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744ご冗談でしょう?名無しさん
>>739
大気の場合には、波長依存性は電子の量子力学的な振舞いが原因です。
原子内部の電子は、ボーアの条件で決まる特定の軌道にしか入れない
ことは知ってますね。
原子に光を当てると、光の振動数νが、たまたま2個の軌道のエネルギー
差ΔE/hに一致した時にだけ、吸収や散乱がおこります。
波長λで書けば、「c/λ=ΔE/hを満たす波長の光λだけが、原子に
よって散乱される」ということになります。
実際には、この条件が厳密に満たされたときだけでなく、それに近い
波長の光もわずかに散乱されます。(この理由を説明するには式が
必要なので省略)

大気の主成分である窒素分子や酸素分子の場合、紫外光を散乱、吸収
するようなエネルギー準位の分布を持っているので、紫外線に近い
短波長の光をより散乱しやすくなっています。

これって多分、量子力学が関係する現象の中で一番身近なものですね。
水素原子の吸収線を見つけたのが、大学や研究機関の職員ではなくて
田舎の高校の先生だったという話もうなずけます。