【材料科学】天然ガスからCO2除去、新物質を開発 米研究

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天然ガスからCO2除去、新物質を開発 米研究

2014年06月04日 09:10 発信地:パリ/フランス

ブルガリア・ソフィア(Sofia)にある火力発電所の煙突(2012年1月31日撮影、資料写真)。
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/1024x/img_893ef973cfc9f6c62e9d6bee94154ecf91264.jpg

【6月4日 AFP】豊富な資源である天然ガスから二酸化炭素(CO2)を簡単に除去し、より
環境に配慮した燃料に変えることのできる物質を開発したとの研究論文が、3日の英科学誌
ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された。

 論文を発表した米ライス大学(Rice University)などの化学者らによると、この新たな
多孔性物質を用いると、ガス井の出口でCO2を低コストで分離することができ、安全に貯蔵
して工業用への転用、もしくはガス田への再注入が可能になるという。

 現在のCO2除去プロセスでは、化学洗浄が必要でコストも割高だ。化学洗浄では、天然
ガスに含まれる炭素が140度に加熱した腐食性の液体混合物中に溶解される。

 一方、この新たに開発された炭素の粉でできた物質は、CO2ガスを固体の鎖状の高分子に
変化させて物質の微細孔に捕捉する。新物質の微細孔は窒素原子や硫黄原子で満たされて
いるという。

 この「重合反応」は、ガス井の出口から自然に解放される圧力の下で発生すると、研究
チームは論文に記している。

 重合体(ポリマー)は、圧力が消滅すると元のガス状態に戻り、微細孔から解放される
ため、空っぽとなった微細孔ではまたさらに多くの炭素ガスを集めることができるという。

 既存のCO2捕集技術とは異なり、この反応はすべて常温で発生する。研究チームによると、
既存技術では熱が不可欠で、生産されるエネルギーの大半がこのために使われてしまうという。

 また、この新技術はガス田で使用されるため、CO2を除去するために天然ガスをわざわざ
集積施設に輸送する必要はなくなるという。

 科学者らは報道向けの声明を発表し、「天然ガスは排出物質が最も少ない化石燃料だ。
そのため、生産過程でCO2を分離するためのコスト効率に優れた技術の開発は、他の化石
燃料に勝るこの利点をさらに高めるに違いないだろう」と指摘した。

 CO2含有量が高く、現在の捕集技術で除去処理を行うと極めてコストが高くなるために
使用できないような天然ガスも、この新たな物質によって利用が可能になると考えられる。

 研究チームは、まだ実用段階には至っていないこの新技術を用いることで、ガス井に
除去したCO2を直接再注入したり、他の工業用用途に利用するためにCO2を容器に詰めて
販売したりすることが可能になると述べている。発明した物質については既に特許を
取得しているという。(c)AFP

ソース:AFPBB(2014年06月04日)
天然ガスからCO2除去、新物質を開発 米研究
http://www.afpbb.com/articles/-/3016696

原論文:Nature Communications
Chih-Chau Hwang, et al. 2014. Capturing carbon dioxide as a polymer from natural gas
http://www.nature.com/ncomms/2014/140603/ncomms4961/full/ncomms4961.html

プレスリリース:Rice University
Rice produces carbon-capture breakthrough
http://news.rice.edu/2014/06/03/rice-produces-carbon-capture-breakthrough/

スレッド作成依頼をいただいて立てました
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1398094515/251
2名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 00:50:55.59 ID:f5jIYEyx
コストでも環境負荷でも優れているなら核分裂発電オワッタナ・・・
3名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 01:01:32.42 ID:bPumqlA1
牛のゲップからもお願いします
4名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 02:31:37.38 ID:NHolTFj1
フランスもこういうのを作ってきたか

そのうち全てのCO2をどんどん油田やガス田に戻す事になるのか?

最近では酸素不足を危惧する人も出てきたな
5名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 04:32:38.44 ID:VtavvIu2
いろいろな研究に感謝!
6名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 09:45:46.10 ID:CgRid/Q5
>>2
未だに核分裂発電を見たことがないんですけどw
7名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 10:01:12.59 ID:qulLJbuK
有難う御座います!!
8名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 11:56:26.11 ID:rE3qObJD
それはそうと、CO2自体を燃料化あるいは分解の技術を進める方がいいだろうに
そうすればCO2を地中に埋めるなんて危険なことをしなくても済む
9名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 15:16:50.46 ID:NHolTFj1
>>8何で危険なんだ?
地震の原因になるからか?
10名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 15:45:56.95 ID:CgRid/Q5
二酸化炭素って、酸素原子の電子抜け素体ではないだろうか?
人は酸素を吸収し二酸化炭素を排出すると言うが、酸素原子のマイナス原子を
吸収し電子抜け状態の酸素素体を排出しているんじゃないかと思うのだが
だから、二酸化炭素を吸収し続けると死に至ると説明出来る
許容する物(電子)がないから
11名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 16:38:02.92 ID:wdI96dKU
人類ハジマタ?
12名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 19:17:21.05 ID:dAfDyT1u
2014/04/22
【材料科学】 空気中の酸素だけ吸着する新材料合成
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1275964124/
【材料】排ガスから一酸化炭素回収、超微細な穴で捕捉/京都大
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1386903028/
【ナノ】化石化を逆転させ、多孔性金属錯体(PCP)メゾ構造体の形をデザイン 高速分離でバイオエタノール精製などの効率化へ−京大
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1340806561/


CO2分離、より実用水準に 神戸大が消費エネ10分の1に
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO70205600R20C14A4TJM000/
 神戸大学の松山秀人教授らは、発電所や工場の排気が含む二酸化炭素(CO2)を膜で取り除く技術を開発した。
専用の膜を使い、排ガスからCO2をこし取る。排気口に取りつける装置を想定しており、分離にかかるエネルギーも
従来の10分の1で、より実用水準という。数年後に火力発電所や製鉄所の温暖化対策向けに実用化したい考えだ。
 CO2と結びつくアミノ酸を含むゲル状の膜を作った。窒素など他の気体は膜の成分と結びつ…

2014/04/01
CO2をメタンに効率よく変換 JAXAと富山大
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO69173700R30C14A3TJM000/
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と富山大学の阿部孝之教授らは、火力発電所や工場から出る二酸化炭素(CO2)
を燃料のメタンに効率よく変える技術を開発した。石油や天然ガスの代わりになる燃料を確保し、地球温暖化対策
にも役立つ。数年後に実用化する予定だ。
 メタンは天然ガスの主成分で、メタンから作るメタノールはプラスチックや合成繊維の原料になる。
CO2はすでに一部で工業原料として使われているが、特殊な条件…
13名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/05(木) 19:18:58.28 ID:dAfDyT1u
【技術】地下のシェールガス、CO2で採掘…京大が開発
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1397605125/
14名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/12(木) 06:08:33.09 ID:kOpMAIHg
2014/6/10付
(減炭素に挑む(4))コンクリ・樹脂に封入
http://www.nikkei.com/content/pic/20140610/96959996889DE5E0E7E2E2E3E1E2E3E2E2E4E0E2E3E686989FE2E2E2-DSKDZO7250014010062014TJM000-PB1-3.jpg
 島根県益田市の田園地帯を走る国道9号。車道と歩道を仕切るのはありふれた縁石だが、このコンクリート塊
には大気中の二酸化炭素(CO2)が閉じ込…

減炭素に挑むC
http://blog.goo.ne.jp/kaerutoka/e/62b56b289f0efe006c8971558b39f143
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/a9/06ba340dd20daa305dbfc1567a8fd50c.jpg

2014/6/4付
火山灰で長寿コンクリ
北海道の独法、古代ローマの技術ヒントに
製造研究 強度そのままで砂を節約
http://www.nikkei.com/article/DGKDASDG0400N_U4A600C1CR0000/
http://www.nikkei.com/content/pic/20140604/9695999693819695E2E6E2E29C8DE2E6E2E4E0E2E3E69180E2E2E2E2-DSKDZO7225052004062014CR0000-PB1-2.jpg
 古代ローマの技術をヒントに、火山灰をセメントに混ぜて長寿命のコンクリートを製造する研究が北海道で
進んでいる。砂の節約になるだけでなく、強度はそのまま、中の鉄筋の劣化が遅くなる特長があり、
実用化に向けて配合の「ベストミックス」が探られている。
 コンクリートは強アルカリ性を帯び、鉄筋をさびから守る。ところが空気中の二酸化炭素と反応して中和が進み、
中性に近づくと、波や風による塩害と相まって鉄筋の腐食が…
15名無しのひみつ@転載は禁止:2014/06/17(火) 20:32:51.01 ID:PKEJe7vi
【資源】三井物産、三菱ケミ・ダウ連合に参加 北米シェール [2014/06/15]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1402913740/
【資源】石油資源など3社、メタンハイドレート開発支援 JOGMEC公募の業務受託 [2014/06/16]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1402913856/
16名無しのひみつ@転載は禁止:2014/07/04(金) 19:06:47.63 ID:XHNGkfJ+
2014/7/1付
ガス精製用に京大が新素材 CO2の回収にも
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20140701&ng=DGKDZO73576420Q4A630C1TJM000
 京都大学の北川進教授や樋口雅一特定助教らは、様々な物質が混ざった天然ガスの精製に使う
新しい素材を開発した。二酸化炭素(CO2)や水蒸気など…
17名無しのひみつ@転載は禁止
2011/10/28
【植物】特定の原子を各種の安定同位体で標識できる新タンパク調製法使い、気孔増やすホルモン「ストマジェン」の立体構造をNMRで解明
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1319773922/
2013/12/24
【植物】「気孔」広げて光合成促進に成功、植物の生産量増加へ/名古屋大
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1387886256/