鹿児島大学と地元企業などが連携して、超小型衛星を開発する計画がスタートした。
1号機は1年半後の完成を目指している。超ミニとはいえ、宇宙への夢を膨らませ、
地域活性化策としても期待できそうだ。
計画を推進するのは鹿大地域共同研究センターを核にした産官学交流研究会の
「鹿児島人工衛星開発部会」で、精密加工やソフトウエア関連企業など7社と県工業
技術センターが参加している。
(中略)
打ち上げ予定の衛星は一辺約10センチのサイコロ型で、太陽電池や送受信機、コン
ピューターなどを搭載する。大気中の水蒸気観測が目的で、鹿大理学部宇宙情報講座
の西尾正則助教授らが研究を進めてきた。水蒸気の分布を解析することで、将来的には
集中豪雨や雷雲の発生をとらえ、局地的予報に役立てたいという。
問題は衛星を運ぶロケットの確保と資金だ。超小型で軽量な点を生かし、大型衛星を
打ち上げる際の空きスペースを利用する“相乗り策”を検討している。
衛星は汎用部品を活用するので、製作・試験費を抑えられる。たとえ、失敗したとしても、
費用的リスクは小さいから何個も作れる。宇宙空間で稼働すれば、技術力の立証に直結
する。地域産業への貢献、還元にもつながるだろう。
最近、国と一部の大企業が独占してきた宇宙開発に、地域の企業や大学が取り組む
動きが目立つ。町工場が結集した東大阪市の「まいど1号」をはじめ、北海道や神奈川
も名乗りを上げた。九州大学も地場中小企業と組んで参入する。
背景には衛星の大型化に伴い、宇宙開発が費用と時間がかかる巨大プロジェクト化
したことがある。衛星の使い勝手の悪さが宇宙利用のネックとなっており、機能を絞り込み、
安価で打ち上げやすい小型衛星の必要性が指摘されている。(後略)
ソース 南日本新聞−社説・南風録(2005/10/27) ※全文はこちらです。
http://373news.com/2000syasetu/2005/sya051027.htm 関連スレ
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