1 :
人間七七四年:
2 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:25:23 ID:xBiCAT8j BE:82575353-PLT(16000)
〜主要登場人物〜
,-t-、
(:::::ト::丶
〉:::::ll::::ヽ
_|:::::::ll:::::l__
ゝjニエニlノ
/フl:)`・ω・(ト、
,ィヾ'j`フ`''"くlノヽ
{三:ll:::::::`゚´::::l三l
ヾZjlzェzェzと{l::ノ
そ):ノl三ト戈、
/::::::゙六':::ヽ\
ヾ:::/ ヾ:::/
て) て)
【山県三郎兵衛尉昌景】
旧姓飯富。幼名源四郎。このスレの主人公にして武田四名臣の最年少。
身長僅か130cmで猫口(兎唇)だが、武田家最強の精鋭・赤備え部隊を率いる猛将で、忠義にも厚い
熱血漢。ちなみに主人公の宿命か、キリ番は大抵阻止されてしまう。
3 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:26:35 ID:xBiCAT8j BE:308280487-PLT(16000)
;;; :::: ... ::::: ::;;;:::.....
;;;; ,,, 、、 ,i' :;;::.,,: 丶;;:;;:
ヾヾ ゞ ```
ゞゝ;;;ヾ :::,r' ` ` i、;;;ヽ;;; ヾ;;;
i;;;::::′~^ ` ` ;;; ″~ ~
ii;;::iヽ / ` ゞ:,,,:: ヾ 〃::;:
iii;::i ` ` ii;;;;::: :: ` `
iii;;::i ` ` ` iii;;;;::: ::
iiiii;;::i ` ` iii;;;;::: ::
iii.,ii;;:i, ∧_∧ iii;;;;::: :::
iiiii゚i;;:i ( `メω・) ` iiiii;;; :::::
iiiiiii;;::i (つ旦 ) ||iiii;;;;::::
iiiiiii;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"'';;,,, /iiiiii;;;;o;;;
iiiiiii;;::;';;" `;;/i:ii iii;;;;;::::
【飯富兵部小輔虎昌】
三郎兵衛の二十五歳年上の兄。「甲山の猛虎」と恐れられる猛将で赤備え部隊の創始者。三郎兵
衛以上の熱血漢で責任感も強いため御館様の嫡男義信君の傅役にも任じられる。しかし、無骨者
らしく不器用な面もあるため、武田家を揺るがす大事件に巻き込まれてしまう。
弟思いのいい兄だが時々愛情多寡で暴走気味。
4 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:27:15 ID:xBiCAT8j BE:176160948-PLT(16000)
*'``・* 。
| `*。
,。∩ *
+ リゝω・川 *。+゚ <えーぃ、えーぃ 三郎兵衛様の
`*。 ヽ、 つ *゚* 知行がもっとあがりますように☆☆リゝω・川 vキャピ
`・+。*・' ゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・ ゚
【上村氏】
三郎兵衛の妻。夫と家を大事に思い献身的に尽くす戦国女性の鑑。
願掛けが得意だがなぜか裏目に出て実現する。
5 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:27:56 ID:xBiCAT8j BE:132120083-PLT(16000)
武田四名臣(中央手前が三郎兵衛)
∧,,_,,∧.
ミ `Д´ 彡
/ \
_ | | (:.:.):):):)| |__
|\ ̄ ̄(×××) \ /⌒ヽ
./\. \ \ /⌒(^ω^ )
∧_∧/. \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| / / (~冫
,(’ー’*)⌒ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\- | | /.| |
⊂二丶 ノ ノ / .\\\ /.| | .|
⊂二二二 ノ\/ ∧_∧ \(_)|⌒Y⌒|〜
(:.:.) 丶〜〜〜(`・ω・´)〜〜〜〜〜 ⌒Y⌒ (:.:.)
∪ ∪
【馬場美濃守信春】(中央奥)
旧名教来石民部小輔景政、馬場民部大輔信房。武田四名臣の一人。生涯七十度の合戦に出て
一度も傷を負わなかったため「不死身の鬼美濃」の異名を取り、山本勘助の教えを受けた築城の
名手でもある。四名臣の中では最年長で三郎兵衛の良き兄貴分。性格は豪放磊落でなにより武
士としての名誉を重んじる。
【内藤修理亮昌豊】(右)
旧名工藤源左衛門尉祐長。武田四名臣の一人。文武両道に優れた名将で、特に荷駄隊を率いさ
せたら天下一品。三郎兵衛とは親友でよくつるんでいる。とぼけた言動のムードメーカーだがこう
見えて少年時代はかなりの苦労をしている。また個人の富や名声には興味のない無私の人でもあ
る。奥さんは美人の上ツンデレ。
【高坂弾正忠昌信】(左)
旧名春日源助。武田四名臣の一人。武田家随一の美貌の主。御館様とはウホッな関係でそれが
元で出世する。ただし本人の武勇・軍略も相当なもので、緻密かつ慎重な用兵から「逃げ弾正」と
賞賛される。三郎兵衛とは同期ということもあり親友の間柄温厚で物腰丁寧な人物だが、実は怒る
と一番怖い。
6 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:28:38 ID:xBiCAT8j BE:55050252-PLT(16000)
( `ハ´ )
/ \ <丶´`A´`>・・・・・・・・・・・・・
__| | | |__ / ヽ、
||\  ̄ ̄ ̄ ̄ / | | |
||\\ (⌒\|__./ ./
|| \\ ~\_____ノ|
. \\ _______\
. \|| ____|| /
. || ̄ ̄ ̄|\____\ /
. || | |======== | 【速報】 上杉景勝、援軍派遣を拒否
_| |oo======= | \
|\\|_____|\ \
| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |. |
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l / :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
【跡部大炊助勝資】【長坂釣閑斎光堅】
共に武田の侍大将。長坂は俗名筑後守虎房。御館様の乳兄弟で諏訪郡代、四郎勝頼君の傅役。
跡部は若手の一人で三郎兵衛に次ぐ動員数を誇る。共にどちらかというと文治派で、我が強く嫌
味な性格であるため、一門衆や三郎兵衛ら武断派、特に修理と対立することがしばしば。
二人とも忠義の心は三郎兵衛たちにも負けないのだが…。
7 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:29:18 ID:xBiCAT8j BE:396360498-PLT(16000)
:∋o:
:☆ノ゛゛゛ヽ
州* ‘ ω‘リ
/ つと)
ヽ__)_ノ
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ あいしてるよ!
ヽ 〈
ヽヽ_)
【秋山伯耆守信友】
武田二十四将の一人。「武田の猛牛」の異名を取る猛将でありながら、知略にも優れ対織田外交
の責任者を務める。どんな窮地に陥ってもしょげることの無いポジティブシンキングな性格。
実は織田信長の叔母に当たる女性に片思いしているらしい。
( ´_ゝ`)(´<_` )(・_ゝ・)
【真田三兄弟】
左から長男源太左衛門尉信綱、次男兵部丞昌輝、三男喜兵衛尉昌幸。「攻め弾正」の異名を取っ
た名将真田幸隆の息子たち。兄二人は大太刀を操る武勇に優れた猛将、弟昌幸は父同様知略に
優れており、ともに次代の武田を支える若手として期待されている。
('A`)y- (*`Д´)ヽ(゚∀゚)ノ
【穴山玄蕃頭信君】【木曾伊予守義昌】【武田左馬助信豊】
穴山は御館様の姉婿である伊豆守信友の子で、女婿でもある。木曾も御館様の女婿で、ともに四
郎勝頼君と反目している。信豊は御館様の弟で名将・信繁殿の息子。
いづれも武田の一門衆として家中で重要な位置を占めているが、穴山は無気力人間、木曾は外
様でもともと対立していたこともあり、御館様が亡くなった後も武田に尽くすかはいまひとつ信用で
きない。信豊は勝頼君と幼馴染で忠誠を誓っており裏切りの心配はないが、真性デムパでまるで
話にならない。
8 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:29:59 ID:xBiCAT8j BE:198181049-PLT(16000)
ト、__<'7
彡ミ《,M,》彡
彡ゝ(*´∞`)ノ>
ミ ミ) ´∀`)彡ゝ
ノ=ノ」:|_V」lヾ
(乃ノ):::::| /つ
//三/|三|\
∪ ∪
,ィヽゝo,)ノ、
くミイX`дK!
/三7u--uヾヽ
{三l ==l}L,,j
(ノヨー=-く U
7土エl}=l、土ヽ
〈::::::::/  ̄ 〉:::::ゝ
〈_ノ 〈___>
【御館様】(上)
武田徳栄軒信玄。俗名は晴信。従四位下大膳大夫。甲斐武田家第十九代目当主にして三郎兵
衛達の主君。「甲斐の虎」と恐れられる戦上手で、内政にも長けており家臣、領民に慕われてい
る。三郎兵衛ももちろん尊敬している。温厚な笑顔と、おちゃめな言動でスレ住人を和ませるが、
時にはスレ住人同士の争いを叱責し、非情な決断も辞さない。
兄弟仲はすこぶるいいが、夫婦・親子仲は余りしっくり行っていない様子。
「武家の嗜み」にも通じる。兜の前立てが「L」になっているのは影武者の信廉様なので注意。
【四郎勝頼君】(下)
御館様の四男。母は諏訪頼重の娘・湖衣姫。武田の時代を担うに相応しく文武両道に優れ、特
に武勇と果敢さにかけては御館様をも凌ぐが、熱くなると周りが見えなくなるのがタマに傷。また
出生と御館様に強いコンプレックスを抱いており、それがあだにならないか三郎兵衛達も心配し
ている。
9 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:30:40 ID:xBiCAT8j BE:165150465-PLT(16000)
く `;
ノ =====j ∩
< ノ ゚∀゚)彡 オンベイシラマンダヤソワカ!
ノ:::ノ」:|_⊂彡 オンベイシラマンダヤソワカ!
【上杉不識庵謙信】
長尾弾正少弼景虎→政虎→輝虎。越後の戦国大名。非常に高いカリスマ性と天才的用兵術の
持ち主で「軍神」「越後の龍」の異名で畏怖される。ただ自身を毘沙門天の生まれ変わりと称し、
女に興味が無いなど相当の変人。重度のアル中でもある。何よりも義を重んじる性格で村上、小
笠原などの頼みで御館様から信濃を奪い返そうと執拗に攻めてくる武田の宿敵でありストーカー
であるが、たまに塩やにがりを差し入れしてくれる(御館様は内心キショいと思っているらしい)。
また、娘溺泉に落ちたらしく、男女両性を使い分けることが可能。
(´^ิ౪^ิ )
【上杉兵部少輔憲政】
山内上杉家最後の当主。北条に攻められて、謙信(当時は長尾景虎)の元に転がり込み、家督と
関東管領職を譲る。気位だけはやたら高い嫌味な人物だが、息子や有力家臣を置いて領国を捨て
るようなヘタレ。謙信の庇護のもと悠々自適の隠居生活を送る筈だったが、後に降りかかってくる災
難を彼はまだ知らない。
/■\
( ´∀`)
【小島弥太郎貞興】
越後乙吉城主で、謙信の幼少の頃からのボディガードで。怪力無双の豪傑で、邪魔する奴は狒々
だろうと狂犬だろうとぶちのめす。しかし只の脳筋ではなく情けや義理も重んじる古き良き武士の香
がする男。三郎兵衛と槍を交わしたことがあり、三郎兵衛も「花も実もある勇士」としてその実力と人
柄を認めている。
10 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:31:20 ID:xBiCAT8j BE:66060634-PLT(16000)
(⌒⌒)
((⌒⌒))
`川´
∧_,,∧ ちんぽっぽぉぉぉおお!!!!!
ミ ○(*#‘ω‘)
ヽ ○
ミ丿 ∩><;) ど、どうしたんですか?!
(_ノゝ _ノ
【織田弾正忠信長】【明智十兵衛尉光秀】
尾張の大名とその家臣。信長はかつて「うつけ」と呼ばれていたが、桶狭間の合戦で今川を破っ
てから急速に勢力を伸張、将軍足利義昭を奉じて上洛を果たした。武田家ははじめ、婚姻を結
び同盟関係を築こうとしたが、足利義昭の要請で相争うことになる。常人には及びも着かない思
考の持つ奇才で、「乱世の風雲児」ともてはやされるが、気性、言動も複雑怪奇なため直接接す
る人間は相当ストレスを被る。
光秀は将軍上洛の立役者で信長の正妻・濃姫の遠縁にあたり、それもあって信長に仕える。生
真面目な教養人かつ軍略、特に射撃に優れた智将で、信長にも重用されているがどうも間が悪
く、信長の理不尽な癇癪をひきおこして折檻されてしまうことが多い。なんだかんだで緊密な主従
関係だが、光秀の怒りが頂点に達すると…。
11 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:32:06 ID:xBiCAT8j BE:308280487-PLT(16000)
∧∧
(=゚ω゚)ノ ぃょぅ
〜( x)
U U
【徳川三河守家康】
旧名松平元康。三河の弱小大名の息子で、幼少期織田、今川の人質として過した苦労人。今川
の配下にあったが、義元の死により独立、幼馴染の信長と結び、三河、遠江を手中に収める。後、
武田軍上洛の障害として激しく衝突することになる。部下思いで、朴訥な人柄、容姿であるが実
はかなりのしたたか者。
(¨・ゝ・¨)
【今川治部大輔義元】
駿遠三を治める大大名で「海道一の弓取り」。御館様の義兄にあたる人物で、太郎義信君の舅。
武田の心強い同盟者である(ただ御館様は内心ウザイと思っているらしい)。内政外交にしたた
かな才を発揮し、公家文化にも通じる風流人。とかくパロディ化される人物だがこのスレではい
たって常識人。一番の心配の種はやはり次代の「アレ」である。
( メ゚д゚)
【北条相模守氏康】
相模を本拠とする関東の大大名。武田家とはあるときは同盟者、ある時は強敵という関係(御館
様は内心キモイと思っているらしい)。民政に力を入れた名君であり、生涯無敗の戦上手でもあ
る。心配の種は三十にもなって汁かけ飯の汁の分量を覚えられない嫡子氏政であるが、以外に
氏政の方が鋭い突込みを入れてくることがある。意外だが彼も若い頃は「うつけ」と呼ばれていた
らしい。
12 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:32:47 ID:xBiCAT8j BE:99091229-PLT(16000)
三条夫人 御屋形様のご正室。清華家たる三条家の嫡流の息女。
_,,.-'';;;;;;;;;;/ l| i /// {{i´ `''=シ、彡'、
ヾ;;;;;;;;;;;;:-''{ ヽ`ニ=彡/ `''ー (´ iヽ ヽ
ヾ/ '、_,,ノ ,,..ニシ--、,,_ _,-i ヽ }!
/ / / ((彡, ミ=r=≧;;- /≦=ヤト、 )ツ
{! / >、ミ= 、ヽゝヾ;;シ`` l"k;;シチ ))´ノ!
lヽ、 ,' (  ̄`ヾ.) ^^^` i ´^^`/'´ ハ
>、ヽ| ヾミ=‐イ '、 (__彡' ',
/,.- ヾミ、 {`=彡r,. / (´_彡'i、 !
.l/=-'´ ̄ヽ、 `{´ { {{{i、_ノ ー-`ニ- ∧ ! ヾ!,ノ
/´/ ,,. ‐={ヽ、 ``ヽ ̄ヽ、 `''ー' ,.イリノ' ヽ |l!
./ ,,.=l/ ,,.=={ヽ、` = _ 、ヽ ` 、 ,.イ ,,.ノ l ノ==、
八重 三条夫人の女中頭。兄者に気がある。
| ヽ- 、
| / ヽ ヽ ヽ ヽ \
| / } } } i: }: i i \
| ::| | |: |:: |:: |:: }: | 人
| :|| }} }: }}::: }:: }:: } } / ヽ
| :|| ハリ: ハ;;_ハ;;_ノ};;___ノレ' / ::/ }
| ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ _,.--‐‐、./::ノハノ / ノ
| ̄ ̄ ̄`゙ ー- 、 / _,,,,ィ /;;// i ノ
|_ニェ=--、ー-、 ` rシ;イヾ彡ノレ;;;:____} ;乂
|ィ{:;;(フ;;:::}``ーミヽ r'イ;ノ,_, /:::: ,;:-''::::;ハ
|\;;;;;;;;厶-‐  ̄ ̄ /i:;;;;;;, -'":::::::/ }
/ ノ ヽ、 ./ ノ;;;;;;;;;::, -'" _/
(_/ ) / / };;:::::::::...... _,,; イ
/ ,.-〈 ヒー---ァ' /、 ゙入ェ;-;-;''==ソ
(/ __)\  ̄ ̄ / フ>、{::::::.. {
(_,ィ'" ) > 、_ / // /\;;;;;;;;;____,,,ィ'
/ ,ィ' / }  ̄ // ノ Y:; ノ
'ー'イ / // ./ };;;;'' イ
|\ / // / /ヽ;: {
13 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 07:33:29 ID:xBiCAT8j BE:264240386-PLT(16000)
内藤荷駄隊 修理が率いる小荷駄部隊。妻女山や三増峠で大活躍。
ヽヾ〆
ミ 彡 ミ ヾ 〆
巛i|l|liiヽ ミ 彡
| |、 .彡ソii ミ ブーン! ブーン!
ノノノハ@//i liiヽ
. (^ω^ //、_ __,,,-、 ブーン! ブーン!
,ノi_/´(^)´ `ー-ニニ-ー'~` ブーン !
( ノ
|. (
/ ″ ,\
んん〜,i〜ゝ
/ / //ヽノ
(_(_/
保科弾正忠正俊(♂) 信濃先方衆の一員で「槍弾正」の異名をとる槍の名人。保守担当。
___∧__
\_ , -‐-、_/
,' ノ从 从リ
レi、 ^ヮ゚ノゝ
lつ.∀つ
/_〈/__ハ
しソ
快川紹喜 恵林寺の和尚。御屋形様が何かとお世話になる坊さん。心頭滅却の人。
___
,;f ヽ
i: i
| |
| | ///;ト,
| ^ ^ ) ////゙l゙l;
(. >ノ(、_, )ヽ、} l .i .! |
,,∧ヽ !-=ニ=- | │ | .|
/\..\\`ニニ´ !, { .ノ.ノ
/ \ \ ̄ ̄ ̄../ / .|
14 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:09:18 ID:v61aW4Uz
一行AAまとめ
武田二十四将
ハ_ハ
秋山信友 (゚∀゚ )
穴山信君 ('A`)y-
甘利虎泰 |`Д′ |
板垣信方 ( ~゚ー゚~) 暫定
一条信龍 |゚ノ ´∀`)
小幡虎盛 (`日′)
小幡昌盛 (`又′)
飯富虎昌 (`メω・)
小山田信茂 (-@∀@)
高坂昌信 (’ー’*)
三枝守友 ( ´゚ω゚` )
真田信綱 (´く_` )( ´_ゝ`)
真田幸隆 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)
武田信繁 ヽ(´ー`)ノ
武田信廉 ミ《,L,》シミ彡
<ゝ(´∞`;)ノ> ミ
ミ(´∀` (彡ゝ ミ
多田満頼 (`只´) 暫定
土屋昌次 (香E_・香j
内藤昌豊 ( ^ω^)
馬場信春 彡`Д´ミ
原虎胤 〔メ`Å´〕
原昌胤 {´昌`}
山県昌景 (`・ω・´)
山本晴幸 (メД゚)
横田高松
15 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:11:31 ID:v61aW4Uz
武田家
ミ《,M,》シミ彡
<ゝ(´∞`;)ノ> ミ
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ
___
武田信虎/゚ω ゚;::::
駒井政武 | ヽ`ー´|
駒井政直 |`,ー´|
武田義信 ミ・A・ミ
武田勝頼 (`д´)
長坂光堅 <丶´`A´`>
長坂勝繁 <`∀´r >
跡部勝資 ( `ハ´)
向山又七郎 (○ε○)
向山出雲守 [´△`]
仁科信盛 (。・-・)
武田信豊 ヽ(゚∀゚)ノ
松尾信是 (′´σ`)
河窪信実 (´。∀`)
一条信就 (ノ´Д`)
武田信友 (`く,´)
木曽義昌 (*`Д´)
工藤虎豊 / ^ω^ \
工藤昌康 ( ^Ω^)→( ´Ω`)
真田昌輝 ( ´_>`)(´<_` )
真田昌幸 (・∀・)→(・_ゝ・)→( ゚,_ゝ゚)
真田信尹 (`・ゝ・)→(` ゚_>゚)
曾根昌世 (・A・)→(´・,A・)
曾根周防守 ( ゚A゚ )
土屋昌恒 (千・_・千)
甘利昌忠 |`л′ |
甘利信康 |`з′ |
浅利信種 (`´ё`)
三枝守義 ( ′゚ω゚ )
三枝守光 ( ゚ω゚ )
小宮山信近 (´_`。)
依田信蕃 (・ш、・)
リ・ω・川 上村氏
ξ(゚、 ゚*ξ 内藤妻
川・∀・リ 八重
川*'ー'川 北条夫人
(’、’川 三条夫人
16 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:13:05 ID:v61aW4Uz
上杉家
上杉謙信 (゚∀゚)彡
上杉景勝 (`゚ぺ)
上杉景虎 (`'ー')
直江実綱 (@盆@)
=愛=
樋口余六(直江兼続)(`・ゝ・´)
柿崎景家(大`д´蕪)
小島貞興(鬼小島弥太郎) /■\
( ´∀`)
上杉憲政 (´^^ )
織田家
織田信長 (*‘ω‘ *)
明智光秀 ( ><)
佐久間信盛 ( <●><●>)
遠山景任 ( ´Α`)
おつやの方 州*‘ ω‘リ
今川・徳川家
今川義元 (¨・ゝ・¨)
今川氏真 (¨´∀`¨)
_ _
庵原元政 ( *゚∀゚)
徳川家康 (=゚ω゚)ノ
¥ ¥
本多忠勝 (・∀・)
北条家
北条氏康 ( メ゚д゚)
北条氏政 ( `゚A゚)
北条氏照 ( メ゚A゚)
清水康英 ( `д´)O
三好家
松永久秀 ミ `┏┓´)
17 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:14:55 ID:v61aW4Uz
┏━━━━━━━┓ ∧_∧ ∧_∧
┃ 武田二十四将 ┃( ・∀・)ニヤニヤ (・∀・ ) ニャルホド♪
┣━━━━━┯━┻○━○━━━┯∪∪━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━━┓
┃甘利虎泰 │あまりとらやす ...│信虎配下の猛将 .│[1548 享?] (敗死)上田原....┃
┃板垣信方 │いたがきのぶかた...│増長した軍略家 .│[1548 享?] (敗死)上田原... ┃
┃横田高松 │よこたたかとし ...│沈着冷静な横田備中 ..│[1550 享62] (敗死)砥石城....┃
┃武田信繁 │たけだのぶしげ ....│敵からも死を惜しまれた勇将│[1561 享37] (敗死)川中島 ..┃
┃山本勘助 │やまもとかんすけ....│謎多き異彩の軍師 ....│[1561 享?] (敗死)川中島 ..┃
┃小幡虎盛 │おばたとらもり ..│多数の感状を拝した勇将 │[1561 享71] (病死) ┃
┃多田満頼 │ただみつより ...│夜襲の名手 ....│[1563 享62] (病死) ┃
┃原虎胤 │はらとらたね .│北条から帰参した猛将 .│[1564 享68] (病死) ┃
┃飯富虎昌 │おぶとらまさ .│家中随一の宿老 . │[1565 享62] (自害) ┃
┃真田幸隆 │さなだゆきたか .│智略に長けた攻め弾正 .│[1574 享62] (病死) ┃
┃馬場信春 │ばばのぶはる │不死身の鬼美濃 .....│[1575 享61] (敗死)長篠 ..┃
┃三枝守友 │さえぐさもりとも ..│奥近習から大出世 │[1575 享38] (敗死)長篠 ..┃
┃真田信綱 │さなだのぶつな │先鋒隊として活躍 ......│[1575 享39] (敗死)長篠 ..┃
┃土屋昌次 │つちやまさつぐ .│川中島で信玄を守り抜く .│[1575 享31] (敗死)長篠 ..┃
┃内藤昌豊 │ないとうまさとよ .│前線を支えた内政家 .│[1575 享54] (敗死)長篠 ..┃
┃原昌胤 │はらまさたね ...│信頼厚き陣馬奉行 .......│[1575 享45] (敗死)長篠 ..┃
┃山県昌景 │やまがたまさかげ │諸大名が畏怖した赤備え │[1575 享47] (敗死)長篠 ┃
┃秋山信友 │あきやまのぶとも ...│知勇兼備の猛牛 . │[1575 享49] (処刑)長良川 ┃
┃高坂昌信 │こうさかまさのぶ . ..│戦術に優れた逃げ弾正 │[1578 享52] (病死) ┃
┃一条信龍 │いちじょうのぶたつ.│花麗を好んだ伊達者 ......│[1582 享?] (敗死)上野城....┃
┃小山田信茂│おやまだのぶしげ...│関東平氏を継ぐ名族 .│[1582 享44] (処刑)善光寺....┃
┃武田信廉 │たけだのぶかど │影武者を務めた文化人 ....│[1582 享51] (処刑)古府中....┃
┃穴山信君 │あなやまのぶきみ .│確かな内政手腕の知将 │[1582 享41] (敗死)木津川....┃
┃小幡昌盛 │おばたまさもり . . . .│父と共に合戦を渡り歩く │[1582 享49] (病死) ┃
┗━━━━━┷━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━━┛
18 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:16:30 ID:v61aW4Uz
昌景通常時(`・ω・´)
ちょっとショボン(´・ω・`)
驚き・困惑(;゙゚'ω゚')
号泣
// // ///:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ //
///// /:::: (y○')`ヽ) ( ´(y○') ;;| /
// //,|::: ( ( / ヽ) )+ ;| /
/ // |::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// ////
/// :|:: ( (||||! i: |||! !| |) ) ;;;|// ///
////|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;| ///
////|::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| ////
// / ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: : | `ー----−' |__////
しょんぼりリアル
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ `ヾ> .:;i,
,l _,._,. _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,> < (ヅ,> ...:.::|
! ` ̄´ . ` ̄´ ..: ::::::!
| ノ . : . :;i, ... ::::::.:::|
! (.::.;人..;:::) ...:.:::::.:::::::::!
ヽ、 `´ `´ ........::..::..::.::::::::/
\......,,,,,,,_ .....:::::::::::::::::::::::::/
兄者通常時(`メω・´)
絶叫
//////////_---―――――---_\ /////////////////
// // ///:: < _,ノ , 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ /////// //// ///
///// /:::: ( メ')`ヽ) ( ´(y○') ;;| // ////// // /
// //,|::: ⌒ / ヽ⌒ ;| ///// // ////
/ // |::: |~ ̄ ̄~.| ;;;| //// ////// ////
/// :|:: | |||! i: |||! !| | ;;;| ////////// ///
////|:::: | |||| !! !!||| :| | ;;;;;;| /// ///// /////
////|::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| /// // // // /////
// / ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;//////// ///// /// //
19 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:18:02 ID:v61aW4Uz
武 田 四 名 臣 参 上 !
,,,,,
.m (っll)\ ,,,,____
)| | \\ (mn)__ ヽ
( _l /⌒\ nm 〉 .〉 ∧_∧ / /
\ \_( ^ω^) / ノ ∧_∧ / ./ (*’ー’)/ /
\_ ̄_ ̄ )/ / ミ`Д´彡/ ./ (~⌒\ ト/ )
/ ̄ \ /\  ̄ ̄ ~ / \\ \_/ /
.⊂二二/〉 /  ̄彡 ミ \\__/|
./ / ヽ | ,) ノ
( <./ \ \/⌒\ ノ、
\ \ 〉 /\ \ .γヽ
/ \ \ ./ _/~ / \ V _ノ
/ / > / / /^ / | \__)| ∧_∧
/ / | / \ \ / / \ \ (`・ω・)
/ / | / \ \ / / \ \ (つ つ♪
< 〈 / /__ __> _><_ <_ _> _> ) ) )
\_) 〈_ ___) (__/ \__) (__/ (_)_)
20 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:19:02 ID:v61aW4Uz
ハマり度LV0〜MAX
LV0 武田家臣団?どうせ典型的戦国武士集団だろ?どうでもいいよ・・・
LV1 川中島ってのはあんま勝ち戦っぽくないな。ってかこの大将何で兵を二分してんの?
LV2 赤備えは綺麗だな。お館(´∀`)ってのはなんかニコニコしてて結構いいかも。
LV3 虎昌(`メω・)って猛将じゃね?理想のお兄さんって感じ・・・
LV4 美濃彡`Д´ミって渋くてかっこいいな。弾正(’ー’*)も信友(゚∀゚ )もいい・・・
LV5 修理( ^ω^)って別に目立ってないのに名臣扱いされててうぜぇ。修理死ね!
LV6 修理結婚してくれ!
LV7 やべぇ修理最高!修理と水さえあれば生きていける!
LV8 修理と結婚した!俺は修理と結婚したぞ!!
LV9 やっぱお館様は最高だわ
MAX (`・ω・´) 三郎兵衛ちゃんと騎馬突撃したいよぉ〜
21 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:20:03 ID:v61aW4Uz
┏━━┓ ┏━━┓
┃掠疾┃ ┃掠疾┃
┃如如┃ ┃如如┃ 「将、いずれか有道なる?」
┃火風┃ ┃火風┃ 「武田!」
┃不徐┃ ┃不徐┃ 「将士、いずれか有能なる?」
┃動如┃ ┃動如┃ 「武田!」
┃如林┃ ミ《,M,,》シ ┃如林┃ 「理法、いずれか得たる?」
┃山侵┃ <ゝ(`∞´)ノ> ┃山侵┃ 「武田じゃ!」
┣━━┛ 彡ミ´∀`ミ ミ ┣━━┛ 「軍令、いずれか行わる?」
┃ ∧_.ヘ /~( ソ )~ヽ ヘ_∧ ┃ 「武田と織田、互角と見る」
┃ / \※>∩ ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩<※ /ヽ ┃ 「兵衆、いずれか強き?」
∧_.ヘ `Д´ミ / \ ミ・ω・| ヘ_∧ 「圧倒的に、武田だな」
/ \※>∩ ./ \ ∩<※ /ヽ 「士卒、いずれかならいたる?」
∧_.ヘ ^ω^ミ/ \ミ’ー’| ヘ_∧ 「武田じゃ!」
/ \※>∩/ \ ∩<※ /ヽ 「賞罰、いずれか明らかなる?」
//≡/ メω・)ミ \(゚∀゚ |≡ヽ 「互角かのう」
i^i( ⊃ / \⊂ )i^i
| | ( ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )| |
| | ̄(__| | _)| |
22 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:21:12 ID:v61aW4Uz
キショい 上杉謙信
ミ(´∀` (彡────────→ (゚∀゚)彡 _
武田信玄 ←───────― / /|
_ _生きがい / /
/| / \ |\ / /クンナ!!
友情/ /ウザイ キモイ\ \ 氏秀LOVE / /
/ |/ \| \ / /
 ̄ 愛  ̄ |/ /
────────→ _, 、_  ̄/
(¨・ゝ・¨) ←───────― ( ゚д゚)
今川義元 しかたなし 北条氏康
23 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:22:33 ID:v61aW4Uz
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
|_____|_____|
/::::::::::;:ィ::::::::';:::::::::::`ヽ::::::::::::::ヽ
,'::::::;':::/ l:::i::::::ヽ:::\:::::::';:::::::::::::::',
○:l::::i:/ ';:::';:::::::',\::ヽ:::::::::::○:::::i
l::l::;イ__, ヽ、ト、::::ヽ、\:',ヽ〃l::::::::l あの・・・
';l l::l o ` o‐- l:::::l:::::::::l これ、読むでおじゃる!
l::::l ● ● l:::::l::::::::::l
l:::::li //////////// l:::::l:::::::::::l
, -ーl::::lヽ、 ○ . /l:::;'> 、::l
, -ー 、' o 'l::::l// ` ‐-r‐ァ' ´ ,':/' o ',
/ , ノ ` l::::l /./ 〆 /⌒ヽ. i
, └ '´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ノ__ ', ○,イ
/ \ (⌒⌒) , └ '´ / i/ l
/ ヽ / ー ' / /,.イ l
∠ __ / /;;;;l .l
 ̄ ̄ ̄"ii ー r── -------/-‐'´ll ;;;l l
ll ;;;;l =| |∞=== ll ;;;/ノ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| お す 上 早 武_____
/ 足 じ る 洛 く 田/_ . .___/|
/ 利 ゃ で を 殿/ /
/ 義 る / ./
昭
24 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:23:47 ID:v61aW4Uz
' l | !_/イl |, l ', | ヘ. l / | ;i , | l
,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ l ヽ | l l /l l, l|
/ / ',| 十' 寸 二マT´ ヽ.|! / ┼/-l、_,| /! !
,/ /l | 丶 \ _\ '|l / ‐ナ'´ |/lj / /'゙
. / |'、 ', ‐、―r┬ャ、` i/ ‐/_‐__/ /-‐'i /
/ ! ヽ. ヘ ≧=一' ´ ゝ'-彡マ´ / /'ヽ 甲斐の山猿の皆さん
! l \ ヽ 〃 /! / | 戦やってるぅ?
l | l \ \ / / /i| / /
l l| | ト ̄´ 、_, _, - '´-‐イ l|. / /
ー 、 l l | /\\ ´ 二´ / | l / /__, --ー
:::::::::::| l |:::::: \ ゙ 、 _ ィ ´| l , -:/ , ィ;:::::::::::::::::::::::
::::::::::::l| !:::: ::::::::−_天 ! | l/´::::::/ /´ |ー-、------
:::::::::::::', l |: ::::::::/´:|:::/「l\ ! ! l__::// / \::::::::::
:::::::::::::::', l ::::::/::::::l:/ l|::、 〉_;-:::| !::::::::::;'/ ,:' ∨ ./\::::
:\:::::::::∧ l、:::::::!:::::::l;' l!::∧>:::::::::l l::::::::::i/ 」 ヽ/ / /ヽ
::::::ヽ:::/:::::ト V\:l__」| lY、::l>|\::l /:::::::::/ | ! 、/___/ ノ1
::::::::::V:::::::::l\ ヽ‐ト、:::/| ヽ\!>ーl| /l::::::::::l 、 l!_/ー'-イ /
:::::::::::ヘ:::::::::l/ \ヽL.V‖ ヽ / /!|:::::::::::l 丶 レ´
↑娘溺泉に落ちた後の上杉
25 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:25:14 ID:v61aW4Uz
/、
,,..,,_ |l| _,,..,,.
`、.’> |l| く’ ,'
', ' 〇_ノ /.
ハ ∴,ノ,,K)
/ (`・ω・´ハ= ヽ 山県三郎兵衛、5スレ目へ出陣いたす!
/`y/∧彡ヘ
<二二二派━━━━━らゝ,ュ/ ・ ヾ
`.,イ/ ヽ_)
〈,イ {、 )
,'. ゙;, `ヽ)
{、, ゙ .l
l ,; r‐<´ .ト、ミミヾ、 ・ ・
l ,;_l に,ノ:::ヽ ヾミ三彡"━╋━┓
l ト(. l lヽ:::::::::ノ. ┃ ┃
l、_ノ::>.l l く::::r'. ┃ ┃
/:/ 〈__,〉. l:::l
/:/ , l:::l ━╋━┓
/:/ ; .l:::l. ┃ ┃
〈;;ゝ 〈;;;ノ ,; : ,.:┃ ┃
、 、;, 、.,' ' ;' ,. '";', "' ┃┃ ┃
` ゙\ ;.,. ,..”,' / , ,./,. .;'__ ┛
___,,,,,,,,,... -----―――'''''''''''"""" /
'''''''''""""__,,,,. -‐''''" _,,. -''" ,,. -'' ,,.-'' ,r'" /
26 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:27:23 ID:xBiCAT8j BE:220200858-PLT(16000)
______
||-‐‐‐‐---,,,,,|| こ
||:::::::::::::::::::::; :;|| の
||:::::::::::::::::;;:ノ || ス
||.-‐'''"^~ || レ
|| || は
|| || 北
||. ,,,,, ,,,|| 条
||''"""'' ''"|| に
||=・=‐, =・|| 覗
||"''''" | "''|| か
|| ヽ || れ
||. ^-^ .|| て
|| ‐-===- || い
|| "'''''''" .|| ま
||,,,________,,|| す
27 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:28:16 ID:xBiCAT8j BE:77071027-PLT(16000)
、. -──- 、_
, '´ ` 、
___,/ 謙 信 \
, '´ / / / / i >─-
/ / / /l ,ハ. ト、 i ! { \
/_/ / l / l ! l l_,.⊥L.._ l l i! ヽ
/イ/ ,ll l ,ィT厂lト ,ィ' l _ヽト トi`ト ! |ト.
/ ,イム l l lL=、! ヽ! ,ィテ=l、 l li |l iヽ ヽ
{ / /廴 V l〈 トッ:l トッ::l 〉 j jヽ ll ハ l i
r‐、 ,.イ / /,1 \lへ 辷j 辷ソj / リ ノハヽj ハ l lノ
ヽ `< _V´ {i | ilヘl '''' '__, ''' // /イ/ ハVノ }ハ /
>、 ヽ! \ l! |i l lヽ、 ヽ_,ノ ,// / ,/l l/l 「¨’´
//-ゝ ヽ、. ヽ. ,イl l |ヽ,ハ l>r-r‐_'´// /{/_从ハい lj
// j_ _ `ヽ } }V lトl L-==rこ7 /V「ィ/7 /'´ ̄`ヽ-‐ト ヽ.
. // 〈 ヽ ) / } い |_,/ _/.>クィ´ /l / / マ_ ヽヽ
. // { ー- ,) '´ l /ハ.l_> _//ハヽ. //li , ' ├、. ヽ<武田家の皆さん、塩ドゾー
// liヽ‐ァ'´ l |_l レ'_/∠///ヽ_,/ j |_ノ
! l ,ル'´ l / ,ゝ'' 〃 // / ,1 ヽ. |
l | \ {// 〃 { { / / | ! ┴=ニ
ヽ! 〃ヽ. /イ {{ ヽ V / |l `L..__ノ
/ {\ // ト、 !! |ヽヽ i {i |
/ ヽ. V/ ハ ヾ、 | ∨ l il i l
28 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:29:24 ID:xBiCAT8j BE:88081128-PLT(16000)
(`メω・)虎昌「今日はうぬに飯富流ほうとうの作り方を伝授しよう」
(`・ω・´)昌景「ホントですか、兄者」
(`メω・)虎昌「うむ。まずはワシを真似てみるがいい」
∧,,∧
(;`メω・) 。・゚・⌒) ∧..∧
/ o━ヽニニフ)) (・ω・ )
しー-J 丶uu__)o ┳ヽニ旧フ
∧,,∧
(;`メω・) 。・゚・⌒)
ノ つ━ヽニニフ)) ∧..∧
(( ⊂( ノ (・ω・ ) 。゚・^)
し'" ♪ (( c(,,_っo┳ヽニ旧フ))
♪ ∧,,∧
(⌒・゚・。 (メω・´;)
((ヽニニフ━と ヽ ∧..∧
ヽ )つ )) (^・゚。 (・ω・ )
゙し' ((ヽニ旧フ┳oτ_,,)o ))
。・゚・。・゚・
∧,,∧ // ? 。゚・
(メω・´∩━ヽニニフ ∧..∧ | |
o ,ノ o(・ω・ n┳ヽニ旧フ))
O_ .ノ o_ ,ノ
♪ (ノ ∪
昌景「ぎゃああああああああああああああああ!!!」
(`・ω・´)昌景「こうして火傷して真っ赤になったとき、赤備えを思いついたわけじゃ」
( ^ω^)昌豊「まじかおぉ!?」
29 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 08:30:18 ID:xBiCAT8j BE:115605173-PLT(16000)
テンプレは以上にで候
30 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 09:14:33 ID:Iq+yX7DD
>>1さん、乙です
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> ごゆるりとして戴きたく御座候!!!<
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
// // ///:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ // ///:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ// /
///// /:::: (yメ')`ヽ) ( ´(y○') ;;| ////:::: (y○')`ヽ) ( ´(y○') ;;|// /
// //,|::: ( ( / ヽ) )+ ;| ///|::: ( ( / ヽ) )+ ;| ////
/ // |::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// |::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|////
/// :|:: ( (||||! i: |||! !| |) ) ;;;|//:|:: ( (||||! i: |||! !| |) ) ;;;| /////
///::|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;|///|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;|// // /
31 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 17:14:46 ID:+eNVnPxv
,; 、; ____
、;∵/).;';, 从 ハギャアアア!? _|____|
[]と(。q;'。#)⌒づ;: て __∧ ∧ ─__ ,ヘ从ノ. __ 、,.. (∀・ )
┃ ∨∨``ノJ"/!`  ̄ (#゙;,0゙)') ─ ─ー ┃(*゚※;'y'  ̄ー─--─ -'´、 ゙━と_ノ ○ ____
;゙ ∧ ∧━[と;'煤E゙;、==─ []と煤`て  ̄ ̄ ̄__ W` ノ___ _|____|
シィィィィィ!? ,`(>Q<|l);・ ∧ ∧;'∴  ̄ ̄〜(_つ_つ--  ̄ ___ _|____| (∀・ )
;"ミ;゙@彡-ー(゙p;,゜#)))、ノ ハ ハ;, ` ;゙ 、,,;!人/ 、!,/ (∀・ )━と_ノ ○
〜(_つ;`;∵";‘;'`ヾノノ;`つ (;>q<;".∧∧ノヾ)∴て ̄ ̄ ー、´_,゙━と_ノ ○ ノ ノヽ ヽ、
ヾ) し' ミ;;∵ ̄ (>0<|l)ノ"(`ヾ ` " ノ ,へ ヽ (__) (_)
ヂィィィィ!? ハ、ハニャーン!!? (__) .(_)
32 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 19:27:25 ID:FWCXSgtP
.:| . :| .! .l .l .i::l
.:| . :|∧_∧.! .l .l .i::l
.:| .__|(`メω・:| .i .i .|.:! _, | |
.:|::||□| ̄ ̄ ̄〜〜〜 /\ \||
└l[ ̄]-―――― |\| ̄|=| |コ=
:::::::~<⌒/ヾ-、__ |\| |, | |
::::/<_/____ノ \.|_|,||
33 :
人間七七四年:2009/10/22(木) 19:30:16 ID:FWCXSgtP
∧_∧ アッ!
(´・ω・)
..O┬O ) キキーッ!
◎┴し'-◎ ≡
_____
(\ 虎昌 ノ
ヽ、ヽ 人 /
`ヽ)⌒ノ
.. ̄
天正三年、長篠の戦。
武田は大敗し、数多の重臣を喪う。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「内藤修理、馬場美濃守……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「土屋右衛門、原隼人、三枝勘解由、真田兄弟……」
高坂昌信からの書状には討ち死にした者の名が書き連ねてあった。
ハ_ハ
(;∀; )「山県三郎兵衛……」
これで岩村城での酒宴は永遠に叶わなくなってしまった。
しかし、悲しんでいる暇は無い。孤立する岩村城を織田が攻めるのは目に見えているからだ。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「城の守りを固めよ! 織田が攻めてくるぞ!」
六月、織田軍三万は岩村城を包囲する。
城攻めの総大将は、信友が婚礼の使節を務めた織田信忠だった。
35 :
4−2:2009/10/23(金) 03:24:41 ID:onwRwRPw
(’ー’#)「何とぞ、岩村城への救援を勝頼様にお願い申し上げる!」
<丶´`A´`>釣閑斎「高坂弾正、お主の気持ちは分かる……」
<丶´`A´`>「しかし、長篠でのあの大敗じゃ。 今の武田にそんな余力は無い」
(’ー’#)「では、伯耆殿を捨て殺しになさるおつもりか!」
<丶´`A´`>「その秋山伯耆から勝頼様に届いた書状にはな……」
<丶´`A´`>「“救援は御無用。 是非も無き事ゆえ、城を枕に討ち死にいたすのみ”と」
<丶´`A´`>「天晴な男よな……」
信友本人が覚悟しているのなら、もうどうしようも無かった。
常に冷静な昌信が怒り、また声を上げて泣くのを釣閑斎は初めて見た。
36 :
4−3:2009/10/23(金) 03:25:46 ID:onwRwRPw
籠城戦は五ヵ月に渡った。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「和議……?」
州* ‘ ω‘リ「城兵の命を助け、あなた様を織田の将に取り立てると言っているようですね」
信友には明らかな罠だと分かったが、せめておつやと城兵の命は助けたかった。
信長も自分の一族ならば無下にはしないだろう。自分が斬られればすむ。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「……応じよう」
州* ‘ ω‘リ「あなた様……」
兵糧の尽きかけていた城内に、織田方によって米や味噌、酒までが運び込まれた。
信忠は答礼として信長の元へ赴くよう、信友に促す。
城を出る直前、信友はあの二人の足軽を呼び出した。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「お主らにも世話になったな」
武田足軽「大将さん……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「もし……の話だが」
元・織田足軽「はい」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「城が再び攻められたら、あの抜け穴を通って落ちよ。 あそこは封じられておらん」
籠城戦の五ヵ月間で、織田方によっていくつかの抜け穴は封じられた。
しかし、あの小川に至る抜け穴がまだ発見されていない事を信友は確認している。
ハ_ハ
(゚∀゚ )「さらばだ! 達者で暮らせよ!」
妙なあいさつをするもんだ、と二人の足軽は訝った。これから死にに行くわけでもあるまいに……。
37 :
4−4:2009/10/23(金) 03:27:16 ID:onwRwRPw
信友とおつやは揃って信長の前に通された。
(*‘ω‘ *)「久しいな、秋山伯耆」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「はっ」
(*‘ω‘ *)「あの岐阜城の会見から七年ぽっぽ……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「はい」
(*‘ω‘ *)「これよりは、この信長の為に忠節を尽くすとよい」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「……」
意外にも、信長は本気で信友を配下にするつもりらしい。信友は困惑を隠せなかった。
(#‘ω‘ *)「それから叔母御、いや……そこな女」
怒気を露わにして、信長が続ける。
(#‘ω‘ *)「うぬは極刑に処す。 引っ立てよ」
州* ‘ ω‘リ「神妙にお受け致します……」
信長は降る者には寛容だが、裏切り者には容赦が無い。
おつやは岩村城を開き、敵の妻になった上、御坊丸を質に取らせた。
今のおつやは信長にとって、許す事の出来ぬ裏切り者であった。
38 :
4−5:2009/10/23(金) 03:28:20 ID:onwRwRPw
ハ_ハ
(゚∀゚#)「ちょっと待て!」
州* ‘ ω‘リ「あなた様! 私が死ねば収まる事です!」
ハ_ハ
(゚∀゚#)「ふざけるな! 友も死に、惚れた女までいなくなるのではこの世にいる意味が無し!」
ハ_ハ
(゚∀゚#)「信長! お前にはそんな事も分からんのか!」
(#‘ω‘ *)「そこまでにしておけば、今の戯れ言は聞き流してやるぽっぽ……」
ハ_ハ
(゚∀゚#)「いーや、限界だッ! 喋るねッ!」
(#‘ω‘ *)「……改めて命を下す。 “秋山夫婦”を極刑に処せ」
州* ‘ ω‘リ「あなた様……」
ハ_ハ
(゚∀゚ )「これで……良かったのだ……」
二人は岐阜に送られ、長良川原で極刑に処された。磔刑とも逆さ斬りとも伝えられる。
秋山信友、行年四十九――――――。
岩村城も『残党ことごとく焼き殺しなされ候』(信長公記)と、織田方によって皆殺しにあう。
信長にとって、新城主・信友を受け入れた者たちもおつやと同罪だった。
しかし、例の抜け穴から出る二つの影に織田方は気付かなかった。
39 :
えぴろーぐ:2009/10/23(金) 03:30:07 ID:onwRwRPw
何年もの月日が流れた。
岩村城近くの小川のほとりに、一人の老人が座っていた。辺りには眩しい程、沢山の蛍が舞っている。
その男の元へ、旅僧が近づいて隣に腰を下ろした。
僧「随分、早くからいたようだな」
猟師「まぁな。 では始めるか」
あれから二人は足軽ながら武士としての生き方に嫌気が差し、別の生き方を探した。
武田足軽は猟師に、織田足軽は諸国をさすらう菰僧となった。
それぞれ足軽をやめてからも、あの日の宴を思い出し、蛍の時期になればここへ来るのだ。
もう何十回目になるだろう。来年は無理だろうという歳になっても、毎年ここで待ち合わせた。
武田は滅び織田の世も去り、今は徳川による泰平がもたらされている。
去年は大坂の豊臣氏が滅びたと聞く。が、この二人の世捨て人には関わりの無い事だった。
猟師が四人分の盃に酒を満たす。その内二つを地に置いた。
猟師「さ、大将さん。 奥方様も飲まれませ」
ひとつを自分が持ち、残ったひとつを僧に渡す。
それから二人は一刻の間、黙ったまま盃を口に運んだ。
.:.:.. .: .: . : . . :
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おわり
40 :
人間七七四年:2009/10/23(金) 03:43:29 ID:onwRwRPw
>>1さんスレ立て乙でした
今でも、恵那市岩村町は「ホタル祭り」を催す程、蛍見が楽しめるらしいですね
このスレでも、駄文の投下を続けていきたいと思っております
41 :
人間七七四年:2009/10/23(金) 21:47:40 ID:X30m7qkG
>>1 むぉー!遅参の身ながら新スレ建立のお祝いを申し上げますぞ
42 :
人間七七四年:2009/10/24(土) 17:29:24 ID:FXGC0600
武田信虎の婚姻
_____ \|(、_,,,,,,,,_.ソノ
/ ヽ 7::::::::::::、'
/ ヽ ,-'''''i'''イ;_::::;_::::)_,,,,,,,_
. | / | .l弋ヽ`',メ-セ三).)ll、(l))
| ___ 、 _| ,.-''`iiiii|iii| l `/ii)ノ!<
|(6 \・\ (/・/| l. !|!!!!!! . | /ノl!!!i /
|  ̄ ・・> ) | | '''"/
| ヽ ノ 〉ー--、_ _,,-―‐〈
| (三)| . |ニ三l .l三ニ|
ノ_\ ノ |ニ三| -≧y ,_ |三ニ|
_ / ヽ _/ | 三.l. y、ュヾ |三ニl
._,-=''三|\.  ̄ /|ニ`ー、. `ー-!、 T三ゝ /--‐'
,,-'三三三|\\ //|三三`ー.、 ヽ、 .,イ
,-'ニ三三三三| \У / .|三三三.`ー、 | .`ー-‐.' |
/ニ三三三三三| ヽ/ .|三三三三ニ`ー、 _,,-イl、 / >、
../三三三三三三| / /|三三三三三三ヽ、 _,-' |\\ // | `ー.、
/ 三三三三三三| / / |三三三三三三三l ,-' | | \У/ | |`ー.、
.ニ三三三三三三| / / |三三三三三三三.| / | | У | | `i、
.ニ三三三三三三| / / |三三三三三三三 l ./ i | | / | | i l
43 :名無しさん@恐縮です:2009/10/24(土) 15:36:11 ID:hqoy4dhC0
新婚初夜の様子
/ ̄ ̄ ̄ \
| 丶 丶
|_ 、 __ | オッスオッス!
丶・) /・/ 6)|
( <・・  ̄ .|
ヽ / |
|(三) |
穴が広がりそうです. ヽ___/ |
, ´` ヽ _ - ー'、 ,ィ´ `i
、' ,.、、,.、 '; / , /_/ ./ ./
ゝ > 、 `; ; , ' l / /
Yヘ| -≧y ,_!ソ / ,' / ./
.ー u y、ュヾ/ 〉、 / <- 、 .,.イ
ゝ T三ゝ/ __ / Y| / >、ノ .|
i ` ー ̄イ/ `i ) / /ノ / / 〉
f `ー ' {,i ヘ. _/__/_/ / l
. l 、 l }、_, -'― , - ' ̄ ,く. l 彡
l ヘ. , | ノ | ヽ `¨ l ノ i l
l ', ', !__, -'`! i ノ / ,. { } , イ 彡
(__,ト 、 | |. } '-/_/ノ!ノ / ― ' .〉
├‐'l ヽ. L__, ィ´ ' / .ノ /
43 :
人間七七四年:2009/10/25(日) 03:33:38 ID:XfArrMKl
44 :
人間七七四年:2009/11/02(月) 01:00:01 ID:P7wIWgzX
/⌒ヽ⌒ヽ
/ ` ゚` :.; "゚`ヽ
/ ,_!.!、 ヽ ホモう それでそれで?
( __.ー== ..)
,____/ヽー──
r'"ヽ t、 /
/ 、、i ヽ__,,/
/ ヽノ j , j |ヽ
|⌒`'、__ / / /r |
{  ̄''ー-、,,_,ヘ^ |
ゝ-,,,_____)--、j
/ \__ /
| "'ー‐‐---''
45 :
人間七七四年:2009/11/09(月) 22:08:49 ID:19JlJZh2
∧_∧ ∧_∧
(,,-`+´-) ( `只´ )
/ ヽ / ヽ、
| | | | | ∧_∧| |
| | ヽヽ ∧_∧ | 〔メ`Å´ 〕 |
.| |∧_∧ヽ( メД゚ )/´ (___)
| ( `日′) ∪ ヽ | / )
(_/ ヽ | |___.(⌒\___/ /
| ヽ、\ ~\______ノ|
____| |ヽ、二⌒) \
|\ .| ヽ\..|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
| \ヽ、__ .|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
| \ \
46 :
人間七七四年:2009/11/22(日) 09:05:11 ID:yxeM6k6Z
.イ . . . . . . . . . . . . . . / . : : : :}、
/ . . . . . . . . . . : : : : : : :{. : : : : :/ハヽ
/ . . . . . . . . . : : : ァ=ァ 一 、 :__ノ:/: ノ ハ/⌒ヽ
./ . . . . . . . . : : ://. : . : : . :`:┬‐ く : . /
/´ ̄ ̄ ̄ `ヽ: : : /. : : : : :/ : . . : :: : : i: :ヽノ う i
∨/: : //′ : . . : リ : : }: : ´i | |
で 冬 甲. |/ :メ廴.__i. :{: : : /: . リ: : .| | |
す 眠 州 {ァ=チミ,ィ |:丁: . :/: :/ /}!: :} | ん |
ね す の 从. {i:::::ぅiミ| ハ: /ノ/ィ个ト/:..人 ノ
| る 民 .i ^`ー'′{ イフ.ィチ=ミ}イ/:/: i|` ー‐
| 時 が .i{ /´ {:::ジノ'}イ: . l|
、. 期 小、 , ` ¬^/}ノ : . l|
. :>、 ___ ノ : | ___, /:/イ : . リ
/: : : /| : . . . . : ト. く } 爪: l| : . ′
: : : /: | : . . . : i | \ ` ¨´ ..イ:} : : l| : i|
: : / /:| : . . . : l | ` ァ. ァ≦: : / :! ′{: . |!
,厶イ7| : . . : . l | /: :/イ: : : / /}:i : :|: : .{
《 | : . : | : l:{ , ` <、: : / /:i l| :| .|
`| : . : | : :i| }>z廴:| !| : : : . i
|i . : i!: : :ト __ --ァ’ |!i : : : .|
i!:| : . :l!: : :廴 __ 彡' i: :| : : : . l
| |i : . :li : : {  ̄ ̄ ∧:| : : : .|
人 、: . :ヽ: : ヽ ∧: : : : . {
47 :
人間七七四年:2009/11/24(火) 10:40:36 ID:JcrZu0tQ
秋山の岩村落としは見事だな 城主ごと篭絡だぜ 天才だろw
48 :
人間七七四年:2009/11/24(火) 19:13:00 ID:Wp80lgzs
岩村城は何度行っても良い・・・
49 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 13:09:04 ID:I1exdXig
50 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 18:40:33 ID:zp6qLNeM
名判官は東国の勇者の血のハイブリッド
武田信玄家臣 北条氏康家臣 松平清康家臣
保科正俊(槍弾正) 北条綱成(黄八幡) 大岡忠勝
┃ ┃ ┃
正直 氏繁 ┃
┃ ┃ =
┗━━養子━━━ 氏勝 ┃
┗━━━━娘━━┳━忠高
┃
大岡忠相(越前守)
51 :
人間七七四年:2009/11/28(土) 18:48:21 ID:zp6qLNeM
間違えた
武田信玄家臣 北条氏康家臣 松平清康家臣
保科正俊(槍弾正) 北条綱成(黄八幡) 大岡忠勝
┃ ┃ ┃
正直 氏繁 ┃
┃ ┃ =
┃ 氏勝 ┃
┃ ┃ ┃
┗━━養子━━━氏重 ┃
┗━━━━娘━━┳━忠高
┃
大岡忠相(越前守)
52 :
人間七七四年:2009/12/01(火) 23:19:00 ID:HqroBWLH
天正10年、あれだけ強固な武田家が瓦解した。かつて戦国最強と謳われた武田家はもろくも瓦解した。
木曽義昌 (*`Д´) 「武田勝頼なぞ、阿呆じゃ、漢字もろくに読めぬ」
穴山信君 ('A`)y- 「勝頼はしょせん、ぼっちゃんじゃ、乱世は生き抜けぬ」
小山田信茂 (-@∀@) 「今こそ政権交代のとき!政権交代こそ最大の景気対策!!!」
足軽A「おお、小山田様たちがおっしゃるなら間違いあるまい!勝頼は悪じゃ!」
民A「そうづら、そうづら!政権交代づら!!」
長坂光堅 <丶´`A´`> 「くっ、奴ら、勝手なことを・・」
跡部勝資 ( `ハ´) 「しかし、釣閑斎殿、、奴らと織田の間者が勝頼様の
あることないことを吹聴して回っており、家臣団も、民も
離反しつつあります・・・・」
坂光堅 <丶´`A´`> 「勝頼様が長篠の戦以降、どれだけ苦心して領国をまもってきたか、
やつらには、そのことがわかっておらぬ、いやあえて見えぬ振りをしているのだろうか・・・」
武田勝頼 (`д´) 「・・・・・・・・もはやこれまで、か。。。。」
・・・・・・・・しかし、やがて奴らにもわかるであろう、本当に恐ろしいのは
善人の皮をかぶった悪魔であるということを・・・・」
跡部勝資 ( `ハ´) 「・・・?勝頼さま・・」
武田勝頼 (`д´) 「いや、ひとりごとじゃ・・・」
53 :
人間七七四年:2009/12/01(火) 23:20:02 ID:HqroBWLH
天正10年3月、甲斐天目山にて武田勝頼自刃、ここに名門武田家は滅ぶ。
織田信長 (*‘ω‘ *) 「武田家家臣は皆殺しっぽっぽ!
甲斐の民よ、武田家家臣を処刑したら
こども手当てをさずけるっぽっぽ!!」
明智光秀 ( ><) 「こども手当てじゃなくて、黄金を授けるんです!!」
民B「マジづらか?よし、やるずら!」
民C「お〜!」
その後
諏訪刑部・諏訪采女・段嶺某・長篠某といった者たちを農民を使って殺させ、
その首が織田方へと献上された。これに対して実際に黄金を下したため、
これを見た農民たちはさらに武田方の名のあるものを探して殺し、その首を織田方に献上した。
民D「信長様は神様づら!!!」
徳川家康 (=゚ω゚)ノ「(・・・ひどいことをする・・・・・民衆もこれまで受けた武田家への
恩を忘れ、目先の金に目がくらんでおる・・・
せめて、護れる武田家家臣はわしが護ることにしよう・・・)」
54 :
人間七七四年:2009/12/01(火) 23:21:00 ID:HqroBWLH
明智光秀 ( ><) 「武田家の残党狩り、順調に進んでます!」
小山田信茂 (-@∀@) 「いやあ、信長様はやはり天才です
武田家の悪政を正し、官僚腐敗をなくしていただき・・」
織田信長 (*‘ω‘ *) 「ノブシゲ、おまえ、用済みぽっぽ!」
小山田信茂 (-@∀@) 「え!?」
織田信長 (*‘ω‘ *) 「甲斐の国は河尻に任せる。どんどん年貢をとれっぽっぽ
搾取しまくっていいっぽっぽ!!!」
民ABCD「え!?」
55 :
人間七七四年:2009/12/01(火) 23:22:56 ID:HqroBWLH
天正10年6月、織田家による甲斐の統治はわずか3ヶ月で終わった。
本能寺の変にて織田信長が横死。
旧臣&民・ABCD「冗談じゃないづら!勝頼んときより生活が苦しくなったづら!
織田の手先を打ち倒すづら!」
甲斐領主、河尻秀隆、一揆に打ち勝てず、非業の最期を遂げる。
武田家が消滅して、武田領内は天正壬午の乱というさらなる政治的空白を迎えるのであった・・
北条氏政 ( `゚A゚)「ふっふっふ、今こそ甲斐の国に侵略するときじゃ!」
上杉景勝 (`゚ぺ) 「信濃、西上野侵攻の機会じゃな!!!」
真田昌幸 ( ゚,_ゝ゚)「独立をせざるえないとき、じゃな。六文銭の旗を掲げよ!」
徳川家康 (=゚ω゚)ノ「これは天の差配か・・甲斐を北条に蹂躙させるな!
武田旧家臣よ、北条を打ち破れ!!!!!!!」
民ABCD「・・・勝頼様のときには甲斐国内で戦が起きるなんておもってなかったづら・・・
わしらは一時の熱気に浮かされとんでもない間違いをおかしのかもしれん・・・」
56 :
人間七七四年:2009/12/01(火) 23:33:12 ID:HqroBWLH
エピローグ
いつの時代も同じ過ちを繰り返す。
それが歴史である。
新聞社(-@∀@)「上海租界における邦人防護のために
対英米強硬策を!海軍は腰抜けだ!」
民ABCD「そうだ!そうだ!」
陸軍 (*`Д´)「ドイツの勢いは本物だ!バスに乗り遅れるな!
海軍は腰抜けだ!」
民ABCD「そうだ!そうだ!」
右翼 ('A`)y-「弱腰の今上帝にはご退位いただき秩父宮さまに即位を・・」
民ABCD「う〜ん、ありかも!いやそれはさすがに無理だ、やっぱ」
昭和帝「(・・・対独同盟には反対だが、、政治に口出しできぬ・・
米内山本井上らにがんばってもらうほか・・・)」
いつの時代も熱に浮かされたものははかなく裏切られる。
冷静にものを見ることができなかったツケを払わされるのは
いつも、バカ正直にものごとをとらえた、民、なのである。
そして、時は流れ、平成21年。。。。
(*‘ω‘ *) 「ぽっぽ!!友愛ぽっぽ!!」
57 :
人間七七四年:2009/12/01(火) 23:54:59 ID:757t0ZmH
ノ´⌒`ヽ
γ⌒´ \
.// ""´ ⌒\ )
.i / \ / i )
i (・ )` ´( ・) i,/
l (__人_) |
\ `ー' / 『他人に厳しく自分に甘く』
/^ .〜" ̄, ̄ ̄〆⌒ニつ
| ___゙___、rヾイソ⊃ これが、私の政治信条ぽっぽ!!
| `l ̄
| 信 長|
明智光秀 ( ><) 「・・・・・・・・・」
58 :
人間七七四年:2009/12/02(水) 00:15:20 ID:1QAozUSY
《武田1972》
1:3塁:山県昌景
2:左翼:小山田信茂
3:中堅:馬場信春
4:捕手:武田信玄
5:1塁:武田勝頼
6:DH:武田逍遥軒
7:2塁:穴山信君
8:遊撃:秋山信友
9:右翼:真田昌幸
P:先発:高坂昌信 →P:抑え:内藤昌豊
H:捕手:一条信龍 H:内野:真田信綱 H:内野:土屋昌次 H:外野:天野景貫
監督:武田信玄(プレイングマネジャー)
武田軍 1582年版
1 二 小宮山友晴
2 指 武田信廉
3 中 仁科盛信
4 一 カ ツ ヨ リ
5 三 小山田信茂
6 右 土屋昌恒
7 左 武田信豊
8 捕 跡部勝資
9 指 真田昌幸
投 小山田昌行
59 :
人間七七四年:2009/12/02(水) 01:06:04 ID:iY9cLEX8
>>58 試合中にバックレそうな奴が混じっているなw
60 :
人間七七四年:2009/12/02(水) 02:03:02 ID:YnqKTSWG
1972!?
61 :
人間七七四年:2009/12/02(水) 03:43:05 ID:1GM1+7A1
秋山信友の話は面白く読めたが、
今回のは風刺臭さが過ぎてどうもなあ...
62 :
人間七七四年:2009/12/02(水) 07:10:23 ID:yYvdtRDt
面白かった
63 :
人間七七四年:2009/12/02(水) 22:10:07 ID:YnqKTSWG
のぶと鳩は格が違いすぎるだろ!!
64 :
人間七七四年:2009/12/03(木) 01:21:38 ID:4BHtsm4Z
語尾のぽっぽをかけただけだろw
65 :
人間七七四年:2009/12/04(金) 10:29:11 ID:r6qL+J+J
66 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 01:44:21 ID:KXWbgDE9
キングメーカー、天下の副総理金丸信も正直、鳩山に比べたら桁違いに低い献金で政界追放されたしな。。
山梨もんは天下をとれないんだよ。
堀内とかさ〜。
67 :
人間七七四年:2009/12/07(月) 02:58:20 ID:mLT+mzNw
でも山梨にリニアが走るのはその酒蔵のせがれのおかげなんだよな
名を捨て実を取れればそれでよろしい
68 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 13:17:16 ID:vkDNsmcY
嵐世記はノブヤボシリーズで唯一荷駄隊が登場するんだが、
なぜか修理は荷駄隊を編成できない。騎馬隊は編成できるが
突撃を持っておらず、攻城を持っているのでむしろ城攻めが
得意な槍隊にした方が使える。
一応、前線で活躍できるわけだがこれは修理にとって
優遇なんだろうか?冷遇なんだろうか?
69 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 13:18:08 ID:vkDNsmcY
ちなみに俺はPKで荷駄隊着けてますw
70 :
人間七七四年:2009/12/08(火) 21:28:02 ID:HMi3oHHd
山梨は今、新人賞取った巨人の松本のニュースで大変盛り上がっているらしい。
71 :
人間七七四年:2009/12/10(木) 08:29:12 ID:rJv1SY1J
>>55 上から三人の顔むかつくなw
家康かっけー
72 :
人間七七四年:2009/12/12(土) 17:43:54 ID:8DCVlyIz
ピッ・ピッ・ピッ・ポーン
(`メω・´)虎昌「飯富虎昌の! オールナイトヒノモト!」
♪bitter sweet samba(
ttp://www.youtube.com/watch?v=LV50GNmTV6I)
(`メω・´)「田畑を荒らされ、ラジオの前で膝を抱えて泣いてる農村の諸君! 一週間いかがお過ごしでござったかな?」
(`メω・´)「天国よりお送りする乱世の憩いのひととき! 飯富虎昌の番組、始まりましたぞ!」
(`メω・´)「それじゃ一曲目参ろうか! それがし、飯富虎昌で“赤備え賛歌”!」
♪前奏
(`メω・´)「♪右手で槍を甘握り〜、それでも力いっぱいスイング〜」
(`メω・´)「♪すぽっと飛んでくその槍が〜五回に一回 敵を〜討つ〜!」
(`メω・´)「♪馬と間違え跨るアメフラシ いたずら半分いじったら〜」
(`メω・´)「♪ビュホー! ビュホー! タレ噴霧!」
(`メω・´)「♪嗚呼、紫備え〜!」
(`メω・´)「いや〜、我ながらいい曲でござるな! それでは視聴者から書状が参ってるので読み申す」
(`メω・´)「甲斐国府中の、秋山伯耆守……」
(´メω・`)「あ、申し訳ござらん、ペンネームありました。 “恋する☆猛牛”どの」
ハ_ハ
(゚∀゚ ;)「!?」
. , ― 、- 、
<< ) ):::: : .
U( (U_つ::::.. .. .
(`メω・´)「“兵部殿、こんばんわ。 それがし一途に思い続けている女性がいるのですが敵方になってしまいました”」
(`メω・´)「“その上、その方がいる城を攻める事になって夜も眠れぬ程悩んでおります。 助言を下されたく候”」
(`メω・´)「ん〜、若いのう。 乱世の定めとはいえ辛い事じゃなぁ」
(`メω・´)「しかし、男は度胸! 秋や……“恋する☆猛牛”殿も思いのたけをその方に告げてみるのじゃ!」
(`メω・´)「それでは今週はこの辺で! 来週も、御旗・盾無御照覧あれ!」
73 :
人間七七四年:2009/12/12(土) 20:14:28 ID:NF0/lZXv
74 :
人間七七四年:2009/12/13(日) 01:00:33 ID:R6ekUmjD
恋愛相談のハガキで本名曝しwww
それなんて罰ゲームw
75 :
人間七七四年:2009/12/13(日) 04:06:27 ID:kVo1JeN+
歌に突っ込みどころが多すぎるw
76 :
人間七七四年:2009/12/14(月) 00:11:36 ID:ouDARxBH
>>58 10年でここまでパワーダウンするなんてどこの横浜ベイスターズだ
あと地味に四郎殿が10年間一塁を護り続けてるのが好感持てるな、登録名は変わってるけど
77 :
人間七七四年:2009/12/14(月) 17:07:07 ID:Zobq+4/u
これはワロタw
78 :
人間七七四年:2009/12/14(月) 23:01:56 ID:Wp9t/WPX
ピッ・ピッ・ピッ・ポーン
(`メω・´)虎昌「飯富虎昌の! オールナイトヒノモト!」
♪bitter sweet samba(
ttp://www.youtube.com/watch?v=LV50GNmTV6I)
(`メω・´)「下剋上が流行ってるせいで夜もおちおち眠れない領主の諸君! 一週間いかがお過ごしでござったかな?」
(`メω・´)「西方十万億土よりお送りする乱世の憩いのひととき! 飯富虎昌の番組、始まりましたぞ!」
(`メω・´)「それじゃ視聴者の方とお電話繋がっております! 甲斐国府中のペンネーム猫口将軍さーん!」
(`・ω・´)昌景「あに……兵部殿、こんばんわ」
(`メω・´)「はーい、こんばんわ! じゃ問答に答えて贈答品を手に入れて下され!」
(`・ω・´)「発奮いたす!」
(`メω・´)「では参りますぞー! この音は何の音でござろうや!?」
ビリビリバリィ
(`・ω・´)「うーむ、木を裂いたような……」
(`メω・´)「近いですぞー!」
(`・ω・´)「紙? 紙の束を裂いているのですかな?」
(`メω・´)「御明答ー! 正確には“今川家より借用せし伊勢物語”を裂いている音でしたー!」
(;゙゚'ω゚')「今何と!?」
(`メω・´)「猫口将軍さんには駿河侵攻戦の先陣を贈答いたしまーす!」
(;゙゚'ω゚')「兄者! 洒落になってま……ブッ! ツーツーツー」
(´メω・`)「あれれ〜? お電話切れてしまいました。 不思議でござるなぁ」
(`メω・´)「それでは今週はこの辺で! 来週も、御旗・盾無御照覧あれ!」
79 :
人間七七四年:2009/12/14(月) 23:09:41 ID:2BcS9+mW
80 :
人間七七四年:2009/12/15(火) 00:05:58 ID:TJb8go/e
久々に来てみれば5スレ目でござるか!
wikiに一行AAのまとめの改善版?があるけど見落としたのかな
遅ればせながら毎度のこれを
/、
,,..,,_ |l| _,,..,,.
`、.’> |l| く’ ,'
', ' 〇_ノ /.
ハ ∴,ノ,,K) 遅参、御赦しあれ!
/ (`・ω・´ハ= ヽ 山県三郎兵衛、5スレ目へ出陣いたす!
/`y/∧彡ヘ
<二二二派━━━━━らゝ,ュ/ ・ ヾ
`.,イ/ ヽ_)
〈,イ {、 )
,'. ゙;, `ヽ)
{、, ゙ .l
l ,; r‐<´ .ト、ミミヾ、 ・ ・
l ,;_l に,ノ:::ヽ ヾミ三彡"━╋━┓
l ト(. l lヽ:::::::::ノ. ┃ ┃
l、_ノ::>.l l く::::r'. ┃ ┃
/:/ 〈__,〉. l:::l
/:/ , l:::l ━╋━┓
/:/ ; .l:::l. ┃ ┃
〈;;ゝ 〈;;;ノ ,; : ,.:┃ ┃
、 、;, 、.,' ' ;' ,. '";', "' ┃┃ ┃
` ゙\ ;.,. ,..”,' / , ,./,. .;'__ ┛
___,,,,,,,,,... -----―――'''''"""" /
'''""""__,,,,. -‐''''" _,,. -''" ,,. -'' ,,.-'' ,r'" /
81 :
人間七七四年:2009/12/16(水) 00:23:52 ID:o1kZXKYN
ちょっくらwikiを大幅更新してきたよ!
大方の一行AAストーリーをいっぺんにぶちこんできたんで、
誰か補填とか修正とかよろ
ついでに過去作品に触発されてちょっと硬めのだけど作ってみたので投下
三部作予定っす
天正の半ば(1580年前後)――
つまり、四名臣は皆亡く、二十四将も五人しか残ってない、
一般的に武田軍が衰退し切ってると思われている頃である
<丶´`A´`> 光堅 「然様なことはない!」
(-@∀@) 信茂 「我々が弾正少弼との同盟締結に奔走したのでね」
ヽ(゚∀゚)ノ 信豊 「いぇい!」
上杉氏の内訌である『御舘の乱』に際し、
初めは高坂弾正、後に武田信豊が中心となって、
弾正少弼、すなわち上杉景勝と同盟を結んだ
(細部を端折って言うと、この言い方になる)
その結果とばかりは言えないが、
天正七年(1579年)三月には上杉景虎(北条氏政弟)が敗死する
このことで武田―北条間の協調にヒビが入る
それに前後して
( ̄− ̄メ) 高広 「gdgdな上杉、腰の重い北条……だったら武田かな」
景虎方の上杉家臣北条高広が厩橋城を手土産に武田に降伏
この時期、北条氏政は上野の景虎派上杉家臣を己の配下とみなしていた節もあり、
越後時代から変わらない高広の勝手気ままな振る舞いは関係の悪化を促進した
ちなみに彼は『ほうじょう』ではなく『きたじょう』である
( ̄− ̄メ) 高広 「俺って猛将だけど結構寝返るよ。戦国武将だし」
余談だが、この男の転々とした態度は足取りが見えなくなる直前の天正十一年秋まで続く
七月には武田信豊が厩橋城を足がかりに東上野へ出張
ヽ(゚∀゚)ノ 信豊 「くっくっく黒マテリア……」
( ゚,Å゚) 氏邦 「ぬぬぬ……!」
北条氏政の弟氏邦と一触即発の睨み合いを演じる
九月には北条氏政が徳川家康と同盟し、武田と断交、駿河に出陣する
(翌年には織田信長に臣従をも誓っている)
これを受けて勝頼は自ら駿河へ出陣、北条軍と黄瀬川で対峙する
(`д´) 勝頼 「北条に今一度駿河の獲り難さを教えてやれ!(※)」
('A`)y- 信君 (マンドクセ)
※ 永禄末から元亀にかけて駿河に手を出した北条は一門二人を喪うなどの手痛い損失を出している
( `゚A゚) 氏政 「四郎め、義弟の癖に生意気なのだよ。黙って我らに協力してればよかったものを」
武田側の要望で妹を嫁がせてやった為か、氏政は勝頼を下に見る傾向があった
(~゚A゚~) 氏規 「兄上様、ここは徳川殿を動かして武田を撹乱しましょう」
( `゚A゚) 氏政 「頼む、美濃」
氏政の弟美濃守氏規は、今川氏人質時代の徳川家康の幼馴染である
この氏規の要請を受けた家康は、謀叛容疑で監禁していた嫡男信康を処刑するや、すぐに駿河に出陣した
. _
.__| |__
| 高天神城 |
∧∧
(=゚ω゚) ちょいと通りますよっと
〜( x)
U U
( -`Å´-) 綱松 「スルーされてしもうた!?」
家康は横田綱松らの籠もる高天神城の抑えを横須賀城に任せ、
駿河持船城を急襲、更に由比や倉沢を焼き討ちした
(`д´) 勝頼 「内匠! ここは任す!」
(´・,A・) 昌世 「承知」
勝頼は家康出陣の報を聞くなり、曾根昌世、曾根昌清、高坂昌元(信達)らに黄瀬川の戦線を任せ
自らは主力を率いて江尻城に入って徳川軍と決戦の構えを見せた
が、この迅速な行動を予想していなかったのか、徳川軍は慌てて遠江に引き上げる
(`д´) 勝頼 「逃げるのか、家康!」
(;=゚ω゚) 家康 「ににに逃げるちゃうわ! 戦略的撤退だよぅ!」
(;=゚ω゚) 家康 「さ、さすがに正面切って戦いたくねぇよぅ。三郎(信康)処断してきたばっかで、岡崎衆の士気低いし……」
思えば五年前、長篠合戦で圧勝した勢いに乗って東遠江の奪還に乗り出した時も
勝頼が残存兵力をまとめ上げて駆け付けた為に、わずか二つの城しか奪還できなかった
(=゚ω゚) 家康 「三方ヶ原ん時は俺も若かったってのもあるけどさ、まだ戦ってやるって気分になれたんだよぅ」
¥ ¥
(・∀・) 忠勝 「信玄坊主より恐ろしいんですよね、四郎と正面からやり合うのって」
/`ら^ヽ 元忠 「拙者も三方ヶ原より長篠や諏訪原攻めの方が恐ろしゅう御座った」
彡凶д´ミ 重次 「あいつらばかりは、作左が叱ってもどうにもならんしのう」
織田信長も言っている
(*‘ω‘ *) 信長 「強すぎるっぽ。あんなのマトモに相手してられるか、ぽっぽ!」
( ><) 光秀 「設楽ヶ原みたいな死兵相手はもうコリゴリです!」
思えば勝頼は初陣から強すぎた
内藤昌豊を撃退した(※)という上野の勇将藤井友忠を、その物見の最中に飛びかかって討ち取ったほどだ
その時、供は秋山光継ただ一人だったという話もある
(;ФωФ) 友忠 「え? あれって信玄坊主の息子だったんですか?」
( ^ω^) 昌豊 「おっお、名前が出たお? あ、僕の負け戦かお……」
※ 池波正太郎『剣の天地』より。出典は不明、誰か教えて
さて、意気込んで徳川と対陣したものの逃げられてしまった勝頼
だがめげない。そこが勝頼の最大の長所ではないだろうか
穴山信君に徳川への警戒を申しつけて一度甲斐へ戻ると、
『関東一の北条嫌い』太田三楽斎道誉を通じて常陸の佐竹氏と同盟を結ぶ
((( )))
( ´д`) 道誉 「え? 小田原の嫌がること? いいよ、仲介してあげる」
続いて予てから約束されていた通り、異母妹の菊姫を上杉景勝へ輿入れする
ゞゝ・-・ゝ 菊 「行って参ります、兄上様方」
(。・-・) 盛信 「よき妻となりなさい」
(`д´) 勝頼 「達者でな」
とどめが、嫡男武王丸の元服である。武王丸改め信勝、時に13歳
(・д・´) 信勝 「武王丸はこれより栄えある武田太郎の名を頂戴仕りまする」
一説にはこの時、家中の反勝頼派への融和策として信勝に形だけでも家督を譲ったとも云う
勝頼はこの機会に家中の刷新を進めようとしていたことは間違いなく、
この前後に宿老から中堅家臣に新たな官途名(特に受領名)を与えている
自らも大膳大夫を名乗っているのが所見される
甲斐で政務に一区切りをつけると、十一月中旬には再び東海へ出陣
一気に遠江になだれ込み、大規模な小荷駄隊を高天神城に入れた
この頃、徳川軍は横須賀城を拠点に砦による包囲網を敷きつつあり、
勝頼もそう長いこと高天神城がもたないことは認識していた
(`д´) 勝頼 「これで暫くは持つだろう。だが、いざとなれば開城して小山城へ移れよ?」
( -`Å´-) 綱松 「心得ております」
実際には信長の指示を受けた家康によって高天神城の降伏開城は認められず、
『勝頼が見捨てた』という形になってしまうのだが、それはまた別の話
十一月晦日には遠江を出発し、再び駿河を窺おうと伊豆三島を発った北条氏政を撃退して甲府に帰還した
( `゚A゚) 氏政 「これで勝ったと思うな」
(~゚A゚~) 氏規 「真正面からではやはり無理です、兄上様」
( `゚A゚) 氏政 「わかってるわ! 御湯の量は計れんくてもな、敵の強さを推し量る力はあるんだよ!」
(~゚A゚~) 氏規 (まーだ根に持っておられるのか……)
さてその頃、北条氏邦が頭を抱える上野戦線
まずは南部……
( ゚,Å゚) 氏邦 「もうやだ、武田とやりたくない……」
(´∞`) 国繁 「頑張ってよー」
(´t`) 顕長 「拙者ら長いこと北条の味方だったじゃんかー」
武田信豊を大将に小幡信貞、内藤昌月らが由良国繁、長尾顕長兄弟の拠る新田、館林などの東上野を攻撃
ヽ(゚∀゚)ノ 信豊 「ひゃっほーう」
{ ・,,・} 信貞 「僕たち国峰衆こそ元祖赤備。飯富兵部? スレの主役? あんなのパチモンだよ」
( ^ψ^) 昌月 「父上以上に地味ですお、っと」
( ´Ω`) 昌祐 「儂もおるよ。覚えてる? 修理の兄の工藤長門じゃよ」
( ̄− ̄メ) 高広 「こっちについたからにはね、やるよー」
左馬助改め相模守信豊、こんなんでも実際は勝頼期の両職的役割を跡部勝資と共に果たしている
長篠合戦以降は穴山信君を押さえて一門衆の筆頭に躍り出ているし
政治面では外交の取次権限を大幅に拡大させている
主将としての出陣回数も多く、
『むしろ信豊の権勢ありきで、後から信繁が副将だったって話が出来たんじゃね』
とすら思わせるくらいの活動ぶりである
翻って、同じ戦線のこの方、逍遥軒信綱さん
( ´∀` ) 信綱 「武蔵方面まで出張れ? やれやれ、老人をこき使いおるわ」
持ち城(※)もなく、中央での権勢も廃れ、数年前に嫡男に先立たれ……
本人も気力を喪失しつつある感すら見られる
※ 深志城、高遠城、大嶋城へは一時的な在番のみで城代にはなっていない
一方北部……
同じ老人でも、信玄公より年上なこの方は元気も元気
彡⌒ミ
( ´,,_ヾ) 頼綱 「よーし叔父さん沼田城の支城を奪っちゃうぞー」
(・_ゝ・) 昌幸 「宜しく頼みまいた」
真田昌幸を大将とし、岩櫃城を拠点に、北条の影響力の強い利根郡に侵食していた
『名胡桃事件』で有名な鈴木重則や、チートと名高い頼綱を敗走寸前まで追い詰めた小川可遊斎も
この頃武田氏に降伏している
(`・ゝ・) 信昌 「流石ですね兄上」
(・_ゝ・) 昌幸 「父じゃ、兄じゃ方の何年も前の骨折りがあってこそよ」
永禄の初め頃より、鳥居峠口から吾妻、利根にかけては真田一族が中心となって経略を進めてきた
(・_ゝ・) 昌幸 「そして今、その結実を見ようとしている……」
衣服をはぎ取られた沼田城が、眼前で怯えているようだった
当然、猪俣邦憲ら沼田城の北条軍は担当者の氏邦に窮状を訴える
(0奪0) 邦憲 「あの、救援……」
( ゚,Å゚) 氏邦 「いや沼田救援とかマジで無理。典厩で手いっぱい。ごめん自力でなんとかして」
(0奪0) 邦憲 「ちょ、まっ」
( 刀) 信吉 「……そうなんだよ、やはり義兄上は拙者が邪魔なんだ……ぶつぶつ……」
藤田信吉。城将の一人であり、氏邦室の実弟であった
この直前に兄重連が没しているが、これが氏邦による毒殺という噂もあり
氏邦に対する不信感を募らせる中での救援拒否であった
沼田城陥落は目前に迫っていた
この時期の武田氏を、滅亡の危機に瀕しいると見ていた敵はいなかったのである
――つづく
90 :
人間七七四年:2009/12/16(水) 00:53:32 ID:NQjQ9GSx
作品もですが、wikiまとめ非常に乙です
見てみると結構膨大な量だなぁ
91 :
人間七七四年:2009/12/16(水) 01:00:28 ID:GcvF+Gq+
おお逆説の戦国史的なの始まりましたな
wikiまとめ共々乙です
92 :
人間七七四年:2009/12/16(水) 01:25:38 ID:GcvF+Gq+
あとwikiのAAがちょっと見やすくなるお呪いを一部ページで使ってみたよ
明日から本格作業に移る予定
93 :
人間七七四年:2009/12/16(水) 12:26:28 ID:WrZzk2By
__ ジャー ____
/⌒ヽ |;;lヽ::/ ∧_∧ /__ o、 |、
( ^ω^)∫. .|;;|:: :|~ ( ´・ω・)ノ .ii | ・ \ノ
( つc□ i===i=i c□c□c□ 旦旦旦旦( o 旦| ・ |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| コーヒーの方はこちらへ | | お茶の方はこちらへ .|
94 :
人間七七四年:2009/12/20(日) 05:28:20 ID:wC7usRpr
wikiまとめも、AA修正の方も乙です
顔文字小説の中の『美濃殿と太郎様と芋虫』ってのが見られないんですが、追加お願いできますか
95 :
人間七七四年:2009/12/21(月) 15:10:39 ID:AUNTk06i
やってきた
96 :
人間七七四年:2009/12/21(月) 15:16:17 ID:K4Ic1SQc
ありがとう
97 :
人間七七四年:2009/12/28(月) 09:44:18 ID:bBXhHpT9
曹操の墓が見つかった……
日本における曹操の軍法の後継者たる信玄入道の墓はいずこに……
( ^ω^) ←この方の墓は(そげぶry。
98 :
人間七七四年:2009/12/28(月) 21:11:59 ID:aEdOC6LM
wikiまとめた人すごい努力だな、えらい
99 :
人間七七四年:2009/12/28(月) 23:04:34 ID:jLuf736L
永禄10年、すでに武田家嫡男武田義信の幽閉は2年にもわたっていた・・・
事件の顛末はつまびらかではないが、天下を目指す信玄にとって、
かつての盟友、今川義元が死んだ駿河の国は跡を継ぐ今川氏真があまりにも
たよりなく、早晩に織田徳川に併呑される恐れがあったため南下政策をとり、
親今川であった義信との対立が深まった、というのが識者の見識である。
甲府東光寺、親子は最後の面会をしていた。
武田義信 ミ・A・ミ 「・・・・・父上、どうして私を、処刑もせず、追放もせず2年も・・
私が愛する妻の実家の今川を滅ぼすことになど賛同しないことなど
承知のはずです」
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ 「・・・・・・・わしは、わしはお前になんら期待したことはない」
武田義信 ミ・A・ミ「だからなんで、私を生かしておくのか聞いているんだよ!できのいい勝頼を跡継ぎにすればいい!」
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ 「確かにお前は愚かで思慮が浅く分別がない・・どうしようもない息子だ」
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ「だがな、太郎よ、それでも・・・それでも・・・・・・・・・」
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ「・・・・・・愛さずにはおれぬのだ」
武田義信 ミ・A・ミ「父上・・・・・・」
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ「思えば、父親らしいことはなにひとつしてやれなかったな・・・
許せよ・・・・・」
武田義信 ミ・A・ミ「そんなことないよ、父上、一度だけ、海に連れて行ってくれたじゃないか
母上も、信親も死んだ信之も、梅もいっしょに・・・そしてほら、約束したじゃないか!」
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ「約束・・?」
100 :
人間七七四年:2009/12/28(月) 23:05:34 ID:jLuf736L
-------------------------------------
{・A・}信之[(憶えていないの?」
{・A・}信之[(お兄ちゃんはねずっと憶えていたんだよ、いつか家族みんなで平和な海へもう一度行くって)」
-------------------------------------
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ「そうか、そうだったのか・・・太郎、お前はあの日の約束を糧に今川との同盟に固執したのか」
-------------------------------------
武田義信 ミ・A・ミ「父上、もう一度約束してくれる?
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ「なにをだい?」
武田義信 ミ・A・ミ「あのさ、またいつか、僕を海に連れてって!」
---------------------------------------------------
武田信玄 ミ(´∀` (彡ゝ ミ「・・・・・・・いいとも太郎、もう一度、みんなであの海へ・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
永禄10年、2年にわたる幽閉の後、武田義信は突然に自刃する。
その期間、親子になにがあったのか、どうして2年間も幽閉された上で自刃したのか、歴史は記していない
101 :
人間七七四年:2009/12/28(月) 23:26:36 ID:8zry45HZ
佐久間信盛 ( <●><●>) 「長篠の戦線は完全に崩壊しました、何か言い残すことは?」
馬場信春 ミ `Д´ 彡「・・・・・・・」
佐久間信盛 ( <●><●>) は?いまなんと?
馬場信春 ミ `Д´ 彡「 クソくらえ、だ」
パン、パン、パ〜〜〜ン
佐久間信盛 ( <●><●>) 決着、ですな
馬場信春 ミ `Д´ 彡 「決着?ふっ、だから甘いっていわれんだよ、坊やたち!」
明智光秀 ( ><) 「!?」
武将「河岸に武田勝頼の旗印!!!!」
明智光秀 ( ><) 信長様、鬼美濃の真の目的がわかりました!鬼美濃はおとりです!」
織田信長 (*‘ω‘ *) 「ちいい!ぽっぽ」
馬場信春ミ `Д´ 彡「しっかり生きろよ、坊やたち・・・・・・」
天正三年、生涯の戦いで一度も傷を負わなかった馬場信春、
最後に武田家の若者たちに希望を託し、鉄砲の弾丸を一身に浴びて絶命
享年61歳
102 :
人間七七四年:2009/12/29(火) 19:54:47 ID:9K/Qt9IE
103 :
人間七七四年:2009/12/31(木) 19:05:56 ID:8YUMZVOn
これなんかのパロなのか?
104 :
人間七七四年:2010/01/01(金) 09:35:58 ID:ICGWTuQc
迎春の御慶びを申し上げ候
今年は小山田氏(-@∀@)従属500年の節目
そろそろ同盟だったという無理な擁護からも脱却し
小山田氏の実像に迫ってゆけるといいですね
平成廿二年、御旗楯無も御照覧あれ!
,,,,,
.m (っll)\ ,,,,____
)| | \\ (mn)__ ヽ
( _l /⌒\ nm 〉 .〉 ∧_∧ / /
\ \_( ^ω^) / ノ ∧_∧ / ./ (*’ー’)/ /
\_ ̄_ ̄ )/ / ミ`Д´彡/ ./ (~⌒\ ト/ )
/ ̄ \ /\  ̄ ̄ ~ / \\ \_/ /
.⊂二二/〉 /  ̄彡 ミ \\__/|
./ / ヽ | ,) ノ
( <./ \ \/⌒\ ノ、
\ \ 〉 /\ \ .γヽ
/ \ \ ./ _/~ / \ V _ノ
/ / > / / /^ / | \__)| ∧_∧
/ / | / \ \ / / \ \ (`・ω・)
/ / | / \ \ / / \ \ (つ つ♪
< 〈 / /__ __> _><_ <_ _> _> ) ) )
\_) 〈_ ___) (__/ \__) (__/ (_)_)
105 :
人間七七四年:2010/01/01(金) 18:06:42 ID:ae2yyAOB
今年はトラ年、甲斐の虎と渾名されるお館様の年に御座候
我ら甲陽の五名臣、まだまだ若い者たちには負けておれぬ!
/\
\ |
∩∩拙 者 ら の 新 春 は こ れ か ら だ ! V∩ 巛 ヽ
(7ヌ) (/ / 〒 !
/ / ∧_∧ . || . | |
/ / ∧_∧ ∧_∧ _( `日′) ∧_∧ ||∧_∧/ /
\ \( ,,-`+´-)--〔メ`Å´ 〕 ̄ ⌒ヽ( `只´ ) //(メД゚ / /
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、山城 /~⌒ ⌒ / ,- f
| |ー、 / ̄| //`i 淡路 / / ュヘ 勘助 |
| 備中 | |原美濃 / (ミ ミ) | |〈_} ) |
| | | | / \ | | / !
| | ) / /\ \| ヽ ./ ,ヘ |
/ ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ | j / | |
| | | / /| / レ \`ー ' | | / | | | |
106 :
人間七七四年:2010/01/03(日) 21:47:00 ID:E7kXmW9+
| ,,.--';;;;;;;;;;三ミミ;;/'-、 /
誰や滝 |/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミミ/三;;;;;;;ヽ | け話そ
使る山 /彡;;;;;彡三三;;/三三;ミミ;;;;} | ど変れ
っ時は {;;;;;/~//~~~~ `~ヾミ;;;;;;;;| | .わよ
て武い ヽ;{ / / ___ /;;;;;;;;;;;| |. る.り
る田つ .ヾl '~|~`ー--'~ `-;;--'、.|
?四も .|c{ ,-== ===-、 ヽ'> | |
名ノ |ヾ|. 'エ9` .< 'エ9` /' / ヽ
臣ブ / `| | y'~ |/----
ヤ / .ヽ |. ヘ ,|
ボ/ ヽ `=='-、 //y、_
------' ヽ ‘--ー'~ ///:|:::
,..-::::>、  ̄ / /::::ヽ
__,--::::::::/:::>、___,/ /:::::::::::
_,-:::::::::::::::::/::::::/ ,---、 /:::::::::::::
. | ,,,,,-------、 /
ア.シ.使.内| ,-ヽ彡三;;;;三ミミ-、 .| .聞 う
.レロ っ.藤|l彡ミ`""" "ヽヾミ::ヽ .| い ん
は.ウて.昌|;;;} ,.--、_ __` .);;| | て !
ダ ト る.豊|、|' ,-'`- -' ` `|__| .く
メ の.を|>l 、_ 'てゝ> ; 'てゝ . /n,| れ よ
は /、,l ~ .|^|,-、、 ま. く
>`|. ..'(_'~_,)` ,、.}.}、n|ヽ し ぞ
_._,,_..----':;;/| <|===|>./ .)[.}ヽヽ、`.た
;;:;::;:;:;:;:;:;:;:/;:;|、 `ーニー' 〈 -<ヽ`|-`、-、 ∨---
;;:;::;:;:;:;:;:/;:;:;:| \-、___,-_,| `,ヽ、、 |;:;:;:;ヽ__
;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;|、 >-,--ー' .| /ヽ |;:;:;:;:;:;:/;:丶
;;:;::;:<;:;:;:;:;:;:;:/ヽ /|;:;:;:>、 人 l |;:;:;:;:/;:;:;:;
107 :
人間七七四年:2010/01/09(土) 00:58:52 ID:VfZYytkh
ア | + |
リ .| ,, -―- _ + | ム 僕 ご
エ | /::::::::::::::::::::::::::\ . | .リ は め
ナ | `ー:::::::::ィ:::::::/::/:::::::::::::ト .| ! 内 ん
イ . | ノィ:::://ヘ゛/|//ヾ:::::/ .| ム 藤 !
___> ヽl|. ≡ ≡ Vv`, | リ. と
+ ゝww _'_ ww// / .! か
. N o \ \/ /  ̄ \_____
r、 r、/ヽl ̄ ̄l,ヘ
ヽヾ 三 |:l1、 ヽ 、,-/__.ィゝ +
\>ヽ/ |` \ヽ / / l
ヘ lノ `'ソ ゝ'/ .|
/´ / |。 |
108 :
人間七七四年:2010/01/09(土) 03:37:55 ID:8IhhVi/f
|! i ヽ \ i ヽ ト ! / | | | / | /  ̄ \
. ト、ヽ ! \\ \ヽ | イ ! ! ! | | /箕 武 オ ヽ
ハ ヽヽ \ rー' ̄ヽ^ ̄ヽ、ィ!/ ̄ヽ'!ヽ/ | / / 輪 田 レ |
ヽ ヽ| \rー' ::: ! / / / 城 四 に !
∧ \ __ ! ; / | ' /ィ'^! !. 主 天 言 |
__ヽ ヽ!r、ヽ ! _ __ |/7!7 | | 内 王 わ .|
/  ̄\!7丶| _ ̄ヽ、 ヽ / ィ /_ _ ,ィ!7ゝ! | .!. 藤 の せ. !
/ 武 単 実 ヽヒ !、\ ̄弋ィー、ヽ: :: :/ィ' 弋ソ _/ !ー,ィ / | 修 一 り /
./ 将 .な 戦 !`|'|  ̄ ̄ ̄` ヽ`' ' ̄  ̄ /|' /,__、 ! 理 人 ゃ /
| だ る. で |ニ!、 :| /| |' / 7i i 亮 /
| .ね 鑑 は |ゝ|\ !ゝ / | ! /ヽ' / l. な /
|. 賞 使 |ニ!!ー!\ 、_____, /、 〃/ / ヽ. .ん /
|. 用 え | イヾ ! \ `ー‐' /|!ゝレ/ / ヽ. て /
.! の な ! レ|| \ / | / / `ー― '
.ヽ. い / /ヽ ヽ _ / | / / `ヽ、_
\ / / \ / /、_ィ-、イ__ヽィ、
ヽ____/ / ヽ / / / ヽ _ /ー――' ̄ ヽ
109 :
人間七七四年:2010/01/09(土) 03:55:30 ID:r/9XSNuF
`ヽ 〃/.::::::::::;:::{
交差点で }x'.-‐=≠≠} 黙っててよ
左折じゃなくて {⌒ヽ.:::::::::::::{
右折優先する }:::::::::::::::::::::::} 山梨県民は
野蛮人のくせに ト、::::/⌒ヽ人
____ ノ`.::::::::::::::::::::::::\
ー〜へ(.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::jノ⌒ー'⌒
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::
. 〃/ .::::::::::::::::::/::/.::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::::∨::/
厶イ .::::::ト、/::/|:::::::::/::::::イ::ハ、:::::::::::::::::::::::::∨:::
l|l |::::::::::|:厶ヘ」::::::/:::/ l/ )\::::::::::::::::::::::}::::
l|八:::::::::〈 Y´心V/ ヽ厶-=≦ミ\ハ:::::::::::::::::::
〉:::::::::.℃ ゞ′ ´ ヒツ^Y /.:::::::::∧:::
/厶ィ:::::::::}//丿//// とつ/.::::::::::ハ }::
l|八::::::::.、。 ヽ //.::::/ノ人::
c ヾ\トヘ Y´ ̄\ イ:::::::::/イ
o l|l }ト、 \ ) ノイ/
ll| | \ ー
O 。 八o \ _ . <
ヽ\ \ ヽ /
、ヽ\ ` ´
110 :
人間七七四年:2010/01/09(土) 18:21:57 ID:VfZYytkh
\ _
!!!! の 生 ナ 山 \ , -――< _ ヽ
が き メ .梨 / /  ̄ ¨\',
一 て .コ で メミ/ ヽ-、
番 い .と /ミ.j /l .ハ l ',.j
ヽ だ. く し //l ヽ | l. \j / ', |/ !
l. よ て ∠/ l! ヽj. / /r‐レ' ', j-、, | |
L _ ___ 〃 ヽr‐ | |' _/ f仂 ' fカ〉./リ
∠_____/ {. l r j | ヒり ヒリレ' |
l i | ヽ .j |、 ' l. !
| i | |.|ll\. r―ォ .イ !
', ', ! __Nノ ` ニ .イ j / f i
, ,. | ,. < \__ ム フヽハノ / r 、| |
ヽ V \ _ ハ./ \/ f二 |
ヽ/ l f二 l
l l } l 〈ゝ |
| | ┌───┐ l l ノ ./
| l .| キシリア| l ∨ /
〈二二 j. └───┘ |// /
| | !/ ./
111 :
人間七七四年:2010/01/12(火) 01:04:43 ID:j4h7RQ2l
で 長 て 丶__ヽ ̄`:/. で や い | /:::::::::::::: .::::::::::::::::::::::::::::::/ 内 小 ラ .い
す 篠 ゆ l:::::::::::::::l す. っ や | /:::: : .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 藤 説 ス や
か 行.| |::::::::::::::l し て | ,': ::::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l. 修 武. ト .あ
ね. っ か j:::::::::::::::| な / i::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|. 理 田 だ
? た /::::::iヽ::::ヽ い /:::、 |:::::::::::::::::::::::::::::::::; −-、::::::l と. 勝 っ 壮
. ん /ヽ::::::ヽ\:::`v‐‐一::':::::::::ヽ. !::::::::::::::::::::::::::::::::V⌒ヽ、ヽ:l 原 頼 た 絶
ヽ‐-ri'7^ '\ヘ― 丶ヽ:::::;.-、::::::トヽ !:::::ト、:::ト、ヽ::::::、::Yー-、 iハ. 隼 .の.な .な
'イ!::/7i` V /ヽヽ:ハー、ヽハ \ ヽ\:ヽ! t, /:.:}. 人
.l!|ハ __ ´ ̄ ) リj:.:.ハ:.:`ヽ.ヽ `、 /:.:./‐、
}小 ̄ u し.//:.:.:.|!:i:.:.:.:.:.\. ヽ i':.:.:.:.:.:.:.`ー---‐‐'´
い. i _ r' /:.:.:.:.:.l!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..7、_, l:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,ハ ` /) / , ':.:.:.:.:.:.:l!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘ー¬ い:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
112 :
人間七七四年:2010/01/12(火) 18:06:23 ID:MVH++g41
,r─r'´V  ̄ YTヽ
rく ヽ }_..⊥∠.⊥L_ Yヽ , ´ ̄ ̄ ヽ
ィ .._ヾ/:::::::::::::::::::::::::::\人 | 修 |
,:´::} =/::::::::::::::::、:::::::::::::::::::\} | 理 |
/::::::::∨::::::ハ:::l::::l:::ハ::::i:l:l:::jl::l:::i::ヽ /´ ̄ ヽ |. っ |
,..::::::::::::l:::::::ィ卅ァメ八リ从7ナナメ::::ハ | ゴ | l. て |
i .:::::::::::l:::::::l ィ≠x r≠xl .::::i l ミ ! l : !
|.::::::::::「l:::::::l《 f::;::} f::;:} l .::::| , ´ ̄ ̄ ̄ ヽl じ .| ヽ __ ノ
l.::::::::::{ l:::::::l ー′ ー′l .::::l l で な ゃ |
.::::::::::`l:::::::l J ' , :::::八. l す か : ノ
八::::::::::::: 、::::l -=- /::::/ | か っ トー ´
\ハ从::ハト 、 /:::::/ | : た |
/\ \≧r ー セ刋ハ:ノ く .: ん |
, '::::::::` .._V≠z- 、 | ? |
∠z―- 、:::::::::::ト、 \} ヽ ___ ノ
/ア⌒不ト、\::::∧ l /
// / / j! \\:∧_/
113 :
人間七七四年:2010/01/14(木) 00:39:52 ID:AkHRcSSM
. ト、 N ./!
ヽ\ __」L,_ //
>,\:::::::/,.<
/:::::\.二/:::::ヽ
⊂|二二二二二二|⊃ f⌒ヽ. ___ /⌒i
. 彑:::| ハハ |/l l::::B ヽヾ、Vノ (∨〃/
. 彑:::::} |●从|┳l l:::::B \/―――∨/
彑;:;;;从 .ゝ ー ノリ;;;;;;B / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ <スーパーナイスでございますよ
__从_〕 〔从__ ___r‐┐ ⌒・・⌒ ヽ
\\::::l- -l::::/:/―――t_{彡;# )┬r┬( }
. /.へ_{二ロ二}/;/ 三三 ヽ___ ̄___ノ
く く ト 〈ハ〉イ ⊂_ P_つ
114 :
人間七七四年:2010/01/14(木) 19:16:15 ID:IKxTJB0Y
ヽ ___
待 内 私 ヽ ,....'"´  ̄`ヽ、
. っ 藤 の l ,.' `ヽ. \
て. の 家 l. ,' / / ヽ. .ヽ.
い. 出 は l ;' /l、 /,ヘ ,:l ヘ l
ま. 番 代 L ,' i レl. ゙/' l;l i | .l l l、
す. を 々 /´ .l/.l l! iヽ! l.l、_ .l | l l l;ヘ
、______/. .Yヾ. ヒリ __、!、`l:l l l| l;;;ム
fi .,、 l ' lミー.、l:! l /| l;;;;;;;ツ
.,-.!l_l: ',. ヽ _ ヾンヾi./l / .| |;/
.,.!:、 l /、. '、 ヽヽ ,ィ7l/ .l/li | |;;〉
l`ヽ.}fヽ、. `i ヽ.`ーr‐''" :l .'l | ' l.l.| | .l゙
,{ `ヽ}ヽ、 l ,ィチlj,..-―‐'ミi i| l.l l l
〈ヾヽソヽ、 .l、/'"ィチ三チ-―-ヾl l.| | l
lミ三;fミ〈___,,.ノミl'"、三ア/ ̄ ̄`ヾミ, .l.| | .l. |
ハ二ノヾ三三ン'l:::::::V /レ' , .l| l.| | .|. l
〉ミ{:lミt、`¨´,ィツ:::::::::}'./ / ノ.|:. l.| | |i. |
〉l ヾlゞ三ヌツl゙i:__ノ'/''"/ / lミj l.| | |.l |
.{ .l ./::ヾ:.fヌカ V./ / / ハ". l.| l | l |
.{ ! ヽ;::ハ ゙"´ liヽ/ /'/ ', l.| l | l |
115 :
人間七七四年:2010/01/17(日) 04:22:50 ID:KtutNXHF
- ,.. // rr-、 ,,rf´iヽ
:::::::::` | | r/ ´ ), f,、 `ヽ
::::::::::::::::::\ | │ f 〆 ゝ /
:::::::::::::::::::::::\. | |. | / _.__. | .|
::::::::::::::::::::::::::::: 、 | | / ,, , ´ ヽ |. |
::::::::::::::::::::::::::::::::''、 / | ! \ | |
:::::::::::::::::::::::::::::::: ::ヽ / | ,,_ -‐r j _ _, ,,. -- r-、< |. |
:::::::::::::::::::::::::::::::∧::! ! ノ ` ̄\ヾ /_!! 、゙,=,"_,.._,.〆 ,/〆ー-| |
:::::::::::::::::::::::::/;/ |::! ヽ.. __,, _ ゝ〃;`::::::::::::::::::::::::ゞ! !! ゝ ,|
::::::::::::::::::::::://! |!;| `::::::::, ..---::、:::::::::::::\r弋- 、 _ ノ / ̄ ̄
::::::::::::::::::::::!/ ! ∧! /:::::/ /メ:::::::::::::/ | .│ 直
:::::::::::::::::::::|! i |!. , ─ /::::::::ゞ---ノ:::::::::::::::::/ |, ! | . 木
::::::::::::::::::::|. ! /. \ /,, ='':´:::::::::::::::::::::::::::::::! |!Y |. 賞
::::::::::::::::::::|, ! ! 知 | /:::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞ::::::( < 逃
::::::::::::::::::::| ! | ら | /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::メ,, │ し
::::::::::::::::::::| ! |. ね. .│ ん-、--、_:::_::_::, =:::::_::_::ノ | た
::::::::::::::::::::| , ∠ ぇ | / ヽ. │ │
::::::::::::::::::::| ノ .|. よ .| / \ │. /
::::::::/!::::::/ /. │. | 〆-- 、 ,! ! 〆/ | ・
::::/ |:::/ / \__/ '/ ヽ,,! | /''´`. \__
/ !'/ / ゞ、__,,ノ`ゞ__,イ \
/ /--、 ,-ー\ \
( / ` ̄ ̄ ) ,, )
\ \ / /
116 :
人間七七四年:2010/01/18(月) 22:41:23 ID:PwDCobQ/
117 :
人間七七四年:2010/01/19(火) 06:49:39 ID:+fGr6xgy
、__ノ
\
__、.__} ( 禁 日 浄
,. ´:::::::::/ ) 止 蓮 土
_/::::::::::::<´ ( じ 宗 宗
7::::::::::::::::::::::::::) ) ゃ の と
. /::::::::::::::::::::::::::/ ( あ 喧
/::::::::::::::/|::::/|厶---、 嘩
ノ::::::::::|∨ ヽ!::ヽ|:::.. \ ___(⌒
:::::::::::N __:::::::::::::::u:../::;厶⌒゙V::::|-<´
|:::::::N ∠_:::\:::::::::::/::/ ̄`ヽ |f⌒ヽ. \
|/|::ハ ,r=\:〉::、:ヾ'::::、 (9) .}} l|⌒'. !
. ノヘ:ハ {{ (9),.:::::}:::::::::::..`゙ー |'⌒゙}|
. /ヘハ ー'´ {_ ___ U l⌒ソ ,′
| 7ム. u /´ ,\ |¨´ /
ハ 辷ム. ,ィ´_ . '´:::::::! |イ
. / \ `¨ヘ {::::::::::::,. ----f | / !
/ `ト-ハ \:rく __ .ノ / / j
| \ ヽ----‐ ´ /: /
118 :
人間七七四年:2010/01/22(金) 17:56:26 ID:6TcRedG4
馬上の山県昌景を眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「なぜ赤備えは赤いのだろうか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「赤いから赤いのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、
それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。
「赤方偏移」という現象がある。
宇宙空間において、地球から高速に遠ざかる天体ほどドップラー効果により、
そのスペクトル線が赤色の方に遷移するという現象である。
つまり、本来の赤備えが何色であろうとも、赤備えが我々から
高速で遠ざかっているとすれば、毒々しく赤く見えるはずなのだ。
目の前の赤備えは高速で動いているか否か?
それは赤備えの反対側に回ってみることでわかる。
運動の逆方向から観察することで、スペクトルは青方遷移し、
青く見えるはずなのだ。
逆に回ってみたところ、馬蹄にかけられた。
よってこの赤備えは高速移動をしていると言える。
━━━O∧_∧━ロニ> パカラッ!パカラッ!パカラッ!パカラッ!
∧∧(・ω・´ ) ______________
/ο・Oニ)< > ______________
`/ ノ‖川(ヾゝ ______________
(o_oイ_丶 |(_)ノ⌒i彡______________
ノリリリリ丶|| ̄ノlノ______________
/ /~丶 ノ""丶ヘ\ヽ_______________
ベシッ!! ヽニフ|」 (_/ ∧_∧ギャッ
从从从⊂⌒ヽ从/( `Д´)つ 从
119 :
人間七七四年:2010/01/22(金) 23:47:54 ID:SXgNEXyC
120 :
人間七七四年:2010/01/27(水) 02:05:16 ID:BUW0N16S
(______________ J
そ 信 (__ ┌―‐―┐ ) き
ん 長 (_ |`l TT了| } ゃ
な 様 (_ j .| .|:| .l | / あ
か 待 (_ | | .|j .j | イ |
. っ っ (,_ |.| .|l .|:| ,. -‐ /_. っ
こ て ( |.|. |! |/ / !
う 下 (` `ー /..:::::\≧,,,、:::7___
で さ (―――――――――(:::::::>'´,,== \::⌒l^⌒
_ い (⌒ ̄ ̄ ノ´⌒ヽ., ̄ ̄ ノ く彡/// ∪,ノ ;|
.レ⌒Y^'⌒`\_〃⌒´ ヽ,, く:::::∧ '_,. -、 く/::::::::/
|:::| \xく // ""⌒⌒\ ) \:::::l、ヽ ,ノ \,,∠,,__
\|:::| _,....!,,_ i / ⌒ ⌒ ヽ ,) lF〒`ヾ.\,,..イ |::::::::,
`7´ _,,.ィ !゙ (・ )` ´( ・)i/ | || _,..-/7゙h _|:::::://
\.{n|.ィァ it} | ∪ (__人_) | r'"三¨7´\| |´.|:::://
|:::トl、 rュj \_ ___ `ー'_ _.ノ / ゚`.|n./ .イl ,∧ |:://
|::,| 'ーケトr'TTiイ /_`ヾtっ r'l゙ /⌒`lくミV /
,r1´|`'六´ //` ̄´ `Y´ |└┬シj ./ 7ヽ〈 /ヾ)<
./ | ∨|::|∨ ! { r ,、 _,シ /゙丁〈 / } { { \
| ',|::|/ ! ,ゝ-< ( / .| |/ ∧ \|
l .Y。 .| |` 〃 ̄ ̄⌒ / 〈 /! ', __,,....::-‐
.∧. |。 { ゙爪` ' ‐- 、..,,,...イ '、 / .| `|::::::::::::::::
\/ l |。./ ,l | l, .| . || `'ー' i | j::::::::::::::::::
ヽ、`'::、L.∧/ / |.{ u 〈.| イ 〈 /::::/::::::::::::
::::::::`ヽ、 ∨ / ̄| | 、 / l:l. | j /::::/:::::::::::::::
:::::\::::.....  ̄`| l | `(u)´ l:l// l| ∨:::/::::::::::::::::::
121 :
人間七七四年:2010/01/28(木) 19:32:23 ID:Br9FLHIs
⊂〜个〜っ∩ ∩<ヽ个/>
(`メω・´)彡 ミ(`・ω・´) 宇宙にき〜ら〜め〜く〜エメラルド〜♪
⊂l⌒⊂彡 ミ⊃⌒l⊃ エメラルド〜♪
(_) ) ☆ ☆ ( (_)
(((_)☆ ☆(_)))
122 :
人間七七四年:2010/02/04(木) 01:31:21 ID:wyGWXUWh
::| !、 ヽ | |
::|.... | .イヽ ..ト、 .| |
::| /::::::::::::|.|::ヽ. _ | ..|
::| /.  ̄\::::::|.|:::/ ../,! ! |
::|_. !,二_\ヾ:::||// /. ! .|
::| ..| (´ ̄ヽ ||r.⌒.!| ̄ .|
::| ..|| .`|ー ' |ゝ,-'| !
::|_./.::. | | | ./_ ,! 兄より優れた弟なぞ存在しねえ!!
::| ';:::::┌===┐ /  ̄゛一
::| _〉ヾ ヾ二ソ./
::|:::::::::::::::::::`---´ ト
::| ̄ ̄ヽ::::::::::::::/''''''''':`⌒`ヽ
::| ヾ:::::/ iヽ:::::ヽ
::| |::| | ヾ:::::)
::| (●) |、 ヽ::〈
123 :
人間七七四年:2010/02/15(月) 22:45:15 ID:EfObJULM
;;; :::: ... ::::: ::;;;:::.....
;;;; ,,, 、、 ,i' :;;::.,,: 丶;;:;;:
ヾヾ ゞ ```
ゞゝ;;;ヾ :::,r' ` ` i、;;;ヽ;;; ヾ;;;
i;;;::::′~^ ` ` ;;; ″~ ~
ii;;::iヽ / ` ゞ:,,,:: ヾ 〃::;:
iii;::i ` ` ii;;;;::: :: ` `
iii;;::i ` ` ` iii;;;;::: ::
iiiii;;::i ` ` iii;;;;::: ::
iii.,ii;;:i, ∧_∧ iii;;;;::: :::
iiiii゚i;;:i ( `メω・) ` iiiii;;; :::::
iiiiiii;;::i (つ旦 ) ||iiii;;;;::::
iiiiiii;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"'';;,,, /iiiiii;;;;o;;;
iiiiiii;;::;';;" `;;/i:ii iii;;;;;::::
【飯富兵部小輔虎昌】
三郎兵衛の二十五歳年上の兄。「甲山の猛虎」と恐れられる猛将で赤備え部隊の創始者。三郎兵
衛以上の熱血漢で責任感も強いため御館様の嫡男義信君の傅役にも任じられる。しかし、無骨者
らしく不器用な面もあるため、武田家を揺るがす大事件に巻き込まれてしまう。
弟思いのいい兄だが時々愛情多寡で暴走気味。
124 :
人間七七四年:2010/02/15(月) 22:46:30 ID:EfObJULM
誤爆すんません!
125 :
人間七七四年:2010/02/16(火) 05:32:02 ID:aEAlUIeX
____
/´・´`ヽ :::::/´´・`ヽ
| j | j. ━━┓┃┃
/\j_j__j_ノ \j_j__j_ノ \.. ┃ ━━━━━━━━
|:::::: (__人__) ::: |. ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚. ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
126 :
人間七七四年:2010/02/17(水) 18:11:29 ID:s4P912lY
127 :
人間七七四年:2010/02/19(金) 20:25:55 ID:9Ygs27zQ
@@@@@
/≡\ @_≡_#@ ∧_∧
? ─┬─ (´<_、` ) (ノ しヾ#) ──┬──(・<_ヾ・ )
│ /ヽv/"\ / \^/ ヾ .| /ヽv/ \
│ 頼昌 婆者 | 祖父者
│ |
…┴─────┐ ┌──┴…
((((((((((( @@@
/((((((())))))ヽ 彡⌒ミ @#_、_@ _、_
(((((リ ´_ゝ` )))) ( ´_ゝ`).. ─┬─ ( ノ`) ( ,_ノ` )y━・~
(((((/ \))))) / \. │ / ^ \
(((( おば者(美奈子) 幸隆 │ 忍芽 おじ者(河原隆正)
│
┌─────┬───┴─┬──────┬―――――┐
∧ノノ))∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
∬ ´_ゝ`) ( ´_ゝ`) (´<_` ) (・∀・) (`゚_>゚ ) ( ´_ゝ`)
∬ヽ__ノ∬ / \ / \ / \ / \ / \
姉者 信綱 昌輝 昌幸 信尹 矢沢頼康(従兄弟者)
128 :
人間七七四年:2010/02/19(金) 23:09:50 ID:Pj0XjML1
129 :
人間七七四年:2010/02/27(土) 21:02:04 ID:lIs4+QdG
>>128 戦国無双の真田みたいな見た目だな
やっと規制解除だよ
住人の皆さんでまだ規制されてる人もいるだろうけど、めげないで下さい
130 :
人間七七四年:2010/03/04(木) 00:43:50 ID:YWdWM/Zz
ちょっとスレ違いだけど
このスレにも出てきた向山出雲守の子孫が自分の家に伝わっていた
通称”向山文献”を研究した超古代史の甲斐古蹟考っていう本を
自費で氏子さんたちに配布したらしいけど、
超古代史好きの自分としては興味ある
謎の富士王朝って超ロマンあるよね
甲斐が日本の中心で輝いていたのって武田家のときと謎の富士王朝時代くらいじゃなかろうか・・・
131 :
人間七七四年:2010/03/04(木) 01:06:11 ID:R51mxzmA
実は山梨には東日本最大級の前方後円墳がある
そして相当以前からどういうわけか大陸半島からの
移住者が多かった
これが長じて優秀な武田騎馬隊が誕生したとすればロマンがあるね
132 :
人間七七四年:2010/03/04(木) 01:15:56 ID:RRXs6wsH
ある寒い日のことであった
/|
|\ / |
|.. \_______|ー 、|
| / \、
,,.-'" ⌒ \、
/ ⌒ __ \
i _ ヽ / /  ̄ \
./  ̄ ` ゙゙"" \
/. ''" ヽ \
/ i 人_ ノ / \
/' ' ,_,,ノ 了 / /
/ \===='" ;' / / 寒いけど
\ \ ---- ,,,,;;;::〜;;;::.._ 四郎様、風邪には気をつけて
\ \ __,,.. ;;;r;;〜''"゙゙⌒゙゙""⌒:: .. ..:) 手洗い、うがいをして暖かくしてくだされ
\;r''゙⌒゙゙::⌒⌒:: __ -_'" ::.. :: ..: )
( :. ::; ヽ :: ,__,,;;ィ::;;;;__'';;;:ィ''゙
(:: ノ ::.. _,,,,;;::ィ'''""゙゙"
゙''(;;;,__,,;;ィ::
三郎兵衛は思った、長坂殿もあのような優しいまなざしをするのだな、と。
天目山の戦いの折、最後まで勝頼に付き従ったのは齢70になる
長坂を初めとするわずかなものだけであった・・・
133 :
人間七七四年:2010/03/04(木) 01:23:32 ID:26Cwj1nO
まったく知名度がない(たぶん山梨でも)けど
トクホンの名前のもとになった伝説的医聖、永田徳本も
武田家に仕えた異能の才能の持ち主だよな
134 :
人間七七四年:2010/03/04(木) 03:21:38 ID:HGW24roL
>>131 大陸からの移住者といえば、ヨーロッパ原産のぶどうが遅くとも鎌倉時代初期に
甲州にだけ入ってきたのかというのが謎だよねい。中国経由で入ってきたことは
間違いないけど、なぜ九州・中国・近畿ではなく、甲斐の山奥でのみ栽培されたのか
どうにもわからない。
135 :
人間七七四年:2010/03/05(金) 00:00:25 ID:2azXC3xz
>>134 謎だよね
一応、鎌倉初期に道端に生えていた蔓を栽培したらぶどうだったって言われてるけど
きわめて不自然すぎるよな
それ以前の奈良時代から栽培されていたっていう言い伝えもあるし
ぶどうの栽培に適した扇状地っていうことだけなら日本のほかの地域もあるのに
秦の徐福が古代に甲斐に来たってのもあながち嘘じゃないかもしれないな
聖徳太子の甲斐の黒駒伝説しかりで古代の甲州には謎が多い
136 :
人間七七四年:2010/03/05(金) 00:09:53 ID:Ktj+wbXQ
孝謙女帝が8年間甲州ですごして南アルプス登山したって言う伝説もあるよね
それはそうと、先日、久しぶりに中央本線に乗ったら、
甲斐大和駅の「武田家終焉の地 大和村」っていう看板が代わってた
なんとかそば発祥の地甲州市というセンスゼロの看板だったような・・・
137 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 01:53:12 ID:Bau7c590
将星が綺羅星のごとく数多いる武田家
そんな武田家の武将でなく、他家に仕えた
武将であったら、おそらくは信長の野望などの
ゲームにレギュラー参加していたであろう武将、
そんな武将のお話
主な登場人物
曲渕吉景(=ε=)
武田信玄 ミ(´∀` (彡
板垣信方 ( ~゚ー゚~)
板垣信憲 〔n‐_‐〕.
山県昌景 (`・ω・´)
曲淵景漸(‘ε‘)
桜井安芸守ヽ`↓´/
138 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 02:01:43 ID:Bau7c590
曲渕吉景、彼は現在の山梨県中巨摩郡昭和町で生を受けた
百姓であったという。若いころの名は鳥若、かの板垣駿河守の草履取から立身出世をした豪傑である。
彼にはこんな逸話がある。
西上野攻略船の折、吉景は大活躍をし、敵将はなすすべなく武田家に降伏を申し入れた。
信玄 ミ(´∀` (彡 「降伏の申し入れ、まことに深甚、無駄な血を流さずにすんだ、これは褒美である」
と信玄は敵将に太刀を授けた。
信玄 ミ(´∀` (彡 「それから、吉景、そちも天晴れな働き、わしの脇差を授けよう!」
曲渕吉景(=ε=)「・・・・・・」
信玄 ミ(´∀` (彡 「どうした?」
曲渕吉景(=ε=)「降伏した敵将が太刀で活躍したわしが脇差なんて納得いかんわい!
こんなもんいるか〜〜〜〜!!!」
吉景、信玄から下賜された脇差を信玄に投げ返すというとんでもない暴挙にでる。
だが、信玄、笑ってこの一件を済ませたという
信玄の度量の広さもさることながら、曲渕吉景その人物の豪傑ぶりたるや武田家随一であったという証のひとつである。
139 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 02:17:28 ID:Bau7c590
そんな曲渕吉景であるが、仕えていた板垣駿河守からも特別扱いを受けていた
板垣信方 ( ~゚ー゚~) 「吉景、そのほう、百姓の身から立身し、蓄えもなかろう。。特別に年貢の徴収はしないことにしておく」
これは破格の扱いである。寄親たるものが同心より年貢を徴収しなければ、秩序が成り立たぬ。しかし、この破格の扱いを行ってでも板垣は曲渕吉景の武勇が欲しかったのである。
しかし、なんだかんだと目をかけてくれた板垣駿河守は上田原合戦で戦死、跡をついだ板垣弥二郎信憲は父親とは違った。
板垣信憲 〔n‐_‐〕. 「吉景、そちの特別扱いもこれまでじゃ。他の同心が払っているのにそちだけが特別扱いとはおかしい。だいたい、そちももう百姓ではなかろうが!」
それを聞いた吉景、主君である信憲にこう怒鳴りつけた
曲渕吉景(=ε=) 「い・や・だ!どうしても払えってんなら、その首を打ち落とすぞ!!」
それを聞いた信憲、武田家随一の臆病者である彼は怯えてしまい、亡き駿河守と甘利の跡をついで職を勤めていた山県三郎兵衛に泣きつく。
山県昌景 (`・ω・´) 「いやあ、そういわれてもなあ・・・とりあえずおやかた様には取り次いでみるが・・・・・・」
その話を聞いた信玄は滅多に見せないひとしきりの大笑いのあと、こういったという
武田信玄 ミ(´∀` (彡 「曲渕は犬のようにものがわからないやつだな。だが、犬は鹿や狐を追わせると誰にも負けない
曲渕は合戦にめっぽう強いのじゃから、そういう奴なのだよ」
山県昌景 (`・ω・´) 「・・???はあ、そのように申し伝えておきます??」
結局、おやかた様の差配でこの一軒は沙汰闇となってしまう。
法に厳しい信玄をここまで寛大にさせてしまうほどの豪傑であったのだろう。
140 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 02:31:12 ID:Bau7c590
一風変わり者の豪傑、曲渕吉景にはもうひとつ困った”癖”があった。それは”訴訟癖”である。
法が厳格に敷かれていた武田家だからこそ、とも言えるが
四十歳になるころには70回以上の訴訟を起こし、1度しか勝っていない。今の世の中で言えば立派な「クレーマー」である。
そして訴訟に負けると公事奉行、つまりは裁判官に悪態をつく
曲渕吉景(=ε=) 「こたびの訴訟に負けたのは、それがしが貧乏百姓で公事方に贈り物が
できなかったからじゃ!そうに違いない!!」
公事奉行筆頭、桜井安芸守、そういわれては黙っていられない
桜井安芸守ヽ`↓´/「曲渕殿!それがしたちはおやかた様が定められた法に従い裁いておる!
それから公事を持ち込む際は正しい理屈を持ってから参られよ!
どんなに金銀を積まれても、負けなものは負けじゃ!」
桜井安芸守、公正な判断をもって武田家一円の法を守護した人物である
(彼も武田家の一員でなければ石田三成クラスの能力でゲームに登場してもおかしくない、
といったらいいすぎであろうか)
その人物に悪態をつき、そして、正論を持ってやり込められた吉景は刀を抜き
曲渕吉景(=ε=) 「斬り合いではわしのほうが勝ちじゃ!桜井殿、表へ出られい!!」
と、「クレーマー」を通り越し、総会屋か暴力団のような物言いで公事奉行を威圧する始末であった・・・
(もっともこの態度の悪さが公事奉行に与えた心象の悪さとあいまって、まったく訴訟に勝てなかった所以かもしれないが)
141 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 02:44:36 ID:Bau7c590
と、ここまで見ると曲渕吉景、ただの頭の逝っちゃってるクレーマーにしか思えない。
おそらくは先の桜井安芸守もそうであったろう。
泣きながら武田信玄に曲渕を成敗しないのであれば、公事奉行を辞める!と直訴した。
普通なら、曲渕吉景、切腹申し付かるところであろう。
しかし、事態はそうはならなかった。
武田信玄 ミ(´∀` (彡「安芸守、そちの言い分もっともじゃ。だが聞いてくれ」
桜井安芸守、またおやかた様の曲渕びいきか、とげんなりした
武田信玄 ミ(´∀` (彡「わしが、以前に板垣信憲から同心、与力を取り上げ、大泉寺に蟄居させたことは
知っていると思う。信憲は仮病を使い、合戦に出陣せず、諏訪の経営もまずいものだった」
桜井安芸守ヽ`↓´/「存じております、それで板垣隊は山県様を初めとする武将の皆様に分配されて、
曲渕殿は山県三郎兵衛様の同心になられたとか」
武田信玄 ミ(´∀` (彡「うむ、そのとおりじゃ。しかし、曲渕め、山県三郎兵衛には仕えようとせず
毎日、大泉寺で信憲の守護をしていたのじゃ」
桜井安芸守ヽ`↓´/「え!?確か、信憲殿と曲渕殿は大喧嘩をされて・・・」
武田信玄 ミ(´∀` (彡「例え、どんな馬鹿な主人であっても、先代に世話になった、とな」
142 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 02:58:08 ID:Bau7c590
武田信玄 ミ(´∀` (彡「それからしばらくして、曲渕がちょっと目を放した隙に
寺に来た本郷八郎と信憲はいさかいを起こし、信憲は本郷に殺されてしまったのじゃ」
桜井安芸守ヽ`↓´/「存じております、確かに本郷にはそれほどの非があったとは思えないので
座敷牢蟄居の判断をおやかた様が下されたことも存じております」
武田信玄 ミ(´∀` (彡「うむ、その後じゃ、なにを勘違いしたのか曲渕がわしの命を狙うようになったのは」
桜井安芸守ヽ`↓´/「はぁ〜〜??」
武田信玄 ミ(´∀` (彡「曲渕が考えたなりの結果なのであろう、わしもそのときは
流罪にでもしようかと思ったが、呼びつけてよく話し合ったのじゃ
そして、誓詞を書かせただけですませた。
利に付かず、よく信方の恩を忘れぬ心根にわしはひどく感心したのだ!」
武田信玄 ミ(´∀` (彡「曲渕のやつ、誤解が解けたときは涙を流しておったわ。
それからというもの奴は閑さえあれば経文を読んでいるそうじゃ。
字も読めないから誰かに呼んでもらって憶えたのだろう
ああいう奴もいなくては武田家は天下に覇を称えられない、
この通り、わしに免じて、曲渕を許してやってくれ」
戦国武将数多いれど、武田信玄の命を狙った豪傑は少ないであろう。
桜井安芸守、そのことにも驚いたが、曲渕吉景という男のまっすぐな生き方に感銘を覚えた。
そしてそれ以上に命を付けねらわれたのにもかかわらず、それを許す寛大な信玄の顔に泥を
塗るわけにはいかない、と桜井安芸守は曲渕を許すことにしたという。
この一件で損をしたのは吉景が同心になったのにまったく働いてくれなかった山県三郎兵衛、であろうか
143 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 03:47:44 ID:Bau7c590
さて、そんな曲渕吉景だが、その後も活躍をしていく。あの長篠の戦を生き残り、織田家の武田狩りからも辛くも逃れていく。
そしてなんと、徳川家康にその豪傑ぶり、ではなく行政手腕を買われ甲府勤番として行政手腕を振るうことになった、と知ったら、
草葉の陰で信玄も三郎兵衛も驚いたに違いない。
曲渕家はその後も徳川家に仕えた。吉景の血は脈々と受け継がれたようで、その子孫曲淵景漸にはこんなエピソードがある
大江戸北町奉行として庶民からの人気が高かった曲淵景漸、経済にも精通しておりまた、公平な裁きを下す、と大人気であった。
だが、アイスランドの火山の噴火に始まる世界的な気候不順とそれに始まる天明の大飢饉で
異常なまでに米の価格が暴騰した折に、景漸を頼って押しかけてきた町人達と問答している内にヒートアップしてしまい、とんでもない暴言を吐いてしまう
曲淵景漸(‘ε‘) 「昔は米が払底していた時は犬を食った。犬1匹なら7貫文程度で買える。米がないなら犬を食え」
フランス革命時のマリー・アントワネットもかくや、という暴言である
結果、町民たちの怒りは大爆発し、大規模な打ちこわしに発展、曲渕は奉行職を罷免されてしまう。
普通なら、ここで切腹お家断絶、である、しかし、その後、町民とも和解し、
そして幕府随一の経済知識を買われ、勘定奉行に抜擢され、再度、幕政に参画した。
ここのあたりも吉景とよく似ている。
144 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 03:58:31 ID:Bau7c590
豪傑としても、戦国武将としての魅力としても随一の曲渕吉景
その彼が生まれ育った山梨県昭和町の彼の屋敷後には現在、寺が立っている。
寺伝として、曲渕家の旗印が伝わるのみで、特にここに
武田信玄が一目も二目もおいていた戦国武将がいた、ということは
一切、記されていない。
おそらく、町民のほとんどがこのかつての豪傑のことを知らないであろう。
今はただ、すぐそばのバス停に「曲渕」の名を残すのみである。
余談ではあるがこの昭和町、かの武田冠者義清の館跡と伝わる史跡が
この「曲渕」のすぐそばにある。
ここもまったくの未整備に近い状況で、
新羅三郎義光を奉る常陸太田市の教育委員会が視察に訪れた折に
あまりの質素さにあきれて返ったという逸話がある
武田信玄と武田二十四将の光があまりに強すぎて、
そのほかの数多の武将たちが山梨ですら忘れ去れてるいるとしたら、
少しさびしい限りである。
145 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 15:18:43 ID:IdfBZikx
面白かった
146 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 18:52:38 ID:TDkRfWRE
曲渕さんってどんだけ魅力あるんだよって思うよ ほんとw
そうそうたる面々から特別扱いされてるんだから
147 :
人間七七四年:2010/03/18(木) 22:44:02 ID:ooYxzSCm
板垣父がバレンタインのAAで板垣息子が西村新監督のAAだな・・・
148 :
人間七七四年:2010/03/19(金) 18:36:50 ID:V94gmQ9Z
戦国の長嶋巨人軍、というトンでも小説がある
なぜか自衛隊の演習場で練習をしていた長嶋巨人軍が戦国時代へタイムスリップして織田信長と共闘する、という
わけがわからない、要するに戦国自衛隊のパクリである
団塊親父の大好物、長嶋茂雄、巨人軍、と織田信長、戦国時代をミックスさせたこの小説、
なぜか秋山信友が戦国屈指のスラッガーとして活躍する。
おそらくは当時の長嶋巨人軍のライバル?西武ライオンズの秋山選手からの連想だろうが・・・
今の世でこの小説があったら山県三郎兵衛=サブローだろうか?
149 :
人間七七四年:2010/03/23(火) 23:37:28 ID:Cn6u9tnk
まんまではないか・・・!!
広島だけでちょっとした関が原ができるよなー。
150 :
人間七七四年:2010/03/27(土) 17:37:27 ID:0NF33NPo
>>144 悪いが県民は県外の人が思ってるほど信玄マンせーの戦国好きじゃないよ
最近の歴史ブームで少しは変わったが
たいていの人は二十四将とかもまともに知らんのに800年以上も昔の
義清がどうとかよほど歴史通じゃなきゃ気にも留めんわな
たいていの武田家臣は武田残党狩りでアボーンしてるし
生き残って徳川に拾われた有名な人たちは
みな家康の関東移封やらについていってほとんど甲斐にいなくなったからね
151 :
人間七七四年:2010/03/27(土) 18:58:20 ID:ocWmMqkf
そういう一部の変わり者の話は県外の敬虔なお屋形さまファンの俺からすれば
どうでもいい
152 :
人間七七四年:2010/03/28(日) 13:05:55 ID:S5bwd4+l
山梨県民はひねくれものが多い
153 :
人間七七四年:2010/03/28(日) 19:15:52 ID:rDNkuqPL
>>150 武田ゆかりの名字の持ち主は八王子千人同心に多いもんなぁ。
154 :
人間七七四年:2010/03/28(日) 20:18:28 ID:M5D2FFq9
地元山梨よりも他見のほうが評価が高いってのは
山梨県人の郷土愛のなさからきていると思う
155 :
人間七七四年:2010/03/28(日) 23:26:54 ID:cSNaV+wJ
メジャーだからこそじゃない?
マイナーだと結構盛り上がる。ただし地元の学者のみだが。
156 :
人間七七四年:2010/03/29(月) 01:19:47 ID:upw0KjB+
網野善彦氏とか堀内光雄・金丸信や鉄道王根津嘉一郎の先祖も
甲州浪人となって村の名主や長百姓として君臨し続けてたから
敗戦までは下々の呑百姓共も地元のマイナーな武将を敬ってたけど
そう言う関係は断ち切られたし今じゃ地縁血縁も薄れて
隣に住んでる人すら知らない世の中だから余り有名じゃない武将奉っても
カルト扱いされそうで怖いね
157 :
人間七七四年:2010/03/30(火) 01:58:32 ID:YthgEVWy
実家、群馬だけど高崎市民はもっと内藤に注目してもいいと思う。
ひこにゃんブームで井伊直政ばかりが目立つがな・・・。内藤?誰それって感じだ。
158 :
人間七七四年:2010/03/31(水) 07:26:18 ID:wukeTWi0
内藤に関しては山梨よりも群馬の方がまだ扱いはマシだろ
159 :
人間七七四年:2010/04/01(木) 02:16:57 ID:JWwrIqE5
そろそろ信玄公祭りだな
今まで知らなかったけど
今年から一部、旅行会社に参加権を販売したんだな
やっぱり、景気が悪いとでかい会社しかスポンサードできないんだろうなあ・・
何年か前は馬場美濃隊がアルソアっていう化粧品会社で
女武者隊だった気がするけど、去年は富士急行だったみたいだし
われらが山県三郎兵衛殿は例年、天下のNTT東日本が担当!
NTTさん、今年もスポンサードしてくれてるのかな?
160 :
人間七七四年:2010/04/22(木) 21:03:06 ID:pnfmWV+h
`ヽ、
\
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,,ヅ彡ニミ;;,, ヅ彡ニミ;;,, l
ィ<" , ‐ 、 ゙ミ、 ィ<" , ‐ 、 ゙ミ、 ゙i
ミミ、, ゝ_゚_,ノ,, イ :ミミ、, ゝ_゚_,ノ,, イ ゙i
゙'ヾ三≡彡'" ゙'ヾ三≡彡' i!
/ ヽ ,. -- 、 i! ほしゅするお
/ \ / __,>─ 、
/ ',/ ', / ヽ
! l l { |__
、 ,' 、 ,' } \ ,丿 ヽ
ヽ . _ .. ' ヽ . _ .. ' / 、 `┬----‐1 }
/ `¬| l ノヽ
/ 、 !_/l l / }
{ \ l / ,'
\ ´`ヽ.__,ノ / ノ
\ ヽ、\ __,ノ /
 ̄ ヽ、_ 〉 ,!、__/
161 :
人間七七四年:2010/04/26(月) 12:27:03 ID:l+Uxh8s/
例えるなら空をかける一筋の流れ星
162 :
人間七七四年:2010/05/09(日) 21:46:23 ID:b+de7Efn
ロマンがあるなそのたとえ
永禄九(一五六六)年九月、上州に進出した武田信玄は箕輪城を攻略。
そして諸将の待ち望んだ論功行賞の場となった。
ミ《,M,,》シ
<ゝ(`∞´)ノ>
彡ミ´∀`ミ ミ
∧_.ヘ /~( ソ )~ヽ ∧_∧
/ \※> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ <※ /ヽ
∧_.ヘ `Д´ミ / \ (ω・´| ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
∧_.ヘ ^) / \ (’ー’ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
//≡/ 'A`) / \ (゚∀゚ |≡ヽ
i^i( ⊃ / \⊂ )i^i
| | ( ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )| |
| | ̄(__| | _)| |
ミ(´∀` (彡 信玄「皆良く働いてくれた。 さて、上州の抑えとして箕輪城代を……」
一座が固唾を飲んで信玄の言葉を待つ。
信玄はわざと“溜め”を作り、一座を見渡した。悪戯心が多少はある。
彡`Д´ミ信春 (わしでも構わんが、箕輪城は改修の余地があるな)
(`・ω・´)昌景 (兄者……、赤備えの軍功は誰にも負けておりませぬ)
( ^ω^)工藤源左衛門 (……ここは三郎兵衛だろうお)
先年の虎昌謀反の際、昌景の進退は見事であった。
その際、虎昌の赤備えを授けられた。今度の戦でも軍功を立てている。
ミ(´∀` (彡 「……工藤源左衛門に命じる! それに加え、三百騎を任そう」
(;^ω^)「おおおっ!?」
一座が源左衛門を見つめた。源左衛門自身も驚きを隠せない。
ミ(´∀` (彡 「箕輪城代、しかと務めよ。 ああ、それと名家の姓も継がせてやろう」
(;^ω^) 「ははーっ! 有難き幸せ!」
(`・ω・´)「よかったな! 源左!」
(;^ω^)「……」
翌日、昌景と源左衛門は二人で馬を並べ、城下を巡回していた。
( ^ω^)「すまないお、三郎兵衛……」
(`・ω・´)「何がだ、源左」
( ^ω^)「虎昌殿の事があったというのに、三郎兵衛より先に出世した事だお……」
(`・ω・´)「何だそんな事か! お主と言うやつは」
昌景は源左衛門の杞憂を笑い飛ばした。
(`・ω・´)「よいか。 昔、甲斐を出て放浪し、この近辺を知っているお主は城代に最適だな?」
( ^ω^)「まぁ、少しは」
(`・ω・´)「わしの方はついこの前、兄を訴え出たばかり。 謀反の罪を得た兄に、お館様は腹を切らせてくれた……」
謀反は大罪であり、見せしめの処刑をされても仕方がなかった。虎昌への処置は、信玄が虎昌の本心を察していた為だ。
一瞬、昌景が悲しそうな顔をしたのを源左衛門は見逃さなかった。
(`・ω・´)「わしが今城代になったら、自分の出世のために兄を訴え出た男と呼ぶ者もあろう」
( ^ω^)「……」
(`・ω・´)「お館様は深い考え方をなさる。 わしの事なら気にするな」
( ^ω^)「わかったお! これで心置きなく城代を務められるお!」
その時、二人の馬前に一匹の野良犬が迷い出てきた。随分と憔悴している。
(U´ω`)「くぅ〜ん……」
(`・ω・´)「野犬か。 その犬、お主にやたら似ておるな」
( ^ω^)「……」
源左衛門は馬を降り、その犬を抱き上げる。昌景は源左の馬の手綱も握った。
, ‐ '  ̄ ー 、
/ \
/ ヽ
/ /ヽ /ヽ l
l ⊂⊃ ⊂⊃
ヽ (__人__) ノ
ヽ、 ,_ -ー-、
/`ー- -'l´ "'-
/ / l /ヽ /ヽ l
l l l l (__人__) ,'
l l ヽ__/ ノ
\ ノ⌒ヽ、 -'´
`l ) ノ.
| `ヽ, ー' `l )
l ゙ー-、__( ノ´
l ノ、 ゙、`´
/ / ヽ、 ヽ
ノ ノ ゙i ´ ⌒)
( ヽ, ヽ、__,,-ー'
`ー--ー'
( ^ω^)「どうも他人には思えぬ犬だお」
(U´ω`)「くぅ〜ん……」
( ^ω^)「この箕輪の地に仁政を敷く。 野犬すらそれがしを慕ってくる事は吉兆だお」
(`・ω・´)「うむ、野犬にしておくままでは危ない。 お主が飼うと良い」
( ^ω^)「そうするお。 よしよし」
(U´ω`)「くぅ〜ん」
(`・ω・´) (わしへの心配といい、源左はまことに仁の男よな)
犬を片手で抱いたまま騎上となった源左衛門と昌景は信玄の待つ本陣へ戻った。
166 :
人間七七四年:2010/05/24(月) 05:02:31 ID:VlqJtb/e
保守がてら、規制されない内に投下を完結させたいと思っております
167 :
人間七七四年:2010/05/24(月) 22:16:07 ID:Q5EA1O6F
_____
/ \
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|  ̄ ̄  ̄ ̄ | ち〜ん(笑)
| (_人_) |
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┃ .{i' i:.'ー<.x)}:ム ヾi, . ┃ ちーん(笑)
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┃ヽ ヽ! {:::} //::::''´`'7!/.. ┃
┃ ヽ、__ヽ!l::i:::::ii;;;;;;;|,ノ ┃
┃ `ヽ、`ー""ヽ.. ┃
┃ `'ー-'''" ┃
┗━━━━━━━━━━┛
168 :
人間七七四年:2010/05/25(火) 00:56:37 ID:Ya8WTkXn
久々の投下がキテタ―(*’ー’(`・ω・´)^ω^ )――――!!!!
御屋形様は粋だね。
兵部も理解しているところがいい。
こういう部下を持っている御屋形様は幸せ者だよ。
源左衛門他の諸将は甲斐府中へ帰陣した。
(`・ω・´)昌景「さてと、お主はすぐ箕輪に帰らねばならんな」
(;^ω^)工藤源左衛門「おっおーん! 出世は嬉しいけど忙しいお!」
(`・ω・´)「これから更に忙しくなるのだぞ」
( ^ω^)「分かってるお!」
(`・ω・´)「……それと」
昌景は源左衛門の腕に抱かれた犬を見つめた。
(U´ω`)「わんわんお!」
(`・ω・´)「その犬の事、お主の妻おツン殿に言わなければな」
(;^ω^)「……それが難題だお」
(`・ω・´)「あれほど気丈なおツン殿が、犬が苦手なのだものな」
(;^ω^)「……」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
おツンが幼少の頃のこと、府中の町を歩いていたおツンに一匹の狂犬が襲いかかってきた。
ξ(;、 ;*ξ おツン「きゃああああ!」
:::::::::::::::::::::::へ /::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::y'イヽ
.::::::::::/::::::'´:::ノ ノ`ヽ._, --―---‐‐-'´ {彡i
::::::::::::ノ::::::::::::::{ {ミソ::::::::::; -‐-、::::::;-‐-、::`y′
√フ::ヽ、:::::::::::ゝy´::::::::::::i, / i:/:l / ,l:::::l
〈:::: ::::::::::::l::::::::::::::;.-‐、ー'::::::::`ー.へ;::::::|
ゝ 、._\{:::::::::::/ {o{::::ノ'⌒'く.lo} l::‖ グルルル!フーッ!
`ヽ、 ¨ヽ::::ミ::::`ー-‐ツ′ ヽ‐'′}:|
ヽ ゝ、;; / _ ▼| /:|
ヾ ト、_ { ( `'''⌒{″.イ:::|
)'' "ノ  ̄ヽ`vL,.,.,{i¨´ i ::|
/" ノ .`'ー'''i‐′ :|
`'ー-'-'‐´ } ミ |
ξ(;、 ;*ξ おツン 「ふっ、ふん! 何よ、別に怖くないんだから!」
それは武家の娘としての虚勢だったが、内心では死を覚悟していた。
ξ(;、 ;*ξ おツン (私ここで死ぬのね……)
狂犬が飛びかからんとしたその時――――
/⌒ヽ
(^ω^ ))⊃+―――― 工藤源左衛門、参るお!
L⊃ y ( 彡 +
/ (⌒ヽ
(__/(__|ミ
飛ぶ様に走ってきた少年は刀の峰を薙ぎ払い、犬の鼻っ柱に叩き込んだ。
狂犬はのた打ち回った後きゃんきゃん、と悲鳴をあげながら走り去って行った。
(;^ω^)「ふー……。 もう大丈夫だお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「あなたは……」
(;^ω^)「(さっき格好良く名乗った筈だお!)それがしは工藤下総が次男、工藤源左衛門だお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「下総守様の……。 申し遅れました。 わたしは内藤相模の妹、ツンでございます」
( ^ω^)「おお! それがしの父とそなたの兄は莫逆の友だお!」
ξ(゚、 ゚*ξ 「危ない所を助けて頂き……」
( ^ω^) 「あー、気にしなくていいお」
源左衛門は礼を言おうとするおツンを遮った。
( ^ω^)「あ、足を擦りむいてるお。 どれ、それがしが背負って内藤殿の家まで送るお」
ξ///)ξ 「そんな……!」
( ^ω^)「いいおいいお。 よいしょっと」
おツンはあっという間に源左衛門に背負われた。
(;^ω^)「う……重いお」
呟いた源左衛門の頭をおツンが小突いた。
(;^ω^)「何するおー!? それがしは命の恩人だお!」
ξ(゚、 ゚*ξ 「うるさいわね! さっさと歩きなさい!」
(;^ω^) (さっきまでの態度はどこにいったんだお)
おツンが背負われ帰ってきた所を見て、兄・内藤相模守虎資は仰天した。
しかし、野犬に襲われそうになった所を助けられたと聞き、すぐに小躍りして喜び恍惚とした眼差しで源左衛門を見つめた。
ξ゚±゚) 虎資「婿殿! これからもおツンを宜しくお願い申す」
(;^ω^)ξ///)ξ 「む、婿殿!?」
ξ゚±゚) 「良いではないか! 下総にもわしから言っておく!」
この後、源左衛門の父と内藤虎資は主君・武田信虎に誅された。
しかし源左衛門とおツンは二人で流浪などの苦難を越え、結ばれたのだった。
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(;^ω^) 「あれ以来、おツンは犬が苦手で……」
(`・ω・´)「まぁなる様にしかなるまい。 わしは兄者の墓に帰った事を報告せねばならんのでこの辺でな」
( ^ω^)「さらばだお!」
(U´ω`) 「くぅ〜ん」
昌景と別れてから、源左衛門は思案する。
( ^ω^) (それがしとおツンの間にはまだ子供が出来んお……)
( ^ω^) (これから城代やら将として、家を空ける日も多くなるお)
( ^ω^) (その間、こいつがおツンの寂しさを紛らわせてくれれば……)
(U´ω`) 「くぅ〜ん」
(;^ω^)「なんて考えてる内に我が家だお!」
源左衛門は自邸の門だというのに覚悟をしてくぐった。犬は背に抱えて腕を後ろに回して抑え、前からは見えないようにしている。
ξ(゚、 ゚*ξ 「あなた様、お帰りなさいませ」
(;^ω^)「た、只今帰ったお〜」
ξ(゚、 ゚*ξ 「御城代に成られたそうで! 配下の方から聞きましたわ!」
(;^ω^)「こ、これもおツンの内助があってこそだお〜」
ξ///)ξ 「なッ……別に! あなたが可哀相だからやってあげただけで!」
(;^ω^) (さりげなく切り出せるかお……?)
ξ(゚、 ゚*ξ 「ところで背に何を隠して……?」
(;^ω^)ギクッ!
ξ(゚、 ゚*ξ 「まさか土産に花でも摘んできたので?」
(;^ω^)「あっあっ、見ちゃ駄目だお!」
(U´ω`)「わんわんお!」
ξ(゚、 ゚*ξ 「……」
: : : : : : : : : :γ'⌒`ヽ::: : :: : : :: :: : : : : : : : ::: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;; :::;;,,,::::;;::::..... : : :
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(`‐ω‐´)「兄者……只今帰りました」
(`‐ω‐´)「源左の出世……我が事のように嬉しく思います」
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(;゙゚'ω゚')「何じゃ!? おツン殿の叫び声か?」
ξ(゚、 ゚#ξ 「あなたって人は何を考えて!?」
(;^ω^)「わーっ!? 違うんだお! 話せば分かるお!」
ξ(゚、 ゚#ξ 「何です?」
(;^ω^)「えーっと、これは……」
(U´ω`) 「くぅ〜ん」
(;^ω^)「これは……そう、忍犬だお!」
ξ(゚、 ゚#ξ 「忍犬というのは!?」
(;^ω^)「敵の目を掻い潜って、書状をやり取りしたりする為の伝達役だお!」
(;^ω^)「これからそれがしは忙しくなるお……敵地からおツンへの愛文を運んでくれる部下だお! この犬は!」
ξ(゚、 ゚#ξ 「……」
(;^ω^)ドキドキ
ξ(゚、 ゚*ξ 「そういう事なら……しょうがないわね」
( ^ω^)「お!? さすがおツンだお!」
ξ(゚、 ゚*ξ 「それに狂犬のようには見えないし」
(U´ω`) 「わんわんお!」
( ^ω^)「それがしそっくりで可愛らしい顔してるお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「あなたにそっくりで地味な顔だわ」
(;^ω^)「ちょ、おまwww」
源左衛門必死の嘘であった。
この二年後、工藤源左衛門は内藤の名跡を継ぐ事を許され、内藤修理亮昌豊と名乗る。
176 :
人間七七四年:2010/05/26(水) 22:22:13 ID:m8SnDSop
( ^ω^)「さーて、それがしの良い所も見せた所で」
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
∧_∧ /⌒ヽ _,,-''"
‐――と(´メω・) _ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
― ‐/ と_ノ / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
/ /⌒ソ (.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
-'´ _,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
∧__∧≡=- /⌒ヽ _,,-''"
( )┐≡=- _ ,((.;.;)ω;),-''"; ;,
と´_,ノ゙ヾ.≡=- / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(´ ヽ、 \≡=- (.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,' __ __. `` ./
`ー' \__)≡=- _,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ヽ ヽ <
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' _ノ _ノ .\
177 :
人間七七四年:2010/05/26(水) 22:25:31 ID:Wb6PEuAl
兄者ー!!弟思いも度が過ぎてますぞー!!
>ξ(゚、 ゚*ξ 「それに狂犬のようには見えないし」
>
>(U´ω`) 「わんわんお!」
一瞬にして犬が間抜けに見えたw
178 :
人間七七四年:2010/05/26(水) 22:34:42 ID:m8SnDSop
179 :
人間七七四年:2010/05/28(金) 18:15:11 ID:epnZBDbo
『修理の犬』投下していた者です。
巻き添え規制されてしまったので、しばらくの間書き込みが出来なくなりました。
書き貯めておきますので、お待ち頂ければ幸いです。
180 :
人間七七四年:2010/05/28(金) 23:11:51 ID:B0lwqHJ3
乙!
わんわんおでいちいち吹く
どんな犬だよ修理ー!
>>179 規制解除待ってます
181 :
人間七七四年:2010/05/29(土) 01:26:27 ID:k85H7nkj
あれ?書きこめたぞ。 善哉善哉
>>179は規制代筆スレの方に書き込んでもらったものです。
投下します。
昌豊は嘘を真に変えるため、暇を見つけては犬の訓練に勤しんだ。
元亀三(一五七二)年春、信玄子飼いの重臣四人は躑躅ヶ崎館に近い内藤邸に集まり、談議に花を咲かせていた。
┌───┐
|あっ! |
└y――-┘
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ /⌒ヽ
( *’ー) (`・ω・) 彡`Д´ ミ (^ω^ )
/ Y i / ヽy/ヽ / y ヽ / Y ヽ
L_|0=<O |_」二L_| 〈_」ニL__ヒi L_|ニ|__/
ノ__))_) Oゞ三)三) 〈⌒ゞノ⌒_〉 (三(三_/つ
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二
││ ││ ││ ││
││ ││ ││ ││
蕊蕊 蕊蕊 蕊蕊 蕊蕊
内藤家の屋敷の庭に犬が走りこんで来る。
( ^ω^)昌豊「ゲーン! もうちょっとだお!」
(U´ω`)
ハッハッハッ
(`・ω・´)昌景「ゲン? あの犬に名を付けたのか」
( ^ω^)「そうだお。 修理亮となったそれがしの前の名を授けたんだお」
(`・ω・´)「成程、偏諱(へんき)のようなものだな。 源左衛門のゲンか」
ミ `Д´ 彡 信春「お主らの“昌”も武田信昌公からの偏諱授与だものな」
(U´ω`)
「ハァハァわんわんお!ハァハァ」
( ^ω^)「よしよし、箕輪城から甲斐府中まで二日と一刻。 上出来だお」
(’ー’*)昌信「箕輪城から……大したものですな」
( ^ω^)「何言ってるお。 ゲンはもしかしたら……」
ミ `Д´ 彡「山城国は京から届けなければならぬ……か?」
( ^ω^)「そうだお」
(;`・ω・)「それは無茶だろう……」
(;^ω^)「おツンに忍犬じゃない事がばれたらおしまいだお!」
(’ー’*)「しかし、修理殿の仰る通り、お館様の上洛も夢では無くなりましたね」
ミ `Д´ 彡 「左様。 木曽路は大軍にとって難路ゆえ、遠江・三河から東海筋に上るのだろう」
(`・ω・´)「既に今川を滅ぼし、北条への示威も済んだ。 そろそろかね」
談合する四人の元に、近づく人影があった。
(;;;;;;;;;) 「皆察しがいいな」
( ^ω^)「誰だお!?」
四人が刀の柄を握ってその男を睨む。頭巾を深く被っていて人相が分からない。
(;;;;;;;;;) 「おいおい、主君に……」
男は言いながら頭巾を脱ぐ。
ミ(´∀` (彡 信玄「刃を向けるでないわ。 ふぅ」
(;^ω^)「お館様! 人が悪いお!」
四人とも片膝をつき、信玄を見つめた。
(’ー’*)「何故、修理殿の屋敷に……」
ミ(´∀` (彡 「少しは動かねば体も鈍るわ。 町を見てきた帰りよ」
ミ `Д´ 彡 「どうか御自愛下され。 お館様あっての甲斐武田でござるゆえ」
ミ(´∀` (彡 「分かっておる」
(U´ω`)「わんわんお」
縁側に座った信玄は、懐かしむような眼差しで昌豊の横に座っている犬を見た。
ミ(´∀` (彡 「……それは、修理の犬か?」
( ^ω^) 「いかにも、それがしの愛犬でござるお」
ミ(´∀` (彡 「撫でさせてくれるか」
( ^ω^) 「ご存分に」
昌豊は愛犬を抱き上げ、信玄に手渡す。信玄は膝の上に置き、撫で始めた。
(U´ω`)「くぅ〜ん」
ミ(´∀` (彡 「こうしていると人食獅子を思い出す」
(`・ω・´)「ああ、お館様の愛犬でしたな」
ミ(´∀` (彡 「誰にでも吠えて噛みついて、狂犬さながらであったが、わしにだけは懐いておった……ゴホッ」
(’ー’*)(咳……? 妙に湿った咳をなさる……)
ミ(´∀` (彡 「わしの悪ふざけで鬼小島に殺されてしまったがな」
信玄の言葉には悔いが感じられた。そのまま膝の上で撫で続けながら、話題を戻した。
ミ(´∀` (彡 「先程の上洛の件だが……」
(`・ω・)*’ー’)^ω^)`Д´ 彡 「はっ!」
ミ(´∀` (彡 「いつとは言えぬが、遠くは無い。 とだけ伝えておこう」
(`・ω・´)「いつでも御命令下され!」
ミ(´∀` (彡 「うむ。 軍備兵糧の備え、忘れるべからず」
(`・ω・)*’ー’)^ω^)`Д´ 彡 「承知に御座る」
ミ(´∀` (彡 「ここだけの話だが……別動先鋒の一人は秋山伯耆と決めておる。 美濃遠山城を攻めて貰う」
(;^ω^)「羨ましいおぉ〜!」
(`・ω・´)「伯耆の奴、喜び勇んで攻めましょうなぁ」
ミ `Д´ 彡 「遠山城主は女と聞く。 城は堅城だがさほど苦はすまい」
ミ(´∀` (彡 「ふふ……。 ゴホッ」
ミ(´∀` (彡 「ゴホッ! そろそろ館に戻るとしよう。 邪魔したな」
(’ー’*)「……」
( ^ω^)「家人不在にて、さしたるお構いも出来ず申し訳ございませんお」
ミ(´∀` (彡 「さらばだ」
(U´ω`)「くぅ〜ん」
( ^ω^)「御忍びなれどお館様の御来訪、光栄でござるお!」
信玄は犬を膝から下ろして、立ち上がった。
(’ー’*) 「では、私はお館様をお送りしましょう」
ミ(´∀` (彡 「すまぬな、弾正。 頼む」
昌信に付き添われて内藤邸を出たところで、信玄は急に咳き込み出した。
ミ(´Д` (彡 「ゲフ! ゲフ!」
口元を抑えた指の間から血が漏れているのを見て、昌信は驚愕する。
(゚ー゚*)「やはり……お館様は」
ミ(´Д` (彡 「ウエッ! 誰にも言うまいぞ、弾正」
(゚ー゚*)「先程からお館様のご様子がおかしい事には気付いておりました。 しかし、病とは……」
ミ(´Д` (彡 「本当は、上洛が目的では無いのだ。 ゲハッ!」
信玄の口から血が溢れる。昌信は慌てて懐紙で拭った。
ミ(´Д` (彡 「わしが生きている内に……織田の力を大きく削ぐ事が目的よ」
(’ー’*)「お館様が命を削ってまでする事とは思いませぬ!」
ミ(´∀` (彡 「ふぅ……」
発作が落ち着いた信玄はゆっくりと語り出した。
発作が落ち着いた信玄はゆっくりと語り出した。
ミ(´∀` (彡 「よいか。 信長は既に、公方様(足利将軍)さえ手駒にしておる」
ミ(´∀` (彡 「公方様はもう傀儡じゃ。 これが利用出来なくなれば……」
(゚ー゚*)「まさか、天子様と公家衆を!?」
ミ(´∀` (彡 「それすら、いずれ打ち棄てるやも知れん」
(゚ー゚*)「……」
ミ(´∀` (彡 「上洛以前の信長であれば些かの難あれ、潰せただろう」
ミ(´∀` (彡 「今の信長は難敵であり大敵。 これを放ってわしが死ねば……」
武田は滅びる、という言葉を信玄は飲み込んだ。
ミ(´∀` (彡 「信長を討てれば良し。 出来なくとも一国に押し込める事が出来れば……」
(’ー’*) 「分かりました。 高坂弾正、お館様の御為、尽力致します」
病の事と、次の戦が上洛ではなく織田征伐に本意がある事を口外せず、そして次の遠征に力を尽くす事を一言で誓った。
ミ(´∀` (彡 「頼むぞ、弾正……」
昌信は信玄を支えながら館へ向かった。
同年秋、信玄は西上作戦を発動。評定において諸将に命令を下した。
ミ(´∀` (彡 「此度の戦、上洛は十分の勝ち、織田を討って五分の勝ちとしよう」
(’ー’*) 「……」
(`・ω・´) 「徳川を捻る事は当然、という訳ですな」
ミ(´∀` (彡 「そうよ。 まず三郎兵衛率いる別動隊と、わし率いる本隊が別々に徳川領に侵入する」
ミ(´∀` (彡 「その間、美濃に侵入した伯耆の別動隊が遠山城を落とす」
ハ_ハ
(゚∀゚;)秋山伯耆守信友 「……」
ミ(´∀` (彡 「山県別動隊と本隊が合流して徳川を屠りし後は西上を続け、秋山別動隊と合流する」
ミ `Д´ 彡 「隙の無い作戦、今更ながら感服致す」
( ^ω^) 「ん? 伯耆、顔色が悪いお?」
ハ_ハ
(゚∀゚;) 「え!? そんな事無いよ!」
( ^ω^) 「別動が嫌ならそれがしが代わるお。 伯耆が荷駄隊を率いる事になるがお」
ハ_ハ
(゚∀゚;) 「冗談じゃないよ!」
ミ(´∀` (彡 「ハハハ……。 ゴホッ」
昌信は信玄の咳を見逃さなかった。
(’ー’*) 「あとの細部は我々で検討致し、お館様の御裁許を戴きに参ります。 お館様は御休み下さい」
ミ(´∀` (彡 「ああ、では皆頼む」
信玄が去った後は、武田の領国だけでは無く近辺諸国の情報を網羅している原隼人佑昌胤に質問が飛んだ。
( ^ω^) 「徳川との戦場はどの辺になりそうかお、陣馬奉行殿」
{´昌`}原昌胤 「城攻めならば浜松城。 徳川の決断が遅くば、野戦で三方ヶ原でしょうな」
(`・ω・´)「家康の慎重臆病さが決めるか」
ミ `Д´ 彡 「では、織田とは?」
{´昌`}「これは城攻めならば岐阜城、野戦は両軍対峙するなら関ヶ原でしょうか」
(`・ω・´)「美濃辺りになるか」
{´昌`}「信長は読めませぬ。 今川との戦で果敢になったと思えば、朝倉攻めで一目散に逃げ帰ったりと」
ハ_ハ
(゚∀゚;) 「みっ、美濃遠山城を包囲するには何人位要るかな!?」
{´昌`}「透波の情報では三千人あれば十分かと。 力攻めも出来るでしょう」
ハ_ハ
(゚∀゚;) 「そっ、そっか〜」
{´昌`}「各隊の間の伝達が肝要。 むかで隊(伝令)の連係が勝利をもたらしましょう」
( ^ω^) 「あっ、伝令と言えば……」
( ^ω^) (ゲンの力を試すいい機会だお!)
( ^ω^)「隼人、仮に犬が甲斐府中まで書状を届けるとしたら、どこからが限界かお?」
{´昌`} 「犬? ……そうですな、余り大きな川が無い方がいいでしょうから」
{´昌`} 「雪解けの増水が無い冬の間なら、遠州と三河の境までは大丈夫かと」
( ^ω^) 「恩にきるお!」
その夜、内藤邸。
( ^ω^) 「此度の遠征ではゲンも連れて行くお。 で、遠国から文を届けて貰うお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「そう……大丈夫かしら」
(;^ω^) 「こいつは忍犬だお! 屁でも無いお!」
(U´ω`) 「わんわんお!」
ξ(゚、 ゚*ξ 「……まぁ嘘も続けりゃ真になる、かしらね」
(;^ω^)「……え!?」
ξ(゚、 ゚*ξ 「知ってましたわ。 忍犬じゃない事くらい」
(;^ω^)「いつから……?」
ξ(゚、 ゚*ξ 「はじめから」
(;^ω^)「……」
┌───────────
|すまんお! この通りだお!
└y───────────
/⌒ヽ .'ノヽヾ
/⌒ヽ (; ^ω^) ξ(゚、 ゚*ξ
(∪´ω`) / ヽyヽ ハ∨/ヽ
ノ) / | 〈_」つ∞と ノ::[三L:ゝ
\(_,,,_,,,) と〈 ) 〉 (__ヽ)
(;^ω^) 「おツンが犬が苦手なのは知ってたお! しかし、この犬が余りに……」
(;^ω^) 「余りにそれがしに似ていたから……」
(U´ω`) 「くぅ〜ん」
ξ(゚、 ゚*ξ 「……」
(;^ω^) 「この犬といると、自らが兄上や父上になった気がしたお!」
(;^ω^) 「愚かな事だとは分かっているお! けど、死んだ父や生き別れになった兄には会えぬお!」
おツンには昌豊が涙を堪えているのが分かった。
夫は情の厚い男だった。その為、もう会えない家族を偲んで犬を飼っていたのだ。
(;^ω^) 「それがしは、それがしは……」
ξ(゚、 ゚*ξ 「馬鹿ね」
(;^ω^) 「え?」
ξ(゚、 ゚*ξ 「私は一言も非難してないわ。 あなたの性根が優しい事も知ってる」
(;^ω^) 「……」
ξ(゚、 ゚*ξ 「私を助けてくれた時も、野犬を峰打ちにしてたわね。 無用の殺生を嫌うあなたらしく」
ξ(゚、 ゚*ξ 「そんなあなたに惹かれて、一緒に旅に出て、夫婦になったんですもの」
( ^ω^) 「おツン……」
ξ(゚、 ゚*ξ 「……この子はもう、家族だわ」
(U´ω`) 「くぅ〜ん」
何年も連れ添った間柄だ。お互いの心が分からぬ筈が無い。
おツンも目から涙が零れるのを必死で堪えていた。こんな時、小鼻が膨らむ癖を昌豊は知っている。
( ^ω^) 「……それがしに過ぎた妻だお、おツン」
ξ(゚、 ゚*ξ 「べっ、別にそんな事ないわよ」
西上戦を控えた夜は更けていった。 つづく
191 :
人間七七四年:2010/05/29(土) 02:03:51 ID:k85H7nkj
躑躅ヶ崎館では諸将の居並ぶ中、先駆けて出陣する二人の将が信玄に謁していた。
|| | γ⌒ヽ | || ||
|| | ( ) | || ||
|| | ー ' | || ||
|| | /=Yヨ--Yヨ || ||
|| └── /≡| Ц U| ─╂───╂─ || ||
|| (///八ゞ) ┣━━━┫ || ||
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/ /⌒ヽ
/ 彡 ´∀` ミ
/ ( ヽy/ )
/ /⌒(__ス__)⌒\
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二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
|_|______________________________________________________________________________________________________
ハ_ハ ∧ ∧
( ) ( )
/ ヽ / ヽ
(oVo_∪ (oVo_∪
(`・ω・´)昌景 「お館様上洛の露払いの為、山県三郎兵衛出陣いたします」
ハ_ハ
(゚∀゚ )信友「天下を乱す信長の本拠に楔を打つべく、秋山伯耆出陣いたします」
ミ(´∀` (彡 信玄「うむ。 わしも数日したらお主らを追う」
ハ_ハ
(゚∀゚ )(`・ω・´) 「はっ」
ミ(´∀` (彡 「奮戦せよ。 良き知らせを待っておる」
ハ_ハ
(゚∀゚ )(`・ω・´) 「勿体無い御言葉。 有難く」
( ^ω^) 昌豊 (伯耆も普段の落ち着きが戻ったようだお)
ミ `Д´ 彡信春(あの二人を相手にする敵は少々不憫だな……)
諸将が去った後、昌信だけが再び戻ってきた。
(’ー’*) 昌信「お館様、御人払いをお願いしたく」
ミ(´∀` (彡 「……よかろう。 皆下がってくれ」
小姓や近侍が下がった後、昌信は切り出した。
(’ー’*) 「此度の移動では、常に輿を御使い戴きたい」
ミ(´∀` (彡 「しかし……」
(’ー’*) 「騎乗の風は病に堪えましょう。 まして冬の寒さ、お館様の御体に何かあっては……」
ミ(´∀` (彡 「輿は縁起が悪いぞ。 同じく西上した今川治部が信長に討たれたではないか」
(’ー’*) 「お聞き届け叶いませんか」
ミ(´∀` (彡 「……」
(’ー’*) 「承知しました。 では御庭を拝借仕ります」
昌信の発現は切腹を意味する。
ミ(´∀` ;(彡 「分かった。 輿を使おう」
(’ー’*) 「お館様の御賢察、昌信まことに嬉しく思います」
ミ(´∀` ;(彡 「おぬしと言う奴は……」
ぺこり、と平伏する昌信に信玄は苦笑いするしかなかった。
それから数日し、十月三日、ついに信玄率いる本隊の出陣となった。
内藤邸にも陣触れの法螺貝と太鼓の音が響く。
( ^ω^) 「お、陣触れの合図だお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「終わったらさっさと帰ってきなさいよね!」
(;^ω^) 「いつも通りの挨拶だお」
( ^ω^) 「まぁ心配するなお、おツン。 無事の知らせをこいつが届けてくれるお」
/⌒ヽ
(∪´ω`) 「わんわんお!」
ノ) /ヽ=|
\(_,,,_,,,)
( ^ω^) 「こいつの首に掛けてある竹筒に、油紙で包んだ書状が入ってるお」
( ^ω^) 「無事届いたら読んでほしいお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「分かったわ……」
( ^ω^) 「では行ってくるお。 ゲン、行くお」
(∪´ω`) 「く〜ぅん」
内藤屋敷の門前で昌豊を見送ったおツンに、一人の女が話しかけてくる。
リ・ω・川 「修理亮様も出陣なされましたか」
ξ(゚、 ゚*ξ 「これは三郎兵衛様の奥方様」
リ・ω・川 「男と言うのは、待つ女の気持など分からぬものですね」
ξ(゚、 ゚*ξ 「ええ……いつまで経っても」
リ・ω・川 「ともあれ、お館様並びに修理亮様の為、久しぶりにアレをやりましょう」
*'``・* 。
| `*。
,。∩ *
+ リゝω・川 *。+゚ <えーぃ、えーぃ 修理亮様がたくさん、たーくさん
`*。 ヽ、 つ *゚* 軍功をたてられますように☆☆リゝω・川 vキャピ
`・+。*・' ゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
ノハヽ `・+。*・ ゚丶l丶ヾ
ξ )ξ やめて!
i、 つ
しーJ
( ^ω^) 「くしゅんお!!」
ミ; `Д´ 彡 「それはくしゃみか、修理?」
(;^ω^) 「う〜、何か寒気がしたお」
(’ー’*) 「これから寒くなりますからな。 風邪を引かぬようお気を付け下され」
(;^ω^) 「勿論、分かってるお」
(’ー’*) (お館様は……?)
騎乗の将のしばらく後ろに信玄の乗る輿が行く。
昌信は信玄を心配し、時折振り返りながら進軍した。
信玄出陣の報は透波によって信長にもたらされた。
|l | |_________| |
|l | |. | | |
|l_______________| |. | | |
| | / \ | |. | | |
| | |.二二二二.|: | | ___. | | |
| | |l| |l|: | | |_|_| . | | |
| | |l| 布 天 |l|: | | |_|_| . | | |
| | |l| |l|: | | ルリ | | |
| | |l| 武 下 |l|: | | .ツ|lミ _____|_| |
| | |l| |l|: | | |.|. | .. .____.| |
| | |.二二二二.|: | | (_)  ̄| | }二{ .| |
| | 0 0 | | ̄ ̄ ̄. ..|( )| |
| | | |  ̄ ̄ ̄| | )_(..| |
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/ ∧_,,∧
/ (*‘ω‘ *)
/ ( )
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二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
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┌─────────────────-┐
|上様! 信玄が出陣した事がわかってます |
r /ミ ヽ└y――――――───────────┘
Lヾ6 <●>)
/ ヽ
〈__ノっ
ゞ三三))
( <●><●>)佐久間信盛 「去る三日、信玄本隊が甲斐を出陣したとの事」
(*‘ω‘ *)信長 「……で、あるか」
( <●><●>) 「まぁ我らと武田は未だに同盟を結んでます。 恐らくは徳川殿に向けての進軍かと」
(*‘ω‘ *) 「お前は秋山伯耆が美濃に向かって進んでるのを知らんのかぽっぽ」
(; <●><●>) 「そ、それは……わかってませんでした」
(#‘ω‘ *) 「もう良い、下がるぽっぽ」
(; <●><●>) 「は、はっ!」
佐久間信盛のいう通り、武田と織田は今なお同盟関係にあった。
(#‘ω‘ *) (信玄坊主は敵だけでなく、親を追い子を殺す程の謀略家……)
(#‘ω‘ *) (同盟破棄は我らと戦う直前で良い、という事ぽっぽ)
(#‘ω‘ *) (浅井朝倉、一向宗に加えて武田とは……)
(#‘ω‘ *) (いずれにせよ今は動けぬぽっぽ……)
翌月、先発していた山県隊五千は、二俣城を囲む信玄本隊と合流した。
ミ(´∀` (彡 「おお、三郎兵衛。 二城を落城させた事聞いておる。 大儀であった」
(`・ω・´) 「有難き御言葉にござる」
( ^ω^) 「流石は三郎兵衛お」
ミ《,M,,》シ
<ゝ(`∞´)ノ>
彡ミ´∀`ミ ミ
∧_.ヘ /~( ソ )~ヽ ∧_∧
/ \※> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ <※ /ヽ
∧_.ヘ `Д´ミ / \ (ω・´| ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
∧_.ヘ ^) / \ (’ー’ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
//≡/ 'A`) / \ (´<_`|≡ヽ
i^i( ⊃ / \⊂ )i^i
| | ( ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )| |
| | ̄(__| | _)| |
軍議が進む中、伝令が駆け込んできた。
むかで隊 「御注進! 秋山伯耆守殿、美濃岩山城を開城させたとの事!」
その報で一同に喜びが広がる。
ミ `Д´ 彡 「伯耆の奴、やりおるわ」
(`・ω・´) 「これで信長は眠れませんぞ!」
( ^ω^) 「でも落城では無く? 猛牛の伯耆らしく無いお」
むかで隊 「ついては、伯耆守殿からお館様へ書状が参っております」
ミ(´∀` (彡 「うむ」
“上”と書かれた書状を開いて、信玄は読む。しばらくすると、急に信玄は笑い出した。
ミ(´∀` (彡 「ハーハッハハ!」
一同がいぶかしむ中、信玄が書状を昌豊に渡した。
ミ(´∀` (彡 「ハハハ、修理。 悪いが読んで皆に伝えてくれぬか」
( ^ω^) 「承知にござるお」
/⌒ヽ
( ^ω^)/ ̄/ ̄/ 「えー、」
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
( ^ω^) 「“美濃遠山城開城の事お伝え申し上げ候”」
( ^ω^) 「“去る十一月初旬、我ら一兵の損失も出す事無く、開城相成り候……”」
ハ_ハ
(゚∀゚ ) 「降伏の条件として、城主・御坊丸殿と城兵の無事が提示されましたので」
ハ_ハ
(゚∀゚ ) 「それがしが遠山城主となり、未亡人おつや様を妻にする事で解決したよ!」
(;^ω^) 「え……!?」
読んでいる昌豊はもちろん、一同が驚きを隠せない。信玄だけが静かに笑っている。
ハ_ハ
(゚∀゚ ) 「御坊丸殿はお館様へ御目通りの後、甲斐へお送るのでよろしく!」
( ^ω^) 「“……恐惶謹言”」
読み終わると、一座がどっ、と笑いに包まれた。
ミ(´∀` (彡 「あー、愉快愉快」
信玄は嬉しそうに軍扇を開閉させていた。
(’ー’*) 「しかし、前代未聞の策ですな」
ミ(´∀` (彡 「だが、それがいい。 信長の驚く顔が見たいのぅ」
(#‘ω‘ *) 「信盛! 平手と共に兵三千を率い、浜松城へ向かえ!」
( <●><●>) 「家康殿の援軍なのはわかってます。 しかし、三千ではいささか……」
包囲網が敷かれている中では兵三千が信長にとって限界であった。
(*‘ω‘ *) 「少ないのは分かってるぽっぽ。 だから……」
(*‘ω‘ *) 「家康に、真正面からの戦をさせるな」
( <●><●>) 「……と、申しますと」
(*‘ω‘ *) 「例えば、武田が浜松城を放って西上したとするぽっぽ」
( <●><●>) 「はい」
(*‘ω‘ *) 「そこを、この信長率いる大軍と徳川で挟撃するわけぽっぽ」
( <●><●>) 「ほぉ〜……」
(*‘ω‘ *) 「でなくとも、武田が浜松城を包囲している時に、織田の大軍で襲いかかれば……」
( <●><●>) 「武田が敗れるんですね、わかってます」
(*‘ω‘ *) 「分かったら行くぽっぽ! お前は家康の目付ぽっぽ!」
( <●><●>) 「これは家康殿には直接言わない方が良さそうですね」
信長が多くの国を制しているとはいえ織田と徳川は同盟関係であり、決定権はあくまで家康にあった。
つづく
200 :
人間七七四年:2010/05/30(日) 15:44:38 ID:+VdHHkp0
お〜一気に読みました
上洛の際に御輿で死亡フラグがたつとは気づかなかったです
御館様・・・人食獅子があの犬の名前なんすか・・・・orz
201 :
人間七七四年:2010/05/31(月) 03:52:15 ID:EZxyYZCJ
>>180 わんわんお!の顔文字のデフォは(∪^ω^)なのですが、これだと( ^ω^)と混同するので少し変えました。
>>200 鬼小島弥太郎自体が、江戸期の軍談の創作という説があるので
人食獅子の話もどうか疑わしいですな
投下します
十一月、佐久間信盛率いる三千の援軍は浜松城に入城した。
(=゚ω゚) 家康 「佐久間殿、援軍かたじけない」
( <●><●>) 信盛 「いやいや、三千ぽっちで申し訳無いのは分かってます」
(=゚ω゚) 「そんな事は無いよぅ。 武田との戦を前にして心強いよぅ」
( <●><●>) (……家康殿は武田と正面から戦うおつもりか。 これは不味いですね)
(=゚ω゚) 「戦は来月中になろう。 それまでごゆるりとされよ」
( <●><●>) 「御心遣い、かたじけない」
( <●><●>) (徳川殿の兵は多く見ても一万足らず、我ら援軍を加えても一万三千は届かない……)
( <●><●>) (対して、武田は倍以上の兵数。 城を数多落として士気も高いでしょう……)
( <●><●>) (まぁ戦までまだありますし、家康殿を説得する事も出来るでしょう)
十二月十九日、武田軍は二俣城を開城させた。
ミ(´∀` (彡 信玄「思ったより日が掛かったな」
ミ `Д´ 彡 信春「次はいよいよ家康の本拠、浜松城ですな」
ミ(´∀` (彡 「籠城戦はしたくないのう……」
信玄は軍配を弄びながら思案する。
ミ(´∀` (彡 「……!」
ミ(´∀` (彡 「隼人、逆さ魚鱗で進軍するぞ!」
信玄は陣馬奉行である原昌胤に向けて叫んだ。
{´昌`} 昌胤 「魚鱗の陣を逆さにした形……でしょうか」
ミ(´∀` (彡 「左様。 良いか、皆聞け……」
それから三日後、十二月二十二日。
/`ら^ヽ鳥居元忠 「殿! 武田軍、ここ浜松城へ進軍中! 間も無く見えますぞ!」
(=゚ω゚) 「来おったか!」
( <●><●>) 「いいですね、家康様。 話した通り籠城し、上様(信長)の救援を待つのです」
(=゚ω゚) 「……うむ」
信盛は既に家康の説得を済ませていた。
城から望むと武田軍がこちらに向かってくるのが分かる。
進軍する兵の雑踏が聞こえ、先頭を進む兵が浜松城の前に来た時……。
{´昌`} 昌胤「良し、いいでしょう。 皆、駆けるぞ!」
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
| |
\ |\ ;;,. | |
ヽ, | ) ,/ | |
| ( | |
,;; |ヽノ | |
ヽ, | ( /彡. |二|
|ヽノ 、-〈巛. |二|
,rt、 ,-‐、 | ,rt、 ヾミ |二|
ハハ彡 /ト'ヾヽ l=j, (,、 i`i`彡0fト'ヾヽ ヽミ彡/ |二|
ゞゝ──ゝ /、 ゝX 彡ゝoノ ハハ/ソ/⌒ゝ / ゝ 彡ゝoノ /| iヽ |二|
( ' Y''''ノ\ 彡 /、 ゝx彡ヾ > )、__ノ彡ミ= | 、ノ 彡くミヽノミ= o,| ||ol. |二|
`‐' ̄\ ヽノ ( ' Y''ノ 彡く/彡' \ `‐' ヽ____/ゞ | ヽ へ /〈|`‐' |〉 |二|
''''''''""""" ̄ ̄ ̄ 〉____,/ | `‐'ヽ ヽノ |// | | |川リ ー' | ,;' ) / c|、____, |っ へ |二|
"""" ̄ ̄ /\|リjilji 丶ゝヽ〉____,/ゝヽー' / | y ノヽ | / (ヽ | 川リl | ,;' ). |二|
-‐ _,,. .-‐ ヽソゝゝ `''' 川リ| `''' ,'ヽ 丿 /\// // ヾ| ヽ |ー| / / (ヽ / |二|
-‐ _,,. .-‐ ,-‐'''" ゝ ノ-ー'7ゝ ゝ ゝ' ヽ ヽ ヽソゝ/ // /ゝ ノ ゝノ ゞ /ヾ, ヽ'
_,,. -=━━| -ー / 彡 / / / . .. ヽ 〉 ノソヽ/ゝ . . /ゝ /ゝ /⌒、ヾ
-‐'''""-‐'''ヽヽヽ/ / .:-‐' / // / . // / ゝ /ゝ // ||()|(\ヾ
,,,-‐'''"" _,..:-//,..:-‐'"// //_,..:'_,..:' /ゝ/ < < / / || |(丶|
-‐'''"",,,,, /ゝ /ゝ // _,..:' / ゝ` / / / ||()|(丶|
-‐'''""_,..:-‐'"_,..:-‐'" /ゝ / / / / // / // / \|(丶|
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_,..:-‐'" _,..:'' _,..:' / / / \
先頭を進む原昌胤の部隊が進軍を速めた。
それに引きずられるように、全軍が浜松城の目前を駆ける。
ミ(´∀` (彡 「……」
昌胤の部隊の後ろにいた信玄が浜松城を見上げる。
(=゚ω゚) (……あれが、武田信玄か?)
ミ《,M,》彡
ゝ(´∞`)ノ> 彡
彡_e ´∀` 3`-、_
。 /./'';;,, ,,;;''`ヽ/ \
;;;゙''r,/へヽ//`リ' ヽ/ヽ/へ>
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" '' ( (ソー\/ ム(に〓〓_ノノ
/彡 ,;jijijijijijijij;、ミミヽ
く彡彡,;jijijijijijijijjij;、ヽミミヽ
l、_<_ミ=========彡' 〉;;;;;;;;
(<>ー----、 ヽー;;;;;;;;;;;;;;;;;;,
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家康と目の合った信玄は、ぺこり、と軽い会釈をした。
まるで、悪いね通らせて貰うよ、と告げている様に家康には見えた。
(#゚ω゚) 「〜〜〜〜ッ!!」
続けて、きらびやかな旗印に率いられた部隊が、洪水の様に浜松城の前を駆け抜けていった。
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(_・ |`д´ヽKゝ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (_・ |/(^ω^ ヽ ̄ ̄ ̄ ̄(_・ |/(・ω・ヽ ヽl7>, 'l (_・ |/('A`ヽ__ヽ  ̄ ̄ ̄
|\Ю ⊂)|√ヽ |\Ю ⊂)|√ヽ |\Ю )⊃ヽ ̄ ̄ |\Ю ⊂)|√ヽ
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(`・ω・´) 「あれが家康か……」
( ^ω^) 「ここで討ち取れれば、後が楽になるお」
(=゚ω゚) 「信玄の嫡子・勝頼、内藤修理、あの赤備えは山県、穴山……」
最後に、馬場美濃守、小山田信茂らが駆け去って、浜松城は静寂に包まれた。
( <●><●>) 「家康殿、良かったですね」
(#゚ω゚) 「何がだよぅ」
( <●><●>) 「実は武田と戦わずに済んでほっとしてるでしょ? わかってます」
(#゚ω゚) ブチッ!
(#゚ω゚) 「武田を追撃致す! 出陣じゃ!」
(; <●><●>) 「お待ちくだされ! 放って行かせてしまうのです!」
(#゚ω゚) 「領地を勝手に進軍されて平気な者がいるかよぅ!」
(; <●><●>) 「しかし我らは一万とわずか……。 あちらは二万七千を超えております」
(#゚ω゚) 「兵数など問うところでは無い! 運は天にある!」
(; <●><●>) (あ〜ぁ……)
武田軍の先頭、原昌胤隊は三方ヶ原の外れ、祝田の坂に差し掛かっていた。
{´昌`} 「よし、止まりなさい!」
昌胤の号令で全軍が止まる。
ミ(´∀` (彡 「さーて、どうかな……」
信玄は心底嬉しそうに、床几に腰掛けた。
(=゚ω゚) 「きっと今頃、武田は祝田の坂を下る頃……」
(=゚ω゚) 「坂の上に陣取り、攻めれば勝機はある!」
徳川・織田の連合軍も三方ヶ原に出た。そこで、恐るべきものを目にした。
(;゚ω゚) 「こっ! これは!」
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||三方ヶ原||||||||||||||||||||
(;゚ω゚)徳川 (; <●><●>)織田
(-@∀@)小山田
彡`Д´ミ馬場 (`・ω・´)山県
('A`)穴山 ( ^ω^)内藤
(`д´)勝頼
(`又′)小幡 (’ー’*)高坂 ( `ハ´)跡部 ( ´_ゝ`)真田
ミ(´∀` (彡信玄
横田 {´昌`}原
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
そこには、重厚な魚鱗の陣を敷いた武田軍二万七千があった。
二俣城からの進軍は、全て家康が出てくる事を見抜いての信玄の采配であった。
予め魚鱗の陣のまま進軍し、祝田の坂の手前で反転。 追撃する徳川を迎え撃つ、完璧な作戦である。
ミ(´∀` (彡 「ほれ、かかった!」
{´昌`} 「恐るべきはお館様の用兵よ……」
ミ(´∀` (彡 「小山田に伝えよ、石礫を浴びせ徳川を誘え、とな」
徳川・織田連合軍には恐慌が広がる。
(;゚ω゚) 「いっ、急ぎ鶴翼の陣を敷け!」
佐久間信盛は既に撤退に掛かっていた。
( <●><●>) 「これまでですね。 我が部隊は退かせて戴きます」
/`ら^ヽ 「殿! 佐久間殿が退かれますぞ!」
(#゚ω゚) 「元忠! 問いただして来い!」
/`ら^ヽ 「佐久間殿! 何ゆえ兵を退かれる!」
( <●><●>) 「私が出陣をお止めしたにも関わらず兵を出し、このような窮地に陥ったからです」
/`ら^ヽ 「殿が討たれるやも知れぬ! お力添えを戴きたい!」
( <●><●>) 「私は徳川の家臣ではありません。 このままでは大切な兵を失う事がわかってます」
( <●><●>) 「徳川殿は己が分を誤った。 付き合いかねます」
元忠は去ってゆく信盛の背中に言い放った。
/`ら^ヽ 「佐久間殿は天下に薄情者の名を残すであろう!」
( <●><●>) 「……わかってます」
戦闘はわずか一刻(二時間)程であったが、徳川は大敗し、多くの将と兵を失った。
つづく
208 :
人間七七四年:2010/06/01(火) 11:41:00 ID:jJoO/CjG
佐久間UZEEEEE!
佐久間は悪くないんだが、言い方が悪いんだ
戦闘一回で毀誉が一変するところが戦国時代の
シビアさを語っているね
逃走する家康を赤備えが追う。
(`・ω・´)昌景 「決して逃がすな! 討ち取れば褒美は思いのままぞ!」
(;゚ω゚) 「……」
騎馬武者が家康の馬に並んだ。すかさず槍を突き出す。
(;゚ω゚) 「ぐぅっ!」
槍が腹を貫き、家康は馬から転げ落ちた。赤備えの兵が群がる。
(`・ω・´) 「でかした! ……む」
夏目吉信 「ふふ……殿、さらばでござる」
(`・ω・´) 「ちっ、また影武者か……」
家康の旗印や陣羽織を預かった徳川の将は即席の影武者となった。
彼らは家康を逃すための囮となって死んでいった。
赤備えを指揮する昌景に、昌豊と昌信が近づいてくる。
( ^ω^)昌豊 「首尾はどうだお、三郎兵衛」
(`・ω・´) 「いかんな。 まんまと家康に乗せられたようだ」
( ^ω^) 「という事は、既に浜松へ逃げ帰ったと考えるのが妥当だお」
(`・ω・´) 「戦がもっと早く始まれば、夜陰に紛れて逃げられる事も無かったが……」
(’ー’*)昌信 「ともかく、浜松城へ物見に参りましょうか」
(`・ω・´) 「そうだな」
三人が馬を飛ばして着いた時、浜松城は異様な光景を呈していた。
(’ー’*) 「何とも……これは」
(;^ω^) 「……不気味だお」
城外に兵を置かず、城門すら開いたままだ。それを松明が煌々と照らす。
さらに、城内から狂ったように陣太鼓が打ち鳴らされていた。
(`・ω・´) 「攻めて下さい、と言っているようなもの。 しかし」
(’ー’*) 「とりあえず陣に戻り、お館様に判断を仰ぐべきでしょうな」
( ^ω^) 「そうだお。 おそらく家康も既に入城してるお」
(`・ω・´) 「うむ。 では……」
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,,(●)-、 戻るぞ | │ ,.| │ ________[二二二二二二]二|_
へ _∧ノ(‘ー'ノ、ヽ .,、 | │ ,、,r''.| │ ////////.| | | | //
/ (_´ |/・ω・ヽ ヽ ィ / \├┘ / \├┘.  ̄、 、  ̄ ̄ :| | | |  ̄ ̄
ノ(・_tヾヽノ| Ю ⊂)|√ヽ i | ノ(∵ヾヽ ノ(∵ヾヽ o li (o .li | | | |
(◎ ⊃ (  ̄ ~∪)^)ノ |⊂(▲U) ⊂(▲U) (-li ( ̄li | | | |
∪∪ ||` || ( |( | i、| ∪∪ ,r'' ∪∪ ハ' ハ '
櫓の上で様子を見ていた家康は、ひとまず安堵する。
| |
| | ドン!ドドン!
/\ ゝ | |
r⌒○. ヽ/ _|_|__
ミ/=゚ω゚) E)r⌒ヽ| // / ''
) )/|/≡ヽ`)// /
 ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|
| | | | | | | | ,,,
| | | | | | | | ...,..,,._,,...,
| | | | | | | | ,,=@ |"~"''‐''"~
| | | | | | | |/'″ |___
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二二二二二二二二二二] ' _,,...-'.、 |\\ | _
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | \ \ |\\ | | |
/`ら^ヽ元忠 「殿! 武田の物見が退いてゆきますぞ!」
(=゚ω゚)家康 「あとは信玄がどう判断するかだよぅ」
酒井忠次 「はぁ、ひぃ」
陣太鼓を打ち鳴らしていたのは、徳川筆頭家老・酒井忠次であった。
酒井忠次 「と、殿。 もういいでしょうか」
(=゚ω゚) 「お主の陣太鼓を頼りに兵は戦場から戻ってくる」
酒井忠次 「という事は……」
(=゚ω゚) 「とりあえず、夜明けまでは頑張ってくれよぅ」
酒井忠次 「何それこわい」
(=゚ω゚) 「疲れた……わしは寝るよぅ」
酒井を残して、家康たちは櫓から降りた。
/`ら^ヽ 「殿、佐久間殿の姿が見えませんな」
(=゚ω゚) 「放っておけ」
数日後、岐阜城――
( <●><●>)信盛 「……という次第なのです」
(#‘ω‘ *)信長 「ほう、お前は武田と戦わず逃げ帰ってきた、というわけか」
(; <●><●>) 「殿の指示通り、徳川殿が動かなければ……」
(#‘ω‘ *) ビキビキ
(; <●><●>) 「……」
(#‘ω‘ *) 「もう良い、下がれぽっぽ」
( <●><●>) 「はっ」
信長は佐久間信盛を罰する事も考えたが、この包囲網を敷かれている時期に重臣を失うわけにはいかない。
怒りを堪え冷静に考えると、信盛にしか出来ない役割がある事に気付く。
(#‘ω‘ *) (武田との決戦が来れば、謀の一つにでも使えるぽっぽ……)
( <●><●>) 「……というわけで、私が武田を蹴散らしてきたのです」
( ><) 光秀「すごいんです!」
(#‘ω‘ *) ビキビキ
武田本陣――
ミ(´∀` (彡 信玄「戦場に出るなり退いて行った将がいたな……」
彡`Д´ミ 信春「あれは織田方の援軍、佐久間右衛門尉でしょうな」
信玄は少し考えた後、信春に告げた。
ミ(´∀` (彡 「美濃よ。 佐久間の名、良く覚えておけ」
彡`Д´ミ 「……はっ」
信春は少し疑問に思いながらも頷いた。
やがて、追撃がてら大物見に出て行った三将が戻ってくる。
(`・ω・´) 「お館様。 浜松城の様子、見て参りました」
ミ(´∀` (彡 「詳しく聞かせよ」
ミ《,M,,》シ
<ゝ(`∞´)ノ>
彡ミ´∀`ミ ミ
∧_.ヘ /~( ソ )~ヽ ∧_∧
/ \※> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ <※ /ヽ
∧_.ヘ `Д´ミ / \ (ω・´| ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
∧_.ヘ ^) / \ (’ー’ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
//≡/ 'A`) / \ (´<_`|≡ヽ
i^i( ⊃ / \⊂ )i^i
| | ( ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )| |
| | ̄(__| | _)| |
ミ(´∀` (彡 「ふむ。 皆はどう思う」
信玄が独断で物事を決める事は少ない。必ず諸将の意見を聞き、事に当たった。
(`・ω・´) 「大打撃を与えたとはいえ、徳川を放って西上しては織田との挟撃を食らうやも知れませぬ」
( ^ω^) 「城攻めに日を食うとしても、家康の首はそれ以上の値があるお!」
(’ー’*) 「……」
意見は浜松城を攻める、が大半であった。その中で、昌信のみが沈黙を続けている。
ミ(´∀` (彡 「弾正、どうだ」
信玄は昌信に意見を促した。
(’ー’*) 「さて……皆様は織田の他に、徳川の盟であり我らの敵である者をお忘れでしょうか」
彡`Д´ミ 「越後上杉か」
(’ー’*) 「左様です。 私は上杉の怖さ、海津城代として良く存じています」
( ^ω^) 「だろうお」
(’ー’*) 「さらに上杉動かば、協力を得ているとはいえ北条も動向が怪しい」
(’ー’*) 「……信長は十四カ国の内、十二カ国からそれぞれ八千の兵を……」
昌信の意見は、既に演説と化していた。
敵の兵数を見積もり、その上で浜松城攻めの不利を語った。理詰めを極めたかのような説である。
口に出せなかったが、昌信は浜松城を攻めている内に信玄の病が発する事が何よりも怖かった。
ここで日を食って信玄を無念の人にすると思うと、長々と語らずにはいられなかった。
(’ー’*) 「……ですので、浜松落城まで三十日は越えるかと考えます」
語り終わった昌信が座る。一座にしばしの沈黙が流れた。
昌信の説に反論出来る者はいなかった。
ミ(´∀` (彡 「弾正の申す事、もっともだ」
武田軍は浜松城攻めをせず、西上を続ける事に決まった。
信玄は軍議を終えた後、首実検を行った。
武田兵 「尾州浪人、佐脇良之!」
ミ(´∀` (彡 「……」
武田兵 「この者、元は信長の小姓にて桶狭間において……」
黙々と首実検を行う信玄を、脇に並ぶ諸将は見つめていた。
武田兵 「以上にございます!」
ミ(´∀` (彡 「……ふぅ」
長い儀式を終え、信玄は溜息を吐く。
次の瞬間、信玄は急に咳き込み出した。
ミ(´∀` (彡 「うっ! ゲホッゲホッ!」
(゚ー゚*) 「おっ、お館様!」
昌信だけが過敏に反応した。
ミ(´Д` (彡 「ゲホッ! グエッ!」
ト、__<'7
彡ミ《,M,》彡
彡ゝ(*´∞`)ノ>
ミ ミ(ill´Д`)彡ゝ
ノ つ!;:i;l 。゚・ ドバッ
と__)i:;l|;:;::;:::⊃
⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃
前のめりになり、大量に吐血する。そのまま気を失い、倒れこんだ。
昌景らは晴天の霹靂を見る様に呆然とし、言葉も出なかった。
つづく
216 :
人間七七四年:2010/06/04(金) 15:00:18 ID:4GGkL+Pn
乙でした
らめぇぇぇ御屋形様ああああああぁぁぁ
217 :
人間七七四年:2010/06/04(金) 23:13:04 ID:VojMSMNR
光秀信じるなよw
そして御屋形様ー!!!
岐阜城に来た武田の使いは首桶を携えていた。
信長が小姓に開けさせると、中には平手汎秀の首が入っていた。
ミ(´∀` (彡 「何で、盟約を交わしているお前の将が三方ヶ原にいるんだね」
信玄は平手汎秀の首を、断交のしるしとして織田へ送ったのであった。
これを言えば、信玄も秋山信友に遠山城を攻めさせた事を問われるが、今の状況は織田に不利である。
(#‘ω‘ *) (信玄坊主めが……)
(*‘ω‘ *) 「急ぎ掃部を武田のもとへ送るぽっぽ!」
(; <●><●>) (もし戦っていたら、首だけで帰還したのは私かも知れませんね)
織田掃部は信長の一族であり、武田との交渉を任されていた。
信忠と松姫の縁談の際にも答礼使を務めた男であった。
信玄が血を吐き倒れたのを見て、武田の本陣は騒然となった。
ミ(´Д` (彡 「……」
(゚ー゚*) 「お館様! お館様!」
(;゙゚'ω゚') 「弾正、どういう事だ! 何故お館様が血を吐いて倒れる!」
(; ^ω^) 「あわわわ……お館様……」
ヽ∧_∧ /
/\=◎ノ
ノミ/ `Д´ミ \__从__人从__人__从从__人__从/
/= 廿三廿 < 静かにせんかお前らあッ! >
U|゚__゚| //Y∧∧V´`Y∧∧V´`/Y∧V\
ノ三八三ゝ
U U
うろたえる諸将を信春が一喝する。
叫ぶなり、倒れ込んだ信玄を抱えて喉に残った血を吐かせた。
彡`Д´ミ 「良し、これで息が止まる事は無し、と」
終わると、信玄を仰向けに寝かせ自分の陣羽織を脱いで被せた。
彡`Д´ミ 「戸板を持って参れ」
一同は、信春の一連の行動を呆けたように見つめていた。
まるで信玄が倒れた所から白日夢を見ているようだった。
彡`Д´ミ 「戸板だよ、早くな」
ここで諸将は我に返った。
( ^ω^) 「あ……承知だお! おーい! 戸板を一枚持って来いお!」
(’ー’*) 「申し訳無い、美濃殿。 本来ならば私がやらねばならない事を……」
彡`Д´ミ 「何、良いのだ」
(`・ω・´) 「流石は年長者にして、一国の器量持ち。 御見それしました」
彡`Д´ミ 「お館様とて人。 病を得る事もあろう」
(’ー’*) 「野戦で冬の風にあたり、悪くしたのやも……」
信玄は戸板に乗せられ、飛んで来た侍医・板坂法印の治療を受けた。
徳川との戦から二日後、十二月二十四日に遠州刑部に進軍。ここで年を越す事になった。
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≡≡≡ ( ^ω^)≡≡//≡≡(-ω- )≡≡≡≡//≡≡
≡≡≡ / ヽy ヽ≡//≡≡≡/ y ヽ≡≡≡//≡≡≡
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≡≡≡/ミ `) //≡≡ (’* )ノつ≡//≡≡≡≡//
≡≡//≡/, ヽヽ ≡≡≡/ ヽ ≡//≡≡≡≡//≡
≡≡// / 〈_ノっ ≡≡ 〈_ , ,_〉≡//≡≡≡≡//≡
≡≡ OVOゞ三) ≡≡ (三(つVつ ≡//≡≡≡≡//≡
( ^ω^) 「とりあえず、お館様の御容態を見つつ西上は続ける、と」
彡`Д´ミ 「御快癒なされた時、少しでも京に近付いているようにな」
(`・ω・´) 「織田との戦いにはお館様の采配が要る。 それまでには大丈夫だろうよ」
三人に向けて、昌信が詫びる。
(’ー’*) 「お館様の病の事、内密にしていて申し訳ありませんでした……」
(`・ω・´) 「言うな、弾正。 口止めを受けていたのだろう」
( ^ω^) 「病が知られたら、我らの士気に関わる……お館様らしいお」
この四人だけでなく武田の将兵にとっては、信玄のいない武田など想像も付かなかった。
信玄の寝所に赴いた四人は、床に伏す信玄に作戦の許可を得る。
∧ ∧
∧∧ (’∀’ ∧∧
ミ `Д彡 彡 ⌒ ミ ヽy「 (・ω・´ )
/ ヽv ヽ (  ̄((; `ー) L_|_と と ヽ
/ o〉 \ (''⌒`''"~`ヽ, (三(三ノ_
と _ゞ三)三) \\ ''' :::: ヽ
\ヽ,,,_,_,, /⌒\
ヽ,,___ (^ )
/ ヽ
(_」 〉
(三(OVO
(`・ω・´) 「お館様。 年明けより我らは三河へ侵攻、という事で良いでしょうか」
ミ(´∀` (彡 「それでいい……」
( ^ω^) (お館様……やつれてきたお……)
ミ(´∀` (彡 「三河の城攻めはお主らに任す。 頼むぞ……」
(`・ω・)*’ー’)^ω^)`Д´ 彡 「はっ!」
ミ(´∀` (彡 「それと……。 交渉ごとには信廉を影武者として使え」
(`・ω・´) 「承知にござる」
寝所を出た四人の所へ、跡部勝資が用件を伝えに来た。
( `ハ´)跡部 「織田の使いで織田掃部と言う者が来ておるぞ」
(`・ω・´) 「早速か。 信廉様に御出まし願うかね」
(`・ω・´) 「良いですな、信廉様。 口は利かない方が怒っている事も表せてよろしいかと」
ミ(´∀` (彡信廉 「やれやれ、面倒な事よ。 絵でも描いていたいわ」
昌景が信廉を引き連れて、織田掃部の前に姿を見せた。
織田掃部は戦々恐々の呈で平伏している。
織田掃部 「信玄公におかれましては……」
(`・ω・´) 「挨拶はよいぞ。 用件を申せ」
ミ(´∀` (彡信廉 「……」
織田掃部 「はっ。 主・信長より書状を預かって参りましたので、御覧に頂きたく」
以下に信長の送った弁明状と、それに対する信玄の返信を記すと……(甲陽軍鑑 品第三十九より)
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(*‘ω‘ *) 「家康が血気にはやって信玄公に刃向けぬよう、織田家中の者を派遣したぽっぽ」
(*‘ω‘ *) 「それが合戦となってしまい、信玄公の御成敗を受けた事は道理に適う事ぽっぽ」
(*‘ω‘ *) 「信玄公に手向かった織田家中の者の家は断絶させる」 (; <●><●>)!?
(*‘ω‘ *) 「さらに織田は徳川と断交した上で、我が嫡子・信忠を信玄公の婿として近侍させたい」
(*‘ω‘ *) 「人質も信玄公の望むまま、お出しするぽっぽ」
ミ(´∀` (彡 「武田の縁者になりたいと言って、擦り寄って来た頃の信長はともかく」
ミ(´∀` (彡 「今の信長は天下にその武威を知らしめたとは言え、その内に薄汚い欲心がある」
ミ(´∀` (彡 「聖政賢の道による政治を考えようとしない信長は、やがて天から見放され」
ミ(´∀` (彡 「ついには飼い犬に身を裂かれる、不名誉な死に方をするだろう」 (;><)!?
ミ(´∀` (彡 「今後は、信長と再び親密になる事は無いだろう」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
取りつく島も無い武田の対応に、織田掃部はうなだれて去って行った。
年が明け元亀四(一五七三)年一月三日、武田軍は西上を再開。三河へ侵攻し野田城を包囲する。
武田軍はこの城を力攻めにせず、包囲した上で水の手を絶つ策をとった。
この間に、昌豊は文を書いた。
( ^ω^) 「“戦勝の事、御伝え申し候。 去る十二月末、我等徳川の軍勢散々に打ち破り……”」
(;^ω^) 「これじゃ同盟家に送る戦勝報告だお!」
( ^ω^) 「“明けましておめでとう。 おツンも息災かお?” 」
( ^ω^) 「“我らは何の障害も無く、西上を続けているお”」
昌豊は信玄の発病を伏せた。
( ^ω^) 「“きっと、山ほど土産を持って甲斐に戻るお”」
( ^ω^) 「“くれぐれも体を大事にして、それがしを迎えてくれお”」
( ^ω^) 「“三河野田より 内藤修理亮昌豊”……と」
昌豊は墨が乾くと書状を折り畳み、油紙に包んだ。
( ^ω^) 「さて、後はお前次第だお。 頼むお」
/⌒ヽ
(∪´ω`) 「わんわんお!」
ノ) /ヽ=|
\(_,,,_,,,)
首にかけた竹筒に書状を入れた。
さらに、昌豊は内藤隊の陣地から出て、進軍してきた道を指差す。
( ^ω^) 「お前だけ、我らが進んできた道を辿って甲斐に戻るお」
(∪´ω`) 「くぅ〜ん」
( ^ω^) 「さぁ、行くお!」
昌豊の合図に、愛犬ゲンは矢の様な勢いで飛び出していった。
その姿が見えなくなるまで昌豊は見送っていた。
武田軍は金山衆によって野田城の水の手を絶ち、二月十日に降伏させた。
しかし、その間も信玄の容態は悪化する一方であった。
ミ(´Д` (彡 「ゲホッ、ゲホ! ぜぇぜぇ……」
(`・ω・´) 「お館様、野田城が落ちました」
ミ(´Д` (彡 「ようやった。 さぁ、進軍させよ」
(`・ω・´) 「しかし、お館様の御容態を考えますと」
ミ(´Д` (彡 「心配無用。 すぐに良くなる……」
(´・ω・`) 「……」
武田軍は西進したが城攻めには向かわず、二月十七日、三河長篠城に入城した。
ここで信玄の病が癒えるのを待つ事となった。
∧ ∧
∧∧ (’-’;∧∧
ミ `-´彡 彡 ⌒ ミ / (・ω・´ )
/ ヽv ヽ (  ̄((; -д-) L_と と ヽ
〈_ノっ o〉 \ (''⌒`''"~`ヽ, (三(三ノ_
_ゞ三)三) \\ ''' :::: ヽ
\ヽ,,,_,_,, /⌒\
ヽ,,___ (^; )
/ ヽ
(_」 〉
(三(OVO
信玄は床の中でうわ言を繰り返すようになった。
ミ(´Д` (彡 「すまぬ、兵部。 許してくれ、義信……」
これを聞いた昌景は涙を堪え切れなかった。
(`つω;) 「お館様には忘れえぬ事でしたな……。 それがしもでござる」
兄虎昌がこの場にいたらどう思うだろう、と考えると昌景はやりきれなかった。
信玄がこの状態では、西上は続けられない。
重臣の間で軍議が開かれ、甲斐へ撤退する事に決まった。
(`・ω・´) 「お館様、武田軍は甲斐に戻ります」
ミ(´Д` (彡 「そうか……」
昌景は西上の命に背く事に死の覚悟をしたが、信玄は力無く了承した。
( ^ω^) 「故郷で病を癒し、再び西上軍を起こすお!」
ミ(´Д` (彡 「そうだな……」
東三河から武田軍が撤退した。
その進軍は粛々とし、連戦連勝をかさねた軍にはとても見えなかった。
武田軍が東三河から信濃に入り、駒場に至った時である。
四月十二日、信玄は枕元に諸将を呼び集めた。
∧ ∧
∧∧ (’∀’ ∧∧
ミ `Д彡 彡 ⌒ ミ ヽy「 (・ω・´ )
/ ヽv ヽ (  ̄((; `ー) L_|_と と ヽ
/ o〉 \ (''⌒`''"~`ヽ, (三(三ノ_
と _ゞ三)三) \\ ''' :::: ヽ
\ヽ,,,_,_,, /⌒\
ヽ,,___ (^ )
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(_」 〉
(三(OVO
ミ(´Д` (彡 「六年前、駿河侵攻の頃からわしは病に蝕まれ始めた……」
信玄が語り出す。枕元に集まった者達も、これが遺言である事に気付いた。
ミ(´Д` (彡 「……わしが死んだ後は」
ミ(´Д` (彡 「義侠の男、謙信入道と結べ。 あの男は情厚く……」
信玄の言葉は、異様な程に上杉謙信を高く評価していた。
幾度もの戦を通じて、分かりあったかのような口振りである。
ミ(´Д` (彡 「良いな。 遺言は以上だ」
諸将が頷く。信玄は久しぶりの笑顔を見せた。
ミ(´∀` (彡 「肩の荷が下りた様だ……。 紙と筆を持て」
信玄は震える手で筆を握ると、紙にさらさらと文字を連ねる。
昌景が受け取ると、紙には“大底還他肌骨好 不塗紅粉自風流”と記してあった。
ミ(´∀` (彡 「辞世だ。 大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流……」
(`・ω・´) 「意は?」
ミ(´∀` (彡 「ふふっ」
信玄は笑っただけで、また気を失う様に眠ってしまった。
それから数刻し、信玄の脈をとっていた板坂法印が告げた。
板坂法印 「御脈が早くなっております。 間も無く御臨終かと……」
(`つω;)*゚ー゚)^ω^) 「お館様! お館様!」
彡`Д´ミ 「上洛し天下に号令なさらぬのか!」
ミ(´∀` (彡 「……」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
お館様、お館様と呼ぶ声が聞こえる。
(`・ω・´) 「お館様」
ミ(´∀` (彡 「……はっ」
(’ー’*) 「御転寝(おうたたね)の所、申し訳ありませぬ」
ミ(´∀` (彡 「ここは……どこだ」
( ^ω^) 「何を仰るお。 ここは近江国水口でござるお」
ミ(´∀` (彡 「そうか……悪い夢を見ておった……」
そうだ。 自分は徳川を破った勢いで織田との決戦に臨み、そこでもまた勝ったのだ。
今、近江水口にいるとすれば京は目前である。
彡`Д´ミ 「進軍はいかにしましょうか」
ミ(´∀` (彡 「ああ。 そうだな……」
信玄は四人の顔を見渡す。
自分より年上の信春はともかく、子飼いの三人も老けたものだ。
思えば、父を甲斐より追い、当主の座に就いてから三十年以上経っている。
古典を好んで読む青年だった頃を顧みると、早く隠居して京の公家衆と解釈を語り合いたいと思った。
(`・ω・´) 「ゆるりと進軍しても、明後日には京洛に入りましょう」
ミ(´∀` (彡 「ならば、前もって我等の入京を知らさねばならんな」
信玄は思案した後、昌景に告げた。
ミ(´∀` (彡 「三郎兵衛……」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
┌────────――――┐
|明日は…瀬田に旗を立てよ |
└――――v―――――――-┘
∧ ∧
∧∧ (’∀’;∧∧
ミ ;゚Д彡 彡 ⌒ ミ ヽy「 (・ω・´ )
/ ヽv ヽ (  ̄((; `ー) L_|_と と ヽ
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と _ゞ三)三) \\ ''' :::: ヽ
\ヽ,,,_,_,, /⌒\
ヽ,,___ (^; )
/ ヽ
(_」 〉
(三(OVO
(`つω;) 「……はっ。 必ず」
ミ(´∀` (彡 「ふふ……」
信玄は昌景の返事を聞くと嬉しそうに笑い、息絶えた。
甲斐より出た乱世の英雄は、叶わぬ上洛の夢を見ながら没したのであった。
つづく
229 :
人間七七四年:2010/06/05(土) 18:09:40 ID:X9oAP7/D
230 :
人間七七四年:2010/06/05(土) 23:52:00 ID:8fWNJVsd
御館様・・・・・
犬の話なのに忘れるなYO!
231 :
人間七七四年:2010/06/07(月) 01:07:45 ID:LggAYwXW
こんなん読んだら泣いちゃうだろ
信玄の遺体は荼毘に付され、その遺骨と共に武田軍は甲斐に戻った。
信玄の死を悟らせぬ為、信廉を影武者として躑躅ヶ崎館に入った。
すぐに、西上軍の加わらなかった留守居の武将も集められ信玄の死が伝えられる。
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)真田幸隆 「とほほ……、何という事か」
伝えられて嘆かぬ者はいなかったが、その中でも真田一徳斎幸隆の落胆は深かった。
( ´_>`)(´<_` )真田兄弟 「父者……」
これより一年の後、真田家の祖である幸隆は没した。
元から病を得て隠居の身であったが信玄の死に落胆し、病が重くなったといわれる。
信玄の死に動揺を隠せない諸将に向けて、勝頼が言い渡した。
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|| ┌──────┐ || ||
|| │ | || ||
|| | γ⌒ヽ | || ||
|| | (´д`) | || ||
|| | トーイ | || ||
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|| └── /≡| Ц U| ─╂───╂─ || ||
|| (///八ゞ) ┣━━━┫ || ||
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/ ∧_∧
/ ( `д´ ) \__从__人从__人__从从__人__从从___从从__人__从/
/ ( ヽy/ ) < 遺言の通り、父の死を三年の間秘す!! >
/ /⌒(__ス__)⌒\ //Y∧∧V´`Y∧∧V´`/Y∧V`Y∧∧V´`/∧V \
/ =---------------=
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
|_|______________________________________________________________________________________________________
(`д´)勝頼 「これを破り、漏らした者には極刑も以て臨む。 良いか!」
諸将 「ははーっ!!」
亡き信玄と武田家中の者の願いも虚しく、織田や上杉などはこの時既に信玄の死を確信していた。
半年ぶりに帰宅した昌豊をおツンが迎える。
( ^ω^)昌豊 「只今帰ったお」
ξ(゚、 ゚*ξおツン 「お帰りなさいませ」
(∪´ω`) 「くぅ〜ん」
( ^ω^) 「おお、ちゃんと届いたんだお! 流石だお!」
愛犬の姿を見た昌豊は顔を綻ばせ、文が無事到着した事を喜ぶ。
( ^ω^) 「悪いけど長陣で疲れたお。 寝させてくれお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「もう……。 分かりましたわ」
気の利かない夫に溜息をつきながら、おツンは屋敷に戻っていった。
行水で戦塵を落とし、一人寝所に入った昌豊は床の上に座る。
( ^ω^) 「お館様……」
胸に去来するのは、信玄への思いばかりであった。
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ミ(´∀` (彡 「よくぞ甲斐府中に戻ってきてくれた。 我が父の凶行、わしも詫びよう」
(; ^ω^) 「頭をお上げ下さいお! 若……いや晴信様!」
ミ(´∀` (彡 「お館、と呼んでくれ。 源左衛門」
( ^ω^) 「信繁様はまことに惜しい方でしたお……お館様の心中、お察し致しますお」
ミ(´∀` (彡 「信繁に代われる男はお前ぐらいだな、源左衛門よ」
( ^ω^) 「それがしには勿体無い御言葉でござるお」
(#^ω^) 「荷駄隊ばっかやってらんねーお!!」
ミ(´∀` (彡 「なら、わしが荷駄隊をやろうか」
(; ^ω^) 「え?」
ミ(´∀` (彡 「此度の戦ではそれほど重要な役割よ。 堪えて受けてくれ、修理」
( ^ω^) 「やりますお! それがしが率いますお!」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
( つω;) 「うっ……ぐっ……ひっく」
昌豊はいつしか泣いていた。
襖越しに嗚咽を聞いたおツンには大よその察しがついた。
信玄が亡くなりでもしない限り、夫はこれ程の嗚咽は漏らさないだろう。
ξ(゚、 ゚*ξ 「……」
おツンは敢えて聞かなかった振りをし、その場を立ち去った。
信長は、信玄が倒れた頃から反攻に出ていた。
武田軍の西上が遅々として進まぬと見るや、明智光秀らに命じ畿内の敵城を攻略した。
家康も八月には長篠城を取り戻し、さらに奥平親子を調略。
ここに、長篠・設楽ヶ原合戦の舞台が出来上がった。
これに対し、勝頼(表向きは信玄)率いる武田軍は翌元亀四(一五七四)年二月に美濃明智城を攻略。
さらに、六月遠州高天神城を落とす。
その合戦後の祝宴の席で、昌信が話しかけてきた。
(’ー’*) 「修理殿」
( ^ω^) 「ん? 何だお、弾正」
(’ー’*) 「お館様も落とせなかった高天神城を落とした事、まことに目出度いですね」
ここで昌豊は耳打ちする。
( ^ω^) 「弾正ほどの者が本当にそう思ってるかお……?」
(’ー’*) 「やはり修理殿もそう思っていましたか」
( ^ω^) 「試すなんて水臭いお」
武田家では信玄の行っていた政策や外交に様々な害が表れ始めていた。
これを継いだ勝頼が是正すべきだが、信玄の行った侵攻で織田・徳川と交戦状態となり、その暇が無い。
心ある者はこれに気付いていたが、表立って口にする事は信玄の治世を否定する事となる。
しかし、これを無視して侵攻を続ける事は武田の破滅を意味していた。
( ^ω^) 「高天神城を落とした今、侵攻はますます進むだろうお」
(’ー’*) 「もしかしたら、この盃こそが御家滅亡の兆しかも知れませんね」
(; ^ω^) 「恐ろしい事をさらっと言うお」
昌信は手に持った盃を見つめ考え込んだ後、昌豊に告げた。
(’ー’*) 「決めました。 私は勝頼様を諫め続けます」
( ^ω^) 「お?」
(’ー’*) 「勝頼様の怒りに触れ、死を賜る事になっても諫言を止めない」
( ^ω^) 「……」
(’ー’*) 「それこそが……亡きお館様へ向ける、私の心です」
昌豊は盃を昌信に向けて掲げた。
( ^ω^) 「……その忠義に」
(’ー’*) 「……有難う、修理殿」
二人は目に光るものを浮かべ、酒を飲み干した。
つづく
237 :
人間七七四年:2010/06/10(木) 03:18:45 ID:rxJ2vexr
某お絵描きサイトで、昔このスレに絵を投下してくれた人を見つけて嬉しくなりました。
238 :
人間七七四年:2010/06/10(木) 21:56:25 ID:k9Ys+XTL
やっぱり信玄が裏切り続けたせいもあって信用失墜か
わかっていながらも従っていた忠臣たちの行動がまた・・・
239 :
前スレ257:2010/06/13(日) 20:24:08 ID:7NCKp9af
中型AAが効果的で読みやすいし、逸話の盛り込み方もGJ
とっても乙乙
御無沙汰の4スレ目
>>257だが、自分の拙い妄想設定を使って頂いて恐縮
お礼に滞ってたwikiをざっと補完してきた
自分も作者殿のように時間見つけて続編書いていけたらいいなあ・・・
240 :
人間七七四年:2010/06/13(日) 22:07:47 ID:1VTGfTWu
両者とも超乙
作品は投下されるし、Wikiは更新されるしイイね
241 :
人間七七四年:2010/06/15(火) 15:37:09 ID:5Epw3LWD
>>239 おお、wiki編集お疲れ様です。
礼を言うのはこちらの方です、ありがとう。
そちらの投下も心待ちにしております。
天正二(一五七四)年、夏――。
|| | トーイ | || ||
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/ | y |ヽ ∧_∧
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Oゞ三)三) / y/ ヽ
〈_}-∞--{_〉
〈ヽ i / _/つ
(`д´)勝頼 「で、どうしろと言うのだ」
(’ー’*)昌信 「左様、まずは……」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・御坊丸(信長五男、当時武田の人質)を親類衆の誰かの養子として、岩村城を預ける【織田との和睦】
・家康の弟、松平康俊と信玄の娘お菊を婚姻させる【徳川との和睦】
・この上で、内治を充実させつつ北条氏を攻略する
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(’ー’*) 「これを行った上で初めて、織田・徳川を相手にするべきかと」
(`д´) 「……」
(’ー’*) 「私、何一つ出来ない事は言っておりませんよ」
昌信の提案は不可能では無いが、今の武田からすれば無茶なものであった。現状と真逆の方針である。
実は、昌信の真意は内治の充実が狙いであり、北条は仮想敵に仕立て上げられたに過ぎない。
(`д´) 「それはそうだろうが……。 釣閑、どう思う?」
勝頼は長坂釣閑斎に意見を促す。
<丶´`A´`>釣閑斎 「されば……わざわざ北条との同盟を破って、織田・徳川と結ぶ必要が無いかと」
(’ー’*) 「そう考えるのも道理です」
<丶´`A´`> 「織田が畿内を制せず、徳川が三方ヶ原の損失を癒さぬ内に討つべきと思いますが……」
釣閑斎の言葉を頷きながら聞くと、昌信は口を開いた。
(’ー’*) 「浅井朝倉を滅ぼした今、信長は伊勢長島を討つでしょう」
(`д´) 「で、あろうな」
(’ー’*) 「これが終われば我らに牙を剥くと思われます。 虎の尾を踏む必要は無し」
これを聞いた勝頼は少し考えた後、妥協案を出した。
(`д´) 「織田に触れず、徳川を攻めるというのはどうだ?」
(’ー’*) 「長年の同盟を組んでいる相手を滅ぼされては、信長も天下に面目を失いますな」
<丶´`A´`> 「だから援軍に来ると? 三方ヶ原では兵三千しか送れなかったのだぞ」
(’ー’*) 「我らが高天神城を落とした時も、信長自身が兵三万を率い、三河吉田まで援軍に来ていたようですよ」
(`д´) 「それは聞いている。 だが間に合わなかったではないか」
(’ー’*) 「詫びで黄金を二袋貰ったとは言え、既に家康は信長への猜疑心が生まれているでしょう」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(=゚ω゚) (朝倉攻めや姉川に呼び寄せておいて、徳川の危機にはさほど助けてくれぬ……)
(;゚ω゚) (信長殿は武田と戦うのを恐れ、徳川を滅ぼす気か!)
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(’ー’*) 「……と。 そして、信長はそれに気付いているはずです」
(`д´) 「……ふむ」
(’ー’*) 「ですから、次に徳川を攻めた時は必ず援軍に来るでしょう。 信長の面目が立ちませんから」
(’ー’*) 「さすれば、武田と織田・徳川の全面決戦となります。 これは避けるべき戦」
<丶´`A´`> 「……」
(’ー’*) 「今ならば織田も徳川も和平を受け入れるでしょう。 勝頼様、どうかお聞き入れを……」
(`д´) 「善処しよう。 弾正、下がってよいぞ」
勝頼は昌信の献策を聞いた。しかし、飽くまで聞くだけであった。
その提案が余りに現実離れしていた為である。
昌信を下がらせた後、勝頼は溜息を吐いた。
(`д´) 「……うーむ」
<丶´`A´`> 「確かに見るべき点もありますが、大半が弾正の憶測で立てられたもの」
(`д´) 「……だな」
<丶´`A´`> 「一人の者が考え出した策に全軍を挙げて乗るのは危のうございます。 あの川中島もそうでござった」
四度目の川中島の戦いで、信玄はある一人の男が提案した奇抜な策を取り入れた。
しかし、その策は敵に見破られ、逆に武田軍が窮地に陥った。
この時、信玄の弟・典厩信繁らが討ち取られ、さらに多くの兵を失った。
その男も失態を詫びる為、壮絶な討ち死にを遂げる。
(`д´) 「弾正の言い分はともかく、背信の奥平父子は叩かねばなるまい……」
天正三(一五七五)年四月十二日、恵林寺において信玄の葬儀が行われた。
(この時点で信玄の死から丸二年なので、三年目の翌年に行われたという説あり)
弔いは大導師を務める快川紹喜の他に、六人の高僧を招いた盛大なものだった。
___
,;f ヽ
i: i
| | ///;ト,
| ^ ^ ) ////゙l゙l; 南無阿弥陀仏……
(. >ノ(、_, )ヽ、} l .i .! |
,,∧ヽ !-=ニ=- | │ | .|
/\..\\`ニニ´ !, { .ノ.ノ
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昌景は葬儀の間も、大意を答える事なく没した信玄の遺言の意味について考えていた。
(`・ω・´) (大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流……。 うーむ)
葬儀が終わり、昌景は昌豊と共に寺を後にした。
(`・ω・´) 「修理よ。 お館様の辞世の意味、お主は何と考える?」
( ^ω^) 「お? それがしが考えるに……」
( ^ω^) 「“不朽なる源を人々に伝えよう、それは飾気が無く、自然な事なのだから”……こんな感じだと思うお」
(;`・ω・) 「それはちと難解過ぎるのではないか」
余りに抽象的過ぎる解釈に昌景は唸る。
( ^ω^) 「三郎兵衛はどう見るお?」
(`・ω・´) 「“後の事は他の者に任せよう、自分はもう飾る事も無いのだから”……いかにも辞世らしいのではないか?」
( ^ω^) 「うーん、解釈にも色々あるお」
(`・ω・´) 「そうじゃ! 快川和尚の解釈を聞いてみるか!」
信玄と深い親交があり、世に知られる高僧快川紹喜ならば納得出来る解釈を答えてくれるかも知れない。
二人はそう考え、恵林寺に引き返していった。
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ヾヽ;;:: /k==ー---r "":::|i}}i!il::...
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_ノ/彡;;:7;;:___};:ミi;:*@+:;:''了ミ/ ...:;.,::|i!i!ili| |i!::..,,.ji;;...
`ー--、,イ.!r_tt-tt!i-tr-!|l'゙゙゙´ .,,;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;"":..,;,;:.:,,,,.....
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/ / | ヾヽ 〈 / | ヽ 、〉 ノ i T i ヽ
'-uー'-u-'' ーtj--ヽ,,) 'ーtj-'-tj-''
(’ー’*) 「おや、御二方。 忘れ物ですか」
(`・ω・´) 「おお、弾正か。 丁度良い、お主も共に参ろう」
(’ー’*) 「どちらへ?」
( ^ω^) 「和尚様のところへだお」
不意の来訪にも驚かず、快川は茶を出してもてなしてくれた。
___
,;f ヽ
i: i
| | ///;ト,
| ^ ^ ) ////゙l゙l; あまり拙僧を疲れさせない方がいい
(. >ノ(、_, )ヽ、} l .i .! |
,,∧ヽ !-=ニ=- | │ | .|
/\..\\`ニニ´ !, { .ノ.ノ
/ \ \ ̄ ̄ ̄../ / .|
(;`・ω・) 「導師の御勤め、お疲れのところ申し訳ありませぬ」
快川和尚 「いやいや、冗談冗談。 何用かな」
( ^ω^) 「実はお教え願いたい事がありまして……」
(`・ω・´) 「亡きお館様の辞世の事はご存知かと思いますが」
快川和尚 「あまり拙僧を侮らない方がいい。 もちろん知っておるよ」
(`・ω・´) 「我らの間で解釈を談じあっても、納得のいくものが出ないのです」
( ^ω^) 「和尚様の解釈をお聞きしたく、推参した次第でござるお」
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ^ ^
. | .>ノ(、_, )| そうか……あまり知らぬ方がいい事もあるが……
| ! -=ニ=-ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
そう呟くと、快川は目を閉じた。
しばらくの間を置き、三人に告げる。
快川和尚 「これから拙僧の話す事で、お主らの生涯に良くない影響が及ぶかもしれん」
(’ー’*) 「どういう事ですか?」
随分と大袈裟な言い方だ、と三人は訝った。
しかし、他の者ならともかく快川和尚の言う事に嘘があるとは思えない。
快川和尚 「それでも良い、と言うなら話そうか。 飽くまで拙僧の解釈だが」
(`・ω・´) 「……是非、お教え下さい」
快川は三人の顔を見渡す。
三人の顔は何を聞いても悔いは無い覚悟が満ちていた。
快川和尚 「よろしい。 ではお話しよう」
快川はいつに無く訥々と語り出した。
つづく
249 :
人間七七四年:2010/06/15(火) 15:52:31 ID:5Epw3LWD
訂正
>>247は9−Eです
投下に使ってるAAは他の方が作成したものを部分的に編集して流用してます
中には丸ごと使ってるのも
250 :
人間七七四年:2010/06/15(火) 21:33:13 ID:dOY8IUHd
乙な話で御座るな…まだ続くけど。
ところで今Wikiを見ていてふと思う…
勝頼の息子、信勝の一行顔AAが存在しない事に……
余り(世間的に)知られていないとは言え、この扱いは可哀想な気が(ry。
251 :
人間七七四年:2010/06/16(水) 05:10:43 ID:SeJWJ6gG
252 :
人間七七四年:2010/06/16(水) 17:10:03 ID:e77V/AfE
戦国ゾンビの信勝♀はかわいいな
本当は妾腹の娘で、病没した兄(本物の信勝)の代わりになってる
253 :
人間七七四年:2010/06/16(水) 22:05:59 ID:FcqlAxCE
>>251 しかし今見返してもピアスやレゲエ、色眼鏡上等のくせして
設定だけ半端に史実準拠なのが腹が立つw嫌いじゃないけど>VASARA
254 :
人間七七四年:2010/06/26(土) 00:16:12 ID:U0tODQLT
10話まだかなー
255 :
人間七七四年:2010/06/26(土) 13:46:21 ID:I3t4Fu3S
>>254 ヽ | | | |/
三 す 三 /\___/\
三 ま 三 / / ,、 \ :: \
三 ぬ 三. | (メ), 、(●)、 :| ヽ | | | |/
/| | | |ヽ . | | |ノ(、_, )ヽ| | :: | 三 す 三
| | |〃-==‐ヽ| | .::::| 三 ま 三
\ | | `ニニ´. | |::/ 三 ぬ 三
/`ー‐--‐‐―´´\ /| | | |ヽ
横山光輝の『三国志』やら、祭りやらに夢中になってる内に十日以上経ってしまいました。
早ければ今晩、遅くとも明日には投下します。すんませんでした。
256 :
人間七七四年:2010/06/26(土) 20:21:34 ID:gNhk6IAD
げぇっ!横光!
どう考えても横光勝頼の長坂と跡部は名前が入れ替わってる
李忠と周通のように入れ替わってる
257 :
人間七七四年:2010/06/26(土) 23:37:59 ID:U0tODQLT
そもそも新田次郎の勝頼が跡部と長坂入れ替わってる(役職的にはあってるが)からな
若手家老跡部と老練足軽大将長坂が、
老臣跡部とやんちゃな長坂というなんとも・・・
258 :
人間七七四年:2010/06/27(日) 00:12:51 ID:mYbQWrB2
そういえば、長坂が長篠の戦いに出陣していない証左で取り上げられることの多かった
勝頼書状の宛名「長閑斎」って、今福浄閑斎のことなんじゃないかという話があるな。
259 :
人間七七四年:2010/06/27(日) 00:58:32 ID:4Oe7rOUZ
他は「釣閑斎」と記されてるから、っていうあれか
まあでも、だからと言って長坂の出陣を裏付ける訳でもないしなあ
___
,;f ヽ
i: i
| |
| ^ ^ ) さて、と
(. >ノ(、_, )ヽ、}
,,∧ヽ !-=ニ=- |
/\..\\`ニニ´ !,\
/ \  ̄ ̄ ̄ ̄ \
快川和尚 「よいか、まずもう一度。 “大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流”」
(`・ω・)*’ー’)^ω^) 「はい」
快川和尚 「まず、“大底”は大抵。 これは天下や世相を表すと考えた方がいい」
快川和尚 「そして“他の肌骨の好きに還す”。 これは先に述べた世相が自身の意に成らぬものだと告げている」
快川和尚 「“紅粉を塗らずして”とは、飾る事無く……つまり見栄を捨て、己の本音で生きるということ」
快川和尚 「“自ら風流”……それが最も楽な事なのだから。 以上だ」
三人は瞬きもせず、快川和尚の顔を見つめていた。
しばしの沈黙を昌信が破る。
(’ー’*) 「つまりは……」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミ(´∀` (彡 「このままならぬ世の中では、己を偽らずに生きる事が楽なのだよ……」
ミ(´∀` (彡 「それを妨げるならば、忠義や家すら捨てて構わぬ」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(’ー’*) 「……というのが和尚様の解釈でよろしいですか」
快川和尚 「左様。 万が一、甲斐武田が滅びる事があってもお主らは殉ぜずとも良い……と」
快川の解釈は、三人が武田の将である事を否定するものであった。
場は再び沈黙に包まれた。
江戸期と異なり、当時の武士にとって忠義とは絶対のものでは無い。
家臣も主を選ぶ自由があり、主家を出ていく自由もあった。
( ^ω^) 「……少なくとも」
昌豊が口を開く。
( ^ω^) 「我ら三人は、亡きお館様に多大な恩義がござるお」
(`・ω・´) 「……うむ。それがしは兄者の件」
(’ー’*) 「私は農民の身から格別のお引き立てを頂きました」
( ^ω^) 「そして、それがしは出奔の末に帰参を許され、同じくお引き立てを」
快川和尚 「……」
( ^ω^) 「例え我が身が滅びようと、武田の御家から離れる気は毛頭も無いお」
快川和尚 「では、お主らの家族や代々続く家はどうする。 道連れとするのか?」
快川の鋭い問いに昌景が答える。
(`・ω・´) 「どうあれ、恩義を受けた我ら一代は武田の御家に命を捧げ申す」
( ^ω^) 「三郎兵衛の言う通り。 甲斐武田がある限り忠節を尽くすのみだお」
快川和尚 「……そうか」
三人の澄む目を見ると、快川は何も言えなくなった。
快川和尚 「いやはや、飽くまで拙僧の解釈。 深く考えられぬように」
(’ー’*) 「本日は貴重な御教授、忝うございます」
快川和尚 「うむ。 またいつでも来られるといい」
(`・ω・)*’ー’)^ω^) 「失礼致す」
快川は去ってゆく三人の背をいつまでも見つめていた。
___
,;f ヽ
i: i
| |
| ^ ^ ) ……死すとも悔い無し、か
(. >ノ(、_, )ヽ、}
,,∧ヽ !-=ニ=- |
/\..\\`ニニ´ !,\
/ \  ̄ ̄ ̄ ̄ \
快川も武田の治世に限界が近付いている事を知っていた。
既に、一月後に奥平氏の守る長篠城攻めが決定されていた。
このまま敵との決戦になり、敗戦すれば取り返しのつかない大打撃になる。
その末に甲斐武田の滅亡となれば、家臣で殉じる者も多いだろう。
そんな惨い光景は見たくない。三人に伝えたのはそんな心からだった。
___
,;f ヽ
i: i
| | ///;ト,
| ^ ^ ) ////゙l゙l; あやつらめ……命は大切にした方がいい
(. >ノ(、_, )ヽ、} l .i .! |
,,∧ヽ !-=ニ=- | │ | .|
/\..\\`ニニ´ !, { .ノ.ノ
/ \ \ ̄ ̄ ̄../ / .|
快川は既に見えなくなった三人に向かって呟いた。
長篠城への出陣まで一ヶ月を切ってからも、昌信は撤回を進言し続けていた。
はじめの内は昌信の言に耳を傾けた勝頼も、最近では煩わしくなったのか会おうともしない。
その日、早い内から出仕した昌信は勝頼への謁見を求めた。
______________________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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─────── (*’ー’) <´`A´` > ──────
─────── / Y i /ヽy/ ヽ ──────
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_______ノ__))_)___(三(三ノO_______
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(’ー’*) 「勝頼様に御意見仕るべく、高坂弾正参りました」
<丶´`A´`> 「……勝頼様は書見中である」
(’ー’*) 「ならば、お待ちしましょう。 勝頼様にお伝えあれ」
<丶´`A´`> 「……承知した」
信玄の死が公表された今、勝頼は自身が指示しなければならない政務に追われていた。
<丶´`A´`> 「勝頼様、高坂弾正が参っておりますが……」
(`д´) 「またか……。 良い、待たせておけ」
勝頼には、昌信の度重なる進言にも関わらず侵攻策を採った事による後ろめたさがあった。
会えばそれを批判されるに決まっている。
二刻(四時間)後────
<丶´`A´`> 「勝頼様。 そろそろ……」
(`д´) 「会いとうないのだ。 その内弾正も帰るだろう」
四刻(八時間)後────
(`д´) 「日も落ちてきたな……」
<丶´`A´`> 「勝頼様! 弾正は姿勢も崩さず、いまだ待っておりますぞ!」
_________________
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───────────||──────
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─────── (*’ー’) ──────
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───────L_|0=<O ──────
_______ノ__))_)______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(`д´) 「何と……」
<丶´`A´`> 「いかがなされます」
(`д´) 「……今日は会わぬ。 帰るように伝えてこい」
<丶´`A´`> 「それは……承知しました……」
<丶´`A´`> 「……勝頼様は急な頭痛で伏せっておられる。 今日はお帰りあれ」
(’ー’*) 「そうですか……では」
昌信は立ち上がり、退出していった。
昌信は翌日も同じように出仕してきた。
<丶´`A´`> 「会うだけ会うべきかと……」
(`д´) 「仕方ないな……」
|| | トーイ | || ||
|| | /=Yヨ--Yヨ || ||
|| └── /≡| Ц U| ─╂───╂─ || ||
|| (///八ゞ) ┣━━━┫ || ||
===========================
/ ∧_∧
/ ( `д´ )
/ ( ヽy/ )
/ /⌒(__ス__)⌒\
/ =---------------=
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
|_|______________________________________________________________________________________________________
∧ ∧
<丶`A´>
/ | y |ヽ ∧_∧
L_|0=<O (’ー’* )
Oゞ三)三) / y/ ヽ
〈_}-∞--{_〉
〈ヽ i / _/つ
(`д´) 「わしは忙しい。 手短に申せ」
平伏していた昌信は顔を上げる。
(’ー’*) 「はい。 では、度重なる私の進言を反故になされたのは何故でしょうか」
(`д´) 「それは、背信した奥平を叩かねばならぬからよ」
(’ー’*) 「大勢力に挟まれた小豪族など、そのようなものです。 今日は従い、明日は叛く……」
(`д´) 「……」
(’ー’*) 「そのようにせねば生き永らえぬのです。 それを一々潰していてはキリが無いかと」
(`д´) 「逆に言えば、奥平ごときを潰せぬ武田は代変わりして武威が落ちた、と世に笑われるだろうが」
(’ー’*) 「そのような浅はかな輩など、笑わせておけばいいのです」
|| └── /≡| Ц U| ─╂───╂─ || ||
|| (///八ゞ) ┣━━━┫ || ||
===========================
/ ∧_∧
/ (#`д´ ) \__从__人从__人__从从__人__从从___从从__人__从/
/ ( ヽy/ ) < 勝頼の名を物笑いの種にさせよと申すか!!>
/ /⌒(__ス__)⌒\ //Y∧∧V´`Y∧∧V´`/Y∧V`Y∧∧V´`/∧V \
/ =---------------=
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
|_|______________________________________________________________________________________________________
勝頼が一喝する。昌信は怯まずに言葉を続けた。
(’ー’*) 「ここで戦わぬ事は、決して恥になりませぬ!」
(#`д´ ) 「……よし、分かった! そこまで言うなら、お主の出陣命令を解く」
(゚ー゚*) 「な……お待ち下され!」
(`д´) 「お主を除き、我らで奥平を攻める。 これで不満は無いな」
|| | ー ' | || ||
|| | /=Yヨ--Yヨ || ||
|| └── /≡| Ц U| ─╂───╂─ || ||
|| ハ三ヽゞ) ┣━━━┫ || ∧_∧
==================== ( `д) さらばだ
/ / | ヽyヽ
/ 〈__」 |--∞|
/ |_| |
/ /⌒〜ー---〜'⌒\ ー,,/--ヾ
/ =---------------=
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
|_|_____________________________\从__人__从__人从__人__从从__人__从__从/
∧ ∧ <お待ちくだされ!勝頼様!勝頼様ー!!>
( *’Д)'') //Y∧∧V´`Y∧∧V´`Y´`∧V´`Y∧V∧V\
/ ノ
{-----{
i l
と)_ノO_)
勝頼は振り返る事も無く去っていく。昌信はその背に向け、叫び続けた。
奥平討伐の出陣まで既に半月を切っていた。
つづく
267 :
人間七七四年:2010/06/27(日) 06:03:51 ID:emIfG9KH
とうとう来るのですね、運命の日が・・・
268 :
人間七七四年:2010/06/27(日) 14:31:05 ID:4Oe7rOUZ
あぁ・・・なんともやりきれん
作者さん方の支援の為にこんなん作ってみたよ!
│└─┘└──┘└───
│┌──┬─────┐┌─
┌────┘│ 3. │ ││
│┌─┬─┐│ │ │└─
││ │ │└──┴─┐ │┌─┐
││20│9. │┏━┓┏┓└───┘│29││
───────┘│ │ │┃ ┃ ┏━┓└─┘│
┌─┬─┬─┬┐┌┴─┴─┤┃ ┗━━┛ ┃┌─┐│
│32│ │28│││ │┃ ┃│ ││
┌┴┬┘ └─┘││ │┃ ┃│ │└
│5. │ ││ │┃ 1. ┛│ │┌
└─┴─────┘└────┘┃ ┓│ ││
──┐┌─┬─┐┌────┐┃ ┃│ ││
││35│19││ │┃ ┃│ ││
││ │ ││ │┗━┛┗━━━━━┛└─┘└─
─┘└─┴─┘└────┘┌─┬─┐┌───┬──┐┌──┐
────┬─┐┌────┐│15│10││ 6. │ 16 ││ │ ┌─┐
│27│└────┘│ │ │└┐ │ ││ │ │ │
├─┤┌────┐│ │ └┐├──┴──┤├─┬┴┐│11│
│40│├──┬─┤├─┼──┤│ 14 ││34│33││ │
├─┤│ 37 │17││24│ 31 │└─────┘└─┴─┘└─┘
│38│├──┴─┤│ ├──┤┌──┬──┐┌───┐┌─
┌┴─┤│ │└┬┼──┤│ 25 │ ││ 13 │└┐
│ 22 ││ └┐││ ││ │ │├──┬┴┐│
─┴──┘│ │││ │├──┼──┤│ 30 │36││
───┐│ │││ 2. ││ │ │└──┴─┘
││ │││ ││ 8. │ 21 │┌───
───────┘│ │││ ││ │ ││
┐┌─┬─┬──┐│ ┌─┬┘│└┬─┤├──┴──┤│
││7. │ │ 4. ││ │ │┌┘ │ ││ ││
││ │ │ ││ │26││ │18││ ││
│├─┘ └──┤│ │ ││ │ ││ ││
┘└──────┘└──┴─┘└──┴─┘└─────┘└─
┌───┬───┐┌───┐┌────┐┌─┬───┐┌─
│ 39 │ │├─┐ ││ ││ │ 12 ││
├───┼───┤│42│ ││ ││ │ ││
│ │ 23 │├─┴─┤│ ││ ├───┤│
├───┤│ 41 │└────┘│ │ │
│ │└───┘┌───
269 :
人間七七四年:2010/06/27(日) 14:31:54 ID:4Oe7rOUZ
1 躑躅ヶ崎舘 /゚ω ゚;:::: (´∀`) (`д´) (・д・´)
2 逍遥軒屋敷 (´∀`)
3 典厩屋敷 ヽ(´ー`)ノ ヽ(゚∀゚)ノ
4 一條屋敷 |゚ノ ´∀`) (ノ´Д`)
5 河窪屋敷か (´。∀`)
6 穴山屋敷 ("'A`) ('A`)y-
7 桜井屋敷 ヽ`↓´/
8 諸角屋敷 "゚〆゚ミ
9 郡内小山田屋敷 (-Q∀Q) (-@∀@)
10 板垣屋敷 ( ~゚ー゚~) 〔n‐_‐〕.
11 甘利屋敷 |`Д′ ||`л′ ||`з′ |
12 飯富屋敷 (`メω・)
13 山県屋敷 (`・ω・´)
14 馬場屋敷 彡`Д´ミ
15 内藤屋敷 ( ^ω^) ( ^ψ^)
16 春日屋敷 (’ー’*)
17 原隼人屋敷 {´賀`} {´昌`}
ハ_ハ
18 秋山屋敷 (゚∀゚ )
19 跡部屋敷 (ヾ`ハ') ( `ハ´)
20 土屋屋敷 (香E_・香j (千・_・千)
21 石田小山田屋敷
22 栗原屋敷 (ヽ ̄ 栗 ̄)
23 金丸屋敷 (虎・_・虎)
24 三枝屋敷 (+゚ω゚メ)( ´゚ω゚` )
25 曾根屋敷 (・A・)
26 長坂屋敷 <丶´`A´`> <`∀´r >
27 今福屋敷か G,_ゝノ
28 初鹿野屋敷
29 横田屋敷 ( ,,-`+´-) ( -`Å´-)
30 小畠屋敷 (`日′) (`又′)
31 多田屋敷 (`只´)
32 山本屋敷 (メД゚)
33 広瀬屋敷
彡⌒ミ
34 真田屋敷 ( ´_ゝ`) (・_ゝ・)
35 真田信綱屋敷 ( ´_ゝ`)
36 相木昌朝
37 依田屋敷 (・ш、・)
38 下条信氏
39 保科屋敷 レi、 ^ヮ゚ノゝ
40 国峰小幡屋敷 { ・,,・}
41 大熊屋敷 (・(ェ)・)
42 朝比奈屋敷
│└─┘└──┘└───
│┌──┬─────┐┌─
┌────┘│ 3. │ ││
│┌─┬─┐│ │ │└─
││ │ │└──┴─┐ │┌─┐
││20│9. │┏━┓┏┓└───┘│29││
───────┘│ │ │┃ ┃ ┏━┓└─┘│
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└─┴─────┘└────┘┃ ┓│ ││
──┐┌─┬─┐┌────┐┃ ┃│ ││
││35│19││ │┃ ┃│ ││
││ │ ││ │┗━┛┗━━━━━┛└─┘└─
─┘└─┴─┘└────┘┌─┬─┐┌───┬──┐┌──┐
────┬─┐┌────┐│15│10││ 6. │ 16 ││ 34 │ ┌─┐
│27│└────┘│ │ │└┐ │ ││ │ │ │
├─┤┌────┐│ │ └┐├──┴──┤├─┬┴┐│11│
│40│├──┬─┤├─┼──┤│ 14 ││36│33││ │
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│38│├──┴─┤│ ├──┤┌──┬──┐┌───┐┌─
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┐┌─┬─┬──┐│ ┌─┬┘│└┬─┤├──┴──┤│
││7. │ │ 4. ││ │ │┌┘ │ ││ ││
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│ 39 │ │├─┐ ││ ││ │ 12 ││
├───┼───┤│42│ ││ ││ │ ││
│ │ 23 │├─┴─┤│ ││ ├───┤│
├───┤│ 41 │└────┘│ │ │
│ │└───┘┌───
271 :
人間七七四年:2010/06/27(日) 16:23:03 ID:jfXgp4VS
272 :
人間七七四年:2010/06/27(日) 17:27:12 ID:4Oe7rOUZ
2と3も逆だったんよorz
相木と下条だけ人物名で書いてて表記不統一だったんよorz
∧||∧
( ⌒ ヽ カイシャクムヨウ…
∪ ノ
∪∪
273 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:05:00 ID:iOmMXCFv
すげえ乙!
兄者の屋敷が遠すぎワロスw
まあ、甲府移転後に大井とか栗原と一緒に謀叛起してるし、仕方ないのかな
投下してみる
274 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:06:32 ID:iOmMXCFv
天正十年の織田軍の甲斐出征に際して、身分の大小に関わらず、武田家では離反者、逃亡者が続出した。
そのことについてよく挙げられるのは、
(*`Д´)
木曽 伊予守
(-@∀@)
小山田 越前守
('A`)y-
梅雪斎 不白
或いは
(´∀`)
逍遥軒 信綱
また、長坂、跡部なども未だにそれらに数えられることがある。
彼らは、「一門衆でありながら」「重鎮でありながら」と非難されることが多い。
一方、「仕方ない」とされる先方衆――依田、保科、小幡などの早期降伏者、逃亡者はあまり非難されることはない。
その先方衆の離反者の中に、伊那防衛線の崩壊の火付け役となった武将がいる。
それは他国衆として片付けるには余りにも譜代に近く、
しかし、「悪役」達のような悲惨な末路を辿ることもなかった為に注目されていない男だ。
信濃伊那谷、松尾城主、
(´゚听)
おがさわら かもんのだいぶ のぶみね
小笠原 掃部大夫 信嶺
越前勝山侯小笠原家の藩祖である。
275 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:07:37 ID:iOmMXCFv
信嶺の父信貴は、伊那松尾生まれの甲府育ちである。
(`凵L) 信貴 「おのれ、許さんぞ深志!」
松尾小笠原氏は、筑摩深志に本拠を置く信濃守護小笠原氏の分家であったが、宗家とは対立していた。
伊那の諸将の多くは宗家側に肩入れしていたこともあり、信貴が少年期の天文初頭、父貞忠は領地を追われ、甲斐武田氏を頼る。
当時武田家は甲斐一国の統一に成功し、着々と力をつけつつある時期だった。
松尾小笠原氏一行は甲府に招かれ、信貴は異国の地で元服を果たす。
(`凵L) 信貴 「偏諱の拝領、まことに恐悦至極でございます」
信貴の「信」の字は、元服の際に信虎から武田氏の通字を下されたものである。
更に信貴は、下総守の受領名も許された。
ちなみに、ちょうど工藤下総守が手討ちになった頃のことである。
信貴は家督を継いだ晴信(信玄)にも従い、案内役として信濃経略の手助けをした。
信嶺はそんな信貴の長男として、天文十六(1547)年、甲府に生まれた。
これは勝頼と同世代、また、跡部勝資、真田昌幸らと同年である。
276 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:08:26 ID:iOmMXCFv
武田信玄の薫陶を受けて育った信嶺は、その姪にあたる武田信廉女(久旺院殿)を室に迎えた。
川´о`)お清「武田刑部少輔が娘、お清で御座います」
(´゚听)信嶺「信嶺じゃ。よろしく頼む」
この頃には父信貴の先導で武田軍が伊那谷を攻略しており、信貴も松尾城主に復帰している。
(`凵L) 信貴 「深志の宗家は崩壊。いい気味じゃ。父上、悲願成就で御座るぞ」
信貴は畳秀山開善寺の再建など、領内の治世にいそしんだ。
軍事面に関しては、伊那攻めと坂西長忠の叛乱の鎮圧のみが見られるだけで、目立つ活躍はない。
掃部大夫の官途を許された信嶺は、元亀年間に家督を継承し、山県昌景の相備となった。
(`・ω・´)昌景「期待しておりますぞ、掃部殿!」
(´゚听)信嶺「はい、山県殿!」
三方ヶ原の戦いにも参陣し、山県勢の一翼として活躍。
信玄死後、三遠からの退却時には、三河長篠城に在番衆として残された。
(`・ω・´)昌景「掃部殿、よろしく」
(´゚听)信嶺「お任せ下され」
長篠城は三河先方衆である菅沼正貞の居城であり、信濃の室賀一葉軒禅松が軍監として入っていた。
277 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:09:10 ID:iOmMXCFv
その年、元亀から改元があって天正元(1573)年の七月、対徳川の最前線である長篠城が包囲を受ける。
(=゚ω゚)ノ家康「昨冬の雪辱戦だょぅ! 援軍が来る前に陥落させるんだょぅ!」
徳川軍は徹底的に城からの伝令を遮断し、城方の不安を煽った。
(´‥`;) 正貞「も、もう無理じゃ!」
( `m´)禅松「今しばらくの辛抱で御座る!」
(´゚听)信嶺(何故だ、何故後詰は来ない……!)
――この時、実は既に典厩信豊を主将とする後巻が出陣しつつあった。
ヽ(゚∀゚)ノ信豊「ハリー! ハリーハリー! ハリーハリーハリー!」
(香E_・香j昌続「長篠は三河進出の橋頭保じゃ、急げい!」
(´∀`)信綱「また遠征か……」
(`・ω・´)昌景「お急ぎあれ、逍遥軒様! 女婿の掃部殿の窮地ですぞ!」
('A`)y-信君(マンドクセ……)
しかし、この軍勢の出陣は徳川軍の情報封鎖によって長篠城には伝わっていなかった。
更に、
/`ら^ヽ元忠「行かせん!」
(´∀`;)信綱「ぬおお、退けい、退けぇい!」
途上で徳川軍の襲撃を受けた信綱隊が、呆気なく潰走した。
この損害によって武田軍の進度は下落。長篠城に辿り着くことはなかった。
278 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:10:02 ID:iOmMXCFv
八月、攻勢に耐え切れなくなった長篠城は遂に開城。
退城し、北方へ向かった城兵は、恐らくは田峯城においてだと思うが、援軍と合流している。
そこで信嶺は、援軍遅滞の顛末を伝え聞いた。
(´゚听)信嶺「ち、義父上が……!」
山県勢に属す以上、同陣した信綱にやる気が見られなかったという話はどうしても入ってくる。
これまで大きな落ち度は見せず、むしろ文化に親しみ、常に信玄と共に従軍した戦歴を持ち、時には兄の影武者を沈着に務めた岳父――。
その信綱像が、崩れた瞬間であった。
その一方で信綱ら援軍首脳部は、陥落の責任が自分たちにあるとは少しも考えず、
(´∀`)信綱「菅沼は徳川に内通していたのではないかね」
('A`)y-信君「そうじゃそうじゃ、だからさっさと陥落したに違いないわい」
ヽ(゚∀゚)ノ信豊「――よろしい、ならば幽閉だ!」
菅沼正貞に嫌疑を持ちかけ、信豊の実質的な居城である信州小室城に蟄居させたのである。
(´‥`;) 正貞(くそっ、くそっ、証拠は一切残さなかったのに! 武田は怪しきを罰するか……無念!)
確かに正貞の徳川氏への内通は事実であったのだが、この時点で武田軍はそれを裏付ける証拠を発見できていない。
これは信嶺の目には冤罪に映った。
(´゚听)信嶺(これが武田の御宗家のやりようか……! 先方衆に対する扱いなのか……っ!)
援軍と共に帰国する信嶺は、心中落胆していた。
何より、岳父の振る舞いに失望していた。
川´о`)お清「父は、臆病な方ですから……」
(´゚听)信嶺「……」
義父への不信感は、武田氏への不信感へ直結してしまった。
279 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:10:48 ID:iOmMXCFv
そして天正十(1582)年。
木曽義昌謀叛、織田信忠出陣の報が立て続けに入ると、二月十四日、信嶺は織田氏に内通、武田氏に叛旗を翻した。
弟の長臣を人質として安土に送ると、信嶺はさっそく信忠配下の森長可らを手引きした。
(´゚听)信嶺「信忠卿を伊那へ引き入れるのだ!」
これは、木曽征伐に出陣していた典厩信豊、仁科盛信らに衝撃を与えた。
ヽ(゚∀゚;)ノ信豊「……!」
(;。・-・)盛信「なんてことだ……これでは伊那がっ!」
盛信の不安は的中する。
その日の内に飯田城から保科正直らが逃走。木曽征伐軍は背後の備えを喪失したのだ。
木曽征伐軍の士気は大いに下がり、十六日の木曽・織田軍との決戦に惨敗した。
何より衝撃を受けたのが、大嶋城に援軍を率いて入っていた逍遥軒信綱である。
(´∀`;)信綱「む、婿殿が……」
報せを受けた信綱は、夜中の内に、恥も外聞もなく逃げ出した。
280 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 17:11:45 ID:iOmMXCFv
小笠原信嶺の裏切りは誰にとっても予想だにしないことだった。
勝頼は信嶺の母を捕らえ、処刑するように命じた。そしてその命令は忠実に実行された。
(´゚听)信嶺(戦国の世の習い、仕方のないことじゃ……。すまぬ、母上……)
その勝頼は、信嶺離反から約一月後の三月十一日、甲斐天目山麓において自害。
武田氏は崩壊した。
同じ頃、信綱も甲斐で織田軍に捕らえられ、殺害された。
当初は丁重に扱われたとされる。
しかし、信忠軍の名馬を披露され目を奪われている時、
(´∀`)信綱「ほう。これは確かに素晴らしい毛並み――ぬ?」
o
ゝ;:ヽ-‐―r;;, 。
,,_____冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\ ,,,,,,,, o /
"`ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 (;:;:;:;:ヾ-r
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()
かの森武蔵守の配下によって斬殺された。
信忠が命じたことであった。
手を下したのは、森家の名家老、各務兵庫助元正だったという。
281 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 19:58:52 ID:nKbFgUT5
信綱が釣り出された理由が何ともらしいっていうか・・・(泣)
282 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 21:04:41 ID:z9sZfL4J
乙
信綱ってなんか同じ弟の信繁とは雲泥の差だね・・・・・
こう見ると武田は滅ぶべくして滅びたって感じがするなー
いち早く内通した信嶺は、三月二十日、木曽、穴山に続いて上諏訪の信長本陣を訪れ、馬を献上した。
信長はこれを大層気に入り、秘蔵のコレクションに加えられることとなった。
(*‘ω‘ *)信長「小笠原、こたびの忠節はこの上ないっぽ! 本領安堵してやるぽっぽ!」
(´゚听)信嶺「ははっ、ありがたき幸せ!」
降将の内、信嶺に対する信長の好印象は「信長公記」にも見えている。
曰く――「松尾掃部大輔御礼、駮の御馬進上。御意に相、御秘蔵侯なり。
今度忠節比類なきの旨、上意にて、本知安堵の御朱印、矢部善七郎・森乱、両人御使にて、下され、忝き次第なり」
松尾城を保った信嶺は、伊那郡を与えられた毛利秀頼の与力となった。
(´゚听)信嶺「これで本当によかったのか、お清」
川´о`)お清「……私は、あなた様の妻でございます」
更に天正壬午の乱では、信濃へ北上してきた徳川家にいち早く接触。
(=゚ω゚)ノ家康「ぃょぅ! 左衛門尉に従ってくれょぅ!」
酒井忠次の麾下として活躍し、忠次の三男小平次を婿養子に迎えた。
(´゚听)信嶺(お家安泰……なぜわしは素直に喜べんのだ)
のちの家康の関東転封に際しては武蔵本庄一万石を領し、慶長三(1598)年、江戸で没した。
没したのは本庄においてとも言われる。
跡を継いだ小平次信之、そしてその子孫は二万二千石を領し、下総関宿、美濃高須と移転し、越前勝山藩主として明治維新を迎える。
川´о`)お清(これが、武士の当たり前。あなた様は立派なもののふ……)
妻お清は寛永九(1632)年まで生き、その死まで本庄の信嶺の墓所から離れなかった。
小笠原信嶺に対する筆者の私見を、ここで述べることはしない。
ただ、この話が時代を考える一助となれば幸いである。
284 :
人間七七四年:2010/06/28(月) 22:53:07 ID:iOmMXCFv
>>281 ただ、この話は
「なんで他の重臣達と一緒に古府中で処刑されなかったの?」
っていう疑問が残るから、ちょっと眉唾な逸話なんだよね
竜芳、左衛門佐信堯、一条信就ら一門や山県昌満、諏訪頼豊と同じ日に殺されてるから
>>282 良くも悪くも信玄の弟にはいろんなのがいるよね・・・
285 :
人間七七四年:2010/06/29(火) 17:49:29 ID:lxVXv1kN
司馬遼気取りかよ。ウゼぇ。
286 :
人間七七四年:2010/06/29(火) 21:40:36 ID:1FqPf6YT
プギャ乙
287 :
人間七七四年:2010/06/29(火) 22:27:07 ID:nd5hjUVI
>小笠原信嶺に対する筆者の私見を、ここで述べることはしない。
>ただ、この話が時代を考える一助となれば幸いである。
確かにここが尊大過ぎる。
歴史小説の大御所が言うならともかく。
288 :
人間七七四年:2010/06/29(火) 22:39:08 ID:FdeTNAB4
そうかね?
信廉の扱いがちょっと意図的に貶めすぎかな、とは思うが
作者が一人称に「著者」を使うのは普通だし
あまり話題に上らない人物だし、参考になったよ乙
289 :
人間七七四年:2010/07/01(木) 07:24:34 ID:TH6/K9HL
どんなものであれ、批判が最も重要な感想に思える自分には羨ましいですな
修理の犬、今日中に投下します
長々と続けて申し訳無い
昌信が奥平討伐へ参加しない事を聞き、三人は暗い顔になる。
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ /⌒ヽ
( *’ー) (`・ω・) 彡`Д´ ミ (^ω^ )
/ Y i / ヽy/ヽ / y ヽ / Y ヽ
L_|0=<O |_」二L_| 〈_」ニL__ヒi L_|ニ|__/
ノ__))_) Oゞ三)三) 〈⌒ゞノ⌒_〉 (三(三_/つ
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二
││ ││ ││ ││
││ ││ ││ ││
蕊蕊 蕊蕊 蕊蕊 蕊蕊
(’ー’*) 「御三方、どうか勝頼様に無理はさせぬようお願いします」
( ^ω^) 「要は、徳川・織田が援軍に来る前に長篠城を落城させればいいんだお」
(`・ω・´) 「反旗を翻した者は相応の覚悟をしていよう。 嫌な城攻めになるな……」
ミ `Д´ 彡 「弾正の話した通り、今度は信長も面子がかかっておる。 到着までに落とさねばなるまい」
(’ー’*) 「では私は海津城へ戻ります。 御武運を……」
昌信は表向き“上杉の抑え”として、城代を務めている海津城へ赴くこととなった。
家中の者は昌信が諫言し続けていた事も、それによって出陣を解かれた事も知っている。
彡`Д´ミ 「……無念であろうが、弾正が北信濃を守ってくれる事で我らは存分に戦える」
( ^ω^) 「そしてこの戦が終われば、勝頼様にはいよいよ内治充実に掛かって貰うお」
(’ー’*) 「そうでしたね……死を賜る覚悟でお諫め申していたのです。 これくらい何ともありません」
(`・ω・´) 「さらばだ、弾正」
(’ー’*) 「はい。 では」
昌信は内藤邸を振り返り、呟いた。
______________________
((_((_((___((___((_((___((_((_((___((___((___((___((___
__ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ
==@==@==@ =@==@==@==@==@==@==@==@==@=
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
∧ ∧
_____________________ (*’ー’) あの御三方なら大丈夫でしょう……
ヽλ_Y〜匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ハ__ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ハ__ノ、 / l y l ヽ “逃げ弾正”の心配する所ではありませんね
ヽ/~~A___匚ノ___〉_/ヽ__ハノ ノ\/匚ノ___~A___匚ノ___〉_ ;<_」∞L__>
/ / | ヾヽ
'-uー'-u-''
出陣前夜、内藤邸。
| {二二}{二二| {二二}{ニ. ,′| ! .二} |二}{二二}{二二} | |
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| {二二}{二二| {二二 \:::辷z.!i_ ニ} |二}{二二}{二二} | |
| {二二}{二二| {二二}{ ヘ.::::::::::( ゚< ニ} |二}{二二}{二二} | |
| {二二}{二二| {二二}{ くx=┬< .ニ} |二}{二二}{二二} | |
| {二二}{二二| {二二}{二二 八 二} |二}{二二}{二二} | |
| {二二}{二二| {二二}{二二.〈上〉 .二} |二}{二二}{二二} | |
| {二二}{二二| {二二}{二二 r=' 二二} |二}{二二}{二二} | |
,廴_____,|______`爪 __,|__________|__|_
/⌒ヽ ___ r、 (二) __,トニニニオ___ ノハヽ丶
( ^ω^) / /二.Y´ `Y 二 乂___,乂.二二∨\ ξ(゚、 ゚*ξ
/⌒ヽ / Y 、 ,/ /:.:.rz介=─=介z:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ \ / y ヽ
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ノ) / | (⌒ヽと|__)/ ,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄∨ 丶(___)
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ^ω^) 「まさか、釣閑が我が家に赴いて来るとは思わなかったお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「あのお方の忠義も、あなたに劣るものでは無いわ」
( ^ω^) 「……意外な一面を見たお」
( ^ω^) 「意外な一面と言えば……」
ξ(゚、 ゚*ξ 「何か?」
( ^ω^) 「おツンと初めて会った時の事、覚えているかお?」
ξ(゚、 ゚*ξ 「ええ、もちろん。 あなたは野犬に襲われている私を助けてくれたわね」
( ^ω^) 「左様お」
ξ(゚、 ゚*ξ 「偶然とは言え、あの時の感謝は忘れてないわ」
( ^ω^) 「……偶然じゃないお」
ξ(゚、 ゚*ξ 「え?」
( ^ω^) 「あの時助けたのは偶然じゃないお」
惹かれ合うさだめだった、とでも言いたいのか。
いつになくキザな夫におツンは戸惑う。
ξ///)ξ 「何言ってんの! 地味で饅頭みたいな顔のくせに!」
(; ^ω^) 「おっおー! 違うお、話を良く聞くお!」
292 :
人間七七四年:2010/07/02(金) 00:45:39 ID:+cYHWdOH
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
おツンが野犬に襲われる半年ほど前――――
/ ^ω^ \ 工藤虎豊 「ほら、源左衛門! しっかりせんか」
(; ^ω^) 「おおお、重いお」
工藤父子は桶に山ほど入れた干物を運んでいた。
はるか昔に工藤家が水軍だった由縁で、甲府の工藤邸に歳暮が送られてくる。
今、二人が抱えているのは内藤相模邸へ持っていくお裾分けだった。
ξ゚±゚) 内藤虎資 「おお、有り難いな! さぁ、上がってくれ」
(; ^ω^) 「ゼヒーゼヒー」
/ ^ω^ \ 「こんな事で息が上がっておっては、槍働きはできんぞ」
(; ^ω^) 「ハァハァ……、ん?」
内藤邸に上がった源左衛門は、僅かに襖が開いてる部屋の前を通りかかった。
無意識にその隙間を覗いてしまう。
( ^ω^) 「……!!」
ξ(-、 -*ξ 「……zzz」
中では内藤虎資の妹、おツンが眠っていた。
昼寝なのだろう。無防備な寝顔をこちらに向けている。
,, --──-- 、._ ヾ l |l |川 /〃
,.-''"´ \ ミ゙ "彡
/ ヽ、 ニ‐ 電 源 =ニ
/ /\ /\ ヽ 三 流 左 三
l , , , l 一 走 衛 =
.| (_人__丿 """ | 三 る 門 =ニ
l l ニ= . に 三
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / 二= : =ニ
`/ | | \ / 三 ! =ニ
彡, 、ミ
/〃' 川 l | ヾ
( ^ω^) (何と可憐な……それでいて性根は強そうだお……)
/ ^ω^ \ 「おーい、源左衛門! 何をしている」
(; ^ω^) 「ハッ! い、今行きますおー!」
源左衛門は父の元へ向かいながら、決意を固めていた。
あの娘を守る事が天命である、そんな気がした。
( ^ω^) (……決めたお! あの娘を嫁にするお!)
それから源左衛門は暇が出来る度に、内藤邸の門を見つめていた。
おツンが外に出る度に、離れて物陰から身守る。
そんな日々が半年ほど続いた時、野犬がおツンに向かっていくのを見定めた。
( ^ω^) (あっ! 危ないお!)
/⌒ヽ
(^ω^ ))⊃+―――― 工藤源左衛門、参るお!
L⊃ y ( 彡 +
/ (⌒ヽ
(__/(__|ミ
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( ^ω^) 「……というわけなんだお。 それがしの意外な一面お」
ξ(゚、 ゚#ξ 「……ふーん、若い頃から変人だったわけね」
(; ^ω^) 「ちっ、違うお! それがしの一途な所を!」
ξ(゚、 ゚#ξ 「嫁入り前の娘の寝顔を覗くなんて最低だわ!」
(; ^ω^) 「その責任は取ったお……」
ξ(゚、 ゚#ξ 「箕輪でも長篠でも勝手に行きなさい! 寝るわ!」
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やれやれ…… ,廴_____,|______`爪 __,|__________|__|_
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(; ^ω^) / /二.Y´ `Y 二 乂___,乂.二二∨\
/⌒ヽ / Y 、 ,/ /:.:.rz介=─=介z:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ \ ドタドタ……>
(∪´ω`) 〈__|二|_ 〉 / /:.:.:.':.:":':.:.:.:.:.:":.':.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨ \
ノ) / | (⌒ヽと|__)/ ,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄∨ 丶
\(_,,,_,,,) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
(∪´ω`) 「くぅ〜ん」
( ^ω^) 「おお、ゲン。 慰めてくれるのかお」
(∪´ω`) 「わんわんお」
( ^ω^) 「お前も老いたお。 拾ってから九年も経っているから当然かお」
毛に白いものが混じっているのを見て、昌豊は呟く。
( ^ω^) 「次の戦で、お前の仕事も終わりにしてやるお。 後はゆっくり過ごすといいお」
(∪´ω`) 「くぅ〜ん」
天正三(一五七五)年四月末、勝頼率いる武田軍一万五千は長篠城を包囲。
守る奥平勢はわずか五百の寡兵であったが二百丁の鉄砲があり、抵抗は激しいものとなった。
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゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ,:;,`゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ;~゚''゚ ;"i|:;.::;,,;''゚ ;~゚''゚ ;":;.::;,゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ,:
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(`・ω・´) 「勝頼様、間者によればあの位置に兵糧蔵があるようです」
(`д´) 「そうか。 ならば攻めぬ手は無いな」
兵糧蔵を落とされた事により、奥平勢の士気は大きく削がれた。
援軍が来なければ落城は確実となった。
武田軍が甲府を出た知らせは、浜松城の家康、岐阜城の信長に届いていた。
/`ら^ヽ 鳥居元忠 「殿、如何なさる」
(=゚ω゚) 家康 「さて、これが最後の援軍要請だよぅ」
岐阜城の信長の元へ届いた、家康の援軍要請は悲痛なものであった。
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(=゚ω゚) 「長年の友誼を反故にするのは非常に残念でございますが……」
(=゚ω゚) 「此度も無念な事になれば、我ら徳川は武田の先陣となって信長公に攻めかかるでしょう」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(*‘ω‘ *) 信長「ちっ……家康め」
(; <●><●>) 佐久間信盛「さても、悲壮感漂う書状なのが分かります」
信長は少し思案してから、一座に告げた。
(*‘ω‘ *) 「……よし、出るぽっぽ!」
(; <●><●>) 「おお! と言いますと!」
(*‘ω‘ *) 「天下を騒擾する武田……この信長が!」
└'⌒`テ-、_>j"ハハ l l l l l lU トl /,r‐´
//7ハヾヾヾヾll l l l l トl "
_/〃/バ゙^/゙`゛ヽll l l lハ. トl.
//小.Y′/ ヾ、ゾ"´', ゙ハ.
//ハヾ、 / ', ゙ハ.
/ /{ヘミミ l : ', ゙ハ.
/ / イミミミ l :: _ −-− _ -', V、
/ / /人ミヲ ミ=、、 ` ‐ ニ .: >, ゙V、
_/ / /7イl彡//`゙、_ヾミヽ、 _,.ィ彡''_, ゙マ、
/ ////彡/ィ 八弋ヶミ≡j {,ィ"彡tヤフノハ、 ゙マ、
/ ///r爻ハ `7` ̄´ ラ :`.  ̄´T´ i、 V、
/////升ハ ,::l lハ ゛lヽ
//////メ::. ::::l lミミ∧ ヽl、
//彡////∧ ゙-ト _,.- ハミミ∧ ヽ
/彡イ/〃// ハ. _,,ィ="‐ ヾ=、、、 ハミ } ハ
/⌒// { ヽ f"ーニニニニニ− リ / X / /ヽ
-〜⌒/ / _/_ l 丶 -―‐- , ′ト、_// \
::l//::: l:. ヽ: ヽ: l ::lヽ、 / /  ̄``ヽ /
::l ';:::::l:\ \ `、 \ ', | it、, , ,,ィ'´:/ / 誅 第 V
\ \\ \ \ \ \ ',_l ll//// //,' 伐 六 !
\ \\_`ー `ー-``ーY/l l〃/イ‐/-‐l せ 天 l
 ̄¬===-ニ______二ニ-に,!l///フ}ー‐---l. ん よ /
 ̄ ̄二二二____ -‐'´ヾll/∧ソ−- ヽ り /
(; <●><●>) (何と恐ろしいお方だ……)
信盛には三方ヶ原で殺到してきた武田よりも、主・信長の覇気の方がずっと恐ろしく思えた。
(*‘ω‘ *) 「さて、陣触れぽっぽ……」
(*‘ω‘ *) 「光秀は動かせぬ……となれば」
_, --, --、く- 、
_ ィ/ // / /,r' ノjヽ >
{{ !l ィ '^ "〜く彡ノノノヽ
/ ___ 三ニ彡/Λ
7_ 〃⌒` ミ三彡,ニ,Y 殿! このサルにお任せあれ!
vヘ , ‐_、_ }ミ//- l|
/┴} ┴' }ミトニ、// _ /^l _
| ( 、 jミハ /Λ / l | |_
,≠、`__,,三ァ_、 ミ、ニイ{ ヽ>l 「` |‐ ||
Λ `┴ニ'´ ヾ メ /|i トゝ| L_| | |
Λ  ̄ イ ハjノ}八j / ,| 「 l‐ |
>j i r_、 イ _/⊥-く / ┴ ┴ ┴| 【羽柴秀吉】
||// __、‐ ̄ __ 、 -┴ァ} _ ー-- _ |
, -// _、‐  ̄/.:.:.:.:_;_;ノ \ / ト、
/ィ´イ´ニ二7´ ̄``´ l/ ト、
//:.:/ニ二/`ァ---‐ァ- 、 | Λ:.\
/´:.:.:/ニ二/:.:.:./:.:.:.:.:./:.:.:.:.|`Tーャ‐、‐-‐' ´ V.:.:|
(*‘ω‘ *) 「良し! サルよ、畿内の鉄砲を掻き集めて来い!」
羽柴秀吉 「ははーっ!」
(*‘ω‘ *) 「ふふふ……この戦、後にも先にも無いものとなるぽっぽ……」
五月十三日、岐阜城より信長出陣。
信玄による西上戦の頃と違い、今の信長には武田に立ち向かう余裕も策もあった。
つづく
297 :
人間七七四年:2010/07/02(金) 01:03:16 ID:+cYHWdOH
298 :
人間七七四年:2010/07/02(金) 01:03:25 ID:JnqRQ9HN
乙!
魔王様変わり過ぎだろwwwww
ツンはそれでもデレてるように思えるから困る
299 :
人間七七四年:2010/07/02(金) 13:19:04 ID:7K7EdHA6
魔王様、顔!顔!!
あれから9年かー。白いもの混じりまくりなんだろうな。
回収した畿内の鉄砲を運びつつ、織田軍三万は東進した。
先を進む兵には、杭・木材を運ばせてある。
(*‘ω‘ *) 信長 (第六天より誅伐せん! ……とは言ったものの)
(*‘ω‘ *) (あの武田の老将どもが、この布陣においそれと掛かってくる筈は無いぽっぽ)
この戦で勝利を得るには、武田軍が織田の陣に攻めかかってこなければならない。
武田を戦わずに撤退させてはならないのだ。
(*‘ω‘ *) (となれば、一つか二つは策を打たねば……)
信長の中で、一つの策は既に決まっていた。
(*‘ω‘ *) 「信盛!」
( <●><●>) 佐久間信盛 「はっ!」
(*‘ω‘ *) 「戦場に着いたら、お前は武田に内通するぽっぽ!」
(; <●><●>) 「は?」
(*‘ω‘ *) 「分からんか……? 本当に内通するのではない。 苦肉計ぽっぽ!」
味方の中から偽りの内通者を敵に送り、情報判断を誤らせる策である。
勝利へ向かう策の一つがこれだった。
(*‘ω‘ *) 「“勝頼様が攻めかかってきたら織田を裏切りますゆえ、どうかお引き立てを”と書状を送るぽっぽ!」
(; <●><●>) 「何故私が……。 戦が終われば、私は敵から凄まじい恨みを買うのが分かってます!」
(*‘ω‘ *) 「三方ヶ原に出陣したお前なら、武田の連中も名を知っているぽっぽ。 それに……」
(#‘ω‘ *) 「戦わずに撤退した事、まだ許しておらぬ」
(; <●><●>) 「わ、分かってます! すぐに草案を練ります!」
(*‘ω‘ *) (これだけでは足りぬ。 あと一つ……)
信長は馬上で思案し続けた。
織田の先発隊が設楽ヶ原に着陣した事は武田軍に衝撃を与えた。
ミ《,M,,》シ
<ゝ(`∞´)ノ>
ミ`д´ ミ
∧_.ヘ /~( ソ )~ヽ ∧_∧
/ \※> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ <※ /ヽ
∧_.ヘ `Д´ミ / \ (ω・´| ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
∧_.ヘ ^ω^) / \ (´昌`ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
//≡/ 'A`) / \ (´<_`|≡ヽ
i^i( ⊃ / \⊂ )i^i
| | ( ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )| |
| | ̄(__| | _)| |
伝令兵 「織田軍数万、設楽ヶ原に布陣! その中に信長の旗印は見られませぬ!」
(`д´)勝頼 「どういう事だ。 織田軍を信長が率いておらんのか」
('A`) 穴山信君 「そんな筈は無いな。 必ず、信長自身が決戦と定めて出張っている」
( ^ω^) 「……という事は、まだ後続の部隊があるということだお」
(`・ω・´) 「おそらく、そこに信長本隊も……」
彡`Д´ミ 「我等は一万五千。 織田軍はまだ続く上に、徳川も加わろう。 ここは撤退すべきかと」
(`д´) 「兵の数のみが戦を決めるわけではない。 言わば、こちらも信長と家康の首を取る好機なのだ」
(`д´) 「隼人、織田軍の陣容を見定めよ! 信長着陣までに長篠城を落とす!」
{´昌`} 原昌胤 「……承知しました」
(;`・ω・) (三方ヶ原の逆となるのは避けねば……)
あの時は、徳川を見事に誘い出して撃退した。無闇に攻めかかれば、今回は逆になる。
昌景らには昌信との約束がある。是が非でも、決戦は避けなければならない。
その夜から、織田軍の陣では昼夜兼行で構築作業が始められた。
_ミ k 7/////___
/ -Nlk √ヽ , -' て 'カ ///彳⌒i
i /⌒Yl `^\\ _/ _ -二 'ィ イ// l
l Y Y _,_\ , //_,,,_ lリ// l
! ! r"イ 彳⌒_\ , , /' /_⌒弋 kh k, l
\ イ , (*うy,ヽ lf / (*う_ lハ _/ l
ヾ yイ,_`,_`,_~` '- `ォ !l ' - '", _,' _,' ' lハ _,,y /
` /ィ1.,_`,_ ` ::l ' ' ' jハハ / よーし、その調子!
/イl ::l jハ 人
//1 j Yハハ\
ハ ヵクク/ヾ_ ^` ヽ\\ヽヽ丶 yハハハ
ハ/ /入`t- ,_~_ __,,, ,,, ァ`\\ /ルイハリ\
/メ YT..’  ̄‘--'チ/ メヽ-−┐`ヽ`
` キ::::... ..:::_ ,ヲノ / l ) l
人 ヾ ニ二 孑' / ,/ _,イ
ハ / ィ ' _, -〜"xy\
/X y// _,/ _,Xメ' 入,,___ __
/ //`メ+/,_/y'//_, ィ _,Xメ' /  ̄
羽柴秀吉 「清州の城壁直しやら、墨俣を思い出すわぁ!」
翌朝になると、設楽ヶ原の中央を流れる連吾川に沿い、柵が築かれていた。
柵の内では数万の織田軍がこちらを睨んでいる。
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /⌒ヽ 何だお、あの柵は……?:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/了==了、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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,.. -―''´ ̄ ゙̄"゙゙" ーu-'-u- \
ィ爻ミ、_ _, ,,,..;;'''´ '''' ""'' ´''``''ー-、, ノ ,ミ、
三ミ,_,..;;;'''''''´' '""" '''''" ,'〉 爻、 ,爻ミ、 _,ミ、
''´' "''' "" '''" ,,-'/ 、彡ミ, `=爻ミミ_ ィ爻ミ、_
""'"''"" "''''"""''" ,,-'''゙ / _爻爻ミ ., 爻彡ミミ、_ `シ爻彡ミ
'" "" ''''' "" "'' "''''''" ,,-''ll:::l::{ =爻彡ミミ、_ 爻シ彡ミミミミ 爻彡{ミミ;
,/l/:::: .〈::.| _,爻彡ミミ;x_ =彡ミ 爻爻彡ミミミ= -爻爻ミミミ;、
''"''''""""'' /(` .L:::::l||::: | 彡ミミミミミ=- :: ,爻 爻爻ミ |::|彡ミミミミ、 ,爻彡|::|ミミミ、
{´昌`} 「修理殿」
( ^ω^) 「おお、隼人。 何なんだお、織田軍の陣容は」
{´昌`} 「あれはもはや陣ではありません。 あれは砦……いや、城です」
( ^ω^) 「それ程の堅さになったのかお……。 けど、真正面から攻めなければ、あれはただの柵だお」
{´昌`} 「どうするかは分かりませんが、我等を真正面から攻めさせる手を使ってくるのでは……」
( ^ω^) 「そんな手、乗らなきゃいいだけだお」
五月十八日、信長が着陣。織田本隊の旗印が設楽ヶ原に翻る。
信長本陣では、家康が援軍の礼を述べていた。
(=゚ω゚) 家康 「信長殿、此度は誠に忝うござる……」
(*‘ω‘ *) 「良い良い。 家康にやっと恩を返せて、この信長も嬉しいぽっぽ」
(#゚ω゚) (ったりめーだよぅ! やっと重い腰上げやがって……大うつけが!)
(#‘ω‘ *) (武田の先陣となってとは良くも言ったものぽっぽ! 三方ヶ原で惨敗した男が!)
(=゚ω゚) 「おお、岐阜の兄上の御心遣い、生涯忘れませぬ!」
(*‘ω‘ *) 「浜松の弟よ! 困った時はお互い様ぽっぽ」
そのまま、本陣での軍議となった。
(*‘ω‘ *) 「さて、此度の合戦はいかに武田を誘うかにある……。 家康、何か策があるか?」
(=゚ω゚) 「それについては、この酒井左衛門尉が是非に献策したいと」
家康は隣に侍っていた酒井忠次に促した。
(*‘ω‘ *) 「久しいな、酒井! そちの武名は耳に入ってくるぽっぽ! 遠慮無く申すが良い」
酒井忠次 「はっ、されば」
忠次は布陣図を指しながら策を述べた。
_,,..-‐''`'ー-、_
_,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐-~""''' ‐- ...,,__'''""~
( <●><●>)
仝 ←丸山砦(佐久間・滝川ら四千)
#
#
#
(*‘ω‘ *)信長 # (`д´)勝頼ら武田軍
# 仝 ←長篠城(奥平勢五百)
# _,,..-‐''`'ー-、
(=゚ω゚)家康 #
# ─────武田軍撤退路──────→
│ # 仝 ←鳶ヶ巣山砦
│ _,,..-‐''`'ー-、_ (河窪・三枝ら)
│ _,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐-~""''' ‐- ..,..↑'''""~ (´。∀`) ( ´゚ω゚` )
│ .│
└─────別動隊(酒井ら三千).───────────────┘
酒井忠次 「夜陰に紛れて少数の兵で奇襲を加え、この鳶ヶ巣山砦を落としてしまうのです」
(*‘ω‘ *) 「……」
酒井忠次 「この砦は武田軍の撤退路にあり、ここを抑えてしまえば敵は袋の鼠……」
(*‘ω‘ *) 「退き口を失った敵は、突破口を求めてこちらに向かってくる……と?」
酒井忠次 「左様。 あとは信長殿の思い通り……」
(*‘ω‘ *) 「……ふふっ、はははは……」
__ } 、 ! / ////`/ /: : : :_ノ
/ | ム } }////_,ィ ///: : ヽ た
/ / `弌ェ!{ {ミィ/ }!| ///: : : )
〈 〈 { a`j-`ラ,_9_,〃 // /: :} わ
\\ }ニ/ 彡 `一 * / / )
_「 l∠、 V へ _,、、、、 //:ヽ け
└ァ rへ \ {___,ィ7ムヾ_ゞ-‐ミ_ /: : ノ
Lィ」 / /, , '/ハ///-‐'´_r- '´! l`! , /:< が
//・, '// /ΛT  ̄_、-‐¬‐!| l // ヽ ァ
r_‐、 ', ////Λ }l:|:/ 〃/ / /ノ
ノノ・///// ,、} |:|/ ,ィ/ ' / ,イ ヽ !!
' / /// フ |ハL_、 -´// ,ィイΛ: :Y`Y`Y`
/ ,' バ \二, ̄ / ,ィイ乂: : :
ッ }  ̄ ,ィイ乂: : : :
酒井忠次 「ひっ!」
(#‘ω‘ *) 「そのような下劣な策は夜盗狩りに用いるもの!」
(#‘ω‘ *) 「それを神聖なる軍議の場で出すでないわ! 酒井、お前はここにいる資格が無い!」
(#‘ω‘ *) 「とっとと下がるぽっぽ! 二度と顔を見せるな!」
酒井忠次 「……御免!」
忠次は唇を噛み締めながら陣幕の外へ出ていった。
信長の一喝に怯えてしまい、一座は誰も意見を出せず散会となった。
(#‘ω‘ *) 「……」
(;=゚ω゚) 「信長殿、酒井も悪気があったわけでは……」
(*‘ω‘ *) 「勿論ぽっぽ。 すまぬが、もう一度酒井を呼んで貰いたい」
(;=゚ω゚) 「……え? はぁ」
酒井忠次 「……何用でござるか」
暗い顔で戻ってきた忠次に向け、信長は詫びた。
(*‘ω‘ *) 「酒井! さっきはすまなかったぽっぽ」
酒井忠次 「は?」
(*‘ω‘ *) 「許せよ。 さっき怒ったのは、策が敵に洩れぬための芝居ぽっぽ」
(=゚ω゚) 「おお、それでは!」
(*‘ω‘ *) 「良い案が無いか探していた所に、酒井の策は最適ぽっぽ!」
酒井忠次 「有難い御言葉にござる」
(*‘ω‘ *) 「酒井に兵三千と、鉄砲五百丁を預けよう。 鳶ヶ巣山砦、見事落としてみせよ」
信長はこれに並行して、佐久間信盛による苦肉計を進行させていた。
(; <●><●>) 「……と。 書状はこのような感じでいかがでしょうか」
(*‘ω‘ *) 「良し。 早速武田の本陣に送り届けるぽっぽ」
(; <●><●>) 「はっ、ただちに」
(*‘ω‘ *) 「策は尽くした……後は武田が引っ掛かるかぽっぽ……」
長篠城を落とせぬまま信長と対峙した勝頼には動揺が浮かんでいた。
(`・ω・´) 「いけませんぞ! あの陣立てに正面から向かうは愚行!」
(`д´) 「当然だ。 そんな事は考えておらん」
( ^ω^) 「勝頼様が撤退なさるならば、それがしが殿(しんがり)を引き受けますお」
(`д´) 「しかし、ここで退くのは勿体無い気もするな……」
この設楽ヶ原で信長と家康の首を取る事が父への供養ではないか、と勝頼は考えていた。
その為の策は無いかと思案している時、武田本陣に佐久間信盛の書状が届いた。
伝令兵 「勝頼様に向けての書状でござる」
(`д´) 「どれ……」
∧_∧
( `д´)/ ̄/ ̄/ ……
( 二二つ / と)
| / / /
|  ̄| ̄ ̄
(`д´) 「ふふふ……ハハハハ! 勝てる、織田に勝てるぞ!」
(`・ω・´) 「何の書状でござる!?」
(`д´) 「織田の重臣、佐久間右衛門尉よりの書状だ! この勝頼に忠義を尽くしたい、と」
書状は内応の申し出だった。
一座がざわめく中ただ一人、信春だけが信玄の言葉を思い出していた。
彡`Д´ミ (佐久間だと……!?)
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミ(´∀` (彡 「戦場に出るなり退いて行った将がいたな……」
彡`Д´ミ 「あれは織田方の援軍、佐久間右衛門尉でしょうな」
信玄は少し考えた後、信春に告げた。
ミ(´∀` (彡 「美濃よ。 佐久間の名、良く覚えておけ」
彡`Д´ミ 「……はっ」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
彡`Д´ミ 「……」
勝頼が書状を回覧させる。
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
( <●><●>) 「急なお手紙を出した無礼、御許し頂きたい」
( <●><●>) 「仏道を蔑ろにし、足利将軍家に叛く主には愛想が尽きました」
( <●><●>) 「それに、先年の三方ヶ原における武田の方々の戦振りに感銘を受けました」
( <●><●>) 「勝頼様らが攻めかかれば、佐久間隊は織田本陣に殺到し、信長の首を上げましょう」
( <●><●>) 「その暁には、どうか重臣の端に佐久間を加えて頂きたい」
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(`・ω・´) 「何と……信長の重臣が……」
(`д´) 「どうだ! あの柵の内で味方に謀反されては、逃げようがあるまい!」
( ^ω^) 「確かにそうだお……」
(`д´) 「佐久間は確かに三方ヶ原に来ておる! 我等と戦う恐怖を知っておるのだ」
彡`Д´ミ 「……」
回って来た佐久間の書状を、信春はゆっくりと読む。
彡`Д´ミ 「なるほど……確かに佐久間の書状でござろう……だが!」
∧,,∧
彡`Д´ミミ,
| ̄ ̄ ̄〉,ァ''" ゙ア´ ̄`/ ̄ ̄ ̄ ̄|
| `r´、、__ l ! ィ彡,ャァ'" ,,..,,、\ |
,-┴-、 〈.,, ``''ヽ,,, ''"´ ゙''ヾミ,r/.く |__
/ .-┬⊃ < ,;,, ;;; ,,;; ,fr::<, rニ-─`、
! ;;ニ|(;<●>/ ';;;;;;;;;;;' ,!;V:.:ノ<●>)┬─‐ j
\_| < ':;;;;;:' ,;;/;;:.:/:〈 |二ニ ノ
| < 人__,,,;;;;;ノ/N/:/:.< |`ー"
|__/:ト-―テ" ⌒ `ヾj ::;;;;}/:.:.:∠____|
l ' -:十:‐' ゙l, 〃:.:.:/:.リ ビリィィィ
l t,,__,災_,ノl f:.リ:.:./:.j
彡`Д´ミ 「……こんなもの、信ずるに値せぬ」
書状を引き裂いた信春を勝頼が睨む。
(`д´) 「美濃、貴様……!」
彡`Д´ミ 「佐久間は三方ヶ原には来ましたが、戦わずに退いておりますぞ」
(`д´) 「何だと?」
彡`Д´ミ 「すなわち、我等の戦に感銘を受けたというのは嘘。 おそらく、これ全てが偽内通でござろう」
(`д´) 「お前の独断で決める事が出来るか!」
彡`Д´ミ 「よろしい。 では、わしが今から佐久間のこもる丸山砦を攻めてこよう」
信春の発言は本陣の重臣たちを驚かせた。
(`・ω・´) 「み、美濃殿……」
彡`Д´ミ 「勝頼様らはそれによって、佐久間の真意を見定めて下され」
言うなり、信春は立ち上がって本陣を出て行った。
信春は馬場隊の内から七百の精鋭を率いて、四千の籠る丸山砦に向かう。
昌景と昌豊が本陣から追いかけてきた。
( ^ω^) 「美濃殿! たった七百で大丈夫かお!?」
彡`Д´ミ 「心配するな、修理。 佐久間らが相手なら七百でも多いくらいよ」
(`・ω・´) 「美濃殿は武田に無くてはならぬお方。 どうか無理はなさらぬ様に」
彡`Д´ミ 「分かっとる。 お主らは佐久間の動向を良く見ておくのだ」
_,,..-‐''`'ー-、_
_,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐-~""''' ‐- ...,,__'''""~
( <●><●>)
仝 ←丸山砦(佐久間・滝川ら四千)
#
# ↑
# └彡`Д´ミ――――――――――
(*‘ω‘ *)信長 # 馬場隊七百 (`д´)勝頼ら武田軍一万五千
# 仝 ←長篠城(奥平勢五百)
# _,,..-‐''`'ー-、
(=゚ω゚)家康 #
#
# 仝 ←鳶ヶ巣山砦
_,,..-‐''`'ー-、_ (河窪・三枝ら)
_,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐-~""''' ‐- ..,.. '''""~ (´。∀`) ( ´゚ω゚` )
ミ、 \::::::........ _,,,;;;;:::::::...............:::::::;;;;;;;;;;ーー'''''~~ )::ノ~
ゝ ト、 λ-ーー< ノミ~/: ゝ (:::(
λ ヽ ~''ー λ.............:::::::::::::::::::::::/彡 _]血[ ┌ヘ )::ノ
__,,,∠彡 ∠Π::;;;;;::;;:;;:::ヘヘ ))===三::::....
__=-―'~ ̄ \:;;;;:;:| /ヽ::::;;;;:|「/:::: >;;\|::::|「:;;:/::::ヾ
ー、,,,_∠~ ̄~\__...... ....... ヘヘヘヘ、 _/\┌ヘ ~−ー==ー、
_,,、=〜 <::::;;::: \ .'' ̄''=っ
ー=<~ ..............:::::::::::,
 ̄ / / ̄/ニlーiニトーi---i-=、,,,,____ .''''=
 ̄  ̄ ̄ ∠/ ̄|ニi―-i==、__jkjlwjiw
∧ ∧ ヽニヽー-、,,_
彡( 彡`) ∧.,,.
,,.;;::::.., [= 弋つ ゚_)
| | / /
,,.;;::::.., ._____l、_〃ヽ /., チンケな砦よな
/ ヽ、. |_,l )
//、 ゝし' |.,,.
Vl l. ノ--┬.| |
| | ノ || ||.,,.;;::::..,
. ||.|.| || ||
,,.;;::::.., /|/| ,,.;;::::..,/| /|,,.;;::::..
丸山砦の前で馬を止めた信春は大音声を上げた。
彡`Д´ミ 「馬場美濃守見参! 織田の弱兵ども、出て参れ!!」
(; <●><●>) 「なッ!? あれは馬場美濃!」
櫓に上がった信盛は、馬場美濃の姿を見て仰天した。
丸山砦の城兵は急な敵の出現に驚き、立ちつくす。
彡`Д´ミ 「良し、前方の部隊は槍衾を組み鉄砲を放て! 後方の者は矢を射かけよ!」
(; <●><●>) 「応戦しなさい! 馬場美濃を討ち取るんです!」
佐久間・滝川隊四千と馬場隊七百の交戦が始まった。
彡`Д´ミ 「どれ、わしも弓を引くかね」
激戦の中、信春はそばの者から弓を受け取る。
信春の弓は他の者の倍はある強弓だった。にも関わらず、馬上でも楽々と引く。
とても還暦を過ぎた老将には思えなかった。
/ヽ
/ ヽ
/ ヽ
/∧ ∧ . ヽ ギギギギ……
/i/i (∩/ 彡`Д´ミ _||__
/ ・, 彡 | ヽノ(- 、, - `⌒ー-ー' ヽ「
/ゝ、ノ. 彡 ゝ丿ヽ\ 、 /ー--−r'
ヽ´/ \ 彡ゝ丿ヽヽ---ノ)_|___/
\ 彡>╋━━━━| / `ヽ彡ミ彡ミ≡ 、
ヽ(===ヽ/ /ノ | / 〈
/''ー-ゝ ヽ / ̄ \レ ヽ,,,,
/ (ヽ,, 丿 ⊆ゝ ,,,,ノ-ヽ  ̄マ
ヽ く ヽ_ノー-ー'''''' ̄ '''ー--,,,,_ ヽ
/ ゝヾノ く ゝ ヾ ヽ_
/ ヽ ヽゞヽ ヽゞヽ
 ̄  ̄  ̄
彡`Д´ミ 「佐久間は……と。 ああ、あそこか」
立派な具足を纏う将を櫓の上に見つけ、信春は矢を向ける。
彡`Д´ミ (もはや貴様の偽内通は明白だ。 主の許しは得ずとも討ってくれよう)
信玄の行う権謀術数を長年に渡り見てきた信春にとって、信長の謀略など児戯に等しい。
彡`Д´ミ (我らを浅はかな謀に掛ける貴様は許せん! 散れ!!)
|ヽ ─_=ニ ̄_ニ_ ̄─_ニ ̄_ニ二三_ ̄─ニ二煤тェ━━━━━━━==>
| ヽ
| ヽ ビシュン!
∧ ∧ . | ヽ
/i/i (∩ 彡`Д´ミ | _||__
/ ・, 彡 | ヽノ(- 、, - `⌒ー-ー' ヽ「
/ゝ、ノ. 彡 ゝ丿ヽ\ 、 /ー--−r'
ヽ´/ \ 彡ゝ丿ヽヽ---ノ)_|___/
\ 彡>╋━━━━| / `ヽ彡ミ彡ミ≡
ヽ(===ヽ/ /ノ | / 〈
/''ー-ゝ ヽ / ̄ レ ヽ,,,,
/ (ヽ,, 丿 ⊆ゝ ,,,,ノ-ヽ  ̄マ
ヽ く ヽ_ノー-ー'''''' ̄ '''ー--,,,,_ ヽ
/ ゝヾノ く ゝ ヾ ヽ_
/ ヽ ヽゞヽ ヽゞヽ
 ̄  ̄  ̄
弦を放れた矢は凄まじい勢いで、櫓に登った信盛へ向かってゆく。
その時、梅雨のこの時期には珍しい強い風が吹いた。
彡`Д´ミ (……む!?)
キィ――――――――ン……
(; <●><●>) 「ん……何です? この音は……」
‥ __,ィァ..,─、 “,, /::\ィヘ ,,ヾ;:;マ;;’∧. マ :l:l l;:〉〈:{. 〃.,“
;"”;; X:::/ ./::::::」,.-、|:::::_/.|::::〉=_:;\;.ヘ ∨.Wf./;/ .χ″ .
__/:::::〉 レ'´,ー'.レ'_,.ィ ̄ ",勹,_;:`゙厶 .マ.|;:;レ:/─レ_ ・
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/:::::_;.匕..|:::::| .「::::|レ'´ ._」:::::{ /:/ .|://:,∠_“~`…‐.t:;:;:;:;ヽ.}─.、_:: ./..:::ヽ
. レ'´ /::::| |:::::| .|:::/,, ../::::_/ .レ′.´/::f. >ミ>、_ ,'ヌfゞ;:;:;ハ._\ .〉'..::__,ィ′
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レ′ l/ .|/ // ,‐レ ._」j ̄レ{_ノ .〉К_ノ_〕 ハ八 /;;;;;;;;;;;;;;;| ,,,,,,,
',ヘ..Y,./ ̄ ∨_」 ノ .《 /:l.}.トj ,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;''
, .ヽ Y l ,r'二ヽ___ l| //;十'´ ,, ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;''
,ィ─ .}.ハ | 〈 `ー、ニ 、ヽ l{ /,.イ~!|ヾ:;.“ ,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;
/ x-─‐-、 ソ X. `ー─、、__У f!/.メ‐'/ jl:;ゞ;:!. , ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/ '´. ′/ルr┴くY >一イ.;: ハ r' ヾ゙ .,イ ,/`ー'イ;:〈`^’=d ''''';;;;;''''''''''
/ .,ィ-─¬冖  ̄_ 二二二/.;: ∧ヽ、_ /_/,フ,ニ´\;lヾ= "
. ′/ _,ィ.,ニ二ィ一' ̄: :f ;: ::\:::: ̄ア′/´ /ニ.し'.∧l:;ト,ヾ ~ `
(; <○><○>) 「……!!」
風によって僅かに逸れた矢は、信盛の横にいた小姓の頭を貫き、その小姓ごと後ろの壁に突き立った。
矢どころか、まるで槍が飛んで来たようだった。
彡`Д´ミ 「ちっ! 外したか」
彡`Д´ミ (佐久間とやら……まだ少しだけ運があるようだ)
あの鬼のような矢は、次は間違いなく自分の頭を貫くだろう。
信盛は蒼白となり、退却の命を下した。
(; <●><●>) 「退け! 退くんです!」
信春は柵の内に逃げ込んだ佐久間らを追わず、僅かの兵を丸山砦に置いて本陣に戻った。
武田軍は兵卒までもが信春の活躍を見ていた。戻って来た馬場隊を歓声で迎える。
彡`Д´ミ 「さて、御覧頂けたかな」
(`д´) 「見事だ、美濃守」
( ^ω^) 「美濃殿の武勇、いにしえの黄忠漢升にも劣らぬお!」
彡`Д´ミ 「どうあれ、佐久間の真意がお分かり頂けたかな」
(`д´) 「ああ、武田軍は機を見て退くとしよう。 大儀であった」
信春の豪勇が佐久間の詐略を暴いた。
しかし、五月二十日の夜、鳶ヶ巣山砦に織田徳川の別動隊が迫ろうとしていた。
つづく
314 :
人間七七四年:2010/07/03(土) 12:02:57 ID:BKv27jFO
乙でしたー
小姓がブ男すぎるだろwwwww
315 :
人間七七四年:2010/07/03(土) 13:54:35 ID:USFamRPs
ブサメンが好きだったのだろう
316 :
人間七七四年:2010/07/03(土) 22:33:14 ID:rX1Jwpbz
乙です。
いつ来ても良スレですなぁ
317 :
人間七七四年:2010/07/05(月) 04:00:34 ID:wHWydX4N
馬場さんかっけーなぁ
織田徳川陣営も面白スwww
318 :
人間七七四年:2010/07/06(火) 21:33:12 ID:zsCfKuzx
乙
鳶ヶ巣襲撃の日時をそう解釈するのか
319 :
人間七七四年:2010/07/08(木) 01:03:37 ID:7KrgQrG1
「修理の犬」投下していた者です
また規制を食らいました
解除され次第書き込むので、どうか普通にスレを進行させて頂ければ幸いです
320 :
人間七七四年:2010/07/18(日) 16:06:56 ID:TsEibtsp
今更ながら
>>268-270の地図の家臣団配置って基準がよくわからんな
板垣、修理、穴山、弾正が武田舘のすぐ南なのは重用度が窺えるが
というか、よく弾正はあんな一等地に屋敷もらえたな。反発なかったのかな
42の朝比奈っていうのは信置・信良親子?
それとも高天神の長忠(信興)かな?
321 :
人間七七四年:2010/07/19(月) 03:43:09 ID:wOfnS4pD
>>320 古地図には朝比奈駿河守ってあるから信置だろう
というか高天神は朝比奈じゃなくて小笠原
322 :
人間七七四年:2010/07/24(土) 06:14:06 ID:sduMhrC+
先方衆は譜代以上のロマンがあるな
真田、小幡両家や岡部元信、北条高広あたりの有名所はもちろんのこと
ちゃっかり分家から宗家に駆け上がる朝比奈信良とかも
妻が跡部の娘で、息子は跡部の弟昌秀(良直)の養嗣子になったり
しかし、姉川とかの活躍の割に、小笠原長忠って降伏後全然活動が見えんよな
親族衆になった木曽も、飛騨出兵にちょくちょく名前が挙がる程度だし
知名度的には彼らの方が上な感じなのは、大きな局面で登場するからかしら
323 :
人間七七四年:2010/07/25(日) 22:14:32 ID:qXOo6iMb
外様に限らず、武田の家臣は知名度が少し低いくらいの連中が面白いですな
武田家にハマって中堅家臣を見ていけばいくほど、
武田二十四将っていう枠がいかにノリだけのものかがよくわかります
324 :
人間七七四年:2010/07/27(火) 23:48:03 ID:uOwC2gGU
規制解除マダー?
325 :
人間七七四年:2010/07/28(水) 04:20:36 ID:9o1WL/gw
test
326 :
人間七七四年:2010/07/28(水) 04:26:26 ID:9o1WL/gw
やたー!規制解除なってた
今日明日中に投下します
お待ちいただいた方、申し訳ありませんでした
327 :
人間七七四年:2010/07/28(水) 22:11:31 ID:mjD+kcTT
ktkt
織田・徳川連合軍は千五百丁の鉄砲の内、五百丁を酒井忠次率いる別動隊に預けた。
酒井は雨に憔悴する兵卒を、お家芸“海老すくい”で激励しつつ鳶ヶ巣山砦に向かった。
五月二十一日未明────。
酒井忠次 「良し、かかれい!」
__
┌┐.┌i ┌┐ __ ┌┐ | | [][]
|└[][]L.ロロ | [][] | | ロロ |.[][] l└─┐○ ○ ○
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へ !! /\※/ヽ| |
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.,.:,..:.. .,.:,..:.. .,.:,..:.. , .. ... ,.:.:.:...:::.. . ,' .,.:,. .:.. .,.:,..:.. .,.:
( ´゚ω゚` ) 三枝守友 「何と! 敵襲か!」
鳶ヶ巣山砦の守将は信玄の異母弟・河窪信実のほか、和田業繁、名和無理之助(宗安)らである。
そして、昌景の猶子にして婿である三枝守友もそこにいた。
( ´゚ω゚` ) 「急ぎ本陣に伝令を回せ! 我らは敵に向かう!」
酒井率いる別動隊と、鳶ヶ巣山砦の武田軍守兵での激戦が始まった。
( ´゚ω゚` ) 「押されるな、かかれ!」
指揮を執る守友を酒井の鉄砲隊が狙う。
酒井忠次 「良し、放て!!」
( ´゚ω゚` ) 「ぐううっ!」
弾丸が守友の四肢を貫いた。
馬から転げ落ちた守友は本陣のある方向へと顔を向ける。
( ´゚ω゚` ) (山県殿、いや……養父上……)
( ´゚ω゚` ) (……どうか、御無事で甲斐にお戻りあれ……)
<ヽ―/> む!
_______∧,、_/ ゝVノ ゝ_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ノミ/`・ω・)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/=Yヨ参Yヨ
(,, |___|
ノ三八三ゝ
(,,/ ,,/
(`・ω・´) (婿殿の身に何か……)
鳶ヶ巣山砦をはじめ、四つの砦を落とした酒井別動隊はその勢いを駆り、武田軍駐留地の有海村を襲撃。
ここで山本勘助の子・山本勘蔵、昌信の嫡子・高坂昌澄らが討ち取られた。
奇襲は功を奏し、酒井別動隊は大戦果を上げた。
伝令によって、成功を伝えられた織田・徳川陣営は大いに湧きたった。
(=゚ω゚) 家康 「酒井がやったよぅ!」
(*‘ω‘ *) 信長 「……見事ぽっぽ。 “家康は”良い家臣に支えられているぽっぽ」
(; <●><●>) 佐久間信盛 「……」
(*‘ω‘ *) 「……ともかく、これで武田の動きは封じた。 奴らにはもう、無傷の撤退は残されて無いぽっぽ」
( <●><●>) 「必ず戦うことになる……と?」
(*‘ω‘ *) 「で、ある。 すなわち……」
・長篠城守兵・酒井別働隊と織田・徳川連合軍の挟撃を支えつつ、甲斐へ撤退する
・織田・徳川本隊を打ち破り、勝利を収める
(*‘ω‘ *) 「武田に残されたのはこの二つ。 そして、後者を選び、我らの陣に向かってくるならば……ふふふ」
昌景らの元にも、鳶ヶ巣山砦及び有海村駐屯地が奪われたという急報がもたらされた。
拠点が落とされた事よりも、これからの武田を担う若い将を失った事が三人を落胆させた。
(`つω;) (婿殿……安らかに眠られよ。 そして昌澄殿……弾正に申し訳が立たぬ)
彡`Д´ミ (お師殿……勘蔵らがそちらに参ります。 わしが不徳なばかりに)
昌景と信春は鳶ヶ巣山砦、有海村に向けて黙祷を捧げる。
その二人の背を昌豊は見つめていた。
( ^ω^) 「何故若い者から先に逝くのかお……まだ先のある者が……」
しばらくして信春は振り返り、出来るだけ明るい声で二人に告げた。
彡`Д´ミ 「さて、軍議に参ろうか」
( ^ω^) 「……だお!」
ミ《,M,,》シ
<ゝ(`∞´)ノ>
ミ`д´ ミ
∧_.ヘ /~( ソ )~ヽ ∧_∧
/ \※> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ <※ /ヽ
∧_.ヘ `Д´ミ / \ (ω・´| ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
∧_.ヘ ^ω^) / \ (´昌`ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
//≡/ 'A`) / \ (´<_`|≡ヽ
i^i( ⊃ / \⊂ )i^i
| | ( ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )| |
| | ̄(__| | _)| |
{´昌`} 原昌胤 「織田・徳川軍の奇襲によって我が軍は……撤退路を失い申した……」
('A`) 穴山信君 「何という事だ……」
(`д´) 勝頼 「皆、策をあげよ」
様々な意見が出たが、それは撤退論と交戦論に分けられた。信長の予見通り、武田軍にはこの二つしか残されていない。
( ^ω^) 「おそらく、酒井も我ら本隊までは攻めては来ないお」
(`・ω・´) 「逆に、我らが撤退しようとすれば織田・徳川本隊との挟撃に遭うな……」
彡`Д´ミ 「このまま撤退をすれば、挟撃の末に大打撃……下手をすれば壊滅しかねん」
{´昌`} 「ただでさえ退き口(撤退戦)とは困難なもの……三増峠の北条と違い、信長は周到な準備をしているでしょう」
(`д´) 「となれば、交戦して敵に勝たねばなるまい」
軍議は次第に、織田との交戦へと傾いていった。
この場にいる全ての将が歴戦の猛者だ。一見楽に思えても、壊滅に繋がる策に乗るはずが無かった。
陣馬奉行である昌胤によって、布陣が定められてゆく。
{´昌`} 「三郎兵衛殿を左翼、美濃殿を右翼に据えた鶴翼の陣で攻め……」
{´昌`} 「両脇より敵陣を崩した後、中央部隊も加えた総攻撃に掛かる……これでよろしいでしょうか」
_,,..-‐''`'ー-、_
_,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐-~""''' ‐- ...,,__'''""~
【織田・徳川軍三万八千】 【武田軍一万五千】
( <●><●>)佐久間 # 彡`Д´ミ馬場
# (香E_・香j土屋 ヽ(゚∀゚)ノ信豊
丹羽・羽柴 # ('A`)穴山
# ( ´_ゝ`)真田
(*‘ω‘ *)信長 # (`д´)勝頼
# (`又′)小幡
# ( ^ω^)内藤
本多 # {´昌`}原
(=゚ω゚)家康 # ミ(´∀` (彡信廉
大久保 # (`・ω・´)山県
#
# (-@∀@)小山田(長篠城の抑え)
(`д´) 「うむ。 異論は無い」
{´昌`} 「挟撃の撤退戦ほどでは無いでしょうが、これもまた激戦となるでしょう……」
彡`Д´ミ 「で、あろうな」
(`・ω・´) 「おそらく信長の事、これを狙って奇襲を加えたのであろう。 奴の狙い通りになったわけだ……」
「ヽ /⌒ヽ
| / ヽ)// ミ《,M,,》シ
l/ l/ <ゝ(`∞´)ノ>
〇 〇 ミ`д´ ミ ∧_∧
∧_.ヘ /~( ソ )~ヽ <※ /ヽ だがッ!!
/ \※> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ (ω・´|≡ヽ
∧_.ヘ `Д´ミ / \ /=Yヨ参Y
/ \※> / そ⊂ |___| )
∧_.ヘ ^ω^) / バン!γ \≡八≡ ヘ_∧
/ \※> / \ <※ /ヽ
//≡/ 'A`) / \ (´<_`|≡ヽ
i^i( ⊃ / \⊂ )i^i
| | ( ⌒| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| )| |
| | ̄(__| | _)| |
昌景は叫ぶと床几から立ち上がり諸将を見渡した。
(`・ω・´) 「我らには信長のはかった理を超える、歴戦の軍略・武勇がある!」
(`・ω・´) 「用兵の真髄も熟知しておる! 地の理は信長にあろうと、人の和は武田にあり!」
(`・ω・´) 「さぁ! 我らで天の刻を掴み、信長の道理を覆そうではないか!!」
( ^ω^) 「お……おお! 三郎兵衛の言う通りだお!」
( ´_ゝ`) 真田信綱 「これは……フーンとか言ってられないな」
彡`Д´ミ (……兵部殿! 三郎兵衛は何と立派に……!)
(`д´) 「良く言った三郎兵衛!」
昌景の言葉は、武田本陣に熱風が吹きぬけたように諸将の血を熱くさせ、酔わせた。
(`‐ω‐´) (兄者……あなたがこの場にいても同じ事を叫んだでしょうな……)
昌景の胸の内には、いつでも猛将虎昌という兄がいた。
今、その兄が微笑んでいるように思える。この苦境を覆して見せよ、そう告げている。
(`・ω・´) 「勝頼さ……いや、お館様。 出陣の命を!」
(`д´) 「良し! 武田の武勇軍略をもって、この地に敵を屠る! 御旗・楯無も御照覧あれ!」
軍議は終わった。陣幕を出てきた将には、いずれにも悲壮なまでの決意が宿っていた。
出陣まで一刻を切った頃、山県隊に命を下している昌景の元に、信春と昌豊が近づいてきた。
ヽ∧_∧ /
/⌒ヽ /\=◎ノ
( ^ω^) ノミ/ `Д´ミ
/l了===了 /= 廿三廿.⊃,、
/_/::|lililililil|::|ヽ 〈_/ |゚__゚| (>)
〈_/:::ノ--∞|::|_〉 ノ三八三ゝ: (_<)
ノ三八三八 ' //三/|三|\
(_」 (_」 ∪ ∪ _ `,,;:,、'、、_、、: `,,;:,、'、、_、、: `,,;:,
'"、'、、_、、: `,,;:,、'、、_、、: `,,;:,、'、、_、、: `,,;:,、'、、_、、: `,,;:,、'、、_、、: `,,;:,
(`・ω・´) 「何用ですかな」
彡`Д´ミ 「どうだ、準備も出来たろう。 少しこれで……」
そう言って信春は手に持った瓢を揺らした。たぽん、と中の酒が音を立てる。
( ^ω^) 「極上の酒らしいお! 飲まぬ手は無いお!」
この状況で酒盛りとは……。一瞬そう思った昌景であったが、すぐに考え直して笑みを浮かべた。
(`・ω・´) 「……ふふ、いただこうか」
三人は騎乗となり、先頭の信春に従って馬を走らせた。
彡`Д´ミ 「良し、ここだ」
信春が馬を止めたのは長篠城の北に接する、大通寺山の麓であった。
そこには鬱蒼とした緑の中にぽつんと、湧水が溢れ出る小さな泉があった。
すぐ近くで激戦が始まろうとしているのに、ここは驚くほど静かだ。まるで戦とは無縁の桃源郷のようだった。
;ソ;; ;:;ヾ ゞゞ;;;ゞゞ:;ゞ ;;;;ゞ . . .. ...:.: . .:. ... .:.:. :. .. . :. .: . . ... ..
;;;'ミゞ;;ソゝ:::":;ヾ ゞゞ:;::; ;;;:;ヾ ゞゞ . ... .. . .... .. .:. .. .. .... .. .. ..
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ノソ:;";;';:;";;;:;ヾ ゞゞ;:;ヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ ノヽ人从ハヘ ノミゝ人
;;;;;(;li/::;;;;ゞゞ:;ゞy”:;ゞゞ;ゞi/:;";;ゞゞ:; ミゞ;;ミゞ 彡::ソ:ヽミゞヾゞ:;ノミヾ::
;;;⌒";ゞゞ;ゞ ヾ:::::"`";;';"”";;';"” ”";;';"” ノノキ;;ゞilノミ彡个ヽミ爻ゞ
;;;;;ヾノソ";;';"”/ ::,;;ヾノソ";;'ミゞ;;ソゝミゞ;; ' "''' .':'''' " " '"' "'''. '::: "' "'':::'"''::'':::':'''':::'"''::':'"''
ノ:、\ゞ;ゞ ヾ;li":; / " `;:;";;';:;"”:; ..:i;i;!;!;!i;;..i;i;...;!;i;i;.i;i;,, ..i;ii ,,..'.;'":;. :..''"'" "''' '''.'
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'ミゞ\” ;:; ::, ;;;;(;;;:`;:;ヾ ゞゞ :.:.::: :.:.:. :: :: :: :::。: :: :.:. :.:.: ::: : : : ';i;i;i;''!;!;i;:' "'''. 。.. ,、
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(`・ω・´) 「……随分と、のどかな場所ですな」
彡`Д´ミ 「いい場所だろう。 二年前の西上戦の時に見つけたのだ」
信玄の西上は長篠城までが限界であった。
信玄が病に伏していた時に、信春はこの場所を見つけたのだという。
彡`Д´ミ 「御快癒されれば、ここで酒宴を……と考えていたのだがな」
( ^ω^) 「……」
信春が盃に酒を満たし、それぞれに回す。二人とも無言のまま、それを受け取った。
彡`Д´ミ 「さぁ、飲もう」
信春に合わせて、二人が盃を掲げた。そして、三人とも一気に喉へ流し込む。
( ^ω^) 「くはぁーっ! 堪らんお!」
(`・ω・´) 「美味い! こんな美味い酒は久しぶりですぞ!」
彡`Д´ミ 「そうだろう、珍しい酒だからな。 清酒というそうだ」
当時の酒と言えば、濁酒が一般的であった。清酒は超高級品であり、滅多に飲むことが出来ない。
( ^ω^) 「水のように澄んでいながら、この美味さ……」
彡`Д´ミ 「亡きお館様は無理でも……弾正や伯耆にも飲ませてやりたかった」
三人は、この戦場にいない昌信と信友を思った。
そして、軍議が終わってからずっと考えていた一抹の不安を昌豊が語る。
( ^ω^) 「……仮に。 仮に、我ら老臣がこの戦で全員死んだら……」
( ^ω^) 「弾正一人が……老臣として武田を支えなければならんのかお……」
設楽ヶ原で切り結ぶであろうこの合戦は苦戦になる事が目に見えている。
強固な野戦構築を行った、倍以上の兵数を持つ敵だ。だが、武田にはこれしか道は無かった。
当然、戦死する可能性が高い。三人とも覚悟は出来ていた。
しかし、三人が憂いているのは自身の死では無い。
これから先、武田という重荷を一人で支えねばならない昌信の事であった。
(`・ω・´) 「“勝頼様に無理をさせない”という約束も反故にしてしまった……」
彡`Д´ミ 「一言、弾正に詫びたいところだな……」
そうは言っても、公式の書状でそんな事を伝えられるわけが無い。
他の者の目に触れる危険が高いからだ。
( ^ω^) 「……あっ! そうだお!」
言うなり昌豊は馬にまたがり、山を駆け下りていった。
少しの時間を経て、戻ってきた昌豊の腕には愛犬が抱かれていた。
(∪´ω`) 「くぅ〜ん」
(`・ω・´) 「なるほど! 考えたな、修理!」
彡`Д´ミ 「修理の愛犬に運んでもらうわけか! これなら我らの真情を伝えられるな!」
( ^ω^) 「問題は……老犬だという事だお。 さらに距離が遠い事も心配だお……」
ここ、三河長篠城から信濃海津城までは無茶だ。昌胤が言っていた通り、甲府までが限界だろう。
老犬にとっては、それすら無理かもしれない。
( ^ω^) 「しかし……他に方法が無いお。 頼むお」
(∪´ω`) 「わんわんお!」
三人によって書かれた書状は、昌豊の手によって愛犬ゲンの竹筒に入れられ、厳重に封をされた。
( ^ω^) 「これが最後の仕事だお。 じゃ……頼むお」
(∪´ω`) 「わんわんお!」
いつかと同じように、愛犬は駆け出して行った。三人は姿が見えなくなるまで見送る。
(`・ω・´) 「我らの魂は、修理の犬に託して故郷へ送った」
( ^ω^) 「……」
(`・ω・´) 「魂を持たぬ我らは既に死人(しびと)。 死人に後悔など、ある筈が無い」
彡`Д´ミ 「これで何の感情も持たずに戦える……というわけか」
(`・ω・´) 「さて、そろそろ戻ろうかね。 我らの……死に場所に」
三人は大通寺山を降り、それぞれの陣に戻った。間もなく、勝頼から突撃の命が下されるだろう。
あの美酒のせいか、昌景は非常に気が昂っていた。
死人は感情を持たず、眼前の敵を切り裂くだけだ。そう唱えて、法螺貝と陣太鼓の鳴るのを待った。
やがて、腹の底まで響くような法螺貝の音が響き渡り、陣太鼓が狂ったように打ち鳴らされた。
つづく
337 :
人間七七四年:2010/07/29(木) 12:26:08 ID:BMOfYSmg
あと一回で終わる(キリッ とか言ってましたが、すまんありゃウソだった
ごめんなさい・・・orz
次こそラストです
338 :
人間七七四年:2010/07/29(木) 14:15:53 ID:SI2PG7Cm
乙乙
布陣図の小幡は昌盛だが、実際は国峰小幡だよな?
339 :
人間七七四年:2010/07/29(木) 14:50:42 ID:BMOfYSmg
>>338 御指摘ありがとう、素で間違ったようだ
正確には小幡重憲(もしくは子の信貞か)です
国峯小幡氏の方でした
340 :
人間七七四年:2010/08/02(月) 23:00:45 ID:dB9LdRg5
暫く見ねー間に凄い力作投下されてんな
がんばってくだされ
341 :
人間七七四年:2010/08/03(火) 19:22:25 ID:2tJHqNya
泣ける…泣けすぎる
超乙です
続き楽しみにしておりますぞ
342 :
人間七七四年:2010/08/04(水) 22:13:40 ID:7LviDopx
長々と続けた駄文を終わらせる時が来た!って書き込もうとしたら、まーた規制だよ、もう嫌だ
まとめサイトの方に自分で投下・編集って手もあるけど、やった事無いから分からんのよね
いつもまとめていただいてる方には頭が下がります 本当にありがとうございます
今週中に解除されなければ、自分でまとめサイトに投下しようと思います
343 :
人間七七四年:2010/08/05(木) 16:14:59 ID:7FYg0opk
またまた規制をくらいました
もう、まとめサイトの方に投下しようと思ってるんだけど、どうかしらね
344 :
人間七七四年:2010/08/05(木) 17:14:45 ID:34xRNJXk
>>343 よろしければまとめサイトから転載しますよ
柿を育ててお試し●なんていかがでしょうか
345 :
人間七七四年:2010/08/05(木) 20:51:40 ID:7FYg0opk
長々と続けた駄文を終わらせる時が来た!って書き込もうとしたら、まーた規制だよ、もう嫌だ
まとめサイトの方に自分で投下・編集って手もあるけど、やった事無いから分からんのよね
いつもまとめていただいてる方には頭が下がります 本当にありがとうございます
今週中に解除されなければ、自分でまとめサイトに投下しようと思います
346 :
人間七七四年:2010/08/06(金) 03:17:12 ID:O1oBFEYM
長々と続けた駄文を終わらせる時が来た!って書き込もうとしたら、まーた規制だよ、もう嫌だ
まとめサイトの方に自分で投下・編集って手もあるけど、やった事無いから分からんのよね
いつもまとめていただいてる方には頭が下がります 本当にありがとうございます
今週中に解除されなければ、自分でまとめサイトに投下しようと思います
347 :
人間七七四年:2010/08/06(金) 06:01:30 ID:i0BRNns8
代行スレの方にお願いしている書き込みが、ちょっとした手違いで複数になってしまったようです
申し訳ない
>>344 ありがとうございます、試しに育ててみます
もし来週月曜までに解除されなければ、まとめサイトの方に投下しますね
(`・ω・´) 昌景「赤備えの精鋭たちよ! 出るぞ!」
采配が徳川の馬防柵に向けて振り下ろされた。昌景自身も馬を駆り、戦場を走り抜ける。
l'ニニロニロニロ
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<二二二派━━━━━らゝ,ュ/ ・ ヾ
|_| `.,イ/ ヽ_)
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(`・ω・´) (狙うは柵と柵の隙間……そこから敵陣を切り裂き、家康の首を上げる!)
(;゚ω゚) 家康 「や、山県の赤備えが向かってくるよぅ!」
家康の胸に三方ヶ原で追われた苦い記憶がよみがえる。
万端の策を準備してさえ、真正面から対する恐怖は拭えなかった。
(=゚ω゚) 「大久保兄弟を出せ! 山県を翻弄せい!」
____ / ̄ ̄ ̄\
/___ \ / ___ ヽ
/ |´・ω・`| \ / |´・ω・`| \ かかれ〜
/  ̄ ̄ ̄ \ / _,  ̄⊂二二)
| i 忠世 ヽ、_ヽl | 忠佐 |
└二二⊃ l ∪ | |
| ,、___, ノ | ,、 |
ヽ_二コ/ / ヽ / \ /
_____/__/´ __ヽノ____`´
家康の命を受け、大久保忠世・忠佐率いる二隊が柵の外に出る。
(`・ω・´) 「む? 柵の外に出てきおった隊……挑発か」
(`・ω・´) 「その意気や良し! 挑発する間も無く討取ってくれよう……かかれ!」
昌景の命によって、赤備えが大久保兄弟に殺到する。まるで、火の玉が津波となって押し寄せて来たような勢いだった。
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ 三三三三三三三三 `ヾ> .:;i,
,l _,._,.三三三三三 _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,>三三三三< (ヅ,> ...:.::|
! ____ ` ̄´三三三三/ ̄ ̄ ̄\ ..: ::::::!
|/ ___ \ ノ . : . :;/ ___ ヽ ... :::.:::|
./ |´;ω;`| \ (.::.;人./ |´;ω;`| \うわああああああああああああああああああ
/  ̄ ̄ ̄ \ / _,  ̄⊂二二):::::::/
| i 忠世 ヽ、_ヽl | 忠佐 |:::::::/
└二二⊃ l ∪ | |
| ,、___, ノ | ,、 |
ヽ_二コ/ / ヽ / \ /
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大久保忠世 「こりゃ敵わん! 治右衛門、一旦退くぞ!」
大久保忠佐 「おうよ、兄者!」
大久保兄弟率いる両隊は柵の内に撤退する。
(`・ω・´) 「退きよったか……む? また出てきおった」
撤退したに見えた大久保隊が再び柵から出て、赤備えに向かってくる。
大久保忠世 「流石は山県の赤備え! 一筋縄ではいかんな」
大久保忠佐 「だが、あんなのと戦えんのは武門の誉れってもんだ!」
/ \
/ ,r'"j i^'!、 ヽ
/ </´ 三三三三三三三三 `ヾ> .:;i,
,l _,._,.三三三三三 _,._,. .:.:l,
| < (ヅ,>三三三三< (ヅ,> ...:.::|
! ____ ` ̄´三三三三/ ̄ ̄ ̄\ ..: ::::::!
|/ \ ノ . : . :;/ ヽ ... :::.:::|
./ \(.::.;人../ \うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
/ \ / _, |二):::::/
| i ヽ、_ヽl | |:::::::/
L二| l ∪ | |
| ,、___, ノ | ,、 |
ヽ_二コ/ / ヽ / \ /
_/__/´ __ヽノ____`´
(`・ω・´) 「小賢しいわ! そこを動くな!」
二陣に配置された昌豊は、先陣で戦う山県隊に目を凝らしていた。
( ^ω^) 「あの用兵は何だお……?」
昌豊が考えている間も、大久保兄弟は突撃と撤退を繰り返している。
戦況は山県隊が優勢である。押される大久保両隊の兵は次第に削られ、交戦地は柵に近づいていた。
( ^ω^) 「三郎兵衛が押してきてるお……なのに撤退と突撃は止めない……まさか!?」
昌豊が罠に気付いたのと、家康が命を下したのは同時だった。
(=゚ω゚) 「良くやった、大久保兄弟! 放てェ――っ!」
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(;゙゚'ω゚') 「があああっ!」
火縄銃の一斉射撃によって昌景が撃ち抜かれた。
(; ^ω^) 「さ、三郎兵衛!」
それと同時に、先陣を務める部隊を織田方の斉射が次々と襲った。
その頃、甲斐府中では昌信の焦燥が頂点に達していた。
海津城に留守を残し、わずかの兵で甲斐府中に戻った昌信は、前線の報を待つだけの状況に苛立ちを隠せない。
(’ー’#) 昌信 「……」
<丶´`A´`> 釣閑斎 「弾正、落ち着かんか!」
(’ー’#) 「これが落ち着いていられようか!」
<丶´`A´`> (やれやれ……普段の弾正とは大違いよ)
命じられた任を放り出した事は、軍令に照らせば処断されかねない。
だが、今の昌信にとってそんな事はどうでも良かった。
<丶´`A´`> 「……弾正。 長篠城へ向かいたいか?」
(’ー’#) 「可能であれば、今すぐにでも」
<丶´`A´`> 「そうか……なら早く行け」
(’ー’;) 「は?」
<丶´`A´`> 「既にお前は海津城守備の任を放っているのだ。 今から長篠城に向かっても罪に変わりはあるまいよ」
(’ー’*) 「なるほど……で、では、軍令違反の上塗りに出陣します!」
言うなり、昌信は凄まじい勢いで去っていった。
<丶´`A´`> (飛んで行きたいのは、わしも同じよ……弾正、疾きこと風の如く、な)
本陣の勝頼の元に、次々と伝令が駆けこんでくる。
伝令 「山県三郎兵衛殿、原隼人殿、討死!」
(`д´) 勝頼 「……」
伝令 「土屋右衛門尉殿、討死遂げられました!」
(`д´) 「……」
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(’ー’*) 「今ならば織田も徳川も和平を受け入れるでしょう。 勝頼様、どうかお聞き入れを……」
(`д´) 「善処しよう。 弾正、下がってよいぞ」
(’ー’*) 「ここで戦わぬ事は、決して恥になりませぬ!」
(#`д´ ) 「……よし、分かった! そこまで言うなら、お主の出陣命令を解く」
(゚ー゚*) 「な……お待ち下され!」
(`д´) 「お主を除き、我らで奥平を攻める。 これで不満は無いな」
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こうしている間にも歴戦の将が討ち取られていく。勝頼はある決心を固め、伝令に伝えた。
(`д´) 「逍遥軒、典厩信豊、穴山、小山田ら一門衆をここに呼べ」
間もなく、本陣に一門衆の四将が集まった。
('A`) 穴山信君 「この窮地に何用か」
信君があからさまな不快を表して問いかける。
信君だけでなく、参集した四人全員が先刻の昌景の演説に酔い、敵への闘志に燃えていた。
(`д´) 「他でも無し……その方ら四人は退け。 甲斐に戻るのだ」
四人は耳を疑った。
ヽ(゚∀゚)ノ 信豊 「……」
('A`) 「な……何を仰られる! 主将に先駆けて退く将があろうか!」
(`д´) 「わしはもはや主ではない。 お前らの主はここを遠く離れた甲斐におる……信勝だ」
(-@∀@) 小山田信茂 「……」
(`д´) 「……そう、心得よ」
本陣に流れる沈黙を逍遥軒の問いが破った。
ミ(´∀` (彡 逍遥軒 「お館様はいかがなさる?」
(`д´) 「知れたこと……諏訪四郎勝頼という一人の将に戻り、敵陣に斬り込むまでだ」
(;-@∀@) 「何と!?」
(`д´) 「これは、お主らの主君として、最後の命令だ! 聞けぬというならばこの場で斬り捨てる!」
言葉を失った四人はやがて、それぞれが勝頼に頭を下げ、陣幕を出て行った。
誰もいなくなった本陣で勝頼は笑みを浮かべる。
(`ー´) 「後事は一門衆に託した……これでよし」
この愚かしい戦の責任を負う総大将は自分自身である。
ここで死んでも、一門衆と昌信が信勝を盛りたててくれるだろう。
数年ぶりに帥から将へと戻り、勝頼は体が軽くなったような解放感に包まれていた。
彡`Д´ミ 「三郎兵衛……隼人……」
前線で指揮する信春の元に、昌豊が単騎で駆け寄ってくる。
(; ^ω^) 「み、美濃殿! 前線はもはや……」
彡`Д´ミ 「落ち着け修理。 こうなった以上、何としても勝頼様を退かせねばならん」
既に戦の大勢は決した。
この状況で最優先になすべき事は、総大将を速やかに撤退させる事だった。
本陣の様子を窺おうと後方を振り返った二人の目に、驚くべきものが映った。
(# ^ω^) 「なっ……一門衆が退いていくお!」
彡`Д´ミ 「……」
(# ^ω^) 「おのれぇ……! 犬すら忠義の為に命を懸けると言うに!」
この時、譜代隊将と一門衆の間に大きな亀裂が生じた。
この戦の後もそれは埋まる事無く、やがて武田の滅亡を招く一因となる。
彡`Д´ミ 「“大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流”……じゃろ? 修理」
激昂する昌豊を信春がたしなめた。
( ^ω^) 「ハッ! ……そうだったお」
命は自分の信条のままに使ってよい、という快川の解釈は、信春も三人から聞いている。
一門衆が退こうが、それは彼らの勝手だ。自分自身が信条を曲げなければ、それで良いのだ。
彡`Д´ミ 「さて……こうなった以上、我ら両隊が収拾にあたらねばなるまい」
残った歴戦の老臣は、信春と昌豊の二隊となった。
( ^ω^) 「どうするお?」
彡`Д´ミ 「片方が囮となって正面より敵にあたり、もう片方が退き口を務める……」
( ^ω^) 「じゃ、それがしが囮を務めるお!」
彡`Д´ミ 「おいおい……わしもそっちをやりたいんだがな」
華々しく敵陣に切り込む方が鮮やかな役目だ。
強情な勝頼を説得し、撤退戦を務めるのは骨が折れるに決まっている。
彡`Д´ミ 「では、これで決めるかね」
信春が懐から甲州一分金を取りだす。
( ^ω^) 「表だお!」
彡`Д´ミ 「では、わしが裏か」
言うと、信春は甲州金を指で弾いた。二人の視線が金を追う。
高く宙を飛んだ後、地に落ちた金は――――――――表であった。
彡`Д´ミ 「ちっ」
(* ^ω^) 「フヒヒサーセンwww」
( ^ω^) 「じゃ、さらばだお! 美濃殿」
彡`Д´ミ 「待て。 ほれ」
呼びとめると、信春は甲州金を拾い、昌豊に放った。
彡`Д´ミ 「餞別じゃ。 達者でな、修理」
( ^ω^) 「……ありがたく頂くお! さらばだお、美濃殿!」
彡`Д´ミ 「それでもまあ、弾正が負う役目に比べたら楽なものか……」
昌豊と別れを交わした信春は本陣へと向かう。
そこには、信玄より伝わる諏訪法性兜を脱ぎ、騎乗となった勝頼がいた。
(`д´) 「美濃守、何用か」
勝頼の顔は死の覚悟に満ちていた。長年、戦陣にあった信春には一目で分かった。
こういう時、人は異様なまでに冷ややかな面持ちになる事を知っている。
彡`Д´ミ 「……おい、四郎よ」
(`д´) 「何だと……!?」
気色ばむ勝頼を気にも留めず、信春は言葉を続けた。
彡`Д´ミ 「散っていった者たちが、お前の死を望んでいると思うか?」
(`д´) 「……」
彡`Д´ミ 「この敗戦で数多の将を失った事に責を感じているのだろう……しかし」
彡`Д´ミ 「先々代信虎公の家臣粛清、上田原の敗戦、砥石崩れ、川中島決戦……」
彡`Д´ミ 「これらを超えて、なお甲斐武田はある」
勝頼は身動きもせずに聞き入っていた。周囲の者達も二人の様子を見守っている。
彡`Д´ミ 「此度の敗戦もどうという事は無いのだ。 武田ならば乗り越えられる苦難よ」
(`д´) 「……」
彡`Д´ミ 「ですから……甲斐にお退き下され。 馬場美濃守、生涯に一度の願いでござる」
そこまで言うと、信春は頭を下げた。
周りの者たちは、信春の姿に一幅の絵を見ているような美しさを感じていた。
(`д´) 「分かった……聞き入れよう」
勝頼は自然とそう答えていた。もはや決死の覚悟も、悔いも無い。
一人の老将の嘆願にはそれだけの力があった。
千五百の内藤隊に向けて昌豊が叫ぶ。
( ^ω^) 「この地に内藤隊の武勇を刻みつけるお! 狙うはただ、信長・家康の首級!」
|\
\\
~\ /⌒ヽ
( ^ω^) 行くおっ!!
/l了===了
/_/::|lililililil|::|ヽ , _,,(ヽ,,ヘ、
〈_/:::ノ--∞|::|_〉 ミミジ ,, ・ヾヽ、
彡彡彡ミミ"´ ||ノ三八三八 |  ̄"``メ-ゝ-々_゚〉
/, ,) ヽ(_)-" ヽィ´,/
( ,ヽ | | 、ヽ )ノ l\
ヽ ノ`゙`i''‐'‐'─t" ヽ<ノソ \
) /ヽ、 l `ー-、_`ヽ、 \
゙.; 〈, ', ヽ.ヽ、 } ,l`ヽ,`、
; . / / `tニゝ / / ,tニゝ
・; Lソ `,゙ ;' ;,〈_フ ' ; '
" '`
( ^ω^) (敵を見れば……火縄もそろそろ熱をもって使いにくくなる頃だお……)
( ^ω^) (弾薬にも限りがある筈……さらに、この状況で真正面から突撃は想定していまい)
( ^ω^) (この隙を狙うお! 死中に活有り、だお!)
____
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/ <●>::::<●>\ うおあああああ!!
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| ̄ ̄\ `ー' / ̄ ̄|
| ̄ヽ、 |二二二| / ̄|
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内藤隊は返り血を浴びながら進撃する。千五百人いた兵も、見る見る内に減っていった。
昌豊すら乗馬を失い、その体には無数の矢が突き立っていた。
( ^ω^) 「こ……これが最後の柵だ……お」
三段目の馬防柵を破った時、内藤隊は二十人にまで減っていた。
決死で追って来た伝令が勝頼の撤退を伝える。
伝令 「勝頼様、無事に設楽ヶ原を抜けられました!」
( ^ω^) 「おお!」
( ^ω^) (美濃殿……流石は美濃殿だお!)
だが、その安堵と同時に昌豊の体に限界が来た。
(; ^ω^) 「お……? あ、足が動かないお……」
矢傷によって血を失い過ぎた昌豊は仰向けに倒れ込んだ。
地上では陰惨な戦が繰り広げられているというのに、空には鮮やかな蒼天があった。
( ^ω^) 「ふう……ここまでかお」
( ^ω^) 「ゲンは弾正の元まで無事に届けられるかお……」
やがて、例えようも無い猛烈な睡魔が襲ってきた。
( ‐ω‐) 「もう……何も見えないお……」
( ‐ω‐) 「おツン────」
武田軍の退き口を務めた信春は、桜の木を背にただ一人で織田軍と対峙していた。
彡`Д´ミ 「ふふ、初めて戦傷を受けたが……結構痛いものだな……」
織田方の雑兵の槍が信春の腹を貫いていた。
彡`Д´ミ (勝頼様も退いた……悔いがあるとすれば)
彡`Д´ミ (おのう……お前の婿を決めてなかったな……)
彡`Д´ミ 「さあ、首を取るがいい!」
昌信は留守居の者の内から、八千を率いて長篠城へと急行していた。
伊那駒場まで進軍した時、路傍に打ち捨てられたものが昌信の目に止まった。
.::"/::..`._ ;'".へ'´`yヽ√´\,ヘヘ,、 :. ,ヘ ノハil;:ヽゝ . : .:,ハ. .. .. .. : :
"`''''''ー――-´--------- ,....へ.,.,.,,,,,,,.. ハ';'ヽ、 __,.,,, ノ'ノ,'ハハ,ゝ..... ,フ;:,'ゝ------‐―
. : ..: .:. 、,、w..:、,、、,、w:.、,、v、,、v、;. ノハil;:ヽゝ ノノ;:'ヘ;;ハバゝ, フ.:;ilゞ,ハ.:.....:.,ヘ..::::
,、,、,、wリ゙W゛jリwj从リj"W゙リwリ゙W゛j;yノw''" ノ'ノ,'ハハ,ゝ ハ 彡゙;:.'ハヾゞ';'ヽヘ;;ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、
从;: `:、リ゙W゛jリw''、`'.、,:`:,,‐'゛' ~ 彡;:'ヘ;;ハバ ノハヽ、,ツノノ;:'ハ;;:. ノハil;:ヽゝ ノハil;:ヽゝ
`wリ゙W゛jリwj从リj`'.、-='´ _,ywj从リWv,ハヾゞ;;:. ゞノvノ;:,l'レゝ,ハ';'シハノシ;:,ヘ, ノノ ノ'ノ,'ハハゝ
.wj从リj`'.、 ,:,-‐'゛,,vw-‐W゛w从 W:;,',:从シハノシ;:,';,ノノゝハハ,ゝヘ,::..ヘ.:;ilゞ ハ';'ヽ..::...,ヘ、ハ.:;>
 ̄~^ ̄^ ̄ ̄~`^゙'、,゛jリw :;.:".:;.:'"゙:.:゙,;`彡ハノ;|ililヾvフノ;:,'ハ';'ヽ;;ハバゝハ';' ハ';'ヽハil;:ヽハ,ハ';'ヽ、
'' ゚ ;~ ,; ww:,、v、从リjwv,:.:.、;..:...: ;:ノハil;:ヽノノハハl;:.'ilゞノハil;:ハil;:ヽハハl; ノハil;:ヽゝフ
`゙''、::wj,、,、,、从リj":::",:.:.、;:...: `ヽ、ノハ ノハゝ;ノ,'ハハハl;:.'ilハil;: ノ'ノ,'ハハ,ゝ
~' ',; ''"' 、,,'.、゛jリwj从リ、从:'"゙:.:゙,:;、`ノ;:'ヘ;; ノノ;:'ヘ;;ハバゝ ハハl;:.'ilゞヾベ .:;
~ ``'‐;.:".:;.:'"゙:jリw",:.:.、;:...: ノハハ 彡゙;:.'ハヾゞ;;:. ,ハ';'ヽ、 .:;>ヘ:..::ハ::
~' ' ,;'' 〆⌒`ヽ:;.:;;wリ゙、从リj"::.:;.:'lilベ: フ フ,ツノノ;:'ハ;;:.ノハil;:ヽゝ li>ノハハ
~' /⌒(,,;;;;;ω;..)) jリwj从jr、'^ シハノシ;:,';:, ノノハハl;:.'ilゞヾノvノ;:,l'
~ '゚ ; ヽ⊃,,, ,,,⊃ ,,,⊃ `゙''、:w从jリ 彡ハハノ;;:, フノ;:,'ハノハハレ;;:ノノハハ
~' ',;'' `゙'':::..wj 彡ヾ;:ノハハレ;:,.'ilヾ ノノハハノノ;:'ヘ;;ハハ
(゚ー゚*) 「これは!?」
その毛並みに覚えがあった。昌信は馬から降り、抱きかかえる。
それは間違いなく修理の犬の亡骸だった。ついさっきまで走り続けていたのだろう。まだ温かさが残っている。
(゚ー゚*) 「どういう事だ……? む」
首に掛けられた竹筒には“高坂弾正殿 火急申入”と彫り刻んである。
昌信は竹筒を開き、書状を食い入るように読む。
やがて、顔を覆った。これは紛れも無い遺書だった。
悲壮な覚悟が漂ってくる中で、武田の行く末を頼む旨が記してある。
そして、末尾には“大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流”と記されていた。
(゚ー゚*) (……まさか!)
この一文の解釈が重大な意味を持って、昌信に圧し掛かってくる。
それは、武田の行く末を担う事よりもっと難題で、自分の信念すら裏切らなければならない務めだった。
(’ー’*) 「……分かりました、私にお任せあれ」
昌信は長篠城のある南西を向き呟いた。振り返り、部下に告げる。
(’ー’*) 「忠義に死んだ一匹の士を丁重に葬るぞ!」
腕に抱かれた修理の犬の、何と鮮やかな生涯だろう。
昌豊に愛され、それに報いる事を天命とし、生命を果たしたのだ。
これから苦難の道を歩まねばならない我が身に比べ、昌信にはその渾身の生が只々眩しかった。
天正六(一五七八)年正月――――。
長篠での大敗から三度目の新春を迎えた。
あれから昌信はろくに眠る事も無く、武田を支えるために命を削り続けた。
外交、内政、人事、さらに海津城の抑えと、やらねばならない事は山ほどあった。
それでも――――武田の斜陽は止められなかった。
(’ー’r) 「ゲフ! ゲフ!」
近頃は、咳が止まらなくなる事が多い。医者が言うには胸を病んでいるという。
(’ー’r) 「無理もありませんね……」
信玄がそうだったように、自分も血を吐きながら命を使い切るのだろう。その事には何のためらいも無い。
だが、死ぬ前にやり残した事があった。
(’ー’r) 「さて、約束を果たさねばなりませんね」
近い内に海津城へ発たねばならない。これが最後の甲府出仕になる事は、薄々勘付いていた。
海津城に出立する前日、昌信は内藤邸を訪れた。
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(’ー’r) 「ふふ……ここに来るのも久しぶりですね」
あの頃はよく、ここに集まったものだ。
戦と政を語り、碁・将棋を指し、酒を飲む……。今は、当時を思い出す事だけが楽しい。
(’ー’r) 「御免下され」
内藤邸の門をくぐると、おツンが出迎えに来る。
ξ(゚、 ゚*ξ 「弾正様……良くいらっしゃいました」
(’ー’r) 「お久しぶりです」
ξ(゚、 ゚*ξ 「少し……いえ、かなり痩せられましたね」
(’ー’r) 「はは……おツン殿はお変わり無いですなぁ」
座に通されると、昌景の妻・上村氏と信春の娘・おのうが既に待っていた。
(’ー’r) 「いや、お待たせしました」
ゞゝ゚ -゚ノゝ リ・ω・川 「弾正様……」
皆が昌信の痩せ衰えた姿に驚く。
過去、美丈夫として知られた容姿は既に無い。鶴の様に痩せ細った老将がそこにいた。
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∧ ∧ ___ r、 (二) __,トニニニオ___ ノハヽ丶
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/ Y 、 ,/ /:.:.rz介=─=介z:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ \ / y ヽ
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.'´ ヽヾ ,ヘゞ` ヽ
/ イノ( ))〉 リ・ω・川
ゞゝ゚ -゚ノゝ / y ヽ
( / y ヽ (o旦o_/
(o旦o_/ (___)
(___)
(’ー’r) 「さて……と」
昌信は座り、懐から書状を取りだす。
(’ー’r) 「これは三年前、一匹の忠勇の士が私に届けてくれたものです」
ξ(゚、 ゚*ξ 「一匹……まさか」
(’ー’r) 「そう、修理殿の愛犬。 ゲン、と呼ばれていましたね」
おツンにはゲンの死は伝えたものの、書状については話していない。
昌信は忘れるはずも無い、三年前の伊那駒場について語りだした。
(’ー’r) 「……そして、これは三郎兵衛殿、修理殿、美濃殿の遺書なのです」
リ・ω・川 「何と……」
(’ー’r) 「今まで隠していた事、どうかお許しください」
昌信は書状を手渡し、三人に回覧させる。その間、深々と頭を下げていた。
信春の娘・おのうが最後に読み終えると、書状は昌信の元に戻る。
(’ー’r) 「皆様、読み終えましたね」
ゞゝ゚ -゚ノゝ 「はい」
(’ー’r) 「皆様に向けられたのは最後の一文。 “大底は他の肌骨の好きに還す、紅粉を塗らずして自ら風流”です」
リ・ω・川 「その大意をお教えくださいませ、弾正様」
(’ー’r) 「これは……」
緊張で喉が詰まる。
あれだけ覚悟したのに、伝えるのは並大抵の事では無かった。
(’ー’r) 「これは、もし甲斐武田が滅びても殉ぜずとも良い、という意味です」
四人は耳を疑った。重臣の長老ともいうべき、昌信の口から発せられた言葉とは思えなかった。
ましてや、自分の良く知る夫や父が遺したとは考えられない。
ξ(゚、 ゚*ξ 「どういう事ですか!?」
(’ー’r) 「私は三人に、武田の行く末を託されました。 しかし、力及ばず……ゴホッ」
(’ー’r) 「武田は衰退していくばかりです……」
時勢というものだった。昌信はそれに抗って命を削ってきたものの、覆す事は出来なかった。
昌豊と憂いた、信玄治世の限界が内を蝕んでいる。さらに、外は難敵ばかりだった。
(’ー’r) 「家康は常に武田領を狙っていますし、おそらく……信長の総攻撃もそう遠い事では無いでしょう」
(’ー’r) 「他にも上杉……言わば大敵に囲まれているのですよ、今の武田は」
(’ー’r) 「万一滅亡となった時……私は武田の遺臣とその一族を、出来るだけ多く救いたいのです」
ξ(゚、 ゚*ξ リ・ω・川 ゞゝ゚ -゚ノゝ 「……」
設楽ヶ原決戦を前にした三人にも劣らない悲壮な決意を、昌信はたった一人で抱えていた。
(’ー’r) 「その為に、ゲフッ! 私財を投じて……金策に駆け回り、ある程度の備えも出来ました」
激務の他に、慣れない資金繰りまで駆け回っていたのだ。当然、眠る暇など無かった。
本来、忠義に篤い昌信は、主家の滅亡が前提の策を練る事など無かったはずだ。
だが、昌信は武田の破滅が迫っている事が分かる。自分の命が尽きる事も肌で感じていた。
そうなった以上、自分の信念すら曲げなければならない。
滅亡の末、無数の遺臣を殉死、または野垂れ死にさせる事は防がねばならなかった。
(’ー’r) 「ふふ、ここだけの話ですよ……甲斐・信濃の各地に分けて、隠してあるのです」
(’ー’r) 「武田の埋蔵金……とでも言うのでしょうか。 ふふ……ゲフッゲフッ、ゴハッ!」
ξ(゚、 ゚*ξ 「弾正様!」
ついに昌信は血を吐いた。急いで駆け寄った三人は、誰もが泣いていた。
(’ー’r) 「これで……万一、御家滅亡となっても多くの家臣が救われるでしょう……」
昌信一世一代の策であった。
三人の朋友が伝えたかった遺言は、必ずしも自身の選んだ解釈に限らないだろう。
だが、今の昌信は三年ぶりに安らぎに満たされていた。
こんな心地は、あの朋友たちと語り合っていた時以来のものだった。
(’ー’r) (これでよろしいな……皆さま方……)
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ /⌒ヽ
( *^ー) (・ω・´) 彡`Д´ ミ (^ω^ ) /⌒ヽ
/ Y i / Y ヽ / y ヽ / Y ヽ (´ω`∪)
L_|0=<O L_|ニ|__/ 〈_」ニL__ヒi L_|ニ|__/ | ヽ ノ)
ノ__))_) (三(三_/ 〈⌒ゞノ⌒_〉 (三(三_/つ (_,,,_,,,)ノ
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二二‖二
││ ││ ││ ││
││ ││ ││ ││
蕊蕊 蕊蕊 蕊蕊 蕊蕊
武田滅亡の際、遺臣の動揺を抑えたのがこの遺産であった。
遺臣が再仕官または帰農するにあたって、それまでの食い扶持として使われた。
武田の遺臣は各地に散らばり、血脈を残した。
そして、その血脈が山県大弐や川路聖謨(内藤氏)らを輩出する。
(’ー’r) 「肩の荷が降りたようです……もう、これも必要ありませんね」
昌信は書状で血を拭うと、それを囲炉裏の中に放り込んだ。
瞬く間に燃えて灰となる。ここ三年の間、この灰の為に生きてきたようなものだ。
だが、これで一匹の犬が届けた朋友たちの想いは伝えきった。
昌信は微笑みを浮かべながら、いつまでも囲炉裏の中の灰を見つめていた。
おわり
365 :
人間七七四年:2010/08/07(土) 03:30:59 ID:/yqWbz/B
十時位に規制解除されたらしく、再び規制されない内に投下完了しました
規制されない内に完結させたい、とか言ってたのに3回は規制に掛かっちゃいました
そして、ざっと計算したら、投稿だけでレス数が118とか……ほんと長々と申し訳ない
元AA作成してくれた方、まとめに編集してくれた方、そして読んでくれた方、本当にありがとうございました
366 :
人間七七四年:2010/08/07(土) 09:34:30 ID:5ZGSAGty
乙乙乙!
涙で画面が見えない
何度読み返しても感動する
367 :
人間七七四年:2010/08/07(土) 21:48:30 ID:aL/gSoia
大作乙
368 :
人間七七四年:2010/08/09(月) 00:25:20 ID:Do1waz1S
乙でした!熱く切ない物語を、本当に有難う!
369 :
人間七七四年:2010/08/10(火) 00:39:23 ID:O5ClFWEB
玉砕長篠!野獣と化した先輩
KTYR「今の彼でいいんじゃない」
NGSK「出撃命令だします?」
YMGT先輩「今日訓練きつかったねー」
「まぁ出撃近いからねーしょうがないね」
YMGT先輩「・・うちさあ、騎馬隊あんだけど、乗ってかない?」
兵士 「ああ〜いいっすね〜(決心) 」
YMGT先輩「お待たせ!アイスティーしかなかったんだけどいいかな?」
兵士を眠らせその隙に自分ひとりで出撃しようとするYMGT
兵士「ちょ、先輩何してるんすか?やめてくださいよ」
YMGT先輩「暴れるなよ!お前のことが好きだったんだよ(迫真)」
こうして二人は幸せなキスをして玉砕
二人の魂は生まれ変わっても必ず一つとなる運命(サダメ)
370 :
人間七七四年:2010/08/10(火) 14:04:53 ID:CXkzUFXM
武田刑部少輔元繁公の遺志を継ぎ、毛利陸奥守に最後まで抵抗した
壬生城主山県信春公はお呼びではありませんか?
371 :
人間七七四年:2010/08/15(日) 15:22:40 ID:rblZMwfn
修理の犬完結、誠に執着至極でござる
遅参につき滞り申したが、ただいままとめを終え申した
372 :
人間七七四年:2010/08/15(日) 16:57:22 ID:457O0YfH
なんと
「信長のおば」波乱の生涯 愛知淑徳大生がドラマに
愛知淑徳大長久手町キャンパスの学生が岐阜県恵那市岩村町を舞台に、戦国時代に
「女城主」と呼ばれた女性のドラマの制作に取り組んでいる。11日には岩村町内で初のロケを実施、
本格的な撮影を始めた。
岩村町にあった岩村城は織田家と武田家が勢力争いを繰り広げ、織田信長のおばが、
武田家の武将秋山信友と政略結婚するなどした。おばは家臣や領民を守った「女城主」と
言われながら、最後は非業の死を遂げる。
こうした歴史を知り、「運命に翻弄(ほんろう)されながらも、力強く生きた女城主に魅力を感じた」
と言う愛知淑徳大人間情報学部の石丸緑常勤講師が、メディアプロデュースコースのゼミ生に
ドラマ化を提案。台本を作り、5月からキャンパス内で撮影を始めた。
タイトルは「みつけもの」。主人公の大学生直子が女城主を知り、その人物像を知るために
地元住民に取材を進めた結果、女城主には子どもがいたことが分かった−という約50分の物語。
撮影では、岩村町の住民団体「城下町ホットいわむら」が協力する。
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20100812/CK2010081202000105.html
373 :
人間七七四年:2010/08/16(月) 19:18:18 ID:SNt4LPuG
ほお
おつやに遺児がいたってのは初耳だが、そこは創作かな?
374 :
人間七七四年:2010/08/19(木) 16:41:58 ID:FS4e/Khw
お疲れ様でした。最初から最後までずずいーっと拝見しました。
わんわんおの最期、三名臣の最期、昌信の行動には
胸が熱くなりました。
穴山、小山田、信豊、縁者に対する勝頼のとった行動も
もしかしたらあり得たかもしれないですよね。
伝わっていないからこそ、想像を膨らませる事ができるのも
創作小説の良いところだと思います。
稚拙なAAを使用していただきありがとうございました。
375 :
人間七七四年:2010/08/23(月) 03:11:41 ID:NjzB3qw9
,ィ __
,. / |´ ̄`ヽー- 、 ト、 , -‐、/./.- 、
/ | | ヽ l l ( 優 ◇ 横 ノ
/o ̄`ハ._.ゝ===┴=く.ノ- 、 ノ ◇ ◇ (
/o O / l´ ::\:::/:: lo ',ヽ ( 勝 ◇ 浜 }
\___/. ト、=⊂⊃=⊂⊃= ハ ∧ `⌒/7へ‐´
/ ,イ レ::::⌒(__人__)⌒l~T--‐彡 /./
/ ̄ ̄l. 彡、 |r┬-| ノ'l l::::::::::彡ー7⌒つ、
彡:::::::::::l ト、__ `ー' /| l::::::::::::ミ {,_.イニノ
彡ソ/ノハ ト、 \ / ,イ 川ハ ヾー‐'^┴
オラオラ!ベイスターズ前監督の大矢明ひ
>>5が
>>5Getだお!!
落あ
>>1博満 サセる固定起用にはファンも呆れてるおwwwww
原た
>>2徳 永遠の馬鹿大将wwかわいそうなあだ名だおwwwww
真ゆ
>>3明信 虎キチにも期待されないヘボ監督は黙ってろおwwwww
高田
>>4げる 地味チームの地味監督www 選手も地味www後任も地味www
野
>>6ら克也 ボヤッキーはさっさと引退しろおwwwww
>>7し田昌孝 こんにゃく畑でも食ってろおwwwww
>>8レンタイン シーズン前から解任決定wwwww涙が出てくるおwwwww
ナベ
>>9 髪の毛ふさふさすぎるおwwwww
>>10-1000 見せてあげよう、ベイスの継投を!
広島とオリックスと禿バンクの監督なんて忘れたおwwwwwwwwww
376 :
人間七七四年:2010/08/27(金) 13:33:47 ID:Q03Aa18f
test
377 :
人間七七四年:2010/09/26(日) 20:03:08 ID:SOy1Kx4Z
ほし
378 :
人間七七四年:2010/10/05(火) 00:33:57 ID:jhmzfnVZ
世界中の皆様ごめんなさい。
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ ./;;,ィ''"´ ̄`゙゙ヾ;ミミミ;;、
.i;}' "ミ;;;;:} /ミミ/゙ ゙:::゙iミミミ:l
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:| iミミ′: : ..::::_;ミミ;ミ;リ
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;| .ヽ,! ゙ .,;;;..'' ''゙゙;;_ ゙:::ヾ;;;;;;/
| ー' | ` - ト'{. .} :'゙::“:゙:. l::'゙.”:゙;.::'':;;゙irく
.「| イ_i _ >、 }〉}. | ヽ .,r ..:::、 ..::::;;;トl;|
`{| _.ノ;;/;;/,ゞ;ヽ、 .!-' |.. :' ''ー;^''::ヽ. :':::::;;;i::ソ
| ='" |. l、 ←‐'‐→、! ..::::;;;l゙´
i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { ヽ.. `゙゙゙.,゙´ '":::';;;ハ、
丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ _,,/`i、 -:: -:::'::゙:::;;ツ'::::`;、_
''"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i-‐''" | ゙;、 i":;;:::::;,/':::::::::;!::::`::-、.._
ヽ、oヽ/ \ /o/ .| .l゙ ゙ヽ:;,ン'":::::::::::::/::::::::: : -ー `
379 :
人間七七四年:2010/10/05(火) 23:27:33 ID:JI5+Fvrw
. / ヽ
. i ⌒ i
. i ( ●)\
i ./// (__ノ) ..\______,,
. i. ヽノ /.パン:ティー//
i } / セット. //
. ヽ,___.ノ /.1200円.//
. / ヽ, ./η //
. { : i |/ヽソ.__//
. | ̄ ̄ ̄ ̄| | /  ̄ ̄ ̄ .| ̄ ̄ ̄ ̄|
i二二|____|、__.ノ二二二二i二i二二|____|二二二二
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| | :: ||,:ヽ.__{、__||___, } :::::::::: :| | :::::::::|| ;;;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;::::
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/ ー ー ヽ
| ( ●) (●)|
| (__人__) i
.. | `⌒´ i
i i
! !
ヽ._ __.ノ
| ̄ ̄ ̄ ̄| / ヽ,.ノ \
|____| / , }
_||.____||_____ (. ( _{ ヽ,____.ノ.- ノ_.,:-y-、_
/ __)_)__ \___ヽ と)_/ /,.:':/| .\
/ 6{””””}.、 ヽ;シ /,.:':/ ::::|--、 .\
/ (. ゙.ー '゙ ) .:i⌒⌒i:::: / ./ .\
/ ゙ ー― '´ /i__i/ ./ .\
380 :
人間七七四年:2010/10/21(木) 04:09:41 ID:i+hDHVd3
/: : : : : : : : : :ハ: : : : : : : : : : : : : : : /
../vヘ: : : : /l: ::/.l: : : : : :ト: : : : : : : : :/
/-'`ヾ: : : l .l: / ..l.V: : : l .v:ハ: : ハ: :│ 内 な
. /: : : : : : 十 ltl- .l V: : :l .斗l: :l l: :│
..{:ハ: : : : : : l_.リ___ i .V: ::! __i!__v:l_l: :│ 藤 る
..l/.{: : : : : │i: : ::} .l 'v::i ,l: : :.} l: :│
..i! .V: : : : │弋::リ ..V 弋::リ .l: :│. か ほ
..i! .V: : : :│ハ ハ . l: <
..i!: : :v: : : │ . ___ l: : レヽ ! ! .ど
..i! l: : : : .>、 / │ ハ: ::l: : :\ /
..i! l: : : : : : .> 、  ̄ <: ::l: ::l: : : : lゝ----'
..i! l: : : : : : : : : ハ>__<ゝ: : : : l: ::l: : : :│
...i! .l: : .l: :l /./く: : :i_i: : :/ i .ヽl: ::l: : : :│
..丶 .l::ハ.l: :l ./ .v/:i: :V、___i l: ::l`.、: :│
.l:l .vl: :l .>-l: : : : :l \ l: ::レ .}: : ./l
___.{`、 .l,nl \  ̄v`‐' / .l: ::l .ハl: / .レ'}
ヽ ` V /:l .\ i ./ l; ;:l l i '--,
381 :
人間七七四年:2010/11/26(金) 17:05:53 ID:4ulGQpmR
保守
382 :
人間七七四年:2010/12/05(日) 21:46:05 ID:4tPCD1B+
>>372 何これ
つまり秋山信友とおつやの方の間に実は子供が居た訳!?
383 :
人間七七四年:2010/12/06(月) 21:15:25 ID:V3cGE/Il
まあ本当にいたとしても名前残っていないぐらいだから女の子だったんだろうな
384 :
人間七七四年:2010/12/06(月) 21:33:22 ID:BKZ9VKO0
勝長の事勘違いしちゃったんじゃね
385 :
人間七七四年:2010/12/06(月) 22:10:50 ID:V3cGE/Il
勝長って御坊丸の事だっけか
サイト見たら御坊丸の事ではなさそうな内容だったぞ
386 :
人間七七四年:2010/12/07(火) 00:21:09 ID:TpjAGvXB
秋山やることやってたんだな
387 :
人間七七四年:2010/12/10(金) 14:38:53 ID:PSZmKdHr
金丸さんちから二人も養子貰ってたのになあ
388 :
人間七七四年:2010/12/10(金) 19:17:07 ID:JySz/RDu
>>383 男の子だったらノブにボコボコにされた記録あるだろうな
389 :
人間七七四年:2010/12/11(土) 13:01:32 ID:RAl4Tm6D
ボコボコでは済まんだろwww
390 :
人間七七四年:2010/12/12(日) 02:26:56 ID:5/Bt9YKL
ノブはノブでも信忠ってのが真相っていう話を最近聞くけどどうなんだろう
391 :
人間七七四年:2010/12/12(日) 12:34:09 ID:QIwGWhhG
>>383 猛牛に似た女の子か……………
>>390 まあ信忠が居たのは確かだしなぁ。
あと信長はその件に関しての腹立たしさは
叔母>>>>>秋山だったらしいな
松永の件もあるし意外と他人より身内の方が怒りを感じるんだろうか
392 :
人間七七四年:2010/12/13(月) 14:16:41 ID:56cbX40A
おつやが身内云々じゃなくて、
叔母が息子を差し出して敵に股開いたらそりゃあ憎くもなるわ
別に秋山は敵将ってだけで憎悪する理由もないし
それに、信長は身内に甘いっていうけど、信秀世代とか従兄弟とかにはそんなに・・・
393 :
人間七七四年:2010/12/13(月) 19:15:04 ID:9cNZHXiY
394 :
人間七七四年:2010/12/20(月) 12:27:02 ID:n58PeHzs
最近山県さん来ないね
395 :
人間七七四年:2010/12/21(火) 08:58:24 ID:Mc4hKmfH
\ /
\ /
\ /
\ /
\ /
\∧∧∧∧/
< 俺 >
< 予 し >
< か >
─────────< 感 い >──────────
< な >
< !!! い >
/∨∨∨∨\
/ ∧_∧ \
/ ( ´_ゝ`) \
/ / \ \
/ / / ̄ ̄ ̄ ̄/ \
/ __(__ニつ/ 真田 /_ \
\/____/
396 :
人間七七四年:2010/12/26(日) 23:35:07 ID:vwxjpqd7
↓今川義元 ↓北条氏康 ↓武田信玄
__ r――-- 、、
,. -―‐- 、 f,´‐-- 、`丶 ,ィ'ー―‐、::::::::ヽ
■ /,. ―-■ `ヽ. ■ /、 _,,,_■::::::::ヽ l:l__・ _,,,_ t:::::::::::l
■、_ ■、゙t:::::::} ■fr。■ ヾ::::::::l t・〉'f・=゙' l::r‐vi
゙l'・■f・ラ {::::::l {ー■":'´ tf'う}! l,イ_,,ぅ、´ `tうリ
■ 'ー■ Уソ ■-‐■ ミンリ Y,.--y} 「lj
■ 、 '二`:_,■ィ^′■ ヽ二. ■ノY ヾニ, /ヽ
゙トー '´ 人_ ヽ ,: /ヽ `ヽ-'_/ / ̄`~`丶、
,. -―〈 \_,ィ三、Yl`丶、__,.,へ,__,/ /``丶、 /|,ィ介、 / , '⌒ヽ、
r'ニユ、_ ヽイ_},ニ)ツノ,ィ'"´ |,イミメ,ィi'l^t‐、 / {-r'゙ヽ' :, \
j ー‐}'′ /:::ll `У/ ,〉イ. {゙ー'″/ / l:l 、 \
/ ' テ′ /::::::l l/ /ミミ! ヽ- 〈 / l::! ヽ \
,'" ,イ l:::::::,} /ヽ /ミミl '、 ヽ__{ l::l lニニニニl ゝ、
,ィ! l,| l:::::/レ'′ l ,lミミミl ト、 / ヽ /::,! | | /\,
/ l ノ∨ ,l:::/ /l'、 へ lミミミ! l ヽl ヽ /::/ | _ | / {
┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃ご協力ありがとうございました ┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛
397 :
人間七七四年:2010/12/27(月) 20:00:09 ID:7H3OhiUS
>>390 そもそも岩村城の攻防の関連情報の真相がよくわからんのよな
女城主のおつやさんの年齢が資料によってはバラバラだし
(
>>372でのHPでは何と1544年生まれになっている。おつやさんが主人公の
小説が幾つかあるがそれもバラバラ)
秋山が磔で死んだのではなく秋山はそのまますぐに信長に討たれて
おつやさんだけが磔にされたとか(その逆もあるらしい)
398 :
人間七七四年:2010/12/27(月) 23:15:28 ID:wzsTQ+4n
1544年…だ………と………?
秋山と17歳違うのか…
399 :
人間七七四年:2010/12/30(木) 01:19:24 ID:0JHmryV1
信長の叔母とする以上、どんなに遅くとも1539年中には生まれてなきゃいけないんだけどな
飛騨、美濃、信濃、三河といった地域での遠山党の位置づけすら曖昧な現状では
真相が解明に向かうのも遥か未来のことになるのだろう
400 :
人間七七四年:2010/12/30(木) 13:38:39 ID:V/v2U1qE
(`・ω・´)「400ゲッ・・・」
ズサーc⌒っ^ω^)っ「400ゲットだお」
401 :
人間七七四年:2010/12/30(木) 13:52:16 ID:pYOia+11
内藤www
402 :
人間七七四年:2010/12/31(金) 08:46:56 ID:eS3QyDVd
403 :
人間七七四年:2011/01/01(土) 21:48:06 ID:ctnScQZE
∧ ∧
ミ `Д´ 彡 明けましておめでとうございます
,べヽy〃へ
∧ ∧/ :| 'ツ' | ヽ 本年もよろしくお願い申し上げます
(`・ω・). o |=宗=! o |
,くリ=ッ=[ゝ.__」「「「「L_.」
じ(ノルハ)Jつ」」」」」⊂ソ.,
404 :
人間七七四年:2011/01/02(日) 10:40:04 ID:98hfHsh8
405 :
人間七七四年:2011/01/02(日) 15:00:52 ID:YJ3zbG9K
今年はウサギ年、されば兎唇の赤備え山県三郎兵衛の年に御座候
我ら甲陽の五名臣、まだまだ若い者たちには負けておれぬ!
/\
\ |
∩∩拙 者 ら の 迎 春 は こ れ か ら だ ! V∩ 巛 ヽ
(7ヌ) (/ / 〒 !
/ / ∧_∧ . || . | |
/ / ∧_∧ ∧_∧ _( `日′) ∧_∧ ||∧_∧/ /
\ \( ,,-`+´-)--〔メ`Å´ 〕 ̄ ⌒ヽ( `只´ ) //(メД゚ / /
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、山城 /~⌒ ⌒ / ,- f
| |ー、 / ̄| //`i 淡路 / / ュヘ 勘助 |
| 備中 | |原美濃 / (ミ ミ) | |〈_} ) |
| | | | / \ | | / !
| | ) / /\ \| ヽ ./ ,ヘ |
/ ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ | j / | |
| | | / /| / レ \`ー ' | | / | | | |
406 :
人間七七四年:2011/01/09(日) 21:51:27 ID:gCz9+M81
:(;゙゚'八゚'):
407 :
人間七七四年:2011/01/10(月) 15:34:10 ID:4ri1VHUI
408 :
人間七七四年:2011/01/13(木) 00:11:04 ID:r4wce1mb
光輝版のマンガ読んだけど横田備中がヘボ過ぎる・・・
何となく死んだみたいになってて原作の憤死っぷりが無かったことにされるよぉ
409 :
人間七七四年:2011/01/24(月) 19:34:08 ID:dNB/zHyO
>>402 その本をこの前Amazonで購入したよ。
>>372のドラマの内容はその馬場六太夫の事を指していると思われる
(ドラマ制作ブログで馬場さんが〜みたいな内容が書かれていた)
410 :
人間七七四年:2011/01/26(水) 01:30:02 ID:xwy+wJ4T
>>408 第四次川中島の馬場民部の苦悩や信濃先方衆の活躍もな。お諏訪太鼓ェ…
内藤なんて原作でも別働隊の大将じゃないし
411 :
人間七七四年:2011/01/29(土) 02:13:28 ID:ch9OL0qi
次郎は地元を持ち上げたくてさ、バイアスかかってるだけだからさ、気にするな!
御諏訪太鼓で勇戦なんて格好いいだけだからさっ!・・・かっちょえぇぇ!!
412 :
人間七七四年:2011/02/01(火) 23:12:35 ID:q1iZxW9Z
新田次郎が諏訪びいきなのはしょうがないとしても大河ドラマになった小説の原作者だからなあ
……内藤は一切出番のない大河だったけど
413 :
人間七七四年:2011/02/08(火) 21:35:29 ID:+8NS0k3d
風林火山は内藤が出ずに秋山が出たんだよな
414 :
人間七七四年:2011/02/08(火) 21:39:34 ID:XcXU+ctE
室角隊 内藤隊に守りを固めよと申し伝えよ
415 :
人間七七四年:2011/02/12(土) 22:15:55 ID:FyyaXF6V
山県さん最近来ないね
416 :
人間七七四年:2011/02/13(日) 21:27:26 ID:e0w/FglJ
ウサギ年ゆえ忙しいのであろう。
417 :
人間七七四年:2011/02/14(月) 22:33:08 ID:A76A4zrT
忙しい山県さんにコレあげます
よかったら受け取ってください。
つ チョコレート
418 :
人間七七四年:2011/02/14(月) 22:41:33 ID:1uMGqyfC
微笑女戦士セーラーサブロー
@ノノハ@
/(`・ω・´)ヽ <ちなみに
. ='ア\ ヽ__/`〉フ\ セーラームーンの
//´\`ー // \ \ 作者は
// | _〈ノ'~´`/ヽ \ .\ 山梨県出身なんだゾ☆
/ l ヽーヾノ !/´゙、フ \. \
| { `ー`!、_ノ丿 ハ \ ヽ
\\ | l ̄ i´`ー、 ヽ )
`ー''´ | /|. | //
/ヽ/ ヽ '、 //
!::::/ \:::\ //
. |:::/ \::ヽ i´
|:::l \:ヽ
|::::〉. ヾ::ヽ
レ }:::!〉
ー'´
419 :
人間七七四年:2011/02/15(火) 08:30:14 ID:cl4BPZgs
>セーラームーンの作者が山梨出身
それは知らなかった。宝石とか好きなのも山梨出身だからかな。
山県はセーラーマーズだと思うんだ。(色的に)
420 :
人間七七四年:2011/03/05(土) 16:17:06.94 ID:eCGixVv3
身長130cmでマジかいな
そんな小人かわいすぎだろ
そんで兎口なんてなでなでぱふぱふしたいレベルw
そーいえば源四朗たんのお墓(長篠)はひっそりとした木立の中にあったなぁ・・・・
かわゆい源四朗たんが激戦区でふんばってたと思うと胸熱だったわ
421 :
人間七七四年:2011/03/13(日) 23:30:43.77 ID:BY1nm3to
山県さんウサギならウンコもウサギみたいな小さい感じのやつですか?
422 :
人間七七四年:2011/03/14(月) 09:01:06.66 ID:eDgiX71d
とりあえずこのスレ住人は無事か?
423 :
人間七七四年:2011/03/17(木) 23:47:57.16 ID:KrY2+e72
424 :
人間七七四年:2011/03/17(木) 23:48:19.85 ID:ssXHTjZy
とりあえず
425 :
人間七七四年:2011/03/22(火) 20:31:49.24 ID:sthW5t+h
Ψ{ ^゚Д゚^}Ψ 盛義「我が須賀川も酷く揺れたのう…」
Y{ ^゚ー゚^}Y 盛隆「父上、会津も揺れましたが大したことはありませんでした。」
Ψ{ ^゚Д゚^}Ψ 盛義「おお、盛隆ではないか。どうしてここに…」
Y{ ^゚ー゚^}Y 盛隆「父上が無事か否か見に来たのですよ。しかし無事でなにより。それより相馬殿や岩城殿辺りは今頃泡を食っている事でしょうな。」
Ψ{ ^゚Д゚^}Ψ 盛義「うむ、更に佐竹殿も大変であろう。我らは内陸を領していてむしろ幸いであったわ。」
(;`・ω・´) 昌景「…(地震か。我らが甲斐の国も油断はできぬ。しかし、二階堂殿の息子も出てくるとは…な。)」
426 :
人間七七四年:2011/05/01(日) 06:34:56.80 ID:bbHEaCDR
(内藤って、カッコいいよなぁ!) (ちょっと、またやってみようかな・・・)
。o○ 。o○
,;r―レ、 ,r=-、
/;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ,ィミミ;;;;;;ヽ
fr=-、;;;r、;;ノ ftミ三r,、;;丶
_lイ Vソィ' ゙j・´ 6);;;;;)
ヽ.ノ_ ,/7ヽ、 丶ノ_ノ;rヘ
r−'''"~´i! /{Vフ"/ ヽr‐'''"~´ i! fミy'ァ''"^ヽ
l! l! l l! r:ゝ l l! Lf〈 l__,j
l! l! _」~i:|__i‐┬l!! ,.+-、l_,}__」 ̄l
l! (三ヽ--┴'''" ,j l! l! `i彡___/
にエニニニゝニ-‐--i---'''" lUミエニニニニコl_,,,ィ'
427 :
人間七七四年:2011/05/02(月) 12:39:59.72 ID:b987nB/h
内藤と秋山のガチ喧嘩が見たい
428 :
人間七七四年:2011/05/11(水) 06:17:09.01 ID:VoXRAdsL
三三三 |l ヘ ヘ._,ノ_, -'´: : : :/ー 1 〉
三三三 lヘ._,ノ, -': : : : : : ∠! ,ハ:ャ' .〉 な な
|〉/: : : : : : ; <´\゙ゞ'´ 〉 ん ん
三三三/: : : : : :, ィ::\ヽ ̄ ̄´ /〉 で だ
三三/: : : : ; ィ´/ハ::/ ´ ̄ ̄∠.二〉 ぇ
/: : : ;. ィ // ハ∠ 、_ , - ‐ャ / ,
/: : , -'´ l l l |三ヘハ く /'| /´ |/l/レ
- '´|丶ヘ∧/ヘ/l/丶ト、.丶 ノ /
-‐ '| ヘ:\ , /
/ ぞ 話 弱 内 〉/:\´ /
三〉 l に す 藤〈': : : : ヽ __./、
ヘ. っ. な ぎ 昌 〈: : : : : : : : : ,r':\
三 〉 ん て 豊 〈: : : : : : : : / : : : ;\
三ハ. ね. じ 〉: : : : : : : : : : : /
./_ ぇ ゃ /____: : :/l
三三三\,、_,、_,、__.//: : : : : : : :ヽ:| |
429 :
人間七七四年:2011/05/12(木) 18:39:54.95 ID:736XLagT
,. -‐ 、
, ' ,ハ 、 ` 、
/ .,' `゙ヽ、、`ヽ
! ィ'._ニ .._ , `ヽノ
l ,' ゙!| ``’` {ェテ}
|.! !} i. ! 内藤に感状?
},゙r1 , _`_′' ……ヒス君、君は馬鹿かね?
´}!_ \. - ,'
/: : :`: ‐= _ ...,./
,......、_ ,, .. -‐ '"\: : : /:/: ハ:',
;;;;;;;;;;;;;;;`:;:,.,.,_ ` :、:.':./ ';.',、
;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;`:;.,.,_ `\ i ` ‐ェ;=ェ.、
;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`;:;.,.,_ \/ ,/i:;:;!:;i:,、
;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`;:;:;:‐-;‐:;:''";:;:;:;:;|:;:;l:;:';',ヽ
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;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ |!:;:;:;:;:;:;:';::',
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:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; -‐ '" │⌒Y´ `マ
430 :
人間七七四年:2011/05/13(金) 09:20:12.49 ID:3W7wLG5F
このスレ住人は内藤のことが大好きなんだな。
431 :
人間七七四年:2011/05/13(金) 13:17:26.59 ID:DEi1PN+u
小説書いてるやつが消えて過疎った
432 :
人間七七四年:2011/05/14(土) 18:35:52.78 ID:cah4rmwf
_ ―  ̄ニ-`ヾ))),
// ニ-、
// ヽヽ
/// / / //| | l i
//// //// | 川 |
// / / //⌒\ | j | | | l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ / / // //-rr‐-、`",ィii'/// | 出番を絶たれた内藤修理は
__// / / / / /  ̄ ̄ノ ヾ~// | むしろ楽に氏なせてやったほうが
:::::::/ / / / / /l \ ||'/ ∠. よっぽどいい
:::::::/ // / /// \ l ,__ ―┘ \_______________ノ
:::::::::/./ // /|\. \|  ̄´/:::::\
::::::::::://.//::::::l >ー`‐r‐':::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::V .レ::::::::::::::::::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ |:::::::::::::::::::::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ノ::::::::::::::::::::::::|
433 :
人間七七四年:2011/05/16(月) 18:52:52.49 ID:mnRtHI/j
|┃三 , -.―――--.、
|┃三 ,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
|┃ .i;}' "ミ;;;;:}
|┃ |} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|┃ ≡ |} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
|┃ | ー' | ` - ト'{
|┃ .「| イ_i _ >、 }〉} _________
|┃三 `{| _;;iill|||;|||llii;;,>、 .!-' /
|┃ | ='" | < 話は全部聞かせて貰ったぞ!
|┃ i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { \
>>1-432は黒川金山送りだ!
|┃ 丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ \
|┃ ≡'"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ヽ、oヽ/ \ /o/ | ガラッ
434 :
人間七七四年:2011/05/17(火) 18:40:06.08 ID:i5fSorvY
/(__ 、‐-、
___(:::::::::::ヽ--ヽ::::::ヽ. ─┼─
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶ノ| ─┼─
/:::::::::::::::::::::::::::::::;、:::::::::::::::::::::::::ヽ ┐
)/ |::::::::::::::::::::://::::/丶:::::::::::::::ヽ ─┴
(/ ノ::::::::::|\( 丿ノ ∨:::::::|ヽ| ├─Ο
∠_ノ::::::::|∠二l l二二ゝ|::::::| └─
/::::::::::|~=≡ヽ ≡=~ |;;;;ノ |
|:::::::::| | " | ゙゙ | | |
|:::/||ゝ| ( _ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| ∧ \ ` ̄ ノ / ∧ < いやぁ 僕はてっきり内藤しゅ…
_|:::|___ \二 /(__________,|:::| \_____
|:::| | / |:::| |
|:::| | / |:::| ノ
|:::| | / |:::| ─
|::| |/ |::| ─┘
|| |
435 :
人間七七四年:2011/05/17(火) 19:40:31.13 ID:XUUbzz1T
436 :
人間七七四年:2011/06/21(火) 20:01:47.76 ID:C3ltgkUD
矢口「子供の頃から武田軍が大好きで、はっきり言ってオタクレベルです。
. 特に一番好きな武田四名臣はズバリ!真田昌幸です」
437 :
人間七七四年:2011/06/21(火) 21:46:42.84 ID:0+E6+8bE
^^;;;;;;;;;;
438 :
人間七七四年:2011/06/22(水) 00:56:22.34 ID:Amhia3XZ
____
/:::::::::: u\
/:::::::::⌒ 三. ⌒\
/:::::::::: ( ○)三(○)\
|::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | ________
\:::::::::: ` ⌒´ ,/ .| | ...|
ノ::::::::::u \ | |
>>436 .|
/::::::::::::::::: u | | |
|::::::::::::: l u | | |
ヽ:::::::::::: -一ー_~、⌒)^),-、 | |_________.|
ヽ::::::::___,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄ | | |
439 :
人間七七四年:2011/06/25(土) 18:41:26.68 ID:HqZVH6Af
/⌒ヽ
∩ ^ω^) な ん だ
| ⊂ノ
| _⊃
し ⌒
/⌒ヽ
(^ω^ ∩ う そ か
t⊃ |
⊂_ |
⌒ J
/⌒ヽ
( ) おっおっおっ
/ 、 つ
(_(__ ⌒)ノ
∪ (ノ
ξ*゚听)ξ……
440 :
人間七七四年:2011/06/28(火) 07:00:46.62 ID:4Q3WAy9u
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::
:::::::::: _____
∧_∧ | |....____|_
( ´・ω・) | |.:::| |:::::::::::::|
┌/::::::: l |__|._.|_|___.l
| |:: |:::: | ∠二二l┌━━┷┐
441 :
人間七七四年:2011/06/30(木) 12:57:01.19 ID:PKSRg+xd
_____
/___ \ 皆のもの〜
/ |`メω・´| \
/  ̄ ̄ ̄ \ __
| i ヽ、_ヽ /__\
└二二⊃ l ∩ ||`・ω・´||
| ,、___, ノ ヽヽ ̄ ⊂二)
ヽ_二コ/ / | ,、 |
_____/__/´ ___ヽノ_ヽ〆_
442 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:08:56.65 ID:puHxIe2C
孤高の人と天正大震災
飛騨の国は白川郷
ここは世界遺産にも指定された日本の秘境である
ここに、戦国武将でありながら生涯ただ一度しか他国を攻めず
そして誰とも同盟を結ばなかった孤高の人がいた
内ヶ島氏理、それが今回の物語の主人公である
永禄7年、それは山県昌景がまだ飯富源四郎を名乗っていた頃の話である
その頃、信濃の過半を手に入れた武田家はさらに隣国飛騨への侵攻を図り
源四郎はその指揮官として飛騨神岡城主となっていた
飛騨の江馬氏は降伏、奥飛騨白川郷に勢力を張る内ヶ島氏を次の標的に定めていた
その内ヶ島氏の本城、帰雲城でのことである
源四郎(`・ω・´) 「内ヶ島殿、ここは江馬殿のように我等武田家に臣従を誓い
ともに戦国乱世を終わらせようではありませんか」
内ヶ島〔 `_l´〕「・・・お断り申す」
源四郎(`・ω・´) 「なんと!」
と源四郎、驚いてはみたものの、なんとなく返答の答えは出る前からわかっていた
443 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:12:56.36 ID:puHxIe2C
この帰雲城、そのロマンチックな名前の通り、背後に控える帰雲山は山に当たった雲が
帰っていくといわれるほど急峻な山である
その上、この白川郷、まさに陸の孤島で攻めづらいことこの上ない
たとえ戦になっても守り続ける自信があるのだろう
しかし、それだけで自信があるわけではなさそうでもある
内ヶ島〔 `_l´〕「・・・我らは山の民、山に恵みを受け生活しております」
と、氏理は無造作に源四郎の前に金塊を差し出した
源四郎(`・ω・´) 「こ、これは・・・」
内ヶ島〔 `_l´〕「これらはこの土地で取れた金塊であります」
なるほど、おやかた様がこの猫の額ほどの狭い土地をほしがるわけだ、と源四郎は思った
このところ、甲斐の黒川金山をはじめとする金鉱脈が枯渇しつつある、と聞き及んでいる
そのため、おやかた様は富士金山、安倍川金山をはじめとする駿河への進行を目論み
そして、嫡男太郎義信との仲は絶望的状況であることも聞き及んでいる
できれば、おやかた様は駿河へ侵攻はしたくないのだな、と源四郎は思った
444 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:14:31.18 ID:puHxIe2C
内ヶ島〔 `_l´〕「そもそも我ら内ヶ島は鉱山師でもあります
この帰雲城自体、鉱脈を掘り進めるかのごとく
網の目のように帰雲山自体に坑道があり
どのような大軍がこようとも守りきる地震がございます」
源四郎(`・ω・´) 「・・・確かに、侵攻は難しいようでございますな・・・
では、同盟の誼だけでも」
内ヶ島〔 `_l´〕「お断り申す、我ら山の民は外への侵攻もしなければ同盟もいたしません。
我らが誼を通じるのは山だけ、これが山との契約でございます」
源四郎(`・ω・´) 「うーむ・・・決意は固いようにございますな
我ら武田家もこのような城を落とすのは至難でございましょう
しかし、帰雲城、山のさまざまな坑道が穿たれ少し本城としては
強度が心配ではございませんか、地震のときなど・・・」
内ヶ島〔 `_l´〕「地震の多い東日本ならいざ知らず、中部、西日本には大きな地震などおきますまい」
源四郎(`・ω・´) 「・・・そうでございますか」
源四郎、白川郷攻略をあきらめ、そしてその後武田家自体も白川郷に攻め入ることはなかったという
445 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:22:12.40 ID:puHxIe2C
ときは移り
武田信玄は没した天正四年、上杉謙信は南飛騨の姉小路家を服従させ
信玄なきあとも武田家に忠誠を尽くした江馬時盛は嫡男輝盛に暗殺され江馬氏は屈服
天正六年、飛騨は上杉家に統一された、かに見えた
上杉謙信(゚∀゚)彡「まだ白川郷が残ってるな、おう早くしろよ」
かくして上杉家の白川郷侵攻は始まったのだが、内ヶ島氏はいっこうに降伏しない帰雲城を前に
上杉謙信(゚∀゚)彡「なんだこれは・・・たまげたなあ・・・」とも
上杉謙信(゚∀゚)彡「なんだこの城!(驚愕)」ともいい、攻略をあきらめてしまった
その年、上杉謙信は急死、二度と上杉家は帰雲城攻略をしようとはしなかった
その後も織田家が攻略にきたが撃退した
446 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:23:44.20 ID:puHxIe2C
その後、織田家は滅亡、江馬氏はその混乱期に姉小路氏に滅ぼされ、
姉小路家は天正10年にようやく、飛騨統一を天下に宣言した、
が、白川郷帰雲城だけは何度も攻めたが落とせなかった
ようするにもう帰雲城だけはなかったことにして、嘘でもいいから統一宣言だけをしたのである
姉小路家は織田家を乗っ取った羽柴秀吉に滅ぼされた
秀吉も白川郷に侵攻したが帰雲城はこれを撃退した
内ヶ島〔 `_l´〕「愚かな、なぜこのように無益な闘いを繰り返すのか・・・」
武田信玄、上杉謙信、織田信長、そして羽柴秀吉
戦国時代のオールスターを撃退したのはおそらく内ヶ島氏理だけであろう
そしてその間も内ヶ島氏理は一度たりとも他国へ兵を出したり、他国と誼を通じることがなかった
通じる必要がなかった、といってもいい
内ヶ島〔 `_l´〕「豊富に取れる黄金、そして網の目のように張り巡らされた坑道
山が我らを守ってくれるのだ・・・・」
447 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:34:32.44 ID:puHxIe2C
その内ヶ島氏理、生涯ただ一度の外征が天正13年の富山の役の時である
富山の役とは佐々成政討伐のことである
このとき、内ヶ島氏理は佐々成政に援軍を派遣、自らが指揮を執った
なぜ、このような絶対に勝ち目がない戦いにあえて内ヶ島氏理は佐々に味方したのか
その理由はわからない
そもそも佐々成政は天正12年(1584年)、小牧長久手の戦いで徳川羽柴で和議が成立し
孤立したため、徳川家康に再挙を促すため
厳冬の飛騨山脈(北アルプス)・立山山系を越えて浜松へと踏破するという壮挙を成し遂げた、世に言う「さらさら越え」があったということである
しかし結局説得は功を奏せず、富山の役で窮地に追い込まれている
山の民として、内ヶ島氏は北アルプス立山連峰を厳冬期に踏破するなどということはまさに奇跡であるということは
十分に承知している、その孤高の人ぶりに憐憫の情を催しただけだったかもしれない
とにかく、内ヶ島氏理は生涯ただ一度の出兵を行った
448 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:40:48.54 ID:puHxIe2C
なにかが狂う時というのは自分の信念を曲げたときなのかもしれない
事実、内ヶ島氏理が出兵した時に羽柴家側の金森長近の内応によって
家臣が城を乗っ取ってしまう
もしかしたら家臣も出兵には反対だったのかもしれない
帰雲城乗っ取りはその抗議だったのかもしれない
内ヶ島〔 `_l´〕「ううむ・・・成政殿、すまぬ、帰雲城が奪われては・・・・」
佐々(ー_ー)「よい、もう十分じゃ・・・迷惑をかけたな・・・ありがとう、氏理殿」
成政は降伏し、のちに九州での国人一揆の責任を取らされ切腹
そして内ヶ島氏理の最初で最後の外征は、最初で最後の和議、を結ぶことで決着がつく
449 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 00:49:50.59 ID:puHxIe2C
天正13年11月29日、富山の役と同年である
この日、内ヶ島氏本城である帰雲城では
金森長近との和議同盟を祝う祝賀会が開かれていた
家臣団のほぼ全員、娘婿の東常堯、氏理の嫡子内ヶ島氏利、
氏理が愛するものすべて全員が城に集まっていた
内ヶ島〔 `_l´〕「・・・人は一人では生きていけないのかもしれんのう・・・」
ふと、昔に飯富源四郎に我らは山と契約しているなどと強がったことをいったことを思い出した
成政殿の最後の感謝の言葉、ありがとう、
そして金森との和議同盟で戦の危険がなくなったこと
笑顔で酒を酌み交わす娘や娘婿、嫡子を見ているとこれまでが嘘のような光景である
内ヶ島〔 `_l´〕「・・・・ふふ、もっと早くにこうすれば・・・・」
??「オマエハ山トノ契約ヲ破棄シタ」
内ヶ島〔 `_l´〕「・・・・ん?」
??「デハ山ハオマエラ一族ノ命ヲ保障シナイ」
・・・・・・・・
天承13年11月29日深夜
現在の岐阜県、あるいは伊勢湾北部を震源とする天正大震災が発生した
450 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 01:01:21.28 ID:puHxIe2C
天正大震災および東日本大震災での被災者すべてに哀悼の意を奉げるとともにあとがき
天正大震災は現在の岐阜県北西部を震源としマグニチュードは8.1
ただし中部近畿の複数の断層が動いたと推定され
震央は飛騨の白川断層とする説、伊勢湾とする説、2つの地震が連動したとする説などがあり、震源域の詳細は不明
近畿から東海、北陸にかけての広い範囲、
越中、加賀、越前、飛騨、美濃、尾張、伊勢、近江、若狭、山城、大和に甚大な被害を及ぼしたと伝えられる
また阿波でも地割れの被害が生じた
近江長浜の集落が液状化現象により、水没、
さらには伊勢湾に津波があったとされ、多くの集落が地盤沈下の上、津波が襲来し水没した
伊勢湾岸では地震とともに海水が溢れ多数の溺死者を出した
また『兼見卿記』には丹後、若狭、越前など若狭湾周辺に津波があり、家が流され多くの死者を出したことが記され、
『フロイス日本史』にも若狭湾と思われる場所が山ほどの津波に襲われた記録がある
このあたりは現在、原発が多数立地している地域である
451 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 01:02:38.68 ID:puHxIe2C
天正大震災および東日本大震災での被災者すべてに哀悼の意を奉げるとともにあとがき2
越中国では木舟城が地震で倒壊、城主前田秀継夫妻など多数が死亡、
美濃国では大垣城が全壊焼失、近江国では長浜城が全壊し、
城主山内一豊の息女与祢姫、家老の乾和信夫妻が死亡、
ほかに伊勢長島城などが全壊、三河岡崎城などは大破と
近畿、東海、北陸にかけての各地で甚大な被害が出た
そして飛騨国帰雲城は帰雲山の山崩れによって埋没、
城主内ヶ島氏理とその一族は全員死亡し、内ヶ島氏は滅亡した
また、周辺の集落数百戸も同時に埋没の被害に遭い、多くの犠牲者を出すこととなった
いつの時代も自然の猛威の前には人間は無力である
それを少しでも回避するために、日頃からの準備こそが必要である
452 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 01:07:19.49 ID:VtTAJI5P
まさかのリアル遭遇乙でした
本当に何度聞いても凄まじいな帰雲城始末は・・・
453 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 01:16:44.87 ID:Jqg6QeUI
寝ようと思っていたら大作キターーー!!
明日ゆっくりじっくり読ませていただきます
たいへん乙であります
454 :
人間七七四年:2011/07/16(土) 20:45:57.42 ID:f/wwxMmH
>>444 > どのような大軍がこようとも守りきる地震がございます」
わざとでないとしたらすごいわw
455 :
人間七七四年:2011/07/17(日) 00:52:45.46 ID:qIGG47XD
乙です
最期ばかりが有名だけど内ヶ島の孤軍奮闘と
帰雲城の天嶮はもっと世に広まって語られてもいいと思うんだ
456 :
人間七七四年:2011/07/18(月) 06:46:06.43 ID:w46Fr8n+
乙でした
汚い軍神だなぁ・・・
457 :
人間七七四年:2011/07/19(火) 16:19:29.11 ID:jivQM1WI
458 :
人間七七四年:2011/07/27(水) 13:48:38.58 ID:+9HmjCP2
山県かっけー
459 :
人間七七四年:2011/07/28(木) 19:09:06.75 ID:prEKdvL6
上杉謙信(゚∀゚)彡
↑
キチガイっぽくていい顔してんなw
460 :
人間七七四年:2011/08/13(土) 21:01:24.75 ID:B/5W7+4k
この軍神は越後に帰って、どうぞ(迫真)
461 :
【東電 74.2 %】 :2011/08/14(日) 21:57:07.10 ID:ZUEJ6DOh
UESGさんはなんでガチホモになっちゃったんですかね・・・・
462 :
人間七七四年:2011/08/20(土) 13:13:53.17 ID:fZjIUfYs
こんにちは。あたしはカウガール。
「(^ν^)=にゅーすけ」を広めるため、スレを巡る旅をしています。
__
ヽ|__|ノ
||‘‐‘||レ
/(Y (ヽ_
∠_ゝ ` (^ν^)
_/ヽ 人
463 :
人間七七四年:2011/08/26(金) 14:06:26.13 ID:QDazOluS
保守
464 :
人間七七四年:2011/09/05(月) 15:45:00.01 ID:O4u7Gh5q
武田家一同「最近俺らの出番なくね?」
465 :
人間七七四年:2011/09/09(金) 01:16:52.70 ID:i1zTjrj4
山県ってどチビだったのか でも伝説的なヤクザ、山口組の三代目とその若頭も
実は150センチあるかどうかってどチビだったらしいね
466 :
人間七七四年:2011/09/09(金) 08:20:57.37 ID:WOiybm8A
山県はベジータみたいな男さ
467 :
人間七七四年:2011/09/11(日) 03:53:36.43 ID:7C4iNWQL
うむうむ
468 :
人間七七四年:2011/09/19(月) 07:44:45.58 ID:+WBoxgu1
俺「ねえカノジョ、俺とお茶しない?」
女「すいません急いでますので・・・」
俺「いーじゃんちょっとだけだからさ〜」
女「やめてください!警察呼びますよ!」
俺「馬上突撃」
女「・・・え・・・!?」
俺「ほうとう、ころ柿」
女「・・・あ、ああん・・・ああ・・・ああああああああああ(ペタンと座り込む)」
俺「孫子の旗、甲州法度、諏訪上下大明神」
女「ああ、あふゥッ・・・ひいいい・・ガクガク(恍惚としてよだれをたらす)」
俺「小学生大の三郎兵衛、さすが年上だけある、高坂とゲイライフ」
女「ああ・・あ・うんっ・ああ・・・ビクンビクン(愛液とよだれと涙と小水を漏らす)」
俺「がんばった自分へのご褒美に志磨の隠し湯」
女「あんっ!ああん・・らめ・・・もうらめえ!ビクンビクン(オルガスムス)」
469 :
人間七七四年:2011/09/21(水) 17:52:48.41 ID:TROp7gLK
新しいのに買い換えるたびに、兄者のふんどしがどんどん小さくなっていく。
兄者がどんなぱんつを穿こうと関係ないといえば関係ないんだけれど、
ふんどし一丁で家をうろつく習性をもつ兄者に対してならば、
弟として一言物申す権利くらいはあるはずだ。
この前買ってきた兄者のふんどしが余りにも酷かったので、
抗議しておいた。
「兄者!これ以上ちいさくなったら食べるところがなくなっちゃうよ!」
470 :
人間七七四年:2011/09/26(月) 17:26:31.34 ID:EzNQGmag
>>信ON甲府民乙
471 :
人間七七四年:2011/11/30(水) 23:38:12.79 ID:1iQpr9Xh
___∧__
\_ , -‐-、_/
,' ノ从 从リ
レi、 ^ヮ゚ノゝ <槍弾正が保守だよ♪
lつ.∀つ
/_〈/__ハ
しソ
472 :
人間七七四年:2011/12/01(木) 22:16:46.12 ID:pySl8PUV
糞ゲーの呼び声高き嵐世記
だが内藤荷駄隊を再現できる時点で俺にとっては神ゲー
473 :
人間七七四年:2012/01/26(木) 06:56:04.01 ID:Cn0Cpfgw
ほ
474 :
人間七七四年:2012/02/21(火) 07:08:36.98 ID:xsGzw66Y
し
475 :
人間七七四年:2012/02/21(火) 21:48:54.87 ID:4UWO/nyw
な
476 :
人間七七四年:2012/03/03(土) 03:26:07.01 ID:E8AyXrpZ
和風ハリソンフォード
477 :
荒らされたので、住人誘致中:2012/03/17(土) 21:37:34.04 ID:AnkonT8h
478 :
人間七七四年:2012/05/05(土) 21:21:26.52 ID:v3FIWEMx
ho
479 :
人間七七四年:2012/06/08(金) 18:55:28.43 ID:2ljbzFNa
し
480 :
人間七七四年:2012/06/08(金) 19:17:39.34 ID:ibUzmW3D
ナッ!!
481 :
人間七七四年:2012/06/09(土) 01:00:46.78 ID:GBKB86VC
このスレまだあったのか
482 :
人間七七四年:2012/06/11(月) 01:24:49.91 ID:fvxs281x
廃スレ再利用
483 :
人間七七四年:2012/06/14(木) 20:45:52.15 ID:BQ1uAtf3
飯富虎昌
山県昌景
井伊直政
真田信繁
484 :
人間七七四年:2012/06/24(日) 22:13:46.03 ID:gBPCuVzw
小幡信貞「あ、あのボクも…」
485 :
人間七七四年:2012/08/27(月) 20:06:00.59 ID:sO6Q/Ie8
今月の乱戦国武将列伝に四天王がいた!修理もいた!
486 :
人間七七四年:2012/10/27(土) 19:38:13.59 ID:nd6cThRY
いきおいを無くしたスレは廃れるだけか…
(´;ω;`)
487 :
人間七七四年:2012/12/02(日) 11:48:37.52 ID:HG81CDNz
いいともに自称子孫が出てたな
488 :
人間七七四年:2012/12/02(日) 18:40:00.52 ID:ZtVJ9WSN
このスレまだあったんだ
ちと感動
>>487 kwsk
489 :
人間七七四年:2012/12/12(水) 06:26:29.85 ID:7TtzpQZv
ビビる大木ゲスト回で会場の女性百人に聞きましたのお題が「偉人の子孫」で該当者が二人いた。
そのうち一人が「武田信玄の家臣で山県三郎昌景という人です」って言ってた
490 :
人間七七四年:2012/12/20(木) 00:54:42.17 ID:hv2GhEKI
>>489 サンクスです
旅館やってる本物の子孫と関係あるのかね
491 :
人間七七四年:2013/01/18(金) 23:24:24.40 ID:0B36jz0e
や
492 :
人間七七四年:2013/01/20(日) 15:34:22.66 ID:C498MRgL
ま
493 :
人間七七四年:2013/01/20(日) 18:39:07.39 ID:qc2uTieb
も
494 :
人間七七四年:2013/01/20(日) 21:20:59.63 ID:dg8fbq/7
と
495 :
人間七七四年:2013/01/21(月) 00:16:46.77 ID:s3lWSzDg
か
496 :
人間七七四年:2013/01/21(月) 02:48:04.58 ID:njW6eWYV
ら
497 :
人間七七四年:2013/01/25(金) 17:01:44.44 ID:RMNqnOzr
あ
498 :
人間七七四年:2013/01/25(金) 17:15:10.46 ID:KkP0STax
げ
499 :
人間七七四年:2013/01/28(月) 01:33:14.93 ID:vqByvk+E
を
500 :
人間七七四年:2013/01/29(火) 06:30:35.89 ID:75Cjk4+7
た
501 :
人間七七四年:2013/01/29(火) 19:38:39.29 ID:DoPk2DXp
べ
502 :
人間七七四年:2013/01/30(水) 07:05:29.13 ID:YEvdtYdp
な
503 :
人間七七四年:2013/01/30(水) 12:20:20.60 ID:NiXVBTos
さ
504 :
人間七七四年:2013/01/30(水) 23:00:47.85 ID:6HOR4uNA
い
505 :
人間七七四年:2013/02/01(金) 03:04:44.70 ID:cP+Xt6Iu
。
506 :
人間七七四年:2013/02/01(金) 16:29:15.11 ID:GF/B5lhY
ご
507 :
人間七七四年:2013/02/06(水) 05:31:57.96 ID:aaEhrKOB
も
508 :
人間七七四年:2013/02/09(土) 02:30:40.49 ID:utr4JesK
く
509 :
人間七七四年:2013/02/09(土) 04:17:10.25 ID:CRGXYkJ1
チ
510 :
人間七七四年:2013/02/09(土) 12:22:19.65 ID:o2lmbvh4
ャ
511 :
人間七七四年:2013/02/09(土) 12:39:44.47 ID:7QC4oZCk
ロ
512 :
人間七七四年:2013/02/10(日) 09:05:08.70 ID:2aY2H7ga
れ
513 :
人間七七四年:2013/02/11(月) 06:08:15.05 ID:86TrkqO0
コ
514 :
人間七七四年:2013/02/11(月) 12:23:08.75 ID:o1bsNxNm
ロ
515 :
人間七七四年:2013/02/12(火) 01:19:52.75 ID:MI4wp8Ji
ス
516 :
人間七七四年:2013/02/12(火) 03:07:40.98 ID:56PfXSTs
ケ
517 :
人間七七四年:2013/02/12(火) 11:02:51.25 ID:Knx2da5H
ォ
518 :
人間七七四年:2013/02/12(火) 18:55:20.38 ID:A38bl6SC
山県とかチビすぎ
519 :
人間七七四年:2013/02/12(火) 19:23:11.02 ID:9XOeQby/
チビでも度胸はお前の何兆倍もあるぞ
520 :
人間七七四年:2013/02/12(火) 23:55:25.49 ID:gCfsx55I
体格のハンデを補って余りある能力
しかしセンゴクのあれはダンディに描きすぎだ
521 :
人間七七四年:2013/02/13(水) 02:46:17.52 ID:4Lq2xGAV
三郎兵衛なめんなよ!
522 :
人間七七四年:2013/02/13(水) 22:52:14.83 ID:w3sKyVC5
や
523 :
人間七七四年:2013/02/13(水) 23:09:55.00 ID:g3uzIYz/
なんか今『週刊漫画TIMES』で
∧∧
ミ`Д´ 彡 ∧_∧ ∧_∧
.∧∧ ( U <`Д´`;>, (´昌` )
(`・ω・) ,ノ '⌒`ヾミミミミ彡 ) ( )
.( ) (ヾ、( ノ 、丿 | | | | | |
゜し-J ||` .|| ( | ( | (_(__) (_(__)
'~ ~ .'~ '~
こんな絵面の漫画連載してるんだがどういう事なの…
信虎時代なので三郎兵衛はショタっ子(そして猫口)
兄者はほぼこのスレと同じキャラ(ただし兄と呼ばせたい叔父)
さらに長坂や陣馬奉行がレギュラーという妙にマニアックな人選
524 :
人間七七四年:2013/02/14(木) 13:49:40.22 ID:twFuQ2VE
ナ
525 :
人間七七四年:2013/02/14(木) 15:28:26.51 ID:p4Oc6rqm
もうええわい
526 :
人間七七四年:2013/02/16(土) 01:30:29.95 ID:FwZYm3v0
や
527 :
人間七七四年:2013/02/16(土) 03:20:42.20 ID:Wa63qKxO
き
528 :
人間七七四年:2013/02/16(土) 10:54:50.56 ID:mJUzn2lk
デ
529 :
人間七七四年:2013/02/16(土) 11:58:16.48 ID:FV9LFkRE
ブ
530 :
人間七七四年:2013/02/17(日) 18:15:58.47 ID:nivomG8f
モ
531 :
人間七七四年:2013/02/17(日) 22:22:50.77 ID:zkL6D6Ed
ナ
532 :
人間七七四年:2013/02/18(月) 02:38:49.68 ID:vyla3wpL
男
533 :
人間七七四年:2013/02/18(月) 13:38:22.69 ID:1D2rcKBe
ハ
534 :
人間七七四年:2013/02/19(火) 17:28:41.92 ID:Yn/n4ouh
白
535 :
人間七七四年:2013/02/19(火) 20:16:29.27 ID:cImX0FQC
濁
536 :
人間七七四年:2013/02/20(水) 17:56:02.59 ID:WxqNV4jT
天
537 :
人間七七四年:2013/02/21(木) 18:05:09.79 ID:7fhRKgKG
丼
538 :
人間七七四年:2013/02/21(木) 18:19:30.97 ID:BAQNb18q
を
539 :
人間七七四年:2013/02/21(木) 18:38:03.18 ID:KeObhY41
飲
540 :
人間七七四年:2013/02/21(木) 19:22:58.10 ID:iovKRDRv
帆
541 :
人間七七四年:2013/02/22(金) 00:36:33.67 ID:PHrL0rqx
酢
542 :
人間七七四年:2013/02/22(金) 16:02:38.52 ID:AQipyB0a
地
543 :
人間七七四年:2013/02/22(金) 22:48:44.67 ID:SIegefLT
荒らしいい加減にしろや
544 :
人間七七四年:2013/02/23(土) 18:08:01.19 ID:MqRRFKRw
545 :
人間七七四年:2013/02/24(日) 13:06:15.66 ID:fvkdBUm7
や
546 :
人間七七四年:2013/02/24(日) 16:54:20.75 ID:YG82rVKp
た
547 :
人間七七四年:2013/02/24(日) 18:13:00.57 ID:Y4aPA/Ae
単発ID自演age野郎いい加減にしろ
548 :
人間七七四年:2013/02/25(月) 17:24:27.93 ID:WZUltJZZ
オ
549 :
人間七七四年:2013/02/25(月) 23:33:43.46 ID:ibLJEmXG
マ
550 :
人間七七四年:2013/02/26(火) 01:15:33.22 ID:2RrM3EQ7
ン
551 :
人間七七四年:2013/02/26(火) 01:21:41.08 ID:hLB7TJKV
下衆めが
552 :
人間七七四年:2013/02/27(水) 00:10:48.87 ID:Rn5+w4SW
猫
553 :
人間七七四年:2013/02/27(水) 01:15:00.37 ID:yARhFARR
ひ
554 :
人間七七四年:2013/02/27(水) 01:27:07.49 ID:2EK2p3WD
ろ
555 :
人間七七四年:2013/02/27(水) 01:55:25.88 ID:Rn5+w4SW
い
556 :
人間七七四年:2013/02/27(水) 11:17:43.07 ID:yARhFARR
お
557 :
人間七七四年:2013/02/28(木) 02:21:23.12 ID:IYsiXfMP
ま
558 :
人間七七四年:2013/02/28(木) 11:50:21.40 ID:Dm4cUrZU
ん
559 :
人間七七四年:2013/03/01(金) 00:38:54.46 ID:gG4TyWw7
こ (゚∀゚
560 :
人間七七四年:2013/03/01(金) 17:01:12.71 ID:eExnJBgO
の
561 :
人間七七四年:2013/03/02(土) 12:53:37.19 ID:owOIEFkP
な
562 :
人間七七四年:2013/03/02(土) 15:57:24.72 ID:KKZyOdp+
か
563 :
人間七七四年:2013/03/02(土) 17:44:48.67 ID:8i4KSoF8
で
564 :
人間七七四年:2013/03/03(日) 00:51:31.09 ID:ROXEXlcm
と
565 :
人間七七四年:2013/03/03(日) 02:32:10.45 ID:dPZu1276
つ
566 :
人間七七四年:2013/03/04(月) 00:00:22.96 ID:X5I8sbBv
せ
567 :
人間七七四年:2013/03/04(月) 02:51:35.89 ID:XwE4lNfS
ん
568 :
人間七七四年:2013/03/04(月) 03:04:52.60 ID:6dEmL9s4
ず
569 :
人間七七四年:2013/03/05(火) 01:02:27.79 ID:/NibmMzz
り
570 :
人間七七四年:2013/03/06(水) 16:17:45.34 ID:6v7mCQZM
だ
571 :
人間七七四年:2013/03/07(木) 01:57:17.15 ID:u6fAULIV
。
572 :
人間七七四年:2013/03/08(金) 03:00:13.26 ID:21kJqNCI
猫
573 :
人間七七四年:2013/03/08(金) 03:39:13.98 ID:CKGmG0Cj
口
574 :
人間七七四年:2013/03/08(金) 11:32:19.14 ID:er0DPwl0
た
575 :
人間七七四年:2013/03/08(金) 15:11:09.32 ID:hSW5VLxF
ぽ
576 :
人間七七四年:2013/03/10(日) 00:44:31.55 ID:/t/v1U/B
照
577 :
人間七七四年:2013/03/20(水) 20:34:33.71 ID:XHdJ4kbB
ぉ
578 :
人間七七四年:2013/03/20(水) 22:04:38.78 ID:WjsfUvdk
う
579 :
人間七七四年:2013/03/22(金) 04:48:08.14 ID:O7WHLy/a
ぉ
580 :
人間七七四年:2013/03/23(土) 03:46:29.12 ID:XLM44hVd
う
581 :
人間七七四年:2013/03/24(日) 15:15:50.87 ID:DXNIb3iD
し
582 :
人間七七四年:2013/03/25(月) 14:46:55.02 ID:LZU0GLAu
ぽ
583 :
人間七七四年:2013/03/25(月) 18:18:17.62 ID:kIBI40ZL
ん
584 :
人間七七四年:2013/03/26(火) 13:29:06.12 ID:mRSKbAIO
ケ
585 :
人間七七四年:2013/03/28(木) 12:51:29.91 ID:PedNyUS0
み
586 :
人間七七四年:2013/03/30(土) 03:32:50.90 ID:zXtRvU16
か
587 :
人間七七四年:2013/03/30(土) 20:13:48.28 ID:Jy7Rr54w
ち
588 :
人間七七四年:2013/03/31(日) 15:57:18.21 ID:2HGEeFam
ゃ
589 :
人間七七四年:2013/04/01(月) 17:11:18.55 ID:QpwrJ1EW
ん
590 :
人間七七四年:2013/04/11(木) 19:40:22.30 ID:YCbbypY2
こ
591 :
人間七七四年:2013/08/31(土) NY:AN:NY.AN ID:iwSEmdQg
保科
592 :
人間七七四年:
教京サーバ無戸籍交際薬剤消毒介護職利権ローション帝国上層部24時間パトロール義務東京上野飲み会マックさむらいニューヨーク森林火災チェック問題ヤーフォー確定申告ラーメンスーパーポイントdビデオデッキ破壊タイピングGTX860MIGOZ
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