世界幻想文学大賞受賞作「奇術師」で久々のお目見えとなった
クリストファー・プリーストについてどうぞ語ってください。
※ネタバレは警告&改行を忘れずに
2 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/14 21:59
2げと
3 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/15 20:57
奇術師は非常に面白かった。
客観的な真実、というものなど存在しないと
著者に力強く、ユーモアたっぷりに語りかけられた気持ちだ。
そういえば、プリーストの作品はずっと無数の主観のすれ違いと衝突とを
描いてきたように思える。
いつも結末がすっきりせず、割り切れない感じになるのも、やはり計算のうちなんだろうか。
4年前に「イグジステンズ」が出てるから、久々のお目見えでもないね。
「逆転世界」も「奇術師」も魅力的な謎を提示して途中の展開は面白いけど、真相・オチがいまひとつ。
逆転世界は最後まで読んで損したSFベスト3に入るよ。
6 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :04/06/15 23:23
ライバルと言われたイアンワトソンと比較しても、小説は上手い。
「奇術師」、「魔法」はまさにプリーストのことを指すようだ。
読者を煙に巻くのが好きなんだね。
ネタバレ警告!
・・・結局、最初の歓喜教団の教祖様はどうやってテレポートしてきたの?
あとボーデンは新・瞬間移動人間のネタに「双子」を使ってたでFA?
アンドルーにとりついてた「双子」って最後のテレポートに失敗したエンジャがとりついてたの?
>>7 ネタバレ警告!
教祖様:ケイトが言うようにイカサマ
ボーデン:イエス
アンドルー:アンドルーの眩双者
邦訳が複数冊あるんだから、タイトルも書いてくんなきゃ何のネタバレなのかわからないよ。
それもそうやね
>7>8は「奇術師」のネタバレ話
11 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/17 21:08
ジュード・ロウがボーデンでガイ・ピアースがエンジャやるんですかね?>奇術師映画
ニコラ・テスラの研究所は映画でみたいね〜
12 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/17 21:17
次に訳されるのは何だと思う? あるいは何がいい?
奇術師が映画になるころに便乗して、次のが出そうな予感。
映画がらみでしか出ないのが、今のSFのみならず
活字メディア全般の弱みだが・・・。
VRものらしいExtremesよりは、分岐する歴史ものらしい
The Separationのほうが、円熟したヘタウマの騙りを
満喫できそうな気がして、そそられるんだが・・・。
読んでないからあくまでも予想、イメージ、だけど。
13 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/19 03:03
俺的には「逆転世界」や「ドリームマシン」を映画化してもらいたい。
スペースマシンも映画化したらいいなー
しかし、同じ19世紀の話なのに奇術師のキャラは女癖が悪いな(特にエンジャ)
15 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/20 01:07
逆転世界は良かったなあ。
リアル工房にとってはまさに「認識の変革」。
読み終わった時は自分のいる場所がわかんなくなった。
16 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/20 20:33
「逆転世界」は確かに面白かったです。
鉄と蒸気の雰囲気いっぱいで、どきどきしながら読みました。
ただ、ラストはどうなのかな?
都市世界の住人の認識自体は、特異点?を追わなければずれていくのですよね。
だとすれば、世界の真相が明らかになっても、主人公は救済されないのではと考えたのですが、どこか読み違えているのかな?
あんなもん夢オチとかわんね。
ネタバレかな?「逆転世界」未読の方は読まないで。
>>16 確かに主人公の救済という形では話は終わらなかったけど。
でも主人公も都市も必死に追っていた目標というのが
まさに『都市と自分の固定観念を存続させるためだけ』に必要なもので、
両方が完璧に破壊され全く失われても「なんだ。生きて行けるじゃん。」
という感じがとてもよかった。
現代都市文明っていうのもたぶん『それ自体の存続と観念の持続』
のためだけに日々動いてるという部分が大半なんだろうけど。
そのことを思ってもみなかった形で描いた寓話という感じ。
20 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/21 09:53
ああ〜やばい。
ここ見てたらまた読み直したくなってきた>逆転世界
暮れ行く島へのフーガも原書で持ってるので読んでみないと。
冒頭だけ読んだけど何かバリケードで封鎖された町が出てきて、
よさげ。
>>19 おもしろい解釈ですね。確かに、主人公は一種の開放感を得ていたのかも知れないですね。
すこし捻れた開放感だったのかもしれないですけれど。
ドリーム・マシンのラストも似たような雰囲気を持っていた気がします。
ハッピーエンドではないけれど、妙味が胸に後味を引く感じ。
22 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/21 22:30
伝授者は古本屋高すぎ。
読んだ人いますか? 感想きぼん
>>19 これもネタバレだけど
生きて行けるじゃん,は途中経過で,説得者はそれで納得させた
つもりでいたんだが・・・というオチじゃないの?
だって太陽を見上げてたでしょ.
逆転世界のラストに納得がいかず
ネタバレ無しで夫に薦めて(面白いよーとか言って)
あやうく離婚されそうになった。
>>24 なんだそれ。
逆転世界がオモロイだなんて価値観の相違にもほどがある。
もはや、親でもなければ子でもない、離婚届にハンコを押そうってか?
byヨコジュンだっけ?
で、だんなのベストは何なの?
24さんのベストは?
ちょいと聞いてみたくなった。スレ違いだが。
>>25 糞つまんないものを面白いふりをして薦めるとはどういう了見じゃ!
俺を試したのか!俺の時間を返せ!
ということらしい。
プリーストともあろうものが
こんな駄オチを書いているのが信じられず
自分が誤読していて本当はすごい話なのかを知りたくて
手近な未読のSF者に読ませてみたわけ。
オチがひどいよと先に言ってしまうとテストにならないので演技していた。
だから「試した」というのはウソではない。
だんなのベストはベアの『タンジェント』あたり?
私はベイリー者かな。最近のベストはテッド・チャン。
今、「スペースマシン」読んでるんだけど、萌え萌えシーンが多くてハァハァ・・・
例えば、夜が来たのでヒロインと抱き合って暖めあったり、ヒロインのコルセットを主人公が取ってあげて主人公がハァハァ・・・いったりする。
>>26 レスどうも。糞つまらんとわかってる本を読まされて
怒る気持ちはわかるなあ。つまんない本は読みたくないもんね。
だんな、あなたが勧める本を素直に受け取ることはもう二度となさそうw
だけど「禅銃」の腰砕け後半が許せるベイリー者なら、
「逆転世界」のラストも許容範囲なんじゃない?
「逆転世界」のラストは出た当時自分の周りでも許せるかどうかで意見が分かれたな。
ラスト10ページ(かどうだか覚えてないけど)が駄目だからといって、その前の400ページの
魅力を否定すべきかどうかと。
ちなみに自分は「否定すべきでない派」だった。
自分もラストで腰砕けになったのは事実と認めるけど、
「すべてを否定するにはあまりにもアイデア良すぎ」派のひとり。
ところで「逆転世界」以外はすべて未読で、「スペースマシン」も
つんどくになってます。既読の方、「逆転世界」をボーダーラインと
すると、他の作品の評価ってどの程度ですか?
ネタバレはなしで教えてください。
>>28 レスしてみて分かったが、自分の行動はDQNだった。
むしゃくしゃしていた。
誰でも良かった。
今は反省している。
>だんな、あなたが勧める本を素直に受け取ることはもう二度となさそうw
おっしゃるとおりですw 96年からだからもう8年。
ベイリーは端から壊れているわけですよ。しかしプリーストは小説のうまい人だし、
「その前の400ページ」は本当に面白いしウェルメイドなので
あんな形で裏切られると激怒しますね。
自分の場合、「ついこないだまで逆転世界のラストにがっくり派だったけど、
今年の6/21に考えを改めた」派。つまり、19さんの意見に目を開かれたわけ。
プリースト自身の作品意図もどこかで読めるなら読んでみたいものだけど、
>>19のとおりなんじゃないかな、って思ってもみたり。
長いから腹立つ。短編なら「なんだこりゃ」で済むのに。
奇術師ネタバレで質問
ラスト間際でアンドルーがケイトに向かってニッキ−のラベルを指して「これは同じものなのか!?」って叫ぶシーンがあるけど、あれってどういう意味?
何と同じなんだろう・・・
>>32 リアル工房ならそれで良いんだろうけど、
あのころの小説ってのは
1,話者は信用できない
2,舞台は話者の認識してるものと違ってるのがデフォルト
3,物語構造は多重化してるのが普通だし、それが綺麗に入れ子になってちゃもうダサイ。
で、この3つはコンボで当然。
そういう流行がすでに収束しようとしているところ。
だから最後の10pで、ま・・・まさか今時2の単発ネタかあ?
こんなんで驚くかバーヤバーヤって感じですね。
要はすれっからしの読者には物足りなかったと言うことです。
この手の小説の初めてがこれなら、充分感動して当然。
出会う順序の問題かも。
>>35 奇術師ネタバレで回答
「これは(ルパートの筆跡と)同じものなのか!?」
>>36 宇宙の孤児 → 吹きわたる風 → アルファ・ケンタウリへの十三人 → 逆転世界
の順に読んだら、たしかに吐息のひとつももらしたくなるかも?
>>33 どうもフォローレスありがとうございます。
「逆転世界」は単に「意外なオチ」を目指しただけではない、
全く独特な視点から『人間と科学技術』、『心と文明』の
関係を示した傑作だと今でも思ってます。
こうした全く新しい視点を提供するというのもすぐれたSF作品の
重要な機能だろうと思います。
41 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/06/26 01:07
「奇術師」読了。
語り口の妙に魅了されて一気に読み切ってしまった。
映画になるそうだけど、この不安な語り口の雰囲気がうまく映画で出るかどうか。
あと、奇術師同士の泥試合は論争が雑誌の投稿で始まった事もあって
2チャンの荒れたスレの罵り合いみたいだなーと思ってしまったw。
奇術師が糞面白かったので調子に乗って魔法読んだら
ダラダラしてて(゚?B゚)ツマンネ
我慢してぜんぶ嫁。
ちょっとした仕掛けがあるから。
魔法はなんか腑に落ちない話だったが、
筆は達者だと思った覚えがある。
奇術師読んだんですが、何故地下室にはあんなにいっぱいあったんでしょうか?
一回だけしか機械にかけてないと記憶しているのですが・・・。
一回に一つではなかったのでしょうか?
お手数ですが回答よろしくお願いします・・・
46 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/05 20:15
>>45 悪いことは言わんから、もう一回最初から読んでみた方がいい。
二人をごっちゃにしてないか?
>>45 悪いことは言わんから、※ネタバレは警告&改行を忘れずに
88年頃のSFマガジンに掲載されてた「観察者」という短編を読んだんだが、なんとも不思議な
話でおもしろかった。
ラストはいろいろな解釈がとれるね。
この短編、「ドリーム・アーキペラゴ」シリーズに属しているそうなんだが、他に
訳されてるのが載ってるのってNW-SF誌ぐらいなんだな・・・そんなの買えないよ〜
他の作品へも読みたいので1册にまとめて翻訳してくれないだろうか?
>48
昨年のSFMの何号かに載った「ディスチャージ」がたしかそのシリーズだったような
入手は比較的容易と思われ
50 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/10 17:36
奇術師、確かに面白いんだが、長さを半分くらいに刈り込んだほうが
良くないだろうか?
うん。ちょっと冗長だと思う。
53 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/11 01:01
まあでもそれをいっちゃあ、最近の海外小説はほとんど全部冗長。
54 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 09:49
なんでこんなに長いのが流行ってるんだろう。
スティーブン・キングのせい?
長いけど文章が読みやすいから気にならなかったよ>奇術師
スペースマシンも長かったな・・・
スペースマシンとか奇術師読んで思ったけど、ラスト余韻もなくあっさりと終わらすのが好きなんかな・・・クリプリさん。
57 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/12 02:20
>>55 それだ。
キングぐらい筆力があれば問題ないんだけど、
筆力ないやつが真似すると、大変なことになるってことだな。
>56
奇術師、余韻ありまくりじゃないすか〜
魔法読んだんですけど・・・
以下ネタバレ
様はメタフィクションなの?
最後の部分はどういう意味?
61 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/14 22:32
プリーストは「逆転世界のアイデアは短編だがけれど、目的はいい小説が書ければいい」と言って
いたような記憶。SFのガジェットは文学に奉仕する道具みたいな感じなのかな。
結論はいつも「リドルストーリー」。読者の判断に任せるような作風は、昔から。
そこが一番の魅力であり、悪くいえば物足りない。
一番SFしてるのは「ドリームマシン」かな?バーチャルリアリティの先駆けのような
傑作。
「ドリームマシン」はいいね。 ちょっとディックっぽいけど
最初から最後まで狂ってるディックの世界と違って、論理的に
書かれている物語にほんのちょっと不条理と言うか腑に落ちない
所があって、それが効いている。「逆転世界」よりこっちの方が
断然好きだな。
63 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/07/15 23:07
逆転世界の主人公の奥さん、
今まで読んだSFの中でむかつく女性キャラNo.1なんだが。俺的に。
奇術師読んだ。
いかんせん落ちが・・・。
うまい落ち作れないんだったら期待させないでほしかった。
>64
「落ち」しか評価基準がない君はかわいそうだな
落ちがつまらないので、読者に期待外れさせない為に、
それ以外の個所もつまらなくする作家。
どんな作家よ…
>>64 うまい落ちっていうよりも、ひねってそこに落とした感じがする。
なんでそこで○○ーになるわけ? とは思った。
奇術師で質問
解説で言ってる、アンドルーが読者に演じたマジックって何ですか?
70 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/06 20:09
逆転世界しか読んだことなくてオチでガッカリ派だったけど、
ここのスレみて奇術師読んだよ。
なんだかんだ言ってやっぱりラストはショボイじゃない……
逆転世界と違ってオチでガッカリていうんじゃないけど、なんというか
終わり方がヘタじゃん? 読後感がショボイ。
>69
ネタバレ?
ホントは双子じゃなかったよ、ってことでは?
「彼がわたしたち読者とともに〜」とか書いてあるし。
>>70 なんていうか、読んでる途中は結構面白いんだよね。
ただ、その面白さの中にはこれがどういう結末へ収束するのかという興味も含まれている
から、オチがイマイチだと途中の面白さまで割り引かれることになってしまう。難しいね。
前のほうのレスでも言われてたがプリーストって「読者の想像に委ねる」ラスト書くの好きみたいだから・・・
いやー奇術師の「読む面白さ」を作り出すハイテクニックに
驚嘆した者にとってはびっくりする評価ですな。
なんでそこまでオチにこだわるのか。
オチなんて落語の結末みたいなもんで
プリーストは名人の落語みたいに語り口に驚嘆するタイプの作家でしょ。
なるほどプリースト噺家説か。いいね。
だからオチじゃなくて「終わり方」だって言ってんじゃん。
物語をあれだけグイグイ引っ張り回してんのになんで
最後の最後でポイッと簡単に放り投げてしまうのか?
ということですよ。
あれじゃ読者に委ねるのではなくホントに放り投げている
ようにしか読めないんだけど。
落語だってオチというより「終わり方」がバシッと決まって
ないとどんなに語り口が上手くても拍手は起きないでしょ?!
>75=ボーデンのプレステージ
なにがいいてんだ?
82 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/09 01:45
>75へのレスがないので、ラストグダグダ作家という事で確定してよいですね?!
>82
すぐに勝手な結論を出したがる奴はプリーストに向いてないので
別に読まなくていいです。
なるほど、分かりやすいw
85 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/09 12:01
>83
そういう事いう前にちゃんと反論して下さいよ。
現にラストはグダグダなんだから無理だろうけど。
まぁ、もう読む気もありませんしね。
だから、
>グダグダなんだから
つー主観的なものに反論したってしょうがないでしょ
早くいなくなりますように。
88 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/09 19:29
マイナーなもの誉めてりゃカシコイと思ってんだから。
それはこの板の基本だと思ってたが
プリーストってマイナーだったのか? 初めて知った。
プリースト、イギリスじゃメジャーだよ。
何年か前にロンドンに行った時、
中規模の本屋でも新刊が平積みになってたもの。
ネタバレ含む。
>>75 あの終り方は俺は好きだけどね。
一番異常なものが現われて終わるってのは
怪奇ものの常套的なサゲだと思うが。
双生児かどうかも、最後まで意図的にどちらともとれる書き方を
していると俺は思う。まあこの辺は技巧的に凝り過ぎかも知れないけど。
93 :
:名無しは無慈悲な夜の女王:04/08/28 03:17
ライバルと言われたイアンワトソンは本国ではメジャーなのか?
↑ゴダールの新ドイツ零年に出てきたよね、これ。しかし壮絶な光景だ。
奇術師ようやく読んだよ。
読む前は厚さにしり込みしてたんだが・・・結局今日一日で一気読みしてしまった。
もうね、捕らえて離さない、すごいわ。
ウェストリーは一回しか機械に掛けられていないのに、
父親が持ち帰った「プレスティージ」と納体所にいた「双子」で合計3人存在してるのか?
ボーデンの死ななかった方はどうなったんだろう。
97 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/09/20 08:29:55
あげ
The Extremes読んだがめちゃめちゃ面白かった。でもオチで萎えたw
今The Separation読んでる、改変歴史物で、これは更に面白い。
今度こそは最後まで決めてくれ!と願いつつ読んでる
とにかくリーダビリティの高さは、英国SF作家では群を抜いているね。
SFを読まない人にも安心して薦められる、唯一の作家だろう。
本人は、SF作家といわれたくないらしいけど。
The Separationはすごい。これは最高傑作だ!
最後まで、テーマ上必要な曖昧さを残すため意図的に破綻させた
部分を除いて、ディテールに至るまで、ほとんど破綻がない。
しかも、資料寄せ集めスタイルの第4部、第5部に至っては、
ほとんど、「ケルベロス第五の首」の第三部のような感じ。
結局、何が現実で何が現実でないのか(最外枠の語り手である
スチュワート・グラトンの目から見ての現実という意味で)、
恐らくこうだろうという程度の推測は成り立つものの、
細かい矛盾や曖昧さを残したまま、終わってしまう。
特筆すべきは架空の戦時生活の描写の圧倒的なリアリティ!!!
緻密に構築された架空の歴史!!!
そして、キャラクター造型の見事さ!!!
驚くべきリーダビリティ!!!
もう最高です。
「魔法」も面白かったッす。
地味だけど、完成度は一番高いんじゃないかな。
最後のはがきのくだりは……???
解説きぼんぬ
>>101 「魔法」いいよね
俺もラストがわからない。
103 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/10/22 18:59:34
魔法文庫化〜〜〜>ぷらちなの第二期だってさ
ソースはどこ?>「魔法」プラチナ二期入り
ふるさわさんとこ
文庫化しないと覚悟して単行本買ったのに…
ま、いいか
それより
>>100 が紹介してるThe Separationも出してほしいなぁ。面白そう。
出たら発売日に買うよ。
文庫化オメ!
もはや古沢さんは神ですな。
「奇術師」が、見事な訳文で売れたおかげでしょう。
ミステリ好きの人もけっこう読んでるみたいだから、
「このミス」にでも入賞しないか、ひそかに期待している。
もし入ればまた売れる
→セパレーションやエクストリームも翻訳!
なんてことにならないかと期待。
ところで、「奇術師」の映画化の話は、どうなってるんでしょうか。
108 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/10/23 22:02:22
>>103 プラチナ二期のラインナップは?
ティプトリーJrとプリーストの他は?
プリーストの小説はシャマランが撮ったらいい感じになるのではないかと思う。
ドリームマシンのネタは、The Extremesと似てた。
でも面白さでいったら、Extremesのほうが断然上
いま、スペースマシン読んでる。こいつも面白い
111 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/10/27 12:00:41
>>107 しかし「魔法」の翻訳はひどかったような記憶が……
やっつけ仕事みたいな。
文庫で手を入れてくれるといいんだが。
そんなにひどいとは思わなかったがな。
>>112 いや、「夢の終わりに」がよかったから、あれ、と思ったんだよね。
プリーストは原文むずかしいのかな。
プリーストの英語は割と読みやすい方。
「夢の終わりに」がよすぎたんでしょうかね。
未読(探してるんだけど絶版らしい)なので、判断できませんが。
スペースマシン、面白かった。
ウェルズのパスティーシュだという点を除くと
ごく真っ当なエンタメSFになっているのが驚き。
116 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/25 12:55:27
「奇術師」、インポケットの文庫ミステリ読者アンケート
年刊第三位入賞オメ。
予想通り、ミステリ読者のほうにより受けているようで嬉しい。
面白いもんね。
>>116 自己訂正。
読者アンケート部門じゃなくて総合部門三位だった。
作家三位、評論家四位、読者圏外、つまり玄人筋の評価が
高いことによる上位入選。
これでミステリファンの認知度が高まって
売れてくれればいうことなし。
Separationなんか、絶対ミスオタ向き。
早く訳されないかなあ。
120 :
名無しは無慈悲な夜の女王:04/11/26 22:21:25
「ホラ抜きのホラ吹き」と言われたプリースト。真面目な雰囲気で読者を騙し、
最後にどんでん返し。本人はお茶目な人なのかな。
気難しい親父だったら萎えるな
122 :
名無しは無慈悲な夜の女王 ::04/11/27 00:15:30
昔の写真みると、長髪のプログレロックバンドのリードギタリストみたいな
容貌でSF作家らしくなくカッコよかったんだよ。
今みると、太ったピーターガブリエルみたくなってる。
>太ったピーターガブリエル
十分カッコええな
このミスetcで入賞オメ
そろそろ魔法文庫版出るころだな
126 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/01/21 21:46:05
「魔法」入手age
表紙絵は不思議な絵柄でいいね。
これから読みます。わくわく・・・
ところでハ−ラン・エリスンの命を受けたスピンラッドにブン殴られそうになった話ってほんまかいな〜
127 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :05/01/22 02:18:43
「魔法」を読むと、使い古されたガジェットのリニューアルとメタフィクションを
力技で上手く組み合わせている。真面目な顔を装った詐欺師の見事な仕事。
来月発売のSFマガジンにプリーストの短編が載るよ。cremationとかいうやつ。
他にイーガン、ウルフとかのも載るみたい。
129 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/01/24 03:24:05
逆転世界読んだけど、めっちゃ面白いじゃないですか。オチに全く期待せずに読んでよかった。
「魔法」ただいま200ページあたりまで読んだ。
ナイオールの正体ってXXxXXなんですかねぇ・・・
>>130 多分違う。
君が「××」でしか書いてないから
正確なところは分からないけど。
で、俺も今読み終わったところ。初プリースト。
面白いが…なんと言うか「普通に」終わったな、と。
いや、あくまで(メール欄)としては、なんだけれど。
でも、カラクリを表に出す手際とか
小道具が上手いね。
次、奇術師読みます。
『魔法』って親本と比べて修正されてるの?
表紙と解説で買うには高いけど、今後の展開の為にはお布施が必要?
でも、最近I.ワトスンもでたし、英SFか?ナイケドネ
「魔法」読了。
おもしろい!がしかしラストのあの絵ハガキは一体どういう意味なんだろう・・・
どうせなら時間かかってもいいから第3版の翻訳が読みたかったよ古沢さん。
改訂部分が気になるぜ・・・
次の翻訳はThe Affrmationになるんかな?
個人的にはExtremesキボンヌ。
SeparationもAffirmationもいいけど、
Extremesのいかがわしさが大好きだ。
Extremesエロっぽくて好き。
知ったばかりの単語をやたらと使いたくなることってあっただろ?小学生の頃にはさ
解読する
「魔法」を読むと、「新婚さんいらっしゃい」が笑えない感じになる。ホント妙なハナシだなぁ。
>>137 受けを狙ったはいいが、奇を衒いすぎてあさってを向き過ぎて
見事に外してますな。
肝心の魔法がどんな話なのかさっぱりわからない
140 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/22 07:36:20
魔法読んだ・・・
ふざけるな!
何に対して憤ってるの?
142 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/22 08:24:52
なぜオチに憤ってるの?
散々読者を引っ張っといて最後に[メール欄]で片付けてしまう根性の悪さが気色悪い
この人の「伝授者」が好きだったなあ。
逆転世界より好きだった。
詳しい話したいけど、もう雰囲気くらいしか覚えてない。
やっぱりオチとかこだわる人には薦められない感じ。
プリズナーとディック的世界を混ぜたような雰囲気の本だった気がする。
>>144 『魔法』の仕掛けは<それ>ではないんじゃないかな。
[メール欄]の作品、読んだことある?
もし本当の<それ>を見てみたいなら、おすすめするよ。
『魔法』の作品内で起こる出来事はすべて同一のレベル内にあるはずだよ。
ただちょっとだけ結節点が隠されて複雑になっているけど。
馬鹿みたいに抽象的な話で申し訳ないが。
>>146 虚数くらいしか読んだことないです・・
>『魔法』の作品内で起こる出来事はすべて同一のレベル内にあるはずだよ。
でも、そうなると第6部の9章のわたしって何者ですか
「わたしはどこにでもいられる」とか言ってるし・・
誰かネタバレ解説キボンヌ
>>145 伝授者はオチをつけなければもっとよかったけどね。
原型作品はオチがなくて謎めいたままだったけど、
編集者に「これじゃ売れねえよ」と言われ仕方なく
長編化の際にオチをこじつけたらしい。
>>147 >ネタバレ解説
なんていうかなぁ。
いや、わからないでもないんだけどね、ネタバレなんかしようものなら、日本全国にいる
およそ5000人(もう少し多いかな?)のCPファンが俺をボコ殴りす
るために大挙してやってくるんじゃないかな。
あなたは、あなたが思ったとおりに解釈をするのがいいよ。
でも、そこで「メタフィクションだ!」と安易な解釈に逃げ込むのはもったいないからやめとけ、って話。
>>149 >>1 >※ネタバレは警告&改行を忘れずに
だから、それを守ればネタバレOK。
>>149 とりあえず横レス。
>>150以前に、メール欄では言えないほど
複雑な正体なの?
そうじゃなければ
わたし=<メール欄>でやれば良いよ。
>>148 なるほどね。ラストまで読むカタルシスじゃなく
奇妙な作品世界に迷うって感じ覚えてる。
プリズナーと同じだなまさに。
(最終章は切って捨てるべし)
実家に戻って読みたいなあ。
『魔法』読了
読み終わるのがもったいないくらい面白かった!
見事な小説世界を堪能させてもらいました。
オチにあれがあるのは、まあ85年の作品だし、いいのではと思った。
154 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/24 02:28:10
我が輩は「魔法」の、
あのラストにがっかり憤慨。
退屈した。
『奇術師』も『魔術』も小説内の世界の記述に圧倒的な厚みと深みがある。
だから読んでるうちに自分の中で作品の世界が多様に広がっていってそれがスゴく気持ちいいんだよね。
どちらのラストもその可能性がある点に収斂したという感じで全く不快では無かった。
オチだけでは終わらない余韻もあるしね。
156 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/24 03:35:04
厚みと深みというだけでは、
グルメの人が「まったりとして、こくがある」
と言っているのと同じくらい決まり文句的で
意味がないような気がするけど。
>>156 まあ疑うなら一度読んでみなって。
絶対面白いから。
158 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/24 03:49:58
「魔法」読んで、
ネタバレかなあ?
スクランブルスーツ思い出したのでつが。
こっちの話が、どういう話だったか?もはや忘却。
サンリオで読んだのでよくわかんなかったし。
プリーストの『魔法』には、助けられたよ。危ないところだった。
助けられたって何が???
163 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/24 23:09:43
マジシャンの奇術に関心するか、そのネタを知って失望するか。
プリーストは、テクニシャンなので普通は関心するが、
「なんだこれは、馬鹿にするな!」と憤慨する香具師も当然いると思う。
ホラ抜きのホラ吹きと言われた作家だよ。
素直に騙される快感を味わえればいいと思うけど。
騙される快感ももちろんだけど、
相互に入り組んだ文章、視点の重複、多重な意味など、
読むほどに頭をくらくらさせるような快楽が充満している。
しかもその技巧の結果が芸術というか文学になるワケではなくて、
あくまで全てが物語に奉仕してるのも私は好感持てる。
SFマガジンの古沢氏記事によると、短編集の話も進んでいるらしい。
うっしっし。
166 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/26 03:30:01
「伝授者」とか「逆転世界」とか
「スペースマシン」「ドリームマシン」なんかは
もう絶版なの?
SFMに「火葬」訳載。
果物を食べながらお読みください。
種が多い奴だとなおお勧め。
169 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/26 19:56:26
いまさらながら、『逆転世界』読んだよ。
面白かったなあ。ラストもぜんぜん抵抗感なかったし。
15の方に賛成だな。
>168
ドリーム・アーキペラゴ、1冊にまとめてほしいですよ。
165の短編集はドリームアーキペラゴ以外の短編集めたものなのかな。
魔法って「目欄」ってことか?
マジでわからん。
俺、創元の表紙はあまり好きじゃないんだけど、
逆転世界のは「アレしかない!」って思えるいい表紙だったなあ
>>171 いろいろにとれるように書いてあるのでどれとも言い兼ねる。
174 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/26 21:47:07
英国のアマゾンで予約できるUntitled Priest 2 of 2
というのは旧作の合本なのだろうか
175 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/26 22:48:02
SFMの「火葬」読んだ。プリーストの「ドリーム・アーキペラゴ」シリーズは
現地の女に、性病うつされたり、変なもの食わされたりと酷い目に遭わされる
男の話が多いのか?
突然のプリースト人気のおかげて、翻訳が読めることはよいことだ。
逆転世界はサンリオの表紙がいい。
そそられる。
あれで5割増しの印象。
177 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/27 03:25:42
訳は同じ?
サンリオのほうが章ひとつ多い。
それ以外は、だいたい同じじゃなかったかな?
サンリオ版はいま手元にないので確認できないけど。
179 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/02/27 11:43:13
章が一つおおいって、結構大きな違いのような気が。
あってもなくても別に構わないような内容の部分で、
のちにプリースト自身が削除したからそれに準拠したんだったっけ。
つまり『魔法』の一部が改訂されたのと同じようなものだよ。
より深みを増すために余計な部分を削除する。
実にプリーストらしいじゃないか。
流れぶったぎってすんません。
やっと奇術師を読了。楽しく読めました。
ラストも、まあ、あんなものですかね。
(以下ネタバレ)
じつは金貨のことでラストの「うじゃうじゃ」はなんとなく想像がついて
しまったんですが、それにしてもわからないことがひとつ。
転送元に残るものがとても重さが軽いのだとしたら、金貨も軽いはず。
そんなものが使えるとは思えないんですが。
>>177 サンリオ版にはプロローグが付いてます。
話のポイント部分の場面を抜き出しただけなので、
なくてもストーリー上の変化はないが、
「アレはいったいどこの場面なんだろう」と
思いながら読んだ分、少しだけ面白さが増した気がする。
まあ、なくてもそう変わらないとは思うんだが。
>>183 がーん……
そういうことでしたか。
とすると、舞台が終わるたびにあれをはこぶのはひと苦労だったでしょうねえ。
ご教授感謝。
謎が解けてよかった。
しかしすごいね、プリーストは。
185 :
名無しは無慈悲な夜の女王:05/03/15 13:14:39
SFマガジンによって大量の燃料が投入されたにも関わらず下がりまくり。
どうしてだ?
作品以外の話題がほとんどないせいだろう。
作品自体がネタバレご法度なものばかりだし……
ていうかアレ系の話はオチまでみえみえなんですが。
そういう話じゃないのかもしれないけど
188 :
名無しは無慈悲な夜の女王:皇紀2665/04/02(土) 02:14:02
>>188 面白い書評だけど『ケルベロス第五の首』に引っ張られているような気がするね。
おそらく「リアリティ」に関する考察が二つの議論の間で揺れ動いているせいだとおもう。
「信用できない語り手」という点から改めて突き詰めてみれば、もっと面白くなりそうだ。
190 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/03(日) 22:57:08
189の熱弁きぼん。
信用できない語り手が『僕を信用しちゃだめだ』と言った。
193 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/04/07(木) 16:19:45
188が追加補足してるね。
さらに混濁しちゃってるけどw
「奇術師」で初めてこの人の本を読んだ。
レーベルはファンタジー、ミステリ畑で好評、というのが頭にあったので、
そのつもりで読んだらガジェットが思いっきりSFだったので驚いた。
面白かったけど、上にもあったようにエンジャの日記は確かに長すぎだと思う。
次に読むのは「魔法」が順当なところなんだろうけど、
とりあえず取っ付きやすそうな「イグジステンズ」を探してみよう。
逆転世界を読んでもう20年ぐらい経つわけだが・・・たしか、
女が語った楽観的な”認識の違い”とかの甘っちょろい話じゃなくて、
途中の部族の女達の例でわかるように実際は『物理的に』影響が出る。
ってのに主人公が気づいてうへぁ!って話でなかったっけか。
あの”川”を渡らないと社会ごと全滅するって絶望的な状況だったおぼえが。
サンリオ版となんか違ってるの?>ヲチ。
>>195 両方入ってる。196のいうとおりで、オチは変わってない。
女のいう甘っちょろい話が
「ほら、やっぱ違うかったじゃん。
オレのほうが正しかったじゃん。
あの太陽を見ろよ……」
というオチ。
でもそれも、単なる主人公の主観の可能性もあるので、
結局読者の解釈にお任せ。
まあでもこの作品のクライマックスは、確かにオチじゃなくて
>途中の部族の女達の例でわかるように実際は『物理的に』影響が出る。
ってのに主人公が気づいてうへぁ!って話でなかったっけか。
まさにこの部分だし。
198 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/05/07(土) 00:02:58
プリーストのホームページが更新され、ポートレイトが載っている。
昔は超逝け面だったが、今は老けたねー!貫禄がついたということか。
「奇術師」映画化されるの?
わーい、ジュード・ロウ好きなんだ〜
200 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/05/16(月) 10:32:06
>>38 遅過ぎだけど・・・
ありがとう、謎が解けたよ
あなた頭いいね
もしかしたら原文だとわかるようになってるのかな
それにしても若島氏の解説は仰々しいような
タイトルの解釈は目からウロコだったけど
202 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/07/02(土) 17:49:17
奇術師読んで疑問だったところ
なんでテスラ装置では金貨は複製できて猫は複製できないの?
猫は複製できなくて、なんでエンジャは・・・
おしえて
204 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/07/03(日) 13:12:56
>>203 分からないから聞いているんだが。
それとも猫を複製できなかったように書いていたのは、エンジャの嘘だったと?
それなら辻褄が合うけど。でもスッキリしない。
アンドルーの複製だけ0gの理由も説明できない。
「魔法」読んだんだけど、解説で法月が言及してる二作よりも
エリスンの短編の方が影響強くない?
>>204 おれもかんちがいしたんだけど、あのgはギニーのことなんだそうだ。
ふつうに読んだらグラムだよなあ。
「バットマン ビギンズ」の続編も予定されているクリストファー・ノーラン監督だが、
いまのところ公式には「The Exec」という作品が次回作と発表されている。ところが
ここへきて、もう一つ以前から噂に挙がっていたクリストファー・プリースト作
『奇術師』の映画化「The Prestige」が年内にも撮影開始か、との情報が持ち上がっ
てきた模様。これは、グラスゴーで開催されたワールド・サイエンス・フィクション・
コンヴェンションに招かれた原作者プリーストの発言によるもので、監督の弟
ジョナサン・ノーランの脚本にすでに目を通したというプリーストの個人的な推測と
して、この11月にも製作に入るだろうと語ったとのこと。脚本についても、細かい
変更はあるものの全体的には原作に忠実なものとなっておりかなりお気に入りの
様子で、「バットマン ビギンズ」や「インソムニア」よりはむしろ、同じくジョナサン・
ノーランが手掛けた「メメント」のほうにより近い仕上がりになるだろうとコメントした模様。
http://www.allcinema.net/prog/news.php
敵対する2人の語りがミソだが、其の辺りは映画ではどう処理するのだろうか
国書の未来の文学で短編集が出るんだね。
楽しみだ。
しかし面白そうな「The Separation」はいつでるんだろう。
*好評につき<未来の文学>第U期、今年秋より刊行開始!
第1回配本
ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』(日本オリジナル短篇集)浅倉久志・伊藤典夫・柳下毅一郎訳
*以下続刊
アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』渡辺佐智江訳
アンソロジー<未来の文学>
T『グラックの卵』 浅倉久志編訳(ボンド、カットナー、スラデック、ジェイコブズ他)
U『ベータ2のバラッド』 若島正編(ディレイニー、エリスン、ロバーツ、ベイリー他)
クリストファー・プリースト『限りなき夏』(日本オリジナル短篇集)古沢嘉通編訳
サミュエル・R・ディレイニー『ダールグレン』大久保譲訳
プリーストはまぁ、あるていどお約束だから。H邦訳権買わなかったの?
でも、訳者のWebには無いなぁ。これから訳すのかな?
ディレイニーって本当に邦訳されるのか?そっちが気になる。
213 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/16(日) 18:40:19
保守
214 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/10/28(金) 02:53:42
『奇術師』読んでこのスレも読んだのだが……(以下ネタバレ)
ラストに出てくる亡骸についてるラベルの記述がわからん。
「2359/23」「2360/23」「2361/23」「0000/23」
この数字は何? エンジャが勝手につけた整理番号?
あと(E)と(M)ってのは米東部時間、中部時間でいいよね?
遺骸が腐ってない説明が欲しくなるのは俺がSFファンだからだな……。
215 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/03(木) 22:11:27
『魔法』読了。あのネタをこう使うとは……。
個人的には『奇術師』>『魔法』だな。
『逆転世界』は未読なので楽しみ。
ちなみに『奇術師』の映画、製作費4千万ドルで海外配給はワーナー、だとか。
本当に製作してんのかね。
とりあえず映画化権だけは押さえとくっつーのが多いからな。
映画化権だけ取られて映画化されたかった小説の方が
遙かに多い。
まぁニューロマンサーみたいに原作者がダダ捏ねた例もあるけどな。
218 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/06(日) 11:45:50
奇術師と魔法読んだが
この人の作品はミステリ読み向けだな
頭の堅いSF畑には作品に仕掛けられた罠が理解できないから上記のような的外れな批判が出る
喧嘩売ることないじゃない
ミステリもSFも抵抗なく読める人は多いぜ
214に読解力がないとは思えない
「釣られんなっつーの」と思ったけど、
このスレ、最近元気ないのでまぁいいや。
221 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/09(水) 07:11:00
『魔法』読了
『奇術師』はわかりやすかったが、魔法は少し??な感じ
以下ネタバレ
ナイオール=透明人間=作中視えない人間=作者ってこと?
第一部で語られる私ってプリースト自身なの?
最後のはがきはまったく意味不明
222 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/21(月) 21:22:30
デヴィッド・ボウイがニコラ・テスラ・・・・
ってマジか?
映画秘宝によるとマイクル・ケインが出演するらしいが・・・こっちがニコラ・テスラ役かも。
おめでとうage
225 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2005/11/29(火) 05:52:04
嘘付け。
改めてage
ドリームマシン読了記念sage
しかし、イマイチでないか?これ。
魔法>奇術師>=逆転世界>ドリームマシン
との印象。
プリーストは中盤あたりの引っ張り感が最高、
読んでる最中はまさに幸せ、ちゅう感じなのに
コレはどうにも苦痛だった。
相反する2つの世界観、不毛な元恋人との確執、
と「らしい」ディティール満載なのになあ。
みなさんどう思います?
「奇術師」を読んだ。
(以下ネタバレ)
>>181と同じところがわからん。g = ギニーだと何故
>>181の疑問が解決されるの?
誰か教えて・・・。
初歩だよ、ワトスン。
230 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/02(木) 12:28:15
>>228 gをグラムとかんちがいして、転送の残りかすが軽くなると考えたんでしょ。
重さはかわらないから、金貨はどんどん増えてそのまま使える。
231 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/06(月) 10:04:12
奇術師読みました。
ネタバレ質問です。
>>214さんと同じようにラベルの意味が分かりません。
数字は何を表しているんでしょうか。
第五部で登場する復活したエンジャは、ずっと納体所にいた(閉じ込められて
いた?)んでしょうか。
134 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2006/02/09(木) 23:45:32
「SFが読みたい!」より早川ちゃんの今年の予定
アレステア・レナルズ『カズムシティ』
ウィル・マッカーシイ『コラプシウム』
ジェフリー・A・ランディス『マーズ・クロッシング』(または『火星縦断』)
チャールズ・ストロス『シンギュラリティ・スカイ』『アイアン・サンライズ』
ケン・マクラウド『ニュートンズ・ウェイク』
ライト『ゴールデン・エイジ』
以下単行本
ラリイ・ニーヴン『リングワールドの子どもたち』
シモンズ『イリウム』
プリースト『双生児』 ←←←←←←←←←←←←(・∀・)!!
ケリー・リンク『初心者のための魔法』
タイトルは『カズムシティ』以外仮題。
このスレの
>>100 でレビューがあった「The Separation」
でしょ。古沢氏のHPの翻訳予定に書いてあったような気がする
古沢はすっかりプリースト翻訳家だな
国書でも短編集出すし
セパレーション早川から出るのか
あれはおもしろかった
たのしみだな
文庫で出してほしいよ
プラチナ・ファンタジイは単行本化するんだっけ
241 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/02/17(金) 18:43:30
奇術師の映画化にあわせて国書の短編集ともども頑張って訳してチョ
242 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/03/08(水) 01:56:13
ネタばれありです。
逆転世界だけど
物理的に影響が出たのはどういうわけなんだ?って
最後の方でヘルワードが考えてるけど
わざわざその描写があるってことは
ちゃんと納得いく解釈があるんじゃないかな?
もし上手くまとめられなかったなら
後ろめたいからわざわざあんな事書かないと思うんだよね。
あれ書いていなければ矛盾に気づかずに
感心したまま終われた人も多いんじゃないかな
>>242 その部分があの作品の(というかいつもの)テーマだから書かざるをえないのでは?
それについては
>>195-197でも出てる。
個人的にはプリーストは知的に洗練させたディックという印象がある。
誰かがディレイニーをそう評していたけど、プリーストの方がより近いと思う。
あまり洗練させるとディックじゃなくなる。
245 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/03/10(金) 12:05:20
短編集はやくよみたいね〜
246 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/22(土) 13:46:45
奇術師読んだ。
松ちゃんがガキの使いで言ってたD・カッパーフィールドの話を思い出した。
カッパーフィールドも同じような瞬間移動マジックをやるんだけど、
「移動が早すぎるので逆にトリックが分かった、あいつら双子や!」って言ってた。
どうなんだろうね?
247 :
『奇術師』について:2006/04/25(火) 20:31:41
<ネタばれ注意!>
『奇術師』で分からない所がある。
そもそも主人公は新興宗教の教祖の
同時存在を調べに行ったんでしょ?
それはどうなったの
>247
教祖のテレポはインチキ。
249 :
247:2006/04/25(火) 23:19:46
あの、どこにそんな描写がありましたか?
読み落としちゃったのかな(´・ω・`)
250 :
246:2006/04/25(火) 23:37:39
>>249 P38あたりから・・・・・結局最後まで触れられてないから、そうなのだろう。
オレは教祖もprestigeだったりするのかな?と思ってたりしたんだけどね。
251 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/26(水) 00:05:59
マクガフィンやね
253 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/04/27(木) 07:55:37
すみません、昨日初めて逆転世界を読んで、検索してここに辿り着いた者なのですが、みなさんがオチに失望しているのは何故なのでしょうか?
できれば馬鹿に教えるようなつもりで教えていただきたいんですが。
>>253 オイラは別に失望してないけどなぁ
文句言う人はスノッブだろ
The Separation和訳いつ出るのかな
古沢さんのサイトには06年春となってますが。。。
逆転世界は読み終わったあとはすごく後味がわるかったけど、今はあれでよかったようにも思う。
でもまた読み返すとむかつくんだろうなあ。
全然失望してない
ていうかあの終わりでなかったら逆転世界じゃないよ。
逆転世界読了記念カキコ
全部一人称で統一したほうがよかっとおもうけどどうかな。
≫212
バットマン対X−MENみたいになるんだ…
263 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/07/15(土) 00:07:30
公式HR予告編きたねー
脚本は若干いじってる感じだけどけっこういいかんじじゃない?
265 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/02(土) 17:28:19
エドワード・ノートン主演のillusionistってこれと被ってない?
「双生児」いつでるんだろう?
10月の発売予定にも入ってなかった。
双生児ってSeparationのこと?
なんか乱歩みたいだな。
268 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/22(金) 00:18:33
illusionistってミルハウザーの「幻影師アイゼンハイム」のことらしい
プリーストの奇術師を映画化ねえ、と思ってたらなんとミルハウザーまでも
なんだが、まあ混乱しちゃうね、全然別なんだが
限られた夏もいつだ
270 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/17(火) 17:56:50
双生児こないね
12月ならこのミスはすてるのかね
271 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/11/06(月) 00:14:19
映画版奇術師が全米ランキング初登場1位
逆転世界の映画化マダー?
273 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/10(水) 02:21:59
早く翻訳しろよ〜
映画版奇術師、邦題「イリュージョンVS」6月公開だよ
イリュージョンVSってマジだったのかよ
超ダサ・・・
「プレステージ」か「2人の奇術師」とかじゃ駄目なのか?
6月ならネットでブー垂れまくってれば変えてくれそうな気がするけど
276 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/20(火) 17:53:11
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/release/2007/02/1368/index.html 全米初登場1位を記録した『The Prestige』の邦題が『イリュージョンVS(イリュージョン・
ヴァーサス)』に決定、6月よりスカラ座ほか全国東宝洋画系にて公開される。
名声をかけて張り合う2人の天才マジシャン、ルパート・エンジャとアルフレッド・ボーデン。
ところがルパートが得意の脱出に失敗し、帰らぬ人に。その死は事故か、殺人か? 天才
VS天才、2人のマジシャンが仕掛けあう神業トリックの応酬。世紀のイリュージョン対決の
すえ明らかになる真実とは――!?
クリストファー・プリーストの原作「奇術師」を映画化した『イリュージョンVS』。本作の監督
を務めるのは、『メメント』、『バットマン・ビギンズ』のクリストファー・ノーラン。『X-メン』シリ
ーズのヒュー・ジャックマンと、『バットマン・ビギンズ』のクリスチャン・ベールが2人の天才
マジシャンに扮する。さらに『ウォルター少年と、夏の休日』のマイケル・ケイン、『ブラック・
ダリア』のスカーレット・ヨハンソン、『戦場のメリークリスマス』のデヴィッド・ボウイなど個性
的なキャストも顔を揃えた。
また本作は2月25日(日)に発表される本年度アカデミー賞の撮影賞と美術賞にノミネートさ
れており、ストーリーのみならず劇中で繰り広げられるマジック・シーンや、美しい映像も大
きな見所として注目されている。
尚ヒュー・ジャックマンは来る第79回アカデミー賞授賞式でプレゼンターを務めることが決定
している。
277 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/20(火) 18:29:46
フーディニの半生とかぶる部分が多々あるな。参考にしたのかな?
チャンスなんだからハヤカワちゃんと商売しろよ。
いつもみたいにだまーーーーって売ってないで。
邦題センスなさすぎ。シンプルでいいのに。
こういうのって配給会社の人間が決めるの?
「双生児」来月発売らしいぞ
281 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/07(水) 12:20:15
この人双生児ネタ好きだね
283 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:52:47
うーん、ハードカバーに逆戻りか
商売になるとわかったのか残念。高いよ
284 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/15(木) 18:12:13
売れなかったからハードカバーにしたんじゃないの。
奇術師でええやん
「プレステージ」ってなんか役員になりたいオッサンが成金ネタをえんえんと語ってる感じ
「奇術師」だと引きが悪いと思われたんだろうか。
「香水」も「パフューム」になったしなあ。
288 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/18(日) 11:03:10
いや、海外映画の邦題は横文字をカタカナにするだけというお約束がここ10年くらいつづいてるんじゃないの?
それが良いか悪いかはべつにして。
イリュージョンVSのほうがヒットしそうなのにもったいなか。
プレステージって、昔あった深夜番組みたいでイマイチ。
日本語にすりゃよかったのに。
セパレーション、映画化したらスゲエ名作になりそう。
奇術師よんだ
うーん…
部分的に面白かった
293 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/31(土) 19:46:34
まあ、イルージョンVSはあり得ないわな。いったい誰が考え付いたのか?
ミルハウザー原作のイルージョニスト(日本で公開されたっけ?)があるから
区別させつつ奇術な内容を推したかったんだろうな
ミルハウザー原作のイリュージョニスト(エドワード・ノートン主演)は日本の公開未定
似た雰囲気の映画だから潰してやろうという下心あって最初は似た邦題つけたのかね?
でもプレステージって邦題のほうがマシ
ハヤカワはちゃんと本の宣伝もしたほうがいいぞ〜
パフュームは原作本品切れになって映画スレで騒いでたぞ
295 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/14(土) 20:45:25
「奇術師」についての質問です。
テスラ装置を使うと絶対に抜け殻ができるという解釈でいいんですか?
だとしたらエンジャはどうしてそのことを手記で語らなかったのでしょうか。金貨や鉄棒のことには触れているのに・・・。
296 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/14(土) 22:02:26
奇術師は、ミステリー仕立てにしてあるところが許せんな。
殺人が行われました。容疑者にはアリバイが。トリックは?
という話をずーーーーっと引っ張っておいて、最後に
テスラが作ったコピーロボットが有りました!
ぐらいの反則だよな。
297 :
295:2007/04/14(土) 23:56:28
読み返してようやく全ての謎が解けました。
双生児もうちょいだな
本はゲームソフトと違ってフラゲとかないどころか
ごく普通の本屋に行き渡るのが発売日の何日か後だったりするから
待ち遠しい
「双生児」
英国SF協会賞とクラーク賞受賞作となると、どのくらいのSFガジェットが用意されたものなのでしょうか?
『逆転世界』の…『『南下するに連れて東西は伸び南北と上下は縮む』…ってよォ〜〜。
『東西は広がる』ってのはわかる…。スゲーよくわかる。円盤は外周に行くほど円周が長くなるからな。
だが『南北と上下は縮む』って部分はどういう事だああ〜〜っ!?円盤だとか関係あるかっつーのよーーーッ!
ナメやがってこの設定超イラつくぜぇ〜〜ッ!!チクショーッ。どういう事だ!
どういう事だよッ!クソッ!!ナメやがって、クソッ!クソッ!
ネタバレだけど
透明人間>姿が見えない>いるけどいない>ずっと外側にいて全てを支配してたのだ>作者
っていう日本の新本格なメタオチであってるよね
「双生児」買う気で出掛けたけど、
解説で大森望が大々的なネタバラシをしてるのを読んだら、ややこしくて、面白くなさそうなので買わずに帰ってきた。
「双生児」読んだ人いない?
買うべきか迷ってるんだけど。
304 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/25(水) 00:00:38
原書で読んだけど、プリーストだしSFSFした話じゃないよ。
SFネタはあるけど、幻想小説寄り。
ミステリタッチの凝ったストーリーだ。
しかも正統派ミステリじゃないから
結局つじつまは合わないんだけどな。
というか最後のオチでわけわかんなくしちゃうというか。
それはいつものプリースト節。
でも個人的には最高傑作だと思ってる
305 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/25(水) 00:06:18
しかし双生児って色気のない邦題だなあ・・・
分岐とか訳してもわけわからんし、うまい題つけるのは難しいだろうけど
そのままセパレーションでよかった気がするよ。
そのほうがスティーブン・キングと間違えて買ってくれる人がいそうだしw
306 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/25(水) 00:17:10
カタカナのほうがよほどアレな邦題だと思うけどなあ
ドリーム・マシンより逆転世界のほうがセンスあると思うし
別の作者だけど
ロード・オブ・ザ・リング
でtheがひとつしかないのとかギャグでやってんのかって感じだし
>>303 読んでる途中だが、面白いよ。『魔法』や『奇術師』が好きな人間は間違いなく気に入る。
あとは、ハードカバーの値段と折り合いをつけられるかという各人の財政状況次第。
>>304 >>307 ありがとうございます。
「奇術師」路線の作品なら買おうかな。
プリーストの場合、本格的なSFよりスリップストリーム?な感じの作品の方が面白いし。
309 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/04/25(水) 09:05:40
プリーストって80年代以降の作品はほぼ全部スリップストリームだけどな。
ノベライズを別とすると。
ExtremesはやっとSFかと思いきや結局違う方にいっちゃうし
(というかあれ、ドリームマシンの焼き直しかな)
言われてみれば「逆転世界」もなんかガルシアマルケスぽかった
買ってきた
字でけーな、
映画化で「奇術師」も少しは売れるようになるといいな。
文庫で揃えたかったす
この人、三角関係ネタ好きだよね
『双生児』面白かったし小説としてのレベルも今までより上だが、その分
「語り手は○○○○だったんだよ!」
「この奇術のトリックは×××だったんだよ!!」
という馬鹿SF的な脱力系のオチがなかったのが、ちと物足りないw
「双生児」読み終わった。これは最高傑作と言って良いんじゃないかな。
今にして思えば「奇術師」は随分とわかり易い小説だったんだな。
双生児、連休前に読了。いや面白かった。夢中なって読んじゃったよ。
しかし、釈然としないところも残るね、わざとだろうけど。
娘が生まれた世界=俺らが知ってる世界
息子が生まれた世界=少し違う世界
第1部で資料を渡しに来た娘は「父は父でしかなかった」と
父親をよく知っていた風の発言をしてる。
が、娘はソウヤーが父であることを知らなかったか後で知ったかしたはずで
オーストラリアに移住した父親の手記をどうやって手に入れたんだろう
とか。また違った話が隠されているのか何なのかね。
「双生児」気になる本なのですが・・・
並行世界って時点でマニア向けな気がするけど、大衆娯楽になっているのでしょうか?
レビューを読んでも何が面白かったのかさっぱりわからないものが多い。
>>319 あくまで個人的な感想だけど
プリーストの作品の中で一番わかりにくいと思う。わからなくても楽しめるけど。
「ケルベロス第五の首」に近いのかな。
あと、並行世界ネタはそんなにあからさまじゃないよ。
内容はあんまり理解できないけど、読書体験としては面白いってこと?
大きくはジャック、ジョーそれぞれの歴史とその後として描かれて、謎解き
的仕掛けが丹念に仕込まれているけど、その上で確定できないような矛盾も
わざと残してるんだよね。最後にあかされるスチュワートが多義的存在だから
現在から遡って過去を検証すること自体が消失してしまう
歴史を素材に扱ってるから疎いと更に混乱するな
扱われてるモチーフや純粋な小説的技巧に興味を持てないとつらいね
曖昧ですっきりしないのがこの小説の持ち味だから、そこをどうとらえるか?
小説を読む時になんらかの大きな(読者)視点が存在する(と仮定して読む)のだけど
それがないというかなくなっちゃうというか、読者は宙ぶらりんにされる感じ
がもやもや〜なので、読んだなーな満足感はない
また、ほんとにプリーストらしい小説読んじゃったな満足感はある
ジョーが救急車で意識をとりもどすとこで終わる。なんで
なるほどジョーの幻覚だったのかと思ったが、そうなると
スチュワートは生まれておらず小説の出だしから崩壊してしまう。
一体なんだったんだ……ってあたりがプリーストか
作家のスチュワートはハリーを養父として苗字もグラットンになってるわけだから
ジョーもジャックも何らかの理由でビルギットとその後暮らしていないんだよな
ただグラットンは和平成立の歴史の著書を書いているからジョーは救急車で死ななかった
じゃあ、ジョーはどうなったの
326 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/04(金) 16:21:55
>>325 そこら辺は大森さんの解説読めばわかるはずなんだけどな…
ゆとり教育の弊害がこんな所にも
解説読んでもわからない
というか確定しない(出来ない)ように書かれている
小説内ではラストをジョーの死(と思われるがやはり、はっきりとは
書かれていない)で締めくくる
となるならスチュワートは解説に書かれている正体だがそもそも空想の産物
全く存在しない。しかし分岐のひとつとして存在するならジョーは死なずに
和平成立してスチュワートは生まれるが何故スチュワートソウヤーではないのか?
スチュワートグラットンになるような関係にジョーとビルギットがなってしまうなら
手記からリセットすると思われ…
と延々つづいていくわけです
328 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/04(金) 18:20:40
>>327 読みが浅い
もう一回一部て二部よく読む場わかるよ
なんで?
俺も含めてみんなちゃんと読んだ気になってるけどよく分かてないから説明できない
めちゃくちゃ面白いという評判をきいて注文した
楽しみ
解説よんでもすっきりしないけどね
物語の大枠というかメインストリームがつかめなかった
基本的にジョーは死んでるんだよね
後半の日記は所蔵が明らかにされずに自筆ノートとしか表記されなくなってるので
逆転世界とか映画化してくれんかなあ……
もうもんのすごい凝り凝りのビジュアルで。
大友の「大砲の街」みたいな陰鬱系アニメでも観たいよ。
並行世界もので大衆娯楽になってる作品てありますか?
並行世界の説明を始めた途端にマイナー感が出そう。
ハルヒ
336 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/05(土) 01:37:14
ハルヒは大衆娯楽じゃないし、内容ないでしょ
338 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/05(土) 02:16:00
>>332 ミステリじゃないから合理的な解決はないよ
多元的な話だからこれが正解って言う話じゃない
ジョーが芯だのも正解だし
ジャックが死ぬのも正解
でも、
>>326、
>>328は確定するような言い方だけどね
多分読めてないんだろうけど
要は、書かれていないけどこれもあれも可能性ある、じゃしょうがないと
思う。書かれた内容からここまでは確かに読める、ここに書いてあるのを
証拠としてこの可能性が妥当であるとかならないと。
>>334 魔界大冒険はどうだ?
俺はあれで並行世界というものを知ったんだが。
>340
なるほど。それがあったか
ラストでジョ−が死んでるとそもそも自筆ノート自体が書かれなかったわけで、
あのラストの時点では生き残ったとみるが!?
冒頭でスチュワ−トとアンジェラが同時に存在できた理由が最大の謎だけど。
ラストは生死が確定されていない寸前で終了でいいでしょう
その後の分岐した歴史がそれぞれの手記として描かれているわけだし
後、双子ネタからそれぞれの手記の書き手がそのとおりの人じゃない
可能性って本文か読み取れる?記憶の齟齬やもしくは霊的な入れ替わりとか
純粋な人格障害でジョーがジャックとしてまたはその逆に一部書いていて
紛れ込んでるみたいな。自分は確認できなかったけど、ネタ的にありそうと
思って読んでたんだが
それとチャーチルとヘスの影武者。これもどれくらい本筋に絡んでるのか
絡んでないのかよく読み取れなかった
自筆ノートが厄介なんだよね。
ラストでジョーが死んだならアレは誰が書いたんだってことになるし。
主に和平交渉が始まったあたりからが小説内としては確定されていなと
いうことじゃないか?なので日記の出典が表記されなくなった?
346 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/07(月) 19:12:09
>>342 混在できた理由は単純に
二つの歴史が偶然ふたたび交わったとか
両方を行き来できる方法を誰かが持ってるとか、
適当に想像すればいいんじゃないかな。
目くらまし効果を与えるためにわざと説明してない感じがする
ネタバレはいかんとか読めないお前は馬鹿だとか大森のを読んだらわかるだろって
言ってるけど褒めてる人の多くも、じゃあどうなの?って聞くとちゃんと
答えられないような気がするのは俺だけじゃないはずだ。
いや、充分面白かったけどさ
348 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/10(木) 01:16:25
プリーストのはわざと辻褄あわしてないから。
それはいつもの芸風であり、そこがいいのであって。
なんか過疎ってるね
みんな読んでないのか、読んだけど訳わかんなかったのか
読みかけだけどネタバレ(↑酷いな)なのでよりつかないのか
すげー賑わってたのが元に戻っただけじゃね?
結局一部のマニア受けしかしない内容だから
奇術師の表紙が映画プレステージバージョンになって平積みされてた
前の表紙のときに買っといてよかったぜ
ということで、映画が始まるまでに読んどこうかな
双生児は文庫待ちでごめんなさい
表紙が映画とかの写真になるの嫌いなんだよな
太目の帯とかでいいのにと思うんだが何故なんだろ?
355 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/15(火) 09:35:41
映画でプレステ平積みついでにソーセージも平積みしてくれれば
早川&訳者ウマー
前の表紙のも本屋に残ってて、両方置いてあったりしておもろい。
返本分には新しいカバーかけて出してるだろね。返本された本を
削ってカバー掛け替えるのは普通に行われてることだから。
早川の削ってるやつってすごい汚くない?
在庫持ちよくてフェアで色々平済みしてくれるのはうれしいけど
まあ、有名どころの絶版もけっこうあるけどね
「双生児」はハヤカワの本なのにヒモのしおりがついていて驚いた。
しかし、今日買った「擬態」にはヒモがついてなかった。
この違いはなんだろう?
359 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/05/15(火) 22:59:29
擬態ってホールドマンの?
ハードカバーで出すほどの作品じゃないよな。
文庫での読み捨て向きの軽い作品。
映画のCM始まったな
361 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/04(月) 13:25:08
双生児読んだ。傑作だと思う
しかし俺みたいに歴史に弱い人にはもったいない小説ではあるな
「○○○世界大戦」の表記が出てくるまでまったく気が付かず・・・
しかも誤植か?とか思っちゃったしなw
映画公開前にと、積んであった「奇術師」を初めて読んだ。これが初プリーストでした。
自分も趣味で手品をやるんで、まあそれなりに興味を持って読んだんだけど、
ネタバレ
ラストのカードに書いてある
「2359/23 25g」
って、何を意味してるんだろう?
2359ってのは、多分、回数だよね。23は、演技の名前か?
25gってのは、カードが留められているモノの重さなんだろうけど、
だったら、一緒に運んでいた金貨も、その程度まで軽くなってるって事?
それでは、財産にはならないんじゃ・・・?
364 :
362:2007/06/07(木) 02:25:02
ごめん、すでに
365 :
362:2007/06/07(木) 02:25:54
ごめん、すでに
>183 で、gがギニーだと説明されてました
366 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/07(木) 19:54:43
「双生児」を読んで気になったこと。
ジョーとジャックの一人称が「ぼく」と「わたし」で書き分けられているよね。
それは読者にはすごく親切なことだと思うんだけど、
この作品の場合はやっちゃいけないことじゃなかったのかなあ。
ぱっと読んでどっちの話かわからなくなるくらいのほうが正しい気がする。
それぞれの現実が浸食し合う状況にあるとすれば、
どっちがどっちを書いてるか(厳密には)わかったもんじゃないんだし。
ここは精神病院じゃない
伝授者
いやあ「プレステージ」見てきたんだけどさ、
思いっきり微妙な出来でガックシ
異様に荒んだ話に変えられてたし。
やっぱ好きな小説の映画ってのは観ない方がいいんだな。
>>370 原作ありと思うからいけないんだ。
実際、原案程度に留めておくべきだよな。
同じ監督のバットマン・ビギンズも、地味にすればリアルってもんじゃないだろ!とツッコミ入れたくなる映画だったなあ。
広告によってはプリーストの名前すら出て無いから関係ないものと考えてくれってことだろうか
映画板では割と好評のようだぞ
まんまと罠に嵌ってる感が
375 :
370:2007/06/11(月) 03:43:22
>>374 うん。原作読んでない知り合いに聞いたら
「ラストまで何も気付かなかったし、めちゃ面白かった」て言ってたよ
そういうもんかもしれん
映画版は若干ネタが違ってるんだが
読んでる奴はそれにも中盤で気付いて後はあくびの嵐なんだけどな
スカーレットヨハンソン存在感全然ないし、
デビッドボウイが笑えたのが個人的には唯一いいとこ。
原作好きへのお土産はあんまりないってことで仕方ないかな
映画先観たほうがいいかな
原作ある映画はどっちを先にするか迷うよな。
映画見ると視覚情報が固定されちゃう危険性があるし
原作先に読むとネタバレで映像でのサプライズが減るし
自分のイメージとの違いも違和感あるかもしれないし
最近『奇術師』読んだけど、どうもエンジャが(<閃光の中で>開発前に)あんなに上り詰めていったのかよくわからなかった。
(初期は)ジュリアがブレインってのは分かるけど、そのジュリアにしてもボーデンほど頭がキレるって感じでもないし、あそこまで
タネが想像出来ないってのは致命的なんじゃないのかなあ。
本人はあまり分かってないけど、手際が天才的に良いってことなんだろうか。
>>378 映画をみたあとだと、マジックのすごさではなくて
ステージ上のカリスマ性がすごかったおかげで
ショーとしての人気が出たのかもと思ってしまう
映画プレステだとメル欄らしいけど、原作は違ったよね?うろ覚え・・・。
381 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/21(木) 15:39:30
基本的にはそうなんだが……って感じだろ
382 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/27(水) 20:56:15
国書の短編集でるのいつ頃だろう。
ゴーレム100並に待たされたら嫌だな。
ダールグレンよりは先に出ると思う
双生児、本屋に無茶苦茶置いてあるね。
大森望の影響力っていつのまにかデカくなってんのね。
SFファン・ミステリファンにとっては「大森が絶賛してたら気を付けろ」って認識だったような気がしたが……。
大森はなんでも誉めてるだけだろ
そんなこと言ったらイーガンやテッドチャンまで地雷ってことになる
>>384 大森の影響力というより、奇術師の映画化のせいでしょう。
だって、大森絶賛本なんて、毎月のように出てるもんw
387 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/06/28(木) 20:47:00
国書の短編集は既訳もあるので、すぐでるだろ
でなかったのはゴーレムのせい
大森絶賛本は基本的に翻訳はガチンコばっかだからな
普通にSF読んでる人なら購入決定本が多い
新人ミステリは確かに微妙だけどな
388 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/07/03(火) 21:45:28
奇術師について質問・・ネタばれあり
P556に「・・・わたしは自分自身をわが眩双者の死亡した肉体のなかへ投射
するつもりだからだ・・・」
「わたしはそこへ到着する・・・テスラ装置はその正確性を一度たりとも違え
たことがないからだ・・・だが、この不気味な合体の結果はどうなるだろう・・
・・」
「もし失敗に終わったら、わたしは・・・死後硬直で固くなっている肉体のなか
に実体化するだろう・・・だが、べつの結果になる可能性もある・・・
・・・わが眩双者の死体へわたしが到着することで、その体に生命がもどること
を・・・われわれはふたたび全きものになるのだ・・・」
この部分なんですが、ルパートは結合に成功し、生き返ったのですよね?
それで穴倉のなかで生きながらえた、と。怪物?なので食事などなくても
良かったのかもしれない?
テスラ装置は、ルパートが二つに分裂した時点で、何かしらの故障、変化が
起きて、瞬間移動ではなく分裂、複製の機能になってしまったのでしょうか。
穴倉にあった、燕尾服を着た男性の人体はルパートなのですよね?退屈しのぎ
で金貨の複製のように作ったのかは知りませんが。
ニッキーも、最初の殺人で二つに分裂してしまった、その片割れがアンドルー
・ウェストリー、ということなんでしょうか。
ルパートがフュージョンしてスーパールパートになったのはその通り。
穴蔵の死体(?)は、日記でボカして書かれている「奇術素材」のことだよ。
ネタバレ
>>388 俺の意見としては
成功して一回死んだから死ねなくなってなんかダラダラ生きてたってのは同じだ
テスラ装置はそもそも瞬間移動じゃなくて複製の装置で
複製品を任意の場所に出現させる装置で魂は新しくできたほうに乗ると
で、あの日途中で装置を止めちゃったから魂が完全に移動しないで
奇術素材(装置の中に残る抜け殻)に魂が残って二人になった
最後にエンジャが復活してることから想像するにおそらく装置は壊れてない
だからニッキーの片割れはプレステージじゃなくて多分普通の奇術素材
っていうので答えになってるかな?
391 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/07/03(火) 22:40:38
389さん
ありがとうございます。
「奇術素材」とは? あまり記憶に残っていないので探してみます。
と、読み直してみたら、ほんとですね!
P446「・・奇術素材を入れた一つめの大きな袋・・・」
p461「ショーのたびに発生する奇術素材の処理は・・」
瞬間移動と分裂は同時に起きていたのですね。
P458の1901年3月2日から、P460の1901年7月10日、この間の時間の記録が、
P569の1901年4月14日etcということでいいんですよね?
392 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/07/03(火) 22:59:01
390さん
ああ、なるほどなるほど・・・
ニッキーはテスラ装置に投げ込まれた時点で、分裂し、一方は元の(古い)
ニッキーで「奇術素材」と化し、もう一方の新たな複製ニッキーは、魂を継い
で新しいニッキーになった、ということでしょうか。
その新しいニッキーがアンドルー・ウェストリー、と。
「殺した」のか「殺してはいない」のかの曖昧さも、作家によって一応提示され
ていると読んでいいのかな。
奇術素材って、自分のイメージでは蝉の抜け殻なんだよなー。
だから「新しい」エンジャとかニッキーっていうのがイマイチピンと来ない。
ただ、その抜け殻ももとは自分の一部だったことは確かだから、
「足りない自分」の部分がアンドルーにとって「双子」なのかと。
……って、文章下手すぎて何言いたいのかわからないな、自分orz
テスラの装置は複製機だから抜け殻って気はせんけどな、俺は
映画見た。
色々言いたいことはあるけど、一番不思議だったのは配役。
大工の息子で才気煥発の奇術師なんて役、普通ヒュー・ジャックマンだろ……。
396 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/07/06(金) 19:45:45
ネタばれあり
映画だと、全くの複製、魂というか命すら持って分裂しますね。
分裂した瞬間に、どちらか一方は相手を殺してしまう。
この世に自分がたくさん生じてしまうことは、やはり気味が悪いのかな。
「次は自分が殺されるかも知れないという恐怖がいつもある」とかいう台詞
があったかと思いますが、映画版と原作の違いはここにありますね。
一方が意思をも持った完全な複製なのか、あるいは命は複製されずに身体のみ
の「奇術素材」が残るのか。
原作は、事故によって命?までも複製が持ってしまったことが、新たな展開
となるのですが、映画のようにもともとそういう原則だったら、結局は
殺し合いという結末に?
作家は構想の段階で、映画のように考えたこともあったのかな。
ネタばれ
映画のアレは殺しあってるわけじゃなくて
マジックとして続けるために殺してるだけでしょ。
まあ殺す理由は複製を信用していないからだろうけど。
初回起動時と実演時の位置関係を考えると
殺し合いというような単純なものではないはず。
信用してないのもあるし、2・3回ならまだしも、短期間に何回も公演するんだから後々のこと考えると殺すしかないわな。
生きてるなら複製と一緒にボーデンの奴やればいいじゃんと思った
見てないけど
替え玉使ったトリックでは、《閃光の中で》は不可能でしょ。
絶対出現出来ない位置に出現するのがミソなんだから。
ネタバレ?
ルパートの最後の記述は詭述で実は○○状態のまま生き延びてるのでは?
という考えが頭の中から離れないorz
私は独りでスレをageるのだ。
非常に遅レスだが
>>230 あたりの金貨の重さの話がよく分からん。
作中で明確にマシンにかけた金貨は軽くなると書いてあるが・・・。
404 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/08/06(月) 18:52:04
>>403 え! そんな記述あったっけ?
軽くなった金貨が使えるというのは謎だな。ちょっとだけなのかな。
>>403 あり? 金貨が軽くなったのは"あの時"だけじゃなかったんかい??
>>387 短編のいいのはほとんど既訳だもんな
新訳はほとんど数合わせ程度の作品ばかりだろ
すぐ出るはず
伝授者の原型中篇とか入れてほしいな。
暮れ行く島のフーガは短いから丸ごと入れてもいいと思う。
408 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/10/08(月) 14:47:20
短編集はいつでるんだろう
>>406の通り早く出る条件はあるが、
国書の仕事なのであまり期待はするな
双生児
ジョーとジャックでどっちがどっちか奇術師みたいに魂相手にぶちこんで入れ替わる区別つく?
現実改変仕掛ける主体はどっち?
366とか合っているの?
age
412 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/01/06(日) 15:41:51
プレステージ見たぞ
ほとんど原作読まないやつばっかりだから結構貶してたけど
かなりうまく脚色されてる。複雑な小説のどう映画化すれば面白くなるのか
の良い見本だと思うが、それでもゆとりには複雑すぎたのか、プリーストを
知らなければテスラ装置が意図不明で何でやねんとなるらしい
ゆとりとか関係なくプリーストだと知らなけりゃ
テスラ装置の登場には面食らうだろうよ。
それまで曲がりなりにもタネのある手品やってたのに
いきなりテスラ装置出されたら意味分からんって。
まあその上であのオチがあるから
プリースト好きにはたまらんわけだけどな。
414 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/01/07(月) 00:04:24
ニコラ・テスラはストーリーの前景に出てきて(デントンがテスラを訪ねる
ところから話が始まるわけだし)テスラに疎くてもエジソンで駄目押しだとは
思うけどな。原作よりはテスラ装置に関する伏線を映画全編に配置してるし
全体的にミスリードせず丁寧に観客をオチに導いている感じしたなあ。
真剣に見ないと何だこれとなるかもだが、冒頭からしっかり注意して見ろな
メッセージがびんびんだから後は観客しだいだろうなあ
それより短編集はどうしたの、国書さん
限りなき夏でこんなに梃子摺ってると、ダールグレンは何時になるんだろうなぁ・・・
ラインナップが魅力的過ぎるのは罪作りだ
>>414 このスレ的にはそれが普通だけど、そこが既に世間とずれてるって話よ。
テスラ装置は例えて言えば必殺仕事人に平賀源内が出てきて
レーザー銃作ってるような理不尽さを持った機械だと思うよ。
それを平然と受け止めてその先のオチに驚けるには若干の慣れが必要と。
短編も良いけど新作長編が読みたいのう
417 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/01/08(火) 03:42:37
映像的にも脚本的にも隅々まできっちり作りこんでてノーランのなかでも
一番完成度高いのに残念な評価だよな
脚色部分は原作をよくぞここまでハリウッドなハッピーエンドにオチるように
したな感心したけど結局あの原作をこうしたかという驚きなんだよね
419 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/02/05(火) 01:41:24
きったああああああああああ
ってまだまだ先ね
来年中くらいにはダルグレもきてほしいな
420 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/02/08(金) 15:55:09
1位おめ
当然といえば当然だけどプリースト1位って不思議な感じだなあ
シモンズやイーガンよりも上に来るとはどうしちゃったんだ?
2位ゴーレムってのも驚いたけど。
あ・・・やっぱ映画効果かな?
映画の評判も上々だったしね
テスラ装置は小説で読んでもなんじゃコリャだけどなw
めちゃくちゃ反則じゃん的なwww
まーそこがプリーストの味なわけで。
プレステージの映画は映画の日と重ならなくて見られなかったんだけど
(ドケチですまん)地上波放映はまだかなあ。
最近はサイクル早まってるからそろそろかな?
425 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/02/13(水) 08:48:53
DVDかせめてBSで見てくれ
426 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/03/16(日) 00:57:45
短編集でるし創元はドリームとスペースを復刊しろよ
427 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/04/05(土) 04:02:54
奇術師のラベル解釈の質問に対する亀レス
*ねたばれ
テスラ装置使用時の奇術素材にあったラベルの解釈
キダーミンダスター ドミニオン劇場・・・出演した劇場
01年4月14日午後3時15分(M) ・・・出演日(日記内で確認可能)。Mは昼講演。Eは夜講演(="M"orning と"E"vening)
2359/23 ・・・出演回数/テスラ装置にはってあるラベル番号(装置ごとのラベリングは本文で言及)
25g ・・・出演料 (g=ギニーのこと。演目ごとに出演料を記録していることは本文で言及)
428 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/04/05(土) 04:14:02
奇術師で質問なんだが・・・・
*ねたばれ
・どうしてニッキーが納体所にあるのか?
エンジャはこのニッキーの実験を知らないはずなのに、
行われた日時やニッキーについて書き記している。
エドワード(ケイトのパパ)は
エンジャの秘密を全部知っているって事?
それともエンジャ=エドワードなの?
429 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/04/16(水) 17:03:26
国書、表紙きた
たのしみじゃー
>>428 他の人には見つからなかっただけでその場にいたのかもしれない。アレ状態だし。
431 :
428:2008/04/21(月) 22:44:16
>>430 それは思いつかなかったわ。
確かにそうかも。
まあ、エドワードは 装置の動かしかたを知っていたし、
奇術素材についても知っていたかもしれないな。
432 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/04/24(木) 18:35:41
短編集5月に延期あげ
ウルリッヒ=ドイツ貴族=ジョナサン
マンフレッド=サギ師=ジョセフ
クロスターハイム=DIO
434 :
433:2008/04/24(木) 20:53:53
誤爆したスマソ
435 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/20(火) 15:35:30
遂に発売しましたね
既訳が多いけど、まとまってて便利
>>435 1. 限りなき夏 "An Infinite Summer"
2. 青ざめた逍遙 "Palely Loitering"
3. 逃走 "The Run"
4. リアルタイム・ワールド "Real-Time World"
5. 赤道の時 "The Equatorial Moment"
6. 火葬 "The Cremation"
7. 奇跡の石塚 "The Miraculous Cairn"
8. ディスチャージ
1、2はAn Infinite Summerから、3、4はReal-Time World、
5、6、7はThe Dream Archipelagoからですが、
8はまだ原書でも単行本未収録ですね。
SFマガジンに掲載されたものですか。
437 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/20(火) 16:51:42
ディスチャージは企画当時は最新短編だったらしい
奇術師や双生児から入った人たち(ミステリー素養の高い人)には
そんなに訴求しないだろうけどし、ランキング的には厳しいだろうな
まあ、次訳の長編が待ち遠しいぜ(4,5年先かなあ)
>436
5-8のがドリームアーキペラゴ・シリーズですか・・・
「娼婦たち」は未収録なんですねぇ。
長篇の翻訳予定とか載ってた?
>>438 >436じゃないが、訳者あとがきに「つぎはThe Affirmationを紹介したい 」とあったよ。
>436です。
>>437 ありがとうございます。私はまだ現物を入手してなくて、
ネットでタイトルだけ見て、手元の原書と照らし合わせた
だけなので、最後のがわからなかったです。
Amazonで頼もうと思ったら、取り扱いしていないようで。
441 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/21(水) 15:37:32
これを機会にドリームマシンとスペースマシン復刊してくれー
あとイグジステンズも
暮行く島のフーガ、短いから片手間で訳してくんないかな。
アファメーション訳すってことは、好評なら夢諸島物の短編集も出すつもりか?
ミステリ読者向けならextremesがいいが、
完成度が微妙だからな。いや、話自体は面白いんだが。エロイし。
ただ、あのオチは怒り出す人がいるかも
>>443 たしかに。
オチは・・・あるんだかないんだか。
でも『双生児』がオッケーな人なら大丈夫かも。
The Quiet Womanとかもけっこうエロくてグロい。
445 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/21(水) 18:01:06
アーキペラゴは今回、拒絶と娼婦が観察者が未収録でディスチャージ以後も数編
書いていて、本国で増補改訂版を出版する予定らしい
なので10年ごくらいに、この細々したブームが続けば何処かの新たな
出版社の叢書で出るかもね
ディスチャージも一応既訳あったよ、かなり前にSFマガジンで読んだことあった
446 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/22(木) 11:43:45
けっこう微妙
デビュー作とか
リアルタイムくらいかなー
夢諸島ものってほとんど普通小説だからな。
448 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/25(日) 12:57:16
やっと発売でも過疎だねー
短編集だからしょうがないか
って別に双生児の時もそうだったよな
単行本だから買う人が少ないだろ
ま、向こうも少ないのを見越してできるだけ売上を増やすために
単行本で出してるんだろうが。
ていうか近所の本屋さんに置いてねーw
少し遠出するか…。
451 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/26(月) 15:36:50
買ってきたけど、最初の作品の一行目で
「戦争は不便で、彼の自由を制限したが」
なんかこう、もうちょっとこなれた日本語にならないもんかねえ
めげたのでしばらく封印
452 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/26(月) 17:00:43
プリスートスレでわざわざ糞みたいなことしか言わないやつが
くるのもめずらしいなww
453 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/27(火) 14:09:28
群島ものは結構普通小説なのに赤道の時がわざわざ敷居を高くしている気がする
>>451 何がおかしいのかさっぱりわからん。
そもそも古沢嘉通氏はSF・ミステリ翻訳者の中でも
かなり読みやすいほうだからこれでダメならほとんどつらいんじゃない?
まあ美しい文章を書けるひとではないのは確かだが。
>>454 確かに読みやすいけど、読み応えに欠けるよね。
古沢さんの文章。
イアン・マクドナルドとかプリーストの翻訳は、
もっと美しい文章を書ける人のほうが向いてる気がする。
>>454 原文知らんが、たとえば、
「戦時には不便なことが多く、あれこれ自由も制限されたが」
「あれこれ」はなくてもいいかな……
原文まったく知らないんだけど
英語がわかる人にとって、プリーストの文章って、どういう感じなの?
読みやすい/読みにくい、凝っている/シンプル、美文/悪文などなど
458 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/05/29(木) 00:07:59
文盲君は超訳が好み
>>457 読みやすく平易。
特別美文だとは思わない。とにかく読みやすい。
>>459 それは、ちょっと意外だった
勝手に、やや凝った感じの文章なのかと思ってた
>>460 かなり平易で整った英文。ブロークンな表現はほぼ皆無なので、
高校程度の英文読解力があればすらすら読めるレベルだと思う。
ただし双生児なんかはプロットが複雑だから読みにくく感じることもあるが、
別に英文が難しいせいではない。単純に筋、プロットが難しいだけ。
>>461 同意。端正で知的な文体、という印象。
>>454 "The war was an inconvenience and it restricted his freedom,"
というのが原文。この"an inconvenience"というのが
簡潔だが深みのある表現として効いている。
でもそのまま「不便」では直訳すぎる。
>>456のように訳すと日本語として自然なんだろうけど、
今度は原文のスタイルとかニュアンスが薄まる。難しいところ。
今「限りなき夏」の青ざめた逍遥読んでるけど、ジブリで映像化したら合いそうだなぁと思った。
…昔のジブリで…。
>>462 なるほど、an inconvenienceかー
「戦争は不便そのものであり、・・・」とでもすれば
それっぽくなるのかな、ちょっと大げさな感じになっちゃうけど
>>465 そうか? 英語じゃよくある表現で、とくに凝った感じはしないけどなあ。
「いろいろめんどくさいことはあるけど、基本的にはどうってことない」っていいたいだけでは。
>>466 たしかに珍しい表現ではないけど、グダグダと余計な事を書かずに
一語で"inconvenience"というところがプリーストの文体だな。
468 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/01(日) 10:43:34
火葬・・・・・・
うげー
469 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/02(月) 16:32:15
全体的になんともスリップストリームな文学寄りな感じでした
やっぱり長編が読みたいなあ
創元はマシンふたつを復刊しろよー
しかしもう65歳なのか…
なあに、SF界ではそれでも普通に若手だよw
政治家みたいなもんだから
クラークや今日泊亜蘭を基準に考えるとそうなるな。
473 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/03(火) 21:52:08
猛烈に長編が読みたくなったじゃねーか
双生児読み直すかな
奇跡の石塚
一体どこで何をどう読み間違えたのかと呆然としてしまったw
先入観って怖いね…。
>474
俺も。そういうオチだったのか・・・としばし呆然。
これホラーとして書いたらしいけどどこがホラーなんだろう?
ベラたんとセリたんの下着が両方黒パンツなのは何か意味があるんだろうかハァハァ
さぁ、そのパンツが問題じゃて
>477
映画「プレステージ」のメイキング本じゃないの?
塔の中にいたのは歯が生えた巨大性器という解釈でよろしいか?>石塚
昔の作風の方がいいなあ・・・
週刊現代にも書評載ってたね
『ドリーム・マシン』復刊するみたいね。
一度原文に挑戦してみたいんだけど、
一番読みやすい作品ってどれですか?
>>483 入手容易な本の中ではThe Extremesが一番とっつきやすいかな。
VRゲームの異常に発達した近未来の話。
エロ要素もある娯楽作品なので楽しんで読める。
早速お勧めありがとうございます。
すぐに入手できそうなので、とりあえずはThe Extremesを読んでみようかと。
フーガ……ちょっと購入を躊躇う値段ですね。
同時収録のInverted Worldは読みやすいですか?
>>486 ごめん、逆転世界は日本語で先に読んでたからまだ読んでないわ。
ただプリーストの文章は基本的に平易。
内容が難解でない限りはどれも読みやすいと思う
なるほど。
ということは、最初のうちには『双生児』や『奇術師』には手を出さないほうが無難そうですね。
ありがとうございました。まずはThe Extremesを読みながら検討してみることにします。
ドリームマシン復刊でいろいろぐぐってたら
奇術師の表紙がおされさんに変わってるじゃん
「奇術師」に関しての質問です。
ネタバレです。
なぜエンジャは死なないんですか?(最後に追いかけてきた人は、エンジャですよね?)
そしてなぜ、棺のなかの死体は腐ってないんですか?
491 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/17(水) 10:28:56
スペースマシンも復刊して欲しいな
492 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/27(土) 23:38:30
今さらだけど逆転世界読んだ
滅茶苦茶傑作じゃね?
後半のなんともプリーストらしい結末で好き
でも、いつも思うがプリーストの作品って一人称で語られながら主人公がいなくなる
というか、本来読者が寄り添う人物の結末がどうでもよくなっちゃうよな
何年か前にジュードロウ主演のイグジステンズて映画を見たのですが
これて映画用にプリーストが書き下ろしたものなんですか?
494 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/28(日) 09:12:13
伊藤計劃のメタルギアソリッド4みたいなもの
496 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/09/28(日) 15:18:07
SF版で伊藤計劃の第2長編をわからんというのは
俺無知ですっていうようなもんだろ?
カードのアビスみたいなもんだと言えばいいか?
エリザベス・ハンドの12モンキーズ、これだとわかりやすい?
>>493 ここまでまどろっこしい悦に入ったひけらかしがラチあかんので代わりに言います
簡単に言うと映画ノベライズです
もっと言うとコラボタイアップみたいなもん
だから純粋な原作とは違う
498 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/05(日) 02:42:18
奇術師よんだけどちんぷんかんぷんだった
誰か解説プリーズ
499 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/05(日) 11:31:01
それは字面をおっただけで読んでないんだと思うよ
500 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/06(月) 00:00:44
奇術師の書評とか見るとラストにゾッとしたっていうのや不気味といったのをよく見かける
正直どこが不気味なのかわからない
生きてるってことか不用品のところが不気味ってこと?
双生児・・・なかなか難解だな、何回も楽しめそうだ
しかしどっちのパートでもジョーが何か可哀想な気がする
ドリームマシン読んだ
ラスト一ページで魔法はこれのリライトなのかなと思った
>>490 ネタバレ
ではなくて自分の推測でしかないが
テスラ装置は転送装置でなく一種の複製機で機械内の物体は原子まで時間が止まった状態になり
外に投影された物体のみ活動可能。でもオリジナルは機械の中なのか投影された方なのかあまり
はっきり言及されていない。複製機内に残された"素材達"の状態は異様な雰囲気を出す為のプリ
ーストの「プレスティージ」なのかもしれない。
最後に出て来たエンジャは様子からして日誌通りに"最後の公演"の"素材"と合体しなかった様におもえる。
ドリームマシンやっと買えた
復刊だからしょうがないけど字ちっちゃー、かすれてるし
505 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/16(木) 12:14:14
あとはドリームマシン復刊たのむ
遅ればせながら短編集読んだけど、
長編に比べるとやっぱりかなり落ちるなあ。
オムニバス連作短編集の一編というような感じの
作品が多くて印象が薄い
冒頭2編の超有名作品は既読なのでスキップして、
未読だったその他の収録作品の中では
唯一リアルタイム・ワールドだけが
ちゃんとしたSF短編として成立している感じで面白かった。
社会心理学や認識論、知能論をテーマにした
「ハ−ド」SFって感じで。
ただ、オチが逆転世界とほとんど同じだったのはワロタ。
夢群島ものは、話自体はあんまり面白くない
描かれている世界の空気感をひたすら楽しむものかなと思う。
507 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/22(水) 21:31:35
夢群島は限りなく普通小説だからな
火葬なんかはめちゃ好みだな。ねっとりした熱帯の描写といや〜な話とか
ところでドリームマシン復刊で読んでるが訳文が古いし読みにくい。
安田や古沢が上手いのか時代のせいか
読んでると、プリーストらしさはわかるんだけど
一番の原因は印刷のせいだと思う>ドリームマシンの読みにくさ
活字も細かいし
509 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2008/10/26(日) 16:10:54
いや、言葉使いもかなりすごいよ。
「我利我利亡者め!」とか波乗り男とか単語の使い方が古いし、訳し方も直訳っぽいのが多い。
>>500 「奇術師」はB級ホラーとして読むのが正しい
誰か教えてくれ
逆転世界で女の出生率が下がってたのはなぜだったんだ?
超側次発生装置の副作用
久しぶりに読み直したが、魔法のオチもあんまりだが、
逆転世界のオチもなかなかアレだな
それまでの過程が堪らなく謎めいているだけに
プレステージのスレ無くなっちゃったんだぁー
解釈の補足として利用してんだけど残念だ
>>352 映画は映画としてDVD買うから原作の表紙は原作のままにしててほしかった。
注文したタイミング遅かったから映画の宣伝用表紙みたいな感じが・・・orz
情報ありがとう
映画版ジャケに比べたら最新のカバーの方がまだマシだな。
初回版が一番に決まってるわけだが。
プレステージ、配役は逆のが良かったと思うのは俺だけ?
おぼっちゃんであまり才能はないけどカリスマ性のあるボーデンがベール、成り上がりの天才奇術師がヒュー・ジャックマン
っつー配役のが自然だと思うんだけど。
映画版ではキャラが変えられてるのかなと思ったけど、あまりそういうこともなかったし。
あとニコラ・テスラの助手がアンディ・サーキスで、ちょっと個性ありすぎて逆にテスラがちょっと目立ちにくくなってたのが気
になった。
>>519 ん?なんか映画の役柄と性格が逆になってないか?
貧乏だが成り上がりの天才奇術師ボーデンがクリスチャン・ベイルで
派手だがそのボーデンの才能に嫉妬するアンジャーがヒュー・ジャックマンだろ?
違ったっけ?
>>519 もしかして、バットマンとウルヴァリンしか知らないで言ってる?
ジャックマンは舞台(ミュージカル)俳優としての実績とか
司会者としての高評価を買われての起用だろう。
対するベールは「一見地味な天才」ということで、それぞれ絶妙なキャスティングだったと思う。
いや、他にも見てるよ。
ただベールのなんか微妙にボーッとしてる感じが、ちょっとなんかエンジャっぽくないなあと思ったんで。
>520
ごめん、逆だった。
映画のエンジャは殺人行為も平気でやってのける
逆にボーデンは嫌がらせ止まりで水槽に落ちたエンジャを助けようとして逮捕→死刑
原作では一方的にボーデンが悪人でエンジャに同情する仕様だが
映画はどっちかというとベール(ボーデン)が主人公な感じ。特にラストが・・・
原作はジャックマン(エンジャ)目線が圧倒的に多い。
そういや原作だと残ったボーデンのその後は全く語られなかったね
>>523 > 逆にボーデンは嫌がらせ止まりで
まぁ嫌がらせはどっちもどっちだな
>>524 そうかなー
自分は映画はジャックマンが主役のイメージだよ
アンジャーを取り巻く登場人物の中のボーデンて印象
ジャックマンの方が華がある設定だからあれだけど
映画版の脚本担当したジョナサンノーランもゆくゆくは監督デビューしそう
>>526 そんなジョナサンノーランはクリベ共々T4で株が急暴落しました
もっと作品選べよなベールは
流石の偏屈君もメジャータイトルの誘惑には勝てなかったか
そもそもターミネーターは3がコケたのにどうしてスピンオフ的な続編を作ろうとしたのかが疑問
今までいい監督に恵まれてただけに今回はちょっと不幸だったな
T4はシュワちゃんが家族そろって観にいって
子供から「タミさんシリーズでは4が最高ね」とか言われて「めっちゃ凹んだ」とか言っていたな
530 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/06/13(土) 01:41:37
シュワさんステロイドの後遺症でお腹の皮膚がダルンダルンになってますがな
プリーストの奇術師を規制や条件の制限に遭いながらもよく映像化したと感心する
水槽で溺れるエンジャ
・原作ではボーデンの殺人未遂。映画ではエンジャのトリックを利用した罠
・死んだボーデンの片割れ
映画では死んだのはフレデリックでFA原作では不明
・エンジャとボーデンの確執
原作ではマジック中にボーデンで乱入してきてジュリアが流産したのが原因
映画では友人だったがジュリアの事故死で険悪に
・装置
原作では死体が残りコピーが転送される。映画では本体が生きたままコピーが生まれる
・結末
原作ではエンジャがボーデンを襲撃するも萎えて帰宅。ボーデンの日誌にテコ入れ
映画ではボーデンがエンジャ射殺
533 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/06/28(日) 19:36:31
この映画は原作ですらある種難解なのだから
やっぱ映画版も頭悪い人間には外国語映画を初見で字幕なしで見てるような感覚なんだろうなー
ノーラン作品はダークナイト以外は標準知能指数がない人には理解できんだろ
534 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/06/28(日) 22:00:18
というより映画そのものを知らない
だからprestigeみたいな映画ですら混乱する
つ 引き出しが少ない
だからダークナイトみたいな強烈なキャラクターが出てくる映画を見て喜んどるだけ
単細胞なんだよ
オレもノーランスレで噛み付かれたわ
バカにすんなてw
まさかここもチェック自治してる程の暇人はいないだろうから敢えて言うけど
やっぱあいつら頭おかしい
ダークナイトだけ年間120回見てろよw
いや本音言うとさ
もうノーランみたいな才能ある監督さんにはいくらヒットしたとはいえアメコミヒーローものとか日本ホラーやアニメのリメイクとかやって欲しくないのよ
そうすっとその元ネタヲタの介入がイチイチうざいから
やるならオリジナル脚本かこういうちゃんとした小説原作ものがよい
いつかはヒートみたいなゴツゴツした刑事ものやって貰いたいわ
ギャングものでもいいね
正直バットマンの続編はやって欲しくない
五月蠅みたいな外野の雑音はノーランには似合わない
もういんじゃない?バットマンとか
>>535 こんな過疎スレ見てるわけない
絶対見てないよ
いやほんとだよ
見てないよ
いや見てない
ほんと見てないってば
だから見てないって言ってるだろ!
何で急に中二が涌いてんの?映画化しちゃったから?
539 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/06/29(月) 05:58:05
いや 元々過去スレのプレステージスレでも
相違点はあれど映画版はよく出来てるて原作小説愛好家からも好評価だったからそれはねんじゃね?
実際自分も両方好きだし
そういうあんたこそ誰?w
新参?
映画化されると通きどりの新参が現れるのな
543 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/06/30(火) 00:15:35
ノーラン監督のファンだから贔屓目もあると思うけど、
「プレステージ」は原作をすごく上手に料理した映画だと思う。
っていうか原作よりすっきりしてて好き。
映画を見るときにどこをポイントにしてるかで見方が変わるよねその人の。
それはもう個人の歩んできた人生でも変わるもんだ 特に映画は
価値観は歳月によって変化するし、今見えなくても年の功で見えてくることも多々ある
仕掛けが多いというのもこの映画のスルメ要素の1つだが
個人レベル価値観の成長でも見方はジワジワ変わってくる
ノーランプリースト作品と知らずに劇場で見た時はイマイチ何を伝えたいのか解せない映画だった
しかしふともう一度レンタルで見直した時
「あれっ?こんな映画だったっけ?面白いじゃん!」と一気に印象が変わった
不思議なものだ
「嗚呼 これは深層心理についての映画だ
マジック対決はそれを伝える為のツールに過ぎないのか」
て解った時 一気にこの作品の原作とは異なる奥深さに驚かされた
その原作読んだがまたこれはこれで奥深い
原作の方がかなり発想が飛躍した内容だがまたそれはそれで面白い
ボーデンの妻サラ役のレベッカホールが
フロストニクソンでフロストの恋人役で出てた
まだ27なんだな
もっと逝ってるかと思ってた
ニコニコにまだダークナイトが公開されて間もない頃
オープニングシークエンスだけが流出upされていた
画面コメントの痛さといつたら・・・・
「こいつがジョーカーです」だとw
そんなもんみりゃわかんだろw
いちいち得意気にコメントすんなよw
ダークナイト信者=ゆとり世代
この時確信した
ほれ 怒れ騒げ叩けガキども
↓
プレステージの個別スレは無いのか?
いやAVじゃなくてよw
ノーラン作品ではプレステージが一番の神映画だと思ってる
自分の中じゃダークナイトやビギンズは単にノーラン作品の中の一つに過ぎないて位置付け
ノーランのスレに
プレステージを玉葱の皮がどうたらこうたら言ってた人がいたが
あれってプレステージの解説書の受け売りじゃね?w
論文なら即刻減点扱い
548 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/11(土) 22:49:58
首を吊られたフレディはまさに潰された小鳥だよ
ラストはアンジャーの水死体で終わったが、放置されたフレディの方は完全に観客の意識から消えてる
言われてみれば・・・・
絞首刑にされたのはボーデンでなく双子のフレディか・・・・
また新たにハッ!発見出来て脳が活性化したわ w
サンクス
>>549 それはさすがに見終わったときに気づくだろ?
ごめん
いや 気付かんかった
自分はその辺かっこつけもないし見栄っ張りもないから率直にそう言えるんだ
552 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/13(月) 01:06:41
>>546 いたいたww
こいつがジョーカーです野郎w
見た瞬間一瞬イラっとしたんでコメ欄消してやったw
アンジャーに箱ごと埋められたのがどっちか分からない
箱=棺桶で死の暗示だとか深読みしたらフレディなのか
>>549 プレステージ
フォロウィング
メメントは
脳トレには最適
今まで眉毛が欠けてるかどうかで判断していたが
生き残ったボーデンの方は爽やかなイケメンって感じがする。最後の場面でもCOOLだったね
フレディは常にDQNっぽい顔して態度が悪い。怒ってばっかり
>>555 プレステージはペラーボが可愛い
フォロウィングは自分と同じ歳のせいか肉感的ヒロインのルーシーラッセルがそそる。
ビギンズは『go』に出てたケイティホームズが愛くるしい
ちなみにフォロウィングは傑作ノワール作品のうちに入ったと言えるね
うむ
やたらと監督が女優の撮り方が下手とか力説してるのは
共演男優のファンの女だろう
ブス扱いするのは
気持ちが清々して嫉妬心の浄化にあるらしいが
あまりにごり押しするとみっともないよな
>ノーランは女優を綺麗に撮れない...
はっきり言ってそれはない
ここプリーストスレだから監督の悪口なら映画板でやったら?追い出されたの?
560 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/15(水) 12:13:47
>>558 その昔ジャニーズがドラマで共演したアイドルには必ず剃刀入りの封筒がファンから送りつけられてたらしい
何か心理は一緒だよな
561 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/15(水) 13:44:48
>>557-558 某スレでブス批判コメントされてたのは
マギー・ジレンホール(『ブス。不細工』)
ケイティ・ホームズ(『全然可愛くない』『この人何か気持ち悪い』)
スカーレット・ヨハンソン(『エロ路線なのに綺麗に見えない』『この人ってセクシー?』)
てかこれだけのラインナップで綺麗に撮れないネガキャンかよw
そしてこの共演男優さんて・・・・
プレステージに限らずノーラン映画はロマンチック性皆無だから
元々女性向きではないし女性で好きな人はあまりいないよな
まあそういう方はアルマゲドンかタイタニックでも見て浸ってて下さいと言うしかない(笑)
敢えて貶すならずっとコンビ組んでる撮影監督のウォーリーフィスターにもその一因はあるのにそれには全く触れてないのが何ともあれだ
とりあえず自分の嫉妬心を満足させる為に女優と監督をネガキャンして貶すというのは実に心荒んでいるね
あまりにもうざいからもうノーランはベール起用すんなよ
バットマンも別の俳優にやらせちまえ
スレチ
>>562 ねらーのカキコは7割が女子
男は普段はROMで潜伏
スレでなんか話合わないなーと感じたらそれは年齢差ではなく性差と思えば間違いない
映画板でガールズトークしてるようなもんだからな
合わなくて当たり前
565 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/16(木) 00:00:52
映画板から追い出された電波が住み着いちゃったみたいだね…
566 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/16(木) 04:55:17
>>564 腐女子とか指摘してたのがいたがそこはちょっと俺の見解とは違う
ただの女子だよ
映画板でガールズトークしてんだからまともな人間は書き込みすらしない
→あの時期他の作品スレで忌み嫌われてた俗に言う○○信者の出来上がり
映画板でグータンヌーボーし出すのだからそりゃ野郎は近づかないしロムるわなw
今はプレステージスレないからノーランスレでプレステージについて語ってると
別に名指しでバカにしてる訳じゃないのに突然出てきてバカにするな!はないよな
ダークナイトスレで言ったら叩かれるのはわかるが
なんでノーランのしかもプレステージの話をしてて横から言われなきゃならんのか理解不能
被害妄想だし何か女性的なねちっこさを感じた
見てんだねーw彼女らはw
好きな俳優が出てなきゃノーラン作品なんか見なかったけど
とりあえず見たらワケワカメて感じなんだろう
アメリとか観てろw
プレステージの脚本はジョナサンノーランの妙だとか言ってたアホがいたが
全て解説書の受け売りだったんだな
彼が関わったメメントについてはかなり大まかなプロットを兄に提案しただけで
その話をサスペンス映画らしく構成したのはクリスの功績
しかもあれは元々サスペンスでも何でもなかった
それをリバース展開させたりサスペンスタッチにしたのもクリス
一応共同執筆になってるプレステージやダークナイトもあくまでも一部のアイデアを所々出しただけであって
組み立て方やストーリー展開はクリスのペンによるもの
ダークナイトはジョナサンよりゴイヤーの原案の方がそのテイストは反映されてる
受け売り人間は尤もらしく語るがネタ元がバレると非常にカッコ悪いよな
それって
ポール・ハギスがどうとか
ターミネーター4にジョナサンが参加してるから間違いないとか
レスしてたやつじゃね?
多分そいつだと思うがターミネーター4スレで
「期待してたのにジョナサンて大したことないかも・・・」だとw
てか最初から兄のサポートしてただけやんw
自分の好きなノーラン兄の映画に偶然ジョナサンが全て携わっていたからて
何でもジョナサンの功績とするのがまた痛いところだな
>>557 インソムニアのモーラ・ティアニーも可愛かった
ちなみに彼女の役名もレイチェル
ノーランはレイチェルって名前好きだなー
でもインソムニアの脚本はノーランではないから単なる偶然かもよ
ま 役の名前ぐらい監督なら口出しは出来るから
もしかしたらノーランの意見かもしれないけど
プリーストの小説について語れよ。
なら黙ってネタ投下しろ
半透明のエンジャが襲撃した話は互いの視点で展開が違うよね
ボーデンは反撃する事ができたと書いてエンジャの方はまったく情けない姿だったと書いている
どうもボーデンは小物っぽいし半狂乱でなにもできなかったのが真実なのかなぁ?
「私は独りで最後へ向かうのだ」って相棒がアボーンした後のボーデンが書いてるもんだと思ってたが
アボーンする直前のボーデンが書いてたんだと読み返して気付いた
エンジャとボーデンて変わった苗字だよね
英語圏名にはあまり無いように思うのだが
日本人にはあまり馴染みないけどアンジャーとボーデンは両方英語名だよ
>>575 > エンジャとボーデンて変わった苗字だよね
> 英語圏名にはあまり無いように思うのだが
普通にアングロサクソン系の名字
578 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/21(火) 18:07:48
奇術師のはなしばっかだね
こういうスレに書く人は映画(レンタル)とか文庫派が多いのか
双生児や限りなき夏はあんまり読まないのかな
意外や意外
映画化されてんのはプレステージだけなんだよな
まあJロウとジェニファーLリーのイグジステンツは別にして
580 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/21(火) 21:11:04
ジャニファージェーソンリーは美しかったなー
初体験リッジモンドハイのエロいからだはたまらんかった
581 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/07/21(火) 22:07:23
>>579 あれはノベライズだからね
映画はクローネンバーグにしては凡作(というより題材や中身がSFとして
なんの新味もない)だけどノベライズを読むとそれなりにプルーストっぽくて
悪くない(良いとは決して言えないけど
双生児は傑作だよなあ。でも歴史に疎いとやっぱり辛いみたい。ヘスはともかく
おれのつれはチャーチルもあまりわからなくてひいた
チャーチルは中学の日本史でも出てくるもんなw
チャーチルの鉄のカーテンを
キン肉マンの防御奥儀{肉のカーテン}に喩えて遊んでたw
香ばしい流れだったんだな
意外と年齢層低いのかここ
キン肉マンは80年代を代表する漫画じゃねーかw
年齢層はバリバリ高いよ
てか所謂ゆとり世代て今の20代なんだな
今の10代ナウなヤング世代になめられまくってんだろうなw
女性はキン肉マンが古い漫画だなんてこと知らないんだろ
あー女性ね なるほど。。。大体わかったw
餓鬼と低能しかいないの間違いでしたね、失礼
メスブタ乙
589 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/08/01(土) 23:10:03
双生児おもしろいのに読んでる人少ないね
2ちゃんな人はハードカバー買わないのかな
第3部まで読んだところでメモ
ボウデンの瞬間移動
.隠された実像が第二の箱に、虚像が第一の箱に入る、ボール、帽子、光で誤誘導する
.周囲にはネタは双子だと思わせたい
.双子なのを隠している一人っ子のフリをし続けて、ボウデンはそれが現実だと思い込むようになった
.エンジャもネタは双子だと考えた、自分には真似できないので"別の"瞬間移動に辿り着く
エンジャの瞬間移動
.ある程度時間的余裕があるのを利用して力技で強引に高速移動する、カタパルト、水平逆バンジーなど
.よって肉体的負担が大きい、片腕が萎える、邪魔されると致命傷
.ボウデンにはネタが解けなかった、エンジャが幽体化したように見えたのは妄想
孫世代の確執
.アンドルー父は、エンジャ装置が本当に不思議な力を持っていると考えた
.ケイト父はただのイリュージョンだと反論した
.実験しようと古い装置を適当に動かしたので事故が起きた
.アンドルーは仮死状態に、周囲は死んだと思った、ショックで記憶喪失、双子妄想が始まる
二人の奇術師の確執が、現代にアンドルーの双子という天然プレステージを生み出しましたとさ、おわり
↑こいつ最高にアホ
>>590 映画しか見てない自分には相違点がわかって参考になったわ
映画版は一部でしかないんだよな
でもああするしかなかったようにも思う
ノーランはこの手の映画撮らしたら一級品だからね
安心して観ていられる
現代版ヒッチコックみたいだ
逆転世界の頃のプリーストに書かせたらそんな感じになるなw
>>593 新作はサスペンスタッチのSFアクションらしいぞ
実写に拘る人みたいだけど今回は結構特殊効果使いまくってるみたい
>>593 ダークナイト自体がヒートのような現代版フィルムノワールを意識した作品だからね
アメコミヒーローをフィルムノワールタッチで描いちゃったからさあ大変w
そりゃヒットもするわさ
HEATてフィルムノワールに入るか?
いや
film noirに入るよ
そういうサントラにも必ずヒートのテーマは入ってるから
最近だと
LAコンフィデンシャルとかワイルドアットハートとかメメント
ちょい前だとチャイナタウンやダーティハリーも入る
勿論ヒッチコックのレベッカやめまいもノワールだろうね
アブラカタブラ
奇術師読んでから他の作品も読んでみようかと思ってるけど、ネット上の感想読むと、なんだか不気味な(ホラーっぽい?)印象受けてちょっと怖いんだよな。
魔法とか逆転世界とか面白そうだけど。
奇術師自体は楽しく読めたから、同じ感覚で、別にホラー苦手でも大丈夫だろうか。
SF小説なんかそんなもんだ
だったらハリポタでも読んどけ怖くないから
不快だったかな。批判じゃなかったのに、そう聞こえたのなら御免。
兎に角色々読んでみます
※ネタバレ注意
奇術師のフレデリックとアルバートって名前どこに出て来てましたか?
去年くらいまで映画板にあったスレでも名前は挙がってたけど、映画ではアルフレッドで統一されてた記憶しかなかった・・・。
>>532読んで思い出して気になったので質問させてもらいました
605 :
604:2009/10/07(水) 21:45:19
ごめん自己解決。原作に出た名前を映画の話題にも持ってきて映画板で何人かが話してただけだったのかも。たぶん
今更ながらに短編集買って、奇跡の石塚まで読了。
仕掛けに思い切り引っかかって思考が止まってしまったw
性的な描写は少し苦手だけど、雰囲気に惹き込まれたな。
これは、謎は謎のままって事でいいのかな。
双生児も面白そうなので、全部読み終えた頃にでも購入してみようかと思います。
テスラの装置ってさ、凄い発想だなーと思ってたけど、(おそらく過程は違えども)同じものが実在したよ。
ファックス。
どうせまだ規制巻き込まれてると思って粗い文章のまま書き込んでしまったのが申し訳ない。
奇術師まんま映画化したら余計混乱するし、より荒唐無稽
小説はガチSFだが
映画は人間ドラマに変えてるていう印象
ヒュージャックマンがビールのCMに出ててビビったw いやチビった
611 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/07(日) 13:53:54
>>609 まあプレステージつまらんとかいうてるのは
トレーラーひっくり返るの見て興奮し見た目の派手さだけでしか物事を計れない単細胞ダークナイト厨だけだろ
恐らくだが
あなたのようにダークナイト以外のノーラン作品が好きて人と(自分も)
ダークナイトだけしか好きじゃないていう人と
完全二極化してると思う
関連スレを覗き回ってみての感想
自分はプレステージとメメントが一番好き
プリーストやバロウズといったSFが好きなんでね
あとダークナイトよりビギンズの方が好み
テレビでやったのを録画して繰り返し見てたなー
なんせブレードランナーのルトガーハウアーが出てたからねw
バロウズ読んでるなんてあんさん渋いな!
咲のステルスモモってこの人のアレだよな
双生児購入。じっくり楽しむよ。
表紙と裏表紙のデザイン?も関係ありそうで良いね。裏向けた瞬間ゾクゾク来たw
>615
これからまっさらな状態であれ読める貴方は幸せです
2回目は各所の伏線をさぐる楽しみもあるけど
617 :
615:2010/04/16(金) 20:17:27
規制されてたorz
読み終わりました。
>>616 有難う。評判通り難解で面白かったです。
ネタバレのキーワードは知ってしまってたので、その規模で仲違が起こってしまう悲しい話なのかと思っていたら、それ以上に難解な展開になって引き摺りこまれた。
最後は声に出して驚いてしまいました。可哀想だ…
1回じゃまだ解らないところが多いので、また時間作って読み返そうと思う。
このスレも、未読作品のレスを飛ばしながら読んでたので、また読み返してみます。次は何読もうかな…
618 :
615:2010/04/16(金) 20:19:01
そしてこれを読んでから歴史に興味が持ててきたのは良い傾向なのだろうか。
歴史に詳しければ差異を探せて更に楽しめたかも
逆転世界のリベンジをする気はないのか
620 :
515:2010/06/04(金) 19:52:21
>>516 亀レスだけど、書店で見かけて今のカバーも雰囲気良いなーと思ってしまった。
621 :
515:2010/06/04(金) 19:54:51
今のカバーも → 今のカバーは
映画化前の、ノートの挿絵のような表紙も雰囲気出てたからさっさと買っとけば良かったかもw
まあ仕方ない
『魔法』を読んだが、ラストの解釈が難解だと思った。いろいろに解釈出来るのがいいとも言えるが、
はっきりさせてほしかったという気もする。初版では、第6部の9章のわたしの正体がはっきりと
書かれていたらしいが、それを読んでみたい気がするな。そうしたら、最後のハガキの謎も解けるかも
しれんし。