【免疫】C型肝炎ウイルスが長期間にわたってヒト免疫から逃れる仕組みを解明/北大

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1エタ沈φ ★
北海道大学(北大)は8月20日、ヒトの免疫を逃れ、数十年規模の長期にわたって感染し続け、
肝がんの原因にもなることが知られているC型肝炎ウイルスが、どうやって免疫応答を逃れているのかに
関する仕組みの一部を解明したと発表した。

同成果は同大大学院医学研究科の押海裕之 講師、宮下萌子氏、松本美佐子 准教授、瀬谷司 教授らによるもの。
詳細は「PLoS Pathogens」に掲載された。

C型肝炎ウイルスは、肝がんの原因の約70%を占めると言われている。
その背景として、同ウイルスがヒトの免疫から逃れる仕組みを持っており、数十年規模の長期間、
ヒトに感染し続けるという点が挙げられるが、この免疫を逃れる仕組みについては、まだ十分な解明に至っていない。

通常であれば、何らかのウイルスがヒトの細胞に感染すると、自然免疫応答がウイルスを排除しようと働く。
C型肝炎ウイルスの場合、ヒトの細胞内のRIG-Iタンパク質が活性化し、それによりウイルスのRNAが認識され、
強い抗ウイルス作用を持つインターフェロン(I型)の産生が誘導され、インターフェロン(I型)を受け取った細胞が、
細胞中で、ウイルスRNAを分解するRNaseLなどのタンパク質を発現し、C型肝炎ウイルスのRNAを分解することで、
ウイルスを排除するという流れとなる。

ウイルスが感染すると、ヒトの細胞内にウイルスのRNAやタンパク質が現れる。ヒトの細胞内でウイルスを認識する
センサであるRIG-Iタンパク質がRNAを発見すると、Ripletタンパク質が活性化し、それによりウイルスを抑制する
インターフェロン(I型)の産生が誘導され、ウイルスを抑制する

マイナビニュース [2013/08/21]
http://news.mynavi.jp/news/2013/08/21/057/index.html

北海道大学 プレスリリース
http://www.hokudai.ac.jp/news/130820-med.pdf

PLoS Pathogens
A Distinct Role of Riplet-Mediated K63-Linked Polyubiquitination of the RIG-I Repressor Domain in Human
Antiviral Innate Immune Responses
http://www.plospathogens.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.ppat.1003533

依頼がありました
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1376913483/13

>>2に続く
2エタ沈φ ★:2013/08/22(木) 21:13:53.26 ID:???
>>1の続き

しかし、C 型肝炎ウイルスには、これらの自然免疫応答を逃れ、持続感染するために、RIG-Iタンパク質による
インターフェロン産生の誘導を抑制する能力を持ち、中でもC型肝炎ウイルスのタンパク質「NS3-4A」が、
RIG-Iタンパク質からのシグナルを核へと伝える役割をするIPS-1タンパク質を分解することがこれまでの研究から報告されていた。

しかし、持続感染しないA型肝炎ウイルスも同様にIPS-1タンパク質を分解することが知られており、
IPS-1タンパク質の分解という機構だけで、C型肝炎の持続感染や肝がんに至るメカニズムの説明ができないことが問題となっていた。

そこで研究グループは今回、そうした機構解明に向け、C型肝炎ウイルスと、ヒトの肝臓由来細胞および
遺伝子改変マウスを用いた研究を実施したほか、試験管内実験として、精製したC型肝炎ウイルスの
NS3-4Aタンパク質と、研究グループがこれまでの研究から発見していたC型肝炎ウイルス感染時のRIG-I
タンパク質の活性化に必要なタンパク質「Riplet」を精製したものを用いた実験を行ったという。

その結果、C型肝炎ウイルスのNS3-4Aタンパク質が、Ripletタンパク質の機能において重要な部位を
分解することが確認されたほか、ヒトの肝臓由来の細胞と、C型肝炎ウイルスを用いて、人為的に
Ripletタンパク質の量を減少させたところ、細胞がC型肝炎ウイルスに感染しやすくなることを発見したとする。

また、C型肝炎ウイルスが持続的に感染しているヒトの肝臓由来の細胞では、実際にRiplet タンパク質の
量が大きく減少していることも発見しており、研究グループでは、C型肝炎ウイルスが持続感染時に、
Ripletタンパク質を分解することでインターフェロン(I型)の産生を抑制していることを示すものであると説明している。

C型肝炎ウイルスは、Ripletタンパク質を分解することで、インターフェロン(I型)の産生を抑制し、結果として
持続感染を行うことが可能となる

終わり
3名無しのひみつ:2013/08/22(木) 21:30:21.78 ID:HjF1/pT+
なるほど、わからん
4名無しのひみつ:2013/08/22(木) 21:37:44.00 ID:VCu4iNHB
北大といったら、ファンファーレ
5名無しのひみつ:2013/08/22(木) 21:43:43.57 ID:lDiaLDu7
分解阻害剤が実用化、濫用されはじめて、「次の」ウイルスが出るまでどのくらいあるかな
6名無しのひみつ:2013/08/22(木) 21:48:19.39 ID:0IRU5xwd
よく分からないから誰か彼岸島で例えて
7 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/08/22(木) 21:58:48.34 ID:LDCPNFLb
.
 C型肝炎ウイルスは、人間の免疫応答に必要なタンパク質を分解できるってこと。
 もちろん、C型肝炎ウイルスに意志があるわけじゃにないから、そういうウイルスが
 生き残ったということだろうがね。

 人間の免疫系の方も、複雑な動作のために幾つものタンパク質を介してシグナルを
 送っている。その部品の1つをC型肝炎ウイルスは潰せるわけだね。
8名無しのひみつ:2013/08/22(木) 22:55:20.69 ID:yf6zDs++
なぜそんな仕掛けを持つようになったか。驚きである。
9名無しのひみつ:2013/08/22(木) 23:01:35.68 ID:HPPubppD
そんなこと言ったら人体の合理的な構造とメカニズムは
神が作ったとしか言いようがない

今のロボットを見たら後200年は人間並みのロボを作るのに時間が
かかるだろう
10名無しのひみつ:2013/08/22(木) 23:20:57.20 ID:77YmYn3P
>>9

人間並みのロボットってあとたったの200年でできるの?
神もたいしたことねえなあ。
11名無しのひみつ:2013/08/22(木) 23:27:10.20 ID:HPPubppD
いや間違い
感覚的に後5千年くらい
もしくは一生無理ってレベル
12名無しのひみつ:2013/08/23(金) 01:43:07.40 ID:4oNSQIR4
>>9
>神が作ったとしか言いようがない
結局その凄い神は誰が創ったんだということになるから
こんな発想は思考停止に陥るだけなんだよな
13 忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:8) :2013/08/23(金) 02:36:41.86 ID:6NKpvjuq
もっとわかりやすく
14名無しのひみつ:2013/08/23(金) 04:31:56.14 ID:G8Nk1U80
偶然の産物
15名無しのひみつ:2013/08/23(金) 06:29:48.41 ID:sQ2ripzd
恐らく人間の知能の数万倍あるような想像のつかない
生き物が人間やら地球・宇宙空間を緻密に設計してんだろうが
俺らにその正体は一生わからないし

その想像のつかない生き物は誰が作ったって話に無限ループするから
考える事自体が無意味すぎる
16名無しのひみつ:2013/08/23(金) 06:32:43.53 ID:3JHMjnD5
>>15
>生き物が人間やら地球・宇宙空間を緻密に設計してんだろうが
してないから
17名無しのひみつ:2013/08/23(金) 10:25:02.90 ID:BiPQX500
「ウイルスが長期間にわたってヒト免疫から逃れる仕組み」
という寓話を創作して、さらにそれを解明するお話を創作して・・・
 
科学研究はいまや虚構文学と大して変わらない有様になっているのである。
 
18名無しのひみつ:2013/08/23(金) 10:39:19.62 ID:mF/xh/3z
>肝がんの原因にもなることが知られているC型肝炎ウイルスが、どうやって免疫応答を逃れているのかに
>関する仕組みの一部を解明したと発表した。

>C型肝炎ウイルスは、Ripletタンパク質を分解することで、インターフェロン(I型)の産生を抑制し、結果として
>持続感染を行うことが可能となる

仕組みがこれだけならインターフェロンの注射でC型肝炎は100%完治するはずだから、実際、仕組みの
一部でしかないわな

NS3-4A阻害剤がインターフェロンより安価に作れて細胞内に作用できれば多少意味あるかもって程度
の話かね
19名無しのひみつ:2013/08/23(金) 10:53:36.10 ID:cMspxuVT
>>17
って言うか、殆どの研究が細かい部分を調べるだけになっている。
RIG-I、NS3-4A、IPS-1とかちょっと分野が外れれば全く知らない単語。
20名無しのひみつ:2013/08/23(金) 11:36:25.08 ID:xskTPd9i
何でここでID論者が暴れてるのか意味が分からん
21名無しのひみつ:2013/08/23(金) 16:49:15.06 ID:6OW0J9Fm
A型との違いは?
22名無しのひみつ:2013/08/23(金) 18:03:50.13 ID:hMyvB3kq
>>9
生物の構造やメカニズムは「簡単に死なない程度には合理的」程度のものだよ。
遺伝子レベルで見ると、建て増し建て増しムダだらけゴミだらけでスパゲッティ
プログラムそのものだと判る。
常に変化する環境に対応して生き延びないといけないから、現状に対して合理的で
最適化するほど次の絶滅候補先頭になってしまう。
23増健:2013/08/27(火) 19:34:19.88 ID:DaFps/Xk
免疫から百パーセント逃れれば炎症が起きないから肝炎になりようがないんだろうがな。
逆に百パーセント免疫に捕まれば、劇症肝炎にならなければ急性肝炎を経てウイルスがなくなって治っちゃうんだろうし
中途半端が一番たちが悪い
24名無しのひみつ:2013/08/28(水) 11:53:38.77 ID:O6YN8f6G
HBVの持続感染も
25名無しのひみつ:2013/08/28(水) 12:41:40.43 ID:JefJe8Fi
通常、感染経験したウイルスって、体内に残ってないの? 消えるの?
26名無しのひみつ:2013/08/28(水) 15:28:15.29 ID:HAMdgbMU
HIVはずっと残る
27名無しのひみつ:2013/08/28(水) 18:29:20.09 ID:ObGIeWFn
HBVならDNAに組み込まれちゃうので残る。
完治といってもVZVみたいなもん。
28名無しのひみつ:2013/08/30(金) 13:00:48.43 ID:mvCQ90z4
インフルエンザウイルスにこの仕組みをもたせりゃいいな
29名無しのひみつ:2013/08/30(金) 18:45:01.03 ID:/vEdUjby
つか、本質的なことに気づいていないのではないかとフト思うw

「リザーバーの細胞ですねw♪」
「肝細胞ではないのではw B細胞系列とか怪しいと思うんですけどねw」
30名無しのひみつ:2013/08/30(金) 19:52:21.08 ID:c/gjPYPT
HCV HPV AIV HIV エボラ ダニ媒介 犬媒介 コウモリ媒介 ハクビシン媒介 マガキ媒介 ハエ媒介 人獣共通感染ウイルス・・・
 
31名無しのひみつ:2013/10/02(水) 21:07:17.88 ID:0hXOZEOt
【社会】輸血でC型肝炎感染か…日赤の安全検査すり抜け
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1380715275/
32名無しのひみつ:2013/10/03(木) 02:10:49.24 ID:+JmHDeKk
で、C型肝炎は完治するの?
肝炎持ちの女と子供産んで幸せに暮らすって出来るの?
33名無しのひみつ:2013/10/04(金) 17:20:05.07 ID:xW3dtNHS
子供産める歳ならインターフェロンがんばれば完治するかもしれん。

C型肝炎は夫婦間感染の可能性は低いから、そのままでも子供産んで幸せに暮らせよ。
34名無しのひみつ
という創作物語を延々(ry