【材料/ナノテク】産総研、ディスプレイに応用可能な二層カーボンナノチューブを開発
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まぁいいかφ ★:
■ 開発の社会的背景
二層カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブの持つ高導電性、柔軟性と、
多層カーボンナノチューブの持つ電気的、熱的安定性を併せ持つカーボンナノチューブである。
そのため、次世代のナノデバイス材料として大きな注目を集めており、ナノテクノロジーの
中核となる基盤材料の一つとして期待されている。
特に電子放出特性は早くから注目を集めており、低電圧、高電流放出素子として、電界放出型
ディスプレイ等への応用が期待されている。しかしながら、二層カーボンナノチューブの合成技術は
未成熟であり、触媒などの不純物や、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブも
同時に生成するため、高純度で含有率の高い二層カーボンナノチューブを合成することは難しかった。
そのため、高純度で含有率の高い二層カーボンナノチューブの合成法が求められていた。
■ 研究の経緯
産総研ナノカーボンチームでは、平成16年度に高効率の高純度単層カーボンナノチューブ
合成法である水分添加CVD法(スーパーグロース法)を開発した。その後、同法を基に、
二層カーボンナノチューブを高含有率で合成する技術の開発に取り組んできた。また、
得られた二層カーボンナノチューブの製品化ターゲットのひとつとして電界放出型ディスプレイを
考え、平成18年度よりノリタケカンパニーリミテドとの共同研究を行ってきた。
なお、本技術開発は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構「以下「NEDO」と
いう)ナノテクノロジープログラム「ナノカーボン応用製品創製プロジェクト」(平成14〜17年度)の
委託事業およびナノテクノロジープログラム・革新的部材産業創出プログラム「ナノテク・先端部材
実用化研究開発」(平成18〜20年度)の助成事業として実施された。
■ 研究の内容
単層カーボンナノチューブの合成技術である水分添加CVD法(スーパーグロース法)を基に、
二層カーボンナノチューブの垂直配向体をその含有率を制御して合成する技術を開発した。
触媒の膜厚のみを制御するという単純な手法により、世界で初めて基板上に2.2mmの高さの
垂直に配向した二層カーボンナノチューブを合成することに成功した【図1参照】。
また、触媒膜厚を制御することで、二層カーボンナノチューブの含有率を制御でき、
85%という世界最高レベルの二層カーボンナノチューブ含有率の垂直配向体を合成する
ことができた【図2参照】。さらに、この二層カーボンナノチューブは、スーパーグロース法を
用いて作製した単層カーボンナノチューブと同様に、高配向性、高純度、長尺といった特徴を
兼ね備えている。また、触媒のパターニングにより、二層カーボンナノチューブの垂直配向
マクロ構造体も作製可能である【図3参照】。
株式会社ノリタケカンパニーリミテドと共同で、これらの二層カーボンナノチューブを、
ディスプレイ用の電極基板上に直接成長させることにも成功した。この基板上の二層カーボン
ナノチューブは後処理なしで電界放出が可能であり、しかも均一な電子放出特性示す【図4参照】。
この成果は、カーボンナノチューブディスプレイ用二層カーボンナノチューブ合成法として、
非常に有用であり、カーボンナノチューブを利用した電界放出型ディスプレイの開発を
加速するものと考えている。
■ 今後の予定
今後、NEDOの「ナノテク・先端部材実用化研究開発」(平成18〜20年度)の支援を得て、
今回開発された二層カーボンナノチューブ合成技術をコア技術とし、電極上に合成される
二層カーボンナノチューブの密度と基板との接触性を制御することにより、電子放出特性の
低電圧化、低消費電力化を図り、カーボンナノチューブディスプレイ【図5参照】の生産の効率化
および、製造の低コスト化を図る。さらにそれらの技術を利用し、数年で、災害等の停電時に
バッテリー駆動可能な、低消費電力型のカーボンナノチューブディスプレイを開発する。
■ 用語の説明
■ 問い合わせ
省略、ソースを御参照下さい。
4 :
名無しのひみつ:2006/11/07(火) 21:01:40 ID:i3ktnTJK
のちに、「21世紀のアスベスト」と呼ばれるのであった。
5 :
名無しのひみつ:2006/11/07(火) 21:09:20 ID:P4peLWPW
アールダー貴様
6 :
名無しのひみつ:2006/11/07(火) 21:13:54 ID:zkFfjz+S
のちに、チョンがコピーしちゃうね
7 :
名無しのひみつ:2006/11/07(火) 21:17:24 ID:M+iSMTud
超ウルトラSEDが誕生か?
8 :
名無しのひみつ:2006/11/07(火) 21:38:11 ID:j20D292L
有機ELとこれどっちが有望なの?
9 :
名無しさん@恐縮です:2006/11/07(火) 22:09:30 ID:QBxvDrUV
10 :
名無しのひみつ:2006/11/07(火) 22:41:33 ID:2NxiGta0
>>6 >>9 samsungはカーボンナノチューブ発光のディスプレイについてかなり研究してたはず
2005年内に試作品出すとか言ってまだ出てないが…
ブリジストンの夢破れ、samsungが諦めかけた技術だが、実用化までこぎ着けるのはどこが最初なのやら…
11 :
名無しのひみつ:2006/11/07(火) 22:54:56 ID:4AhQPLEY
ナノテクと言えばホソカワミクロン
13 :
名無しのひみつ:2006/11/08(水) 00:01:20 ID:xyl/Glf/
14 :
名無しのひみつ:2006/11/08(水) 00:06:24 ID:N5fda50E
2chでしか知らない
15 :
名無しのひみつ:2006/11/08(水) 08:04:13 ID:17Vzqi40
>>10 Samsungは基礎と歩留りを上げる製造機器を知らなければ何も出来ない企業だからな。
以前、シャープが自社歩留り情報を完全にシャッターアウトする亀山工場を出してから
新世代の液晶工場で歩留まり率を上げることができないで第5.5世代に戻ったが
これは、完全なギブアップ宣言だからな。
あいつ等、本当に口だけ。
以前2年前に82型の液晶TVのアナウンスしたが、60型以上のパネルの生産が出来なくて
生産に目処が全く立ってない。
57型の液晶TVを8月?に発売したが、シャープの60型TVと比べてべらぼうに高いからなぁ・・・
16 :
名無しのひみつ:2006/11/08(水) 18:36:39 ID:IKkCBPtT
は い は い 花 火 の 産 総 研
17 :
名無しのひみつ:2006/11/12(日) 01:16:46 ID:daAxNB1s
二層って燃料電池の触媒担体としても期待されてるよね。
つか、畠さんは昇進したのね。
燃やしながら長いチューブを作るのは世界的にも何件か報告されてたと思うけど
チューブ密度競争、今はどこのが一番効率がいいんだろ?
18 :
名無しのひみつ:2006/11/12(日) 02:11:42 ID:uTGT8Iem
19 :
名無しのひみつ:2006/11/12(日) 13:22:15 ID:ZIzFilc0
20 :
名無しのひみつ:
デジカメで撮った写真印刷したら全然違うよね