【SF・FT・HR小説】おまえらのオールタイムベスト5を教えて
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/sf/1201868342/214- でちょっともめてるんで、こっちにちょっと反論書かせてください。
スレ汚しでホントにごめん。
創元の「ザップ・ガン」の巻末付録に収められている
ディック自身の「ユービック」についてのコメントによると、
「私の小説のパターンすべてが固定してしまい、
もはや進歩していないという証拠があらわれだしている。
『ユービック』はなんとか先に進もうとする絶望的な試みだった」
と述べている。ネタ切れ宣言ってのはこれのことか?
この後の作品についてのコメントも見ていくと、作風が変わったのは
「ネタ切れ」じゃなくて、いかにもディックらしいSFを書くのに
うんざりしていたからだというように読める。
続き。 > ディックのSF作家以外の要素に注目する視点を最も重要な視点かのようにもってくる風潮にうんざりなのだ。 > その結果、「暗闇のスキャナー」はレビューに書いたとおり、罵倒されるべき作品なのだ。 初期短編こそがディックの真骨頂であり、 それ以外の作品以外認めないというのは、個人の意見としてはいいだろうけど、 > 何も知らない初心者は、「暗闇のスキャナー」は読む価値がない、と思えば充分なのだ。 というのは押し付けがましい極論だろう。俺は両方好きだしね。 初心者にしてみれば、色々な入り口から作家に触れられるほうがいいじゃない。 どういう人には合わないか、のレビューなら価値があるだろうけど、 自分の好きじゃないものを読むな、ということでは非難されて当然だ。
僕の肛門も物質Dを投与されそうです
>>233-234 ネタ切れ宣言は、ザップガン以外のところで読んだよ。
どこが出所か忘れてしまったよ。ディックが、「ユービック」前後で、
もう優れたSFは書けないのではないだろうかと思っていたうんぬんのことを
いっていた、とどこかで読んだ。かなり何度も読んだので、有名な話だと思う。
「流れよ、我が涙と警察官がいった」も、ネタ切れで作風を変えようかと思っていたが、
書けてしまったうんぬんのようなことをどこかで読んだ。
ソースを示せなくて申しわけない。
>何も知らない初心者は、「暗闇のスキャナーは」読む価値がない、と思えば充分なのだ。
というのは、その後の自分がのべているように、暴論である。反論があるのは納得する。
しかし、おれの読者レビューとしては、「暗闇のスキャナー」からディックに入るよりは、
別の道からディックに入った方がいいと真剣に思っている。
おれのレビューを読んだ人が少しでも早く面白いSFにたどりつくための善意ある誘導である。
おれは、初心者というものが、一冊でもつまらないSFを読んでしまったら、その後、SFを
読まなくなってしまう、SFというものを、いや、読書そのものを敬遠してしまうと思っている。
だから、一冊の地雷も読まないように、レビューを書いているつもりであり、余計なお世話かもしれないが、
本当におれの信念と善意から出たレビューである。
つづき。 例えば、おれは他のレビューで、ヴォネガットの「プレイヤーピアノ」をけなし、 ヴォネガットが面白くなるのは「タイタンの幼女」から。だから、「プレイヤーピアノ」 は読むのは後まわしにしろ。とすすめている。これも批判票は多い。 だが、ヴォネガットを読もうとして、一冊目のあのぶ厚い「プレイヤーピアノ」から読むのは 非常に苦痛であり、ヴォネガットの真価を誤解する結果になると思う。 だから、「プレイヤーピアノ」を読むな。読むなら、ヴォネガットの最後にしろ、と勧めているのは 本当に善意からである。 他にも、コードウェイナー・スミスの「ノーストリリア」をけなし、読むなら短編集から読め、と誘導している。 善意からである。 成功例としては、バラードの短編集「時の声」を絶賛し、バラードの短編集を読むなら「時の声」を読めと勧めている。 これには参考になった票が多い。 すべて、おれの読んだSF全ランキングの順位に反映されたおれの本音の評価をもとにしており、 決して、悪意あるレビューではない。一冊の小説を読むのに、社会人なら、時には一ヶ月かかることもあるだろう。 つまらない小説を読む時ほど、読む速度は遅くなる。小説読みにとって、一冊のつまらない本は、 非常に邪魔な存在なのである。だから、あえて、自分の意見をさらけ出し、面白いSFに一冊でも早くたどりつける ことを願っているのである。
さらにつづき。 おれはすべての本を愛することなどできない。面白い本だけを愛している。 面白かった順位のランキングをつくっているのも、そのためである。 良い本と悪い本の区別をしっかりと付けるためである。 おれのランキングはおれ一人によってつくられた一方的な主観にもとづいた ランキングである。だから、他の人の面白かった順位全ランキングなどが出てきて、 おれのまちがった主観を訂正してくれるようになれば、さらに良いことである。 だが、おれのランキングは本当に素直な気持ちでつくったと自負しており、 参考になること請け合いのランキングである。 つまらない本を読んで得るものはない。面白い本を読んだ時だけ、得るものがある。 つまらない本を読むのもひとつの味わい、という意見をSF板ではよく見かけるが、 それは面白い本を読んだことのある者だけが発することのできる余裕あることばである。 普通の読者は、一冊や二冊のつまらない本を読んで、うんざりし、もう本なんて読まないと、 投げ出してしまうものである。SF板の住人たちほど、一般の読者は忍耐強くはない。 というのがおれの意見である。 だから、一冊でも早く面白い本を読むことができるように、レビューで誘導しているのである。
>>236-238 おれは、おれは、おれは、ってそればっかで長文書くならコテでも
名乗ってもらえるとNGワードに追加できるのでありがたいんだが。
他人のマスターベーションを見るのは苦痛。
最近、やけに2ちゃんで敵が増える。おれが主張する人であるがゆえであろうか。
ちなみに、アマゾンレビューの参考になった票は、時々、不自然に票の数字が変わる。 誰がどう操作しているのかわからないが、参考になった票の信憑性がちょっと低いのはレビュアーとして感じている。
マスターベーションと揶揄された意味を考えてくれ。 何をどのくらいの分量で主張するか、他人に読まれることを踏まえて、 そういうことをきちんと考えないと周りも辟易してしまうよ。 あとどうでもいいことだが、タイタンの「幼女」、は正直勘弁な。 アマゾンのレビューでも同じ間違いしてるでしょ。
>>242 すまん。まさか、そんなあ、と思って、今見てみたら、
アマゾンのレビューでも「タイタンの幼女」だった。
それで参考にならなかった票が多いのか。反省。でも、せっかくだから、書きかえない。
今までに投票してくれた人たちのために、そのまま残しておく。
244 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/04/22(火) 10:46:58
>>240 それはあんたが手前勝手な信念と善意で自分の主観を垂れ流すからだよ。
「つまらない」と「自分には合わない」の違いぐらい、いい年なんだから理解してくれ。
あと、
>>238 で想定されるような本を読むことに慣れてない人は、そもそも
それらの作品を手に取ったりしないだろう。あんたは現実の他者ではなくて、
自分の想像上の他者を相手に物事を考えすぎる。
「あんたにとって面白いSF」だけがSFじゃないんだよ。
>>244 233-234さんですか。勝手にそうだと思って反論させていただきます。
でも、「面白いかもしれないが、わたしはつまらないと思った」とかレビューされても
何がいいたいのかよくわからないでしょう。「面白かった」「つまらなかった」を
断言してあげた方が参考になるのでは。
小説離れが進んでますからねえ。
>>238 で想定しているくらいの本を読むのになれてない人を
想定してレビューを書いた方がいいと思ってるんですがね。
まあ、自分の想像上の他者にすぎないのは認めますがね。
自分は小説を多く読む方だとは思っていますが、最初に読んだ数冊がつまらなければ、
そのジャンルを読んでいこうと思ったりはしないと思うんですがね。
>>240 敵が増えるのは、断定口調と長文のせい。
普通はそういうのはブログでやるから。
あなたの意見はそれなりに筋が通っているし、面白いと思うよ
ただ2チャンネルで長文を連投されても同調者は出にくい。
アマゾンレビューのほうは、逆にはしょりすぎてて
そういう意図が伝わってこない。
ブログなりレビューサイトなり立ち上げてみたら?
そういうポテンシャルはありそうだし。
別にレスしなくていいから、あなたが答えなかった
>>242 と
>>244 の上半分に
ついてちょっと考えてくれ。そうすればなぜ敵が増えるのか、自ずとわかると思うよ。
啓蒙も大いに結構だけど、相手の嗜好を自分勝手に想定しているだけじゃ、
うんざりするおせっかいになりかねないよ。
(「投票してくれた人たちのために」、「断言してあげた方が参考になるのでは」、とかね)
>>247 自分で納得のいくだけのブログを作成するIT技術がないのだ。
だから、アマゾンレビューや2ちゃんにランキングをのっけたりして満足している。
>>248 >>244 の上半分には答えているよ。
>>245 の上半分が答えね。
簡単に言っちゃうと、こういう公共の掲示板では、 「自分の快感を追求するだけでなく、他人に不快感を与えないことも考えましょう」 「譲るべきは譲り、相手も立てましょう」 ってことだね。公衆道徳心の問題。 アマゾンレビューは別に今のままでいいんじゃない? つまらないレビューは、単に読まれないだけだし。
文章を読んでいるだけなのに 現実と空想の境界が曖昧になる感じが好き
俺にとっては、空想っていうか悪夢みたいな感じだな 夢の中なのにこれは現実だって確信してる時の感覚
253 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/04/24(木) 14:36:09
久しぶりに覗いてみたら、変な風に混雑してる。 >>228 創元? 編集者がチェックしてるといいけど。
「薬品によって脳梁にダメージを与え、右脳-左脳間の連絡を阻害するとアイデンティティが分裂する」 ってのは例えば「宇宙に進出した人類が無重力空間に適応する為に新しい感覚様相を獲得する」とかと同レベルの 「ありそうなウソ」もしくは「もっともらしい外挿」(それらこそがSFの肝だと言う人もいっぱいいる)なんだけどね。 脳梁切断患者という人達が実在していて、日常生活には支障が無く、人格分裂もしないということが既に判っているし、 逆に上の説明を「何度目かの映画化が決定した“ジキル博士とハイド氏”をアップ・トゥ・デイトする為に加えられたアレンジ」 と言われたら妙に納得しちゃうでしょ?(これはつまり「〜スキャナー」が「ジキル〜」程度にはSFだということの証明だ) 「暗闇のスキャナー」にSF味が足りないって人は単に興味がそういう方向に向いてないってだけだと思うが?
>>254 たしか、右目で見たものを右脳で処理できないとか、
それだけなんだっけ。
>>254 SF味が足りなく感じるのはSFアイデアがないという意味ではなくて、
作者が描こうとしてるとテーマが全然そこにはないからだとおもう。
で、それが別にこの作品の欠点ではなくて、むしろ長所だと俺は思うんだけど。
SFがディック作品を定義するのではない。 ディックの書いたものが自動的にSFと呼ばれるようになるのだ。
>>254 釣られてしまった。
『サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ』(下條 信輔/中央公論社)
脳梁切断患者は、両脳が全然別人格を持つようになるっていうのが、実験で
確かめられているんだったよね。
>>258 ぐぐってみたけど
その本が言ってる別人格っていうのは
潜在意識とか無意識とかイドのことを意味しているんじゃないの?
実際に読んでみた?
260 :
258 :2008/05/01(木) 18:46:06
>>259 最後まで読んでない。
人格っていうと語弊があったかもしれない。
人工的に脳梁を切断したチンパンジーの右目を隠して、視覚情報に基づく
学習を右脳にさせたあと、同じチンパンジーの左目を隠して左脳に行動をさ
せると、左脳に必要な情報がないから学習結果を利用できないというような
話だった。
>>260 そうでしょ? だったら俺の知ってる内容(
>>255 )と一致する
それってビリーミリガンみたいに人格が分かれてるわけじゃないと思うが。
262 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/05/01(木) 23:15:00
ガブル、ガブル。
ハァハァ・・・・・・お前を食べていいか?
俺らは家庭内の不活性者じゃい!
>>258 分離脳の章だけナナメ読みしてきたが「人格」をどの位広く捉えるかの問題だろうね。
なんせ著者は、脳梁がつながってる健常者に於いてさえ、左右の半球は「ある程度までは」
別人格なのだから、選挙権が一人一票で本当にイイのか?なんて書いてる位だから
(選挙権のくだりはもちろんジョーク)。
後、厳密に統制された実験条件下では確かに「影の人格」が分離したように見えるけど
じゃあ普通の生活環境の中では、っていうとかなり厳しいとオモタな。
左右っていうか、そういうのまで人格っていうのなら、 そもそもあるひとつの人格自体がいろんな部分人格の集合体だろうからな。 右脳左脳もその中にそれぞれいろんな機能や記憶データが局在してるんだろうし それが全体的に連絡しあって同期してるから、同一人格と感じてるだけで。 主観的には、右脳受信データを左脳で処理できないような状態って たぶん、一種のアルツハイマーのような状態としか感じないんじゃないかと。 統制された実験条件下で別人格って、要するに寝てるとき 無意識の人格(というか、ある人格の無意識の領域)が表面化して夢を見るのと大差ないんでは。 一般的にいう「人格」とは意味が違ってる気がする。
誤解が無いように言っておくと「サブリミナル〜」はちゃんとした本だとオモタよ。 そもそも、「認知科学の知見に基づけば「人格」の概念は従来考えられていた以上の 幅を持って捉えられるべきだ」ということ自体が趣旨のようだし。 ただ、この内容を根拠に「ボブ/アークターのような症例が現実に存在しうる」とは言えない。
そっか。 いずれにしろ面白そうな本なので今度図書館で探してみるわ。
脳梁切断は、実際に神経回路がつながっていない訳だから、人格と しての独立度は、多重人格や無意識の場合よりも遙かに高くて当然 という感覚が自分にはあるな。 確かディックはスキャナーを書くときに脳梁切断患者についての論文を 読んでいるんだよね。1977年の小説にこういうネタが出てくるなんてすご い先駆的だと、自分は素直に感心していた。 認知科学がらみで前に思ったのが、『アンドロイドは〜』の人間観が いわゆる「デカルト的心身二元論」ではないかとということ。逆に認知 科学は一元論で、多くのSF読みは一元論のほうを好むと思う。 ディックは二元論者で二元論でネタを料理をしているから、SF読みの 多数派には物足りないのかも知れないとか想像する。
>>269 脳下垂体とか海馬とか脳幹部分だけで左右が繋がってるだけって
どういう状態なんだろうね
それで日常生活はふつうに営めて、外見上は人格の分離が見えないって、
ふつうに考えると確かに不思議だ。
興味はあるが、実際にどういう状態になるのかは
自分の脳梁を切断しない限り分からないな。
脳梁がどうこうとか言って、ガチの論文(「サブリミナル〜」に出てくる奴 そのものなのな)の引用があったりするから騙されるけど、「多重人格を 薬で作れる」<―どう見てもSF。大多数の人が感動するのがSFアイデ ィアとあんまり関係ない部分なのはアンドロ羊も流れよわが涙も一緒 (てかこの3作はあるレベルでは構造が同じだ)。モノサシが人それぞれ なのは認めるがその使い方が解ってない奴の「測定」が「参考にならな い」のは当然だ。
>>271 あのレビューね、まあまじめに理解する気ない人の
レビューなんて参考になるわけない。
本人の不真面目さに対して
相応の扱いがされてるだけの話だな。
高島礼子の出てたさまよえる脳髄もそんな事扱ってたな。 ラストが不気味だったよ。
アルベマスが出版社に拒否られた理由ってなんかに書いてある?
>>269 > 確かディックはスキャナーを書くときに脳梁切断患者についての論文を
> 読んでいるんだよね。1977年の小説にこういうネタが出てくるなんてすご
> い先駆的だと、自分は素直に感心していた。
冗談はやめてくれ、その15年も前にすでに娯楽SFでおなじみのネタだったのに。
以上、柳下の自演でした!
で、NEXTは……
見に行け!そして、自分の目で確かめろ!
オチが反則だという不評がちらほらw
281 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/05/21(水) 06:37:40
>>276 ちょっと思いつかないんで、具体的にその娯楽SFの題名を挙げて下さい。
>このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20) >☆★☆小池里奈ちゃん応援スレpart11【ハラマセヨー】 [U-15タレント] >☆★☆ 飯田里穂 15歳 ぱーと121 ☆★☆ [芸能] w
>>228 2007年5月25日の初版だけど特に問題ないよ
ページの表示は373ページまで
本文は361ページまで
最後の行は「なぜなら、俺たちがそれを許さないから。」
284 :
283 :2008/05/23(金) 08:37:16
>>228 ゴメン、夜通し「愛犬ロボ『てつ』の動画みててtなんか寝ぼけてててた
4ページ目は
THE PENULTIMATE TRUTH
by
Philip K.Dick
Copyright 1964 inU.S.A.
とか版権について書いてあるだけで特に問題は見当たらないよ
うちのは初版で Pilip K.Dick(ピリップ・K・ディック) になっとるがの
>>284 どうするよ、あのそっくりな動物を作る会社の製品が
実はみんなてつ見たいな作品ばっかりだったら
あそばんか?
287 :
283 :2008/05/26(月) 03:47:29
>>285 が正しい
良くみたらPilipになってる
>>286 「てつ」を見た時即、ディックを連想したから久々にここ着てみた
>>277 SFMみてやっと意味わかったわ。その場に居なかったから違ってるかも知
れんが柳下が言ってるのは「ラベリング自体が無意味なんだからラベルは
何でも良い」てことなんじゃないの?
>>254 でいってるのは
しばしば「別の現実」の成り立ちについて、大雑把過ぎて説得力の無い
説明しか出来なかったり、「お約束」でお茶を濁したりしがちなディックが、
「〜スキャナー」では(こじんまりとし過ぎてはいるが)充分妥当な自前の
疑似科学理論を提示できている(分離脳は、二重人格のではなく、逃
げ場の無い悲惨な現実に閉じ込められる事のメカニズムとして採用され
ているのであり、分離脳自体を扱った先行作品の有無は問題ではない)
点でディックの「別の現実もの」の中で最も「ハードSF」に接近した作品
だということなんだけど。ハードSFが言い過ぎならS派・F派で言う所のS
派でも納得できる作品というか。
同じ意味で「流れよ〜」はハードSF"としても"傑作になる可能性が有っ
た作品だがこっちは擬似科学理論の精緻さの面で大分説得力に欠ける
と言わざるを得ないだろう。
本人はそんな事気にしてなかったって読みが主流のようだが、まあこういう
読み方も出来るって事で。
それを言っちゃうとSFが成立しないぜ?
>>288 >>擬似科学理論の精緻さの面で大分説得力に欠ける
逆に聞こう
擬似科学理論の精緻さの面で大分説得力のあるディック作品なんてあるか?
>>288 自体がその答えなんですが…。つか「〜スキャナー」が一番そういう傾向が
強いってだけでハードSF以外はSFに非ず、とかいうつもりは毛頭無いのだが。
スクランブルスーツに擬似科学理論の精緻さの面で大分説得力なんてあったっけ? SFとしはSF味が足りないことは確かだろ ハードSFに近いどことか、スクランブルスーツがなきゃ麻薬を扱った一般小説じゃないか? そもそもスーツがなくたって話が成り立つし
>擬似科学理論の精緻さの面で大分説得力に欠ける 元からディックにそんなもの求めてないが
スクランブルスーツについて。 ネット上でよく見かける間違いが「あんなものを着て街の中を歩いたらかえって目立つ」 というやつ。あれはモニター部屋や警察署内で捜査官同士や上司との対面時に使うもの で、街の中で使うとは書いてない(「署内の」喫茶店で着ているという描写はある)。 ちなみに表面に映像を流せる被服素材はもう実現されてるし、「光学迷彩」を真面目に 研究してる日本の大学もある。ただし「只の全身タイツでいいだろ」というならその通 りで、アイデンティティの混乱の「仕掛け」が分離脳だけではやや弱い為と、アイデン ティティの混乱そのものの視覚的メタファーとして導入されたガジェットではあるだろう。 (以上は原作の内容に基いたものであり、映画化の際に脚色が加えられた可能性はあるが それについては見てないし、責任も持てない)
ハイハイ、必死必死w
聖なる侵入についてのまともな評論を見たこと無いんだが 座薬を入れ、ゲロを吐き、連続ドラマにうつつを抜かす「聖母」とか、 「神の戸籍上の父親」と警察との押し問答とか、実はスラップスティックな ギャグとして書いてんじゃないかと思うんだよねぇ。○チガイのチラ裏扱いされてるが 作品に対して客観性を保ててないとこういう風には書けないんじゃないかなぁ?
NEXTみてきた。普通に面白かったけど これ何て作品が原作? すくなくとも似た話を読んだ記憶が無かった。
ぐぐってみたらゴールデンマンか。 読んでるはずなんだけどこんな話だったっけ? ミュータントものだった気がするが・・・ ストーリーが全然違う気がするが何分 読んだのが20年も前なので自信が無い。
こんな映画が撮られてたのか パラパラとゴールデンマンを確認したけど、10分先ぐらいの予知ができるというところしか使われてないんじゃないか? トータルリコールみたいなもんか
>>300 ディック作品からインスパイアされたオリジナル作品て感じか。
いちいち原作って断らなければ誰も気づかないぐらい
原型とどめてない気がする。
マイノリテイー・リポートだって、プレコグしかネタ使われてなかった。
303 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/06/02(月) 06:55:22
>>295 小説を読んだ限りでは、印象に残らない人物像を投影してるんだと
思ってた。計算された架空の超平凡人みたいな。
映画を見てビックリ。アレはアレでいいんだけど。
>>303 スクランブルといわれるとどうしてもWOWWOWをデコーダ無しで見たときの
画面を人型に切り抜いたようなのを想像してしまう
再読するまで忘れてたが、スクランブルスーツの原理も人格分裂の描写も実は
例の神秘体験から採られてたりして、確かにこれは初心者にはもったいない、
ディープなディックマニアこそ楽しめる作品だわ>暗闇のスキャナー
スクランブルスーツがなければSFじゃない、なんていってるのは 単に無知な奴なんだから相手にしなきゃいいのに
スクランブルエッグがなければ朝飯じゃない、なんて言ってるのは 単に好みの問題なんだけど、ここは妥協できないな…
ああ、アメリカに行くと味の塊のスクランブルエッグが食えて イギリスに行くと味の全くしないスクランブルエッグが食える まったく重要だよこの問題は。
>>308 成田から飛行機でLHRまで行く。
朝飯を現地で食う
食ったらそのままLAXまで飛ぶ。
朝飯を現地で食う
げんなりして成田に帰る。
>>269 神秘体験以前のディックって二元論的かな〜?
アンドロ羊の「アンドロイドには共感能力がない」てのは単にディック自身の
真正の人間とはどう在るべきか?という問いに対する信条の表明であって
「「魂」を人工的に作ることは出来ない」という意味ではないと思う。
実際、スキャナーの「脳を半分に分割したらアイデンティティも二つになりました」
てのは極めて即物的な手触りだと思うし。
アンドロイド羊は遊ばんかと言う
312 :
269 :2008/06/12(木) 22:48:57
>>310 そう言われるとそういう気もするけどね。『アンドロイドは〜』だって、人造人間に対し
てディックが何の共感も同情も持っていないとは思えないし。
それはそれとして、ディックが二元論だと思える点。
1.ドラッグについての見方。幻覚剤が、真実の世界に対する認知や人間同士の
共感の道具であるという考えは、二元論の前提に立たなければありえない。スキャ
ナーではこの見解は棄却されているんだろうけど。
2.スキャナーの場合。両脳間の情報の遮断の結果を、人格が複数あるというとこ
ろに持って行っている点。一元論者の小説なら、
>>267 に言われているような人格に
ついての「従来考えられていた以上の幅」が、この部分の描写にも現れて、もっと想
像力をかき立てられる話になっていたかも知れない。
>>311 リンダロンシュタットの曲を歌う機能も付いてるんだな
ブレードランナーのファイナルカット版?DVDなるものがでましたね ブレードランナー一度見たけど内容がわけわからんかった
先日GEOで、ファイナルカットとブランチ・ディスクがレンタルされてましたよ。 ファイナルカット版はどのように修正されたとか、 劇場公開版・完全版・最終版を観たい人には、まずはレンタルでも良いんじゃないでしょうか。
>>295 あの作品におけるスクランブルスーツの使い方は
目立つ目立たないじゃなくて、ランダムな姿を投影できるテクノロジーなら
別な使い方もできるし、後半で起きたような事象が
主人公の見たクスリによる幻覚なんだか
スクランブルスーツを使ったずるっこ だか判らなくさせる効果がでかいと思うんだよなぁ
ガブルガブルガブルガブルガブルガブル
ひさしぶりに火星のタイムスリップを読んだら最後の方でマンフレッドが
ああなるのを忘れててびっくり
エントロピーに支配された部屋に住む俺が引っ越すにはどうしたらいいんですか?
>>319 まず掃除をしろ。
エントロピーのせいじゃなくて
おまいが怠慢なだけだから。
658 名無しは無慈悲な夜の女王 [sage] Date:2008/07/12(土) 11:05:21 ID: Be:
>>651 >やはり平行宇宙が存在するのです。とでてきて拍子抜けするのです。
それが学問的に正しいかどうかは知らんがそのページの作者が言ってるのは
「宇宙の物理的実体」というのは「重ねあわせ状態そのもの」のことでそれが
固有状態に「収束」するように見えるのはある観測者にとってだけだ、
だから複数の「物理宇宙」が分岐によって生じるという考えは間違っている、
ということだろう。これをSF的に都合よく解釈すると「全ての人間は自分だけ
しか認識できないプライベートな宇宙の中で生きている(哲学的な意味でなく!)」
となって、イーガンやバクスター張りの大風呂敷な量子論SFが書けそうなネタなのだが、
実はこのアイデアを使ったSFは既に書かれていて、それはなんとディック
「流れよわが涙と警官は言った」なのだった。
ああ涙がでぃくでぃくと
323 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/07/17(木) 14:31:01
ブレードランナーのメイキング本が書店に並んでました。高かった。 買っても、後悔しない内容ですか? スルーした私は、ブックオフで、早川文庫の 「ブレードランナー」を買いました。105円でした。中身はわかっているんですが、、ジャケ買いです。
324 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/07/17(木) 19:41:30
来月カリフォリニアに行くんですが、UCLAバークレー分校図書館に 「Last Testament」 のタイプ原稿数万枚が寄贈されてるらしいが、 これは予約すれば、閲覧可能なんでしょうか? ぜひ実物見たい。
>>324 × UCLAバークレー分校
○ UCB(カリフォルニア大学バークレー校)
アメリカの大学では名門中の名門なので、正しく覚えておこう。
日本の図書館は利用者を差別しないということになっているけど、
アメリカの私学の常識は知らない。
http://www.berkeley.edu/ を読むところから初めて、問い合わせすると良いかも知れない。
私学・・・
327 :
325 :2008/07/17(木) 20:37:26
うわっ、州立大学だったのか。 知らなかった。
325 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/07/17(木) 19:59:14 アメリカの大学では名門中の名門なので、正しく覚えておこう。 327 名前:325[sage] 投稿日:2008/07/17(木) 20:37:26 うわっ、州立大学だったのか。 知らなかった。
そういう生原稿はあくまで研究用なんで、行けばホイホイ見せてくれるもんじゃない。その筋を通して、こんな研究のためにどうしても見ることが必要だというのを書き、素性を保証する紹介状を持っていかないと見せてもらえないよ。
>>330 「研究」の担い手が「その筋」に限定されるという事態は、ある意味「研究の自由」に対する侵犯。
こういうとらえ方をすることは左傾化かも知れないが、バークレー校でこういうのがどう扱われるのか
興味深いところだ。ディックが生原稿を託した大学がどういういう文化を持っているかってことも含めて。
たとえば、フリーソフトのBSDライセンスは、使用、修正、配布について、もっともリベラルなライセンス
の一つ。特別な「筋」の「研究者」にだけ認められた特権ではない。
なんでもかんでもを自分を基準にして考えるのはなぁw 『ナマの羊はPKDの原稿を食うか』を実地にやったらどうなるかとか。
333 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/07/22(火) 18:08:33
州立大学というのは、日本で言う所の県立大学。 地方の駅弁大学みたいなものだから、国立に比べればUCLAは地方大学に過ぎないよ
アメリカの国立大学……ゴクリ
>>333 駅弁大学って、地方の国立大学のことだろ
これぐらい UCB NEWSWEEK世界大学ランキング:第5位 UCLA NEWSWEEK世界大学ランキング:第12位
アカデミックに盛り上がってるとこごめんね、 H.G.ウェルズ 「盲人国」読後感の やるせなさやりきれ無さって、 ディックに通ずるものがあると思うんだけどどうですか?
真っ向から否定するようで申し訳ないが、とくにやりきれなさとか感じなかったな。 まあこの時代ならこういうオチになるか、って感じ。 ディック小説の主人公なら、視力よりあの娘を選びそうだけど。
ディックとル=グウィンって文通してた時期あるらしいね
「まだ人間じゃない」読んでキレたのル=グウィンだっけ
>>340 それはジョアナ・ラスだよ
ディックにもの凄い怒りの手紙を送ってきたらしい
ル・グウィンについては「天のろくろ」はディックの影響下にある作品だと
言われてるね
ラスはやっぱり頭がおかしいんだなw
ジョアンナ・ヒスと改名しろ
ジョアナ・ラスって最近何をやってるのかなと思って調べたら テクスチュアル・ハラスメントと言ういかにもラスらしい本が 邦訳されてたんだなw
買って積んでおいた 新しい表紙の まだ人間じゃない なんだが、 英語でTHE GOLDEN MANと書いてあるんだが これは二冊に分けたからということ?
女性のディック読者って少なそうだよね。
名前からして恥ずかしくて、買えないから
でもアメリカ資本のサラ金で ディックっていうのがあったよ サブプライムで最近国内撤退したシティーグループのサラ金だけど。 どういうつもりなんだろう。
女性のSF読者自体少ないから問題なし
>>347 しかも英語に直したらホースラヴァー・ファットだからな。
太いお馬さんを愛しちゃうぜ。
あのさ、話題10年から20年遅れていると思うんだけど 村上春樹って延々、流れよわが涙と警官は言ったをやってるのかね? ダンスダンスダンス何年か前に初めて読んで思ったけど、 きのうアフタダーク読んだら、またそう思った
俺がアフターダークっつったらジムトンプスンだろ
最近ハヤカワ文庫の火星のタイムスリップ読みました。 やぼなこと聞きますが、最後の最後のシーンから、解説と広告を挟んでクレジットタイトルまでが 二回書かれているのは、こういう演出なんですよね?
>>353 うん。解説と広告もディックが書いてるんだよ。
8ーマー・エルドリッチの三つの聖痕 ユービッ9
時間飛行士へのささやかな贈物は 偶然の産物なの? 国益故の陰謀なの?
>>346 「パーマーエルドリッチの〜」の主人公にへたれ萌えたので他の著作も読もうと思ってる
おまえらエスクァイア10月号買ったか?
立ち読みした。 今どき、ああいうスタンスでディックを取り上げるってちょっと古いよな、と感じた。
電気羊の新しい表紙がかっこいいぞ。
エスクァイアのホームページって しんきくさいページやな イラッとくるわ
362 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/08/30(土) 03:13:44
>>356 時間飛行士って、話矛盾しまくってるよな
ループから抜け出られないはずなのに死んでたりとか
ディックにはつじつまの合わない話は多いが
時間飛行士の話は特にひどい
363 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/08/30(土) 03:25:32
「偶然世界」が好きだった。
>>362 そこがいいじゃん、バッドトリップ感がクル。
つじつまが合わないと言えば、「電気蟻ネタ」がそう。いったい誰の
主観世界だったんだヨ!とツッコミたくなる。
>>365 地獄のハイウェイがいつの間にか重版されとるな、以前からかもしれないが
>>365 電気羊だけならいいけど、ほかの作品も全部このフォーマットになったらイヤだな。
>>366 ほかの作家のスレでも話題になってるけど、
ハヤカワはかなりの作品を重版したみたいだね。
「ハヤカワ文庫の100冊」っていうキャンペーンをやるみたいだから、
それ絡みなんだろうか。
アメリカでも日本でも信用がないと見せてあげないよ、な資料はなんぼ でもあるだろ。
高い城の男読んでるんだけど、田上は「たがみ」でおk?
原文では「タゴミ」だったのを、何とか日本にある名前にしたんだから「タガミ」だね。 「鎌倉男爵」にいたっては本当は「カエレマクレ男爵」だからな。
外人が書く小説に出てくる日本人の名前って酷いのが多いよな。 そんな名前ねーよwww ってのばっかり。
ウィリアム・ギブソンの小説にはヨミウリという苗字の日本人が出てきたw
実在の人物から取れば良いだけの話なのにな・・・ そもそも実在する日本人の名前なんて知らないってか?
「電気羊」でデッカードがイジドアのアパートに殴り込みに来るとき、アンドロイドが入り口に罠をしかけていたはず。 入ってきただけで死んじゃうような。でも、なにも起こらなかった。 手元に本がないので、デッカードは何か手を打ってたのか、よく憶えてないんだが。 それとも、それ以降はデッカードは実は死んでいると思って読むべきなのか。
>>371 さんくすー。
ディックが漢字まで考えてるのか、すげえな
って思ってたのに…タゴミだと…?
>>362 ええとすいません 矛盾よりも この前読んだときは(毎回感想が変わる...
政府の成果を誇示するために人が犠牲になることと
ループに捕らえられることのどちらが悲しいかがテーマに思えたので
気になりついでに パーマーエルドリッチの三つの聖痕の
主人公は嫁と子供を追い出したことになってるんだけど
子供って出てくるっけ?
西洋人が「そんな名前ねーよ!」って つっこみたくなるような、変な名前ってないのかね?
>>378 スペルだろうね、Firippu Dhikku とか。
そういう意味じゃないのかな?
何だったか、苗字がハインリヒになってるキャラがいたような
004か。 というか、現実にも「ハインリッヒの法則」の由来となった ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒという人がいるそうだから、 それは別におかしくないんじゃないか。
ディックじゃないけど、ハンバート・ハンバートとか?
ボヤッキーとかケルナグールとか普通に存在すると思ってんのか?
スラーティバートファースト
さんだーいんじいーすと でーれってってでーれってってだったらーらーら〜♪
戦前にアメリカで活躍した名フットボーラー/プロレスラー “ブロンコ・ナグルスキー”。 ちなみにどちらの競技でもパンチは反則w
銀英伝はドイツ人に言わせると鈴木太郎皇帝陛下って感じらしいって聞いたけどほんとかな
苗字はアレだけど、名前は今突拍子も無いのが 増えてるからなぁ… うちの甥っこなんてマロンちゃんだorz
女児はもれなく源氏名みたいだし 男もバカみたいな名前だし・・・
390 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/09/19(金) 06:58:45
今月号のエスクワイア誌見てみて。デック特集だし。 サンフランシスコのイーストベイに作家だと思ってましたが、 実際はオレンジカウンテー、フラートンに1974年から住んでいたんですね。 しかし、私も空に浮かぶ巨大なルーレット盤みたいな目をみることがある。
エスクワイア、SFづいてるな。 SF特集号でもディック扱われてなかった?
>375 なんか仕掛けた罠無効化光線みたいなもの侵入時、照射していなかったっけ? 幾らなんでも、デッカードが以降、死んでいるという解釈は初耳
ユービックじゃあるまいし
394 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/09/29(月) 22:53:48
>>26-28 ル=グウィンの本は好きなので、戸棚の中をみると『天のろくろ』買って
ありました。
仕事疲れで読んでいない多数の本の一つです。
最初の20ページを読んだところですが、ル=グウィンらしくなく、むしろ
P.K.ディックっぽく、びっくりです。
朝が早いのに、続きが気になります。
タイトルは『銀河の壺直し』に似てるな
396 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/10/08(水) 19:31:06
えっ? 「矢切の渡し」?
ここで「追憶売ります」の話は しちゃいかんとか、そういうしきたりは あるんですかね。 文庫で買ってきたが、ガラスのタマタマに 世界が収まっているモチーフには 結構ハァハァする。
ユリイカのディック特集持ってる 仲間いますか?
>>399 自分は、ディックが貧乏で
犬猫用の肉を食べてた
と書いてあるのが印象的です。
アイコンとしてそれはでも、あるよね。珍しくない。 年金生活者なんかの貧しさの、その表現の、ひとつの型。
当時の嫁さんのインタビューでは、本当に犬猫用の馬肉を食ってたんだけど そんなに惨めじゃなかった、みたいな事を言ってて、「女は強ぇなw」と。 それに比べるとディックはちょっと自己陶酔入ってる気がする。
落ち込みやすい人なんじゃないかな 物事を真剣に考えすぎてすぐ落ち込むタイプ
404 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/10/13(月) 12:17:22
犬猫用の肉は、病死した家畜動物の肉だから、マネしないこと。 法律で合法的に認められている。
フィルの作品はユニークだよね。 植民地とかパーキーパットみたいな。
406 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/10/18(土) 00:29:21
ディックの小説読みながらTRAVIS聴きまくってたら結構合うような気がしてきた。 BGMとか勝手に決めてみると楽しいんだなこれが。
そうだな。 俺は少女時代聴きながら読んでるよ
>>365 格好良くなったけど値上がりしてる・・・・・・
本当に装丁かっこいい。アメリカ人のSFファンも絶賛だって。と外人の友人がべた褒め。でも値上がり……。
黒人大統領なんてPKDの小説の中だけだと思ってたら現実が追いついてきた・・・
黒人というか正確にはハーフだがな
カッコよく日焼けしてるのかと思った
>>410 俺はおっさんだからSFにはシュールレアリスムっぽい以前の表紙の方が似合うと思う。
>>411 黒人大統領ってなんて本?
何かと言えば鬼嫁とパワフル上司にいびられる話ばかり、 もっとしゃんとせい主人公。
放射能で火傷ですね
ペイヤスンさんがしゃんとしてたら萌えない
『高い城の男』読んで以来、あれこれと彼の世界を妄想するのがやめられない。 タンポポ作戦怖ぇぇぇ これスピルバーグかリドリースコットあたりが映画化してくれないものか。
聖なる侵入とティモシー・アーチャーの創元版って サンリオ版から改訳されてたりするんだろうか 大差ないなら、サンリオ版で手を打とうと思うんだけど、両方持ってる人よかったら教えてください
サンリオ版の方が高いってイメージがあったけど、 今や両方とも絶版になって創元版の方が高値になってるんだな。
423 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/12/13(土) 03:33:52
証拠は?
424 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/12/13(土) 10:32:28
サンリオの方がレーベルごと世界から消滅してるのに、安いとは…… おっかしーな、神保町だと逆だったのに いくらだったかは失念したけど
amazonのマケプレは古本の価格の参考にならない 気違いみたいな値段付けてるひとばっかりだから
>>426 確かに。
というか、売買が成立した瞬間にマーケットプレイスから消えてしまう。
売買が本当に成立したときの価格は残らないし、新たな売買の際に古い
価格を根拠として新しい価格の当不当を言うことも出来ない。それだけの
金を出しても良いという買い手側の判断が、価格を作っている。
でも、創元のティモシー・アーチャーは古本屋で売ってるの見たことないわ
>>426 でも、相対的な相場の参考にはなるでしょ。
『聖なる侵入』はそれぞれ10点以上出品されてるから特異値とも言えないし。
>>429 一人がアホみたいな値段を付ける
↓
それを見て真似する奴が続出
ってだけだろう
つーか、相場はいくらなんだ
>>432 アホみたいな値段っていったのは創元版のこと
2年くらい前、神保町のとある古書店で買った創元 SF 版『ティモシー・アーチャー』は525円だった 背表紙が色褪せていて、表紙に 2mm くらいの破れがあったからか?
創元版なら安値で買えることはあるでしょ サンリオの場合はサンリオってだけで「レア」って イメージがついてるから安値で出ることは少ない
>>424 を見るとサンリオ版『聖なる侵入』はすごく安価なんだが
PKDの世界に迷い込んで発狂してしまえたら…幸せなんだろうな
日頃よほどつらい人生を送っているんですね
440 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/05(月) 09:18:21
ディックってヘルズエンジェルのメンバーからmeth買ってたみたいで、 最近BSでABCヘッドラインニュース見てたら、 1オンス(約28g)で2000ドルくらいなんですってね。 中年のカップルがインタビューされてんだけど、ガリガリにやせて歯が全然ない。 でもデックって太ってたよな。 オークランドとかサンフランシスコっていまでもやばいよね。
>>440 ディックは、アンフェタミンは服用していたけど
メスカリンは服用していなかったというのが定説だっけ。
それにしても、グラムいくらか分かっても1回の服用に
どれくらい必要かも知らないとね。
>>438 発狂したって入院費用はきっちり請求されるってオチだったか。
442 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/06(火) 06:48:59
meth とはアメリカで言う、methamphetamineのこと。 メサンフェタミンと発音する。 アメリカでは注射、気化吸引、錠剤といろいろある。 まあ二週間で長編一本仕上げるには、5gもありゃ十分だろうけどね。
鶴見済の説では、アンフェタミンの1回の服用量は50mgで、 3日に1回のペースを超えると依存症になるということだった。 メタンフェタミンはアンフェタミンの強化版らしいから、 2週間で5gは相当なものだと思う。 ディックスレッドらしい話題で嬉しい。
444 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/08(木) 03:26:03
この前北海道新聞の夕刊で大特集やってた。その前の週にはカレル・チャペックの特集も。 道新はじまってるなあ。
445 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/08(木) 08:00:49
道新って電波だもんなあ。
メタンフェタミン=ヒロポンじゃん。 ドラッグカルチャーがなんでも舶来=カッコイイものと思ってるような奴は スキャナー・ダークリーがなんの「クスリ」にもなってないって事だな。
20年前なら、 文部省教育によって課された文章解釈上の思考のタガがあって、 書かれた文章からドラッグカルチャーや社会的背景などを 読み取るのにタブーを感じたものだった。 格好いいかどうかは別として、ディックの小説から ドラッグカルチャーが残した爪痕を読み取って語る自由があるのは 素晴らしい時代の進歩だと思う。
メタンフェタミンを初めて合成したのは日本人で 戦前〜終戦後しばらくは疲労回復薬として完全に合法。 その時期に限って言えば日本こそがドラッグ先進国だったんだって。
戦前は濫用が問題視された事がなかったのに終戦直後に「第一次覚醒剤ブーム」 といわれるほど氾濫→非合法化となった理由は何なのかね? 戦前は価格が高くて庶民が濫用できるようなシロモノではなかったのが 士気高揚のための「戦略物資」として大量生産されて値段が下がったとか? (特攻の恐怖を麻痺させるために支給されていたというのは有名)
450 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/09(金) 09:40:55
意識変容というのは、大昔から呪術師、作家、芸術家の心を 揺さぶるものだった。 初期のピンクフロイドやゴッホの絵、そしてデックの小説。 あきらかに頭のネジゆるんでる。 こうゆう作品にシンクロする人々はもはや基地外だし、長生きできんよ。 あとYOUTUBEで、Methと検索すればいいもんみれるよ。
かしまし娘の正司歌江師匠は例の「白い蠕虫」の幻覚経験者だし 古川ロッパだったかは「一升瓶から点滴針で補給していた」と読んだ気がするなぁ。>ヒロポン
さっき書店で文庫コーナーを何気に通りかかると、早川SFの水色背表紙の 中に、見慣れない黒背表紙が・・・「誰だ場違いな所に関係無い本を突っ込むのは!」 親切で元の場所に返してやろうと思い、手に取ると『電気羊―――』 だった。 ちょっと驚いた。 あれはあの1冊だけなの?。
新しい太陽の書は全巻黒背表紙だしエターナル・チャンピオン・シリーズは 背表紙をつなげると一枚の絵になる(FTではよくある)。 アリステア・レナルズ作品の背表紙は表紙の続きだった筈。 ディック限定なら「アンドロ〜」だけだが 最低でも千部ぐらいは刷ってると思われるので「その1冊だけ」ではない。
454 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/09(金) 15:36:02
私もエレクトリックシープの装丁にびっくらこいた一人です。 なんかディツクの悪夢かと一瞬思いました。 文庫の損益分岐点は最低1万部だと思うから それくらいは刷ってるはず。 しかし720円とはなあ。
昭和の芸能界には元ポン中(メタンフェタミン中毒)なんかゴロゴロ居たが 大概「芸能」以上でも以下でもない業績を残して、そこそこ長生きしちゃったりしている。 逆に「絶対ヤッてるだろ」と思わせる発想、仕事量の手塚や赤塚は完全に素面。 創作への影響という点から見たメタンフェタミンが「ぶざまなオルフェウス」でしかない ことは発祥の地である日本の戦後史が証明済み。
電気羊は黒装丁にしたら売れまくったそうだ。
じゃあそれにあやかって、未訳のブツを出してくれませんかねー > ハヤカワ
初期電気羊表紙、ブレードランナー表紙、後期電気羊表紙、黒装丁 装丁が4種ってハヤカワ文庫の記録かな
459 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/12(月) 19:54:37
パヒウムのエレクトロワールドっていう曲聴いてたら、 「地図に書いてあるはずの町が見当たらない」 ってリリックがあるんだよ。 50年かんの時空を超えて、テクノポップユニットがディックワールドを 再現するとはなあ。
パヒウムってクラフトワークみたいな女性アイドル? 3人組の?? 若い奴もSF映画だけでなく本も読んでくれないかなあ(46歳 早川白背表紙世代)
洋画を観る若者すら減っているんだから無理だろう
じゃあ「さよならジュピター」か「首都消失」で若年SFファンを開拓しなくちゃあ
463 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/13(火) 02:00:13
電気羊って読みにくい。 燃やした。
華氏451度
フランス事情という講義でPKDについてレポートに書いて「優」もらいました
ディックファンという某大の認知心理学の先生(名前失念)が集中講義にいらしたので 「『トータルリコール』はもっとこうした方が心理学的に“らし”かった」とか、 マイベストとかを書いてレポート提出したらちゃんと単位が貰えた、ということがありました(笑)。 あの時の先生、多謝です!
469 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/24(土) 14:15:03
2009年、破産したアメリカを丸ごと買い取った、日本の通商代表部の タガミ氏にペコペコするチルダン。 そのころアメリカ人の間でひそかに読まれていた小説があった。 それはアメリカが世界制覇している超大国だという、夢想小説である。
半分はナチスが支配してるだろ。
そういや国民クイズって漫画あったな 最近押入れから出てきた
ヴィレッジバンガートっていうサブカル系商品ばっかり置いてある店で ティモシーアーチャーが普通に定価で売ってた
俺が行ったときは電気羊しかなかったな
474 :
求職中 :2009/01/26(月) 19:12:10
電気羊が1980円くらいで買えますか? 単三1本で4ヶ月もてば最高なんだが・・・
475 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/27(火) 17:00:44
「太陽クイズ」って新刊で読めるんでしょうか?
477 :
475 :2009/01/28(水) 16:50:39
ありがとう 新刊は無いのか・・・・古い人間にはいやな世の中だなあ 死して26年、読めるだけましか
478 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/28(水) 16:55:54
アスタウンディング、ギャラクシー、SF&Fなどの50年代にでた パルプマガジンをアメリカの古本屋にネットで注文してる んだが、円高とアメリカ大不況でとてもお得ですよ。 デックの雑誌初出の短編を読めるんですから感動もんですよ。
479 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/01/28(水) 18:28:35
本の収納が大変じゃない?。 裕福で自宅に図書専用室でも無きゃ納まりそうもないがな。 普通の家なんで「蔵書」持ちきれん、奥さん怖い子供も怖いよ。
480 :
名 :2009/01/30(金) 22:56:42
潮健児の著者「星を喰った男」という本があったんだがな ハヤカワに版権が移ったら、 なぜか唐沢俊一が著者にかわってたんだよ 唐沢スレを見たら「盗作じゃねーか!」って話題になってるよ その本をハヤカワのHPで見たら載ってないんだ ハヤカワは唐沢とグルになったことを隠そうとしたのだろうか? ハヤカワと唐沢とどっちが悪いんだ?
「高い城の男」も黒い新ジャケで出てたね 買いました
483 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/02(月) 09:42:54
ディックが生きていたら、現在の世界崩壊現象について、 どう思うのかな。 「そんなことより、生きてるうちにもっと本が売れたかった」 とかだったりして。
髑髏って現代教養文庫から出た奴の再販か 作品ちょっと入れ替え版かな
486 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/04(水) 10:00:23
ただこの仁賀克夫って人の評判がいまひとつ よくないんですよね。
今月の若島正のSF短編講義出来がいいな。 「にせもの」に思い入れあったもんで、感動したよ
488 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/05(木) 21:28:21
ヴァリス、読み始めたんですが難渋しております。。。 174pくらいまで読んでいて、なんか動き始めた感じではあるのですが ところで質問なのですが、主人公の奥さんは始めの方では精神病で死んだ と書かれてるのですがその後べズという名の奥さんが出てきますよね? 時系列が前の話なのかなと思っても違うみたいですし、再婚したという記述も ありません これは何なのでしょうか?もしくは「仕掛け」ってことなのでしょうか??
はじめまして、今まで「SF」とジャンルワケされる本は敷居が高そうで敬遠していたのですが、 映画版のブレードランナーからディックにはまり、 アンドロイド電気羊、流れよ我が涙、パーマーエルドリッチ、高い城の男、パーキーパットの日々、 短編長編取りそろえて読みあさって来ました。これからユービックを読もうと思っている者です。 が、そうこうしている内に、いわゆる「SF」と呼ばれるジャンルにものすごく興味が出てきまして、 今後どんな「SF」を読もうかと、wktkしている新参ものです。(二十六歳女) 普段はラノベや、ラノベと文学の中間みたいな小説ばかり読んでいたので、 ディックのあまりにぶっ飛んだ世界観に打ちのめされました。 しかしその中でも、何か、心の奥が、ぐぎゅう、となるような切ない描写が出てくるのが凄く好きです。 特に、お前死んでるところだぞ、の少年がシェルターに心惹かれる描写には、なんだかよくわかりませんが、 凄く切なくなってしまって、非常にたまりませんでした。 なので、今後「SF」と呼ばれるジャンルのものに積極的に手を出していこうと思ったのですが、 こんな私にお勧めは何かありますでしょうか? とりあえずハインラインの月は無慈悲な夜の女王と、 夏への扉と、ヴォガネットの猫のゆりかごは読みました。前者の二つは非常にワクワクしましたが、後者は何か得体の知れないパワーを感じたものの、 あまりよくわかりませんでした……当時の情勢を皮肉ったブラックジョークが満載なんだろうな、 とは思えましたが……いかんせん生粋の日本人ですので…… SFを探求するにあたって、次に何を読めばいいか、新参者に何か暖かいアドバイスを頂ければ幸いです。 ディックのまだ読んでいない長や短編はいずれ絶対読もうと思っているので、 できればそれ以外だとありがたいです……失礼なお願いで申し訳ありません。 ですがディック好きの皆さんが集まるこのスレなら何か良いアドバイスがいただけるかと思い、 こうして書き込ませていただきました。 ## 近所の本屋の、アニメっぽい絵が表紙のハヤカワには凄く心をひかれるのですがwwww
>>489 『新・SFハンドブック』(早川書房編集部/ハヤカワ文庫SF)を読むとか、
SFマガジンを毎号読むとか。
ウェルズとかオーウェルとかハックスリーは古典(格調高いwイメージ)
普通に書店の早川文庫と創元SF文庫のコーナーを見ると、
ディック、クラーク、ホーガンのシェアが高い。
『月は無慈悲な夜の女王』は、アメリカのリバータリアニズムを読み取るのが、昨今の常識かと。
ディックはスピリチュアルど真ん中。
というわけで、SF一般に見られる傾向って特にないような気がした。
>>489 だいたい似たような境遇からSFを読み始めたけど、
切ない話が好きなら日本人のSF作家の作品から読んだほうがジャンルに入りやすいと思われ。
多分図書館になると思うけど、早川のSF全集はお勧め。
>>490 の発言が的確で驚く。
492 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/06(金) 08:32:31
日本のSFってぶっとんだ発想がないからつまんね。 小説も人生も破綻しまくり、なにがなんだかわからないから SFなんだと思うけど。 かんべなんとかという日本のSF作家が「私はバランス感覚ありますから」 なんて言ってるけど、これってSF作家としては、致命的な欠陥だと思うが。
致命的だね。というか、そんな台詞吐くなんて、相当なアホだな ディックが、どんな感じで書いてたかなんて思いもしないんだろうね
494 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/06(金) 08:46:56
ディックがどんな感じかは、わかるつもりですよ。 だって、空に浮かぶルーレット台みたいな巨大な 目を私もみたもん。 あとアシッド体験を桑港でしたもん。
ディック作品のヒロイン、超タイプだわ 猫みたいな女
山野浩一は好きだったな 変わった短編を書く人だった
俺もブレードランナーからSFに入った ディック以外で特に好きなのはギブスンとテッドチャンかな
498 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/07(土) 10:26:37
歴史改変SFといえば、ハリイタートルダヴでしょう。 日本が勝利してハワイ諸島を占領してる。
500 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/08(日) 02:31:24
>>488 ベスが最初に登場する所(p.46後ろから5行目)にはっきり「後妻」と書いてありますよ。
ディックについては「非整合!不合理!だがそこがイイ!」とか言われがちですが
最初からそういうつもりで読むと「叙述がトリッキーなだけで実は筋が通っている」
という場合に作者の意図を汲みそこなうという事になるので、一般のリアリズム小説同様
「作者は基本的には筋を通そうと思って書いている(が通っていないこともあるw)」
という心構えで読んだ方がいいですよ。私見ではディックの作品に「客観的な事実」
が確定できないものはひとつもないと思います。
501 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/08(日) 09:28:51
っていうかさ、読み進んでいくうちに前に書いてあることや、 設定や事実関係なんかどうでもよくなる、 っていう、本人もそうゆう意図もないのに 結果的にぐっちゃぐっちゃになるとこが 面白いんじゃないでしょうか。 家庭や奥さんとも 安定した平和な生活したいのに、風呂も入らず飯も食べず、 トイレもいかず、二週間一睡もせず長編書き上げるとか。 愛想つかされて出て行かれるのは、奥さんの浪費のために 借金返済にやってることなのに、全部裏目。 バンクーバーでドラグで意識失い薬物中毒施設に収容されたのはいいが、 退院するときにとんでもない請求書突きつけられるとか。 悪夢人生がこの人の真骨頂ですよね。
仁賀訳は叩かれることが多いが、「地図にない町」ってけっこう好きなんだよね ラビリンス博士の二編が日本語で読めるのはあれだけだし バッハ虫とか笑えた
503 :
499 :2009/02/08(日) 16:09:11
ありがとー
バッハ虫は面白かったよね。
507 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/21(土) 09:16:35
ディツク50年代の名品、アスタウンディング、SF&F、ファンタジー などの雑誌がアメリカのネット古書店でいまなら格安。 数十ドルで買えます。
“Dr. Futurity” “Vulcan's Hammer” “The Crack in Space” “The Ganymede Takeover” 未訳のSF長編4作を早く翻訳して出してほしいっす
ちまたの噂では未訳長編は駄作しか残ってないらしいからな
511 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/21(土) 14:24:26
まるで邦訳されたのには駄作がないかのように聞こえるな
用法を正しく守って邦訳された作品を精読されるとこれまでにない幸福感をお楽しみいただけます。
>>508 昔々、サンリオSF文庫の刊行予定に入っていたような気がするなあ・・・
昔々、創元が長編の邦訳コンプするって言っていたような気がするなぁ
未完の遺作「The Owl in Daylight」が、最後の妻によって完成されるそう。
最後の妻ってテッサさん? あの人って文才あるの?
517 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/22(日) 10:14:45
デックって生きてたら81歳でしょ。 テッサって年上の子持ち女だったわけですから、 生きてたら90歳くらいじゃないの。
ふぐが食いたくなってきたな・・・
テッサさんはディックより全然若い人じゃなかったっけ? 子持ちの年上ってアンさんじゃないの?
520 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/22(日) 15:14:49
あーそうかテッサってデックより20歳くらい年下の長い黒髪の女だったんだよな。 それより息子がいるんだから 息子が書き継ぐことにすればいいのに。
でも結局ヤク中の妄想だろ よくついて行けるな
522 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/25(水) 04:35:37
寝る前に電気羊読み始めて、さっき読み終えた 興奮して眠れん 明日仕事やべぇ・・・
明日じゃなくて、数時間後じゃないのか・・・
大丈夫 自宅警備だからw
お前と一緒にするな 建築現場作業員だよ ああニート以下だよ
何、タイヤの溝彫ったり嫁にいじめられたりするディックの主人公に比べれば恵まれてるさ。
>>525 そんなことはない。
最近の株安で、自分も株を買い始めたけど、大手ゼネコンの株も買った。
ゼネコンの株主が利益を得られるのも、建築現場の作業員の方々の働きがあればこそ。
感謝はすれども、蔑むことはない。
528 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/02/25(水) 19:54:59
女房に虐待される描写があるよね。これほんとリアルですよ。俺なんか 耐え切れず2回離婚したもん。
「アルファ系衛星の氏族たち」の夫婦関係とかひどいなあと思った ラストで「え?」ってなったw
>>530 >>それぞれにオリジナル版への強い愛が見て取れる。
×オリジナル版 ○原作 の間違いじゃないのかw
ネズミが超進化して人間にお礼を言って去っていく短編小説の題名が思い出せない (´・ω・`)
星ねずみかと思ったが、お礼言ってないし、そもそもディックじゃなかった
>>533 ちょっと調べてみたが、「ウォー・ヴェテラン」収録の「造物主」じゃないかな
ちなみにネズミでなくハムスターだった
スターマウスか。 どう考えても、ミッ○ーマウスだよなぁ、と思いながら読んだ記憶があるわ
>>533 戦わないの?
てっきり、妖精の王かと思った。
妖精の王は良い話だよなぁ。 かといって、安易に映像化してしまうとクローンやNEXTみたいに 何の面白味も無いモノになってしまう良い例かもしれない (あくまでも個人的意見
P.K.ディック「逆まわりの世界」(早川書房)だな。 1991年ホバート位相と呼ばれる減少により世界は一変。 終身雇用制は崩れ、人間は歳をとればとるほど 給与は減少し、不足した分をさらに長時間の低賃金労働で補う悪夢世界に突入した
悪夢機械の訪問者かと思った
「最後から二番目の真実」読了 創元文庫はノーチェックだったので、本屋でちょっとあわてた。 内容は・・・ 戦闘ロボット、核戦争、退化、灰、策略 ヤンシー! やりきれなさ、チープさが味わい深い。
最後から二番目の真実読むたび 「映像の世紀 第3巻 ヒトラーの台頭」を連想する。 ほれ、加古隆の(正直東アジア人にしか通用しない)壮絶なメロディBGMに 「目覚めよ、ドイツ人」とか連呼されると 結構じーんとくる
一連の「ヴァリス」シリーズ復刊マダー?チンチン!
544 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/03/19(木) 21:30:17
ロバートAハインラインってすごい人です。 デックがお金なくて苦しんでるときに貸してあげたり、タイプライターまで 買ってあげたんでしょ。 またセオドアスタージョンが、ライターズブロックに陥ってまったく アイデアが浮かばないときに、 26もの短編アイデアを手紙で送ってあげたんですって。 こんなすばらしい人がいるからアメリカンSFって幅広いんですね。
PKD長生きしてたら文学賞とれたかな?
ヒューゴー賞 長編小説部門はとってるぞ 高い城の男で
電気羊読んだけど、結末の意味不明さが受け付けなくてだめだった。 中盤までと同じノリでやり通してくれればよかったのに。 わざわざああいう終わり方にすることでプラスになることってあるんだろうか?
549 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/03/28(土) 10:56:48
ディックは、アスペルガー症候群だったんだろう。 軽い自閉症みたいなもんで、長編だと、収束つかなくなる。 エジソン、モーツアルト、ビルゲイツ、そして私なんかも アスペルガーだったらしい。
病名つけるのは医師に任せるとして 世界没落体験は経験してんだろな というか彼の作品の一部はそのものが、ってな具合
>>549 つまり短編ならそれなりの完成度が期待できるってこと?
短編のほうが話はまとまってるな。長編になるとイミフになったりする。
側頭葉てんかんの疑いが高いとはいわれてる
「自分の脳内補完が面白けりゃ作者の意図なんかどうでもいい」 んじゃなかったのかw 原テキストに整合性なんかあっても無くても一緒だろw
少ない給料ためて初めてDVD買った。 スキャナーダークリー。キアヌ萌え萌え
ディック原作の中では良作だったな。ディックっぽいという意味で。
最後に後書き部分がでてくるのが良いよね
558 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/08(水) 06:30:02
この前近所の図書館行ってPCで検索したら、なんと書庫の中に デックの著書が数十冊もあった。 一冊も開架式に出てないので、司書に聞いたら、 「誰も借りないので書庫に収納してる」 という、さっそく5冊借りたが、確かにだれも読んだ形跡がない、新品同様。
>>558 うらやましい図書館だ。
うちの地元なんて、県内のOPAC横断検索使っても数えるほどしか出てこない。
マイナー著作に至っては、全く所蔵されていない。
出版当時の司書が収集の価値無しと見なしていたのがまるわかり。
税金返せ。
560 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/08(水) 22:09:07
暗闇のスキャナーってキアヌがでてるんだ。 ギブスンタレントかと思ったらそうでもなかったんだな。
あいつはどっちかというとヌボーとした善人役ってな具合 前見たフットボール映画とかよかった
562 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/09(木) 06:46:39
アメリカのネット古書店で、アスタウンディング、F&SF、 アメイジング、 Garaxyなんかのディックの短編が載ってる雑誌が、 去年からの大不況で、相当値段が落ちてるね。いまが 買い時かもしんない。
SF界の巨人ディックの創作の秘密を解き明かすファン垂涎の書、ついに刊行!未訳のエッセイ、ノートなど多数収録。 仮想現実が人間に与える影響、人間から遠くへだたってしまった科学技術、精神的絶望の時代にどのようにして人間的価値を取り戻すかなど、現代的課題にいち早く取り組んでいたSF界の巨匠の未訳のエッセイ等を多数収録。 【目次】 第1部 自伝的な短文 第2部 SFとそれに関連するアイデアについての短文 第3部 『高い城の男』と、提示されたその続篇に関連する作品 第4部 プロットと梗概 第5部 エッセイと講演
>>563 O瀧センセーに酷評されてた「フィリップ・K ・ディックのすべて」じゃねーか。
>>555 音量ゼロにして一晩中リピートしてみ?
徐々に沁みこんでくるよん。
ふと次スレのスレタイを思いついたけど、忘れそうなのでとりあえず書いときます。 8ーキー・パットの日々
567 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/17(金) 07:01:02
昨日からまた「虚空の眼」よんでるんだけど、1955年ディツク26歳 アンフェタミン服用でほとんど寝ないで2週間で書き上げた、というが こうゆうのはディツクとシンクロして二日ほど不眠不休で読み通すのがいいかもしんない。 しかし生涯5回の結婚と離婚っていうけど、一日中書いてるのでいったいどこで おんなたちとしりあうんだろう? それが不思議だよなあ。
2日経つ前に読み終わるだろjk
>>567 エンドレス悪夢な感じが良いよね。
「ベストか?」と問われるとナンだが、かなりヘビーローテーション。
オレは何度読んでも飽きない。
体調不良な寝週末にベッドの中で読むとよりハマれる。
>>567 家がラリパッパの人達の溜まり場になってたと聞いたが
571 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/19(日) 18:01:26
そろそろ私もPKの死んだ年と同じくらいになってきた。 30年前、インドはゴアで、未知の麻薬物質、LSD25 をなんどか服用して スキャナーダークリーみたいなフラッシュバックがいまでもある。 今年30数年ぶりにゴアに行ってみようともう。 60日くらい滞在するつもり。
そこで自分が電気蟻であることを知ることになる
>>571 なのであった。
574 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/19(日) 19:17:09
あったよ。 最初は1965年くらいだな。 旅行者が持ち込んだシートで100個つづり。 ワタシノハ、ミッキーマウスで、200マイクロヒットだった。
>>574 1965年って、40年以上前なのに見てきたようなことを言うんだな・・・
あんたいったいいくつだいw
おお、これが仮想記憶ってやつなのか・・・。
インドの秘薬スラムダンク・ミリオネアで記憶は自由自在
578 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/19(日) 21:01:52
ジョンレノンがはじめての神秘体験したのが1965年だといわれている。 それ以降アメリカやヨーロッパでひそかに麻薬物質麦角アルカロイド系 が密造されはじめた。 もともとスイスサンド社の科学者が1943年にLSD抽出に成功したのがものごとの はじまり。
579 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/21(火) 06:28:39
しんじられんかもしれんが、1978とか1979年のインドスリランカネパールでは 旅行者が持ち込んだ、アシッドをタダで配ってた。 もちろん友人になってからだけどね。 私もいくつかもらったけど、あまりにきつい幻覚が12時間くらい続くので 怖くて、捨てた。 つぎからつぎへと無限の幻覚。 ディツクの本の表紙みたいなのがえんえんつづく。
エーノルド・パーマー、いま、ヴァーチャルなスワッピングから 二人だけ先に覚めて、そんで…なとこだw なんっかこう合わないっぽい イメージで買うだけ買って積んでたんだが意外に読みやすいな。 たしか羊が合わなかったんだ俺。
ジョンレノンがパーマーの映画化に意欲的だったというのは どこまで本当なんだろう。イマジン以前の話かな
582 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/23(木) 18:35:42
ディック読んでる人でさ、ほんとにアイスとかアシッドとか ハッシシとかマリファナやったことあるんか?と聞きたい。 アスキャナーダークリーの与太話なんて 薬物で20時間くらいくっだらない話したことある人しか 理解できないはずですよ。
Valisとかの等質気味な没落世界体験は 別に薬物抜きでもいけるんじゃないかなぁ 唯物的にすぎないか
584 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/23(木) 19:46:49
結局ドラッグとおりぬけたとこに宗教がある、ってことじゃないかとな。 もうとんじゃってる。
>>582 やってるはず無いでしょ。
せいぜいブロン、エスタロン、アルコールくらい。
>>582 ディックが「スキャナー・ダークリー」に込めたメッセージを
理解できた人は薬物に手を出す事はないだろうな。
587 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/24(金) 05:59:19
この前ネパールにいったんだけど、ごく普通にチャラスとか売ってるし 普通に手に入る。 これがないとネパールも観光客こないから少量ならおめこぼしですね。 マジックマスルームなんかはキラキラした幻覚がかなり長時間続くから LSDみたいなもんかな、 効くけど体には悪いようなきもする。
>>582 俺はクスリはやったことないけど、自転車のシーンの会話はぼけちゃったお年寄りとの会話に
似てるなーと思った。
理解力の失われ方にムラがあって、構成される論理がどんどん狂っていくというか。
例えば、デジタル時計を見て現在が06:45だってことは分かるのに、
そのすぐそばにあるアナログ時計の長い針が9のところを指してるから、
もう9時だ、医者に行かないとって言い張ったりするんだよね。
時計が何のためにあるのかとかが何もかも分からなくなるわけじゃなくて、
長い針が分を指すんだってことだけが分からなくなってるんだな。
589 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/24(金) 15:28:51
アスキャナーダークリーのDVD見てるんだけど、特典映像の1977年、ディツクのインタビュー 数秒で止まってしまう。 DVDにウイルスが仕込まれているなんてなんという悪夢。
今時SF者がウィルスの意味知らないとかどんだけ〜? 「言語はウィルスだ」byウィリアム・バロウズとかBRAIN VALLEYとかご存じない?
パーマーエルドリッチ読み終わったが後味わるい 続きてないですよね さてヴァリス三部作に取り掛かろう
593 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/25(土) 08:12:54
PCでみるとウイルスが検出されました、マイクロソフトに報告しますとでる DVDプレイヤーで見れました。 スキャナーの特典映像に娘のアイサが父親について語ってますが、 40歳くらいですね。
>>582 じゃあなにかい?
推理小説好きは実際に殺人を犯さなきゃいけないとでもいうのかい?
まぁ、そんな論点が出てくるのは、日本ではサブカルが散々持ち上げた 結果なんじゃないかな。 ディック自身、薬の影響が作品に出ていたとしても、 ドラックに頼って創作をしていたわけでもないだろうし。
変性意識が作品に組み込まれてるからなぁ 昔若い頃色々やって、その反動で鬱々としてた時に出会ったから 俺もちょっとそういう意識はある 594はちょっと極論すぎるだろ。 恋愛経験くらいの程度でいんじゃね。
597 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/25(土) 19:18:40
いやつまりね、馬肉食べるとか結婚5回するとか、メタンフェタミンで脾臓障害って ある意味飛んでしまった人なんですよ。 50歳くらいでどうしようもなくて死んでしまう人こそが読者。 老人がデックよまないもん。
ホースラヴァーファットなら兎も角、一般人が馬肉食べて何の問題があるんじゃ
よく分からんな ディック読者は変わった人間、 あるいはディックは特定の人にしか受けない って言いたい人が多いみたいだけど そんなに読者選ぶ小説じゃないと思うんだけどね 一般人だろうと老人だろうと読めるでしょ SF読む人なら
まぁ、別に死後に作家の人生を、残された作品に投影するのは、 読む側の自由なんだろうね。 もうそれを書いた本人が何か言うわけでもないから。
十代の時にヴァリス挫折したんだけどいまならいけるかな
602 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/26(日) 19:24:08
ブレードランナーみたいな現実崩壊感覚が実感できる場所。 急激な工業化で酸性雨が降り注ぐ。 ネパールのネパールガンジ、インドのボパール、中国のシンセン、 韓国の安山、 インドネシアのメダン、 ヴィエトナムのヴンタオ。 一回逝ってみな、殺伐とした潤いのない死の町。
603 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/26(日) 22:11:59
ディックとか、方向は違うけど皆川博子とかを読む人って 「私だけがこの作品≒作家を理解できる!」って思いこむ人が多いのな 作品はエンタメ(注:賛辞である)なのにね
604 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/26(日) 22:13:41
ディックとか、方向は違うけど皆川博子とかを読む人って 「私だけがこの作品≒作家を理解できる!」って思いこむ人が多いのな 作品はエンタメ(注:賛辞である)なのにね
605 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/26(日) 22:17:56
ありゃ、二重投稿しちゃった ごめんなさい
606 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/26(日) 22:36:41
ドラッグというか当時合法だったマジックマッシュルームなら経験あるけど 経験の前後でディックの小説の読み方が大きく変わったってことはないな。
607 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/28(火) 19:47:58
山形浩生が以前にディックの作品は負け組の自己憐憫を満たす需要がある、と書いてたな。 レディオヘッドの「クリープ」みたいなもんかな。
608 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/28(火) 20:07:41
もちろんそうだ、グレイトフルデッドや石川豚朴などは時代を超えて 永遠に愛好される。 いまデッドの全米ツアーが始まり、数千人のルーザーたちが、 一緒に移動してる。 私も5月に行く予定だよ。
609 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/28(火) 20:18:31
いまネットチケットみたら、デッド単独で田舎のアリーナだと25ドルくらいだな。 デッド、ドゥビーブラザーズ、オールマンのジョイントだと 125ドル。 延々8時間くらいやる、コンサート。
610 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/28(火) 20:40:10
大学ドロップアウト→フリーターの俺だがディックの作品に癒されたって経験は無いなあ。 どこらへんが自己憐憫として機能するんだろうか。
611 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/28(火) 21:02:42
山形は負け組が、「社会に適合できない→それは実は特別な能力を持ってる異端者だからだ→つまりスバラシイ人間だ」と解釈することで需要を満たしていると言ってた気がする。
612 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/28(火) 21:27:48
スバラシイかどうかはしらんが、無職、独身、金なしだから、 現代では、あきらかに脱落者だろう。
>>611 んな駄目人間の自己正当化の図式は昔からある陳腐な代物で、
わざわざディックに持ち出してきた理由が分からんし、
そういう自尊心はSFでも漫画でもアニメでも何でもいいけど、
超能力で周囲に理解されない主人公でも出てくる作品の方が
ディック読むよりよっぽどよく満たしてくれると思うけどなぁ
薬物かっこわるい。 薬におぼれる奴は弱虫だ。 だから、ディックは負け組のバイブルになれる。
アンスポーツマンライフ
山形浩生のスキャナーダークリーの後書きは好きだ あの評論の趣旨には同意できないけど、その趣旨がかえってあの本の俺が好きな部分を浮き立たせている まぁNINとか好きだったお人だから、女々しい根性を理解できる人なんだろ
617 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/29(水) 03:49:53
流れよ〜なんて主人公超勝ち組じゃん
618 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/04/29(水) 06:05:07
1ポンド25セントのペット用馬肉を食べて執筆活動していたなんて すばらしいじゃないですか。 月25ドルのローンで買った3LDKのマイホーム 1969年当時、カリフォリニアでドラグで死んだ若者は数万人はいただろうと 推定される。 私は以前ジャニスジョップリンがなくなった、イーストハリウッドの モーテルに泊まったことがあるが、いまでもその部屋は大人気だ。 一泊50ドルとなかなかリーズナブルでしょ。
ディックはモテ男。
まーついでなんでパーキー・パットの日々も読んどいた。 俺的にはあれだが、りかちゃんでもバービーでもなしにCabbage Patch Kids。 すごかったんだぜ〜まじで。
羊と城の男ってこの前カバー変えたばっかりなのに 早速サイズチェンジの波に飲み込まれるの?
>>621 09/04以前の既刊分は増刷しても、普通のサイズだそうだ。
624 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/14(木) 07:26:32
文学板にディックのスレが無いのは妙な気がする。
いいんじゃね無理に立てんでも。文学板で語るSFみたいなのは あってもいいが。ここの安部スレの逆みたいなの。 んでバーニイ君。彼のあの、後ろ向きで○×しい感じにじぶんはちょびっと、 『孤独な散歩者の夢想』を連想したww
626 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/14(木) 17:48:12
スキャナーダークリーに出てた、ロバートダウにーJrは 筋金入りのドラッグ中毒で、なんどもリハビリセンターに入ってる。 あの目はホンモノですよね、逝ってる。
映画化おめ記念
628 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/21(木) 14:06:37
ウィルバー・マーサー教へようこそ。 教も御一緒に石に当たって流血しましょう。
629 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/21(木) 15:27:35
630 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/22(金) 04:07:48
トータル・リコールがディック映画と思えない俺がいる。 やはりディックは鬱が基本。
いま「流れよ涙〜」読了したとこだが、 激しく憂鬱な気分。 しかしあれは、薬による作用が他人まで巻き添えにするってどうなんだ
俺も酒飲んだら暴れて他人巻き添えにするよ!
ディックが量子力学をどの位知っていたかは判らないが、あの説明は 「波動の収束は個人の脳の中で起こっていて、各個人の見ている世界は それぞれ別の収束の結果である」という風に(も?)読める。 そういう前提で「収束の結果を強制的に特定の個人の物に一致させる ことができる」というのは、イーガン「宇宙消失」に出てくるアレと 架空度(有り得ない感)はそんなに違わない筈なのだが、 疑似科学的説明が圧倒的に下手なのもディックの味と思えば腹も立つまいw
>>633 >「波動の収束は個人の脳の中で起こっていて、各個人の見ている世界は
>それぞれ別の収束の結果である」という風に(も?)読める。
電気蟻ネタもそれか?
一人の電気蟻の環境テープのバグりが現実に及ぶみたいな。
635 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/23(土) 00:53:40
それが量子力学ってやつなのか? 個の存在自体が危ぶまれる考え方だな
>>633 そうだよ。下手なのがいいんじゃん。
イーガンみたいにドラえもんの出来杉っぽく
賢げに講釈されるとむかつくし。
流れよ我が涙と警官は言った。は、映画化しても良作になるとは思えないな‥ 世にも奇妙な物語のような感じで中短編を小一時間ぐらいの ドラマにした方がいいのでは?と思ってしまう。 待機員、ナニー、妖精の王、おもちゃの戦争、パーキーパットの日々、時間飛行士への〜etc. 世界を我が手に‥なんかはミステリー調に改変したら長編化向きじゃないかなー、と妄想
638 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/25(月) 03:59:10
>>637 オチが「なんなんだよ!」ってなりそうだな。
たしかにハリウッドで映画化は難しそう。
だが、邦画でやれば案外いいものになるかも知れん。
639 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/25(月) 20:05:58
デックマニアって躁鬱病でしょ、私もそうだし。 なんか感情の起伏激しいですよ。 私なんかも2回離婚して、今なんとか3回目の結婚だけど、もう危機。
>>639 3回も結婚なんてエロイなぁ、いや偉いなぁ。
>>639 「失敗するからこそ、そこに立ち向かう勇気がある」
by日向ヒナタ
懲りないというか、そんなに結婚ていいものかね
慰謝料タイヘンだろう
『宇宙消失』、実は肝心な部分は全然説明されてなくて 「デモンストレーション」と「ディスカッション」を積み重ねて 何か解った様な気にさせられるだけなので、『流れよ〜』も 同じ枚数を費やして同じ事をやれば、それなりに説得力も出るのだろうが、 サスペンス小説の謎解きとしては冗長すぎて読めたモンじゃないでしょうね。
>>639 男か女か知らんが、よくそんなにチャンスがあるな
そして2回も離婚するなんて、自分に問題があるのか、相手を見る目がないのか
また離婚するのかな?
>>602 そんなとこまで行かなくても、自分が『ブレードランナー』で
描いたような風景が現実に存在しているって事を知ったから
リドリー・スコットは大阪で『ブラック・レイン』を撮ったんでしょ?
645 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/26(火) 21:49:02
自分は躁鬱病だが、P・K・ディック大好きだ。 あの救われない感じがいい。
ディックは 「短編一篇を読んでいる間だけでも読者に××(失念)が通貨であることを当然だと思わせてしまうような…」 と評される位で、普通の読者は 「自分が体験したことが無い(し、将来も絶対できない)事」を「文章の力だけでリアルに体感させてくれる」 からディックを読むんですよ。 ディックを読んでドラッグや躁鬱の描写“だけ”しかリアルだと思えない人は もっと「本を読む訓練」をした方がイクね? せっかく金を払って買った本なら、できるだけ多くのものを引き出せた方がお徳でしょ?
>>646 そりゃあ、精魂込めてリアルに書かないと
「今目に映っているこのうんざりするような人/世界は実はニセモノで
ヴェールに覆われていたホンモノはほらこんなに素晴らしいんだぜ!」
なんて与太話を信じられなくなっちゃうからね…書いてる本人が。
>>647 あなたは「書こうと思えばその通りに書ける」方なんですね、スゴイ!
是非プロの作家になってディックみたいなSFをバンバン書いて下さい!
お願いします!
649 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/27(水) 17:49:08
SFなんて10年前に書かれたものさえすぐ古びて読めないのに、 デックのは50年前に書かれたのに、 今月号のSF雑誌にのってるんじゃないかと思うくらい古びてない。 そこがいいんじゃないの。
つーかおまいはいったい日頃どんなSFを読んでるんだw
>>637 ストーリーを大幅に改変して、アクションシーンも盛り込むから、全然無問題!!
...なんじゃないか?
ペイチェックの映画終盤が実に残念だったのを思い出した。
>>652 > ペイチェックの映画
3枚の御札のことかーーーー!!!
>>647 はぁ?リアルさを評価されてるのは“ニセモノの世界”の方だよっ!
“ホンモノの世界”の方は、大学出たての若造に
「安易に“超越的なもの”に依存しすぎ」
って言われちゃうような薄っぺらいシロモノだろっ!
>>648 そーいうこと言ってるんじゃないんだけどな
くだくだしくなりそうな文章を削ってたら数十秒差でさらにレスが
>>654 ニセモノの世界の方がリアルなのは当然だと思う
「今自分たちが生きている現実世界のツラい部分」のエッセンスだから
それを否定したくていろいろ書いてたPKD、てのが自分の持論
どうせ「ニセモノ」ってことでひっくり返してやるにしても
ひっくり返されるのがリアリティの欠片もないお粗末なシロモノだったら
カタルシスも何もないでしょ、ということ
> 「安易に“超越的なもの”に依存しすぎ」
については多くの作品において実際そのとおりなんだから仕方ないと思う
# その依存が希薄な『暗闇のスキャナー』は個人的に高く評価してる
>「今自分たちが生きている現実世界のツラい部分」 >を否定したくていろいろ書いてた ディック自身が殆どそのままの事を既に書いている (知り合いのガン患者がなんたら)ので全く目新しい部分が無い。 残念ながらそういうのは「自分の持論」とは言いません。
他人がなんと言おうが持論は持論だろ 確かに「潮流に反する意見」みたいな含意もあるが
作者自身がざっと30年ほども前に正解を発表しちゃってる 問題について「作者の言う通りです」っていうのが「自分の持論」? 皆がそれを認めていて誰も異議申し立てなんかしてないんだから その意見は「公共の」ものだろ。なんでどこの馬の骨とも知れない 「お前」に帰属しなきゃいけないんだw 結論:そもそも論争に成り得ない事については、誰も「持論」など持ちようがない。
なんという読解力
まぁ「孤島の天才数学者」みたいなもんだわな。 自力で正解に辿り着いたのは確かに偉いけど 外の世界ではそんな事誰でも知ってる、ていう。
『暗闇のスキャナー』を評価する理由も山形氏が解説で書いているのと全く一緒。 つか、わざわざ『暗闇〜』表記をしてるって事は創元版読んでるんじゃないの?
663 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/30(土) 19:37:35
ディックは当たりはずれが大きいって言われてるけど 代表作ばかり読んだせいか今まで読んだのは全部面白かった 逆にはずれって何があるの?
というよりか、むしろ読者を選ぶ作家ってことだと思うんだがな テーマ的に
世界中でヒットすることを期待されているハリウッド映画に 最も多くの原作を提供している作家とまで言われてるのにw そんなに「ディック読んでる俺って特別!」って思いたいのかw
あのディストピア的な世界観とか陰々鬱々とした物語展開って、 まぁそれなりに売れはするだろけど、陽性さが少ないから、 所謂ヒット作にはなりえないケースが多いと思うんだけどな 実際ディック原作のハリウッド映画って多いけど、換骨奪胎なのが多いし そういう自意識の訴えとしての選民思想って話じゃなくて ただ単にB級というか、作品の基調というかブレ幅が大きいところあるよな、ってこと言いたいんだけどな
ディックの中で『アルファ系衛星の氏族たち』が一番好き、 とか言うんなら、「俺って特別!」って思ってもらってもかまわないけどな。
普通に構成がちゃんとしてるのと 「これは…酷い(笑)」ていうのあるじゃん。 なんで「向いてない奴は全部受け付けない」とか たいした根拠もなく決め付けたがるのやら。 ちなみにたくさん読むとその「酷さ」自体にニヤニヤできるようになるので 「面白くない作品」は「無い」。
670 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/30(土) 21:43:57
>>663 「一般に「面白い」といわれている小説なら何を読んでも面白い」
なら「出来の良い」代表作だけ読んどけばイイが
「好きな作品にはっきりした傾向が有り」且「ディックの代表作は全部面白かった」
なら「出来の悪い」マイナー作品も楽しく読める可能性が高いと思うゾ。
個人的には『ライズ民間警察機構』はさすがに無理ありすぎだろと思ったが
今読んだら違いそうな気もする。
「所謂ヒット作にはなりえないケース」ってw 「世間一般で言われている意味ではない」ヒット作って何?! 「なりえない」ってことは「どんなに特殊な条件下でも絶対ヒットしない」 って事ですよね?そんな企画通るわけ無いじゃん! 「ケース」て使ってみたかっただけだろ! しかも具体例やデータを挙げて断言するでなく、「思う」だけかい! じゃあこれから「俺のイチモツは世界一の巨根」と「思う」ことにするから お前ら絶対否定すんなよ! こんな「頭悪いけど頭良さげに見せようとして頑張ってます」 感バリバリの文章、中二病認定されて当然DEATH!
ディックは短編の方が良作が多い(映画化されまくり)ってのはわかるけど、 俺は、全体的にグダグダで欝っぽくて話が落ちてない長編のが好きだな。
なんつーか、論じることで相手に自分の意識を伝えることはまぁいいとして それを絶対的な目標にする時点で間違ってるだろ 別にこれはディックに限らず。 やれやれ。
あーw確かに君が何を言いたいのか俺にはさっぱりわからないw こーゆーのがスマートなコミュニケーションなんでつね
>陽性さ >換骨奪胎な 「品詞」って知っていますか?遅くても中学卒業までには習うと思うんだけど…。 >ただ単にB級というか、作品の基調というかブレ幅が大きいところあるよな 「基調」と「ブレ幅」の意味がある程度類似していなければ意味が通りません。 「基調」と「ブレ幅」って似てますか? 大体「作品の基調が大きい」ってどういう意味ですか? 「基調が大きい」と、なんだか良いことのように思えるのですが、 でも「≒B級」なんですよね?日本語はやっぱり難しいですw
676 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/31(日) 03:06:54
外人乙
677 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/31(日) 04:01:19
ディックは日本が世界に誇る偉大な作家
我々ドイツ民族の最大の至宝だな
韓国の光ニダ
680 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/31(日) 10:08:12
フィリップ・キンドレッド・ディック(Philip Kindred Dick, 1928年12月16日 - 1982年3月2日)は「国籍不明」のSF作家。 基調の大きなB級作品「のみ」を発表し(当然、権威あるSF賞を受賞したり 映画化されて再編集版が何度も公開し直されたりした作品は「ない」) それらは麻薬常習者と躁鬱病患者にしか理解されない。 にも関わらず、著作の殆どがフランス語や日本語に翻訳されている他、 最も多くの作品が映画化されたSF作家と呼ばれている[要出典]。理由は謎である。 てことでおk?
681 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/31(日) 10:23:58
ディツクは終戦時17歳、朝鮮戦争時22歳。 召集令状におそれおののいていたといわれている。 UCLAでのROTCに反発して退学したのも、 精神異常者なら招集されないということを知っていたためでもある。 もし戦争に参加し歴戦の勇士なら1963年からのベトナム戦争で、盛大に ドラッグにふけていただろうとは想像される。
682 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/05/31(日) 20:21:24
映画化するなら監督はクローネンバーグがいいね。
うむ、彼奴ならいかにも基調の大きなB級作に仕上げてくれそうだ
686 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/06(土) 02:25:38
>>685-686 よーするに『ブレードランナー』からディックに権利がある部分
(固有名詞や独創性の顕著な設定)を“除いた”ものって事だな。
『ブレードランナー』大好きな人はどうぞ、みたいな。
>>687 ディック作品におけるカトゥーンからの影響みたいなことを
浅倉氏が書いてたがあれも未検証のままだね〜。
先日ブクで『ブレードランナー』てカバーのかかった羊をみた。 映画の皮を被るなんとやら。チトびっくり。まーよくある話ではあるが、 角川のギャツビーとかね(『夢淡き青春』ww まじ)。 ――とそういやスレ違いもイイトコだがwwwこんなことも。 早川ちゃんでも出てたのねギャツビー、橋本福夫訳。80sの目録を眺めていて。
クローネンバーグて小説家に転向したんじゃなかったっけ?
T4観たら元ネタの一つと言われる「変種第二号」に先祖返りしてて ほとんど金の掛かった『スクリーマーズ』だった
>>228 はハイペリオンテトラロジー全ての読破を、
>>230 は「ハイペリオン」という本の(つまり巡礼達の身の上話が終わるところまでの)読破のことを言ってるんだと思われる
スクリーマーズの、夢も希望もありません的なエンドは ディックらしくて好きだな T4が金をかけたスクリーマーズという意見には賛同出来ないが
ブレランで感動し羊でがっかりしたのは俺だけではないはず
>>694 それは、ディック読者とは言えないぞ。
『ブレードランナー』が、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をうまく映画化していることは確かだけど、
それは原作のいくつかの要素をバッサリと切った結果。
そのバランス感覚が、リドリー・スコット監督の作家性なのだろうけど。
『ブレードランナー』は、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』への入門書。
そして、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、ディック作品全てへの入門書。
羊で感動した俺は、ブレランを観るべきか何年も悩んでいる
>>696 見るべきだと思う。原作のイメージ壊されるのが嫌なら、
ブラック・レイン、グラディエーター、キングダム・オブ・ヘブンあたりを見て決めるとよい。
高校生の時の俺 ブレラン→何かよくわからんけど、かっけー 羊→何かよくわからんけど、泣ける
映画見たけど正直何の感動もなかった 当時はものすごかったんだろうと感じたぐらい だから悩むようなことじゃなくて他に見るものがないとき 気が向いたら見ればいいんじゃないかと思う
700 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/25(木) 00:40:23
>ブレランで感動し羊でがっかりした >『ブレードランナー』が、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をうまく映画化していることは確かだけど、 また「基調が大きい」君ですかw
>>646-647 とか見ても「順接/逆接」が完全にあべこべだよね〜、基調君。
彼が読んでるディック作品は実際に書かれているのの何十倍も
「スゴイ事」になってるんだろうな〜w
702 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/26(金) 14:16:11
小さな黒い箱は結構思想・主義と政治的な繋がりを感じさせる作りだけどあれから なぜ電気羊が出て来たのかは不思議。 追記して共感ボックスは2ちゃんねるぽいなとか思いました
703 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/26(金) 14:32:29
小さいだっけ
まぁ、アンドロ羊でのマーサー教は 決して腕利きではない様に描かれているデッカードが任務を完遂できる事の 理由付けとして導入され、それがデウス・エクス・マキナにならないように 逆算してストーリーの中に編みこまれたんだろうという気がするが。 アンドロ羊全体が小さな黒い箱の発展形というのではなくて 上記のような理由でディックお得意のアイディアのリサイクルをしただけかと。
だから、デッカードの(他の捜査官との相対的な)腕の良し悪しが描かれて居らず 最後はバッティーに情けをかけられて終わるブレードランナーには マーサー教が必要無かったのじゃないかな。
確かに妻との諍いだの給料や調度品(羊を含む)あたりの描写から言って凄腕では無い感じ… なんでデッカードが選ばれたのかの理由を失念(また読もうか…)したけど、 妖精の王とかジェイムズPクロウみたいに生来的に平凡な能力の人にスポットライトが当たってて 脆弱だと言い過ぎっぽいけどあくまで一市民の活躍を描くのに神経注いだんだなとか友好的に解釈… 縋らないと立てない人間の弱さを知っ(自覚し?)てる作家でしたみたいに何か感想文的なレスに集束してしまいました。 ディック好きです。ごめんなさい。蘇生しないかしら
707 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/26(金) 21:43:46
>デウス・エクス・マキナ マーサーはアンドロイドだったんですね、わかります
流れよ我が涙、と検死官は言った
709 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/26(金) 23:49:57
みのもんたにならえ
710 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/28(日) 19:13:13
ブレランと羊は設定がちょと似てるくらいなもんで別のものだな
監督も脚本家も「自分は原作を読んでない」と言ってるし ディックが認めたのも勘違いの結果という説があるからな。 (改稿された脚本に原作の内容が反映されたと思ってたらしい)
リドリー・スコットがもともと何を映画化したかったかは wikipediaにでも訊いてもらうとして 「エイリアン」は偶然設定が被っただけなのに「宇宙船ビーグル号のパクリだ!」 と訴えられてるんだよな。 ブレランではそれに懲りて、類似を指摘されそうな脚本を予めチェックしといて 訴訟を避けるために原作としてクレジットしたんだろう。
類似を指摘されそうな脚本を予めチェックしといて←× 類似を指摘されそうなSFを予めチェックしといて←○
714 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/29(月) 20:25:08
>>712 ヴォ−クトは裁判に勝ってるんだよね。関係ないけど未来少年コナンは原作あるけどスランの髣髴とさせるシーンのオンパレードだと思う。
ターミネーターもハーラン・エリスンに「俺のアイディアの盗用だ」と訴えられたんだよね それも認められたはず
E.R.バローズは、ラドヤード・キップリングに訴えられたら持ちこたえられただろうか?
Movie Triviaというサイトには >SF作家のA・E・ヴァン・ヴォークトが起こした訴訟は示談でけりがついた(settled out of court)。 という記述があったそうで(現在は閉鎖されておりこれは孫引き) 盗作と断定されたり、 工業パテントみたいに、影響関係を問わず先に発表した方に権利がある というような法的判断が下ったのではないようだ。 多分、ありがちな「訴訟費用節約の為の示談」という話で 「似てればなんでも裁判して勝てる」という訳では無いんじゃね?
718 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 01:36:10
聖書のパクりだとかギリシャ神話レベルまで遡ろうと思えば訴え自体は出来るからなぁ ヴォークトやエリスンの例内容に関係なく
>Scott denied it, then settled out of court for an undisclosed sum, adding Van Vogt to the credits.
(スコットはこれを否定し、額非公開の金、及びクレジットにヴォクトを加える事で、示談にした。)
(Cory Doctorow."Sci-Fi Wars"
ttp://www.craphound.com/nonfic/lawsuits.html )
>Van Vogt actually initiated a lawsuit against 20th Century Fox over the similarities, but Fox settled out of court.
(ヴァン・ヴォクトは実際に20世紀フォックスを相手に類似性に関する訴訟を始めたが、フォックスは法廷の外で解決(示談に)した。)
(en.wikipedia."Alien (film)")
"settle out of court"は「示談にする」が定訳のようだ。
ttp://english.e16.org/2006/12/nhkfinancial-scams-1-1211-12-2006.html >>715 >Cameron settled for a reported $72,000, and Ellison's name was appended to the credits in the home-video edition.
("Sci-Fi Wars")
「キャメロンが」解決したという事はこれも示談では?(settleには力づくで黙らせるという意味も有る)
ただし後の再ビデオ化の際にクレジットを入れなかった件で(契約不履行で?)訴えられて敗訴しているようだが。
聖書やギリシャ神話の著作権持ってる奴は印税と示談金で一生遊んで暮らせるなw
教皇は免罪符で食ってたからな
722 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 12:27:31
まあ、お金貰った方が勝ちだわな
723 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 12:36:38
>>720 は「聖書やギリシャ神話の著作権」はとっくに切れてるから
>>718 みたいな訴訟は絶対起きないって意味ですよw
神は不死だから死後何十年で著作権消滅という規定は適応されないぞ 訴えられたら負ける
神は人ではないので「人権」の一部である著作権は認められません、あしからず。
いずれにせよ全知全能なので訴えられたら負ける
>>724 聖書の原著作者が神なら「私は最初に光あれと言った」と書くはずですが
実際には「神は最初に光あれと言った」と書かれています。キリスト教の神は
唯一神ですから、これを書いたのは神ではありえません。
>>726 じゃあ絶対に折れない矛と絶対に破れない盾を(ry
全知全能なら賠償金いらんだろ
730 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 16:20:08
(前提1)神は全能である→(結論1)神は自殺できる=神は不死ではない (前提2)神は不死である→(結論2)神は自殺できない=神は全能ではない (結論1、2)より→(結論3)神は全能であり且つ不死である事はできない (結論3)より、神は「自分が全能且つ不死ではありえない」という事を知らない →(結論4)神は全知ではない (結論5)てか、こんな簡単な矛盾に気づかないようでは、どんなヘボい弁護士にも絶対負ける 訴えられても全然怖くない
(結論1、2)を共に成立させるから神なのだよ
著作権に関する最初の法律が出来たのは1709年です。 法律には、それが出来る前にさかのぼって適用されることは無い、という大原則があるので、 書いたのが誰であろうと、聖書やギリシャ神話に著作権は存在しません。
733 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 16:56:59
>>731 だからそれは論理的に絶対あり得ないと言ってるのに
自殺に成功した神はどんな状態になってるの?
その論理的にあり得ない状態であり得るのが神だろ?
735 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 17:01:10
で、「自殺に成功した神はどんな状態になっているか?」の答えは?
神として居続けてるんだろうなあ
737 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 17:17:07
だからその「居る」てのは生きてるのか死んでるのか?
>聖書のパクりだとかギリシャ神話レベルまで遡ろうと思えば訴え自体は出来るからなぁ こんなアホなカキコミをしといて、間違いを指摘されたら小学生レベルの反論。 絶対に負けを認めないで最後までレスし続けられれば自分の勝ちというオレ様ルール。 ディックスレのアイドル、基調君がまたまた降臨したようですねw
いや、人間の論理やルールの枠だけで語られても困るんだが
740 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 17:25:45
「論理」が人間の頭の中にしかないものであれば 自然科学は成立しない(自然の振る舞いは論理に従わない) ということになりますが?
「論理」が人間の頭の中にしかないものであれば ↓ 自然科学は成立しない(自然の振る舞いは論理に従わない) そこに論理の飛躍があるね
「生きているか死んでいるかもわからない、存在自体が論理で証明できない」奴は裁判の原告になれないだろw
さらに 自然科学は成立しない、と自然の振る舞いは論理に従わないはイコールではない
744 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 17:33:15
なんで「人間の頭の中にしかない」ものが「人間が作ったのではない」自然の振る舞いを規定できるのか?
>>732 は無視かw
自分に都合の悪いレスが見えないってのはむしろ懐かしの統失君ですか?
いや、法律なんか変えられるし
だーかーらーw 変わったその法律は変える前の事案には適用できないの!
748 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 17:45:09
>747 その法律自体を変えられるでしょ >744 たまたま共通している部分だけを抜き出して、当たっているといっているに過ぎない 占い師の手口と同じだよ
ていうか「神は論理では計れない」と言っちゃったら その後はどんな議論をしても無駄だよね。 論理自体を変えていいって言ってるのと一緒だから 議論自体が成り立たない。
>>751 いやいや、論理に従いません、って宣言しちゃってる奴が
どんな理屈こねたって勝ったことにならないからw
>>750 成り立たないはずの議論をあーでもないこーでもないと
延々千数百年続けてきたキリスト教徒ぱねえっす
論理的にあり得ない状態でもあり得る神について 論理的に話していたつもりだったが 勝手に自滅しないでくれ
自滅なんかしてないっすよ? てかアンタがもし議論に勝ったと思ってても、 ウチの神に頼んで「勝つ」と「負ける」の意味を逆転できるからどうでもイイっすw それとも「オレ」と「アンタ」を入れ替えてもらおうか? 自分が負けてないって信じ続けられりゃ毎日楽しいのかもね。
なかなかディックスレらしくなってきたな よかったよかった
757 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 18:26:44
>>754 >論理的にあり得ない状態でもあり得る神について
>論理的に話していたつもりだったが
山田正紀キター!
>>758 それでも語ろうとし考えてしまうのが人間なのであって
沈黙するのは死体でしかない
>>754 は反論者が、「論理に従わない」主体を神と
>>754 との間で混同している、と言いたいのだろうが
実際にやっているのは
>>755 と同じ論理展開。
てか
>>755 が皮肉だと言うことにも気づいてないんだろうな。
761 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 18:43:37
>>759 大多数の一般市民はそんな事にチャレンジしている暇は無いのであって
あなたの価値観で勝手に死んでいることにされてはたまらない。
何様ですか?
>>754 ある問題について「論理的」に話し合った結果、結論に達したとしよう。
しかし、その結論の意味が「実際に」神によって改変され
(あり得ないと言い切れますか?)、我々がその事に気づけないなら、
議論が論理的である事にどんな意味があるのか?
どんな筋道を辿っても、結局は神のお好みの結論に落ち着くのに。
いや、そもそも「論理的」の意味が改変されていたら?
そう考えると、あなたが「論理的」である事の根拠は何処にも無く
どんな問題についてであれ(もちろん「論理的にあり得ない状態でもあり得る神について」も)
「論理的」に話す事は不可能という事になる。
つまり「神は全知全能である」という前提を採用する限り、議論を「論理的に」展開することは出来ない。
763 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 19:33:14
>>738 アホな書き込みをした者ですが721以外のレスは別の人ですよ
僕が書いたのは物語なんて部分的に似ていたり真似たりオマージュなり入り交じってて
その時その時の時代の風潮や嗜好の多数派に相まって残るものだから「聖書に似てる」
だの何だの言うのは正直(原著読んでれば)誰にでも出来るわけで
なんか著作権とか"出典"なんて実際問題割と曖昧で頼りないもんかなぁって感じて書いただけです
深い意味も物議醸したいとかも無かったですよスレ伸びてるの見てびっくりしました
キリスト教にもグノーシスとか異端があったり幸福実現党が今もあって数分からんけどその支持者がいたりとか
ホンモノだの独立して唯一無二の存在って意外に輪郭が茫洋としてて話したい人が主張したり
復刊やら守ったりして文化としての形を継承なり続かせてくんだなぁとか
まぁ好きが一番強いんですよ
クトゥルー?とかカフカvsボルヘスだの対立させて論に出すのも面白いかも知れないですけど
ホーガン読んでスケールのでかさのままよく分からん感動の波に飲み込まれたい時もあれば
やっぱディック最高だよってamazonの映画から来たレビュアーにイラついたりしたりそういう
何の話か分かんないですけど少数派だからって蹂躙されたままなのは悔しいしまぁ
読めよとにかく知れば分かるさみたいなで喧嘩止めましょう
今北産業
なんで楽しくバカ話してた流れがこうなっちゃうんだよww
>>720 の原点を思い出せ
そもそもIDすら出ない板でまともな議論をするのは不可能
やめとけ
石ノ森章太郎が「ロボコップは僕の方が早かったのに」と笑っていたのを思い出した (ロボット刑事のことね) もっとも早いと言ったら平井和正の8マンの方が早いんだけど
>>749 「法律が、それが出来る前にさかのぼって適用されることは無い」
というのは法律の運用についての原則であり、法律より上位のルール。
法律より上位のルールを自由に変えられるのなら、法律についていくら議論したって無意味。
どんなに論理的な結論を出したって、土台をひっくり返して「無かった事」にできるからね。
これって「議論のルールである「論理」自体を勝手に変えて良い」って言うのと似てるでしょ?
(
>>762 )
しかし、ディックスレなのに 神とか非論理的な存在に強烈なアレルギーを持つ人がいるのは面白い それは人間の持っている有力な能力のひとつなのだが
動物にも「迷信行動」というのがあります。 むしろ「論理性」こそ人間の強力な武器かと。
想像力が世界を作った。
>想像力が世界を作った。 そこに論理性が介在していなかったら 私たちは目の前にあるものを手に取る事すら出来ないでしょうね。
目の前にある物を論理的に取った事は少ないな クレーンゲームとか
ほんとに手に取れてるの?
それはわからん
論理というのは大まかに言うと「原因と結果が一対一で対応する」ということです。 動物の迷信行動というのは「偶然同時に起こった事同士の間に因果関係が有ると思い込む」 ことで、これは「本来存在していない一対一対応がそこに有ると誤って認識する→非論理」 ということです。 視覚と触覚の一対一対応というのは、 「目の前に見えているものに手を伸ばせばそれに触れることが出来る」ということであり 世界のルールに論理が欠けていればこの対応は保障されないでしょう。
それは厳密な物ではないね 人間はどこかで見切っている そうでないとフレーム問題みたいになって 動きを起こすことすらできなくなる
「大まかに」と言っている人間に 「厳密でない」という批判は有効ではないでしょうw
「原因と結果がおおまかに対応する」ならいいけどね
大まかにしか対応していないものがいくらも有る中で 視覚と触覚こそが最も強固に一対一で対応しているものでしょう。 鏡であるとかホログラムであるとかが事前にわかっていない限り 人は目の前に見えているものはそこに有ると思い込みます。 それを確認する最も確実な手段は手を伸ばして触れることです。
こっちがまったく動けない場合はどうなっちゃうんですか
つまり実際に触れてみるまでは 論理性は確認できないというわけだね
つまり実際に触れるまでは それは想像なのだよ
>>781 「世界が論理的に構築されているかどうかはわからない」ですね。
なんせ「想像力によって作られた世界」という前提ありきの話ですから。
うふふ、ほんとに手に取れてるの?
>>783 もちろん現実世界はいちいち確認しなくても論理的です。
論理とはもともとは人間が自然を観察して学んだものなのですから。
>>784 私は自然科学について話しているのですが、
あなたは哲学的な問題を論じたいようですから
他の人がかまってくれるまで気長に待っていてください。
>781と>782 に対してはどうかな
>>785 もちろん現実世界はいちいち確認しなくても論理的です。
論理とはもともとは人間が自然を観察して学んだものなのですから。
そう言い切れるのはなぜだろう?
それはあなたの信仰かなにかですか?
では「論理」が外部に全く根拠を持たず、純粋に観念的な存在だということを 証明してください。
なぜそういう質問になるのかな?
>論理とはもともとは人間が自然を観察して学んだものなのですから。 これについては同意できるが そこから >もちろん現実世界はいちいち確認しなくても論理的です。 への論理の飛躍が不思議なのだよ
外部から全くインプットの無い脳が何かを産み出すという事がありえるでしょうか? 自分の体だって自然の一部です。論理は純粋な無からいきなり生まれたのですか?
>>792 「論理」は「自然」の下位に従属していると考えます。
「自然」を「宇宙」(「この宇宙」ではない)と言い換えれば、
人間が知ることが出来るようなものは大概「宇宙」の下位に従属しているでしょう。
>「自然」を「宇宙」と言い換えれば は >「現実世界」を「宇宙」と言い換えれば に訂正しておきましょう。
何かおかしいとおもったら>770が割り込んでいるのが問題なのだな 俺は770ではないが 想像力の中には因果関係が含まれている、つまり論理性もある ということでいいのかな それが正しいかどうかは厳密に検証しないのが想像だということでは そして人間の世界認識としては手近な物を掴む場合もそんなものだ 外部からインプットが無くても何かを生み出すことはありえるだろう。 そもそも純粋な無などという想像の産物をなぜ持ち出すのか?
>794 >795 と言い換えたとして >もちろん現実世界はいちいち確認しなくても論理的です。 がよくわからない 我々がいままで知り得た世界に対する論理的構造の範囲内では世界は論理的である ということならわかるけど
>>780 「次善の手段」で我慢してくださいw
>想像力の中には因果関係が含まれている、つまり論理性もある
>ということでいいのかな
>それが正しいかどうかは厳密に検証しないのが想像だということでは
論理性の無い想像力というのは可能性としてはあるでしょう。
だからそれに基づいた世界は
>>771 みたいになるだろう
という所はとっくに通過したと思ったのですが。
>外部からインプットが無くても何かを生み出すことはありえるだろう。
自分の体も自然=外部=現実世界の一部という立場なので、
五感も内臓感覚も無い=手本にするものが無い所から脳が何らかのルール的なものを
生み出すとは思えませんが、あなたが出来ると思う根拠は何ですか?
>そもそも純粋な無などという想像の産物をなぜ持ち出すのか?
上記のように「手本にするものが何も無い」という意味です。
>>797 それこそまさにフレーム問題です。現実世界が論理的でないかもしれないと
常に怯えていては、朝起きて会社に行くことも出来ませんw
800 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/06/30(火) 23:50:33
融通のきかない社会
>799 なぜ非論理的かもしれないと思ったら動けなくなるのかな? それもおかしいね
>798 >自分の体も自然=外部=現実世界の一部という立場なので、 五感も内臓感覚も無い=手本にするものが無い所から脳が何らかのルール的なものを 生み出すとは思えませんが、あなたが出来ると思う根拠は何ですか? そんなことわからんし根拠など無い
論理的にわからなかったらとにかく動いてみることだな 何か手に触れるかもしれん
手で触れられる物などほんのわずかに過ぎん。
なにも手に触れないことも貴重な情報だな
806 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/07/01(水) 01:20:58
なんの議論をしてるのか分からない
それはディックスレだから
よし、じゃあ黒髪の若い娘について議論しようぜ。
黒髪キャラだと「あなたをつくります」のブリスが印象深いな 「アルファ系衛星の氏族たち」と「去年を待ちながら」の奥さんと合わせて ディック3大最悪ヒロイン
フロリクス8にも黒髪の美少女が出てたね。 あの娘が死ぬ、ってこと以外はほとんどストーリーを覚えてないけど。
まだ人間じゃない
813 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/07/06(月) 15:56:39
怒りの神って読み通したことあるひといる? なんかディックのドイツ趣味の学習ノート・・・マルチンルターあたりまで遡る・・・っぽくて 興味あるんだが
高い城読めたい
ウビック読めたい
>>813 読んだけど内容忘れちゃったな。
結構ゼラズニイの色が強かったような。
http://eiga.com/buzz/20090715/18 エミリー・ブラントとマット・デイモン、P・K・ディック原作SF恋愛映画で共演
マット・デイモン主演のSFラブストーリー「アジャストメント・ビューロー(原題)」に、
エミリー・ブラント(「プラダを着た悪魔」)がデイモンの恋人役で出演することになった。
米ハリウッド・レポーター誌が報じた。
本作は、SF作家フィリップ・K・ディックの短編「調整班(Adjustment Team)」(新潮文庫
「悪夢機械」所収)を、「ボーン・アルティメイタム」「オーシャンズ12」でもデイモンとタッグ
を組んだ脚本家のジョージ・ノルフィが脚色したもの。ただし、原作とは少々趣きが異なり、
映画版では、デイモン扮する国会議員(原作は不動産セールスマン)が、美しいバレエダ
ンサー(ブラント)と恋に落ちるが、奇妙な状況に阻まれてなかなか会うことができないと
いう恋愛色の強い内容になるようだ。なおノルフィは、本作で監督デビューを果たすことになっている。
ブラントは現在、ジャック・ブラックと共演する「ガリバー旅行記」を英国で撮影中とのこと。
次回作は、ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンスら共演のユニバーサルの「ウル
フマン(原題)」で、11月6日全米公開。
【映画】P・K・ディック原作のSF恋愛映画『アジャストメント・ビューロー』でエミリー・ブラントとマット・デイモンが共演[07/15]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1247648396/
819 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/07/16(木) 09:15:48
今、高い城の男読んでるんだけど、最初は日本人が易経でお伺いをたてるだので 読む気が失せてたんだが、チルダンがポールに進物してご高説を賜ってガクブルしたり ジョーとジュリアナがイナゴの作者に会いに行こうとしたり、バイネスがやっと谷田部氏と 接触できそうになれば、それを追うSD長官がバイネスの逮捕を画策したりですげぇ 面白くなってきたw はやく昼休みにならないかな・・
日本人が易経をやっていると思い込んでいるわけではないよ。 当時、PKDが凝っていた神秘主義で、別世界からの御託、別世界が存在する事の窓口として 易経があるらしいよ
ニコラス・ケイジ、また似たような能力持った役柄演じてるな
next除いて彼の主演作は何だかんだほとんど見てる
「探検隊帰る」を読んだ。 さすがディックだ、なかなかの佳作。
え?ええーーーー?
短編では探検隊・出口は何処かの入り口・凍った旅の3つが大好き
826 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/07/23(木) 18:28:43
未翻訳のディックの短編集を出してくれ。
そんなのあるの? あるなら早く出せ!
創元に言うんだ
829 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/07/24(金) 18:38:08
>>827 現在入手不可とか未訳とかは色々ある。
非Oっどんな内容やろ?
>非O 悪いガキが伸し上がる話 「ブリキの太鼓」を連想した
831 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/07/31(金) 02:03:59
832 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/07/31(金) 16:19:52
見てない
833 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/02(日) 13:36:49
age
834 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/12(水) 22:26:01
のりPKディック
高い城は、よく研究してるなと感心しながら読んだな(プロに対して失礼すぎるが チルダンが、なぜこいつらの顔色を伺いながらペコペコしなければならないんだ という下りはニヤリとさせられたよ
836 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/13(木) 20:43:23
アメリカで、methといえば、メタンフェタミンのことだが、 1オンス(22グラム)で、売り買いする人が多い。 どうもメキシコ産が主にカリフォルニアで流通してる。 ディツクが不眠不休で原稿書いてたように、 ノリピーも不眠不休だったんだろう。
覚醒剤がどういう薬か知っている人は、 不眠不休で働かせて利益を得ていた人が陰にいたと想像する。 だから、プロダクションがノリピーを庇えば、疑いの目はプロダクションに向かう。 どんな組織も覚醒剤使用者に対して寛容ではいられないことになる。 個人的にも、覚醒剤使用者に対して寛容な社会は、 麻薬や幻覚剤が普通に使用される社会より住みにくい社会だろうと想像する。
マイノリピーリポート
くすりともしない
高相クロの男
やっぱりディックの愛読者もご多分に漏れず のりピーのジャンクぶりに興味津々なんだろうか?w 俺がのりピー画像をスキャナーダークリー風に着色してやるから それっぽい画像を誰か用意してくれよ。
844 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/19(水) 13:26:09
845 :
841 :2009/08/20(木) 19:16:48
ディックっていうのは、まあ言ったらSF界の酒井法子だな
849 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/21(金) 02:12:00
のりぴー世代が盛り上がってまいりました
のりピースレになってるなw
_ ,,.. -- ...,_ ,. - '"´ 彡: : : : : : :\ /≦ 彡': : : : : : : : : : :\ /z≦ ,彳: : : : : : : : : : : : : ::ヽ . /: :z≦ 彡: : : : : : : : : : : : : : :ヘ /: : : : :三 ソ: : : : : : : : : : : : : : : ヘ /: : : : : : : ゙ミ ゙=-: :_ : ;イ: ::∧ : : : !. |! ,': : : : : : : : : : ミミ、 ,.ィ ´ l: : / ヘ : ::l || l: : : : : : : : : : : : _,.∠、 / z'==┤: :| rュ |: : : : : : : : : :_,.ィ´z=、 ,イ/ ,zzミ ヘ: ::| 「 ̄| |: : : : : : イ´ <逃ハ { ム逃イ. !: :l. 「 ̄| | : : : : : : | U l |: :l r‐「 :/⌒ヽ |: : : : : : ノ U ト U レ′ し「´しi^ ト、 l: : : : : り: / ^ -'´ 、 / 」L 〉 / >、 l: : : : : P U Kt‐t‐t‐t'Tイ ∧ (⌒ヽー' /`/ , ヘ / : : : : :「 \ ヽ二二イ ,:': : :ヽ ヘ ト 〈_zLイ) l ./: : : | ト、! \ U /: :: : : :> | ヽ / ,' ≧z: : : : :> ヽ _,ィ′: : : ::r「 ヘ / フイ ハ「 「ヘ「ヽ「 〉 イ シ ャ ブ 抜 き 失 敗
のりピー今回の事件で随分と借金作ってしまったからな 借金生活までディックやんけ 賞受賞者 覚醒剤 悪者と結婚 離婚(たぶんするだろ) 失踪 SF関係(トップをねらえ主題歌) まんまディックやね
854 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/22(土) 08:04:28
インドのとある町は三日三晩夜通しぶっとおしで祭りがある。 その期間は屋台や食堂のサモサにアンフェタミンが入っているので 絶対食べないように、とあるガイドブックに書いてるけど、 むしろ集まっちゃうよね。 俺もその一人。
855 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/22(土) 16:44:32
戻って来るな
ただいま インドアライフ 降参でーす
「電気羊」の映画化「ブレードランナー」の続編があるそうなんですが 文庫化されていますかね
>>857 自己解決しました
うぃきによるとPART4まであるそうですね、翻訳が待たれます
>>857 >>858 流石にジーターは覚えとけよ
翻訳待ってるのは4のことだよな?
翻訳2,3はすんでるぞ
861 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/28(金) 13:38:47
「流れよ我が涙、と警官は言った」をチョイ前に読んだ。 ハードボイルド的に乾いた感じがかっこいい。 なんか「LAコンフィデンシャル」を思い出した。 ラストも納得でした。 「高い城の男」もよかった。 とにかく読みやすくていい。何よりネタが最高。 日本人の描写もたいして違和感なく十分楽しめた。評価高かったし。 もちろん易経は論外だが、そこはまあディックなんだから仕方ない。 ディック、ヴォネガット、村上春樹というのはテーマに一貫性があっていいですね。 個人VS制度、みたいな。なんか読むと癒されます。
862 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/28(金) 15:58:29
あんなカス射精と並べるな厨房
863 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/28(金) 18:11:51
↑ファンのくだらない自己主張。
865 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/28(金) 19:51:40
自己主張じゃなくて弁論か補導だろ
ディックの作品の真のテーマってグノーシス主義だよね 現実は、バーチャルか幻でその後ろに真の世界の姿があるけど、真の世界も本当の意味で美しくて正義かどうかわからないとこにディックなりの葛藤があるような
いや、真のテーマは他人との共感だろ
868 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/29(土) 08:04:10
最近の調査ではデックが囚われていた観念はただのメタンフェタミンによる 妄想だったことが、わかったらしいです。 真のテーマは「薬物ダメ、ぜったい」 ということですね。
869 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/08/29(土) 15:38:04
観念だの二元論は晩年の三作だけで基本はヒューマニストでしょう 女運みたいなのが悪いのはあるんだろうけど、本来は人間っぽい温かい作家じゃないか
でも5回も結婚できてるし、基本モテたんだろうな 女性に対してやさしそうだもんな
彼女一度もできたことのないモテないキモヲタに かぎって 離婚回数多い人の事をひはんするよねぇー
個人的にはナンシーが一番いいな
945円か。高いなあ… しかし何でわざわざこれを復刊するのかよく分からん。 虚空の眼とかを復刊したほうが売れるんじゃない?
それより未翻訳作品を復刊してくれよ
876 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2009/08/30(日) 13:15:29
ザップガンと悪夢機械の新装キボンヌ
電気羊を前のカバーに戻してください
878 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2009/08/30(日) 14:24:16
中高生にはホーガンやウェルズ薦めたい。あのカバーはガキが見ると調子こく気がして切ない
カバーデザインはさっさと統一してほしい 中途半端に2作品だけ変えるのならいっそやらないほうがマシ
選挙が終わり、政治の終わりが始まった
流れよわが涙、と警官は言ったも新カバーになるんですね
>>875 は、このままの文だと
原書を英語のまま復刊してほしいということになるよな。
875 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/30(日) 00:39:05
それより未翻訳作品を復刊してくれよ
ペイチェックですよ?
電気羊のカバーあんな風になってるの知らなかった。。。 ユービックのカバーだけは変えないで欲しい。あのカバー好きなんだ。
ケツアゴのやつ?
カバーなんかどうでもよい おまえら中身読んでないんじゃねーか? たまに居るよな 中身読んでないのにカバーみただけで読んだと嘘ついてるバカ
887 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/01(火) 16:15:38
それ中学生だろ
中身を読んだればこそ、表紙の喚起するイメージとの齟齬に思い至れるわけだが
889 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/01(火) 17:38:44
経歴しか読んでないニワカか
昔のアンドロ羊の表紙は実に内容を現していたからなぁ。 顔がモニターになっているサイバー羊がアンドロイドと逃避行するんだよな。
891 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/01(火) 19:46:44
一般層も手にしやすいカバーに変わったのはハヤカワが譲歩歩み寄りしてる証拠だろ 売れない長編文庫を一部のマニアが買うが為にリスク放置して雑な仕事してたら倒産する
分かりづらいな。すません何でもないです
至極簡単に説明すると同人誌の表紙買いですよ
894 :
892 :2009/09/01(火) 21:00:54
買わんて!
俺は買ってない。 高い城の男なんて買ってない。
文庫本はほぼ全部持っているのだが、高い城だけは食わず嫌いで 買ってない。文庫本の1冊ぐらい、読まなくても買っときゃいいのに>オレ。 「歴痴」なので、史実を知らないと楽しめなさそうなんだよなぁ。 ディック節炸裂のイカレた話なら読みたいんだが。
>>896 第二次世界大戦で勝った国と負けた国を知ってればおk
898 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/03(木) 00:14:39
ヴァリスに酔える人なら読まん方がいいよ
>>896 歴痴 とか言ってる時点でお前は読書する資格無い
901 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/05(土) 16:10:00
タイプが全然違うわボケ
高い城も、キャラクターだけ見るとほかのディック作品と 同じようなもんじゃないかと思うんだけどな。 気の弱い小市民キャラと、微妙な立場にいる権力サイドの人間を書くのが好きだよね。
>>896 小学か中学の社会の教科書に載っている程度の事も知らんのか?
>>896 みたいなやつは「日本とアメリカって戦争したの? どっちが勝ったの?」
とかいうレベルなんだろうな
ヴァリスは駄作 高い城の男は名作
ヴァリスよりアルベマスのほうが面白いよねー
光速電神アルペマスか
>>903 実際には義務教育レベルの世界史を100%覚えていても、エンターテイメント作品(小説、映画、ゲーム)を
楽しめるわけではない。学校では極力フラットな歴史観で扱うわけで、「ターニングポイント」とか「裏設定」
とかに萌えるためにはある程度のオタ的教養が必要。
っつーことを踏まえて、高城はどうなの?
高い城はナチズムの精神分析だよ。 高度に合理的なナチ・エリート(SD長官ハイドリッヒとか)の思考には、分裂症に近い情動の鈍磨が見られる・・・とかなんとか。 精神分裂病者(ナチズム)が世界の半分を握った悪夢世界で、どうにか日々を生きながらえながら 「アメリカが勝利し、世界平和を実現する、理想の本物の並行宇宙がある」 「我々はそれに接触できない」(ここ重要) 「この悪夢世界で人生を終えるしかない」(ここも重要) 「でもきっと、それはどこかにある」(泣) という、切なすぎるお話。 電気羊でも、シンパシー能力のないアンドロイドについて同様の説明がなされていたけど ナチズム=アンドロイド=エリートって ・・・きっと自分に冷たくした出版社社員の投影だったりしてw
909 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/06(日) 11:07:05
萌えとか高城とか気色悪い感覚に抵抗ないキモオタな人は消えてラノベ読んでてよ
高い城の男では、どうやって日本が勝ったのか気になる。 登場人物が「多少歴史をいじっても枢軸の勝利は揺るがない」みたいな会話してるけど、 どんな展開をたどったのか想像も付かん。 でも、翔鶴は沈んでるんだね。
911 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/06(日) 19:37:41
しかしアメリカが勝利したために、世界中の紛争に乗り出すシェリフになってしまったのは いいことなのか悪いことなのか、いまだ判定不能だよ。 もちろん独日が勝利しても、今のアメリカのような役割をしてたと思う。 世界の覇権者はそう楽なものではない、という教訓がこの小説にこめられた もう一つのテーマかもしんないね。
高い城はなんであんなに日本に好意的なんだろう
「垂れるな チ○コ!」と妻は言った
>>912 易経が好きで、東洋文明への憧れがあったからだと思う。
あのように書かれると日本人としては嬉しいが、くすぐったくも感じる。
>>912 うろ覚えだけど、易経でもなんでも中国のパクリじゃねーか的なことを言ってなかったか?
>>907 は、学校でオチコボレでいじめられっ子だったんだな
ヲタは勉強できる奴よりもいじめっこよりもエライと思いこんで頑張ってるんだな
がんばれ!
おまえは世間の負け組だが、そう思い込んでがんばれ!
唐突な
>>907 叩き三連打
何か現実の歪みが感じられてならない
PKDはかなり早い時期に「絶対悪としてのナチズム」に興味を持っているんだよね。 「最後から二番目の真実」 ・ドイツ宣伝省のOBが未来社会で、歴史改変プロパガンダ番組(映像の世紀みたいな奴)をこさえて WW2を東西それぞれに都合よく放映、民衆を啓蒙する話。 特に作中搭乗する旧西独製の暗殺機械(可塑性プラスチックの表皮をまとい、目標に青酸カリを注射、逃走不可能な場合、TV受像機に化ける) は素晴らしい。 「テレポートされざるもの(ライズ民間警察機構?)」 ・片道旅行で植民惑星に送り出されたものの末路(ユダヤ人の東方移民) 「シミュラクラ」 ・未来のアメリカ政府が、タイムマシンを発明。政治顧問としてゲーリングを過去から招聘して・・・
>>920 >「シミュラクラ」
>・未来のアメリカ政府が、タイムマシンを発明。政治顧問としてゲーリングを過去から招聘して・・・
キカイダー01の悪の組織がタイムマシンを発明して
江戸時代から平賀源内を連れてきて
手伝わそうとしたようなもんだな
>>907 日本人の名前がkaelemakuleなんて小説にオタ的教養が求められるわけないだろ
>>914 ドイツは怒ったそうだけど、そりゃそうだろうなあ。
「日本とドイツに分割統治されたアメリカでは、ドイツ支配区域のユダヤ人は迫害から逃れるために日本支配区域に脱走する」
みたいな世界観は、まさに逆鱗に触れてるんじゃないかと思う。
>>920 > PKDはかなり早い時期に「絶対悪としてのナチズム」に興味を持っているんだよね。
ディックが描くとナチズムが「絶対悪」になるのは、さもありなん。
ホロコーストだとか人種差別主義だとか独裁だとか、
そういう次元でなく、もっと根本的なところで相容れなかったと思う。
927 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/09(水) 07:03:05
デックって朝鮮戦争のときは、22歳なわけでしょ、徴兵とかどうだったんだろうか。 カリフォルニア大学を中退していれば、兵役免除のROTCを受けられなかった はずだから、軍隊生活してたのかもしんない。
どの世界のディックの事を言っているんだ?
929 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/09(水) 12:33:26
ダークファンタジーコレクションって、昔ちくま文庫で出てた「人間狩り」と同じ?
>>924 日本は満州国にユダヤ移民の国を作ろうとしたことがあるから(河豚計画)
設定はあながちおかしいともいえない。
オタ的教養があるとディックの作品は楽しめます。
そろそろ次スレの季節だが、次スレのスレタイは 「P.K.ディック フロリクス8から来た友人」 じゃ、あまりにもひねりがなさ過ぎだよな?
ちょうど2年目か、フロリクス8ならセンスいいし、ま、いいんじゃない
933 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/10(木) 19:15:56
1978年ごろの日本版プレイボーイでディックのインタビュー読んだことあるんだけど なんでも黒い長い髪の日本人女性と付き合ったことがあるらしい。 その女性からインスパイアされたこともあるんじゃないのかな。
8−マーエルドリッチ だな
パーマーエルドリッチは3スレ目とかぶる
私も
>>931 に一票
UBIKはつまらん。パットの必要性も謎だった。
UBIKはつまらん。パットの必要性も謎だった。 あと、凍った旅は、主人公はまだ眠っているってことだよね?
9番目は ユービッ9 だな
8ンシーにならえ
942 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/14(月) 14:21:16
死の迷9あたりでも良すぎるスレ
943 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/15(火) 04:19:41
6ですが
>>938 あの伏線はどうなったの?あの設定はおかしいんじゃないの?あの人物なんだったの?
はディック作品では
言い出したら限が無い
945 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/15(火) 15:08:19
レイチェルはなぜ羊を
>>941 読み返した。凍った旅は、やはり主人公は眠ったままだ。
途中でマルチーヌが主人公の船に追いつけるはずが無い。
しんぽる がかなりディック的だったよ
>>946 うろ覚えだけど、軍の船に特別に乗せてもらったって書いてなかったか?
8−キーパッドの日々
>>945 それよりなぜガーランドがレッシュはアンディだと執拗に言い張ったのかがわからん。
951 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/16(水) 05:54:15
ディックはかなり重症のメタンフェタミンアディクトだったから つじつまの合わない行動やプロットやストーリーは、 ノリピーをみてもわかるように、 そうゆうもんだ、ここはそのシャブ中的支離滅裂小説を楽しめばいいわけ。 1グラム2万円もだすより、数百円で体験できるので、それなりに楽しめる。
なんか支離滅裂でワロタ
>>948 軍用の船があり得るなら、主人公達は冷凍睡眠で十年も旅をしない。
よって主人公はまだ眠りの中。
夢から覚めてないってオチに成る程と思えるんだけど、 ディックはそんなにSF考証に厳密じゃないから 軍の舟は特別製エンジンで速い、民間船は普通のエンジンで遅いで良いんじゃないか それかコールドスリープ中に技術革新して早い宇宙船が開発されたとか
技術の進歩があれば、宇宙船のホストコンピューターがそれを取り組むんじゃないかな。 あのホストは、マルチーヌに連絡を取って、(おそらく)画像を取り込んでそれを主人公の夢に使ったから。
パーマーエルドリチにヤクやってSEXしたら気持ち良いって話が仄めかしてあったけど ノリピー夫婦みたいだな 次スレは時事ネタで さかいのり8− (さかいのりパー) にしよう
やっぱ無いな テレビをひっくり返して「ほら空っぽだ!」ってシーンで 元妻にはちゃんとテレビの内部が在るって描写あったし
のりぱーw
>>957 凍った旅の最後のくだりの
『ポスターは破けてしまった』云々は、
あの小説の、ポスターというモノは主人公の記憶の基になっていた
(当時一番大切にしていた)というモノで、さらには
幼少の時の罪悪感も併せて記憶の基になっている…風に読めたので
つまり幼少の罪悪感・ポスター、の記憶にがんじがらめになっていた
自分と決別してゆくという意思の現れだと、読んでいたよ。
もっというと主人公は眠りから醒めてはいないかもしれない。
眠りから醒めていないことに気づいているんだとすると
その上での意思の現われかと思う
ディックの短編は傑作が多いが、 中でも凍った旅はディックにしては珍しい切なさのある名作だな〜。 短編だと他には、変種二号、パーキーパッド、輪廻の車が好き。
961 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/27(日) 16:46:45
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むしろPKDらしい混乱した日常じゃないか。 そのゴミの山のどこかに、ぽつんと神が隠れ顕現を待っているんだよ
ディック自身は別に非政治的な作家じゃないでしょ。 ヴァリス読んでも(ry
964 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/29(火) 20:01:32
初めてなんですけど オススメを教えて下さい。
長編なら、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」 短編集なら、「ゴールデン・マン」 絶版じゃなくてかつ初心者向きならこの二冊かな。
短編集なら「パーキーパットの日々」と「悪夢機械」もおすすめ。
967 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/09/29(火) 20:52:03
ありがとう!
ディックの場合は 短編のほうが 長編より読みにくいというかとっつきにくい 駄作も多い 長編の良いものが評判になったとか、映画が話題になったとか そういう理由で 下らない短編も勢いで訳されちゃったからな
俺はむしろ短編のほうが好きなんだが… 長編は投げっぱなしが多くてな
俺もどちらかと言えば短編が好き。 長編だとアラが気になる事が多いかな。 まぁ、駄作も含めてディックは面白いよ。
短編の場合、仁賀先生のおかげでかなり読みにくくなってるのもあるけどね… 長編はあのグダグダ感がたまらない。 結局どういう話なんだと言われたら困るような内容の本が多いんだけど、でもそこがいい。
973 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/10/01(木) 00:09:44
短編の方がアイデアが光っていて良い
975 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/10/01(木) 07:06:42
昨夜、NHKBSで、「マイノリティーリポート」見ました。 2時間半くらいあるので、疲れた。 しかしディックというひとは、憑りつかれし者ですよね。 30年近くライター生活して、名作はあれど、 食べるためにおびただしい駄作を量産し続けて、貧困と戦う姿に共感を覚える。
短編はあんなに完璧なのになんで長編はグチャグチャで収拾がつかなくなるのか
>>976 長編の出来にムラがあるのはアイデアを思いついただけ全部ぶち込んでるからじゃないかな
イマイチの作品だと、それプロットに必要か?っていうアイデアが散見される
短編だとワンアイデアストーリーが多いからディックの着想の豊かさが際立つんだよね
ソクラテス以前の宇宙論
「あなたを合成します」みたいなグチャグチャ作品も大好き。 好きな音楽を何度も聴くように、気に入ったところを繰り返し読んでしまう作品が多いです。
>>978 と宇宙開闢論、だよね?
出口はどこかへの入り口は味のある作品だな。
ニート時代に読んだパーキーパットは心に沁みたぜ
短編は駄作が多い ディックってニートに人気が有るの?
翻訳短編集とかも並べ方がまずい いきなり冒頭がウーブのやつあるじゃん あれだと 今一つだな と思われて一作目で投げ出されるぞ
>>982 お前山形訳でも読んだのか?w
あいつに言わせるとそうらしいな
みんな一度はいってしまうんだよ。 太宰を読む人は生活破綻者か?って。 読書と実人生はべつもの。 でもまあ、同一と考えちゃう奴の方は、どっちかといえば危ないんじゃないw>982
ディックの長編の主人公で、完全に人生投げちゃう奴っていないよね。 だからたぶん好きなんだと思う。
987 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/10/03(土) 19:44:37
私もとうとうディックが死んだ年齢になってきた。 もう十分生きたと、思う。 すべての男はストラッグリンしてんですよ、やっぱさ。 たとえ薬中でも死ぬまで生きる努力はする。
スタッシュライダースの歩き方をしながらディックの哲学を叫びつつ銃を乱射して死にたい 倒れてもオマワリに向かって「魚に銃を持たせてはいけない」 と100回唱えたい
妖精の王いいよな
ほう
埋め
うめヴァリス
埋め流れよ
997 :
ume :2009/10/06(火) 11:49:04
まだ1000じゃない
前スレをまちながら
1000 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2009/10/06(火) 16:33:39
パーマー・エルドリッジの今年3つになる娘
1001 :
1001 :
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