちかというと「虐待されて可哀想」ってスタンスで書いてる感じ
SM?
SMと虐待は全く違う
ですよねw
あの作家名のせいで、カバー絵がどうしても焼かれてるように見える。
カルビじゃねぇ〜よ
SF小説は感情移入するよねー!?♪。
プランクダイヴ(イーガン)読んだ。イーガンの短編は ひとりっ子で割りと深刻系な話が多くて疲れちゃったんで どうかなと思ったが、プランクダイヴはSFらしい短編ばかりで 読みやすくて良かった。 証明不能の定理の先にある不備を通じて異世界とコンタクト というハードな設定に反してチープな抗争が繰り広げられる 暗黒整数だとか、順列都市の変奏かなというクリスタルの夜とか 秀作が揃ってていい。
222 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/10/23(日) 00:10:22.50
アイザック・アジモフ「はだかの太陽」 6点 久々の再読だが、「やっぱりいいねぇ〜」という感あり。 ミステリ板の住人としては、前作「鋼鉄都市」以上に謎解きミステリスタイル なのが良し。終盤の事件関係者を一堂に会した真相解明なんて 正に古典古典や(w ミステリ的には、一番怪しい奴が実は犯人という読者の裏をかく アガサのホロー荘的展開、SFミステリ的には、ロボの取り外し可能な腕が凶器、純粋にSF的には、戦艦そのものが殺人ロボット(ちゅーか兵器と化す)という発想・・・いずれもおもしろしや。 しかも、犯行動機が「完全ひきこもり社会維持」(他者との現実的対面を忌避)のためとは・・・現代社会(2ちゃんねるのような糞BBSが長期に渡り継続する日本という国には特に該当するような)に対する警句も十二分。 一介の刑事に過ぎないイライジャの演説モードは、正論かもしれぬが鼻につく面はあり、元祖ロボット刑事ダニエルが前作と異なり完全な脇役になっているのが寂しい感があるが、(この点では本書解説者とは見解を異にするものあり) やはり、現代でもSF者必読の書ではなかろうか? しかし、絶版、この厳しい現実を肝に銘じておけ!!!
レイ・ブラッドベリの「火星年代記」3点 超有名で超名作らしいが 漏れには、その良さがよくわからなく ひたすら苦痛。後半とばし読みしてしまったので 余計もつまらないと感じたのかもしれない 同様に名作と言われている「タイタンの幼女」も同様の感想だった。 肌が合わないのか・・・まだ感性がそこまで達していないのか・・・
肌に合わないんでしょ。 ブラッドベリはどっちかというとファンタジーだからね。 純文学に近いよ。
そういえば、プランクダイヴのクリスタルの夜の最初のパート。 登場人物が進化に対する激しい嫌悪を表明する所がある。 創造主がいるなら進化という手段は使わないだろう云々。 この進化に対する嫌悪感は日本人にはない感覚で、キリスト教圏 らしいところだ。日本人は諸行無常諸法無我という観点から 死と再生を受容してる。大震災を受容する日本人を見て 海外の人が驚いてたが、そういう背景がそこにある。 無論、死と再生をシミュレーションしていいのかという問題は また別にあるが、進化に対してこれほどの嫌悪感を表明することはない。 この短編だけじゃなく長編を含めてイーガンは 倫理に重きをおく作家で、その倫理はキリスト教圏のそれなんだなと はっきり分かるセリフが出てくるのが面白い。
>>208 あとがきにどんな生き物かイラストがあるじゃん
あんなのが人間みたいなドラマを繰り広げてるギャップがおもしろすぎる
超弦理論テーマ。
228 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/10/29(土) 22:37:25.36
佐野洋「透明受胎」 5点 うーん、SFミステリという売りで刊行された作ではあるが、 実態はミステリ仕立てのSF(医学トンデモ気味ではある)だし、 やはり、こちらの板で紹介しておくべき作であろう。 まあ、基本はオトナが気軽に読むエンタメ、 それでいて微妙に人間心理(特に最後の女性心理に言及した点など)を抉った面もあり、まずまず面白い作であった。 特に10章における主人公のエロ含みなSF的妄想は、かなり面白い。 受胎と聞いて「エロキター!!!」とか絶叫するようなSF者には逆に不向き な作とも言い得る(w (つまりは、「ハルヒのミニスカ萌え、萌え!!!」とか、 「アスカたんのティクビ見えた!!!」とか絶叫している連中のことである) メーンテーマはバージン・バースねた。いわゆる処女懐胎、 これにナチスねたまで絡んで来る面白さあり。 (ふと、ネタは異なるものの後年の「ブラジルから来た少年」を想起した) レトロな60年代風景と意外に現代的なT・S・Cの情景のミスマッチ感なども 今読むと、かえって面白いものあり。
229 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/10/30(日) 22:10:59.03
ジュール・ヴェルヌ「カルパチアの城」 3〜4点 舞台はドラキュラで有名なトランシルヴァニア地方、 ヴェルスト村の住人を恐怖に陥れたカルパチア城にまつわる怪現象の謎解き がメーンな作で、「これってまじでジュールなの?」という感がある異色作で あり、果たしてこの板で紹介するか迷うような作でもあった。 死んだ歌姫を現出させるトリックはいかにミラーを効果的に利用したと しても、2次元(肖像画)を3次元(実体)に見せるには無理有り過ぎという 感あり。(もっとも断然2次元萌えなアホなSF者も多いだろうが(w ) ミステリではジョンあたりがやりそうな(実際、「剣の八」という作もあり) 送話菅ネタ(集会所代わりになっている旅籠における謎の声の正体)も、 急流の川床にいかに電線を敷設したのかが全く書かれていないというお気楽 ぶり。(オルフェニクは土木工事の天才でもあるのか? もし仮にそうだとしても、人手=工夫がいるだろうし) とは言うても、思わず物語に惹き込まれずにはいられない詳細な情景描写、 終盤のカルパチアの城でのジュール十八番の冒険行等々、 コンパクトなボリュームの作ながら、それなりに楽しめるものとなっている のは、「さすがやな」としか言いようがないのである。
あぼ〜ん
メルヴィルの退屈さは異常 面白いのバートルビイだけじゃん。
232 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/11/01(火) 20:32:52.01
下町ロケット、50分。 下痢でトイレに行っている間に読める。
「メルヴィル中短編集」八潮出版社 「バートゥルビィ」と「ビリ・バッド」の2作がずば抜けた大傑作。 前者は実存主義哲学的な深読みもできる不条理奇想小説、 後者は交戦中の戦艦という極限状況での非情な倫理判断を描く一種の「方程式もの」。 他では、ホームコメディの「わたしとわが煙突」「林檎の木の卓」の2編が普通に楽しめた。 SF/FT的には、やや粒が小さいが、 貧乏病弱家族をあの世へ送る鶏の話「気高い雄鶏ベネヴェンタノの鶏鳴」 ゴシック小説とプロレタリア文学を結合したようなスチームパンク的怪作「独身者の楽園と処女の地獄」 建築ミステリにしてフランケンシュタインテーマSF寓話でもある散文詩「鐘塔」 あたりがまあまあ。 つまらないのはとことんつまらなくて、玉石混交の一冊。
234 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/03(木) 22:07:50.03
ジュール・ヴェルヌ「征服者ロビュール」 5点 まあ、今読むと「へぇー」程度の作ではあるが、 ライト・ブラザースによる飛行成功の15年以上も前にこんなにも予言的、 かつ、破天荒でもある作が書かれていたとは、あらためて驚かざるを得ない ものあり。 物語としての関連性はないが「インド王妃の遺産」の後日の物語という設定、 序盤で軽くこの作に関して言及されているのも既読者には嬉しいものあり。 飛行船「あほうどり号」を操り、征服者を自称する謎のおのこロビュールは、彼と意見を異にする気球崇拝者ウエルドン協会の幹部アンクルとフィルを 大空へと拉致し去った・・・彼らの運命は如何に・・・ というのがメーンストーリーだが、物語の大半は四大陸(南極はまだ大陸と 確認されていなかった時代だが)、三大洋を股にかけた飛行談であり、 地理好きジュールの筆は正に鳥瞰の如き冴えを見せ、気球に乗ってを想起させるようなある意味で楽しい未知の冒険談となっておる。 ラストは1度は「あほうどり号」を破壊されたロビュールが人道主義を忘れない程度のリベンジでエンド。 まあ、細かいことは言うとうはないのだが、 江戸上空を通過した時の記述、 「ロビュールには、無数の犬の吠え声、猛禽類の鳴き声、とくに処刑された人のからだから立ちのぼる死臭によって、そこに町があるのがわかっただろう」 犬の糞がトレードマークのひとつだった江戸で犬の吠え声はわかるのだが、 既に世界屈指の大都市であった江戸市中で、空まで響き渡るほどの猛禽類の鳴き声には「?」だし、最後の死臭には、ますます「???・・・」。 小塚原の上空でも通過したのであろうか?
うざい 黙れ
ここってそういうスレだろ?なにいってんの
声にだして読むからだめなんだよ
なるほど
239 :
236 :2011/11/04(金) 00:19:22.40
>>235 よく見たらミス住だった…
あんたのいう通りだった、スマン
『グランド セントラル アリーナ』上・下 ライク・スピアー 予想通りで予定通り、気楽なスペースオペラ。出来はやや荒削り。 翻訳はさらに荒削り。読ませる勢いはある。ツッコミ処は満載w 続編書くつもりなのも満々だろうな。出たら読むかどうかは微妙。
そんあ荒削りなんかw でもE・E・スミスのファンとしては読まなくちゃと思ってる… まあファンといってもレンズマン読んだのは小学生だけどw
『黙示録3174年』ウォルター・ミラー あらすじ通りの話だった 楽しんで読むタイプの作品じゃなかったかもしれない 次はもっと自分に向いた作品を探そう
243 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/05(土) 22:47:07.85
ジュール・ヴェルヌ「世界の支配者」 4点 「征服者ロビュール」の続編だが、20年近く後に書かれた作。 グレート・エアリー山の謎の怪音、信じ難い猛スピードで走行する謎の自動車等々の謎解きをメーンにした、ミステリ仕立ての構成は、 俺好みではあるのだが、ジュールの作風の変化もあってか、 前作のような爽快感は無く、 敵役ながら、正に空のネモ船長という感があった快男児ロビュールが 別人の如き無口で暗いキャラになっている。 前作に登場したあほうどり号をパワーアップしたかのようなエプヴァント号 (空水陸で操行可能な現代でも夢の乗り物)で、 自身の運命にチャンレジするかの如く、嵐の雷雲の中に突入してゆく最期には、 どこか「さまよえるオランダ人」を想起させるものを感じさせた。 舞台が北米に限定されているため、文字どおり世界を股にかける感が あった前作のようなスケール感を欠くのは、SF・冒険ものとして読んだ場合には残念ではあった。 作中で描かれる自動車レースに関するくだりで、また気にかかる記述あり。 「この道路より卓れているのは、日本のニッコウ、ナモデ間に通じている、 巨大な杉の並木がある道路だけである。なぜなら、この日本の道路は八十二 キロに及ぶ直線部分があるからである」 訳者によりナモデという地名が日本のどこを指しているかは不明だとの注釈 が付されているが、日光街道に関する誤解か? 不可解な記述と言い得る。
プッw
>>243 ちょっと質問なんだけど
ミス住さん。
一年にどのくらい本を読むんですか??
SFだけでも凄いペースな気がするんですが・・・
つかネタバレなしでもっと簡潔に書けないのか
例 想起させるものを感じさせた。 →想起させる。
透明人間にレスしないでくれ。 バカは嫌いだし、利口ぶってるバカはもっと嫌いなんだ。
会った事もない他人の好き嫌いを考慮するのは無理だなw お前は出来るのか?
249はみんな嫌いじゃないかな
>>246 感想は嬉しいけど
確かにネタバレは厳しいね
それさえ無ければ…
『20世紀SF2 1950年代』2000年11月、河出文庫 アスタウンディング、F&SF、ギャラクシーなどから、雑誌のテイストを表すものを14作品選んでいる。 冷戦やマッカーシズムへの反発を反映した作品が多い。これは、という目玉がないのが惜しい。 ブラッドベリ「初めの終わり」宇宙開発時代の幕開けを祝福する、詩情あふれる作品。巻頭にふさわしい。76点 シェクリィ「ひる」エネルギーを吸収する怪獣に対して核兵器も効かず。発射ボタンを押したくてたまらない軍人が出てくる。なんとなくひるがかわいいので77点 ディック「父さんもどき」ぼくのパパはパパじゃない。というパルプ風侵略SF。79点 マシスン「終わりの日」これ以後、ループと並んで何番煎じでも涙が止まらない反則の終末モノ。心底感動した。86点。 ゼナ・ヘンダースン「なんでも箱」いい話に素直に感動。SFかどうかは謎。75点 シマック「隣人」よくわからんかったw何でそんなことしてるの? フレデリック・ポール「幻影の街」ラストに明かされる驚愕に次ぐ驚愕とは。「アウターゾーン」にちょっと似た話あった。72点 コーンブルース「真夜中の祭壇」宇宙時代の私小説?64点 エリク・フランク・ラッセル「証言」赤狩りへの抗議が込められ、不覚にも感動。80点 ベスター「消失トリック」何でそうなるの。65点 ジェイムズ・ブリッシュ「芸術作品」精神造形技術で未来に蘇った作曲家。ちょっと早かったか?72点 コードウェイナー・スミス「燃える脳」人類史にいまだかつてない間違いによって宇宙船が漂流する。別に感想はない。67点 スタージョン「たとえ世界を失っても」同性愛SF史的に価値ある1作。RS(相対的静止状態)ドライブで超高速移動する宇宙船が出てくる。69点 ポール・アンダースン「サム・ホール」超管理社会で架空の人物を作ってみた。コンピューターの名前はマチルダ。76点
わー怒ったー
254 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/07(月) 21:36:37.91
まあ、他板だし告白しておくが、昨日、ロビュールものをあえて再読し、 思わず、「ロビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!」 とウインドーを全開にして、絶叫してしまった・・・ 俺としては「空飛ぶゆうれい船」が降臨しないかと思い・・・ しかし、そこにはどこまでも青い空があるのみ・・・だったお・・・ こんな経験、真性なSF者なら2度や3度は経験があるはずである。
>>251 嫌がらせでやってんだよ。スレ序盤のやりとりを見てみろ。
257 :
208 :2011/11/08(火) 18:35:51.58
「竜の卵」
やっと220ページくらい
相変わらず遅読だ
まさかあの展開から宗教的ストーリーになるとは
まさかお色気シーンでドキドキな展開があるとは
加速してきた気がするんで年内には読み終えます
>>226 あとがきにイラストがあるじゃんって言われても読み終わらないと気づかないですよ
いやでもあんな生き物が宗教やら巨大な施設やらを作るとか楽しすぎる
安部公房『箱男』(1973)5点 もちろん水準以上の作品ではあるのだが。。。。 「壁」で芥川賞を取ってから20年余りたって、その間に高度経済成長があり、2001年宇宙の旅が公開され、 学生運動があり、各ジャンルでニューウェーブが起こり・・・73年にもなってこの手の前衛演劇めいた作風は非常に古臭く見える。 同じレベルの作品であっても、こと実験モノについてはいつ書いたか、ということは自分の場合かなり評価に影響する。
『アースバウンド -地縛霊-』1982/リチャード・マシスン/尾之上 浩司 訳 御大のド直球。かなりヒビの入った仮面夫婦が関係修復に訪れたかつてのハネムーン先でエライ目に。 人間、老いると肉体や性衝動に別の意味を求めるようになるのかねえ・・・ 新機軸ではないし衝撃的でもないが、ドライで陰鬱なストーリーテリングはやはりマシスン。 クラシック。
安倍公房『方舟さくら丸』(1983)67点 核戦争から逃れるために方舟を準備する男の話。ちょい選民思想に浸った主人公が世界の破滅を観念するところは 少し三島の「美しい星」だけど、こちらは1962年作である。 また、同じ新潮社の純文学描き下ろしシリーズからは、翌年に筒井の「虚航船団」が出ていることを考えると、 どうにも想像力のスケールで負けているという印象がぬぐえない。 内にも入っていけず外にも広がっていけず、という感じであった。 『魔法少女まどか☆マギカ』(2011)8点 シニア及びロートルに非常な人気を博したらしいテレビアニメ。 全体的に妙な気迫があり、特に10話の演出は非常に引き込まれた。 エロゲ、ループ、セカイ系(笑、萌えとグロのギャップ、魔法少女、SFネタ・・・もろもろの総決算的雰囲気を醸し出して自称批評家たちを大量に釣るなど、 戦略という意味では満点でもいいのだが、オチがそれほどでもないのと、武蔵美大の卒業制作っぽい戦闘描写が欠点。 あと、他作品に迷惑をかける終わり方をしたので信者が出張してくるのがちょっとウザいw
>>257 竜の卵超ナツカシス
中性子のことなんてなあんも分からんのに楽しかった
重力の使命もののなかでは傑出
8点。続編も悪くない、6.5点。
あ、最近読んだものじゃないわ
>>258 安部公房はR62号の発明を読んで、なんて新しいことをする人なんだ、と思った。
R62号は今でも時々思い出す。
ジョー・ウォルシュ ファージング3部作 「英雄たちの朝」8点 「暗殺のハムレット」10点 「バッキンガムの光芒」9点 英国がドイツと単独講和したことでファシズムが世界を支配した並行宇宙を 舞台にした改変歴史サスペンス・ミステリ連作。 オーソドックスな事件物ミステリである1作目の前半こそやや退屈だったが、 終盤の衝撃的な権力犯罪で帳消し。 ヒトラー爆殺計画に利用される女優と取り締まる警官の視点から 警察と反政府派の行き詰る攻防を描く2作目がラストまで完璧な出来で10点満点。 英国版ゲシュタポの隊長を務めながら裏でユダヤ人を逃がしている主人公が 養子の娘を逮捕され次第に追い詰められていく3作目もバツグンの面白さ。 ラストは確かに痛快なのだが、ちょっと話がうますぎなので、まあ9点ぐらいで。 改変歴史ディストピアSFとしてみても傑作なのだが、 それ抜きでミステリ、サスペンスとしても普通に楽しめるのがいい。 登場人物にホモが多すぎなのはちょっと笑った。作者、ヤオイの気があるのかも。
>>245 >>251 そもそもそいつは読んでないし。
ほとんどが書評からのパクリだということが証明されている。
>>263 > 登場人物にホモが多すぎなのはちょっと笑った。
同性愛者は「秘密の生活」というものに慣れているので地下活動〜レジスタンスに向いている
……とはギャビン・ライアルが『クロッカスの反乱』の登場人物に語らせているけど、
ファージング3部作には主人公がホモであることの必然性が感じられなかったな。
ラストのアレもある種の「デウス・エクス・マキナ」って奴なのかな?
マイノリティが抑圧される構図にするためという 説明はできるけど、別にホモでなくてもいいんだしね。 ユダヤ人とホモばかりが強調されてるので、 時代背景からユダヤ人は自然だけど ホモだけがどうしても浮いてしまう。 有力閣僚までホモってのはさすがにどうかと思ったw
267 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/13(日) 06:29:06.50
筒井康隆「漂流 本から本へ」 5点 筒井堂版「ぼくはこんな本を読んできた」とでもネーミングしたい著作だが、 内容的には立花氏のそれとは異なり、仕事(著作活動)に関連した最近の 読書エッセイではなく、幼少期から作家として全盛期だった70年代に至る まで影響を受けた本をチョイスしてその思い出を綴ったものである。 取り上げられた書籍に絶版なものが多く、古書やライブラリーに 期待しなければならないものが多いのが残念な感はあるが、 今更ながら、「ほぉ、筒井堂がこんな本まで」という興趣に富む作。 手塚治虫「ロストワールド(前世紀)」「宇宙戦争」「盗まれた街」 「発狂した宇宙」「人間の手がまだ触れない」「宇宙の眼」「地球の長い午後」 他にもSF的要素がある作はあるものの、完全にSFに分類されるもので、 取り上げられたのはこの7作のみと意外に少ない。 しかも、1作は手塚漫画、ハインライン、クラーク、アジモフという御三家の作は皆無、オールタイムベスト上位の常連作でもオールディス作品ぐらい であり、ブラウン、シェクリイ、フィニイというたSF史上では二列目の作家の作品が高評価され、チョイスされているのが面白いものあり。 (ディックも現在は絶版の「宇宙の眼」である) バラード、ヴォネガット等の作が無いのも、筒井作品を思うに不思議な感あり。
268 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/13(日) 06:29:42.76
本格デビュー前にセリーヌの「夜の果ての旅」を愛読したのが、 後年の難解過ぎる作への影響かと思われるが、 この点は個人的には残念であった。 ミステリ板住人としては、大乱歩、クリスティ、ハメットあたりをSFの大御所 がしっかりと押えてくれている嬉しさはあり。 ビアスはアウル・クリーク、新田次郎は八甲田山、風太郎の明治ものでは 「幻燈辻馬車」を最高傑作としている点は、本読みとしての慧眼を感じさせ、全く同意である。 (新田は「孤高の人」、風太郎は「警視庁草紙」としない点がさすが) 本書を読んでわかるのは、SFのみを耽読していては、到底、SF作家にはなれないということ。 (筒井堂に至っては難解で知られるハイデカーまで読破しているのだ) 各人、この点を肝に銘じておけ!!!
>>264 どこかの書評で書かれていたことを誤解したとしか思えないようなことを平気で書いているからな。
本当にその作品を読んでいるならまず絶対にしないような間違いを平気でやるし。
ミス板での話だけど、奴は以前経済学関連の新書をミステリーだと言い張って感想をデッチ上げたことがあった。
その際、その本に書かれていないことを書かれているかのように論評していた。
あれは間違いなく、某書評で著者の別の著作のことに触れた部分を
その本に書かれていることだと勘違いしたんだろうなw
>>269 そんなデッチアゲ「論考」をもう何年やってんだ?
真性の頭のおかしな人なんだろうね
「論考」と呼ぶにはあまりに拙劣。「感想」と呼ぶにはあまりに僭越。 早朝からこんな駄文を連投するのは書いた当人の精神安定のためである、としか思えない。 何より、一読者としての楽しさが皆無だ。何が目的か知らんが毎度の点数付けに至っては 独善を通り越して、読書量が少ない故の視野狭窄すら伺わせる。
横田・会津「新・日本SFこてん古典」 小説じゃないんで一言だけ。 ヨコジュン聞き役状態の回が多すぎw このタイトルで聞いてるだけなのはどうなのよと
>>271 点数付けはこのスレのデフォでしょ。奴がアホなのは同意するが。
>>273 点付け自体を言っているんじゃないでしょ。
>>271 は点の付けのことを言っているんだろ。
>>274 流れを読むと、「読んでもいないのに、悪意を持って点数付けされても不愉快だ」と、いう意味に読めるけど。
>>275 >>271 はまさにそう言ってるんだけど。
それに対して
>>273 は「点数付けはこのスレのデフォでしょ」なんてズレたこと言っている。
それともまさか「点数付けはこのスレのデフォ」だから「悪意を持って点数付け」することに文句を言うな
と言っているのか?
どうでもイーガン
いくらスルー推奨しても必ずレスするやつが複数出てくる 結果的にミス住が煽り師として優秀だと証明することになってしまうことにいい加減気づけない馬鹿がなんと多いことか
剣姫読んだ チート設定sugeeeeee
280 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/19(土) 15:17:26.28
山野浩一「X電車で行こう」 3点 この作者の作品が再編集され創元SF文庫から再刊(全2冊)されたそうなので、 懐かしくなり、書庫タン w)から、このハヤカワ文庫を持ち出して来たような次第だ。 まず、好評につき、収録作品全話講評から逝ってみようか!!! ・「闇に星々」 美しい超能力者ピートと公認作家志望の主人公(=私)の孤独な魂の触れ合い をリリカルに描く、これぞアニメねたにどんぴしゃな作。 超能力者集団から脱出したピートが追い詰められ、憬れの火星へとテレポートする展開は、「テレポーーーーーーーーーーーーーート!」と絶叫させ、 よりアホなSF者にもわかり易くすべきだったやもしれぬ(w 闇と星が出合わなければ輝かない、スーパーな能力持つ女性ピート(=星) 挫折気味で可哀想だった男=主人公(=闇)この喩えが、なかなかに素敵 ではある。 ・「雪の降る時間」 SFのネタとしては、主人公はとっくに死んでいる(戦時中、帰省の際に駅の ホームで父親と共に空襲に遭う)、タイムスリップものだなと読んでいるうちに 展開が見えて来るので、おそらくSF初学者が感じるであろう不気味な サスペンスは相当に弱まるものはあるね。 どこか「続・タイムトラベラー」の救いが無い時間世界を想起させるものが あった。 とは言うても、それなりに面白く読了は出来るものの、高い評価は困難か。
281 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/19(土) 15:18:52.25
・「消えた街」 大団地街が舞台で、このタイトル、ウルトラセブンの1エピを想起 (怪獣ダンカンが登場する回。*注 ビートの弟子ではない(w )した。 外の社会からは大団地街そのものが消滅(不可視化)し、荒地と化してしまうというサスペンスフルな展開、ただし、SFネタとしてはおなじみ 時空の歪みによる異次元化に過ぎないので、新鮮味は乏しく、本作も高評価 は無理かと思う。 ・「赤い貨物列車」 大阪行きの季節外れの観光列車のまったりした風景が、 謎の集団により連続殺人の場へと変わってゆくサスペンスは強烈。 ただし、SF的説明は皆無であり、終盤のラインゴルト号(当時のドイツ連邦 鉄道の最新式特急)の唐突な登場にも、唖然とするばかり。 (謎の集団はこれに乗り換え、列車と共に忽然と消える) まあ、筒井堂的不条理の世界ちゅーか、よくわからめな作ではあった。 ・「恐竜」 タイトルから想起する内容とは異なり、高校サッカー部の合宿風景から スタート。 今読むと、強豪校の選手はこんな理屈っぽくないし、ロマンティックじゃないわいとの批判は出よう。この辺は時代性の反映ゆえか。 ラストは部員のひとりが毎晩夢に見た恐竜(自己の化身か)が実体化して 登場。なぜかワロタ、これも今いちわからない作である。
282 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/11/19(土) 15:19:31.62
・「列車」 キズキズ発ゲソゲソ行各駅停車というネーミングに、思わず「吉里吉里人」を 想起したが、メーンは何と減価償却ネタ(作中には「原価償却」とあるが誤りであろう)、異色作ではあろうが、明らかにおかしいと思われる点が目につく。 まず「今後、絶対に原価償却される可能性はなかったのだ」 とあるが、会計学上、これは有り得ないでしょ。 (ラストは事故により臨時損失として処理出来たということか、 だが、これは減価償却ではないが) ・「X電車で行こう」 鉄ちゃんでもあるSF者、エリントンの名曲をもじったタイトルからもわかる とおり、加えてジャズも好きなら、たまらない作であろう。 首都圏の鉄道に忽然として登場した姿無きX電車、謎を解明するための仮説は呈示されるものの、遂にその正体は不明なままエンドとなる。 主人公も一介の鉄ちゃんなリーマン(作中で馘首されてしまう)であるため、 その謎の解明に積極的に取り組むというわけでもない。 まあ、少し示唆される主人公の思念が実体化したと見る線がSF的にストレートな解釈であろうか。
>>211 エロシーンあるよ。翡翠のディルドーでエミコが突かれまくるシーンがある。
それでブチ切れて・・・・・
数十年前の作品に新鮮味がないとかバカなのか
バカでしょ。というか山野浩一作品集は「いま読んでも新鮮だ」と 評判になってるのに、まったく読めてないことを露呈している。 「筒井堂」とかいう誰にも通じない独りよがりの愛称も見苦しい。
286 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/11/19(土) 19:33:50.18
新機軸のSF小説を書いて欲しいじゃん!?♪。
世界幻想文学大系全15巻17冊を読破(一応) 【総評】 誰かが、最終的に秩序が勝利するミステリに対して世界が決定的に変容するのが幻想小説である、といっていたような気がするが、 この大系に収録された作品たちはその定義を大体は裏切る。 ぶっとんだ幻想とか、突飛な構想の作品があるわけでもないので、あまり小説的な面白さを求めると期待はずれになるかもしれない。 J・カゾット『悪魔の恋』(1772・フランス)★★★☆ シンプルなお話だが、挿画で+1点。ちょっと両性具有を匂わせるところも何気にポイントが高い。 M・G・ルイス『マンク』(1795・イギリス)★★★★ 上下巻。2つの物語が絡まりあう所が小説的にも面白い。こちらの悪魔も、最初は少年として出てくるが被り物を取ると少女になる萌えキャラ。 C・B・ブラウン『ウィーランド』(1798・アメリカ)★★★ 脱力の真相。これでいいのか。 A・フォン・アルニム『エジプトのイザベラ』(1812・ドイツ)★★★ マンドラゴラがしゃべって歩いたことしか記憶にない。 C・R・マチューリン『放浪者メルモス』(1820、イギリス)★★ 上下巻。挿話が連続する果てしない苦行だった。再読する気力ナシ。 H・ド・バルザック『セラフィタ』(1835・フランス)★★★☆ 説教・神秘思想の部分は今や真剣に受け取る余地はないが、小説としてはそれなりに面白い。 T・ゴーチェ『ミイラ物語』★★★★ 細密な描写が、作者が行ったこともないらしいエジプトを現出させる楽しい小説。一時のロマンに酔った。 J・バルベイ・ドールヴィイ『魔性の女たち』(1874・フランス)★ 無理でした。女は悪魔で恐ろしい、という話(だっけ?)
W・S・モーム『魔術師』(1908・イギリス)★★★★ 最も通俗。大系の中にこの1冊があることで、小説を書く技術というものがどれほど素晴らしいかを実感できる。 W・デ・ラ・メア『魔女の箒』(1925・イギリス)★★★ 童話?3匹のサルが旅をする話。 G・ベルナノス『悪魔の陽の下に』(1926・フランス)☆ 無理その2。わたしたち神父は日夜悪魔の誘惑と闘っています、という話(だっけ?) G・K・チェスタトン『詩人と狂人たち』(1929・イギリス)★★★ 探偵モノの連作。今となっては厳しい。 『現代ドイツ幻想短編集』★★★☆ イメージに反してドイツで幻想文学が隆盛しているとはいえないと、編者が認めている。 C・ウィリアムズ『万霊節の夜に』(1945・イギリス)★★☆ もはや忘却の彼方。月報に解説を寄せた人が、原書で読んだきりの記憶を元に書いてるので内容を間違っていたことを覚えている。 ボルヘス『創造者』(1960・アルゼンチン)★★★ 詩集。大体の主題は伝わるが、どうも詩の翻訳って読む気がうせる。
万霊節の夜には確かに退屈だった。 どうせならヴァージニア・ウルフぐらい突き抜ければ 違う楽しみ方も出来るのに、中途半端に 普通の小説にしようとしてるから尚更つらかったわ。
ウィーランドは確かに後半ミステリっぽくなるから 幻想を期待したらそういう評価かもな ただ、解かれてない謎もあるからアンチミステリ的な感じだが
スポンサーから一言 9点 表題作で9点あるくらいの本 全体的にSF初期を思わせる単純さ(と言ってあれなら分かりやすさ)が大変によろしい
マンクは冗長ではあるけど昔の文体としてはかなり読みやすかったな 内容は確かに読ませるストーリーテリングでゴシック小説を堪能した記憶がある
セラフィタはえらく面白かった記憶が 角川で読んだんだけどね
筒井康隆『旅のラゴス』(1986)5点 どこでも絶賛の渦だが、どうしても、これが名作だとか傑作だとは思えない。 ラゴスが世界を旅する話で、おいおいに世界の設定などがおぼろげながらわかってくるのだが、 まあ何十年もの間にいろいろとあってラストは最初の場所に舞い戻り、ロマン(女)をもとめてまた旅立つ。 私の読解力の及ぶ限り、どうみてもそれだけの話である。それなのに? 「この作品が日本人作家によって 日本語で書かれたこと自体が奇跡である。」amazonレビューより などという褒め方を見ると不条理世界に迷い込んでしまったような気分にさえなる。
追記 各氏の感想を読むに、何十年の間の「いろいろ」の部分が素晴らしいということなのかもしれない。 しかし、どうも、実験小説やスラップスティックで心荒ませてしまったツツイストたちが素朴な物語で一挙に釣られたという印象がぬぐえない。 それとも、そもそも筒井の「おれ」に感情移入できない人間には向かない作家なのだろうか?
ここで紹介されてたジョー・ウォルシュ ファージング3部作。興味惹かれて読みました。
とても面白かった。大満足。
>>263 ありがとう。
俺もファージング読もうと思ったけど1巻しか売ってなかった しかも高いな
ファージングにおけるホモの扱いについては、当時のナチにとってのユダヤ人というのが、その当時のイギリス支配階級にとってのホモだからとしか言いようがないんだが… ナチにとっての内部の敵の重さが、ユダヤ人>ホモな位、イギリス支配階級にとっての内部の敵の重さは、ホモ>ユダヤ人ってだけの話。 1954年にもなって、天才科学者にして二次大戦の頭脳英雄たる英国人アラン・チューリングがどんな死に方をさせられたかは、この板なら常識だと思ってたんだが。 (ドイツ人(ナチではなく)にとってのユダヤ人がどんなもんかは、アレクサンダー・シュタールベルク「回想の第三帝国」参照。改宗ユダヤ人に祖を持つガチなプロイセン貴族にして騎兵将校の回想録です)
・・・などと意味不明の供述をしており動機は未だ不明
>>301 常識ってほどでもないと思うから、
説明してくれてありがとう。
専門版はいい人が多いな
305 :
257 :2011/11/28(月) 12:32:52.09
「龍の卵」やっと読了 いや、すごいドラマだわ 下等生物が数字を覚え宗教を作り人類を超える科学を得るまでのストーリー 中性子星が舞台で地球の100万倍の早さで歴史が進み人間の時間でわずか数ヶ月での出来事 難解な部分が多く後書きにある専門的補遺を先に読んだほうが? 先に読んじゃダメか 登場人物が歴史とともに頻繁に入れ替わり感情移入ができず辛かった スウィフト=キラーの章が面白かった 「第一の命令は、休息すること。第二の命令は、よく食べること。そして第三の命令は体を平らに拡げること。」
>>305 乙!
俺は未読だから
今度挑戦してみる〜♪
>>299 なんか違和感をおぼえて、しばらく考えこんでしまった
それじゃイーグルスだよっ
『空の都の神々は』(N・K・ジェミシン) これはいい。 世界設定は少し込み入ってる。世界と人間を創りだした三柱の神はかつて 互いに争い、弟神イテンパスが勝利を収める。争いの火種になった妹神 エネファは滅ぼされ、兄神ナハド(夜の君)とその子神達はイテンパスを崇める イテンパス教団の顧問を務めるアラメリ家の後継者達の命令に服従しなければならない という枷をかけられ捉えられている。アラメリ家は神の力を「武器」として使い世界を支配している そんな世界。 主人公は現在の当主デカルタ・アラメリの孫娘イェイナ。 イェイナの母(デカルタの娘)はかつて地方の小国を治める貴族と駆け落ちして アラメリ家から出奔、イェイナはアラメリ家から離れて育ったが、19歳になったある日 絶対支配者デカルタ・アラメリから彼の居城スカイに来るよう呼び出しを受ける。 というような出だし。物語はスカイの内部で進行するんだけれども、このスカイも神が作った 空中城のようなシロモノで極めて奇妙なところ。 アラメリ家の血を引く者たちと共に、人間の体に閉じ込められたナハドや子神達も住んで いるが、人間の姿をとっていても神ゆえ彼らの行動原理や思考は異質。 時には危険な存在で、彼らを服従させられるアラメリ直系の者であっても、命令を誤れば 自らの命を落としかねない、という。 デカルタの甥と姪とともに後継者候補になれと命ぜられたイェイナ。 ストーリーが進むに連れて自らの出生の秘密や、神々の愛憎入り交じる関係やなんかが 徐々に明らかにされ、ラストの「継承の儀式」へと物語は収束していく。やや陰鬱な進行 なんだけど世界の奇妙さはずば抜けてるし、ラストへの盛り上げ方はしっかりエンターテイメント してて飽きさせない。最近読んだファンタジーでは最高に面白かったものの一つだな。 あんまファンタジー読まないけど。100点中90点付けたい。
『龍は眠る』 (宮部みゆき) 7点 台風の夜、雑誌記者高坂昭吾は道端で立ち往生している少年を車に乗せた。マンホールの蓋が開け放たれているのを見つけた二人の横を、黄色い学童用傘が暴風に飛ばされて行った。その時、少年は、自分がサイキックであることを告げた。 ある日昭吾のもとに脅迫状が届き、半信半疑の雑誌記者と正義感の強いサイキック少年は事件に巻き込まれる。 サスペンス作家によるSFっぽい作品。主題はやはりサスペンスだが、超能力がスパイスになって、SFファンにも馴染みやすい?でも、超能力の謎は解明されない。 主人公に迫る危機の薄ら寒い雰囲気に引き込まれて、一期に読了。
310 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/10(土) 14:50:19.50
矢野徹「さまよえる騎士団の伝説」 1点 「てつっあん」と言えば、念仏ではなく(w、このスレでは矢野さんで決まり ではあるが、逝去時に「この1冊」として、 アニメ化された「カムイの剣」でも、漫画化された「地球0年」でもなくして、本作品集を推す声もあった。 だが、今読むと・・・。 異人の女の子と仲良くなるという展開(注 天海ではない(w )が多いが、 これは作者てつっあんの願望か? 一応、好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!! ・「さまよえる騎士団の伝説」 伝説のさまよえる騎士団はタイムスリップしていたのだお・・・ 表題作に冠されたわりには、結局、SFネタはこれだけとは・・・ (最後の最後にホラーネタとしては、ヘレーネ生まれ代わりが示唆されるが) 似たメーンネタでも、同じく第一世代の作家豊田氏の手になるジュブナイル 続時かけの哀切感溢れるラストを知る者には、 ありふれたハッピーエンディングも萎えるものあり。 ・「雪嶺の密使」 本邦ではまだヨガが珍しかった頃に書かれたお話だとわかる。 本筋ではないが、テツはとかく神聖視されがちなダライラマにクールな 視線を注いでいるようなのは面白いものあり。 ミステリ仕立て(殺人事件)のストーリーがメーンではあるが、 真相はトンデモ未満(桃園がテンシンを殺し変装で入れ替わり)。 ミステリ板住人の俺に言わせれば正に「問題外」です。 空気な存在だった従者アグラが腕利きの間諜だったというのも、お約束過ぎる天海という感あり。
311 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/10(土) 14:51:05.69
・「太陽神への讃歌」 おなじみアトランチスねた、本作もやっと最後に来てタイムトラベラー説が 登場(トトとプリンセスを救う)、かろうじてSFテーストになる。 妖僧ポセイドンは、どう見ても元ネタ、ラスプーチン。 大袈裟で期待を促すタイトルに反して、たいした作ではないという感大だ。 ・「昇天する箱舟の伝説」 収録作品中の最長作品であり、最もSFしている作ではあるが、 海底のアトランチス(またかよ感あり)、海底人は人類と共通の先祖を 持った存在、今は人造人間の美女多数、かろうじて脱出したドイツ人との ハーフな帝国海軍将校(技官)は語る。 要約すると、「これ」だけなんだよね・・・ 最後のくだり(ヘルダ=海底人の子孫)は、作者曰くお遊びそのものだし。 ・「耳鳴山由来」 これもつまらんです。 トモが持つ黒い筒が鉄砲、稚彦=翁・・・ この辺は、まともな読み手にとっては見え見えだし、 たいしたオチ(ナイフあった!)も無く終了とは・・・
またいい加減な知識でデタラメな駄文を書いてるのか。死ねよ。
無知でセンスのない荒らしだよね
オチを書くことだけが目的だもん 無視が一番
コテハンしてくれるだけ良いよ あぼーん設定できるから
316 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/11(日) 23:45:31.57
矢野徹「折り紙宇宙船の伝説」 2点 翻訳出版もされたてつっあんのSF長編代表作。 ミステリ板住人の俺から見ると、うーん、横溝正史、否、夢野久作、 否否、三津田信三にSFを書かせたら、こんななるかなという感があった。 謎の超能力者集団大集合(ひとりは宇宙人)から、 最後の仲間内の大バトル(きっかけが横恋慕という極めて人間臭いものなのが面白しだ)へと謎の村の幻想的な描写をまじえて、SFらしいトンデモ展開へと収斂してゆく・・・ 超能力者のメンバーの大半は、 地球に逃げ込んだ惑星ディオスの犯罪者ネカトール(男にも女にも変身可能な能力を持つ。地球的にいう両性具有ということではないようだが、その詳細については書かれていない)が、SF小説中の人物を実体化したものだとわかるのはバカらしくも面白いか。 元ネタとなった小説が「スラン」「破壊された男」「エスパイ」「オッドジョン」等、SF者ならわかるとおり、各作家の第一級の代表作というわけではなく、 第二列目のそれ的、微妙なものとなっているのが細かく凝っているという感もあり。 結局、ネカトールの正体は主人公の少年衛門(最後にキリストと兄弟とわかる) の母親狂女(?)お仙とも、超能力者集団のリーダーである老人とも確定は されず、2人共死亡。
317 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/11(日) 23:46:27.59
ネカトールを追跡していたディオス星人も衛門と相討ちになる。 生き残ったのは衛門と恋仲だった超能力美少女加代子のみ、 彼女がお仙の後継となる。 そして、最後の最後で「さまよえる騎士団の伝説」と同様、 語り部(戦時中、衛門が生まれた村に来たことがある軍人)の俺の嫁ネタで 完全エンド。 まあ、かなりわけわからめな作であり、低評価ということになった次第である。 現人類ホモ・サピエンスがクロマニョン人を駆逐したという奇妙奇天烈な 台詞もマイナスポイントに貢献、こんな説は聞いたこともないし、 少数説でも、現人類がどうこうではないでしょ。 ネアンデルタール人でさえ、クロマニョンとの混血の例があったのではないか との説さえ出て来ている現在、もうどうにもならんばい、という感あり(w 前半、性に関する人間の意識だけ読める衛門(殆ど、それしか考えが無いため)というのが、 ねらー風で面白くはあったけんどね。
クルクルパー
>「てつっあん」と言えば、念仏ではなく(w、このスレでは矢野さんで決まり 「てっつぁん」ならまだしも、常人には発音すら出来ないような呼び名を 勝手につけられてもなw >似たメーンネタでも、同じく第一世代の作家豊田氏の手になるジュブナイル >続時かけの哀切感溢れるラストを知る者には、 >ありふれたハッピーエンディングも萎えるものあり。 豊田有恒の書いた「続時かけ」などというこの世に存在しない本の 「ラストを知る者」は、しったかぶりの帝王のお前ぐらいだよw
高橋克彦「霊の柩」祥伝社ノベルス 伝奇時間SF三部作完結編 イシュタルの手違いで大正時代に行ってしまった4人組の珍道中。 展開はご都合主義っぽいがテンポよく次々と有名人が出てきて退屈しない。 「行きて還りし」系冒険旅行記の王道という感じで楽しい。 タイムパラドックスなどのSF的考証は素人っぽいアバウトさだが、 それが逆に大衆的な分かりやすさ、読みやすさに繋がっている。 これだけ楽しめれば文句はない。 9点
SF作品は素晴らしい理想を追求しているですよねー。
322 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/17(土) 20:22:59.24
矢野徹「地球0年」 5点 うーん、冷戦時代に書かれただけに、今読むと古さを感じるのは仕方ないと しても、大震災があった本年に読むと、いろいろと考えさせるものがある作 ではあった。 突発的な核戦争により、米・ソ・中の主要都市は壊滅し、欧州は死の地帯と 化す、首都圏は壊滅状態ながら、日本から自衛隊が災害救助と治安維持の ため米西海岸に派遣されてゆくのであった・・・ 核戦争を核事故に置き換えれば、冗談どころではない話になってしまったが、 今回のリアル大震災の状況を見ると、やはり小説だなあと思う点も多く目に ついた。 ・主人公の自衛隊員(馬場二大尉)はフィアンセの節子捜索のため、 命令無視で死の町と化した横須賀に向かうが、フィアンセの身を案じながらも、淡々と自己の任務を遂行する展開だった方が、どう見ても「リアル」であった。 (ちなみに、節子は長野県の友人宅におり難を逃れる、しかし、 医師である友人の父が勤務する病院へとボランティアに向かう途中、 暴徒に集団レイプされ、友人は死亡、自身は発狂してしまう。 「火蛍の墓」のヒロイン節子が念頭にあったであろうネーミングのヒロイン の酷い運命、馬場との再会を願い、後には米西海岸駐留の自衛隊の従軍慰安婦へ志願してゆく・・・馬場は救助し、駐屯の協力者となった米の女の子メリーと仲良くなっているのに・・・)
323 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/17(土) 20:23:41.57
・パニくった日本人が暴徒化し、滅多やたらと外人女をレイプしまくるって 展開も、どうも? 核事故と核戦争の違いはあれど、もっと淡々とした諦観があるのではないか。 西洋人がみな日本人に物凄い優越感を持っているというデフォも、 何か古過ぎる。 ・幹部をはじめとした自衛隊員の意識も、いかにもまだ戦前・戦中派世代が 多くおり、旧軍出身の幹部が在籍していた時代を感じさせるものあり。 前の戦争の宿怨を晴らすというか、カリフォルニア駐屯=アメリカ占領 なんである。完全に戦後派世代中心となった現自衛隊であれば、 舞台は国外とはいえ、多くの賛辞を受けた災害救援・復旧活動を淡々と務める ことであろう。 ・主人公馬場二尉が横須賀探索の帰途、偶然に死を看取ることになった少女が 今回の核戦争のきっかけとなった米原子力潜水艦の艦長の娘(次女)だった というメロな御都合主義展開は大萎え。しかも、馬場は最後にこの艦長と 対決することになり、カリフォルニアに住む長女とも出会い、 彼らに次女の最期を伝えすらする。 結局、核戦争勃発の真の要因、責任の所在は判然としないまま終了、 「折り紙宇宙船・・・」を読んだ時にも思うたことだが、 この作家はあえて、 読者の興を惹くストーリー上の重要ポイントに白黒つけない展開が好みなのであろうか。 全てがわかるはずがないというポリシー?
HOLY TERROR 作・画ともにフランク・ミラー 2011米 今や映画化作品の原作者・映画監督としても有名?になったミラーが 長年の構想の末に執筆されて ついに先日発売されたグラフィック・ノベル 当初はバットマンを主役に据えたタイトルになる予定だったが 結局は独自の人物が主役の独立した物語となった 物語はNYらしき都市で窃盗を行った女性(ミラーのダークナイトストライクスアゲインに登場するキャットウーマンに酷似)を フィクサーと名乗る男が取り押さえる所から始まる 絡み合う内に良い雰囲気となる二人だが そこに突如として空中から無数の剃刀、そして間髪入れずして無数の釘が降り注いでくる 何とか惨事の中から抜け出したフィクサー達は、このテロ行為を行ったのがアルカイダであると知り それ以上のテロを防ごうと行動を開始する さて、これ以上 語るべき粗筋も存在しないようなこの物語 自由の女神が「盲目の正義の女神」のデザインになっている事や 顔に六芒星を描いているモサドの男、その男を守る日本人の双子の殺し屋など ミラーの趣味やユーモアらしきセンスが素朴に発揮された作品と言うべきだろうか 同時期に読んだ普通のヒーロー漫画の方が遥かに面白かったのは確か その漫画についても日を置かず書こうと思っている 巻末にこの作品をテオ・ファン・ゴッホに捧ぐというミラーのコメントが記載されている事も付記しておく
>>324 情報サンクス。読もうとおもってたがスルー決定だ
All star Batman and Robinの続きはまだかのう
326 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/23(金) 19:46:41.48
豊田有恒「パラレルワールド大戦争」 5点 古い作でオタ風な軍事ネタ満載ながら、サクサクと読めて意外に楽しめた のでこの評点を相成った。 ヘビーなタッチの矢野作品の後に読んだせいか、この作者の軽快な語りが 尚更、心地よく感じられたのやもしれぬ。 松代大本営跡地が文字どおりタイムトンネル化(最後の最後に来て地震により 時空の影響を及ぼした旨の解説が付されるが、メーンテーマはこの辺にはない)、 平成の世ではエヴァーの大ヒットで注目を浴びる地だが、本作刊行当時は、 観光ブームに出遅れた田舎町に描かれているのも、何やらおもろい感あり。 トンネルの向こう側は、太平洋戦争中の日本、それも末期であった。 過去の同胞を救うため、20世紀の兵器を搭載した自衛隊が出動、 米軍と対決し撃破、世界へと戦いを挑んでゆく・・・
327 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/23(金) 19:47:19.22
偶然にこの大騒動(?)に巻き込まれた主人公(写真家)たちが、 再びタイムトンネルを抜けると、そこは日本が世界制覇するパラレルワールド な世界(再度の地震により変改された未来へ帰着)であった・・・ 鬱エンドというてもよい締めだが、この作者の作風ゆえ、不思議と暗く重い感はなく、「こう落としてくれたか!」と気軽に頁を閉じてエンタメ終了出来る のも良し。光瀬氏が本書解説でもこの点を指摘しているとおり、 楽しい読物としてのSFの書き手豊田氏の手腕さすがとしか言いようがない わな。 ただし、今読むと、直接に本筋に関係しないものの、この作者の 韓国に対する共感には、反感を抱く読者もいようか。 北朝鮮に関する認識は非常に的確なのだが。
さすがに昨日今日明日は 感想書くような寂しい人間はいないか…
なせ昨日今日明日感想書くと寂しいんだ? まさかクリスマスが何ちゃらとか言わないよな。
まあ正直さみしいよう・・・
オナヌーして寝ろ
I・アシモフ 「宇宙気流」 7点 Fシリーズを完読(3B除く)しているので、頻出する「地球」に違和感 あっけなく真犯人がゲロしたり、原住民の女が意想外の行動をするのは やっぱり「彼」が統治しているからなのかな〜
334 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/25(日) 21:38:27.61
豊田有恒「タイム・ケンネル」 5点 「古本屋の100円均一台(新古書店ならコーナーか)には、時たま神が 宿る」と言うた知人がいるが、そこまでのものとは思わぬものの、 予想外に楽しめた作品集(8編収録)であった。 お約束どおり、収録作品全話講評逝ってみようか!!! ・「ボーリング・ボーリング」 昭和40年代を代表するレジャーであったボーリングをネタにした程度の作 かと思いきや・・・ 中古なマイ・ボール=未来の深層心理分析計、しかも最後の最後に医者の 注文書付きなのも笑える。 物件の発送法−タイム・メール社の時空郵送方式によること。とか、 郵メールかお(w ・「地震がいっぱい」 本年に関しては、ヤバいタイトルだが、 同じく松代を舞台にしながら、 前述した長編「パラレルワールド大戦争」を大きく凌ぐタイムスリップもの になってエンド(太陽が巨大赤色巨星になって消滅するまで)するのが、 非常に見事や。 ・「シナリオ製造します」 うーん、これは、SF作家なら誰しも考えるであろう、ありきたりなネタ と言い得る。シャクシャインまで登場する主人公の妄想シナリオは面白い ものの、オチもありきたりや。
335 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2011/12/25(日) 21:39:55.79
・「タイム・ケンネル」 犬小屋がタイム・マシーンってネタは面白いのだが、持ち主(?)のワンコが 途中フェードアウトで活躍しないのが残念だし、 単なる源為朝ネタの歴史SF(改変も無し)に止まったのが残念や。 ・「異聞昭和元禄」 紀文ネタ。読んでる時はそれなりに面白いものの、 今も日本人なら誰しも知るであろう歴史上の人物のタイムトラベルねた としては、筒井堂の「末世法華経」のような、 スーパーなはじけっぷりが足りないのが不満かな。 実は元禄小判にプレミアム大ってオチが事前に読め過ぎるのも難。 ・「便利な恋人」 女性意識を持った自動車というテーマには、 つい筒井堂の「お紺昇天」と比較してしまう。 最期までクールなお紺と比較して、本作のヒロイン(?)は非常に エモーショナルで、主人公と無理心中まで企てるのだが・・・ うーん、前収録作品も同様だが、類似テーマで書いても、筒井堂の方が 1枚も2枚も上手と思われなのは仕方ないことなのか。 ・「プリンス・オブ・ウェールズ再び」 停戦ならぬ国連開戦監視委員会という発想は、現実に国連機能の限界を見ると、 シニカルで面白しや。 日本軍が再生(?)プリンス・オブ・ウェールズを筆頭とした英国艦隊を 壊滅させる。 とにかく、作者による嘗ての大国エゲレス叩きが凄いものがあるが、 日本人から見て不謹慎な作を著したオールディスへ捧げる作としては、 これも当然か。 ・「降るあめりかに」 本作品集のとう尾を飾るものだが、故小松御大の独自な長文解説にも あるとおりSFではない。だが、歴史を「かように読めば面白い」という 発想がSF的であり、良作に仕上がってはいる。 「必殺からくり人 血風編」とか好きな向きには、お薦めな作と言い得よう。
小説じゃないから簡単に書くけど、石原藤夫「SFロボット学入門」は面白かった まあ、正直今となってはアレなことが多いのも事実だけど、昭和56年の時点で(まあ 連載考えるともっと前だけど)、ここまで書いてるとすごいね 特に「サイボーグ」の章なんかは全然今でも議論として起きそうなことだし 巻末の古典ロボットSF解説年表もよいね
337 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2011/12/29(木) 09:00:38.79
ミス住が来ると活気が出るね。スレ活性化の一番の立役者だ。
チェスタトン「木曜の男」創元推理文庫 カフカや安部公房を思わせる、あるいは古田足日の「ぬすまれた町」を思わせる、 幻想スパイ神学ミステリ。 ストーリーや日曜の正体は設定を見ただけでおおむね想像がついてしまうが、 そこからキリスト教神学にまで突き抜けて、人類の政治史をコスモスとカオスの 闘争過程としてまとめあげる結末は、予想を上回るハッタリぶりだった。 ちまちましたブラウン神父ものなどよりも百倍面白い。 思弁的で幻想的な、妄想かきたてる傑作。9・5点。
339 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/01(日) 01:49:23.41
>>338 新年早々だが、
それ「SF」ちゃうでぇ。「FT」とも言い難い。
しかも俺に言わせれば、今頃、旧訳かおな感あり(w
せめて新訳で読めや。
喪前は、今年こそ、心して生きろ!!!
GREEN LANTERN:THE SINESTRO CORPS WAR 2007米 ライター ジェフ・ジョーンズ、デイブ・ギボンズ他 アーティスト アイヴァン・リース、イーサン・ヴァン・スカイバー、パトリック・グリーソン他 映画公開されて日本での認知度も上がったと思われるグリーンランタン関連誌で行われた クロスオーバーイベント 規模は戦域の広さや参加したヒーローやヴィランの強さや数も非常に大きな物 所有者の意志をそのまま具現化する力を与える指輪パワーリングに選ばれ その力で宇宙を各区域に分けた治安維持活動に従事する隊員となるグリーン・ランタン・コーァ(以下GLC)と GLCの中心人物ハル・ジョーダンら地球人の隊員達がシネストロ率いる兵団と行った戦役の物語 この時点ではハル達にとって最も怖るべき敵であるシネストロはGLCに対抗してパワーリングを量産し彼に共鳴する凶悪極まりないエイリアン達に提供した その指輪を持った兵団をシネストロ・コーァ(以下SC)と名付けGLCの本拠であるオア星に侵攻を開始する といった所が導入部で こんな単純なプロットを誰もが楽しめる物とすべく製作者達は心を砕いている事が分かり その通りに楽しく読める話となった 地球人GL以外に GLCやSCには外見も種族も個性的な面子ばかりが顔を並べており そのキャラクターを活かすための細かい展開も面白い 「生命を持った惑星とその相棒の蠅」「知性を持つ宇宙都市」 「知性を持ったウイルス同士の対決」「スーパーマンと同じ惑星の出身者のGLと邪悪なるスーパーマンの対決」等が有る 全体的に ヒーローの活躍を好んで読む人にはお薦めが出来るが 明確に短所と感じた部分も付記する ・絵柄の全く異なった話が交互に収録されているので違和感が少なくない ・この書名の単行本のみでは端折られた箇所が有る 収録された話の間を埋める単行本GREEN LANTERN:TALES OF THE SINESTRO CORPSを読んでおかないと一部で分かり難い この単行本もスーパーガールズやスーパードッグの活躍など面白いが単体で読む事は薦めない ・最大の欠点だが現在シネストロは紆余曲折の末に ハルのパワーリングを受け継ぎ地球を含めた宇宙域を守護しているのは彼であるという事 つまり この劇中での死闘が全くの茶番でしか無いのでは……と思えてしまうのである
341 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/01/01(日) 17:10:29.08
ミステリにも強いミス住ならではの指摘が出たね。 ミス住とうまく会話できない板住人はレベルの差を思い知ること。
どの板でもまったく住人とうまく会話できない低レベルのオッサンw
>>342 自分で自分を褒めて悦に入ってるんだ
そっとしといてやれw
今年もミス住は病気が治りそうもないな
本人に『治そう』という意志が無ければ、医者がどんなに頑張っても治りません。
つまり、本人が自覚しない限りはムリと言うことだね
347 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/01/03(火) 09:48:17.59
読み物として面白く書いているというサービス精神がわからないのだろうか。 この板は石田金吉ばかりなのか。
内容は間違いだらけで低レベル 文章も独りよがりでまったく面白くない 自分さえ気持ちよければいいという卑しい心根がにじみ出ているから 誰が読んでも不愉快だし、どの板に行っても嫌われる
普通は石田じゃなくて石部金吉でしょ
こいつの場合そうやって突っ込んでもらうの待ちでわざと何度も間違えてるので、以後気にしないこと
なんつーか、ミス住ってよほど孤独で寂しいやつなんだな。 バカにされてもレスが欲しいとは人として終わってるな。
ハルク・ホーガンも突っ込み待ちだったのか。 ギャグのセンスがちょっとずれてるよね。
>>351 そんな“本当のこと”を書くなよ。
泣いちゃうゾ。あのバカジジイはw
あいつは、今世紀のはじめに近所の敬老館でおこなわれたパソコン教室で
PCの使い方とかインターネットへのアクセスのしかたを教えてもらったのが嬉しくて、
その後、ゴミ捨て場の粗大ゴミの山の中からPCを何台か拾ってきて、
動いたヤツを使っているジジイだから、
我々の常識なんか全く通用しないんだよね。
自演乙
流れを読まずにカキコ 始末屋ジャック 地獄のプレゼント F・ポール・ウィルスン 良くも悪くもお約束満載で内容については言うことなしなんだが、 訳者のあとがきの最後が面白かった。曰く、始末屋ジャックシリーズは 翻訳モノのミステリーとしては売れてる方だが 翻訳モノのミステリー市場が厳しいので出版点数を落とさざるをえない状況。 だから翻訳が出るのに時間がかかってる。みんなジャックを応援してくれよ、 みたいな。 (ミステリーってのは扶桑社ミステリーから出てるからそう書いてあるんで このシリーズは御存知の通りアクションクトゥルーものな、板違いじゃないから) 割と売れてるというシリーズでもこれだから、 頑張って原書を読むしかなくなりつつあるよな、やっぱし。
大瀧啓裕、手前の訳じゃ読みたくないんだよ!と言ってやりたい
始末屋ジャックは、巻を追うごとに売れなくなっていって、 いったん止まったんじゃなかったかな。 続きものは、一定読者がつくけど、新規が獲得しにくいんだと思う。 それでもミステリに重点があれば、その巻だけでも読めるんだけど、ジャックは……
そね。ジャックシリーズは巻が進むに連れて 一見さんお断り状態になってるよね。キャラ設定とか世界設定は ほとんど説明抜きで読者が知ってること前提だし。
火星の挽歌 アーサー・C・クラーク/スティーヴン・バクスター タイムオデッセイシリーズの最終巻。このシリーズは出だしの 時の何とかが超つまんなかったものの、厨房の頃に夢中になったが 今読み返すと案外つまんない巨匠が関わった最後の小説ってことで 感謝の意味も含めて読み通してみた。 この最終巻では、外宇宙から地球を殲滅するQ爆弾ってのが吹っ飛んくる さあ人類はどうするって話。時の何とかと太陽の盾をつないでまとめる ストーリー。テクノロジーの描写とか、古き良きハードSFって感じ。 最後は宇宙に広がる人類に期待を託して完。 なんかいまいち盛り上がらないんだけど、いずれにしても クラーク先生ありがとう。
デイヴィッド・ムーディ 憎鬼 SFマガジンで面白いみたいな紹介されてたから読んでみたけど、退屈な 日常描写とサイモン・クラークの地獄の世紀まんまなオチにがっかり。
都市と都市。 前半ミステリでジミな展開。あれに似てる 。ゴーリキーパーク。 後半はボルヘスで、最後の最後でまさかの本格ミステリ。結構泣けるラストシーンだった。 やっぱりゴーリキーパークがチラつくな。あ、これ、紛れもない傑作ですが、最初の200ページぐらいは展開遅いです。
366 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/07(土) 13:00:38.13
豊田有恒「両面宿儺」 6点 新年早々だが、早速、大好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!! ・「両面宿儺」 うーん、このネタで豊田氏なら、両面宿な→エイリアン解釈へでもゆく かと思いきや、そうはならず。最後には欧米の文化侵略に怒った両面宿なが 解説曰く、大魔神の如くマジで登場してエンド。 作者の当時の文化・政治観がストレートに表出された作であり、 この点に共感出来るか否かも本作の評価を左右するものがあろうかと思う。 ・「渡り廊下」 タイトルの廊下がタイムトンネルならぬ、タイム廊下だったのだ! 主人公は、疎開当時に可愛がってくれたお手伝いの少女を医師である父が 看取る場に立ち会う・・・ 少女は主人公の友人であった籠屋の倅に手籠めにされ妊娠、手術中に死亡 したのであった。今は跡取りとなった籠屋の倅に因果応報展開があるわけでもなく、 この作者にしては暗く後味は悪い異色作ではある。
367 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/07(土) 13:01:18.27
・「白く塗られたバナナ」 表題は日本人の白人コンプを表したもの。 ラスト、日本人とばかり思うていた工作員がコーリアンとシナと判明。 新中・新韓な作者の意図とは別に、現代の状況を鑑みると複雑な読後感では ある。 ・「白村江」 タイトルからわかるとおり、白村江の戦いを中心ネタに置いたタイムパトものである。作者は大海人皇子に共感的で、中大兄皇子には相当な辛口評価。 この辺のくだりは、論者によっては一言あるところかと思う。 ・「いまひとつの日本」 うーん、今はもうこれほどの白人コンプは日本人には無いっしょ。 という感が強い。その点で時代を感じさせる作ではある。 ・「ぼくのスペースオペラ」 長編「スペースオペラ大戦争」の短編バージョン(というかこちらが元) SF作家が実名で登場したり、ワープ後は歴史上の英雄たちが宇宙戦争 したりと、楽しい要素満載ではあるが、短編としては少し詰め込み過ぎた感 はある。 ・「未来の翳」 現代でも尾を引く捕鯨禁止(作者はこのスタンス)ネタ、これメーンで終わりかなと思いきや、人類は先行型に過ぎない(=プロトタイプのひとつ)という 進化ネタにまでぶっ飛んでくれるのが、「SF」として面白く、楽しいものあり。 やはり、第一世代だけあって只者でない作家ではある。
スレタイに「ネタバレ有り」と書いてくれ(´;ω;`)ウッ・・
>>368 そいつはネタバレ荒らしだからNGにしとけ
「星の舞台からみてる」木本雅彦 ディテールは面白いし、文章は平明で簡潔、専門用語が飛び交う内容でもすいすい読み進んでいける。 物語を構造だけ取り出すと、ミステリアスで、サスペンスフルで、すげえ面白いお話。 しかし、なんちゅうか、良質な素材を用いたオーダーメイドの服を、 ボタンふたつくらい掛け違えて着ているような違和感というか残念感が漂う作品だ。 「愛すべきバカ」という言葉があるが、本作のヒロインは「軽蔑すべきバカ」。 作者の計算によるものならまだよいが、「恋に仕事にひたむき」な女性ならば、 このストーリーの過程で悟る事柄は、それ以前にとっくにわかっていてしかるべきことだ、 などと読者に感じさせてしまう薄っぺらさが致命的。 でも、本作が発刊されてだいぶたつ、いまさらなこの時期に、 あえてチラ裏書いてしまおうという気にさせてくれるのだから、 なにか強烈な魅力のようなものを持っている作者であり作品なのだと思う。 個人的にはDQNネームな登場人物満載の「いまふう」で「いびつ」な、 「特異で理解しがたい世界観を描ける俺かっけぇぇぇぇ」的なSFよりも、 こういうお話をもっと読みたいと思うのですが…… ほんと残念。
371 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/08(日) 07:42:01.24
>>370 内容を読む限りでは、おっしゃるとおり正にチラ裏だね(w
まず、ぼくの論考を熟読してみることをお薦めします。
豊田有恒「禁断のメルヘン」 4点
うーん。それなりに楽しめた作品集(短編よりはSSに近いボリュームの作が
多い)なのだが、ややシビアな評点となったの理由は下記の如しや。
・「月の神話」と「月世界ガイド」、「ザ・クラフトマン」「ザ・サラリーマン」
「ザ・ガレージマン」の3作、「ハイファイ・パトロール」と「さよならベートベン氏」とネタが被るとまでは言わないが、基本的アイデアが類似した作が
多いのが、この手の作品集にバラエティ色を期待している者としては残念。
・その他の収録作品でも、「異次元の犬」はありがちな憑依ネタでつまらないし、
今読めばタイムリーな「地震よ、さらば」では原発に関しては一言も言及されていないのが惜しい(作者は擁護派として有名)等、際立ったものが見当たらないこと。
あえて推薦作をあげておくと、ミステリ的オチが効いておりラストに一行に
そこはかとない哀感も漂う「探す」(実は死んでいたのは主人公だった)、
T・レックスは動きが鈍く死肉を主食としていたというオチの「恐竜狩り」かな。
(この事は映画「ジュラシックパーク」の大ヒット時にも指摘する向きも
あったと記憶する)
まあ、前記した「両面宿儺」以上に、気軽にSFを楽しんでくれればよし、
という趣向と思われ、さほど目くじら立てて論じるほどの作品集ではないと
思われだ。
吉村達也「マタンゴ 最後の逆襲」 オリジナルの映画を知ってるか知っていないかでこれはそうとう評価変わりそうですなあ・・・ 元を知ってるおいらからするとちょっと残念な作品でした 知っていると「マタンゴの名前を無駄に使っているだけ」な作品ってことになるかな とにかく、オリジナルとは全くマタンゴのあり方が違う。 特に人間時の意識を持ってるとかいうのが出てきたらもうだめじゃん。 目の前でマタンゴ食ってる人がその瞬間からもう今まで見知っていた人とは違う存在となり、 意識だけでなく姿もやがて変わっていく。これが怖いのに。 知らないとまあそれなりに楽しめる作品かもなあ 映画を見ると間違いなく植えつけられるだろうあのなんともいえぬホラーかつえろえろ?なテイストを 知らないなら、こうした「怪物大あばれ」的な作品も受け入れられるのかもしれないな 実際これを「マタンゴ」の続編として認識しないで、あたらしい生物兵器によるパニックものとでも 読み替えてみると、面白く読める部分も多いし。 ってかほんとこれ、マタンゴである必然がないよなあ
373 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/01/08(日) 14:19:19.70
ミス住発狂 あ、もとから狂ってるかw
もっとググってわかる粗筋ともっと具体的じゃなく曖昧な感想にしとけってか
マタンゴの元ネタえであるとされるホジスンは 『夜の声』以外にも、特に寒い冬場に読み返したくなるような短編を数多く書いているな。 海の上の船の墓場に取り残されるような話が満載の『海ふかく』なんて最適だよ。
僕にはSF小説は以外に有利な内容で何時でも永遠に大好きじゃん。
>>374-375 かまってちゃんミ○住は誰からも相手にされなくて悔しいんだよ。
無視しようぜ。
379 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/11(水) 17:56:58.07
否。
東宝マタンゴを知る俺は
>>372 に共感。
あの「笑い声」は後のバルタンだし。
何いってんのコイツw
よほど都合が悪いようだな
他人に絡んで相手にしてもらおうと必死なんだよ。 相手にしないであげるのが親切w
ウィリアム・ヒョーツバーグ「堕ちる天使」9点 ハードボイルド・ミステリと悪魔契約もののオカルト・サイコホラー、 それぞれのベタ物語を絶妙にくっつけて斬新なものにしている。面白かった。 でもA=Bだと周りにもわからなかったってことは、整形でもしてたんだろうか。 エンゼルハートっていう題名だけは知ってる未見の有名映画の 原作だそうだが、映画は見てないんで内容の異同は分かりません。
十字噴出神聖閃光陣。
>>383 映画版は出来よかったけど、カットされたシーン収録したDVDとかは
結局でなかったのが残念だった。
当時の本国版ファンゴリアであの弁護士の末路とか、本編ではカット
されてたシーンが結構多く掲載されてたんだよね。
ジャック・ケッチャム「隣の家の少女」扶桑社ミステリー文庫 美少女を監禁して陵辱し殺害する一家の話。 ホラーやサスペンスというよりもバイオレンス犯罪心理小説という感じ。 嗜虐的な異常心理の綿密な描写に読み応えがあり、 単なるB級変態SM小説とは一線を画す。 共犯的な心理から道義的な悔恨の心理へと移行する過程の描写が 回顧形式のプロットによくはまっている。 ただ、中盤のやたらに長く単調な嗜虐描写が、ノンケの俺には退屈だった。 7点。
>>387 確かこれ去年か一昨年映画になったろ
実話を元にした小説じゃなかったっけ?
シルヴィアか 小説は主人公の少年への共感と嫌悪感で…おえー
藤真千歳「スワロウテイル人工少女販売処」 読んでいて「ロウきゅーぶ!」の第1巻の文章を思い出したw 巨大掲示板のSSのようなセリフ回しが痛々しく、耐えながら読んでいたが、 145ページ8行目あたりで1度放り出しました 伝えようとするイメージやアイデア、人物の葛藤などは、 面白いと思えるところも多いので、もうちょっとどうにかならなかったかなぁ 隠された真実が読者に提示される直前に 「実は…」と伏線的な情報が開示されるくだりが何度かあって白けるし、 詩藤鏡子の抱える闇も、これは早いうちに提示していたほうが感情移入できた気がする 「暑苦しい奴は嫌いだ」とかのたまうくだりがあるが、暑苦しいのはあんたのほうだわw 編集部の人と一緒の難産だったそうですが、プロット段階から検討を重ねてこれだとすると、 編集者はほんとうに仕事したのかと思うくらい、ちょっと残念な作品。 若い作者の原石の輝きのほうを評価するという考え方もあるけど、 せっかく用意した仕掛けや葛藤が生かされていないのであれば、 それを示唆するのも役目だと思うんだけど 487ページ3行目のセリフなんか笑っちゃったもん 通俗的だけど良いシーンのはずなのに
391 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/14(土) 08:13:43.73
>>387 スーパーナチュラルな要素抜きのホラーという認定かもしれないが、
ケッチャムも、どちらかと言えばクライムノヴェル認定してミステリ板で
取り上げるのが適当な作家かと思う。
ストーリーの変化の面白さという点では「オフシーズン」「黒い夏」とかを
読んでみれ。これはミステリ板住人である俺からの「命令」である。
豊田有恒「長髪族の反乱」 5点
うーん、この作品集も気軽に楽しめはした。
いささか(注 いささか先生ではない(w )ビッグ3には見劣りするものの、
さすがに第一世代の地力を感じさせるものあり。
現代のSFと比較して、理屈っぽくなり過ぎず、かと言うてラノベ的軽さに
までなっていないのが非常に良し、リーダビリティは抜群である。
長髪ネタ、公害ネタ、自衛隊ネタ等、今読むと時代を感じさせてしまう作も
あるとはいえ、「プロダクション時代」のような、いまだに近未来SFとして
十分に面白い作もあり。
豊田有恒「サイボーグ王女」 4点
タイトルからもわかるとおり、これも大袈裟に論じるほどの作品集ではない。
ボリュームも少なく、年末年始に気軽に読むには最適かと。
少々の哀感漂う幕切れの表題作も良いが、宇宙人の相棒ゴンベが登場する
ユーモア溢れる最後の3連作が楽しいものあり。
ただし、他の作にはタイトルからしてネタばれ気味もの多し。
392 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/01/14(土) 11:50:26.81
ネットで命令、ね。 実生活じゃよっぽど虐げられているんだろうな。
中井英夫『悪夢の骨牌』 洋館に住む謎めいた美人母娘、その崇拝者の美青年美少年、百合っぽい友人などの登場人物 耽美的なタイムトラベルファンタジー アニメ化したら受けると思うような素材が満載だけど、昭和48年の作品。
スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」 惑星ソラリスの唯一の生物である海の謎を明かそうとする研究者の話。 謎は謎のまま、壮大な肩すかしって感じ。 ありがちなSFとは違うから賛否両論あるんだろうなー。
ところでミステリ板ってどこにあるの? ミステリー板ならあるんだが
間違って送信しちゃったw
>>395 通ぶってるヤツは「ミステリ」って呼ぶんだよ
もちろんそんな板はないから本当はおかしいんだけどな
だから相手にすんなって
タリ板 みたいに、テリ板とか呼ぶと語呂がよさそう(w
ミス住は低い点ばかり付けているが それって本をセレクトするセンスがないってことでもあるよな。 好みは主観的な領域だが、自分の好みに合って高い点をつけられるような本を選ぶことができないのは 読書人として致命的な欠陥。
そもそも、空気読めない人の気持ち読めないのに どうして作者の言いたい事が読めるのよ
402 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/15(日) 13:42:54.22
>>394 そのタイトルだとハヤカワだね。
僕も近々に再読予定なので、論考を期待していてください。
>>400 そんなあなたに。以下の論考の熟読を命令する。
心して読め!!!
小松左京「復活の日」 8点
小松御大に対する追悼の意味もあって久々に再読。
書庫タン探索もうざいので、文庫購入。
角川文庫の棚を探してしまったお(w
何はともあれ、読み応え十分な作であるのは間違い無し、
ここまでの「モノ」を書けるSF作家は現存しません。
科学、医学知識に関する薀蓄(時には長広舌過ぎると感じさせさえする)が
満載、60年代後半に刊行された作にも関わらず、最後に来て
本作のキーポイント的役割を果たす中性子爆弾(宇宙から来た細菌を壊滅させる)の脅威が問題視されるのは、ずっと後の80年代(米はレーガン政権、
本策では、何か彼をデフォルメしたかのような反共主義のタカ派大統領の存在
も語られている)、狂牛病の因となるプリオン(想起させるウィルスが登場して
いる)が話題になるのは90年代、
あらためてこの作者の凄まじいまでの予言、ちゅーか予測の凄さに感心させられるものがある。
本書を読むと、同じく近未来破滅テーマ作品でも「日本沈没」(今はこの作の方がカレントかもしれぬが)は、いかにも大衆小説的だったのがわかる気がする。
お約束なハッピーエンディングな映画版「復活の日」とは異なり、
草刈が演じた主人公吉住は生還を果たすものの、中性子の影響で廃人化。
元布施夫人ことオリビア・ハッシーが演じたヒロインに相当するイルマは
シミだらけの白人婆、この辺のリアルな展開が良しである。
また、映画ではり患したクルーがいるため撃沈されるのはソ連潜水艦だが、
原作では米潜水艦であり、同国の潜水艦により、秘かに撃沈されるという
シビアな展開。
思わず息を呑むばかりの死屍累々たる人類滅亡シーンも、ソフト過ぎるタッチにされてしまっているし、小松御大が映画化作品に好意的発言(巻末インタビューに収録)をしているのが、
どうも解せないものあり。
ここはいつからあらすじを書いて威張り散らすスレになったんだよw
改行がぐじゃぐじゃだから、またどっかのサイトからパクったんだろうな。
いつもながら、未読の者の楽しみを奪ってやろうという悪意がみなぎってるな。
いい年しているくせに休日は読書三昧だという設定らしいぜこいつ ひしてミステリーやSF以外にも純文学やらドキュメンタリーやらも読んでいるということにしているけど それがいかに無茶な設定なのかが分かっていないんだよな
個人の趣味や喜びは尊重し文句は言わないけれど ネタバレやオチを言って未読者の楽しみを奪うのは 本当やめて欲しい
親切にもw、コテつけてるんだからNGにしときゃいいよ
『日本沈没』のリメイク漫画版では、外国が日本人を助ける代償に 日本人が未来永劫奴隷化されることになっていた。 『家畜人ヤプー』と『日本沈没』のコラボみたいな話だな。
沈没から半世紀前後で「幼年期の終わり」を迎えるのに、「未来永劫」とか何言ってんのお前
そんなに突っかかるなよ
奴隷家畜とされた日本人の間にはいつしか宇宙人が降臨して救ってくれるという信仰が芽生えていた。 その救世主教は弾圧にもかかわrたず隠れキリシタンのような地下信仰として続いた。 そして20xx年、予言通り宇宙人が地球を制圧。 かれらオーバーロードは、人類の抑圧的な政治体制を改めさせ、奴隷だった日本人も解放されたのだが、、、
413 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/16(月) 22:39:11.32
ネタばれ、ネタばれと叫んでいるが、
>>394 も必要十分なネタばれやろ(w
やはり、俺はミステリタッチのSFが好きなので、ソラリス初読時には
意思を持った海の正体が科学的(仮にそれがトンデモであっても)に解明
されるのではないかと期待していた。
後にスタニスワフがその手の作家ではないと知ったけど。
お前は「必ず」結末のネタバレしてるだろ。
>>409 なんか下朝鮮の人達が好みそうなオチなんだなw
もはや感想デッチ上げられないから 他人の感想を揶揄することでレスをもらおうというわけか。 レス乞食アホ住w
宇宙船ビーグル号の冒険/A・E・ヴァン・ヴォークト 鳥人までは退屈だった。 イクストル編に入り俄然盛り上がってきた…ような気がしたものの あっさり決着?して物足りなかった。 M33編もスケールでかそうだったのに読んでたら色々ショボい感じがした。 ラストは良かった。ネクシャリズムと苅田さんすげえ。 7点。
>>417 メールボーイのいる宇宙船ってのが
今となってはまたべつのセンスオブワンダーだよね。
谷崎や鏡花の小説に描かれている変態よりも明治大正の風物や日本語のほうが シュールに見えるのと同じようなことか。
420 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/21(土) 15:15:25.05
小松左京「果しなき流れの果に」 8点 小松御大追悼には、とにかく「これ」を読まないという事は有り得ない。 後の大ベストセラー「日本沈没」の基本構想が既に本作で出ていたとは・・・ (しかも、続編のそれまで) 小松作品の最高傑作にして、今更言うまでもなく、日本長編SF史上の最高傑作 の評に値する。 文字通り「時空」を飛び交うチェースのスケール感とスリルは、正に「SOW」そのものである。 最後に追う者(アイ)と追われる者(松浦)が親子だったと判明するのは、 何か象徴的・寓話的ものさえ感じさせる。 耶蘇の国であれば、ルキッフ=唯一神なんだろうが、 あくまで自然崇拝、多神教の本邦ゆえ、この安易な輸入解釈に走らないのも 良しであった。 ゆえに、ルキッフの正体は表面的には謎のまま終わるのだが。 (いわゆる「宇宙神」か?) 最高傑作と言いながら、前記した復活と同点とは如何に? との疑問も出ようが、やはり、一部にある「A・C最高傑作からのインスパイアに過ぎないのではないか?」の意見がひっかかるものあり。 いずれ、当該A・C作品との比較論考を試みてみたく思う。 まあ、復活とはテーストが異なる、 細分化すれば「近未来もの」と「遠未来もの」のジャンル違いであり、 比較不能とも言い得るのではあるが。 初読時から思うたのだが、ハンスとエルマが6章でフェードアウトしてまう のが、何か物足らない感は残る。 この後、どこかに登場するはずと期待していただけに・・・ 後半の時空を駆け巡る親子対決が焦点となる展開では、使い用が無くなって しまったキャラなのであろうが・・・ この点、いずれ機会を捉えて「俺ならこう書く、小松御大にこう書かせる」 と言うた具体例を呈示したく思うている。
変態は不滅だけど風俗や言語は変化するからなw
博士課程奇譚を1/3程度読み進めた 期待値が高かったせいか今のところ…である
>>420 ルキッフはルシファーだろ。宇宙神の敵対勢力の親玉。
宇宙神は最後に親子が見るやつ。
>>420 それと確か追うものは松浦とアイが合体して=アイ・マツラとかいう名前。
で、追われるわれるものは野々村=Nで、野々村と松浦が親子。
ちょっとうろ憶えだけど。
>>420 SF用語的には宇宙神じゃなくて宇宙意思じゃないの?
というか老人板とはいえ色々ボケすぎだろw
427 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/01/22(日) 12:22:54.40
いや、ミス住は正しいね。 ミステリに通じていないSFヲタにはわからないんだろうが(w
かまっても得なんかないぞ
見えないんでよくわからんが、あぼん設定もできないネット弱者がまたなんか騒いでんの?
>>427 いやいやいやwww『果てしなき…』を読めよ。
読めばミス住がうろ覚えでしか書いてないことがわかる。
まあ読まないどろうけど。
>>420 >耶蘇の国であれば、ルキッフ=唯一神なんだろうが、
>あくまで自然崇拝、多神教の本邦ゆえ、この安易な輸入解釈に走らないのも
>良しであった。
うろおぼえと言うより誤読だな。
宇宙意思の勢力(アイ+松浦たち) VS ルキッフの勢力(Nこと野々村たち)。
未来から干渉してくる2つの勢力。そしてN(野々村)が最後のほうで「ルキッフ」とは
ルシファー(ルキフェル)のもじりではないかと気づく。ルシファーとはサタンのこと。
安易かどうかはともかく明らかにキリスト教的な二元論の世界。
>>431 ルキッフの正体は堕天使サタンの名を借りるからには
やっぱり元は宇宙意思の側、それも「階梯」のかなり上
の方にいたんじゃないかと勝手に想像してる。
433 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/22(日) 16:46:44.42
「果しなき・・」には、後付けの妙な論考も多数出たから、 皆、勝手なことを書いているが、 本作には、 A・C作品におけるオーヴァー・マインド=神というほどの明確な示唆はない。 大宇宙には、時空さえ超越したスーパーな存在があるやもしれぬ、 (それを指して「宇宙神」と言うか否か)という程度の話でしょ。 それに、堕落天使=悪魔(おなじみルシフェルはそのラスボス的存在) ということを考えれば、耶蘇教の本質を二元論として把握すること自体が 疑問である。 小松御大は、安易にキリスト教的世界観をパクって本作をモノにしたと 思っていたら、大間違いですな。
>>433 知的生命体→エスパー→肉体のない意識体
と進化の「階梯」を登って行って、
その意識体がたくさん集まって
ひとつの宇宙意思(?)を形成してる。
作中では意識体=脳の個々の神経細胞、
宇宙意思=脳というアナロジーで説明してる。
アイ(アイの中の松浦)と野々村が、
その宇宙脳の中を無理やり上昇し突き抜け、
宇宙脳が宇宙の中でどんどん成長して行く様子を
垣間見るのが最後の場面。
それもミス住さんの勝手な後付けの個人的見解ですね。
436 :
434 :2012/01/22(日) 17:49:03.24
>>433 もういっぺんちゃんと読んでみたほうがいいと思うよ。
俺の書いた通りのことが作品中に書いてあるから。
宇宙脳の一派(アイとか)は知的生命体の進化に時空を超えて介入し
宇宙脳の構成部品になる意識体を効率よく栽培、収穫しようとしてる。
ルキッフの一派(N=野々村とか)はそれを邪魔しようとしてる。
>>430 >>読めばミス住がうろ覚えでしか書いてないことがわかる。
そんなこと今更指摘しなくてもみんな知ってるっての
うろ覚えどころか本当に読んだかどうかすら怪しいわ
怪しい?どこが? ミス住が読んでもいない本の感想デッチ上げているのは確実でしょ 怪しいなんてレベルじゃないよ
実際に読んであんな感想しか書けないのならそっちのが何倍も問題
440 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/22(日) 20:22:15.08
否。
>>434 の解釈だと、「空」を超越する説明は可だが、
「時」の超越方の説明が困難。
その解釈も後付けの「ひとつ」に過ぎないのではないのか?
曇らぬ目で見た場合、紅毛人が「唯一神」言うてんのは、
基本自然崇拝の日本人から見れば「こんなんかな」という小松御大の
呈示と思える。
でれあれば、おのずから時空の隔たりなどあって無きが如しであろう。
みっともないからやめれば。迷走するだけだよ。
>その解釈も後付けの「ひとつ」に過ぎないのではないのか? 後付けw どんどん自分が未読だということをバラしていく自虐的なミス住
結局無根拠に「俺様がこう思ったんだからそれがただしい。それ以外は間違い」っていう、頭のおかしな人の 理屈に行きついてんでやんの
うぜーからあぼーん構うなや。
>>440 いやwww解釈じゃなくてそう書いてあるんだって。
「宇宙脳」なんて言葉は使ってないけどな。
まあ噛み合わないからもうやめとくw
読んでないのに読んだふりをしている奴にいくら説明しても無駄
447 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/22(日) 23:57:23.30
>>445 貴君は真面目(?)なSF者かと思うゆえ、
下記の点に関して質してみたい。
>A・C作品におけるオーヴァー・マインド=神
この見解に関し如何?
ちなみに、オーヴァー・ロード=守護天使
(フィギュアはデビルそのものだが、前記したとおり、天使=悪魔に過ぎないしね)
445じゃないが、幼年期のやつは神なんかじゃまったくないぞ 人が悪魔を怖れる理由さえ(ちょっと強引だが)説明されてるし 神がどうこうよりネタ優先っぽいが、「90億〜」の方がまだ神の存在が……
そろそろ小松スレ行けや
幼年期の終わりは進化物って評論見て読んでみたら、実際は侵略物で 注文の多い料理店だったのはあれ?だった記憶
偉そうなエイリアンが来て進化させてあげるよとかいう話だよな。 それって進化なのか?とは思った
中黒入れるな。 それとも最近の訳では入ってるのか?
>>447 まあそれはそういう解釈でもいいんじゃない。
クラーク自身は無神論者だけど。
>>447 あとオーバーロードはオーバーマインドに従順なふりをして
反逆の機を伺ってるから、その例えでいくと天使の皮をかぶった悪魔だな。
見た目悪魔だから全然皮かぶってないけど。
>>447 クラークの作品には『2001年宇宙の旅』にしても神っぽいのがよく出てくるんだよね。
でもクラーク自身は徹頭徹尾無神論者なんで物理的実体があるものとして想定してるみたいよ。
『2001年…』だと物質的ではないけどエネルギー的な何か(?)って描写がある。
>>455 >『2001年…』だと物質的ではないけどエネルギー的な何か(?)って描写がある。
あったような気がするwwあんまり自身がないw
フレデリック・ポールとの共作、「最終定理」 では、グランド・ギャラクティックという 銀河レベルの種族が描かれてるな。銀河に遍在し、光速の制約も受けず、距離の 計測単位がプランク長。彼らの当面の興味の優先事項は、他銀河の同等の存在 からの通信に答えること、重元素の比率を高めるため巨星の誕生を促進する事。 核爆発のノズがうるさいので、またか、ちょっと掃除しとこう、とか(w
神というか超存在すきだよな〜
クラークは無神論者と云いつつ彼の作品からは神の気配を色濃く感じる それはアメリカの現代的な作家のどこかあっけらかんとした雰囲気とは一線を画している
う〜む、過去の所業はともかく今のやり取りでミス住叩きは無理があるような気がする
突然何言い出してんのアンタ?
ミス住は解釈以前の間違いが多すぎる
書いてある事を見落として、書いてないことをでっち上げるもんな、ミス住はw
ところでミス住って何人いるの?
ミス住は面白い事は書いてると思うんだがな いかんせん読み方が雑
え?
>>459 クラークは神はいなくても宇宙に畏怖を感じるのは当然だみたいなこと書いてるから
その辺の差はあるのかもな。生まれ育った文化とか時代背景の違いもあるだろうし。
神学者?との論争ではあなたは本当は神を否定していないみたいなこと言われたらしい。
おまえら果てし無き〜の話から無理やり逸したミス住の思惑どおりになってるぞw
幼年期のアレは、人間食べやすくする為にオーバーロードに下ごしらえと調理させてるんだろ。 あれはグルメ食人SF。
たしか末尾でカレルレンが、いつかは自分ら(の種族)も・・・と思う で結びになってなかったか
>>471 そういえばそうなってた気がする
じゃあ反逆じゃないな
473 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/23(月) 20:02:56.33
さすが、SF者連、果しなきや幼年期あたりの話だと、おふざけも含めて 語りまくるな(w この2作、「神」(と呼称されるもの)に対する両作家の概念 (その在り方をいかに把握し、理解するか)が作品として結晶された ものと思える。 今週末は、前に約束したとおり「ソラリスの陽のもとに」に関する論考を 掲載予定。 各人、座して待て!!!
神林長平『永久帰還装置』 神林さんの作品は幾つか読んでいて 作家のクセが判っているから最後まで読めたけど 神林さんの作る世界に慣れていないと途中で投げ出すかも 自分には読みやすい方だと感じたけどね 最後は切ない気分にもさせられた 神林長平ってSFファン以外にも もっと知られていい名前だと思うのだけどな 7/10p
ミス住の敗北宣言が出ましたw
最近図書館に国産のイイのがなかなか入らないんだ。小川一水のはすいすい来る けど。小林泰三や獏なんかもっと入れて欲しい。 今から大河長編が始まっても読まないけど。さんざんすっぽかされたから。 平井のウルフガイシリーズ、半村の太陽の世界、獏のキマイラ、極めつけはグイン。
そういや菊地もすっかり入らないな 富野だってそうだ
しびとの剣 1巻目だけ図書館にあって面白かったんだけど、その先読んでない。 "D"シリーズは21ぐらいまであるが、その先出てるのかな。
これまで何となく避けてきたソウヤーのSFを読み始めたら 面白くて止められない。 ロバート・J・ソウヤー 「スタープレックス」9点 「イリーガルエイリアン」8点 「フラッシュフォワード」8点 「ターミナルエクスペリメント」←今ここ どれもアイデアてんこ盛りで飽きない、読むの止められない。 「スタープレックス」の、ダークマターは○○○○だという 発想には度胆抜かれました。この勢いで全巻制覇かな。
480 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/27(金) 23:08:27.95
>>479 おい、おい、ソウヤーは「ゴールデン・フリース」を読まないと駄目やろ。
俺はSF板で本作を薦められ手にしたが、一気読みする程の面白さだった。
超欝なオチが強烈である。
読まないのであれば、詳しくネタばれしてOK?
>>479 フラッシュフォワードって蔦屋に置いてるやつかな。
竹内結子が出てるらしい。
うん、ドラマになってて日本でも去年深夜に放送してたからね。 夜中だから1回も見なかったけど
>>480 これから読もうとしている人がいるんだからネタバレはやめましょう
「さよならダイノサウルス」も忘れないでね〜
最近ソウヤーを集め始めたところです。 「スタープレックス」未読だからネタバレはやめてください。
フラッシュフォワードのTV版は投げっぱなしの打ち切りエンドだしな
ソウヤーはシリーズものがダメ ホミニッドとかのネアンデルタールは3冊にしたせいでアイデアの濃縮ぶりが薄まってる だれがネアンデルタール夫婦のDV問題なんぞ読みたがるのか でもWWW.シリーズの映像化の企画があるみたいなんで次の翻訳はこれになる悪寒 The Caluculating Godみたいな単発のほう訳してほしいけど、今のハヤカワは ソウヤーの企画通しづらいみたい
>>486 まじかよ・・・
大変なことが起こってるなあで終わりってこと?
>>487 ソウヤーは必要以上にベタな大衆小説にしようとするからな
その辺が初心者にはいいが、飽きられるのも早い
>>488 というか小説版の主人公が脇役というとこで出来を察してくれ
491 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/28(土) 17:01:35.61
スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」 7点 とにかくソラリスの海のイメージが鮮やか過ぎる。 これは2度に渡る映画化でも、遂に映像化不可能であった。 あえて不満点を述べれば、 海に関する完全なる謎解きが無いため、ミス板住人である俺には 軽いフラストレーションが残らぬでもないが、 全編に横溢するモダーンホラータッチとでも称すべき強烈なサスペンスは 正に秀逸である。 ソラリスの海=「子宮」のメタファー、 ハリーはその具象化というメーンテーマも、 読むうちに自然にわかって来るのも良し。 つまり、本作はテラからはるか彼方の大宇宙に存する惑星を舞台に 母体回帰願望テーマを根底に据えた作なんである。
へんなことになってしまった
>>490 ちょっとどんなんかぐぐったが…完全に別物と思った方がよさそうかな
しかも「打ち切り」なんだw
>>ソラリスの海=「子宮」のメタファー、 >>ハリーはその具象化というメーンテーマも、 なんつー薄っぺらい解釈w どっからパクってきたんだそれw
ミス住vs反ミス住 コレ一番ウザい
解釈は自由だろ 薄っぺらいと思うなら薄っぺらくないと思う解釈を披露すればいいだけ
しかし解釈しない自由もあるんじゃない。 無理に解釈すると作品そのものとはかけ離れてしまうこともあるしな。 まあそれもまた自由かもしれないが。
ソラリスは読んだことないや モノクロの映画は見たけど10分で寝た
モノクロの映画
モノクロじゃなかったっけ? まあとにかく退屈な映画だった 昔の人は辛抱強いな
宇宙船のソラリスは良かった ジョージ・クルーニしぶいし
>>479 > 「スタープレックス」の、ダークマターは○○○○だという発想には度胆抜かれました
俺は逆だったな。当時の知見からすると無理もないが、中途半端にリアルな分、
現代物理との不整合が気になって寧ろ残念だった。
>>497 少なくともソラリスは通俗的な解釈を拒否している作品だと思う
通俗的な解釈を拒否しているというスタイルの通俗作品
あれ、アンチミステリだよね。 謎か解けたと見せかけてやっぱりわかりましぇーんってオチだもの。
アンチミステリーか。俄然興味が湧いてきた。でも最近長いのは読む根気がない。
508 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2012/01/29(日) 22:29:56.52
>>506 だから俺的には唖然(w
ケルビン博士以外の登場人物のトラウマも最後まで全く明解にされないし・・・
>>507 原作はそう大部な作ではない。
ソビエト映画のイメージがあるのでは?
ソラリスの海の映像化が困難なこともあってか、
原作が一番面白い。
509 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/01/29(日) 22:33:33.42
ミス住本領発揮のレスが続くね。 会心の論考だ。
京極夏彦を読んでから長編怖くなくなったおw
以前はただパクリ感想垂れ流すだけだったのが もはやネタ切れになったのか最近はやたらと他人に因縁つけるんだなあw
しかも
>>339 みたいなこと言っといて、
自分は国書刊行会の出してる「ソラリス」の方を読まないしw
『共和国の戦士』 戦闘描写が糞過ぎて、ミリタリSFとしてはイマイチ。 主人公絡みの話は結構面白そうで、続きも少し気になるけど、 精鋭とされる部隊が雑魚のように死ぬとか、 戦闘の展開が読んでて不自然というか不愉快というか。5点。
ようやく、ジーンウルフの「新しい太陽の書」を読み終えた。 つかれた。 わかりにくい表現?文体の上に物語のテンポが早い。しかも、500ページ近くのボリュームが四冊分。 物語を理解しようというより後半早く終わらせたいという気持ちの方が強くなったよ。 面白くないとは言わ無いが 気が長い人じゃないと合わ無いと思う。
新しい太陽のウールスもあるでよ
い、いや暫くカンベンしてくれ・・・
新しい太陽のウールスを読むと、前4巻がただのプロローグに見えるのが凄いよwww
え、えーっ!
円城塔「道化師の蝶」 芥川賞の表題作含む中篇2本。 「道化師の蝶」9点 多層構造のメタミステリ仕立ての言語SF。冒頭の作中作を書いた 友幸友幸なる謎の作家の正体探しの話から、世界各地を放浪して 言語と編み物を学ぶ女の話を経て、最終的には某有名作家と思しき人物の 心象世界へ・・・という話。 「着想」の比喩的な具象化として現れる蝶の一人称が斬新。 従来作と違ってあまり計画を立てずに書いたらしいが、 そのせいか、先の読めない展開、雑然とした感じが幻惑感をかもし出し、 魅力になっている。 いよいよボルヘスや後記レムに近づいてきたという印象。 作者の風貌は糸井重里風だが(ギャグのセンスも近いか?)。 「松ノ枝の記」9点 こちらはよりストレートなアイデアSF。いちおうミステリ仕立てなので 後半に出てくるメインアイデアは書けないが、ある種の脳障害が 物語を生…ってそれ以上はもう書けないな。 序盤の「言語の異なる二人の作家が互いの作品を翻案し合う話」が 筒井的暴走ぶりで抱腹絶倒。そのまま突っ走ったら別の意味で 凄い作品になってただろうな。 後半はその「もう一人の作家」の正体がメインのSFアイデアへと繋がる。 間に考古学の比喩と思われる「先祖を探す蟻の挿話」を挟み、 なぜか「最後のネアンデルタール人」まで登場。 この辺のネタの詰め込み具合がバカSFっぽくて嬉しい。 ワンアイデアで筋も比較的すっきりしていて表題作よりも読みやすく、 内容的にもよりSF度高し。 来年のSFが読みたい1位有力候補だろうな。 (あ、でも屍者の帝国も出るのか・・・)
しっかし ミス住カキコしなくなったら途端に過疎ったな お前らしっかりしろよw
書き込み減るほうが65536倍マシだわ
524 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/02/11(土) 16:30:19.59
ユービック読んだけど、序盤からの謎が全く解決しないんだが これを小説といっていいのか?
一番肝心なところだろ よく読め
ミス住とアンチは同一人物の違う人格で もしかして、それに我々一般人巻き込まれてる!?
グインサーガ外伝の「宝島」。いま60ページほど。 ずっとホモっぽい描写なんだよな・・・ 「義兄弟の口づけ」とか「ランの首根っこをつかむと、その口にまともにキスした。ランは真っ赤になった」←当然男同士 「(゚Д゚)ハァ?」 とか「マジ勘弁」とか思わず書き込んじゃったよ 本伝は25〜30巻あたりしか読んでないけど 何でこんな事になってしまったんだろう・・・(´・ω・`)ショボーン 悲しくて、チラ裏かいてしまった・・・スマソorz
『宝島』上下巻は発売後一週間で古本屋の100円棚にならんでたので買ったことがあるが、 その一週間後には古本屋行きになっていた。 ただし、本編は修行と思い100巻で自己完結させた。
1巻から全部読んだよ。リアルタイムだったし。 絶対最後まで読んでやるって思ってたのに・・・
あれを読者が喜ぶ、少なくとも文句を言わず受け入れてくれる、と思って書いていたんだろうからなあ・・・・・・
思えばグもぺも一冊も読んだことがないw この板にいていいのか俺
グは読んでないけどペは3冊ぐらい読んで飽きた。 読むものがなくなったら読む感じだな。 金太郎飴だから何処から読んでもOKだしw
愚淫性(グインサーガ)
百合キャラもいるよ その種のカップリングは栗本薫の得意とする所です
ウェルズ『解放された世界』岩波文庫 前半は悪くない 『最後にして最初の人間』序盤の亜流っぽくて楽しめた だが後半が退屈だ 思想を語りたいのは分かるけど、度が過ぎる 小説としては失格だと思う 核爆弾が実用化される→世界統一がなされる って論理も良く分からん
俺もリアルで80巻とちょっとくらいまで頑張ったが挫折したwノスフェラス時代は日本にもついに…と興奮したが、いまでは俺の黒歴史となっている
イシュトバーンが王になるあたりくらいまでは面白かったし読んでたけど 100巻付近だっけ?グインがまた記憶喪失になる辺りで読むのやめた。
俺のグインさんは今スカイリムにいる
543 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/02/17(金) 15:26:57.12
グイン、最後の方は立ち直ってまた面白くなってたよ。 ホモホモしさも、なんとか我慢できるレベルに落ち着いていた。
我慢してまで読もうって信仰心が理解できん
それが信仰だろ?
完結しない大河長編って、大規模詐欺だよ。栗本さんは芯で詫びたようなものの、 半村さんも獏さんも放り出したまま平気だし、平井さんはデンパなほうへ行ったし。
529なんだが、腐女子が書くボーイズラブ小説ってこういう感じなのだろうか?とおもた なんで、海賊団がピチピチの10代で構成され、主人公がワイルド系超イケメンで参謀が「そうだな、キルヒアイス」系なんだよ。彼らをいたぶる海賊やら運命やらは栗本薫自身だろう。所々彼らをむしゃぶる作者のよだれが見えるよ。 漏れも懲りずに、この「宝島」の一つ前?の物語の「マグノリアの海賊」を読み始めた。 がビックリ!なんだ??別の作者??別の海賊団??と思うぐらいに全く色が違う。キルヒアイス系参謀も別人の様な悪というかチンピラだし。 この変わり様は何なんだろう? この間に何があった? やっぱ、ガンかな
『HAMMERED-女戦士の帰還-』エリザベス・ベア 火星で異星の宇宙船が発見されている時代の話だが 本書ではこの件についてはほとんど触れられず 戦争でサイボーグ化された女と周辺を巡る出来事が 延々と描かれている自分には退屈な本だった 3部作の1作目で次から宇宙が舞台になるよう 面白い展開になるのだろうか 2/10p
延々と描かれている・・・ きついな
>>549 それ三冊読み終わっても時間を無駄に使った後悔と虚無しか残らないよ。
皆そう思ってたのか。僕だけじゃなくて良かった。
しばらく本棚で寝かして 気が向いたら続きを読むことにしよう @549
都市と都市 チャイナ・ミエヴィル お互いに住人が見えないふりをして成り立ってる同じ場所にある2つの都市国家を 舞台にしたミステリー。そんな阿呆なという設定だけに、読者を納得させる意図もあるのか 都市の様子や風習やなんかが事細かに描き込まれている関係でストーリーの 展開は遅い。だがネチネチと説明されてるうちに、そんなこともあるかなー、と 思えてこなくもないのが面白い。で、そんなあたりがSFテイストなんだろう。 ユダヤ警官同盟 マイケル シェイボン 架空都市のミステリーつながりで、こっちも読んでみた。メインストリームの小説家と いうことで、どうなのかなとも思ったが、ユーモアーありアクションありで結構楽しめた。 ユダヤ人およびユダヤ社会について、もっと知識があればいろいろ他に感じるところは あったのかもしれないけれど。マイケル シェイボンはユダヤ人だそうだけれども ユダヤ人に辺に肩入れしてるわけでもなく、逆に2000年も前に自分らの先祖が追われた 土地に延々と執着するバカバカしさ、おかしさ、悲哀みたいなものが漂ってる小説かな。
死都日本 石黒耀 地元民(宮崎市)なんだが、てげぇガクブル しかも実際に何度も起こった事象というから… ただ、神話と火山の関連付けは面白かった もし直近でこんな事が起こっても、みんなの事は忘れないよ
> もし直近でこんな事が起こっても、みんなの事は忘れないよ なんかワロタ。イキロ
ジョン・ソール「殉教者聖ペテロの会」創元推理文庫 重厚な心理小説って感じのオカルトミステリ。救いのない結末がエグイ。 面白い。9点。 ボリス・ヴィアン「日々の泡」新潮社 文体がすごい。水道から鰻は出るわピアノ弾いてカクテル作るわ サイボーグ兎が薬作るわ雲が喋るわ。 どうやったらこんな奇想が出てくるのか頭カチ割ってみてみたい。 皮肉のきいたギャグも満載。 サルトルをもじったパルトルの嘔吐標本には笑った。 ストーリーは普通の恋愛小説というギャップがまたなんともいい。 まさに題名通り後半は幸せが泡のように弾けてなくなっていく。9点
>>558 >ボリス・ヴィアン「日々の泡」新潮社
面白そうだな 今度読んでみるわ
揺籃の星を読み始めて数日経つ いつもベッドに入って読むんだけど真新しい事が何も起きない内に睡魔に呑まれて落ちる どの辺からグッとなるのこれ
夢の中でじゃないか
ホーガンは大体そうだよw たぶんずっとそのまま
ディーン・クーンツ「戦慄のシャドウ・ファイア(上下)」扶桑社ミステリー これはちょっと酷かった。ザ・三文小説という感じ。 人物描写が下手すぎて共感できる人物皆無、 行動もストーリーも辻褄が合わず不自然。 数少ないとりえは、エリックの変身部分のグロ描写と、 終盤のジェットコースター展開程度。 時間泥棒小説です。 2点
>>558 ソールは面白いんだかつまんないんだか読んでもよく分からないよねw
ミッドナイト・ボイスの「え、これで終わりかよ」な投げっぱなし感は何とも言えなかった
地の文がジョン・ソールでクライマックスだけクーンツだったらちょうどいいんだけどね。
何度読んでも面白いのが荒巻義雄の空白シリーズ、全8巻。 科学的批評精神を持ったまま、オカルティズムのポジティブな側面を描き出す手腕には圧倒される。 欠点は傑作すぎて、他のSFがつまらなく見えることだwww
クーンツになにを求めてるんだ
あそこまで三文小説だとは思わなかったんだよ。 キングみたいなある程度重厚で文学的なのを想像してた。 読んでみたら人物がテンプレで全然違った ホラー版のEEスミスだったわ
>ホラー版のEEスミス それ褒め言葉に見えるw 「ストレンジャーズ」あたりはキングっぽい語り口だったと思うけど 驚きはないがな
>「ストレンジャーズ」あたりはキングっぽい語り口だったと思うけど そうなんだ。 じゃあ単に駄作に当たっちゃっただけなのかな それ読んでみるわ
クーンツは世評の高いシャドウファイアより別の作品の方が面白いものが多かったな ソールは金太郎飴だけど作風が好み
ウォッチャーズはじめなぜか逃げて逃げて逃げまくる話ばっかの印象
>>566 そうなの?
俺は荒巻結構読んだけど、伝奇モノは一冊も読んだこと無いんだ。
空白シリーズは最高だよ。 好みは分かれるかも知れないけど、世界的にもあんな傑作はないと思う。
褒めすぎだろwww
>>574 情報アリガトね
今度探して読んでみます〜
>>574 荒巻先生、詩集なんて出してないでビッグウォーズの続き書いてください。
「響かん天空の梯子」ビッグ・ウォーズ枝篇 荒巻義雄 あまりに懐かしくて、読む機会を失ったまま積んでいたビッグ・ウォーズの山を崩すことにしました。 わかるひとにはわかると思うんだけど、このシリーズの単行本の表紙、いいんですよね。 もういまとなっては本書の楽しみ方は、巻末の評論の言葉を借りると、 荒巻義雄の脳的幻想の追体験、わけてもそのSF的な知識領域の差異と重複が生み出す、 ひねくれた愉悦の味わいを逃さないようにするといったところでしょうか。 本書を仕上げた1998年、すでに御大65歳。 もうゆっくり思索の旅に遊んでいただければとは思いますが、 それでもやっぱり、まだ構想なかばのこのシリーズの続き、 読ませてもらいたいなあと願ってしまいます。
「響かん天空の梯子」 え、そんなの出てたんだ 知らんかったわw
SFマガジン1977年2月号総力特集・これがSFだ! 翻訳中編6篇全770枚、やけに気合の入った号。 「危険!幼児逃亡中」C・L・コットレル 閉鎖された町で、超能力持った女の子を追う軍隊の話。教育係の博士の過去が切ない。 「偽りの夜明け」A・B・チャンドラー 衛星ロアナ上で起きた核戦争により惑星上にも破滅が迫る。 これ、未来の地球と月の話か?毛むくじゃらの登場人物たちは何の動物の末裔だろう。 「都市への道」K・ローマー オラこんな田舎やだ!と列車で都会へ旅立った若者。線路が途中で消え、ゲル状の怪物に監視される奇妙な街へと迷い込む。 住民が泥人形で、だるまさんが転んだ状態で見てない所でサボってるのが面白い。 「復讐の女神」R・ゼラズニイ 殺戮を拒んで反旗を翻した元英雄を三人の特種能力者が追う。 ハーラン・エリスンもゼラズニイもコードウェイナー・スミスの文体が好きなのかな、と思う。 「カーボン・コピー」C・D・シマック 不動産仲介屋のもとに現われた左右の靴を逆に履く男が持ちかけるおいしい商談。 世にも奇妙な物語ふうだが、130枚もかける話じゃない。 「超高速道路 事故発生!」リック・レイフェル 未来の「高速道路交通警察隊24時」。 時速1000km近く出る自動車以外、SFの要素はまったくないが、違反者の巨大企業のドラ息子がイイ味出してる人情話だった。
>>580 > 「超高速道路 事故発生!」リック・レイフェル
> 未来の「高速道路交通警察隊24時」。
> 時速1000km近く出る自動車以外、SFの要素はまったくないが、違反者の巨大企業のドラ息子がイイ味出してる人情話だった。
この話だけ記憶に残ってる。続編もあ。
こんなに飲んでてよく死なないものね
パイナップルジュースとレモネードはいくらでもイケる
584 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/02/27(月) 22:12:02.91
ビッグウォーズといえば、マゼラン雲にぶっ飛ばされた恒星間移民団の その後が読みたかったなあ。
南極点のピアピア動画 久しぶりに、ただただ楽しいSFを読んだ。 ああ、楽しい。本読むのって、楽しい。 明日も朝から、マニュアル翻訳の仕事がはじまる。
>>580 >「偽りの夜明け」A・B・チャンドラー
俺は過去の話だと思ってたわ
レーモン・クノー「あなたまかせのお話」国書刊行会 短編集(ほぼショートショート)+対談。 小説は大半が「スタイルだけで内容のない糞」だが、 フランス語の問題点やウリポの実験内容などについて語る対談はバツグンに面白い。 この対談だけは読む価値あり。 小説2点 対談9点 平均5・5点
最近ネット中毒がますます進み全然読書がはかどらない
15年前に終わらせろよw
最近ゲーム中毒がますます進み全然読書がはかどらない って感じだったけど、近頃は放置して進められるようなゲームを覚えたので 色々お膳立てしておいてPCの前で読書しつつ、 警報が鳴ったらジャンプドライブで現地に急行したり急速潜行したりする毎日です
電車で2時間通勤なとこに再就職すると、1日1冊ずつ未読が消えてくぜえ
未読か・・・こないだ一年がかりで、今まで未読で積んであった本を、一気に読み切ったよ。 高校時代からのもあったw ふー、やれやれと思うんだが、気づくとまた、未読の山ができてるw 当分はブクオフや本屋に行かないようにしようと思うwww
ついでに、10年ほど前に買ってやっていなかったゲームDiablo2を終わらせた。 3が待ち遠しいぜw スレチスマソ
「Diablo2を終わらせた」ってどういう状態だろう?
は?
クエストを全部やったとかじゃないの
あ〜すまん。596だが ノーマルでドルイドとアサッシンで拡張セットも含めラスボス倒すです。 ネトゲは切りが無いのでそこまでは手が伸びず
ジョナサンと宇宙クジラ 本編以外が何気にひどい。用務員を強調しすぎ。 あと、伊藤典夫ってロマンチスト?
ヤングがロマンチストなんじゃないの
華氏451度を読み終わったんだけど 着想はユニークだけどここから反体制の戦士になって ふた波乱くらいあるんかなと思ったら尻すぼみだったな。 それに上司と逃亡先のルンペンの能書きも長すぎる。 読みやすかったけど高い評価はつけられないな
ブラッドベリがそんなの書くわけないじゃん。
幸福の科学の経典のジャンルを明確にするとSF小説だよ。
HOLY TERROR邦訳すんのかい わざわざ原書で読んだ意味も無かったな
萩尾望都での百億の昼と千億の夜見たけど さっぱりわからんかった。ラリパッパのヨタ話としか思えん。 萩尾望都はこれを面白いと思って漫画にしたんだろうか
>>607 面白いだろ。お前の鑑賞能力が低いだけだ。
もっと修行を積め。
しかも萩尾が話考えたわけじゃないし。
文句は光瀬龍に言え。
オレには釣り針しか見えない
でも、百億って、宇宙年代記を読んでると「あれかなー」と連想するネタが多いからな 光瀬龍の他の作品も読んでた昔の読者は、書かれてなくてもなんとなく設定や状況を 埋められてたんじゃないか 前知識のない読者がいきなり読んだら、光瀬龍の俺様設定てんこもりだろう百億って 同人の俺様設定ストーリーと変わらんと思う
自分の初光瀬は百億だったけど、別に問題なかったけど そもそもSFって俺様設定ばっかじゃん
ていうか俺様設定って何だよ。初めて聞いたぞそんな言葉。
作家独自の世界観みたいなものと把握したが、作品世界というか世界設定というかそんなもん 例えば、ハイニッシュ・ユニヴァースみたいなやつ
SF小説で、その俺様設定はやめろっていってんの?w 冗談だろ。ならSF小説以外を読めよとしか言えない。
むしろ俺様設定を楽しむのがSFだからお門違いとしかいえないな。 それが嫌ならベタな探偵物でも読んでいなさいよってこと。
バチガルピの第六ポンプ借りてきたよ〜 楽しみ
第六ポンプ、めちゃめちゃ面白かった ねじまき少女だけだといまいちぴんとこなかったが バチガルピは騒がれてるだけのことはあるね
ねじまき少女はステマ まどマギみたいなもん 俺達のようなSFエリートは否定しないと電通みたいになる
チャールズ・ストロスの邦訳また出ないかなー
闇の左手っての読み始めてるんだけど 考えてみればSF作家って全員いわゆる電波だなあ
ちょ、ちょっと言わせてくれ! 「百億の昼と千億の夜」 初め出会ったのはブックオフも無かった個人の古本屋。 何回か通ってどうしても、その雄大なタイトルを無視できなくて 惹かれ手に取ってページをめくると 「寄せてはかえし、寄せてはかえし、かえしては寄せる波の音は、何億年もの・・・」 な、何という出だしなんだ! このタイトルでこれ・・・ど、どんなことが始まるんだ・・・ 早速買って読んでみると 登場人物が、まずプラトやらブッタやらキリストやらだろ ブッたまげたよ。 しかも、しょっぱなブッタは虚数空間に飛ぶ。 虚数空間?虚数というと・・・たしか、二乗してマイナスになる数だろ。 その空間??スゲーーー キリストは田舎者の狡賢い奴と描かれているし・・・ おれはもう、ストーリーよりもその世界観に惚れた。 てか、今でもストーリーは?? ww
623 :
610 :2012/03/15(木) 23:37:10.40
>>614-615 俺様設定はかまわないけど、ほどがあるってこと。
作品の世界を「こういうものだ」とほどほどに規定して、読者が
ストーリーにのめりこむのを妨げない俺様設定はいいのよ。
読者だって想像をふくらまして設定を楽しめる。
凝りすぎて、作者が一人で萌えてて、読者を置き去りにするような
俺様設定がだめ。
百億はそういうスレスレの設定が多くなかった?
例えば、原作だか漫画だかどっちか忘れたけど、幻の町に遭遇した一行が
「金星の〜で同じ出来事があった」と言い出すけど、それまでそんなエピソード
なかったからポカーンだった。
>>623 それの何がいけないのか、微塵も理解出来ない。
少なくともクリスチャンはこの作品大嫌いなのは確かだろう
>>624 少しは脳使ったほうがいいですよ?
SFの効用って、異なる価値観や意識体系を想像できるようになることだと思ってたけどな
こっちは理解してもらえなくても言葉で伝えようとしたつもりだけど、「理解できない」で切り捨てですか
単純でいいわ
百億普通に分かるけどな。仏教的無常観の和風SF。 滅んでは輪廻する宇宙。いいじゃん。 イエスも仏陀もプラトンも駒にすぎない。 そこまで突飛かなぁ? もっとめちゃくちゃなのいっぱいあるでしょ 合わない感想の人も当然いると思うけど、人それぞれで。
スレみてたら百億を読み返したくなった …ただ最後が切なくてな
輪廻するっていうのは「喪われた都市の記録」まで読まんと分からんけどな。 基本的にたそがれ→百億→都市で、だんだんタイムスケールが 広がってるのがいいよね
たそがれに還るか宇宙年代記先に読んでから百億なら入りやすいだろう いきなり百億は違うものを想像してた人には辛いのかも知れんな。 自分は中1で最初にはまったのが光瀬の宇宙年代記であまりのかっこよさに オシッコちびるぐらい好きだったから、百億普通に夢中になったけどな。 ただ自分が一番好きなのは喪われた都市の記録だね これはマジで日本SFの最高傑作だと思ってる、文体、物語、スケール すべてにおいて群を抜いてる もちろん百億もいいが、実在人物多く出しすぎて伝奇SFぽくなってるのが 個人的にやや減点ポイント
>>626 >原作だか漫画だかどっちか忘れたけど、幻の町に遭遇した一行が
「金星の〜で同じ出来事があった」と言い出すけど、それまでそんなエピソード
なかったから
だから、これのどこがいけないの?君も言ってるじゃん。想像しろよ。
そういう出来事があったんだろ。いちいち、一語一語に関連するエピソード連ねていったら
紙足んねえよ。
未読の自分的には『百億の〜』に対するハードルが上がっちゃったじゃないか
>>632 幻想的なのが好きで
隅々まで論理的に理解しないと気がすまないとか
血湧き肉踊るアクションじゃないとダメとかいうタイプじゃないなら大丈夫だと思う
てか、ほんとに、そんなに難しい本じゃないから。
そういえば最近萩尾望都の対談集めた本出てたな。 一番最初に収録されてる手塚治虫との対談で「百億と千億」にも触れてた。 自分は原作も漫画も好きだな。どちらも読み終わった後の寂寞感というか無常感というか荒涼とした感じが何とも言えず好き。
>原作だか漫画だかどっちか忘れたけど、幻の町に遭遇した一行が
>「金星の〜で同じ出来事があった」と言い出すけど、それまでそんなエピソード
>なかったから
個人的意見だけど、ここってものすごく想像力を掻き立てられたんだよな
未知の挿話の存在をさらっと示すのって、世界の広がりを感じない?
SFの中には、世界観の説明を意識して省くようなものがあるけど、
>>610 氏には、そういうのも指弾されそうだなぁ
光瀬のあの完成された文体にそんな無粋な説明が入ったら台無しだろw
たしか先月号のSFMで光瀬に関する評論が組まれてた。 学歴や職歴を参考にしてあの文体や世界観に至る道を論功してたような
百億は宗教観バリバリなのが駄目な奴にはとことん駄目だと思う
宗教というより世界観に近いな。
最近、世界史にハマって、SFを読む時間がない。 世界史はリアル・タイムトラベルみたいで、ハマると面白い。 銀英伝の田中芳樹先生なんかは、未来世界でこれをやったんだなと単純に納得した。 歴史の面白さは、ある種のSFと共通するものがある。
世界史にタイトルを付けるなら『地球年代記』だろう。 単純すぎてスマソwwwww
あと世界史を学ぶと面白いのは、時々、リアル・ミュータントみたいな奴が現れて、歴史を根底から塗り替える。 本当にSFみたいなんだよな。
秦の始皇帝とか、どんなに凄い奴かと思ったら、登場してたった15年で殺されてる。 悪いけど、あれは笑ったwwwww
18世紀ヨーロッパの7年戦争で、イギリスが勝利を収めた結果、成り行きから世界の公用語は英語になったとか、マジでセンス・オブ・ワンダーだったwwwww
『地球年代記』。 ハマるとマジで、面白すぎる。
その前にsageたいなら連投する間に何かおかしいと気づけよ
キチガイだなあ
そんなに推すなら世界史のお勧め本を書けよ
本気にするからそんな事言うのはやめろ
なにそれ美味しいの?
遅ればせながらジョー・ウォルトンのファージング3部作を読んでみた。 ミステリーで話題になった本だが、歴史改変物っつことでSFでもいいよな。 いろいろ話題になったので細かいことは置いておくとして、最後が 水戸黄門になっちゃったのがなあ。これでいいんだろうか。 ファシズムを相手に全編を通しての主人公カーマイケルができることには 限界があり、最後は印籠に頼らざるを得なかったのかもしれないが。 前2冊は饒舌ながらも重厚なミステリー調だが、最後の第3部は ファンタジー作家らしい軽さもちょっと感じたかな。18歳くらいの女性が 主役だからってのもあるかもしれないが。 とはいえ、たしかに3冊一気に読ませる面白さはある小説だね。とくに ファージングIIは面白かった。
別に歴史改変物SF小説は夢が有るですよ。
そういえばユダヤ警察同盟もミステリであり歴史改変モノだって聞いたけど あれ読んだ人いる?ちょっと気になるんだけどどんな感じかな。
普通小説っぽかったよ。 警察小説が好きならって感じ
闇の左手読み終わった。引き込まれるようなエンターテインメント性は なくなかなか進まなかったけど読後感はよかった。 やっぱSFで残るものはアイデア云々より文学性があるかどうかのようだ
アイデアと文学性が両立したら、絶対に名作になる。 バラードの結晶世界とか、レムのソラリスとか、凄まじいワンアイデアと文学性の高さで不朽の名作になった。 ル=グィンの闇の左手も、凄まじいワンアイデアと文学性の高さで不朽の名作になった。 こういうのを読むと、SFの凄さを本当に思い知らされる。
そりゃ別にSFに限らんがな
電撃コミックジャパン(無料)の施川ユウキの漫画に出てくるSF女でワロタ
七瀬ふたたび読み終わった。 まあまあ良かった。なんというか後世への影響力 みたいなのを感じたし。しかし巨大組織とやらの正体は まるで明らかにされないし、あっさりやられ過ぎでフラストレーションが たまるな。
『新しい太陽のウールス』 新しい太陽の書シリーズで最も意味不明で難しかった。 難しい表現、遠回しな表現の上に 想像できない、想像しがたい出来事、描写を簡単に記していないから 本当ワケワカラン。 想像力をフル稼働しないとダメポ。 てか今回はそれでも追いつかなかった(あまり想像力たくましくないけどね) この一冊を読み終えるのに一ヶ月かかった(iДi) ふ〜
×「想像しがたい出来事、描写を簡単に記していないから」 ○「想像しがたい出来事、描写を簡単に記しているから」
バベル17ってのを読み始めて100ページまでいったが くじけそうだ。面白くない。なんかコブラとか影響受けてそうだなあと思ったけど。 ひきこもりが大きくなったら元軍人の人気女流詩人、、 そして荒くれ者をまとめるあねご肌の大将って いわゆる厨二病設定ってやつじゃないのか。 大傑作という評判だがどう?これからぐんぐん面白くなるの? このヒロインいまんとこまるで感情移入できん
バベル-17はストーリーやキャラクターで読ませるたぐいのお話ではないです 厨ニ病設定はすべてディレイニーという人の悪趣味で露悪的な自己顕示欲のようなもので、 この物語にとっては表層的なものでしかありません ただ、中盤以降に描かれる、異質なものとの意思疎通に関するやりとりが、 SF的には面白いと感じる人もいると思います 私は人を小馬鹿にしたようなディレイニーの小説作法が大嫌いですが、 バベル-17は、この人の作品のなかではSF的な面白さが一番理解しやすい傑作だとは思います もし、波乱万丈の冒険SFやスペオペをお探しなら、 ジョン・ジェイクスの第二銀河系シリーズ、グラント・キャリンの「サターン・デッドヒート」、 現代SFでは最上級のストーリーテラー、L.M.ビジョルドのヴォルコシガンシリーズなどを お薦めします
多分キミの気に入らないと思う
>>664 もっと易しく分かりやすいのを読んだほうがいいよ
667 :
664 :2012/04/06(金) 11:33:46.18
>>665 いやーSF初心者で有名なのを10冊ほど
しかまだ読んでみて、これも途中まで読んでわかったのは
俺はスペースオペラとか冒険SFってあまり合わないなということ。
本質的にどんなジャンルのやつでも文学性があるというか物語として
きちんと面白いかどうかが基準。渚にてとか闇の左手とか良かった。
逆に小説としてどってことないけど
アイデアとかペダントリーっつーのかが豊富ってのは好みじゃない。
だから
>>665 氏の
>中盤以降に描かれる、異質なものとの意思疎通に関するやりとりが、
>SF的には面白いと感じる人もいると思います
>バベル-17は、この人の作品のなかではSF的な面白さが
>一番理解しやすい傑作だとは思います
という助言を信じて最後まで読んでみよう
>>667 ああそうなの。
ならバベル17読んでみる価値はあると思う
664で感情移入云々という記述があったから勘違いした。
基本的にキャラに共感して云々という価値観の小説ではないから。
バベル17は面白いよ。ディレイニーの中ではいちばん読みやすい方だと思うし
読まないリストに「サミュエル・R・ディレイニー」っと
671 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/04/06(金) 14:03:47.03
読んだこともないくせに読まないって宣言しちゃう奴はきっと学歴低いド低脳なんだろうね。
読みたいリストを作るのは有益だけど、読まないリストを作るのは百害あって一利なし。 読まないリストを作る人は「私は差別と偏見の塊です」と告白するようなものだ。
おいおい そんなに青筋建てるなよw
おいおい坊や。手が震えて変換ミスってるよ。 深呼吸。深呼吸。
俺も読まないリストはあるぞ。ホーガン。 高校生くらいだったかな数冊読んだがウヨ政治臭がきつすぎ。 禁書リストに放り込んだ。
676 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/04/06(金) 16:10:46.53
「銀河のさすらいびと」をよんだ SF的命題なんてないスペースオペラだけど、頭の中空っぽにして読める名作
>>675 止めとけって
ムキになってんだから荒れちゃうぞ
話がずれるが、ちょっと思い出したので たとえばここに一つのセクレトがあって、 「ここに入ってるから読む」というのは全然いいんだけど 「ここに入ってないから読まないことにしよう」というのは愚かしい 本に限らず何でもそうだけどね
>>675 政治臭はどうでもいいが端的にストーリーがつまらない
面白いのは星を継ぐもの1作しかない驚くべき打率の低さ
俺が半年前に読んだ初SF星を継ぐものは凄く面白いなあと思ったけど ラストが「おれら地球人は権利がある!バンバン異星を発掘して 植民地にしよう!!」というのはそれでいいのか?と ちょっと割り切れないものを感じたな
682 :
665 :2012/04/07(土) 01:16:12.41
>>667 なるほどw ほかのかたのおっしゃるように、読む価値はあると思います
何かしら得るものがあれば良いのですが
ハインラインの名前を見て思い出しましたが、この人のジュヴナイルは
面白いかもしれません 「ラモックス」「銀河市民」「ルナ・ゲートの彼方」
あたりでしょうか。クラークの「海底牧場」「渇きの海」なども良いと思います
また、河出文庫のアンソロジー「20世紀SF」は、
好きなタイプの作家を見つけるのに良いと思います。おすすめは第6巻ですかね
……と、紹介スレではありませんでしたね、失礼しました
683 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/04/07(土) 09:07:22.43
『虚空の遺産』は傑作
今フッと思ったけど、文学として社会的に有効に機能するのは、もうSFしかないんじゃないかな。 現実がこれだけSF化すると、従来の純文学はもはや無意味に近い。 身びいきかもしれないけど、今社会的に有効な文学は、もうSFしかないような気がする。 偏見だったらスマソ
ちょっと前から欧米の主流文学もクロスオーバー系のが増えてるから そういうことなんだろうね。SFといっても必ずしもScienceではないけれど。
何でここに書くんすか。雑談スレに書いてよ
過疎ってるから・・・
いやいつものペースだけど。むしろ増えてる 荒らしか?
690 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/04/07(土) 18:33:12.57
何を今更って感じだな。 そのせいで山本弘や梅原克文みたいに反発したり 他ジャンルに乗り換える人が出るんだろ。
なんで荒らしの人って全角アルファベット使いたがるんだろ
過疎板だからそよ風が吹いても荒らし認定される。
今、シャンブロウで有名なC・L・ムーアの長編『新世界の黎明』を読んでる。 話がいまひとつ面白くないが、ムーアの文章力には脱帽だ。 男の一人称形式だけど、文章が上手い。
栗本薫の「カローンの蜘蛛」と「カナンの試練」読んだ。 カナンの試練はなかなか面白かった。 しかし、やっぱり男色臭が・・・
昨夜はC・L・ムーアの『新世界の黎明』を読んだ。 ムーアの文章力には唸らされたが、作品そのものは凡作。 やっぱりムーアは、キャラとムードと文章力で勝負する作家だ。 ストーリーで勝負すると今一つだ。
今夜はミヒャエル・エンデの『鏡の中の鏡』を読む予定だ。 まだ10ページしか読んでいないが、既に圧倒されている。 全部読んでいないから判定は付かないが、これはたぶん噂どおりの超絶的な傑作だと思う。 ファンタジーですまんが、これはむしろスペキュレイティヴ・フィクションと分類すべき作品かもしれない。
sf/ファンタジー/ホラーの感想だからいいじゃね
ありがとう。今120ページ読んだ。 明日も仕事だから、そろそろ寝る。 しかしエンデの『鏡の中の鏡』は、予想を超える大傑作だ。 ノヴァーリスの『青い花』やマクドナルドの『ファンタステス』と並ぶ出来映え。 これはちょっと衝撃的だな。
十何年も前にソフィーの世界ってのがベストセラーに なって読んだけどなんじゃこりゃってくらい面白くなかった。 あれはなんに分類されるんだろうファンタジー?
哲学入門書 催眠誘導書
余裕で哲学関係
>>700 はメディアにハメられたとしかいいようがない
そのうちカフカを進める奴がでてきそうだな
カフカは普通に面白いしFT
ソフィーの世界は詠んだことないけど、同じ作者の死後の世界に関する哲学ファンタジーは、面白かった。 ソフィーの世界も読もうかな。
ゾフィーの世界なら面白そうだが。 ウルトラ兄弟で唯一主人公になったことがない兄の苦悩に興味がある。
ランドオーヴァーシリーズみたいに、おっさんが 主人公の異世界ものが読みだい
瀬名秀明の「あしたのロボット」読み終えた。 短編集だったけど所々つながっていて面白かったよ。 AIBOやASIMOその他諸々ロボット関係が出た2000年前後の作者の高揚感が伝わってきたw しかし、どうしてある時ぷっつりロボット関係は終わって?しまったんだろう・・・
サイバラバード・デイズっていう久々のイアン・マクドナルドの邦訳が出てたから 読んでみてる。なかなかいい。 訳者あとがきにはイアン・マクドナルドが一時期、作家業をおやすみしてた的なことが 書いてあったな。
TVプロデューサーか何かやってるんだよね。 ブラジルにプロデューサーの話が出てきたよ。
ミヒャエル・エンデの『鏡の中の鏡』を読了した。 途中までは最高だったけど、ラストが惜しい。 迷宮テーマは、ラストはやっぱり脱出してほしい。 エンデほどの天才が、なぜ迷宮を閉じてしまったのか? ちょっと残念。 マクドナルドの『ファンタステス』ではなく、カフカの不条理小説になってしまった感じだ。 こういうラストが現代的で読者の受けが良いのは分かるが、個人的には惜しい。 ここはラストに扉を開いてほしかった。 傑作だけど、残念な傑作だ。
ガストン・ルルーの恐怖夜話 船員シリーズが面白かったが 基本的に、満員電車のなかで読む本じゃねえや
「スキズマトリックス」 スターリング 「蝉の女王」が非常に良かったので、このシリーズを締める長編ということで非常に期待したが、 まさに苦行といっていい読書体験だった。 この中のアイデアで3,4篇中短編書いてもらって「蝉の女王」に入れてくれりゃ完璧だったのに。 主人公の信念はあるはずなのに行き当りばったりの人生をダラダラと追いかけているうちにもうどうでも良くなってくる。 最後のほうだけ「A.I.」とか「2010年」のラストみたいな清々しいイメージ持ってきて「オイ」と突っ込まずにはいられない。 「蝉の女王」よりこっちのほうを入手困難にすべき。
そうか? 俺はスキズマトリックスは、クラークの都市と星みたいで面白かったぞ。 今度、再読する予定だ。
>>713 それは作品に描かれていたものを読み切れてないですね。
まあそういう感想もあっていいだろ。 趣味も能力も人それぞれだ。
たぶん社会変化の方を読み取っていなかったんだろう。
こうして、「読むたびに新しい発見が」クンが誕生するんだ
ぼくも読み返してみようかな。
機械主義者を老人、工作者を若者、エイリアンをアメリカに 置き換えると、今の日本を思わせて興味深いものがある 日本文化に造詣の深いスターリングだが、芸者と遊女を 混同とか、いかにも西洋人らしい間違いもあったな 奇抜なアイデアや、煌びやかなイメージに溢れてても 二度と読む気がしないのは、新しい太陽の書と似てる ただし「ネットの中の島々」はグイグイ読ませる
こうして、「ボクの好きな本を批判するな」クンが誕生するんだ
> 煌びやかなイメージ <機械主義/工作者>シリーズってキッタねぇイメージのほうが多かったようなw ハリイ・ハリスン『人間がいっぱい』 800円の銀背で買おうかどうか迷ったけど、買って正解。 謎解きも、人口爆発した社会の息苦しさの描写もすごく良く、 一気に読み終えた。 ただ、いまとなっては70億の人口(アメリカは約3.5億)くらいでは、 ここまで悲惨になることはないだろうと。 ポケミスでいま出しても違和感ないかも。 『ソイレント・グリーン』も見てみたくなった 9/10点
毎日トイレでウンコしながらちびちび読んでるのでまだ途中だけど、浅倉久志の「ぼくがカンガルーに出会ったころ」 がすこぶる面白い。 思ったんだけど、翻訳者の解説ばかり集めた本があればいいのに。もちろんネタバレ部分はカットで。
優れた解説者の解説は小説本体よりずっとおもしろかったりするもんな いや、誇張じゃなく本当に
映画の予告が異様におもしろいと感じるアレか・・・ ん〜違うな
野田昌宏大元帥の、スペオペ講義とかだな。
とはいえ、おもしろい解説は、作家の作品があってのものだとも思うけどもね ネタにできる作品がなければ、解説の書きようがなかんべ
訳文であれこれいわれる翻訳者さんも解説は全然違うんだよなあ。 矢野さんは解説やコラムは読みやすいし、しかもおもしろい。
確かに矢野徹はドンドン脱線して行って 全然関係無くなる時があるからなw
ル・グィン『ロカノンの世界』(1966) 8点 ゲドは説教っぽくてダメだったけど、これは読めた。 おそらく念頭には神話の脱構築というところがあったと思うが、ある程度成功しているように思う。 何光年も離れたところに一瞬で通信できるアンシブル即時通信機とか素敵なアイテムもあり。 よく説明がなかったように思うのだが、ラストは、非生命体はすぐに送り込めるということだろうか? 読み飛ばしたかもしれない。 マルケス『予告された殺人の記録』(1981)85点 いつも西部劇映画を見ると警察権力の有難さが身にしみるが、これもそんな感じ。 新潮文庫版の裏の文章が、いかにも編集者が解説の文章をつぎはぎした感じでよくない。 共同体の崩壊は確かに読めるけど、それよりも一致団結した排除のメカニズムの方が強く出ていると思った。 コロンビアの家のドアはそんなに分厚いのか?とか、色々妙なところはあるが、実話らしいから仕方がない。 排除のメカニズムといっても、なぜ?という理由について考えると、たしかに底が抜けている。
アンシブル通信機はその後みんな使って普通名詞になった
あと1冊忘れてた。 Japanese Science Fiction: A View of a Changing Society /Robert Matthew(1989) 3点 Nissan Instituteが出版した日本研究シリーズのうちの1冊らしい。 そこまで間違ったことは書いていないが、そこそこ間違ったことは書いている。 ・日本人ではヨシダテイゴ(東大の吉田禎吾先生?)に謝辞が述べられているが、どうやらチェックなどはされなかったようで、 漢字の読み間違いが非常に多い。オグリチュータロウ、小酒井不木(ふぼく)をカズキとか。 ・戦前については何か参考資料があったのか割とまともだが、(「新青年」の変格探偵小説については盲点だった) (ひょっとしたら世界SF全集日本・古典編の解説をそのまま持ってきてるのかもしれない・・・読んでない) 戦後になると文献が基本的に「世界SF全集」の日本編のみというお手軽な暴挙に出るので、何人もの重要人物・作品が抜けている。 ・漫画の功績が過小評価されている。というかなかったことになっている。 「SFが単なる娯楽や現実逃避の役割を果たすことは否定できない・・・日本の漫画本やテレビSFの玩具の売り上げがそれを証明している」 という文章で一度触れられたのみであり、手塚治虫の名前すらない。著者には発想の外だったと思われる。 ・本論部分は、いろいろな主題に即して作品を読んでいき、そこに表現された思想と社会の変化を突き合わせていくといった感じのものだが、 星新一作品の比率が異常に多く、星作品から社会を読むなどという不毛に近い試みに付き合うことになる。 ・結論・・・読まなくていい。
小堺一機ワロタ
著者ばかりを責められないな 日本のSF評論家が小説中心のものしか出してないせいだよ 全体を視野に入れた通史って日本語でもほとんどないっしょ
暇人なので調子に乗ってちょっと前に読んだもう2冊 東雅夫・編『昭和の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション』(2012)2点 なぜこんなに字が大きいのか?なぜこんなに余白が多くページがスカスカなのか? 何故抜粋復刻などといったことをやらかして平然とするのか?全く理解できない。 この文字量で2625円という価格にも業腹だ。 「国会図書館にも収蔵されていない、いずれも怪談マニア垂涎の稀覯書ばかりのレアなコレクションを一挙公開」 この刊行で、残りの部分が日の目を見る確率はほぼゼロになったのである。自慢が目的でないのなら、編者はもっと真剣にやってもらいたい。 中身では、高木哲「呪いの狼女」がパルプ風でよかった。(ウィアードテールズからパクったと言われても驚かない) ちなみにこの本の表紙は、口絵の一つに勝手に血を垂らしたり煙をつけたりしたものである。 こういうことをやる神経も理解できない。 S・キング『キャリー』(1974)75点 キングはメジャーすぎて何か敬遠してたwけど読んでみた。 何年かかけてダークタワーのてっぺんまでたどり着く予定。 カバー(福地靖)で、キャリーをまんま化けものに描いているが、 それはちょっとかわいそうだと思った。
>自慢が目的 これが図星でしょ
全文復刻なんてありえない ユリネコ世間知らず
ここでレベル17の読みにくさをぼやいたら読み通す価値ありと 言ってくれた人がいたが、途中でちょっと息抜きにと司馬遼太郎の 北斗の人とハルクホーガンの自叙伝を読んだら もう再開する気力が湧かなくなったスマンまた何年後かに一から読み直そう
宗教学者エリアーデの幻想小説を2冊読んだ。 昨夜は中篇集『ホーニヒベルガー博士の秘密』、今夜は長編『19本の薔薇』。 二冊とも、いかにもエリアーデらしい秘教的な傑作。 学者ならではの論理性を持って繰り広げられる幻想世界は、美しいの一言。 学者エリアーデのファンだったけど、この二冊で幻想小説家エリアーデのファンになってしまった。 大満足の二冊でした。
ラノベでスマンが『青の騎士 ベルセルガ物語』 笑い、恋愛なしの殺伐とした雰囲気が ボトムズの世界観とマッチししているし 内容もイイと思った。 ただバトリングの描写がちょっと分かりにくいのと後半かけあし感が気になった。 同じ様なタイアップ?小説のガンダムセンチネルよりは全然いい
いまさらながら、チャペックの『ロボット(R.U.R.)』読んだ。 うん、あれは「ロボット」じゃないね。人造人間だね。 あとSFとして読むのは微妙だね。(SFとして書かれたわけじゃないから大きなお世話だけど) 人間に子供ができない理由をもっともらしく描写してくれないとね。 風刺劇としてはうまくできているんだろうけど、やっぱり日本人の感覚とはちょっと違うね。
「海底牧場」アーサー・C・クラーク 西洋文明的クジラ養殖をカリスマ仏教指導者が反対運動とか、現状と真逆なのが興味深かった。
・C・ ← チャールズ
>>741 一時期はまってて、色々と読んだけどチャペックにとってはガジェットは重要じゃない
人間模様や世界情勢を滑稽に描くのが彼の関心ごとだよ
山椒魚戦争とか絶対子工場とか白い病とか、ガジェットがちょっと違うだけで展開はみんな同じ
でも舞台の脚本に使ったりするなら程よいんだろうな
ちょっと工夫するだけでそのまま演劇に使えそう
エンターテインメントとして成立してるのはマクロプラス事件とクラカチット位じゃねえのか
短編集とかダーシェンカは未読なんで、読んだ人は感想お願いします
筒井康隆編の「60年代日本SFベスト集成」 おもしろかった。 初っぱな星新一のセックスセックスには笑ったし 豊田有恒の「渡り廊下」にシュンとなり、その他各作家の短編も良かった。 ただ、ラストの荒巻義雄の「大いなる正午」は意味不明で数ページで断念w
そうそう 巻末の筒井康隆の写真(20代?)が尾崎豊系の二枚目でビックリした
大いなる正午は厨房の頃読んだらチンプンカンプンだったが、工房の頃読み直したら燃えた
美藝公 筒井康隆 ネタバレすると筒井版高い城の男なのだが、 筒井康隆という作家を知っていると、登場人物に一人も悪人がおらず、 何もかもが都合良く運び好転していく展開にそこはかとなく不安、 もしくは意地の悪い期待が募っていくのだが、ふと、 筒井をまったく知らない人がこれを読んだらどうなるのだろう、と思った。 ラストまでの展開が夢のようで本気で感動した……のに、って人がいそう。
筒井スレの過去ログに実際いたはず
エディプスの恋人を読み終わった 途中までは面白かった。引き込まれた。 しかしあんなラスト嫌だな七瀬ふたたびにせよ これにせよカタルシスがないよ
いまだと「美ゲイ公」と変換されてしまいそうだ
マイクル・P・キュービー=マクダウエル 「エニグマ」 読み始めた、 上巻の後半で、グニヴィに接触した辺りから徐々に引きこまれていって、今は下巻の中盤に差し掛かろうかという所まで来た 難しい部分も無いし絵も浮かびやすいと思う、面白いと思う、
ミヒャエル・エンデの名作ファンタジー『モモ』を読み始めた。 まあファンタジーというより童話寄りだが、クオリティの高さはさすがにエンデだ。 ロリコンとはちょっと違う、主人公の少女モモの描写がとても良い。 『鏡の中の鏡』は確かに傑作だったけど、結末に不満を覚えた。 『モモ』はどういう着地点を見せてくれるか、今から楽しみだ。
>>754 ロリコンっていう必要ないし
思春期か、若いね〜
モモは映画が良かったんで原作読まなかったな
中学校の体育館で見させられた。 なんだこの天パーやろうとまじめに見なかったな
ふと思ったんだが、どんな読み方してる? 漏れは、10ページぐらいで疲れる?現実に帰る?のでそのぐらいを細切れに読んでいるんだが・・
筒井康隆編の「71年代日本SFベスト集成」 たった今読み終えたが、60年代以上に面白かった。 古本屋で見かけたら間違いなく買い
筒井のあのアンソロはいいよね。 俺もあれで国産SFの面白さを知った。
勉強じゃないんだから内容、時間と体力次第で 読みたいだけ読むってだけだよ
最近の国産SFは欧米化しすぎて 国産の独自性が薄れてるのが微妙かな・・・ レベルは間違いなく上がってるんだけど。 こんなの日本にしかないってのをもっと読みたい 伝奇SFにもっと頑張ってほしい
モモは良かったが、ネバーエンディングストーリーは正直リマールの歌だけが記憶に残ってる。あと長い後ろ髪な。いい曲だ まあどっちにしても読んだのは大昔だ
カジャ・グー・グーぇ…
モモは灰色男しか覚えてないし、アニーと記憶が混ざってる
>>762 ある意味、ラノベでええんちゃうか?
妹漢とか日本以外じゃ絶対ないぜ
自分もネバーエンディングストーリーはほんんど覚えてないなw モモは割とシッカリ覚えてるんだけどな。
新任少尉、出撃! 途中まで。 銀河おさわがせ・・・に比べ実家の人間関係の比重が高く登場人物が無駄に多く 読んでてやたら面倒くさい。 つか、トゥルーおばさまの若い頃のスピンオフは書いてないわけ? 表紙は「女の子、デカいPC持った」でええがな。
こんな天気の良い日は 芝生一面の公園の木陰で本を読もう♪
『モモ』は忙しくてなかなか進まないけど、これはかなりの傑作。 ファンタジーというより、子供向け思弁小説/哲学小説みたいな感じがとても良い。 でもこの作品のキモは、やっぱり主人公モモのキャラ設定。 作者が書きたかったのは、このモモという女の子と、モモ的な生き様なんだろう。 ラストが楽しみ。 さすがミヒャエル・エンデという感じだ。
『モモ』は時間や人生に対する深い哲学を持った、思弁小説。 でもその哲学の答えとして、主人公のモモがいる。 つまりモモの存在それ自体に、作品のテーマが全て凝縮されている。 これはキャラクターによってテーマそれ自体を語る、キャラクター文学の傑作だ。 まだ最後まで読んでないけど。
最後まで読んでから、書き込みなさい
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読了した。 これは驚異的な傑作だ。 単なるファンタジーや単なる思弁小説の段階を超えて、真の神話文学として成立している。 これはもう、マクドナルドの『ファンタステス』やウルフの『新しい太陽のウールス』やディレイニーの『ノヴァ』クラスの、超絶的傑作だ。 『鏡の中の鏡』は大人向けの作品だったためか、ラストで近代合理主義の限界の中に閉じ篭もってしまったが、本作は子供向けの作品のせいか、ラストでイマジネーションを全面的に開放している。 自由と開放と救済の文学としては、完璧な出来映え。 これは読んで良かった。 久々の大当たり。 未読の方には、ぜひオススメしたい。
『ディーウンエントリヒゲシヒテ』は読んだ?
エンデの『はてしない物語』か? 『モモ』がこれだけの傑作なら、『はてしない物語』も読むべきだな。
サンクス! 未読だからアマゾン欲しいものリストに入れマスタ
果てしない物語、後半日和って教養小説になったよね ていうかモモもなんか風刺が過ぎなかった?
モモを風刺として読むと途端に面白さが半減する。 あの灰色の男たちは風刺ではなく、多様な意味を持つ暗喩として理解するべき。 大人の目で合理的に解釈したら、あの本の意味は失われる。 あれは全編、高度な暗喩で構成された真の神話文学。 風刺として解釈したら楽しめない。
モモは一見分かりやすくて、合理的に解釈できる。 でもそれは見かけだけで、本当は不合理そのもの。 その不合理なイメージの中にこそ、モモの本当の世界が広がっている。 これは暗喩で構成された神話文学の特徴でもある。 ディレイニーの『ノヴァ』が一見分かりやすいのに、ハマルと滅茶苦茶に深いのと同じだ。
SF/ファンタジー・ファンの贅沢な悩み。 再読して吟味したい名作・傑作が大量にあるのに、読みたい未読本も大量にある。 みんなこの問題をどう解決してるんだろう? 再読大好きな俺には、これは本当に悩みの種だ。
あのー日記帳代わりにするのやめてもらえますか。 思いついたはしから書き込まずに 整理して簡潔に書いてもらえると嬉しい。
簡単に言えば、エンデの『モモ』は傑作だ。
また 新手の 荒らしかよ!!!!
リチャード・バックの『かもめのジョナサン』を再読した。 SFファンからもファンタジー・ファンからも軽視されている?作品だけど、やっぱり傑作だと思う。 ただ飛ぶのが好きなだけの一匹のかもめが、練習に練習を重ねて時空間を越える超時空飛行にまで辿り着く物語。 あまりにも単純すぎるという批判があるのも分かるが、俺はむしろこの単純さが、この作品に力強い神話的な美しさをもたらしていると思う。 時々折りに触れて再読するが、その度にSFやファンタジーを読み始めた初心を思い出させてくれる。 やっぱり俺的には好きな一冊だ。
785 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/05/06(日) 09:49:04.28
ミス住の論考がないとしまらないスレになるねえ。
いや、ゴミみたいな論考(笑)よりは雑談のほうが 65536倍ましだわ
怪作 にわとりのジョナサン というのもあった
時々発作が起きるんだねミス住って
カモメのみなさん、というなぞなぞがあったな。
みなとでカモメってのもあったぜ
かもめはかもめ
私はピアノ
Sガストの大からあげ定食は490円絶賛発売中
『リヴァイアサン クジラと蒸気機関』スコット・ウエスターフェルド ハヤカワ 面白かった。 この巻では、物語自体ほとんどないに等しく、少年と少女が出会うまでの冒険活劇がえがかれている。 しかし、遺伝子改変により生み出された生物や「サイクロプス型ストームウォーカー」などのガジェット(無理もかなりあるが)、 第一次世界大戦がはじまる混沌としたヨーロッパなどの舞台装置が秀逸。 ライトノベルみたいなもんだけど、男装の少女は読み進めるうちに単なる少年としか認識できず、萌えはゼロに等しいw この手の世界が好きな人には楽しめると思う。8/10点
うーん、そうか。 俺的にはちょっと、ってとこだった。突っ込みどころが多すぎで。 まあ細かいことは気にせず読む青少年向けの冒険小説って感じか。
796 :
794 :2012/05/08(火) 19:15:39.05
真面目なSFとして読むなら、突っ込みつかれると思うけど、昨今のラノベの設定程むちゃくちゃじゃないw 一応、ローカス賞も「ヤングアダルト部門」で受賞ってことで、おれはラノベだと思って読んだ。 それに、ページ数に比して中身の薄いのもラノベ風。サクサク読めるから分量感じないけどね。
ジュブナイルと言ってあげて…
73光年の妖怪 F・ブラウン あらすじに「知力の塊ともいうべき知性体」って書いてあるが、 あーすりゃよかった、こんなことしなきゃよかったって 後悔ばかりしている侵略者がかわいい。
799 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/05/12(土) 07:06:52.40
ミス住の論考が読みたいね。
しょーもない自演続けるのかねこのキチガイは
自演とかそんな自覚はないのでしょう。 病気だもの。
藤子・F・不二雄の『T・Pぼん』を読了した。 これは藤子作品の中でも、最高レベルの作品の一つだと思う。 理由は性善説からの脱却。 従来の藤子作品はヒューマニスティックな性善説を基盤にしていたけど、本作品は歴史と言う最も残酷な問題をテーマにしているせいか、最初から性善説を放棄している点が凄い。 藤子作品特有の優しさは健在だけど、それとは正反対の人間の邪悪さを容赦なく描いていることが、作品に深さをもたらしている。 藤子氏のSFマンガの中でも、最高に読み応えがある作品。 これは傑作だ。
以下は別に
>>802 の感想を否定するわけではなく、対立が認識を豊かにするbyニーチェ(だっけ?)ということで了解を。
「TPぼん」
手際よくまとまっていて悪くはないんだが、何かルーチン的な作品という印象も否めない
一貫して進歩史観をとっているのは一つの立場としてありだが・・・
・従来の藤子作品が性善説を基盤にしていた かどうかはなかなか微妙だと思っているが、
・TPぼんでは性善説が放棄されている というのは激しく疑問だ。
まあ主人公はいつもの藤子キャラだけど、 拷問、虐殺、狂信、戦争、その他、 藤子作品にしては異例なほど人間の残酷さを浮き彫りにしている。 『エスパー魔美』の時は性善説から踏み出そうとして踏み出せなかった感じがしたが、『T・Pぼん』は性善説を否定していると思う。 俺的には藤子作品の中では、一番読み応えがあった。 永井豪版『デビルマン』に比べればまだまだ性善説だけど、個人的には永井豪版『デビルマン』は性悪説によりすぎだと思う。 『T・Pぼん』は性善説を放棄したと言うより、性善説と性悪説のバランスが上手く取れている。 そこが面白いと思った。 好きな作品だ。
ぼんって後半は単に歴史お勉強マンガになってたような
おれは「モジャ公」だな あれも黒い
もじゃもじゃしてるものは黒いからな
T・Pぼんは性悪説云々より単にFのサディズムが発露しただけだと思ってた
>従来の藤子作品はヒューマニスティックな性善説を基盤にしていたけど この部分は全然同意できない。
性善説性悪説で藤子作品を判断すること自体に反対
現在において性善説性悪説なんてものが使われてることに驚きだわ そんなのSFじゃなくてオカルトじゃんって思ってしまう
812 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/05/13(日) 06:02:06.56
性善説が生きてるのって、2ちゃんねるくらいだろ。
人間の本質は性獣
しょうわるだろ
815 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/05/13(日) 12:16:28.58
モジャ公の方が連載先なのにどうやって焼き直すんだよ タイムマシンが必要だな
>>815 内容ぜんぜん違うだろ
何がどう焼き直しなんだよ
モジャ公面白いよな
テンプレのまとめwikiって更新とまってるの? 実は新しいwikiがあるとか?
『連環宇宙』R・C・ウィルスン 「時間封鎖」三部作の第三部。実は「無限記憶」は読んでない。 ウィルスン特有の「時間封鎖」や「クロノリス」で中盤にある女がらみのgdgdがない分、洗練された印象を受けた。 別に「仮定体」の真実が解き明かされたりはしないが、連環世界のある終局の形は語られる。 「ジーリー」シリーズのマイケル・プールや究極観測者、「啓示空間」シリーズの連接脳派、『久遠』『永劫』のジャルトやら連想しまくったり、現代パートはオチのためだけに感じたが、まあ普通に面白い。 7/10
> 連接脳派 だけじゃないか、無政府民主主義者もだ。
>>820 前二部がちょっと微妙だったから(なんだかんだ言って読んだけどw)まだ買ってなかったけど
こうなったら連環宇宙も買うか。サンクス。
『連環宇宙』、俺も読んだ。 ハードSFのオマージュかというような感じでSF的ネタを展開しつつ 人間関係やなんかを濃く描写してみせる前2作……これが面白くなかったと 感じる人がいる理由だろうし特に第1作がSFマニア以外に受けた理由だろうが…… に比べると普通のSFだね。広げた風呂敷を包むのを頑張ったというか。 しかし、話の展開のさせかたとか、ほんと上手な人だなあ。一気に読ませるからな それが凄い。出てくるSFネタは相変わらずオマージュっぽいんだがあきさせないというか
>>820 最後の二行で読む気になった
ありがとう
女がらみのgdgdが無い分『無限記憶』はつまらなかったんだが、 そういう人間にも『連環宇宙』はお薦めか?
人によって求めるものが全然違うからなぁ
ボーンシェイカー なんかいまどきの洋ゲーみたいな設定の話だったな ゲームでやったら面白そう ただこれがスチームパンクの最高傑作ってのは大げさすぎる
ジャンルの最高傑作だと紹介されるものほど駄作が多いような気がする ジャンルのフォーマットが確立された後に書かれるので、そのジャンルの中では フォーマットを巧みに使って書かれた優等作品なんだけど、読者が期待してるものじゃないからか それまで存在しなかったジャンル(サイバーパンクなど)を作り出した作品の方が、 荒々しい原初のおもしろさがある
ハイペリオンはおもろいやん。集大成的だけど
ハイペリオンは最初の巻(上巻)で終わっていればと今でも思う
なんでや!下巻まで読んだれや!
時間が逆行する病気の少女がよかった。
漫画でスマンが三山のぼるの「メフィスト」 15年ほど前に文庫版を購入して読んだのに 内容全て綺麗サッパリ忘れていた。 おかげで十分楽しめたw 面白かったな〜 最初の下りもいいし、その後の短編全て良かった。 今回、文庫版じゃなく単行本?の方を入手したんだが 本当、漏れがバカで良かったw ググッたらこの作者急逝したんだね。 残念。合掌。
ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S> 日本SFへの食わず嫌いを直そうと思って購入。 何篇かはとてもつまらなくて読み進めるのに苦労したけど 「五人姉妹」「魚舟・獣舟」「ラギッド・ガール」「Yedo」「ぼくの、マシン」はそれなりに面白かった。 ただ全体的に不器用というか不自然な台詞回しが多いような… 翻訳小説じゃないんだから、もうちょっとこなれた日本語で書いてほしい
>>833 漫画でもいいんじゃないかな
長谷川祐一のマップスなんか日本で最高のスペオペだと思うし
小説も、漫画でさえも、読む気力が、失せてしまった…… これからどう生きていけば良いんだかも分からない……
疲れてるんだよ しばらく、何も考えず、ふらっと旅にでも出たらどう?
仏典お勧め。
>>836 かっこいい如来や菩薩がいっぱい出てくるよ。
「八千頌よりなる般若波羅蜜経」と「大乗起信論」を勧める。
>>834 が言うこなれた日本語で思い出したんだが、この前読んだ
結晶銀河(年刊日本SF傑作選)に入っている「皆勤の徒」はなかなか
おもしろかった。
なにやらよく分からないグロテスクなものが描写されているんだが、
その描写の仕方というか言語感覚がおもしろい。
最後の方に出てくる「社長決裁だった。」というフレーズには笑うべきか
どうすべきか良く分からない不思議な気分になった。
俺も日本SFへの食わず嫌いを直そうとして読んでるんだが、
結晶銀河は最初の解説に書いてあるとおり、直球的なものが多くて
読みやすかった。
>>836 小説も漫画もうっちゃってとりあえずエロ漫画を読みふけろ
電車で片道2時間とかに仕事みつけちまうとすげえぜ 半年経ってもまだ3日で2冊ペース持続中
逆に仕事がなくなると本が買えなくなって 時間はいっぱいあるのに読む本は図書館の本と100円古本ばかりとなります。 ついには円城塔さんのように 「読みたい本いっぱいあるけど高くて買えねえし図書館においてねえ〜 仕方がない!」 と自分で書き始めます。 最近は現代小説に飽きてきて図書館で古典全集ばっかり読んでるけど これが面白いの何の! 古代オリエント最高!
淮南子最高だよね。
>>842 そんなあなたに国会図書館近代デジタルライブラリー
なんと24時間無料で自室にいながら絵巻物まで閲覧できちゃう
845 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/05/26(土) 03:27:01.50
マイコンで電脳空間のライブラリーにアクセス!
こんにちわマイコン!
べきであるある
どんどんおーぼ
石原良純がどうしたって?
851 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/05/27(日) 20:00:58.04
花田哲の天狼新星を読んだ。ハッキング・ミリタリー・天文・量子論とおなか一杯な内容。 生きて行くには希望が大切、という青臭いメッセージを よくもまぁこれだけの大作に仕上げたなと素直に感心した。 読み応えのあるサイバーパンクを求めてる人にはお勧めする。
ごめん、
>>1 よく読んでなかった。
「天狼新星」花田智著 7点 現代のネットワーク上に未来が進入して来る、というガジェットに引き込まれた。
謎が謎を呼ぶ怒濤の展開にグイグイ引き込まれたが、後半は広げた伏線の回収に追われ過ぎたかな
という印象。だが、回収はしてくれたのでモヤモヤ感はなかった。
シリーズ化を考えてるっぽいラストなので続編が出るなら読みたいと思った。
律儀だな
A型
>>854 そんな非科学的な話は信じてないが、大正解、A型ですw
非科学的じゃないよ 血液型で自己暗示にかかってほんとにそういう性格になるのさ
人間って血が繋がってないのに顔形が似た傾向の人が何タイプかいるけど それと血液型を照らし合わせれば大体分類分けできるのではと考えている
>>857 それはちょっと説得力あるね。
>>858 系統の血液型による分類は可能だと思うけど、個体の性格は経験による獲得の方が遺伝的なものより大きいのでは?
また、血液型の違いが脳の機能に影響を与えてるとは考えにくいなぁ。
A型だけど無頓着で責任感に乏しく刹那的に生きてる人を説明出来なくない?
しかもそれってそんなに珍しい事じゃないし。責任感が強く行動に一貫性のあるB型とか。
>>858 そういう顔タイプの遺伝子持ってるんだろうね
で、そういう遺伝子の近くには、なんらかの性格を決定する遺伝子があるってことだろうね
別に変じゃないね
>>859 血液型で個人の性格の全部説明するつもりなんて元からないでしょお
各血液型によってこういう傾向が見られるってぐらいで十分なの
何にでも例外はある(死なない人間もいる)。全部説明できるのは、何も説明できてないのと同じ
個人的には、薬で人格変えれる(変えてしまう)ぐらいだから、血液型で性格決まっても不思議じゃないと思うけどね
伸びてると思って覗いたのにスレどころか板間違えたのかと思った
グレイゾーンをあると考えるかないと考えるかで性格が出るね 科学的根拠を求めすぎるあまり想像力に欠けるタイプと それを軽視するあまりオカルティズムに傾倒し詐欺師に騙されやすいタイプ まあたいてい極論は間違いで真ん中に正解があることが多いんだが 科学はこの両タイプがやりあうことで発展してきた歴史があるからな
京極夏彦「ルー=ガルー」 たった今読み終えたが感想は 「なにもあんなに厚くする必要ないんじゃないか?」 ブクオフで100円だったから買ったんだが2は買わんな
スタジョーンの昨日は月曜日だった(今日読んだ)と、ディックのアジャストメントってどうなの? 同じ話じゃないの?昨日は月曜日だったの方が人間臭くて好きだが
ボーンシェイカー(シェリー・プリースト) スチームパンクと銘打たれたジュブナイルで、先に出た似たようなウリの リバイアサンがいまひとつだったので、どうかと思ったが、これは意外に 面白かった。設定がわけわかんないところがいい。 19世紀シアトル。マッドサイエンティストが依頼を受けて制作していた 掘削機ボーンシェイカーが暴走を始めてシアトルは壊滅状態に。 それどころか、ボーンシェイカーがうがった穴から死病と呼ばれるガスが出て ガスを吸ったものは死に至るだけでなくゾンビになって聖者を襲いはじめる。 死病が空気より重かったため被災地に高い壁をめぐらせて隔離し、 生き残った人々は郊外で暮らしている。 そんな事件から15年後のシアトルが小説の舞台。主人公はマッドサイエンティストの元嫁と 息子。父親の無実を証明すべく息子は壁の中に入っていくが…… というかなり飛んだ設定。内容はジュブナイルなんだが、ここまで壊れた設定だと まあ許せるかな。
ゴーストバスターズみたいだな
867 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/06/08(金) 01:55:31.22
石原藤夫のストラドブルク惑星(ハヤカワJA)と ヒノシオ号の冒険(徳間)を読んだ。同じヒノとシオダのシリーズだが ヒノシオ号のほうには後日談として課長と部長の会話が間に挟まってる。 徳間は特におかしいところはなかったように思えるが ハヤカワJAのほうは、コンピューター惑星とシステム化惑星のタイトルを間違えてるし、 ストーリー上は愛情惑星のあとにパラサイト惑星がくるはずなのに順序が逆に収録されてる。 なんで誰も気付かなかったんだろうか。
ボーンシェイカーを今日読み終わった 結構読んだ人多いね ゾンビが徘徊してて腐食性の毒ガスが充満した街で息子を探すって話だけど時間制限とかの要素が活かされてない マスクのフィルターとか衣服がもっとどんどん磨り減っていく緊張感が欲しかった FO:NVのDLCのデッドマネーみたいだと思った んで次にHALOの小説読み始めたけど、これ凄く面白い 宇宙海兵隊とエイリアンが白兵戦で戦うって言うゲーム出発のちぐはぐさをまるで感じさせない マスターチーフだけでなくキーズ艦長とかサブキャラとかバックヤードが一気に鮮やかになる 日本の漫画やアニメもメディアミックスが盛んだけど、こんなに完成度が高いのはなかなか無い。悔しい 老人と宇宙が好きな人にお勧めしたい
>>857 オレは二十歳の献血するまで、自分の血液型を知らなかった
それを確認したとき、人生で最大の啓示を享けた
ショボイ啓示だな
>>870 ああ、自己肯定に至ったよ、人生観は180度変わった
それで世渡りが上手くなったとは云わないがw
>>832 >時間が逆行する病気の少女がよかった。
これって何の話ですか?
気になるんですけど。
ハイペリオンでしょ。
ベンジャミン・バトンの数奇な人生だよね、元ネタ
875 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/06/10(日) 09:00:46.08
>>869 親と実は血がつながってなかったのか、たいへんだったな(´・ω・`)
愛すれど結婚できないと苦悶してた妹との間の障壁がなくなったんだな?
877 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/06/16(土) 05:00:57.59
アポロスレか・・・・・
伊藤計劃ハーモ二ーよみおわた。 とても安全でやさしい世界。でも規制しまくります。 完璧に調和される事がユートピアなのか、 世界の中心で中指を立てるのが正しい事なのか、 意識と無意識 私と私達 0と1 フヒ
これは恥ずかしい
誰もがそんな時代があった かつての自分と思え
蟻みたいな生物じゃないと社会主義は無理
1984読んで、リーダーがカリスマならいけるんちゃうか思た
カリスマのリーダーが何代も続けられるか?
884 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/07/01(日) 16:21:31.23
大阪弁
ようやく池上永一の「シャングリ・ラ」を読み終えた。 この作家のものは二作目なんだが、だんだんドタバタコメディーになるんだよな〜w 世界観とか良いと思うんだが、長い映画を見ているようで辛い 半分ぐらいにスッキリさせてテンポ良くならないものだろうか 疲れた
言うちゃなんだがその人のSF系には期待しない方がいい。 個人的池上永一の最高傑作は「やどかりとペットボトル」というエッセイw
SFではなくマジックリアリティ・伝奇系と思えば腹も立たない (沖縄文化でそれを書いてくれる人は希少だしおもしろい) 「やどかりとペットボトル」はたしかに傑作だw
実際SFを書いているという意識はないっしょ。 SF側が勝手に分類しているだけで
瀬名秀明の「八月の博物館」 たった今読み終えた。 傑作だわコレ。 この作者の作品5冊目なんだが、最も(・∀・)イイ!! 作者と同年代で、モグタンをよく見ていたんならマジお勧め! ブクオフで100円。 すげー得した気分
891 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/07/08(日) 20:32:20.07
ドクター・アダー ジーター 悪魔の機械を読んでからこの作家に興味を持ったけど、そうでなければ最初の100ページで投げていた。最初はナルAの世界みたいに 何も知らん状態でこの世界に投げ出されてこれ面白いのか?もしかして駄作を読んでいるのかという不安と戦いながら読み進めていくとだんだんわかってきて面白くなってくる。
ラノベでスマンが 「吸血鬼ハンターD―聖魔遍歴―」 詩のように簡潔な描写なので その文体になれるまで、結構行ったり来たりしてしまった。 眠ってる兄貴もうちょっと出番会っても良かったのでは・・ あっと言う間に読み終えてしまったのでいいとする
ネビル・シュートの『渚にて』を読んだ。 ジワジワ静かに追い詰められていく様子はあまりにも恐ろしい。 涙腺を刺激されちまったぜ。
894 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/07/12(木) 16:00:59.75
ミス住の感想論考が読みたい。
お断りだ死ね
ミス住はもういないよ
夢枕獏「黒塚」 野口賢の漫画の方が面白かった。 原作の方が面白くないなんて初めての経験だったw 漫画を先に読んだからかな
犬神明のシリーズでもそんなのがあったような
>>897 もし機会があったら猿之助の舞台も観とき
黒塚はやっぱアニメでしょ
アニメや舞台まであるんだ知らなかった トン!
黒塚のアニメは薦めるような代物じゃないだろw
『ゴースト・オブ・ユートピア』! いいね!
ダニエル・キイス「心の鏡」 最初と最後の短編はイマイチだったけど、総じて面白かった。 「アルジャーノンに花束を」は長編を三回ぐらい読んだけど 最後のキニアン先生が泣いて出て行ってしまうところ&最後の一行が、やっぱり泣けた
ふしぎのくにトリプレット 上下 20年前、オサーンと思ったおっさんが、今や年下 cv川村万梨阿だと思った女子大生は、やっぱりcv川村万梨阿だった
下段は感想?? 川村万梨阿をググったが一寸わからんかった
獏の 「翁」 呼んだけど、空海の役を光源氏にやらせたってだけで、あとは焼き直し 彼ももはや枯れたな。 これからは小川一水や小林泰三に期待だは。
本当獏は次から次へと新作を書くんだろう さっさと、続き物終わらせろっ! とは言っても、最近の続きものの終わり方は涙が出る 本当枯れた
FT?HR?かな 以前ここに感想書いた人がいたから良いよね 安部公房の「箱男」 名作らしいけど、いや〜俺には無理。 読んでいて、貧乏揺すりしてしまった。 あのシュール感?は1/3までならつきあえる。 限度は1/2。それ以上はイライラ。
いきなり箱男はつらいだろw とりあえず、「第4間氷期」とか「R62号の発明・鉛の卵」 「水中都市・デンドロカカリヤ」 あたりからはいったほうがいい。
そ、そうなんだ・・・ おっしゃるとおり、安部公房初体験w もうちょっと、時間をおいて初級読んでみます thx!
んじゃあまず映像から入ってみようか だいじょう。怖くない つ 砂の女(岸田今日子)
>>911 普通に「砂の女」読めばいいんじゃあるまいか
他人の顔も読みやすいね。 倒叙ミステリみたいで面白い。
小川って面白いと思えた事が無いんだよね ライトノベルのスタイルのも、そうでないやつも 一々気に入らない設定や描写が有るからかな〜 ライトノベルを書くなら、もっとラノベらしく書けよって感じてしまうんだ 山本や野尻なんかはラノベらしさが色濃く出ているし軽快さが好みだが 野尻は書かないのがな 山本はラノベはもう書いてないみたいね
お前の巣はラ板だろ。
だって、最近誰も感想書かないじゃん〜
感想を書かないんじゃねえっ! 読んでねえんだ。
あらゆるジャンルの未読が結構あるので、それをこつこつ読んでる。 「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」やディック等SF読みたいんだが 買うとまた未読の山が・・・
920 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/07/31(火) 04:51:00.38
最近読書を再開しようとリハビリ中 SFマガジンがアメコミ特集だが、あーこの程度の記事に金を出しちゃった感がw ちょっと「入門者編」過ぎないか? クリストファー・ノーランとジョス・ウェドンにインタビューをしてるがこれは確かに面白いんだけどね ノーランは「バットマン撮ってる間は楽しい事しか無かったよ」って言ってるのと ウェドンが「黒鷺死体宅配便を好きだな」って言ってる事が特に興味深かった 黒鷺の作者の大塚英志なんかアメコミ大嫌いなのにね あれ、別にそんな事は言ってなかったかな? アメリカを目の敵にしてる印象は有るけど ウェドンは映像作品と一緒に漫画の脚本も手掛けるクリエイターだと併記しておく
アメコミ特集以外のところで元をとれ
唐突だがル=グインの闇の左手を再読したい。 異世界の風土を観賞する紀行物としてあれは面白かった。 諸惑星紀行みたいな感じだ。
読んでから書けよw 再読したいとかここで宣言されても困る
とりあえず初読の時の感想だよ。
さすが大文字ageの人は独特の思考すなあ
河出書房『中国怪談集』400円 あとは「東欧」と「ロシア」と「日本近世編」か。
oh.. スレ違った。
『見えない都市』(イタロ・カルヴィーノ) 幻想的な風景を眺める物語というより、風刺小説に近い気がする。 前者を期待して読んだからちょっと食い足りない感もするが、 幻想的雰囲気はところどころで味わえるし、風刺というか世界観というか、 そんな部分もそれなりに面白かった。 しかし、誰にでも勧められる小説ではない気がする。 この人の他の小説を読んでみたくもあり、読みたくないような妙な気分になっている。
「不在の騎士」とか普通に面白いかな。 ショートショート好きな人ならブツァーティの方が楽しめると思う。
930 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/08/05(日) 04:20:22.80
ミス住に感想を聞いてみたいね。
それはない
ミス住はもういないよ
ミス住は痴呆で死んだってさ
虎よ虎よ読んだ・・・ うーん・・・・・ たとえるなら、世紀の美味と言う前フリでラーメンが出てきた感じだ。 ラーメンは美味いが・・・
昔のSFなんだからそんなもんさ 非A読んでズッコケたわ
自分の読解力に無限の自信があるんですねw
937 :
934 :2012/08/05(日) 14:40:39.66
>>936 そんなことはない。そもそもこのスレに書き込む時点で、異なる意見を期待しているということ。
夢枕獏の『大帝の剣(全5巻)』を読了した。 これがまた大傑作。 アマゾンレビューを読むと評判が悪くて心配したけど、そんな心配は無用だった。 1巻から4巻までは伝奇アクション的な調子で話が進むけど、5巻目でいきなり本格SFの世界に突入。 そして最後は余韻を残しながら、物語世界が無限に開放されてゆく。 まさに夢枕獏SFの王道を行く大傑作。 『混沌(カオス)の城』や『涅槃の王』や『上弦の月を喰べる獅子』に匹敵する本格SFの傑作なので、この辺りが好きな人にはオススメする。
虎虎なんてそんなもんでしょ 逆恨みのキチガイが暴れるだけの話だし
本当に読んだの? それとも読解力がないの?
ストレスでもたまってんの?
昔のSFなんて、とか言ってる時点で騙る資格なし
なんでいい年して必死なの?
虎虎オタの妄信ぶりは相変わらずキモイな。 「俺の面白いと思うものを面白いと感じない奴は能力が低い!」 価値の相対性が理解できないんだろ。 面白いという奴がいるのは分かるが、 俺には苦痛でしかなかった。それだけの話だ。
おい、判ったから もうやめろって
>>938 図書館で3巻まで読んで続き楽しみにしてたのに、その3巻が捨てられていた。
盗まれてないんじゃなくて?
>>945 現実を見ろ
未だにゼロ年代がラノベとケータイ小説の時代であることを認められないばかりか
テン年代がWEB小説の時代であることをこいつらは認めようとしない
みんな虎なんかより劣等生という名のS級になりたいんだ
古いとか新しいとかじゃなくて 虎虎が作品として言うほどでもないってだけのこと。 劇画調冒険小説。 虎虎がただの漫画にしか見えない俺でも 古くても都市と星とか1984年は凄いと感じる 読解力じゃなく嗜好の問題
そこでステープルドンをださないところに限界を感じますなあ
あっ、限界判定師のおじさんだっ!
しゃぶれよ…
筒井康隆「敵」 筒井康隆初体験だが、なんだろうか・・・ 読みやすい爺さんの話?? 読み進めていくうちに だんだん夢か妄想か現実か判らなくなっていく・・・ こう言うのが筒井康隆なのだろうか 「時をかける少女」、「パプリカ」はアニメだけど凄く面白かった 原作は未読。 あっ、てか「敵」はSFじゃない(w
>>949 都市と星こそ漫画だろ
お前が気に入らないと漫画かよ
夏への扉はラノベ
>「俺の面白いと思うものを面白いと感じない奴は能力が低い!」 「俺のつまらないと思うものをつまらないと感じない奴は能力が低い!」 みたいになってるけど大丈夫か?
>>949 要するにSFに文学性を求めてるんだな
若い時はそういう時期はある
ハインラインスレで暴れている多重人格者がこっちに来たのか
959 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/08/06(月) 14:25:59.82
他人の能力判定に一生を費やす人々
漫画というのは褒め言葉だろ。 好き嫌いは別として。
ベスターの凄さは漫画の完成を文字の世界に持ち込んだところにある あんなふうにタイポグラフィを平気で小説に持ち込む感性は 今でこそ結構いるが当時はあまり見られなかった
筒井御大、そのまま七瀬シリーズで使ってたよねw
ダニエル・キイス「アルジャーノン、チャーリイ、そして私」 アルジャーノンはもういいと思った
なら読むなよw
「スターキング」ハミルトン バローズの火星シリーズのハミルトン版みたいな話だが、総300ページのなかに 精神交換、宮廷内での陰謀劇、恋の鞘当て、未開惑星でのサバイバル、宇宙艦隊戦 とあらゆる娯楽要素がぶちこまれてるのでテンポが早い早いw 大体キャラはスペオペテンプレどうりの性格してるけど、 中でも「完全に知的で完全に皮肉屋で冷酷な」悪役のショール・カンのキャラが魅力的。 もっとこの人の活躍が見たかったな〜
>>965 火星シリーズも、合本版を見て存在を知ったので分厚い小説のように思ってたら、
映画「ジョン・カーター」の原作本で出た『火星のプリンセス』が意外に薄くて、
同じようにテンポが早かったな〜
ジョン・カーターが火星の王子になるのは2/3くらいまでで済んで、残り1/3では
大気製造工場の異変→ジョン・カーターの地球帰還まできっちりまとめちゃうんだもんな
あれだけ読みやすかったら、当時人気だったのよくわかる
華竜の宮 上田 早夕里 魚舟とかがマンアフターマンの水中人間のビジュアルしか思い浮かばなかった
968 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/08/08(水) 07:49:53.70
>>965 ショール・カンなら続編の「スターキングへの帰還」にも出てきて活躍するよ。
死んだのはフェイク。
「俺の面白いと思うものを面白いと感じない奴は能力が低い」 これは永遠の真理だと思ってる。 能力低くて結構、とも思ってるが
その程度の本でぐずぐずするな!と言いたくなるコメがあるが、読む速さって大事だなー 一気に読んでこそ分かる面白さもある。いい加減な理解でも再読が楽しみになるし
>>970 想像力が足りん奴だな。
事情というものがあるんだよ
>>969 ラノベやベタドラマ楽しめない奴も無能ってことだな。
俺の夢日記は書いた俺にしか楽しめないけど
それって俺が世界最強ってことだな。
もう荒れるからその話題やめようぜ。
「こんな物を楽しんでる? もっと楽しい物が有るだろ?」って事はよく有るけどな
今楽しいものは、今が一番楽しめるからな
ラノベもSFも時代小説も、積みあげて漬け込んでだいぶ熟成してきた。 ただ、時代小説作家は仕方ないとしても ラノベ作家の鬼籍組も増えてきてちょっとドキドキ
>>975 漏れと同じだなw
今月シャーロックホームズ、坊ちゃん、キャッチャーインザライ、開高健、夢枕獏、司馬遼太郎読んだよ。
SFは・・・ハイペリオンがあるな。ここまで読みつくのは来月か
クーンツ「呪われた少女」 ネタバレあり もっと怖い現象が色々起こるのかと思ったら 一番怖いのはプロローグだった。 生まれ変わって恨みを晴らすというのは 日本ではトラッドだけど、 キリスト教圏では当時は新鮮だったのかな。 最期に何かもう一工夫欲しかった。拍子抜け。 テーマは違うんだけどテイストが「ペットセメタリー」に似てると思った。
クーンツって一本調子だからねえ。 1冊読んだらもう飽きる。
トルストイ「火星にいった地球人」 小説として: 特に面白くはなかった。 だがまあ、歴史的作品なんてそんなもんだろう。 児童向けリライトで骨抜きになってるのかもしれないし、
そもそも「面白い」のが目的じゃないのかもしれん。 SFとして: 火星も火星人も凡庸。同時代のバローズの方がまだ冴えている。 あえて言えば、火星と地球の古代文明間の交流を匂わせるあたりが面白い。
惑星間航行というテーマにはやる気がまるで感じられない。全てが投げやりである。 しかしながら、(計算はおかしいものの)ウラシマ効果を描写してる点で先見性がある。 翻訳者の勝手な付け足しかと疑ったが、
英語版Wikipediaを見たところそうではないようだ。 1923年の作品である。ひょっとしてウラシマ効果ネタを使用した SF史上初の作品なんじゃね?
次スレお願い このままだと沈むよ
不沈空母でおじゃりますー
985 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2012/08/17(金) 12:20:33.02
沈むっての
保守
沈むっつってんだろ
フィリップ・k・ディック「偶然世界」 じっくり読んだんだが・・・ ん〜おもしろいのか? よくわからん。
>>988 面白くないよ。
処女長編だし別に評価も高くない。
シュワちゃんのトータル・リコール映画館で見た。 一回見た限りなので、鼻からなんか出した。シャロンストーン、シュワちゃんが必死に火星の石に触った。オッパイ三つ ぐらいしか覚えていない。 で、先週リメーク見て、さっき初めて原作を読んだ。 オチ全然違うよね?
落ち以前に、最初の記憶を売るって言うアイデア以外は、全部違うだろ。
そんだけ違うのを原作扱いというのもなんだかな・・・ せいぜい原案というべきだよな。
ショーシャンクの空にのことですね、わかります
>>988 ディックは当たりハズレが大きい
というかほとんどがハズレw
>>988 ディックで誰が読んでも面白いのは
ユービックとか虚空の眼あたりだね。
入門者はそのいずれかから入るのがよい
ディックの有名でない作品はほぼ全部駄作だから注意
>>988 『パーマーエルドリッチの三つの聖痕』は面白いらしいけど?
「それは有名作の範疇!」とか言われたら俺は「えー。。。」と言うしかないが。
たしかにユービックは腰を抜かすほど面白かった ふ〜ん。という作品でも、なんというか 冷たい感じの世界観?文体?がすき。 だから時折未読を手に取ってしまう 『パーマーエルドリッチの三つの聖痕』 『虚空の眼』 チェックしマスタ! サンクス!!
落とすよ 1000!!
1001 :
1001 :
Over 1000 Thread このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。