1 :
CC名無したん:
『ねえ、小狼くん。あの人・・・』
『ん・・・・?』
さくらのかわいらしい手。その人差し指の指した先に小狼は神経を注ぐ。
『あ・・・』
『ね、小狼くんも知ってるでしょ?』
『ああ・・・でも・・』
『じつは私もわからないの。 どこで会ったのかなあ?』
『・・・あっ、テレビだ・・』
小狼はさくらの疑問に答えようと必死に頭をひねり、ついに一つの結論をだした。
『あっ! そうだよ、テレビだよ!・・・でも、どんな人だっけ・・?』
『・・んん・・』
小狼は再び記憶の回路をたどる。
結論が出ないまま、その人は通りすぎて行った。
2 :
CC名無したん:02/09/28 12:45 ID:cjDizv7N
放課後、一緒に帰ろうと小狼を誘ったのはさくらだった。
案の定、小狼は頬を紅く染め、ぶっきらぼうに『ああ・・・』と答えたものだった。
一緒に校門を出たところでさくらが背の高い女の人を相手に気付かれないように指差した。
その女の人はとても背が高く、足元に誰かがいても気付かないんじゃないかと思うほど冷たい目をていた。
『ねえ、さっきの人って小狼くんに似てたね』
『俺に?』
『うん、目がすっごく似てたよ』
小狼はあまり良い気分はしなかった。
『俺の目に・・?』
『うんっ!! 小狼くんと同じすっごく優しい目だったよ』
(俺は冷たい目だと思った・・)
正直小狼はさくらのことをすごいと思った。
俺が感じなかったことまでちゃんと見てる。
しかもさくらの口調や仕草を見ていると自分もさっきの人の優しい目を見たような気がしてくる。
小狼はいつものごとく紅くなるのを忘れ、さくらの隣を歩いていた。
3 :
CC名無したん:02/09/28 12:47 ID:cjDizv7N
しばらく歩いたところで再びさくらは甲高い声をあげた。
『ねえ小狼くんっ、今日一緒に宿題しない?』
『ええっ!?』
今日は算数の宿題がいつもより多く出された。
さくらは算数が苦手なのは小狼もよく知っている。
『え・・あ・・あの・・』
真っ赤になって答えを探す小狼。
『だめ・・?』
うつむいた小狼の顔をさくらが下からのぞきこんだからたまらない。
はじかれたように2、3歩後ろへさがる、そして。
『あ・・ああ・・』
『そうか・・小狼くんには小狼くんの都合があるもんね・・ごめんね』
『え・・? い、いや・・違うっ・・そうじゃないんだ。 だ、大丈夫だ、一緒に宿題・・し、しゅくだいしよう』
小狼が必死で答えるとさくらの顔がパッと明るくなった。
『ほんと!? やったぁ!!』
4 :
CC名無したん:02/09/28 12:48 ID:cjDizv7N
さくらのこういう無邪気なところが大好きだ。
そんなさくらを直視できない。 でも大好きだ。
『私が小狼くんのおうちにいってもいい?』
『え・・あ、ああ・・』
反射的に返事をしてしまった。
もちろん顔は真っ赤。
『ほんと!?やったぁ〜!!』
交差点での別れ際。
『じゃあね、小狼くん!! かばん置いたらすぐに行くね!!』
『あ・・ああ・・』
さくらは塗りたての綺麗な黒色をしたアスファルトの向こうへと駆けていった。
5 :
CC名無したん:02/09/28 12:49 ID:cjDizv7N
さくらと別れた後の小狼はここまでのストーリーを1から整理する。
こっちの道のアスファルトは少し古くて、ガムやタバコのかすで汚れている。
知らず知らずの内にかなり早足になっていた。
『(さくらが・・俺の家に・・)』
嬉しいのに。
落ちつかない。
大好きなのに。
その場から逃げ出したくなる。
これからさくらが家に来る。
一緒に宿題をする。
算数だ。
分数の割算だったと思う。
うるさくないように、たいくつしないように、先に進みすぎないように、遅れないように
ちゃんと聞いて、ちゃんと話して、ちゃんと・・・ちゃんと・・
小狼は右手でキュッと胸をつかんだ。
6 :
CC名無したん:02/09/28 12:51 ID:cjDizv7N
家に着くと偉がいつものように笑顔で迎えてくれた。
『お帰りなさいませ、小狼さま』
偉は小狼の異変に気付いている。
それが前向きなものだという事も。
『あ、あの・・今日・・と、友達が来るんだ。い、一緒に宿題をするんだ・・』
偉は小狼の言う友達がさくらだという事に気付いていた。
『お菓子とお茶のご用意をいたしますね。』
『あ、ありがとう・・』
偉はそれ以上は言わなかった。
いつものように優しく微笑みながら答えた。
小狼はそのまま自分の部屋へ向かう。
そのぎこちない後ろ姿を見つめる偉は静かに微笑んでいた。
7 :
CC名無したん:02/09/28 12:58 ID:9Z2Vrkfm
8 :
CC名無したん:02/09/28 13:13 ID:cJUDX6+b
服を着替える。
窓を開けて空気を入れ換える。
それで少し落ち着いた。
俺は山崎みたいに明るく話せない。
大道寺みたいに心も広くない。
柊沢みたいに・・・
小狼はふと気付いた。
二人で宿題ができるような机がないのだ。
『(俺の机は小さいし・・リビングのおっきいテーブルでやろうか・・
・・・俺の部屋でやる必要なんてないしな・・)』
(コンコン)
『小狼さま・・』
『いいよ、入って・・』
部屋に入ってきた偉は何かを担いでいる。
ちゃぶ台だ。
『これをお使いになってください』
『こんな物が・・・うちにあったんだ』
『これで・・構いませんか?』
『あ・・うん。 あ、ありがとう』
『ほ、本当にありがとう』
部屋を出て行く偉にもう一度感謝の言葉をかけた。
9 :
CC名無したん:02/09/28 13:14 ID:cJUDX6+b
『(偉・・・本当にありがとう・・・)』
ドアの向こうへと姿を消した偉に対して心の中でお礼を言った。
再び誰もいなくなった部屋で小狼は一人呟く。
『大丈夫・・大丈夫・・』
そしてカバンを開き、中から算数ドリルを取り出す。
パラパラとページをめくる。
分数の乗法・除法、と綴られたページで指を止め、二十問の計算問題に目を落とす。
分数の割算は呑込みの早いやつとそうでないやつの差が激しかった。
授業中何度も、『どうして分母と分子をひっくり返すんですか?』という質問や『どうして割算なのに掛けるんですか?』という質問が教室を飛び交った。
寺田先生もその質問にだけは答えられなかった。
小狼は比較的分数の割算を早い段階で理解することはできた。
でもなんで分母と分子をひっくり返すのかは分からない。
なんで割算なのに掛けるのかもわからない。
でも、最初は錯乱状態だったさくらも、授業が終わる頃には答えの出し方は理解していたようだ。
小狼は深呼吸する。
その時。
ピーンポーン♪
10 :
CC名無したん:02/09/28 13:16 ID:cJUDX6+b
その音が耳に飛びこんできた瞬間、小狼は猛スピードで玄関へ向け疾走した。
深呼吸、息を殺し、のぞき穴の向こうの来客へ視線を送る。
まるで昆虫の触覚のような栗色の髪の毛が二本、空へ向かってちょこんと生えている。
その下にあるはずの顔は確認できないが、間違い無い。さくらだ。
『(ほ・・ほんとに来た・・!!)』
顔が確認できないのはさくらが玄関のドアに近づきすぎているからだ。
小狼はもう一度深呼吸をし、心を落ちつかせる。
そして、震える右手をノブへ。
(がちゃり!!)
小狼は必要以上に大きな音を立ててノブをひねった。
これでさくらも1,2歩下がるはずだ。
『い・・いらっしゃい・・・』
『おまたせっ!! しゃおらんくん!!』
さくらの真っ白いTシャツと深い紺のジーンズが、必死の努力で落ちつかせた小狼の心を揺さぶった。
ジーンズでさくらの足はすらっと長く見える。
男の子みたいな格好だ。
しかも今までに大道寺が作ったどんな服よりも似合っていた。
こんなさくらは初めてだった。
結局小狼はいつもの如く真っ赤になってうつむいてしまった。
11 :
CC名無したん:02/09/28 13:17 ID:cJUDX6+b
『どうぞ・・・』
いつまでもうつむいているわけにはいかない。
『おじゃしまーす♪』
『こんにちは、さくらさん』
『偉さん、こんにちは』
いつのまにか偉も玄関まで足を運んできていた。
『どうぞおあがりください』
『おじゃまします』
偉を先頭に三人は廊下を歩く。
三人の足音よりも小狼の鼓動のテンポは速かった。
『ここが小狼くんのお部屋?』
『ああ・・・』
ドアを開くと部屋の中から涼しい風が飛び出してきた。
窓を開けっぱなしにしておいたのだ。
『うわあ〜・・すずしぃ〜♪』
小狼の耳元でさくらの歓声があがる。
小狼の異常な体温はこんなことでは冷めそうになかった。
12 :
CC名無したん:02/09/28 13:18 ID:cJUDX6+b
さくらは遠慮しているようだ。
部屋に入ろうとしない。
それに気付いた小狼が先に入る。
『入れよ・・・』
『うん、おじゃまします』
何故だかさくらのそのセリフが妙にまぬけでおかしかった。
最初にさくらがクスクス笑いはじめる。
そのうち、我慢していた小狼も横を向いたまま笑いはじめた。
『くふふっ・・・ごめんね・・小狼くん・・』
『いや・・・俺は別に・・くくくっ・・』
両者恥ずかしくて相手の目を見れない。
『しゅ・・しゅくだい・・・宿題やらなくちゃ・・・』
『あ・・ああ・・さんしゅうの・・・』
『ぷぅーーーー!!』
『く・・ははははは・・・・』
今度は小狼がやらかした。
さくらは吹きだし、小狼は腹を抱えて床にうずくまってしまった。
13 :
CC名無したん:02/09/28 13:21 ID:cJUDX6+b
『しゃ・・しゃおらんくん・・・』
『くははは・・・』
『ご・・ごめんね・・・』
さくらはそう言いながらも表情が崩れている。
小狼はうずくまったまま、さくらの方向を向くことすら出来ない。
ようやく小狼が二本の足で立ち上がったのはそれから1分ほど経ってからだった。
でもさくらの顔に直接視線は送れない。
『ご・・ごめんな・・・』
『え・・あ・・あの・・う・・・う・・うん』
さくらも小狼も真っ赤になって会話が噛み合わなくなってしまった。
『『宿題しよう』』
二人同時につぶやいた。
さくらはちゃぶ台を珍しそうに眺めている。
『私、ちゃぶ台初めて見たよ。』
『ちゃぶ台っていうのか? これ?』
『うん、多分・・テレビでしか見たことないけど・・』
『あっ・・俺もテレビで見たことある』
『巨人の星の再放送でしょ!?』
『さくらも見てんのか?』
『うんっ!!』
『(よかった・・・普通に話せる・・)』
小狼が心の中でそうつぶやいたことは誰も知らない。
はふ〜ん
15 :
CC名無したん:02/09/29 00:47 ID:GUxpKD3e
16 :
CC名無したん:02/09/30 03:45 ID:ECVRKUm+
結局さくらと小狼はたわいのない話を交えながら、どうにか宿題を済ませた。
(ガチャリ・・)
『おじゃましました』
玄関のドアが開かれると、外の光がさくらの栗色の髪の毛を赤く染めた。綺麗な夕焼けだ。
『気・・気をつけて帰れよ・・』
『うん、ありがとう!! 小狼くん、楽しかったよ!!』
さくらの最高の笑顔は小狼に向けられている。
『そ・・そうか・・・』
それ以上は言葉にならなかった。
『また明日、学校でね♪バイバイ♪』
『ああ・・じゃあな・・・』
ジーンズ姿のさくらの背中が夕焼けの中へ帰っていくのを小狼は無言のまま見守っていた。
17 :
CC名無したん:02/09/30 03:47 ID:ECVRKUm+
さくらの帰った後の小狼はいたって普通だった。
夕方にやってる巨人の星の再放送をみて、偉と晩御飯、お風呂に入って、九時過ぎには布団に入っていた。
寝つけはしなかった。
目をつむるとジーンズ姿のさくらが浮かび上がってきて小狼の就寝を邪魔する。
今日のさくらは本当にかわいかった。
足がすらっと長く見えて・・・
ちゃぶ台の向こうに座ったさくらが算数ドリルとにらめっこしていて・・
ちょこちょこっとヒントを教えてあげると、すぐに自分で答えを導き出した。
その時のさくらの笑顔は忘れられない。
『さくら・・・』
暗闇につぶやく小狼の瞳から一滴、熱いものがこぼれ落ちた。
18 :
CC名無したん:02/09/30 03:49 ID:ECVRKUm+
翌日、小狼はいつものように朝の冷たいアスファルトを歩く。
行き先はもちろん学校だ。
何故か落ちついている。
昨夜の涙の意味はよく分からなかった。
たった一滴。
それ以降は涙の気配すらなくて逆におかしかった。
『(あ・・あの人は・・・)』
昨日見た背の高い女の人。こっちに向かって歩いてくる。
足が長いからだろう。歩調が速くてあっという間にすれ違ってしまった。
冷たい目だった。
昨日さくらは優しい目をしていたと言っていた。
そのさくらの言葉で、その時は小狼もそんな気がした。
しかし、もう一度会ってみるとやっぱり冷たい目をしているようにしか見えなかった。
『(なんであいつに見えるものが俺に見えないんだ・・・)』
小狼は途端にご機嫌ナナメに。
ああだこうだ考えているうちに学校に着いた。
『(うう・・やっぱりだめだ・・)』
教室の扉を開けられない。
さっきまで平気だったのに、今日は一段と恥ずかしい。
『おはようございます』
『どぅわっっっっっ!!?』
19 :
CC名無したん:02/09/30 03:52 ID:ECVRKUm+
『だ・・大道寺・・おはよう・・・』
『おほほほほほ・・宿題はおはかどりになられましたか?』
『な・・なんで・・・』
『昨日の夕方、さくらちゃんにお会いしましたの・・』
『・・・う・・』
『李くんは、さくらちゃんがとてもお好きなんですわね・・』
『なっ・・なっ・・・』
小狼は勢いよく扉を開けて中に逃げ込んだ。
『おほほほほほ・・』
『あっ、小狼くんおはよ〜♪』
『うあああああっっ!?』
『おほほほほほほ・・・』
20 :
CC名無したん:02/09/30 03:53 ID:ECVRKUm+
『お・・おはよう・・』
『小狼くんっ、昨日は本当にありがとう。』
『・・な・・なにを・・・』
『小狼くんのおかげで分数の割算、もうほとんどできるようになったよ』
『お・・俺はべつに・・』
『ううん、そんなことないよ。小狼くんて算数も得意だし、教えてくれるのも上手だし・・』
そんなことをみんなの前で、しかもそんな大声でお礼なんか言われてしまった小狼が尋常でいられるはずがない。
さらに
『おはようございます、さくらちゃん』
『うわああっ』
さっき廊下で遭遇した知世も教室に入ってきていた。
その知世が小狼の耳元でさくらに声をかけたからたまらない。再び大声をあげてのけぞってしまった。
『おはよう、知世ちゃん』
さくらはいつもと変わらない。笑顔で知世に返した。
知世は横目でちらりと小狼に笑顔を送る。そして
『さくらちゃんは、昨日李くんのお家で宿題をなさったんですわよね?』
小狼の体温は上昇の一途だ。一方さくらは
『うん、小狼くんと一緒に算数の宿題したんだよ。小狼くんね、すっごく優しく教えてくれたんだよ。私が最初は間違えて
ばっかりだったけど怒らないで何回も教えてくれたんだよ』
さくらがこっちを見て嬉しそうにしゃべっている。大道寺も嬉しそうに静かにこっちを見ている。
小狼は動けない。嬉しくて恥ずかしくて身動きひとつとれなくなってしまっていた。
21 :
CC名無したん:02/09/30 03:56 ID:ECVRKUm+
『まあ、それで分数の割算は・・?』
大道寺はわざと煽っている。小狼はもちろんそれに気付いている。
『うん、小狼くんのおかげでもうほとんど大丈夫だよ♪』
さくらは本当に嬉しそうだ。
『よかったですわね』
『うんっ♪ 小狼くん、ほんとにありがとう!!』
『あ、ああ・・・』
知世のおかげで小狼もちゃんとした返事をせざるをえない。
さくらの首の動きがかわいい。
嬉しそうにこっちを向いたり、大道寺の方を向いたり。
そんなさくらを見ていると自分も嬉しくなってくる。
でも、なぜか素直になれないんだ。勇気が出ないんだ。
22 :
CC名無したん:02/09/30 20:10 ID:3tvmdP++
23 :
355:02/09/30 21:50 ID:ovTcS0xZ
24 :
355:02/10/04 03:45 ID:C4eSVGgx
本スレ書き込みついに不可能に・・・
25 :
CC名無したん:02/10/04 11:50 ID:Gg+FMO3a
『他にもいっぱいお話したんだよね、小狼くん♪』
『まあ、どのようなお話ですか?』
知世はさくらではなく小狼に聞き返す。もちろんいつもの笑顔のままだ。
『あ・・・う・・』
『トイレ・・・・』
『はい?』
『おれ・・・トイレ行ってくる・・』
『ほえ?・・小狼くん?』
さくらが声をかけた時、小狼はすでに廊下を疾走していた。
『小狼くん・・どうしたんだろう?』
『おほほほほほ・・』
『かばん置いていけばよかったのに・・』
小狼はまだ自分の席に荷物も降ろしていなかったのだ。
『男心は・・複雑ですわ♪』
『・・・ほえ?』
26 :
CC名無したん:02/10/04 11:52 ID:Gg+FMO3a
『どうして・・こうなるんだ・・・』
小狼は別に用もないトイレの前でかばんを両手で抱え、空しくつぶやく。
恥ずかしくて逃げ出してしまうのはいつものことだ。
が、ウソをついたはずなのに人の良い小狼は本当にトイレに来てしまった。
『俺は・・・何やってんだ・・・・』
下級生たちがじゃれ合いながらトイレから出て行く。
その光景をなんとなく横目で眺めながらさくらを思い出す。
さくらの首の動き。
首の向く方向には必ず笑顔で応えてくれる。
『なのに俺は・・・』
さくらが一生懸命話してくれてるのに。
『(俺は・・・勝手に逃げ出して・・・)』
『(せめて・・・)』
さくらの話をちゃんと聞いて、その気持ちにちゃんと応えたい。
『(うるさくないように、小声すぎないように、
速過ぎないように、遅すぎないように、それから・・・それから・・・)』
27 :
CC名無したん:02/10/04 11:55 ID:Gg+FMO3a
意を決して教室に戻る。
しかし自分のいない間に教室の現状は小狼にとってとても酷な世界に変貌していた。
『へぇ〜、ホントに!?エリオル君て何でも知ってるんだねぇ』
『いえ、さくらさんこそ僕の知らないこといっぱい知ってらっしゃいますよ、このあいだも・・』
『(ぐぅぅぅぅ〜〜〜!!!)』
『・・・!?』
『(な・・なんでこうなるんだ・・!!)』
『おほほほほほほ・・・』
とても酷だが実はいつもの光景なのだ。
さくらと柊沢が、さくらの席で楽しそうに話している。
さくらは本当に楽しそうだ。
さくらの笑顔ががとても遠くに感じる。
ここからほんの5、6メートルの距離のさくらの笑顔が。
『あっ!!小狼くん!!』
28 :
CC名無したん:02/10/04 11:56 ID:Gg+FMO3a
さくらが小狼に気付き声をかけた。
そのおかげで小狼の揺れた心も幾分落ちついた。
『どうしたの?小狼くん、かばん置いてけばよかったのに』
『あ・・ああ・・』
そうさくらに答える小狼の意識は完全にエリオルに向けられていた。
さくらとも、エリオルとも目を合わさない。
ただ無言のまま殺気は送っている。その対象はもちろんエリオルの方だ。
さっきの決意はどこへやら、小狼は再び頭に血を昇らせている。
さくらの席のひとつ後ろが小狼の席だ。
エリオルとさくらの会話。
内容は全く頭に入らない。
でも嫌でも耳に入ってくるさくらとエリオルの弾むおしゃべり。
聞きたくもない柊沢の声。さくらの楽しそうな声。知世の声も混じる。
さくらの首はさっきみたいに嬉しそうに大道寺と柊沢の間を往復してるんだろうな。
そんなことを考えながらエリオルが消え去るのを自分の机で静かに待つ。
時々さくらが小狼にも声をかけてくるが『ああ・・・』とかそんな言葉しかでてこない。
『おほほほほほ・・・』
大道寺が笑っている。
あれが自分に対するものだということは小狼にはちゃんとわかっていた。
29 :
CC名無したん:02/10/04 11:57 ID:Gg+FMO3a
柊沢が消えていた。 さくらの笑い声も消えていた。
小狼の気付かない内に担任の寺田先生が教卓につきホームルームが始まろうとしていた。
『はい、みんなおはよう』
『おはようございまーす!!』
小狼以外大きな声で寺田先生に返した。
このクラス(学校)の生徒は妙にお返事良い子なのだ。
小狼はなぜかこういうのが嫌いだった。
相手と一対一のときはちゃんと挨拶するのだが、こういうのは子供っぽいと本人は思っていた。
『さて、1時間目は算数だったな・・・みんな宿題はやってきたかな?』
出席もとり、ホームルームも締め括り、寺田先生の話題は自然とそうなる。
『はーい!!』
また息を合わせたようにクラス一丸になってお返事だ。
小狼は1人、そんな雰囲気を無視・・いや一つ前の席のさくらのうなじが気になって周囲に神経を配れなくなっていのだ
30 :
CC名無したん:02/10/04 11:58 ID:Gg+FMO3a
さくらが意気揚揚と黒板へ向かう。
黒板いっぱいに書かれた二十問の計算問題。
昨日一緒に勉強した分数の割算だ。
さくらは自分で手を挙げた。
そんなさくらに先生も喜び、当てた。
他の生徒達もそれぞれ割り当てられた問題を解きに黒板へ殺到している。
さくらはその人ごみから少しだけ離れた所に。
全二十問、1人一問なので人が集まりすぎたのだ。
さくらは、ぽけっ・・と待っている。
そんなさくらの姿はどことなくまぬけでかわいかった。
ようやくさくらがに順番が回ってきた。
さくらの解く問題は黒板のかなり上の方だ。
白い色のチョークで一生懸命背伸びをして回答を少しづつ書き上げていく。
さくらに対して『がんばれ』・・などというそんな感情はなかった。
たださくらが算数の授業をあんなに楽しそうに受けているのが嬉しかった。
問題を終えた生徒たちが続々と各々の席へ帰っていく。
残ったのはさくらただ1人だ。
さくらは算数の問題よりも黒板と格闘していた。
だんだん足が疲れて満足に背伸びができなくなってしまっている。
『はぅ〜・・・とどかないよぅ・・』
さくらがつぶやくと教室のあちこちからクスクス笑いが起こる。
あまりのかわいさ故だ。
小狼も思わず笑顔になってしまっていた。
あぼーん
旧スレに感想書こうと思ったら、512k制限で書けなかった・・・ので、改めて。
萌え〜!さくらもいいが、それより小狼の主観にシンクロして萌え〜!!
33 :
CC名無したん:02/10/05 00:46 ID:rPB5w1fu
『大丈夫か?木之本?』
先生がさくらに歩み寄る。
『ほえっ・・?』
さくらが長身の寺田先生を見上げる姿が、なぜか笑いを誘う。
まぬけでかわいいのだ。
教室のあちこちからクスクス笑いがもれる。
『さくらちゃん・・・かわいいですわ・・・』
小狼の視線もさくらに釘付けだ。
知世のいつもの姿も小狼にはすでに視聴対象外だ。
しかし知世は興奮しながらもちゃんと小狼の観察もしていた。
ぼけっ・・・とさくらを見つめる小狼に知世は微笑む。
無論、小狼はそんな知世に気付ける状態ではなかった。
34 :
CC名無したん:02/10/05 00:50 ID:rPB5w1fu
先生は教室の後ろ側に立てかけてある小さな脚立に目をやるが、それを使おうとはしなかった。
先生はさくらに解答の続きを黒板の空いた所に書いてみないかと提案した。
さくらに気を使っているんだろう、と小狼は感じた。
さすがにスカートが短かすぎる。
脚立はマズイ。
『へへへ・・・』
解答を描き終えたさくらが恥ずかしそうに舌をぺろっと出して戻ってきた。
『み・・・みんなごめんね・・』
『おほほほほ・・・そんなことありませんわ・・・ですわよね?』
そう言って知世は小狼を振り返る。
『えっ・・・!?』
『ごめんね、小狼くん・・・』
小狼が言葉に困っていると、さくらも気まずくなってしまったようだ。
『い・・いや・・・そ、そんなことないっ・・・!!』
小狼の不自然な言葉。
でもさくらはそんな小狼の気持ちを汲む方に気持ちを向けた。
『えへへ・・・ごめんね♪』
ちょっぴりまぬけな顔で場に区切りをつけた。
やっぱりさくらの方が大人なんだよな、と小狼は改めてさくらを見直した。
35 :
CC名無したん:02/10/05 00:52 ID:rPB5w1fu
先生が一問一問、黒板のみんなの解答の答え合わせを始めた。
さくらの背中。
ソワソワと落ち着かない。
坦々とと答え合わせは進む。
『へへへっ・・・♪』
さくらがこっちに振り向いた。
とても照れくさそうに微笑むさくら。
ほんのりと赤くなったさくらのほっぺ。
思ったとおり、大道寺の笑顔もこっちを向いていた。
ついに先生の赤色のチョークが、さくらが苦労して書き上げた解答に伸びる。
『はぅぅ〜・・・』
さくらがつぶやく。
先生はなにか悩むそぶりをした。
さくらの背中に極度の緊張が走る。
先生は突然、何かに気づいて黒板の隅に足を運んだ。
教室には再び笑い声が戻る。
赤い色のチョークで場違いな所に記されたさくらの解答の上に○が書き込まれた。
『やったぁ・・・』
いかり肩気味になっていたさくらの肩が、ふぅっ・・となで肩に戻っていくのを小狼は静かに見守る。
知世はさくらと小狼の2人の肩からゆっくり力が抜けるのを見て小さく微笑む。
36 :
CC名無したん:02/10/05 00:54 ID:rPB5w1fu
『城之内最がいる』
下級生の男子生徒がそう叫んで下駄箱から外にに走っていくの見て、さくらと小狼は供に頭上にクエスチョンマークを点灯させた。
『ほえ・・?』
時はすでに放課後。
小狼は今日もさくらに『一緒に宿題しない?』と誘われていた。
小狼が顔を真っ赤にしてうなずいたのはいうまでもない。
しかも宿題をやる場所はさくらの家のさくらの部屋のさくらの机というプレッシャーのおまけ付きだ。
そんな大舞台をこの後に控えている小狼は男子生徒のことなんかすでに頭からどこかへすり抜けてしまっていた。
下駄箱から外に出ると校門の外側に人だかりができていて、そこからの黄色い声がここまで聞こえてくる。
『ほえ・・・? 小狼くん・・・何かなぁ?』
『さ・・・さあ・・・』
小狼は自分を失って何を喋っているのかさえ解かっていない。
人だかりのできた校門に一歩か二歩ほど進んだところで、さくらが大きな声をあげた。
『小狼くんっ・・・あの人!!』
『あ・・・・あの人は・・!!』
さくらの声で、小狼は我に帰った。
人だかりはほとんど低学年の女の子で、その中心からにょきっと生えているのはとても背の高い女の人だった。
37 :
CC名無したん:02/10/05 00:55 ID:rPB5w1fu
変わった色の制服を着ている。昨日の背の高い女の人だ。
『最さま〜!!』
と口々に叫んで握手を求める女の子たちを遠巻きにするようにさくらと小狼は門を出る。
『あの人、やっぱり有名な人なんだね・・』
『ああ・・・』
そうして人だかりに背を向け学校を後にした。
『ユエさんにも似てたね』
『え・・・?』
昨日は俺に似てるって言ってたのに。
ユエと俺は全然違う。
『小狼くんとも似てるよ』
『・・・・・』
小狼にはさくらの考えていることがまったくわからない。
『宿題がんばろうね♪』
『あ、ああ・・・』
小狼はさくらのほうに視線を送ったが、微笑み返してきたさくらの唇の間から白い歯がのぞく。
小狼は慌てて視線を戻した。
壁|-`) じーぃ
39 :
CC名無したん:02/10/06 01:55 ID:zzKA48Md
独りで風を浴びていた。
『(ああ・・俺は・・・帰ってきていたんだ・・)』
部屋の窓からの風を浴びている。
ここは俺の部屋で、昨日さくらと宿題をした場所だ。
でも今は誰もいないんだ。
昨日の俺はもうここにはいない。
昨日の楽しい記憶はいっそう白々しく思えてくる。
俺は何が怖いんだ。
さくらは元気だし、優しいし、すごくいい子だと思う。
なのにおかしいんだ。
おかしいのは俺だ。
さくらと目が合うとまるで胸の奥が、太い紐で上に引っ張られて宙吊りになって、それで息ができなくなって。
最初日本に来てすぐの頃、俺はこんなんじゃなかった。
でも思い出せない。
どうやったら普通に話せるのか思い出せない。
昨日の俺はどこへいったんだ。
さくらと普通におしゃべりしてた俺はどこへいったんだ。
というよりどこから来たんだ。
昨日の俺の方が、いつもの俺からすると普通じゃなかった。
日本に来てから、さくらとあんな話をしたことは一度もなかった。
目をつむると小狼の暗闇には必ずさくらの顔が思い浮かぶ。
『さくら・・・』
風はいつしか止んでいた。
自分が窓を閉めたからだ、ということに小狼は大分経って気付いた。
40 :
CC名無したん:02/10/06 01:55 ID:TyjSKRqk
41 :
CC名無したん:02/10/06 01:56 ID:zzKA48Md
震える指。
その人差し指を【木之本】と記された表札の脇にあるインターホンに恐る恐る伸ばす。
また意識があいまいになっていた。
自宅からさくらの家まで歩いたはずの道での記憶が無くなっていた。
『(あいつの兄貴が出てきた方が楽かもしれない・・・)』
その方がある程度計算できる。
(ピーンポーン♪)
ドタドタッ・・・ダダダダダダッ・・・・ヅドーン!!・・・・・
『(さくら・・・!?)』
小狼は慌てて玄関の扉の前へ。
中から足音が。扉に近づいてくる。
トテトテ・・・・ガチャリ・・
『はぅ〜・・・・しゃ・・しゃおらんくん・・いらっしゃい・・・』
さくらはドアのノブを両手で掴んで、ようやく立っていられるという感じだ。
『お、おまえ・・・だいじょうぶか!?』
『はぅ〜・・・』
『何があったんだ!?』
『階段から・・・落ちちゃったよぅ・・・』
42 :
CC名無したん:02/10/06 01:57 ID:zzKA48Md
『階段から・・・って、お前・・・何やってんだよ』
かなり強めの口調ながらも小狼は、さくらの体を支えようと腕を伸ばす。
さくらが小狼の肩につかまる。
『立てるか・・?』
『うん・・・小狼くん、ありがとう・・』
『なんや!?なにがあったんやぁ?さくらぁ!?』
二階からケルベロスが降りて来るなりまくしたてる。
『階段から落ちたらしい・・・』
さくらを肩にかついだ状態で小狼が答える。
『また落ちたんかぁ!?さくら!?』
『なんですってぇ!?』
『さくらぁ?階段を降りる時は足を使うのが人類の常識やで、頭やケツを使うのはワイはどうかと・・』
『ど〜いう意味かしらぁ・・?』
さくらがコブシを作った。
『あははははは・・・』
ケルベロスはそのまま二階に逃げていった。
小狼は真っ赤になっていた。
さっきはとっさだったので気付かなかったが、さくらの顔は自分のすぐそばにある。
さくらがぷんすか怒っている姿がとてもかわいくて、思わずいつもの自分に戻ったのだ。
『あっ・・・ごめんね、小狼くん、わたしもう大丈夫みたい』
さくらも怒りが冷めて、急に恥ずかしくなってしまったらしい。
43 :
CC名無したん:02/10/06 01:58 ID:zzKA48Md
『ほ・・ほんとに大丈夫か!?』
照れ隠しもあって小狼の声も不自然に大きくなる。
『う、うん・・だいじょ・・いたっ・・・』
元気なところを見せようと、さくらは一歩ほど踏み出したが、すぐによろけてしまった。
『どこが大丈夫なんだ!?』
小狼は再びさくらを支える。
『ごめんね・・・小狼くん・・』
さくらは右足を引きずっている。
二階まで行くことは無理と判断した小狼は、さくらをリビングのソファーまで運び、座らせた。
『どの辺が痛いんだ?』
『小狼くん・・・宿題しよう』
『何言ってんだ、それどころじゃないだろう!?』
『わたしはだいじょうぶだよ』
さくらは笑顔だったが、それは小狼には作り笑顔にしか映らなかった。
『(さくら・・・・)』
小狼は悲しくてしょうがない。
よく分からないけど、さくらの言葉や顔を見ていると、なぜか切なくてたまらなかった。
44 :
CC名無したん:02/10/09 02:49 ID:HmWjJLLD
早よ書け(怒
>>44 おまえのそういった書き込みが書き込みを遅くさせるのが分からんのか?
ボケが
46 :
355:02/10/10 04:40 ID:gkFS2FD7
『・・・とにかく、動いちゃダメだ・・・』
『・・・あれ、小狼くん、勉強道具は?』
『えっ?』
無い。
慌てて玄関まで戻ったがやっぱり無い。
『わ・・忘れた・・・!?』
『しゃおらんく〜ん、あった〜?』
リビングからさくらの声が。
『俺・・・勉強道具・・・忘れた・・』
それを聞いたさくらがクスクス笑い始めた。
本当に可笑しかったらしい。
笑いながらソファーから垂らした両足がバタ足になっている。
『・・・・・・』
小狼は笑いをこらえる。
『ご・・ごめんね・・・だって小狼くん優しいし・・・でも勉強道具忘れて・・くふふふ・・』
『大丈夫だよ、私のドリルがあるし、はんぶんこでつかお♪』
さくらがにっこり微笑んだ。
ドリルは、それに直接書き込むのではなく、ノートに簡単に書き写して使う。
さくらは持ってるノートを小狼にかしてあげるつもりだった。
『あ、ああ・・・』
小狼は真っ赤。
やっぱり小狼は小狼で、さくらはさくらだ。
さっきまで怒っていたのに、知らないうちにさくらのペースにはまっていた。
47 :
355:02/10/11 07:08 ID:GNHz94BP
『(前にも1度あいつの部屋に入ったことあったよな・・・)』
木之元家の2階への階段を登りながら小狼はつぶやく。
さくらは動けない。
だから小狼がさくらの部屋から、さくらの勉強道具をリビングまで運ぶ役目を自分で引きうけた。
小狼は前にも一度、さくらの部屋に入ったことがある。
替(チェンジ)のカードでケルベロスと体が入れ替わった時だ。
『(机の上にドリルとノートがあるって言ってたよな・・)』
ところが小狼はさくらの部屋のノブに手をかけたとき、なぜかとてつもない罪悪感が冷たいノブを伝って体を駆け巡った。
胸がドキドキする。
中にさくらはいない。
誰もいない。
それがかえって罪の意識を煽るのだ。
誰もいないさくらの部屋に自分1人が入ろうとしている。
『俺は・・・べつに・・』
48 :
355:02/10/11 07:39 ID:GNHz94BP
小狼は動けない。
ただそのまま時間だけが過ぎる。
突然、中でカチャリと音がしてドアが開いた。
ノブを握りしめたままの小狼はそのまま中に引っ張られた。
『う・・あっ・・!?』
『なんやぁ、小僧やないかぁ〜・・さくらは大丈夫なんか?』
『え?・・あ・・ああ、下にいる・・』
『 だ い じ ょ う ぶ な ん か ? ってき〜てんねん!!』
『え・・?あ、ああ、動けなくて・・下にいる』
『そ〜ゆ〜ことは早よ言わんかい!!』
ケルベロスはそのまま1階に飛んでいってしまった。
『そうか・・・ケルベロスがいたんだ』
少し気が楽になったが、小狼はまた1人になってしまった。
ドアは開いている。
恐る恐る足を部屋の中に踏み込めた小狼に、神は再び試練を与えた。
小狼は顔を、いや、顔の真ん中。二つの穴の空いた嗅覚を司る器官を両手いっぱいで覆い隠した。
『(さ・・さくらの・・・においがする・・)』
49 :
炊かした:02/10/11 15:05 ID:+lDigD8B
マンコ
( ´Д`)モエー
( ´Д`)・・・ココデ フデヲオイタノハカクシンハン・・・? ハァハァハァ ガンガッテ・・・
52 :
355:02/10/12 12:04 ID:AgosMgjC
エロじゃないもん!!
文章見るとそれっぽいけど・・
小狼の気持ちも考えてあげてください。
純粋な男の子ですよ、好きな女の子の香りはそりゃあ試練ですよ。
53 :
てめー:02/10/16 03:42 ID:7Z2FgL9I
だったらさっさと書け
あぼーん
55 :
CC名無したん:02/10/17 19:17 ID:FPUP4b7I
涼スレあげ
56 :
てめー:02/10/18 06:34 ID:fN7ZX2YV
拙が無礼をはたらいてしまったようだ。
貴殿への謝罪は日々精進の行をもって替えさせていただく。
であるから続きキボ〜ンでござる。
57 :
CC名無したん:02/10/18 15:40 ID:RVSkd0SS
「うわああ!!やめろ!!。」
小狼が叫んだ。しかし、小狼は台の上に縛り付けられて動けない。
なぜか手術服を着ている知世が小狼のズボンとパンツを下ろす。そして、
「とっても大きなオチンチンですわね。でも、もうこれは李君には必要ありませんわ。」
知世がそう言うと小狼のチンポをムギュっと握り締めた。
「やめろ!!やめろ!!。」
小狼は叫ぶが知世は聞く耳を持たなかった。
小狼のチンポはしだいに勃ってきた。
そして、太く固まった小狼のチンポを知世はしっかりとつかみ、
チンポに麻酔を注射した。次第に小狼の股間の感覚がなくなる。
「そろそろ潮時ですわね。」
知世の手にはメスが握られていた。
そしてそのメスを小狼のチンポの根元に押し付ける
「うわあああ!!やめろやめろやめろおおお!!。」
小狼は大粒の涙を流しながら頼む。
「李君がいけないんですのよ。李君にもうオチンチンは必要ありません。」
知世がそう言った直後に小狼の太く長いチンポは玉ごと根元から切り取られたのだった。
58 :
CC名無したん:02/10/18 20:44 ID:UF+AX+e3
うわ〜!!荒らすな〜!!
帰れ♪変えれ♪替えれ♪返れ♪孵れ♪換えれ〜♪
59 :
CC名無したん:02/10/19 04:35 ID:2ces9p67
?
60 :
355:02/10/19 04:49 ID:2ces9p67
慌てて仰け反るように部屋から飛び出す。
体中が熱い。
息ができない。
頭の中がぐるんぐるん回っている。
耐えきれず小狼はその場にへたりこんでしまっていた。
『(ど・・どうしよう・・・)』
心臓が本当にはじけてしまいそうだ。
ドクンッ、ドクンッ、と体の中で暴れている。
息ができない。
胸を両手を使ってぎゅっとつかんだ。
てたりこんだまま胸を抱え込むようにして一生懸命心を落ちつかせる。
『小狼く〜ん、ノートあった〜?』
さくらの声だ。
『(早く・・・早くしないと・・・)』
小狼はよろよろと立ちあがる。
あぼーん
62 :
355:02/10/19 05:12 ID:2ces9p67
やっとの思いで立ちあがることのできた小狼は再びさくらの部屋を覗く。
机の上に何冊か本が積み上げられているのが見えた。
小狼は息をすぅ〜、と吸い込む。
まだまだ吸い込む。
ゆっくりゆっくり。
限界。
その瞬間、小狼は廊下にはいなかった。
呼吸を完全に止めて部屋の中に。
しかし呼吸はしなくとも、部屋の主のさくらのふんわりした空気が小狼の肌を包む。
机の上のノートをひったくるように、すぐさま来た道を引き返す。
『うっ・・・・うわああぁぁぁぁ・・・!!!』
(ドドン・・・ヅデーーーーン)
63 :
CC名無したん:02/10/19 07:35 ID:N8NE4NyB
65 :
CC名無したん:02/10/20 00:19 ID:QZZ8yt89
(~Д`)y─┛~~
いいんでないの?
エンジョイ小狼萌え。
66 :
CC名無したん:02/10/20 23:38 ID:KlZkNGxn
休日の朝なのに珍しく乗客もまばらな東海道線下り普通電車。
さくらと知世と小狼とエリオルと山崎と桃矢の5人(+ケロ&スッピー)でどこか行こうと乗り込んだ。
一方のボックスシートにさくらと知世と小狼とエリオルの4人が、その後ろの席に山崎と桃矢が、その前にケロとスッピーが座った。
5人+2匹は朝も早よからおしゃべりし、飲むや喰うやはしゃいでいた。
しばらくして、小狼が「ちょっとトイレ行ってくる。」と席を立ち、隣の車両にあるトイレへと向かった。
小狼がトイレに立って10分位経った
「ん?小僧は便所に行ったまままだ戻らんのか」とケロが煎餅をかじりながら言った。
「私、ちょっと行って来る」と、さくらが席を立った。
さくらがトイレの前に行ってみると、小狼がトイレの中から大声で言っていた。「だ、誰かいませんか? 聞こえませんか〜?」
さくら:「ど、どうしたの、小狼くん?」
小狼:「か、紙が無いんだ。」
さくら:「私持ってるよ。」
東海道線の普通列車のトイレは、グリーン車以外紙が無いのだ・・・(あんまりケチるなJR東日本)。
「ああ、よかった。」と小狼は一安心した。小狼は下半身を隠しながら、鍵を開けて扉を少しばかり開けた。
すると、さくらがズコズコとトイレの中に入ってきて、扉を閉め、鍵を掛けた。
小狼は「えっ?」と思った。「な、何だよ、さくら・・?」
「いいから、つかまってないと危ないよ、小狼くん。」
そう言われると小狼は再び便器に跨いでしゃがみ込み、手すりにつかまった。
「何だこいつは・・・・?」
トイレのある車両の車内にも乗客が何人もいたが、誰も行為には気付いていなかった、
トイレの前にある座席には誰も居なかった。
小狼は何が何だか判らなかった。トイレの中は異様な空気に包まれた。
激しく揺れる上に狭いトイレ、鼻を突く薬品臭、紺色の薄暗い壁の色、それほど明るくない蛍光灯、
すり硝子の窓からわずかに入ってくる外光・・・さらに異様さを高めていった。
さくらはポケットから、駅のトイレの自販機で買ったちり紙を取り出した。
自分の手に紙をのせ、小狼の尻を拭きだしたのだ・・・。
「な、何すんだよ!?」
「いいからいいから。」
小狼は呆然とした。何も見えなくなった。ただ甲高い走行音だけが耳に入ってきた。
「何だこいつは・・・・・。」
鉄橋に差し掛かったのか、ガタンガタンガタンという馬鹿でかい音が聞こえてきた。小狼の心臓の鼓動もそれに合わせるかのようにに高くなった。
さくらは何度も小狼の尻拭いをしていた。時々、わざと尻を触ったり、肛門を紙越しに指で突付いていた。
「お、おい・・・」
小狼は放心状態になった。だが、わずかながらも興奮していたのか、彼の一物は少しばかり屹立していた・・・。
「う、うううう・・・」
するとさくらが、「小狼くん、もういい?」と言った。
「い、い、いいよ。」
小狼は便器から立ち上がり、ズボンを上げ、一段下がった所へと降りた。さくらはペダルを踏んで水を流した。
今まで起きていた事を消し去るかのように、青色の薬液が音を立てて流れていた。
さくらは「手をきれいにしなきゃだめよ。」と、小狼に紙石鹸を手渡した。
「あ、ありがとう、さくら・・・。」
小狼は手を洗い終えるとすぐ外に出た。小狼が外に出ると、さくらは扉をピシャッと閉めた。
小狼はやや呆然としながらもいそいそと席に戻った。
席に戻ったが、誰一人さくらが小狼のいるトイレに入ってきたという事には気付いていなかった。
小狼がほっとした顔で席に座るとケロがでかい声でほざいた
「小僧、お前さくらにけつ拭いてもらったんか?」
小狼は聞こえないふりをした。もちろんそんな事言える訳がない。
すると今度はエリオルと桃矢が「トイレ行ってくる」と席を立った。
小狼は2人にこう言った。「紙が無いから気をつけろ。」
68 :
CC名無したん:02/10/20 23:43 ID:1KFawshT
「ミミズにおしっこかけるとオチンチン腫れるのかなぁ?」
さくらと知世の監視下、実験が行われた。
実験台は小狼とエリオルと山崎である。
男3人の前には発泡スチロールの箱が置かれ、箱の中には
釣具店で入手したミミズが入れられた。
更に三脚にビデオカメラが固定され、3人の股間をドアップで撮影していた。
さくら:「ねえ、早くしてよ。」
3人は顔を赤らめ、脚は震えていた。そう簡単に女の子の前で立ちションなんて出来るものではない。
「早くしてよ。」
3人は渋々動作状態に入った。だが、緊張しすぎてか、小便が出そうに出なかった。
それどころか見られている事に興奮してしまい、少しばかり勃ってしまった。
「こら、だめでしょう。ミミズにかける前に腫らしちゃ・・・・。」
「ちっちゃいのにどうしてこう大きくなるの?」
さくらと知世は、3人脇の下などをくすぐり始めた
遂に3人は根負けしたのか、膀胱の排水弁が開いてしまった。
さくらと知世:「あ、出ましたわ〜。」
男3人は呆然とした表情で放尿し続けた。出し終わった後も、3人のブツはさくらと知世の監視下に置かれた。
だが、3人のブツは腫れるどころか、しんなりと萎えてしまっていた。
「ちっとも腫れてないじゃない!」
小便をかけられた箱の中のミミズは、段々動きが鈍くなっていた・・・・。
女の子の前でミミズに放尿しても腫れる事は無い・・・・?
69 :
CC名無したん:02/10/20 23:44 ID:1KFawshT
怒り狂ったさくらと知世。2人は男3人のズボンを脱がし、下半身裸にさせ、仰向けに寝かせた。
ゴム手袋をはめて箱の中のミミズを掴み、3人のあらわになった股間の上にぶち撒いた。
「ぐわぁぁ〜〜〜!!」「ひいぃぃぃっ〜!」「ぎゃぁぁぁ〜〜!」
あまりの気持ち悪さに泣き叫ぶ3人。ミミズは3人のブツの上でねちょねちょと暴れまわった。
だが、それが悲劇を引き起こすのだった。
ミミズの粘液と剛毛がかゆみを引き起こしたのだ。
「かいいよ〜、かいいよ〜〜」 「びえ〜〜〜〜〜〜〜!」 「かいかいかいかいかいかい〜〜〜」
彼等のブツの皮膚は赤くなり、腫れ上がりかけていた。
掻けば掻くほど痒みが増し、強く掻く為に内出血せんばかりだった。
「かいちゃダメ 掻いちゃダメよ〜」と、さくらがオロナイン軟膏を取り出した。
その指で小狼の患部に軟膏を塗った途端、彼は勃ってしまった・・・・。
「も〜、スケベな小狼君!!」
一方、知世はエリオルと山崎の患部にキンカンを塗ってしまった。
「ぎゃぁ〜〜!!!」
しまいには3人の股間に氷を乗せて冷やす始末・・・。
勿論、小狼とエリオルと山崎が病院送りになったのは言うまでも無い・・・・・。
70 :
355:02/10/22 10:40 ID:bOtYMYto
なんか自信喪失・・・
71 :
CC名無したん:02/10/22 10:44 ID:2ZBpVahp
72 :
355:02/10/22 10:45 ID:bOtYMYto
いえ・・べつに・・
ジュースと間違えて酒を飲んでしまった小狼は酔っ払い、
そのまま酔いの勢いでさくらを押し倒した。
「小狼君!!やめて!!。」
さくらの膝が小狼のチンポにクリティカルヒット。
小狼のズボンに血がにじんでいた。
あぼーん
75 :
CC名無したん:02/10/22 12:49 ID:rpvZkFFL
r' ,v^v^v^v^v^il
l / jニニコ iニニ!.
i~^' fエ:エi fエエ)Fi / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽr > V < venusjに遭遇してしまいました
l !ー―‐r l \_______
__,.r-‐人 `ー―' ノ_
ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i
ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \
ヾV / ! /.入
76 :
CC名無したん:02/10/22 19:28 ID:EzTenvzw
355タンを待つ人がついにいなくなりました。
――――――――――不続次回―――――――――
77 :
CC名無したん:02/10/22 20:57 ID:kka2EGto
とりあえずage
78 :
CC名無したん:02/10/22 21:39 ID:rpvZkFFL
〃───、
/ _____)
/ /´ (_ _)ヽ
||-○-○-|
| (6 ゝ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|ヽ θ ノ < わしで抜くやつはサヨク!!
ヽ|\_/ \_________________
ノ二ニ.'ー、`ゞヴィシッ!
Y´⌒` r‐-‐-‐/`ヽ、≡=─
|; ⌒ :; |_,|_,|_,hに丿ヽ ≡=─
.|: ; : : : .| `~`".`´ ´"⌒⌒)≡= -
. |; ; ; ; 人 入_ノ´~ ̄ ≡= -
l ; ;/ // /'' ≡=─
80 :
355:02/10/24 00:46 ID:HqHXwL4P
『李くん、今日は家に泊まっていきないさい』
『え・・・ええっ・・!?』
藤隆の発言に驚きながらも、その発言で小狼は桃矢の殺気が一段と鋭くなった事に気付いていた。
小狼とさくらは仲良く右足首に包帯を巻いて、これまた仲良くリビングのソファーに腰掛けている。
『小狼くん、お父さんのごはんってすっごくおいしいんだよ♪』
さくらは特に感情はないらしい。
『で・・・でも、俺・・』
正直、小狼は自分の耳を疑った。
藤隆の発言もさくらの反応も小狼を動揺させるのに十分だった。
そもそもさくらの家でさくらと一緒にいるという事だけで心臓はドキドキ止まらないのだ。
『どうします、李君?』
藤隆の優しい視線が真っ直ぐに小狼を見つめる。
当たり前なのは分かっていたが、藤隆のさくらの面影に小狼は少しびっくりした。
『・・・はい。』
小狼はこくりとうなずいた。
81 :
355:02/10/24 03:04 ID:C3dBBdPP
『あのね、雪兎さんもくるんだよ』
『そういえば遅いですねぇ・・月城君』
『夕飯できる頃に来るだろ。』
桃矢がぶっきらぼうにつぶやいた。
『あ・・あの・・何か・・お手伝いできること・・ないですか?』
小狼は必死だ。
『いえ、いいですよ。君は足を怪我してるんだから、さくらさんとゆっくり休んでいてください』
『は・・はい・・・』
『李君?』
『あ・・はい・・?』
『お気遣いありがとう』
『え・・・い、いいえ・・・こちらこそ・・迷惑かけて・・・』
『ほら父さん、ユキが来るまでに夕飯作っちまおうぜ』
桃矢が痺れをきらしたようにわざと足音をたててキッチンへ入っていった。
『それじゃあ二人とも、ゆっくり・・』
小狼はぺこっと頭を下げた。
藤隆がキッチンへ消えると再びさくらと二人きりになってしまった。
『結局宿題できなかったね・・』
さくらが口を開いた。
小狼が階段から落ちた後、藤隆が帰ってきて、その後桃矢が帰ってきたのだ。
その順番が逆であったらとんでもない修羅場になっていたはずだ。
82 :
CC名無したん:02/10/24 05:54 ID:fkdTPbhG
355は部落
83 :
CC名無したん:02/10/24 07:34 ID:5qrUVt5H
【・┏┓・】 おっやっまっだ―――――――!!
(丶`_ゝ´) もってこ〜い、もってこ〜い、かーねもと!!
┌〇レ〇┐ レッツ、ゴー、ディアス!!レッツ、ゴー、ディアス!!
84 :
義明:02/10/24 07:36 ID:i9EQLP94
355がんばれ!
85 :
CC名無したん:02/10/24 07:37 ID:5qrUVt5H
355半島へ帰れ
86 :
CC名無したん:02/10/24 10:28 ID:0f8DaNmC
r' ,v^v^v^v^v^il
l / jニニコ iニニ!.
i~^' fエ:エi fエエ)Fi / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽr > V < >>355書き逃げかい?
l !ー―‐r l \_______
__,.r-‐人 `ー―' ノ_
ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i
ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \
ヾV / ! /.入
87 :
CC名無したん:02/10/24 11:16 ID:iTtNXQJC
,へ.__, ,_ノ
(・) (・)
" " つ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◎ < 俺が許す!!ゾロ、355をやれ!!
\________________
355たん、がんがれ!!待っております。
l / jニニコ iニニ!.
i~^' fエ:エi fエエ)Fi / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽr > V < pink1とvenusjとその他クソ業者は死んでください
l !ー―‐r l \_______
__,.r-‐人 `ー―' ノ_
ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i
ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \
ヾ
90 :
CC名無したん:02/10/24 23:39 ID:kOU82MEU
355はチョン
91 :
CC名無したん:02/10/25 01:30 ID:SMhCCy/M
ファイトで〜す335タン!
92 :
355:02/10/28 16:22 ID:6ktjhqmH
93 :
CC名無したん:02/10/28 16:39 ID:yltptBZE
sine
あぼーん
96 :
355:02/10/31 05:43 ID:zTzfcGmZ
ごめんなさい、もうちょっと待ってね・・
97 :
CC名無したん:02/10/31 15:01 ID:trrxYG48
、ノ)ノ⌒乙ノ)
Y フ
У 彡 レ从从) ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ N从 ( l l |ゝ < な〜 まだですか〜・・・
ヽミ||、゛_ワノ Ω \_________________
.∠||\V/||勹光ヽ
/囚Д ̄。|Д ル
あぼーん
99 :
CC名無したん:02/10/31 18:51 ID:yCBPhStl
, ∧ ―∧
γ♪γ~ \
| / 从从) )
ヽ | | l l |〃 / ̄ ̄ ̄ ̄
/`wハ~ ーノ) ̄/\ < ハニャン
/| ̄ ̄∪ ̄∪ ̄|\ \.\____
| ネコあげます.| \ /
|______|/
100 :
CC名無したん:02/10/31 19:57 ID:2Hx5cJmB
つつがなく100
101 :
CC名無したん:02/11/01 19:28 ID:ba+nA0FB
102 :
CC名無したん:02/11/01 23:47 ID:OTpOTwDS
103 :
CC名無したん:02/11/01 23:52 ID:OTpOTwDS
104 :
CC名無したん:02/11/02 08:06 ID:bUwKQqbl
>355
おめーにきたいしてるやつなんてもういないんだよばか
105 :
CC名無したん:02/11/03 22:46 ID:3Wjbpq0r
335タン…はぁはぁ
あぼーん
107 :
CC名無したん:02/11/06 13:46 ID:fiOxfVgk
機体保守
108 :
355:02/11/07 17:19 ID:2UWedI/W
今晩核
109 :
CC名無したん:02/11/07 23:13 ID:pw8Hes83
---- 常識では考えられないことをする会社、その名はS○NY ----
先日、S○NYの製品を購入した
入っているはずの部品が一部欠品していた
電話を掛けてクレームを付けた所、宅配便で送ってくれると言う
すると、その部品を料金着払いで送って来やがった
うーむ、入ってなかったから、クレーム付けて送らせたのに
それを着払いで送ってくるとは・・・
全くもって何を考えているのやら
110 :
CC名無したん:02/11/08 00:03 ID:HOvmcZre
あぼーん
>>111 いきなりでなくていいからクソ業者は死ね
113 :
355:02/11/08 03:10 ID:khqm4AYS
『ふふふ・・・』
『・・・どうしたんだよ?』
タマネギに包丁をいれながら突然微笑みだした藤隆に、桃矢はさっきの事もあって不機嫌そうに尋ねた。
『桃矢くん、もうみんな大人なんですね・・』
『はあ?どうしたんだ、いきなり・・?』
『でもやっぱり子供です、かわいいですよ』
『・・・あのガキのことか?』
桃矢は十本の人参を洗い終えるとまな板の横に並べた。
『みんなです。あの子も、さくらさんも、桃矢くんも・・』
『・・・・』
藤隆は手際よくみじん切りにされた七個分のタマネギを大きな鍋に移した。
『子供達は親の知らない間に大きくなっているんですよ、桃矢君』
『んん・・・』
『桃矢君、いつも僕とさくらさんの事を助けてくれてありがとう』
『俺の方こそ・・・』
『桃矢くんはなんであの子のことそんなに気にするのかな?』
『・・・・』
『やっぱりみんな子供なんですね』
藤隆は桃矢の洗った人参を切り始めていた。
藤隆はいつものように微笑んでいたが、桃矢には久し振りに父親の笑顔を見た気がしていた。
トントンと奇麗にまな板が鳴いていた。
114 :
355:02/11/08 03:13 ID:khqm4AYS
『ふふふ・・・』
『・・・どうしたんだよ?』
タマネギに包丁をいれながら突然微笑みだした藤隆に、桃矢はさっきの事もあって不機嫌そうに尋ねた。
『桃矢くん、もうみんな大人なんですね・・』
『はあ?どうしたんだ、いきなり・・?』
『でもやっぱり子供です、かわいいですよ』
『・・・あのガキのことか?』
桃矢は十本の人参を洗い終えるとまな板の横に並べた。
『みんなです。あの子も、さくらさんも、桃矢くんも・・』
『・・・・』
藤隆は手際よくみじん切りにされた七個分のタマネギを大きな鍋に移した。
『子供達は親の知らない間に大きくなっているんですよ、桃矢君』
『んん・・・』
『桃矢君、いつも僕とさくらさんの事を助けてくれてありがとう』
『俺の方こそ・・・』
『桃矢くんはなんであの子のことそんなに気にするのかな?』
『・・・・』
『やっぱりみんな子供なんですね』
藤隆は桃矢の洗った人参を切り始めていた。
藤隆はいつものように微笑んでいたが、桃矢には久し振りに父親の笑顔を見た気がしていた。
トントンと奇麗にまな板が鳴いていた。この音はさくらや桃矢では出せなかった。
115 :
CC名無したん:02/11/09 23:38 ID:lmkZGOpY
いいよ、がんがれ!!
116 :
355:02/11/12 05:12 ID:MxYUWK83
『晩ごはんはカレーライスなんだって』
『そうか・・・カレーは久し振りだな』
今朝の決心を思い出す。
小狼は精一杯さくらへの言葉をさがす。
『お父さんのカレーってほんとにおいしいんだよ♪』
『そうか・・楽しみだな・・』
『雪兎さんも来るから野菜もお肉もいっぱい用意しないとね♪』
『はは・・・あの人いっぱい食べるもんな・・』
小狼はふと気付いた。
さくらの顔がいつの間にか目の前に迫っていたのだ。
さくらは本当に嬉しそうに小狼の顔を覗きこむ様に話しかけてくる。
ケガをしているにもかかわらず、足を軽くバタつかせたり腰をひねったり。
さくらが喋っている時、ソファーが軽く上下に、ふわんふわん、と揺れるのだ。
心が揺れるのを小狼は必死で抑える。
『小狼くん、きょうはごめんね・・あと・・ありがとう・・・』
『え・・・な・・なんで・・』
突然テンションが変わったさくら。小狼はついに平然を装えなくなってしまった。
さくらは小狼にほとんどくっついているところまで近づいて来ていた。
117 :
355:02/11/12 05:30 ID:MxYUWK83
体が熱い。
涙が溢れそうになるのを必死でこらえる。
『小狼くん、やさしいもん・・・』
この前スキー場でも言われた。
『お・・おれが何を・・』
『ふふ・・・小狼くん、すっごくやさしいよ』
『だから・・・なんで・・?』
『ふふ・・・言わない♪』
さくらは再び突然笑顔に変わった。
その至近距離での突然のかわいい笑顔に小狼の心は耐えられなかった。
顔は一気に充血し呼吸ができなくなってしまい、さくらから視線をそらす事さえできなくなってしまった。
118 :
355:02/11/12 06:37 ID:5V3bF/0L
『・・・!?』
『・・・!?』
『クロウさんの気配!?』
『ああ・・・間違いない・・』
『廊下の方からだ・・』
突然の魔力の気配にさくらと小狼に緊張が走る。
お互い足を引きずるように廊下に出ると、ケルベロスも二階から降りてきていた。
『ケロちゃん・・・これって・・』
『ああ・・・間違いない・・クロウの気配や・・』
『一体どこから・・・』
『わからん・・・魔力がまんべんなくこの家を覆っとる感じや・・』
『くそ・・・』
小狼は独り歯噛みをしていた。
魔法を使うのに必要なものを何一つ持ってきていなかったのだ。
『とにかくさくら、カードをいつでも使えるよう準備しといたほうがええで』
『うん』
(ぴーんぽーん♪)
『こんばんは〜』
『・・・雪兎さんだ・・』
119 :
355:02/11/12 06:47 ID:5V3bF/0L
ケルベロスは再び二階へ。
(がちゃり・・)
『こんばんわ・・雪兎さん』
さくらの笑顔があの人に向けられている。
小狼の心が揺れた。
『こんばんわ、さくらちゃん・・あれっ?』
『こんばんわ・・』
小狼もさくらに続いて頭を下げた。
『こんばんわ、今日は君も一緒なんだね』
『はい・・・』
『どうしたの?さくらちゃん・・足・・・あれ・・君も包帯巻いてるね・・?』
『あ・・これは・・階段から落ちちゃって・・』
『あ・・俺もなんです・・』
『2人とも!?だめだよ、安静にしてなきゃあ・・』
そんなこんなで結局さくらと小狼は再び仲良くソファーに腰掛けることとなった。
120 :
CC名無したん:02/11/12 06:52 ID:Td3yLepn
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!
121 :
チムコ:02/11/12 08:20 ID:z49c2VMC
ウンココピペキター!!
122 :
CC名無したん:02/11/12 21:19 ID:wSW80cws
そろそろ乱れまくる痴女と長瀬愛とveunsjが来るころだな
内山理奈とかか?
124 :
CC名無したん:02/11/14 02:37 ID:zo0IpsxI
なあ、みんな>355嫌いなのか?
嫌いじゃないぜ。
126 :
CC名無したん:02/11/15 19:39 ID:43CbXomk
みんな応援してやろうよ
もうずいぶん長いことがんがってんだしさあ
127 :
355:02/11/19 05:23 ID:/4JA+WGz
『小狼くん・・・』
『ああ・・・魔力が消えた』
『ねえ小狼くん、今まで変な事が起こる時って必ずクロウさんの気配がするよね』
『ああ、でもその後それ以上のことは起きないんだ。でもあちこちで頻繁に起こっている。』
『・・・・』
キッチンの方がにぎやかだ。
桃矢が雪兎をなにかひやかしているようだ。
その後、みんなでにぎやかに夕食のカレーを食べた。
雪兎の食器だけ、なぜか特大のドンブリだったのに小狼は驚いたが、みんなは当然のように振る舞っていた。
そのドンブリで雪兎は三杯もおかわりをしたのにも小狼は驚いたが、みんなそのことに特に今更意見はないらしい。
その他にも小狼は色々発見していた。
桃矢は父である藤隆を相当尊敬しているらしい。
言葉遣いはともかく、父への接し方がそのように小狼には見えた。
小狼は楽しかった。
こんなにぎやかにご飯を食べたことは今まであまりなかったからだ。
夕食が終わった後、雪兎は帰り、小狼はお風呂を勧められた。
あぼーん
355キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ちなみに俺、125。
130 :
355:02/11/19 13:32 ID:OwQyO+YO
あ、待っててくれた人いるんですね、ありがとう。
新スレも立てもらったわけだし、ボロボロになっても絶対完結します。
>>355 マジレスすると、荒らされたくなければ sage 進行汁。
そうやね、このスレはsage進行つーことで、
まっとったよ〜 355さん。
ぜひ完結しる!
>355
固定ファンはチェックしてますよ
これからも期待sage
134 :
355:02/11/21 05:43 ID:oA6TNRxj
脱衣場で小狼はお風呂に入る必要がなるくらい温まってしまった。
好きな女の子の家で裸になってしまっている自分に気付いてしまったのだ。
『(俺は・・・別に・・)』
自分自身に平然を装った。
体と頭を泡だらけにして流して後、ゆっくり湯船につかった。
『あったかい・・・♪』
右足首の痛みがふぅっとどこかへ流れていくようだ。
最高の安堵感だったが、それはすぐに遠い昔の物になってしまった。
独りになったとたん、夕方のさくらの部屋での出来事が湯気の中に浮きあがってきたのだ。
『(お、俺は・・べつに・・・)』
風呂場でさくらの事を思い出してしまったのが運のツキだった。
『(ち・・ちがう!!・・俺は・・そんなこと・・!!)』
もう入浴を楽しめる頭ではなくなってしまっている。
『(早く風呂から出よう、風呂に入るのは俺だけじゃないんだ・・この後・・さ・・さくらだって・・・)』
小狼の頭脳はついに想像してはいけない領域に侵入してしまった。
『(うああああぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!)』
1人の少年が狂ったようにバシャッ、バシャッと水面に顔面を叩きつけていた。
135 :
355:02/11/21 06:31 ID:oA6TNRxj
『うわあっ♪小狼くんぴったりだねえ♪』
【じんべえ】を着た真っ赤な顔の小狼を見たさくらが歓声をあげた。
『・・・これは?』
『これはね、お兄ちゃんが昔着てたんだよ』
『サイズはぴったりみたいだけど・・これじゃだめかなあ?』
藤隆が小狼に問いかける。
『い・・いえ、涼しくて気持ちいいです』
『そうですか、よかった。ねえ、桃矢君』
『・・・・・』
『ふふふ、小狼くんそれ着てるとクマさんみたいだよ』
なんでじんべえを着た自分がクマに見えるのか、小狼にはわからなかった。
その後、さくらがお風呂に入ると言って風呂場に向かった。
小狼は動揺しながら無視した。
136 :
355:02/11/21 06:37 ID:oA6TNRxj
どうでもいいけど・・・これは夏の話なんだよね・・・
さくらカード編の後半という設定のつもりだったのに・・・
あと、sage忘れ・・
気にしちゃいけない。
ちょっと失礼・・・
元ネタ
【速報】電車何でも嘘ニュース
http://piza2.2ch.net/train/kako/1005/10050/1005065840.html の#247 & #249他
JR束日本は、新宿及び宇都宮線・高崎線と横浜以南の横須賀線・東海道線を直通で結ぶ「湘南新宿ライン」を増発し、
一部は経路を横須賀線経由から沿線にMM21や中華街など横浜の主要
観光地を抱える根岸線経由にし、増発した根岸線経由の列車を「小狼(しゃおらん)新宿ライン」とした。
今回は昼間1時間3本から5本に増発、また、平日の19〜20時に毎時2本増発され、
増発分の一部が根岸線経由となり、経路は新宿−新川崎−桜木町となり、
新川崎から海沿いの高島貨物線を通るため、横浜駅は通過となる。
根岸線内は桜木町〜石川町間の各駅と磯子、新杉田、本郷台、大船となり、一部は横須賀線まで直通する。
また、根岸線経由の列車はかつて講談社『なかよし』で連載されていた漫画『カードキャプターさくら』のキャラクター「李小狼(り・しゃおらん)」を使用。
名称を「小狼新宿ライン」とし、同時に車両も車体や内装にキャラクターをあしらったものが使用される。
「小狼新宿ライン」車両公開
JR束日本は、「湘南新宿ライン」から派生した「小狼(しゃおらん)新宿ライン」に
使用される車両の改装が完了し、このほど神奈川県鎌倉市のJR鎌倉総合車両所で報道陣に公開された。
車両は特急「あずさ」「かいじ」に使用されていた「183系」を改造。車体に
漫画『カードキャプターさくら』のキャラクター「李小狼」他のキャラクターのステッカーが貼られ、
車内に掲示される沿線観光案内やトイレの表示にもキャラクターが使用された。
車両はグリーン車は連結されないものの全て特急時代のリクライニングシートをそのまま使用するほか
一部を4人がけボックスシートにし、大型テーブルが設置された。
10両編成中2両に車椅子スペースと車椅子対応トイレを設置。出入口のドア幅も広げられた。
「漫画のキャラクタの使用のほか、特急並みの車内設備でお客様は満足してもらえるはず(JR束日本)」と
自画自賛するほどの出来である。
******************************
アホな事書いてスマソ・・・・
**
141 :
CC名無したん:02/11/26 00:21 ID:JRz81IPL
IDがJR
がんばれ355さん。
応援してます。
143 :
355:02/11/26 20:50 ID:+LdtnFOt
おうよ
144 :
CC名無したん:02/11/26 21:14 ID:eU7f8/ZR
がんばれ355!!
145 :
CC名無したん:02/11/27 00:25 ID:7x+vrj28
小狼くんのチンポに口をつけておしっこ直飲み
138 :通常の名無しさんの3倍 :02/11/27 23:22 ID:???
ミゲル、あのエセ中国人に負けたのか?
あんなクランプキャラに萌えてるやついるのかよ・・・uzeeeee!
148 :
355:02/11/28 04:41 ID:QInIdRxq
『ふぅ〜・・・』
小狼は隣のベッドの藤隆が眠りについたのを確認し、大きく息を吐いた。
今日はいろんなことがあった。
辛かったり嬉しかったり、痛かったり恥ずかしかったり。
目まぐるしかった。
藤隆の部屋の、長い間使っていなかったベッドに小狼は仰向けになったまま今日を振り返った。
九時半くらいだろうか。
藤隆が子供と同じ時刻に寝る、ということも小狼には奇妙に映っていた。
小狼には父親がいない。
父親というものをよく知らない小狼にとっても、藤隆にはまた別のものなんだと思わせるものがある。
桃矢は父親をとても尊敬しているらしい。小狼にはそう映った。
布団が気持ちいい。
ずうっと使っていなかったらしいベッドだったが手入れはキチンとされていたらしい。
そのおかげで大した準備もせずに小狼は寝床に就くことができた。
なぜこんな立派なベッドがひとつ空いていたのかはすぐにわかった。
『(あいつ・・・さみしくないのかな・・?)』
小狼は父親がいなくてさみしい、と思ったことがなかった。
355タソ キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>147
シャア板vsさくら板、そして腐女子入れ乱れての戦いだったのですか?
151 :
CC名無したん:02/11/29 01:42 ID:QAs+p05p
152 :
CC名無したん:02/12/01 02:03 ID:48pz/cSu
こっちむいてよ小蛆くん♪
153 :
CC名無したん:02/12/02 21:41 ID:Qfuar3yi
あぼーん
155 :
CC名無したん:02/12/02 22:04 ID:Qfuar3yi
156 :
355:02/12/03 04:38 ID:Cj4u/d/j
小狼はもっと大事なことを思い出していた。
いや、本当は忘れよう忘れようとわざと別の事を考えていたのだ。
俺はすごく悪いことを考えた。
夕方、さくらの部屋に入った時、さくらの匂いをかいだとき、一瞬すごくいやらしいことを考えた。
『・・・・俺・・』
すごく自分が汚れているような気がして、不安で悲しかった。
『さくら・・・ごめん・・』
小狼は掛布団を、きゅっと抱きしめた。
涙を流していた。
小狼は気付かない。
小狼を包んでいる、かつてさくらのお母さんの物であったであろう布団が人知れず小狼の涙を拭ってくれていた。
355タソガンガレ
158 :
355:02/12/04 03:26 ID:1XvDlR8m
ちなみにsageはやめました。
159 :
355:02/12/04 18:28 ID:5V2vOJYN
小狼は跳ね起きた。
藤隆を起こさないように静かに部屋を出る。
『(魔力の気配だ・・!!)』
廊下に出ると、案の定さくらも部屋から出てきていた。
『小狼くん!!』
『・・ああ・・・小さいが魔力の気配だ・・!!』
さくらのパジャマ姿に一瞬動揺したが、我は失わなかった。
『・・・カードは!?』
『あっ・・!?取ってくるね!!』
さくらが自分の部屋に飛び込んでいった、その瞬間。
ぼんやりと漂っていた魔力が急激に膨れ上がり、小狼は思わず身構えた。
・
・
『今晩は・・・あなたにもがんばってもらいます・・』
木之元家の屋根の上。
エリオルは杖をゆっくり振り下ろした。
ふれふれ355タソ。
161 :
355:02/12/12 05:16 ID:jufCKiUU
次晩核
あぼーん
待ってるぞ。>355
164 :
CC名無したん:02/12/12 18:19 ID:HvznAkC8
...λ
..(;;;;;;;;)
..(;;;;;;;;;;;;;;;;)
γ∞γ~ \
人w/ 从从) )
ヽ | | ´ ` |〃
>>355 `wハ~ ーノ)
/ |
/ ∪∪
∪∪
ウンコを乗せ〜て〜
あぼーん
166 :
CC名無したん:02/12/12 23:05 ID:S08PFzoi
167 :
355:02/12/13 02:31 ID:0oKUuywG
『こ・・・これは!!?』
あまりに強力な魔力の力に、小狼はなす術も無くその場にひざまづいてしまった。
『うあ・・あ・・?』
ゆっくりと顔をあげたそこには、夜のさくらの家の廊下・・いや、何かが違う。
意識が朦朧として、正しい判断ができない。
視界全てが歪んでいく。
コーヒーにミルクが渦を巻いて混ざり合う時のような奇怪な景色に小狼は恐怖した。
たまらず目をつむったが、恐怖は治まらなかった。
それは暗闇のはずの目蓋の中に先回りしていて、不気味に踊りながら小狼を待っていた。
『う・・あぁ・・さ・・・くら・・・さく・・らぁぁ・・』
小狼はそれを振り払おうと、醜い喘ぎ声をあげながら首を振り、ひたすら1番好きな人の名前を呼んでいた。
168 :
355:02/12/13 02:47 ID:0oKUuywG
どれくらいの間床にうずくまっていたろうか。
小狼はゆっくりと体を起こした。
体が妙に蒸れている、汗びっしょりだ。
視界も正常に戻っているようだ。
小狼は確認のために廊下の向こうの壁に視線を送った。
『あ・・・れ・・?』
何かがおかしい。小狼は眼をこすって再び視線を送る。
『そ・・・んな・・!!?』
壁が無い。
いや、廊下の両脇の壁はちゃんとある。
ただ、その両脇を走っている壁と直角に交わるはずの壁、つまり廊下の突き当たりがないのだ。
小狼を挟んでいる両脇の壁はどこまでも向こうまで続いている。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
170 :
名無しさん:02/12/14 04:37 ID:ZWwiMZ7d
小狼は出始めの頃、さくらが「ほえー、ほえー」とクロウカードを集める
姿を見て「まるでキチガイに刃物だな」と思っちまったんだよな。
171 :
CC名無したん:02/12/17 09:55 ID:CF34sUlk
>355たん、コテハンをお名乗り下さい。
ついでにトリップつけちゃえ!!
172 :
355:02/12/20 04:02 ID:i5DnUzN/
『これはクロウカードの・・・』
『・・・迷(メイズ)か・・?』
まさしく、さくらが捕え、さくらカードにも変換済みのクロウカードの気配だ。
『さくらぁっ・・・!!』
さくらは杖とカードをちゃんと取りに行けただろうか。
さくらの名前を叫んでみたが、それはどこまでも続く廊下に不気味にこだましただけだった。
『くそっ・・・!!』
法剣や札を持ち合わていないマヌケな自分に小狼は心底腹が立った。
『(迷(メイズ)は出口を見つなければどうしようもない・・)』
廊下の壁はよく見ると、無数に扉がついている。
今の迷の魔力は異常なほど大きなものだ。
ほんの数日前、星條高校の学園祭の時、小狼はいともあっさり迷の迷宮を突破したばかりなのだ。
クロウカードになにがあったのかは分からない。
さくらが杖とカードを取りに行けた可能性はほとんど無くなったといっていい。
もし杖とカードがあればとっくに迷は破れているはずだ。
『いや、それとも・・・』
173 :
355:02/12/20 04:21 ID:i5DnUzN/
ひょっとしたらさくらでもこの魔力は手に負えないのかもしれない。
小狼はさっき自分が出てきたはずの藤隆の部屋の扉が消えているのに気付いた。
『歩いて・・・探すしかないか・・』
小狼は手始めに1番近い扉を開けた。
『っっっ!?』
衝撃。
小狼はいきなり気合いをくじかれた。
そこにあるのはさっきとまったく同じ景色。
扉の先にあったのは部屋ではなくどこまでも続く廊下、そして無数の扉。
『ちくしょう・・・!!』
小狼は再び1番近い扉を開けた。
また廊下だ。
今度は扉ではなく階段が無数に廊下のそこここに上へ下へと生えていた。
『どうすればいいんだ・・・』
それは空しく独り言に終わっていた。
355キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
175 :
355:02/12/20 14:11 ID:gpwiYkYt
『ほぇ〜・・・どうしよう・・』
その頃、さくらも突然生まれた迷宮をさまよっていた。
青い光を見た。
それはクロウカードの本をしまっている机の中からの光で、今までとは比べ物にならないくらいの大きな魔力を放っていた。
思わず目をつむってしまい、気がつくとリビングにうずくまっていのた。
リビングから廊下への扉を開けたはずなのに、出た場所はお風呂場の窓だった。
目下には浴槽。
びっくりして別の扉を開けるとトイレ。
さっきからそればっかりだ。
迷の仕業だということはなんとかわかる。
『でも・・どうして・・』
暗くて寒い。
気が動転して蛍光灯のスイッチの存在すら忘れていた。
『小狼くぅん・・・』
涙を抑えられなくなってきた。
『・・・玄関だ!!』
そとに出ればいい。
さくらはとっさに玄関の扉を開いた。
『・・そんな・・・』
扉の向こうにあったのは外の景色ではなかった。
どこまでも続く廊下、そして無数の扉。
『っく・・えっく・・・小狼くん・・』
さくらはついにその場にへたりこんでしまった。
176 :
CC名無したん:02/12/22 17:05 ID:+jdc0qys
しね
355さんキテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
(・∀・)イイ!!
178 :
CC名無したん:02/12/23 00:47 ID:pMbG9S4q
________ /::::::/l:l
─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、 __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !|
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、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ! ,、- 、
.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙::: rー-:'、 / }¬、
. \::゙、: : : :./::::::::::::::;、-''":::::::::: ,...,:::,::., :::':、 _,,/,, ,、.,/ }
ヽ:ヽ、 /::::::::::::::::::::::::: _ `゙''‐''" __,,',,,,___ /~ ヾ::::ツ,、-/
`ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ- _| 、-l、,},,  ̄""'''¬-, ' ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ
_,,,、-‐l'''"´:::::::' ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、, ,.' j゙,E ´ 7
,、-''" .l:::::::::::;、-''" ,.-' ゙、""ヾ'r-;;:l 冫、 ヽ、 / __,,.ノ.N:::ヽ /
l;、-'゙: ,/ ゞ=‐'"~゙゙') ./. \ / '''"/:::: Dr-''‐ヽ
,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙ ,,. ,r/ ./ ヽ. ,' '、ノ''" ノ
,、‐'゙ ン;"::::::. "´ '゙ ´ / ゙、 ,' /
' //::::::::: {. V /
________∧_____________
(どこが(・∀・)イイ!!んだ?バカばっかにゃん(w
179 :
355:02/12/25 13:35 ID:9lOJaH/D
『どうすればいい・・!?』
小狼は手当たり次第に扉を開け、数え切れないほどの階段を上り下りしていた。
立ち止まっていると不安になるし、歩いているとひとまず身体は暖まる。
藤隆が着せてくれたじんべえは、じっとしているとすぐに身体から熱が逃げてしまうのだ。
さくらも絶対寒いはずだ。
『あいつ・・・泣いてないかな・・』
そんなさくらを想像すると、とてもじっとなんてしていられない。
さくらへの気持ちだけが小狼の足を走らせていた。
『くそっ・・・くそっ・・・!!』
さりとて、特に策があるわけでもない。
暗い廊下、扉、階段。
あてもなく思いついた方向に足を進めるしかないのだ。
180 :
355:02/12/25 14:11 ID:9lOJaH/D
小狼は足を止めた。
『魔力の・・・?』
ほんのかすかに、クロウカードとは別の魔力がどこからか漂ってきた。
小狼は全神経を魔力の捕捉に集中する。
『どっちからだ・・?』
やっとつかんだ手がかりだ。
手近にあるドアに掌を構えた。
『違う・・・』
次のドア。
『・・・ここも違う』
小狼は憑かれたように一つ一つの扉に掌をあて、気を送る。
『・・・さくら・・』
この迷宮のどこかにいる、さくらの存在。
小狼の心にはそれしかない。
181 :
CC名無したん:02/12/26 03:19 ID:Vj6CR9yW
みんな!!応援してあげようよ!!
あぼーん
がんばるんば。
184 :
CC名無したん:02/12/27 00:54 ID:9ZXA63zJ
応援が足りん!!
こんな根気よく連載書いてくれる人なんてそんないないぞ!!
がんがれ355さん!!!!!
185 :
355:02/12/28 04:09 ID:g2ezgW9z
応援ありがとう。
なんか感想とか、ないですか?
ただ書くだけって結構寂しいんで・・
186 :
CC名無したん:02/12/28 07:12 ID:YGn9MrfG
感想というより、ちょっと質問を。
以前のエッチなストーリーからなんで方向転換したんですか?
エッチなストーリーのころは355氏のお話を全く読まなかったので、
今でも読んだり読まなかったりです。
これから年末年始にかけてすこしずつ読んで感想書きます。
>>186 エロネタ禁止をいいことに自治厨が煽りだしたんだよ
どこの板もそうだけどたいした興味もないくせに
自治虫はうざいんだよね
皆さん精神がどうかしてますよだから精神病院(基地外病院)に行った
方が良いですよ。(パープーは死ね)
by精神のいかれた医者より
189 :
355:02/12/28 13:19 ID:N09MkT3T
書いてて『ああ、俺アホやぁ・・』っておもたのよ(w
CCさくらって俺の中ではあの手の萌えとはやっぱちがうかな〜・・と
じゃあなんで書いたんじゃ!?ってのはナシで・・
思いついたこと適当に書いてたらもう文章メチャクチャだったし。
CCさくらで妄想するのは男だから仕方ないけど(しかしなぜか小僧が対象)
満たされないんですよね。
さくらと小狼のほのぼのボケな話が一番萌える。
まあエリオルイベントはお約束ということで。
あぼーん
355さんのいつもお疲れ様です。
わくわくする感じが良いですね。言い回しも雰囲気が出ています。
ちなみに俺はさくらと小狼のほのぼのボケちょっぴりえっちな話が一番萌えます。
192 :
355:02/12/30 02:47 ID:YoMAqt+T
『・・・ここだ!!』
(バタンッ!!)
これまでの鬱憤を晴らすかのごとく、かなり乱暴に扉を開けた。
『ケ・・・ケルベロス!?』
『なんやあ、小僧やないかぁ!?』
完全に忘れていた。
あの魔力の気配はケルベロスだったのだ。
『お・・お前、なんで・・さくらは?』
『ワ・・・ワイは・・別に・・』
『さくらは一緒じゃないのか?』
『い・・いや・・』
ケルベロスが何かを隠すかのような仕草をとった。
『・・・目当てはカレーか・・?』
ここはキッチンだった。
ケルベロスがいやに背後を気にしていて、案の定そこにはガス台の上に大きな鍋が乗っかっていた。
小狼が晩御飯にごちそうになったカレーの鍋だ。
193 :
355:03/01/01 00:46 ID:3hpbXOgt
おめでとー・・って誰もいないか・・
194 :
CC名無したん:03/01/01 01:28 ID:n59py2v9
v -―^ ̄∠ , __ _
/ , 、 ヽ, |^ ` v /ノノノ巛\
{ ノ(( ())) ) w〃´^^^ヽ } ノノルリMルリ
w (|〒テ iテ.| . |,ニ、,ニ、 |) 6-( i )( i )
`゙.ト ""_´ ノ^ 、 _ ノ \ ーノ
/^.、ヽ/ヽ /^.、ヽ/ヽ /^.、ヽ/ヽ
/ヽ `/ / \ /ヽ `/ / \ /ヽ `/ / \
__/ヽ. / / ./ヽ . __/ヽ. / / ./ヽ . __/ヽ. / / ./ヽ
./ヽ 2 `!二二二!' 謹 `ヽ、 .. ./ヽ 2 `!二二二!' 謹 `ヽ、 .. ./ヽ 2 `!二二二!' 謹 `ヽ、
. ( ァ'~ | 0 |.‐――‐| 賀 |~z'). ( ァ'~ | 0 |.‐――‐| 賀 |~z') . ( ァ'~ | 0 |.‐――‐| 賀 |~z')
! / 0 | | 新 | / . ! / 0 | | 新 | / ... ! / 0 | | 新 | /
l/ 3 | | 年 l/ . l/ 3 | | 年 l/ . l/ 3 | | 年 l/
. \ ./|. | / . \ ./|. | / . \ ./|. | /
. \ _/. | .|__/ . \ _/. | .|__/ . \ _/. | .|__/
|____| |____| |____|
. ヽ, _Y), _Y) . ヽ, _Y), _Y) . ヽ, _Y), _Y)
久々に来たら355さんの新作が♪
新年早々幸先いいっス!
ちょと感想をば。
前半は純粋すぎる李クンに萌え。
後半も李クンペースで書かれてて面白いです。
特にオフロのシーンは最高でしたよ!
196 :
355:03/01/06 05:28 ID:Kry2ElGK
今日中には書くよ
どうもです355さん。
遅れ馳せながらあけましておめでとうございます。
期待してます。
198 :
355:03/01/06 16:39 ID:8YlpQhNB
『カレーなんか盗み食いしてる場合じゃないだろう!!』
『なんやとぉ!?小僧のクセに目上のモンに対する・・』
(ずもももももっ!!)
『うわああっ・・!!』
『・・クチのききかたがなってないんと違うか?』
小狼は真の姿に戻ったケルベロスの前足に潰されてしまった。
『どけっ・・!!降りろっっ!!』
『ん〜・・所詮は小僧ということやなあ・・・ワイと比べて全て未熟・・♪』
『こんなことしてる場合じゃないんだよっっっ!!!!』
『まあ、じたばたしてもしゃあないやろ』
『なんか考えがあるのか?』
『さくらがおる!!』
『・・・・・』
妙な説得力に小狼は言葉を失ってしまった。
『さ〜て、その間にワイは食を極めるか・・』
199 :
355:03/01/07 03:53 ID:sYXQis+r
ケルベロスは、その巨体でキッチンの床をきしませながら颯爽と鍋の方へ。
『お父はんのカレーは絶品なんや♪』
ケルベロスは鼻歌まじりで鍋のフタを開けている。
どうすればいいのか小狼は本当にわからなくなってしまった。
何の対策もない、ケルベロスは役に立ちそうもない。
『さくら!?』
突然ケルベロスがそう叫んだ。
思わず小狼はケルベロスの方を振り返る。
ケルベロスがとても驚いた顔で鍋の中を覗いている。
『ケロちゃん!?』
さくらの声だ。
その声を聞いた小狼は、次の瞬間にはケルベロスを突き飛ばして自分が鍋の中を覗き込んでいた。
『さくら!?』
『あっ!!小狼くん!!』
さくらの嬉しそうな顔と声が小狼にもしっかり確認できた。
200 :
CC名無したん:03/01/09 05:14 ID:vIR1pR1a
355ってかなりの寂しがり屋だな。
時々意見求めてくるし。
でも漏れはあんたが好きだ!!
続きマダー?
202 :
355:03/01/11 05:31 ID:ld6msJlQ
心が踊る。
さくらがいる。
鍋の底がさくらの居る場所につながっていた。
『さくら、そこはどこだ!?』
『わからないの・・・廊下がずっと続いてる』
さくらは上を見上げながら喋っている。
『小狼くんのいるところはどこなの?』
『台所だ・・・お前はどこにいるんだ!?』
『迷路みたいにずっと廊下が続いてるよ・・・』
『・・・カードは!?』
『ごめん・・・だめだった・・』
『・・・これは迷のカードの仕業だよな』
『うん・・でもどうして・・?』
『ワイにも分からんが迷の性質上、ゴールを見つけんと何の解決にもならんからな・・』
小狼に突き飛ばされていたケルベロスが戦線復帰してきた。
『ケルベロス、ひとまず仮の姿に戻れ』
『ああ?なんでや?』
『小さくなってさくらの方へ行ってくれ』
『ほぇ〜小狼くん、あったまいい〜』
『なるほどな・・・』
ケルベロスはそう言うとすぐに仮の姿に戻った。
あぼーん
204 :
山崎渉:03/01/12 04:23 ID:OiKrNwUg
(^^)
JR東日本は、新宿及び宇都宮線・高崎線と横浜以南の横須賀線・東海道線を直通で結ぶ「湘南新宿ライン」を増発し、
一部は経路を横須賀線経由から沿線にMM21や中華街など横浜の主要
観光地を抱える根岸線経由にし、増発した根岸線経由の列車を「小狼(しゃおらん)新宿ライン」とした。
今回は昼間1時間3本から5本に増発、また、平日の19〜20時に毎時2本増発され、
増発分の一部が根岸線経由となり、経路は新宿−新川崎−桜木町となり、
新川崎から海沿いの高島貨物線を通るため、横浜駅は通過となる。
根岸線内は桜木町〜石川町間の各駅と磯子、新杉田、本郷台、大船となり、一部は横須賀線まで直通する。
また、根岸線経由の列車はかつて講談社『なかよし』で連載されていた漫画『カードキャプターさくら』のキャラクター「李小狼(り・しゃおらん)」を使用。
名称を「小狼新宿ライン」とし、同時に車両も車体や内装にキャラクターをあしらったものが使用される。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1040093550/
>>200 小説書いてる人の心理ってやつじゃない? 意見とかほしいってのはさ。
>>355
カレー鍋を通じて会話するなんて想像すると笑える…w
おもろい!
ケロ、ミイラ取りのミイラにならないようになw
207 :
355:03/01/21 03:35 ID:CqEa0ra5
さくら側にたどりついたケルベロスは、今し方通ってきた鍋の道を恨めしそうに振り返った。
『・・じゃあ鍋の中の(ワイの)カレーはどこ消えたんや!?』
『ほぇ?カレー?』
『ああ・・鍋やったんや』
『ほぇ?鍋?』
『ああ・・実はケルベロスが晩御飯のカレーの鍋を開けたらここにつながっていたんだ』
『ほぇ?じゃあカレーの鍋からこっちに来たの?』
『ああ・・・』
『ほぇ〜・・ヘンなの・・』
『ははは、そうだな』
さくらがクスクスと笑った。
白い歯をちょっぴり見せて笑うさくらはやっぱりかわいかった。
『じゃあ蛍光灯はどこいったのかなぁ?』
『そっちは蛍光灯だったのか?』
『うん、突然パカッ・・って天井の蛍光灯が・・』
小狼は鍋のフタの裏を見たが蛍光灯は無かった。
208 :
:03/01/21 04:48 ID:mckIl53P
あぼーん
355キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
211 :
CC名無したん:03/01/21 14:00 ID:BXBw5xK5
355さん頑張って下さい。
355さんの書かれるお話、好きです(´∀`)ノ
212 :
355:03/01/21 17:24 ID:CilenWkk
『小狼くん、私がんばるからね!!』
鍋の向こうからさくらが叫んだ。
『ああ、気をつけて・・』
『うん、どっちが先に私のお部屋見つけられるか競争だね』
『ふふ・・・俺が先に見つけたらクロウカードぜ〜んぶもらうからな』
『ほえっ・・だめだよぅ〜・・』
『さくら、はよいくで!!』
『あ・・うん、じゃ小狼くん、気をつけてね!!』
『ああ・・無茶するなよ』
さくらはケルベロスと一緒に駆けていった。
独りになったキッチンで小狼はただずむ。
さくらはもう散々泣いた後だったんだろう。
目の周りが赤かった。
だから安堵の笑顔を見せてくれたときは本当に嬉しかった。
『俺も・・行くか』
大きく息を吐き、小狼はキッチンを後にした。
355タソもガンガレ
214 :
355:03/01/29 22:03 ID:iAwp4K+w
ほえ〜ごめんよ〜忙しいー
いいんだ。335タンのペースでやっとくれ。
のんびり待っとるから。
わくわく♪
217 :
CC名無したん:03/02/09 06:33 ID:0OHHF10g
終了━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
hosyu
☆
がんばれお仕事。
221 :
355:03/03/04 23:09 ID:hb9LLSeQ
帰ってきたぜ!!!!!!
書くよ、今日か明日。
お帰り355たん!
期待して待ってまほ。
223 :
CC名無したん:03/03/05 02:30 ID:zS3vemVC
355たん好きデス!!
224 :
CC名無したん:03/03/05 03:34 ID:5DIW+hBn
おもろいYO!
あぼーん
226 :
355:03/03/07 14:02 ID:LR86c5Ch
スマソ・・・練ってる・・
ああ、こんな良スレがあったなんて。
いま読み終えた。
エロがなくて新鮮なかんじです。がんばってね。
228 :
CC名無したん:03/03/08 21:38 ID:SpveNNYi
355様、さくら板のため(?)にもガンガッテクダサイYO.
229 :
355:03/03/14 00:07 ID:ndyUVdYe
ごめん・・・なんか頭が小説モードにならない・・
頭が働かない・・
ゆっくり待つからゆっくり書いてね。
231 :
CC名無したん:03/03/17 18:09 ID:Yk+1+CGw
待つよ!
あぼーん
233 :
CC名無したん:03/03/28 00:45 ID:uiqqi6Sz
ZZZ...
続きキボンヌ
235 :
355:03/03/31 04:30 ID:7WeARFAA
ごめん・・・はあ・・どうしよ・・・
迷いがあるのであれば無理はしないほうが良いですよ。体にも悪いし。
俺は気長に待っていますが。
237 :
CC名無したん:03/03/31 08:03 ID:rdfvUZl0
名作ですた。読んでても、映像が浮かんでくる。。
最後はうまくまとめるだけになりがちだし、読者それぞれの理想の展開もあるので、夢のあるまま打ち切るのも良策と思います。
また次作に期待。悩むのは毒よん。
ホントよかったよ。
238 :
CC名無したん:03/04/09 00:30 ID:ZZrmS7i4
あぼーん
あぼーん
243 :
355:03/04/14 05:43 ID:oY+JO7mM
『3/4×2/6・・・?』
小狼と別れてすぐだった。
扉に白い紙が貼ってあり、その紙には算数の問題が1問、記されていたのだ。
『ほえ・・?』
『これは・・・』
さらに床にはまだ削られてない一本の鉛筆、そしてそのとなりにはこちらも1つずつ、
新品の消しゴムと鉛筆削りがちょこんと用意されていた。
『解けっちゅう・・ことやな・・・・』
『だね・・・』
(がりがりがりがりがり・・・)
鉛筆を削る音が、無限に続く廊下に不気味に空しく響いた。
『自分で削れってか・・・・こないな陰険な真似クロウ以外考えられへん・・』
『よし、削れたよケロちゃん♪』
さくらはそれほど気にもしていないようだ。
さくらはやっと訪れた希望のほうに神経を注いでいる。
さくらはさっそく分数の計算問題とのにらめっこに入る。
あぼーん
355氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
分数の問題とはまたいい感じで。
焦らず自分のペースで頑張ってくださいね!
246 :
CC名無したん:03/04/15 00:04 ID:HCyBlWeq
ゴラァ
あぼーん
荒れてるね…
ガンガレ
249 :
CC名無したん:03/04/17 18:35 ID:KiRRmDPX
待ってました!
250 :
山崎渉:03/04/19 23:41 ID:aj7xmET4
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
355さん応援カキコ。
待ってるよん。
255 :
355:03/05/22 00:14 ID:XJ4oUPYx
『(小狼くんが〜♪教えてくれた〜んだよね〜♪)』
『・・・・?』
『よし・・できたよっ!!』
『答えなんぼや?』
『にじゅうよんぶんのろく・・・かな?』
『で、答え書いた紙、どないすんねや?』
『たぶん〜・・元の場所に貼るんだと思うよ』
さくらは扉に解答を貼り付けた。
( ガ コ ン ッ !!!!)
『ほぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!!??』
『ぬおおおおおぅぅぅ〜〜〜!!???』
おもいきりしりもちをついた。
『いたたたた・・』
『うう〜・・さくらお前・・間違えたな・・』
『そんな〜・・』
待ってましたご苦労様です355氏。
ここで
>『(小狼くんが〜♪教えてくれた〜んだよね〜♪)』
などとやられてしまうと当方もう堪りません。ハァハァ。
この答が×なら問題の2/6もなんかフェアじゃないような気もしますが
それはともかく頑張ってくださいな。
257 :
355:03/05/22 00:33 ID:XJ4oUPYx
さくらは上を見上げた。
はるか上に小さな四角い光が見える。
あそこから落ちてきたのだ。
『うう・・・どうして?わたしちゃんと・・・』
『とにかく・・・せっかくの希望はパァになったな・・』
『な・・なによ・・・』
『さくらが間違えたからこんなことになったんちゃうんかい!!』
『なによなによ、ケロちゃんだってなんにもしてないじゃないの!!』
『去年宿題手伝うたら怒ったやんけ〜!!』
『うう・・・それは・・そうだけど・・ケロちゃんのバカッ』
『やかましい怪獣サクラノドン!!』
『うぅ〜怪獣じゃないもんっ!!!』
『早く・・・気付いてくれませんかね・・・』
『ケンカするユエってのもおもしろいかもね〜♪』
『のーてんきの塊・・』
さくらとケルベロスが目の前にある次の問題の存在に気付くのは数分後のことだった。
258 :
355:03/05/22 00:36 ID:XJ4oUPYx
>256
た・・・確かに・・(汗
まあさくら&小狼復活記念ということで
259 :
355:03/05/22 01:04 ID:XJ4oUPYx
二問目。
今度は割り算。もちろん分数だ。
『なんでわたしが分数キライなの知ってるの〜?』
『分数だけやないやろ・・』
『ケロちゃんは黙ってて!!』
3/8÷6/10
『え〜と・・ひっくりかえすんだよね・・・・なにを!!??』
さくらの頭がひっくり返った。
260 :
CC名無したん:03/05/23 02:42 ID:S+ssOGVr
二問目。
今度は割り算。もちろん分数だ。
『なんでわたしが分数キライなの知ってるの〜?』
『分数だけやないやろ・・』
『ケロちゃんは黙ってて!!』
3/8÷6/10
『え〜と・・ひっくりかえすんだよね・・・・なにを!!??』
さくらの頭がひっくり返った。
261 :
CC名無したん:03/05/23 05:40 ID:/bA/mzzm
先生「1桁の数字で一番大きな数字は何かな?」
さくら「はーい!8でーす。」
先生「残念、違います。」
さくら「え?8は違うんですか?だって8を横にすると∞になるんですよ。
アシュラマンさんが言っていました。」
先生「・・・・・・・・・・。」
263 :
CC名無したん:03/05/24 00:11 ID:v1mBaZrM
>『え〜と・・ひっくりかえすんだよね・・・・なにを!!??』
>
>さくらの頭がひっくり返った。
かわいいです(w
264 :
山崎渉:03/05/28 10:01 ID:FNwlCsEz
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
265 :
CC名無したん:03/05/28 11:35 ID:SqL1hs2Y
あげ
頑張れー。
267 :
CC名無したん:03/06/20 14:50 ID:+Xtiwdu9
2ちゃんに来たのも久し振りだ・・・みんなごめん。
あぼーん
がんがって下さい。
こういうほのぼの純愛が好きなのに、この板はエロネタばっかだし・・・。
期待しとります。
ところで、355さん以外の人がここで小説書くのはNG?
OKでつよ。
つか、ほかにいないのでちと寂しいというか。
できれば激甘らぶらぶ路線でよろすく。(w
うむ。悶絶するほどラブラブなのキボンヌ
劇場版の居間でのやりとりみたいなヤツw(「お砂糖いくつ?」のとこね)
てゆうか269さん期待しますよ、まぢで
>271さん
いや、漏れは小説あまり得意でないんで…。
誰か書いてくれないかなぁ…。
ラブラブは漏れも大好きなんですが…。
273 :
山崎 渉:03/07/15 11:34 ID:lykpZgY2
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
274 :
CC名無したん:03/07/15 16:10 ID:Ohaa+Tx6
じゃあ、平安時代版ってのもあり?ほのぼのラブで。
>274
OKかと。漏れは期待してます。
・・・で、誰が書くんですか?(;´∀`)
エロはいらないけど、読んでて悶絶しそうなくらい(ry
277 :
274:03/07/21 12:04 ID:WJo6M0gB
時は平安 貴族の中でも1・2を争う名門・大納言家。
小狼は今日もまめに「貴族の集まり」に参加するべく、そこに足を運んだ。
そしていつも集会の後には白拍子(女性の踊り子)を呼んで騒ぐ二次会のようなものがあり
小狼は決まってそれを断った。
「・・・庭でも散歩してみるか」
大納言家の庭は予想以上に広かった。
大きな池があり、きれいな花も所々に咲いていた。
「わぁ・・・」
その中でもひときは綺麗な桜の木に惹かれた小狼は、その根元で軽く目を閉じた。
その時だった。
278 :
CC名無したん:03/07/21 12:16 ID:HWoBqSNb
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
応援age
279 :
274:03/07/21 13:50 ID:vtv7ZikE
もう出来てるんだけど、一回長すぎたから消えちゃったよ。
家の人にも邪魔されたし。3時ごろまで待ってね。・・・
待ってくれる人が何人いるやら・・。
280 :
CC名無したん:03/07/21 14:15 ID:e1XgRPdl
>>274さん
少なくともここに一人いるよ〜〜!!
281 :
CC名無したん:03/07/21 14:31 ID:fY/0fk96
あたいも応援アゲ!
282 :
274:03/07/21 14:39 ID:vtv7ZikE
「お食事までにはお戻りくださいね。お呼びいたしますので」
「はーーい!」
縁側のほうから少女二人の声が聞こえた。
会話から推測すると、ここの姫君とその女房(お世話係)だろう。
「集会ばっかでつまらないよぅ」
姫はため息まじりの独り言を言いながら、縁側から庭へ
てくてく歩きはじめた。
キター。
274さんがんばってね。
355氏も待ってます。
284 :
274:03/07/21 14:54 ID:vtv7ZikE
「(人が来る!)」
小狼は慌てて木の反対側にまわり、木の陰からこちらへ向かってくる
姫を垣間見た。
その姫は薄い茶色の髪にエメラルドの大きな瞳をしていた。
彼女が小狼のいる桜の木の根元にくるまで、小狼の目はその少女に
釘付けだった。
「ふにゃあ〜。やっぱりこの木の下って落ち着く〜」
姫はその綺麗な刺繍のついた着物が汚れるのを気にすることなく
草の上に腰をおろした。
あぼーん
286 :
274:03/07/21 15:07 ID:vtv7ZikE
バキッ!!
「あっ・・・!」
「・・・ほえ?」
すぐ後ろのほうで小枝が折れた音・・それに少年の声がした。
「・・・誰かいるの?」
「あ・あの!・・勝手に庭に入ってすまない・・」
「・・あなたは・・えっと・・」
すぐに謝罪の言葉を述べた小狼を、何かを思い出すかのように
じっと見つめた。
見つめられた側の小狼はどうしていいか分からず、真っ赤になって
黙っていた。
287 :
274:03/07/21 15:13 ID:vtv7ZikE
「あ!集会に出席してる方だよね?!・・・名前はえっと」
「・・・小狼です」
「そう!小狼様だ!」
どきっ
「あっ、わたしはさくら!木之本桜っていうの」
あぼーん
あぼーん
キ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
って事で是非とも頑張ってください
応援してます
初対面の設定のようですが、どのように惹かれ合って行くのか今後の展開に激しく期待です
悶(ry
291 :
274:03/07/22 10:38 ID:0MtinXl6
「(きのもと・・・さくら・・か・・)」
どこかで聞いた名前だった。
「(そういえば俺の女房達が話してたっけ・・・)」
貴族の中でも可愛いと噂になっている姫君の名前だ。
小狼はあまり噂などに興味を持たない少年なので、さほど驚きはしなかった。
ただ、本人に良く合う可愛らしい名前だと素直に思った。
292 :
274:03/07/22 11:56 ID:0MtinXl6
「?・・あの、なにか?」
「え?あ・・いえ・・!((・・かぁぁっ))」
さくらの一言で、考え事をしてる間ずっとさくらを見つめている
自分に気付きたまらなく恥ずかしくなった。
「・・・あっ、あの、・・姫」
目をそらした先の芝生の上に「話しの種」でも落ちていたのだろうか。
小狼はまたさくらの方を向いた。
「どうして、俺のことを・・」
「知っているのかって?」
先を読まれた小狼は何も言わず小さくうなずいた。
「いつも・・見てるもん」
「え?」
「お部屋にいるの退屈だから、よく几帳の裏からみてるの。
あっ、そっちからは見えないんだよね」
一瞬、自分だけ見られていると錯覚してしまうほどの表情を
さくらは見せた。
293 :
274:03/07/22 13:16 ID:N0hC4JUc
「お父様がね、そんなに毎回出席してるのは小狼様くらいだって
言ってた」
「・・・」
「まじめなんだね」
「ふ・普通だろ」
「(くすっ)そんなことないよ。それに・・」
「(毎回小狼様の顔をみるだけで・・安心した)」
「・・・なんでだろ?」
さくらは自分のなかに生まれた一つの疑問に戸惑い、小さく呟いた。
294 :
274:03/07/22 13:44 ID:RvK9ioVf
「なにがだ?」
「ほえ?あ・なんでもないの!」
真っ赤になって顔の前で大きく両手を振った。
そんな時だった。
「姫様〜!お食事の時間ですわ〜」
さくらを呼ぶ声があった。
「はーい!・・・」
返事はしたものの、すぐに動くことが出来なかった。
「・・・」
お互い黙って見つめ合っていたが、先に口を開いたのは小狼だった。
「・・・行かなくていいのか?」
「え?・・あ、そ・そうだね」
苦笑いのような表情を小狼にむけ、縁側のほうへゆっくりと
歩き出した。
295 :
274:03/07/22 15:25 ID:RvK9ioVf
「姫!・・・あの!」
呼び止められて振り返る。
「小狼様・・・お願い、聞いてくれる?」
「え?あ・あぁ。なんだ?」
「また会いに来てくれる?」
「・・はい!必ず」
小狼は笑顔で答えたが、さくらはまだ何か言いたげだった。
「?」
「・・・さくらって・名前でよんで」
「!」
「だめ?」
「いっ!いや!・・だめじゃない・・けど」
熱った顔と、心の動揺を抑えるように一つ深呼吸をして
照れくさそうにさくらに近付きそっと手をとった。
「また同じ時間に・・待ってるから」
「・・・やくそく、だよ?」
「あぁ」
296 :
274:03/07/22 15:48 ID:RvK9ioVf
「さくら様〜!どちらにおいでですか〜?」
「はっ!はい!いまいきます〜!」
自分の名前を二度も呼ばれたので、その反動で手を素早くひっこめた。
「じゃあ、また明日」
「あぁ。・・・さくら」
さくらはとびきりの笑顔を見せると、パタパタと縁側のほうに戻った。
あぼーん
298 :
274:03/07/22 16:18 ID:RvK9ioVf
さくらが見えなくなるまでその場に立ち尽くしていた小狼だったが、
いつもの冷静さを取り戻すにはあまり時間はかからなかった。
「(・・・どうしてあんなに・・)」
話しやすかったんだろうか。どうしてあんなにあの姫君は
自分に心を開いていたのだろうか。
今まで小狼が見てきた姫は、ただ几帳や扇子に隠れてくすくすと
笑っていた陰のような存在だった。
さくらは明らかに他の姫達と違っていた。
「(あんなに笑う姫ははじめてだな。・・・いや、あんなに
顔を見ながら人と話したこともなかったか)」
小狼はまた桜の木の下に行き、木の幹によっかかった。
そして先ほど軽くさくらの手を握っていた右手を、
沈んでいく赤い太陽にかざした。
「(・・・っ!どうして・・)」
今別れたばかりの少女のことが気になるのか。小狼は初めて
自分の気持ちをコントロール出来なくなっていた。
299 :
274:03/07/22 16:34 ID:RvK9ioVf
今日はもう限界かな。ふぅ。小説初めてだから難しい!
調子ずいてるときは楽しいけどね。290さん、「どのように惹かれ
合っていくか期待」・・・早くてごめんです!いや、
あの二人には自然に恋してもらいたかったの。
(どんなフォローだよ)
あと、色々と期待されていた人たちにもどのくらい答えられるか
不安です。でも応援はすごくうれしい!明日はツバサが読める!
あぼーん
あぼーん
302 :
290:03/07/22 18:26 ID:7bmPSs1r
いやいや・・・なかなかどうして大したもんです。
初めてにしては文章巧いですよ、特に違和感なく読めるし
CCさくらの二次小説は散々読んできますたが
平安時代ってのもこれまた新鮮で(・∀・)イイ!!かと
ともかく毎日の楽しみにな理想な予感。
ご自分のペースでマタ〜リ頑張ってください
303 :
チョコ:03/07/22 21:47 ID:cUeIg9UE
どうも、274です。名前・・自分で付けたわりにはしっくりこないな。 なんか犬の名前みたい。理由は好きだから!です。
あぼーん
305 :
チョコ:03/07/22 21:52 ID:cUeIg9UE
302さんありがとです。そう言っていただけると気持ちも楽になります〜♪ 平安時代ってよく分からないとか、嫌いな人もいるかもしれませんが、分からないことあったら聞いてください。答えられる範囲で答えます!って無理かもだけど。
306 :
CC名無したん:03/07/23 00:21 ID:WeWQqKCW
Q1 「なんて素敵にジャパネスク」好き?
Q2 影響受けた?
Q3 女の子?
Q4 高校生?
Q5 自己紹介して!
あぼーん
あぼーん
あぼーん
310 :
チョコ:03/07/23 10:11 ID:mqnWqqXU
306さん。ジャパネスク好きです!
影響受けまくりですよ(笑)あとは「白拍子」も。
さくらでやったら可愛いだろうな〜と思ったのがきっかけ。
・・・自己紹介ですか・・。ばればれじゃん!
女子高生です。現役の。でもあと少し・・・。
趣味は別にあります。ここでは言わないけど、全然関係ない
ものです。今日はちょっと進まないかな。やること貯まってるし。
山崎を山崎渉と読み違えてしまい
木之元を六本木と呼んでしまった漏れは重傷ですか?
312 :
チョコ:03/07/24 15:16 ID:Ye0RwJJo
よし!今日はがんばります!!
みなさん、よろしければまた頭の中を千年ほど昔にセット
してください!(笑)
あぼーん
314 :
チョコ:03/07/24 15:33 ID:Ye0RwJJo
「はい。今日はここまで」
「ふぇ〜」
パタンと少し厚めの本を閉じながら雪兎が笑顔で言うと、
さくらは倒れるように隣の脇息に身をのせた。
どうやら今日の「授業」が終わったようだ。
「それでは僕はこれで」
「あっ、雪兎さんっいま何時ぐらいですか??」
「ん〜、そろそろ申の刻(午後4時頃)かと・・・」
「大変!(もう会議終わってるよぅ!)」
「なにか急ぎの用ですか、姫?」
「はい。雪兎さんっありがとうございました!また明日」
「また明日・・・お気を付けて」
慌てて部屋から出て行くさくらを、雪兎は笑顔で見送った。
「・・・今日も姫はお元気だ」
あぼーん
316 :
CC名無したん:03/07/24 15:45 ID:DnG6wRoh
今日もがんばってください。 >チョコ
317 :
チョコ:03/07/24 15:58 ID:Ye0RwJJo
「小狼様〜!」
衣ずれの音と共にこちらに向かってくるいつもの少女の
声で、小狼は目を開けた。
「ふぇ〜。疲れた〜」
「そ・そんなに急がなくてもよかったのに。・・・
大丈夫か?」
今にも倒れそうなさくらの体をささえながら、
小狼は心配そうに眉をひそめた。
「うん、平気〜。だって私からお願いしたことだし、
待っててもらうの悪いもん!・・・待った?」
「いや。大丈夫だ」
「よかった!」
昨日の同時刻に、この桜の木の下で二人は出会った。
初対面とは思えないほどお互いを打ち解けており、
今日も春のやさしい空気が二人を見守っていた。
318 :
チョコ:03/07/26 15:57 ID:jkw2EMTr
「それでね、お兄様ったら・・・」
「まぁ、そんなとこにいらしたのですか?姫様」
たわいない会話を続けていた二人の間に、
さくらと同い年くらいの少女が口をはさんだ。
「と・知世ちゃん!」
黒髪でとても落ち着きのある彼女のことを、
さくらは驚きながらこう呼んだ。
319 :
チョコ:03/07/26 16:13 ID:jkw2EMTr
「そんなにお庭に出られていると、風邪をひいて
しまいますわ・・・こちらのかたは?」
「あっ、小狼様で、右大臣の息子さん・・・だよね?」
さくらに紹介され、小狼は立って軽く会釈した。
320 :
チョコ:03/07/26 16:27 ID:jkw2EMTr
「小狼です」
「お初にお目にかかりますわ。わたくしは
姫様専属の女房の、大道寺知世と申しますわ」
「大道寺って、たしか有名な貴族の・・・」
知世は黙って笑顔をみせただけだった。
この時代、身分の低いものには名字はつかない。
大納言家の姫専属の女房ともなればそうそうの身分の
はずだが、一度や二度聞き覚えのある名字だ。
「知世ちゃんもね、大きなお家柄のお姫様なの。・・
でも・・・」
「さくらちゃんのためならどこへでも行きますわ!」
「ほぇ〜」
321 :
チョコ:03/07/26 16:34 ID:jkw2EMTr
目を輝かせて言う知世に、さくらは赤くなって
困っていた。
「・・・」
この光景はよくあることだが、それに初めて
出くわす小狼はどう対応していいのか迷っていた。
あぼーん
323 :
チョコ:03/07/30 13:31 ID:dbxQ1ups
ここって、自分がageないとあがらいの?
ちょっと寂しいのでage。
355氏が寂しがるのが少し分かったかも。
う〜、私もがんばる!
ガンガレ
あぼーん
上げた方がいいならageますとも
期待してますよチョコ殿
327 :
CC名無したん:03/07/31 02:06 ID:HK25zJl8
おもしろい!
328 :
チョコ:03/07/31 16:37 ID:jNrd6GiI
「右大臣殿のご子息で、小狼様・・・たしか
中将様ですわよね。」
「え?・・・あ・あぁ」
急に話題をふられ、返答するのに手間取った。
「中将・・・えらいんだね!」
「べ・別に」
「そんなことないよ。何かの役職に就くのはすごく
大変なことだって、お父様もお兄様も言ってたもん」
ちょっとやそっとの、些細なことに関心を示すさくらに
小狼の心臓はすぐに反応する。
出会って二日でもうさくらのぺースだ。
329 :
チョコ:03/07/31 16:45 ID:jNrd6GiI
「きょ・今日はこれで失礼する」
「ほえ?・・・もう?」
少し熱くなった顔をさとられないように勢いよく
立つが、下から不安そうに眺める姫にさすがの
「中将様」もたじたじ・といったところだろう。
330 :
チョコ:03/07/31 16:58 ID:jNrd6GiI
「(くすっ)中将様。宜しければ今度是非
琴の音を聞きにいらしてくださいな。姫様、
お得意ですのよ。ねぇ、さくら様」
「え?う・うん(?)」
さくらにはその意味が分からなかったのか、
首をかしげた。
「・・・では、また明日」
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
332 :
チョコ:03/08/01 08:50 ID:NFdqrmUz
小狼のほうも、その時はまだ知世の笑顔の意味を
読み取ることが出来なかった。
少しの笑顔を見せ、その場をあとにする。
「ねぇ、何でお琴なの?」
「お庭よりはお部屋のほうが宜しいかと」
「そっか、風邪ひいちゃうもんね」
「おほほほほ」
333 :
チョコ:03/08/01 09:07 ID:NFdqrmUz
歩き続けていた小狼の足が、大納言邸をでたあたりで
ふと止まった。
(「琴の音を聞きにいらして・・・」)
さきほどの知世の台詞がひっかかる。
「・・・それって」
「(今度は大納言邸屋敷内まで来い・・
ってことか・・・?)」
「・・・って・・・!(かあぁぁぁ!)」
そこまで思考回路がいきついた時、
顔に火がついたように赤くなった。
当時は通い婚。男性のほうが好意をもっている
女性の家に通うことが結婚の必要条件だった。
当然はたから見れば、小狼がさくらを訪ねて
屋敷内に現れることはそれに繋がる。
334 :
チョコ:03/08/01 09:18 ID:NFdqrmUz
(「小狼様!」)
「・・・・」
自分を呼ぶ、さくらの笑顔が頭によぎる。
それは屈託のない、自然な笑顔。
「・・・考えすぎかな」
少し苦笑しながらまた歩きはじめる。
「また顔が見れるだけでいいんだ」
どんな形でも、彼女の笑顔が見れるなら。
「それだけで・・・」
時刻はすでに酉の刻(午後六時頃)。
月明かりが彼の足元を照らした。
コピペでなくリアルタイムですかぁ!?
あぼーん
337 :
CC名無したん:03/08/01 12:30 ID:QLPvC2HS
335氏。どういう意味だ?チョコ氏宛て?
>337
うむ。時間見てあれ?って思ったんだよ
普通は既に書いてある奴をコピペして書き込むでしょ?(多分だけど
ま、なんにせよ応援してます
チョコたん(・∀・)bグッジョヴ!
あぼーん
あぼーん
/ ̄ ̄ ̄ ̄\〜プゥン
( 人____)
|ミ/ ー◎-◎-)
(6 (_ _) )
|/ ∴ ノ 3 ノ <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
\_______ノ,,
ピュ.ー ( )
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ デブヲタ
342 :
チョコ:03/08/01 16:58 ID:QLPvC2HS
はい。リアルタイムです!ベースになるやつは前から考えてあったんですが、ほとんどその時に決めてます。ケータイからだから読みづらいかな。すみませんです。
343 :
チョコ:03/08/01 17:01 ID:QLPvC2HS
だから、漢字間違えとか 文字のつながりが変とかかるかも・・・。またあとでパソでいいわけします(笑)。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
345 :
CC名無したん:03/08/02 21:01 ID:/JftMn9C
age!
346 :
チョコ:03/08/04 12:04 ID:x/8CVWWN
来ましたね平日!さて、がんばろう!
しかし今日は暑すぎだね。
あ、ベースになったものを作ったときは小狼君は
中将じゃなかったです。さくらの護衛役で身分違いの
恋にしようと思ってました。でもツバサがそうだった
から・・・。
ラストは出来てるんですが、そこにもっていくのに
時間がかかりそうです。
あぼーん
348 :
チョコ:03/08/05 15:33 ID:YC/+IdIz
「ふぅ・・・」
大納言邸。そよそよした春の風が桜の花びらと共に
縁側に流れ込む。
その花びらの一枚が机の上の文に届いた。
花びらをそっと拾い、さくらはひとつため息をつく。
「こんなに・・・どうしよう・・」
彼女の前には山済みに置かれた文(ふみ)。
それもすべて恋文である。
普通は通い婚のまえに、自分の思いを和歌に託して
返事をまつのだ。
さくらは返事を書くことをためらっていた。
(どうして会ったこともない人からもくるのかなぁ)
ふいっと脇息に頬杖をついて横目で文の山を眺めた。
349 :
CC名無したん:03/08/05 15:49 ID:YC/+IdIz
ひとつの牛車が大納言邸の前に止まった。
「着きました。若君」
「あぁ。ありがとう」
息を切らした自分の使いに礼を言うと、
小狼はバッと扇を開いて歩きはじめた。
なかに入ると女房や下人たちが迎えの
言葉をかける。そのひとつひとつに軽く
目配りをして長い縁側を歩き続けた。
「まぁ、中将様。ようこそおいでくださ
いましたわ。姫様は奥のお部屋にいます」
「・・・ありがとう、女房殿」
こんなやり取りも一週間も続けばもう慣れた
ものだ。
350 :
チョコ:03/08/05 15:56 ID:YC/+IdIz
「あ・・・ですが・・・」
「なんだ?」
「・・・いえ、なんでもありませんわ。
ではごゆっくり」
「?」
いつも一番の気配りの知世の言動に少し
疑問符をとばす。
だがすぐに止まっていた足を動かした。
ある場所をめざして・・・。
351 :
チョコ:03/08/05 16:14 ID:YC/+IdIz
その場所は一番美しい桜と池が見れる
部屋だ。そしてその部屋には桜の花びら
よりも可憐な姫君がいるのを、小狼は
知っていた。
「あれ?」
ひらひらと宙を舞う桜の花びらが
風向きですべてその部屋に流れ込んで
いた。
(几帳をたてていないのか・・・?)
「さくら?・・・!」
352 :
チョコ:03/08/05 16:26 ID:YC/+IdIz
小狼はこの部屋の主の名前を口にしたが
返事はなく、変わりに目の前に現れた
光景に声をなくした。
さくらは脇息に体重をかけたまま
気持ちのよさそうな寝息をたてて夢の中に
いた。
(・・・女房殿のやつ。どうしろって言うんだよ)
半分八つ当たりをこめてため息をつく。
カサッ
「ん・・・?」
小狼の足に一枚の紙が当たる。
353 :
チョコ:03/08/05 17:04 ID:YC/+IdIz
「これは・・・文・・?」
その場にしゃがみこんで先ほど足に
あたったものを手にとる。
よく見ると、机の周囲に大量の文が
散乱していた。
(これ全部・・・)
小狼の予想はおそらく当たっている
だろう。真横にいるのは大納言家の
姫君で、それも可愛いと都中の評判
になっているほどの人物だ。
誰から送られたか分からない文を
眺めていると、胸の奥が痛むのを感じた。
(・・・っ。なんだ?この気持ちは)
嫉妬にも似た気持ちだが、小狼は今まで
経験したことのない痛みだった。
つんっ
「え?!」
自分の着物の袖をひっぱってるような
感覚に、反射的に横を見る。
「!!・・・(かあぁぁぁっ)」
寝たままのさくらの小さな手が犯人
だったのを目で確認すると、顔が赤く
なっているのが自分でもわかった。
あぼーん
355 :
チョコ:03/08/06 14:56 ID:gC56XX5U
ツバサ表紙最高!!
スレ違いごめんなさい。今テンション高いから。
はやくあのくらいのラブラブになれるように
続けなくては!
356 :
チョコ:03/08/06 15:20 ID:gC56XX5U
(風邪ひくんじゃ・・・)
上着を掛けてやりたいのは山々だが、
その着物をしっかりとつままれては身動きを
とることも出来ない。
(あれ?そういえば・・・)
「俺、さくらに文出したことなかったな」
「ん・・・、しゃおらん・・さま・・」
びくっ
自分の名前を呼ぶ声に現実に引き戻された。
357 :
CC名無したん:03/08/06 15:24 ID:tJxC1iri
stgsrtgwsれt
358 :
チョコ:03/08/06 15:31 ID:gC56XX5U
驚いて横を見るが、なんら変化のない幸せそうな
寝顔。
「・・・寝言か」
自然と小狼の顔が和らぐ。
さっきまで感じていた嫉妬に近い感情も、
もうみじんもなかった。
これだけ多い文―求婚者がいるのに彼女は
自分の名前を口にしているのだ。
(夢の中だけでも、そばにいられたら・・・)
春のやわらかい風が二人をつつんだ。
359 :
CC名無したん:03/08/06 15:40 ID:SOko4gEb
>355 ツバサの表紙って…コミックス一巻のですか?
360 :
チョコ:03/08/06 16:33 ID:gC56XX5U
(あれ・・・なんか、あったかい。この感じって
知ってる。なんだか、安心するの。・・・これは・・・)
「・・・う・・ん・・」
ゆっくりとまぶたが開く。
夕日が部屋を照らし、鳥のさえずりも減ってきて
いる。
「起きたのか?」
「え、うん・・・!!」
普通に返答していたが、声の主を急いで
さがす。
その人物は赤い夕日を背にうけながら
やさしい笑顔をみせていた。
「っ!・・・小狼様?!!」
小狼は黙ってうなずくだけだった。
「どうして・・・私、夢を・・」
混乱する中、自分の手が彼のうぐいす色の
着物に伸びているのを発見して、急いで手を
ひっこめた。
(ほぇ〜!!)
361 :
チョコ:03/08/06 16:36 ID:gC56XX5U
いやいや、今日発売のマガジンのカラーです!
コミックスのほうは、どちらかというと
通常版のほうが買いたくなりますな。私としては。
あぼーん
あぼーん
漏れも見ました
(・∀・)イイ!!っすなカラー表紙
シチュエーションが素敵
バッチリ保管しとこう
365 :
チョコ:03/08/07 15:00 ID:onDJOFNx
(どうして〜!最近毎日会ってたから、別に今日も
来てくれててもおかしくないけど!私が頼んだことだし。
う〜、でもでも時間だっていつもとり早いよね?!
でもなんで小狼様の着物つかんでたの〜?
恥ずかしいよぅ〜!)
真っ赤になった頬を両手で隠しながら、今動き出した
ばかりの頭でものごとを整理しようと試みる。
だがすでに頭の中はパニック状態だ。
366 :
チョコ:03/08/07 15:14 ID:ypOpgDyS
さくらはもう一度たしかめるように小狼のほうを
向いた。
そこには先ほどから変わらぬ存在感、優しくしっかりと
した安心感。
どきっ
「あの、今日いつもより早い・・・?」
気づけば言葉は口から滑り落ちていた。
「あぁ。今日は集会ないだろ?昨日言ったはずだが
・・・」
「そ・そうだったね・・・」
だんだん穏やかになっていく気持ち。
ちょっと会話をしただけで、こんなに落ち着いて
しまう自分がなんだかとても不思議だった。
367 :
チョコ:03/08/07 15:24 ID:ypOpgDyS
「私が起きるまでずっと待っててくれたの?
お約束したの私のほうなのに」
心配そうに眉をひそめ問うさくらに、変わらない
優しい笑顔をみせる。
「あぁ。あんまり幸せそうだったからな。
俺も自分でここに来たいと思って来たから、
大丈夫だ」
「小狼様・・・」
小狼の優しい言葉に自然と笑顔がこぼれた。
そんな時突然さくらは思い出したかのように
「あっ!」と声をあげ、周りに散らばった文を
拾いはじめた。
368 :
チョコ:03/08/07 15:34 ID:ypOpgDyS
「ごめんね!すぐ片付けるから!」
「手伝おうか?」
「い・いいよ!大丈夫だよ」
「あ・・・ごめん」
「ほえ?」
いきなりの謝罪の言葉に意味がわからず、
さくらの手が止まった。
「いや、その。人の文だから・・・」
(あ・・・そうか・・・。大事なものなんだよね
、これ。)
ひとつひとつに思いがこもっている紙切れ。
それを出す側の小狼にとって、その価値は大きな
ものに思えた。
369 :
チョコ:03/08/07 15:40 ID:ypOpgDyS
わぁ!訂正発見!365の3行目。「いつもとり」
ってなんだよ!「とり」って!・・・「より」
の間違いです。もっとちゃんとみれば腐るほど
出てきそうで怖いわ・・・。そこが掲示板の
恐ろしいところですね。ではでは続けさせて
いただきます!
370 :
チョコ:03/08/07 15:44 ID:ypOpgDyS
368の「思い」ってのも「想い」ですよね。
ごめんなさい。飛ばしすぎました。
見直しもしっかりせねば!
371 :
チョコ:03/08/07 15:57 ID:ypOpgDyS
(そうだよね。きっと、小狼様だって・・・)
誰かに送っているかもしれない――そんなことを
考えると、胸が裂けそうなくらい痛い。
(右大臣の息子さんだし。中将様だし。
・・・やさしいし)
考えるほど痛みは増すばかりで。
(あ・・れ・・?どうしたんだろう、私)
気づけば透明の水が頬を伝わった。
372 :
チョコ:03/08/07 16:12 ID:ypOpgDyS
「どうしたんだ?!」
すぐにさくらの変化に気づき、顔の目の前に
座った。
「ご・ごめ・・・。わかんなくて・・・」
さくらの心はさくら本人にも理解不能になって
いた。肩に添えられた手からも彼の優しさが
伝わって。
涙はあふれるばかり。
「・・・っとめられなくて・・ごめ・・!!」
そっと小狼の指がさくらの頬に当たった。
「いい。むりに止めることないから・・・」
そう言って優しく涙をすくうと、理由を聞く
こともせずに黙っていた。
373 :
チョコ:03/08/07 16:37 ID:ypOpgDyS
「・・・女房殿をよんだほうがいいか?」
あれからどのくらい時間がたっただろうか。
小狼が口を開いたのは、さくらの涙がようやく
おさまったからだ。
「・・・・」
さくらは黙って首を横に振った。
「・・・俺もいないほうがいいか?」
「!」
小狼の言葉にやっと顔が上がる。
泣き止んだとはいえ、さくらの目は
赤く腫れていた。
「・・・ってほしいの」
「?」
小さく囁かれた言葉に、耳をかたむける。
「いっしょに・・・いてほしいの・・・」
「!!」
今度は小狼のほうが目を見開く番だ。
思いがけないさくらの言葉に少したじろぐが、
そっとさくらの柔らかい髪に触れた。
374 :
チョコ:03/08/07 16:49 ID:ypOpgDyS
「・・・さくら」
また穏やかに時が流れる。夕焼けも暗い夜空に変わる。
幾重もの星がちりばめられた夜空。
(そう。安心するの。そばにいるだけで・・・)
今日だけは文のことも忘れてくれる?
あなたの心にもう誰かがいても、今日だけは。
この気持ちがわかったら、きっと一番に教えに行くから。
だから―――その日まで待ってて。
あぼーん
376 :
チョコ:03/08/07 16:54 ID:ypOpgDyS
はい!一段落!ほんとは334の時点で一段落ありました。
なんかむりやりってかんじですね(汗
まぁあと三段落ほどあると思ってください。
ではまた会えますように。
今日は頑張りましたな
乙華麗様
「いっしょに・・・いてほしいの・・・」
ここで 悶 絶 必 至
よいですねチョコさま。
355さまも復活きぼん。
379 :
355:03/08/10 12:28 ID:+InlK5lC
うわお・・・!!
355さん!久し振りです!
続き待ってます。無理はしなくてもいいですが期待しています。
381 :
チョコ:03/08/11 12:21 ID:QdF2NHn3
355さんだぁ!!どうです!お久しぶりです。
あ!勝手なことやってごめんなさい!
なにか問題があれば即撤収します。
私も355さんの一ファンとして。
382 :
CC名無したん:03/08/11 12:43 ID:+luBoNXQ
おまえらおかしいよ
383 :
CC名無したん:03/08/11 12:45 ID:+luBoNXQ
てめーらクソだな
384 :
CC名無したん:03/08/11 13:15 ID:1Fmbo3kk
初めて見ました〜。平安のお話素敵です。これからも頑張ってください
応援してます。
385 :
チョコ:03/08/11 15:04 ID:glEe5xL3
381の訂正。
「どうです」ってなにが?ってかんじですよね。
「どうも」の「も」が抜けてしまいました。
よくこんなんで書いてるな・・・自分。
382=383さん。あなたがどんな「さくら」を頭に
描いてるか分かりませんが、私の中の「さくら」は
こんなかんじです。355さんのお話しも好きです。
ですから、できれば気に食わなくってもそのような
カキコはしてほしくありません。
いつも勝手でごめんなさい。
387 :
チョコ:03/08/11 15:26 ID:glEe5xL3
うー、いや、一応。
なんかストレスでも貯まってるのかな〜って。
ちなみに私は今頭働かないほど、昨日遊びまくって
気分は最高です。
384さんいらっしゃいませ。応援ありがとです!
女子高生が夜遅くまで遊んでちゃ駄目だよー。
と、頭の固い野郎が一応注意してみる。
389 :
チョコ:03/08/11 16:04 ID:glEe5xL3
あはは!別に遅くないですよ。
健全ですから!←本気
そろそろバイトの時間・・・
390 :
ゴノレゴ:03/08/11 16:15 ID:HXSH+cy1
雷キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
うむ。健全なのはよいことだ。
あぼーん
393 :
CC名無したん:03/08/12 00:11 ID:5+NhuO9s
384です。チョコさんの書くお話とっても好きです。CCさくらのほのぼの
な雰囲気がそのままって感じで激しく良いです。大変ワタクシ事なんですが、
桃矢の出演希望したいです。小狼VSさくら姫兄という感じで。無理だったら、
スルーしちゃって下さい。これからも煽りに負けず頑張ってください。
394 :
チョコ:03/08/12 09:34 ID:06OSh32E
う〜ん。桃矢は出すつもりですが、まだ役職を決めて
ないんです。小狼君より偉い立場がいいなぁとは
思ってるんですが。なにかないでしょうか?
ちなみに、苺鈴は白拍子、エリオルは東宮(後の帝)
として出演予定です。
395 :
チョコ:03/08/12 13:01 ID:R0zAqrf+
豪華版求めて、隣駅まで行ったよ。暑くて死にそう。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
399 :
384:03/08/12 14:05 ID:5+NhuO9s
私も豪華版と両方買いました〜。良い感じです。
小狼よりも上だとすると近衛大将とか・・??難しいですね。誰か平安関係強い
方が現われてくれると・・・
あぼーん
401 :
チョコ:03/08/13 10:30 ID:KKDOF9mp
決めた!桃矢は陰陽師にします。
いろいろ考えてくれた方がいたならすみません。
402 :
CC名無したん:03/08/13 12:33 ID:I/Xs7mbb
陰陽師好き〜!!ガンガレ!!
403 :
チョコ:03/08/14 15:39 ID:ady/DlZa
殺伐と、けれどピンと静かな空気が流れる。
まだ10歳ばかりの少女の顔は赤黒く変色し、
彼女の口は低い唸り声をあげている。
『・・・オン・・・』
ドンッ!
青年が一言口にしたとたん、地響きが起きた。
同時に少女の体から黒い影がすっと抜け、天へ舞う。
「あの・・・それでうちの子は・・?!」
彼女の母親であろう女性が、恐る恐る青年に問う。
「今は気を失ってるだけで、じきに目覚める」
「あ・ありがとうございます!!」
青年は言い終わるのを待たずに周りを片付け始めた。
あぼーん
405 :
チョコ:03/08/14 15:51 ID:ady/DlZa
「本当にありがとうございました!」
女性は青年の姿が見えなくなるまで見送った。
部屋に残った女房達は、今帰ったばかりの青年の噂話しに
花を咲かせる。
「わたくし鳥肌が立ったわ!」
「まさかうちの姫様が物の怪に憑かれていたなんて・・・」
「それより!初めてお目にかかったけど、素敵なお方よね〜」
「えぇ!いいわ〜陰陽師木之本桃矢様!!」
女房たちの目は輝きっぱなしだ。
「あの名門・大納言家の長男でらしゃるし!」
「なにより優れた容姿!うっとりしちゃったわ」
「でももう18になるのに、どなたのとこにも
通ってないんですってね」
「縁談は山ほどあるのにねぇ〜」
あぼーん
407 :
CC名無したん:03/08/15 18:48 ID:48ztSRIt
定期age
408 :
山崎 渉:03/08/15 21:15 ID:AJrGutei
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
409 :
CC名無したん:03/08/15 22:24 ID:3prUiY74
age
410 :
チョコ:03/08/16 14:28 ID:n+v65NUu
――大納言家――
東対に通じる渡殿を歩いていると、美しい琴の音が
聞こえてくる。その音色に導かれ、桃矢は一つの部屋の
前で足を止めた。
そっと目の前の几帳をめくり、中の様子を確かめる。
「あ、お兄様!帰ってたの?」
「おつかれ、とーや」
穏やかな親友と妹君の反応に くすっと笑みがこぼれた。
411 :
チョコ:03/08/16 15:14 ID:RDNs8y4+
「今帰ったんだ。また出るけどな」
「陰陽寮へ?」
「あぁ」
「・・・なぁ、さくら」
「なぁに?」
すっと腰をおろし、話題を振る桃矢に素直に答える。
桃矢の目は明らかにさくらをからかおうとする目だった。
「今日、大内裏の方で盗人が出たんだと。
だから六衛府(警視庁)は全面的に動くらしい」
「え?」
「・・・あのガキ、近衛大将だろ?今日は来ないんじゃ
ないか?」
「小狼様・ガキじゃないもん!!」
桃矢の、小狼を見下す言葉にすぐに反応して食い下がった。
「お仕事忙しいし、偉いもん!左大臣様の息子さんだし!」
「そりゃ関係ねーだろ。ガキはガキだ!」
「違うもん!・・・お兄様のいぢわる!」
「まぁまぁ、二人とも」
向かい合って反論しあう二人の間に、雪兎が穏やかに
入る。
412 :
チョコ:03/08/16 15:26 ID:RDNs8y4+
「ほら、とーや。そろそろ行かなきゃ」
桃矢の背中を押しながら簾子のほうに出る。
さくらに笑顔を見せる雪兎とは対照的に、桃矢は得意げな
「ふふん」というかんじの笑みを見せた。
さくらはむっとなって、「い〜だ!」と子供のような反応を
返した。
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
r、r.r 、|::::: |
r |_,|_,|_,||:::::: ⌒ ⌒|
|_,|_,|_,|/⌒ -="- (-=" ぁぁそうでっかそうでっか
|_,|_,|_人そ(^i '"" ) ・ ・)""ヽ なるほどね・・・
| ) ヽノ |. ┃`ー-ニ-イ`┃
| `".`´ ノ ┃ ⌒ ┃|
人 入_ノ´ ┃ ┃ノ\
/ \_/\\ ┗━━┛/ \\
/ \ ト ───イ/ ヽヽ
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
r、r.r 、|::::: |
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|_,|_,|_人そ(^i ⌒ ) ・・)'⌒ヽ ・・・で?
| ) ヽノ |. ┏━━━┓|
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人 入_ノ´ ┃ヽニニノ┃ノ\
/ \_/\\ ┗━━┛/|\\
/ \ ト ───イ/ ヽヽ
414 :
チョコ:03/08/16 15:34 ID:RDNs8y4+
歩き出してすぐの、桃矢の足が止まる。
目の前に先ほどの話しの元になった人物・近衛大将小狼が
こちらに向かって来るのが見えたからだ。
小狼のほうも桃矢たちに気づき足を止める。
「あ!大将殿。こんにちは」
先に口を開いたのはもちろん雪兎だった。
「こんにちは」
少し桃矢に向かって警戒の目を向けていた小狼だったが、
雪兎の穏やかな空気に自然と口元が和らぐ。
415 :
チョコ:03/08/16 15:49 ID:RDNs8y4+
「お前・・・」
不機嫌そうに睨み付ける桃矢の視線に、ちらりと
目がいった。
「仕事はどうしたんだよ。それともあれか?
官位をおろされたか?小僧」
「誰が小僧だ!」
キッとした目で桃矢に食い下がる――まるでさっきのさくら
の様に。
「小僧じゃないとしたらガキか?」
「とーや!・・・ごめんね。あんま気にしちゃだめだよ?」
「ゆき。・・・ったく」
ようやく二人の間の火花が消えた。
桃矢は負に落ちない顔でぶつぶつ言いながら歩き始める。
小狼も再び二人とは反対方向に歩き始めた。
416 :
チョコ:03/08/16 16:06 ID:RDNs8y4+
「あのこにもいぢわるしすぎだよ?とーや」
二人を乗せた牛舎が動き出してすぐの会話だった。
「気に食わないんだよ!」
「ほんとにさくら姫が大事なんだね」
「うるせー」
ちょっと照れたような桃矢をみてくすくすと笑いがこぼれる。
だがすぐにひっかかったものがあったのか、桃矢を見た。
「でもよく大将殿を認めたね」
「あぁ?」
「だっていままで大納言家に来た子たち、みんなとーやが
追い返しちゃったでしょ?」
「別に認めたわけじゃねーよ」
半分怒りかけではき捨てるように返答する桃矢に、
身をのりだして再度質問する。
「じゃ、なんで?」
「・・・腹立つけど、あいつなんだよ」
「?」
「自分の陰陽道が違えるとも思えない」
その言葉の意味を読み取り、黙って微笑んだ。
417 :
チョコ:03/08/16 16:44 ID:RDNs8y4+
「もう!お兄様ってなんであんなにいぢわるなんだろ!」
部屋に一人になったさくらは、つい桃矢への不平を
声にだす。
「・・・小狼様はお兄様みたいにいぢわるじゃないもん」
(この前だって、私が泣き止んだあともそばに
いてくれたし・・・)
先日の出来事を思い出し、桜色に頬が染まる。
誰に見られるわけではないが、ぱっと扇を顔の前で
開いた。
「さくら」
「え?」
几帳の前に現れた人影がさくらの名を呼ぶ。
その声はまぎれもなく・・・
418 :
チョコ:03/08/16 16:55 ID:RDNs8y4+
「小狼様?!」
「あぁ」
「だって、今日大内裏で・・・とりあえず入る?」
「いや、いい」
「でも・・・」
二人の間には几帳。その上簾がかかっており、相手の顔は
見れない。普通はこの形だが、この二人の場合こんな形で
話すのは初めてだった。
「すぐ、いかなきゃならないから」
「そっか。やっぱりお仕事なんだね、今日」
「あぁ。突然だったから、その・・・ごめん」
「誤らないでいいよ!しょうがないもん」
小狼の謝罪に首を振って答えた。
「・・・わざわざそのために来てくれたの?」
「い・いや、別に」
焦ったように目の前の几帳から目を伏せる。
419 :
チョコ:03/08/16 17:31 ID:RDNs8y4+
『別に』は小狼の口癖だった。小狼なりの、不器用な
照れ隠し。さくらもそれを分かっているので、余計嬉しさが
こみ上げてくる。
「・・・ありがとう」
「(かあぁぁぁっ)」
さくらは花のような笑顔をみせた。たとえ壁があろうが
小狼は手にとるように伝わり、どうしても顔が赤くなってしまう。
「じゃあ、行くから・・・またな」
「うん。気をつけてね」
気を引き締めて小狼は別れの言葉を述べた。
さくらはできるかぎりの笑顔で見送る。
姿が見えていなくても想いは通じるのだ。それもこの二人に
しかできない魔法のようだ。
あぼーん
あぼーん
422 :
チョコ:03/08/17 09:58 ID:toer1laf
いかがでしょう?あんま桃矢さん動かせない〜(汗 今日は用事あるのでまた明日!
あぼーん
>>422 よいではないか。よいではないか。
これからもらぶはにゃーんなのをよろしく。
そして夏休みの宿題はきちんと終わらせるように。
あぼーん
426 :
CC名無したん:03/08/17 21:25 ID:peWV89Qv
チョコさん〜。小狼って大将って設定だったけ?私の勘違いならスマソ。
だが、読んでてはにゃ〜んってなった。これからもガンガッテ下さい
427 :
チョコ:03/08/18 10:24 ID:W0lqyMSG
小狼くん・・・いつのまに位が上がったんだ?!(←オイ
ごめんなさい、見返しもせずにばかばかと書いてるから
こんなことになるのね。
気づいてくれた方、こまめに見てくださってありがとうございます。
気づかなかったのは私だけか?(ちょっと違和感はあったのよ)
なんかもう位下げるのも無理だし、出世したってことで!(やけ
あぼーん
あぼーん
430 :
チョコ:03/08/19 15:47 ID:dAhAuotM
小狼が席を立った後すぐに、知世の手から食事が運ばれた。
さくらは目の前に出されたお碗を手に取りゆっくりと口にもって
いく。そのあまりにも無気力な様子に、つい目がいってしまう。
「あの・・・姫様?」
「・・・え?あっ!なぁに?」
ぼーっとしていたさくらは一つずれていた。
「なにかお悩みごとでも?」
「え?!・・・悩みってほどでもないんだけど」
箸を使う手が止まった。
431 :
チョコ:03/08/19 16:06 ID:dAhAuotM
「小狼様お仕事で忙しいのにいつも来てくれるの。
・・・私に出来ることってないのかなぁ」
「まぁ。そこまでお考えになることではないと
思いますわ。姫様といるときの大将様、いつもと
雰囲気が違いますわよ?きっとお通いになるのは
ご自身の為にもなっているのでは」
「ほえ?どういうこと?」
知世の言葉の意味が半分くらいしか理解出来ないのか、
疑問符をとばす。
知世はそんなさくらの様子に くすっと微笑んだ。
「そのうち分かりますわ。そうですわ!確か大納言様が
綺麗な布をお取り寄せなさってました」
「布?」
「ええ。きっとお気に召すような布がありますわ。
見にいかれては?」
知世は少しずつヒントを出す。それを決定するのは
他でもないさくらだ。
「・・・そっか!知世ちゃん、頼みたいことがあるの!」
432 :
チョコ:03/08/19 16:21 ID:dAhAuotM
ぱたぱたと縁側を急ぎ足で歩く。
目的地は大納言藤隆のいる、真ん中に位置する
一番広い部屋――寝殿だ。
「お父様!」
「さくらさん?どうしました?」
額に汗をかいている娘の姿に藤隆は目を丸くした。
「お願い、今日取り寄せた布を見せてほしいの。
それで一つゆずって?」
「かまいませんよ。あっちに全部置いてあるから
気に入ったのを持っていきなさい」
「ありがとう!」
言うが早いが、さくらは二十はある布を丹念に調べていった。
「・・・あっ」
「(これがいいかも!・・・うん!)」
一つの布が目にとまった。それを手にしたさくらは
にっこりと微笑んだ。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
436 :
CC名無したん:03/08/20 11:58 ID:LBuXAoNw
今日も激しく期待age
に、しても変なリンクがやたら多いのは何故だろう
あぼーん
438 :
CC名無したん:03/08/20 12:23 ID:hF+McWBq
「知盛!!重衡!!」入道相国は激怒して二人を呼びつけだ。
440 :
チョコ:03/08/20 14:45 ID:+pUEYQ8k
「う〜ん・・・」
さくらは一人、部屋に持ち帰った布と睨めっこしていた。
その布の使い道は決まっているが、それまでの準備が
できていないからだ。
「(問題は寸法だよね・・・。いきなり聞くのも変だし)」
頭の回路をフルに使い、一番いい結論を導き出す。
「(お兄様でもだめ。お父様でも・・・)」
「あ!そうだ!!」
一人の人物が頭によぎった。
441 :
チョコ:03/08/20 15:02 ID:IoR5p6xZ
「まぁ!今からですか?!」
呼び出された知世の声が部屋中に響いた。
「うん!」
「ですが、今大内裏は危険ですわ。それに・・・
大将様にお会いになられることも・・・!」
「大丈夫だよ。小狼様に見つかってもなんとか
言うから。それにすぐ戻ってくるし」
「・・・どうしても今日ですか?」
知世の台詞が、否定から疑問へと変わった。
いつも無茶するさくらをなかなか止められないのを
思い出したのか。それとも親友として接しているのか。
「うん。出来るだけ早くしたいの」
その瞳は強い意志を持っていた。
知世の口からため息がもれる。
「分かりましたわ。車を用意させます」
「ありがとう!知世ちゃん!」
442 :
チョコ:03/08/20 15:03 ID:2hnSzHvo
「まぁ!今からですか?!」
呼び出された知世の声が部屋中に響いた。
「うん!」
「ですが、今大内裏は危険ですわ。それに・・・
大将様にお会いになられることも・・・!」
「大丈夫だよ。小狼様に見つかってもなんとか
言うから。それにすぐ戻ってくるし」
「・・・どうしても今日ですか?」
知世の台詞が、否定から疑問へと変わった。
いつも無茶するさくらをなかなか止められないのを
思い出したのか。それとも親友として接しているのか。
「うん。出来るだけ早くしたいの」
その瞳は強い意志を持っていた。
知世の口からため息がもれる。
「分かりましたわ。車を用意させます」
「ありがとう!知世ちゃん!」
443 :
チョコ:03/08/20 15:04 ID:2hnSzHvo
うわ!やっぱ二重カキコになってしまった!
スマソ!こういう形の二重は痛いね・・・
あぼーん
保守age
446 :
CC名無したん:03/08/25 13:30 ID:A4QTEiK8
定期age
続きかいてください。
みなさん頑張ってくださいな。
448 :
チョコ:03/08/25 15:38 ID:u9tleh/V
はう。がんばりたいけどとても眠い・・・。
そういえば板イラ(? 変わりましたね。
449 :
チョコ:03/08/25 15:54 ID:GIF2KhlB
「まだ捕まらぬのか?」
「すみません、大将。なんでも目撃者がいないようで」
小狼が大内裏に来てから、軽く三時間は立っていた。
少し苛立ちを見せながら部下に問う。
「羅城門などの門は封鎖しているのだからまだ中にいる
はずなんだが・・・。なにか怪しげな車とかは?」
「出て行くものはいませんでした」
「出て行く?」
あぼーん
451 :
チョコ:03/08/25 16:04 ID:ZLXiz5Fp
「・・・入ってきた者はいるのか?」
「牛車が一台。急ぎの用とのことでやむ終えず。
たしかどこかの貴族のだった気が・・・」
「なぜ断りもせず人をいれる?!」
「すみません。・・・その、東宮じきじきの許可なので」
怒鳴りつける小狼の勢いが止まった。
不信そうに眉をひそめ、先ほどの台詞の一部を拾う。
「東宮が・・・?」
452 :
チョコ:03/08/25 16:22 ID:ZLXiz5Fp
「本当にありがとうございます!助かりました!」
うれしそうなさくらの声。律儀に正座で目の前の
簾ごしの人物に礼を言う。
「いいえ。お役に立てて光栄です。それより、敬語を
使わないでいいですよ」
「でも・・・」
「筒井の仲じゃないですか。たとえ僕が時期に帝になる
立場でも、それは変わりませんよ」
東宮は優しい笑顔をさくらに見せた。と言っても、いつも
笑顔で接してくれるので、小狼とは違った印象を与える。
「あ、でも変わったことってありますね」
「なぁに?」
「貴女の事ですよ、さくらさん」
「ほえ?わたし?」
おもわず自分の鼻の先を指差した。
さくらにはなんのことかさっぱり分からない。
「最近特に楽しそうですね。それに、どんどん
可愛くなられてますし」
「ほ・ほえぇぇー―――!(かぁぁぁっ)」
453 :
チョコ:03/08/25 16:27 ID:ZLXiz5Fp
『可愛い』と言う言葉に真っ赤になる。
東宮はそういうことをさらっと言える人なので、時々さくらは
困った。なにか知世と共通するところがある。
そんな姿を見ながら東宮は少し楽しんでいた。
454 :
チョコ:03/08/27 11:38 ID:6gCbq1sL
ツバサ読みに行きたいけど風邪っぴきだよ〜。
それなのになんで私はパソに向かってるんだろ。
つづき・・・書きたいからだよねぇ。ははっ
455 :
チョコ:03/08/27 11:53 ID:6gCbq1sL
「わたし、もう行くねっ!」
慌てて立ち上がるが冷静さを取り戻せない。
まだ顔は赤く、扇で隠すにもむりがあった。
「えぇ。お気をつけて。・・・貴女の笑顔の原因を
一度見てみたいものですね」
「ほぇ?」
「なんでもありませんよ。さぁ、知世さんが心配しますよ」
「う・うん。ほんとにありがと!」
言い残すとパタパタと急ぎ足で部屋を出た。
部屋に一人残った東宮は優しい目で呟いた。
「あと一人、一番心配するひともいますしね」
456 :
CC名無したん:03/08/27 16:00 ID:yFoDzhIx
続きage
あぼーん
458 :
CC名無したん:03/08/27 22:07 ID:GTTxJJBQ
ツバサ切ねぇ〜!!
期待age
459 :
チョコ:03/08/27 22:22 ID:Op9UV3lo
ほんと切なかったぁ。あんなの心臓に悪いよ。早く幸せな二人が見たい。
460 :
CC名無したん:03/08/27 22:24 ID:GTTxJJBQ
書き忘れ〜!!いつもチョコさんお疲れです。風邪とは心配です。
無理しないで下さいね
461 :
チョコ:03/08/27 22:58 ID:Op9UV3lo
ありがとう!でも咳が出るだけだから平気。学校の前に直ると良いな。
462 :
チョコ:03/08/29 10:43 ID:ArUQ/MRL
今日はがんばろう!!
って思っても眠いんだよねぇ。
なにかおいしいご飯でも食べて、やる気だします。
がんばってね。若者よ。
あ、でも無理しない程度にね。
あぼーん
466 :
CC名無したん:03/08/29 11:16 ID:sUcnFsC4
467 :
チョコ:03/08/29 16:01 ID:avEZQxRo
さくらは一枚の紙を手に、知世の待つ門へと
急いでいた。近道をしようと縁側から庭へ降りて芝生を
歩き出す。十二単を纏ったさくらにはいっそう出口が
遠く感じられた。
「ふぇ〜。やっぱ歩きづらいなぁ。・・・あ!」
裾を少し持ち上げながら進むが、目の前の白い
小動物に目を奪われ足が止まる。
「猫さんだ!」
おもむろに近づき撫でると、毛並みの柔らかさが
手に伝わった。
その猫も気持ちよさそうに身をよせる。
「いたぞ!」
「あっちだ!」
「ほぇ?」
468 :
チョコ:03/08/29 16:17 ID:avEZQxRo
遠くから聞こえる数人の声。
その中の聞き覚えのある声が耳に残り、一瞬顔をあげた。
と同時に猫がさくらの手元にあった紙切れをくわえ走り出す。
「あっ!まって!それは・・・!」
言う言葉も見つからないまま、猫を追いかけ庭を走る。
さくらは生まれつき運動神経に恵まれており、少し離れた木の
木陰で猫を捕まえた。息を切らせ紙を取り返すと、そのまましゃがみこんだ。
「ふぅ。よかった〜」
「人の声がするぞ。手分けして探せ!」
「はい!」
「あ・・・」
(やっぱり小狼様だ。う〜、とりあえずかくれなくちゃ!)
木の反対側へ行こうとするが、着物の裾が小枝にひっかかり
思うように動けない。あせればあせるほど、束縛されるものだ。
「そこか?!」
469 :
チョコ:03/08/29 16:29 ID:avEZQxRo
「っ!・・・さくら?!」
さくらの腕を掴んだまま目を見開いた。
小狼には想像を絶する人物が目の前にいたからだ。
「おまえ・・・なんでここに・・・」
「あの、えっと。ちょっと東宮に用があって、それで・・・」
「用?」
「あ、あの!・・・あははははは」
ごまかす言葉が見つからず勢いで笑ってみせるが、そんなもの
小狼に通用するはずがなかった。
だが小狼の反応はさくらが想像していたものとは違った。
「・・・言えない用なら、無理に聞かない」
「え・・・」
470 :
CC名無したん:03/08/29 16:38 ID:gaAYfac8
【チンコのレス】
〓〓〓〓〓
|〓|
|〓|
|〓|
(⌒⌒)
\/
〓
【チンコお守りレス】このお守りを見たあなたは超超超幸せ者!
2週間以内に必ず彼氏・彼女が出来るよ!
すでにいる人は超〜ラブラブ みんなが幸せになりますように…
そのかわりこのコピペを1時間以内に、5つ別のスレに貼り付けてね・・
でないと、あなたはインポや性病になり一生独り者だよ。
471 :
チョコ:03/08/29 16:53 ID:avEZQxRo
「とにかくここは危険だ!送るから早く外に出るんだ」
「は・はい!」
いきなり強い口調になったのでさくらはびくつきながら
答えた。
さくらの頭には先ほどの小狼の表情が離れなかったが。
「!・・・人が来るぞ」
バサッ
「・・・え・・・」
「ここでしたか、大将!無事捕獲しました!」
「いま行く」
「あれ?・・・お言葉ですが、そちらは?」
「・・・大納言家の姫君だ。そんなにじろじろ見るのは
失礼だろ。早く戻れ!」
「はい!」
報告にきた二人の若者はばたばたと戻っていった。
遠くで口々に噂のさくら姫について語っている。
「くそ〜!顔、一度でも拝みたかったぁ!」
「声も聞きたかったよ。東宮に急用がある姫って彼女だったんだな」
「しかし大将とはどんな関係なんだ?もしや三角関係とか??」
「いや・・・それはないんじゃないのか?でも羨まし過ぎる!
触れてみたい!」
472 :
チョコ:03/08/29 17:35 ID:avEZQxRo
「あの・・・小狼様?・・・これ・・・」
二人が見えなくなったあとさくらの肩から手を放した小狼に、
頭に被さった着物をつまみながら問うた。
「あぁ、ごめん。大丈夫か?・・・名門の姫がこんな所で
顔をさらすものじゃないだろ」
そっと上から着物を取りながらもっともらしいことを言うと、
さくらはなにも言えなくなった。
「車、どこに止めさせたんだ?」
「え?えっと、あっちの門の方」
「・・・よし。行くか」
さくらに被せていた狩衣を纏うとそれだけ言って歩き出した。
広い道を二人並んで無言で歩く。
さくらがちらりと隣を見ても、目に移るのは変化のない横顔。
深く強い瞳はまっすぐ遠くを見ていた。
その存在もなんだか遠くにある気がして胸が痛くなる。
きゅっと両手で大事そうに持った紙を胸元で掴みながら
そのままうつむく。
「・・・っ」
さくらのすこしの異変に気づき声をかけようとするが、
大事に持たれた一枚の紙が目に映ると すっと視線をそらした。
473 :
チョコ:03/08/29 17:46 ID:avEZQxRo
「女房殿、後は頼む。・・・じゃあ、気をつけて」
「うん・・・」
「お任せください。さ、姫様」
小狼が次に口を開いたのは、さくらの牛車が見えた時だった。
それも必要最小限のことだけ述べる。
少し不安げなさくらと反対に、笑顔で接する知世。
さくらは知世に促され速やかに車に乗った。
動きだした牛車を、小狼は黙って見つめていた。
あぼーん
475 :
CC名無したん:03/09/03 17:08 ID:Uui+5xle
age
476 :
CC名無したん:03/09/04 22:36 ID:HSPun8Zs
もひとつage
がんばれみんな。
478 :
CC名無したん:03/09/06 00:33 ID:MXyrGGlN
チョコたん、がんばれー!
355さんも機会があったらまた書いてくださいね。
続編熱望安芸。
あぼーん
あぼーん
481 :
チョコ:03/09/06 08:23 ID:8frxY9rp
はぅ。学校始まって忙しくなっちゃったの。だから落ち着くまでツバサで生きてください。いや、私のこんなんで生きてる人はいないか。とりあえずごめんなさい。
頑張って食いつなぎます。
483 :
CC名無したん:03/09/06 09:05 ID:gEUJQx99
こーゆーので、ちゃんと完結したのは、ほとんどないからな。
484 :
チョコ:03/09/06 23:15 ID:8frxY9rp
うー。ストーリー的には考えてますので、持続できる力を蓄えるだけです。がんばります。
485 :
CC名無したん:03/09/10 18:26 ID:SCctRCnM
age
あぼーん
487 :
CC名無したん:03/09/11 21:47 ID:o3y5Wpo4
チョコたん、ガムバルのだよ
捕手
個人的には355氏の復活も待ってます。
保守
hosyu
492 :
チョコ:03/09/16 09:41 ID:ks2jzDA4
「う〜ん・・・」
さくらは一人真剣に手を動かしていた。
手の中には針と糸、そして藤隆にもらった綺麗な紺色の布。
「姫様、よろしいでしょうか?」
「あ・はい!どうぞ」
几帳のほうから知世の声が聞こえると、体制を直して返答した。
「失礼します。・・・どうですか?はかどってます?」
「うん。あとちょっとなの。形はなんとなくできてきたんだ」
そういって知世の目の前にそれを広げて見せた。
「まぁ!とてもお上手にできていますわ。さすが姫様ですわ!」
「えへへ。・・・でもこんなのでいいのかなぁ。なんかちょっと
不安だなぁ」
「大丈夫ですわ。問題はどのくらい気持ちをこめたかですもの。
これには姫様のたくさんの気持ちが入っていますもの」
「・・・ありがと」
さくらの顔に笑顔がもどり、安心しながら知世は席を立った。
「それではわたくしは邪魔にならないように出て行きますわ。
お食事はお時間におもちしますね」
「うん、ありがと」
493 :
チョコ:03/09/16 09:52 ID:/ZkCQMqY
これから学校です。行ってきます!
494 :
チョコ:03/09/17 09:25 ID:ss6JazyV
一人になった後もさくらは黙々と手を動かした。
その手の中には針・糸、そして藤隆に譲ってもらった淡い紺色の布。
その布はすでになんらかの形に生まれ変わったいた。
『これには姫様のたくさんの気持ちが入っていますもの』
「(私の気持ち・・・)」
頭に知世の言葉が過ぎった。
それはこの送り主への気持ち。さくらにもそれが何種類あるのかは
把握できていない。彼への気持ちはただ一言で収まるほどの大きさ
ではなかったのだ。この時の気持ちの過半数は感謝という部類に
入ることだけは確かだった。
「・・・小狼様・・・」
495 :
チョコ:03/09/17 09:39 ID:dhnamMsV
彼の名前が無意識に口からこぼれた。
今のさくらの脳裏には小狼の姿しかなかった。
「最近会ってないなぁ・・・」
あの日以来、小狼は大納言家に足を運ばなくなった。
役人としての勤めのせいか集会も欠席していて、少しでも
姿を確認することすら出来ないでいた。
「どうしてるのかな。ちゃんとお休みも取ってるのかな。
・・・あの時の顔・・・初めてみたな」
496 :
CC名無したん:03/09/17 13:55 ID:biq0UwvK
久々にキター!がんばって!
あぼーん
498 :
CC名無したん:03/09/17 18:51 ID:2vD+lcLa
チョコたん!楽しみにしてたよ!ガムばってちょーよ!
続編щ(゚д゚щ)カモーン
500
ゲット!!
折り返し地点でつよ!!
501 :
CC名無したん:03/09/19 23:55 ID:FZNAWcwh
age
ほしゅ
503 :
CC名無したん:03/09/21 00:53 ID:33RqR2fB
age
504 :
チョコ:03/09/21 20:32 ID:yeLlw9K5
今日は寒かったですねー。明日はがんばれそうです。よろしく!
うむ ここ最近急激に冷え込みましたな
では頑張ってください。期待してまーす
506 :
チョコ:03/09/22 15:48 ID:Go7Jb1Lz
パソコンの調子が悪くて全然ためです。ごめんなさい。
507 :
チョコ:03/09/22 22:12 ID:Go7Jb1Lz
訂正 ×ため ○だめ
508 :
111:03/09/22 22:45 ID:q1twqMGa
すみません、スレッドが立てられないので、どなたかCCさくら板にスレッド
を立てて頂けませんか?
タイトル:【秋葉】どこからがキモヲタ?【腐女子】
コメント:タイトルの通り、どこからがいわゆる人に避けられる、「オタク」に
なるのでしょうか?
私の友達は、本人曰くキャラ萌えでCCさくら&ツバサを読んでいる
そうで、自らを「オタクだ」といいます。
私が考えるオタクのイメージは、「臭い、ファッションセンスがない、
デブ、すぐキレる」なのですが、その友人はデブじゃない
(むしろやせてる方)し、
ファッションもCUTiEやzipper系のような、みんなと同じ「女子高生」
の格好です。社会的マナーも普通にわきまえています。
こんな人でも、オタクになるのでしょうか?
皆さんの意見をお聞かせください。
保守
510 :
CC名無したん:03/09/24 19:38 ID:JomsJr11
3日前くらいから読み始めました
至極楽しいです
チョコちゃん、がんばってね〜
おもしろいねー。続き楽しみにしてるよ。
512 :
チョコ:03/09/25 09:32 ID:eBYtLviC
嬉しいです!ありがとう。期待に答えられるようにがんばりたい!また風邪をひいてしまいました。弱いなぁ、自分。
513 :
チョコ:03/09/26 17:20 ID:vz5L2EY4
今日こそは!!っていいかげんシツコイかな。
でもがんばりたいのは本当です。
514 :
チョコ:03/09/26 17:41 ID:vz5L2EY4
『・・・言えない用なら、無理に聞かない』
そう言った小狼の表情は、たしかにさくらに向けられた笑顔のはずだった。
だが今までさくらが見てきた笑顔とは似ても似つかないくらい切ない雰囲気
を帯びていた。
怒られるのは覚悟していたが、あの時の彼が遠く思えるほどの空気は
予測できるものではなかった。
「(私・迷惑ばかりかけてるから、呆れてるのかな・・・)」
こうなると自分が考えられることはすべてマイナス思考になる。
うつむいて切なそうに眉をひそめると、目の前に紺色のかたまりが
形をとどめて待っているのが見えた。
515 :
チョコ:03/09/26 17:52 ID:vz5L2EY4
はっと顔をあげ、ぶんぶんと首を左右に振った。
「悩んでたってしょうがないよね。私がなにかしたなら謝らなくちゃ
いけないし!今はこれを完成させなきゃ!」
声を出して自分自身を励まし、また手を動かし始めた。
―――今はただ・・・
「(会いたいの・・・)」
会うだけでよかった。一目見れるだけでも。
これを完成させることが一番の近道に思えた。
今の自分にできる、精一杯のこと・・・。
516 :
チョコ:03/09/26 18:38 ID:kffcTYZZ
―――右大臣家―――
月明かりが部屋を照らし始めたが、この部屋の主・近衛大将小狼は
灯台の灯りも点けずに脇息に寄りかかっていた。
そっと目を閉じれば、容易く少女の姿が浮かぶ。
優しくふんわりとした笑顔。
「・・・さくら・・・」
その少女の名を呼ぶ声も暗い空間に消えていく。
こんなにも彼女を想う心すら、本人には気づかれないで知らぬ間に
大きくなっていった。
「(最近の俺・・・どうかしてるな)」
気がつくとさくらのことを考えている自分が不思議でならない。
もう一週間ほど大納言家と距離を置いていたのに、彼女のことを
わすれる日はなかった。
さくらのことを考えると、最後に会った情景がいつもよみがえる。
あんな危険を冒してまであの場にいた理由。
ぎゅっと大事そうに守られていた一枚の紙切れ。
どれもが小狼の心に引っかかる。
「(あの紙、東宮から贈られたものだろうな。・・・
よほどの用があるにしろ、なんであんな日に・・・)」
大内裏で騒ぎがあったのはすぐに東宮に知られることだった。
東宮がすこし変わってるがとても優しいと評判だったのは、
近衛大将である小狼にも十分分かっていた。
ただ少し苦手な面もあったので余計疑問に思うことが多い。
517 :
チョコ:03/09/26 18:43 ID:kffcTYZZ
「(・・・そんなに会いたかった・・・ってことか)」
そこまで思考回路が働くと、すっと立ち上がった。
縁側の方で女房たちがざわついているのも耳に入らない。
ただあるひとつの決心を胸に。
今の自分にも彼女に会う資格があるのなら・・・。
い・・い・・いい・(・∀・)イイ!よ。チョコタン
519 :
チョコ:03/09/27 12:33 ID:Ev6EIZa6
初めて一から見直ししました。無理やりってかんじの部分とか、
文字間違えとかが多くてちょっとへこみました。
あ、近衛大将って、前に桃矢の役を考えてた時に言ってくださった方が
いたのですね。全然気付かずにごめんなさい。
ぱらぱらと古典系の本を読んで どうせならこれがいいなぁ・・・なんて
決めたものですから(汗 ほんといいかげん・・・
でもこんなものでも待っててくれる方が一人でもいるならがんばってみせます!
355氏・・・最近お目にかかれないですね。私がこんなことしてるからかなぁ。
長文失礼しました。
520 :
チョコ:03/09/27 16:56 ID:u4EV6/zo
さて!ごはんの前に続けますか!
ではまだ小狼君の部屋の中からってことでおねがいします。
521 :
チョコ:03/09/27 17:13 ID:u4EV6/zo
そのままズカズカと入り口のほうに歩き進み、勢いよく
几帳をめくった。
「誰でもいい!いるか?!すぐに車の・・よう・い・を・・!」
勢いよくすべりだした言葉が途中でその勢力をなくした。
入り口に面する縁側・今の小狼の目の前にある人物が立っていた。
これは幻だろうか・・・。そこにいるのは今まで思い描いていた少女
―――さくら本人だった。
「さ・・くら・・・?」
「・・・っ!」
522 :
チョコ:03/09/27 17:33 ID:u4EV6/zo
がばっ
さくらは小狼を一目みるなりその懐に抱きついた。
「お・おい?さくら??」
「会いたかったの・・・」
「・・・さくら」
思わぬ待遇に驚かされながら、しっかりと受け止める。
どうして彼女がここにいるのかなんて今の頭では
とても考えられない。
ただここにいるのはまぎれもなく大納言家の姫で、
肩を触れているかぎり存在感のある、幻ではないということ
だけが分かった。
523 :
チョコ:03/09/27 17:52 ID:UBBE/aRN
しばらく互いの存在を確かめ合うように抱き合っていたが、
先にこの幸せな沈黙を破ったのはさくらだった。
「あ!ご・ごめんなさい!あの!えっと・・その・・」
我に帰り、自分のした行動に顔を赤らめる。
その反応に小狼も冷静さを取り戻し、動けなくなったさくらを
誘導する。
「その・・・とりあえず入るか?縁側だと冷えるだろ」
「・・・うん、ありがと」
とりあえず向かい合って座ってみるがどうもしっくりこない。
女性が男性の家までおしかけるというのは右大臣家に限らず
前代未聞のことだった。
大納言家の車に桜姫本人が乗っていることがわかるとすぐに
家の中が騒然となったのは言うまでもない。
ここにいる二人だけが幸せの空気に満ちていた。
524 :
CC名無したん:03/09/27 23:53 ID:1jqXFHWV
チョコのせいで335さんが消えてしまった・・・(´・ω・`)
楽しみにしてたのに。
自分でスレ立てろよな。
ぐるぁッ そーいう根拠のないこと言って人傷つけるのやめなさい
526 :
CC名無したん:03/09/28 01:07 ID:ZjBUMoAm
テキトーなこと言ってチョコちゃんいじめるな
今はチョコちゃんの小説が楽しみなのです
それでよか
527 :
チョコ:03/09/28 08:10 ID:LW6v6bxo
いや、でもごもっともだと思います。反省したところで変化せず続ける気ですが。
528 :
355:03/09/28 08:19 ID:8zDQhY9t
別にええっちゅうねん・・・
ROMるのが精一杯、わしゃ忙しいんじゃい!!
と、キャラを変えてキレてみる。
529 :
355:03/09/28 08:31 ID:8zDQhY9t
連続ですみませんがチョコさんどっかのサイトで会った事ないですか?
いや、たぶん九分九厘私の思い過ごしだと思いますが・・
とりあえず、私が澱ませたスレ循環してくださってありがとう。
530 :
チョコ:03/09/28 12:42 ID:LW6v6bxo
355さん!ありがとうございますー!嬉しい限りです!ネット始めたのも最近なんで、サイトにお邪魔するということもなかったです。はじめまして!ですね。
おお、久し振りの355さん!
お忙しいのですか…お仕事頑張ってくださいね。
そしてチョコたん(*´д`*)ハァハァ
532 :
CC名無したん:03/09/28 18:26 ID:rImt7zdX
335さん!おかえりなさい!
続きが読みくてたまらんのですが。
533 :
CC名無したん:03/09/29 22:56 ID:q+O4IdRb
ageとくね
534 :
CC名無したん:03/09/30 13:04 ID:nguqEC3m
チョコっていう人さ〜、自分でスレ立ててから書くべきじゃない?
途中で勝手に意味わからん小説載せて、335さんが書けないの当然じゃん。
355さん忙しくてROMるので精一杯
ってかいてるじゃないかYO
536 :
チョコ:03/09/30 17:20 ID:2TVeLD9G
さっきから思ってるんですが、好きなら名前間違えるのはどうかと。。335ではなく355さんですよ? といきなり強きになってみたりw
保守
538 :
CC名無したん:03/09/30 19:48 ID:nguqEC3m
あぼーん
チョコタン。ガンガレ
541 :
チョコ:03/09/30 22:10 ID:2TVeLD9G
反省してますよ。それにけっこう心臓痛かったりしてます。明日出かけ先で友人に意味無く抱きつきそうなほど。
542 :
CC名無したん:03/09/30 22:29 ID:TrLhdeCt
>>534 勝手に意味のわからない小説って…ちゃんと読んでます?
ってか平安時代もの嫌いなんですかね?私、好きだけどな。
ということで、チョコさん、ちゃんと完結させてくださいね!
楽しみにしてます。
543 :
チョコ:03/09/30 22:40 ID:HEpszU6M
はい。がんばれる時にがんばらせていただきます。
やっぱ今は乗り気になれませんが・・・。
>チョコたん
気にしてはいけない。レスもしてはいけない。
あらしはスルー。出来ないとチョコたんもあらしと同じになるよ。
そいで、ガンガレ。
ほしゅ
546 :
CC名無したん:03/10/04 00:05 ID:q5nvB9NK
>>534 355さん本人がイイって言ってんのになんなのあんた?逝ね
チョコちゃん、阿呆の言うことはいちいち真に受けちゃいけないよ!レスの必要なし!
楽しみにしてるんで、気が向いたら続きをお願いね〜
548 :
CC名無したん:03/10/04 00:56 ID:T2yJLJRS
今
>>1からすべてこのスレを読んだのだが、
最初は355さんという人のCCさくらに忠実な結構おもしろい
小説が載せられてて、途中から
いきなしチョコさんが「自分小説下手なんですけど載せますぅ〜」みたいな
感じになってて、ちょっと534の気持ちが分かった。
みんな一回最初から読んでみ。
まぁ355氏はネタ切れ・・・いや忙しいみたいんで仕方ない
書いてくれる人がいるだけで俺は嬉しいがな。
楽しみにしてるんで頑張ってください>猪口さん
関係ないがツヴァサは打ち切りの予感がしてきた
アンケート送ろうぜ皆
チョコちゃんのは俺的に面白いので可
551 :
鵺 ◇TYJLwhogCE :03/10/04 14:11 ID:KWNzg81V
age
あぼーん
前スレから読んでるけど、前スレも最初の方は違う人がひとつの話書いてたぞ。
新しい人が来て書き始めたり、以前書いてた人が書くの止めたりってのが何度もあった。
その度に「○○が来たから●●が書かなくなった」って書き込むヤツ必ずいるけど
「書かなくなったのは本人の都合であって新しい人のせいじゃない」
と本人が書き込んでる場合がほとんど。
今回だって355さんがいいって言ってるのに、騒いでるヤツは冷静になれ。
355さんも以前「355のせいで●●さんが来なくなった」とか結構書かれてたから、
そういうこと書いてると355さんも思い出しちまって嫌だと思う。
大体、355さんが書かなくなったのはチョコさんが書き始めるずっと前だ。
チョコさんがいなくなっても、355さんが書き始めてくれる訳ではない。
自分は書いてくれる人がいるだけで感謝。チョコさん、がんがれ。
保守
524、534、548のせいで、355たんだけでなくチョコたんまで来なくなった。
お前らみたいな香具師が有望なSS書きさんの芽を潰してるんだ。
SS書きさんはデリケエトなんだ、「てめーのスレじゃねーよ」叩いても
「あなたのスレだからもっと書いて」と期待かけすぎても駄目なんだよ。
チョコたんカムバック!
(355さんもまた気が向いたら是非…!)
漏れも叫ぼう。チョコたんカムバック!
ほしゅ
558 :
CC名無したん:03/10/14 23:35 ID:oEOU7jy2
チョコたん・・・
チョコたん・・・チョコたん・・・
チョコたん・・・チョコたん・・・ チョコたん・・・
チョコたん・・・チョコたん・・・ チョコたん・・・355たん・・・
562 :
355:03/10/16 16:04 ID:72fYgbr2
えらい事なってますね・・
563 :
チョコ:03/10/16 17:03 ID:/oADflbT
そのようですね・・・
355さん、おかえりなさいませ。
こんなことがあった以上無理強いはしませんが、
個人的にはお二人の作品の続きを待っています。
お体にはお気をつけて。
565 :
チョコ:03/10/16 17:32 ID:vnGR7Nma
「あの!・・・ひょっとしてこれからお出かけだった?」
「え?」
黙っていた二人だったが、思い出したようにさくらが声をあげると
つられるように小狼が顔をあげた。
「ほら、・・・わたしがここに来た時、小狼様急いで出てきたでしょ?」
「・・・・」
言われて思い出す自分の先ほどの行動。
小狼は急に恥ずかしくなって顔を背けた。
いまさら「自分も会いに行こうとしてた」なんて言える性格ではなかった。
だがこの行動すらも、今のさくらを不安にさせてしまう。
「・・・やっぱり迷惑だったかな・・・。ごめんね」
「そ・そんなことない!!」
チョコたんキタ━━( ・∀)∀゚)Д゚)▽^)Д´)ω゚)_-)ゝ`)з゜)━━ッ!!
567 :
チョコ:03/10/16 22:36 ID:SQ36z0V3
「ほぇっ」
一秒も開けずに否定の言葉を述べた小狼の勢いに、少し驚いて
うつむき加減だった顔も上がる。
その反動もあってか、目の前の茶色く真剣な瞳と目があった。
ここ最近覗き込むことのなかった深い瞳。
それを見れただけで、ここに来た目的も忘れてしまうような気分に
なってしまう。
「その・・・なにか俺に用があったのか?」
>564に禿げ上がるほど同意〜。
チョコさんおかえり!
355さんもよかったらまた書いてくださいね〜。
前みたいに同時進行になっても名前欄で読み分けますから!
569 :
CC名無したん:03/10/18 00:53 ID:j0vz0m0H
がんばって☆
570 :
CC名無したん:03/10/20 21:25 ID:ePUIK+T4
age
571 :
CC名無したん:03/10/23 00:01 ID:9fnTO+B1
ageね
572 :
CC名無したん:03/10/25 18:06 ID:nl/Otrzw
ageちゃう。
573 :
CC名無したん:03/10/28 21:22 ID:3BNXCKcP
墳破!
保守
575 :
CC名無したん:03/11/09 01:39 ID:9Tb9lM+l
かむかむ
576 :
チョコ:03/11/10 15:29 ID:alf1waWF
随分空いたけど、そろそろがんばってみようかな・・・。
577 :
CC名無したん:03/11/10 15:49 ID:1/0VXmgA
「・・・え?あ!うん、あのね」
声を聞くのもまた新鮮で。言葉を返すという行為すら
遅れてしまう。慌てて背負っていた風呂敷包みを小狼の
前に差し出した。
「はいっ」
「え?」
「いつもお世話になってるから、そのお礼なの。
・・・今日完成させたからどうしても今日中に渡したくて」
「・・・おれに?」
「うん!下手なんだけど、受け取ってくれる?」
遠慮がちに照れながら微笑むさくらに、少し硬直ぎみな小狼
の反応。
いつか失いかけた穏やかな空気がまた二人の前に現れた。
578 :
チョコ:03/11/10 17:16 ID:1xIaxrk3
名前書き忘れっす
待ってました。
復活うれしいっす。
580 :
CC名無したん:03/11/11 19:57 ID:EBaeDE2D
age
581 :
CC名無したん:03/11/11 22:03 ID:mdfNEx7C
よいね!
582 :
CC名無したん:03/11/21 21:55 ID:kmiNTHeR
age
583 :
CC名無したん:03/11/26 22:50 ID:d0KsQWVG
AGEとこか
584 :
CC名無したん:03/11/29 07:20 ID:598zrA6n
保守上げ
355さん復帰キボンヌ
585 :
CC名無したん:03/11/30 05:48 ID:wEGb0jpz
うわっ下がってる
アガレー
誰も小説書かないので私がが書くわ
/ ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
./ / | この想い355さんに届け!
/ / \_ / ̄ ̄ ̄
/ /⌒`⌒ヽ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄| イージス変形! キラLOVE!!
./ /((`')从ノ , -つ \
/ / ,ゝ´Д`)i ./__ノ  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
/ \ / / ⊂_ヽ、 '⌒`⌒ヽ
.| へ/ / .\\ i ((`')从ノ
| レ' /、二つ \ ,,ゝ ´Д`)i
| /. . > ⌒ヽ
/ / / へ \
/ / / / \\
/ / レ ノ ヽ_つ
/ ノ / /
_/ / / /|
ノ / ( ( 、
⊂ -' | |、 \
| / \ ⌒l
| | ) /
ノ ) し'
(_/
シャア板からコピペ
587 :
CC名無したん:03/12/04 22:58 ID:idHvU10g
チョコた〜ん!!
588 :
チョコ:03/12/05 18:25 ID:3fRQN3aK
あの、そろそろまた書いていいですか?
このままじゃ終わらせるのが大変なので。
ツバサの方、サクラちゃんコスも可愛いですよね〜。
さて、がんばりたいと思います。
チョコたん頑張れー。
590 :
チョコ:03/12/05 18:39 ID:3fRQN3aK
小狼は目の前の風呂敷に手を掛け、それを丁寧に広げる。
さくらはその行動を少し緊張ぎみにみていた。
「これは・・・狩衣?」
少し顔を出した淡い紺色の布を手に取り、広げながらそのものの
名前を出した。
「うん。その、小狼様の好きな色ってよく分からなかったんだけど、
綺麗な色だったから・・・」
「・・・いい色だな。ありがとう、さくら」
小狼は自分でも驚くほどの穏やかで優しい笑顔を見せた。
いつだってそうだった。なぜかさくらといると、自然と優しい気持ちに
なれる。
591 :
チョコ:03/12/05 18:48 ID:3fRQN3aK
「き・着てみていいか?」
「う・うん!」
自分でそのギャップに気付いたのか、小狼はすぐにぎこちない
声をだし、それにさくらもつられた。
「あ!あの!わたし居ないほうがいいよね。縁側にいるよ」
狩衣とは言わば普段着のことで、一番上に羽織る着物だった。
それでも着替えることに替わりはないと思ったのか、さくらは急ぎ足で
縁側へと向かった。高ぶった心臓を少しでも早く落ち着かせたかったのも
理由の一つだろう。
592 :
CC名無したん:03/12/05 18:53 ID:qQO0LULj
チョコたんキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!!
594 :
チョコ:03/12/06 17:39 ID:TeiP0Cwq
縁側に出るとすぐに涼しい風がさくらを迎えた。
庭の池に映ったまん丸の月が夜を伝える。
さくらはゆっくりと深呼吸をして、軽く目を閉じた。
「(久しぶりに会えたな・・・小狼様)」
まぶたに映るのは先ほどの優しい笑顔。
それがみれただけでも無理にここへ来て良かったと心から思った。
あれだけ遠くに感じられたのに、今は几帳を隔てた向かい側にいる彼が
とてもすぐ近くにいる錯覚に陥る。
「・・・さくら?」
「!」
少し余韻に浸っていたせいか、本物の小狼の声にはっと目を開ける。
それは着替えの終わりを告げるもので、さくらは再び部屋に入った。
595 :
チョコ:03/12/06 18:00 ID:0YP9TpD2
「わぁっ」
目の前の小狼の姿に思わず声が出た。
紺色の生地が落ち着いたイメージを出し、さくらの想像以上に着こなして
いた。
「すごく似合うよ!良かった、寸法もよさそうだね!」
「あ・ありがとう。しかしよく俺の寸法わかったな」
「うん、それね、帝の寸法なの」
「は?」
照れていた顔が少しこわばった。というか、あまりに唐突に出された
名前を頭で確認するのに手間取り、気の抜けた声を出した。
「帝・・・って・・・」
「やっぱり同じぐらいの寸法だったんだね!」
596 :
チョコ:03/12/06 18:59 ID:Psyj7Bzp
困惑している小狼を前に、変わらぬ笑顔でさくらは話しを
続けた。
「あ、でも少し帝の方が背高いかな?」
「ちょ・ちょっとまて!」
「ほえ?・・・あ!まだ東宮だったね!」
「いや、そういう問題じゃなくて!・・・東宮って」
「うん!東宮には小さい頃からよくしてもらってるんだー」
「それは知ってたけど・・・」
「?」
小狼の頭は完全に混乱していた。大納言家の姫であるさくらと、
後の帝である東宮は筒井の仲なのは有名だった。
だがいきなりこんな場まで彼のことが出てくるのは予期できるものではない。
チョコたんごくろうさまです。
まったくチョコたんはお兄さんたちを翻弄するいけない少女だぜ…
598 :
チョコ:03/12/08 14:46 ID:AP5alKiV
自分の為に縫ってくれたこの狩衣すらも、あの人と関係してくる。
小狼の心境は彼本人にもピッタリと該当する名前を与えてくれなかった。
あの時のように・・・・・・
「・・・あの時・・・」
「ほえ?」
「一度大内裏で会ったよな」
「私と小狼様が?」
「あぁ。ちょうど近くで盗人が出て・・・」
「あ!う・うん」
流されてますよー
保守しますよー
チョコたん!待ってました!
601 :
エ口 ◆YNGWIE6It2 :03/12/13 02:16 ID:ORnvUoP4
すげえええーーー!!鳥肌が立ちました。。。
小説を書いてみんなを楽しませるネタ職人様がまだ居たんですね(涙・・・・
ホントまじ素晴らしいです!!いやあ〜、嬉しいなあ
チョコたん応援&355たん戻ってきて!!ageしちゃいます!!
ageええええええ!!
602 :
エ口 ◆YNGWIE6It2 :03/12/13 02:18 ID:ORnvUoP4
さくら板もまだまだ現役だね!!、、ホント嬉しい!!
603 :
チョコ:03/12/13 22:50 ID:zraLIIzd
ありがとうです。がんばりたい!
チョコたんキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
605 :
CC名無したん:03/12/16 23:37 ID:m20nWq2K
チョコたん、応援してるよ〜 がんばって!
606 :
チョコ:03/12/20 19:32 ID:QkdGi2ep
そろそろクリスマスですね〜。
私はイブも当日もバイトです・・・。
でも会いたい人に会えるまでがんばらねば!
ってことでこちらもがんばらせていただきます。
607 :
チョコ:03/12/20 20:09 ID:QkdGi2ep
さくらには思い当たる点があった。
そう昔でもない、最近のことだった。
「知世ちゃんには止められたんだけど、私が無理言って・・・」
「まさかその時に寸法測ったのか・・・?」
「え?うん。いつ小狼様にみつかっちゃうかドキドキだったよ」
「ばか!!」
ビクッ
さくらの笑顔は小狼の一言によってかき消された。
608 :
チョコ:03/12/20 20:20 ID:QkdGi2ep
「いったい何をかんがえてるんだ!」
小狼の勢いは止まることなく目の前の少女に浴びせられる。
「危険なのは分かっていたんだろう?!」
「・・・・」
「やつは刃物をもってたんだぞ。おまけにもし犯人扱いされたら
どうしてたんだ?」
「・・・ごめんなさい」
「!」
さくらの目は少し潤んでいた。それを目にすればさすがに肩の
力がぬける。
チョコタン がんがって〜
楽しみにしてるよ〜
610 :
チョコ:03/12/24 17:12 ID:Q6+TZyHM
みなさま、355さま、メリークリスマス!こんな私を待ってくださる方、もう少しで暇になるのでまっていてください。よいクリスマスを。
611 :
変死体:03/12/24 17:53 ID:dYa/JL9n
チョコさんがんば!
612 :
さんごーごー:03/12/26 17:08 ID:3ETaacUB
チョコとかいってマジ死んで!
全然面白くないし。
っつーかなにこれ妄想小説???
一般人から言わせてもらうけどあんたらキモい!!
珍乙!
どう思おうと勝手なんだがわざわざ書き込むのはイクナイ。
でもこうやってずっと続けててホントすごいと思う
チョコさん頑張って
615 :
さんごーごー:03/12/27 22:18 ID:ilIBSx7J
ごめんなさい・・・
617 :
CC名無したん:04/01/04 13:48 ID:XBQ3m12b
age
618 :
CC名無したん:04/01/04 19:33 ID:PTFKJje4
チョコさん、明けましておめでとう
今年も頑張ってくださいな
619 :
チョコ:04/01/05 15:47 ID:bVq/s+yZ
明けましておめでとう!
チョコたん、今年もがんがれヽ(´ー`)ノ
すごくイイ(・∀・)
622 :
CC名無したん:04/01/14 23:04 ID:gJ362azQ
さ、こーい
623 :
CC名無したん:04/01/21 21:55 ID:7opZgbdN
こいこ〜い
624 :
CC名無したん:04/01/26 22:55 ID:pIMngCRf
ばっち、こーい
 ̄ ̄ ̄ ̄-----________ \ | / -- ̄
--------------------------------- 。
_______----------- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧ / / | \ イ
( ) / ./ | \ /
_ / )/ / | /|
ぅ/ / // / | / .|
ノ ,/ /' / |│ /|
_____ ,./ // | / .─┼─ |
(_____二二二二) ノ ( (. | / ┼┐─┼─
^^^' ヽ, | | /. ││
626 :
CC名無したん:04/01/27 23:30 ID:FWhpCPFT
きたーーーーーー!!!!
627 :
CC名無したん:04/01/30 01:36 ID:7+D2RDDB
age
628 :
CC名無したん:04/02/02 22:09 ID:MY3UO7NC
チョコさんは忙しいんだ・・・きっと
629 :
CC名無したん:04/02/07 13:34 ID:1ABxOsW5
あげれ
631 :
CC名無したん:04/02/19 21:31 ID:1N67CmX6
ようやく読み終わった。。。
355サンもチョコサンもがんがれ!
つーわけでage
632 :
CC名無したん:04/02/25 00:48 ID:2+sMienV
しょーりゅーけん
633 :
CC名無したん:04/03/08 13:15 ID:bzpF+f1s
age
職人降臨かと思って期待したら、唐揚げだった。_| ̄|○
チョコ期待あげ
636 :
チョコ:04/03/18 13:10 ID:SWJ3WMVj
お久しぶりです。
大分落ち着いたし、続けようと思うんですがちょっと止まった
所を忘れてしまったんで少しいってきます。
気持ちを作らなくては!
637 :
CC名無したん:04/03/18 13:30 ID:YibOUjGe
638 :
チョコ:04/03/18 14:31 ID:SWJ3WMVj
小狼は少しため息混じりに目を背けた。
自分の為に危険を冒してくれたことは嬉しいというより心配の気持ちが
先に来てしまうものだ。
さくらの方は自分のしたことがやはり小狼に迷惑になってしまったのだと
半ば後悔のようなものを感じ、両者とも声がでなかった。
「・・・・」
ちらりと垣間見たさくらの顔はうつむいていて確認することは出来なかった
けど、笑顔でいないことは確かだった。
彼女を追い込むために言ったのではない。ただ、心配で。
ただ、気になって。ただ、−−−愛しくて。
「・・・いい」
「え?」
先ほどとは違う穏やかな声につられ、さくらの顔が上がった。
そこには声にも負けない表情をした小狼がいる。
「なにもなかったなら、いいんだ。おまえが無事なら」
639 :
チョコ:04/03/18 15:02 ID:bofwOP33
心から、そう思う。
「・・・ありがと。心配してくれて」
それは天使の微笑みとともに小狼に届いた。
ただ彼女には笑顔でいてほしかったのだと、再度認識させられる。
彼女の笑顔をずっと守っていくことができるなら・・・
そんな気持ちが密かに芽生えていった。
さくらがあの人のもとへ行ってしまうだろう近い未来がくるまでは・・・
できれば自分が側に・・・。
640 :
チョコ:04/03/18 15:06 ID:bofwOP33
はい!一応一段落です!
ほんと長い間ほったらかしてすみません・・・。
でもあと一段落でおわるかな。その一段落が長くなりそうなんで
なんともいえませんが(汗
チョコタソキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
642 :
CC名無したん:04/03/18 18:18 ID:QCHerrJE
ケロ「こっから先で振り向いたらあかんで!!」
さくら「振り向いたらどうなるの?」
小狼「教えろ!!ケロベロス」
ケロ「それは わいにもわからん。でも一つだけやってはあかんことは振り向くことや!!」
ケロ「さあ 行くで!!」
ドオオオォォォォォォーーーーーーーーーーン
シュルルルルルルルルル
知世「何か今私の横を通り過ぎましたは!!」
ハァハァハァハァハァハァ
さくら「何か私のすぐ後ろにいる!!」
小狼「うわ!?よだれが肩に!!」
知世「ま ま ま まだですの?」
ケロ「まだや!!」
さくら「着いたよ。こっち向いてよ小狼くん♪」
小狼「はぁあああ やっと着いたか。」
ケロ「小僧!!!!!!!」
知世「まだ着いてませんは!!」
さくら「小狼君!!!」
小狼「あ あ ああああああああ」
ケロ「嘘をつくなんて今までなかった」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
643 :
CC名無したん:04/03/26 18:41 ID:hmZSQP4V
age!チョコさん待ってました!
再放送記念揚げ
645 :
CC名無したん:04/04/12 21:07 ID:uypOyKYh
ジョジョあげ
646 :
CC名無したん:04/04/13 21:49 ID:e9EsrkC/
ファミリー劇場 映画版香港編放送age
マダ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!!
良スレage
649 :
CC名無したん:04/05/01 00:24 ID:llGsyRFv
age
650 :
CC名無したん:04/05/14 17:10 ID:A6rkb5BY
小狼って何話から出てくるんだっけ?
651 :
CC名無したん:04/05/15 04:08 ID:RjFExkLk
>650
第7話「さくらの怪盗初挑戦!?」の最後の方で式服を着て登場してくる。
顔ははっきりと見せていないが。
652 :
651:04/05/15 04:09 ID:RjFExkLk
本格的に登場するのが第8話「さくらのライバル、登場!」。
小狼ってあれか?黒鋼さんといっしょにいてる人か?今マガジンでやってるやつの
654 :
CC名無したん:04/05/22 07:12 ID:IcN6dVsh
チョコたんいつでも待ってるよ〜!age
655 :
CC名無したん:04/05/22 13:37 ID:vKETBxwH
このスレに書いてあるSS、なんかすげぇ良いね。
656 :
金田安信:04/05/23 00:25 ID:wuQcswqQ
(θθ ) しゃむ
さくら「振り向いたらどうなるの?」
小狼「教えろ!!ケロベロス」 ハァハァハァハァハァハァ
さくら「何か私のすぐ後ろにいる!!」
ケロ「それは わいにもわからん。でも一つだけやってはあかんことは振り向くことや!!」
ケロ「さあ 行くで!!」
何かがおかしい。小狼は眼をこすって再び視線を送る。
廊下に出ると、案の定さくらも部屋から出てきていた。
『小狼くん!!』
『・・ああ・・・小さいが魔力の気配だ・・!!』
『・・・・俺・・』
すごく自分が汚れているような気がして、不安で悲しかった。
『さくら・・・ごめん・・』
小狼「うわ!?よだれが肩に!!」 ハァハァハァハァハァハァ
さくら「着いたよ。こっち向いてよ小狼くん♪」
「え?」
さくらのこういう無邪気なところが大好きだ。
そんなさくらを直視できない。 でも大好きだ。
『ねえ、小狼くん。あの人・・・』
『ん・・・・?』
さくらのかわいらしい手。その人差し指の指した先に小狼は神経を注ぐ。
「でもよく大将殿を認めたね」
「あぁ?」
小狼は再び記憶の回路をたどる。
結論が出ないまま、その人は通りすぎて行った。
「さくらちゃんのためならどこへでも行きますわ!」
「ほぇ〜」
さくらは倒れるように隣の脇息に身をのせた。
「はい。今日はここまで」
「ふぇ〜」 「いや。大丈夫だ」
「よかった!」 「・・・今日も姫はお元気だ」
660 :
CC名無したん:04/05/29 18:56 ID:Eo4RtxDL
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
知世「ま ま ま まだですの?」
661 :
CC名無したん:04/05/29 19:03 ID:Eo4RtxDL
小狼は少しため息混じりに目を背けた
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
知世「ま ま ま まだですの?」
『ね、小狼くんも知ってるでしょ?』
『え・・あ、ああ・・』
反射的に返事をしてしまった。
もちろん顔は真っ赤。
『え・・あ・・あの・・』
真っ赤になって答えを探す小狼。
『だめ・・?』
(コンコン)
『小狼さま・・』
『いいよ、入って・・』
『うわあ〜・・すずしぃ〜♪』
小狼の耳元でさくらの歓声があがる。
『くふふっ・・・ごめんね・・小狼くん・・』
さくらは吹きだし、たった一滴。さっきまで平気だったのに、今日は一段と恥ずかしい。
『トイレ・・・・』
『はい?』
『おれ・・・トイレ行ってくる・・』
『ほえ?・・小狼くん?』
さくらが声をかけた時、小狼はすでに廊下を疾走していた。
読ませていただきました。
355さんもチョコさんもしばらく来られてないようですが
気が向いたときに続きを書いていただきたいです。
664 :
CC名無したん:04/07/01 21:07 ID:bolucrix
age
665 :
CC名無したん:04/07/13 17:57 ID:xA5SYS8T
小狼君、誕生日おめでとう!
666 :
CC名無したん:04/07/13 19:31 ID:93kRa0X2
666⊂(´・∀・`⊂⌒^つ≡3
667 :
CC名無したん:04/08/02 01:14 ID:tVXyjKSz
良スレage
668 :
CC名無したん:04/08/08 19:54 ID:78oDI+1M
 ̄||∧_∧ ∧_∧ || ∧_∧ ∧∧|| ∧ ∧ /〜〜〜
O(´・ω・`)( ´∀`)O( ・∀・ ) (*゚0゚)O ( ゚Д゚ )O <小日本?日本に嫉妬してるだけだな! !
┌──O.─O─O.───O──O───O.─────┐
|支那の豚どもよ、 |
|ピッキングでも日本のゴールをこじ開ける事はできない |
|中国4000年の恥め! | /〜〜〜
└──────────────────────┘/神●風/
∧_∧ ∧_∧ ∧ξ∧ ∧_∧ /〜〜∧∧
∧_∧ ( ´∀`) ( ・∀・) ( ´∀`) (´・ω・`)O (*^ヮ^)
( ´∀`) ┳∪━━∪━∪━━∪━∪━━∪━∪━━━━┳⊂ ⊃
( //つ┃ 3等国民が誰のお陰で生きられると思ってる? ┃ ( ノ
(__Y__)┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻ し`J
669 :
CC名無したん:04/09/02 19:58 ID:pF/tWSN0
ほしゅ
670 :
CC名無したん:04/09/13 17:44:19 ID:DCfWbVzu
age
671 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/09/19 20:03:58 ID:mPWNY5FA
このスレ寂れてるから漏れが
映画版の香港でさくらが訳の分からん魔法使いと戦うやつみたいに
中2になったさくらと小狼を東北でまた別の訳の分からん魔法使いと
戦わせてみようかな?
できるかどうか分からんが・・・
漏れだけではなく他の人にも書いてもらいたいから
設定とか考えとるけど
どうやって東北に行かせるか・・・
藤隆の東北転勤とか東北旅行が一番手っ取り早いけどね。
ただつまらんからアイデアキボン
結局こっち向いてよ小狼くんはどうなった。
>>674 355さんとかチョコさんが早く帰ってきて下さるといいんですけどね。
まあ漏れはそれまでのつなぎです
東北である理由にもよるけど、友枝町を出るのってむなしいな。
がんがってください
677 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/10/10 14:15:19 ID:rnkexro2
東北から九州に変更せざるを得んかったなぁ
期待させといてスマソ。つーことでプロローグ
>>676 友枝町も出てきます。この話では友枝町は関東ということで話を進めます。
678 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/10/10 14:23:21 ID:rnkexro2
プロローグ
ここは古くからの港町、博多。今でこそ都心部と言えば天神であるが
かつては石堂川と那珂川に挟まれた通称・旧博多部というところで多くの商人たちが
盛んに平安時代以来貿易などの商売を行った町であった。
ここで今大きな怨念が動き出そうとしていた。そして友枝町でも・・・
kitai
始まった!がんがれ(゚∀゚)
よく見たら10日前のだった…でも漏れもkitai
1−1 転勤
ここは友枝町、主人公さくらとその恋人小狼の暮らす東京郊外のベッドタウンである。
さくらたちは中1を終え春休みを迎えていた。
そんな中で木之本家はある知らせに揺れていた。
「さくらさん、桃矢くん。よく聞いて下さい。僕はこれから福岡の博多遺跡の大規模な発掘にしなければ
ならないので、この春から来年の3月まで福岡に行くことになりました。桃矢くん、さくらさんをお願いしますよ。」
「ああ、分かった。」
「ええ!お父さん転勤って!さくら一人じゃ色々とできないことだらけだし、お兄ちゃんも帰って来るの遅いし
どうしよう!」
これから数日後に藤隆は福岡に向かった。
kita-----!!!
はいこうして藤隆さんは九州に転勤することになりました。
ただ今、福岡にまつわる人物で誰の怨念を使ってやろうか悩んでいるところです。
第一章 うごめく陰謀編スタートしました。
土曜日に沢山うPします
かなりkitai
686 :
CC名無したん:04/10/23 08:29:26 ID:9MCK4EZy
1−2 博多遺跡(ここに出てくる人物は実在の人物とは関係ありません。)
藤隆は3月27日の朝、東京駅の新幹線ホームでさくら、知世、桃矢らに見送られて
博多を発った。そして5時間くらいあとの昼前に博多に着いた。
博多駅では福岡市教育委員会の埋蔵文化財課の課長と調査第2係長という
幹部が藤隆を出迎えた。「ようこそ福岡へ。私は埋蔵文化財課の課長の高石です。」
「あ、私は埋蔵文化財課の調査第2係長の池田です。」
「はい、木之本です。これからよろしくお願いします。」
彼らは博多駅から地下鉄に乗って天神で降りから地下街を抜け福岡市役所の10階の
教育委員会の埋蔵文化財課へと向かい打ち合わせを始めた。
「木之本さん、今回福岡市教育委員会では交通局からの依頼により地下鉄工事を行う前に
大規模な遺跡の発掘を行うこととなりました。今までは掘っていないところが多くあり、
今までの調査では分からなかったことが、さらに多く分かるかも知れません。」
「そうですよね。今までは道路の下でしたから。」
「そんじゃ発掘現場の方ば行きましょう。」
こうして彼らは市役所を出てから住吉神社の北の方にある発掘現場へと向かった。
福岡出身の俺としてはディティールがイイ!!
1−3の続き
発掘現場に来ると、そこでは大騒ぎになっていた。
「高石さん、池田さん、古墳が出ました!」
「何だって!」
「地形的にあるかも知れんと思ったけど本当に出るとは思わんかったな。」
「こ、古墳ですか。いや複合遺跡だとは聞いてましたし弥生時代から戦国時代まで出ていて
古墳も南の3つ目の砂丘から一つ出てると聞いてましたが二つ目も出るとは。今宿の辺りといい本当に古墳の多い所ですね。」
藤隆と高石と池田も古墳の発掘の行われている最前線に向かい作業員らとともに古墳を自ら掘る。
そして舶来の須恵器や埴輪、勾玉などの装飾などが発見され、さらに調査を進めると石の積まれた玄室が見つかった。
その中には1000年以上の間、日の目を見ることもなく地下で眠り続けていた古代の筑紫の豪族の遺体の納められた
木棺があった。
「おー!」作業員たちや高石、池田、藤隆は一斉に歓喜の声を上げた。
高石は皆で棺を囲んでから号令した。「合掌」
このとき既に何者かが筑紫国に古代より眠る大和への怨念を利用して自らの野望を達せるべく
動き始めていたことに気づくものなど誰一人いないはずだろう。
今から日本シリーズ実況に行ってきます。
実況しながら筆を進めたいと思います。
[ー。ー][`_´](⇔ヽ⇔)(∂゚∀゚)(´リナ`)∵(・)∴∵(・)∵{{{{{}}}}}(`⊆´ヘ)(´昌`)<燃えよドラゴンズ!
お待ちしています
誰も井端と荒木の顔文字が逆なことに気づいてくれないorz
692 :
CC名無したん:04/10/27 17:16:23 ID:Ht1aSZpq
保守&期待
693 :
くらっしゅみー:04/10/27 20:00:13 ID:4yXpTDlZ
氏ね
694 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/10/30 21:15:56 ID:aPg6WDGq
第二章 異変
2−1 怪事件
「福岡市の那珂川直下で地下鉄工事中に岩盤崩落。死者4人、負傷者多数」
さくらたちが中学2年生の始業式も終わってから数日後のことだった。
福岡市を流れる那珂川のちょうど真下で突如起きたこの事件は何度調査しても原因を
特定することはできなかった。
同じ頃イギリスでは柊沢エリオル、ルビームーン、スピネル・サンは福岡での事件を
謎の魔力が原因ではないかと見た。そして彼らは夏休みになってから福岡に行くであろう
さくらたちをサポートすべく来日の準備を進めていた。
695 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/10/31 11:46:20 ID:61q1fPo9
2−2 転校生
福岡での事故から数日後のある日、友枝中学校の2年生の教室で担任の遠山は生徒たちに
異国から転校生が来たことを告げた。それからしばらくすると副担任の伊藤は転校生を連れてきた。
「柊沢エリオル君です。イギリスから来たというよりも帰ってきたと言う方がいいかな。まあみなさん仲良くして下さい。」
「な、何であいつが。」
「また何かあったみたいですわね。面白くなってきましたわね。」
「それではホームルームを終わります。」
「起立!気をつけ!礼!」
そして一時間目とホームルームの間の時間になる。
エリオルはさくら達のところに走り寄る。
そしてこう聞いた「この間の福岡の事件、何か不審に思いましたか?」
「ううん。何も感じなかった。」
「あれが一体どうしたというんだ。」
「ふふふ。今日辺りに皆さんのところに詳細を知らせに来るんじゃないですか。」
「ほえ?」
「そろそろ授業ですわ。地学の葛西先生は厳しいですからね。早く地学実験室に行きましょう。」
「うん。」
こうしてさくら達は授業に向かった。
がんがれ
友枝中、野球部強そうですね。
きっと投手はみんな変則フォームにちがいない。
698 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/11/03 16:32:01 ID:ZF7x0PTr
2−3 知らせ
その夜、さくらはいつも通りにやっていたはずだった。突然の窓からの訪問者が来るまでは。
ドンドンドン!
窓を叩く音がする。さくらは窓を開けるとそこには顎髭を伸ばした男と柄の悪そうな男がいた。
「こんばんは。さくらさん。俺は谷繁(たにしげる)だ。」
「俺はマーク・タッケンジー様だ!文句あるか!」
これを見てケルベロスは「何や、谷とマークはいきなり出てきて。」
「うるせー馬鹿!」
「マーク様と呼べ。守護獣の分際でえらそうにすんな。」
さくらはケルベロスに聞いた。「この人たち誰?」
「クロウの知り合いや。詳しくは後で小僧に聞いた方が早いで。
何でもわいらを創造するのに関わったらしいんやけど、よう分からへん。」
ようやくマークと谷は本題に入り始めた。
「あのな。クロウ・リードに恨みを持っていた魔法使い、名をニョホン・グリンワルドって言うんだけど
そいつが死んだはずなのに怨念を残して死んだもんだから、また娑婆に出てきちゃってるのよ
それでクロウの生まれ変わりの奴と後継者の奴の命を狙ってる訳よ。」
「ほえ?どういうことなの?」さくらは首をかしげる。
「それはなグリンワルドと・・・」
「何で小僧がおるんや!」ケロはいつのまにか自分の横に小狼がいることに気づき叫んだ。
「谷繁とマークに無理矢理連れてこられたんだ。谷って名乗ってるけど彼は日本人でしばらくアメリカに渡ってたんだ。
それで日本に帰ってきてからは谷繁 元舟(たにしげ がんしゅう)って名乗ってたんだ。アメリカへの手紙にはtanisigeって名前で送ってた。
それから数十年後名古屋、横浜、広島って移り住んだんだけど死ぬ前には谷繁 信(たにしげ まこと)と名を変えたんだ。彼が偉大な魔法使いであった
名残で今のあるインターネット掲示板で中日の谷繁選手がtanisigeとネタにされてるんだ。ただ谷繁選手が谷の子孫だって話もあるんだがよく俺には分からない。
この話は李家にある民明書房っていうところが出した本に書いてあったんだ。おい谷!この話は本当なのか?」
と小狼は谷に尋ねた。
「うるせー馬鹿!今からある人のところに言って詳しいことを説明して貰う必要がある。行くぞおめーら!」
こうしてさくらたちは谷とマークに連れられて夜空に向かった。
699 :
CC名無したん:04/11/04 03:06:19 ID:ptYl7kkZ
355さんの小説読みたいよぅ…
700 :
スーパリアル工房:04/11/04 03:11:19 ID:zyveYqIC
そんな2次元で萌えるのより、
現実を見たほうがいいぞ!
スーパリアル工房より
現実を見ることができない、かわいそうな大人の諸君へ!
701 :
CC名無したん:04/11/04 03:13:59 ID:zyveYqIC
さくらちゃんのエロ画像きぼん!
702 :
CC名無したん:04/11/04 11:44:07 ID:OC5yBAfM
さくらたんの世界と違うな。。。
703 :
◇あくり◇:04/11/05 13:44:41 ID:gvjgWnDk
704 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/11/05 17:23:43 ID:u2u8v2DY
つい調子に乗ってしまいましたね。
すんません。
>>698は風で熱出してたときに書いたので無茶苦茶になりましたね。
単にさくらと小僧を侑子に会わせるのが何でtanisigeと幕田経由じゃないといけないのか。
エリオル経由でいいんですよね。
>>698が嫌な方が多いなら違うの書きますよ。
>>698の続きには侑子の店にある鉄パイプを見て
ビビるさくらたんを書こうかと思いましたがw
鉄パイプの持ち主と言ったらイ○キ兄弟以外有り得ませんよねw
すんません sageで書きます。
では続き
2−4 店
しばらく空をさくらはフライのカードで飛び、マークは小狼を自分の作り出すさくらたちの
知らない道の魔法空間に入れて谷とともに空を飛ぶ。しばらく飛ぶと大きな和風建築の家が
見えてきた。「降りるぞ。」
こうして4人はその建物の前に降りた。
「ほえ?ここはどこなの?」
すると二人は「東京郊外とだけ言っておこう。」と答えた。
「とにかく入るぞ。」
4人は建物の中に入った。
建物の中ではすでに女性と学生服の少年が待っていた。
「よく来たわね。本当に会えて嬉しいわ。四月一日、すぐにお茶持ってきて。」
しばらくしてから4人は奥の部屋に案内された。
「さくらちゃんと小狼君だったわね。今年の夏休みに福岡に行くそうだけど向こうは大変な
ことになってるみたいなのよ。あなたたちは私に対価を払う必要はないから。そのくらいに大変なのよ。」
「ほえ、そのグーリンワールドとかいう人が何をしようっていうの?」
侑子は微笑みながら彼らに向かって
「さくらちゃんと小狼君はここに来たのが対価なの。ところで谷とマークに話があるんだけど
昔この人散々いじめたでしょ?」
二人が横を見るとそこには「えーん、なかむらさ〜ん」と泣いている男がいた。
「おい野口、何してやがる。帰るぞ、オラ。」
「ちゃんと連れて帰ってね。それがあなたたちの彼へすべきこと。」と侑子は言った。
「それじゃ帰るか。」5人は店を出た。そして目の前に屋台があるのを見つけた。
屋台に入るとたこ焼きを焼いている禿頭の店主とカウンターでやけ酒をあおっている二人の男がいた。
「グフフ、おおそこの子可愛いのぉ。ワイはイケメンが大好きなんや。どや。来んか?」と小狼に言った
「いえ遠慮しときます。」と答えると男は小狼に抱きついてきた。
小狼が助けを求めて叫ぶと遠くから集団が現れて小狼にしがみつく男を引き離して集団で男をリンチにかけ始めた
「オノレはオカラの分際で何関係ない子に手出しとんのや。オノレと絡む男はトリとイクローだけで充分や。」
小狼とさくらが真っ青になって驚いていると横にいた別の男が「無事だっただけでもまあええことよ。」と言う
どうしようもなく小狼はさくらに「帰るぞ」と一言を言い二人きりで空の道を家へと向かった。屋台から聞こえるマークたちの声を聞きながら。
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgAさん、割り込み失礼!
今更ながら274さんの平安時代編の感想を書く事を失礼しておきます。
さて、平安時代の貴族は歌(歌うのではなく、詠むやつ)で恋文を送っていたのは偉大なる
274さんが書いたとおり。さくら姫(君)は、274さんの作品では埋もれるような殿方からの
恋文を貰っていたようですが・・・・・・・。
私の記憶では、恋文が歌なら返事も返歌で返すのが礼儀、と言うより、そうしないと歌を
送って来た殿方に失礼、否、かわいそう。(笑)
つまり・・・・・・・・・・・・・。
(
>>708へ続く)
708 :
707:04/11/15 21:05:43 ID:HHBUTlWB
さくら姫「ほえー、今日もお歌の文(ふみ)でいっぱいだよー!」
知世「姫様、お返事は速めに書かないと送られた殿方に失礼ですわー」
さくら姫「でもでも、これぜーんぶで100文(ふみ、つまり100通の歌)近くあるよー、全部お歌で返さなきゃ
いけないのー?」
知世「姫様なら何とかなりますわー」
さくら姫「うー、うぅううううううううううううう!(発熱中)」
知世「姫様、私、ずっと傍で応援していますから、どうか気を落とさずにがんばって
くださいまし」
さくら姫「(少し落ち着いて)あ、ありがとう知世ちゃん、何とかやってみるよ」
知世「姫様・・・・・」
さくら姫「心配しなくていいよ、大丈夫だよ、絶対だよ、絶対、大丈夫だよ、今日もう遅いけど・・・・・」
知世「まぁ、姫様のその台詞、久々に聞けて感動のあまりめまいが・・・。
もう、私、熱烈感動のあまり、くらくらくるりんですわー」
ってな日常があると思われます。
所で質問になりますが、ご婦人方から殿方へも恋文を歌を送るのでしょうか?(詳しくない)
もしそうなら、小狼もえらい難儀してそうだと思われます。(まじめだし、もてそうだし)
あれ、でも、小狼、バレンタインで苺鈴からしかチョコ貰ってない。(ドラマCD2、スウィート
バレンタインより)桃矢や雪兎は山のように貰ったエピソードが記されているのに・・・。
小狼、ひょっとして、CLAMP世界的にはもてない存在?そ、そんな筈は・・・・。(汗)
あ・・・、当方、勿論小狼好きです。(好き順位は、小狼>スッピー>ケロ>藤隆(オタコン!!)>知世
>さくら>園美(親馬鹿っぷりと、声優さんの演技が好き)>苺鈴>雪兎ぐらいの野郎です)
以上、長文書いてすまぬ、すまぬ、すまぬ・・・・。
ようやく他の書き手の方が来られた。
これでこのスレも安泰です。
病気がちの漏れと違って安定して連載が期待できると思いますから。
一応これからも続けます。最近の自分の書いてるのを見てるとプロ野球板の
ネタスレッドの宣伝になってる気がするんで、中日系だけでなく(‘ε ’)(・ε ・)兄弟とか
古者、村者を出してしまいましょうか。それとも元の学生街をネタにした調子にしましょうか?
。ヘ
●γ⌒σ ご自由にどうぞ。
ノ⌒\
711 :
707:04/11/16 21:06:27 ID:xi3Q2rIg
「えっ、デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgAほどの逸材が認める他の書き手、
何処、ドコのカキコ?」と、
>>709殿の発言を半分ボケて半分マジレスしてみるテスト
713 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/11/21 14:40:46 ID:0LbnVtfZ
2−5 次の日
「・・・地殻とマントルの境目は地表の辺りより密度が大きいので
モホロビチッチ不連続面を地震波が通るときの速さは
地表を横に地震波が進むときの速さより速いわけです。
このことの根拠となったグラフが教科書の図にあるので見て下さい。」
さくらたちが侑子に会った翌日もいつもと同じようにさくらと小狼は授業を受けていた。
ちなみにこの授業は葛西の担当する地学の授業である。
「地震波が最初に観測点に伝わる時間は震源からの距離にあるところまでは比例しますが
それより遠いところでは地下を距離は長くても伝わる速さが地表を伝わるよりも速いので
予想される到達時刻よりも早く地震波が伝わるわけです。いいですか。そこ!何寝とるか。」
葛西はこう言ってさくらと小狼の席の辺りに南禅寺で買ったという指示棒代わりに使われている
竹の棒を持って近づき、授業中に寝ている山崎とさくらと小狼をパシリ、パシリと文字通り叩き起こした。
「はい、いいですか。このような地球の密度の違う岩石の層と層の境目を不連続面というわけですが
モホ不連続面以外にも浅いところにもう一つコンラッド不連続面というのがあります。
これは密度が2.7g/立方センチの花こう岩で構成される地殻上層部と密度が3.0g/立方センチの玄武岩で
構成される地殻下層部との境目に当たります。ちなみにマントルの密度は3.3g/立方センチであります。
これからモホ不連続面を通る地震波の速さなどを用いた地殻の厚さの求めかたを説明します。
地殻の厚さをdと置きます。地震波が地殻からモホ不連続面への進んだ距離とモホ不連続面から地殻に戻るときの距離をL1、
速さをV1、モホ不連続面上で地震波が進む速さえおV2、距離をL2とします。L1を通ってモホ不連続面に入るときの角度は
モホ不連続面を水平に通るわけですから臨海角、則ち角icと置くことが出来ます。
また角r=90度ですみなさん光の屈折習ってるから分かるでしょ。これらの式はそれぞれL1=2d/COSic、
L2=X-2d*TANic、SINic/V1=(SINr=1)/V2、つまりSINr/SINic=V2/V1となるわけです。」
このような授業が続き、十数分後地学の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
714 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/11/21 18:18:34 ID:0LbnVtfZ
放課後になった
「はう〜、難しいし分からないから寝ちゃうよ〜。」とさくらは言った。
知世は「それは仕方ないですわ。あの先生の授業相当難しいですもの。
それよりさくらちゃんに李君、何か眠そうですわね。ひょっとして・・・・」
さくらと小狼は同時に「ち、違うのそんなことじゃない・・・」と慌てながら答える。
「じゃあどうしたんですか。」と知世が聞き返すと、二人は昨日家にマークと谷が押し掛けて来て
無理矢理侑子に会わされたことや侑子の店で聞いたことなどを話した。
「ひょっとして福岡でさくらちゃんの勇姿を撮影することが出来ると言うことですか?」と
知世は目を輝かせて言った。さくらは「まあ福岡に夏休み行くし、そのときに狙われそうだから。」
知世は「でもきっとさくらちゃんのことですから大丈夫ですわ。ところでツインベルの向かいに新しい店が
入ったんですけどさくらちゃんに李君に利佳ちゃんたちも一緒に来られませんか。」
「じゃあみんな行こう。」
しばらく歩くとビルがあり、「ラーメンFM砲」という店の横に「カフェ 幕tanisige」とあった。
店に入るとなんと、マークと谷がいた。さくらたちはマークに促されて席に座った。
そして一人一人マークに注文してから、しばらくしてマークが注文されたものを持ってきた。
「おお、さくらちゃんに小狼君じゃないか。俺達ここで店やることになったからよろしく。
あ、ラーメン食べたかったら注文してもいいよ。」
その言葉を聞くや否や皆は「ラーメン下さい。」と言った。
すると谷は「おい古者、ラーメン持ってこい。」「ちょっと待って下さい。」と電話の向こうから声がすると
谷は「無理!」と返して早く持ってくるように頼んだ。
しばらくしてラーメンを持ってきた男が店に入り「ラーメンFM砲です。出前でーす。」
「うし、ご苦労。村者やタネタネさんによろしくな。」と谷とマークが言うと「はい」と答えて古者と呼ばれた男は
店を出て帰った。
「おい、ラーメンだ。」
さくらたちはラーメンを食べて勘定を済ませ店を出た。
715 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/11/21 19:50:10 ID:0LbnVtfZ
今日はここまでくらいになりそうです。
葛西先生、中2に何教えてるんだw
幕田と谷繁・・・・?
717 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/11/21 20:32:44 ID:0LbnVtfZ
>>716 シー!それは言っちゃだめ!
tanisigeに侵食されちゃう
あ、いやあwdsわれらfsgt・・・・ta・・・・tani・・・・・・tanisige
何故かメニューには・・・・
・どじょうすくい饅頭
・ベイスターズサブレ
・有明のハーバー
・月餅
・シウマイ
・星食べよ
・ヤクルト
・ジョア
・コアラのマーチ
・鯨カツ
・鯨焼肉
・鯨ベーコン
・松坂牛ステーキ
・鯉の唐揚げ
・虎のペニス入りスープ
・柿の葉寿司球団再編風
・日ハム製ウインナ−ソーセージ盛り合わせ
・牛タン塩焼き
非常事態なので保守します。
漏れが常駐しているプロ野球板とさくら板が同時に危機に見舞われるなんて、
漏れの書いてるやつはちょっとやばいかもしれませんけど
さくらと小狼の子供たちスレの126氏とかは何も変なこともしてないのに
連中は叩くかもしれんですから。まあ他の鬼畜系スレだってジョークだというのに
それがここに来てる余所者には分からないのです。まあ漏れもプロ野球板から来た余所者だろ
と言われればそれまでですけど。
>>721 実況とかの問題で運営と住人が揉めてます。
最悪では懲罰鯖の中でも特にひどいところにやられるんじゃないかと心配してます。
723 :
355:04/11/23 04:52:33 ID:9nhNrfF2
ひさしぶり〜
小説途中で投げちゃったんだよな・・俺・・
あれからずいぶん時間が経った気がするけどまだ一年半か・・
三日前の放送で久しぶりに小狼(エプロン姿)見て「かわいいなぁ・・」と
ふらふらとここへ舞い戻ってきてしまったよ。
最初から読み直して続き書けるようにがんばるよ
724 :
355:04/11/23 04:58:50 ID:9nhNrfF2
・・・・というかこの板えらいことになってるな
725 :
CC名無したん:04/11/23 06:29:55 ID:Div5ZXUQ
小狼は少しため息混じりに目を背けた
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
小狼「うわぁああああああああああああああああああああああああああ」
ケロ「小僧!!!!!!!」
知世「ま ま ま まだですの?」
第3章 時は流れ、また夏が来る
3−1 非常事態
ところ変わってここは福岡市役所の11階の会議室で行われていた
部長会議は揉めに揉めていた。
「この間の事故で費用が足りないんですよ。遺跡なんか市を挙げた
大事業である地下鉄工事に比べれば大したことないんですよ。」
「しかしながら急に文教関係の費用が削られるのは納得できません。」
「そこまで言うんなら、地下鉄と遺跡発掘はどちらが重要だと思ってるんですか。」
「確かに地下鉄の工事で事故が起きたので急な出費が出るのは認めます。
それでも遺跡などの文化財は市民共通の財産となるんです。」
こういった論議が交通局と教育委員会の文化財部の部長との間で繰り返された。
そして博多遺跡群の地下鉄工事に伴う発掘は中断、地下鉄3号線の延伸は中州春吉橋駅(仮称)から
埠頭方面は那の津、沖浜マリンメッセ前までの暫定開業目指して工事継続、一方で
博多駅方面は天神南駅から中州春吉橋駅を経由してキャナルシティまでを暫定開業
そこから先は事故の調査や後始末が済むまで工事再開は未定ということとなった。
藤隆はこの知らせを発掘現場で高石、池田から聞かされた。皆一同に驚いた様子で
「交通局ふざけんな。」と言う声があちこちで聞かれた。高石らは発掘作業員の人々に
発掘中止を告げた。人々も事情を聞いて仕方ないと言うばかりであった。
藤隆も「困りましたね。」と言うしかなかった。
お歌のお時間(平安時代編外伝)
さくら姫「智代ちゃん、歌って、どうやって書くの?」
知世「姫、それは相手の心を思いやって書くのですわー」
さくら姫「で、でも、みんなのことを真剣に考えるなんて・・・」
知世「さすが姫、よくお気づきですわー」
さくら姫「ほえ?」
知世「相手のことにあわせるという事は、相手のやったことに答えることと同じですわー」
さくら姫「つまり・・・、相手のことを真似るのがいいの?」
知世「姫すばらしいですわー、ああ、思わずめまいが感激感動のあまりクラクラー」
さくら姫「(つまり、相手がお歌できたら、お歌で返せばいいんだね)」
その頃の小狼
小狼「・・・・・・・・・・・」(山のような女性からの歌が部屋に散乱している)
小狼「ど、どうすればいいんだ?」
おしまい
>>723 お久しぶりです!
ずっと待っていました。帰ってきてくれてとても嬉しいです。
355さんも日々忙しいでしょうし、その他色々と大変なこともありますが、
続きが読めるのであるなら、いつまでもわくわくしながら待っています。
>>723 お久しぶりです。
355さんも時間の目処が立ったら新しいのを書いてください。
ノシ
355さんキター
嬉しいッス。
734 :
CC名無したん:04/11/29 16:40:59 ID:hIcjY/Gp
あげておこう
この調子で書いてたら中村FCスレとここで話がリンクしているのを連載しなければならないですね
>>727からです
3−2 電話
木之本家にその夜、藤隆から電話が入った。
「大変なことになりました。福岡の遺跡発掘が予算の関係で一時中断となりました。
お金のことは心配しなくてもいいですが、福岡にいるのが長引きそうです。」
「そんな馬鹿な。」と桃矢は答える。藤隆も「すみません。知世さんや園美さんとかにもお世話になってますからね。」
桃矢は「うちのことは俺に任せて父さんは福岡の仕事を頑張って。」
その電話の旨はさくらにもすぐに伝えられた。「ほえー。どうしよう。でもさくら頑張る。」
木之本家にあるのは希望と友情だけだった。
737 :
CC名無したん:04/11/30 17:48:43 ID:Su9brWR7
355さんっ!!久しぶりです〜!
3−3 ありがとう
電話のあった翌日もさくらはいつも通りに元気に学校へ向かった。
学校につくとさくらは小狼と知世に「おはよう」と挨拶をした。ただその仕草から
知世はさくらの家に何か異変があったということに気づいたのか、
「さくらちゃん、どうされましたか?」と聞いてきた。
さくらは知世に「あのね福岡の地下鉄工事の事故とかがあってお父さんが帰ってくるのが
来年の夏場以降にずれ込むらしいの。今までも知世ちゃんや小狼君に色々と手伝ってもらったのに・・・」
「大丈夫ですわ。私も李君もさくらちゃんのためならどのような状況でもお助け申し上げますわ。」
「ありがとう。」
この会話を聞いていた小狼はさくらの元に駆け寄り「お、俺もさ・・・さ、さくらのことで色々困ったことがあったら手伝うから・・・あ、安心しろ。」
と顔を赤らめて言った。さくらは小狼にも「ありがとう」と言った。
3−A 200X年 鉄道ジャーナル 5月号より
特集 各地の三セク鉄道の現状
新幹線と並行在来線の問題
通勤路線として鹿児島線との直通を実現した甘木鉄道
列車追跡シリーズ
特急 南紀号
HSRの現状
福岡市交通局地下鉄延伸工事中の事故について
近畿の駅百選
新車ガイド
西鉄 10000系 11000系車両
南海 新1000系車両
JR九州 425系車両
「高石さん、池田さん、死者4人、負傷者多数古墳が出ました!」
さくらたちが中学2年生の棺を囲んでから号令した。「合掌ドンドンドン!」
地学の葛西先生は厳しいですからね。歓喜の声を上げた。
「クロウの知り合いや。詳しくは後で小僧に聞いた方が早いで。
何でもわいらを創造するのに関わったらしいんやけど、よう分からへん。」「うるせー馬鹿!」
インターネット掲示板で谷の子孫だってクロウの生まれ変わりの奴と後継者の奴の命を狙ってる訳よ。
谷とともに空を飛ぶ「うるせー馬鹿!」
「降りるぞ。」 「うるせー馬鹿!」
「ほえ、そのグーリンワールドとかいう人が何をしようっていうの?」
「うるせー馬鹿!」
「えーん、なかむらさ〜ん」と泣いている男がいた。
741 :
CC名無したん:04/12/08 06:10:09 ID:47oPvtoa
ワイはたこ焼きを焼いている禿頭イケメンが「帰るぞ」と一言を言い
「えーん、なかむらさ〜ん」と泣いている訳よ
「ほえ?どういうことなの?」さくらは首をかしげる。 「うるせー馬鹿!」
ケロはいつのまにか自分の横に小狼がいることに気づき建物の前に降りた。
「すぐにお茶持ってきて。」
「ほえ?どういうことなの?」
「うるせー馬鹿!」「グフフ、おおそこの子可愛いのぉ。入るぞ。」
しばらくしてから4人は奥の部屋に案内された。
「うー、うぅううううううううううううう!(発熱中)」
「あ、ありがとう知世ちゃん何とかやってみるよ」
「おい野口、何してやがる。帰るぞ、オラ。」
「うー、うぅううううううううううううう!(発熱中)」
「くらくらくるりんですわー」
「うー、うぅううううううううううううう!(発熱中)」
こうしてさくらたちは谷とマークに連れられて夜空に向かった。
『小狼くん、やさしいもん・・・』
小狼はふと気付いた。
『お肉もいっぱい用意しないとね♪』
ふわんふわん、と揺れるのだ。
『ふふふ・・・』
『・・・どうしたんだよ?』
桃矢に包丁をいれながら突然微笑みだした藤隆に、桃矢はさっきの事もあって不機嫌そうに尋ねた。
『・・・あのガキのことか?』 『いえ、いいですよ。君は足を怪我してるんだから、さくらさんとゆっくり休んでいてください』
『・・・はい。』
小狼はこくりとうなずいた。 『小狼くん、ってすっごくおいしいんだよ♪』
さくらは特に感情はないらしい。
『で・・・でも、俺・・』
『あ・・あの・・何か・・お手伝いできること・・ないですか?』
『それじゃあ二人とも、ゆっくり・・』 さくらが口を開いた。 心臓はドキドキ止まらないのだ。 小狼は必死だ。
足を軽くバタつかせたり腰をひねったり。
包丁をいれながら突然微笑みだした藤隆に『みんなです。あの子も、さくらさんも、桃矢くんも・・』
藤隆は手際よくみじん切りにされた七個分の子供達を大きな鍋に移した。
『子供達は親の知らない間に大きくなっているんですよ、桃矢君』
『んん・・・』
(ぴーんぽーん♪)
『こんばんは〜』
『・・・雪兎さんだ・・』
>>739からです
3-Aと3-Bは話の参考にしてもらいます。
3-B 友枝中 学年の各教科担当者(物理、化学、生物、地学、世界史、日本史、公民、音楽、美術、体育、技術、家庭は一人で全学年担当)
国語 英語 数学 物理 化学 生物 地学 世界史 日本史 公民 音楽 美術 体育 技術 家庭
1年 伊藤隆 横田 杉山
2年 遠山 伊藤敦 観月 田村 大町 山内 葛西 清川 湯舟 久保 野田 伊藤文 金澤 木下 西川
3年 舩木 安達 橋上
747 :
355:04/12/10 05:32:07 ID:yM0DnvTN
猪俣もいれてくれw
>>747 猪俣も入れます。中込、山村、中谷は入れませんw
御子柴っ…!
>>748-749 校長は野崎先生、教頭は宮内先生ですw
御子柴と猪俣はどこで出しましょうかね。まあ何らかの形で出てきますね。
あと予告です。大分後になりますがツバサのさくらちゃんとこっちのさくらちゃんが
同じ道具を使うことになります。泡原液というものです。用途が何であるかは皆さんの想像にお任せします。
>>738からです。
3−9 子曰わく・・・
この日はさくらたちは物理、英語、日本史、数学と授業を受けた。
小狼はここまでは元気に授業を受けていた。しかし5・6時限目は総合学習である。
この学校では総合学習は各学年ごとに色々と設定されている。さくらの学年では
漢文の授業が行われていた。週に2時間行われるのだが、この授業では訓読のしかたや
素読などが行われていた。音楽室で全クラスを相手に遠山が授業をする。教材としては
論語の文章だけのプリントやセンター試験の過去問が使われている。1列に3人ずつ席に自由に座る。
さくら、小狼、知世は同じ列に座る。
「小狼君、今日もお願いね。」とさくらが言うと小狼も「ああ」と答える。しばらくすると教室に遠山が入り
プリントを配った。そして授業は始まる。
「子曰く・・・と。」「子路曰く・・・・暴虎馮河・・・・と」といった論語の素読や書き下し文の練習に漢詩に
漢文の長文読解、この日は燕の国の皇太子が衛人の荊軻が秦の始皇帝を暗殺しようとして失敗して
逆に燕が秦に滅ぼされたという話であった。
小狼はいつもさくらに色々と聞かれては答えていた。その小狼自身も一種のカルチャーショックのようなものを
感じていた。日本に通算で4年住んでいるのだが、漢文の訓読は知らなかった。そんな二人の様子を見て
知世は幸せそうに微笑む。それだけだが幸せなひとときだった。
752 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/12/11 22:43:03 ID:r3wfKD1f
ネタが無いので大分、後の予告をします。
さくらちゃん、小狼君、知世ちゃんには福岡に行ってもらいます。
福岡ではある人も加わります。最初に4人で電車を乗り過ごしてもらいます。
乗り過ごして行っちゃうところは福岡県の隣の県にある焼き物で有名な町ですね。
毎年11月には全国的に有名な祭りが行われます。
ここまで言ったら分かりますよね?
753 :
CC名無したん:04/12/12 11:03:39 ID:EaxQtEMs
さくらと小狼がセックスする所見たいワン
754 :
CC名無したん:04/12/12 11:04:42 ID:EaxQtEMs
あードキがムネムネするー
今考えているのは
いかにいいタイミングで(´髭`)と(´Θ`)が異世界に飛ばされるかということです。
もうちょっと待って下さい。
756 :
CC名無したん:04/12/12 18:14:46 ID:QJIQF2Xx
758 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/12/20 23:52:17 ID:8LjysaHT
>>751からです
3−10 あっちは災難こっちも災難
その日の授業が終わりさくらは小狼、知世、エリオルを誘い幕tanisigeに向かっているときだった。
ビルの上で二人の男が話していた。一人はデブでもう一人は細身で多くひげを生やしていた。
「ジャマハハハ、クロウの後継者ってあの子かぁ。確かに力がありそうだな、セキさんよ。」
「全くですね。ジャーマンさん。ところで侑子とかマークとか谷繁とかグリンワルドと名乗って関西系の奴らを欺こうとしてる
グーリンたちは何に騙されてあんなに慌ててるんでしょうかね。」
「うるせーオラ。俺にも正直分からん。まあ彼らに早く知らせないとなジャマハハハ。」
このとき恐ろしい魔力を何者かが発動させたのだ。「ってジャーマンさんうわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「おいどうしたセキ。ギャァァァァァ。」二人は何者かによってどこかへ飛ばされてしまった。
そんなことも知らずさくらたちは幕tanisigeに向かっていた。
759 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/12/22 06:57:18 ID:qdKEiMOK
とんでもないことになりました。元ロッテの小川博投手が強盗殺人で逮捕されました。
野球板が荒れてますね。しばらくさくら板に常駐します。(ハマファンと鷹ファンには関係なさそうだけど)
760 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/12/23 10:31:08 ID:Z4tjdhJw
3−11 幕tanisige
さくら達は幕tanisigeに着き、店に入った。
「いらっしゃいませタネ〜!」
以前見なかったガニマタの男がウェイターとして店にいた。
さくらは男に「マークさん達は?」と聞いた。
男は店の奥の方へ行き、「おい、マークに谷、すぐに起きるタネ!」
「ムニャ・・・俺様は天才だ。」「お客さんタネ!」
渋々二人は目を覚ましカウンターに向かい店内の有線放送の電源を入れた。
エリオルは二人を見つけるや否や「やあ、マークに谷繁、こんなとこに居たんだ。久しぶりだね。」
「何だお前はクロウか。何でも二分割したってことは知ってたけどな、タニシゲ」
「クロウは死んだとか嘘っぱちだとは俺は知ってたが、お前も分かってただろマーク。」
「もちろん、この天才に分からぬことなど無い。」
エリオルは「全く二人とも変わってませんね。ところで野口君はどこでしょうか。人を虐めるのは程々にしないと。」
「うるせー馬鹿!」
この会話をさくら、小狼、知世は呆然として聞いていた。しばらくして知世はマークに聞いた。
「この店のBGMでかかってる歌、いいですわね。私も良く聞いてますけど、こういうのがお好きなんですか。」
エリオルも「この曲は『メロディー』ですね。『ダルセーニョ』ってレコードに入ってましたよね。まあ私は『やさしさとして想い出として』とか
『風来坊』とかも好きなんですが。」
「この歌手のお二人はポップス系も歌われてますけど、こっちも素敵ですわね。」
知世とエリオルが熱心に歌の話をしているところで、ようやくマークは知世の質問に答え始めた。
「それはだな、店をやるときに侑子にアドバイスをもらったんだが店の有線放送で侑子が薦めるようなのが流れる有線が気にくわないので
これにしたんだよ。侑子は『あたしが来るときくらい、あれかけてよ。』ってうるせーんだよ。」
知世は笑いながら「そうですか、その侑子さんが薦められてる曲ってどんなのですか。かけて頂けないでしょうか?」
エリオルも「別にいいんじゃないですか。」と言うので仕方なくマークは有線を変更した。
曲が変わると小狼にさくらは「この曲ラジオで聞いたことあるよね。」と聞いた。小狼も「ああ」と答えている。
皆、喫茶店に来たことも忘れて話に没頭していた。
761 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :04/12/23 16:44:44 ID:Z4tjdhJw
そのころ侑子の店の目の前を一人の中年男性が歩いていた。
「ここかな。さて様子を見てみようか。」
男が門をくぐると店ではマルとモロが出迎えた。そして
「主様、落合さんが来た、落合さんが来た。」
侑子は四月一日の存在を忘れて「先生、お久しぶりです。今までどちらまで。」と聞いた。
彼は「オレがどこに行ったって別にいいじゃん。」と答えた。
「いつも私は次元の魔女って言われてますけど先生に習った人はみんな次元を超えて
異世界を自由自在に旅することができてますから。」
四月一日は「侑子にこの人誰ですか。」と聞いた。
侑子は「知らないのは無理もないでしょ。この人は私、クロウ、こないだのマーク、谷繁、野口君、
さらには彼にとって欠かせない人、まあ四月一日にとっての百目鬼みたいな感じであるけども
野口君たちといつも仲良しの中村さんも、みんな習ったの。この人はこっちの世界で
三冠王とまで言われてたんだから。」
四月一日も「でも全然そうは見えませんしね。野口さん、どういうことなんですか。」
野口は侑子の店の前で谷繁に「連れて帰ってやらん。」と言われたために四月一日の家に居候して家事を
手伝ったりしていた。
侑子は落合に聞いた。「何のご用ですか。」彼は言った、「あそこの男の子のとこに野口君が居候してるんでしょ。
だったらオレにも居候させてよ。彼は君に色々頼んでるようだから勝手にオレの方で治したりはしないと思うから。
でも場合によっては無償の善意も必要になるけどね。ヴォケ志君はそういうことのバランス感覚に優れてるけど
それを無理にやれという訳じゃない。どうすればいいのか自分で考えれば答えは出てくるものだよ。」
四月一日は侑子に聞かれる前に彼の言葉に感銘を受けたのか「いいです。」と言った。
野口も「早く中村さんを見つけて下さい。」と言った。
また祭りですか。
漏れはさくら板でプロ野球板のネタキャラを出しまくって書いてますけど今ageたらやばいですね。
落合来ましたね。どっちの落合かは皆さんに想像してもらいます。喋りはあっちですけど
侑子とかと同業者という辺りでは霊能者のあの人かもしれませんが。
それから(´Θ`)と(´髭`)はどこに、そして誰によって飛ばされたんでしょうか。
これから先さらに豪華に登場します。つまらないと思いますがね。
サネ、信二、泡原、烏子、店長、イモ、ピーコと大ちゃんとどんでん(三人とも既に登場してます)、ゴエ、ニョホ、ママン
ヴォケ志、宮G、オミッチー、ゴリ、ドメ、モナ、モミー、アキヒロ、粗いさん、愛甲、中z(ry、「」、男前、ヒヤーン・・・・
・・・沢山登場しますねw
3−12 寂しい夜
さくら達は幕tanisigeを出てからエリオルと別れた。さくら、知世、小狼の3人は同じ道を歩いていた。
「あのね、知世ちゃんに小狼君、お兄ちゃんが今日は大学に残るから私独りになるの。泊まってとは言わないから
しばらく一緒に居てくれる?」
小狼と知世はこくりと頷いた。そして3人は木之本家へと向かった。
「小狼君に知世ちゃん、家のこと手伝わせちゃってごめんね。」
「構いませんわ。さくらちゃんのためですもの。」「別に・・・・」
二人は答えた。
料理を終えてから3人でテレビを食事を見ながらしていた。
討論番組を見ていた。関西で日曜日の昼に放送されていたのが好評を博し
全国で放送されるようになった。司会者は歌手で、弁護士や元議員の政治評論家、
元議員のプロ野球解説者など様々な出演者で好評を博し、友枝中でも話題になっていた。
さくらたちは番組のことなどについて話していた。
風呂も済ませて三人は寝床に就いた。
764 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :05/01/01 00:55:35 ID:Ux1RhWd5
そのころ異世界では黒鋼たちは高麗国を出て新たな世界に来ていた。
着いた場所は門の前、門番が二人話していた。
「全く困ったモナ。これだからこの国はいつまで経っても良くならないモナ。」
「全くだね、兄ちゃん。この国の鍋常王も全くおまn(ryな奴だね。」
小狼は門番二人に聞いた。「ここ通っても良いですか?」
短足の男は答えた。「別に構わないモナ。外から来る人が今はどんどん来てるからモナ。」
横にいた男は小狼たちに聞いた。「その代わりちょっと来てくれないかなプップクプー。」
黒鋼はファイに「何か良からぬことでもあったみたいだな。」と言った。
ファイは「何か面白そうなことがあるような気がするんだけど。」と。
短足の男は小柄な男に「何をする気モナ、アキヒロ。」
アキヒロと呼ばれた男は「兄ちゃん、この人たち伝説の革命家たちかもしれないんだよプップクプー。」
短足の男は「アキヒロ」に「じゃあ、あの訳の分からない二人をお願いするモナ。そろそろ交代だし先にリエリンのとこに帰るモナ。」と言い
帰ってしまった。小狼は「アキヒロ」に「伝説の革命家って何ですか?」と聞いた。
「アキヒロ」は取りあえずこっちへ来いよプップクプー。」と言った。しばらく進むと木造の建物に着いた。
中にはいると二人の見覚えのない男がいた。「ジャマハハハ、革命家って何なんだよ。」「全く心当たりがないんだってポプァ。」
小狼たちを見つけると太った男は「ジャマハハハ、小狼君か。よろしく。俺はジャーマンだ。横にいる髭の生えたのがセキだ。」
小狼はジャーマンに「何で僕のことを知ってるんですか。」と聞いた。セキは「こういう情報はすぐに流れるんだポプァ。」
「侑子は口が堅いんだが。気配とかでなぁ王麗流の奴らにはバレるんだよ。侑子も王麗流なんだが。いや何でもないぞジャマハハハ。」
「今のは忘れてくれポプァ。」
小狼たちも「は、はあ。」とだけ答えた。
アキヒロは本題に入った。「あのね、この国はここ数年五味瓜王朝に支配されて圧政に多くの民衆が苦しんでるんだ。この国には
昔から伝説があって偉大な革命家たちが国の外からやってきて国内の政権転覆を謀ろうとするものたちと共に手を組んで
王朝を倒そうとしてるんだ。五味瓜王朝の今の王、鍋常王なんて本当に全くおまn(ryな王なんだプップクプー。」
765 :
355:05/01/01 01:06:55 ID:7ZP30GI5
おめでと小狼
766 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :05/01/01 01:19:13 ID:Ux1RhWd5
さくらはアキヒロに「何で王国を守るはずの門番が国を倒す相談をしてるの?」と聞いた。
アキヒロは「この国のおまn(ryな王から民衆の心は離れていったよ。この国は王城を守るモトキ部隊と一部の支持者を
破れれば革命が成立するんだプップクプー。でもモトキ部隊と戦う人たちあまりにもおまn(ryだから革命が成り立たないよプップクプー。」
小狼はモコナに聞いた。「この国に羽根はありますか?」
モコナは「あると思うよ。」と答えた。黒鋼はアキヒロに聞いた。「どうして国民の大半の力を結集してもその連中を倒せないんだ。」
アキヒロは「何か不思議な力が戦意を削いでるとしか思えないんだプップクプー。確かに国民は苦しんでるしこのままじゃ国も滅んでしまうけど
中途半端に生活は苦しくない程度に維持できてしまってるみたいなんだプップクプー。
本当の怖さを感じられないように麻痺してるんだよプップクプー」
ファイは「で、革命家の伝説の詳細ってのは・・・。」と言った。
アキヒロは「異国から二手に分かれて革命家がやってくる。彼らが国民をまとめ、王を打倒する。そして革命家は政権が倒れた後、この国から何かを
持って去っていくんだ。今度は二手に分かれることなくねプップクプー。」
小狼は「ひょっとすると国民の生活が辛うじて無茶苦茶になってないってのは羽根の力のせいじゃ。!」と叫んだ。
アキヒロは「まあまあ。交代要員が来たみたいだから街を案内するよプップクプー。」
小狼たちは門を抜けた。そのとき交代の門番が来ていた。「あ・・・・・・、アキヒロ、お、お疲れ様・・・・、なんだな。」
「お疲れさん。後はこのイケメンに任しといてや。」
さくらはしばらく街を案内されると小さな家に着いた。「ここがオレの家だよプップクプー。ゆっくりしていってね。」
小狼は「町の様子を見てきます。」と言った。
そして黒鋼と一緒に街へと出て行った。
767 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :05/01/01 16:59:15 ID:Ux1RhWd5
街は比較的賑やかだった。
「鍋常打倒を祈ってぱーるーぷーんーてー!」長身の男が祈りを
捧げていた。脇には太くて腹の突き出た中年ともう一人あまり特徴のない男が二人ほどいた。
「なあゴエ、効き目は出てるか。」と太った中年男性は聞いた。ゴエと呼ばれた男は「全然ですわ。出来ることなら早く効き目が出て欲しいですよ。」
ゴエは横にいた男二人に聞いた。「なあ宮Gにママン、祭具とか大丈夫なのか?」
宮Gと呼ばれた男は「大丈夫なはずなんやけど。」ママンと呼ばれた男も「しょうがないな。じゃママプンテも合わせて。」
この光景を見て小狼はゴエに聞いた。「何をされてるんですか?」
ゴエは答えた。「おや見かけない人だね。宮Gにママンにオミッチーさん、この人たちに見覚えある。」
ママン以外は口を揃えて「ない」と答えた。ママンは「モナの家にあった予言書に載ってた人たちとよく似てる。」と答えた。
ママンは小狼と黒鋼に「ついてきて。」と言った。小狼は「はい。」と答えた。そして路地裏を進むと家があった。
先ほどのアキヒロの家よりは大きかった。中からは声が聞こえる。「カニうまいモナ。もっと食べたいモナ。」
「もうないわよ。」「モワーン!」「リョウ、将来こんな風になったら駄目よ。」「そんな胴長短足にはなれないと思うな。」
「モ、モワーン!誰が胴長短足モナ!」「胴長短足なマコリンが好き(はぁと」「全くおまn(ryな両親だね。」
小狼は黒鋼に言った。「さっきの門番の人みたいですね。何の話をしてるんですかね。」
黒鋼は「多分食べ物の話をしてるんだろう。蟹なら俺のいた日本国にもあった。」と答えた。
しばらくするとリエリンがドア越しに「ママンさん?」と聞いた。ママンは「ホンマカイナ♪ソウカイナ・・・」と答えた。
それからマコリンにリエリンは「お客さんが来たみたい。」と伝えてドアを開けた。
この様子を見て小狼と黒鋼は訳が分からずにいた。「何でこの国の人は要点を伝えないで話が出来るんですかね。」
「でもさっきのアキヒロと話したときはそんな感じじゃなかったが。ひょっとするとこいつが特別なのか?」
二人は話しながらマコリンとかモナと呼ばれる男の家に入った。
ママンは「モナ、あの歴史書持ってきて。」と言った。モナは「分かりましたよ本間さん。」と答えた。
しばらくするとそこには・・・
768 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :05/01/01 22:04:31 ID:Ux1RhWd5
「週間グルメ 第八号 カニ食べ尽くし特集!」という本が置かれていた。
ママンはこれを見るや否や、「モナ!何持ってきてるんだ。さっさと歴史書持ってこい。」
黒鋼は「腹が減ったし、それ読ませろや。」と言った。モナは「カニ買ってくるモナ。アキヒロとかモミーさんたちを誘うモナ。」と
買い物に出て行ってしまった。
ママンは呆れて、「帰ります。失礼しました。」と言って帰ってしまった。小狼はモナに「アキヒロさんと、あなたは先程、門番として
勤務されてましたよね。仲が良いんですか?」と聞いた。モナは「何の相談モナ。そういえばアキヒロの家にみんないたモナね。カニあげるから
アキヒロ連れてきて欲しいモナ。お願いするモナ。」と小狼たちにアキヒロを連れてくるように頼んだ。
小狼はモナの家を出てから、しばらく歩いてアキヒロの家に着いた。そしてドアをノックして
「アキヒロさん、ファイさん、姫、関さん、ジャーマンさん、モナさんがカニ料理を振る舞うそうですよ。すぐに行きましょう。」と言った。
中からは声一つ聞こえない。小狼はドアを引いた。開いてしまった。中には誰もいない。そして一枚の手紙が残っていた。
「この者たちは我々が預かった。返して欲しくば丑三つ時に球技場に来い。来なければこの者たちの命はないと思え。秘密機関バンチョー部隊。」
小狼はこの手紙を持ち、モナの家へ全力疾走した。そのとき小狼の周りに多くの武装した兵士が現れ囲んでしまった。
小狼は必死に蹴りで応戦したが倒しても倒してもそこから抜け出すことができない。しばらく戦っていると囲んでる辺りのすぐ近くにゴエ一味が現れた。
「彼の者を呪縛から解き放てゴエプンテ!」「同じくママプンテ!」「太ましくマンハッタン!」「ミヤジーレーザービーム!」
一斉に小狼を襲うものたちに攻撃をした。すると刺客たちはたちまちのうちに消え去ってしまった。
「ありがとうございます。」この五人に言った。「大変だったな。」五人は口を揃えていった。
「奴らは鍋常王直属の秘密部隊だ。こいつらはある時期から異常に強くなってしまった。
ちょうど我々が鍋常王を倒そうとし始めた頃からだ。また我々は戦意を不思議な力のせいで奪われることも多々ある。
鍋常王は色々と物を見てないようで見ているんだからな。恐ろしい奴だ。」とゴエは言った。
769 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :05/01/01 22:49:50 ID:Ux1RhWd5
小狼はゴエたちとともに足を進めてモナの家に着いた。そこの家の前では黒鋼とモナとリエリンが刺客と戦っていた。
小狼も加わり、足で刺客共を蹴りつけてゴエも「ゴエプンテ」を唱えると刺客は全て消えてしまった。小狼はゴエに聞いた。「あの刺客は何なんですか?」
ゴエは「あれは生き物じゃない。奴らの作り出したイメージの兵士や。どこにでも現れることができるんや。取りあえずそこの方々まずは
皆で球技場に行きましょう。あ、梨恵さんと稜君も来られんですか。そういえばモナよりリエリンと稜の方が強いって話、あちこちで聞くもんな。」
こうして彼らは皆で球技場へ向かおうとした。すると向かいの家々から人が数名出てきた。「ほら、アンタ達も行きなさいよ。」
「ちょっと待って明子、うわやめてやめて!」「シュンタンに坪田君、人ごとじゃないよ。」「そうですよね、シンジョーさん。」
こうして小狼達一行には「シュンタン(スンスケ)」、「坪田君(坪田)」、「シンジョー」、「明子」と名乗る人々が加わり賑やかに
さくらたちの救出へ行くこととなった。
「黒鋼さん。」「何だ。」「どうやら球技場は近くみたいですね。」「言葉が通じてるんだから多分そうだろ。」
ゴエは黒鋼と小狼に「ところで名前は何という?」と聞いた。「小狼です。」「黒鋼だ、おまえらも名乗れ。」
「俺はゴエ」「イマオカモナ。皆からはモナと、リエリンからはマコリンって呼ばれてるモナ。」「リエです。」「ママン」「宮G」
「オミッチー」「スンスケです。」「明子だけど。」「トゥボイです。でも皆坪田って呼んでます。坪田でいいですよ。」「シンジョーだよ!」
ゴエは小狼と黒鋼に「君ら格好からして余所の人と分かるけど、全く別のとこから来たのかい?」と聞いた。小狼は「何でそんなことを・・・」
ゴエは「このくらい魔術をやってりゃ誰だって知ってるよ。」とあっさりと答えた。
モナは皆に「出発までカニパーティーモナ。精一杯食べてくモナ。」と言った。皆カニを一心不乱に食べていたが小狼はカニの足を前にとまどった表情を
見せた。「どうしたモナ。」モナは聞いた。「どうやって食べるんですか。」「こうやって殻をむいて中の身だけを食べるモナ。手を怪我しないように
気をつけるモナ。」「分かりました。」
ささやかな団らんだった。
770 :
デニー・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgA :05/01/02 18:16:46 ID:kXIYxlRN
そのころ友枝町の木之本家で同じベッドで仲良く知世、さくら、小狼の順に仲良く寝ているとき、さくらと小狼は同じ夢を見ていた。
「えーん、なかむらさ〜ん!」「おい、野口、あの魔力はどうした!」「チキンじゃ小山と一緒だぞ。」
マークと谷が野口を虐めていた。しばらくすると少し人相の悪い男が現れて「野口、どうしたヴォ。」
「なかむらさ〜ん、マークと谷繁が虐めてくるんです。」「人に意地悪しちゃいけないヴォ。」
「うるせー馬鹿。」「俺様にどんな口利いてるんだ。外角低目之神。チキン同士良いコンビだな。」
「先輩に対してそういう言い方は許さないヴォ!」「うるせー馬鹿。」
言い争いが続いているところにクロウ・リードが現れた。「いつも通り皆さん元気ですね。」
「クロウもマークと谷に言ってやれヴォ。」「はいはい。人を虐めるのは良くありませんよ。」
さらにクロウの後には侑子も現れた。「クロウもこの人達と仲が良いのね。陰険メガネと能天気とチキンは気が合うのかしら。」
「誰が陰険メガネだ。」「うるせー馬鹿!」
・・・ほえ、クロウさんがマークさんや谷繁さんと話してる。その横には野口さんに侑子さん、それに目は怖いけど優しそうな人がいる。
あの人が中村さん?・・・・
侑子が出てくると向こうからは王麗流の師範落合が姿を現した。
「皆さん揉めてはいけません。まあ今日の授業はこれまで。気をつけて帰るように。」
しばらくして朝が来てさくらと小狼は目を覚ました。
ちょっとPCがぶっ飛んだので
しばらく書けるかどうか微妙です。
orz
がんばれ。
773 :
355:05/01/17 06:57:12 ID:lFS8SDKo
俺は待機中
774 :
355:05/01/17 10:24:39 ID:uzi1p9UL
・・・やっぱり我慢できん、書く!!
775 :
355:05/01/17 10:53:55 ID:uzi1p9UL
とめどなく地下へ。
七問連続で不正解なのだ。
もう七回も高いところから落下したことになる。
『・・・なぁ、さくらぁ?地球の裏側に脱出するっちゅう作戦やったらワイ賛成でけへんで?』
『ううぅ〜違うもんっ!!!』
おしりが痛い。
落ちてきた場所は全部廊下の板の上だ。
ほっぺたを膨らませたまま、さくらは立ち上がると再びあてもなく歩き出す。
ケルベロスもそれ以上いじわるは言わず黙ってさくらに続いた。
『(せっかく小狼くんが教えてくれたのに・・)』
『さくら、右、右』
鬱々とと歩いていたさくらにケルベロスが声をかけた。
右の扉の張り紙。
『5+6=』
776 :
355:05/01/17 11:31:03 ID:uzi1p9UL
『なによこれ!?たし算!!!??』
『主思いのええカードやなぁ・・それともええ加減飽きてきたんかもなぁ?』
『うううう!!バカにしないでよ!!』
さくらは怒鳴りながらも手早く【11】という解答を記した。
しかし殴り書き気味に書いたので【77】に見える、というケルベロスの意見で書き直したため、ドアに貼り付けるのに意外と時がかかった。
《ピィンポォ〜ン♪》
今までのいやな流れを全て吹き飛ばしてしまうような明るく間抜けなチャイムが鳴った。
『わぁ〜い!!やったよー!!』
『やったなぁさくら!!(ホンマはツッコミたいけど我慢したるわ)』
《すちゃらかちゃんちゃん♪》
再び鳴りはじめた間抜けな音楽をバックに解答を貼り付けたドアが光り始めた。
見る見るうちに地味なドアは、およそ一般家庭には全く必要ないであろう派手なドアに・・
いや、フリルまでついてるところを見ると、ちゃんと開くまで誰もドアだとは思わないであろう物に変身した。
『ほぇ〜・・・・』
『なんか知世の服着たさくらみたいやな・・』
『ケロちゃん・・お、怒られるよ・・?』
777 :
355:05/01/17 18:46:25 ID:qsUssTZd
『ほぇぇ・・どうやって開けるんだろう』
まるでいたずらされたアイスモナカのような扉だ。
見た目ばかり派手で肝心のノブが見当たらない。
『とにかく押してみぃ?』
『大丈夫かなぁ?』
触れる事にすら勇気の要る扉だ。
恐る恐る腕を伸ばし、手のひらに体重をかけた。
びくともしなかった、がそれよりも扉の妙な感触に興味が移った。
『押して開くドアやない見たいやなぁ・・・どないした?さくら?』
『・・これ・・・カステラ?』
『なんやて!?』
ケルベロスは目の色を変え扉にかじりついた。
355キター!!
待ってたよ…ずっと…
355さん…
キタY⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒Y !!!!
キタ━━━(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆━━━!!!!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
キタ*・゜・*:.。.:*・゜(ノ*゚∀゚)ノ゚・*:.。.:*・゜゚・*!!!!
長いこと待ってました…帰ってきてくれてありがとうございました。
かわいいさくらと小狼たんをよろしく頼みます。
上がってるのを発見して、最初から読ませて頂きましたが…
なんっー良スレだ
期待してます、応援してます!
781 :
355:05/01/18 01:40:01 ID:49bKBmkp0
ケルベロスの一噛みで扉はドッヂボール2,3個分ほどをえぐられ、
同時に甘い香りが広がった。まさしくカステラの香りだ。
『うまいうまい〜♪うまいでぇ〜さくら♪』
『・・・・スィート?』
『ん?・・ああ・・もぐもぐ・・これは間違いなくスィートのカードの仕業やな』
『メイズにスィート・・・どうして勝手にカードが・・?』
『いや、さくらカードに変換済みのカードが・・まぐまぐ・・勝手に発動するゆうことはありえへん』
『でも・・』
『算数の問題なんか出してくるカードなんてあるか?カードを操ってるヤツがいてるっちゅう証拠や』
『そんなことできるの?』
『むぐむぐむぐ・・・・・わからん』
『なっ・・わからん、ってなによ!!ケロちゃん封印の獣でしょう?前に、カードに何かがあったらすぐわかるって言ってたじゃない!!』
『こんな事はクロウと一緒におった時も含めて初めてなんや・・それに・・』
『それに?』
『ひょっとしたらカード本人も・・・さくら以外のやつに操られてることに気付いてへん』
782 :
355:05/01/18 12:20:19 ID:7D2b1fgf0
ケルベロスの一噛みで扉はドッヂボール2,3個分ほどをえぐられ、
同時に甘い香りが広がった。まさしくカステラの香りだ。
『うまいうまい〜♪うまいでぇ〜さくら♪』
『・・・・スィート?』
『ん?・・ああ・・もぐもぐ・・これは間違いなくスィートのカードの仕業やな』
『メイズにスィート・・・どうして勝手にカードが・・?』
『いや、さくらカードに変換済みのカードが・・まぐまぐ・・勝手に発動するゆうことはありえへん』
『でも・・』
『さっきはああ言うたけどなー、算数の問題なんか出してくるカードなんてあるか?カードを操ってるヤツがいてるっちゅう証拠や』
『そんなことできるの?』
『むぐむぐむぐ・・・・・わからん』
『なっ・・わからん、ってなによ!!ケロちゃん封印の獣でしょう?前に、カードに何かがあったらすぐわかるって言ってたじゃない!!』
『こんな事はクロウと一緒におった時も含めて初めてなんや・・それに・・』
『それに?』
『ひょっとしたらカード本人も・・・さくら以外のやつに操られてることに気付いてへん・・』
『どういうこと?』
『さくらカードになったカードは、さくら本人が星の杖を通して行う命令以外は受け付けんようになっとる』
『そうなんだー』
『ま、どうにせよ今は問題解いていく以外に出来ることはないんやからな・・さくらはカステラ食わんのんか?先行かれへんで?』
『私は問題解くからカステラの係りはケロちゃんお願い』
いつしか扉の下半分は殆どケルベロスの胃袋におさまってしまっていた。
784 :
355:05/01/20 11:16:41 ID:lZUMt+xm0
『これは予想してなかったよ・・それだけさくらさんを想う気持ちが強いということか』
『しかし元々今日は彼にも頑張ってもらうと言っていたではないですか、エリオル』
『いや、それはそうなんだが・・・まさかここまでやってしまうとは以外だったよ』
『ふ〜ん・・・どうするのエリオル?邪魔しちゃう?』
『いや、むしろここからのほうが大変なはずだから見守っておいてあげるつもりだよ』
小狼はさくらの部屋にいた。
確信をもって扉を開けたのだ。
脇目も振らずにさくらの机に駆け寄り引き出しを開けた。
カードの入っている本、これさえ手に戻せることが出来れば問題の半分は解決できるのだ。
しかしそれはさくらの小狼ではなくさくらの元に戻らなければ意味が無い。
『あった・・』
深呼吸を一つ入れカードの本を手に取り開いた。
メイズのカードを探す。さくらはメイズのカードは殆ど使わないからだろう、かなり下の方にあった。
異常に魔力を放出しているのはやっぱりメイズだった。発動中だ。
ドキドキ…
786 :
355:05/01/21 01:44:51 ID:SQ3RX7lq0
メイズは不気味に熱を放っていた。
恐る恐るカードに触れた瞬間指先から伝わってきた違和感に小狼は思わず息を呑んだ。
『苦しんでるのか?』
外からの力にむりやり発動させられている。直感的にそう感じた。
小狼はカードと一緒にさくらの引き出しに入っていた星の鍵を握り締め唇を噛んだ。
自分だけではなにもできない、結局さくらがいなくては鍵もカードも扱えない。
『どうにか・・ならないか・・いや、それよりさくらを探し・・』
メイズからの悲痛な気は僅かだが刻一刻増してきている。時間が無い。
小狼は床に膝をつけ、両手でカードと鍵を一緒に包み込み、自らの魔力を手のひらから送った。
こんなことでどうにかなるハズがない事くらい解っていたが他に方法が思いつかなかった。
『頼む・・・俺の力・・届いてくれ』
787 :
355:05/01/21 15:12:37 ID:hk3B5pfa0
カステラの向こうにはまた廊下が続いていた。
『もっと食べたかったなぁ・・』
『そんなこと言ってる場合じゃないでしょ?それよりさっきのカードの話』
『ああ・・さくらカードを発動させるにはさくらと杖が必要やってのはさっき言うたな?』
『うん、それでカードさんが気付いてないっていうのはどういうことなの?』
『さくら以外のヤツの命令を、カードはさくら本人からの命令やと認識しよるようや・・』
『でもなんで?私と杖が揃わないと・・』
『カードを発動させる絶対条件をパスするには・・それ相応の魔力が必要・・いや、いくら魔力が強くても
そんな事ができるのかどうかすらワイにはわからん・・せやけど現に』
『・・・・』
『今は問題解いていくしかないけどな、今さくらはカードを持ってない、この状態でゴールではそのとんでもない魔力を持ったヤツと
対峙する事になるかもしれん、最悪カードは全部敵に回ってる可能性が高い・・』
『大丈夫だよ・・ほら、算数の問題も手加減してくれたし・・』
『逆に不気味やけどな・・・』
『足・・痛むんか?』
『ううん、大丈夫だよ』
さくらは昼間怪我した足をかばいながら歩いていた。
『背中乗ってもええねんで?』
『大丈夫だよ・・・あっまた問題貼り付けてあるよ』
【32×32=】
788 :
CC名無したん:05/01/23 02:23:42 ID:tkVDALPw0
やばい!!
季節考えてなかった!!『ちゃんとわかってる・・』直後の話のつもりだったのに
Tシャツとかじんべえとか夏のもの出しちまった。
それ前も言ってなかった?
790 :
355:05/01/23 09:41:22 ID:AL85Cc0H0
791 :
355:05/01/23 11:47:36 ID:ap29OYgN0
9問連続で正解。
扉の変身もケーキ、チョコレート、プリン、ゼリー、おだんご、かりんとう、クッキー、と
ケルベロスを大いに喜ばせる内容であったが、9問目のアイスクリームの扉だけは対処に困った。
『うぉぉ〜お腹ぽんぽんやぁ〜』
『一体何問解けばゴールなのぉ?』
『さくらが分数の割り算解くまでなんちゃうかぁ〜?』
事実さくらが9問連続で正解したものは全部比較的簡単な問題ばかりだったのだ。
たし算から始まって分数のかけ算まで徐々にレベルが吊り上げられていった。
『なんかさくらの補習授業にワイらが巻き込まれてるような感じやなぁ〜』
『ケロちゃんお腹いっぱいお菓子食べてるだけじゃない・・
でもなんで私が分数の割り算苦手なの知ってるんだろ?』
このスレ以外にも
ドキッ!!園川だらけの格無し大会
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1102433787/ で昔ロッテにいた園川がホークスに入ってたらどうなってたかを書いてました。
その関係もあって掛け持ちで安定して書けるかどうか分かりません。
取りあえずこのスレは355氏が書いてくださってるんで
園川ホークス残留編、園川+河野⇔落合+鳥越の中日移籍編、
園川+若田部+大越(河野編も考えてます)⇔川崎+岡林のヤクルト移籍編
園川+金銭⇔吉岡+佐藤誠の巨人移籍編などのネタを完結させたら戻る予定です。
793 :
CC名無したん :05/01/24 12:40:08 ID:t5LEqTzQ0
お前らもっと盛り上げろ
355たんが帰還してるんだぞ!?
イカレたスレばっか立ってるさくら板での数少ない良スレだぞ
携帯から閲覧中。
>>355氏の小説がまた読めるのは喜ばしい限りだ。ガンガッてくれ(゚∀゚)
とりあえずデニ−・ユガミダニ ◆B.qU2.hSgAいらない。
355!
355!
もうここらでよか!まあ野球板で戦力分析とか評論ばかりしてる人間が保守がてら書いてる駄文ですからね355氏とは格が違う。こっちの板にも来ますけど開幕したら鷹本スレで
355たんがんばってくれ
799 :
355:05/01/28 13:20:45 ID:5xdnHjr50
えんぴつの芯もかなり丸くなってしまっていた。
『こんな事ができるんはクロウだけや・・・』
えんぴつの先を見つめながらケルベロスが呟いた。
『さっきも言ってたね、でもホントにクロウさんなら心配しなくても大丈夫じゃない?』
『でもクロウは・・・確かにあの時死んだはずや・・ワイとユエで看取った』
『そういえば雪兎さん・・』
『ああ、今回はユエに居ってほしかったな・・まあ偉そうに腕組んどるだけで頼りにならん可能性大やけどな
最後の審判の時は大ハリキリでさくらを痛めつけてたのにな・・』
『・・あははは』
扉に問題用紙がはりつけてある、そして扉の前に鉛筆けずりが置いてあった。
鉛筆けずりをケルベロスは渋い表情で見つめ、眉間のシワをそのままにゆっくり扉の問題用紙に視線を移した。
【2/3÷4/9=】
800 :
355:05/01/28 13:47:25 ID:5xdnHjr50
『がんばるよケロちゃん』
『さくら・・これが最後の問題の可能性が高い、問題といた後絶対気ぃ抜いたあかんで?』
『うん、大丈夫だ・・・よ?』
突然景色が歪んだ、いや歪んでいく。
床もドアも、さくらとケルベロスを残した全てのものが水に浮いた油の様にその輪郭を溶かしていく。
『ケロちゃん!!』
『まて、落ち着くんや!!・・・これは・・魔力が解けてきてる!!』
『え・・なんで!?私まだ問題解いてないのに!?』
あっという間に長く伸びていた廊下はゴムの様に縮み、いつもの木之本家に戻った。
全ての歪みが固まった時、さくらとケルベロスは1階の廊下に立っていた。
『ケロちゃん!!』
『おお!!』
言い終わらない内にさくらとケルベロスは全速力で階段を駆け上っていた。
801 :
355:05/02/01 09:47:00 ID:aAdthr8r0
『まてっ!!さくらっ!!!』
勢いに任せて自分の部屋の扉を開けようとするさくらにケルベロスが静止をかけた。
『くれぐれも用心して・・』
『わかってる』
そう答えはしたがケルベロスの方への視線はやらなかった。
ドアノブだけを見つめゆっくりひねる。
カチャリと乾いた音を先頭に暗がりの部屋の景色が視界に入ってきた。
『さくら・・・電気・・!!』
『あ、うん!!』
さくらはドアの横についている部屋の照明スイッチを手探りながら押した。
光が射した部屋の床に彼はいた。
『・・・小狼君・・!?小狼くん!!!!』
『小僧!!!』
キターイ
803 :
355:05/02/02 01:54:48 ID:dSb+/q+k0
正直寂しい
355は相変わらず寂しがりだな。
805 :
355:05/02/02 15:08:34 ID:G1L3Y4YW0
お昼を少し過ぎた頃、知世が尋ねてきた。
恒例のバトルコスチューム抜き打ち試着をするためだった。
『・・まあ、それで李くんは・・』
『まだ起きないの・・小狼君が寝てるのはドリームのカードのせいだって
ケロちゃんは言ってるけど・・』
『李くんにお会いできますか?』
『うん大丈夫、ケガとかは全然してないんだよ
お父さんもお兄ちゃんも出掛けちゃったし・・朝誤魔化すのが大変だったよ』
さくらのベッドに寝かせられている小狼に知世は心配そうに駆け寄った。
しかし小狼の寝顔は普段の彼からは想像出来ないほど緊張から解かれ無防備でかわいらしいものであった。
ケルベロスの言うとおり大したことはないのかもしれない。
知世は思わず微笑んだ。
『おー知世〜お菓子持ってきたんか〜?』
『ケロちゃん!!こんな時に何言ってるの?』
『小僧は大丈夫や、使った魔力もほぼ全快しとるし、カードも問題ない』
『今日はミルフィーユを持ってきましたのよ』
806 :
355:05/02/02 15:30:31 ID:G1L3Y4YW0
『それで・・さくらちゃんのお怪我のほうは・・?』
『うん、もう大丈夫だよ』
リビングでミルフィーユと紅茶をほとんど平らげた後、話は続いた。
『まあ・・・今回は小僧に礼をいわなあかんな・・何しろさくらの失敗作のマフラーを星の鍵
がわりに使うてカード止めたんやからな・・・まだ正直信じられん』
『まあ・・どういうことですの?』
『小狼くんね・・私の部屋にあった私が小狼くんあげたマフラーの失敗しちゃった部分でメイズのカード
を手で包んで・・それで私のかわりにカードさんに力を・・私が来たときはもう倒れてて・・』
『その時は李くんは何か仰っていましたか?』
さくらは首を振った。
『さくら、暗い顔すなって言うたやろ?小僧は大丈夫や!!
ユエの魔力の時に約束したやないかい!!ワイははっきり言うようにするて』
『うん・・』
807 :
355:05/02/02 15:51:45 ID:G1L3Y4YW0
『ただ・・・勢い余ってドリームのカードまで発動したのは偶然やない』
『ドリームが見せる夢は・・』
『予知夢や、起きたら小僧から何としても聞き出さんと、おそらく昨夜をはじめ
最近友枝に起きとる事に関わりがある夢や』
『うん・・』
コスチュームの試着を終え、三人は再び小狼の眠るさくらの部屋へと足を運んだ。
『小狼くんごめんね・・』
さくらが心配そうに小狼の寝顔を覗き込んだり、話しかけたりしている姿の一部始終を
知世は大喜びでビデオに収めた。
『今度私の家に李くんお一人でご招待しなければいけませんわね♪』
『ほえ?』
『楽しみですわ♪』
正直このスレを見てる人は結構いる。
だからガンガレ。
見てる、
見てるよ。
810 :
不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/03 06:15:06 ID:1a9OTyB50
355!俺も見とるで!がんばりや〜。
がんガレー
812 :
CC名無したん:05/02/04 12:22:27 ID:garVxiE40
さくらたんのグロ画像キボンヌ
ここの小説が一番好きなんで355たん頑張ってくれ。
毎日のようにチェックしてるよ。
814 :
CC名無したん:05/02/06 01:28:24 ID:pEmnBQlgO
まだ?
815 :
355:05/02/07 18:07:33 ID:/4KrfbHw0
『あれでいいのですか?エリオル・・』
『今回は完全に私の負けだよ』
『しかし・・・エリオルがカードを苦しめるような事をするとは以外でしたよ』
『そう見せかけただけだよ・・私が作ったかわいいカード達を苦しめるような事はしない』
『で、あの子に根負けして魔法といちゃたんだ・・・前にも魔法やめようとしてた事あるでしょ?なんでそんな面倒なことするの?』
『もうすぐわかるよ・・』
『それ前も聞いた〜』
『お・・おはよう・・』
月曜日。
朝学校の教室でさくらの背中に小狼は小さく挨拶した。
『あっ、あはよう小狼くん、体・・大丈夫』
『ああ・・・』
『おほほほほ・・・』
小狼は昨日目が覚めた後、何も話そうとしなかった。
さくらのベッドから大慌てで転げ落ちるように脱出して、さくらの足を心配した後、着替えを済ませ荷物をまとめて帰っていった。
『さくら・・俺・・藤隆さんに・・お礼言ってないんだ・・色々してもらったのに俺、勝手に帰っちゃったから・・』
『あ・・お父さん心配してたよ・・』
『だから今日・・お前の家に・・・っていいか?』
『うん・・・後・・私も昨日小狼くんにお礼・・言ってなかったよね・・』
『俺は・・・別に・・』
『小狼くん・・お願い、こっちむいて・・私、ちゃんと小狼くんにお礼言いたいの』
『・・・』
『昨日は苦しい思いさせてごめんね・・小狼くん、いつも助けてくれて本当にありがとう・・』
『ああ・・』
『おほほほほ・・』
おしまい
816 :
355:05/02/07 18:11:40 ID:/4KrfbHw0
あとがき
全ての意味で申し訳ありませんでした
355ーっ! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!
818 :
355:05/02/08 03:25:24 ID:CutWv4AQ0
正直自分が何を書いてるのかいまいちわからなかった
最後にマフラーの件でさくらから小狼への台詞があったけど書き忘れちまったし
最近自分の中の小狼が消えかけてる。
再放送見ても何か切ない。アニメ化されるツバサの小狼への反発がきっかけでここに戻ってきたけど。
でもダメだ・・・この世の災い状態かも・・
819 :
不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/08 04:26:06 ID:l0DlMfDO0
>>818 いや・・・長い間よく頑張ったと思うよ本当に。
自分の中にある架空の好きな存在ってヤツは中々難しいもんだよな。
人は物語に生きるというが、現実は常にそれを喚起し紡ぐことは容易。
だがフィクションは常に喚起されるものではないからな。
まぁ現実の世界は常に続きがあるが、フィクションは常に続きがあるわけではないってこと。
それでいながら尚、人は人生を物語化しなければ生きられない。
宗教に儀式が付随するのはそういうことかもしれんね。
変なこと言ってすまん。
この世の災いか・・・第46話に出てきた災い世界の友枝小は、
俺の通ってた中高に雰囲気がそっくりだったな・・・。悲しくなったもんだ。
ともあれ、355!今までありがとうな!
きっとどこかに小狼はいるさ!
♪私は〜この世界で離解脱し〜
♪悟りを開いて広めるんだ〜
355お疲れ様ー
ちょっとした事で自分の中で変わってしまうってよくあるよ。
355は不本意ぽいけど、文章がうまいから面白かったよ。
楽しかった。
ありがとう、355。
823 :
355:05/02/09 02:11:42 ID:0ZGC4SCl0
実はクロウカード編見るのは今回が初めてなんだ
最初は敵意むき出しの小狼がだんだん変わっていく過程を初めて目にして胸が躍ってる
最近の「この世の災い状態」はさっき気付いたんだけどやっぱりツバサアニメ化のせいだw
CCの世界がリセットされてツバサ小狼のキャラや声が世間に上書きされると思うと・・
まあツバサ小狼ごときにそんな影響力はないだろうけど・・切ないなあ・・
824 :
355:05/02/10 16:40:10 ID:Dfq02c0w0
>>355氏
遂に完結しましたな…非常に良かった!ご苦労様です。
826 :
355:05/02/12 15:59:22 ID:JKzT2p990
クロウカード編書いてみる
挫折しない程度の長さの話を
355氏ガンガってください。
あなたの小説が読めるのならばまでいつまでも待っています。
828 :
CC名無したん:05/02/13 11:36:01 ID:Rq9n5D2r0
私も書いてもいいですかね?
355さんが現れるまで楽しんでもらえたらいいかなっと思いつつ・・・
みなさんの意見を聞いてから決めたいと思います
↑いらない
スレ作ったものではないので一概には言えませんが、一個人としては大歓迎です。
831 :
355:05/02/14 15:05:37 ID:KKH5UqCd0
>828
どうぞお書きください
気分的に楽だし
832 :
888:05/02/14 17:24:56 ID:WS2twu5v0
>>828の者です
>>831の355さんありがとうございますm(_ _)m
一応名前は888にしておきますね
355氏と違う内容がよいかと思われるので違う内容でよろしかったですか?
また暇な時に来ます^^
833 :
355:05/02/16 07:06:12 ID:wrjKFZ3e0
『どう?小狼?』
『・・・・・・・・・』
『おいしい!?』
小狼の表情は凍てついたようにピクリとも動かない。
フォークを支える右腕のみがガクガクと痙攣している。
その原因を作ったと思われる白いクリームが、腕と共に震えるフォークに少量付着していた。
無論そのクリームの片割れは小狼の口の中だ。
テーブルの上の皿には同じものがまだ大量に残っている。
『もぉ〜はっきり言いなさいよ!!』
『たろむ・・めぇーりん・・・・ありみひへはらくわへれくれ・・』
『・・・何言ってんの小狼?』
じれったくなった苺鈴は自ら、殴るように『白き硬直剤』をフォークでえぐり口に含んだ。
数秒後、一組の男女がキッチンの流しで仲良く横に並び口内の『望まぬ栄養』を吐き出していた。
揃って『あ"あ"〜〜〜〜〜』と搾り出す悲鳴から想像してしまうクリームの味は、二人の背後で見守る偉にとっても鳥肌モノであった。
『苺鈴・・今度は味見してから皿にのせてくれ・・』
『わ・・・わかった・・』
まだ放心状態が治らない二人はテーブルの上の悪の残党を振り返る気すら起きなかった。
834 :
355:05/02/16 18:11:32 ID:JQcmZM7L0
グレープフルーツジュースの苦味と酸味のおかげで大分口の中の不快感は薄らいでいた。
家庭科の調理実習でケーキを作って以来、苺鈴は週に1回ほどのペースでケーキを作っている。
その度小狼は生死の境を旅行させられているのだ。
このままではいつか片道旅行になってしまうかもしれない。
『はぁ〜・・・』
自分の部屋に戻った小狼は机の上の便箋を見下ろしながらため息をついた。
母宛の手紙を書かなくてはいけないのだが、昨日の夜からまだ一文字も書き込めていないのだ。
もうすっかり秋になっている。夏休みに香港には帰らなかった。
日本に来て以来、家と学校の往復が主で、この国のことを知る機会が少なかったのだ。
だから夏休みには色んなところへ出掛けた。
しかし遠出するよりも、近場の月嶺神社の夏祭りが一番印象に残っていた。
だが手紙に書くべき事はそんな内容ではない。
『・・・・どうしよう・・』
小狼はボールペンを握る気すら起きなくなってしまったのを半ば苺鈴のケーキのせいにしてベッドに寝転んだ。
おっ、おっ、追加!?
やったー
836 :
CC名無したん:05/02/17 13:10:37 ID:8fo61f9j0
あー
837 :
CC名無したん:05/02/17 18:42:39 ID:epuLd9n9O
小狼くんにち〇ぐり返し ハアハア
838 :
355:05/02/18 16:13:34 ID:MYdRAeEG0
ベッドに仰向けに寝そべったまま虚ろに天井を見上げる。
日本に来て半年、クロウカードに対するモノのとらえ方。そのカタチは当初とは完全に異なる姿に変わっていた。
『(ガチャリ!!)しゃおら〜ん!!』
『な・・・どうしたんだ苺鈴?(ノックしろよ・・・)』
『ケーキの材料なくなっちゃったのよー』
『・・・買いに行けばいいだろ?』
『小狼も一緒に来てー』
『なんで俺が・・・』
『お店で小狼が好きな果物直接選んでほしいの!!』
『・・・わかったよ』
苛立って焦ってる苺鈴に言葉は通じない。小狼は早い段階で頷いた。
気分転換に外へ行くのも良いかもしれない。
小狼は机の便箋にわずかに目をやり、ベッドから腰をあげた。
『行くか』
『モタモタしてたら売りきれちゃうわ!!早く行きましょう小狼!!!』
『大丈夫だから・・・』
839 :
355:05/02/18 21:26:40 ID:TLb9BpN+0
『もぉぉぉ〜!!!!早くしなさいよ!!』
『え・・ちょっ・・まてっ!!!まだ履いてな・・!!』
マイペースで靴紐を結ぶ小狼にしびれを切らした苺鈴は小狼の胴を両腕でがっしりとつかみ
玄関の外へと引っ張り出した。
他人が見たら苺鈴がまるで火事から小狼を救い出したかのように見えるかもしれない。
『ほら、日が暮れちゃう日が暮れちゃう!!』
『(・・・どうしてこいつはこんなに乱暴なんだ・・!!?)』
商店街で色んな物を買った。
卵、牛乳、砂糖、そしてたくさんの果物。
小狼は苺鈴に『どんな果物のケーキが食べたい?』と聞かれ、適当に『苺・・』と答えた。
しかし答えた後にも苺鈴は『他には?他には?』の連続で『もういいだろ?』という小狼の言葉を許さなかった。
案の定、季節的に不自然な果物同士ががいっぱい買い物袋にひしめき合う結果になってしまった。
『苺鈴・・・お前、偉にお金いくら貰ったんだ?』
『ふ〜んふ〜ん♪ケーキ♪ケーキ♪小狼と私だけの〜♪』
『聞いてるのか!?・・・っていうか買い物袋振りまわすな、危ないから』
『ふたりだっけっのぉ〜♪・・・あっ、木之本さんと大道寺さん!!』
『・・・・!!』
キタ━(゚∀゚≡゚∀゚)━!!
キタ━━(゚∀゚)━━ヨ!!
キタ━━(゚∀゚)━━ヨ!!
キタ━━(゚∀゚)━━ヨ!!
やっぱ355の小説が一番好き
843 :
355:05/02/19 05:35:30 ID:11BQBVWk0
844 :
355:05/02/19 05:36:32 ID:11BQBVWk0
「ご主人様」とやらも満足した様だ。それなりにギャラは上乗せ
してくれるかな?などと考えながら、1階に降りて応接間で休んで
いた。
一仕事終えて、あとは「ご主人様」とやらが亜里沙ちゃんをボロ
ボロにするのを待つ。その後、少女の死体を受け取って3つとも捌
いて処理しないといけない。今日は重労働だな。
と、エレベータが降りてきて例の女医さんが手招きする。「ねぇ、
最後の子のプレイを見ていかない?」と言う。「亜里沙ちゃんがボ
ロボロになるだけだろ?面白くもない」... 女医さんは憤慨する様
に「最後はわたしのお仕事なのよ、是非見て欲しいわ」... 「え?」
レズのsnuffなのか?面白そうなので見物することにした。
845 :
355:05/02/19 05:38:41 ID:11BQBVWk0
2階にあがると、例の和室の隣りの部屋に通された。ハーフミラー
の部屋だ。その部屋にはモニターや計測機器らしいものが並んでい
た。よく見ると、和室側の様子がテレビに映っている。「あの部屋
にはビデオカメラが8台づつ仕込まれていたのよ、あなたのプレイ
も全部録画してあるわ... 」と女医が平然と言う。この商売、あま
り客に強いことを言えないのがつらいところだ。
オレが黙っていると、女医は続けて「今日のあなたのプレイ、ご
主人様は大変よろこんでいました。多少残酷なことが好きなご主人
様ですが、女の子を自殺に追い込んで、さらに追い打ちをかけるなん
て、凄いことですわ」と賞めているのやら、わからないことを言う。
え?... 多少残酷な?..今迄ここから出てきた子はみんなズタズタ
だったのに?..「そのご主人様はえらく残虐趣味だと思うのだけど
ね。今日の最初の子といい、今迄の子といい..」と言いかけると、
「あら、あれはわたしよ」..なんだそれは?
846 :
355:05/02/19 05:39:39 ID:11BQBVWk0
田沼の言う通り、凄い締め付けと、膣ヒダのでこぼこが感じられ
る。久しぶりの名器の子だ。キツキツの中にも、ヒダの脈動と締め
付け箇所が移動する様で、しかも子宮口もうねうねとペニスの先を
刺激してくれる。
深い挿入を楽しむために、美里ちゃんの膝に手を回して持ち上げ
て、駅弁スタイルにする。すると、田沼が近寄ってきて「この子だ
と、うしろもよさそうだ」と言う。硬さを盛り返してきたのだろう、
美里ちゃんの肛門に田沼があてがっている。肛門からの挿入を受け
て「うくぁ...くぅう」とさらに呻く美里ちゃん。苦悶の表情が可愛
い。
847 :
355:05/02/19 05:41:09 ID:11BQBVWk0
848 :
355:05/02/19 14:40:48 ID:6gf+V+KK0
人の名騙ってんじゃないよ
849 :
355:05/02/21 01:22:53 ID:viKdBJVW0
『あ・・さくらちゃん、あちらに・・』
『ほえ?あ、りーくんと苺鈴ちゃん!!』
さくらと知世は右正面十メートルほど離れた文房具屋から出てきた所だった。
小狼と苺鈴とは違い、軽装のさくらと知世の方から駆け寄ってきた。
『お買い物ですか?』
『・・すごい荷物だね・・だ、大丈夫?りーくん?』
『・・はぁ・・』
『果物がいっぱいですわね』
『ケーキ作ろうと思って、ね?小狼?』
『・・・・・』
『これからお作りになるんですの?・・では御夕食はどうなさるんですの?』
『っっ!!!!』
夕焼けが四人を照らしていた。
息を切らしながら歩く小狼の少し後を、肩を落とした苺鈴がまるでナメクジのように伸びた影を引きずりながら進む。
『はぁ〜あ〜・・・せっかく材料も買ったのにぃ・・・・』
『お前・・本当に今日作るつもりだったのか?』
『だって早く小狼においしいケーキ食べてほしかったんだもん・・』
『ケーキなんて作ったら台所使えないだろ?偉にこれ以上迷惑かけるな』
『ぷー・・』
『明日は日曜日だから今日は我慢しろ・・な?』
『ぷー・・』
850 :
CC名無したん:05/02/21 01:33:37 ID:scSpVGWFO
キタ━━(゜∀゜)━━!!
851 :
355:05/02/21 01:45:17 ID:viKdBJVW0
『あ・・さくらちゃん、あちらに・・』
『ほえ?あ、りーくんと苺鈴ちゃん!!』
さくらと知世は右正面十メートルほど離れた文房具屋から出てきた所だった。
小狼と苺鈴とは違い、軽装のさくらと知世の方から駆け寄ってきた。
『お買い物ですか?』
『・・すごい荷物だね・・だ、大丈夫?りーくん?』
『・・はぁ・・』
『果物がいっぱいですわね』
『ケーキ作ろうと思って、ね?小狼?』
『・・・・・』
『これからお作りになるんですの?・・では御夕食はどうなさるんですの?』
『っっ!!!!』
夕焼けが四人を照らしていた。
しかし流石の太陽も、凍りついた苺鈴を溶かせる事が出来るだけの修行は積んではいなかったようだ。
息を切らしながら歩く小狼の少し後を、肩を落とした苺鈴がまるでナメクジのように伸びた影を引きずりながら進む。
『はぁ〜あ〜・・・せっかく材料も買ったのにぃ・・・・』
『お前・・本当に今日作るつもりだったのか?』
『だって早く小狼においしいケーキ食べてほしかったんだもん・・』
『ケーキなんて作ったら台所使えないだろ?偉にこれ以上迷惑かけるな』
『ぷー・・』
『明日は日曜日だから今日は我慢しろ・・な?』
『ぷー・・』
852 :
CC名無したん:05/02/21 01:57:52 ID:hxxMn+4g0
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_,ノミ}ハ / X..|。.::*.+゚// `ヒ \...* く~> ,.へ ノ ,_ ̄二}
/ iゞ_ノY人。.:x|・.'゚x。'゙//::+`ゞ 人※ _/ / `¨_ノ ノ
/ X | /:x`Y´, 。|.::・'゚。/./::*.+∧ゞ `、o:: ゞ_,/ ヽ- '゙
!:x・人,レ'::::+::・ix: ・|::x../ /.x,/..゚。:..:ハ. ハ x ,ヘ r-ロロ く~> ,.へ
l `Y´。.:x・'..xl..::x..l//,/..:::.::x.。.l八/:::i / .ハ. ヽ、 _/ /
ゞ、X 。.::*:;+:;:。''xトく;;ノ_..:::x.::...+。l.*ハ、j〈_/...X 廴.>ゞ_,/
}。.:+:*...:::...::x..:/ / /~`7''ァ‐ィハ:;:。''x:::.: /
j;:;+:;x:;:。''x-.. /⊥∠ノ ,ノ ノ ノ|Y※:::.::x.。/.
i:+:。*x:;%..。/ゞ:x・ゞ|` ̄`;'─ヶ-|:;%..。:;:。'/
`ー- -一' `Y´゙|;;'‐、'`''ー-、,`ー-、イ
|:+:|・。 ヽ、X 。.::*
853 :
CC名無したん:05/02/21 02:09:53 ID:hxxMn+4g0
誤爆した
854 :
355:05/02/21 15:47:40 ID:Hdxk+7Nh0
『・・そういえば家出る前にちゃんと台所の片付けしたのか?』
『・・・・』
『まったく・・』
家に帰ると予想通り台所は偉によってキレイに片付けられており、夕御飯の仕度の真っ最中であった。
その作業もほぼ九割方完了しているようで、焼けた魚のいい香りが苺鈴の罪悪感を増幅させた。
『ごめんなさい・・』
『いえいえ、もうすぐ出来上がりますので、どうぞテーブルでお待ちになっていてください』
苺鈴は何か手伝うことはないか探している様子だったが、食器も箸も全部テーブルに並べられていた。
諦めた苺鈴はテレビのスイッチを入れた。
時を待たずして苺鈴は笑い始めた。
『きゃはははは』
『(落ち込んでたんじゃなっかったのかよ・・)』
『きゃははは、小狼の声にそっくり〜!!』
《かぁ〜つらさぁ〜ん・・・》
『似てないって言ってるだろ!!!』
『きゃはははは♪そっくりそっくり♪』
苺鈴が毎週この時間に観ているアニメの主人公の声が小狼に似てるか似ていないかでいつも言い合いになる。
苺鈴も、小狼に声が似ているからという理由だけで観ているようなものだ。
いいよいいよー
856 :
CC名無したん:05/02/22 01:08:57 ID:XoABhpCi0
お前らさ、そろそろ355が寂しがりはじめるから・・
かぁ〜つらさぁ〜ん・・・
ワロタ
858 :
355:05/02/22 14:11:45 ID:QxmGeIIo0
小狼にとっては気に食わない過程だったが、苺鈴が立ち直り夕食も明るく終了した。
夕食はそれでもよかったが、苺鈴はもう少し反省すべきだ、と皿を洗いながら小狼は眉を歪めた。
入浴中の苺鈴の鼻歌を、小狼は背中で感じながらリビングを出た。
自分の部屋に戻り扉を閉めても鼻歌は微かに耳に入ってくる。
どこにいても騒がしいヤツだ、と思いつつもなぜかほっとしたものも同時に湧いてくる。
机の上の汚してない便箋。
クロウカードには心があった。人間に準ずる存在といってもいいかもしれない。
小狼が魔法に使う札にはそこまでの繊細さは無い。だからどこか道具として扱ってしまう。
だから初めて木之本に出会った時、無理矢理クロウカードを奪おうとした。
今ではとても恥ずかしい事をしてしまったと心から悔やんでいる。
たかだか半年足らず前の自分だった。
夕方、木之本に会った。
木之本の存在は、確実に自分に大きな変化を齎した。
木之本を通してクロウカードに接することで、まず自分の未熟さ加減というものが段々と見えてきた。
860 :
888:05/02/22 18:59:33 ID:ECgQaH4Q0
355さんお久しぶりです
ここのスレを1から読ましてもらいました
355さんのスレ面白い^^
続きが気になります。これからも頑張ってくださいね^^
861 :
355:05/02/23 03:42:52 ID:ttoDNk6g0
ひたすらカードを集めることしか頭になかった自分を、小狼は心から恥じていた。
木之本の言動の根本にはいつも周囲に対する優しさがあり、最後までそれを貫き通すだけの粘りもある。
ただ、考えるのではなく悩みこむ、という沼にはまり大事なものを逃がしてまうことも多々あるのだ。
そんな木之本には正直イライラさせられるが、最後に出す答えはいつも非凡なところがある。
小狼の使う魔法の札とは違い、クロウカードには人間の持つ脆さや気難しさも備えていた。
カードを創った者の器の大きさの違いを今でははっきりと感じることができる。
札を創った先祖には失礼だが、それは差は自分の木之本との間にも、同じことがいえるのではないのか。
クロウカードを集めるのは身勝手な自分よりも、悲しみや悲しみをを共有できるあいつのほうがいいのもしれない、と小狼は思うようになっていた。
木之本に『その程度の力では、お前には無理だ』と言い放った事があった。
カードを集める力など、もしかしたら自分が思っているほど重要なものではないのかもしれない。
優しすぎて見失うもの、苦しみも多いかもしれないが、カード自身は最後には自分より木之本を選ぶだろう。
カードを魔法を使うための手段としての道具としか見ていた自分の心の隙が、数々の愚かな言動に至らせていた。
無理矢理カードを奪おうとした事を、木之本に対して自分ははまだちゃんと謝ってすらいないのだ。
小狼は知らないうちに眠っていた。
便箋は白いままだった。
862 :
355(手直ししないで投稿しちまった・・):05/02/23 03:54:09 ID:ttoDNk6g0
ひたすらカードを集めることしか頭になかった自分を、小狼は心から恥じていた。
木之本の言動の根本にはいつも周囲に対する優しさがあり、最後までそれを貫き通すだけの粘りもある。
ただ、考えるのではなく悩みこむ、という沼にはまり大事なものを逃がしてまうことも多々あるのだ。
そんなあいつには正直イライラさせられるが、最後に出す答えはいつも非凡なところがある。
小狼の使う魔法の札とは違い、クロウカードには人間の持つ脆さや気難しさも備えていた。
カードを創った者の器の大きさの違いを今でははっきりと感じることができる。
札を創った先祖には失礼だが、その差は自分のあいつとの間にも、同じことがいえるのではないのか。
クロウカードを集めるのは身勝手な自分よりも、苦しみやや悲しみをを共有できるあいつのほうがいいのもしれない、と小狼は思うようになっていた。
あいつに『その程度の力では、お前には無理だ』と言い放った事があった。
カードを集める力など、もしかしたら自分が思っているほど重要なものではないのかもしれない。
優しすぎて見失うもの、苦しみも多いかもしれないが、カード自身は最後には自分よりあいつを選ぶだろう。
カードを魔法を使うための手段としての道具としか見ていなかった自分の心の隙が、数々の愚かな言動に至らせていた。
無理矢理カードを奪おうとした事を、あいつに対して自分ははまだちゃんと謝ってすらいないのだ。
小狼は知らないうちに眠っていた。
『手紙は白いままか・・』小狼は夢の中でつぶやいたが、自分ですら聞き取れなかった。
最高
864 :
CC名無したん:05/02/24 06:03:57 ID:NIGgOzGh0
なんでこんなに面白いのに他スレほど盛り上がってないんだろ?
他スレのノリについていけない自分的にはその方がいい。
マターリいくのが一番ですよ。
867 :
355:05/03/02 01:46:03 ID:WqpHoT+O0
朝食を終えると、苺鈴はさっそくケーキ作りの準備を始めた。
小言は言いたくはないが、限度というものもある。
しかし苺鈴の一生懸命な姿や、失敗により落ち込む姿を何度も側で見ていると、言葉を失うのだ。
『見てなさい、小狼!!今日のあなたの最初の笑顔は私が作ってあげるんだから!!』
『え・・ああ・・』
苺鈴の、今回の一連のケーキ作りにおける成功率は今のところゼロだった。
苺鈴は料理はとても上手なはずだ。尚の事プライドに障ったのだろう。
小狼も正直なところ、苺鈴の無様な姿に驚いていた。
本人が一番驚いたであろう事は、ケーキに対する異常な執着が物語っていた。
『苺鈴・・手伝おうか?』
『小狼のためのケーキだもん!!小狼が作ってどーすんのよ!?いいからテーブルで待ってなさい!!』
『・・・』
『返事は!?』
『・・わかったよ』
俺が食べるから手伝うんだ、という言葉を小狼は今日も呑み込んだ。
言葉を呑み込んだ果てに、飲み込めるケーキが出来上がった事は、これまでに一度もなかった。
ウマー
小狼優し過ぎダロw
870 :
355:05/03/05 09:51:09 ID:c1L2eklv0
部屋に戻ると憂鬱になる。
しかしケーキを一人で作るのにはどうしても時間がかかる。
せっかくの日曜日をテーブルで長時間すごすのはどう考えても馬鹿らしい。
外出などすれば苺鈴が怒るかもしれない。結局小狼は部屋に戻るしかないのだ。
昨夜は風呂にも入らず、机で便箋を枕にして眠った。
朝起きると毛布がかけられていて、暖房の独特の匂いと音が小狼を覚醒させた。
偉だ、とすぐに気付いた。
リビングに入ると既に偉は朝食の準備をしており、邪魔にならないタイミングでまず謝り、礼の言葉を述べた。
偉はいつものようにまず小狼に頭を下げ、微笑みながら体を気遣う言葉をくれた。
偉がいなくなってしまう日が、いつかは来てしまうのだろうか。
偉は小狼にとってある意味、母よりも心を許せる相手だった。
故に何につけても頭を下げる偉の態度は、小狼にとっては苦痛であり悲しくもあった。
名前も呼び捨てにして欲しかったが、その気持ちを実際口にしたことはない。
気持ちを口にすることで偉が困る姿は、小さな頃からでも想像できた。
偉と言葉を交わす度に距離を感じ、それがいつのまにか溝や壁までできてしまわないかと不安になることもあったが
今日この日まで特に何も変化はない。
それは立場の違いはあるにしても、偉が自分のことを大切に思ってくれる心は確かなものであったからだ。
小狼に父親はいなかった。
355で四回も抜いた。
つまんね
873 :
355:05/03/07 01:21:46 ID:8Rs2kRQn0
そうか、いい加減身を引くよ
そうですよ。ここにもあなたを待ってる人がいますよ。
俺と俺の八千人の部下は355など待ってない
俺と俺の8001人の部下は355を待っている
実際ここ来てる香具師ってどの程度いるんだ?
355含めて4,5人ってとこじゃねえの?
はっきりいって他の小説スレに比べて需要ねーよ
ROMってる奴は結構いるんじゃないかと思うんだが。
自分が楽しみにしているSSはここのと、子供たちスレのと、妄想さん&村田たんのぐらい
正直355たんにはがんばってもらいたい
子供たちスレもあんなに秀作なのにここの様にマターリしてるじゃないか。
ノ
今まで書きこんだ事も無く、ずっとROMってました。
改めてスレを見返すと、自分が見始めたのは一回目のお勉強会が終わってからですからもう、二年以上たってるんですね…。
355さん、本当にご苦労様です。
883 :
さくらたん:05/03/08 13:47:42 ID:wmWWVhGB0
このスレは今から変態大使館文官です。
ていうかおまいら、ヨウジョとかきもい
884 :
355:05/03/08 17:17:20 ID:rSJ99pfR0
みんな何やってんだ?
>>873は俺じゃないよ。
トリップつけてないと時々面白いことが起きるなあ
885 :
888:05/03/08 19:23:40 ID:JMMFfr900
俺、メジャーの後チャンネル変えるけど355見る為にここに来るよ。
おれ は まってる 355
888 :
◆MFV5elHKgs :05/03/10 02:49:09 ID:A8YiSesx0
母はとても厳しく小狼に接していた。
しかし小狼は最近、その母の姿は、自分が頭の中で長い時をかけて勝手に創り上げたものかもしれない、
と感じるようになっていた。
母の元を離れての生活。その日々を半年ほど重ねてみて初めて感じた事だった。
特に激しく叱られた記憶は殆どない。というより母の意見や本音、感情すら具体的な言葉で直接説かれたことは少なかった。
ただ、物静かではあるが、自分に対しての気合の入れ様は幼い頃から感じていた。
とにかく母が口にする前に全部自ら動いた、実際動くことで自分は充実していたし、母もそれを望んでいたはずだ。
幼きある日、自宅の大きな図書室の扉の鍵が低い位置に移されていた。
目の前に本を置いて、読みなさい、と言うのではなくそういうやり方で母は意思を放つ。
母との会話は少なかった。
勉強していて理解できない所があっても、母に質問するという事はできなかった。
母が落胆する姿を恐がり、独りで納得するまで勉強した。
偉はその頃から小狼の体を気遣い、小狼の気付かない内に暖かいお茶等を運んでくれていた。
小狼が暖かいお茶を口に含んだとしても、それはもう何度も冷えきり、偉がその都度交換した事で熱を保ったお茶だった。
889 :
355 ◆MFV5elHKgs :05/03/10 03:54:23 ID:A8YiSesx0
偉に手紙は書ける。
はたして母に手紙は書けるのか。
今の気持ちを伝えられるのか。
一度、母に頬や頭を優しく撫でられた事があった。
何かを褒められた時で、具体的に何を褒められたかは全く憶えていない。
優しく撫でられた事だけが強く切なく頭に残っている。
魔法を習い始めた時期だった。
それが嬉しくて、再び欲しくて、必死に魔法を勉強した。
母にそれ以降、撫でてもらった記憶はない。
自分で求めに行く勇気は無く、最初に撫でてもらった理由を忘れてしまった自分を心底悔やんだ。
甘えたがる情けない姿を見せれば、母を失望させ、二度とあの柔らかい手のひらは望めない。
そう思い、ひたすら母の期待に答える為に魔法を習得することに心と体を向けるしかなかった。
『母上・・』
ベッドに仰向けになり、小狼は呟いた。
『呟きこそが最大の叫びだ』と、何かの本に書いてあった事を思い出した。
その本を読んだ時の記憶の映像に、偉と湯気の立つお茶の姿も入っていた。
みっなさ〜ん、こんにちは。あたし、春野カスミ。小学4年生。
○○板に来てみたんだけど、このスレの
>>1はDQNだったの。
>>1のお父さん、
>>1のお母さん、
>>1のお兄さん、
>>1のお姉さん、
>>1の妹のはるかちゃん、
そして、クラスメイトに担任の先生にパソコンに携帯電話に背後霊に精子に清掃局と警察。
あ、調査団も来たんだわ。なんだか大変そう。これからどうなるのかしら〜。
『355・・』
892 :
355:05/03/10 16:19:57 ID:XNJXvJKX0
ここ良スレ!
のどかでいい、小狼かっこいい!
バリ感動した、不安たんこれからもがんばって。
かげながら応援してる。
どうも邪魔しちゃってごめんね。
もうしばらくロムるので、つづきよろ。
がんがれっ!!
893 :
355 ◆MFV5elHKgs :05/03/11 01:23:01 ID:sUZ6L2UE0
>892
誤爆なのか荒らしなのか・・・
>892
トリビアを一つー!
さくら板で、イマイチな縦読みを貼ると
スルーされまくり
895 :
355 ◆ZA5u5UFbug :05/03/14 13:09:42 ID:kT9u+m+80
それはしらなかった・・・。
おもしろいねここ
トリップが違うわけだが
897 :
355 ◆dyGtRFYN8Q :05/03/15 13:10:42 ID:mxBGfEEb0
小狼くんまだぁ?
a?
我、小狼を渇望す。
900 :
CC名無したん:05/03/16 15:07:41 ID:x3dj0hv60
age
sage
レス消費させんなバカ
レス消費させちゃだめだよバカ
早く書かないとスレなくなっちゃうよバカ
さっさと埋めちまおう是
906 :
CC名無したん:05/03/17 01:37:09 ID:+4DOz2KV0
age消費
定期埋め
908 :
CCsakura:05/03/17 12:53:20 ID:6Xyr7NzN0
早くぅ、さくらもう待てない〜〜!
埋め干しsage
テレスドン
埋めますよ〜
クソスレ埋葬中
あと88
あと87
86
85
84
今日中に埋めるよ、暇だしw
83
82
81
80
79な、考えるんだ
78!!俺の言うことが聞けんのか
小狼くんSARSで死77いで
925 :
CC名無したん:05/03/17 15:38:28 ID:aDKAq8RB0
暑い76すなぁ
926 :
CC名無したん:05/03/17 15:40:41 ID:QfNVtsSq0
こお75ってやらしい字だよね
む74く埋めてます
このスレもようやく面白くなってきたな
ねえみ73
こん72ほんに誰がした!?
小狼くん、西71ル熱で死なないで!!
こうしてみると355支持の書き込みって355の自作自演としか思えない。
932 :
CC名無したん:05/03/18 00:37:38 ID:udXHmcIG0
こうしてみると355支持の書き込みって355の自作自演としか思えない。
933 :
CC名無したん:05/03/18 00:40:09 ID:udXHmcIG0
こうしてみると355支持の書き込みって355の自作自演としか思えない。
934 :
CC名無したん:05/03/18 00:42:44 ID:udXHmcIG0
こうしてみると355支持の書き込みって355の自作自演としか思えない。
こうしてみると355支持の書き込みって355の自作自演としか思えない。
クソスレ皿仕上げ消費
936 :
CC名無したん:05/03/18 10:21:24 ID:/rCdW/9v0
自作自演355晒しage
937 :
CC名無したん:05/03/18 10:22:06 ID:GKpIzVSC0
埋め埋め埋め
938 :
CC名無したん:05/03/18 10:23:57 ID:M0mSKILi0
図星だったんだな355の自作自演は
939 :
CC名無したん:05/03/18 10:25:09 ID:yuXi2sy+0
晒し
940 :
CC名無したん:05/03/18 10:26:01 ID:/rCdW/9v0
お前の支持者はお前の脳内
941 :
CC名無したん:05/03/18 10:27:41 ID:L/cSw+kh0
埋め
942 :
CC名無したん:05/03/18 10:29:00 ID:L/cSw+kh0
でてこいや355
943 :
CC名無したん:05/03/18 10:39:40 ID:L/cSw+kh0
ミラーのお留守番スレとかさくらと小狼の子供スレのファンの多さに嫉妬する355
思いついたのは自作自演を使って盛り上がってるフリwwwww
プププププwwwwwwww
944 :
CC名無したん:05/03/18 10:45:34 ID:JxnRBHOV0
実際どうなの?
ファンているの?
俺も前から胡散臭いと思ってたんだが
355氏はもう戻ってこないだろうからこの機会にファンの方挙手願う
ノシ
じゃ挙手。ノシ
でももう駄目だね。
946 :
CC名無したん:05/03/18 11:20:37 ID:TiB0jbhh0
ていうか何で355ばっかり叩かれなきゃいけねーんだよ!!
根拠なんてねーだろ!?
ずっとROMってたけど異常だろこんなの!?
何で誰もフォローしようとしてねえんだよ・・まあそういう意味じゃ俺も悪いんだが・・
ただでさえ寂しがりの355なのにさ
荒らしは放置が原則なのはわかってるけどこのまま終わるのは俺は嫌だ!!
355戻ってきてくれ!!
ノシ
どうせこれも自作自演とかいわれんだろう。
355には頑張ってもらいたいけどここではもう無理だろうね。
949 :
355 ◆MFV5elHKgs :05/03/18 16:07:46 ID:zTTUlACh0
久しぶりに来て見たら・・なんとまあ・・
これまでと変わらずに書くけどさ、荒らされるのは別にいいんだよ。
それより何の反応もない方が辛いんだな。
荒らされるにろ、応援してくれるにしろ、小説の内容に全く触れられないのが一番堪える。
前にも書いたけど、そういう意味では子供スレとか純愛小説スレが羨ましいよ。
色んな意見や解釈が飛び交っててさ・・批判するにしても具体的な例を挙げて筋を通して批判してるし、見てて楽しい。
まあ、同じものが欲しいと言うのはどう考えても俺の我侭なんだけどね。
俺の場合・・何だよ自作自演てw
950 :
CC名無したん:05/03/18 17:35:45 ID:K9+txNuN0
つまんねえ
便りの無きは良き報せ、と思ってみるとか
反応無いのがきっついのは、おいらもよーっく分かるー(汗
僭越ながら、敢えて355たんに関してその点を語ってみると、
既に読むに当たって問題ないと言える完成度に達しているのが第一点。
読んでてあからさまに文意がどっか行っちゃったリとか、文のスタイルが
固まってないとか、そういった段階ではないので、所謂国語厨たんの
入り込む余地が非常に少ないのょ。
また、そういった部分を抜けちゃうと、自分の好みだったらここは
こっちがいいんじゃないか、ってお話くらいしかないのでツッコミ入りにくいんだと思うなー(汗
そんでもってもう一点は、レス返そうにもキターじゃ返しようがない、って所もあるんだろうし、
きっと、レス付いた分はお話作る事でお返ししよう、って思ってるんじゃないかと
感じてたんだけど、そのなんていうかな、クールな姿勢がレスつけようとする側にも働いて
付けにくくなってるとこもあると思うー(汗
逆にレスくれた人に全レス返してがんばります!とかやってたら今度は馴れ合いがどうの、
って言い出す人が来るし(汗w
おいらは今までのスタンス好きだし、そのアンビバレントな気持ちも分かんないでもないから、
ただ言える事は、これからも適度にがんがれー!悩みがあったら聞くぞゴルアって感じー(汗w
>>949 2ch専用ブラウザ立ち上げる度に、いつもここ見てるよ。
まぁ、こう言うのも何だけど
小説の出来自体が(少なくとも俺にとっては)パーフェクト過ぎて
「GJ!」とか「ホァァー!」とかしかレスが付けられないってのはある。
下手に注文付けるのも何かアレだし、
只の名無し読者の分際で「がんばれー」っていうのも妙に無責任なような…
ホント、期待はしてます。ファンです。
面白いんで、あんまりレスで潰したくなくて感想とか書き込まないようにしていました。
これから期待しています。
954 :
CC名無したん:05/03/18 23:59:04 ID:Oi85MZKo0
漏れもずっとROMってたけど355さんは神だ。これからもまた期待して待ってまつ。
355ガンガレ!!! 888さんにも期待してまつ
955 :
CCsakura:2005/03/21(月) 18:38:53 ID:vplkwC3x0
くそすれ
956 :
355 ◆MFV5elHKgs :2005/03/24(木) 11:13:45 ID:2H07C5+50
『木之本さん・・・』
『ほえ・・あ、おはよう苺鈴ちゃん』
『おはようございます』
『・・・おはよう・・あのね・・』
『ほえ?なあに?』
『・・・・なんでもない』
『ほえ?』
(キーン♪コーン♪)
苺鈴は、頭に浮かんだ事は、理詰めより先に行動で道筋をつける。
プライドが邪魔をし、立ち往生している様も含め、とても判り易かった。
小狼は昨日のケーキを思い出し、眉間にシワを寄せた。
昨日の作品は味というよりも、匂いに独特なものがあり、不快な頭痛は一晩明けても残っている。
『おはよー李くん♪』
『おはよう・・』
ここ数週間、さくらの魔力は恐るべき速さで上昇している。
今はまだ自分の方が上回っている、と小狼は心に言い聞かせた。
追い抜かれたら最後、自分には何も残らない、という恐怖も大きくなっていた。
それもあと3日後くらいにはどうなっているかわからない。
目覚めた。
間違いなくこいつの中で眠っていたものが動き始めた、と小狼には感じられた。
突然堰を切ったかのような成長の速度は、まるで最初から意図された筋書であったような印象すらある。
クロウリード。
かつてその名を持っていた者は全てを想定してこの世を去っていったのだろうか。
クロウカードが収められている本はこいつの家の本棚にあったという。
クロウカードに関しては、つい半年前までは李一族の中でも実在するのか否か、ということにすら結論を出せないでいた。
誰も現物を見た者はいなく、何が真実か判別できない程の身勝手な内容の文献も多すぎ、いつしか伝説化していた。
そのクロウカードが、突然こいつの家の本棚で見つかった。
クロウリードは━━━
『・・ーくん?りーくん?』
『あ・・な、なんだ?』
つ、つ、ついに355 ◆MFV5elHKgs氏が来なさった!
さすがは355氏、ホントに文が「パーフェクト過ぎ」る!
続き待ってます。ガンガってください!
た たまんねぇ…
お 俺 一発抜くぜ…
というか次スレどうすんの
>>990くらいでいいと思いますよ。
そんなにすぐ埋まるようなスレじゃないでしょう。
立つ前に落ちたら落ちたで、その時は私が勝手に立てときます。
勿論、355氏が「やーめた」ってんなら次スレは必要ありませんが…
っていうか、止めないよね?まだ続き書いてくれるよね?
うん。やっぱり面白い。
他の方には悪いが・・・一線を画してる。
ハァハァ
『プリントだよ』
『あ・・ああ』
いつの間にかHRが始まっていて、各列プリントが前から順番に後ろの席に回されていた。
上半身を捻りながらこちらに伸ばされたさくらの手の中のプリントを、小狼は慌てて受け取った。
それで終わりかと思ったが、さくらはそのまま小狼の方に身を乗り出してきた。
『な・・・なんだ?』
『ねぇりーくん、今日の苺鈴ちゃんね・・・』
小狼はさくらを睨みつけた。
今聞くなよ、という意味を込めての事だ。
『こら木之本ー、ちゃんと前向けー』
『あっ・・ごめんなさっ・・・ほ、ほぇぇぇ〜!!!』
慌ててバランスを崩したさくらが椅子ごと小狼の方に倒れてきた。
『ほら・・』
さくらに反して小狼は、落ち着いてさくらの椅子の背もたれを腕で支えた。
いつもの事だった。
こんな事に慣れてしまった自分と、学習しようとしないさくらに、小狼は呆れた。
『あ、ありがとうりーくん・・』
965 :
CC名無したん:さくらたん生誕暦 7年,2005/04/03(日) 01:53:10 ID:8fU11LIQ0
>>355 やったー!!355さんがキタョ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
内容や文脈がずば抜けてうまいと思います!寂しがり屋さんって聞いたけど
これからもずっと応援し続けていくので、どうか頑張って書いてくださいねぇ〜!
355愛してる
967 :
CC名無したん:2005/04/04(月) 17:50:59 ID:p+pRratZ0
同じく愛してますage
こんな良スレ簡単には下げんぞ。
小狼 > 355 >> さくらちゃん
悔しいが認めざるを得ない。
969 :
CC名無したん:2005/04/05(火) 04:53:30 ID:Ce/JdesV0
というより355は実はさくらが嫌い
小狼の秘密図書時代に言ってた
当時と今の文章の差は・・
『・・前向いてろ』
『うん』
最初の休憩時間になると、知世と苺鈴の姿が揃って消えた。
木之本にはこういった配慮はできなかった。
心配するあまり、時と場合を考えずその場で話を進めようとする。
苺鈴の場合に限ってはいつ話を切り出しても同じだというような気もするが、
木之本はそこまで考えて聞いてきたわけではないだろう。
大道寺の存在がどれ程あいつにとって重要なものであるかということに、小狼は最近になって気付いた。
ふざけた性格をしているようで、その一方、人の心というものをよく拾う。
あいつと大道寺の会話を注意して聞いていると、大道寺は言葉の細かい部分にまで思いやりがあるのだ。
それはちょっとした喋りの間や、言葉の選び方などから感じることができた。
自分も知らない間に大道寺の言葉に助けられていることがあるかもしれない。
教室に戻ってきた苺鈴の表情はとても明るいものだった。
単純なヤツだ、そう思いながら自分もほっとしていることに気が付いた。
席に戻ろうとする知世の後姿に、小狼は少し目をやった。
971 :
CC名無したん:2005/04/06(水) 14:32:24 ID:SEvsORkj0
北
全然粉ねぇ
973 :
タクロー:2005/04/08(金) 03:29:19 ID:G4SWt5MD0
今日はじめて最初から読みました。3時間もかかってしまいました(汗)
私も355 ◆MFV5elHKgs さんのお話読みやすくてすごく好きです。
中盤に書かれていたチョコさんのも好きだったのですが...
これからも色々な中傷に負けず、(というか気にせず)がんばってください。
小狼はさくらたんに片思いしてて、それでいてすかしたような大人の態度をとる癖に、やっぱり子供なんだなぁと思わせる表情や仕草や言動があるから萌えるんだ
小狼萌え
と言いたい
こっちむいてよ小狼くん♪
↑このキャラにも萌える