そのURLにもある、「小早川家〜」「月は上がりぬ」「宗方姉妹」
「東京物語」の尾道、あたりはよくわからないから、歯痒いんだが。
歯がゆさを分かってくれてありがとうw
それにしても「東京暮色」は、どのシーンも無気味だな。
踏み切りと、その近くにある看板。雀荘近辺。応援歌が歌われる駅の構内。
極め付けは主役達の住む坂の上の家。
そう、深夜喫茶と警察署。
なんなんだ、あれらは?
862 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 14:17:23 ID:74G1f5cn
田舎者がイライラしているらしいから、
場所の話はやめましょうや。
田舎者自ら場所の話をし始めたところですが・・・(´・ω・`)
秋刀魚の味のトリス・バーは、三軒茶屋あたりだと
なにかで読んだ記憶があるが、阿佐ヶ谷の根拠は
どこ?
オラも東京に生まれたかったよ(´;ω;`)
866 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 23:05:43 ID:UecHUEnn
>>853-854 港のシーンは浜離宮。脚本にあるが、珍々軒とかは「私鉄」としか書いてない。
ソースきぼん。
>>866 浜離宮!
へぇぇ…すると海に近いほうだと築地川とかの辺なのかなぁ・・・
ありがとうございます。今度DVDでも見て確かめてみよう・・・
>>861 ほんと、変っているよな、東京暮色は。場面があちこちに飛ぶ。
小津はロケの挿入ショットをあまり撮らないからなんとも雰囲気が出ない。
>>856 撮影所の所在地がロケハンに関係してるのかと思って聞きました。
蒲田撮影所は映画の話でよく聞くので有名ですよね。
大船撮影所も両方とも、東京から見ると横浜方面です。
鎌倉は横浜を通り越してもっと先になる。
こちら方面にはハイカラなものが日常に何気なく混じってるイメージがある。
反対方向の東京から埼玉県方面は、
「キューポラのある町」などにでてくるような工場・田舎のイメージで、
文化は東京から流れて来るのを待っているような感じがする。
も少し前、その工場すら東京から移転する前は、田圃や畑。
あくまでも個人的な感じです。
私は東京生まれで在住だけど、土地柄の雰囲気は説明し難い所がある。
何故なら時代で変化してしまった部分が大きくて、
今の雰囲気で説明すると大間違いなんです。
渋谷も今の渋谷ってワケじゃなくて、銀座からすると
今ひとつ品下れる場所だったような気がします。
その割りには沿線に文化人が大勢住んでいたりしてね。
文化人ていっても、新聞記者や出版社勤務や役者と言った人たちだけど。
渋谷に乗り入れている東急が田園調布を開発したお陰なんですが。
東急の開発の前に馬込文士村。
それから「生れてはみたけれど」に出てくるガスタンクなんかは、
当時蒲田周辺が新興工業地帯だったから。
雌鳥のガスタンク、恐い。。。
873 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 02:01:04 ID:bvRbzxyj
俺も子供のころ、
怪獣に蹴られて転がるガスタンクを見てから、
ガスタンクは恐ろしい。
え?引っ込め?
…続きをどうぞ。
「お早よう」の箱庭みたいな新興住宅地。
「お早よう」のJAZZ真似キモイ!
876 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/19(火) 22:12:11 ID:gx4iTb45
をゐ! 黛先生をバカにすな! もまえのようなのが兵隊だからニッポン
負けたんだ! (トカイウ
877 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/20(水) 00:46:42 ID:Xa8sP76f
「あんな兵隊ばっかりだから、日本は戦争に負けたのよ!」
by 淡島千景(早春)
晩春の原節子、図体がデカイ。
カバーするためにちじこまっているのが見苦しい。
なんか媚びたような笑顔もキモイ。
879 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/20(水) 20:27:26 ID:mTZJPJBG
だからいいんじゃないか。
ホラーファンの俺にとって
小津&原節子は最高
880 :
876:2005/04/21(木) 00:20:19 ID:pfU3dYSn
>>684 >ハスミ、田中、佐藤といった有名どころだけでなく、
井上バンの小津全集別冊では?
「秋日和」良かった。
ほのぼのとした喜劇だったね。
司葉子はなかなか綺麗だけど、歯並びとなんというか華奢な感じがちょっと、、
小津映画のヒロインの中では、半歩くらい落ちる気がした。
やっぱこの映画では岡田菜利子がイイ。なんと言ってもイイ。
岡田茉莉子はすばらしいね。
司がむくれてるのを適当に受け流すところなんかも面白いし。
小津映画ではああいう個性はやっぱり脇役でこそ生きると思う。
松竹女優がヒロインを演じた作品は、小津テイストが多少薄れてるような気がする。
『彼岸花』の有馬や『秋刀魚の味』の岩下は、好演してるけど二人とも普通の娘で原節子のような
他の出演者から突出した浮いた感じがしない。
『晩春』以降の原の出演作の印象が他の作品に比べて強いのは、冷たい異質な中心をもっている
からだと思う。
『秋日和』の司と原は同質なものを持っていて、あの親子だけ他の登場人物とは一線を画していた。
娘のキャスティングには小津監督は非常に拘ったみたいだけど、晩年の小津作品に出演した
若手女優の中でそういう異質なものを感じたのは司葉子だけだった。
その意味で司葉子はまさに小津監督好みなのかも。
883 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 14:58:45 ID:R92yhYXw
『秋日和』のラスト近くの伊香保温泉での翌日の湖畔でのシーン。
吉田本(「反映画」)によれば、「主人公のいない匿名の映像の神秘性」、
とか書いていたが、見逃したな。暗喩としての”山”を。
→・司の会社の若い人のグループの山登り。
・原と司が親子でみる山の映画。
・義兄の経営する宿で、もう麓から山に登ることはできない、という原の独白。
再婚にあたって「もう麓から山に登るのはこりごり」って台詞
心に響いたね。
「タラコ」って大きな声で言っちゃ駄目。
886 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:08:12 ID:l0PSB2OY
『秋日和』はアグファカラーフィルムによって撮影された映画の中では
恐らく世界最高傑作だと思う。
アグファカラーフィルムによって撮影された映画ってのをよく知らないんですが
2、3挙げてもらえますか。
889 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:31:09 ID:2PSFh1A1
>>886 落ち着いていていいですね、「彼岸花」「秋日和」あたりが、色調ではいいような。
>>887 小津のカラー映画以外では、代表的なのは
東宝スコープでは稲垣浩の「無法松」戦後版、
大映では市川崑の「おとうと」とかかな?
逆にイーストマンでは、第一作が衣笠「地獄門」
890 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:37:20 ID:WNYAeiI1
891 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 01:51:23 ID:l3Ayv8xA
マニアック過ぎてついて行けん…
さらばじゃ。
>>889 「彼岸花」で、山本富士子が出たから、
大映の使っているアグファにしたって話は昔からよく聞いたけど、
今ではほとんど聞かないから、やっぱり嘘なんだろうね。
赤の発色が良いと、顔色もいいだろうけどね。
色は綺麗ですね、「彼岸花」の山本富士子、それから「浮草」の
若尾文子がとても綺麗。
「秋日和」は女優もさることながら、自然の風景が美しい。
894 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 04:44:31 ID:iRxPY2fc
ここはいいですね〜
いつ来てもなまぬる〜い春風がマタ〜リと吹いていて……
895 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 14:00:16 ID:+gXevfyF
>>892 >「彼岸花」で、山本富士子が出たから、 大映の使っているアグファにした
ってのは知らなかったなあ。
俺の読んだ本だと、赤系色の好きな小津は感度の悪い国産は全く考えず、
最も赤が綺麗に発色するイーストマンコダックを最初に検討したが、
コダックは青が鮮やか過ぎて小津のイメージのセルリアンブルーと異なった
為、アグファに落ち着いたと厚田雄春が語っていた。
そして最初のカラー作品である『彼岸花』は会心の出来映えだったが、
ケチな松竹は地方館で上映するフィルムをさくらカラーで焼増し、
小津を激怒させたそうな。
「赤色」に関するそういう話はよく聞くけど
俺のテレビのモニターが悪いせいか
小津の狙った色が「赤」とは思えないんだが?
「赤色」ではなく「朱色」じゃない??
897 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 17:20:45 ID:+gXevfyF
『秋日和』の原節子が勤める洋裁教室の看板や教室の軒先の葉鶏頭(『小早川家の秋』でも登場じてたかも)の赤色が理想らしいから896さんの云われる通り、
Scarlet(緋色)でもCarmine(深紅色)でもなくVermillion(赤橙色)でしょうね。
因みに朱色という表現は英語にはないんだろうか?知ってたらどなたか教えて下さい。
DVDセットが半額で投売りされてるのみかけたけど
やっぱりボックスセットだとほとんど好き者しか買わないのだろうな
eee,半額だったら買うかも。
900 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 22:15:47 ID:Dbro7a4y
撮影助手だった川又さんが、DVD作成に全面的にかかわったそうだけど、
インタビューで、スクリーンで見られる赤が10割とすると、
ビデオは3割、それが今度のDVDでは7割くらいは出ている、といっていた。
スクリーンだろうが何だろうが、あの赤はいいとは思えない。
画面に占める面積も大きすぎる。宮川のほうが正しい。
まあ、ジジイが赤が好きなのは仕方がないけど。
902 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 07:37:09 ID:VmsC9ogG
>>897 >因みに朱色という表現は英語にはないんだろうか?
中国や日本の絵画技法では、『朱』という色は古来、
辰砂という鉱物より抽出された硫化水銀を顔料とする色ですが、
西洋では、水銀を化学反応で硫化水銀にして『Vermillion』と名付けました。
後には、中国でも水銀を化学反応させて『朱』を作り出すようになりました。
したがって、『朱色』は英語では『Vermillion』となります。
ちなみに、『Scarlet』も『Carmine』も植物性染料の名前で、特に後者は、
日本でいう所の、茜の根から抽出されるものです。
903 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 08:41:10 ID:bCvnjC2g
904 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 22:05:25 ID:0R6QG8LS
ドーイタシマシテ、オヤスイゴヨウ。
905 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/26(火) 22:57:49 ID:mSYxMMAY
906 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/27(水) 22:04:11 ID:8oQOe8Sd
「秋刀魚の味」のエンディングの「軍艦マーチ」はペーソスがあって実に
よいなあ。
前の戦争のこと、笑っていいのか、泣いていいのか、怒っていいのか...トホホ
という日本人のリアルな感情がよくでている。
「宗方姉妹」で、カメラがいきなりググってパンしたのには驚いた。
で、何を映すのかと思ったら、そこでシーンが変わったのにはもっと驚いた。
ありゃ何だったのか?
908 :
この子の名無しのお祝いに:
>907
あれはパン(首振り)ではありません。
移動撮影(トラッキング)です。