【七人の侍】橋本忍の脚本は、傑作の森!【幻の湖】

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501この子の名無しのお祝いに
>>495
不忍の池のまわりを加藤が延々と走り続ける映画になったと思う。
502この子の名無しのお祝いに:2008/07/29(火) 02:28:18 ID:BB45Hasv
>>498 おお。朗報。
503この子の名無しのお祝いに:2008/07/31(木) 19:31:19 ID:qYE+APe0
複眼の映像面白すぎワロタ
504この子の名無しのお祝いに:2008/07/31(木) 22:49:55 ID:bMLwHncS
>>143
遺言じゃなかったねw
505この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 19:46:03 ID:D7ohrIMB
知性も教養もほとんど感じられない中居や仲間にどうして
キャスティングしたのか?
彼らは無性格でな二枚目であって、
役に掘り込んだり、一筋縄ではいかない人間性をあぶり
出すようなタイプの俳優ではないではないか。
どうしても二枚目を使いたいなら、
セクスィ部長じゃなかった沢村一樹とか、
お笑いなら、とことん役を掘り込みそうな千原ジュニアとか、
面白そうなのは一杯いるではないか。

やはりプロダクション間の思惑で決まったのだろうか?
キャスティングで妙な取引をするのはやめたらどうだろうか?
あるいは、関係者のサラリーマン化した思考(興行的な成功の可能性だけを
単純に追求)のせいなのか?

いやいや、根はもっと奥深い。教養が根本的に欠けているのだ。
黒澤さんや橋本忍がどういう作品を作ってきたか、それが日本の映画史に
どういう位置づけなのか?そういう教養が根本的に欠けてた、いや
このキャスティングを決めた連中は、そもそも”映画”そのものにすら
特に思い入れが無いのではないか?いやそもそもビジネスハウツー物以外の
質の高い教養を得るための読書のための読書をするのか?

日本という国は、資源も土地も無い。頭を使って、物を創って今日の
繁栄を見たのだ。それが没落していくとすれば、まっとうな知性と教養を欠き、
食う、やる、寝るという三大欲望にただひとすら忠実で、表面はこぎれいだが、
その実、禽獣となんら変わらない連中が増加していく事が引き金となるだろう。
何が良いもので、何が陳腐なのか、区別がつかない、その連中の仲居と仲間という
選択に、私は日本の暗い将来の予兆を見る。


506この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 20:22:15 ID:fDYhSzyV
>>505
どこを殺陣読み? オリジナルのフランキー堺も当時の人気タレントだから
キャスティングされただけでしょ? 結果的に伝説化されただけ。
今回のリメイクは、オリジナルという自社の貴重な資産を使って大作を
作りたかったTBSと、今までの3回の映像化では描き込めなかった部分をや
りたかった橋本さんの思惑が巧く一致したのでしょう。
恐らくは『砂の器』のリメイクで橋本さんがTBSのPDと会った際に
(94年版は橋本・山田版の脚本を底本に使用)、「あれもまたやりたいけど、どうかなあ?」
と言い出したのが発端と考えるのが最も自然。プロデューサーも監督も同じだしね。
507この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 21:07:47 ID:D7ohrIMB
>506
あぁ、そうでしたか、勉強になりましたって、
それは、今回のリメイク成立の経緯でしょう?

自分は、キャスティングにケチをつけたかっただけんだんだけど。
でも、まぁいずれにせよ個人的な思いですよ。もっと癖のある役者にして欲しかったって言う。
(しかし、実際、中居君で見る気がします?)

橋本さん自身が「中居君ならやれる」とかおっしゃったそうですが、
LSとしか思えませんしね。

でも、橋本さんが「分かった!海が足りない」!という直感が吉とでるか凶と出るか
興味津々ではありますが。
508この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 22:22:21 ID:fDYhSzyV
>>506 訂正
94年版は橋本・山田版の脚本を底本に使用
→04年版は橋本・山田版の脚本を底本に使用

>>507
>しかし、実際、中居君で見る気がします?

そう言われても、興行的にはジャニーズは手堅いのだろう。SMAPのメンバ
ーにせよ興行的にみんな一応は当ててるしね。橋本さんの盟友(というよりお弟子さん)
である山田洋次もキムタクを立派に使いこなしたからね。

>橋本さん自身が「中居君ならやれる」とかおっしゃったそうですが、
>LSとしか思えませんしね。

リメイク『砂の器』の主演も中居でしたね。基本的には映画でもTVでも脚本
家・監督・プロデューサーは新しもの好きだから、旬の人気タレントは使ってみた
いものですよ。この点は映画マニアの方が遥かに保守的だよね。
リップサービスでもないと思う。
509この子の名無しのお祝いに:2008/08/04(月) 22:59:45 ID:D7ohrIMB
>508
終始冷静な応答、感服しました。ありがとう。

われながら、矯激な意見というのは、見栄えのいいもんじゃないですなぁ(苦笑)
とはいえ拙者の保守的思想は変わりませんが、先入観を拭ってリメイク3作目を鑑賞
してみますか。

510この子の名無しのお祝いに:2008/08/05(火) 00:23:07 ID:isx2rBPg
フランキー堺は確かに人気タレントでもあったけど、
芸達者ないい役者でもあったよ。
他の映画も見りゃ分かるよね。
511この子の名無しのお祝いに:2008/08/05(火) 08:23:37 ID:+R3/n0nB
フランキーは一高、東大を目指してて、成績的には十分行けたらしいし。
中谷昇に「君は東大に行く顔じゃないな」って無茶なことを言われてやめたけど。
大学行けば教養があるってわけじゃないけど、今の大学とはレベルは違うだろう。
512この子の名無しのお祝いに:2008/08/05(火) 19:14:13 ID:NugaoLqY
御大の約20年ぶりの脚本ってだけで1800円払う価値があるだろ・・・・常考
513この子の名無しのお祝いに:2008/08/05(火) 20:26:09 ID:rfmNGcNt
>知性も教養もほとんど感じられない中居や仲間
あの夫婦はどちらも「知性も教養も」持ち合わせない一介の市民だと思うわけだ。
適役だとは俺も思わんが、批判ポイントとしては完全にズレてるだろ。
514この子の名無しのお祝いに:2008/08/06(水) 00:44:15 ID:qy0Z/iYZ
仲間なら、ひめゆりの塔だろ。
515この子の名無しのお祝いに:2008/08/06(水) 00:44:58 ID:EIvnENCO
うん?
床屋の夫婦が知性と教養があるかどうかは関係なくて、
あの夫婦の境遇と内面を想像できるような、時代背景と心理への洞察が
可能な程度の、知性と教養があったほうがいいんじゃないの?

知性と教養は無くても、演技や監督はできるかもしれんが、
あったほうが、質の良い結果が出ると思うけど。

知性と教養って言葉は手垢にまみれてて使いたくないんだけどね。
なんかいい言葉無いかね。
516この子の名無しのお祝いに:2008/08/06(水) 02:04:03 ID:uq6Nv8nF
最近手垢にまみれてる品格じゃどうかね。
517この子の名無しのお祝いに:2008/08/06(水) 20:11:01 ID:Tt75Sehe
今使われてる「品格」なんて爺さん婆さんのタワゴトを美化するために濫用されてるだけじゃねーか。
理論的根拠の一切ない、ただの個人の好みを正当化するために「品格」って言ってるだけ。

>515
だったら単に「力不足」って言えば済む、無理して格好つけた言葉使おうとするから頓珍漢になるんだよ。
518この子の名無しのお祝いに:2008/08/07(木) 01:04:51 ID:w/QuJ/78
品格と知性と教養は独立してるような気がするな。

論語に「文質彬彬」という素晴らしい言葉があるけど、
これは、内容と外見が充実して調和していることだから、
役者に合ってるかもしれない。
519この子の名無しのお祝いに:2008/08/07(木) 21:42:15 ID:wxJZPysI
複眼の映像以外にこの人の自伝らしい本とかってない?
520この子の名無しのお祝いに:2008/08/08(金) 07:13:01 ID:g+FFEOid
>>519
橋本忍 人とシナリオ
521この子の名無しのお祝いに:2008/08/08(金) 18:19:27 ID:4qUmZlbF
>>520
おお、ありがd  調べてみたら絶版なのね。
古本屋巡りでもするか・・・。
522この子の名無しのお祝いに:2008/08/08(金) 19:28:40 ID:Fbe3DDOn
>>521
驚くほど法外な価格がついているから
心の準備をしておいてください。
523この子の名無しのお祝いに:2008/08/08(金) 19:52:49 ID:g+FFEOid
図書館にあればいいね。
524この子の名無しのお祝いに:2008/08/12(火) 01:37:43 ID:UK+hP97v
この人てどうやって脚本を学んだか知ってる人
いますか?
伊丹万作に師事、というから
伊丹万作がすごかったのでしょうか?
その息子もすごいし。
525この子の名無しのお祝いに:2008/08/12(火) 05:02:14 ID:o/VPR2X/
この人のは才能によるところが大きいと思う。
526この子の名無しのお祝いに:2008/08/12(火) 19:25:51 ID:Q6oO+WFK
>>524
具体的な学び方は語られてませんが、年に何回か自宅まで伺って指導受けたらしいから、
やっぱり伊丹さんの教え方が上手かったんじゃないかな。
知る限りだと
・シナリオを伊丹さんに送り、添削付きで返ってきて、またシナリオ送って(ry の繰り返し
・通勤の空き時間に電車内で書きまくってたらしい
こんなところ

>>525
氏は「才能無い」って自分で言ってるよ。
他人より長けてた所があるとすれば、忍耐力なんじゃないかって自己分析してたキガス
527この子の名無しのお祝いに:2008/08/12(火) 19:26:57 ID:q5j0trfY
基本的には独学だもんなぁ、バンサクに毎回見てもらっていたのは確かに大きいけど。
528この子の名無しのお祝いに:2008/08/12(火) 20:28:40 ID:o/VPR2X/
忍耐力と万作の添削だけで、
才能のない人間が「羅生門」の脚本が書けるとは思えない。
プロローグ、エピローグ付与以外はほとんど橋本の書いたままだし。
橋本の脚本は、どれも橋本の刻印がしっかりと押されているし。
529この子の名無しのお祝いに:2008/08/13(水) 01:38:19 ID:hWR1IhXy
>>526
レスありがとうございます。この人の凄いところはエピソードの
積み重ね、後半で畳み掛けるところ。上手いですよね。普通、映画で話を
進めるときに、ありきたりになっちゃうじゃないですか?
なのに「生きる」「七人の侍」「切腹」など前半で徐々に盛り上げで
終盤でちゃんと収束されているんです。
あの勢いがすごいです、長いのに冗漫な感じにならない、
ネタがよくあれだけ思いつくと思います。
530この子の名無しのお祝いに:2008/08/13(水) 20:52:54 ID:NUBupH92
切腹のシナリオは読み始めると止まらなくなる。面白すぐる!
531この子の名無しのお祝いに:2008/08/14(木) 20:04:43 ID:5PSPjRT4
「橋本忍 人とシナリオ」が、アマゾンのマケプレ「複眼の映像」で売りに出てるけど、値段が高すぎる。
532この子の名無しのお祝いに:2008/08/16(土) 12:10:03 ID:s5f6cef/
何故橋本氏の後に続く人間はいないのだろうか?
533この子の名無しのお祝いに:2008/08/16(土) 12:25:17 ID:588CY45B
人のまねしたってしょうがないだろw
534この子の名無しのお祝いに:2008/08/16(土) 12:53:36 ID:s5f6cef/
いや、そういう意味でなく、このような硬派な
ドラマが少なくなったなぁと思ってさw
もしこの人のレベル並みの脚本家が今の時代に
少しいれば、大河ドラマもあそこまでクソになってないだろうに・・・
535521:2008/08/17(日) 04:26:01 ID:J32SwZRN
都内を徘徊しまくって綺麗な状態のを見つけました。
中古なのに定価なのが少々気に食わなかったですが、この嬉しさに比べれば些細なものだ!
あー嬉しいいいい( ^ω^)
536この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 19:47:03 ID:cZS66GVi
「羅生門」とか「砂の器」とか脚色ばかりじゃん。
こんなの俺だって書けるね。
537この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 20:51:19 ID:gwovzMyQ
>>536
お前は「幻の湖」のようなオリジナルも書けるのか?
538この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 21:16:53 ID:l+iZW41Q
あれは駄作じゃんwwwwwあんなの寝てるうちに
書けるよ
539この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 21:22:20 ID:/blNU4lv
>>536
オマエ、羅生門も砂の器も原作読んでない厨房だろ。
砂の器に至っては原作者の松本清張でさえ橋本の脚色に脱帽している。
540この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 22:06:48 ID:Y9xfSSmZ
相手にならん方が・・・
ところで、↓放映が迫ってますね。

黒澤明 没後10周年企画 「七人の侍」はこう書かれた
〜脚本家・橋本忍が黒澤明を語る〜
8月28日(木) 午後9:00〜10:14 BS2
541この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 22:07:13 ID:l+iZW41Q
俺が目指すのはハリウッドだからねえ〜
橋本レベルなんて楽勝でクリア。
東大A判定がマーチ受けるようなもんwww
542この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 22:18:35 ID:l+iZW41Q
来年のアカデミー脚本賞は俺が受賞
543この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 22:43:02 ID:r3Dlv9Wj
>>534
日本の場合、まずTVは過度の視聴率偏重で視聴者の嗜好を先取りするうちにそういう
ものが書けるライターだけが残ってしまい、中身がグダグダになってしまった。
これは倉本聰が嘆いている通り。またTVにホンが分かるPDがいなくなったのは、そういう文芸志向
の奴はオタク的でしばしば現場で使いにくいので制作会社も局も採用してこなかったから。
古参のホンが分かるPDも自分が採用側に回るとそういう人間はうざいから落とした(んだと思う)
今はそういう人の大半は引退したか偉いさんに回って自分では余り現場をやらなくなった
けど、「今時のドラマは・・・ブツブツ」とか言っている当人がTVを駄目にした可能性はあると思う。

それと映像ドラマの脚本家全般でいえば、脚本は志望者が脚本家・監督・プロデューサー等の書生
や内弟子のようになってプロット・習作や下書きを出していくことで徐々に書かせて
もらえるようになり、やがて一本立ちするのが昔からの慣習。
スクールやコンクールも実際には講師(審査員)と弟子が出会うきっかけに過ぎず、
そこからプロ作家やプロデューサーと個人的に親しくなり稽古をつけてもらうのが基本。

ここで映画の場合、今でも制作本数だけなら多いけど、昔以上に監督・プロ
デューサーが安い値段で何ヶ月もの拘束に付き合ってくれる脚本家を優先させるよう
になったので、本当の意味でのプロが育たなくなってしまったんだよ。
これは大半の映画では単にお金がないことが最大の理由だろうね。
こんな時代に、『私は貝になりたい』を橋本さんが自らリライトというのは本当に奇跡的なことなんだよ。
544この子の名無しのお祝いに:2008/08/17(日) 22:57:40 ID:r3Dlv9Wj
>>534
まあ、80年代以降は時代的にも、何でも読んで(観て)いてストーリーのパターンを何でも知っ
ている文学青年みたいな人が余りいなくなってしまったせいもあるんでしょうね。
今の志望者は小説でもシナリオでも何も読んでいない(観ていない)人が大半だもん。
もちろん知っていれば書けるというわけでもないけどね。

>>532
サスペンスものはTVだけど忍さんの娘さんの橋本綾さんが継いだでしょ?
信吾さんが今は何をしているのかが分からないんだけどな。

まあライターさんは修行が辛い>>543 割に報われない仕事なので、いい後継者が出な
くなったのもやむを得ない部分は大きいと思うよ。
アメリカは映画もTVも制作費の桁が違うから払いがいいだろうけどな。それと
向こうはいいシナリオ=いい企画=金になる(あるいは興行的に駄目でも賞が獲れそうなホンは監
督やスターが興味を示す)という好循環や批評的な鑑識眼がまだ生きているんだよ。

日本はホントにいい加減じゃないですか。三丁目とかそういうのでも誉めるプロがいるんだもん。
しかもその程度でもヒットするんだもんね。
545この子の名無しのお祝いに:2008/08/18(月) 00:09:24 ID:2DeKA/hg
橋本なんて大正うまれwww
センスふるすぎwww
平成の俺に勝てないぜwwww
546この子の名無しのお祝いに:2008/08/18(月) 16:41:06 ID:mkYcVvJU
平成生まれには、センスのかけらも残ってないがな。
547この子の名無しのお祝いに:2008/08/19(火) 01:39:18 ID:qfw/kMpY
橋本さんの様に文芸性のある作家性の強い脚本家は、今はでにくいでしょうね。
山田太一さん辺りか。橋本さんの弟子の中島さんはどうなんだろ。

大河ドラマは、自分も好きじゃないけど、狙いが全然違うから、
橋本さんに書かせても、かえって本人が困るだろうね。

橋本さんは、作品の質と量という点で、黒澤さんに似ていると思う。

しかも、橋本さんは脚本の奥義を窮めて2周くらい回っちゃって幻の湖にいっちゃったけど、
それも3週くらい回って不評を買ってる黒澤さんに似てる。
548この子の名無しのお祝いに:2008/08/19(火) 21:21:36 ID:RTd4uNMU
今時文芸性のある脚本家なんていらんだろwww
タランティーノを見て勉強しろよwww
549この子の名無しのお祝いに :2008/08/24(日) 10:57:38 ID:r6eHyVpw
何かw連打するしか能の無い夏厨が湧いてますな。
まああと数日の我慢ですんでスルーしましょ。
550この子の名無しのお祝いに:2008/08/24(日) 12:21:18 ID:QLjSIKSg
実際文芸作品の新作はほとんどないよね。
あっても単館レベル。
551この子の名無しのお祝いに:2008/08/29(金) 12:09:36 ID:uqsR9FvE
BS2見た。女子アナウザ杉。橋本さんの話の腰を折るな。
最後の学生との質疑応答が面白かった。
「批判力をゼロにしたときシナリオが生まれる」とのお言葉に、
「幻の湖」が頭をよぎった。
552この子の名無しのお祝いに:2008/08/30(土) 23:53:13 ID:bUI8RxbV
>「批判力をゼロにしたときシナリオが生まれる」とのお言葉に、
>「幻の湖」が頭をよぎった。

飲んでた茶、鼻から吹いたw
553この子の名無しのお祝いに:2008/08/31(日) 04:16:06 ID:cL/PEx7a
あの女子アナは、確かに少々うざかったが、
大筋で的外れな言動は無くて、うまく話を聞きだしていたと思うよ。
(内容は「複眼の映像」の通りだったけど)

ただ、最後の誰もがやる例の思考停止質問はやめて欲しかった。
インタビュアーにとって、無能で何も考えていない事の端的な証拠だから。
相手にも非常に失礼だ。

「橋本さんにとって、黒澤監督とはなんですか?」
「橋本さんにとって、黒澤映画とはなんですか?」

554この子の名無しのお祝いに:2008/09/04(木) 03:20:33 ID:Gd1euYwq
今回の特集を含めた今年の黒澤関連の特集番組、
いつかDVDでまとめて出して欲しいなー。
555この子の名無しのお祝いに:2008/09/24(水) 16:33:38 ID:ZVTeC0Tn
「黒澤作品とは何か?」という質問は、抽象的すぎて批判があるけど、

でもNHKは番組を台本通りに進行するので、おそらく橋本氏へは
事前に質問するリストでも先渡しされているだろうな。

黒澤さんはそういった丸投げの質問を嫌っていたようで、
いきなり訊かれて不機嫌になることがあるよね。
556この子の名無しのお祝いに:2008/10/19(日) 14:21:33 ID:WX3hfzTV
年齢が年齢だけに酷な言い方になるかもしれんが、もっともっとあなたの作品が見たい
557この子の名無しのお祝いに:2008/11/06(木) 20:39:53 ID:F2ko2kNA
貝のシナリオ本が出るらしいよ。
558この子の名無しのお祝いに:2008/11/07(金) 16:28:26 ID:XDK4f1jv
大菩薩峠も橋本さんですよね。観た人いますか?
観るべきでしょうか。
559この子の名無しのお祝いに:2008/11/08(土) 08:47:17 ID:SB6knPXu
「侍」「大菩薩峠」「日本のいちばん長い日」、
岡本喜八とコンビの三本はいずれも重量級、みごたえあり。
「ああ爆弾」で好き勝手やった喜八に、藤本真澄は「これからは第一稿は書かせない。
変化球を投げるだけでなく、ちゃんとした脚本で撮ってみろ」と
橋本脚本をあてがった。喜八としては不満だったろうが、やはりいい作品になった。
560この子の名無しのお祝いに:2008/11/08(土) 22:32:11 ID:c1HisU5f
今更ながら複眼の映像を読んだけど、ライター先行型と呼ばれる、第一稿をベースに、
みんなで同一シーンを書いて、その中からベストな部品を集めて作ってゆくっていう、
共同脚本の書き方は凄いな。
今だったらワープロでもっと楽に編集できるんだし、今の映画人もやればいいのに。
ただ、同じ共同脚本でも、橋本さん本人が疑問に思ってたように、いきなり決定稿システムの方は、
確かに無茶だ。
いくら事前に話し合っても、叩き台のシナリオがなければ、同一シーンは
まとめあげられないくらいバラバラになっちゃうと思うんだが・・・。
とはいえ、蜘蛛巣城も悪い奴ほどよく眠るも隠し砦の三悪人も、面白いと思うけどね。
561この子の名無しのお祝いに:2008/11/09(日) 04:09:47 ID:JO2VuNHA
批判力をゼロにしたときにシナリオは生まれるというのは至言だ
ただ映画の製作段階のどこかで批判力を発揮しなければ大変なことにはなるだろうが
562この子の名無しのお祝いに:2008/11/09(日) 09:01:52 ID:73pZBuXR
だから、プロデューサーは脚本書いたら駄目なんだね。
563この子の名無しのお祝いに:2008/11/09(日) 21:13:26 ID:HKOtJ8IK
後になって一番大変な役目だったとわかった、という小国英雄の役割を果たせる人材がいないんじゃないのかな。
564この子の名無しのお祝いに:2008/11/10(月) 00:30:47 ID:m56BzblV
あの時代に橋本脚本に文句言えそうなのは田中友幸ぐらいだけど、
幻の湖には関わってないな。
565この子の名無しのお祝いに:2008/11/10(月) 00:43:18 ID:bOM0dPGm
共同脚本の行司役が小国だったってのが面白いね。
普通は監督である黒澤が、ライターたちの書いたものをジャッジして、取捨選択して
ゆきそうなもんなのに、彼はあくまで一ライターとして橋本たちと競って書き、
小国のジャッジを待つ立場だったったのが興味深い。
566この子の名無しのお祝いに:2008/11/10(月) 01:59:06 ID:C9iGdbR7
最近よくメディアに出てるね。
567この子の名無しのお祝いに:2008/11/11(火) 18:34:19 ID:bZk2mNxw
>>批判力をゼロにしたときにシナリオは生まれるというのは至言だ

これって具体的にはどういう意味なんですか?
568この子の名無しのお祝いに:2008/11/11(火) 18:55:30 ID:j2AKFQts
シナリオを書いてると、どうしても途中で自分の書いたものを批判してしまって
なかなか書き進まないが、内容は稚拙でもいいからとにかく最後まで書ききる。
手直し(自己批判)は書き終えた後にいくらでも自由にできるんだから、とにかく最後まで書きなさい!

という感じの言葉だったと思う。誰か訂正よろ
569この子の名無しのお祝いに:2008/11/12(水) 11:43:06 ID:uW9TMPSA
そう
そんな風な意味
570この子の名無しのお祝いに:2008/11/12(水) 17:05:52 ID:TrOjz3dF
現代の教育は、創造力ではなく批判力ばかりが身についていく偏った傾向がある。
だから往々にして若い人が (以下、>>568 に続く)

たくさん書いて、創造力が身に付いてくるまでは自分の批判力を封印しておきなさい・・
こんな風に俺も受け取った。さすが、と感心して納得した。
571この子の名無しのお祝いに:2008/11/12(水) 18:10:12 ID:uPD4Nbxd
まあ、情報と過去の遺産が増えたことによって、
現代のクリエイターは、ツッコミ世代ではあるよな。
どうしても先人たちの業績を知ってる分、なにかアイデアを考えても、
「これは○○○であったパターンだ」って、思考になりやすい。
若い人といっても、すでに今の4〜50代くらいからそれに入ると思うが。
572この子の名無しのお祝いに:2008/11/12(水) 19:22:15 ID:CK+3AtyY
そうなんです。書いててどうしても自分が過去に感動した
ストーリーに似てくるので困ってます@修行中
573この子の名無しのお祝いに:2008/11/13(木) 00:32:37 ID:BbWiOQT8
橋本さんは原作ものの習作をたくさん書いたんだよね。
批判力を少なくするいい方法だろうね。
574この子の名無しのお祝いに:2008/11/13(木) 18:02:35 ID:zxBQjxBl
でも批判力を無くして「切腹」や「七人の侍」のような
登場人物が魅力的で、きちんと伏線が張ってあって無駄が無く
ストーリーが面白い、ほぽ完璧に近い作品が出来るもんかね。

自己批判の欠片も無い「恋空」なんかのスイーツ話は突っ込み所
満載だが。
575この子の名無しのお祝いに:2008/11/13(木) 22:27:19 ID:P0WQpJoE
七人の侍は、複眼の映像によれば、橋本と黒澤が無我夢中で書いて、
小国旦那が批判力を担当したようだ。
だから隙がない。共同脚本の最大の利点が出てる。
切腹はどうだろうな・・・まず最後まで書いた後、時間をおいてから、
ブラッシュアップしていったんじゃないのか。
576この子の名無しのお祝いに:2008/11/14(金) 16:19:34 ID:b/FIgVFa
>>573

橋本忍は、村井にこう語った:p167
「(師匠の)伊丹万作さんが、あるときぼくに『君、オリジナル脚本ばっかり持ってくるけど、
原作ものはやらないの』と言うから『僕はやったことがないんですけど、
やるんだったらこんなふうにやりたいです』って言ったんだ。
柵の中にね、牛が一頭いるんだよ。何日も何日もその牛を見に行くんだ。
じーっと見ていて、ここが急所だ!と思ったら、柵を開けて中へ入って、
鈍器で一撃のもとに倒して、鋭利な刃物で喉を切って、頸動脈の血を
バケツに入れて持って帰って、それで(脚本を)つくる。原作の姿形なんて
まったく要らない。欲しいのは生き血だけ。やるんだったら、そういうふうに
やるって言ったんだ。

そしたら伊丹さんは『橋本君の言う通りかもしれんな。一番効率的で手っ取り
早いだろう。だけどこの世の中には、やっぱり殺さずにね、いっしょに心中し
なきゃいけない原作もあるよ』って言われたんだよ。それはよく覚えている。
だけど、僕にはやっぱり、一撃のもとに倒すことが大事なんで、殺し損ねて
暴れ出したら手がつけられなくなる。だから原作は二度と読まない。
脚本を書くときも読まないし見ない。もう、要らないものになっているんだよ。
50年やってきたけど、心中しなくちゃいけない原作なんて、とうとう一遍も
会わなかったよ。ない。そんなもの、ないよ。
一撃のもとに殺したときが一番効果がある。手間がかからない。小説と脚本は
そもそも全然違うんだから、こだわっても意味はない。本を書くときに原作を
読み返さなければいけないときは、失敗作だよ」


577この子の名無しのお祝いに:2008/11/14(金) 18:16:20 ID:gC9LaBxK
それ読むと、いつも「キャリー」を思い出すんだ。
いや、言ってること自体には心から感心、同意してるんだけれども。
578この子の名無しのお祝いに:2008/11/14(金) 21:09:35 ID:eTK/qFOR
複眼の映像が面白すぎる件
579この子の名無しのお祝いに:2008/11/15(土) 01:53:19 ID:8OWpY+8d
>>567の話といい、複眼の映像といい、橋本忍って頑固で偏屈なおっさんだなって
つくづく思ったよ。
ジョーズが完璧すぎたから、スピルバーグの作品はもう観てないとか、
夢が黒澤の遺作として完成してたから、八月とまあだだよは観る必要ないと思ったとか、
観ないと決めてた影武者をついうっかり観せられて苦痛だったとか、
ものすごく好き嫌いが激しく、自分の思い込みを最優先に信じる人なんだなって。
心中しなくちゃいけない原作なんかない、って言い切っちゃうのも、
他人の作品よりも、自分の作品こそ第一だからだと思うよ。
そういう強固な俺様主義な信念の持ち主だからこそ、傑作がたくさん描けたとも言えるし、
幻の湖の大コケも理解できるw
580この子の名無しのお祝いに:2008/11/15(土) 02:00:57 ID:8OWpY+8d
だいたい心中したい原作がないって思えちゃうのは、ライターというよりも、
作家の発想だと思う。
この場合の作家っていうのは、原作を自分で作り出すタイプの作家。
たとえば小説家、漫画家であれば、他人の小説or漫画に心中しようとは
まず思わないわけで。
581この子の名無しのお祝いに:2008/11/15(土) 04:59:32 ID:shiRRrxm
>>579
まあ、あまり映画観なくなる人が多いけどね、映画の仕事始めると。
自分がどうするかって事が一番大切だから。
ああいうやり方もあるかってのは、修行時代にやればいいことだから。
582この子の名無しのお祝いに:2008/11/16(日) 16:33:08 ID:F04/V0/K
切腹の原作である滝口康彦の「異聞浪人記」読んだことある人いる?
ネットで感想探しても、ほとんどいないんだよな。
原作はたった18ページらしいってのは分かったんだけど。
800ページの砂の器と、18ページの異聞浪人記を、同一脚本家がシナリオ化したのに
上映時間が同じくらいってのは考えてみると凄いな・・・膨らますのも、圧縮も
両方上手いってことだから。
583この子の名無しのお祝いに:2008/11/22(土) 14:54:20 ID:jfaPuWTl
貝観ました
やっぱ橋本さんの脚本最高っす
584この子の名無しのお祝いに:2008/11/22(土) 15:57:27 ID:QFLSrVJ1
次は幻の湖の改稿か・・・
585この子の名無しのお祝いに:2008/11/22(土) 16:43:02 ID:qOQA+EVD
貝ひどかったす。
「貝」+「砂の器」+「明日への遺言」÷5位の薄さ
586この子の名無しのお祝いに:2008/11/22(土) 21:06:53 ID:f/8fe31a
心中したいほどの原作に出会えなかったというのは、ある意味不幸だったといえるのかも
オリジナルの果てが「幻の湖」で「貝」のあのリメイクっていうんでは…
587この子の名無しのお祝いに:2008/11/22(土) 23:17:06 ID:QFLSrVJ1
80年代以降を無視すりゃ不幸でも何でもないだろう。
588この子の名無しのお祝いに:2008/11/23(日) 03:29:46 ID:ax5QsrsO
心中って表現はオーバーだけど、本当は凄いって思った原作はあったと思うよ。
素直じゃないからそう言えないだけで。
589この子の名無しのお祝いに:2008/11/23(日) 04:39:43 ID:vsou4quW
今回の貝の追加部分はまぁ良かったが、BGMや演出に少々クドいとこがあったのが残念。
590この子の名無しのお祝いに:2008/11/23(日) 11:39:17 ID:X9QmyPPi
貝が酷かったってどう酷いの。筋だけでも泣ける話なんだが、、、?
591この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 18:31:18 ID:pGUAFW16
フランキー版にあった何か得体の知れない不条理さがあまり無かった。
592この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 18:43:42 ID:+L+grOJz
これ以上不条理にする必要もないだろ
593この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 20:27:13 ID:qQ7V1Jlc
んだ
594この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 20:30:26 ID:cU7NENFA
つまらない。長い。芝居がオーバー。砂の器のパロディ。

以上。
595この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 20:38:41 ID:Ld+y2Atq
オレはフランキー堺のも感動したけど、今回のはもっと感動したけどねー
人それぞれなんだなー
596この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 20:46:12 ID:Ld+y2Atq
ついでだけどさー
オレは新田次郎先生の本を読み出したのも、山登りを趣味にしだしたのも、映画の「八甲田山」がきっかけなんだなー
来年、浅野忠信主演で「劒岳 点の記」やるだろ
あれも今から楽しみの一つ
597この子の名無しのお祝いに:2008/11/24(月) 22:12:02 ID:ykf986dm
【七人の侍】橋本忍の脚本は、傑作の森!【幻の湖】
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1073365059/501-600
598この子の名無しのお祝いに:2008/11/27(木) 22:34:16 ID:xgo5QF7d
今日リメイク観てきた。
作品スレよりこっちの方がいいだろう。
中居が仲間から散髪してもらうシーンで回想とカットバック、橋本キター
時々入る不自然なモノローグ、橋本キター
台詞の中止法、繰り返し、橋本キター
まだまだ健在だわ。
599この子の名無しのお祝いに:2008/11/27(木) 23:22:21 ID:FWX+UuCV
切腹の脚本読みたいんだが、本出てる?
600この子の名無しのお祝いに:2008/11/28(金) 02:07:45 ID:cUuuOtnn
もちろん