1 :
この子の名無しのお祝いに :
2005/05/09(月) 20:56:21 ID:tlrwa8CK
2 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/09(月) 21:00:21 ID://hHB8y+
前スレ、評論家関係の話で終わったんだよね。
3 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/09(月) 22:43:14 ID:g0+vX9IL
『文学界』でしたね。単行本化されてますか?
>>3 「生誕百年というお祭りが終わった後に〜101年目の小津安二郎」は、
同じ文芸春秋だけど「諸君!」に連載してました。
5 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/09(月) 23:38:22 ID:g0+vX9IL
>>4 そうでしたか。そういえば『文学界』のは「小津安二郎周遊」かなんか
でしたね。ライバル「朝日」は生誕100年記念シンポの単行本がありまし
たね。
6 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/09(月) 23:54:13 ID:2hrYpc1i
あと、「諸君!」のほうは割と最近まで連載してましたが、 小津の従軍日誌や山中との交友なんかに触れていた流れから、田中さんのあとは 矢野維之氏の山中貞雄についての連載にバトンタッチしたような形になってました。 どちらもいずれ単行本になるでしょうね。
7 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/11(水) 19:46:49 ID:8MCSH51T
田中氏の本は好きよ。
8 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/12(木) 00:50:34 ID:Jb4tmS5H
若手なら長谷正人さんがいいです。この人も『麦秋』での杉村春子の名台詞「アンパン」に 身震いするらしいです。
カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。 常に左右対称を基本とした俳優たちの座る位置は不自然。 カメラが畳をなめて低いアングルから人物を捉えるのは不自然。 会話中に音楽をあまり流さないのは不自然。 カットのつなぎにオーバーラップ、フェードイン/アウトを使わないのは不自然。 小津は実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかったのは不自然。 尊敬していた志賀直哉の作品を一度も映画化しなかったのは不自然。 「生まれてはみたけれど」で昭和七年に郊外で電車がひっきりなしに通るのは不自然。 「和製喧嘩友達」で吉谷久雄がナフタリンを角砂糖と間違えて数個も頬張るのは不自然。 「東京暮色」でこたつを使っているのに、常に襖が開いているのは不自然。 「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。 「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。 「風の中の牝鶏」で絹代が後頭部を打ちつけながら階段から落ちたのに怪我をしないのは不自然。 「晩春」で床につく原節子が異様に濃メークなのは不自然。 「早春」で設定は夏なのにタイトルが早春なのは不自然。 「麦秋」で未婚女性が離婚経験者みたいなセリフを言うのは不自然。 「麦秋」で杉村春子が息子に頼まれた訳でもないのに原節子に嫁になってくれと唐突に頼むのは不自然。 「秋日和」で妻の夫への呼称が「あんた」「あなた」とワンシーンで変化するのは不自然。 「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。 「浮草」で劇中劇でもないのに楽屋裏で花吹雪がチラチラ舞い落ちるのは不自然。 「父ありき」で父と子がピッタリと息を揃えて釣り竿を引き上げ垂らし直すのは不自然。 「父ありき」で骨壷を列車の網棚に置くのは不自然。 「東京物語」で老夫婦が同じ姿勢、同じ方向を向いて旅行の準備をするのは不自然。 「東京物語」でバスの乗客がみんな無言で同じ方向を見ているのは不自然。 「小早川家の秋」で愛人が父親の遺体を内輪で扇ぐのは不自然。 「戸田家の兄妹」で写真は飾っているのに仏壇が出てこないのは不自然。 「お早よう」のしりとりで「きく」と言われて「月光仮面」と答えるのは不自然。 「秋刀魚の味」で団地のベランダに干されている布団の数が多いのは不自然。 「秋刀魚の味」で岩下志麻がアイロンかけ中、暑い日でもないのにタオルを首に巻いているのは不自然。 「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。
10 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/13(金) 15:30:17 ID:pooEG4Xn
>>9 いいですねえ。愛すべき「不自然」な「バカ映画」としての小津。
お馬鹿ぶり、他にもありますか?
>>9 >>「生まれてはみたけれど」
題名が不自然
12 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/13(金) 21:35:21 ID:yGU5E0BJ
コピペじゃん
>>9 そもそも、人間社会が『不自然』なのであって、それをフィルムに定着した映画が、
『不自然』なのも当然なのであって、その『不自然』を『不自然』としてを露呈してみせた小津は
『偉大』なのだというべきだろうね.
>「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。
フェルメールっぽいけど、フェルメールか?
15 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/14(土) 01:05:48 ID:yBaNteIq
>>9 スゲぇなぁと思うのは、これら全て、おそらく小津は
わかっててやってる、ってことですね。
漏れやミスでこうなった、ってんじゃなくて。
小津信者必死w
17 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/14(土) 03:15:56 ID:MYIh3LHJ
>>9 新作はないみたいですね。じゃあ僕がジョン・フォードの『駅馬車』からひとつ。
駅馬車を襲うインディアンが馬には絶対に矢を放とうとしないのは不自然。
>>9 「不自然」を「演出」に読みかえれるね。 (´・∀・`)
19 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/14(土) 07:52:07 ID:PTRHoy27
「不自然」さを読み取る。 それはあたかも特撮を見て偶然にもピアノ線を発見した子供が、「王様は 裸だ!」と言わんばかりに周囲に触れ回るかのごとし。 しかし、これこそが批評の真の萌芽と言えはしまいか。
>>17 フォードは「駅馬車」を考えたら、「シャイアン」を作ったこと自体が不自然だけどね。
>>14 確かに、小津の『不自然』は確信犯だからね。
22 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/14(土) 22:34:02 ID:t0l3m5Z6
お早ようで河川敷の階段の上でおまわりさんに見つかった時 左からのシーンでは勇ちゃんの影が石を越えてるのに 次の正面からのシーンに切り替わったとき影が石のところまで戻ってるのは不自然
23 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/14(土) 23:14:41 ID:ke8XGdu9
『晩春』で紀子が全く手をつけなかったショートケーキ(?)が やたらでかいのは不自然・・・うーんいまいち。 そのケーキの場違いな大きさにただただ感動する、でいいや・・・
24 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/14(土) 23:25:40 ID:t0l3m5Z6
>>22 勇ちゃんの影というよりも立ち位置が戻ってる
>>23 あのケーキって、今のお金でいくらくらい払ったの?
26 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/15(日) 00:24:06 ID:VqZgP1TE
27 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/15(日) 02:22:29 ID:jrtSni56
俳優がカメラ目線でボソボソ喋る 生意気なクソガキのオンパレード 平凡なストーリー 薄っぺらい二流音楽 中学生でも分かる不自然な描写 小津映画誉めているやつってバカだよね
28 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/15(日) 02:50:35 ID:D3mPNW9y
>>9 でせっかく批評の萌芽が感じられたと思ったら
>>27 で退潮。
挽回しよう。えーと『父ありき』で気になる「不自然」ぶりがあったような気が・・・
もう1度観てみよう。
29 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/15(日) 12:14:58 ID:CyIi5ijm
小使さんが間違えて鐘を鳴らしてしまい、学生が休み時間になったと誤解する不自然な場面があったのは「青春の夢今いづこ」かな?
『東京物語』で団扇の絵柄が高峰秀子(本名:平山)なのが不自然。
31 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/15(日) 22:40:46 ID:yok1UB9+
『父ありき』で子供が寝転がると、決まって父親(笠智衆)との別離が訪れるのは 不自然。あっ、これこそ「演出」か。
>>27 そんなバカ映画を何本も観ている君も不自然。
33 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/16(月) 20:32:49 ID:PrNXUX8W
不自然スレになってる。
34 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/17(火) 02:12:50 ID:NQ0oMoBi
小学館から出版された『小津安二郎の謎』は、コミックの形式なんだけど 結構面白いよ
35 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/17(火) 22:33:22 ID:lMOleBiO
>>34 俺も読んだけど高橋治なんかに云わせるとエピソードに脚色が多いらしい。
でも面白いよね。
一方、高橋治は「絢爛たる影絵−小津安二郎」は、 ノンフクションじゃなくて、小説だって言ってるし。
「一方」じゃなくて「同じように」じゃね? ファ、、、ファ、、、 ( >д<)、;'.・フクション!
38 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/18(水) 15:54:39 ID:nma/JvN1
"非常線の女"よかった 絹代タンともう一人がカワイイ 目の錯覚か、女同士でキスしてたような気がする
39 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/19(木) 18:26:16 ID:JNrYFK1R
>>21 有名な<ぼくの信条>に続く小津自身の言葉。
どうにも嫌いなものには、どうにもならないんだ。
<不自然>だと百も承知で、しかもぼくは嫌いだ。
理屈に合わないが、嫌いだからやらない。
こういうところからぼくの個性が出てくるので、ゆるがせに出来ない。
40 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/19(木) 18:59:30 ID:hp5bAJBG
『小津安二郎の謎』で絹代サマと小津の、ツーショットの傑作挿入写真がある。 ふたりが給仕の様で、絹代サマが小津に指示している写真。 小津のとぼけた顔が笑える。
41 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/19(木) 20:33:33 ID:1JCA1A4X
「彼岸花」で、夫と娘の和解に、廊下にすわって頬に手を寄せ、 心から喜ぶしぐさをする絹代。 その異常な喜びように、神を。。。 その時はわからなかったが、戦前と戦後に生きるものの世代の和解 というテーマがあったのだと思うが、どうか。
>>40 監督協会のNG大賞の時の写真かな。あれはいいね。
絹代大明神の好きな俺としては堪えられない。
>>41 あれは小津らしくないから、
絹代大明神のお考えになったことと思うが、どうだろうなあ。
絹代大明神は、細かい仕草が、ムチャクチャ役に合っていて、
こんなことを頭で考えて演技出来るものだろうかと不思議になってしまうよ。
44 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/21(土) 16:58:44 ID:tC1MWoP/
東京暮色ってはじめてみたけど あれって成瀬を意識してない? なんかストーリーの起伏とか全体的な暗さとか ある意味、まんま浮雲なんかの暗さに直結すると思うが 小津自身も浮雲に衝撃を受けたあとだったし
45 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/21(土) 18:18:30 ID:ztE57Qc1
逆に小津が死んだことで、成瀬が小津を意識せず自由に作った名作が 「女の中にいる他人」だ、という批評を読んだことがある。 小津はともかく成瀬はあまり言動が残っていないからねぇ。 二人は松竹のときから後々まで仲はよかったらしいが。
46 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/21(土) 20:51:59 ID:9E+Cik+E
後期作品の多くが娘の結婚までを描いているのに対し『東京暮色』は、例えば『晩春』 のパラレルワールドというか後日談と解すると、「紀子のその後」がああもほの暗い ものかなあと思う
47 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/21(土) 22:26:59 ID:tC1MWoP/
東京暮色の小早川家の秋で 原節子の最後の結論がまったく逆なのがおかしい
>>45 >逆に小津が死んだことで、成瀬が小津を意識せず自由に作った名作が
>「女の中にいる他人」だ、という批評を読んだことがある。
ミステリーがやりたかったって意味?
49 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 03:23:52 ID:CJpd2U9q
まぁだだよなんか見ると 黒澤も結局は最終的には小津をやりたかったんだなって思うよ
50万ゲット
51 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 13:47:25 ID:Pbxkz5OR
笠智衆さんが出てるのもありましたね。 黒澤監督は晩年、自宅で小津の映画をよく観ていたという証言があります。
52 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 14:00:00 ID:XtDDrDr6
「よく見ていた」っていうのは本当なの? 前スレで出たのは、山田洋次がたずねていったら、たまたま小津映画を見ていたという話だけど。
× よく見ていた ○ たまたま見ていた
54 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 16:16:26 ID:Pbxkz5OR
のちの黒沢監督の作風を考えると、「よく観ていた」のではないでしょうか。 山田洋次の証言では『東京物語』を観ていたんでしたっけ? これを受けて某評論家は「観ない方が幸福だった」、黒澤が小津を観たら 「打ちひしがれ」る、と想像力をたくましくしています。
だから黒澤も「普通に観ていた」わけで、 山田監督が訊ねて行った時に「たまたま観ていた」のだろう。 信者キモイ。
56 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 17:14:52 ID:Pbxkz5OR
「信者キモイ」云々のハナシじゃなくて(笑) 「たまたま観ていた」で充分かも。 そこから黒澤の心情を勝手に斟酌できるかどうか。
57 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 21:54:09 ID:EIbdQ93V
若い頃、小津に反発していた黒澤は『脂ギトギトのステーキ』。 晩年になって、枯れてきた黒澤はやっと『豆腐、お茶漬け、秋刀魚』の味が分かるようになったってことじゃない?
>>49 最終的かどうかはともかく、言いたいことはよくわかる。
そこで家庭の崩壊を通して時代や社会を描くのではなく、
先生と教え子たちという血ではない別の動機でつながった
共同体を通して時代や人間を描いたところは
黒澤らしいといえばいえる。
そこで監督補佐をやった本多猪四郎は、「お嫁においで」で
笠さんを使って小津へのオマージュをしていたっけ。
59 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 22:28:33 ID:6HkAhp9L
別に反発はしてねーだろ 小津成瀬溝口木下に対してみんな肯定的だったはず
60 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/22(日) 23:40:34 ID:HM1k5v4q
東宝入社面接時に小津監督が黒澤を引き上げてやったんでしょ。 いちおう映画界入りの恩人だから比較的短命だった小津さん には特別な感情はあったと思うな、天皇だって人の子だし。 高齢になってくると嫌いな映画なんて絶対見ないよ、東京物語が 好きだったんだよ。
>>60 >東宝入社面接時に小津監督が黒澤を引き上げてやったんでしょ。
違う違う。
「姿三四郎」の検閲の話でしょ、そりゃ。
たぶん60は、三船の入社面接時のこととごっちゃにしてると思われ。
62 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/23(月) 00:13:14 ID:me/2KTx7
「米英的と批判された『姿三四郎』をただ1人高く評価した」っていうエピソードですね。 「百点満点として『姿三四郎』は百二十点だ!」と。 その後小津は黒澤のことをあまり評価しなかったというが・・・
63 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/23(月) 06:04:25 ID:XwFiFk8Y
>>45 「女の中にいる他人」「ひき逃げ」のミステリー傾向は、藤本真澄の提案だよ。
そもそも成瀬はほとんど自分から企画を出さない。
「秋立ちぬ」みたいな例外を除いて。
>>44 小津も成瀬も、双方意識してというより、マンネリ打破のためでしょう。
成瀬は林芙美子の原作にいいのがなくなってしまったと玉木に嘆いたらしい。
64 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/23(月) 10:40:39 ID:nW5dbN/p
>>60 松竹の山田洋次がたずねて来るとしたら(当然まえもって連絡はあるだろう)、
話のマクラとして、「最近この映画が好きでねぇ」っていうことになると・・・
「東京物語」になるんじゃないか?
溝口健二や今井正を敢えてみてたんじゃヘンだし。かといって「東京暮色」見るのもヘンだし。
65 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/24(火) 00:32:16 ID:MLC7gzVo
前田英樹著『小津安二郎の家』はちょっと哲学しすぎ。 メルロ=ポンティとかベルクソンとかを前振りに使う必要あるかね・・・
66 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/24(火) 01:16:33 ID:rx0S62w6
>>62 >その後小津は黒澤のことをあまり評価しなかったというが・・・
そんな事はないよ。
小津自身が好きな作品に黒澤の『野良犬』を挙げているし。
只、『白痴』はトコトン酷評している。しかし、これも原節子の起用法に
疑義を持った為だと云われている。
一方、黒澤は件の『東京物語』の話だけでなく、黒澤娘の話だと『麥秋』を
観ながら小津との交友を想いだして泣いてたりしたと云うし、小津の事は
終生尊敬していた(『姿三四郎』の件を別にしても)みたいだね。
67 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/24(火) 01:18:14 ID:oiM1UUh1
東京暮色で有馬稲子の見合いの相手の顔見て「錦之介みたい」云々って言ったのって あれって杉村春子のアドリブ? 当時もう付き合ってたんだろ? 公にはなったなかったけど杉村は知ってたのか?
>>63 「女の中にいる他人」はミステリマニアの金子Pの発案。
「ひき逃げ」は社会派善ちゃんがやりたかった題材かなあ。
69 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/24(火) 13:57:28 ID:zoeWnmoq
>小津の事は 終生尊敬していた その作品をかならずしも高く評価していたわけではない。 井上ひさしとの対談でも 小津はサイレント時代の方が良かったとはっきりいってるし。 尊敬ということなら溝口の方がよりふさわしい。
70 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/24(火) 14:45:13 ID:wRLt29tl
ワタスも小津はサイレント期の作品のほうが好き、黒澤天皇万歳!
71 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/24(火) 18:15:01 ID:BRhVbFfE
黒澤は世代的にサイレントの経験なかったっけ?
東京暮色みたらワンタン食いたくなたよ (´・∀・‘)
73 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/25(水) 12:03:27 ID:x2hyuoc0
東京暮色での山田五十鈴と有馬稲子の関係は、嵯峨三智子と五十鈴の関係 を思わせて重いです。
小津映画は、セリフが棒読みだと感じるのは、自分だけでせうか?
74が不自然だと感じるのは、自分だけでせうか?
>>74 つーか、一体どこで叫んだり、唸ったりするんですか?
77 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 01:59:40 ID:CqioyftF
棒読みの魅力を理解するには最低2000本の映画を見ないとダメだわ。 それでも分からないなら、映画見ないで一生を終えて下さい。 (棒読みにしか聞こえない感性が貧しいと言う説もある)
東京暮色の冒頭、浦辺粂子とのやりとりの笠智衆が異常に硬い。 東京暮色の笠智衆は全編棒読み状態なかんじは否めない。でもスキダーー (´・∀・‘)
あれは笠智衆なりに娘にうるさい父親を演じているのだろう。
80 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 09:37:45 ID:ChMRg+G7
笠智衆の若い頃ってイチローに似てるね。
81 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 10:02:18 ID:wG4i8dc4
阿部寛にも似ている。
82 :
74 :2005/05/27(金) 11:46:16 ID:BxcSarMk
べつに煽ってるわけじゃなくて、小津ファンのひとりとして前から疑問だったんだけれど。 セリフが棒読みっぽく聞こえる理由 1.単なる気のせい。ストーリーが淡々としているで、そういうイメージをもってしまう。 2.小津の演出。故意に抑制した会話が小津映画の持ち味。 3.小津映画といわず、この頃の日本映画にある独特のスタイルの一つ。 この中のどれかじゃないかと、思ふ。 ここには、詳しい人が多いので、教えてもらえるとうれしい…
4.笠知衆のせい
84 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 12:21:19 ID:1ha0cxfB
>小津映画は、セリフが棒読みだと感じるのは、自分だけでせうか? みんな言ってるじゃん。 脚本読みは小津がまず自分で読んで聞かせて、それと同じように しゃべるよう求められたというからねぇ。
85 :
74 :2005/05/27(金) 12:30:49 ID:BxcSarMk
86 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 12:31:05 ID:hORMzGi3
じゃ、小津の読みがヘタなんじゃん。 納得した。
87 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 13:34:56 ID:ChMRg+G7
でも逆に、現在の映画やテレビドラマの台詞回しが果たして「棒読み」 でなく「自然」であるのかって問題もある。 洋画の吹き替え(特に女性だが)などやたら仰々しく、その過度の抑揚が かえって人物像とドラマ性の浅薄さを際立たせていることすらある。 演出や台詞の歴史については全く知らないが、「棒読み」から「抑揚」へ の流れは、決して「不自然」から「自然」への流れとシンクロするものではない のではないか
>>87 よく、「小津は静かな映画」という誤解があるが、「棒読みが不自然」というのもそ
れに近い間違いだと思うよ。実際は、小津映画は人間関係の相克が繊細で劇的で、ちっと
も静かではないし淡々ともしていない。
それに棒読みは不自然だろうか? 普通に人間が話すとき、そんなに抑揚を込めているかというと違
うわけでね。かといって本当に「棒読み」させると、それこそ劇的再現−芝居−にならない。
抑揚を込め過ぎずに感情を表出させるための計算でしょ? 台本の次元で、すでにそ
ういう読み方をさせることを前提で台詞を書いているわけだし。
時間まで計測していたというあの緻密なカット割、構図と同じくすべてが演出だよ。
いかにも抑揚を込めて台詞を喋らせるのは嫌だ。そこで会話にも「棒読み」調の規律を俳優 に要求するが、そのまま普通の台詞を渡して棒にして読ませたのでは、劇的再現は成立しない。 そこで、そういう読み方に適した台詞が練りに練って書かれる。 台詞や立ち居振る舞いのひとつひとつに、いかにも「芝居」めいた抑揚と「素」の 両者の妥結点を設定して、それを厳密に俳優に要求する、ということでは? 役者は良くも悪くも何かと芝居したがるからね。かといって素人では動きや台詞はこなせないし。 ワンポイント的に菅原通済が出てきたりはするけどね。
「芝居がからない」というのと「棒読み」を同列に語るのはおかしいよ。
確かにおかしい。
>>88 ,89は長いのにほとんど内容がない。
92 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 16:19:50 ID:f/QA5Bo1
「棒読み」+稽古→「芝居めく」(素人的段階) 「芝居めく」+稽古+演出→「芝居がからない」(玄人的段階) 「芝居がからない」+稽古+演出+劇的表現の進化+メディアの多様化→「芝居めくU」(飽和的段階) 「芝居めくU」+稽古+小津の演出→「芝居の解体」→「棒読みに聞こえる」(小津的段階)
>>92 そう整理してみると、小津はやはり神だな。普通は「素人的段階」か「玄人的段階」までし
かいかない。それが熱演とか巧い芝居と言われる。あるいは飽和的段階で止まる。
もしくは飽和的段階を突き詰めて映画的様式を達成する。
神だが、唯一無二で誰にでもできる芸当ではないな。やはり、当時の撮影所の機構と、
プロの俳優を使いこなして得られる時代的産物だったのだろう。
もっとも成瀬であれ木下であれ、技巧(カット割や具体的な動作の演出)により、あ
る意味で芝居を解体して再構成しているのだけれどね。
木下など例えば「そこで目をパチッとしなさい」と指示し、役者が訳もわからず言われた
通りにしてみると、そのカットが途中で何げなく入ることで凄くいいアクセントになる。
そういう技巧は冴えていたそうだ。そういう巧い監督に当たった役者は幸せだよね。
ただある程度役者にも能力がないと、 成瀬や木下から得たことを身につけるのは難しいね。
成瀬や木下は役者が何やっているか分からないことがあるくらいだから、 小津はどちらかというと丁寧に演技指導する方だな。二人に比較すると。
小津の場合は、徹底的に指導する役者と 素を生かす役者を使い分けてると思う。
97 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 18:49:26 ID:TqlVy6SR
>素を生かす役者 杉村、浪花あたりか
「宗方姉妹」の高峰秀子も入るんじゃない?
99 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/27(金) 22:47:08 ID:SpLMo+dg
8月のDVD単体発売が待ち遠しい!
>>96 徹底的に指導するかどうかは、
その人が言った通りに出来るかどうかにかかっていて、
素を生かすかどうかとは関係ない、それが小津の演出じゃない?
>>98 に出た高峰秀子なんかは、言われた通りすぐ出来ちゃうから。
淡島千景とか。滅茶苦茶器用だからね。
浪花は、指示通り出来なくて、開き直っていつものままやったらOKだったけど、
その後は呼ばれなかったと他のスレに書いてあった。
淡島千景はインタビューで、こと細かに指示されたって言ってるよね。 麦秋の話だけど。
笠さんは、とうとう最後までいつも怒られどうしだったって書いてるね。 原節子は一発でOKだった友。 笠さんの場合は「怒られ役」だったことも否定できないのでは。
103 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/28(土) 15:36:08 ID:cTB4NsDS
>まぁだだよなんか見ると 黒澤も結局は最終的には小津をやりたかったんだなって思うよ 黒澤は最初から最後まで一貫してるよ。
104 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/28(土) 15:47:56 ID:D0Nm2MMy
アグファが倒産した!
105 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/28(土) 21:15:18 ID:ExTSoFpq
107 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/29(日) 03:23:56 ID:Bj+87JbE
やっと小津のDVD単品で発売されるね。^^V 一週間前にボックス買っちゃったけどね…orz
108 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/29(日) 04:00:33 ID:4nmk9lA6
よっかった・・・僕もVHSで何本か持ってたから
フィリピンの日本兵のニュースなんか見てると もし「東京物語」の紀子さんの行方不明になった旦那だったら? とか思ってしまった。 あの神々しかった紀子さんが干からびて孤独死でもされてたら むごすぎる。戦争は悲惨だと感じたよ。
110 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/30(月) 18:11:54 ID:Z+IXWE15
『秋日和』でも原節子は孤独に終わるけど、最後の呼び鈴の部分がいいね。 結局訪ねて来るのは娘の友人(岡田茉莉子)なんだけど、原よりも観ているこちらの 方が何かを期待してしまう。でもやっぱり孤独なんだ。
111 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/30(月) 23:16:11 ID:Ez7QzRnD
小津が死んだときの黒澤や映画関係者などのコメントとかあるの?
112 :
この子の名無しのお祝いに :2005/05/31(火) 21:39:35 ID:TbDUp7aE
おはようみて思ったけど 当時コメディアンや喜劇俳優がまったく出ていない 主役級俳優が3人も出ているある意味バカバカしいこの手のコメディ映画ってあったの?
>>110 岡田茉莉子は主役じゃなかったけど、いい役貰ってるよな。
>>112 「足をさわった女」なんてそうなんじゃないかな。
114だけど、 もしかしてハナ肇は当時TVでは「コメディアンや喜劇俳優」だったかな? 映画は初演のはず。
117 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/07(火) 01:35:44 ID:CWh096ky
「足にさわった女」って増村のほうのことか…
市川崑のも面白いんだが、50年代の市川崑の映画には
>>112 にいうようなの
多いかも。
「結婚行進曲」
「愛人」
「足にさわった女」
「あの手この手」
「億万長者」
「女性に関する十二章」
「青春怪談」
118 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/07(火) 20:34:58 ID:Pqmn9JAP
>>116 ディアンとかコミックバンドボードビリアンじゃん
>>117 あれ、勘違いした。
崑のは越路吹雪、池部良、山村聡か。
114では崑やつのことをいっていたつもり(w
120 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/09(木) 10:47:36 ID:Q9H14eLz
加えてデビュー間もない岡田茉莉子までチラッと登場する。
121 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/09(木) 20:06:09 ID:nO1/spx+
誰か「彼岸花」研究した人いますか?居たら是非意見お願いします。 あの真っ赤なヤカンと白い障子、節子のかばんが赤白なのは結婚のメタファーととってもいいの?
ヤカンは朱色
123 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/09(木) 21:47:19 ID:Fu57x6jn
違うんじゃないの?>121
>>121 >あの真っ赤なヤカンと白い障子、節子のかばんが赤白なのは結婚のメタファーととってもいいの?
何を言ってるんだ。
赤と白と言えば、最後の晩餐のワインとパン。
つまりキリストの血と肉じゃないか。
125 :
121 :2005/06/09(木) 22:07:26 ID:+/RY53dB
それはやっぱり勝手に読みすぎか。 彼岸花の話はおいといてもいいので小津作品色彩研究した人の話キボン。
>>125 >小津作品色彩研究した人
Wilhelm Wenders
121みたいな解釈があってもいいと思うけど、 ちょっとキツイな。 ところで、小津は白をあまり重要視してないとゆうか、好んで使ってないと思うが、どうよ。 緑がよく出てくるのは、「研究」に値するとも思うが。
>>128 でもヒロインのブラウスは皆そろって白じゃない?
当時の女性用のブラウスは、たいてい白。
女性版Yシャツだから当然。ブラウスの装着率は?
ブラの装着率、の間違い?
逆に、白を重要視した映画作家って誰? とりあえず思い付くのは、ゴダールとニックかな。
キューブリック
>>132 それでもいいや。
エプロン(当然白)多用作家とか。フォードとかになるかな。
吉村公三郎で緑のやたら多い作品があったが。
というか単純に当時の流行の色でしょう?
このスレの住人は、話を理屈っぽくしたがるのが不自然。
138 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/11(土) 14:51:00 ID:wAIZCngZ
みんなの中の小津映画ベスト3教えて欲しい。
139 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/11(土) 20:51:38 ID:87nKixye
三本選ぶと時期が戦前に偏る。だから時代別にあげてみよう。 まったくの個人的な好みでいうと 戦前 生まれてはみたけれど 戦後白黒 お茶漬の味 戦後カラー 小早川家の秋 ただ客観的に質が高そうなのでいうと、 乳ありき 麦秋 秋刀魚の味 こんな感じになるのか? カラーの6本は個人的にはみんな好きなんだが、「お早よう」もふくめ 評価は色々ですね。
140 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/11(土) 21:02:32 ID:B/bFCnvC
東京画 変態家族 兄貴の嫁はん 生きてはみたけれど
東京画かよ!?
麦秋 東京暮色 淑女は何を忘れたか 全くの個人的主観っす。
単に観る機会が20回を超えるものでいえば 晩春 秋刀魚の味 早春
144 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/11(土) 22:37:24 ID:D/UgSZzC
東京物語 秋刀魚の味 彼岸花
>全くの個人的主観っす。 みんなそうだよw 生まれてはみたけれど 麦秋 彼岸花
うわー。142さんにカブりまくりだけど 淑女は何を忘れたか 東京暮色 浮草 あれ?小津は本当は好きじゃないのかな〜w
147 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/12(日) 00:38:15 ID:PUE93+B8
ともかく小津はいいときに死んだよ 斜陽の映画界で小津の映画では松竹もいずれ切らざるをなかっただろうし
たしかに・・・
149 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/12(日) 01:16:18 ID:PUE93+B8
小津って 東京物語ぐらいまでは結構女優を固定してたけど 早春以降は心境の変化か松竹の意向か一作ずつ若手ヒロインを起用してたんだよな 早春→岸 東京暮色→有馬 彼岸花、お早よう→久我 秋日和→岡田、司 秋刀魚→岩下 次回作の大根では誰が起用されてたんだろう
次も岩下だったのでは
151 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/12(日) 04:47:57 ID:C14d5IpK
結局松竹の若手スターは一通り使ってみた感じかな。 上の女優の中でも、岸と岩下以外はなんらかの形で二回使っている。 司は東宝から借りてきて、出向してもまた起用。 「絢爛たる影絵」を読むと、岸、岩下はさも小津に気に入られ、また小津の 映画にピッタリあっていたすばらしい女優のように描かれている。 その一方で有馬稲子へのやたらと厳しい視線。 しかし「東京暮色」でヒロインを演じて、すぐ後に「彼岸花」でも重要な娘役を演じている。
>>149 有馬は岸に逃げられたからという事情だろう。
それから起用という事で言えば、岩下は秋日和でちょい役デビュー。
153 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/12(日) 14:52:58 ID:1EMv8t3z
そうだ、岩下も二度出てたな、「どうぞ」としか言わない役…
「浮草」だけ何で大映なの? 若尾文子に誘われてぇ。 京マチ子、今こんなイイ女いねぇ。
155 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/12(日) 23:02:11 ID:X0mL/pvO
「彼岸花」に山本富士子を借りた時の交換条件が、小津が大映で一本撮ることだったから。 そのおかげで、俳優だけでなく、宮川一夫キャメラマンの小津作品が出来たし、 松竹ではありえない、大雨のシーンが見られることになった。
浮草だけ、ってことはないよ。 宗方姉妹も小早川家の秋も松竹じゃない。
『浮草』は脳内再生できるくらい好きなんだけど 1ケ所だけ出てくる俯瞰シーンだけは、どうしても違和感がある。 しかも笠智衆のシーンだもんな〜。
お前等に教えてやるよ。 「浮草」は実は戦前の映画「浮草物語」のパクリなんだぜ。 ところで、「浮草」の雨のシーンは、なんであんな凄いんだ? 奇跡としか思えん。
どうレスすればいいのやら
160 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/13(月) 00:07:58 ID:MLCEwoje
浮雲も小早川も雁治郎の役柄やキャラ設定がまったく同じ
役柄は違うだろ
162 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/13(月) 00:12:07 ID:sgqnT17s
浮雲ってことはないだろ
163 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/13(月) 00:16:55 ID:MLCEwoje
恫喝、家族よりも女遊び、哀れな末路、家族の長、家族に多大な迷惑
だから浮雲には出てないって
浮雲は小津じゃないでしょ。
>>163 哀れな末路、って違う気がするな。
小早川では杉村春子が言ってたように大往生で幸せな最期だったんじゃないのかな。
浮草でも劇団は失ったけど京マチ子はついてきてくれたし、
杉村春子、川口浩との家族の絆も以前より強くなって、希望が持てるエンディングだと思う。
167 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/13(月) 12:55:52 ID:m1VBoAIm
>>155 山本の交換条件は有馬.小津が大映で撮ったのは溝口との約束があったから。
168 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/13(月) 20:55:10 ID:dl/KT3HS
>>155 これって五社協定に違反してないのか?
交換条件ならOKなのか?
言いだしっぺの永田だろ?
小津は五社協定やぶりのために、 わざと、お返しどうのこうのは曖昧にしているような希ガス。 絹代の日活での監督、脚本での協力、 山本武プロの日活移籍、直後の長期お休みなども込みで考えると面白い。 けどあまり語る人がいないので実際のところどうなのかよく分からない…
172 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/14(火) 05:15:14 ID:3M+b/Ime
大映製作本部長 松山英夫氏の話「世間で『彼岸花』に山本富士子を貸したお返しに、 小津さんが大映でとるという話が伝えられているが、全くの誤りだ。 山本富士子のバーター取引は有馬稲子だった。もっとも、有馬君を借りる権利はいまだに保留してるが・・・」 (「毎日新聞」昭和34年6月1日夕刊) 結局、「権利」は行使されないのでした。
小津は五社協定には否定的だったから、 松竹と大映の貸し借りじゃなくて、小津個人の貸し借りにしたかったのかな? 出演料、演出料はいったいどうなっていたのかね?
174 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/14(火) 21:09:55 ID:CJmCSgGP
これだとこれを逆手にとって 日活と交換条件をしようとする動きとかなかったの?
五社協定はすぐに日活を含めた六社協定になりました。 その後新東宝が倒れて五社協定に戻る。
176 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/14(火) 22:54:38 ID:Gdk2xvhD
夜汽車の赤いテールランプがイイ! 「浮草」小津はあの色とりたくてランプ増設。 黒澤の「天国と地獄」の遠景タクシーの ヘッドライト増設といい、こだわる絵は最近ないな。
篠田正浩に比べたら小津なんかクズだよw
近所のツタヤで小津・成瀬のタイトルが増えた。 ただ溝口があまりない。定番の『雨月物語』くらい
新宿TSUTAYAには感動したな。 ビデオだけどレンタルで溝口とか成瀬とか戦前の小津作品が 並んでるんだもん。w 都内でラインナップ最強のレンタル店って何処ですか?
新宿TSUTAYAだと思うよ。
181 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/17(金) 22:22:20 ID:3KzsqRHt
新宿TUTAYAって成瀬ってほとんどパッケージだけだろ? 中身が常にない
東京在住じゃなくても新宿のTUTAYAで借りられますかね? 地元のTUTAYA会員カードで。
少し前に全国共通カードになったでしょ。 フランチャイズだから以前は別々だったけど。
>>183 そうですか。
こんど新宿に行ったときにでもTUTAYA寄ってみます。
185 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/18(土) 01:00:06 ID:cTJ1RYk3
>>179 確認だが
それってアルタの前のところのことだよな?
前に紀伊国屋や松坂屋がある
松坂屋て…名古屋の人? 紀伊国屋書店の角にあるところね。
187 :
笠血臭 :2005/06/20(月) 21:15:08 ID:cy31Aa8C
カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。 常に左右対称を基本とした俳優たちの座る位置は不自然。 カメラが畳をなめて低いアングルから人物を捉えるのは不自然。 会話中に音楽をあまり流さないのは不自然。 カットのつなぎにオーバーラップ、フェードイン/アウトを使わないのは不自然。 実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかったのは不自然。 尊敬していた志賀直哉の作品を一度も映画化しなかったのは不自然。 「秋刀魚の味」「お茶漬けの味」はあるのに「豆腐の味」が無いのは不自然。 映画監督なのに自分を豆腐屋と言ったのは不自然。 「生まれてはみたけれど」で昭和七年に郊外で電車がひっきりなしに通るのは不自然。 「和製喧嘩友達」で吉谷久雄がナフタリンを角砂糖と間違えて数個も頬張るのは不自然。 「東京暮色」でこたつを使っているのに、常に襖が開いているのは不自然。 「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。 「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。 「風の中の牝鶏」で絹代が後頭部を打ちつけながら階段から落ちたのに怪我をしないのは不自然。 「風の中の牝鶏」でガスタンクを何度も映すのは不自然。 「晩春」で床につく原節子が異様に濃メークなのは不自然。 「早春」で設定は夏なのにタイトルが早春なのは不自然。 「麦秋」で未婚女性が離婚経験者みたいなセリフを言うのは不自然。 「麦秋」で杉村春子が息子に頼まれた訳でもないのに原節子に嫁になってくれと唐突に頼むのは不自然。 「秋日和」で妻の夫への呼称が「あんた」「あなた」とワンシーンで変化するのは不自然。 「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。 「浮草」で劇中劇でもないのに楽屋裏で花吹雪がチラチラ舞い落ちるのは不自然。 「浮草」で三井が「待ってますよ」を四回も連続で言うのは不自然。 「父ありき」で父と子がピッタリと息を揃えて釣り竿を引き上げ垂らし直すのは不自然。 「父ありき」で骨壷を列車の網棚に置くのは不自然。 「東京物語」で老夫婦が同じ姿勢、同じ方向を向いて旅行の準備をするのは不自然。 「東京物語」でバスの乗客がみんな無言で同じ方向を見ているのは不自然。 「小早川家の秋」で愛人が父親の遺体を内輪で扇ぐのは不自然。 「戸田家の兄妹」で写真は飾っているのに仏壇が出てこないのは不自然。 「お早よう」で「きく」と言われて「月光仮面」と答えるシリトリは不自然。 「秋刀魚の味」で団地のベランダに干されている布団の数が多いのは不自然。 「秋刀魚の味」で岩下志麻がアイロンかけ中、暑い日でもないのにタオルを首に巻いているのは不自然。 「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。 小津映画は不自然だらけのバカ映画
188 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/20(月) 22:07:26 ID:Oyig8U0J
>>187 「不自然」を許容できないお前が<ウ゛ァカ>を証明www
半分観て半分寝るのが小津映画の観かた。
193 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 00:34:42 ID:UDiKOixx
>>187 まだ若い笠智秋に爺さん役をさせるのは不自然というのはどうよ。
不自然シリーズが好きになれずにヴァカだと思うのは、とても不自然。
生きたまま女神になったのが吉永小百合だとすると、 『東京物語』でまだ40歳代だった笠は、生きたまま仏になった。
>>195 原節子じゃなくて吉永小百合なのが不自然。
東京暮色がキネ旬で19位だったのは自然。
198 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 02:46:00 ID:q0JpHgWS
小津が三重大学を落ちたのは自然。
199 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 04:33:27 ID:q0JpHgWS
『東京の女』で、岡田嘉子がやっていた「いかがわしいこと」とは・・・ 1.酒場で売春 2.稼いだカネをコミンテルンに(ry
200 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 07:40:09 ID:1Pep6SMa
200
不自然シリーズは映画初心者が陥りやすい『傲慢』の見苦しい典型だが、最後の1行が余分。
自分が見えてない人キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
203 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/21(火) 21:40:48 ID:waQhoCME
世界の森繁が小早川の秋での自分の扱いに怒ったのは自然
204 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 01:37:17 ID:zvMR02aJ
>「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。 スターウォーズEP6ではマスクを脱いだアナキンの顔にちゃんと傷があった。 小津はルーカスの足元にも及ばないね。
「不自然シリーズ」飽きたね。 「小津と漱石」やってみる? 俺自信無いけど・・・
206 :
深作 :2005/06/22(水) 03:10:24 ID:ktP1dbTJ
207 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 04:11:18 ID:PC6hqK80
ルーカスとかエドウッドとか、オコチャマ好みwww
208 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 08:31:35 ID:6d9X99ye
>>205 よくわからんがとりあえずやってみて、「小津と漱石」
笠智秋がトンネルを抜けると、そこは雪国だった。 あ、なんか違うような…
>>209 絶版だけに神保町で3000円の値がついてた。
僕はラッキー(?)にもブック○フで100円で手に入れました(^^
212 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/22(水) 22:16:49 ID:B7kD7qHj
小津と漱石に期待アゲ
213 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/26(日) 12:11:11 ID:7qaxDq0P
age
214 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/26(日) 12:17:02 ID:fKJat6mp
引用なのか、自分で記述したのか分からない状態。 世間一般では盗用といわれている奴。 ちなみに夏にフィルムセンターで清水宏『銀河』をやるよ。 小津、成瀬がスキー場面を応援監督した(!)らしいから、 小津のコンプリートを目指している人は是非(w 16mmマスターポジが松竹に残っていたらしい。それから起こした新しいフィルム。
216 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/27(月) 01:24:15 ID:Ne3OkoFN
217 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/27(月) 09:01:08 ID:f6rjO+Nx
で、東大教授に出世したわけかw
219 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/28(火) 16:52:21 ID:BTk+d8Y5
浜野の「小津安二郎」よんだけど、小津や周辺の人の発言やエピソードが盛り込まれてて 便利だが(だいたいどっかで読んだりして知ってるのが多いけど)、文中に まったく出典をしめしていないから、そこらへんが問題になったんでしょうかね。 自分の批評を展開するというより、そういった発言を紹介する部分が多いだけに、 なおさらね。
それって、そもそもモノ書きとして失格じゃん(w
「お茶漬けの味」の冒頭。 車の中で体が上下に揺れる木暮と津島が妙にエロいじゃねぇか。
222 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 00:16:08 ID:auz/Wrqz
223 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 00:20:44 ID:3FR4xzm8
騎上位
>>216 黒澤の助監督っていつの話なんだろう? まあ浜野さんのやってること(あちこちの
コンテンツ業界の集まりに出てはもっともらしいことを吹きまくる)は
ヤマ師に近いと思うよ。
岩波新書の事件(普通のライターならともかく「学者」「研究者」がこういう
ことをやっちゃ・・・)を起こしてからも学界を追放されるどころか、逆に
東大に招かれて出世しているので、相当に世渡りは上手いんだろうね。
1951年生まれで黒澤の現場に助監督としていたというと、どう考えても 影武者(1980)より後だろうね。 たとえば影武者のクレジットを見ると、監督部チーフという肩書きの本多猪四郎を筆頭に 監督助手という肩書きには岡田文亮の名前がある。 本多は言うに及ばず、岡田も60年代から映画界に助監督として働いていたベテラン。 そこから考えると浜野氏が黒澤の現場で「助監督」と呼ぶに値するポストにいたとは到底考えにくい。
>>225 かつて黒澤監督関連のプロジェクトのどこかにいた、という意味かな? あるいは
学生・院生・助手時代に現場に出入りしていたとか?
フォースや見習いでも助監督は助監督だし。本編にクレジットされていれば分かるのだが。
浜野氏は以前に「放送教育開発センター」(現・メディア教育開発センター、付属して総合研究大学院大
学大学院文化科学研究科メディア社会文化専攻を付設、だって)にいたので、
その頃に黒澤関連で何かやったことがあるのかもしれない。
浜野氏は黒澤プロ関連のデジタル・アーカイブにも協力しているようなので、黒澤プロ
としても「助監督」を名乗ることを放任さざるを得ないのだろう。
そういえばアルバート・ピュンも「俺は黒澤の助監督だった」と名乗ってるらしいなw
ピュンは「デルス・ウザーラ」の現場にいたとかいないとか。
227 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/29(水) 12:26:35 ID:xPogBpx9
>まあ浜野さんのやってること(あちこちの >コンテンツ業界の集まりに出てはもっともらしいことを吹きまくる) 実に簡にして要を得た解説乙w
「お早よう」のしりとり きく→月光仮面 赤胴鈴之助 ギャグとはいえセンス悪すぎだよ小津
229 :
この子の名無しのお祝いに :2005/06/30(木) 22:04:12 ID:FhlaXhTS
なあに? おしっこ?
「お早よう」の駄作ぶりはどうしたことでしょう。 住宅のあまりにもの醜い姿にまず驚きます。 汚かったり貧相だったりするのとは違う、あまりにもの卑しさ。 そして屁の遊びが、ギャグだったとは・・・。 全てがアホらしく、なおかつガキ二人が実に鬱陶しい。 最後にテレビを買ってやるのなんて無茶苦茶。 小津の駄作ですね。
あれは戦後の日本人の退化を描いた映画だから、あれでいいんですよ。
しかしあのオープンセットはひどいなあ。 土手の脇にある、それ以外はあんまりいいところないなあ。 用水路作ったりとかなんかねーのかよ… タチのプレイタイムみたいな効果を狙ったのかも知れないが、それにしてもひどい。
音楽評論の渋谷陽一がお早うを見て 「些細な隣家同士の喧嘩を1本の映画にしてしまうなんて下手なロック気取りよりアバンギャルドだ」 なんて言ってた
俺から見れば英語もわからんのにロック雑誌の出版社社長に納まってひと財産なしている存在の方がよっぽどアヴァンギャルドに見えるがね。
>>230 私は、初めて小津安次郎の映画を見ました。
お早うです。
私的にはこの映画は、そんなにつまらないとおもいませんでしたが・・・。
特に出てくる二人の兄弟の無邪気な姿には、心を洗われたくらいです。
いさむちゃんの愛くるしい姿は、すごく焼きついています。
これを機に小津作品をこれからも見てみようと思います。
NHK-BS2 懐かし映画劇場 7月26日(火) 後1:00〜3:17 「東京物語」1953年
237 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/02(土) 18:20:01 ID:YcFBIDYG
俺も見たよ、「お早よう」ってやつ。 こないだ沖縄から帰りのフェリーの中で。 しりとりなのに「きく」のあとに「月光仮面」とか言うガキ。 親と喧嘩して口をきかないストライキを始めたはいいが、学校や 外の世界にまでそれをやってしまって自らの首を絞めるだけの 結果になることが予測できない中学生。 おでこを押すとおならを出すという遊び(くそくだらない)が うまくできなくて毎回パンツを汚す中学生。 おまわりが来たくらいで、土手に飯桶とやかんを置き忘れて逃げるガキ。(ちゃんと持って逃げろよ) 小津さんて、子供を馬鹿にしてるのかな〜とは思ったな。 いくらなんでもあんな馬鹿じゃなかったぞ俺があのくらいの頃は。
実際、小津は子供を撮るの巧くないよな。 じじいばばあはあんなに巧いのに。 「大人の見る絵本 生れてはみたけれど」はいい方だけど、 それでも大人が頭の中で考えた子供って雰囲気がある。
「お早よう」で佐田が雲の形が面白いなと言ったのに雲のカットが無いのは不自然。 「お早よう」で「きく」の次に「月光仮面」「赤胴鈴之助」と子供が言うしりとりは不自然。 「お早よう」で久我が帰るとき「ごめんください」と言うのは不自然。 「お早よう」は不自然だらけのバカ映画
>>235 >二人の兄弟の無邪気な姿には、心を洗われたくらいです。
無邪気というより糞生意気だったぞ。
ガキ二人の将来が心配になったほどだ。
両親を殺(ry
241 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/04(月) 03:21:10 ID:+RUJ7slq
小津映画の子供と言えば、青木富夫。 去年訃報を聞いたときはショックだった。
>239 >「お早よう」で久我が帰るとき「ごめんください」と言うのは不自然。 「ごめんください」って、「失礼します」みたいな感じの別れの挨拶だよ。 今でも50代以上の女性は普通に使ってる。 「きく」「月光仮面」…っていうのはマジで意味わからない。 何かのシャレ?
「きく」「く」の次の字「け」 「げっこうかめん」「ん」の次の字「あ」 「あかどうすずのすけ」 昔の子供は1字ずつずれる高等なしりとりをする
244 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/06(水) 00:38:56 ID:1RIxyily
>>243 スゴイ発見だ。
小津先生はそこまで考えていたのだろうか。
きっと考えていたのだろう。
「月光仮面」じゃなくて「けっこう仮面」だったら爆笑していたけどな。
というか、そういうルールのしりとりが流行ってたのでは??
>>243 いや勉強になりました。
ホントに時代や世代間の違いで分からない世界ってのはあるね。
特に世相風俗は注釈がないとさっぱりわからないとこがあるよ。
殊に小津の映画などはその時代の世相風俗を如実に反映してるし。
小説などは注釈を巻末にでも付けられるからいいが、映画はそれが
できないぶん、後で自分でフォローするしかないものだな。
みかづき→きく みかづきを見て子供は月光仮面を連想してしまったのでは? で、次の子供がヒーローつながりで赤胴鈴之助と言ってしまった。
「お早よう」は教育上悪いから子供に見せないほうがいい。
250 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/07(木) 01:30:23 ID:dfxI+pt+
最後の久我と佐田の電車を待つときのシーンは何となくわかる 別にしゃべることなど何もないのに、しゃべらないと気まずくなる でもしゃべったら会話が続かなくて余計に気まずくなる 早くこの状況から抜け出したいって思うときあるよ
この二人はしゃべらなくても気まずくない。
252 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/07(木) 18:53:29 ID:r3kae7SX
「小早川家の秋」はいかが? おれはダメだったけど、作品として評価する人います?
好きだけどなあ、「小早川家の秋」
254 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/07(木) 19:36:39 ID:F7pZCnjl
好きだなあ。カラーになってからでも好きなほう
大好き!
256 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/08(金) 10:47:23 ID:277z04FD
>252 今の時代の目線で見たら全然イケてない色男が出るヤツ? ていうかあの時代のイケメンて、みんな老けてるよね
つーか、時代に合ってない先取りした人物が出てくる訳ないだろ。ボケが。
258 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/09(土) 01:51:59 ID:aUPH7rVS
ボケじゃなくて、葉鶏頭です。『浮草』に出てくる花は・・・
259 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/09(土) 21:07:58 ID:KV2TJGkz
>>257 それはお前が物を知らないだけだ。
あんな時代でも、今の時代に通用するイケ面はいた。
ただ、テレビや映画ではそういうイケメンを使えなかっただけ。
ボケはおまえだ。
松竹は特に酷いし。
時代からブッ飛んでる奴を出演させるストーリーならば、そうしてただろうし その必要がないから出してないだけ。 戦前の小津を見れば、それは歴然としてる。 よって256は馬鹿。
262 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/10(日) 01:24:55 ID:htZkcr3W
age
263 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/10(日) 15:53:12 ID:/F8RqDVf
256の書いてあることは、「あいつら老けてる」ということ。 261もそれは認めているのだから、噛み付く時点で261が馬鹿。 257の馬鹿さ加減が小津映画に出てくる愚者役の阿呆に被りますな。 事実老けてんだからしょうがないだろう。 あの映画に出るハンサム野郎は国語の先生みたいだよ、実際。 みたままだろう。 何をそんなに興奮しているのだ、ボケがw
>あんな時代でも、今の時代に通用するイケ面はいた。
とあるのに
>時代からブッ飛んでる奴を出演させるストーリーならば、そうしてた
となるのがぶっ飛びすぎ。
今の時代のイケ面がまるで宇宙人であるかのような物言いだな。
使わなかったのは小津君の趣味に合わないとか、それこそ当事者に
しかわからんことだ。
そもそも
>今の時代の目線で見たら全然イケてない色男が出る
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
のどこも間違いではないのだし
小津の映画を見て、あの時代のイケメンがみんな老けてると
いうことには異論はないんだろ?
何がそんなに逆鱗にふれたんだか。
「老けている」「イケてない」という言葉だけが
>>257 =261の脳内で
巨大化して破裂でもしたか?
265 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/10(日) 17:57:49 ID:57hEOvLu
秋刀魚の味の東野さんは素晴らしいですよね。 魚へんに豊と書いて鱧。いいですよねえ・・・ しかし、教職を引退したらラーメン屋になっていたというのは どうなんでしょう?そんなもんなのかなあ・・・
「東京の合唱」の斉藤達雄も 教職を退いた後にカレー屋を始めてたよね。
『老けてる』は褒め言葉ですから気にすることないですよ
268 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/10(日) 21:15:00 ID:1ZKRrSJ4
戦前なら師範出の中学教師なんて今の高校教師よりはずっと地位も高かったで しょうけど、戦争をはさんでということでしょうかね。 (そういえば小津は師範に落ちていたっけ)
>>265 戦後は、代用教員問題など多くの問題を抱えており、
年金、給与が充実するのに少し時間がかかった。
後藤田正治の助言で、田中角栄が大きな予算増をやったことが知られている。
>>268 はっきりは描いてないけど、小津と同じ代用教員という設定と思われ
271 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/10(日) 21:34:10 ID:1ZKRrSJ4
あー代用なら話通るね… 「一人息子」の主人公も、挫折して代用教員、みたいな感じだし。
272 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 00:28:05 ID:qP4ysGS8
『非常線の女』で、主人公のギャングが、水久保澄子より田中絹代を選ぶのは不自然。
「お早よう」を観たうちの子供がやたらオナラをしたり 口を聞かなくなったり、しりとりを間違えたりでおかしくなってしまいました。 小津映画は教育上良くないですわね。
274 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 01:06:30 ID:6+lqIKtd
ウンコをチビらないよいに気をつけて下さい。
275 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 21:34:19 ID:Wgov6XQG
276 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 21:35:47 ID:LRlU2Q+y
小津って 独特のカメラワークやユニークな様式美をも見てる評論家に評価が高いのはわかるけど 欧州の一般人にも受け入れられてるのがよくわからん ストーリーも普遍的なものが多いけど欧米人にはなかなか日本文化は理解不能だろうし
>>276 ほとんどの日本人もそう考えていたから、溝口とか黒澤と違ってあまり海外に紹介されなかったんだが、
最初はイギリス、次がフランスだったのかな(ここらへん記憶が不正確)、
観客は小津映画に「文化」を見るのではなく「家族」「人間」を見ていた。
ヴェンダースも、小津映画に出て来る家族は世界の家族だみたいなことを言ってる。
279 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 21:48:12 ID:LRlU2Q+y
ストーリーが最初から最後まで全然起伏がないのが 逆にヨーロッパ人には安心して見れるのかな
ジャームッシュは、ストパラのキャンペーンで初めて来日したとき、 日本でありったけの小津と溝口のビデオを買い込んだ。 当然英語字幕はないんだけど、それでも構わない、画面をみればあるていどわかるからと言っている。 ジャームッシュは留学中のパリで小津に初めてであったというからヴェンダースよりちょい後のこと。 多分アンゲロプーロス、キアロスタミ、ホウシャオシェンも70年代にパリで小津を見たらしい。 ヴェンダースはともかく、他のひとたちは日本語音声にフランス語字幕だからあまり言葉の意味はわからなかったが、それでも一様に衝撃をうけたと言っている。
281 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 23:27:31 ID:Szl06t4f
「彼岸花」のストーリーをガイジンがわかるとは とても思えない。 例えば、「彼岸花」の終盤、笠智衆の「楠正行如意輪堂の辞世」の延々と つづく異様な詩吟の場面設定。 楠正成→戦争と直感できる人は日本人でももはや少ないだろう。
>>276 まああんまりたくさんの人間に見られているわけじゃないけど、
美学的な面だけじゃなく、ストーリーに関して、高橋治の本に、
フランス人だったかアメリカ人だったかが、
「エレクトラコンプレックスを描いて、これほど美しい作品は他に知らない」
と「晩春」の事を言っていた、と書いてあったよ。
小津はインセストタブーを映画居ている自覚があったかどうか、
いまだによく分からないんだが…(描かれていることははっきりしているんだけど)
ああいうのを小津はインセストタブーだと思っていたのかどうか…
>>281 日本人でも少ないなら、
日本人であろうがなかろうが、「彼岸花」への理解度は同じである、
少なくとも「楠正行如意輪堂〜」についてはそうだって結論になるんじゃないの? (w
284 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 23:40:43 ID:cNGyacN3
小津って戦後すぐってどういう位置づけだったの? すでに日本最高の監督だったの? つまり欧米で評価されたから日本で再評価された いつものパターンではないの? ヨーロッパで本格的に評論家に評価されたのって小津の死後ですよね? 黒澤もまだまだ当時は小津よりも格下だったと思うし
285 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/14(木) 23:43:12 ID:cNGyacN3
>>281 小津が欧米で評価されてる作品って
アイワズボーンバットと
晩春、麦秋、東京物語、秋刀魚の味といった親子の様式美だけじゃないの?
あとはそれほど評価はとりたてては高くないんじゃないの?
>>284 戦後直後は低迷。
「晩春」以降、キネ旬ベストテンは黒沢、今井に次ぐ常連。
興業収入も何度かベストテン入りしている。(作風を考えるとこれは驚きだ)
生前に海外で賞を貰っているはず。
黒沢は戦後すぐにいまいと並んで一番の監督に踊り出た。
>>287 まあそう言うな。
285は、「大人の見る絵本 生まれてはみたけれど」ともI was born, butとも書けないほどにはよい頭脳なんだから。
289 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/15(金) 00:39:01 ID:dfYx1fcE
戦後直後って長屋紳士録だろ そんなに低迷してたのか?
>>289 作品の質としてはあまり落ちてないと思うけど、
客の入りや評論家の評判が悪かったとよく書かれているね。
その頃の批評は読んだことがあるけど、
興業成績が具体的にどの程度だったかは知らない。
長く一緒にやった飯田蝶子、 吉川満子とは「長屋紳士録」が最後。
「風の中の牝鶏」も当時の世評はイマイチだったらしい。
「お茶漬けの味」で、佐分利信の会社のショットに切り替わるときは ほとんどドリーインになるのは意表をつく。自宅でも一回あったか。 どういう意図なのだろうか。
293 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/15(金) 02:57:07 ID:oyi32G4I
>>284 戦前すでに日本最高の監督ではあった。作品はヒットしない時期もあったけど。
戦前キネ旬で四度も一位になったなんて小津しかいなかったはずで。
294 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/15(金) 06:44:26 ID:cdhiDnwU
キネ旬信者うぜー
ageながら「ウザイ」と書くお前よりナンボか「まし」だよ。
296 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/15(金) 19:02:44 ID:CaxRvu32
秋刀魚の味でのシーンですが、 笠が東野の店を訪れる。 これはどうも、どうもと、東野はやけに腰が低い。 先日の記念品に何かとは思ったが、とりあえずと現金入りの袋を 東野に渡そうとすると 「これは困ります。いけません。私のようなものをあのような席にお招き いただいただけで、十分なのですから」 「いや、これはほんの気持ちですから」 「いいえ。こればっかりは勘弁して下さい」 二人の会話をさえぎるように客が入ってくる。工場人風の加藤大介である。 加藤「よっ、親父。チャーシューメン」 東野「平山さん、ちょっと失礼を・・・」 加藤「あれ?艦長さんじゃないですかっ!」 笠 「え〜とっあなたは誰でしたっけねえ〜」 加藤「坂本ですよ。あさかぜに乗っていた二等兵曹の」 笠 「ああ、坂本さん」 加藤「ねえ、艦長さん。ちょっと飲みに行きましょうよ。 親父、チャーシューメンもういいや。ここのラーメン不味いんです。 ねえ、親父」 そして二人の会話でこんなのがある。 加藤「ねえ、艦長さん。戦争には負けてしまいましたが、これがもし 勝っててごらんなさいよ。勝ってて。そうしたら、あなたも私も、 今頃ニューヨークですよ。ニューヨーク」 笠 「うん」 加藤「青い目の金髪女が、丸髷結って三味線弾いてますよ。 ざま見ろってんだ。ねえ、艦長」 笠 「うん。負けてよかったじゃないか」 加藤「そうですかねえ。そうかなあ」 笠 「よかったよ。負けて・・・」 もし、アメリカに勝っていたら、日本がアメリカを占領し、アメリカに 日本文化が浸透して、白人の女性も芸者になるだろうという加藤の発想に 対して、「何、馬鹿な事言ってんだ」と否定するのではなく「負けてよか ったよ」と言うことで加藤を納得させてしまう。 確かに白人女性の芸者さんなんて見たくもない。 加藤も何となくそんな雰囲気で納得するあたりが非常に面白い。
>>296 > 加藤「青い目の金髪女が、丸髷結って三味線弾いてますよ。
> ざま見ろってんだ。ねえ、艦長」
これは逆に考えると、日本の黒髪女がパンパンになったり、
GHQ御用達のクラブでダンス踊ったりしていることを言っているわけでしょ。
他の作品を見れば、そのような女性を批判するつもりじゃないことが分かるけど、
考えようによってはずいぶんなセリフをずばっと書くところが野田&小津らしいね。
ちょっとしたコメディタッチに厳しい話を紛れ込ませている。
こういう脚本の練り込み方は本当に巧いね。
笠のやんわりとした戦争批判だけでは流石にちょっと興ざめなんだけど。
298 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/16(土) 21:57:33 ID:fJoFY5jU
今テレビのCM見てて フトもしかしてラーメン国語教師ひょうたん東野とか 飲んだくれ電気屋外交再就職富永さんって水戸黄門?
甘辛人生教室
秋刀魚の味 嫁にやった晩、トリスバーのカウンターでの笠のなんともいえない表情。 秀逸だと思ふ。 あと、それまで飲んでも全く乱れなかった笠が最後に酔っ払う、というのが いいね。
301 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/19(火) 18:58:36 ID:neoQn+sk
記憶が定かではないのですが、 岸田今日子「今日はお葬式ですか?」 笠「まあ、そんなようなもんだ」 岸田今日子「あれ、かけましょうか」 笠「うん」 そこで、軍艦マーチがかかる。 というシーンですよね。違いましたっけ? 確か息子の佐田啓二さんと行った時は断ったんですよね。
302 :
300 :2005/07/19(火) 19:29:03 ID:4/N9QXFz
>>301 そうですね。自分で景気づけに軍艦マーチを口ずさむのですが、逆にそれまで抑えて
いた寂しさがぐっとこみ上げてくるのを表情であらわす。
心に染み込むような、実に見事な演技でした…
来月はバラでDVDでるんだね。
26日にBS2で東京物語やる
>>303 フィルムの都合でカクカク映像になってるやつ
なおってるかな?
カバー写真に興味津々 (明日成瀬のBOXが出るけどいい感じ)
307 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/25(月) 10:59:39 ID:tiEJ/BBO
既出の質問かもしれませんが、フランスのアマゾンで小津のDVD6枚セットが売られてますが、
どなたか購入されたかたがいらっしゃったら画質など伺いたいのですが。
日本だと松竹がバカ高い値段をつけてるので、画質がよければ買ってみようかと思ってるんですけど。
お早う (Bonjour )、小早川家の秋( Dernier Caprice )、麦秋(Fin d'automne )、
秋刀魚の味(Le Gout du sake) 、彼岸花(Fleurs d'equinoxe )、生まれてはみたけれど(Gosses de Tokyo )
|Coffret Yasujiro Ozu : Bonjour / Dernier Caprice / Fin d'automne / Le Gout
|du sake / Fleurs d'equinoxe / Gosses de Tokyo - Digipack 6 DVD
|Notre prix : EUR 77,08
ttp://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/B0000D91IH/qid=1122255720/sr=8-1/ref=pd_ka_0/171-4699245-8685853
「小早川家」と「秋刀魚」が入ってるのがいいねえ。
309 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/25(月) 19:26:25 ID:WMniUVo8
「小早川家の秋」で新珠姉はんに惚れますた。 この作品は司葉子の紀子襲名の作品でもあるのかな?。 正直原節子と司葉子と新珠はんのつながりが今ひとつつかめんかった。 中村雁治郎のダメっぷりも御見事。
310 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/26(火) 02:48:02 ID:LFhxwJ0M
確かにあの新珠はいい
というか「小早川家の秋」は東宝だし。
312 :
この子の名無しのお祝いに :2005/07/26(火) 20:32:53 ID:xnD+LNS8
今日さ〜、BS2で『東京物語』を放送したら、途中台風の影響で画像が乱れやんの。 こういう時はキチンと再放送してもらいたいんだけど、NHKはやらないんだよな〜。
>>307 なにもPALを買わなくても、小津ならCCが進行中だから、そっち買ったら?
「おはよう」の画質はいまいちだけど、それ以外は「東京物語」「浮草物語」なんかはくらべてみたらCCの方が松竹よりよかった。
CCって何ですか?
クライテリオン・コレクションじゃないかな? ただあれはリージョン1になるかも。 リージョンフリーにしてたので怒られたのがあるらしいから。
俺四つ全部持ってるけど、リージョンは二枚が1で二枚が0。 画質はくらべてないから松竹とどっちがいいかわかんないけど、 特典はクラの方がずっといいんじゃない?
「小早川家」と「秋刀魚」をいい画質で観たい。
319 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/04(木) 22:38:04 ID:OFxO34n/
320 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/04(木) 23:27:30 ID:8PpJd1Np
「父ありき」バラで出して欲しい。 ビデオじゃセリフがほとんど聞き取れないし、 字幕付きのDVDで観たい。
321 :
しあーの :2005/08/06(土) 04:53:14 ID:XISy21VZ
突然生き返って新作ツクレ
野田高梧に厚田雄春も生き返らせないと
323 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/14(日) 00:29:11 ID:wPbodUc3
久しぶりにアゲ
今日暑かったから「小早川家の秋」観てたんだが、鴈治郎の着流し姿が決まってるね。 あんなひょいひょいっとラフに緩く着てもサマになってる。 未だにきっちりとしか着れない若造の独り言ですわ。
やっぱり、夏にも熱燗ですよ。 つまみは当時も枝豆?
326 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/16(火) 03:44:45 ID:5egyAlKT
いいシーンですねwith浪花千栄子
327 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/16(火) 15:04:59 ID:bpEXmnqH
箱膳を前に、対面に座る彼女から団扇で扇いでもらって、 キャビアで熱燗をやる夏の昼下がり。 一度やって見たい気はする、確かに。
あれ、キャビアだっけ? 枝豆食べてるのは「浮草」か。
キャビアだよ。 「サメの子にしては、小さいな」とか他愛ない会話して食べてる。 あそこのやりとりはいいよね。 「うちが初めて女にしてもろた日ですさかい、忘れますかいな」とかね。
330 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/16(火) 21:58:12 ID:MaHge7g5
「一本つけまひょか。」「あ、もらうか。」 「この小さな黒いつぶつぶしたもん食べてみておくれやす。」 「なんや、これ。」「百合子がもろうてきましてん。鮫の子たらゆうて。」 「ふーん、これ鮫の子か、鮫にしてはえらいつぶつぶ小さいなぁ。」 「ほんまどんなぁ、よろしかったらお持ちやす。うちもうひとつありまんねん。」 「そうか、うまいもんやな。ま、一杯いこ。」 「おおきに、すんまへん。」 浪花千栄子とさしつさされつ熱燗呑みたいな。
331 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/18(木) 04:08:12 ID:eKqG8K4K
じゃ東京物語と同じ面子でSFを作ってもらおう。
334 :
しあーの :2005/08/19(金) 04:36:37 ID:1FPP1NBs
晩春でサチシュウと原の棲みかの玄関に掲げられている絵画は何なのでしょうか?洋画っぽいのですが。
335 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/19(金) 04:47:37 ID:DUVuhG3p
むかし、「こんな東京物語はいやだ!」というスレッドがあったが、 あまり盛り上がらずにdat落ちしてたな。
キャビアは上のカキコ読むまで忘れてたけど、 麦茶に砂糖入れるかどうか訊くんだよ、千栄子が てかそれってふつうにみんなやってることなの?
「麦茶 砂糖」でググってごらん。
小津作品にベッドシーンまたはキスシーンってあるんでしょうか?
339 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/22(月) 15:10:29 ID:LO0mZJNB
早春とかか?
浮草のキスシーンは萌え
341 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/22(月) 17:52:26 ID:h0LizYNA
↑そうだね。一番はっきり撮ってるのは、川口浩と若尾文子の 漁港の船影でやるシーンだ。
342 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/22(月) 18:33:55 ID:Tcd4omFx
>>334 日本の有名な画家の作品らしい。
輸送だの保険だのでえらい金がかかっているらしいね。
DVD特典のパンフレット記事に書いてあったと思う。
>339 thanks。キスシーンだったかな。 ところでここの住人で小津より好きな監督がいる方いたら誰なのかを教えてください。論争はキリがないので理由は特になくて結構ですw
成瀬、石井輝男 溝口 鈴木清順 大島渚 吉田喜重 マキノ正博 フォード トリュフォー ヴィスコンティ キング・ヴィダー 小津はちょっと不自然(wだから。
345 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/22(月) 21:11:31 ID:p97c5PiK
成瀬は小津と同じかそれ以上に好きだな。 小津信者と黒澤信者ではけんかになるけど、 成瀬信者と小津信者はある程度かさなるのかな?
346 :
340 :2005/08/22(月) 22:28:20 ID:fBLyiAij
>>341 え?俺は最初に誘いだした芝居小屋の中のシーンのつもりだったのだが
そういえば港のシーンの熱かったかな。
>>343 エリック・ロメール
リアルさと虚構の「ねじれ感」というあたりかな。
小津とは全く逆だと思うけど。
347 :
340 :2005/08/22(月) 22:46:46 ID:fBLyiAij
ミスタイプした自分もガッカリだけど 完璧スルーされたtqdOtTbNには・・・
348 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/22(月) 23:03:51 ID:tqdOtTbN
>347 失礼。リロードしてなかったので今気づきました。監督を挙げていただいた方もありがとう。
349 :
340 :2005/08/22(月) 23:11:46 ID:fBLyiAij
tqdOtTbNの好きな監督も書けよ。
だんだん態度がでかくなる
>>349 がいる件について。
351 :
340 :2005/08/22(月) 23:46:34 ID:fBLyiAij
なんで態度がでかくなるか分からんのか こりゃ!
352 :
しあーの :2005/08/24(水) 04:33:47 ID:OQZftmDx
>342 ありがとうございます。やはり何らかの主張があったわけですね。
>>343 >thanks。キスシーンだったかな。
「かな」って・・・。それで解決したの??
354 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/27(土) 17:48:04 ID:QzAj0yPd
「早春」にキスシーンなんてあったっけ???
あったやん。
356 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/27(土) 22:40:38 ID:v/ufN0O3
あるよ
ほら、浦部粂子と。
( `ハ´)ナイアル
359 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/28(日) 23:05:21 ID:2J/1HbQz
「彼岸花」のデジタルリマスター版DVD観たけど 通常のDVD版よりかなり綺麗だと思った。 赤っぽくなくシャープでクリアーな感じ。 機会があれば是非、他の作品も見直したくなったよ。
「彼岸花」の当時のプリントってどんな色だったんだろう。 もう永久にわからないことなんだろうなあ。
361 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/29(月) 10:11:25 ID:GOY5OMsT
仕事ストレスで狂いそうなので、明日榛名湖にいく。 「秋日和」の榛名冨士をバックに榛名湖と修学旅行生 のシーンを回想してシミジミする予定。
362 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/29(月) 10:29:30 ID:okoUSMw8
DVDセットを中国で買うた。 1セットで80元(1100円) DVD−Rへのコピーも可能。 う〜んマンダムと女房!!!
小津みたいな三流監督の作品は、ヤフオクで中国海賊版買えば十分。
364にとっての一流監督は誰ですか?
366 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/30(火) 07:56:41 ID:jiYzzJdS
東京画を見ました。 食べ物のレプリカやゴルフ練習場が延々と映されるシーンがあるのですがどちらも日本特有(レプリカについては高度なレベル?)のものなのでしょうか?知識不足で時代考証しにくいので誰か教えてください。
367 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/30(火) 12:44:31 ID:mTm7DJLH
やっぱ小津の最高傑作は「浮草」だよな。 次点が「東京物語」 3番手が「小早川家の秋」「秋日和」「彼岸花」が同列だな。
368 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/30(火) 20:09:14 ID:iimqhSIy
鮮烈カラー傑作「浮草」の単独DVD発売を希望 なんではずされてんね
出てるやん。こないだ買ったよ。
>>368 大映だから、松竹のboxには入ってないんだよ。
371 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/30(火) 21:15:52 ID:N5F7kSZC
内容とは別に、DVD画像クオリティは 浮草=小早家=宗像姉妹>・・・>松竹
373 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/30(火) 21:51:44 ID:muNKohdI
間違い! あくまでも主観だろ 一概には言えない
>>371 31 この子の名無しのお祝いに sage 2005/08/30(火) 04:50:32 ID:N5F7kSZC
>>28 ははは。そんなこたあ、誰でも知ってる。
そんなことを言えば、小津が褒めてた監督なんて他にもたくさんいる。
そんな下らない些末な事実で、成瀬みたいなドキュンを無理やり持ち上げてるから、
成瀬信者ってのはイタいと言われてるんだよ。
俺はどちらも好きだけど、 イタさの度合いは、小津信者の圧勝。
クズ<ID:N5F7kSZC
377 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/31(水) 07:38:04 ID:OUAH5+Cy
>>372 いや松竹デジタルリマスター版が一番キレイだよ。
宗方姉妹はもともと古いから、普通だと思うが。
松竹のはネガの管理がまずかったんじゃないかと思うが…
>367 坂本武>鴈治郎 飯田蝶子>杉村春子 八雲恵美子=京マチ子 坪内美子>若尾文子 突貫小僧>>島津雅彦 茂原英雄<宮川一夫
380 :
この子の名無しのお祝いに :2005/08/31(水) 21:03:42 ID:ZU5W95la
「浮草」はNHK-BSで録画したものしか持ってないけど DVDでもやっぱり全体的にオレンジ色っぽいのですか?
なことはない。
DVDはクライテリオンがいちばん奇麗だと思う
384 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/01(木) 01:53:05 ID:UL4a/UxQ
>>378 DVDは松竹が状態良くないのかも
商品によってはフイルムの状態が良くないこと
断ってあったような気がする
>>381 そうでもないと思う
青も赤も非常に抜けがよく、美しいと思う
迂濶にも初めて気づいたんですが、 「撮るのは一本でいいから二本契約に」「じゃあ三本契約で」 ってやりとりで、二本契約を小津に求めた松竹の狙いは、 ・二本撮れば、他社で撮る時間がない。 ・二本契約にしておけば、一本のみ撮って他社でもう一本撮ることを阻止できる。 ってこと、つまり他社での監督阻止なんじゃないでしょうかね。 もちろん、 ・客の入りが確実に見込める小津の作品がもう一本欲しかった。 ということが主でしょうけども。 小津は専属契約じゃなくて、本数契約だったんでしょう? 五社協定を巡ってのやりあいだったんじゃないのかな? 小津は五社協定にかなり果敢に挑んでいるから。
カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。 常に左右対称を基本とした俳優たちの座る位置は不自然。 カメラが畳をなめて低いアングルから人物を捉えるのは不自然。 カットのつなぎにオーバーラップ、フェードイン/アウトを使わないのは不自然。 実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかった小津は不自然。 尊敬していた志賀直哉の作品を一度も映画化しなかった小津は不自然。 映画監督なのに自分を豆腐屋と言った小津は不自然。 「生まれてはみたけれど」で昭和七年に郊外で電車がひっきりなしに通るのは不自然。 「和製喧嘩友達」で吉谷久雄がナフタリンを角砂糖と間違えて数個も頬張るのは不自然。 「東京暮色」でこたつを使っているのに、常に襖が開いているのは不自然。 「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。 「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。 「風の中の牝鶏」で絹代が後頭部を打ちつけながら階段から落ちたのに怪我をしないのは不自然。 「風の中の牝鶏」でガスタンクを何度も映すのは不自然。 「晩春」で床につく原節子が異様に濃メークなのは不自然。 「早春」で設定は夏なのにタイトルが早春なのは不自然。 「麦秋」で未婚女性が離婚経験者みたいなセリフを言うのは不自然。 「麦秋」で杉村春子が息子に頼まれた訳でもないのに原節子に嫁になってくれと唐突に頼むのは不自然。 「麦秋」で家を出て七里ヶ浜まで行くには遠すぎるのに子供が行くのは不自然。 「秋日和」で妻の夫への呼称が「あんた」「あなた」とワンシーンで変化するのは不自然。 「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。 「浮草」で劇中劇でもないのに楽屋裏で花吹雪がチラチラ舞い落ちるのは不自然。 「浮草」で三井が「待ってますよ」を四回も連続で言うのは不自然。 「父ありき」で父と子がピッタリと息を揃えて釣り竿を引き上げ垂らし直すのは不自然。 「父ありき」で骨壷を列車の網棚に置くのは不自然。 「東京物語」で老夫婦が同じ姿勢、同じ方向を向いて旅行の準備をするのは不自然。 「東京物語」でバスの乗客がみんな無言で同じ方向を見ているのは不自然。 「小早川家の秋」で愛人が父親の遺体を内輪で扇ぐのは不自然。 「戸田家の兄妹」で写真は飾っているのに仏壇が出てこないのは不自然。 「お早よう」で「きく」の次に「月光仮面」「赤胴鈴之助」と答えるしりとりは不自然。 「お早よう」で佐田が「面白い形の雲だな」と言ったのに雲のショットが無いのは不自然。 「秋刀魚の味」で団地のベランダに干されている布団の数が多いのは不自然。 「秋刀魚の味」で岩下志麻がアイロンかけ中、暑い日でもないのにタオルを首に巻いているのは不自然。 「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。 小津映画は不自然だらけのバカ映画
387 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/04(日) 20:32:59 ID:2BDXoRmC
って、岩下志麻。 「秋刀魚の味」と「鬼畜」ギャップがあり過ぎ。 小津映画の女優で一番ダークサイドに踏み込んだ女優だな。志麻姉さん。
>>386 から小津映画への愛がひしひしと伝わってきます。
成瀬映画を不自然だらけにしたら小津映画になるね。
早春の三井弘次と加東大介の酔っぱらいが訪ねてくるシーンは傑作だよね。(^ω^)
小津映画って、映画館でみたこと無いけど映画館では皆くすくす笑って見てるのかなあ?
巨匠のイメージがあるから、生真面目に見ちゃうんじゃないかなぁ。 昔、俺も代表作なんかをテレビで見たときは、生真面目に見てて分かんなくてさ。 最近、初期の作品から見て初めて小津の面白さが分かってさ。 そもそもドタバタ喜劇からスタートして、比重は喜劇+貧乏から貧乏+生活、 生活+日本美てなかんじ。で、常に喜劇的ベースがあってさ。 麦秋を見たけど、数十年したら、こんな情景は無くなってしまうにちがいないって いう確信を持って、映画に刻みこんだとしか思えないです。 (´ω`)
東京物語の原節子萌え〜!
そりゃよかったね(棒
そうかな(棒
398 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/30(金) 21:52:55 ID:CsyPhih7
アゲ
>>393 みんな普通に笑ろてるがな。
俺は「お早よう」は嫌いだから笑えないけれど。
400 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/30(金) 23:05:25 ID:sMRAWOjA
400ゲト
401 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/30(金) 23:09:17 ID:AY3dc7GR
俺は「お早よう」好きだな。 「東京物語」より面白い。
402 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/30(金) 23:20:06 ID:EZDoML4W
彼岸花を劇場で見たときは、みんなくすくす笑ってたよ。
403 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/30(金) 23:53:29 ID:3RIOXHX5
「秋日和」も、紳士三人のシーンなんか笑いがおきますね。 上質な喜劇ですな。
404 :
この子の名無しのお祝いに :2005/09/30(金) 23:54:49 ID:DGFFTn/R
ちょっと前の『東京物語』のリバイバル上映。 劇場のスタッフにお願いして(前売り券を10枚も買ったが) ポスターをもらった。 やっぱりええよ。人工着色の色は。
406 :
この子の名無しのお祝いに :2005/10/06(木) 00:49:41 ID:1elhzR50
age
今の人に逆さ箒の意味が分かるとはおもへなひ。
ヴェンダースやジャームッシュはわかったのだろうか
日本人でも分からんでしょ。俺もそうだった。
生きてはみたけれど。墓標には無。映画には余白。 世界万人に訴えるものの秘密はこれか。
この人の作品はユトリロの絵画を見ている時と同じ安心感と郷愁感を感じます。
412 :
この子の名無しのお祝いに :2005/10/22(土) 22:45:15 ID:Y61LSdPe
小津スレののびはいまいちだな
彼岸花を見ていたらバヤリースが飲みたくなったよ。
最近ようやく小津の良さが分かったきたよ。
バャリースだよ
>>414 どう分かったのか、少しでもいいから書いて欲しい。
若い人ですか?w
417 :
この子の名無しのお祝いに :2005/10/27(木) 21:21:27 ID:EWu+sJU2
世界で小津みたいな日常や親子ばっか撮ってる監督っているの? 一作や二作だけならいっぱいいるんだろうけど
テオ・アンゲロプロス、ホウ・シャオ・シェンはどうだろう?
以前も書いたけが「エリック・ロメール」 表現方法は対照的だと思うけど。
「お早う」って「お早う」みたいな言葉も重要!て映画なの?あほのおいらにはそう思えて萎えたんだけど。 話は面白いんだがどうもふにゃちんぽいというか、「おはようございます」その言葉はただ「おはようございます」 だろ!と突っ込みたくなってしまう。そんなおいらと同じ感想の野郎はいますか?
>>420 お前、またウンチもらしたのか。もうパンツの替えないぞ。
いま「お早う」を見終わったんだけど、 笠さんの「そんなに騒ぐんならテレビ返しちゃうぞ♪」で コーヒー吹き出しました
423 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/06(日) 13:19:38 ID:CLniRDy+
今年は流石に成瀬スレのほうがよくのびるな
424 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/06(日) 18:41:35 ID:NnuVLi5F
425 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/06(日) 18:49:29 ID:NnuVLi5F
>>422 じゃあ、やってみようかね(笠)。それがよろしいですわ(原)。
426 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/06(日) 18:52:11 ID:NnuVLi5F
「浮草」の「手ぬぐいかぶったバアさん」は、 なんで、家の中で手ぬぐいかぶってるんでしょうか。 分からへんのですわ(京)。
427 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/09(水) 14:21:30 ID:eUHx1vTI
ビデオに録った「小津百科」を久しぶりに見てて気づいたんだけど 松竹の給料明細だったかに「小津安次郎」と書いてあった。 実際は『安二郎』ではなく『安次郎』が本名とか??
428 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/09(水) 18:58:22 ID:Ig/tgdGk
間違っているだけ 松竹は結構いい加減だったようだ
429 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/11(金) 09:00:20 ID:iPCJ8PHX
笠智衆も、城戸社長から「笠智くん」と呼ばれてショックだったそうだ。
430 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/11(金) 09:23:41 ID:ZLLNlOVn
島津保次郎と小津安二郎がかぶってたんだろ
431 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/12(土) 14:47:27 ID:a0BXvdSc
432 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/16(水) 00:52:53 ID:vL/1E+xO
東京暮色が暗い作品とか言うけど 宗方姉妹のほうがよっぽど暗いんじゃないの? 田中、上原、山村、笠誰一人として救われてない 強いて言えば高峰はハッピーだったのかもしれないが
433 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/16(水) 14:13:21 ID:gV4OVH4C
しかし、「晩春」以降の作品がそんなに良いかねぇ 「お早う」以外はスタッフも俳優も弛緩しまくりじゃねえか。 侘びか寂か知らねえが、 なんか釈然としないんだよね、自分だけかな。 戦前の方が溌剌としてして、全然魅力的だよね、 特に、「非常線の女」「その夜の妻」とか。
434 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/16(水) 14:25:11 ID:2JjbvyFD
アメリカの影響受けてたからね戦前は。 ワタスは「生まれては見たけれど」とか「朗らかに歩め」とか好き 軽妙でモダンでほんと戦後の変わりようってのは別人に近い。 共通点は笠智衆が出てるってだけじゃないか
戦前、確かに面白いが、 戦後一番酷いのは「お早う」だと思っている。
436 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/17(木) 03:06:24 ID:bCuddV+s
小津らしくないだけじゃないの?
「東京物語」に菊の花が映るところありますか
小津安二郎作品が好きな人には 高野文子の漫画も読んで欲しい。
仏カイエが小津の支持に転じたのはいつなんでしょうか
440 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/19(土) 22:37:32 ID:evj2YMI/
435 そう「お早う」酷いと思う。 自分は、「東京物語」
441 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/23(水) 19:31:33 ID:Qhe8cQo0
DVDで「秋日和」観てたら、突然日本語字幕が出てビックリ。 1枚だけ唐突に出てくるんだけど、あれはリマスターのせい??
442 :
441 :2005/11/24(木) 23:37:27 ID:zVzBpjbe
ここは人がいないのか・・・
いまさら小津についてどうこう言うことも無かろう。
444 :
441 :2005/11/25(金) 12:37:39 ID:CHG+3QyF
小津云々というより 不思議な「字幕」について知りたいだけなんだが・・・
445 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/25(金) 20:18:18 ID:QHyih9yd
艦長!艦長もやって下さいよ!(加東大介)
一昨年くらいに増えた「にわか小津通」は 今は木下でも語ってるのかな?
447 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/26(土) 07:04:49 ID:tIvpsBgu
「お早よう」でヤカンが預けられてたガス橋の交番、まだあるぞ。「秋刀魚の味」 の石川台の駅だって当時とほとんど同じだ。ただ「生まれてはみたけれど」の開発前の 池上駅付近はスッカリ変わってしまった。最近僕はそこに越してきた。ちょっと嬉しい。
448 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/26(土) 11:50:27 ID:+Y3q17lr
小津って不思議な人だよ。 晩年は一般うけせず興行もイマイチで太陽族映画を見た世代から古くさい 面白くないって言われてたのが、ハスミなんかが持ち上げだしてから 映画オタの支持急上昇して現在に至ったんだから。けなしてる訳じゃないが。
449 :
441 :2005/11/26(土) 12:58:18 ID:hsgaapnc
>小津って不思議な人だよ。 ↑ ↑ 「人」とは関係ないじゃん。↑
450 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/27(日) 01:47:22 ID:CVJo9HJp
451 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/27(日) 01:56:45 ID:dzAWwd9Z
同じことを高橋治もいっていた
453 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/27(日) 08:52:11 ID:y8tCchjQ
>>450 そうなんだ?
嬉しい話だね。
見てる奴は見てるんだね。
おい、しゃぼん!
455 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/27(日) 10:44:17 ID:QjxCp5zj
親父の話によると、一家そろって小津の映画を見にいったそうな。小津の晩年の頃だけど。 今そう聞かされるとふ〜ん、家族がどんどんマイナスされていく小津の映画で 家族団欒なんて、ある意味凄い!なんだけど、 当時は何ともなかったんだろうな。その分、健全=退屈と誤解されていったかも。
457 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/27(日) 18:19:29 ID:0ccvijUH
ハッハッハw
458 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/27(日) 22:11:24 ID:YayGEbuk
>ハスミなんかが持ちあげだしてから・・映画オタが・・ 俺もそうとうな映画オタだが ハスミなんてのは名前きいたことがあるだけで なに言ってるか 気にしたことなんてないよ
459 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/27(日) 22:35:03 ID:YayGEbuk
ついでに言えば たぶん ハスミなんてのは映画オタじゃなくて 評論もどきオタのおかげで食ってる輩だろ?
気にしないと言ってるわりに、わざわざレスを追加するのもいとをかし
小津や溝口について語ると、何かインテリになった気分に なれる。黒澤だと単なるヲタクにしか見えないけど。 小津映画はいいアクセサリーなんだな。
その小津を叩くと映画通になった気分に(ry
小津演出の寅さんを見てみたい
寅 「ちょいと、旅にでてくるから」 さくら「まあ、兄さんまたですか?」
465 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/29(火) 17:40:49 ID:AFNVbqBb
とらやの門口を出て参道を左にまがるカットのアクションつなぎ どうでもええか
久しぶり2ちゃんで映画関連の板に来たが、小津スレでも 溝口スレでも理屈をこねまわす人が減りましたな。
ほんとだよ。わざわざいらんこといいに来るなよ
>>462 小津を下手に叩いた気分になっても、お里が知れるだけ。
470 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/01(木) 21:53:38 ID:Val8rlS5
小津は心地良いよな ところで晩春の原節子は病院に通ってたけどどこが悪かったの 父━お前どうだったい、キッチン? 娘━15に下がった 父━そうかそりゃ良かった
>キッチン? じゃなくて、「血沈」 終戦後の栄養不良と疲労蓄積でおそらく「貧血」じゃなかろうか。
貧血妊娠で異常上昇。
473 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/02(金) 22:42:18 ID:fK+f3CFa
人間生活の歴史の順序
474 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/02(金) 23:33:00 ID:33K+C7Nm
小津映画を見たことないのですがお勧めの作品を教えてください
『浮草』だな。
プラス『彼岸花』に『晩春』
>>474 一番小津らしい「麦秋」を観て、その「わび」「さび」
が理解できれば、あなたは小津と相性がいいと思う。
他の作品観ても理解できるのでは。
最初に「宗方」や「お茶漬」観て、「たいしたことないやん」
とか思わないでね。
誰も「東京物語」って言わないんだな
う〜ん「麦秋」は、小津ファンの俺でも“てんこ盛り”すぎてどうかと思う。 そんな俺は、やはり「東京物語」を観てカルチャー・ショックを受けたよ。 ヨーロッパ映画好きだった俺がブチのめされた時、もう42歳だった。
>>477 最初に「お茶漬」観て、小津はすごいと思った俺が通りますよ。
481 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/03(土) 09:45:35 ID:wTk9HNdZ
「秋日和」なんかどうかな。コメディー色が強くて観やすいよ。 でも、やっぱり「東京物語」かな〜。コレ観てすぐに、ボックス1、2買ったぐらいだから。
483 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/03(土) 11:18:17 ID:1sAmjBlA
>>479 40すぎてこそ分かるというものがあるでそ。
ワタスは40半ばまでは邦画を馬鹿にしてたけど、今は
洋画も邦画も新作は受けつくなりました。
貧乏臭くてもみみっちい世界でも全然OKです。
484 :
479 :2005/12/03(土) 11:23:21 ID:5M/EfnoY
肝心なこと書いてなかったです。 「東京物語」が俺にとって小津の初体験だったのです。
485 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/03(土) 11:24:58 ID:+ScgmNer
年とると感性が鈍るから、それはしょうがないよ
自分の馬鹿を一般化するなよ。 お前は身近なものにしか興味がないだけだろ。
年とると知識や経験が富んで、ちゃちっぽいものには興味をもてなくなるから それはしょうがないよ。
488 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/03(土) 11:58:25 ID:+ScgmNer
ワラ
まぁ、娘をもった親の気持ちなんか、自分がそういう立場にならなきゃ本当に判らない わけだし…
じゃあ兵隊にならないと戦場映画は分からないわけだな。
そりゃ兵隊さんの本当の気持ちなんてわからないだろな
兵隊さんA、兵隊さんB、兵隊さんC さて、兵隊さんDの本当の気持ちが分かるのは誰でしょう?
女心は女でないと本当の気持ちは判らない… 女性A、女性B、女性C さて、女性Dの本当の気持ちが分かるのは誰でしょう?
494 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/03(土) 18:54:38 ID:MuxCwRyI
>>494 まぁ、なにがあったのか知らんが、人生そんなに悪い事ばかりじゃないって…
そんなこんなのいろいろをひっくるめて……諦観
497 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/03(土) 20:34:23 ID:MuxCwRyI
邦画をバカにしてたw
> ワタスは40半ばまでは邦画を馬鹿にしてたけど、 > 今は洋画も邦画も新作は受けつくなりました。 いい年コイて馬鹿丸出しの告白 恥ずかしくないのか?
一匹 質の悪いのが紛れ込んだだけで、急激にクソスレ化するねぇ。 まさに悪貨は良貨を駆逐す、だなw
500 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/04(日) 09:23:19 ID:4/nqjr3O
500
501 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/04(日) 12:04:53 ID:Hg0BJ88M
正直に告白しただけでクソミソに貶すのって・・・ 小津スレってやっぱ怖いね
502 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/04(日) 14:05:17 ID:xyxVpErr
おっ、ここはオヅ大先生のことをなんでも語っていい井戸端じゃね。 一寸、仲間に入れてくだされ。 ナルセ、ミゾグチもいいが、オヅがいちばん。 なんたって、晩年の3作 『彼岸花』『秋日和』『秋刀魚の味』 がめっちゃ好きじゃあ。 以上。
>>501 >小津スレってやっぱ怖いね
小津スレ、つーよりも害基地が一匹湧いただけじゃん。こんなの怖がってたら
2ちゃんねるやってられないよ。気にしないようにw
いちいち解説ウザイ 適当にスルーしろよ
505 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/04(日) 19:21:59 ID:T49vGO1q
秋刀魚の味を見ます
506 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/04(日) 19:24:08 ID:T49vGO1q
いきなり工場の煙突かよ 公害を連想させるカット?
507 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/04(日) 20:00:33 ID:T49vGO1q
笠が海兵? イメージわかないなあ
508 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/04(日) 20:05:23 ID:T49vGO1q
あなたも私もニューヨークだよ、ニューヨーク
>>499 >まさに悪貨は良貨を駆逐す、だなw
それ意味が違うよw
淑女と髯、岡田時彦がいかにもサイレント期らしい演技で面白かった。
岡田は、小津を嫌って、松竹から逃げ出したらしい。
岡田時彦ってチャップリンに似てるよねえ。
513 :
夕焼け天使 :2005/12/06(火) 23:35:24 ID:tygYyP3l
>463 小津演出の寅さん。キャスト 寅次郎 坂本武 マドンナ 伏見信子 さくら 坪内美子 おいちゃん 水島亮太郎 おばちゃん 飯田蝶子 タコ社長 吉谷久夫 博 日守新一 満男 突貫小僧 御前様 西村青児 源公 三井秀夫
東京物語がやっと分かる年になりますた。 (´ω`) ほのぼのとしたタッチで人生の無情感を描いた。小津のテーマの巨大さには誰もかなわない。
ほのぼのと無情感を描くなんてシニカルな小津監督らしいね。 一般的には無常観かなと思ってたけど。
まぁね。 これはちと手厳しいですな (´・ω・`)
517 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/09(金) 19:47:33 ID:4rWtrHRV
晩春面白かったけど、DVDの画像が悪すぎ。
>小津のテーマの巨大さには誰もかなわない。 ???
519 :
この子の名無しのお祝いに :2005/12/10(土) 13:40:43 ID:3tZleeph
晩春はエロい
520 :
阿佐谷北 :2005/12/10(土) 18:50:08 ID:s4jb3qZO
漫画喫茶Sから書き込み。 うわー名前が「阿佐谷北」になってる。「阿佐谷北」さんはここで書き込みしてたのかー。
ヲメ
最近小津安二郎の作品に興味をもったんですが、 良ければお勧め教えて下さい。
・・と思ったんですがよく見たら同じ質問が。 スレ汚しすいません
お正月休みに「彼岸花」(松竹)を借りた。 小津生誕100年を銘打っているわりには特典も何もなかった。 「浮草」はロケ地の解説やらスチール写真やら付録がいっぱいだったのに・・・
DVDボックス買ってくださいって松竹が
526 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/15(日) 23:13:56 ID:O8Vjwzfp
527 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/16(月) 05:04:25 ID:2dBaA85s
保守
革新
ワロタ
530 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/20(金) 10:26:46 ID:l8ZS3s9x
531 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/28(土) 04:21:06 ID:KmcyEMex
外国の評論家が小津のエッセイで、 小津がまだ小学生の頃、下級生の男子学生にラブレターを書いていた、 などというエピソードが載っていましたが、 その真偽が気になります。男色の傾向が小津にはあったのでしょうか?
前スレで話題になったな。 里見が学生時代の志賀について書いた話があるから、 それを読めば当時の男子校の雰囲気が分かるかも。
533 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/28(土) 16:31:46 ID:KmcyEMex
今で言う硬派なんて言葉は、 昔は男色を含むなんて聞いた事もあります。 そういう意味で小津は硬派を貫いていたのでしょうか?
534 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/28(土) 18:35:12 ID:hilxnFV+
小津さん・・・硬い・・・ハァハァ
535 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/29(日) 13:06:58 ID:BY3kw3jf
このスレは男色変態が集まるスレになりました。
536 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/30(月) 03:17:54 ID:u/O1SRsI
小津は原節子を心から愛していたなどと書いてあったが、 この二人は何かあったのだろうか? 原節子は独身を通したと記憶しているが。
537 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/30(月) 13:09:23 ID:xbhe9Gp7
>小津がまだ小学生の頃、下級生の男子学生にラブレターを書いていた 小学校じゃなくて、中学校だろ?
538 :
この子の名無しのお祝いに :2006/01/31(火) 00:07:20 ID:6cHiuo08
↑その原因で松坂の学校、退学になったんじゃなかたっけ? 小津の形式へのこだわりや、カラーになってからの色彩(赤とかの) へのい執着を観ると、ゲイの傾向はあったと思う。 セットの看板とか、メニューとか自分で書いたりしてたし、細かいことに才能ある。
>>538 > ゲイの傾向はあったと思う。
ないよ。少なくとも映画の中には。
・若い男優への冷遇
・頼り甲斐のある年輩の男優の不在
で、むしろ小津中心のハーレムになっている。
小津の映画では小津以外のヒーローの存在は許されてない。
小津と成瀬の決定的な違いって何だろうな
笠さんの存在だろ 象徴的な男優っていた?
チャンそば屋 楢山行き
543 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/04(土) 01:04:13 ID:ROmUJN21
カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。 常に左右対称を基本とした俳優たちの座る位置は不自然。 カメラが畳をなめて低いアングルから人物を捉えるのは不自然。 カットのつなぎにオーバーラップ、フェードイン/アウトを使わないのは不自然。 実戦を経験して、捕虜も経験したのに戦争映画を撮らなかった小津は不自然。 映画監督なのに自分を豆腐屋と言った小津は不自然。 「生まれてはみたけれど」で昭和七年に郊外で電車がひっきりなしに通るのは不自然。 「和製喧嘩友達」で吉谷久雄がナフタリンを角砂糖と間違えて数個も頬張るのは不自然。 「東京暮色」でこたつを使っているのに、常に襖が開いているのは不自然。 「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。 「東京暮色」で雀荘の壁にフェルメールが掛かってるのは不自然。 「風の中の牝鶏」で絹代が後頭部を打ちつけながら階段から落ちたのに怪我をしないのは不自然。 「風の中の牝鶏」でガスタンクを何度も映すのは不自然。 「晩春」で床につく原節子が異様に濃メークなのは不自然。 「早春」で設定は夏なのにタイトルが早春なのは不自然。 「麦秋」で未婚女性が離婚経験者みたいなセリフを言うのは不自然。 「麦秋」で杉村春子が息子に頼まれた訳でもないのに原節子に嫁になってくれと唐突に頼むのは不自然。 「秋日和」で妻の夫への呼称が「あんた」「あなた」とワンシーンで変化するのは不自然。 「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。 「浮草」で劇中劇でもないのに楽屋裏で花吹雪がチラチラ舞い落ちるのは不自然。 「浮草」で三井が「待ってますよ」を四回も連続で言うのは不自然。 「父ありき」で父と子がピッタリと息を揃えて釣り竿を引き上げ垂らし直すのは不自然。 「父ありき」で骨壷を列車の網棚に置くのは不自然。 「東京物語」で老夫婦が同じ姿勢、同じ方向を向いて旅行の準備をするのは不自然。 「東京物語」でバスの乗客がみんな無言で同じ方向を見ているのは不自然。 「小早川家の秋」で愛人が父親の遺体を内輪で扇ぐのは不自然。 「戸田家の兄妹」で写真は飾っているのに仏壇が出てこないのは不自然。 「お早よう」で「きく」の次に「月光仮面」「赤胴鈴之助」と答えるしりとりは不自然。 「お早よう」で屁を出すために軽石の粉を食べるのは不自然。 「秋刀魚の味」で団地のベランダに干されている布団の数が多いのは不自然。 「秋刀魚の味」で岩下志麻がアイロンかけ中、暑い日でもないのにタオルを首に巻いているのは不自然。 「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。 小津映画は不自然だらけの三流映画
544 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/04(土) 03:35:58 ID:9kn2/eaO
そやそや、その通りや、そう思うとき
小津の映画は難しい顔して見るもんじゃなくて、子供に返って素直に見るもんだよ。 台詞回し、息継ぎ、カット割りでリズムを作って、伴奏ではメロディだけ流す。 余計なリズムが生まれない様にズーム、パンをなくし、効果音を台詞と被せない。 ハーモニーを主体とする西洋の音楽じゃなくて、リズム主体でハーモニーがない和楽が聞こえて来ない? 贅肉をそぎ落としたスタイリッシュさに気付かない?
>>545 >ハーモニーを主体とする西洋の音楽じゃなくて、リズム主体でハーモニーがない和楽が聞こえて来ない?
スマンが言ってることが分からない
ハーモニーって言葉誤解してね?
サラ金屋(プロミス)のCMって小津のパクリだよな?
548 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/09(木) 20:54:37 ID:XYFzin8R
>>547 パクリっていうか、パロディでしょう。小津作品のパロディCMは、
以前から結構あったよ。没後数十年経って、21世紀の現在でも
パロディにされるんだから、やっぱり小津は偉大だ!?
549 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/09(木) 23:52:12 ID:QneWFrJz
>>543 >「秋刀魚の味」で秋刀魚が出てこないのは不自然。
同窓会で鱧だと思っていたのが秋刀魚だった。
老醜をさらす恩師に秋刀魚を喰わせて鱧だと言う小成功した教え子達の
残酷さが描かれていた。
>「浮草」で灯台と相似形をなすようにビール瓶が唐突に置かれているのは不自然。
あの紀州の町には当時灯台と同じ程度の大きさの宣伝用のビール瓶がつくられていた。
東京〜九州を結ぶフェリーからよく見えて名物だった。
>「東京暮色」で電車事故に遭った女の顔に傷が全くなく、包帯も無しで寝ているのは不自然。
両足をグシャグシャにされクラッシュ症候群に陥った。当時は大量輸液する知識がなかった。
など小津映画はむしろ糞リアルなのである。
>>548 10年くらい前社民党(社会党時代?)が村山首相で小津風の党CMをやってた。
笠智衆に模した奴な
>>543 >>カメラをまっすぐみつめて、棒読みでポツリとセリフをはく俳優は不自然。
昔の映画の日常会話は総じて棒読み。
セリフというのはそんなもんだという共通認識があった。
中でも笠智衆の棒読みは際だってるけど、彼の演技下手は小津公認。
まあその棒読みのせいで、日本より海外での評価が高いという見方も出来るけど、
逆にそこに生まれる非日常性(演技性)を帯びた日常に惹かれる人もいる。
まあ棒読みと稚拙な演技を欠陥と見るなら、
その点を補ってるのが「珈琲時光」だから見てみたら。
小津作品を見てみようと思うのですが、最初に見るのにオススメな作品があれば教えてくらさい
秋刀魚の味かな。 最後から遡って観ていくのはどう? 「お早う」は飛ばして。
普通に「東京物語」じゃない? 俺は、この1本でのカルチャーショックからのめり込んだ。
>>553 本当の日常会話は(人にもよるけど)あんまり抑揚を付けて話したりしないよね。
小津作品には新劇の俳優もたくさん出ているが、笠さんとは逆に「棒読み」するのが
大変だったのではないかと思う。
>>553 > その点を補ってるのが「珈琲時光」だから見てみたら。
小林稔侍、棒読みでしたが…
棒読みは「本当の日常会話」=「リアリティ」じゃなくて、小津なりの「様式」じゃない? 唐突な質問に、必ず聞き返すパターンとかと同じで。
最近見た淑女は何を忘れたかは面白かった 桑野通子がかっこよくて綺麗だったな〜 俺ハタチだけど戦前も今と大して変わってないんだなと思った
当時の松竹蒲田映画は飛び抜けてモダンだったんだよ。
562 :
この子の名無しのお祝いに :2006/02/26(日) 23:36:35 ID:a2czgPGN
お早ようのオープニングクレジットが終わった直後の一番初めの土手のシーン で流れる音楽ってこの映画以外で使われてたことあるのでしょうか? 以前どこかで聞いてて、とても初めて聴いた音楽とはおもえないのですが
563 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/01(水) 20:27:04 ID:fF/oQM9o
> 今まで戸田家の兄妹からトーキーと思ってたんですが 君の頓珍漢ぶりには脱帽。 「一人息子」が「茂原式トーキー」第1作
565 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/05(日) 22:57:12 ID:L9QrzlIr
彼岸花と秋刀魚をみました。画面のなかに「赤いもの」が偏執的にでてきますね。すきなんですね。ちょこっと赤。
初心者のフリするなって。 寒気がする。一度死ね。 氏ねじゃなくて死ね。
それと「赤」じゃなくて「朱」だ!
赤でいいよ
569 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/08(水) 17:39:37 ID:MLKEOzx3
司葉子さんを最近写真でみかけたけど、 当たり前だが「秋日和」時代からずいぶん変わったなあ。 時間は酷い。 「秋日和」では原節子に子供っぽく甘えていたのがよかった。
570 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/11(土) 19:22:28 ID:DxgPKq9R
571 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/12(日) 01:55:42 ID:8DPGIQaQ
笠智衆には感情を込めた台詞まわしというのは 一切できない。
572 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/12(日) 02:52:20 ID:THmFrE8W
「自由学校」の笠智衆を見ると 小津の演出は正解だったみたい。
573 :
晩春 :2006/03/12(日) 15:11:27 ID:pD1IqS7O
小津“やすじろう”ですよね?友達が“あんじろう”ってよむんですが…。
574 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/15(水) 20:54:57 ID:hq2RtUZw
ぜんじろう
575 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/17(金) 01:18:38 ID:DA6zhn3/
「秋刀魚の味」、主婦の台詞回しが何ともかわいい。 さりげなく美男美女が出てくるね。 小津映画おもしろ〜い。
ハンドバッグも買っちゃうから!
577 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/22(水) 19:49:20 ID:+SZy1W5G
周防のシコふんじゃったを見た 周防って小津へのオマージュは変態家族だけで後は完全に封印してるっていうけど あの冒頭の柄本と本木の教授の部屋での カメラ目線での会話のクロスカッティングって まんま小津じゃんと思ったのは俺だけ?
578 :
この子の名無しのお祝いに :2006/03/25(土) 19:55:02 ID:xF+fIWP7
なんか 黒澤の分身=三船 木下の分身=高峰 溝口の分身=田中 小津の分身=原 みたいにいわれるけど 小津の分身って笠じゃないの? どっか小津の目線が主役ではなく脇役の方に向いてる感じがするし
そういう説もある、ってことだろ。 つーか、小津の「分身」が原節子なんて聞いたことないよ。
東京暮色を見た。 不自然シリーズwにあったように有馬稲子の人身事故の件は本当に不自然だ。 普通は電車に飛び込んだら即死でしょう。 即死は免れたとしても瀕死の重傷なら医者や看護婦が付きっきりで 病室はもっと騒然としているはず。 てっきり未遂かと思ったら次の場面で原節子が喪服着ててえ〜??と思った。 映画は良かったし話の本筋からはどうでもいいことなんだけど 今のリアルな設定に慣れているせいか気になって仕方ない。 それからTSUTAYAのラベルに人情喜劇とあったがどこが喜劇じゃい?
松竹大船=人情(悲)喜劇という思い込みかな。 小津は包帯ぐるぐる巻き、傷だらけとかが嫌だったんでしょうね。
582 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/11(火) 11:29:42 ID:qNHzmzT4
「彼岸花」で有馬稲子の妹を演じたのは誰ですか?
583 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/11(火) 12:50:28 ID:uVKOchl4
桑野みゆき
サンクス。青春残酷物語の人ですね。 小津の映画は、ときどき人間がロボットのように見えることがある
秋日和、レンタルしようかな〜
586 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/14(金) 18:54:26 ID:c3cJf5Kk
ジェネリック医薬品のCMの堤防で2人で釣りしてるの…ってモロ
>>580 >即死は免れたとしても瀕死の重傷なら医者や看護婦が付きっきりで
>病室はもっと騒然としているはず。
当時の救急医療なんかいい加減なもんだったろうし、あのケガ人放ったらかしは
妙にリアルだと思ったけどね。
>>581 そういうディテールを省いたのは狙いでしょう? あの寂しげな病院の空気感は
本当にリアルですよ。
>>587 >そういうディテールを省いたのは狙いでしょう?
どんな「狙い」?
589 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/15(土) 15:13:17 ID:S7SFMGrr
人類は3次元世界に生きている。 ところで我々人類がタイムワープの技術を開発し、過去の世界に 干渉できるようになり、そして過去に干渉した時に現在の世界に 影響があるのではなく、平行時間軸ができてそこに新たな歴史が 刻まれるとしたら、それは4次元世界ではなく5次元世界になる。 人類がタイムワープの技術を手に入れれば、人類が支配できるのは 4次元世界ではなく5次元世界になるわけだ。 そしてこの5次元世界が神の作った仮想世界であり、神は独自の 3次元空間の中で我々の5次元世界を観察しているとすれば、神の 世界は我々から見て8次元の世界にいることになる。 神は8次元世界に存在する!
そんな狙いかよ!
591 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/16(日) 17:05:17 ID:FH+vOmuY
『早春』のお好み焼き屋の個室で、岸恵子と池部良がキスするシーンで 勃起しちゃった。 岸恵子がやけに色っぽかった。
592 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/17(月) 00:04:29 ID:nhkOFW6z
最近、小津安二郎にはまった21の若者ですが、皆さんのおすすめを紹介して下さい。 今観たのは、東京物語と東京暮色です。
浮雲、彼岸花
< 浮雲 > 浮草 晩春
595 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/17(月) 14:45:39 ID:g/irgJj8
カラーになってからのがいいな
596 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/17(月) 14:54:54 ID:vyIQa+Y3
>>592 21で小津のレトロ世界にはまっちゃたんだね、もう引き返せませんよw
私が好きなのは戦前の「喜八もの」と「生まれては見たけれど」です。
598 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/17(月) 18:29:50 ID:PBS48KmJ
若松、LUNA、TORIS BAR
>>580 看護婦っぽい人がいなければあれは民家の和室。
畳の上で正座して看取る病室なんて初めてみたよ。
600 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/18(火) 18:40:56 ID:q4kmE3FC
スレがあるんだ。カキコが少ないんだ。つまんないんだ。
601 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/18(火) 21:20:07 ID:V9FQwr1d
3だったかね4だったか
602 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/18(火) 21:31:09 ID:Vg5pQFa0
三上真一郎のセリフの下手さが気になる。 岩下志麻も硬いが。
603 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/18(火) 21:39:31 ID:q4kmE3FC
下手じゃないやい!気のせいだい!
604 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/20(木) 19:11:19 ID:c7YGnGCi
>>593-597 ありがとうございます。たくさんありすぎてどれがいいのか分からなかったので
とりあえず、挙げられた作品はみてみようと思います。
605 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/20(木) 19:32:13 ID:MvXHLTM4
606 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/21(金) 09:20:15 ID:zJI8Znjz
宇津井健版の「秋刀魚の味」はどうですか?
608 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/22(土) 01:11:24 ID:AH/0evOn
小津後期に歌舞伎をみてしまう。ローアングルは客席から舞台をみるよう。正面をきっている。物語の時間が逆戻りしない。画がのっぺりしている。小道具に凝りまくっている。など…
浮草とかか? あの映画はエロガント(優雅にエロい)だね
なぜに浮草限定?
他の映画もエロガント?
やっぱ「色」付きだもんな。俺的には。
erogant エロガント なるほど。覚えてこう。
プロミスのCMを見ると本当の棒読みと演出による「あえて棒読み」の違いがわかるな。
あ、あれって小津のパロディだったのか。 最近の昭和330年代ブームを意識してるだけかと思ってた。
昭和330年代って
617 :
この子の名無しのお祝いに :2006/04/30(日) 10:00:20 ID:ZPxT7+r6
>>604 見たのかい。どうだったんだい。よう。どうだったんだい。
清順の「東京流れ者」で、手首切った親分が、彼岸花に出てた
619 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/02(火) 10:54:12 ID:ghk/YAgA
>>607 笑。
今度放映される「晩春」はどうだろうね。
620 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/02(火) 18:54:18 ID:AkgZNm6X
昨日『生まれてはみたけれど』観たけれど、期待してたけれど、そんな に面白くなかったけれど、まぁ観れて良かったけれど。
621 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/02(火) 19:57:14 ID:iKU0Xr7i
生まれてはみたけれどが面白くない? チミは結婚してますか?子どもはいますか? 会社や親戚のしがらみとか経験していればかなりこの映画が 持つ普遍的なテーマに共感すると思うけどな。 ある意味時代を超えた名作、小津のベスト3に入る映画。
俺も、「生まれてはみたけれど」は世間の評価が高すぎるのでは?と思ってるクチ。 映画を見て、ガッカリして帰るあたりで終ってたほうがいいと思う。 子供がスネはじめるあたりから萎える。
623 :
620 :2006/05/02(火) 20:33:06 ID:AkgZNm6X
>>621 俺の小津ベスト3は、
1.『浮草』
2.『お早う』
3.『早春』
624 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/02(火) 20:46:01 ID:sc3+iUZy
自分も「生れては」は、やや期待はずれに思った。
でも
>>623 の趣味は変わってると思うw
625 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/02(火) 21:22:40 ID:cqUQjpUm
ドラマ「晩春」記念age
626 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/02(火) 22:14:36 ID:8FYpiwEw
なんで今頃再放送するんだ。 市川監督が亡くなったにしてはとんでもない作品選択だがご健在だな。
このテレビ・ドラマはいけないね。 自転車に乗るシーンがないね。
市川版、10分でリタイア。緊張感の次元が違う。どういう視点で見れば許容できるのか、教えてほしい。
>>628 さすがに市川さんは小津の本質を分かっていて、なぞりつつも古き良き日本と
いう文脈では撮っていない。一応は現代の話になっているし、空間や色彩の抽象化・人工化も巧い。
何より、批評家たちが指摘する二階の特権性-小津的空間においては、二階は娘の
聖なる領域として機能する-にも自覚的。
リメイクとしてはよく消化していると思うよ。
630 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/02(火) 23:27:58 ID:YBXAW++1
いまリメイクすんなら東京暮色の方がみたかった
631 :
628 :2006/05/03(水) 02:20:43 ID:WmQpOP7K
>629 >さすがに市川さんは小津の本質を分かっていて ここはもちろん同意。けどリメイクにはスポンサーやらのウルサイ注文に止むなく応じてんだろーなって印象。 そもそもオリジナルと比べようとしてる俺が大人げないがそこは2chだからこそww 小津の名作にはここにはない「衝撃」がある。
演出はいいんだけど、役者がちょっと… ゴメンネ、役者さんたち…
633 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/03(水) 10:37:48 ID:RFkewn7O
>>630 同感。
>>632 鈴木さんは「行き遅れの美人」という風情で、悪くなかったかと。
日活の野平ゆきが出てたらしいけど、何の役だったんだろう?
634 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/03(水) 10:54:59 ID:ydfeKHyT
なんきんまめ、なんきんまめ
635 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/03(水) 18:29:27 ID:QS1SiZvm
「一人息子」、「父ありき」、「戸田家の兄妹」、「長屋紳士録」は もうちょっと良い画質で観たかった。 はっきりと台詞が聞き取れて雑音が少なければ、もうちょっと集中 出来たはず。 100年後くらいには技術が進んで驚くほど鮮明な画像になってるかも。
636 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/03(水) 20:47:08 ID:z8LBOVcQ
市川崑が小津そのまんまで撮った映画というと、「あなたと私の合言葉〜」 を思い出すね。ローアングルとか、やもめと娘の結婚話という設定。 佐分利も出てくるけど、あとは大映スターで、ちょうど「浮草」の キャストとほぼおんなじかな。
>>636 佐分利さんって時々大映映画にクレジットされてる。
最初にビル群をザーっと映してるのを見て、小津ってるな〜と 音楽がなんかちょっと違うような気がしたかな
>>638 分かってない監督だと、冒頭でいかにも鎌倉あたりの和風の風景を切り取ってきて、「小津ですよ〜」「古き佳き日本、いいですね〜」
とやらかしかねない。さすがに市川さんは小津のモダニズムを理解しているので、
後期小津を思わせるビル群の接写から始める。さすがだと思った。
その後で鈴木京香が茶会に出るくだりも時代錯誤的ではあるのだが、さりげなく前景にケー
タイをいじっている女性がいたりするのが面白いところですね。こういった和風とモダンのマッチングもいかにも小津的。
緒川たまきがマツダのRX-8に乗っているカットは唐突だが、あれは恐らくマツダが
WOWOW製作時のタイアップなんでしょうね。最近はドラマの中にスポンサーやタイアップの
商品を入れることが多くなった(フジはディノスでドラマ内で使った商品の通販までしている)
そういうCM的なカットも逆に市川さんは熱心に丹念に撮っていると思います。たぶん、往年の
撮影所時代から劇中のタイアップの扱いはよく要求されていたでしょうから、ご本人としては何の違和
感もないのでしょう。このようにモノの質感や色彩にはうるさいこの人がCM監督としても名を成したのは当然か。
色々と批判もあるでしょうが、イヤミなほど何事にも自分の趣味と伊達を通す市川さんでないと、小津さんのようにエゴ
イスティックに自分の嗜好で画面を埋め尽くす人のオマージュは撮れないということじゃないでしょうか?
640 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/04(木) 18:12:23 ID:DpxPtzoz
「秋刀魚の味」で、やたらにサントリーのウイスキーを映すのも、たぶんタイアップだったんでしょうね。
641 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/04(木) 19:52:58 ID:2n1rXJ9P
今日、小津安二郎さんのお墓に行ってきました。 天気がポカポカな連休中にと、以前から心に決めていたことを実行できました。 小津さんとたっぷりお話してきました。 誰もおらず、静かで涼しい場所でした。 写真展のパンフレットがあったので、ヴェンダースさんもきていたようです。 私の後に、カップルがやはり小津さんのお墓をお参りしに入れ違いできていました。
小津の墓参りに来るカップルってなんかな〜
バャリースもタイアップ?
これから秋日和みます
hitogaaruiterutokoroga 人が歩いてるところが、ロボットのように見えるのが小津の特徴
見えないよ。 能じゃねえんだから。
いや、小津は能っぽいよ。妙な緊張感が漲ってるところも
648 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/09(火) 21:14:12 ID:lz3ZCMyC
いやァ、ageとこうか。
ageるほどでもないよ
秋日和、観ますた。次は「小早川家の秋」の予定
651 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/10(水) 08:11:33 ID:JirGCg+G
私も一昨年の夏、円覚寺の小津の墓にいってきました。 ほんと北鎌倉はひっそりとしていいところですね。 墓石には無って書いてありましたが、あれは小津の 筆跡なのでしょうか?今から思うと映画の中の世界 に入り込んだようなひと時でした。
「生まれてはみたけれど」 家庭では権威のある父親と会社員としての父親とのギャップに気づく子供達。 けれど、父親の権威というものが無くなった現代では、ちょっと理解し難いものが あるかもしれない。 そもそも、現代の子供は父親を尊敬しているのだろうか?
653 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/10(水) 16:16:08 ID:SplEHRUF
してない
654 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/11(木) 23:31:14 ID:75FKYvc5
オナカヲクダシテイマスノデ ナニモアゲナイデクダサイ
655 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/12(金) 23:26:29 ID:D2boEw8P
「生まれてはみたけれど」や「東京の合唱」みたらなんか今の我々社会人のつらさは昔と変わってなくってなんか人間って70年80年たっても答えでてないんじゃん!と思う、貴重な映画だよ!
656 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/14(日) 21:50:39 ID:rUTpNlk9
>>651 円覚寺の『無』は当時の管長朝比奈宗源の筆。
657 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/14(日) 21:55:24 ID:SHVAEmA1
出来ごころ、大日方伝かっこいいーーっ ニヒルなのに人情家 突貫小僧、駄菓子食べすぎて急性胃腸カタルで生死を さまようw 親父の坂本武もいいね、寅さんの原型とか
658 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/15(月) 20:28:24 ID:eEYSIucQ
『その夜の妻』の八雲美恵子、色っぽくて美人だね。 神戸で芸者やってるのをスカウトされたらしい。 『浮草物語』の頃は八雲理恵子になってたけど、相変 わらず綺麗だった。 ラストの汽車の中で寝てたのって、突貫小僧だったよね?
659 :
658 :2006/05/15(月) 22:38:47 ID:eEYSIucQ
×八雲美恵子 ○八雲恵美子
660 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/16(火) 21:54:11 ID:dUR1g31g
「小早川家の秋」、つまんなかった。 「早春」以降はキネ旬のベストテンの成績悪いね。
661 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/17(水) 13:56:07 ID:3w6hfsmn
どこがつまんなかったんだい?
662 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/17(水) 14:12:56 ID:5YDhm3eG
戦前のほうが庶民的でモダンで面白いよね。 好きずきだけど。 来月、衛星劇場で淑女〜やるね
>>660 俺もあれはつまんない。
せっかく新珠が出ているのに。
664 :
みむじ :2006/05/17(水) 17:52:45 ID:/c9kaYBD
この監督のは独特のセリフ回しがありますよね 相手に言ったセリフを 相手がもう一度いうところ あれに拒絶反応起こしてしまいます 外国で評価が高いところはどういう点なんだろー ベッドシーンなんて見た覚えないなー 何十本も撮っていれば一本くらいありそうなモンだけど 「東京物語」はいい映画だと思うけど 他の映画は退屈になるのが多いかも ストーリーなんかあって無い様なモンだから
隔年で作品の出来が変わる監督(どうしようもない映画はないけど)だね。 名作と言えるのは『晩春』『麦秋』『東京物語』『秋日和』『秋刀魚の味』の5本。 ちょっと落ちるのが『早春』『彼岸花』『お早よう』『浮草』『小早川家の秋』・・・ 失敗作は『東京暮色』。
666 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/17(水) 20:52:13 ID:HO/+ZNbo
だいたい70〜80年代は、今みたいに評価が高くなかったそうだね。 海外も含めて評論家がそれぞれ勝手に解釈して、小難しい論文み たいのを出版したせいで、不自然に崇められたように思う。 それほど芸術性が高いとは思えないし、戦後の作品は中流家庭の 日常を淡々と描いただけ。 ただ、他の監督と違うのは外れが無いってこと。 この安定感は凄いことだよね。
667 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/17(水) 21:07:48 ID:GMg8wv2D
戦前はどんな感じ? カラー作品しか見たことないんだけど
668 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/17(水) 21:37:40 ID:mAxB67rE
小津監督はなぜシネスコで映画撮らなかったんだろう?
小津監督流のカット割でシネスコサイズはちょっと無理が あると思う。。
ヴェンダースが小津好きだよね。
671 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/18(木) 01:22:56 ID:+JFr5G9x
小早川家は、あの独特の儚さが良いんですよ。
まあちょっと笠智衆と望月夕子が饒舌に説明しちゃったのがぶち壊しだけど。
宝田明が「ああ、楽しかった。愉快やった。行きとうないなあ」って繰り返すのも味があって好き。
団令子の不思議な存在感も忘れられない。いちばん小津っぽくない女優さんかも。
新珠三千代が雁治郎を追い出したあとで平然と団扇をあおぐ場面の面白さ。女っぽさ。
藤木悠の間抜けな尾行とか、あと森繁とか。
遠藤辰雄と内田朝雄が何気に顔を出してるのも笑える。
確か雁治郎がかくれんぼをした後で死ぬのは、コッポラのゴッドファーザーの
マーロン・ブランドが死ぬ場面に影響を与えたって何かで読んだ。
>>668 アグファカラーがシネスコにするには無理があったんじゃない?
小津は「シネスコなんか蛇を撮る以外に使い道がない」って言ってたけど。
672 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/18(木) 14:50:03 ID:CJiPDTui
>>667 戦前作品を見ずして小津を語るなかれ
晩春以降と全然違う。軽い、家族にこだわってない、演技陣が面白い
もう目からウロコですよ。斉藤達雄がガチで良い。
673 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/18(木) 15:19:33 ID:kNsGMyBc
>>672 サンクス。
でも、どうも最近、白黒が苦手になってきた。
若い頃の方が、平気で見れたのです。フリッツ・ラングとか。
>>672 「戦後」の「モノクロ」時代が一般的には評価が高いと思うが・・・
溝口も小津も戦後はドラマドラマしだしたな 年食ったせいもあろうが
676 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/18(木) 20:08:30 ID:x1v8TrGL
『小早川家の秋』は凡作だった。 笠と望月の場面は、無理やり設定したような感じで不自然。 砂利をかましたのかな? 結局、司を借りたお返しで撮っただけでしょ? 良かったのは鴈二郎だけ。
>>674 君のレスは的が外れていると思う。
>>672 は一般的にはどの時代が評価がいいなんて話はしてない。
678 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/18(木) 23:49:16 ID:ubE7WKv1
「小早川家の秋」、最後のカラスはどうあれ好きだな 浮草同様、小津に鴈二郎はいいよね 松竹のカメラ番/厚田雄春を見慣れた目には、東宝/中井朝一のカメラは新鮮だったぞ 話よりむしろこっちばかり気になった 東京を離れて撮影すると独特の味がでて、関西弁をはじめ美術の質が高くいい感じ �
679 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/19(金) 07:36:00 ID:M5KcyNO3
>>677 代弁してくれてどうも
どの時代の作品が評価高いとか全然気にしてない、好きずきなので。
戸田家の兄妹は戦後のスタイルを予感させる作品ですね。でも軽いほう。
>>678 中井さんは黒澤組のカメラマンでしたが対照的なカメラワークだったでしょう
ね。小津は固定が多いようだし。
680 :
674 :2006/05/19(金) 09:45:52 ID:7hx6cjA3
>>677 >>679 ん?
そもそも俺も世間の評価なんてどーでもいいのだが?
>>667 は「戦前」と「カラー」という括りだけで書いていたので
それでは、“一般的”に評価の高い「戦前」でもなく
「カラー」でもない作品が抜け落ちてるよ、と書いたまでなんだが。
個人的には「朗かに歩め」「淑女は何を忘れたか」「東京暮色」
カラーでは「浮草」なんかが好き。
681 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/19(金) 19:53:57 ID:PIY4ZRYM
正確には中村鴈治郎
682 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/20(土) 09:50:04 ID:UXofGj/A
『東京の合唱』観たけど、結構面白かった。 翌年『生まれてはみたけれど』作るんだから、この辺って凄く進化してるね。
>>17 日本でも昔は戦の時に馬や船の漕ぎ手を狙わないってのが暗黙のルールだったみたいだけど
それとは違うのかな・・・?
684 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/22(月) 11:47:38 ID:SAjUFIH6
>>671 森繁VS小津の演技合戦w
アドリブによって面白みが出る森繁にとって、脚本通りでないと
気に食わない小津はまさに犬猿の仲とも言うべきもの。
資料によると
森繁がセリフ言った後にアドリブをかますと
小津が「君、それは何だね?」と言われ
やり直し。それが何回か続いて
結局、森繁は諦めたとかw
逆に小津監督は団令子のことは気に入っていたらしい。
不思議な魅力があったんだろうか。
685 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/24(水) 23:23:15 ID:qqX/XCbN
久しぶりに昔BSで録った「麦秋」を10年ぶりくらいに見て、続けて クライテリオンの「東京物語」を見ました。改めてクライテリオンの リストアに感嘆。 最近出た「晩春」がこれくらいのクオリティーで修復されていると 思うと猛烈に欲しくなりました。松竹のと比較してどうなんでしょうね。 まあ少なくとも値段と特典だけなら、明らかにクライテリオンなんですよね。
686 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/25(木) 21:03:35 ID:KW0Mc1sK
1950年時点で 日本映画史上の三大映画監督っていえば こいつと溝口とマキノになるの? その中でもトップの地位はすでに確立していた?
687 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/25(木) 22:30:33 ID:IJ2RGhSD
こいつ? こいつ? こいつ? はぁ?
688 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/25(木) 23:12:59 ID:nd8VEiNY
こいつ安次郎
>>686 その頃は、黒澤、今井、木下だろ。
今は、溝口、成瀬、そして小津だと思うが。
>>689 どうでもいいけど、今でも国内外で評価の高い黒澤をなぜはずすのかw
691 :
この子の名無しのお祝いに :2006/05/26(金) 22:51:31 ID:7VLevGrx
>>686 1950年時点で
日本最高の巨匠は小津
その次に溝口とマキノとか
その次に内田とか成瀬とか
今井、黒澤、木下は若手ホープの一番手だな
>>685 俺も手持ちのクラテリとレンタルの松竹をくらべたが、クラテリの方がずっと画質がいいと思う
晩春はまだ買ってないけど、ヴェンちゃんの東京画がついてるんだから買うっきゃない
693 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/11(日) 00:58:13 ID:hSMQWWIf
test
695 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/11(日) 13:45:28 ID:CQoaZyDt
696 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/11(日) 16:32:59 ID:35UmbatL
>>690 熱烈な小津ファンから見れば
成瀬、溝口には敬意を表するが、
黒澤なんかは眼中にない、ということだと思う。
697 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/11(日) 20:21:36 ID:CQoaZyDt
昨日始めて溝口見たよ。
698 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/12(月) 08:22:42 ID:7+HGe9V5
で?
699 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/12(月) 16:22:39 ID:EX3dqUtK
こいつ呼ばわりには驚いたわ。
>>686 2006年でいう巨匠っていったら
小津、成瀬、溝口、黒澤の4大巨匠
日本映画黄金期の人になるね結局。
木下恵介が抜けてる
>>699 まあ現在、評価の高いのはその4人だろうね。
>>696 熱烈な小津ファンとやらは自分の趣味趣向だけでしか判断する事ができない、世間一般の評価が解らない
アフォって言いたいのかw
ふつーに判断して、好むと好まざるとに関係なく、黒澤ははずせんだろうよ…
きっと
>>686 は小津監督より年上なんでしょ。
凄いね、100歳過ぎてネットやるなんて。
703 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/13(火) 13:59:19 ID:FVhp7ZVB
ヴェンダースって、あからさまに小津で 見てて照れるw
704 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/13(火) 14:20:11 ID:rDQqNs3Q
小津が「こいつ」なら、黒澤は「あの黒メガネ」とかそんな感じ?
705 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/13(火) 15:31:21 ID:krQYoiEn
小津映画の女性の服装は清楚だけど野暮ったい(当時の庶民の標準?)のですが 「彼岸花」「おはよう」の久我美子は役柄は違えどそれぞれシンプルでお洒落。 ちょっと異色でした。
戦後は「晩春」の原節子くらいだな。 松竹作品で野暮ったくないのは。
松竹じゃないけど「小早川家の秋」の団令子はど派手でお洒落。
向田邦子の「映画手帳」で日本映画の衣装について 「社長夫人というと家でも訪問着だったりBG(=OL)が舶来のスーツを着てたり」と 批判しているから現実的なのかも。
710 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 12:55:26 ID:qvyqgOGx
・訪問着 ・舶来のスーツ この概念が、今すでに分からない。
711 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 14:49:34 ID:v8zHZnOH
BGってビジネスガールだろ? 援交少女みたいなもんか?
712 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 15:05:46 ID:l2ikOkxj
ビジネスとしてガールをやっているわけだから、今でいうニューハーフの ことだよ。
713 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 15:31:28 ID:a0Go706d
「BG(ビジネスガール)」は、ノストラダムスの大予言シリーズで有名な五島勉の造語。
「OL」という言葉がまだなかった時代だから当時流行したのだが、
向こうでは「売春婦」の意味だとわかり死後になった。
>>711 は皮肉で言ってるんだろうがそれで正解。
714 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 15:45:58 ID:v8zHZnOH
サンクス。だけどなぜノストラダムスの人が?
715 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 16:28:17 ID:IUXR8WSN
訪問着はよそ行きの着物、普段着ではない。 舶来のスーツ BGのお給金じゃ舶来モノのスーツには 手が届かない、いいとこのお嬢なら買える。 戦後ちょっとまでは確実にクラスがあったように思う。 旧華族、旧財閥系を頂点として大会社のオーナーとか地方の 旧家、名家などが続く。庶民が外国製品を持つなど縁が無かった ので、向田が今生きてたら驚くね。でも向田自身は父が銀行勤務 だったからそんなに下級庶民の出ではないよね。
716 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 18:51:00 ID:v8zHZnOH
「あ・うん」でフランキーが演じたのはたしか製薬会社の社員だったような。 一人娘の名前が「さと子」だから、邦子と意味が近いし 自分の境遇を脚本にしたのかと思ったな。 向田は、小津のホームドラマに欠けてるのはセックスね、と言って 「阿修羅〜」を書いたそうな。
セックスがねちっと入り込んだ小津映画はみたくねぇーw
718 :
710 :2006/06/17(土) 19:30:10 ID:qe2Sl7P+
>>715 当時を大人として生きていた人なら
訪問着と普段着、拍来と国産スーツの違いが
映画を見て区別がつくんだ?
719 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/17(土) 19:53:14 ID:v8zHZnOH
「浮草」の若尾と川口のキスシーンはねちっとしてたよ。
>>717
720 :
709 :2006/06/17(土) 20:56:37 ID:L/THDaX9
721 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/18(日) 00:58:56 ID:2aCjwnHQ
向田は独身だったんで、夫婦の機微に疎くて妙な設定が時々あると、 沢木耕太郎や山口瞳が書いていたが、 同じ独身の小津安二郎についても似たようなことを言う人もいる
>>709 >>720 向田も分かってて書いてるんだろうけど、映画の衣装は演出上の都合である程度はリアリズム
無視なところがあるから仕方ないんじゃないの? もちろん、単なる作り手の無知もあるし、
商業的な意向も入ってくる。今のTVドラマだって衣装部・スタイリストとタイア
ップしているアパレルの意向がかなり入り込んでいるでしょ?
向田本人のドラマではどうだったんだろうね。
>>714 五島勉は女性週刊誌の契約記者出身なので、恐らくはその頃に作った造語。
>>716 小津も露骨に描かないだけで充分に性的だと思うけどね。だいたい、後期の
娘がお見合いしてどうこうという設定にせよ、若い女性の貞操の捧げ先を周囲のみんな
で心配している日本的な結婚の風景の歪さ・奇妙さがテーマだしね。
まあ、日本だけではなくどの国でも家族形成に際してはこういった客観的には
奇妙な慣習が多かれ少なかれあるんだろうけど・・・。
>若い女性の貞操の捧げ先を周囲のみんなで心配している日本的な結婚の >風景の歪さ・奇妙さがテーマだしね。 ワロス
『浮草』のキスシーンは、なんだかぎこちない。 小津も若尾も川口も、ラブシーンは苦手みたいだった。
あれはそういう脚本だろw
>>726 すれっからしの若尾に、まじめな川口が誘われれる所でしょ。
若尾はただ口をつけてるだけだし、川口も熱っぽくなってないし変だと思う。
小津映画に直截的なシーンが合わないような感じ。
最後の方の京マチ子が雁治郎にマッチの火を差し出すところの方が、ドキドキした。
あれは、京に言われて誘惑したくらいだから「すれっからし」かと思ったら、 それほど「すれっからし」じゃなくて、雁治郎一人で興奮して怒っている、 待つ女杉村は、それを冷静に見つめている、 雁治郎が冷静になって、一旦息子と離れることで、大団円って話でしょ? あそこで手慣れたラブシーンを要求する君の感性にたまげた。
>>724 年頃の女性の結婚相手(今後の人生でずっとセックスする相手)をみんなで心配して世話を焼くって、
客観的に見れば奇妙な話だと思うよ。お見合いで出会っただけの人となんでセックスできるの?
しかも後期小津映画では、恐らくは女性本人は処女で、しかもロクに交際期間も
ないままに結婚を承諾してしまう(「晩春」は完全にそう)
後期小津映画の他人の結婚にやたらクビを突っ込みたがる人々を見ていると、
小津の意図は知らんが、そういう風習のグロテスクさ・滑稽さが裏テーマのように見えて仕方がない。
ちなみに周防の「変態家族 兄貴の嫁さん」は、まさにその結婚後のセックスを
描いちゃったんだけどね。
けど、昔は結構あったことだしさ。 相手がどんな人間であるかを見極めるにあたって、 廻りの人の意見をよく聞くというのは悪いことじゃないと思う。 恋愛中はいいところ見せるって事はあるから。 日本は極端に変りすぎかと。 ただ今でも小津の新しいファンが増えているところをみると、 そんな異常なことであるとも考えられてないんじゃないのかな。
731 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/20(火) 16:53:29 ID:ekMemA/o
現代でも国や地域によっては、親同士が結婚相手をきめて相手を一度も見ずに 結婚してるところがある。日本もかつてそういう事もあった。 そういう風習を「異常」とか「グロテスク」と言うのは、いかがなものかと…
733 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/20(火) 19:04:41 ID:G3ql7y3x
援助交際する娘と心配する父みたいな話を 性的なシーンを抑制して、小津タッチで撮るのも可能だね。 誰かやれ
>>729 は半ば冗談で言っていると思うけれどね。
いずれにせよ、小津が廃れていく風習の中に、
普遍的な人間の機微を見いだしていたのは確かだと思う。
ただ古ければいい、日本的(独自)であればというのではなくてね。
古びないようにきちんと処理してあると思う。
「晩春」を観て、「エディプス・コンプレックスを描いて、
これほど美しい作品を観たことがない」っていう外人さんがいるくらいだから。
736 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/20(火) 23:04:10 ID:9HEqtiP5
単に釣りなのかもよ>723 恋愛結婚至上主義の人はそんな風に小津映画を見てるんじゃないの? >日本的な結婚の風景の歪さ・奇妙さがテーマだしね。 ここんとこマジで思ってそうだ本人
>>728 キスシーンのときは、まだ若尾は川口を弄ぶつもりだったはず。
本気で好きになってしまうのは、もっと後だよ。
どうだろうねえ。 俺は若尾の一目惚れっぽくみえたけど。
少なくともストーリー上では一目惚れじゃないでしょ。
前作はそうだな。 大映版は微妙だな。 若尾のキャラはいい子に仕立ててある。
「鉛筆貸して。あたしボールペンでは書けないわ。」とかいうセリフ笑った。 当時は本当にこういう人がいたんだろうな。
742 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/22(木) 10:49:36 ID:sFpnH3Bc
ボールペンじゃなくてペンじゃなかったっけ? 先にインクをつけて書く筆記具。 慣れないと書きにくい。
743 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/22(木) 21:17:39 ID:wn5Tx3YF
今で言えば、ワープロ(パソコン)と手書きみたいな感じ?
あやちゃんの演技、ひとり浮いてたよ。
745 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/22(木) 21:24:40 ID:TMRxEssn
鴈治郎は顔が目立ちすぎて小津作品には合わないな。
746 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/22(木) 21:44:28 ID:wn5Tx3YF
つか、鴈治郎も京マチコも若尾あややも、小津にしては濃いキャラで でも、そこがいいんじゃね?
玉緒パパは大顔
あやたんより、散髪屋のひとみたん・・・ ひとみたんより、そのお母たん・・
749 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/23(金) 01:15:28 ID:j2jHBDdJ
あのひとみの可愛さは凄い
750 :
みのもんた :2006/06/23(金) 07:01:44 ID:8AnegcnE
こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい こんな馬鹿げたスレッドは早々に終了したほうが世の中の為になると思ってはいるが、皆の意見を聞きたい
751 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/23(金) 11:58:28 ID:dNcURGtq
>>742 アレは川口の気を引くために言っただけだろ?
あの映画の結末からどこをどう間違って探検隊になっちゃったんだろ。
晶とか残りの兄弟最近観ないね
754 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/24(土) 00:41:28 ID:AAKEu7Ei
中村伸郎って、ケンちゃんシリーズに出てなかった?
>>753 晶は芸術家(彫刻)。金田一スレ漁ってみて。
757 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/25(日) 21:15:36 ID:6Obi8g6c
今日、偶然観たテレビ朝日の 「旅の香り」に香川京子さんが出ていました。 氷川きよしのしまなみ旅行の前半、尾道編に同行したもので、スタジオにも出演されていました。 その中の、「東京物語」ロケ時に滞在した旅館を訪れたシーンがよかった。 当時、宿屋の主が写した、若かりし頃の香川京子や原節子のスナップ写真、帳面に書かれた出演者 のサイン(署名といった感)。「笠智衆」の文字には感激しました。
758 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/25(日) 21:37:37 ID:TJyCn5X+
二枚目が面白いね。
760 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/25(日) 23:55:57 ID:nV3l/B25
浮草か、全部。 そういえば、川口が、鴈治郎に 「おじさんの芝居には社会性が無い」 「”社会性”って何や?」 「いまの社会とのつながりさ」 っていうやりとりをよく覚えてる。 「社会性」という言葉の、簡潔な、いい説明だなと。 「リアリティ・バイツ」で イーサン・ホークが「アイロニー」という語を卓抜に説明したときも ほほーうと思いますた
761 :
この子の名無しのお祝いに :2006/06/26(月) 15:33:23 ID:w18VIqxS
そのあと(社会性云々の)、 雁治郎が「しょうもない。丸橋忠弥は昔の人じゃ」 と言うんだったな。
「朗らかに歩め」の、チョークで矢印が書いてあるシーンが意味不明だ?
はぁ? そのままだけど??
わからん。 最初は「矢印に沿って行け。落ち合う場所はこっちだ」 かと思って見てたけど、そうでもないし。 こっちには人がいるぞ、という警告? いや、その逆みたいだし・・・・
765 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/03(月) 10:42:45 ID:RdI8QpGf
タバコも置いてあったな、普通に考えればあの二人の仕業だろうが・・・ 最初に彼らが、矢印を見たときびっくりして走り出すんだよねー まあ、不条理・シュール系の「視覚ギャグ」かと思う
766 :
764 :2006/07/06(木) 20:26:23 ID:A3gPItI4
う〜ん? 自作自演で遊んでるだけってことかな?
767 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 14:23:48 ID:RNO3nmON
「お早う」借りてきますた。 これで、小津カラー作品で未見は「小早川家〜」だけ
768 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 14:39:44 ID:EU7jqdT0
「小早川家〜」は役者が揃ってて楽しめるぞ
769 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 17:02:33 ID:zQ9DF85W
「東京物語」も500円DVDになるんだろうか?
邦画で500円DVDってあるの?
771 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 19:52:54 ID:ialO+DBL
同じ53年の「ローマの休日」の500円DVDが、裁判所の判断でOKになったので、 「東京物語」も ひょっとしたら、と思いました。
772 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 19:58:52 ID:oA+S8BBE
773 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 20:05:41 ID:oA+S8BBE
ただ、なんか話が大きくなってるけど、あくまで日数の計算の問題であって、どっちが正しいかってことは著作権の本質論から 出てくる話じゃないんだけどね。たまたま53年に名画が多いこともあって、ちょっと話題になった。 それ以後の作品は70年保護なので、たいていの日本のカラー映画はまだ先の話だけど。
もうかるなら1952年以前の邦画なんかどんどん出す業者が出て来るんだろうけどね 洋画と違ってそこまでは見込めないのかな。
775 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 22:34:49 ID:EAlX4QnT
TSUTAYAの古い邦画のコーナーに行けば、需要が少ないのが理解出来る。 コーナーがあるんだから、ある程度はレンタルされるだろうが、小津の DVDはいつも殆ど借りられてない。木下や成瀬も。 だから、『晩春』や『東京物語』がいつ行っても借りられる。 みんなハリウッド製とアニメが好きなんだね。
776 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/14(金) 22:55:07 ID:/unR1sDk
>>775 近くのTSUTAYAの小津コーナーはいつも半分くらい貸し出し中だよ。
この前は野村芳太郎の「張り込み」が貸し出し中だった。
777 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/15(土) 02:47:08 ID:lv8+6Yt1
近所のツタヤ、毎週火曜が半額なんだけど、邦画で込んでるのは 最新作とフジなどのドラマ版 本気の邦画コーナーは50前後のおじさんしか30代のいかにもオタクみたいの しかいない悲しい現実 おかげでいつも楽勝でレンタル
778 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/15(土) 13:50:55 ID:At0zkInO
うちの町は一次産業従事者が多い、ホワイトカラー少ない なので暇な時もパチンコやってて40代、50代も小津など 見ないと考えてるらしく邦画の品揃えが全然駄目。 小津も成瀬もない、黒澤と東映時代劇の有名作品がちょっと 置いてあるだけ。だからケーブルTVが頼り。 都会のレンタルショップが裏山
小津100周年の特別番組で葉書を読まれたけど、お礼の品がプレスシートと小津安二郎読本の 改訂版だけだった。NHKはせこいねぇ。
780 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/15(土) 15:55:23 ID:5nuRVV//
がんばったね、ぼうや! えらいえらい。
781 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/15(土) 16:54:39 ID:HMT3fX8g
>>778 図書館行けば、小津のVHSとかけっこう置いてありそう
今日はGEOが旧作50円レンタルセールだったので寄ってみたが、 小津なんかの作品はDVDもテープも誰にも借りられずに残っていた
783 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/15(土) 18:31:06 ID:HMT3fX8g
小津はかなり人気ありそうだけどな。若い人にも
うちの方ではレンタルけっこう人気。 小津映画に出てくるようなしもた屋がまだ残ってる地域だから。
785 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/15(土) 22:57:16 ID:HMT3fX8g
ハリウッド製か香港製のアクション映画みたいのしか見ないヤンキーっぽい 友達も、「秋刀魚の味」に見入ってたから、 やっぱり普遍的に人を惹きこむ力強さがあるのだろう。
786 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/15(土) 23:42:07 ID:olxB0atu
俺も、高校生の時に「東京物語」を見て引き込まれた覚えがある。 ある程度 年をとらないと小津の良さはわからない、という人がよくいるけど、 そんなことはないんじゃないかな。 もちろん、20代で見たときと、60代で見たときとでは、 作品から受ける印象は違うんだろうけど。
787 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/16(日) 00:14:10 ID:g8tS5Y34
リアルタイムで観ていた当時の若い人達も、70〜80年代の若者も小津には 殆ど興味を持っていなかったのは、いくつかの著書で立証されている。 再評価されたのは90年代に入って、理屈っぽい評論家達が芸術性に重点を 置いて解説し、それを真に受けた人達がやたらと有り難がって鑑賞した。 実際は小津の作品というのは極めて単純明快で、小難しい理屈を付けるの は無粋というものだ。 現在も小津に限らず古い邦画のファンは、フィルムセンターの客層を見て も解るが、殆ど50代以上であるのは間違いない。
788 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/16(日) 00:15:53 ID:xw4VreuH
若い者が小津に興味を持ってくれるのは嬉しいことだと思う ただ「面白い」という言葉の中身が年齢によって違うのも事実だ 自分も名前から入っていって、実際に若い頃観て、よくわかんないけど 面白いんじゃない?ネームバリューあるし せいぜいこんなとこ 実に薄っぺらい「面白さ」だ そもそも小津自身が若い人向けに作っていないと告白している 「自分と同年代に観てもらいたい」、とね 一連の小津の代表作とされているのは、小津が40〜50代に作られたものだ 年齢を経てから小津作品を観ると、様々な人生体験から画面と画面の隙間、 ちょうど小説でいう文章間が読めるようになってくる 小津は画面や台詞で説明するという手法は一切とらずに、一見 さりげなく淡々として映像は流れていくように見える 若い者は、のほほんとした音楽と共にこれをひょうきんと取らえ、この部分で 面白いと言っているのが大部分かもしれない もしくは話に動的なものが少ないために、退屈と捕らえるのが大半である しかし年齢が上がるに従い、鑑賞力は深くなってくる あえて画面に出さずに省略している作者の意図が、人生経験によって 埋め合わされ読み解かれ、実に味わい深いものとなるのだ
789 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/16(日) 05:26:07 ID:xw4VreuH
さらに付け加えれば、代表作と呼ばれるものはどれも皆似たような設定で 娘の結婚や親の葬式といった、当たり前の日常生活と冠婚葬祭に限られる これは国や時代を問わず、人間として生きている限り避けては通れない 普遍性を描いており、小津はこのテーマにこだわった 普遍性、つまり世代を通して「変わらないこと」、これが最大のテーマである さらに一見短調と見られる、通り一遍のドラマの中に凝縮された独自の美意識 映画中、どこを切り取っても一枚の絵となるような凝った画面作りも魅力の一つだ ちなみに音声を消して画面だけしばらく見てみるとよい いかに小津の撮る作品が絵画的、芸術的であるかよくわかるであろう そしてショットの切り返しや会話の言い回しなど、独自の文法をつくり 何度も何度もそれを繰り返した 枚挙にいとまがないが、深く知れば知るほど魅力と才能にあふれる監督と いうのがわかっていただけると思う
「受け売りで申し訳ないが〜」 まで読んだ。
791 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/16(日) 11:59:51 ID:UimkMOLE
最後のカラー3作品は コメディとしてふつうにおもしろい映画だと思う。
792 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/16(日) 15:18:04 ID:RUpepWs5
いま、「お早う」見ました いや面白すぎ
喜八物くらいから見ると小津の面白さが良く分かるんだけどレンタル屋には なかなか置いてないよね。『晩春』あたりから置いてあるか。
794 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/16(日) 17:15:41 ID:K26/zgaa
『父ありき』は、単品のDVDにならなかったんですね。
795 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/17(月) 09:11:54 ID:iyFmD7C9
「お早よう」で、 テレビ買ってもらった後に、子供たちがはしゃいで 襖の陰から、次男がフラフープ回しながら出てくるところは、 なんてことないシーンのはずなのに トンデモナイ凄い物を見てしまったような感覚があったな。 たとえば「2001年宇宙の旅」の宇宙船のシーンを観たときみたいな。
796 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/17(月) 21:06:02 ID:lYbUfa3L
フラフープもダッコちゃんもリアル子どもの時に流行ったよ なんだったんだろうな〜あの熱狂は。 トンデモナイ凄い物と言われればまあそうなんだろうね。 小津映画の原風景と三丁目の夕日のブームが重なる。 東京物語の頃までだね、東京に風情が残っていたのも。 あとは東京オリンピックに向けてイケイケ開発に走ったもんね。 得たものもあるけど失ったものも大きかった。
それはあなたの世代はそうでしょうけど。 「東京物語の頃まで」ってね。 だけど「東京大空襲まで」「関東大震災まで」「明治維新まで」と思ってる世代もあるでしょうよ。
まあ何だ、「東京物語」は退屈だ。
799 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/18(火) 09:11:14 ID:yv/wCxWj
フラフープまわしてるような子は、小津には宇宙人のように見えるかな。 いくつかの小津カラー作品を見たけど、社会における世代間の、 バトンタッチをいかに、円滑にやれるか、みたいなことが共通テーマに なってるように思われた。 しかも、心中では、かなり深刻な断絶に対する絶望があるようだ。
800 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/18(火) 09:55:18 ID:uhyuWkR5
>断絶に対する絶望 自分も全くそうなんだなぁ。 小津さん辺りの日本映画や、昭和初期までの純文学に親しんでいると、現在の日本 の空気に違和感を覚え、馴染めなくなってきている。 やっぱり戦争に負けた事が大きいんだろうけれど、ここまで自国の文化を軽んじて 他国の文化の流入を許した国家ってそうあるもんじゃないと思う。 戦争に負けたのは仕方ないが、文化的な敗北は受け入れ難い。 変なデカいマンションを建てると、少なくとも今後何十年と解体出来ないんだよ。
801 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/18(火) 11:39:10 ID:HvGKK8jC
確かに拝金主義でここまできた現在の日本に違和感を感じる。 「勝ち組・負け組」という、金の有無ですべてを計ってしまう。 戦後、経済復興で効率優先と共に日本人が本来持っていた豊かな 「心」が失われていった。 金の有無にかかわらずに、心に余裕がないからいつまでたっても 幸福感に満たされず、そこで更に金を求めるキリのない欲望が優先し、 結果、「成功者」もしくは「勝ち組」と呼ばれる金があっても心の 貧しい大人が大勢出て虚しい自慢をしている。 小津はそんな望まぬ未来に変わりゆく世代を、しかもそうせざるをえない 次の世代の悲しみと、ほんの少しの希望をこめて、変わりゆく東京の風景に 被せて、淡々と画面に納めて いったのかもしれない。
そこで「年寄りが化粧をして盆踊り」ですよ
吉田喜重は『小早川家の秋』の司葉子の描き方を「阿った」と批判していたけど、 ほとんど『秋日和』と同じ様な役で、どこが阿っているのかわからない。
「阿る」がわからない…
805 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/18(火) 14:23:29 ID:yv/wCxWj
おもねる、と読む ある、じゃないよ。 実は俺も今調べた
小津映画はどれもストーリーや構図が似通っているので数本観ただけで飽きてくる。 今のところ「お早よう」が一番面白いけど他はイマイチ。 「東京物語」はどこが名作なのか判らなかった。ただ単に古臭くて退屈なだけ。
>803 小津が司に阿ったということなのかな?
>>807 「時代に阿った」と言うことだと思う。
司葉子なんかの若い世代の描き方に「嘘」があるらしい。
「年寄りが若造りして踊っているみたいな」とも書いていた。
相手にするなよ('A`)
811 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/19(水) 22:04:22 ID:bRAMSujo
小津は過大評価されていると思う。 ハスミや清がここの部分が凄いと無理に褒めているのはかなり見苦しい。 面白くないものは面白くない。 東京物語なんか冗長的で内容なんか全く無い凡作だよ。
813 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 00:02:40 ID:2HHutvlF
好みの問題は本当に人それぞれなんだよなぁ。 小津の演出を受け付けない人がいても何ら不思議ではない。 実際、自分は溝口健二に対して811と同じ様な捉え方をしているし。
万人に好まれようとすれば、どんどんレヴェルが 下がっていく。芸術はひとを選ぶということ
815 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 08:39:55 ID:VPcv6+lj
小津の作品は配役を見れば解るが、当時のスターが大勢出演してるし、集客を 第一に考えてたように思われる。 当たり前だが会社は商売でやってるから、芸術性云々より配収に重点を置いている。 小津は一部の人が芸術性が高いと持ち上げただけで、実際はサイレントの頃から それほど変わってない。 ユーモアがあって、風刺が効いた皮肉っぽい、突っ込み所満載の娯楽品。 万年映画青年のような批評はもうウンザリ。 芸術なんて軽々しく言う奴は、本質を理解していない。
晩春〜東京物語の頃とその後を一緒に論じるのは乱暴かと。
817 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 12:27:07 ID:yL83NUCW
当時の俳優・女優で、小津映画に似合わないのは誰だろう
818 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 12:56:33 ID:4wJEH2NE
そらもちろん、デコたん・・・
819 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 13:55:46 ID:7GdKyR1g
顔しかめっ面にしたりオーバーアクションで 原との対比だろうが、浮きまくってたね 宗方自体は結構内容好きなんだがね あとは森繁かな
820 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 14:43:43 ID:ogK7YYVd
石原裕次郎と勝新太郎には小津映画に出て欲しかった。
821 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 14:54:01 ID:yL83NUCW
エノケンは?
>>820 裕次郎や勝新だと俳優に引力があり過ぎて小津の味が消されそうな気がする
823 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 17:48:11 ID:2HHutvlF
市川雷蔵と田村高廣は見てみたいな。
824 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 18:01:49 ID:yL83NUCW
「お早よう」見てたら、殿山さんとか大泉アキラとか、意外な顔ぶれが。 大泉が出るなら、岡田真澄あたり出てもおかしくないよな。 原節子だって、外人の血が入ってるんだっけ?
825 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 18:03:17 ID:yL83NUCW
けっして、濃い感じの人が似合わないわけじゃないんだよな。 「浮草」の面々なんかは、小津にしては「濃い」でしょう。
「東京物語」が名作と思えない人は機会があったら喜八物みてくれ
827 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/20(木) 20:35:25 ID:F1jVk7u/
「小早川家の秋」の森繁は悪くないと思う。 新珠・桂樹・山茶花・藤木もよかった。
普段は演出なんぞ気にせずアドリブでも勝手に演技しちゃう、 東宝の芸達者の喜劇俳優たちは、小津安二郎の細かい演出が合わなくて、 ある日小津の所へいって「松竹の下手な俳優はともかく俺たちは・・・」なんて直談判して 小津に「無礼者!」と追い返されたなんてエピソードがあるけど 結果的には個性がぶつかって面白い映画になったのだろう 小津と森繁の後の発言を見ると、愛憎半ばというか、お互い認めてるんだろうが イマイチ合わなかったという感じだろうけれど。 あと小林桂樹は関西弁で酷く苦労したらしい
森繁が原節子を飲みに誘ったらOKしたのに 小津が撮影時間を引き延ばして妨害したらしい
いわゆる小津色が薄い「浮草」と「東京暮色」が好きなんだが それも、そもそも「東京物語」でカルチャーショックを受けてなかったら なかっただろうと思う。俺の場合。 それまではキューブリックやタルコフスキーやロメールに夢中だった。
>>828 森繁の発言で小津を認めていると考えられるものって例えばどういうの?
俺の知っているのは全部小津を根本的に嫌っている、
というかへそを曲げたとしか思えないのばかり。
いや失礼 小津のほうの「どんな演技でも出来るが二度と同じ演技ができない」は皮肉半分という感じだが、 森繁のほうは競輪云々の発言なんで、とくに評価しちゃいないですね
833 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/21(金) 08:56:18 ID:XIzK5MNh
森繁は「猫と正造と〜」とかで活き活きした方がいいな 小津とは相容れないものがあると思う そこいくと小津の優等生はやはり佐田啓二でしょ 余談だが、「猫と〜」での香川京子のプッツんぶりと五十鈴のダメ具合に驚いた (五十鈴のダメ女は「ぼんち」が好きかなぁ)
∧_∧ ( ´∀`) 茂名式システム
たしかあった
ワロタ
837 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/27(木) 07:59:01 ID:j5pI6zG6
小津を分からない人より分かる人の方が幸せなんだろうな
838 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/27(木) 11:09:38 ID:iTjGLlgt
「お茶漬けの味」借りてきました。
839 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/27(木) 12:08:41 ID:ZfSOd5Fd
小津は山茶花究を指して「あいつはばかだ」と言った。
840 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/28(金) 01:41:43 ID:wBh3EsfB
「お茶漬の味」途中まで見たが、随分と洋風だねえ、タイトルとは違って。 今まで見た小津作品のなかでも一番バタくさい
841 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/28(金) 02:16:30 ID:ZFS4Ym7A
鈴屋のとんかつ茶漬けみたいな味か?
バタくさいといえば「淑女は何を忘れたか」。かわいい不良娘!
843 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/28(金) 14:49:47 ID:wBh3EsfB
だんだんバタくさくなくなってきた
844 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/28(金) 19:48:26 ID:wBh3EsfB
「とらばいゆ」っていう映画で、塚本と瀬戸朝香の夫婦が将棋さして、 突然、妻が泣き出すところは、「お茶漬けの味」のモロパクリとみた。
「晩春」の究極形態が「秋刀魚の味」という理解で良いですか?
そうかな? 「秋刀魚の味」はエレクトラ・コンプレックスが稀薄だよね。 娘は好きな人がいるくらいだから。
エレクトラ・コンプレックスは、岩下志麻の岸田今日子に ついての発言の中に感じられるよ。
55 名前:名無シネマさん[] 投稿日:2006/07/29(土) 21:47:19 ID:qbarY0YO トリビアクイズ 女優の岡田茉莉子が小津安二郎に質問しました。 『監督の作品にとって、野球の打順にたとえると私は何番バッターですか』 「一番バッターです」 『じゃあ、四番バッターは誰ですか?』 小津は誰と答えたでしょう? 59 名前:55[] 投稿日:2006/07/30(日) 06:37:18 ID:Bdx2fBAd 原節子?笠智衆? と思わせておいて答えは『杉村春子』。 昨日行われたトークショーで、岡田さん自ら語っていました。
壱番 岡田茉莉子 弐番 長岡輝子 参番 岩下志麻 四番 杉村春子 五番 三宅邦子 六番 原節子 七番 岡田嘉子 八番 桑野通子 九番 桜むつ子 代打 田中絹代
850 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/01(火) 20:54:24 ID:N/m2hE2p
ガハハハハハハ…高橋とよは?
852 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/02(水) 02:34:04 ID:cfnY1gO/
市川崑の「あなたと私の合言葉 さようなら、今日は」を観ました。 これは小津ゴッコですね。
853 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/02(水) 02:42:31 ID:xcSog0a2
何をするかわからない市川コンだもの
昔の邦画を最近見始めて小津の作品はまだ いわゆる紀子三部作と『長屋紳士録』しか見てないんだけど なんでこんな切ないの?すくなくとも「ホームドラマ」のような感覚では観られない。 よく言われる「淡々とした」「ほのぼの」した感じなんてない。 カットの一つ一つはたしかにそう見えることもあるだろうけど 孤独や喪失が主題にみえてしょうがないよ
856 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/03(木) 12:32:30 ID:q12AN7g8
「お早よう」は凄い映画だ。
渋谷ですか・・・orz そうですか
「彼岸花」とか「淑女は何を忘れたか」もいいかも
初めて小津を見た時、話が淡々としてつまらない映画としか思えなかったのに、今じゃ・・・
860 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/09(水) 02:24:29 ID:kjzGrHML
「東京物語」は古臭くてつまらん 「お早よう」は幼稚でバカすぎる 「晩春」は父と娘の関係がきもい 小津映画はどれも退屈で凡庸だな
861 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/09(水) 17:39:51 ID:tYU2enzO
>>860 目新しいもの大好きで、ハイブロウで、実にノーマルな恋愛経験者のアナタが
オススメの傑作って何ぞな?
862 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/09(水) 20:11:06 ID:7wgGjpeg
世界の中心で(ry
パッチ(ry
煉獄エロ(ry
東京の人は、全国が東京だと思ってるからなぁ(´・ω・`)
別に東京以外なくても、全く困らんし
>>837 それは満腹してるより空腹の方が飯がうまいって話だ。
868 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/21(月) 02:00:26 ID:WXvAHfnI
杉村春子は上手いよね。 あの時代の役者は男よりも女のほうが演技が自然に見えるような 気がするが、それは役者のせいなのか、監督のせいなのか。 小津も黒澤も女が苦手なんだよな。
小津の映画を見ていると、小津いや日本の父親は 心の奥底では娘の不幸を望んでいるんじゃないか、 いつか夫を捨てて自分の元に帰ってきて欲しいと 思っているんじゃないかっていう、 小津いや日本の父親の、未熟さ、近親相姦願望 のようなものを感じるのだが、 西洋人にはどう映っているのか。
870 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/22(火) 13:01:58 ID:2kOVfV4P
日本の父親がどうかは知らんけど、小津の映画は違うだろー。 近親相姦願望を感じるのは見た人の自由だけど そう思った人の未熟さを感じる。
871 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/22(火) 17:47:00 ID:zOlEXc5c
同意ですね。同意ですね。
エレクトラ・コンプレックスと近親相姦願望は全然違うぞ。
873 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/22(火) 20:38:23 ID:4uPeVDlF
ああいう共依存的な関係って、日本独特なんじゃないの?
>>868 留置臭とか三舟が極端に下手糞なだけだろw
杉村春子は自然っていうんじゃないだろ〜。つか、正反対。 だから、小津には合う。
875 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/23(水) 10:31:57 ID:7fzLWDt0
上で言ってるのは「晩春」をメインにおいてですね。 あれをエレクトラコンプレックスなど狭い定義づけは違和感もつな。 原の戦中の病気、戦後の回復、同級生の性的奔放、 父親や助手への嫉妬、エゴなど女の欲望の爆発と 京都の禅寺旅行、父親の啓蒙思想風な説得、などその制御の困難さを 巡っての年頃の女性の心境小説、と読んだけどね。
狭く考えてるってのは君の捏造だろw
877 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/23(水) 12:22:05 ID:7fzLWDt0
>>876 あなたの意見をききたいね。
俺は別に捏造でいいけど。
878 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/23(水) 12:39:57 ID:ATb6QDZf
>>877 貴君にはプログラムピクチャーが似合ってますね。
捏造云々はスマンがそれ以前に偏った映画の観かたを
するより、もっとグローバルな視点で観なきゃ
私の意見云々講釈は言えんよ。
>>878 よ、議論中のところをすまんが、「グローバルな視点で映画を観る」というのが意味不明なので解説してくだされ。
地球規模の視点といわれてもさっぱりわからん。
プログラムピクチャーなぞ見ない高尚な人の言語センスは一味違うな。
880 :
この子の名無しのお祝いに :2006/08/28(月) 06:06:39 ID:iuHiJawO
小津も当時はホームドラマというジャンルのプログラムピクチャーだろ?
881 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/01(金) 13:59:47 ID:HrQ+EaE4
882 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/02(土) 15:22:34 ID:be4W0Zd+
小早川家の秋 森繁のライーターの火のでかさにワロタ あんたは松田優作かよ!
>>880 大御所がなんでプログラムピクチャー作品を撮るのかな
プログラムピクチャーの意味分かってる?
884 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/03(日) 01:41:46 ID:2AhL0qdw
>882 舶来ものは何でもデカけりゃそれでステータスだったのさ 今でもアメリカでは半世紀前のその考えがまかり通る 要は発想が子供と一緒なのさw
>>882 衣装合わせで森繁に初めて会った小津曰く「俺はお前みたいな役者が大っ嫌いだ」。
小津は森繁が得意としていた「観客を笑わせよう」という演技が嫌いだったのね。
一方、森繁はアドリブで観客を笑わせるのを得意としていた。
小早川家の秋の撮影が始まると、森繁は得意のアドリブを小津認めさせようと必死になる、
小津は森繁が勝手なことをやるとすぐにカットを掛ける。
終いには森繁が自分の役を演じ終わるまで待って普通にカットを掛けると
「今のは回ってなかったよ、どうだい?悔しいだろ」とニヤニヤ笑いながら言ったそうな。
最後には森繁も折れて「小津流」の演技をするようになったのだが
何故か例外的にあのライターだけは「森繁の勝手」通りに使われたのだとの事。
その理由を「ご褒美みたいなものだったのでしょう」と言いつつ、
森繁は小津にその真意を訊いていない。
886 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/06(水) 00:26:55 ID:W5C5CNC2
麦秋で、紀子は謙吉の気持ちを確かめる前に結婚を決めて家族にも 報告してたけどおかしいよね。相手の母親が望んでたって肝心の本人の 気持ちも確かめずにそんなことできる? それから最後なんで、紀子の両親は兄家族と別々に暮らすことになったの?
1.謙吉が紀子を好きであろう事、何となく分かりませんか? 2.いつまでも世話になっているわけにいかないから。
888 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/06(水) 12:45:24 ID:4FJOQoBS
自分に好意を寄せているからって結婚することを本人抜きで決めていいこと ではないよ。ちょっと紀子、傲慢だと思うよ。 相手がいくら自分を好きだと知ってても結婚まで望んでいるかなんてわかんない じゃない。 ちゃんと本人に私はあなたと結婚したいと思っているって伝えて、相手も承知 したならともかく、そんな場面やそれを思わせる描写ってあったっけ? それから紀子の両親が身を寄せたところは、大和の伯父の家だよね。 自分の息子の家よりそっちで世話になる方が不自然だと思うけど。
889 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/06(水) 17:14:24 ID:Tkn9G6K7
確かになんか大和に引っ込むのは不自然だね。 大和のおじさんもだいぶ衰えているので大変だゾきっと。 夫婦は健康なのに…。姥捨て山? 縁の深さでは自分が長年住んでいた実の子供と住む 神奈川の家のほうだろうにねえ。 あの神奈川の家老夫婦がもともと手に入れたんじゃないの? あれって自分の家だよな?だからこそ末娘の紀子だって平気で 一緒に住んでいるわけだし。 長男夫婦は何を考えてるんだ?? 大体長男は医者だろうが。そう貧乏でもないだろうに。 もっと貧しくても一緒に暮らしている家族はごまんといる。 もし別れるとしたら長男が独立引越しするのが筋じゃないのかな…。 誰か教えてくれあの家族たちのあの行動の心理。 もうひとつの方、 紀子が謙吉に直接確かめもせず 勝手に決めてしまうのはオレはそんなに 不自然に思わない。 紀子の決意。そして照れ。だよ。 恥ずかしいんんだろうね。 幼なじみみたいなもんだから。 だから傲慢さは感じない。 自分の気持ちの表明。 あんなふうに先に決めてしまって、家族にも言って、 それに対して後で謙吉が躊躇してしまったり、おじけづいたり することもどこかで紀子は考えていると思う。 だから謙吉はどう思っているのかって、彼の母親に翌日聞くよね。 万が一断られてもそこはその事実を受けてたとうと紀子は 覚悟はしていると思う。そういうキャラクターに描かれていた。
890 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/08(金) 09:38:25 ID:OcEStgFe
>>889 大和の老人は高齢の為、自分の死後弟老夫婦に実家を
守って欲しいと思って、帰郷・引退を促す。
他方、娘原節子には結婚を促す。
つまり、一家の世代交代を外側から促進する。
で、老弟の引退を決意するまでの説明は意図的に省略され、
最後、唐突にすき焼きの離散シーンになって
明らかになる組み立てだとおもう。
大和の方は旧家なんだよ。実家というか本家だな。 一家の世代交代がテーマになっているのは、 笠知衆の役どころを見ればはっきりしていると思う。 大和の方は弟が後見人になる古い世界、 そこへ父親は戻っていくんだけど、 鎌倉の笠は親がいなくなって本当の意味の家長になる。 しかし小津は、突然に決意が家族に表明されて、 驚く家族にいやいやこういうもんなんだよって展開が多いな。
892 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/09(土) 08:04:15 ID:RiTXqbEA
家の者でさえ結婚話を正面から切り出しにくい特別な存在の紀子に子持ちの謙吉が自分から、 どうです、僕と、 なんて言えるはず無いですね 兄夫婦が見合い相手について紀子の気持ちを探る様子は 「秋刀魚の味」のみちこのように、家族がその気持ちを確かめてから 相手の男に内々に打診する(これが普通の過程のケース)のとは正反対
麦秋 強引 晩春 冗長 秋刀魚 傑作
894 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/09(土) 21:01:34 ID:BDF5Cdc5
>>855 亀レスですが、情報ありがとうございました。
戸田家の兄妹などを観てきました。音声は悪かったけど、面白くて
小津の世界に引き込まれました。リマスタリング希望!
あと、観てる年齢層が幅広くてビックリ。
ところで、戸田家の次男(佐分利信)の転勤先はどこなんでしょう?
音声が悪いのと、歴史に詳しくないので聞き取れませんでした。
大陸のどこかだろうか?
天津じゃない? 小津は、日中戦争に毒ガス部隊の一員として出征した後で、 こういうのをさらっと描くところが小津の怖いところだなあ。
896 :
894 :2006/09/10(日) 09:22:15 ID:5MQAE5xL
>>895 天津だったのか。
ありがとうございます。
>>895 「ちょっと戦争に行ってきます」と言って
出征した人だからなぁ。
『お茶漬の味』でも
笠智衆に「シンガポールは良かったですなぁ」と
言わせていたわな。
まぁ、本人がシンガポールで「洋風の暮らし」を相当に楽しんでいたそうだからね。
新嘉坡でも、接収して使っていた陸軍の建物に、 撮影のためにイギリス国旗を立てたり、 捕虜の待遇改善に一役買ったり、帰国は最後に廻ったり、 いろいろな逸話があるね。
彼岸花の赤いやかんとラジオが欲しい。
筍が食べたい。
902 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/13(水) 11:52:32 ID:tJ6nYmR6
麦秋のショートケーキとあんぱん
>>901 おいしい方の筍なら。
漏れは、秋日和の寿司屋に行きたい。
904 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/14(木) 00:00:41 ID:9mZr9syP
ゆり子ちゃんの家だね。
905 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/15(金) 00:28:56 ID:X2SK1H1d
秋日和と晩春って父親と母親と入れ替えた話なんだね。 親ひとり残して結婚できないという娘を結婚させるために 親も再婚すると言うが、結局再婚しない。 娘が結婚してひとりになった親のところに娘の友達が たずねてきて終わり。
『秋日和』はいいなぁ。 中村伸郎と北竜二が 本当に生き生きとしている。 アンチピリンだかアンマ膏だか(笑)
907 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/15(金) 09:54:18 ID:52RX/lDN
原節子より司葉子のほうが ずっと美人だろうが。
いや、岡田茉莉子のほうが・・・・・
910 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/15(金) 16:56:36 ID:GMT2Fuoa
小津の女の趣味はそんなに合わない 有馬稲子、桑野みゆき、若尾文子、京マチコ・・・くらいかな、好きなのは 原節子はどうもなぁ・・・・ 杉村春子は、女としてはともかく、女優としては好きだな
小津組をシンガポール来るに及ばずの連絡が取れなかったとき その連絡を任せていた厚田さんを怒ったそうだけど 無事に着いたんだから内地にいるよりも結果としては良かった面が大きいよね
そりゃ結果論で、当時撃沈された輸送船は多いよ。 既に制海権は奪われていたのだから。 東南アジアで激しい戦闘が始まる可能性もあったしね。
914 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/16(土) 12:36:10 ID:7Uw13gm2
秋日和の原節子、「相変わらず綺麗」が何度も出てくるが、正直微妙になって いたと思った。 45歳くらいの設定だと思うが、原節子は40くらいでなかった? それにしては老けすぎているように見えた。 あの目鼻だちのはっきりした顔は30くらいまでは本当に綺麗だと思ったが、 老化もはっきり目立ってしまうんだな。
>>914 「原節子、変じて鼻節子」なんて
ひどいこと言われていたな。
髪型のせいもあるんじゃない? 頭の上を撫で付けていて、変だった。
917 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/16(土) 15:55:06 ID:yQUbwCet
原さんって顔かたちはある意味凄い美人とも思えない(ちょっと外人顔)が 独特の雰囲気っていうかオーラがあるんだろうね。 こればっかりはほかの女優さんは真似できない。 「秋日和」の男性3人組もあの独特のオーラに今でも 何十年も参っているのだろう。分かる気もする。 田中絹代さんもさほど美人ではないがこれまたオーラがある。 今で言うと最近の田中裕子もそんなところあるかな。。。。
918 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/16(土) 21:43:47 ID:rploH1Me
>>895 天津で働いてるのに何故か協和会服着てたね。
919 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/16(土) 21:44:36 ID:ADmTTbZZ
浮草は、大映の女優つかってるから、異質なのだろうか。
技術スタッフも違う。
小津さんは、撮影の宮川氏の腕前を すっかり信頼していたらしい。 例の俯瞰ショットは、宮川氏の発案だった。 のちに、宮川氏は 「やっぱり、あのショットは要らなかった」と 言ったそうだが・・・・・ 小津さんが、たとえ1ショットでも キャメラマンの好きにさせたというのが驚きだ。
922 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/17(日) 10:41:56 ID:HsEN05Vh
>>921 なんせ、宮川カメラマンはあの溝口健二が信頼して、
一度もカメラを覗かなかったという人だからね。
>>921 「要らない」というか、他のシーンから「浮いている」ということだった。
冒頭のシーンも結構宮川さんの好きにやってるんじゃないか?
宮川さんとしてはあそこは冒頭だから浮いてないという判断だと思うけど。
>>922 「信頼して」はその通りだけど、
溝口がカメラを覗かないのは誰がカメラマンでも同じ。
最初のコンビで:
溝口「宮川? 誰ですかその馬の骨は? ちゃんとした一人前のカメラマンを(ry」
二作目のコンビ:
溝口「宮川を付けてください。監督とカメラマンは夫婦のようなものです。
あなた私たちの仲を引き裂くつもりですか?」と
宮川は他作品で忙しいという製作助手に。
925 :
この子の名無しのお祝いに :2006/09/20(水) 20:00:44 ID:E9FJXjhf
家の間取りを見るのが好きなんだが、よく出てくるアパートの形態、 あれはあの頃一般的だったの? 2間+キッチンの狭いアパートの割には玄関スペースが広いし、玄関入って すぐの部屋はカーテンだけで障子も襖もない、キッチンは部屋と段差があって いちいち上り降りしなきゃなんない、今のアパート、マンションに比べ通路が やけに広い等目についたんで・・・。 それと早春の長屋みたいな家、最初1階で寝起きしそこでご飯食べてたから 一間しかないのかと思ったら、2階にも狭いが2部屋あった。なのになんで あの夫婦は1階で寝起きするんだろ? 夫が岸恵子に呼び出されたとき、淡島千影は1階で窓をあけたまま布団に入って 夫を待っていた。 いくら暑くても無用心すぎる。
>>925 玄関スペースが広いのは、狭苦しく感じないように、
わざとやっているとおもう。昔は狭いもんだったから。
すぐの部屋はカーテンだけで障子も襖もないのは当時普通。
今でもダイニングリビングになっているマンションはある。
通路がやけに広いのは、
一昔前のハイカラ高級だったアパート/マンションの
イメージを引き摺っているんだと思う。
小津の映画に出てくるのは本来そういうものじゃないんだけど。
同潤会アパートメントも通路、踊り場、階段がやけに広いことがある。
http://www.metropolis-tokyo.com/doujunkai/ > いくら暑くても無用心すぎる。
昔はそういうもの。
鍵もかけずに隣りの人の「ちょっとお願いしますよ」って声かけて、
買い物に出かけるのは、
今の感覚では留守であることを宣伝しているようなものだけど、
昔はよそ者が生活地区に出入りする事自体が非常事態だったので成立した。
生活様式が変わったとしか言いようがない。
ないかい、言いようが…そうか…ないんだニィ。
笠さん乙
ちょっとあんた、いいのよそんな、お礼なんて。ねぇ兄さん、そうよねェ。
杉村先生乙
あらそんな、お父さまったら・・・どうしましょう、あたくし困ってしまいますわ。
932 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/06(金) 14:44:58 ID:eXYRZSBD
私ズルイんです
いや、ずるぅはない。
934 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/07(土) 11:04:43 ID:JVUALDH9
学生時代,男に恋文を出したと言うのは真相?
935 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/08(日) 02:54:16 ID:xg5GD+Ai
のんちゃんグズねぇ…
南京虫って、英語で何ていうか、知ってるかい。 えーと、ピーナッツ・・・ そりゃ、南京豆だ。 南京豆! 南京豆! ケチケチすんない! 南京豆って、何?
937 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/17(火) 01:12:27 ID:pG8r6LAP
http://www.hochi.co.jp/html/whatday/what/06/0617.htm ◆6月17日
容色の衰え見せたくないと42歳で引退
映画女優・原節子が1920年、横浜の・保土ケ谷に生まれた。横浜市立高女2年生のとき義兄の熊谷久虎監督にすすめられて日活入り。
B級作品の主役になるが、36年日独合作映画「新しき土」のヒロインに抜擢され、一躍国際女優と騒がれた。もっとも作品そのものは不出来だった。
間もなく東宝の前身の映画会社に入社、若手の人気女優になるが、ここでもさして話題作はない。彼女が本領を発揮するのは、やはり戦後である。
京大弾圧事件を取り上げた黒澤明監督「わが青春に悔いなし」の教授の娘。吉村公三郎監督「安城家の舞踏会」の旧華族の令嬢。
さらに今井正監督「青い山脈」では明るい女学校教師に扮し、いずれも高い評価を得、数々の賞を受けた。
大きな眼に情感をたたえ、彫りの深い顔立ちと相まって、わが国を代表する大女優である。
小津安二郎監督との運命的出会いは、49年の「晩春」に始まる。以後「麦秋」「東京物語」と、いわゆる小市民映画、
庶民の家庭生活をしみじみと描いた名作で、笠智衆の娘や嫁の役を、絶妙に演じた。
ほかにも、成瀬巳喜男監督「めし」、ドストエフスキーの名作を翻案した黒沢明監督「白痴」などの好演がある。小津安二郎は、こう絶賛した。
「原節子の役柄に対する理解力と勘の良さは、驚くべきものがある。こちらの希望をぴしりと受け止め、時にそれを超える演技をみせてくれた。
名女優という言葉は、彼女のためにあるようなものだねえ」。
しかし62年の「忠臣蔵」を最後に引退。視力の低下、さらに「容色の衰えをファンに見せたくない」という考えからで、
ときに42歳、以後世間との交渉をいっさい断った。スキャンダル皆無、あざやかな引き際である。
(島野功)
938 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/21(土) 18:45:38 ID:+TYzDbQ6
>>934 事実。
当時中学生の同級生達が下級生に同性愛を強要した事件があり、退学処分になった。
小津には気の合わない教師がいて、その恋文を証拠に共犯者として退学にしようと
した。もちろん濡れ衣だったが、父親の努力もあってなんとか退学はまぬがれた。
小津は、後年になってもその教師をうらんでいたらしい。
なお、旧制中学や旧制高校では、女性に恋心を抱くより少年に恋心を抱くほうが、
美徳であると考える風潮があり、小津が「特別」だったわけではない。
たとえば、作家の北杜夫も下級生に恋文をだしているが、勿論彼はホモではない。
939 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/21(土) 19:52:22 ID:ToaoMX4M
『秋日和』の旅館のシーンが印象深い。 向こうに見える学生達が静かになって、 母と娘がしみじみと語り合う。 セットやアングルも素晴らしかった。
>>934 >>532 にある里見のエッセイを読んだことがある。
里見→志賀と学生自分に手紙を書いたことがあるらしい。
小津さんて実際にモーホーだったの?
>>941 たぶんそうじゃないかな。だから娘の嫁入り話なんかを冷徹に見つめられたり
近親相姦的な匂いのする映画を撮れたんではないか?
943 :
この子の名無しのお祝いに :2006/10/25(水) 11:31:43 ID:90aty3tf
恋文事件以外に小津のホモを裏付ける逸話かなんかあるの? それとも単なるカンでいってるの?
独身はかなり根拠になるんではないかな。今と違ってかなり異端の目で見たれた だろうね。
でも森さんだっけ?彼女いたよね。
946 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/06(月) 20:25:53 ID:mjLPSBDO
947 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/06(月) 20:31:25 ID:OfIlnIWE
掘られてはみたけれど
948 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/07(火) 12:18:12 ID:xHZSTRoL
笠智衆が佐分利信をせめる ハァハァ
そんなんでよくハァハァできるな(ハァハァ
950 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/16(木) 11:51:55 ID:Emt0Rhjh
ツマンネ
調べてもわからないので質問。 カメラの厚田さんって、ユウシュンと読むの? 脚本の野田さんは、コウゴ???
952 :
951 :2006/11/20(月) 17:16:23 ID:SEqlCsvH
ドキュメンタリー見て、自己解決。 失礼しました。
カラー作品で唯一未見の、「小早川家の秋」 図書館レンタル中なので、シナリオ読んできました。 ついでに、友人だという山中貞雄の「河内山宗俊」も見ました。
954 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/24(金) 19:48:40 ID:tOQV88F/
小津と山中はどのくらい親しいの?
955 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/25(土) 05:32:24 ID:p9ziT1hU
このくらい パンパン!(;´Д`)ハァハァ
956 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/26(日) 22:17:38 ID:EKs3KifM
東京では小津作品も図書館でタダでいくらでも借りれたが広島に来てみたら図書館に貸し出しビデオなどなく、レンタルビデオで金を出さないとみることができない!なんという地域格差!
だから、映画好きは東京以外に住んじゃダメだって。 学校や仕事辞めてでも、東京に戻るべき。 おかしくなっちゃうよ。
958 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/27(月) 06:16:52 ID:byIqvVCm
いまだったら、ビデオ貸し出しくらい地方でもあるだろう。 俺の町は都会じゃないけど、ビデオ充実してるよ。 県立だったらその場でも見れるし。小津だったら、「その夜の妻」あたりも あったような
959 :
人口30万弱の地方都市 図書館 「小津安二郎」で検索 :2006/11/27(月) 07:15:46 ID:byIqvVCm
1 〔8〕 小津安二郎/[ほか] パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 生れてはみたけれど 大人の見る繪本 1 〔7〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 東京の合唱 1 〔6〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 淑女と髯 1 〔5〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ その夜の妻 1 〔4〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 落第はしたけれど 1 〔3〕 小津安二郎/原作・監 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 朗かに歩め 1 〔2〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 若き日 学生ロマンス 1 〔1〕 小津安二郎/監督・潤 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 東京物語 小津安二郎/監督・脚 パイオニアLDC 1994.3 LD ○ 麦秋 小津安二郎/監督 レーザーディスク 1994.10 LD ○ 浮草物語 松田春翠翁追悼特別企画小津安二郎の世界 小津安二郎/監督 アイ・ヴィー・シー 1995.2 ビデオ ○ 大学は出たけれど 松田春翠翁追悼特別企画小津安二郎の世界 小津安二郎/監督 アイ・ヴィー・シー 1995.2 ビデオ ○ 出来ごころ 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ ○ 東京の合唱 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ ○ 落第はしたけれど 小津安二郎/原作・監 松竹 1995.2 ビデオ ○ 父ありき 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ × 一人息子 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ × 生まれてはみたけれど 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ × 秋刀魚の味
960 :
人口30万弱の地方都市 図書館 「小津安二郎」で検索 :2006/11/27(月) 07:17:21 ID:byIqvVCm
タイトル 副書名/巻次/巻書名 著者 出版社 出版年 形態等 状態 お早よう 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ ○ 東京暮色 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ × 早春 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ × お茶漬の味 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ ○ 晩春 小津安二郎/監督 松竹 1995.2 ビデオ ○ 全日記小津安二郎 小津 安二郎/著 フィルムアート社 1993.12 ○ 小津安二郎戦後語録集成 昭和21(1946)年--昭和38(1963)年 小津 安二郎/[述] フィルムアート社 1989.5 ○
961 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/27(月) 07:18:53 ID:byIqvVCm
DVDはまだ数えるほどしか入ってない 小津作品は内容だ
962 :
人口30万弱の地方都市 図書館 「小津安二郎」で検索 :2006/11/27(月) 07:24:16 ID:byIqvVCm
タイトル 副書名/巻次/巻書名 著者 出版社 出版年 形態等 状態 お茶漬の味 小津 安二郎/著 青山書院 1952.10 ○ 青春の夢いまいづこ 小津安二郎/監督 松竹 1932 ビデオ ○ その夜の妻 小津安二郎/監督 松竹 1930 ビデオ × 朗かに歩め 小津安二郎/監督 松竹 1930 ビデオ × 淑女と髯 小津安二郎/監督 松竹 1931 ビデオ ○ 母を恋はずや 小津安二郎/監督 松竹 1934 ビデオ ○ 非常線の女 小津安二郎/監督 松竹 1933 ビデオ × 東京の女 小津安二郎/監督 松竹 1933 ビデオ × 若き日 学生ロマンス 小津安二郎/監督・潤 松竹 1929 ビデオ × 小早川家の秋 小津安二郎/監督 東宝 1961 ビデオ × 麦秋 小津安二郎/監督 松竹 1997.9 ビデオ ○ 戸田家の兄妹 小津安二郎/監督 松竹 1996.2 ビデオ ○ 東京の宿 小津安二郎/監督 松竹 1996.2 ビデオ ○ 淑女は何を忘れたか 小津安二郎/監督 松竹 1996.2 ビデオ ×
963 :
人口30万弱の地方都市 図書館 「小津安二郎」で検索 :2006/11/27(月) 07:24:51 ID:byIqvVCm
東京物語 小津安二郎/監督 松竹 1995.4 ビデオ ○ 秋日和 小津安二郎/監督 松竹 1960 ビデオ ○ 小津安二郎全発言 1933〜1945 [小津 安二郎/著] 泰流社 1987.6 ○ 小津安二郎全集 下 小津 安二郎/[著] 新書館 2003.4 ○ 小津安二郎全集 上 小津 安二郎/[著] 新書館 2003.4 ○ 宗方姉妹(きょうだい) 小津安二郎/監督,脚 東宝 1995 ビデオ × 小津安二郎「東京物語」ほか 小津 安二郎/[著] みすず書房 2001.12 ○ 父ありき 2 〔9〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 戸田家の兄妹 2 〔8〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 淑女は何を忘れたか 2 〔7〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 一人息子 2 〔6〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 東京の宿 2 〔5〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 浮草物語 2 〔4〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 母を恋はずや 2 〔3〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 出来ごころ 2 〔2〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 非常線の女 2 〔1〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1999.2 LD ○ 東京の女 1 〔9〕 小津安二郎/監督 パイオニアLDC 1998.12 LD ○ 青春の夢いまいづこ 1 〔8〕
964 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/27(月) 07:25:57 ID:byIqvVCm
広島なら、物価も地価も低いんだから、DVD買え。
966 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/27(月) 14:22:50 ID:N7R2M+ba
いいとも
967 :
この子の名無しのお祝いに :2006/11/28(火) 02:19:29 ID:dog8sl7d
968 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/09(土) 00:29:50 ID:LtIF1d/q
雌鳥のどこが失敗作なの? 耐えることが美学とされてた日本を批判したんじゃないのかな?
>>968 それはともかく、今、さんまを見始めたんだけど、
会社場面のOLとの会話はセクハラばっかだな。
小津安は年代によって、ぜんぜん違う印象なんだろうねってことだよ、
>>957 →レンタル、BS、CS(CATV)。都市部がいいのはお金は掛かるがスクリーンで観る機会があることかな。
>>969 小津はそういうウイットな部分も面白い。マジメな人は不愉快になる人もいるかもな。
971 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/09(土) 20:11:23 ID:u0dlQfTl
セクハラといえば女将さんは毎回同じ面子に同じようなこと言われてるな 職場じゃないから厳密にはセクハラじゃないけど
若松のおかみさん (´・ω・`)
973 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/10(日) 23:03:28 ID:VenJMCa9
「浮草」に灯台に続く坂道のカットがあるんですが、 あのシーンは下り坂と上り坂を別の場所で撮影してつなげてます。 下りの坂はオレんち。昔、監督が撮影に来たって言ってた。 あと、冒頭の海釣りシーンの堤防で子どもの頃によく釣りしてました。 あのへんは「メバル・サバ・アジ・キス」とかが釣れたよ。 本当はもうちょっと先端のほうが釣れるんだけどね。 都会から来た役者だから、あのヘンで釣ってるのもリアリティあるよね。 例の郵便局は、昭和のうちになくなりました。 ガメラのトトが輸送された道から、 約10メートルくらいのとこにあったってのがミニ知識。
974 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/10(日) 23:14:08 ID:qxNte3Rh
黒澤は長身らしいけど 小津はどう? おれはチビなんじゃないかと睨んでる
975 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/10(日) 23:15:58 ID:qxNte3Rh
いま調べた。 169.68cm 当時としては大きいほうか?
976 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/10(日) 23:16:52 ID:qxNte3Rh
977 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/10(日) 23:17:42 ID:qxNte3Rh
さっき、BSのオズ特集の録画みてたんだけど、 若いころはスポーツマンで、ボクサーみたいで、 がっちりした感じとか言ってましたよ。
身長はさほどでもないが、 肩幅が広く、手がごつかったらしいぞ。
>>973 あの辺の坂道はまだあんな感じで残ってるの?
981 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/11(月) 01:30:29 ID:jxdNF8vs
>>980 残ってるよ。坂道じたいはね。去年の夏はガメラのロケ隊が来たから。
5年くらい前はNHKの行く年来る年が撮影にきたし。
982 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/11(月) 01:50:31 ID:jxdNF8vs
>>974 よく覚えてないんだけど。
母親が身長の高い人だったと言ってたような。
ただ、うちの父親は175あるので、
自分のほうが背が高いみたいなこと言ってたと思う。
映画の中で一座がいた建物(遠景)は、
去年帰省した時には残ってた。
983 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/11(月) 09:03:28 ID:raA0I4BE
いや、ローアングルへのこだわりは自分がチビだから、その視点っていう ことなのかと思ってた。 でも、小津映画の俳優はドイツ人クォーターの原節子を初めとして 日本人離れした洋風な体型の人が多いような気もする。 笠智衆も背は高いんじゃないか? だから、その中ではチビなんじゃないかな。 170弱って言ったら、いまの日本人なら平均よりちょい低くらいだろうけど 当時としては高いほうだったんじゃ。でも、俳優達はもっと高かった。 あるいは。父親を表現するってことで、子供の目線に合わせたのかな
ローアングルの話になると、それだけで1000ぐらい消費しそうですね。w 立って生活する文化と、座って生活する文化の視線の違いってことじゃないですか。 座って生活する日本家屋では、あのローアングルが座ってる人間の視線と合致して、 とてもおちつくように思えます。
985 :
この子の名無しのお祝いに :2006/12/11(月) 11:33:55 ID:W7nQyTNf
ローアングルと言うより ローポジションと言った方がしっくり来るような・・・
986 :
この子の名無しのお祝いに :
2006/12/11(月) 12:42:02 ID:jxdNF8vs 海釣りのシーンで、一番釣れるのはどこかと漁師が聞かれて場所を教えたけれど、 あえてわりと釣れないあの場所を選んだらしいよ。 リアリティのためだろうって漁師だか友達だかが言ってたかな。 ちょっと見たら、そこじゃ釣れないだろって言うかもだけど、 何か別の意図とかがあるんじゃないのかな。 浮草みると、確かに都会もんの釣りだからってムードもあるし。