881 :
355:02/08/22 17:10 ID:DnsIHXjs
終了なんかしねえ
>>881 「終了」は訳の分からんスレとサイトの紹介の事では?
>882
なるほろ。
これで安心して355さんの続編待てるってもんだね。
884 :
355:02/08/24 05:10 ID:BN5itB/W
柊沢が消えていた。 さくらの笑い声も消えていた。
小狼の気付かない内に担任の寺田先生が教卓につきホームルームが始まろうとしていた。
『はい、みんなおはよう』
『おはようございまーす!!』
小狼以外大きな声で寺田先生に返した。
このクラス(学校)の生徒は妙にお返事良い子なのだ。
小狼はなぜかこういうのが嫌いだった。
相手と一対一のときはちゃんと挨拶するのだが、こういうのは子供っぽいと本人は思っていた。
『さて、1時間目は算数だったな・・・みんな宿題はやってきたかな?』
出席もとり、ホームルームも締め括り、寺田先生の話題は自然とそうなる。
『はーい!!』
また息を合わせたようにクラス一丸になってお返事だ。
小狼は1人、そんな雰囲気を無視・・いや一つ前の席のさくらのうなじが気になって周囲に神経を配れなくなっていのだ。
885 :
355:02/08/24 05:27 ID:BN5itB/W
『小狼くん、算数だよ』
さくらが突然振り向いた。
さくらのうなじを見つめていた小狼は振り向いたさくらと突然、しかも至近距離で目が合ってしまった。
『うわあっ・・!!』
『ほえ・・・?どうしたの?小狼くん?』
『い・・・いや・・・・なんでもない・・・』
ばつが悪すぎる。罪悪感。
『おほほほほほほ・・・・』
『うふふふ・・・小狼くん、私、算数の時間がこんなに楽しみなのはじめてだよぅ♪』
『え・・・?・・・あ、ああ・・・』
『小狼くんのおかげだよ♪ ありがとう♪』
さくらの笑顔が小狼の心を踊らせる。
小狼の中にさっきの決意が蘇えった。
『そ・・・そうか・・よかった・・・』
これが今の小狼の精一杯だった。
タマラン。期待してます>355
887 :
CC名無したん:02/08/26 17:28 ID:rVAxiOjS
>355
くたばれ
889 :
CC名無したん:02/08/28 00:24 ID:bgMRLZ0M
>355&>888
(・∀・)キエロ!!
890 :
CC名無したん:02/08/28 01:01 ID:hoJLbC5U
>355さん
素晴らし過ぎます。アニメの番外編を見ているようです。
やっぱりエロ抜きの方がいいですね。
ゆっくりとで良いのでがんばってください。
355さん、がんがれー。
エロもいいけど、こういうのも逆に萌えまつ。
893 :
355:02/08/30 01:19 ID:84vv/gs8
書くよ
書くともさ
894 :
名無しさん :02/08/30 06:56 ID:25PNl48B
スレ自体キモい。
895 :
355:02/08/30 12:31 ID:BfZ7t4M8
さくらが意気揚揚と黒板へ向かう。
黒板いっぱいに書かれた二十問の計算問題。
昨日一緒に勉強した分数の割算だ。
さくらは自分で手を挙げた。
そんなさくらに先生も喜び、当てた。
他の生徒達もそれぞれ割り当てられた問題を解きに黒板へ殺到している。
さくらはその人ごみから少しだけ離れた所に。
全二十問、1人一問なので人が集まりすぎたのだ。
さくらは、ぽけっ・・と待っている。
そんなさくらの姿はどことなくまぬけでかわいかった。
ようやくさくらがに順番が回ってきた。
さくらの解く問題は黒板のかなり上の方だ。
白い色のチョークで一生懸命背伸びをして回答を少しづつ書き上げていく。
さくらに対して『がんばれ』・・などというそんな感情はなかった。
たださくらが算数の授業をあんなに楽しそうに受けているのが嬉しかった。
問題を終えた生徒たちが続々と各々の席へ帰っていく。
残ったのはさくらただ1人だ。
さくらは算数の問題よりも黒板と格闘していた。
だんだん足が疲れて満足に背伸びができなくなってしまっている。
『はぅ〜・・・とどかないよぅ・・』
さくらがつぶやくと教室のあちこちからクスクス笑いが起こる。
あまりのかわいさ故だ。
小狼も思わず笑顔になってしまっていた。
896 :
355:02/08/30 12:53 ID:BfZ7t4M8
『大丈夫か?木之本?』
先生がさくらに歩み寄る。
『ほえっ・・?』
さくらが長身の寺田先生を見上げる姿が、なぜか笑いを誘う。
まぬけでかわいいのだ。
教室のあちこちからクスクス笑いがもれる。
『さくらちゃん・・・かわいいですわ・・・』
小狼の視線もさくらに釘付けだ。
知世のいつもの姿も小狼にはすでに視聴対象外だ。
しかし知世は興奮しながらもちゃんと小狼の観察もしていた。
ぼけっ・・・とさくらを見つめる小狼に知世は微笑む。
無論、小狼はそんな知世に気付ける状態ではなかった。
さくらかわいいage
898 :
CC名無したん:02/09/01 14:18 ID:+9kkgKbp
さくらちゃん、超絶かわいいですわ。萌えますわ。
899 :
CC名無したん:02/09/01 16:52 ID:65AvzpW2
900 :
355:02/09/03 13:22 ID:5pXPtGKF
少し意見が聞きたいです
ァ'⌒ ⌒ヽ
l^8イ/从从|〉
レゝ!| ゚ д゚ リ ノ ノ ぃょぅ
>>355の
>>895-896はほのぼのとしていて良い。
難癖つけるなら、語る視線が大人の目線という部分。
しかし、エロエロもいいが萌え萌えも良いのう
ギコちゃんが355たんを褒めてつかわす
902 :
355:02/09/03 15:54 ID:cQdo3vjm
903 :
CC名無したん:02/09/04 10:54 ID:qWe+pyNx
マターリ小説サイコー! 萌え!
がんがってください!!
904 :
355:02/09/04 19:16 ID:MwNAeV6Y
先生は教室の後ろ側に立てかけてある小さな脚立に目をやるが、それを使おうとはしなかった。
先生はさくらに解答の続きを黒板の空いた所に書いてみないかと提案した。
さくらに気を使っているんだろう、と小狼は感じた。
さすがにスカートが短かすぎる。
脚立はマズイ。
『へへへ・・・』
解答を描き終えたさくらが恥ずかしそうに舌をぺろっと出して戻ってきた。
『み・・・みんなごめんね・・』
『おほほほほ・・・そんなことありませんわ・・・ですわよね?』
そう言って知世は小狼を振り返る。
『えっ・・・!?』
『ごめんね、小狼くん・・・』
小狼が言葉に困っていると、さくらも気まずくなってしまったようだ。
『い・・いや・・・そ、そんなことないっ・・・!!』
小狼の不自然な言葉。
でもさくらはそんな小狼の気持ちを汲む方に気持ちを向けた。
『えへへ・・・ごめんね♪』
ちょっぴりまぬけな顔で場に区切りをつけた。
やっぱりさくらの方が大人なんだよな、と小狼は改めてさくらを見直した。
905 :
bloom:02/09/04 19:38 ID:z2qXaX6V
906 :
CC名無したん:02/09/05 04:16 ID:Qdxr0FoX
まぬけでかわいいさくらたんに萌えますた。
908 :
355:02/09/10 01:58 ID:1ETUXx/V
先生が一問一問、黒板のみんなの解答の答え合わせを始めた。
さくらの背中。
ソワソワと落ち着かない。
坦々とと答え合わせは進む。
『へへへっ・・・♪』
さくらがこっちに振り向いた。
とても照れくさそうに微笑むさくら。
ほんのりと赤くなったさくらのほっぺ。
思ったとおり、大道寺の笑顔もこっちを向いていた。
ついに先生の赤色のチョークが、さくらが苦労して書き上げた解答に伸びる。
『はぅぅ〜・・・』
さくらがつぶやく。
先生はなにか悩むそぶりをした。
さくらの背中に極度の緊張が走る。
先生は突然、何かに気づいて黒板の隅に足を運んだ。
教室には再び笑い声が戻る。
赤い色のチョークで場違いな所に記された解答の上に○が書き込まれた。
『やったぁ・・・』
いかり肩気味になっていたさくらの肩が、ふぅっ・・となで肩に戻っていくのを小狼は静かに見守る。
知世はさくらと小狼の2人の肩からゆっくり力が抜けるのを見て小さく微笑む。
もうやめろよいい加減に
>>908 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
萌えさせてもらいました(;´Д`)
完結したらぜんぶつなげて読み直そう、連載マンガを単行本で読む時の感覚
で読めそう。
もうCC@はにゃ〜んたんはここでSS書かないの??
913 :
355:02/09/18 07:43 ID:HMib1CdH
『城之内最がいる』
下級生の男子生徒がそう叫んで下駄箱から外にに走っていくの見て、さくらと小狼は供に頭上にクエスチョンマークを点灯させた。
『ほえ・・?』
時はすでに放課後。
小狼は今日もさくらに『一緒に宿題しない?』と誘われていた。
小狼が顔を真っ赤にしてうなずいたのはいうまでもない。
しかも宿題をやる場所はさくらの家のさくらの部屋のさくらの机というプレッシャーのおまけ付きだ。
そんな大舞台をこの後に控えている小狼は男子生徒のことなんかすでに頭からどこかへすり抜けてしまっていた。
下駄箱から外に出ると校門の外側に人だかりができていて、そこからの黄色い声がここまで聞こえてくる。
『ほえ・・・? 小狼くん・・・何かなぁ?』
『さ・・・さあ・・・』
小狼は自分を失って何を喋っているのかさえ解かっていない。
人だかりのできた校門に一歩か二歩ほど進んだところで、さくらが大きな声をあげた。
『小狼くんっ・・・あの人!!』
『あ・・・・あの人は・・!!』
さくらの声で、小狼は我に帰った。
人だかりはほとんど低学年の女の子で、その中心からにょきっと生えているのはとても背の高い女の人だった。
914 :
355:02/09/18 07:47 ID:HMib1CdH
他の作品とリンクさせる手法が嫌いな方・・・ごめんなさい。
城之内最の登場は最初っから決めていたんです。
かなり悩みましたが・・・・最さん出陣です。
916 :
355:02/09/20 04:40 ID:MqYT1VDW
変わった色の制服を着ている。昨日の背の高い女の人だ。
『最さま〜!!』
と口々に叫んで握手を求める女の子たちを遠巻きにするようにさくらと小狼は門を出る。
『あの人、やっぱり有名な人なんだね・・』
『ああ・・・』
そうして人だかりに背を向け学校を後にした。
『ユエさんにも似てたね』
『え・・・?』
昨日は俺に似てるって言ってたのに。
ユエと俺は全然違う。
『小狼くんとも似てるよ』
『・・・・・』
小狼にはさくらの考えていることがまったくわからない。
『宿題がんばろうね♪』
『あ、ああ・・・』
小狼はさくらのほうに視線を送ったが、微笑み返してきたさくらの唇の間から白い歯がのぞく。
小狼は慌てて視線を戻した。
ハニャーンハニャーン!!>(´・ω・`)
918 :
CC名無したん:02/09/21 05:27 ID:DLaGcbN0
がんばって!
919 :
CC名無したん:02/09/21 09:26 ID:DLaGcbN0
楽しみにしてっぞ!>355
920 :
CC名無したん:02/09/25 17:03 ID:gsfAaH0d
続きはまだか?
921 :
CC名無したん:02/09/26 17:45 ID:ORmH2IDM
早く続きかいてくだされ(;´Д`)
てーかつづきでるよな?
922 :
355:02/09/26 17:58 ID:Ed/Tk2Dz
書くよ。
オレもヒマじゃない。
ただ・・残りのレス数考えると短縮化を図らなくちゃいけないもんでつい・・
923 :
355:02/09/28 02:05 ID:AemByqL1
独りで風を浴びていた。
『(ああ・・俺は・・・帰ってきていたんだ・・)』
部屋の窓からの風を浴びている。
ここは俺の部屋で、昨日さくらと宿題をした場所だ。
でも今は誰もいないんだ。
昨日の俺はもうここにはいない。
昨日の楽しい記憶はいっそう白々しく思えてくる。
俺は何が怖いんだ。
さくらは元気だし、優しいし、すごくいい子だと思う。
なのにおかしいんだ。
おかしいのは俺だ。
さくらと目が合うとまるで胸の奥が、太い紐で上に引っ張られて宙吊りになって、それで息ができなくなって。
最初日本に来てすぐの頃、俺はこんなんじゃなかった。
でも思い出せない。
どうやったら普通に話せるのか思い出せない。
昨日の俺はどこへいったんだ。
さくらと普通におしゃべりしてた俺はどこへいったんだ。
というよりどこから来たんだ。
昨日の俺の方が、いつもの俺からすると普通じゃなかった。
日本に来てから、さくらとあんな話をしたことは一度もなかった。
目をつむると小狼の暗闇には必ずさくらの顔が思い浮かぶ。
『さくら・・・』
風はいつしか止んでいた。
自分が窓を閉めたからだ、ということに小狼は大分経って気付いた。
924 :
355:02/09/28 02:08 ID:AemByqL1
新スレいかねば完結不可能・・・
925 :
CC名無したん:02/09/28 02:29 ID:OK8+asK/
355さんのを見たいから誰か新スレ立ててくれ....
俺は(ここ半年スレ立てて無いのに)なぜかスレ立ての制限が出とる...
。・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァァァァァァァン!
926 :
CC名無したん:02/09/29 00:50 ID:GUxpKD3e
>>926 気が早すぎない?
970ぐらい逝ってからでも・・・
928 :
355:02/10/02 19:29 ID:eHhIead2
震える指。
その人差し指を【木之本】と記された表札の脇にあるインターホンに恐る恐る伸ばす。
また意識があいまいになっていた。
自宅からさくらの家まで歩いたはずの道での記憶が無くなっていた。
『(あいつの兄貴が出てきた方が楽かもしれない・・・)』
その方がある程度計算できる。
(ピーンポーン♪)
ドタドタッ・・・ダダダダダダッ・・・・ヅドーン!!・・・・・
『(さくら・・・!?)』
小狼は慌てて玄関の扉の前へ。
中から足音が。扉に近づいてくる。
トテトテ・・・・ガチャリ・・
『はぅ〜・・・・しゃ・・しゃおらんくん・・いらっしゃい・・・』
さくらはドアのノブを両手で掴んで、ようやく立っていられるという感じだ。
『お、おまえ・・・だいじょうぶか!?』
『はぅ〜・・・』
『何があったんだ!?』
『階段から・・・落ちちゃったよぅ・・・』
929 :
CC名無したん:02/10/04 03:16 ID:C4eSVGgx
『階段から・・・って、お前・・・何やってんだよ』
かなり強めの口調ながらも小狼は、さくらの体を支えようと腕を伸ばす。
さくらが小狼の肩につかまる。
『立てるか・・?』
『うん・・・小狼くん、ありがとう・・』
『なんや!?なにがあったんやぁ?さくらぁ!?』
二階からケルベロスが降りて来るなりまくしたてる。
『階段から落ちたらしい・・・』
さくらを肩にかついだ状態で小狼が答える。
『また落ちたんかぁ!?さくら!?』
『なんですってぇ!?』
『さくらぁ?階段を降りる時は足を使うのが人類の常識やで、頭やケツを使うのはワイはどうかと・・』
『ど〜いう意味かしらぁ・・?』
さくらがコブシを作った。
『あははははは・・・』
ケルベロスはそのまま二階に逃げていった。
小狼は真っ赤になっていた。
さっきはとっさだったので気付かなかったが、さくらの顔は自分のすぐそばにある。
さくらがぷんすか怒っている姿がとてもかわいくて、思わずいつもの自分に戻ったのだ。
『あっ・・・ごめんね、小狼くん、わたしもう大丈夫みたい』
さくらも怒りが冷めて、急に恥ずかしくなってしまったらしい。
930 :
CC名無したん:
『ほ・・ほんとに大丈夫か!?』
照れ隠しもあって小狼の声も不自然に大きくなる。
『う、うん・・だいじょ・・いたっ・・・』
元気なところを見せようと、さくらは一歩ほど踏み出したが、すぐによろけてしまった。
『どこが大丈夫なんだ!?』
小狼は再びさくらを支える。
『ごめんね・・・小狼くん・・』
さくらは右足を引きずっている。
二階まで行くことは無理と判断した小狼は、さくらをリビングのソファーまで運び、座らせた。
『どの辺が痛いんだ?』
『小狼くん・・・宿題しよう』
『何言ってんだ、それどころじゃないだろう!?』
『わたしはだいじょうぶだよ』
さくらは笑顔だったが、それは小狼には作り笑顔にしか映らなかった。
『(さくら・・・・)』
小狼は悲しくてしょうがない。
よく分からないけど、さくらの言葉や顔を見ていると、なぜか切なくてたまらなかった。