1 :
この子の名無しのお祝いに :
2005/06/21(火) 00:58:58 ID:Q4VB+5UB 黒澤後期の作品は大体スレたってるので、ここで遺作のスレを立てたい。 これだけでは話もたないかもしれないので、80、90年代の後期から晩年にいたる 黒澤の特質、変化、エピソードみたいなの、あと彼の手で撮られなかった「雨あがる」 「海は見ていた」とかの話なども。 (作品自体の話は作品スレがある場合はそちらで)
2 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 01:36:44 ID:oj7EwBoq
老いてなお、香川京子
3 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 10:25:19 ID:W0FXvp/H
「まあだだよ」は、公開当時、巨匠が燃え尽きる寸前の最後の輝きと見た。 「八月の狂詩曲」や「夢」は、巨匠の抜け殻としか思えなかった。 「影武者」や「乱」は、公開当事酷評されたが、それは巨匠への大きすぎる 期待のためだったろう。(もしあれが稲垣浩名義で発表されていたら、絶賛 されたはずだぜ!?)
「影武者」バッシングはひどかったなあ。 山根貞夫から、フリー・ペーパーの無名ライターまで、みんなが貶していた。 「あれだけ金をかければ見応えある映像が取れるのは当たり前だ」なんて、 酔っ払いの独り言みたいな批評が堂々と雑誌に載っていた。 大作主義とか言われて、当時勃興してきていた角川映画の商売の仕方とひとからげに扱われたりもした。 そんな中で堂々と擁護していた河原畑寧とおすぎには感心した。 おすぎの擁護論は的外れだったが。
「影武者」公開に先だって、フジテレビで「用心棒」「椿三十郎」が2週連続放映された。 その時初めて黒澤作品見て滅茶苦茶面白かったので、 それで期待して「影武者」観に行ったから、つまらなくてガッカリしたなあ。 今思えば、「影武者」も面白いんだけどね。
6 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 14:56:31 ID:vFMEYpVu
「まあだだよ」は海外で評判がよかったらしい。 とくに香川京子の先生(夫)への愛情がすばらしい、と。
>>4 >そんな中で堂々と擁護していた河原畑寧とおすぎには感心した。
おすぎは東宝から金もらってたからじゃないの?
「デルスウザーラ」は 神の映画だよ
9 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 17:00:31 ID:Psv3c19i
影武者と乱撮った時の年齢を考えれば凄いと思う。 ルーカスやスピルバーグだってまだあの年齢じゃないし。
まあだだよはひどい映画だな。 出演者同士でバカ笑いしてるだけで見てる方はちっとも面白くない。
11 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 22:36:17 ID:1CV61m03
まあだだよ面白いよ
12 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 22:54:10 ID:5M+vLo35
>とくに香川京子の先生(夫)への愛情がすばらしい、と。 こんなの妻じゃ無くて奴隷じゃないか、って単細胞な批判もあった。
13 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 23:24:58 ID:zvcVFN3A
まずは内田百閧読んでいただかないと、話はそれから
14 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 23:30:43 ID:Lkp3cNrt
「夢」の「赤富士」「鬼哭」「トンネル」はすごいなー。 「赤富士」のバクハツはまるで「モスゴジ」だし、「鬼哭」は「マタンゴ」をみてるような気になるが。 と思ったら、富士山の爆発シーンの特撮って火薬の昭ちゃんだった。
15 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 02:11:50 ID:oB6SD+0R
だんだん、一般大衆を対象にした娯楽映画じゃなくなってきたんだよな。 黒澤マニアや映画通にとっては意味があっても、 それ以外には理解できない退屈な作品。
16 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 02:14:38 ID:PqsFTxCP
黒澤明 アカデミー賞特別名誉賞受賞時 黒澤「このような賞を貰えて大変光栄に思います」 通訳にバトンタッチ 黒澤「しかし、私がこのような賞を貰えるに値するか疑問に思います」 通訳にバトンタッチ 黒澤「なぜなら私はまだ映画というものをうまく掴んでいない(笑)」 会場爆笑 黒澤「これからも素晴らしい映画を撮るために努力したいと思います」 隣にいたルーカスとスピルバーグに向かって 黒澤「ジョージ!スティーブン!」 会場に向かって 黒澤「サンキュー!」 会場スタンディングオベーション その後、アメリカのテレビ番組に出演したスピルバーグが・・・ スピルバーグ「黒澤監督がアカデミー賞の舞台で映画というものがよく分からない とおっしゃっていました。 80才になられても分からないのにまだ40代の私に何が分かるというのでしょう」
17 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 03:30:08 ID:9ciy2EiN
黎明期・・・姿三四郎〜続姿三四郎(3本) 上昇期・・・わが青春に悔なし〜醜聞(6本) 全盛期・・・羅生門〜生きものの記録(6本) 円熟期・・・蜘蛛巣城〜赤ひげ(8本) 衰退期・・・どですかでん〜乱(4本) ボケ期・・・夢〜まあだだよ(3本)
18 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 03:48:43 ID:zYlu9inP
映画監督は晩年になると作品にパワーが無くなったり映画賞を獲れなくなるが 黒澤明は晩年も凄い。 「影武者」(70歳) キネマ旬報賞 優秀作品賞 ブルーリボン賞 最優秀作品賞 毎日映画コンクール 日本映画優秀賞 報知映画賞 最優秀作品賞 優秀映画鑑賞会ベストテン 最優秀作品賞 日本映画ペンクラブ賞 優秀作品賞 カンヌ国際映画祭 グランプリ 英国アカデミー賞 監督賞 衣装デザイン賞 フランス・セザール賞 外国語作品賞 ベオグラード国際映画 最優秀芸術賞 作品賞 美術賞 ダヴィッド・デ・ドナテッロ賞 監督賞 ヴィットリオ・デ・シーカ賞 イエズス会文化センター サン・フェデーレ賞 テキサス州ヒューストン映画祭 最優秀作品賞 チリ映画祭 最優秀映画賞 イスラエル政府より 最優秀映画賞 イタリア批評家賞 最優秀監督賞 ヴェネズエラ文化映画センター 外国語作品賞 「乱」(75歳) ブルーリボン賞 最優秀作品賞 ニューヨーク批評家協会 外国語作品賞 ロサンゼルス批評家協会 外国語作品賞 音楽賞 経歴賞 全米批評家協会 外国語作品賞 撮影賞 英国アカデミー賞 外国語作品賞 メイクアップ賞 脚色賞
19 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 04:07:17 ID:aLDt9PKr
>18 いや、凄いw W.シェイクスピアがベースだから、「乱」の方がイギリスや海外うけが いいかと思ってました。 W.Sはユダヤ嫌いだったから、イスラエルは違うでしょうけど・・。
>>17 その分類はどうかと思う。
特に衰退期については、その4本はすべて新しいことに挑戦した作品だ。
「どですかでん」初のカラー。架空の町が舞台。
「デルス・ウザーラ」初の海外作品。高所からの俯瞰カット一切なし。
「影武者」初のカラー撮影時代劇。出演者を一般公募。
「乱」屋外に巨大オープン・セット建設。セリフも効果音もない戦闘シーン。
それに続く「夢」もオムニバスだったり、
「八月の狂詩曲」では外国人スターをキャストに加えたり、
「まあだだよ」ではあえて物語から抑揚を配して、固定化した人間関係の描写に的を絞ったり、
末期の黒澤は様々な実験への野心に富んでいた。
衰退期どころか、‘実験期’とでも言うべきだろう。
>>18 「影武者」の各賞受賞については、‘名誉賞’的な意味合いが強いんじゃないか。
自殺未遂して、その後は小品を撮っていた巨匠の、久々の時代劇大作ということで。
「まあだだよ」ラスト近く。 宴の最中、主人公の体調が悪くなり、一同あわてふためく。 平然と飲み食いを続けてる小林に所ジョージが 「このクソ坊主!」 で、この後の小林のセリフが良かった。 「慌てるな。まだ俺の出番じゃない。」
小林ってのは小林亜星です。
23 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 21:54:40 ID:XTLdjq0C
結局長生きしただけのものは撮ってるってことかなあ。 小津スレでもいわれてたように、小津は映画の衰退期にあって、60年代以降も おんなじスタイルで撮れたかどうか。ちょうどいいときに亡くなったんじゃないか という人もいる。 逆に溝口健二なんかはまさに絶頂期に死んじゃった感じだけど。 成瀬巳喜男はよくわからんが・・・
24 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 22:15:18 ID:plKkbOJi
>>20 「八月〜」はハリウッド・スターのリチャード・ギアがあまりにも普通で自然に溶け込んでて驚嘆したよ。
>>17 円熟期までは同意。
どですかでん〜乱は老熟期だと思う。
26 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/23(木) 14:10:52 ID:57bFrS1J
>富士山の爆発シーンの特撮って火薬の昭ちゃんだった。 ILMです。
28 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/23(木) 20:16:50 ID:57bFrS1J
29 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/23(木) 20:19:20 ID:57bFrS1J
特撮・合成技術協力 ................ インダストリアル・ライト・アンドマジック社 ディビジョン・オブ・ルーカス・アーツ・エンターテインメント (*第1話 日照雨、第6話 赤冨士 ソニー(株)(*第5話 鴉))
30 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/23(木) 21:59:35 ID:G2UcTCvt
日本の特撮は全て幼児番組。 釈迦もキスカも夜叉ヶ池も全て幼児番組。 黒澤映画でも蜘蛛巣城や影武者は幼児番組だ。 特撮使ってるからな。 ただし夢は特撮使っていても幼児番組では無い。 特撮部分を海外(ILM)が担当してるからな。 この辺の見極めが難しい。
31 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/24(金) 06:08:47 ID:p1FcS1Ka
どですかでん以降、黒澤の作品世界が一個人の視線から大局的傍観に変化していったんだよな。 その辺が後期作品の評価が芳しくない一因かしら。 仲代が「一度自分の作りあげた物を破壊して、新たな表現を模索していくのが真の芸術家だ」と評してたけど、その通りだと思う。 僕等、凡人には敷居が高くなってしまったけど。
ホモジジイの色眼鏡なんぞキショイだけや
33 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/24(金) 19:03:09 ID:HKL9cziw
「八月の狂詩曲」は好きな作品ですよ。 鮮やかな夏の景色とは正反対の、おばあちゃんの不幸な兄弟の話が 亡霊のように浮かんでいる。 多分黒澤、ホラーもいけると思う。
34 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/24(金) 19:44:22 ID:KhDb4M34
後期黒澤というから批判的な意見が多いかと思ったら、結構 色々ありますね。
>>29 あそこは自分でやったって中野昭慶がインタビューで言ってた希ガス。
いわれてみれば、東宝っぽい画面だよね。
36 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/26(日) 05:12:33 ID:zBuxwZwe
>>33 俺はカラーから入ったんですが、当時ハリウッドやTVでやるような作品しか
知らなかったので、八月の狂詩曲を観て黒澤監督の作品世界に違和感を
覚えました。間もなく、それは凄さの実感へと変わりましたが、
監督のコメント「ああ、あれ(八月の狂詩曲)ね。あれはあっさり撮ったから」
を聞いて「手抜き!?」と愕然としました(爆。
まあ、それは勘違いでしたが。
>>多分黒澤、ホラーもいける
あそこの森のシーンは雰囲気ありますよね。
37 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/27(月) 19:43:01 ID:JMdeExpP
age
38 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/28(火) 17:06:29 ID:BTk+d8Y5
>>30 スレ違いだが...
蜘蛛巣城のラストで三船が弓から逃げ惑うシーンは、大学の弓道部から達人
を集めて実際に矢を放ったそうな。コワ〜〜。
ところで、カラー作品では「どですがでん」が唯一の秀作だと思うけど。
後は、「まあだだよ」も悪くないけど冗長な感は否めない。
残りのカラー作品は「八月〜」以外は凡作。
「八月の狂詩曲」は、NHKの中学生日記レベル。途中で何度も席を立とうと思った
が、最後まで見てしまい、映画館へ見に行った事を本当に後悔した。テレビ画面
で見れば印象が変わるかもしれないが。
40 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/28(火) 18:44:19 ID:tL5FgFgq
「八月の狂詩曲」は、高校の美術教師が授業時間を使って観せてくれた。ラストで 傘が開いて「野薔薇」が流れるところが芸術家としての真骨頂を示している、とか 言っていた。普通に面白い映画だと思った。 大学生の時にDVDがリリースされて二、三年ぶりに観てみると、説教臭くて出来 が悪い気がした。しかし半年くらいおいて再び観てみた時、映画全編を貫く純粋さ に激しい感動を覚えて好きになった。しばらくはまった。 今では、あれだけ率直な純粋な映画は、それだけで存在価値があるような気がして いる。だってそういう映画あまりないからね。
「夢」から後の作品て、どっかそれまでになかったやさしさが感じられるな 黒澤が年をとったのと、本多といっしょに山本門下で楽しかった若い頃を思い出してたのかな
>それまでになかったやさしさが感じられるな 「それまでになかった」かなあ? 「用心棒」みたいな殺伐とした作品にでさえ 黒澤映画には終止一貫して流れてる優しさがあると思うけど。 >「八月の狂詩曲」は、NHKの中学生日記レベル。 少なくとも、映像の密度において「中学生日記」と比較するのは 黒澤に失礼だな。 それに「中学生日記」で被爆者の慰霊碑に水をかけるような演出はしないな。
中学生日記に過剰反応してるのが笑えるw
45 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 01:07:54 ID:dQ3GFr6m
笑い茸でも食ったのか
46 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 01:41:25 ID:aAGoWaIe
晩年作は黒澤がTV観ながら人選した感じ、所とか亜星とか・・ それがイイのか悪いのか・・・ 坂東英二のオマワリ出たときマリオン映画館笑い漏れたけど 何か出落ちっぽくて違和感あったなあ。
>>46 >晩年作は黒澤がTV観ながら人選した感じ、
いかりや長介の俳優デビューも「夢」
48 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 02:03:26 ID:PgNXFxpp
いかりや長介は、それ以前から(「全員集合!」が終了してから)、 いろいろなTVドラマに出ていたんで、「夢」が俳優デビュー作じゃない。 松竹のドリフターズ映画でも、けっこう泣かせる役をやっていたんだし。 黒澤は昔から「虎の尾を」でエノケンを出したり、「どですかでん」で三波伸介を出したり、 コメディアン好きだった。 森繁久弥とも仕事を従っていた。
森繁久弥とも仕事をしたがっていた。だった。
>>48 そうだね、失礼。
調べてみたら、いかりやはいわゆるドリフ映画以外でも少し映画に出演してるんだ。
映画でシリアスな役は最初だと言うべきだった。
>>46 市川崑や吉田喜重もTVを見て「あの人はいいな」と使うことが多いらしい。
黒澤は、所ジョージについてはあんまり厳しくしなかったみたいね。自分が好きで
キャスティングしたものの、所詮はTVタレントで本職の俳優じゃないし、厳しくして
も何も出てこないと分かっていたのだろう。
後期については、現場の厳しさ・創意工夫の大変さだけが思い浮かぶ。なんだか凄いことを
やってるとは思うのだが、せめてカラー時代(50年代後半〜60年代)の大映京
都で撮っていれば・・・。
そして時間も夜11時頃になると、メインのスタッフの方々は
「じゃあ吉岡、頼んだよ」と言って次々に帰っていく。
気がつけば残ったのは僕1人で「じゃあ吉岡、ちょっと飲んでいけ」と
黒澤監督と2人だけで飲むことになった。
その席では「仕事やっててお前みたいなヤツはいじめられてないか?
いじめられたらいつでも言うんだよ」なんて話から、
「今の日本の映画は元気がないけれど、これからは君たちが頑張っていかなくちゃいけないんだよ」
「元気がないのは映画会社だけなんだよ」なんて話まで、23〜24歳くらいの若造の僕ごときに
一生懸命話してくた。それが心から嬉しかった。
そして「泊まっていけ」と勧められたけど、翌日も撮影があったのでお断りして帰った。
その後、幸いにして僕はいじめられたりすることはなかったので、
黒澤監督に言いつけることはなかった。
2005年5月28日の放送
http://www.avanti-web.com/pastdata/20050528.html
「まあだだよ」に桜金造も出ていた 所ジョージがいっていたが、松村達雄さんは黒澤に徹底的にシゴかれて弱ってしまい 老け込んで、自然に老人を演じられるようになったとか
松村達雄は黒澤が亡くなった時のコメントで 「これでもう誰も叱ってくれる人がいなくなってしまった」 と言ってたよね。
松村は『どですかでん』のときに、「とてもやり易かった」といったコメントを していた気がする。『まあだだよ』では芸風をはずれる人格者を演じるのに 無理があったのか。
『まあだだよ』で松村さんを知ったから、それまでむしろ悪役というか、嫌な奴の役が多かったってのが意外だ。 この作品以降は好々爺の役ばかりお見かけしたから、本人のイメージも百けん役を転機にして変わったってことかな。 大好きな俳優さんでした。ご冥福をお祈りいたします。
57 :
黒澤は低学歴 :2005/06/29(水) 15:48:43 ID:K6V02tql
58 :
黒澤は低学歴 :2005/06/29(水) 15:56:26 ID:K6V02tql
私も映画は好きなんだが、それでもいつも
つきまとわれる考えがあって、それは
「映画は小説の読めないバカのためにあるのではないだろうか」
ということなんですね。黒澤は知性は高くても低学歴だし
あんまし頭良くないから、やっぱ「これだったら小説でいいんじゃない?」
となってしまうことが多いんですね。芥川も山周も、賢い人だし
完成度の高い作品を書くから、いまさら黒澤がどうこうできない。
黒澤映画の最大の持ち味といっていいのは、
島崎藤村の「破壊」の延長線上にあるあの、
”カミングアウト””心の中にある抑圧された感情の発奮”
というものをサビにしているところですよね。
黒澤の活躍した時代に彼の映画をみて登場人物の激情に
はっと打たれた人はいたに違いないが、現在みてみると
うざいんですよ。なんか人間ってものをなめてる気がするんです。
Amazon.co.jp: DVD: どですかでん
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007FOVK/ref=ase_citw-22/249-6911561-2008316
59 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 16:12:53 ID:9eYmpdGt
60 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 18:33:29 ID:aAGoWaIe
松村っつあんも 自分の事全然知らん>56みたいな奴に 大好きでした、ご冥福を、と言われてもねえ・・・
>>17 のボケ期には笑った。これを書きたかっただけちゃうんかと。
62 :
56 :2005/06/29(水) 22:10:25 ID:4DTUK1D1
>>59 >>60 どうも失礼しました。『まあだだよ』の後は人のいい老人役というイメージが強くなったってことが言いたかったんです。
それまでは、59が言うように善人役も悪人役もこなす人って感じだったから。『古畑任三郎』の犯人役も、善人だったし。
63 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 22:39:00 ID:H4P3vB7f
黒澤監督がコメディアンを起用したときには、 テレビで見せているのと同じキャラクターで使ってるね。 だから他の俳優の場合と違って、ダメ出しが少ないんだと思う。 いかりや長介なんて、角を生やして「鬼」の役やってたんだから コントでやってきたことと同じことをすれば良かったんだろうな。
いかりやの場合、同じキャラクターっていうかなw でも、コメディアンの最盛期を過ぎた人の起用が多いと思う。一種のペーソスを出すためか、単純に人気のある時の ブッキングが難しいためか。 『七人の侍』の農民役を古川ロッパに依頼して、再三のオファーにも拘らず断られてるんだよね。
コメディアンを起用するのって、師の山本監督の影響もあるのでは。 なんてったってエノケン映画の巨匠だったから。
黒澤の起用の仕方はむしろ内田吐夢に近いと思う。 ロッパや鎌足の影響も大きいと思うが。
67 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/30(木) 10:02:06 ID:S9kaN+v/
松村達雄さんお亡くなりになりましたね。合掌。 唯一の主演作「まあだだよ」 でも、ありゃミスキャストだな。百間先生は違うだろ。
黒澤の脳内百間像(自分の理想像)だから… 実像に合わせるなら、勝見庸太郎あたりが仏頂面して演るのがいいんだけど。
69 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/30(木) 13:47:47 ID:EiPwXAGK
>67 役名は「先生」。表札には「内田」とあったかもしれん。 百間先生のネガティブな部分は、意識的に無視したと思われ。
百閧ェ例の騒動で法政の教授を辞める前に法政の予科に入っているんだね
>でも、ありゃミスキャストだな。百間先生は違うだろ。 誰がやろうが、ケチをつける人はケチをつける。 ちなみに元弟子のこの映画の感想は 「年取ってからの部分はそっくり」
まあ似ていないところがあったという事だよな、それは。 > ケチをつける人はケチをつける。 君のことかな。
73 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/30(木) 22:00:11 ID:FhlaXhTS
アゲ
74 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/01(金) 01:34:05 ID:YrgdgyjB
何と言うか、実像に合わせ過ぎるのもエンタンーテイメント性が落ちる と思いますが、いかがでしょうか。 実像はそれなりのモチーフになればよく、絶対的なベースにする必要は ないでしょう。芸術性の高い映画でも面白さの追求や脚色はあった方が いいと思いますし、興行的にも。 ソースに関する議論は、三国志演義派と正史派の不毛な議論に似てる気がします。 素人なりの意見ですが。
それについては、堀川弘通の批評が面白いですね。
76 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/01(金) 09:40:08 ID:YrgdgyjB
>>75 実像・史実 vs 脚色・エンターテイメント
どちらを重視すべきかという考察ですか?
もしよろしければ文献など教えてください。
77 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/01(金) 10:06:31 ID:q561EE5N
閧セよ
>>76 そんな大げさな話じゃなくて、「評伝黒澤明」で、
晩年の映画は黒沢さんの私映画で、「まあだだよ」の百間像は、
歳取った現在もああやって廻りに慕われたいという黒沢さんの願望だ、と書いている。
宴会シーンには若い頃のロケの後の宴会騒ぎが反映されているようだし。
フォークダンス踊ったり
晩年には神様扱いするような世代しか居なくて寂しかったのかね。 だからといって一人よがりな映画を作られてもな。 オヤジになると若いモンのギャグやノリに付いていけなくて 凄く寂しい思いなのは俺もよく判るがw
>堀川弘通の批評が面白いですね。
そうか?
あの本は、彼が助監督でついてた時代の作品の裏話とかは面白いけど
「批評」なんてレベルのもんじゃないぞ。
中村絋子のチャイコフスキーコンクール本レベルだよ。
>>78 そういう部分もあるけど、非常に一面的な見方。
アレには、黒澤の自分の恩師への思いも反映されてるわけだ。
堀川は黒澤に近い立場にいた分客観的な見方ができなくなってる部分がかなりある。
>一人よがりな映画を作られてもな。
俺は晩年の作品の方が「好き」だけどね。
一般的な娯楽映画を期待する立場からするとそう思えるかもな。
>>80 なかなか胴衣。
>黒澤の自分の恩師への思いも反映されてるわけだ。
山本嘉次郎のこと?
つまり、生徒には黒澤や本多自身が投影されているということね。
黒澤は、自分には生涯の師が三人いたと発言してる。山本嘉次郎、尋常小学校(?)の立川先生、兄の丙吾。 その人たちへの愛情も含まれてるんだろうね。公開時、現代教育を批判してたし。 あと、亡くなった奥さんへの愛や、次第に少なくなってゆく友への思いも映画にしたかったのだと思う。 師弟愛、夫婦愛、友情を描くのに最適なフォーマットとしてあの世界観を選んだんでしょう。 少なくとも、黒澤は伝記やメモワール映画を作りたかったわけではないだろう。
>夫婦愛 香川京子に四季の移り変わりのシーンの撮影の時に 「ここはラブシーンです」 「先生は困った人だったけど、その先生を奥さんはとても愛してたんでしょうね」 >友情 先生が倒れて、家に送って行った弟子達が酒を酌み交わすシーン。 寺尾たちに「このシーンが撮りたくてこの映画を撮ったんだからね」 所が「布団が足りなくて寒くはないですか?」と問う奥さんに 「お酒があれば大丈夫」と答えるのは 「失礼だよね。でもこういう失礼なことを言える関係ってうらやましい」
>>83 > >夫婦愛
> 「先生は困った人だったけど、その先生を奥さんはとても愛してたんでしょうね」
つーか、あれは内縁の妻ですけどね。正妻は別にいるから。
正妻とその子供はほったらかし(w
>>80 > 堀川は黒澤に近い立場にいた分客観的な見方ができなくなってる部分がかなりある。
例えば?
86 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/02(土) 18:15:03 ID:HryjKO3b
「まあだだよ」を面白いと思ってくれてる人が、意外に多くて嬉しい。 亡くなった松村氏も本望でしょう。
堀川って「七人の侍」のリメイク作ってたよな。 小学生を使って(W
88 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/03(日) 07:58:11 ID:bmSUxrFl
>>84 リアル百關謳カを描いた映画じゃないんだが
89 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/04(月) 17:14:18 ID:lkqsani8
アゲ
90 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/04(月) 19:44:57 ID:c76z5Au2
黒澤映画をビジュアル的な面から見てみると モノクロのころは、あきらかに動の部分が際立っていると感じた。 もちろん映画に対するエネルギーもほとばしっていたからのことだろうけど。 カラーになってからは段々に絵としての静の部分が増えてきたような気がする。 そのへんがメリハリよく融合してたのが「影武者」あたりが最後だと思ってる。 「乱」以降はもう絵を描きまくりって具合でしょうか。 映画なのだけど絵画みたいなもの。 「夢」なんてその最たるもののような気がする。 元来画家志望だったから意識してたなんてことはないのだろうけどね。 自然とそうなったのでしょうか。
区切るなら「乱」の後ろじゃない? その後は資金不足の影響が大きい。
92 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/04(月) 21:32:34 ID:XpdbFWQb
>>58 黒澤は低学歴
たしか中卒じゃなかったっけ?
たしかに製作的な側面だと「乱」で一区切りってことでしょうが 映像作家としての見方は「乱」以降があきらかに違って見えてしまうのです。 「影武者」にも連続した動きの中を切り取るというより、フレームの中に きっちり収めて作りこむというシーンがいくつもあるんですが まだ、フレームからはみ出てしまうようなダイナミズム(動)が 強く感じられた作品だと思うのです。 「乱」においては、そのへんがすっかりなくなったような印象なのです。 もちろんテーマや視点も違うので比べようのないところもありますが。 黒澤映画に触れたのが「用心棒」や「七人の侍」からだったので 一抹の寂しさみたいなものを感じたのを記憶しています。 惜しむらくは、晩年に1作でいいから動的な活劇を ぜひ撮ってほしかったです。
94 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/04(月) 21:37:53 ID:G1ZjHhfO
まあ旧制だからね、今の高卒くらい。 同世代の映画監督で大学出は多くは無いでしょう。
>>93 監督主義的に監督に何もかも帰するんじゃなくて、
キャメラマンにも注目のこと。
96 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/05(火) 04:51:40 ID:luJwFywr
>>91 そういうことよくも恥も外聞もなく言えるもんだ。
「乱」と次作の「夢」は、後者の方が予算は多い。
いいかげんなことを言うな。
さらしage
>>95 <黒澤組の撮影>
三村明「姿三四郎」--小原譲治「一番美しく」--伊藤武夫「続姿三四郎」--
中井朝一「わが青春に悔なし」「素晴らしき日曜日」--伊藤武夫「酔いどれ天使」--
相坂操一「静かなる決闘」--中井朝一「野良犬」--生方敏夫「醜聞」--宮川一夫「羅生門」--
生方敏夫「白痴」--伊藤武夫「虎の尾を踏む男たち」(完成は45年 公開は52年)--
中井朝一「生きる」「七人の侍」「生きものの記録」「蜘蛛巣城」--
山崎市雄「どん底」「隠し砦の三悪人」--逢沢譲「悪い奴ほどよく眠る」--宮川一夫「用心棒」--
小泉福造・斎藤孝雄「椿三十郎」--中井朝一・斎藤孝雄「天国と地獄」「赤ひげ」--
福沢康道・斎藤孝雄「どですかでん」--中井朝一他「デルス・ウザーラ」--
斎藤孝雄・上田正治「影武者」(撮影協力 中井朝一・宮川一夫)「乱」(撮影協力 中井朝一)
「夢」(撮影協力 原一民)「八月の狂詩曲」「まあだだよ」
年代順に並べてみると、社内のローテーションもあったのだろうが、中期 までは結構撮影技師が変わっている。 その中でもやはり最も信頼していたのは中井朝一、正式には2本だけだが宮川一夫であろうか? また「椿三十郎」以降はほとんど斎藤孝雄の名がある。 「影武者」以降は斎藤・上田コンビにお任せ。この時期の黒澤は「映画よりも 自分で描いた絵コンテの方が面白い」と揶揄されていた頃だったのだが、斎藤・上田も 絵コンテのイメージに拘束され苦しかったのかもしれない。 その中では完璧な仕事ではあるのだろうが・・・。 ちなみに、「影武者」以降の照明は一貫して佐野武治が努めている。
ついで。松山善三の監督した実質的な黒澤リスペクト作品「虹の橋」では、
撮影=斎藤孝雄、照明=佐野武治、美術=村木与四郎。
小泉堯史の「雨あがる」では、撮影=上田正治(撮影協力=斎藤孝雄)、
照明=佐野武治、美術=村木与四郎となっている。これは限られた撮影条件で大変だったよ
うですが、こじんまりとした中で立派に時代劇していたのは感服しました。
斎藤さんも上田さんも、実は黒澤作品を含めても、本編の仕事は余り多くない。
斎藤さんは三船プロ等のTV映画が多かったし、上田さんもTVを結構
やっているらしい(「はぐれ刑事純情派」で名前をお見掛けしたことがある)
合間にCMとかPR映画とかの類もやってたんでしょうか?
フィルモグラフィーを見ると、まさに黒澤に捧げた職業人生だったようにも
思えてくる・・・(三船主演のTV映画をよく撮っていた斎藤さんは、三船にも捧げたかな?)
斎藤孝雄
ttp://www.jmdb.ne.jp/person/p0130400.htm 上田正治
ttp://www.jmdb.ne.jp/person/p0192480.htm
>>98 > その中では完璧な仕事ではあるのだろうが・・・。
「夢」を久しぶりに見たけど、到底そうは思えなかった。
ああいう映画でハッとさせられるショットがないのはつらい…
美術、衣装、演出はいいのだが、カメラが凡庸。
自分ももういい歳になってボケた親の面倒も見てる。 久しぶりにボケ期の「夢」「まあだだよ」を偶然見て、 昔はこの作品を見て新たな試みや人を突き動かす力を何も感じず、 ただ黒澤老いたりと失望したんだよなぁとしみじみ思った。
102 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/05(火) 13:38:28 ID:fkPTxwEX
「夢」「まあだだよ」はボケ老人の脳内トリップ映画として、 麻薬のような効き目があると感じたけどな。 特に「まあだだよ」のラストシーンを見た時は、 「あーっ、黒澤はもう(あの世に)イッちゃってるんだな」と思って、 「2001年宇宙の旅」なみの衝撃を受けた。 もう一度戻ろうと思って企画したのが「雨あがる」「海がみていた」じゃなかったろうか。 戻らぬままにイッしまったことは、晩節を汚さないことになって、かえって良かったのかも。
>>97 本来「七人の侍」以降はマルチカム撮影だから撮影にクレジットされてるのが
一人だけというのはおかしい。
「用心棒」にしても番屋の半助が三十郎に「口ききしてやってもいいけど」の
三船の胴体と刀、いき雄の顔がアップのカットなんて斉藤孝雄だと思うけどね。
>>カメラが凡庸。
あれが凡庸かい?
そうですか。
黒澤遺稿を映画化した作品に関しては公開当時に 少しばかり忸怩たる思いをもっていました。 死してなお、黒澤の才能を吸い取って商売しているように感じたのです。 黒澤映画が蘇っただの黒澤が最後に描きたかったのは純愛だっただの 実に安易な謳い文句が踊ったのも素直に見たいと思えなかった原因でした。 ソフト化して「雨あがる」だけをDVDで鑑賞しましたが やはり作るべきではなかったのではというのが率直な感想です。 映画としては小品佳作といえる良作だと思いますが 黒澤映画という観点から見ればどうしても貧弱に見えてしまいます。 スタッフや関係者は黒澤映画を踏襲して心血注いだのでしょうが どうしたって物足りないのです。 それほど黒澤が偉大であったことの証明ともなってしまったようです。
>この時期の黒澤は「映画よりも 自分で描いた絵コンテの方が面白い」 「七人の侍」にも詳細な絵コンテがあったらそういわれてたんだろうね。 絵コンテといっても 実際には気に入った場面を 撮影後に書いたりしたものもあるけどね。
106 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/08(金) 11:22:33 ID:6ErUim/l
よくわからんがアゲ
107 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/10(日) 01:23:52 ID:GqTvTsTI
「影武者」で驚いたのだが、信玄の遺骸を湖に沈める場面で、仲代が湖畔の小屋から浜辺に駆け出すシーケンスに、なんとジャンプカットが2、3回ある。 黒澤のジャンプカットってかなり珍しいのでは? それと、このシーケンスの仲代は、まるで三船がのりうつったような科白回し。
108 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/10(日) 03:55:47 ID:cmpZ96QV
>このシーケンスの仲代は、まるで三船がのりうつったような科白回し 自分もそう思ったけど、オープニングだってそうだよ。 仲代は二枚目で売ってるだけの俳優だと勘違いしてたけど、 無頼漢や下郎役もできるから、凄い役者だと思いましたよ。 日本を代表する役者は誰か、という事になると異論もあるようだけど。 確かそんなスレも立ってたよな。
仲代は、成瀬の映画でもいいぞ。その後の仲代からは想像がつかないが。 「女が階段を上る時」のバーの若いマネージャ小松。 千葉泰樹の「大番」の新どんもいい。二枚目だけじゃない味がある。
110 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/11(月) 06:23:07 ID:zfEGZJHX
>>109 若い頃の仲代のルックスは本当にいいですね。
まるで加藤雅也のよう。
用心棒もかっこよかった。
三船はアップで観ると目とかの綺麗さが分かるけれども、
仲代はどこのパーツも良さげ、相当な二枚目。
中国で放映した時に、
「三船は見かけはかっこよくないけど」
とのコメントがあったのはいただけないけど。
111 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/11(月) 11:27:38 ID:jZbt0KVv
>「三船は見かけはかっこよくないけど」 無精ヒゲや汚しの効いた衣装を指して、でしょう。 低開発国の映画スターは根拠無く小奇麗だから。
というか… ネオリアリズモのイタリアとか、黒澤の時代劇とか、 他にも豊田四郎の庶民ものとか、敗戦国の映画はジェントルマンの映画じゃない。 三船の影響を受けたマカロニウェスタンもしかり。 アメリカにも「怒りの葡萄」('39)みたいな映画があるが。
113 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/12(火) 15:20:31 ID:4X/vX5bD
三船さんて外見はすごくかっこよいのだけれど演技は・・・だと思うんだが。 ちゃんばらはいいんだがヒューマンドラマとかやると浮きまくってる。 あの力みと気取りってやっぱり監督の演出なの?それとも黒澤監督とのやりとりで 生まれたものなの?
114 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/12(火) 17:28:57 ID:m8Gzs3QV
>>110 仲代なら喜八作品もいいです。
「殺人狂時代」のコミカルな演技には驚いた。
あと、「斬る」も良かった。
115 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 19:21:05 ID:jF6+n6tE
「どですかでん」のテーマ曲が好きなんだけど、 あの映画のサントラCDって発売されてるのかな? 「きみぃ・・・プールができたよ」 ぐぅうぉわ〜ん〜
117 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 20:05:20 ID:rHTaLJ9T
「影武者」はアメリカでDVDがちょうど出たところで、評価がまた上がったようだ。 ところで、本多猪四郎率いるB班が演出したフッテージも多いはず。 たとえば三人の間者が岩の上から顔を出しているところなどは本多演出に見える。 仲代のシーンにさすがに本多はあまりかかわっていないと思うが、それでも 仲代が馬にのって陽気に兵隊たちの前を駆け抜けるところは、どうも黒澤らしくない構図のような気がする。 むしろ「サンダ対ガイラ」で山中を行く自衛隊のシーンにふいんきが似ていると思うのは気のせいだろうか。
119 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/15(金) 19:12:42 ID:7f5xbEqN
>116 >117 ありがとうございます。
120 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/15(金) 19:48:33 ID:mcU2YcBd
>どうも黒澤らしくない構図のような気がする。 黒澤の絵コンテ見てごらん。
>>121 105=120
あれは、琵琶湖ロケで黒澤自身の演出です。
>>122 どこで撮影したって、何かそういう(公式)資料があるんですか?
それともドキュメンタリーとかあるのかな
124 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/29(金) 23:03:35 ID:vH5Ndt3S
香川京子が イイ
香川京子ダケが イイ それにしても、宴会のシーンを良く見ると、ほとんど台詞が無くても 錚々たるメンバーが出演してるんだよね
126 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/30(土) 14:43:43 ID:/MiupZKk
いき雄が イイ いき雄ダケが イイ 名前が イイ
127 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/30(土) 15:39:16 ID:5ijhfuVL
92年、撮影当時の香川京子さんは、ちょうど還暦にあたります。 まさに今の吉永小百合と同じ年頃ですな。
128 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/31(日) 19:00:45 ID:YoSP9NAj
わ、わしを、 季節のない街に連れてっておくれ! 六ちゃ〜ん!
「まあだだよ」について。 主人公が倒れたのに 小林亜星が平然と飲み食いしてて 所ジョージの「このクソ坊主!」に対して 言い返すセリフが、とても良かった、と 記憶してるのだが、なんて言ったんだっけ? 「まだ俺の出番じゃない」だったかな? 「
131 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/16(火) 01:51:01 ID:N3FBKRq/
「夢」って「七人の侍」の時の子役がエキストラで参加してるんすよね? 「八月の狂詩曲」以後は自己満足の世界だよな。元々あった説教臭さが 前面に出てきてうざったい。
132 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/16(火) 04:25:37 ID:lUO9j5Xj
>「夢」って「七人の侍」の時の子役がエキストラで参加してるんすよね? 村人役やってた大部屋俳優だろ。
133 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/16(火) 10:54:13 ID:N3FBKRq/
子役も村人には違いないが・・・・ その中の一人のおばちゃんが「センセーッ!」と監督に駆けよったん です。誰かと思ったら『七人の侍』の村の子供の一人だったんですね。 37年ぶりの再会だったそうです。 (宮崎駿との対談より)
「夢」 タイトル・クレジットが日本語のDVD出ませんか?
LDは日本語だったのにね。 多少高くても特別版で出してくれ。
136 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/18(日) 09:39:12 ID:tOR86orj
夢はなかなか素晴らしいと思うがな
めをさませ
>夢 狐の嫁入りは好きだ。 説教臭い話は最低最悪。
先日自伝を読み返していたら 16であっけなく死んだお姉さんの思い出が語られていた ああ映画ででてきた女の子はこのひとのことなんだなーと
140 :
この子の名無しのお祝いに :2005/10/05(水) 01:22:39 ID:yk3RrWBj
141 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/12(土) 23:48:08 ID:G7/Q8TJd
久々にあげ
142 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/16(水) 00:57:40 ID:vL/1E+xO
なんで八月のオープニングが松竹の富士山なの? あの映画って松竹となんか関係あるの? あったとしてもそこまでおおきな出資とかしてたの
ゼネラルプロデューサが元松竹社長の奥山融じゃん。(1998に解任劇) 製作クレジットも「黒澤プロダクション=フィーチャーフィルムエンタープライズII=松竹」だし。
144 :
海は見ていた :2005/11/17(木) 03:43:04 ID:9ldgBeTz
「海は見ていた」は原田美枝子、宮沢りえ(激ヤセ前の)が黒澤の立てたキャストだった。熊井版の清水美砂、遠野舞子(って名前だったけ?)よりは断然こっちのほうがよかったろうな。
145 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/17(木) 11:10:51 ID:0/6l6x2Z
で、美枝子が脱いでたら最高だった罠
>>142 それより「白痴」が何で富士山じゃないんだ?
スレ違いすまぬ。
147 :
ななしスクリーン :2005/12/24(土) 22:00:43 ID:z5FleAGX
>>地球儀に西暦がでるやつですか? 戦前、戦後のオープニングいろいろバージョンあるみたい・・・ つぶれた大船のシネマワールドでいくつか見たことあるよ ちなみに「まあだだよ」は黒澤作品で唯一封切り時に見た映画です。 前年、「七人の侍」リバイバル、監督50周年で東京のシャンテで「赤ひげ」みて 作品集ビデオ発売と自分がファンになる環境でもありましたが・・ (長々とすみません・・・)
晩年、黒澤は予算つかいすぎたと思う。 予算を使うと甘えが目立ってしまう。 夢以降も誰かと脚本一緒に書くべきだった。 小国きぼんだが、若い人でもいいでしょう。 ブニュエルもカリエールと書いたのだし。 一番光っている仕事は夢の怪奇譚の雪女、死んだ兵隊、鬼 ではないでしょうか。その方面を低予算でこなしてほしかった。 一本5億くらいでつくっていれば今も存命して オリヴィラと新作合戦をしていたでしょう。
>>148 >一番光っている仕事は夢の怪奇譚の雪女、死んだ兵隊、鬼
兵隊と、鬼の一部は本多猪四郎の仕事だな
>予算を使うと甘えが目立ってしまう。 するてえっと、何ですな、基本的に貧乏で予算を使えない日本映画は傑作ばかり ってことですかね。 「海は見ていた」なんて明らかに金足りてないんだけど 甘えがなくて、良くなったんですかね、旦那
>>150 黒澤の場合はだよ。
黒澤さんに大作はもういいでしょう。
もう死にましたので。
>>148 > 夢以降も誰かと脚本一緒に書くべきだった。
一緒にやってくれる人がいなかったんでしょう。
菊島隆三は、晩年黒澤のことを決して口にすることがなかったらしいが…
153 :
ななしスクリーン :2005/12/25(日) 13:17:59 ID:9GUySmKl
>>152 黒澤と菊島の確執はよく知られているよね・・
菊島のシナリオ集で黒澤と執筆したものは黒澤
本人の許可がなかなかでなかったとか(タネ本のタイトルわすれた・・)
晩年の黒澤作品は演出補佐の本多猪四郎の役割が大きいですね。
本多猪四郎はいい演出家だた。
本多はフランスやアメリカで再評価の動きがある(シムソロとか)し、 知名度は文句ないので、これから評価も上がっていくだろう。 >晩年の黒澤作品は演出補佐の本多猪四郎の役割が大きいですね。 山本嘉次郎という人は、作品もさることながら、エノケン、高峰秀子、黒澤、本多、谷口を育てたってのが何ともすごいな。
本多と黒澤の仕事する姿は感動的ですよね。 若いときカジさんの映画で一生懸命、 柱に絵の具で木目を描いた仲だった。 戦争とか映画業界の凋落とかがあったが、 二人は友情を保ち続けた。
157 :
ななしスクリーン :2005/12/26(月) 21:17:10 ID:PnbTXvoG
>>156 映画業界の凋落で黒澤本人も映画を撮るのが難しい状況と 同時に先輩、仲間たち引退など周りがさびしくなっていくなかで 二人の友情があったわけですね。 本多本人も特撮以外の映画監督優れていると思うのだけれも 恥ずかしいかな特撮以外は一本もみていない・・・
>>157 >恥ずかしいかな特撮以外は一本もみていない・・・
「お嫁においで」「さらばラバウル」「太平洋の鷲」くらいかね、レンタルビデオでみつけ易いのは。
「この二人に幸あれ」「港へ来た男」「花嫁三重奏」とか見たいのだが。
>>151 映画の場合、絵作りに完全主義を求めると、どうしてもお金は掛かるよ。「小品」
にせよ、お金を掛けようと思えばいくらでも掛ける場所は出てくる。
もちろん、「ちょっとぐらいは絵が緩くてもいい」と省エネすることも不可能ではないけど、
そういう手抜きは許せない性格だったわけでしょ? 「影武者」以降は、撮影期間の割に必ずしも高いとは言
えないギャラでメインスタッフを長期間拘束して、画面にはカネを掛けるけどそ
れ以外で削れる所は削れるだけ削って撮影していたみたいだしね。
ピータンは貯金全部食いつぶしたって言ってたな
>>157 全作品は観切れていないが、自分が何本か観た印象では、残念ながら、本多
さんの本編監督としての手腕は当時の撮影所監督としては普通。
ttp://www.jmdb.ne.jp/person/p0354050.htm 「若い樹」「この二人に幸あれ」「こだまは呼んでいる」あたりはお薦めしても
いい出来だが、具体名は挙げないが誉めようが無い映画もある。
本多さん本人が悪いというより、そういう企画やホンでも撮らなくちゃいけない
立場だったんだよね。谷口千吉もそうかな?(谷口さんの場合は、マイペースなのでガツガツせずにサボってただ
けのような気もするが。あれだけ恵まれたデビューをしたのに、途中から娯楽派の中堅監督
-もちろん、その限りでは決して悪くないが-で終わってしまった)
>>161 フォローしておくと、なんでも「普通」に撮りあげるソツの無さゆえに、特撮班との連携やモブシーンの処理など、
特殊な作業過程を要求される特撮映画には最適だったとも言える。
東宝特撮が大人の鑑賞に耐え得たのも、この人がバカにせずに真面目に取り組んだお陰ですからね。
稲垣浩なども場面内での特撮や合成の使い方に違和感が無く巧かったので撮れたと思うけどね。ただ、
イナカンだと本多組よりもA級の俳優を多く使わねばならず、巨匠ゆえにスケジュールも
要求しただろうから、予算的に成立しなかっただろう。本多さんには予算やスケジュールの処理も期待されていたはずだし。
海軍経験者の松林和尚も結局はそれを期待されての戦記ものへの登板。
(和尚の場合、社長などの喜劇映画と戦記もの、という特殊なフィルモグラフィーだもんな)
>>158 怪獣映画以外にもポツポツソフト化されている作品もありますかね? 昔は浅草
東宝やスタジオamsで上映したこともありますけどね。
CS(CATV)をマメにチェックしていればたまにやってるんじゃないかな?
NECOでは記録映画「国立公園伊勢志摩」もやったことがあるみたいだし。
163 :
ななしスクリーン :2005/12/26(月) 23:43:24 ID:Zv9z9bvY
>>158,161 サンクス。田舎なのでCSまめにチェックしてみます。
>>162 スタンバーグの助監督やったのも本多でしたっけ?
ゴジラの非特撮の演出を見ていると
非常に繊細な演出をする人だという印象を受ける。
沢村いき雄とか渡辺篤とかが影武者ならどうだろう? 藤原鎌足でもいいかな。これなら大作にしなくてもいいし。
誤爆だけど、影武者の主人公に千秋実はどうだ?
>>164 フランク・シナトラ監督「勇者のみ」も演出している。
jmdbでは井上和男しか出ていないが、佐原健二が証言している。
東宝特撮映画の独特に張りつめた悲劇的な空気は本多演出独特のものだろう。
168 :
ななしスクリーン :2006/01/27(金) 23:43:39 ID:u+ElPw0/
シナリオのみに終わった暴走機関車を映画化して欲しかったな〜(本多協力で) 別の監督で映画化されたのを見たあとシナリオみてこっちのほうがいいな・・
169 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/27(金) 23:55:05 ID:51wKvGgN
>159 ただ、晩年はロングを多用としてマルチ・カメラで ダラダラとるというスタイルだったから、やはり その辺は浪費じゃないの。
>>168 >シナリオのみに終わった暴走機関車を映画化して欲しかったな〜(本多協力で)
ああ、それイイなあ〜
171 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/24(金) 00:09:00 ID:LZ1dzzpX
あげ
百關謳カ「みんな大切なフィギュアを見つけるといい。 見つかったらその大切なフィギュアのために努力しなさい」
「まあだだよ」撮影の途中に 主演の松村達雄が「もうやめたい」と弱音をはき 黒澤監督は「バカ言っちゃいかんよワハハ」と応え… みたいなことを読んだような記憶があるんだけど、 仮に監督の演出等が厳しかったとしても 松村さんもいい大人なんだし、 こんな弱音を言ったのは例えば健康問題とか何かが あったんだろか?
それは監督がいい大人じゃないから…
175 :
ななしスクリーン :2006/05/17(水) 22:19:19 ID:ABA0qC+f
>>173 所ジョージには「あんたは言っても無駄だから」と所本人が
しばらくネタにしていた。それと付随して松村さんの話が
でていた。撮影が終わる頃には本当に晩年のようになっていた。
しかし、松村さんが相当高齢なのには当時びっくりした。
176 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/17(水) 22:25:02 ID:cKV/j1H9
所ジョージって芝居上手いよね。
178 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/02(金) 16:01:27 ID:9KKu2R0X
179 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/02(金) 17:36:51 ID:ahMVZtHs
>>175 たけしに黒沢監督は、「所は動物と同じだから、注文つけなかった」と言った
そうな。
晩年の黒沢作品の評価について、一度読んで、それ以来、ずーっと気になっている評論がある。 それは、晩年の黒沢作品(残念ながら具体的にどれをさしているのか忘れた)を見た、ある人の、論。 その人が、晩年の黒沢作品を見た感想が「だめだな」と。「黒沢もだめになった」。 。。。ここまでは普通の人の感想と大して変わらない。 オレが気になったのは、そのあと。 この人、「黒沢もだめになった」と思ってたんだけど、作品鑑賞後、数年して自分も老境にはいって「ボケ」がまだらに 現実の世界に入り始めた。現実と夢うつつが交錯する世界。で、そのときにその人が「あっ」と気がついたのが、 「黒沢の晩年のあの作品はこの状態を『リアリズム』で表現したんだ」。 そこでこの人が戦慄した。やはり、黒沢はすごかった。・・・という話。 俺はまだ痴呆になったことがないから、この老いの「現場レポート」で言われてる状況が正しいかどうか 検証はできないんだが、この話が、ずーっと心に引っかかってる。 老いの一方通行路を逆行して作品に仕上げていたのだとしたら、黒沢はやはり最後の最後まで巨匠だった、 ということになるし、そうでなければ、単に晩節を汚しただけ。 これについて、すごく気になり続けて、結論がいまだにでていない。
堀川の言っている「プライベート映画」ってのもそういうことでしょう?
182 :
ななしスクリーン :2006/06/03(土) 21:45:23 ID:OQ2UaRE0
たけしはそれを徹底したほうが作品に面白みが出るが「黒澤さんはボケた」 と言われるのを恐れていて中途半端に・・・そんな意味合いでと書いていたな。 晩年の3作品は完全に黒澤本人とかぶるんだよね。 三船を抹殺した70年代、三船の幻影(影武者)を追う80年代、そして晩年は 黒澤本人が題材に・・・完全にボケた作品が見たかった!
183 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/04(日) 01:43:52 ID:uysplkn9
橋本忍の完全にボケた作品=幻の湖
>>180 痴呆っつーのとは違うと思うんだが >>夢
185 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/04(日) 03:52:22 ID:XJTVjCqU
自分の考えにあてはまってもそれが真実とは限らない。
186 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/04(日) 08:25:24 ID:MDkJhHua
3作品とも好きだけどな 8月のラストなんかいいよ
やたら評判悪いから期待しないで「乱」と「影武者」観たんだけど、 普通に面白かった。
188 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/30(日) 04:55:33 ID:6Vp1Ok9L
上げ
189 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/30(日) 10:10:09 ID:fP1dUe+q
「乱」なんかは「どっかの映研上がりの人間がリア王を時代劇で やってみたいってんで映画化したんだけど、金がないから役者は 知り合いとか近所のスポーツ用品店の店主とかに声をかけ、あと 親戚に一人だけ大芝居の出来る古参の役者がいたんで、それを 主役にして撮っちゃったんだ。でも手作りでセットや衣装を 作ったんだけど頑張ってるよ。素人臭くて硬いけど、大きな テーマに体当たりでぶつかった小品佳作だね」 などといって知らない人に見せたらぶったまげると思うが。 桂千穂だっけ。「乱を見て思ったけど、さいきんの黒澤さんって カルト・ムービーしてません?」って言ってたのは。
190 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/04(金) 21:33:20 ID:/9UV4/77
『まあだだよ』って全体的にはヌル過ぎて、 あんまり胸に残らなかったんだけど、 なんといっても、庵の中の香川京子が素晴らしかった。 季節は秋のシーン。 黙ってても絵になる女優って、今いないなぁ…。
そうね、いい役者がいていいセットがある。つまらない映画だけど。
192 :
:この子の名無しのお祝いに :2006/08/05(土) 16:15:34 ID:90tQH4hu
温いけど、ねこ話になける・・・。
193 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/27(日) 09:47:19 ID:2KAWXxWE
まぁ〜あだかい!
久しぶりに「夢」を見たんだけれど ゴッホあたりまではなんとかぼーっと見れるんだが そのあとの「赤富士」や「鬼」、「水車の村」の説教臭さは耐えられない・・・ ふだんからあんなリベラルな夢を見てた・・・わけないよね。
「水車の村」は映像の力が説教を上回っているんで それほど説教臭くは感じないなぁ。
夢は、自分の好きなエピソードだけを繰り返し見ればいいんだと思うよ。 俺はゴッホが好きだからゴッホのところばかり繰り返し見ている。 あのゴッホが英語じゃなくてフランス語しゃべってくれれば俺の中では唯一神映画。
『夢』のDVDって公開時の予告編って収録されているの? あれって『太陽の帝国』の音楽が使われていて 「何だかスゲー壮大な映画」と勘違いされそうな予告編だったが LDには収録されてないのでもう一回見たいんだよね。 予告編が入っているならDVDへの買い直しに踏み切れるんだが。
198 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/14(木) 21:31:05 ID:dj3JSWzd
保守
199 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/17(日) 19:34:14 ID:iWNqVNrc
「夢」は、狐の話を90分位に膨らませて1作品としたほうがよかった。 残りは余録だな。黒沢の蘊蓄話や説教は、居酒屋で上司の自慢話を聞か されるようなぬるさがあった。
200 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/17(日) 19:42:30 ID:oB+cW34P
自分的には、狐と水車が好きだな。
うん、狐はいい。
>>199 狐+αで60分でどうかな。
202 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/24(日) 00:39:22 ID:+GTAM7FH
オチがなければトンネルもいい
203 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/01(日) 07:42:22 ID:EUqDv0s9
黒沢の晩年の作品は一種の私小説、人生哀歌の随筆のような境地へどんどん入っていく。 どうにも億劫で「8月のラプソ」などに未だに手が伸びん。 最後に、すかっとした娯楽作品で締めて欲しかった。
204 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/02(月) 10:15:49 ID:PYDwUmG6
「夢」は映画館の座席で、今ここで見られたことを心から感謝できた 至福の体験だった。まあ雪女はさすがにつらかったがw 黒澤は戦後すぐに双葉十三郎に「戦後の黒澤作品を見ると、一つとして 似たような題材を扱っていないのに気づく。これは彼が真の作家である 証拠であろう」と言われた人。 見ている側は「この間見て感激したものと同じような奴をもう一丁」 という感想を持っても、やってる側からすればとっくの昔に卒業した 古臭くって青臭い思い出話。宮崎駿や手塚治虫もそうだったけど、 「一度やったことはその場で全力投球・完全燃焼、すぐに新しい素材と 目標を求めて新天地に旅立つ」というのがクリエイターの信念というもの なのでしょう。 (逆に人が切り拓いた物を、手をかけてじっくり洗練させ、熟成させる アルチザンとしての職人魂を燃やす人も居るのだけれど、それはそれ、と いうこと。) だから黒澤晩年はアクションも見られなかったし、宮崎の能天気な活劇も もう見られない。まあそれを受け継ぐのが若い世代の仕事である訳で、 宮崎の「僕は変わったんじゃない。年取っただけ。残りわずかな時間は 一番通俗が寄り付かない根源の問題をやりたい。それで、僕が根源に にじり寄ろうとすると、とたんに昔の漫画映画の方が良かったっていう 若者がいる。若い人がなんでワーッと大笑いしてああ面白かったねって いう映画を自分で作ろうとしないのか、その方が不思議ですね」とか、 黒澤の「ひとが一生懸命赤い色を塗ってるのに『青くないじゃないか』 って文句言われても困るんだよ」というのはやっぱり真理でしょう。 「若い時にしか作れない映画がある」っていうのは、「大人の映画は ガキには作れない」というのと同じ意味である訳で。
205 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/06(金) 03:48:47 ID:KaDmFEHJ
『八月の狂想曲』の吉岡秀隆と親類の女性が林の中で語り合っている時、 突然、吉岡が女性にムラムラしてしまい抱きつこうとするシーンがあったと 思うが、あれはやはりTVドラマ『北の国から』のパロディ??(オマージ ュか?)あれには笑ってしまったが。
原作にあるシーンだからそんな意図はないでしょ。
207 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/31(火) 00:48:36 ID:bGQeU3U0
坂東め
208 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/03(金) 06:58:56 ID:pttpKuqD
成功するほど芸術志向になったので大衆から乖離していったな。
209 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/03(金) 14:01:52 ID:g2u8n0iX
>成功するほど 東宝は儲かったが、黒澤プロは火の車。 大衆受けする作品作っても損するだけだから 馬鹿らしくなったのさ。
210 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/12(日) 09:01:49 ID:Nvctsz8e
最後の作品『まあだだよ』の興行成績はどうだったんでしょうかね?
馬鹿ですか? 山本洋はいまも現役バリバリ、第一線のプロデューサー。 他の人は、たまたまその時期に社命で映画部門を担当させられていただけ。 プロデューサーという名が付く人ならみんな、何か凄い責任と権限を持った存在なんだと思ってる? 映画制作について何も分かってないし、会社組織というもの自体がどんなものなのかも分かっていない。 20代はアシスタント・プロデューサー、そのあと系列出版社の営業マン、そのあと映画の宣伝マン、そのあと系列出版社で編集長なんて人もいる。 どんな映画でも、製作部の末端の人たちなんか社命で配置させられただけなんだから、責任をとらされるわけがない。 「まあだだよ」の場合は特に、そもそもが徳間康快の趣味で引き受けた企画なんだから、大映社員に責任があろうはずもない。 それに大赤字でもない。 第一、徳間康快は6.7年前に死んでるんで安泰も何もない。 死んでしまったんで、「まあただよ」同様に彼の趣味で立ち上げられた筒井康隆脚本「大魔神」の企画は頓挫してしまった。
それから、「プロダクションコーディネイター」というのは、プロデューサーじゃないよ。 昔の日本映画でいうところの「製作事務」「製作進行」。 単なる事務処理屋さん。 製作スケジュールの調整、ロケ地撮影許可の折衝、小道具借り受けの窓口などなどの役目。 現場にはノー・タッチ。ほとんど現場に行かない人も多い。 こんなのは10代の映画ファンでも知ってること。 (そういう人でも、映画によっては「プロデューサー」とクレジットされることも多い。 プロデューサーの肩書きなんて、その程度のもの)
ココ見て「夢」ってのに興味が沸いたよ。
215 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/24(日) 22:57:03 ID:BbvBrDQ4
黒澤監督のファンが集まっている所でなんだけど、私はカラーになってからの 黒澤作品てダメだと思う。かつての、その時代にカメラを持っていって撮った かのようなリアリズムがなくなって「乱」の合戦シーンなんてきれいな芝生の 上での戦いだったし、「夢」に至ってはなんでこんな気持ちの悪い映画作った のかとクビをかしげた。「8月・・・」は見に行く気にもならなかった。黒澤 監督を尊敬しているだけに、晩年の作品は残念だった。
216 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/24(日) 23:02:35 ID:8xgSorjb
黒黒か上の監
>>215 じゃ、白黒時代の作品だけ見てればいいんじゃないの?
さようなら。
>>215 は娯楽映画が好きな人なんだよ。
白黒の黒澤が好きとか書いてるけど
「どん底」とか「白痴」は嫌いなタイプ。
そういう人が「どですかでん」を面白がれるわけないじゃん。
>>215 じゃないが、そういうのを妄想というんじゃないかね。
>>215 は、「どん底」とか「白痴」が嫌いとは一言も言っていない。
「どですかでん」も既に見ているかもしれない。
「同じシェイクスピアの映画化でも『蜘蛛巣城』は大好きだが『乱』は退屈だった」という人は沢山いる。
俺自身は圧倒的に「乱」が好きだけどね。
だよな。決め付けて批判したり糾弾したりするのはよくない。 黒澤映画は素晴らしいけれど、偏屈なファンが多すぎて、 それが黒澤の名を貶めているのに気づいて欲しい。 黒澤に入れ込んでる、惚れているってのはいいんだけれどね。
そうだな。 攻撃的で狭量な奴が多いな。 小津スレも批判は認めない奴いるけど、 黒沢スレのは攻撃的で狭量だ。
>あのー、ホストが同じなんですけど、、、、 お前にみるわけないだろ
「乱」意外と面白かった。ピーターが意外な大役だった。
「乱」意外と面白かった。星一徹が意外な大役だった。
227 :
215 :2007/01/03(水) 00:12:40 ID:rKMsGiKy
>>220 まったくおっしゃる通りです。黒澤作品を批判すれば叩かれることは承知
の上でしたが、貴方や
>>221 >>222 のような方がおられて安心しました。
>>217 のように「気に入らなきゃ見なきゃいい」と言ってしまったら映画評なんて
できませんもんね。
228 :
この子の名無しのお祝いに :2007/01/30(火) 10:57:07 ID:QiN4XqTT
晩年の作品なら『夢』と『まあだだよ』が好きだな…。
>私はカラーになってからの 黒澤作品てダメだと思う。かつての、その時代にカメラを持っていって撮った かのようなリアリズムがなくなって だって、あなたのいう「リアリズム」からは離れようとして 撮った作品だからね。 カラー以前と同じような作品作ろうとしてるのに それがうまくいってないからダメという批判ならわかる。 元々ねらいが違うのに、俺はこんなの嫌いと 言われても困るよ。 小津映画見に行ってアクションシーンがないから ダメというのと同じだよ。 小津映画は嫌いだという「感想」ならわかるけど。 「乱」も「夢」も「八月」も大好きなんですけどね。 私は。 >「夢」に至ってはなんでこんな気持ちの悪い映画作った のかとクビをかしげた。 幸福感に包まれて映画館を出られて幸せでした。
230 :
この子の名無しのお祝いに :2007/02/11(日) 13:57:37 ID:8GeY6+bj
橋本忍さんは夢が一番好きらしいね。
カラーではそうらしいね。 それで要らないエピソードがあるから切った方がいいって。
>>231 >要らないエピソード
イーグルが.... いやなんでもない
233 :
この子の名無しのお祝いに :2007/02/21(水) 19:46:37 ID:MGdZHM1l
『まあだだよ』での松村さんのビールの飲みっぷりの良さ。 これだけが印象に残ってる。
まあだだよは、内田百聞に託して、黒澤が親友の本多猪四郎とともに山本嘉次郎門下生の頃の思いでやふいんきを描写したと聞いたことがある いい話やね
236 :
この子の名無しのお祝いに :2007/02/26(月) 19:00:56 ID:Kkiy5bWT
黒澤はカラーになってからのほうがいいと思うんだけど 俺って少数派みたいだ 白黒時代は臭みが激しいと思うんだけどなぁ
なれるとおいしいくさやのひもの
239 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/01(木) 06:13:48 ID:5DDiUuLF
どですかでんってもっと評価されてもいいと思うけどな
「どですかでん」見ようと思ったけど30分いかないうちに 猛烈な眠気に襲われて見れなかった。 どこが面白いんだ?
241 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/01(木) 19:15:49 ID:5DDiUuLF
>>240 年を取ればわかるようになるよ
負けてしまった人々へのオマージュなんだけどね
後半特に印象的なセリフや場面がいっぱい
「枯れてしまえば何の木でもないんだわ」とか
「君ぃ、プールが出来たよ」等
負けることの痛みを思い知った後で見たら泣けるよ
>>241 シンダンジンは俺だ。
早く死んで楽になりたい。
243 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/03(土) 21:14:37 ID:fGCdvgd3
>>241 これ撮り終わってから手首切ったんだよな?
黒澤はひとことでゆーとナイーブだと思う
小津の強靭さと対照的で最初受ける印象と正反対なんだな
乱は映画館で観て印象に残った初めての映画 荒野で彷徨う仲代とピーターの姿には 幼少時ながらどの怪獣映画にも勝る衝撃を受けた 黒澤さんは真に偉大な監督
>>18 「乱」
カンヌ国際映画祭が1980年代の映画ベスト1に選出
246 :
この子の名無しのお祝いに :2007/03/11(日) 06:14:07 ID:HuYlY46L
「姿三四郎」観た こ、これは恥ずかしい 現代人が見たらとても見れたもんじゃない この映画を褒めてある批評もよく見かけるけど、それは一般人の見解から遊離してると思うぞ なにからなにまで臭い まぁだだよと姿三四郎比べたら圧倒的にまあだだよのほうがいいと思うんだが、批評を比べたら姿のほうを見るだろうな これってフェアじゃないだろ?
>>53 今更で,さっきCATVでみて,このスレ見つけたんだけど,松村さん,本当に苦しそう
あの歌だって必死でびっくり。
そりゃあ老け込むだろうて
249 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/01(火) 10:25:02 ID:D30mIOy4
もういいかい?
251 :
この子の名無しのお祝いに :2007/05/04(金) 15:26:25 ID:CyA+LNoj
後期は自殺した兄ちゃんに近づいたのかと思った
252 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/10(日) 10:43:46 ID:agFq5pk7
?
「弁士をやっていて若いときに自殺した自分の兄貴に黒澤明自身が近づいた」 と翻訳してみまスタ
まあだだよはいいと思うんだけどな どこか異様な感じで面白く観れた
こっちで良いのでしょうか… 先日『影武者』を観たんですが、藤原釜足さんは何処に出てきた教えて下さい。 志村喬さんは直ぐに判ったんですが…
Wikiって自己解決(>.<)y-~ お騒がせしましたorz
今、深夜放送で「まあだだよ」を見ている。 14年前に試写会で見た時、お年寄りが多くて至る場面で笑い声が起こって、映画が終ると拍手が鳴ったのを思い出した。 世代とか時代が重ならないと、どうしようもなく伝わらない面白さはあるんだろうね。
小林亜星(僧侶役)の 「心配すんな、まだ俺の出番じゃない。」 とか、かな。
世代は関係ないんじゃないかな 当時学生だったけど引き込まれて観たな 夢が好きな親父は観てられなくて途中で退席したらしいけど
260 :
この子の名無しのお祝いに :2007/06/30(土) 01:47:43 ID:oEU4AC/F
>世代は関係ないんじゃないかな そうだね。 かなり年配らしい京都の美術館の浣腸が酷評してたから。
そういえば佐藤勝も確か酷評していたね。
>>258 百けん 先生がユーモラスな講釈をたれる度に、爺さん達が座っている席から笑いが起こっていた気がする。
あと、ビアホールで「おいっちに♪」の即興の かえ唄シーンも大笑いだった。
自分も「チィーチィーパッパァー、チィーパッパァー♪」で思わず笑ったけど。
>>144 宮沢りえが出る黒澤映画は観たいなあ
晩年は老人ばかり撮ってただけに
>>257 試写会とか映画館は観たい人が観に行っているんだから、
そこから一般的な世代論を言うのは愚の骨頂。
264 :
この子の名無しのお祝いに :2007/07/01(日) 16:56:08 ID:XOVN6EqT
この映画を劇場公開されたとき(20代)見たけど ノラのエピソードで号泣し(爆笑)、 「庭の柳の木も、もうこんなに大きくなった」の ナレーションで何故か感動した。 「お月様が出ましたよ」 「♪出た出た月がー」 四季の移り変わりのシーンも とても素敵な映画なのにね。 モーッアルトの晩年の作品「クラリネット五重奏曲」の様な澄み切った美しさの ある稀有な映画。 素晴らしい遺作だと思う。
265 :
この子の名無しのお祝いに :2007/07/14(土) 19:11:15 ID:6cpWfaOy
「デルス・ウザーラ」は単独スレ無いのかな? 白痴の失敗を反省して腕を上げた後で取り直した傑作だと思うんだけど
デルスは黒澤明論を語る上で非常に秀逸なテキストだと思うんだけど
単独作品としてみると
黒澤がよく言う「映画になってる(なってない)」という表現を借りれば
映画になってない気がするんだよね。
>>265 さんも「白痴」との関係性で語ってるように。
今後年取ってくるとまた印象が変わってくるかもしれんけど。
デルスは好きな作品だな ただ訴えるものが弱い気もする
>訴えるものが弱い気もする そこがいい。
>訴えるものが弱い気もする そこがいい。
270 :
この子の名無しのお祝いに :2007/09/29(土) 19:32:42 ID:vVjr5RTQ
>>215 あなたの好きな白黒の黒澤作品を飽きるまで堪能して、
もっと他にも観たい衝動に駆られてから
カラーに進出されたらいいと思います。
271 :
この子の名無しのお祝いに :2007/10/23(火) 18:53:20 ID:eK7iKmd9
そんなきれいな芝生かな 乱の合戦て
>>264 ハゲどう どうどうどう
「クラリネット五重奏曲」・・・うん、いいことおっしゃいます
「まあだだよ」は、 内田百間・命のウチの親父が観て 「くだらん・・・」と吐き捨ててた。
「クラリネット五重奏曲」を良い曲だからといって 人にすすめても 「フーン?」でしょうね。 「クラリネット五重奏曲」を名曲だと思えなくとも 生きていくのには困りませんから別にいいのですよ。 かくいう私も「クラリネット五重奏曲」を最初は 「つまらん」と思った人でしたから。
276 :
この子の名無しのお祝いに :2007/10/24(水) 17:43:55 ID:f8h1anQj
ハクチもデルスも好きだな おれは
Post War Kurosawa 楽しみだな
278 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/10(土) 19:52:18 ID:U8C3aty4
戦後にしては、猫ちゃん(ノラ?)が太り過ぎじゃない? 去勢したからかなと思ったら、立派なタマタマが付いていたし。
芝生が綺麗だっていうのはバリーリンドンの影響じゃね?
別に生え方とかそんなきれいじゃないし
282 :
この子の名無しのお祝いに :2007/11/14(水) 15:57:41 ID:ngUAKBLh
「内田百閧知る者にとっては、この映画は失望させるだけであったことは、 作品そのものが、黒澤的世界の象徴である「先生と弟子」のパターンで 描かれているからにほかならない。」
コピペで批判すんな、チンカス
>黒澤的世界の象徴である「先生と弟子」のパターン あの映画は今までの黒澤の「先生と弟子」のパターンからは 逸脱してる作品なんですけど。
>>285 パソコン機能で出るよ
閧ニか?とか關とか。
↑例を三つ出したが、二つ目が?に化けた。 機種依存文字とでもいうのかな。
先生が弟子に愚痴をこぼしたり 泣き言いうわ、最後には礼までいう。 勘兵衛が勝四郎に礼をいうシーンなんて 想像できるか?
ただ、内田ファンからしてみると、
ちょっと黒澤的バイアスがかかってる。
飄々としたところがかなり消えてるから。
>>284 の言っていることは正しいが。
>ただ、内田ファンからしてみると 「まあだだよ」の公開時のインタビューで 製作の動機を語ってるけど 自分の孫に聞いてみて 最近の先生と生徒の関係に疑問を持った。 勉強を教わるのはもちろんだが、先生の人格そのものから 教わる部分が非常に大事だ・・・ みたいなことを最初にあげてる。 黒澤は別に内田百閧フ伝記映画や文学世界を描こうとしたわけではない。 内田と弟子の関係に仮託して、自分の考える理想の先生と弟子の関係を 描こうとした映画だよこれは。 公開時のコピー 「ここには今は忘れられてしまった大切なものがある」 というのは端的にこの映画を現してる。 黒澤的バイアスというより、黒澤が自分が言いたい事を伝えるために 作った映画だから。 関係ないけど内田は「君が代」が好きだったらしいが 映画には出てこない。 私は黒澤が嫌いだから出さなかったと思ってるんだが これも黒澤バイアスかw 「七人の侍」で勘兵衛は勝四郎を子供というが 「まあだだよ」では弟子たちが先生を子供だという。 全く逆になってるのが面白い。
百間と合ったことのある人達からの評価はどうだったのかな? まぁ黒澤さんは実物に捉われず自由に描いただろうけど。
偏屈、変人、ガキ、わがままってところ。ユーモアはあった。
>>292 実物の人物評じゃなくて、
実際に百間と合ったことのある人達からの「まあだだよ」の評価
を知りたい。
「何これ?どこが百間?」ってのが多かったな。 俺もあれなら完全なオリジナルとして作った方が良かっただろうと思う。
>「何これ?どこが百間?」ってのが多かったな。 いやだから、そいつらは本は読んでても 本人と面識があるわけじゃないからw 自分の作り上げたイメージと違うというだけ。 ちなみに野上照代は本人に会った事あるよ。
>>296 > いやだから、そいつらは本は読んでても
> 本人と面識があるわけじゃないからw
妄想乙
299 :
この子の名無しのお祝いに :2007/12/16(日) 00:43:00 ID:gUHx8m5j
>>291 の疑問はよく分かる。
なにしろ内田原作は、一人称の随筆なので、「先生」の視点で書かれている。
しかし「まあだだよ」は、常に生徒から見た先生像が描かれている。
出来上がったものの印象が違うのは、違って当り前である。
それだけに「まあだ会」に集まった生徒達の、
飾らない意見は聞いてみたい気もする。
メイキングの松村達雄へのダメだしシーン見たけど アレはもうSMだね。ホモSMw
松村達雄はあれで頭にきて 降板させてくれと。 この年になって人まで怒鳴られるのは辛いから 二人だけでリハーサルやるという条件にして 引き受けたんだよな。
302 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/01(火) 19:07:50 ID:8grZOZOz
先生のビール一気飲みage
ビートたけしの表現だと、こういうことになってる 松村「もうやめたい」 黒澤「バカなこと言っちゃいかんよ、ワハハ」
304 :
この子の名無しのお祝いに :2008/01/02(水) 05:40:01 ID:NpxRcIbh
黒澤の最高傑作は「まあだだよ」 子供にはわからん
あの四季のシーンが何とも言えず好きだ。 雪の日の香川京子のポーズがカワエエ。 1シーンのためにあれだけの労力が注ぎ込まれているのは 日本映画では珍しいと思う。この映画ではあそこが一番好きな箇所。
そうだね。あそこはいいね。 宴会シーンなければいい映画。
「まあだだよ」はもっと評価されていいね
だめなものはだめ たか子
封切で見てから一度も見返してないな、まあだだよ
310 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/06(水) 11:06:55 ID:GlLpVZQo
「まあだだよ」の戦後の廃虚のシーンは凄い。 当時を知ってる人じゃないと描けないと思う。
まぁ、村木氏に言わせると「アレは震災の廃墟であって、空襲の廃墟にはなってない」そうだが。
312 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/07(木) 11:18:18 ID:Hkk0+1OF
黒澤監督のカラー作品の多くは演劇から抜けきらない役者に足を引っ張られてる気がするな。 脚本的にも何かに制約されてるような元気の無いものだし、晩年の作品は見る側を引き込むものが少ない。 やはり黒澤監督の真骨頂はモノクロ時代の時代劇にあるだろう。
「八月の狂詩曲」のラストや、「まあだだよ」のパーティの場面が、
「何かに制約されてるような元気の無いもの」かなあ?
「見る側を引き込むものが少ない」かなあ?
自分の好き嫌いを一般論にすり替えているよ。
>>310 「まあだだよ」は傑作だと思っているが、あの場面はいただけない。
戦後の廃墟を知らない世代の自分にも薄っぺらに見えた。
タイミングよく「リンゴの歌」が流れる都合良さには飽きれた。
314 :
312 :2008/02/07(木) 14:43:25 ID:/SDXu5w1
315 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/07(木) 20:06:57 ID:1zdYRRIc
小津、溝口、成瀬と比べて晩年の黒澤は不器用だなって思う 若い頃の作品は思いの深さと力技で高みに上ったけど晩年の作品は墨絵の魅力を目指して力足りずって気がする だけど俺は不器用な晩年の作品見てから黒澤好きになったよ カラーになってからが本来の黒澤らしい黒澤なんじゃね?
316 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/09(土) 07:14:42 ID:KDrw8+m6
「まあだだよ」は国内向けに作られたように思うが、 海外ではどんな反応だったのだろう?
>>313 > 「まあだだよ」のパーティの場面
ありゃひどいね
老人の戯言
318 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/09(土) 10:34:16 ID:x/c04eXF
「まあだだよ」は素晴らしい作品。 わからない奴はわからなくて結構だ。
319 :
この子の名無しのお祝いに :2008/02/09(土) 11:41:39 ID:QBbjKe/Y
「まあだだよ」のラストは、「2001年宇宙の旅」を意識している、・・・などと考えるのは裏目読みってものかね。
>>316 イギリスで上映した時に
>ありゃひどいね
老人の戯言
と書かれてる
>> 「まあだだよ」のパーティの場面
を字幕がなくとも面白いと熱弁をふるってる人がいた。
(実際に英語字幕なしで上映)
野上照代がいってた。
分かる人にはきちんと評価されてるよ。
>晩年の作品は墨絵の魅力を目指して
ええ?
「夢」「八月の狂詩曲」「まあだだよ」のどこが墨絵を目指してるの?
>>320 映像表現じゃなくて撮る時の心構えってことじゃね?
>>319 成瀬巳喜男監督の「放浪記」のラストにそっくりだと思う。
おいちにの薬屋さんの歌も最初に少しだがでてくる。
おまけに高峰秀子がゴンドラの唄を歌ってるしw
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もういいよw
もう死んでいいよ黒澤wwwwwwwwwwwww
アフォか、死なねーよ。
329 :
この子の名無しのお祝いに :2008/03/22(土) 23:39:00 ID:Za3f2W3u
ええええええええ、まだ生きてんの?あのボケ老人wwwwwwwwwwwwww
>体重75キロ、ウエスト95センチの、 >タヌキの信楽焼きのような裸を想像して、何か楽しいですか? 「でも、本当に、熊みたいじゃないもん。 かわいいんだもん。 身長156センチ、体重47キロ、B82、W63、H86。」
「まあだだよ」は黒澤現代劇で唯一、社会的なテーマが感じられない。 年齢的に無理かなぁ。
333 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/14(月) 06:04:42 ID:YsLmwBPZ
小津に影響されたかな。
ボケただけだよw
335 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/15(火) 21:39:43 ID:okoufSXt
ボケた人に映画なんぞ撮れませんよw
>>14 余りにも想像力が糞でトンネルのシーンでは思わずこっくりしていたww
340 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/15(火) 22:41:17 ID:okoufSXt
>>336-338 お前みたいな感性の貧弱な奴にはは黒澤映画は無理だから
もうここにはこないでねw
>>340 お前も知ったような口を利くな〜ww
基本的に
>>215 と同じような感じ方をしているんだけれど、
>>339 のように評価する点は評価してるよ
「影武者」は勝新太郎あっての作品だったろう。彼だからこそ武士と農民の2役 が出来たのであって、仲代には農民役は無理があった。
>>富士山の爆発シーンの特撮って火薬の昭ちゃんだった。 英語がわからないとラストのクレジットタイトルも読めないから しょうがないなw 夢で日本がやったのは「鴉」のハイビジョン合成だけだよ。 ちみなに「赤富士」は最初ILMはもっとリアルなのを 作ったらNG。
344 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/17(木) 13:22:12 ID:XnCFTnqd
夢はトンネルと桃畑だけは素晴らしい
黒澤ってカラーになってからはとんでも映画ばっかりだね
346 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/17(木) 19:38:48 ID:bjULJTnz
黒澤はカラーになってからも素晴らしい映画ばっかりだね
松本人志 「僕の黒澤作品の評価はやっぱり凄い人だと思います。 『七人の侍』にしても時間が長いかなあと感じるけど、 見るとやっぱり面白いし何より作り手のパワーを感じる。 あと世間と逆の意見なんですけど、 モノクロよりもカラーになってからの作品のほうが好きなんです。 『影武者』とか『乱』とか、やっぱりあの映像美は凄い! あれだけ金を使えば良いものができるのは当然と言う奴がいますが、 いやいや、金を使うのも才能なんですよ。 才能が無い奴に何億も金渡して「なんか面白いの作ってみい」と渡したって、 絶対に使い切れませんて」 さすが天才松本!良いこと言った!
映像美wwwそんなもんいらんから面白い映画見せろや黒澤
ジャッキー・チェンは「影武者」の大ファンで7回も見たらしい。 俺も大体このくらい見てる。 何回観ても面白いからね。 あと「乱」も何回か見てるけど、見る度に俺の中で評価が上がっていく凄い映画。 とにかく晩年の黒澤さんはエネルギッシュで衰えを全く感じさせない凄い監督だ。
350 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/18(金) 06:23:26 ID:6i5NS2k7
>>347 松っちゃんのこと見直したね。
やっぱりわかる人にはわかるんだな。
>>347 大島渚と同じ意見だな。当時批判的意見が多い中で、
10億渡されて、同じ映画が撮れる人間はいねーよと。
>>350 黒澤本人がそういってるんだが。
受け売りに感心するなよ。
353 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/18(金) 22:19:17 ID:6i5NS2k7
354 :
↑のバフォ反応してやがるww渚監督サイコー!!!! :2008/04/18(金) 22:22:27 ID:Sp9oPi+1
353 おまえがなwww
355 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/18(金) 23:15:39 ID:6i5NS2k7
>>354 基地外はここに来るな。自分の巣から出てくるな。
↑翻訳 「ここは俺の巣だ!他のキチガイは来るな!」
357 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/19(土) 16:26:12 ID:STYcAH0i
>>347 意外と松本って映画に対する見る目があったんだな。
大日本人なんてトンデモ映画作ったけどw
影武者は全く見返してないからなんとも言えない。 乱は何度もレンタルして見返してるけど今でも好きな映画だが。 とにかく音楽がひどいというイメージがあるのでどうも触手が動かない。
おれもそれで萎えて1度も見直していない。 あのテーマ曲の凡作ぶりは歴史に残る。
戦国自衛隊のハネケンの音楽のほうが数倍酷いぜ。 安っぽいし軽すぎる。 あれこそ凡作。 どうでもいいが影武者のテーマ曲はドラクエ3のエンディング曲に似ている。
ドラクエには影武者みたいなアタマ悪そうな曲はないよw いかにも葛藤なく黒澤の言うなりに作っちゃいましたって感じがする。
昔、すぎやまは「ゲーム界のクロサワがそろそろ出てきてほしい」と言ってたな。
----------------
>>361 池辺さんは後にはいい音楽もたくさんやってるんだが、
当時映画音楽家としては独り立ちしたばっかりだから、
黒澤のいいなりになっちゃったんだろうね。
武満たちがいう黒澤の音楽の趣味の悪いところが出てるね。
>武満たちがいう黒澤の音楽の趣味の悪いところが出てるね。 それをいうと「七人の侍」も。 趣味が悪いということになるが。 >あのテーマ曲の凡作ぶりは歴史に残る。 「七人の侍」もそうだな。 早坂があのテーマに満足してたとは思わない。 通俗的すぎるだろ、あれは。 「影武者」のテーマは「七人の侍」にも似てる。 一番にてるのは「宇宙戦艦ヤマト」 さらば地球よ・・・ と歌える。 だが黒澤映画の音楽で一番ひどいのは 「生きる」のオープニングテーマだよ。
「乱」の音楽もひどいね。 大地の歌丸出しにはワロタ。 黒澤は音痴だよ。
366 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/20(日) 05:01:02 ID:h4xVzg4d
黒澤映画の音楽は別に悪くないよ。ちゃんと耳に残るからね。 ほんとに酷いのは小津の映画だろうな。 どの映画見てもメロディーに特徴がなく、ただ雑音のように流れる。 全く耳に残らない。 小津こそ音楽に対するセンスが全くない。
黒澤のセンスを問題にするなら 黒澤以上の音楽的センスを持った 邦画の監督を誰か上げて欲しいもんだ。 武満も けして篠田>黒澤なんて 思ってなかったと思うが。 「影武者」の音楽は確かに違和感を感じないでもない。 ただし、黒澤の音楽の使い方はやはりうまいよ。 映画音楽は音楽だけとりあげて評価しても意味ないんじゃないか? 「音楽」としてどんなに完成度が高かろうが それが映像と組み合わさった時に効果を発揮できなければ 駄作だよ。 「七人の侍」の 菊千代が旗を立てるシーンで流れる トランペットによる「侍のテーマ」にはしびれるよ。 「何か足りない曲を書いてくれ」 という黒澤の要求の意味がよくわかる。
>>364 >それをいうと「七人の侍」も。
>趣味が悪いということになるが。
なんで?
>「七人の侍」もそうだな。
>早坂があのテーマに満足してたとは思わない。
満足なんかしてないよ 有名な話じゃん
影武者予告編では軽騎兵が使われた疾走シーンだけど 見ていてちょっと違和感・・・というか間抜けな感じがした。 しかし本編では池辺のカッコいい曲になっていて興奮したよ。 武田軍団帰還シーンもベートーベンの英雄葬送行進曲ばりに壮大で素晴らしい。 高天神城の丘を山軍団が目指すときの行進曲も聞いていてワクワクする。 影武者の音楽は大傑作。でないとカンヌグランプリなんか獲れないよ。 あと乱もいいね。三の城攻防の音楽はもはや神レベル。 エンディング曲が三の城攻防と同じだったのが残念だったけど。 俺が糞と思ったのは「天と地と」の小室音楽だね。 戦国映画なのにシンセサイザー使うなよ。
武満がこの大作「乱」に付した音楽は、彼が他の映画のために作曲した音楽と比べると、
スタイル的には調性の施されたややオーソドックスなものである。
しかし、和楽器の使用法なども含めて、やはり素晴らしい音楽効果をあげており、
筆者など彼の映画音楽の中でも最高傑作に属するのではないかと思う。
確かに武満としては監督の要請などにより、不本意ながら相当程度に妥協すべき点もあったのかもしれない。
しかし、少なくとも最終的に完成された作品からは、そうしたことは毫も感じられない。
たとえば問題の三の城炎上のシーンでは、結局、武満の主張通り女性ソロは使われなかったが、
正しく作曲家渾身の美しい音楽が鳴り響いていたし、最後の葬送シーンも無常観あふれる素晴らしいものだった。
使用されたティンパニーについて、演奏を指揮した岩城は武満らしくないとコメントしたという。
あるいはそうかもしれないが、この場面では十分生かされていると思うし、少なくとも不自然さは感じられない。
そして、何よりも、音楽だけを聴いたとき、いかにも武満らしく作品全体が透明感に溢れ、しかも他に類例がないほど美しい音楽に仕上がっていた。
映画「乱」をめぐる監督・黒澤と作曲家・武満
http://www.cec-web.co.jp/column/disc100/disc100_69.html
ダビング終了の日、スタジオ内で関係者が集まりビールで乾杯のあと、
監督が「お疲れさま。ありがとう」と言って引き上げた。
武満は缶ビール片手にご機嫌だったが、突然ピアノの前に行って次のような歌を即興で歌い出したという。
昨日の悲しみ、きょうの涙
明日は晴れかな、曇りかな
昨日の苦しみ、今日の悩み
明日は晴れかな、曇りかな
野上さんは、「武満さんは『これはね、黒澤さんに捧げる歌なんだ』といって笑った。
その時の武満さんは、はしゃいでいるように見えた。でも、悲しかったのかもしれない。」と結んでおられる。
http://www.cec-web.co.jp/column/disc100/disc100_69.html
>>367 >「何か足りない曲を書いてくれ」
という黒澤の要求の意味がよくわかる。
黒澤は「十全の、つまり一の音楽を書かないでほしい。音楽を必要とする箇所は、映像も一じゃないんだ。
映像と音楽が合わさって一になる」と言ったらしいね。
これは映画音楽をもっとも理解している監督でないと言えない凄い発言だ。
>影武者の音楽は大傑作。でないとカンヌグランプリなんか獲れないよ。 そんなわけねーだろw
>戦国映画なのにシンセサイザー使うなよ。 ねぇねぇ、戦国時代にもオーケストラならあったそうですわよ、奥様。
音楽とか映像とかどうでもいいから、脚本ちゃんとしろ
378 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/21(月) 23:24:32 ID:TdDAesAA
影武者の音楽大好き。 ちなみに俺のベスト5。 1 高天神城の攻防T 2 泥武者 3 終曲・影武者のテーマ 4 閲兵U 5 三州街道
379 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/21(月) 23:27:44 ID:TdDAesAA
>>376 いやオーケストラのほうが戦国映画によく合うって意味だろ。
あと影武者では能の音楽も効果的に使われていて関心した。
信玄が聞き入る笛の音なんか最高だったよ。
380 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/21(月) 23:41:04 ID:TdDAesAA
>>377 映像と音楽と脚本が優れているから
影武者はあれだけ海外で大評価されているんだよ。
天と地とが国内と海外で全く評価されていないのは
合戦シーンばかり力を入れて他の部分がおざなりになっているからだ。
381 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/21(月) 23:42:54 ID:H8jS3iF/
煽りたいだけのアンチはスルーで
それから鳴りもの入りでの起用であった小室哲哉の音楽もダメだ。
まずは電子楽器の音が根本的に戦国絵巻に全く合っていない。
いやシンセサイザーを使ってももう少し重厚な音にもできようが(ヴァンゲリスなんかがいい例かも知れないけど)、
ぺらぺらの軽い音で画面の上っ面をなでるだけとなっているのが作品を軽いものとしてしまっている。
しかも、これは製作期間の問題などもあるのだろうけれど、場面の長さに合わせて作曲されたものではなく、
いくつかのパターンで作られた音楽を編集時に重ねているために、絵と音が合致せず、
さらに曲の前後は必ずフェード処理という感じで、これも作品の安っぽさを助長しているような気がするのだ。
『天と地と』
http://mkblog.blog.so-net.ne.jp/2005-05-14
また期待した合戦シーンもいいところがない。
カナダロケされた場面は、あからさまに日本ではないことが分かってしまっているし、
せっかくの合戦シーンも陣形を見せたいためだろうか、引きの絵が多く迫力に欠けている。
さらに言えば、上杉と武田を赤と黒に分けたのもその陣形を効果的に見せようとの計画だったのだろうが、
これもアイデアとしては、既に黒澤明が『影武者』で武田軍の「風」「林」「火」「山」を4色に分けたり、
次の作品『乱』でも、3兄弟の軍勢と近隣の軍勢をそれぞれ色分けするなど、決して新しいものでもなく、
上杉軍として戦っていた時は黒い甲冑の渡瀬恒彦演じる宇佐美定行が、上杉と袂を分かった時に緑の甲冑になるのも現実的ではなく、
結局はただ絵面をよくするためだけの安直な考えだったのね、と興醒めとなってしまった。
『天と地と』
http://mkblog.blog.so-net.ne.jp/2005-05-14
>>380 優れた脚本てのは。用心棒や七人や三悪人に対して使う言葉
それに影武者には、映像美はあんまり無いと思うよ
あと天と地となんてど素人の自主制作と比べてもなw いくらなんでも黒澤に失礼だ
386 :
この子の名無しのお祝いに :2008/04/22(火) 00:18:37 ID:yulNk0zD
赤の他人のサイトやブログをコピーしてる人は何を考えているんだろう。
自分の考えはないのかね。
>>372 の歌は大好きな歌だけど。
石川セリが歌ったCDは一週間に一度は聴いている。
と書いた後に
>>372 のサイトをクリックしてみて読んだんだが、何か変だね。
そのサイトの人は、「即興で」と書いているが、その歌が谷川俊太郎・作詞の既存の曲だと知らなかったんだろうか。
野上照代が知らなかったとしても仕方ないけど、そのサイトの人まで知らないかのようだ。
武満について、これほどの長文を書く人なのに。
ざっと読んだところ、資料からの引用ばかりで、実は武満についてたいして詳しくない人のようだ。
明日は晴れかな曇りかなは 武満自身の作詞で 小室等も これは黒澤組への歌ですと 彼が即興で作曲したものですと 語ってる。
ギターを持って小室等さんが一曲歌ってくれました。
「明日は晴れかな、曇りかな」
この曲の詩は今日や昨日はくるしみや悲しみばかり。
でも明日はきっと希望が、的な作りです。
この曲は「乱」の音楽を作っていた時に即興的に作られたもので、
曲作りには黒澤監督との関係で相当苦心していたようです。
監督は好きなマーラーを聞きながら絵コンテを書いたりしていたようで、
「乱」についても「ここはマーラーのように」と言っては武満ともめていた
らしいです。
ところで実はこの歌自体は「黒澤天皇」の気分の様子を表したもの。
ところが、何も知らない当の御本人も一聴していたく気に入ったらしく
「おっ、良い曲ができたじゃないか」と言ったらしい。
徒然なるサムディ:2006年07月
http://caprisam.exblog.jp/m2006-07-01/
>実は武満についてたいして詳しくない人のようだ。 それは君もだね。
391 :
387 :2008/04/22(火) 02:03:21 ID:yulNk0zD
間違えた! いま、「翼」のライナー・ノートを見直してみたら、「○と△の歌」とゴッチャにしてたのに気付いた。 というか、「○と△の歌」は映画「不良少年」の歌なのだった。間違えていた。ゴメン。
明日は晴れかな、曇りかな ロケの天気の心配と 黒澤監督のご機嫌の心配 のダブルミーニング。 小室の解説だと片方にしか触れてないけど。 「○と△の歌」も武満本人の作詞です。
393 :
387 :2008/04/22(火) 02:35:50 ID:yulNk0zD
うーん。間違えてばかりでゴメン。 手元にある「翼」ジャケットには、谷川氏に書いていただいたサインが入っているんだけどな。
前期になっちゃうけど 黒澤映画で好きな音楽は「酔いどれ天使」の クラシックギター一本で弾いてる曲。
395 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/01(木) 00:15:53 ID:OK7ppGvC
「夢」が、はじめてリアルタイムで見た黒澤映画だった。 「なにこれ、ホームドラマ?倉本聡?見終わったら、友達に、つまらなかったって言おう、、、」 と言う印象だったのに、みているうちにだんだん引き込まれていって、 ラスト、号泣してしまった。 友達も、別にみてて、全く同じだったらしい、、。
あれで泣けるやつがうらやましいw
どうやったら泣けるんだ。
「八月の狂詩曲」の間違いでしょw
ラストって笠智衆の? どこで泣いたんだ?
だから、ホームドラマって書いてあるだろ。
401 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/02(金) 13:09:37 ID:BZ5gO2H0
5月4日(日) 14:50〜18:00 NHK BS2 黒澤明とその時代〜全30作の軌跡〜 - クロサワ・アーカイブス特集 - ▽俳優、助監督が語る巨匠の素顔と制作秘話 堀川弘通,淡路恵子,出目昌伸,香川京子,阿久悠, 井関惺,油井昌由樹,中村充 5月5日(月) 13:00〜14:30 NHK BS2 NHK特集 黒澤明の世界 - クロサワ・アーカイブス特集 - ▽映画“影武者”撮影の舞台裏を徹底取材 ▽巨匠の創作の秘密に迫る 5月5日(月) 14:30〜15:20 NHK BS2 いま、映画を語る(2) 黒澤明 - クロサワ・アーカイブス特集 - ▽72歳、黒澤監督の映画への情熱 ▽“乱”の構想を語る ▽コッポラ、ルーカスとの対話 ▽フェデリコ・フェリーニ、黒澤映画を語る
なんで今年黒澤に力入れるのかなあ 2010年の生誕100年のときにやればいいだろうに 今年は生誕100年のマキノを特集しろよ 百数十本も見る機会は誰もそう持てないんだから
生誕100年のマキノにしろ没後10年の木下にしろ作品を見難い大家が他にいるんだから 〜8年代にやるのはやめてくれよ。〜10年代にやればいいじゃないか。
マキノは黒澤家とつながりがあるからね。 黒澤の孫にはマキノの血筋も入ってるから。
加藤隆之は長門や津川から見ると どういう関係になるんだろう。
戦時中に黒澤を監督に推薦したのはマキノ。 『阿片戦争』のシナリオの手直しで使えると思って ああいうのを昇進させないと駄目だと東宝に言ったらしい。 そういう黒澤関連の未DVDものをBS2で放送すればいいのに。
>>408 黒澤の評価する日本の監督の中に
マキノは入ってたっけ?
才能は閨閥とは関わりない、はい、自分には全く縁がございません。 血筋云々は気味悪い、てめえ政治家か。
>>409 自伝「蝦蟇の油」によると影響を受けた無声映画としてマキノを二本か三本挙げてるでしょ。
浪人街と首の座だったかな?三本は伊藤大輔だったかもしれない。
>>409 そもそも小国に来て貰ったのは、
マキノの映画を観てのこと。
413 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/03(土) 03:49:10 ID:8xmmfMSz
>>409 黒澤が選ぶ100本には入ってなかったね。
他の日本人監督の作品は何本か入ってたけど。
だから大して評価してないでしょ。
414 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/03(土) 04:01:05 ID:8xmmfMSz
>>406 マキノのなんか全く関係ねえよ。適当なこと言うな。
>>412 それは小国に対する評価だよな。
黒澤は降旗の映画を見て
向田邦子の脚本誉めるような人だから。
>>414 加東大介の息子が黒澤和子の
元だんなだよ。
黒澤が津川とかと一緒に写ってる
結婚式の時の写真もあったよ。
>>413 マキノは
成瀬や溝口や小津のように
愛情と尊敬を込めて語る対象でなかったことは
確か。
「そんな人もいたね」程度の認識でしょう。
マキノは村木与四郎のいう
いわゆる「職業映画監督」だからね。
あ
い
職業映画監督はちょっと違うだろ。 映画職人くらいにしといてくれ。
421 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/03(土) 22:17:53 ID:8xmmfMSz
>>416 >加東大介の息子が黒澤和子の元だんなだよ。
そんなことはもちろんわかってるよ。
俺は
>>406 が黒澤の孫にはマキノの血筋も入ってるなんて言ってるから
違うって指摘しただけ。
昭和四十年代の高倉健もののマキノしか知らない人って本当に気の毒だと思うね。 俺はある程度観られたからまだいいけど(それでも総数の1/3以下だが) まあ実際に見てみると凄いよ。戦前も戦時中も戦後もワイドも。
も〜い〜よぉ
425 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/04(日) 11:25:55 ID:630MV6G1
マキノなんてどうでもよろしい。
わざわざ恥の上塗りをするためだけに再登場してきた>421に乾杯!
427 :
上島竜平 :2008/05/04(日) 19:57:26 ID:jhnxo90j
>421 いいか?お前は絶対に「マキノ家 wikipedia」で検索したりするんじゃないぞ! そんな事したら最後、回線切ってムトハップ買いに出かけたくなっちまうからな! いいな?絶対にするなよ!、わかってるな!絶対に検索しちゃダメだ!
428 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/04(日) 22:50:57 ID:630MV6G1
火消しに必死な本人乙
430 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/05(月) 20:51:26 ID:HzPOePT9
431 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/05(月) 23:21:58 ID:Y5c26+aQ
加東大介の兄嫁はマキノ家の人間ではあるが、 加東大介の息子にマキノ(省三)の血は入ってない。
433 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/06(火) 03:02:53 ID:i4d0I6nc
>>432 その通り。黒沢の孫はマキノとは何のつながりもないってこと。
>>406 の馬鹿は何でこういうすぐばれるような嘘つくんだろうな。
「何のつながりもない」とは言ってねえよw
「鉄砲バカ」でしょ。 読解力がないから勘違いして一人で騒いでる。
436 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/06(火) 05:08:54 ID:i4d0I6nc
>>434 それじゃマキノとどういうつながりがあるのか説明してもらうか。
437 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/06(火) 05:10:14 ID:i4d0I6nc
439 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/06(火) 06:03:30 ID:i4d0I6nc
馬鹿ばっかしwwwwwwwwwwwwww
ここは素晴らしくマキノ家なイソターネッツですね
443 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/18(日) 22:53:19 ID:WGqLVlBH
宮崎 奥さんがすっと小屋の裏手に隠れますね。 そこに何があるのか僕には全然わかりませんけど、 小さな空間を上手にあの奥さんが使って、見苦しくないようにやっている。 ああいう日本の姿というのは、いつ頃消えたんでしょうか? 黒澤 ええそう。第一ね、あの香川君というのは、今度、実に見事にやってるんです。 ワロタww
まさにボケ老人wwwwwwwwwwwww
このときの対談は黒澤が83歳。 そりゃあ耳も遠くなってるだろ。 宮崎の質問に聞き返す場面も何回かあったし。
>ああいう日本の姿というのは、いつ頃消えたんでしょうか? この質問をスルーしたのが、そんなにおかしい?
>ああいう日本の姿というのは、いつ頃消えたんでしょうか? いつ頃消えたのか黒澤は分からなかったんだろうw
448 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/19(月) 13:37:24 ID:nSqfiy1X
黒澤は松村の寿命を確実に縮めてしもた。大体こやつが歩いた後には壘々たる死体が横たわる。精気を吸いとってしまうんだろう。 当の本人が長生きしたのは当然だ
449 :
この子の名無しのお祝いに :2008/05/19(月) 21:15:51 ID:gKD38EHk
675 :うんこまん:2008/05/19(月) 15:43:30 ID:nSqfiy1X
>>673 http://www.vixunu.net/geboimgs/unko2.jpg Son of a bitch! You're MOTHER FUCKER!!
意味わかるかな?わかんねえだろな…
ガキ
676 :この子の名無しのお祝いに:2008/05/19(月) 16:21:16 ID:nSqfiy1X
>>673 きさまはメルヘンもといメンヘル板がお似合いだぜ さっさと逝け隣のベッドのババアとオメコでもしてろこの糖質120%チンポの我慢汁野郎
ID:nSqfiy1Xは真正の基地外。
やっぱりw
451 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/02(水) 11:24:03 ID:4D9RsGEp
いいよねえ
452 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/02(水) 11:30:44 ID:vVaTCxKJ
大島渚がやはり「まあだだよ」の後に黒沢にインタビューしたのがあって こちら元気に答えてる 思い出話が多かったこともあるけどね
>>453 そうです
707chで時々繰り返してやってますね
455 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/08(火) 19:23:04 ID:cAdKoNRP
「ノラはとっくに三味線の皮になっちまったよ」といって三味線の音を電話口から聴かせてきたやつ、 われわれ2chネラーみたいだなw
あれはモデルがいて、出入りしていた元生徒、彼が酔っ払ってした電話。 映画では匿名のいたずら電話のような処理でしたが。
457 :
この子の名無しのお祝いに :2008/07/12(土) 18:50:04 ID:HPLlhe5b
何となく90年代半ば以降の大林作品みたい
458 :
この子の名無しのお祝いに :2008/08/10(日) 09:28:32 ID:Yc3ZHW3W
「崖の上のポニョ」を見たら、晩年の黒沢映画を思い出した。 もはやストーリーに興味を失っている感じが、良く似ている。
459 :
この子の名無しのお祝いに :2008/08/13(水) 19:39:28 ID:/Ff2PHOq
映像の力と豊かさが凄いよ、ポニョは 俺は最高傑作だと思ったな 60代勝負では宮崎の圧勝と言ってよかろう
460 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/02(火) 15:28:06 ID:53gsx6RW
晩年の映画はストーリーは退屈だけど圧倒的に印象に残るシーンがある 娯楽映画でこういうシーンは撮れないのかな
>>459 宮崎アニメのファンは可哀相な知恵遅れ。
これ以上、生きていても仕方ないので、
死 ん で く だ さ い
462 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/03(水) 20:27:21 ID:vpAW62JY
黒澤は前期の作品の方が面白いけど後期の作品の方が感動する
463 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/24(水) 02:21:23 ID:o2tS3mlh
後期に寺尾聡を気に入ってよく使ってたけど、 なぜ黒澤作品に宇野重吉はなかったんだろうか? オファーは出したが宇野が黒澤嫌いだったとか、 黒澤が宇野の演技が嫌いだったとか、 その辺のこと何か知っている方いませんか?
「夢」の頭師佳孝って何の役ですか?
兵士の幽霊
467 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/27(土) 21:40:50 ID:7PdjXwdv
BSでやった「乱」録画しといて少し観たけど怖い映画だ。 血の色が鮮やか過ぎて、死体が重なりあってるところとか 原爆の絵か地獄絵みたいだ。 白黒ならともかくカラーでこういうふうにやられちゃうと、映画を映画として 楽しめなくなって続きを見る気がなくなった。仲代は迫真の演技だけど。
↑とか、影武者のラストとか どうしてそんなにしつこく血まみれにするのか、と外国で記者に訊ねられ、 黒さわは、 子供の頃、関東大震災があり、家の近くの空き地に血まみれ死体が野積みされていた そのショックが忘れられないから と答えた
469 :
この子の名無しのお祝いに :2008/12/29(月) 02:46:05 ID:GZh1COPM
470 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/11(日) 17:03:24 ID:ZlC576a5
まあだだよで猫じゃなくてノラ・ミャオが見つかったら面白かったのに、 黒澤はユーモアに欠ける
471 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/12(月) 06:21:15 ID:/NEgA/8N
ツマンネ
472 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/13(火) 23:24:26 ID:Y4PM6CY3
内田百聞に似ているのは中村錦之助だなあ。 もしくは中村嘉津雄。
473 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/19(月) 17:37:05 ID:v/iGHS1m
この映画で迷い猫の話がでてくるけどあれは 代表的な禅宗的画題のひとつの牧童が牛を探し捕らえるまでの過程を描く十牛図を表しているよね。 牛は、心理、本来の自己、仏教における悟りを象徴している。 牛を得ようとする十牛図は、すなわち本来の自己を探し求める旅、悟りへの道程である。 つまり映画にでてくる猫は牛と置き換えたもの。 黒澤の心を象徴している。それにしてもすごい映画。
他人の文章を写してるのが丸分かりだから、どのスレでも放置されてるんだって。
475 :
この子の名無しのお祝いに :2009/01/31(土) 16:38:25 ID:cE339eaW
立ちションするとちょん切るぞ
476 :
この子の名無しのお祝いに :2009/02/01(日) 20:14:54 ID:B1Kl5Vv1
(⌒⌒) ii!i!i 赤富士 ノ~~~\ ,,,,,,,/ ^ω^ \,,,,,,,,,,
お婆ちゃんになっても、香川京子の笑顔は素敵
480 :
この子の名無しのお祝いに :2009/06/19(金) 02:22:58 ID:GaNzKLlS
うん
本気で喜んだからクルツが来た
ああ
483 :
この子の名無しのお祝いに :2010/02/16(火) 20:09:18 ID:pD7K3qhg
このスレ誰もいねえじゃんw
484 :
六郎田 :2010/06/17(木) 16:11:33 ID:iwdEIR2f
先日BSで「乱」を見たけど、編集ミスの多さにびっくりした。 死体役が薄目開けて周囲を見渡して慌ててまた顔を下げたり(このシーンではこの死体が画面のメイン!)、飛び交う矢や爆音にビビって転がってた死体が身体の位置をずらしたりしている。 なんで編集時に誰も気がつかないのかなー。プロの仕事なのか? この映画、役者も全員猿芝居だし黒沢の演出も大げさにやってるだけで台無しだし。 黒沢の過去の栄光からすると痛々しくて悲しくなる。
485 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/17(木) 16:21:39 ID:LXm00I6L
>死体が身体の位置をずらしたりしている。 七侍の時から名物だよ。
486 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/17(木) 21:58:25 ID:5yPpdG6j
俺は乱が黒澤映画初体験だったけど、 今までの日本映画にはない迫力やスケールの大きさ、 そして映像の素晴らしさに圧倒された。 彼が巨匠って言われる理由が良くわかった。
487 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/17(木) 23:36:59 ID:aZyedqqd
「影武者」や「乱」に香川京子の出番はつくれなかったかな。
488 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/18(金) 05:11:22 ID:/JgzRyLU
>>484 >死体役が薄目開けて周囲を見渡して慌ててまた顔を下げたり
(このシーンではこの死体が画面のメイン!)
こういう馬鹿な指摘にはいう事はないな。
>飛び交う矢や爆音にビビって転がってた死体が身体の位置をずらしたりしている。
天守の中で倒れてる女が一瞬動いたようにも見えるが、体の位置をずらすと
いうほど大げさなものじゃない。
完全に絶命してなかったのだとしたら、このぐらい動くだろ。
489 :
六郎田 :2010/06/18(金) 10:07:15 ID:RryC6dH1
このシーンの死体は「累々と転がった完全な死体」という記号なのだから、普通に考えて動いちゃダメだろ。 死にかけの役なら、悶絶してる演技をちゃんと割り当てられてるよ(もげた腕を持ってる人みたいに)。 このような中途半端な処理をしてたら見ていて興ざめだ。曖昧な部分は明快な表現に修正するのはデザインの鉄則だ。 1〜2秒カットを前後にずらすだけで済む話じゃないか。 あれだけお金と製作期間をかけておきながら何故ここで手を抜くんだろう。 黒沢さんだって「エイゼンシュタインの編集理論には間違いもある」なんて発言して編集作業には力を入れていたはずなのに。 だから「あわれ、老いたり」なのだ。
490 :
↑ :2010/06/18(金) 10:36:31 ID:MZhXKoef
いかにも頭の悪そうなカス親父
491 :
六郎田 :2010/06/18(金) 10:48:18 ID:RryC6dH1
あれ?ここには反論できないと暴言吐くしかできない馬鹿しかいないのお?
>>489 セリフが聞き取りづらい問題と同じで、
黒澤が何を取捨選択して映画を完成させるか、
観客が何を取捨選択して受け取るか、
そこのズレからくる問題なんだと思う。
その取捨選択が少し変っているところが、
長所でもあり欠点でもあるんだが、
長所の方が圧倒的にまさっているのが黒澤なんだと思う。
>>489 「死体役が薄目開けて周囲を見渡して慌ててまた顔を下げたり」
そんな場面はどこにもないけど。
夢でも見てたんですよ。
テス
495 :
六郎田 :2010/06/18(金) 14:48:02 ID:RryC6dH1
>>492 ちゃんと自分の意見を言える人がいるじゃん。少し安心した。
ぶっちゃけ「乱」は、内容より映像美が全てだと思うのですよ。
フランス政府も「その圧倒的な映像美」に対して評価していたくらいですから。
その映像美を高校生の文化祭映画のようなミスで台無しにしているのはいかがなものかと。
死体が死体の役を放棄したらただの茶番でしょう。
内容で見せる映画ならいざ知らず。黒沢が自らこの映画の存在意義をぶっ壊しているようにしか思えない。
皆さんは、コメディでない映画で死体がまばたきしてても全く気にしないんですか?
>>493 「死体役が薄目開けて周囲を見渡して慌ててまた顔を下げたり」 するシーンは、
映画開始1時間5分ほどの所の階段のそばで1人で死んでる役者の演技です。
もう1度見返してみたら、どうやら「目を開けて死んでいたが飛び交う矢にびびって目を閉じてしまったので
そのまま目を閉じた死体の演技に切り替えた」というのが正解みたいに見えます。
皆さんはどう見えますか?
どちらにしても、死体が意図しない演技をしてしまっている事は間違いないでしょう。
私も録画を見ていて思わず「え!嘘だろ」と仰天して慌てて再生を止めてしまったくらい目立つミスですよ。
こんな疑念を観客に抱かせる時点で既にダメです。
496 :
↑ :2010/06/18(金) 20:06:18 ID:MZhXKoef
いかにも頭の悪そうなカス親父w
「乱」はもう何年も見直してないし、いい機会だと思って見直したら、 顔の上げ下げ、瞼を開けたり閉じたりはなかった。 だいたい、三の城の落城の場面は、矢が次々と飛んでくるのはごく最初の方だけで、 直ぐに火縄銃での一斉攻撃に移り変わる。 三の城の階段というと天守閣の入口前と、秀虎の居室のある階への上り口、および最上階に上がるところ、 このみっつしかない。 このうち、死体が画面に映るのは、ふたつ目に書いた階段のみ。 それは、襲撃場面の前半、まさに矢が打ち込まれているカットでのことだが、確認したら死体はまったく動いていない。 以上。
498 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/19(土) 15:51:31 ID:GIHurgIO
499 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/19(土) 17:00:09 ID:GIHurgIO
500 :
497 :2010/06/19(土) 20:16:49 ID:R6GUAPvm
>>498 そうそう。秀虎が窓を開けると、彼の顔の前を矢が横切る。
その方が見栄えがするからと、あえてそういう演出にしたんだろうけど、あれは変だ。
次郎大将は兵士たちに「どこを狙ってるんだ。ターゲットと垂直の角度に矢を放ってどうする?!」と怒鳴るべき。
というか、このシーン、そもそも気づくの遅すぎねえ? 気づく時は廻りに誰もいないし。けどあとからワラワラ湧いてくる。 刀が折れて城の中に退く時の護衛の兵士は何処から現れたんだとか、 昔からよく言われていることだけど、細かい部分に微妙なところが多すぎ。 映像はとても素晴らしい。特に屋外の傾斜のあるシーン。
細かい部分に微妙なところあるのはどの映画でもあること。 別に黒澤映画だけに限ったことじゃない。 所詮人間が作ったもんだからね。どこかには必ずミスは出てくる。 最初から最後までミスがなく、誰が見ても完璧な映画なんて存在しないし、 そんなものを作ることは不可能。
小国さん残っていれば、もうちょっと整合性取れてたかもね。
>>502 >>503 論理的整合性取ろうとしてないものに
そんな指摘しても意味ないと思う。
映画の見せ場としての必要性があったからの演出なんだから。
「どら平太」で、最後に三船演じるどら平太の爺さんをいきなり登場させて
他の監督に「その爺さんは、今まで何してたの?」
とツッコまれても「そんなの、知るか!」で済ましちゃう人なんだから。
>>504 お前アンカー間違えてないか?
論理的整合性云々なんてこと俺は書いてないぞ。
506 :
500 :2010/06/22(火) 00:45:55 ID:DHelLk90
なんか混乱してるみたいだけど、俺はあれが「ミス」だとは思わないし、
>>501 氏も「ミス」だと言うつもりで書いたんじゃないと思うよ。
>>504 氏が言う通り、ハナから整合性を考えてなかったんだろうと思う。
(俺は
>>500 は半分冗談で書いたんだけど、そこがわかり難かったか)
ただ、あまりに「整合性」がないと、気になってしまうのは仕方のないことだと思うけど。
「乱」で
>>501 さんが言っている以外に、他にも気になったこと。
1.側女の「長老格」とでも言うか、いちばん年上の女はけっこう年輩で、ということは相当昔から秀虎に仕えてるんだろうけど、
物語上まったく無視されてる。(役名すら付いていない)
2.発狂した秀虎が、兵士の群れの間を歩く場面。
以前は気にしたことなかったが、カメラはパンで秀虎を追っている。
他の監督だったら、横移動で撮るはず。
その方が、1カットで一発撮りできるんだし。あの状況なら、当然1カット撮りが妥当だ。
1.については、黒澤にとって側女なんてのはハナから眼中にないというのが興味深い。
既に一文字家の中でそれなりの発言権をもっていてもおかしくないのに、一の城での「道を譲れ」「譲らぬ」
の場面でも一切発言していない。
側女どうこうではなく、女ってものそのものに何の興味もない人だったんじゃないかと思う。
2.については、これまでもいろいろと言われて来た「黒澤の横移動嫌い」を改めて思い知った。
ここまで徹底して横移動撮影(動いている被写体と平行しての)を避けるとは、ちょっと病的なものを感じさせるほどだ。
507 :
六郎田 :2010/06/22(火) 11:17:58 ID:75x+NQxm
ちょっと興味がある発言があったので質問さしておくれやす。
>>506 「他の監督だったら、横移動で撮るはず。」って、何故他の監督なら横移動で撮ると断言できるんですか?
あのシーンがパンで撮られて不都合な点ってなんでしょう?
「その方が、1カットで一発撮りできるんだし。あの状況なら、当然1カット撮りが妥当だ。」
1カット撮りが妥当だと主張するのは、カットを割らずずーっと横移動でとらえ続けるべきと言う事ですかね。
あのパンのシーンって、カットを割ってはいるけどそもそも1カットで1発撮りしたものに
それを見ている兵士のアップをアクセントでインサートしているだけじゃないんですかね。
そうしなけりゃ秀虎がただ歩くだけのダラダラしたシーンになると思うし。
そして黒沢さんが横移動撮影にしなかったのは、そうしちゃうとカメラの特性で秀虎の背景の人々が
画面を奇麗に流れていかないからだと思います。
以上でそれは違うという点があれば大いに語りましょう。
「隠し砦の三悪人」で三船が馬に乗って敵兵を追いかけるシーンもパンで撮っているけど、
そうした方が背景が高速で流れて迫力がでるからで、同じ原理で秀虎を見つめる兵の姿や累々の
死体を多く見せるようにパンにしたんだと思います。
映画ってのは効果的に映ってりゃ物理的に嘘でも整合性が取れていなくても全く問題ないので、
そういう演出は歓迎なんですけどねー。
マルチカメラで一発撮りだろうね。 パン抑えて、切り替えてる。 いずれにせよ、時間をかけられないことが、 コンテにかなり影響を与えているシーンだよね。 城の側から撮るカットは、別の日にも撮れそうだけど、 そういうのは入れてないね。
509 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/22(火) 12:06:57 ID:j1px6BQW
>>508 メイキング見ればわかるけど、燃えてる城入れ込む必要のある
カットだけまとめて撮影して、後は別の日に撮ってるよ。
黒澤自身が、スタッフに事前の説明会で城燃やす日に撮らないといけないのは
秀虎が階段を降りてくるまでと、城門前だけで、あとは別の日でいいと言ってる。
510 :
六郎田 :2010/06/22(火) 12:18:04 ID:75x+NQxm
>>508 どの位タイトな撮影だったかは知りませんが、
1発マルチ撮り撮影が多いのは時間が無かったからというより、
役者の緊張感を途切れさせないように1シーン1カットで撮りたかったんだと思う。
マルチカメラの1発撮りの結果、カットを切り替えてもシーンが完全に繋がってるので、
見ていて確かに気持ちいい。
しかし演劇的になりすぎて、映画特有の編集の空気感が無くなって映画としての
魅力が無くなってしまった。
演劇的になりすぎた結果、役者達の大根も強調されることになってしまったし。
黒沢さんはカット割に関しては創造を止めてしまったのかな。
マルチカメラだね。ロングショット用2台、バストショット用1台、計3台で撮ってる。 (あのカットは、城が画面に入っていないので、別の日に撮ったものだと思う) ピントは秀虎に合わせてあるんで、背景の兵隊たちがどう映るかを考えてのことではないと思うんだけど、 どうなんだろう。 次郎たちが動揺して退く様子は、別にカット・インされてるし。 「普通の監督ならば横移動で撮るだろうところをパンで撮っている」例としては、 「七人の侍」の菊千代が馬に乗って茂みに突っ込む場面(その後、菊千代だけがイテテと言って茂みから出てくる) 「どですかでん」で電車バカが幻の市電を走らせる場面(子供たちが「電車バカ!」と囃しながら石を投げる) 「影武者」での長篠の合戦の場面(これについては伊丹/蓮実/野上の座談会で話題になった) 「八月の狂詩曲」のラスト・シーン などがある。 「羅生門」の森の中の場面、「天国と地獄」の前半の室内場面でも、「あ、ここでもあえてパンで撮ってるよ」 と思ったカットがいくつかあった。
>>510 >しかし演劇的になりすぎて、映画特有の編集の空気感が無くなって映画としての
魅力が無くなってしまった。
つまり映画としての魅力は「生きる」以前の作品にしかないわけですね。
六郎田さんの書き込みは勉強になります。
514 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/22(火) 12:44:30 ID:j1px6BQW
>>513 メイキング・オブ・乱
http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%92%E6%BE%A4%E6%98%8E- %E5%89%B5%E9%80%A0%E3%81%AE%E8%BB%8C%E8%B7%A1-
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516 :
六郎田 :2010/06/22(火) 13:35:29 ID:75x+NQxm
>>511 短時間でこれだけ例を出せるとは、なかなかの黒沢フリークですね。
秀虎の歩きのシーンを、もしレール等の横移動で撮影していたら、多分
背景の兵士達はゆっくりとしか流れて行かないので静かな印象のシーンになると思います。
あのシーンは秀虎も兵士達もテンパッてるシーンだからそれじゃ弱いと黒沢さんは考えたのでは。
皆さんも試しにビデオで実験してみたら判ると思いますよ。
パンで撮影しても1発撮りできるので撮影的にも問題ないし。
「七人の侍」の菊千代のシーンは、おかしな人を傍観するコメディ的な突き放しの視線だと思います。
わざわざ大掛かりな横移動で撮るような大げさなシーンでもないし。
「羅生門」のシーンは、おそらくパン撮影の長所をこの映画の撮影宮川一夫に教えられた最初だと思います。
あの森の中を疾走する臨場感は、実は撮影しょうとしてもなかなか出せるものではなく、
それを宮川一夫がパン撮影によって可能にした結果、世界中の映画関係者がどうやて撮影したか不思議がった
いわく付きのシーンです。なので黒沢さんはそれ以来パン撮影に味をしめてしまったのでしょう。
でも、確かにパンを多用することで編集の工夫を避けてるような気もしてきたなー。
「八月の…」とかを見てると特に。
どちらにしても、パンで撮影する事でさほど不都合は起こってないと思いますが。
>>512 以前の黒沢さんの映画は、マルチカメラで撮影しても控えめに使っていたので映画にリズムがあったんですよ。
でも「影武者」あたりから映画のリズムが「役者のリズムまかせ」になってしまっているのがつまらない理由かなー。
同じ役者まかせなら溝口健二みたく徹底した1シーン1カットにすりゃ凄い緊張感が出て別の価値観が出るのに。
よって私が映画としての魅力を感じるのは「赤ひげ」までです。
>>509 当時テレビで放送されたメイキングの中の作戦会議で黒沢さんが発言してますね。三の城は本建築なんで
慌てなくてもしっかり撮影できるよ、なんて言ってました。
もしかしたら真面目な人なのかも知れないが、コテハンと
>>512 のせいで何も書く気になれない。
ごめん。
518 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/22(火) 16:36:42 ID:ICzU6pTz
安っぽく燃え落ちない為だけに本建築って もう絶対無理だな。
>>513 AKは芸術的すぎて「メイキング」としては
どうなのかという印象だけどな。
臨場感みたいなものが欠如してるのが致命的。
落城シーン撮影のための打ち合わせ会議なんか非常に面白い。
黒澤がガソリンは危険だから、駄目とか(そんな物誰も使うとは言ってないのに)
「七人の侍」の焼き討ちでガソリン使って燃えすぎた事が、よほどトラウマになってたんだろうとか
そんな事までわかる。
クリス・マルケルが日本語わからないというのが
AKのつまらなさの根本にあると思う。
自分なりの絵作りの映画を撮りたいのか、密着ドキュメンタリーを作りたいのか、 何を狙ってるのかわかんなくて、どうにも中途半端な印象があるね。 「八月の狂詩曲」の大林宣彦監督によるメイキングビデオは未見なんだけど、どうなんだろう。
「八月の狂詩曲」は手塚真 大林宣彦は「夢」 もっとも、このメイキングが黒澤の逆鱗に触れて 大林は黒澤から縁切られた 黒澤より大林が目立ちすぎとかw
ああ、そうか。ごめん。 見たんなら感想教えて。
>大林は黒澤から縁切られた なのに「八月の狂詩曲」のパンフレットに寄稿してるのか?
>>521 > 黒澤より大林が目立ちすぎとかw
ワロス
大林は映画のエンディングテーマを自分で歌っちゃう面白い人だしな。
525 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/24(木) 14:15:16 ID:nlxLV8zu
>>523 あくまでプライベートの次元の話。
パンフは黒澤プロが作ってるわけじゃないからな。
今後、大林でメイキングはゴメンってだけの話でしょ?
527 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/24(木) 17:28:56 ID:Khe4kPxM
晩年すり寄って来た監督おったけど 黒澤さん ああいうの嫌いですわな と淀川センセ。
黒澤本人が宮崎や北野に擦り寄ってたけどな
529 :
この子の名無しのお祝いに :2010/06/27(日) 12:04:12 ID:m8jrTlZ0
まあ寂しかっただろうネ晩年は。 所ジョージ 「近所なんだから遊びに来い来い言われたけど オレがおいそれとは逝けんでしょう」
>>525 縁を切られたという自覚があれば、あんな書簡形式の寄稿は出来ないだろう?
フツーの人間なら。
>>528 「まあだだよ」のプロモーションの企画対談なんですが?
とくに宮崎は当時はまだ徳間傘下だったジブリの人間ですよ。
「まあだだよ」は徳間出資。
その論法でいくと、ルーカスやコッポラにもすり寄ってたという事になるが。
全然否定になってないだろw >「まあだだよ」のプロモーションの企画対談なんですが? あの爺ぃが意に染まない相手に愛想笑いするような企画を承知するとか本気で思ってるのか? 本人が断らなかったし、対談内容も過去の天皇っぷりを知ってれば「すり寄って」るようにしか見えんよ。 >その論法でいくと、ルーカスやコッポラにもすり寄ってたという事になるが。 え?違うとでも言いたいわけ?
一文ごとが間違いな上に、それぞれの文章が前後の文脈とつながっていないという 恐るべき支離滅裂ぶり。 悪いことは言わない。病院に行けって、ほんとに。
>>530 真偽はおれにはわからんがこれだけは言っておく。
大林監督はフツーの人間ではない。
これははっきりしてる。
535 :
この子の名無しのお祝いに :2010/10/20(水) 06:57:10 ID:jU+MFApN
確かに
井川比佐志とか松村達雄とか、ちょっとサブに回ることが多くなった名優のよさを見せつけたのが「まあだだよ」の最高に好きなところだ
537 :
この子の名無しのお祝いに :2010/11/09(火) 22:31:47 ID:aqr80C8R
レンタル屋でふと手にとりかりたらとても良かった。 今の自分の年だからよかったのか。
確かにこの映画の良さはガキにはわかりにくいだろうな
539 :
この子の名無しのお祝いに :2010/11/09(火) 23:09:15 ID:J76DNy+T
おすぎがまあだだよを貶したら、 淀川さんからお前みたいな若造にわかってたまるかって言われて 怒られたらしいね。
540 :
この子の名無しのお祝いに :2010/11/10(水) 01:08:05 ID:PUy62Hd5
夢は玉石混交 ○狐の嫁入りの話 ◎ひなまつりの話 △雪山遭難の話 ○トンネルの話 ◎ゴッホの話 ×原発の話 △鬼の話 ○葬式パレードの話 原発の部分は興ざめ、無いほうがよかった。
542 :
この子の名無しのお祝いに :2010/11/10(水) 15:52:06 ID:vMnADdEN
◎狐の嫁入りの話 ◎ひなまつりの話 △雪山遭難の話 ◎トンネルの話 ◎ゴッホの話 △原発の話 ×鬼の話 ◎葬式パレードの話 トンネルを篠田正浩は溝口の雨月物語以来の 日本人の死生観を描いた傑作と評していた。
良いシャシンじゃん。これが最後だなんて羨ましい。
トンネル話の兵隊の顔色は「どですかでん」の乞食親子の、 しめ鯖をおいしく頂いた後の顔色と一緒だよねw 六ちゃんも出てるし。
葬列の時に村人が演奏してる曲は 「七人の侍」の田植え歌のバリエーションのようにも聞こえる。 黒澤はどこの国でも、どこの民族のものでも、いつの時代のものでもない オリジナルな曲をと池辺に注文したようだ。 また、真似してくれという意味じゃないけどと NHKの向田邦子ドラマで使われたトルコの軍楽隊の音楽CDも 参考に渡されたらしい。 ちなみに、あの葬列の村人には「七人の侍」の村人を演じた役者も いる。
546 :
この子の名無しのお祝いに :2011/03/09(水) 04:47:36.50 ID:XR0So7w5
majiで
八月の狂詩曲に出てくる 黙って座って帰っていった老女も 「七人の侍」の村人なんだそうな。
548 :
この子の名無しのお祝いに :2011/04/03(日) 01:06:23.24 ID:WIxdFN78
「乱」のエンディングクレジット、 渡辺哲の名前はあるが、寺島進の名前はないなw
いいからさっさと死ねよ キチガイ
よくあること 良い映画見たなぁ、と思ってIMDBとか見ると、「何この駄作、こんなん褒めるのテラ池沼w」 とか書いてる奴がきっと居る ヒデェ映画だなぁ、と思ってIMDBとか見ると、「この傑作が分からない池沼どもwは氏ね」 とか書いてる奴がきっと居る
所ジョージ「このクソ坊主!」 小林亜星「大丈夫だよ、まだ俺の出番じゃない。」
自分の立場でしか考えられない人が多いね
553 :
忍法帖【Lv=31,xxxPT】 :2011/07/27(水) 02:00:12.70 ID:LuvasO8a
554 :
この子の名無しのお祝いに :2011/08/10(水) 18:12:27.59 ID:ugYXq56N
>>516 「七人の侍」の菊千代の落馬シーン。
>おかしな人を傍観するコメディ的な突き放しの視線
というよりカメラは菊千代を見てる平八達の
視点。彼らは静止したまま、菊千代を目で追いかけてる。
だから、移動じゃなくてパンの方が自然。
乱の秀虎の歩いてる場面も、誰の視点で撮られてる映像かと 考えれば移動じゃなくてパンになるのは当然だな。
556 :
511 :2011/08/10(水) 22:40:08.01 ID:N1LxiJPG
「乱」を見たことがある人だったら、そういう言葉は決して出ない。 どのくらい出ないかというと、ブサイクな女相手にヤる四発目と同じくらいに出ない。 だから、ちょっと可愛いからといって「今日はあぶないから中に出さないで」 などとボザく女とヤる場合には、その前にブサイクな女と三発ヤっておけばいい。 つまり、そういうことだ。
557 :
この子の名無しのお祝いに :2011/08/11(木) 20:15:00.78 ID:K5VTPu/Q
「七人の侍」だと冒頭で勘兵衛が勝四郎と一緒に歩いてる場面が 移動撮影だけど、あれは勘兵衛を追いかけてる菊千代と利吉の視点だろう。
558 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/06(日) 19:31:20.53 ID:e76/4xlH
あのちっちゃい家がなんともいいな
559 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/08(火) 06:24:47.17 ID:n+cyq8ZK
所じょーじ
560 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/08(火) 07:53:02.42 ID:nwd1ZoL+
まあだだよの香川さん素敵でした 八千草薫だったら駄目だったな
561 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/08(火) 08:46:09.37 ID:xN/ENnpZ
役者として山下達郎を起用すべきだった。黒澤はタイミングを逃した。
562 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/08(火) 08:54:04.26 ID:e71RhVi7
↑ 落ち武者役かいな?
563 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/09(水) 22:19:23.76 ID:Tw6/bIma
いったいどういう配役なのかよくわからん
最後にいきなり現れて、テーマ曲の「ライド・オン・タイム」を歌うんだよ。
きっと君は来な〜いぃ〜♪
566 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/10(木) 07:47:00.61 ID:Ni1it3R5
勝新はヤマタツに目ぇ付けてたな。 ヤマタツは山中派みたいだけどな。
567 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/11(金) 23:32:36.26 ID:yhn95Zs9
とにかく酒飲み過ぎだな
568 :
この子の名無しのお祝いに :2011/11/19(土) 08:44:36.55 ID:wMB2eifM
のらがいなくなって落胆したり悲しんだりしたが、 自分がいなくなったとき、まわりの人間がどんなにがっかりするか 気付いたのだな
第一回摩阿陀会のcall & responseのシーン。 あの向こう側には、石段を駆け下りてくる雑兵や、野武士を竹槍でさえぎる農民達がいるわけですよ。
570 :
この子の名無しのお祝いに :2012/01/05(木) 13:44:59.82 ID:PW54/xP+
昨日やってた
夢の赤富士は予知夢だったな
三船の演技を低評価してる人がいるから貼っておく 黒澤は、三船を回想してこう語る。 「三船は、日本映画界でこれまでに類のない才能であった。特に表現力のスピードは抜群で、 ずけずけ、ずばずばした表現は秀でていた。そして、繊細で細かい感性もあわせ持っていた。」 北野武監督も自分の番組で語ったことがある。 「三船さんを大根役者だという意見があるが、とんでもない話だ。」 口の悪い彼も三船には必ず敬称をつけている。
>>573 後ろの美少女は、悲惨な最期を遂げました
三船さんはドリフの全員集合に出たんだよな
三船は30代半ばで「生きものの記録」の60歳の老人役をしている 確か淀川さんはあれが一番好きだって言ってた 時代劇でもその一挙手一投足が時代に完全に溶け込んでる 大根だとか言ってる奴は馬鹿以外の何物でもない
三船は若い頃はキビキビしていて優れた演技者だった。だが晩年大根になった。 若い頃どうしようもない大根で、中年になってからいい芝居をするようになった津川雅彦とは対照的だ。
578 :
この子の名無しのお祝いに :2012/05/13(日) 14:59:39.92 ID:Gv+/V1vw
BS JAPANで「まぁだだよ」。 公開当時はまったくピンとこなかったけど、いま見ると結構いいな。 徹底して俯瞰で描いてる感じ。
黒澤らしからぬ、バランスを欠いたエクストリームさが評価されたり 理想の特撮めいた画の強さが異様だったりする。 全盛期の作品より強度を感じる部分もあるが、話がつまらないというだけで評価が低いのだろう。
580 :
この子の名無しのお祝いに :2012/05/13(日) 18:58:46.67 ID:ffLjvG2L
カラーになってからの黒澤作品は、ようわからん。
581 :
この子の名無しのお祝いに :2012/05/13(日) 19:02:39.62 ID:CuD5G2H4
>>577 人間性のいやらしさが顔からにじみ出てくる
津川のどこがいいのかね?
津川雅彦って、敵多いよね
図書館で津川雅彦の書いた本をちょっと立ち読みしたことがあるんだが 石原裕次郎をはじめ同年代の威張ってたスターたちがみんな没落するか 早死にしやがった。 健康で長生きできて、歳とって人気と評価が上がってきた俺ってラッキー みたいな本であきれたわ。 黒澤の悪口も書いてあったよ。
津川さんは名門意識が強いんだろうな。
585 :
この子の名無しのお祝いに :2012/05/14(月) 15:05:24.78 ID:5G7bT16l
黒澤は自殺未遂してからは作風が随分と変わってしまった
586 :
この子の名無しのお祝いに :2012/07/10(火) 14:52:19.04 ID:XgLxMLiH
黒澤は一度死んだんだ
まぁだだよ、dvdで見た。 まぁまぁだよw
駄目人間集合体のどですかでんが俺は好きなんだが 評判悪いのかな
カラー時代唯一の傑作だと思ってるよ
ドイツ盤の影武者のブルーレイは、国際編集版だそうです 日本のプレイヤーで再生できます
乱見直したけど、やっぱり圧倒的におもしろい カラー作品の中じゃ断トツのクオリティだと思う 影武者もおもしろいのになんで評価が低いのだろうか
592 :
この子の名無しのお祝いに :2013/03/19(火) 16:46:36.66 ID:RBTbE40R
>>591 やっぱりカツ新若山が降りたってイメージが前提としてあるからじゃないかな
十分面白いとは思うけどね
巨匠の一本としては・・・という
俺的には池辺の音楽がダメ、色彩もダメ
594 :
この子の名無しのお祝いに :2013/03/24(日) 03:47:06.66 ID:55/b1B7b
「影武者」と「乱」は紛れもない傑作だよ 日本人の監督であのレベルの作品を撮れる監督は黒澤以外には存在しない
撮影所の制約というか協力あって始めて生きた才能。 自由にやれるようになってミソついちゃった。 かわいそうな晩年だった。
596 :
この子の名無しのお祝いに :2013/04/03(水) 03:38:02.74 ID:lxMU+5Sl
撮影所システムが崩壊した後映画が撮れなくなり 消えていった監督が数多くいた中で 自分の撮りたい映画を撮る事が出来たんだから 十分幸せな晩年だったでしょ
まぁだだよ〜〜んwww
晩年は若松以下の監督だったな。
599 :
この子の名無しのお祝いに :2013/04/04(木) 09:49:41.70 ID:YY4xBa7o
若松って誰だい? そんな名前の監督いたっけ?
アタイ阻止
601 :
この子の名無しのお祝いに :2013/04/05(金) 12:26:00.75 ID:d6HDt4j7
若松って車に引かれて野垂れ死にした元チンピラ監督だろw 外道には相応しい末路だよなw
救急車で運ばれて病院で死んだのに、何で「野垂れ死に」なんだよ。 「おまえはいつどこで何を言っても必ず間違ってるんだよ」と何百回も教えてやってるだろうが。 自分は知恵遅れなんだといい加減に自覚しろ、クルクルパーじじい。
603 :
この子の名無しのお祝いに :2013/04/07(日) 01:22:06.42 ID:e627HOkX
あんたら、まだ生きてたのねw
605 :
この子の名無しのお祝いに :2013/04/08(月) 13:05:14.41 ID:8dI39RXu
TVもカラオケもスマホもPCも無い時代 まあだだよ みたいにバンカラは皆酒飲んで肩組んで大合唱してたんだよな。朝まで。 今の人間にはソレが判らないから映画の意味がわからない。 TV史上初の街頭生中継映像 ってのが凄くて 何かありそうだ,というだけで数千人人が集まって結局大乱闘 カメラは退散、中継切断と 今見ると訳がわからない。
時代劇や西部劇だっておもしろければ客入ってるのに何言ってるんだ?
607 :
この子の名無しのお祝いに :2013/10/02(水) 20:43:48.07 ID:2eHD8Unx
608 :
この子の名無しのお祝いに :2013/10/03(木) 19:54:07.89 ID:qqkmTCzy
ま〜だ〜かい?
610 :
この子の名無しのお祝いに :2013/11/23(土) 00:21:09.54 ID:GxEsg5sF
スコスコLOVE注入
612 :
この子の名無しのお祝いに :2014/04/24(木) 18:28:04.16 ID:KyTIs7jD
映画ヲタ、クイズヲタのオッサンって どうして皆文章がヘタなんだろ ウケを狙うな 知ってることを全部言おうするな
614 :
この子の名無しのお祝いに :2014/05/06(火) 02:19:37.83 ID:1pwYYCT+
指田文夫とかいう人は あんまり頭の良くない人だね。 文章に知性や品性が感じられない。 まるで津川雅彦だ。 この程度の人に批評されても黒澤は苦笑するだけだろうなw
615 :
この子の名無しのお祝いに :2014/05/18(日) 18:06:57.53 ID:nEzRuMdN
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あなたの最高傑作は?と聞かれると 、黒澤は常に次回作。と答えてた。 しかし、乱の時は、乱です。と答えた。 乱以降の作品、夢、八月のラプソディーは、画家を目指してた頃の原点に戻って作ったのではないだろうか。映画を撮るというよりは、キャンバスに絵を描くような気持ちで。 まあだだよのせんせいは自分自身を画いたのだろう。
あなたの最高傑作は?と聞かれると 、黒澤は常に次回作。と答えてた。 しかし、乱の時は、乱です。と答えた。 乱以降の作品、夢、八月のラプソディーは、画家を目指してた頃の原点に戻って作ったのではないだろうか。映画を撮るというよりは、キャンバスに絵を描くような気持ちで。 まあだだよのせんせいは自分自身を画いたのだろう。
小原保は台東区三ノ輪の映画館で『天国と地獄』の予告編を観て 「自分でもやれるんでは」と吉展ちゃん事件を起こして死刑。 名古屋の木村修治は劇場公開から17年後の1980年11月7日東海TVの 「ゴールデン洋画劇場」で『天国と地獄』を観て女子大生を誘拐して殺して死刑。 新潟の山川真也も『天国と地獄』を参考にしてデザイナー折戸紀代子さん を誘拐殺害して捕まり、獄中自殺 『天国と地獄』がなければ被害者と加害者6人の命はなくならなかった 黒沢明は6人に謝れ!
営利誘拐は筋金入りのバカが起こす犯罪、ってだけの事だな
「まあだだよ」というセリフが黒澤の意地に聞こえる おれは好きな映画
「天国と地獄」はいつか観たいと思いつつ未だに観れてない モノクロで観たのは「羅生門」と「椿三十郎」だけなんよな…
あなたの最高傑作は?と聞かれると 、黒澤は常に次回作。と答えてた。 しかし、乱の時は、乱です。と答えた。 乱以降の作品、夢、八月のラプソディーは、画家を目指してた頃の原点に戻って作ったのではないだろうか。映画を撮るというよりは、キャンバスに絵を描くような気持ちで。 まあだだよのせんせいは自分自身を画いたのだろう。
>>623 「乱」の一文字景虎も黒澤明自身でしょ。
だね