1 :
この子の名無しのお祝いに:
エド・マクベイン原作“キングの身代金"を小国英雄、
菊島隆三、久板栄二郎、黒澤明が共同で脚色、黒澤明
が監督した刑事もの。黒澤明監督の現代劇では最高傑作
と思われる。前半の権藤邸で繰り広げられる密室劇から
後半のジェットコースタームービーのような展開への巧妙
な転換が素晴らしい。内容的にも怨恨が目的でなく羨望、
嫉妬が直接の犯行原因になっている点が普通の誘拐事件
よりも一層恐ろしい感じがすると同時に事件に複雑さを
加味している。また、犯人、被害者、警察関係者のみなら
ずナショナルシューズの経営陣や債権者、捜査協力者達の
ディティールまでもが着実に描写されている事が超一流の
サスペンスドラマへと昇華した理由ではないかと考えさ
せられる。更に映像面でも疾走する急行列車の窓からの
鞄の投下、煙突の煙のパートカラー、伊勢佐木町根岸屋
の麻薬受渡し、黄金町の魔窟、靴屋のウィンドウ前での
権藤と竹内の邂逅、腰越の待伏せ等、非情に印象的な場
面を幾つも挿入している。これほど歴史的名シーンの多
い映画も珍しい。
この大傑作について語り合おうぜ。
「ブリキは燃えねえってんだよ」
ここは
だれも来なくて静かだ・・・
5 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 09:22:54 ID:bfl7GGi7
もしもし、もしもし、もしもーし!!
僕ここでオシッコしたよ
7 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 12:44:30 ID:d9Cgw1zU
盛り場での土人(差別語)の踊り風のダンスは、黒澤のみならず
当時の日本映画における符丁だったのですかね?
ウィンドーに描かれた料理や飲み物の値段を克明に追い、現時点の
物価と比較してしまった自分に笑った。 感想:かなり高め
特急内での電話呼び出し
あの頃からだったんだね、呼び出しに名を借りた企業パブリシティが
電車で流行り始めたのは
8 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 13:31:51 ID:lCmWcwl1
根岸屋は当時実在した有名店。吉田幸彦原作、ほんまりう作画『修羅ボタル』
の第一話にも登場する。深夜レストランのはしりかな。
9 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 14:02:34 ID:MjUZrrar
母の日かな、今日は。
10 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 17:55:27 ID:sl02B93X
>>盛り場での土人(差別語)の踊り風のダンスは
ツイストの事かな??
パ
ク
リ
映画
を
あ
が
め
る
馬
鹿信者
12 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 18:12:32 ID:sl02B93X
エド・マクベインの「87分署シリーズ」の「キングの身代金」の事?
これが原作とクレジットがあるけど。
13 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 18:52:53 ID:1qsDOGjz
トリュフォーの「ヒッチコック映画術」の中でヒッチコックの影響を
受けた映画として「天国と地獄」が挙がってます。
14 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 20:48:27 ID:lCmWcwl1
>>11 あんたDQN『キングの身代金』の原作読んだことないでしょ?
或いは『天国と地獄』観てないでしょ? 全然別物よ。よく考えてから書き込んでね。
15 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 21:11:10 ID:+WPDIgxd
権藤さんが、身代金を支払うか否かで激しく迷うんですが、
そこのところの演出、緊張感がみなぎり、見ごたえがありました。
黒澤信者ではないですが、さすがだと思いました。
会議のシーンで刑事一人一人に細かい芝居させてるのが面白いね。
見てて飽きない。
17 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/27(日) 23:41:52 ID:4X0wI6QW
>>8 根岸屋、入ったことあったよ。
その劇画は知らなかった。
根岸屋は矢作俊彦&大友克洋の「気分はもう戦争!」の中にも登場する。
結局この映画は何を言いたかったの?
19 :
やるべし:2005/03/28(月) 00:14:00 ID:zsSSi35T
クライマックスで、山崎努が逮捕される時に流れる曲。
当初、黒澤はそもそもエルビス・プレスリーが歌ってるほうを使いたかったが、曲の印税払うのが大変だということで、佐藤勝に『プレスリーが歌ってるような感じでアレンジして』という注文があったという話。
10年くらい前にその話を聞いて、幸いプレスリーが歌ったものを持っていたので、戯れに「天国と地獄の」のビデオの画像を、当時22万円もした多機能デッキで自分で編集。『プレスリー版』を作ってみた。
びっくりしました!!これがぴったしなんです。
なにがって、唄、メロディの変わりめ目でちゃんとカットもシンクロして変ってる。しかも犯人の哀しみを感じられるいい絵になってる。
そのビデオ編集した「プレスリー版」は私の宝物です。たまに観てます(違法にはならんだろう?)
今ならPCも発達してるからだれでも簡単に出来るのではないでしょうか?みなさんも一度やってみてください。(天国の黒澤監督が怒るか?)
ミッドナイトミュージック
22 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/28(月) 10:51:04 ID:nGHp4F5u
>>3 は書込を後悔すべきだな。三日で20レスいってるもん。
23 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/28(月) 11:08:35 ID:81Y5Mmz0
なにも敵意を抱くようなスレとも思えないだけど…
アニヲタか宮崎監督ファンが反感抱いてるとか?www
各所でガイシュツだけど、この映画、昭和鉄ヲタもハアハアもんである。・・・・・って、ヘロインか
25 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/28(月) 15:28:34 ID:81Y5Mmz0
60年代ってみんな大人だったんだね。
今のテレビに出てくるお笑い系の大人の
ガキっぽさ見てると情けなくなる。
>22
そんな事ないよ、>3以外は全部>1の自演だもん(w
当然このカキコもそう。
27 :
4:2005/03/28(月) 20:04:01 ID:5tsYU7Dt
ん?何だなんだ、やかましくなってきたなあ
引っ越すかな・・・
28 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/28(月) 20:08:18 ID:jBQHV42o
まあまあ田口君
しかし木村功はいつまで経っても青二才の役だったんだな。
若手刑事役やってるけど実年齢は40近かったよね。
結局この映画は何を言いたかったの?
31 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/28(月) 22:40:57 ID:81Y5Mmz0
同じ事言わないの。
映画の最初から終わりまでが言いたかったことでしょ。
一言で言えたら映画なんか作らなくて済む。
32 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 00:05:07 ID:uOXLGBcn
あの若さにはビックリだよね>木村功
33 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 00:08:11 ID:sB+qFM7K
菅井きんは凄い
34 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 00:53:32 ID:PjgvbTio
東海道線で酒匂川の鉄橋を渡るたびに思い出す映画
35 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 01:12:47 ID:FAdAfSuJ
>>14 完全に別物でもない。
ファーストシーンの権藤邸での重役連とのやり取りなんて
原作そのままだよ。三船が婦人靴を引き裂いちゃうセリフとか。
この映画の予告編もいい。
ドキドキする。
>>29 >>32 ぎょい。戸倉警部に「来るな!」と怒鳴られビビるし、「こだま」でもどつかれてるし、各俳優の実年齢知ったら驚くよね。
38 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 11:25:14 ID:JoxBXtz6
あははははははははっ はははっ。一本参った。
しかしね、君だってうちの製品が
このままでいいとは思わんだろ。
39 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 11:56:55 ID:A6yCnHyV
この頃の黒沢の映像テクニックというのは、
世界で最高峰を行っていたと思う。
リアルタイムで見た人たちは皆うなった。
大人から子どもまで。
それでこれを真似た誘拐事件が1年くらいして起きた。
40 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 12:14:21 ID:OQORueYp
踊るのムービーでは、身代金を警察が負担してたよね?
システムが変更したのかな?
>それでこれを真似た誘拐事件が1年くらいして起きた。
つい最近といってもかなり昔の話になるが
山梨県の信用金庫の女子職員を誘拐して
その信金に対して身代金要求した事件は
身代金の受け渡し方法の指定からいっても
この映画を参考にしてた。
あと、グリコ森永事件でも・・・
>ファーストシーンの権藤邸での重役連とのやり取りなんて
アノあたり、東宝の重役連中に対する当てこすりだわな。
この原作を映画化しようとした大きな動機のひとつになったのでは
ないかと小生は推測しているが・・・
「赤ひげ」でも養生所の予算削減のエピソード(これも原作にある)は
あてつけにやってるな。
42 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/29(火) 16:55:22 ID:A6yCnHyV
金をいくら使ってもろくなものしか造れないやつと、
金を与えればいくらでもいいものを造れるのに、足りない人と。
世の中には二通りの人間がいるって事だな。
金をほしがる奴と、
金を出し渋る奴と。
↓これでお前は死刑だ!
↑目は悪いし、耳は遠いし・・・処置なしです(藁)
パクリ映画って何の話? エド・マクベインから映画化権とってるんでしょ、これ。
「荒野の用心棒」やオレンジレンジといっしょにしないでほしい。
46 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/30(水) 18:25:11 ID:1ynSmGQh
↑
正真正銘のチキショウだ!
49 :
17:2005/03/31(木) 12:28:01 ID:vp786ihW
アンチってのはよくいるけど、
>>1の自演だと思い込むっていうのはどういうことなんだか??
>>41 昭和53年のリバイバルの後にも、手口を真似た事件が起きた。
>>45 同じなのは、発端の部分だけだよね。
それにキングと権藤のキャラクターがまったく違うので、読み終わった後、
「天国と地獄」の原作だったことを忘れていた。
黒澤も言っているように、あまり優れた小説ではない。
キング自身が××しちゃうクライマックスには、呆れたほどだった。
では、根岸屋跡の前を通ってその近くのラーメン屋に行ってこよう。
50 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 12:33:58 ID:F1+b5UXN
51 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 16:11:59 ID:xiZvEefF
>>47 どうしてそんな事をいうんだ。
君はなぜ、君と私を憎み合う
両極端として考えるんだ。
52 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 17:11:02 ID:F1+b5UXN
3,11,47は同一人物!?
53 :
マイケル:2005/03/31(木) 17:58:14 ID:DntHHEZ6
映画板の「おまいら権藤さんにあやまれ!」だったか?
あのスレはえらく面白かったな。
54 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 18:11:09 ID:q6kp13cG
進一「僕あそこでオシッコしたよ」 だっけ?
あれの三橋達也バージョンには笑った
56 :
戸倉:2005/03/31(木) 19:57:57 ID:qJJoASD9
57 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 20:23:34 ID:1q0WTdFB
>>35 本っ当にあるの? あの冒頭は俺的には完璧に山本周五郎のパクリだと思ったんだが。
題名は忘れたけれど、草鞋を作る浪人の話で、丈夫で履き心地の良い草鞋なんだけれど、
丈夫すぎて長持ちしすぎると言って、問屋が文句を言ってきて、「丈夫なのがなぜ悪い!」
とか怒ったりするんだけれど、草鞋を靴に変えるとまんまなんだよ。絶対ぱくったとした
らこっちからだと思うんだが。
>本っ当にあるの?
アノ辺は原作ママ。
60 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/31(木) 21:34:01 ID:xiZvEefF
靴と草鞋が同じだという説にはついてゆけんな。
早い話しがだ、草鞋は頭の上に乗っかってるだけだ、
ところが靴は女のめかたを乗せて歩く。
61 :
この子の名無しのお祝いに:皇紀2665/04/01(金) 00:45:37 ID:ukxbTiyZ
こ、皇紀?
63 :
この子の名無しのお祝いに:昭和80/04/01(金) 03:43:36 ID:8Aq7bWYu
>>37 こだまで隣の加藤武の方が6才も下なんだ。
木村功、撮影時39才。
64 :
この子の名無しのお祝いに:昭和80/04/01(金) 03:54:11 ID:opgsr/zU
455 :名無シネマさん :04/01/24 00:16 ID:zFYnOdRV
>>454 そして進一役が三橋達也だったら。
進一「お父ちゃん!お父ちゃん!」
父親「どうした進一?」
進一「僕あそこでオシッコしたよ」
父親「何い?貴様、あんな道端でオシッコしたのか!?」
進一「ええ(フッ)‥‥しましたよ」
父親「最後の一滴までか!?」
進一「膀胱が空になるほどすっかりね‥‥」
父親「この‥‥ションベン小僧!!」
進一「ええ‥‥確かにそうですな。
でも私にも言わせて下さい。尿意は迫る。
しかも身代金が払われるかわからない。
そのまま私が殺されたらどうします?
私は不快な尿意を我慢したまま死ななきゃならない。
オシッコしたのは‥‥言わば正当防衛ですよ」
父親「出てけ!!デテケ!デテケ!出て失せろ!!」
66 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 08:43:04 ID:mMRbZ4wE
沢村いきおとか、藤原鎌足が刑事の捜査の時出てくる。
ああいうシーンがこの映画の装飾で、
テンポを良くし、見るものを引き込ませる。
俳優も堂に入っているし、演出もうまい。
67 :
ROE:映画暦110/04/01(金) 10:57:13 ID:wufm+I2Y
>>67 権藤邸って、最初どっかの本物の豪邸を借りたと思ってたし、
根岸屋もロケだと思ってた。あんな凄いセットを作ってしまうんだから
やっぱり昔の邦画って凄い(黒澤だけ特別かな?)と思う。
だから酒匂川の鉄橋の前にあった家(飯場?)の二階が撮影の邪魔だから
撮影中だけ取壊したって逸話も信じられる。
68 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 12:27:36 ID:6B8ocJbk
セットに機関車走らすくらいアタリマエだからね
あの時代は
69 :
ヤクをくれ:映画暦110/04/01(金) 12:35:01 ID:J8yJgPiq
>>67 でも今そこに大きな倉庫が建ってる。モウ壊セナイヨー
70 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 14:27:31 ID:wufm+I2Y
この映画観るたびに気になるんだけど、戸倉警部は竹内を犯人と断定した後、
腰越の殺人の容疑も固める為、泳がすような事云ってる。
若し、犯人に高跳びでもされたらどうする気だったんだろう?
権藤さんの金を取り返すという目的の為にも、一刻も早く逮捕が先決だった
のではないかな?逮捕後に腰越の殺人に付いてはボースンの恫喝で吐かせれば
良い訳だし・・・・・・・・・・何かキレ物の戸倉警部も個人的な感情が
先走りしてるみたいだ。実際、泳がした為に無関係な麻薬中毒者がモルモット
代わりに竹内の餌食になってるしね。
ボースンの恫喝で吐かせるのもいいけど、
やはり中尾刑事と権藤氏が竹内を拉致して監禁、
竹内が空腹に耐え切れなくなったところで
ハムエッグスをエサにして吐かせるのが吉。
>>71 それだな。
誰も殺し屋差し向けたりしないしな。
73 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 17:20:51 ID:fa4WVD2a
>>71 一瞬ハァ?と思ったが、なるほど。
で記者会見をすると。
あ、その前に焼却炉のおっさんに「あなたはどこか間違ってる」と言われちゃうか。
74 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/01(金) 19:44:22 ID:/lTHb4rt
しかしあのリビング、えらくソファが多いな。
金持ちじゃあないからそう感じるのかな、権藤さん。
そうだよ、竹内君
ヤク中の女を見殺しにしたような気が……。
77 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110/04/02(土) 09:57:57 ID:qeZE6Ipw
先頭の機関車と最後部の機関車って…
ヤク中の女なんかくたばろうが化けて出ようがどうでもいいわ。
そうだろ、権藤さん。
>>77 機関車って、電車特急「こだま」だからな・・動力車は権藤さんや県警捜査員の乗る1等車にもあるんだけどね、モロに。・・とマジレス
>>78 やっぱり正真正銘のチキショウだっ!
80 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110,2005/04/02(土) 14:56:30 ID:qeZE6Ipw
刑事役の山本清さんカッコイイですね。
「新幹線大爆破」の運転車両部長役も良かったです。
でも「ゴジラ」の科技庁長官役ではセリフが無かったような。
81 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110年,2005/04/02(土) 16:35:22 ID:rrYsWLcy
日本映画の黄金時代の最後の乱れ咲きだよね。
「赤ひげ」は完璧に別世界だけど、「天国と地獄」はこだま撮影に腕のあるカメラマン総動員したり
、撮影所と共に作られた映画の気がするよ。
82 :
この子の名無しのお祝いに:映画暦110年,2005/04/02(土) 17:57:53 ID:zhimkKCS
映画の中に登場する様々な天国と地獄
二者択一の決断を迫られたときの緊迫感
横浜浅間台の丘の上に立つ権藤邸を見上げる地獄に住む青年
あの地獄はタマちゃんで有名になった帷子川あたりだろうか?
権藤が靴屋の社長と言うところもまた象徴的だった。
戸倉警部 「勝ったのは我々ではない・・・・(ちらっと権藤氏を見る)」
神奈川県警一同 「は?」
戸倉 「・・・あの、ナショナル・シューズの重役達だ」
天国と地獄
〜 糸冬 〜
5〜6日に新文芸坐でやるね。
また観ようかな・・・この映画はやっぱりスクリーン向きだ。小さい画面で落ち着
いて見ちゃうと、仲代の説明的なせりふが多いのが気になる。
張り込む戸倉たち。
その気配に気付き、
竹内「あっはっはっはっ、ご冗談を」
権藤
「僕はこう思うんだ。・・・世の中も悪い。
しかし、全てを世の中のせいにして悪い事をする奴はもっと悪い!」
竹内
「でも悪い奴はうまい物を食っていい思いをしてるワ。
悪い事した者の勝ちよ!」
権藤
「本当に君はそう思ってるの? だったらそのドレスを着てみたまえ!」
バッとドレスを取る竹内銀次郎。
竹内
「綺麗だわ!本当に綺麗だわ!」
ドレスを着てくるくる回転しながら踊る銀次郎。
遊佐
「あなたは・・・素晴らしい人です。私は前からそれを言いたかったのです(はぁと」
>>86 権藤「続きは、うぅむ・・・・酒だ。酒を飲んで考える」
「お前にー権藤さんの真似ができてーたまるかー」
佐藤刑事 「びしょ濡れだ。ブランコに乗って歌でも歌わなければ引き合わん。」
金太郎 「で、何よ?」
佐藤刑事 「権藤らの唄。」
90 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/03(日) 20:27:44 ID:JjE18s82
>>83 確かに負け組は権藤さんと竹内だけ。
伊藤雄之助(馬場専務)も中村伸郎(石丸重役)も田崎潤(神谷重役)
も当初の予定通りで万々歳。
まあ、三橋達也(河西)のような蝙蝠男はいずれ斬られるだろうけどね。
なんか不公平な結末を感じる。
91 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/03(日) 21:12:21 ID:JjE18s82
>>91 追加
仲代達矢(戸倉警部)、石山健二郎(田口部長刑事)、
木村功(荒井刑事)、加藤武(中尾刑事)、
志村喬(捜査本部長)、藤田進(捜査一課長)
などにも早期解決の金一封で勝ち組。
92 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/03(日) 21:49:55 ID:Xv7xhdJO
いや、権藤さんは生き甲斐の感じられる職場を取り戻して満足そうだったし、負けでも
ないでしょう。
93 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/03(日) 21:52:53 ID:JjE18s82
運転手の佐田豊親子はどうなったんだろう
東野英治郎らの職人連中も、権藤さんの新会社に
移ったりしたんだろうか。
96 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 01:39:53 ID:tyD9655L
音楽の使い方がうまいよなあ。
用心棒のあたりから、境地に達した感がある。
用心棒、椿、天国、赤ひげ
黒澤の再絶頂期。
97 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 09:07:11 ID:bIzn+sqI
>>97 黒澤明の撮った現代劇としては内容、映像、配役、印象度、構成どれをとっても
最高傑作だろうね。3スレで終わると云ってた人も居たけどね。
98 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 09:09:36 ID:bIzn+sqI
>>69 時々湘南新宿ライン特別快速でこの鉄橋渡るけれど、当時のこだまより速く感じる。平塚から先など、すごいスピードだよ。
以上、スレ違いスマソ
100 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 11:15:30 ID:tyD9655L
この映画がもしなかったら
黒澤は本当に面白い映画は時代劇しか出来なかった、
という評価が生じていたかもしれない。
この映画はシナリオの良さ、ドラマの盛り上がり、演出の妙、
それに小道具(大道具)の面白さ、謎、スリル
というフィクション娯楽に欠かせないものが詰め込んである。
最高の技巧だと思う。
101 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 14:14:10 ID:0Vohn/F4
何故婦人靴メーカーの役員という設定にしたのかな?
靴屋は鞄も作らされ(ryのシナリオが既にあったのか。
102 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 15:33:10 ID:bIzn+sqI
ロケハンに行った黒澤監督が権藤と竹内の邂逅場所として、
伊勢佐木町の一角が気に入り、丁度そこに婦人物靴店があったのでは?
あの靴屋までセットじゃないよね。
>>100 いいたいことはよくわかるし、否定もしないが
現代劇なら「静かなる決闘」や「わが青春に悔いなし」
「夢」「八月の狂詩曲」「まあだだよ」の方が
「好き」だな。
「天国と地獄」は本当に良くできた映画だ。
そこが欠点だな。
「七人の侍」もそうだが。
普通に原作の設定が靴屋だったからだろ。
それ以上でも以下でもない。
105 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 16:18:16 ID:YypW7/AP
>>101 当然靴屋と言えば地獄側の象徴でしょ?
元はといえば地獄サイドにいた人間が時代の流れによって
天国の丘の上に豪邸を建てるまでに成り上がったわけですよ。
当時の横浜は丘の上と下では天地の差があったわけで
それを妬んだ地獄側の若者が元同胞をターゲットにして・・
106 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 19:33:50 ID:B7isv6qP
中尾刑事「よォーし、わかった!」
劇中に横浜の黄金町がでてきたけど、
いくらなんでもあれはやりすぎだろ。
当時、ホントであんな感じだったのだろうか?
確か伊勢崎町は東宝撮影所のセットだったはず。
冬に撮影してるから歩いてる人の息が白いときがあるよ。
110 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 22:21:09 ID:yLgfM91q
>>110 またDQNが出てきたな。
あんたこそ死ねよ。
111 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 22:22:26 ID:yLgfM91q
109の誤りでした。1さんgominn.
112 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 22:34:57 ID:VPT3qo9+
権藤邸の内部はセットでしょうが、山崎勉のアパートから見える、外観はどうなんでしょう。
あれはどこかのおうちを借りたんですかな。
113 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 22:35:42 ID:VPT3qo9+
あ、
× 勉
○ 努
114 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 22:45:03 ID:mCuEfWyB
このアンチは妙だな。「天国と地獄」や黒澤のアンチじゃなくて
>>1のアンチだ。
>>55のスレで1に粘着してるのも同じ奴なんだろうか。意味不明。
>>108 確かにセット。伊勢崎じゃなくて「伊勢佐木」な。
115 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 23:07:01 ID:5gCBFOEt
♪ちゃらっちゃ ちゃらららっちゃちゃ アン! アン!
116 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 23:30:30 ID:RP3yWPYY
117 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/04(月) 23:35:48 ID:aqDxBOD2
119 :
ボースン:2005/04/05(火) 02:33:31 ID:nBpmaR7o
靴屋鞄屋は被差別部落の産業でしょ?
ですから権藤さんもおそらくそっちの出身だっていう事を暗示させてる訳で…
120 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 03:36:05 ID:7aonyMfs
山崎努演ずる若者は医学部生ってことはエリートでしょ?
インターンだから貧乏だけど、もうちょい頑張れば成功者になれるじゃない、財前教授みたいに。
何故に誘拐なんか・・・・
121 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 03:58:01 ID:80NrU9ln
>>119 それ熊井啓かだれかが昔言ってたでしょ。
122 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 04:03:02 ID:80NrU9ln
靴、電話、電車、カバン、札束、8ミリカメラ、麦藁帽子、写真、注射器、
ピストル、そして特急こだま号や煙突からの色煙・・・。
これらの道具がとてもドラマの中にうまく取り入れられている。
それぞれが重要な意味を持つから、イメージも強烈になる。
123 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 04:09:53 ID:80NrU9ln
>>120 あの頃からはたしかに医者は金持ちへのコースと決定だが、
その昔(戦前)は、医者はエリートではなかった。
(比較的学業成績が下の人がなっていたとも聞く)
そういう名残もあるのでは。
124 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 04:45:14 ID:LvdrvejH
インターンって言葉をこの映画で初めて聞きました。
125 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 08:21:40 ID:IomPvIZC
>>120 >インターンだから貧乏だけど、もうちょい頑張れば成功者になれるじゃない
確かにもう少し頑張れば一人前にはなれただろうけど、そもそもの犯行動機は天国に住む権藤へ
の嫉妬だからね。一人前の医者になっても権藤邸に住むのは一寸無理じゃない?それに当時の
3,000万なら現在価値で約2億5,000万位。勤務医なら一生拝めない札束じゃないかな?
>財前教授みたいに
財前の場合、財力的には婿養子(逆玉)という手段で入手したので彼の努力というよりは運でしょ。
それに学問的に地位を得るにも財前ばりの政治力と処世術がなくては駄目だと思う。まあ、竹内君
の暗さじゃ柳原で定年かな?
126 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 10:03:53 ID:+G3sWFgh
>>120 そこがまた面白いんだよね。
時代背景と照らし合わせて考えてみても
この時代はいわゆる被差別地域からでも一代の富を築き成り上げることが可能になった時代。
戦後の混乱期で闇市からスタートした乞食同然の第三国人や賎民と呼ばれていた職種の人たちが
あれよあれよと金を手に入れいつの間にか金持ちになっていけた時代でもある。
今までこつこつと真面目に働くのが美徳とされてきた日本人の価値観が大転換した時代でもあった。
もしこの映画が被差別地域の無学な若者と戦前からの大地主と言う構図だったら
ここまでの緊迫感は生まれなかっただろう。
最下層から頂点に上り詰めた者の不安定感と余計なことさえしなければ
もう少しで頂点に届くことに気づいていない若者の対比だからこそ
そこに紙一重の緊迫感が生まれたのだ。
127 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 10:29:13 ID:cBYQSyIy
>>105 >>109 なるほど、そうだったのか。
こんな時見習工の腕が(ryで感動していた俺が浅はかだった。
128 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 10:31:37 ID:cBYQSyIy
129 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 11:56:29 ID:gIoornBY
>>靴屋鞄屋は被差別部落の産業でしょ?
>>インターンだから貧乏だけど、もうちょい頑張れば成功者になれるじゃない
あんまり深読み過ぎるとつまらなくならない?
原作が靴屋だったんじゃなかったの。
インターンは頭が良く悪知恵のはたらく犯人像と、
まだ開業していない低収入のイメージくらいで
いいんじゃないかな。
その職業人全ての属性なんて考えて作るはずないだろ。
映画なんてこんなもの
というお前の考え方の方が映画をつまらなくする
「たかが映画じゃないか」
>インターンだから貧乏だけど、もうちょい頑張れば成功者になれるじゃない、財前教授みたいに。
何故に誘拐なんか・・・・
ミラーマンにもいってやれ。
何故手鏡でスカートの中をのぞく必要があったのかってね。
人間そんな合理的な行動ばかりできるわけじゃないよ。
133 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 15:53:31 ID:cBYQSyIy
荒井刑事に、架線に接触する音が特徴あると言わせるのは強引すぎないだろうか?
ポールとパンタグラフの違いなど普通は解らないのでは。
134 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 16:05:57 ID:APc40eqh
>>129 だったらなぜ天国と地獄なんて邦題をつけたんだ?
深読みどころかダークサイドのヒューマニズムを抜きにしてこの映画か語れる?
>>132 現実はそうでも、フィクションでそれをやるとご都合主義にしか見えない罠。
136 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 16:40:24 ID:IomPvIZC
>>136 ラストを観る限り竹内はどうしようもないDQN。
職業は関係ないと思うよ。でも、あの犯行は医師だから可能だったのかもしれないけど・・・・・・
137 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 16:43:27 ID:IomPvIZC
↑
132の間違い。sumaso
>>133 普通はパンタグラフで、パンタグラフは音なんてしないから、
「なんだか分からないけど音に特徴がある」って思っただけでしょ。
ポールの音だと気づいたのは、沿線に住んでる駅員のいき雄。
139 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/05(火) 22:58:12 ID:80NrU9ln
>>126 は感性が鋭いな。
たしかにそういう感じで見ていたところはある。
140 :
やるべし:2005/04/06(水) 00:06:19 ID:Pcx4sMQG
黒澤自身が『実はこの作品の中に、嘘のカットがある』と語っている。
雪をかぶった富士山の映像。
『夏の富士山ではああいう風には映らないのだけれど、雪が無いと富士山には見えないんだよね』
というより、子供の絵との絡みで
雪がないと逆におかしいんだよ。
>ご都合主義
ご都合主義というのは物語の展開上「現実」にはありえないような
事を指すんじゃないの?
現実にあるような事を描いてご都合主義とはこれ如何に?
こりゃ一本とられたな
はははは。
143 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 00:44:33 ID:OUyOmTqP
戸倉警部は列車の中と伊勢佐木町で二度"あいつは正真正銘の畜生だ"と云ってるな。
あれは彼の口癖かな?
144 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 00:44:47 ID:RWDYRQbC
靴屋は被差別部落産業なのか・・・知らなかった
確か某大臣の出身もそうだった気がする。
145 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 01:47:06 ID:4ydbH0ui
ボースンも最初は「嫌な野郎だと」思っていたというのも、何かそういう成り上がりに対する先入観から発せられたのかな、と小一時間。
今まではさらっと聞き流していた台詞だったけれど。
146 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 01:57:34 ID:paqxfzDU
>>144 その話は、熊井啓が「世界の映画作家B黒澤明」の中で話しているんだけど、裏目読みっぽい。
映画の中の「ナショナル・シューズ」は大企業なんだし、
実際の靴メーカーにしても被差別部落と関係があるのかといったら、そんなことはないだろう。
しかし、そういう裏目読みをされるということも黒澤自身の想定内だったんじゃないかなと思う。
「どん底」「どですかでん」を見ても、黒澤には差別問題へのこだわりがあったんじゃないかと思えるし。
147 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 02:00:57 ID:paqxfzDU
言わずもがなかも知れないが、熊井啓がそう考えたというのは、
靴(鞄)=革製品という連想からのこと。
獣関係の、肉や皮にまつわる産業は、昔は確かに被差別者たちの仕事だった。
148 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 02:47:51 ID:7ZuMyjU9
靴と鞄でピンと来ない客は当時は居なかったろう
ただそれが前面には出てこないし、そうである必然性もあまりない
それ以外にも、この映画は大筋に関係あるような無いような場面が多い
昨今の映画なら重役連中が黒幕になってるとこだ
筋的な必然性というよりは作品に奥行きを与えるための設定ではないか?
天国と地獄、犯人と被害者、富者と貧者、これらが単純なニ項対立ではなく、
その二者が入れ替わりうるような複雑な様相を呈しているところに
作品としての奥行きを感じるのではないだろうか。
150 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 03:04:10 ID:7ZuMyjU9
それもあるかもしれないが、黒澤が重視した、構成を立てず
結末を決めないシナリオ作法から来ているところ大だと思う
ウェルメイドじゃないところが妙に忘れがたいシーンを生みだしている
権藤はおそらく、あの犯人よりも悲惨な境遇から這い上がってきた男だろう。
それを匂わせるための設定かと考えられる。
そしてすべてを失った今、再び一から這い上がってナショナル・シューズを見返してやろうとしている。
おそらく権藤にはラストシーンの犯人の雄叫びが痛いほど分かったに違いない。
それがあのラストシーンのやりきれない余韻に繋がるのだと言えよう。
といったように、娯楽作品として普通に楽しめながらも、そこにとどまらないような多様な解釈を観客に許す、
つまり意味の開かれた作品であるところがこの作品の偉大なところだと言える。
152 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 03:23:27 ID:7ZuMyjU9
確かにすごく開かれてるよね
終わったという感じがしない
「天国と地獄」というタイトルには上と下という意味だけでなく、
何か「紙一重」的なものも感じる。
つまり若い頃にどこかで一歩踏み外していたら、
権藤もあの犯人のようになっていただろうということ。
そしてあの犯人も権藤のように成り上がれていたかもしれなかった。
というように、このような作品は解釈し倒した方がいろいろと楽しめるね。
あたってるかどうかは別にして。
154 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 03:46:09 ID:7ZuMyjU9
使えそうなネタに目もくれず通り過ぎるのが新鮮でカコイイ
奥さんの財産、役員達の陰謀、探偵ごっこする運転手の失策、
犯人の生立ち、病院内の確執、路上での犯人と三船の対面、etc...
156 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 08:56:40 ID:OpPfN+47
>>155 47とか109とか155って同じ馬鹿だな。多分被差別部落の話題をすると出てくるので
関西の部落野郎だろうな。帰れ!!!
捜査側が犯人を泳がせて犯行を再現させる
そんなこと実際にはあり得るのでしょうか?
映画的にはすごく面白いんだけど。
158 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 10:38:20 ID:L4Y8iqln
>>156 いや、
>>3や
>>21や
>>26を見ても、それに一般板の前スレを見ても、そんなことは関係なく、
「『天国と地獄』スレを立てたヤツ」に腹を立ててるみたいだ。
「全部
>>1の自演」レスもネタの範囲を超えていて、前スレでも今回の場合も本気でそう思っていた様子。
>>56や
>>58を見ると、「天国と地獄」についての知識はあるようだし、この映画自体はまんざら嫌いでもらいらしい。
何を考えてるんだろう。
159 :
126:2005/04/07(木) 10:43:34 ID:DmxjPg5n
>>153 まさに人生における天国と地獄は紙一重、表裏一体を感じさせてくれる。
次から次へと二者択一の決断を迫られる権藤、
その選択を誤れば再び元の地獄へ陥落する危機もある状況だ。
配下の地獄から丘の上の豪邸をを見上げるとそれは正に天国に思える。
しかし実際の天国ではいつ地獄に落ちるかわからない状況におびえながら
大きな窓の外の景色を見下ろしている。
更に深読みすれば運転手と権藤の関係もまた面白い。
当初自分の子供が誘拐されたと知ったときの権藤のすばやい決断
そして実は運転手の子供であったことを知ったときの権藤の豹変。
この対比もまた象徴的だ。
運転手(雲助、馬車引き)も靴屋も実は同じ穴の狢だったはずだ。
それが片や一大企業に急成長し、そのトップとして君臨している。
気がつけばそこ召し使える運転手と権藤の間には大きな隔たりが出来ていた。
権藤は自己保身のために当初その子供の価値までも差別をしようとした。
ところが権藤は泣きながら懇願する運転手の頼みを聞き入れることになる。
このあたりのヒューマニズムの描き方が実に黒沢らしいと思うのだが・・
運転手と権藤の子供が着ている服や容姿などに貧富の差を感じさせなかったのも演出と思いたい。
生まれたときはみな同じだったはずなのにそこから先に生ずる貧富の差とは何か?
なにが天国でなにが地獄なのか?
戦後の平等社会が産んだ社会のひずみを揶揄し、また問いかけられたような気がする。
160 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 11:08:59 ID:OpPfN+47
>>158 なるほど、そうですか。前スレよく読んでないので知りませんでした。
161 :
やるべし:2005/04/07(木) 12:27:05 ID:lKUC6AEg
最近の対談番組で山崎努が語っていた。
『黒澤さんから電話があり、「(面会シーン)が良かったから、脚本を変更して君のあのシーンを終りにもってくる」と言ってもらった時はすごく嬉しかった』
ということは、当初「天国と地獄」はどんな終りかたをする予定だったのだろう?気になる。
「竹内の逮捕」→「面会シーン」→「差し押さえ」で置時計から時を知らせる鐘の音→終
これで良いのでしょうか?
162 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 12:45:13 ID:4ydbH0ui
>>161 面会は最高裁判決確定(新聞アップ)の後だろうから、とりあえずここは財産差し押さえシーンが先と思われ
予告編では拘置所を後にする権藤と戸倉警部のツーショットがあるので、リリース間際で今のエンディングにしたのでしょう。
権藤と戸倉でよけいな解説的会話をされるよりは
あそこで唐突に切ってしまう方が余韻が残っていいと思われる
164 :
やるべし:2005/04/07(木) 13:18:28 ID:lKUC6AEg
>>162 それでは、面会の後のシーンをカットしたというわけですかナ。ふむふむ
>>拘置所を後にする権藤と戸倉警部のツーショット
そんなシーンがあったのか!
情報ありがとうございました。
権藤の秘書のコウモリのようなやつの位置づけが非常に気になるのだが。
166 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 13:53:32 ID:/Rmy0XgW
>>165 いかにも誘拐に一枚かんでそうなんだけどな
そう思わせといてハズすのが黒澤流?
168 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 16:09:08 ID:g4QVp8fn
>>157 >捜査側が犯人を泳がせて犯行を再現させる
>そんなこと実際にはあり得るのでしょうか?
ま、ありえないでしょうね、あくまで映画的創作。
それに映画内で竹内を逮捕した場面だって、厳密に言えば殺人罪には問えないでしょ?
少なくとも一人殺しただけだが(黄金町のモルモット)、
優秀な弁護士なら過失致死程度で裁判を乗り切っちゃうでしょうね。
あくまで映画の中で描かれた部分だけを現実としてみたら、
裁判で殺意を証明することは無理。
せいぜい過失致死・覚醒剤所持・営利誘拐で、死刑まで持ち込むのはかなり難しい。
>>164 予告編は黒澤自身が編集していたにもかかわらず、本編には登場しないシーン、編集が満載です。
「七人の侍」の予告編では勘兵衛の「残るは13騎。これを全部村に入れる!」って台詞のシーンが
本編ではヒキのカットだが、予告編では勘兵衛のヨリのカットになってる。
>>158 何故君は、君と僕とを憎みあう両極端のように考えるんだ。
170 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 19:13:29 ID:AV6wVjW8
>168
竹内は二人の共犯者を殺害していますよ。
共犯者が竹内を脅迫した証拠も残っています。
捜査陣が、竹内を泳がせることに賛成したのも、彼が
巧妙な形で殺害を行っていたからだと思います。
それを戸倉警部が「権藤さんは事実上終身刑だ」なんて
言い出すから・・。
そこが黒澤シナリオらしいのだけど。
171 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 19:15:10 ID:/Rmy0XgW
しかしなぜ真っ先に重役連を捜査しないんだろう
不思議でしょうがない
172 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 19:37:21 ID:4ydbH0ui
173 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 19:45:49 ID:jSYAfyQn
怨恨関係?刑事さん、あんたわしらが誘拐犯人を陰から操っている、
権藤を失脚させるために、あの犯行をやらせたとでも考えてるのかね。
冗談じゃないよ、それどころかこっちは、あの夕方まで権藤と手を握ろうとして
ひたすらご機嫌をとってたんだ。
174 :
168:2005/04/07(木) 20:12:12 ID:g4QVp8fn
>>170 >二人の共犯者を殺害
百も承知です。
ただあれは状況証拠だけ。
確かに共犯者の脅迫状はあるが、アレを出した証拠も竹内が受け取った証拠もないし、
そもそも警察は脅迫状の実物を入手してない。
その後の竹内の行動が証拠になるかもしれないが、別のことで弱みを握られていた可能性だって裁判になれば当然視野に入れる。
ヤクを渡すときに薄めろと注意した竹内がと言えば、殺意は証明できないでしょってこと。
殺意を証明できなければ殺人罪には問われないし(送検されても検察側は殺人罪で起訴することは難しい)、
死刑にすることは困難だと思われるということ。
犯行の再現〜「これで貴様は死刑だ!」も含めて映画的創作といいたかっただけです。
あ、もちろん「天国と地獄」が黒澤の傑作であることは言うまでもありません。
オイラも大好きな映画です。
竹内の性格からいって、二人の共犯者殺害。
殺意があればあったとハッキリ自白するでしょ。
ところで「黒澤ヒューマニズム」なんていう人がいるが
どうなんだろうね。
森田芳光が黒澤はものすごくクール、ヒューマニズムなんていうのは
違うというようなこと言ってたけど俺も同感だな。
176 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 22:54:05 ID:rvYHbsk6
悪い奴って東映のプログラムピクチャーかと思っちゃったよ
178 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 23:29:58 ID:/Rmy0XgW
>>173 それを真に受けて引っ込むベテラン刑事って・・・・
>>176 そんなの理由にならん
初動捜査で重役周辺を徹底的に洗い尽くしてシロとわかる過程が
ないのはやはり物語の弱点だと思うんだよね
179 :
やるべし:2005/04/08(金) 00:46:55 ID:WdxOT93Y
>>178 テレビのサスペンス物の見過ぎじゃないすか?
お気持ちは分りますが、徹底的に洗ってる人のドラマなどのだれてきそうなドラマや、細かいことは省略して、もっとおおざっぱでいいんですよ。
言いたいことを中心に持って来て贅肉を削ぎ落すこと、省略することの快感が映画の醍醐味。
「天使のように大胆に!」
そういえば、、、「テレビの見過ぎ」ってセリフは昔よく聞いたが、今はあまり聞かなくなったな。
新文芸坐で10年ぶりぐらいに再見しましたが、これって
『白い巨塔』と並ぶ、石山健二郎にクギづけ映画じゃ内科、産婦人科。
181 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 01:09:43 ID:vLUjdWU3
なんでテレビのせいになるのかなー(呆)
省略の美学とか持ち出して筋違いもはなはだしいね
身代金を払うかどうかの逡巡でかなりの時間使うのに
だいたい、誰がこんな時にこんなことを!とか三船がしきりに言ってる横で
警察が重役に行かないのは変でしょ 逆探知は持ってきてるのに
182 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 02:02:02 ID:95/aTyxQ
正直、黒澤映画の中で2005年の現在の感覚で娯楽として鑑賞の堪える作品はこれくらいじゃないかなあ。
他の作品群は歴史的評価としては定着しているが、あらためて見直すとその古さは否めないと思う。
吉信ちゃん事件を誘発してしまった
犯罪者タイプ人間吸寄せ映画
184 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 05:31:12 ID:6vBQtzhK
>>182 赤ひげ、用心棒、椿三十郎、七人の侍。
これらがどう「古い」のか教えて欲しい。
ついでに「新しい」映画とか「新しさ」についても考えを聞かせて欲しい。
185 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 05:33:38 ID:6vBQtzhK
あと、1960年代までの映画で、いまだ「新しさ」を保っている映画とは
どういうものかについてもついでに。
186 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 06:15:11 ID:JUFzqjjy
>>171 重役連中なんて、一番先に疑われるに決まっているがゆえに、絶対やりそうもないじゃん。
しかも、交渉決裂で帰る帰り際になんて、あなたならやります?
187 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 06:46:15 ID:KXxUoNU9
ハリウッド映画だが1930年代ものは面白い。
フランク・キャプラ の「ある夜の出来事」なんて
何度もみても笑える。
黒澤もシェークスピアモノを撮ってるあたり普遍性を意識してると思う。
どの時代で何所の国の者がみても面白いと感ずるように作ってる。
もちろん失敗作もあるけどね。
カラーの特撮モノは映像技術は格段に進歩したが、何度もみる気がしない。
今は技術は進歩したが、作品に魅力がないと感じてる者が多いと思うよ。
だからというわけでもないだろうが、黒澤のハリウッドリメイクの
話しもある。邦画に至っては論外に感じるね。「踊る大捜査線??」なんて
アニメ世代のトンデモ映画にしか感じないよ。数十年後にみても陳腐さは
変わりそうもない。タケシ映画も同じ、つまらない。
「七人の侍」や「椿三十郎」「赤ひげ」なんてのを初めて見たときの
感想は、非常に新しいものを見たという感じだったが。
むしろ、今テレビでやってる普通の時代劇や現代物の方が
古くさくないか?
>>188 そうだよな。
俺は「用心棒」が新しすぎてどうしようかと思った。
190 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 18:17:29 ID:MqAfIKmZ
191 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/08(金) 18:42:14 ID:XKqAs/nS
>188
同感。最近同年代(1970年代生まれ)の作った芝居や映画をよく見るのだけど・・
どうも筋書きや台詞の言い回しとかが、アナログに感じてしまうんだよね。
テレビドラマのパターンが身に染みちゃっているのかなぁと思う。
>警察が重役に行かないのは変
とりあえず藻前は「警察が重役に行ってなかった」事を、
映画の描写から「論理的に実証」してみせてくれ、話はそれからだ。
193 :
やるべし:2005/04/08(金) 22:18:22 ID:zcPxAiao
以前、マーチン・スコセッシが「キングの身代金」のリメイクを撮りたがってた。
しかも黒澤の「天国と地獄」の脚本バージョンで。
それを聞いた黒澤は「こういうものは、時代によって撮り方も変えたほうが良いと思う。私の脚本とかにこだわるというのでなく、時代に合わせて自由に撮れば良い」と感想を言っていた。
10年以上前に聞いた情報だが、今だに実現してない。
その話は結局流れてしまったのか?
さしずめ、ごんどうきんご(ダグラス・キング)の役はやっぱ、デニーロかな?などと大いに期待してたのになー。
194 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 00:02:23 ID:20I+W6BW
>>192 おまえこそ意見する前にちゃんと読め
「真っ先に」と書いてあるぞ
モーツァルトやシューベルトなどのクラシック作品は古いが、古臭くは無い。
現在でも、世界中で時代を越えて普遍的に愛聴されている。
一方、J−POPなどは、多くの曲が創られ、また流行も生んでいるが、
1年もしたら全て「古い曲」とされ、実際に10年もしないうちに古臭く感じるようになる。
黒澤映画は前者。
踊る大捜査線などの現在粗製濫造されている邦画は後者と言える。
私25歳で新文芸座で見たが
山崎努が当時26歳ってのに衝撃受けました
あの若さで超大物にひけをとらない、でも出しゃばりすぎない的確な演技、凄すぎ
出番は後半だしセリフは最後の最後のみだけど表情や仕草でどんな人物か伝わってくる
金網をはい上がるように掴む姿が焼き付いてます
197 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 01:12:56 ID:q4oFDuiY
>>193 最近も噂があったけどなあ・・・。スコセッシ・プロデュースでヴァルテル・サレス
が撮るというヤツ。潰れたのかな?
正式のリメイクではないが、ロン・ハワードの「身代金」は明らかに「天国と地獄」への
オマージュでしょ?(いちおう「身代金」も原作は別にあるけどね)
成功した男とそれに嫉妬する犯人(嫉妬ゆえに、最後に自分の勝利を確認するために危
険を侵して堂々と乗り込み、墓穴を掘り犯人であることを見破られてしまう)、誘拐犯に自
ら立ち向かう勇気ある男、富豪の住む高級マンションと下界との対比、もうそのまんま。
同じ97年の東宝の「誘拐」がヌルい愚作だっただけに、日米の彼我の差にガッカ
リしたよ。日本映画も堕ちたもんだよね。
198 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 03:05:21 ID:vRxJu3D5
おれの持論なんだが、
映画の評価は映像の力、映像の面白さ、新鮮さ、美しさ、
に尽きると思う。
もちろんドラマという骨格があって成立するものだが、
黒澤の場合、晩年は前者に、初期は後者(日本映画に普遍的な属性)
に傾斜していた。
その両者が頂点に達したのがモノクロ最後の数作で、
これは当時の世界の映画の映像表現の先端を走っていたことは間違いない。
黒澤に匹敵する映画としては「アラビアのロレンス」くらいなものではなかったか。
これらはいまだに乗越え難い映像表現として屹立していると思う。
199 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 18:34:09 ID:vql+sTQm
>193
ロン・ハワード監督では、「身代金」の前作の「アポロ13」も
かなり影響を受けているように思う。
直接では、主人公の宇宙飛行士が帰還する時、テレビ中継を見ていた奥さん
が緊張して子供を掴んで「痛いよ」と言われる所。
後、エド・ハリスの飛行主任を中心にした管制官チームの描写が
神奈川県警チームに近い気がする。無名の男たちの働く姿だけを
描いている所とか。
200 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 22:54:25 ID:hY9FAjLd
>>195 でもさ、三船参加前の黒沢映画ってやっぱ古すぎて観れなくない?
勧進帳のやつは面白いけどそれ以外は今は観れないよなあ。
201 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/09(土) 23:02:26 ID:sk9ZETY+
>>199 ロン・ハワードはルーカス組出身だから、ありえるかも。
>>200 黒澤は三船と出会ったことで普遍性を手に入れたと思う。
それ以前のの作品は、どれも、時代を背負っていた。
その「時代」に興味を持つようになると、終戦直後期までの作品も違った見方が出来るようになるよ。
202 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/10(日) 00:18:30 ID:KbEA3Lk2
「1番美しく」とか、戦意高揚作品だしとても微妙だけど、なんか、インパクトあるなぁ。
勝手な見方だけど、女の人の働き方の一面を出している気がする。
「一番美しく」は「生きる」ともつながってるな。
別に「女の人」に限定する必要はないよ。
204 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/10(日) 07:23:52 ID:N4VnRuIN
姿三四郎 は、あの年代の他の映画を観た感じだと、異色作だったっぽいな。リズムの
元気さというか。一言では言えないけど何となく。「わが青春に悔なし」も、冒頭の大
学生たちの、小児の如き無邪気なはしゃぎ方とか、終盤のクライマックスとか、普通に
斬新だし。「素晴らしき日曜日」は、いじらしさを堪能しよう!という気で観ると、面
白いと思うよ。
205 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/10(日) 13:21:47 ID:FwG0CU2y
野村芳太郎の『東京湾』に影響を受けている、ってのは本当なの?
俺『東京湾』見たことないんだよね
>>201 ロン・ハワード、黒澤に会いに来てるしね。
ところで海外在住の人のサイトでデビット・マメットが「天国と地獄」リメイクする
という情報を読んだんだけど、これはどうなったのかな。
>>200 確かに勧進帳のは
やけに面白いな。どうなってるんだ。
パペット・マペットだったと思う。
>>205 「東京湾」あらすじ
麻薬取締官佐伯は、東亜ビルの前で駐車中射殺された。
射った角度から犯人は左利きと判断された。
捜査一課は麻薬課の林取締官の協力を得て、麻薬関係者の立廻り先を洗うことになった。
それは一杯飲み屋「湖月」とその女将、麻薬卸しの責任者らしき住所不定の武山、
ガソリン・スタンドの店主増田、一味の連絡場所とみられる麻雀クラブ「竜」とマスター、
薬の運び人君子、その夫で盲目の大野達である。
捜査一課の澄川刑事は、彼の妹ゆき子の恋人である秋根刑事とコンビで捜査に当ることになった。
君子が現行犯であげられ、夫の大野も取調べをうけた。
その時、大野は妻の君子と武山のことを知って、武山の居所を喋った。武山も逮捕された。
だが、黙秘権を使う武山に、荒牧課長、鈴木捜査主任は武山を泳がせることにした。
この武山を尾行中、澄川は「竜」で井上と十年振りで逢った。井上は澄川の親友であった。
戦場で澄川の命を救ってくれた、左利きの秀れた狙撃兵であった。
捜査陣は澄川の意見を入れて井上をマークすることになった。
その翌日、井上の家を訪れた澄川は、井上に頭の少し弱い妻芳子がいること、
彼女が妊娠していることを知った。
一方、井上もまた、麻薬団のボス小川の口から澄川が刑事であり、
佐伯殺しを追っていることを知らされ、殺すよう命じられた。
数日たち、井上は澄川を荒川の突堤に誘い出したが、井上には澄川を殺せなかった。
井上は自首するから一日の猶余をくれと澄川に頼んだ。
澄川はうなずいた。一つには井上を逮捕する物的証拠がなかったからである。
澄川は帰ると上司に報告した。そんな時、巧みに尾行をまいて行方知れずになっていた、
武山の死体が江戸川大橋にあがった。井上は、小川から今までの報酬を受け取り、
縁を切ると宣言すると、小川の乾分や尾行する刑事をまき、尾道行の最終列車に乗りこんだ。
井上は金を尾道にいる母に届け、芳子の後事を託したかったのである。
しかし、その列車には、まいたと思った澄川が張りこんでいた。
小川から受け取った金を証拠に、澄川は井上に手錠をかけた。
裏切られた井上は抵抗した。二人は手錠につながったまま外に転がり落ちていった。
長文uze
212 :
マイケル:2005/04/13(水) 12:53:33 ID:m0Ca0IUB
特急こだまのビュッフェのシーンでコーヒー飲んでる渋谷英男と森今日子を発見!
ノンクレジットだけど。
213 :
マイケル:2005/04/13(水) 13:40:06 ID:m0Ca0IUB
あ、ビール(渋)とジュース(森)だった。
214 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/13(水) 20:12:21 ID:dLWtSEe8
>>212-213 そのビュフェのウェイター、「椿三十郎」に若侍衆の一人で出ていたよね。うぅむ・・・名前がちと出てこないのでスマソ
215 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 17:04:47 ID:tRg3pZgZ
特急第2こだま号は熱海まで停車しなかったのか?
権藤さん達は、熱海から酒匂川の土手まで戻ったのか?
その間、犯人と少年はどうしていた?
第2こだま号は、小田原で臨時停車したのでは?
216 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 17:19:08 ID:T8htuEKS
>>215 俺もそれは気になってた。恐らく小田原か鴨宮で臨時停車だろうな。
国家権力ならそれくらい可能だろう。
217 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 17:25:21 ID:071G6Nzq
警察官は「国家権力」じゃなくて、地方公務員なんだけどね。
あの場面を見てたらJR(国鉄)と何らかの打ち合わせがあったと考えるのが普通なんだけど、
そこら辺はまったく描かれていないね。
>恐らく小田原か鴨宮で臨時停車だろうな。
仲間が同じ列車にいれば、
あるいは小田原に待機していれば
無線などでその情報が
犯人に伝わるおそれがある。
従って、熱海まで停車しなかった。
と考えるのが妥当。
219 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 22:05:05 ID:3UHjI12+
そうだよね、まだ警察には知らせてないという前提。
じゃないと子供の命があぶない。
子供が戻るまで臨時停車なんてとんでもない。
無電で連絡して協力者を捕まえるのも危険。
犯人は土手まで来る時間も予想してるだろ。
警察に知らせていた事が犯人に分かると、何をするか分からない。
220 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/14(木) 23:59:45 ID:7SbhP23I
>>そうだよね、まだ警察には知らせてないという前提。
竹内は本当にそう思っていただろうか?
警察に知らせるという事くらいは計算済みだったとも思える。
犯人が無線の素人なら傍受の危険性は薄いし、
それに何より可也慌てて逃げたからこそ車もぶつけている。
これは警察を懸念して一刻も早くその場を逃れようとしたからだという事だろう。
よって、鴨宮or小田原説に一票。
>竹内は本当にそう思っていただろうか?
警察はばくちは打てないから
「多分」大丈夫だからで
鴨宮or小田原はありえない。
222 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 10:19:59 ID:K4p/BGmq
>>警察はばくちは打てないから 「多分」大丈夫だからで
竹内がまだ警察に知らせていない思い込んでいるのであればそれこそ、警察にとっては
天与のチャンスだ。国府津-鴨宮間で緊急停車だ。
223 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 11:27:09 ID:KZQ2yfQm
>>205 >>209 気になったから、夕べ、野村芳太郎追悼に併せて「東京湾」を見たんだけど、
黒澤に影響与えたのかな?微妙ですな。
確かに製作は、1年ばかり「東京湾」が早いけど。
類似的なとこは:
複数の刑事を中心としたシークエンス(警視庁物語)
麻薬売買が動機か、犯罪の遠因
捜査会議での地図の使い方(黒澤はビニールかぶして書き込みしたり、ピンたてたり
一工夫)
列車でのクライマックス(でも駅風景とかはむしろ「張り込み」だな)
三井弘次の厚生省麻薬捜査官は良かったけどね。
あと、佐田啓二企画、松山善三脚本てのがすごいと思ったな。
クレジットはなんと企画者佐田が一枚トップ。松竹おそるべし。
>竹内がまだ警察に知らせていない思い込んでいるのであれば
警察はばくちを打てない。
何度もいわせるな。
225 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 17:46:13 ID:LJyHy+Xz
226 :
やるべし:2005/04/15(金) 22:54:26 ID:XrCgQXhB
権藤金吾のセリフ
『商売ってことは百も承知だ。
わたしの商売。
わたしが好きで好きでしょうがない仕事だ。
靴はわたしの生き甲斐だっ、こんないい加減な仕事は出来ん!』
この言葉を聞いただけで、たとえ全財産を失なったとしても、無一文から出直すはめになっても、
この人は生涯「幸せな人」だ、と思えてくる。
227 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 23:05:50 ID:+bw25vpl
「事件記者」というNHKの番組知ってるかい?
かなりの人気番組で長く続いてた。
あの記者クラブの雰囲気がこの「天国と地獄」にはあった。
つまり、あの真面目な刑事と記者たちというイメージは
当時当たり前にあったわけだ。
自分の知ってる範囲内だけで類似している物語を
無理に関連付けるのは危険だと思うな。
>>222 緊急停車してどうするの?
列車に乗っていた数人の刑事達が降車して犯人を追跡するの?
そんなことしたって、普通に考えて
捕まえられる可能性なんか目茶苦茶低いと思うが。
そんなんで警察の介入を知られるくらいだったら、最初から
大々的に走査線作って検問でも張ってた方が100倍マシ。
229 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/15(金) 23:32:59 ID:zoSVKUds
↑夢もロマンもないチンカス決定!
230 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 00:01:19 ID:+bw25vpl
後半で車の無電で連絡取り合ってたでしょ。
警察官全員が「こだま」に乗り込んだわけでもないでしょ。
緊急停車して車に乗り換えるの?
当時は新幹線じゃないから、上りの各停電車に乗り換えても
戻れたわけでしょ。
総合して考えると、 緊急停車してじたばたするのって
「踊る劇画映画」みたいで白けるなw
231 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 00:39:56 ID:LCoJIrjV
それよりなぜ重役を(以下略
233 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/16(土) 18:51:58 ID:fkbdVwE/
洗面所で顔を洗う権藤のアップから、いきなり土手へ向かう車の映像。そしてあの音楽。
警察の追跡の始まりを告げる劇的なシーン。やはりここは省略するところだよね。
子供を無事に助け出すことが第一だし、こだま号の乗務員に頼み込むような描写をみても
警察から国鉄へ事件への協力要請は無かったと考える。
特急第二こだま号は、何事もなく熱海まで運転されたと考えたい。
235 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 01:11:33 ID:KQ2vynEf
走る電車の中から、あんなにきれいに8mmは撮れないよねえ。
しかも、かがんだ姿勢で撮影しているのに、ターゲットがずっとフレームの中に入ってる。
236 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 01:49:22 ID:NdGgftE6
実は16mmフィルムなんだ。
残念。
238 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/17(日) 22:45:30 ID:oYvKChZY
239 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 04:01:42 ID:4v6lryn3
240 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/18(月) 21:57:43 ID:ZgSPfHYs
>>235 撮影にかけてはプロの映画人がそういう矛盾に無意識なわけはなかろう。
素人のキミでさえ気づく事に。
241 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/20(水) 04:29:27 ID:XagcsfRF
伊勢崎町の場面、街頭も全部セットなんだってな
驚いた
銀座のパーマネントセットを加工してイセザキっぽくしたらしい
DVDの字幕で伊勢佐木町が「伊勢崎町」になっているのはガイシュツやろか?
大昔の地主が伊勢さんと佐木さんだったから「伊勢佐木」なんだよ、確か。
なんで、そういう間違いするかねぇ。
>>243 ビデオを持ってるからDVDはどうしようかと思っていたけど、やっぱり買うのは止めよう。
245 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/21(木) 00:39:15 ID:8yPcvjWu
『七人の侍』の時、仲代達矢は只の通行人、木村功はパシリの若侍。
その九年後の『天国と地獄』では仲代達矢は準主役級の敏腕警部、木村功
は依然としてパシリの若手刑事。・・・・・・・・・うーん???????
軽井沢はカール井沢さんの土地です
248 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/21(木) 03:05:05 ID:CPL+YpFV
>>245 助監森谷が仲代を強く推したので、黒澤も気にかけるようになった
「悪い奴ほど」の主役にも推したそうな(一蹴されたけど)
249 :
:2005/04/21(木) 13:26:49 ID:ihCfUoba
コンクラーベで白い煙が登ったニュースを見た時、
頭の中でファンファーレが鳴ったのはオレだけ?
250 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/21(木) 21:24:28 ID:cpJWJLF9
>>249 ♪パッパラ〜 パッパラ〜 パッパラー〜
実はあの白煙だけがパートモノクロでした
253 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/21(木) 23:51:44 ID:G16zKY/O
>>249 この映画がもっと有名だったら、ファンファーレを入れた動画とかが
作られただろうな。
254 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 02:26:46 ID:D4/kFYEz
このころの黒澤はとうにピークが過ぎて
まるで「良い食材をつかうことに慣れすぎて、食材の生かし方を忘れたシェフ」のような気がする。
確かに「天国と地獄」は良くできた映画なんだが、そりゃ一流の役者と一流のスタッフを使っているからで
このくらいの出来は当然なんじゃないのか?
逆にいうと、せっかくの良い役者なのにすべてが典型的な想定内の芝居しかしていない。
三船はいかにも三船だし、仲代はいかにも仲代。
岡本喜八の映画とか見ていると三船や仲代の意外な面が見れて面白いのだが
「天国と地獄」には、そういう「上手くこの人使ったなぁ」というものがない。
沢村いき雄以外の大部屋俳優の使い方もエキストラくらいにしか思ってないようだし
意外に黒澤映画は出演している役者から見ると「はりあいのない映画」なのかもしれない。
255 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 03:07:09 ID:LJ8UW3ge
>「天国と地獄」には、そういう「上手くこの人使ったなぁ」というものがない。
山崎努の竹内銀次郎はどう?
役者ではないが、IMdbに、「ガラスが効果的に使われている」という指摘があった。
権藤邸や三畳の部屋の窓、ショーウィンドウ、犯人のサングラス、面会シーン…
256 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 03:14:18 ID:BdU1/WCd
>>255 当時の山崎努は新人で、まだ色が付いてなかったから
「上手く使ったなぁ」という感じはしない。
逆に言うと、俳優としてあの役の色が付かなかった山崎努のほうがすごい。
257 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 04:22:11 ID:aIBbiBzM
>245
おれはまったく逆の解釈だね。
この映画は黒澤の技巧の最高点にあるものだと思う。
話づくり、映像、仕掛け、
といった映画の面白さ、醍醐味を堪能させてくれる。
用心棒のようなデフォルメの自由度はないので一見
役者は没個性に見えるが登場人物一人一人は実に細やかに描いている。
テレビ放映ではじめて見た若者が、翌朝、
「丁寧に作ってますねー」
と感嘆した言葉が印象に残る。
258 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 04:26:58 ID:aIBbiBzM
つーか、
>>254 にとっての黒沢のピークはいつかを聞いてみたい。
259 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 04:39:45 ID:eS9dhugM
>>254 喜八信者かw
喜八は二流の役者と二流のスタッフ使っているから可哀想だよな
喜八も二流だが
260 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 04:44:18 ID:eS9dhugM
>意外に黒澤映画は出演している役者から見ると「はりあいのない映画」なのかもしれない。
勝手に脳内妄想してんじゃねぇぞカスが
261 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 05:04:06 ID:RIVJIUdc
>三船はいかにも三船だし、仲代はいかにも仲代。
三船はそうだが、
不穏な動きをしない仲代ってとても意外だったよ
コンクラーベで煙が白か黒か見分けにくかった、ってニュースでやってたのを見て思った。
「牡丹色にしとけ!」
263 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 10:19:19 ID:aSNfSiXa
根比べ?
264 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 12:54:57 ID:D4/kFYEz
>>258 俺的なピークは「生きる」〜「どん底」あたり。
なんというか、俺が言いたいのは「役者の自由度の低さ」を感じてしまうんだよ。この映画からは。
役者の良い部分を引き出すというよりも、
この映画の場合、もともと良い物を持っている役者を、むりやり自分の器に押し込めてる感じがする。
感覚的にしか言えないのは申し訳ないが…。そんな窮屈なものを俺は感じるな。
黒澤のそんな部分が勝新ともぶつかった訳だしね。
>むりやり自分の器に押し込めてる感じがする
演出家というものは元々そういうものだよ。
役者のやりたいようにやらせるのが一番なら演出家なんて必要ないわけだ。
役者のやりたいようにやられたら、ろくな映画にならないと思うんだが
「役者のいい部分を引き出す」と「役者のやりたいようにやらせる」は別物だろ。
役者のやりたいようにやらせればいいなんて、
>>264は言ってないし。
おれは
>>264の言っていることはわかるぞ。
仲代に限っても他の監督の下での仲代の方がずっと魅力的だし、
三橋達也も香川京子ももったいない使い方をしている。
この頃の黒澤は「役者殺し」な部分はあるね。
結局、三船との決裂も役者を大切にしないってことが根本にあるんだろう。
>>264で役者の自由度の低さって言ってるじゃん。
最終的に勝新を使いこなせなかったところに黒澤の限界を感じる。
>>269 言葉の解釈の問題でガタガタ言うと話がこじれるよ。
確かに黒澤映画の役者の芝居には「判で押したような演技」が見受けられる。
「天国と地獄」「赤ひげ」の2本には特に強くそれを感じるな。
もちろん黒澤自体とてもテクニックがある人だし、脚本が素晴らしいので、
作品にすると、全体でカバーされて気にならない場合が多いが、
どのキャラクターも黒澤の分身と言う枠を超えていないような気がする。
本当に役者使いの上手い監督は、もっと役者の魅力を引き出せるものだよ。
273 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 19:20:41 ID:EcuXDZyV
うーん、私は、「17人の黒澤明」という本で仲代さんが、
天国と地獄の記者会見の場面について「あそこの台詞は心情では
なく、あくまでも報告」と言われていたのだけど、
「天国と地獄」そのものが現実にあった出来事を追っていくような
ドキュメントタッチの作品なのではないかなと思う。
この作品の主人公は、あくまで被害者と加害者と警察三位一体を
含んだ事件そのものだったのではないかな。役者さんはそれぞれの
意味を背負い、伝える役ということで。
個人的だけど、この作品の役者さんは皆好きです。
特に仲代さんの戸倉警部は素晴らしいと思う。
多分、仲代さんらしさを抑えなければ、あのスーパーマン的な味は
出なかったろうなと思う。
>>272 仲代に限って言うなら
ギラギラした凄みを見たいんなら「野獣死すべし」
重厚さを求めるなら「人間の條件」
切れ具合なら「大菩薩峠」
とぼけた味なら「斬る」「殺人狂時代」
いやらしさ男なら「女が階段を上がる時」あたりを見てみれば?
>三船との決裂も役者を大切にしないってことが根本にあるんだろう。
三船プロ作ったために経済的に割りのあわない仕事ができなくなったのが
最大の原因。
黒澤は「どら平太」「デルスウザーラ」も三船使うつもりだったんだから。
>「天国と地獄」「赤ひげ」の2本には特に強くそれを感じるな。
「赤ひげ」の三船の芝居は黒澤の意図通りでなく
三船がやりたいようにやった結果なんだけどね。
>どのキャラクターも黒澤の分身と言う枠を超えていないような気がする。
本当に役者使いの上手い監督は、もっと役者の魅力を引き出せるものだよ。
監督の分身を超える必要があるのか?
役者の魅力を引き出せたらいい映画なのか?
「醜聞」で左朴全の素晴らしい演技を全体のバランスを
壊すからという理由で切った黒澤の決断はどうなのか?
276 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/22(金) 23:46:25 ID:LJ8UW3ge
もうすぐ母の日。
この映画の影響というわけではないが、カーネーションを買うことにした。
277 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 00:17:59 ID:9jryQco7
>>264です。
「役者の自由度の低さ」という表現に関しては誤解を与えたようでスマソ。
当然、役者に好きにやらせればいいという意味じゃないよ。
ただ、黒澤監督は自分のイメージを大切にするあまり、
役者の持つ勢いや魅力を殺してしまっている部分もあるんじゃないかなと俺は思う。
「天国と地獄」は絵は強いんだけど、
その中で生きているはずの人の息づかいが感じられないんだよ。
そう感じない人もいるだろうけど、俺は最近そう感じるようになったってこと。
>「天国と地獄」は絵は強いんだけど、
その中で生きているはずの人の息づかいが感じられないんだよ。
結論はこの人の
>この作品の主人公は、あくまで被害者と加害者と警察三位一体を
含んだ事件そのものだったのではないかな。役者さんはそれぞれの
意味を背負い、伝える役ということで。
これでいいんじゃないのかな。
「天国と地獄」はあなたの言われるような生々しさを
描こうとした映画ではないのだからそれでいいのでは?
「影武者」なんかもそうなんだけど。
これらの作品では「役者の持つ勢いや魅力を殺す」ことを
意図的にやってますよね。
つまり、そういうものはこれらの作品では邪魔になると
黒澤は考えたのだと思いますよ。
(勝には理解できなかったのでしょう。おそらく彼は菊千代みたいな道化をやりたかったはずです)
役者の魅力を見せるというのも映画の一つのあり方かもしれないが
それが、全てではないと私は思いますよ。
>>278 そういう考え方もあるのかもしれないが、俺にとってはイマイチかなってだけの事なんで
いろいろな見方があっていいんじゃないの? 別に否定はしないし。
「影武者」の件に関してはどうなんだろうね? 俺は勝新版が見たかったな。
おそらく全然別の作品になったと思うし、それが本来の「影武者」だったはずだから。
役者の魅力を見せるということなら
別に映画でなくてもできることですし。
むしろ演劇の方がそういう事には向いている。
幕があがれば、演出家の出番はないですしね。
>おそらく全然別の作品になったと思うし
全然別ってどういう風にでしょうか?
>>280 どういう風と言われても具体的には答えられないが、
仲代と勝の違いは相当大きいでしょ?
まぁもっと娯楽映画的なのおもしろさが作品で出たんじゃないかと予想するよ。
映画も舞台同様役者の力で全然別のモノになると思うよ。
監督の力だけで映画の色が決まるほど簡単ではないんじゃないか?
282 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 01:54:52 ID:0Om9NVeN
まあまあ、みなさん落ち着いて。
>>250のファンファーレが三度目に鳴る場面が撮影された急坂で、昨日、交通事故があった模様です。
だからどうした?と聞かれても、何とも答えようがないのですが。
283 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 02:22:51 ID:u0/41lh3
ロケ地とか最近興味あるなあ。
284 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 03:15:34 ID:0Om9NVeN
285 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 04:14:35 ID:klOdUVHh
映画は監督のためにあるもの、演劇は役者のためにあるもの
と言わなかったか?
映画では役者は道具に過ぎないんだよ。監督が神だ。
それでいいと思う。
男はつらいよでも渥美は結局は最後は役柄
(自分の作ったものであり監督の作ったもの)
に引きずられた。
そもそも渥美というキャラを前提に山田の世界を捜索したのがあのシリーズ。
やはり映画は監督なんだよ。
286 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 04:20:35 ID:SnYwZqqU
脚本家は作曲家
映画監督は指揮者
役者はオーケストラ奏者
だから黒澤は作曲家兼指揮者だ。
あまり役者の力を軽視しない方が良いと思うよ。
その「映画監督は神だ」と周りが本人に思いこませてしまったことが、
最終的に黒澤自体の監督生命もすり減らしてしまったんじゃないのかな。
もちろん、黒澤は優れた監督ではあるけれど、欠点だって沢山ある。
神格化する前に他のたくさんの監督の作品を見たほうがいいな。
そうすれば彼の長所も短所もよくわかるから。
288 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 13:11:50 ID:CVrbYmCR
あんまり映画自体見ていないので、偉そうなことは
とても言えられないのだけど、
洋画や洋もののドラマは、役者自身を魅力を出すよりも、
ドラマの中の人物をどう巧く演じたかで評価が決まって
いる気がする。
だから、どんなスターでも、作品ごとに全くイメージが
異なったりする。
日本や韓国ドラマって、役よりも役者さん自身が表に出て
(キムタクとか)そういうことが出来る人の方が、演技力
とは関わらずスターとして重要視されている気がする。
また、いわゆる浪花節というか、心情を表に出すことが
人物表現だと思われている所があるよね。
黒澤監督は西洋の感覚に近いとは簡単に言い辛いけど、
洋画や洋ドラマを見ていると、特に役者さんの使い方で
「天国と地獄」に近い肌触りを感じることがよくあります。
>そうすれば彼の長所も短所もよくわかるから
ある人から見れば短所でも、別の人からは長所に見えたりする。
人を本当に好きになるということは、その人の短所も含めて好きになるということ。
「赤ひげ」で保本が「私は先生のそういうところも大好きです」というじゃない。
あれ、非常によくわかるな。
「赤ひげ」の山崎の手の影、「八月の狂詩曲」の長崎平和公園の水かけシーンとか
ちょっとやりすぎじゃないとか思わないわけでもないが
私はそういう部分も含めて好きだ。
荻昌弘が「赤ひげ」で地震の江戸の町をさまようおなかのような素晴らしいシーンを
撮る監督が一方で安直なお涙頂戴シーンを挿入してしまうのは不思議だとか
書いていたが、そういう部分を外してしまえば黒澤じゃなくなってしまうのよ。
多分あなたが黒澤の短所だと思ってるところも私には長所に見えるはず。
人にほれるということは、そういうことじゃないかな。
287さんにとって黒澤は優秀な監督の一人に過ぎないかもしれないが
私にとっては彼は特別な存在ですよ。
>>289 その気持ちを全然否定するつもりはないよ。
俺もそういう時期あったし、もしかしたら再びそういう気持ちになるかもしれない。
映画や映画監督の評価なんて自分の今の状況でも変わるしね。
東です。
私が悪いのでしょうか?
教えてください。
東
貴様はこれで死刑だ!
「八月の狂詩曲」
中学生の鈴木美恵
刑事がやってきて
「娘を裸にしろ」
パジャマを脱がされる美恵。
「ガキのくせにブラジャーなんかつけて色気付きやがって」
「中に何か隠してるかもしれんから調べろ」
「いやー」
とんがった膨らみかけおっぱいのアップ。
294 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 18:55:00 ID:9a5/myhW
美恵かわいいよ
美恵
295 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/23(土) 22:53:28 ID:EJhOPFpA
捜査会議で貼られる権藤邸周辺の地図が異様に巨大なのは黒澤らしいなと思った。
あと黒澤映画ではめずらしいズームアウトをこのシーンで使っていたね。
296 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/24(日) 01:15:34 ID:Lt3OWQdD
297 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/24(日) 01:27:21 ID:ag9inMpB
昔、ダウンタウンのごっつええ感じで板尾が竹内に松本が戸倉警部に扮してコントをやっていたw
じゃあ、せっかくだからここで小ネタを披露するよ。
第2こだまの客室で権堂氏のひとつ後ろの席に座っているのがプロデューサーの田中友幸氏。
それと、伊勢佐木町のシーンで「生きる」に出てきたトラックがまたでてくる。
299 :
せやね:2005/04/24(日) 05:38:52 ID:8HaXSu4W
「天国と地獄」さ 犯人がすごい近い場所に住んでたってミソな気する すき〜
300 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/24(日) 05:42:40 ID:WE241pyy
3 0 0 0
301 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/24(日) 12:33:40 ID:YLXBaCVj
酔いどれ、静か、赤ひげと黒澤の医者の扱いは過大評価とも思えるほど
良心と正義の人が多いけど、この映画ではなぜか犯罪者として登場させてるね。
だけど一見極端に違って見えるのも、よくよく考えると矛盾はないようですね。
医者と言えども己の弱さに負けてしまうととんでもない人間になってしまう。
己を律する心を失った時、人は転落して行く。これ黒澤の共通のテーマかな。
302 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/24(日) 14:03:53 ID:6JhGvVaJ
「酔いどれ天使」に出てくる志村の友人の医者
「赤ひげ」の津川とかは?
見逃しがちなところだと「赤ひげ」で乞食してるおとよに
金を恵んでやるのは商人で侍は無視。
303 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/24(日) 15:15:20 ID:Lt3OWQdD
>>297 やっと見つけたぞw
それ、どんな内容だったか、詳しく教えてくれない?
竹内が何で昼間からカーテン閉めているんだと言うシーンのパロディね。
確かにあのコントは天国と地獄だったな。
305 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 11:50:19 ID:YT+Y1v71
大森一樹の「オレンジロード急行」にも、同じ場面のパロディがある。
でも、全然面白くない。
「ごっつええ感じ」のは面白かったの?
>>305 大森一樹は昔からパロディ好きだが、面白いと思ったことは一度もないな。
307 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/25(月) 13:51:58 ID:XiGyeqnr
パロディにするには、タイムリー性、世代性的に無理がないかえ。
第一、そんな番組年配者は見ないし、餓鬼はほとんどこんな映画知らんだろ。
ピンボケ芸人の話題は、それぐらいでいいぞ竹内君。
>>304 ほほう。ありがとう。
で、色々とありえない言い訳をしたりしたのかな?
>>307 この映画が好きだったかららしいよ。
312 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/29(金) 08:32:16 ID:rxl0YY4l
>>310 また出てきたな竹内!!!
いい加減に消えろ!!! この素人童貞風俗オタッキー野郎奴!!!
釣られ易い、中身の無い人間だな
>>1 何かの本の丸写しみたいな長文もうぜー
>>1 ・・・・・・俺も便乗。
>>1 氏ね
314 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/29(金) 18:20:41 ID:rxl0YY4l
315 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/29(金) 21:43:12 ID:FOzzw4YP
香川京子の足にはお世話になりました。
317 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/30(土) 06:45:54 ID:OGFLWEZE
>>315 にこの映画の香川京子は綺麗だよね。『東京物語』の頃も可愛いけど、
随分艶っぽく、大人っぽい感じに成長している。でも、この人のその後の
老け方は・・・・・・・・。『男はつらいよ 寅次郎春の夢』の頃になると
"普通のおばさん"という感じがしなくもない。確かこの人は原節子に憧れて
女優になったらしいけど、"憧れの人"と同様に最盛期に引退してれば"伝説の
美人女優"と呼ばれていたかもしれない。
PS ついでに310、313、316も引き連れて消えてほしい。
318 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/30(土) 13:02:29 ID:l4t+4RYZ
もう少しでブニュエルになれた映画。
黒沢ヒューマニズムというのは狂気と紙一重だと思う。
黒沢ヒューマニズムって何ですか?
この言葉よく聞くけど意味よくわからんなあ。
320 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/30(土) 14:14:44 ID:sTX2Ys5k
カラオケOFF[日程]05/04(水)[場所]池袋12:40-19:00カラオケの部19:30ごはんの部
ttp://utaukai.net/cgi-bin/wforum.cgi?mode=new_sort&page=0 変態・鬼畜夫婦(「かねぴ」「だいご」)
一般のカラオケオフで、キチガイ炸裂!18禁エロトークで恥知らずな無礼講丸出し!
->★ だいご☆のリクエスト:(1) 聞いたら人生やめたくなっちゃうくらい、ブルーになれる歌
->オフではとかく敬遠されがちだと思われるけど、実はこういう歌が結構好きだったりするので・・・
->彼氏/彼女死亡系とか、自殺系とか、とにかく暗い歌です。・・・辛いかな(笑)
->GLAY。私が嫌いな超ハスキー系のアーチスト。歌が聞くに絶えないほどヘタクソなのに、
->ルックスと声質が女をころっといかせちゃうんでしょうね!きっと
->あんなすっとんきょうな声出すくらいなら、はなっから裏声使えよ!迷惑なんだよ!!!
◆「かねぴ(P)」…ある医師関係と一度結婚したが、金遣いが荒く夜遊びが過ぎ、「だいご」に騙され
うつつを抜かされ、浮気・不倫に走り、発覚して離婚される。自殺まで考え、だいごに同情をかわれ
なぐさみで、だいごと再婚して今に至る。エロキチガイ、尻軽女といわれるくらい無反省女。
◆「だいご」…歌唱力もろくにないくせに、歌手のひがみで誹謗中傷を繰り返す「在日韓国人」
「なんちゃってSE」。長男は犯罪者。怪しさ満天の変人。2000年からカラオケオフでナンパを
繰り返しことごとく振られ、既婚者に手を出し、夜遊びがひどく不倫関係になり、今に至る畜生男。
★出没するカラオケオフ→
ttp://utaukai.net/karaoke.htm
321 :
竹内銀次郎:2005/05/03(火) 23:05:22 ID:/luFV/KJ
【これで貴様は】竹内を捕まえろin神奈川【死刑だ!】
母の日
カーネーションを胸に刺した私は
高純度のヘロインを買うべく黄金町に向かって悠然と歩きます。
みなさんは船員服やアロハシャツを着て私を尾行してみてください。
無事共犯者を殺せたら私の勝ちですよ、権藤さん。
<このレスは改変であり、フィクションです。>
322 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/08(日) 05:51:05 ID:AOc8eAGb
本スレ荒れてたなぁ…
何で煙突から出る煙だけ着色したのかなあ・・・・・
ただのお遊び?
324 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/08(日) 10:41:35 ID:3WW+IRIf
それはね、宣伝より中身にお金をかけたからだよ。
325 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/10(火) 14:31:53 ID:bfxnPecS
作品スレってあるところまでいくと勢いがとまるね。
>323
お前ちゃんと観たのか?
見たから「着色」ってことがわかってるんじゃないの?
328 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/11(水) 05:40:00 ID:fnLiOgQW
「ちゃんと」は観てないんじゃないかなあ
330 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/11(水) 08:49:22 ID:XacSUPZz
>>329 312によると同じ素人童貞オタッキー野郎か?
平日のこの時間に書込とは素人童貞オタッキープータロー野郎だな。
331 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/11(水) 22:42:02 ID:SIxJlPLV
黒澤流の計算された場面展開がこの映画で頂点になった印象ですね。
人によっては、この説明的な展開にリアリティを感じないかも知れないけどね。
誘拐されて権藤氏と玲子夫人が顔を見合わせている真ん中に「ママよんだ?」と
子供が登場するシーンや、主な債権者が登場するシーン、
競売鑑定人の登場シーンなどなど、感心します。
ちょっと作為的過ぎると感じる人もいるかもしれないけど、
ハムレットが一人言を言うのだって、リアリティで考えれば不自然だよね。
でもハムレットが黙ったままなら何も伝わらない。ww
映画上での表現はやり過ぎぐらいでちょうどいいと黒澤も言ってますね。
昔はビデオもなかった訳だし観客が見逃したらそれで終わりな訳で。
333 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/12(木) 09:04:25 ID:Ibus/DIx
『悪い奴ほどよく眠る』で拵えた様式美スタイルをグレードアップさせたのが
『天国と地獄』だと思う。でも、残念ながらそれ以降、このスタイルが進展
させた黒澤作品はなかった。
335 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/12(木) 23:12:07 ID:U8m5Ggmh
>>333 黒澤自身『野良犬』の頃はテクニックばかりが先走りして構成が雑だったと自嘲していたが
確かに『悪い奴ほどよく眠る』や『天国と地獄』憎たらしいほどに計算された構成を実現してるね。
因みに
>>329、334のDQNは黒澤板に必ずといって良いほど登場する大馬鹿だから気にする必要はない。
結構黒澤映画を観てるようだから、多分アンチ黒澤でもないと思うけど精神分裂症かな?
・・・・それにしても素人童貞オタッキープータロー野郎ってのはイイネ。最低悪人と同義語(藁)
336 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/12(木) 23:15:34 ID:LJkCTx3x
DQNを気にしていちいち反応しなけりゃいいの。
スルーでよろしく。
337 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/12(木) 23:19:13 ID:LJkCTx3x
それにしても
>>335が書いてる荻正弘の
インタビューが再掲されていたキネ旬の
「世界の映画作家 黒澤明」
当時からこんなお粗末な研究書しか
ないのかよ、と思ってたんだが。
338 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/16(月) 20:26:40 ID:nrMgErLX
実際に電車の中で撮影したのを知ってるのかな
340 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/16(月) 22:35:43 ID:5PNVp6w6
>>338 部分的に捉えて論じるのはどうかと思う?
確かに小津の列車映像が秀逸なのは認める。338さんが挙げている他にも『父ありき』
の疾走シーンも素晴らしいし、『東京の合唱』の窓からのシーンも『浮草』のラスト
も効果的だ。しかし、『天国と地獄』の冒頭の室内劇はやはり黒澤の持ち味が活かさ
れているし(もし小津のローアングルであのシークェンスを撮ったら息が詰まりそう)、
伊勢佐木町から腰越の追込みまでの場面は黒澤ならではの緊迫感だと思う。
少なくとも"最も黒澤らしい作品"のひとつに挙げられるのではないだろうか?
341 :
怪獣きちがい:2005/05/16(月) 22:38:12 ID:i98YSmzg
この映画の列車のシーンはすごいよ。
まさにナマの迫力。
なんと言っても役者達の「ひきつった必死な顔」が良い。
クロサワがこのシーン撮影のために列車を借りきり、『大金を国鉄に払った』と役者とスタッフ達を脅したというのも大きいのではないか?
342 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/16(月) 23:08:43 ID:wTHSzz6C
とにかくこの映画は退屈なシーンが少ないね。
一人が退場すると次の一人が登場する。この連続だから
かなり集中してみてしまう。竹内が歩いてるだけのシーンでも
その環境を説明するような撮り方だから、退屈しない。
列車のシーンもあっと言う間に終わるが丁度いい印象。
竹内が花屋に入る時、名古屋章の刑事がタバコ捨てる演技は
ちょっとくさかったけどね。
343 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 00:54:56 ID:26bCAhgW
>鞄を投げる時、窓を開いたのに、列車の音も変化しないし、
風が吹き込んでくる表現もない。
あの程度の隙間では風が吹き込まない。
344 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 03:56:44 ID:Zra6/Blt
誰の評だか知らないが、
>鞄を投げる時、窓を開いたのに、列車の音も変化しないし、
> 風が吹き込んでくる表現もない。
それこそ「形式」にとらわれた表現。
かえって失笑を買うだろうよ。
そんなことより当時の特急「こだま」がどういう存在であったかを
きちんと認識する必要がある。
最新鋭技術の車両で、従来の標準型から逸脱した代物だった。
実際に疾走する列車の中で撮影したということもある。
あの8ミリシーンもサスペンスを呼んだ。
345 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 15:59:23 ID:/G2NG/6N
今日の話しってのは何だね。
>誰の評だか知らないが
蓮実先生ですよ。
あの人は「三十郎」もある外国の映画監督がベタぼめしたら
「あんなものは、XXXにくらべたら・・・。お前は、ろくな映画を見てないな」
見たいに言う人だから。
蓮実先生にとって、黒澤映画は小津や成瀬を褒め上げる時に
ダシにしてけなす材料にすぎません。
なんというか人間として最低だな
348 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 18:36:00 ID:LGr5JIsA
「木を見て森を見ず」ってまさにハスミのことだな
349 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 20:19:05 ID:IoUPQ1qX
東大学長から見たら中卒の黒澤なんてチョンみたいなもんだろ。
>誘拐された子供が線路際に姿を現すシーンと、投げられた身代金の入った鞄を犯人が拾うシーンのカメラの位置が変で
車内から見ているような感じがしない。
これなんか、別に気にならなかったけど
>「東京物語」でバスの乗客がみんな無言で同じ方向を見ているのは不自然。
これの方が気にならないか?
351 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 21:44:35 ID:LGr5JIsA
ハスミンには是非とも映画を撮っていただきたい
後世に語り継がれる名作が生まれるだろう
352 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 22:00:04 ID:1Fo6LtzH
日本国人がけなす分には一向に構わないが
外国人からは言われたくないのよね
353 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 22:35:02 ID:f1Y4lRi1
蓮●からの評論の言葉には、多分に嫌がらせの調子がある。
黒澤氏に対する、何か異常な憎悪というようなものが感じられるのです。
つまり、蓮●には金を奪うだけでなく黒澤氏を苦しめ、
それを嘲笑おうという底意が見える。
しかし、黒澤氏の犠牲的行為を世間は見逃してはいません。
黒澤氏に対する同情の声は、いつしか賞賛の声に変わり、
今や非常な反響をよんでおります。
蓮●はこれをどう感じているでしょうか。
蓮●がもしこの掲示板を読んでいるなら、私はこう言ってやりたい、
今や黒澤氏が君を笑う番だと。
♪鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒鱒♪
354 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/18(水) 00:08:51 ID:9cc1yzJx
最後に笑うのはやはり国民靴株式会社の経営陣ですな
355 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/18(水) 05:15:43 ID:qnIlkkPs
ウチの近くに、ナショナルシューズという靴屋がある。
先代が黒澤ファンだったらしい。
356 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/18(水) 06:58:03 ID:sxZn+c5S
悪い奴ほどよく笑う
あっはっははははっ はっはははははっ
一本まいった。
うちの近くに松下靴店ってのがある。
先代は知らん。
>>355 もしかして横浜?過去ログにも実在するナショナルシューズが出てきたけど
きのう図書館に行ったら「エド・マクベイン読本」ていう本があって、
天国の地獄のことが書かれていた。
マクベインは、映画になったものでは「天国と地獄」が一番気に入っていて、
作品の中にも登場させているらしい。例えば、
リガンティ(すごい俳優)は(中略)ヨコハマの警官を扱った「天国と地獄」では、
東洋人に変装して警官を演じたこともある。
↑はもちろんジョーク。
あと、容疑者の女がアリバイを主張するときに、
「安っぽいミステリーを書く作家(マクベイン自身のことw)の映画化版を観ていたわ。」
と言ったりする。(そのあと上映時間を確認する)
359 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/18(水) 09:11:33 ID:zDPjRUbs
87分署シリーズは、勿論「天国と地獄(キングの身代金)」以外にも何本も映画化されていて、
日本ではTVドラマ・シリーズにもなった。
「キングの身代金」は、「太陽にほえろ!」1時間30分スペシャル版の原作にもなっている。
矢作俊彦のエッセイ集「ドアを開いて彼女の中へ」に収録されているマクベイン・インタビューの中では、
日本のTVドラマなんかに映像化権を売ったのは何故かという矢作の質問に、
「舞台が『天国と地獄』と同じ横浜だと聞いたから」と答えている。
そのくらい気に入っていたということだろう。
「あれは、僕の小説の映画化の中でいちばん優れたものだったからね」とも語っている。
360 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/18(水) 09:14:38 ID:zDPjRUbs
「キングの身代金」が1時間30分スペシャル版の原作になったのは、久世光彦版「七人の刑事」だったかも。
記憶が曖昧で申し訳ない。
「一生はける靴」
古びた一足の靴。何度も何度も修理を重ねたあとが、持ち主の、この靴への愛情をうかがわせます。
ナショナルシューズがまだ「伊澤靴店」として館山町(現千葉県館山市)で営業していた1934年
(昭和9年)、「弟の結婚記念に贈りたいので一生はける靴を」というお客様の注文に応じてつくられたもので
つかわれている材質も、当時としては最高級のもの。
この靴は30年間はき続けられたあと、持ち主であった弟さんから感謝をこめて贈られ、
ナショナルシューズの宝物として、本社のガラスケースに収められています。
「誠実な商い」と「足に合った型くずれしない靴」というモットーは、創立時からの伝統として
今も息づいています。
【会 社 名】 ナショナルシューズ 株式会社
【設 立】 (創業大正2年) 昭和44年8月8日
【従 業 員】 100名
【資 本 金】 1000万円
【売 上 高】 21億円
【代表取締役】 権藤金吾
ナショナルシューズ
http://www.sokei.co.jp/sdnet300/nasyonaru/nasyonaru.htm
この映画は黒澤明の最も得意とする”手に汗握る”分野の映画だとおもいます。
黒澤明の最も不得意な分野は家庭であり、家族ではないかとおもっています。
この「天国と地獄」の最初の場面は権藤家ですが、この家庭の会話は子供の会話も含めてぎこちなく
ごく一般の家庭の雰囲気とはなっていません。
小津安二郎風の家庭的な雰囲気を漂わせるのは黒澤明には難しそうです。
やっぱり得意不得意はあるようですね。
黒沢明監督作品 天国と地獄を歩く (中)
http://www.tokyo-kurenaidan.com/kurosawa-tengoku2.htm #小津安二郎風の家庭的な雰囲気が一般的だとはとても思えないが・・・
あんな家庭が実在したとしたら、気持ち悪いだけ。
>>363の
>ごく一般の家庭の雰囲気とはなっていません。
だってごく一般の家庭じゃないじゃんw…天国の象徴だし
>>364 >ポルノ映画
なるほど。
場面場面で緊迫感がありました。役者さんも非常に緊張感のある演技だったと思います。
ただし、退屈なシーンもいくつかあり、それらを削ればもう少しコンパクトに収められるように感じました。
この映画は緊迫した場面と退屈な場面の差が極端だと思いました。
【デューク】さん 8点(2004-06-27 02:45:35)
だいぶ前に見たのですが、役者のセリフやいろいろなシーンが古すぎて
(それも楽しめる古さではないので)いまいちでした。
黒沢映画が自分には合わないのかもしれないです。
【やまプー】さん 5点(2003-07-24 00:01:33)
ここで評価良かったから、観たんだけど、イマイチだな。
テンポの良いハリウッド映画になれちゃうとどうしても古臭く感じてしまう
(黒澤作品全部に言えると思う)。
各登場人物の設定も極端すぎるって感じで、しらじらしかった
(時代劇ものならいいかもしれないけど)。
【ダーク】さん 5点(2003-07-12 15:06:18)
はっきり言って見にくい。誰が誰だか区別がつきにくい。
(特に刑事)題名にしっかりとした意味があり、それは観ていて面白かった。
ミステリというよりは社会派ですな。
ちょっとあざといかも。いい加減白黒でしんどいのに、ちょっと長いって。
【ぷりんぐるしゅ】さん 4点(2004-03-18 20:19:50)
面白かったです。もうちょっと役者の表情がわかるように写してほしかった。
【EEJ】さん 6点(2004-04-08 13:09:33)
「生きる」もそうでしたが、ちょっとかったるいし古臭い。
「七人の侍」は好きですが、これはトータルで考えると普通ですね。
評価は、「5:可も不可もなくってとこ。損も得もしてないっすね。
ビデオでも良い感じ。」に準じて、5点です。
【もえたん】さん 5点(2004-01-14 18:40:25)
367 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/19(木) 00:06:47 ID:s1b4R6em
>>366↑これは何でしょうか??
素直な感想なんでしょうが、感想に共感できないっていう
イライラを感じます。
なんだか最近映画見出して、ここ2・3年の封切り洋画だけは
全て見てるという世代の雰囲気ですね。
蓮実の深読み偏りも嫌いだけど、この映画歴浅さみえみえの偏りも嫌いだね。
採点なんかしないでよ。ww
10年早い。
370 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/19(木) 01:27:24 ID:fZ+EQ53i
俺が最初に観たのは高校1年の時だったけど、
こんなスゲー面白い映画があったのかって、興奮したね。
それまでは洋画専門だったけど、このときのリバイバル上映
をきっかけに日本映画も観るようになった。
お子様には冒頭の権藤の
「靴作りの哲学」とか理解できないんだろうな。
JR西日本の重役連中にもみせるべきだな。
うむ。将来有望な若手だ。
映画を観る才能ってのもあるんだよな。
その才能に欠ける人もいるんだよ。
年齢はあんまり関係ないと思う。
地味に広めようとしてるんだけど、どうも偏見が強くてね。
映画鑑賞が趣味です→どんな映画?→今黒澤映画にハマってます
そこで、相手の反応は「へぇ〜渋いねぇw」「ああ、有名だもんねぇ〜!!(社交辞令)」とか、そんなもん。
一番いい反応は「そういえば観たことないな〜」かな。今後観そうな感じだから。
「やっぱりすごいんだね〜」には、確かに「すごい」けどその前に「面白い」と自分は思った。
>>376 黒澤だったらまだいいほう。岡本喜八だ、成瀬巳喜男だ、石井輝男だ、増村だ、マキノだになると
もう共感もへったくれもないですわ。「誰それ?」とさえも思ってもらえない。
だから「映画好きなんですよ」
「どんな映画が好きなの」
「昔の日本映画。変わってるでしょ。へへへ」でおしまい。
「映画が好きなんですよ」
「じゃあ、スター・ウォーズの新作が待ち遠しいでしょ」
「いえ、スター・ウォーズは新シリーズになってから観てませんから」
「へ〜、映画好きなのに観てないの、へ〜、変わってるねぇ」
「昭和20〜30年代に作られた日本映画を、よく観てます」
「ふ〜ん。でもね、本当の映画好きは映画館で映画を観るんだよ。
DVDとかビデオでしか観てない、そんな人は、映画好きとは言えないんじゃなの」
「映画館でも観ます。浅草とかよくオールナイトで特集上映やってますから」
「変わってるねえ。あ、そうか。普通の人たちが観ない映画を観て、それで、
私って他の人たちとは違うのよ。映画鑑賞の通なのよって気取ってるわけだ」
「いえ、そんなことないです。普通に観て面白いから観てるんです」
「ほんとかなぁ。白黒の昔の日本映画とか、素直に面白いって思って観てる?」
「はい、面白いですよ」
「あんた、変わってるね」
世界最高の捜査会議シーン
スレ違いになっちゃうけど、俺も何度もそういう経験あるなあ。
例えば、いまの仕事場で、ひどく冷たい先輩がいる。
話を聞くと、俺が来る前は、その人は「自他共に認める熱狂的映画オタク」で、
知識を自慢していたらしい。
ところが俺が話してみると、成瀬も知らない溝口も知らないフェリーニも知らない。
そういうのは別の世界の人が見るものだと思っているらしい。
高倉健のヤクザ映画も知らず、ヤクザ映画というのは竹内力が出ているようなものばかりだと思い込んでいる。
本多猪四郎も知らず、「ゴジラ」の監督だと言うと、「あいつは特撮映画オタクだ」と触れ回る。
その人は40代後半なのに、ピンク映画やロマンポルノの話をしてもまったく通じない。
俺が来たとたんに映画の話が出来なくなってので、それで俺のことを不愉快に思って冷たくしているらしい。
381 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/20(金) 07:42:46 ID:8WClkE20
まあたしかに何万という映画があるから、映画好きにもいろいろある。
ホラーマニアもいるしアクション専門もいる。
でも通常映画オタクと言えば最新ハリウッド映画のマニアでしょ。
オレは美容院(男なんだけど)なんかで映画の話しになると、
最新の映画の話ししかしないよ。
黒澤や小津の話しなんて、相手が言い出せばするけど、
そんな場合でも「ヘエそうなの、知らなかったなあ」みたいに控えめにするね。
なぜって、熱くなると知識比べみたいになってどっちかが不快になる。
「天国と地獄の三船の社長役良かったよなあ」
「えっ、権藤役?あれ社長じゃないですよ」
「あっ、そうだった?」
みたいな会話って途中から勝った負けたって心理になってあまり気持ちよくない。
映画から外れるけど音楽の話題もそうだね。同じ趣味の友人がいるけど
一緒に呑みに行っても「あれは良いよなあ」くらいで深い話しはしないね。
君、君。岡本喜八だ、成瀬巳喜男だ、石井輝男だなんて名を出すのは論外だよ。
リアルタイム世代の映画ファン相手ならばいいが、世間一般の何%ぐらいが
同じ趣味かを考えて話さないとね。w
自分がかなりの少数派だと思える場合は、
へりくだって、君の言うように「僕はちょっと趣味が偏ってるんですが、…」
とか前置きを入れてから話すのが大人の付き合い方だと思うな。
懐かし邦画ヲタは美容院なんかいきませんから(^^)
この手の話しは荒れる元だからやめない?。
自分は自分、他者は他者の自然体でいいよ。
384 :
マイケル:2005/05/21(土) 00:27:19 ID:R4CbS6xD
「主犯はまずこの男だと断定して間違いないと思う」
一斉に全員起立…
このシーン、ちょっとキモかった。
385 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/21(土) 09:17:04 ID:aVW4Z+nJ
有力な手がかりの話しが出ると、全員体を起こすのもちょっと気になったね。
今と時代が違うから、あれは仕事熱心ってことだろうけど。
今の奴らって、あんな時でも人の話し聴いてなかったり、白けてたり。
「かんけーねぇーだろ」
>385
いくらなんでもそれは怠慢だろw
俺は別に気にならん。あの時代ならどれだけの大事件か考えれば。
387 :
マイケル:2005/05/21(土) 13:50:51 ID:zaL43T2H
権藤といい警察といい…、
これは自分の仕事に命を懸ける職人を描いた映画なのだと結論づけよう。(爆)
388 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/21(土) 14:37:22 ID:MjKH9Rg0
伊勢佐木町の根岸屋とか、麻薬常習者の溜まってる黄金町とか
カタギじゃない奴らの集まる所には朝鮮語の表示があるってのが
朝鮮人の非道ぶりをさりげなく今に伝えてるね。
389 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/21(土) 15:14:29 ID:Zm9hNQW+
黒澤本人が あの辺、朝鮮焼き屋とかゴチャゴチャしてて・・
みたいな発言してた希ガス。
確かに戦後闇市経験者は「朝鮮焼き」って言ってたよね。
今言わないけど・・・
当時の日本人にとって
不潔な何の肉か解からない食いモンってイメージの呼び方だよね。
言い古されてることだけど、ほんのチョイ役の面々が
絶妙のキャスティングと最高の演技で素晴らしいね。
国鉄乗務員(?)の沢村いき雄と、病院の火夫の藤原釜足は
今さらだけど、東野英治郎の職人気質の老いた工員も良いし
憎まれ役常連の西村晃、山茶花究の債権者(浜村純もいるけど)
もさすがだわ。それと、いかにも“すれっからし”で横柄な
感じが出てる新聞記者の三井弘次 が「しょうがねえ、盛大に
叩くか!」ってのが、今に通じるマスコミの“何様のつもり度”
満点で大好きだ。
392 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 00:30:09 ID:+clmUaqM
山崎努と踊りながら麻薬取引するアバズレ女も凄い。
一言もセリフはないし、望遠でしか撮られてないけど、強烈なインパクトがある。
それに、やっぱり菅井きんも!
393 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 00:58:33 ID:lgiZwhw7
「しょうがねえ、盛大に叩くか!」
そうこれ最初見た時から強烈に印象に残ってる。
酔っ払いの役なんか巧い人ですよね。味がある。
主役級の俳優もチョイ役。凄い映画だ。
考えたらまるで同窓会みたいだな。
60年代には仲代以外もうこの演技派たちはなし。
394 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 01:00:41 ID:lgiZwhw7
間違い
60年代には→70年代には
395 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 02:30:50 ID:uBl4kAir
常田富士男も良かったよ。
あと、新聞記者たちの最前列に、大滝秀治が座っていたのは、気が付いてくれたかな?
>一斉に全員起立…
このシーン、ちょっとキモかった。
誰だっけ、黒澤に
その台詞では立てませんって言って
「おまえ生意気だな」って言われた役者。
>東野英治郎の職人気質の老いた工員も
工場長だよ。
耳ほじりながらしゃべるのがいいね。
397 :
マイケル:2005/05/22(日) 03:01:12 ID:X3ua5Nfg
>>396 そうそう、全員打ち合わせしたように(あ、打ち合わせしてるよな爆)
立ち上がるのを見てぎょっとした。
きっと現場ではクロサワが一言何か言うたびに
スタッフ全員起立していたに違いない。
398 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 03:15:35 ID:Gud+n61i
土屋嘉男だっけか無駄に腕の筋肉誇示したショットがあった記憶。
鍛えてまっせー みたいな。
399 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 09:26:13 ID:AesDXpSK
根岸屋のエキストラ酔わせて撮った群衆シーンはいつ観ても関心する。
刑事役者達と合わせるのにマルチカャメラだし何テイクも撮った編集だろうけど。
400 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 09:32:12 ID:AesDXpSK
>>395 本当だ。気付かんかった。
千秋実と三井弘次の間でタバコ吸いながらセリフなしだけど自然な演技してるな。
>>384 そのシーンには何も思わなかったけど、
「影武者」の槍を打ち合わせるシーンは…えっ?と思った。
402 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 10:38:11 ID:408YJuYk
実務でも報告会議などは手早く終わらせ、誰かが”潮時”の
判断をして席を立ち上がると一斉に全員席を立つシチュエー
ションがたまにあるので、別に違和感はないけど・・・違和感
覚えるタイプの人は学生さん?
>>396 > 工場長だよ。
ナショナルシューズの工場長って権藤さん(常務兼任)
じゃなかったのか?
404 :
マイケル:2005/05/22(日) 12:25:15 ID:fXgNfMbZ
405 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/22(日) 13:08:27 ID:4+E459fc
性教育のイラストをパッと生徒たちに見せると、
男子生徒は全員一斉に席で立つ?
工場長ってのは重役クラスが兼務する。
東野英治郎の役は、現場の工員たちの中の長(職長?)
みたいなもんだと思う。
靴屋でミュールとかいう物やその類のものを見るたびに
権藤さんが怒りそうだなあ、とか、あれは何ヶ月持つのかな、と思う。
素手で引っ張ったら分解したな、あの重役の持ってきた靴。
409 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 04:54:13 ID:LcSW8nCo
これだけ評価が高いにもかかわらず、この映画はキネマ旬報ベストテンの1963年度2位なのよね
1位は「にっぽん昆虫記」監督:今村昌平 脚本:長谷部慶次 今村昌平 出演:左幸子 岸輝子
佐々木すみ江 北村和夫
「七人の侍」もキネ旬ベストテンの1954年度3位か
キネ旬なんかどうでもええやろ。
411 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 05:44:07 ID:2gtcOyoI
キネマ旬報ベストテンは余り当てにはならないです。十位以内に入る作品は、造りが
しっかりしていて芸術性が強い、批評家受けも良い、位のことは言えるでしょうが。
清順の日活時代の作品が全くランクインしておらず、かつなぜか「ツィゴイネルワイ
ゼン」がいきなり一位になっていることとか、増村や崑の意欲作も案外低い位置にい
たりすることとか、よく見ていくと随分変です。この作品が二位だからって、少しも
変に思うには当たらない。
412 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 15:14:03 ID:z2SCwqXS
影武者と同じ年で
黒澤に一位をとらせないように
かつぎ出された映画だからな。
413 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 18:45:20 ID:T+YcHGEY
>409
その年一番の興行収入を上げただけではなく、公開後も他の映画に
影響を与え続けているというのにね。
個人的には、黒澤映画は時代物よりも現代物の方がよく影響を与えて
(というかパクられて)いるように思う。
悪者を貶すことでしか生きがいを見出せないチョンみたいなアホばかりだな。
415 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 20:19:06 ID:YQGxwC2d
このスレ見たらまた見たくなってきた
DVD借りてこよっと
この映画の単独スレがあったのは驚き!
個人的には七人の侍より、これか用心棒が1、2を争うかも。
ただ、何度も見てどうしても納得出来ないのは、山崎努の何度目かの電話で
「権藤さん、あんたまさか小細工」云々ってところで
「警察がいない証拠にカーテン開ける!」と三船が言う所で…信じるなよ、山崎w
上から見下ろしてるならともかく下から見上げてる状態でどうやって中がわかるんだ?
あれを「まあいいや」で済ませちゃって、とても信じてはいなさそうだけどね。
417 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 20:41:04 ID:qhRyVC10
がたごとーん、がたことーん
418 :
415:2005/05/28(土) 20:54:57 ID:YQGxwC2d
おー さっそく借りてきたよん
今晩じっくり見よっと うひょひょーん
419 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 22:11:26 ID:HNABxpUN
413。たしかに他の現代劇(野良犬)もまんまメルギブソンの
リーサルウエポンにパクられたからな!
420 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/28(土) 22:24:01 ID:OTmXoI1B
>>上から見下ろしてるならともかく下から見上げてる状態でどうやって中がわかるんだ?
子供が戻った後、公衆電話のそばから刑事が屋敷を見上げてるシーンがある。
「ちくしょう、ここから見ると犯人の言いぐさじゃないが…」のシーン。
黒澤はサロンで子供を遊ばせ、中が見える事を示しているよ。
あれも説明的で、几帳面な映画の作りだと思った。
>>416 見上げるも見下ろすも、部屋の全部が見えない点では一緒じゃないか。
いや、だからあれだけ遠くから屋敷を見上げる形になる人間にとって
床に四つんばいになった(または他の部屋に隠れる)刑事たちなんて見えるわけが…
そもそも、あの時の竹内の疑念はあくまでも「そこに刑事がいるか?」だから
そんな程度の事で納得してしまう竹内にこっちは納得がいかないと思っただけ。
まあ、こんなのはアラ探しに聞こえてしまうかも知れないけど
前述の通り、黒澤の映画の中では一番好きなだけに
ここに関してだけはどうしても毎回違和感があるのですよ。
>「警察がいない証拠にカーテン開ける!」と三船が言う所で…信じるなよ、山崎w
>あれを「まあいいや」で済ませちゃって、とても信じてはいなさそうだけどね。
竹内にしてみれば、警察より自分の方が頭がいい、だから警察が動こうが
動くまいがどうでもよかったのさ。
むしろ、権藤の動揺から、警察は動いているという確証を得たと思うよ。
わざわざ、自分に不利になる子供を確認させろという要求を呑んだのも
これが竹内にとってゲームだったからというのもあるだろうよ。
そういうハンディを背負っても自分は絶対勝ってみせるんだという
強烈な自信。
竹内はそういう人間ですよ。
424 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/29(日) 12:15:32 ID:bjnCOIVD
>>そういうハンディを背負っても自分は絶対勝ってみせるんだという
強烈な自信。
竹内はそういう人間ですよ。
「相手が保安官だからって逃げてばっかりじゃだめだそ。…
男はな、勝つか負けるかだけだ…」
会社乗っ取りを企んでいた権藤氏も実行前の竹内そのもの。
権藤氏も乗っ取り後なら同情を得られたかどうか。
結局、竹内は負けて死刑、権藤氏は勝ったのか負けたのか、
生き残りはした。権藤氏にはチャンスだけは残されたのかな。
ハッハハハハ、一本まいった。
>>422 >まあ、こんなのはアラ探しに聞こえてしまうかも知れないけど
単なるアラ探しそのものじゃんw
前の方のレスで捜査会議の時に一斉に立ち上がるのがヘンとかさあ、
娯楽映画であり、フィクションであり、演出をしているモノに
何で異常なまでにリアリズムを求めるのか、青臭くてたまらん。
映画ってのはトータルで見なきゃ。テンポよく観客をノセて引きつけ
ていくには、時としそういう演出して進めていくのも大事だろ。
「クロサワは細部にまでこだわる」つったって、話の流れをブチ壊し
でまでリアリズムを追求してたらバ監督だよ。
だいたい犯人がラジオつけたらいきなり自分の事件の事を放送してる
という「事件モノのお約束」を黒沢がやってる時点ですべてを了解
してちょうだいよ。
>>単なるアラ探しそのものじゃんw
だから自分でそう認めてるでしょう。
なのに、そこをわざわざあげつらって若干煽り気味なのはどうかと思うけど。
トータルで見れば、それこそ一番好きだと毎回書いてるし。
ただし、概ねは同意。
>>423が個人的には正鵠を得ていると思いました。
何はともあれ、色々な意見多謝です。スレ汚し失礼を…
427 :
415:2005/05/29(日) 14:48:40 ID:aJRnHd3d
昨日見て気になったシーンがありました。
伊勢崎町の靴屋のショウウインドウ前で山崎勤が三船に火を借りるとこがありましたけど
何故あそこに三船がいたのでしょうか?
>>427 黒沢は先見性のある人で、将来コンピューターと電電公社の回線をつかって
いろんな人たちが情報をやり取りするシステムができるだろうと予測してた。
しかも、いつの日か自分の作品がテレビジョンで放映させるときに、前述の
システムを悪用して、馬鹿な奴らがテレビ放送を見ながらアレコレと掲示板
なる物にリアルタイムで書き込みをして、さらに盛り上がる場面では「来た」
などと一斉にテキストを送信する事まで計算に入れており、あのシーンはは
そういう行為のための黒沢の粋なサービスだった。
429 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/29(日) 15:18:50 ID:CdNtLIwK
>428
本気にするヤツいそう。
実際の黒澤は赤電話の10円入れに千円札折りたたんで入れようとした天然。
430 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/29(日) 15:42:17 ID:FNOnPphc
>>何故あそこに三船がいたのでしょうか?
横浜では伊勢佐木町あたりが誰でもぶらぶらする街じゃあないの。
街で偶然出会う確率なんて相当高いよ。オレは銀座で勤めてた頃、
しょっちゅう知り合いと出くわしていたよ。職を失った権藤氏が
伊勢佐木町あたりをぶらついてるって、ありそうな想定だと思った。
431 :
415:2005/05/29(日) 15:49:10 ID:aJRnHd3d
さっそくレスどうもです
あまり深い意味はなかったのですね でもちょっと混乱したな
余談だけど木村功が舘ひろしに見えてしょうがなかった
一昨日、新幹線大爆破見たばかりだったので、この映画のスケールの大きさには驚きましたねぇ
432 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/29(日) 16:03:09 ID:1CRLIdT0
>>430 > 職を失った権藤氏
そこなんだよね。あの時点での権藤さんって、別の小さな靴メーカーを
任せてくれる人に出会ってる前のはずだし、最悪の場合、製靴業界とは
一切縁が切れて波止場で人足でもすることになるかもしれない権藤さん
なんだよね。それでも靴が好きで好きでたまらない。思わずショーウィ
ンドーをジッと覗き込む。特急の中で「凄い人だな」って戸倉警部が
言ったセリフがここでも活きてきてるんだよね。
それなのに、その権藤さんから生きがいの靴作りの仕事を奪った犯人が
それだけじゃ飽き足らなくてシャーシャーと犠牲者に接触する。本当に
「正真正銘の畜生だ」。
原作のキングも靴屋だったっけ?
横浜の地場産業は捺染業なんで、ハンカチ&スカーフ屋に設定してたら更に地域色が出たんだけど、
それじゃあチマチマした感じになって、権藤の骨っぽさが出てこなくなってたかも。
434 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 00:39:40 ID:t/Q/IKLA
>>433 カバンに薬品仕込むのに、誰か他の人呼ばなくちゃならなくなるね (´・ω・`)
435 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 01:34:06 ID:5bRpmaeC
沢村いき雄のシーン、シリアスな作品の中でホッとさせられる。
用心棒でもそうだったけど、この人の芝居は和むなー
外国で賞をもらえなかった。
ただそれだけが、この作品の相対的位置を低くしている原因なのだものな。
当時からの日本の「批評家」諸氏の浅薄さを物語って余りある。
いまだかつてこれだけ骨太で、斬新で、完璧なつくりの出来た日本映画は
飢餓海峡を除いて存在しない。
↑
いまだかつてこれだけ骨太で、斬新で、完璧なつくりの出来た現代映画は
飢餓海峡を除いて存在しない。
439 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 11:58:03 ID:xXc7PUjb
↑やばい、アダルトだ。
440 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 13:08:55 ID:I9wuk1jp
国府津から酒匂川鉄橋まで約5分程度掛かった。
その間に近隣警察に連絡をとって酒匂川附近に張らせるのは素人考えか?
勿論、人質が返還できないリスクはあるけどね。
441 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 13:20:13 ID:Ghix1Am5
442 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 13:20:17 ID:I9wuk1jp
↑
ID:I9wuk1jpですがあの附近の土地鑑がないので、近くに大きな警察署があるとか
昼間時間帯の道路事情など全く不明ですが・・・・・・・
443 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 13:41:13 ID:u9RrfsKr
牡丹色の煙が発生するカプセル。
あんなもの実際に存在するの?
映画的効果狙ったフィクション?
専門知識ある人いない?
444 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 16:56:51 ID:l5bOD0a6
>>440 「犯人は人質という切り札を持っている」 「共犯が少なくとも二人いる」
「非常停車という手もあるが子供が危ない」
その他にも刑事のセリフで犯人の言いなりになると説明している。警察は手出しはできないでしょう。
特急第二こだまは何事もなく熱海に停車。
445 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 18:15:29 ID:I9wuk1jp
↑
な〜るほどね。納得。
しかし、現場を理解しない今のマスコミだと"警察の不手際"とか云って叩くんだろうな。
446 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/30(月) 19:50:18 ID:iLrdGPm/
「踊るポンポコリン」あたりだと、駅とは言わず
鉄橋上で急停車、飛び下りて足を捻挫しつつも子供に近付き、
子供に銃を突き付ける犯人とにらみ合い。
子供を殺し逃げる犯人に涙を流しながら銃撃するも逃げられる。
それからカーチェイス。通行人を巻き込みながら別荘地まで追跡。
憎い犯人に「おまえには黙秘権がある」と感情を抑えて告げる。
おしまい。
447 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 03:31:36 ID:tRhhm/G3
青木だっけ? 誘拐された子の父親のあの運転手は
その後どうしたんだろうなーって考えるの好きだよ、俺。
448 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 07:41:11 ID:5ZZ4xfc3
ハイヤー・タクシードライバーあたりが妥当かな。
ナショナルシューズのイメージ挽回のため、
馬場専務が話しをもちかけ河西のお抱え運転手に。
つうのはどうかな。
449 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 11:38:29 ID:H40ixOtz
>
>>447>
>>448 そもそもあの運転手は権藤の個人雇いなのかナショナルシューズの
技能職なのか判別できん。
450 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 13:13:27 ID:uiZ5t38B
>>448 どう考えてもナショナルシューズには居られないし、居たくもないだろ。
しばらくタクシーの運ちゃんをやってて、風の噂で権藤さんが小さな靴メーカーに
引き抜かれたのを知って(そんな会社じゃ権藤さんも電車通勤だろうから)
「工場のトラック運転手としてお手伝いさせてください」って感じだと泣ける。
451 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 13:34:14 ID:H40ixOtz
最初、身代金の3,000万円は一生掛かっても返すと断言していたが、結局返還された
のは2,998万円。2万円は返したのかな?当時の貨幣価値が良く分らんが、多分一月分
の給料くらいじゃないかな。ま、権藤さんの事だからチャラにしたか?
竹内のお袋が「去年」死んでなかったら、そっちに請求が行きそうだな。
453 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 13:59:17 ID:hs7x08VG
>>451 抵当物件差押えのシーンがあるが、2,998マソで債権者に弁済はできなかったのかな?
権藤さんの狙ってた大阪の株はその後どうなったんだろ。
454 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 14:05:37 ID:5ZZ4xfc3
ナショナルシューズが上場企業なのかどうなのか分からないんだが、
最初っから13%の株を持ってるよね。3年間コツコツ集めたのが15%。
19%を得るために5,000万を借りるが、それは手付け金で1/3だそうだ。
とすると19%で15,000万。5,000万を借りて3,000万を身代金に。
期限までに借金を返せず、自宅は抵当として没収。
でも権藤氏にはだいぶ財産が残る?
借金したことないんでようわからんw
455 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 14:29:37 ID:nP71oShQ
記者会見での場面、千秋実、三井弘次といったベテランの中に大滝秀治さんも記者役で写っていますね。
456 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 16:06:41 ID:uiZ5t38B
>>449 息子が権藤さんの家にいつも居るってことは住み込みっぽいよな
そうすると権藤さんが個人で雇ったって可能性はありそう。
今って社長や重役の給料は相対的に見るとそんなに多くないけど
会社の経費でなんでも賄えるからオイシイ部分もあるよな。
昔の社会って会社を通すドライな関係じゃなくて、もっと人間対
人間の雰囲気が強いと思う。
457 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 16:11:13 ID:uiZ5t38B
>>451 映画に出てくる伊勢佐木町の店の品書きを見るとオムライス100円とか。
ああいう店は客層や場所柄から考えて普通の店よりかなりボッタくり
だろうから普通はオムライス70円ぐらいかな。
黄金町の魔窟の怪しげな「ご休憩」料金が100円ってのも出てくる。
ざっと今の10分の1ぐらいかな?
458 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 16:23:10 ID:H40ixOtz
>>457 >ああいう店は客層や場所柄から考えて普通の店よりかなりボッタくりだろうから
『根岸屋』は逆に客層が堅気じゃないから、ぼって客がキレたら怖いだろうし、あんなに繁盛しないのでは?
>>458 うーん、そうなのかなぁ?
>客層が堅気じゃないから、ぼって客がキレたら
それってアウトローの世界ではいちばんカッコ悪い事だと思うけど。
アウトローって見栄がすべてでしょ?普通より高いのを飲み食い
してるからカッコ良くてモテるんだし、高いって文句つけるような
ヤツには子分なんかできないし、子分だったら、兄貴分から叩かれる
ような気がする。
460 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 19:00:59 ID:Qc2OAfdQ
根岸屋は庶民的な店だったから、他の店より一割二割くらい安かったよ。
まずかったけど。
和定食、洋食、中華、焼き鳥、おでん、それに酒。なんでもあった。
デパート最上階の大衆食堂を下品にした感じ。
462 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 22:49:07 ID:j9lH163s
>>454 >それは手付け金で1/3だそうだ。とすると19%で15,000万。
権藤氏は残りの一億をどうするつもりだったのだろうか。
ホリエモンの時に話題になったLBO使うのか?
当時はそんな融資の方法はなかっただろうが。
株主総会を乗り切って会社の実権を握りさえすれば、あとはどうにでもなる!!
464 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/01(水) 09:27:26 ID:cZn6SGn+
会社を私物化して経費流用するつもりだったのか?
466 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/01(水) 12:24:45 ID:R1MpdspA
会社を私物化。経費流用。おまえの口からそんな言葉が出るのを
初めて聞いたよ。どうしたんだ。冷酷な事業家を気取っていたおまえは
どこへ行ったんだ。いつおまえは生まれ変わったんだ。
おい、夕べ帰ってから何があったんだ、いったい。
>>451 >>453-454 >>464 >>466 おめえたちゃ重役をなんだと思ってたんだ?慈善家だとでも思ってたか?はっ!
重役ほど狡い奴らはねえんだ!あいつらぁ「身代金出せ」っちゃ「ねえ」、
「手付け金出せ」っちゃ「ねえ」、「持ち株は13パーセントしかございません」
なんてぇやがる。 ところがあるんだ!なんだってでてくる!東京銀行に電話
してみな、それでも駄目なら昔使ってた道具箱だ!番号の揃ってない1万円札、
五千円札、千円札、牡丹色の煙だって出てくる!
(中略)
でもな、誰がそんな重役たちにしちまったんだ?おめぇたちだよ!貧乏人だ!
468 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/02(木) 06:31:30 ID:ZMguInrW
うっ!菊千代だな。
貴様、貧乏人の生まれだな。
470 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/02(木) 15:11:24 ID:PWwHnokH
シャブ中毒で殺されてしまう役の冨田恵子は、草笛光子の妹!
471 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/02(木) 16:31:04 ID:4BF3G3ed
権藤の息子純の江木俊夫氏は、その後テレビの「マグマ大使」で
主役の少年役からフォーリーブスのメンバーに。
そして99年ごろ覚せい剤かなにかで実刑判決。今どうしてるのかな。
青木進一の島津雅彦氏は子役後は不明。
黒澤も三船も三橋もほんの少し前まで健在だったのに、淋しいね。
江木の芸歴ははわざわざ紹介しなくても皆知ってるだろう…と
いえなくなってきてるかもしれないなー。「♪ニッチもサッチも
どうにもブルドッグ」なんてわかんないかもなー。
しかし、江木は演技もうちょっとどうにかなんなかったのかな。
「イタッ!ママ痛いよ」ってところは、権藤夫人が自分でも気が
付かないうちに手に力が入ってしまっていたっていう良い脚本
なのに。江木はまるで急につねられた時のリアクションみたいな
演技だもんな。あそこは夫人がジワジワと力が入ってしまった
ようなリアクションがトシ坊にあったら、もっと良くなるはず。
黒澤カントクは子役にはダメ出ししないの?
473 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/02(木) 20:51:11 ID:Mhu/1ZDQ
474 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/07(火) 23:51:32 ID:hzjiR3Of
475 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/08(水) 00:21:47 ID:F+Mgu5ev
おお!マジっすかー!!
取り敢えず大喜びしときますよw
情報どうもです。
>>472 あんな長いシーンでそれだけのために
「カーーーーット!」
なんて言って最初からやり直しさせる
なんて、あんた、むたいな・・・
最初から力入ってたんじゃね?
478 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/09(木) 15:23:41 ID:LES1Op+i
力入れられても
最初は子供も我慢してたんだけど
我慢できなくなって
「痛いよ」でしょ。
あれでいいと思うけど。
>>478 > 我慢できなくなって
だったらオシッコ漏れそうな時みたいに
ちょっと困った風に言った方が感じが出ると思う。
監督がOK出した演出なんだから、それが全てでしょ。
482 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/09(木) 23:46:20 ID:GIunL4ti
ネ く ネ
タ る タ
く し を
れ く く
な て れ
い 死 ネ
と に タ
荒 そ を
ら う く
す だ れ
ぞ
禁断症状が出てから手紙出しても、その手紙を受け取った山崎努がクスリを届けに行く頃には
死んでるよねえ。
重症の麻薬中毒って、そんなに悠長にまかえてられるものじゃないでしょうに。
485 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/10(金) 01:54:59 ID:0RYTfI/I
ところで、最近、素人童貞風俗オタッキープータローは出てこないな。
486 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/10(金) 05:21:25 ID:0qFw1ZH9
どぐされ荒らしを集団で潰す
非暴力がよいなら集団の圧力で無力化させる
そんな体制作りや紳士協定があってもよいと思う
487 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/10(金) 05:55:01 ID:vmPuQoCc
この映画は絶賛されてるけど
やはり、今鑑賞すると
弱い部分も多々あるよね
プロットやダイアローグなんかはかなり厳しいもんがあるし
集団劇(権藤邸や捜査会議の場面)を撮る黒沢の演出力の無さも
露呈してしまっているような気が(この点に関して言えば、やはり深作はずば抜けて上手い)
ただし、ラストの黄金町のシークエンスは圧巻だった
混沌と絶望が渦巻くDope Alleyを
ここまで儚く美しく撮り切ったことは賞賛に値するだろう
当時の黄金町を知らぬ世代にとっては衝撃的だと思うし
(実際ここまで酷いものだったかどうかということは別にして)
戦後の貧民窟を学ぶってことで言えば、貴重な資料だと思いました
488 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/10(金) 08:04:12 ID:JdC4N4OD
ナショナルシューズの靴がほしいんですが、どこに売ってますか?
489 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/10(金) 14:25:04 ID:dhvM4UaP
>やはり深作はずば抜けて上手い
「復活の日」や「宇宙からのメッセージ」を見たが
全然ダメだ。
>>489 変な人にマジレスなんかするんじゃありませんよ。
目も合わせちゃいけません。
ところで、ボースン刑事を演じた俳優さん(私はあんまり
詳しくないから名前知らないの。ゴメンね)は、ちょっと
大根かなぁ、と思いました。我慢できないほど悪いとは思わない
けど、沢村いき雄さんや藤原鎌足さんが短時間なのに濃い演技を
しているのに比べたら、ちょっと見劣りするかなあ、と。
でも皆があれほど熱演したら、くどすぎるかもしれませんね。
491 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/11(土) 03:41:23 ID:Gvg+tC0J
>>490 487ではないけれど、
あまりにも排他的な意見ってどうよと思いますよ。
中には否定的意見もあって疑問もあって作品理解が深まる訳でしょ?
好きなものを誉めるのはよし、しかし批判は一切否定して認めない、
そりゃ個人的なリスペクトでなくて神格化、つまり宗教でしょ。
>>491 ん? 別に黒澤ぐらい有名ならアンチだって多いし単なる批判なんて
気にもならんでしょ?それよりも・・・
>プロットやダイアローグなんかはかなり厳しいもんがあるし
とか
> 混沌と絶望が渦巻くDope Alleyを
とか
>戦後の貧民窟を学ぶってことで言えば
なんて書いてる人は正直引くわ。
「テメエはいったいどんな高見からモノ言ってんだよ」って感じ。
自分の意見で自己完結してるし。
こういう書き方するなら自分のブログで映画批評してミニ蓮実にでもなれば
良いじゃん、わざわざ2chに来ることもないのでは、と思う。
493 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/11(土) 08:06:24 ID:rjqq6HM2
>>490 石山健二郎ですね。大根はちと言い過ぎ。舞台、新国劇の人だから。
黒澤は容貌で彼を配役決定。しかし映画不慣れで超上がり症。
こだまのシークエンスでは彼の演技へのダメ出しで、
車両貸し切り区間のハイライト、酒匂川鉄橋が近付き、
あわや間に合わずに撮影中止寸前に。大映版「白い巨塔」では、
西田敏行なんかよりよかったよ。森繁の「人生とんぼ返り」ではリスペクトされてた。
494 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/11(土) 10:07:58 ID:eNjdOAJE
>>ただし、ラストの黄金町のシークエンスは圧巻だった
混沌と絶望が渦巻くDope Alleyを
ここまで儚く美しく撮り切ったことは賞賛に値するだろう
当時の黄金町を知らぬ世代にとっては衝撃的だと思うし
フェリーニのサテリコンで、集合住居みたいな場所を撮ったシーンで
住人がみんなカメラ目線になって、ずっと視線が追ってくるところがあって、
この黄金町のシーンを思い出したね。怪しげな人物にスクリーン側から
見られるのって緊張するんだよな。
ただ、この麻薬患者の中を通り抜けてゆく手法はチャンバラ映画にもあったな。w
最近ではゾンビ物では定番だね。
>彼の演技へのダメ出しで
じゃなくて、予定より早く芝居初めてNG。
後ろを振り向いてるカットは、助監督の森谷に
「何やってんだ」ってケツけられたので、後ろをむいた部分だそうだ。
>「復活の日」
深作はエキストラのコントロールが全くできない人なので
木村大作が激怒。
Dope Alleyだよ、権藤さん♪
497 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/11(土) 16:31:16 ID:6bOGuWPQ
そういえば「マルサの女」では、
権堂さんがまたお金を取られるんだよね。
犯人役だった山崎努を権堂さんにするくらいだから
オマージュなのかな?
でも伊丹十三は黒澤さん嫌いみたいだし。
(根拠はないけどなんとなくね。)
ちなみに戸倉警部は板倉にしてある。
498 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/11(土) 17:06:38 ID:pH5m4QXB
この映画は昭和38年(1963年)公開ですよね。
『大脱走』も1963年。 欧州に目を転じると、たとえば
ビットリオ・デ・シーカの『昨日・今日・明日』も1963年。
うーむ・・・
>板倉
それは気づかなんだ…
オッフェンバックの音楽の表題「天国と地獄」も、
何らかの作用をしてるんですかね。
501 :
地獄の子:2005/06/11(土) 19:57:05 ID:nEM1KH+B
権藤邸のおかれた場所は、本当に横浜にある(あった)のでしょうか?誰か場所をおしえて。
>>499 板倉亮子というのは大阪の八尾かどこかの和菓子屋の奥さんの
名前で,いい名前だからいつか映画に使おうと暖めてた名前だと
伊丹監督が言ってたよ。まあ戸倉に似てるんでマルサの女に
使ったというのがあるかもしれないけど。
503 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/11(土) 21:35:06 ID:E9SqaTrL
俺の生まれた年も1963年
>>501 このスレッドの中程でも既に言及されてるけど
「東京紅團」というサイトの中に『天国と地獄』の
ロケ地などを見て回った興味深いページがあるから見てはいかが。
一見の価値はあると思いますよ。
http://www.tokyo-kurenaidan.com/index.htm
ここから『天国と地獄』を探してね。
板倉っていうのは「悪い奴ほどよく眠る」の西=三船敏郎の本名でもあるだろ?
>でも伊丹十三は黒澤さん嫌いみたいだし。
?
「用心棒」や「天国と地獄」みたいな
攻防戦の映画がすきだからマルサ撮ったって言ってたけど。
マルサの板倉は戸倉からというよりも
>>505が指摘する
「悪い奴ほど〜」の西=板倉から取ったのではないか?
巨大な悪に立ち向かうという意味ではイメージがかぶるのだが…。
マルサ公開当時に山崎努がニュースステーションにプロモ出演したんだけど、
その時に久米宏が「あの権藤っていう役名は天国と地獄を思い出しましたが」
って振ったら「あ〜、そういえばそうですね、気がつかなかった」と発言してたよ。
まぁとぼけてみせた可能性も高いとは思うけどね。
510 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/13(月) 22:39:53 ID:8dby78DD
久米宏、なにげに凄いな。
>>510 ニュース風バラエティ番組にも「台本」というモノはありますよ。
512 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/14(火) 04:18:32 ID:gIn97CZb
「根岸屋」は間違い、正しくは「根岸家」
台本では「伊勢崎町のレストラン」-なぜか伊勢佐木町じゃない。わざと変えたのかも
ちなみに根岸家があったのは、正確には伊勢佐木町ではなく若葉町
実際には目と鼻のさきなので、間違えても無理は無い
黄金町もモデルになったあたりは、住所でいうと初音町
追跡場面のセットは、東宝にあった銀座のセットに、
伊勢佐木町のようにアーケードを置いて改装したもの
実際には当時の伊勢佐木町には、靴屋は沢山あったが、角には無かった。
これは黒澤の創作。まあ、当たり前だが
犯人のルートは、山下公園→伊勢佐木町(現在のモール)→根岸家→黄金町
→また伊勢佐木町→タクシー
なので、地理関係的には矛盾が無い。全て歩いていける距離。疲れるけどね
513 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/14(火) 06:55:50 ID:Ppl3L4vE
>>512 >>正しくは「根岸家」
>>台本では >>東宝にあった銀座のセット
>> 実際には当時の伊勢佐木町には、>>角には無かった
>>疲れるけどね
すごい、詳しいですね。w
主犯はまず、この男だと断定して間違いないと思う。
しかし、この男をつかまえてはならん。
歩いてみてぇなあ…
515 :
512:2005/06/14(火) 09:58:12 ID:fpzsYvQN
>>513 いや、ただ子供の頃に近くに住んでいて、よく遊びに行っていたので---
この映画のビデオが出た時には、懐かしくて食い入るように見た。
黒澤の話は本とシナリオで読んだだけ、知ったかしちゃってゴメン
根岸家の記憶はとにかくボロボロの巨大な旅館みたいなイメージ
日活の並びの、デパート?スーパーの隣だった。
俺が中学?高校くらいの時火事で燃えたんだと思う。しばらく空き地だった。
明日、母親に会うから聞いてみようかなあ
その頃はよく友達と黄金町探検に行ったりもした。学校の先生を見つけたりしたがw
あと、根岸家の角をピストル持った男が走っていくのを見たこともあった。
よくそこらへんで松田優作なんかがロケしていたから、撮影してるのかと思い
走ってしばらく追跡したのだが、途中でリアルと気付いた。マジで怖かった
で、512の訂正、確かその根岸家の一つ先の角、東映の並びに靴屋があったような、、、
さっき思い出した。細かいことだけど、一応ね
スレ違いだからここらにしておきます
516 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/14(火) 21:08:29 ID:bRE0c05t
>>515 スレ違いではありません。
ちょっと遊びながら「天国と地獄」を語っているスレです。
なかなか面白いお話しをありがとうございます。
どうかまた書き込んでください。
話題が途切れると皆、退屈してしまいますので。
518 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/15(水) 21:27:26 ID:hSY9A6fi
世界仰天ニュースで台湾版「天国と地獄」やってるw
519 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/15(水) 21:29:09 ID:ts5h5pOg
>518
GJ!サンクス♪
DVDの特典で、後半の伊勢佐木町のシーンが、翌(S38)年1月のセット撮影ということを知って、
長年疑問だった、街中を走る2代目(観音ドアの後継型:4灯ライト)クラウンタクシーの謎が解けました。
ところで、戸倉警部が乗っていた黒塗りのオペルやクライスラー(だっけ?)、何か、他の映画で見た肝ス。
521 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/18(土) 17:47:57 ID:FznUeFIo
・「俺は専務になりたいのでも社長になりたいのでもない。ただ俺の作りたい
靴を作りたいだけだ。」
・「ナショナルシューズは俺のモノだ。」
この矛盾をどう考える?
作りたい靴を作るためには実権を握らなければならないのは解るが。
だから、作りたい靴を作るためには実権を握らなければならない
んだろ。
523 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/18(土) 23:45:49 ID:mlAG12wF
だから野望と策略は竹内とあまり変わらないんだよ。
「相手が保安官だからって逃げてばっかりじゃだめだ、…」
権藤氏も重役たちを追い出すつもりだった。それは重役の家族の事も
考えればかなり残酷な仕打ちに違いない。
権藤氏は合法的手段で野望を叶えようとし、竹内はあまりに法を犯し過ぎて
野望が叶わなかった。権藤氏は自分の成功を捨て身代金を出し子供を救おうとした。
結果、警察と世論を味方にし、なんとか助かった。
竹内は一線を越え警察と世論を敵にまわし死刑となった。
そして最後、「君はどうして私と君を憎み合う両極端と考えるんだ」
もしかしたら竹内にも両者の共通点と、別れ目が見えたのかも。
悔やんでももうやり直しがきかない運命。宗教で教えてるような、
「悪い事をすると天国へ行けない」理由を物語で示しているのかな?www
524 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/19(日) 02:02:44 ID:f+L8J43Z
>>523 ご明察です。
何だかんだ言っても、力が正義。
しかし、力しかない奴はヒールで終わり。
権藤は法を守り、大衆からリスペクトされたから
ヒーローにはなれた、と思います。
525 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/19(日) 12:27:05 ID:2AL7jA4H
権藤と竹内も、善と悪も、天国と地獄も表裏一体ということでつね。
527 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/20(月) 01:15:23 ID:ANKySF4J
>>525 一線を守れるかどうかは、自分次第でねーの?
善人も普通の人も、野心家も。
クズになるべくやつは進んでクズになるし。
人生は因果応報なんだよ。
この映画が原因で誘拐事件が多発したのを真剣に悩んだ黒澤は「赤ひげ」を撮った。
529 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/20(月) 07:08:07 ID:j5YXPQWX
高島屋には影響はなかったんかなぁ?
530 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/20(月) 16:31:42 ID:u17DWUFE
重役達の持ち株割合は三人合わせて21%なのに権藤氏は単独で13%所有。
もし幹部連中と結託していたら、次期社長は馬場専務でなく権藤氏でしょう。
531 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/20(月) 16:58:45 ID:dWdbxe6Z
>>530 4人で話し合ってる時に次期社長は権藤さんにしないって言ってたじゃん。
権藤さんは重役待遇の工場長でしょ?(たぶん見習工あがりで学歴ないから)
でも初めてこの映画見たときは、三船が社長を「オヤジ」と呼んでたり
持ち株が他の重役よりずっと多かったり、良い家に住んでるから、てっきり
社長の息子なのかと途中まで思ってしまった俺・・・
(リッチなのは夫人の持参金ってことでOK?)
532 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/20(月) 18:01:23 ID:lizOLl2x
この映画で有名になったから、今は声だけで山崎努だと判っちゃうけど。
公開当時は無名だったわけで、
電話の声だけ→犯人として登場もセリフなし(犯人である確証がない)
→ラストシーンで初めて、声と顔が一致するという演出は
やはり凄いと思う。
山崎努は知ってたけど、若いときの顔を知らなかったので
自分には効果あったd(・∀・)
534 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/20(月) 22:40:37 ID:I+yjkn+X
>>てっきり
社長の息子なのかと途中まで思ってしまった俺・・・
最初にみた時はあまりのテンポの良さに、
内容についていけないところもあったよな。
たしかに、最初のシーンはもう社長の乗りだったね。
最後の刑務所での対面の打ち解け加減も、
竹内が昔からの知り合いだったのかと思ってしまった。
ビデオって便利だね。
しかし2チャネラーアコムは自意識過剰だなw
535 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/21(火) 00:47:51 ID:KH/tuC6M
>526
かかとっ落としっ!!
男はつらいよの第二作?
で山崎努が医者やってて。
あれ? 恩赦になったの?
とか一瞬思ってしまった。
>>537 w
比較的最近の映画では刑務所に入ってたよ
539 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/25(土) 10:17:54 ID:iBqRd1P+
>>536 失業保険の不当給付で風俗ばっかり行ってないで、
早く就職して彼女かセフレでもつくろうね。"日本の害虫"さん
>>538 それおもろかった。
見終わった途端、コーラとアルフォート買いに走った
俺漏れも
進一「お父ちゃん!お父ちゃん!」
父親「どうした進一?」
進一「僕あそこでケツ掘られたよ」
父親「・・・・・」
青木「進一!他にはどんな事されたんだ?」
進一「・・、忘れちゃったよ・・。」
青木「ダメじゃないか!もっとよく思い出すんだ!
お前はあそこでケツを掘られた、そうだな?
その前にどんな事されたんだ?」
進一「お父ちゃん、僕、おじさんのチンチン舐めらされたよ!」
青木(ハァハァ・・)
進一の描いた絵は竹内の○ンポ。
545 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/27(月) 01:46:41 ID:wo/5ba6g
>>544 何されたんだよ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
547 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/27(月) 17:26:36 ID:1ygAffLM
>>545 無意味な荒ししてる暇があったら
早く就職して彼女かセフレでもつくろうね。"日本の害虫"さんって事?
548 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/28(火) 17:38:20 ID:GzNMtNvY
>>521-525 昭和30年代、40年代というのは今と日本国民の“ノリ”が全然ちがいますよ。
高度成長、東京オリンピック、世界に肩を並べようとイケイケドンドンの時代。
「オー!モーレツ!」な時代。(その反面、公害や交通戦争の時代だったけど)
左に徹底的に去勢されて、丁寧語といえば「〜させていただく」なんて妙なこと
ばかり言ってる今の自虐的価値観とは相容れない時代でしょ。
549 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/28(火) 18:28:20 ID:tL5FgFgq
させていただく は、別に左翼の罪じゃないだろう。何か論拠があるの?
>>548は、わけわからん。
「左に徹底的に去勢され」たんじゃなくて、現代では「左が」徹底的に去勢されてしまっているだろ。
現在の共産党が済し崩し的に自衛隊を容認してしまっているのは、去勢されてしまっていることの現れだ。
552 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/29(水) 07:28:24 ID:BNuHuYIH
まあまあ、田口君たち。
553 :
石山健二郎:2005/06/29(水) 08:16:40 ID:NPoBh7aT
貧乏育ちのせいか2ちゃんねらーはどうも虫が好かん。初めはイヤな野郎だと思った
んですがね。
554 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/29(水) 11:06:02 ID:G2mukEr6
(肘でどついて)チラシの裏じゃないんだぜ。
555 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/29(水) 11:31:49 ID:2ecMwfL1
>>551 この件に関しては該当者が意外に少なく、明日中には何らかの結論が出ると思われますw
三橋達也見損なったよ。
557 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/29(水) 12:23:18 ID:gyqwt4Et
558 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/29(水) 13:09:47 ID:gqqZ1RRq
559 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/29(水) 20:50:43 ID:3+ExWWyS
黒澤明自身、夏なのに積雪のある富士山の場面を指して
「この映画には嘘の映像がある」
と何かに書いていたが、
藤沢在住の人間からすれば空気の乾いた冬場なら兎も角、
仮に積雪がないにしても夏場には
富士山は殆ど見えない。
ところで、536(多分545も)は黒澤板によく登場するキチガイ厨ですから
みなさん気になさらないように。
でも関係ないのに余計な事書く551は良くわからん。ある意味536よりもウザイ。
561 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/30(木) 16:04:25 ID:GR/dbyYW
この映画観て依頼、江ノ電乗る度に走行音を聞くけど他の電車
との違いが分らないよ。
ついでに板が荒れてきたので一言
>>551 1に文句いっても仕方ないだろ!!!ヴァカ。
>>536 ホントにプー?
562 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/30(木) 20:16:54 ID:FIT5gUYC
最近うだってきますよね
イタリアで「天国と地獄」が公開されたとき
「オーソレミオ」が流れてくる場面でイタリア人が狂喜乱舞したらしい。
シューベルトの「鱒」を、清流とは対照的な汚染されてドブと化した川のシーンに使っているね。
数年前あの近くで、鱒じゃなくてアゴヒゲアザラシが遡上した記憶があるのだけれど。
565 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/01(金) 09:43:10 ID:YrgdgyjB
>>562 夏だからでしょう。
弱者は放っておくが吉。
566 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/01(金) 12:21:46 ID:IEGL6t0H
ネ ネ
タ タ
を を
は く
や れ
く
よ
こ
せ
567 :
女優は脱ぐ:2005/07/02(土) 20:32:01 ID:lKdoe4ns
最後、山崎(犯人)がすっと顔を上げる「地獄の黙示録」で使われたシーン
の背景で流れていた、音楽はなんというのでしょうか?
良く聞く音楽なんですが、曲名を知らないです。
ちなみにこの映画は名作ですねえ
568 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 02:07:34 ID:dPMn//NH
わしの一番好きな日本映画がこれやな。黒沢はんがこれを撮ったから色々あっても黒沢はんをすごい思うわしや。この映画なかったら尊敬しとらんな。七人の侍も好きやないし。
569 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 03:42:15 ID:lV5ENLJI
俺は七人の侍好きだけど、天国と地獄は分からなかった。
上級者向きなんですかね。
またいつか観ようと思う。
570 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 13:00:42 ID:NP4xP35t
ジェダイ劇より現代劇の作品のほうが好き。
酔いどれ、悪い奴ほど、野良犬、天国と地獄
「天国と地獄」わからないというより普通に見ておもろいと思うのだが。
あの映画に解らないところなんてあった?
どうして竹内は特急こだまの車体構造に詳しかったのか?
権藤氏と捜査員たち、第2こだまには東京から乗ったのか、横浜から乗ったのか・・・
>車体構造に詳しかったのか?
トイレなんてだれでも入れる。
受け渡し方法考えてるときに
たまたま、そこの窓だけが開くことを思い出した。
確認のため、こだまに乗る
メジャーで測定。
576 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 19:54:52 ID:k0gBADGN
>>567 エルヴィス・プレスリーの歌で大ヒットした
「イッツ・ナウ・オア・ネヴァー」の楽団演奏。
原曲はイタリア民謡の「オーソレミヨ」
>>575 この日もし、こだまが故障して急行用電車による代替運用(いわゆる「替えだま」)だったらと、鉄ヲタの一妄想w
578 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 21:00:29 ID:BdsuqFmp
わしの日本映画ナンバーワンはこれ。黒沢が作ったいうより脚本家と黒沢が作った映画。娯楽性すごく見せ場だらけ。無駄のないおそろしい映画やなー。黒沢も絵割りは見事やな。
>>578 あんた、あちこちのスレでうざいんだけど。
あんたの感想なんか知ったこたないよ。
580 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 21:27:52 ID:lV5ENLJI
>>579 あらしにしても、どうしようもないっすね。
581 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 21:31:32 ID:lV5ENLJI
>>571 黒澤監督を観始めて間もない頃でしたので、ハイ。
ハリウッドの一般作やTV慣れしてたと思うので、
展開の意外性とスピードについて行けなかったんでしょう。
582 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/04(月) 22:40:34 ID:k0gBADGN
ミッドナイト・ミュージック・・・
あの頃のラジオの深夜放送は、現在と違って静かな雰囲気の
番組が多かったんだろうな。
583 :
女優は脱ぐ:2005/07/04(月) 22:41:15 ID:Ya6nDxzt
>>576 >エルヴィス・プレスリーの歌で大ヒットした
「イッツ・ナウ・オア・ネヴァー」の楽団演奏。
原曲はイタリア民謡の「オーソレミヨ」
サンクス。カンツォーネのそれよりも、良い感じでした。プレスリーの歌聞いてみたいです。
この映画では、「根岸屋」のダンスのシーンと上の音楽が流れているシーンが秀逸ですねえ。
ちなみに、私は黒澤監督では他には「わが青春に悔いはなし」と「醜聞」「白痴」「虎の尾」「影武者」あたりが好きです。
何かわざと書いているみたいですが、実は事実なんです。「八月の狂詩曲」もいいと思う。あと「羅生門」
竹内逮捕の場面、真夜中なのに日がさしてる。不自然。
585 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/05(火) 14:07:32 ID:0CgwXFA9
声がエラそうだと言われて軍隊でずいぶん殴られたらしい。
そのせいで奥歯が欠けてない、とテレビで笑っていた。
亡くなったとき軍隊で一緒だった人がテレビで言っていたが、
「同じ日本人なのに、どうして部下をいじめるんだ。
俺は軍隊の地位を忘れる。お前も忘れて勝負しろ。」
と、上官に言ったらしい。
(うろ覚えですが・・・)
586 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/05(火) 14:17:08 ID:0CgwXFA9
↑
すみません、間違えました。
(三船さんのところでした・・・)
スレ間違いだが
いい話を聞いたぜ
>>576 >>583 この映画の「オー・ソレ・ミオ!」の曲は、同じ佐藤勝が音楽を手がけた
岡本喜八の「殺人狂時代」に流用されている。
>>585 終戦のとき、玉音放送を聴いた三船は、まわりが泣いている中でひとりだけ、
「ざまあ見やがれ!」と快哉を叫んだそうだ。
>>585 日本軍の非人道性を物語るすばらしいエピソードですね。
金美齢や小林よしのりに聞かせても
信じないでしょうが。
軍がどうのこうのじゃなくて、どこの社会にもある
一種のいじめだろ
うちの会社にも毎日殴られてるやついるよ
>>589 まさかこのスレでよしりんの名前を聞くとは・・・
592 :
女優は脱ぐ:2005/07/05(火) 23:51:46 ID:By/jePYE
>>588 サンクス
日本軍の、特に陸軍の話は「人間の条件(漢字が変換できない)」でもわかるねえ。
軍隊の中での変な話、この大戦あたりまでなかったのにねえ。日清日露、西南の役、戊辰戦争、
の流れを切る、軍閥ができてしまった影響もあると思う。
593 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 00:09:35 ID:TijZY77I
>>日本軍の非人道性を物語るすばらしいエピソードですね。
すばらしいエピソードだなんて、ちょっと退くな。
これをテーマにした映画は戦後いっぱい撮られてるはずだよ。
敗戦色が濃くなってきて、甲種合格だけではなく男なら誰でも
兵隊に取られていった。もう沈められるの分かってて訓練もなく
輸送船に乗せられ沈められた。もう規律もなってないのも多かったんじゃあないのかな。
勝新の「兵隊ヤクザ」っつうシリーズもあったよな。
戦後社会主義的な作家は好んで軍の非人間性を書いたが、今は減ったね。
黒澤は戦争に行ってないんだよな、確か。
594 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 00:46:08 ID:Y1YM/TGX
畜生!正真正銘のチキショウだ!!
595 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 04:05:50 ID:yvaf1bEQ
>>593 >黒澤は戦争に行ってない
映画も大事なプロパガンダになるから
映画製作者・俳優はあまり呼ばれなかったんじゃないの?
596 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 05:10:13 ID:bOUQyJp7
他の黒澤映画嫌いでもこれ好きな人多い。理由の一つは脚本や。合宿でみんなでアイデア出し合って書いた。そやから黒澤映画と呼んだら失礼や。あくまでも「天国と地獄」という映画として論じるべきや。
597 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 07:26:28 ID:MgNnTRXe
脚本の合作なんて中期の黒澤では恒例ですけど…… 嵐?
関西弁は読まなくてもいいと思うよ
599 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 10:36:35 ID:2jKA/iHE
後年、協力者が減った印象だね。印象。事実は知りません。w
600 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 16:00:14 ID:4BNj9X2X
>映画製作者・俳優はあまり呼ばれなかった
いや、親戚のコネだったって本人が言ってたのを読んだよ。
601 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 17:41:36 ID:ceMKH2z0
この映画の娯楽度の高さは黒澤はんの映画の中で異色や。権藤はんのキャラ、竹内と権藤との最後の対面シーン、刑事たちの権藤に対するコメントは黒澤色強いが、上手く娯楽映画にした筋の面白さは脚本家やろ。黒澤は絵割りはお見事やった。
602 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 20:12:01 ID:6eWbZFSR
>>上手く娯楽映画にした筋の面白さは脚本家やろ。
そういう面もあるだろうけど、優秀な脚本家集めればいい映画が
出来るとばかりに、黒澤外して駄作を並べた時代があったような
気がしたけど。黒澤って国内では嫉妬されてたんだよな。
この大阪弁バカにかまっては駄目!
それとも自作自演?
>上手く娯楽映画にした筋の面白さは脚本家やろ。
この映画の「筋」がそんなに「面白い」とはまったく思わないけどね。
最近のハリウッド映画のこったストーリー展開のもののほうが
ストーリーで面白がらせるという点でははるかに上を行ってる。
「筋」の面白さはネタがばれたらそれまでだが
「天国と地獄」の優れた点はそんなところではないよ。
黒澤自身が映画にとって「ストーリー」などたいして重要ではないと
明言してるぐらいだし。
605 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/06(水) 21:44:50 ID:Z2QeynMP
わしも脚本だけ言うつもりない。脚本をうもー動画にしとる。ただ万人受けする映画になったの面白さや思う。生きるあかひげやと主張がわしには強く感じられてもぅ。黒澤はん人間を単純にいい人悪い人と類型化するやろ。まぁわし作家でなく活動写真屋の黒澤はん好きなんや。
まあまあ、関西人も関東人も、ファン同士仲良くしましょうよ
>単純にいい人悪い人と類型化するやろ
その見方が単純と違いますか
608 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/07(木) 00:46:36 ID:e3h+KcM7
605さんは、「七人の侍」スレは嫌いなのに書き込んでたけれど、
(人違いだったらごめんなさい)
「天国と地獄」好きだと言ってるし、いいじゃないですか。
ほどほどにやって行きましょうや。
609 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/07(木) 15:10:00 ID:1B6UfIh9 BE:206808858-
山崎努は後に権藤商事の社長となってマルサの女に出るが、この役名は偶然の一致なのか
ずっと気になっていました。誰かご存じでしょうか?
蛇足ですがマルサの女での権藤さんと花村さんの対決シーンも見応えありました。
610 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/07(木) 19:49:55 ID:5695KXkT
611 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/08(金) 12:24:53 ID:SXYI4FVF
612 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/08(金) 15:09:39 ID:5ewsOH1n
新聞記者と警察の癒着ぶりがイヤだった。
613 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/08(金) 16:56:53 ID:FF2vHO6X
>>612 「しょうがない、盛大に叩くか」
当時なら感動の名シーン。現在ならどう解釈されるべきだろう?
>>612 癒着というか、サツ回りとサツ官は今も昔も駆け引き・取り引きで仕事してるからな。
サツ回りの仕事は基本的には第二警察。どうでもいいことでサツ官や同業者と
抜いた抜かれた、あるいは場合によっては協力したり、そういう仕事のやり方をしている。
良くも悪くもそういうもん。大谷とかもよく昔の武勇伝を喋ってるやろ?
こういう仕事のやり方に適応できない奴は新人時代に見切りをつけて辞めていく。
空気を読まずに「何を言うか!重大だからこそ公表すべきだ!」
とか言い出す人、当時は居なかったのかな。
「出されたカツ丼をぺろりと平らげた」
なんて描写も実は犯人に対する憎しみを掻き立てようという
警察の情報操作の一環だからな。
>>615 「本多組」だったら案外そういうシーン撮った鴨ね
やたら死刑死刑言うこの映画は欧州的にはどうなのかな?
>>618 60年代の映画なんで、それはあっちでもアリだろう。
>>618 >>619に禿同。40年も前の映画に何言ってんだか。
でも朝日あたりならやりそうだな。欧米の死刑反対論者のところへ、「巨匠クロサワが
『凶悪犯は死刑にすべきだ』って主張する映画を作っていましたが、どう思います?」
とご注進しておいて、自分は「今巻き起こる『映画の中の死刑』論議」なんていう記事を
でっちあげる。
ところで個人的には、犯人を死刑へ持って行くためにわざわざ泳がせたり、記者と
つるんで罠を仕掛けるようなストーリーには少々反発を覚える。しかしそれは、「死刑が
必要か否か」という話とは関係ない。
621 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/10(日) 00:13:24 ID:U4e3XGBs
>『凶悪犯は死刑にすべきだ』って主張する映画を作っていましたが
そうなの?
この映画見て、犯人死刑になって良かったなんて感想できそうにないが。
一番の被害者の権藤自身がちっともうれしそうじゃないんだけど。
>>620 2ちゃんに染まり過ぎ。朝日もそんなに暇じゃないよ。
>>621 脚本・監督は、実は後半の仲代の暴走には批判的なようにも見えるのだが? それ
とも、あれは素直にカッコいい仲代警部の正義感を楽しめばいいのか?
このあたりがどうもよく分からない。後味の悪いところだ。
623 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/10(日) 02:28:15 ID:oDfA03hj
黒沢は「罪と罰」の影響で絶対悪を描きたかったんやろ。竹内を泳がせたんは映画を面白うするためと絶対悪を際だたせるためもあるやろ。仲代は深みない類型的刑事やったから竹内の気持ちわからんかったが権藤は竹内の気持ちもわかったんかも知らんな。
624 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/10(日) 03:42:19 ID:cmpZ96QV
この映画の犯人については社会的弱者というか、精神が病んだ人間という
素人感想を持ってますので、むしろ相対的な悪だと思います。
一般人とさほど変わらない生活を送っている一市民にも関わらず、
社会全体や成功者に対してコンプレックスや敵愾心を抱いている
屈折した人格者ですよ。
「絶対的な悪」というのは、暴力と社会的権力の両方を持ち合わせた
人間や組織の事ではないでしょうか。「悪い奴ほどよく眠る」のような。
ご指摘としては面白いと思いますよ(笑
批判ではありませんので。
625 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/10(日) 03:46:45 ID:cmpZ96QV
>権藤は竹内の気持ちもわかった
同意ですね。
仲代のキャラは若いですし、刑事としては忠実な職業人だと思います。
権藤の人間と器量とは比べものにならないでしょうからね。
626 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/10(日) 08:19:30 ID:i6wsxWKE
まぁ竹内は麻原彰幸やな。麻原は今廃人になってもうたが竹内の最後の震えは自分の人格崩壊廃人化を防ぐための頑張りやったんやろな。ラストの権藤はやるせなかったんやろな、天国と地獄の存在する人間社会のせつなさが。
大阪弁カキコとそれへのレスは(他のスレでも)自作自演。
相手しないようにしましょう。
・・・って言っても、みんなも分かってるから昨晩は相手にしなかったのかw
>>626 話が飛躍しすぎだが、黒澤映画と暴力・残虐さには親和性があるってことかな。
629 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/10(日) 15:31:21 ID:oAGVApg7
しかしそいえば竹内と池田小の宅間が重なってもぅ。宅間思うとわしも権藤同様よかった思えずああいう人間育つ人間社会思うと思苦しくなってもぅ。この映画、ラストは重苦しいんやけど、でもともかく見せ場だらけの活動写真やから何回見ても面ろいんやなぁ。
630 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/10(日) 22:43:05 ID:XLYboFes
まっちゃん、重ならん。
スピルバーグが一番魅力を感じたとしたら
断然「アンドロイド:仲代」なんだろうな。
632 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/11(月) 06:02:18 ID:zfEGZJHX
>>627 624は俺が書いたし、自作自演じゃないんだけど。
自演する奴も、探ろうとする奴も暇人過ぎ。
腰越に行ってきたが、魚のうろこなんか付着しなかったでつ。うそつき森谷。
634 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 00:22:32 ID:CRGjfWGM
>>631 「アンドロイド:仲代」って非常に興味深いんだけど
それってスターウォーズの話?ルーカス?
635 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 10:09:17 ID:5NB70Sqh
私はクロさんの代理として「天国と地獄」を持って、その年の
ヴェネチア映画祭に出席したが、現地での映画人の感想は見当違いのもので、
捜査体制が近代的で、あまりにアメリカ的だ、あんな科学的な捜査方法は
日本にはないのではないか、という日本蔑視の批判が多かった。
また原作がアメリカの推理作家エド・マクベイン(映画では原作をほとんど使ってないが)
ということも影響したようである。
「評伝 黒澤明」堀川弘通
636 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 10:09:43 ID:5NB70Sqh
私はクロさんの代理として「天国と地獄」を持って、その年の
ヴェネチア映画祭に出席したが、現地での映画人の感想は見当違いのもので、
捜査体制が近代的で、あまりにアメリカ的だ、あんな科学的な捜査方法は
日本にはないのではないか、という日本蔑視の批判が多かった。
また原作がアメリカの推理作家エド・マクベイン(映画では原作をほとんど使ってないが)
ということも影響したようである。
「評伝 黒澤明」堀川弘通
637 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 10:10:55 ID:5NB70Sqh
2重カキコスマソ
638 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 11:21:45 ID:mSEieMEB
「慰安旅行じゃないんだぜ!」
639 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 17:35:55 ID:l5ue26Rt
>636
イタ公なんかに言われたくないね
640 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 17:36:49 ID:l5ue26Rt
イタリアではウンコを食う町があるらしい
641 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 17:40:23 ID:l5ue26Rt
ロクな映画しか作れないイタ公め
イタリア映画「道」は超退屈なゴミ映画
642 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 17:43:53 ID:l5ue26Rt
↑×しか
○も
643 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 18:43:52 ID:mWXVthpE
>>641 イタリア映画はいい作品がいっぱいあるよ。
644 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 18:55:43 ID:KzdRYXo3
別に黒澤の映画がなくても、地球は太陽の周りを
回り続けるよ。
真に大切なのは自分の人生にどう血肉化するか
なのさ。
映画が詳しいだけじゃ、ただのヒキヲタを変わらん。
「実行の伴わない知識開陳は、知識が無いのと同じ。」
645 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 21:29:34 ID:r0LXHWRa
黄金町の魔窟、の場面もゾクゾクしたよ。
すごかったねえ。
646 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/17(日) 23:44:26 ID:Sf+F6vqM
あの魔窟、ここんとこ、大変なことになってるよ
647 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 02:44:32 ID:wW8i4/kW
どうなってんの?
648 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 05:11:14 ID:zOVRRi1w
カッコーワルツ?の曲が思い出されるなあ
649 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 17:39:57 ID:SzbUoryE
>635
てことは、まともに作品そのものの素晴らしさを評価したのはごく少数ってことか。
クソ生意気なイタ公め
650 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 19:41:18 ID:3nGel+3c
651 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 19:47:41 ID:dbzghvzF
「天国と地獄」の頃の日本とその当時に存在していた日本人は
それだけイタリア人に蔑まれる劣等国・人種だったんだなぁ・・・。
はいはいわろすと
653 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 21:43:23 ID:sdZeSHb9
日本=ハイテク
のイメージは当時まだ無かったンだろうな。
「家族ゲーム」何処かの国でカケタら
日本人があんなモダンな生活してるワケが無い って馬鹿にされたって聞いた。
単なる中流マンション生活なのに。
654 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 22:06:42 ID:ADDYl2XZ
>635
その本のくだりを読んだ時は、「所詮、黒澤作品も
異国風情のサムライ作品だから受けたのか」とガックリ
しましたよ。
ただ、「天国と地獄」は、現在は海外国内問わず愛されて
影響与えまくってる映画だと判ったから、いいとしてますよ。
655 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 23:05:14 ID:11OutN7F
まあ、クソ民族白人は我々東洋人の最も憎むべき敵だからしょうがないか
黒澤を差別したくらいだからね
656 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/18(月) 23:07:10 ID:11OutN7F
まあ、クソ民族白人は我々東洋人の最も憎むべき敵だからしょうがないか
黒澤を差別したくらいだし
奴ら白人が劣等民族だ
657 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/19(火) 00:19:50 ID:l0RYt8cA
///////
///////____________
///////  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
/////// (~) チリンチリン
/////// ノ,,
/////// ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/////// ( ´∀`)( 厨 ) )) < 夏だなあ〜
/////// (つ へへ つ \______
/////// //△ ヽλ ) ) 旦
////// l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
/////  ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄
//// ^^^ ^^^
2chの夏。厨房の夏。
真夏の蒸し暑い、ムンムンとした熱気をこれでもかと感じさせてくれる傑作
まさに今日、観るべき映画
659 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/19(火) 02:17:33 ID:Z5JdA4TE
イタ公叩きで盛り上がってんなあ
ドンパチやるなら徹底的にやればいいのよ
660 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/19(火) 12:34:37 ID:6q1HnuB9
イタリアなどヨーロッパじゃ伝統を大切にするから、
映画上でも日本の変化が信じられなかったんじゃないかい。
多少の蔑視はあったが、最近の日本映画の評価にはそのような
蔑視はないのだから、もうその話しは止そうよ。
661 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/19(火) 15:30:33 ID:kluuQvqx
(´c_,` )
662 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/26(火) 21:25:39 ID:/svrEn6O
今日この映画DVDで借りてみた
身代金渡すとこまでは面白かったけどそれ以降が糞だった
最後は余計な犠牲者まで出してるし。それに長すぎ。最低の映画だと思う
糞
最低
表現力に乏しい馬鹿が好んで使う言葉。
664 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/26(火) 21:52:10 ID:/svrEn6O
665 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/26(火) 21:56:43 ID:/svrEn6O
途中から観るの苦痛だったよホント
つーか犯人泳がせて死人出してりゃ世話ねーわw
脚本がダメなんだな。ツッコミ所が多すぎる
666 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/29(金) 04:11:56 ID:11Khpdz5
これのメイキング観たけど、山崎努は出てなかった。
遠慮したのかな…(´・ω・`)
667 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/29(金) 04:59:28 ID:xQpyrmGq
>650
カッコーワルツってこの映画じゃなかったのか。
酔いどれ天使だったかな
668 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/29(金) 07:27:12 ID:pZW4GbwU
野良犬です
669 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/29(金) 07:42:18 ID:11Khpdz5
いや、静かなる決闘だよ。
670 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/29(金) 15:06:34 ID:xQpyrmGq
雑踏の中を歩く人物の暗い心境と正反対の明るい音楽をバックに流してよりその人物の印象を強める映画手法だそうです
これ編み出したのも黒澤だっけ?
>>670 初めてじゃないが映画の効果として意識的に使ったのは黒澤が最初に近いんじゃないか。
黒澤本人は音と絵の対位法だといって戦前の戦争映画からヒントを得たといってるが
その映画が意識的にこの手法を使ってたかどうかは分らん。
とにかく、ラストシーンだ。
山崎努のあの「声」、そしてぶった切るような終わり方。
まぁ、あの頃は長々とエンドロールを流さなくてもよかった、という
事情もあるが。
673 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/15(月) 18:27:57 ID:AOHxSebm
保守あげ
>>647 今年になって、戦後初めての警察の手入れがあった。
何百軒もの売春スナックはことごとく閉店。
現在、あいているのは、確か、居酒屋が二件だけ。
戦後60年も交番がなかった町なのに、初めて警察の出張所が出来て、町の監視をしている。
(売春婦が現れないようにするのと、
空き家になった売春スナックに空き巣が入らないように監視する為、)
60年間、官憲の介入を許さなかった、ということは
その周辺はこわ〜い人たちがたくさんいる、ということですか?
676 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/16(火) 20:08:32 ID:cjTfvNbM
いる。
週初めの午前中、なにやら会議なのか、黒塗りの高級車が
いっぱい違法駐車しているが(少し関内より)、ごつい男たちが
それぞれの車についているので、一般住民は無論、警察でさえ何も言わないみたい。
売春スナックのうち何軒かは営業再開したようだが、普通の飲み屋として営業している様子。
どの店も、なかにはバアさんしかいない。
相変わらず警官が角々に立っているし、私服刑事が朝から晩まで町中を歩いている。
>>677 今は花を買いに行けるような「ツラ」なのかな・・・w
679 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/30(火) 08:43:24 ID:EEvPVJI+
|┃三 , -.―――--.、
|┃三 ,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
|┃ .i;}' "ミ;;;;:}
|┃ |} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|┃ ≡ |} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
|┃ | ー' | ` - ト'{
|┃ .「| イ_i _ >、 }〉} _________
|┃三 `{| _;;iill|||;|||llii;;,>、 .!-' /
|┃ | ='" | < 竹内!これでお前は死刑だ!
|┃ i゙ 、_ ゙,,, ,, ' { \
|┃ 丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ \
|┃ ≡'"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ヽ、oヽ/ \ /o/ | ガラッ
680 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/02(金) 18:43:50 ID:fNnAoUQs
>>681 戸倉警部にコート着せて帽子被せりゃ、銭形のとっつぁんに見えなくもないw
683 :
唯一ネ申:2005/09/04(日) 14:54:57 ID:N+TG+iJs
,r-'''"" ̄ ̄"'-,_
_,.-'^γ´ `i,
,r' ,.r'"ヽヽ、( ( ソノノ彡、 i
,i' { "''''''''''''' ミ .i [ ̄二. ̄| [二⌒二] / ̄7 [二 ̄二] [二二 ̄|
i i ミ i \\/ / [二__二] / l´ | | //
| i 二 二 二 二 ミ i.. > く. ┌──┐ く,/! ! | | / く
.i i ハ ミ i. ∠/\> l_二二_」 |_| [二__二] ∠/\_>
| ノ {{|iiiiiiilll;ノ,,,,,ヽ;liiiiiiii||}} ゝヾ
| .ミ >='^◎≫,i'^'i,≪◎'=、< ミヘ
,ヘ ミ ~こ二ヲ i i; .'ミ二こ、 ミ }
{ レ ノ i i; ヽ、_, ';,ノ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Li,;'ゝ ,イ ト、 ';, i'~ | 唯 一 神 又 吉 イ エ ス !
i, i ._,ノ^-0し0-ヘ,_ }| | 腐った日本を救えるのはネ申しかいない。9月11日は又吉イエスに投票すべきだ!
ゝ,イ'<ー--ニ---ー>|ノソ < 投票しない者は!唯一神・又吉イエスが地獄の火のなかに投げ込むものである!!
ゝ.i `'ー-'´ i,イ \_______________
|..ヾ、 ,.......、,i'.,ソ |
,|. ヾヽ_____レ'ソ .|、
世界経済共同体党 †
http://www.matayoshi.org/index.html
684 :
しあーの:2005/09/10(土) 07:35:29 ID:CaQlnwGl
久々に見た。明日はチョンノマ偵察してくるよ。
685 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/10(土) 13:09:14 ID:pnMcx06n
もう無いんだよ。
神奈川県警ががんばって無くしたんだよ。
686 :
しあーの:2005/09/10(土) 13:28:09 ID:CaQlnwGl
↑自分は伊勢佐木住民です。今はガラガラですが暗くジメっとした雰囲気は微かに残ってます。
とはいっても当時の伊勢佐木の描写に対する驚きと感動はセットと知ってさらに高まりました。
687 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/12(月) 01:15:44 ID:YjJVNCit
苦しい時は権藤氏のことを考えろ!
688 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/15(木) 06:12:38 ID:tKBXKi8E
伊勢佐木5丁目今日もタイ人多いぞ
,.--'" ``¬ー--、
/ _,.- ''_二ゝヽ
j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_
r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ
! /// _,-'" ヾミミ、ノ
/;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._
|V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, エド君が死んだそうじゃないか。冥福を祈るが
ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V 俺の映画の方が原作より面白いぞ。
ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _
',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ
--、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄
ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、
\ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ.
-- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,)
シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄
/ `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’
〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
690 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/17(土) 23:06:47 ID:EVnONX7w
質問があるんですが、終盤で犯人と権藤が接触するシーンがありますが、
あれは一体何の意味があるんですか?よく分かりませんでした。
初見でわからないなら
十年位してから見なおしたらわかると思う
あ、誰かに聞いても
わかりやすい答えがポーンと出てくることはないからさ
692 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/18(日) 20:03:08 ID:22MRi8Nq
観てのとおり、山崎努の鬼畜度をより強調してるんじゃないの?
不自然なシチュエーションではあるけど。
わかってない人がまたひとり。
権藤、権藤、雨、権藤
695 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/18(日) 21:41:23 ID:nmdU2gZ5
>>693 分かってるんなら説明キボン。
あのシーンは妙に不自然で、蛇足に見える。
一瞬、権藤と犯人が裏で手を組んでたのかと思った。
あれがどっかの映画祭にだされたとき
日本の警察ごときがこんなに科学捜査できるわけがない
きっとマクべインの原作にあわせたんだ
そういわれたんだそうだ
あ既出ねこれ
どの辺が科学捜査なの?
逆探とか?
,.--'" ``¬ー--、
/ _,.- ''_二ゝヽ
j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_
r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ
! /// _,-'" ヾミミ、ノ
/;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._
|V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, <三十郎と半兵衛も最後に決闘するだろ?
ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V とりあえずアレと同じと思っとけ
>>690 ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _
',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ
--、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄
ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、
\ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ.
-- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,)
シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄
/ `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’
〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
700 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/22(木) 01:11:30 ID:psSOzY95
浅間台近くの実家から記念カキコ。
今じゃあの映画の雰囲気とだいぶ違う風に変わってしまいましたが。
あの丘からはみなとみらいが見渡せるね〜
701 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/24(土) 19:43:02 ID:2TskyMjx
ボースン=甲板長(水夫長)=boatswain=ボートの色男
間違いなかったかなぁ(汗)
702 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 01:13:18 ID:VaEfo0Kz
三船age
703 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 20:58:16 ID:6Ns+B4ON
昨日、市内の映画祭ではじめて「天国と地獄」を大画面で見た。
テレビ画面で見るのと音が全く違う。
根岸屋の場面なんか犯人や刑事の存在感が消される位曲が鳴る鳴る。
次に続く黄金街は無音で怖いくらいだった。何度も見ているんだけど
衝撃的だったよ。
それに、三船はやっぱり銀幕向きの俳優さんだと実感したよ。
昨日「フレンチ・コネクション」観たけど「野良犬」と「天国と地獄」の影響をかなり受けているね。
705 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/23(日) 15:12:16 ID:NvuaPQM4
はあ。
モルモットを見つめる竹内のサングラスの輝きが怖い。
707 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/23(日) 16:31:50 ID:zuC3R3/3
言っちゃ悪いけど、犯人の動機って完全に一方的な身勝手ものだよね。
黒澤にしては、この動機は薄っぺらいと思う。まさか社会批判とでも
考えてるのかな?説得力ゼロ。なので、山崎の熱演も残念ながら空回りしてる。
>>706 サングラスを煌めかせながら夜の黄金町スラムをうろつき回るシーンも。
昆虫のようで気味が悪い。
>>707 一行目の前提が間違ってる。なので、残念ながらその後も全部間違い。
710 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/23(日) 22:43:40 ID:QjohOwhj
誰だよ、洋画板にトラ!トラ!トラ!スレ立てたのは!
洋画板に立てたのが怪我の巧妙でね
712 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/23(日) 23:08:02 ID:IvPoMd68
>>707 なんでこの犯人の動機に説得力が必要なの?
そんなこと考えるあなたの方が変な固定概念にとらわれていると思うが。
固定観念と既成概念
混乱するよね
>>712 映画としての説得力が無いんだよ。犯人に関しては、正直、踊る大走査線よりもヘボイと思う。
716 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/24(月) 01:30:48 ID:6yuXD4z0
>>715 誘拐劇の手の込み様と、犯人の動機がアンバランス。
あんだけ大きな誘拐劇・殺人をしておきながら、犯人の動機は
単に金持ちの家がうらめしかったから。こんなアホじゃ、全部台無し。
タイトルの天国と地獄が聞いて呆れると言うか、脱力というか。
エド・マクベインの原作でも,インターンが犯人なの?
718 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/24(月) 03:12:17 ID:F1deuDPL
犯人の動機なんてこの映画に関してはあれで十分だと思うのですが。実際の誘拐犯なんてそんなものじゃないんですか? それだけで作品そのものが台無しというのは的外れだと思う。
まともなやつは誘拐しねぇだろ
「間違えて誘拐したけどどっちにしても金は払え」
って部分を原作から頂戴したと聞いた
権藤邸のシャワーの勢いがすごい気になる。
あの強さに夫人も純も打たれてるのだろうか。
滝みたいだったな。
権藤さんの頭シェイクの勢いが激しかったのでそう見えたのかな?
724 :
高島ヒゲ武:2005/10/29(土) 16:42:31 ID:Lr4sMIMi
ツッコミ所が多すぎる
ぜひつっこんでいただきたい
725 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/29(土) 19:16:58 ID:XuoF+jg/
身代金の受け渡しに走っている電車を使うというアイデアが秀逸で、
その後、グリコ森永犯も電車使ったし、高速から下に投げ下ろせなんてやってる。
当時も模倣犯がたくさん出た。
726 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/29(土) 19:34:18 ID:CFIWW/ah
>>720 ガイシュツかと思うが、原作から受け継いだ主な点。
・刑事たちのキャラクターの等身大のリアリズム。
・合理的でメカニックな警察捜査のシステムの描写。
・「子どもの取り違え」
・社長(重役?)の人間味溢れるキャラクター。自ら体を張っての活躍。
・犯人のつましい生活感(原作ではグループだったと思う)
・舞台となる豪邸は、原作でも都市の中にあるいかにも富裕な邸宅という設定だったと記憶。
しばしば「原作からはメインのアイデアのみを拝借」と言われるが、雰囲気や
枠組としては借りている部分も大きい。
営利誘拐を描くにあたって、一番の見せ場は身代金と人質の交換でしょう。
原作に比べて、映画の方が圧倒的優れています。
どうして「こだま」を思いついたのか。
そのアイデアがあって映画を作る気になったんじゃないかと勘ぐるくらいです。
>>727 「こだま」以前の明治時代から続いていた客車特急(つばめ等:当然車内には電話などない)では、
このサスペンスを描くには少々雅やかというかのどか過ぎるし、
また、新幹線開通後だと今度は人間が生理的に追いつかない(大体、窓も開かない)。
「こだま」型が東海道線に走っていた昭和33〜39年の、たった6年間にあったからこそ成立し得たのでしょう。
そういえば身代金に3種類の紙幣を用意させるけれど、確かあの当時だと、図柄がいずれも聖徳太子でしたよね?
身代金の3千万円というのも法外でしたね。
今のカネなら2,3億でしょうか。
この映画にインスパイアされて起きたという吉展ちゃん事件の身代金が50万円でした。
すっと後に、3億円事件が起きて、初めて、犯罪でそんな大金が関わるのだと実感しましたから。
原作者が絶賛してたよね?
731 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/31(月) 22:45:52 ID:DPLhwgKm
732 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/03(木) 00:44:18 ID:VcY9nUrY
自分は、「天国と地獄」見たのは今年だったのに、「誘拐事件の身代金は
走る鉄道から落とす」というやりかたは何故か遥か前から知ってたよ。
733 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/03(木) 11:03:29 ID:DASX6f63
>>732 「天国と地獄」は遥か昔に作られた映画で、
それを真似した実際の事件もたくさん起きている。
封切時に見て、その時点で遥か前から知っていたのなら威張ってくれ。
さんざん既出だろうけど(700ものレスを観る時間がないんで)、
この映画の予告編観て、小原が吉展ちゃん誘拐を思いついたって話を思い出しました。
735 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/05(土) 09:20:11 ID:8APyEKQI
昨日初めて見ました。
最後のラリッテル街?は、僕的にはダメですが。
後の他監督に多大な影響を与えたのが、よく解ります。
今も昔も
会社の権力争いなんか、同じだね。
三木谷もこれみれば少しは参考になるかも…
キーワードは世論…?
736 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/05(土) 10:36:48 ID:hKpB8Q23
「世論」を警察やマスコミがあおったり、それが会社のダメージになったり。
しかし会社の示した救済も権藤さんは跳ねつけて(そりゃそうだろうな)
奪う者はとっとと奪って行く。
「世論」も直接彼を救う力にはなってないところが皮肉がきいてて面白い
です。
権藤さんは黒沢さんの分身
なんとかシューズの会社は東宝なのだ
>>737 ってぇことは、誘拐犯人の竹内は、wqkmぐぅうぇpkhzぅわなにをs(ry
739 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/05(土) 21:29:26 ID:UM6egt1w
たしかに犯人の動機に関しては弱いって印象はあるね。
インターンなんだから真面目にやってりゃ将来、
金持ちになれるかもしれないからな。
でも、あれは完全犯罪を考えたわけだろ。絶対成功する前提でやってる。
考えようによっちゃ2chにも出没する性格の悪い秀才妄想みたいな奴かも。
この誘拐は絶対成功するから、その金を使って病院を開業させる
計画までシナリオを描いてたって考えればいくらかは納得がいく。
いずれにせよ必ず誘拐に走るような状況なんてこの世にはないから、
動機はいたって突飛な方が真実味がある。
っていうか、この当時は「動機無き犯罪」が斬新だったんじゃないの?
この映画では「無き」でもないけどさ。
それまでの怨恨関係とか、純粋に営利目的の犯罪とは
一線を画していたつーのが新しかったように思えるし
それが「弱い」と言われてしまう原因なのかも。
当時からすれば「こんな動機で犯罪を?」だったにしても
今ならもっと刹那的な犯罪はいっぱいあるもんねぇ(w
それに慣れている目からすると昔の「こんな動機」でも
「立派に動機があるけど弱い」になるのかも。
動機が弱いとか言う奴は、西村京太郎でも読んでろよ。
16才の女の子が母親を毒殺しようとする映画が公開されても同じこと言うんだろうな。
>>739 動機は竹内銀次郎が散々言ってるじゃないか。
>「冬は寒くて寝られない。夏は暑くて寝られない。そんな部屋から見るあなたの家はまるで天国の様でしたよ」
>「不幸な人間にとって幸せな人間を不幸に落とすってのはなかなかの快感ですからねぇ」
「天国と地獄」って動機そのもじゃん。
743 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/06(日) 09:38:13 ID:A/Z8wnIB
黄金町って昔あんな感じだつたんですか?ああいうところは普通の人は行かないよね。
なんだか香港や上海の魔窟みたいだ、今もあんなとこあるんですか?
こわいっす。
>>743 往年の横浜の下町を知る人に聞くと「あんな感じ」だったそうで。
あのミラー張りのお店は殆ど同じようなものがあったそうですよ。
シャブ中街は東京オリンピック辺りを境に随分と再開発されたとか。
今はもちろんそんな事も無いけど、黄金町界隈はまだまだ横浜の中でも
いかがわしい場所の一つ。つい1、2年前までは京急線の日ノ出町から
黄金町の間のガード下に並ぶ小料理屋の殆どが「ちょいの間」と呼ばれる
性風俗店で、夜になると遠い異国から来たおねーさんたちが
刺激的な格好で道往く男たちに声をかけていたものです。
今は再開発中らしいが、当時はまるで東映の映画のセットのようでした。
濱マイクシリーズの舞台であった横浜日劇の周囲は今でも夜になると
南米の女性たちが街角に立ってます。
JR石川町の方に行くと「ドヤ街」があり、日雇い労働者の溜まり場。
昼間でもホッピー臭いおじさんたちがノミ行為に精を出しています。
746 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/06(日) 10:34:31 ID:A/Z8wnIB
>>745 まあどうもありがとうございます。映画見たからってフラフラ行くものじゃないですね。
好奇心が旺盛でなんだか気になったんですがこわいっす。
勉強になりました。
>>742 >>「天国と地獄」って動機そのもじゃん。
だからあ、それがあまりに単純に感じられるつうはなし。
>>映画見たからってフラフラ行くものじゃないですね。
オレはフラフラ行ったくち。
「ちょっと、おにいさん」て声掛けられたけど
無視して歩いてたら「何笑ってんのよ」と
因縁つけられそうだったんで、さっさと帰ってきたけど、
まあ、いくらかああいう風俗が好きな奴でも
ヤバそうに感じるだろうな。
金がないでもやりたい、でも恐いっ、でもやりたい
ていう奴しか行かないかもw
>>747 >だからあ、それがあまりに単純に感じられるつうはなし。
単純で何か悪いのか。
感じでものを言われてもな。
>>746 うーん。そんなに怖い町じゃないんですが。
夜だって一人で歩いていて身の危険を感じるような場所じゃないですよ。
ま、アブナイ人に出くわしたらそりゃ危ないですが
そういう人と出会う確率っていうのは普通の町と変わらないと思う。
基本的に昼間は地元の人が通う商店街なわけだし。
オウム騒動の頃はあの辺にオウムの横浜支部があったので
バブルな大和男児の懐を狙う褐色の異国娘の大群と
「オレたちゃそんなセコい事には構ってらんねーんだよ」な機動隊で
物々しくも刺激的な光景だったわけですが
今はちょいの間もローラー作戦の犠牲となり寂しいものです。
「身の危険」を強いて挙げるなら、やたら腕力の強いオカマの立ちんぼうくらいかな。
日本人なんだけどちょっと話をしたら最後、ホテルに連れ込まれそうになります(w
あの当時はシネマジャック&ベティーによく通ったなぁ。
「銀幕の天使・高峰秀子特集」とかを見て、ほわわ〜んと浮世離れした恍惚に浸って
夜の町を歩いていると「オニーサン、アソビイク?」なんてやたらと具体的な
煩悩に誘われて思わぬ散財をしたりしたものです。
750 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/07(月) 08:24:19 ID:le3OzCxb
まあ、そうなんですか、商店街もあるんですか?ということは一般の人も住んでいるんですね。
昼間なら安心ですね。ちょっと散歩なんかいいですかね、今はおまわりさんも
いっぱいいるそうですね。でも映画じゃないですが麻薬中毒の人にばったり出会ったら
こわいつす。
751 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/07(月) 09:26:08 ID:cdUqrbQA
初音町は売春婦は一掃されたものの、高架下を中心に建物はそのままです。
治安は良くはないですが、素人が脅されたりするような事はありません。
今、京急が高架橋の耐震工事をしているので、見に行かれるなら早い方が
いいですよ。治安が悪いのは、むしろ伊勢佐木町の通りと並行する道の
福富町にかけてまで辺り。ヤクザの事務所だらけ。スモークシールドの
外車、明らかに堅気じゃない人と特定アジア系外国人だらけ。何気なく
刺青の彫師の店があったりします。
752 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/07(月) 10:23:40 ID:le3OzCxb
ウホっ福富町こわいつすね。名前はなんかいいんですけどね。黄金町、
日の出町とか寿町とかね。いろいろありがとうございます。
>>750 いや、商店街はないよ。
上の方で「魔窟」で呼ばれた一帯には、見事なくらいに売春スナックばかりが並んでいる。
>>745が「遠い異国から来たおねーさん」と言っているけど、それは15年くらい前から去年までのことでね。
自分が子供の頃はまだ、『天国と地獄』そのままの光景だった。
「遠い異国から来たおねーさん」だなんて小奇麗な言葉では表現できない世界。
当時はまだ、売春婦は日本人ばかりだった(外国人売春婦が出稼ぎに来るほど日本は豊かではなかった)。
「トルコ風呂」では働けないワケあり女(理由は大抵が注射針跡か現役バリバリの麻薬中毒であるか、
もしくは体の傷跡や火傷の跡、でなったら大きな刺青)や、オカマとか。
それに、在日韓国人。
18才未満なのでトルコ風呂では雇ってもらえない10代の女の子もいたが、彼女たちは揃って超ド級の馬鹿ばかり。
でも、一般風俗街のような呼び込みの男はいないから、町には不気味な静けさがあった。
うるさい音は、頭上の高架線を通る電車の音だけ。
あれと比べると、石井聰亙の『爆裂都市』が如何に悪ぶりっ子ちゃんのキレイごと映画に過ぎないかが分かる。
(あれはあれで、一種のファンタジーとして許せるんだけど)
現在は
>>674のような状況なので、「見学」に行ってもまったく危険ではない。
やはり
>>745さんが言っているドヤ街の寿町では、ほんの5,6年前に、
やくざが日本刀で斬り殺されるという事件があった。
この現代に、やくざが拳銃でなくて「日本刀で斬殺」だからね。どういう世界か想像できるでしょう。
町の人たちはホッピー臭いけど、町全体は小便臭い。
一度、勘違いサブカル女にせがまれて町を案内したことがあったが、
その女はほんの数十mほど歩いただけで吐き気を催してしゃがみこんでしまった。
あと、冬場はみんなが町中で焚火しているから、あちこちで紙束や木屑の焦げた臭いが漂っている。
(それでも毎冬ごとに何人かづつ凍死している)
これ又、『爆裂都市』のリアル版。
755 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/07(月) 17:09:39 ID:le3OzCxb
ウホッとなんかすごいっすね、
>>754さんは横浜育ちなんですね、ということは
子供の頃から麻薬中毒の人見たんですか。映画の中ではオドロオドロしいですね。
いやぁもうびっくりです、なんか香港の九龍城みたいですね。
ここで聞いていいのかな・・・
さっきテレビ点けたら、この映画やってて、最後だけチョロっと見た。
この映画は観たことないし、原作も読んでない。(と思う)
でも、「私の部屋は、夏は暑くて眠れない・・・」から始まる台詞は、
頭の中に、きっちりとこびりついていた。
なんでだろ?
ググッてみると「誘拐」とか出てきて、観たような気もするけど、
大薮あたりがパクッたなんて事ないかな?
やっぱ観たんだろうか?
757 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/08(火) 09:43:20 ID:XJMyAe8n
どこのテレビ局ですか?
日本映画専門チャンネルです。
↑
このチャンネルで「天国と地獄」久々見た
ついでにその後の「軽井沢夫人」も見た
土屋嘉男、ふんどし一丁で高田美和にむしゃぶりついてた
年食っても筋肉質なカラダは健在だった
さっき見終わってサラッとこのスレ読んだオレの意見。
動機に関しては、
>それがあまりに単純に感じられる
という方は、権藤の「君はそんなに不幸だったのかね」の問いに、
竹内がどういう不幸な人生を歩んだかというすばらしい脚本と
演技で丁寧に説明して頂かないと納得できないのではないでしょうか?
自分も最初は単純だなと思ったけど、あの時のあの表情で、
竹内が精神的に病んで犯罪を実行するまで至るに値する、
相当に酷い人生があったのだなと思ったんだけど。
最後、権藤の表情を映さないまま終わったのが良かった。
この犯人に対してどういった感想を抱くか、観客に委ねてるみたいで。
じゃ、電車オヤジのシーンだけ見て返してきます。
ガタゴン、ガタゴン、ガタゴン・・・・はい!
動機に関しては、
>それがあまりに単純に感じられる
という方。
吉田橋の靴屋の前で、権藤氏からタバコの火をもらう所で
竹内の異常性は十分わかるだろう。
763 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/16(水) 00:37:14 ID:GGaKttJU
権藤さんのキャラクターが抜群なんだよな。結局カネを出すまでの葛藤を観客に
見せ付けてるから聖人君子でもなければあまっちょろいボンボンでもないことが
判る。権藤さんに感情移入出来なければ犯人側に感情移入しちゃう人もいるはず。
勧善懲悪の物語として誘拐サスペンスをやるならこの手しかないよなぁ。
764 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/16(水) 02:32:32 ID:QLYknQ8+
>>763を読んで考えてみたが、黒澤作品全般の登場人物に感情移入した事はないなあ。
キャラクター造形は魅力的なんだが感情移入となると・・・うーーむ。
765 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/16(水) 04:01:20 ID:yu43U5y9
>1
天国と地獄も良いけど現代劇最高は野良犬だとおもふ
犯人の竹内銀次郎というのはいわゆるサイコであり、
権藤さんへの粘着ストーカーなんだよな。
ストーカー映画という評価はあり?
>>766 それなら子どもを取り違えて誘拐するというのはおかしい。
粘着ならもっときっちり調べるだろ。
>それなら子どもを取り違えて誘拐するというのはおかしい。
母親ですら間違えたという描写があったのをお忘れ?
子供同士が服を交換していたからね。
>>768 当然知ってますが。
ストーカーという仮定でしょう。
771 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/22(火) 19:58:58 ID:+HDw9tjG
「私のアパートの部屋は冬は寒くて寝られない、夏は暑くて寝られない…
その3畳から見上げると、あなたの家は天国に見えましたよ…
毎日毎日見上げているうちに、だんだんあなたが憎くなってきた
しまいには、その憎悪が生き甲斐みたいになってきたんですよ…
それに幸福な人を不幸にするのは、
不幸な人間にとっちゃなかなか面白いことなんですよ」
黒澤監督は 犯人のイメージとして
ドストエフスキー「罪と罰」のラスコーリニコフから、「死の家の記録」のA-フや 「悪霊」のスタブローキンに近づけたとのこと。
>>771 そのセリフ、ストーカーそのものだね。
そういえばドストの「白痴」に出てくるロゴージン(映画だと三船)も
ストーカー的付け狙いや、刃物で襲おうとしたりする異常人物だった。
773 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 06:27:55 ID:zw9k8UfT
DVD買った。今観てる。特急の中のシーンに突入してる。緊張感ある
774 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 09:32:15 ID:zw9k8UfT
観終わった。すnげぇ面白かった。
さっそくひつもんがあります。仲代の部下のチビデブハゲの人はなんでボーズンとかいうカッコいい名前で呼ばれてるのですか?
二日目の朝の場面で、仲代のセリフで説明があるよ。
横浜の警察の刑事部長だから、海にちなんで水夫長(ボースン)だって。
776 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 10:34:52 ID:zw9k8UfT
>>775 おお、サンクス!もう一度観てみる!
刑事「ホシは花屋に入りました!」
戸倉「何!花屋に入った?! よしっ、誰か花を買いにやれ!」
刑事「あいにく花を買いにいくような面は一人もいません」
ここすげぇ笑えた。良いギャグセンスしてるよね!
この映画は変質者っぽい奴にファンが多い
778 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 11:18:44 ID:zw9k8UfT
>777
え、そうなの(ドキッ・・
779 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 11:20:11 ID:zw9k8UfT
この時の山崎努はイマワノ清四郎くりそつだな
780 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 12:08:11 ID:zw9k8UfT
う〜ん・・やっぱり何遍観ても野良犬の木村功は別人だよ・・・・・・・・・
781 :
↑:2005/11/27(日) 12:58:34 ID:Odg48hMB
オレも「野良犬」大好き。
だが黒澤監督は、出来に不満だったらしい。
「一番いけないのは僕があの中のどの一人の人物も突きつめていないということだね。
あの作品で主人公になる人物がいるとしたら、それは木村功のやった犯人のはずだな」
オレたちがすごいと思ってた犯人像でさえ、監督は描写不足と思っていたようだ。
三船敏郎の刑事を立て過ぎたという意味らしい。
偉大な芸術家の面目躍如だが、そこから「天国と地獄」のすさまじい犯人像が出来上がった。
782 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 13:37:36 ID:zw9k8UfT
>>781 だろうな。黒澤は野良犬で犯人の人物像を掘り下げようとしたらしいが
けっきょくその余裕がなく犯人を徹底的に悪者にすることで正義を立てた。
木村(?)演じる犯人が画面に登場したのも映画終了寸前だった。
黒澤はそのあとも野良犬の出来に不満だったんだろうな、
それで天国と地獄では犯人の心理を立てたうえにかなり同情的になってる。山崎犯人の露出時間も野良犬に比べてずっと長いし。
しっかし天国と地獄の木村若いね。野良犬のころよりずっと若いぜ
野良犬の黒澤、略して
ノラクロ
>>782 >犯人を徹底的に悪者にすることで正義を立てた。
本当にそう思う?
あの逮捕のシーンに悪者を逮捕したぞ!
万歳!なのか。782は。
野良犬では、冒頭にナレーションが入ったのがちょっと安っぽく見えたな。
786 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 19:27:13 ID:zw9k8UfT
>785
しかたないよ。49年の作品だ
787 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 21:24:02 ID:zSd6E5Ad
身代金をこだまの窓から投げる酒匂川の風景が今と違って、鴨宮側
も小田原側も田んぼだらけだ!!
人質よりそっちへ目がいった。
酒匂川の手前、撮影のため家屋の二階を取っ払ったという場所跡に、今はでっかい倉庫が建ってるという話はガイシュツ?
789 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 01:33:33 ID:Xz+AK1uj
志村喬はぜんぜn喋らないじゃん。いる意味が解らない。
790 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 02:12:13 ID:qMYzGeXa
警察というものが組織で動いてることを示すため。だから、いるだけでいいんだよ。
791 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 02:16:49 ID:lUP+MV79
藤田進と志村喬が若い仲代達矢のうえにいる。台詞はほとんどなくてもそれだけで警察幹部の重みがでるのだ。それにしても会議の締めを、と仲代に促された藤田、いや君がやれ、と言っておしまい。あまりにも可哀想か?
792 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 02:20:51 ID:Xz+AK1uj
菅井きんぶっっさいくやなぁ・・
793 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 02:29:18 ID:Xz+AK1uj
後半部分で権藤さんと竹内が街角で偶然に接触するわけだが
竹内は当然権藤さんの面を知ってるわけだよな?いつも望遠鏡で覗いていたんだからさ。
だのにどして・・・?
794 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 03:17:08 ID:Xz+AK1uj
ごめんごめん!竹内さんはどうやら権藤さんて解ってわざと近づいてるようだな
>>794 あそこは竹内の異常性を示すシーンだろ。
その直前に人体実験で人を殺して来ている訳で、
平然とタバコの火を借りようとするところが
畜生なわけだ。
796 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 08:01:04 ID:Xz+AK1uj
>>795 なるほど。今3度目の鑑賞してる。また何か発見したら知らせるよ
797 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 08:04:18 ID:Xz+AK1uj
シンちゃんすんげぇ可愛いね。あの子はその後どうなったんだろう?
798 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 12:54:07 ID:Xz+AK1uj
60年代の黄金町ってマジであんな感じだったの?あれは凄まじいね・・
ラスト、もうちょっと余韻がほしかったな。
権藤さんの表情とか。
いきなり閉店ガラガラじゃあなぁ。
801 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/29(火) 22:03:42 ID:rKFLTwnQ
根岸屋で山崎とおどってるのは前田健だよ
>>800 元の脚本には「その後」があったのを、あえてカットしたんだけどね。
>>802 予告編には、三船と仲代か廊下を歩いていく場面が
入っているよね。
>>800-803 山崎努の面会所のシーンがあまりに迫力で、
黒澤監督はこれ以上は蛇足と考えてカットしたらしい。
山崎努は「天国と地獄」が映画デビュー作。すごい新人だ。
ちなみにカットシーンは以下の通り。
「権藤と戸倉が刑務所の長い廊下を黙々と歩いていく。やがて階段を上ると、晴れ渡った冬空と冬木立がのぞく。それを背に、
権藤『ところで、貴方ともこれでお別れですね……今度はいつお目にかかれるか……』
戸倉『いや、私なんかに用がない方がいいですよ』
二人、微笑をかわし、冬木立の中を消える」
陣内孝則が「ハリマオ」で山崎努と初競演した後、バラエティ番組でこんなことを言っていた。
「『天国と地獄』の山崎さんって憧れだったんすよ。すごくかっこいい。
俺もいつかあんな迫力ある芝居がしたいなーって思ってて。
山崎さんと初顔合わせの時に聞いたんですよ。
山崎さーん、『天国と地獄』の時いくつだったんですか?って。
そしたら(山崎の口マネでそっけなく)『ん? にじゅうご』って。
俺、いまもう30超えてるんですよねー…(苦笑)」
806 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/02(金) 11:14:20 ID:S3ddOIj9
このスレで話題にあがる根岸屋とは映画の中のどのお店のことですか?
807 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/02(金) 12:30:59 ID:3H2L7PzM
木村功「ボースン、子どもがいない!」ビーン!(と気味の悪い擬音)劇場でみてるとここで必ず観客はぎゃ!と声を挙げます。そして子どもの声がしてホッ!と。黒澤もひとが悪いや。
>>806 ユニーの入り口に向かって左側の道沿いの大きな駐車場が根岸屋。
812 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/02(金) 17:43:06 ID:aXpy5Hlr
第二こだまネタふたたび。
鴨宮で臨時停車したか?熱海まで停まらなかったか?
813 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/02(金) 18:04:47 ID:U8VPRdDO
>>804山崎努さんはこれがデビュー作ではありません。
「大学の山賊たち」(1960)で映画デビュー
女の歴史(1963) 雪の降る街に(1962) おへその大将(1962)
その場所に女ありて(1962) 明日ある限り(1962) 東京夜話(1961)
地の涯に生きるもの(1960) と出演作があります。
僕は地の涯に〜と、その場所に〜しか見たことないですけど。
もちろんチョイ役も多く、「天国と地獄」で一挙に有名になった事など、
>>804さんの意見には賛同ですので、悪しからず。
814 :
804:2005/12/02(金) 18:46:30 ID:7q7pSWG6
>>812 鴨宮で臨時停車すると酒匂川鉄橋渡れないと思われw
816 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/03(土) 05:02:32 ID:sp6lRq1Z
黄金町って今でもあの時代の雰囲気を持ってるのかい?
817 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/03(土) 14:31:49 ID:EMjkyOit
持ってないっす。浄化中だそうでっす。
818 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/03(土) 19:26:04 ID:sp6lRq1Z
なーんだ つまらないだに
>>812 映画の中で、臨時停車させたら子どもが危ないって、仲代刑事が叫んでましたが。
不満でしょうか。
820 :
?& ◆/L8sa9Q2mI :2005/12/04(日) 01:18:32 ID:Zbhk3l2V
当時は無線なかったの?
821 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/04(日) 01:41:11 ID:OM5a/SD9
根岸屋で山崎と踊るのは天道よしみですね
>>820 無線が発明されたのは1895年ですが。
根岸屋の人込みでボビーオロゴンが踊って(ry
824 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/04(日) 09:49:48 ID:OM5a/SD9
根岸屋には他にもいろいろ有名人が隠れている気がする
825 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/04(日) 11:58:32 ID:ivtBAYAQ
後半車の無電で連絡取り合ってるよ。
犯人も逃走は5分以内ぐらいで考えているのではないか。
無電でパトカーを土手に向かわせてもいいが、
警察には知らせてない事が犯人の子供を無事返す条件、
パトカーが早く着き過ぎると子供を解放せずに逃走、
殺害の危険もある。
臨時停車させたら子どもが危ないって、仲代刑事が叫ぶのは当然だろ。
刑事になれそうもない観客が多いな。
映画の中の刑事と、実際の刑事の仕事の区別が付かなくなって
いる人がいるみたいですね。
「刑事」と「刑事の仕事」は誰でも区別が付くだろw
映画は全てこしらえ事(ママゴト)である。
黄金街でデジカメばじばじ撮っていたら
警察にみつかって事情聴取されたよ。
830 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/05(月) 02:09:27 ID:8rCAlf8t
以前ヨコハマへ遊びに行った時、JR石川町駅周辺をうろうろしていたら
とんでもなくヤバイエリアに紛れ込んだ経験がある。
そこは
生きる気力を失った中年おっさん達が道にごろんごろん転がっていた。
あの一角だけが異様な雰囲気だった。デジカメで写真撮って歩いてたらオッサンに殺されそうになった。
あのまちの名前を知っている人はいるかい?
「寿町」
832 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/05(月) 03:29:15 ID:8rCAlf8t
>831
だな
833 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/05(月) 03:29:18 ID:hmjutXnh
丹波スレで聞け
834 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/05(月) 11:33:19 ID:Te0hLtUY
山谷みたいなとこ。
「これで、貴様は死刑だッ!」
837 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/05(月) 16:59:57 ID:Te0hLtUY
どうしたの?
しつこい
>>830 どうして、生きる気力を失った中年おっさん達に、
デジカメで写真撮りまくる元気な青年が殺されなきゃならないんだw
ただし、映画の頃の黄金町はチョットやばかった。
カメラは持っていくなと言われたものさ。
ひったくられるからね。
>>840 棒とか持って集団で追い掛け回されるんだよ。
イイ体したおっさんがいっぱいいるんだよ。
あそこは。
843 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/06(火) 08:17:49 ID:wnQCq0oZ
>842
オッサン 寿町に帰れよ
844 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/06(火) 16:36:07 ID:rOb3xcSz
女ですが何か。
846 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/06(火) 18:52:43 ID:wnQCq0oZ
848 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/06(火) 21:15:12 ID:wnQCq0oZ
>>842=
>>844=
>>845=
>>847 ひつこいなハゲオッサンもw
そんなにムキになっていちいちレスする事かい?
あの時は寿町で写真撮ったりして悪かったよ
もうあんなことしないから勘弁してくれよwww
そのそろ映画の話に戻ろうぜ、大人気ないからな
850 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/06(火) 21:41:59 ID:wnQCq0oZ
↑レスはやっwww
ここまでくると薄気味悪い
>>849で自ら真性2ちゃんねラーであることを証明してるし・・
阿佐ヶ谷北と対談させたいw てか同一人物?
1氏ね1氏ねと粘着してたのもコイツか?
好きで寿町に住む人間なんていないのに、
なごやかなわけねーじゃん。
854 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/07(水) 04:03:38 ID:/yEgQCv+
「どん底」「どですかでん」を見ろ
ザクロの花のようにパックリ割れたオレの左頬を寿町の風が吹き抜ける
って歌もあるくらいだからニャー。
「どですかでん」の原作、山本周五郎の「季節のない街」の舞台のモデルは寿町だよ。
これは研究者の間で確認済み。
原作にも映画にも名前は出て来ず、映画の中では実際の寿町とはまったく違う風景になっているけどね。
何たって、周五郎は戦後間もない頃から亡くなるまで横浜中区民だったんだから。
857 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/07(水) 11:08:30 ID:4pwwqZq4
859 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/07(水) 15:56:04 ID:4pwwqZq4
踊るハウリンウルフ In 根岸屋
860 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/07(水) 19:21:52 ID:xVBxL1t7
>>856 どですかでんのパンフで、頭師が別の町の名を挙げていたんだがな・・・
名前を失念したが、○○町と二文字だった
861 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/07(水) 21:41:37 ID:4pwwqZq4
頭師←これなんて読むの?
862 :
?& ◆zHE4.CFQiI :2005/12/07(水) 23:29:01 ID:jiahRiqV
ずし
>>823-824 あと、根岸屋に紛れていそうなのは、MC・ハマーやウィル・スミスあたりか・・・
864 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/08(木) 06:18:34 ID:Gj2Rl6z4
>863
せめてシドニー・ポワティエといってくれないかい?
865 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/08(木) 23:05:04 ID:Gj2Rl6z4
新ちゃん役の子役 カワイイね・ 彼今はどうしているんだい?
更生中
867 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/09(金) 00:40:58 ID:j/0mxNWf
>866
そうなのかい?いったい何をしでかしたんだい?
868 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/09(金) 01:27:11 ID:nufg95Hi
「〜かい?」キチガイにご注意
869 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/09(金) 07:58:55 ID:j/0mxNWf
>868 笑
話したがり屋うざい
873 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/09(金) 17:21:18 ID:6tY71gpF
スルーできないアフォばかり
スルーされたら死んじゃうくせに
875 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/10(土) 01:32:06 ID:0EWvi0gl
何度も観てるとところどころで掛かるファンファーレがうっとおしくおもえてくるんですよ
876 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/10(土) 08:22:35 ID:dy/ftH4a
漏れは好きだな
♪パッパラーパッパラーパッパラー♪
877 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/10(土) 11:54:21 ID:pzdcz3pC
ファンファーレいいね。
とにかく、突然大きなBGMやSEにびっくりさせられるのがこの映画の特徴っすね。
権藤邸で道具箱をひっくり返す音で小ビックリ、出し抜けにこだまの警笛+走行音で大ビックリw
879 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/10(土) 13:00:22 ID:NOIs750Z
大きいスクリーンで見たとき、本当に音響の演出がすごいと思った。
黄金町のディスコの場面は大音声で、自分もその場に立っている
みたいだった。
880 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/10(土) 14:03:17 ID:0EWvi0gl
>879
根岸屋のシーンはおれも好き 山崎努が天道よしみとフリフリ踊ってるバックで掛かってる音楽はなんだい?
881 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/10(土) 14:42:22 ID:MO+FMFaX
昭和は遠くになりにけりか。
ツイストは日本でも大流行だった。
温泉旅館で浴衣姿で踊ってたんだよな老若男女。
その後、チャールストン、スイム、モンキーダンス
なんてのもあったな。
ディスコになるだいぶ前の話し。
黒澤も流行りに敏感だったわけだw
そう思ってんのは、人生リタイヤ世代、しかもごく一部のホモ爺だけだっつーの
↓
>>サスペンス大傑作黒澤明『天国と地獄』
この映画見て浅間台(権藤邸)いった人いるかい?
傾斜がきついから、年寄はタクシーつかって登ったり降りたりしているのな。
見下ろす地域は層化会館とかがある貧民地区だよ。
この映画で横浜好きになった。黄金町で女も買ったよな。
>>884 映画の撮影では権藤邸は三ヶ所あるから、どれかによるね。
886 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/11(日) 05:29:30 ID:LeTTKmqX
仲代その他の捜査本部は犯人の山崎に対して冷酷すぎやしないかい?
必要以上に何度も畜生扱いしたり、「とっ捕まえて焼き殺す!」とか恐ろしい言葉を口にしたり
いつでも逮捕できるのに罪をもっと重く着せるためにわざと泳がせて犯行を重ねさせたり
だってさぁもっと速く逮捕していれば麻薬中毒者は殺されずに済んだのじゃないかい?
警察こそ正真正銘の畜生だい!
887 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/11(日) 07:00:06 ID:WWSh69lk
畜生!正真正銘の畜生だ!!
>>886 当時は営利誘拐に対する罪が非常に軽かった。
その時代背景が分からないと理解できないね。
この映画と、映画に誘引されて起きた誘拐事件によって
量刑が引き上げられたのだよ。
889 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/11(日) 16:04:05 ID:LeTTKmqX
>888
なるほど、台詞からも黒澤本人そうとう誘拐犯を憎んでいるような気がする。
映画によって誘拐犯の罪が重くなるのを黒澤が狙っていたとしたら、やっこさんすごい男だな。
狂言犯罪者(・∀・)ニヤニヤ
畜生ぉ・・・それで7センチか!
次は熱海まで停まらない、その間にホシは悠々とズラかる!
男は18cm。
死刑!
しんいちぃぃぃいい!!
894 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/18(日) 11:29:14 ID:27dyr90g
千円札の番号を控える描写。今ならどう表現する?
冷たい言い方のようだが、殺されてしまった被害者の人権など、とっくに消えてしまっている。人権を言うなら、生きている加害者の人権こそ保護するべきなのである
朝日新聞企画室・原裕司『極刑を恐れし汝の名は―昭和の生贄にされた死刑囚たち』(洋泉社,1998)
「法律の規定を曲げて、更生の規定を曲げて、更生の芽を摘む権利はだれにもない」
1998年2月19日 朝日新聞社説
896 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/18(日) 21:18:33 ID:Q3bav7yF
これで>895は死刑だ!
ママ、きれいだよ。
>>895 からピンク色の煙が出てるよ。
むしろ真っ赤な煙が出てるよ!
じゃ、おやすみ権藤さん!
900 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/19(月) 00:05:19 ID:utWIqYqR
900ゲット?
誘拐された子が開放されるまでは凄い緊迫感!
その後はそれほどでもないかな
901 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/19(月) 01:00:33 ID:7/btFptF
902 :
砂糖勝:2005/12/19(月) 10:01:58 ID:UGxF/fEf
♪パッパラーン、パッパラーン、パッパラーン♪
904 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/20(火) 11:45:21 ID:4LnQia/3
No one's responsible.
The man is a maniac
by Gondo
山崎努が「マルサの女」だと権藤。
907 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/20(火) 19:46:49 ID:4LnQia/3
>906
それは何の台詞なんだい?
908 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/21(水) 07:24:50 ID:kpQjgnya
>>900 あのころ東映で盛んに作られていた「警視庁物語」シリーズなんかと比べれば圧倒的な先進性が分かるであろう。
909 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/21(水) 07:37:53 ID:YDMdQvXt
>906
この台詞別の黒沢スレでも見かけたがどの映画の台詞なんだい?
天国地獄ではないよね
>>909 天国と地獄だよ
特急車内で居眠りする木村功に向けた加藤武の台詞。
911 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/22(木) 10:30:10 ID:DjAYtox+
912 :
910:2005/12/22(木) 13:19:47 ID:xITo7+1/
>911
おれもそう思ったけど・
>>906は何の台詞だい?
あいにくここにパロディを理解する者は一人もいません!
いまは「天国と地獄」スレで複数IDで一人会話してるよ。
916 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/22(木) 22:46:12 ID:xITo7+1/
何ィ? つまらん?
あの特急あずさをカメラのパンで追うのは
至難の作業だったらしいな。
要するに早杉と。
小田原から長野の電車を狙うのは望遠好きの黒沢でも大変だったそうだよ。
920 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/23(金) 08:13:38 ID:YKaw3AIM
面白い
藤沢の松下の工場から望遠で撮ったらしい。
カメラで追うのが大変だったと。
>>921 すげーな、藤沢から特急あずさを撮るとは。
相当高い場所から撮影しないと地球の丸みがじゃまするからね。
923 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/23(金) 18:55:38 ID:4rgKPbFD
当時地方に住んでいた高校生には、初めて新幹線のスピード感に興奮した記憶があります。
新幹線が開通して間もない頃の映画じゃないかな。まだ新幹線に乗ったこともなかったです。
前半舞台劇のような権藤邸での犯人とのやりとりから一転スピード感あふれる新幹線車中の興奮。
さすが黒沢。
撮影のため臨時列車を走らせたと聞きましたがどうなんでしょうか?
924 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/23(金) 19:31:37 ID:dtWX0NS+
新幹線開通前だっつーの!
>923
新幹線じゃないのだよw
あれは東海道線在来特急「こだま」
黒澤監督のカメラワークが迫力で 新幹線に見えたんだね
連投スマソ
臨時に「こだま」編成を走らせたのは本当だよ
927 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/23(金) 20:22:25 ID:dtWX0NS+
>>923 4両編成だったかな。貸切2千万とか吹いて、撮影隊は緊張しっぱなし。
(東宝スタジオのマインキャメラマン7名総動員)、7台のマルチ同時撮影進行。
一台こわれてたので、翌日取り直したらしい。
こだまは窓が開かないとことか、車内電話利用とか「社長道中記」も合せて観てね。
森繁と三船の同じアングルがあるよ。
スマステで仲代が5千万って言ってたよ
929 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/23(金) 23:56:45 ID:DFIwEkdP
>>927 確か緊張しまくったボーズンが台詞トチルまくってだいなしにしたんじゃなかったっけ?
>>929 DVDよく見ると、それぞれのアフレコが何となく微妙に怪しい希ガス。でもしょうがないよ。
こだまは当時正規の11両編成だったはず。資料には編成を省略して記載しているようだけど。
それと、撮影中あいにくトンネルに入ったとあるが、小田原までだと、現在の保土ヶ谷〜東戸塚間の箇所あたりかな?
新幹線は窓開きませんから
932 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/24(土) 10:20:31 ID:6S4MfbQy
確か貸し切り特別編成で四両だったと思う。
ソース本思い出せないけど、車庫内に停まってる車両をロケハンしてる写真や、
各車両のカメラ位置を示す平面図と共に、確か後部車掌室からの
手持ちカメラが壊れて撮れなかったエピをキャメラマン本人が語ってた。
二千万も五千万も製作サイドの嘘。購買物価は十倍以上だから、一日二億とかするわけない。
修学旅行値段で借りたはず。石山健二郎は新国劇調子の演技を黒澤にダメ出しされまくってアガってしまい
もう役降ろさせて下さい半泣き状態までいったらしい。
酒匂川鉄橋での同時撮影が控えているのでハラハラしっぱなし。
食堂車で仲代とコーヒー頼むシークエンス。役者は皆マジで汗ってる緊張感。
前に書いたけど、脚本家の誰かが絶対に「社長道中記」を観ているはず。
「天国と地獄」公開二年前だし、「用心棒」と併映封切り。
こだまの窓が開かない(横浜駅でシューマイが買えないw)、森繁が食堂車電話室から淡路恵子にかけるとこなど、
こだま車内のフレーム、アングルまでかなり相似してる。
それも嘘だよ
934 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/24(土) 13:01:12 ID:E6Ice6y+
>923ですが40年ほど前の映画なので勘違いしてました。ヴィデオでみたとき気付くべきでしたが映画館で観たときの先入観が印象に残っていた為でしょうか。
教えていただき有難うございました。
緊張を盛り上げる効果としての音もすごかった。窓を開けた時の風や列車の進行音、そして鉄橋にさしかかっての轟音、妙な音楽よりよほど良かった。
話は違いますが黒沢映画の音楽に違和感を持っているのは私だけでしょうか?
>>932 鉄橋の場面で石山がハッとして8mmまわすところあるけど
びびって何もできなかった石山を助監督の森谷がケツ
蹴っ飛ばして演技させたんだよね。
酒匂川の手前でいっぺん特急の電気が落ちて
黒澤もスタッフもびびりまくったんだよね。
黒澤も「もう胸がいたいよ!」と言ったらしい。
937 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/25(日) 12:05:54 ID:SHI+G+3t
>>935 違うだろ。先に演技を始めちゃって撮れなかったんだよ。
938 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/25(日) 14:06:24 ID:4elQaXXx
>>934 違和感って、例えば、加藤武と木村功が、犯人が身代金要求の
際に利用し公衆電話を特定するために、一箇所一箇所消しこみしながら
歩いているよね。二人が歩くバックに大岡川が流れていて(美術ががんばってゴミ浮かべて汚している)
キャメラが背景にフォーカスすると山崎努が逆方向に帰宅途中。
このときのBGMがラジオから流れるゆったりした曲(失念)で画面の緊張感と真逆。
コントラプンクト、画と音の対位法と称して、わざと合わない曲調を持ってくる黒澤の好きな演出法です。
有名なのは「野良犬」で三船が大泉学園駅で見かける、はねのとんだ麻スーツの男(木村功)を尾行追跡。
野原、沼の中を追う途中に、近くの民家の2階から聞こえてくる「ソナチネ」の練習の音が聞こえるシークエンス。
939 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/25(日) 14:19:55 ID:V8gf+AvJ
>938
違和感といえば、例えば君のそのレスだよ。
>違うだろ。先に演技を始めちゃって撮れなかったんだよ。
それで、森谷が「何してる!」って石山のケツけとばす。
けられてびっくりした石山が振り返ったのを映画で使った。
らしい。
>>940 そんな貴方に、この本をお勧め:
「KUROSAWA 黒澤明と黒澤組 その映画的記憶、映画創造の記録」
<撮影・照明・音楽 編>
著者:塩澤幸登
発売:河出書房新社
俺はこの本、24日に読み終わったばかりだが、撮影技師の人たちの証言の中で
この作品のこだま撮影の話が事細かに出てくるよ。
>>944 わかってて、わざとボケたんだとおもわれ。
本当にボケてるなら、もっとネタらしく書くと思う。
947 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/01(日) 16:42:57 ID:FthBZb+X
「M]以来のサスペンス映画だと思うな。
948 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/06(金) 16:55:57 ID:QZdjjt+a
白黒のつまらない「名作」を繰り返し観るってのがいい。
30歳過ぎの最高の娯楽。若い頃は名作なんて全然観なかった。
クロサワ映画を角川リメーク
2005年05月19日(木) 日刊スポーツ
故黒沢明監督の名作「用心棒」と「椿三十郎」のリメーク権を、出版社の角川春樹
事務所が黒沢プロダクション(黒沢久雄社長)から、約3億円で取得したことが1
8日分かった。
同事務所によると、日本で映画化した後、海外での製作も検討していくという。
製作時期や監督、キャストなどについては未定。同事務所の角川春樹特別顧問(63)
は現在、大作映画「男たちの大和」の製作を手掛けているが、黒沢作品のリメークが
「大和」に続く目玉となる。
黒パンはカネが欲しいだけだな。
バカ息子には困ったもの。
いや〜、黒澤プロを守るためかもしれないけど、
『武蔵』のNHKを訴えといて、これはないよな、と思っちゃうよね
もうリメイクなんてすること無いよ。
あれで完成されてるんだから。
もう食うものがなくなったので
遺産を食い潰しにかかりました
久雄が頑張ったから黒澤は映画撮れたんだぞ……。
こんな古い記事今頃貼ってどうするの?
956 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/10(火) 07:32:06 ID:/5fq1gH3
仙台の事件をみても、この映画の身代金受け渡し方法の秀逸さが分かるな
957 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/11(水) 00:11:53 ID:kToMe7Pi
「花を買えるようなツラはおりません」
この前、小生の職場で言ってやった。
みんなきょとんとしてた。映画くらい見ろよな!
958 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/11(水) 10:16:05 ID:iaOXn6cW
ワロス
漏れなんざ最近「ありがとう」より「どうも、いろいろ」と言う事多いっすw
本日、初めて見ました。
願わくば、この時代に生きリアルタイムで見たかったなぁ。
ラスト10分には、あまりの迫力にただただ呆然としました。
すごかった……。
DVDが中古屋で2680円で売られてたから買ってきたお( ^ω^)
962 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/17(火) 23:57:03 ID:MbWCGyji
>>959 小生は無駄な援護を得たとき「この際助かります」
出張で相棒が爆睡こいたとき「おい!慰安旅行じゃねえんだぜ」
963 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/18(水) 00:08:55 ID:bc6su95y
『いいわけするな〜』
『地獄を見るぞ〜』
ブリキを燃やそうとしている奴がいた時「ブリキは燃ry
965 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/18(水) 02:50:26 ID:zFszwyo4
犯人役の山崎努氏の不気味かつ迫力に脱帽
トイレから戻る毎に「僕あそこでオシッコしたよ」と言いたいけど、・・・言えない orz
967 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/18(水) 18:24:49 ID:BeK/+1e1
968 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/18(水) 21:24:11 ID:VQlZUFRV
最高に面白いけど順調に捜査が進み過ぎるかな。
まぁそれでもあの尺。映画だから仕方ないか。
初めて見たけどどーでもいいような映画だった
変な終わり方だし
はじめて見たけど
自分は山崎努=念仏の鉄のイメージが強くて
最後あっさり逮捕されるのに違和感を感じた
いきなり面接室の壁を粉砕して
権藤さんをスルメ状態にする竹内
決まった!と竹内が思ったのもつかの間、権藤さん、素手で竹内を跳ね飛ばし、
床の上で呻く竹内の手を取り一言。
「う〜む、これは酷い・・・・・。靴屋はこんな事をしちゃぁ、いかん!!」
973 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/19(木) 00:58:47 ID:gvMG3voe
第二ごだま号で、権藤に列車電話がかかってきて、先ずボースンがビュッフェへ行きコーヒーを注文、
飲んでいる途中で戸倉もビュッフェに来てコーヒーを注文した直後に、権藤の通話が終わり二等車へ向かった。戸倉は差し出されたコーヒーには目もくれずに権藤の後を追った。
ボースンはコーヒー代金は支払ったが、戸倉は踏み倒したのか?飲んでないからいいじゃんと云って立ち去ったのか?
以上、>973の独り言でした。
ゴダマ号の話だしな
誤だまに乗ったコンドーさんw
「明日の特急第二ごだまに乗れ」
「えっ?ごだま?なんだそりゃ・・・」
「乗れば分かるよ、こんどうさん。ガチャッ」
「ちょっ、待て、おい!」
978 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/19(木) 19:42:14 ID:eRQkFuq/
「名前を間違えた、でも喜ぶのは早いぞ。
よく聞け、電車があろうが無かろうがこっちは構わない..ごだまに乗るんだ」
「そんな、なぜごだまに」
「何故もヘチマもない、黙ってごだまに乗るんだ、乗らなきゃ子供の命はない、ただそれだけだ」
979 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/19(木) 20:32:07 ID:BOuuk+bU
「お父ちゃんお父ちゃん」
「どうした進一?」
「ぼくあそこでごだま号見たよ」
「ウソつくんじゃない! なんだごだま号って!」
980 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/19(木) 22:48:27 ID:x8rd7ufq
でんこくとしごく
981 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/19(木) 23:29:45 ID:nhm1Y7dr
名古屋章の芝居が、なんか妙にしみじみしてるよね。
>>980 やばい。
チンコがちょっと硬くなった。
フェラティオ天国とスカトロ地獄
984 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/20(金) 08:28:08 ID:A4I7/kvw
「お父ちゃんお父ちゃん」
「どうした進一?」
「戸倉警部がね、コーヒー代踏み倒していたよ」
「あれは映画の中だから別にいいんだ」
ワロタ
>願わくば、この時代に生きリアルタイムで見たかったなぁ。
そうですよねえ。
この映画に限らず、過去の名作をロードショウで見たかった
それも映画じゃなくお客さんの反応を
「椿三十郎」の決闘の場面とか第一作「ゴジラ」で
ゴジラが初めてかをお出すシーンなど。。
誰か早くタイムマシーン作ってくれと
ちょっとスレ外れ、ごめんなさい
「椿三十郎」はリアルタイムで見た。
血が噴出すシーーンで、観客はシーーンとして凍りつた。
前半、人を切る音が入っただけでリアルとか思ってたからね。
権藤氏はじめ、捜査陣は第2こだまの一等切符をどこまで買って乗り込んだのだろうか・・・
今より座席数が少ないのは分かるけれど、ネット予約はおろか、みどりの窓口もない時代だからなぁ。
989 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/20(金) 21:09:12 ID:iyplTLmJ
「お父ちゃん〜、お父ちゃん〜、あれは映画の中だから別にいいんだっても、あの海坊主みたいな刑事さんはちゃんと払っていったよ!警部さんだと良くって、巡査部長さんはダメなの?」
「それにあの海坊主刑事さんは、確か産婦人科の院長さんだったんじゃないの?」
991 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/20(金) 21:21:25 ID:fvanyRY0
「次スレはーっ!?次スレはーっ!?」
「次スレはもうおらん!!」
「うわぁぁぁ〜〜〜〜っ!!」
スレたてろ スレをはやくたてろ もうおまえのいうことはきかない
997 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/21(土) 18:40:25 ID:O7/HkjA2
チキショウ!正真正銘の、畜生だ!
もっといい言葉も知ってるよ
バイバイ
この捜査、また負け戦さだったな・・・勝ったのはあの
ナショナル・シューズの重役達だ。
権藤さんでも我々でもない。
〜 糸冬 〜
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。